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魔法少女ともえ&さやか☆マギカ - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/03/31(木) 04:19:31.94 ID:gTNtnIan0
第1話「夢の中のお話だったような」

はぁっ、はぁ、少女は走っていた。
つい、ほんの少しまでは見慣れた学校の下校路だったはずの道路はまるで絵本のような原色の抽象画に包まれていて、
薄気味悪い笑い声が見えない場所から漏れ聞こえてくる。
あまりの不気味さに逃げなければという本能は働くが一体どこへ逃げれば安全なのだろう、何もわからない。
分からないことだらけだ。
「いったい、なんなのっ!?」
その声に答えるかのようにクッションくらいの大きさのまん丸い綿毛がちょこんと飛び出してきた。
道案内を尋ねようとしてその頬を紫色の金属が走り抜ける。
綿毛のお腹に腕?が生えていてそれはとてもよく切れそうな紫色の鋏を掴んでいた。
「あ、あのっ…」
逃げなければ、という本能が警鐘を鳴らすが腰から下がもう動かない。ぺたんと地面に座り込んでしまう。
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/03/31(木) 04:21:54.79 ID:gTNtnIan0
一斉に鋏が少女めがけて飛んでいく、思わず目を瞑ったその瞬間、銃声と剣戟が聞こえて、
飛んできた鋏は残らず銃弾で叩き落とされ、綿毛の怪物達は飛び込んできた少女の剣で切り払われた。
やけに朗らかな二人の声が聞こえる。
「ちえっ、やっぱりマミさんには叶わないなぁ」
「ふふっ、そりゃあ魔法少女歴は私の方が長いもの。新米さんには負けてられないわ」
一人は金髪のツインテールの女の子で、私より年上のお姉さんっぽい人。
もう一人の女の子は私のよく知ってる……
「さやかちゃんっ!いったいなんでこんなところで何してるのっ」
「あははっ、まどかには見せたくなかったけどね、魔女退治。こうやって不思議な空間に取り込んで普通の人の精神を喰らい尽くすんだって。私はまだそのお手伝いってとこかな」
「ふふっ、私は同じ滝見沢中学の三年生、巴マミよ。こっちは相棒のシャル。って自己紹介の前にやらなければいけないことがありそうね」
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/03/31(木) 04:27:19.04 ID:gTNtnIan0
気がつくと、綿毛の怪物は奥の方に一匹残らず逃げていっていた。
それを追うように二人の魔法少女と一人の少女はそれを追いかけ、不思議な世界の中心部らしき扉を押し開ける。
そこにいたのは綿毛の怪物なんかではなく、もっと大きな身の丈10mはあろうかという原色を塗りたくった抽象画の世界から出てきたような真の化け物だった。
「久しぶりの大物ね。いくわよっ」
先輩が手をかざすと無数の銀の長銃が現れる。
巨大な怪物は触手や綿毛の怪物を放つがどれ一つとして銃弾に阻まれ金髪の少女に届かない。
打ち切った長銃を投げ捨て、新しい銃を生み出そうとした時、その隙を狙って綿毛が足下に絡みつく。
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/03/31(木) 04:28:24.65 ID:gTNtnIan0
「っ!」
綿毛は蔦に変わり少女を締め上げる。そのまま壁に叩き付けられようかという瞬間
「マミさんっ!」
一迅の風が走り抜ける。
青髪の少女が疾風とともに剣で斬りつけ、蔦を粉々に切り刻んでいた。
蔦に押し上げられていた銃使いが宙に放り出される。
「さてとっトドメと行きましょうか」
しゅるんと胸の黄色いリボンをほどき巨大な銃を作り出す。
「ティロ・フィナーレ」
轟音、爆煙。そして長銃使いの少女だけが化け物の中心に立っていた。
……
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/03/31(木) 04:31:08.02 ID:gTNtnIan0
「すっごーい」
思わず声が漏れてしまう。
いつの間にかよく分からない原色の世界は消え去り、元の滝見沢の町並みが戻ってきていた。
「さて、と。これからちょっとだけ、私の家でお茶していかない。
まだ聞き足りないことは沢山ありそうって顔してるわよ?」
そう、一年先輩のお姉さんが聞いてくる。
「うん……お母さんにはちょっと遅くなるってメールするね……けどさやか、
なんでさやかまでそんなこと出来るように……」
「あはは、なんとなく話の流れでね。ま、気にしないっ」
そうして着いたのが簡素だけれど綺麗なマンション。
「あ、あのっ私が急にお邪魔しちゃって大丈夫なんですかっ?そのご家族の方に迷惑だったり……」
そういうと先輩は少しだけ目を伏せて
「私は一人暮らしなのよ、一人暮らしでこんな大きなマンション借り切っちゃうと寂しくってね、
だからせめて晩ご飯の時間くらいまで一緒に友達がいてくれると嬉しいのよ」
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/03/31(木) 04:34:46.12 ID:gTNtnIan0
「シャルはマミと一緒だよっ」
マミさんの胸元に抱きしめられている縫いぐるみが突然喋り出して。
ぴょんと首の後ろに回り込んでぎゅっとしがみつく。
「あはは、シャルは特別だもんね。ゴメンゴメン」
マミ先輩の家はやっぱり広くて、家族用の広いダイニングに三人で先輩が煎れてくれた
アールグレイの紅茶とケーキを食べながら尋ねる
「で、結局さやかさんとマミさんは何してたんですか?」
「あ、あれはね。この世界には魔女っていう悪ーい奴らが普通の人の精神を喰べて生きていて。
私達はそんな奴らを退治するための特別な使命を受けた人達なんだって。
さっきのもそういう悪い魔女だったの。間一髪だったよ。まどかまで巻き込まれちゃったら私が頑張ってる意味無くなっちゃうからさ」
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/03/31(木) 04:36:16.41 ID:gTNtnIan0
「で、でもそれって危なくないんですか?」
「危ないのは承知の上よ。でも私もさやかも代償を払ってしまった以上はもう役目を果たす以外方法は無いの」
「シャルが守るもんっシャルがマミのことは守るもんっ」
「はいはい、シャルちゃんは良い子、良い子。」
宥めるように金髪の射手はテーブルの上で跳ねるマスコットを抱きしめる。
「じ、じゃあそろそろ晩ご飯の時間だし、帰りますねっ」
「まどか、一緒に帰ろうよ、近所だしね。もしまたまどかが襲われたりしたら騎士さやか様の名がすたるっ」
「あはは、お手柔らかにお願いするね、さやかちゃん」
とりとめないことを話しながら家に着く。
「それじゃ、また明日」
「そいじゃーね遅れるなよっ」
同級生の青の騎士はダッシュで駆けていく。
−−魔法少女かぁ……私でもなれたりするのかな……
晩ご飯を食べて自室に戻ってもずっと今日のことが頭から離れなかった。格好いい先輩と後輩のコンビ。役立たずの私でも魔法少女になったらみんなは見返してくれるのかな……
そんなことを思いながら段々と夢の世界に落ちていく。少し不思議な声を聴いた気がするけど夢の中だから……明日はきっともっと面白いことが待っていますように……

……
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/03/31(木) 04:40:06.34 ID:gTNtnIan0
……

「鹿目まどかっ、まどっ………」
排莢の金属音とくぐもった火薬の音がする。
「何度目かしらね、まどかにまとわりついた瞬間がお前の死だということに」
「ほむらー、コイツらって一カ所に集めて得意の爆弾でドカンってワケにはいかないワケ?」
「無駄ね、コイツはこの時空に一匹っていうのがセオリーみたいだから一度に何匹もいるってことはあり得ないわ」
「ゴキブリみたいにしぶてーやつだ。ま、この杏子さんが一緒にいる限り、あいつらに手出しはさせねーけどな」

少女達の夜は更けてゆく
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/03/31(木) 17:37:30.69 ID:RZ3fkXEBo
SS速報でやれ
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