アライさんトラップ研究所 専用チャンネル 2時間目

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552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 10:12:18.81 ID:luEL8Tak0
異色アライちゃん案
コバルトブルーのアライちゃん
脳下垂体の一部が欠落して生まれた個体
10万匹に1匹の割合で生まれる超激レア個体
免疫力は乏しく繁殖ができない不妊個体

コバルトマスをモデルにしています(というよりそのまま)
553 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/07/26(木) 20:46:21.17 ID:QuaSkoHJ0
みなさん、こんにちわ。

アライさんトラップ研究所、通称、ATLです。

今まで数々のトラップや観察報告をしてきましたが、アライさんの詳しい身体能力をご存知でしょうか。

これについては、知っているようで意外に知られていないことが多いかもしれませんね。

今一度、アライさんの身体能力について把握しておき、遭遇してしまったときの参考としていただければ幸いです。
554 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/07/26(木) 20:47:44.94 ID:QuaSkoHJ0
まずは陸上での活動です。

手先が大変器用で、木登りも難なくこなすことは周知の事実かと思います。

では、木登りが出来るのはいつぐらいからか、ご存知ですか?

それは、ヨチヨチ歩きが出来始めてから一月ほどです。
個体差はありますが、大体それくらいでしょう。

ヨチヨチ歩きが出来始めたころはまだ腕や手の力が弱いため、上手く登れません。
しかし、一月もすればコツを掴み始めて木登りが出来るようになります。
まぁ、親から教えてもらえない場合は、さらに時間がかかるデータもありますがね。

では次に、走ることはどうでしょうか?

こちらは二足歩行が出来始めてから二月ほどです。
こちらも個体差があるため、注意が必要です。

ヨチヨチ歩きで腕は鍛えられていますが、足は腕ほど鍛えられていません。
そのため、歩くことが出来てから馴染ませなければいけないため、時間がかかるのです。

アライさんを捕まえるなら足を狙え、と言われるのはそういう意味もあったりします。

さて、巣についてもお話ししておきましょう。

アライさんは天敵から身を守るために高い所に巣を作りたがる習性があります。
そのため、山などの自然では高い樹の上に、都会では家屋の屋根裏を巣にします。

また、元のアライグマと同じように自ら巣を作ろうとしません。
他の動物が作った巣を再利用しようとします。
そのため、山などの自然では他の動物が地中に掘った巣穴、都会では空き家を巣にします。

ただ、どうしても巣が無い場合は渋々地面を掘る光景が見られますけどね。

このため、どこでも巣にしてしまう傾向がある、ということが言えるでしょう。
555 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/07/26(木) 20:49:29.25 ID:QuaSkoHJ0
次に水上での活動です。

元のアライグマと変わらずに、難なく泳ぐことが出来ます。
しかし、それは親から教えてもらっている場合です。

体の構造はヒトと変わらないため、水中での力の使い方が分からなければ、浮くことも泳ぐこともできないのです。

そのため、自然の中で育ったアライさんは泳ぐことが出来る場合が多いです。
一方で、都会のアライさんは泳げないことが多いです。

では、アライさんはどのような泳ぎ方をするか、ご存知ですか?

それは犬かきです。

クロールや平泳ぎなど、スマートな泳ぎ方は出来ません。
何故なら、元のアライグマ自身が犬かきでしか泳げないからです。
その辺りは元の動物から遺伝しているようですね。
そもそも、アライさんはテレビなど見ないため、犬かき以外の泳ぎ方を知らないでしょう。

今までの話を整理するに、都会のアライさんはいきなり水の中に落ちてしまうと体の浮き方を知らないため、パニックになってしまいます。
そのため、河川に落ちた場合は溺死します。

まぁ、自然に住んでいても、急に落ちてしまえばパニックになって溺死してしまう例はありますけどね。
それでも、都会に住んでいる個体に比べれば、確率は少ないでしょう。
556 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/07/26(木) 20:50:33.17 ID:QuaSkoHJ0
次に知能です。

皆さんご存知のとおり、世界が自分中心に回っていると勘違いしているような思考をしています。
一方で、生存本能が高く、一度でも食べたり見たりしたモノの情報を忘れない、という驚異的な記憶力も持っています。

そのため、一度食べておいしいと思ったモノを何度も食べに来たり、他の個体がかかってしまったトラップについて警戒して以後は回避するようになります。
しかしながら、細かいところまで覚えていないことが多く、ヒトから危害を加えられたら特定のヒトを警戒するのではなく、ヒト全体を警戒するようになります。
逆も然りで、ヒトから優しくされたら特定のヒトに媚びるのではなく、ヒトを見かけたら構わず媚びるようになります。

簡単に言ってしまえば、大まかに理解した物事をずっと覚えている、といったところでしょうか。

ですが、気を付けて下さい。
このような情報は伝言ゲームの如く、親から子へと引き継がれていきます。
そうやって、知識を蓄えて生存率を上げていくのです。

しかし、聞いただけではしっかりと理解はできないのがアライさんです。
実際に伝聞されたモノに遭遇したときには、百聞は一見に如かず、といった具合に行動に起こしてみます。

その結果、トラップにかかったり、おいしくない食べ物を口にしたりするわけです。

賢いのかバカなのか、よく分かりませんね。

要するに、「馬鹿な奴だ」と侮ってはいけない、ということだけ伝えておきましょう。
557 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/07/26(木) 20:52:58.40 ID:QuaSkoHJ0
如何だったでしょうか?

アライさんのスペックについて一通りお話しできたかと思います。

もし気になることがあれば、気軽に我が研究所のホームページのお問い合わせから質問をお願いします。
また、様々な疑問を載せたQ&Aのページもあるのでそちらも良かったらご覧ください。

では、今回はこれで失礼します。
558 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/07/26(木) 20:53:31.32 ID:QuaSkoHJ0
タイトル、また忘れてた...


アライさんの身体能力
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 23:05:33.67 ID:i1dBnMz20
乙でしたー
こうしてみるとアライさんの(残念な)習性って一杯ありますね
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 23:26:43.11 ID:VTLBPylw0
おつ
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/21(火) 15:34:37.69 ID:p82JNPx+0
かつての光彦を彷彿とさせる雑な扱い
562 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/08/22(水) 21:36:36.16 ID:LwNQT1Ks0
今回、長いです
563 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:37:03.29 ID:LwNQT1Ks0
タイトル「トラッシュキャッチャー 大型版 <導入>」

みなさん、こんにちわ。

アライさんトラップ研究所、通称、ATLです。

以前ご紹介した「トラッシュキャッチャー」を覚えていますか?
アライちゃんを捕獲することに特化させたトラップです。

あちらを改良して、アライさん一家丸ごと捕獲してしまおう、というトラップを開発しました。
例の如く、大型化しています。

では、ご覧頂きましょう。
564 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:37:52.61 ID:LwNQT1Ks0
まずは外観です。

https://i.imgur.com/2UMMYhj.png

このような2階建ての一軒家のような外観をしています。

一般的なものと異なる点としては、一階に当たる場所に扉が無いこと。
そして、二階に当たる場所にしか出入りする場所がないこと。

アライさんの身体能力についてお話ししたときに、アライさんの巣についてお話ししましたよね?
そう、外敵から身を守るために高いところを巣にしようとする。
つまり、習性を利用して誘導しようというわけです。
565 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:39:24.89 ID:LwNQT1Ks0
次に内部の説明をしましょう。

https://i.imgur.com/IdgTffR.png

透過するとこんな感じですね。

建物の中央に立っている柱は大黒柱であり、重要な役割を持っています。
それについては後で説明いたします。

それでは、それぞれの階層について順番に説明していきましょう。
566 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:41:33.12 ID:LwNQT1Ks0
まずは二階部分です。

https://i.imgur.com/esQDEMQ.png

見て頂いて分かるように、全部で四部屋あります。

四方のどこからでも入れる仕組みになっています。
入り口は灰色で示したところですね。

次は、一つの部屋をピックアップして細かな説明をしてきましょう。
567 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:42:04.68 ID:LwNQT1Ks0
部屋の大きさとしては結構広めで、十五畳ほどの大きさがあります

https://i.imgur.com/Y5jScKB.png

アライさん一家がゆったりと過ごせる空間になるでしょう。
ただし、床はコンクリートです。
寝るときは辛いでしょう。

そこについては我慢して頂く形で、ね。

次に、落とし方について説明しましょう。
568 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:44:28.55 ID:LwNQT1Ks0
落とし穴はバッテンで示している場所です。

https://i.imgur.com/iMSrCzz.png

柱寄りの四分の一の広さが落とし穴になっているわけです。

広すぎ、と思われるかもしれませんが、これには理由があります。

アライさん一家は親子一緒になって寝ています。
寒さを凌いだり、外敵から身を守ったりするためですね。

落とし穴を奥に作った理由は、先ほど話したように外敵から身を守るために巣の奥で生活する習性を利用しています。
そして、落とすタイミングは一家が寝ているときにおこないます。

こうして、一家まとめて落とし穴に嵌めてしまおう、というわけです。

ただ、無防備な状態で落下するので、アライしゃんやアライちゃんが無事かどうかまでは保証できませんがね。
569 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:46:03.33 ID:LwNQT1Ks0
では次に、落ちた後にアライさん一家を待っている冷凍室の話をしましょう。

https://i.imgur.com/vplnSC1.png

こちらは業者用の冷凍設備を採用しています。
では電力はどこからきているのか。

はい、今回もソーラーパネルを利用します。
この建物の屋根部分、全てがソーラーパネルになっているわけです。
そして、中央の柱の中には電力系のケーブルが仕込んであります。
外観からケーブルが見えないようにスマートな形にしました。

ちなみに、ソーラーパネルだけでは必要な電力が賄えないので、ある程度は電力会社から供給していただかないといけないところが難点です。
こちらのケーブルは地下を通して、これまた中央の柱を通しています。

大型にすればするほど、費用が嵩んでしまうんですよね。
まぁ、何事も挑戦することが大事だと考えています。

それだけにスポンサーを説得するのには時間がかかってしまいましたが。

ちなみに、外壁には防音対策を施しています。
万が一、アライさんが騒いでも外に音は漏れ出ないようになっています。
570 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:48:35.34 ID:LwNQT1Ks0
最後に、糞尿の対策です。

https://i.imgur.com/8RajF7D.png

冷凍室の床に当たる場所は、糞尿を通過させるために金網にしています。
ここら辺は、元のトラップと変わりませんね。

こちらの糞尿を貯めておく場所は地面を掘って対処することで、場所を確保しました。

今回のトラップはアライさんたちを取り出すことを考えていないため、匂い対策は皆無です。
まぁ、大丈夫でしょう。
571 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:49:05.90 ID:LwNQT1Ks0
大まかな説明は以上になります。

では実際に、この大型装置が稼働している様子を見て頂きましょう。

今回の実験場所は、今までの実験で協力していただいた街とは違う所でおこなっています。
572 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:54:01.42 ID:LwNQT1Ks0
アライさん「あぁ、ツラいのだ...」

アライしゃん1「おかーさん、げんきらすのら。」
アライしゃん2「そうなのら、おかーさんにはアライさんたちがいるのら。」

深夜の時間帯ですね。
街灯のおかげで時々映るアライさんとアライしゃんが二匹分かりますね。
それぞれの腕に、ひー、ふー、みー...、四匹のアライちゃんの姿も見えますね。
アライさんが二匹、アライしゃんがそれぞれ一匹ずつ抱えてますね。

アライちゃん1「あのヒトしゃん、いじわるなのりゃ!」
アライちゃん2「あれはおかーしゃんたちがさきにみつけたばしょなのりゃ!」
アライちゃん3「いつかしかえししてやるのりゃ!」
アライちゃん4「ぜーーーーーったいにゆるさないのりゃ!!」

アライしゃん1「いもーとたち、しずかにするのら。」
アライしゃん2「ヒトにみつからないようにしないといけないのら。」

アライさん「早く新しいお家を見つけないといけないのだ...」

どうやら、自分たちの巣から追い出されたようですね。
この会話だけでは、公園の樹なのか、民家の屋根裏なのか分かりませんね。

アライさんが夜行性ということもあって、暗いうちに新しい場所を探しているようですね。

アライさん「どこかいい場所はないのだ?」キョロキョロ

そろそろ、トラップに辿り着くのではないでしょうか。

アライさん「何やらいい匂いがするのだ。」スンスン

アライしゃん1「このさきからするのら。」スンスン
アライしゃん2「とりあえずいってみるのら?」スンスン

トラップの周辺には「アライフレグランス+」を散布してあります。
有効活用できるものはどんどん使っていかないといけませんよね。

アライさん「おぉ、立派な家があるのだ。」

アライしゃん1「まえすんれたところとぜんぜんちがうのら。」
アライしゃん2「まろがみあたらないのら。」キョロキョロ

アライちゃん1「おっきなところなのりゃ!」
アライちゃん2「はやくはいるのりゃ!」
アライちゃん3「たのしみなのりゃ!」
アライちゃん4「はやくするのりゃ!!」

アライしゃん1「らから、うるさいのら。」
アライしゃん2「しずかにするのら。」

アライさん「念のため、周囲を確認してくるのだ。」

アライさん「お前たちはここで待ってるのだ。」

アライさんは抱えていたアライちゃんたちを地面に下ろして、歩いて行ってしまいましたね。

アライしゃん1「とりあえず、すわってまってるのら。」
アライしゃん2「ひさしぶりにあるいてつかれたのら。」

アライちゃん1「おかーしゃん、りょこえいくのりゃ!?」ヨチヨチ
アライちゃん2「あらいしゃんたちをおいていかないれほしいのりゃ!」ヨチヨチ
アライちゃん3「おねーちゃん、りょこえいくのりゃ?」ヨチヨチ
アライちゃん4「アライしゃんもつれてくのりゃ!」ヨチヨチ

アライしゃん1「いもーとたち、いっちゃらめなのら。」ガシッ
アライしゃん2「おかーさんのゆーことをきかないといけないのら。」ガシッ

アライちゃん1「おねーしゃん!?」ジタバタ
アライちゃん2「あらいしゃんのしっぽをつかんじゃらめなのりゃ!」ジタバタ
アライちゃん3「はーなーすーのーりゃー!」ジタバタ
アライちゃん4「おかーしゃーん! おねーちゃんがいじめるのりゃ!」ジタバタ

アライしゃん1「いもーとたち、いいかげんにしずかにするのら。」フンッ
アライしゃん2「いもーとのせわもらくじゃないのら。」フンッ

アライしゃんたち、大変そうですね。
それぞれの両手にアライちゃんの尻尾を握って、妹たちの動きを必死に食い止めたりして。

ご愁傷様です。

さて、アライさんの様子を見てみましょうか。
573 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:58:23.83 ID:LwNQT1Ks0
アライさん「特に変なものはなさそうなのだ。」

トラップの裏手まで来ましたね。

アライさんA「おい、そこのお前!」

アライさんの後ろから別のアライさんが声を掛けましたね。

アライさん「?」キョロキョロ

アライさんA「お前しかいないのだ。」

アライさん「えーっと、アライさんに何か用なのだ?」

声を掛けたアライさんは両手に何か抱えてますね。
何かの袋でしょうか?

アライさんA「あっちで騒いでる奴を知っているのだ?」クイッ

両手が塞がっているためか、顎で何かを指し示したようですね。
どうやら、置いてきた子供たちのことを言っているのでしょうか?

アライさん「あっちには、アライさんのチビ達がいるのだ。」

アライさんA「うるさいから、黙らしてくるのだ!」

このアライさんも十分うるさいですけどね。

アライさん「それは悪かったのだ。」

アライさん「アライさんたちは住んでいた場所を追い出されてしまったのだ。」

アライさん「良い場所が無いか探していたらここを見つけたのだ。」

アライさんA「ここはアライさんたちが住んでいる場所なのだ。」

そうなんです。
この両手の塞がったアライさんはこのトラップに住んでいます。

え?
何で冷凍室に落ちていないのか、ですって?

それは後で説明しましょう。

アライさん「もう先に住んでいるのがいたのだ...」ショボン

アライさんは肩を落として、声を掛けたアライさんの横を通り過ぎていきましたね。

アライさんA「ちょっと待つのだ。」

アライさん「? どうしたのだ。」

アライさんA「この上に穴が空いてるのは見えるのだ?」

アライさんが上を見上げて、何か確認していますね。

アライさん「うーん、開いているようにも見えるのだ。」

アライさんA「そこの穴がアライさんのお家なのだ。」

アライさん「もう住んでいるのがいるなら、ここに用は無いのだ。」

アライさんの目尻が下がっていますね。

アライさんA「最後まで話を聞くのだ。」

アライさんA「ここには、四つの穴が開いているのだ。」

アライさんA「つまり、残りの三つの場所は空いているはずなのだ。」

アライさん「そうなのだ?」

アライさんA「一度、それらを確認してみるのだ。」

アライさん「教えてくれるなんて、お前は親切な奴なのだ。」

アライさんA「あっちのがうるさいからサッサとするのだ!」

アライさん「わ、分かったのだ!」

アライさんは走って去ってしまいましたね。
574 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 21:59:53.07 ID:LwNQT1Ks0
アライさんA「まったく...」

残されたアライさんが溜め息をついているみたいですね。

アライさんA「おーい、チビ達!」

上に向かって声を掛けていますね。

アライしゃんA1「おかーさんなのら!」
アライしゃんA2「おはなし、おわったのら?」
アライしゃんA3「おかえりなのら!」

アライさんA「いつものを寄こすのだ!」

アライさんが合図を送ると、上から何か垂れ下がってきましたね。
これは、ロープのようですね。

アライさんがそのロープに持っていた袋を結んでいますね。

アライさんA「よしっ、準備良いのだ!」

アライさんが合図を送ると、袋が上がっていきますね。

各部屋に内部カメラを仕込んでいるため、様子を見ることもできますが、あえてそこはカットします。
大体想像できるでしょうからね。

アライさんA「さて、アライさんもお家に戻るのだ。」

袋はまだ上がりきっていませんが、アライさんは壁を登り始めましたね。

アライさん「まったく、チビ達は非力で困るのだ。」

アライさんが袋に追いついたと思ったら、頭で袋を押し上げてますね。

しばらくすると、袋と一緒にアライさんの姿が消えましたね。

今回のメインはこのアライさん一家ではないので、一旦置いておきましょう。
では、戻ったアライさんの様子も含めて、観察に戻りましょうか。
575 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:01:03.48 ID:LwNQT1Ks0
アライさん「あ、確かにこっちにもあるのだ。」

アライさんが別の側面に開いた穴を見上げながら歩いてますね。

アライちゃん1「おかーしゃん! おかーしゃーん!」ジタバタ
アライちゃん2「おかーしゃん! おねーちゃんがいじめるのりゃ!」ジタバタ
アライちゃん3「たすけてなのりゃ!」ジタバタ
アライちゃん4「のりゃーーーーー!! おかーしゃーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

アライしゃん1「いいかげんつかれたのら。」フンッ
アライしゃん2「アライしゃんもつかれたのら。」フンッ

今までアライちゃんたちは騒ぎ倒していたみたいですね。
アライしゃんたちがげんなりしてますよ。

アライさん「静かにするのだ!」

アライちゃん1〜4「「「「!?」」」」ビクッ

アライさんの一喝でアライちゃんたちが静かになりましたね。

アライさん「アライさんは今から上の様子を見てくるのだ。」

アライさんが穴に向かって指差してますね。

アライさん「もうしばらくそこで待ってるのだ。」

そう言うとアライさんは壁を伝って穴の中に入っていきましたよ。

アライしゃん1「おかーさん、ひさしぶりにおこったのら。」ポカーン
アライしゃん2「いつもやさしいおかーさんもおこるとこわいのら。」ポカーン

アライしゃんたちは怒られたわけではありませんが、アライちゃんたちの尻尾を握ったまま呆然としてますね。
一方のアライちゃんたちはというと、

アライちゃん1〜4「「「「...!」」」」プルプル

あー、涙目になりながらプルプル震えてますね。
これはマズいですね。

アライちゃん1「おかーしゃんのばかーーーーー! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん2「アライしゃんはなにもわるくないのりゃ! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん3「おかーさんのわからずやーーーーー! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

アライちゃんたちが爆発してしまいましたね。
576 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:01:34.51 ID:LwNQT1Ks0
アライちゃんの内は愛に飢えています。
そのため、すごい甘えたがりなんです。

親とはぐれてしまったアライちゃんがヒトに媚を売ってくることがあるのはご存知ですか?
その行動は、親の代わりにヒトに対して愛を求めているからです。
何故そのような行動をするのか、と問われるとまだそこまで研究が進んでいないため、発言は控えさせていただきます。

では、アライしゃんになったらどうなのか。
それは愛よりも別の感情が生まれることが分かっています。
その感情とは、自立心です。

母親の姿を見て、憧れ、母親のように振舞おうと努力し始めます。
そして外の世界に触れ、独り立ちのための知識を得ていくのです。

まぁ、そのような行動はこちらとしたら、はた迷惑な話なんですけどね。

とにかく、アライちゃんは甘えたがりで愛に飢えた獣、ということですね。
577 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:03:37.68 ID:LwNQT1Ks0
おっと、アライさんが穴から出てきましたね。
器用に壁を伝って降りてきましたね。
そして、子供たちの元へ近づいていきましたね。

ペシ ペシ ペシ ペシ

あ。

アライしゃん1「おかーさんが...」ポカーン
アライしゃん2「たたいたのら。」ポカーン

あー...

アライさん「いい加減にするのだ!」

アライちゃん1「おかーしゃんがたたいたーーーーー! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん2「なんで!? なんでーーーーー! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん3「あらいしゃんはわるくないのりゃーーーーー! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

ペシ ペシ ペシ ペシ

また叩きましたね。

アライさん「何で言うことが聞けないのだ!」

アライさん「お姉ちゃんたちを見習うのだ!」

アライさん「お姉ちゃんは静かにアライさんの帰りを待っていたのだ!」

アライさん「お姉ちゃんたちを見習うのだ!」

『外の奴ら、いい加減うるさいのだー!』

どうやら、先ほど注意していたアライさんが部屋の中から叫んだようですね。

アライさん「とにかく、続きは後にしてあの中に入るのだ。」

アライしゃん1「えーっと...、おかーさん。」ポカーン
アライしゃん2「さっきのこえはなんなのら?」ポカーン

アライさん「気にしなくていいのだ。」

アライちゃん1〜4「「「「...!」」」」プルプル

アライさんは立ち上がると、トラップに近づいていきましたね。

おや?
壁に手を掛けたところで、子供たちの方を見ましたよ。

アライさん「いい機会なのだ。」

アライさん「チビ達は自分たちの力で登ってみるのだ。」

アライしゃん1「おかーさん、あらいさんたちはいいとして、いもーとたちはどうするのら?」

アライさん「登り方を確認する、いい勉強のときなのだ。」

アライさんはそう言うと壁を登って行きましたね。

アライしゃん1「あらいさんたちもいくのら。」
アライしゃん2「いもーとたち、いっしょにいくのら。」

尻尾を掴んでいたアライしゃんたちが立ち上がり、アライちゃんたちに声を掛けていますね。

アライちゃん1「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん2「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん3「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

アライしゃん1「ほ、ほら、なきやむのら。」
アライしゃん2「おかーさんもわるぎがあったわけじゃないのら。」

アライちゃん1「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん2「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん3「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

あーぁ、叩かれたことが相当ショックだったようですね。
578 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:04:41.33 ID:LwNQT1Ks0
アライさんの教育方針は二つに分かれます。
自分のために暴力で黙らせるパターンと丁寧に育てるパターンです。

後者の場合、親が叱ると泣き出したら止まらなくなります。
甘やかされていた分、驚きの反動も大きいために悲しみの感情が爆発しやすいのだと考えられています。

このアライさん一家は後者のようですね。
579 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:05:39.60 ID:LwNQT1Ks0
アライちゃん1「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん2「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん3「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

アライしゃん1「どうするのら?」
アライしゃん2「ほっとくわけにもいかないのら。」

アライしゃんたちがアライちゃんを見つめながら途方に暮れていますね。

アライさん「お前たち!」

アライさんが穴から顔を出しましたね。

アライしゃん1「おかーさん!」
アライしゃん2「どうすればいいのら?」

アライさん「放っておいて中に入るのだ!」

アライしゃん1「でも!」

アライさん「いいから!」

アライしゃんたちは顔を見合わせると、言う通りに穴に向かって歩いていきましたね。

アライさん「チビ達!」

アライさんは泣いているアライちゃんたちに向かって叫んでいますね。

アライさん「その程度で泣き出すなんて情けないのだ!」

アライちゃん1「あらいしゃんはわるくないのりゃーーーーー! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん2「おかーしゃんのばかーーーーー! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん3「おかしいのりゃ!! こんなのおかしいのりゃーーーーー! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

アライさん「そんなところで泣いていると危ないから早く中に入るのだ!」

アライさんはそう言うと中に引っ込んでしまいましたね。

アライしゃん1「わっちぇ。わっちぇ。」
アライしゃん2「わっちぇ。わっちぇ。」

一方、アライしゃんたちは壁を登っていますね。
あと少しで穴に入れそうですね。

アライしゃん1「つ、つかれたのら...」ハァハァ
アライしゃん2「うんろうしないといけないのら...」ハァハァ

あまり登り慣れていないのか、アライしゃんたちは疲れていますね。

アライしゃん1「いもーとたち、はやくこっちにくるのら...」ハァハァ
アライしゃん2「なきやんれほしいのら...」ハァハァ

疲れているせいで、声が出ていませんね。

アライちゃん1「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん2「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん3「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

まぁ、アライちゃんたちは大声で泣いているため、届いていないと思いますが。

アライしゃんたちは顔を見合わせた後、中に引っ込んでしまいましたね。

アライちゃんたちは一旦置いておいて、新しい家を確保したアライさんたちの様子を見てみましょうか。
580 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:08:16.63 ID:LwNQT1Ks0
アライしゃんたちが来る少し前から映像を再生しましょう。

アライさん「下は...、硬いのだ。」

アライさんが手で床を確認していますね。

アライさん「どっかから柔かい物を持ってこないと、寝るときに痛いのだ。」

アライしゃん1「わっちぇ。わっちぇ。」
アライしゃん2「わっちぇ。わっちぇ。」

アライしゃんたちがやって来ましたね。

アライしゃん1「つ、つかれたのら...」ハァハァ
アライしゃん2「うんろうしないといけないのら...」ハァハァ

入り口の所で疲れ切っていますね。
そして、穴から顔を出しましたね。

アライしゃん1「いもーとたち、はやくこっちにくるのら...」ハァハァ
アライしゃん2「なきやんれほしいのら...」ハァハァ

疲れているせいで、声が出ていませんね。

アライさん「チビ達は放っておいて、今日はもう休むのだ。」

アライさんがアライしゃんたちに声を掛けましたね。

あ、顔を見合わせましたよ。
先ほどのあれは、アライさんから声を掛けられたためのようですね。

アライしゃん1「あ、あれは、あのままでいいのら?」ハァハァ
アライしゃん2「すこしかわいそうなのら...」ハァハァ

アライさん「今までチビ達を甘やかしすぎたと思っていたのだ。」

アライさん「外のことを知るいい機会なのだ。」

アライしゃんの話では丁寧に育てている様子かと思いましたが、ちゃんと考えながら育てているようですね。

アライしゃん1「ねこさんがやってきたらろうするのら?」ハァハァ
アライしゃん2「ねこさんに、おねーちゃんもいもーともやられたのら...」ハァハァ

アライさん「あれは、アライさんの言いつけを守らずに外に出たチビ達が悪いのだ。」

アライしゃん1「たしかにそうらったのら...」ハァハァ
アライしゃん2「あのときはこわかったのら...」ハァハァ

アライさん「アライさんの言うことが絶対、とは言わないのだ。」

アライさん「でも、アライさんはお前たちより長く生きてるから、ある程度の危険は分かるのだ。」

アライしゃん1「やっぱり、おかーさんはさすがなのら...」ハァハァ
アライしゃん2「はやく、おかーさんみたいになりたいのら...」ハァハァ

アライしゃんたちはアライさんの所まで来ると、膝枕をしましたね。

アライしゃん1「あらいさんたち、つかれたのら...」ハァハァ
アライしゃん2「おかーさんのひざ、かしてほしいのら...」ハァハァ

アライさん「仕方ないのだ。今はしっかり休むのだ。」ナデナデ

胡坐を掻いたアライさんがアライしゃんの頭を撫でていますね。

このまま入り口から誰が来るか見るのも面白いですが、表も面白いことになっているみたいですよ。
というわけで、アライちゃんたちがどうなったか、戻ってみてみましょうか。
581 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:14:46.61 ID:LwNQT1Ks0
アライちゃん1「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん2「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん3「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

まだ泣いていますね。
あの体力はどこから来るのか、興味がありますね。

猫「ニャー...」

おや、道路を挟んだ家の塀の上に猫がいますね。
ちょっと、首元をズームしてみましょう。

これは...、首輪がありませんね。
野良猫でしょうか?

猫「ニャー...」

あの猫、アライちゃんたちをジッと見ていますね。
もしかして、襲うつもりでしょうか?

お、塀から降りましたね。
そして、一気に

アライちゃん3「ぴぎぃ! いちゃいーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

間合いを詰めるのが早かったですね。
一瞬でしたよ。

アライちゃん1「のりゃ!!」ビクッ
アライちゃん2「のりゃ!!」ビクッ
アライちゃん4「のりゃ!!」ビクッ

他のアライちゃんは驚いていますね。

アライちゃん1「おまえはなんなのりゃ!!」フゥー
アライちゃん2「いもーとからはなれるのりゃ!!」フゥー
アライちゃん4「おねーちゃんをいじめるなぁ!!」フゥー

襲われたアライちゃんを守ろうと威嚇しているのでしょうか?

猫「ニャー!」

アライちゃん4「いちゃいーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ゴロゴロ

近くにいたアライちゃんの顔を引っ掻きましたね。
思わず、顔を押さえて転げ回ってますね。

アライちゃん1「に、にげるのりゃ!!」ヨチヨチ
アライちゃん2「まつのりゃ!!」ヨチヨチ

どうやら、無傷の二匹は抵抗を諦めて逃げることを選んだようですね。
582 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:15:41.02 ID:LwNQT1Ks0
そして、猫はその逃げる二匹の方を見てますね。

アライちゃん3「せなかがいたい!! いたいのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「おかおがいちゃいーーーーー!! なにもみえないのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ゴロゴロ

奇襲を受けたアライちゃんは逃げるどころの騒ぎではありませんね。

おっと、猫が動くみたいですね。

猫「ニャー!」

アライちゃん1「じびぃ!!」ビクン
アライちゃん2「おねーちゃん!?」クルッ

猫が逃げていたアライちゃんのお尻を引っ掻きましたね。

アライちゃん1「おちりがいたいのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん2「いまのうちににげるのりゃ!」ヨチヨチ

無傷のアライちゃんは他を見捨てて逃走を続けるようですね。

猫「...」アム

アライちゃん1「ぎにゃーーーーー!! アライしゃんのかわいいかわいいしっぽをかんじゃりゃめなのりゃ!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

猫がアライちゃんの尻尾を噛んでいるようですね。
そして、後ろに引っ張っていきますね。

アライちゃん1「やめるのりゃ!! しっぽをかんりゃままズルズルしちゃりゃめなのりゃ!!」ジタバタ

この猫、意外に顎が丈夫ですね。
専門外ではありますが、興味深いですね。

猫「...」フンッ

アライちゃん1「ぎにゃーーーーー!!」ゴロゴロ

猫は引っ張ったアライちゃんを怪我を負ったアライちゃんのところに転がしましたね。

アライちゃん1「しっぽ!! しっぽがいたいのりゃ!!」コスリコスリ
アライちゃん3「せなかがいたいのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「いちゃいーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ゴロゴロ

傷を負ったアライちゃん三匹が集まってますね。

さて、何とか逃げることが出来たアライちゃんはどうなっているでしょうか。

アライちゃん2「わっ、ちぇ... わっ、ちぇ...」

先ほどのアライしゃんたちより登り方がたどたどしいですが、何とか登れてますね。

猫「ニャー!」

おっと、猫がアライちゃんに襲い掛かりましたね。

アライちゃん1「なんでなのりゃーーーーー!! おかおもいちゃいのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ゴロゴロ

先ほど引っ張ってきたアライちゃんの顔に攻撃したようですね。

猫「ニャー!」ガブッ

アライちゃん1「アライしゃんのあんよをかんじゃりゃめなのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

猫がアライちゃんに対して追撃してますね。
全体的にアグレッシブですね。
もしかしたら、ご飯にしようとしているのでしょうか。
583 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:18:28.96 ID:LwNQT1Ks0
ピカッ

猫「ニャッ!」

アライちゃん1「いちゃいーーーーー!! あんよもおかおもいちゃいのりゃ!! 。(≧д≦。 )」ゴロゴロ
アライちゃん3「せなかがいたいのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「おかおがいちゃいーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ゴロゴロ

警官「うるさい、と通報があったから来てみたら、野良のアライちゃんか。」

どうやら、近所の住民が警察に通報したようですね。

え?
警官の声がおかしい?
これには諸事情がありまして、ご覧の通り、モザイクと変声加工をしています。

警官「またここか。研究所の試験運用とは言え、毎回出動する身にもなってくれよ。」

警官への負担があるみたいですね。
今後はトラップの周囲の防音についても考えないといけませんね。

猫「フシャ―!」

警官「ほら、どっかに行きな。シッシ。」

警官が猫に向けて手を払う動作をしていますね。

猫「ニャー。」クルッ

おや、猫が方向を変えて去っていきましたね。
潔いですね。
584 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:20:44.39 ID:LwNQT1Ks0
警官「まったく...」

アライちゃん1「いちゃい!! いちゃいーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ゴロゴロ
アライちゃん3「いちゃい!! いちゃいーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん4「いちゃい!! いちゃいーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ゴロゴロ

警官が泣き叫ぶアライちゃんたちを見下ろしていますね。

警官「おい、お前ら。」

アライちゃん1「どこからこえがきこえるのりゃ!?」ビクッ
アライちゃん3「ヒ、ヒトしゃん!?」ビクッ
アライちゃん4「ヒトしゃんがいるのりゃ!?」ビクッ

顔を攻撃されたアライちゃんたちは顔を擦っているため、警官のことをうまくとらえれていないようですね。

警官「うるさいから、さっさと巣に帰れ。」

アライちゃん3「ヒトしゃん、でも、アライしゃんのせなか、いたいのりゃ! うごけないのりゃ!!」グスッグスッ
アライちゃん4「アライしゃんはおかおがいちゃいのりゃ!!」グスッグスッ
アライちゃん1「おまえたちはいいのりゃ!! アライしゃんはおかおとちっぽ、おちりもいちゃいのりゃ!!」グスッグスッ

警官「お前らの都合なんてどうでもいいんだよ。もしかして、親とはぐれたのか?」

アライちゃん1、3、4「「「...!」」」プルプル

アライちゃん3「おかーしゃん、アライちゃんたちのことをみすてたのりゃ!! 。(≧д≦。 )」ビエーン
アライちゃん4「おかーしゃんのばかーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ビエーン
アライちゃん1「もういやなのりゃ!! 。(≧д≦。 )」ビエーン

どうやら「お母さん」という単語に反応して先ほどのことを思い出してしまったようですね。

警官「ったく、研究所の施設の近くじゃなかったら、これでぶん殴って黙らせるんだけどな。」

腰にある警棒を触りながら呟いていますね。

いつものように周辺住民に対して、アライさんを刺激しないように、と通達しています。
そのため、警官も無暗に攻撃しないようですね。

警官「ま、一匹ぐらいならバレないか。」

この警官、意外に物騒ですね。

アライちゃん1「ぴぎぃ!!」ビクン
アライちゃん3「ヒ、ヒトしゃん!?」ビクッ
アライちゃん4「おねーちゃん!?」ビクッ

警官「静かにしろ。そして、巣に帰れ。」

この警官、アライちゃんの足を踏んでいますね。

アライちゃん1「あんよが、あんよがーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
アライちゃん3「おねーちゃんをいじめるなぁ!!」フゥー
アライちゃん4「どうしたのりゃ!? なにがあったのりゃ!?」ビクッ

警官「もう一度言うぞ。静かにして、巣に帰れ。そうしないと、もっとひどい目に合わせるぞ。」

警官が脅迫とは、これ如何に。
まぁ、市民に対してやってはいませんから問題ないでしょうが、これはちょっといただけませんね。

アライちゃん3「ぴぃ!!」
アライちゃん4「それはいやなのりゃ!!」
アライちゃん1「いろんなところがいちゃいのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

警官「いい加減、黙れ。」

ボキボキ

アライちゃん1「ぴぎゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

骨の折れた音がしましたね。
あれではもう片足は使えないでしょうね。

残されたアライちゃんたちは驚いた顔をしてますね。
ようやく状況が飲み込めた、というところでしょうか。

アライちゃん3「わかったのりゃ! せなかがいたいけりょ、おうちにいくのりゃ。」ヨチヨチ
アライちゃん4「アライしゃんはおめめがうまくみえないけりょ、おねーちゃんについてくのりゃ。」ヨチヨチ
アライちゃん1「あんよが、あんよがーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

足を踏みつぶされなかったアライちゃんたちはトラップの方へ向かっていきましたね。
足取りはかなりゆっくりのようですね。
まぁ、怪我を負っているのですから、仕方ないでしょう。
585 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:22:42.20 ID:LwNQT1Ks0
警官「さてと。」

警官がようやく足をどけましたね。

警官「で、お前はどうするんだ?」

アライちゃん1「ヒトしゃんがあんよをふんりゃせいれ、あるけないのりゃ!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

足の痛みから警官の話を聞ける状況ではないようですね。

警官「仕方ないな。」

アライちゃん1「うぐっ!!」ビクッ

警官がアライちゃんを踏みましたね。
首、いや、背中辺りでしょうか?

警官「いいか。俺が足を離したら静かにしてろよ。」

アライちゃん1「うぐっ! きゅるるる!」ビクビク

警官「少しでもうるさくしたら、二度と話せなくしてやるからな。」

アライちゃん1「きゅるるる!」ビクンビクン

警官「分かったか?」

アライちゃん1「は、はかった、おりゃ...」ビクンビクン

警官が足をどけましたね。

アライちゃん1「きゅるるるる...」ハァハァ

アライちゃんが喉を鳴らして、息を整えていますね。

アライちゃん1「ヒ、ヒトしゃん。アライしゃんのあんよ、うごかないのりゃ...」ハァハァ

アライちゃん1「りょーやって、おうちまれいけばいいのりゃ?」ハァハァ

警官「知らねぇよ。這ってでも帰れ。」

アライちゃん1「...!」プルプル

あ、アライちゃんが涙目になってますね。
これはまずいですね。

警官「泣くんじゃねぇぞ。泣いたら、どうなるか分かってるよな?」

アライちゃん1「...!」プルプル

アライちゃん、泣くのを必死でこらえているようですね。

警官「早く行け。」

アライちゃん1「わ、わかったのりゃ...」プルプル

アライちゃん1「うんしょ、うんしょ」ズルズル

アライちゃんが匍匐前進で進んでいきますね。

警官「しばらく監視してやるか。」

うーん。
無駄だとは思いますが、警察の方に抗議の連絡でも入れておきましょうか。
せっかくの観察対象を減らされてしまうと、こちらとしては困ってしまいますからね。

さて、残りのアライちゃんがどうなったのか、順番に見ていきましょうか。
586 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:23:33.44 ID:LwNQT1Ks0
まずは、無傷のアライちゃんから見てみましょう。

アライちゃん2「わっ、ちぇ... わっ、ちぇ...」ハァハァ

アライちゃん2「よ、ようやく、のぼりきったのりゃ...」ハァハァ

どうやら、登り切ったようですね。

アライちゃん2「つ、つかれたのりゃ...」ハァハァ

入り口のところで息を整えているようですね。

アライちゃん2「あ、おかーしゃんとおねーちゃん...」ハァハァ

部屋の奥にいる家族に気付いたようですね。

アライちゃん2「うんしょ...」ヨチヨチハァハァ

疲れた体で必死に前に進んでいますね。

アライさん「ようやく、チビが来たのだ。」

アライしゃん1「んー、ほんとうなのらぁ...」ネムネム
アライしゃん2「あれぇ? ひとりしかいないのらぁ...」ネムネム

頭を撫でられながらゆっくりしていたアライしゃんたちは眠たいようですね。

アライちゃん2「うんしょ...」ヨチヨチハァハァ

アライちゃん2「ようやく、おかーしゃんたちのところまれきたのりゃ...」ハァハァ

アライちゃんがうつ伏せ、しかも大の字になって疲れていますね。

アライさん「お前たち、一回膝からどくのだ。」

アライしゃん1「わかったのらぁ...」フアー
アライしゃん2「よいしょ、っと...」フアー
587 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:25:53.45 ID:LwNQT1Ks0
アライさん「さてと。」

アライさんがアライちゃんのところに近づきましたね。

そして、持ち上げると自分の太ももの上に置きましたよ。

アライちゃん2「お、おかーしゃん...」ハァハァ

アライさんが手を上げましたね。

パァン

アライさんがアライちゃんのお尻を叩きましたね。

アライしゃん1「!?」ビクッ
アライしゃん2「おかーさん!?」ビクッ

いきなりのことで、アライしゃんたちの目も覚めたようですね。

アライちゃん2「い、いちゃい!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

パァン パァン

アライさんはアライちゃんが逃げないように、左手でしっかり掴まえていますね。

アライさん「散々駄々をこねてお姉ちゃんたちを困らせた罰なのだ!」

パァン パァン

アライちゃん2「いちゃい!! いちゃいーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

パァン パァン

アライさん「反省するまで続けるのだ!」

パァン パァン

突然始まったお尻叩きに対して、アライしゃんはというと...

アライしゃん1「...」ポカーン
アライしゃん2「...」ポカーン

あぁー、口をあんぐりとして、茫然としてますね。
時折顔を合わせていますが成す術もないため、見守るしかありませんね。

パァン パァン パァン パァン

アライちゃん2「いちゃい!! はんせい、はんせいしたのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

お、アライさんの手が止まりましたね。

アライさん「チビ、何を反省したのか行ってみるのだ。」

アライちゃん2「おねーしゃんたちにめいわくかけたことをはんせいしたのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

アライさん「どんな迷惑をかけたか分かっているのだ?」

アライちゃん2「そんなのしらないのりゃ!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

アライさん「迷惑を掛けないためにどうすれば良かったと思うのだ?」

アライちゃん2「そんなのわからないのりゃ!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

アライちゃん2「アライしゃんは、もうはんせいしたからペンペンはやめるのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

パァン

アライちゃん2「いちゃいーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

アライさん「ちゃんと理解してない内は反省したとは言わないのだ!!」

パァン パァン パァン パァン

アライちゃん2「やべで!! やべでーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

これはお仕置きは終わりそうにありませんね。
見ている分には楽しいとは思いますが、他のアライちゃんの様子も確認したいですよね?

というわけで、手負いのアライちゃん二匹の様子を見てみましょう。
588 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:27:30.92 ID:LwNQT1Ks0
アライちゃん3「あるくたびにせなかがいたいのりゃ...」ヨチヨチハァハァ
アライちゃん4「おねーしゃん、こっちであってるのりゃ?」ヨチヨチ

背中を怪我したアライちゃんが先導役となって進んでいますね。
顔を怪我したアライちゃんはまだ視界が回復してないようですね。

ではどうして、顔を怪我したアライちゃんはピッタリと後ろを歩けるのでしょうか?
589 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:28:04.00 ID:LwNQT1Ks0
それは「匂い」です。
嗅いだことがある人は少ないとは思いますが、アライさんが放つあの独特の匂いがポイントになっています。

私たちにとっては、アライさんは同じ顔、同じ匂いだと思っています。
ですが、それは違うようなのです。

ヒトがそれぞれ違う顔、違う匂いであるように、アライさんも違っているのです。
そのため、優れた嗅覚を駆使して家族のアライさんと、別のアライさんを区別しているようです。
590 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:30:11.61 ID:LwNQT1Ks0
さて、話を戻しましょう。

アライちゃん3「こ、ここなのりゃ...」ハァハァ
アライちゃん4「おねーしゃん、ここになにがあるのりゃ?」

スンスン

アライちゃん3「おかーしゃんがいっていたおうちがこのうえにあるのりゃ...」ハァハァ
アライちゃん4「あらいしゃんはうまくみえないから、おねーしゃんのあとについていくのりゃ。」

背中を怪我したアライちゃんが、周囲の匂いを嗅いでいましたね。
アライさんたちがトラップに入って時間もあまり経っていないことから、家族の匂いが残っていることを確認していたんでしょう。

先ほどいたところからそれほど離れていませんが、どうやら背中を怪我したアライちゃんはだいぶ疲れていますね。
これ、登れるのでしょうか?

アライちゃん3「ふぅー...、よし、のぼるのりゃ...」ヨチヨチハァハァ
アライちゃん4「あらいしゃん、のぼれるかふあんなのりゃ。」ヨチヨチ

背中を怪我したアライちゃんは登り始めましたね。
ですが、背中の痛みからか進みが遅いですね。

ゴン

アライちゃん4「ぴぃ!! いたいのりゃ!! 。(≧д≦。 )」ビエーン

顔を怪我したアライちゃんはうまく見えてないため、壁にぶつかってしまいましたね。
モロ直撃でしたね。

アライちゃん3「いもーと、しずかにするのりゃ...」ハァハァ
アライちゃん4「いたいのはいたいのりゃ!! 。(≧д≦。 )」ゴロゴロ

先に上っているアライちゃんは壁に捕まりながら、下に向かって声を掛けていますね。
大変でしょうに。

アライちゃん3「うるさくしたら、さっきのヒトしゃんがいたいめにあわせにくるのりゃ...」ハァハァ

ピタッ

アライちゃん4「うぅー!! それはいやなのりゃ...!」プルプル

おぉ、泣き止みましたね。
やはり、他のアライちゃんの足が折られる、という体罰を見ているせいか、ちょっと名前を出しただけで泣き止むんですね。
この内容は実験としていつかやってみたいですね。

アライちゃん3「においをたどりながらゆっくりのぼるのりゃ...」ハァハァ
アライちゃん4「うぅー...、わかったのりゃ...!」プルプル

先に登っていたアライちゃんは、登るのを再開しましたね。
そして、顔を怪我したアライちゃんはというと、地面に顔を擦りつけながらヨチヨチ歩きをしていますね。

コン

アライちゃん4「ぶつかったのりゃ。」

ようやく二匹目のアライちゃんも登り始めましたね。

では、しばらくアライちゃんが登る様子でも眺めましょうか。
591 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:30:38.05 ID:LwNQT1Ks0
アライちゃん3「わっ、ちぇ... わっ、ちぇ...」ハァハァ
アライちゃん4「わっ、ちぇ... わっ、ちぇ...」ハァハァ

アライちゃん3「わっ、ちぇ... わっ、ちぇ...」ハァハァ
アライちゃん4「わっ、ちぇ... わっ、ちぇ...」ハァハァ

アライちゃん3「わっ、ちぇ... わっ、ちぇ...」ハァハァ
アライちゃん4「わっ、ちぇ... わっ、ちぇ...」ハァハァ

この二匹、登るのが遅いですね。
手負いだとこんな感じなんですかね?

アライちゃん3「ア、アライしゃんは、もう、ちゅかれたのりゃ...」ハァハァ
アライちゃん4「おねーしゃん、りょーしたのりゃ?」ハァハァ

一方のアライちゃんが先に登り始めたので二匹の間に差があったはずですが、今はほぼ差がない感じですね。

アライちゃん3「いもーと、よくきくのりゃ...」ハァハァ
アライちゃん4「おねーしゃん?」ハァハァ

先に登り始めたアライちゃんの手が止まりましたね。

アライちゃん3「このままのぼれば、もんりゃいないのりゃ...」ハァハァ

アライちゃん3「おかーしゃんたちによろしくなのりゃ...」ハァハァ

あ、アライちゃんの手が離れて

グシャ

背中から落ちましたね。

バタバタビクンビクンバタバタビクンビクン

頭を打ち付けたのか、激しく痙攣してますね。

アライちゃん4「おねーしゃん? けはいがなくなったのりゃ...」ハァハァ

アライちゃん4「おねーしゃんのゆーとーりにのぼるのりゃ...」ハァハァ

アライちゃん4「わっ、ちぇ... わっ、ちぇ...」ハァハァ

後から登り始めたアライちゃんはうまく見えてないのか、姉が落ちたことに気付いていないみたいですね。

アライちゃん4「おねーしゃんの、よろしく、ってりょーゆーいみなのりゃ?」ハァハァ

アライちゃん4「わっ、ちぇ... わっ、ちぇ...」ハァハァ

こっちは登り終えるまでまだ時間がかかりそうなので、足を潰されたアライちゃんの様子を見てみましょうか。
592 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:32:22.05 ID:LwNQT1Ks0
アライちゃん1「ようやく、みえるようになったのりゃ...」ズルズル

お尻に尻尾、それに顔と片足。
ボロボロになったアライちゃんの体で匍匐前進するにはかなり長い距離だったのではないでしょうか。
ですが、もうすぐでトラップの建物ですかね。

アライちゃん1「ながかったのりゃ...」ズルズル

グシャ

アライちゃん1「のりゃ!?」ビクッ

バタバタビクンビクンバタバタビクンビクン

アライちゃん1「なにがふってきたのりゃ!?」

アライちゃん、恐る恐る近づいていますね。
目に見えて進行速度が下がってますね。

アライちゃん1「こ、こわいのりゃ...」

目の前に謎の物体が降ってきたんです。
怯えるのも仕方ありませんよね。

ようやく、落下物のところまで来ましたね。

アライちゃん1「これは、いもーと!?」

先ほど落下したアライちゃんのようですね。

アライちゃん1「いもーと、しっかりするのりゃ!?」

アライちゃんが揺さぶっても、反応がありませんね。
どうやら、死んでいるようですね。

アライちゃん1「う、うぅ、いもーと...」プルプル

アライちゃん1「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン

あぁー、大声で泣き出してしまいましたね。
家族を失って悲しんでいるのでしょう。

アライちゃん1「のりゃーーーーーん!! のあーーーーーーん! 。(≧д≦。 )」ジタバタ ビエーン
593 : ◆cOAKBMeRl6 [saga]:2018/08/22(水) 22:35:12.84 ID:LwNQT1Ks0
え?
もう録画容量が無い?

まだ話したいことが話せてないですよ。

映像を編集した方が良かった?

ノーカットでお送りした方がいいじゃないですか。

コロコロと視点を変えすぎ?

その場その場の状況をちゃんと伝えた方がいいでしょう。

はぁ...、仕方ありません。

手短に結論だけ言っておきますか。

登っていたアライちゃんは無事に部屋に入ることが出来て、母親からのお尻ペンペンを受けてました。
先に受けていたアライちゃんと合わせて、自分の非を認めていませんでしたが。

足を砕かれたアライちゃんは結局登ることが出来ずに、死んだアライちゃんの傍で夜を明かしていました。
ちなみに、襲った猫が戻ってきて一悶着ありましたが。

こんな感じですかね?

すぐに落とさない理由について話せていませんが、それはまた次回ということで。

最後は急ぎ足になりましたが、これで失礼します。
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/22(水) 22:49:40.20 ID:GB5dB9sro

コロコロと視点変えすぎ
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/22(水) 22:59:40.85 ID:wZ7pE2jlo
乙ー
アライちゃん1はまた猫に襲われちゃったのかな
猫はここら辺いい狩り場として認識してそう
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/22(水) 23:49:50.33 ID:BqatRR5H0
乙です。次回も楽しみです
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/23(木) 18:34:36.48 ID:85fcot2OO
おかしい・・・
立ってるものは親でも使うゴキブリ生命体アライさんが自ら死を選ぶだなんて・・・
598 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/08/23(木) 21:35:00.76 ID:I2vBIDtB0
>>594
ご指摘の通りだと思います。
今回は構成がまずかったかなって思ってます。

>>597
アライちゃん3のことですかね?
面倒だったんで、退場してもらいました。
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/23(木) 23:25:54.12 ID:egazsikoo
>コロコロと視点を変えすぎ?

その場その場の状況をちゃんと伝えた方がいいでしょう。

こういう言い訳がましいことを書くから良くない
自信満々で何も言わずにお出しすれば、みんなそういう演出なのね……って納得すると思うぞ
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/24(金) 09:41:20.00 ID:34AAQx3cO
じゃあハプニング無しで全員に同じ動きさせるか?と言われるとそれはそれで退屈だと思う
トラップからは脱線してるけど家族の仲違いと野良猫や人による純粋な暴力と満身創痍からの力尽きが見られてよかったわ
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/10/18(木) 21:43:04.64 ID:42JTygJQ0
復活age
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