アライさん虐待SS投稿スレ【けものフレンズ】

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207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/25(土) 02:22:16.40 ID:jj2UWazdO
>>194
今更だけどこれ最後の方完全になのだ口調になってて草生える
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/26(日) 12:32:15.42 ID:IekSF0tTo
産婆さんはガイジだけを絞める

アライさん「生まれるのだあああああ!!!ニンゲン!?なんでこんなところに居るのだ!どっか行くのだ!今にもチビが生まれるのだ!」フゥーーーッ!

アライちゃん1「なのりゃー」ヌルヌルズポォガシッ

産婆は生まれてきたアライちゃんをキャッチした

アライさん「なにするのだ!チビを離すのだ!」

産婆「キュッ」ゴキッ

産婆はアライちゃんの首をへし折った

アライさん「チビーーー!おまえーーー!絶対に許さないのだ!あとで絶対ころ…あっだめなのだ…今は出てきちゃ…」

アライさんは足を閉じ股を押さえようとしたが遅かった

アライちゃん2「なのりゃー」ヌルヌルズポォガシッ

またまたキャッチ

アライさん「ああ…やめるのだ…アライさんの可愛いチビを殺さないでほしいのだ…」

産婆「キュッ」ゴキッ

アライさん「チビぃ…もうやめるのだ…もうチビは出てこないのだ…お前はさっさと帰るのだ…あっ」

嘘をついても出産は止まらなかった

アライちゃん3「なのりゃー」ヌルヌルズポォガシッキュッゴキッ
アライちゃん4「なのりゃー」ヌルヌルズポォガシッキュッゴキッ

こうして産婆さんはアライさんの為を思って、生まれてきたガイジを絞めてあげた。

めでたしめでたし

産婆「もしもしぃ?ウチの畑の倉庫にもアライさんが居たもんでねぇ…出入り口を塞いだから駆除しに来てもらえねぇかね?はい、よろしく頼んます〜。」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/26(日) 16:02:33.06 ID:MlKjGZYJO
物心ついているアライちゃんに無害化手術をするために一芝居

この世界ではアライちゃんを飼う際は牙を抜き、爪を引っこ抜いて生えなくするか腕や足ごと切断することで無害化することが義務付けられている。(腕や足の付け根から指の第一関節まで好きなところから先を切り落とすことができる。そこは飼い主が決めてよい。)

また、野良アライちゃんを拾って飼う場合は一ヶ月以内に無害化しなければならない。

ここに、末っ子ゆえに身体能力がまだ低かったせいで餌場に連れていってもらえず、結果駆除はされなかったが孤児となって餓死寸前だったところを拾われたアライちゃんがいる。

アライちゃん「あったかいおふろでピカピカにしてくれて、おいちーごはんもいっぱいたべさせてくれて、ひとしゃんしゅきしゅきなのりゃ〜!」シッポフリフリ

アライちゃん「おかーしゃんもおねーちゃんもいなくなってしんじゃうところだったのりゃ…。ひとしゃんはいのちのおんじんなのりゃ!このままあらいしゃんのかぞくになってほしいのりゃ!」

すっかり懐いている。
しかし物心ついたアライちゃんから爪や牙を奪ったり、腕や足を切断すると当然ながらこの関係は崩れる。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/26(日) 16:03:10.15 ID:MlKjGZYJO
>>209の続き

そこで、飼い主の信頼を損なうことなくアライちゃんを無害化する方法が、演技、芝居である。

飼い主が出掛けた家に侵入し、アライちゃんを拐い、牙を抜いて腕や足の処理を飼い主の要望通りにする。

麻酔無しで処置をすることで激痛により何故か適切な処置が行われていることの疑問を抱かせず、切った部位を目の前で料理して食べるなどをしてそのまま殺されるかもしれない恐怖を植え付ける。

そして連絡を受けた飼い主が駆けつけ、助け出し、優しい言葉を沢山かけてあげることで二度目のいのちのおんじんとなるシナリオなのだ。
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/26(日) 16:49:53.33 ID:3xtu+hdMO
素晴らしいな
手術後のアライちゃんの様子が見てみたい
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/26(日) 17:17:15.20 ID:MlKjGZYJO
>>210の続き

無害化手術当日

アライちゃんを拾ってから、より仲良くなりながら人間のライフサイクルを覚えさせた。朝は仕事に行き夕方までは帰ってこないなどなど。

飼い主「行ってきまーす。晩御飯はお肉にするからいい子に留守番しててねー」

アライちゃん「行ってらっしゃいなのりゃー!おっにく♪おっにく♪」シッポフリフリ

………
……


業者「おはようございます!本日はアライちゃん無害化手術出張劇団をご利用いただきありがとうございます!」

飼い主「おはようございます。今日はよろしくお願いします。合鍵どうぞ。」

業者「どうも!手術内容は腕の肘から下を切断、足は膝から下を切断でお間違いないでしょうか?」

飼い主「はい間違いないです。現在アライちゃんは玄関を入って真っ直ぐの部屋のベッドの上で、遊んでいると思います。」

業者「分かりました!切断した手足は返却しましょうか?」

飼い主「くっつけろとか言われると面倒なので例の恐怖心の植え付けに使ってください。」

業者「ありがとうございます!助かります!ではそろそろ始めます。終了時間は長ければ夜になりますが余裕を持って連絡致しますのでごゆるりとお過ごしください!」

そう、いかにも仕事に行くような雰囲気で家を出たが今日は休みを取っておいたのだ。

業者(しかしこのサービス使う人ってつくづく信なのか虐なのかわからん。頭のおかしい信は衝動的にアライどもを拾っては無害化なんてせずに捕まってるし虐なら自分で面白おかしく切断以上のことをやってのけるし、善良な一般市民ならペットアライちゃんを買うだろうに…)
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/26(日) 18:37:06.87 ID:MlKjGZYJO
>>212の続き

ガチャッ キィー バタン
玄関が開閉する音がした。

アライちゃん「かいぬししゃんわすれものなんておっちょこちょいなのりゃ〜」ヨチヨチシッポフリフリ

別れたばかりの飼い主と、思わぬ再会を想像して少し嬉しそうだが…

業者「よう害獣」クロヅクメ-ン
業者2「速く取っ捕まえてずらかりやしょうぜアニキ」クロヅクメグラサンキラ-ン

アライちゃんにも分かるほどのテンプレ悪役を演じきっている

アライちゃん「!!??なんなのりゃおまえりゃ!?ここはあらいしゃんとかいぬししゃんのおうちだぞぉ!でてくのりゃ!それからあらいしゃんはがいじゅうじゃないのりゃ!」フゥーーーッ!フゥーーーッ!

逃げずに威嚇し、牙をむき、爪を立て続ける勇敢なアライちゃん

アライちゃん(さいきんなかなかするどくなってきたじまんのきばとつめでおいだしてやるのりゃ!かいぬししゃんにおにく2まいもらうのりゃ!)

に敬意を示すことなく、厚い手袋をした業者2はアライちゃんの胴体を、痛みはあるけど怪我はしない程度の強さで鷲掴みにした。

アライちゃん「ぐぎぅぅぅぅ!ぐるじぃのりゃぁぁぁ!ごれでもぐらうのりゃ!」ガブッガブッバリバリバリバリ

業者2「効かねぇぞ害獣」ニギニギ
業者「さっさとずらかってバラすぞ」(間違ったことは言っていない)

アライちゃん「ぐぎぃ!?どごにづれでいぐのりゃ!?あらいじゃんはるずばんだのまれだのりゃ!はなずのりゃ!」バリバリガブガブ

業者2は手袋と同じ材質の袋にアライちゃんを突っ込み、袋の口を縛った。ダセーダスノリャー

向かう先は、外装は悪そうなアジト、内装は黒を中心とし装飾も悪っぽいが普通の動物病院である。こんなサービスをしているがもちろん持ち込みも可。
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/26(日) 21:18:45.93 ID:MlKjGZYJO
>>213の続き

飼い主の家と同じ市内にあるその動物病院に到着した。

業者2「お連れしましたぜぇボス!」

袋から出されたアライちゃんは、今度は腕ごと鷲掴みにされ抵抗の余地無く拷問部屋っぽい装飾が施された手術室に運ばれ、大の字の板に仰向けに拘束された。人間の力ならグニャリと曲がり、形を変えることで座らせることも可能だ。穴が開いており邪魔な尻尾を後ろに通すことで足の切断時に尻尾を傷つけないよう工夫されている。

アライちゃん「ここどこなのりゃ!?あらいしゃんをかいほーするのりゃ!おうちにかえすのりゃー!」カオシッポブンブン

業者3「ようクソ害獣。お前まだ生きて帰れると思ってるのか?」

白衣を黒く染め上げたような服を着て黒いマスクを着けたおっさんが現れた。なんとこの動物病院の院長である。腕は確かだ。以下院長

アライちゃん「!?どーゆーいみなのりゃ?いきてかえれないのりゃ…?」

みるみる青ざめていくアライちゃん。
聞き返してしまったがその言葉の意味は既に教わっていた。死の概念も含めて。

院長「そのままの意味だよ。お前はここで死ぬんだ。しかも一瞬じゃない。まず足を、それから腕を、切っては傷口を塞いでいっぱい苦しんでから死ぬんだよ!」

アライちゃんはその言葉と、この動けない状況に絶望し、大粒の涙をボロボロと流し、大声で泣き出した。

アライちゃん「やあああああなのりゃぁぁぁぁあ!!!あらいしゃんもっといきていたいのりぁぁぁぁぁぁあああ!!!かいぬししゃんとずっとしあわせにくらすのりゃあああああ!!!かいぬししゃああああああん!!!のりぁああああああああん!!!」

業者「その飼い主が出ていった後を狙ったんだぜ?夕方まで帰って来ねぇのはリサーチ済みよぉ!」
業者2「お前が拐われてることにも気づいちゃいねぇだろうさ!」
飼い主を責めないようフォローを入れる業者であった。

院長「じゃあ始めようか」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/26(日) 23:47:45.96 ID:IekSF0tTo
>>214の続き

そう言うと、医者は大きな枝切り鋏のようなものを持ってアライちゃんに近づけた。

アライちゃん「ひっ…おねがいなのりゃ…それをちかづけないでほしいのりゃ…おててとあんよをとらないでほしいのりゃ…グスッ」ポロポロ

アライちゃんはもう泣きながら懇願することしかできない。

業者「うるせぇな黙ってろ」
業者はそんなアライちゃんの口にタオルを噛ませ、後ろで縛った。

アライちゃん「むーっむぐーっ!」

麻酔なしで処置をするので、これを噛み締めることで痛みに耐えさせるためである。

院長「まずは足からだ。」
と言い鋏を開いてその間に左足の膝の部分を挟んだ。

ジョギン!

と鈍い切断音がした。肉を骨ごと断ち切った音である。

アライちゃん「むぐううううううう!!!ふぅーーーー!ふぅーーーー!」涙ボロボロ
タオルを噛み締め必死に痛みに耐えるアライちゃん。
ここでしっかり止血をするのだが、その方法は…

院長がアライちゃんを拘束している十字架ならぬ大字架の、腰の部分を折り曲げアライちゃんを座らせると、体から離れた足と大量の血を見てしまったアライちゃんは目を閉じ今までよりももっと多くの涙を流し始めた。

院長「おい害獣知ってるか?お前たちアライさんはその手で怪我をした場所をコスると傷口が塞がる能力があるんだ。その能力でその切断面を治してみろよ。じゃないともっと痛い方法でその血を止めなきゃいけなくなるぞ。」

そう言って、腕や肘の部分も折り曲げて足に届くようにした。

アライちゃん「むぐー…ふぅーふぅー…」コスリコスリ

アライちゃんは切断された足と、先の無くなった膝から目を背けながらも、自分さえも知らなかった衝撃の能力を半信半疑で実行した。

すると、ほんの少しずつだが確かに傷口が塞がっていった。だが完全に血が止まるまでにはかなりの時間を要した。

院長「よく頑張ったね。じゃあもう片方もいってみようか。」

そう言うと、またアライちゃんを大の字に戻し、反応が聞きたくて口のタオルをずらした。

アライちゃん「ぶはぁ…うぅ…あらいしゃんのあんよ…くっつけてほしいのりゃ…もうかたほうもきらないでほしいのりゃ…グスッ」ポロポロ

喋っているうちに、この先自分の身に起こることを想像してしまい再び泣き始めた。

業者2「予想通りの反応だな」

口にタオルを戻すとアライちゃんの涙が大粒となった。
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/27(月) 02:10:26.18 ID:0mUlZQJGo
>>208-215の者です
しばらくストップします
208は別人ってことにしたかったのにwifi繋いで続きを書き込んでしまった
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/27(月) 05:08:06.46 ID:ujv/W2Vh0
おっつ乙。続き楽しみに待ってまっせ
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/28(火) 19:20:00.96 ID:lgOxI+QCO
続きめっちゃ楽しみ
最高のしちゅえ
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/28(火) 23:56:29.08 ID:NZw2tTvbo
>>215の続きです

院長「今度は右足だよ。」シャキーン
アライちゃん「フゥーー!フゥーー!」ブルブルポロポロ

鋏を開いて右足に近づけると、アライちゃんは呼吸を荒くし、震えながら、涙が溢れる目をギューッと閉じた。

ジョギン!

アライちゃん「ムグゥゥゥゥゥーーーッ!!!フウーーーッ!!フウーーーッ!!」カオ&シッポブンブンナミダボロボロ

本日二度目の切断の痛みに、アライちゃんは動かせる部位を必死にバタつかせ、タオルを噛み締め、呼吸を更に荒くするなど、様々な方法で痛みに耐えようと頑張っている。

院長「じゃあまたコスって傷口塞ごうな。血がいっぱい出て怖いだろ?」

再び大の字の板を折り曲げ、切断面に手が届く形にした。

アライちゃん「グスッ…グスッ…フゥー…フゥー…」コスリコスリ

切断面に触れるのはかなりの痛みのハズだが、治さなければ死んでしまうことはアライちゃんにも分かっているのだろう。懸命に切断面をコスっている。暫くコスり続けてだいぶ治ってきたところで、口のタオルを外した。

アライちゃん「ぶはぁ…ふぅー…ふぅー…グスッ」コスリコスリ

喋る元気もないのだろう。無言のままコスり続けている。それも仕方のないことだった。この時点で一つ大きな問題が生じているのだ。

それは、血を失いすぎていることだ。両方の膝から下を切り落とされ、コスれば治るとはいえまだ小さなアライちゃんでは回復能力も弱いので、傷口が塞がるのにも時間がかかり、多くの血が流れてしまう。衰弱して当たり前である。

ここで補給タイムといきたいところだが、今回はここまで。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 02:32:34.44 ID:1afg/8aCo
>>219の続きです

院長「やっと傷口が塞がったか。にしてもお前そろそろ死にそうだな。」

アライちゃん「おまえの…せいなのりゃ…」グッタリ

アライちゃんはかなり衰弱してきている。血と水分を補給させなければならない。

現在の時間は昼飯時を逃しておやつタイムに近い。この手術は朝から始めたのでそろそろ院長たちも休憩を挟みたいところだ。

業者「まだ死なせねぇぞ。もっと長く苦しませてやるよ」

一本目の足をアライちゃんがコスっているときから、業者は切り離した方の足から切断面の方にグッと絞り出すように血を抜いて試験管に溜めていた。それを注射器へと移し、アライちゃんに近づけた。

アライちゃん「ぴぃ…の…りゃ…」プルプルグッタリ

業者「足は返さねぇが血くらいは返してやるよ。喜べ。」グサ

アライちゃんの腕の血管を探し、針を刺して血を注入した。

アライちゃん「いちゃいのりゃ…でもなんだかちからがもどってきたのりゃ…」シッポフリー
アライちゃん「でものどからからのおなかくーくーなのりゃ…」ク〜

生命の危機を脱したら食欲が戻ってきたようだ。だが業者二人と院長はそこまでお人好しではないので、飲ませはするが食わせはしない。巷では歩く点滴と呼ばれているドリンクを取り出した。

業者「ほらよ、ストローで吸うかチューブで胃まで流し込まれてぇか好きな方を選べ。」

アライちゃん「じぶんですうのりゃ…でもすとろーをおくちにくわえさせてほしいのりゃ…」ビクビク

業者は舌打ちをしてストローをアライちゃんの口に突っ込んだ。

アライちゃん「ちゅーちゅー、こくこく。ちゅーちゅー、こくこく。ぷはぁ、おいちーのりゃー」シッポフリフリ

アライちゃんに少し笑顔が戻ってしまったがまたすぐに絶望することになる。

作者が完全に失念していたが、アライちゃんは足を切る度に失禁や脱糞をしている。そのたびに業者2が専用の吸引機で処理している。足から絞り出した血だけを輸血したのは、流れ出た血が吸いきれていない糞尿と混ざっていそうだったからということにしよう。

眠れなかったので書きましたが本当に今回はここまで
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 03:19:09.97 ID:NgoGAE2O0
乙おっつ。糞尿を食らわせるのもアリだよね
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 09:32:14.31 ID:Z+BXFH2bO
>>220の続きです

しばらくアライちゃんを仰向けに戻して、輸血液が体中に行き渡るように、またドリンクが吸収されるように少し時間を与えると、アライちゃんはだいぶ元気になった。

院長「そろそろ料理の時間だな。」

アライちゃん「おりょうりなのりゃ?ごはんもくれるのりゃ?」

業者2「おい害獣。そもそもお前がなんでここに連れてこられたか分かってるのか?」

アライちゃん「うぅ…おまえりゃはあらいしゃんにひどいことすゆためにつれてきたのりゃ…」ショボンウルウル
アライちゃん「それとあらいしゃんはがいじゅーじゃないのりゃ」ボソボソ

業者2「間違っちゃいねぇな。まあこれからわかるだろうよ。存分に楽しんでけや。」

業者「害獣に食わせる料理はねぇよ。まあ食う気も失せるだろうがな。」

そう言うと業者はまたアライちゃんを座らせ、目の前にまな板を置き、先程血を抜いたアライちゃんの足をその上に置いた。

アライちゃん「それあらいしゃんのあんよなのりゃ…グスッ…かたほうだけならまだあるけたかもしれないのりゃ…エグッ…でも…もう…」ボロボロ

自分の足が両方とも業者の手元にあるのを見て、俯いたら今度は目を逸らしていた自分の膝の辺りを再び直視して、アライちゃんはまた大粒の涙を流し、大声で泣いた。

アライちゃん「のああああああああああん!!のりゃあああああああああん!!あんよが!!あらいしゃんのあんよが!!なくなっちゃったのりゃあああああああああ!!!」

業者「あーあーあーあー!せっかく水分補給したのにすぐこれだ!もう知らねぇ、料理始めちまうぞ!」

業者は包丁を取り出し、アライちゃんの片足を切り開いた。

アライちゃん「!!!!!?????それ!!!!あらいしゃんの!!!!あらいしゃんのあんよなのりゃああああああ!!!!!」フゥーッ!フゥーッ!キュルルルルルル!!

自分の、まだくっつけられるかもしれない足が、とうとう原型を留めなくなったところを見て、アライちゃんが今までにない程の興奮状態へと陥った。

アライちゃん「がえぜ!!!!!あんよあらいじゃんにがえぜ!!!!!あらいじゃんのあんよはだべものじゃないのりゃああああああああ!!!!!」フゥーーーッ!フゥーーーッ!キュルルルルルルルルルル!!!!

料理という言葉+まな板の上で自分の足が包丁で切られている
このことから、これから自分の足が料理の材料にされ、食べられてしまうことは、頭アライちゃんにも理解できた。

業者「お前を拐った理由はなぁ!生きた新鮮なお前をかっ捌いて食うためだったんだよ!分かったらベソかきながら黙って見てろ!」

アライちゃん「やめるのりゃあああああああ!!!そんなことしたらあらいしゃんのこすこすでもくっつけられないのりゃああああああああ!!!」フゥーーーッ!フゥーーーッ!ナミダボロボロ

どうやら本当にコスコスでくっつけられると思っていたようだ。
実際に可能かは不明である。
アライちゃんの必死の抗議を無視して業者は切り開いた片足から骨を取り除き、足首から下を切り落として一枚の生肉にした。
そしてもう片足は、食える部分の大きさが同じくらいになるように足首から下を除いて3つに輪切りにした。

そしてなぜか手術室に置いてある小さめのカセットコンロにガスの入った缶をセットしてフライパンを乗せてアライちゃんの前に持ってきた。

業者2「おっにく♪おっにく♪」ルンルン
業者「気持ち悪い声を出すな」オエェ…

アライちゃん「かいぬししゃんがおいちーおいちーごはんつくってくれるときのどーぐににてるのりゃ…」ナミダポロポロ

院長「はやくするのりゃ!あらいしゃんおなかくーくーなのりゃ!」ケツフリフリ
業者「モノマネ流行ってんのか…」オエェ

片足を解体して出来た生肉を、さらに3等分して熱して油を広げたフライパンに乗せた。
手の空いている業者2は輪切り肉に塩コショウを塗り込み、なぜか置いてあるオーブンに入れ低温でじっくり熱し始めた。

業者「余った足首から下はどうする?」
業者2「そこなんか汚そうで食べるのは気が引けるな…」
院長「ヨチヨチ歩きだからそうでもないぞ。膝の方がよっぽど汚い。その部分はスパイスいっぱい付けてフライにするとフライドチキンのウイング部分っぽくて美味いぞ。」
業者「なるほど、油がめんどくさいから後でいいや。冷蔵庫inだな。」

アライちゃん「あんよが…あらいしゃんのあんよ…」ポロポロ

とりあえずここまで
続きは気長にお待ちください
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 11:35:38.62 ID:wpiIcJsU0

業者さんシチュエーション凝ってますねww
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 11:38:26.45 ID:2ZoyKbmYO
徹底的に心を折らないとすぐ調子に乗るし、必要な処置だわな
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 17:05:51.09 ID:cXTEve2u0
「あちい…」
朝の9時だというのに、もう気温は30℃をオーバーしている。
俺はここ最近連日のこの暑さに辟易しながら、バイト先のリサイクルショップの勝手口へ
向かった。車から建物までの大したことない距離が地獄のようだ。
「鍵は…っと」
カバンをまさぐってカギを取り出す。警備システムの端末に、カギといっしょにキーホル
ダーにつけられている IC タグをかざして、警備状態を解除。のちにカギを開ける。
「ん…?」
そこでふと俺は変な音を聞いた気がした。
「んん…?」
しかし、さっさと室内に入りたいのであまり耳をすましたりすることなくドアを開けて、
そそくさとブレーカーを上げ、エアコンをつける。
「ふー…」
閉店まで空調が効き、そこから窓がないので日差しもささない事務所はそこそこひんやり
している。エアコンも聞き始めてやっと一息だ。

ノリャ……ノリャア……

「んんー?」
やっぱり、何か鳴き声がする。先程の気のせいは気のせいではなかったようだ。どうも、
壁越しに聞こえてくる。
「外か…?」
しかし今は外からえんえんと歩いてきたわけで、外の壁のあたりに何かいたら気づきそう
なものなのだが。
好奇心に負けて、事務所をでて音が聞こえたあたりに近づいてみる。

のりゃー、のりゃーーん

「…ここか?!」
壁に付けた形で設置されている自販機からその声は聞こえた。というか、ここまではっき
り聞き取れたら、その鳴き声の正体もだいたい察せられた。
自販機は一般的な屋外のそれと同様に、専用のブロックを敷いた上に脚が乗っかっている。
ただしその自販機を置いているところは奧から手前のほうに傾斜しているので、手前側の
脚が長い。つまり、下に空間があるのだ。
アライしゃん「のりゃー、のりゃぁあーん」フンフフーン
その空間の奥に、アライしゃんがみっちりと詰まっていた。
「うわぁ…」
アライしゃん「ん? なんなのりゃ?」パチクリ
バカみたいな鼻歌を鳴らしていたアライしゃんも、こちらに気づいたようだ。
アライしゃん「あ、ヒトしゃんなのだ」
「…なにやってんの?」
アライしゃん「ここをアライしゃんのおうちにするのだ!」ピカピカガイジガオ
アライしゃんは何故か得意げだ。
アライしゃん「くらくてせまいとこはおちつくのだぁ。ヒトしゃん、アライしゃんに何か
たべものを持ってきて欲しいのらぁ」コスリコスリ
そしてナチュラルにたかってきた。
「…うん、わかった。アライしゃん、ちょっと待っててね」
アライしゃん「たのしみなのだぁ」ワクワク
俺は倉庫から土嚢をいくつか一輪車に積んできた。連日の大雨にそなえて用意しておいた
ものだ。
「やあアライしゃん」
アライしゃん「おそかったのだ、まちくたびれたのだぁ」
まだアライしゃんが自販機の下に居るのを確認すると、俺はその自販機下の空間にフタを
するようにぴっちりと土嚢を積んだ。
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 17:06:36.61 ID:cXTEve2u0
「はい完了」
アライしゃん「のあっ?! 入り口がふさがれたのだぁ!」
アライしゃん「ヒトしゃん! たべものをくれるっていったのだぁ!」
アライしゃん「ぐぬぬ…だまされたのらぁ」
アライしゃん「ここをでてとっちめてやるのらぁ」
アライしゃん「たあ?」
ボスン、という音が土嚢の向こうから聞こえた。
アライしゃん「いたいのだ…」
自販機の奥行き程度のストローク、しかも上下にも余裕がない空間で勢いを付けて体当た
りをしたところで、大した威力になるはずもない。ただ自分の頭を打ち付けただけだ。
「あはは、馬鹿だなあアライしゃんは」
ひとしきり嘲笑ってから、俺は事務所に戻り、店の準備に取り掛かったのであった。

アライしゃん「だれがバカなのだぁ!」
アライしゃん「アライしゃんはなぁ、いだいなんだぞぉ!」
アライしゃん「おかーしゃんなんていなくても、ひとりで生きていけるのらぁ!」
アライしゃん「……」
アライしゃん「やい! 聞いてるのか、ヒトしゃん!」
アライしゃん「………」
アライしゃん「たあ〜」ボスン
アライしゃん「いたいのだ…」コスリコスリ
アライしゃん「…あけてほしいのだぁ」
アライしゃん「ヒトしゃん…だしてほしいのだぁ」
アライしゃん「アライしゃんがこうびしてやるのだぁ。とくべつなのだぁ」
アライしゃん「…………」
アライしゃん「なにかいうのだぁ、ヒトしゃん…」

「お疲れさまでしたー」
同僚「お疲れー」ヒラヒラ
これでやっと上がりだ。俺は肩を回したり、手の中の車のキーをもてあそびながら事務所
から外へでた。
喉が乾いたな、と自販機に意識を向けたところで、
「あ」
今朝の土嚢を思い出したのであった。
事務所に戻り、ゴミ拾い用の炭バサミをゴミ袋を持ってきてから、土嚢をどかした。
「うお…」
自販機の下をのぞき込もうと思ったら、立ち上ってきた熱気に思わず声が出てしまった。
今日もすごい暑さだったからなあ。
改めて、下をのぞき込む。
アライしゃん「」
干からびたアライしゃんが落ちていた。
炭バサミで摘まみ出して見ると、水分が抜けたからかけっこう軽い。
苦悶の表情を浮かべたまま死んだようだ。その肌には裂傷が走り、見開かれた目は落ちく
ぼんでいる。また、チアノーゼで変色している箇所もあった。
「あちゃー、苦しかったろうに。ごめんねアライしゃん」
俺は形だけの謝罪を述べながらアライしゃんをゴミ袋に突っ込み、口を閉じてから裏手の
ゴミ捨て場に放り捨てて家路についた。
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 17:08:01.16 ID:cXTEve2u0
連投失礼しました。アラ虐もっと流行れ

実体験がきっかけで書きました。もっとも元ネタは猫だったので可愛かったですけど
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 17:17:50.73 ID:1afg/8aCo
え、その実体験って自販機の下に猫がいたとこまでだよね?土嚢で閉じ込めてないよね?
いいSSでした乙
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 17:33:04.24 ID:wpiIcJsU0

ミイラアライちゃんいいですね
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 17:41:31.81 ID:cXTEve2u0
猫は可愛いので閉じ込めないですよ
アライちゃんは害獣なので閉じ込めますけど。
231 :上と下 [saga]:2018/08/29(水) 22:11:57.41 ID:ozQqGawb0
俺「アライさん、これから街に行って野菜の種を買って育てようと思うんだけどアライさんも手伝ってくれたら半分分けてあげるよ。」

アライさん「欲しいのだ!だから手伝うのだ!」

俺「わかった、じゃあこうしよう!買ってきた種が育った後の配分でアライさんは上の部分が下の部分どちらを貰う?」

アライさん「ん〜アライさんは上の部分が欲しいのだ!」

俺「わかったよ。じゃあこれから市場に行って種を買ってくるから明日から二人で頑張って作物を作ろう!」

次の日から俺とアライさんは毎日畑で作物を育てた。アライさんは熱心に働いた。

数ヶ月後畑にはたくさんの大根ができた。

俺「さあ!完成だ!じゃあ前に言ったようにアライさんは上、俺は下を貰うね。」

俺は下、つまりみんながよく食べる部分を貰い。アライさんは葉の部分を貰った。

アライさん「ついにできたのだ!アライさんが汗水流して作った野菜なのだ!」ムシャムシャ

アライさんは大根の葉を嬉しそうに食べたあと満足しながら眠りについた。

〜次の日〜

大根の葉「」シナァ…

大根の葉はしおれてしまった。

アライさん「・・・ぜんぜん美味しくないのだ・・・。これじゃ食べられないから人間から少し分けて貰うのだ」

〜俺の家〜

俺「さあ〜て今から大根を使った料理をたくさん作るぞ〜。ブリ大根、おでん、大根と手羽元の煮付け。たっくさんできるぞー!」

アライさん「人間!アライさんに少し分けて欲しいのだ…」

俺「ダメダメ!アライさんは上が欲しいって言ったんだよ。僕の取り分は自動的に下、だからダ〜メ!」

アライさん「そんなのずるいのだ!次はアライさんが下を貰うのだ!」

232 :上と下 [saga]:2018/08/29(水) 22:24:23.10 ID:ozQqGawb0
俺「・・・じゃあ今度はアライさんが下を貰うんだね?分かったよ。また街で種を買ってくるから明日からまた育てよう!」

アライさん「わかったのだー!」

アライさんはまた熱心に働いた。激しい悪天候の時にはわざわざ見回りに行ったりした。

数ヶ月後、畑にはイチゴが鈴なりにできた。

俺「じゃあ、今度はアライさんが下だから俺が上を貰うね」

当然イチゴの苗の下には・・・。

アライさん「」

ただの根が残るのみ。

俺「ん?どうしたんだ?ちゃんと君が指定した下の部分だよ?交換して、って言ってもムダだからね」

アライさん「あれ?美味しい部分はどこなのだ?」

俺「あ〜、イチゴだからなぁ〜。多分その部分で終わりだよ」

アライさん「ひどいのだぁ!おーぼーなのだ!」

俺「俺は嘘はついてないよ?いや、はっきり言うならただアライさんは俺に利用されてたってことかなwwwじゃ、いちごも収穫が終わったし、俺は帰るね。」

アライさん「ひどいのだあぁぁぁっ!」ウワ-ン!

アライさんはなんで鳴いているんだろうね。俺はアライさんが指定した下の部分をあげたってのにね。

なーんちゃって、アライさんを嵌めるのも面白いねw。さて、イチゴはジャムにしたり、練乳と一緒に食べようかな。
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 23:04:13.26 ID:uxwcmnxD0
単発物がたくさん投稿され始めて、うれしいな

皆さん、乙です!
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 23:12:52.38 ID:1afg/8aCo
アライさんをうまく動かすと本当に面白いな
乙です
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 23:17:27.07 ID:wpiIcJsU0

こんなに真面目なアライさんも珍しい
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 23:32:59.07 ID:GcY93iSMO
捨てればゴミ、使えば資源
アライさんも要は使い方次第ってことかな
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/30(木) 00:22:38.14 ID:xyQx6vPx0
>>231 の作者ですが元ネタは日本昔ばなしの「狐と熊」です。
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/30(木) 15:26:06.44 ID:FDMIWFX/o
>>222の続きです

アラ焼き肉とアラ骨付き肉が完成し、一同は遅めの昼食を堪能した。

業者「アライ肉うめぇな」
業者2「マニアに人気のアラジビってやつですぜ」
院長「アライちゃん一匹分だと量が少ないのが難点だね。今回は膝下だけだから特に。」

アライちゃん「」ボーッ

アライちゃんは放心していた。
切断された自分の足を目の前で料理され、食べられているのだ。抵抗もできず懇願しても聞いてもらえない。はっきり言って心が折れかかっている。

一同は一旦部屋から離れ、アライちゃん一匹だけが残された。
静かな手術室で、こんなことにならなかった幸せな未来のことを考えている。

アライちゃん「あらいしゃんのよるごはんもおにくなのりゃ…かいぬししゃんがかってきてくれて…おいちくやいてくれて…いっしょにたべるのりゃ…いーこにしてたからあたまなでてもらって…いつもよりいっぱいたべさせてもらうのりゃ…」

一同は食べ足りない分を他の食べ物で満たして、再び手術室に戻ってきた。

院長「続きを始めるよ。次は左肘だね。」シャキン

いちいち形を変えるのが面倒になってきたので、大字架を仰向けの形に戻さず、鋏を近づけた。切断するところを見せてあげよう。

アライちゃん「ま、まつのりゃ!かたてじゃコスコスできないのりゃ!治せなくてしんじゃうのりゃ!あらいしゃんのききなのりゃ!」ブルブル

現実に引き戻されたアライちゃんは恐怖のあまり、すぐにバレる嘘をついた。

院長「なんで今日知ったばかりの能力なのにそんなことが分かるのかな?ちなみに時間はかかるけど片手でもちゃんと回復するから安心してね。」

アライちゃん「やめるのりゃぁぁぁぁぁあああ!!!おててだけはやめるのりゃあああ!!!それちかづけちゃらめなのりゃああああああああ!!!!モゴッ!?」ジョギン!

業者「タオル噛ませるまで待ってくださいよボス…」

院長「いやーやっぱギリギリまで喋らせた方が面白いからねーナイスアシスタント」

アライちゃん「ムグゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!ムギュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!フゥーーーーーッ!!!フゥーーーーーッ!!!」ジョロロロロ…ナミダボロボロ

本日3度目の切断。水分補給をしたあとなのでアライちゃんの失禁の両も多かった。

業者2(この役目やだなー)と心の中で愚痴りながら尿の処理をしている。

そしてアライちゃんの右手で左肘の切断面をコスらせ、タオルを取った。

アライちゃん「のぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁああああん!のおおおおおりゃあああああああん!」コスリコスリナミダボロボロ

大きな声で泣きながら切断面をコスっているが、やはり先程までよりも治りが遅い。業者は切断した腕から血を絞り出して注射器に装填し、アライちゃんに輸血した。

アライちゃん「びぃ!!??いぢゃいのりゃあああああああ!!!」ナミダボロボロ

泣きっ面に蜂というレベルを超えているが衰弱されると反応が弱くなり面白くないので早めに輸血しておいた。
傷口が塞がるころにはもう夕方になっていた。

業者「今日のところは次でラストだ!最後の右手も貰ってくぜ!」

業者2「俺たちも夜には帰りてぇからな!今日は殺さねぇって約束してやるよ!」

アライちゃん「こんどこそまつのりゃ!さいごのおててまでなくなったらどうやってコスコスするのりゃ!なおせなくてしんじゃうのりゃ!やくそくをやぶるやつはがいじなんだぞぉ!」フゥーッ!フゥーッ!キュルルルル!

最後の腕だけは死守したいのか、必死に考えて喋ってから威嚇するアライちゃん。

業者2「ガイジはお前だクソ害獣!ボスが言ってた言葉を忘れたのか!」

院長「治せなきゃもっと痛い方法で血を止めるって言ったよね。」

アライちゃんは青ざめた

続く

足は両足同時に切っとけばもっと短くできたし展開のマンネリ感も少し緩和できたなぁと反省
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/30(木) 18:20:29.66 ID:rVfodfJlO

じっくりじわじわいたぶれて最高じゃないか
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 15:53:22.41 ID:Ew4CIlL4o
>>238の続きです

もう割と手遅れだろうに、それでも最後の右腕だけは残したいアライちゃんは、今までの強気な言葉を辞めて丁寧な言葉で無駄なお願いをした。

アライちゃん「ひとしゃんたち…どうかおねがいしますなのりゃ…グスッ…このおててだけはとらないでくだしゃいなのりゃ…グスッ」ポロポロ

業者2「よしよしもうすぐ終わるから頑張れよ〜」
業者「ほらタオルでも噛んで元気出せよ」ギュ
院長「今夜は良く寝て体力つけるんだぞ〜」シャキーン

三人は思い思いの優しい言葉をかけてあげた。

アライちゃん「むーーーーっ!!!!むぐーーーーっ!!!!」フゥーーーッ!!!フゥーーーッ!!!カオブンブンブンブン!!!シッポブンブンブンブン!!!

今までで一番元気な抵抗だったかもしれない。動かせる部分を力いっぱいバタつかせながら、大粒の涙を流し院長をにらめつけている。鋏を近づけるほどその動きは激しくなり、鋏を閉じれば腕が切断されるところまで行くと、アライちゃんは目を閉じた。
が、最後に最大の恐怖を植え付けるため、業者は指で無理やり目を開かせ顔を向けさせた。

ジョギン!

4度目の鈍い切断音がしたと同時にアライちゃんは失禁し、気絶してしまった。

院長「止血で思いっきり切断面をギュッと締め付けるから痛みで泣き叫ぶだろうと思ってたけどそうか、そりゃ気絶するわな。」
業者2「もう充分恐怖は味わったでしょう」
業者「あとは監視カメラで観察ですね。お客さんにも連絡してきます。」

素に戻った3人だった。いや院長は最初から素だったが。

不思議な能力に頼らない普通の止血をし、最後に切った腕から血を絞り出し注射で輸血を済ますと、アライちゃんの拘束を解いて牢屋型のケージに移し、残された上腕と太もも、それから腹をベルトで締め固定して、入り口を南京錠でロックした。そして手術室の隣の物置き部屋に運んだ。

業者「もしもし?飼い主さんですか?処置は無事完了致しました。アライちゃんは現在気絶しておりますので、当院のリラクゼーションルームへお越しください。」

飼い主「わかりました。すぐに向かいます。」

10数分後、飼い主が車で来た。リラクゼーションルームへ案内し、そこで監視カメラでアライちゃんの目覚めを待つ。

院長「処置を担当した院長です。これからの感動の再開から救出のシナリオ、メンタルのケアのご用意はされていますか?」

飼い主「本日はありがとうございました。バッチリです。ここを利用すると決めたときからずっと妄想してましたから。」

業者2「なんというか、良い子に育てられてましたね、あのアライちゃん。拐うときも勇敢でしたし、貴方を呼ぶことはあっても、一度もお母さんとは言いませんでした。丁寧な言葉まで使い出したときはジーンと来ましたよ。」

飼い主「そうですか、嬉しいもんですね。あ、目が覚めたんじゃないですか?」

業者「動いてますね、目も開いてますよ。一度院内の電気を消しますので、潜入したみたいな感じで助け出してください。」

鍵の位置や脱出ルートを一通り確認すると、飼い主はアライちゃんのいる部屋へ向かった。業者二人はコンビニへ行き、院長は仮眠室で事が終わるのを待った。

続く
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 17:51:50.95 ID:Ew4CIlL4o
>>240の続きです

アライちゃん「かいぬししゃん…みじかいあいだだったけど、しあわせだったのりゃ…かいぬししゃんしゅきしゅきなのりゃ…」ポロポロ

アライちゃんは飼い主と出会ってからの幸せな日々を思い出し、泣いている。

アライちゃん「のぉぉぉぉぉおあああああああん!のぉぉぉぉぉりゃあああああああん!かいぬししゃぁぁぁぁぁあん!!あらいしゃんのこと、いっぱいいーっぱい!あいしてくれてありがとーなのりゃぁぁぁぁぁああああ!」ボロボロ

カチャッ、キィー…
アライちゃん「!?」ビクッ

大声で泣きながら飼い主へ今までの感謝を口にしていたところで、扉が開く音がした。アライちゃんはまたあの怖い人たちが来たのだと怯え、震えた。

飼い主「アライさん!ここにいるの!?」

アライちゃん「ぴぇ?そのこえ、かいぬししゃんなのりゃ?」シッポフリフリ

飼い主「よかった!ほんとにアライさんなんだね!えっ、その手足…そんな…」知らんぷりー

アライちゃん「かいぬししゃん…あらいしゃんのおててとあんよ、わるいひとしゃんたちにとられちゃったのりゃ…グスッ…」ポロポロ

アライちゃん「こんなあらいしゃんでもかいぬししゃんはかぁいーかぁいーってあたまなでてくれるのりゃ?じぶんでおといれいけないあらいしゃんを、おこらないでいてくれるのりゃ?」ビクビク

見捨てられないか不安でいっぱいのアライちゃん。

飼い主「大丈夫だよ、アライさん。これからもずーっと一緒の家族だから。まずはここから出よう。そして二人のお家に帰ろう!」

アライちゃん「かいぬししゃん…!ありがとうなのりゃ!やっぱりかいぬししゃんしゅきしゅきなのりゃ〜♪」

南京錠の鍵を探しケージを開け、アライちゃんを拘束していたベルトを外した。アライちゃんを優しく抱くと、アライちゃんは嬉し泣きしていた。
普通に外に出て車に乗り込み、アライちゃんを胸ポケットに入れた。これは初めてだった。

アライちゃん「ここあったかいのりゃ〜とってもおちつくのりゃ〜」ルンルン

こうして、アライちゃんの無害化手術劇は終わり、一人と一匹は帰宅した。
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 17:58:13.77 ID:Ew4CIlL4o
>>241の続きです。これで最後です。

あの手術以来、アライちゃんはたくさんのトラウマを抱えた。

あの日の夜

飼い主「アライさん!夜ご飯は約束通りお肉だよ!」

アライちゃん「やったー!うれしーのりゃ!おっにく♪おっにく♪…」

アライちゃん「ひとしゃん…これなんのおにくなのりゃ?おしえてほしーのりゃ…」ブルブル

飼い主「これは牛っていう動物のお肉だよ。」

アライちゃん「あんしんしたのりゃ!おしえてくれてありがとーなのりゃ!」ニッコリ

翌朝
アライちゃん「ひとしゃん!おしごといかないでほしーのりゃ!せめてあらいしゃんもつれてってほしいのりゃ!」ビエーン

やっぱそうなるかーと思ったがバッチリ二連休だ。今日中に対策を練る。

飼い主「ほらアライさん、これ見て。」

アライちゃん「これなんなのりゃ?みられてるみたいなのりゃ…」ジーッ

飼い主「そのとおり。これは離れたところにいてもアライちゃんのことが見える機械なんだよ。ほら」

飼い主はスマホにアライちゃんが映っているのを見せた。

アライちゃん「ほんとなのりゃ!すごいのりゃ!でもあらいしゃんもかいぬししゃんのことみたいし、こえもききたいのりゃ」シュン

飼い主「この四角いところを見てね。」ピカッ

アライちゃん「かいぬししゃんなのりゃ!?しゅごいのりゃ!みらいてきなのりゃー!」キャッキャッ

スマホを介して飼い主がモニターに写し出された。釘付けになってるアライちゃんを見て、飼い主はこっそり部屋を抜け出した。

飼い主「おーいあらいさーん!きこえますかー?」

アライちゃん「ぴぃ!?かいぬししゃんがいなくなっててここからこえがきこえるのりゃ!?き、きこえますなのりゃー!」

なんと通話機能もついていた
飼い主「これで安心だね!」

アライちゃん「これならへーきなのりゃ!あさはわがままいってごめんなさいなのりゃ!」

手術代より高かったが、解決した。

すっかり胸ポケットを気に入ったアライちゃんと散歩をしていると、上下黒い服を着た人が通りかかった。
アライちゃん「!?こわいのりゃー…」ブルブル

サングラスをかけた人が通りかかった。
アライちゃん「ぴぃ!?ひとしゃん!にげるのりゃ!」ブルブル

家でハサミを使って作業をしていると…
アライちゃん「かいぬししゃん!それこわいのりゃ!」フゥーッ!フゥーッ!
威嚇された

このように数々のトラウマが植え付けられていた。

でも希望もあった

飼い主「アライさん、これ見て」
アライちゃん「なんなのりゃ?」クビカシゲー

胸ポケットにアライちゃんを入れてPCの画面を見せた。

ペットアライちゃんの動画だった。
生まれてすぐ手足が切られているペットアライちゃんが、肘と膝で四足歩行していた。

飼い主「これから頑張ろうね!」

アライちゃん「あらいしゃんに、おまかせなのりゃー!」ピカピカガイジガオー

術後一番良い笑顔だったかもしれない。

おわり
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 19:03:18.59 ID:CiaHmLpfO
乙です、素晴らしい作品でした。
個人的にはアライちゃんも飼い主も幸せそうでハッピーエンドでした。
他のアラ虐民にとってはアライちゃんが死なずに終わるのはバッドエンドかもしれないけど。
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 19:35:08.09 ID:WQsR/Nqs0


虐だけだと胸焼けしちゃうからね。
こういうのもいいと思うよ。
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2018/08/31(金) 21:30:43.99 ID:Mb9Zl+VOo
乙ー
アラ虐しつつも愛でるの好き
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 23:03:40.07 ID:uJsiGyPH0
乙乙おっつ
虐待あり(歪んだ)愛情ありで新鮮に楽しめました
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 23:03:58.33 ID:93tBEyG80
虐多めな上でのハッピー愛でエンドなのでワイ的には大満足です
また読ませてください
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2018/08/31(金) 23:31:01.66 ID:Mb9Zl+VOo
人工アライ

アライさんは動物の生餌として非常に栄養価が高い事で知られていますが人間に危害を加えたり伝染病感染の危険が有るため野生のアライさんを捕まえたり殺処分するには許可が必要になっていました。

そこで登場したのがマウスアライちゃんです。
マウスアライちゃん、略称Mアライちゃんはアライさんを実験動物化したもので本来の大きさよりも小さくなっています。
一見幼獣の頃のアライさん、通称アライちゃんの様にも見える事からMアライさんではなくMアライちゃんと名付けられたそうです。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2018/08/31(金) 23:31:41.40 ID:Mb9Zl+VOo
Mアライちゃんは成獣でもネズミ程の大きさまでしか成長せず、成獣で人間の青年期程の身長まで成長するアライさんと比べてとても小さいです。
それ故に様々なペットの生き餌として活用する事が可能となりました。
また本来の目的である生物実験でも量と質を満たすMアライちゃんは最適な実験動物と評されています。
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2018/08/31(金) 23:33:04.78 ID:Mb9Zl+VOo
・Mアライちゃんの特徴と対比

Mアライちゃんはその名の通りマウスとアライさんの特徴を幾つか持ち合わせた生物です。
姿形はアライさんを小さくしたような容姿でマウスの面影はありません。

先に挙げた大きさも特徴の一つで、この小型化によりアライさんやアライちゃんを育てるよりもとても飼いやすく、養殖も容易になりました。

アライさんが飼育に向かない理由の一つとして成長すると狂暴な面が見られるようになり、小さい頃から育てていても言うことを聞いてくれなくなるのは有名です。

Mアライちゃんはその点を考慮しデザインされました。
暴れてもアライちゃん程度の力しかないので成長して凶暴化してもそのまま飼うことも、処分することも格段に容易になっています。
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2018/08/31(金) 23:33:57.40 ID:Mb9Zl+VOo
アライさんがアライグマとの交尾で繁殖するようにMアライちゃんはマウスとの交尾で妊娠と出産を行い繁殖。

妊娠期間はマウスと同じく20日程で、Mアライちゃん一匹あたり5〜10匹出産し、アライさんの一度の出産数の約2倍することが可能です。

またMアライちゃんは一ヶ月程度で成獣し、その間に言葉を話し二本足での歩行も出来るようになります。
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2018/08/31(金) 23:35:10.14 ID:Mb9Zl+VOo
脱走して爆発的に繁殖してしまうのではないかと心配をしている方もいらっしゃるでしょう。

ご安心をこのMアライちゃんという生き物はアライさんと決定的な違いがありそれが抑止となり野生での繁殖を困難足らしめています。
その違いが体内でサンドスターと言われる物質を生成出来るかどうかの違いです。

アライさんは通常の食物を食べるだけでもサンドスターを体内で必要分生成することが可能ですが、Mアライちゃんは体内で必要分生成することが出来ず、サンドスターを含む食物をある程度摂取しないとやがて衰弱して死んでしまいます。
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2018/08/31(金) 23:36:12.09 ID:Mb9Zl+VOo
サンドスターを含む代表的な食物はアライさん、Mアライちゃんの母乳や血肉、人工サンドスター入りのペットフード等が挙げられます。

この内アライさんしか現在の自然界には存在していないので例え逃げ出してもやがて死に絶えてしまうでしょう。
また飼育中、サンドスター量が足りないと仲間であろうと喰らい合うこともあるので注意が必要です。



如何でしたでしょうか。
Mアライちゃんをざっとご紹介いたしましたがもし気に入って頂ければご購入を宜しくお願い致します。
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2018/08/31(金) 23:37:17.31 ID:Mb9Zl+VOo
おまけ
野生での生態実験記録

今回の実験はアライさん実験施設森の一画を借り受けてMアライちゃんが何処まで生存できるかの記録を測る。

人工サンドスターを含む食糧は配置してあるが少量しか無いためどの様な工夫や本能が見られるか注目したい。

また区画の中にはアライさんの一家も住んでいるのでどういった反応を見せるかもポイントのひとつであろう。

観測初日
Mアライちゃんとその子供数匹とつがいの雄のマウスをケージごと区画に置いて入口を開けてやり観測をスタート。

最初は自由になったことに戸惑っていた様だがお腹が空いたのか数分もすると餌を探しに歩き始めた。

スタート地点の近くにあるアライさん用の餌箱を見つけ中にある餌を食べている姿を発見。

母Mアライちゃんは近くの木の下にあった穴を見つけそこを更に掘って巣に使うようだ。
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2018/08/31(金) 23:38:00.60 ID:Mb9Zl+VOo
以下映像記録

Mアライちゃん母「ふぅ、近くに巣にできそうな場所があって助かったのだ」

Mアライちゃん1「こっちはごはん見つけたのりゃ」

Mアライちゃん2「持ってきたからママも食べるのりゃ」

Mアライちゃん3「妹達が後からもっと持ってくるのりゃ」

ノリャノリャノリャ〜♪

Mアライちゃん母「ん?帰ってきたのだ?」

Mアライちゃん4「ママ!ママ!凄いの見つけたのりゃ!」
Mアライちゃん5「あらいさん達と同じ姿だけど全然匂いが違うのりゃ!」
Mアライちゃん6「とぉっーても美味しそうなのりゃ〜♪」


アライちゃん「ぴぃぃぃいいい!はなちてぇ!ありゃいしゃんおかあしゃんのところのかえりたいのりゃ」ビェェン

どうやら巣を勝手に離れ迷子になった所をMアライちゃん達に捕まってしまったようだ。

Mアライちゃん母「こいつ狭い所に閉じ込められてた時にもらったごはんと同じ匂いがするのだ」

おそらくMアライちゃん用の餌の事を言っているのだろう。
Mアライちゃんは生命活動に必要なサンドスター量を体内で生成することが出来ない為人工サンドスターを餌に混ぜて与えている。
推測だが本能的に自身らに必要なモノを見分けているのかもしれない。
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2018/08/31(金) 23:39:00.87 ID:Mb9Zl+VOo
Mアライちゃん1「早く食べるのりゃ!」
Mアライちゃん2「みんなで山分けなのりゃ」

アライちゃん「ありゃいしゃんはたべものじゃないのりゃああ!」

Mアライちゃん3「お姉しゃん、ここじゃ危ないからママが作った巣で食べるのりゃ」
Mアライちゃん4「近くにでっかい生き物の気配がしたのりゃ」

恐らく近くにアライさんが居たのだろう。
自分のアライちゃん探していたのかもしれない。

Mアライちゃん母「ふぅむ、いい匂いがする餌はとりあえずコイツしか居ないからちょっとずつ食べるのだ」

Mアライちゃん1「その前に」
Mアライちゃん2「逃げられないように」
Mアライちゃん3「手足を食べるのだ!」

アライちゃんはいつも食べていた餌よりもサンドスターの濃度が高くMアライちゃん達にとってはご馳走でありサンドスターを補充できる貴重な栄養分なのだろう。


アライちゃん「ピィイイ!?おがあぁじやぁぁんたじゅげでぇあぎゅ!?ガブゥ」
Mアライちゃん母「ガブガジガジうるしゃいのだ、ペッさぁ巣に入れる前に手足を食べるのだ!」

Mアライちゃんs「「のりゃ〜!」」

ーーー

この後アライちゃんは宣言道理手足を喰われ巣の中に連れ込まれてしまった。

今回の記録はここで一時中断する。

連れ込んだアライちゃんをどうするのか。
今後成体のアライさんとどの様に関わっていくかなど見ていきたい。

以上を今回のレポートとする。


終わり
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 23:47:11.49 ID:Ew4CIlL4o
いいね!乙!
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 23:57:51.87 ID:WQsR/Nqs0


新しい可能性の芽が出てきたか?
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/09/01(土) 00:33:03.26 ID:fasW+Ytd0
タマリリス先生の長編は読ませてもらっていて、楽しませてもらっていますが、
短い期間で完結する短編集も凄くよいと思うので、今後も短編集も読みたいです。
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/09/01(土) 01:21:20.66 ID:VW2PzQywO
>>259
なんか短編書いてたっけ?
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/09/01(土) 04:09:18.22 ID:NfAoItP70
>>256

なんか知らんがジュラシックパークの原作思い出したぜよ

確かミニチュアの象を造るとか中々トチ狂ってたな
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/09/01(土) 08:00:11.23 ID:ZVmJ36DNO
乙。
263 :arandertale [saga]:2018/10/18(木) 21:33:27.36 ID:jmeJ7OPs0
遠い昔、地球は人間とフレンズが治めていました。

ある日、人間とアライグマのフレンズの間で争いが起きました。

短い戦いの末、人間と他のフレンズは戦いに勝ち…アライグマのフレンズの大半はサンドスターの力によって地下に封印されました。

そして長い年月が経ち…

アボット山 20xx年

その山に登ったものは二度と帰れないと伝えられています。

俺「うわーーーーっ!」

ドスン!

俺「………う、ううう〜ん…な、なんとか生きてるみたいだな。ん?」

花「や、やあ!僕はフラウィ!お花のフラウィさ!君、今落ちてきたみたいだね。じゃあここの世界を知らないだろうね。だから僕が教えてあげるよ!ほら見て!」

アライちゃん「のりゃ〜」ヨチヨチ

フラウィ「あそこにいる生き物はこの世界にいr…」

俺「ゲェッ!アライちゃんじゃねぇか!ここにも害獣がいるのかよ!」

フラウィ「あ、あの…君、この生き物知ってるの?」

俺「当たり前だ!こいつら地上にもいるんだよ!さて、どうし
たものか…アライちゃん殺したことなんてないし…」

フラウィ「なら話が早いね。こいつらここでも悪いやつなんだ。僕も何度こいつらに何度もいじめられたか…ねえ、この世界で最強になる方法を思いついたんだ。このクズみたいな世界をふたりでぶち壊そうよ。アライグマという名のつくもの全部チリに変えてやろうよ」ウ~ンナンテステキナアイデア!

フラウィ「まずは手始めにあのヨチラーを殺そうよ!君なら一発さ!手加減はいらないよ!あのヨチラーに向かってジャンプさ!」

*あなたはどうする?
@慈悲 A殺る

264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/10/18(木) 22:55:08.70 ID:Z/0wpxcS0
これはむずいな。
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/18(木) 23:55:47.37 ID:2cwurvsq0
mercyからの fightでぶっ[ピーーー]!
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/19(金) 12:57:47.88 ID:cjNgdLDB0
一週目は1で二週目は2
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/19(金) 14:52:40.57 ID:kWta2Yrh0
@ だけど情報収集に利用する フラウィが信用できるのか、この世界のことがよくわからないからね
アライさんがこの世界でどの程度の能力があるのかわからないし、うかつに手を出せない
利用価値がなくなったらどうやって殺せるか実験を兼ねて[ピーーー]
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 01:45:25.60 ID:J4FZb7vZ0
展開が雑だな。

それに人間とフレンズが治めていたって割りに、人間とアライグマのフレンズとの争いに、他のフレンズはノータッチなのは酷くね?
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/25(木) 03:27:44.85 ID:01WX88Wq0
短い戦いの末、人間と他のフレンズは戦いに勝ちってあるじゃん
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/26(金) 01:19:36.97 ID:TcFLy0QP0
よしんば雑だったとしても虐待描写が良ければ問題ないと思ふ
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/31(水) 02:17:58.91 ID:e9zRRrFL0
アライさん通販ショッピング

司会「こんにちは!アライショッピングです!」

司会「今日ご紹介するのはこちら!錆びに強いチタンコーティングの包丁です!」

司会「普通の包丁では中々刃が通りにくい冷凍したアライちゃんも一刀両断!」スパッ

巨大なまな板に貼り付けにされているアライさん「ち、ちびー!?」

司会「アライさんも生きたまま骨ごと切れます!」ズパッ

右足を切断されたアライさん「あぎゅぃいいいいいいいい!!!???」シッポフリフリテアシジタバタジタバタ

司会「鮮やかに切れるでしょう?実はこれ対アライさんように作られた専用の刃なんです!」

司会「お肉やお魚、野菜切ろうとしても御覧の通り全然切れませんが」

アライさん「このクソ人間!とっととアライさんを離すのだ!足を早くこすこすしないとアライさん死んじゃうのだ!」フゥーフゥー!

司会「アライさんならこの通り!」ズパッ!ズパッ!ズパッ

左足を輪切りにされていくアライさん「いじぃ!?や、やめるの、びぎぃ!?も、もうやめのぎゃああああああああああぁぁぁ!?」シッポフリフリオテテパタパタ

司会「チタンコーティングをしてあるから丈夫で強く長持ち切った後の臭いや汚れが付きにくく、おまけにアライさん特有の自己再生機能を阻害する機能もついています!」

司会「いくらアライさんがしぶとくてもある程度切りつければ出血多量でそのままお陀仏という優れもの!」

両足が無くなったアライさん「アライさんが何をしたっていうのだぁ!よくわからないけど謝るからもう止めて欲しいのだぁ!」

司会「そして今なら同じ包丁を2本セットでお付けしちゃいます!」グサッ

包丁をお腹に突き立てられるアライさん「ぴぎぃ!そこはちびを作る大切な所なのだ!天下とれな、ぎゅるるるるるっるるぅぅぅう!?」グリグリグリ

司会「この3本セットで1万円と、言いたいところですが本日は何と先着百人の方にさらにペットの生餌にピッタリ!生まれたてのアライちゃん10匹をセットに付けちゃいます!」


拘束を解かれて番組スタッフに巨大なミキサーみたいな機械に入れられるアライさん「ふひぃ、ひぃひぃ、やっとアライさんの偉大さが分かったのか!さぁ早くアライさんを助けるのだ!」


司会「こんなチャンス滅多にありませんよ?お申し込みはこちらの番号からどうぞ!」スイッチオン

暗転

司会「こんかいご紹介する商品はこちら!とあるフレンズらか抽出した天然サンドスターエキスです!」


終わり
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/31(水) 07:30:53.57 ID:MsgTmFxlo

イイハナシダナー
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 13:20:06.88 ID:z+llSXfWO

アラ虐生放送って豪勢だなー
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/11/07(水) 08:24:49.54 ID:EL6gjnTJ0
275 :アライちゃん蹴り [sage]:2018/11/14(水) 18:16:08.10 ID:jFczhfCs0
時刻は午後3時過ぎ。夕暮れ色を探すには早すぎるものの、正午を過ぎて色あせた晴れ空に気怠げを感じるような時間帯に…

アライちゃん「のりゃ、のりゃ〜ん♪」ヨチヨチ

人通りの気配が殆ど無い住宅街の路地を、一匹のアライちゃんがヨチっていた。

アライちゃん「おかーしゃんにはないしょで、おさんぽするのりゃ」ヨチヨチョ

アライさんは基本的には夜行性だ。どうやら早起きして母親が寝ているのをいいことに、ねぐらから抜け出してきたようだ。

アライちゃん「…ぅゆ?」クビカシゲ

ふとアライちゃんは路地の角でヨチりを止めた。何かの気配を感じたようだ。

男子1「今日は宿題多いよなぁ…あ」
男子2「なになに? …あ、アライちゃんだ」

学校からの帰りだろう。小学校真ん中ぐらいの男子ふたりが角の向こうから現れた。こちらも自分たちを見上げるアライちゃんに気づいたようだ。

アライちゃん「のりゃ〜、ヒトしゃんなのら〜」ヨチヨチ

アライちゃんは破顔すると男子たちに向かってヨチっていった。

アライちゃん「ヒトしゃんあそんでほしいのらぁ」コスリコスリ

足元でぽてんと座り込むと、無意識に手をこすり合わせながらそう訴えかけてくる。このアライちゃんは、まだ母親から人間の脅威をあまり教育されていないようだ。

男子1「うわ〜…」
男子2「これは…」

絶句して目で語り合った男子たちの表情は忌々しげだ。この歳であればもうアライさんの害獣としての厄介さ、農業被害の大きさはニュースや社会の科目である程度学んでいるものだ。それゆえの反応である。

アライちゃん「うゆ〜?」コスリコスリ

そんなことを知るよしもないアライちゃんは、よだれを垂らし、手をこすり合わせながら首をかしげている。

男子1「あ、そうだ」
男子2「ん?」
アライちゃん「のりゃ?」

ふと手を打つ男子1。きょろきょろと当たりを見渡して、道端に転がっていた手のひらに乗るほどの大きさの石を拾ってくる。

男子1「家につくまで決めた石を蹴っていくっていうのがあるじゃん?」
男子2「ああ、まあね」
アライちゃん「ふんふん、なかなか楽しそうなのりゃ」シッポブンブン

男子1「それを…」

瞬間、男子1は握った石を振りかぶり、勢いよくアライちゃんの脚に振り下ろす。石のとんがった箇所が、アライちゃんの脚にぐちゃりと突き刺さった。

アライちゃん「ぴいいいいいいぃ! いたいのりゃぁあああぁ!!」ゴロンゴロン

アライちゃんは激痛にのたうち回っている。

男子1「こうやって脚を潰してから、アライちゃんでやろう!」
男子2「『アライちゃん蹴り』か…いいね!」

男子2は納得がいったというようにうなずいている。男子1はそうだろと答えながらもう片方のアライちゃんの脚にも石を振り下ろした。

どぐちゃっ。
276 :アライちゃん蹴り [sage]:2018/11/14(水) 18:16:48.21 ID:jFczhfCs0
アライちゃん「ぴいいいいいいーーーーーっ?! いたいのだぁぁ!!」ブリブリミチミチジョバー

アライちゃんは痛みに耐えかねて失禁した。

男子1「うわーきったね。さすがアライちゃん」
男子2「腕もやっといたほうがいいんじゃない? 引っかかれるかもだし」
男子1「それな」

アライちゃんは激痛にさいなまれながら混乱の極みにあった。なぜ自分は出し抜けに攻撃されているのだろう。

おかーしゃんは「うちのチビは世界一カワイイのだ!」といつも言っていた。おかーしゃんがはたけで見つけてきたおやさいを食べてすくすく育ってきた。決して目の前のヒトしゃんを怒らせるようなことはしていないのに…。

アライちゃん「いたいのだ、にげるのらぁ、う…うゆ、う…!」ズリズリ

アライちゃんは腕と尻の力で後ろへと後ずさっていたが、その速度たるや絶望的に遅い。まだ幼体のアライちゃんの筋力で、激痛にさいなまれながらでは無理もない。

男子2「てーい!」

それゆえに、背後に回り込むのは容易だった。男子2は、必死で自分の身体を押して後ずさっているアライちゃんの両腕めがけて、両手に握り込んだ石を振り下ろした。

アライちゃん「ぴぎいいいいいいいいいーーーーーーーーーーーーっ?!!」ドグチャァア

アライちゃんの両手は両足と同じようにほとんど動かせなくなった。

男子1「よし準備かんりょー。オレからいくぜ?」ポイッ
男子2「いーよー」ポイ

男子たちは用済みになった石を道端に放ると、めいめいに屈伸したり靴の履き具合を直したりしている。

アライちゃん「な、なにを…」
男子1「よーし、行けっ!」ドカッ

男子1はアライちゃん目がけて左足を思い切り振り抜いた。

アライちゃん「ぎゅぶっ?!」

腹部を蹴り上げられたアライちゃんは放物線を描き、

アライちゃん「いぎっ?!」ドシャッ

固いアスファルトに打ち付けられてバウンドし、

アライちゃん「い、ぎ、ぐぅ…!」ズザザザー

横倒れの姿勢で地面を文字通り身を削られながら滑って、やがて停止した。

アライちゃん「げほ、ごほっ……い、いちゃい、の、ら……」ビチャッ

内臓を損傷したのか、アライちゃんの咳き込みには血が混じっている。

男子1「おー、飛んだ飛んだ」
男子2「もう曲がり角近くじゃん…ずっけーなぁ」
男子1「センリャクだよセンリャク」

駆け寄ってくる男子ふたりを錯乱する視界で視たアライちゃんは、ぷるぷると身を起こした。

アライちゃん「ヒト…しゃん……」ゲホゴホッ
アライちゃん「やめ、て…ほし、い…のら」ゴホッ
アライちゃん「かわいい、しっぽのだんす…するから、…ゆるして、ほしいのだ…」ゲホッ
277 :アライちゃん蹴り [sage]:2018/11/14(水) 18:17:21.34 ID:jFczhfCs0
そして、手足の激痛でいびつな、四つん這いのような姿勢を取ると、しっぽを左右に降り出した。

アライちゃん「げほっ……だんす、だんす、しっぽのだんす…かーいーかーいーあらいしゃn…」シッポフリフリ
男子2「行けっ、ドライブシュウゥゥ―――ッ!!」ドグシャアァ
アライちゃん「ぎぴいいいいいぃっ?!!」

その尻に男子2の蹴りが叩き込まれ、アライちゃんは再び空を舞った。

そして…当たり前だが、その軌跡が曲がったりすることはなく、そのまま路地の角の壁に激突した。

アライちゃん「ぎゅべっ!!」ベシャア

したたかに壁に打ち付けられたアライちゃんは、そのまま地面に落下し、もう一度衝撃を味わった。

アライちゃん「ぐぶっ!!」ズシャア

男子2「…まぁ、曲がるわけないよな」
男子1「あれってボールみたいな形に回転かけるんだろ? そりゃそーだよ」

男子たちはまたアライちゃんへ駆け寄る。

アライちゃんはといえば、まず落下の際に右手側から落ち、右腕を骨折していた。曲がってはいけない方向に曲がっている。全身砂埃と擦過傷まみれであり、失禁により下腹部は汚れに汚れている。

アライちゃん「ごほっ、ゲホッ!」ビチャッ

さらに、自らが吐瀉した血や胃液で上半身も汚らしい。

アライちゃん「…ゃ、めて……かー…い…あ、ら……」カヒューカヒュー

もっと言えば、呼吸音からして肺も痛めているようだ。まさに息も絶え絶えである。

男子1「…だいじょうぶか、こいつ?」
男子2「着くまでに死んだら、直前に蹴ったやつの負けだからなー」
男子1「ええ?! うーん…」

男子1は、打ち捨てられたアライちゃんの下に、自らの足の甲をシャベルのように差し込み、

男子1「ていっ」ヒョイッ

すくい上げることによってアライちゃんを転がして移動させた。

アライちゃん「…ぅ、ぎ……いっ……ちゃ、い……」ゴロゴロゴロズザー

男子1「おー、うまいうまい」
男子2「まねしよー」

転がり止まったアライちゃんに、また男子たちが駆け寄ってくる…

アライちゃん「…ゃ、め……ぴいいぃ……いぎゅぅぅ……」ゴロゴロゴロゴロズザー
アライちゃん「……ぎぃ……ぐぅ……っ…」ゴロゴロゴロズザー
アライちゃん「……の………だ………」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロズザー
アライちゃん「……」ゴロゴロゴロゴロゴロズザー

やがて男子1の家が見えてきたあたりで、男子がおもむろに切り出した。

男子1「…そういえばさ」
男子2「うん」
男子1「おれんちとケンちゃんち、どっちがゴールなの?」
男子2「…ぶっちゃけ考えてなかった。シュウちゃんが蹴って[ピーーー]と思ってたし」
男子1「おぉい!」
278 :アライちゃん蹴り [sage]:2018/11/14(水) 18:18:04.35 ID:jFczhfCs0
アライちゃん「…ぃ……ちゃ………」ゼエハアゲホゴホ

全身に渡る擦過傷と、広範囲に渡る内臓損傷によって、アライちゃんの生命力は堰を切ったダムから溢れる水のごとく秒単位で流出していた。

しかし――。

アライちゃん「……いきる、のりゃ……! …おかーしゃんが……まってる…のりゃ……!!」ゼエゼエプルプル

アライちゃんはズタズタの身体に力を入れて動こうとする。その脳裏には、さっきまでいっしょだった家族の思い出が巡っていた。
きびしいけど、あったかくて、いつもはたけからおやさいを見つけてきてくれたおかーしゃん…いつもおやさいをひとりじめしようとするおねーしゃん…まだしゃべれなくてまぬけにぼーっとしているいもーと…

アライちゃん「…かえ…る…のりゃ…! みん、なの…!」ゼエゼエプルプル

男子1「まーいーよ、もうゴールで。それよりも、俺んちでさっさと宿題終わらせてからスマブラやろうぜ!」
男子2「さんせーい」
男子1「よっと!」

出し抜けに、男子1は足元からほとんど動いていないアライちゃんに、全力の蹴りを叩き込んだ。

アライちゃん「ぶぎゅうぅっ?!」ヒューーーン
男子1「これでよし! ただいまー!」ガラガラ
男子2「お邪魔しまーす」トテトテ

男子たちは飛んでいくアライちゃんに目もくれずに男子1の家に入っていき…

アライちゃん「ぶべえええぇぇっ?!」ズザザザザザザー

アライちゃんは放物線を描きながら、住宅街の路地を抜け、車通りの多い大通りに落着・滑走し…

大型トラック「ぶおーーん」ドドグチャァッ
アライちゃん「ぴい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛――――――――っ?!!!!!!!!」ペシャンコ

通りがかりに大型トラックが、その前輪と後輪でアライちゃんの下半分を轢き潰していった。

アライちゃん「い……ちゃ…」

アライちゃんは事ここに至って、ついに観念した。(だいぶ遅いが)もうどうやっても助からないと悟ったため、自分の死を受け入れたのだ。

そして目を閉じた。どうかこの生命が尽きるまでの僅かな間、もう会えないおかーしゃんたちの思い出を…

スポーツカー「ぶいいいいいいいん」ドグチャァ

走馬灯を再生しようとしていたアライちゃんの脳は、頭部や上半身ごと、法定速度オーバーのスポーツカーに轢き潰された。

アライちゃん「」

アライちゃんは自身の厚みを失って絶命した。そして、その後も延々と通りがかる車に轢き潰された。

路面は惨憺たるありさまであったが、日が暮れてしまってドライバーたちは何も気づかなかった。

翌朝にカラスたちによって啄まれ、アライちゃんだったミンチは路面からいなくなった。
279 :アライちゃん蹴り [sage]:2018/11/14(水) 18:18:31.04 ID:jFczhfCs0
男子2「シュウちゃーん、学校いこーぜー」
男子1「あいよー」

男子1は玄関で靴を履いていた。後ろには見送りに来た母親が立っている。

男子1母「気をつけていってくるのよ。今朝はなんかカラスが多くて気味悪かったから」
男子1「はーい。…よし、じゃいってきまーす」ガラガラ

男子1と男子2は連れ立って学校へと向かう。

男子2「昼たのしみだなー」
男子1「いまから給食の話かよ…」
男子2「だって昨日スマブラで勝ったから、シュウちゃんの牛乳はぼくのじゃん?」
男子1「くっそー…。そもそもなんでそんな勝負になったんだよー…」
男子2「あれでしょ。えーと…。…忘れたけど、昨日帰りになんかで勝負して、決着がつかなくて、このままだと収まりが悪い!とか言い出すから」
男子1「…くそー。プリン縛ってないケンちゃんに挑むのが無謀だった…」

今日も町は平和だった。
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/14(水) 18:19:27.67 ID:jFczhfCs0
やべ、sagaにし忘れた。
とりあえず以上です。
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/14(水) 19:36:47.44 ID:7yGFIohIO
乙!
今頃母親がどうしてるか気になりますね
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/14(水) 19:52:03.34 ID:bX72Ztezo
乙!
いい話だった!
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/14(水) 21:11:39.95 ID:JCEkFLkjo

一匹害獣が消えてめでたい
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/14(水) 21:42:06.55 ID:nU1w66Ico
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/11/15(木) 01:06:11.12 ID:vLJRIZ+m0
otu
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/15(木) 16:14:31.08 ID:5o4Trk6lO
乙。
アラ虐世界のトラックはいつもいい仕事してくれるねぇ
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/17(土) 00:38:09.00 ID:6TqFpMuO0
ここはサンドスター製造工場。
フレンズたちの健康維持には欠かせない高品質なサンドスターを生成する施設だ。

今日も一匹のアライさんが新たに搬入されてきた。
この施設に運ばれてくるアライさんはすべて妊娠している個体だ。
捕獲後の尿検査で妊娠判定されればこの工場送りとなる。

麻酔で眠らせているアライさんを分娩台のような寝台に固定すると、すぐに下腹部の切開に取り掛かる。
今回捕獲されたのは妊娠1か月ほどのようだ。
通常アライさんは受胎後60日程度で出産する。

工場の作業員は慣れた手つきで下腹部にメスを入れ、子宮を取り出す。
おもむろに子宮を切り開くと、まだ小指程度の大きさの胎児アライちゃんが現れた。

作業員は胎児アライちゃんを掴み上げると、母体と胎児をつなぐ器官、へその緒を切断した。

胎児アライちゃんはほんの数秒、動いたような気がしたがすぐにバットに乗せられ別の場所に運び出される。

作業員はアライさん側のへその緒をある機具につながったコードに押し当てる。
端末に特殊な加工を施したコードは血液を吹き出すへその緒とすぐに癒着すると、その中を流れる液体、臍帯血を通し始めた。
成分献血で使用する遠心分離の機具のようなそれは、アライさんが我が子胎児アライちゃんに与えるはずだった栄養を含んだ血液から必要なサンドスターを取り出し、またアライさんの体に返していく。

別の作業員が手早く開口した腹部を縫合すると、部分麻酔のための点滴の準備にかかる。

この個体も下半身を機具に固定されたまま、給餌されサンドスターを取り出すようになるのだ。

麻酔から覚めたアライさんは、自らの下半身を覆われた状態でお腹の中の子の栄養になると信じて疑わないまま給餌を受け、もういないお腹の子に語り掛けながら死ぬまで生体工場として利用される。


良質なサンドスターはこうして作られているのである。
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/17(土) 08:27:24.17 ID:NkYkQ3/x0
おつです。もうお腹の中に赤ちゃんがいないと知った時の困惑と絶望しているところを見てみたいですね
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 02:09:59.74 ID:yuZkh7l80
こういう大義のあるアラ虐が好きだわ
淡々と人類の役に立つことのみに特化した扱いを受けるアライさん、アリだと思います
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:22:41.88 ID:im6i/2x60
アライさん殲滅物語

便利屋「ふう・・・ 畑仕事はきついなあ」

おかん「おつかれさん。午後は害虫駆除の仕事でしょ?」

便利屋「あ!そうだった!」

俺は、急いで害虫駆除の準備に取り掛かった



都会に就職して数年働いていたのだが、実家の父親が腰を悪くして農家を手伝うために辞めた
需要は少ないものの害虫駆除の仕事やほかの雑用もすることにした
都会で暮らしていたころよりも収入がいいのは何という皮肉か・・・
しかし、この農家の日々が嫌いというわけではない
むしろ性に合っているようにも思える
忙しいながらも充実した日々を過ごしていた・・・ のだが・・・
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:27:26.33 ID:im6i/2x60
便利屋「アライさん?」

おとん「そう、アライさんだよ。害獣のアライグマのフレンズの」

おとん「お隣さんの畑に出たらしくてな。お前、害虫駆除の仕事もやってるからついでにやってくれよ」

便利屋「やだよ。あのキモイやつだろ?」

おとん「金は払う」

便利屋「ご利用ありがとうございます」

俺は金に釣られてアライさん駆除をすることにした

ガキの頃にも悪さをしているところを石を投げて追い払ったことがある

まあ、ちょっと小突けば済むだろう

      
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:35:04.01 ID:im6i/2x60
〜翌日〜

俺はアライさんを探しに山の中を歩いていた

山の空気はきれいだなあとのんきなことを考えていた

すると、

???「おい、そこのお前!ここはアライさんの縄張りなのだ!」

耳に障る声、一人称が自分の名前、えらそうな口の利き方・・・

そう、アライさんである

便利屋「おい、ころすぞ。人里に現れるな」

アライさん「な、なんなのだお前!いきなり何を言っているのだ!」

アライさんに突っ込まれた
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:56:18.27 ID:im6i/2x60
便利屋「んなことどうでもいい。おまえだろ?畑荒らしている害獣はさ」

アライさん「アライさんは害獣じゃないのだ!畑って何なのだ?アライさんはお野菜食べただけなのだ」

便利屋「荒らしてんじゃねえか あれは人間様のものなんだよ 」

アライさん「あれはアライさんが見つけたのだ!アライさんのものなのだ」

こいつと喋っても時間の無駄だ 適当に小突いて人間様の偉大さを叩きこんでやる

便利屋「ちょこざい!」ブン

アライさん「タコス!」ゴチーン

便利屋「さっさと消え失せるんだな お前にも家族がいるだろう(いたらころす)」

アライさん「こんな悪事ゆるせないのだ!たあ〜」ドタドタ

お決まりのタックル・・・ 余裕でカウンターができる アライさんの顔面にこぶしを叩きこんだ
アライさんのタックルで無駄に加速がついているから威力もそれなりだ

俺は右手首を痛めた
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:04:22.85 ID:im6i/2x60
便利屋「くっそぉ〜・・・ いってー・・・」ジンジン

俺は右手首をさすりながらアライさんの無様な姿を眺めた

アライさんはギャグマンガみたいに両方の鼻の穴から血を流している

顔はよく見ると体毛でおおわれている 肌と思っていたところは肌色の毛でおおわれている

どうやら素肌だと思っていた部分はすべて体毛でおおわれているようだ 気持ち悪い

口の周りはなんだかわからない汚れや食べかすが付いている

服?にもついている

アライさんがしゃべっている間ずっと変なにおいがしていると思ったらこれが原因のようだ

本当に不快な生き物だ

アライさん「ゆ・・・ゆるせないのだ」ワナワナ

便利屋「おだまり!」

俺はアライさんを踏んづけた

アライさん「のだ!きゅるるるるる!」ガブ

便利屋「あいってえええええええーーーー!」

何と害獣がかみついてきやがった
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:10:26.23 ID:im6i/2x60
俺はのたうち回った

傷口をみると血があふれてきた

腐ってもアライグマか

アライさん「まだおわりじゃないのだ!」ザク

便利屋「ぎゃあああ!!」ザシュ

アライさんに引っ掻かれた

尋常じゃなく痛い 服だけじゃない 皮膚まで切られた 血が地面に滴り落ちるほど流れてきた

あれ?やばくね?つーかアライさん強くね?

あ・・・ 俺が追い払ったのアライちゃんだわ

道理で簡単だったわけだ

便利屋「いちちち!アライさんストップ! そうだ!話し合おう!」

アライさん「ころすと言って襲い掛かってきたやつと話すことなんて何もないのだ!」

ごもっともである

アライさん「とどめなのだ!たあー!」どたどた
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:16:23.83 ID:im6i/2x60
アライさんが除草を付けてタックルをかまそうとする

俺は慌てて地面に何かないか探った

左手が何かをつかんだ

俺は無我夢中でアライさんに振った

アライさん「ぎゃん!のだああああ!!」ジタバタ

顔をあげてアライさんを見ると右目に何かが生えている

木の枝である

アライさんが痛みにもがくたびにブンブンと振り回されている

便利屋「ひいい!」

俺は恐怖のあまりはたいた 

ブチッと嫌な音がして木の枝が落ちた

先端には眼球が突き刺さっていた

アライさん「あああああ!逃げるのだああああ!」ダッ

アライさんは逃げ去った
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:32:25.38 ID:im6i/2x60
その後、逃げ帰った俺は親父にこっぴどく叱られた

農家ならアライさんの厄介さは痛いほどしているはずだ

それなりの装備をしろ 害虫駆除の仕事をしているんだからあるだろう

それ以前にコンビニに買い物に行くような恰好で行くなんてあほか、と・・・

完全に油断していた・・・

脛、腕併せて五針縫った

寄生虫や狂犬病の危険性はないが本当に痛い目にあった・・・

ちゃんと準備するべきだったのだ・・・



つづく
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:47:09.40 ID:sXfUp9cpO
乙です!
手に汗握る、緊張感溢れる戦いでした
圧勝はできないけどギリギリで勝った、好きなパワーバランスです
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 00:10:24.82 ID:NPJuXrido

逃げたアライさんがどうなるか気になる
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/01(土) 09:54:13.50 ID:ac7R1N+9O
ある日、ぼくはアライちゃんを踏み潰して殺した。その時自分の中で何かが生まれたような気がした。でも気のせいだと思った。

ある日、ぼくはまたアライちゃんを踏み潰した。しかしこの時は前みたいな気分は来なかった。前の気分は気のせいだったのだろう。

ある日、ぼくは家に湧いたアライちゃん3匹を踏み潰して殺した。2匹目を殺した時だ、あの時生まれた何かが大きくなった。なんだろう…この気持ちは…自分の中の何かが大きくなった時の感覚は癖になりそうだった。

その日からぼくは自分からアライちゃんを探しては踏み潰すを繰り返した。アライちゃんを殺せば[ピーーー]ほど何かが大きくなった。両親はやめるように言った。でもやめる気にはならなかった。
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/01(土) 10:06:49.74 ID:ac7R1N+9O
ぼくは、いつでもアライちゃんを[ピーーー]ための準備をするようになった。かばんか筆箱にはいつもカッターナイフを入れておいた。

ある日、僕はいつものようにアライちゃんを探しているとアライちゃんのほかにもう1匹。お姉さんと思われるアライしゃんがいた。2匹は公園で鬼ごっこをして遊んでいた。ぼくは2匹に近づきまずはアライちゃんをアライしゃんの目の前で踏み潰した。当然、アライしゃんはこっちに突撃してきた。ぼくは、持っていたカッターナイフでアライしゃんを胸からお腹にかけて最初から[ピーーー]つもりで切り裂いた。でも一発では殺せなかった。少し面倒だったがなんとか2匹殺した。自分の中の何かがいつもより大きくなった気がした。

ある夜、夢で自分の奥底から「足りない…まだ足りない…」と呼びかけてくる夢を見た。朝起きて感じた。まだ足りないもってアライちゃんを殺せばいつかは足りるようになる。

ぼくは、家族旅行で他県へ行く時も準備は忘れなかった。ぼくはそれなりに大きかったから両親も単独行動は許してくれた。その時にもぼくはアライちゃんを探して殺した。

ある日、またアライしゃんに遭遇した。向こうはこっちが弱そうと感じたのか自分から攻撃してきた。ぼくはとっさにカッターでアライしゃんを切り裂いた。一撃で[ピーーー]ことができた。

302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/01(土) 10:19:11.28 ID:ac7R1N+9O
気がつけばぼくはほぼ大人だった。ぼくの武器はカッターナイフからナイフ(銃刀法違反だどーのこーの言うのはゆるして)に変わっていた。ぼくはもうアライさんも一撃で殺せるようになっていた。でも殺せない時もあった。ぼくが最初からアライさんに対し、絶対[ピーーー]と思わないと一撃では殺せなかった。

ある日、政府は野良アライさんの一斉駆除を行うと宣言した。これにより各地の野良アライさんは着々と姿を消していった。ぼくも駆除を行う側として残り少ないアライさんを殺し、自分の中の何かを大きくすることに熱中した。

そして終わりの日がやってきた。全国の野良アライさんは絶滅し残ったのは実験用や一部のアライさんはのみだった。

ぼくは、その実験用アライさんのいる研究所に就職した。だが今回は[ピーーー]ことはしない。自分の中の何かはなんだったのかを突き止めるため。研究所はとても楽しかった。

ある日、ぼくはある日「決意」と言う言葉を聞き感じた。いままでアライさんを一撃で殺せたのは自分が持つ「決意」によるものだったのだと悟った。そして、ぼくはこの力を「ケツイ」と呼んだ。

303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/06(木) 00:55:33.01 ID:pAJl7tkM0
ある日、研究所の実験用アライさんが皆殺しにされた。
それを聞いた瞬間ぼくの中の何かが囁いた。
「追え…追って殺せ…そして私とお前は一つになる…さあ、追え…あの家の生き残りだ…」
・・・そうだ。ぼくは何故今までアライちゃん達を殺してきたのか。そう、ぼくの中の何かを大きくするため。大きくなった時なあの感じ。初めて感じた気持ち。殺せば[ピーーー]ほど感情を抑えたからのが容易になった。抑えれば抑えるほど殺しても何も感じないようになった。
同僚「おい、どこへ行くんだ?」
ぼくは一目散に家に戻った。そしていつもカバンの中に入れておいたあのナイフ。数十匹のアライさんの血を吸い込んだナイフ。それを手に持ち、あの最後の生き残りの家に向かった。でもすぐに見つけた。ヤツはリュックサックを背負い何者かに追われている顔で走っていた。
「チャンスだ。恐らくヤツは山へ逃げるだろう…そこで殺れお前のケツイなら一発だ」
ぼくはヤツに気づかれないように尾行した。
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/06(木) 01:10:24.92 ID:pAJl7tkM0
ヤツは山の入り口にたどり着いた。

アライさん「ここなら安心して暮らせるのだ…。ここで…チビと静かに暮らしていくのだ…」

なんて呟いている。ぼくは堂々と後ろから近づいた。

ぼく「おや、こんなところでどうしたんですか?それに、アライさんが一人で歩くと危険ですよ…」

アライさん「チビとここで静かに暮らすのだ…お願いなのだ。誰にも喋らないで欲しいのだ…。・・・お、お前…なんか変なのだ…。やめるのだ!来ないで欲しいのだ!あとその気味の悪い顔をやめるのだ!悪趣味なのだ!」

*邪魔だ。そして最後だ。

ぼくはケツイを抱きアライさんめがけてナイフを振るった。

・・・

ザシュッ!

アライさん「あ、ヘラジカ…ものすごいひどい怪我なのだ…」

ヘラジカ「気にするな、ただのかすり傷だ。さあ、はやくフェネックと一緒に逃げろ!ここは私が食い止める!」

フェネック「アライさん!早く、こっちに来て!」

アライさんはフェネックと共に森の中へと逃げていった。

ヘラジカ「フッ…ただのかすり傷か…友人の手前こう言ったがお前の一撃で私はもうダメなようだ…フェネック、アライさん。しっかり行きてくれ…」プシュウウウウ

サンドスターが傷口から滝のように流れ出る
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/06(木) 03:50:52.80 ID:fgM5J+cIO
ヤバい…逃げろ…!
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/07(金) 00:39:52.86 ID:Sn4hfWJJ0
プシュウゥゥゥゥゥゥ…

ヘラジカの傷口からサンドスターが滝のように流れる落ちる。

ヘラジカ「…いや…まだだ。うっ、なんだか体が燃えるように熱い。今にも私は元の動物に戻ってしまうだろう…。だが私の心の奥底で言いようのない思いが溢れている…。これはもはやあいつだけの問題ではないだろう…。お前が私を倒せば…完遂するつもりなのだろう…。野良アライさん殲滅計画の上の計画、アライさん絶滅計画を。これまで続いてきたアライさんの血統がお前によって一瞬で絶やされる。だが友人であるあいつにそんなことはさせない。私たち友人の思いはただ一つ。お前を倒すことだ。ヒト。いやお前がヒトですらないバケモノだろうと。友人を守るため…。この私ヘラジカがお前を打ち倒す!」

ビカーン!

ヘラジカの周りを光り輝くサンドスターが覆い光が消えるとそこに現れたのは…

髪の毛は逆立ち、ツノは前よりも発達し左目からは光が右目は血走った前のヘラジカとは程遠いヘラジカの姿だった。

ヘラジカ「さあ、お前の本気を見せてみろ!」

*ヒーローがあらわれた。

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