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蒼星石とマスターの物語選択型 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 20:36:07.22 ID:t7ENuIE0
1による、ローゼンメイデンの蒼星石とオリキャラマスターの物語です。

時折、選択肢が出てくるので適当に選んでください。
選ばれた選択肢の行動をマスターがとります。

選ばれた選択肢が複数だった場合、一番多かったものが採用されます。
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 20:36:34.35 ID:t7ENuIE0
主な登場人物

・蒼星石
ローゼンメイデン第四ドール。
無敵のの可愛さと無類の健気さで今日もマスターのハートをガッチリキャッチ。

・マスター
オリジナルキャラ。元ニート。
蒼星石と籍を入れてからは真面目に働いている。子供っぽい。

・乙レデス
vipの蒼い子スレ発祥のオリジナルキャラ。
見た目はちっこい蒼星石で、どこかすっとぼけた顔をしている。
いつもお腹を空かせている。最近、絵の腕前が尋常でないことが判明した。

・翠星石
ローゼンメイデン第三ドール。
自分の元から蒼星石を奪ったマスターのことを快く思っていない。

あらすじ
桜田家に遊びに行った蒼星石、マスター、乙レデス。
雛苺とお絵描きして遊ぶマスターと乙レデスだったが
乙レデスは蒼星石とマスターが一緒にお風呂に入った時の絵を描いてしまう。
そこへ翠星石がやってきて・・・

前回までの話は「蒼星石とお話しないかい?勝手にinパー速」にて掲載されてます。
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1201190553/

細々と末永く続けていきたいなぁ・・
3 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 20:37:24.38 ID:t7ENuIE0
マ「ところで、この絵を見てくれ。こいつをどう思う?」

  むしろ誇らしげに翠星石に見せるマスター。
  翠星石がその絵を覗き込む。

翠「これは・・・?」
蒼「あ! それ駄目!」

  いち早く気付いた蒼星石がマスターの手から絵を奪い取ってしまった。

翠「ちょ、ちょっと蒼星石、その絵、よく見せろですぅ!」
蒼「駄目! 駄目ったら駄目!!」
  蒼星石が絵を持ったまま逃げてしまった。
翠「見せろですぅ〜!」
  蒼星石の後を追う翠星石。
雛「うゆ、なんなの?」
乙「?」
  なぜ蒼星石があんなに慌てるのかわからないチビッコ2人。
マ「気にしない気にしない。さ、お絵描き続けるか」
雛「はいなの〜!」
乙「うん!」
4 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 20:38:16.23 ID:t7ENuIE0
  一気に二階へ駆け上がった蒼星石。

蒼「あああ、どうしよう、この絵・・・」

  こんな恥ずかしい絵を見られたら・・・
  人形である自分がマスターとお風呂に入っているなんて知られたら・・・
  
翠「こらぁ、待つですぅ!」
  すぐ翠星石が迫ってくる。
蒼「!」

  蒼星石はジュンの部屋へ逃げ込んだ。
  真紅とジュンが何事かと顔を向ける。

真「なに? 騒がしいわね」
蒼「あ、ご、ごめん」
ジ「どうかしたのか、蒼星石?」
蒼「ジュ、ジュン君、えっと」

  蒼星石はジュンの机の下に潜り込んだ。

ジ「お、おい?」

  蒼星石はジュンの足にしがみ付いた。

蒼「お願い、ジュン君隠れさせて」
ジ「(な、なんだ・・・?)」
真「?」
翠「蒼星石! ・・・あれ?」

  勢い良くジュンの部屋に入ってきた翠星石。
  だが蒼星石の姿が見当たらない。

蒼「・・・・」
ジ「ど、どうした、翠星石?」
翠「今この部屋に蒼星石が入ってきたはずですぅ! ジュン、蒼星石をどこにやったですか!?」
ジ「し、知らないなぁ」
蒼「(ジュン君・・・ドキドキ)」
真「蒼星石なら、鞄に乗って慌てて出ていったわよ」
翠「なぬぅですぅ! こうしちゃおれんですぅ!」

  翠星石は鞄に乗っかると勢いよく窓から外へ飛び出していった。

蒼「ふう、助かった。 ・・ジュン君?」

  ジュンが動かない。

蒼「ジュン君、僕出たいんだけど・・?」
ジ「あ、うん」

  ジュンが足をどけた。なんだかたどたどしい。
5 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 20:38:44.63 ID:t7ENuIE0
蒼「ふう、二人ともありがとう」
真「いったい何事?」
蒼「えと、ちょっと・・・」
ジ「その蒼星石が持ってる絵はなんだ?」
蒼「あ、これは・・・」

  急いで絵を丸める蒼星石。

真「何か、見られては困るものなのかしら?」
蒼「う、うん・・。 あのう・・ジュン君」
ジ「な、なんだ?」
蒼「これ、預かってくれないかなぁ? どこか見つからないところに隠して欲しいんだ。
  重ね重ね悪いんだけど」

  蒼星石は丸めた絵をジュンに手渡した。

ジ「これ? いったい何描いてるんだ?」
蒼「あ、駄目。広げないで」
ジ「ん〜。・・わかった。見ないし、誰にも見せないよう隠しておくよ」
蒼「ありがとう、ジュン君」
6 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 20:39:27.63 ID:t7ENuIE0
  一方、マスターたちは・・
マ「よし、描けた〜」
雛「あ〜、雛とレデスなの〜」
マ「お、雛ちゃんは・・巴ちゃんと雛ちゃんか。よく描けてるねぇ」
雛「えへへ。マスターさんも雛をかわいく描いてくれて嬉しいの」
マ「乙レデス画伯は・・、風景画? クレヨンで何とまぁ・・・」

  田舎の夕焼けの風景画だった。
  場所は、描き込まれている木々や建物から西洋のどこかだろうか。

マ「なにか・・もの悲しくなってくる絵だな・・・クレヨン画なのに・・」
乙「おなかすいた」
マ「ううむ・・」
蒼「マスター!」
マ「お、蒼星石」
蒼「まったく、何考えてるんですか! あんな絵、翠星石に見せて!」

俺は
 rァ
 1.「翠星石に見せ付けてやりたくなったのさ。俺と蒼星石の仲をな」
 2.「俺は悪くない。描いた乙レデスが悪いんだよ」
 3.「プリプリ怒る蒼星石、かわいいよ」
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 20:47:52.52 ID:pIVeYs6o
スレが立つの楽しみにしてたぜ
ここは3だな
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 20:49:25.60 ID:jadLGYDO
>>1乙!って言うのは変か、キャラの紹介文いいね
>>6は3かな
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 21:06:53.25 ID:SsgfhkDO
>>1
楽しみに読ませてもらうよ
>>6は1
10 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 21:23:42.18 ID:t7ENuIE0
3で進めるよ
11 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 21:34:14.45 ID:t7ENuIE0
マ「プリプリ怒る蒼星石、かわいいよ」
蒼「な、何言ってるのさ!」

  ちっとも悪びれた様子がないマスターに、蒼星石は鼻白んだ。

マ「別にいいじゃないか。減るものでもあるまいし」
蒼「もう! あんな絵を見られたら・・僕・・僕・・」

  蒼星石は顔を真っ赤にして俯いた。


俺は
 rァ
 1.「悪かったよ。悪ふざけが過ぎたかな」済まなさそうに蒼星石を抱き上げた。
 2.「あの絵はどうしたの?」絵の所在が気になって訊いた。
 3.その他、ご自由にどうぞ
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 21:46:37.30 ID:pIVeYs6o
1と迷うがここは2で
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 21:49:30.53 ID:SsgfhkDO
1かなー
14 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 22:05:09.65 ID:t7ENuIE0
なんかパー速重いなぁ
では先着で2で
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 22:08:18.03 ID:jadLGYDO
やっと繋がった…選択終わっちゃったか
なんでこんなに重いんだ?
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 22:11:57.78 ID:pIVeYs6o
さっきから重いよな
17 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 22:17:37.07 ID:t7ENuIE0
マ「あの絵はどうしたの?」
蒼「ふん、知らないです」
乙「おねーちゃん、ぼくのえは?」
蒼「あ・・えと・・ジュン君に預かってもらってるよ」
マ「なるほど・・。ってことはジュン君に見せたわけだ」
蒼「み、見せてないです。ジュン君は、見ないし誰にも見せないって
  約束して預かってくれたんだからっ」
乙「じゅんくん?」
マ「乙レデスはジュン君のことよく知らないか」
蒼「優しい男の子だよ。誰かさんと違ってイジワルなんかしないんだから」
マ「そう拗ねるなよ〜。ちょっとふざけただけじゃないか」
蒼「拗ねてません」

  ツンとそっぽを向く蒼星石。

俺は
 rァ
 1.「あ、今の蒼星石、翠星石に似てる!」やっぱり姉妹だなぁ。
 2.「蒼星石、謝るよ。ごめん・・」そんな冷たくせんといて・・
 3.拗ねる子は放っておく。
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 22:18:49.63 ID:pIVeYs6o
悪化させるのもあれだから2かな
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 22:20:52.39 ID:jadLGYDO
1がいいな
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 22:25:25.48 ID:SsgfhkDO
迷うけど2で
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 22:38:02.32 ID:SsgfhkDO
重い!書き込めない!2がいいです
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 22:43:35.61 ID:SsgfhkDO
しまった、書き込めてたか
連投になってごめん
23 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 22:48:18.13 ID:t7ENuIE0
んでは2だね しかし重いねぇ
24 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 23:20:01.42 ID:t7ENuIE0
マ「蒼星石、謝るよ。ごめん・・(そんな冷たくせんといて・・)」
蒼「・・・・」
マ「ごめんよ・・・」

  蒼星石は片目を開けて、チラッとマスターを見た。
  マスターは申し訳なさそうに肩を竦めて縮こまっている。

蒼「マスター、そんなにしょげないでください。
  いいですよ。僕もう気にしてないですから」

  今度は蒼星石が困り顔になってしまった。

マ「ありがとう、蒼星石大好きだ〜」

  マスターは蒼星石を抱き上げてスリスリした。

蒼「あ、ちょっと、もう。皆見てますよ」
雛「ふわ〜、蒼星石、嬉しそうなの〜」
乙「うん。うれしそう。ますたった、ぼくもだっこして」
雛「雛も雛も〜!」
マ「よしよし」

  マスターは両手を使い、三人いっぺんに抱っこした。

雛&乙「♪」
蒼「もう、マスターは強引なんだから」
マ「へへへ」

  マスターはそのまま歩きだした。

蒼「あ、どこ行くの?」
マ「ジュン君の部屋まで」
乙「じゅんじゅん!」
雛「ご〜なの〜!」
25 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/02(日) 23:24:24.71 ID:t7ENuIE0
今日はここまで 続きはまた今度 乙でした
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/02(日) 23:25:03.68 ID:pIVeYs6o
乙ー!続き楽しみにしてるよ
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/03(月) 00:27:02.30 ID:bgL3ycDO
乙でした
続き待ってるよ
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/03(月) 01:23:48.48 ID:CwT7yv6o
移転しちゃってたのか
まあ暇なとき続けてくれーな
29 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/04(火) 21:24:31.26 ID:f1OL.JU0
  コンコンコン

マ「おじゃまするよ〜」
真「あら、団体さんね」

マスターは両手に抱えた三人を、ジュンのベッドに座っている真紅の横に降ろした。

マ「(ん〜、可愛い女の子が四人も並んでる)

  マスターが一人悦に入ってると、乙レデスが両腕を伸ばした。

乙「ますたった、抱っこ」
マ「ありゃ、また抱っこかい?」
乙「抱っこ」
マ「ほいほい」

  マスターは手を伸ばし、乙レデスを抱っこしてやった。

蒼「乙レデス、すっかりマスターに懐いたみたいだね」
乙「・・・・」
マ「おや・・」

  乙レデスがマスターの腕の中でウトウトしてる・・
  眠たそうだ。

俺は
 rァ
 1.「よしよし」そのまま腕の中であやした。
 2.「眠たいか?」乙レデスに訊いた。
 3.「こら、まだ寝るない」これから皆で遊ぶのだ。
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/04(火) 21:29:48.49 ID:oW0l7YDO
お、再開か
2で
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/04(火) 21:30:42.71 ID:2R7uwHgo
1かな。レデスかわええ…
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/04(火) 21:50:34.98 ID:3fZGPcDO
1がいいかなー
33 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/04(火) 22:01:35.18 ID:f1OL.JU0
では1でいきま
34 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/04(火) 22:53:30.12 ID:f1OL.JU0
マ「よしよし」
乙「・・・zzzz」
雛「乙レデス?」
マ「寝ちゃったみたい」

  マスターはそっと乙レデスをベッドに横たえた。

マ「まるで赤ちゃんだな」

  マスターは上着を脱いで乙レデスにかけた。

雛「うゆ〜、レデス〜」

  雛苺が眠る乙レデスのほっぺたをつんつんつついた。

乙「zzz」

  今度はプニプニとほっぺたをつつく雛苺。

マ「だめだよ、雛苺。寝ている子にちょっかい出しちゃ」
雛「うゆー、ごめんなさい」
35 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/04(火) 22:54:14.76 ID:f1OL.JU0
真「いい保護者ぶりね」

  ベッドの隅に追いやられた真紅が紅茶を飲みつつしみじみと言った。

マ「(保護者〜?)」

  マスターは少し複雑な顔になった。
  そして、すやすや眠る乙レデスの顔を見つめた。

マ「・・・・」

  この時、マスターは、乙レデスにどんな感情を抱いたのか。

翠「蒼星石〜〜〜!! くおら、ダメ人間〜〜〜!!」

  鞄に乗った翠星石が窓から飛び込んできた。
36 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/04(火) 23:01:44.60 ID:f1OL.JU0
翠「探したですぅ〜〜う?」
乙「う・・・ん」
マ「し〜〜〜!」
蒼「し〜〜〜!」
ジ「し〜〜〜」
雛「し〜〜〜なの!」
真「乙レデスが寝ているのだわ」
翠「う、く・・・」
マ「じゃ、そろそろオイトマするかな」

  うるさくならないうちにと、マスターは眠っている乙レデスを抱き上げた。

マ「蒼星石は残るか?」
蒼「ううん、一緒に帰ります」
翠「こ、こら、待つですぅ!」
マ「し〜〜〜」
蒼「し〜〜〜」
雛「し〜〜〜なの」
真「乙レデスが起きてしまうのだわ」
翠「う、く・・・」
マ「じゃ、そういうことで。また」

  こうしてマスターと蒼星石、乙レデスは桜田家をあとにした。
37 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/04(火) 23:03:19.43 ID:f1OL.JU0
  帰り道、鞄で浮く蒼星石が上空からマスターに問いかける。

蒼「ねぇ、マスター」
マ「ん〜〜?」

  マスターは乙レデスを抱っこしたまま歩いている。

蒼「これから、三人で、暮らすことになるんだよね・・?」

俺は
 rァ
 1.「そうなるね」それもいいかもしれない。
 2.「どうだろうね」先のことはわからない。
 3.「いや、そうならないと思う」そんな気がした。
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/04(火) 23:05:57.56 ID:2R7uwHgo
1!
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/04(火) 23:09:39.18 ID:3fZGPcDO
これは1だ!
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/04(火) 23:09:54.63 ID:wzxzg/w0
レデスが可愛いから1
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/04(火) 23:11:17.45 ID:oW0l7YDO
間違いなく1
42 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/04(火) 23:43:49.01 ID:f1OL.JU0
1ですね 了解〜
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/04(火) 23:49:27.46 ID:2R7uwHgo
レデス可愛いよレデス
44 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/04(火) 23:59:42.66 ID:f1OL.JU0
マ「そうなるね」
乙「・・・zzz」

  乙レデスは涎を垂らしながら、幸せそうに眠っていた。

乙「zz・・もっとちょうだぁ・・い・・・zzz」
蒼「ふふ、よろしくね。乙レデス」
マ「・・よろしくな。乙レデス。(これで、家族が一人増えたわけか。より一層、頑張らなきゃならんな)」
蒼「(ようし、これから家計のやりくり、より一層頑張らなきゃ・・・!)」

  はたして、この三人、幸せにやっていけるだろうか。
  それは、あなたの選択次第・・・


                           第一話「新婚の蒼星石とマスター、そこに乙レデス」終わり
45 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/05(水) 00:03:48.75 ID:4iT42jc0
今日はここまで、乙でしたー

次回は第二話「みっちゃんの頼み」を予定しております。
マスターの選択次第でアッという間に終わるかもしれんです。
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/05(水) 00:05:13.85 ID:F.DGoFQ0

みっちゃんとレデスが顔を合わせることになるのかww
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/05(水) 00:12:05.09 ID:QzDZAmIo
乙ー
二話楽しみにしとくぜww
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/05(水) 00:37:37.33 ID:rpG05MDO

みっちゃんに期待しとくぜ
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/05(水) 18:27:49.85 ID:QHX2lmUo
乙でした
時間あわないから参加できないけど読ませていただいてます
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/07(金) 02:08:22.47 ID:O2aswFYo
乙レデス可愛すぎるだろJK…
51 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 20:04:06.98 ID:cOy9WJc0
みんなありがとうね。
乙レデス、思いつきで選択肢に追加したキャラなのにね、こんな
みんなから可愛がられるとはビックリだよ。
52 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 20:04:30.18 ID:cOy9WJc0
ではSSはじめまー
53 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 20:05:23.64 ID:cOy9WJc0
  みっちゃん宅にて

み「いえ、それは・・・そのうち・・・」

  歯切れ悪く電話に応答するみっちゃん。

み「いえ、ありがたいお話なんですけども・・・」

  もの凄く困り顔だ。
  電話相手にひどく苦慮しているようだ。

み「おばさん、あたしはまだ結婚とか、そういうことは・・」

  みっちゃんはチラッと、机の上に積み重ねられたお見合い写真の束を見た。
  先日、今の電話相手である伯母が大量に持ってきたものだ。

み「あ、いえ、べつにそういうわけではないんですけど・・。
  ・・・・はい、そうだと思います・・・。でも・・」

  かれこれこんなやりとりを一時間近く続けている。
  そんなみっちゃんの様子を金糸雀は心配そうに見つめていた。
54 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 20:06:08.58 ID:cOy9WJc0
み「はい、また。おやすみなさい」

  みっちゃんがやっと電話を切った。時計はもう夜の九時を回っている。

み「はぁ〜〜、やっと終わった」
金「みっちゃん大丈夫かしら〜?」
み「大丈夫よぉ〜」

  仕事から帰ってきてすぐこれである。
  さしものみっちゃんも疲労の色を隠せなかった。

み「ふぅ〜、前々からお世話になっているから邪険にはできないのよね〜。伯母さん」

  苦笑を浮かべつつみっちゃんは軽く息を吐いた。
  昔から世話好きな伯母だったが、最近は特に酷い。
  ここ一週間は毎日のように電話が掛かってくるし、休日もたまにやってくる。
  そのたびに結婚はどうするのだとか、縁談の話だとかそんな話を延々と続けるのだ。

金「みっちゃんは結婚する気無いかしら?」
み「あたし、あたしは・・まだまだ一人で、いや、カナと2人で楽しく暮らしていきたいのよ」
55 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 20:06:54.28 ID:cOy9WJc0
  まだまだ結婚する気がさらさら無いみっちゃんにとって、延々と続く伯母の話は苦痛以外の
  何物でも無かった。
  こんなやりとりをこれからも毎日続けなければいけないのか。

み「(どうにかならないかしらね)」

  彼氏でもできたと伯母に報告すれば、伯母も安心して何も言ってこなくなるのではないか・・
  そうみっちゃんは考えたが・・

み「(そんな人はもちろんいないし・・・)」
金「みっちゃん疲れているならもう寝た方がいいかしら?」
み「ああ〜〜、もうカナを可愛がる時間が減るの、我慢できない!」

  ガバッと金糸雀に抱きつくみっちゃん。

金「ああ、久々のまさちゅーせっつかしらぁ! ああ、あつ、あついかしらぁ〜〜!」
56 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 20:07:43.44 ID:cOy9WJc0
翌日、昼。マスター、会社にて。

同「おーい、俺らと一緒に昼メシ食いに行かん?」

  会社の同期数人に、昼飯に誘われたマスターだったが。

マ「いや、弁当あるからいいよ」

  蒼星石が毎朝早起きして作ってくれているお弁当。
  これがある限り、マスターが同僚と昼食をともにすることは無いだろう。

同「またか・・・お前も毎日毎日マメだなぁ」
同「ちょっと、見せてみて」

  同期の女の子がマスターの弁当に興味を持って覗きこんだ。
57 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 20:08:34.60 ID:cOy9WJc0
同「わ、すごい手が込んでるね」
同「ほー、どれ。お、すげぇ美味そうじゃん」
マ「や、やらんぞ」

  涎が垂れそうになってる同期から慌てて弁当を遠ざけるマスター。

同「これ、本当にあなたが作ったの?」

  男が作ったにしては相当に手の込んだ弁当だ。
  同期の女の子が不思議がるのも無理でない。  
  
俺は
 rァ
 1.「あ・・ああ、そうだよ」蒼星石のことがバレるのはまずい。
 2.「彼女が毎朝作ってくれるんだよ」これぐらいならOKかな。
 3.「愛妻弁当だ」
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/08(土) 21:33:00.05 ID:iVWzygI0
人いねえ……2かな
59 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 21:48:37.30 ID:cOy9WJc0
2だね。

人いないのはしょうがないことだよ。俺が毎日来れればいいんだけどね
60 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 22:11:27.31 ID:cOy9WJc0
マ「彼女が毎朝作ってくれるんだよ」
同「え、彼女いるのか? お前」
同「意外〜!」
マ「か、彼女ぐらいいるさ」
同「へぇ、今度紹介してね」
マ「え」
同「こんな美味しそうな弁当作れる彼女がいるのか、羨ましいぜ。
  俺にも紹介してくれよな」
マ「あ、ああ・・」

  無論、蒼星石を紹介できるわけがない。

マ「腹減ってるから、はやく弁当食いたいんだが」
同「あ、もうこんな時間か」
同「じゃあね」

  あまり雑談が過ぎると昼休みが終わってしまう。
  会社の同期達は足早に会社を出ていった。

マ「ふうむ(彼女を紹介しろってねぇ・・・)」

  ちょっと面倒な話になっちゃったかな、とマスターは思った。
61 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 22:11:55.62 ID:cOy9WJc0
  弁当を食べ終わった頃、携帯が鳴った。

マ「おや、誰からだろ・・ん、草笛さん?」

  電話に出るマスター。

マ「もしもし」
み「あ、マスターさん? 今お昼休み?」
マ「うん、そうだけど?」
み「今からそっち行ってもいいかな?」
マ「えぇ?」
み「ちょっと相談したいことがあるのよ」
マ「いや・・、会社にこられるのはちょっと・・」
み「じゃあ、どこか最寄の喫茶店で会わない?」
マ「今から?」
み「うん」

  マスターは時計を見た。
  喫茶店で少しぐらい話す時間はある。

マ「わかった。じゃあ場所は・・・」
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/08(土) 22:24:23.98 ID:feA0h5.o
おお、再開ktkr
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/08(土) 22:36:38.89 ID:19d6UcDO
うわ、選択逃したか
今日はここまでなのかな?
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/08(土) 22:44:03.41 ID:tNRVOEDO
お、来てたか
凄く楽しみにさせてもらってるよ
>>51
あそこの選択で乙レデスになって本当に良かった
読みながら思わず顔がほころぶ可愛さだぜ
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/08(土) 22:51:19.78 ID:feA0h5.o
>>64
だなww
俺あの時はなんとなく翠星石を選んだけど今となってはレデスになって本当に良かったと思うわ
66 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 22:57:25.38 ID:cOy9WJc0
  待ち合わせ場所の喫茶店に着いたマスター。
  まだみっちゃんは来ていないようだ。
  席に案内され、少し待ってるとみっちゃんがやってきた。

み「おまたせ〜」
マ「どうも、こんにちは」
み「実はね、ちょっと頼みたいことがあるのよ」

  席に着くなりみっちゃんは早々に切り出した。

マ「はぁ、なんでしょ?」

  マスターとみっちゃんはドールズを介してまだ知り合ったばかりで、
  そんなに親しくはない。
  いったい何事だろうとマスターは訝しみつつ、運ばれてきたコーヒーを啜った。

み「あたしと・・・デート・・・してくれないかな?」
67 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 22:57:58.30 ID:cOy9WJc0
マ「!?」

  何を突然言い出すんだこの人は!と、マスターは飲んでいたコーヒーを
  噴出しそうになった。

マ「え、なに、デート!?」
み「うん」
マ「えぇ!」

  一瞬パニくるマスター。
  心臓がドキドキ言っている。

マ「え、あの、俺、えと・・」
み「あ、デートと言っても、マスターさんにして欲しいのはデートの振りよ?」
マ「え・・? ふり?」

  店員が運んできたケーキをバクつきながらみっちゃんはペチャクチャと喋りだした。

み「あたしの伯母にね、凄く世話好きの人がいて・・毎日毎日見合い話とか持ってくるのよ。
  もう最近は特に酷くて、この前なんか2時間も延々とその手の話ばかり聞かされたわ。
  でもあたしはまだ独身でいたいじゃない?」
マ「(いや、知らんけども)」
68 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 22:58:35.03 ID:cOy9WJc0
み「本当は私がはっきり言えばいいのかもしれないけど、伯母には色々とお世話になってるし
  はっきりと縁談話とか断り辛いのよ」
マ「は、はぁ」
み「せっかくの休日とかを興味の無いお見合いとかで潰されちゃうし、ほとほと困っててね」
マ「へ、へぇ。それは大変ですね」
み「ほんと、カナと遊んだり写真撮る時間無くなるし・・・
  それでねぇ、彼氏の一人でも見せれば伯母も少しは黙ってくれるかなーなんて思ったりしたわけなのよ」
マ「彼氏・・?」
み「そう、それでマスターさんにニセの彼氏役をしてもらいたいの」
マ「ニセの彼氏?」
み「あたしとマスターさんでデートしてる姿を写真に収めて、伯母に送るのよ。
  彼氏ができたから、伯母さんのお気遣いはもう要りませんってね」
マ「ううーん」

  マスターは首を捻った。どうもピンとこない。

み「だから、さっそく今度の休日にでも、デートしましょ?」

俺はみっちゃんのこの頼みを
 rァ
 1.引き受ける。
 2.引き受けない。
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/08(土) 23:01:14.43 ID:feA0h5.o
ここは1だろう
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/08(土) 23:02:50.23 ID:19d6UcDO
1だな
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/08(土) 23:06:46.85 ID:tNRVOEDO
1がいいな
72 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/08(土) 23:15:56.35 ID:cOy9WJc0
では続きは明日で〜 乙でした。
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/08(土) 23:17:44.86 ID:feA0h5.o
乙ー
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/08(土) 23:18:45.65 ID:tNRVOEDO
乙!
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/08(土) 23:26:54.63 ID:19d6UcDO
乙!
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 00:09:47.49 ID:fgg1olco
乙!
これはwwktk
77 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 16:03:10.76 ID:QyG8os60
1だね あーあ、蒼星石がいるのにいいのかな〜
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 16:10:39.07 ID:cUCplp.0
蒼い子なら……ちゃんと説明すればわかってくれるはず!
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 16:18:44.01 ID:XJUuKtEo
た、多分大丈夫さ!
80 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 16:32:29.74 ID:QyG8os60
マ「いいけど・・・ん〜〜」
み「本当!? きゃ〜、ありがとう〜! じゃあ詳しい日程とかはまたおいおい話しましょ!
  あ、そろそろ戻らなきゃ。お勘定ここに置いておくから」
マ「あ、え」

  言うがはやいがみっちゃんは早々に行ってしまった。

マ「ううむ・・・」

  先が思いやられそうだ。
81 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 16:40:31.02 ID:QyG8os60
  その日マスターは幾分重い足取りで帰宅した。

蒼「おかえりなさい、マスター」
乙「ますたった、おかえりなさい」
マ「ただいま〜」

  蒼星石がマスターから鞄を受け取った。

蒼「今日もお疲れ様でした。ご飯にしますか? お風呂にしますか?
  どちらも準備できていますよ」

俺は
 rァ
 1.「ご飯にしようか」まずは腹ごしらえからだ。
 2.「お風呂にしようか」まずはさっぱり気分をリフレッシュだ。
 3.「蒼星石、ちょっと話しておきたいことが・・」早い内に言っておくか。
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 16:49:30.19 ID:XJUuKtEo
1だな
83 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 16:59:35.63 ID:QyG8os60
1か 了解
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 17:05:29.47 ID:HkR7hgDO
お、来てたか
wwktk
85 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 17:14:33.28 ID:QyG8os60
マ「ご飯にしようかな」
蒼「はい、じゃあ着替えたら手を洗って待っててくださいね」
マ「は〜い。乙レデスはもうご飯食べたのかい?」
蒼「いえ、まだですよ」
乙「ますたったといっしょにごはんたべる」

  両腕をピコピコ振りながら乙レデスはマスターを見上げていた。

マ「はは、ありがと」

  マスターは乙レデスを抱き上げた。

乙「♪」
マ「やっぱり皆で食べるご飯は美味いからな」
乙「うん!」

  ウリウリウリとマスターは自分の顔を乙レデスの顔に擦り付けた。

蒼「・・・・」
マ「ん(蒼星石がこちら・・いや正確には乙レデスを羨ましそうに見ている・・・!)

マ「蒼星石」
蒼「あ、なんでもないです・・食事の用意しますね」

俺は
 1.「蒼星石、抱っこしたいなぁ」
 2.「ああ、よろしくね〜。ウリウリウリ」乙レデスにスリスリし続ける。
 3.乙レデスの手前、恥ずかしいのかな? あとでたっぷり可愛がってやろう。
86 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 17:16:32.87 ID:QyG8os60
風呂入ってきまー
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 17:18:17.85 ID:XJUuKtEo
3かなー
行ってら
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 17:18:42.85 ID:HkR7hgDO
3だな
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 17:36:14.40 ID:2M8hVYDO
3だ
90 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 18:11:09.31 ID:QyG8os60
3だね 了解
91 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 19:02:41.63 ID:QyG8os60
  三人で摂る食事。
  マスターがニートの頃には考えられなかったことだ。
  蒼星石がきてからマスターを取りまく環境は著しく変わった。
  ニート時代では想像もしなかったようなことが毎日のように起こる。

マ「(デート、か・・・)」

  これもまたニートの頃には想像していなかったことの一つだ。
  まさか自分が、妙齢の女性と、真似事とはいえデートするなど・・・
  マスターは味噌汁を啜りながら一人しみじみと思った。

乙「はぐはぐ・・・おかわり!」
蒼「はい」

マ「・・・」

  さて、みっちゃんとのデートだが、正直に蒼星石に言っていいものかと
  マスターは悩んだ。
  最近わかったことだが、蒼星石は意外とヤキモチ焼きらしい。
  乙レデスとお風呂に入れば蒼星石も入ってくるし、乙レデスと一緒に寝れば
  蒼星石も一緒に布団に入ってくる。
  先ほどの乙レデスの抱っこもそうだ。
  別に乙レデスを贔屓しているわけではないのだが、乙レデスは素直に
  自分の欲求を伝えてくるのに対し、蒼星石は自分の欲求をあまり表に出そうとしない。
  みっちゃんとのデートも、正直に話せば蒼星石は表面上納得はしてくれるだろうが・・

マ「(やっぱり蒼星石の心中、穏やかにはいかないだろうな)」

俺はみっちゃんとのデートの件を蒼星石に
 rァ
 1.正直に話すことにした。
 2.黙っておくことにした。  
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 19:11:53.78 ID:cUCplp.0
うーむ・・・1
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 19:27:24.93 ID:XJUuKtEo
1で
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 19:34:37.52 ID:2M8hVYDO
1だな
2だとこじれそうだ
95 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 20:21:07.08 ID:QyG8os60
1だね 了解
もし書くスピード遅ければ言ってください はよ書けって
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 20:25:11.67 ID:XJUuKtEo
そんなことはないぜ
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 20:29:03.98 ID:2M8hVYDO
ゆっくり疲れないペースでおk
98 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 20:58:37.40 ID:QyG8os60
  よし、正直に話すか!
  蒼星石に隠し事なんてしたくないし、後ろめたいことでもない!

蒼「?」

  乙レデスの口を拭っている蒼星石が不思議そうにマスターを見た。

蒼「どうしたんです?」
マ「あ、いや、なんでもないよ。ははは。
  ところでさぁ、今日昼間にカナちゃんのミーディアムの草笛さんに会ったんだよ」
蒼「へぇ。会社でですか?」
マ「いや、会社近くの喫茶店でね。草笛さんから相談したいことがあるって言われて。
  なんでも、草笛さん、伯母の人から結婚の話を持ってこられて困ってるらしいんだ」
蒼「結婚の話、ですか?」
マ「ああ、縁談話っていうやつだよ。
  結婚相手を募集している男の人の話を幾つも持ってくるわけだ、みっちゃんの伯母が。」
蒼「はぁ・・?」
マ「それでなぁ・・草笛さんは今のところ結婚する気無いから、そういう話はありがた迷惑なんだと。
  でも、面と向かってそのことを伯母に言えないらしいんだ」
蒼「それで、マスターが代わりに言うんですか?」
マ「いや、違うよ。俺はね、草笛さんの恋人役をやるんだ」
蒼「恋人・・?」
マ「そう、その・・俺と草笛さんがデートして、その写真を伯母さんに送るんだって。
  そうすれば伯母さんから縁談話とかこなくなるからって・・・」
蒼「マスター・・みっちゃんさんと・・お付き合いするんですか・・・?」
99 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 21:10:32.81 ID:QyG8os60
マ「いや、ちがう、ちがうよ! あくまで、真似事だよ。
  その写真を撮るだけの、いわば代役だよ。つまり男の人なら誰でもいいのさ」
蒼「・・・」
乙「???」

  急に元気を無くした蒼星石。
  乙レデスは不思議そうに蒼星石とマスターの顔を交互に見つめた。

マ「俺もさ、君という妻がいる身だから、引き受けるかどうか迷ったよ。
  けど、草笛さん、困ってるし、人助けと思ってさ・・・」

  やはりまずかったかとマスターは目を伏せた。

マ「形だけのデートなんだ。そんな好きとか恋愛感情は一切無いんだよ・・」

  蒼星石がふっと笑った。

蒼「くす、わかりました。あなた、頑張ってください」
マ「え・・許してくれるの・・?」
蒼「許すも何も・・僕にそんな権限はありませんよ。マスターは優しいから、断れなかったんでしょ?」
マ「う、お・・そ、蒼星石ぃいいい!!」

  マスターは立ち上がり、蒼星石のところへ駆け寄って抱きしめた。

マ「蒼星石、やっぱり大好きだぁ。大好きだよぉお。スリスリスリスリスリ」

  マスター、よっぽど思いつめてたらしい。
  蒼星石からの思いやりのある返答に感極まってしまったようだ。

蒼「あ、ん・・ま、ますたぁ・・ダメですっ。レデスが見てますからっ」
乙「じーーー」
マ「あ、ご、ごめんよ。つい」

  かくして、蒼星石から承諾をもらえたマスターは大手を振ってみっちゃんとのデートに赴けるのであった。    
100 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 21:50:32.19 ID:QyG8os60
蒼「ふふ、大丈夫ですよ。いつも通りに振舞えば」
マ「う、うーん」

  朝から落ち着かないマスター。
  そろそろ約束の時間だ。

マ「じゃあ、いってくるよ」
蒼「いってらっしゃい」
乙「いってらっしゃ〜い」

  バタン・・・

蒼「・・・」

  快く見送った蒼星石だったが、やはり割り切れない何かがあるのか・・
  一瞬寂しげに目を伏せた。
  蒼星石とマスターは一度もデートをしたことがないのだ。
乙「おねーちゃん?」
蒼「さ、僕達も行こうか」

  気を取り直したように、蒼星石は言った。
  マスターが帰ってくるまで、桜田家で翠星石達と遊ぶことになっていた。
101 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 21:51:28.57 ID:QyG8os60
おや、ミスった。>>100は無しで
102 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 21:51:49.06 ID:QyG8os60
  デート当日。

マ「なぁ、俺の服装変でない?」
蒼「大丈夫ですよ、格好いいです」
マ「なんか緊張するなぁ・・デートなんて初めてだよ・・」
蒼「ふふ、大丈夫ですよ。いつも通りに振舞えば」
マ「う、うーん」

  朝から落ち着かないマスター。
  そろそろ約束の時間だ。

マ「じゃあ、いってくるよ」
蒼「いってらっしゃい」
乙「いってらっしゃ〜い」

  バタン・・・

蒼「・・・」

  快く見送った蒼星石だったが、やはり割り切れない何かがあるのか・・
  一瞬寂しげに目を伏せた。
  蒼星石とマスターは一度もデートをしたことがないのだ。
乙「おねーちゃん?」
蒼「さ、僕達も行こうか」

  気を取り直したように、蒼星石は言った。
  マスターが帰ってくるまで、桜田家で翠星石達と遊ぶことになっていた。
103 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 22:18:37.10 ID:QyG8os60
  待ち合わせ場所の公園までやってきたマスター。
  噴水のところで待ち合わせることになっていたはずだが・・・
  なにぶん広く、休日のせいか人が多くて容易にみっちゃんを見つけれなさそうだった。

マ「どこかな・・?」

  辺りを見回すマスター。
  
み「マスターさ〜ん」

  後ろから呼ぶ声がした。

マ「あ、草笛さん。こんにちは」
み「こんにちは、マスターさん。一人でキョロキョロしてて不審人物っぽかったわよ」
マ「えぇっ」
み「ふふ、冗談よ」
104 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 22:20:38.43 ID:QyG8os60
  みっちゃんは薄い青のオーバーブラウスに紺のスカートを穿いていた。
  清楚な感じがとてもよろしい。

マ「・・・・」
み「じゃあまずは軽〜くその辺を一緒に散歩しましょうか」
マ「あ、うん」

  マスターとみっちゃんは共に歩きはじめた。

俺は
 rァ
 1.ポケットに手を突っ込んだ。
 2.「手ぐらい握ったほうがいいかな?」
 3.「腕組もうか」
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 22:24:00.50 ID:XJUuKtEo
んー2かな?
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 22:36:02.32 ID:HkR7hgDO
1だ!
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/09(日) 22:44:43.38 ID:2M8hVYDO
2かな
108 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 23:15:39.21 ID:QyG8os60
2だね 承知
109 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/09(日) 23:36:37.75 ID:QyG8os60
マ「手ぐらい握ったほうがいいかな?」
み「そうね、その方が恋人って感じするもんね」
マ「・・・・」

  みっちゃんはマスターの手を握った。
  自分で言い出しておきながら、マスターはどことなく落ち着かないふうだ。
  今まで女の子と手を繋いだこともないのか。

み「マスターさんの手、あったかいね」
マ「そうかい? ん〜、蒼星石にも前に言われた気がする」

  みっちゃんの手はちょっと冷たかった。
  まだまだ寒い季節のせいもあるだろう。

み「蒼星石ちゃんはどうしてるの?」
マ「桜田さんのとこにいってるよ。カナちゃんは?」
み「カナも桜田さんのとこに行ってるわ」
マ「ふーん」
110 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/10(月) 00:08:20.11 ID:xS6u0wc0
  一方桜田家リビングにて

翠「どうしたです、蒼星石。さっきから上の空ですよ?」
蒼「え、あ。なんでもないよ」
翠「そうですか? 何か困ってることがあったら翠星石に言うですよ」
蒼「う、うん。ありがとう」
翠「ん〜〜」

  やっぱり蒼星石、どことなく元気が無い。

翠「今日はダメ人間はどうしたですか?」
蒼「マスターは、今日は、用事があって・・・」

  そのとき、後ろからテコテコと乙レデスがやってきた。

乙「あのね、ますたった、でーとにいったの」
翠「ほうほう、でーとですか、でーと・・デート!?」
111 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/10(月) 00:09:07.98 ID:xS6u0wc0
蒼「あ、ちょっと、ダメだよ、乙レデス」
翠「どういうことですか、蒼星石!
  あのダメ人間が、デート・・まさか、浮気・・!」
蒼「ち、違うよ! マスターはみっちゃんさんが困ってて・・しかたなく・・」
翠「よ、よりにもよって、金糸雀のミーディアムとですか!
  あ、あんのダメ人間、蒼星石というものがありながら・・・!」

  普段マスターと蒼星石との仲を認めていないはずの翠星石なのだが・・
  だからといって蒼星石がないがしろにされるのは我慢ならないらしい。

金「こんにちわーかしらぁ!」

  金糸雀がベランダを開けてやってきた。

翠「キッ!」
金「ひ!」

  いきなり翠星石に睨まれ、怯える金糸雀。
112 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/10(月) 00:09:54.50 ID:xS6u0wc0
翠「あんのダメ人間・・・蒼星石を差し置いて、のうのうと他の女とデート
  するなんて・・・許せん・・許せんですぅ・・・!」
金「ひぃ」

  目を光らせ呪詛のように恨みの言葉を発する翠星石に金糸雀は凍りついた。

蒼「ち、違うってば。聞いて! 翠星石!」
翠「金糸雀! 人間どもはどこにデート行ったですか!? 答えるです!」
金「ひぃ、○×公園かしら〜!」
翠「おのれ、人間! 首を洗って待ってるですぅ!」

  そう言うやいなや、翠星石はリビングを飛び出した。
  二階へドドドっと駆け上がる。
113 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/10(月) 00:10:32.56 ID:xS6u0wc0
蒼「ちょっと、翠星石、待って!」

  慌てて翠星石を追いかける蒼星石。
  翠星石が入っていったジュンの部屋に、蒼星石が続いて入ったときには、もう
  翠星石の姿は無かった。
  真紅とジュンが何事かと蒼星石を見ている。

蒼「翠星石は・・?」
真「翠星石なら今さっきすごい形相で、鞄に乗って窓から出て行ったけど、何かあったの?」
蒼「ど、どうしよう・・」
真「?」
ジ「?」

  真紅とジュンはわけが分からず顔を見合わせた。
114 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/10(月) 00:11:15.37 ID:xS6u0wc0
今日はここまで 乙でした
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/10(月) 00:15:30.07 ID:IAeGaH20
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/10(月) 00:28:33.79 ID:hx9S4Q2o
乙ー
117 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/10(月) 00:29:25.77 ID:xS6u0wc0
前回の話、wikiに載せておくよ
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/10(月) 00:32:25.36 ID:hx9S4Q2o
おkおk
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/10(月) 01:29:45.77 ID:aSFOB.DO
乙!
120 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/10(月) 02:00:04.13 ID:xS6u0wc0
wikiいじってみたが、テキストモードだと何か不要な段落下げが入るなぁ。
一度編集モード決定するともう変更効かないようだし失敗したわい。
もう疲れた、おやすみ〜。
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/10(月) 02:34:16.49 ID:hx9S4Q2o
乙かれ様
おやすみ
122 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/12(水) 20:57:18.50 ID:UpspfM20
翠「あんのスケコマシ人間、ただではおかんですぅ!」

  どこでそんな言葉を覚えたのか、翠星石は歯ぎしりしながら
  猛スピードで鞄をかっ飛ばした。



み「噴水綺麗ねぇ」
マ「あ、ああ」

  綺麗と言えば綺麗だが、取り立てて何も変哲もないただの噴水だ。
  なのにみっちゃんは感慨深げに水が吹き上がる様を眺めている。

マ「(なんか今日は草笛さん、やたら上機嫌だな・・・)」
み「ねぇ、もっと間近で見ましょ」
マ「う、うん」

  みっちゃんに手を引っ張られ、マスターも歩き出した。
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/12(水) 21:20:42.46 ID:ePy5.FIo
お、来てたか
wwktk
124 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/12(水) 21:27:02.84 ID:UpspfM20
翠「あんのスケコマシ人間、ただではおかんですぅ!」

  どこでそんな言葉を覚えたのか、翠星石は歯ぎしりしながら
  猛スピードで鞄をかっ飛ばした。



み「噴水綺麗ねぇ」
マ「あ、ああ」

  綺麗と言えば綺麗だが、取り立てて何も変哲もないただの噴水だ。
  なのにみっちゃんは感慨深げに水が吹き上がる様を眺めている。

マ「(なんか今日は草笛さん、やたら上機嫌だな・・・)」
み「ねぇ、もっと間近で見ましょ」
マ「う、うん」

  みっちゃんに手を引っ張られ、マスターも歩き出した。
125 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/12(水) 21:36:37.77 ID:UpspfM20
  公園上空まできた翠星石。

翠「どこですか〜、全女性の敵〜〜!」

  どんどん翠星石の、マスターの呼び名のグレードが下がっていく。

翠「く〜〜、こんなに人多くちゃどこにいるかわからんですぅ!」

  上空から一望しているとはいえ、人が多くて何がなんだかよくわからない。
  確実に視認できるものといえば、噴水ぐらいか。

翠「お・・・?」

  その噴水に近付いているカップル・・あれは・・・
  翠星石は目を凝らした。
126 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/12(水) 21:41:19.24 ID:UpspfM20
翠「!!!」

  間違いない!
  我が怨敵、マスターと呼ばれる男!!

翠「見ぃ〜〜つけたですぅ〜〜〜! よくも蒼星石を・・妹をたぶらかして
  他所の女と、のうのうと・・・よくも、よくも・・・!」

  翠星石は半笑いで、マスターの脳天に狙いを定めた後、鞄に身を埋めて蓋を閉じた。
  ついに、ついに今日こそ葬ってくれる。

翠「蒼星石、今仇を討つですぅ〜〜〜〜!!」

  翠星石、飛行鞄による全速力のKAMIKAZEアタックだ!
  これを食らったら最悪マスターも、脳○ぶちまけてジエンド!

翠「ぬおりゃあああ!! 死なばもろともですぅうううう!」

  玉砕覚悟の決死行!!
  猛スピードでマスターの脳天に迫る!!
127 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/12(水) 21:42:00.58 ID:UpspfM20
蒼「だめぇえええええ!!」

  ドカァ!!

翠「ふぎゃあああああ!!」

  急に横から来たもう一つの鞄に体当たりされ、翠星石の鞄はきりもみ回転しながら
  木立に突っ込んだ。

翠「きゃああああ!!」

  バキバキバキ!!

  木の枝をへし折りながら、鞄はようやく枝に引っかかって止った。
128 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/12(水) 21:42:39.34 ID:UpspfM20
翠「な、何事ですぅ!?」
蒼「翠星石! 大丈夫!?」

  スゥーーと蒼星石が鞄に乗りながら、心配げに翠星石の横に並んだ。

翠「そ、蒼星石! どうして、ここに!?」
蒼「どうしてって・・、翠星石が急に飛び出すから、慌てて追いかけてきたんだよ!」


マ「ん?」
み「どうしたの?」
マ「いや・・・(今翠星石の声がしたような・・・)」

俺は
 rァ
 1.注意深く辺りを見回した。
 2.気のせいか・・・
 3.そんなことより、みっちゃん・・・よく見ると可愛いな・・・
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/12(水) 21:44:42.29 ID:ePy5.FIo
2かな
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/12(水) 21:49:57.55 ID:GrcHPEDO
2だな
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/12(水) 21:52:14.53 ID:e7OcFnQ0
1かな
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/12(水) 21:54:31.72 ID:z7/gOYDO
迷うが1だな
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/12(水) 22:10:50.56 ID:ePy5.FIo
やっぱ1に変更で
134 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/12(水) 22:21:43.26 ID:UpspfM20
本当すいません、風邪気味なのでもう寝ます。おやすみ〜
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/12(水) 22:25:29.29 ID:ePy5.FIo
風邪か、暖かくして寝るんだぞ
おやすみー
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/12(水) 22:29:35.55 ID:e7OcFnQ0
お大事に
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/12(水) 23:42:08.02 ID:GrcHPEDO
あら風邪か
ゆっくりお休みなさい
138 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/16(日) 16:57:47.03 ID:vOOMuVA0
  注意深く辺りを見回すマスター。
  この場合の注意深くというのは、辺りを見回していることに
  気付かれないよう、注意深くだ。


翠「死ぬかと思ったじゃねぇでっむぐ!」

  翠星石の口をとっさに塞ぎ、急いでマスターの方を見やる蒼星石。  

マ「・・・」

  特にマスターに変わった様子は無い。
  みっちゃんと2人で噴水を眺めながら雑談に興じている。
139 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/16(日) 16:58:20.99 ID:vOOMuVA0
蒼「ふぅ・・」
翠「もが、もがが」

  蒼星石が塞いでいた手を離した。

翠「蒼星石、止めてくれるなです! あの人間には然るべき制裁を加えにゃならんのです!」
蒼「翠星石、違うんだ。マスターがみっちゃんさんとデートしているのはちゃんと
  した理由があるからなんだよ」

  蒼星石は手短に翠星石に事のあらましを話した。

翠「本当ですかぁ〜?」

  翠星石は胡乱気に眉をひそめた。

蒼「本当だよ! じゃなきゃマスターがみっちゃんさんとデートなんてしないよ!」
翠「ふうむ・・けど見てみるですよ、蒼星石」
蒼「え?」
翠「あのダメ人間、にやけてやがるですぅ」
蒼「そ、そうかな?」
140 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/16(日) 17:02:10.52 ID:vOOMuVA0
翠「蒼星石がいながら、心底このデートを楽しんでるハラですよぅ!
  きっと今すぐ蒼星石を裏切って金糸雀のミーディアムと懇ろに・・・」
蒼「ま、マスターはそんな人じゃないよ・・・」
翠「蒼星石は男というものを分かって無さすぎですぅ!
  いいですか!? もしあのダメ人間が蒼星石を裏切るような真似したら、即刻別れさせてやるですぅ!」
蒼「ま、マスターは大丈夫。平気だもん・・・」


マ「(蒼星石と翠星石、あんなとこで何やってんだ?
  ・・・・まぁ、俺と草笛さんが心配で、ついてきてしまったというとこだろうな)」

  マスターは思わず苦笑してしまった。

俺は
 rァ
 1.2人に手を振ってやった。
 2.気付かないふりをすることにした。
 3.やっぱり・・みっちゃん可愛いな・・・
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/16(日) 18:39:34.92 ID:bGbaC5A0
お、やってたのか

3も面白そうだが1で
142 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/16(日) 19:06:27.24 ID:vOOMuVA0
1だね 了解
143 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/16(日) 19:28:19.88 ID:vOOMuVA0
蒼「マスター、こっちに、手を振ってない?」
翠「振ってるですね・・・」


み「どうしたの? 急に手なんか振っちゃって?」
マ「ほら、あそこ」
み「?」
マ「こっちきてごらん」

  マスターがみっちゃんの手を引いた。


翠「こっちにくるですぅ!」
蒼「どうして逃げるの」

  逃げ出そうとする翠星石の手を蒼星石が掴んだ。
144 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/16(日) 19:28:40.27 ID:vOOMuVA0
マ「やぁ」

  マスターが木の枝に引っ掛かっている翠星石と、蒼星石を見上げながら
  片手を上げた。

俺は
 1.「そんなとこで、なにしてんだい?」
 2.「姉妹でデートかい?」
 3.「いい天気だね〜、まさにデート日和だよ」
 4.その他ご自由にどうぞ
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/16(日) 19:37:56.30 ID:bGbaC5A0
うーん……2かな
146 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/16(日) 22:07:01.76 ID:vOOMuVA0
2だね 了解
147 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/16(日) 23:11:49.61 ID:vOOMuVA0
マ「姉妹でデートかい?」
翠「な!」
蒼「あ、あの、マスター、ごめんなさい。盗み見るつもりじゃなかったんだけど・・」
マ「いいよ。心配で見にきたんだろう?」

  本当は暴走した翠星石を止めるために蒼星石はきたのだが、心配なのも事実だった。

蒼「うん・・・」
み「は〜い、翠星石ちゃん、蒼星石ちゃ〜ん♪」
翠「こんにちわですぅ、金糸雀のミーディアム」
蒼「こんにちわ・・みっちゃんさん」

  バツが悪そうに蒼星石は俯いた。
148 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/03/16(日) 23:26:02.92 ID:vOOMuVA0
み「ごめんね〜、今日だけはマスターさんちょっとだけ貸してね〜」
蒼「はい、気にしないでください」
マ「で、これからどうするんだ、まだ俺らを見張るのかい?」
蒼「う、ううん。帰ります。ほら、行こう、翠星石」
翠「ち、しゃあないですね」

  翠星石と蒼星石は帰っていった。

み「じゃあ、デートの続きしましょうか」
マ「ほいほい・・」


  噴水前まで戻った2人。

マ「さて、これからどうす・・ん?」

  隣を見るとみっちゃんの姿が無い。
  見回すと、みっちゃんが知らないお爺さんに声を掛けていた。
149 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/16(日) 23:30:58.86 ID:vOOMuVA0
  お爺さんはベンチに腰掛けながら鳩にエサを与えている最中だった。
  みっちゃんが一言二言話すとお爺さんは快く頷き、みっちゃんと共にマスター
  のところまでやってきた。

み「じゃあ、お願いします」

  みっちゃんがお爺さんにカメラを渡した。

爺「うむ、まかせなさい」
マ「(あ、写真か。そういや、それが目的だったな)」
爺「後ろの背景は噴水じゃな? なら立ち位置はそこがええぞ」

  爺さんが指差したところへマスターとみっちゃんが移動する。
150 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/16(日) 23:44:23.16 ID:vOOMuVA0
爺「もっと後ろに下がった方が全景が入るな」
マ「ここですか」
爺「もっと右に」

  公園で鳩にエサをやってる日常柄、何度も撮影役を頼まれたことがあるのだろう。
  爺さんは手馴れたものだった。
  
爺「うむ、そこがベストなポジションじゃ」
み「じゃあ、撮っちゃって下さーい」

  みっちゃんが笑顔でピースを作った。
  対してマスターは直立不動。
151 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/16(日) 23:46:22.67 ID:vOOMuVA0
爺「・・・いかんなぁ・・」
マ「へ?」
爺「なんじゃぁ、お主ら、もっとくっつかんか。それでは赤の他人同士じゃぞ」
マ「は、はぁ・・」

  マスターはみっちゃんにより近付いた。

爺「うーむ、ダメじゃ、まだ開いとる。お主ら恋人同士ならもっと互いに密着せんと」

マ「は、はい・・」

  マスターはみっちゃんにより近付いた。
  みっちゃんと肘が触れ合う。
152 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/16(日) 23:46:57.11 ID:vOOMuVA0
爺「ううむ、まだ何か余所余所しいのう。そんな調子ではいい写真は撮れなんだ」

  爺さん、長年ここで写真を写してきたプライドがあるのか。
  半端な写真を撮ることは我慢ならないらしかった。

み「そうね・・恋人同士に見えないのは問題ね・・・じゃあ・・・えぃ」

  みっちゃんがマスターの腕に抱きついた。
  みっちゃんの体がマスターに密着する。
  この時、マスターの腕に、とある感触が伝わってきた。

マ「!(こ、この腕に押し当てられている、ふくよかな弾力の正体は・・
    ま、まさ、まさか、く、草笛さんのお、おっぱ・・?)

俺は
 1.「あ、あの草笛さん・・そ、その、む、む、胸が・・その、あの、あた、当たって・・」
 2.なるべく意識しないように努めた。
 3.役得、役得♪ 俺はふくよかな弾力の感触を楽しんだ。
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/16(日) 23:50:40.41 ID:OuOhFoUo
1かな
154 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/17(月) 00:08:11.71 ID:Id26hj60
今日はここまででー 乙でした
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/17(月) 02:10:45.83 ID:yoSWJHUo
お、再開してて嬉しいぜ
乙です
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/18(火) 18:00:10.08 ID:VoVAdNYo
なかなか遭遇しないけどGJ!!!!
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/03/21(金) 01:50:41.47 ID:IYX1L4g0
wikiから来ました〜
再開待ってます〜
158 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/21(金) 18:56:44.53 ID:GDJsnsI0
1だね 了解
159 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/21(金) 19:37:22.74 ID:GDJsnsI0
  桜田家の方角へ鞄を飛ばす翠星石と蒼星石・・
  だが・・  

翠「さて、そろそろ戻るですか」
蒼「え・・? あ、ちょっと翠星石!」

  翠星石、方向をがらりと変えて再び公園の方へ飛んでいった。
  慌てて翠星石を追いかける蒼星石。
  翠星石はひと際濃く葉が茂っている木を選ぶとそこに陣取り、
  再びマスターとみっちゃんの監視を始めた。

蒼「ちょ、ちょっと翠星石、帰るんじゃなかったの!?」
翠「ふ、甘いですねぇ蒼星石。あれは帰るふりですよ、帰るふり。
  今度こそ、ダメ人間の決定的浮気現場を取り押さえるですぅ」

  翠星石、マスターとみっちゃんの様子を食い入るように見つめる。
160 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/21(金) 19:37:51.42 ID:GDJsnsI0
翠「・・・・」
蒼「だめだよ、翠星石。今度こそ見つかったら、絶対マスターに怒られちゃう」
翠「・・・・」
蒼「翠星石!」
翠「あ、あ、蒼星石、見るですよ!」
蒼「え?」

  翠星石が指差す方向に目を向けると、なんとマスターにみっちゃんが
  ぴったりとくっついてるではないか。

蒼「!!」
翠「ほほう、ちょっと目を離してる隙にあの進展」
蒼「ま、マスター・・・」
161 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/21(金) 19:43:42.57 ID:GDJsnsI0
マ「あ、あの草笛さん・・そ、その、む、む、胸が・・その、あの、あた、当たって・・」

  マスターの指摘に、一瞬みっちゃんはキョトンとなったが

み「え? あ・・、やだぁ! マスターさんったら、えっちねっ」

  みっちゃんが手を離した。
  押し付けてきたのはみっちゃんだろうに、だが今のマスターには言い返す余力は無かった。

爺「ほら、また離れおってからに! しっかりぴったりくっつかんか!」

マ「〜〜〜」
み「しょうがないわね」

  と言いつつみっちゃんは楽しそうだ。
  またマスターの腕をとり、身を寄せるみっちゃん。
  今度は先ほどと比べて遠慮がちだったが、それでも微かに
  みっちゃんの胸が当たっていた。

マ「・・・・」

  もうさっさと撮ってくれと、マスターは思った。
162 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/21(金) 19:56:47.29 ID:GDJsnsI0
翠「ふーむ・・」

  鞄のどこかにしまっていたのか、いつの間にか煎餅をボリボリと食べつつ
  マスターとみっちゃんの監視の目を光らせる翠星石。 

翠「なーんか、ギクシャクしてるですねぇ、ボリパリ」
蒼「そ、それはそうだよ。実際の恋人同士じゃないんだし」
翠「でも、すぐに馬脚を現すはずですぅ。監視を続けるですよ。ボリボリ」
蒼「・・・」


み「ありがとうございました〜」
マ「ありがとうでした」

  写真を撮ってくれた爺さんに礼を言うマスターとみっちゃん。

爺「ファファファ、また写真を撮りたくなったら言っておくれ。またな」

  納得のいく画が撮れたのか、爺さんは満足そうに去っていった。
163 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/21(金) 20:31:03.13 ID:GDJsnsI0
マ「ふぅ・・さて・・(目的の写真は撮れた。これで俺はお役御免というわけだ)」
み「さ、次の場所行きましょ」
マ「え、もうこれで終わりじゃないの? もう写真撮れたでしょ」
み「あれだけじゃあ心許ないわ。もっと色んなのたくさん撮らなきゃ」
マ「ふむむ」

  マスターは目を細めた。

み「もしかして・・あたしとデートするの・・いや・・かな?」

  みっちゃんの瞳が揺れた。

マ「え・・?」

俺は
rァ
 1.「そそそ、そんなことない、そんなことないよ。楽しい楽しい! はははは!」
 2.「やっぱり・・俺には蒼星石がいるから・・・」
 3.何も言わず、みっちゃんを抱きしめた。
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/03/21(金) 21:13:40.55 ID:IYX1L4g0
波瀾万丈に2で頼む
165 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/21(金) 21:45:13.08 ID:GDJsnsI0
2か OK
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/21(金) 22:00:08.66 ID:nlsii3so
やった!初遭遇!
wwktk
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/03/21(金) 22:06:33.49 ID:IYX1L4g0
wktk
168 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/21(金) 22:32:25.80 ID:GDJsnsI0
マ「やっぱり・・俺には蒼星石がいるから・・・」

  俺の苦悶の言葉に、みっちゃんは一瞬きょとんとなった。

み「ぷ・・ふ・・あははは」

  この反応に、今度はマスターの方がきょとんとなった。

み「本当、マスターさんは蒼星石ちゃん命なのね〜」
マ「・・・・」

  どうやらみっちゃんにいっぱい食わされたようだ。

み「でも、今のマスターさん、『やっぱり・・俺には蒼星石がいるから・・・』って、
  く〜〜〜、蒼星石ちゃんがいたら、ぜひ聞かせてあげたいわねぇ〜」
マ「・・・・」

  マスターの顔がじんわり赤くなってきた。
  

蒼「・・・・///」
翠「チッ・・・ボリポリ・・ん、蒼星石までなに顔を赤くしてやがるですか」
蒼「だって・・・///」
169 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/21(金) 22:41:28.00 ID:GDJsnsI0
み「わかってるわかってる。・・でも、今日のところはね?」
マ「あ、ああ。そういう約束だしなぁ」
み「はい、じゃあ次行きましょ!」

  マスターの手を取り、みっちゃんは歩き出した。


翠「ん〜、ダメ人間押され気味ですねぇ・・バリパリ」

  蒼星石はハラハラしながら見ている。

翠「ほら、移動ですよ。蒼星石」


マ「で、次はどこへ?」

  今回のデートのスケジュールは、全部みっちゃん任せである。

み「ん〜」

  みっちゃんが腕時計を覗き込んだ。

み「まだ早いわね。・・マスターさん、喉渇いてない?」

俺は
 rァ
  1.「うん。じゃあ、どこか喫茶店でも入ろうか」
  2.「ああ、どこか自販機ないかな?」
  3.「いや、渇いてないよ」
  4.「あっちに水飲み場あるよ」  
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/21(金) 22:44:12.05 ID:nlsii3so
1だな
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/21(金) 22:55:22.39 ID:NmZB3sDO
お、再開来てたか!
1かな
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/21(金) 23:17:30.71 ID:YbKxVUDO
1で
173 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/22(土) 00:27:09.98 ID:ytzJJ2.0
1ですね 了解
174 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/22(土) 00:31:24.99 ID:ytzJJ2.0
マ「うん。じゃあ、どこか喫茶店でも入ろうか」

  適当に店を見繕い、マスターとみっちゃんは入店した。

み「マスターさん、何注文する?」

俺は
 rァ
  1、ご自由にどうぞ(メニューは一般的な喫茶店のものです)
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 00:35:22.12 ID:goPJ80Qo
無難に紅茶かな
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 00:36:20.23 ID:FBgYoYDO
ここはパフェを
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 00:40:40.98 ID:4zuml7Yo
コーヒーかな
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 00:43:07.99 ID:N.D2b6DO
パフェいいな
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/03/22(土) 01:05:23.88 ID:rmVNUmY0
ホットケーキで
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 01:05:24.70 ID:09P4.8Eo
大甘苺スパ
181 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/22(土) 01:24:03.58 ID:ytzJJ2.0
パフェか パフェ食べたいね
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 01:28:18.16 ID:goPJ80Qo
パフェ美味しいよな
一人だと注文しにくいのが難点だが
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 02:43:16.11 ID:3vyIihMo
お、やってるwwktk
184 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/22(土) 02:47:52.45 ID:ytzJJ2.0
マ「じゃあ、これ」

  マスターはイチゴパフェを指差した。

み「マスターさん、もしかして甘党?」
マ「ああ、甘いの好きだよ」
み「ふーん、ちょっと意外。じゃあ、あたしはプリンパフェ頼もうっと」

  注文を済ませ、雑談に興じる。

み「マスターさん、普段休日は何してるの?」
マ「ん〜、もっぱら蒼星石とイチャ・・いや、蒼星石とまったり過ごしてるよ。
  今は乙レデスもいるから、ずいぶん賑やかになったもんだよ」
み「え、おつ・・なに?」
マ「ああ、みっちゃんは乙レデスのこと知らないか。
  最近、家にやってきたんだけどね。ええと、見た目は小さい蒼星石で
  とぼけた顔してるんだけど・・」
み「えぇ、新しいドールの子!?」
マ「いや、ドールじゃないんだけど・・なんて言えばいいのかな。
  まぁ、とにかく可愛い子だよ。赤ん坊みたいで」
み「へぇ〜〜、見てみたい!」
マ「今度会わせてあげるよ」
185 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/22(土) 02:57:19.63 ID:ytzJJ2.0
店「おまたせしました。こちらイチゴパフェとプリンパフェになります」
み「わ〜、美味しそう」

  テーブルに置かれたパフェにさっそく手をつける2人。

マ「・・・・」
み「あれ、マスターさんどうしたの? 口に合わない?」
マ「あ、いや、美味しいよ。(やっぱり照れ臭いな・・)」

  喫茶店で女の子と向かい合ってパフェを食べる。
  そのことに意識してしまったマスターは急に小っ恥ずかしくなってしまったのだ。


翠「ああ、あいつらパフェなんぞ食ってるですよ! 
  翠星石は煎餅で我慢してるというのに! バリボリバリボリ!!」

  店の窓の隅からマスターとみっちゃんの様子を窺う翠星石と蒼星石。

蒼「(いいな・・・僕もマスターとあんな風に・・・)」
186 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/22(土) 02:58:11.93 ID:ytzJJ2.0
み「ねぇ、一口いい?」
マ「ほい」

  マスターは自分のパフェをみっちゃんに差し出した。

み「ん〜ん、違う。マスターさんに食べさせて欲しい」
マ「え」
み「だめ?」

俺は
 rァ
 1.「まーた俺をからかってるだろ」仏頂面で抗議した。
 2.「しかたないなぁ、はい」スプーンでパフェを一口分掬うと、みっちゃんの口元へ運んであげた。
 3.「だったら俺も、みっちゃんに食べさせて欲しいな」
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 03:01:36.91 ID:goPJ80Qo
ここは…1だな
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 03:03:53.98 ID:FBgYoYDO
2で
189 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/22(土) 03:17:05.99 ID:ytzJJ2.0
1かな? 2かな? 続きは明日で〜 乙でした。おやすみ
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 03:23:03.76 ID:goPJ80Qo
乙ーおやすみー
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 03:26:52.71 ID:FBgYoYDO
>>189
乙かレンピカ
おやすみー
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 04:25:56.37 ID:H37czvwo
おやすみー

2で
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/03/22(土) 12:35:14.24 ID:rmVNUmY0
おれも2で
194 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/22(土) 22:53:11.35 ID:5jq9q.I0
選択型SS、始まるよ〜(´д`) 2だね ふむふむ
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 22:53:38.52 ID:.59pYYQ0
work taker
196 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/22(土) 23:23:11.59 ID:5jq9q.I0
マ「しかたないなぁ、はい」

  マスターはスプーンでパフェを一口分掬うと、みっちゃんの口元へ運んであげた。
  あまりに飄々とマスターがそう応じたものだからか、少々みっちゃんは肩透かしをくらった
  ような顔になった。

マ「(いつまでも草笛さんに、いいように手玉にはとられんぜ)」
み「あ、ありがと」

  みっちゃんは大人しくパフェを頬張った。

マ「どうだい?」
み「ん、美味しい」


翠「!! ダメ人間のやつ、みっちゃんにパフェ食べさせてるですぅ!」
蒼「!!」

  目を見張る双子。
197 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/22(土) 23:24:03.89 ID:5jq9q.I0
み「あたしだけ貰っちゃ悪いわね・・・はい」

  みっちゃんは自分のスプーンでプリンパフェを一口掬い、マスターの方へ運んだ。

俺は
 1.「お、サンキュー」ありがたく頂戴した。
 2.「い、いや、いいよ」何となく恋人のふりにしては度が過ぎてると思い、遠慮した。
 3.「お互い食べやすいように、となりに座っていいかな?」
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/22(土) 23:27:54.07 ID:.59pYYQ0
1かな!
199 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/22(土) 23:51:35.37 ID:5jq9q.I0
1か 承知した
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/23(日) 00:06:58.18 ID:tRUbNGUo
遭遇ktkr
201 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 00:16:25.50 ID:Idh2MnY0
マ「お、サンキュー」

  マスターが口を開けた。


蒼「!!」
翠「!」


み「ふふ」
202 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 00:17:55.30 ID:Idh2MnY0
?「おー、こんなとこで何やってんだ?」

  一人の男が声を掛けつつ近付いてきた。
  スプーンが口に収まる寸前、反射的にそちらに首を巡らすマスター。
  マスターの会社の同僚だった。同僚の傍らには若い女性が立っている。

マ「よ、よう」

  どうやら偶然、出くわしてしまったようだ。

同「お、もしかして噂の彼女とデートか!?」

  同僚の、マスターたちを見つめる目は好奇心で満ちていた。

俺は
 1.「あ、ああ、そうだよ。今デート中なんだ」
 2.「い、いや、友達だよ」
 3.「妹だ」
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/23(日) 00:30:26.21 ID:gmZ3Bos0
ややこしくなってきたかなww
2で
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/23(日) 00:34:54.92 ID:tRUbNGUo
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/23(日) 00:36:31.14 ID:voaYnSAo
3でww
206 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 01:01:08.17 ID:Idh2MnY0
分かれちゃったね 今日はここまで 続きは明日昼ぐらいから 乙っした
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/23(日) 01:07:00.14 ID:voaYnSAo
乙ー
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/23(日) 01:14:52.81 ID:gmZ3Bos0
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/23(日) 01:18:10.31 ID:xDCxT6DO
乙!
俺は3がいいかな
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/03/23(日) 12:49:09.16 ID:0uUFHcE0
俺も3だな
211 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 14:49:04.05 ID:FsHEB.s0
3かー 妹好き多いのか?ww
212 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 15:11:19.89 ID:FsHEB.s0
マ「妹だ」

  みっちゃんは「え?」といった表情になった。

同「えぇ、妹さん!?」

  みっちゃんがマスターの手を引いて後ろを向き、ヒソヒソ声で抗議する。

み「ちょっと、何、妹って?」
マ「姉の方がしっくりくるかな」
み「そうじゃなくて、あの状況じゃ普通に「恋人です」って言えばいいじゃない?」
マ「 いんや、俺の恋人っていうか、妻は蒼星石だから。これだけは譲れない」
み「・・・・」


翠「なんだか盛り上がってるですねぇ」
蒼「・・・・」

  蒼星石はさっきから無言だ。
  双子の位置からではさすがに店内での会話は聞き取れない。
213 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 16:15:13.12 ID:FsHEB.s0
  マスターは同僚の方へ向き直った。

マ「ってことでさ、紹介するよ」
み「(ちょっとくらい嘘付いても、いいじゃない・・・)」
マ「みっちゃん?」
み「あ、みつといいます。兄がお世話になっています」

  みっちゃんはペコリと頭を下げた。

同「田中久光といいます。お見知りおきを。
  いやぁ、こんな可愛い妹さんがいるなんて、聞いてないな。ははは」
マ「(こいつ、目が爛々と輝いてやがる。前々から軟派なやつだとは思ってたが・・)
  なぁ、隣の方は?」

  先ほどから黙って佇んでいる、小柄で大人しそうな女性だ。

田「ああ、友達のエリちゃん」

  エリちゃんは小さく頭を下げた。
214 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 16:49:03.83 ID:FsHEB.s0
田「しっかし、なんだ。兄妹2人でパフェ食べてるのか。めちゃくちゃ仲いいじゃん」
マ「あ、ああ」
み「そうでーす。めちゃくちゃ仲いいでーす」
マ「あ、こら」
  
  またしてもみっちゃんが腕を組み体を寄せてきた。

み「ねぇ〜、お兄ちゃん」
マ「う、うん」
み「あ、そうだ。田中さん、あたしとお兄ちゃんがパフェ食べているところ
  写真で撮ってくださらない?」

  と言いつつもうみっちゃんはカメラを用意してる。

田「ああ、お安い御用さ〜。どれ貸してごらん」

  田中は何も考えてないのか、快く引き受けてくれた。
  さっきからみっちゃんのことばかり見つめている。
215 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 17:10:34.22 ID:FsHEB.s0
み「はいはい、じゃあ、お兄ちゃん、隣に座って。」
マ「え、えぇ〜?
  (なんでこんな場面を写真に収められにゃあならんのだ。
  いや、しかし、そういう写真を撮る約束をしてたんだよな・・
  でも、同僚とその友達が見ている前でって・・・)」
み「お兄ちゃん、あ〜ん」

  マスターが心の中で呻吟してる間にもスプーンは口元に迫っていた。

み「お兄ちゃん、あ〜んして」
マ「あ、あ〜〜ん・・・パク」

  田中はニヤニヤしながら撮り続けている。
216 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 17:11:25.43 ID:FsHEB.s0
み「お兄ちゃん、美味しい?」
マ「お、美味しいよ、ははは・・・」
み「ふふ。ね、今度はお兄ちゃんからみつに食べさせて」
マ「え、えぇ〜、さっき食べただろ」
み「もう一回、ね? もう一回」
マ「ん、ん〜〜」

  みっちゃん、人前で恥ずかしくないのか、そう思いつつも
  渋々マスターはパフェを掬ってみっちゃんの口に運んだ。

み「あ〜〜ん、パク。美味しい! お兄ちゃん」
マ「そ、そうか。よかったな」
田「ん〜、いいね〜〜。仲睦まじい兄妹の風景。とても画になるよ〜」
217 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 17:12:50.71 ID:FsHEB.s0
翠「あんな人前で堂々とパフェを食べあって・・・
  やっぱりダメ人間は浮気野郎のトンチキですぅ!」
蒼「よ、よく見なよ。翠星石。男の人がカメラ構えてるじゃないか。
  だ、だから写真のためにしょうがなくやってるんだよ、マスターは。・・多分・・」


マ「おい、田中、お友達ほったらかしでいいのか」
田「ん、あ」

  もしかして忘れてたのか・・
  なんてやつだとマスターは呆れた。
218 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 20:22:04.78 ID:FsHEB.s0
マ「お前なぁ」
み「写真、ありがとうね」

  満面の笑みでカメラを受け取るみっちゃん。

み「ところで、もしかして、おふたりとも今デート中?」
田「え・・?」

  田中がエリちゃんを一瞥した。

田「あ、デートね・・ん〜、まぁ、そうなるかな・・ははは」
マ「(こいつ・・・)」

  エリちゃんはただただ黙って俯いてた。
219 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 20:22:51.82 ID:FsHEB.s0
み「やっぱり。じゃあ今まで長々とデートの邪魔しちゃってごめんなさいね」
田「いやぁ、気にしないで気にしないで。
  ねぇ、それよりもみつさん、今どこに住んでるの? 兄さんのとこ?」
マ「(ち・・・・)」

  マスターは居心地悪そうにそっぽを向くと、不意にエリちゃんと目があった。
  エリちゃんは身を窄めながら済まなさそうにペコリと頭を軽く下げた。

俺は
 rァ
  1.「おい、何かさっきから、その娘をないがしろにして失礼じゃないか?」声を荒げて田中に言ってやった。
  2.「俺としては、せっかくの休日だし兄と妹、水入らずで過ごしたいんだが」これ以上田中とみっちゃんを一緒にいさせたくない。
  3.黙って田中とみっちゃんのやりとりを見ていた。
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/03/23(日) 20:30:12.53 ID:0uUFHcE0
1か2か迷うけど俺としては1
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/23(日) 20:35:01.07 ID:voaYnSAo
1かなー
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/23(日) 21:42:49.64 ID:xDCxT6DO
1だな
223 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/23(日) 23:47:26.18 ID:FsHEB.s0
1か、マスター優しいね
224 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/24(月) 00:19:37.96 ID:SU3agkk0
  マスターは声を荒げて田中に言った。

マ「おい、何かさっきから、その娘をないがしろにして失礼じゃないか?」
エ「い、いえ、私はそんな・・・いいんです」
マ「いいや、よくない。デート中に男が連れの女の子放って他のコに・・
  ましてや・・俺の妹に鼻伸ばしやがって、それじゃああまりに連れの
  女の子に対して失礼だ」

  みっちゃんと田中は唖然とした表情でマスターを見た。
  普段温和なマスターには似つかわしくない憮然とした表情

マ「なぁ、そう思わないか、みつ?」

  消え入りそうな声でみっちゃんは応じる。

み「え・・・う、うん・・」
225 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/24(月) 00:53:45.38 ID:SU3agkk0
蒼「マスター・・怒ってる・・?」
翠「怒ってるですね。あの優男が、さっきから金糸雀のミーディアムに
  慣れ慣れしくしてるからじゃねぇですか?」
蒼「マスター・・」
翠「嫉妬ってやつかもですね。 俺の女を取るんじゃねぇですって」
蒼「マスター・・・そうなの・・?」


  田中はバツが悪そうに後頭部を掻いた。

田「あー、そうだな。うん・・エリ、行こうか・・」

  エリちゃんは頷いた。

田「じゃあ、またな」
マ「ああ、エリちゃんもまた」
み「写真ありがとうね、また〜」

  店の奥の方へ引っ込んで行く田中とエリちゃん。
  その2人の後姿を見届けながら、マスターは深々と溜め息をついた。
  ・・・が!
 
マ「んん!?」
226 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/24(月) 01:07:36.01 ID:SU3agkk0
  あるものを目撃し、マスターは目を見開いた。

み「どうしたの?」
マ「あ、いや・・・なんでもない」

  田中とエリちゃん、2人が角を曲がる直前、エリちゃんが思いっきり
  田中の脛を蹴り上げたように見えたのだ。
  しかも田中のやつ、蹴られた後しきりにエリちゃんに頭を下げてたような。
  2人はそのまま曲がり角を曲がって行ってしまった。

マ「(なんだったんだ・・さっきのは)」

  もしかしたら、おかしな男女のお付き合いをしているのはマスター達だけでは
  ないのかもしれない。

マ「(よくわからんなぁ)」
み「マスターさんって、やっぱり優しいわね」
マ「へ?」
み「カナを通じてあたしにも伝わってくるんだ。あなたの評判」
マ「・・・・どうせ、ロクでもない評判だろ」

  そう言いつつも、どんな内容かは気になるようで、マスターは
  みっちゃんの次の言葉を待った。
227 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/24(月) 01:20:26.37 ID:SU3agkk0
み「ふふ。そんなことないわよ」
マ「どうだか。翠星石あたりなんて、いつも俺のことボロクソ言ってるしなぁ」
み「翠星石ちゃんはどうだか知らないけれど、カナはあなたのこと、すごく優しいって
  言ってるわよ」
マ「ふ、ふーん」
み「(本当は「すごくお人好しかしらー」だけどね・・・)」
マ「優しい、ねぇ・・・」

  マスターは感慨深げに目を細めた。

マ「俺は自分で優しいのかわからんけど、少なくとも、蒼星石と出会って
  だいぶ変われたのは確かだな・・」
み「マスターさんが蒼星石と出会う前・・?」
マ「ああ、ニートだった頃だ」

  マスターは苦虫を噛み潰したように口元を歪ませた。
228 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/24(月) 01:31:22.10 ID:SU3agkk0
マ「あの頃は酷かったよ。心身ともに底辺で。蒼星石には本当、迷惑掛けた」
み「・・・・」
マ「俺は絶対に、蒼星石を幸せにする。今の俺があるのは、あの子のお陰だからな」

  恥ずかしげも無くマスターは言い放った。固い信念のようなものが感じられた。

み「あたしも・・カナを・・」
マ「ああ」

  マスターは頷いた。


翠「何2人で真剣に話し込んでるんですかねぇ」
蒼「・・・・」
翠「もしかして、これからの、2人の愛の人生設計について、かもしれんですねぇ」
蒼「そんな・・・」
229 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/24(月) 01:32:27.09 ID:SU3agkk0
  みっちゃんが時計を見やった。

み「あら、もうこんな時間。マスターさん、まだお付き合い願える?」
マ「え、もう充分でないの、写真?」
み「うん。あの・・実はね・・写真とは関係無く、マスターさんと行きたい所があるの・・」
マ「?」
み「お願い」

  みっちゃんは懇願した。今までに無い切実な目だった。

俺は
 rァ
 1.「ああ。いいよ。行こう」快く了解した。
 2.「ごめん。そろそろ帰らんと、蒼星石が・・・」約束は果たしたし、これ以上蒼星石をないがしろにするのは・・
 3.その他、ご自由にどうぞ
230 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/24(月) 01:33:33.80 ID:SU3agkk0
今日はここまでー 乙でした 読んでくださってる方ほんとありがとうね〜
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/24(月) 01:35:22.85 ID:QPVknq2o
乙!こちらこそ書いてくれて本当にありがとうと言いたいよ
いつも楽しませてもらってます

これは1だな
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/03/24(月) 02:59:21.17 ID:4iwu96s0
乙!!

1でお願いします〜
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/24(月) 03:01:06.62 ID:WzK9bgDO
いつも乙!ここは1で!
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/24(月) 07:59:31.31 ID:FMyTYeYo

1で
235 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/03/30(日) 16:36:53.79 ID:z1r7Wg60
マ「ああ。いいよ。行こう」

  マスターは快く了解した。

み「ほんと!? じゃあ、さっそくいきましょ!」

  嬉々として立ち上がるみっちゃん。
  いったいマスターをどこに連れていこうというのか。
  
マ「あ、会計は・・・」

rァ
 1.「俺が払うよ」そう言って懐からサイフを取り出すと、颯爽と会計に向かった。
 2.「頼んだよ〜」付き合わされてる身だからな。ビタ一文出すつもりはなかった。
 3.「別々でいいよね?」一応聞いておく。
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/30(日) 17:20:21.75 ID:JELAL7Mo
ん〜…1がいいかな
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/30(日) 17:21:28.95 ID:rlHukWIo
1かな
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/30(日) 17:55:19.64 ID:amfPkwDO
3だな
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/30(日) 18:15:43.22 ID:43nqry20
1だな
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/03/31(月) 01:07:17.75 ID:ltV5Qswo
3かな
241 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/05(土) 21:15:11.84 ID:/OyZgF.0
マ「俺が払うよ」

  マスターはそう言うと懐からサイフを取り出し、颯爽と会計に向かった。


翠「お、あのダメ人間一人で払うみたいですぅ」

  少し感心したように翠星石が言った。

蒼「・・・」


店「1540円になります」

  マスターがサイフの中身を確認すると

マ「お?」

  昨夜確認した時は1万円とちょっとしか入ってなかったはずだが・・
  諭吉さんがなぜか一人増えてる。

マ「(蒼星石か・・・)」

  蒼星石が気を利かせてお金に不自由しないようにこっそり入れてくれたのだろう。
  マスターの稼ぎが少なく、やりくりも楽じゃないのに・・

俺は蒼星石の心遣いに感謝し、
 rァ
 1.ありがたく使わせてもらうことにした。
 2.これは帰りにおみやげを買わざるをえないと思った。
 3.大事にとっておいて、あとで返そうと思った。
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/05(土) 21:20:47.96 ID:xrQWQzEo
2だな!
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/05(土) 21:22:34.96 ID:kEB0W.DO
ktkr!
3かなー
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/05(土) 22:16:09.11 ID:GP69MsDO
おお、待ってたぜ!
2で!
245 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/05(土) 23:09:37.36 ID:/OyZgF.0
マ「(これは帰りにおみやげを買わざるをえないな)」

  会計を終え、店から出るマスターとみっちゃん。


翠「やけに2人ともニコニコしてるですねぇ」
蒼「そうだね・・」


み「ん〜♪ あたし、男の人に奢ってもらったの初めて」
マ「だからあんまり引っ付っかないでって」
み「♪」
マ「はぁ。ところで、草笛さんの行きたいところって?」
み「こっち。ちょっと歩くわよ」

  みっちゃんに促されるまま20分ほど歩いた頃だろうか。
  いつしか人通りの多い商店街に2人は足を踏み入れていた。

マ「なんだ、ショッピング?」
み「そんなとこね」
マ「(まさか荷物持ちでもやらされるのか・・)」
246 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/05(土) 23:34:28.44 ID:/OyZgF.0
マ「(これは帰りにおみやげを買わざるをえないな)」

  会計を終え、店から出るマスターとみっちゃん。


  さらに五分ほど歩いたところ

み「ここよ」

  数多ある商店の中でもとりわけ大きく新しいビルだ。


翠「あ、あ、また建物の中に入っていくですぅ。
  うう〜、これじゃあ2人の様子がわからんですよぅ」
蒼「諦めるしかないね」
翠「く〜〜」

  未練がましくビルの周りをうろうろ飛び回る翠星石。
247 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/05(土) 23:35:09.04 ID:/OyZgF.0
蒼「もう帰ろうよ、翠星石」
翠「いいんですか、蒼星石? きっと、今頃あの建物の中で2人はよろしく
  やってるに違いないですぅ」
蒼「よ、よろしくって・・・?」
翠「そうですねぇ・・たとえば・・、ギュ〜〜〜って抱き合ったり・・」
蒼「えぇっ」
翠「そしてそのままチュウ〜〜〜ってしてたりなんかして・・・」
蒼「や、いやだ・・そんな、マスターがそんなこと・・。ううん、するわけない」
翠「どうですかねぇ、さっきからあの2人、傍から見ててけっこうラブラブっぽいですよ?
蒼「気のせいだよ」

  そう言う蒼星石だったが自信無さげだった。

翠「うう〜ん、やっぱり気になるですねぇ〜。ここは一つ、強行突入するしかねぇです」
蒼「だ、ダメだよ、マスターや他の人に見つかったらどうするのさ」
翠「だから見つからないように行くんですよ。蒼星石もあの2人のことが気にならないですか?」
蒼「そ、それは・・気にはなるけど・・・」
翠「じゃあ決まりですぅ。ほら、行くですよ」
蒼「あ、ちょっと翠星石!」
248 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/06(日) 00:41:49.65 ID:EIWRZm60
コピペミスってる・・(´д`) 今日はここまで もっとサクサク進めなきゃなぁ
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/06(日) 00:42:50.40 ID:R47hiMEo
なあに、やりやすいペースでやってくれればおkだぜ
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/06(日) 01:00:30.57 ID:Oko3ckDO
そうそう
じっくり楽しませてもらうよ
251 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/06(日) 17:24:33.33 ID:Ba61bBQ0
再開(´д`)
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/06(日) 17:30:31.05 ID:R47hiMEo
ktkr
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/06(日) 18:12:45.96 ID:Oko3ckDO
wwktk
254 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/06(日) 18:18:38.52 ID:Ba61bBQ0
  ビルの中は多数のテナントが埋まるいわばビル自体が複合型店舗のようになっていた。

マ「(ショッピングかぁ・・・。まぁデートらしいっちゃらしいな)」
み「♪」

  やれやれといったふうにみっちゃんについていくマスター。  
  しかし・・・
  服などのブランド品を扱ってる店を見向きもせず、みっちゃんはどんどん進んで行く。

マ「(はて、いったい何買うんだろう?)」
み「着いたわよ」
マ「ここは・・」
255 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/06(日) 18:27:56.20 ID:Ba61bBQ0
  ショーウィンドから覗ける店舗の雰囲気に、一瞬、衣類を扱うブランド品店かと
  マスターは思ったが、違う。
  煌びやかな衣装を纏ったマネキンたちが・・・異様に小さい。
  これではまるで・・・

み「このドールショップ最近できたのよ」
マ「ドールショップ?」
み「そそ」

  みっちゃんはマスターを置いてさっさと入店してしまった。
  恐る恐るマスターも入店する。
  中は光度を抑えられた照明が決して広くない店内に点在するだけで、
  思いのほか薄暗かった。
  目を凝らして辺りを見回すと、色々な衣装とポージングをとったドール達が
  棚に陳列されている。
256 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/06(日) 19:25:55.94 ID:Ba61bBQ0
  そのドール達一体一体がどれも美しく、煌びやかだった。
  初めて目にする光景にマスターは息を呑む。

マ「(ってかみっちゃんは?)」

  再度首を巡らすマスター。
  みっちゃんはというと、カウンターのほうで若い女性の店員と楽しそうにお喋りしている。

マ「(俺はどないしろっちゅうんだ)」

俺は
 rァ
 1.ドールについて色々聞けるかもしれない。
   みっちゃんと店員さんの会話に入ってみることにした。

 2.何か蒼星石におみやげになるものがあるかもしれない。
   もっと店内を物色してみることにした。

 3.今頃蒼星石達何してるかな。
   桜田さん宅に電話をかけてみた。
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/06(日) 19:27:49.17 ID:R47hiMEo
ん、これは悩むな
2かな
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/06(日) 19:59:52.55 ID:Oko3ckDO
うーん…1で
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/06(日) 20:19:10.98 ID:sYPkucDO
2だな
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/09(水) 01:10:39.86 ID:bwYDYnQo
2がいいな
261 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/13(日) 21:06:54.54 ID:SGTrYYE0
   何か蒼星石のおみやげになるものがあるかもしれない。
   マスターはもっと店内を物色してみることにした。

マ「(蒼星石のおみやげになりそうなものはと・・)」

  やはり蒼星石も女の子、可愛い洋服とかどうだろうか。
  そう考え、改めてマスターは展示されてる可愛い洋服を纏ったドールたちを見やった。

マ「(ううむ・・たかが人形の服と舐めてたわけじゃないけど・・・よく見れば見るほどよくできてるなぁ。
   値段も人間の服並かそれ以上だし・・・)」

  ドールは小さい。その小さいドールに着せる服なのだからかなり高い洋裁の技術が要るのだろう。

マ「うーむ・・・」
262 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/13(日) 21:07:28.71 ID:SGTrYYE0
  カウンターで店員と人形談義に花を咲かすみっちゃん。
   
店「ところで草笛さんと一緒にきた人・・・もしかして彼氏さんですか?」

  話の途中で店員が少し声を潜めて訊いてきた。 

み「違うわ。ただのお友達よ。ドールのことに興味ありそうだったからここに連れてきたの。
  ほら、あんなに真剣に見てるわ。やっぱりあたしの思った通りね」
店「こっちの世界に引き込んじゃうんですね」
み「ふふ」

  ドールに見入り続けるマスターの姿に不敵な笑みを浮かべる二人だった。
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/13(日) 21:09:30.51 ID:r.y15wM0
続き来たあっ!wwktk
264 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/13(日) 21:20:38.07 ID:SGTrYYE0
マ「出来もさることながら色んなのがあるなぁ・・・」

  展示されてるドールの服を見回ってみるとその種類の多さに驚かされる。
  普段着、セーター、ジャケット、ドレスにジャージまである。
  和服だと振袖とか・・・

マ「(ん、この赤と白の和服は・・・もしや、巫女服!?)」

  ここで巫女服姿の蒼星石、翠星石が頭に浮かんだ。
  朝、境内をチュンチュンとスズメが鳴く中、箒を持って掃除に勤しむ双子・・・

マ「(やばい・・具体的なシチュまで浮かんでしまった)」
265 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/13(日) 21:39:37.16 ID:SGTrYYE0
  そして巫女服の隣は・・・

マ「(な、ナース服だと!?)」

  知らず知らずの内にマスターはその店のコアなコーナーに迷い込んでしまったらしい。
  だが、ナース服を凝視するばかりのマスターはそのことにまったく気付いていないようだ。
  固まったまま動かない。

マ「(こんなのまであるのか・・・)」
  
  ナース服の隣には白衣まで・・・

マ「(ここで蒼星石とお医者さんプレイを想像したら俺の負けだ・・・!)」

  頭を振って次に展示されてる服に目を移らせる。

マ「(ボ、ボンテージだと!?)」

  ご丁寧にドールサイズのSMグッズまである。

俺は
 rァ
  1.駄目だった。ボンテージ姿の蒼星石とそのシチュが勝手に脳内で再生された。
  2.蒼星石でそんな想像してはイカーン! 自分の中のふしだらな自分に喝をいれた。
  3.僕、子供だからよくわかんないや。
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/13(日) 21:42:30.43 ID:r.y15wM0
思わず1と言いそうになったが2で
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/13(日) 22:09:46.75 ID:rN/HxnMo
3とか面白そうだな
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/13(日) 22:30:25.55 ID:Bvn9f6Yo
じゃあ俺は1だ
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/13(日) 22:35:38.16 ID:swEJqQDO
割れてるな
3にしてみよう
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/13(日) 22:48:02.28 ID:bgDnNADO
3で
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/14(月) 03:14:48.09 ID:.X6jUEDO
これは1だな
欲望に素直に生きるぜ
272 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/19(土) 21:23:59.07 ID:myRFG3s0
マ「僕、子供だからよくわかんないや」

  華麗にスルーするマスター。

マ「(蒼星石はそういうのじゃなく、もっとこう、ファンシーなものを喜んでくれるはずだ)」

  何かが吹っ切れたのか、マスターは慣れない店内の雰囲気で狭まっていた視野が開けた気がした。

マ「む、あれは・・」

  また何かマスターの気を引くものが見つかったようだ。
273 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/19(土) 21:35:21.79 ID:myRFG3s0
マ「人形の着る、着ぐるみだと・・・?」

  どういう心理で人形に着ぐるみを着せたいと思うのだろうか。
  マスターは試しに、今目の前にある猫の着ぐるみを頭の中で蒼星石に着せてみた。

猫蒼「にゃ〜ん♪」

マ「いい・・・」

  なんという規格外の可愛さ。マスターは恍惚とした表情を浮かべた。
  他にも犬やらペンギンやら色んな着ぐるみがある。
274 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/19(土) 21:38:27.67 ID:myRFG3s0
  特にこのペンギンの着ぐるみは乙レデスも着れそうなサイズまで揃っている。
  マスターは蒼星石と乙レデス二人揃ってペンギンの着ぐるみを着ているところを想像した。

マ「可愛い・・・」

  可愛いあの子に着ぐるみ・・マスターは何か、とてつもない大発見をしたような軽い昂ぶりを覚えた。
  そのとき、不意にポンっと肩を叩かれた。
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/19(土) 21:53:04.17 ID:Kw9e4eso
ktkr!
276 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/19(土) 22:03:04.60 ID:myRFG3s0
申し訳ない。ちょっと用事済ませます
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/19(土) 22:03:34.54 ID:gSCSX6DO
ゆっくり待つさ
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/19(土) 22:03:36.08 ID:Kw9e4eso
おkおk
279 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/22(火) 00:08:55.25 ID:QuC2zcg0
俺の肩を叩いたのは・・・

rァ
1.レイ・チャールズのような格好いい黒人の爺ちゃん
2.身なりのいい白人?の婆さん
3.眼鏡をかけた若い男性店員
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/22(火) 00:33:45.24 ID:jQpaws6o
ここは1で
281 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/22(火) 20:17:05.71 ID:y/86ZWY0
自分で出しといてなんだがまさか1とは・・・承知した
282 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/22(火) 20:25:26.96 ID:y/86ZWY0
マ「???」

  いきなり見知らぬ黒人の爺さんに肩を叩かれ、マスターは目を白黒させた。

爺「ペラペラペラ」

  マスターの驚いてる様子も構わず爺さんはマスターに上機嫌にしゃべり始めた。

マ「(うお、英語か!?)」

俺は
 rァ
 1.「な、ないすとぅみーとぅー」拙過ぎる英語だが何とかコミュニケーションしようと努めた。
 2.「そ、そ〜り〜!」 わからん! その場から逃げることにした。
 3.「み、みっちゃ〜ん! たっけて〜」助け舟を求めた。
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/22(火) 21:00:58.00 ID:44MouMDO
1だな
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/22(火) 21:08:54.43 ID:jQpaws6o
3だな
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/22(火) 21:18:53.16 ID:9XYPToDO
迷うが3で
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/23(水) 20:00:45.07 ID:qSSlzIko
287 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/26(土) 23:26:48.57 ID:S4GA3LU0
マ「み、みっちゃ〜ん! たっけて〜」

  外人慣れしてないマスターは堪らず助け舟を求めた。
  かなり情けない。

み「ニヤニヤ」
マ「(はぐおう、高見の見物かよ!)」
爺「ぺらぺーら、ぺらぺーら」
288 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/26(土) 23:27:34.38 ID:S4GA3LU0
  黒人の爺さんは上機嫌に喋くるばかりだ。
  英語が喋れないことをなんとか伝えなければとマスターは意を決して言った。
  
マ「あ、アイキャントスピーク、イ、イングリッシュ」
爺「あ、そうなの?」
マ「日本語喋れるのかよ!」
爺「いや〜、失敬失敬。あんまり嬉しいもんだからついつい英語でまくしたてちゃったね。
  いやね、日本の男の人でこういうドールに興味のある人ってなかなかいないから
  つい嬉しくなってね。かくいう私もこの美しいドールたちに大いに魅了されてもう何年になるかな。
  長年色んなドールを見てきたけれど、特に日本の着物を着たドールのその美しさといったらないよね。
  来日してはちょくちょくドールショップを見て回ってるんだ」
マ「は、はぁ。日本語ペラペラですねぇ」
爺「HAHAHAHAHAHA 日本語くらいわけないさ。ところで、君もドールに着せる服を買いにきたんだろう?
  あんなに熱心に眺めていたんだからな」
マ「そ、そんなとこです」
289 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/04/26(土) 23:28:27.44 ID:S4GA3LU0
爺「うんうん。お人形は色んな服を着ておしゃれするのが大好きだからね。君のドールは幸せだな。うん」
マ「(うう、今まで蒼星石に服を買ってあげたことなんて無かったなぁ・・)」
爺「さっき誰か人を呼んでいたようだけれど、連れの方がいるのかな?」
マ「ええ、あちらのほうに・・・」

  マスターがみっちゃんの方へ視線を向けた。

爺「おお、夫婦でドール好きなのかい。
  いいなぁ、私の妻はドール収集について全然興味を示してくれないというのに・・」
マ「いえ、夫婦じゃないですっ」
爺「そうか、結婚はまだか。いやいや、なんにせよ好き合うもの同士が同じ趣味を持つことはとてもいいことだよ」
マ「は、ははは(完全にカップルにされちゃったよ・・・まぁ、今はそうなんだけど・・)」
爺「ところで・・・君は人形についてけっこう詳しかったりするかい?」


俺は
rァ
 1.「いえ、とんと・・・」
 2.「それなりに・・・」
 3.「けっこう詳しいですよ」
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/26(土) 23:30:37.53 ID:t50iQQk0
続き来た!
下手に突っ込まれるとあれだし1で
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/27(日) 00:47:33.65 ID:UU7agL.o
ここは1がスムーズだな
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/04/27(日) 12:17:58.87 ID:tvwDiADO
お、来てたか
俺も1で
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/04(日) 02:01:58.51 ID:F8xhRsDO
1だな
294 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/06(火) 17:04:53.17 ID:WNFDtCo0
一方そのころ・・・

翠「ふぅふぅ、ただっ広い建物ですねぇ」
蒼「マスターたち見つかった?」
翠「こう広いとそう簡単に見つからんですよ」

マスターとみっちゃんを追ってビルに侵入した双子だったが完全に二人を見失ってしまったようだ。
ちなみに他の通行人に姿がバレないよう、二人で一つのダンボールを被って進んでいる。先頭は翠星石だ。

翠「こっち行ってみるですぅ」
蒼「うん」
翠「うう〜〜、いないですぅ。あっち行ってみるですぅ」
蒼「うん」
翠「ああ、人が来たです! 止まるです」
蒼「うん」
翠「・・・・」
蒼「・・・・」
翠「行ったみたいです・・・」
蒼「ふぅ」
翠「じゃあ、今度はそっち行ってみるですぅ」
蒼「うん」
295 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/06(火) 17:05:57.12 ID:WNFDtCo0
先頭の翠星石の指示の元、ビル内をえっちらほっちらダンボールを被って右往左往する双子だったが
全然マスターたちの元へ辿り着けない。

蒼「ねぇ、翠星石。一旦外に戻った方がよくないかな? 
  こう見つからないとなると、もしかしたらもうマスターたち出て行っちゃったかもしれないし」
翠「そうですねぇ・・・ ああ!!」
蒼「どうしたの!?」
翠「帰り道、わかんなくなったですぅ〜」
蒼「えぇ〜!」

  えへへ、いっけね〜とでも言うように翠星石は舌を出した。

蒼「そんな、僕もわかんないよ。ずっと後ろを付いてっただけだから」
翠「困ったですねぇ」
蒼「どうしよう、どうしよう」
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/06(火) 19:12:38.71 ID:F2lTqcw0
スネークww
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/06(火) 19:13:47.26 ID:sBp3XVUo
ダンボールww
双子がやるとかわいいなww
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/05/06(火) 19:50:58.67 ID:8HJLaIDO
>>l50
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/06(火) 21:10:40.38 ID:8HJLaIDO
スネーク双子ww
300 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/06(火) 22:11:59.63 ID:WNFDtCo0
一方そのころ・・・

金「はぁ〜〜、みっちゃんたちうまくやってるかしら。心配かしら」
乙「にゅぅ〜〜〜」

  金糸雀は乙レデスの両ほっぺたをびよよ〜〜んと伸ばしながら二人のデートの行く末を案じた。

雛「金糸雀、乙レデスいじめちゃだめなの〜〜!」
金「別にいじめてないかしら! ほら、レデスも全然痛がってないかしら」
乙「にゅ〜〜ん」

  乙レデスは無表情のまま、金糸雀にいいようにされている。

雛「乙レデス、痛くないの?」
乙「ふぁんへ(なんで)?」
金「神経無いのかしら」

  乙レデスのほっぺたはまるでお餅のようにすべすべで伸びるのだった。

乙「くん!? くんくん・・・いいにおいする・・」

  乙レデスは上体を起こすと、金糸雀のポシェットをまさぐりはじめた。
301 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/06(火) 22:12:52.33 ID:WNFDtCo0
金「あ、ちょ、ちょっと、なにしてるのかしら!」
乙「じゅる・・たまごやきのにおいする」
金「な、これは駄目かしら! みっちゃんがカナのために焼いてくれた玉子焼きかしら!」
乙「たべたい・・・」

  ぐきゅるるる・・・

金「駄目! 絶対にあげないかしら!」
乙「たべたい・・・」
金「駄目ったら駄目かしら」
乙「しょぼ〜〜ん」
雛「金糸雀、けちんぼさんなの〜〜!」
乙「ひなおねえちゃん」
雛「よしよし、可愛そうな乙レデスなの〜、なでなで。金糸雀はけちんぼさんだからね〜」
乙「けちんぼ〜」
雛「けちんぼ〜」
302 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/06(火) 22:13:23.79 ID:WNFDtCo0
金「ふ、ふん・・・・」
乙「でもおなかすいた・・・」
雛「いま、巴がうにゅーを買ってきてくれるの
  あんな玉子焼きよりも巴が買ってきてくれるうにゅーの方がずっとずっと美味しいのよ〜♪」
金「ぴく・・・」
乙「そうなの?」
雛「そうよ〜、うにゅーの方がず〜〜とふわふわでむにゅ〜〜ってしてるんだから!」
金「ちょ〜〜〜っと聞き捨てならないかしらぁ〜〜!
  みっちゃんの玉子焼きよりも美味しい食べ物なんてこの世にあるわけないのかしら〜!」
乙「そうなの?」
金「乙レデスも一度食べてみればわかるかしら!
  あのふわふわっとした玉子の食感! 至高の美味かしら〜♪」
乙「じゅるる・・」
雛「ふんなの、けちんぼさん。どうせ食べさせてくれなきゃ意味無いの!
  もし、食べてもうにゅーの方が美味しいに決まってるの〜」
金「むか〜〜! 玉子焼きの方が美味しいかしら!」
雛「うにゅーの方が美味しいの!」
 
  いがみ合う金糸雀と雛苺を交互に見ながら両腕をピコピコ上下に動かす乙レデスだった。
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/06(火) 22:40:24.23 ID:sBp3XVUo
レデスktkr!
かっわええww
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/06(火) 22:43:20.17 ID:9eQrEgDO
レデスとヒナカナとはなんという和みトリオ
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/06(火) 23:09:50.47 ID:8HJLaIDO
久々レデス!やっぱ可愛いなぁ
306 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/10(土) 19:13:45.97 ID:g0UALCk0
マ「いえ、とんと・・・」
爺「む、もしやこの道に入ってまだ日が浅いとか?」
マ「そんなとこです。はは」
爺「そうか・・・。この道は奥が深い。深すぎる。
  生半可な覚悟ではうんたらかんたら・・・」
マ「は、はは・・・」

  老人の話は無駄に長いのは万国共通なのだろうか。
  話の腰を折ることもできずマスターは愛想笑いを浮かべるだけだった。

爺「ところで・・君には娘なんていないかな?」
マ「え・・あ、は、むすめ?」

  突然人形となんら関係の無い質問にマスターを戸惑った。
  むすめ・・・蒼星石は・・・妻だ・・・乙レデスは・・・

俺は
rァ
 1.「いますよ」
 2.「いませんよ」
 3.「どうしてそんなこと訊くんです?」
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/10(土) 19:26:36.38 ID:FE2uHWAo
1だ!
308 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/10(土) 20:07:57.71 ID:g0UALCk0
マ「いますよ」

  マスターにとって、乙レデスは娘のような存在だった。

爺「ほほう・・名前は?」
マ「え・・」

  名前・・・乙レデス・・・とても日本人名とはいい難い。

俺は
rァ
 1.「乙レデスといいます」別にいいか
 2.「え、えーと、お、乙子といいますっ」
 3.「実はいません。結婚はまだって言ったでしょう。ははは」
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/10(土) 20:17:39.79 ID:UF0L7ADO
迷うが2で
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/10(土) 20:18:55.64 ID:FE2uHWAo
2・・・かな
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/11(日) 00:12:03.51 ID:Oswo7Lco
1で
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/11(日) 01:57:38.51 ID:mcXZzUDO
お、来てたか!
2にしとこう
313 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/11(日) 20:12:37.77 ID:EqujV0w0
マ「え、えーと、お、乙子といいますっ」
爺「乙子?」

  爺さんの目が一瞬険しくなった。

爺「あー、乙子ちゃんねー、可愛らしい名前だねぇ」
マ「は、はぁ・・」
爺「それはきっと、お人形さんのように可愛いのだろうねぇ・・・」
マ「は・・はは(なんだ?)」
爺「それじゃあ、そろそろ私は行くかな。そうだ、名刺を渡しておこう。
  何か人形のことでわからないことがあれば遠慮無く電話をよこしなさい」
マ「あ、どうも・・・」
爺「では、娘さんと奥さんを、くれぐれも大事にね」
マ「はい・・」
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/11(日) 20:16:16.86 ID:Oswo7Lco
ふむ…謎の爺だな
315 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/11(日) 20:25:41.60 ID:EqujV0w0
  いったいあの黒人の爺さん何者だったのだろう。
  マスターはさっそく交換した名刺に目を通した。
  名刺の字面は全て英字だったが、難しい英単語を除いて簡単な英単語くらいは読めた。

マ「アイアン・・ワークス? 会社名か?」

  ま、自分にはもう縁の無い話だな、とマスターは名刺を財布の隅に放り込んだ。

マ「みっちゃんもいつまで店員さんと話してるんだ?」
316 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/11(日) 20:37:37.19 ID:EqujV0w0
み「くすくす」

  みっちゃんが笑いながら近づいてきた。

マ「な、なんだよ」
み「あの外国人のお爺ちゃんに話かけられたマスターさん、とっても面白かったわよ。
  あんなに慌てふためいちゃって。みっちゃん、たっけて〜なんて、くすくすくす」
マ「うう」
み「それに、お爺ちゃんが日本語を話せるわかったときのマスターさんのホッとした顔・・ぷ・・ははっ」
マ「う、うるさいやいっ。高見の見物しやがって・・・」
み「ふふ、ごめんなさいねぇ。ところで、もうあたしは用済ませたわよ。ほら」

  みっちゃんが嬉しそうに包みを掲げた。

マ「なんだい、それ」
317 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/11(日) 20:53:29.67 ID:EqujV0w0
み「なにって、もちろんカナに着せるお洋服に決まってるじゃない!
  丁度注文してたのが今日お店に届いたのよ。他にもいろいろ買っちゃったっ」
マ「それはそれは・・・(いったいいくらつぎ込んでるんだろ)
み「マスターさんも何か買わないの?」
マ「え、あ・・そうだ」

  蒼星石のおみやげを買うんだった。
  さて、どうしよう?

マ「ちょっと、待って」

  マスターは慌てて商品棚に目をやった。

み「はいはい、いくらでも待つわよ〜。ゆっくり選んでね」
マ「ん〜〜」

俺は悩んだ末・・・
 rァ
 1.蒼星石、乙レデスお揃いのペンギンの着ぐるみをおみやげにした。計10000円
 2.少々値が張るが人形用の着物をおみやげにした。18000円
 3.女の子だったら何を喜んでくれるかみっちゃんに尋ねてみた。
 4.おみやげは買わないことにした。
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/11(日) 20:58:15.07 ID:Oswo7Lco
1で!
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/11(日) 20:58:52.15 ID:mcXZzUDO
3だな
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/11(日) 21:07:28.48 ID:QLt5j6DO
迷うな…1かな
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/11(日) 22:51:45.58 ID:.F1hTlk0
うーんここは……3で
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/12(月) 00:40:42.77 ID:mhtKJwYo
1がいいな
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/12(月) 00:47:56.10 ID:SeiAOOco
レデスには悪いが2がいいかな
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/12(月) 01:04:48.82 ID:JXlCeIDO
1
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/12(月) 06:36:22.06 ID:mNj5i2DO
参がいいなぁ
326 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/13(火) 00:25:19.34 ID:8VDKuj.0
の「あらあら、どうしたの。二人とも喧嘩はだめよ〜」
  
  張り合う金糸雀と雛苺の声を聞きつけてのりがやってきた。

雛「ふんなの!」
金「ふんかしら!」
の「いったいどうしたの〜?」

  あたふたするのりのスカートの裾を乙レデスがクイクイと引っ張った。

乙「あのね、どっちもおいしーんだって」
の「???」

  ピンポーン

雛「トモエがきたの!」

  待ってましたとばかりに雛苺は飛び上がり、一目散に玄関へ向かった。
  少し遅れてのりも向かう。
327 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/13(火) 00:26:15.59 ID:8VDKuj.0
金「さぁて、邪魔者が消えた今のうちに玉子焼きを食べようかしら〜」
乙「じーーー」
金「ふ、ふん。あげないかしら!」

  そう言ってポシェットからお弁当箱を取り出し、弁当箱の包みをほどいた金糸雀。

金「なんだか今日はいつもよりもたくさん入ってるかしら♪ ・・・・あら?」

  包みを解いた弁当箱の上に手紙が乗っていた。

金「なにかしら?」

  きょうはいつもよりたくさんやきました。みんなでなかよくたべてね。
                           
                              みっちゃんより

  文書の横にはにこにこ顔のみっちゃんの似顔絵も添えられていた。

金「みっちゃん・・・」
乙「どうしたの?」
328 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/13(火) 00:26:47.41 ID:8VDKuj.0
雛「トゥモェ〜!」

  雛苺は勢いよくジャンプして巴に抱きついた。

巴「あら、今日の雛苺はいつも以上に積極的ね」
雛「うんとね、金糸雀がうにゅーなんかより玉子焼きの方が美味しいなんていうの!
  だから、金糸雀の前でうにゅーをおいし〜〜く食べてるところを見せてあげるの!」
の「まぁ、だからさっきあんなに言い争ってたのねぇ」
巴「雛苺、駄目よ。そんなことで喧嘩しちゃ」
雛「ううん! あんなこと言う金糸雀にはうにゅー食べさせてあげないの!」
巴「雛苺、そんな寂しいこといわないで」
雛「うゆ?」
巴「私はね、皆と仲良くお菓子を食べる雛苺の笑顔がとっても好きなの。
  誰かを除け者にしてお菓子を食べる雛苺なんて見たくないわ」
雛「うゆ・・・」
巴「ね? 金糸雀ちゃんと仲直りして?」
雛「うん・・ヒナも・・巴の悲しい顔見るの嫌なの・・・。わかったの・・」
巴「ありがとう、雛苺」

  巴は愛しそうに雛苺の頭を撫でた。
329 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/13(火) 00:27:45.05 ID:8VDKuj.0
金「あの、雛苺・・」
雛「うゆ・・金糸雀・・」
金「やっぱり・・皆一緒に食べるかしら・・・さっきはごめんね」
雛「金糸雀も一緒にうみゅー食べるの・・さっきはごめんなの」
の「よかった・・・。仲直りね」
巴「ええ」
乙「はぐはぐ、うん! どっちもとってもおいしいよ!」

  一足先に左手に苺大福、右手に玉子焼きを持って乙レデスは舌鼓を打っていた。

金&雛「あーーーー!!」
金「ずるいかしらーー!」
雛「ずるいのーー!」
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/13(火) 00:47:23.40 ID:qWMvSADO
これはいい…和む…
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/13(火) 01:11:40.88 ID:J0aSl0oo
ヒナカナレデスかわいいなww
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/13(火) 01:41:51.94 ID:Kc1X2MDO
常にマイペースなレデスの可愛さは異常ww
333 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/18(日) 21:38:58.27 ID:4nKzPJ.0
無事仲直りできた金糸雀と雛苺。
一方、ビル内で迷子になってしまった双子は・・・

翠「と、とにかくこういうときはですねぇ!」
蒼「こういうときは?」
翠「左手の法則ですぅ!
  こう、左手を壁につけてですね。壁伝いに進めばどんな迷路も出口に辿り着くんですよ!」
蒼「それ、前に見た『くんくん探偵と麦畑のラビリンス』でくんくんが言ってたやつだよね」
翠「そ、そうです。とにかく進むですぅ!」
334 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/18(日) 22:17:18.74 ID:4nKzPJ.0
忠実に壁に左手をつけて進む双子。
時折人の気配が近づいてきてはダンボールを被ってやり過ごす。
注意深く、注意深く・・・

翠「ひゃ!」
蒼「どうしたの!?」
翠「か、壁がひとりでにひらいたですぅ!」

  翠星石が触っていたのはセンサー感知式の自動ドアだった。
  この時代に疎い双子にはそれが何を意味しているのかわからない。

翠「こ、この場合はどうするですか?」

  左手で触っていた壁は消失した。予想外の事態だ。

蒼「落ち着いて翠星石。この場合は・・・少し下がってもう一度壁伝いに進もう」
翠「う、うん。わかったです・・・」

  少し下がる双子。
  
  ウィーン

翠「か、壁が元通りに戻ったですぅ!」
蒼「いちいち驚かないで、翠星石。この時代は僕達の知らないだらけなんだから」
翠「うう、どうするですぅ・・?」
蒼「中に入るしかないね。じゃないと左手の法則にならない・・」

  虎穴入らずんば虎子を得ず・・・かくして双子は入店した。
  店の看板は・・・『わくわくペットランド ソースケ』
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/18(日) 22:58:08.09 ID:MVeSnXgo
左手の法則wwww
困惑する双子可愛いな
336 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/18(日) 23:00:24.36 ID:4nKzPJ.0
翠「何か・・犬の鳴き声がするですよ・・?」
蒼「鳥や猫の鳴き声もするね・・・」

  恐る恐る左手の壁を頼りに店内を進む双子。

翠「ひっ!」

  明らかに怯えた声を翠星石は漏らした。

蒼「ど、どうしたの!?」
翠「お、大きな犬が睨んでるですぅ!」

  ガラス越しにシベリアンハスキーがこちらを見ていた。

蒼「もしかして、ここは・・・ベット屋さん・・・?」

  ようやく自分たちがどこに迷い込んだのか察したようだ。

翠「ど、どうするですぅ、蒼星石?」

  左手の法則に則るにはこの犬のガラスケースに手を触れなければならない。
  だがしかし犬は大型犬のシベリアンハスキーだ。

翠「こ、怖いですぅ」
蒼「大丈夫だよ、翠星石。ガラスで隔ててあるんだから」
翠「そ、そんなこと言っても・・

  恐々と手をガラスに触れさせようとするが、その翠星石の手に犬が鼻を近づかせてくる。

翠「うう」
蒼「待って、翠星石。僕が代わるよ。僕が先頭になる」
翠「え、いいのですか?」
蒼「うん、僕は平気だから」
337 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/25(日) 17:20:11.79 ID:vKvLqzs0
  悠然と翠星石の前に進み出る蒼星石だったが、翠星石には内心葛藤するものがあった。

翠「(また、守られてるですぅ・・)

  このままではいけない。
  いつも守られてばかりで・・・
  一度アリスゲームで妹を失って、決意したのに・・今度は自分が蒼星石を守ると。

翠「や、やっぱり翠星石が先頭になるですぅ!」
蒼「翠星石?」
翠「こ、こんなワンコロ、全然へっちゃらですから」
蒼「無理しなくていいんだよ?」
翠「む、無理なんぞしてねぇです」
蒼「なら、いいけど・・」

  こう突っぱねる姉には何を言っても無駄なことを長い付き合いで
  蒼星石にはわかっていた。
  翠星石はガラスに手を近づけた。
犬「くーん」
翠「(ひ・・)」

  強がってみせたもののやっぱり怖いものは怖い。
  だが、もう妹に頼りっぱなしではいられない。
  翠星石は意を決してガラスケースに手を触れた。

翠「さ・・さ、行くですよ」
蒼「うん」
338 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/25(日) 17:58:11.69 ID:vKvLqzs0
  だが

翠「(人が近づいてきたですぅ!)」

  慌ててダンボールに潜む双子。

店「あれぇー、誰もいないんかぁ? 確かに声したのに」

  奥のほうで作業していた店の人が戻ってきたようだ。

翠「・・・」
蒼「・・・」
店「ん、なんだ、このダンボール?」

  不自然に置かれたダンボール。銘柄は『有田みかん』どう見ても店のものではない。

翠「(み、見つかるですぅ・・・!)」
  
  店員の手が双子の潜むダンボールに掛かった。

蒼「(逃げよう!)」

  とそのとき

 「もし、ちょっといいかしらね」
店「あ、はい。何でしょう」

  間一髪、客の一声で店員の注意がダンボールから逸れた。

翠「(しめたです!)」
蒼「(まだ動いちゃだめだよっ)」  
339 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/25(日) 18:42:10.50 ID:vKvLqzs0
  かといって、早く逃げないと店員の注意はダンボールに戻ってしまうだろう。
  ここは一つ、客と店員が話しこんでる隙にジリジリと逃げるしかない。

 「でねぇ、この子最近ちょっと太り気味なのよね。
  それで何かこう、低脂質? 低カロリー? そんなキャットフードあるかしら?」
店「はい、それでしたら・・・。少々お待ちください」
  
  店員は店の奥へ引っ込んでいった。

翠「(今なら・・!)」
蒼「(ちょっと待って、お婆さんが見てるよ)」

  ダンボールの取っ手の穴から外の様子を伺っていた蒼星石が言った。
  たった今店員にキャットフードを取りに行かせた客だ。
340 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/05/25(日) 19:34:37.76 ID:vKvLqzs0
むむむ、マスターが出てない場面では選択肢が出せないではないか。
いいのかな、これ(´д`)
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/25(日) 22:55:21.18 ID:MkdCuxko
双子が激しく可愛いから無問題だぜ
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/25(日) 23:35:55.62 ID:A3sUhsDO
これはこれでいいものだよ
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/05/26(月) 02:47:22.61 ID:aMd9QMDO
何と可愛らしい双子…
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/01(日) 17:02:12.65 ID:sEOKGcso
wwktk
345 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/06/05(木) 02:13:45.76 ID:YtWbaWc0
なかなか進めれなくて面目ない。
今週末にはちゃきちゃきやっていきまふ(´д`)
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/05(木) 02:14:54.92 ID:K3g1/62o
ゆっくりで大丈夫さ!楽しみにしてるぜ!
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/05(木) 02:59:30.76 ID:CVCzmUDO
ゆっくり待ってるぜー
348 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/06/08(日) 16:21:19.83 ID:BEc1u4A0
  お婆さんはしゃがんでダンボールにそっと手をかけた。

蒼「!」
翠「(相手が年寄りなら追いつかれんですぅ。さっさと逃げるですぅ)」
婆「あなたたち、ちょっと待っててね」
蒼「(え?)」
翠「(!?)」

  呼びかけられた?

翠「(い、今翠星石たちに言ったですか?)」
蒼「(たぶん・・)」

  双子があたふたしてると店員が戻ってきてしまった。

店「こちらの猫缶が当店オススメでして・・・」
婆「じゃあそれを・・そうね、二週間分くらいいただこうかしら。
  宅配とかお願いできる?」

蒼「(どうしよう?)」
翠「(かまうこたぁねぇです。いいから逃げるですぅ)」

婆「ところで・・・そこのダンボールなんだけど・・・」
蒼&翠「!」
349 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/06/08(日) 18:09:35.61 ID:BEc1u4A0
婆「おたくの?」
店「いえ・・、なんでしょうね。いつの間にかあったんですけど」
婆「そう。じゃあ持っていってもいいかしら?」
蒼&翠「(えええ)」
店「それは・・」

  店の主人は言い淀んだ。
  まがりなりにも店の中にあるものを持っていかれるのは困るようだ。

婆「じゃあこうしましょう。30秒ほど待っていただけないかしら」
店「へ?」
翠&蒼「?」

  30秒待ってなにかあるのか。
  店員も双子も少しだけ首を傾げた。
  そして10秒ほど経った頃だろうか。
  店の奥で電話が鳴った。
婆「あら、30秒も待つ必要なかったわね」
 「あなたー、電話〜!」
店「あ、今行く。えーと・・そのダンボールはですね・・」
 「あなたー、お得意さんからよ! はやく」
婆「何か問題があったらさっき渡した住所のところに連絡ちょうだい」

  婆さんはニコニコとダンボールに手をかける。
  店員は渋々と店の奥に消えていった。

婆「待たせちゃってごめんなさいね」

  婆さんはダンボールを持ち上げた。
350 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/06/08(日) 18:52:04.90 ID:BEc1u4A0
店「ありがとうございました。またお越しくださいませ」
み「うふふふふふふふ」
マ「な、なんだよ」
み「初回は着ぐるみかぁ。まぁまぁのチョイスね。ふふふ」

  みっちゃんが異様に嬉しそうだ。

俺は
rァ
1.「やっぱり変かな?」
2.「そんなに笑うなよ」
3.「にははははははは」
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/08(日) 18:59:45.57 ID:HOIiElwo
3でww
352 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/06/08(日) 19:42:07.24 ID:BEc1u4A0
マ「にははははははは」
み「あら、もしかして照れ隠し笑い?」
マ「(う、見透かされてる)」
み「そんな恥ずかしがることはないのよ。着ぐるみとってもいいと思うわ
  それに、何事も軽めから始めなきゃね」
マ「なんだ、軽めからって」
み「うふふふ、さぁ行きましょ」

  みっちゃんはガシッとマスターと腕を組んだ。
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/08(日) 19:50:11.61 ID:oeCf0.DO
お、wwktk
354 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/06/08(日) 20:17:00.58 ID:BEc1u4A0
  ダンボールを退かれてしまった双子。
  蒼星石と翠星石は身を寄せ合った。

蒼&翠「・・・!」

  とても恰幅のいいお婆さんだった。マスターよりも大きい。
  どうやら日本人ではないようだ。
  白人特有の気品がある。着ている服も洋風の高級品ぽかった。

婆「そんなに警戒しないで。何もしやしないわよ」

  お婆さんは人形の双子に驚く素振りを微塵も見せなかった。
  むしろ楽しんでるように見える。

婆「ここじゃ、なんだから私の家に行きましょう。案内するわ」

  どうしたらいいか双子は顔を見合わせた。

婆「迷子なんでしょう? 悪いようにはしないわよ」

  なぜ迷子だと知っているんだろう。自分達を見ても驚かないし。
  いったいこの人は何者なんだろう?
  双子たちは次第に恐怖よりもお婆さんに対する興味が沸いてきた。

婆「ほら、このダンボールに入って。店の人戻ってきちゃうわよ」

  お婆さんは双子をダンボールに入れて持ち上げた。

婆「んしょっと・・」
蒼「あ、あの・・」
婆「なぁに?」
蒼「僕達・・その・・」
婆「大丈夫、すぐ帰してあげるから。でもちょっと話し相手になってくれてもいいでしょ?」
蒼「はい・・」
翠「(隙を見て逃げるです)」
355 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/06/08(日) 20:39:32.97 ID:BEc1u4A0
婆「着いたわよ」
蒼「え、ここは・・・」
  
  同じビル内の小さなお店・・・占いの館だった。
  婆さんは揚々と店内に入り、双子を椅子に座らせた。
  それと向かいあう形で婆さんも椅子に腰を下ろした。
  双子はおっかなびっくり店内を見回す。

婆「ふぅ、じゃあ自己紹介しましょうか
356 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/06/08(日) 22:15:06.16 ID:BEc1u4A0
婆「って、どうしたの?」

蒼「あ、あの、あれは・・?」
翠「ひぃい」

  双子の目が釘付けになっている対象は薄暗い店内の片隅に置かれた人間の頭蓋骨だった。
  さらに気味悪いことに髑髏の双眸が光っている。
  どうやら眼窩に水晶が埋め込まれているようだ。

婆「ああ、あれ。ただのお店の雰囲気作りのための飾りよ。怖いの?」
翠「こ、ここ、こわくなんてないいですぅっ」
婆「ああ、そうかいそうかい」

  そう婆さんはにこやかに頷くと、立ち上がってこれまた妖しげな模様の
  入ったレースの布を髑髏にかけた。

蒼「ど、どうもすみません」
翠「な、なにを謝る必要があるですか!」
蒼「だって翠星石が怖がるからわざわざ隠してくれたんじゃないか」
翠「怖がってなんぞねぇですぅ。むしろ怖がってたのは蒼星石のほうじゃねぇですか!」
蒼「ぼ、僕は別に怖がってなんかいないよっ」
翠「いいや、蒼星石は怖がってたですぅ。その証拠に翠星石の袖をさっきから
  ずっと握りっぱなしですぅっ」
蒼「あ・・・! そ、そういう翠星石だってさっきから僕の体にぴったり
  くっついてるじゃないかっ」
翠「これは違うですぅ。くっついてるのは蒼星石のほうですぅ」
婆「クスクスクス・・・本当に可愛らしい双子のお人形さんねぇ」
翠&蒼「!」
蒼「あの・・僕達のこと・・ご存知なんですか?」
婆「ええ、知っているわよ。だってアタシ占い師だもの」

  占い師? 双子は顔を見合わせた。

婆「今日のことを占ったらここのビルのペット屋でステキな出会いがあるって
  出てねぇ。こうしてあなた達に会えたわけなのよ」

  本当だろうか。
  双子は再び顔を見合わせた。
357 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2008/06/08(日) 22:35:20.46 ID:BEc1u4A0
婆「あなたたち・・ローゼンメイデンでしょう? 
  あたしもこういう業界にいるから、あなたたちのような不可思議な存在の噂は
  時々耳にするわ」
蒼「それで、どうして僕達をここに?」
婆「単に、あなた達と話してみたかっただけよ。
  日本に店を構えてから、とんと刺激的なことがなくてねぇ。
  ここの国の人たちは寿命も長いし事件や病気で死んじゃう人も少ないから
  占い甲斐があるけど、それだけに占った結果も当たりざわりの無いのが多いのよねぇ。
  その点、前の国の人たちはすぐ死んじゃう人ばかりだったけど、波乱万丈な人が多かったわ。
  でも、やっぱり、人の死が占い結果に出るのは、辛いのよね・・。
  ああ、いけない。アタシのことはどうでもいいの。
  あなた達、ローゼンさんの娘さんなのでしょ。ローゼンさんは元気?」
蒼「お父様を知ってるんですか!?」
358 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/06/08(日) 23:01:31.10 ID:BEc1u4A0
婆「知っているっていっても、アタシが知ってるのはローゼンさんは
  どこかの世界に隠居してるっていう噂話だけだよ?」
翠「なんだぁです・・」
蒼「そうですか・・、あの、僕達も知らないんです」
婆「そう。じゃあ、アリスゲームっていうの今も続けてるの?」
蒼「わかりません・・」
婆「わからない?」
蒼「・・・」
翠「・・・」

  双子は押し黙ってしまった。

婆「ふうむ・・あなた達、相当苦労してるようねぇ。
  あ、お茶も出すのも忘れてごめんないさいね。アタシあなた達に会えて
  すっかり舞い上がっちゃっててね。お菓子も食べる?」
翠「お菓子!?」
婆「はい、ちょっと待っててね」
359 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/06/08(日) 23:26:21.68 ID:BEc1u4A0
  お婆さんは隣の部屋に行ってしまった。
  逃げるチャンスだ。だが

蒼「あのお婆さん、占いで僕達と会えたって言ってたけど本当かな?」
翠「そんなわけねぇですよ。たまたま偶然会ったに決まってるです」
蒼「翠星石は占い信じないの?」
翠「翠星石は・・・こういう怪しげなものは一切信じないのです!」
蒼「はは、そう・・(一番怪しげなのは僕達じゃ・・)」

  しかし、この薄暗くて珍妙な飾りやら絵が右往左往に置いてある部屋に取り残されて・・
  双子は再びちょっと怖くなってきた。

  ガタッ
  ビクッ

  婆さんが消えた部屋とは別の戸口から出てきた。

婆「どうしたの? 二人で抱き合ったりして。もしかして、あなたたち・・」
蒼「ち、ちがいます!」
翠「ちがうですぅ!」
婆「お茶入ったわよ。はい。そしてこれはケーキよ」
蒼「ありがとうございます」
翠「いただくですぅ(あ、そういえば逃げるの忘れてたですぅ)」
360 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/06/09(月) 00:18:13.06 ID:sOD1eqI0
今夜はここまでです。乙でした
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/09(月) 00:47:04.74 ID:7Zl9t/Io
激しく乙!
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/10(火) 09:59:32.98 ID:gMReqADO
おお、更新来てたか!乙ー
363 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/06/22(日) 19:13:55.08 ID:JtKWCqI0
  双子のおっかなびっくりな態度を察してか、お婆さんは部屋の明かりのスイッチを入れた。
  薄暗かった部屋に明かりが満たされる。

婆「自己紹介がまだだったわね。あたしの名前はメアリー。占い師をやっているのよ」
翠「翠星石ですぅ。そしてこっちが自慢の双子の妹、蒼星石ですよ」
蒼「ど、どうも・・」

  美味しいケーキとお茶を振舞われて機嫌がよくなったのか、唇にクリームをつけたまま
  翠星石が饒舌に答えた。
  対して蒼星石はまだ少し落ち着かないようだ。

婆「可愛い妹さんね」
翠「そうです。蒼星石は世界一の可愛い可愛い妹なのですぅ。モグモグ」

  蒼星石は恥ずかしそうに俯いている。

婆「そう、いいわねぇ」
蒼「お婆さんは一人でここに住んでるんですか?」
婆「いえ、孫が一人いるわよ。あとペットのジェミニも」

  ペットショップ屋に連れていた猫のことだ。
  今はどこかに散歩に行っているらしい。
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/22(日) 22:52:55.33 ID:ur62NRgo
お、続き来てる
楽しみにしてるぜー
365 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/06/22(日) 23:18:27.47 ID:JtKWCqI0
六月はただでさえ祝日が無いのに休日出勤ばっかりでヘロヘロだよ(´д`)
ところで蒼い子のスレどこにいったか知らない?
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/22(日) 23:29:31.19 ID:ur62NRgo
最近は話題がなくて立ってたり立ってなかったりだな
まあYJで出てくればまた復興するでしょ
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/22(日) 23:32:21.43 ID:wXISI6DO
休日出勤ラッシュとな、きっついな
蒼スレ避難所はやけに悲観的だけどそのうち漫画で出てくるだろうからスレに関しては全く心配してないぜ
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/22(日) 23:36:29.32 ID:J1.ucoDO
更新ktkr!
6月の祝日なしは辛いよなぁ…ただでさえ梅雨で鬱陶しいのに
369 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/06/22(日) 23:37:27.52 ID:JtKWCqI0
なるほどね、サンクス
370 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/06/23(月) 01:04:54.15 ID:Uo7L2BI0
婆「あなたたちは、ずうっと二人一緒のようね」
翠「そうですぅ。翠星石と蒼星石はい〜っつも一緒なのです。
  と言いたいんですけど・・」
婆「どうしたの?」
翠「最近、その翠星石と蒼星石の仲を引き裂こうとする輩が現れたのですぅ」
婆「まぁ、そんな悪い人が?」
翠「そう。悪い奴なんですよ!
  翠星石に断り無く、い〜っつも蒼星石とイチャイチャイチャイチャしてくれやがって・・・あの人間・・・モグモグ」
蒼「もしかして、僕のマスターのこと?」
翠「いつもヘラヘラしてて・・・あんなんじゃ蒼星石を安心して預けられないですぅ」
蒼「預けるって・・子供じゃあるまいし。マスターは僕にとってもよくしてくれてるよ」
翠「いいや、騙されてるです。蒼星石は超が付くほどの純真純情乙女だから、ちょ〜っと親切にされただけ
  で心を傾かせてしまうのです。そこに付け込んで、あの人間は〜、悪い男ですぅ〜」
371 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/06/23(月) 01:05:40.55 ID:Uo7L2BI0
蒼「そんな、僕のマスターは悪い人じゃないよっ」
翠「いつか翠星石が目を覚まさせてやるですからね」
蒼「もう」
婆「そのマスターさんて、どんな人なの?」
蒼「僕の螺子を巻いてくれた人で・・、とっても優しい人です」
翠「だから騙されてるですよ」
蒼「翠星石は黙っててっ」
翠「お、怒るなです・・」
蒼「僕を養うために、お仕事にも就いてくれたし・・休日は僕にたくさん構ってくれるし・・」
翠「ああ〜〜〜! 聞きたくない。聞きたくないですぅ〜〜!」
372 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/06/23(月) 01:19:23.17 ID:Uo7L2BI0
  翠星石が蒼星石のノロケ話の告白に耳を塞いでる頃・・・

マ「へ〜っくし!」
み「あら、寒いの? 大丈夫?」

  そう言ってみっちゃんは、腕を組みながら歩くマスターにより身を寄せた。

マ「いやいや、大丈夫大丈夫。誰か噂してるんだよ、きっと。
  それよりも・・・ちょっとくっ付き過ぎやしないかい、みっちゃん」
み「マスターさんが風邪を引いちゃ困るから・・どう、暖かいでしょ?」

俺は
rァ
 1.「ああ、暖かいよ」俺もみっちゃんに身を寄せた。
 2.振り払うわけにもいかず、答えにも窮して、そのまま黙って歩を進めた。
 3.「大丈夫だって。あの、そんなにくっ付かれると恥ずかしいからさ」
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/23(月) 01:32:47.08 ID:ZxhUHoso
宜しい、2だ
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/23(月) 02:17:46.77 ID:SuE4KW6o
2だな
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/23(月) 02:41:52.85 ID:vcct6iwo
無難に2かね
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/23(月) 02:59:23.64 ID:Afd5LUDO
じゃあ俺は3を選ぶぜ!
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/12(土) 01:12:26.30 ID:qFCjJ/so
続きが・・・読みたいです・・・
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/12(土) 10:04:36.93 ID:H5CVU0Ao
ままままだ慌てる様な時間じゃない
379 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/07/16(水) 01:17:13.29 ID:J91P3GM0
すまなんだー もう少し待っとくれー
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/16(水) 03:10:12.34 ID:17WlTvko
おkおk
気長に待つぜ
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/20(日) 01:45:08.68 ID:1wnZFxE0
楽しかった!気長に待つからゆっくりがんばって〜〜
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/21(月) 13:27:10.85 ID:yBhjvS60
あれ?書き込めない?
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/21(月) 13:29:00.83 ID:yBhjvS60
ん、書き込めた
パー速がJaneで見れなくなってるんだがなんでだろう
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/21(月) 13:34:51.71 ID:wPW8q/oo
当方Janeだが見れるという不思議
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/21(月) 14:10:28.62 ID:yBhjvS6o
お、戻った戻った
見られるようになったぜ
386 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/07/28(月) 00:23:10.67 ID:wKsH9tY0
  振り払うわけにもいかず、答えにも窮して、そのまま黙って歩を進めた。

み「♪」
マ「ううむ・・(・〜・)」

  嬉しそうなみっちゃんの表情にマスターは複雑な表情を浮かべた。

マ「(しかし、何だって俺にこんなこと頼むんだろう。
   みっちゃんぐらいの器量ならもっと他にいい男を引っ掛けられると思うんだけどなぁ。
   だいたい俺なんかと肩を並べて歩いても・・、俺は、元ニートだぞ。それが・・なんで)」

   蒼星石と出会ってから、マスターの置かれている状況は何もかも変わってしまった。

み「どうしたの? マスターさん」

  なにか考え込んでるマスターにみっちゃんが尋ねた。
  するとマスターは振り向いてみっちゃんの目をまっすぐ見据えた。

マ「みっちゃん・・・」
み「な、なに?」

俺は
rァ
1.「もしかして、俺のことが好き、だったりして・・ はは」
 2.「俺なんかとデートしてさ、実際楽しいかな?」
 3.「蒼星石は俺のこと、どう思ってるんだろ」
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/28(月) 01:16:01.82 ID:36nYmAMo
おお、ktkr
3で
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/28(月) 11:26:14.09 ID:BVZ.dwDO
3かなー
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/28(月) 15:39:46.22 ID:S2mz3iso
390 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/07/29(火) 01:55:20.68 ID:L8MgZIk0
メ「そう・・・じゃあ、今は楽しく平和にやっているわけね」
蒼「はい」
翠「そうでもねぇです。当面はあのダメ人間をなんとかしないといけないです」
蒼「もう・・」

  今の双子の暮らしぶりを聞き終え、占い師の老婆メアリーは嬉しそうに
  顔を綻ばせ、双子たちの紅茶を注いだ。

メ「翠星石ちゃんは、ずいぶんと蒼星石ちゃんのマスターさんを嫌っているのねぇ?」
翠「そうです。なんたって、あのダメ人間の正体はケダモノなのです。
  いつ蒼星石に襲い掛かるかわかったもんじゃねぇですよ」
蒼「翠星石、あのときのことまだ根に持ってるの?」
メ「なになに、何かあったの・・?」
翠「なんでもねぇです!」
蒼「実は・・」
翠「蒼星石、言うなです!」
蒼「もう」
翠「とにかくっ、蒼星石はジュンの家で暮らすです!
  あの男と暮らしたって、何もいいことないですっ」
蒼「何もいいことって・・・・」

  姉のあまりの剣幕だからか、蒼星石は俯いてしまった。
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/30(水) 12:36:24.55 ID:ui7w2vso
きたこれ
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/14(木) 16:35:45.49 ID:iHhwPIDO
ふむ…半月か
できれば続きが読みたいですぜ
393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/15(金) 01:21:09.68 ID:6oMDQUgo
読みたいね
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/15(金) 01:53:49.85 ID:nSUOyjso
あわてないあわてない
395 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/08/18(月) 01:24:30.98 ID:ncIYutw0
全然来れませんですみません。
今日19:00くらいから開始予定です。あくまで予定です。
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/18(月) 01:34:35.95 ID:fuk5wiso
たのしみにしてるよー
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/18(月) 10:52:26.75 ID:5zBWIcAo
よっしゃwwktk
398 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/08/21(木) 01:03:23.41 ID:wTqRWqA0
ごめんなさい〜、金曜から時間取れると思うので何卒よろしく
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/21(木) 01:24:52.72 ID:/PfByOUo
無理しないで自分のペースでね
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/21(木) 02:38:40.11 ID:VqofYUoo
気長に待つさ
401 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/08/24(日) 21:16:03.89 ID:8m5Mi4.0
よし、再開
402 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/08/24(日) 22:02:10.71 ID:8m5Mi4.0
マ「蒼星石は俺のこと、どう思ってるんだろ」
み「え?」

  楽しげだったみっちゃんの顔が一瞬キョトンとなった。

マ「なぁ、どう思う? 蒼星石は俺のことを」
み「ちょ、ちょっと待ってよ」

  迫るように問い詰めるマスターにみっちゃんはタジタジとなってしまった。

み「何、どうしたの? いきなり・・」

  普通なら失礼なマスターに対して怒ってもよさそうなものだが、むしろみっちゃんは
  心配げにマスターの顔を覗き込んだ。

マ「ごめん・・」
403 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/08/24(日) 22:22:10.08 ID:8m5Mi4.0
  マスターはそれっきり黙りこんでしまった。

み「・・・」

  マスターの急な態度の豹変が続き、みっちゃんも何も言えずにいた。
  そうして少し歩いたところでみっちゃんが口を開いた。

み「蒼星石ちゃんがマスターさんのことをどう思ってるか。
  あたしは蒼星石ちゃんじゃないからわからないけど・・・」
マ「・・・」
み「あたしは・・マスターさんのこと、好きよ?」
マ「え・・・」

俺は
 1.「どどど、どういう意味で?」 みっちゃんの告白に、どもりながら訊いた。
 2.「・・・ありがとうね、みっちゃん」 みっちゃんにニコッと笑ってみせた。
 3.「・・・・」 俺は相変わらず俯きながら歩を進めた。  
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/24(日) 22:39:42.22 ID:Wskbmjco
おぉ、再開してたのか!

ここは1で
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/24(日) 23:07:05.52 ID:cESUs/co
1!
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/24(日) 23:41:35.02 ID:BetUKQQo
ktkr!1だな
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/25(月) 02:37:19.53 ID:L4U9caQo
俺は2だな
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/25(月) 03:13:25.97 ID:fAlfBEDO
お、再開嬉しいね
俺も2で
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/29(金) 17:24:38.29 ID:XHBwfuIo
バッドエンド有りなの?

慎重に2で
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/29(金) 18:52:03.50 ID:KYu/9kAo
お、更新ktkr
蒼以外のフラグを折るため2で
411 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/09/07(日) 18:04:08.54 ID:L8zpwko0
19:00ごろから再開します。
2でいいのかえ
412 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/09/07(日) 19:20:57.05 ID:L8zpwko0
マ「・・・ありがとうね、みっちゃん」

  マスターはみっちゃんにニコッと笑ってみせた。

み「んもうっ、マスターさんたらっ」

  するとみっちゃんはマスターの背中をいきなりバシっと叩いてきた。
  思い切り、加減無くだった。

マ「いっ!?」
み「もう、マスターさんっ。マスターさんったら!」
マ「???」
413 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/09/07(日) 19:58:27.87 ID:L8zpwko0
翠「そうだ、メアリお婆さんは占い師なんですよねぇ?」
婆「ええ、そうね」
翠「それじゃあ、蒼星石とダメ人間の相性を占ってみてくれねぇですか?
  そのあと、翠星石と蒼星石の相性も占ってみて比べてみるですぅ」
蒼「ええ!?」

  突然、何を言い出すのと蒼星石は仰天した。

蒼:「(そんな、どっちの相性が優れてるか決めるだなんて、どっちの結果になっても・・
   僕はマスターと翠星石・・・どちらも・・)」


婆「ふむ」

  重々しく口を開こうとするメアリーを「ダメっ」と遮りそうになる蒼星石だったが、

婆「無理ね」
翠「えぇ〜(゜ε゜)」
婆「あたしは未来予知専門だからね。人と人との相性は視れないのよ。ごめんねぇ」
翠「むー、残念ですぅ」

  悔しがる姉に対し、蒼星石は小さくホッと息をついた。

婆「けど、人の行く末は視ることはできるわ。あなた達とマスターさんの行く末、視てみる?」
414 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/09/07(日) 20:10:18.18 ID:L8zpwko0
蒼「え・・?」
翠「翠星石たちの行く末ですか?」
婆「そう、あなたたちの行く末」
蒼「僕たちの行く末・・」
翠「行く末って、いったいいつの話ですか?」
婆「未来ならいつでも。一年先、二年先でも、五年先、十年先でも、つまり、いつでも」

  双子は顔を見合わせた。
  もし、本当に未来を視る事ができるのなら、それは自分たちローゼンメンデンの運命も
  知ってしまうことになるのではないか?
  もし数年先を視て、誰がアリスになっている? お父様に会っているのは誰?

婆「どうする? 視てみる?」 
415 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/09/07(日) 20:12:33.75 ID:L8zpwko0
ずいぶん間が空いてるけど、ストーリーはたった今考えながら書いてるからね。
俺もどうなるか、とんとわかりません
416 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/09/07(日) 20:59:50.27 ID:L8zpwko0
翠「やっ や、止めとくですぅ」
蒼「う、うん!」

  ローゼンメイデンの運命を占う。
  なぜだかそれはとても恐ろしい気がして、双子は言下に首を横に振った。

婆「あらそう」

  占えなくて残念とでも言いたそうにメアリーは口をすぼめた。

翠「翠星石達はもう帰るですっ。蒼星石」
蒼「う、うん。おばあさん、色々とありがとうございました」
婆「あら、もう帰っちゃうの?」
翠「ちとばかし長居し過ぎたようです。そろそろ引き上げないといけない時間なのです」

  事実、いつの間にか長いこと居座ってしまったようだ。
  これではマスターたちより帰るのが遅れてしまう恐れがある。
417 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/09/07(日) 22:08:51.79 ID:L8zpwko0
婆「そう、じゃあ何かお土産を持たせてあげましょうかね」
翠「このケーキがいいですぅ!」
蒼「翠星石!」
婆「ふふ、はいはい」

  そう言ってメアリーはケーキを包むため、奥に引っ込んでいった。
  メアリーがいなくなったところで翠星石が蒼星石に話しかける。

翠「さっきは断ったですけれど、あのお婆さんの占い、本当に当たるですかね?」
蒼「さぁ・・、でも、今日僕らに会えたのは占いのおかげみたいなこと言ってたよね」
翠「うーん・・」

  もし本当に当たるなら、翠星石とジュンの行く末・・ちょっとぐらい占ってみても・・・

婆「はい、これ」
蒼「ありがとうございます。ほら、翠星石もお礼言わなくちゃダメだよ」
翠「あ、ありがとですぅっ」
婆「う〜ん。なんだかあたし、占い師らしいこと何一つしてないわよね。
  これじゃあ、占い師の名折れだわ」
蒼「い、いえ、いいですよ・・」
婆「そうだ、あれをあげましょう」

  メアリーはそういうと再び奥に引っ込んでいった。
  そしてすぐに戻ってきた。二枚の紙切れを持って。
418 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/09/07(日) 22:13:06.75 ID:L8zpwko0
婆「ちょっと待っててね」

  そうメアリーは言うと椅子に腰掛けて机上の水晶に手をかざした。

婆「ふんふんと・・」

  水晶を覗き込みながら、メアリーは紙切れに何かを書き込んでいる様子だった。

蒼「あのう・・?」

  いったい何を?と訊く間際、メアリーはよしっと顔をあげた。

婆「はい、これもお土産よ」

  そう言ってメアリーは何かを書き込まれた紙切れを双子に手渡した。

翠「なんです? これ」
婆「絶対に当たる宝クジよ」
蒼「クジ?」

  紙切れには「テンクー6」と書かれていた。

婆「今日本で流行っているテンクーとかいう宝クジね。こういう自分で番号を選べる宝クジは
  あたしのような未来予知能力者にはいいカモね、うふ」

  先ほど書き込まれていたのはクジの当たりナンバーらしい。
419 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/09/07(日) 22:15:44.05 ID:L8zpwko0
翠「ほんとに当たるですか、これ?」
婆「それは、そのクジに書いてある抽選日までのお楽しみね」
翠「いったいいくら?」
婆「それもお楽しみに」

  本当に貰っちゃってもいいのかなと、蒼星石は不安げに翠星石を見たが

翠「じゃあ、ありがたく貰うですぅ!」

  貰えるものは何でも嬉しと言わんばかりに翠星石は快く受け取った。

婆「ふふ」
蒼「あ、ありがとう、ございます」

  蒼星石はメアリーに深々と頭を下げた。

婆「じゃ、出口まで送ってあげるわね」
420 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/09/08(月) 01:24:19.18 ID:dD9SmQo0
  背中を思い切り叩いたと思ったら、今度はいやいやしだしたみっちゃん。

マ「ちょ、ちょっとみっちゃん!?」
み「ん〜〜〜、やっぱりマスターさんは優しいわ!と〜ってもっ。
  蒼星石ちゃんがマスターさんのことどう思ってるかですって?
  だ〜い丈夫! 自信持って!」
マ「ど、どうも」
 
  さっきは「あたしは蒼星石ちゃんじゃないからわからない」って言ってたような・・
  首を傾げるマスターを他所に、みっちゃんは何か吹っ切れたように軽快に歩き出した。

み「あ、ちょっと、マスターさん!」
マ「な、なに?」
み「前方に新装開店のクレープ屋さんを発見!」
マ「うん・・?」
み「ちょっと何ボヤボヤしてるのっ? 早速見物、味調べよっ」
マ「え、えぇ〜?」

俺は
rァ
 1.「甘いものならさっきも食べたじゃないか」げんなりした声で言った。
 2.「はいはい、付き合いますよ」今のみっちゃんには素直に従おうと、ふと思った。
 3.「本当、女の子は甘いものに目がないんだな〜」俺も甘いものは好きだからいいけどね。
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/08(月) 01:43:58.30 ID:moDA1/ko
1.3は地雷匂が漂う気がするから、2!!
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/08(月) 07:43:07.26 ID:/pmpWBc0
ここは3にしようか
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/08(月) 20:29:05.45 ID:I6iKfpwo
ここは慎重に2で行こうか
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/09(火) 12:30:59.78 ID:MOIi5PUo
ここは……3で
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/09(火) 16:11:25.41 ID:/hu2M2Eo
よろしい、ならば3だ
関係ないけどメアリー婆さんがレデスを見たらどんな反応するかが気になるぜ
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/10(水) 00:01:55.29 ID:pI8eo.DO
三月から続いてたのか。すごいな

2
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/10(水) 11:51:44.43 ID:J8tBGeYo
俺も3だ!
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/10(水) 17:56:12.79 ID:9kS7v9ko
これは2だな
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/10(水) 18:01:27.50 ID:HzlfQsco
おお、更新来てたか

2で
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/10(水) 18:22:17.09 ID:Iv9kwMDO
>>415
どうなるか分からないから面白いじゃないか

選択は3で
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/15(月) 02:50:43.06 ID:1iTJpsDO
鬱エンドは無いよな?な?
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/01(水) 00:14:35.77 ID:kjCl0o6o
あれ?パー速が読み込めない
433 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/10/13(月) 19:45:15.24 ID:2SDxZ1o0
マ「はいはい、付き合いますよ」

  今のみっちゃんには素直に従おうと、ふとマスター思った。
  なるべく刺激しないよう・・・
  みっちゃんはニッと笑って一足先に店内に入っていった。

マ「(本当、女の子は甘いものに目がないもんだな)」

  と思いつつも、マスター自身も甘いもの好きな方なので、むしろ足取り軽やかにみっちゃんに続くのだった。
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/13(月) 20:01:00.30 ID:ofsAgloo
ktkr
435 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/10/13(月) 20:33:57.76 ID:2SDxZ1o0
  店内に入るとえらい混みようだった。
  みっちゃんぐらいのスイーツ好きとされる年頃の女の子はもちろんのこと、
  学生やら親子連れやら色んな年齢層の客がごったがえしていた。

み「うわぁ、すごい人気ね。できたばかりなのに」
マ「ほんとだね」

  若者向けにターゲッティングを絞った凝った外装と内装でないのが幅広い客層に受けた要因かもしれない。
  そんなふうな事を考えたマスターだったが、ここまで客が入っているのはどうやらそれだけではないようだ。

み「ねっねっ、マスターさん、あれ」
マ「ん?」

  ひときわ人だかりが出来てる一画が目に入った。
  なにやらプラカードが掲げられている。
436 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/10/13(月) 20:34:28.90 ID:2SDxZ1o0
マ「なになに、開店記念クレープ大食いコンテスト?」

  そのとき、プラカードを持っている店員のお姉さんと目が合ってしまった。

店「にこっ」

  ご参加いかかですかぁ?といわんばかりの満面の笑み、思わずマスターは目を逸らしてしまった。

マ「へ、へぇ〜。開店祝いであんな催ししてるんだねぇ。・・・・みっちゃん?」

  みっちゃんもマスターに店員さんと同じ笑みを浮かべていた。
437 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/10/13(月) 20:36:15.86 ID:2SDxZ1o0
マ「え、なに?」
み「マスターさん、出てみない?」
マ「え、えぇ〜? 俺が大食いコンテンストに?」
み「うん!」

俺は
rァ
 1.「いいだろう。まかせろ」 すっと俺はみっちゃんの前に出てプラカードのお姉さんに歩み寄った。
 2.「賞金は出るのか? 賞金は? もしくは賞品」 得るものが無ければ俺は動かない。
 3.「無理だよ。俺粗食だから」 胃袋はニート時代からすっかり縮こまったままだ。
 4.「みっちゃんが出たら?」 甘いものは女の子のほうが得意だろう。  
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/13(月) 20:41:56.86 ID:2/OkoSoo
439 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/10/13(月) 21:05:38.75 ID:2SDxZ1o0
>>431
鬱エンドありえるよ
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/13(月) 22:24:11.57 ID:.MxZdI2o
鬱エンドありとな?気をつけないとな
2で
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/14(火) 00:12:40.67 ID:MVsu1vso
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/14(火) 00:42:11.17 ID:E9dgZC2o
1
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/14(火) 22:29:14.73 ID:O9oY2GY0
  _,,_ ,_
 (:Д:(`  )モゾモゾ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| | ̄ ̄ ̄ ̄|   |
| |  @ @|   |
| | @ @ |   |
| |____|   |
|_______
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/21(火) 02:29:41.98 ID:M4BD.8Qo
2だ!
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/25(土) 19:13:49.63 ID:Bt/d.IDO
みっちゃん可愛いじゃねーかちくしょう
446 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/10/27(月) 00:59:25.82 ID:mQKW7e20
マ「賞金は出るのか? 賞金は? もしくは賞品」
?「ふっふっふ、よくぞ訊いてくれました」

  マスターとみっちゃんが声がした方向に振り向くと
  髭面で小太りのエプロン姿のおっさんが、なぜだかわからないが自信満々の笑みで
  突っ立っていた。

み「あの、どちら様?」
店「はい、わたくし、この店の店長をやっております。
  この度は店を新しく構えまして、こうして賑わっていただいて当店を代表して
  厚く感謝の意を述べさせていただきます」

  店長は深々とお辞儀した。
447 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/10/27(月) 01:00:33.97 ID:mQKW7e20
マ&み「は、はぁ」

  なんで一介のカップル客に店長が感謝の意を述べているのだろう。
  クレープ一枚すら注文してないというのに・・・

店「そこで、そこでですね。この度開店をお客様方とお祝いしようとクレープの
  大食い大会なんかを催しましてですね。
  その今・・・出場者の方を募っているところなんですよ」

  店長は少し困り顔の微笑を浮かべた。

み「もしかして〜、参加する人がいないとか?」
店「ギクッ」
マ「ちょっと、みっちゃん。そんなあからさまに・・・」
店「いえ、そんなことはないですよっ。
  あと三人! あと三人いれば始められるんです!」

  どうやらこの店長、今まで大会参加人数確保のためにこんなふうにお客に声を掛け続けていたようだ。

マ「んで、賞品のほうは?」

  店長のそんな苦労なんて知ったこっちゃないと言わんばかりにマスターは訊いた。
448 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/10/27(月) 01:13:01.04 ID:mQKW7e20
店「はい、それはもう! 私が家内・・いえ、副店長を説得しまして、当初予定していた賞品の
  生活応援グッズセットがあるんですが、更に私が用意した賞金五万円を・・・」

  店長が懐から取り出した熨斗袋にマスターの目が釘付けになった。

マ「五万・・・だと・・・?」

rァ
 1.家計の大いなる足しになるではないか。
 2.やったぜ、欲しかった最新TVゲーム機が買える!
 3.蒼星石と乙レデスにたくさんのお土産が買える!
 4.少ないな。この店長ならまだまだ賞金額をつり上げられそうだ。
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/27(月) 01:19:06.12 ID:DKuMEg2o
3しかなかろうよ
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/27(月) 08:49:31.63 ID:4wkpcToo
3ではなかろうか
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/29(水) 00:54:12.13 ID:.Z5mHIAO
今北読んだ
蒼星石かわいいよ蒼星石

>>418
ドラクエと掛けてるのかwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/30(木) 19:55:06.95 ID:Lbk2lAco
おお、更新されてる
3だな
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/30(木) 23:44:00.65 ID:h/FWVQAO
支援デス
http://imepita.jp/20081030/851430
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/30(木) 23:52:08.97 ID:Lbk2lAco
可愛すぎワロタwwww
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/31(金) 02:23:27.46 ID:1DdQvkDO
これは3で
絵師さん超GJ!
456 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/11/09(日) 18:23:13.73 ID:X2.zsz20
>>453
これはいい笑顔。
支援ありがとうございます。励みになります
457 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2008/11/09(日) 18:40:42.12 ID:X2.zsz20
  蒼星石と乙レデスにたくさんのお土産が買える!
  マスターの脳裏に、沢山のお土産に顔を綻ばせる蒼星石と乙レデスの姿が浮かんだ。

マ「よっしゃ、やったるぜっ」

  だが、俄然やる気の炎を点したのはマスターだけではなかった。

み「五万・・・五万円・・あれば・・・あのドレス・・・手が届くかも・・・ぶつぶつ」
マ「み、みっちゃん?」
み「店長さん! 大会の時間はいつ!? いつはじまるの!?」
店「ひっ、あの、その、あと三人集まれば、すぐにでも・・、あのお二人とも参加なさいますか?」
み「もちのろんよ! さ、案内してっ、さ、マスターさんもはやくっ」
マ「う、うん・・」
店「は、はい、ありがとうございます」

  鼻息荒く意気込むみっちゃんに店長はおろか、マスターさえも気圧されてしまった。
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/09(日) 19:47:51.17 ID:UT4FbNMo
ktkr
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/10(月) 00:04:17.63 ID:O5dTIggo
おお、来たか
みっちゃん強そうだな
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/25(火) 16:11:06.76 ID:bsbHCL.o
もしレデスが出れば優勝間違いなしだな
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/25(火) 22:21:43.94 ID:5S8F4V.o
きらきーが出たら勝敗がつかんかもな
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/10(水) 18:27:26.32 ID:FRM.xVco
 
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/22(月) 17:10:03.16 ID:HK98132o
 ┌──┐
 i二ニニ二i
 i´ノノノヽ)))
 Wリ゚ -゚ノリ ワクワク
  /つ旦O―‐-.、  
  (´     旦  )     
  [i=======i]
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/26(金) 21:25:11.51 ID:4JWqjO2o
・・・
465 :おみくじ [sage]:2009/01/01(木) 05:49:19.33 ID:aF1JT.DO
テスト
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/01/11(日) 22:12:40.69 ID:xTNMn9c0
age
467 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/01/18(日) 20:26:40.66 ID:wUUWtU20
どうもです。細々と再開します(´`)
468 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/01/18(日) 21:49:04.31 ID:wUUWtU20
  大会用のテーブルに着席したマスターとみっちゃんは、残り一人の参加者を待った。

マ「(ふんふん)」

  他の参加者を見回すとどうやら若い女の子しか出ていないようだ。
  しかもあまり大食そうな娘は見当たらない。

マ「(ふ、他愛ない。これは勝ちはもらったかな)」

  しかし・・・
469 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/01/18(日) 21:49:37.13 ID:wUUWtU20
み「はやく始まらないかしら! まだかしらね、マスターさん!?」
マ「(問題はこの人なんだよな。やる気パねぇす、みっちゃん)」

  うかうかちんたら食ってたら足元を掬われかねない。

み「ん〜〜、まだかしらまだかしら」
マ「みっちゃん、ちょっと落ち着いて。今のうちに胃を慣らしておこうよ。たくさん食べるんだからさ」
み「うん、そうね。うん、ふぅ、ふぅ」

  マスターに言われた通り、胃を慣らすつもりなのか独特の呼吸法をはじめたみっちゃん。

マ「(大丈夫かいな、この人)」

  マスターはいまだ参加者をスカウトしてるであろう店長の姿を探した。
  そろそろ大会を始めて欲しい。じゃないとそのうちみっちゃんが「パウッ」とか言いだしそうだ。
470 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/01/18(日) 21:50:48.62 ID:wUUWtU20
店「お待たせしました〜!」

  お、どうやら参加者をゲットできたようだ。
  苦労人ぽい店長が顔を綻ばせながらゲットした参加者を手を引っ張って連れてきた。

マ「やっとか・・・って・・んん?」

  なんと店長が連れてきたのは・・・

rァ
 1.マスターの会社の同僚の田中くん。
 2.たった今病院を抜け出してきたぞと言わんばかりの顔色のすぐれない黒髪長髪の女の子。
 3.くんくんのなかのひと
 4.その他ご自由に
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/01/18(日) 23:40:33.14 ID:106VV9Eo
おおぅ再開乙!
これは2だな
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/01/19(月) 14:01:26.93 ID:.fvTaFIo

 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。
      +    。  |  |
   *     +   / /   
       ∧_∧ / /      2ィヤッホぅ!!
      (´∀` / / +    。     +    。   * 
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 + 
     〈_} )   |                      
        /    ! +    。     +    +     *  
       ./  ,ヘ  |      
ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/01/20(火) 01:02:28.49 ID:u0tSABAo
おおおおお、待ってたぜ!!!!!
3が気になるが、ここは無難に2だな
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/01/20(火) 08:56:09.66 ID:3uQ1uLko
2だろう
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/01/20(火) 19:14:13.68 ID:EnHHEIDO
待ってたぜ
4でのり
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/01/21(水) 23:55:54.94 ID:5bkW2w.o
3で
みっちゃん波紋ww
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/01/24(土) 09:17:47.13 ID:tUUmg1I0
2
478 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/01/31(土) 23:35:23.07 ID:Q7dVPhE0
2ですか 病人に大食い大会参加させていいんかいな でも了解
479 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/01(日) 00:06:22.29 ID:7Oy6CS60
 「よいしょっ、と」
マ「・・・・」

  隣に座る女の子の、寝巻きにカーディガンという出で立ちにマスターの目は釘付けとなった。

女の子「・・・なに?」
マ「い、いや(これは、突っ込んだほうがいいのか?)」

rァ
 1.つっこむ(つっこみ文句もよければどうぞ)
 2.つっこまない
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/01(日) 16:08:47.02 ID:nkXvyRwo
1で
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/01(日) 19:57:24.42 ID:q/gOepUo

つっこみはおまかせで
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/02(月) 09:09:23.64 ID:lLFC62oo

つっこまざるをえない…!
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/08(日) 00:23:07.53 ID:LPSGy/6o
このマスターは水銀姉さんと面識あるんだっけ?

ま、とりあえず1で
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/08(日) 18:19:02.11 ID:ZE2Iw.Mo
面識はなかったような
485 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/09(月) 22:19:42.78 ID:ETjdi120
マ「(見たところ顔色も良くないし、その顔色でパジャマとガーディアガンはとても合ってるとも言えるが
   やっぱし、この場でその格好は、違うよなぁ・・・)」
女の子「なんなの?」
 
  女の子が不快感あらわに眉根を寄せた。
  確かに初対面でじいっと間近で見つめてくるマスターの態度は失礼だ。

マ「え、えっと、その」
486 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/11(水) 10:26:21.58 ID:SqbDaY20
マ「(は、もしや俺が引き篭もってた間に、日本の女の子の間では寝巻きにカーディガンが流行りのファッションになってたとか?)」

  長い間、外界に目を向けてなかったマスターは、今の世情に疎いことがたまにあることを自覚していた。
  マスターは黒髪の女の子から目を逸らし、店内の女の子達を見回した。

マ「(いや、ないないないない。この子だけだよ、パジャマなんて)」

  頭をブンブンと振るマスター。

女の子「へんなの・・・」

  挙動不審だが滑稽にも見えるマスターの態度に、黒髪の女の子はキョトンとした。
487 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/11(水) 13:31:05.20 ID:SqbDaY20
マ「い、いや、だってね、明らかにおかしいでしょう?
  そんな今にも病院から抜け出してきたような格好してねっ?」

女の子「抜け出してきたのよ」
  
  女の子はそう言って、口元に少しだけ笑みを浮かばせた。

マ「へ・・・? えっ」

  女の子「・・・・そろそろ始まりそう・・・」

  係の人が厨房から大量のクレープをのせたワゴンを押してやってきた。

マ「お?」

  マスターは
rァ
 1.「抜け出してきたって、どうして?」半信半疑だったが、その格好を見てると本当かもしれない。
 2.不思議ちゃんだなぁ。でもここは蒼星石達へのお土産が懸かっている大食い大会に集中せねば。
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/11(水) 19:57:02.66 ID:.23SP5so
1かなー
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/12(木) 01:06:28.50 ID:Pw/YfLAo
あえてスルーで2
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/12(木) 09:21:12.46 ID:.eg.QQQo
俺もスルーして2だ
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/12(木) 12:08:19.98 ID:ju9NcFUo
するーで2
492 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/15(日) 21:34:26.49 ID:2kymA1U0
2だね。了解です。
しかし、あれだね。ちっとも話が進まんね。これはもう作文のスタンスを変えたほうがいいかもわからんね。
493 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/15(日) 21:43:04.70 ID:2kymA1U0
不思議ちゃんだなぁ。でもここは蒼星石達へのお土産が懸かっている大食い大会に集中せねば。

店長「では今より、第一回クレープ大食い大会のイベントを開催します!」
  
   さっそく係のお姉さん方が山盛りのクレープをマスター達のテーブルの皿に盛り付けていく。
494 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/15(日) 22:05:19.54 ID:2kymA1U0
マ「(レデスだったら喜んで参加したろうな。もしゃもしゃもしゃもしゃ、あっという完食だろうに)」

  盛り付けられていくクレープの山を見つめながらしみじみとマスターは思った。

マ「(しかし・・、なんか俺のクレープだけ明らかに他の方々と違うんだが・・・」

店長「ルールはいたって簡単です。こちらがわで用意したクレープを一番多く食べた方が優勝です。
5位の方まで豪華賞品を用意したので、皆さん張り切って召しがってくださいね。
あ、あと、参加者で唯一の男性の方がいらっしゃいますが」

  店長はマスターの方を向いた。

マ「(ん、俺のことか)」
495 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/15(日) 22:15:15.67 ID:2kymA1U0
店長「ハンディとして、他の方とは一風変わったクレープを召し上がっていただきますね(笑)」
マ「はぁ?」

  思わず声に出してしまったが、皆がマスターに注目している。

マ「・・・・・・」

  確かに参加者の中で男性はマスターだけだ。
  マスターはなんだか無性に恥ずかしさが込み上げて、異議申し立てができなくなってしまった。
496 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/15(日) 23:06:36.31 ID:2kymA1U0
み「ヒドイ話ね〜。けど、確かに男の人と女の人じゃ、食べれる量に差があるわよね」
マ「(なぜしたり顔なんだ、みっちゃん。まさか今大会ライバルである俺のピンチに内心ほくそ笑んでるんじゃ・・・!)」

店長「ではいよいよ、スタートといきましょう! 準備はよろしいですか、制限時間20分!
   よーい、はじめ!」

マ「ちくしょっ、いくぜ!」
み「さぁ、モリモリ食べてやるわぁ!」
黒髪の女の子「いただきます・・・」
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/15(日) 23:29:15.37 ID:x9JQ2AIo
男女差別に泣いた
498 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/16(月) 00:14:03.34 ID:lWrLT0Y0
今日はここまで。続きはまた明日の20時ぐらいに・・
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/16(月) 00:55:58.50 ID:7kabhgDO
楽しみにしてるぜ
書き方はやりやすい形でいいと思うよ
500 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/16(月) 21:02:36.86 ID:lWrLT0Y0
マ「ん・・・?」

  クレープに似つかわしくない得も言われぬ臭いと食感にマスターが眉を潜めた。
  クレープの皮に挟まれた具材を思わず直視する。

マ「(これは・・・納豆?)」

マ「みっちゃん、これ・・うお」
み「がつがつがつがつがつ・・・・」

  みっちゃんは一心不乱にクレープを貪り食べていた。
  咀嚼ほどほどに飲み物で無理やり胃に押し込んでいるようだ。
  健康への影響はさておき凄まじい勢いと迫力をマスターに感じさせた。
501 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/16(月) 21:08:28.39 ID:lWrLT0Y0
張り間違えた(´Д`) 500は無視してつかぁさい
502 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/16(月) 21:08:56.31 ID:lWrLT0Y0
  みな一斉にクレープに頬張りつく。
  マスターも負けじとクレープに頬張りつくが、

  ニチャ・・

マ「ん・・・?」

  クレープに似つかわしくない得も言われぬ臭いと食感にマスターが眉を潜めた。
  クレープの皮に挟まれた具材を思わず直視する。

マ「(これは・・・納豆?)」

マ「みっちゃん、これ・・うお」
み「がつがつがつがつがつ・・・・」

  みっちゃんは一心不乱にクレープを貪り食べていた。
  咀嚼ほどほどに飲み物で無理やり胃に押し込んでいるようだ。
  健康への影響はさておき凄まじい勢いと迫力をマスターに感じさせた。
503 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/16(月) 21:19:36.68 ID:lWrLT0Y0
マ「これは不味い」

  この言葉には二つの意味があった。
  このままではみっちゃんに負けてしまうことと・・・
  今、自分の手に持っている納豆クレープに対しての言葉だ。
  ちなみに納豆クレープの皮は生地の段階で甘く味付けされているようだった。

俺は
rァ
 1.「このクレープを作ったのは誰だぁ!?」ここはゴネてでもクレープを正規のものに変えてもらねば
 2.「ねね、みっちゃん、俺のクレープとみっちゃんのクレープ交換しない?」ダメ元で訊いてみた。
 3.「こうなりゃヤケだ!」みっちゃんばりに食のエンジンをフルスロットルさせ再び納豆クレープに挑んだ。
 4.「待てよ・・・。確か、満腹中枢は・・・糖分・・・血糖値・・・・」何か思い当たることがあった。 
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/16(月) 23:07:10.33 ID:2/g6YuQo
4かなー
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/17(火) 00:50:22.86 ID:u5lmHgIo
4がおもしろいかも
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/17(火) 01:24:31.88 ID:L90cG3wo
じゃあ俺も4で
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/18(水) 14:17:15.13 ID:CiU0rPAo
1だ!1!
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/18(水) 15:25:26.87 ID:DrV5clco
実はみっちゃんは某我狼伝説のルイージ的存在で納豆依存症だったという超展開を期待して
2
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/20(金) 14:49:07.49 ID:p33vLADO
2
510 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/21(土) 20:54:50.35 ID:jctncKY0
4、了解です、続きいきま
511 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/21(土) 22:47:39.11 ID:jctncKY0
マ「待てよ・・・。確か、満腹中枢は・・・糖分・・・血糖値・・・・」

  マスターには何か思い当たることがあった。
  
  それはある日の昼食時のこと・・

レ「はぐはぐ」

  蒼星石の作った炒飯を平らげ続ける乙レデス。
  もう何皿目だろうか。
512 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/02/22(日) 22:55:21.74 ID:hYkjL2w0
マ「レデスは本当によく食べるねぇ」
 
  とっくに炒飯を食べ終えたマスターが乙レデスを見つめながら言った。
  
レ「はぐ?」
マ「いや、気にしないで食べて」
レ「はぐはぐはぐはぐ」
マ「しっかし、よく食べるなぁ」
レ「はぐ?」
マ「ごめんごめん、どんどん食べて」
レ「はぐはぐはぐはぐはぐはぐ」
マ「しっかし、何しにいったのかな、蒼星石」

  蒼星石は炒飯を作ってすぐ、桜田家から電話が掛かってきて出掛けてしまった。
513 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/03/09(月) 23:15:18.75 ID:.2yliDY0
マ「んー、蒼星石の分の炒飯冷めちゃうなぁ」
レ「それ、ちょーだい」
マ「あら、もう食べ終わったのか、ってダメだよ。これは蒼星石の分だから」
レ「ショボーン」
マ「って待てよ・・・確か」

  マスターは冷蔵庫の中を漁ってみると、まだ炒飯にするのに最適な冷や飯が具材が残っていた。

マ「乙レデス。やっぱりいいよ、その炒飯食べても」
レ「いいの!? でもおねーちゃんのは?」
マ「うむ、蒼星石には俺特製の炒飯をご馳走するから心配要らない」
レ「わかった!  はぐはぐはぐ」
マ「さて、では下拵えでも済ませておきますか」

  そうこうしてると蒼星石が帰ってきた。
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/03(金) 03:32:26.33 ID:o220NEDO
蒼星石可愛い
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/10(金) 13:07:27.04 ID:OXQjANEo
age
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/18(土) 01:47:36.46 ID:mLCTVDoo
更新期待
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/28(火) 09:20:03.97 ID:Rpff8oAO
お話スレ落ちたな…
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/02(土) 12:22:19.46 ID:PEhW1sYo
マジで話題がないからねー
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/16(土) 05:09:55.03 ID:NF6qAigo
ここでおわりなのか・・・・
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/16(土) 17:58:22.16 ID:cPBubTgo
終わらせるものか
521 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/05/20(水) 01:11:55.07 ID:itHnLWQ0
終わらないよ! しばし待っとくれ
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/20(水) 04:01:03.36 ID:HGm379Uo
パンツ履かずに待ってた甲斐があった
523 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/21(木) 01:09:18.91 ID:RtL3QcYo
きてたぁぁぁぁぁっぁあああぁぁぁ
まってますよー
524 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/21(木) 01:09:59.54 ID:RtL3QcYo
きてたぁぁぁぁぁっぁあああぁぁぁ
まってますよー
525 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv [sage]:2009/05/21(木) 01:11:09.70 ID:RtL3QcYo
あれ、書き込み成功してたのか・・・・
526 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/06/12(金) 23:31:53.97 ID:ctwXiOo0
明日から再開します(´`)
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/13(土) 16:23:01.26 ID:47ncdhQP
楽しみだ
528 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/06/13(土) 19:40:57.95 ID:QExi8P60
  キッチンの窓から直接カバンが入ってくると、
  空中で停止してパカッと蓋が開き、蒼星石が顔を出した。

蒼「ただいま帰りました」
マ「おかえりー」
蒼「あれ、なんで料理なんてなさってるんですか?」
マ「いやね、蒼星石の分の炒飯冷めそうだったからさ、新しく作り直そうと思ってね」
蒼「え、じゃあ、その冷めそうだった分はどうしたんですか?」
マ「乙レデスが食べたよ」
蒼「えぇっ」

  蒼星石はなぜか驚いた声をあげてピューとリビングのほうへ飛んでいってしまった。
529 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2009/06/13(土) 19:42:42.25 ID:QExi8P60
マ「?」
  マスターは蒼星石の慌てぶりに若干眉根を寄せつつも、あと少しで完成の自己流炒飯
  作りの仕上げに没頭した。が、すぐに蒼星石が険しい顔つきと強い足取りで戻ってきた。

蒼「ちょっと、マスター。いいですか」


たしか、あのとき俺は、こう返事したんだった。
rァ
 1.「ん? どったの?」いつもの調子で応じた。
 2.「え・・あ、はい、なんでしょ?」温和で優しい普段の蒼星石とは明らかに違う態度を感じ取った俺は、
   慌てたように返事したんだった。
 3.「ちょっと、待ってっ」この、最後の強火で炒める作業が、炒飯が美味いか美味くないかを分ける命運を握ってるんだ。
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/14(日) 02:32:30.33 ID:hej2pZUP
2かな
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/14(日) 07:43:34.07 ID:lIrCevEo
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

2だな
532 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2009/06/14(日) 17:54:56.18 ID:LDODslI0
2了解です。どうもこのマスターは人が良すぎる気がする
533 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2009/06/14(日) 20:23:44.27 ID:LDODslI0
マ「え・・あ、はい、なんでしょ?」
蒼「もう、レデスにご飯食べさせ過ぎですよ、マスター!
  今朝だって、もうちょっと控えさせましょうね、って言ったじゃないですか」
マ「えー、そんなこと言ってたけ」
蒼「言いましたよっ」
マ「レデス、何か物足りなさそうだったからさ、つい」
蒼「駄目ですよっ。いくらでも食べられるといっても限度があるんですから。
  このままじゃレデスだって太っちゃいますよ」
マ「レデスが、太るだって?」
534 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2009/06/14(日) 21:03:59.31 ID:LDODslI0
  ただでさえぷにぷにのレデスがさらにぷにぷにになるのか。
  そもそもレデスに太るという現象は起こりうるのか。
  マスターはレデスのことを妖精の類か何かと思っている節があるようで
  太るなどという人間の俗っぽい悩みとレデスをなかなか結びつけることができなかった。

レ「どーしたの? もぐもぐ」

  騒ぎを聞きつけてか当のレデスがとてとてとやってきた。
  レデス手には何やら黒っぽい塊が握られている。

蒼「・・・!」

  それを見た蒼星石が息を呑んだ。
535 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2009/06/14(日) 21:18:23.14 ID:LDODslI0
蒼「レデス、おはぎ食べちゃったっ!?」
レ「うん、おいしーよ。はぐはぐ」
マ「おはぎ?」
蒼「今、のりさんから渡されて持ってきたのに!」

  蒼星石はまたしても慌ててリビングに駆けていった。

マ「駄目だろう、乙レデス。勝手に食べちゃ」
レ「ごめんなさい」

  乙レデスはしょぼーんとうなだれた。

蒼「あー!?」

  リビングから蒼星石の驚愕の声が。

マ「今度はどした?」
536 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2009/06/14(日) 21:32:29.14 ID:LDODslI0
  マスターは乙レデスを抱きかかえてリビングに向かった。

蒼「おはぎ、全部食べちゃってる!」

  おはぎがみっしりと入っていただろう重箱の中身がものの見事に空になっていた。

rァ
 1.「いっ!?」これにはけっこう暢気してた俺もさすがにビビった。
 2.「乙レデス、苦しくないのか?」これにはけっこう暢気してた俺もさすがにレデスが心配になった。
 3.「食べ盛りなのかな」暢気に言い放った。
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/14(日) 21:37:26.07 ID:hej2pZUP
2かな

ちっこい体のどこに入るのか……
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/18(木) 17:20:03.13 ID:Vblo7lko

   /           |   |            \      __ ./__、
  /          |   |   i         \  \    . _| |__ ノ___ L
\/       /     ハ.   l\ ゝ、        \ _/    |ノ└.| ./ヽ/
. /       /     / ∧  ! \\\          \    .|‐―.| /\
/       |   / /  \. \  \ゝ、\       .ィ 〉    ̄ ̄
i        l\  //     ><\  \ゝ-\-−─一/      /  ヽヽ
l        | _>=ニニ<´   \\    ,ィチ示-ミ气>\   ―/――
| |   | lく r'"/´ ̄`ヽ\   \ヽ 〃f。 f i .} jノ|  |    /  ̄ ̄
| |   | i.ヽ! { ゚ ( ) }        \  ゝ ー' ノ   | : 〈   /   __
ゝヽ   ヽ ヽ  ゝ _ ノ           ー--‐'  ノ/ :./
 lヽ\  \\__ー--‐ '       }     ヾヾ___/       |
 | \l\  ヽ−'〃〃〃  , -- 、___ノヽ       ∠ ̄}       .|
 '、  | | ゝー\     /      `ヽl      / 〃」_    .|
  \ | |  | | ヽ、    {           }    /──‐く  」      ツ
   「⌒ >--、--<\   ヽ        /   /  ┌‐ノ⌒ヽ」 \ !!!!
  r「⌒/  l/`ヾ−、 ー-丶、___/-‐'     r‐'、 \  \ 〕――- 、___
 / 〉 |  /  / / `ヽ   ̄ヽ、ーイ __    / 、 ヽ    ', ',
/  ゝ. l            |   /ニ「}二、 \   〈 i  ヽ      } ゝ
539 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2009/06/20(土) 17:13:29.13 ID:hOkCESc0
2と3 一票ずつか・・どないしよか
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/20(土) 19:39:27.40 ID:uYorM0Uo
正直1がいいのだが…ここは2にしておくか
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/21(日) 01:25:15.61 ID:HJgwDvso
来てたのか!
俺もここは2にしておくかな
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/22(月) 15:18:43.59 ID:CtEtHvko
ニダ
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/06/25(木) 22:18:35.28 ID:smnv4AAO
2でお願いします
てかみんなジョジョネタにつっこまないのかwwwwwwwwwwwwwwwwww
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/03(金) 23:50:24.08 ID:sO1WnuYo
2?
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/07/07(火) 00:35:06.29 ID:epjqwxc0
2
546 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2009/07/15(水) 01:12:42.10 ID:NDp9JJk0
マ「乙レデス、苦しくないのか?」

  これにはけっこう暢気してたマスターも、さすがにレデスが心配になった。
  心配げに乙レデスのお腹をさすってみる。
  ふうむ、あまり張っている様子はない。むしろぷにぷにしている。

乙「ますたった」
マ「ん?」
乙「えっち」

  お腹を摩ってるマスターの手のことを言っているんだろうか。

マ「〜〜〜」

  せっかく心配してるのにこの子は〜!と憤ったが、乙レデスが苦しげではないようで
  マスターは少しホッとした。

蒼「レデス、大丈夫? 苦しくない?」
547 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2009/07/15(水) 01:38:32.94 ID:NDp9JJk0
  蒼星石はまだレデスのことが心配なようだ。

レ「なーに?」

  レデスはいつも通りに暢気に受け答えている。

マ「大丈夫みたいよ、ほら」

  蒼星石に乙レデスを抱かせた。

マ「しかしなぁ、こんだけ食ってケロッとしてるのもなぁ」

  ここでマスターはある恐ろしい考えが頭に浮かんだ。
  もしかして・・・乙レデスって満腹感を感じたこと無いんじゃ・・・
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/23(木) 08:45:40.02 ID:7lMy7OYo
なんというブラックホールwwww
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/01(土) 18:59:44.00 ID:FPyeDD6o
質量保存の法則があってだな
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/01(土) 19:31:39.29 ID:PscnzRYo
Nのフィ(ry
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/11(火) 02:54:40.05 ID:QcvZuTUo
wwktk
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/11(火) 19:46:55.31 ID:nxoM8oAo
最近YJで蒼が出てきて嬉しいぜ
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/13(日) 00:24:14.68 ID:cuBgQd2o
ほ?
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 18:51:38.83 ID:lB9ZPK6o
あげ
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/15(木) 18:32:44.38 ID:Q6Vh4xM0
hosyu
556 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/11/10(火) 01:32:14.27 ID:RmkdRJE0
すいません、暇でき次第再開しまあばばばば
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/10(火) 08:30:41.46 ID:sKBd8p.o
ゆっくり再開してね
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/13(金) 03:33:36.95 ID:xOKPeSso
待ってるぜ〜
559 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/12/01(火) 23:32:32.51 ID:NBQxxMQ0
マ「乙レデス」
レ「ん?」
マ「おなかいっぱいになったこと、ある?」

もし、「ない!」なんて言われたらどうしよう。
この質問の返答如何で、ただでさえ苦しい家計の状態が・・・

レ「?」
マ「!」
560 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/12/01(火) 23:49:34.13 ID:NBQxxMQ0
レ「ん〜〜〜〜」

乙レデスは首を傾け、一生懸命マスターの言ったことの意味を考えているようだった。

マ「や、やっぱり・・・」

蒼星石も不安げに表情をこわばらせた。

マ「なんてこった・・・・、まさか、本当にブラックホール・・」
レ「あるよ」
マ「えっ!?」
561 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/12/01(火) 23:54:45.04 ID:NBQxxMQ0
マ「そ、それはいつ!?」
レ「ん〜とね、きのう!」
マ「へ・・」
蒼「え」

昨日・・昨日は何食べたっけ。
562 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/12/02(水) 00:01:13.29 ID:NnrHqT.0
み「ちょっと」
マ「・・・・」
み「ちょっと! マスターさん!」

みっちゃんがクレープをほお張りながら不思議そうにマスターを呼びかけた。

マ「ん? なんだね。俺はこれから過去の回想のなかでさらに過去を回想
  せねばならんのだ。邪魔しないでもらいたい。
  えーと、あのときの昨日食べたのは・・ぶつぶつ」

み「なに言ってんの?」
め「変な人・・・くすくす」
563 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/12/02(水) 23:30:26.43 ID:NnrHqT.0
蒼「昨日食べたのって・・確か夕食はハンバーグだったけど」
レ「うん、おなかいっぱいなった!」
マ「そんなたいした量あったけ?
  いつものようにバクバク食べてたけど、レデス」
蒼「うん、僕のも少しあげたよ」
レ「はんばーぐだいすき! だからねー よくかんでたべた!」
マ「よくかんで?」
レ「うん、そうするとね。くちのなかでおいしいのがず〜っとつづくんだ」
564 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/12/03(木) 00:40:30.20 ID:7JQ4BhM0
マ「ほう、なるほど。んで、それがはらいっぱいになるのと何か関係があるのか?」
蒼「そういえば聞いたことがあるよ。
  よく噛んで食べると満腹になりやすいって」
マ「まじで?
  そんなおばあちゃんの知恵袋みたいな行いで本当に
  レデスのほとばしる食欲を止めることができるわけ?」
蒼「うん、昨日テレビで言ってたよ。レデスも一緒に見たよね」
レ「うん!」
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/12/03(木) 02:49:42.15 ID:UK6Hh/Yo
再開乙!
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/12/04(金) 18:13:12.12 ID:4BQzj/2o
なるほどガムも確かにその通り
567 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/12/05(土) 15:26:58.04 ID:vWulKCU0
マ「テレビだってぇ?」
蒼「うん、ダイエット特集で」
マ「へぇ、ダイエットですか」

俺は
rァ
 1.自分のおなかを見やった。
 2.蒼星石のおなかを見やった。
 3.乙レデスのおなかを見やった。
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/12/05(土) 23:09:48.88 ID:JGIt6ZYo
無難に1かなぁ
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/12/13(日) 01:53:13.97 ID:zfgrGn.o
いや2を
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/12/16(水) 15:23:29.36 ID:AW.PqQoo
2DA!
571 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/12/21(月) 01:52:05.90 ID:NjbLLJc0
  俺は蒼星石のおなかを見やった。

蒼「な、なに?」
マ「じ〜〜。ダイエットに興味あるの?」

  もちろん、蒼星石のおなか周りはいつも通りスリムの一言。
  蒼星石のたおやかで、きゅっと締まったウエストラインは、それを強調させる服装であることも
  相まって、ある種、とてもとても官能的であるとさえ言える。
  だがしかし、マスターが蒼星石のおなかを食い入るように見つめるからだろうか。
  蒼星石は腰を若干引かせながら、魅力的なおなかを隠すように両手を当ててしまった。
572 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2009/12/21(月) 01:53:30.68 ID:NjbLLJc0
蒼「言っときますけど、僕は人形だから太りませんっ
  だ、だから、ダイエットなんて必要無いんですからね!」
マ「じゃ、じゃあさ。何でそんなに慌ててるの?」
蒼「そ、それは、その、マスターが、あんまり僕のおなかをジロジロ見つめるから・・」

  蒼星石は恥ずかしげに顔を逸らしながら答えた。

俺は
rァ
 1.「これは失敬。はしたない行為だった」
    俺は床に視線を落とし、知らず知らずとはいえ蒼星石を辱めるようなことをしてしまった自分を恥じた。

 2.「あ・・。いやぁ、悪い悪い。その、蒼星石のおなかがとてもとても魅力的だからさ、つい」
    俺はばつが悪そうに蒼星石に謝った。

 3.「本当に太らないものなのかね。 どれ、ちょっと調べさせてくれ」
    俺はそう言うがはやいか、蒼星石のおなかへ手を伸ばした。
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/12/22(火) 19:58:40.67 ID:faQkJsAO
かわいい

2だな
3を選びたいがレデスがいるという
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/12/24(木) 09:56:40.35 ID:LCgM91Yo
ニダ
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/12/29(火) 00:53:26.02 ID:vbpezYgo
俺も2だ!
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/12/29(火) 00:54:53.06 ID:vbpezYgo
俺も2だ!
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/12/29(火) 00:56:28.16 ID:vbpezYgo
ありゃ多重になったorz
578 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/01/04(月) 18:00:29.61 ID:ryG8J3Q0
あけましておめでとうございます。
今年も細々と続けるよ。
579 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/01/04(月) 18:40:13.80 ID:ryG8J3Q0
  あくまで取り繕うと食い下がるマスターだったが。

蒼「知りませんっ」

  ぷいっと蒼星石はそっぽを向いてしまった。

マ「あ〜〜、ほんとごめん。機嫌直しておくれよ〜」
乙「おねえちゃんなんでおこってるの?」
マ「さ、さぁ、なんでだろうね。はは」

  困り顔と笑い顔半々のマスター。
  乙レデスは蒼星石とマスターのやりとりに、ただただ首を傾げるばかりだった。
580 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/01/04(月) 18:41:47.30 ID:ryG8J3Q0
  そこで回想が終わり、マスターの意識がクレープ大食い大会の現場に戻った。

マ「ふぅ、つまりだ。この回想から導き出される、俺がとるべき行動は・・・」

  マスターは目の前山盛りのクレープをキッと見据えた。

1.乙レデスと蒼星石のため、俺は絶対賞金を獲得してみせる! 決死の覚悟で臨んだ。
2.満腹中枢を刺激しないようなるべく噛まずに大食いに臨んだ。
3.俺は乙レデスだ! 乙レデスは俺だ! 俺なんだ! 乙レデスになりきって大食いに臨んだ。
581 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage]:2010/01/06(水) 04:01:32.46 ID:iAA4sVoo
あけおめ〜
流れ的には2なんだろうけども、敢えて無視して1だ!
582 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage]:2010/01/06(水) 09:20:30.61 ID:902fnV.o
酸だー!
583 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage]:2010/01/09(土) 00:50:35.70 ID:3EiAL2AO
2…喉にクレープを詰まらせる
蒼「まずだぁぁっ…どうじでごんなごどにぃぃぃ!!」
GAME OVER
とかなりそうだ

1で
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/20(水) 18:11:56.56 ID:ZU9TK2Eo
壱で
585 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/10(水) 14:06:28.07 ID:veVgCNQo
1
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/03/01(月) 19:21:25.36 ID:GkD6VOIo
ぬるぽ
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/03/02(火) 10:37:53.89 ID:rwkyjMUo
ガッ
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/03/31(水) 09:49:53.73 ID:vi9FzCQo
age
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/04/07(水) 23:32:01.05 ID:A.m08Po0
590 : ◆DBbQw9GDOU :2010/05/27(木) 22:27:07.48 ID:RVxD8bA0
  乙レデスと蒼星石のため、俺は絶対賞金を獲得してみせる! 決死の覚悟で臨んだ。


マ:「うおおお!」

  ガツガツガツガツ!

     ・

     ・

     ・

  十数分後・・・・

マ「う、うう・・・」

   テーブルに突っ伏して苦しそうに呻くマスターがいた。

マ:「は、吐きそうだ・・」
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/28(金) 00:14:50.18 ID:E6sYz/2o
おおぅ再開した・・この展開は期待せざるを得ない
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/28(金) 01:34:50.92 ID:45GhL.Ao
続きキテタ――(゚∀゚)――!!
マスター頑張れ超頑張れ
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/28(金) 23:16:04.76 ID:wtjB6EMo
再開キター
594 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/05/28(金) 23:51:23.04 ID:qAQT55o0
    元々大食いなど得意ではないマスターが無理して食べたのだからしょうがない結果とはいえ
    これまでマスターに出されたクレープは、納豆クレープやアンチョビクレープ、キムチクレープや
    梅クレープ(これは意外といけた)など訳のわからん創作クレープばかりだったのだから
    マスターの胃に掛かる負担は甚大なものだった。
    そんなマスターの姿をカウンターの隅から覗き込む二人組がいた。

副店長:「今までで一番反応が良かったのは梅クレープね・・」
店長:「キムチクレープが一番キツそうだったね」
副店長:「ふむ、なかなか粘るわね。あなた、次はアレを出しておやりなさい」
店長:「出しておやりなさいって、お前、あの人、これ以上は無理だよ。もう食べれそうにないよ」
副店長:「あと1枚ぐらいならいけるでしょ。はい、私が昨日考えたばかりのとっておき。ワサビクレープよ」
店長:「うわぁ・・・。緑色の生地がなまなましい・・・」


マ:「(まさか、俺で新商品のテストしてるとか・・・はは、まさかぁな)」
595 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/05/30(日) 00:29:26.58 ID:PLkZMug0
  マスターはみっちゃんの方に首を巡らせた。
  みっちゃんはマスターと同じくテーブルに突っ伏して完全に撃沈されていた。

み:「・・・」
マ:「(あ、死んでる)だ、だいじょぶかぁ、みっちゃん、みっちゃん」
み:「・・・」

  反応無し。
  マスターと違って普通のクレープを出されてはいたが最初から暴飲暴食で飛ばして自滅してしまったようだ。  

マ:「みっちゃんは脱落か・・。よし、あとひと欠けら食えば、もう一皿完食だ・・・」

   胃にムチ打ち、皿に残っていたクレープに手伸ばす。
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/30(日) 06:59:21.54 ID:eIqMsS.o
まだ食えるのかwwがんがれwwww
597 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/05/31(月) 00:09:30.45 ID:d5svus20
マ:「はぁ、はぁ、これを、これを食べれば・・」

   もぐ・・・

   もぐ・・・

マ:「うぐ・・ぐ・・」

   何とか噛み終えたがどうしても喉を通っていかない。
   その間もヘンテコ具材でできたクレープ(佃煮味)の風味が口いっぱいに広がっていく。

マ:「う・・・ぷ」

   まずい・・・このままでは・・・
   マスターの顔が急激に真っ青になっていく。
   リバースか? リバースしてしまうのか、マスター?
598 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/05/31(月) 22:18:28.36 ID:d5svus20
副店長:「イナゴクレープはイマイチみたいね」
店長:「なぁ、吐いちゃうんじゃないかな、あの人?」
副店長:「そのときはそのとき、はい、これバケツと雑巾。
     あ、そうそう。吐かずに済んだら例のクレープ、ちゃんと忘れずに持っていくのよ」
店長:「(鬼か、この人は)」


女の子:「大丈夫? これ飲む?」

   女の子・・マスターの隣に座った寝巻きにカーディガン姿の不思議ちゃんだ。
   冷えた茶の注がれたコップを差し出してくれている。

マ:「ふぬっ」
   
   素っ頓狂な返事とともにコップを受け取ると、マスターは一気に難敵のクレープともども飲み干した。
599 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/05/31(月) 23:16:20.84 ID:d5svus20
マ:「ぷはあっ はぁはぁ ありがとう」
女の子:「どうしたしまして」

   女の子はニコリと微笑んで会釈した。

店長:「はい、次のどうぞ〜」

   マスターの完食を待っていたかの新手のクレープがマスターの前に置かれた。

マ:「・・うっぷ、もう食えねぇぞ・・・って、なんだこの緑色のクレープは」

   生地も緑色、生地にのっている生クリームも緑色・・

マ:「抹茶か?」

   俺はとりあえず

rァ
 1.「くんくん」クレープの匂いを嗅いでみた。
 2.「ねぇ、これ何のクレープだと思う?」 隣の女の子に意見を求めた。
 3.「俺は・・俺は何皿食ったんだ・・・?」店長に今の自分の順位を含めて訊いた。
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/06/01(火) 08:58:14.28 ID:wCJ5qPUo
ニダ
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/06/02(水) 22:04:06.25 ID:A0JdL7Yo
青汁かなんかかねww
3だ!
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/07/06(火) 10:38:17.55 ID:FMaBG/Eo
603 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/08/19(木) 22:14:24.00 ID:c1vPsBc0
マ:「ねぇ、これ何のクレープだと思う?」 

  隣の女の子に毒々しくも見える緑色のクレープの正体について意見を求めた。

女の子:「う〜ん、なにかしら」

マ:「抹茶かなぁ」

  女の子はしげしげと緑色のクレープを見つめると、ひょいとマスターの
  皿からクレープを取ってしまった。

マ:「あ」

女の子:「ぱくっ」

  あろうことか女の子はマスター用のクレープを食べてしまった。

マ:「だ、だいじょうぶ?」

  いままで出てきた変てこクレープに十分懲りていたマスターは
  心配そうに女の子を見つめた。
604 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/08/28(土) 20:58:02.94 ID:R//0ACA0
女の子:「これ・・・、おいしい♪」

マ:「マジで?」

女の子:「ええ、あなたもどう?」

マ:「あなたもって、それ元々俺のクレープなんだけど」

女の子:「ふふふ、おいし♪」

  女の子はマスターの呆れ顔にかまわずクレープにかじりついている。

マ:「(うーん、まぁ、一口ぐらいなら・・)」

  マスターはやれやれと、まだ自分の皿に残っていた緑色のクレープを
  手に取って噛り付いた。  

マ:「ゲホッ」
605 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/08/28(土) 21:06:58.41 ID:R//0ACA0
マ:「な、なんじゃこりゃ、からっ、辛い!」

  なんてこった。こいつぁ、ワサビだ!ワサビ味のクレープだ!

マ:「しかも辛さに妥協がねぇ!」

  慌ててコップの水に手を伸ばすマスター。だが・・・

マ:「(う、うぐ、満腹で腹が水を受け付けん)」
606 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/08/28(土) 21:14:50.63 ID:R//0ACA0
  舌は水を欲し、腹は水を拒絶している。

マ:「おごごご」

女の子「なにしてるの? もぐもぐ」

マ:「(なんで平然と食ってんだ)」

  しばし頭を突っ伏して辛さが喉を通り過ぎるのを待つマスター。

マ:「はぁはぁ、よく食えるね、それ。辛くないの?」

女の子:「? とっても美味しいわよ? いつものゲロみたいな食事に比べれば」

マ:「ゲロって・・おいおい」

  普段なに食ってんだ、とマスター呆れ顔になった。
607 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/08/28(土) 21:34:05.79 ID:R//0ACA0
女の子:「それ、要らないならくださる?」

マ:「え、あ、ちょっ・・」

  マスターが一口食べただけでギブアップしたクレープまでも
  女の子はひょいと奪い取ってしまった。

女の子:「うん、おいし♪」

マ:「(はぁ〜、もう腹も気力も限界だな・・・)

  腹をさすりさすり、マスターは忙しそうに店内を往来している店長を
  呼び止めた。

マ:「俺は・・俺は何皿食ったんだ・・・?」

  店長に今の自分の順位を含めて訊いた。
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/09/11(土) 11:49:17.98 ID:x3xdbfUo
うぉう、きてたのかー
609 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/09/12(日) 19:55:25.91 ID:SxeQuJA0
店長「えっ、順位?」

マ「そう、順位。今俺は何位っすかね?」

店長:「えーと、ちょっと待ってね。ひぃふぅみぃ・・・」

 マスターが平らげた後の皿を数えだす店長。

店長:「ん? あれ?」

マ:「どうしました?」

店長:「隣の子が食べてるクレープ。あなたに出したわさびクレープじゃないですか?」
610 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/09/12(日) 20:09:54.33 ID:SxeQuJA0
マ:「あっ・・」

 俺は
rァ
 1.「そうですけど?」

    何かマズかったかな?とも一瞬思ったが深く考えず答えた。

 2.「そうです。すみません。あの子、あのクレープ気に入っちゃって・・
    でも、他に人に食べてもらったんじゃズルですよね・・はは」 

   故意では無いが、黙っておくのはフェアではないと思い、俺は正直に話した。

 3.「さあな? なんのことだ? わからないな、店長」

    ここまで頑張ったのだ。他の人に食わせたんじゃ失格だのなんだの
    ゴネられては面倒と思い、俺はポーカーフェイスにすっとぼけた。
    ま、人間、生きるうえで、こういうしたたかさが必要なのだ。
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/09/13(月) 10:07:47.58 ID:VAj57hEo
2番かねぇ
612 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/09/25(土) 21:27:08.87 ID:up.zuBU0
店長:「えぇ〜、あのクレープを!?」
女の子:「? もぐもぐ」
店長:「あちゃ〜」
マ:「ははは・・」
店長:「ん〜、残念だけど、お客さんは失格ということで・・・」
613 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/09/25(土) 22:43:05.53 ID:up.zuBU0
マ:「はぁ〜〜」

 失格を言い渡されてから数分間、マスターは重たいお腹を抱えたまま
 ため息をつきっぱなしだった。
 なにしろ、失格じゃなければ暫定1位だったのだから。

マ:「(やっぱり、すっとぼけたほうがよかったべか・・・)はぁ〜〜〜」

女の子:「あの・・、ごめんなさい・・」

 女の子がすまなさそうに声を掛けてきた。

女の子:「私のせいで・・駄目になったんでしょう? その・・、クレープの大会・・」

マ:「ん〜〜?(無神経で自由奔放な子かと思ってたけど、意外にも気遣ってくれてる
   のかな?)」

女の子:「ほんと、ごめんなさい。わたし、その、あまりお外に出なくて
     久しぶりの外出だったから、その、気持ちがふわふわしてて・・」

   マスターが一瞬訝しげな表情になったのを怒っていると感じたのか、
   女の子はたどたどしく弁明し始めた。

俺は

rァ
 1.「そんな気にしないでいいって。たかが大食い大会なんだからさ。大丈夫だ、問題ない」

   実際、空元気だったがこんなのは余裕だと言わんばかりに力強く頷いてみせた。
   だが、実際な〜〜、賞金あればなぁ〜〜〜〜、蒼星石とレデスにな〜〜〜、ああ〜〜

 2.「まったくだよ。ほんと困ったちゃんだ、君は」

    俺はやれやれと苦笑しつつ、俯く女の子の顔をまじまじと覗き込んだ。
    お返しにちょっとからかってやろう。
 
 3.「ちっ・・・」

    俺はあからさまに舌打ちしてそっぽを向いた。
    さっさとみっちゃん起こして店出るか。
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/09/28(火) 15:11:31.65 ID:gtud3n6o
1で
615 : ◆DBbQw9GDOU [sage]:2010/09/29(水) 02:01:03.49 ID:W7p42dY0
マ:「そんな気にしないでいいって。たかが大食い大会なんだからさ。大丈夫だ、問題ない」

   実際、空元気だったがこんなのは余裕だと言わんばかりに力強く頷いてみせた。

マ:「(だが、実際な〜〜、賞金あればなぁ〜〜〜〜、蒼星石とレデスにな〜〜〜、ああ〜〜)」
女の子:「本当?」
マ:「うんむ」
女の子:「よかった」

   女の子は安堵したふうに微笑んだ。
   マスターもつられて笑みをこぼすが、がっくりと肩が落ちており脱力感が否めなかった。
   もっとも、変てこ具材クレープを腹が限界になるまで我慢して食べてこの結果なのだからしょうがないとも言える。

マ:「はははは・・(賞金の五万円で蒼星石のやりくり楽にしてやりたかったなぁ・・)

女の子:「もぐもぐ」

   女の子は安心してか、もうマスターのことを気にせずにお気に入りのクレープを頬張りはじめた。
616 : ◆DBbQw9GDOU [age]:2010/09/29(水) 02:03:57.13 ID:W7p42dY0
マ:「はは、は・・・ふぅ〜〜〜〜(五万円もあればレデスから『おなかいっぱい』の一言も聞けたかもなぁ・・・)」

   遠い目をしながら一人たそがれてしまうマスターだった。

マ:「(ああ、あんな小さい子でさえお腹いっぱい食べさせてやれないなんて、俺の稼ぎは・・・)」

   知らず知らずのうちにマスターの悲しんでいる内容がだんだんと自虐的なものになっていった。

マ:「はぁ〜〜〜(情けなくて涙が出てきちゃうよ、ほんと。もっと俺がしっかりしてたら・・)」

レ:「ますたった、これたべていい?」

マ:「ああ、いいよ。俺はもう腹いっぱいだから」

レ:「はぐはぐ」

マ:「そうそう、五万円もあればこうやってレデスに腹いっぱいクレープだって・・・」

レ:「おかわり!」

マ:「・・・・えっ?」     
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/10/01(金) 01:07:22.81 ID:gsTDTV6o
レデスいつの間にww
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/10/03(日) 04:27:11.67 ID:Nwgy4fI0
ますたった…ハァハァ
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