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俺と兄貴と兄貴の彼女と俺 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 19:03:37.95 ID:n7n4WEU0
この話は俺が体験した実話であり、記録である。
ここに記する事で何か新しい答えが見つかると思い、書き込みするに到る。

幼少時代。
思い出したくもないし、思い出も無い。

父は酒乱だった。
毎晩酒を飲んでは暴れていた。

私はそんな父が怖かった。
普段は優しい彼も、一度酒を口にすれば手が付けられなかったから。
そして、離婚と言う結末を迎えたのは小学校へ入る直前だった。

母は女手一人で私と兄貴を育てた。
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 19:09:18.50 ID:n7n4WEU0
何も不自由はなかった。
仕事でいつも帰りが遅い母。
腹を空かせた私を気遣い、5歳離れた兄はカップラーメンを作ってくれた。
丼に移す事無く、兄弟で鍋を突付いたものだった。

母の仕事の都合上、私は転校を繰返した。
友と呼び合う前に離れていく同級生。
悲しくは無かった、むしろ新しい住居、友達、環境に眼を輝かせていた。

しかし、家族の心は無常にも、少しずつ離れて行った。
日々仕事に追われ気を立たせた母。
学校で上手くいかずにグレて行った兄。
孤立してゆく私。

そして、小学3年生の頃。
兄は家を出て行った。
3 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 19:14:29.68 ID:n7n4WEU0
父の元へと去っていった兄。
遂に母と二人になってしまった。

母は私が外に出ることをとても嫌がった。
勿論、遊び盛りの小生はそれがとてもストレスだった。

母は精神的に投げやりになってしまい、仕事をやめてしまった。
幸い、生活保護にかかり、日々を何とか凌いでいた。

贅沢などは一切出来なかった。
タンポポの葉を摘んだり、今時には食す事も珍しい物も食べていた。

ある日を境に私は学校に行くことをやめた。
行く事が出来なくなった、そう言った方が正しいだろう。
ここから母から拘束される日々が始まる。

尚、この前振りは本題に入る前に必要と思われるので致し方なく記している。
少々長くなるかも知れないが、少しだけ、付き合ってほしい。
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/11/30(金) 19:18:40.98 ID:9arnZADO
wktk
5 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 19:22:00.59 ID:n7n4WEU0
拘束、それは遊び盛りにはとても辛い日々だった。
奴隷のように日々扱き使われた物だった。

遊びに行くことは愚か、自由な時間すら与えられなかった。

そんなある日、私の我慢の糸がプツリと音を立て切れた。
どうして私だけ遊びに行けない、どうして私は学校へ行けない。
どうして、兄は自由になったのに、どうして、なぜ?

玄関から外へ出る事は出来ない、母の監視がある
裏の勝手口…、ダメだ、リビングを通る時に母に見つかる。
そうだ…!二階からだ!


私は二階のベランダから庭へ飛んだ。


なんというか、うちの家は妙に背が高かった。
天井も高かったし、一階と二階ではとても高低差があったのだ。


だから、私は足を折った。
6 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 19:27:06.15 ID:n7n4WEU0
拘束、それは遊び盛りにはとても辛い日々だった。
入院生活はとても退屈で単純な繰り返し。

唯一の救いは音楽。
音楽は昔から大好きだった。
母に罵られた日、辛い思いを増幅される悲しい曲でコッソリと涙を流したものだった。

さて、こう話すと私が陰湿で暗い奴だと思われるであろうが、それは間違いである。
たまに行く学校では、周りの人を泣かせるほど笑わせるひょうきん者である。
ムードメーカー、とでも言えば適切であろうか。

だから、本当の私を知る者は居なかった。
恐らく、今でも私が良く泣いていたと言っても誰も信用しないだろう。


──それが余計に辛かった、誰も私を理解してくれない、そんな気がして。
7 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 19:35:12.64 ID:n7n4WEU0
リアルタイムに思い出しながらの記述なので、所々文章がおかしい場所が出て来るかもしれないがご了承下さい。
何分、小学校すらまともに行っていないので、文才などを求められても苦笑する想いである。

さて、時は流れ私が中学1年の頃の話をしよう。
ここから、物語はゆっくりと本題に入っていく。

辛い日々を笑顔の裏に隠し続けた。
そんなある日、予想もしなかった訪問者に遭遇する。

「ただいま。」

懐かしい声が玄関で聞こえた。

「兄貴・・・?」

呆然とする私。
何の連絡も無かった兄が、突然訪問すれば誰でもこうなるだろう。
そんな尻目に、兄は一人の人物を差し出した。

「はじめまして。」

小さな女性だった。
それ以外、特に印象を受けなかった『兄貴の彼女』

そんな彼女のせいで、私の人生のプランは大きく変更されていくとは
この時の私には考えられるはずもなかった。
8 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 19:36:57.18 ID:n7n4WEU0
とりあえず、ここまで。
しゃぶしゃぶ食べてくるノシ
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/11/30(金) 19:45:13.73 ID:RvE2pNU0
wktk
10 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 19:59:26.78 ID:n7n4WEU0
兄貴と彼女はとても仲が良かった。
だらしない話だが、彼女を膝の上に乗せ、私の目の前で接吻を繰返していた。
当時中学生だった私は視線を泳がす位の抵抗しか出来なかった。

兄の帰宅を悪く思っていない様子で、母は彼女に手料理を振舞ったり、服をあげたり、大盤振る舞いだった。
母は昔から女の子が欲しかったらしく、人当たりのいい兄貴の彼女に笑顔を見せていた。
そうなると私は、少し所在無い感じである。
リビングから聞こえる三人の笑い声、私はただ一人、部屋の隅で時計を見つめていた。

──中学2年。

母は、睡眠薬を愛用していた。
中学に上がり、悪知恵と欲望が成長した私は
母の監視が手薄な深夜に家を出て遊びに行っていた。
睡眠薬を大量に摂取し、寝息を立てる母を見てはその間に家を抜け出し
明け方に帰っては家にずっと居た振りをする。

時に『それ』が失敗する日もあった。

鍵を開けたまま家を出たはずなのに、鍵が閉まっている。
私は恐怖に脅えた。

──母が、起きている。
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/11/30(金) 20:08:17.24 ID:PBkNjAoo
気持ち悪い兄貴だな
当時兄貴は何歳だ?
12 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 20:10:41.07 ID:n7n4WEU0
突如、一緒に居た友人の携帯の着信音が鳴り響いた。

ピリリリリリリ!!ピリリリリリ!!

(おい!音立てるなって!)
(あ、あぁゴメン、誰だよこんな時間に・・・?)

私と友人は顔を見合わせた。
傍から見ると、さぞ不気味だっただろう。
男二人が顔面蒼白で見詰め合っているのだから。

友人の携帯に自宅からの着信。
鳴り止む事無く、永遠に。

ピリリリリリリ!!ピリリリリリ!!

(お、おい、これ、ヤバいんじゃないか?)

ある程度、友人には家庭事情を話していたので母が『ヤバい』のは友人も理解していた。

(そんな事分かってるよ!とりあえず音どうにかしろ!)

着ていた服に携帯を包み、カバンの中へ詰め込む。

(ピリリリリリ!!ピリリリリ!!ピリリリリ!!)

鳴り止め、鳴り止め、鳴り止め、鳴り止め・・・・!!

(ピリリリリリ!!ピリリリリリリ!!ピリリリリ!)

鳴り止め!鳴り止め!鳴り止め!鳴り止め!


気が動転している二人。
その場から離れる事もしないでカバンを押さえつけていた。
13 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 20:11:23.53 ID:n7n4WEU0
>>11
兄貴は俺の5つ上だよ
14 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 20:21:54.14 ID:n7n4WEU0
途轍もなく長いコールは突如途切れた。
無機質な電子音は消え、聞こえるのは夜の囁き。

「はぁ…、良かった。」

膝から折れるように倒れこむ二人。

「とりあえず、ここに居ると見つかるかもしれない
 一度離れよう。」

「そ、そうだな、行こう。」

この時私は思い出していた。
過去に一度、無断で外に出た日の事を。

帰宅した私を見た母の顔は、とても醜い顔をしていた。
汚い者を見るような、それでいてどこか愛しげな表情。

そんな顔で、私を樫の木刀で殴り続けた。
痛みなど感じないほどに、殴り続けられた。

熱湯を浴びされ、水攻めもされた。
その間に母はずっと

「誰と遊んでいた?誰と遊んでいた?誰と遊んでいた?」と言っていた。

勿論、言えるはずもない。
友に危害を加えたくなかったからだ。

だから…。


──この日を境に、私は家に帰ることが出来なくなった。
15 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 20:28:12.23 ID:n7n4WEU0
狂っている。
そう狂っていたのだ。

母だけではなく、私も狂っていたのかもしれない。
帰るアテを無くした私は、橋の下で暫くを過ごす事になる。

季節は11月、骨身にしみる寒さだった。
夜など眠れたものではない。
寒い時、歯がカチカチと鳴る現象は、誰しもが経験した事があるだろう。

しかし、本当の身震いは歯がカチカチ言うだけでは済まない。

全身が跳ねるように痙攣を繰返すのだ。
食事といえばスーパーで買ったインスタントラーメンを砕いて食べる程度。
飲み物は公園の水を飲んで凌いだ。
何の希望もなかった、生きているのが辛かった。

そして家出から約20日、私は物を食べる事をやめた。
16 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 20:29:39.33 ID:n7n4WEU0
ちょっと休憩。
17 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 20:40:25.80 ID:n7n4WEU0
えっと、ここから本題ですけど、もう初めていいかな?
ROMなのかスルーなのか分からないから、やっていいのか不安になってきたww
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/11/30(金) 20:43:22.66 ID:46a7XpUo
ROMってるよ
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/11/30(金) 20:44:32.68 ID:PBkNjAoo
いきなりパー速で始めたから
人が少ないのはしょうがない

本題に入る前だから
質問とかも特にしようがないしな
>>1さえよければ続けてくれ
20 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 20:54:16.76 ID:n7n4WEU0
もう人が居てる事に感動した。
質問とかあればリニアに答えるんでどうぞ宜しくお願いします。


身体が、どんどん弱っているのが分かった。
寒い、寒い、寒い、寒い、寒い。

とても甘いものが食べたかった。
生憎、既にお金は持ち合わせておらず。
それに、もう動く気力もない。

水面ではネオンが揺れていた。
そうか、もう直ぐクリスマスなんだな。
橋の下で、一人思い出に浸っていた。

クリスマス、何の想いでもない。
人は皆、楽しそうに肩を寄せ合い夜の街を歩いていた。
私はそんな人々が憎かった。
プレゼントを抱え笑う子供、恋人と笑う男。

皆死んでしまえと、心底願っていた。

しかし、そんな事ももうどうでもいい。
今は、もう疲れたんだ。


あー、あいつどうしてっかなぁ。
また一緒に遊びたかったなぁ。
シュークリーム食べたいなぁ。

・・・家に、帰りたいなぁ。


21 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 20:57:46.13 ID:n7n4WEU0
あんな家でも、俺の居場所だったんだ。
そう、考え始めた自分のこともまた、憎かった。

ラジオからいつも聞こえる曲。
今日は聞こえなかった。

(おいおい、お前までダンマリかよ…。)

私はラジオに頬を寄せた。
冷たい、…まだ俺温かいんだ。

そう、まだ生きてる。
まだ生きてたんだ。


俺は、すっかり細くなった両足で立ち上がった。
22 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 21:13:19.90 ID:n7n4WEU0
訪れたのはスーパーマーケットだった。
滑り込むように入ったお菓子売り場。
私は迷う事無く板チョコを一枚手に取った。

そのチョコを私は、そっとポケットへと忍ばせた。
万引き、いけない事だと分かっていたが、耐えられなかった。

高鳴る胸を押さえつつ、ゆっくりと、極力自然に店を出た。
そして一気に走った。

チョコだ!チョコが食べられる!!
大慌てで橋の下まで帰ってきた私は貪る様に食べた。

今でも、不思議に思うのだが。

とても身体が温まったんだ、先程までの震えが嘘のように。
私は飛んで喜んだ、身体が温かい!
笑い方など、とうに忘れかけていたがこの時私は、きっと笑っていただろう。

生きる喜びを、たった一枚のチョコで噛み締めた。
*(この物語が終了した頃に、私はスーパーに事情を説明し、チョコの代金を返した。)

テンションの上がった私は、携帯と充電器をカバンから取り出した。
私は、ロビーにコンセントがあるマンションを覚えていた。

〜マンション〜

久し振りに電源を入れた携帯。
友人から心配のメールが山ほど来ていると思ってたのだが・・・。

【新着メール一件】

内心がっかりしたが、良かった、まだ使えるみたいだ。
私はメールボックスを開き内容を確認した



11/13 17:45

兄貴
Re:
-----------------------------
うちに来い
23 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 21:14:44.43 ID:n7n4WEU0
今日はここまでです、中途半端でスイマセン
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/11/30(金) 21:15:59.37 ID:46a7XpUo
お疲れ
続きも楽しみにしてるよ
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/11/30(金) 21:17:52.26 ID:PBkNjAoo
兄貴からのメールを受け取った日は何日?
26 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 21:19:49.10 ID:n7n4WEU0
確か22,3日目だったと思う。
心身的にアウト寸前だったから良く覚えてないんだ、スマン…
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/11/30(金) 21:25:09.04 ID:PBkNjAoo
11月13日の送信日から
どれくらい後に受信したのかが気になった

お疲れさん
続きも楽しみにしてます
28 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 22:24:17.02 ID:n7n4WEU0
このペースで行くと、1000までに終わってしまう事に気がついた。
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/11/30(金) 22:49:49.99 ID:RvE2pNU0
みてるお
30 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 23:49:14.01 ID:n7n4WEU0
「うちに、来い…か。」

正直に言うと、とても戸惑っていた。
地元に残す友達のこと、母親のこと。
一度ここを離れると、もう戻ってはこれないだろう。
兄が住む場所は、ここから約120km離れている。
今思えば大した距離でも無いのだが、当時は途轍もなく遠く感じていた。
決断は、アイツ等の顔を見てからにしよう。

………………。

「そうか、兄貴の所、行くのか…。」
「寂しくなるなぁ、お前が居なくなると。」

「すまない、母親が何かと迷惑掛けてるみたいだな…。」

友人から聞いた話によると。
思い当たりのある場所・家を、何時であろうと電話・訪問を繰返しているらしい。
流石にやつれている者も中には居た。

「いいって、気にするな。」「ああ、こっちは俺達に任せとけよ。」

「ありがとな…、いつか絶対恩返しするから。」

「やめろやめろ、気持ちわりぃ。」「そーそー、似合わねぇぞ、そう言うの。」

久し振りの人との会話、温かい言葉。
この時ばかりは人前では泣かない私も、涙腺が緩んだ。

「そんな事より、メシ行こうぜ?」「あー、そうだな、ハラ減ったな。」「吉牛いこうぜ、近いし。」

「あ、あのさ…俺。」

「おいおい、ヤボな事言うなよ?」「そ、ここはおごらせろや。」

その日食べた牛丼の味は、今も覚えてる。
涙でつゆだくだったなんて冗談、きっと笑えないだろうな。

楽しい時間はあっという間だった。
日付が変わり、迎えの車がやってきた。
皆笑って送り出してくれた、だから俺も笑って車に乗り込んだ。

また、会えるさ。

そう笑って俺は地元を離れた。
ここから全ては始まる。
幸せな結果だったのか、不幸な結果だったのか、それは今でも分からない。
一冬の幻、今でも鮮明に覚えている。

俺と兄貴と、兄貴の彼女と俺の物語。
31 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/11/30(金) 23:50:34.53 ID:n7n4WEU0
前フリだけは終わらせようと思って書いた。
ここから本編です、長々とスイマセンでした
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/11/30(金) 23:59:44.08 ID:PBkNjAoo
>>31
野暮なことを言わせてもらうと
「俺」が重複してるから
「兄貴と俺と、兄貴の彼女」が正しいな

それはそうと
こういう話はけっこう好きなんだぜ
33 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 00:05:14.29 ID:E7QjJl.0
>>32
感想ありがとう、凄く励みになるよ。
タイトルについては、わざとそうしてるんだ。
終盤に分かるようなしてあるので、それまで我慢してやって下さい
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/01(土) 00:09:15.92 ID:OxJvk2.o
あと>>28については気にしなくておkだから
35 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 00:16:10.83 ID:E7QjJl.0
>>34
分かった。
初スレ立てで勝手がよく分からなくてスマン。
出来るだけ長く楽しんで貰えるように頑張るよ。
36 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/01(土) 10:19:29.64 ID:E7QjJl.0
「え?車で行くんじゃないのか?」
「当たり前だろ、時間潰して電車乗るんだよ。」

兄貴は少し眠たそうに言った。
丁度『コチラ』に遊びに来ていたらしく、知り合いの車で私を迎えに来たのだ。

「全く、お前も無茶するよ。」「ホントだよー!お母さん心配してたわよ?」
「ごめん。」

反論する気力も無かったが、久し振りに会う二人に胸が高鳴っていたのは事実だった。

「そういや、お前ドラム叩けたよな?」

兄貴は唐突に話を始めた。
バックミラー越しに目を合わせ会話を続けた。

「ドラム?叩けたような、叩けないような。」
「ふぅん。」「帰ったらスタジオ行こっか?」

兄貴は昔からギターを弾いており、彼女はボーカルだった。
私はドラムマニアをやっていた程度なのだが…。

「ええー、温かい布団で寝たい。」
「まぁまぁ、スタジオ行ってからでも寝れるだろ?」「そうだよ、そうしよ。」

どうやら、自分のテクニックに自身を持っているのか…。
兄貴と彼女はとてもご機嫌だった。

元々、小さい頃に離れ離れになった私たちは兄弟はとても仲が良かった。
家庭の事情を理解している親友、といった感じだろうか。
兄と弟と言うよりは仲の良い友達感覚だった。
37 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/01(土) 10:48:22.50 ID:E7QjJl.0
夢見心地、と言いましょうか。
光が尾を引き、体がふわふわしていた。
意識は途切れ、どうやって兄貴の家まで行ったかは、思い出せない。
恐らく物語の進行上、特に必要でないと思われるので、省略させて貰おう。

気がつけば兄貴と彼女の愛の巣に到着していた。
いや、愛の巣と呼ぶには殺風景な場所だった。
ワンルーム、玄関と室内には段差が無く、玄関マットの上に靴を脱いで入室した。
ベッド、テーブル、ソファ、コンポ、ギター、テレビ、タンス。
恐らくこれで家にあったもの全てだと思われる。

「ね、先にシャワー浴びておいで。」

彼女はバスタオルを差し出した。

「ああ、そうさせて頂くよ、ありがとう。」

浴室は入り口から向かって右にあり、ベッドの横にあった。
しかし、この浴室は少し特殊な物だった。
後付けだったらしく、妙に浮いているのだ。
壁と床には人が一人入れる位の隙間があった。
この隙間が、後に重要となってくる、余裕のある方は覚えておいて欲しい。

シャァァァァァァァ..........
(うわ、かなり汚れてるな。)

それもそうか、20日以上家出してたからなぁ…。
なんて、一人でシャワーを浴びていると。

どーん。

という音と同時にドアが開いた。

「ちょ!?」
「いやーんwwwwwwwwwwwwww」「喜んでるじゃん。」

流石ワンルーム、丸見えだ。
…下らんっ!

私は再びドアを閉めてシャワーを浴びた。

シャァァァァァァァァ...

どーん。

「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「いやーんwwwwwwwwww」「喜んでるじゃん。」

後に聞いた話によると、彼女がドアにタックルして開けていたそうだ、なぜ。
38 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/01(土) 10:50:10.88 ID:E7QjJl.0
こうして、奇妙な三人の同居は始まった。


改行し過ぎ投稿で、内容ぶっ飛んだ
メモしておけばよかった…orz
39 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/01(土) 12:21:40.29 ID:E7QjJl.0
兄貴の家に来てから、それはもう毎日が楽しかった。
何にも束縛される事の無い日々。
傍から見れば下らない事をやっているように見えただろう。
しかし、それは私の人生でもっとも自由だった時間だった。

3人でスタジオに行って叩けもしないドラムを叩かされたり。(その時の音源がまだ残っている。)
夜中にチャーハン作ったり、ギター教えてもらったり。

風呂をどーん。とされたり。

本当に楽しい毎日だった。
40 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/01(土) 12:30:41.29 ID:E7QjJl.0
兄貴が仕事に行っている間、私と彼女は二人きりになる訳である。
しかし、特に意識はしていなかった。
兄貴と私が仲が良い友達感覚のように、私と彼女もまた、友達感覚だったから。
一度として彼女を女性として見た事は無い。
だからこそ、それを理解していた兄は私を置いて仕事に出ていたのだろう。

二人で過ごす時間、それはどこにでもある昼下がりだった。

「そういえば、どっちから告白したんだ?」
「君のお兄さんから告白されたんだよ。」

「兄貴から告白?何か面白いなぁ。」

私は失笑した。
兄はいつも私の前では『強い兄』を気取っていた。
なので赤面しつつ彼女を待つ兄の姿を想像出来なかったからだ。

「へー、帰ってきたら聞いてみよう。」
「駄目駄目、どうせ本当の事言わないよ。」
「まぁ、それもそうか。」


なんて、話しながら昼食を取ったものだった。
41 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/01(土) 12:31:26.85 ID:E7QjJl.0
続きは夜書きます〜。
42 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/01(土) 18:50:53.60 ID:E7QjJl.0
20:00時から始めます。
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/01(土) 18:52:39.80 ID:OxJvk2.o
>>42
了解
44 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 19:56:19.31 ID:E7QjJl.0
赤いソファに腰掛けた二人。
会話をする事もなく、暫くテレビを見詰めていた。
しばしの沈黙。

ぐぅ〜〜〜〜。

沈黙を破ったのは腹の虫だった。
兄と彼女はベジタリアンで、肉食の私には少々過酷な食生活であった。
いつも「うう、腹いっぱい…」と言って食事を済ませていたのだが、勿論嘘である。
御世辞にも余裕のある生活を送っているように見えなかった二人。
居候ゆえ、満腹感を得るのは大変難しかった。
実に肩身の狭い日々であった。

「ううむ。」
「おなか減ったの?」

彼女は私の顔を覗き込んでいた。

「チャーハン、食べよっか。」

柔らかに微笑みながら彼女は台所へ立った。
その後姿を見ながら、私は出来上がりを待った。

「はいっ、お待ち。」

至ってシンプルなチャーハンだった。
冷蔵庫に残っていたベーコンと玉子とご飯を軽く炒めたもの。

「んまそー、頂きます。」

私は一気に頬張った。

「そんなに慌てなくてもまだあるから、はい、お水。」
「んぐんぐ。」

彼女は頬杖を付いて、嬉しそうに私を見ていた。

「おいしい?」
「うん、おいしい。」

彼女は性格が良く、容姿もどちらかといえば良い方だった。
笑顔が可愛らしい人で、誰からも好感を持たれる人。

しかし、料理が酷く下手だった。

「ご、ごちそうさま〜。」
「おかわりあるよ?」

「うう、腹いっぱい…。」
45 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 20:15:42.35 ID:E7QjJl.0
兄は仕事から帰宅するとヘッドホンを付けてギターを弾いていた。
寮住まいゆえ、音量には常に気をつけていたようだ。

「暇。」

彼女は不満そうに言った。

「あの人いつもあの調子なんだよ。」
「へぇ、そりゃ暇だね。」

ぷぅ、と頬を膨らませる彼女。
私はなぜか、その頬を突付いた。

「ぷー・・・ちょ、ちょっと、やめてよぅ。」
「ほれ、ほれ、ほれ。」

その夜、笑い声が耐えなかった。
兄は無愛想にずっとギターを弾いていた。

「あ、そろそろお風呂入らないと。」
「じゃ、お先に入らせて貰うよ。」

いつの間にか、風呂は私が先に入ることになっていた。
ガス代が勿体無いから皆では入ろう、なんて当初彼女は言っていたが。
それは丁重にお断りしていた。

シャァァァァァァァァァ.........

シャワーを浴びながら、私は地元の事を思い出していた。
残してきた友、母。
どうしているだろう、元気にしているだろうか。
私は今とても幸せだ、しかし本当にこれで良かったのだろうか?

…やめよう。
考えた所で答えが出るはずも無い。

──この安らかな時がいつまでも続くと信じていた。
──確信も無いのに、そう信じていた。
──そう、いつまでも続くはずも無いのに。


どーん。


「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
46 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 20:31:14.65 ID:E7QjJl.0
明け方、私は寒さで目を覚ました。
目は開いていなかったが意識があった状態である。

玄関でドアの閉まる音。
兄が仕事に出たようだ。

そうか、こんな朝早くに仕事に行ってたのか。
それに比べ私は不甲斐ない、昼まで寝てはダラダラと過ごしている。
バイト、始めるか…。

私は溜息と共に、ゆっくりと目を開けた。

そこにあったのは。









おっぱいだ。
47 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 20:33:40.33 ID:E7QjJl.0
晩御飯食べて来よう。
ノシ
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/01(土) 20:56:28.17 ID:OxJvk2.o
いいところでwwwwwwwwww
49 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 21:02:09.35 ID:E7QjJl.0
眠気が一気に吹き飛んだ。
なぜ、目の前に…

お、おっ、おつぱいが

待て、冷静になれ。
きっと夢を見ているんだ。
私はゆっくりと深呼吸をした。

そして、もう一度目を開いた。

「oh...Shit....」

やはり目の前にはたわわに実った禁断の果実が。
どうやら、彼女は脱ぎ癖があったようだ。
ブラは付けておらず、ズボンと上着は綺麗に脱いでいた。

ううむ、なんということだ。

私は、おもむろに素数を数え始めた。

「2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, 29, 31, 37, 41, 43, 47, 53, 59, 61, 67, 71, 73, 79, 83,…。」


数えながら右手を伸ばした。
50 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 21:16:07.37 ID:E7QjJl.0
もし神が存在するのなら、神は悪だ。
私に、このような辛い試練を与えるとは。

け、けしからん!

伸ばしかけた右手を引っ込めた。
大丈夫、まだ理性は正常だ。

(早まるな、早まるんじゃない。)

震える右手を全力で押さえた。
ここで彼女に手を出せば、私の末路など分かりきっている。

兄にボコボコにされた後、行く当ても無いこの極寒の地で路頭を彷徨うことになるだろう。
そんな事あってたまるかっ!ここは絶えるんだ…!

布団を頭までかぶり、一人、理性と格闘していた。

額から溢れる脂汗、時間がとてもゆっくりに感じた。
聴こえるのは時計の針の音だけ。
その音すら、私の精神を蝕んでいったんだ。

チ チ チ チ チ チ チ チ チ チ チ チ

落ち着け、落ち着け、落ち着け、落ち着け。

チ チ チ チ チ チ チ チ チ チ

落ち着け!落ち着け!落ち着け!落ち着け!

カ ッ ! カ ッ ! カ ッ ! カ ッ ! カ ッ ! カ ッ ! 

落チ着ケ落チ着ケ落チ着ケ落チ着ケ落チ着ケ

かぁぁぁぁあぁん かぁあぁあぁあぁん かぁあぁぁぁん かぁあぁぁぁん



落ち着け、落チ付ケ、オチツケ、オ…チ…クビ…



うああああああああああああああああああああああ!?


私は左手を伸ばした。
51 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 21:18:50.02 ID:E7QjJl.0
風呂入ってきますノシ
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/01(土) 21:24:54.96 ID:OxJvk2.o
ちょwwwwwwwwwwww
53 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/01(土) 22:33:22.65 ID:E7QjJl.0
今日は人居ないし続き明日にしようかな…?
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/01(土) 22:43:43.69 ID:xUAKtNM0
いるよ!!
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/01(土) 22:44:13.70 ID:OxJvk2.o
>>53
俺しか見てないかも

>>1に任せるよ
なんだったら他のスレに宣伝してみようか?
結構落ち着いてるところあるから
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/01(土) 22:51:35.59 ID:mp8l/sgo
います読みますノシ
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/01(土) 22:53:35.73 ID:3U/ytIAO
58 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/01(土) 22:56:11.51 ID:E7QjJl.0
意外と人が居た!折角なんで後一話続けて様子見てみます〜。
一人で書いてると無性に虚しくなるので時々反応してやってくださいorz
手間取らせて申し訳ない。
それじゃ、急いで続き書いてきます。
59 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 22:57:24.77 ID:E7QjJl.0
>>55
宣伝かぁ
やっぱ今は現状維持でいいよ、大人数に見てもらえる作品になってから、ねww
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/01(土) 23:00:15.03 ID:OxJvk2.o
>>59
了解
61 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 23:07:43.95 ID:E7QjJl.0
さらば、理性。
私は彼女の胸を、揉みまくった。

ぽふっ、むにむに。

(着痩せするタイプなんだな、すげぇボリュームだ。)

私は彼女の感触を手のひらで楽しんだ。
こうなってしまえば先程までの葛藤は嘘のよう。
今思えばとても衝動的で動物的である、誠に情けない。
もう少し道徳や自制心とやらを培っておけば良かった。

とても、夢中になっていた。

無防備な格好で横たわる女性を目の前にすれば、誰しもこうなるであろう。
と、現在も慰めを繰返している。

「ん、う…んん……。」

不味い、彼女が反応している。
このまま愛撫を続ければ見つかってしまう。

やめるなら、今。

私は左手を泣く泣く離す。




そして、右手を彼女の股間に伸ばした。
62 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 23:15:23.95 ID:E7QjJl.0
ああ、情けない。
実に情けない、書いていてとても恥ずかしい。
しかし、当時は必死だった。
少し考えれば、バレる事など容易に判断出来た筈なのに。
しかし、『私』は今の私の考えなど分かるはずも無く、彼女の股間に手を伸ばしていた。


「ぁ…うぅん。」


バッ

……………!?

一瞬、何が起こったのか分からなかった。
気が付くと、彼女に口付けされていた。


「ねぇ…。」


不意に見詰めた彼女の目は、光が揺れていた。
63 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 23:25:52.46 ID:E7QjJl.0
皆さん、テンパイ煙草をご存知だろうか?
麻雀用語で、テンパイした時に煙草に火を付けること、あるいは火を付けた煙草の事だ。
テンパイと言うのは、あと一枚必要な牌が来ればアガリとなる状態のこと。
勝利を確信した時、余裕綽々の時等に吸う煙草のことを指す言葉である。
で、私は今、そのテンパイ煙草を吸っている。

事を済ませてしまったからだ。
朝っぱらから何をやってるのだか。

「私ね、あの日から君の事が好きだった。」
「あの日?」

彼女が言うあの人は、兄と彼女が喧嘩した日の事だった。
冷たい雨の降る公園で、彼女は一人で泣いていた。

私はそれを知っていた、しかし兄は見て見ぬフリだった。

そんな彼女を、私は見ていられなかった。
あの日の自分が、ダブったから。

『あーあ!学校休める奴はいいよなー!』
『どうしてアンタはお兄ちゃんみたいに出来ないの!?』
『酒だー!酒はどこだぁあ!?』
『誰と遊んでた?誰と遊んでた?誰と遊んでた?』

一人ぼっちだったあの頃。
いつも隅に追いやられた自分を見ているようで、胸が痛んだ、だから。

「風邪引くよ。」

私は傘を差し出した、彼女は俯いたまま「ありがとう…」と呟いた。
ドラマで言うような気の利いた言葉が見つからなかった。


「がんばって。」


私はそう言い残しその場を離れた。
64 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 23:30:00.19 ID:E7QjJl.0
彼女は、この日から私に惹かれていたと言う。

「ね、君はいつから私が好きだったの?」

私は言葉を濁した。
この感じ、衝動的にとは言い出せない感じである。

「で、出会った日から。」

彼女は恥ずかしそうに布団で顔を隠していた。
そして私も、どうしよう、と天を仰いだ。

小さなワンルームで小さな三角形は動き始めた。
あんな結末になると分かっていれば、私はこの手を離していただろうに。
65 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 23:31:02.92 ID:E7QjJl.0
はい、今日はここまでとさせて頂きます〜。
長らくお付き合い頂いた皆様、有難う御座いました。

明日も20:00からの執筆を予定しております、よろしくお願いします。
66 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/01(土) 23:32:55.95 ID:E7QjJl.0
ああ、誤字だ…。

>>63より

× 彼女が言うあの人は
○ 彼女が言うあの日とは

です。
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/01(土) 23:46:29.07 ID:xUAKtNM0
これはいい
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/01(土) 23:53:04.21 ID:OxJvk2.o

住人も増えてきたね
淡々と綴られてるからレスは少ないかも
でもみんな楽しみにしてると思うよ
69 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 00:00:55.21 ID:gcSY0Y.0
>>67
>>68
ありがとう

>淡々としている

思い出しながらの記述だからかな…orz
説明足らずな部分とか疑問点は指摘されたら追記するのでドンドンどうぞ。

1000目指して明日もガシガシ頑張る。
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/02(日) 00:04:56.52 ID:N6qX0wDO

とりあえず1つ聞きたい


今は幸せなのか?
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/02(日) 00:05:04.08 ID:CvQj.a.o
>>69
淡々とってのは
悪い意味じゃないんだぜ

できれば出来事が何月頃とか
だいたいの記述があると助かるかな
時系列ははっきりさせていかも
72 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 00:20:45.13 ID:gcSY0Y.0
>>70
今か…ごめん、よく分からないんだ

>>71
この話は11月〜の話だよ
結末が出たのは今年の7月
73 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/02(日) 12:51:29.00 ID:gcSY0Y.0
折角の休みなので少しお話を。
私はいつかこのスレが兄、またはその身内に見つかるかもしれない危険に脅えているww

>>71の指摘を受け、少し補足したいと思う。
私は現在19歳である。兄は5つ上で24歳、彼女は22歳。

そしてこの物語は、中学2年の11月から今年の7月頃までに起こった事実である。
74 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/02(日) 17:16:29.97 ID:gcSY0Y.0
20時からを予定しておりましたが
私事でその時間家を空ける事になりました。
ですので18時からgdgdで始めさせていただきますね。
75 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 18:02:55.98 ID:gcSY0Y.0

「これ見ようぜ。」

帰宅した兄、手にはDVDを持っていた。

どんな映画だったか、内容はあまり覚えていない。
私たち3人は赤いソファに座り、一枚の毛布を膝掛け代わりにして映画鑑賞した。
兄は映画に夢中の様子だった。

私達は膝掛けの下で手を繋いでいた。
76 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 18:09:42.39 ID:gcSY0Y.0
近所のスーパーへ買出しへ行く道中
彼女は兄と私の間に入り、腕を組み

「両手に花、だね。」

と、頬を赤らめながら言っていた。
私は「随分安っぽい花だな」なんて冗談を飛ばしていた。

兄が居る間、馴れ合う事が出来なかったので
彼女は時々私と視線を合わせ、ウインクをしていた。
正直、どう反応すれば良いのか分からなかったが…。

私と彼女は既に『恋人関係』にあった。

勿論それがいけない事だと『私は』理解していた。
兄の彼女と、その弟。これは変えられない事実。

それでも、私は彼女に惹かれ始めていた。
頭で分かっていても感情が抑えられなかった。

今思えば、たまたま近くに居た異性が彼女だった。
それだけの事だったのかもしれない。
なのに私は少しずつ、彼女から離れられなくなっていった。
77 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 18:21:12.32 ID:gcSY0Y.0
食後の穏やかなひと時。
テレビを見ていた私を、突然彼女は呼んだ。

「催眠術?」
「そ、目を閉じて楽にして。」

壁を背に立たされた私。
『この手のもの』を信用しない私は少し面倒に感じていたが
好奇心で少しだけ付き合ってみる事にした。

彼女は目を閉じた私の手を取り、体の前で二度打ち鳴らす。

パン、パン

…………?

何をやっているのかと気になった私はコッソリ目を開ける。
彼女は私の手に向かって、真剣な眼差しで糸を巻き取るような仕草をしていた。

「プッ、何やってんの?」

その真剣な眼差しが妙に『ツボ』で、笑いが止まらなかった。

「真剣にやってるのにぃー!」

彼女はポカポカと私の背中を叩いた。

「腕がだんだん上がってくるって…書いてるんだけど、ウーン。」
「どれ?」

催眠術入門書なる胡散臭い書物を受け取った。
そこには確かに、腕が上がってくると書いてあった。

「俺がやってみるよ。」

私は彼女を壁を背に立たせた。

「はい、じゃあ気持ちを楽にして、ゆっくり目を閉じて下さい。」

私はすっかり催眠術師になりきっていた。
また、少し緊張した面持ちの彼女がとても面白かった。

パン、パン

私は彼女の前で手を二度打ち鳴らす。


そして唇を奪った。
78 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 18:23:14.19 ID:gcSY0Y.0
後ろで兄がギターを弾いていたにも関わらず、大胆不敵な行動。
彼女の顔を見て悪戯心が疼いたのだ。



と、晩飯の買出しへノシ
79 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 18:53:29.62 ID:gcSY0Y.0
帰ってきた。
余談なんだけど、昨日、この頃の夢を見たんだ。
ここに書くために色々思い出したから見たんだと思うんだけど季節的にチョット感傷的になった。
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/02(日) 18:56:40.92 ID:Kvij7y6o
うんそうか
81 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 19:15:03.75 ID:gcSY0Y.0
携帯の不在着信を知らせるランプが点滅していた。
携帯を開き確認する。



不在着信 50 件



ピッ。


11/29 20:29【不在】
自宅

11/29 20:32【不在】
自宅

11/29 20:34【不在】
自宅

11/29 20:35【不在】
自宅

11/29 20:39【不在】
自宅

11/29 20:42【不在】
自宅

一瞬意識が遠退いた。
正常者とは思えない母からの着信。

「どうしたの?」
「いや…、何でもない。」

私は携帯の電源を切り、ベッドに投げた。
電話に出なければいいんだ、出なければ何も言われない。
82 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 19:16:10.71 ID:gcSY0Y.0
では、22時位に。ノシ
83 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 22:03:29.57 ID:4xP3EsSO
まだ家に戻れないので書き込み遅れます…スイマセン
84 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 23:35:03.92 ID:gcSY0Y.0
「そうだ!今年はクリスマスパーティしよう!」

唐突に彼女は言った。
前に話したと思うが、私は楽しいクリスマスなど知らないのだ。

だから、少し胸が躍った。

「いいね。」
「でしょでしょ?夏は海に行って、そうだ、ライブもしよう!」

彼女は目を輝かせていた。
希望に満ちた未来、毎日、明日が楽しみだった。
兄も笑っていた、私も笑っていた、そして彼女も笑っていた。
とても穏やかな時間だった。

ピリリリリリリリ!!ピリリリリリリリ!!

突如、テレビの上に置いてあった兄の携帯が鳴った。

「おっと、誰だこんな時に。」

兄貴は画面を少し見つめた後、電話を取った。

「はい、もしもし……え?あ、あぁ。」

明らかに、戸惑っている様子だった。
私と彼女は顔を見合わせた。

──母からだ…。

「あぁ、うん大丈夫、こっちは上手くやってる、……うん、分かったよ、それじゃ。」

兄は深い溜息をついた。

「なんて言ってた?」
「こっちにお前が来てないか、確かめたかったみたいだ。」

しばらく、皆言葉を失っていた。


「大丈夫…だよな?」

私は重い口を開いた。
母は元々行動範囲が狭く、車も電車も乗れない人だったので
ここまで来ることはまず無いだろう、そう踏んだのだ。

「ああ、心配する事ないさ。」
「う、うん、そうだよ!大丈夫大丈夫!」

互いを励ますようにも見えた私達だった。
85 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/02(日) 23:35:36.82 ID:gcSY0Y.0
スイマセン、今日はここまでですorz
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/03(月) 00:24:04.09 ID:CH7otLI0
おつ
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/03(月) 02:16:20.32 ID:DfXCq6DO
パー速から始めたのは何か理由あるの?vipだと人多いからスレバレを避けてかな?
ま、おもしろいから、楽しみにしちゃってたりするから別にいいんだが。
88 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 02:42:41.33 ID:o2hQwtI0
>>87

>パー速から始めた理由
お察しの通りです。
VIPでやれば盛り上がるかも知れませんが、その代償にバレそうなんで…


>おもしろい
ありがとう、そういって貰えると本当に書いて良かったと思える。
89 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/03(月) 14:17:26.37 ID:o2hQwtI0
今日は19:00時から書きます。
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/03(月) 17:30:16.01 ID:DfXCq6DO
>>89
楽しみにしてる。無理しない程度に頑張れよ。
91 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 18:49:09.86 ID:o2hQwtI0
予定を立てている彼女は上機嫌だった。
クリスマスはツリーを飾って、ケーキを作って、シャンパンを飲んで。
夏には色気のあるビキニを着て海へ行って、3人でライブをやるんだ、って。
外に出る事さえ許されなかった私が、そんな夢の様なプランを実現しようとしていた。

──今年のクリスマスは、きっと一生忘れないだろう。

まだ早いだろうと言ったのに彼女が立てたツリー。
ライブに向けて作った曲。

今も、覚えている。



〜12月5日〜

時刻は20時を回っていた。
食事も終え、私達は穏やかな一時を楽しんでいた。

これが、最後になるとも知らずに。
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/03(月) 19:00:45.08 ID:DfXCq6DO
もう始まってたか。
続きにwktk
93 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 19:51:25.46 ID:o2hQwtI0
ピリリリリリリリ!! ピリリリリリリリ!!

運命のコールは突然鳴り響いた。
枕元においていた私の携帯だった。

「はいはい、今出ますよ、と」

私は携帯を開いた。



【自宅】


放置。
出た所で何を言われるかは、分かりきっている。
ここは放置するに限る。

ピリリリリリリリ!! ピリリリリリリリ!!

コールはいつも通り、とても長いものだった。

「うるさいなぁ…。」
「お母さん、余程怒ってるんだよ。」
「そりゃそうだろ?」

そう、いつも通りの長いコールだった。


ただ、いつもと違う事があった。



ドンドンドン!!!!!!!!


94 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 19:54:04.46 ID:o2hQwtI0
とても乱暴なノックの音だった。
恐怖心を駆り立てるような、そんな音。

──母が来た。

それはもう、慌てふためいた。


(隠れろ!)
(ど、どこに?!)
(風呂の裏だ!早く!)


私は携帯を持ち、風呂と家の隙間に体を滑り込ませた。
95 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 19:58:52.75 ID:o2hQwtI0
「ど、どうしたんだよ、こんな時間に。」

兄の声は震えていた。
無理も無い、こんな時間に、こんな場所まで母が来る等
予測し得なかったから。

「来てるんでしょ?」

核心に着いた言葉だった。

「何言って…」
「二人とも、携帯出しなさい。」

訳も分からず二人は携帯を差し出した。
母は、兄と彼女の携帯を手に取り、何かを見ていた。

「ふぅん、二人ともボーダフォンなんだ。」
「あ、あぁ、それがどうかしたのか?」



「それじゃ、このdocomoの充電器は何?」
96 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 20:01:06.41 ID:o2hQwtI0
し ま っ た 。

決定的なミスを私は犯してしまった。

震えが、止まらなかった。
97 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 20:01:25.29 ID:o2hQwtI0
飯ノシ
98 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 20:40:43.68 ID:o2hQwtI0
約2時間家の中を物色した母。
まさに嵐が去ったような印象だった。

「あれは、バレてるな…。」

兄は頭を抱えていた。
彼女は放心状態だった。

「ここも安全じゃない、って事か…。」

私の一言に二人は言葉を失っていた。


──どれ位時間が経っただろう。
──兄は決意したように、ゆっくりと口を開いた。


「ウチに帰れ。」
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/03(月) 20:43:20.47 ID:DfXCq6DO
風呂の隙間、ここで出てきたか。
何かまだ伏線が…いや、何でもない。続けてくれ。
100 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 20:45:22.56 ID:o2hQwtI0
「え…?」
「ここに居られるのも時間の問題だ、見付かるより帰ったほうがイイ、そう言ってるんだ。」
「でもさ!兄貴!」



「もう、終わりにしようや。」
「……。」
「お前のタメに言ってるんだ、分かるよな?」

私は、何もいえなかった。
暴走する思考では、もう何も考えられなかったんだ。
101 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 20:52:08.68 ID:o2hQwtI0
「でも、また来たらまた隠れれば・・・!」

彼女は必死だった。
そんな彼女に反論するわけでもなく、兄は首を横に振った。

「もう、終わったんだよ。」


彼女はその場に泣き崩れた。


「それじゃ、俺はバスの時刻表見てくる。荷物、まとめとけよ。」


兄はバイクの鍵を持って家を出て行った。


「ねぇ・・・クリスマスパーティはどうするの・・・?」


「ごめん。」


「海は…?」


「ごめん。」


「一緒にライブするって言ったじゃん…。」


「ごめん…。」
102 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 20:56:12.23 ID:o2hQwtI0
「嘘つき・・・・。」

「ごめん…。」


「……大好き。」


彼女は私の腕の中で泣きじゃくっていた。
私は必死で涙を堪え、天井を見ていた。

泣き喚く姿なんて、見せたくなかったから。

私はそっと彼女の肩を抱いた。
103 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 20:56:43.82 ID:o2hQwtI0
休憩。
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/03(月) 21:00:21.10 ID:BelFlwAO
追いついた!
非常にwwktkして待ってます!
105 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 21:02:46.17 ID:o2hQwtI0
なんとか100突破できた。

>>104
15分位から続き書きますね。
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/03(月) 21:05:59.46 ID:DfXCq6DO
>>102を読んで、体をねじられる気分だわ…
>>1の好きなペースで頑張って書いてくれ。
107 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 21:30:29.32 ID:o2hQwtI0
今思えば兄は私たちの関係を知っていて、わざと席を外してくれたのではないだろうか。

「バスに乗って駅まで行け、そこからのルートはメールで教えるよ。」
「うん、分かった。ごめんな、最後まで手間取らせて。」
「今までお袋の事お前に任せっぱなしだったからな、これ位当然の事さ。」

私は荷物を背負い、私は振り返った。

「またいつでも来い。」
「おう。」

兄は私の肩を拳で叩いた。
彼女はずっと無言だった。

バス停についてからも、互いに掛ける言葉が見付からず
ずっと無言だった。


そして、遂にバスが来てしまった。

「…それじゃ、俺行くよ。」

私は最後の別れを告げる。
兄は何も言わずに手を振っていた。
彼女は相変わらずうつむいたまま、黙り込んでいた。
思い足取りでバスに乗り込もうとした時

「待って!!!!!!!」

彼女は私を呼び止めた。

「何?」
「これ、途中でおなかが空いたら食べて!」

小さな弁当箱を差し出していた。
私はそれを受け取ってお礼を言おうとしたが、無常にもドアはゆっくりと閉まった。
立ち尽くす二人を見つめていた。
涙で輪郭のぼやけた二人。

愛しい人がどんな顔をしていたか、思い出せない。

弁当箱にはチャーハンが入っていた。
白い部分が残ったベーコンと卵を軽く炒めただけのチャーハン。

「相変わらず、ヘタクソだな…。」

強がって笑い飛ばして見たが、涙が止まらなかった。
薄い黄色のチャーハンが、この時初めて美味しいと思った。
108 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/03(月) 21:30:55.36 ID:o2hQwtI0
今日はここまでです。
明日も19時から書かせて頂きます。
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/03(月) 21:47:58.60 ID:DfXCq6DO
お疲れさん。
なんてか、言葉がないとはこんな感じなのか…
明日も楽しみにしてるよ。
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/04(火) 00:28:59.01 ID:hiFLgkAO
乙です(`・ω・´)ゞ
明日も楽しみにしてるであります!
111 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 01:22:10.90 ID:8h1JdN20
今読み返してみたら我ながら文が酷かったorz
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/04(火) 01:34:54.44 ID:ph/OYQAO
>>111
そんなことないよ
書くのは辛いかも知れないけれど、楽しみにしてます。
113 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 18:28:35.73 ID:Tc2EBYSO
時間指定しておいて申し訳ございませんが、一時間ほど遅れますorz
114 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 20:10:38.15 ID:8h1JdN20
帰ってきた!
急いで書きます。
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/04(火) 20:17:00.75 ID:Z94.h/Ao
おかえり〜
焦らなくてもいいんだぜwwww
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/04(火) 20:26:35.37 ID:hiFLgkAO
今日も楽しみにしてます。
117 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 20:33:16.94 ID:8h1JdN20

地元の空気は、とても重く感じた。
見慣れた風景に嫌悪感すら覚える。

私は溜息を一つ飛ばし、家路へと急いだ。


〜自宅周辺〜

「ハァ…。」

呼び鈴を押す決心が付かず、右往左往していた。
勿論、謝罪で済む事をしたとは思っていない。

小一時間ほど悩んだ末、私は心を決めた。

「よし…!」

悴んだ手を、呼び鈴へ伸ばした。
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/04(火) 20:40:36.16 ID:Vk.i3AAO
wktk
119 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 20:41:22.20 ID:8h1JdN20
程なくして、廊下を足早に歩く音が聞こえる。
心臓が破裂しそうなほどに踊っていた。
この扉の向こうに母が居る。



カ チ ャ リ



赤い鉄の扉が開錠された。
錆付いた音色を響かせながらゆっくりと開く、赤い扉。

「ただいま…。」

私を見るなり殴りかかってくるだろうと予測し、歯を食いしばっていた。
が、予測は見事に裏切られた。

「おかえり、早く中にお入り。」
120 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 20:51:36.21 ID:8h1JdN20


…見事に肩透かしを食らった。
しかし、長年の経験から私は直感した。

──これは罠だ。

何を考えてる?何を企んでいる?何が狙いだ?
私は母の行動を目を凝らして見つめる。
一瞬たりとも気が抜けなかった。

「ほら、ご飯出来てるわよ。」

食卓には焼き鮭と味噌汁が並べられていた。
私は椅子に『強引』に座らされ、箸を手渡された。

「お上がりなさい。」
「う、うん。」
121 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 21:02:13.09 ID:8h1JdN20
私は徐に食事を始める。
至ってシンプルで、どこにでもある塩鮭だった。

しかし、何でだろうなぁ…家のご飯は美味い。
やっぱりウチの味は忘れられないなぁ。

なんて、少し安堵してしまった。
久し振りの我が家、張り詰めていた物が途切れかけていた。

その『ほんの少しの隙』は、母にとっては十分過ぎた。

大きく揺れる視界、何が起こったのか理解するには数十秒かかった。
122 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 21:08:12.24 ID:8h1JdN20
鮮血に染まる壁、いや、床。
平衡感覚が失われていた。

サクり、と指が入るほど深くエグれた額。
感覚が無い、指先も、傷口も、唇も。
全ての感覚が白く点滅を繰返していた。

薄れ行く意識の中で、私が最後に見たのは


不器用に笑う母の姿だった。
123 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 21:09:09.99 ID:8h1JdN20
と、飯ですノシ
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/04(火) 21:13:54.73 ID:Z94.h/Ao
KOEEEEEEEEEEEEE
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/04(火) 21:24:57.47 ID:ShxM.6AO
鬼母!!!(´;ω;`)
126 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 21:31:30.64 ID:8h1JdN20
目を開くと白いフィルターが掛かった様な景色だった。

自分の置かれている状況を把握するため
身体を起こそうした瞬間、全身に激痛が走る。

「つっ…?!」

全身傷だらけだったにも関わらず、私は頭を抑えていた。
『何か』で深くエグられた頭、紅黒く染まった手のひら。


──母と二人っきりの生活が
──また、始まった。
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/04(火) 21:38:37.68 ID:l7rBXYDO
こえぇぇぇぇ
128 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 21:39:35.40 ID:8h1JdN20


再び軟禁状態に置かれた私。
外出は買い物に行く事だけが許されていた。
その僅かな時間だけが、私が自由な時間だった。

その『僅かな時間』は思い出させていた。

柔らかな微笑み、その指先、その髪。
彼女の幻に向かって手を伸ばす

浮かんでは消える陽炎。
突如訪れた喪失感は私を虚無の世界へと誘った。


最愛の人は、同じ空の下に居る。
遥か遠い場所で、同じ今を生きている。


なのに、もう


こんなにも遠い。
129 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 21:45:56.66 ID:8h1JdN20
心も身体も、ズタズタだった。
何をしても虚しいだけだった。

だから、何度も自分を傷つけた。
目覚める度、涙が止まらなかった。

そんなある日、一枚のCDが送られてきたんだ。
送り主は、彼女。

私は逸る気持ち抑え、CDを再生した。


一曲のオリジナル曲が収録されていた。
彼女が作詞し、兄が演奏した曲だった。



───訪れる毎日 嫌にながらも君と出会う日が楽しみ
───僕は今でも 君の事を想う

───もし、このまま 時が過ぎて




薄暗い部屋で大声を上げて泣いていた。
嗚咽が漏れ、からっぽだった感情が溢れ出していた。



──その夜、彼女の歌声が絶える事はなかった。
130 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 21:46:43.19 ID:8h1JdN20
今日はここまでです〜。
急にレス増えてビックリしましたww
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/04(火) 21:50:32.60 ID:Nlr4CEDO

>>122
結局このときは何されたんだ?
132 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 21:53:31.01 ID:Tc2EBYSO
台所に血まみれの居合刀が置いてあったんだ
多分それだと思う
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/04(火) 21:55:34.80 ID:Nlr4CEDO

‥‥‥‥((゚д゚))

言葉も出ません‥‥

そのあとどうしたんだ?
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/04(火) 21:57:09.70 ID:eQIyIUso
>>132
それって模造だよな?
本物だったら生きてられないよな
つーか模造であってくれ…
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/04(火) 21:59:11.78 ID:0Mnx45.o
つーか殺人未遂じゃん
136 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 22:00:19.42 ID:Tc2EBYSO
うんうん、模造刀だよ

>その後
病院にも行けなかったから、自然治癒を待ったよ
今でも額の左側がポッコリ出てるw
137 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 22:05:12.24 ID:Tc2EBYSO
>殺人未遂

そうだよね
警察に行ったこともあるんだけど、母親がくせ者でさ…
昔から警察には顔が効いて、事故位なら揉み消すんだ
外では常識人で通ってて高学歴で弁護士資格も持ってる

だから俺が何を言ったって誰も動かないんだ…
138 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 22:25:24.80 ID:8h1JdN20
と、喋りすぎた。
明日は20:00から始めますね。
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/04(火) 22:28:03.80 ID:OE2D7MDO
>>1
壮絶だorz
でも楽しみにしています
140 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/04(火) 23:22:17.06 ID:8h1JdN20
早いもので明日で完結しそうです…
200目指して頑張ろう。
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/04(火) 23:47:47.25 ID:hiFLgkAO
((( ゚д゜;)))

…乙でした…こぇぇぇ
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/05(水) 07:12:25.27 ID:Q.zzCQDO
母親に弁護士の資格はないよな



いや、二枚舌で取り繕うのが上手いから適任なのか…
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 10:28:03.17 ID:WYgpJTA0
いよいよ面白くなって参りました
144 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/05(水) 10:42:12.12 ID:rwZdi2SO
スレタイに母親も入れた方が良かった雰囲気にwww

母 の 人 気 に 嫉 妬 。
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 14:04:34.11 ID:pl6ijLk0
最低な母親だな・・。

・・でも、楽しみにしてるぞ。
146 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 18:01:15.34 ID:nBuLjTc0
12月24日

街を鮮やかに彩るネオン、薄暗い部屋を照らしていた。
今年も…、独りか。

父親の居ない家にサンタは来ない。

プレゼントをねだる私に、母はいつも口を尖らせて言っていた。
…成る程、確かにそうだ。
これまでにクリスマスプレゼントを貰った記憶は無い。

「あ、そういえば誕生日も…。」

私は無気力に笑った。


『プルルルルルル…プルルルルルル…』


リビングの電話が鳴っていた。
…どーでもいいや、俺には関係ない。

私は頭まですっぽり毛布を被った。

『はい、もしもし──あら、どうしたの?───うん?
 ────いいわよ、分かった───ふふ、楽しみにしてるわ。』

母は微笑み混じりに話す。
誰と会話しているのだろうか?

私は聞き耳を立てていた。

147 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 18:07:31.92 ID:nBuLjTc0
カチャ…。

受話器を置く音が聞こえた。
通話相手がどうしても気になった私は母に尋ねる。

「誰だったの?」
「ああ、お兄ちゃんからよ。」

ここで少し補足をしたい。
話の展開的に見て、母は悪い人だと言う認識が強いと思うがそれは少し違う。
『普段』は至って普通の人間である。
精神的に不安定というか、気持ちのアップダウンが激しい人だった。

そして、この日は『普段』の母だった。

「正月、こっちに帰ってくるんだって。」

私は鼓動が高鳴った。
二度と会えぬと思っていた彼女に、こんなにも早く再会出来るとは思ってもいなかった。


──父親の居ない私に、初めて届いたサンタからの贈り物。
148 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 18:08:11.60 ID:nBuLjTc0
今日も時間変更ですorz
19時から出かける予定なので、それまでガシガシ書きます。
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/05(水) 18:09:24.45 ID:Ny5zbyIo
ガシガシ頼むww
が、無理はするなよ
150 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 18:28:33.49 ID:nBuLjTc0
時間の流れはとてもゆっくりに感じた。

昼間は相変わらず母からの暴力も続いていたが、私は口を一文字に結んで絶えた。
夜間は眠れぬ夜に幾度と無く寝返りをうったものだった。

もう一度、彼女に会う為に、私はジッと日々を耐えた。




12月31日、無口な呼び鈴が突然声を上げた。
151 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 18:34:38.19 ID:nBuLjTc0
彼女は相変わらず、柔らかく微笑んでいた。
ずっと、ずっと、微笑んでいた。
雑談している時も、食事している時も、ずっと微笑んでいた。


──しかし、それだけだった。


文字通り他人の様な振る舞い。
かつての『兄貴の彼女と俺』の関係に戻っていた。

私は、ずっと彼女に会う日を楽しみにしていた、彼女もそうだと思っていた。

しかし、それは思い上がりだったのだろうか?
彼女は私を忘れてしまったのだろうか?
152 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 18:38:46.17 ID:nBuLjTc0
スイマセン、ここで一時中断しますね。

二時間位で戻ります。
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/05(水) 18:40:08.01 ID:Ny5zbyIo
いってらノシ
154 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 18:40:44.71 ID:nBuLjTc0
「母さん、俺ちょっと外の空気吸ってくる。」

居てもたってもいられず、私は席を立つ。
素っ気無い対応に胸が苦しくて、潰れそうだった。


「あ、私も飲み物買ってくるね。」


彼女もコートを持ち席を立った。
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 20:06:59.75 ID:WYgpJTA0
そろそろ眠いぜ
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 20:23:53.58 ID:nCWOuMAO
早めの投下とは…

再開待ってます!
157 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 20:30:08.01 ID:nBuLjTc0
>>155
帰ってきた!
急いで書く!
だからがんばれ!
今日で最後なんだから!wwwwwwwwwwwwwwwwww
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/05(水) 20:35:31.49 ID:Ny5zbyIo
お帰り
レスは少ないかも試練が
ちゃんと見てるからな!

最後までガンガレ!
159 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 20:36:01.24 ID:nBuLjTc0

「寒いね。」
「あぁ。」

冬空の下、私達は肩を並べ歩く。
私は半ば投げやりになっていた。

久し振りに会ったというのに、冷たい態度の彼女。
あの日々、思い出の全てを否定されたようで、腹が立っていた。

「あ、CD聴いた?」

「うん。」

「どうだった?」

「うん。」

「録音大変だったんだよ。」

「うん。」

「…怒ってる?」

「うん。」
160 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 20:40:48.34 ID:nBuLjTc0
「そう、だよね…。」

彼女は俯き、少し沈黙していた。

「分かってるなら聞くなよ。」

都合が悪くなると黙る、そんな態度に更に私は苛立った。
若気の至りだったのだろうか。
完全に空回りしている思考。

伝えたい思いも、伝えられなかった。

「ごめん…。」

揃っていた足並みが止まった。
161 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 20:50:11.59 ID:nBuLjTc0
「ごめんなさい…。」
「もういいって。」

彼女は私の腕にしがみ付き、その声は少し震えていた。

「待ってよ!ねぇ!」
「もういいって言ってんだろ!?何なんだよ今更!!」

腕を振り払い、彼女を睨み付けた。
勿論、彼女の事は好きだった。

一日たりとも忘れた事は無い。
しかし、再認識してしまったんだ。
所詮、兄貴の彼女と、その弟だったんだと。

静かな夜。
彼女は静かに口を開いた。






「結婚するの。」
162 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 20:58:05.67 ID:nBuLjTc0
一瞬、耳を疑った。
いつか来る事は分かっていた。

──なのに、どうしてこんなに苦しいんだ。

「そう、おめでとう。」

声が震えないように、ゆっくり声を絞り出した。
こんな所で泣き崩れる訳にもいかない、私は精一杯平常心を装った。

「それだけ…?」
「他に何があるんだよ。」
163 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 20:59:00.19 ID:nBuLjTc0
休憩。
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 21:00:33.37 ID:R/DWAOco
C
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 21:16:23.09 ID:2Axyn2DO
電車の中で泣きそうなった…
無理しない程度に続けてくれ。
166 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 21:16:38.31 ID:nBuLjTc0
ちょっと家事済ませてきます。
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 21:39:19.18 ID:bWHcFQAO
いてら
今日の昼に見つけたんだがまさか今日で終わりとはwwwwww
wwktkして待ってます
168 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 21:40:14.41 ID:nBuLjTc0
2007年 8月17日

慣れぬ正装に身を包み、私は拍手を送った。
彼女は笑っていた、兄も笑っていた。

だから私も笑っていた。




流されるまま彼女を抱き。
彼女を愛し、彼女と別れ。

彼女を送り出した。

そんな私が幸せだったのかなんて、自分でさえ分からない。

俺と兄貴は相変わらず、音楽の話で馬鹿騒ぎしたり、友達感覚の良い兄弟関係を続けている
そして、兄貴の彼女と俺も、また………。
169 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 21:42:53.72 ID:nBuLjTc0
「ああ、もしもし?どうした?」

彼女からのコールだった。

『腱鞘炎になってね、今日はお休み貰ったんだ。』
「へー、お大事に。」
『うん…。』


『ねぇ。』




『大好き。』












end.
170 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 21:43:32.66 ID:nBuLjTc0
いちお、これで完結です。
長らくお付き合いいただいて有難う御座いました。
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 21:45:30.69 ID:bWHcFQAO
乙!!1
色々考えさせられたお
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/05(水) 21:46:59.08 ID:Ny5zbyIo

>>1と兄貴と彼女の話っていうより
家族の話って感じだったな

今の状況はどうなってんの?
173 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 21:47:43.74 ID:nBuLjTc0
なんか急いで書いたせいか、コンパクトに纏めすぎて
説明が凄い不足しているような気がします

とても悲しい出来事だったのに、4割位しか書けてない気分ですorz
174 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 21:48:39.28 ID:nBuLjTc0
>>172

>>169が今朝の話なんだ。
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 21:49:16.45 ID:bWHcFQAO
時間あったらまた細々と書けばいいんじゃね?
176 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 21:50:06.87 ID:nBuLjTc0
>>175
そうさせて頂きます。
ここからは思い出したこととか、ゆっくり書いていく事にするよ
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/05(水) 21:53:01.37 ID:Ny5zbyIo
結婚はいつ頃?
特定されない範囲で

その後彼女と会った?
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/05(水) 22:01:03.62 ID:3Y1Iv8Ao
ちょ、現在進行形ですか...母とか...?
179 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 22:02:03.62 ID:rwZdi2SO
>>177
式は今年の8月だったよ
彼女にそれから会ってないけど、正月にくるって言ってた
180 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 22:04:42.20 ID:rwZdi2SO
ああ、母親は俺が家出から帰ってからは普通だよ
未だに遊びに行くとか出来ないけど、家に友達呼んだりしても友達によくしてくれるし
平和です
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 22:13:26.64 ID:QF2AzfU0
もう嫁にいってるくせに大好きとか...
何で結婚したの?って問いたくなるのは俺だけか?
182 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 22:17:43.17 ID:nBuLjTc0
>>181
そうなんだよね
兄貴と結婚してから、流石に俺も離れようとしてるんだけど…女心は難しいww
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 22:25:44.50 ID:QF2AzfU0
兄貴が相手してくんねえから>>1で寂しさの穴埋めてんだろうな

そういう風に俺は思う。
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/05(水) 22:27:12.78 ID:AvGbLsDO
うーん
なんかお兄さんがかわいそうな感じがするなー

まーなんというか、彼女が悪魔なかんじかww
185 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 22:39:36.97 ID:rwZdi2SO
>>183
穴埋めか(性的な意ry

>>184
兄貴可哀相に激しく同意
結婚式までの間、何度か会ったんだけど、めちゃめちゃベタベタ甘えてくるんだ、兄貴の視線が痛い。
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 22:44:05.15 ID:2Axyn2DO
俺も若干>>1みたいな事経験した。
大好きだった子、たぶん好意を持ってくれてた子がちょっと前に結婚した。
何かよくわからないよな、何だろうな、好きとか…
厨房みたいできもいけど、最近よくわかんねーやwww
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/05(水) 22:46:12.82 ID:rwZdi2SO
>>186
そうそう
「お前、どっちなの?」って聞きたくなるw
188 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/05(水) 23:11:33.92 ID:nBuLjTc0
僅かに200に届かなかったorz

ここから余談
スタジオで禄った奴と彼女から届いたCDはまだある。

兄貴の家に遊びに行ったとき
ソファで布団かぶって映画見てたら、隣に彼女が入ってきて布団の中で服を脱ぎ始めた。


とか後書き感覚で少しずつ書いて、まったり1000目指すよ
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/05(水) 23:23:21.21 ID:q7Tq5ygo
兄貴どうでもよさげみたいだな、とんだ彼女だこと
190 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/05(水) 23:42:27.98 ID:nBuLjTc0
なんか>>189のおかげで少し現実が直視出来た気がする。
やっぱり「もう結婚してるんだから」って、きっちり終わらせた方がいいよな。
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/05(水) 23:45:19.04 ID:Ny5zbyIo
>>190
それがいいと思うよ
将来>>1に彼女ができたとき大変そうだし

>>1さえよければダラダラと続けてくれ
今度の正月の報告もできれば是非
192 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/05(水) 23:53:42.15 ID:nBuLjTc0
>>191
よし、正月にケジメつけるよ
流されてばかりじゃ駄目だしね

いい女捕まえて『俺と彼女と兄貴の彼女』ってスレを…いや、何でもないw
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/06(木) 00:01:34.22 ID:h1RLCL.o
鬱にさせる気は毛頭ないが
将来彼女を兄貴に取られても文句は言えんのだぜww
なんにしろけじめはつけておいた方がいい
194 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/06(木) 00:41:10.73 ID:7iNtN8Y0
>>193の言うとおりだと思う。
しかし、欝にはならないぞww
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/06(木) 03:44:29.36 ID:9ogRB8.0
つらいよな
好きな相手が義理の姉だろ・・・
196 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/06(木) 09:20:34.41 ID:fbD4BMSO
>>195
好きになっていくほど忘れようとしたんだけどなぁ…

今でも愛おしく想うたび、たびに別れを感じてる
197 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/08(土) 14:57:00.69 ID:8UZP3So0
特に追記する事もないので、正月までお休みします。
198 :1 ◆chYj5n59ZY :2007/12/08(土) 14:57:00.59 ID:8UZP3So0
特に追記する事もないので、正月までお休みします。
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/08(土) 15:30:18.26 ID:rHOLvBoo
別に雑談とかでもいいんでねーか?
ま、1がそうするならそれでいいけど
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/08(土) 17:10:53.51 ID:E9bZP3ko

wikipediaの鼻血どうにかしろwwwwwwwwwwwwww


http://sakurasaku.futene.net/



201 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/08(土) 18:16:58.60 ID:3V/R/gSO
変な形で200突破してしまった

>>199
雑談かぁ
話す事が見付からないんだよねw
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/08(土) 18:53:05.69 ID:rHOLvBoo
>>201
>>188の続きはww?
203 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/08(土) 20:33:30.65 ID:8UZP3So0
>>202
簡潔に説明すると『触り合い』になった。
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/08(土) 21:16:37.68 ID:.eSfMPQo
>>1って今学生?いくつ?
205 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/08(土) 23:10:08.60 ID:8UZP3So0
>>204
>>73
206 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/10(月) 18:33:25.07 ID:G3gE/Bk0
12/31日から泊り掛けで来るみたい。
どうやって別れ話切り出せば良いかな・・・
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/12/11(火) 14:10:37.80 ID:9.1vEwDO
はやく何とかしないと兄貴と修羅場になりかねないぞ
浮気はいつかバレる

あ、俺の経験上wwww
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/11(火) 17:33:26.57 ID:bHU5IJE0
別れ話ってかまだつきあってるの?
相手的にはつまみ食いかなと思ってた、失礼だが。
向こうからなんかしてきたら「はぁ?触んないでもらえる?そういう関係じゃないし」
ていえばOKでないの。
209 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/11(火) 18:58:57.93 ID:Fwh8NjI0
>>207
そう、いつかバレるよねww

>>208
おk、そう言ってみる!
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/13(木) 01:28:31.59 ID:j5/1voSO
こんなスレあったのか
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/30(日) 19:11:53.33 ID:vAWN7Loo
■ HTML化依頼スレッド
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1195554932/255-257

255 名前:めぐ▲ ★[] 投稿日:2007/12/30(日) 01:01:24.30 ID:???
新年を迎えるに当たってスレッドを一掃したいと思います。

2週間以上のスレスト、及び数レスに渡る保守・空レスなどが
続いているスレのHTML化を実行させていただきます。

該当スレで継続の意思がある場合はお手数ですが
その旨を本日中にHTML化スレにて掲示してください。


256 名前:荒巻@中の人 ★[] 投稿日:2007/12/30(日) 01:03:57.45 ID:???
2週間以上のスレスト、及び数レスに渡る保守・空レスなどが続いているスレ
の大掃除を開始します。

★持ちの方はできるだけ参加お願いします。


257 名前:荒巻@中の人 ★[] 投稿日:2007/12/30(日) 01:06:40.07 ID:???
目標は保持スレッド合計3桁切るまでということで。
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/30(日) 19:30:45.19 ID:uTOrgjMo
年明けの報告に備えて
継続依頼出しておいた
213 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/31(月) 01:45:38.10 ID:NP7spFM0
>>212
ありがとう

ついに今日決着だ…ドキドキして眠れない…
214 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/31(月) 13:40:46.83 ID:3FfIwFI0
19時位に到着するみたいだ
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2007/12/31(月) 13:46:09.68 ID:Iyp6SkUo
俺ももうすぐ帰省する
がんばれよ〜!
報告待ってるぜノシ
216 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/31(月) 18:35:33.58 ID:3FfIwFI0
きた!
217 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2007/12/31(月) 22:20:31.77 ID:3FfIwFI0
おせちうめぇなぁ…
218 :以下、2008年まであと5571秒(紅白から5151レス目)@ガキ使はじまたー [sage]:2007/12/31(月) 22:27:10.38 ID:OaSh6O.o
>>217
食うのはやっ!wwwwwwww
219 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/01/01(火) 04:17:31.94 ID:hl12RFM0
やっと兄貴寝た
話、してくるよ。
220 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/01/01(火) 20:06:39.65 ID:hCcdD6SO
帰った。
色々あって疲れた…、報告は明日にしてもいいかな?
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage ]:2008/01/02(水) 22:57:57.38 ID:PCIavpU0
おk
ゆっくり休みや
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/01/07(月) 19:36:17.86 ID:f5l2OsSO
まだ>>1の報告をwktkして待っている奴挙手
ノシ
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/01/07(月) 19:50:08.46 ID:9HktRLAo
挙手厨氏ね
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/01/07(月) 20:58:31.74 ID:/7.GOqM0
今読んできたよ
色々時系列がわからないから1が来た時に質問するわ
聞きたいこともあるし
225 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/01/08(火) 08:31:52.69 ID:Sbk7adw0
うわあああああああああ
ごめんよおおおおおおおおおおおおおおお!

体調崩して寝込んでた・・・。
無事復活したから昼から始めるよ!
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/01/08(火) 13:43:10.31 ID:3F5/B8U0
wktk
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/01/08(火) 17:50:33.97 ID:MlmYzI60
なんという絶妙(?)なタイミングで追いついた俺
228 :1 ◆chYj5n59ZY :2008/01/08(火) 19:21:58.81 ID:Sbk7adw0
ごめん、もうすぐ帰るから…
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/01/08(火) 19:56:05.78 ID:jM6tBlo0
意味が深いな
家じゃないってことか
230 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/01/08(火) 20:18:51.99 ID:Sbk7adw0
帰ってきた






カラオケから
231 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/01/08(火) 20:21:51.01 ID:Sbk7adw0
とりあえず、お久しぶりです。
1/1は実況しようと思ってたんだけど、バタバタしてて出来なくてゴメンなさいです。

何か色々質問がありそうなので今日はそれから片付けようと思います。
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/01/08(火) 23:27:42.79 ID:jM6tBlo0
レス番が何歳の時とか教えてほしいんだな
あと今は何してるんだ?
233 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/01/08(火) 23:46:52.56 ID:Sbk7adw0
今は通信で大学生やってるよ
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/01/08(火) 23:57:21.99 ID:PmvPGQAO
結局何があったのかが知りたいwwwwwwww
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/01/09(水) 00:39:56.93 ID:C5bIwBQ0
通信って卒業できるのか?
卒業できる人ほとんどいないって聞いたんだが
236 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/01/09(水) 15:02:31.08 ID:gEYnyW60
卒業出来るかどうかは分からないけど、気合いと努力と妄想でカバー。

正月まとめはいつから始めたらいいかな。
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/01/09(水) 16:42:56.61 ID:edDKTUDO
はやくぅ〜
238 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/01/09(水) 21:59:23.41 ID:gEYnyW60
はやくぅ〜

と、言う事なので明日の15時から始めたいと思います。
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/01/09(水) 22:22:47.14 ID:hHu7PTgo
もう少し遅めの方が立ち会えるんだが・・・
240 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/01/10(木) 18:01:23.77 ID:wNfTFKA0
神社のもち撒き行ってたお!
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/01/10(木) 18:27:48.24 ID:p3iOXrQo
おかえりwwwwww
242 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/01/11(金) 00:04:25.65 ID:3JNvYDI0
神社の甘酒飲んできた



明日こそ書きたい…orz
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/01/12(土) 23:42:54.65 ID:twTH6cAO
wktk
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/01/13(日) 11:11:23.43 ID:cbfDCMco
>>1
おつかれ
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/01/16(水) 20:03:20.98 ID:qjx5CcDO
来てくれることを期待してあげ
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/01/17(木) 02:46:01.60 ID:XesgKYAO
>>1
帰ってこないの?
ちょっと寂しいんだが
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/01/23(水) 18:42:22.28 ID:siI91FQ0
まーだー?
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/04/07(月) 17:57:27.21 ID:xovE84so
すげぇ・・・・半端
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/04/10(木) 21:28:03.48 ID:bcQWbrg0
今日見つけて全部読んだんだが・・・
中途半端に消えたのか・・・・・・・・・・><
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/04/11(金) 00:21:21.93 ID:I25vnN6o
自分も今日見つけて読んだ。
>>1帰ってきてー
251 :1 ◆chYj5n59ZY :2008/04/12(土) 20:55:43.44 ID:zgyRIaY0
随分放置してすいません。
只今腰を据えてPCに触る事が出来ない状況でありまして…。
大変申し訳御座いませんでした。

結論から言いますと、キッチリと終わりました。
もう書き足す事は無いでしょう。
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/12(土) 21:14:39.87 ID:KJxp.yQo
もうちょっと詳しく頼むww
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/04/14(月) 11:05:43.74 ID:c4.VCW.o
おいwwwwww
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/14(月) 12:29:17.16 ID:KbiSqgAO
さすがにそれはないわぁ〜
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [age]:2008/04/14(月) 17:04:47.89 ID:/SzOk.k0
さんざんやってそれかよwwwwww
過去も全然中途半端だし何がしたかったんだよwwwwww

こんな適当なスレ立てるなよ[ピーーー]
256 :1 ◆chYj5n59ZY :2008/10/28(火) 16:05:59.16 ID:weOYMjo0
今更戻ってきてスマン。
>>251で緊急離脱したのは兄貴の知り合いにスレがバレたからでした。
本当に申し訳ない。

もうネタとしか思えない様な流れになってしまった。
前も酷い切り上げ方をしたと自覚しております。
許しを請いながら、こんな事を言うのは自分でも情けないです。
誰かアドバイスください……。

スレ読み返していて、正月にはまだ仲良かったのかとビックリしてる……。
誰か居たら反応してやってください……。
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/28(火) 18:01:56.48 ID:ges59pE0
>>256
聞いてやろうじゃないかww
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/28(火) 18:06:05.56 ID:HUVm4jM0
今全部読んだww
とりあえず正月からを書け












書いてください
259 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 18:26:25.84 ID:9wbNYJc0
うおおお、皆ありがとう。
とりあえずあの日の報告からしたいと思う。

正月の夜、確か深夜2時位だったと思う。
兄貴が寝たのを確認してから、彼女を外に呼び出した。

「何?」

このスレの皆と話した事、よく考えた。
確かにたまたま近くに居た異性が彼女だっただけかもしれない、と。
結局、お互いに身体目当てだったんじゃね、とかも思った。

ほんとは、俺、性格ダサダサで
こういう話を切り出すのは苦手だったけど、意を決して口を開いた。

「もう、近寄らないで欲しい」

ほんと、身勝手な言い方したと思う。
でも、確かに彼女は俺に甘えすぎだった。
母が見ていようが、兄が見ていようが

膝に頭乗せてきたり、勝手に腕枕してきたり
耳掃除してきたり。

流石に母親も「最近、慣れなれしいなww」とか言ってた。
誰の目にも余る状況だった。

俺が優柔不断なのが悪かったんだと思う。
だからこそキッチリ終わらせたかった。

それが双方のためだから。
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/28(火) 18:32:26.33 ID:ges59pE0
おぉぉ・・・
今は幸せなのか?>>1
261 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 18:35:12.77 ID:9wbNYJc0
彼女は感情をコントロール出来ないらしく。
怒ったり、泣いたり、笑ったり。
時間だけが過ぎていって、彼女の言葉なんて殆ど耳に残ってない。

無責任だけど、俺はキレてた。
一々過去の話を持ち出したり
どんな正論にも首を横に振るしかしない彼女が鬱陶しかった。

「今なら良く分かるわ、兄貴の気持ち」

もうどうでも良かった。
本当はちゃんと謝るつもりだったのに
気付けば相手の粗ばかり探してる自分が情けなかった。
頭悪いくせに、自分を正当化するしか脳がなくて。

俺はいつも一言多いって言われる。
今思えばこの時もそうだった。

「お前、ウザいよ」

彼女は「……もういい」と呟いて踵を返した。
蹴飛ばしたゴミ箱が無気力に中を舞う、そんな1月1日の明け方だった。
262 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 18:40:30.32 ID:9wbNYJc0
>>260
すまん、まだ詳しくは言えない…。


ちょっと時間がなくて走り書きになるけどスマン。


ウチには居候が居た。
中学の時、泊まりに来て帰らなくなってしまった、オタの小山。

今も、小山はアホ面しながら隣でPSPやってるんだけど
コイツのせいで、スレがばれた。

幸い、兄貴の耳には入らなかったものの
兄貴の友人にはバレてしまい、口止め料5000円と更新しない約束をさせられた。

更新したらお兄さんに、言うぞ。
だってさ。

正直、ビックリした。

これが確か1月中旬の出来事だった。
263 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 18:43:06.68 ID:9wbNYJc0
そして、ここからが悩みの種なんだ。
3月に彼女の親父さんが倒れた。
彼女は元々ヒステリーな所もあって、このときは凄い取り乱していた。


6月、おじさんが倒れ


兄貴と彼女は、離婚した。


スマン、0時までには戻る。
ちょっと出かけてきます。
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/28(火) 19:05:11.29 ID:HUVm4jM0
口止め料のかわいさにワロタwwwwww
今回は帰ってきてくれよ
265 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 20:09:39.69 ID:9wbNYJc0
>>264
あ、ただいま。
266 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 20:18:03.55 ID:9wbNYJc0
離婚は彼女の親父さんが倒れる前から決まってたんだ。

俺は、兄貴と彼女の両者から相談を受けていた。
兄貴曰く、彼女に疲れたらしい。

親父さんの入院費用とか、生活費とか病院までの旅費等で
遂に生活がヤバくなって、彼女は会社の社長の所へ行った。

これが事の発端だったんだとさ。

この社長って奴は女にだらしないと社内でも有名な人だったそうで。
そんな人間を相手に彼女は「お金を借りに行く」と言った。

兄貴が正論を言えば彼女がヒステリーを出す。
悪循環だった、そういう光景は居候してた時にも良く見てきたし
出口の見えない喧嘩だったよ。

すまん、今日は乱文が続いてる。
疑問点があれば答えるので。
267 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 20:21:32.40 ID:9wbNYJc0
遂には彼女は家を飛び出したそうだ。
この時に離婚を決意した、と兄は言っていた。

せめて、親父さんを見送ってからにして欲しかったな。
そんな願いも虚しく、離婚の報告を無言で聞き届け
親父さんは逝った。

言う事を聞かない彼女に、愛想をつかせた。

この時、確かに兄はそう言っていた。

でも本当の理由は、全く別だったんだ。
268 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 20:30:47.56 ID:9wbNYJc0
兄のイメージと言えば、DQNそのものだと思う。
他校に殴りこみに行ったり、国道逆走したり
原付でウイリーしたり。

なよなよした俺とは違い、兄は男らしかった。
でも、俺には優しかったよ。

帰りの遅い母親の変わりに晩飯作ってくれたり
深夜にAVかけたりさ、ほんと男らしい兄貴だったよ。


でも。


でも兄貴は…。




性同一性障害だった。
269 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 20:31:26.57 ID:9wbNYJc0
夕飯の支度してくるノシ
270 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 21:37:05.91 ID:9wbNYJc0
鶏肉うま。
報告はあと少しで終わる。

兄貴は今、バーでバイトしてる、勿論そういうバーで。

「タイ行って切りタイ」とか冗談交じりに言ってたけど
今は服装もメイクもばっちり女になってる。

彼女も、知ってたみたい。 >性同一性障害
271 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 21:45:23.57 ID:9wbNYJc0
彼女は来年から、親戚が居る所に行くらしい。
もう、会う事はないかも知れない。

今となれば、兄貴の彼女ではない。
だから……なんて、ちょっと考えたりしたけど答えは出せなかった。
未だに俺は彼女に惚れていたのかどうか、分からないんだ。

俺の方はと言うと、某ゲーム会社にシナリオライターとして採用された。
急に決まったもんで、ビックリした。
こんな拙い文章書いてるけどね。

来年の3月からは地元を離れて関東進出の予定です。
と言っても修行感覚なので1年位で帰って来る。

母親は小山と仲良くやってるし、1年位なら家の方は心配ないと思う。

とりあえず、報告は以上だと思う、多分。
272 :1 ◆chYj5n59ZY :2008/10/28(火) 22:10:45.32 ID:9wbNYJc0
ああ、そうだ。
離婚した後、彼女が落ち込んでると聞いて一度電話した事があった。

「もしもし?」
『……もしもし』

泣き疲れた声だったよ。
離婚騒動の時の威勢の良さが嘘のようでした。

時折スンスン鼻を鳴らしてたから
電話に出るまで泣いていた事は容易に想像できた。

「あのさ、別れて良かったと思ってる?」
『……うん、思ってる』

馬鹿みたいに強がって
語尾だけが、しっかりしていた。
うっかり貰い泣きしそうだったけど、マクドナルドの店内だからこらえた。

「そっか」

暫し沈黙が続いた。
その間もずっと、彼女はスンスン鼻をならしていた。

「後悔してないなら、それでいいんだけど」
「うん、してない……」
「俺、後悔ばっかの人生だからさ」

今思えば何でこんな事言ったのか分からない。


「君には後悔しないで欲しい」


でも、自然と喉を抜けた言葉だった。
彼女は嗚咽を漏らしながら小さな声で「ありがと」と返してくれた。
ちょっと照れくさかった、マクドナルドの店内だからな。
その後も色々クサい慰めの言葉を言っていたと思う。
でも、覚えてない事にした。
273 :1 ◆chYj5n59ZY :2008/10/28(火) 22:12:50.81 ID:9wbNYJc0
それから少々長電話に興じた。
他愛のない世間話だった。
それが楽しかった。
彼女が笑ってくれるなら、それだけで良かった。

兄貴が居なくなったら、彼女がウチに来るキッカケが無ければ意味もない。
この時に、覚悟してた。
逆に覚悟する事自体が、未練の表れだったんだろうなぁ。

『ねぇ』
「ん」

不意に声のトーンが下がる。

『会いたい』

うん、って返しそうになったけど
少しだけ、考えた。

──いつも、兄貴のお下がりだった。

服は勿論の事。
ゲームも、6段変速のマウンテンバイクも
ミニ四駆も、プラモデルも、ラジコンも
兄貴がずっと可愛がってた猫だって、ハムスターだって。


兄が飽きれば、俺のものだった。

兄が飽きれば、俺が管理した。

兄が飽きれば……俺の意思とは関係なく。

母親でさえも、兄は置いていったんだ。



──彼女も、お下がりなんだ。




そう、感じた。




自分がとても醜いと、感じた。
274 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 23:12:51.60 ID:GHaHNAg0
兄貴は元の兄貴に戻って欲しい。
出来る事なら、彼女ともやり直して欲しい。

どうしたらいいだろう。
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/28(火) 23:16:43.99 ID:faxRRU2o
結局、離婚の原因は性同一性障害なの?
あとだらしない社長に金借りに行ったった事はやられてきましたって事?
276 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 23:23:34.52 ID:GHaHNAg0
>>275
>離婚原因
離婚前からバーでバイトしてたみたい。
隠してあった給料明細が見付かって
源氏名だったから、バレてたらしい。

社長については
兄貴が色々妥協案を提供したにも関わらず
ヒステリーで言う事を聞かなかったのと
やっちゃった疑惑の相乗効果だった。
277 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/28(火) 23:28:51.96 ID:GHaHNAg0
っと、答えになってなかった。
離婚原因は上記の2点なんだと思う。

母曰く、社長のトコ行ってヤキモチ焼いたんじゃね。
と言ってるけど、微妙なんだよな…。
母の言う事が正しいなら、性同一性障害も気を引く口実の可能性もあるかも。

でも、確かに彼女に未練はあるように見える。

ううむ、纏まらん文章ですまn。
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/29(水) 01:36:46.66 ID:k1zWQEM0
スゲー、スレの復活に偶然立ち会ってしまった。
離婚したからスレバレも怖くなくなったって事?
彼女とはどうなったの?
279 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/29(水) 03:18:33.50 ID:hRrsuRw0
>>278
うん、離婚したからもう関係なく進行する。
前回は無責任な離脱をして申し訳ありませんでした。

彼女とは、アレから一度だけ電話で他愛の無い話をしただけで、会ってない。
親戚の所へ行くと聞いてからずっと、別れの挨拶位したいと思ってるんだが。

親戚の家は遠いみたいだし
これを逃したら一生の別れ、そんな気がする。

母は彼女の事を気に入っていたので
「ウチにおいで」と電話で言っていたけど、話の流れ的に断ったんだろうなぁ。
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/29(水) 07:25:31.37 ID:Ul5THnEo
端折られ過ぎて色々な背景がぼやけて釣りにみえる
281 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/29(水) 12:18:40.21 ID:hRrsuRw0
釣りにしたら、面白みの無い内容だと思うんだが。
走り書きで乱文なのは認める、スマン。

282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/29(水) 22:51:57.96 ID:Nkpq7Hwo
>>281
まぁ釣りだろうがなんだろうが
なかなか面白い話だった、乙
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/30(木) 15:12:22.54 ID:sGWeQTIo
兄貴のお下がりだろうがなんだろうがお前を必要としてくれてる女性が居るんだぜ?と無責任な考えを言ってみる
284 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/30(木) 17:06:05.17 ID:H9nPrwY0
>>283
彼女がおkなら、家に居候させる事は可能だと思う。
でも本当にそれでいいんだろうか、凄く悩んでる。
彼女とは普通に出会いたかったよ…。

つか兄貴もどうすんだよ、ゲイバーって。
このまま行くつもりなのかよ。
親戚にどうやって話すんだよ…。
ツレにどうやって紹介すんだよ…。
あーあーあー、どうしようどうしよう。

全部丸く収まって欲しいなあ。
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/30(木) 17:12:14.16 ID:sGWeQTIo
兄貴の幸せは兄貴の幸せだよ。今を不幸と思って直そうとするのは余計なお世話だと思う
お前はそろそろ自分自身の幸せを探そうとしたほうが良い
286 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/10/30(木) 19:23:19.83 ID:H9nPrwY0
>>285
確かにやりたい事やって金稼げるって、いい事だよな。
自分自身の幸せか、模索してみるよ。
287 :1 ◆chYj5n59ZY [sage]:2008/11/08(土) 00:10:34.18 ID:8frD98E0
今日発覚したんだが、彼女にはもう彼氏がいてるみたい。
長々とやってまいりましたが、コレにて終了です。
ありがとうございました。
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