あなたの目の前に、ひとりの少女が座り込んでいます。

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502 ： ◆ALICE2/HGg [saga]：2018/01/02(火) 23:02:03.06 ID:OjOZX6Dpo

>>496-497
　ではあなたはリモコンのダイヤルを「REAL」に戻した後、朱色の部屋を礼節に注意しながら進んでいきます。
　宇宙服を着ない朱色の道は、どこか肌寒く感じます。あなたは石畳の端を、心に波を立てずに進んでゆきます。
　あなたが道を歩いていると、普段は降るはずの雨は振らず、闇に閉ざされて見えなかったはずの道はすぐに開いた場所へと辿り着きます。
　それは以前見た、道の端にぽつんと立つ寂れた小屋です。以前小屋の中から香ってきた匂いは、今もまた再び漂っています。
　小屋の反対側には、小さな手水舎が設置されています。手水舎からは絶えず水が流れ落ちています。
　あなたは手水舎の水を掬って手を清めようとしますが、そこであなたは手水舎に柄杓が無いことに気付くはずです。

　あなたが更に道を進むのであれば、すぐに道は行き止まりに辿り着きます。
　行き止まりには3つの扉が、それぞれ右手、左手、奥の壁に存在しています。

　右手の壁にあるのは、これまであなたが見てきたものと同じ形状をした扉です。扉にはネームプレートが設置されており、そこには「#DC143C」と文字が刻まれています。
　扉の周囲の壁には、「1人の幼い女の子と2人の幼い男の子を引き連れている、背を向けた男性」の壁画が描かれています。
　壁画のより詳しい描写として、子供はそれぞれ、1人の腕白そうな男の子が1人の女の子を虐めて泣かせており、女の子は男性の膝に半身を隠しています。もう1人の男の子は、泣いている女の子を慌てて宥めているように見えます。
　男性は背を向けているために顔が隠れて見えませんが、その姿形は整って見えます。

　左手の壁にあるのは、これまであなたが見てきたものと同じ形状をした石の扉です。扉には石のネームプレートが設置されており、そこには「#DC143C」と文字が刻まれています。それらは石であるため、動かすことも開けることもできず、鍵を差し入れる事もできません。
　扉の周囲の壁には、「1人の幼い男の子を引き連れている、背を向けた女性」の壁画が描かれています。
　壁画のより詳しい描写として、男の子は右脚が存在せず、また左手が肩から2本突き出ており、左右非対称の醜い容姿をしています。男の子は女性の脚にまるで母親のようにくっついていて離れません。
　女性は背を向けており、更にまるで顔を隠すように仮面をつけています。その下半身は焼き爛れていまずが、整った体系美から元々は極めて美麗な女性であったことが想像できます。

　真ん中の壁にあるのは、これまであなたが見てきたものと同じ形状をした石の扉です。扉には石のネームプレートが設置されており、そこには「#DC143C」と文字が刻まれています。それらは石であるため、動かすことも開けることもできず、鍵を差し入れる事もできません。
　扉の周囲の壁には、何も描かれてはいません。
　その手前側には賽銭箱が存在しており、賽銭箱の中には何のオブジェクトも確認出来ません。

　それぞれについてより詳しく知りたい場合は、それぞれのオブジェクトに近づく必要があります。