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やる夫で学ぶ西洋史 -
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1 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2009/01/12(月) 20:42:21.78 ID:Zxj2bHI0
なんかこっちのほうがいいみたいなのでこっちでやり直しだお!
無知ですまんお!
教えてくれて感謝だお!!
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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]: ID:???
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/
君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/
笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/
2 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2009/01/12(月) 20:43:53.61 ID:Zxj2bHI0
最初からやったほうがいい?
3 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2009/01/12(月) 20:44:31.42 ID:Zxj2bHI0
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 第一章
| |r┬-| | ユーラシア大陸西部での歴史のはじまり
\ `ー'´ /
★登場人物
シュメール人
アッカド人
アムル人
ヒッタイト人
エジプト人
アカイア人
海の民
いまから約10000年ほど前の話・・・
チグリス、ユーフラテス川周辺の雨の多い山岳地域(いまのイラクがあるあたり)で、
小麦などの麦類や、ヤギ、羊などの飼育がはじまった。
<シュメール人>
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/ ::::⌒(__人__)⌒:::: \ この地方は洪水が多いけど
| |r┬-| | その分土地も豊かで農作物がよく育つお!!
\ `ー'´ / ここに住めれば間違いなく勝ち組になれるお!!!
> <
( | / )
`| /'
| (u) /
ヽ ヽ/
>__ノ;:::......
4 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/01/12(月) 20:44:50.84 ID:G/7C8hco
URL貼れば大丈夫だと思うが
変換機もあることだし
5 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2009/01/12(月) 20:45:11.09 ID:Zxj2bHI0
チグリス・ユーフラテスの両河川は洪水が多く、
BC2600年ころの文学作品『ギルガメッシュ叙事詩』でもたびたびこの大洪水の話が描かれている。
大河の氾濫と、異民族の度重なる侵入の中で、
BC3500年ころ、
灌漑事業に優れたシュメール人の手によってここに独自の文明が築かれる。
____
/⌒ ⌒\
/( ―) (―)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ チグリス・ユーフラテスの両河川を制するものが
| | メソポタミアを制するのだお。
\ /
シュメール人の築いた文明はチグリス・ユーフラテス川流域の特異な環境に
適応する形で進歩していった。
彼らは高度な治水技術によって
洪水の多い時での小麦の栽培に成功し、
安定的な社会を築き上げていった。
6 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2009/01/12(月) 20:45:44.71 ID:Zxj2bHI0
<シュメール人の発明したもの>
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) しかしこうも洪水が多いと小麦育てるのも
/ ∩ノ ⊃ / 一苦労だお・・・。
( \ / _ノ | | 洪水はどうやら季節と関係があるみたいだから、
.\ “ /__| | 季節の法則がわかればなんとかなるんだけど・・・。
\ /___ /
|
\ __ /
_ (m) _
|ミ|
/ `´ \
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ そうだお!!!
| |r┬-| | 月の満ち欠けで季節の法則を調べるお!!!
\ `ー'´ /
【太陰暦の考案】
∩_
〈〈〈 ヽ
____ 〈⊃ }
/⌒ ⌒\ | |
/( ●) (●)\ ! ! 吾輩は神の代理として
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\| l 都市国家を支配してるんだお!!!
| |r┬-| | /
\ ` ー'´ // 下々のもんにそのことをしっかり知らしめるために、
/ __ / 文字を作って吾輩の栄光をちゃんと記録するんだお!
(___) /
【楔形文字】
チグリス・ユーフラテスに都市国家文明を築いたシュメール人たちは、チグリス・ユーフラテス川の洪水と戦いながら独自の文化をつくっていった
のである。
7 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2009/01/12(月) 20:46:10.29 ID:Zxj2bHI0
●時は流れBC2400年
<アッカド人>
/\__/ヽ
/ \ |||| /\
/ ( ○) (○) \ お前らばっかり肥沃な三日月地帯で
| 三 ⌒(__人__) ⌒三| まったり農耕して卑怯だお!
\ |r┬-| / おれたちが支配してやるお!
ノ `ー'´ \
アッカド人と呼ばれるセム系の集団が北方からやってきて、シュメール人の都市国家を征服
●その後BC2100年ころ
再びシュメール人が復活し、メソポタミア地方を統一した(ウル第三王朝)
関・係・ないから γ⌒) )) 関係ないから
___(⌒ヽ / ⊃__
/⌒ ⌒⊂_ ヽヾ 〃/ / ⌒ ⌒\
(⌒ヽ∩/( ⌒) (⌒) |(⌒ヽ γ⌒)( ⌒) (⌒) \ ∩⌒)
ヽ ノ| :::⌒(__人__)⌒ ::| ⊂ `、三 三 / _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ
\ \ )┬-| / /> ) )) ( ( <| | |r┬( / / ))
(( (⌒ )、 ヽ_ `ー‐' ,/ / / 三 ( \ ヽ \ _`ー‐' /( ⌒)
\ \ / / /
8 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2009/01/12(月) 20:47:15.14 ID:Zxj2bHI0
●さらに時は流れBC2000年
二つの大河に挟まれた肥沃な土地は、
常に周辺民族からの侵入にあっていた。
そして、BC2000年ころ
メソポタミアは再び異民族の侵入を受ける。
<アムル人>
\∧_ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < , シュメール人をぶっ殺して新しい王朝を築くのだ!
/三√ ゚Д゚) / \____________ ,,、,、,,,
/三/| ゚U゚|\ ,,、,、,,, ,,、,、,,,
,,、,、,,, U (:::::::::::) ,,、,、,,, \オーーーーーーーッ!!/
//三/|三|\ ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
∪ ∪ ( ) ( ) ( ) )
,,、,、,,, ,,、,、,,, ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
,,、,、,,, ( ) ( ) ( ) ( )
【バビロン第一王朝】の登場である。
彼らの築いた王朝は第六代王ハンムラビ王の時に全メソポタミア地方を征服し、強勢を誇ったのである。
9 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2009/01/12(月) 20:49:03.70 ID:Zxj2bHI0
<ハンムラビ王>
∧_∧
( ´_ゝ`)
/ \ 征服したはいいけどこうも文化も慣習も違う異民族が
/ /\ / ̄\ 入り乱れる土地をうまく統治するにはどうしたらいいか困ったもんだな。
_| ̄ ̄ \ / ヽ \_
\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__)、
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
.|| .||
彼は異文化をもつさまざまな集団を統治するため、
普遍的なルールを作成した。
___________________
|| <ハンムラビ法典>
|| ○同害復讐の原則(目には目を)
|| ○身分法(身分によって罰則は異なる)
|| ∧ ∧ 。
|| ( ,,゚Д゚)/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ つ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/  ̄ ̄ ̄ ./|
| ̄ ̄ ̄ ̄| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|____|/
\ は〜〜〜〜い /
∧ ∧ ∧,,∧ ∧ ∧
(・,, ∧▲ ミ ∧ ∧ ( ∧ ∧
〜(_( ∧ ∧_( ∧ ∧_ミ・д・∧ ∧
@(_(,,・∀・)@ ( *)〜ミ_ ( ,,)
@(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ
/ は〜〜〜い \
これが「目には目を」で有名なハンムラビ法典である。
10 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/01/12(月) 20:49:15.70 ID:pazAjeUo
こっちはいくら連投してもさるがないからな
11 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2009/01/12(月) 20:49:51.47 ID:Zxj2bHI0
●その後、BC2000年から1500年ころ
インド・ヨーロッパ系と総称されるさまざまな集団が、カスピ海北岸から飼育した馬にひかせた戦車とともに西アジア〜インドへと移住していった。
<インド・ヨーロッパ系語族の大移動>
''';;';';;'';;;,., ニコニコ
''';;';'';';''';;'';;;,., ニコニコ
ニコニコ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; ;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
ニコニコ /⌒ヽ/⌒ヽ/⌒ヽ /⌒ヽ/⌒ヽ/⌒ヽ ニコニコ
___ .(/ ̄ ̄ ̄\( ^ω^(^ω^(^ω^/ ̄ ̄ ̄\ .___
/ \/ \./  ̄ ̄ ̄\. / \ ./ \
/ \. ⌒ ⌒ / \ ⌒ ⌒ ./ \
/ ⌒ ⌒ \(__人__)/ ⌒ ⌒ \. (__人__)/ ⌒ ⌒ \
| (__人__) | | (__人__) | |. (__人__) .|
\ / .\ / \ /
12 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:50:36.03 ID:Zxj2bHI0
その結果、バビロン第一王朝は滅亡し、
BC1700年ころ、
インド・ヨーロッパ系のヒッタイト人によってヒッタイト古王国が築かれた。
<ヒッタイト人>
/\___/ヽ
/ -‐' 'ー- \
. | (●),(、_,)、(●) ::|
| /,.ー-‐、i :::::| 馬も製鉄法もしらねー
| //⌒ヽヽ .::| 底辺民族に負けるかよ。
| ヽー-‐ノ :::::|
\  ̄ ...::/
/`ー‐--‐‐―´\
彼らはメソポタミアに馬や製鉄(当時はまだ青銅器時代)の技術を持ち込み、
そのおかげでこの地方の交流や交易もよりさかんになった。
13 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:51:10.60 ID:Zxj2bHI0
最初アナトリアに侵入した彼らは1600年にはメソポタミアを征服。
彼らは当時ナイル川下流域で強勢を誇っていたエジプト(新王国時代)ともおよそ500年にわたり戦争を繰り返しすことになる。
<エジプト人>
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
| (__人__) ヒッタイトが最近調子づいてるらしいな。
| ` ⌒´ノ 俺らは豊かなナイル川に文明を築いてるから
| } おまんまの心配はないけれど、
ヽ } なんか気に食わないからぶっ殺しにいくか・・・。
ヽ、.,__ __ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;![エジプト王]\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
新王国時代のエジプトは積極的に対外遠征をおこない、一時シリア・パレスティナにまで支配を拡大させた。
14 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:51:52.16 ID:Zxj2bHI0
●ちょうど同じころ、エーゲ海で・・・
BC2000年〜BC1200年
エジプトの影響をうけ、エジプト北方のエーゲ海の島々で独自の文化が栄えた。
これを、古代エーゲ文明と呼ぶ。
BC2000〜1500年ころ
【クレタ文明】
中心地 クノッソス(クレタ島)
<クレタ文明(民族系統不明)>
ゝ;;;____;;ニ'=''二二_ '::::::::::::`,"
. | ,,. ;''´ .,,- 、, ̄`'''::::::::::::,'
. ! -'" ,r''"・`, 'ー―--゛= :::::::::::,' ̄i
l ム-''" j ::::::::::j j 僕たちは海とともに生きる民族なのさ
,ri ノ ::::::::| ノ
. { | f ,ゝ ::::::::j'´
. ヽ.! ` ̄ ::::__,'、
! ,;r='=-:.、 :ji:::::::|
地中海交易によって発展したこの文明は、貿易を通じて物資の貯蔵を行う宮殿がたてられ、
エジプト、フェニキアの芸術が流入してすぐれた工芸品を生み出した。
彼らは写実的で流動性に富んだ人物や海の生き物、動植物の壁画を残した。
15 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:52:37.23 ID:Zxj2bHI0
BC1600年〜1200年ころ
【ミケーネ文明】
中心地 ペロポネソス半島
<アカイア人(ギリシア人の一派)>
▲
/ハハハ\
./ \
/ _ _ \
| ⊂・⊃ ⊂・⊃ | クレタ島のやつら地中海交易で
(|. ∴ ∪ ∴ | 自分たちばかり儲けちゃって、
.\ <=> / 本当に卑怯なやつらだね
\_____/
▲
/ハハハ\
./ \
/ _ _ \ 気に入らないから
| ⊂・⊃ ⊂・⊃ | 滅ぼしてしまおうか。
(|. ∴ ∪ ∴ |
.\ <=> /
\_____/
同じく地中海交易で発展したアカイア人のミケーネ文明は、
BC1400年ころクレタ島に侵入、略奪し、クレタ文明を滅ぼす。
好戦的な彼らはたびたび侵略戦争を行ったが、トロイの木馬で有名なホメロスの叙事詩『イリアス』の題材となったトロイア戦争などもこのミケー
ネ文明での出来事である。
16 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:53:12.50 ID:Zxj2bHI0
しかーし!
BC1200年ころ
地中海沿岸地域で「海の民」と総称されるさまざまな集団が海から襲撃を繰り返すことになる。
<海の民の侵略>
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy、
mVvvMvyvmVvvmvyvmVvv、
rっ━ /⌒ヽ(゚v゚)/⌒ヽ (゚v゚)/⌒ヽ(゚v゚) /^ヽ
|| (゚щ゚::: )/⌒ヽ゚щ゚ ) ( ゚щ゚ ) ( ゚щ゚)
|/⌒ヽ | ___( ゚щ゚ )/⌒ヽ __ /⌒ヽ
( ゚щ゚:::)/-三-\ (::: ゚щ゚::)/-三-\ (:::゚щ゚ :)
___/:(◎:=◎)::\___/:(◎=:◎)::::___)
/:::::::::::::::::\:: トェェェイ :::/:::::::::::::::::\::::トェェイ::::/::::::::::::::::\
/─三三─::::::\`ー'´/:::─三三─:::\`ー' /:::::─三三─\
/:::(○)三(○)::::::::\/:::::::(○)三(○):::::\/:::::::(○)三(○):::\
|::::::トェェェェェェェェイ)::::::::::::||:::::::::(トェェェェェェェェイ):::::::||::::::::(トェェェェェェェェイ::::::::|
\::\ェェェェェ/::::::::/-\:::::\ェェェェェ/:::::/\:::::::\ェェェェェ/:::/
ヽ::::::::::::::∪:::::::::イ \::::::::::∪:::::::::/ ヽ::::::::::∪:::::::::::::イ
|:::::::::::::::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::::::::::::|
|_)=|三三三三> |_)=|三三三三> |_)=|三三三三>
17 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:53:44.03 ID:Zxj2bHI0
この謎の民族「海の民」の侵略の結果、
メソポタミア・・・
____
/::::::─三三─\
/:::::::: ( ○)三(○)\
|::::::::::::::::::::(__人__):::: | ヒッタイト王国あぼーん
\::::::::: |r┬-| ,/
ノ:::::::: `ー'´ \
エーゲ海・・・
____
/:∪::─ニ三─ヾ
/:::::::: ( ○)三(○)\
(:::::∪:::::::::: (__人__)::::: i| ミケーネ文明あぼーん
\::::::::: |r┬-| ::::ノ
リ:::::::: `ー'´ ::\
エジプト・・・
______
/:∪::─ニjjニ─ヾ
/:::li|.:( ○)三 (○)\
(:::||!.:∪::::: (__人__)):::: i| 新王国時代しょぼーん
)::::::::::::: |r┬-| li::::/
/::::::::::::::: `ー ' ::::::ヽ
ヒッタイト王国やミケーネ文明は謎の海の民の侵略によって滅亡。
強勢を誇った新王国時代エジプトもかれらの侵略をうけて大きく衰退した。
18 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:54:25.12 ID:Zxj2bHI0
しかし、
これまでの歴史も証明しているとおり、
このような異民族の侵入、略奪、破壊の中で、
西アジアの諸集団の独自の文化文明の交流が活発化し、
そこからまた新たな文明が形成されていったのである・・・。
第一章 〜完〜
19 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:55:17.50 ID:Zxj2bHI0
続いて第二章いくよーー
20 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:55:40.73 ID:Zxj2bHI0
_________
| ________ | ___
| | | | , ─── 、 /___ \,,
| | 第二章 | | / ) 、 \ |-、ヽ |. ヽ
| | ユーラシア西部| | d-´ \ ヽ | |─| |
| | の政治的統一 | | 亅三 ヽ | |-′||) /
| | ..| | (___ | / \ __ ヽへ/
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | \ | / /二二l
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| o━━━━┥ / ) |
|. | / | /ヽ/ |
|__________| ◯ | / /____|
( o ノ ( ̄ | 丿
★登場人物
・アラム人
・フェニキア人
・ヘブライ人
・アッシリア人
・ギリシア人
ソロン
ドラコン
ペイシストラトス
・マケドニア人
アレクサンドロス大王
・ペルシア人
21 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:56:29.34 ID:Zxj2bHI0
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ|
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//|
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ メソポタミア〜エジプトを含む西アジアにおいては、
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ 第一章で書いたようにさまざまな異民族の交易・交流が戦争を通じて活発化し、
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ より高度な文明が築かれていった。
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ
22 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/01/12(月) 20:56:31.40 ID:g3gCbYEo
C
男は黙って目には目を
23 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:57:01.39 ID:Zxj2bHI0
このころ活躍していた民族には、
●アラム人
,へ、 /^i
| \〉`ヽ-―ー--< 〈\ |
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / \、i, ,ノ ヽ ヽ
| (-=・=- -=・=- ) |
/ < / ▼ ヽ > 、
く彡彡 ( _/\__) ミミミ ヽ
`< | u/ ミミ彳ヘ
> | /| | / \
/ // | | )) 7 \
| U .U /
シリア内陸部に多くの都市をつくり、隊商交易に従事。
彼らの活躍によりアラム語が西アジア一帯に商業用語としてひろまり、
アラム文字から東方の多くの文字が作り出された。
24 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:57:26.23 ID:Zxj2bHI0
●フェニキア人
/ ̄⌒⌒ヽ
| / ̄ ̄ ̄ヽ
| | / \|
.| | ´ ` |
(6 つ /
.| / /⌒⌒ヽ
| \  ̄ ノ
| / ̄
シリア海岸部にシドン、ティルスなどの都市国家を建設。
すぐれた造船・航海技術によって地中海交易に進出し、
カルタゴなどの多くの植民市を建設した。
カナーん人の用いた表音文字から22文字の線状文字を作り、
これがギリシアに伝わってアルファベットとなった。
25 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:57:45.66 ID:Zxj2bHI0
●ヘブライ人
,..-‐−- 、、
,ィ":::::::::::::::::::;;;;;:ii>;,、
/:::::::::::::::;;;;;;;;iii彡" :ヤi、
i::::::::::::;:"~ ̄ ::i||li
|:::::::::j'_,.ィ^' ‐、 _,,. ::iii》
|:::i´` `‐-‐"^{" `リ"
ヾ;Y ,.,li`~~i
`i、 ・=-_、, .:/
| ヽ '' .:/
ー-- ,,__,,, | ` ‐- 、、ノ
;;;;;;;l;;;;;;;ヽ_ ̄``''‐- 、 , -‐}
;;;;;;l;;;;;;;;;;;ヽ ̄`''‐- 、l!//{`‐-、
l;;;;;;`''=‐- \‐-ッ'´ ', ' ,ヽ;;;;ヽ\_
;;;;;;;;;;;`'‐ 、;;;;;;;;;;;>' ', ' ,ヽ<;;;;;; ̄`'‐、
エジプトの圧政をのがれてもーセの指導のもとエジプトを脱出。
その際にユダヤ教が確立。
エルサレムを都としたヘブライ王国を建設した。
排他的選民思想の電波集団である。
・・・などがいた。
26 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:58:20.26 ID:Zxj2bHI0
そして、
異民族間の侵略・征服・分裂が繰り返される中で、
ようやく政治的統一がなされるようになる。
27 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:58:57.29 ID:Zxj2bHI0
BC900年ころ
, '´  ̄ ̄ ` 、
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ われらはアッシリ(尻)アだ。
ト.i ,__''_ ! われわれの騎兵隊は最強だ(騎乗位的な意味で)
/i/ l\ ー .イ|、 歯向かう者は皆殺しにアッー!!
,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、
/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ.
/ ∨ l |! | `> | i
/ |`二^> l. | | <__,| |
_| |.|-< \ i / ,イ____!/ \
.| {.| ` - 、 ,.---ァ^! | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
鉄製武器と馬にひかせた戦車、強力な騎兵隊によって強大となったセム系のアッシリアが
BC700年ころ、エジプトをも征服し、西アジア一帯を支配下においた。
28 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 20:59:25.26 ID:Zxj2bHI0
_ -───- _
, '´ `ヽ
/ \
/ ヽ
/ __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ
' 「 ´ {ハi′ } l
| | | |
| ! | |
| │ 〈 !
| |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
/⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! これからはアッシリア人が世界を支配する
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | 捕虜や被支配民族はアッシリアの性奴隷となってもらおう。
| | /ヽ! | |ヽ i ! 未開地を開拓してハッテンさせてくれないか?
ヽ { | ! |ノ / われわれに従わない者は・・・わかってるよな?
ヽ | _ ,、 ! , ′
\ ! '-゙ ‐ ゙ レ'
`! /
ヽ ゙  ̄  ̄ ` / |
|\ ー ─‐ , ′ !
| \ / |
_ -‐┤ ゙、 \ / ! l |`ーr─- _
_ -‐ '" / | ゙、 ヽ ____ '´ '│ ! | ゙''‐- 、,_
アッシリア王は典型的な専制君主として君臨し、帝国を奥の属州に分けて支配した。
しかしその支配は軍事力に頼った過酷なものだったため、
支配領域の各所で反乱があいつぎ、
帝国は短命に終わった。
29 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:00:11.70 ID:Zxj2bHI0
アッシリア滅亡後・・・
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ 「とりあえず俺がアッシリア継いで西アジア支配するわ」
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) 「いやいや俺がやる」
| U ( ´・) (・` ) と ノ 「いや俺がやる」
u-u (l ) ( ノu-u 「いや俺が・・・」
`u-u'. `u-u'
われこそは西アジアを支配する正統な王と主張した後継者たちによって
帝国は4つに分裂した。
4王国並立時代である。
●小アジア・・・リディア(インド・ヨーロッパ系)
●メソポタミア・・・新バビロニア(カルデア人、セム系)
●イラン・・・メディア(インド・ヨーロッパ系)
●エジプト・・・エジプト(ハム系)
30 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:00:42.94 ID:Zxj2bHI0
そころギリシアでは・・・
混乱のなかから新しい社会がうまれはじめていた。
●BC1200ころ
海の民によりミケーネ文明滅亡
その後、インドヨーロッパ系のギリシア人の一集団ドーリア人(ドーリス人)がギリシアに移住し、
定住していった。
彼らはミケーネ文明の記憶を保ちながら農耕民族として生活していたが、
この混乱のなかでみずからの生活を守るため、
力をもつものを中心に集団をつくって要地に集まり住んで、新しい秩序をつくっていった。
これをポリス(都市国家)という。
____
/ \ /\ キリッ
. / (ー) (ー)\
/ ⌒(__人__)⌒ \ ポリスでは農民を所有するものが市民だお!
| |r┬-| | 市民たちは自分のことは自分で決めるお!
\ `ー'´ / 自分たちで戦争もするお!
ノ \
このようにして、市民というレベルにおいて平等な社会を築いた彼らは、
ギリシアに多数のポリスを築き、ようやく社会は安定に向かい始めた。
31 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:01:15.24 ID:Zxj2bHI0
ポリスの中でも有名なのがスパルタとアテネである。
<スパルタ>
//_____
/| /:::::::::::::::::::::::::∠_____
/::|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
|:::::::::::::::::::/ ̄ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
|/ヽ:::::/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
| V |:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノ l ___ <, ---、::::::::::::::::::::| 俺たちスパルタ人たちは平等だ!
ヾ=。'l`| cロ ュ T : 日|:::::::::::::::::::| スパルタ人が平等であるためには奴隷がいるのだ!
∠,「 ラ ヽ__√ ̄| : 日|:::::::::::::::< 市民の平等のための戦争ならやぶさかではない!!
/::::|く、 _,、 `ー、‐'::::::::::::::::::::| メッセニアを征服するぞ!!!!
∠-::::::::l、  ̄ // \:::::::::::::::::::|
/__ ,\ // `ー--二\________
/ / / / ヽ-‐ / __ // | | |
| | | l、  ̄ー' ̄ ̄ ̄____// | | |
| |, ‐ゝ- 二二二二二--――――<\ | | |
| /::::::::::::::::::| |::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::\\| | |
32 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:01:44.91 ID:Zxj2bHI0
//_____
/| /:::::::::::::::::::::::::∠_____
/::|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
|:::::::::::::::::::/ ̄ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
|/ヽ:::::/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
| V |:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノ l ___ <, ---、::::::::::::::::::::| 貨幣は平等を阻害する。
ヾ=。'l`| cロ ュ T : 日|:::::::::::::::::::|
∠,「 ラ ヽ__√ ̄| : 日|:::::::::::::::< 貨幣は廃止しスパルタ人は商業貿易を禁止だ!
/::::|く、 _,、 `ー、‐'::::::::::::::::::::|
∠-::::::::l、  ̄ // \:::::::::::::::::::| そのかわりに軍人としてひたすら体を鍛えるべし!
/__ ,\ // `ー--二\________
/ / / / ヽ-‐ / __ // | | |
| | | l、  ̄ー' ̄ ̄ ̄____// | | |
| |, ‐ゝ- 二二二二二--――――<\ | | |
| /::::::::::::::::::| |::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::\\| | |
〜彼らの教育方針は極端を極め、過剰なまでにストイックで過酷な教育・訓練に明け暮れた。
のちの日本では「スパルタ教育」なんて言葉も生んだりした。
33 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:02:06.36 ID:Zxj2bHI0
<アテネ>
アテネは他のギリシャポリスと同様、
農業にくわえ、地中海交易で栄えたポリスである。
鉄製農具の普及ともあいまって余剰生産物が増えたポリスでは
貨幣の流通も進んで商業活動が活発化した。
その結果貧富の差が拡大し、
富裕になった市民が多数の土地を所有する一方で、
貧しくなった市民たちは土地を失って負債をおったりもした。
/ ̄ ̄\ ポリス市民は平等だー
/ ー ‐\
| ( ●) ( ●) ___
| (__人__) / ー ー\ ηノノ
| `i i´ノ / ( ●) ( ●) ノ, ∃
| . `⌒ } ./ (__人__) ヽ ./ ./´
ヽ .} | `i i´ | ./ /
ヽ ノ \ _ `⌒ / ./
/ ヽ / ⌒ / 貧富の差はんたーい
/ ヽ, ./ . /
/ / } | .| | |
.| .{. .| | ヽ、 \ |
.| .|. .| | |\ ヽ .ノ
34 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:02:27.14 ID:Zxj2bHI0
<アテネの政治家>
____
/\ /\
/( ●) (●)\ ポリスの第一原則は市民の平等だお!
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\ 貧困に苦しむ市民が現れるのは見るにしのびないお!
| |r┬-| | 金がない市民のために、地中海沿岸・黒海沿岸に貧乏人用の植民市を作るお!!
\ ` ー'´ /
35 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:03:14.45 ID:Zxj2bHI0
アテネの政治家の諸改革
<ドラコン>
____
/⌒ ⌒\
/ \
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| |r┬-| |
\ `ー'´ / 貧乏人のために法律を明文化するお。
<ソロン>
____
/⌒ ⌒\ ホジホジ
/( ●) (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 貧乏人の負債を帳消しにしてやるお!
| mj |ー'´ | 金持と貧乏人で政治に関与できる権限に差をつけるお!!
\ 〈__ノ /
ノ ノ
<貧しい市民>
ノ L____
⌒ \ / \
/ (○) (○)\
/ (__人__) \
| |::::::| | ふざけんな!
\ l;;;;;;l /l!| ! 市民は平等なんじゃねーのかよ!
/ `ー' \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |そ ドンッ!!
`ー、_ノ 煤@l、E ノ <
レY^V^ヽl
<金持の市民>
ノ L____
⌒ \ / \
/ (○) (○)\
/ (__人__) \
| |::::::| |
\ l;;;;;;l /l!| ! 負債帳消しされたら誰が俺の貸した金保障してくれんだよゴルア!!!
/ `ー' \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |そ ドンッ!!
`ー、_ノ 煤@l、E ノ <
レY^V^ヽl
36 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:03:49.57 ID:Zxj2bHI0
<ペイシストラトス>
____
/ ノ \\
/ (●) (●)\
/ ∪ (__人__) \ わかったわかった、
| ` ⌒´ | とりあえず下手にみんなの意見とりいれようとしたから
\ /⌒)⌒)⌒) //⌒)⌒)⌒) こんな誰も得しない政治になったんだよ。
ノ | / / / (⌒) / / / / 俺が独裁政治するから。
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/
| l | ノ / ) /
ヽ ヽ_ヽ /' / /
ヽ __ / / /
こうして直接民主制で運営されていたポリスに
一時専制独裁体制がしかれた。
これを僭主政(せんしゅせい)という。
∫
∧,,∧ ∬
ミ,,゚Д゚彡っ━~
_と~,, ~,,,ノ_. ∀ 独裁者も楽じゃないよ。
ミ,,,,/~), │ ┷┳━
 ̄ ̄ ̄ .じ'J ̄ ̄| ┃
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┻
37 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:04:26.92 ID:Zxj2bHI0
なんだかんだで市民としての安定した社会が形成されつつあったアテネ。
そんなこんなで時代が下ってBC550年ころ、
東のメソポタミアでは四王国の分裂ののち、
イラン人の一派ペルシア人が興した【アケメネス朝ペルシア帝国】が西アジアを統一していた。
<ペルシア軍>
\∧_ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < , ギリシアのポリス攻めるよ〜
/三√ ゚Д゚) / \____________ ,,、,、,,,
/三/| ゚U゚|\ ,,、,、,,, ,,、,、,,,
,,、,、,,, U (:::::::::::) ,,、,、,,, \オーーーーーーーッ!!/
//三/|三|\ ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
∪ ∪ ( ) ( ) ( ) )
,,、,、,,, ,,、,、,,, ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
,,、,、,,, ( ) ( ) ( ) ( )
強大な力を誇ったペルシア帝国はたびたびギリシアに侵攻してくる。
有名なペルシア戦争の勃発である。
38 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:04:55.78 ID:Zxj2bHI0
<アケメネス朝ペルシア>
てめーいいかげんうちの属州になれ!!
<アテネ>
/ ̄ ̄\
/ノ( ゝ 、_,ノヽ r'´ ゙ヽ /`ヽ ____ ふざけんなポリスは誰にも従わん!
| ⌒(( ●)(●) ヽ ヽ从从/ / \ /\
. | (__人__) /⌒l \ \/ /て (●)liil(●) ノ( \
| ` ⌒´ノ |`'''| 煤@ヽ/ / そ / (__人__) ⌒ \
/ ⌒ヽ } | | ,)/ / \ く | |!!il|!|!l| |
/ へ \ }__/ / / /\ \ \i⌒ヽェェ| /
/ / | ノ ノ / / YYY\ \ \ \ /⌒,/´
( _ ノ | \´ / / \ \ / \ \/ /l
| \_,/ / \ \_/ \__ノ |\
.| / \ |) )
ヽ / \ ,r' /
\ , '´ `' , /ー'′
\ ( ) /
\ \ / /
専制まったり王朝ペルシアと、超合理主義集団アテネ人のドンパチがはじまった。
39 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:05:21.41 ID:Zxj2bHI0
●BC490年 マラトンの戦い
●BC480年 サラミスの海戦
西アジアの広大な領域を支配するペルシア大帝国とギリシアの小都市アテネの戦争は、
アテネの勝利に終わる。
,.へ
___ ム i
「 ヒ_i〉 ゝ 〈
ト ノ iニ(()
i { ____ | ヽ
i i /__, , ‐-\ i }
| i /(●) ( ● )\ {、 λ
ト−┤. / (__人__) \ ,ノ  ̄ ,!
i ゝ、_ | ´ ̄` | ,. '´ハ ,!
. ヽ、 `` 、,__\ /" \ ヽ/
\ノ ノ ハ ̄r/:::r―--―/::7 ノ /
ヽ. ヽ::〈; . '::. :' |::/ / ,. "
`ー 、 \ヽ::. ;:::|/ r'"
/ ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
| 勝者| ア テ ネ │|
\_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
40 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:05:45.58 ID:Zxj2bHI0
富裕市民は重層歩兵として、
無産市民は軍船の漕ぎ手として活躍して戦争に勝利したギリシアでは、
この戦争によって貧富の差をこえた市民間の政治的平等が実現されていった。
/ ̄ ̄\
/ _ノ′,,\
| u. ( 一)(一)
| :::*(__人__)
| u ` ⌒´ノ
| } 富裕市民
ヽ u. } (まあ、戦争勝ったし、いっか)
ヽ ノ
/⌒ヽー-ィ
| | |、_ ____
| | |〆 ̄ ̄ ̄ヾィリ
(、` ̄ ̄リ⌒) ⌒ ⌒
| 、二二二" (● __(●
|___y ) .::⌒('g g,) 無産市民
/´ | |  ̄ノ (今回の戦争で市民としての価値が
`@/ |__| ー‐ ィ´ 財産の有無ではないことが証明されたお!)
| (___゙) |
| ,ノ |
〉 ノ、_ | r ノ|
| | | i ̄ ̄| | ̄l |
41 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:06:23.69 ID:Zxj2bHI0
<デロス同盟>
(ヽ三/) ))
__ ( i)))
/⌒ ⌒\ \
/( ●) (●)\ )
./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\ ペルシアがまたせめてくるときに備えてポリスで同盟つくるお!
| (⌒)|r┬-| | アテネが盟主になるお!
,┌、-、!.~〈`ー´/ _/
| | | | __ヽ、 /
レレ'、ノ‐´  ̄〉 |
`ー---‐一' ̄
____
/⌒ ⌒\
/( >) (<)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ (ぐふふふ
| /| | | | | | 上納金いっぱいでうはうはだおwwwwwwww)
\ (、`ー―'´, /
 ̄ ̄ ̄
42 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:07:03.84 ID:Zxj2bHI0
|
\ __ /
_ (m) _
|ミ|
/ `´ \
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\ そうだ!
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ このデロス同盟で各ポリスから集めた金を
| |r┬-| | アテネの貧しい市民に配ってアテネの貧富の差を解消するお!
\ `ー'´ /
こうしてなんとも節操のない方法でアテネでは民主政治が実現することとなった。
43 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:07:36.38 ID:Zxj2bHI0
アテネ民主制の特徴
@成年男子のみ
____
/_ノ ' ヽ_\
/(≡) (≡)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
/ \
( | | )
\| э |/
( ,,,, ,ノ
\ 、(U)ノ ノ
\/ /
/ /\
⊂⌒__)__)
A直接民主制
/ ̄ ̄\
/ ∪ \ ____
|:::::: | / \
. |::::::::::: ∪ | / ⌒ ⌒ \ 賛成だお。
|:::::::::::::: |/ (●) (●) \
. |:::::::::::::: } | (__人__) |
. ヽ:::::::::::::: } \ ` ⌒´ _/
ヽ:::::::::: ノ | \
/:::::::::::: く | | | |
-―――――|:::::::::::::::: \-―┴┴―――――┴┴――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
44 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:08:02.67 ID:Zxj2bHI0
B奴隷制の存在
____
+ + /⌒ ⌒\+ 。
・ 。/( ●) (●)\ + + 働かなくていいのは楽だおww
/::::::⌒(__人__)⌒::: \
| |r┬-| |
+\ `ー‐′ /・ ゚. + __
/ | / ・ /ヽ
(_⌒) ・ ・ ||____________ |ま | ̄|
l⌒ヽ _ノ | |\ |___| {}@{}@{}−| る| |
| r `(;;U;) )__) \ >゚))))彡ー―'. |_.|_|
(_ノ  ̄ / / \`ー―’___
(__^) | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|_|
C官僚不在(素人政治)
━┓
┏┛ ⌒
・ .___ ⌒ ___ ━┓
/ ―\ / ― \ ┏┛
/ノ (● X (●) \ヽ ・.
| (●) /_ (⌒ (●) /.
| (__/  ̄ヽ__) /
\ /´ ___/
\| \
/|´ |
45 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:08:22.82 ID:Zxj2bHI0
こうしてアテネはペリクレス統治下で市民の政治的平等を実現し、
国富も増え、この世の春を謳歌していた。
γ⌒) ))
___(⌒ヽ / ⊃__
/⌒ ⌒⊂_ ヽヾ 〃/ / ⌒ ⌒\
(⌒ヽ∩/( ⌒) (⌒) |(⌒ヽ γ⌒)( ⌒) (⌒) \ ∩⌒)
ヽ ノ| :::⌒(__人__)⌒ ::| ⊂ `、三 三 / _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ
\ \ )┬-| / /> ) )) ( ( <| | |r┬( / / ))
(( (⌒ )、 ヽ_ `ー‐' ,/ / / 三 ( \ ヽ \ _`ー‐' /( ⌒)
\ \ / / /
46 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:08:56.91 ID:Zxj2bHI0
<そのころスパルタでは・・・>
,;'" ` 、
./ `y
7 ,, l .l
l .l ,! ! !
,_ ! j ,..._ ,; ! .l ,.._
/ ,._`.! .l,, .,_ 、,, ; ,.'" __,, .ゝr'"y`;.
l '/"`l ,;;;'__`;,、 '" ,:‐"_,..`;,"l./ i
l ! /'^ll i `ヽ、ヽ、.l! !,;:'.;‐",.j !k;'" j アテネのやろう、
l,. l.Yユj ヽ_____゙'_>;,!、,ヘ`",.:::'" ! j`"..' 俺らの金勝手に使いやがって
.\ ヾ .`i,, ;--‐‐‐" `" `--‐‐",;イ (;;",.' 気に入らねえ野郎だ。
,l`,_ , l ゙! _,,,.ヘ'"/` ...,,, l-‐'" 反アテネ連合作って
 ̄`7' ‐- . ,__ ,.r-‐フ'´,;| `'"l ',,,,,,,!´、l,.`j_;y^j;; l `;, ,.. アテネをつぶしてやるぜ・・・
/ ./ /´/ ,, r" ,,,..! l l l ;'ヘ三三二ニ-'',; l i;,` ;,,__k二,`、‐二'"
. / / / .r゙ r"''"~y´ ;, y \ !;; .,;;,. ; .j',; ヾ、.i ´` ヾ .l l
/ / / .! l ;; i, \ l! / ,;; ヾ l ! l
r' r' ;.l l ;;;; i .\..,____"_,...// ,;; _ ,,.. ! .! l
,.r' r' r .! .l`';:―---===......,,,,=:, / ,,,,,--‐‐'" .j ,j! ,l
. ,.! ! ! _,l .ヾ `ヾヽ. /,;;'"~ y' j ,l l
. .l _,. -',,-;ヾ, ` ‐- ., _,. -'"ミ`ヽ、,;;;;; ゝ-ノ _ - '" ,/ヽ、 ,!
_,. -''",-''";;::'",;;;;` -_,,....,' , -‐.ミ , ヘ.,----------‐‐‐‐‐‐‐'"~ _,;-'" ヽ、 ヽ、
-'"~´,. '" ,,;;;;;;;;;;;;/. r' ,." =ミ;, ,`r‐-"、,.i---; r--------‐‐‐'"~ ,,,;;;;;;;;;;;;;ヽ `
,. '" ,,,;;;;;;;;;;;;;/'"/.|,r" r"=ミ;, !,.-‐y ,!;;'" ,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`
'" ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;r'"´.}.|/ ,;´ ,; r" i-、 ! ,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;,r;{'"´,} //;, ,;; ,;´ ,/ ,l ,! ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
\ ;;;;;;r'";;{'"´,}./ i ;, .l. !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
\.\,;;/l,,;;;;/;{,,'",}´ヾ_ "`y ! !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/r;;;;;;//;;{,,'"ゝ、 l! `-'" /,;'"~ ,.! !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/ r'";;;;/./;;;;;;ヾ, ヾ / / ,. - '" .L___;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
47 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:09:39.98 ID:Zxj2bHI0
そして、地中海を舞台にした
ポリス間の争いであるペロポネソス戦争が勃発。
( ⌒ ) ポッポー
l | /
⊂(#・∀・) ポリス間戦争の勃発だーー!!!
/ ノ∪
し―-J |l| |
各ポリスはアテネ側とスパルタ側にわかれて争った。
ほんで、なんやかんやあって戦争はスパルタ側の勝利。
<スパルタ>
∧,,_∧
⊂(´・ω・)つ-、 お前らこれに懲りてあんま調子ノンなよ。
/// /_/:::::/
|:::|/⊂ヽノ|:::| /」 lヽ,,lヽ lヽ,,lヽ lヽ,,lヽ
/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/| ( )( )( ) ごめんなさい!!!
/______/ | | と.、 iと.、 iと.、 i
| |-----------| しーJ しーJ しーJ <アテネ>
48 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:10:05.30 ID:Zxj2bHI0
<あるアテネ人のぼやき>
____
/ \
/ ─ ─ \ 戦争は終わったけど、
/ (●) (●) \ なんだかこれ以上ない統治形態だと思ってたポリスも
| (__人__) | 正直考え物だなと感じたお。
\ ` ⌒´ /
____
/ \
/ ─ ─\ ペロポネソス戦争で多くの市民が無産市民に没落したお。
/ (●) (●) \
| (__人__) | 政治的発言権を失った市民たちは
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | | ポリスを捨てて傭兵として外にでていったお。
.\ “ /__| |
\ /___ / やる夫の友達もいっぱいいなくなったお・・・。
49 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:10:36.58 ID:Zxj2bHI0
ペロポネソス戦争によるポリス間の覇権争いは多くのポリスの衰退を招いた。
_,..-――-:..、 ^^
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; もうポリスに身を捧げて生きるのは古いお。
::::::::::::::::::::∧.....∧
::::::::: ( ::;;;;;;;;:) これからはポリスなんてくだらない枠組みにとらわれず
_.. /⌒:::;;;;;ヽ
-― ―'ー'-''―-''/ / ::;;;;;;;;:| |―'''ー'-''― 世界の中の一個人として生きていくことが大事なんだお。
,, '''' . ''''' と./ゝ_;_;_ノヽつ 、、,
,,, '' ,,, ::;;;;;;;;;::: ,, ''''' ,
こうして、ポリスの求心力は弱まり、
【コスモポリタニズム(世界市民)思想】と呼ばれる思想が生まれるようになった。
50 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:11:20.03 ID:Zxj2bHI0
●さて、ここでアケメネス朝ペルシアについてもう少し語っておこう。
ユーラシア大陸西部の諸文化は、BC600年ころ興ったアケメネス朝ペルシア帝国の
手によってゆるやかにまとめられていくことになる。
<アケメネス朝ペルシア>
∧_∧
( ´_ゝ`)
/ \
/ /\ / ̄\
_| ̄ ̄ \ / ヽ \_
\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__)、
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
.|| .||
四大国並立時代には
リディアで世界最古の貴金属貨幣の鋳造などもおこり、
交易をはじめとする人・もの・情報の交流がより広域で活発になっていった。
51 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:11:42.09 ID:Zxj2bHI0
そのようななか、BC600年ころイラン高原南部に自立したペルシア人は、
メディア、リディア、新バビロニアを滅ぼし、エジプトを征服し、
第三代王のダレイオス一世の時代にはインダス川〜エーゲ海におよぶ大帝国となった。
<ダレイオス一世>
∧,, ∧
(`・ω・´) メソポタミアは
U θ U われわれの手によって統一された!
/ ̄ ̄T ̄ ̄\ これからはペルシア人の時代だ!!
|二二二二二二二|
| |
パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
( )】 ( )】 ( )】 【( ) 【( ) 【( )
/ /┘ . / /┘. / /┘ └\ \ └\ \ └\ \
ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ
52 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:12:28.97 ID:Zxj2bHI0
∧,,_∧ おれ、一応専制君主だけど、
⊂(´・ω・)つ-、 ちゃんと支配に従えばいままでどおり
/// /_/:::::/ 生活してもいいよ。
|:::|/⊂ヽノ|:::| /」 lヽ,,lヽ lヽ,,lヽ lヽ,,lヽ
/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/| ( )( )( )
/______/ | | と.、 iと.、 iと.、 i
| |-----------| しーJ しーJ しーJ
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) なんだか今回の王さまは寛容だな。
| U ( ´・) (・` ) と ノ ああ、器がでかい。
u-u (l ) ( ノu-u アッシリアの失敗の影響かな。
`u-u'. `u-u'
53 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:13:03.51 ID:Zxj2bHI0
ペルシア王は専制君主として君臨したが、
それぞれ独自の文化をもつ集団の慣習や信仰は、
属州総督の支配に服し税さえ納めれば認められており、
道路網、駅伝制の整備なども進められた。
_、_
( ,_ノ` ) n
 ̄ \ ( E) グッジョブ!!
フ /ヽ ヽ_//
54 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:13:23.69 ID:Zxj2bHI0
結果、この時代、
かつてない広大な経済圏が形成され、
ユーラシア大陸西部での交流はかつてないまでに活性化することになった。
陸上交易ではアラム人、
,へ、 /^i
| \〉`ヽ-―ー--< 〈\ |
7 , -- 、, --- 、 ヽ
/ / \、i, ,ノ ヽ ヽ
| (-=・=- -=・=- ) |
/ < / ▼ ヽ > 、
く彡彡 ( _/\__) ミミミ ヽ
`< | u/ ミミ彳ヘ
> | /| | / \
/ // | | )) 7 \
| U .U /
海上交易ではフェニキア人
/ ̄⌒⌒ヽ
| / ̄ ̄ ̄ヽ
| | / \|
.| | ´ ` |
(6 つ /
.| / /⌒⌒ヽ
| \  ̄ ノ
| / ̄
などが活躍した。
55 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:13:47.16 ID:Zxj2bHI0
●時代は下って紀元前330年ころ・・・
さて、アケメネス朝ペルシアによって一大交流圏の登場した西ユーラシアだが、
BC330年ころになるとギリシア北方のマケドニア王国が台頭してくるようになる。
紀元前338年にギリシアを制覇、
そののちペルシア遠征をおこない、ついにはアケメネス朝ペルシアを滅ぼしたのである。
その時の王が、
かの高名なアレクサンドロス大王である。
アレクサンドロス3世(Aleksandros III Megas)
紀元前356〜紀元前323年
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ ⌒ ⌒リ| l │ i|
レ!小l( >) (●)从 |、i|
レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ
ヽ、 | | | j /
ヘ`ー'_ ,イ
r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽ、
56 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:14:18.33 ID:Zxj2bHI0
当時の「世界のすべて」を支配した男であり、
さまざまな逸話・伝説を持ち、
フランスではトランプのクラブのキングのモデルとされている彼。
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ ⌒ ⌒リ| l │ i|
レ!小l( >) (●)从 |、i| 家庭教師はアリストテレスですっ♪
レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ
ヽ、 | | | j /
ヘ`ー'_ ,イ
r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽ、
↑この話は、あまりにも有名ですね。
57 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:14:42.09 ID:Zxj2bHI0
彼はBC333年イッソスの戦いでペルシア軍に打ち勝ち、
BC331年にはパレスティナ、エジプトを征服。
同年再びのペルシア遠征ではガウガメラの戦いで再びペルシア軍を破る。
まさに連戦連勝だったわけだ。
(( (ヽ三/ _, /'´ ̄ ̄ `ヽ、 (ヽ三/) ))
(((i ) / ' ,〃" `ヽ、 ヽ\ヽ( i)))
/ // ノ /ソ/ \,ヾヽ| |
( /、|i iレ, / ⌒ ⌒ リソ,i|,|. |
\ \Yi| レ ( >) (<)iNノ / 向かうところ敵なしって感じね!
\ (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
\ l/ノレ 、 ヽ_/ / /
_ヽ ヽ\ ーィ´ /
58 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:17:27.99 ID:Zxj2bHI0
このガウガメラの戦いでは決戦前夜、宿将パルメニオンからの夜襲の進言に対し、
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃{_{ ⌒ ⌒リ| l │ i|
レ!小l( ●) (●)从 |、i| あたし、
レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ 勝利を盗む様なことはしませんから!
ヽ、 ゝ._) j /
ヘ,、 __, イ
r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽ、
{ V:::::::::∨yヽ/::::::::::/,1
と答えたとか。
59 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:18:00.41 ID:Zxj2bHI0
アレクサンドロス大王においつめられたアケメネス朝ペルシア帝国は
BC330年ダレイオス3世の死によって滅亡した。
ペルシアを支配したアレクサンドロス大王はさらに希望者を募って東方遠征を続ける。
イラン東部からインダス川流域に侵入した。
このインド侵攻は部下の反対などがあって失敗に終わり、
スサに引き返した。
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ _ノ ' ヽ_ リ| l │ i|
レl小o゚⌒ ⌒゚o从 |、i| 無念ですぅ・・・。
レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ
ヽ、 ⌒´ j /
ヘ,、 __, イ
r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽ、
60 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:18:23.42 ID:Zxj2bHI0
しかしこの10年にもおよぶ大遠征の結果、
ギリシアから西アジアにおよぶ大帝国がうまれ、
西アジア・地中海世界は統一されたのである。
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ ⌒ ⌒リ| l │ i|
レ!小l( >) (●)从 |、i| 空前絶後の一大領域国家ね♪
レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ
ヽ、 | | | j /
ヘ`ー'_ ,イ
r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽ、
61 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:18:47.67 ID:Zxj2bHI0
さて、そんな軍事家・戦略家として優れていた彼だが、
内政統治の腕もなかなかのものだった。
ギリシア(マケドニア)人でありながら、
ペルシア帝国の後継者を辞任していた彼は、
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ _ノ ' ヽ_ リ| l │ i| どうしてギリシア人とペルシア人は仲良くしないの!?
レlo゚((●)) ((●))゚o |、i| みんな同じ人間じゃない!
レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ
ヽ、 ゝ._) j /
ヘ,、 __, イ
r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽ、
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃{_{ ⌒ ⌒リ| l │ i|
レ!小l( ●) (●)从 |、i| そうだ!家族になればいいんだ!
レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ よーし、ギリシア人とペルシア人の結婚を
ヽ、 ゝ._) j / 奨励しちゃお!♪
ヘ,、 __, イ
r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽ、
{ V:::::::::∨yヽ/::::::::::/,1
とか、
62 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:19:34.82 ID:Zxj2bHI0
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ ⌒ ⌒リ| l │ i| あ、そうそう、
レ!小l( >) (●)从 |、i| 公用語はギリシア語にしてね!
レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ
ヽ、 | | | j /
ヘ`ー'_ ,イ
r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽ、
とか、
63 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:19:55.13 ID:Zxj2bHI0
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ ⌒ ⌒リ| l │ i| 征服した各地に私の威光を知らしめるため
レ!小l( >) (●)从 |、i| 私の名前を冠した都市(アレクサンドリア)を
レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ 作っちゃえ!
ヽ、 | | | j /
ヘ`ー'_ ,イ
r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽ、
みたいなことをやって、
積極的に東西文化の融合を図った。
64 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:20:14.09 ID:Zxj2bHI0
こうして、新たにギリシア文化を核としたヘレニズム文化が生まれた。
(( (ヽ三/ _, /'´ ̄ ̄ `ヽ、 (ヽ三/) ))
(((i ) / ' ,〃" `ヽ、 ヽ\ヽ( i)))
/ // ノ /ソ/ \,ヾヽ| |
( /、|i iレ, / ⌒ ⌒ リソ,i|,|. |
\ \Yi| レ ( >) (<)iNノ / 覇道を知らしめる者にして
\ (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ / 文化の保護者よ!
\ l/ノレ 、 ヽ_/ / /
_ヽ ヽ\ ーィ´ /
65 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:20:50.93 ID:Zxj2bHI0
しかし、
彼は若くして病死してしまったため、
この大帝国の本格的な統治は行わることはなかった。
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ _ノ ' ヽ_ リ| l │ i|
レl小o゚⌒ ⌒゚o从 |、i| 「最強の者が、
レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ 帝国を継げ・・・」
ヽ、 ⌒´ j /
ヘ,、 __, イ
r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽ、
彼のこの遺言によって、
代王死後数十年にわたって後継者争いの戦争がおこり、
大帝国は分裂・・・。
BC270年ころには、
●アンティコノス朝マケドニア
●プトレマイオス朝エジプト
●セレウコス朝シリア
のヘレニズム3国が成立した。
第二章 〜完〜
66 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 21:21:48.33 ID:Zxj2bHI0
ふぅ・・・
とりあえず第二章まで投下。
何か質問とかあれば受け付けるよー
67 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/01/12(月) 21:26:56.72 ID:g3gCbYEo
おつ!張るの疲れるだろwwwwwwww
68 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/01/12(月) 21:47:18.21 ID:YQjKSeEo
誘導した人だけどVIPの方落ちてたから、戸惑ったがこっちに来てくれたんだね。
ここなら放置プレイしても落ちないから、保守する必要もないから便利だお。
最初からじっくり読むわ。
>>1
乙
69 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/01/12(月) 21:47:26.60 ID:F0xFN1co
乙
70 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 22:30:48.74 ID:Zxj2bHI0
/ ̄ ̄\
/ ー ‐\
| ( ●) ( ●)
| (__人__)
| ) ` ⌒´ノ
| }
r⌒ヽrヽ, }
/ i/ | __ ノヽ _____
./ / / ) __ . / ー ー\
./ / / // \. / ( ●) ( ●)
/ ./ / ̄、⌒) / (__人__) \
.ヽ、__./ / ⌒ヽ ̄ | ` ⌒´ | 第三章 ローマ帝国の盛衰
r / | / \ i⌒\ /
/ ノ / ⌒ヽ, _.ヽ .\/
/ / / ./ |./ー、\ \
./ // /i, ノ \^ .i
/. ./ ./ /、/ ヽ、_../ / . ヽ、__ノ
i / ./ / .| ./ // /
i ./ .ノ.^/ .ヽ、_./ ./ /
i ./ |_/ ./ /
i / ノ.^/
/ / |_/
(_/
71 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 22:31:25.09 ID:Zxj2bHI0
書きながらだけど第三章いくよ〜
72 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/01/12(月) 22:34:50.31 ID:g3gCbYEo
C
中王朝って
第何王朝でヒクソス来たの?
73 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 23:01:53.01 ID:Zxj2bHI0
アケメネス朝からアレクサンドロス大王と、
西アジア一帯が政治的統一をしだしたころ、
彼らの作り出した経済交流圏の西の端で大勢力となったローマという都市国家が
地中海沿岸地域を支配下において
次の時代の主役となっていった。
<インドヨーロッパ系イタリア人一派 ラテン人>
____
/⌒ ⌒\
/( ―) (―)\ 地中海交易で覇権を築いたお。
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ アレクサンドロスも死んだし、
| | われわれこそが次の時代の覇者だお。
\ /
74 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 23:07:25.91 ID:Zxj2bHI0
___
/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒) \
/ ///(__人__)/// \ しかしギリシャ人は偉大だお。
| u. `Y⌒y'´ |
\ ゙ー ′ ,/ われわれもギリシャ人の都市国家経営にならって
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ rー'ゝ 〆ヽ 民主的で文化豊かな国をきずくお!
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
75 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 23:23:39.19 ID:Zxj2bHI0
ローマの歴史はBC800年ころ
ギリシアの影響を受けたエトルリア人の支配のもとではじまった。
「とりあえずギリシアのマネしとけば間違いないお」
γ⌒) ))
___(⌒ヽ / ⊃__
/⌒ ⌒⊂_ ヽヾ 〃/ / ⌒ ⌒\
(⌒ヽ∩/( ⌒) (⌒) |(⌒ヽ γ⌒)( ⌒) (⌒) \ ∩⌒)
ヽ ノ| :::⌒(__人__)⌒ ::| ⊂ `、三 三 / _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ
\ \ )┬-| / /> ) )) ( ( <| | |r┬( / / ))
(( (⌒ )、 ヽ_ `ー‐' ,/ / / 三 ( \ ヽ \ _`ー‐' /( ⌒)
\ \ / / /
76 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 23:24:03.59 ID:Zxj2bHI0
ゆえに、都市国家ローマではギリシア人のポリスと同じく、
市民
=成年男性
=土地所有者
=重装歩兵
=民会に参加する権利あり
によって都市国家の運営が行われていた。
___
/ \
/ \ 自宅警備員のやる夫も
/ ⌒ ⌒ \ 政治(民会)に参加できるお!
| /// (__人__) /// |
\ /
77 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 23:24:48.94 ID:Zxj2bHI0
しかし、アテネでペルシア戦争の無産市民の活躍と
デロス同盟の資金流入によってようやく政治的平等が実現したように、
ここローマでも市民の政治的平等の実現までには多くの試行錯誤があった。
78 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 23:25:18.43 ID:Zxj2bHI0
そのころの都市国家ローマでは
広大な土地をもつ貴族(パトリキ)が「親分」となり、
中流市民、貧しい市民(平民・プレブス)を「子分」とする関係(庇護関係・パトロネージ)が広く存在していた。
<パトリキ>
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\
( ●)( ●) |
(__人__) |
l` ⌒´ |
{ |
{ /
ヽ ノ
▼/ ̄  ̄ ̄)____
〃(⊥) ´/ / ̄ ̄/ / 〃 ⌒i
___i /⌒\./ /∧ ∧し' __|;;;;;;;;;;i
【特徴】
・たくさんの土地を持っている
・家柄がいい
・政治の発言権大きい
79 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 23:25:47.15 ID:Zxj2bHI0
<平民(プレブス)>
____
+ + /⌒ ⌒\+ 。
・ 。/( ●) (●)\ + +
/::::::⌒(__人__)⌒::: \
| |r┬-| |
+\ `ー‐′ /・ ゚. + __
/ | / ・ /ヽ
(_⌒) ・ ・ ||____________ |ま | ̄|
l⌒ヽ _ノ | |\ |___| {}@{}@{}−| る| |
| r `(;;U;) )__) \ >゚))))彡ー―'. |_.|_|
(_ノ  ̄ / / \`ー―’___
(__^) | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【特徴】
・パトリキの特徴の反対
80 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/01/12(月) 23:43:29.19 ID:hPoqxPI0
>>79
ウプレカスに見えてしまった…
81 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/12(月) 23:50:15.23 ID:Zxj2bHI0
リアクションあるとモチベーションあがるので
感想でもつっこみでもダメだしでもなんでもいいので
書いてくれるとうれしいお!
___
/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒) \
/ ///(__人__)/// \
| u. `Y⌒y'´ |
\ ゙ー ′ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ rー'ゝ 〆ヽ
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
82 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:23:02.26 ID:U13Ls920
そして、当然のことながら有力貴族(パトリキ)が政治での実権を握り、
政治上の要職であるコンスル(執政官)やディクタトール(独裁官)を独占していた。
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\
/ (__人__) \ 市民は平等じゃないのかお・・・。
| ヽ |!!il|!|!l| / |
\ |ェェェェ| /
83 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:23:41.62 ID:U13Ls920
ノ L____
⌒ \ / \
/ (○) (○)\
/ (__人__) \
| |::::::| | やる夫は市民として戦争にも参加して
\ l;;;;;;l /l!| ! ローマのために命をかけて貢献しているお!
/ `ー' \ |i 政治に参加できないのはおかしいお!!
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |そ ドンッ!!
`ー、_ノ 煤@l、E ノ <
レY^V^ヽl
84 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:24:08.64 ID:U13Ls920
/ ̄ ̄\
/ \
|:::::: | 金やコネがないことには
. |::::::::::: | 何を言っても無駄だよ。
|:::::::::::::: | ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ .くやしかったら戦争で大手柄でもあげて
ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: . 有力家のお嬢さんとでも結婚するんだな。
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
____
/⌒三 ⌒\ 共和制でまた〜りときいていたのに
/( ○)三(○)\ 思った以上にシビアな世界だお・・・。
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
85 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:24:49.50 ID:U13Ls920
都市国家ローマの政治機構は【元老院】、【執政官・統領(コンスル)】、【民会】と
非常時に任命される【独裁官(ディクタトル)】によって構成されていた。
なかでも最高議決機関となっていたのが、
ローマの全市民が参加する民会である。
____
/ \
/ ─ ─\ 「なかなか民主的だお・・・」
/ (●) (●) \
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
86 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:26:12.94 ID:U13Ls920
任期1年の執政官も、この民会から選出された。
<パトリキ>
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ } 「まあ実際われわれパトリキ(貴族)も
ヽ ノ プレブス(平民)とうまくやっていかないと
/ く \ という意識は常にもってやってますよ」
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
87 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:27:13.21 ID:U13Ls920
しかーーし!
この民会、執政官を建前上は「指導」、実質支配していた機関が存在する。
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒\ ____
|::::::(●)(●) | / \
. |:::::::::::(__人__)| / ⌒ ⌒ \ 「え?」
|::::::::::::::` ⌒´ |/ (●) (●) \
. |:::::::::::::: } | (__人__) |
. ヽ:::::::::::::: } \ ` ⌒´ _/
ヽ:::::::::: ノ | \
/ヽ三\´ | | | |
-―――――|:::::::::::::::: \-―┴┴―――――┴┴――
88 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:30:22.67 ID:U13Ls920
それが、元老院である。
/\___/ヽ
/ -‐' 'ー- \
. | (●),(、_,)、(●) ::|
| /,.ー-‐、i :::::| 「おーおーおめーら好き勝手に
| //⌒ヽヽ .::| いいたいとと言ってんじゃねえよ
| ヽー-‐ノ :::::| あんま調子こいてっと俺の権限で追放すんぞ?」
\  ̄ ...::/
/`ー‐--‐‐―´\
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒\ ____
|::::::(●)(●) | / \
. |:::::::::::(__人__)| / ⌒ ⌒ \ 「・・・・」
|::::::::::::::` ⌒´ |/ (●) (●) \
. |:::::::::::::: } | (__人__) |
. ヽ:::::::::::::: } \ ` ⌒´ _/
ヽ:::::::::: ノ | \
/ヽ三\´ | | | |
-―――――|:::::::::::::::: \-―┴┴―――――┴┴――
89 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:31:09.00 ID:U13Ls920
<元老院の大物>
/\___/\
/ / ヽ ::: \
| (●), 、(●)、 | 「いーかーお前らー、
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, | 民会がローマの最高機関とか思ってるかも知れんが、
| ,;‐=‐ヽ .:::::| 実質ローマの政治を動かしてんのは俺ら
\ `ニニ´ .:::/ 元老院だからなー。そこんとこ忘れんな」
/`ー‐--‐‐―´´\
/\___/ヽ
/ --= 、_:::::\ 「ちなみに元老院に入れんのは
.| (●),ン <(●) 、.:| 貴族出身者だけだから。
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:::::| あと元老院は終身制なんで
.| _,ィェエヲ` .::::::| 定員枠は誰かが死なない限り空かないからね」
\ `ー'´ .::::/
/`ー‐--‐‐―´\
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒\ ____
|::::::(●)(●) | / \
. |:::::::::::(__人__)| / ⌒ ⌒ \ 「・・・・」
|::::::::::::::` ⌒´ |/ (●) (●) \
. |:::::::::::::: } | (__人__) |
. ヽ:::::::::::::: } \ ` ⌒´ _/
ヽ:::::::::: ノ | \
/ヽ三\´ | | | |
-―――――|:::::::::::::::: \-―┴┴―――――┴┴――
90 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:32:06.49 ID:U13Ls920
___
/ \
/ノ \ u. \ これは本当かお?
/ (●) (●) \
| (__人__) u. | 本当に元老院は貴族出身者しか入れないのかお?
\ u.` ⌒´ /
ノ \
/´ ヽ
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー)
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
.l^l^ln } まあ、共和制といっときながら
. ヽ L } その実態は少数の有力者が政治を牛耳ってるなんて
ゝ ノ ノ よくある話だ。
/ / \ やる夫も奴隷ではないだけ、
/ / \ 恵まれた地位にいると思いなよ。
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
91 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:32:48.46 ID:U13Ls920
____
/ \
/ _ノ ヽ、_ \
/ o゚⌒ ⌒゚o \ せっかく戦争のたびに身をはたいて武器防具を買って
| (__人__) | 命をかけて戦っているのに
\ ` ⌒´ / これじゃあんまりだお・・・。
このように、ローマでは
貴族出身者が終身でつとめた元老院が事実上の国政の最高機関として存在し続けた。
92 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:33:25.75 ID:U13Ls920
ノ L____
⌒ \ / \
/ (○) (○)\
/ (__人__) \
| |::::::| |
\ l;;;;;;l /l!| ! あったまに来たお!
/ `ー' \ |i もうやる夫は戦争なんていかないお!
/ ヽ !l ヽi 最悪ローマなんて捨ててどっかで農民でもやってやるお!
( 丶- 、 しE |そ ドンッ!!
`ー、_ノ 煤@l、E ノ <
レY^V^ヽl
この貴族による政権独占に不満を持つようになった平民たちは、
「徴兵・従軍拒否」や「市街退去」という手段に訴えるようになった。
こうした身分闘争の結果、平民たちは徐々に政治的権利をもつようになっていく・・・。
93 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:34:07.96 ID:U13Ls920
●BC500年ころ
平民会の設置・・・平民のみを成員とし立法に関与
/ ̄ ̄ ̄ \ ホジホジ
/ ― ― \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ mj |⌒´ /
〈__ノ
ノ ノ
94 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:34:21.69 ID:U13Ls920
●BC450年ころ
十二表法の制定・・・平民の市民的権利の擁護
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\
|  ̄ |
\ /
95 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:34:36.87 ID:U13Ls920
●BC367年
リキニウス・セクスティウス法・・・コンスルの一名は平民から選出、土地所有の制限
. … .
:____:
:/_ノ ー、\:
:/( ●) (●)。\:
:/:::::: r(__人__) 、::::\: ウッ・・・p...
:| { l/⌒ヽ |:
:\ / / /:
96 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:35:02.36 ID:U13Ls920
●BC287年
ホルテンシウス法・・・平民会の決議は元老院の承認なしに国法とされる
___
/⌒ ⌒\ ━━┓┃┃
/(  ̄) (_)\ ┃ ━━━━━━━━
/::::::⌒(__人__)⌒:::: \ ┃ ┃┃┃
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ┛
\ 。≧ 三 ==-
-ァ, ≧=- 。
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
≦`Vヾ ヾ ≧
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。
97 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:35:19.96 ID:U13Ls920
こうして平民は貴族と法的に平等な存在となったのである。
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
: | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
> ヽ. ハ | ||
98 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:35:39.25 ID:U13Ls920
しかし、依然として「親分ー子分」の庇護関係は存在していたし、
富裕な貴族やその出身者で独占された元老院がローマの政治をリードしていった。
/ ̄ ̄\
/ _ノ′,,\
| u. ( 一)(一)
| :::*(__人__)
| u ` ⌒´ノ
| }
ヽ u. }
ヽ ノ
/⌒ヽー-ィ
| | |、_ ____
| | |〆 ̄ ̄ ̄ヾィリ
(、` ̄ ̄リ⌒) ⌒ ⌒
| 、二二二" (● __(●
|___y ) .::⌒('g g,) なんだかんだで
/´ | |  ̄ノ 誰かに守ってもらうのは楽でいいお!
`@/ |__| ー‐ ィ´
| (___゙) |
| ,ノ |
〉 ノ、_ | r ノ|
| | | i ̄ ̄| | ̄l |
99 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:36:48.39 ID:U13Ls920
さて、このような身分闘争を繰り返し、平民の地位が向上していくとともに、
有力な貴族たちはより多くの平民を従え自らの勢力を高めていこうと、
ローマ周辺に積極的に侵略戦争をしかけていった。
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| |r┬-| |
\ `ー'´ / 侵略戦争に行ってくるお!
/` ‐- __ - ‐‐ ´ \
/ .l _,,ヽ ___ 〉、
| l (´・д・`) / ,' 3 `ヽーっ
ヒト- _ l ⊃ ⌒_つ
. !__  ̄, ̄ `'ー-┬‐'''''"
L  ̄7┘l-─┬┘
ノ  ̄/ .! ̄ ヽ
└‐ '´ ` -┘
100 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:37:05.27 ID:U13Ls920
【ローマ侵略戦争の歴史】
___
/ ⌒ ⌒\
/ ( ●)( ●)\
/ :::::⌒(__人_)⌒\
⊂二二二 |r┬-| |二⊃
\ `ー'´ /
\_ _/
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ
101 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:37:40.97 ID:U13Ls920
γ⌒) ))
/ ⊃__
〃/ / ⌒ ⌒\
γ⌒)( ⌒) (⌒) \ ∩⌒)
/ _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ BC500年ころ
( <| | |r┬( / / )) ローマ以外のラテン人都市国家を支配下に置く
( \ ヽ \ _`ー‐' /( ⌒)
/ /
___(⌒ヽ
/⌒ ⌒⊂_ ヽ
(⌒ヽ∩/( ⌒) (⌒) |(⌒ヽ BC4世紀後半
ヽ ノ| :::⌒(__人__)⌒ ::| ⊂ `、 イタリア半島中南部のイタリア人の一派サムニウム人を従える
\ \ )┬-| / /> ) ))
(( (⌒ )、 ヽ_ `ー‐' ,/ / /
\ \ /
ヽ_ ノ (
γ⌒) ))
/ ⊃__
〃/ / ⌒ ⌒\ BC3世紀前半
γ⌒)( ⌒) (⌒) \ ∩⌒) イタリア南部のギリシア人植民市を征服。
/ _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ また、エトルリア人も征服する。
( <| | |r┬( / / ))
( \ ヽ \ _`ー‐' /( ⌒)
/ /
___
/ \
/ \
/ ⌒ ⌒ \ こうして、BC270年ころには北イタリアを除くほぼイタリア全土を統一。
| /// (__人__) /// |
. (⌒) (⌒) グッ
./ i\ /i ヽ
l___ノ ヽ___i
102 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:38:07.79 ID:U13Ls920
イタリア半島を制圧したローマは・・・
____/ ̄ ̄
/ │ ̄\__ ゴゴゴゴ・・・
/
.. 、 ,_
 ̄\_/ ̄ ̄\/ ̄ ゴゴゴゴゴゴ・・・
___/ ̄へ√⌒l⌒´ ̄ ̄\_
´ / \
,r'ニニニヾヽ、 //ニニニヽ、
("´ ̄ ̄ヾ)) _____ ((/ ̄ ̄`゙`)
| 、ィ_ノと)' / "\, 、/"\ (つ(_,,ア |!
i| ` イ_/ / (‐-、)、 ,(,-‐ ) \. \_Y |!
.ヽ、 ' ( / `゙(__人__)'" \ / ` /
\ \l i| |! l/ / うぉっしゃらぁぁ!!!
l|l \ \ 、i|,/⌒ヾ、|!;, / / |l 次は地中海だお!!!
\ ヾ `ー一'´ ィ / i
ヾ、 ``"´ /
゚ |! Y ィ |! 。
,. ' 、/ ヾ ´ ’ `
゚, i! `| ゜、l! i|!; ゚ ゜ 。
ヾ从ソヾ、, ;;ソ'人゚;,ィ~;;へ、ィヘ;;´ンy∧从/∨ゞ〆´ ,.,
_..〆 ..:::ソ ..:_::ノ .::j .:::ノ`ソ´::ゝ .::::...ヽ _.:::`
地中海にも進出しだした。
103 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:38:48.85 ID:U13Ls920
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ } どどどど!!!
ヽ ノ
/ ""'''ヽ | || / ) (
,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─
_,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ
<、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\
,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j
/ l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / 西地中海を勢力圏とするフェニキア人との3回にわたる戦争(ポエニ戦争)では
/´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / 名将ハンニバルの率いるカルタゴ軍に苦戦しながらもBC146年これを征服。
,r'ニニニ゙ヽ、 //ニニニヽ、
("´ ̄ ̄ヾ)) ___ ((/ ̄ ̄`゙)
| rー< ノと) / .\ (つ(_,,ア | くたばれギリシア人!!
| フ"/ \ , , /\ \_Y | ,.-‐'''"
\ (/ (●) (●) \/ ` / ,.-‐'''"
\ \ (__人__) | / ,.-‐'''" ___,,,,,,--''''''
/ \ \ ⌒´ ,, ,/ /,.-‐'''" ____,,,,,,--''''''
/ !\ ヽ\.ヽ'' // ,.-‐'''" ___,,,,,,--''''''
| l ヾ、 ;' ''''" ___,,,,,,--''''''
! | |― ___,,,,,,--'''''' \\
! | l ;,, ,;--'''''' / ヽ \
ヽ l / / '' ;; ,,.''\ | ヽ |
\ヽ (、 /⌒ヽ、 ) ,ノ V
\ (_ノ \_) `ー―‐'´
さらに同時期ギリシアに入り、
マケドニアやギリシア諸ポリスを支配下におく。
104 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/01/13(火) 00:39:02.22 ID:oN9vldIo
プブリウス・コルネリウス・スキピオ・アエミリアヌス・アフリカヌス・ヌマンティヌス(忘れたマダー?
105 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:39:11.20 ID:U13Ls920
/ \
/ \ , , /\
/ (●) (●) \ イタリア半島以外の征服地はいつローマに反抗するかわからん!
| (__人__) | ローマの貴族を総督して派遣し、徴税を行え!
\ ` ⌒ ´ ,/
. /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
| ,___゙___、rヾイソ⊃
| `l ̄
. | |
106 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:39:44.75 ID:U13Ls920
さて、このような侵略戦争の結果、ローマ社会は二つの質的変化を生み出した。
●富裕貴族の大土地所有の進展
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\
( ●)( ●) |
(__人__) | 侵略戦争のおかげで被征服地から
l` ⌒´ | 財産をたんまり没収したよ。
{ | 奴隷もたくさん手に入れた。
{ /
ヽ ノ
▼/ ̄  ̄ ̄)____
〃(⊥) ´/ / ̄ ̄/ / 〃 ⌒i
___i /⌒\./ /∧ ∧し' __|;;;;;;;;;;i
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\
( ─)( ─) |
(__人__) | そのあまりある征服地に
l` ⌒´ | 大農場を開いて奴隷を使った農地経営を行ったんだ。
{ | いまじゃちょっとした王様の気分だね。
{ /
ヽ ノ
▼/ ̄  ̄ ̄)____
〃(⊥) ´/ / ̄ ̄/ / 〃 ⌒i
___i /⌒\./ /∧ ∧し' __|;;;;;;;;;;i
107 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:40:11.61 ID:U13Ls920
●平民の没落
/ ̄ ̄ ̄ \
/ :::::\:::/\
/ 。<一>:::::<ー>。 最近戦争多すぎだお・・・。
| .:::。゚~(__人__)~゚j 戦争は金がかかって仕方ないお・・・。
\、 ゜ ` ⌒´,;/゜ 装備揃えられないから土地も売っちゃって
/ ⌒ヽ゚ '"'"´(;゚ 。 もはやすっからかんだお・・・。
/ ,_ \ \/\ \
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
108 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:40:36.96 ID:U13Ls920
<グラックス兄弟の登場>
./\___/ヽ
/ \ |||| / \
/ (●) (●) \ 平民の没落は
| 三 ⌒(__人__)⌒三 | そのままローマの軍事力の低下を意味する!
\ ,, ,, lr┬-| ,,.,, /
/ ,、,,))`ー'´((_,,、 ゙ヽ
/\__/ヽ
/ \ |||| /\
/ ( ○) (○) \ このままでは都市国家ローマは危機に陥る!
| 三 ⌒(__人__) ⌒三| いまこそ改革を!!
\ |r┬-| /
ノ `ー'´ \
BC2世紀後半、
護民官となったグラックス兄弟は
リキニウスセクスティウス法を復活させ、
再び土地所有の制限を行おうとした。
109 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:41:06.26 ID:U13Ls920
しかし・・・
/ ̄ ̄\
/ノ( _ノ \ 「勝手なことしてんじゃねー!」
| ⌒(( ●)(●)
.| (__人__) /⌒l
| ` ⌒´ノ |`'''|
/ ⌒ヽ } | | ____
/ へ \ }__/ / /─|||| ―\
/ / | ノ ノ /●)) ((●\ . ’, ・
( _ ノ | \´ _ / 三 (__人__)’,∴\ , ’
| \_,, -‐ ''"  ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ/ > て
.| __ ノ / (
ヽ _,, -‐ ''" ̄ヽ、 ̄ `ー'´ / r'" ̄
\ , '´ / .|
\ ( / |
\ \ / |
貴族・富裕市民の反対にあい暗殺・・・。
こうして強勢を誇ったローマの軍事力は衰退に向かった。
110 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:41:45.36 ID:U13Ls920
そのようななか、ローマの有力者のひとりマリウスが登場。
<マリウス>
_,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
,r'" `ヽ.
__,,::r'7" ::. ヽ_
゙l | :: ゙) 7
| ヽ`l :: /ノ )
.| ヾミ,l _;;-==ェ;、 ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::) f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ヽ"::::''  ̄´.::;i, i `'' ̄ r';' } |
. ゙N l ::. ....:;イ;:' l 、 ,l,フ ノ | 無産市民たちに必要なのは
. |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ. /i l" < パンと見世物だ。
.| ::゙l ::´~===' '===''` ,il" .|'". | 食べよ。そして笑うがいい。
.{ ::| 、 :: `::=====::" , il | \________
/ト、 :|. ゙l;: ,i' ,l' ノト、
/ .| \ゝ、゙l;: ,,/;;,ノ;r'" :| \
'" | `''-、`'ー--─'";;-'''" ,| \_
彼は没落して市街にあふれた無産市民たちにパンと見世物をあたえ、
自らの子分とした。
_,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
,r'" `ヽ.
__,,::r'7" ::. ヽ_
゙l | :: ゙) 7
| ヽ`l :: /ノ )
.| ヾミ,l _;;-==ェ;、 ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::) f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ヽ"::::''  ̄´.::;i, i `'' ̄ r';' } |
. ゙N l ::. ....:;イ;:' l 、 ,l,フ ノ | おまえたちどうせやることがないなら私の私兵にならないか?
. |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ. /i l" < そのかわり、退役後には土地を与えることを約束しよう。
.| ::゙l ::´~===' '===''` ,il" .|'". |
.{ ::| 、 :: `::=====::" , il | \________
/ト、 :|. ゙l;: ,i' ,l' ノト、
/ .| \ゝ、゙l;: ,,/;;,ノ;r'" :| \
'" | `''-、`'ー--─'";;-'''" ,| \_
111 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:43:10.49 ID:U13Ls920
彼のこのやり方は成功した。
┏┓ ┏━━┓ ___ ┏━┓
┏┛┗┓┃┏┓┃ /⌒ ⌒\. ┃ ┃
┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━ /( ☆) (☆)\━━━┓┃ ┃
┏┛┗┓┃┏┓┃┃ /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ ┃┃ ┃
┗┓┏┛┗┛┃┃┗━ | |r┬-| | ━┛┗━┛
┃┃ ┃┃ \ `ー'´ / ┏━┓
┗┛ ┗┛ ┗━┛
___
/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒) \
/ ///(__人__)/// \
| u. `Y⌒y'´ |
\ ゙ー ′ ,/ こういうオファーを待っていたお!
/⌒ヽ ー‐ ィヽ いままでいくら戦争いっても
/ rー'ゝ 〆ヽ ちっとも豊かにならなかったお!
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,| 土地がもらえるのはでかいお!!
| ヽ〆 |´ |
マリウスはこの手段によって自分のまわりに強力な軍隊を編成させた。
これを見た他の有力者もこの方法を真似、
ローマの軍事力は少数の有力者のもとで再び強化されていくことにある。
112 :
1
◆h.Wrqji7HU
:2009/01/13(火) 00:43:41.58 ID:U13Ls920
その一方で、
それら有力者たちは自らの権威と力を強大なものにするため
対外侵略を繰り返しながら、
ローマにおいても強大な権力を握ろうと争いだすことになる。
, -───-= 、
___ / \
や、やめるお! ノ.し ̄ ̄ ̄ ̄ ' ‐ 、 / \
/"⌒ \ / ヽ 口ではそう言っても
/ ; 、 \ / ヽ 本当はほしいんだろう?
/ ,,、 ∪ )(_ ヽ 丶 権力が・・・。
/ `\、ノ ⌒ ` ヽ 、 l
l ( ● )" (、_ニ-‐ ̄"´ , i _ノ'′ `、 |
| "⌒゙ ( ● ) _ノ( | ● ) "ー-- /
\ (__人 )"⌒゙` ⌒ヽ l (● ) /
,>、 ヽ `"ソ′ ; / j ///// /
/ \ )r‐r‐/ ∪ /´⌒`゙ヽ-‐'"ヽ. ) /
/ ヽ `ー-'′ ' i` ー-`ー-一'′ /、
/ `゙ー-- l /ノ.:.\
/ 、 ``ー- 、, -一 " 、 |! ,//.:.:.:.:.:.:.\
/ ,⌒) /" |! -= - /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
/ /r⌒) j、 / l!`ヽ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ヽ
/ / { ⌒) ノ、 / |l!---‐一´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|
113 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/01/15(木) 18:17:17.78 ID:Xru7gcIo
>>82
今更だが、独裁官はディクタートルじゃね?
気になったから手元のラテン語辞書を引いたら、"dictātor"って出てた。
……まあ、それを言ったら執政官はコーンスルにしろってなるけど。
114 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/02/04(水) 22:34:51.31 ID:rFpucBUo
音沙汰なし?
115 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/02/06(金) 21:16:22.25 ID:zMOmSBYo
なんと言う放置
116 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/02/13(金) 21:40:54.56 ID:ZDm.y/Uo
おいおい,放置ってレベルじゃねえぞ
117 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/02/16(月) 10:41:51.20 ID:dVcIAZoo
なげええwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
パー即に来た意味がねぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
118 :
1
◆dcpChnLpNk
:2009/02/20(金) 04:11:46.44 ID:f7PTAm.0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1235070597/
>>1
です。
遅くなり申し訳ない。
構想を練り直し再投下をはじめました。
遅筆ですが、なんとか完結させるように頑張るます。
119 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/02/20(金) 05:31:45.17 ID:JC7TFOAo
それはいいんだが別にスレ立てる意味がまったくないだろう
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