【咲-saki-】咲「麻雀学園?」【安価】

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1 : ◆TZolALn9r2 :2018/01/08(月) 09:30:44.56 ID:ri9NxStsO

咲「ここは……」ウーン

頭がズキズキする。

「到着したのよー!起きるのよー!」ジャンジャン

銅鑼の音が寝起きの頭に鳴り響く。

咲「ううっ……」ムニャムニャ

「いい加減起きるのー!」

目をうっすら開けると、目の前に女の人が立っていた。

由子「そんなんじゃ今日からの学園生活が思いやられるのよー……15分後に所長からの訓示があるから身だしなみを整えておくのー」

そう言い残して、女が部屋から出た。

改めて部屋を見渡すと、高校の教室ほどの広さの窓のない部屋。扉は女が出ていった1つだけだった。

泉「のんきなやっちゃな〜」

そして1人だけ、私と同い年くらいの、見知らぬ高校の制服を着た女の子が部屋にいた。

泉「ウチ、二条。二条泉や。あんたと同じ新入園者やな。よろしゅう頼むで。あんたは?」

咲「私、咲……ええっと……宮永、咲です」

泉「国はどこや?見たところ、東京言葉話しとるみたいやけど」

咲「ええっと……」

頭がぼんやりする。記憶が曖昧だ。
2 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 09:32:26.80 ID:ri9NxStsO

泉「ウチは大阪やねん。地元で二条泉言うたらそこそこ名、通ってるで。ウチ、全国の猛者と勝負したくてこの学園来たんや。アンタもここに入園するって事はそこそこ打てるんやろ?」

咲「打つ?」

由子「準備ができたのよー、早く部屋出るのー」

慌ただしく、私達2人は部屋から出され、『所長室』と書かれた部屋に通された。

由子「今月の入園希望者2名、連れてきました!」

「どうぞ」

由子「粗相のないようにするのー所長は怖いのよー」ボソッ

咲「はぁ」
3 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 09:35:58.23 ID:ri9NxStsO

由子「それでは失礼します!」ガチャ

広い部屋に10人程の職員が直立不動で立ち、その奥の席に黒い軍服を着たこの部屋の主が座っていた。

異様な緊張感に、思わず唾を飲み込む。

赤阪「おっ、おぉ〜〜遠路はるばるよ〜来たなぁ!咲ちゃんに、泉ちゃん!」

泉「ホッ……なんや、気さくな人やん」

赤阪「ウチ、この麻雀学園の責任者の赤阪郁乃や〜〜2人ともこれから新しい環境で、麻雀を打つことになるんやけど、困ったことあったらなんでも相談して〜〜」

赤阪「ここ麻雀学園はご存知、麻雀の専門的で高度な教育をモットーにしているんやけど〜〜何より大事なのは仲間との絆や〜〜」

赤阪「それにいち早く目をつけた前任の善野所長は全寮制をこの学園に導入して、麻雀学園は日本屈指の麻雀高等教育機関として認知され、世界的にも有名な数多くの雀士を排出してきたんや〜〜」

赤阪「多いときは、毎月の入園希望者が100人を超えて、選抜試験なんてのもやってた時代もあるんやで〜」

赤阪「ま、今は時代の波に飲まれて、たった2人しか入園希望者がおらんけど〜〜決してウチが所長になったせいではないので、そこのところ勘違いしないように〜〜」

赤阪「2人共、おばさんの長話は嫌やろ〜〜、これにて訓示終了〜〜真瀬ちゃん、この2人、早く園内に案内しといて〜〜」ニコニコ

由子「はい!それじゃあふたりとも、こっちについてくるのよー」

泉「はーい、咲、優しそうな人で助かったなぁ〜〜正直、ずっと怖い人想像してたけど」

咲(なんだろ……所長さんの……二条さんは気がついていないのかな……あの禍々しいオーラ……)
4 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 09:37:38.77 ID:ri9NxStsO

案内人に連れられ、私たちは廊下を延々と歩いた。迷路のような作り。階段を登って下って、10分ほどで私たちは入り口についた。

屋内に大きな門があった。「麻雀学園」という看板が横に設えられていた。

由子「改めて自己紹介するのよー。私の名前は真瀬由子、この学園であなた達の教育係を担当するのー」

由子「この門の先は、あなた達と同じく、麻雀を極めんと日々研鑽に励む同志が約100人、昼夜を問わず麻雀に励んでいるのよー」

由子「寮は大きく3つにわけられて、あなた達は第1舎に入寮するのーこの第1舎の責任者が私なのよー」

泉「せんせー質問がありまーす」

由子「なーに?」

泉「その第1舎ってのは、1番レベルの高い寮ってことですかー?」

由子「そういう訳ではないのよー便宜上1、2、3で番号を振っているけど、数字の序列はないのよー」

由子「序列は麻雀でつけるのよー毎月、寮対抗で麻雀大会を開いてるのーそこで決めるのよー」

由子「それじゃあこの門の先が麻雀学園なのー歓迎するのよーお二人ともー」

二条さんは希望に満ち溢れた顔をしていた。でも、私は恐ろしい不吉な予感に襲われていた。

ギギギ……バタン。

門が閉じた。この先に私の……がいる。
5 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 09:39:27.24 ID:ri9NxStsO

門を超えた直後に小さな部屋に通され、そこで服を脱ぐよう命令された。

由子「脱いだらそこに四つん這いになるのー」

泉「は?嫌やわ、なんでそんな」

由子「命令なのよー」

泉「っ……!!ウチ、帰る!訴えたるからな、覚えとき!」

由子「仕方ないのよー……ロン!」パンッ

泉「へ?」ドサッ

1撃で二条さんは吹き飛ばされ、床にうずくまった。

咲(今、真瀬さんが一瞬、銃を撃ったように見えたけど……そんな道具は持っていないのに……)

泉「はぁ……はぁ……あんた、ウチの体に、何した!」ガタガタ

由子「いまのは1000点。それでも生身の体には大きな負担になるのー」

由子「あんまり手荒い真似はしたくないのー外からイカサマの道具を持ち込まれると、私の責任になるから困るのよーだから事前に調べておくのー」

由子「咲はどうするー?とりあえずウチは泉に教育せなあかんから、先に済ませてくれると助かるんやけどー」

最初、私はこの人のことを優しい近所のお姉ちゃんくらいに思っていた。でも、この人は慣れている。二条さんを撃つとき、一切の躊躇いがなかった。暴力に慣れた人間は、怖い。

↓1
@裸でよつん這いになる
A断る
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 09:40:11.12 ID:TJ6ftfQMO
1
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 09:40:39.02 ID:LcJxZ7x90
1
8 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 11:16:52.95 ID:/8qtvwvzO

咲「はい……」ヌギヌギ

暴力を躊躇わない指導教官。この学園は私が想像していたとおり、危険な香りがする。

泉「咲……!あんたにプライドってモンはないのか!」

この部屋には真瀬さんだけでなく、職員が5人程。いくら二条さんと私が暴れても、腕っ節ではかなわないだろうし、先程真瀬さんが見せた奇妙な技の正体も掴めない。

これからの学園生活のことを考えると、逆らわないのが吉だ。

私は裸になって、服を床においた。

由子「ふーん……綺麗な体なのよー、おい」クイ

真瀬さんが顎を出すと、他の職員が私の制服を床から拾い上げた。

由子「それじゃあ四つん這いになって、お尻を天井に突き上げるのよー犬のようにー」

咲「ううっ……」

由子「従順な子犬には優しくするのー」ズブリ

咲「あっ!」
9 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 13:14:40.17 ID:/8qtvwvzO

指を、股の奥に入れられた。ビリっと敏感な粘膜をえぐる痛みが私を襲う。

由子「処女なのよー」

時間にして数秒。それでも痛みは引かない。

由子「一応お尻も見ておくのー。咲、力を抜くのよー」

咲「えっ……あぁ〜〜……」

そのまま、お尻の穴に指を入れられ、奥を撫でるように探られた。

由子「異物なしなのー。一応口の中チェックしておいてーそれじゃあ咲、この扉の向こうに服を用意しているから、晴れて歓迎するのよー、麻雀学園へようこそ……!」

二条さんはあっけに取られていた。これじゃあまるで刑務所だ。私は恥ずかしさに顔を真赤にして、逃げるように部屋を出た。

別室で待つこと30分。

目を真っ赤に腫らした裸の二条さんが出てきた。股の間から、血がタラタラ流れている。

指で無理やり奥の奥まで執拗に探られたのだろうか。

ホッと胸をなでおろした。抵抗したら、私も同じ目にあっていたかもしれない。

由子「それじゃあ気を取り直して寮を案内するのー」
10 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 13:47:07.72 ID:/8qtvwvzO

泉「ううっ……!なんや、ここは……!」

二条さんは、学園内の風景を見て絶句していた。

鉄条網付きのコンクリートの高い壁で囲まれ、監視塔まで付き、各塔の上には2人ほどの兵隊が睨みを利かしている。

由子「あそこが校庭なのよー」

宿舎から壁までの広い空間は、校庭と称されたが、それは学校のグラウンドではない。

何人かの学生が、畑を耕していた。

由子「ここは基本的に自給自足が大原則よー秋には美味しいサツマイモやじゃがいもがたくさん収穫されるのよー農作物をみんなで作ることで絆の力を高めるのよー」

泉「何が絆や……!こんなの体のいい強制労働……!ウチは麻雀できると聞いて、この学園に来たのに…!」カタカタ

由子「二人が今回入寮するのは第1舎なのー。第1舎は現在、25名の雀士が日々切磋琢磨して麻雀を打っているのよーそれじゃあ麻雀室に案内するのよー」

真瀬さんは私達を木造の古い建物の中に案内した。
11 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 13:48:12.24 ID:/8qtvwvzO

由子「ここが麻雀部屋やー」

泉「ええっと、確か25人おるって言うたよな?」

由子「……そういや、昨日事故で1人卒園したらしいから、24人かもー」

泉「そういう問題ちゃうわ!なんで雀卓が1個なんや!って話や!それに誰もおらんやん、何やっとんねん、麻雀学園!」

由子「それには説明が必要なのー第1舎は第1-3舎のうち最弱の寮だからなのよー」

由子「麻雀学園はその名の通り、概ねすべてのことが麻雀で決まるのー基本的には寮内では仲良くしてもらうんやけどそれじゃあ競争心が育まれないってことでー」

由子「各寮対抗で毎週末に麻雀大会があるのよー。そこでその週の寮の予算を分け合ってるのー」

由子「雀卓を維持するのにも、毎日のご飯を食べるにも予算がいるのよー」

由子「こと、お金という意味では第1舎は最低ランク…!満足に麻雀もできず、毎日畑ばかり耕している日々なのー」

由子「それでは二人を仲間たちのもとに紹介するのよー」

12 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 13:49:37.75 ID:/8qtvwvzO

真瀬さんが集合をかけると、校庭に20数名の第1舎の学友が集合した。

皆、ねずみ色の作業着を着て顔に生気がなかった。

由子「注目!今日からみんなの仲間になる二条泉ちゃんと宮永咲ちゃんなのよー」

由子「ここ数週間の第1舎の麻雀成績は最低……!日々の暮らしにも困窮するほど、ということで赤阪所長特別のはからいで強力な新戦力の投入なのよー」

由子「ほら、自己紹介するのー」バシッ

泉「は、はい!二条泉、大阪から来ました、これでもインターミドルではトップの成績を残してるんでー皆さんの力になれると思いますーよろしくおねがいしますー」

ざわ……ざわ……

咲「宮永咲です。ううぅ……よろしくお願いします」ペッコリン

ざわ…ざわ…

由子「ほな、仲良くしてあげてー。それじゃあ二人はオリエンテーションの続きで、残りのものは各々の作業に戻るのよー」

その後、私たちは日が暮れるまでこの寮の掟について真瀬さんからレクチャーを受けた。

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 15:27:09.66 ID:effSVUWt0
期待
14 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 20:19:56.47 ID:oR7ei4jBO

由子「……というわけで、寮には規則がいっぱいなのよー規則を破るときつい罰が待ってるから気をつけるのー」

由子「それじゃあ二人を部屋に案内するのー。泉ちゃんは1-C部屋で、咲ちゃんは1-A部屋なのよー」

寮生は4-5人の大部屋で寝食を共にする。

由子「それじゃあ咲ちゃんはこの部屋やからー仲良くするのよー」

3人ほどの女子学生が私の方をじっと見ていた。

由子「というわけで、和ちゃん、よろしくなのよー。咲ちゃんとってもいい子なのよー」

和「……」

咲「宮永咲です、みなさんよろしくおねがいします」ペッコリン

咲(わわっ、おっぱい大きい子だな〜〜……髪もこんな環境なのにつやつやしていて……)

これが私と和ちゃんの出会いだった。和ちゃんは無表情でジロッと私の眼を見ていた。

憧「私、新子憧。よろしくね〜〜一応この部屋の副長」

穏乃「私、高鴨穏乃!わからないことあったら何でも聞いてよ!」

咲(意外と、アットホーム……なんだ……)

和「よろしくおねがいしますね、咲さん」ニコッ
15 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 20:21:11.42 ID:oR7ei4jBO

晩御飯の時間まで、私は部屋の隅っこで、様子を伺っていた。

人見知りの私から話を切り出せる訳もなく、他の3人は各々本を読んだりメイクをしたり、筋トレしたり好き勝手な事をしていたから。

部屋に配膳があり、食事が始まった。

和「それでは、頂きます」

憧「いただきまーす」

穏乃「いただきます」チラッ

配膳は3人分だけ。

憧「突然だったし、ごめんねー宮永さん。事前に申請しないとご飯来ないのよー。来週から宮永さんの分も申請しておくからー」

3人とも白米に塩鮭、お味噌汁に肉じゃが、ほうれん草のおひたし、と質素ではあるもなかなか美味しそうなご飯を食べている。

あとで知ったことだ。原村さんは第1舎の寮長で、この部屋の室長。この寮の予算配分などに関して権限を持っているため、ここの食事は特別らしい。他の部屋は白米無しで芋の煮付け+ごぼうまたは白菜の日々のようだ。

咲(……今日は昼からご飯たべてないしお腹へったな……)グルル…

咲(お腹鳴っちゃった、恥ずかしいよぅ……///)

穏乃「……」チラチラ

咲(どうしよ……誰かにご飯、分けて貰おうかな……)

↓1
@和にお願いする
A憧にお願いする
B穏乃にお願いする
C武士は食わねど高楊枝にする
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 20:22:41.71 ID:kDQ1rynmo
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 20:26:52.78 ID:K3UZ7zjEo
きついけど 4
18 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 20:38:29.69 ID:oR7ei4jBO

咲(でもおかしいよ……いくら私が入園するのが突然わかったからといって)

咲(ご飯を用意していないなんて)

憧「うーん、このわかめの味噌汁美味しいなぁー」モグモグ

咲「ううっ」ゴクッ

穏乃「……」チラッ

和「……」モグモグ

咲(ここは我慢……物乞いみたいなことする必要なんてない!)

ピロリン!精神力が1アップした!

★ステータス★
雀力 1/10 精神力 2/10 体力 5/5

和「ごちそうさまでした」

咲(結局食事抜き……お腹減ったよぉ)

憧(ふーん、ご飯いらないんだ……)

和「憧。明日から宮永さんの分の食事も、真瀬先生に言って用意して上げてくださいね」

憧「はーい」

咲「ありがとう、原村さん」

和「お気になさらずに」

憧「チッ……」
19 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 20:52:41.71 ID:oR7ei4jBO

夜……

麻雀学園の消灯時間は21時。

電気が消えると、鉄格子付きの窓の外から差し込むのは、月の光だけである。

耳を澄ますと遠くで波の音が聞こえる……

ここは何処か、私は思いを馳せる。

眠れやしなかった。私がここに来た意味。3年前にこの学園に入ってから連絡が取れなくなった姉の消息を辿るため。

明日から戦いの日々が始まる。今日はそれに備えて、眠らなきゃ……


次の日。

真瀬「朝なのよー!」ジャンジャン

廊下でけたたましく鳴る銅鑼の音で目が覚めた。

まだ外は薄暗い。時計は朝4時25分を指している……

咲「ふぁぁ…」ムニャムニャ

憧「新入りはお寝坊さんねぇ」テキパキ

穏乃「宮永さん!早く布団から出て!布団畳んで着替えて5分後に校庭集合だよ!」

咲「ふぁぁい……」モゾモゾ
20 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 21:16:54.23 ID:oR7ei4jBO
麻雀学園の朝は早い。

4時30分に校庭に集合して、朝の体操のあと、早朝のランニング。

私は夕ご飯抜きだったので、ヘロヘロだった。

合計10kmのランニングのあとは6時まで休憩。当然、早く走れる人の方がゆっくり休めるわけで、私がランニングを終えたのは時間ギリギリ。

ヘトヘトになりながら、朝ごはんのための食堂へ向かう。

朝ごはんは、打って変わって質素で、食パン1枚に芋煮だった。

食事を終えると、6時45分から仕事が始まる。

穏乃「じゃ、私達の畑はここだから。一緒に頑張ろうよ、宮永さん」

まずは穏乃さんに畑仕事を教わる。

穏乃「ダメダメ、もっと鍬振り上げないと。あと、こういう硬い岩あったらあっちに避けておいて」

朝方の仕事はまだいい。太陽が登った日中からの畑仕事は地獄だった。

咲「ふひぃ〜〜もう腕上がりません……」ゼーゼー

穏乃「宮永さん、頑張って!辛いの最初だけだから」

咲「もうっ……だめっ」フラフラ

穏乃「ふー……じゃあちょっと早めに休憩する?」
21 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 21:17:25.15 ID:oR7ei4jBO

穏乃「はい、水」

咲「ありがとうござます」ゴキュゴキュ

日陰で小休憩だ。まだ時間は11時前。もう体が悲鳴を上げている。

咲「勝手に休憩して……怒られないんですか?」

穏乃「ずっと監視してる訳じゃないし、一応自由時間に自主的に私達が畑耕しているって形になってるから、いいんですよ」

咲「あれ?原村さんと新子さんは?」

穏乃「あの二人は免除。寮長と副長ってことでーー各室長も畑仕事は免除されてるよー」

咲「じゃあ、私が来るまで穏乃さんが一人で、畑耕していたんですか…?」

部屋毎に耕すべき畑の面積の割合がある。原村さんの部屋の畑は他の部屋より当然小さかったが、それでも一人で耕すには広すぎる。

穏乃「まー趣味みたいなもんだよ。あっ、あと昨日はごめんっ!」

咲「え?」
22 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 21:27:46.37 ID:oR7ei4jBO

穏乃「憧のバカが、意地悪しちゃって……夕ご飯抜きで、さ」

咲「いえ、いいんですよ……何も高鴨さんが謝らなくても」

穏乃「でも我慢したのは立派だったよ。私だったらぶん殴ってたなー」

咲「あはは……」

穏乃「じゃあ私、畑仕事の続きやるから!落ち着くまでそこで休んでなよ」

咲「あのっ……ありがとう……ございます」ペコリ

穏乃「困ったときはお互い様……でも宮永さん。ここで長生きするにはコツがいる。大きな流れに乗ること。流れに逆らったら溺れてしまう。どんな理不尽も、静かに耐えるんだ。そうすればいつか目が出るから、さ……」

高鴨さんはそんなことを言い残して、畑仕事に戻っていった。
23 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 21:34:55.31 ID:oR7ei4jBO

真瀬「新入園者を歓迎して、今日のお昼ごはんはおにぎりなのよー!」

校庭で泥だらけの寮生の間で歓声が沸いた。

妹尾「うまっ……白米とかいつぶりだろ……うまうまっ……」モグモグ

文堂「くぅ〜〜!甘いっ……お米ってこんなに甘かったんだぁー!」ポロポロ

咲(塩おにぎり1個でこの喜び……でも気持ちはわかるかも……空きっ腹に程よい甘塩のおにぎりは犯罪的……!犯罪的な美味しさだよっ……!)

校庭では寮生たちがそれぞれおにぎりに舌鼓を打ちながら、休憩していた。

そんななか、私はおにぎりに手をつけようとせず、うずくまっている一人に目がいった。

泉「…………」

咲「二条、さん……」

24 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 21:45:33.16 ID:oR7ei4jBO

泉「咲ぃ〜〜」

泉「ここ、もういややわっ……!お家、帰りたいっ…!」

泉「聞いてや、ひどいねん、うちの部屋……夕ご飯も用意してもらえず……」

泉「そのことに文句言うても、シカト決め込んで……」

泉「で、消灯してから……」カタカタ

泉「……やばいねん、ウチの部屋……」カタカタ

咲「何があったんですか?」

泉「……」カタカタ

二条さんは青ざめていた。

泉「軽く、リンチされたねん。生意気や言うて、腹殴られるわ、背中踏まれるわ……これ以上は口にも出せんわ……」カタカタ

泉「咲のところは大丈夫かいな?」
25 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 21:49:02.62 ID:oR7ei4jBO

原村さんも高鴨さんも少なくともそういうことをするタイプには見えない。

泉「当たりやな……1-A室言うたら、原村寮長のところやん……やっぱ優しいんやなぁ」

泉「ウチのとこの室長、大星言うんやけど、あら、頭のネジ2本くらいトンでるで……絶対人、ピーしたことある」カタカタ

泉「どないしよ、咲ぃ〜〜……ウチ、あんなとこいたら1週間以内に死ぬ……」

泉「なあ咲、一緒に逃げへん?」

咲「逃げるって言ってもどうやって……」

見渡すかぎり、高い壁で囲まれ、とても逃げられそうな雰囲気はない。

泉「アホ!大脱走ちゃうねん、脱獄しようって訳やない……オリエンテーションの時あったやん、退寮申請っての……あの紙捨ててないやろ?リンチされたし、理由は十分やん、こんなん大問題やで、今時相撲部屋かて暴力にうるさいんやぞ」

泉「一緒に逃げよう、咲。こんなとこおっても麻雀なんて強くなれっこないわ」

↓1
@話に乗る
A断る
B真瀬さんに報告する
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 21:50:06.06 ID:HXhg216/o
2
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 21:50:11.69 ID:zcu/rJd4O
3
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 21:50:45.56 ID:kDQ1rynmo
そもそも逃げられる気がしない
29 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 22:00:13.74 ID:oR7ei4jBO

誰が乗るか……!見え見えの泥船……!

それに私にはここに来た目的があるッ!

咲「ごめん、二条さん。私はここに残る」ヨッコイショ

泉「でも咲ぃ〜〜……」

咲「辛いことはたくさんあるだろうけど、お互い頑張ろうよ!どうしても困ったら、また相談してくれていいから、さ。愚痴聞くくらいなら私にだって出来るから……」

ピロリン!精神力が1アップした!

★ステータス★
雀力 1/10 精神力 3/10 体力 5/5

午後も畑仕事。16時まで休憩をはさみながらひたすら畑を耕した。

聞いた話では、第1舎は獲得予算が少ないせいで、毎年食事はこの畑で取れた芋で賄っているらしい。今の私達の食事は昨年収穫した芋の残りのようだ……
30 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 22:23:30.53 ID:oR7ei4jBO

和「それではいただきます」

憧「いただきまーす」

18時。夕ご飯の時間だ。

今日のご飯はヒレカツ定食。ホカホカの白米に、揚げたてのカツ。シャキシャキのキャベツに、瑞々しいプチトマトまで載っている。それにデザートにはケーキ!

憧「今日は、咲の歓迎会だから、和が特別サービスだって!」

咲「あのっ……これ、いいんですか?」

聞いた話では、他の部屋は毎日芋煮らしい。

和「今日は特別ですよ。咲さんの歓迎会ですから」

今頃、二条さんのところもこういう特別食が振る舞われているのだろうか。

穏乃「宮永さん、食べなよ。冷えちゃうよ」モグモグ

咲「……はい」

咲(旨いっ……!労働の後に、この肉は染みるっ……アミノ酸が全身に広がっていくのがわかるよっ…!)

咲(いい肉使ってるなぁ〜〜!)

31 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 22:37:08.25 ID:oR7ei4jBO
憧「ウチの寮、畑だけじゃなくて、豚も育ててるのよ。そこの黒豚。自分たちで育てて、食べる豚は格別よね〜」

咲「普段、新子さんは牧場の方で豚の世話をしているんですか?」

憧「は?そんなの1-D部屋の仕事じゃん」

和「でも、憧は家畜小屋の責任者なんですよ。だから、今日も一番いいお肉が手に入りました」

あとで知った話だ。新子さんが管理している家畜小屋の肉は、私達第1舎の人間の口に入ることはない。肉は概ね他の寮に輸出され、原村さん達は利益を得ているらしい。だから、夕食も他の寮の給食を自費で購入している。

こんなふるまい、他の部屋から見たら顰蹙ものだけれども、原村さんは麻雀が強く、第1舎の家畜小屋の利権や畑の利権など麻雀で獲得し、他の寮との交易で利益を上げている。

職員にも賄賂を渡し、この寮の女王として君臨している彼女に対して他の部屋は不満こそあれ、表立っては逆らえないのだ。

新子さんと高鴨さんは原村さんの側近らしく、特に新子さんは原村さんのそばに常にいる。

この部屋に入れたメリットは非常に大きく、例えば休憩時間などに新入りは大抵、先輩にいじめられ、理不尽な仕打ちを受けるのだけれども(二条さんみたいに)、私はそういうのとは無縁で、他の部屋からの攻撃は一切ない。

生意気な二条さんは、毎日激しいいじめにあって、随分と精神がやられてしまっているようだ。

それを横目に私は精一杯畑を耕した。

しかし麻雀学園と言いながら、私達が牌を握れる機会は

この1週間、一度もなかった。
32 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 23:20:57.66 ID:oR7ei4jBO

しかし、転機は突然訪れた。

夕食後の自由時間。私は部屋でウトウトしながら過ごしていた。

気がつくと、原村さんと新子さんがいない。

穏乃「明日は、各寮対抗の麻雀大会だから、室長会議だよ」

高鴨さんが教えてくれた。

各寮の代表者が、麻雀学園の中央にある試合場に集まり、卓を囲む日。

勝負の模様はテレビで全寮生に中継され、その週の予算や各々の資産を賭けての5半荘の勝負。

ここで勝利しなければ、食べるものにも困窮する。

穏乃「ウチは弱っちいからねー……昔は雀卓とかもいっぱいあったんだけど、負けが込んで今じゃ1個しか雀卓ないし、食事も困るようになって、畑仕事ばかりしてる。だから、ますます弱くなるって悪循環なんだよ」

咲「原村さんで勝てないんだ……」

穏乃「いやいや、和は勝つよ。ウチの学園のトップランカーの1人だし。でもこの勝負は団体戦で、さらに言えば同じ選手は2週間続けて登録できない仕組みなの」

33 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 23:23:45.54 ID:oR7ei4jBO

憧「ただいまーいやー、疲れた疲れた」

穏乃「おつかれさん」

咲「お疲れ様です」

和「今日の会議は長引きましたね」

憧「1-Cの大星、うるさいっちゅーの!こっちは各部屋の事情を考慮してバランスよく決めてるのに」

和「まあまあ、憧。あっ、こちら、オーダーです」

原村さんが見せたオーダー表を見て、私は驚いた。

先鋒 片岡(室長)
次鋒 文堂
中堅 岡橋
副将 原村(室長)
大将 宮永

咲「あの……これって、私が大将……ですか?」

和「ええ。咲さん。期待していますよ。私達の寮は基本的に新入寮生の実力を測るため、まずは試合に出てもらいますので。二条さんは来週ですね」

穏乃「……」

この寮対抗麻雀大会の話を聞いたとき。私が試合に出れるのは当分先だと思っていた。

お姉ちゃんは、同じ寮にいない。でも、私が強くなれば、そこでお姉ちゃんと会える。お姉ちゃんと卓で語り合える。私はそのためにここに来たんだ!

手が震えるのがわかる。こんなに早くチャンスが来るなんて。早く牌を握りたい。早く、麻雀がしたい!
34 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 23:27:58.30 ID:oR7ei4jBO

試合当日。選手控室の空気はひりついていた。

先鋒の片岡さんが2着につけ、回した貯金は次鋒で大きく失われ、さらに中堅も手酷いミスが重なり10万点あった点数は4万点近くまで減っていた。

初瀬「うっ……ううっ……」ポロポロ

中堅の岡橋さんは、ひと目も憚らず泣いていた。

控室はお通夜みたいな雰囲気。

3つの寮の代表者と、調整役の職員サイド、今日は真瀬さんが5半荘を打ち、40万点分の予算を分け合う。

職員側は概ね10万点前後でフィニッシュするため、3つのチームでの点の奪い合い。

ここまでのところ、圧倒的に強いのは第3舎の面々だった。

文堂「さすが第3班。先鋒辻垣内に中堅竹井は流石に安定していますね。副将の江口セーラはウチの寮長に対するメタでしょうか」

優希「第2班の副将の船久保も侮れない相手だじょ。和ちゃんオカルト相手にはめっぽう強いけど、デジタルや流れ論者相手には大勝ちできないんだじぇ」

文堂「今月はなんとか8万点はほしいですね……」

優希「だじぇ…」

4万点スタートで始まった副将戦だが、原村さんはやはり強かった。ジリ貧の状況から粘って跳満を連発し、7万5000点近くまで収支を戻してフィニッシュ。

それから大将戦のコールがかかった。

ここまでお姉ちゃんは出場していない。まさか、こんなに早く……胸が高鳴る。

和「それでは咲さん。あとは頼みます」

和ちゃんとハイタッチを交わして、私は勝負の卓へ向かった。
35 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 23:33:25.47 ID:oR7ei4jBO


向かった先に、姉はいなかった。

由子「咲ちゃん初参加なのーご祝儀ルールでいいかなのよー」

憩「ええですよーぅ」 第2舎 寮長 荒川憩 学園ランキング第2位

竜華「まあええやろ」 第3舎 3-C室長 清水谷竜華 学園ランキング第6位

咲「ご祝儀ルール?」 第1舎 1-A室員 宮永咲 学園ランキング 圏外

由子「初参加特典なのー。和了れば咲ちゃんだけ点数倍付けなのよー。全くただのご祝儀なのー」

咲(ハンデをくれるって訳ですか……)

竜華「なつかしいなーウチも昔、ガチガチに緊張しとったねん。ま、咲ちゃんリラックスリラックス。負けても余裕あるんやろ、第1舎は」

憩「警戒ですよーぅ、新人をいきなりこの卓に付かせるとか、何かあるかもしれませんよーぅ」

咲(オーラでわかる……!この三人、相当打てる……!でも、私だって、麻雀にはそこそこ自信があるんだ!)

★ステータス★
雀力 1/10 精神力 3/10 体力 5/5

咲は怯まなかった。

由子(なかなかいいオーラ発してるのよー咲ちゃんも……でも和ちゃんも人が悪い……この卓は心だけで勝てるほど甘くないのよーせめて雀力5は必要やねーまともに打つには……)

↓1
勝敗コンマ
ゾロ目:プラマイゼロ
他:コンマ分敗北
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:34:56.87 ID:aTHP14gUO
はい
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:35:23.44 ID:kDQ1rynmo
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:40:29.10 ID:MD0xoTKkO
逝ったな
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:50:44.86 ID:HXhg216/o
惜しいしその下はゾロだしコワイわ
40 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/08(月) 23:52:22.54 ID:oR7ei4jBO

憩「ロン。24000。」

竜華「ロン!12000やな〜〜ごっつあんですー」

竜華「ツモ。8000-4000。あっ、咲ちゃんごめんなぁ、親っかぶりで」

憩「ロン。3900ですよーぅ」

憩「ロン。7700ですよーぅ」

瞬く間に溶ける貯金……!わずか1半荘で咲は87000点を失った……

由子「はい、ツモ。500-300。今日はここらへんにしておくのよー」

咲「う、嘘……」カタカタ

憩「なんや、ただの初心者やんーこんなんボーナスステージですよーぅ」

竜華「咲ちゃん高い授業料になったなーぁ。この卓に付くにはまだ早いで……麻雀は奥が深い……ウチら、ここで極めるために修行してるねん……」

87000点を失い、咲のチームの合計収支は-12000点であった。

咲「……」カタカタ

震えが止まらない。3人と卓を囲んでいる間、ずっと寒気が止まらなかった。

精神力が-1になった。体力が-1になった。

強者との対戦経験を積み、雀力が+1になった。

★ステータス★
雀力 2/10 精神力 2/10 体力 4/5
41 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/09(火) 00:12:36.67 ID:5RlcUHpgO

控室に帰ると誰もいなかった。

私は、寮に帰ることができず、ずっと控室の脇のトイレで吐いていた。

泣き疲れた頃、真瀬さんが来て、追い出されるように第1舎に帰った……


和「……」

寮内の講堂に、第1舎の寮生全員が咲の帰りを待っていた。

重苦しい空気。

大星「どう落とし前つけるの?」

咲が戻ると、2-Cの室長の大星淡が声を荒げた。

咲「あ、あうぅ」

初瀬「前代未聞だよ、前代未聞!マイナス8万点超えなんて!それで10万点切って、借金!?」

初瀬「ただでさえ、ウチの台所事情は苦しいのに!」

咲「……」カタカタ

莉子「明日から食費の支給もないしー……昨年の備蓄食料で食いつなぐしか……」

泉「また芋の日々ですか……」

南浦「芋も貴重品……1日2食に制限しないと」

ざわ……ざわ……

思わず、原村さんの方を見た。原村さんは中央の席で腕を組んで目を瞑っている。
42 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/09(火) 00:17:03.80 ID:5RlcUHpgO

由暉子「皆さんのお気持ちはわかりますが、まずは総括が先ではないでしょうか?」

2-Bの室長の真屋さんが、紛糾する場を収めた。

皆の注目が私に集まる。チームの大将として、敗戦の弁を述べろということだろう。

泣き疲れて、涙も枯れていた。感情が麻痺していたのは、少し私に有利に働いた。

冷静に考えられる。いくら原村さんの部屋で庇護があるとはいえ、このままじゃ私の立場は明日から最悪なものになるだろう。見えない形での嫌がらせに加えて、職員の目の届かない建物の影での暴力沙汰は日常茶飯事だ。

咲(でも落ち着いて考えると、負けたのは確かに私だけど、初心者を大将に据えた方に問題が)

咲(前日の室長会議で決めたっていうけど、誰が私を大将に押したんだろ……)

咲(こんなの、私のせいじゃなくて、そいつに責任があるんじゃ)

大星「……」イライラ

咲(ここで私の取る1手は……これだ!)

↓1
@泣きながら土下座で謝る。 精神力-1 体力+1
A淡々と反省を述べる。 精神力+1 体力-1
B私を任命した人間が悪い!と責任転嫁する。 精神力+2
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 00:20:50.21 ID:boTfRYsp0
1
44 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/09(火) 00:39:16.62 ID:5RlcUHpgO

咲「ううっ……」

この場を収めるにはこの方法しか思いつかなかった。

床に膝をついて、辺りを見渡した。私に対する激しい怒りのオーラが、少し和らいだのがわかった。

多分、皆わかっている。本当に悪いのは私じゃあない。

あの卓に、新人が付いて勝てるわけがないのだ。

それを分かっていて、大将に命じた人間が一番悪い。そんなのみんな分かりきっている。

でも、その人物に怒りを向ける事ができないから、仕方なく私に怒りを向けているんだ。

唇を噛みながら床を見た。

屈辱。恥辱。そして私の中に激しい怒りの炎が静かに灯った。

咲「申し訳ありませんでした」

頭を床に擦り付け、敗北を謝罪した。自然と涙がこぼれた。

咲「うっ……ううっ……」

★ステータス★
雀力 2/10 精神力 1/10 体力 5/5

10分。15分。それくらい長い沈黙。講堂には私の嗚咽だけが響いている。

淡「頭上げなよ、咲」

大星さんが口を開いた。

淡「正直、咲一人に謝らせても何も解決してないんだよねー」

皆の、怒りのオーラが和らいでいた。
45 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/09(火) 00:57:54.37 ID:5RlcUHpgO

淡「ウチラの第1舎の予算はとっくに火の車、そこに更にこんな自体になったら、色々責任問題になるんじゃないかなー」

和「……」

大星さんはもう私の方を見てはいなかった。

淡「ユキ、私、昨日口酸っぱく言ったよね!第2舎からは荒川が大将で来そうって確かな情報があったから、大将は少なくとも室長クラスを出そうって!」

ユキ「確かに、言ってましたね」

淡「私とユキは前の週出たから、和かシズ、どっちか大将で出ろって何度も言ったよね!?優希も聞いてたでしょ?」

優希「のどちゃん…」チラッ

和「……」

憧「でも、大星さん。その情報は昨日の時点では信憑が低かったでしょ!荒川が来るなら、先鋒濃厚じゃない、第3舎が先鋒に辻垣内を置くんだから!」

淡「でも結果として大将に荒川が来たじゃん。腰巾着は黙ってろ!」

憧「ぐっ…殺したろか……」

淡「和、これどう落とし前つけるの?」
46 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/09(火) 00:59:57.12 ID:5RlcUHpgO

ここぞとばかりに大星さんが勢いづいていた。他の寮生達も、何も言わない。ただ、殆どの寮生が大星さんの側についているのは明白だった。

和「うーん……困りましたね」ポリポリ

和「私としては、咲さんの今後のいい経験になると思って、大将に推したんですが」

和「確かに私にこの敗戦の大きな責任はあります」

ざわ……ざわ……

和「ですから私が払いましょう……!今週の負け分……!予算は10万点、しっかり勝ったということにして、咲さんの負けは帳消し…!」

文堂「本気ですか…?週10万点あれば、ひょっとして御飯は白米付き……とか?」

南浦「もちろん借金返済分もありますし、雀卓の投資にあてる、とかも考えないといけませんが」

莉子「ご飯は3食必須…!ここは譲れぬライン……!」

春「余った予算で黒糖の補充を…」

ガヤガヤ……

和の一言で一気に場が浮足立った。

和「これでよろしいでしょうか、大星さん。落とし前、と言うのは」

淡「……チッ」

和「それでは総括は終了です!各々、部屋に帰って、来週の試合までの研鑽に励みましょう!」
47 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/09(火) 01:13:01.24 ID:5RlcUHpgO

「太っ腹だよねー原村さん」
「10万点も勝つの、久しぶりじゃない?」
「やっと芋生活も終わりだよー」
ざわざわ

私は、床でうずくまっていた。

原村さんの一言で、お通夜みたいな空気は一変、まるで勝利のあとのように空気が緩んだ。

穏乃「負けたのに、ね」

咲「ふぇ?」

穏乃「さ、帰ろう、咲。また明日から畑、耕さないと」

激動の1日が終わった。

部屋に戻っても、眠れやしない。

手も足も出なかった……!相手はお姉ちゃんじゃない。そんな相手に、好き放題嬲られて、死ぬほどの屈辱を味あわせられた。

いろいろな事が、頭をぐるぐる回る。

長い夜は更けてゆく……

★ステータス★
雀力 2/10 精神力 1/10 体力 5/5

To be continued…

48 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/10(水) 00:12:43.61 ID:Z5HcE9Ryo

それから1週間後。

私は講堂で麻雀大会の映像中継をみんなと見ていた。

今週の第1舎のオーダーは、先鋒南浦さん、次鋒二条さん、中堅新子さん、副将真屋さん、大将大星さん。

割りと隙がなさそうな布陣に見えたけれども、結果は芳しくなかった。

大星さんが最後に一人気を吐いて、なんとか総合得点を6万点台に抑えたが、皆苦戦していた。

想像以上に他の寮の層は厚い。結局プラス収支は新子さんと大星さんだけ。

そして、今週の大会もお姉ちゃんは試合に出ていなかった。

総括の中身も、獲得した6万点分の予算をどう分配するかにのみ焦点が置かれていた。

私は、部屋の隅っこで紛糾する議論を横目にぼんやりしていた。

麻雀学園なのに、この寮で麻雀の練習はまともに行わていない。

指導教官を自称する真瀬さんは朝のランニングや畑の指導をするくらいで、放置している。

それからさらに2ヶ月が経過した。
49 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/10(水) 00:14:16.00 ID:Z5HcE9Ryo

高鴨さんに付き合って畑仕事ばかりしたせいで、すっかり日に焼けてしまった。

あれから試合に出るチャンスは1度もなく、麻雀牌を触らせてさえくれない。

そして第1舎はこんな有様だから、基本的には強い人達だけで毎週試合を回しているらしい。

主力が原村さん、新子さん、真屋さん、片岡さん、大星さんの5人。それにプラスアルファして、滝見さんや南浦さんを加えつつ、その時々で適当に残りを埋めているようだ。

初瀬「自分はあんまり試合出たくないかな。マイナス3万点超えたらあるんだよ、イジメが。宮永さんは原村さんのオキニだからないんだろうけどさ」

上柿「あたしゃ強いチームメイトに任せてますよ」

試合にほぼ出ない面々はそんなことを言いながら畑を耕したり、豚の世話をしたり、雨の日は工場で働いたりしている。

咲(でも麻雀しないと錆びついちゃうよ……)

忸怩たる思いで日々を過ごす。この前、手酷い負けを喫したためか、私にチャンスは回ってこない。

50 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/10(水) 00:16:29.21 ID:Z5HcE9Ryo
泉「オーダーは原村さんが決めとるみたいやけど、実際は室長がそれぞれ自分の部屋から1人推薦して決めてるみたいやなー」

咲「部屋4つだよね」

泉「残り1枠は原村さんが指名して決めてるみたいやでー」

咲「あの、1個だけある雀卓は……?私、練習させてもらえないんだけど!」

泉「ああ、あれ。あれの権利持ってるの大星さんやから、大星部屋の連中か、大星さんの仲いい奴しか使えんのや。ウチも大星さんのとこやけど、新入りは触らせてすらもらえんで……」

咲「いつも原村さんや新子さんはどこで練習してるんだろ…?」

泉「しらんがな。あ、休憩終わりみたいやな……サボってると思われたらかなわん、仕事戻るでー」

二条さんとは新入り同士、時折話をする仲になっていた。

咲(試合に出たい……このまま黙っていてもチャンスはないと思う)

咲(私の、この寮での立ち位置は、最初に8万点失点して泣きながら土下座をした負け犬という扱い)

咲(原村さんが庇ってくれたから、ひどいイジメにはあっていないけど、私のことをよく思わない娘も多い)

咲(試合のオーダーは室長推薦……誰かに相談して、なんとか試合出してもらわないと……)

↓1 誰に相談しますか?
@和
Aユキ
B淡
C優希
Dその他自由
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 00:31:14.06 ID:nCP6Qjtko
3
52 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/10(水) 01:59:31.31 ID:Z5HcE9Ryo

淡「はぁ?試合に出たい?」

大星さんは目を丸く見開いて私の方を見た。

咲「はい。この前は、負けちゃったけど、私がここに来た理由。色々あるけど、麻雀が強くなりたくて。麻雀で、語り合いたい人がいるんです」

淡「和に頼めばいいじゃん。同じ部屋なんだし、和は咲のこと気に入ってると思うよ」

咲「原村さんに頼んでも……原村さん、部屋で麻雀の話しませんし」

咲「大星さんなら、きっと私の気持ち、汲んでくれると思って……!毎日、空いてる時間でここで練習していますよね?だから……」

寮に1台しかない雀卓を囲み、麻雀の練習をしている大星さんを私は訪ねた。

淡「……場所変えようか。泉!私の代わりに入っていいよ。咲と大事な話、してくるから」

泉「はい」チラッ

南浦「……」

ユキ「それじゃあ次の半荘、入りましょうか」

春「ポリポリ」

大星さんが練習しているのは、寮の中でも実力派の面々。もし、私が大星さんに認められたら……ひょっとしてここで練習するメンバーに加われるチャンスもあるかもしれない。

そんな打算もあった。

53 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/10(水) 02:00:21.19 ID:Z5HcE9Ryo

淡「で、本気なの?」

咲「はい」

まっすぐ、大星さんの目を見る。

淡「基本的には同じ部屋の人を推薦するのがここのしきたり。私だって、室長としての立場があるし、ウチの部屋は結構やる気ある娘多いから」

淡「他の部屋の人、推薦するにはそれなりの理由がないと、多分納得してくれないんだよね」

淡「それに、咲はいいの?和に許可はもらってないんでしょ」

大星さんは心配そうに私の顔を覗き込んだ。

咲「ううっ」

原村さんのことは心配だ。でも、原村さんに麻雀の話をしても取り合ってもらえない。新子さんは、私のことを疎んじている。高鴨さんは試合に興味がなさそうだ。

でもこのままじゃ、腐ってしまう。牌も握らせてもらえず、お姉ちゃんに会うための足がかりもつかめず……

淡「あと現実的な話をするんだけど」

淡「もしアンタを推薦して、前みたいにマイナス8万点なんてされたら、私の立場もなくなるの!」

淡「咲が前みたいにボロボロに失点したら、結局推薦した私が馬鹿見るだけ。最悪、前の和みたいに、咲のケツ持たなくちゃいけない」

咲「ううっ……」

54 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/10(水) 02:04:08.07 ID:Z5HcE9Ryo
大星さんの話は理にかなっている。彼女から見たら、私は麻雀下手くそな生意気な新入りに過ぎない。

でも、どこかでこの評価を覆さないと未来が見えないのもまた事実。幸い、この前の勝負で大負けはしたけれども、麻雀に関して掴めたところもある。

淡「どうしても出たいってなら、条件があるかな」

咲「条件?」

淡「負け分、自分で払うって言うなら推薦してあげる。それなら、他の室長にも話通せるし、他の寮生も納得するよ」

淡「でもこの条件で打つには保証金がいる。2万5000点が自分の持分。最低限の金がないと、とりっぱぐれるからね。とりあえず、2万5000点は私が貸すから」

淡「試合後は3万点返し。勝った分は咲の取り分だから。咲が自分の責任で、自分の負け分は払うって条件で試合に出るなら、誰も文句はない。昔はそういう寮生が多かった。和だって最初の頃は自分でリスクを追って金稼いでたよ。」

大星さんの提案した条件を飲むしか、私が試合に出れる道はない。

To be continued…
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 06:38:01.37 ID:jHM/iZ8UO


やっぱり何だかんだ3年が一番層厚いな
56 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/10(水) 23:24:39.78 ID:TXOFjvFvo

大会前夜。

いつもこの時間は室長会議が行われている。

新子さんと原村さんはおらず、部屋では高鴨さんが腕立て伏せをしていた。

本当に大星さんは私を推薦してくれるのだろうか。

不安が募る。そして、更にオーダーの事も気がかりだ。誰が出るかは室長推薦が重要らしいけれども、どういうオーダーにするかは原村さんの専権らしい。

エースが固まる先鋒、安定感の求められる中堅、そして試合を決する大将には各チーム有力選手を投入する。

狙い目は次鋒と副将。中でも次鋒は各寮の暗黙の合意もあって、育てたい若手の枠になっているみたいだ。よほどのことがない限り、各寮は室長クラスを投入しない。

次鋒であれば、今の私にも十分勝機はある。以前、大将でてひどい負けを喫した。だから、今回起用されるとしたら副将か、いや、おそらく次鋒。そんな考えでいた。

憧「ただいまー」

穏乃「おかえりー」

憧「いやー、疲れた疲れた。またあの馬鹿のせいで会議長引いたわ」

穏乃「あの馬鹿?」

憧「大星淡。あーあ、何あの推薦。信じられないんだけど!」

咲「……」ドクン

和「まあまあ、憧。どういう取引があったかはわかりませんが、いいじゃありませんか。負け分は個人が払う、と言うのであれば」

憧「筋通せっちゅー話なのよ!私がいいたいのは…」

穏乃「で、どういうオーダーなの?」

和「今月のオーダーはこうですね」

先鋒 片岡(室長)
次鋒 滝見
中堅 新子
副将 真屋(室長)
大将 宮永

咲「えっ……」
57 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/10(水) 23:28:06.80 ID:TXOFjvFvo

憧「おめでと、宮永さん。試合出たかったんだよね?」

咲「で、でも、私、この前……」

憧「会議紛糾したわよ。でも、負け分払うって言うんだから、そこまで言うならってなって」

憧「正直、ウチの団体戦は副将までで、あとはどれだけ負けても寮全体の損失にならないなら、まあ他の寮生の納得も得られるでしょ?」

憧「私達としては、他の寮の大将に室長クラスぶつけなくていいから、負担軽くなるし、win-winなのよねー」

原村さんは素知らぬふりをしている。でも、これは意趣返しなのは明白だった。大星さんを頼って、裏口から試合に出ようとした私に対する制裁。

和「宮永さん?顔青いですけど、大丈夫でしょうか?そうそう、他の寮の情報もあるんですが、第2舎は今回は天江さん、第3舎は石戸さんらしいですよ。」

和「憧、牌譜はありますよね?宮永さんに貸してあげて下さい。私、応援していますから」

憧「オッケー。試合明日だけど、参考にしてよ」

新子さんは牌譜を渡し、私の耳元でこう呟いた。

憧「負けて死ねよ」

58 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/10(水) 23:29:34.94 ID:TXOFjvFvo

控室。私はひとりぼっちだった。朝ごはんもまともに喉が通らず、土気色した顔で会場入り。

部屋でも隅っこで、他の寮生の試合を見ていた。誰も私に話しかけない。

これは個人戦だ。私が、大星さんから借りた2万5000点で、私は私の責任で卓に付く資格を得た。

今日は片岡さんが波に乗って3万点稼ぎ、次鋒の滝見さんと新子さんが手堅く守って真屋さんが稼いで副将終了時点で15万点弱。穴のない布陣でしっかり稼ぎ、大将の私にバトンが回ってきた。

大将戦のコールがかかった。

もう第1舎の団体戦は終わったんだ。ここからは私一人。

借金してまで卓についた。ひょっとしてこれが最後のチャンスなのかもしれない。

そんな悪い予感が、昨日の夜からずっと頭にこびりついていた。

ここで負けたら、多分終わる。震えが止まらない。
59 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/10(水) 23:31:43.41 ID:TXOFjvFvo

末原「それでは大将戦を始めます。職員側の調整役の末原です。初めての方はよろしく」

衣「ククク……今宵は満月……刻は来たれりぃ!」

霞「あらあら、怖い怖い……満月の衣ちゃん相手なら手堅くいかなくっちゃねぇ」

咲「ううっ……」オドオド

咲(対面のおっぱいさんの威圧感もすごいけど、この子のオーラも……近い……かも。昔見た、お姉ちゃんのオーラに……こんなのに今の私が勝てる?)

咲(否!まともに相手したら、多分、15万点あっても箱割れるかも…)

咲はすっかり萎縮してしまっている。

末原「それじゃあウチがサイコロ回すでー」コロコロ

末原(単純な雀力の強さだけで言えば天江が図抜けとるな、この卓は。第3舎も満月の天江とまともにかち合いたくないから、老獪で大負けしないこのおっぱいオバケが大将なんやろ?)

末原(一方、第1舎の大将は……感じるものは確かにある!素質は十分や。でもまだこの卓で打つのは早すぎや……せめて雀力5は必要やねん)

末原(ウチの仕事はバランサー……本来であれば15万点でトップの第1舎の一人勝を抑制する仕事やけど、こら、宮永がトバんように気ぃつけなあかんかもな)

★ステータス★
雀力 2/10 精神力 1/10 体力 5/5

咲(起家は私……配牌を取る手が震える……)カタカタ

↓1
勝敗コンマ
ゾロ目:プラマイゼロ
他:コンマ分敗北
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:32:23.15 ID:mGQD2rNYO
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:32:34.73 ID:QlW/fK5A0
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:42:01.77 ID:lCL57VP6O
末原さん天使か
63 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 00:02:31.96 ID:j8BC3xvfo

衣「一切合切飲まれよ……!海の底に…!奥義・海底撈月!」

咲「うっ」

咲(強い……こんな小さい子が、なんてパワー……!牌をツモるたびに息が苦しくなる)

咲(でも、負けられない…!こんなところで死ぬわけには……私は、お姉ちゃんと戦う為にここに来たんだ!)

咲「光の届かぬ海の底でも……花は咲く!嶺上開花!」ゴッ

衣「なにィ!?」

霞(この子、強い!衣ちゃんのフィールド下で、和了できる子はウチの寮でもそう多くない……ましてや、嶺上開花なんて大技決めるなんて)

霞「ふんふむ。敵は一人だけじゃあ、ないようですね」

末原(杞憂やったか。しかし末恐ろしい。雀力2で、天江衣と互角に打ち合うとは……)
64 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 00:07:31.69 ID:j8BC3xvfo

〜〜第1舎・講堂〜〜

初瀬「あれ…?宮永さんってあんな強かったっけ?」

ざわ……ざわ……

テレビで観戦する第1舎の面々に広がる動揺。誰もが、宮永咲の惨めなまでの大敗北を疑っていなかった。

幸い、副将戦まで15万点の勝ち。咲がいくら負けても、大星淡がケツを持って負け金を補填する条件で、咲の出場は認められた事は周知の事実。

そんな物見遊山気分で、咲の大敗を肴に勝利の美酒に酔う予定の寮生達は、自分たちの明日からの充実するご飯の事も忘れてテレビに釘付けだった。

1半荘。終わって見れば、-15000点。第1舎の合計で見ても12万5000点近いプラス収支。

誰も文句はない。この中で、天江衣と打って、失点を5万点以内に抑えられる人間の方が少ないのだ。

憧「……チッ」

淡「へぇ……あのクソ子供相手に、雀力2の癖に-15000点に抑えるんだ。やるぅ!」

和「……」

ある者は感心し、ある者は嫉妬し、またある者は……。

誰が見てもこの結果は、宮永咲の勝ちだった。

強敵との互角に近い戦いを経て、雀力が1アップした!精神力が2アップした!

★ステータス★
雀力 3/10 精神力 3/10 体力 5/5
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 00:19:27.85 ID:nAF/rOSJo
牌が握れるこの状況のコンマで勝つしか今のところ雀力上げれないのか……ハードでヒリヒリするわあ
66 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 00:22:56.25 ID:j8BC3xvfo

咲(ううっ……マイナス15000点……大星さんに借金は返せないよぉ)

咲(でも、夢のような半荘だったなぁ)

咲(また私、強い人と打ちたいよ!やっぱり、麻雀が好き。それを再認識出来た)


咲「ただいま、戻りました……」

講堂でみんなが無言で私を一瞥したあと、原村さんが口を開いた。

和「それでは、本日の総括ですがーー」

和「第1舎の結果は5万点の黒字です!黒字はおよそ半年ぶりの快挙です」

寮生達から歓声が上がった。

文堂「ひょっとして明日から白いご飯も食べれるんじゃ…!?」

莉子「お芋生活も卒業!」

優希「久しぶりにタコスを所望するじぇ!」

春「それより黒糖の購入を……」

優希「いや、タコスだじぇ!」

憧「静粛にー静粛にー。獲得した予算は寮生に公正に還元しますからー」

和「それでは本日の総括を終了します。みなさん、各自来週の大会に向けて鍛錬に励んで下さい」

67 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 00:28:48.99 ID:j8BC3xvfo

私の結果には誰も触れない。誰も私と目を合わさなかった。

咲「ううっ……」

総括が終了したあと、私は大星さんのところに行った。

咲「ごめんなさい……私、負けちゃって……」

淡「……まあ、3万点返しのとこ、残り1万点じゃお金返せないよね」

咲「あううっ……」

せっかく試合に出て、掴めたものも大きかったのに。私は負けてしまった。もう二度と、牌を握れない程取り返しのつかない敗北かもしれない。

淡「とりあえず、相談しよっか、今後の事」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/01/11(木) 00:40:17.22 ID:ZizmHgZv0
難易度高いよな
69 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 01:08:18.97 ID:j8BC3xvfo

大星さんは私を寮の自室に招待した。

人払いして、大星さんと私は二人きり。大星さんは椅子に腰掛け、私は立っていた。

淡「約束は約束だから。2万5000点貸しーの、3万点返し。結局、咲が負けた15000点分は、私が補填したんだよ?だから、和も5万点の黒字って言ってたでしょ」

咲「ごめんなさい」ペッコリン

淡「頭下げたら金返ってくるの?次は土下座する?前みたいに」

咲「あうっ」

血の気が引いた。大星さんの考えが読めない。勝負のあとの熱が体から引いていくのがわかる。

淡「どうやって、お金返すつもりなの?それをまず教えてよ」

喉が乾いて、声がでない。針の筵のような時間。負けるとはこういうことだ。

私には待つことしかできない。次の、大星さんの一言を。
70 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 01:10:09.32 ID:j8BC3xvfo

長い沈黙の後。

淡「咲、顔あげなよ」

咲「はい」

淡「意地悪言ってごめんね。勘違いしないで欲しいんだけどさ、寮のみんなも咲の結果は認めてる訳」

咲「へ?」

淡「今回咲の収支を含めても3万点の浮き。それに正直、咲が天江衣の相手をしてくれた、これが大きい……!」

淡「もし咲がチームメイトとして次鋒で出ていたとしたら、今回誰かがあの化物の相手をしないといけなかった。はっきり言って和が打ったとしても、−1万点じゃ済まなかったかもしれない。それくらいの相手と咲が打ってくれたから、副将までで稼げたんだよ」

淡「自信持ちなよ、咲」

咲「あっ……ありがとうございます」

大星さんは突然機嫌が良くなった。もしかしたら、私を推薦したことで、彼女の株も上がったのかもしれない。

何よりうれしかった。私の頑張りを認めてくれて。
71 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 01:15:20.48 ID:j8BC3xvfo

淡「でも負けは負け!負け分はしっかり払ってもらわないと」

淡「ごめんね、咲。もし私が咲一人からも取り立てられないなんて評判広がったら、明日から私、この部屋の仕切りすらできなくなるんだよね」

咲「でも、私、お金になりそうなものなんて持ってません……」

淡「相場は1回1000点……口だけでいいから」


そう言って大星さんはスカートを下ろした。

咲「あっ……」

大星さんの股に、目を背けたくなるようなモノがついていた。

淡「咲ひょっとして初めて?和の部屋にいて手を出されないとかラッキーだったね〜〜それとも、和もひょっとして、こういうタイミングを狙っていたのかも」

淡「これ、iPS棒って言って、雀力の応用技術。女の私もこれで他の娘たくさん泣かせてきたよ」

淡「そして雀力が高いほど、この棒も太く大きく固くなる……自慢じゃないけど、私のかなり立派な方だよ」

大星さんの、ソレは作り物とは思えないほどの肉感があった。

見ようによってはまるっきり男性器。小さい頃、お父さんのは見たことがあるけど

それより2回りほど大きく見える。
72 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 01:18:12.70 ID:j8BC3xvfo

淡「咲のことは最初見たときから気に入っていた」

淡「はっきり言って、好みの顔。昔、私が世話になった人に似てるんだよねー……私、その人の事大好きだった」

淡「それは、もう、犯してやりたいくらいに……!でも、その人は麻雀強くってさ、チャンスがないまま会えなくなっちゃった」

淡「咲、負け分の2万点は体で払ってもらうよ」

淡「何したらいいかわかるでしょ?跪いて、ほら、こっち来なよ……」

淡「借金払い終わったら、麻雀の練習仲間にも入れてあげる。和が推薦しなくても、私が時々推薦して試合出してあげるから」

ゾッとした。大星さんの顔は欲望に歪んでいた。こんな事が許されるはずがない。誰か、助けて……!

悲鳴をあげようにも、ここは大星さんの部屋。外に人が立っているのがわかる。大星さんの部屋の人だ。余計な邪魔が入らないよう見張っている。

大星さんには負い目がある。試合に出させてもらった。負けた分を代わりに払ってもらった。借金もした。

1回1000点。それでも、私には超えるべきハードルが多すぎる。

淡「どうする、咲」

↓1
@受け入れる
A拒否する
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 01:22:42.94 ID:2MuLJLCVO
1
74 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 02:02:02.69 ID:j8BC3xvfo

でも今の私には、受け入れるより他なかった。

床に跪いて、大星さんの足の間に顔をゆっくり近づけた。

近くで見ればみるほどグロテスクなリー棒だった。この持ち主の精神を反映しているのかもしれない。

歪んだ欲望の具現。溢れ出る雀力の象徴。このiPS棒は邪悪なオーラを纏い、たしかにそこにあった。

淡「手使わないで、口だけね」

言われたとおり、お辞儀気味のリー棒を恐る恐る口に入れた。

暖かい、肉の塊の感触が、徐々に硬さを帯びてきた。

淡「歯たてたら殺すから。ほら、さっさとしゃぶって」

言われたとおり、口の中で舌を絡ませ、頭を動かした。

淡「あの咲にここまでやらせたんだ……ああ〜〜これ、和に見せてやりたいな〜」

口の中で、リー棒が反り立って、口を動かすたびに上顎を頭がグリグリ刺激した。

じゅぽ、じゅぽっ、と淫靡な粘液が交じる音がたち、恥ずかしさと屈辱で私は顔を真赤にしていた。

75 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 02:04:18.04 ID:j8BC3xvfo
目をつむりながら、無我夢中で、この時間を早く終えようと必死に奉仕する。

ほどなくして、大星さんは限界に達した。

どくっ、どくっ、どくっと生暖かい液体が口の中に注がれる。

淡「あぁ〜〜いい!」

咲「じゅぽっ、おえっ、ケホケホ」

とても飲み込めない、粘っこくて苦い液体を口の脇から零した。

白くてダマになった、大星さんの液、私の口に一度ぶちまけられたのが床に垂れた。

淡「咲、上手だったよ」ナデナデ

大星さんは満足げに、床にへたり込んで放心気味の私の頭を撫でた。

試合に出て、この日私は多くのものを得たに違いない。しかし、その代償は大きくて。

本来、競争して戦わなくてはいけない相手の股に顔を入れて、奉仕をさせられた。

この楔は簡単に外せるものじゃない。大星さんは、私に力関係をしっかり体で教えたんだ。

衣ちゃんには勝てなかった。でも負けた訳じゃない。

しかし、この日、私は大星さんに負けたのだ。

精神力が-2になった。(※Aを選んだ場合、体力-2イベントが発生していました)。

★ステータス★
雀力 3/10 精神力 1/10 体力 5/5

To be continued…

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 07:04:29.47 ID:nAF/rOSJo
体力-2>>無理矢理か……
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 09:08:44.81 ID:Xxb777Jco
おつー
あと14回か
和に泣きついてもここまで展開一緒だったんじゃないですかねぇ
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 09:34:24.23 ID:gULqu3AX0
和に泣きついた場合は見せしめ大将にはならなかったと思う
その代わりにips棒が試合前になってたかもしれないけど
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 14:46:11.10 ID:Gre3YWzUo
これバレたら部屋に居づらくなるってレベルじゃないと思うんだが
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 14:48:16.38 ID:Gre3YWzUo
>>77
あと19回
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/01/11(木) 16:37:38.46 ID:ZizmHgZv0
難易度高すぎて嫌だな
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 16:59:33.66 ID:BJvDm+w6O
泉が心配や...咲さん助けたってくれ...
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:16:39.94 ID:91x7uhHNo
安価に重みが感じられるからこういうの嫌いじゃない
84 : ◆TZolALn9r2 [sage]:2018/01/11(木) 21:20:27.70 ID:hs6+5LnJo
>>77 
・和に頼んだ場合、概ね>>78の通りになっていました。次鋒で割りと平等なコンマでプラス収支もありえました。その代わり、和の情婦ルートでした。
・ユキに頼んだ場合、淡からも嫌がらせを受けるルートでした。具体的には普通に大将戦で見せしめにされ、負けた場合は総括の場でリンチされて体力-4でした。回避はプラマイゼロしかありませんでした。
・優希に頼んだ場合、和から推薦を握りつぶされて精神力-1ルートでした。一番被害は少なかったかもしれません。ただし雀力は上がりませんでした。

>>81
和「難易度を下げるためにはもっと原村さんと仲良くした方がいいと思います」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:26:03.35 ID:nAF/rOSJo
孕村さん欲望垂れ流しですよ
86 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 22:19:17.86 ID:hs6+5LnJo

咲「オエッ、オエッ……」

咲「ガラガラ……ペッ、ペッ」

咲「ウッ……ウウッ……オエッ」

大星さんの部屋から開放されたあと、私はすぐにトイレに向かって、何度も吐いて、口を洗った。

それでも、口の中に生々しい感触が残って、あの青臭い液体の匂いが鼻の奥にこもっている。

自室に変えると、原村さんも新子さんも私とは目も合わせなかった。私も目を合わせられなかった。

穏乃「宮永さん、明日はランニング終わったら畑仕事手伝ってよ。いやー最近雑草多くてさー」

高鴨さんは耕した畑に芋の他、いろいろな野菜を植えていた。それぞれ芽が出て、仕事量も手入れくらいになったので、最近私は共有の畑の仕事を手伝ったり、工場で軽作業をしたりする時間が増えていた。

咲「ごめんなさい、明日、工場の仕事の予定があって」

ごめん、高鴨さん。真っ赤な嘘。明日は大星さんに麻雀に誘われているの。

穏乃「ううん、いいのいいの!暇になったらまた手伝って!」

消灯時間を過ぎて、私は一人、声も上げずに布団の中で枕を濡らした……明日からの憂鬱な日々を思うと、消えてしまいたくなる。
87 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 22:21:13.76 ID:hs6+5LnJo

日課のランニングの前。

「へぇ……そんなことがあったんすか」
「ほんと!?あの宮永さんが、ねぇ……口で……」
「宮永さんが?うそーぉ!」
「結構な腕前だったらしいよ……ウブなのが逆にいいのかも」

ざわ……ざわ……

校庭に集まった寮生たちが、私の方を好奇な目で見て、昨日の噂話で盛り上がっていた。

閉鎖社会だ。人の耳に戸は立てられない。

私はトマトみたいに顔を真赤にして、一人でうつむいていた。

昨日の麻雀大会のことより、私の下世話な話で、みんな盛り上がっている。

ランニングを終えると、朝ごはん。今日は白米に味噌汁、紅鮭に納豆。

寮生たちは大喜び。この1週間は、毎食この学園の普通の給食が出るらしい。

朝ごはんを終えると、各々自分の仕事へ向かう。

淡「咲ー!『麻雀』いこっ!」ニヤッ

大星さんに大声で呼び止められた。周りの生徒から失笑が漏れる。

私は、目を伏せて、大星さんに付いて行った。あと19回。あと19回で終わる……

88 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 22:24:53.65 ID:hs6+5LnJo

地獄の日々。

毎日、大星さんの気が向いた時に呼び出された。

大星さんの部屋、麻雀部屋、校庭の物陰、トイレ……大星さんの赴くままに口での奉仕を強要される。

1回1000点。大星さんが達した後、点棒をもらう。30000点貯めるまで、この日々が続く。

咲「じゅぽっ、じゅぷじゅぷっ、んっ、くっ、じゅぽじゅぽじゅっぽ」

咲「んちゅっ、ちゅっ、あむっ……ちゅぷちゅぷ……ちゅっちゅ……じゅぷっ」

今日は使われていない物置部屋(大星さんは「ヤリ部屋」と言っていた)に連れ込まれ、朝から奉仕させられている。

時間は平均30分かかる。最中に大星さんが萎えてしまうとそこでお開き。お金も貰えない徒労に終わることも多い(そこで請求できないのも、私の立場の弱さだ)。

30分近く口の中で硬いままだと、だいたいそのままフィニッシュに持ち込めるから一安心。

咲「んっ…」

上目遣いで、大星さんの顔を見た。満足そうに私を見下ろしている。

私は全裸だった。その方が興奮するから、と大星さんの思いつきで脱がされて、マットに座る大星さんの股に、四つん這いになって顔を埋めている。

ここまで頑張って24000点貯めた。ここを頑張ればあと5回。ここ最近は3回連続でフィニッシュに持ち込んでいるから、そんなに時間もかからないはず。
89 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 22:27:37.49 ID:hs6+5LnJo

テクニックも仕込まれた。舌を使って、刺激を与えながら、口をすぼめたり、喉の奥の方で咥えこんだり、タマ袋の方を舐めたり……

咲「んっ……じゅっぽじゅっぽじゅぷじゅぷじゅぷっじゅるるるっ」

大星さんのリー棒の頭が固くって、一層熱を帯びてきて限界が近いのがわかる。

そんな時、また上目遣いで物欲しそうにチラッと見ると、どぷっ、と濃いのが口の中に注がれた。

零さないよう口の中にためて、ストローでコップの底のジュースを吸い上げるようにすすりながら口を離すと、大星さんが満足してくれる。

これが大事。最初の頃は、吐き出していた。3回目までは可愛げがあって良かったかもしれないけど、4回目以降は露骨に大星さんは不機嫌になって、5回目からはなかなかうまくフィニッシュに持っていけなくなって、苦労した。

ムード作りも大事。ドブのような味がする液体だけど、ごっくんと飲み下すようになって見えてきたものがある。

大星さんが満足して終わった次の仕事は結構楽だ。逆に、満足させられないと、次の奉仕のとき、口の中で大星さんのリー棒が元気がないのまでわかってしまう。そうなると、イかせるのに苦労する。

そんなことまでわかるほど、この1ヶ月、大星さんのiPS棒に向き合ってきた。
90 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 22:35:39.39 ID:hs6+5LnJo

淡「あー、咲、上手になったねぇ」

射精に導いた後も、口でお掃除する。掃除している時、頭をぽんぽんと撫でられた。

淡「そうそう、咲に頼みがあるんだけどぉ」

咲「ふぁい?」チュプチュプ

淡「実はこの前、麻雀の席で咲のこのテク自慢したら、みんな食いついてきてさー」

淡「その中の一人がどーしても、咲の口奉仕受けたいってうるさくて」

淡「もちろん断ったよ?でも、何度も何度も頼まれるし、きちんと1000点払うって言うから」

淡「つい、引き受けちゃったんだよね。私もその人とはこれからもうまくやっていきたいし」

淡「これ、悪い話じゃないよ!逆に考えたら返済ちょっと早くなるんだから」

淡「いいよね、咲。その人にも奉仕してもらって」

咲「あっ……」

1000点稼ぐために、大星さん以外の人に奉仕させられるなんて……

この1ヶ月、大星さんのをしゃぶる度に、「プライド」と表現されるような、私の心の大事な部分が削られて、もうとっくに大星さんの犬、いやひょっとしたらそれ以下の存在に成り下がっていた私だけど。

お金のために、命じられて他の人のを咥えさせられるのは……久しぶりに、胸の奥に熱い何かがこみ上げてきた。

大星さんはそんな私を見透かすように、見下ろして……

心の中を整理して、答えを出すのに、時間がかかった。

↓1
@引き受ける
A断る
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:36:25.70 ID:Gw5vz6K7O
2
92 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 23:32:42.23 ID:hs6+5LnJo

強い心で淡の最低の要求を拒絶し、精神力が1アップした!

★ステータス★
雀力 3/10 精神力 2/10 体力 5/5

淡「は?もう一回言ってよ」

咲「それは、出来ません」

淡「どういうこと?」

咲「……」

無言で抵抗した。

淡「ふぅー……ふーん、そういう事言うんだ。へー……」カチャカチャ

大星さんはスカートを上げてベルトを締めた。

淡「ほら、咲。今日のお金。」ジャラッ

そう言って大星さんは床に100点棒を6本出した。

咲「え?」

淡「これで3万点溜まったよね。あとで返してよ。そうすれば、借金返済だから。おつかれさん」

咲「いいんですか?」

淡「いいよ。イカなかった時も含めたら30回以上しゃぶらせてる訳だし、サービスサービス」

淡「それにさー、もうこんな生意気いう口でして欲しくないんだよねー、今までありがとね、咲」

その日の夕方、大星さんに3万点を返し、私の借金地獄はあっけなく幕を閉じた。

あの時、受け入れていたら……

93 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 23:51:38.68 ID:hs6+5LnJo

次の日から、私に待っていたのは、地獄だった。

咲「なに、これ……」カタカタ

皆が集まる朝の食堂の入り口に、私が星さんの股に顔を埋めている写真が、たくさん貼り付けられていた。

水村「やっちまったみたいだな、宮永さん」

莉子「もう終わりかもー」

写真の前に人だかりができている。

その写真はいろいろな角度から取られていた。隠しカメラが仕込まれていたんだ。

大星さんの顔は一切写っていない。私がいろいろな場所で奉仕している、あられもない姿が……

絶句したあと、われに返って張り出された写真を大慌てでかき集めた。

変な汗が止まらなかった。
94 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 23:53:02.71 ID:hs6+5LnJo

工場での仕事も手につかない。この寮の工場では麻雀牌を丹精込めてみんなで作っている。

私は索子に緑の塗料を筆で塗る仕事。午前中に仕上げられたのはたった3牌だった。

初瀬「宮永さーん、元気ないけど大丈夫ー?」

お昼の休憩中、珍しく岡橋さんに声をかけられた。

初瀬「噂で聞いたんだけどー、お金出せばヤラせてくれるんっしょ?これからどう?」

卑猥なジェスチャーを交えて、私を貶める。

車井「やめなよ初瀬。結構お高いらしいから。ウチら庶民には手出せないかもー」

初瀬「で、いくら?10点くらい?」

これはまだ可愛い方だ。
95 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 23:54:23.73 ID:hs6+5LnJo

咲「あっ…」

仕事場に戻ると、私の作った牌に卑猥な落書きがされていた。

咲「きゃっ」ドカッ

堂山ゆかり「ごめんごめん、小さくて見えなかった」

筆で繊細な作業をしているとき、背中を蹴られて、品が台無しになった。

咲「……」カタカタ

工場の自分のロッカーを開けると、中にカラスの死骸が吊るされている。

中身は台無しだ。

全てが大星さんの差し金じゃない。大星さんの部屋以外の人も私を中傷する。

96 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 23:55:40.93 ID:hs6+5LnJo

そんな日が何日間か続いた。時間が解決してくれると思って、私は耐え忍ぼうとしていた。

でも、大きな間違いだと気がついた。

工場から帰る途中、突然後頭部を鈍器で叩かれた。当たりどころが良かったのか、狙いが外れたのか、幸い、気を失わず、よろけるように倒れ込んだ。目がチカチカする。

??「うわっ、やべっ気失ってないっすよ」

??「まずいでー!恵ちゃん、もう一発!」

覆面をかぶった二人組に襲われた。

咲「あわっ、あわわっ」

鈍器と思っていたのは、工場の箒だった。

手足がもたつく。逃げなきゃ。逃げなきゃ、やられる。

??「覚悟してくださいよ、おらっ!」ブンッ

咲「ぐっ!」ガシッ

柄を顔の前で組んだ腕で止めて弾いた。腕がじんじん痛む。

大勢を立て直し、私は駆け出した。幸い、それ以上追って来なかった。

97 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 23:57:10.95 ID:hs6+5LnJo

咲「はぁ、はぁ、はぁ……」ガチガチ

部屋に戻って、部屋の隅で布団に包まって震える。

このままじゃ時間の問題だった。早晩、物陰で襲われて、名前も知らないモブの慰みものにされる。

それならまだいい。下手したら、殺される。誰も守ってくれない。

この麻雀学園で、雀力がない人間が、後ろ盾なしで生きていくことなんて出来やしない。

憧「ん?あれ、帰ってたんだ」

咲「あ、新子さん……」

そうだ、この人なら。この寮の副長。同じ部屋の新子さんなら…

憧「宮永さん、そういえば今日はトイレ掃除の当番でしょ。何サボってんの?」

咲「え?きょ、今日は私じゃ……」

憧「いや、食堂前の掲示板の仕事表、さっき見たらあんたの名前になってたわよ」

トイレ掃除当番。形上、分担制ということだけど、昼過ぎに、一番の下っ端に名前が書き換えられる仕組み。

昨日までずっと二条さんだった。

憧「トイレ掃除サボるなよ、大星のはサボらずしゃぶったんでしょ?」
98 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/11(木) 23:59:11.62 ID:hs6+5LnJo

和「ただいま戻りました」

憧「おかえりー、和」

和「どうしましたか?」

憧「いやー、こいつがトイレ掃除の仕事サボってんの!」

咲「は、原村さん……」

和「それはよくありませんね。宮永さん。そういえば、共有トイレの前で何人かたむろしていましたけれども、もしかしたらトイレ掃除をするのが初めての宮永さんを手伝おうと待ってくれているのかもしれません。早く行くべきです、先輩を待たせるのは非礼ですよ。」

憧「ひゅー!宮永さんってば人徳あるねぇ。泣けてくるわ、人徳ありすぎて」

咲(間違いない。リンチ。リンチされる。ひと目につかないトイレで……)

憧「宮永さん、しっかり舐めてきなよ。多分、大星のアレよりは上等な味だと思うよー」

寒気がする。部屋を追い立てられ、私はもう……

大星さんから切られて、原村さんからも相手にされず、このままだと麻雀の試合に推薦どころか……

咲(どうしよ……ダメ元でも、誰かを頼らないと……このままじゃ、死ぬ、殺される!)

↓1
誰を頼りますか?
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 00:00:13.87 ID:y3pc6PSQo
100 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/12(金) 00:24:41.60 ID:EvfZfriZo

咲(謝ろう。大星さんに、誠心誠意、謝ろう)

咲(間違いだった!あそこで受け入れておくべきだったんだ)カタカタ

穏乃「咲?顔青いけど……体調悪いならトイレ掃除手伝うよ?」

廊下で畑帰りの高鴨さんとばったり会い、話しかけられた。

頭が真っ白になっていた。

咲「ご、ごめんなさいっ!だ、大事な用事ある、から…!」

リンチされる。リンチされる。リンチされる!

私はトイレと反対の方へ駆け出した。

部屋に大星さんはいた。

淡「あれ?咲、どうしたの?もう掃除終わった?」

咲「ご、ごめんなさい」

恥も外聞も書捨てて、私はその場で土下座した。

101 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/12(金) 00:27:09.65 ID:EvfZfriZo
淡「突然謝られても困るんだけど」

咲「申し訳ありませんでしたっ……許して……なんでもしますから」

咲「トイレ掃除だけは……勘弁して下さい」

淡「ふーん……現金なやつ。あの時、咲に断られたせいで、私、あの人に頭下げなきゃならなかったんだよ」

淡「それがどういうことかわかる?」

私は土下座している。なんて答えていいのかわからない。ちっぽけなプライドが邪魔をしたせいで、私は窮地に陥った。今なら、もう、なんでもする。大星さんに許してもらうためなら。

淡「まいったな、これじゃまるで私が悪者じゃん」

土下座したまま固まった私の頭を大星さんは足で踏みつけた。

咲「な、なんでもします」

それしか言えない。

淡「ふー……そこまで言うなら……」

咲「……」カタカタ

淡「しっかり落とし前をつけてもらおうかな。咲、これから私を満足させてよ。粗相あったらそれで終わり。口だけじゃなくて、全部使って」

生き残るために、私はすべてを捨てる事に決めてしまった。


恐怖のあまり心が折れて、一番頼ってはいけない相手のところに行ってしまった……

精神力が-2になってしまった……

★ステータス★
雀力 3/10 精神力 0/10 体力 5/5

To be continued…
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 00:35:49.56 ID:BHSxB4Ego
意地でも和を頼らずハードモードに特攻してんな
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 00:44:50.97 ID:BHSxB4Ego
おつ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 01:31:11.51 ID:Klbh5yk2O
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 12:28:05.61 ID:8iTEhxAIo
この状況もう終わってないか?
106 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/12(金) 22:38:28.95 ID:BDwMxIZVO
咲「あっ、あうぅ……んちゅっ……ちゅっちゅっ……あむっ」

大星さんのiPS棒に口づけして、裏から先端まで舐め上げたあと、口に咥える。

それまで平常状態のiPS棒を口に含み舌で転がすと、どんどん口の中で固く熱くなっていくのがわかる。

咲「んっ、じゅっ、じゅぽっじゅぽっ」クポクポ

必死でしゃぶり、すがりつくように奉仕する。

咲「んっ、んんっ、ぷはぁ」

一度口から出すと、目の前に大星さんの立派に反り立った、iPS棒があった。

咲「ちゅっ…」

忠誠を誓うように口づけしたあと、舐めてしゃぶりあげる。

咲「……じゅぽっ、じゅぽじゅぽじゅぽっ、じゅぷっ……んっ、んちゅっ……ちゅっ」

淡「……」

大星さんは無言で私の奉仕を受けていた。これを萎えさせたら終わり。私は必死に舌と口を使った。

20分くらいひたすらしゃぶった。一向に終わる気配がない。大星さんは、私の口の中でiPS棒を固くしたまま。

焦りが出てくる。ここで大星さんを満足させられなかったら……

咲「ぷはっ……」

心なしか、反り勃ったiPS棒の角度が少し下がっていた。

淡「チャンス1回だけだから。だめならトイレ掃除行ってもらうよ」

咲「あっ……」カタカタ

口だけじゃ無理。そう直感した。

何かを得るためには、犠牲を払わなくちゃいけない。一度失った大星さんの信頼を取り戻すために……

淡「私のために、どれくらい咲は尽くしてくれるの?」

↓1
体力 5/5
どれくらい淡に尽くしますか?体力を消費して頑張る(1〜5の数字で選択)
淡の満足度=コンマ×消費体力 90以上で満足
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 22:42:01.63 ID:eeGoCiNHo
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 22:42:55.65 ID:MWO4C3xxO
3
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 22:43:36.80 ID:qm6/5XlS0
4で
110 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/12(金) 23:18:42.51 ID:BDwMxIZVO

咲「……少しお待ち下さい」ヌギヌギ

服を脱いで、大星さんの前で裸になった。

淡「……」

それから床に寝転がって、私は……足を開いて……

咲「大星さんの……舐めて、私のあそこ、こんなに濡れています……」

咲「もう逆らわないので……許してください……」

咲「お詫びに、私の初めて……で……贖います……ください、大星さんの、それ……」クチュッ

まるっきりの淫売だ。裸で、お腹を出して股を開いて、競争相手にこんなお強請りして……

お姉ちゃんの影が遠ざかっていくのがわかる。大星さん程度に、負けているようじゃ会えない。

わかっている。わかっているんだけれども、どうしようもないの。

弱い私が悪い。不器用で、人見知りで世渡り下手で、麻雀しか取り柄がなかったから、この麻雀学園に来たのに。

そこで、私は思い知らされた。

大星さんが私の上に乗ってきた。

太くて硬い、私の新しいご主人様が、私の中に入ってくる……
111 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/12(金) 23:21:05.95 ID:BDwMxIZVO

咲「はぁ〜〜〜……あぁ〜〜〜……やぁ……」ビクッ

咲「んっ♡」ビビクン

咲「あっ、あんっ♡」

咲「あっ、あっ、あっ……あぁ〜〜♡」ジュポジュポ

大星さんは私の上で腰を振った。破瓜の痛みをこらえながら、私は必死に喘ぎ声をあげた。

咲「あっ、あっ、あんっ♡いやっ、あっ、そこっ♡」ヌチュヌチュ

大星さんは無遠慮に私の奥を一突きして、それから、自分の太くて自慢のiPS棒を私の膣になじませるようにゆっくり動かした。

咲「あっ、だめっ♡んっ…‥あんっ♡」

淡「乳首勃ってるよ咲……前、裸でしゃぶらせた時も乳首立ちっぱなしだったよねぇ……小さいおもちだけど感度は良いみたい」クリクリ

咲「あっ、いわないでっ♡ひゃうっ♡」

淡「ふぅ〜〜」じゅっぽじゅっぽ…コリコリ…

大星さんは器用に私のコンプレックスの胸をいじり、乳首をつねり上げたり、口で吸ったり、揉みしだく。

咲「あっ、あぁ〜〜っ!やっ、あっ、あっ、あっ♡」

刺激を与えられるたびに私はあられもない声を上げる。それに大星さんはすっかり気を良くしていた。

そして、お股からは止めどもなく粘液が出て、それが擦れる音が室内に響いている。

痛みをやわらげるための本能か、大星さんを受け入れて喜ばせるための反応か、自分でも恥ずかしいほど濡れて感じていた。

咲「あぁ〜〜〜っ♡ああぁ〜〜〜♡イクッ、イクゥ〜〜〜」ビビクン

大星さんの腰に足を回して、私の腰が跳ね上がった。

淡「私もっ……うっ!」

どっ、どっ、どっ……びゅっ

激しい拍動とともに、膣内に出された。幾度となく、口で受け止めた、あの大星さんの体液が、私の一番奥に注がれる。

咲「はぁ〜〜……はぁーっ…」

放心状態で、天井を見て、軽い気だるさと暴力から解放された安堵に身を委ねていた。

112 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/12(金) 23:22:17.64 ID:BDwMxIZVO

咲「うぅ……うっ♡」ずぽんっ

たっぷり中身を出して、少しやわらかくなった大星さんのiPS棒が抜かれた。

咲「咲に恵みありがとうございますぅ……んっ……ちゅぅ」チュプチュプ

汚れたら口で舐める。これからはそうしないと。大星さんを悦ばせるためだ。

私の健気な奉仕が効いたのか、また大星さんのiPS棒が硬くなったのがわかった。

淡「咲……またいい?ほら、後ろ向いて、四つん這いに」

言われるがまま、犬みたいにお尻を突き出した。

淡「いいおしりだね〜〜それじゃ、2回戦いくよっ!」ズプズプッ


献身的な奉仕に加えて、体を許して淡を満足させることに成功した!

★ステータス★
雀力 3/10 精神力 0/10 体力 2/5
113 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/12(金) 23:49:27.50 ID:BDwMxIZVO

それからピタリと嫌がらせは止んだ。

初瀬「……」ギロッ

咲「なんですか、岡橋さん」

初瀬「なっ、なんでもないわよ」

そう言って、私の嫌がらせに加担した人たちは距離を取ってきた。

初瀬「チッ、女使って取り入るとか最低のビッチだな」

聞こえるようにイヤミの一つや二つは言ってくるけれども、直接的な暴力にさらされる心配はこれでなくなった。

淡「咲〜〜今から暇?そろそろ工場の一息つけそう?」

突然後ろから大星さんに声をかけられた。

咲「はい……」

受け入れる以外の選択は私にはない。

淡「あと岡橋〜〜今なんつった〜?聞こえなかったからもう一回いいなよ」

初瀬「あっ……ご……ごめんなさい」

淡「私じゃなくて咲に謝れよ、あ?」

初瀬「うっ……宮永さん、ごめんなさい」ペッコリン

咲「あ、あの、いいんです、もう……」

淡「じゃ、部屋行こっか」

腰に手を回され、私は大星さんに体を預けて一緒に部屋へ向かった……
114 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 00:01:00.58 ID:NJ8Q3dzXO

借金のために奉仕していた頃と違ってこの隷属に終わりは見えない。

淡「はい、ローン!」

水村「大星さん調子いいですね」ジャラ

淡「そうねー、淡ちゃん絶好調!」

大星さんはここのところ麻雀の調子もいい。学園ランキングもベスト10入りしたと聞く。

文堂「いやー、さすがですねえ。このままこの第1舎でのトップも狙っちゃって下さいよぉ」

麻雀が強ければ、必然取り巻きも増える。大星さんは毎日のように自分のシンパと代わる代わる麻雀を打っていた。

私も最近はその会に誘われている。ただ、練習相手じゃなく、大星さんの女として。

目立ったことはせず、大星さんが気持ちよく打てるよう他の人の和了牌を鳴いてずらしたり、サポートに徹していた。

もちろん、他の取り巻きも大星さんに目立って逆らう様子はなく、ただの接待麻雀だ。

淡「狙っちゃおうかな〜〜どう思う、史織」

水村「あっ、いや〜〜私はもちろん、大星さんは相応しいと思いますよ!麻雀も強いし、私達のような下々のものも練習に誘ってくれるし」

淡「そっかー!嬉しいなー!実際、どうよ、文堂、今の寮長」

文堂「あっ…」

太鼓持ち発言が裏目に出て、文堂さんが固まった。

この人達は完全な大星さんの子分という訳ではなくて、大星さんを持ち上げておけば日常生活で色々な便宜を図ってもらえるので付き合っている仲に過ぎない。

表立って原村さんの批判をする訳にはいかないし、大星支持が強くなりすぎると、下手をしたら原村さんからの見えない形での制裁があるかもしれない。

多くの寮生は今、二人とバランスを取って付き合っているにすぎないのだ。

咲「私は淡ちゃんが寮長になって欲しいな〜〜あっ、ツモっちゃいました。1000・2000ですけど」

淡「うわっ、やるじゃん、咲ぃ〜〜見てよ、私、一向聴。惜しかった〜あと1巡回ればリーチかけられたのにぃ」

文堂(サンキュー、宮永さん)ペコリ

大星さんのそばで、私は勉強させてもらっている。
115 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 00:35:21.25 ID:NJ8Q3dzXO


南浦「実際のところ、文堂と水村は選挙になったら支持しますかね」

淡「文堂はもうちょっと削らないとだめかも。春の方はどう?」

春「真屋さんはこっちの支持に回ると思う……原村が立場を利用して私腹を肥やして、積極的に寮対抗試合で予算獲得に動かないことに業を煮やしている……あと黒糖で買収しておいた」ニッコリ

南浦「原村には動き、ありますか?」

夕食後の麻雀卓は打って変わって大星派の側近会議だ。

咲「特に何も……」

春「あの原村が、宮永さんの前で動きを見せるとは思えない。完全にこっち陣営なんだし。」

南浦「まあそうですね……」

淡「シズは何か言ってる?」

咲「高鴨さんですか?」

あの人が選挙に興味があるようには思えない。寮長の任期は2年。半年後には寮長選挙だ。寮生は1人1票、多数決で決める極めて民主的なシステムだ。

咲「いつも畑いじりばかりしてますけど」

淡「ならいいの。じゃあ今週の試合は誰推薦しよっかな〜数絵、いいアイディアある?」

南浦「森垣が試合出たがってました。副将希望とのことです」
116 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 00:38:18.73 ID:NJ8Q3dzXO

淡「森垣かー……前、先鋒でマイナス4万3000だったよね。うーん、次の編成はユキが副将枠で出す順だし……他の寮中堅誰出そう?」

春「第3舎は江口セーラという噂が。第2舎は岩館か吉留濃厚で捨ててるらしい」ポリポリ

淡「森垣じゃ江口には勝てないなー。一人勝ち止めるには、こっちも寮長級出さないと」ブツブツ

南浦「……案外、宮永さんとかでいいんじゃないでしょうか?」

咲「え?」

南浦「最近一緒に麻雀打っていて、わかりますけど、宮永さんなら江口セーラ相手でも、大崩しないと思いますよ」

春「……ポリポリ」

咲「わ、私が??で、でも……」

淡「咲を?」

南浦「事前に原村側と折衝すれば、中堅なら通せるかと。以前みたいにわがままばかり言えない立場になってます。こちらも十分力はあるわけですし」

淡「咲はどうなの?試合出たい?」

ふって湧いたようなチャンス。

毎日のように大星さんの溢れる欲望を私は一身に受けていた。私で発散できるせいか、大星さんの他の寮生への攻撃性は少なくなって、麻雀の調子も上がり目で最近は支持拡大の傾向にある。

いつのまにか、私もこうやって側近会議にお呼ばれするようになった。

あくまで大星さんの女。その分は弁えないといけないけど、私を推す南浦さんの目は本気だった。

↓1
@試合に出たいです
Aやめておく
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 00:41:11.62 ID:3E5idoLT0
1
118 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 01:12:11.26 ID:NJ8Q3dzXO

会議のあと、私は大星さんに居残りを命じられた。

咲「あっ……あっ……♡」

淡「咲ぃ〜〜さっきは随分生意気な口利いたじゃん」クチュクチュ

大星さんに抱かれ、お股を弄られている。

咲「ごっ、ごめんなさいっ♡」

淡「下の口はこんなに素直なのにねえ、ん?」クチュクチュ

咲「あっ、ああっ、んっ♡」ビクンッ

淡「ほら、イッちゃえ!」グチュグチュクリクリ

咲「ううぅ〜〜!イクゥ!んっ♡」ビビクン

手足に電気が走って、足が突っ張った後、頭の中でドーパミンが爆発した。

咲「あっ、あっ、あぁ〜〜〜」ピュッピュ

淡「ハハハ、咲ってば吹きやすいねぇ、ゆるゆるだけど大丈夫?そんなんで試合で江口相手に放銃されたらたまらないよ〜」

119 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 01:26:11.89 ID:NJ8Q3dzXO
大星さんは最近私に潮吹きさせるのにハマっている。

乳首と膣内を巧みに刺激して、私はものの数分でイカされる。

淡「よいしょっと、それじゃ挿れるよー」

マットに仰向けに転がされ、大星さんが上に乗った。

淡「頑張りなよ、咲。次の麻雀勝ったらまた使ってあげる」ぬちゅっぬちゅっ

咲「あっ♡」

淡「でもさ、私の顔にドロ塗ったらわかるよね」じゅぷっじゅぷっ

咲「ううぅ〜〜♡ああんっ♡」

淡「きついお仕置きしてあげるから、ねっ、咲!」

咲「お仕置きっ♡やだぁ!んっ、あんっ♡やっ」ビクッ

淡「あちゃー、これじゃあ罰にならないかもっ!咲、期待して締め付けすぎぃ!」ぐちゅっぐちゅ

咲「ううぅ〜〜♡」

大星さんはそんなことを言いながら私をいじめるけど、実際負けたら、逆鱗に触れかねない。

今は体で大星さんを満足させて、お尻の穴まで舐めるくらい従順しているから、寵愛もされているけれども。

大星さんは使えないとわかったら容赦なく切る。

期待に答えなくちゃ。
120 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 01:39:24.14 ID:NJ8Q3dzXO

室長会議では、私の中堅での出場が決定した。

新子さんは、苦虫を噛み潰したような顔で部屋にいる私を見た。

私は極力、部屋にいないようにしている。この部屋には居場所がない。

原村さんは表面上、私に何もしてこない。大星さんの寵愛を受けているうちは安心だ。

でも、もし寵愛を失ったら……

泉「大星さんもヤバイが、原村和はもっとヤバイ」

泉「前なあ、第1舎の寮生一人卒園させとるねん。ウチらが来る直前の話やなあ、ちょうど原村の部屋の娘らしかったんやけど」

泉「おとなしめで、胸が控えめな女の子だったらしいで。原村にえらい気に入られたみたいでなあ」

泉「借金とか、暴力とかで色々縛り付けて慰みものにしとったらしいけど、耐えかねて真瀬先生にチクったらしい」

泉「上位ランカーと職員、ズブズブやからな、すぐに原村に報告行って」

泉「壊して卒園させたんや。事故ってことになっとるけど、原村の仕業ってのがもっぱらの評判やで」

泉「隠蔽のために色々画策したらしい、他寮の長達にも相当金流して職員も買収」

泉「それからは割りとおとなしくしとるらしいけど、咲のことで相当ストレス溜まっとるみたいや」

泉「……この前の、あんたがトイレ掃除やると決まったとき。トイレにおったのみんな原村の息のかかった連中やったで」

泉「咲、気ぃつけてや。もしあんたが大星さんの庇護を失った瞬間、待ってるのは」

地獄。その二文字。

泉「ほな、ウチそろそろ仕事戻るで。大星さんによろしゅう頼みますわ」

生き残るには、大星さんを頼るしかない。
121 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 01:40:43.26 ID:NJ8Q3dzXO

中堅戦。

ここまで先鋒、次鋒ともに失点し、68000点で迎えた折り返し。

副将は東横さん、大将は対木もこさんだ。

大星さんいわく、後半に追い上げるための型らしい。

私の目標は、なんとか現状維持以上でバトンを繋ぐこと。中堅で8万点以上ないと、厳しい戦いになるらしい。

プレッシャーが掛かる。

対する第3舎の中堅は江口セーラ。

江口「あんた、確か前天江相手に互角に打ってたダークホースや」

咲「あ」

江口「確か名前は宮永……宮永、咲やろ。ふーん……」ジロジロ

江口「どこか、あいつに似とるな、雰囲気」

咲「え?」

揺杏「お二人さんで盛り上がらんでくださいよ〜よろしくおねがいしますね、江口先輩♪」

江口「おっ、来たな。ほないっちょ揉んだるでー」

由子「それじゃあ中堅戦はじめなのよー久しぶりの登場の真瀬由子なのー一応第1舎の教育責任者やから忘れないでほしいのよー」

咲(緊張する。でも、大将戦のあのムードに比べて、全く勝てないって感じじゃない!)

確かに咲は成長している。それに江口セーラは強敵相手こそ燃えるタイプ。格下相手の試合で、わずかに緩みがある。咲がつけるとしたらその間隙か。

↓1
コンマ 50以上 勝利(コンマ-50分プラス)
コンマ 50未満 敗北(コンマ分マイナス)
ゾロ目 プラマイゼロ

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 01:42:51.20 ID:8i21rZ/DO
123 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 01:56:50.82 ID:NJ8Q3dzXO

江口「ツモッ 8000オールの1本付!」

揺杏「うわっ、えぐっ!ちょっと真瀬先生、なんとかして下さいよ〜」

由子「職員は局外中立なのよー」

江口「止まらんでー今日は稼いでこい言われとるからなー30%くらい本気や」

咲「……カン!」

江口「そのカン成立せず。チャンカンごっつあん。ビデオ見たでー対策ばっちしや!」

奢らずに格下相手にも研究を怠らない。強者とはそういうものだ。江口セーラは間違いなく強者の部類だった。

咲「あっ……ああっ…」カタカタ

揺安「とりあえずロン。宮永さん、1300で店じまいさせてもらいます。あー、焼鳥は回避できたー!」

江口「志が低いねんって」

咲(み、みんなの点棒が……)カタカタ

咲(マイナス、20000点で、残り5万点切った……)カタカタ

由子「早く席立つのー宮永さん、次は副将戦の時間なのよー」

咲(期待に答えられなかったっ……)ポロポロ

咲(このままじゃ、私、もう二度と、ここに帰って来れないっ……)ジワァ

揺安「ん?アンモニアくせーなぁ」

咲「ううっ……シクシク」チョロチョロ

由子「こいつ小便垂らしているのよー!」

無様すぎる。腰が抜けて立ち上がれず、ショックのあまり、おしっこを漏らしてしまった……

咲(大星さんやみんなに合わせる顔がないよぉ…)

これから待っているのだ。地獄のような総括が。

To be continued…

124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 02:02:21.39 ID:BVvuvt5Co

好転しねーな状況
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 10:08:02.58 ID:sUdolCVX0


のどっちもあわあわもダメならしずもんに助けてもらうしかないな
126 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 18:01:45.83 ID:Q3MEGzzZo

結果は副将と大将がなんとか粘ったものの、合計は67000点。惨敗だった。

試合を終えて戻ると、講堂には重々しい空気が流れていた。

文堂「ああっ、これでまた明日から芋生活だ」

莉子「芋どころか3食も危ないの…」

ざわ…ざわ…

和「さて。今回は負けてしまった訳ですが……次回に向けて改善するべき点などあればご意見を」

しーん……

大星さんは腕を組んで、私と目を合わそうともしない。

和「大星さん?何かご意見はありますか?」

淡「……」

和「今回の試合のターニングポイントはやはり、中堅戦だったと思いますが」

咲「ううっ」ズキン

和「先鋒は第3舎が辻垣内さん、第2舎が荒川さんの状況でマイナス35000点は織り込み済み」

和「次鋒の安福さんは、−2000点でうまく試合をまとめてくれたと思っています」

和「勝てるとすれば、中堅戦だったのではないでしょうか?大星さん、どう思います?」

ざわ…ざわ…

127 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 18:06:17.68 ID:Q3MEGzzZo
原村さんが珍しく批判をした。私はいたたまれない気持ちになる。消えてしまいたい。

春「待ってほしい。原村さんは、推薦した大星さんを批判しているようだけど、最終決定権は寮長の自分にあることを忘れないで欲しい」

すかさず滝見さんが反論する。

憧「最終決定権は和にあるけど、この件に関しては大星さんからの「強い」要請があったから、和も断れなかったのよね〜」

初瀬「質問いいですか?実際のところ、試合のオーダーはどういう形で決まってるんでしょうか?寮長の専権事項と聞いてますけど。その話を聞くと、水面下で何らかの交渉が常に行われているんでしょうか」

岡橋さんがわかりきった事を質問した。

南浦「その件に関しては」

憧「ちょっと南浦さん、質問は副寮長の私が答えます。寮長が各選手の力量を適性に評価した上で決定するという建前を取っていますけど、試合のオーダーに関しては室長間での水面下交渉や室長会議で9割型決まっているのが現状です」

小さなざわめきが起こる。それは今まで公然の秘密だったはず。あえて、新子さんがこの場で認める意味もない。

初瀬「じゃあ、実際には、部屋の間の政治的な事情で、私達の日々の糧となる週間予算のための大事な試合のオーダーが決まっている、という訳ですか!」

憧「その通り」

上柿「全くひどい話ですよ。私らは強い人に任せて、常に勝てるベストなオーダーで試合に挑んでくれるのが理想なんですけどね」
128 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 18:07:28.81 ID:Q3MEGzzZo

何かがおかしい。

春「ベストメンバーだけで試合を回していると、他の寮を刺激する。各寮の内部事情もあって」

初瀬「はぁ?それが政治的って言ってんのよ!私達、麻雀学園の学生は、純粋に麻雀を強くなるためにここにいるんでしょ?それらの事情を廃して、常に勝つという気概で挑まないと、勝てるものも勝てないわよ!」

大星さんも原村さんも沈黙したままだ。しかし、大星さんが推薦した私が負けた場、というのもあって、原村派の声が強くなっている。

初瀬「憧!その件に関して、副寮長としての説明は?」

憧「改革が必要、という認識よ」

大きなざわめきが起きる。

129 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 18:08:54.11 ID:Q3MEGzzZo

憧「まだ具体的には決まっていないけれど、室長推薦をなくして公正に寮内試合を経てメンバーを決定するとか、そういう案を検討し」

南浦「異議あり!麻雀は単純に強さだけじゃなく、相性の側面もあるし、公平に機会を与える意味で、寮内の雀力の順位付けを明確にすることは、他の寮への情報戦という観点からも下策です」

憧「一つの案として言ったまでよ。それに公平に機会を与える?今の室長推薦が、公平とはとても思えない。例えば、今日の大星さんの推薦なんて、もろに縁故推薦じゃない」

初瀬「どういう、ことですか?」

憧「今日の中堅の今までの戦績。−87000、−15000で二連敗よ!大事な試合の中堅を任せるに足りるかしら?」

南浦「どちらも大将戦でトップランカー相手、それに2戦目の相手は第2舎の天江相手に敢闘したことを踏まえての推薦です!それに、最終決定をしたのは寮長で……」

和「大星さんの強い推薦とあっては、断れませんよ」

私が負けたせいだ。批判の対象は私じゃなくて、私の主人の大星さんに向かっている。

130 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 18:11:05.57 ID:Q3MEGzzZo
優希「その件で大星さんに確認したいことがあるじぇ」

憧「どうぞ」

優希「宮永さんと、大星さんが特別な関係にあるという噂だじょ。ただの友情という枠を超えて、愛人関係になっていると」

優希「一応、麻雀学園は不純同性交際は禁止されているじぇ!規律違反もさることながら、自分の愛人を、大事な寮対抗試合に、室長権限を用いて出場させた、というのが事実であれば」

優希「道義的な責任があるじぇ」

春「……ポリポリ」チラッ

滝見さんも大星さんの顔を見た。大星さんは腕を組んで目をつむったままだ。

「愛人を寮対抗試合に…?」「へぇ…」「室長としての資質が…」「というか、規律違反で懲戒じゃね?」

狙ったようにざわめきが起きる。

優希「その件に関して、私は大星さんからの直接の説明を求めるじょ」

憧「大星さん、1-D室長からの質問ですよ」

淡「……自分の愛人を、室長権限を用いて試合に出場させた、という認識はなく、その解釈は多くの誤解に基づいているもの、と思います」

認める訳がない。ただ、大星さんが苦境に陥っているのは事実だ。
131 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 18:12:41.20 ID:Q3MEGzzZo

和「安心しました。そのような事実があるのであれば、残念なことですが、寮長として、麻雀学園の理事会にて査問にかけなければならないところでしたから」

泉「理事会?」

ユキ「所長と各寮の教育責任者3人、各寮長3人の合計7人で構成される麻雀学園の最高意思決定機関の事です。

規律違反を起こした学生はその場で査問にかけられ、室長や寮長に対する処分としては軽い順に譴責→厳重注意→懲戒→罰金→禁錮→退寮となります。

職務に当たっていない個人学生に対しては、懲戒処分が抜けます。

毎月1回定例で開かれますが、緊急な審議が必要な際は所長権限または寮長3人全員の合意を持って臨時理事会の開催を要求する事ができます」

大星さんとしては、理事会にかけられるのは何があっても阻止しなければならないところだろう。

何らかの処分が下った時点で、今の室長という立場を失いかねない。

譴責であっても、寮内で辞任要求が高まるのは必死。少なくとも、大星さんの現在のこの寮内での権力は大きく削がれる。

そうなれば、今まで我が物顔で寮内で力を奮っていた大星さんの末路は想像するに難くない。

原村一強体制下で、それまで対抗していたライバルは冷や飯を食わされるだろう。

和「大星さんは否定するわけですが、事実確認はしないといけませんね」

和「宮永さん」

咲「へ?」
132 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 18:14:48.63 ID:Q3MEGzzZo

和「先日、匿名で寮長の私宛に投書がありました。大星さんが宮永さんに室長の権限を利用し、肉体関係を強要しているという報告を受けています。この話が事実だとすれば、極めて重大な問題です」

春「待った。それは、事実無根の誹謗中傷だし、今回の総括と関係がない」

憧「関係大アリよ!室長権限を乱用しての縁故推薦は私達の寮、ひいては麻雀に対する裏切り行為だし、今後の寮対抗戦に大きな影響がある。さらに、室長権限で肉体関係を迫るなんて、事実だとしたら、重大な規律違反!」

和「今の話は本当でしょうか?宮永さん、答えて下さい」

私に注目が集まる。滝見さんも、南浦さんも、厳しい目つきで私を見ていた。大星さんは目を合わせようとしない。

咲「あ……」

和「安心してください。たとえ、大星さんの不利になる証言をしたとしても、私は寮長の責任で、宮永さんの安全を保証します。宮永さんの証言があれば、直ちに大星さんの理事会への査問について検討もします」

私が負けたこと。それで潮目が変わった。大星下ろしだ。私が、ここで事実を証言すれば、大星さんは失脚する。
133 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 18:18:05.55 ID:Q3MEGzzZo

虎視眈々と、原村さんや新子さんはこの時を待っていたんだ。

最近の大星さんの権力増大に一番不快感を抱いていたのは彼女たち。選挙も近いこの状況で、一気にライバルの大星さんを追い落として、再選をもくろんでいる。

ここで大星さんが失脚したら、原村さんの再選は盤石なものになるだろう。

和「戻ってきていいんですよ、宮永さん」

証言すれば原村派に移れる。そうすれば、大星さんからの苛烈な性的ないじめから逃れられる。原村1強体制下で、私も安全を買える。

一方、事実を否定することは大星さんに大きな貸しを作る。この話は大星さんのアキレス腱だ。今回の試合で負けはしたけど、大星さんから無下に切られるということもないだろう。

いろいろな思いが錯綜した。原村派に移るか、大星派に残るか。重要な選択だ。

私はじっくり考えた……

↓1〜 先に3票得た方
@事実を証言する
A上記の話を否認する

134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 18:18:54.29 ID:CBs1crh2o
2
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 18:21:00.37 ID:V6batxrS0
2
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 18:26:28.51 ID:e/0Jbbo10
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 18:29:26.78 ID:BVvuvt5Co
このあわあわが借りだなんて思う訳なさそう
良くてペットがよく懐いてるな位

にしても絶対に原村さんに屈しない決意持ち多いな
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 18:32:59.56 ID:nhZSTMQOo
ここの原村さんは孕村さんかもしれないから何か不安
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 19:04:32.28 ID:agWcc5c20
孕村確定だぞ(>>84より)
こんだけ淡に靡いててすんなり受け入れてくれるとも思えんし孕村さんは避けるべき
140 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 19:11:55.65 ID:Q3MEGzzZo

咲「そんな話はありません。私が、大星さんと仲良くしているのは」

咲「大星さんが麻雀の練習に付き合ってくれるからです。決して、さっきの週刊誌の低俗なゴシップみたいな、愛人関係だとか、肉体関係だとか、そういうのはありません」

ざわ…ざわ…

寮生たちは顔を見合わせていた。

和「……ぐっ」

南浦「咲ちゃん…!」

咲「原村さんは、私の部屋の室長でもあるけど、麻雀の練習にも付き合ってくれないんです」

咲「私は、大星さんの下で勉強したいです」

憧「宮永ぁ〜〜」ギリギリ

和「……」カタカタ

淡「じゃあ次の試合に向けて各自練習に励みましょう。試合のオーダーの改革案に関しては、室長会議で審議して、素案を次回の総括の場で提起するということで」

淡「いいよね、和」

和「……はい」
141 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 19:19:03.47 ID:Q3MEGzzZo


咲「んっ……んちゅっ、ちゅぷっ、ちゅぷちゅぷ」

総括が終わった後。南浦さんから肩を叩いて労われ、滝見さんからは黒糖を分けてもらった。

大星さんが失脚する危機は脱した。私が証言しなければ、理事会にもかけられない。

あの場で、原村さんはすっかり面目を失っていた。

咲「ちゅっ、ちゅぷ、れろっ、あむっ」

講堂から帰るその足で私たちはいつもの物置部屋に入った。

試合には負けて、大星さんからはもう切られるかと思っていたけど、原村さんの陰謀のおかげで

部屋の扉を締めたあと、無言で熱い口づけをされた。

それから、ふたりとも裸になって、ベッドの上で、お互いの体を貪りあった。

口で、大星さんの自慢のiPS棒に奉仕する。いつもより大きく、熱く、脈打っていた。

咲「あっ……♡んっ……んっ……♡」

私は、すっかりこの立派なモノの虜になっていた。

さっきの原村さんからの提案のとき。原村さんの方へ行くのが正しい選択だと頭の中では思っていた。いくら大星さんが強いといっても、寮長の権力にはかなわない。

でも、決断のとき、私の頭に過ぎったのは……
142 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 19:21:00.90 ID:Q3MEGzzZo

咲「挿れてっ……もうっ、限界♡」クパァ

大星さんの指でトロトロに溶かされて、指で広げておねだりする。

淡「咲……!行くよっ!」ズプズプ

咲「んっ……んんっ!おおきいぃ…♡」

お腹の奥にずっしりとハマる安心感。

咲「あっ…♡あんっ、あっ、くっ、あっ♡」

じゅぽ、じゅぽ、じゅぽじゅぽ

淡「さっきは、ありがと、咲」ズッポズッポ

体をしっかり抱きしめながら、大星さんは耳元で囁いた。

彼女にとってもあれはピンチだった。そのピンチを引き起こしたのは私だけど、それを救ったのもまた私。

淡「もう、私達、一蓮托生だよ」ズチュズチュ

咲「んっ……んんっ!あっ、んっ、はいっ、あっ、あっ…♡」

腰のストロークが一層早く、激しくなる。

色々あった一日だった。負けて全てを失ったかと思えば、私は大星さんの一層の寵愛を手にした。

咲「あぁ〜〜♡イクぅ〜〜〜♡」

淡「一緒にイクよ、咲!」ジュプジュプ

咲「んあっ♡」ビクンッ
143 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/13(土) 19:22:35.60 ID:Q3MEGzzZo

消灯時間を過ぎても、何度も何度も、私たちはまぐわい、慰めあった。

もう身も心も大星さんに忠誠を誓わされているんだ。

あの時、あの判断を迫られたとき、大星さんのこの立派なiPS棒のことが頭をよぎって

この快感から逃げられなくて、大星さんを選択した自分を……

この夜、私は認め、大星さんの腕の中で眠ってしまった……


体力が2回復した!

★ステータス★
雀力 3/10 精神力 0/10 体力 4/5

To be continued…
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 19:55:10.40 ID:BVvuvt5Co

おつ
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 20:14:29.44 ID:q2nLH/7kO


のどっちは咲さんを突き放しすぎたな...
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 22:21:39.31 ID:8i21rZ/DO


原村さんはクサレ(クレイジー・サイコ・レズ)外道の臭いがする
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 03:21:10.57 ID:xaDLedTgo
だれうま
148 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/14(日) 23:08:23.58 ID:iiPDCuxno
寮長選挙まで2ヶ月を切り、大星さんやその支持者は何やら慌ただしく動いていた。

立候補資格は寮生である事と、他の寮生3人以上の推薦。

選挙は完全記名で一人一票。2/3以上の寮生の支持を持って、晴れて寮長となる。

寮長には理事会へ出席、寮対抗麻雀大会のオーダー権、獲得予算の使用、室長任命権など様々な特権を有する。

その権力は、寮の王といっても過言ではなく……原村さんはその力を使い、この2年に渡り、第1舎を支配してきた。

しかし、その手法に疑問を抱く寮生も多いのもまた事実。

大星さんの台頭によって、原村さんの再選には黄色信号が灯っていた。
149 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/14(日) 23:28:01.24 ID:iiPDCuxno

淡「今の情勢はどう、数絵?」

南浦「全寮生26人中、大星さんの支持を明確にしているのが、私達4人に加えて4人の合計8人。一方、原村支持は原村、新子、片岡の3人を含めて11人。態度を保留しているのが残り7人」

淡「チッ…すでに2/3の獲得は厳しいか」

南浦「逆に言えば1回で2/3の獲得は阻止できる情勢です」

春「無党派の取り込みと、原村派の切り崩し……特に、2-B室長の真屋さんを落とせれば、一気に支持を拡大できる」

南浦「真屋さんは自分の雀卓を欲しがっていましたね」

淡「それは今、上に掛け合ってるから。結構金かかるんだよね」

咲「……」

南浦「真屋さんを落とせれば、2/3を獲得できなかった時の麻雀の試合も有利になりますね!」

選挙は候補者の誰かが2/3以上の票を獲得するまで1週間毎に繰り返される。

1回で決まらなかった場合、得票数1位と2位の候補者同士でエキシビションの麻雀を次の投票まで1回行い、寮生に対してどちらが麻雀を強いか示す機会が与えられる。

当然、オヒキは重要だ。

淡「じゃあ引き続き、それぞれの担当に当たるってことで。まだ公示まで1ヶ月もあるし気を引き締めていこー!」

一同「オー!」

淡「咲、大事な話あるから残ってね」

咲「はい」
150 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/14(日) 23:34:18.59 ID:iiPDCuxno


淡「勝てると思う?私」

咲「……はい」

大星さんにしては弱気な発言だな、と思った。

淡「やっぱり今の寮長の権力は強い。私がいくら便宜図っても、できることに限度があるし」

淡「一度でも原村に遅れとったら、一気に支持者離れちゃうんだよね」

淡「みんな選挙後のことを考えている。最後には、絶対、勝者の2/3の側でいたい。みんなそう思っている。もしかしたら、数絵や春でさえ」

淡「咲は裏切らないよね?」

咲「はい」

淡「……あっ、ごめんごめん。ちょっと淡ちゃんらしくなかったかなー!」

151 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/14(日) 23:37:11.08 ID:iiPDCuxno

淡「実際、勝負は1回目の投票のあとの麻雀なんだ。間違いなく、原村と私以外に立候補する人もいないから、私と原村の一騎打ち」

淡「お互い、1/3以上の票は確保するから一発で決まらない。そのあと、私と原村は1半荘打つことになるんだけど」

淡「多分、そこで勝てば、選挙戦を圧倒的に有利に戦える。もしかしたらその次の投票で決まるかもしれない」

咲「はぁ」

淡「その時、私と原村で打つわけだけど、当然パートナーが重要。原村は多分、片岡と新子と打つ」

咲「じゃあこっちは真屋さんなら…!」

淡「ユキは票は入れてくれるかもしれないけど、麻雀は一緒に打ってくれないよ。少なくとも、私の勝ちを確信するまでは。そこまで一緒に行動したら、もし原村が勝った後大変だからね」

咲「そう、ですか」

淡「数絵も春も、麻雀は下手じゃないけど、どうしても、ね……私の負担が」

大星さんは苦しんでいた。今の大星さんの陣営で室長クラスの強者は大星さんだけだ。

152 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/14(日) 23:39:39.16 ID:iiPDCuxno

淡「2人とも、悪くないんだけど……」

そう言って大星さんは私を見た。

淡「咲。お願いがある。強くなって私を支えてほしい」

咲「私が、ですか?」キョトン

淡「うん。咲は今、どうしようもなく弱っちいけど、ポテンシャルだけで言えば、新子や片岡なんて問題にならないくらい高い。だから和も欲しがっていたんだと思う」

淡「選挙戦までになんとか雀力5に……そうすれば、私にも目がでる。」

淡「原村のやつ、私の隣に成長した咲がいれば、絶対動揺すると思うし!」

大星さんから、そんな評価を受けていたとは意外だった。

咲「でも強くなるなんて、どうやって……前のことがあったから、推薦で対抗試合出れないし」

強くなるには練習だけでは限界がある。強者との対戦経験を積まないといけない。

淡「それに関してはいいアイディアがあるの」

淡「選挙戦のための軍資金も稼げる、一石二鳥のアイディアが」 ニヤッ

153 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/14(日) 23:43:04.02 ID:iiPDCuxno

咲「うわわっ、ここが第3舎…」

大星さんは私を連れて、第3舎の寮に来た。

私達のような木造のボロ寮じゃない。1階にはきれいなレストラン、コンビニがあり、温泉施設やフィットネスクラブまで充実した、コンクリートの大きな建物だった。

別の寮に入るには、その寮の寮長の許可がいる。

あえて私達のところに来る他寮の生徒はいないから、他の寮の人と直接会う機会は対抗試合しかなかったけど。

淡「部屋数も多いから、ここの寮生は希望すれば個室もある。」

淡「でもっ、どうしてあの少ない予算で」

私達の予算は、対抗試合で勝っても食べるのが精一杯だった。

淡「寮のランクによって換金レートが違うんだよ。あと、予算稼ぐ手段は対抗試合だけじゃないし」

淡「原村は、自分のためにしか他の手段使ってないけど」

エレベーターまである。私達の寮がまるで捕虜収容所だとしたら、ここは最先端の麻雀練習所だ。

練習室には10台ほどの全自動卓があり、5台ほどの卓が常に練習のために稼働している。

ここはまさに麻雀学園という風情だった。

淡「おじゃましまーす」

??「あ、いらっしゃい」

大星さんは、建物の4階にある部屋を訪ねた。まるでホテルのスイートルームのように広い個室だ。
154 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/14(日) 23:45:18.56 ID:iiPDCuxno

淡「つれてきたよ、久。麻雀打とうよ」

久「あなたが宮永さんね。私、竹井久。一応、ここの寮長よ!」

名前は聞いたことがある。寮対抗試合でも時々、見かける。

第3舎のトップ。大星さんから事前に情報は聞いていた。麻雀の腕は、そこそこらしいけど、その手練手管で強者揃いの第3舎をまとめ上げる猛者。

久「大星さんも大変ねぇ、和とガチンコで選挙するんでしょ?」

そう。大星さんがここに来たのは軍資金を稼ぐためだ。

選挙戦には金がいる。無党派の取り込み、原村派の切り崩し……

寮生からの様々な陳情に対応するために、寮長としての権限がない大星さんは、真瀬さんら職員に賄賂を払ってこれらの問題を解決しているのだ。

第1舎には、お金を稼ぐための手段がない。

だから、大星さんは第2舎や第3舎で開かれる賭場に定期的に出向いて金を稼いでいるらしい。
155 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/14(日) 23:46:44.50 ID:iiPDCuxno

咲「よろしくおねがいします、宮永咲です」ペッコリン

久「へぇ〜〜」ジロジロ

久「かわいい顔ねえ、合格!それじゃ、打ちましょっか。おーい、智美ー!入ってー」

智美「よろしくな、ワハハ」

淡「へぇ、美穂子じゃなくていいんだ」

久「美穂子、うるさいのよね、色々……そこは察して欲しいわ」

智美「今日もみっぽが出張の日に選んだんだぞーワハハ」

咲「……」ゴクッ

対面の竹井さんはともかく、隣の人はそこまで強いオーラを感じない。

竹井さんも強いオーラは発しているけれど、大星さんが勝てない感じは全くない。

確かに、これは私が経験を積むにはいい卓かもしれない。

久「それじゃ、3半荘で収支多いほうが総取りね。智美、ほら」

そう言って竹井さんは指を3本立てた。
156 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/14(日) 23:47:21.56 ID:iiPDCuxno

智美「持ってきたぞー」ワハハ

テーブルの上に、蒲原さんは札束を3つおいた。

久「思ったより可愛いいし、弾ませてもらうわよー」

咲「大星さん、これって」

淡「300万円。予算は点数ってぼかしているけど、裏で打つ時は全部現金だよ」

咲「……」ゴクッ

久「じゃ、打ちましょー!」

大星さんはお金をテーブルの上に置かなかった。選挙戦で出費の多い大星さんがこんなレートの博打を打つはずがない。大星さんがテーブルに置いたのは……

157 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/14(日) 23:52:37.41 ID:iiPDCuxno

久「前々から噂は聞いてたわよ、宮永さん。そんなウブそうな顔して口でするの得意なんでしょ?あ〜〜楽しみ〜〜」

負けたら、目の前の人に、大星さん以外の人に1晩好きにされる約束。

淡「咲、勝つよ。300万円あれば、かなり選挙も有利になる」

そして負ければ私は……300万円の中には、口止め料も含まれているらしい。

何をされても、文句は言いっこなし。壊して原状回復が不能な状態で返しても大星さんは何も文句が言えない契約のようだ。

咲(負けるわけにはいかないよー!)

大星さんとのコンビ打ち。それに相手は第3舎の強者。実戦経験としては申し分ない。

勝てば雀力アップ&軍資金獲得。でも負ければ……私は……

↓1 
コンマ 40以上で勝利!
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 23:53:16.23 ID:zd+iiu0No
はい
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 23:55:34.05 ID:i2yqEuf40
負けても雀力は上がるのかな
160 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 00:08:31.25 ID:5OyGVug/o

久「麻雀は奥が深い」

久「いくら大星さんとはいえ、雀力3の子羊を庇いながら私相手にプラス収支を取るのは厳しいんじゃない?」

久「ロン!18000!」

咲「あっ、あうぅ……地獄単騎…」

淡「くそっ…!咲、気をつけて!この女、相当ひねくれてるよ!」

竹井さんは執拗に私からの出和了りを繰り返した。

寒気がする。裸で南極のブリザードをまともに受けているような感覚。ダメージは大星さんのオーラが緩和してくれているけど、まともに自分の持ち味なんて活かせない。

これが強者の麻雀……!

私達は負けてしまった……

久「それじゃおつかれ〜咲は一晩借りるから〜」

淡「……」バタン

大星さんが部屋をあとにして、私は、一人、第3舎の寮に取り残された。

久「それじゃ、咲、ベッド隣の部屋だから、いきましょっか」

腰に手を回された。もう、このひとの言いなりになるしかない。

負けたんだ。今からごねても仕方ない。ここで私を守ってくれるものは何一つ存在しない。

震えが止まらなかった。この麻雀学園に来てから、4連敗。心を折られ、体まで……

★ステータス★
雀力 3/10 精神力 0/10 体力 4/5
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:09:10.43 ID:F8WcVyHoo
こいつ割りと勝率高くても負けるな
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:14:46.37 ID:gH2oT9BDO
辱められるか…まぁでも最後(寮長選挙戦)に勝てばよかろうか
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:15:54.76 ID:fu7Lc8XOo
最終的には咲さんにもips棒が生えて掘る側になるんだからなんの問題もない
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/01/15(月) 00:18:41.10 ID:Py+FkscCO
この咲さん精神力なさすぎるからなあ
165 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 00:21:24.60 ID:5OyGVug/o

久「それじゃ、さっそく満足させてよ、ほら」

ベッドに腰掛けた竹井さんは足を広げた。

私は床に跪いて、竹井さんのスカートをおろした。

咲「わわっ…」

久「どうよ〜私のiPS棒」ボロン

咲「……ゴクッ」

大きくて、太い。カリは高くて、亀頭は黒光りしている。

久「大星さんのと比べてどう?」

咲「あっ……い、言えません!」

大星さんのも立派だけど、この人のは、まるで年月をかけて雨風で鍛え上げられた巨木の幹みたいなオーラを放っていた。

久「iPS棒は雀力の応用だからね〜〜あと強く発現させる為には相応の精神力が必要。これ見れば、雀士の格がわかるでしょ」

久「ほら、咲。頑張りなさいよ。期待しているんだから。満足させないと、ひどいわよ?」

咲「あっ、あううぅ……」

今から、私は大星さん以外の人に奉仕します。ごめんなさい、大星さん……

↓1
体力 4/5
どれくらい久に尽くしますか?体力を消費して頑張る(1〜4の数字で選択)
久の満足度=コンマ×消費体力 
60以上で満足
   150以上で大満足 ※麻雀のコツを教えてくれて雀力1アップ!
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:22:54.28 ID:GOwJM8JPo
2
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:24:13.39 ID:fu7Lc8XOo
コンマクソすぎィ!
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:28:13.70 ID:nLysiZ7C0
輪姦コースか?
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:28:27.59 ID:NT2tv4U0o
コンマ神にそっぽ向かれてるわ
厳しいわね……厳しい
170 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 00:36:08.73 ID:5OyGVug/o

咲「それでは失礼します」

顔を股に入れて、iPS棒に口づけし、咥えた。

咲「んっ……ちゅぷっ、ちゅぷちゅぷっ、ぐぷっ、ぐぽぐぽっ」

咲(大きいっ…うまく咥えられないっ…)

咲「ぐっぽぐっぽっ、んぷっ、ぷはっ……はぁ、はぁ……んっ、れろれろっ」

咲(なにこれぇ……竿のところに真珠?ごりごりしてるしっ……)

久「んー?早く勃たせなさいよ」

咲「っ……はいっ、んっ、ぐぽぐぽっ、じゅぷじゅぷっ」

咲(咥えるだけで精一杯だよぉ!)

久「へぇ〜〜大星さん、こんなので満足できるんだ〜」

咲「んっ、ぐぷっ、ちゅっ、れろっ、あむっ、ちゅぷちゅぷっ……」

久「まあその程度の器ってことねぇ。こんなんで満足できるんじゃ、寮長なんて厳しいんじゃない?」

咲(私のせいで、御主人様まで馬鹿に…)

久「もう口はいいから。ほら、早く脱いで尻出しなさいよ」

咲「ぷはっ……はい……」ヌギヌギ
171 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 01:59:55.51 ID:5OyGVug/o

咲「あっ、あぁ〜〜〜!」

久「んー」パンパン

床に四つん這いにされて、私は犯された。

硬くて凶暴な勝者の剣が私の中を犯す。

咲「んっ、んんっ〜〜〜!あぁ〜〜〜!」

それに情けない声で応じることしかできない。

久「ほら、もっと締め付けなさいよ」グチュグチュパンパン

屹立して巨大化したiPS棒は、半分ほどしか咥えこめない。

咲「ひぃ〜〜!あっ、やっ、んんっ、ああんっ、やぁ、あぁ〜〜〜!」

久「ふ〜」ズポッ

咲「ひゃっ」

満足しないまま、抜かれた。

久「イマイチよねぇ。んー、こっちの穴でも使ってみる?」クチュッ

咲「ひっ」ゾッ

普段は使わない、後ろの穴に、iPS棒をあてがわれる。

172 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 02:03:14.95 ID:5OyGVug/o

咲「痛い、痛い、痛いです!んっ!」

久「文句言わないの、満足させないともっと痛いわよ?」メリメリ

咲「あっ、あぁ〜〜〜!やだぁ〜〜!」ポロポロ

涙が溢れる。乱暴に、お尻の穴を押し拡げられて…

久「ふぅ、ふぅ」グググッ

痛みで頭が悲鳴を上げる。あんな太いのを、初めての穴に挿れられて、粘膜が裂けるような痛みが私を襲う。

久「いい締め付けね〜、ほら、動くわよぉ」パチュパチュ

咲「ううぅ〜〜〜!んんっ!」

久「ほらほら、しっかり声出して、私を悦ばせなさい!」パンパン

咲「やだっ、やだぁ!痛いよぉ!」

久「こっちの穴の使い方は大星さんに教わてないの?」パシーン

咲「ひぎぃ!」

力強く、お尻を叩かれた。そして、後ろからのしかかられて、ひたすらお尻の穴を犯された……

173 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 02:04:08.32 ID:5OyGVug/o

咲「はぁ……はぁ……」

久「ふぅ〜〜」ずぽっ

咲「あうぅ…」ヒクヒク

腰が抜けて起き上がれない。だらしなく、お尻の穴を緩めたまま、私は床に転がっていた。

久「300万円賭けた価値はなかったわねぇ」

咲「はぁ、はぁ……」ピクピク

久「ちゃんとお尻の穴、閉じなさいよ、汚わね」

咲「はぁ、はぁ、はぁ……」

痛みと、疲れで息をするのもやっと。

これでも、満足させられなかった。
174 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 02:05:36.29 ID:5OyGVug/o

久「じゃあもうちょっとハードなのいくわよ」グイッ

髪の毛を引っ張られて、体を起こしあげられた。

久「知ってる?フェラの時、歯がないと気持ちいいのよね〜」

咲「あっ、ああ……」カタカタ

久「満足させるまで、って約束だから、抜くわよ、咲」

咲「やめて……」チョロチョロ

久「うわっ、漏らした!汚いっ!」

咲「もう、やめてぇ……許してください…」

泣きを入れてしまった。ここから先は暴力だ。この人の気が済むまで壊される。

恐怖のあまり、おしっこも漏らして、私は泣いた。それがこの人の嗜虐心を刺激するとも知らず。

久「いいわねぇ、咲……」

久「じゃあもっと、あなたにふさわしいお仕置きを与えましょうか」

咲「ううぅ……ううっ…」

175 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 02:07:56.35 ID:5OyGVug/o

久「これからあなたに2つの選択肢を与えます」

久「1つ目は救いの道。こちらを選べば、そのままあなたはこの部屋を出て、元のところに帰ることができる。ただし、代償は払わないといけない。」

久「淡のこと、全部教えなさい。あなたが知ってる大星淡の癖、弱点、選挙戦略、選挙費用、参謀、その参謀たちの弱み、支持者……色々ベッドの中で聞いているんでしょ?」

咲「あっ……」

でもそれを言ったら。もちろん私が知らないこともある。でも、内情はかなり詳しく知っている。

竹井さんは政敵じゃない。でも、それを教えてしまえば……

久「高く売れるのよ、情報は。ほら、淡の事、知りたがってる人いるじゃない、あなたの寮に」

久「それで、私、満足させてくれなかった分を補填するわ」

原村さんに、大星さんの情報が流れる。間違いなく、大星さんの選挙は不利になる。

176 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 02:09:27.31 ID:5OyGVug/o
久「もう1つは苦難の道。大星さんを裏切らず、私の責を一身にその身に受ける」

久「こっちはかなり辛いわよぉ。もう遊びじゃなくなる」

久「その身を削って、私を満足させることになるんだからね」

久「この麻雀学園で生きる人間にとって一番大事な雀力。これを失ってしまうくらい、過酷な責め」

久「基本的に雀力は滅多なことがないと下がらないけど、あと6時間。地獄を見せてあげるわ、咲。雀力は多分-1になる。それくらい過酷な責よ」

久「雀力を手に入れるには相当大変だって、今まで骨身にしみてるわよね?」

雀力を失うこと。それは、お姉ちゃんから遠ざかること。私が麻雀学園に来た目的から遠くなるという、こと。それは死ぬより辛いこと。

久「選びなさい、咲。救いの道か、苦難の道か」

↓1
@情報を話す  
A情報は話さない 雀力-1
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 02:15:26.23 ID:8A3R3xa1O
2
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 02:23:40.56 ID:gH2oT9BDO
咲さん…ここまで来たら絶対に淡(ご主人様)と一緒に成り上がってやろう
179 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 02:31:47.77 ID:5OyGVug/o

咲「あぐっ、えぐっ……」ヨロヨロ

淡「咲!大丈夫?今、シャワーの準備と着替えも用意したから」

ボロボロの姿で寮に帰ると、大星さんが出迎えてくれた。

咲「……」ポロポロ

枯れ果てたと思っていた、涙が、とめどなくこぼれた。

日が登るまで、私は竹井さんに責められた。

淡「怪我ない?咲、由子に頼んで医者の手配もしたけど……」

咲「大丈夫、です」

体は壊されていない。でも、口にだすのもおぞましい責を受けた。

体中を洗いたい。口も、お股も、体の中まで全部。

泣いても、叫んでも竹井さんは許してくれなかった。

責から解放された時、私の中で大切なものが一つ、壊れた音がした。

もう取り戻すこともできないのかもしれない。それくらい、大事な私の一部。

お姉ちゃんの姿は、もう私の目には見えなくなっていた。


雀力が-1になるような地獄の責めを経験した。

★ステータス★
雀力 2/10 精神力 0/10 体力 2/5

To be continued…
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 10:16:39.62 ID:tw6f0Gc/o
??「今からでも原村さんの所に戻ればコンマも上向きますよ?」
181 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 22:03:33.11 ID:5OyGVug/o
竹井さんに負けて雀力を失ったあと、私は抜け殻みたいに何もする気が起きなかった。

大星さんは選挙の為の金策で奔走している。

毎日のように、他寮の賭場に出かけ、麻雀を打っている。

私の相手もする暇がないくらい、忙しそうにしていた。

大星派は苦戦していた。あの時、300万円勝っていたら、多分情勢は違った。

私は、大星さんの力になることができなかった。

憧「今日のご飯はシチューよ〜」

和「ここの寮のシチューは絶品ですね」

夕食のシチューが振る舞われる。選挙が近くなり、原村さんは寮生全員に豪華な食事を提供していた。

穏乃「んっ、うまっ!いい野菜使ってるねー」モグモグ

咲「……」

憧「ほら、あんたも食べなさいよ」

施しを受けるようで嫌だった。

咲「……」モグモグ

でも、生きていればお腹は減る。私はシチューをすすった。優しい味がした。

憧「どう?美味しいでしょ?第3寮のシェフに無理言ってウチラの寮の分まで作ってもらったのよねー」

182 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 22:05:12.76 ID:5OyGVug/o
咲「……」

憧「ねえ咲、あんたなんか好きな食べ物ないの?次は咲のリクエストに答えちゃうわよ〜!」

咲「……ありません」

憧「ノリ悪いヤツ!もー、同じ食卓囲んでるんだから、もっと話しましょうよ。選挙の事も忘れてさあ」

新子さんは、最近妙に馴れ馴れしい。

憧「咲、もうちょっと化粧とかしたら?素材はいいんだから、もっとおしゃれしないと駄目よ。ほら、今度私のコスメ貸してあげるから」

穏乃「憧、おかわりないの!?」

憧「あんたは色気より食い気ね〜〜それより、シズあんた誰に入れるか決めた?」

穏乃「和に入れるよ。一応、ウチの部屋のリーダーなんだし」

咲「え……」

憧「シズ……?なんか変なもの食べた?どういう風の吹き回し?」

穏乃「私は、どっちなっても別にいいから」

憧「シズぅ……!信じてたわよっ!」ギューッ

穏乃「やめて、やめてよ憧」

憧「ほら、これからおかわり持ってきてあげるから。咲もおかわりいるよね!?」

新子さんはご機嫌で部屋を出ていった。
183 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 22:07:00.85 ID:5OyGVug/o

和「意外でしたね、穏乃が私の味方になってくれるなんて」

穏乃「勘違いしないでよ?票は入れるつもりだけど、肩入れする訳じゃない。票集めとか麻雀とか頼まれてもやらないから」

和「大星さんは悲しむと思いますけど。あなたの票が得られなくて」

穏乃「もう大星さんには伝えてるよ。あっそ、だって」

和「ときに咲さん」

咲「へ?」

和「来週の寮対抗試合、出てみませんか?」

原村さんはこともなげに、そんな提案をした。

咲「どういう、つもりですか」
184 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 22:08:38.70 ID:5OyGVug/o

和「私の選挙公約は【全員麻雀】。今での室長の推薦で決まっていたオーダー制度を廃して、全員がまんべんなく、寮対抗試合に出れるようにしたいんです!」

和「もちろん、それぞれ雀力は違う。でも、己の適したポジションで試合を積む制度を作りたい。それが、第1舎の雀力底上げにつながると、私は信じています!」

和「咲さんは、大星さんに協力している。それは、咲さんの自由。私は何も言いません」

和「でも、今の咲さんの雀力では、大星さんの力になることは残念ながら叶いません」

和「それはフェアじゃない。だから、私は咲さんに機会を与えたいんです」

和「次の寮対抗戦。次鋒で咲さんのことをオーダーしたいと思います。今まで、大将や中堅などの負担の大きなポジションばかりさせていたことの、せめてもの罪滅ぼしをさせてください」

和「他の寮も、今回は次鋒は見劣りする面々です。これなら安全に勝って、勝利を経験したことで雀力が1アップしますよ」

和「どうです、咲さん、受けてくれますか?」

185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 22:08:48.05 ID:U8TlfAWEO
のどっちもようやく飴の与え方を覚えたのか
186 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 22:10:53.36 ID:5OyGVug/o

話に嘘はなさそうだ。

でも、裏はあるはず。怪しすぎる。選挙が近いこの時期、寮対抗戦で手軽に経験を積める次鋒のポストは、寮内でくすぶっている底辺雀士の釣り餌としてはかなり魅力的なものだ。

それを、大星派の私に差し出すなんて……

次鋒で試合に出れば、勝てるかもしれない。取り戻せるかもしれないんだ。雀力を。

しかし、罠の可能性は高い。私を嵌めようともくろんでいるかも。

私は疑心暗鬼になり、じっくり頭の中で考えた…

↓1
@次鋒戦に出る
A和の提案を断る

187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 22:26:13.07 ID:fu7Lc8XOo
1
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 22:27:02.66 ID:gH2oT9BDO
1
虎穴に入らずんば虎児を得ず
189 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 23:20:14.76 ID:5OyGVug/o

時遡る事数日前

月のない夜だった。

穏乃「選挙、苦戦してるんでしょ?」

淡「まぁね。想像以上に和の権力の根は深い。投票日まで、1/3確保がやっとってとこ」

淡「シズは決めたの?」

穏乃「和に票いれるよ」

淡「あっそ。じゃあこれから私たちは敵同士だ」

穏乃「でも、タダで和に票をやる気はない。取引したんだ、和と」

穏乃「1票投じる代わりに、咲にチャンスを与えて欲しいって」

淡「はぁ?そんなことしてあんたになんの得があるってのさ」

穏乃「このままじゃ和の勝ち。仮に私が大星さんの味方をしたって、大きな流れは変わらない。」

穏乃「それじゃあつまらないだろ?私の大事な一票。それは誰かを活かすために使いたいんだ」

淡「フンッ。好きにすれば?あんたは何言っても言うこと聞かないでしょ」

穏乃「ああ。種は蒔いた。」

穏乃「あとはどう育つかは彼女次第。大星さん。私は待つよ。果実がゆっくり熟れるのを」

……
190 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 23:26:17.41 ID:5OyGVug/o

原村さんは約束通り、私を次鋒で選出した。

依藤「よろしくおねがいします!」 

浅見「よろしくー!」 

咲「よろしくお願いします」ペッコリン

末原「それじゃあサイコロ回して頭も回すで〜」コロコロ

咲(圧倒的モブっ……!!モブでメンツ出来てるよ…!)

咲(何と言ってもオーラがないよ……でも、今の私には十分)

咲(ここまで4連敗……そろそろ勝って、自信つけなきゃ!)

咲(流石に、勝てる、よね…?)

↓1
コンマ10以上で勝利!
ゾロ目はプラマイゼロ
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 23:26:41.62 ID:/zmo9m0yO
はい
192 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/15(月) 23:39:33.78 ID:5OyGVug/o

咲「カン!カン!カン!三槓子嶺上開花!」

咲「あっ、それカン!」

咲「カン!からの〜〜カン!嶺上開花!」

咲「そこ、カン!追加ドロー!……ぬるりと来たよー!嶺上開花!」

咲(気持ちいい〜〜〜!今まで地獄みたいな卓ばっかりだから、ここは天国だよ〜〜!)

咲(決まるわ決まるわ……!カンのゴールドラッシュだ〜〜!)

依藤「……」

浅見「……」

末原「……」

咲「それ捨てました?カンしていいですか?他に鳴く人〜〜?末原さん、チーしなくていいですか?」

咲「それじゃあ遠慮なく、カン!」

モブ卓で咲は水を得た魚のように麻雀を楽しんだ。

勝利を経験したことで、雀力が1上がった!精神力が1上がった!体力が1回復した!

★ステータス★
雀力 3/10 精神力 1/10 体力 3/5

寮長選挙まで残り1ヶ月を切った。立候補の締切が終わり、第1舎では現寮長原村和に新人・大星淡が挑む構図が確定した。

これから2人の運命を賭けた長い1ヶ月が始まる。

To be continued…
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 23:54:12.85 ID:gH2oT9BDO
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 00:08:24.41 ID:eO80/WSzo
おつ
しずもん食えないなぁ
次回は本当に負けるとやばそう
今までも負けるとダメなの負け続けてきたけど次はマジヤバそう
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 02:33:56.97 ID:esoHFWXYO
咲さんマジで水を得た魚だなw
196 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 20:29:11.47 ID:MbOZUynfO

春「原村陣営は真屋由暉子に室長ポストを約束するらしい」ポリポリ

南浦「対木さんと接触していますけど、なかなか日本語が通じず苦労してます」

春「あと大星さん、森垣を落とすために追加で50万必要」

淡「森垣の奴、がめついわね……」

がやがや…

咲「……」

立候補が終わり、2週間が経過した。毎晩のように、大星さんは参謀たちと会合を持っている。

それが終われば、他の支持者の話を聞いたり、他の寮に出向いて選挙資金を調達している。

この選挙は大星さんにとって大きな勝負だ。負ければ2年間、勝った原村さんの下で暮らさないと行けない。

当然、次の人事で室長降格。絶対的な権力を持った原村さんの前に、負けた大星さんはありとあらゆる嫌がらせを受けるだろう。

賢いのは真屋さんや森垣さんのようにどちらにも組みせず立ち回ることだ。予想外の激しい選挙戦になったことで、彼女たちは賄賂やいろいろな便宜で多大な利益を得ている。

ただそれも弁えなければ、どちらかが勝ったあと、苦しい立場に追い込まれるかもしれない。狡猾に立ち回り、最大限の利益を得ながら勝ち馬に乗り、選挙後も寮内で有利なポジションを得ようとする。そういう寮生は多い。そういう意味で彼女たちもまた戦っている。

ただ、大星さん以上にリスクを負ってはいない。本当の意味で戦っているのは大星淡と原村和、この二人しかいないのだ。

私はその姿を美しいとさえ思う。雀士たるもの一度は頂点に憧れる。

所詮、26人の小さな集団。寮長なんて山猿のボスと冷めた目で選挙を論じる人もいる。

しかし、この集団でトップを取れない人間が、果たして麻雀の世界の険しい頂きに立てるのだろうか……

197 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 20:31:15.46 ID:MbOZUynfO

先日の寮対抗試合で勝利を収めた私だけれども、大星さんの陣営で私はただ座っているだけだった。

他の寮生との交渉は南浦さんや滝見さんの仕事、そして一番肝心な金集めは大星さんの仕事。

私はこの2週間椅子に座っているだけ。南浦さんや滝見さんからの視線も厳しくなっている。

私は大星さんのお気に入りのペット。この場で私の存在意義はそれだけだった。

雀力3では、おそらく投票後の麻雀で、大星さんが当初期待していた役割は演じられそうもない。

前みたいなことがあったし、大星さんは忙しいからもう私に経験を積む機会は与えてくれそうもない。

このまま選挙が終わって、大星さんが勝った時。私の居場所は果たしてここにあるのだろうか。

大星さんが飽きるまでは隣に座っていられるかも知れない。でも、彼女の意に沿わないならまた切られて、惨めな目に合わされる。

それだけはゴメンだった。私がこの学園に来た意味。お姉ちゃんに会うこと。お姉ちゃんともう一度、話がしたい。こんなところで躓いているようじゃ、辿り着けそうもない。

このチャンスを活かすんだ。私も、大星さんの勝利に貢献して、ポジションを掴むんだ!

みんな戦っている。私も、負けるわけにはいかない。

198 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 20:33:56.41 ID:MbOZUynfO

淡「はぁ?手伝いたい?」

二人きりになったとき、大星さんに意を決して頼み込んだ。

咲「はい」

淡「で、何を私にしてくれるの?何ができるの?」

咲「……」ゴクッ

突き放された気がした。

淡「前は私も甘かったよ。咲の面倒見ながらでも久に勝てるかもなんて思っちゃって。そのせいで咲にひどい目合わせたのは謝るよ。でも、もうここから先は私、一手のミスも出来ないんだよね」

淡「勝って勝って勝ち続けないと、金も票も集まらない。一度でも負けたら、噂が立つ」

淡「金とか便宜で買収に近いことしてるけど、結局はみんな、最後には強い人間を選ぶんだよ」

咲「でもっ……私だって……大星さんの力に、なりたいんです。なんでもします。ですから、私に、チャンス、下さい」

淡「……力になってくれるの?」

咲「はいっ!」

淡「ふーん……そこまで言うなら、まあ」

大星さんは何やら思案していた。

淡「それじゃあ咲。手伝ってよ、お金集め」

199 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 20:37:47.86 ID:MbOZUynfO

第2舎の建物は、第3舎ほど設備は整っていない。もちろん、私達の寮に比べたら、豪華な作りだけど。

ごくごく平凡な高校の寮、といった風情だ。

私は大星さんに連れられて、第2舎に来ている。

淡「雀荘あるんだよね、ここ」

咲「いいんですか!?そんなことして!規則違反じゃ」

淡「上納金払ってれば上も文句ないんでしょ。まあウチの寮の力じゃできないけど」

地下につながる階段を降りる。薄暗い照明だけが頼りだ。それはまるで深海へ通じる道。

ネオンの看板が扉の上にあった。

雀荘・海底撈月

私はここで一晩勝負する。勝てば天国、負ければ地獄。麻雀とはそういうものだ。

200 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 20:41:29.31 ID:MbOZUynfO

一「大星さん、いらっしゃい」

入り口でボーイさんが声をかけてきた。

一「あれ?見ない顔だけど。ウチ初めて?」

咲「はい」

淡「いいよね、私の紹介。それじゃ先入って打ってるから。一、説明は任せたよ」

大星さんは、ボーイさんに札束を渡し、点棒を受け取ると扉の奥へ消えていった。

咲「宮永咲です」ペコリ

一「ふーん……いいの?」

咲「はあ」

一「雀力的に……まあお客さんが遊ぶのに水差したいわけじゃないし、入場料払ってくれたら文句ないけど」

咲「入場料?」キョトン

一「ほんとに何も聞いてないんだ……一応、身分保障としてお得意さんの紹介ないと打てないんだけど、最初は卓に付くために点棒買ってもらうことになってるの」

一「1000点4万円で、25000点分。つまり、100万円。それがウチのレート。25000点1セットで販売していて、1セット購入ごとに1000点分マージンで店が貰ってるの。あとの点棒のやり取りはお客さんの自由。還元率いいから評判なんだよ、ここ」

咲(これが大星さんの、資金調達手段……)

201 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 20:43:04.91 ID:MbOZUynfO
一「で、1セット買ってくれたら紹介客なら文句なしで中通すけど」

咲「えっ」

一「今大星さんから貰ったの、100万円しかないよ」

何も聞いていなかった。お金なんて、私が持っているわけない。この学園に来てから、現金に触れる機会なんて一度もなかったし。

咲「……私、お金持ってません」

一「じゃあここで大星さん終わるの待ってる?」

でも、それじゃあ何のために私はここに連れて来られたんだろう。

私は意味を考えた。

大星さんが私に100万円を貸してここで打たせる。それはある種、大星さんのリスクだ。

私が負けた分は、結局大星さんが持たないといけない。選挙で資金繰りがカツカツの大星さんに取ってそんな馬鹿な話はないだろう。

100万貸して稼がせるにしても、滝見さんあたりにさせた方がまだ効率はいいはずだ。

私を連れてきた意味。本当の意味で、私が大星さんの力になるということは、私自身がリスクを払って、私の力で大星さんのためのお金を稼ぐ。それができなきゃ、意味がないんだ。

私が、大星さんの力になるっていうのはそういうこと。そして、それが出来れば選挙の後の見返りはしっかり用意されるだろう。

咲「あるんですよね?お金なくても打てる方法」ゴッ

一「……おすすめは、しない」

202 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 20:44:53.36 ID:MbOZUynfO
一「一応、1回目だけは胴が100万円分貸すこともできる。」

一「でも、五体満足で外に出たかったら、100万円、きっちり耳そろえて返さないといけない」

一「みたところ、お客さん初めてだよね?」

一「このレートは痺れるよ。1半荘打てばわかるさ。まるで牌を握る手が、自分の腕じゃなくなる」

一「頭で考えているのとまるで別の牌を切りはじめるんだ」

一「そうなったら止まらないよ。25000点は少なすぎる。やめときなよ、まだ君には早い」

逆効果だ。今の私は燃えている。次鋒戦で、取り戻した雀力を試したい。強い人と打ちたくて、実はあの試合のあとからずっとウズウズしていた。

もちろん、リスクは高いのは百も承知。でも、リスクなしで得られる勝利になんの価値があるの?

大星さんは戦っている。負ければ、今の立場を失うのを覚悟で、ギリギリの戦いをしている。

そんな大星さんの隣に立つために、ここで私が、リスクを恐れて大星さんの帰りを待つ?

そんなことするくらいなら死んだほうがマシだよ。
203 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 20:51:57.57 ID:MbOZUynfO

咲「100万円貸してください。打ちます。もう腹は決まっています」

一「はぁ。言っても止まらないんだろうね。雀士って人間は……」

一「ほら、24000点。1000点分、マージンで抜いてるから。帰るとき、25000点返してね。プラス分は1000点4万円で返すから。それじゃあ、海底撈月にようこそ……」ギギギ

扉が開いた。更に階段が下へ続いている。その底から、打牌の音が、パチッ、パチッと聞こえてくる。

一「中にはお忍びで、こういうとこに顔出せない立場の人も打ってるから、お面で顔隠して。中での事は他言無用だよ」

そう言って一さんは私にひょっとこのお面を貸した。

一「一名様B卓案内しまーす!」

胸が高鳴る。勝負の前の高揚感。嫌いじゃない。

咲「よろしくお願いします」ペコリ

上家「よろしくなのよー」

対面「……」

下家「ちょー楽しみだよー!よろしくねー、あ、国広さんいいとこに。もう残り5000点しかないから、2セット追加で買うよー」

一「お買上げありがとうございます」

上家「随分景気いいみたいなのよー」

下家「いやいや、そうでもないよー。でも、ひょっとこさん、強そうだから念のためー」

仮面のせいで相手の正体はわからない。何処かで聞いたことがある声も聞こえるけれども、ここじゃ関係ない。立場を忘れ、一人の博徒として向き合う、そういうことなんだろう。

上家「それじゃあサイコロ回すのよー」コロコロ

私の長い夜が幕を開けた。

大星さんのために。何となく100万円(25000点分)くらい稼げば認めてくれそうな気がする。

↓1 1半荘目
所持点数:24000点(借金-25000点)
コンマ50以上:プラス収支 (コンマ-50)×1000点分 プラス
コンマ50未満:マイナス収支 コンマ×1000点分 マイナス

ゾロ目は上記数字の倍付け
00は一晩でプラス10倍の大勝利確定
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:52:54.26 ID:0GpmkkYVO
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:53:07.19 ID:xiSlc0s60
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:54:25.76 ID:tRkMOCI0o
もってなさが半端じゃねえ
207 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 21:14:02.54 ID:MbOZUynfO

1000点4万円。リーチ一つで4万円。

手が震える。

上家「ロン!なのよー。3900なのー」

咲「あっ」

東発で振込。3900ってことは……1点40円だから、ええっと、15万6000円!?

咲(私の、不用意な北切り一つで16万円弱っ…嘘っ…!)カタカタ

対面「リーチ」

咲(ダメだっ……慎重に行かないとっ…!このレートで満貫なんて振り込んだら大変っ!)

咲(せっかくの親でカン材もあるけど、ここでカンして嶺上開花できなかったら……ドラだけ増やす愚行っ‥…慎重に守るんだっ…波は必ず来るんだから!)

咲「ここはベタオリ(神を試みてはならない)!」パシッ

下家(あらら……せっかく強そうなオーラだったのにすっかり萎縮しちゃってるよー)

対面「リーヅモ裏裏」

咲(ぐっ……親被り……不運だけど仕方ない……なんとか振込は避けたと考えれば)

咲、ベタオリ!親でリーのみ相手に、圧倒的ベタオリ…!

咲「一応、カンドラ確認します。うわっ、危なかった……カンしたらドラ4だったよ……」

上家(そんなクソみたいな麻雀してたら、来る運も来ないのよー)

上家「ロンなのー12000」

上家(そしてそういうカモがここじゃ狙い目なのよー)

咲「あっ…」クラッ

咲、1半荘で溶かす……!最初の24000点……!加えて、いきなり箱割れ……マイナス2000点でフィニッシュ…!
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 21:30:17.98 ID:eO80/WSzo
こんなの咲さんじゃねいわ!
ただの一般モブよ!
209 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 21:31:55.54 ID:MbOZUynfO

一「お客さん、ちょっと裏に来て」

足りない2000点分は店が負担して払った。

1半荘終わったあと、私は雀荘の奥の事務所へ連れて行かれた。

純「で?返す宛あんのか?」

咲「あっ……あううぅ」

さっきまでの優しいボーイさんとはうって変わって、強面のお兄さんが出てきた。

純「最初によ〜、100万円分借りたよな〜?国広くんに念押されただろ、返す宛なきゃ借りるなってよぉ〜」

咲「ひっ…」

純「合計、マイナス2000点だぁ?え?結局、108万円俺達が貸してるんだぞ、あ?」

純「どこの寮だ、言えよ」

咲「……」カチカチ

腹の底から寒気がして、歯が鳴り始めた。

大星さんのためにと意気込んで、自分の雀力を過信して、結果がこれ。1半荘で、トビ。これが私。これが宮永咲。

悲しくて、涙が出てくる。惨めで、悔しくて、でも、どうしようもなくって……

一「第1舎の宮永咲さんだって」

純「1舎ぁ?あぁ?あの貧乏寮かよ、ほら、電話貸してやるから寮長呼べや、負けたんで金出してください〜ってよぉ!お?」

呼べるわけがない。原村さんに払う責任も義理もない。
210 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 21:46:29.64 ID:MbOZUynfO

一「あんまり脅しちゃだめだよ、純くん。まあ、実際返す宛あると思うよ。紹介してくれたの大星淡だし。今、D卓で打ってる。結構勝ってるみたいだねー、ま、帰るときそこから出して貰えばいいでしょ」

私のせいで、大星さんが100万円近く余分な出費を強いられる。この大事な時期に。彼女だって、ここで稼ぐには相当なコストを払っているはずだ。

一瞬の気も抜けない強者相手に100万円の浮きを確保するのが、どれだけ難しいか、容易に想像がつく。

一「じゃ、大星さん終わるまで、ここで待ってて」

咲「待ってください!」

一「ん?」

咲「大星さんは、関係ありませんから」

純「あ?」

場が凍りついたのがわかった。

純「関係ないってどういうことだコラ」

咲「私は、私の責任でお金借りて打って負けた。大星さんは関係ないです」

純「そんなことしらねーよ!俺達はお前に貸した金が返ってくるかどうかだけが問題なんだよ、あぁ!?」

咲「それに、大星さんは私の負け分は払わないと思いますよ」

それはハッタリでも何でもない。多分、本当だ。大星さんにとって、こんなところで足を引っ張る使えない女に大事なお金を払う義理はない。

純「……ふぅ。どうする、国広くん」

声を荒げていたノッポの人が静かな声で隣のボーイさんに尋ねた。

一「宮永さん、本当にそれでいいの?」

咲「え?」

一「お金で払ってくれるのが、一番お互いのためだと思ったから……純君も脅したんだけど」

一「あ、勘違いしないでね。ボク達はいいんだよ、別に。100万円はお金として返って来なくても」

一「でも、100万円、お金で払った方が宮永さんの為だと思うな〜」

一「どうする?」


@大星さんには迷惑、かけられません
Aやっぱり怖いから大星さんに頼むことにします
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 21:47:01.30 ID:scA+EDnxO
1
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 22:23:18.44 ID:qUJxpgmDO
ご主人様が絡むと意固地になる咲さん
213 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 22:23:43.32 ID:MbOZUynfO

大星さんには何があっても迷惑はかけられない。負けたけれども、これが私の矜持。

一「じゃあ、案内するよ……」

しばらく待たされたあと、事務所の奥の部屋に通された。

西洋のお屋敷の応接間のようだ。

一「とーか、連絡していた娘」

透華「あらあら、ようこそ。私、龍門渕透華と申しましてよ。この雀荘のオーナーですの。さあさあ、そちらのソファにおかけして」

咲「はい」

透華「一から話は聞きましてよ。なんでもお金が足りない、だとか」

咲「……はい」

透華「困りましたわね。そこまで高いレート設定の日ではなかったと思うのですが」

一「日によってレートが違うんだよ。25000点セットが1000万円設定の日もある」

透華「で、いくら負けたんですの?」

咲「108万円です……」

透華「まあ、たったそれだけ。おほほ、一から連絡を受けた時はどれだけ負けたのか、と心配したんですが」

透華「それくらいでしたら、お気になさらず。すぐに返済できますわ。純!レート表を」

純「はい」

強面ののっぽさんが紙を机の上に広げた。
214 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 22:38:00.97 ID:MbOZUynfO

爪 1万円
歯 5万円
足指 10万円
耳 30万円
手指 50万円(※右手の親指は時価)
左腕 100万円(※指5本付きは500万円)
右腕 500万円(※指5本付きは時価)
眼 500万円
性器 1000万円
心臓 1000万円

その他要相談

透華「私、雀士1人の値段は総じて約5000万円と考えておりますの」

透華「もちろん、格というものはありますわ!そりゃ、私だって、強い雀士の右手の親指などを手に入れたときは、もう、天に昇る思いっ…!」

透華「しかし、どんなへっぽこ雀士でも、一度は頂点を目指してこの学園に来たわけでしょう?」

透華「その人の人生が詰まった体の一部、というのであれば、私、等しく価値を見出しますわ」

透華「破格の値段でしてよ。学園外で値をつければ、これの1/100以下なんですから」

透華「一、見積もりを」

一「108万円返済に最適なプランは、左手小指1本+歯4本+足指2本+爪18本が一番麻雀への後遺症が少ないと思うよ」

一「でも、小指ないのが見てくれ悪いんだったら、歯を6本ほどに加えて、足指6本+爪18本ってプランが外見への負担は少ないかな。足の指減らしすぎると歩きにくくて大変だよ」

一「それとも、前の方の歯を20本抜いて、残りを爪でってのもいいかもしれない。入れ歯にしたら、そこまで目立たないと思うし、口で奉仕するとき喜ばれるかもよ?」
215 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 22:57:45.95 ID:MbOZUynfO

よくみると、部屋に標本のように、人体の一部がいくつも並べられている。

透華「あ、こちら気になります?これは7年ほど前、当時の第3舎の寮長とお互いの眼をかけて一晩打った時の戦利品ですわ〜これはお気に入りでしてよ、綺麗な蒼眼、まるでサファイア。やはり自ら狩った獲物と言うのは忘れられませんわ〜」

透華「数年前から誰も私と麻雀打ってくれなくなりましたので、ここでほそぼそと雀荘を開いておりますの。時々、このようにして前途洋々の雀士が私に会いに来てくれますわ」

透華「お金困っていたら、上記の値段で買い取りますわ!一発逆転狙いの若い娘が昔はよくここに来ましてよ。今はそこまで豪気な子も少ないですわねぇ。私の一番の思い出は、寮長になるために左腕を……」

一「とーか、話長い。それじゃあ選んでよ。どういう組み合わせで返す?」

咲(嘘だよね!?ドッキリだ、ドッキリでしょ?)ドクンドクン

透華「昔は私、とっても目立っていましたのに……今じゃ、こんな地下の屋敷暮らしですわ……寂しいですわねぇ」

一「早く選んでよ、どうするの?」

咲(でもこの人のオーラを見れば)

咲(私には分かってしまう。この話が与太話でもなんでもなくて)

咲(おそらく、体の一部を削らないと、この部屋から出しては貰えなくて)

咲(痛いのは絶対やだ!それに、体傷つけるなんて……耐えられないよ、私の今の体力じゃ)

※咲は痛みに弱めなので、上記の国広プラン実行のためには体力-5消費するのだ!

咲(しかし私の体にこんな値段が付くんだ)

この時、私の中にある悪魔的なアイディアが思いついた。

咲(もし、私の体を担保にお金借りれたら……大星さんの力になれる…かも…)

咲(だけど、もし大星さんが選挙に負けて返す宛がなくなったら……私は)

咲(どうしよう。大事な選択な気がする)

私はじっくり考えた。

↓1 先に3票得たものになります
@泣いて土下座して靴を舐めて許しを乞う(精神力-1)
A体を担保に選挙資金調達の交渉をする
B大星さんに泣きつく
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 22:59:58.42 ID:j0HS+G5to
1
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 23:00:35.72 ID:eO80/WSzo
2
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 23:00:54.50 ID:iA4kHH/Lo
2
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 23:01:04.99 ID:f3JVlgts0
1
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 23:01:09.27 ID:qUJxpgmDO
2
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 23:08:18.93 ID:0NifVaDo0
3が0票とか咲ちゃん忠犬過ぎィ!
222 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 23:23:43.16 ID:MbOZUynfO
咲「あのっ、お願いがあります!」

透華「はぁ」

咲「お金の返済、今はちょっと待って欲しいんです」

純「あ?」

咲「返す宛が、あります」

私は説明した。第1舎の寮長選挙のこと。大星さんが立候補していること。大星さんを支援する側に回っていること。勝てば、大星さんからの見返りがあり、確実に借金返済の目処が立つこと。

咲「私、淡ちゃんの側近ですから……!今日来たのも、資金調達のため……!そうでなければ紹介しますか?あの大星淡が、自分の行きつけの雀荘を!」

咲「今回は不運が重なり、負けてしまいましたが、返す宛はあるんです…!」

純「だけどよぉ〜〜それはあくまで大星が選挙に勝てば、だろ?負けたらパーじゃねえか」

咲「はい。おっしゃる通り…!負けたら水泡…!ですが、勝てば問題ないっ…!あと一息。あと一息、お金があれば、揺るがないっ……!大星淡の勝利……!」

透華「で、何が言いたいんですの?」

咲「私の体、担保にします。選挙資金貸して下さい、龍門渕さん」

龍門渕さんは目を丸く見開いて、私を見た。
223 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 23:33:15.79 ID:MbOZUynfO

一「馬鹿げている!とーか、騙されちゃだめだよ!確かに今第1舎で大星と現寮長の原村が選挙しているけど、大星有利の話は全く聞かない」

一「大方、資金がショートして苦し紛れに雀荘に来て、負けただけ…!」

透華「はらむら…?はらむらって、原村和のことですの?」

咲「はぁ」

透華「原村和が寮長……!きぃ〜〜〜!!!なぜ教えませんの、一!!」バシバシ

一「痛い痛いっ…!聞かれなかったから言わなかっただけだよぉ!原村が寮長になったの、2年前だしっ!第1舎のことなんて、興味ないでしょ…!」

透華「原村は別ですわ……!寮長ですと、私より目立っているじゃあありませんか……!阻止っ…!原村の寮長当選断固阻止っ……!一、立候補はどうしたらできるんですの?私が直々に出馬いたしますわ…!赤阪先生に連絡すればよくって?」

一「えぇ〜〜……」

純「とーかは、寮が違うからどうやっても無理だろ……」

透華「あら?そうですの?……宮永咲、と言いましたわね?いいですわ。あなた体を担保に、選挙資金出しましてよ!その代わり、原村の当選は阻止するんですわ!」

咲「ありがとうございます…!」
224 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/16(火) 23:36:04.36 ID:MbOZUynfO

透華「で、いくらあれば勝てますの?」

咲(会議を聞いていた話だと、あと2000万円あれば1回目の投票まで乗り切れるって。大星さんは私財を投げ売って戦うつもりらしいけど)

咲(額が大きければ担保が……)

のっぴきならない臓器や、雀士の命としての指が含まれたレート表を一瞥した。

咲(最低でも、今の自分の借金をとりあえず先送りして、大星さんから認められるために200万円は必要だろうけど)

咲(ここでりゅーもんさんにたくさん借りておけば、勝つ確率は当然上がるわけで)

咲(どうしよう……)

↓1 いくら借りますか?
200万円以上で自由安価(上限設定はあります)
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 23:39:11.41 ID:gOnrPsv50
500万
226 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/17(水) 00:03:13.19 ID:h7MTMaLKO

咲「とりあえず500万円で…」

透華「500万?それっぽっちで勝てますの……?純、去年竹井久が借りに来た時はいくらでしたっけ?」

純「7億円だったぞ」

咲「な、7億!?」

透華「もしかして、私ぼったくられたんですか?」

純「あの女ならやりかねないな」

透華「制裁っ……!今すぐ、竹井呼びつけなさいまし!一!」バシバシ

一「痛い痛いっ!ちょ、華の第3舎の寮長選挙とミソッカスの第1舎じゃ色々違うんだよ、多分…!」

透華「そうですか……それじゃあ500万円お貸ししますけど勝ってくださいね、宮永さん」

透華「選挙ポスターには龍門渕透華協賛と大きな文字で書いてくださいまし。あ、私と握手している写真でも使います?」

咲「あはは…」

透華「それで、担保の件ですが、500万円分ですか。108万円分を差っ引いて、差し引き392万円現金でお貸しする訳ですが」

透華「とりあえず、服、脱いでくださいまし」

咲「えっ……」
227 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/17(水) 00:11:07.26 ID:h7MTMaLKO

私は部屋の中で裸にされ、龍門渕さんに品定めをされた。

透華「出ているところは出ていませんわねぇ」

透華「もうちょっと脂肪分を取ったほうがよろしくってよ」

透華「指はキレイですわね〜〜でも、爪は少し栄養不足……鉄分足りてますか?」

透華「処女じゃないのですね。うーん、判断に悩みますわねぇ」

透華「顔立ちは整ってますわね」

透華「雀力は3ですか。まだまだ右の親指の価値は上がりそうですけれどもねぇ」

透華「歯並び見せて。あーん……きちんと28本生えそろってますわね。親知らずは抜いてしまったんですか?」

透華「体は若いだけあって健康ですわね」

透華「眼は……ん?……似てますわね、昔、打ったあの方に……懐かしい……」

透華「よろしくってよ!右眼1個担保に、500万円!詳細は、一に任せますわ!」

透華「選挙に勝てばゆっくり返済してくださいまし。でも、負ければ……その日に私のところに来て眼玉をくり抜いて欲しいんですの」

透華「もし来てくれないと、同じ寮の方々に多大な迷惑がかかることになりますわ。それじゃあおやすみなさいまし〜」

一「今の話、脅しじゃないよ。透華は普段こんなボケボケだけど、麻雀打たせたら大変なんだから」

一「第1舎への食料の供給止めるくらい訳ないよ」

一「隠れていても他の寮生にボコボコにリンチされてボク達のとこに引きずり出される結果になると思う」

一「それじゃあこの契約書にサインしてよ。命拾いしたね、宮永さん。」

純「目玉一個はきついな〜〜と言うか、ほんとそれっぽっちで勝てるの?俺なら1億借りたぜ」

一「1億円だと担保が大変でしょ。人体模型は置き場に困るし……」

リスクを最小限にして、ベネフィットを得る。賢い選択を自分ではしたと思う。

それが正しい選択であったかどうか、それがわかるのは選挙が終わったあとなのだ。

228 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/17(水) 00:20:27.85 ID:h7MTMaLKO

春「392万円……すごい」ポリポリ

淡「これで大分、楽になったよ、ありがとね、咲」ポンポン

南浦「予定より資金調達量が増えたことで、大星さんの負担が軽くなりましたね。これで政策について、寮生に個別で訴える機会も増やせます」

私が稼いだ392万円は評判になった。

参謀たちからの評価も上がり、大星さんも私を褒めてくれた。

大丈夫。多分、これで勝てば、私にも美味しい蜜が回ってくれる……

でも負ければ……私は……ゾクッ

選挙前日。不安で寝れなかった。大星さんの支持は浸透している。私の努力もあって、なんとか原村さんんと拮抗するくらいの票は集めきった。

でも、2/3の確保には至っていない。ここは開票後の麻雀で決着がつく。大星さんが勝って、強さを寮生達にアピールできれば、次の投票で決まるかもしれない。

一方、そこで負けたら……世論は一気に原村有利に傾く。そうなれば、雪崩を打ったように支持が離れ、次の投票では……

泣いても笑っても明日。あとの私の仕事は大星さんに1票投じるだけだ。

To be continued…
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 00:39:19.99 ID:UlUrdjBDO
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 00:41:04.66 ID:mln74G+wo
ま、眼の一つ妥当なとこかね
おつ
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 09:24:55.73 ID:zqEzAcftO
咲さんまだ靴下脱いでないだろ、これ
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 12:51:19.07 ID:tpI25h+d0
目玉くり抜いてもショック死しないように体力回復したいわね
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 13:03:54.52 ID:eUbEY06DO
義眼の咲さんもありだな
賭博師っぽくてかっこいい!
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 13:13:10.42 ID:fsyyraUCo
もう取られる前提で草
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 14:41:55.83 ID:UlUrdjBDO
まぁ別に右眼が無くても麻雀は打てるし
236 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/17(水) 23:29:06.98 ID:znexhjHTo
寮長選挙当日

由子「それじゃあ寮生は1人1票、所定の投票用紙に候補者の名前を書いてこの箱に入れるのよー」

教育責任者立会のもと、投票が始まる。

完全記名投票。全員が投票した直後に、真瀬さんが誰が誰に投票したか、一人ずつ読み上げていく。

由子「二条泉は大星淡なのー」

由子「片岡優希は原村和なのー」

……

一票入るごとに、ざわめきが起きる。今日は寮生にとって、原村和か大星淡、どちらかを選びどちらかを捨てる、踏み絵の日。

もしこの日、投票で勝敗が決するなら、負けた方に票を入れた人は明日からどんな顔をして次の寮長の下で暮らさないといけないのだろう。

由子「宮永咲は大星淡なのー」

和「……」

由子「26票全て有効、原村和13票、大星淡13票なのー、同数、よって1週間後再投票なのよー」

237 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/17(水) 23:30:16.72 ID:znexhjHTo
一層ざわめきが大きくなる。

今日で決まらないのは既定路線。それでも、苦戦が予想された大星さんが、原村和と同数まで票を伸ばした事は、寮生達にも予想外のことだった。

南浦「真屋さんを落とせたのが大きいです。2年間の独裁で、潜在的にアンチ原村の寮生は多数を占めている。ただ、原村の強さを知っている寮生はなかなか大星さんの側にはつきにくい」

南浦「そこに、真屋さんが大星さんへの支持を表明したから、原村圧勝ムードがなくなり、票数は伸びた」

南浦「ここで、大星さんが、原村を麻雀で下せば、一気に時勢は変わる」

淡「いくよ、春」

春「わかった」ポリポリ

投票後の1半荘のエキシビションマッチ。どちらがより寮長にふさわしいか、力を示す場。

和「行きましょうか、憧」

憧「勝つわよ、和。絶対」

どちらもナンバー2をオヒキに、勝負の卓に座る。ふたりともわかっている。この麻雀は勝負のすべてを決めかねない。
238 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/17(水) 23:37:07.08 ID:znexhjHTo

どれだけお金を使って買収しても、結局、自分たちの船の舵取りは、一番強い人に任せたいという寮生の根底に流れる思想は変えられない。

大星さんが勝てばそれでよし。でも負ければ……ここまでの選挙戦で、大星さんは私財のほぼすべてをこの勝負に投じている。一方、原村陣営はさほどお金は使っていないようだ。

新子さんを中心に、支持固めをしていたようだけれど、さほど熱心に買収はしていなかったらしい。

卓につく、原村さんの顔には余裕があった。ひょっとして、最初からこの麻雀は受けるつもりだったんじゃ。

嫌な予感がする。原村さんが、その気になれば。寮長としての権力や、巨大な資金力を背景に選挙戦を戦えば、大星さんは1/3の票を集められるかどうか、という戦いになったはずだ。

麻雀をせずに1回目の投票で勝負を決する事も目指せた。でも、それをしなかった。

ということは、自信があるんだ。麻雀で、大星さんに勝つ。いや。むしろ、麻雀で勝って、どっちが強いか天下に知らしめ、さらに2年間、強固な独裁体制を敷くために。

泉「大星さんVS原村和。同じ寮同士でガチンコで麻雀する機会なんてあらへんし……実際、どっちが強いんやろ」

水村「純粋な雀力は5分ってところか。勝敗を分けるのは、おヒキの力かぁ?」

文堂「とすれば、原村サイドに分がありますね。新子さんは、原村さんがまだヒラの寮生だった頃から彼女を支えていたらしい。一方、滝見さんが大星さんを支援し始めたのは、2年前から」

上柿「絆の力の差ってわけですかい」

咲(頑張って……!大星さん)

私の運命も、ここで決まる。勝てばすべてが上手く回り始めるはずだ。でも大星さんが負けたら。

右目を失う。それに、原村さんの下で2年間、いじめられて試合に出る機会さえ与えられず、不遇をかこつしかなくなる。

239 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/17(水) 23:38:06.68 ID:znexhjHTo

憧「まさか、あんたが和に牙向くなんてね。2年前、室長に抜擢してあげた恩を忘れたんだ?」

淡「なってくれって頼まれたから、あの時は引き受けただけ。私はあんたみたいに誰かの腰巾着で終わるつもり、ないから」

憧「相変わらず生意気な奴!」

淡「和〜〜今すぐ、その余裕な仏頂面、引剥してやるからな!」

和「……それでは、親決めのサイコロを。大星さん、どうぞ」

サイコロが回った。歓声が起きる。親は、大星さん。泣いても笑っても1半荘。ここで大星淡、原村和、どちらの格が上か、はっきりする。

↓1
コンマ
50以上:淡勝利
50未満:淡敗北

数字が大きければ大きいほど大勝
数字が小さければ小さいほど大敗
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 23:38:23.20 ID:IhlwnkdJO
はい
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 23:38:34.55 ID:cI/nfnaZo
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 23:46:10.72 ID:UlUrdjBDO
うん…知ってたよ(諦め)
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 23:51:35.38 ID:gNG+AEfYo
割と疫病神宮永咲
244 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 00:04:11.52 ID:8rS3Kwjco

淡「ダブルリーチッ!」バシッ

泉「出よった……!これが、大星淡の必殺ッ!」

東発、いきなりのリーチ。あの原村さん相手でも、大星さんの麻雀は通用するッ!

憧「チッ……」トン

和「……」トン

春「……」トン

淡「カン!……そしてツモッ!ダブリーヅモ裏4!6000オール!」

咲・泉「うおおおおっ!!!」

歓声が沸き上がる。派手な和了だ。大星さんに投票した人たちは声を上げ、原村さんに投票した人たちはため息をついた。

泉「これが大星さんの能力っ!絶対安全圏&ダブリー、そしてカン裏もろのせ!防御型高火力スタイル!決まっていくぅー!」

淡「止められないみたいだね、和」

和「……」

淡「それじゃあ、1本場、行くよっ!見せてやる、麻雀学園100年生の実力っ!」

245 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 00:13:23.63 ID:8rS3Kwjco

淡「ダブルリーチっ!」バシッ

和「……まるで成長していない」ボソッ

淡「あ?」

和「いえ、なんでもありません」

淡「カン!」

和「……」

淡「からのぉ〜〜ツ…モ…」

大星さんの表情が固まった。小さなざわめきが起きる。

大星さんは最後の山の直前でカンをした直後は必ず和了る。これまで、大事な試合は必ずそうしてきた。

それが、崩れた。

和「和了牌でないのなら、捨てて下さい」

淡「……」トン

大星さんの手が震えていた。

和「ロン。8000」

会場は、静まりかえっていた。

私は見た。原村さんの後ろに、天使がいるのを。
246 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 00:15:33.74 ID:8rS3Kwjco

憧「あれれ〜〜大星さん、得意のダブリーはどうしたの〜?」

東2局。大星さんのダブリーは不発。

和「こちらにツキが回ってきたみたいです。リーチ」バシッ

泉「絶対安全圏、までも……!」

ざわめきは大きくなる。

和「ツモ。ダブリー一発、ドラ3です。裏は残念!なしでした。役無しドラ3良形、リーチですね」

淡「うそ……」

和「能力に頼りすぎですよ、大星さん。あなたが今まで戦ってきた相手はそれで良かったのかもしれませんけど」

和「2年前、あなたを室長に抜擢したのは、光るものがあったからです」

和「その不敵な態度、強さへの飽くなき執念。私は買っていました」

和「2年後、強くなったあなたと、この卓で命を削る勝負をしたかった」

和「残念でなりません。もう少し、食べごたえがあると思っていたんですが」

和「ロン。18000!ダブリー頼りの麻雀は、捨て牌読みも苦しいときの立ち回りも何も育たない」

和「ですから、こうしてそれが通用しない相手には、手も足も出ない……」

和「麻雀は奥が深いです。一つの能力のみで頂点に立てるほど、甘くありませんよ?」
247 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 00:32:18.42 ID:8rS3Kwjco

雌雄は決した。原村さんの圧勝。格付けは済んだ。

原村派の面々が、歓喜に包まれている。大星さんに投票した人たちは一人、またひとりと静かに会場をあとにする。

最後の方は見ていられない。原村さんによる一方的な蹂躙。

試合が終わり、原村さんが席をたっても、大星さんはうなだれてそこから一歩も動けなくなっていた。

春「……っ、先、帰ります」

一緒に打っていた滝見さんは顔を赤くしていた。

咲「大星さん……」

淡「一人にして……お願いだから……」

大星さんの全てを賭けた勝負。それは終わったんだ。
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 00:37:44.30 ID:+Vrr4uL9o
コンマ神に何したらこんなに嫌われるですかね……
249 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 00:49:48.98 ID:8rS3Kwjco

次の日、大星さんの作戦会議室。

南浦「真屋さんが、原村さんの部屋を訪ねたそうです。1回目の投票行動に関して、新子さんは不問に付すと、明言していて……昨日大星さんに投票してくれた人たちと話し合いを持とうにも、私ではのれんに腕押し」

春「……」ポリポリ

南浦「明日から新子さんと交渉しましょうか?」

淡「……」

南浦「大星さん!……負け方、というのも大切です。あと1週間時間はありますから、なんとか良い形を……例えば、原村さんを全会一致で選出する、という華を持たせるとか……」

春「……報復は、ある」ポリポリ

南浦「それはわかってますって!だから、それを最小限にしようと……滝見さん、さっきから大事な話しているのに、もの食べるのやめろ」

春「……」ポリポリ

南浦「クソっ…!」

淡「数絵、春、咲。ここまでありがとう」ペコリ

そう言って大星さんは立ち上がって私たちに深く頭を下げた。

淡「3人共、早く和のところに挨拶に行った方がいい。選挙は、あと私一人で頑張るから、さ」

春「言われなくてもそうする」ガタッ

滝見さんが席を立った。

南浦「…‥それでは、失礼します」

南浦さんも立ち上がり、部屋をあとにした。

これで大星さんの逆転の目はなくなった。いや、もうあの試合に負けた時に、そんなものはなかったんだ。

250 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 00:52:01.52 ID:8rS3Kwjco

ここまで大星さんを支えた二人を待つのは過酷な運命。勝てば官軍、負ければ賊軍。

それでも降伏は早いに越したことはない。大星さんに見切りをつけた二人は、原村さんがたっぷり利用するはずだ。

明日には、二人の口から大星さんの悪口や裏話が寮生の間に伝わることになるだろう。

大星淡の権力は、もうない。それを決定づけるために。徹底的に利用されるはずだ。

次の選挙の結果は悲惨なことになる。誰も、大星さんに票は入れないだろう。

そこから先の大星さんの運命は……

淡「咲も行きなよ。まだ、咲には目があるんだから」

でも、右目まで担保に大星さんに賭けたのに!私は、私は……

↓1 先に3票の方
@最後まで一緒です
A今までお世話になりました

251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 00:52:47.09 ID:1wFThaZBo
1
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 00:55:01.49 ID:74DR5MtDO
1
右眼くらいくれてやる
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 00:57:01.30 ID:qIY5hoz10
1
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 00:57:29.99 ID:LiEKs1gA0
1
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 01:03:42.87 ID:+Vrr4uL9o
まあそうよね
256 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 01:21:29.47 ID:8rS3Kwjco

咲「最後まで一緒です、大星さん」

淡「咲ぃ〜〜」ポロポロ

大星さんは泣いた。私の胸の中で、大粒の涙をこぼした。


咲「あっ……」

それからどちらともなく、キスして、ベッドで……

大星さんのiPS棒は小さく、可愛らしい大きさにしぼんでいた。

iPS棒は雀力の象徴。文字通り、すべてを賭けた戦いに破れ、大星さんの魔力に近い雀力はすっかり失われていた。

多分、もう二度と取り戻せない。私みたいな未熟者は何度負けても立ち上がれるけど

一度、完成した後に、激しく壊れてしまっては、もう元には戻らないだろう。

淡「ごめんね、咲」

咲「んっ、いいの。あむっ」

大星さんのを口に含む。柔らかくて、ぶよぶよしている。

咲「ちゅっ、んっ、んぷっ、ぬちゅっぬちゅっ」

唾液でたっぷり濡らしながら、舌で扱くと少しだけ硬くなった。

淡「んっ、咲……もう」

咲「いいよ、淡ちゃん」クチュッ

股を広げ、淡ちゃんのを手で導く。これが最後。多分、もう二度と、大星さんのiPS棒は……

淡「咲ぃ〜〜ありがとっ、うううぅ〜〜」ヘコヘコ

咲「あっ……ああっ……」

情けないくらい、力なのない腰振り。あれだけ逞しかった淡ちゃんの、私のご主人様はもう、私をイかせることもできない。

淡「あぁ〜〜」ピュッピュ

程なくして淡ちゃんは私の中で果てた。

淡「ごめんねっ、ごめんねっ……私のせいで、咲まで」

咲「いいの、いいの。よしよし、よしよし」

抱き合いながら、私たちはお互いの傷を舐めあった。

夜空で星がまた一つ流れ落ちた。かつては煌めく一等星。でも暗闇の中に消えたあと、誰も夜空の星が1つ消えた事に気付かなかった。

To be continued…
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 01:24:16.49 ID:58NsfYbho
目なんてないんだよなぁ...
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 01:27:05.90 ID:+Vrr4uL9o

>>257
だれうま
もう悲惨な未来しか見えないんだよなぁ
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 01:44:26.42 ID:74DR5MtDO

地獄の底から頂点に登り詰め咲き誇るそんな宮永咲を私は見たいのだよ(狂熱)
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 06:25:15.82 ID:qNvztzxbo
盲目キャラは大抵強キャラだし
いっそもう一つの眼も取っちゃって無明逆流れちゃんになれば
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 10:22:27.94 ID:2DLhWnYIO
262 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 22:53:51.23 ID:D/XDJAZ7O

泉「あぁ〜〜!どないしよ!うち、大星さんに票入れてまった……これで終わりやわ、ウチの人生!」

大星支持派の悲鳴がそこかしこで聞こえたのもつかの間。

新子さんが、時期室長に真屋さんを内定させたと発表、真屋さんも原村さんへの忠誠を誓う声明を出したことで、流れは決定的になった。

最初の投票後2日間で原村さんは、私と大星さん以外の全寮生から支持を得た。

憧「和は次期寮長として、腐敗のはびこる第1舎を改革する所存」

憧「今回の選挙戦を機に、第1舎の膿を出し切ります!これはそういう選挙!」

大星派が原村さんに挨拶に行くと必ず求められるもの。

@次回投票の確約A大星淡が関与した規律違反の証拠B原村和への忠誠

すでに、滝見さんと南浦さんは証拠の提供と供述を競うように行っていると聞く。

選挙後、大星さんは理事会で査問される公算だ。すべての規律違反が立証されれば卒園もあり得るらしい。

263 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 23:02:08.75 ID:D/XDJAZ7O
泉「あー、ウチも入寮したての頃、殴る蹴るの暴行加えられたからな、それ証言させてもらいましたわ」

泉「やっぱり原村さんの方が優しいな〜〜ウチのようなあとから来た人も、優しく受け入れてくれたで」

泉「なあ、咲。意地張っとる場合ちゃうで」

泉「昨日の原村寮長の演説、あんたと大星以外の寮生全員来とったよ」

泉「その中で言うてたわ、原村さん。ベストは全員の支持を得て寮長になること。それが敵わない自分の至らなさを恥じていますって。なんて謙虚なんや〜〜!」

二条さんのこの行動は誰も責められない。南浦さんや滝見さんの行動も、私は責めたくない。

彼女たちは、大星さんの負けが決まるまで、精一杯彼女を支えていた。

負けてしまったら、それを受け入れて前に進まなくちゃいけない。

それは、大星さんも同じ。
264 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 23:03:36.17 ID:D/XDJAZ7O

次の投票までの期間、大星さんはほとんど第1舎を空けていた。

淡「なんとか話つけてくるから。私と咲の転寮の件」

大星さんは片っ端から外部の有力者たちと会っている。

そんな大星さんは寮内で裏切り者のレッテルを貼られていた。

選挙はすでに盤外戦。原村さんも抜かりなく、2回目の投票前日には大星さんの転寮防止に関して寮長会議で荒川憩と竹井久の合意を取り付けたらしい。

大星さんはもう逃げられない。他の寮長としても、選挙で大敗してすべての権限を失った雀士の亡命を受け入れることは、次期寮長との今後の関係を考えたらできないのだろう。

もう大星さんの戦いは詰んでいる。あとは原村さんにしゃぶり尽くされるだけだ。

反抗した報復は見せしめとして徹底的に行われるだろう。

もう二度とここの寮生は原村さんに逆らえなくなるくらい、徹底的に。

大星さんのことばかり気にしていられない。私も、負けたんだ。

大星さんの女としていい思いしてきた、その代償は払わされるだろう。それに最後まで大星派に残り続けたのだから、私もしっかり見せしめにされる。

もう二度と、試合には出してもらえないだろうし、ありとあらゆるイジメを受けるだろう。

その時守ってくれるご主人様はもういない。

陰鬱な気持ちで講堂へ一人、向かう。
265 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 23:13:47.73 ID:D/XDJAZ7O

「咲さん」

廊下で原村さんとばったり出くわした。

咲「失礼します」ペコリ

合わせる顔なんてない。私は、原村さんの敵。そして負けたんだ。

和「これから投票ですが、どちらの名前書くか決めましたか?」

咲「どっちでもいいでしょ。どうせ原村さんの勝ちだよ」

和「咲さん。龍門渕さんのところで負けたらしいじゃないですか」

右目がズキンと疼いた。この目で見る光も今日が最後。

和「目は……しんどいですよね、これから先、不便しますよ」

和ちゃんには関係ない!そう怒鳴りたかったけど、涙をこらえるので精一杯だった。

和「咲さん。私の話を聞いてよく考えてください」

和「この投票が終わったあと、私は支持者のために働かないといけません。それが選挙で選ばれた者の務め。最初の仕事は規律を示すことです」

和「負けた側は粛清しなければいけません。そうでなければ、溜飲が下がらない……私も、群れの長として力を示さなければならない」

声がでない。足の震えは止まらなかった。
266 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 23:15:54.18 ID:D/XDJAZ7O

和「でもっ、それは私の望むところじゃないんです!」

和「覚えていますか?私の選挙公約は、【全員麻雀】。今までのいがみ合う風習を廃して、全員が一丸となって高みを目指す体制をつくりたいんです!」

和「……今、この時間。憧が大星さんの説得にあたっています」

咲「えっ……」

和「大星さんと咲さんから1票ずつ貰えば、私は全会一致で寮長に選ばれます。それが理想じゃありませんか?」

和「他の支持者の手前、大星さんには室長のポストは与えられませんが、私としては正直、室長を続けてほしいと思っているくらいです。彼女ほど雀力が高い雀士は大切です」

和「大星さんには、副室長か寮対抗試合対策本部次席のポストを…と思っています」

和「悪い話じゃない。開票のあと、壇上で私と大星さんは握手し、和解を演出します。そうすれば、大星さんとしても、この選挙が終わったあとの、いろいろな禊もなく、また楽しく寮生活を送れると思いますよ?」

和「その時、咲さんにも協力して欲しいんです。咲さんのポテンシャルは、私が誰よりも評価しています。たくさん試合に出て、第1舎のために勝利をもたらす女神になって欲しい」

和「よく考えてください。咲さん。上のことが成る為には、咲さんが私の名前を書いて投じる事が前提です」

和「ここ数日、大星さんとの交渉は憧にまかせていましたが、手応え的には9割がた……大星さんも私の名前を書くと思います」

和「開票の時点で、大星さんの名前を書いているのが、咲さんだけ、ということになれば、馬鹿を見ますよ?」

和「あと右目の件です。投票終わったら、私の部屋に来てください。500万円でしたよね?それくらいでしたら、なんとか私が工面します」

和「咲さん。原村和に清き一票を」ペコリ
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 23:18:07.05 ID:GwqThch7O
孕村さん交渉上手になってる
268 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 23:18:15.16 ID:D/XDJAZ7O

私は呆然と、講堂へ向かう原村さんの後ろ姿を見つめていた。

原村さんに票を入れれば、過酷なリンチはなく、麻雀の試合も出られ、右目も失わなくていい。

一方、大星さんに票を入れたら……何も得られず、右目を失う。

大星さんが原村さんに票を入れるとは彼女の性格を考えると信じがたいけど、彼女が選挙後に失うものの大きさを考えたらありえない話じゃない。

理事会で査問されれば、厳罰は必至だ。それを回避して、今までのように、とは行かないけれども、そこそこの寮生活は送れる。それに、大星さんのことだ。再起を狙うかもしれない。

再起するためには、ここを生き残らないと行けない。理事会で厳罰に処されたら、その道も断たれる。

私が大星さんだったら。泥水を啜ってでも、どんな屈辱を受けても、再び立ち上がる道を選ぶかもしれない。

その判断を大星さんがした時、大星さんに私だけが票を投じることの意味。

私だけが一人、原村さんにノーを突きつけるという、最悪な結果に陥りかねない。

事前に大星さんの話を聞きたい!

私は講堂に駆けつけた。

大星さんは腕を組んで後ろに座って目をつむっていた。憔悴しており、いつものふわふわの髪の毛は、へたっていた。

由子「それでは投票を始めるのよー一人ひとり並んでこの箱に名前を書いた紙を入れるのー」

ざわめきの中で、寮生たちは「原村和」と自分の名前が書かれた紙を箱に入れる。

裏切りは許されない。

大星さんは私に、目も合わせず、紙を箱に入れた。彼女の行動には、注目が集まっていた。

ここで私が話しかけられる空気じゃない。

由子「全員投票したー?」

咲「わわっ、ま、まだです……」

由子「はやくするのー!」


手が震える。どっちらの名前を書くか。
生き残るためには原村さん。
それでも、ここまで信じて尽くした大星さんを裏切るような行為を
私の中の譲れない部分が許してくれるだろうか?

↓1 先に3票得た方
どちらの名前を書きますか?
@大星淡 Ending
A原村和 To be continued...
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 23:19:12.37 ID:Sr37UUUmO

コンティニューありなら1
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 23:21:26.21 ID:LiEKs1gA0
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 23:22:06.01 ID:qNvztzxbo
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 23:22:15.60 ID:74DR5MtDO
ここまできたら1で



コンティニューあったらいいなぁ
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 23:22:23.79 ID:abIF7ije0
1って言いたいところだけど2で
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 23:25:53.13 ID:qNvztzxbo
ただ勝った負けたをして、その結果無意味に人が死んだりする。その方がいい。
その方が博打の本質である理不尽な死、その淵に近づける。それが博打の本質だ。
てアカギが言ってた
275 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 23:39:10.44 ID:D/XDJAZ7O

由子「開票するのよー」

由子「二条泉は原村和なのー」

由子「滝見春は原村和なのー」

由子「真屋由暉子は原村和なのー」

原村さんの名前が読み上げられていく。10人読み終わり、全員原村さん。

和「文堂星夏は原村和なのー」

18人目の票が読み上げられ、原村さんの当選が確定すると、拍手が沸き起こった。

まだ私も大星さんの票も読み上げられていない。

負けたんだ。私の心の中で何かが閉じていく音がした。

由子「宮永咲はーー」

会場が水を打ったように静まり返った。

私は私の信じたものに殉じる。それでいい。その結果、どんな苦難が待っていようが、譲れない部分ってのはあるよー!

由子「大星淡!」

会場にどよめきが起きた。
276 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/18(木) 23:52:47.69 ID:D/XDJAZ7O

大星さんの眉が、ピクリと動いた。

皆、私の顔を見る。ある人は怪訝な顔で、ある人は心配そうに、またある人は憤り、ある人は嘲り笑う。

大星さんが原村さんに投じてもいい。これが私の選択だ。

原村さんの顔は見えない。でも、最後にしてやったりだ。思い通りにならない人間もいるんだよ!

由子「静粛に、静粛に」

由子「開票続けるのよー」

由子「大星淡は」

会場がかたずを飲んで、二の句を待った。

由子「大星淡なのー」

大星さんは目をつむって腕を組んだままだ。でも、口が笑っていた。

そうだ。彼女は大星淡。誰よりも負けず嫌いで、曲げられない女。

負けたらそこで死んでもいい。それが雀士だ。頂点に立てないのなら、せめて真っ直ぐ、死のう……!

277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 23:58:22.43 ID:+Vrr4uL9o
もちろん咲さんはBAD ENDだけど孕村さん的にもBADやなあ
欲しい女結局手に入らないんだもん
278 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/19(金) 00:07:17.02 ID:O54SgiC7O

透華「選挙、負けたらしいですわね」

咲「はい」

透華「ということは、原村が寮長っ……!制裁っ…!と、言いたいところですが」

透華「聞きましてよ。最後に原村の顔に泥を塗ったとかなんとか。おっほっほ、それは愉快ですわ!」

透華「あなたの票が読み上げられた時の原村和、ふぁみれすに入ったら隣の客がワキガだったときのような顔と伝え聞いておりますわ!」

透華「で、実際はどんな顔でしたの?どういう選挙でしたの?おきかせ下さいまし」

咲「ひどいんですよ、原村さん。最後の大星さんの説得の下りは全くの嘘。大星さん、最後まで新子さんとは顔も合わせなかったって」

咲「で、結局、500万円を餌に、私を屈服させて、アレをしゃぶらせようとしてたって」

咲「べーっ、って感じだよ、原村さんの、しゃぶるくらいなら死んだほうがマシ」

透華「おーっほっほ、痛快、愉快ですわっ!原村の思い通りにならないと、スカッとしますわね〜」

一「とーかも散々辛酸舐めさせられてきたからねぇ」

咲「りゅーもんさん、何かあったんですか?昔」

透華「そりゃ、もう、彼女が入園してきた時からのライバルですの、私達!あの頃は私もまだ表舞台にいましたから、そりゃ色々ありましたわ。通算では私が勝ってますのに、美味しい場面でことごとく…!」

純「役者が違うんだろー」

一「違うのは胸のサイズもだけどね」

透華「制裁っ…!一、制裁ですわ…!それは一線超えてましてよ!」バシバシ

咲「あはは」

一「笑いごとじゃないよぉ〜〜痛い痛いっ!」

選挙の話。りゅーもんさんと原村さんの過去。それで小一時間私たちは盛り上がった。
279 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/19(金) 00:12:51.36 ID:O54SgiC7O

透華「あら?もう時間ですの?せっかく第1舎からいらしたんですから、もう少しゆっくりしていけばいいものを」

咲「美味しい紅茶、ありがとうございました。そろそろ門限もありますし」

一「じゃあね、咲ちゃん。達者で」

純「頑張れよ〜」

咲「そうそう、りゅーもんさん。大事なもの忘れていました」

透華「なんですの?」

やっぱり震えるなぁ。

手が、柔らかいところに触れるとこらえがたい激痛が走る。

骨の硬い部分に指を滑らせるように、眼球の周りに付着した肉を剥がし、奥をつまむようにして、引っ張った。

ぼちゃっと右目が抜ける音がした。

咲「500万円、返せそうもありません。私の右目で勘弁してください。」

血が滴り落ちる。右目が真っ暗だ。左目から、涙が洪水のように溢れ出ていた。

透華「受け取りましたわ。咲。これは私のコレクションの中でもとびっきりの思い出になりましてよ。一、簡単な手当をして、第1舎へ案内を」

一「無茶するなぁ。ほら、きれいなガーゼ突っ込んでおくから。あと、こまめに取り替えなよ、バイキン着いたら大変。」グリグリ

国広さんは慣れた手つきで、ガーゼを丸めて私の目に突っ込んで、眼帯をくれた。それでも血が滲んで来るのがわかる。

りゅーもんさんは宝石でも愛でるみたいに、血だらけの私の右目をうっとり見つめていた。

私の禊は終わった。あとは大星さんの番だ。

280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 01:05:37.96 ID:kzQ30lEDO
結局原村はクサレ外道なんだな
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 01:07:41.11 ID:gHH9IxYEO
かっこいいな咲さん
282 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/19(金) 01:24:45.25 ID:u1QQqzIqO

選挙のあと、室長が任命され、室員の入れ替えも行われる。

原村さんは私の顔も見たくないのか、片岡さんの部屋に移された。

片岡さんの部屋は劣悪な大部屋で8人部屋だ。私はそこの平の室員。

当初、かなりエグいいじめも覚悟していたけど、私の目を見ると、誰もが目をそらした。

「ゾクッ」とするらしい。

私の仕事。それは、今までの二条さんの仕事の引き継ぎだ。

寮の一番下っ端の仕事はトイレ掃除だ。

283 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/19(金) 01:26:23.77 ID:u1QQqzIqO


掃除に向かうと、個室から新子さんが出てきて目があった。

憧「いつもごくろうさん。明日も使うからキレイにしておいてね♪やっぱりウォシュレット付きはいいわよね〜」

新子さんは上機嫌だ。副寮長として、現在実質、この寮を取り仕切っているのは彼女だった。

原村さんは選挙のあと、ほとんど公の場に顔を出さなくなったらしい。

彼女にとっても、この戦いは勝利ではなかった……そういう見方は穿ちすぎだろうか?

そして大星さんは

咲「淡ちゃん」

共有便所の奥の個室で、裸で首に鎖で壁に繋がれている。

和式便器の隣に、裸で床に座っていた。

淡「はぁ……はぁ……」カタカタ

咲「待っててね、今、体洗うから」

咲「シャンプーと石鹸、私の支給品で、こっそり余ったの持ってきたの」

淡「体と髪は後でいいから、口、先にお願い」

咲「うん」
284 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/19(金) 01:27:13.01 ID:u1QQqzIqO

水道からホースを繋いで、綺麗な水で大星さんの口を濯いだ。大星さんが満足するまで、何度もうがいをさせる。

それから髪と体に水をかけて、気持ちばかりのシャンプーと石鹸で髪と体を念入りに洗った後、また水で流す。

これじゃ、せっかくのキューティクルは台無しだけど、仕方ない。トイレにシャワーはないんだから。

その後、濡れ鼠の大星さんを、雑巾で拭いて乾かす。

その間、他のトイレ掃除の仕事をする。

週3回の水洗いの日はついでに床掃除も。

285 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/19(金) 01:36:18.98 ID:u1QQqzIqO

理事会の査問に大星さんはかけられず、寮内で処遇が決められることになった。

寮生の自主性を尊重する真瀬さんの意向(自分の寮から懲罰者が出ると教育責任者は責任を問われる)と、長年の大星淡への恨みつらみを自らの手で晴らしたい人たちの強い希望により、そうなった。

大星さんの人権は剥奪され、罪を贖うために、極刑に処されている。

こんな事をされてしまうくらい、大星さんは多分今まで恨みを買ってきたんだ。因果報応と誰かが言った。

確かにそうだ。これまで大星さんが行ってきた、自由奔放な振る舞いは他人の自由を厳しく制限するものでもあったのだから。

負けたら払う。それまでのツケを。それだけの事。

咲「ほら、ご飯だよ淡ちゃん」

淡「んっ」

掃除を終えたあと、今日の給食を持ってくる。

淡「ごめん、食欲ない」

この1ヶ月ですっかりやせてしまった。

淡「トイレにカレーはセンスないよ、咲……うっ」

大星さんはえずいた。

咲「ご、ごめん!」

淡「はぁ、はぁ……」カチカチ

大星さんは震えて、歯を鳴らしていた。

そんな大星さんを私は、気がついたら抱きしめていた。

286 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/19(金) 01:37:07.64 ID:u1QQqzIqO

こんな仕事、長く持つわけがない。この1ヶ月で衰弱しきって、かなり危険な状態なのが私にもわかる。

それにあまりにも悪趣味で、度が過ぎている。今では、大星さんを使用するのは新子さんや一部の大星さんに相当な恨みを抱いている寮生だけに限られていた。

それでも、全員1度は使用を義務付けられ、大星さんは全員のを舐めさせられた。

解放の条件は、寮生の全員の合意のみと寮内裁判で決められた。

決定に当たっては、これまで大星さんが関与した暴力沙汰、リンチ、わいせつ行為、収賄、恐喝などが過去の大星さんの部屋の同僚や仲間たちによって証言され、新子裁判長の元でこの刑が決まった。

原村さんは、裁判に欠席し、それを追認しただけ。

そしてある噂がある。大星さんをおとなしく便所の備品にさせているのは、新子さんと大星さんの間である取引がなされている、ということ。

それはつまり、私の安全保障だ。

最後まで大星さんに票を投じた私を、大星さんは身を挺して守っている。

今の新子さんがその気になれば、私にだって同じような罰を与えることだってできる。

でも、それをしないのは、大星淡の魂を踏みつけにして、従順にさせておくため。

咲「大星さん。もういいんですよ。もうっ……」

涙はとっくに枯れていたと思っていたけど、右眼の穴から血がたらっと垂れてきた。

淡「咲……もう、私、疲れたよ……そろそろ、いいかな……ごめん、私がいなくなったあと……咲が私の代わりに…」

咲「大丈夫ですよ、大星さん。言ったじゃないですか。最後まで一緒です」

淡「咲……」
287 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/19(金) 01:39:10.85 ID:u1QQqzIqO

ガチャ。

咲「!」ビクッ

トイレの戸が開いた。

淡「……お迎え、きたのかな……」カタカタ

穏乃「よぉ」

咲「高鴨さん……」

淡「なんだ、シズか……どう?使ってみたくなった?私の生意気な口」

穏乃「宮永さんに用があってね」

咲「え?」

穏乃「トイレ掃除の仕事、これから私がするよ」

咲「で、でもっ!」

穏乃「時間かかってごめん。なんとか、取り付けてきたから」

そう言って高鴨さんは一枚の書類を出した。

咲「転寮届け……?じゃ、じゃあ!大星さんのこの仕事は終わり…!」

高鴨さんは悲しそうに首を振った。
288 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/19(金) 01:40:30.55 ID:u1QQqzIqO

淡「そりゃそうだよ。私は負けたんだから。もう目はないって、言ったでしょ?3寮長合意はいくらシズでもひっくり返せないって」

穏乃「宮永さん。ここはあなたのいるべき場所じゃない。第2寮か第3寮。どちらかに好きな方に行くといい。赤阪先生の判付きの白紙委任だ。宮永さんの名前なら、各寮長は飲むしかない」

咲「でもっ、大星さんが…!」

穏乃「大星さんは私が看取るから。早めにしたほうがいい。憧に感づかれたら、転寮は妨害される」

淡「行ってきな……そして見せてよ!高い山の頂に咲き誇る宮永咲を」

咲「ううっ」

淡「咲。最後に。嬉しかったよ。最後まで、私のそばにいてくれて。そしてごめんね。」

289 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/19(金) 01:43:38.33 ID:u1QQqzIqO

荷物もまとめず、私は第1舎の出口まで来た。

あとは託すしかない。高鴨さんに。今の私にできること。大星さんの側で一緒に倒れることじゃない。

大星さんの思いを受け継いで、目指すんだ!頂きを!それが、私の愛した人に報いる唯一の道。

この扉の先に新しい私の舞台がある。

咲「お世話になりました」ペッコリン

由子「転寮届け……本物の赤阪所長のサインなのー……どこで手に入れたのよー!」

咲「言えませんよ」

由子「これが出回るのは5年ぶりなのー。本物なら通すしかないのよー、でも私の教育方針のどこが不満だったのか教えてほしいのよー」

咲「あはは…」

由子「それじゃあ、第2舎、第3舎、好きな方に行くのー」

ふと振り返る。木造の、第1舎の建物。色々な思い出が頭をよぎる。

この寮では原村さんとの戦いだった。それももう終わり。

この時、私はそう思っていた。でも違うんだ。この物語は頂点を目指す少女達の物語。

頂きは1つしかないのだから、私たちは必ず何処かでまた出会うことになる。


和「行きましたか……咲さん。待ってますよ、私。いつまでも、いつまでも」

戦いは終わらない。生きている限り。

第1部 カン!
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 01:54:18.71 ID:+AsaNFMFo
おつ!
安易なコンテニューなし、リベンジのチャンスはあり、山場の見せ方も上手いよ
これからも期待してます!


なのでコンマ神さまもうちょっと便宜をですねあのその
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 02:00:30.64 ID:jtOvV6mQO
あわあわ買収済みの最高に胸糞エンドにならなくてよかった…
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 02:50:49.74 ID:kzQ30lEDO
数年後―そこには麻雀学園の頂点に君臨する隻眼の魔王の姿が…いたらいいなぁ(コンマ神チラッ)
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 02:58:25.57 ID:FbJ3xa1QO
コンマはクソだったが作者の話のもって行き方がうまかったな
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 03:22:24.76 ID:M5F45MjdO
おつおつー!転居先は二年がいいな
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 05:40:20.08 ID:dLx/Rrlwo
牌には愛されたけどコンマには愛されなかったよ……
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 06:22:18.37 ID:7DhRE93M0
次、コンマをとるときは私にお任せあれ!
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 09:16:23.64 ID:hLHr4lboo
咲ちゃん薄幸すぎて涙がでますよ……
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 11:00:15.01 ID:Q4a3GmZ1o
一部としちゃクソクソコンマもこれからののし上がりのいいスパイスになって完璧な仕上がり
あとは上がるだけよ(懇願)
299 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/22(月) 00:28:26.99 ID:lmpz0Yobo

咲「これは……」ゴゴゴゴゴ

今まで漠然としか見えなかったオーラの流れが見える。

末原「それが雀力や。雀力5になれば、相手のオーラの流れも見え、自分のオーラのコントロールも可能になる……ほな、行くで、咲」

末原さんのオーラが指先に集まって行くのがわかる。

末原「ロンッ!3900!」ドンッ

咲「うっ」

オーラが指先から弾丸のように私の体めがけて放たれた。

末原「これが雀力や、咲。今までのあんたやったら、これを食らったら一撃で気を失っていた。満貫クラスの直撃やったら、骨は折れ肉が爆ぜる」

末原さんの放銃を、私はしっかり自分のオーラで受け止めていた。

咲「これが、雀力……」

末原「全く、驚きやな。たった半年でものにするなんて。できない生徒やと、5年かかってもまだ雀力3あたりでくすぶっとるのに」
300 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/22(月) 00:29:49.46 ID:lmpz0Yobo

末原「ほな、咲。今度は私を目がけてオーラを打つんや!手加減抜きや!今のあんたの全力で来いや!」

失ったものが大きいほど、雀運はついてまわる。

あの時、私は負けた。誇りも、希望も、全て失って、逃げ出した。

屈辱の日々を思い出せ。全てはここから這い上がるために。

咲「いいんですね、末原さん。全力で打って」ボッ ボッ ボッ

末原(なんちゅう練り込まれたオーラッ!たった雀力5の小娘が、ここまでッ……!)

思い出せ。負けて土下座した。負けて小便を垂らした。負けて慰み者にされた。負けて右目を失った。負けて、大切な人を失った。

末原「おっ……おおっ……」カタカタ

咲「……」

やっと手に入れた。勝つための力。もう私は負けない。

見てて、大星さん。待ってて、おねーちゃん。今こそ、飛翔の時!


ゴッ!
301 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/22(月) 00:31:31.41 ID:lmpz0Yobo

末原「ひっ……生きてる……?」

咲「嫌だなぁ、末原さん。恩人は打てませんよ。ありがとうございます。着の身着のままでここに逃げてきた私を拾ってくれて」

末原(コンクリートの壁にこんな大きな穴を……相当なポテンシャル……ウチの目に狂いはなかった……が)カタカタ

咲「レッスンはこれで終わりですよね?」

末原「あ、ああ……ウチが教えられるのはここまでや。戦うための武器は渡した。あとはあんた次第」

咲「それじゃあお世話になりました」ペッコリン

末原(教育係として、雀力は授けたが……ひょっとして私はとんでもない化物を……)カタカタ


敗北を糧に、末原恭子の元で修行を積み、雀力と自信を取り戻した!
★ステータス★
雀力 5/10 精神力 5/10 体力 5/5
302 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/22(月) 00:34:08.19 ID:lmpz0Yobo

亦野「ヨォ。どうやらその様子だと、雀力を得たみたいだな」クチャクチャ

末原さんの道場を出て、部屋に戻る途中、この寮の先輩に声をかけられた。

咲(見えるっ!この人の体に纏った、雀力のオーラの流れ……)

亦野「これでお前も晴れて麻雀学園のステージに登れるって訳だ。でもその前に、先輩として礼儀を教えておかなきゃらなないか」ゴゴゴッ

咲「はっ」ビクッ

咲(釣り竿のビジョンが……あの釣り竿は危険だよ……私の直感が言っている)

亦野さんと距離を取る。これも雀力がなければわからなかった事だ。今まで私がこの学園で負け続けていたのは当然だ。
この力を知らずに、強者と戦うなんて、竹槍で現代の戦争に出かけるような行為。

尭深「やめなよセーコちゃん……今日は用があって来たのに」ズズズ

咲(いつの間に後ろにッ!)

亦野「フッ……安心しな、宮永。私たちにはひよっこをいじめる趣味はない」スッ

咲「用ってなんですか?」

亦野「長が会いたがっている。私たちは歓迎するよ。雀力を身に着けた人間は、ね」
303 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/22(月) 00:37:00.45 ID:lmpz0Yobo

どこの世界もそうだ。生きるためにはどこかに属さなければならない。

第2舎は、比較的安定した秩序を保った寮だった。しっかり毎日給食は出るし、畑仕事や工場での労働などの雑事もない。それぞれが麻雀の研鑽に励み、各々の修行を積んでいる。

基本的に雀力5になるまでは、教育責任者の末原塾で修行することになるが、私は瞬く間に雀力を身に着け、卒業した。

この世界で雀力を得たら一人前。第2舎には大きな派閥は1つしかない。現寮長の荒川憩が率いる主流派グループ。ここが寮対抗戦や寮の運営などをすべて取り仕切っている。

あとは地下の雀荘を取り仕切る龍門渕グループなどはあるが、お互いに対立している様子はない。

表は荒川、裏は龍門渕。それで秩序を保っている。

雀力5になれば、当然こういう勧誘はある。選択は2つだ。主流派に属するか、一匹狼になるか。

尭深「私達と一緒に、麻雀の高みを目指すなら、付いてきて」

咲「……」ゴクッ

何かに属するのは嫌な思い出しかない。雀力も身についたし、あとは一人でもやっていけそうな気がする。

でも、群れの中にいなければ、人は生きて行けないのかもしれない。

↓1 どうしますか?
@二人に付いていく (荒川ルート)
A拒否する (龍門渕ルート)
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 00:37:46.66 ID:mSK2IsCQo
2
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 00:42:26.14 ID:J2vgC1OuO
恩ある人にしか靡かない咲さん任侠の世界に生きてんな…
306 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/22(月) 00:44:38.78 ID:lmpz0Yobo
咲「ごめんなさい、私間に合ってますんで」

亦野「あ?せっかくの誘いを断るってのか?」

咲「あんまりいい思い出ないんですよ、そういうのに属するのって」

亦野「……痛い目見せないとわからないのか」

尭深「誠子ちゃん!」

亦野「うっ」

ぬるい。舐めきった上級生の喉元に、オーラを突きつけた。

咲「この場で……やりますか?」

亦野「チッ……いい気になりやがって……雀力を身に着けたばかりのひよっこが…!」

尭深「ごめんなさい。私達、無理強いする気はないんです。それが宮永さんの選択なら。これから私たちは別々の道を歩む。それだけのこと」

咲「ふーっ……話がわかって助かります」

尭深「でも勘違いしないでね……麻雀は奥が深い。一人で勝ち抜けるほど、ここは甘くないよ」

そう言って二人は目の前から消えてしまった。

これでいい。私はもう属さない。
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 00:54:15.48 ID:MIcPESVAo
ヒソカみたいなこと言ってるな
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 00:57:37.13 ID:UJmfj6Jlo
トリーズナーっすなあ
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 01:03:35.44 ID:T7oKwcQDO
闘牌って書いて異能力バトルって読むのかぁ(混乱中)
310 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/22(月) 01:13:14.26 ID:lmpz0Yobo

ぱちぱち。ぱちぱち。

物陰から拍手が聞こえた。

一「お久しぶり、咲ちゃん。あの頃とは見違えるようなオーラだね」

咲「一ちゃん……最初からいたんだ」

国広一さんと私はただならぬ縁がある。彼女のボスが運営する雀荘で、私は一度麻雀を打った。

そして、負けた。その代償は右目。今はぽっかり空いた右目の穴には安物の義眼を入れている。

一「改めて、ようこそ第2舎へ。それにしても良かったの?荒川さんの誘い断って」

咲「うん……私、もうこれからは一人で生きて行こうと思って」

一「色々あったんだねー」

私がこっちに来てから、程なくして風のうわさであの人は卒園したと聞いた。

一「でも、咲ちゃん。一人だと色々大変でしょ。まず寮対抗試合に出れないから経験値も積めないしさー」

咲「そこら辺は末原さんに相談していたんですけど、雀力5あればアレに出れるって聞いたから」

一「あれ?ああ、タイトル戦ね。エントリーするんだ」

咲「はい」

雀力を身に着け、各寮の教育責任者の印可を得たものが登録し、戦うタイトルマッチ。厳しい戦いが予想されるけど、そこで勝ち続ける者がこの麻雀学園の頂点に立てる。
311 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/22(月) 01:15:09.91 ID:lmpz0Yobo

一「次のタイトル戦は確か、雀聖戦だよね?頑張りなよ、咲ちゃん」

咲「ありがとう、一ちゃん」

一「そうそう、透華から、これ預かっているんだよね、渡すよ」

そう言って一さんは懐から封筒を出した。

咲「うわわっ……これっ」

封筒の中には100万円が入っていた。

咲「う、受け取れません!確か、100万円は指2本!」

一「嫌だなぁ、ただのご祝儀だよ。純粋な透華の好意さ!一人前の雀士になったら、色々お金もかかるからね、受け取っておきなよ」

咲「ほんと、タダですか?」

一「タダだよ、タダ!タイトル戦出るのもお金かかるでしょ?」

咲「ううっ……それじゃあお言葉に甘えて」

一「お金足りなくなったらウチの雀荘に遊びにきなよ。咲ちゃんは大歓迎さ……」

国広さんから100万円を受け取った!
★ステータス★
雀力 5/10 精神力 5/10 体力 5/5
所持金 100万円
312 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/22(月) 01:26:33.38 ID:lmpz0Yobo

私達麻雀学園の生徒は全員参加資格のある寮対抗試合のほか、タイトル戦や順位戦での戦績でランキング付される。

上位ランカーとなると、学園側から棒給も与えられ、様々な特権も付与される。

特に麻雀学園の主要な3タイトル。雀聖、雀鬼、名人の位は尊敬され、年に一度、それらのタイトルホルダーと前年度の雀王の4名での雀王戦こそが、この学園の頂点を決める戦いだ。

末原「ほーん、で、咲はエントリー希望するんやな?」

咲「はい」

末原「雀聖戦は純粋な雀力勝負で、そこまで危険もないし、まあ登竜門にはちょうどええやろ」

末原「ほな、参加費10万円やで」

咲(お金もらっておいてよかったよー!)

末原「予選は4試合。ラス取らないようにしっかり立ち回るんやで。予選の上位3名と、前年度タイトルホルダーで決勝戦やからな。入賞したら賞金も出るで〜」

咲「はいっ!」

私は末原さんに10万円払って、タイトル戦にエントリーした。

ようやく、舞台に立てる。私は、喜びに打ち震えていた。

★ステータス★
雀力 5/10 精神力 5/10 体力 5/5
所持金 90万円
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 01:33:49.56 ID:M7Vti4W50
荒川派閥だと寮対抗戦に出られる代わりにまずは金策からだったのか
314 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/22(月) 01:37:25.79 ID:lmpz0Yobo

ルールはシンプル。収支が上位の3人が予選突破。

1試合6半荘、同じメンツで1晩麻雀をする。予選は4試合で、1週間に1試合。最大合計24半荘の長丁場だ。

ただし、特別ルールがあって、1試合の最低収支の者はその時点で予選敗退。

厳しいルールだ。

咲「よろしくお願いします」ペッコリン

ゆみ「よろしく」

胡桃「よろしくお願いします」

亦野「よろしく……まさかいきなりお前と当たるとはなぁ」

咲(ううっ……みんないいオーラ発してるよぉ)

亦野「見せてやるよ、麻雀の奥深さを!」

咲(でも負けられないよっ……!信じるんだ、今までの私の歩んできた道を…!)

↓ 雀聖戦 予選D卓
コンマ 50以上で3位以上
コンマ 50未満で4位 予選敗退
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 01:38:22.54 ID:XvUbsI7EO
お任せあれ!
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 01:49:59.46 ID:3fyDicV8o
おお、勝ったぞ!
パッシブ:隻眼の魔王
パッシブ:星の遺志
位発動してそう
317 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/22(月) 01:50:45.50 ID:lmpz0Yobo

亦野「ポン!ポン!チー!」

亦野「3副露からの……ツモッ!ホンイツのみ!」

亦野(これが私の麻雀!鳴きからの速攻!)

咲「ぬるいっ!ポンポン鳴いて火力低いっ……!カンッ!」カシャ

亦野「なにッ!?」

咲「そしてリーチッ!」

胡桃(暗槓でドラを増やしてリーチ?なかなか荒い麻雀するねぇ)

ゆみ「……」

咲「そしてカン!リーチツモ三暗刻嶺上開花!これが私の麻雀だ!」

亦野「ぐっ……なかなかやるな……カンの嵐で海が時化ってやがる…!」

激闘6半荘……私はなんとか総合収支で3位を確保した。

亦野「あんた、強いんだな」

咲「先輩こそ」

亦野「よせや、結局イキっても4位で3年連続1回戦脱落……やっぱり壁は厚いなぁ」

亦野「応援してるよ、宮永さん。頑張りなよ」ギュッ

咲「はいっ!」

予選1回戦を突破した!

To be continued…
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 01:53:11.25 ID:3fyDicV8o
おつ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 02:18:11.51 ID:T7oKwcQDO

淡…卒園てことは生きてはいるのかな
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 03:48:26.94 ID:Sh2krmcmo
勝てる……勝てるんだ!
321 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/23(火) 00:17:15.35 ID:JXYH/WFso

一「いやー、おめでとう。1回戦突破おめでとう、咲ちゃん!」

試合場を出ると、一ちゃんが出迎えてくれた。

咲「ありがとうございます」

一「でも惜しかったねー、あそこで加治木さんの槍槓がなければ1位もあり得たよ」

惜しかった。あと一息でトップも狙えたのに。でも、昔みたいに戦えない訳じゃない。今はビジョンが見えている。

一「次の試合は1週間後だね。それまで何するの?」

咲「とりあえず修行かなぁ」

一「えぇ!?修行?そんなんじゃだめだよ、咲ちゃん」

咲「へ?」

一「たまには息抜きしないと。修行なんてしてもめったに雀力上がらないよ?」

咲「どういうことかな?」

一「雀士たるものよく遊びよく発さないと!初心者の咲ちゃんにボクが色々遊びを教えて上げるよ!」

咲「遊び……?」

一「とってもいいお店知ってるんだ。今日は祝勝会さ!パーッといこうよ、パーッと……」

勝ったあとは気分がいい。3位を勝ったと言うのもなんだけど……なんだか今日は一ちゃんに付いて言ってもいい気分だった。

322 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/23(火) 00:20:24.55 ID:JXYH/WFso

咲「ここって」

一「第3舎。来たことある?」

一ちゃんは私を第3舎につれてきた。通行券があって、一さんと一緒ならフリーパスだ。

第3舎の寮のハズレに、そのお店はあった。

一「女将さ〜ん、2人いい?」

宥「あ、一ちゃ〜ん、ようこそ〜」

【松実館】とネオンの怪しげな看板が出た店に入ると、受付の小さなカウンターに女将さんがちょこんと顔を出していた。

足元でストーブを炊いて、暖かい格好をしている。まだ季節は夏なのに……

咲「一ちゃん、一ちゃん、ここなんのお店?」

一「大人のお風呂屋さんだよ。咲ちゃんせっかく初戦突破したんだし、今日はボクの奢りさ!」

咲「ええっ!?大人の……お風呂……」

一「女将さん、この子、初めてだから。いい娘つけてあげてよ」

宥「ウチの娘みんないい娘だよ〜今は3人空いてるかなー指名料かかるけど、どうする〜?」

そう言って、女将さんは顔写真を見せた。ドレス姿で、みんな顔を手で隠している。
323 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/23(火) 00:21:31.50 ID:JXYH/WFso

咲「わ、私っ……聞いてないよ、一ちゃん!」

一「咲ちゃん、女は度胸さ。せっかく雀力手に入れたんだし、楽しみなよ」

咲「ううっ……」

宥「@いちごちゃん。お客さんついてるね〜〜この娘、うちのナンバーワンだよ〜」

宥「Aゆあんちゃん。この娘はサバサバ系だけど、テクニックすごいよ〜」

宥「Bはるちゃん。最近入った新人さんだね〜おもちはばちこりあるよ〜」

一「誰にする、咲ちゃん」

突然、こんなお店に連れてこられて心の準備はできていなかったけど……今の私なら、雀力をiPS棒に変えられる……気がする。

↓1 誰にしますか?
@いちご Aゆあん Bはる C断る(精神力-1)

324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 00:24:59.43 ID:bdbIHHCA0
1
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 00:33:17.83 ID:h/0Qz5fDO
泡落ちしたのか春…
326 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/23(火) 01:09:48.39 ID:JXYH/WFso

咲「じゃあ……この娘で」

宥「お目が高いね〜〜いちごちゃんはウチのナンバーワンだよ〜〜」

宥「時間は60分コース、アリアリでいい?」

咲「アリアリ?」

宥「前戯あり・本番ありだよ〜ウチの標準コース〜一応女の子の嫌がる行為禁止ね〜」

一「それじゃあ、咲ちゃん、ボク終わるまで適当に外ぶらぶらしてるから。楽しんできなよ」

10分くらい、狭い待合室で待っていた。

宥「お客さん、準備できました〜どうぞこちらへ〜」

女将さんに声をかけられ、店の奥のカーテンを開けると、女の子が三つ指ついて待っていた。

いちご「ご指名ありがとうございます」

宥「それじゃあごゆっくり〜」

いちご「ほいじゃ、お部屋あっちじゃけぇ」

咲(わわっ……かわいい人だなぁ……ふわっとして、柔らかそう……)

私は店の奥に通された。

327 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/23(火) 01:13:40.42 ID:JXYH/WFso

部屋はそこそこ広くて、大きなバスタブにマット、奥にはベッドもあった。

いちご「お客さん初めてじゃろ〜ちゃちゃのんにおまかせでええかな〜」

咲「あっ……はい」

いちご「それじゃ……まず体洗おうかのぉ」ヌギヌギ

咲「ううっ」キョロキョロ

いちご「……お客さん、恥ずかしがらんで〜ほら、脱いだ脱いだ」ヌガセヌガセ

いちご「はぁ〜〜案外おっきいなぁ」

咲「あっ……私の……」

気がついたら、股の間に、おぞましい棒がついていた。無意識に発現させていたらしい。iPS棒。雀力の具現。力の象徴だ。

いちご「それじゃあ失礼して……んっ…んちゅっ…ちゅぷっちゅぷっ」

咲(いきなり口でなんて汚いよっ!)

いちご「ぷはっ……お客さん相当麻雀打てるじゃろ……久しぶりにしゃぶりごたえあるiPS棒じゃけぇ……」

いちご「んっ…れろっ、ちゅっ、ちゅぷっ、んちゅっ」

咲(うっ、なんか変な感じ……今まで、奉仕する側だったから……こうして見下ろしながら、舐めさせるのって)

いちご「ええ感じになってきたなぁ……そいじゃ、次はちゃちゃのんスペシャル……お体洗いますね」

328 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/23(火) 01:19:06.33 ID:JXYH/WFso

風呂場でシャワーを一緒に浴びたあと、マットの上に横にされた。

いちご「んっ……んっ……」ヌチュヌチュ

それから、いちごちゃんはヌルヌルのローションを自分の体に塗って、私の体に塗り込むようにこすりつけてきた。

いちご「ふぅ〜〜ふぅ〜〜〜んっ、痒いところありませんか?」

咲「大丈夫です…」

咲(うわわっ……なんだか変な気分だよ……)

いちご「……もう、こっちは準備万端じゃけぇ」ニギッ

咲「ひゃっ!」

いちご「それじゃあ失礼しますね……」

いちごちゃんは、すっかり硬くなった私のiPS棒を握り、私の上に跨った。そして、それを自分の股にあてがい……
329 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/23(火) 01:29:06.64 ID:JXYH/WFso

宥「お疲れ様でした〜〜お連れさん、お店の外で待ってますよ」

咲「……」ポケー

一「どうだった、咲ちゃん」

溶けるような時間。女の子の、中があんなに気持ちがいいなんて。知らなかったよ。

体の上で腰を振られて、程なくしてフィニッシュに導かれた。その後、体をまたシャワーで洗い流して、ベッドの上で2回戦。

今度は私がいちごちゃんの上に乗り、腰を振った。

一「ちゃちゃのん、数の子天井って評判だよ!ボクはシたことないけど、純くんは月1で指名してるって。元アイドルをバックから犯すのが最高なんだってさー」

咲「アイドル?」

一「知らないの?ちゃちゃのん、この学園に来る前は結構有名な麻雀アイドルだったんだよ。麻雀の修行ってことでこの学園に来てね……ま、どの世界にも上には上がいるってことでさ」

一「ボク達の雀荘で負けたら文字通り体で払ってもらう事になるんだけど、それ以外のところで借金したらだいたい宥さんのお店で働くことになるかなぁ」

一「標準コースは60分5万円。割りとリーズナブルだけど、指名料2万だから、そこそこ高級だと思うなー。でも、このお店、色々オプションあるからね。お金払えば何でもできちゃう。咲ちゃん、頑張って稼ぎなよ!次は自分のお金で、ね……」

夢見心地だった。あれが女の子の体……これは別次元の快楽だ。

弱かった頃は犯されるのが当たり前だった。体を使って、強い人に媚を売って、可愛がってもらう。

でも今は違う。私が犯す側だ。私が強者だ。私が支配する側なんだ!

いちごちゃんもあんなに可愛いのに、お金を稼ぐ為に体を売っている。昔は結構強かったんだろう。でも、もうその面影はない。

雀力は微塵も感じなかった。這い上がれないほどの枷を背負わされ、死ぬまで牌も握れず、金主のために体を売らされる……それが、彼女の結末だった……


女の子を抱いて精神力が1アップした!
★ステータス★
雀力 5/10 精神力 6/10 体力 5/5
所持金 90万円
330 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/23(火) 01:39:45.93 ID:JXYH/WFso

1回戦突破し、一さんの奢りで宥さんのお風呂で楽しんだ後……

私は悶々とした日々を過ごした。

気がつけば、iSP棒が勃っている。

手頃な相手で発散したいけれども、相手がいないので我慢の日々だ……

修行に集中なんてできやしない。

次の試合。また勝ち抜いたら、一さんに言って連れて行って貰おう。

そう心に決めて、布団の中で一日中いちごちゃんとの事を思い出しながら過ごしていた……

2回戦。

美穂子「よろしくお願いします」

船Q「よろしく」メガネクイッ

灼「よろしく……お互いベストを尽くしたいと思…」

咲(対面の片目のおねーちゃんは要注意……なかなかいいオーラ出してるね)

咲(眼鏡でいかにもデータ麻雀してきそうな上家も侮れないよ!)

咲(下家はグローブ!?www??ボーリングのオーラを纏っているけどこれはひょっとしてギャグかな?)

咲(負けられないっ…!全員ゴッ倒す!)

↓ 雀聖戦 予選2回戦
コンマ 50以上で3位以上
コンマ 50未満で4位 予選敗退
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 01:41:06.75 ID:i9kqGXq+O
332 : ◆TZolALn9r2 [saga]:2018/01/23(火) 01:44:43.21 ID:JXYH/WFso
To be continued…
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 02:06:04.38 ID:h/0Qz5fDO

一体何があって春は泡堕ちしたんだ…
個人的な理由それとも第1舎の内部で何か変化があったのか?
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 02:19:05.43 ID:+RFFQ7gdo
乙 これは運が向いて来たな……
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 02:31:49.01 ID:bdbIHHCA0

この調子で賞金貰えるよう頑張ってほしいな
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 08:06:32.15 ID:MMWztLHUo
コンマ運上がりすぎてて後が怖い
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