わたしとヒトとアライさん

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92 :>>90オラヤッチマッタダー/(^o^)\ ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/19(日) 17:34:47.35 ID:g41OcEhy0


男「」モグモグ

オヤジ「」モグモグ

飼い主「♪」モグモグ

飼い主「あぁ美味しい…♪特に、この、たまねぎ…♪噛んだ時のシャキシャキ感とざっと広がる味がぁ…」ホワァー

テレビ「…次のニュースです」

テレビ「昨日、人気アイドルユニットPPP(ペパプ)のメンバーの一人、フンボルトペンギンのフレンズのフルルさんと」

テレビ「フンボルトペンギンのワイン君の初めての結婚記念日を迎え、PPPメンバーや著名人、ファンが集まりパーティライブが開かれました」

オヤジ「PPPか…フルルも何か、人妻になってからエロくなったよなぁ」

男「人妻じゃなくてペンギン妻だけどな」

オヤジ「見ろよ。あんな可愛い顔して、やる事やってんだぜ?どう思うよ飼い主ちゃん」

飼い主「ふ、夫婦ならそういう事もすると思います…夫婦ですし」

オヤジ「アイドルがペンギンと毎日子作りセックスだぜ?」

飼い主「アライさんだってアライグマとセエッチして子供産んでるじゃないですか。フレンズならそういう事もします」

オヤジ「お?今何て言おうとした?セ?セ?」

飼い主「エッチ!エッチですよ!もう!」

男「だからいい加減にしろよセクハラオヤジ。お前の性欲アライさんかよ」
93 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/19(日) 18:10:32.72 ID:g41OcEhy0
オヤジ「あぁそうだ。飼い主ちゃんは何かのフレンズなのか?」

飼い主「え?」

オヤジ「そこらのサーバル喫茶のサーバルよりよっぽど美人だと思うぜ飼い主ちゃんは」

男「セクハラから口説き落とすのにシフトしたのかエロジジイ」

オヤジ「ジジイだとふざけんじゃねぇよお前!?ダンディなおじさまだろぉ!?」

飼い主「おじさま、ありがとうございます。でもわたしは、ヒトですよ」

飼い主「お母さんも、お父さんも、普通のヒトです」

飼い主「アライさん…達に、殺されましたけど」
94 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/19(日) 18:13:30.41 ID:g41OcEhy0
その一言で空気が変わった。話を振り出したオヤジでさえも、言葉に詰まった。

飼い主は食器の奥、何も無い空間を見据えながら自分の心を告白していく。

飼い主「お父さんも、お母さんも、いい人でした。少なくともわたしにとっては」

飼い主「だから、わたしはお父さんとお母さんを殺した奴らを殺したいんです」

飼い主「その為に、ハンターになりました」

そこまで言い切ると、飼い主は料理を一気に口の中に入れて飲み込む。

箸が進んでいない二人を置き去りにして、皿の中を綺麗に食べつくした。

目の前で両手を合わせた後、飼い主は席から立った。

飼い主「すみません。先に行ってますね。さっきカゴ罠に入れたアライさんが気になるので」

男「あ…うん」
95 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/19(日) 18:18:47.55 ID:g41OcEhy0
飼い主がいなくなった部屋の中、料理を食べ終わるまで二人の鼓膜を揺らしていたのはテレビから聞こえる音声だけだった。

テレビ「まるで映画のような運命的な出会い」

テレビ「そして影川財閥というあまりにも大きな障害」

テレビ「卑劣な妨害を受けながらもジャパリパークから大脱出を果たし、結ばれた二人」

テレビ「これからも、末永い幸せが、二人にあり続ける事を祈っています」
96 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/19(日) 18:25:47.85 ID:g41OcEhy0
テレビに映るアナウンサーがそう言い終わった直後、屋外で銃声が響き渡った。

悲鳴は聞こえない。やかましい大声も、絹を裂くような悲鳴も。

今頃ゴキガイジムーブを晒しているのだろう。そう思いながら男は料理を口に入れた。
97 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/19(日) 18:28:30.73 ID:g41OcEhy0
♪Aパートおわり♪
♪後半へつづく♪
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 18:47:33.56 ID:nTIjbjjg0
おじさんは覚醒するかゲスのまま死亡するのどっちかだな
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 18:48:28.58 ID:ACN3ywFco
乙です
飼い主ちゃんは超絶かわいいっとφ(..)メモメモ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 19:22:19.26 ID:H10QX9CiO
サーバル喫茶って何だよ…
101 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 21:25:50.31 ID:q60a3jy60
オヤジ「せっかく巣の場所を聞けたってのに攻め込まないのか?」

飼い主「はい。ここで待ち構えていた方がいいと思います」

銃の整備をしながら飼い主が答えた。

食事を終えた飼い主は捕らえたアライさんを拷問して巣の居場所を聞き出した後すぐさま射殺した。

先程聞こえてきた銃声は、やはりアライさんを射殺した証だったのだ。

二人が遅れてカゴ罠の場所に向かった時、そこには拳銃を握った飼い主と頭を撃ち抜かれてアへ顔を晒しているアライさんDがいて

それを見たオヤジはこの地球で一番見たくなかったアへ顔だな、とぼやいていた。

オヤジ「攻め込んだ方がよっぽど楽だと思うぜ?あのゴミパンダども、慌てふためくだろうよ」

飼い主「アライさんの言う事を信じるんですか?わたしは、あれが絶対本当の事を言うなんて思えません」

飼い主「せっかくオヤジさんがしっかり設置してくれた罠が意味無くなっちゃいますし」

飼い主「何よりアライさん探して帰ってきたらここが荒らされてました、ってのが一番最悪です」

飼い主「だからここで待ち構えていた方が確実です」

飼い主「まぁ、ちょっとそっち方面を注意しておくくらいはしますけど」
102 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 21:38:01.72 ID:q60a3jy60
飼い主「ちなみにオヤジさん。アライさん狩りの時はアライさんとアライちゃんどっち優先してます?」

オヤジ「え?俺は目に入ったもん全部ブッ殺すからなぁ。特に優先とかは無いぜ」

飼い主「じゃあ、アライさんはわたしが優先して殺します」

男「それはどうして?」

そう言葉にした後、男は飼い主と初めて出会った時の事を思い出した。あの時もアライさんを先に仕留めてから、大型犬をけしかけていた。

自分を助ける為というのもあったのだろうが。そこまで考え、飼い主の次の言葉を待った。

飼い主「アライちゃんも、確かに害獣です。でも一匹そこらだったら素人の小学生でも楽に駆除できます」

飼い主「だけどアライさんは、特に完全に成長しきったのは脅威です。野生解放でも使えば一匹だろうが簡単に人を殺せます」

飼い主「それにアライさんをそのままにしていれば、あいつらは人間かアライグマの精子で簡単に繁殖します」

飼い主「フレンズは基本多産です。繁殖を許してしまえばいつまでたっても数は減りません」

飼い主「だから、わたし達ハンターが絶対に殺さないといけない。最悪の場合、草の根を掻き分けてでも、アライさんを見つけ出して殺さなきゃいけない」

飼い主「アライさんハント…アラ虐の、本当の意義はそこにあると思います」

飼い主「アライちゃんではなく、アライさんをいかに殺すか」

飼い主「殺しやすい劣化品の紛い物で満足するのではなく、アライさんそのものを、いかにどれだけ殺すか」

飼い主「アラ虐のプロとして、そうあるべきじゃないかな…って思うんです」

オヤジ「立派な心がけだこと」

飼い主「勿論、全部殺せるのが一番いいですけどね。目の前の脅威を考えるとまずはアライさんを最優先で殺した方がいい。わたしはそう思います」

飼い主「もし万が一逃がすならアライさんよりアライちゃんの方が、後の被害的にはマシだと」

オヤジ「まぁ確かにそうか。ヨチラー一匹なら飢え死にするかカラスにでも食われて勝手に死ぬかもしれねぇしな」

男「その分アライさんは野生解放したら厄介だしな…」

飼い主「アライさん殺したから報酬を多く貰うとか言いませんし、アライさんしかいなかったらアライさんを殺してくださって構いません」

男「かと言ってアライさんだけを狙い撃ちにするわけにもいかない」

飼い主「だから、分担します。わたしはアライさんを優先して殺します。お二人には数の多いアライちゃんを優先して殺してほしいんです」
103 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 21:51:22.82 ID:q60a3jy60
男「わかった」

オヤジ「了解。でも本当にそれだけか?」

飼い主「え?」

オヤジ「確かに飼い主ちゃんの言う事は一理ある。だがな」

オヤジ「生き残ったヨチラーが妙な知恵を付けたとしたらどうなる?」

オヤジ「あの、人を不快にさせる事に関しちゃ影川以上のうんこのフレンズが知恵を得ても何もしないと思うか?」

オヤジ「例えば、今ほどぎゃあぎゃあ騒がずに畑や牧場に忍び込むようになる、とか」

オヤジ「人間の知識を身に付けて、コロニーなんて比じゃねぇ国みたいなもんを作り出す奴が出るかもしれない」

オヤジ「あいつらだって人間みてぇな姿を得たフレンズだ。ガイジだって言われてても人間並の知能レベルがあるんなら」

オヤジ「原始人…いや下手すりゃ古墳時代レベルの人間みてぇな事をし始めるかもしれねぇ。そうなりゃ厄介だぜ」

オヤジ「そうならねぇ為にも今のうちにガキのヨチラーを優先してブッ殺して未来を無くしちまう、っていう考えもできる」

オヤジ「飼い主ちゃんの言う事には一理ある、が。結論を急ぎすぎている…?まぁ、何て言ったらいいか」

オヤジ「どうもひっかかる」
104 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 21:59:49.82 ID:q60a3jy60
オヤジ「勘だけどな」

飼い主「…」

オヤジ「両親を殺された復讐がしたいのか?」

飼い主「!」

飼い主「復讐は、したいです。でもそれなら別にアライちゃんでもいいじゃないですか。同種族なんですから」

飼い主「復讐は、アライさんを優先して殺す理由にはなりませんよ」

オヤジ「じゃあ、何だ?」

男「おいオヤジ」

飼い主「…わかりました。ちゃんと言います」

飼い主「本当は」

オヤジ「…」

男「…」

飼い主「狙いやすいからです」

飼い主「わたし、力そんなに無いから銃撃つ時ブレるんです」

飼い主「だから、的が大きい方が当てやすいかな…って、思って」

男「…」

オヤジ「…」

オヤジ「ぷふっ!!」

オヤジ「なんだ!そうならそう言えばいいんだよかっこつけやがって!」パン

飼い主「ひゃぁん!」

オヤジ「いい尻だ。感動的だな」カンドモジョウジョウ
105 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 22:07:04.91 ID:q60a3jy60
飼い主「っとにかく、それでいいですか!?」モマナイデクダサイ!

オヤジ「あぁ大丈夫だぜ。お姫様の武勲の為に雑兵は俺達が排除してやろうじゃねぇか」

男「あぁーそうだな。誤射には気を付けとけよお前」

オヤジ「そりゃこっちの台詞だ。未亡人NTRってのもそれなりに興奮するしな」

飼い主「」クルッ

飼い主「二人とも、絶対に死なないでくださいね」

飼い主「死んじゃったら、わたし悲しいです」

「「…」」

男「命拾いしたなお前」

オヤジ「俺もNTRされる側にはなりたくねぇからな」

オヤジ「あぁそうだ、ならこうしよう。殺した数が多い方が飼い主ちゃんにイイコトして貰う」

男「ふざけんな」

オヤジ「何だ、自信無いのか」

男「どうやって数えるんだよ。それにあの子がそれを聞くと思うか?」

オヤジ「わがまま聞いてやったんだから一個くらいいいだろ?って言えば何とかなる気がしないか?」

男(…何とかなる、気が、しないでもない)

オヤジ「んじゃ、決まりだな?ひぃー!楽しみだなぁ!」

飼い主「…そろそろ、来ますかね。二人とも、気を付けてくださいね」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 22:15:26.77 ID:+yTeLGgKo
一匹で人間殺せるって
ここのアライさんって危険だな
107 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 22:41:54.71 ID:q60a3jy60


アライさんE「ふははははー!!!」

アライさんE「ちび達よ!ここがアライさんの新たな狩り場なのだ!!」

牧場の片隅に、森の入り口に、アライさんの群れが蠢いている。
108 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 22:45:44.15 ID:q60a3jy60
アライちゃんI「おおおおおお!!!しゅごいのらああああ!!!!!」

アライちゃんJ「きょーだいなそーげんなのら!えもののにおいがたくちゃんすりゅのりゃ!!」コスコスコスコスコスコスコスコス

アライちゃんJ「あらいしゃんのひめられしやせーのちがうずくのらぁ〜〜〜!!」ブンブンブンブン

アライちゃんK「のりゃぁああああああ〜〜〜〜〜〜!!!!!ありゃいしゃんおーこくなのりゃああ〜〜〜〜!!!!」

アライちゃんL「おーきょきゅなのりゃぁああ〜〜〜!!あびゃいしゃんたちはきじょくなのりゃああああああ〜〜〜〜!!!!」

アライさんF「そうなのだちび達よ!ここはアライさんが作り上げた新たな王国」

アライさんF「新アライさん王国なのだぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」

アライちゃんI「おぉおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」シッポブンブンブンブンコスリコスコスコスコスコスコスコスコス
109 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 22:56:41.81 ID:q60a3jy60
アライさんF「もうすぐアライさんのお城が見えてくるのだ!!」

アライさんFが暗闇を指差す。その指の先には確かに建物がある。

だがそれは城、ましてはアライさんのものでは決して無い。今回の依頼主、牧場主の家。そして牧舎だ。

アライさんE「あそこにはアライさん達の家来が控えているのだ!あいつらはアライさんの為に命を差し出す忠実な下民なのだ!!」

すっかり自分達の王国であると信じて疑わなくなったアライさんEは大言を吐く。この汚物に指し示された者達の意志を完全に無視して。

牧場主はアライさんの家来ではない。彼が育てている家畜も家来ではない。ましては忠実な下民では断じてない。

アライちゃんM「でもじぇんじぇんみえないのらぁ!!おかーしゃんうそつきになっちゃったのだぁ!?!?」

アライさんE「うぬぬ!?アライさんは嘘吐きではないのだ!素直ないい子なのだ!!」

アライちゃんL「でもみぇないのりゃ!!!おかーじゃんたちがうぞついているからじゃないのがぁー!?!?」

アライさんF「うぬぬぬぬ…アライさんを疑うようなちびに育てた覚えはないのだ!!そんな奴はガイジなのだ!!」

アライちゃんM「のああああああ!?!?!?!?おかーしゃんひどいのりゃあああ!?あらいしゃんがいじじゃないのだああああああああ!!!!」

アライちゃんM「ありゃいしゃんはがいじじゃないのりゃあああああ!!!!でもこいつはがいじなのだああああああああ!!!!!」

アライちゃんL「んぬあああああぁああああ!?!?!?ありゃいじゃんのがいじじゃないのだあああああああ!?!?!?!?!?!?」

アライさんE「待つのだアライさんよ!ガイジと言った奴がガイジなのだ!アライさんはガイジではないのだ!!」

アライさんE「ちびよ!目に入ってくるものだけが全てではないのだ!鼻を使って視るのだ!!」

アライちゃんM「ふんっふんっふごふご…」

アライちゃんL「ふんっ!ふんっ!ぶぅううううううううん!!!!」

アライさんEの言う事に素直に従い、アライちゃんMとLが鼻を鳴らし始めた。つまり、嗅覚で物事を探知しにかかったのだ。

そしてアライちゃんMはその、不本意にも整えられた鼻で慣れ親しんだ匂いをかすかに感じ取る。

アライちゃんM「うんちのにおいなのらぁあああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」ブンブンブンブンブンブンブンブン

昨日忍び込んだ時に残していったアライさん達の糞の匂い。

アライさん達が自分の、自分だけの場所であると示す為のマーキングとして残されていたのだ。
110 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 23:13:44.59 ID:q60a3jy60
この汚物にとって糞を残す事とは、人間の価値観で言う所の月に旗を立てる事と同意義、否それ以上の価値があると信じているのだ。

だが、所有権の証の匂いに混じって違う匂いも感じ取った。

アライちゃんM「でもなんかほかのにおいもあるのらぁ…おねーしゃんのにおいなのらぁ…」

アライさんG「はっ!?」

アライさん達の脳裏に嫌な予感が走る。そして狩りに出ると行っても姿を見せなかったアライさんDの事を思い出した。

そこに来てようやく、アライさんDの単独行動に気が付いたのだった。

アライさんG「何でそんな大事な事を早く言わないのだ!?このガイジ!!!」

アライちゃんM「のああああああ!?!?!?!?だからあらいしゃんがいじじゃないのだああああああああ!!!!」

アライさんG「ガイジなのだ!!お前のせいでアライさん王国の危機なのだ!!!ガイジ!ガイジ!!反省しろガイジ!!!」

アライちゃんM「びえぇええええええええええええええ!!!!!!!がいじじゃないのにいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」

アライさんE「うぬぬぬぬぬぬぬぬー!!あいつめー!!どっかに消えたと思ったらまさかアライさん達の食べ物を独り占めする気なのだぁ!?」

アライさんE「許るさーん!なのだぁ!!正義の刃で退治してやるのだ!!!」コスコスコスコスコスコスコスコス

アライさんF「どうせちびも産めないクソガイジなのだ!!ここでアライさん達が始末するのが正義なのだ!!!」コスコスコスコスコスコスコスコスコス

アライちゃんK「おかーしゃんかっこいいのらぁー!!!」

アライさんF「そうなのだ!!あんなクソガイジ、内臓を引っ張り出して吊るし上げて晒し者にしつつ少しずつじわじわとかじってやるのがいいのだ!!!」
111 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 23:27:32.76 ID:q60a3jy60
そう叫ぶアライさん一行の目の前に、アライさんDの姿が見えた。

棒に括り付けられ、開かれた腹部から内臓を垂れ下がらせ釘で留められ、棒の先端に頭部が突き刺さったアライさんDの姿が。

先端に突き刺さった頭部の両目に、雪だるまが顔を形作るように枝が一本ずつ突き刺さっている。

耳にも枝が一本ずつ刺さっている。枝の先にはまだ葉が残っていて、昔の漫画のようなシュールさを感じさせる。

開かれた腹部の隙間にはこれでもかというほど牧草が詰め込まれている。

まるで、誰かに見せ付ける為に作り変えられたアライさんDはグロテスクな彫像、エフィジーになっていた。

飛び出し、括り付けられた内臓やアライさんのパーツの数々は、狂気を孕んだ者から見れば一種の芸術性すら感じさせるだろう。

これを作り出した飼い主の意図は芸術表現ではなく、今これを見ているアライさんの群れへの威嚇なのだが。
112 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 23:43:02.93 ID:q60a3jy60
アライさんF「のああああああぁああああああ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

アライさんFは思わず絶叫した。アライさんF自身一番残酷な処刑を思い付いたつもりが、

その数十秒後にあっさりとそれを上回る方法でアライさんDが死んでいるからだ。

発想のスケールでの敗北、そして自分で殺そうとしていたとは言え、想像していなかった家族の死に様にアライさんFは絶叫した。

アライちゃんJ「ぎょべえええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?!?!?」ジョボオオオオオオオオオオオオオ

アライちゃんL「びいぃぃいいいいいいいいいいいいいい!?!?!?!?!?!?!?!?」ジョボオオオオオオオオオオオオオ

アライちゃんK「ひぎぁあああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?」ジョボオオオオオオオオオオオオオ

アライちゃんM「こあいのだああああああああ!!!!なんにゃのらこれはああああああああ!?!?!?!?」

アライちゃん達もあまりにも衝撃的な現実を目の前に失禁した。実際汚い。
113 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 23:49:35.95 ID:q60a3jy60
アライさんF「そんな…アライさん王国の下僕がアライさんに歯向かう訳がないのだ」

アライさんF「アライさんは偉大なのだ…その偉大なアライさんに歯向かう下僕が、いていいはずがないのだ」

アライさんE「…人間なのだ」

アライさんE「人間が、アライさん王国を横取りする為にアライさんを処刑してここに晒したのだ」

アライさんF「人間?」

アライさんE「お母さんが言ってたのだ。人間は、アライさんの全てを奪う為に卑劣な真似をする巨悪であると!」

アライさんE「アライさんの大切な…何かを奪っていった!!巨悪であると!!!」

アライさんG「巨悪…」

アライさんEが拳を握り締める。その汚れた手の平に、全人類が載っているかのように感じながら。
114 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 23:51:43.59 ID:q60a3jy60
アライさんE「ちび達よ!!」

そして叫んだ。怒りを糧として。けたたましい叫び声が夜空に、草原に響き渡る。

アライさんE「怯んでは駄目なのだ!!怯えては駄目なのだ!!これは人間からの宣戦布告なのだ!!!」

アライさんE「これは人間がアライさん王国を独り占めにする為の!卑劣な策なのだぁ!!!!」

アライさんE「それに負けてはならないのだ!!屈してはならないのだ!!臆せず進むのだ!!!!」

アライさんE「人間が何なのだ!アライさんはアライさんなのだ!!」

アライさんE「天下を取るアライさんの覇道を邪魔するものは、全て殺して進むのだ!!」

アライさんE「それがアライさんなのだ!!!それが!!!!アライさんの生きる道なのだ!!!!!!!!」

アライちゃんM「おかーしゃん…」

アライちゃんJ「かっこいいのらぁ…ひっとらーみたいなのだぁ…もーたくとーみたいなのだぁ…」

アライちゃんK「はいるおかーしゃん!はいるおかーしゃん!」

アライちゃんM「は…はいるおかーしゃん!はいるおかーしゃん!」

アライちゃんL「はいるおがーじゃん!はいるおがーじゃん!」

「「「「はいるおかーしゃん!」」」」

「「「「はいるおかーしゃん!」」」」

「「「「はいるおかーしゃん!」」」」

「「「「はいるおかーしゃん!」」」」

「「「「はいるおかーしゃん!」」」」

「「「「はいるおかーしゃん!」」」」

「「「「はいるおかああああしゃああああああん!!!!」」」」
115 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 23:55:39.72 ID:q60a3jy60
アライさんE「総員、突撃なのだああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

手に持った槍を掲げたアライさんEを先頭に、アライさんの群れが牧場に押し寄せる。

巨悪を殺し、あそこで待っている下僕を喰らい尽くすために。

誇りと、食欲と、独占欲と、支配欲等々等

ありとあらゆる強欲を心の内に敷き詰めて、アライさんの群れが牧場に押し寄せた。
116 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/23(木) 23:56:45.15 ID:q60a3jy60
♪続きはまたこんど♪
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 23:59:39.65 ID:cYASpBmp0
これは飼い主ちゃん相当憎んでますね・・・。
乙です
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 00:00:19.37 ID:o89Vnh2m0
乙でしゅ
うわー大変だーこれは強敵だぞー(棒)
どこのアライさんも大抵は根拠のない自信を持ってるから滑稽ww
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 04:08:05.97 ID:T+xOSkK4o
ほんとこいつらの根拠のない自信はどこから来るのか…
120 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 20:51:23.06 ID:IIcKHLWt0
男「来るか」

飼い主「来ますね」

オヤジ「来るけど、どれだけここまで来るかな?」

飼い主「罠にどれだけ引っかかるか、ですね」

男「そもそもどれだけ来ているかもこう暗くちゃわからないな。あのやかましさからして結構な数来てるみたいだけど」

男(少なくとも、初めて飼い主ちゃんと会った時よりは多いはずだ)

男(あの時のような事には絶対にならない。もう二度とあんな格好悪い所を飼い主ちゃんに見せられるか)

飼い主「とにかく、罠エリアを越えた奴から殺していきましょう」

飼い主「パスカル。大変だと思うけど、今はじっと待つんだよ」

飼い主「パスカルの出番はわたし達が動き出したその後だから」ナデナデ

大型犬「ウゥン」
121 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 20:58:24.00 ID:IIcKHLWt0
「「「「「おぉおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」」」」」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドコスリコスリズドドドドドドド
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドコスリコスリズドドドドドドド
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドコスリコスリズドドドドドドド
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドコスリコスリズドドドドドドド
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドコスリコスリズドドドドドドド

アライさんの群れが暗闇の草原を走る。

「「「「「おぉおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」」」」」

ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
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ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんの群れが暗闇の草原を這う。

奇声を上げながら、自分の正義を確信しながら暗闇の草原を突き進んでいく。

だがアライさん達は気付いていない。アライさんの移動速度とアライちゃんの移動速度には差がある事を。

全速力で走るアライさんと全速力で地を這うアライちゃんの差がみるみる開いていく。

そして、アライさんの体力とアライちゃんの体力にも差がある事も気付いていない。

自分の娘、アライちゃんが息も絶え絶えになっているがアライさん達が止まる様子も無い。

アライさんには前しか見えていない。人間と家畜を殺し、作物を喰らう事しか頭に無い。

アライちゃんN「もうちゅかれたのだぁ!!」グデー

アライちゃんO「あらいしゃんはあんやくするぐんしになるのだぁ!!ここでゆっくりするのだぁ!!」グデー

そうしている内に脱落し、進むのを止めるアライちゃんが出始めた。
122 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 21:06:23.57 ID:IIcKHLWt0
だが昔から言い伝えられている事がある。立ち止まってこそ見えてくるものがある、と。

人間の間での言い伝えだが、同レベルの知能を手に入れたフレンズにも当てはまる言葉である。

つまり、止まったアライちゃんだからこそ視えるものも視えてくるのだ。

アライちゃんN「んっ!?んんっ!?」フンフンフンフン

アライちゃんN「あそこにおいしそうなごはんがあるのだぁ〜〜〜〜!!!」キラキラキラキラキラキラキラ

これ以上走らなくても、苦労せずに手に入る食べ物。

全速力で走るアライさん達が見落とした食べ物の存在は、走る事を止めたアライちゃんだから視える。

アライちゃんO「なんかおもしろそうなものがあるのりゃああ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」コスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

遠くにあるかどうかもわからない王国よりも近場にある遊び場の存在は、走る事を止めたアライちゃんだから視える。

アライちゃんN「あんないのししむしゃなんてもうしらないのりゃぁ!!あらいしゃんはこのごはんたべるのりゃぁ!!」

アライちゃんN「あらいしゃんはくればーなのだ!ろーりすくはいりたーんがもっとおなのりゃあ!!あすよりもきょうなのりゃぁ〜!!!」

そして目的を投げ捨て、その食べ物に一直線で向かう。

アライちゃんO「あっちのほうがおもしろそうなのりゃあ〜〜〜〜〜〜〜♪」

目的を投げ捨て、その遊び場に一直線に向かう。
123 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 21:08:16.34 ID:IIcKHLWt0
アライちゃんN「らくしてたべるごはんはおうぃひぃ〜のりゃぁ〜♪」クッチャクッチャコンコングチュグチュグッチャグチャ

アライちゃんN「のりゃ?」ガチャン

アライちゃんN「でられないのりゃあああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?!?」

そしてカゴ罠で捕まる。

アライちゃんO「てがぬけないのりゃああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?!?!」

捕獲器具に手を取られる。

「「おがああああじゃああああああん!!!だじゅげでえええええええええええええええ!!!!!!!!!!」」

そして母親、自分を助ける事を義務としているに違いない存在に助けを求める。
124 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 21:21:39.79 ID:IIcKHLWt0
アライちゃんJ「なにやってるのらがいじーーーー!!」

アライさんG「放っておくのだ!あんなアホ晒すガイジなんて、どうせどっかで死んでいたのだ!今死んでせいせいするのだ!!」

アライさんG「神聖アライさん王国にガイジはいらないのだ!!人間に殺してもらうがいいのだぁ!!!」

アライちゃんI「ガイジのしょぶんしてくれるなんてヒトしゃんもたまにはいいことするのらぁ〜」ケラケラケラケラ

アライちゃんN「のあぁあああああああ!?!?あらいしゃんがいじじゃないのらあああああ!!!おがあああじゃあああああん!!だじゅげでええええええええ!!!!!」

アライさんH「お前みたいなガイジはアライさんの娘なんかじゃないのだ!!そこで飢え死にするのだ!!」

アライさんH「あぼ!?」ガシャ

余所見していたアライさんHが目の前に電気柵に直撃する。

そして、電流が流れ始める。

アライさんH「おぉおおおおおおぉおおおんざばあばばばばっばばばばばばあっばあああああああ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ

死んだ魚か、垂れ流された糞のように垂れ下がる尻尾までびんと伸ばしながらアライさんHが痙攣する。

アライさんH「」ピクピクピクピク

痛みによる恐怖心の植え付けでなく、気絶もしくは死亡するよう調整された電気柵の洗礼を存分に受け、アライさんHは倒れた。
125 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 21:35:52.84 ID:IIcKHLWt0
アライさんG「い、妹おおおおおおおおおおおお!?!?!?!?!?!?」

アライさんE「落ち着くのだ!あれに触れたらああなるって事は飛び越えればいいのだ!!」

アライさんE「野生解放で!!!」

そう叫んだ途端アライさんEの身体が光りだし、特に瞳に大きな光が宿った。

野生解放。体内のサンドスターを消費して一時的に身体能力を向上させるアニマルガールの特殊能力。

これこそが、アライさんがたった一匹で人間を殺害しうる危険な害獣と認められた原因である。

フレンズ化により人間並、平均140cm台の大きさを手に入れた上、野生開放を使えば人間を凌駕する戦闘能力を得られる。

人間慣れしたアライさんはその力を使って人間を襲い、喰らう。

無遠慮に、無差別に、自分の食欲だけに従い殺戮し喰らう。そして数を増やす。人間を殺す、化物の数を増やしていく。

銃刀法が改法され、拳銃の所持が認められたのはこの野生解放したアライさんに少しでも対抗する為、護身の為であるのが大きい。

アライさんE「たぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」シュバッ

アライさんEはその恐るべき力を使い、電気柵を飛び越えた。

「「「「たぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」

他のアライさんもアライさんEに続き、野生解放して飛び越える。
126 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 21:49:22.23 ID:IIcKHLWt0
アライさんI「ふん!」ズサッ

一際高く飛び上がったアライさんIが右足左足左手の三点を地面に着け着地する。

所謂スーパーヒーロー着地だ。膝に悪いと有名なスーパーヒーロー着地だ。でもみんなやる。

電気柵を飛び越えたアライさん達、アライさんIの身体からも光が消えていく。

サンドスターを節約する為に必要な時以外は野生解放は控えるべき、という事をアライさん達は本能的に悟っていた。

「「「「「うぬぬぬんうぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬーーーーー」」」」」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

続いて脱落しなかったアライちゃん達も電気柵の下を潜り抜けてきた。

三人のハンターが設置した罠エリアは、アライさんの群れによりついに突破されてしまった。

だがしかし

アライさんI「ぼっ!!」パァン

着地の体勢のまま顔だけを正面に向けたアライさんIの顔面に穴が開き、後頭部からその軽い中身を盛大にぶちまけた。

アライさんI「」グチャァッ

アライさんI「」ビクンビクンビクッビクビクビクビクビクビクガクガクガクガクガックゥン

仰向けに倒れたアライさんIがゴキガイジムーブをする。アライさんIの脳は完全に破壊されていた。
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 21:58:27.77 ID:qEv2sC5Io
このスレのアライさん常時テンション高くて若干ゃ読みづらい
128 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 21:59:20.04 ID:IIcKHLWt0
飼い主「まず一匹。あれだけ光ってて隙だらけなら遠くからでも当てられる」

飼い主「ただ、わたしの腕じゃもうライフルは難しいです」ガチャ

オヤジ「ちょっと近付くか。こう暗くちゃそうするしかないか」

男「あれが野生解放か。なんて力だありゃ」

オヤジ「何だ見るの初めてか?うっかり殺されるなよ?」

オヤジ「こっからが本当の勝負だからな!!」

飼い主「オヤジさん、手筈通りに」

オヤジ「了解だお姫様!でも建物に近付く奴は問答無用で殺すぜ!!」

オヤジ「あの様子じゃ、一匹でも入られたら依頼主が殺されかねないからな!!」

飼い主「はい。その時は問答無用でお願いします」

飼い主「男さん。ここにいるみんなと、お互いの命を守る為に戦いましょう」

男「…あぁ」

飼い主「パスカル、行くよ。目に入った奴、全員殺せ」

大型犬「ガァーウ!!!」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 22:00:01.18 ID:fG2+WKDRo
アホでバカで害獣なアライちゃんだが
こういう罠に簡単に掛かるとこだけはアホ可愛く見える、もちろん[ピーーー]けど
130 :>>127読みやすくなるよう努力してみます ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 22:16:23.66 ID:IIcKHLWt0
三人が銃を手に、一匹が牙をむき出しにして草原を駆ける。

アライさんの群れも三人と一匹に真正面からぶつかる形で草原を駆ける。

乱戦が始まった。

とは言っても銃を持つハンター達の方が圧倒的優位であり、アライさんの群れはどんどん数を減らしていく。
131 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 22:25:20.82 ID:IIcKHLWt0
飼い主「!!」ズダダダダダダ

アライさんF「がぎゅっ!おぼご!お!お!お!お!!!!」ドスドスドスドスドスドスドスドス

アライさんFは野生解放の隙を与えられず、PDWで蜂の巣にされた。

オヤジ「っらぁ!!」

アライちゃんI「ごびぅッ!!」グチャァ

アライちゃんIは鉄板入りのブーツで顔面を砕かれ宙に舞った。

男「この!!!」ダァン!!ダァン!!

アライさんJ「いぎぃ!?」バスッ

アライさんJ「あ、アライさんは、こんな所で死ぬ存在じゃ」コスリコス

男「させっか!!」ダァン!!ダァンダァン!!

アライさんJ「べ」ビスッビスッ

アライさんJ「」ガクッガクン!ビクンビクンビクンビクンビクンビクッ

アライさんJは腹に銃弾を受けてのた打ち回った末、自己回復能力を活かせぬまま頭を撃ち抜かれてゴキガイジムーブを晒して死んだ。

アライさんの、フレンズとしてのもう一つの能力。それは自己回復能力だ。手でこすった箇所の傷がサンドスターの力で回復する。

だが、死んでしまえばもう使えない。手も動かせず、サンドスターも消滅するからだ。

大型犬「ガァウ!!ガウ!ウゥウウウウ!!!!」ブチブチブチブチブチブチブチ

アライちゃん「あらっい、じゃぁ…おぉお………」

アライちゃんは喉笛を食い千切られ、血管や筋を外気に引きずり出され千切られ死んでいった。
132 :英字表記入れ忘れたけど別にどれが死んでもいいから別にいいよね!^^ ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 22:38:42.99 ID:IIcKHLWt0
だが少しでも長引いた途端、その優勢はあっけなく崩れる。

アライさんの群れによる人海戦術は、アライさんGに野生解放させる隙を作らせてしまった。

アライさんG「うぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬーーーー!!!!!!」

アライさんGの身体が光る。その光を見て三人の心臓が跳ね上がる。

アライさんG「っしゃあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

野生解放を使い、アライさんは四足で草原を駆け抜ける。それまでの二足歩行とは比べ物にならない速さでハンター達に肉薄する。

オヤジ「くそ!!」ダァン!!ダァンダァンダァン!!

アライさんG「アライさんは!すばしっこいのだ!!そう簡単に!捕まらない!の!だぁーーー!!!!!」

銃で応戦するが、命中しない。速度の差に揺さぶられ、判断が鈍る。

その一瞬後にはアライさんGの間合いに入れられていた。

オヤジ(やべぇ!!)

男「エロジジイ!!!」

飼い主「オヤジさん!!!」

間合いに入れられたオヤジが銃と腕で頭と首を庇う。アライさんが後ろ足で跳ね上がる。

もはや避けられないアライさんGからの攻撃に三人の心臓が一瞬、更に跳ね上がり痛みをもたらした。
133 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 22:44:48.46 ID:IIcKHLWt0
だが、アライさんGの身体はオヤジの横を通り抜けた。

飼い主「え」

予想外の行動に、飼い主の世界が一瞬止まる。

アライさんGが何も掴まず何も噛まず、オヤジの後ろの地面に着地する。そして目を吊り上げた。

アライさんGは今、呆然としている飼い主を見ている。

そして飼い主は今、アライさんGの間合いの中にいる。

アライさんGの目が、更にギラリと光った。
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 22:45:34.20 ID:qEv2sC5Io
>>130
おおう、ありがとうございます
応援してますよー
135 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 22:46:56.90 ID:IIcKHLWt0
野生解放によって強化された筋肉で、アライさんGが宙を飛ぶ。

アライさんGが飼い主の顔を目掛けて飛びつく。牙と爪を剥き出しにして。

飼い主「あ…」
136 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 22:52:30.65 ID:IIcKHLWt0
とっさに突き出した左腕にアライさんGの手足が瞬時に巻き付き、牙と爪が突き立った。

野生解放によって強化された顎と牙が手首に浮かぶ青い線を上から潰す。

飼い主「あっ!?ぎっ…あぁあああああああぁああああああ!!!!」

アライさんG「うぬぬぬぬ…!!ぬぬぬぬぬぬぬうううう…!!!」ギチギチギチギチ

野生解放によって強化された腕力と握力と爪が布を裂き皮膚に赤い線を刻んでいく。

赤い線と赤い点から赤い血液がどくどくと流れ出し、左腕全体を赤く染めていく。

それでもアライさんGは離そうとしない。力をさらに強めていく。
137 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 22:53:00.03 ID:IIcKHLWt0
飼い主「あぁああああああ!!!!!!いっあっあああああぁあああああああああ!!!!!!!」

全力で締め付けられ、引き裂かれ、貫かれる痛みに飼い主が絶叫する。
138 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 22:55:32.62 ID:IIcKHLWt0
腕を振る、身体を振る。あらゆる手段を使ってもアライさんGが腕から離れない。

大型犬「ゥアォオオン!!!」

大型犬が飼い主の腕に巻きつく汚物を排除する為に駆け寄る、飼い主はそれを右手で抑えた。

飼い主「パスカルっ…ダメ…!あなたは…他を!!」

大型犬がその牙と顎でアライさんを引き剥がそうとすれば、アライさんGは激しく抵抗する。

左腕からアライさんGが離れる頃には、左腕は爪と牙でズタズタにされるだろう。

その時、飼い主の左腕が左腕と呼べる形を保っているかも怪しい。

他のやり方を考えなければいけない。腕に引っ付いたアライさんGの力を抜き、引き剥がす方法を。
139 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 23:00:29.59 ID:IIcKHLWt0
血液の喪失と痛みが視界と平衡感覚を揺らし、飼い主は草の上に倒れた。

それでもアライさんGはまだ腕から離れない。

アライさんE「このクソ売女め!アライさんの正義の一撃をくらうのだぁー!!」

アライさんEが槍を突き刺そうと、振りかぶった。

その槍の軌跡を読み、身をよじりながら渾身の力で左腕を突き出す。腕にへばりついたアライさんGをそのままにして。

アライさんE「たぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!」

つまり

アライさんG「いっだいのだあああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?!?」ブッスウウウウウウウウウウ

アライさんE「ちっちびいいいいいいいいい!?!?!?!?!?」

槍がアライさんGに突き刺さった。槍の切っ先はアライさんGの内臓を貫きながらもう片側の横腹から突き出た。

アライさんGは予想外の激しい痛みを受けて思わず力を抜いてしまい、槍の穂先に連れ去られる形で飼い主の左腕から離れた。

下手をすれば左腕どころか命も失うかなり危ない賭けであったが、土壇場の土壇場で飼い主は勝利したのだ。

アライさんG「ぎびいいいいい!!!いいいいいい!!!!いぎいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!」

アライさんE「あぁっ!あぁっ!ちび!どうして!?どうしてちびに当たるのだああああああ!?!?!?!?!?」

想定外の結果に動揺するアライさんE。それが命取りとなる。

右手で持った銃のトリガーを引く。銃声が数えられないほど連続で響き、アライさんEに穴を開けていく。

アライさんE「んぎっ!!ぎびびびびびびびびびびびああああああああ!!!!!!!!」

銃弾が身体に穴を開ける度にゴキガイジムーブにも劣らない程の激しい動きを見せる。

穴だらけになったアライさんはできあがった自分の血の海に倒れこんだ。
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 23:02:12.57 ID:qEv2sC5Io
このSSのアライさんは強いな
割と手こずる事が多くなりそうだぜ
141 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 23:03:50.95 ID:IIcKHLWt0
アライさんG「おがーじゃ…あ…」

アライさんE「な、泣くななのだ、ちび。こいつはアライさんの根性の前に負けたのだ」

アライさんE「アライさん達の、勝ちなのだ」

飼い主の左腕はだらんと垂れ下がり、出血は服を赤く染めその重さを増し、左手はぶるぶると震えている。

動脈に空いた穴からどくどくと血が湧き出ている。

アライさんGを引き剥がし立ち上がったものの、左手首に空いた穴から血が流れ、左手からぼたぼたと落ちて地面を赤く染めていく。

その様子を見てアライさんEは口角を吊り上た。

自分はこれから死ぬ。だが、アライさんという誇りは死なない。その誇りがこの人間に致命傷を負わせた。

その要因がもたらす精神勝利が、アライさんEを調子付かせた。

アライさんは、英雄になるのだ。人間と勇敢に戦い、犠牲となるが、自分の犠牲によってこの戦いは勝利する。

自分で自分の娘を突き刺した事など、もうどうでもよくなっていた。

自分が飼い主に深手を与えたわけではないという事などどうでもよかった。

最後に戦って勝ったのは自分なのだから、この栄誉は自分だけのものだと、そう信じて疑わなかった。

そもそもアライさん達を奮い立たせたのは自分なのだから、全ての栄誉は自分のものになると、そう信じて疑わなかった。

巨悪に立ち向かい、最後まで抗い、一撃を加えたという高揚感がアライさんEの心を支配していた。

自分の行動の全てを誇らしいと感じていた。
142 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 23:07:21.34 ID:IIcKHLWt0
アライさんE「ざ、ざまーみろなのだ。お前は、死ぬのだ」

アライさんE「アライさんの、アライさんたちの、根性と、誇りの前には」

アライさんE「お前の、いのちなんて、ゴミみたいな、ものなのだ」

アライさんE「アライさんは、アライさんとして、永遠に、生き続けるのだ」

アライさんE「おまえは」

アライさんE「くたばれ」

アライさんE「ゴミガイジ」

アライさんE「じごくに、おち、ろ、お…」

アライさんE「」

アライさんEは最期の最期まで、飼い主への罵倒の言葉を吐き続けながら死んだ。

アライさん、アライグマ特有の無様なゴキガイジムーブをする事無く、ゆっくりと静かに死んでいった。
143 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 23:22:35.53 ID:IIcKHLWt0
PDWが手から滑り落ちる。拳銃を代わりに握る。

右脚を踏み込む、身体が右に傾く。頭がぼうっとする。アライさんEの言葉が頭の中で反響する。

飼い主「命は、ゴミ」

男「飼い主ちゃん!!!」

男の声が鼓膜を震わせる。

オヤジ「おい!!しっかりしろ!!!!」

オヤジの声が鼓膜を震わせる。だが聴覚が反応しない。

飼い主はただ、自分でも聞こえない独り言をぶつぶつと呟き始めた。

飼い主「誇りも、根性も、あったもんか」

飼い主「ゴミじゃない命なんて、あったもんか」

飼い主「みんな、殺す。みんな、死んだんだ」

飼い主「ゴミ、だから、死んだから、ゴミ、だから、死んだ、だから、殺す」

飼い主「」

そこで飼い主の意識が途絶えた。左手首から、飼い主の身体の中に残っている血がどんどん流れ出していた。
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 23:23:34.60 ID:TD6FOWe3o
アライさんEの断末魔が程よく意味不明で吹いた
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 23:24:26.03 ID:sJMiVYAoo
ここのアライさんの戦闘力もそうだけどアラ信もたくさんいそうで厄介だな
146 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 23:33:23.04 ID:IIcKHLWt0


飼い主「…あ」パチ

男「あ、目が!覚めた!!よかった!!よかったぁ!!」

オヤジ「馬鹿揺らすな!もっと優しくしてやれよこういう時は!!!」

オヤジ「飼い主ちゃん、大丈夫か?」

飼い主「えっと、アライさんは?依頼主さんは?無事ですか?」

オヤジ「粗方駆除し終えてたからな。無事終わったぜ。依頼主も無傷。家畜も農作物も無傷」

オヤジ「俺達の勝ちだ」

オヤジ「ただ」

飼い主「ただ?」

オヤジ「その傷。アライさんに噛まれて、引っかかれただろ」

飼い主「はい」

オヤジ「俺と男で止血はした」

オヤジ「でも感染症にかかってるかもしれない。最悪の場合、エイズか狂犬病だ」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 23:37:24.31 ID:cHrNi74E0
こっちのアライさん達は原種と同じく病原菌の類を保菌しているのか・・・ますます危ないなぁ
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 23:37:45.07 ID:KZ2ai6CwO
げ?ここのアライさん病原菌持ってるのか・・・
・・・何で交尾したアラ信普通に過ごしてるんだ?
149 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 23:49:16.67 ID:IIcKHLWt0
感染症、それはアライさんとの戦いで最も恐れなければいけないものだ。

アライさんの通称の一つに、うんこのフレンズという名前がある。

その名の通り、アライさんの体には多種多様な雑菌と寄生虫と汚物がこびりついているのだ。

サンドスターの影響で、それらはアライさんには害は無い。

だがアライさん自身には害が無いというだけで、アライさん自身は立派すぎるほどの感染症キャリアだ。

狂犬病、ジステンパー、アライグマ糞線虫、アライグマ蛔虫、 インフルエンザ、日本脳炎、レプトスピラ、紅斑熱群リケッチア、サルモネラ等々等。

場合によっては人間伝手にHIVに罹っている個体もいる。

不法に飼われていたアライさん、アライちゃんがその飼い主から感染するというケースだ。

他の感染症は薬等で極秘裏に対策が取れたとしても、HIVに関してはアライさんを飼う人間が要因の為どうしようもない。

そしてHIVに感染した個体が脱走、放逐され野生に帰り、他のアライさんやアライグマと交尾する事で感染が一気に拡大していく。

それでも尚アライさんの数が減らないのは、前述の通りサンドスターがアライさんの身体を完全に守っているからだ。

サンドスターが免疫の役割としてHIVウイルスを殺し、万が一HIVにやられ免疫が無くなってもサンドスターだけでその役割を全て果せる。

アライさんには、全く、何一つ、影響が無いのだ。

だが人がそれに噛まれ、傷口に唾液が入ればどうなってしまうかは想像に難くない。
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 23:51:54.97 ID:sJMiVYAoo
自分には影響が無く、他には影響を与えるとかクソ害獣だわ
151 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/27(月) 23:57:30.50 ID:IIcKHLWt0
飼い主「そうなってたら、わたしはもう手遅れですね」

オヤジ「馬鹿な事言うな!後は俺達に任せてさっさと病院行ってこい!」

飼い主「大丈夫です。というか、わたしの今回の足は男さんなので、男さんがいないと、病院にも行けません」

飼い主「それより、この仕事をやり遂げさせてください」

飼い主「これが最後かもしれないので」

寂しそうに微笑む飼い主を前に、二人はそれ以上何も言えなくなってしまった。

悔しさや悲しさ、怒りがこみ上げ、それが目の前のアライさんの群れの殺意へと変わっていく。

槍に突き刺さったまま動けなくなったがまだ息のあるアライさん。電気柵で気絶していたアライさん。

カゴ罠や捕獲器具で捕らえられていたアライちゃん。

目の前の、この汚物の群れに対する殺意が増していく。

最早相手に抵抗する手段は無い。命のやり取りは終わった。

ここから先は処分、駆除。同情的な言い方をするなら一方的な殺戮。

全て殺し尽くして、この仕事は完了となる。
152 :思うがままごちゃごちゃにしたら誰が生きてて誰が死んでるのかわからなくなってきた ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 00:08:32.67 ID:GusN3dUB0
オヤジ「よくも、よくも俺の仲間をやりやがったなこのクソガイジどもが」

アライちゃんN「あらいしゃんはがいじじゃないのら!!」

アライちゃんO「おまえらがどくせんするからぜんぶわるいのりゃあ〜!!!じごうじごくなのだゃぁ〜〜!!!」

アライちゃんO「おまえらがぼくじょーをどくせんするからぜんぶわるいのりゃあ〜!!!」

アライさんH「フレンズは絆の生き物なのだ!誰かが困っていれば誰かを助ける!!」

アライさんH「『けものはいてものけものはいない』!そういう事なのだ!!誰一人のけものにしないのだ!生きる為に助け合うのがフレンズなのだ!!」

アライさんH「だがお前達は何なのだ!?アライさんをのけものにして殺そうとする!!のけものを作るのは間違っている事なのだ!!」

アライさんH「アライさんをのけものにするお前達こそが、真のガイジなのだ!!!」

アライちゃんK「そうだそうだぁ〜!!このどくさいしゃどもめ〜!!!あらいしゃんがじゃまだからみなごろしにしようとするんだろぉ〜!?!?」

アライちゃんK「そうやってどくせんするきなのりゃぁああ〜!!!」

アライちゃんL「ぬぃんげんはどうしようもないきょあくなのじゃぁあぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

「きょあくなのだぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

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153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/28(火) 00:13:25.57 ID:1KEWLys+0
都合が悪くなったら『助け合い』やら『絆』を主張して自己弁護か
アライさん達は他の生き物を助けるつもりはさらさら無いくせになぁ・・・
154 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 00:14:32.30 ID:GusN3dUB0
男「何が巨悪だ!!」

男「てめぇらが、苦労して育てた野菜や家畜を奪って食うから殺されるだけじゃねぇか!!!」

男「お前らがやっているのは略奪行為なんだよ!!勝手に入り込んで勝手に持ち出して勝手に食う!!!」

男「せめて金を置いていこうともしない!!それでいてお前らが正しいなんてありえるわけねぇだろ!?」

アライさんH「盗み?お金?人間が勝手に作ったルールなんてアライさんは知らないのだ!勝手にそれを押し付けるななのだ!!」

アライさんH「アライさんは!アライさんなのだ!!アライさんらしく生きるのがアライさんなのだ!!!」

アライさんH「けものの誇りを忘れない、アライさんの生き方を認めてアライさんを生かすのがお前達人間の役割なのだ!!!」

アライちゃんO「そうだそうだぁ〜〜〜〜!!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

アライちゃんH「そうだそうだぁ〜〜〜〜!!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

アライちゃんK「せいろんなのだ!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

アライちゃんL「せいろんなのだ!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

「「「「せいろんなのだぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」

アライちゃんK「ろんぱなのりゃ!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

アライちゃんO「ろんぱなのりゃ!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

「「「「かんぜんろんぱなのだ!!!」」」」

「「「「あらいしゃんたちがせいぎなのだぁ〜〜〜〜!!!!」」」」

「「「「ここはせいぎの、あらいしゃんおうこくなのりゃあああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」」」」

「「「「おまえたちにんげんの、ぼくじょーなんかじゃなあああああああああああい!!!!!!!!!!!」」」」

コスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス
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155 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 00:35:04.08 ID:GusN3dUB0
オヤジ「もういい。こいつらに口論で勝とうと思うな」

男「思った事を言って何が悪い!!」

オヤジ「俺も言いたい事は沢山あるけどな、無駄なんだよ」

オヤジ「テレビでやってたジャパリパークのアライさんからしてそうだっただろ」

オヤジ「こっちの意見を聞かせたいなら、誰がどうみても不利な状況に持っていくしかないって」

オヤジ「で、そのやり方だが」

飼い主「…焼き芋」ボソッ

男「!!」

オヤジ「飼い主ちゃん動かなくていい。黙って見ててくれ」

オヤジ「というか、焼き芋って何だ?」クイタイノカ?

飼い主「アライさんが持ってた槍、まだ落ちてますよね」

オヤジ「あぁ。あぶねぇから一箇所に集めてあるが」

飼い主「牧場主さん」

牧場主「は、はい?」

飼い主「焚き火してもいいですか?確か許可、必要だとかお聞きしましたけど」

牧場主「え?あ…まぁ、一応どういうやり方の駆除になっても大丈夫なように許可は貰ってますが」

飼い主「さすが」ニコッ

男「何をするんだ?というか焼き芋って?」

飼い主「焼き芋は、言い間違いです」

飼い主「本当は、焼畑です」

男「焼畑って、畑燃やすアレ?」

飼い主「…まぁ、流石に畑燃やすわけにはいきませんけど」

飼い主「奪った分、いやそれ以上に役に立って貰いましょう」

飼い主「肥料として」
156 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 00:40:59.99 ID:GusN3dUB0


作業開始から一時間と数十分後、準備が完了した。

そこにはキャンプファイアと

アライさんの槍が深ぶかと突き刺さったアライさんと

一本のアライさんの槍に団子のように連なって突き刺さったアライちゃんがあった。

痛みと、これからの未来の予想でアライさん達の顔が青ざめている。

今から、このキャンプファイアに火を灯し、この中にアライさん達を入れる。そして灰になるまで燃やし続ける。

焼き芋、と言われれば確かにそう見えるかもしれないが、ちょっと悪趣味だなとオヤジは思った。

キャンプファイアに火を灯す。少しずつ、火が大きくなっていく。
157 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 00:47:55.25 ID:GusN3dUB0
アライさんH「わ、わかった!わかった!わかったのだ!!アライさんが!!アライさんが悪かったのだ!!!」

アライさんH「このぼくじょーちほーは一旦人間のものでいいのだ!!」

アライさんH「アライさんは他を探すのだ!!」

男「探してどうする?どこを探す?」

アライさんH「他の畑を探すのだ!アライさんのものになる畑を探すのだぁ!!」

男「また人間から奪うのか」

アライさんH「ひっ!?こ、ここは人間のものなのだ!!でも他の畑が人間のものであるなんてなんでわかるのだ!?」

アライさんH「そこはアライさんのものなのだ!!お前らには関係ないのだ!!!」

男「畑は人間の文化なんだよ!!!」

男「で、そこの人間が抵抗したらまたこうやって殺しに来るのか!?」

男「またこうやって!!誰かを傷つけるんだろうが!?」

男「見たもんを全部自分のものだと考えて!それに反したらすぐに暴力に訴えて!!」

男「お前らがな、そんな考えだからフレンズになっても害獣って枠から抜け出せないんだろうが!!」
158 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 00:55:13.23 ID:GusN3dUB0
アライさんH「アライさんは素直に反省しているのだ!!だからお前らはアライさんを許すべきなのだ!!」

アライちゃんK「そうなのりゃあ!あらいしゃんはすなおないいこなのりゃあ!!それをころすなんておまえらおになのりゃあ!!!」

男「許さねぇよ!!!」

男「お前らが反省しているなんて、どうして俺達がわかるんだよ」

男「お前らが二度としないなんて、どうして俺達がわかるんだよ」

男「俺達にはな、ここでお前らを逃がしたらお前らが別の場所でまたこういう事する未来しか見えねぇんだよ!!」

男「だから、全員ここで死ね。成獣も幼獣もまとめてみんなここで死ね。それがこの社会の為だ」

アライさんH「社会!?社会って人間の社会か!?アライさんはアライさんの社会で生きてるんだぞぉ!!」

男「その人間社会に土足で踏み込んだんだよお前らは!!!」

男「それが嫌だっていうんなら、一生巣から出てくるな!!」

アライさんH「それじゃあご飯がなくなってしまうのだ!!」

男「だったらそのまま飢え死にしてろ!!」

アライさんH「そんな社会間違っているのだぁ!!!」

男「少なくとも、他のフレンズはそうして社会で生きている」

男「お前らアライグマだけが、できていない。同じフレンズなのにだ」

男「やる気がないのかできないのかはしらねぇよ。だけどそれができなきゃ死ぬだけだって理解していないのがお前らだ」

アライさんH「うぬぬぬぬ…!!」
159 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 00:58:05.91 ID:GusN3dUB0
男「もっとわかりやすく言ってやる」

男「越えちゃいけないラインを越えたんだよお前らは」

アライさんH「ライン!?そんなの誰が決めたのだ!?誰も教えてくれなかったのだぁ!!!」

男「そんなもんもわからねぇんだったら、けものとして生きていてもどうせどっかで殺されて終わってただろうな」

男「ここで死のうが、別のどっかで死のうが、何の変わりもない」

男「お前らはな、けものとしても欠陥だらけだったって事だ。生きていく上で越えちゃいけないラインってものが見えていない」

男「想像力が欠如している。危機感が欠如している」

男「生物として欠陥品なんだよお前らは」
160 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 01:02:54.05 ID:GusN3dUB0
男「今だってそうだ」

キャンプファイアの火が燃え上がる。激しく燃え上がる。

男「俺が何でここまで怒っているかわからないだろ」

男の怒りに呼応するように燃え上がる。

友人を、愛する人を傷付けられた怒り。愛する人を殺しかけたモノに対する怒り。

後ろで黙って聞いている二人が抱える怒りにも呼応して、激しく炎が舞い上がる。

この怒りの炎が、この汚物達を灰になるまで焼き尽くす。

その為に生まれた炎が、アライさんHの背中にじりじりと熱を与えていく。

男「わかった所で、もう遅いけどな」
161 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 01:08:59.01 ID:GusN3dUB0
その怒りの目を間近で見たアライさんHの精神はついに限界を迎えた。

アライさんH「フェ…」

アライさんH「フェネックーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

アライさんH「フェネックふぇねっくふぇねっくふぇねっくふぇねっくふぇねっくぅううううううううーーーー!!!!!!」

アライさんH「あぁああぁああああああああへねっくぅうううううううあああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

涙をぼろぼろと流しながら誰かの名前を叫ぶ。

フェネック、フェネックギツネ、フェネックギツネのフレンズ。その名前を連呼する。何度も何度も何度も、助けを求めるように。
162 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 01:10:52.08 ID:GusN3dUB0
その助けを断ち切るかのように、男がとどめの言葉を呟いた。

男「何がフェネックだ」

男「フェネックギツネのフレンズはもうとっくの昔に死んでいる」

男「子孫もいない。フェネックはもうこの世のどこにもいねぇんだよ」

そしてキャンプファイアの炎の中にアライさん達を全員放り込んだ。
163 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 01:16:20.03 ID:GusN3dUB0
絶叫が響く。上から投げ込まれ、槍が地面に刺さる。

縛られたアライさん達は身体をもぞもぞ動かす事しかできずに炎に焼かれていく。

槍を抜き、身体の拘束を解かなければアライさん達は全員焼死する。

勿論、そんな可能性は無いに等しい。本日は雨の予報も無いし、予報どおりの天気だ。

キャンプファイアの炎は順調に燃え続ける。

やがて、声が聞こえなくなった。キャンプファイアの炎からは光と熱と吐き気を催す匂いだけが発せられていた。

それでもキャンプファイアの炎が消える事は無かった。

アライさん達全員が有機物の名残を全く残さない、ぼろぼろの灰になるまで、キャンプファイアの炎が消える事はなかった。
164 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 01:28:21.96 ID:GusN3dUB0


男「じゃあ、感染症は大丈夫だったんだな?」

飼い主「はい。何度か病院で診てもらいましたけど、大丈夫みたいです」

男「よかった…本当によかったよ」

飼い主「わたしももう駄目かと思いましたよ」

飼い主「ただ、この怪我があるから暫くはお仕事できませんけどね」

男「そうだな。ゆっくり休みなよ」

飼い主「はい!ゆっくり休みます!だから…」ガサッ

男「これ」

飼い主「はい!あの牧場のたまねぎ!!」

飼い主「あの時止血してくれたお礼に、ご飯を振舞わさせて頂ければな、って思うんです!!」カレーデスヨカレー!!!

男「…マジで?」

飼い主「マジです!駄目ですか?」

男「いや駄目じゃないけど、駄目というか」

男(散らかってるどころの騒ぎじゃねぇんだよ!!アレとかソレとか見られたら、やべえんだよ!!)

男「つーか片手怪我してるのに料理って大丈夫なのかよ?」

飼い主「最近ずっとこれで料理してますけど?」ユビハウゴカシテモイイミタイデスシ

男「アッソウデスカ…」

飼い主「駄目なら、オヤジさん所行きます」タマネギシンセンナウチニタベタイシ

男「やめろォ!あいつの家なんて上がり込んだ瞬間どうなるかわかったもんじゃねぇぞ!?」

飼い主「大丈夫じゃないですか?わたし怪我した時何かちょっと紳士的でしたし」

男「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

男「わかった!来て!!ただ部屋入る前にちょっと待ってな!?」

飼い主「はい。お邪魔させて頂きますね♪」
165 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 01:41:02.71 ID:GusN3dUB0
「「「銃刀法改悪やめろーーーーー!!!!!」」」

飼い主「」ビクッ

男「」ビクッ

男「何だよあれ…」

「「「政府は影川との癒着を恥じれーーーー!!!!!」」」

「「「銃刀法改悪はフレンズ絶滅の為の虐殺法案だーーーー!!!!!」」」

「「「ジャパリパーク独占に失敗した影川の陰謀だーーーー!!!!!」」」

「「「我々の友人たちを守れーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」」」

「「「のけものを作るなーーーーーー!!!!!」」」

「「「影川セルリアンを滅ぼせーーーーー!!!!!!」」」

「「「影川の息のかかったもの全てをこの世から滅ぼせーーーー!!!!」」」

男「…」

飼い主「…」

飼い主「銃刀法改法…反対デモ?」

男「んな事いってる場合かよ」

男「アライさんから身を守る為には銃を持つしかないだろう」

男「あいつらはどこにでも現れる上、人も殺す史上最悪の害獣なんだから」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/28(火) 01:42:36.00 ID:hWd+0rCz0
影川ww
167 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 01:45:25.43 ID:GusN3dUB0
「このどくさいしゃどもめ〜!!!あらいしゃんがじゃまだからみなごろしにしようとするんだろぉ〜!?!?」

「おまえらがぼくじょーをどくせんするからぜんぶわるいのりゃあ〜!!!」

「ぬぃんげんはどうしようもないきょあくなのじゃぁあぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

「せいろんなのだ!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

「せいろんなのだ!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

「せいろんなのだぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」

「ろんぱなのりゃ!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

「ろんぱなのりゃ!!」コスリコスリコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス

「かんぜんろんぱなのだ!!!」

「あらいしゃんたちがせいぎなのだぁ〜〜〜〜!!!!」

コスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス
コスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス
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168 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 02:03:40.85 ID:GusN3dUB0
男「…」

飼い主「…」

飼い主「男さん。今、何考えています?」

男「こないだ殺したアライさんの群れの事だ」

男「何だか、あれを見ていたら思い出したんだよ」

飼い主「…わたしも、一緒です」

男「うん」

飼い主「行きましょう」

男「うん」

飼い主「料理作るって言っておいてアレですけど、荷物置いたら買い物手伝って頂けませんか?」

男「うん」

飼い主「男さんのえっちな本はベッドの下にあるんですか?」

男「うん」

男「っておい!?」

飼い主「そうなんだ…持ってるんだ…」

男「いや待って違う。いや、そうじゃなくて。今時はパソコンだから」

飼い主「ファイルで持ってはいるんだ…」

男「持ってて悪いかよチクショー!!!!」
169 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 02:04:32.45 ID:GusN3dUB0
♪つづく♪
170 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/11/28(火) 02:06:43.23 ID:GusN3dUB0
●次回予告●

テレビ「…次の、ニュースです」

テレビ「人気アイドルグループPPPのメンバー、フンボルトペンギンのフレンズのフルルさんが」

テレビ「本日午前10時頃、自宅で亡くなっているのが係員によって見つかりました」

テレビ「フルルさんの近くには拳銃が落ちており」

テレビ「自殺と見られています」

次回
「ぼくとペパプとアライさん」

半分くらい書けたら投下します。
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/28(火) 02:12:47.43 ID:KUk8KuCd0
フルル自殺かよ・・・
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/28(火) 02:29:05.18 ID:1KEWLys+0
乙でしゅ
アラ虐SSいくつか読んだ中で、ここのアライさんは危険度がかなり高くて怖いですね
フレンズが自害する世の中とは・・・イカれた時代へようこそって感じ
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/28(火) 02:55:04.66 ID:SxPsZLIxo
ヘイトパートが長い割には発散するシーンが殆どなくてスッキリしないけど
そういう方針?とりあえず乙
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/28(火) 06:47:45.37 ID:1ZIgofuzO
偉そうにアライさんさんに男が説教してるけど人間が言える立場かよって
人間もなにもしてない動物や魚を殺して食べたりして楽しんでる畜生

地球が育てた大地や緑を人間の都合で破壊してアライさんよりたちわるいだろアライさん以上に悪事働いてるのが人間
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/28(火) 12:06:49.07 ID:hWd+0rCz0
言ってることは正しいけど釣り竿もってるやろきみ
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 22:41:36.97 ID:npVPOVK10
正しい
その通り
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 22:46:25.93 ID:6nkJjMQpo
人間全体として見たら他に並ぶ者がない巨悪だけども農家の人とかは何も悪くない
アライさんも生きるために必死だからしょうがない
共存できなくて悲しいね おわり
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 01:03:25.55 ID:u3wRWKibo
魚「えっ私たち人間と一切関わらないで迷惑もかけず暮らしてきたのに捕まえて食べるんですか?」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 02:15:12.01 ID:bULDKRgC0
サカナ、オイシイ、ダカラ、タベル

深海魚「ハハッ!そんな高い場所にいるから喰われるんだよwwww」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 06:34:14.92 ID:ilqRYVl5O
>>179
漁師「最近さ深海が人気で儲けて最高」おっ引っ掛かった

深海魚「目がぁ〜目〜がぁ〜」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 09:23:18.26 ID:fZ+RYdBG0
シャチ「人間ごときに負ける雑魚どもwwwwww」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 09:36:13.08 ID:1Hzmq0L2O
誰かフェネックも死んでることに突っ込んでやれよ
183 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/12/03(日) 23:27:15.65 ID:xkzOuHIl0
名も知らぬ人の話し声。遠くから聞こえる店員の声。

軽快なBGMが耳に入る。よく聞くとそれがこの間の音楽番組で一緒に出演したグループの曲だとわかった。

そこに突然、じゅ、と不協和音が響く。目の前の少年がココアの上に浮かぶクリームをストローで吸っていた。

チョコとクリームを舌で味わい微笑みを浮かべる少年、ぼうしの様子を彼女は不思議そうに眺める。

顔を見るのは今日が初めてだけど、どこかで会ったような気もする。ぼうしはそんな不思議な雰囲気を感じさせる少年だ。

日本にやって来て色々な人間を見た中で、ぼうしは若い部類に入る。

日本にやって来て色々な人間を見た中で、ぼうしは美人の部類に入る。

声を聞かなければ女性と見間違われてしまうかもしれない見た目をしている。

クリームを味わう事に飽きたぼうしはストローでクリームを何度もつつき、マドラーのように掻き混ぜ始めた。

ぐるぐると回るココアの中に白いものが混ざりっていく。

ぐるぐると回るココアの中で白いものが分解されていく。

ぐるぐると回るココアの中で…

ぼうし「えっと…」

声に気が付き視線を上げると、ぼうしが恥ずかしげに苦笑いを浮かべながら彼女、フルルを見ていた。
184 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/12/03(日) 23:34:14.24 ID:xkzOuHIl0
ぼうし「それじゃあ最初にちょっと聞きたいんだけど」

ぼうし「君達フレンズは、ジャパリパークからはこぶね…『巽の方舟』に乗ってこの日本にやってきた」

ぼうし「その時の事は覚えているよね?」

フルル「うん」

フルル「ジャパリパークに突然人が現れて、悪い人がジャパリパークを支配しようとしているって言われて」

フルル「私達ははこぶねに乗って日本にやってきたの」

ぼうし「懐かしいね。凄いニュースになってたもん」

ぼうし「その直後、ジャパリパークは爆破された。どっかの国が核ミサイルを落としたんだって」

フルル「核ミサイル」

ぼうし「んー…爆弾…んー…でっかいセルリアンの踏みつけの何千万倍も怖い攻撃」

ぼうし「影川財閥…えっと、悪い人がジャパリパークの征服に失敗したから、その国の元首に言いつけて攻撃させたってニュースでは言ってた」
185 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/12/03(日) 23:44:00.58 ID:xkzOuHIl0
ぼうし「でも影川総裁、悪い人達のリーダーは巽教授と仲間達によって倒された。そこからはもうフレンズを妨害するものが無くなったんだ」

ぼうし「で、君達ペパプは芸能事務所入りして『今や知る人はいない。いたらそいつは非国民』っていう程の人気絶頂アイドルになったわけ」

ぼうし「他のフレンズは他のフレンズで、この日本でそれぞれの生活を送ってる」

ぼうし「例えば、そうだね。あそこのサーバルキャット」

サーバルA「あははははは」

サーバルAの彼氏「うふふふふふ」

ぼうし「君の知ってるサーバルとは別人だよ。そのサーバルの子孫かな」

ぼうし「フレンズの中でも特に人気が強くて、ああやって人間のパートナーになる子がかなり多いんだ」

ぼうし「恋愛して子供を産んで、その子供もすぐ成長して、色々な子が色々な所で恋愛をしてそれぞれ子供を産んだ」

フルル「恋愛」ピク

ぼうし「今じゃ日本で一番よく見る、一番知られているフレンズなんじゃないかな」

ぼうし「SBR48プロジェクト、なんてのもネットで見た事あるね。サーバルのフレンズ48人で構成されるアイドルユニットだってさ」

ぼうし「デビューしたらきっとペパプのいいライバルになるよ」

フルル「はぁー」

ぼうし「あごめん。話がずれた」

ぼうし「とにかく色々あったけどフレンズはこの日本でちゃんと受け入れられた」

ぼうし「ただ一種を除いてね」ユビサシ
186 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/12/03(日) 23:47:37.87 ID:xkzOuHIl0
ぼうしが指差した方を見ると、窓越しに人だかりができているのが見える。

人の輪の中心にミニサイズのフレンズ、アライちゃんが二匹向かい合ってお互いを傷付けあっていた。

アライちゃん1「ぴぎぃいぃいいいいぃいいいぃいいい!!!!!!」

アライちゃん1「いだいいいい!!いだいのだああああああ!!!!めが!!めがぁあああああ!!!!!!」ブシュウウウウ

アライちゃん1が左目を押さえ叫ぶ。指の間から血液がどくどくを溢れ出していく。アライちゃん2の爪が、左目を完全に切り潰し周りの肉を抉り取っているのだ。

確かな手応えを感じたアライちゃん2が調子付く。

アライちゃん2「ふはははははー!!つぎはみみをちぎってやるのだぁ!!」

観客1「ふっふー!!やれやれー!!生き残った方はこのご飯をくれてやらぁー!」ビーダマカカゲ!

観客2「ヒューッ!!まるくってキラキラしてておいしそー!!!」

観客3「あ、もしもし保健所ですか?アライグマのフレンズが出まして…」

観客3「え、大きさ?えーっと、アライ…ちゃんくらい?はい。ですので駆除をお願いしたいのですが。はい」

観客4「うわっ…目抉れてるじゃんグロ…よく仲間にこんな事できるなこいつら…」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 23:48:38.84 ID:L7iZ2RQLo
アライちゃん同士戦わせるの好き
188 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/12/03(日) 23:49:44.12 ID:xkzOuHIl0
アライちゃん2はうつ伏せに倒れたアライちゃん1の背中に馬乗りになり頭を掴む。

アライちゃん1「やめっやめるのら!やめるのら!!いまやめるならゆるしてやるのら!!だからこうふくするのらぁ!!」ブンブン

アライちゃん2「こうふくするのはおまえなのりゃああああ!!!」ザクッブチブチブチブチブチ

アライちゃん2が1の頭部から生えている獣耳の根元に爪を刺し、引き千切った。

アライちゃん1「ぎびえぇえええええああああああああ!!!!!!!」

アライちゃん2「はななのだああぁああああああんぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!!!!!!!」ガブリブチブチブチブチゴリゴリゴリゴリ

アライちゃん2が1の鼻に噛み付き顎を引き、首を捻る。

アライちゃん特有の柔らかい骨はあっさりと砕け、千切れ、鼻があった場所には鼻腔だけが残った。

アライちゃん1「あぁあああぎいぃいえいいえええええええ!!!!!」

観客4「うえぇぇええ」
189 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/12/03(日) 23:55:17.75 ID:xkzOuHIl0
ぼうし「アライグマ。この世界で唯一の特定有害駆除対象フレンズだよ」

フルル「特定有害駆除対象フレンズ?」

ぼうし「えっと、つまり、ジャパリパークにいたセルリアンみたいなもんかな?」

フルル「セルリアン?フレンズなのに?」

ぼうし「アライグマのフレンズ、アライさんは農場を狙って野菜を盗んだり家畜を殺して食べたり、場合によっては人やフレンズを殺す事もあるんだ」

フルル「人とフレンズを!?」

ぼうし「うん。遠慮なく野生解放を使ってくるからかなり危険な害獣だよ」
190 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/12/04(月) 00:02:28.14 ID:2mlAmTj60
フルル「でも見た事あるよ。はこぶねで一緒に乗ってきたもの」

ぼうし「オリジナルのアライさんと!?その後どうなったの!?」

フルル「わからない。途中で逃げていなくなったって、はこぶねに乗ってた人から聞いた」

ぼうし「そっかぁ」

ぼうし「アライさんは、今や数だけ見ればサーバル以上だ。何せ無秩序に数を増やすからね」

ぼうし「山や森はもちろん、こんな街中にもうじゃうじゃいる」

ぼうし「街中のは人やフレンズを襲ったりする事はあまりないけど、やっぱりちょっと危なくはなったかな」

ぼうし「ジャパリパークを爆破した国も、どういうわけかこっちの情報が筒抜けになってたみたいでいつまたあれが飛んでくるかわからない」
191 : ◆7Yg2t5JHRU [saga]:2017/12/04(月) 00:09:36.35 ID:2mlAmTj60
フルル「え?どういう事?」

ぼうし「そのミサイルってのが飛んでこないように防いでたんだけど、そのディフェンスに穴があったのがばれちゃったんだ」

ぼうし「影川総帥の最後の嫌がらせらしいよ。腹いせに情報をばらまいたんだって」

ぼうし「本当はジャパリパークと一緒にここも一緒に攻撃されたんだ。それは何とか防いだんだけど、ジャパリパークは…」

ぼうし「もう危ないから倒そうって流れになったんだけど、やっぱり情報が漏れてて上手くいってないみたい」

フルル「じゃあ、また攻撃されちゃうの?」

ぼうし「そうならないようにみんなで頑張ってるところ。でも、みんな怖がっているのは確かだ」

ぼうし「外にはミサイル。中にはアライさん。だからみんなちょっとピリピリしてる」
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