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ルパン三世〜ローゼンメイデン〜LAST×GAME……orz - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:04:47.71 ID:M9R1nwAO
VIPで始めたからVIPで終わらせたかったですが…
私には荷が重いみたいで…自己満足ですが……
一応また一から最後まで張っていきたいです。

何て言うか……ごめんなさい……orz
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/23(木) 07:08:39.11 ID:zj.TYHY0
選んだ題材も文章力も決して悪くない
ただしタイミングが悪かった
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:10:38.76 ID:M9R1nwAO
>>2
ありがとう。
本当に嬉しいです。
また1から張りますが……よかったら読んでくださいm(_ _)m
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:11:48.61 ID:M9R1nwAO
日本・都内
某歌舞伎座


五ェ門「蒼星石殿、この話は拙者の先代様が主役になっているでござるよ。」
蒼星石「あ…そうなんですか?楽しみです。」

五ェ門「拙者もでござる。」

五ェ門「ん?まだ開演まで時間があるでござるな……蒼星石殿飲み物は何がいいでござるか?買って来るでござる。」

蒼星石「あ、僕も行きますよ。」

五ェ門「ついでに、パンフレットも買うでござる。蒼星石殿の分も拙者が買ってあげるでござるよ。」

蒼星石「ありがとう、師匠!」

五ェ門「師匠と呼ぶのはやめられよ………照れるでござる。」

蒼星石「ふふ」
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:16:41.18 ID:M9R1nwAO
都内・某ゲームセンター
次元「………」

真紅「ルパン!早くクンクンを取るのだわ。」
雛苺「雛もー欲しいのー」
ルパン「任しとけよ〜……あ〜……チキショー…」
次元「……おいルパン、もう三千円もすっちまってるじゃねーか。」

翠星石「まったく、下手クソですね?」

ルパン「っるへー!狙った獲物は必ず手に入れるのがルパン家のモットーなんだよ!」
真紅「ルパン、そのクンクンではないわ。その隣の探偵衣装のクンクンよ。」
ルパン「へいへい……」
次元「おい、それよりルパン。今日は久しぶりにみんな日本にいるからって…晩飯食いに行くんじゃねーのか?」

ルパン「いやな、五ェ門のやつが歌舞伎見に行っててさ……なんでもご先祖様の話なんだとよ。」
次元「歌舞伎だ〜?」
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:17:23.27 ID:M9R1nwAO

ルパン「ああ、だから今は五ェ門待ちなんだわ……い〜ま頃、五ェ門やつは
ご先祖様の話でうるうるきてるんじゃねーの…
で〜も、いくらご先祖様が主役だからって歌舞伎はねぇよ……っな。」

ルパン「ほらよ、真紅。」
真紅「遅いわ。まったく使えない家来ね。でも一応お礼を言うわ。ありがとう。」
ルパン「か〜わいくねぇの。」

雛苺「ルパンー。次は雛のー!」

翠星石「ずるいですよ!ちび苺〜次は翠星石のですぅ!」

ルパン「………はぁ」
真紅「ルパンどこへ行くの?」
ルパン「……両替してくる。」
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:18:05.41 ID:M9R1nwAO
日本・都内
某歌舞伎座


五ェ門「………感動だ…」

蒼星石「……(師匠は泣いてるけど…ごめんなさい…よくわからないよ)」

五ェ門「………!!」

蒼星石「な、なんだ?舞台から銃弾が?だ、大丈夫ですか?」
五ェ門「………」

蒼星石(マスクをした女の人間達に囲まれた…?)
蒼星石「……これは劇の演出じゃなさそうだね。」
女アサシン「…大人しく斬鉄剣を渡せ……」
五ェ門「…!」

五ェ門「…蒼星石殿……逃げられよ。」
蒼星石「師匠……僕も一緒に手伝います。」

五ェ門「いや……手出し無用……これは拙者一人の問題ゆえ……」

蒼星石「あ……師匠……待って……」
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:19:11.05 ID:M9R1nwAO
日本都内・某ゲームセンター


ルパン「ヌフフ……」
雛苺「……ドキドキなのー……」
翠星石「あと少しです……揺らさないように……」
ガッシャーン
翠星石「な、なんです?コラー!人間ー何をしやがるですぅ!……蒼星石?……と修業馬鹿?」

ルパン「次元、追われてたの五ェ門と蒼い方の双子ちゃんだよな?
歌舞伎にハイレグのお姉ちゃん達なんて出てきたか〜?」

次元「いや出てこねぇな。」
ルパン「ヌフフ…俺は追うぜ!次元、車まわしてくれ」
次元「わかった。」
真紅「ルパン。」
ルパン「真紅、しっかり捕まってろよ〜!」

次元「おい、お嬢ちゃんたち行くぜ。」
翠星石「……翠星石のお人形さん……」
雛苺「雛も……」

次元「そんなもん!あとで買ってやるから、早くこい!」
翠星石「は、はいですぅ!」

雛苺「雛も……?」
次元「ああ、わかったから早くしろ!」

雛苺「えへへ〜はいなのー。」
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:20:08.63 ID:M9R1nwAO
日本都内・某ガードレール下


ルパン「ふぅ……まいたか?でも五ェ門……何もビルを斬ることはないんでないの?」
真紅「まったくなのだわ……」
ルパン「それで……」

五ェ門「奴らの狙いはこの……斬鉄剣でござる……」
蒼星石「……師匠…」

ルパン「ヌフフ…それじゃあ俺様も……ってどこ行くんだ五ェ門?」

五ェ門「蒼星石殿にも申したが…狙われておるのは拙者のみだ、関わりあいにならないほうがいい。
これ以上首を突っ込むと、お主たちでも……斬る。」

蒼星石「………」
ルパン「はぁ……」

五ェ門「……さらば」
蒼星石「……そんな……」

ルパン「……行っちまいやんの……」
真紅「蒼星石……どこへ行くの?」

蒼星石「………」
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:21:09.14 ID:M9R1nwAO
都内・某所


ルパン「あ、そうだ次元に連絡しないと………お、次元。お前今どこにいるんだ?」

次元(携帯)「…ルパンか?ちょっと待っててくれ…… 「ち、違うって言ってるじゃねーかよ!……俺のじゃねぇから包んでくれって言ってんだよ!!…警察だ〜?」
……すまんルパン、かけ直す。……ガチャ……」
ルパン「……なんだぁ〜?」
真紅「ルパンどうしたの……?」

ルパン「………さぁ?」
「見つけたぞー!!」
ルパン「げげっ?とっつあん?」

銭形「ルパン!夜の都内で暴れまわるとは……」
金糸雀「許せないかしらー」
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:21:57.08 ID:M9R1nwAO

銭形「行け〜新兵器ルパンキャッチャー!」
金糸雀「カナのアイデアかしらー」
ルパン「うげっ!」

真紅「捕まってしまったわね。まるでUFOキャッチャーね……凄いものを造ったのだわ。」
ルパン「……ど〜せゲームセンター辺りで思いついたんでしょ。」

銭形「ガハハ〜!ついに捕まえたぞ〜ルパン。」
金糸雀「楽してズルして逮捕かしらー」

真紅「どうするの?」
ルパン「う〜ん、忍法ってのはどうだい?」
真紅「忍法?」
ルパン「に・ん・ぽ・う!」
真紅「?」
ルパン「ジャケット摺り抜けの術〜!」

銭形「な、なんだとぉ〜?」
金糸雀「逃がしたかしらー」

銭形「ま、待て〜ルパン!」
金糸雀「真紅も待つかしらー!」

ルパン「またな〜とっつぁ〜ん〜!」
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:28:16.53 ID:M9R1nwAO
日本
都内・某所


五ェ門「なにものでござる?」
「………」

五ェ門「……蒼星石殿か?」
蒼星石「あの……」

五ェ門「手出し無用と申したはず……係わり合いになればおぬしにも危害が……」
蒼星石「いいんです!」
五ェ門「……?」
蒼星石「僕は、マスター…いえ、師匠の役に立ちたいんです…
たとえ、どんな危険があっても……
だから、連れて行ってください!」
五ェ門「蒼星石殿……お気持ちは嬉しいが……」
蒼星石「なんと言われようと僕は着いていきます!」

五ェ門「駄目でござる!」
蒼星石「行きます!」

五ェ門「………」
蒼星石「………」

五ェ門「………フハハハハ」
蒼星石「?」

五ェ門「まったく頑固者でござるな。」
蒼星石「ごめんなさい……」

五ェ門「ふ……」
蒼星石「あの…どこへ?」

五ェ門「何をしてるでござる、さぁ行くでござるよ。」

蒼星石「はい!」
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:28:48.18 ID:M9R1nwAO
都内・某所
ルパンの新アジト


次元「ま〜ったく、お前らのせいで変態扱いされちまったじゃねーか!!」
翠星石「〜♪」
雛苺「クンクン可愛いの〜♪」

次元「…………けっ(聞いちゃいねぇか…)」
ルパン「あれ?……なんだよ?帰ってたのか?」
次元「……おう……ルパン悪いな……」
ルパン「次元、なんか老けたかお前?」

次元「………ああ。それよりルパン、五ェ門は?」

ルパン「それがさ〜聞いてよ次元ちゃん。ひどいんだせ〜」

次元「……?」
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:29:21.57 ID:M9R1nwAO

次元「なるほどな……まぁ、あいつらしいちゃあらしいがな…で?
どうするんだルパン?関わんなって言われても…どうせ、かむんだろ?」

ルパン「はぁ……いやな、本気で今回は遠慮すっかな〜…なんて…」

翠星石「そんな事よりサル人間!蒼星石は…」
雛苺「夜ご飯はまだなのー?」
翠星石「黙ってろですぅ。蒼星石は無事…」
真紅「いえ、ご飯が先ね。ルパン空腹だわ。なんとかしてちょうだい。」

翠星石「真紅〜貴女まで…」
真紅「蒼星石なら無事よ……」

翠星石「そうですか……よかったですぅ…」
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:30:13.45 ID:M9R1nwAO

ルパン「さ〜て、んじゃ晩飯にでも行きますか〜。」
雛苺「賛成なのー」
真紅「早く行きましょう」

ルパン「ちょ〜っと、時間も遅いからメニューは限られるけどな〜。何がいい?」

真紅「そうね……お寿司が食べたいのだわ。」
翠星石「翠星石もあっさりしたものがいいですぅ。」
雛苺「雛はうにゅーが食べたいの〜」
次元「俺はバーボンが飲めりゃなんでもいいぜ。」

ルパン「なるほどな〜……んじゃ〜間をとって〜ステーキでも食いに行きますか…」

翠星石「コラー!!サル人間なんでステーキですか?あっさりしてないですよ。意味がわからないですぅ!」
真紅「……全然あいだじゃないのだわ……」

ルパン「まぁまぁ、落ち着きなよ。いや〜ちょっと前に美味い店見つけたんだわ〜。」

次元「あん?この辺に美味い店なんてあったか?ルパン…どこだ?」

ルパン「ヌフフ…アメリカ合衆国〜。」

次元「………」
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:30:47.87 ID:M9R1nwAO

ルパン「まぁ、だから少しの間ファーストフードで我慢してくれ。行き掛けに買うからよ。」

次元「ルパン…まさか今から行くのか?」
ルパン「ああ、自家用セスナでひとっ飛びだぜ?」

翠星石「…じ、自家用セスナってあのオンボロ飛行機の事ですか?翠星石はお留守番でいいですぅ。」
真紅「わ、私も遠慮しとくのだわ。」
雛苺「やったー飛行機なのー」

ルパン「真紅〜翠星石ちゃ〜ん?可愛い娘は遠慮なんてしちゃ駄目だよ?それに〜本場のステーキはうまいぜぇ?」

次元「ルパン。お、俺は遠慮できるよな?」
ルパン「相棒〜そんな事言うなよ〜。来てくれるよな?」

次元「………ああ」
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:31:20.36 ID:M9R1nwAO
日本都内・某所
ルパン新アジト、格納庫


ルパン「よ〜しみんな乗ったか〜?」
真紅「ルパン…狭いのだわ……」
ルパン「少しの辛抱だ我慢しなって」

ルパン「後ろはどうだ〜?」

翠星石「狭過ぎですぅ〜。ヒゲ人間〜もっと詰めろですぅ!」
次元「うるせー!じっとして…」
雛苺「飛行機なのー楽しいのー」
次元「おい!!叫ぶな!大人しくしてろよ。…」
翠星石「やっぱり降りるですぅ!」

ルパン「ヌフフ…それでは離陸しま〜〜す。」
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:31:55.56 ID:M9R1nwAO
上空・自家用セスナ内


ルパン「あらら〜?」
真紅「………」
翠星石「いやぁ〜ですぅ〜!墜ちるですぅ〜!」
次元「うわぁ、ルパーンこいつで本当にアメリカまで行けるのかよー?」 雛苺「くるくる回転してるのー」

ルパン「ま〜…俺の計算だとよ、どこかのサービスエリアで二、三回休憩しなきゃ駄目だな。」

翠星石「ひぃ〜お助け〜〜ですぅ〜!」
次元「うわぁ〜」
雛苺「目が回るの〜」

ルパン「まったく、だらしねぇ〜の……少しは真紅を見習えって……」
真紅「………」

ルパン「真紅、おい?なんだぁ……気絶してんのかよ……」
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:32:58.15 ID:M9R1nwAO
日本・某山頂


五ェ門「……でやぁ!」
蒼星石「うわぁ……山頂が割れた………」

五ェ門「……あったでござる。」
蒼星石「……巻物ですか?」
五ェ門「さよう……これさえ、無事なら大丈夫でござる。」
蒼星石「それには何が書いてあるんですか?」

五ェ門「その昔……斬鉄剣を造った刀匠は斬鉄剣の素材より強度の優れた金属を編み出し刀を作ったでござる……」
蒼星石「……」

五ェ門「それの切れ味があまりにも優れ、あまりにも強力だった為……
その製造方法の一切をこの巻物と竜の置物に封印したでござる。」

蒼星石「それをあの人間達が狙ってるんですか?」

五ェ門「さようでござる。」
蒼星石「では……竜の置物の方は?」

五ェ門「……噂では香港マフィアから買い取った輩がいるでござる。」
蒼星石「そうですか……それは一体……」

五ェ門「まだ、そこまでは……だが拙者はこの巻物と斬鉄剣を守るでござる。
蒼星石殿……協力してもらえるでござるか?」

蒼星石「もちろんです。」
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:34:29.97 ID:M9R1nwAO

五ェ門「………何者?」
蒼星石「また現れましたね……」

女アサシン「巻物をよこせ。」
五ェ門「…やはり本当の狙いは巻物か……」

蒼星石「あ……」
五ェ門「……く…」
蒼星石「師匠!大丈夫ですか?」
五ェ門「油断したか……」
蒼星石「師匠…腕から血が……」

五ェ門「逃げるでござるよ…蒼星石殿手をとるでこざる。」

蒼星石「…し、師匠?…あのこっちは崖で……ひゃあ〜……落ちてるよ〜……」
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:35:08.94 ID:M9R1nwAO
U.S.A・某海岸


ルパン「はい、到〜着。思ったより時間くっちまったな〜。」
次元「…死ぬかと思ったぜ……」
真紅「……」
翠星石「………」
雛苺「到着なのー」

ルパン「ん?どしたん?さぁ〜本場のステーキを食いに行こうぜぇ〜。」
雛苺「行くのー」
翠星石「……具合悪いですぅ……」
次元「俺もだ……」

真紅「………(あら?もう着いてる……ラッキーなのだわ)」

ルパン「行くぞーみんな。」
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:36:02.48 ID:M9R1nwAO
U.S.A・ロサンゼルス
某高級ステーキレストラン、個室


翠星石「なかなか美味いのですぅ。」
雛苺「とっても美味いのー」
真紅「まぁまぁね……ルパン。それも盛ってちょうだい。」
ルパン「は〜いよ。」

次元「ルパン……そろそろ話たらどうだ?」
ルパン「ん〜?」

次元「本当の目的だ。だから、わざわざこんなところまで来たんだろ?」
ルパン「さ〜すが相棒。わ〜ってるじゃない。」
次元「……ふん、まぁな。」

真紅「……そんな事だと思ったのだわ。」
翠星石「モグモグ……どう言う…ん…事ですか?」

ルパン「なぁ〜みんな……UFOってロマンがあると思わないか〜?」

次元「おりる!」
真紅「私もだわ!」
翠星石「いい歳こいてUFOって……馬鹿も休み休み言えですぅ!」
雛苺「ねぇ、ユーフォーってなにー?ねぇ、雛もー。ユーフォーってなにー?」

ルパン「……はぁ」
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:36:36.38 ID:M9R1nwAO
U.S.A・ネバダ洲
某ホテル


ルパン「まずは久しぶりに予告状をとっつぁんに送るか〜…きっと喜ぶぜ〜。ヌフフ…」

真紅「ねぇ……ルパン、UFOなんて本気で信じてるの?」
雛苺「UFOなのー」
翠星石「宇宙的な馬鹿ですね。」
ルパン「生きてる人形たちに言われたくないぜ……」
真紅「そう……それよりルパン。紅茶…」
ルパン「ロマンのないやつには煎れませ〜んよ」

雛苺「ルパンいじけてるのー」
翠星石「まったく、大人げないですぅ。」
真紅「………可愛いわね……」
翠星石「……はぁ?」
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:37:11.89 ID:M9R1nwAO
日本・警視庁


銭形「ルパンから警視庁宛てに予告状が届いただぁーー?」
金糸雀「キターー(゜∇゜)ーーかしらー」

銭形「……ネバダ州・エリア51にあるUFOのかけらを頂きに参ります。
厳重に警備されたし、近日参上ルパン三世……うぬぬ…」
金糸雀「UFO……かしら?」

銭形「あいつめ…いつまでもロマンを忘れんやつだな……」
金糸雀「幸ちゃん。いざ行かんかしらー」
銭形「それにしても……UFOのかけらとは……」

金糸雀「作戦はカナに任せるかしらー今度こそルパンと真紅を逮捕かしらー」

銭形「すぐに行くぞ!カナ!」
金糸雀「了解かしらー」
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:45:08.71 ID:M9R1nwAO
日本・某日本料理店・個室


五ェ門「蒼星石殿。竜の置物の買い手が見つかったでござる。」

蒼星石「本当ですか?それで竜の置物があるのは?」

五ェ門「ああ、話によればブラッディーエンジェルスなる組織が買い取ったらしいでござる…
本拠地は米国らしいでござる…」
蒼星石「米国ですか?……ん?誰か来た……」

「もし…失礼致します。あのよろしければ、お酒をおつぎ致しましょうか?」

五ェ門「……かたじけない。」

カオル「私はここの女将を任されております。カオルと申します…ひとつごひいきに…」
五ェ門「……うむ」

カオル「まぁ、綺麗なお人形ですね…可愛いわ。綺麗なオッドアイね…」
五ェ門「…ああ、拙者もそう思うでござる。」

蒼星石「……」

カオル「あら?このお人形さん…顔が少し赤くなったような……」

蒼星石「………」
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:45:49.25 ID:M9R1nwAO

カオル「それでは、ごゆっくり……フフ…」

五ェ門「蒼星石殿……もう、いいでござるよ。」
蒼星石「ふぅ……あ、あの師匠…よかったら僕もお酒おつぎしますよ?」
五ェ門「そうでござるか……かたじけない。」
蒼星石「フフ…」

五ェ門「ん?……ま、巻物がないでござる。」
蒼星石「え?そんな…さっきまで……」

五ェ門「……あの女将でござるか?」
五ェ門「女将!」

五ェ門「くっ……居ないでござる!」

蒼星石「それどころか……従業員も一人も居ない……」

五ェ門「やられたでござる…おそらくブラッティーエンジェルスの……
蒼星石殿、すぐにアメリカに行くでござるよ!」
蒼星石「はい。」
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:46:47.53 ID:M9R1nwAO
アメリカ・ネバダ州エリア51
某基地前


ルパン「まぁ〜〜ったく、ロマンの固まりみたいな癖にロマンのない奴らだぜ〜……まぁ、俺様一人で充分だ。」

ルパン「そんじゃ行くぜぇ〜」

エリア51・基地内


博士「これは、これはインターポールの……」
銭形「銭形です。この度はルパン三世から予告状が届きましたので警備をさせて頂きたいのです。」
金糸雀「助手かしらー」

博士「そうですか…それでルパン三世の狙いはなんですかな?」

銭形「それが……UFOのかけららしいのですが。」
博士「やはり、オリジナルメタルですか……」

金糸雀「オリジナルメタルって何かしらー?」
博士「まぁ、いいです。だが警備のいらんでしょう?」

銭形「甘〜い!そんな事を言って今まで何人もの人がルパンに〜…
博士「わかりましたよ。それではオリジナルメタルを別の場所に移しましょう。それではこれを特別金庫に……」

銭形「待てぇ……ルパン。」
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:47:22.04 ID:M9R1nwAO

博士「……はい?」

金糸雀「その手は古いかしらー、正体を表すかしらー!」
博士「いやですね、そんな根も葉も……」

銭形「ハッハッハー!証拠なら……お前がカナを見て何も言わんかっただけで充分だぁ!」

博士「………」

銭形「ルパン逮捕だー!」
金糸雀「かしらー」

ルパン「フフ……」
銭形「……ぬぅ…ルパン!今日と言う今日は逃がさんぞ〜」

ルパン「さ〜すがは、とっつぁ〜ん。でも、オリジナルメタルは確かに頂いたぜ。あ〜ばよ〜」

銭形「ふ……回りはすでに包囲済みだ〜。」
金糸雀「今回は完璧かしらー」
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:48:15.89 ID:M9R1nwAO

ルパン「げげっ!こっちもか?あら?こっちからも〜。」

銭形「追い詰めたぞールパン!」
金糸雀「追い詰めたかしらー」

ルパン「うげっ。こいつはちょ〜っとヤバイかも……」
銭形「逮捕だぁあぁぁあ!」

「ルパン、こっちだ!」

ルパン「おお、次元〜」 次元「ま〜ったく世話がやけるぜ。早くしな。」

ルパン「助かったぜ〜」

銭形「しまった次元か?」
金糸雀「かしらー?」

ルパン「でもお前?なんで来たんだ?」
次元「あの赤いドレスのお嬢ちゃんに頼まれてな。」

ルパン「ふぅ〜ん、ところでどこから入ったんだ?」
次元「よくわからねぇが、鏡からだ。」

ルパン「……なぁ、少〜し寄り道していいか?」
次元「あん?……………ここは?」

ルパン「これこれ……アメリカの国産UFOだ。こいつで脱出しようぜ〜。」
次元「………また、オカルトじみたもんかよ……もう勘弁してくれ……」
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:49:07.85 ID:M9R1nwAO
某U.S.A行きの飛行機内


五ェ門「蒼星石殿、飴舐めるでござるか?」
蒼星石「あ、ありがとうございます。」

五ェ門「…痛っ……」
蒼星石「傷が痛みますか?」
五ェ門「心配無用だ……それより巻き込んですまないでござる。」

蒼星石「いえ、そんな……」
五ェ門「……かたじけない。」

蒼星石「あの……師匠…これが終わったら……その…」
五ェ門「なんでござるか?」

蒼星石「僕の……マスターになってくれませんか?」
五ェ門「…マスターとはなんでござる?」

蒼星石「……とにかく…お願いします。」
五ェ門「ああ……拙者にできる事であれば良いでござるよ。」

蒼星石「本当ですか?……約束ですよ?」
五ェ門「ああ約束でござる……でもまずは巻物と置物を取り返すでござるよ。」

蒼星石「はい。」
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:49:56.53 ID:M9R1nwAO
U.S.A・某シティーホテル


真紅「あら?ルパンに次元。早かったのね。」

ルパン「まぁ〜な。」
次元「……うぅ…(最悪の乗り心地だった…まだ気持ち悪いぜ……)」

翠星石「それで……その丸い玉がUFOのかけらですか?なんか…しょぼいですぅ。」
雛苺「しょぼいのー」
真紅「確かにしょぼいわね……」

ルパン「シャラーップ!いいか〜?これはな〜宇宙の何千、何万光年の彼方から…」

真紅「それより、ルパン。紅茶を煎れてきて。ぬるいのは駄目よ。」
翠星石「翠星石のもですぅ。」
雛苺「雛もー雛もー」
ルパン「………はいよ。」

次元「それでルパン?そんなガラクタ何に使うんだ?」
ルパン「いや、不二子がな。これで世界にひとつだけの指輪を作って欲しいんだとよ〜。」
真紅「!?」

真紅「ルパン。この玉……よく見ると、とても綺麗なのだわ。私も指輪が欲しくなったのだけれど……」

ルパン「ふぇ?どしたの急に?いや〜でも不二子ちゃんに頼まれてるし〜……」
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:50:47.99 ID:M9R1nwAO

真紅「でも……その指輪私も欲しい……。」
雛苺「え〜真紅もさっきまでしょぼい玉…ん〜ん〜…」
翠星石「ちび苺は黙るですぅ。」

ルパン「いや……あのね〜…真紅…その……」
真紅「お願い……(上目使い)」
ルパン「だぁ〜!もう、わ〜ったよ。やるよ。」

真紅「本当に?」
ルパン「……でも加工すんのには五ェ門に頼まないといけないから、少し待ってなよ。」

真紅「フフ…楽しみにしているわ。(……勝ったのだわ)」
翠星石「……(真紅……やりますね。)」
雛苺「?」

次元「おい?いいのかよ?」

ルパン「……まぁ、ど〜せ不二子にやっても売るだろうからな……はぁ」

次元「……(わかってんなら盗むなよな…)」
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:51:48.15 ID:M9R1nwAO

次元「そういや、五ェ門のヤマは手伝わなくていいのか?」

ルパン「ん〜……まぁ、一枚かんだと言えばかんだかな。」
次元「どういう事だ…ルパン?」

ルパン「例の……歌舞伎座で五ェ門を追ってた連中の胸に付いてたバッジだが〜。ど〜っかで見たことあると思ってな……」
次元「調べたのか?」

ルパン「ああ、どうやら奴らはブラッディーエンジェルスって反米テロ組織らしいぜ。」
次元「反米テロ組織だ〜?ルパン、それが俺達とどう関係があるんだ?」

ルパン「このオリジナルメタルを不二子から買い取ろうとしてるのが、そのブラッティーエンジェルスらしいのよ。ヌフフ〜。」
次元「ルパン……わかっててやってるんだろうから今更文句は言わねぇが……不二子の事よぉ。真剣に考える時期まできてると思うぜ?」

ルパン「まぁまぁ、次元。昔から言うだろ〜?裏切りは女のアクセサリーみたいなもんだって。」
次元「………」

真紅「ルパーン、何をしているのー?早くするのだわー」
ルパン「はいはい…ただいまー」
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:55:13.84 ID:M9R1nwAO

次元「まぁ、なんにしても俺は少し一人になりてぇ……じゃあな。」
ルパン「おい……次元ちゃん?」

雛苺「雛も帰るのーまたねー」
ルパン「え?」

翠星石「翠星石もお邪魔虫になりたくないですから、蒼星石を探しに行くですぅ。」

ルパン「いやいや、みんな。これからワクワクドキドキが始まるんだぜぇ〜?」
ルパン「お〜い………なんだよ……」

真紅「ルパン……これからどうするの?」

ルパン「……さぁ〜てな?」
真紅「いい加減なのね…」

ルパン「んじゃま〜、デートでもしますか〜?」
真紅「ええ。」
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 07:58:37.85 ID:M9R1nwAO
U.S.A・某所
某古本屋


ルパン「あいっかわらず…散らかってんな〜」
真紅「ルパン……デートなのよ…なんでこんな……」

ルパン「まぁまぁ、ち〜っと用事を済ませるだけだからよ。」

真紅「………ここは?」
ルパン「俺様のじっちゃんの知り合いのアジト兼研究所さ。」

真紅「研究所?……汚い古本屋さんなのだわ……」
ルパン「じいさ〜ん。居るんだろ〜?」
珍幻斎「うるさいね〜店はまだ……」

ルパン「よぉ、久しぶりだな〜珍幻斎。」
珍幻斎「これは、ここは、坊ちゃん。どうしまたんだい?」

ルパン「ちょっと調べて欲しいものがあるんだ。」
珍幻斎「まぁ、入りなさいな。」


ルパン「こいつはスゲーなぁ……外見と違って地下はハイテクノロジーって感じだな〜」
真紅「凄いのだわ……」

珍幻斎「おや?坊ちゃん、そちらのお嬢さんは……ローゼンメイデンだね?」
真紅「……ええ。」

ルパン「さ〜すが物知りだな。」
珍幻斎「ふふ…伊達に年はとってないよ。」

ルパン「でも、今日調べて欲しいのはこれさ……」
珍幻斎「これは?」

ルパン「なんでもUFOのかけららしいんだが……」
珍幻斎「ちょっと借りるよ。調べてみよう。」
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:00:11.87 ID:M9R1nwAO
U.S.A・某JAZZ喫茶

次元「………なかなかいい店じゃねぇか……」

「こんばんは…やっと見つけたわよぉ……」

次元「ん?……水銀燈…だったか?」
水銀燈「久しぶりね……」

次元「何の用だ?まぁ、とりあえず一杯どうだい?奢るぜ。」
水銀燈「いえ、いらないわぁ……さっそくで悪いんだけど…」
次元「……?」

水銀燈「私と契約しなさい。」
次元「はぁ?」

水銀燈「もちろんアリスゲームの為よ……真紅のミーディアムに対抗できる方法を探していたけど……
見つからなかった。不本意だけど私もミーディアムを…」
次元「これでも一応あいつの相棒なんでな……悪いが他をあたってくれ。」

水銀燈「いえ、私の知るかぎり……あの人間に対抗できる人間は貴方くらいなのよぉ……」
次元「すまねぇが……」

水銀燈「お、お願い…なのよぉ…」

次元「おいおい…(プライドがやたら高そうな、このお嬢ちゃんが頭を下げるたぁ?)」
水銀燈「……………」

次元「…わけありか?話てみな……」
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:04:29.82 ID:M9R1nwAO
U.S.A・某所
珍幻斎の研究所


珍幻斎「わかったよ。こいつはどうやら坊ちゃんの言うUFOのかけらではないようだね……」

ルパン「なんだって?じゃあこれは……?」
珍幻斎「どうやら電磁波系の兵器の一部みたいだね……」

ルパン「な〜んだよ。ロマンのかけらもないな……」
真紅「本当ね。」

珍幻斎「坊ちゃん……よかったらこれを貸しといてくれないかい?」

ルパン「別にいいけど何に使うんだ?」

珍幻斎「まぁ、ちょっとね……。面白いものを作ってあげるよ。そちらのお嬢さん少し協力してくれないかい?」

ルパン「真紅、いいか?」

真紅「ええ……。」
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:07:26.95 ID:M9R1nwAO
U.S.A・某所
ブラッティーエンジェルス本部


リンダ「出来たみたいだよ……新合金のステルスが……」

ソフィ「いよいよ、この国に復讐できる時がきたのね……」

エミリ「ああ…腐った国をぶち壊してやろうぜ。」

リンダ「ギャッ……な……」
ソフィ「リンダ!?……カ、カオル貴女……ぐぁ………」

エミリ「な、なにをしてんだよ!」
カオル「……だよ……」

エミリ「え?何を言って……」
カオル「この新合金で生まれ変わった妖刀・新紅桜の試し斬りだよ……」

エミリ「カ、カオル……ぐぁっ……」

カオル「反米もオリジナルメタルも…
もうどぅでもいい……こいつを抜いちまったんだからな……」
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:08:37.47 ID:M9R1nwAO

五ェ門「これは…?」

カオル「……五ェ門かい?遅かったじゃないか……」

蒼星石「ひ、酷い……みんな斬られてる……」
五ェ門「妖刀か?その刀はこの世にあってはならぬもの……斬る。」

カオル「なんでもいいさ、今は早くあんたの血をこいつに吸わしてやりたい……」
五ェ門「……(くっ…手負いなうえ……妖刀に斬鉄剣以上の切れ味か……拙者に勝つ事ができるだろうか……)」

カオル「行くよ…」
五ェ門「くっ……」

カオル「なんだい?手負いかい?…まるで手応えがないね。」
カオル「ふん……終わりさ……往生しな……」
五ェ門「…無念……」
蒼星石「危な!!」

五ェ門「………な…」
蒼星石「……う……」

カオル「へぇ…その人形は動くのかい?人形に庇われたか……まぁどうでもいいわ……」
五ェ門「………く…」

カオル「大丈夫よ…今、後を追わせてあげるから……」
五ェ門「……覚悟なされよ……」
カオル「あぁ…?」

五ェ門「だが斬るのはおぬしではない……
今、拙者が斬るのは自分の弱さ…」

カオル「!?」
五ェ門「でやぁ!」

カオル「ぁ…?」
カオル「そ、そんな…紅桜が折れるなんて……く……大丈夫よ……私の血をあげるわ……」

カオル「……………」
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:09:30.73 ID:M9R1nwAO

五ェ門「蒼星石殿……なぜ拙者を庇って………」
蒼星石「よ、よかった……師匠…無事で……」

五ェ門「喋ってはいかぬ……」
蒼星石「いえ………はは…駄目そうです」
五ェ門「この宝石は……」

蒼星石「あの師匠……一つだけ……お願いしていいですか?」
五ェ門「ああ、なんでも申してくれ。」

蒼星石「僕の…ローザミスティカとレンピカを翠星石に渡して……そして翠星石を守って……」
五ェ門「ああ…必ず。」

蒼星石「ふふ……師匠…いえ、マスター……楽しかった……」
五ェ門「拙者もだ……」

蒼星石「また……歌舞伎とか…一緒に修業の旅…行きたかったです…」
五ェ門「ああ……ああ……行こうでござる。歌舞伎以外でも、どこでもいいでござる。」

蒼星石「ふふ……楽しみに…して…ま………」
蒼星石「…………」

五ェ門「くっ………うぅ…………うぅ……」
五ェ門「………無情だ…」
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:13:06.98 ID:M9R1nwAO
日本都内・某所
ルパン新アジト


五ェ門「……翠星石殿。」
翠星石「ん?あー修業馬鹿ー、どこほっつき歩いてたですか?あれ?蒼星石はどこですぅ。」

五ェ門「………」
翠星石「なんで……鞄を持ってるですぅ………?」

五ェ門「……」
翠星石「まさか……」

五ェ門「すまぬ。拙者の未熟さ故……蒼星石殿は……」

翠星石「一つ聞きたいです………蒼星石は貴方と契約したですか?」
五ェ門「いや………」

翠星石「そうですか……可哀相な蒼星石です……」

五ェ門「……ローザミスティカとレンピカを翠星石殿に渡すよう預かったでござる。それに翠星石を守ってくれと……」

翠星石「…うぅ……うぅ……」
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:14:04.45 ID:M9R1nwAO

五ェ門「これを受け取られよ……」

翠星石「これが……蒼星石のローザミスティカ……」

五ェ門「…!?」
翠星石「!?」

水銀燈「あははははは。貰っちゃった。貰っちゃったぁ。」

水銀燈「蒼星石のローザミスティカとレンピカ貰っちゃったぁ。」

五ェ門「……返すのだ。」
翠星石「かえして……水銀燈……かえしてよ…」

水銀燈「蒼星石……ゆっくりおやすみなさい……」

五ェ門「斬られたいでござるか!返されよ!」
水銀燈「………嫌よ」

五ェ門「ならば……斬る」

「斬らせるわけにはいかねぇな…」
五ェ門「次元……」
翠星石「ヒゲ人間……」

次元「……悪いな五ェ門。俺は水銀燈につかせてもらう……ここはずらかるぜ」
水銀燈「またねぇ……」

五ェ門「待て!」
翠星石「待ってぇ!」


五ェ門「蒼星石殿……すまんでごさる………」

翠星石「五ェ門…翠星石からもお願いしていいですか……」
五ェ門「ああ、なんでも申してくれ…」

翠星石「……蒼星石のローザミスティカを取り返して欲しいですぅ…」
五ェ門「心得た。この命にかえても……必ず。」
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:15:17.22 ID:M9R1nwAO
U.S.A・某シティーホテル


ルパン「平和だね〜」
真紅「そうね……」

〜♪
ルパン「ん?……誰からだろ?」
ルパン「はいよ〜こちらルパ〜ン。」

五ェ門(tell)『ルパン……次元は一緒でござるか?』
ルパン「なんだぁ?五ェ門〜お前無事だったか〜?」

五ェ門『次元は一緒かと聞いてるでござる…』
ルパン「一緒じゃねぇが……どしたの?」

五ェ門『会ったら伝えといて欲しいでござる……
蒼星石殿のローザミスティカとレンピカ……必ず取り返すと……ツー…ツー……』

ルパン「おい、なんだって?……相変わらずわけわかんないやつ……」
真紅「どうしたの?」

ルパン「なんかさ〜、蒼星石ちゃんの……なんつったかな…ローザミスティカ?を次元から取り返すってさ。」

真紅「蒼星石のローザミスティカを……」
ルパン「なんか怒ってるみたいだしね〜。」

真紅「始まったのね……」
ルパン「ん?」
真紅「アリスゲームよ……」

ルパン「そうか……」
真紅「………」

ルパン「ん?なんだっけ…それ?」
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:15:59.66 ID:M9R1nwAO

ルパン「なるほどな……」
真紅「それが……アリスゲーム……薔薇乙女の宿命なのよ」

ルパン「そのゲームさ……真紅も……のっちゃうの?」
真紅「もちろんよ…アリスになる事が私の存在意義なのだわ…」

ルパン「存在意義って……なぁ〜、真紅?もう少し肩の力抜こうぜ〜君はこんなに可愛いんだからさ〜」
真紅「………ありがとう、ルパン。でも私はドールなの……
アリスゲームに勝ってアリスにならなければいけない……その為に生まれてきたのだわ……」
ルパン「………」

真紅「ルパン……協力してくれる?」

ルパン「………悪りぃパスだわ…」
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:16:25.30 ID:M9R1nwAO

真紅「そう……残念なのだわ…」

ルパン「なぁ、真紅。ローゼンはなんでそんなゲームをさせるんだ?」
真紅「わからないわ……」

ルパン「理由も知らないんだったら…やらなくてもいいじゃな〜い……な?」
真紅「……」

ルパン「……あ〜、も〜う〜〜」
ルパン「寝る!」

真紅「……ルパン」
ルパン「………」

真紅「今日だけ……一緒に寝てもいい?」
ルパン「………ああ」

真紅「ありがとう……」
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:17:33.66 ID:M9R1nwAO
日本都内・某廃墟


次元「……あれで……よかったのか?」

水銀燈「ええ……いずれ姉妹の絆もマスターの絆も…
最後にはぜんぶぜんぶ引き千切られてしまうのだから………」
次元「………」

水銀燈「それがアリスゲームだもの……でも私は勝つわ……」
次元「フ……カッコつけやがるぜ……」
水銀燈「……そんなんじゃないわぁ…」

次元「まぁ、協力するって言った以上最後まで付き合うぜ……水銀燈。」
水銀燈「フフ……よろしく頼むわね……ダンディな相棒さん。」


次元「………ん?水銀燈下がってな……」
水銀燈「………」

次元「……果たし状……『今夜の午前零時に某nフィールドにてローザミスティカを賭けて勝負されたし』……か。」
次元「相変わらず古風なやつだぜ……」

水銀燈「本当ねぇ……」
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:21:06.74 ID:M9R1nwAO

ルパン「…ZZ………ZZ」
真紅「さよならルパン……」

ルパン「……行くのかい?」
真紅「……起きていたのね……」

ルパン「真紅…そんなに君はアリスってのになりたいかい?」
真紅「私は………アリスゲームを終わらせたいだけ……」
ルパン「止めても無駄……なんだろ?」
真紅「ええ……」

ルパン「そうか……」

ルパン「……?」
ルパン「誰だ!?」
真紅「え?」

「フフ…久しぶりだね…ルパンくん…」
真紅「何?…は、離しなさい…」

ルパン「お前は………」

マモー「そうだ……私だ!マモーだよ!」
ルパン「……生〜きてやがったのかとっちゃんボーヤ。」

マモー「フフ…このドールは頂いていくよ……さらばだ……」

真紅「……ルパン!」
ルパン「真紅ー!!」

マモー「また会おうルパンくん」

ルパン「ああ、必ず……後悔させてやるぜ。」
マモー「ハハハハ………さらばだ……」


ルパン「面白いじゃねーか……天下のルパン様から大事なもんを盗んでいくなんてよ。」
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:22:05.02 ID:M9R1nwAO
日本・都内
銭形自宅アパート


銭形「……なんですとぉ?もしもし?もしもしぃ?」
金糸雀「幸ちゃん?どうしたのかしら?」

銭形「警視庁からわしに出頭命令だ。カナの事について話があるそうだ……」
金糸雀「カナの……?」

銭形「心配するなカナ…わしは何があってもお前を守る。一人前のデカになるまではな。」
金糸雀「……うん。」

銭形「じゃあ、わしは行ってくるが……大人しく待っとるんたぞ?」
金糸雀「了解です。銭形警部……かしらー」

銭形「うむ、偉いぞ。金糸雀捜査官……待機を言い渡す。」
金糸雀「はいかしらー。」

銭形「では、行ってくる。ちゃんと待っておったら、お土産にカステラ買ってきてやるぞ〜。」

金糸雀「楽しみかしらー」
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:23:39.73 ID:M9R1nwAO
日本・警視庁


銭形「……何ですと?」
警視「だから、そんな電話した覚えはないのだよ。それよりルパンの方は……」

銭形「どういう事だんだ……)

銭形「しまった!」
警視「ぜ、銭形くんどこへ?」

銭形「すみません警視!わしは帰ります!失礼しましたー。」
警視「?」

日本都内・銭形のアパート


金糸雀「カナはいい子だから…大人しく待ってるかしらー。」

コンコン

金糸雀「ん?お荷物かしら……?」

金糸雀「カナが出たらまずいかしら……大丈夫よね?」

コンコン

金糸雀「は〜い、ただいまかしらー」

金糸雀「どちら様かしらー……え?」

マモー「ふふ…ついに見つけたよ……」
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:35:05.69 ID:M9R1nwAO
U.S.A・某所
珍幻斎のアジト


珍幻斎「おや?どうしました、坊ちゃん?」
ルパン「珍幻斎、悪りぃんだけどマモー……ハワード・ロックウッドって奴の情報を集めてくれないか?」

珍幻斎「あのマモーかい?何か……事情がありそうだね?わかったよ。」

ルパン「サンキュー。」

珍幻斎「ハワード・ロックウッドは世界一の大富豪で世界経済の3分の1を支配してる…と」

ルパン「アジトみたいなもんはわかんねぇか?」

珍幻斎「…………ん?」
ルパン「なにかわかったのか?」

珍幻斎「最近…極秘で島を買ってその存在を隠蔽してるね。」
ルパン「……恩に着るぜ。早速行ってくるわ。」

珍幻斎「坊ちゃん……もう少しだけ待たないかい?この前言ってた面白い物が…あと少しで完成なんだよ。」
ルパン「……悪いな…急いでんだわ。じゃ〜な〜……」

珍幻斎「……行ってしまったね……」
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:36:39.34 ID:M9R1nwAO
U.S.A・某シティーホテル

ルパン「よし、準備できたぜ……行くか……」


〜♪
ルパン「……はいよ」
ラッツ『ルパン三世か?雛苺が、マモーに捕まった!頼む手を貸せ!』

ルパン「雛ちゃんが……悪いな…今は取り込んでるんだ…」
ラッツ『おい!ルパ……』

ルパン「……雛ちゃんもさらわれたのか……」

コンコン

ルパン「………ん?」
ルパン「誰だ?」

「わしだ……今日は話があってきただけだ。開けてくれ。」
ルパン「とっつぁんか?よ〜くここがわかったな〜?」

銭形「……ルパン……カナを……カナを探してくれないか?」

ルパン「……盗まれたのか?」
銭形「ああ、どこにもいないんだ。なにか心当たりは……」

ルパン「あるぜ………」
銭形「なに?本当か!?」

ルパン「おそらくマモーってやつが犯人だ。まぁ…ハワード・ロックウッドって言った方がわかりやすいか。」

銭形「あの世界一の大富豪か?」
ルパン「ああ……じゃあな、とっつぁん。」

銭形「待て……」
ルパン「悪りぃが泥棒が警官と馴れ合うわけにはいかねぇんだ。」

銭形「そうだな……ルパン。カナを見つけたらその後は必ず逮捕するからな。」
ルパン「ああ、待ってるぜ。」
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:37:08.14 ID:M9R1nwAO
某nフィールド内


五ェ門「次元よ……なにも言わず蒼星石殿のローザミスティカとレンピカを返せばよし……
返さなければ……」
次元「へっ……斬るんだろ?」

五ェ門「覚悟の上の事ならば……」
次元「おめぇもな……」

五ェ門「……」
次元「………」

五ェ門「参るぞ!」
次元「来なよ!」
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/23(木) 08:37:42.98 ID:pVe7LJQo
頑張れ
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:40:05.94 ID:M9R1nwAO
水銀燈「翠星石……貴女のローザミスティカも頂くわぁ……」

翠星石「……水銀燈……一つだけ聞きたいです。」
水銀燈「なぁにかしら?」

翠星石「なんで蒼星石のローザミスティカを使わないですか?」
水銀燈「さぁ……どうしてかしらねぇ……
妹達と少し馴れ合いが過ぎたかもしれないわぁ……」

翠星石「……」
水銀燈「私も馬鹿よねぇ……でもアリスゲームは別問題よぉ。覚悟なさい……」
翠星石「……どうしてもやるですか?」

水銀燈「翠星石……一応言っておくわぁ……」
翠星石「………」

水銀燈「貴女達双子はなかなかいい妹だったかもね…フフ…恨らんでもいいわよぉ?」

翠星石「ずいぶん勝手な事言いやがるですぅ!スィドリーム。」
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:40:54.13 ID:M9R1nwAO
???


マモー「フフ…あと三体か……」

雛苺「檻から出してなのー」
金糸雀「かしらー」
真紅「貴方……なにが目的なの?」

マモー「いいだろう……少しだけ話をしようか……」
マモー「私はその昔ローゼンとお会いしてね。」
金糸雀「お父様とかしら?」

マモー「フフ…彼は私の長年の夢をすでに叶えて不死だった……私のクローン技術とは違いね……」
真紅「……」

マモー「何度となく彼のクローンを造ったが……
クローンは不死の方法は見つけられず……
私は不死の方法を得る為ローゼンメイデンたちを破壊しようとし、ローゼンをおびき出そうとしたが結局、彼は現れなかった……」
真紅「………」

マモー「だから、君たちのローザミスティカを貰い直接会いに行く計画にしたわけさ……」
真紅「…残念だけど七体目は……」

マモー「ふふふ、それなら随分前から私が所有しているよ……もちろん巻いてはいないがね……」
真紅「……そんな……」

マモー「そんなわけなのだ……あと三体が揃うまで大人しくしてて貰おうか……」
真紅「……………」
雛苺「……うー…」
金糸雀「………みんな大丈夫かしら、必ず幸ちゃんが来てくれるわ……」
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:41:57.46 ID:M9R1nwAO

水銀燈「まぁ……意外とやるじゃなぁい…でも諦めてジャンクになりなさい…」
翠星石「そっちこそ……ですぅ。」

水銀燈「フフ………」

水銀燈「!?」
水銀燈「…不二子?くっ……翠星石!」
翠星石「え?」
翠星石「!?」

「…あら?水銀燈ちゃんがあたってくれたの?」

水銀燈「………」

翠星石「庇ってくれたですか……?」
翠星石「デカ人間……どういうつもりです?」

不二子「そんなに怖い顔しないでよ、何も殺そうってわけじゃないのよ。」
翠星石「……水銀燈になにしたですか?」

不二子「少し眠ってもらってもらうだけよ。貴女もにも……ね。」
翠星石「…く………」
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:43:07.95 ID:td.wbsSO
支援しとく
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:43:34.81 ID:M9R1nwAO
とりあえずここまでがおさらいです……
多少いじりましたが…


それでは再開します。
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:53:05.92 ID:M9R1nwAO

五ェ門「……ハァ…ハァ…」
次元「…ハァ…ハァ………相変わらずいい腕してるぜ…」
五ェ門「…おぬしもな…」

次元「……あのお嬢ちゃんの事は申しわけねぇと思っちゃいるが……」


五ェ門「…いや、よいのだ……
おぬしにはおぬしの事情があるのだろう……」

次元「ふ……そうだな……」

五ェ門「…だが…」
次元「ああ…ケリはつけるさ……まぁ、ルパンにはよろしく言っておいてやるからよ。」
五ェ門「拙者がな……」

五ェ門「……ま、待つのだ。」
次元「…五ェ門…ここまできて……」

五ェ門「違う!あっちの方の様子がおかしいでござる。」

次元「あれは……不二子か?」
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:53:48.50 ID:M9R1nwAO

次元「……不二子!」
五ェ門「……何をしてるでござる?」


不二子「悪いわね、お二人さん。この娘たちは連れていくわよ。」
翠星石「……」
水銀燈「……」


次元「二人を離しな……」
五ェ門「不二子……見損なったでござる。」

不二子「ごめんなさいね……ハワード・ロックウッドの島で待ってるわ……」


次元「ちぃ……煙幕か?」
五ェ門「待たれよ!」


次元「ハワード・ロックウッドの島っつったか?……行くだろ?」

五ェ門「ああ……」

次元「続きはその後……だな?」


五ェ門「ふ……そうでござるな。」
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:55:12.47 ID:M9R1nwAO
U.S.A・某所
珍幻斎のアジト


次元「珍幻斎……悪いな、急に……武器やら弾薬をありったけ貸してくれ。」
珍幻斎「おやおや…坊ちゃんのご友人の……」

五ェ門「あと、すまぬがハワード・ロックウッド財団の所有する島の情報が欲しいでござる。」

珍幻斎「わけありかい?…いいだろう。」

五ェ門「かたじけない…」
次元「すまねぇな……」

珍幻斎「そのかわり一つ頼まれてくれないかい?」
次元「なんだ?」

珍幻斎「これを坊ちゃんに渡してくれないかい?」
五ェ門「……ああ」

珍幻斎「3時間前にも坊ちゃんも来ててね。目的地は同じみたいだね…」

次元「………ルパンが?」
珍幻斎「会ったら渡しといてくれ。」

五ェ門「心得た。」
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 08:57:15.25 ID:M9R1nwAO
ハワード・ロックウッド島・海岸


ルパン「地図に載ってない個人所有の島か……なかなか面白いじゃないのよ。」

ルパン「多分ここで当たりだろうな……」

ルパン「真紅、今行くぜ〜…」

ルパン「あら?落とし穴ってそんなんあり〜?」
ルパン「うわぁぁぁ〜」

???島・某地下施設


ルパン「……ここは……なにかの施設か?」

ルパン「こいつは……!?」

ルパン「なんて事を……あのクズ野郎〜……」

ルパン「……真紅……」
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:00:19.68 ID:UkvNjlY0
ローゼンがわからない俺でもおもしろい
支援
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:02:51.53 ID:M9R1nwAO
ハワードロックウッドの島・檻の中


マモーの手下「お前だけ出ろ。」

真紅「く……離しなさい。」
雛苺「真紅をどこに連れていくのー?」

金糸雀「ちょっと待つかしらー…」

金糸雀「幸ちゃん……早く来て……」

ハワードロックウッドの島・マモーの部屋



真紅「どういうつもりなの…?私だけ出すなんて……」

マモー「フフフ…君のナイトがこの島に到着したようだ。一緒に待とうと思ってね。」

真紅「……ルパンが…」
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:04:58.20 ID:M9R1nwAO
ハワードロックウッドの島
檻の中


雛苺「翠星石、水銀燈……大丈夫なのー?」
金糸雀「起きるかしらー」
水銀燈「……ぅ…ん……ここは……?」

雛苺「わからないのー」
水銀燈「雛苺……それに……金糸雀?」

金糸雀「久しぶりかしらー」


水銀燈「……貴女たちなんでこんなところにいるのぉ……?」

雛苺「ゆーかいされたのー」
金糸雀「あと真紅もいたけど……連れて行かれたかしら。」
水銀燈「真紅が……?」

翠星石「ん……まっ…たく…うるせーですね……。」
雛苺「翠星石も目が覚めたのー?」

水銀燈「……」
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:09:20.59 ID:M9R1nwAO
ハワード・ロックウッドの島・某所


ルパン「これは監視モニターか?雛ちゃんにカナちゃん………翠星石ちゃんに水銀燈ちゃんまで?」
マモー「フフフ…どうやら、島に役者が揃ったようだね……」

ルパン「マモー、てめ〜だけは許さねぇ!生きてるモノをなんだと思ってるんだ?」

マモー「ふふふ……見たのかい?地下施設を……」

真紅「ルパン!」
ルパン「真紅。い〜ま助けてやるから待ってろよ。」

マモー「おや……天下の大泥棒が偽物の方を盗む気なのかい?」
ルパン「……あ?」

マモー「真紅……まだ気が付かないのか?」
ルパン「まさか……!?」
ルパン「クッソ〜!防弾ガラスかよ!」

真紅「………」
マモー「今までご苦労だったな……」

真紅「何を言って……」
マモー「君は最高傑作だったよ……クローンローゼンのね。」

真紅「……な、何を言ってるかわからないのだわ。」

ルパン「くそ、くそ。マモー!俺と勝負しやがれぇ!」
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:11:15.10 ID:M9R1nwAO

マモー「ふふふ…ルパンくん見ただろう?地下施設にいた無数のドールを……あれは失敗作たちさ。」

ルパン「失敗作だ?」

マモー「ところで真紅、この鞄に見覚えがあるだろう?」
真紅「それは私の鞄だわ……」

マモー「……ふふふ……ははは……ははは、では見るがいい……この中身を…」

ルパン「見るんじゃない真紅!」

真紅「そんな………これは……私?」
鞄の中の真紅「……」

マモー「これが本物さ……巻いてはいないがね……」

真紅「……?」
マモー「つまり、君はクローン。正確に言うならクローンローゼンが作り上げたドールさ。」
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:14:17.79 ID:M9R1nwAO

真紅「………う、嘘よ……嘘なのだわ……私は誇り高きローゼンメイデンの第五ドール……」
マモー「確かに、本物と君の違いは少ない……しかし、おかしいとは思わなかったかね?」
真紅「……?」

マモー「でわ、真紅よ。君の人口精霊のホーリエはどうしたのかね?」

真紅「……ホーリエは…」
マモー「今はここに居ないか……いや、始めからないのだよ。君には使うという選択肢は選べないようにしてある。」

ルパン「やめろって言ってるだろ!第一、真紅だけが偽物な必要がねぇだろ?」

マモー「まぁいいだろう……説明してあげようか…」
マモー「私がローザミスティカを研究した時に事故が起きてね……」
真紅「……」

マモー「私がローザミスティカを研究した時に事故が起きてね……」
真紅「……」

マモー「誤ってオリジナルの方のローザミスティカを傷つけてしまったのだ……
その時に割れた少量のローザミスティカの破片とクローンローゼンの造りだしたローザミスティカを混ぜて造ったのが君の魂さ。」
真紅「……嘘よ……」

マモー「真紅……私の最初の計画は説明したね?
計画のその為には6体のドールを揃える必要があったのだ。」

マモー「しかし金糸雀だけは見つけられず……計画も失敗した
しかし君達は私の想像以上に健闘した……」

マモー「そこで計画を変更し君達の様子を観察してたわけさ……」

69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:18:39.41 ID:M9R1nwAO
マモー「君とルパンくんのミーディアムの力はなかなか興味深いのでね……」

マモー「真紅、AIとの事件は覚えているね?」
真紅「アイの…?」

マモー「その時奇跡が起きたのさ……君たちの絆の力がオリジナルのローザミスティカまで修復したのだ……」

真紅「オリジナルの……?」

マモー「まぁつまり今の君には何の価値もない……一言お礼が言いたくて呼んだわけさ。ハハハハ。」

真紅「わ、私は……」

マモー「それに最近になり金糸雀まで目覚めると言う幸運にも見舞われた」
真紅「……金糸雀?」

マモー「私の新しい計画はね。6体のローザミスティカを所有し、七体目のネジを巻く。
七体目はアリスになりローゼンの居場所が明らかになると言うわけさ。」

真紅「そんな………」

マモー「残念だが真実だよ。君はもはや、役割を終えたジャンク以下の……廃品さ。」

ルパン「言いたい事はそれだけかい?」

マモー「貴様、どうやって……ぐぁっ……」

ルパン「逃げるぜ。真紅。」

真紅「…………」
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:21:15.34 ID:M9R1nwAO
ハワード・ロックウッドの島


水銀燈「………」
翠星石「なんで庇ったですか?」
水銀燈「…………」

雛苺「………(空気が重いのー)」
金糸雀「……(かしらー)」

雛苺「……キャッ!」
金糸雀「と、扉が……」
水銀燈「……真っ二つねぇ……」

五ェ門「助けに来たでござる!」
次元「ずらかるぜ。」

水銀燈「……待たせ過ぎよぉ……」
翠星石「本当ですぅ…」
雛苺「お迎えが来たのー」

次元「話はあとだ…行くぞ!」

翠星石「…金糸雀?早く来るですぅー」

金糸雀「カナは……行かないかしら……」
水銀燈「何を言ってるの……」

金糸雀「カナは幸ちゃんを待ってる……だから、行って……」

水銀燈「……」
雛苺「金糸雀……」

次元「ちっ…急げ!」

金糸雀「早く行くかしらー!」

水銀燈「…行くわよ……」
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:30:31.99 ID:M9R1nwAO
ハワード・ロックウッドの島


水銀燈「………」
翠星石「なんで庇ったですか?」
水銀燈「…………」

雛苺「………(空気が重いのー)」
金糸雀「……(かしらー)」

雛苺「……キャッ!」
金糸雀「と、扉が……」
水銀燈「……真っ二つねぇ……」

五ェ門「助けに来たでござる!」
次元「ずらかるぜ。」

水銀燈「……待たせ過ぎよぉ……」
翠星石「本当ですぅ…」
雛苺「お迎えが来たのー」

次元「話はあとだ…行くぞ!」

翠星石「…金糸雀?早く来るですぅー」

金糸雀「カナは……行かない……」

水銀燈「何を言ってるの……」

金糸雀「カナは幸ちゃんを待ってるかしら……だから、行って……」

翠星石「な、何を言ってやがるですぅ!」
雛苺「金糸雀……」
金糸雀「……早く行くかしらー!」

次元「ちっ……行くぞ!」
水銀燈「……」
翠星石「……」
雛苺「………」


金糸雀「カナは楽もズルもしないで大人しく待ってるかしら……」
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:31:52.61 ID:M9R1nwAO
ハワードロックウッドの島・某所


真紅「………ごめんなさいなのだわ…」

ルパン「……なんで謝るんだよ〜?」

真紅「私が偽物で……あなたの名前に傷をつけてしまった…知らなかったの……本当に……ごめんなさい……」

ルパン「なぁ〜真紅、忘れちまったのか?俺様は世界一の怪盗ルパン様だぜ?」

真紅「……」

ルパン「その俺様が盗んだんだ。見間違うはずなんてないさ。
たとえ、世界中の鑑定師が偽物って言っても
君は……誇り高き怪盗ルパン様の真紅だ。保証するぜ。」

真紅「相変わらず……優しいのね……」

ルパン「真紅………」

真紅「でも私はドール……そしてアリスを目指す資格すらない……
存在意義を無くしてしまったドールなんて…」

ルパン「お前は俺の大切な存在…俺のアリスさ。それだけじゃ、駄目かい?」

真紅「私は……偽物よ?」

ルパン「本物さ。誰がなんと言おうとな……」

真紅「………ありがとう。」
ルパン「ヌフフ…そんじゃあ、まぁ君の大切な姉妹達を助けに行きますか?」

真紅「ええ……」
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:34:15.14 ID:M9R1nwAO
ハワード・ロックウッドの島・某廊下


雛苺「後ろから、偽ドールたちが追って来てるのー」
水銀燈「……一体や二体じゃないわねぇ…」
翠星石「ざっと百体くらいは居るですぅ。」

次元「このままじゃ、追いつかれるか……」
五ェ門「……くっ……」

次元「お前ら、俺が時間が稼ぐ。お前らは行け!」
翠星石「な、何を言ってるですぅ。」

次元「………これは珍幻斎から預かったもんだ…何か知らねぇが必ずルパンに渡しといてくれ。」
五ェ門「拙者も付き合おう……」
水銀燈「私付き合うわぁ……」
次元「おい。お前いいのか?必ず勝つんだろ?だったら…」
水銀燈「翠星石…これ返すわぁ……あと、真紅によろしく言っといてねぇ……」

翠星石「……なんで…ですぅ」
水銀燈「…ヤキが回っただけよ…それにアリスゲームに邪魔なのよねぇ…あの人形達が……」
次元「ふん……嫌いじゃないぜ…そういうのはな…」

五ェ門「……翠星石殿…思いを無駄にしてはいけないでござる…」

翠星石「修業馬鹿……なんでですか?」
五ェ門「拙者は蒼星石殿との約束を果たすだけでござる。早く行かれよ……」

雛苺「……翠星石行こ。無駄にしちゃ駄目なのー。ね?ルパンに届けよう……」
翠星石「絶対……絶対一緒に帰るんですからね……」


次元「行ったか……馬鹿な奴らだな、おめぇらも……」
五ェ門「…死ぬにはいい日だ……」
水銀燈「フフ……気分は悪くないわねぇ……」
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:37:02.46 ID:M9R1nwAO
ハワードロックウッドの島・檻の中


金糸雀「………」

「…待たせたな。」

金糸雀「幸ちゃん………カナはいい子で大人しく待ってたかしら……」

銭形「ああ、偉いぞ〜。」
金糸雀「……うん。」
銭形「少し潰れてしまったが…約束のカステラだ……」
金糸雀「ありがとうかしらー」

銭形「な、泣くほど美味いか?」

金糸雀「うん……世界一美味しいかしら…」

ハワードロックウッドの島・某廊下


銭形「!?」
金糸雀「!?」

銭形「次元……それに五ェ門……」
金糸雀「水銀燈……」

銭形「まだ息がある……大丈夫か?おい?」

次元「…あん…?…とっつぁんか……悪い……
とても頼める義理じゃ……ねぇがよ……あっちで……連れ…が逃げてんだ…」

銭形「……」

次元「助け……てやってくれないか………頼む……」

銭形「ああ、わかった。」

次元「あ、あとよ……煙草を一本もらえ…ねぇ……か……」

銭形「待っとれ……ほら……」

次元「………………」

銭形「次元………。カナ……悪いが……」
金糸雀「カナも行くわ……カナの姉妹を傷つけたやつを許さないかしら……」


銭形「……ああ、行くぞカナ」
金糸雀「了解かしらー」
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:40:43.88 ID:M9R1nwAO
ハワード・ロックウッドの島・某所


マモー「ふふふ……ついにローザミスティカが六つ揃った……」

マモー「ルパンくん……ご苦労だったね……だがそろそろ、君には消えてもらおうか……ふふふ」

「……ご機嫌ね…」

マモー「……不二子か?」
不二子「約束が違うわよマモー?…ルパンと真紅ちゃんは見逃す約束よ?」

マモー「不二子……何故あの男にこだわるのだ?すまないがルパンくんは諦めてくれ。」

不二子「そう………まぁ、いいわ……なら私も好きにさせてもらうわ…」

マモー「不二子!どこへいく?」

不二子「………」
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:41:51.93 ID:M9R1nwAO
ハワード・ロックウッドの島・マモーの部屋


マモー「不二子も所詮は馬鹿な女か……」

オリジナルの真紅「……そうかしら」

マモー「な、何故目覚めている……?」

真紅「……長い夢を見ていたのだわ……でも……本当にいい夢だった……」

マモー「……まぁ、いい。ローザミスティカを頂こうか……」

真紅「ホーリエ!」

マモー「ちっ……」

真紅「!!」

マモー「まったく……撃ちたくなかったのだが……もう、私は止められんのだ……」

真紅「………真紅……ごめんなさい………」

マモー「ハハハハ…ハハハハ。」
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:42:13.61 ID:M9R1nwAO
ハワードロックウッドの島・某廊下


翠星石「………」
雛苺「………また追いかけてきたよー……」

翠星石「じゃ、じゃあみんなは………」
翠星石「ちび苺、これを必ずルパンに届けるですよ?必ずですよ。」

雛苺「……翠星石…」

翠星石「あとこれは蒼星石のローザミスティカですぅ……か、貸すだけですからね?」

雛苺「………」

翠星石「早く行くですぅ!」

雛苺「うん……絶対届けるよ。翠星石……また後でね…………」

翠星石「……さぁ、かかってきやがれですぅ!」
銭形「お〜っと、一人で無理はいかんぞ。」
金糸雀「カナ達も手伝うかしらー」

翠星石「……金糸雀……」
金糸雀「ごめんなさい、幸ちゃん…カナ、立派なデカになれなかったね……」
銭形「いや……もう立派なデカだ……わしこそすまん…」
金糸雀「……幸ちゃん……カナは幸せだったよ…」
銭形「……本当にすまん」


翠星石「……頼みましたよ雛苺。ルパン。
真紅だけでも幸せに………」
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:43:30.48 ID:M9R1nwAO
ハワードロックウッドの島・玄関ホール


ルパン「あ……雛ちゃん!みんなは……」

雛苺「これ……珍幻斎って人からなの……」

ルパン「こいつは………それより、みんなは?」

雛苺「……みんなは……勇敢に戦ったの……」

ルパン「……おい、どこに行くんだ?」

雛苺「雛は翠星石のところに戻らなきゃいけないの……あ、真紅。」
真紅「………」

雛苺「水銀燈がよろしくって………あと、みんなの分も幸せにね。バイバイなのー」

ルパン「おい!」

不二子「本当に……もう終わりかもしれないわね……ルパン」

ルパン「ふ、不二子……ちっ……とにかく脱出だ」
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:51:10.67 ID:M9R1nwAO
ハワードロックウッドの島・海岸前の小屋内

ルパン「嘘だろ?」
不二子「本当よ……」

ルパン「そんな……次元……五ェ門……みんなが……」

不二子「それよりどうするの?」

ルパン「こりゃ〜また派手に囲まれてんな〜……」
ルパン「二人とも悪い……打つ手なしだ……」

不二子「いえ……一つだけあるはずよ……」

真紅「え……?」
ルパン「………」

不二子「珍幻斎から預かったものよ……ルパン…」

真紅「何を預かったの?」
不二子「プラズマ兵器のエネルギーをミーディアムとしての力に変えて時空を歪めて……」
真紅「……?」

不二子「まぁ簡単に言うとドールだけが使える過去行きのタイムマシンよ……
でもこの場合はもうマモーの存在を消し去るしかないわね……」
ルパン「………」

真紅「そんなものがあるなら…何故使わないの?」

ルパン「……真紅。マモーの存在を消したらな、みんな忘れちまうんだよ……俺たちは出会わないし…
それでころか、お前は生まれてすらこないんだ!そんなもの使えるわけねぇだろ……」
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:53:42.27 ID:M9R1nwAO

真紅「なにかと思えば…そんな理由なの……
ルパン、それを使わせてちょうだい。マモーを消してくるわ……」
ルパン「……駄目だ…」

真紅「私は誇り高き大怪盗のドール…真紅なのだわ。
フフ…家来に向ける最後のお願いよ……ルパン。」

ルパン「………頑固者…」

真紅「ありがとう……」

真紅「私祈るから…次にもしもどこかで生まれてくる時も貴方に盗まれますようにって……」
真紅「貴方に盗まれて……幸せだったのだわ……楽しかったわ…ルパン。」

ルパン「それは俺のセリフだぜ……本当に楽しかったぜ。」

真紅「ねぇ…もし私がまた生まれてきたら…偽物でも…わがままでも…頑固者でも……
また盗んでくれる?」

ルパン「ああ、何度でも盗むさ……
予告状付きで……
たとえ、どんな金庫に入れられてても……
必ずな。」

真紅「ルパン……大好きよ…」

ルパン「……ああ、俺もさ……」

真紅「さよならは言わないわ……またね……」

ルパン「………またな」
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:57:14.78 ID:M9R1nwAO
某所


巴「苺大福じゃないの?」
雛苺「巴〜!雛はイタリアンが食べたいのー。」

巴「……イタリアン?」

雛苺「こう見えても雛はイタリアンにはうるさいのー」

巴「そうなの?」

雛苺「………多分」

巴「………」

某イタリア

ラッツ「………」

ミーシャ「何を考えいるの?」

ラッツ「なぁ……」

ミーシャ「……?」

ラッツ「子供が欲しくなった。ミーシャ……弾よけは引退しろ。」

ミーシャ「………え?」
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:57:56.83 ID:M9R1nwAO
某お城

翠星石「痛ててですぅ…」
クラリス「……どなた?」

翠星石「あ、ごめんなさいですぅ。今出ていくですぅ。」

クラリス「お人形…さん?」

翠星石「………」

クラリス「あの……どこかでお会いしませんでしたか?」

翠星石「……翠星石も……会ったことがある気がするですぅ…」

クラリス「よかったらお友達になってくれませんか?」

翠星石「……いいですよ。」

クラリス「ありがとう。」
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:58:48.94 ID:M9R1nwAO
某所

ピンポーン
みつ「は〜い、カナの服が届いたのかな〜。」
金糸雀「……た、楽しみかしら…」


みつ「はい………どなたでしょう?」

銭形「すみません、私は警視庁の銭形警部です……この近くでルパン三世の目撃情報が……」

金糸雀「……」

銭形「………」

みつ「あ、あの……?」

銭形「あ、すいません。貴方の人形があまりにも娘に似ていたものでして………?」

みつ「そうなんですか?」

銭形「……な、なにか情報がありましたらこちらまでお願いします。失礼しました。」

みつ「変な人ね…どうしたの、カナ?」
金糸雀「…デカ……かしら……」
みつ「?」


銭形「ふぅ〜……なにを言っとるんだ?わしは……わしに娘なんてはおらんのに………な?」
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:59:13.66 ID:M9R1nwAO
某所


お爺さん「蒼星石やー!おーい!」

蒼星石「……はーい。はぁ……これも修業か……ん?」

お爺さん「蒼星石、またにはどこかへ行かんか?連れて行ってやるぞ。」

蒼星石「歌舞伎……」

お爺さん「………?」

蒼星石「僕は……歌舞伎が見たい……」

お爺さん「おや?蒼星石は歌舞伎に興味があるのかい?」

蒼星石「………」

某その地球の裏側


五ェ門「……何故か寂しい気がするでござるな……さて………参るか……」
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 09:59:48.16 ID:M9R1nwAO
某病院


次元「よりによって下調べが病院かよ…。…まぁ、歯医者よりはマシか……」

次元「あん?なんだありゃ?」

水銀燈「……………」

次元「なんだお前……」

次元「……?」

水銀燈「………」

水銀燈「………ありがとう……?」

次元「……飛んで行っちまいやがった……なんだったんだぁ?天使には見えなかったし……あ、悪魔か?
でも不思議と悪い感じはしなかったが……」


水銀燈「なぜかしらねぇ?メイメイ……お礼を言わなきゃいけない気がしたのよ…………」
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 10:03:45.93 ID:M9R1nwAO
某所


ジュン「なぁ?お前ってモデルとかいるの?」

真紅「…なにを言ってるの?」

ジュン「この新聞見てみろよ。」

真紅「……これは……」

ジュン「な?凄い似てるだろ?まぁ、あっちの方が大人だけど。
なんでも、どっかの国のお姫様なんだってさ
んで、あのルパン三世が誘拐の予告状を出したらしいぜ〜。すごいよな〜。」

真紅「………フフ」

ジュン「ん?どうした?」
真紅「それより、ジュン紅茶を煎れてきて。温いのは駄目よ。」

ジュン「嫌だ。」

真紅「…呪うわよ?」

ジュン「わかったよ……ったく……ブツブツ……」


真紅「真紅…ルパン……お幸せにね……」
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 10:06:20.28 ID:M9R1nwAO
某所


赤いジャケットの男
「待たせたな…約束通り盗みに来たぜ」

赤いドレスの女
「待ちくたびれたのだわ…」

赤いジャケットの男
「ほんじゃ〜まぁ行こうか?未来へさ…」

赤いドレスの女
「……ええ。行きましょう……


ルパン。」




ルパン三世〜ローゼンメイデン〜
LAST×GAME

FIN
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 10:07:48.13 ID:M9R1nwAO

終わりです
よろしければ感想くれませんか?

あと……VIPに誘導スレ立てるのってキモいですかね?
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 10:09:36.47 ID:UkvNjlY0
オモシロかった

乙!
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/23(木) 20:49:07.71 ID:YXGclIDO
vipの誘導スレ、あっさり落ちてしまったな。
面白かったよ、お疲れ様。
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/24(金) 06:22:13.47 ID:VLkIkQAO
>>89
>>90
ありがとうございます。

ちなみ誘導スレはレス2 で落ちした……orz

92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/25(土) 16:57:40.14 ID:ZfwmskAO
テンプレ

その1
http://rozen-thread.org/2ch/test/i2/news4vip/1222182925/

その2
http://rozen-thread.org/2ch/test/i2/news4vip/1222395362/

その3
http://rozen-thread.org/2ch/test/i2/news4vip/1223806958/
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/27(月) 09:33:40.59 ID:4w.OMAAO

遅くなったけどお疲れさん
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/03/09(月) 09:36:31.59 ID:VGE5iAAO
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荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
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