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【たったひとつの】能力者スレ【絶対条件】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/09(土) 21:53:50.04 ID:nFfswO7f0
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/sports/37115/】 携帯【http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37115/

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)
【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。
・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。
 勝手に世界を氷河期などにはしないように。
・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について
 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1302010212/
wiki  【http://www31.atwiki.jp/nouryoku/
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

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VIPでTW ★5 @ 2024/03/29(金) 09:54:48.69 ID:aP+hFwQR0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711673687/

小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 21:55:06.97 ID:XnROS70So
>>1乙!
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/09(土) 21:56:32.49 ID:MsomvqDbo
>>1
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 21:58:17.28 ID:51wfBlmyo
いちょつ
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 22:03:14.82 ID:WQlAVgISO
>>1乙です。
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) :2011/04/09(土) 22:03:34.99 ID:2/kl+H9AO
>>1
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/04/09(土) 22:07:14.07 ID:sMcAWIRAO
>>1乙です
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/09(土) 22:08:40.89 ID:B6AJ7SxX0
>>1
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/09(土) 22:20:40.37 ID:oeTVngTa0
>>1乙モード
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/09(土) 22:24:56.87 ID:ZmIzn5nqo
>>1
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/09(土) 22:25:39.90 ID:VNWxoq6Jo
>>1乙!
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 22:45:33.44 ID:Di3iUl7DO
いちおつ、『愛しているよ』
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/09(土) 22:46:30.01 ID:G3VgABjno
>>1
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/09(土) 22:46:51.36 ID:I7acpah0o
>>1
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 22:47:36.12 ID:1zi/M6JSO
>>1
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/09(土) 22:47:39.20 ID:9arDypzko
>>1
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/09(土) 22:47:55.05 ID:nFfswO7f0
>>1俺乙

>>前961

アーン、こっちの台詞だァッ!!
だが……いきなり突っ込みやがッて……まァ、いいさッ!!

おらぁッ!!いきなり死ぬンじゃねェーーぞッ!!
今からチョイとばかし、アツくなるからよッ!

【宣言と共に、彼の構える両槍から火焔が噴出すだろう】
【業火を纏った両槍による怒涛の攻撃特化……それが、紅丸紅斗のスタイルだ】
【紅丸は、朔夜に追撃するように。戒能へ向かって駆け出して】

>>前990>>前993

ああ、ウラギリモノってトコかなァッ!だからぼくは、オタクらを倒す理由があるってェわけだッ!
オタクに恨みがあるわけじゃあねェが、オタクも覚悟の上だろッ!斬らせてもらうッ!!
尤も、それはぼくにとっても同義……『覚悟』して来てンだッ!存分に斬り結ぼうぜッ!!

【敵に対しても、さっぱりした性格なのか。ただ、『戦い』を見据えて叫び】
【戒能へ向かって駆けていたその足が、――止まる】

(……アーン?なンだ?『上』かァ?……識槻は放っといても簡単にゃ死にはしねェ……)
(両方が突っ込んで敵の罠にかかれば仕舞い。此処は『見る』ッ……)

【そういう判断に基づいて、一度止まったのだ。両手の槍から炎を滾らせながら、紅丸は――】

……ああ、確かになァ……その『カリスマ性』だけなら天下モンってトコか。
だが、そう簡単にゃ往かねェのが世の中だ……それでアイツの野望が果たされるとは思えない。
とはいえオタクの言うように……どんどんその思想を引き継ぐヤツが出てきちゃあ、ぼくらも厄介だ……


……理解≠ヒ……――――ッ!


【思想が、頭の無い化け物となって。良い喩え方だと、敵ながら思った】
【その頭部は、次々に挿げ替えられていく。誰かの頭を乗っ取って、その身体を侵食し、永久に死ぬことはない】
【解釈は人それぞれだろう。だが、そんな風に考えて、考えたところで――上方よりの襲撃者に、気付いた】


ッ――――どいつもこいつもッッ――!!
ゴキゲンをブチかましてくれるよなァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!


【まるで狂信者のような科白と共に、現れた男。振り下ろされる、刀に】
【紅丸は、両槍を交差させ上方へ突き出し、その交差点で刀を受けようとする】
【……紅丸の弱点は「防御」だ。両手に槍を構えているゆえ、単純な防御手段に欠ける】
【だが、『振り下ろし』の攻撃ならなんとか防げる――今のように、槍の柄で受けられる】
【これが『点の攻撃』……『突き』であったら、限りなく危なかったか】


くッ、……お…………!!
――――どけェェェェェェェェェェェェッッ!!

【その威力、重力と落下速度を踏まえた重量、パワー。それらに押し負けそうになりながらも】
【気合一閃と共に、相手を弾いて僅かに距離を取ろうとするだろう】
【どちらにせよ、今の一撃を無理に防いだことで、紅丸の両腕には疲労が残る】
【暫くの間、その動きからキレや精彩は失われ。結果として、チャンスを作りやすくなるだろうか】
【……先手は、まだ其方に在り】
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/09(土) 22:48:35.48 ID:zByCB83zo
>>1乙だったのかー
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 22:49:11.69 ID:51wfBlmyo
>>988

…究極まで登り詰めた人間の力と、貴様は言ったな

【切り裂けなかった…それでも、“当てれた”】
【今はそれで十分か―――追い込む前に、お馴染みの“言葉遊び”でもしてみよう】

今のお前は、“能力”でその力を得ている…確かにソレは、“貴様の”力。実力やも知れん

【「だが――」と、山本は告げる】
【声の温度は生温い湯の様に―――貴方の耳に、心に響くだろう】

―――――能力で限界を引き出す貴様は、“成長”を“放棄”した様にしか観得ぬよ

【もし、“そう”ならば…貴様の“生き様”は人間以下】
【歩みを止め、“能力”無しに戦えぬならば、また、人間以上の力をそれで補うと言うのなら―――“唯の”能力者】
【――――それが果たして、“究極”と。 己は既に“至高”に在ると言えるのか】

【さて――――“その程度”で、「生き様」を語るのか】
【“その程度”で、戦う理由を求めるのか】
【貴方は――――】

――――ハッ。

【貴方が山本を引き寄せる瞬間―――山本の小さな笑みを、見ただろうか】
【まるで。嘲笑うかのようなソレを……】

【ギィンッ――――】
【引き寄せられた瞬間、僅かに身体を右へ捻ってしまう】
【数本の鞘による防御の面積はそこそこ広く……銃弾をそれで“受ける”形となって】

なっ―――待てッッ!!!

【ダンッ】
【刃の潰れた刀を手放しながらヴュネルドを追う様に駆けだした】
【代わりに右手は左腰の、中位の刀へ伸びていて】
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/09(土) 22:49:16.41 ID:GGWBElz0o
>>978

(攻撃は入った!……あのバリアは……?)

【剣を振り、付着した血液も振り払う】
【その間に聞こえた何かが割れるような音、視線を音へと向ければ】
【確かに防壁の表面に罅がより大きく入っていた、予想は確信へと変わる】
【ニーケルルフのダメージはそのまま防御壁へと伝わるのだ、と】

(となれば更にコイツを傷めつけてやれば、バリアを黙らせられるわけだ……)

【直接バリアを破壊する事が可能であるならばそうする事も有りだろうが】
【その場合だとニーケルルフという存在が確実に邪魔をしてくるのは先程の動きを見て明らかだ】
【ならば守護者を倒し、バリアが維持できなくなった所でその中の主を倒す】
【これならば妨害も入らない、考えられる限りの最善の策】

次は……――――――!!

【ニーケルルフは後退した、次の攻撃に移行するチャンスであった】
【しかし異形の戦闘意識を甘く見ていた、ふいに暴風が迫る】
【咄嗟に右腕全体に「黒」を纏わせ外部から強制的に操作、腕を持ち上げ】
【同時に腕の甲の部分に六角形の盾を形成、それを用いて防御にあてようとするが】

ぐ、っあああ……っ!!!

【短時間では十分な強度を持たせる事は出来なかった】
【「黒」の盾は数秒持ちこたえるも崩壊、その下の腕を切り裂き血が飛沫を上げる】
【それでも攻撃の威力は収まらず、エルフェスは右へと投げ飛ばされてしまう】

【小柄な体にとっては吹き飛ぶには十分な威力であった】
【数m飛んで、地面と擦れるように衝突の後2,3のバウンドを経てようやく停止】
【擦過痕には熱によるものと血が交じる】

……………この、クソやってくれたな……。

【右腕の不調は思ったよりも深刻で上手く着地げ出来ず、体のあちこちが痛んだ】
【なにより攻撃を受けた右腕の痛みは群を抜いていた、それもその筈】

……ち、こんなトコで使うつもりは無かったんだけどな。

【文字通り右腕が“ずたずた”になっていたのだから】
【深い切り傷が下腕に1つ、傷口の奥で白い物が見えたようで気が遠くなる】
【また擦過傷も凄まじく皮膚は抉れ、下の肉が露出して血みどろ】

(腕自体は動かせ……ないか、肩から動くだけ幸いかな)
ああ、クソ……さっきからクソとしか言ってねえなオイ、……立たなきゃ……。

【ここは戦場、敵は異形】
【立たねば死がお前を欲しがり近づく】
【戦わねば死がお前を待ち手招きをする】

まだ終わってねえからな……化物め。

【擦れた頬から滲む血を手の甲で拭い落としながら】
【少年は立ち上がる、瞳を開き状況を確認する】
【だが微かにダメージを引き摺っているのか直ぐには行動には移れないらしく】
【ゆらりゆらりとその場で揺れていた】
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 22:52:41.92 ID:URDLXAVSO
>>988

…………………ふぅ、ん

【初めてだ。】
【初めて相対する相手、ヴュネルド……その実力は、“予想以上”だった】
【端から見て、山本やロウの実力はかなり高い域にあると思われる。ミストドラゴンやデイドリィムもまた、二人にはやや劣るかもしれないが……幾つもの修羅場を通り抜けた、“それなり”の使い手】

【その三人を相手取り、尚も劣らない力と……何より、その“精神”】
【間違いなく、“本物の強者”】

(……いざとなれば……“能力”もある、けど……“不意打ち”で倒せる相手とは思えない……)

(…………来るか)

【少し離れた距離から観察していた彼は】
【掻き消された“不和”の塊……そして、こちらに迫って来るヴュネルドを】

(いや……違う、ッ!?)

【いや違う……!】
【“デイドリィムに向かった”……ヴュネルドの動き、目線から……“多分そうだ”と! そう考えた!】

…………っ

【気付けば身体は動いていた】

……“避けろ”ッ!! デイドリィィィィィムッ!!!!

『はっ……!?』

【デイドリィムの前に踊り出。避けろ、という言葉は、自然に出た物】
【あろうことか、斧ギターを“ギターとして”では無く“斧として”持ち……ヴュネルド相手に、接近戦闘≠挑もうと言うのか?】

【デイドリィムはその言葉に、屈めていた身体を、素早く起こして】
【地面を蹴り、後ろに跳ねて。ミストドラゴンから、2m程後方に位置する】

【今度は“それだけ”では無い】
【腹からも、黒い包帯が溢れ出し、それもまた、触手のように。】

『(“包帯”……っ、少しでも……少しでもミストの支援を……ッ)』

【ミストドラゴンの背後から、蛇のように地を這い、向かって来るヴュネルドの脚を……“搦め捕ろう”とする】
【“あくまでも支援”だ。気を逸らせればそれで僥倖】
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/09(土) 22:52:42.06 ID:qXmKlsYfo
前スレ>>997

【たたき落とされた“手”には、僅かにヒビが入ったように見える】
【叩き落とした感触から、“手”も彼女の体と同じく硬質化しているものと予測できるだろう】

あァ、悪りィなァ…
不意打ちが大好きなのさァ

【性急とも思えるその攻撃、だが回避も可能、和服の裂け目から見るに威力も低いようで】
【どうやら、不意打ちを“好き”なのではなく―――】
【―――“しなければならない”のかも知れない】

ほら、次はそっちのターンだぜェ?
一発貰ってやるよォ…アッハハハハァ!

【6つの“手”は彼女の周囲に舞い戻り】
【パーの形状になり、防御態勢に入る】
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 22:54:10.02 ID:URDLXAVSO
>>21に追記と訂正
【追記】
/>>1乙です

【訂正】
/正しい安価先は、前>>988です。申し訳ありません
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/09(土) 22:54:45.85 ID:jx9pb25Mo
>>1乙です!

>>994

…それはよかったです
途中までは、何とか地面に向けていたんですが、
気を失う直前は、ほんとにもう言う事を聞かなくて…

【二度目の安堵の息。彼女が騒動の元の癖に、被害者が出てないことに安心して】

ふむふむ、パッションさんですね

それで、ここがカノッサ機関の支部…ですか
なんだか……イメージしていたものと違いますね

【いくら世間知らずで、情勢に疎い彼女でも名前は知っている】
【そして、悪いことをしている、という酷く曖昧な情報も】
【それしか知らなかった故、もっと恐ろしいところを想像していたのだろう】
【唇に指を当て、不思議そうにもう一度あたりを見渡す】


────。


【それからしばらく何かを考えるように黙り込み始めた】
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/09(土) 22:55:40.09 ID:j956flN50
>>1
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/09(土) 22:55:45.78 ID:VNWxoq6Jo
>>982>>999

…空を蹴る?アイツと同じタイプの能力者かな?
ともあれ、ちょっと捻った攻撃をしないとまともに当たらないかも

【腰から彼の愛用する武器である鉄扇『キャットラウザー』を取り出すと、パッ、と開くと】
【次のリンの射撃はこちらの肩へと攻撃してくるのを確認】
【先ほどのようにタイミングと狙いをずらされる攻撃をされるのは苦手な物の…直接こっちを狙ってくる銃撃ならある程度は『備え』がある】

【右肩を狙ってくる拳銃の射線上に鉄扇を斜めに構えると、弾丸はキィン!と擦れるような金属音とともに後ろに流れて行く】
【相手が放つ前に気が付けば一応防御手段はあると言う事だ、続いてはこちらの攻める番】


――――さぁーて…やり返してもいいよね


【わずかに表面の削れた鉄扇を今度は防御ではなく攻撃に転用】
【即座に鉄扇を閉じると彼はリンに踏み込んで】


…オーバードライブ



【エネルギーを込めたその鉄扇を、リンの背中の中心めがけて思い切り振り抜いてきた】
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/09(土) 22:56:42.74 ID:oeTVngTa0
>>前991

【余りにも硬質な鋼の手応えに、少女は思わず目を顰めた】
【跳ね上がった腕を、慌てて腰のそばに連れ戻して】
【―――強制的な後退以上には、距離を詰めずに】

…希望が生きていく意味だとするなら、僕はそれを一度失っている
希望が命そのものだと言えば、きみはそれを二度失っているんだけどねぇ

へぇっ、余裕無いんだね?
じゃあ僕は、「正義」――衆生の為の法の庇護者として、こう宣言しようかなぁ



        ―――≪ 一 歩 た り と 退 か な い ≫―――



【それは、精一杯の「ブラフ」だったのだろうか】
【言葉を紡ぐ裏側。背中を夥しい冷や汗が伝い、獄炎の焦熱も忘れさせ】
【盾と重ねられた腕と薄く日に焼けた足は、時より小刻みに震え】

【されど―――告げたならば彼女は退かない】
【借り物の正義と虚ろな勇気を、最大限度に活用できる一種の才能が】
【彼女の白眉であり、また汚点でもあった――】

ほぉォッ――――Clock Cheat=I

【少女の口が、ひとつの「C.C.」を紡いだその時】
【先程弾いたとはいえ魔力に振れた翼に、違和感を感じるだろう】
【すると極めて短時間だけども――その効果の変成が、遅延されてしまう】

【一騎討ちなら、ともすれば気付かれないかもしれない程の瞬刻】
【――しかし「時」の価値は、一人だけで決める物では無く】

>>前976

【能力の運用に集中したクレプシドラの口は、真一文字】
【だが。彼女の紫紺の視線から、きみは求める「言葉」を、確信的に得るだろう】



        【「――――…さーあ、“撃 て る よ ”――!!!」】
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/09(土) 22:57:52.52 ID:lYWGohI+o
>>986

――わたしには、正義も、悪も、勝ちも、負けも、ない
だって……あなたの魔翌力を……奪いに来たんだもの……

【最初から彼女の目的は一つだけ――】
【この戦場に来た目的は一つだけ――】


―――そう…

…そんな命令しか、受けられないんだ……
可哀そう…

【短く、嘆息するように紡ぐ】
【――何故か一瞬、哀れむような、蔑むような、そんな雰囲気を纏わせた無表情になった】


――あなたは……作戦にすら、参加させてもらえない…足に縄を括られた…蚊帳の外の小鳥
ずっと……上から遊び相手を探してれば…いいと、思うよ…

【「出来る限り飛んで…」、と付け足された】
【その言葉にはどのような意味があるというのだろう】
【景気付け――?冗談じゃない、そんな子供のような理由で、闇雲な破壊を望むものが、どこにいる?】

【嗚呼――いるではないか。紫色に包まれる、少女の眼の前に】
【自らを“我儘な子供”と形容した、その人物が】
【愉悦に浸り破壊を尽くす、そんな人を、ゼーロは宛ら】
【哀れにも無邪気に周りを傷つける、自分は自由だと思いこむ子供のようだと、そう言った】


だけど……今はわたしが遊んであげる…

【そしてザンシアに接近しようと、一歩踏み出した瞬間】

【発砲】

【だが飛び散った警備員の破片など、彼女は畏れなかった。例え返り血を浴びようとも、彼女が恐怖することはない】
【そんな感情はもっていない】

【然しながら、煙幕で彼女の視界を遮ることには成功している】
【ゼーロは、警備員の方へザンシアが向かったことはわかっていたが】
【その付近のどの辺りに身を潜めたかはつかめていないだろう】

――――――――――………なんで逃げるの?

              【一歩づつ】

――――――――――………ねぇ

              【一歩づつ】

――――――――――………わたしと遊びたくないの?

              【其れは、】

――――――――――………ツマラナイ

               【近づく】


//>>1乙です!
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) :2011/04/09(土) 22:58:43.05 ID:VDKPaucjo
>>992(火燐お姉様)

【――次なる攻撃を繰り出そうとする火燐を前に、ウェル子は、動かない】

…………『危険を冒す者が勝利する』――――

【……それは、彼女の生き方】【下手な回避よりも、迎撃か防御を】
【降りかかる火の粉は決して払うな】【より強い風で送り返してやれ】

【……ところで、ウェル子がここまで唱えた二つの《代償》だが――】
【――《覇の代償》――】
【それは、言うまでもなく、今展開した「黒き疾風」の壁】

【では……先にウェル子が唱えた《無の代償》とは――?】
【――黒い羽根の刃によるあの攻撃……?】
【……否、あれはただの牽制に過ぎない、名も無き技】


【…………そう、《無の代償》の真価は、この瞬間に顕現する――――】


――決して振り返ってはなりません……


【ウェル子が、両腕を、胸の前で交差させる】
【すると両手の甲に乗っている二羽のカラスが、羽根を大きく広げ――】

【――バチッ――、一瞬、火燐の一撃と、ウェル子の黒き疾風が激突する瞬間に、火花が瞬き、】
【ビュウッ――!! 次の瞬間には、風の防壁が、切り裂かれ、霧散――】

【――が、】


極上の「無」は……最上の「無」は……、全てを投げ捨てた先にあるのですから――


【――ガキィンッッ!!!】

【翼を広げたカラスが、火燐の刀を、「盾」となって止める――!】
【《無の代償》……それは、カラスの翼が、刃物に匹敵する硬度と鋭利さを得るもの……!】

――――ああ…………

【……ところが、加速を大いに付けた火燐の二連撃は、予想以上に「力」があった】
【つまり、ウェル子は、力負けするように、カラスを乗せる腕が、押されてしまい――】

…………なる……ほど…………

【――腕がはね除けられる】
【結果、ほぼそのままの軌道で、ウェル子へ襲いかかる二刀】

……………………ッ!

【ウェル子は、瞬時に上体を反らし、まともに斬られるのを防ごうとしたが、】
【――最終的に、火燐の刀は、ウェル子の胸部を、横に、赤く、線を引いた――】

【傷を負わされ、やや眉をひそめるウェル子】
【火燐が許すならば、彼女はバックステップによって距離を取ろうとするだろう】
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/09(土) 22:58:58.28 ID:lYWGohI+o
>>28
//追記:一応年の為記載しておきます。PC再起したことにより、ID変わってしまいました
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/09(土) 22:59:37.57 ID:UfAmAH0AO
>>1

>>前995

【雲の掛かる空は、墓地を暗く染めた】
【優しい屍の余韻は薄く、ただ彼はじっと十字架を見詰めるだけだった】

【答えを、求めている】
【尤も彼は、亡くなった母が天啓のように答えを教えてくれるなどと】
【そんな“夢幻”を信じていない程度には成熟した大人だった】
【しかし、何かいい解答が閃かないかと、立ち尽くす程度には術がなくて】

……、……、……――

【――ふと、視線が落ちた花束に向かう】
【枯れた茎。それを見た時に、何かが噛み合う音が聞こえた気がした。】
【思わず屈み込んで、指先を伸ばす。軽く、吹けば飛ぶような脆いそれ】

【最期に見た『母』の頸も、そういえばこんな渇いた色をしていた】
【指に力を込めれば、ぱきりと折れて。擦り潰されて、風に流れる】

 【――あの時】
 【このように、手折ればよかったのか】
 【そうすればあのヒトは。きっと】

【珍しい事だが、何故か無性に姉に逢いたくなった】
【そして、アレが呼んでいるような気もした。馬鹿馬鹿しいと笑うには、少しだけ】

…………――俺は、。

【だが彼は、光輪十字は、答えない】
【なんてことはない。花の頸を折り、答えを求めながら沈黙する『子供』が、そこにいるだけで】

/お疲れ様でした、ありがとうございましたー
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/09(土) 23:02:21.62 ID:I7acpah0o
>>991

…クッソオォォオオ!
【挑発に、唇を噛み締めて我慢していたが、それも少しの間だけ、銃を放つことは出来ないという状況は変わらず】

『ま、カリカリすることないよ重太郎。』
「そんなことより集中しろって。」
【お、お前が言うなという言葉が、喉まで達していた少年だが、それ以上は出て行かず】

>>27

行くぞ口黒ッ!
『了解っ!』
【クレシプドラがこちらをみたその瞬間、思いは少年一行へと伝わり】
【一瞬、クレシプドラに礼を言おうか迷ったが、今はその時ではないと判断し】


【先程まで魔翌力を溜めていた銃から放たれる魔弾】
【大きさは、サッカーボール程で、威力は中級魔翌力と、上級魔翌力の中間程あるその攻撃】
【速さは、実弾より少し遅いが、時間が遅れてる今、果たしてどうなるか?】
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/09(土) 23:02:33.56 ID:8ORu/mXno
>>989

【上手くいったか。確認したころには、既に相手は“判断”を始めていて】
【それに合わせる形で僅かな時間だが、サリナは思考する】

【鎧の相手、貫くのは不可。属性の付いた魔術も不可。では、どうするか】
【そうこうする内に、来る。先程は傷とやけどで済んだが、次は―――】
【白い日傘を使えば一度限りは防げるかも知れない。それが先ず、脳裏によぎる】

………あら、私もあまり頭は良くないから『解る』かしら
選ぶから、どっちも失敗する。なら、最初から考えなければ良い

  つまり、避けなければ問題は無いかしら―――。

【――が、ダメ。中途で止まった生成を前に、防御に走っては機を逃す】
【だからこそ、サリナは両手を創造物に翳して、急速に生成の速度を早め】
【刹那。避ける事を選ばず、右腹部から背に及ぶ大きな傷と炎を受け―――】


『ヅ、ィッ―――オ゛オォオ゛ォォォォォォオ゛オ゛オ゛オォォォ―――!!!!』

【焼ける姿を隠すように、全高3mほどの逞しい灰色――正しく、恐竜――が、飛び出して行き】
【鼓膜を叩くような咆哮とともに、異様なまでに太い後ろ足で地を蹴って】
【双葉の邪魔にならないような外側から、靭やかに強烈な“尾”による鞭のような一撃をユヒカに見舞おうとする】

【仮に、ユヒカが平時であれば。尻尾の一撃は重くも真っ直ぐであるため、避けるのも容易であろう】
【補足すると、攻撃の正確性はそんな程度。或いは、偶然にコケたとしても回避は出来る具合だ】


/>>1乙ですー
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/09(土) 23:03:56.20 ID:ZmIzn5nqo
>>989

……ここだッ!

【「直線的な攻撃」、「隙ができているユヒカ」】
【このチャンスを見逃すほど──双葉は甘くない】

喰らえええええええぇぇぇっっ!!!

───《 ロイヤルストレートフラッシュ 》ッ!!

【太陽の如き光の奔流が、その左手から放たれる】
【膨大な魔翌力を素にしているだけあって、火力は一級品】
【向かってきた火焔の斬撃を飲み込みつつ、ユヒカへと一直線に向かっていく──】
【水属性を使わないのは、得意でないため信頼性に欠けているから】

【だが軌道が単調な上、火焔の斬撃と竸った以上威力はある程度軽減されている】
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/09(土) 23:03:56.41 ID:I7acpah0o
>>32
/安価付けわすれと補足、【一瞬〜】の後に>>全991後、攻撃はパニキュレータへと向けられたものです。
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 23:06:04.99 ID:1zi/M6JSO
>>22

……硬ぇな。

【“手”をたたき落とした時の感触。それは、とにかく「硬い」】

……成ーる程、“そいつら”もテメェと同じ、てか?

……んじゃ本気(マジ)んなって行くぜぇっ!!

【走り出し、その勢いに乗って】
【先程ヒビを入れた“手”に、右ストレートを繰り出す】
【直撃すれば、鉤爪が曲がるか、“手”に穴が空くか】
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/09(土) 23:07:20.94 ID:Bd3Bs6XP0
>>999>>26
あら……奇遇ね
【咄嗟に、拳銃を持ってる右腕をガードするように曲げ】
【蹴りを受け止めようとし】

【ダンッ!!!】

【キック力とジャンプ力に特化された義足《タラリア》で、3m程高く跳び上がり空中に浮かぼうとするだろう】
【それでドラの攻撃を避けるつもりだろう】
【距離的にゼビレイに当たるかかもしれないが、当たらないかもしれないだろう】

私の義足《タラリア》はキック力・ジャンプ力に優れてるのよ…そして空を飛ぶ事ができのよ…
あと当てるなら黙ってた方がいいわ…バレるわよ…
【そう言いながら、ドラの背後当たりに移動し、地面に着地しようとする】

【だがゼビレイの攻撃により手にダメージをおったのかはれてるのがわかる。だが痛みがないため銃を離してないようだ】
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 23:07:45.45 ID:XnROS70So
>>29
ははっはははッ!!
向かい風など、追い風としようッ!
下手な風は、火を燃え上がらせるのみ、風は我が一部だ!

【火は、風を送り込まれることで、酸素を手に入れ、より強く燃え上がる】
【故に、火憐は風を怯れない、風を前に退かない、風を前に燃え上がる】
【人間と火には、共通項が有る。それは、どちらも空気無しには存在できないこと】
【火憐のあり方は、正に火その者である】

侵掠如火――侵し掠める事火の如し。

【花鳥風月の優雅さからはかけ離れたその動きは、無意識の物】
【火憐は、“祖父の背を追っている”が、心のそこでは、追うだけでは追い越せないと気づいている】
【故に、無意識中に、花鳥風月を超える動きの模索が生まれる】

ならば、無を燃やそう。無を侵略し、炎で塗りつぶすだけッ!

【ががががが、と翼に止められるも、それを押して、跳ね除けて】
【ひゅ、ひゅっ。とニ閃が走り抜けて。そのまま、バックステップをしようとするのを目ざとく見つけて】

ふぅぅうッ!!

【右足で蹴りが来る。ぼぼぼぼぼ、とその瞬間靴が燃え上がった】
【腹部に放たれる蹴りは、鋭い軌道を描き襲いかかっていく】
【今、火憐の纏う服は、徐々に燃えていっている。以上に上昇する体温で、服が発火しているのだ】
【その姿は、正に人間の形をした炎その者である】
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/09(土) 23:11:12.26 ID:LlpzfO6Lo
>>998>>20

【エルフェスを弾き飛ばし、僅かにその口角を吊り上げながら、】
【びしュッ、と、血糊を振り払うように白銀の槍を一度回転させると、再び構え直す】

 “おオ於おぉ堕ォ怨んン──……”

【異形──ニーケルルフから、黒い魔力の粒子が漏れ出し、】
【魔力量の上昇に伴い、夜気が蜃気楼のように歪められる】 【──が】

【その上昇した筈の魔力量が、突如、急降下するように減少した】
【──ニーケルルフが、その悪魔の慧眼で、瞬時に捉えたのは、】

【“闇”によってこの場を蝕んでいく、颯護の姿であった】

 “──グ卯んン────……!”

【──術者より送られる、使役の令が、“闇”によって阻害されていく】
【ニーケルルフの“出力”と呼べるものが、急激に衰え始め、異形に僅かな驚愕が滲む】

 (……。 遅かれ早かれ、いずれこうなっていたンだ──)

【その時であった】
【結果内にいた青年が、鎌の柄尻で、地面を軽く叩き】


 ──── ≪ Castling ≫


【瞬刻──異変が起きる】

 “──っッ、雄──!?”

【──彼らが相対していた筈の、ニーケルルフの姿が消え】
【瞬時の間に、あの祭壇の結界内の中へと、転移していた】

 …………────

【そして、結界の中にいた彼の姿も、同じくそこには無く──】
【ニーケルルフが先程まで居た地点に、瞬時の間に転移している】

【──そう。両者の位置が、入れ替わった】

【だがそれと同時、結界の外へと出てきた彼の身体に、】
【突如と不可解な切り傷が刻まれて、漆黒の血飛沫が舞い──体躯が、僅かに揺らぐ】
【気付けるだろうか──その切り傷の位置は、先程ニーケルルフが受けたものと同じだ】

【──位置の入れ替えと同じく、“ダメージの入れ替え”も起こった?】

【そして、結界の外へ彼が自ら出てきたことにより、使役に魔力を費やす必要性そのものが無くなった】
【紅玉の瞳が、緩く細められて、この場にいる両者の姿をその視界に収めると── 一拍置き、口を開いた】

 ── 一つ、ルールを設ける
 無論、乗るも乗らないも貴様らの自由だ

【“ルール”。この殺し合いに、持ちかけられる規約】

 ……──俺が今から、二択の問いを貴様らに投げかける
 “Yes”だと思ったときだけ、その刃を振るって来い

【──と。彼は言った】
【無論、それに従うも従わないも彼らの自由だ】

【して、その第一の問いが、鋼の声色によって、紡がれる】

//申し訳ない、続きます
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 23:11:39.93 ID:Di3iUl7DO
>>1000

【玩具──そう、「玩具」だ】
【彼女は人を人と思っていない】
【それはこの僅か数刻の会話で分かることだろう】
【一緒に在って楽しいようであれば、傍に起き。飽きれば他者/機関員に丸投げをする】
【そして──気に入らない「玩具」は、壊す】
【執拗なまでに徹底的に。必要以上に、壊滅的に】
【其れは──呼吸をするかの如く『愛』を語るシズリの、本性で、本質】
【端正な笑みも、囁きの笑い声も──】
【ただ、己を「受け入れさせる」ための、道具にしか過ぎないのだ】


ふふ、そーいうことーぉ

ご協力、感謝するよーぉ、フォルス君──『大好き』『愛しているよ』


【くつくつくつ、と彼女は嗤い】
【エメラルドを内包した目を再び、細めた】
【彼女はまだ、語らない】
【追い込むのは──夢幻檸檬だけではないことを】
【それをこの場で語るには、あまりに手札が揃っていなかった】
【故にまだ、「語れない」】

【彼女は、深渕に沈んだ情報という名の仮初めの駒たちを静かに動かす】
【あの「刀」は、いつか確実に使うだろう】
【≪Justice≫の彼らは、どうしようか】
【車椅子の彼女は──どう配置しよう】
【機関の彼女たちもきっときっと、娯しいだろう】

【──頭の中で、どろりと巡る思考】
【其れは彼女にとっても甘く芳しい──極上の腐酒】
【それを早く味わいたいのか。彼女はそっと、舌先を唇に這わせてみた】

/おかえりー
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/09(土) 23:11:40.24 ID:LlpzfO6Lo
>>998>>20


  ────貴様らは、正義か?


【びゅう、と、彼の周囲に魔力風が渦を巻く】
【──第一投目は、酷く曖昧で、しかし分かりきったことでもあった】

【同時に、彼の携える銀の大鎌が、動きを見せた】
【三日月のように湾曲した刃が、まるで頭を垂れるように、内側へと折り畳まれ】
【峰の側が外へ向く形。言うなれば、“逆刃の大斧”のような形態へと変化した】

 【──以後、この武器を『戦錫鎌』と表記するが──】

【──がしゃり、と、その業物を構えなおし、再び彼らと相対する】
【願わくば帰ってこん言ノ葉と、それに乗せられる刃を待ち構えるが如く】
【鋼玉のような硬質な眼差しが、両雄の姿をそれぞれ直線で捕捉する】
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/09(土) 23:16:57.44 ID:qXmKlsYfo
>>36
>>36が繰り出した右ストレート、それは先程攻撃された“手”に向けられ】
【瞬時に、その“手”をカバーするようにもうひとつの“手”が向うが】

    バリィイィィン!!

【予想以上の攻撃、2つの“手”は陶器のように割れ】
【煙のように、姿を消した】

クッソ…さっそく2つ消されたかァ
厄介だなァ、その鉤爪

【どうやら“手”は一定以上のダメージを受けると消滅するようだ】
【6つ壊せば、彼女には文字通り「手が無くなる」のだろうか…?】
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/09(土) 23:19:07.64 ID:JKs86qwao
>>28

ふふ……楽しいだろう、気持ちが良いだろう、見下すのは?
自分が上だと主張して、他人の言葉を聞こうともせず。勝ち誇るのは?
さあ、もっともっと誇るんだ傲慢に!ちっぽけな矜持を守る為!
理解出来ない存在に対しては、相手を貶める事で対抗出来る。それが感情なのさぁ……

キミの役柄は決まった。己の価値を外に求める誇り高き戦士、というね
悪い悪魔を言葉で屈服させて、そして最後に首を落して止めを刺すんだよ

【蔑まれた事に対してザンシアは、却ってまた楽しそうな反応を見せた】
【端的に言うなら「見当外れ」とでも言おうか。その言葉のどれも、刺さらなかった=z
【きっとこの人物(?)に、少女が向けた言葉のうちのどれ一つとして】
【数分後、ザンシアは覚えていないのだろう】

遊んで「ちょうだい」、小さな戦士さん。そうして「くれる」んだろう?
……いや、もしかしたらだけど。キミは自分の姿を、忘れてしまっているのかな?

どうしたのさ、最初のキミはあれ程に魅力的だったのにさあ
一気に「つまらなく」なっちゃってえ……ほら、吼えなよワンワーンって
キミが好きそうな無残な死体を、折角これから作るんだよ?

【アドリブの演劇だ。相手の言葉に対応し、その場その場で言葉を選ぶ】
【自らの根底の思想さえ固定されていれば、相手が何を言おうと反応は自ずと定まり】
【ならば相手の言葉の繋がりを知らずとも、一つ一つの答えを並べるだけで一貫性は生まれてくる】


………うふふふふふふ……キミって面白いよねえ
遊んで「あげる」癖に、ボクが乗らないと「つまらない」ってふてくされちゃうんだ?
そうだねえ、それじゃあボクはキミと、遊んで「あげる」方が良いのかな?
最初に言ったじゃあないか。『キミの役目を務めたまえ』ってねえ
キミはキミらしく、ボクを見下して自分を誇る必要が有るのさぁ……

あ、そうそう。極煌岩って、知ってるかい?

【警備員の背後。ザンシアは、銃口を警備員の後頭部へ押しあてた】
【銃口に収束する魔翌力は、先程のものよりも更に小さく】
【だが警備員は、血が昇って朦朧となった意識の中でも、その銃口から逃れんと必死で首を振る】

【極煌岩の性質を知っているのなら。ザンシアの言葉から、これまでの行動パターンから、次の行動も予測出来るだろうか】
【役者二人だけのステージは、まだ第一幕すら終わっていない】
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/09(土) 23:20:54.11 ID:TWSSEdRoo
>>40

──ただし、条件が二つある

【料理の味付けを考えるように配置を思考していた彼女に、フォルスが割って入る】
【その言葉は水を差されたように感じるかもしれない】

一つは、お前も自力で様々な人脈を当たるだろうが檸檬関連で使うものは俺にも教えろ

【一つ目の条件は簡単なもので、情報の共有だった】
【これは考えれば当然かもしれない。彼の望みは一枚噛むことであって、情報提供に利用されることではないのだから】
【もっとも、この要求をどのように捉えるかは当然シズリ次第だ】

【そしてもう一つは】

二つ目は、その汚物と嘘に塗れた言葉を俺に向かって吐くな

【まるでそれが最も重要であるかのように、彼は強く言った】
【その言葉とは──そう、シズリの口癖でもある言葉】
【今もフォルスへと向けた言葉だ】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/04/09(土) 23:22:52.32 ID:VDKPaucjo
>>38

――――くッ…………!

【――バックステップと、蹴りが、ここで同時に放たれたとして……】
【より速いのは……「蹴り」だ】

【燃え上がる足が、ウェル子の腹を穿ち――】


…………っ…………げほっ…………!


【乱れる、呼吸】
【しかしウェル子は、蹴りをしっかり食らいつつも、バックステップを敢行する】
【これにより、何とか間合いの外に出て、】

………………けほッ………………

【――すかさず、左手の甲にいたカラスが、飛んだ】
【鋭く飛翔したカラスは、まずは上昇していき――ある程度の高さに達すると、突進を開始した】
【目標は――火燐の胴体ど真ん中】
【上空より下降しつつ、直線で迫り来るカラスは、クチバシを突き立てようとしている――!】

…………火種…………いえ、炎そのもの……でしょうか…………

【――同時進行で、「黒い羽根」を身体から湧き出させ、怪しく魔力を蠢かせていく……】

――ケホっ…………ま…………、燃え尽きて塵と化すがよろしいでしょう…………

【さりげなく、クイッ――と、ズレた眼鏡を直す仕草をみせた】
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/09(土) 23:23:19.79 ID:nFfswO7f0
>>前996(ロウ)>>21(ミスト&デイドリィム)

……く、厄介だなッ……!
だが……その『跳弾技術!』確かに厄介だが、『弱点』があると見た!

――いかなる軌道を描こうと……最終的には必ず、この己の元へと飛来するッ!
お前が射出した角度から、どう反射すれば己の元へ向かってくるか予測も出来るッ!
無論、細かい狙いどころまでは予測出来んが……これだけ場が広ければ、予測してからの回避も容易い……!
【言葉通りに。ヴュネルドは、『サイサリス』で強化された眼力も併用して、弾道を見切る】
【左腕を狙う、左足を狙うという細かいところまでは予測できないが――この墓碑が広いことが仇となるか】

だが……何処まで行くのだ?其方は戦場では無いだろう。それとも、臆したか!
【後退に後退を重ねるロウに、挑発じみた言葉を投げかけて】
【それから、斧の切っ先を随分と離れた其方に向けて……――?】

……『隠し玉』だったが、もはや仕方あるまい。……受けろ!
【――がしゅ、と。機構が変化し、出現したのは――『砲口』】
【其処からロウめがけて一直線に。魔力の炸裂弾が、飛来するだろう】
【着弾と同時に広い範囲に炸裂する弾丸だ……炸裂を見越して大きく側方・後方に回避するか、】
【或いは敢えてヴュネルドへ接近し、魔力の炸裂を後方に追いやって避けきるか、だろう】
【がしゅ、と。砲撃機構は即座に内臓され、再び斧と成る】

【しかし――ロウが放った銃弾は。一対一なら確かに見切りきられただろう。だが、今回は多人数戦闘であり――】

……くッ、……!

【――デイドリィムの支援。包帯……それによって左足が封じられ】
【左の膝裏を狙った銃弾が、やや体勢を変えたヴュネルドの膝の少々上あたりを捉える】
【これで、機動力は多少なりとも殺げるか】

しかし……狙いは成立した。矢張り、お前が出たな……!
陣形を崩すこと……崩し得るところから撃破してゆくのが常ッ!
さぁ、受けてみろッ!!お前の後ろに居るものを、守りたいと願うならッ!!

【そして、デイドリィムに絡め取られた左足を振り払おうとしながら】
【力任せの斧による、ミストから見て右から左へ振るわれる薙ぎ払いを放とうとするだろう】
【その威力は言わずもがな……だが、受けた銃弾によって左足の力が入りきっていない】
【ミストの力であっても、全力で踏ん張れば受けることは出来る。回避という選択肢もあるだろうが――背後には、デイドリィムか】

>>19(山本)

……フ、確かにその通りかもしれんな。
【山本に対して、不思議と素直に、そう紡ぐ】
【それとも、彼の強さへの拘りは、その程度だったのか?……いや、違う】

だが……悪いが、己には之に頼る理由(わけ)がある。
……とある病の後遺症でな。己の身体は、常人よりも弱いのだ――
【――彼が夜間でもサングラスをかけていたのは、ファッションのためではない】
【その病気によって、眼が光に弱かったためだ……完治した今も、どうにも外せない】
【……だが彼は、それをハンディキャップだとは思っていない】

……しかし、この身も、病も、すべてが己の持ちえるモノ。
すべてが己の武器であり、己の力。それを理由に甘えることも、立ち止まることもしない……
何もかもを使って、己はただ『強さ』だけを求める。かつての病も、何もかもを我が糧としたうえで。

なれば己は、この能力に全力で縋り、そしてその上で究極を目指そうッ!!
いかなるものをも利用して、その上で『限界』の果てを見据えようッ!!

全てを合わせた、これ≠アそがこのヴュネルド・ダーンヒュライン≠セッ!!
往くぞ、剣士よッ!!さぁ、言った通りに己を追い詰めて見せろッ!!

【ミストへ攻撃を放ちながらも、ヴュネルドは山本へ向かって一喝、吼える】
【その斧の機構には、徐々にエネルギーが集束しているように見える――『大技の予兆』、か?】

/VSユヒカは次です
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) :2011/04/09(土) 23:24:33.42 ID:nFfswO7f0
>>33(サリナ)>>34(双葉)

≪ッはぁっ……!どうだッッ!!ユヒカは誇り高き炎狼、ルガルム族の最後の一匹≠セッ!!
 この炎は、ユヒカの一族の魂が篭った炎!そう簡単に負けないヨ!!≫

【大きな傷を受けたサリナに対して、ユヒカはそう叫ぶ】
【叫び、勝ち誇る――間は、そんなに存在しない】
【即座に、反応する。現れた異様な化物――完成した、肉塊】

≪(――龍ッ――――!?)≫

【それは獣の本能。背筋に、ぞくりとした戦慄が駆け巡り】
【自分よりも大きな魔獣に、本能的に恐怖を感じてしまう】
【攻撃を放った硬直も解けきっておらず、隙が見える――】

≪ッうあ…………!
 ――――荒紅焔葬ッッ!!ベイル・ヴェルノーーーーーームッッ!!!≫

【――防御体勢には一手間に合わない、と考えたユヒカは。その身に纏う焔の出力を上げる】
【急激に勢いを増した炎は、微かな炎の弾となって、双葉とサリナに降り注ぐが……威力は限りなく低い】
【振り払うだけで消えるようなもので、火の粉という表現のほうが正しいかもしれない】

【ともあれユヒカは、その炎の勢いで、少しでも尾撃の威力を軽減しようと考えているのか】
【或いは、炎を本能的に恐れる生命の野性に訴えかけ、体勢を取り戻す時間稼ぎをするつもりなのか】
【もしくは、ユヒカの鎧は『固体化した炎』。炎の出力を上げることは、鎧の強度を上げること】
【それで少しでもダメージを軽減する気だろうか――どちらにせよ、】


≪ ……しまッ……!? ≫


【――双葉の放った閃光にまでは、対処できない】
【幾ら威力が減退しているとはいえ――直撃コース、で】


≪ …………――――ぐッ、あァッ!!? ≫


【ずん、と。双葉の閃光が彼女を包み込み、そしてサリナの生み出した竜の尾が、打ち据えるだろう】
【明確なクリーン・ヒットだ――反撃も行われていない】
【巻き上がる土煙――確認するか、せざるかは自由】
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/09(土) 23:24:41.82 ID:zByCB83zo
>>27
ああ素晴らしきかな倍プッシュ。絶望生まれ希望育ちの私には似つかわしいけど
しかしね、希望ってのは最後に一欠片手の中に持っていればそれで十全なのよ!

【そう言い切るパニーの声音は、およそ世界の敵とは思えないほどの明るさを持っていた】
【パニキュレータにとって≪R.I.P.≫は、カーネルは、それほどまでに希望たる存在だというのか】
【時計少女の源が曖昧たる正義なら、こちらの源は確固たる悪―――既に誤った故に、もう過ちを恐れはしない】

【そして、翼を変化させる途中で、その異変が―――「僅かな遅れ」が起こる】
【なるほど確かに、一対一なら舌打ちで済ませる程度のズレ、しかしそうならなかったのは】

>>32
【彼の存在が、あったからだ】
【決して忘れていたわけではないが、パニーは高速での近接戦闘によって相手の手を潰すことを念頭に置いていた―――だからそれは大きな隙となり】
【とっさに右の翼を立ちはだからせる―――だが、そのままの炎でしか無い翼は、その力を殺しきれない】

く、がっ!?

【翼を破って飛び込んできた魔翌力弾はパニーの右腕を強襲し、その手に握られていたチャクラムを宙に飛ばす―――!】
【右腕が熱い―――感覚が上手く伝わらない。パニーは歯噛みする】

(してやられた……!やっぱり、無視はできそうにも無いわね!)

【そう判断すると、左の翼をさらに変化させる―――推進形態を中断、最初の炎の翼の状態、ただしその外見は大幅に細長くなっている】
【悠長にはしていられない。同時にそこにそれほど多く無い魔翌力を注ぎこみ―――】

麗しい結束の力ね……!だけど、あんた達の好きにはさせない!


     ―――『飛翔せよ』!!


【その宣言が合図、左の翼が背を離れ、巨大な炎の矢となって少年の方に飛んで行く!】
【狙いはそれほど精確ではない、回避することは難しくはない―――ただ】
【気付けるだろうか、その炎の矢の本当の狙いが少年の後ろの燭台であることに―――!】

【もし燭台に命中、炎を炸裂させたなら、燭台の炎は一気に広がり、他の燭台を巻き込みながら巨大な火勢を成す―――】
【盤面で言えば、広間の壁面辺りが、前面炎に包まれて、炎のリングとでも言うべきものが形成されることになるだろう】
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/09(土) 23:27:38.01 ID:9arDypzko
>>24
まぁ、あなたがどんなイメージを持っていたかは知りませんがね

【考えこむ様子の少女に対して、簡単に言葉を掛けるパッション】
【そしてキョロキョロとあたりを見渡すミーナに対して】

ん、なんですか?

なにか面白いものでもありましたか?

【不思議そうに、少女に尋ねた―――】
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 23:27:49.56 ID:XnROS70So
>>45
……っふ!

【蹴り足を、ひゅっ、と引き態勢を整えて、前進しようとするも、迫る鴉】
【鴉が火憐に突き立つ、その瞬間】

……出し惜しみは、嫌いなんだ。
―――――行くぞ、本気の本気、全力で。


【 ご お ぉ お っ ! ! 】



【火憐の纏う服全てが燃え上がり、火憐は轟火に飲み込まれた】
【血が、炎の中から吹き出したが、それも一瞬で蒸発する。突き立った鴉はおそらく無事ではないだろう】
【不死鳥は、一度比の中に飛び込み、灰となってから蘇ると言うが――――?】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 23:28:57.54 ID:1zi/M6JSO
>>42

…おっと?
(思ったより脆いな…。)

【“手”を二つ破壊する事に成功】
【先程は陶器の様に脆く感じたが、のこり四つも同じ様に砕けるか】

残り四つっ!!
もう一つもらっとくぜっ!!

【右腕を引き、体を右回りに捻り】
【左腕の鉤爪を“手”にたたき付けようとする】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/09(土) 23:29:07.72 ID:8zIfMNPAo
>>41

──ッ!?
(──ったく、近接戦闘をあれに任せてんのに、仕組みが全く分かんねえってどういう事なんだよ…)
(あっちも術式を使ってるって事は理解出来ても──其れ以上が、な)

【術式を破棄。これ以上の行為に意味は無い。】
【──清らかな水に、墨汁を一滴でも流せば、其れは全く別物と変わる。】
【しかしながら、其れは“墨汁”では無い。かと言って、“純水”でも無い。】
【相手は暫く使用出来なくなったものの、こちらが使える代物でも無くなってしまった。】

【因みに、彼が“穢した”のはほんの一部分。搭全体には及んでいない。】

──「走牙」

【先程と同じく、「黒刃」を地面に叩き付けてその先端を射出する。】
【軌道も“炸裂”も、全く変わってはいない。】

…てめえに俺のペースを決められたきゃねえんだよ。
──“勝手に思っとけ”。

【──肯定…なのだろうか?】
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 23:29:25.02 ID:R6bdleBSO
>>990>>993>>17

カーネル・アドルフ・レルゼクムは、この先幾らでも生まれ得る=\―。
…………そういうコト、か。確かに、萌芽を全て消し去る事なんてそれこそ不可能≠セな。

【浜の真砂が尽きるとも=\―幾度も口にした言葉が、脳裏を過ぎる】
【飽くまでそれは、可能性≠ノ過ぎない話、だが。ディモルキャストが、良い例だ】
【戯言を、と一笑に付す事も出来ず、戒能の言葉に朔夜は顔を顰めつ応じる】


全てを序曲に帰した後の、公平な世界=B地位も種族も善悪も、一切の社会の柵から抜け出した世界。
聞くだけ聞けば、確かに魅力的だよ。抱く夢が甘く大きくあればある程、人はそれに惹かれる。

それを独りで現実に出来なくとも良い、出来ると思わせる℃魔ェ出来れば、惹かれた奴は勝手に動く。

【――――少なからず、覚えが有った。恐らくそれは、自らがJustice≠ノ居る理由と然程に変わらない】
【ならば求めるべきは、思想戦に於いての勝利=B「でも、負けない」――そう呟くものの、内心、自信が僅かに揺らぐ】


【さて。交差する短刀と唐傘。彼の能力――血液操作≠フ事を思えば、この態勢を長く続けるのは危険だ】
【おまけに、性別の差異。力比べでは、勝ちの目が有るかどうか。と、判断したのだろう】

(元より一度見せた手札だ、出し惜しみする道理もない)
(吹っ飛ばす=Bそれから、一旦間合いを開けて、挟撃を……増援ッ!?)

【鍔迫り合いの態勢より戒能に向けて右手を挙げれば】
【その掌の延長線上、ごく狭い範囲に。陽炎さながらに景色を歪めて、不可視の障壁≠ェ具現した】
【強い指向性を持った力場――拒絶≠フ概念より派生する、叩き付けるような斥力の壁=z
【何も対処せずに直撃を受ければ、恐らく後方へと吹き飛ばされるやも知れない、が】

【急制動を掛けつつ体を捻り、体重を乗せた一閃を放った後。必然、行動に移るにはラグが生じる】
【まして鍔迫り合いの最中。陽炎という前触れもある。何より彼は以前、これを見ている】

【回避することは容易、と言えるだろう。斥力の持続時間は短く、防御態勢を取れば踏み止まる事も十分に可能だ】

【そして。成否を問わず、戒能には好機≠ェ回ってくる】
【朔夜は直後、左斜め後方に大きく一歩跳びのき。右方に90゚ほど身を捻り】
【空いた右手にてスローイング・ダガーを抜き放ち、No.63の脚部へと投擲せんとするのだ】

【味方への援護。角度から鑑みるに、紅丸への流れ弾にはなるまい。だが】
【僅かに、その意識は逸れる。着地の隙に加えて、意識の虚――】
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 23:30:28.79 ID:Di3iUl7DO
>>44

んー?

【その言葉を聞き。シズリはエメラルド色の視線を、其方へと向ける】
【思考の邪魔をされたと感じたのだろう】
【彼女の表情はどこか不満げで、つまらなさそうなものであった】

【そして聞こえてきた、一つ目の条件は──】
【「なんだ、そんなことか」──】
【そう言いたげに、むぅと唇を尖らせる】
【今の彼女は、甘美な夢を見ていた時に現実に引き戻された少女のようなもの】
【そんなつまらない現実を見せられ】
【不満に思わないはずが、なかった、が──】

……へぇ?
汚物は兎も角として──嘘とは失礼なんじゃないかなーぁ、フォルス君?

【条件二つ目】
【其れを聞いて。再び彼女の表情が愉悦に歪んだ】
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 23:31:55.37 ID:51wfBlmyo
>>46

――――――ハッ。

【思わず、笑みがこぼれる】
【貪欲な男だ…それも、とびっきりの】
【其処までして、“限界”を見据えると言うのなら】
【其処までして、“強さ”を求めるならば―――――――“良い”だろう】

【彼の間合いの内側、己の間合いの一歩外側で】
【引き抜きかけた中位の刀を鞘へ納める】

【ジリッ――――】
【右足を前に、身体を反時計回りに捻じり…右手が鞘に納められた中位の刀へ添える】
【構えを見ればわかる―――神速の代名詞。抜刀術】
【良いだろう。“能力者”】

【貴様が捨てた弱さ。人間としての“不完全性”】
【人間しか持たぬ―――“可能性”を、見せてあげよう】
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/09(土) 23:32:35.63 ID:sbxhAFou0
>>46

ばーか、人の間合いにケチつけんな!!

【彼の挑発を軽々と流すロウ】
【何故かロウは立ち止まったままで飛んでくる魔弾からは逃げようとしない】

…少々派手に行くかね

【ロウが同時に銃弾を2発放つ――がそれは今までの銃弾とは違う】
【右からの弾は赤く燃え、左からの弾は光り輝いている】
【そしてその弾同士は向かってくる魔弾の手前で激突、その刹那――】
【中規模な爆発、魔弾を包み込み、相殺する】

【爆発のせいでロウから彼への、彼からロウへの視界が一時見えなくなるであろう】
【ロウは爆発が起きた瞬間にいったん両手の銃を消す】
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 23:33:21.08 ID:SntBo4aP0
>>26

(ほぅ。凄い技術だ……)

【彼は少し、観察しつつ。目の前の者を其の双眸を向ける】
【―― 余裕が在る。そうとさえ感じ取れるかもしれない ――】
【が。右肩の被弾は、刻一刻と彼を蝕んでいくだろう……】

>>37

 (此の侭押し切るか――?)

【振り上げられた脚。其れを受け止められ勢いは止まる】
【ふと、其の考察は浮かぶ。そんな中で跳ぶ、屍。無論、左脚を掠り】
【靴下が脱げる=Bきぃいい、と其の人の骨のような銀色の脚は鳴って】


【 ―― ドダンッ! 】


【左脚の上げ脚を踵落としの如く振り下ろし。体を前に屈み。跳ぶ。其の儘縦に前回り――】
【一回転。その内に屍の頭上へと到達するだろう――地の其れは『しんゆう』と空の異形で】
【逃げ場を無くす為であったりはする。この者。流石に情け容赦等は無い―――】


 ―――っ!


【其の堅牢な左脚の強力な浴びせ蹴り。無論、爆音やらで派手なので屍の能力≠ナ回避は可能で】
【―――若しくは。上方向に強力な攻撃を試みると好いかも知れない】

【然し、当たろうと避けようと攻撃しようと――
 地に近く成る℃魔前途の理由で考慮した方が好いだろう】
【地上には。確かなる敵≠ェいるのだから―――】
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/09(土) 23:36:20.85 ID:lYWGohI+o
>>43

……ううん…
―――あなたは…多分他の人に倒されるんだと思う…

わたしの配役なんて…無くていい…
…普通に遊んでくれるなら…いいけど…

わたしは…戦士にはなれないから…
火憐お姉ちゃんや…空人お兄ちゃんみたいに、優しい“武人”には、なれない

【彼女は、舞台に立つことを拒んだ】
【只、彼女は自分の目的を達することを、本能よりも奥に巣食う何かに促され、欲するだけ】
【其れだけなのだから、舞台も配役も要らなかった】


………

【死体は、見ても其れほど感情は抱かないのだろう】
【少なくとも、何時もの彼女ではない、今の彼女は、目の前で人が死のうと、関係無かった】


――だって、あなたは逃げるだけじゃない…

【小さく小さく呟くと、警備員の背後にザンシアが居るのを捉えた】
【すかさず、其方へと向き直り、歩み寄ろうとするだろう】

【そして】

―――アハッ

【銃口に収束する魔翌力を感じとった瞬間、彼女の表情はまた先程までの兇猛な笑みへと変貌し】
【魔翌力を喰らう兵器へと成り果てた】

【因みに、極煌岩については、こうなる前に「知らない」と短く返しているだろう】
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 23:36:55.31 ID:SntBo4aP0
>>57
/描写違いです。一回転では無く、半回転ですね。申し訳ないorz
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/09(土) 23:38:21.57 ID:TWSSEdRoo
>>54

アホ抜かせ
護やセシリアみたいなタイプならまだしも、てめぇのその言葉を信じる人間がこの世にどれだけ居る
ガキをからかうなら十分だが普通の人間は一人たりとも信じねぇだろうが

【ソファの背もたれに片腕を乗せながら、当然のことを言うように彼は答えた】
【そう、フォルスにとってシズリの『愛している』という言葉は”一部の例外を除けば誰も信じない”ほどのものなのだ】
【少なくとも彼はその言葉を額面通りには受け取っていないのが分かるだろう】

それとも何か? てめぇはその言葉は真実です、とでも謳ってくれるのか?
そんなことをてめぇ自身の口から聞いた日にゃ、怖くて夜も眠れねぇよ

【くっくっく、と不気味な笑い声をあげながら冗談めいたことまで付け加えた】
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/09(土) 23:39:51.01 ID:GGWBElz0o
>>39>>41

(ああ、もうクソっ……オレってこんなキャラじゃねーだろう全く)

【歯を食いしばる、奥歯が軋む音を立てるのが分かる】
【それでも立たねばならない】

【そうして呼吸を整え視線を敵である彼らに向けた時】
【状況は鏡写しのように変わっていた】
【主と獣の位置がそっくりそのまま変わっていた、いやダメージも……か】

フン、随分と気前が良いじゃねーか……ようやくお出ましとはな。

【紅玉の瞳を睨み返す、彼は何なのか】
【なぜこの場にいるのか……】

んだそりゃ、言うに事欠いて変な質問しやがっていけ好かない奴……。
でもいいよ気が向いたから答えてやるさ。

オレは、別に正義なんかじゃねーよ。
ただやりたいようにやってるだけさ、それに加えて……人間関係だな。
まして声高に「正義」だなんて名乗るつもりなんざ微塵もねー、そうやって自分をアイデンティティ付ける気もねー。

【左手のみで再び剣を構え、少年は自身をそう断定する】
【肯定でもなく否定でもなくただ自分の姿のままを】
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/09(土) 23:40:39.19 ID:qXmKlsYfo
>>51
>>51が、彼女自身よりも“手”への攻撃を試みている事に気づき】

クッソが…

(“手”狙いに切り替えたか―――)
(―――温存しねェと、攻撃手段が無くなるなァ)

(何より、長く楽しめねェ)

【一度の戦闘に6つまで、それが彼女の中での“決まり”なのだろうか】
【“手”に叩きつけられようとしていた、左からの攻撃を自らの右腕で受けた】

      ゴ ッ 

【“手”よりも遥かに高い防御力】
【今度はヒビすら入らなかった、だが】

ッ!

【ふんばりに欠けたのか、彼女は後方へよろめき】
【大きな一撃を与えるなら、今だろうか―――】
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/09(土) 23:44:22.51 ID:jx9pb25Mo
>>49

………。

ねぇ、パッションさん。
ご迷惑をおかけして、その上で厚かましいお願いがあるんですが…

────ここに居させてもらえませんか?

【決断したように、ごくりと唾を飲んで、一度咳払いをして】
【それから改めてパッションの方を向いて、】
【無垢な瞳でまっすぐと、視線を合わせて、そう願い出る】

少し身の上話をすることを許してください。

私は、普通に街で幸せに、平穏に暮らしてました。
でも、哲学者の卵、という物を使って……パッションさんも見たと思いますが、あの力を手に入れて…
迷惑が掛かる前に住んでたところを離れて、路地裏に名前まで消して、潜みました。

………後悔はしていませんが、どこか、ぽっかりと穴が開いたようで……寂しくて、辛くて……!

【いつの間にか、彼女はぽろぽろと涙をこぼし始め、】

───お願いします、ここに、置いてください!
飼い犬扱いでもいいです、何でもします……!

居場所が、無いんです…

───居場所が…………欲しいんです…!

【ダメだと言われたら言われたら、どうしよう────】
【───そんな不安が、彼女の小さな体から震えとして滲んでいて】
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/09(土) 23:46:18.73 ID:VNWxoq6Jo
>>37

いいんだいいんだ、今は黙ってる時じゃあない
例え言ってしまうと相手がもっともっと避けかねないような言葉であろうと、別に構わないんだよ今は

【片方の一撃を受けるのを見るもこちらの攻撃は外れてしまう】
【しかし背後に立たれた事は間違いないのに未だキャットXは崩れない、なぜ未だ余裕?】
【腹部のダメージ程度ではへこたれないと言う事であろうか、否、後ろを取る事が無意味どころか『大チャンス』とすら感じている節がある】


…"後ろに立った"な?ようこそお嬢さん歓迎してあげよう
それじゃあ精一杯の歓迎として喰らえ、――――必殺技一発目


【そのもう片手には『カード』…それを即座に鉄扇のカードスリットに通してマキシマムプロセスを開始する!】

『MAXIMUM CHARGE』

【電子音声と共にキャットXの駆動エネルギーを一時的に右脚に充填】
【同時、この女の上にも一つの攻撃翌力を感知、今度こそ彼女の逃げ場を奪い取ったと彼は考える】
【決断も、準備も整った】


穿天波紋疾走(オーバードライブ)ッ!!


【彼の必殺のカウンター上段回し蹴り、狙いは少女の大体上半身のあたりへとその蹴りを浴びせに行く!】
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/04/09(土) 23:46:22.69 ID:VDKPaucjo
>>50

【カラスは――無惨に、しかも瞬時に、骨も肉も遺さず、燃え尽きる】
【復活などは、しない】
【ゆえに分かるだろう……、カラスは「使い捨て」に過ぎないという事実が】
【……それから、骨すら残らないと言うことは……「普通のカラス」とは違う、ということも――】


…………全…………力――――


【とめどなく溢れ出る黒い羽根に囲まれ、妖艶に佇むウェル子】
【胸部を中心に赤く染まっていく自身のセーラー服など気にもとめず……】

そんなことを仰ってしまうと…………

【右手を、前に、突き出し、】

負けたときに…………言い訳…………出来ませんよ――――?

【――――安い、挑発】
【同時、右手甲に止まるカラス、広げた翼を前に向かって出す】



             …………………………墜ちて…………………………




…………………………堕ちて…………………………



                     …………………………斃れなさい…………………………



【ざわ…………、黒い羽根が、ぐわっと狂い散りって――】



        ――――《 絶 ・ 魔 の 代 償 》――――



【――――言うが速いか、放たれたのは、「黒い羽根」の大群】
【つい先程に見た、「名も無き牽制技」とほぼ同じ性質の「小さい刃」の群れだ】
【強いて違いを挙げれば、こちらの方が若干「羽根の数が多い」くらいか――】

【……いや、これで安心してはならない】
【見えるか――――黒い羽根の大群の後ろ……ウェル子の手元で逆巻く「風」が――】


【――――ギチ……ギチ…………、風が……「歪む」――――…………?】
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 23:46:24.59 ID:URDLXAVSO
>>46

(“かわせない”……いや…………“かわせる筈が無い”ッ!!)

……そっちが“隠し玉”なら

【デイドリィムの支援、ロウの跳弾、ヴュネルドが振るう斧】
【今の彼には、それらが全てスローモーションに見えた……“技術”“覚醒”あるいは“能力”】

【そんな、プラス≠ネ物では無い】

【走馬灯≠フような……迫る死に脳が必死で回転。空回り? 違う。断じて違う】
【ミストドラゴンの目付きが、変わった。虚ろでありながらも何処か“人間”だったそれは】

こっちも…………“隠し玉”だ

【明確な何かに染まる。“殺意”“狂気”“暗黒”“憤怒”……“漆黒の意志”】
【一切の迷い無く振るうギター。ヴュネルドには遥かに劣る力だ。普通に鍔ぜり合いをすれば、数秒と持たない力】

さあ “おいで”

《レクイエム・from・ラインヴァイス》

【然し−】

【この戦場に立つ物が、“単純な力”だけの筈が無い】
【現れるのは“空間に、ヒビ”。ミストドラゴンの背後……ミストドラゴンとデイドリィムの間に】

【順当に行けば、だ。ミストドラゴンとヴュネルドの刃がぶつかり合う瞬間】
【ヒビを突き破り、現れる“腕”】

【ラインヴァイス。“純白”。白亜の虚】
【無数の切り傷が刻まれた、不気味に白い右腕……その掌から、“酸の魔翌力弾”を、ヴュネルドの斧へと放ち……僅かでも、軌道を逸らそうとする】

【あくまでも……“軌道を逸らそう”。それが目的の、貧弱な弾】
【それだけでは、取るに足らない威力】

『……させ、ない…………ッ』

【それに意味を加えるのは……もう一人】
【しつこく、しつこく。包帯を“引く”……まるで、釣り人のように。ヴュネルドに絡み付いた希望を、手繰り寄せるように】

【ただひたすら……“体勢を破壊しようとする”だけ】

【意味はある。今は、ミストドラゴンとデイドリィム“だけ”では無い。二人ぼっちでは、無い】

【山本の、ロウの。自分達より強力な攻撃を、少しでも“成功”に導く為に】
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/09(土) 23:47:48.10 ID:8ORu/mXno
>>47

【小さな吼竜は今一度、銅鑼を叩きならしたような雄叫びを挙げる】
【それは明確な“勝利宣言”―――思い込み、一方的なソレではあるのだが】
【やがて土煙が舞うと、宣言を確実にするため、竜は大きく息を吸い込んで】

 ぁ………ら、あら……。それはお見事、ね……けれど――――

【ふらりと起き上がる、金色の影。吹き上がる陽炎のような、エネルギーを纏い】
【血の染み込んだ襤褸――ドレスを着た彼女は、少々装いを異としているが、確かにサリナで】


    ―――主婦一人も倒せないで、良いのかしら?

【金色は、足元まで伸びた彼女の頭髪で。手を見れば、丸まる程に爪は伸び】
【ただ生きるために能力を行使する彼女の傷は、既に出血が止まっていて】
【やがて彼女は、左手で傷を押さえ、右手を恐竜へと翳し―――】

……悪いけれど、年齢をとると何事にも慎重になってしまって、ね?
動かないでくれれば……追い打ちをかけるようなことは、しないで済む……かしら―――。

【―――呼応し、竜。先程より深く吸っていた空気を、強力な心肺機能で外へ押し出す】
【発するのは風。生臭く、生暖かく、土煙を飛ばすためだけの―――風である】

【この時、サリナと竜の注意は土煙の箇所のみ。加えて、サリナ自身は相当に疲労している状況だ】
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/09(土) 23:50:46.97 ID:oeTVngTa0
>>32 >>48

そんなパンドラの箱の希望って、物凄く素敵だと思わないかい?
「いつ災厄が起こるか分からないから、脅えても仕方が無い」ってさぁ

ただ、僕に希望を注いでくれた娘は、付け加えてこう言うんじゃないかな
『希望すらもどこに有るか分からないから、探す価値が有る』ってね――!

(……そぉだよ、絶望を知らない限り、人は生きるに値する)
(生きる意味を探すことが、今の僕が「生きていく意味さ……いひひっ)

【パンドラの箱の物語を、ここまで好意的に受け止める人間は少ないだろう】
【然し彼女は「パンドラが希望を閉じ込められなかった世界」に、生きていた】
【―――重太郎の勇躍もあり。演技で無い余裕の笑みを、初めて浮かべ】

(…重太郎くん、あんな攻撃は流石に避けられるよね?)
(真後ろに火が有るけど、バックしていなすべきじゃないとは誰でも――「火」?)

 【さて――ここでふと、思い出した事が有った】
 【少女の正義感は「国家権力と法の一族」に産まれたことを苗床にしたものであり】
 【警官や検察官に憧れたなら、根付くのは“足で稼ぐ”という考え】
 【―――そうして得た情報。それは、戦闘の物理世界を支配し得る戦力ともなってくれる】

(……篝が燃え続けているのは、この地に集った魔力のため)
(恐らく、常に燃料を供給されている状態 そこに魔力を継ぎ足せば――)


【少女の頭というCPUが熱を放つにつれ、何時の間に】
【その思考を後押しするが如く――「長針」が、激しく回転していた】
【笑ってなど、いられようものか】

【本来体が弱い彼女は、呼吸困難となる炎の海の中での長居は致命的で】
【格闘を苦手とするだろう重太郎は、リングでの闘いを享けるべきで無く――】

重太郎、離れながら奴を撃つんだ……。


――――Clock Crack≠」ぅぅぅ!!!!


【自己に流れる時間を。加速させた少女は前進全速で灼熱の矢を追い】
【それを追い越せば、旋回――時計の針の如く、巡る月日の如く】
【そして魔力を籠めた盾で、それを正面から受け止めようとするだろう】
【彼女自身、この後に無事であるとは言えないけども――】

【――――ぎらり】
【空に浮かぶ、痩せた月の光を宿した刃が】
【Crescentが。停滞した空気の直中、煌いた】
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/04/09(土) 23:53:02.20 ID:G3VgABjno
>>17

【金属音≠ニ衝撃 ――此れは、半ば予測していた結果】
【自らの信奉する『圧倒的な』カーネルへと立ち向かう能力者である】
【腕に覚えが無ければ、立ち向かう気すら起こらないであろう――そんな、狂信的論理思考】

 「――君達こそ、『未来への進路』から退け。」

【着地と同時、今度は力が跳ね返って来る=\―】
【彼は『押し返される力』に逆らう事無く、  刀から手を離し=@】


「……如何した、此方にはまだ武器が有るぞ。
 明確な思考回路が確立していないが為に隙≠ェ発生する。」


「  ―――― 心に根ざす理想≠、槍如きで打ち破れると思うなよ。  」


【――嗚呼、戒能の言葉は、詰まり『そう言う事』なのだろう】

【“戦う”だけでは『狂信者』を潰す事は出来ない――】
【仮令、殺す事が叶ったとしても、思想は伝播し、拡散し、進化する】
【其れを防ぐには『理解』した上で『否定』するしか無いのだ】


【彼が言葉を発した直後、外套の魔法陣≠ゥら溢れる魔力反応】
【勢いのままに飛ばされた刀を顧みる事も無く、「両手を伸ばして」――】



   「 君自身も序曲に帰れば=c…理解出来るか? 」



【 ――――転送術式=c…『二丁魔拳銃』―――ッ!! 】


>>53

【≪No.63≫が現れるや否や――戒能は、笑みを引っ込めた=z
【其れでも、朔夜の距離からなら判るだろう。 明らかな『悪戯っぽさ』が双眸に籠められている】


……よーく学べよ。 現状じゃ、君達にカーネルを否定する資格は無い。


【直後、『斥力の壁』を双眸が捉えるも、“避ける事は出来ない”――】
【戒能自身、男性にしては非力な方である。 対処する暇が無い】
【よって彼は受身を取る℃魔ヨの専念を決断し、『思考』を其方へと持って行き】


……お ………っとお――――ッ!!

【吹っ飛ばされる=\―数メートルは宙を舞っただろうか、戒能は地へと下降線を描く】
【だが、『受身』を取る時間は十分に有った。 即座に立ち上がると、唐傘を構え】



                  ≪ 血點 ≫



【――今度は魔力を込めた結晶≠朔夜の脇腹目掛けて射出】
【『指向性』と云うよりは、彼が『有る程度は自在に操れる』と言うべきか】
【速さは十分に見切れる為、『避ける』余地は十分に有るだろう】      /続きます
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 23:53:15.23 ID:Di3iUl7DO
>>60

ふふ──だったら私の周りにいた人間のほとんどが普通じゃなかったってこと、かなーぁ、フォルス君?

【──其の言葉の意味は、語らずとも分かるかもしれない】
【確かにフォルスの言う通り──】
【或いは、ただ『愛』の言葉を並びたてるだけでは誰も彼女を信じなかっただろう】
【しかし実際は、そうではなかった】
【身体。動き。表情。言葉──】
【それら全てを最大限に活用し──まるで詐欺師のように彼女は己の『愛』を受け入れさせてきた】
【──時としてその『愛』は、『友情』だとか『主従』に成り代わったりはしたけれど】

……ま、何はともあれフォルス君
キミが気に食わないようであれば私はフォルス君に『愛』を語るのはやめにしようかなーぁ
ちょーっと、残念だけど、ね?

【「嗚呼──とーっても残念だよフォルス君」】
【彼女はそう言って、小さく歪んだ笑みをまた浮かべた】
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/09(土) 23:53:40.04 ID:1zi/M6JSO
>>62

…っとぉ!?
(馬鹿みてぇな硬さだ……)
……流石本体、たいした硬さだ。

【彼女に傷を付ける事は出来なかった】
【しかし、さっきの攻撃を受けた事により出来た大きなスキ】
【――それを見逃さない】

(……今しかねぇな。)

うぅぉおおらああぁっ!!

【体を左回りに捻りながら、女性の顎目掛け右腕でアッパーを繰り出す】
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/09(土) 23:53:43.36 ID:LlpzfO6Lo
>>52>>61

【ぐ……と、戦錫鎌を握りこんだまま、上体を後ろに捻ると】
【ぐン──勢い良く捻転、迫り来る黒刃へ向けて、真っ向から振るった刃をぶつける】

 【がぁああァアんン──ッッ!】

【金属音と爆裂音の二重奏が夜気をうち震わし、弾けた魔力光が夜を漂白する】
【一瞬だけ照らし出された白皙の貌は、高揚する肉食獣のような笑みを湛えていた】

【しかし衝撃と爆風に耐え切れず、その長躯が後ろへと吹き飛ばされる】
【右肩の傷口から、漆黒の血飛沫が噴出し、熱により服の端々が焦がされる】

 ……──っが、あアっッ
 ──っぐ、可愛げの、ない、クソったれ……ども、だな、ァッ!

【ずしゃっ、と、勢い良く身体を地面に擦りつけながらも、】
【激痛に歯を食いしばり、そこから地を転げる回転へと移行していき】
【──だンっッ、と、起き上がり様に地を蹴って後方跳躍】

 (── 一人が、“そう”で、もう一人は……“何”だ?)

【その宙空で、戦錫鎌の先端を、前方に掲げると──】
 【──第一層、魔弾選択。第二層、魔導回路孔選択──射出展開】

 第二問──形式変更だ
 ──何故、貴様らは≪R.I.P.≫へと立ち向かうのか
 部分点もくれてやる、だが舌噛みそうなら黙ってやがれ──
 

 ────≪ 拾伍ノ咎 : 紅梟ノ舞劍 ≫


【どンっッ──】
【柄の上部に内臓された、二連結の回転弾倉が火を噴く】
【掲げられた柄の先、空間が僅かに歪み──鋭く、二条の光芒が迸る】

【喚び出されたそれらは、よくよく見てみれば──二本の長剣であった】
【鍔元が、赤紫の羽毛に覆われたその双刃、それぞれ一本ずつ、二人へ向けて飛翔していく】
【狙いは、身体の中心、おおよそ腹部の辺りだ。命中の如何に関わらず、彼は遠距離の間合いに着地せんとして】

 【──投げかけられる問いに、答える義理などは、それこそ微塵もないだろう】
 【だが、血に飢えた猛禽の笑みの裏腹には、何故か、深い陰りが渦を巻いていて】 
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/09(土) 23:54:01.06 ID:9arDypzko
>>63
【涙を流して懇願する少女、なるほど、裏で”卵”が合ったと言うのならば話は早い】
【恐らく少女自身で、卵の放つ魔翌力がコントロール出来ていなかったのだろうか】
【いずれにせよ、このまま放っておいては何時かは支部に敵対する関係となるだろう】

【ならば、目の届く近くにおいておいたほうが得策、というものか】

さぁ、涙を拭いてください・・・

機関は来るものは誰であろうと拒みはしません

私たちは貴女を歓迎しますよ、ミーナ様?

”居場所”というのならば、この支部をそう使ってくれて構いません

【ニコリ、パッションはそう、不安げな彼女に微笑みかけるだろう】
【その笑みの裏に何を思っての事であろうかとは、露に出さずに】
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/09(土) 23:54:04.36 ID:G3VgABjno
>>17>>53>>69


【――二丁の魔銃≠フ先を紅丸に向け、狂信者は語った】
【「理解できぬなら[ピーーー]」……明らかな、殺意≠フ矛先を彼に向けて】


「――――戒能、そっちは抑えてくれ=B 邪魔だ。」


【飛来するダガー≠、引き金に手を掛けた時点で『確認』】
【躊躇う事も無く、彼は―― 左腕≠ナ其れを受ける】
【痛覚は存在している筈だが、眉は歪めない……高翌揚≠ェ其れを阻害する】



       「  ――――   ≪R.I.P.≫  」



【『槍の範囲外』へとバックステップで逃れつつ、右の魔銃≠フ引き金へと力を込める】
【行動に成功すれば、紅丸の脳天へと向けて“銃弾”――其れも、『二発』が左右から同時に放たれるだろう】
【カーブを描く其れは、確実に[ピーーー]℃魔至上的命題として―――― 】



【 ―――― 紅丸が¢j害するならば、発射の直前だが ―――― 】
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 23:56:23.63 ID:XnROS70So
>>65
【服は、灰となって。燃え落ちた】
【スカートの下には、耐火の力を持つ袴を履いていたようで、袴姿と成っていて】
【上半身は、さらし一丁で肌を顕としていた】
【髪留めも燃え尽きて、長い髪がばさり、と揺れる】
【熱により、空気は上へと登っていく。その空気の流れに髪は踊って】


――――負けなければいいだろう。


【ウェル子の挑発に、獰猛な笑みを持って答える】

なんとなく気づいていたんだ。私はお祖父様には慣れない、と。
お祖父様と同じように、花鳥風月を極めることは出来ないと。

【右の鬼酔割義人が、ぐにゃり、と形を変えた。左の楓凛火斬と同じ長さの小太刀となる】
【火憐の気は、放出に向いていなかった。その時点で、外部へと気の攻撃を向ける花鳥風月一派の技は向いていない】
【故に、今の火憐は外部に気を出すことはなかった。全ての気を、身体能力の強化に注ぎ込んでいる】

気炎万丈。

いざ参る。

【短く、そう呟いて。無数の羽の刃を見据え、立ち向かう】


――――椛連斬ッ!!


【対応は、先ほどと同じく手数で撃ち落とす】
【一閃の斬撃に視えるが、五閃の斬撃をそれぞれの小太刀で放っている】
【椛の葉が分かれるが如く、斬撃で羽を撃ち落とすが――、ウェル子が、風を歪めたのを、敏感に察知する】


すぅぅうぅぅぅぅ。

こぉぉぉぉおぉお。


【火に風を送り込み、より火勢を強めるが如く息を吸い、吐く】
【体温がさらに上昇し、風が火憐の周囲に巻き起こる。高温に依る、上昇気流により、ある程度相手の風の操作を疎外するつもりだ】
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/09(土) 23:57:49.42 ID:JKs86qwao
>>58

うふふふふ………遊んで「くれる」んだろう?
なのにキミはボクの遊びを、ぜーんぶ否定しちゃうんだよねえ……?
ねえ、本当にキミは遊んで「くれる」の?
それとも本当は、キミが遊んで「欲しい」のかなあ……?

だけどねえ、そろそろボクも分かったのさ……このステージをどうしたら良いか
いいや正しくは、どう片付ける事を考えたら良いか
ボクを止める正義の味方は現れなかった。この博物館はアドルフの望み通り、完膚なきまでに破壊されるだろう
≪R.I.P.≫の目的を妨害する者は、だあれも現れなかった
平穏に胡座をかく連中は分かった筈さ。ヒーローは現れないんだ、ってねえ

……さあ。あれも嫌これも嫌、全部投げ捨ててなんにも残らない
枯れ果て荒れた平原の様な舞台で、衣装もメイクも台詞も無い第二幕だ

【用意した遊びは、どれもこの来賓の好みには合いそうに無いと見て】
【ザンシアは、自分が遊ぶ事を放棄し、相手の遊びに付き合う事を選んだ】
【もう、これ以上の仕掛けも策も持ち出さないだろう。ただ、そこで戦うのだろう】
【口元から、舌はもう見えない】


【引き金が一度、かちん。先程よりも更に小さな小さな魔弾が、警備員の後頭部から歯までを貫通した】
【時間にすれば一秒未満。警備員の口の中に有った鉱石が、激しく爆ぜる】

……極煌岩。外気に触れると爆発反応を見せる、厄介な鉱石だ
基本的には真空状態で保存するか、液体に付けておくかだけど……
ボクはこれを、「不定不明瞭の石」で包んで持ち運ぶ技術を開発している
撃ち抜けばこの通り、空気が入り込んでドン

………人の血と肉と骨。これらは、人が居る土地なら何処でも手に入る素材だ
これを有効利用出来る人種が少ない、それは大いに嘆くべき事だろうけれどね

【警備員の口内で起こった爆発は、その頭蓋骨を一六方へと飛散させる】
【それは宛も骨の礫の雨。爆風で射出された鋭利な破片は、一つ一つの威力こそ低いものの数が多く】
【また、威力が小さい故にザンシア自身は、装甲によって被害を最小限に抑えている】

【右手に散弾銃を構えたまま、ザンシアは左手で長剣を抜いた】
【とある王家の王位継承者が持っていた剣。今は、亡国への道を歩むとある国の剣】
【何の力も無く、装飾過多の。だが、実績≠フ象徴を低く構えて】
【笑いの消えたザンシアは、細く息を吸い込む】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/09(土) 23:58:24.55 ID:ZmIzn5nqo
>>47

──俺の魔術も、天ヶ谷の歴史が詰められてるんでな。
最後の一人じゃ、無いけど。

【再び、左手に蒼穹の魔力を集め始める】
【閃光が直撃したのを見て、今の内に少しでも息を整える】

(……やった、か?)

【状況は、限り無く微妙】
【自分の魔術には自信があるし、それが直撃した以上倒していてもおかしくない】
【だが威力は減衰していた上、≪四刃≫は決して侮れる存在ではない】

【どの道、魔力が切れていて追撃は出来ない】
【そのため、土煙が起きている箇所をジッと見据えて様子を伺っている】
【地面に落ちた処刑剣を探すが、思ったより遠くに落ちていて拾うには少々デメリットが大きく】
【パーカーのポケットから万年筆を取り出すと、其れが光と共に白銀の刃を持つ長剣に姿を変えた】
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/09(土) 23:59:23.80 ID:I7acpah0o
>>48>>68


よしっ!『やった!』
ありがとう!クレシプドラ!
「…………」
【魔弾の命中を見て、喜びを隠さずに表現する少年。其れは、声だけで留まらず、顔にも出ており】
【具体的には、口元が緩み、歯が少し見えているところから分かるだろう】

【そして、クレシプドラへと、歓喜が混ざった礼を言う、どこか、慢心しているようにも見える少年一行】

「おいっ!重太郎!来てるぞ!」
分かってるって!

『あっ、駄―――
【ひょい、とサイドステップをして炎の矢をかわす少年】
【仮面の少女の狙いに気づいたのは、左手の銃、口黒と少女、そしてその銃の願いは届かず】

ん?撃つ、よし!任せろ!
『重太郎!盾展開!』
【そう言って、地面に足を着けると共に、右手の銃から放たれる実弾】
【狙いは仮面の少女の足、[ピーーー]つもりは無いらしい】

【そして、クレシプドラと考えが同じだったのか、能力による盾の出現を喚起させる口黒だったが】
【時間の為か、それは敵わず―――】
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 00:00:49.37 ID:jHGGvCq2o
>>70

(……?)

【その反応に少しだけフォルスは首を傾げた】
【嘘扱いしたときに食いついてきたため、もう少し抗うなりの反応が見れると思っていた】
【しかし実際にはあっさりと了承され、反論も何も無い】
【のらりくらりとしているこの女が食いついてきたのだから”何か”に触れたかと思ったが、思い違いか、と少し落胆した】

ま、他の連中がどうであれ、お前から聞くその言葉は侮蔑にしか聞こえねぇんでな
円滑に進めたいならそうするこった

【彼は珍しく落胆を少しだけ声色に乗せて返事をした】
【何かに落ち込んだ、というのが分かるだろうか。落ち込んでいることが分かれば、何に落ち込んでいるかも分かりそうだが】

でだ。次はてめぇが人物紹介する番だ
おら、正解を言いたくて言いたくて仕方ない小学生みたいにさっさと教えろ

【この話題はひとまずここまで】
【次は聞きそびれそうになったシズリからの情報提供だ】
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/10(日) 00:07:32.15 ID:8hIpWMa/o
>>73


ほんと…ですか…!?

………ありがとう……ございます…

【腕でくしくしと瞼をこすって、涙を拭う】
【真っ赤に腫れた両目は、拭いても拭いても後から溢れてくる】
【如何にあんな強大な力を持っていようと、根は見た目通りの脆い少女】
【そして、一人ぼっちが嫌いな彼女にとって、その言葉はこの上なく甘美なもので】

ううっ……えぐ…
……ひっく……

【彼女は、裏があるのかどうかなどと疑わない】
【というよりも、疑うことを知らないのだ】
【目をこすりながら何度も何度も頭を下げる】
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 00:08:00.50 ID:exbH7zBDO
【公園】

 ……あー……
 
【赤毛混じりの黒髪をした青年が、街灯下のベンチの上で、ぽつりと溜め息に似た声を漏らした】
【黒のシングルライダースジャケットに、裾に燃え盛る炎が刺繍されたデニムを履いた青年は、ぐっと足を伸ばして、また嘆息】
 
 ……いかん。どうにも沈み気味だ。考え過ぎんのも考えもん──いや、考え過ぎんのも駄目だな。
 ……ちっとばかし、

【独り言を呟いた後、青年はばっと勢い良く立ち上がる】
【──瞬間、炸裂音】

 体動かすか。

【それは青年の右拳が空を強かに叩く音】
【端から見れば挙動不審だが、右腕を引き戻す青年の表情は、晴れやかだった】
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/10(日) 00:08:50.18 ID:GTse18cf0
>>57>>64
あら……コレは危なそうね…
【――ダンッ!!!】

【空中を蹴り、移動!加速!!】

【それにより回避しようとするが……】

失敗したわね……
【そこに待ち構えてたしんゆうの攻撃を防ぐ手段はなく】

【――ズドォォォォン!!!!】

【思いっきり吹き飛び】
【口から血を吐き……】

《踊れよ。踊れ》
【突然その血から熱を感じる】

《喰らえよ。喰らえ》
【吹き飛んだ彼女から…悪魔の魔翌力を溢れ出させ】

《全ての苦痛は炎へ変わり》
【彼女の腹部から流れてる血は炎となり】

《炎は苦痛と変わる》
【彼女を包み込む】

《さあ始めよう……》
【そして吐血した血は二つの炎の槍となり】

《舞踏会を》
【ドラとゼビレイの腹部目掛け跳んでくる】

【なお…彼女はダメージが大きいのかフラリとしている】
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/10(日) 00:09:46.10 ID:wIB5taaV0
>>53>>69>>74
――――識槻ッ!!
バカが、オタクの心配だけしてりゃァ良いンだよッ!
だが……助かったッ!恩に着てやるッッ!!!
【紅丸は――朔夜のダガーナイフによって、相手の左腕――左の魔銃を射出することはほぼ無理だろう、と直感して】
【体勢が崩れている状態でありながらも――無理矢理に身を。前に、投げ出すようにして駆け出し】

……『未来への進路』だァ!?悪いがなァ、ぼくは未来から退いたって構わねェんだよッ!
だけどなァ――――

――オタクらに『未来への道』を譲っちまっちゃァ、この『後に来るヤツら』が安心して歩けねェッッ!!
だったらぼくは、ぼくらは――全身全霊で、その道を切り開くッッ!!
後続の……『未来』を担う『希望』が、笑顔で歩けるような『道』を……!!

――『紅丸の槍』が穿つのはッッ!!けして眼前の標的だけに非ずッッ!!
我が槍が貫くのは、栄えある未来を阻む暗き障害――
――――我が槍が切り開くのは、歴史を継いだ子らが往く安寧の道なりッッ!!

放てェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!

【どん、と。唸りを上げて、紅丸の左槍が吼える。突き出されたそれは、まだ距離が足りない】
【だが、纏われた炎が突きの勢いに乗って、相手の右手へと飛翔するだろう】
【それによって発射に割り込むことが例え出来なくとも、発射された直後の弾丸の相殺は出来るはずだ】
【……しかし、】

――なッ……!?
【――流石の紅丸も。『左の銃』までが、同時に射出されることは読めなかった】
【飛来するのは脳天。体勢は――左の槍に全力を乗せて放った直後】
【右の槍で防ぐのは体勢的に不可能。……此処で終わる――?……紅丸が、そう直感した時であった】


「       ……―――― ≪ J.E.S.U.S. ≫         


    何やってんですか、紅斗       


【――声が、響いた】
【それは、上空から――不思議と冷静な、声が響いて――】 

  ―――― ≪アリス・イン・チェインズッッ!!≫ ≪固定=窿bッ!!

【どしゅぅ、と。上空より突如、『鎖』が放たれるだろう】
【『鎖』は、紅丸の頭部へ飛来せんとする弾丸へ向かって飛翔し、それが直撃したのなら――】
【――ぴたり、と。『銃弾の動き』を、其処で止めることになる】
【……鎖が放たれた、空には】

 ……まさか、オレが暫く見ないうちに鈍ったわけじゃ、ないですよね?」

【隻眼にメタルフレームの眼鏡を掛け、真っ赤なスカーフを巻いた青年が、『空を足場に立っていた』】
【黒地にメタリックグレーのラインが幾つも入った凄いスーツを纏い】
【首から、鎖のように絡まった『C.C.R』の三文字をあしらった銀色のメタルなペンダントを下げ】
【ベルトから何故か刀身が無い、剣の柄だけをぶらさげ、左腰に在るホルスターは、意味深な空である】
【そして深いガーネット色の髪は、後ろで小さく結ばれていて】

【その傍らには――幾重に纏ったボロ布が広がって、まるで天使の羽のようにも見える】
【大理石の女神像の顔をそのままはめ込んだような、美しいアートマンが在った】
【その左目は、隻眼の青年と同じようにヒビが入っており。布から唯一露出する右腕には、鎖が幾重にも巻かれていた】

……アーン、……おせェンだよ、シャル……
よォ、戒能。そンで、アホ。紹介してやるよ……


……≪R.I.P.≫の『大先輩』だ。『元No.2』の、な

【……そう言って、笑む紅丸――どうやら、彼もまたウラギリモノ――そして、援軍、か】
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 00:11:19.12 ID:IW2JncqIo
>>71
【よろめいた、その大きな隙をついて放たれたアッパーは】
【そのまま彼女の顎に命中し】

ッぐ…!!!

【後方に吹っ飛ばされるも、4つの“手”で自らを受け止め、地面への直撃を回避する】
>>71と10mほど距離を開けた地点に降り立つ、彼女の顎から左頬にかけて】


―――ぴしり


【一筋のヒビが、入った】



 ハッ…

   やられた、なァ…



【アッパーの直撃、そのダメージは深く】
【彼女は、くずおれるようにその場に倒れこんだ】
【かろうじて意識は残っているようで、4つの“手”は消えずに、倒れた彼女の周りを守るように配置されている】

【勝利とみなし、黙ってこの場を立ち去るのも】
【興味を抱いて、名前を聞いてみるのも】
【―――このまま、止めを刺そうとするのも】

【全ては>>71に、委ねられる】
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 00:13:35.44 ID:hsZ2Op9DO
>>81
【男の後方・・・公園内の自動販売機の方から短い悲鳴が静かな公園に響く】
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 00:15:18.26 ID:YadVg4Jpo
>>76

―――アハッ
……?

【ザンシアの雰囲気が変わったのが感じられた】
【彼女の中の狂気は加速しつつあったが、それをきっかけに、グッと堪えるように食いしばる】
【そんな動作を、とることが出来た】
【彼女の顔に浮かぶ狂気が、少しだけ和らいだ】

【やがてゼーロは、己の身体の内で暴れ狂う狂気を抑えながら口を開く】


……あなたは、どうしてほしかったの?…
……自分がしていることを、止めてほしかったの?…
……この場所を壊したくなかったの?…

【ギリ、自分の情けなさを、奥歯で強く噛みしめる】
【遊ぼうなんて、自らの狂気を抑えることが出来ずに、言ってしまっていた】
【其れが、目の前の狂気を加速させた。いや、歯止めをかけることが出来なかった】


………

【粉々になった警備員を、冷たい目で見つめる】
【これをまともに喰らえば、恐らくわたしもこうなる運命だろうと、そう思った】
【そこには矢張り、恐怖は浮かばなかったが】


――― アーテル・リリース-黒撃-

【最初に落下してきた瓦礫の破壊力を、黒い波動として、目の前に撃ち込む】
【強く大気を振動させる其れは、悉皆バリアとなって、骨の散弾からゼーロを守った】


―――答えて

【彼が攻撃を仕掛ける前に、もう一度、強く答えを求めた】
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/04/10(日) 00:16:49.19 ID:At226FnDo
>>75
【……揺らめく、ウェル子の周囲に舞う羽根】
【止まるところを知らない狂い踊り方は、上昇気流だけのせいではない】










             テッ        ケツ
             剔        抉









【          ――――――――――――――――          】



【暴力的でありながら、儚くも美しい、黒の螺旋】
【抉るために、剔るために、ただただ、えぐりとるためだけに、渦は形成されて、】
【――――放たれた】


【「ドリル状の黒い疾風」――と説明すればいいのだろうか】
【黒い羽根によって作り上げられたドリルは、凄まじい唸りを轟かせながら、真っ直ぐ火燐に向かう】

【――空気を、抉っているのだ】
【黒の螺旋が通り過ぎた後には、一瞬「無」の空間が生まれる】
【その暴虐の限りを尽くす姿は……まさしく「魔」――】

【恐怖せよ、その速度に】
【絶望せよ、その威圧に】

【…………否、屈してはならぬのだ】
【見るがいい、絶望の水先案内人の虚無の瞳を】

【彼女は、試している――「ここで終わるなら、貴方様はそこまでの人間」――と……】
【彼女は、挑んでいる――「まだ、フィナーレには早すぎますよねえ?」――と……】


   ――――絶望は…………    【…………希望を抉った裏側に――――】
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 00:16:52.30 ID:Vyi8j7dio
>>72

(…不味ッ)

【──飛来した剣を視認した瞬間、残る「黒刃」を全て利用し、自爆。】
【爆風で相手勢いを殺しながら自分も吹き飛ぶ事で回避するのだが──ダメージは流石に防げない。】
【魔術耐性のある黒衣が、一部分ではあるが完全に焼き切れている。】

糞………げほっ……ああ?

──学校なんて物には行ってねえから、な。
“敵”にんな問い掛けをする神経が分かんねえよ、“クソったれ”。

【微かに漂う煙に咳き込みつつ、ゆったりとしたペースで歩き近づいていく。】

…“俺”、だ。
“正義”だとか、“悪”だとか。

──そんなモノグダグダ考えながら、戦っちゃいねえよ。
かと言って、戦う事だけを考えてる訳でもねえが。

“俺”の中の、一番強い気持ちに従う。

──自分の、やりたい事をやる。
…それ以上でもねえし、それ以下でもねえ。

【──微かな笑みを浮かべて、そう言い放つ。】
【具体的な事を挙げなかったが、“部分点”はきっと。】

──逆に質問してやるよ、“クソったれ”。
てめえは“何の理由付け”で此処に居る?

──単に一時の快楽を得る為、か?

【手に再び「黒刃」を生成。迎撃の準備は、出来ている。】
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 00:17:26.78 ID:y5NBgXqSO
>>84

…俺の勝ち、か。なかなか楽しかったぜ。

【少し息を切らしながら言う】

……一度喧嘩したヤツの名前は覚えとくことにしてんだ。俺は橡 蘇芳(つるばみ すおう)てんだ。お前は?

【歩いて近づきながら名前を尋ねる】
【もちろん“手”への警戒は怠らない】
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/10(日) 00:17:42.35 ID:wIB5taaV0
>>56(ロウ)

(ちッ――安い挑発に乗るような男では無いか)
(だが、ああも離れられては此方としても対応のしようが無い……なんとかせねばいかんな)

(あれだけ距離があれば、跳弾の軌道を見切ることは容易い)
(『サイサリス』で強化された動体視力なら……発射の瞬間さえ捉えれば、見切れる)
(だが……これだけ立ち回っておきながら、常に其方に意識を向けることも難しい……)
(……遠方から撃ち続ける。単純な戦法だが……今この場においては、効果的か……)

【そんなロウに対して、ヴュネルドは思索を重ねる】
【魔弾は……炸裂したのではない。潰された、か】
【一時的に視界から消えるロウに、やむを得ぬと。一発二発の被弾は、覚悟して】

>>66(ミスト&デイドリィム)

――――く、ぁあッ!!

【がぎぃ、と。噛み合った刃――片手といえど、常人離れしたパワー】
【このヴュネルド・ダーンヒュラインという男は、強い。名実共に、≪R.I.P.≫のNo.2だろう】
【……きっと。それぞれが一対一で戦えば、全員が敗北してしまうかもしれないほどの実力者だ】
【だが、ヴュネルドには無くて、ミストドラゴンたちには持ちえるものが存在する】
【それは、単純なこの場における『仲間』だろうか?……いや、違う】

(…………――――)

【……ヴュネルドは、見た】
【その白い手を。異様な白い手から放たれる、酸の弾丸を】
【明らかにパワーが勝っている己の刃から逃げなかった、青年を】
【そして。……決して後ろを見せることなく、ただ己の足に絡んだ、ちっぽけな包帯を引っ張る、少女を】

【……――――大いなる、絆≠。ヴュネルドは……確かに、見た】

…………はッ、

【自然と、笑みが零れていた】
【ヴュネルドは――ミストの斧を打ち払おうとしてから、足元の包帯を斬り断とうとするだろう】
【酸の弾丸が軌道を逸らすことはない。ヴュネルドは、自ら軌道を逸らしたのだ】
【そして可能であれば、距離を取って。こう告げるはずだ】

……なるほど、な。……それが、お前たちの≪信念≫か。
……良いものを、見せてもらったぞ……

【……と。何処か……『悪』には似合わない、優しい表情で。そう告げて――……山本へと、向き直る】

>>55(山本)

……――――くっ、……!

【その笑みを見据えてなのか、それとも別の理由か】
【ヴュネルドは、小さく一度だけ喉を打ち鳴らす】
【だが、その口元は。不思議と、緩んでいるように見えて――】

(……来るかッ、お前の最も信頼できる業が……!)
(最早、語るも無用。あの構えは『イアイ』……その速度は雷をも凌駕するという)
(己の『サイサリス』でも見切れるか……ならば、真っ向勝負よ!)

【……ああ、この性質こそが、『武人』たる所以なのか】
【彼は、山本の業と真っ向から勝負する道を選んだ――斧の輝きが増す】
【それはまさしく、信念と信念のブツかりあいとなるのだろう――……――――だが=z


/Next...>>
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/10(日) 00:19:20.89 ID:1F2THvPUo
>>68>>78
災の詰まった箱の底には希望が一つ、って?
それは今の世の中そのものじゃない?世の中には理不尽な不幸が腐るほどある
それでも多くの人間は、希望を信じればこそ生きていられるのよ!

―――あんたも、あたしもね!

【強い語調に混じった僅かな自重、それはきっと世界の敵に回った自らが希望を語ることの滑稽さからか】

―――っち!賢しい女ね!

【炎の矢をインターセプトしに入った時計少女の姿を見て、狙いを気取られたことに舌打ちする】
【炎の矢はその場で充填された魔翌力を散らしながら爆ぜる――
 ――能力による防御があれば矢自体は致命傷にはなるまいが、四散した大き目の火の粉の対処が問題か】

【一方パニーは炎の矢と大した時計少女から目を離し、少年に視線と殺気を向ける】
【その手の銃が再び自分に狙いを付けていることに気付き―――】

甘い甘い甘い!あたしはあんたたちを[ピーーー]気だというのに、そんな狙いで止められると思って!?

     ―――『蒼炎』!そして『飛翔』!

【銃の射線が足を捉えている―――だが、パニーは回避を、防御すら選択しない】
【選択は攻撃、使うは右の翼、先ほど左の翼でそうしたように鋭い炎の矢としたそれを、少年の胴体を貫くように放つ――
 ――だが、今度は矢全体が青く染まっている。つまりは実体を持った形態、まともに受ければ比喩表現なしに身体が貫かれる可能性もある】
【飛翔速度は素人の全力投球程度―――集中すれば対策する時間はあるといった程度のレベルだ】
【ちなみにだが、こっちは燭台に当たってもそれほど大きく延焼はしないだろう。そもそも狙いが燭台からズレているのだが】

【そして矢の発射と入れ違うように、銃弾がパニーの右太腿を貫く
   先ほど左足にうけた一発もあって、通常の機動力は大きく削がれたか、だが―――】

はぁ…はぁ……復燃せよ、我が翼……!

【息を荒くして前傾気味のパニーの背中辺りに、炎が渦巻く―――言葉尻からして、再び炎の翼を展開する算段か】
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/04/10(日) 00:19:33.00 ID:wIB5taaV0
>>67(サリナ)>>77(双葉)&VSヴュネルド組ALL

【双葉が。撃破したであろうユヒカの顛末を見届ける時】
【サリナが、注意深く。竜の吐息で以て、土煙を吹き飛ばしている時】
【ロウが、その爆発に紛れ、何ごとか謀をたくらんでいたであろう時】
【ミストドラゴンが、突如標的を変更した脅威に、不信か安堵を零しているであろう時】
【デイドリィムが、大切な人を守りきれたことに一時はホッとしているであろう時】
【山本が、その全力で以て。『人間の可能性』を、ヴュネルドに見せんとしていた時――】



――――  “  それで貴様等は、結局何を望み此処に居るんだ?  ”



【  紅が、   来る。   】




           ―――――――― ≪  ブ レ イ ド ノ イ ズ ッッ!! ≫



【ごう、と。唸りを上げながら、突如。上方より、紅い刃が降り注ぐ】
【それらは各個人を狙っているというよりは、無差別に広範囲に放たれているようで】
【しかし、落下軌道を落ち着いて見極めれば回避は難しくない……数が多く、圧倒されてしまうかもしれないが】
【冷静に対応する精神力があれば、回避可能だろう】

【そして、紅刃が放たれた中心部】
【その四角錐型の石碑の、頂点……――いつから、そこに居たのだろうか】


ククッ、ククククク……
クハァーーーーーーーーーーーーーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!


ご苦労、ヴュネルド!そして……ユヒカッ!!
其処まで削ってくれれば、あとはこのカーネルが相手することなど容易いッ――――!!


【……――研ぎ澄まされた刃の様な、果てを見据える真紅の瞳】
【秘めたる野望の具現の様な、燃え盛る灼焔を映した髪】


おォっと……悪く思うなよ?
結局……“闘争”というものはなァ……バカ正直なものはマヌケを見て――


【金糸の装飾が施された純白の軍服は、高貴絢爛たる様相を呈し】
【腰に挿した、双振りの大きな鞘。白い手袋を嵌めた両手】
【各部を覆う、月輪の如き玲瓏な輝きを放つ紅い鋼の鎧が、覇者たる風格を放ち】
【そして靡く真っ赤なマントが、それを彩り纏め上げる――】


“ここ”を使ったものだけが……『勝利』する資格を得るのだッッ!!!


【……――≪R.I.P.≫新総帥。カーネル=アドルフ・レルゼクム……!!】
【その軍服の胸部は、まるで十字架のように十文字に引き裂かれていて】
【とんとん、と。紅く輝く剣を握る左手から、人差し指だけ離して。自らの米神を、示す】


「……う、ぐ…………カー、ネル……さん……」

【土煙が晴れた後に居たユヒカは、壊れた炎の鎧を纏って、其処に倒れていた】
【まだ能力は解除されていないが……戦闘続行は、不可能だろうか?】
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 00:22:14.89 ID:9mCMdYlDO
>>79

(──まさか探ろうと?)
(ふふ……やっぱりフォルス君──『愛しているよ』……キミのことを)


あぁ、分かったよフォルス君
いさぎよくキミの提案を呑むことにするよ──
シズリちゃんはキミに『愛』の言葉を囁かない。
ていあんと言うか条件はそうだったねーぇ?
るり色の宝石の如く甘美な言ノ葉なんだけど──残念、残念


【────きっと、彼女なりの冗談、なのだろうか】
【唐突に紡がれたその言葉を、彼女は何故か楽しげな表情で語っていた】
【それはまるで】
【「正解をいいたくていいたくて仕方ない小学生みたいに」】


──さて、さて、さて
マーシャル君とひなたちゃんはデータベースにあげてるからーぁ……

あぁ、イリスちゃんとかはどうかなーぁ。
セシニアイリス<tリードリヒ
機関議員の1人だったと記憶してるかなーぁ
ほわほわしてて、中々に捉えにくい子だったよ

後は──イマミオ……イマミレイ君かなーぁ?
元男の子の、現在少女
例の、『卵』の解除方法に繋がる子だよ
死んだ母親を蘇生したがってて、さーぁ
機関にあんまり良い感情を抱いてないって箇所をなんとかすれば──
『卵』関連以外でも何か使い道はあると思うな

……今のところは、この2人かなーぁ?

【彼の4人に対して、彼女は2人を紹介する】
【「今のところ」とつけたのは──】
【恐らく、今紹介しなかった人との関係が今後どうなるかが、分からないからだろう】
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 00:22:41.17 ID:CuQ6y0cTo
>>72

(フン…………)

【少年はつまらなさそうに視線を一瞬逸らす】
【少し立ち眩む、流れる血が多すぎたかも分からない】

うっせ、可愛げはどっかに落としてきたんだよ。
それにテメーも十分可愛げねーから安心しやがれクソったれ。

【負傷しながらも相手は動いている】
【剣1つでは心許ない、右肩から「黒」を発生させる】
【そして形成するのは細長い黒い腕、先には鋭い爪を持つ】
【また「黒」で流血を抑える為に腕を軽く縛る、これでまだ立っていられる筈だ……と】

本当なら答えてやらねーけど、今丁度機嫌が悪いから答えてやるよ。
立ち向かう理由は……オレがオレである為だ、お前への返答はそれだけで十分全部は絶対教えてやらない。

【迫る銀色の矢、吸血種族でなくてもその一撃で命を刈取るには足るだろう】
【少年はそれに対するように剣を構え、腕はその手を大きく開く】

そんで次は……オレだ――――!!

【銀の一閃、その一撃を剣と黒の腕とを交差させるようにして受け止める】
【「ぎぃぃん!!」という高い音、火花が散ったのが見えたかもしれない】
【段々と体が押されてゆく、こちらの力も拮抗してはいない相手の剣が刺さるのは時間の問題】

こ……な、……クソっ!!

【咄嗟に少年は右に反転、剣の一直線上から移動し黒の剣と黒の腕で力を逸らし弾く】
【再び「きぃぃん」という高い金属音、辛くも致命の一撃は回避し……】

次はオレが質問する番だ
――――テメエはなんでここにいる
理由だ、お前がここに立つその理由……。

ちなみにオレは意地悪だから部分点もなにもやらねー、最初っから零点だ。

【質問、それと同時に攻撃する番とばかりに少年は黒の剣を振り上げ】
【そうして未だ立つゲーティアの腹部の中心に向けて投合する】
【剣は回転しながら纏っていた「黒」を散らし、やがて霧散した「黒」の中から現れるのは――――】
【元となったナイフの銀色、欠けた刃がゲーティアの中心へと向かっていく】
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 00:22:47.52 ID:exbH7zBDO
>>85
 ……やれやれ。
 
【左半身を半歩前に出した半身の姿勢に構えた青年は、小さく呟いてその構えを解いた】
 
 今度は何かね

【気軽に言い捨て、両手はジャケットのポケットに】
【赤毛混じりの黒髪の青年は、気怠い足取りで悲鳴の聞こえてきた自動販売機の方向へ進む】
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 00:24:55.57 ID:IW2JncqIo
>>89

っ…優蛾、チャン…さァ
蘇芳…お前、能力持ってるわけじゃ、ねーみてェだなァ…?
生身の、人間に…負けるのは、久方ぶり、だぜェ

【めまいが残る中、“手“を使い体を起こす】
【もう、戦う気力は無いのだろう】
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/10(日) 00:29:11.04 ID:59IBf9OPo
>>86

(……成程、経験が薄いんだねこれは)
(だったら……適当に泣いてみせれば、騙してそのまま引きずりまわせそうだけれど)
(別な方でまた騙されて、コントロールを奪われる。それは勘弁願いたいんだよねえ……)

……きっとキミは、数回生まれ直さないと理解出来ないんじゃないかなあ?
ボクは、キミの言葉に言葉を返していた。ボクの言葉は、キミに引き出されているんだ
だったら、ボクの言葉は常に一つの柱に寄り添いながら、キミに左右されても居るんだよお?

それに。もう散々喋ったから、分かるんならきっともう分かってるさ
キミは多分、ボクやボクの愛する上司サマの事を理解出来ない生き物なんだろうねぇ

【答えは、きっと帰る事は無い。少女がザンシアの遊びに応えなかったように、だ】
【仕事と趣味は、イコールで結ばれない。ザンシアは今、仕事をしている】
【笑いも無く、昂った声も無く、冗談も無く。何もなく、ただ眼前の任を行うだけ】


(今の所……向こうの攻撃は一度だけ。後は防御かふらふらとしてるか)
(こっちのチャージの隙をつかない辺り、向こうもよっぽどチャージが遅い様だねえ)
(……だけど、もしかしたら。本当に珍しい例として、こういうのも有る)
(ボクはあれを直接狙わなかった、それが原因だとしたら……)

(ここで隙を見せたら、またあの黒い球体が来る、かなあ……?)

【黒い散弾銃の銃口に、また魔翌力の収束を開始して】
【過去に人間だった残骸を、丁寧に脚部装甲で踏みにじり、引き延ばしながら】
【積極的な攻撃を行ってこない少女の能力いついて、考察を行う】
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 00:31:01.91 ID:jHGGvCq2o
>>93

……?

【何やら言葉の言い回しがおかしい──特に最後の部分】
【怪訝な表情をして一秒か、二秒】
【その表情が苛立ちのものに変わるのは早かった】

やっぱりてめぇの根性は反対に折り曲げなきゃならねぇようだな

【こめかみをぴくぴくさせながらホテルに来る前に言ったことをもう一度】
【今度のは相当神経を逆撫でというか、腹が立ったらしく、ゆらり、と立ち上がってシズリの方へと近付き始めている】
【めっちゃ怒った】

【とりあえずばしっと頭に拳骨を落とそうとする】
【結構痛い】

【成否に関わらず、ベッドの上、シズリの後ろあたりに寝転がるだろう】

議員? そりゃまた驚くな
元男の女ってのもよく分かんねぇ
マーシャルが具体的にどんな性格なのかも知りたい。おら、たちどころに教えな

【説明不足を訴えて続きを促す】
【これだけではまるで足り無いといわんばかりだ】
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 00:31:14.50 ID:hsZ2Op9DO
>>95
【自動販売機の前・・・そこに二人の男が居る】
【片方の男は頭から血を流し倒れている】
【もう片方は・・・・・・】

〜〜〜〜♪ 
【鼻歌まじりに男の体から財布を抜き取りつつハンカチ越しに手に握っていた大きな石を投げ捨てる】
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/10(日) 00:32:05.81 ID:YTyJgKYk0
>>92

【爆発が止む】
【両手の銃を再形成して構えるロウの視界には一人の男】
【それを見たロウは】

フフフ…ハーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!
会いたかったぜぇ…カーネルよぉ…あんた等RIPにとって最も危険人物である――――

――――【blue justice/青義同盟】リーダー マーシャル・T・ロウだ――――ちょっくらあんた等を潰しに来たぜ?

【彼と同じくらいに大きく笑い、高いテンションでそう自己紹介するロウ】
【そして彼がこの戦いで初めてみなぎらせる覇気――――色で表わすと、蒼。】
【一瞬、墓標に亀裂が入ったかと錯覚するほどのものであり】
【ポテンシャルは彼に劣っていないことが解るであろう】
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 00:33:15.60 ID:gTff68La0
>>64 >>82

 ……うっ、ゴファぁあっ!?

【彼には、空中で避ける術は無い よって。火の洗礼は受けるのだ】
【しかし。右脚を曲げるという事での其れを軽減及び。その脚は赤く点っていて】

 ………

【煙立ち上る、その右脚。地を向いていた左脚一本で着地してみせて】
【左脚を立て膝の様に屈み右脚を投げ出すのみ……大業か
 否。着地迄時間が掛かったのだ。しかし、『居合い』の様にし…】

【横目気味に狙い澄ます様な双眸もあって。近寄るのは止した方が良い気はする】
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 00:33:36.09 ID:nX+ebd+Wo
>>87
――――っははははっはははははっは!!

【高笑いを上げて、ドリルを見て】

強いな、未熟な私などとは、比べようも無い。
だが――――ッ!!

【ざり、と裸足の足を開き、腰を落とした】
【どくん、どくん、どくん、ドクンドクンドクンドクドクドクドクドッドッドッドドドドドドドド】
【心臓が早鐘を打つ。気による身体強化で、血の巡りが爆発的に上昇している】
【息を吸う動きは、正に酸素を喰い燃え広がる炎のそれ】
【全身に、走っている羽に依る傷から、血が吹き出した。上昇する血圧が、血を吹き出させるのだ】
【しかし、その血は体外に出た時点で蒸発する。そして、周囲に紅い空気と成って滞在する】
【火憐の周囲に、血により生まれた炎よりも紅い空気は、正に火憐が焔であるが如し】

我、剣士の身なれば。
怯れを捨ておけ、絶望を切り伏せよ。
死は、恐怖でも、絶望でもなく、親愛なる隣人なり。

我、花鳥風月を否定し、昇華する者。

我が剣技、何れ必ず炉火純青が境地へ至る物なり。
故に、此処で打倒されるなど。ありえんッ!!
来い、我が焔で、その焔尽く――――侵略し尽くしてやろうッ!

【絶望を前にして尚。いや、目の前に絶望が、強大な壁が立ちはだかるからこそ。“燃え上がる”のが火憐が性】
【彼女の目を見よ。その目は、紅蓮の轟火を顕としている。無など、関係ないと。打倒すれば、全て一緒だと】
【そう宣言するかのような、強い瞳。祖父の様な深さは無いが、若さ故に、純粋な真っ直ぐさと強さを持っている】

力を貸せ、鬼酔割、楓凛火斬。

【妖刀二振りが、その呼び声に応え。刀から妖気が吹き出した】
【行くぞ、と一言呟いて。相手の大技に相応しい技を、火憐は放つ】



          星  火  燎  原  ッ!!



【星火燎原[セイカリョウゲン]とは、些細なことでもほっておくと、手におえなくなるというたとえだ】
【そして。「星火」は星がきらめくほどの小さな炎。「燎原」は野原を焼く意】
【ひゅひゅ、と走った刀から、ちりちり、と火の粉が飛び散り】
【次の瞬間】

               ご ぉ ッ ! !

【火の粉が爆ぜ、螺旋を飲み込む紅蓮の斬撃と化した。十字に重なり、混ざり合い。巨大な一つの斬撃と化したそれは、“無”を“火”に塗りつぶしていく様に、広がり、ぶつかり合っていく】
【侵掠如火――侵し掠めること火の如く。その本質を表すように。燃やすのではなく、塗りつぶすが如きすさまじき業炎がドリルとぶつかっていくッ!!】
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 00:33:42.87 ID:xSUhoKMuo
>>90>>92

―――――シィィィィィィィ…………――――

【歯の隙間から、息が漏れる】
【全身を極限まで脱力。一の太刀で決めるかの様な――――極限の集中の、その瞬間】

ッ――――!!!

【「来る」と、彼の“感覚”が――“観た”】
【ダンッ―――その場から短く、バックステップ】
【その直後。今まで自分が居た場所に落ちてきた“紅”に】


【――――――――――か】

貴様も裏切るのか――――――――カーネェェェェェェェルッッッッ!!!!

【失望、怨み、怒り、憎しみ】
【―――――――その程度の“男”だったのかと。裂けた双眸を再び裂き。血涙の如く血を目から溢れさせながら】

【ズンッ――――踏み出したるは、右足】
【抜きたるは“紙”の如く薄い刀身の、中位の刀】

【“其処”に、貴様は人の上に立つなと、武士は“行動”で示す】
【見た目に反してこの刀は…唯一この男の“全力”で壊れぬモノ】
【引き抜く音と、剣の閃きが“それ”を斬ったのはどちらが先だったか―――――】

【“それ”とは、“石碑”    カーネルの乗った、我々を――――人間を“見下す”足場だ】
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 00:34:16.15 ID:y5NBgXqSO
>>96

優蛾、か。よし覚えた。

…あぁ。能力なんぞ持ってねぇ。少し羨ましいけどな。

…じゃな、優蛾。またいつか、どっかで会おうぜ。

【踵を返し、二、三歩歩くが、立ち止まり】

……そうだ。今思いついたんだが、その“手”にナイフでも持たせてみたら面白くねぇか?
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 00:39:20.63 ID:exbH7zBDO
>>99
 よぉーう、そこの野郎。
 機嫌良さげに鼻歌唄ってるトコ悪ぃが、ちょっと良いか。
 
【赤毛混じりの黒髪の青年は、大きな石を投げ捨てた男に、怯えるでも怒るでもなく、気安く声を掛ける】
 
 殴んなら拳で殴れよ。ンなモンで殴ったら加減もクソもなく死んじまうだろ。
 ……財布、戻してやんな。財布返してやるなら通報とかはしねーからよ。

【この世界に警察なんざあるのか知らねーが、なんて心中で呟いて、青年は男に声を掛けた】
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 00:39:48.54 ID:jHGGvCq2o
>>98
//シズリの後ろ→シズリの隣
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 00:40:49.30 ID:IW2JncqIo
>>104

おォ、…次は、その着物…剥いでやるぜ、覚悟しときなァ

【そう言ってニタリと笑う、が】
【彼の提案に、ちょっとばかり目を丸くし】

…アッハハァ、悪くねェなァ
攻撃翌力不足、ってのは前々から思ってたし…


     ただ、

        殺しは出来ねーから、なァ


【そう言って、ポケットから一枚のカードを取りだす】
【『blue justice』と刻まれたそのカードは、彼女が『不殺』を掲げる同盟に入っている事の、証だ】
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/10(日) 00:44:31.81 ID:+mF1yduX0

>>91

…、クぉッ……ぁぁああぁっ!!!

【盾の向こうから直に伝わって来る、爆熱と暴虐の波動】
【本来「もやしっ子」である彼女にとって、正面突破は望ましく無い――】
【オーブンの中に閉じ込められたかと、錯覚するような手の苦痛】
【肉が焦げる音が聞こえる /“いやなにおいだ”/ 盾を外せと、「自分」が囁く】

…――僕が……、…“みとめられる”、なら――ッ!!
これしきの「いたみ」は、、…安い―――代金だな…ァ!!!!


   クレセント・チャームッ! =c……―――!


【しかし己を戦場へ駆り立てるものさえも、また自分である】
【穿てばそれは。自分に取り込まれた、虚栄心と誰かの言葉――】

【一心不乱に振り乱された光が、舐めるように火花を掠めていく度に】
【特殊なカメラの中で再生された事象の如く、それらの動きは弱まっていく】
【各所に火傷、頬には煤でなく「炭」で黒化した部分を作った、それでも】
【遂に致命傷を負わず、逃げもせず――彼女は避けおおせた】

――はっふ、っふ………、ぅ
「さかしく」て、…悪いか!

【喘息患者のそれに近い過剰な息で、薄い酸素を取り込む傍ら】
【時計の長針が、ルールから外れた動きを開始する】
【――特に速くはないけど、ぴったり精確に「パニー」へと向いた】
【時計というよりは、方位磁針に近くなってしまっただろうか】


――――… クロック =c………… チック =I

【ぷしゅん―――】
【パニーの右足の傷口に向かって。細かい「魔力の針」が、幾つも飛んでいくだろう】
【計測を放棄させるに足る小ささと数で、撃ち落せて、ひとつひとつの威力は微小】
【痛みを再燃させることで、重太郎のためのチャンスを生む事に力点を置く攻撃だ】
【時間制御という奇跡の業の代償か――遠距離を攻める手段は、貧弱極まりない】
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 00:46:19.18 ID:r42p6+2No
>>101

…ハハッ!ヒットォ!ようやく一発喰らわしてやることが…できた
だがまあ、ここで引く訳にもいかないしもう一撃、叩き込みに行くかな

【そんなことを呟いているうちに…キャットXは見た】
【リンの燃えたぎるような炎が、炎の槍が飛んできた】

【なんだそんな槍、と言って特に慌てる様子もなく避けようとして】


(……あれ?え?)


【突如、彼の中で起きた『異変』】
【一瞬動きが鈍った身体、戦場で最も大事にしなくてはならない『一瞬一秒』を彼は放棄してしまった】
【やっと動いた時にはもう間に合わない、彼は両腕でガードしながらわずかに遅れて飛び】


【ドォン!と、その炎の槍に思い切り突き飛ばされ、壁に叩きつけられた】


が、ぎゃあああああああッ!!!


【みしり、と身体のどこかで嫌な音がした気がした】
【接触部が熱い、思いのほかひどい火傷を負った事を感じ取った】
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 00:49:08.51 ID:HXUKU0PSO
>>90
【斧と斧と。インパクトの瞬間、ミストドラゴンは確かに“敗北”を感じ】
【その絶大な力を受け、ギター斧の刃は確かに軋んだ】

【が】

…………なっ、

『…………っ』

【逸れた刃。明らかに、彼が放った酸弾とは“違う理由”】
【逸らされた刃。包帯の強度は、“まあまあ”……普通のそれよりは優良。然し、豆腐か湯葉のようにたやすく断ち切られ】

(“武人”……かい、この場に及んで?)

【ミストドラゴンは、その零れた“笑み”を見逃してはいなくて。だから真意はすぐに分かって】
【毒気が抜けたように、安堵のような、意外そうな表情を見せて、然し】

だからといって……“逃がさない”よ

【距離を取る事は、動揺から許してしまったけども。表情に、『正義』には似合わない“邪悪”な笑みが浮かび】
【ギターの斧を、確かに握り締めて。ヴュネルドへと駆けようとした時】

『(……っ、“ヴュネルド=ダーンヒュライン”……本物の武人ですから……)』

【間違いなく、殺られていた】
【ヴュネルドが真に冷たい殺戮者なら、ミストドラゴンもデイドリィムも、既にこの世には居ないかもしれない】
【然し今は、“助けられた”……安心。それだけで心がいっぱいで。そんな時】

>>92

【響く、紅】
【青年の表情の笑みの邪悪が色濃く。“最高の到来”……極寒の冬を越し、暖かな春が来た“冬眠明けのクマ”のような……ああ、尤も、“今冬(ヴュネルド)”は、“充分過ぎる程の暖冬”だったか】
【少女の表情が、安心から“激しい不安”に塗り変わり……聞き覚えある声、“最悪の到来”】

【一番に、ブレイドノイズへの対処】
【デイドリィムは、その小ささが命を繋ぐ形になる。包帯で必要最小限の盾を編み出し、身を守る】
【少し“右腕や左肩を掠ったり”はしたが……少なくとも、致命傷には程遠く】

【ミストドラゴンは、冷静に】
【回避を選んだ。冷静に、見極めればかわせる……そう判断して。それは、正解】
【“全身にかすり傷”を負うも、然し、やはり致命傷にはならない】

カーネル…………君だ。俺は……君を望んで来たんだよ。嗚呼、やっと……やっと……やっと会えた……!!

【緊張のあまり押し黙るデイドリィムとは対象的に、彼は愉悦の表情で】
【視線をカーネルに向けて……然し、ヴュネルドへの警戒も、ゼロでは無いのは言うまでもないか】

【彼は、ロウや山本のような達人では無いし……ロウのように、カーネルと渡り合える自信がある訳でも無い】
【“ただ殺したいそれだけの意志”】
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 00:49:17.00 ID:YadVg4Jpo
>>97

………

【彼が思った通り、彼女から言葉が返ることは無かった】
【ゼーロは只黙って、彼が紡ぐ言葉を聞いていた】


……じゃあもういい

【ポツリとそう言葉を零すと】


…あなたの魔翌力を奪って…終わりにする

【まだ右手に残っていた、黒球を先程の狙い同様、彼の身体の中心、腰のあたりに目掛け投擲するだろう】
【先の銃弾を撃たれてはまずい】
【躱しても、威力を殺しても、あの爆発ではただでは済みそうになかった】

【同時に、ザンシアへと、歩いて接近しようとする】
【成功すれば、どこでもいい。肌に触れようとするはずだ】
【彼の持つ魔翌力を奪わんが為に】
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 00:50:18.69 ID:hsZ2Op9DO
>>105
ん・・・? 
【振り返りその気怠げで沼のように濁った目で男を視認すると・・・・・・】

あぁ勘違いしないで欲しい・・・俺は犯人じゃない
ただの通行人Aさ・・・・・・ 
石だって凶器かと思って興味本位で拾っただけさ・・・ 

【そう言いながら――チャリンチャリン――自動販売機の投入口に財布から抜き取った硬貨を入れる】

財布は・・・身元を確認しようと思って・・・・・・
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 00:51:55.37 ID:9mCMdYlDO
>>98

【そんな彼の苛立ちを助長させるかのように】
【シズリは満面の笑みを浮かべ、続ける】


あれ、どうしたのかなーぁフォルス君
いやだなぁ、ちょっとした冗談じゃないか
しかたないとは思わないのかなーぁ?
てってい、────っ、っ

【 がごーん 】

ぃ〜〜〜〜〜ったぁああ!

  【クリティカル! ▽】

【彼が怒りに震えているのにも関わらず尚言葉を紡ごうとしたり】
【或いは、拳骨を避けずに思い切り食らったあたり、根性はあるのかもしれず──】
【一方当の本人は悲鳴をあげて頭を押さえ。目に涙まで浮かべていらっしゃる】

議員は私もびっくり。イリスちゃんからはシーちゃんって呼ばれてる
元男の子のイマミレイ君は死者蘇生に失敗して
母親の変わりに喚びだされた死霊かっこ女の子かっことじに身体奪われかけて以来女の子の身体になっちゃった
マーシャル君はお山の大将
覇気なしカリスマなしついでに性交経験恐らくなし
見た目一般人の私に頭突きしてきて喜んでたガキ臭い青二才

【拳骨食らったのがよほど不満だったのか】
【なにやらずばばばばと情報を紡いでいく】
【甘い語尾だとかくすくす笑いははるか100マイル程後方に置き忘れてきたかのようだ】
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 00:52:14.37 ID:R9djegRAo
>>92

【ただ、呆然と立ち尽くす。サリナにしても、竜にしてもそうである】
【偶然だろうか、紅い刃の雨は精々が身を掠める程度――金色の彼女に、大したダメージは無く】
【竜にしても、やはり皮膚が分厚いからか、血こそ流せど余裕が見え】

【あまりに長い髪の隙間から、覗くように視界が広がる】
【そして、捕捉した対象はユヒカとカーネル。ボロボロのドレスを着た彼女は、にこりと笑みを新たにして】

……あら、あら。前に戦ったときは、もう少し格好良く見えたものだったけれど

【―――くつ、くつ。小さな、女性の笑う声がその場に伝う】

ふふっ……こんばんは、なんだかとっても楽しそうね
獲ってもいない鬼の首を上げたように見えるけれど、一体何に勝ったのかしら
遅参した大将。傷ついた味方を助けようともせず、振りかざすだけの勇を持った総帥さん?

………あぁそれで、私も一つ頭を使ってみるけれど。

【右手を翳す。と、竜が跳ねるように動き出し、距離的に近いだろうユヒカへと駆け】
【邪魔が入らなければそのまま跳びかかって、灰色の身体全体で覆いかぶさるように抑えようとする】
【押しつぶしではなく、謂わば屋根のような。戦闘不能と見ての行動―――成功するかは、不明】

【もし、仮にそれが成功すれば―――いうまでも無く、人質を取ったような形になるかと思われる、が】

 “平穏を守る”ため。私が今日、戦う理由はそれだったけれど……
 少し、変わったかしら。今は“貴方を倒す”ことが先ず、一番ね

     ―――で、今更何をしに来たのかしら?


115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 00:53:33.40 ID:y5NBgXqSO
>>107

『blue justice』…?そういやぁそんなポスター見た覚えがあるような……まぁいいか。
不殺、ね。俺も、喧嘩はするが殺しはしねぇ。後味悪いし、そいつと喧嘩できなくなるし。
……それが甘いってのは分かってるが。

【理由はともあれ、不殺に同意する】

んじゃ、今度こそさよならだ。またな、優蛾。

【そう言うと、そのまま歩き】
【夜の闇に消えていった】



/乙でした!!
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/10(日) 00:53:35.44 ID:T2IZXDwQo
>>92

……────?

【嫌な予感が、した】
【目の前のユヒカじゃない。】
【驚異が、それも圧倒的な其れが──迫ってくるような、予感が】

【──そして、やってきた、"紅"】

【ユヒカへと、溜めていた魔力は使ってしまっていた】
【今の魔力量では、この広範囲攻撃を対処することは───】

(しまっ、避けきれな────)

────が……ぁっ

【咄嗟に急所である頭を両腕で覆い】
【襲いかかってくる刃の群れを避けようと身体を捻るが】
【全てを避けることは、到底不可能で】

【しかも、運が悪いことに──否、運さえもカーネルの味方をしたのだろうか】
【双葉の方には、多くの刃が向かってきていた】
【左肩に一つ、右腕に二つ、腹部に一つ──計4箇所、紅の刃に切り裂かれる】

【急所は守っていたため、致命傷にはならないが】
【一つ一つの傷は決して浅くなく、また"出血"も酷い】
【また上記の4つ以外にも、掠った程度の当たりがそれなりにある】
【結果、上半身が血塗れに近い状態になる───】

【───瞳の中の光は、まだ瀕死には程遠いけれど】
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/10(日) 00:55:01.68 ID:+mF1yduX0
//あーっと、改行だけして安価が!
//>>108は、>>91でもあります
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 00:55:04.69 ID:D6Qwr+5No
>>91>>108

(…ごめん、クレシプドラ……)
「あ、そういう事か、わかったぜ」
【クレシプドラの狙いに気付けなかったのが、悔しいというか情けなく思う半面、居てくれてよかった、という安堵感】
【そして、呑気な右手の銃白口に、溜め息を漏らす口黒】


殺したくないんだよッ!
―――厳しいのは分かってる!でも、やるしかないッ!!
【殺したくないのは、仮面の少女と自分を重ねているからだろう】
【復讐の為に正義を掲げた少年。復讐の為に悪を掲げた少女。2人の違いは、悪か正義か、それだけ―――】


(炎か…青くなったのは、何か変わったって事か?とりあえず、怖いのは炎の拡散くらいか…?)
(今までのは、威力はそれほどないと見た…鏡に割く魔翌力が勿体無いし……行けるか)

火傷はもう御免だ!
【そして、矢の軌道上に、横に長い鏡を1枚出現させる】
【鏡の生成、コレが少年の能力。魔翌力が込められた鏡は堅く、優秀な盾となるが、横長にしたせいで、普段よりか薄く】
【少年の予想に反して、堅く、強い炎の矢を受け止めることは敵わず】

――痛、っっっ!!!
【咄嗟に、右手を出すことで胸への攻撃は免れるが、矢は右腕を貫通する、だが、右手の銃は決して離さず】

「おい、重太郎!?大丈夫か?」
『重太郎、ねぇ!』
…大丈夫、だ…
【ぽた、ぽた、と画用紙に模様を描くかのごとく、床に血を垂らしていく】
【出血を恐れてか、矢を抜こうとはせず、左手の銃へと魔翌力を溜めるのみ】

【少年の声は、小さいが、力強く、諦め等といった負の感情は一切篭っておらず】

119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 00:55:29.22 ID:exbH7zBDO
>>112
 なんだテメー、愉快な野郎だな。だが酔っ払ってるにしちゃ物騒だぞオイ。
 
【濁った男の目に、青年は形の良い眉を微かにしかめた】
【思いっきり使ってんじゃねえか、金。と呟いて、はあと嘆息】
 
 薬中か? 頭トチ狂ってんのか? とっとと財布戻してやれよ。
 
【言いながら赤毛混じりの黒髪の青年は、男の瞳孔を深く観察する】
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/04/10(日) 00:57:49.01 ID:At226FnDo
>>102



【――――激突は、一瞬――――】



【何もないはずの虚空すらを抉り、「無」を撒き散らし「魔」を湛える螺旋は、】
【「無」より掠め取りし虚空を得ることで衰えを知らぬ劫火に、覆い尽くされる】

【覆い尽くされれば炎を破る螺旋】
【破られれば螺旋を塗り潰す業炎】

【――無間地獄すら生温い無限の競り合いは、永遠の中で瞬間を紡ぎ出す】
【数秒にも満たぬ『裁きの瞬間:≪Judgment≫』は、御しがたい轟音と振動を以て、終幕を迎えるだろう】



【――――――――――――】



【…………爆ぜた、のだろうか】
【黒い羽根と、紅蓮の炎が混ざり合い、暴風と共に、橋の上で四散していく】

【――「無」と「火」は、互いに互いを打ち消し合い、殺し合い、そして何かを語り合い、消えた】


…………………………


【ウェル子は、見ていた】
【相殺の瞬間の衝撃に身体が負けぬよう、地を踏み締めながら、帽子を手で押さえながら、腕で顔を覆いながら】
【「カー」、と右手の甲のカラスが騒ぐのも、無理はない】



………………「お見事」――――――



【……賛美の言葉を、ポツリ、と口にして、だがウェル子は、「構えた」】


……「剣士」よ、「正しき強者」よ――
――貴方様を、絶望を授けるに能う存在と、今ここに、認めましょう……


【右手を、前に、突き出すポーズ】
【――カラスの翼は、「鋭利な刃」……】

【…………言うなれば刀の切っ先を、相手に向けるその行為は、まさしく「宣戦布告」で――――】

【「正しき強者」――「火燐」は……どう、応える――】
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/10(日) 00:57:59.06 ID:Psb73dqJo
>>88>>94

【ざっ、と、地に着地した瞬間、傷口と口腔から再び鮮黒の血が噴出す】
【依然として熱く滾った真紅の双眸で二人を見据えるが、肩で息をする有様だった】

 (……良いだろう。ここまできたら、たまにはブッッ飛んでやる)

 【──どクン】

【その刹那、彼の瞳孔が瞬時に収縮し】

【びキびきビキびキ──】
【突如、彼の身体が異音が発せられ、それに伴いその肉体にも変化が現れ始める】
【黒い漣が彼の表面を撫でていき、積層された刺々しい漆黒の甲殻に身体が包まれていく】

 ────……ぁあぁアアアア嗚呼あア唖アァああァアアアア阿アアアぁああああー──っッ!!

【──ぐちり。彼の両手を覆っていた手袋が内部から千切られるように爆ぜて、】
【鋭い爪を有した、異形の両手が露になった。──左手薬指にある銀環だけが、浮いていて】
【白皙の顔面は、その右半分だけが、黒曜石のような硬質の表皮に覆われていく】

 ……──はァ……はぁ……ハァ……
 早いところ、終わらせるか──

 【──心臓の鼓動が、一拍ごとに爆発するような衝動を引き連れてくる】
 【強制的に過剰分泌される脳内麻薬で、視界は描き変えられたように鮮明だ】
 【痛みすらも遠い向こう側に置き去りにして、この身は羽毛のように軽く感じる】

>>88(颯護)

【──返ってきた答えを聞いて】
【彼は、一拍だけ沈黙してから応答した】

 ──……く、ハハッ
 俺如きが点数を付けるのも恐れ多い、高尚なクソったれだ

【口角が吊り上る。血濡れの笑みは、酷く楽しげで、憂いを孕んでいて】

【「──……俺も本当は、貴様のように在りたかったンだろう」】

【呟かれた声色は、この轟音と戦火に包まれた街の中では】
【聞き取ることすら難しいような、酷く希薄なものだった】

>>94(エルフェス)

【そして、エルフェスに対しても、同じく高鳴る笑みを返した】
【だが、それに言葉を返す猶予までは無くて──】

 ────上等だァ白いのォオオおオー──っッ!

【がキン──ッと、高らかな金属音が鳴り響く】
【彼が勢い良く振るった右の裏拳が、ナイフを打ち据える】
【──が、甲殻は削られ、僅かに漆黒の血は噴出して──】


//お待たせして申し訳ないですそして続きます……
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 00:58:18.62 ID:jHGGvCq2o
>>113

【一方のフォルスは今までの鬱憤を晴らせたのか御満悦】
【上機嫌そうな笑みまで浮かべている】
【にやにや】

その面子だとマーシャルだけが浮いてるな
何だその地味さは

【議員・死者蘇生・お山の大将】
【最後だけが妙に浮いている】

あーその様子だと、やっぱ『blue justice』はそんなにか。適当に話すだけにしとくわ
議員は会うことないだろうしなぁ。正直会いたいわけでもねえ
で、残ったのは外見は女だが中身は野郎、か

……おい、どこが俺にとって有用なんだコラ
もう一発ほしいか、ん?

【まとめてみたら、使えそうなものが無い】
【そんなことを思ったのか握りこぶしを作って軽く振ってみせる】
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/10(日) 01:00:38.45 ID:LjGGHX5/0
>>101>>109
痛みが感じないのって便利だけど…不便ね…
【ユラリユラリとダメージと疲れで動かしにくい身体を動かしにながら】

まったく……動きも鈍くなるし…身体の限界がわからなくなる…
【炎が激しく燃え上がり、右目の眼帯が外れ】
【そこには目がなく、代わりに炎が激しく燃え上がってる】

貴方たち…
【離れた距離で左右大型拳銃を二人の近くに向け】

ぶ・ち・こ・ろ・し・か・く・て・い・ね
【凶悪な笑みで、引き金を引くと】
【銃弾が放たれ、彼女の周りの炎が銃弾に纏わり】
【炎のレーザー光線みたいになり、更に再び柱に当たると跳ね返り、ゼビレイの右肩、しんゆうの腹部に向かい放たれるだろう】
【だが威力と速さは炎のおかげで上がってるようだ】
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/10(日) 01:01:47.33 ID:59IBf9OPo
>>111

(……やっぱり、これか。予想は当たってそうだねえ)
(じゃあ、ボクが攻撃しなければ、向こうはどうやら……近づかないと戦えない)
(ああ、これでラストシーンは決まってしまったようなものか)

【投擲された黒球に対し、行った行動はまた防御】
【防具で身を固めたザンシアは、機敏な動きという面では劣る】
【今回防御に使うのは右手の散弾銃。魔翌力を収束させたそれを】
【ザンシアは敢えて、銃口を球体に押し付けるように触れさせた】

【物体からも魔翌力を吸収出来るのなら、散弾銃に収束させた魔翌力が消えていく事になる】
【そしてそれをザンシアは、自分の目の前で観察する事になる】


【腹部や右上腕など、皮膚が露出している場所は多くは無いが面積は広い】
【だがザンシアは、近づいてくるゼーロに対し、直ぐに対処をする事は無かった】

………魔翌力を吸い取る、だろう?厄介な力だよねえ……
だけどさあ。キミはそれで、何が出来るんだろう?

本当なら、もう何発か極煌岩で柱を壊しときたい所だったけれど
あっちこっちで戦闘中だ、直ぐには消火活動なんて出来る筈が無い
きっと朝方には、この博物館は崩れてくれる

……だからキミは、そこに一緒に埋まってみたら良い
きっと土の下は冷たくて、居心地が悪いだろうけれどねぇ

【左手の長剣を、真っ直ぐに高く振りかざして】
【自分の体に手を触れているゼーロを、魔翌力を吸い上げるという行動に出ている彼女を】
【本当にそれだけなのかと、観察していた】
125 :121 [saga]:2011/04/10(日) 01:02:00.36 ID:Psb73dqJo
>>88>>94
【──重ねられた、二人からの問い】
【今、ここに自分がいる理由。それを問われ、彼の口端が緩く笑んだ】

 ──……幸福の代償を、払いに来た

【零されるように言霊が零されて、そして続きが紡がれる】

 ……俺は別に、≪R.I.P.≫の衆でも何でもない
 この街を落とすこと自体にも全く興味は無い

 ……だが、やつらが見据えていた世界の在り方を、俺は否定することが出来なかった

【がしゃり。戦錫鎌を構え直し、淀んだ黒い魔力を練り上げていく】

 ……例え今、どんな歪んだ思想とやり口であったとしても
 それが、のちの世に多大な幸福が齎すのなら、俺は、それを肯定したい。しなければならない

 ……俺のような最低のクソったれが、幸福を授かってしまうような世界を
 輝かしい意思を持つクソどもが虐げられているような世界を、俺は、もう認めることは出来ない

 ……──俺がかつて奪ってきた幸福の分に上乗せして、世にそれを、齎したい
 そうでなければ……俺はもう、この“こうふく”を護りきることは……──できないンだよ

【號──と、彼の周囲に黒色の魔力風が旋風となって渦を巻き】

 ……──正義は、必ず、世を幸福にするか?
 そうでないのなら──……俺は“悪”として生きるべきだ


 ──……そう、俺は……贖いの道先を、血と刃の果てに、見出しに来た


 【どんン──ッ!!】

【瞬刻──彼が地を蹴って疾駆。蹴られた地面が陥没し、瓦礫が散る】
【一陣の颶風となって一直線に駆け抜けていく先は──颯護だ】


 ──瑠ぅう流ゥウうあアアアアアアアあああああアアアアアアアー──ッッ!!!


【上段に振りかぶった戦錫鎌に、疾駆の勢いを乗せて──】
【そのまま、彼の脳天へと──振り下ろさんとして、迫る、迫る】

 【──異形の表情は、只管に切迫していた】
 【問われたかったのは──答えを欲しかったのは、むしろ自分の方だった】
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 01:03:48.54 ID:LOgaJWkSO
>>69>>74>>83
【或る種戦場には似つかわしくない『悪戯心』の含まれた双眸を、朔夜は鋭く睨み据える】
【カチ合う視線。殺意の蒼眼の内に滲むのは、僅かな苛立ち=\―彼にとっては、好い兆候か】

【だが、未だ彼女は冷静さを保っていた。今の己がすべき事――共闘だ――を、弁えていた】

(敢えて抵抗しない……殺された=B派手だが、見た目程には効いてない)
(あっち……駄目だ、酔ってやがる=Bああいう手合いは、厄介)

(良手は――援護。それと出来る限り、戒能を釘付けにすること)

【大きく吹っ飛ばされながらも、直ぐさま立ち上がる彼を見遣り、一瞬の思考】
【兎に角、攻め手を削ぐ≠アとが最善と判断――――しつつ、短刀を結晶弾の進路上に置くが】


お前が、決める事かよ……っ、――く!!

【防ぎ、切れない。速度を犠牲に柔軟な機動性を得た一撃は、朔夜の技術を以ってして尚手を焼くものであり】
【受け流し損ねた結晶が、左脇腹の傷をより深く抉って過ぎる。血飛沫の花が一輪、夜に咲く】
【辛うじて直撃を避けられたのが、不幸中の幸だったと言えるか――もしもの事≠ヘ、考えたく無かった】

【苦悶。漏れかかる痛みと叫びとを押し殺し、彼女は悲鳴の代わりに許可など必要ない≠ニ悪態を吐き出して】


――――紅丸ッッ!?感謝はいいから、とっとと避け――――

【その刹那のことだった。対の魔銃の引き金が引かれ、撃鉄が落ち魔力が激発し、そして――――――】

【――――今からでは、到底間に合わない。だが然し放たれた銃弾の片割れが、紅丸の頭蓋を貫く事は、なかった】


…………真打ち登場、ってか。……慣れないコトせずに済むのは、有り難いな。


【援軍=B恐らくは紅丸の友人であろう彼を視界に入れて、小さく独りごちれば】
【朔夜は安堵に胸を撫で下ろす事もせず、直ぐさま戒能へと向き直ると】

これで――――心置きなく、サシでやり合える。

【空いた右手に、短刀をもう一振り引き抜いて。踏み込み、間合いを詰めに掛かる】
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/10(日) 01:06:47.99 ID:1F2THvPUo
>>108
ああ!……―――いや、悪くは無いわね

【言い返しに対して反論しかけ―――不意に素に戻った様な口調でそう思い直す】
【一瞬の思考の冷却は、この場では僅かな時間的隙と冷静さの回復を齎す事になる】

【そしてその問題の時間的隙、そこに潜り込むように魔翌力の針が飛んでくる】
【翼は回復していない、しかも両足に怪我を負ったことで初動が遅れる―――左手の刃を振るうが、いくつかは到達してしまう】

あ、がああああああああっ!?

【複数の針によって多重に再現される痛み―――流石に耐えるには厳しく、その場で右膝をついてしまう】


>>118
【だが、副産物もある―――有り体に言えば、いくらか頭が冷えた】
【だから純粋に、少年の言葉に言葉で返す】

―――そこに、「殺さない覚悟」があるのなら

【紡ぐのは一言―――それで十分、彼が「持っている」ならそれだけで気づけるだろうから】
【炎の矢が、少年の右腕を穿って行った事を確認し―――】

―――そろそろ決めてあげるわ……!「無間の鳳凰」!

【痛みを堪え、立ち上がりながら展開される炎翼―――ただし、今度は背中の左右に2枚ずつ、計四枚の布陣】
【その内下側の2枚を推進特化の形態にし、上側2枚は肩を越してその先を前方に向ける―――
 ―――パニーも、二人も、目に見えて消耗してきている―――次の攻防で、決するか】
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 01:07:33.05 ID:IW2JncqIo
>>115
【相手が、自分と同類―――喧嘩好きの不殺主義者、と知って】
【今までの妖しい笑みとは違う、どこか素直に嬉しそうな笑みを、浮かべた】

甘くなんかねェさァ、寧ろ辛い道だろうぜ
殺せないっつーのは、思ってる以上のハンデになるから、なァ…

…じゃーな、



    (また、会いたい)

    (そして、その時にはもう少し)

    (女らしく、しとくかなァ)



【闇に消える背中を見送って―――】
【―――小さく、そう呟いた】

/乙です!戦闘ロールとても楽しかったです、機会があればまた!
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 01:09:35.49 ID:hsZ2Op9DO
>>119
【男――黒いロングコート、黒い背広、黒いシャツ、黒いズボン、黒い革靴、赤いネクタイ、黒いクセの有る頭髪、黒い濁った瞳、多少のヒゲ、高かそうな時計――ざっと要素を上げるとこんな所か・・・男は財布を倒れた男に向かって軽く投げ捨て・・・・・・】

ハイハイ分かった分かった
ちなみに俺はしらふだ・・・多分 
【男の瞳孔・・・無い?――否、この男の瞳が墨ではなくヘドロで塗り潰したかのように黒いのは、自動販売機のライトによる逆光のせいかはたまた夜闇のせいか】

【―――男はノンシュガーのコーヒーのボタンを押す】
【缶が落ちた鈍い音が夜闇に響く】
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 01:12:50.10 ID:nX+ebd+Wo
>>120
【衝突、破壊。消滅、四散】


            ど お っ !


【打ち破り、打ち破られ、喰らいつき、喰らいつかれ、殺し、殺された】
【火憐の瞳は、その一瞬の一合に一つの何かを見たのか、目には一筋の光が有る】
【衝撃に、煽られても。重心を下へと移し、仁王立ちでもってその衝撃に相対した】
【袴の裾がばたばたとはためき、皮膚に、ぴぴぴ、と傷が趨る】
【技の反動と、相殺の余波に依るものだ。吹き出す血は、蒸発し、焔の如く昇って行き】

そちらこそ。凄まじい技の冴えだった。

【此方も、相手の技に素直に賞賛を】
【しかし、その目は、その立ち姿は。未だ臨戦。未だ戦闘の最中、未だ、燃え上がり続け、その火勢はさらに強まっていく】

君も、「絶望の水先案内人」の名に相応しいと、認めようか。
そして、認めたからこそ。打倒しよう、その尽くを焼き尽くし、切り払い、滅ぼそう。

【ちきり、二刀を重ねるような独特の構え。それは、無意識の内に取った構えで】
【ウェル子の宣戦布告を、火憐は受け取ったと考えていいだろう】

――――かくて空しく命終はりなば、火血刀の苦果。

【火憐の熱と、妖刀の妖気と、体を駆け巡る血】
【周囲に浮かぶ、血の蒸気を妖刀が吸いとり、血色の妖気を二刀は纏った】
【火血刀とは火途・血途・刀途の三途。地獄・畜生・餓鬼の三悪道のことで。絶望を振りかざす物を地獄へと落とすと、そう宣言するようなものだ】
【揺らぐ空気と、刀身の妖気で。間合いを読むのは至難の業。おそらく、何らかの手段で完全な見切りが出来ない限りは、読みは10cm以上のレベルではずす可能性がある】

さぁ、殺し合おう、死合をしようか。
刃で来るなら、此方も刃で相手しよう。

【すり足で、徐々に火憐は間合いを詰めていく】
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 01:15:03.19 ID:9mCMdYlDO
>>122

【なにやら満足げな彼の様子を悟ったのか】
【彼女は其方を見ることなく、むぅと唇を尖らせる】

……知らなぁい
マーシャル君のことはフォルス君が聞いてきたわけだし
イリスちゃんとイマミオ君は私が有用だと思ったから言っただけ

「自己判断」なんでしょーぉ?

【──期待外れだったのだろうか】
【或いは彼女の人選ミスか】
【兎も角、彼女はこれ以上彼に有用だと思える人脈を持っていないらしい】
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 01:16:20.09 ID:exbH7zBDO
>>129
(……瞳孔が見当たんねー。異能の影響か? それとも何かの薬か? あるいはそういう体か?)
 いや、お前多分酔ってるな。俺の経験上全身真っ黒なヤツはネクラか自分に酔ってる野郎だ。
 
【言いながら赤毛混じりの黒髪の青年は倒れている男に爪先を向ける】
 
 ネクラにゃ見えねえからお前は後者、どうよ?
 
【当たってるか? なんて軽口を叩きながら、そのまま歩を進める】
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 01:17:32.23 ID:jHGGvCq2o
>>131

使えねー女だなおい
せめてもうちょっと詳細に語れよ。どういう性格でどういう行動してどういうものを求めてるのか、篭絡した後の使い道とかよー

【ぶつくさと文句を続けるフォルス】
【シズリの説明に不満があるらしい】
【頻繁にデータベースに報告をあげる彼には説明にも拘りのようなものがあるのかもしれない】
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/04/10(日) 01:18:58.67 ID:wIB5taaV0
>>103(山本)

【現れた≪R.I.P.≫総帥――カーネルは。激昂する山本を、見下ろすと――】

ククッ、クククク……
クハァーーーッハッハッハッハッハッハッハ!!『裏切る?』『裏切るだと!?』
いつこのオレが貴様と『約束』などしたのだ?
『私は正々堂々と戦います』とでも誓ったのか?……マヌケがァッ!!

【カーネルは。とん、と。足場から軽やかに飛ぶ】
【石碑は、ず、ずずず……と。暫くは、石碑自ら斬られたことに気付かなかったが】
【少しずつ、ズレを表し――やがて、崩れ去るだろう】

【紅き魔獣は、彼らから距離を取ったところに降り立つ】
【降り立った時――じとり、と。その足元に、微かに『紅』が染み込んだのが、誰かに見えただろうか】

「(……疾いッ!……この己の≪能力≫でも、見切れなかったッ…………!)」

【ヴュネルドは――その神速の絶技に目を見開きながらも、山本から距離を取って――カーネルは、続ける】

クク、ククク……これだから『正義の味方』や『武人』というものは困るのだよッ!!
世界が奇麗事だけで成り立っていると、まさかそんなガキの夢想を信じているのか?
だとしたら、それはマヌケすら越えた大マヌケよ!もはや、語る価値すら持ち合わせんほどのな!!

【――『武人』を、否定した?……あの日。あの丘で、山本に語った言葉すら、全て偽りだったのか?】
【山本に、そう思考する冷静さがまだあるかどうかは分からない。むしろ、それすら否定されたことで怒りが沸くかもしれない――】


>>100(ロウ)>>110(ミスト&デイドリィム)>>116(双葉)

……フ、フフ……スバル=エルデピアスの『兄』……か。ブザマな姿だなァ……
いや……だが、それはこのオレよりもユヒカの手柄の方が大きいのか?クク、ククク……

どちらにせよ…………手厚い歓迎だなァ、嬉しくなってしまうじゃあないか――

【カーネルは。そんな冗談めいた、何処かあざ笑うような言葉を返す】
【……だが、言葉や態度に反して、その構えには隙が無いことが分かるだろう】
【決して『慢心』しているわけではないのだ――前回の戦いから、学んでいた】
【『自分は、強い。しかし、限界が存在することはしっかり見極めねばならない』と】
【『幾ら強かろうと、慢心は敗北を招く……蟻一匹を踏み潰す時でさえ、油断はするな』と】
【自ら付けた、その胸の傷と共に。心に深く刻み込んでいたのだ】

……貴様らは……ミストドラゴンとデイドリィムだったか?『戦艦リヒトギルティ』では部下が世話になったな……
ところで、ひとつだけ貴様らに訊ねておきたいことがある……

……『スコール・ウェンズディ』にトドメを刺したのは、貴様か?

【――真紅の灼眼。それが、ミストドラゴンを射抜く】
【雰囲気が――異様なものであった。だがきっと、ミストドラゴンとデイドリィムなら理解できるはずだ】
【あの日――ウェンズディを失った、あの日のカーネル……思えば、彼はあの日から変わった――……】

【そして、ロウに対しては――】

……何だ?オレは貴様の名も姿も初めて知ったぞ。
だが……ほう。少しは……出来るらしいが……クク、クククク……
丁度……少し前のこのオレを見ているようで酷く滑稽だ……ただ己の力に慢心する、マヌケな存在――

……――吼えるだけなら犬でも出来る。その力。是非オレに見せて欲しいものだな。
尤も……(……今はまだ、出るタイミングではない、か……)

【――静かに周囲を見回して、カーネルは言う】
【……下手に動けば、どちらかが反撃を受ける。これは、そういう緊迫した状況だ】
【幾らカーネル以外の者が少なからず傷ついているとはいえ……カーネルは、『慎重さ』をも会得していた】

/次へ
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/04/10(日) 01:20:10.40 ID:wIB5taaV0
>>114(サリナ)

クク……貴様か。まだ生き残っていたとは、オレも貴様も運が強いというべきか……
そして……一丁前にこのオレを挑発するつもりか?

フフ……大将は最初から最前線で戦う……傷ついた仲間を助けるために危険を冒す……
そんなものは……貴様ら『正義の味方』だけがやっていることだ。オレにはよォく分かったよ……

……≪勝利≫とは何か。此処の勝利が存在しようと、トップが敗北すればそれはすべて負けだ。
オレは確かに、オレの後ろに付いてくる者たちの道を最前線で切り開くといった。それは嘘ではない。
だが、その言葉どおりに、常に戦場の真正面に立つことは……『愚』。それを強く『理解』した……
一の仲間のために、総大将自ら其の身を危険に晒すなど、愚を越えた愚。マヌケ以下よ。

……尤も、それも成し遂げるのが、このカーネルなのだがな――

【――ぱちん、と。カーネルが、指を鳴らす】
【すると、倒れ伏すユヒカの足元に『黒い水溜り』らしきものが出現し、その身体を飲み込んでいくだろう】
【これは……≪R.I.P.≫の転送陣、か】

その『転送陣』のギミックはな……このカーネルでさえ知りえなかったことだが……
どうやら、暴帝ポポルの能力のギミックを応用した代物らしい……この力を吸収して学んだのだ。
ならば、このオレが遠隔で操作することなど、容易いことよ。
狙いは良かった。が……惜しかったな。

「……カーネル、さ……」

……良い、ユヒカ。よくやった。もう戻っていろ。
貴様は貴様の成すべきことをしたのだ……上等も上等よ。

「…………ぅ、…………」

【――そんな遣り取りを挟んで。ユヒカは、≪R.I.P.≫本部へと転送されるだろう――】

/区切りが悪いですが、次へ続きます
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/04/10(日) 01:20:49.81 ID:wIB5taaV0
>>VSカーネル組

さて……貴様らは、果たしてこのオレを汚いと罵るのか?
だが、教えてやる。そんな奇麗事は、夢想の中でしか通用しないとな。

……この世は汚い。
ヘドが出るほどに汚い。
吐き気を催すほどに、千年沼底のドブ溜りのように汚い世界だッ!!
あらゆる欲望が渦巻き、卑しい感情によって支配され、今日も暗闇の中で運営されている……
純粋な……光り輝く、汚れを知らない意志など……

――そんなものは!全くの無駄にして愚行でしか無いッ!到底そんなものは、世を勝ち抜けぬ!!
求めるものを手にしたいならッ!!どうしても『幸福』を掴み取りたいならッ!!
卑劣すら何も厭わぬ……ただ純然に、≪勝利≫だけを見据えるッ!!それが戦いの大原則よッ!!

『幸福』を掴み取るには……何がなんでも、『勝利』せねばならん!!
ただ……勝つためにッッ!!ただ、導くためにッ!!
それだけのために、オレは外道にだって成ってやろう!!

【……普段のカーネルでも、此処まで外道じみた科白を放っていただろうか】
【少々違和感を抱くかもしれないが――この場には、そんなに何度もカーネルと相対した人間は居ない】
【むしろ、奇襲による怒りが、その判断を鈍らせるかもしれない】

「……カーネル……!」

……悪く思うなよヴュネルド。貴様の言う『信念』を尊敬しているし尊重したいと思う。
だが、これは一対一の一騎打ちではない。組織の戦いだ……
組織の勝利のためならば、汚い手など平気で使おう。それが分からない貴様ではあるまい?!

「……、くッ…………!」

【――ヴュネルドは。その斧に集束した力を収め、山本やミストドラゴンたちから距離を取る】
【そして、カーネルの傍らに立ち、構えるだろう――左腕は、矢張り力なくぶらさがっていて】
【左足も、銃撃を受けたことで動きが鈍っている。……ダメージは蓄積していた……】
【……カーネルの邪魔が入らなければ。或いは、山本の抜刀で撃破できていたかも、しれない】


さて……オレはな。今すぐ貴様らを殲滅してやっても構わないが……そうじゃあない。
言っただろう?結局貴様らは、何のために戦っているのだ?ということだ……
サリナのヤツは……このオレを倒すため、と断言したな……それでもいい。

だが……ヴュネルドとユヒカは、我が≪R.I.P.≫が誇る精鋭よ。
みな少なからずダメージを受けていると見受けられる……それでもなお、オレに立ち向かおうとする『意志』!
それは一体、どこからひねり出されるものなのだ?……『興味』が沸いた……


知らなければならない理由がある……
そうしなければ、貴様等は何度でも蘇り、このオレに立ち向かってくるだろう……
ならば、貴様らの信念を根元から砕き散らすこと。二度と刃向かう気持ちも起こさないほどにな……――


……どうだ?その状態でオレと戦えば……少なくとも更なる重傷は否めないだろう。
どうするんだ?……ン?

【……挑発的な様子で、カーネルは問いを重ねる】


【――が、この間も。少しずつ、少しずつ。彼の足元から地面に、≪紅≫が染み入っている】
【夜の暗闇、彼が両手に持つ光剣の輝きによって、それを見極めるのは非常に困難だ。まして今、ほぼ全員がカーネルから遠方に居る】
【だが、それを見極めることができれば――】
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 01:22:14.39 ID:YadVg4Jpo
>>124

……?

【避けようとも、反撃しようともしなかったザンシアを怪訝そうな目で見る】
【ゼーロは、黒球の攻撃により『彼の魔翌力を奪う』ことは出来なかったが、『彼の銃を無効化させることには成功した】


うん…わたしの能力は魔翌力と体力、そして威力を吸い取ることだけ…

【彼の問いに対し呟くように答える】
【何ができる?その問いには…答えられないでいた】

……なんで、なにも…しないの?

【率直に、思ったことを口に出した】
【彼は、ゼーロと対峙してから、牽制と呼べるようなもの以外の攻撃を殆どしてこなかった】
【それを疑問に感じたのだ】

【そして、ザンシアが何もしてこなければ、ゼーロは彼の右上腕に触れるだろう】
【だが、彼女はまだ何もしないでいた】

【博物館が崩れるだろうという彼の言葉を聞きながら】


………わたしに、できること

【答えられなかった問いを繰り返す】

―――イヤ
ここで埋まりたくない!
わたしは――生きたい!

【ボウッ――彼女の魔翌力が一気に膨れ上がった】

―――――アアアアアァァァアァァアアァァァッッッッ!

【今まで放出したことのないほどの絶大なエネルギー】
【彼女が初めて出す、全力――】

【其れは漆黒の魔翌力のドームとなり、ザンシアはおろか、博物館全体を覆ってゆくだろう】

【これに包まれた炎は威力を失い、沈下どまではいかないが、小火程度の火力には収まるはずだ】
【勿論至近距離に居るザンシアもただでは済まない】

【何か対策を取らなければ、ドーム内に居る限り魔翌力を徐々に吸い取られるだろう】
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 01:25:19.02 ID:hsZ2Op9DO
>>132
――確かに酔うほど美男なのはみとめざるをえないな 
【正解!!!】

【――缶を取り終えた黒い男は倒れた男を『踏み付け』近づいてくる男に歩み寄る】

【踏み付けられたさい、倒れた男から苦悶の声が漏れる】

なんだ生きてたのか
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/04/10(日) 01:25:40.96 ID:At226FnDo
>>130

…………ありがとう御座います――――

【……賞賛への礼?】
【――いや、この礼は……】

――失うものは何もないゆえ無の境地

【……「宣戦布告を受けてくれた」ことへの、礼だ――】


――《無の代償》――


【――ウェル子の左手より、淡く輝く黒い閃光】
【光の中より姿を現すは、もはや言うまでもない、一羽のカラス】

【二刀流には、二刀流で、お相手いたします――と、ウェル子の声が聞こえてきそうだ】

【再び、両の手の甲へカラスを装着したウェル子は、改めて火憐を瞳の真ん中に入れて――】


ええ、斬り合いましょう抉り合いましょう殺し合いましょう語り合いましょう死に合いましょう


【ダッ――前に駆ける】
【腹の痛みも、胸部の出血も、事ここにいたって顧みるような彼女ではなかった】
【苦痛で斃れるならそれも絶望】
【失血で墜ちるならそれもまた絶望】

【――接近すれば、すぐさま、右腕を、相手の左肩より入って右腋に抜ける形で斜めに振るうだろう】
【袈裟切り――、カラスの翼によって、まずはその攻撃だ】

【なおウェル子は、刃がカラスの翼であるため、刀よりもリーチが短い】
【しかし切れ味は刀と相違ない上に、これまで披露してきたとおり「カラスである」がゆえの特殊性能もあるため、油断は禁物か】
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 01:26:46.16 ID:zDenyBASO
【街中】
【もう通りにはほぼ人の気配はない】
【そこを歩いているのは――ただ、一人の少年だけ】


ふぁ……あ〜〜っ……、
すっかり遅くなっちゃったよ……

【白のカッターシャツに青のネクタイを着けた少年、】
【その顔立ちは幼く所謂「童顔」、それは良く言えば可愛らしく、意地悪言ってしまえば女々しい】
【また少年のカッターシャツの袖にはどこかの高校の校章が付いている。】

早いとこ、帰らないと、
どんどん生活バランスが悪くなっていっちゃうよ…

【少年はそんな一人言を呟いてから】
【もう一度、欠伸をあげるのだった】
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 01:27:12.08 ID:Vyi8j7dio
>>125

──。“悪”、か。

【その言葉を聞いた瞬間に──無表情にへと変化する。】


 【一つの未来の“自分”を見ているような、そんな感覚だった。】

 【其れは、どうしようも無い位に。】


 【──嘗て自分が抱いた感情に、“似ていた”。】

其処の白髪、方法は何でも良い。
てめえの“技”をこっちに向けて撃っても良い。

──魔翌力を、こっちに寄越せ。

【エルフェスの方にそんな言葉を投げ掛けながら両手を大きく広げて、魔翌力回路を完全開放。】
【残る全ての魔翌力を外部へと放出。それらをレコードのような巨大な円盤型に変えた後、術式を書き込んでいく。】

──。─。────。

【最早言語として聞き取る事の出来ない、高速詠唱。】
【魔術に組み込まれた因数の一つ一つを、丁寧に組み上げていく。】

【遅かれ早かれ、彼は既に止めを刺す気で居る───!】

//場合によっては続きます
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/10(日) 01:27:47.23 ID:+mF1yduX0

>>118 >>127

(最後までクロスレンジで対抗……無理だ、あっちには炎があるし)
(何よりも、前より「早い」――再現的に防ごうとしたら、ゼッタイ突き抜けられる)

【威力も加速力も増強しているパニーを、中型の盾で受け止められるとは考えない】
【斬撃によって隙を作ったとしても、突激そのものに歯止めは掛けられず】
【自爆ダメージを狙う場合は、衝角化した一対の羽根がこの上無く差し障る】
【―――「防ぐ」ルートは、彼女の中では完全に崩された】

(……防がない、としたら?)
(重太郎が、貫かれる――いや、どちらも避ければ…いや、もっと――――。)

(………いひひ、見えたかも)

【しかし彼女は、違う発想に至ったらしい】
【強がりと喜色が混濁した笑みが、薄く張って】

重太郎、僕はきみの絶大な火力を信じてみたいんだよねぇ………。
…――その代りにきみは、僕の力を認めてくれないかい?

【そう言うと彼女は「剣」を「短針」の位置に戻し、重太郎の元へ】
【――残された力を足に集めて、馳せるだろう】
【妨害される事、無かったのなら】


   さぁ――――「クロノ・チェイサー」になる覚悟は、

                          時間という「法」を、僕と作りなおす覚悟は――――…、


  
                  ―――あるの、かなぁ―――!!


【「真意を読みがたい」――そんな言葉を、途切れ途切れに紡ぎつつ】
【彼女は重太郎背後に周り、腰から手を回し、抱き着こうとするだろう】

【―――何故?】
【そう疑問に思うのは、最もだけども】
【彼女は果たして、考えなしでこんな行動に及ぶ人間だったろうか?】
【惚けた台詞の影に煙る「何か」――それは、今日は僕達の味方】

【経験不足を、それでも足りているとは言い難い頭脳で補う彼女】
【その細腕に。きみの身体が包まれたのならば】
【「時計」が唸りを上げて、銃たちへの魔力の充填が急激に加速するだろう――――】
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 01:28:16.70 ID:gTff68La0
>>101 >>123

(速いが……甘いッッ……!)

【敏捷性には、自信はある。唯でさえ。屈んでの跳び攻撃は、速い代物でもある】
【それらが相まって。炎は彼の右肩を掠る形と】

【跳び出した際に右足首から先が赤く点る。
 俗に云う“炎を通した鉄”の其れは、運の賜物か】


 ……ぐっ、ぉお、おお、おお!!


【屍の。胴体。その辺りにひゅんっと鳴らんばかりに速い右脚蹴り】
【其れは、直線的だが。威力の程は熱の通った鉄。と言う事で理不尽的】

 ……くっ

【彼も又、弱る。今頃になって其の右肩の被害は致命的になっていた】
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/10(日) 01:32:04.33 ID:59IBf9OPo
>>137

(……そろそろ、逃げ時かなあ)

おやおや、ようやっと本気かあ。だけどそれじゃあ遅すぎる
もう少し早くしてれば、この建物も無事で済んだのに
だけど、キミは無事じゃない方が嬉しいんじゃないかい?
此処が燃えてるのに、飛び込んできたキミは酷く楽しそうだったじゃあないか

【少しずつ魔翌力が吸い取られていくのを体感しながら】
【右手の銃は鞘に戻し、装甲の裏側から携帯端末を取り出して】
【ふ、と息を吸い込んで止めた】

【火が消えようと、建築物の破損の度合いは巻き戻せない】
【それでも、全壊を半壊に抑える程度の効果は見込めるか。兎も角も火勢は弱まって】


【対策は、複雑な行動にはしなかった】
【振りあげたままだった左手の長剣を、重力に自分の腕力を加えて】
【自分に触れている方の相手の腕、その肩へと振り下ろす】

………他の部屋とか、どうしようかなあ
適当に準備はしてたんだけど、片付ける暇がないや

【行動後、ザンシアは携帯端末を操作しようとする】
【全域攻撃ともなれば、走って逃げる事は出来ない。完全な撤退には、自分の力以外に頼るしかない】
【その操作を許してしまえば、ザンシアの撤退の準備が整う】
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 01:32:50.76 ID:exbH7zBDO
>>138
 おーぅ正解、今日はツイてる。
 賞品はなんだ? その高そうな時計でもくれんのか?
 ……だがまあ、とりあえず──
 
【軽い笑みを浮かべてそう言った青年は、一度言葉を切ると面倒臭そうに嘆息した】
【綺麗な輪郭を描く顎を軽く上げ、しかめた眼で男を見やる】
 
 その足退けろや。邪魔くせえ。
 
【気怠げな表情には幾分かの苛立ちが混じる】
【青年の瞳は赤みの強い鳶色だったが、その瞳の赤は時折炎のように微かに揺らめく】
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/10(日) 01:33:00.26 ID:xd9hazBzo
>>83>>126


【 ――― ひゅう、と鳴ったのは、『風』では無く『口笛』 】


……此れは此れは初めまして、何処ぞのカッコいい元No.2君。
俺の名前と身分はこれまたカッコいい紅丸君に訊いてくれ。 話も一緒に、ね。


【放たれた弾丸は二発とも喰い止められた=\― 一発は、紅丸の炎に】
【もう一発は『二人目の裏切り者』、紅丸の“盟友”に――】


(…………引き時、か。 ――ったく、次から次へとニューカマーだらけじゃないか。)
(カーネルも把握していないのか、忘れてたのか、……『ノクトクルセイド』を信用していないか。)

(――――最後の一個が理由なら、正しい選択だが。)


【心中に思うのは、苦笑的感情の入り混じった其れ】
【中には警戒、外には敵、隣に居る者は死んだ――孤独な男だ、とカーネルの事をつくづく思う】


ジャッキーニ、そろそろ退却だ――流石に、もう一人と「 黙 れ 」


「……僕は今、理解したぞ――コイツ等は障碍≠ニ成る。
 裏切り者まで出て来たと有っては、此処で引く訳には行かない。
 カーネル=アドルフ・レルゼクム殿の『理想』を実現させる為、此処で僕が潰す=v


「 ――……敢えて君を引き止めはしない。 僕一人で十分だ。 」


【≪No.63≫はそう言い放つと、呆れた様に首を振る戒能を尻目に魔翌力≠発散する】
【一方の戒能――「勝手にしろ」とでも言うかの様に、迫る朔夜を見遣ると端末≠取り出した】
【朔夜には判るだろうか。 端末≠ヘ撤退準備の証……やるなら、『早急に』叩き込む必要が有る】
【……だが、戒能はニヤリと笑って――顎で≪No.63≫を示し】


「――君が護っているのは暗き障害≠ナしか無い。
 君の『正義』は認めよう。 僕から見ても、素晴らしい考えだ。
 だが……、…次の世代の為にこそ、此処で序曲に還す&K要性が有る。」


 【 轟=\――――――――ッ!!! 】


【鋭い眼光を『増援』へと向けると――彼の体から発せられる巨大な魔翌力】
【恐らくは「ほぼ全力」……、…狂信者ながらも、戦士としては高いレベルに存在している】
【全身が薄い光に纏われ――、 出現したのは、太刀=B 両手で、其れを握り】


    「―――裏切り者°、々、理想郷の礎≠ニ成れ。」


【魔翌力≠フ伴われた太刀へと全身の光が集り、明らかな『エネルギー』を抱く其れ】
【腰を落とし、重心を即座に安定させると――彼は其れを、振り抜く<b!!】
【放たれるのは光の奔流=c…『熱エネルギー』を多量に抱いた、光の刃=z
【上空の援軍諸共、縦≠ノ斬る形で紅丸らに襲い掛かる――!!】

【 ――弱点としては、其の予備動作の長さ≠ニ未完成性≠ゥ 】
【範囲を広げたが故に、所々が『薄い』……嘗て≪R.I.P.≫に籍を置いていた二名なら、或いは】

【――そして攻撃の後は、「隙」……戒能は朔夜に、何を示した≠フか】
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/10(日) 01:34:00.72 ID:oywkQd9Eo
>>140
【ヴン、と奇怪な音を立てて、少年の右前方、大体30メートルの距離に、突然ソレが出現する】
【猫耳尻尾に、全身蒼い毛皮、中肉中背…に、やや肉付きのいい体の獣人少女だ】
【クリーム色で臍だしノースリーブのインナーにベリーショートのカットジーンズと、見るからに野生っぽい姿をしている】

”…なんなんだ、何でこんなにイラつくんだ”

【ボサボサの黒髪の向こうに糸目を隠した表情は、笑っているようにも見えるが】
【漏れる念話…見た目に反して少年のような低いトーンの言葉は、そのままずばり不機嫌】
【蒼い尻尾をたらしてブンブンと振り回し、頭を抑えて周囲にオーラを放っている】
【そのまま若干の早足で進めば、少年と激突してしまうかもしれない】
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 01:37:51.13 ID:nX+ebd+Wo
>>139
無、か。
無我の境地、武の到達点と言われるが、私は“あれ”は認めん。
斬撃に、思いを乗せるからこそ、威力が乗るのだ、重みが出るのだ。
その、無の刃。有の刃に折られることを覚悟しろ。

【我執も妄執もしがらみも。何もかもを捨て去ったならば、おそらくその身は“軽くなる”】
【物理的な物ではなく、精神的なもので、存在として】
【そんな空っぽでがらんどうな物に、中身が詰まりに詰まった己が負ける筈はない、そう宣言して】

二刀に二刀。
ああ、乙な物だ。楽しいじゃぁないか。

【にぃ、と重い思いの笑いを浮かべて】
【此方も相手と同じく駆け出した】

斬り合うは、刃で。えぐり合うは刃で。殺し合うは剣戟で。語り合うは傷と傷で。


―――― 死 合 を 交 わ す は 魂 で ッ ! !


【此方も、負担は大きい。体温の上昇は、普通に体温を上げるのと同じギミックで作動している】
【そう、体内のエネルギーを消費するのだ。故に、おにぎりを戦闘前に食べていた。余り長引けば、低血糖で死ぬこともある】
【気の長時間の発露は、肉体に大きな負担を欠ける。傷も、消して浅くはない。だが、“そんなものはどうでもいい”のだ】
【何故なら、楽しいからにほかならない、だって、少女は剣鬼に育てられた剣姫なのだ。戦いを楽しんでしまうのは当然だ】

ふぅうおッ!

【小太刀は、その名の通り、短く小さい。鴉の羽と同じくらいだ】
【だが、その作りは堅牢。故に、鴉の羽を受けるには十分に過ぎる】
【左手を跳ね上げて、鴉の羽を受け止める。刀身の熱が鴉に伝わり、熱い妖気がまとわりついていくだろう」
【長くの鍔迫り合いは、先ず無理と思ったほうが良い。きりり、と刃を滑らせて、そのまま相手の右腕の付け根を斬りつけようとするだろう】
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 01:38:53.94 ID:xSUhoKMuo
>>134-136

――――ヴュネルド
“その程度”の男に、屈服するのが“強さ”か?

【―――諦めた様に、それでもヴュネルド…信念を持つ男へは。言葉を送る】
【怒って居ない訳ではない。否、怒っているからこそ―――】

【――――血の気が、頭に上って。目から、溢れて】
【ギチリ。噛み合せた歯は最早いつ割れても可笑しく無い程…食いしばられている】

【さて、カーネルとの距離は有る。ならば――中位の薄い刀を右肩に担ぐ様に構えて―――】
【――――違和感を、“視えない”からこそ、誰より速くそれに気づく筈だ――】

【“貴様”の質問…戯言等、聞いている場合では無い】

―――――“動くな”カーネェェェェルッッ!!!!

【光の無い世界で、彼の足元…染み渡る“紅”を誤魔化す術は無い】
【ダンッ―――。一足で3mもの距離を詰める剣の達人がカーネルの元へと駆け出して】

シイイイィィィァアアアアッッッ!!!

【左手で小さな刀を逆手に引き抜き、投擲する】
【さながら棒手裏剣の如く、切先をカーネルの“右足の甲”目掛けて真直ぐに飛来するだろう】

【重傷―――負うであろう】
【勝ち目―――きっと無かろう】
【命――――落とす可能性は、十二分に有る】

【それでも“退けぬ”のは、武士の意地であろう】
【“夢”を“信念”を“生き様”を穢す畜生を一度でも“敵”と認めてしまった己が赦せぬのだろう】

【せめて此処で、せめて人の記憶に刻まれる前に――――“殺されろ”】
【彼の失った双眸がそう叫ぶ。彼の腕が、身体が応える】
【山本は間合いに入ると同時、反時計回りの回転で…彼の“頸”を狙おうとするが―――?】
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/10(日) 01:39:19.85 ID:YTyJgKYk0
>>134

ハーッハッハッハ!!
なーんだてめぇも俺の今まで捕まえてきた奴と同じこと言うのか!!みんな「己の力に過信するな」って言うんだぜ?
でも違うんだなぁコレが。俺のは過信ではなく自信。命を賭けたいろいろな経験によって培われたもの。それが俺の支え。

――――賞金稼ぎ界のトップ、ナメんじゃねーぞ――――

【ドン、ドン】
【両手の銃からそれぞれ一発、彼から少し離れた左右の墓標の淵に当たり】
【ピンボールのように跳ねた弾が彼の左右から同時に両太ももを狙う】

綺麗事は、夢想の中でしか通用しない?ヒトの力は無限大だッ!!やってみなきゃわかんねーだろがっ!!
それを実現しようとするバカヤロウどもが俺ら、【blue justice/青義同盟】だッ!!

【銃弾とともに想いをぶつける】
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 01:40:07.55 ID:D6Qwr+5No
>>127>>127


【仮面の少女とは反対に、酸素が少なくなったのと、出血のせいで、視界がぼやけ、頭が回らなくなる少年】
【元々、あまり回るほうでは無いが、残念さを更にヒートアップさせる】

あるッ!
【こう、この状況下にて、大きく、力強い声で、言葉を紡ぐ少年】
【言葉に込められた意思は、殺さないではなく、救いたいへと変わっていた】

【右腕はだらり、と垂れていて、出血は絶えず、床に出来た円、それをさらに大きくしていく】

頼むッ!!認めてるし、俺よりか、優れている箇所がたくさんあると思うッ!!
【余り、物事を考えれない、頭の為、口から出るのは全て本心】
【クレシプドラの行動に抵抗せずに、受け入れる。彼女が何を考えているのか分からなかったが、信じるのが正解。そう感じただけである】
【余談だが、この行動に声を漏らしたのは左手の銃口黒】

うおおおおおおぉぉぉぉおおお!!
【左手の銃に込められる魔翌力、先程のよりも強く、大きな魔翌力】
【クレシプドラによって、溜めは、加速する。どういうワケかは考えられなかったが、今は、これを放つのみ】

【そして、左手の銃より放たれる魔弾、先程のより威力が強いが、スピートは実弾より遅い】
【想いも、全て込めるが、魔弾は、仮面の少女の下半身を狙う】




152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 01:40:25.28 ID:9mCMdYlDO
>>133

もー、めんどくさいなーぁ
頭でっかちすぎるのはよくないよ、フォルス君
『愛』を語った後の使い道だなんて──ある程度人数集まってから考えるし、ねーぇ?

【──その言葉から察するに、彼女は手当たり次第に他者へ声をかけているのだろう】
【思えば彼と初めて会った時も、彼女の方から声をかけたはずだ】

少なくとも──イマミオ君は理解者を求めていたよ
そんでもって、愛だとか性だとか……その類は嫌いみたい
今のところは、母親の蘇生を第一目標に研究してるみたぁい
だけど──一度不完全ながらも死者蘇生を遣り遂げている
術者としては有能なんじゃないかなーぁ?

……、……これじゃだめかなーぁ?

【──どうやら彼女は、典型的な「感性」で動くタイプらしい】
【理論で動くタイプの彼とは正反対の彼女】
【そんな彼女だからこそ──先ほどの「悪巧み」が思い浮かんだかもしれないけれど】
【はぁ、とため息をつく彼女は──どこか疲れた表情をしていた】
【きっと、報告書を書いたり報告するのは苦手なのだろう】
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 01:40:52.27 ID:CuQ6y0cTo
>>121

(確かに……)

【確かに彼の言う通り、何かを得るにはその分の代償が必要なのかもしれない】
【その理論、法則は少なからず人々が理解、無意識でも分かっているだろう】
【何もせずに何かは得られないのだ……と】

理不尽な不幸に陥っている人間が出来てしまうような世界は確かにどうかと思う……
思うが……アンタさ……

アンタは理性的過ぎるよ、幸せを世界に齎したいのは良いけれど
何もアンタ自身が無理矢理に不幸になる必要もまして自分を卑下する必要もねーだろうに
アンタはそんな姿をしているけれど、人間だろ……?氷の心はいつか溶けなきゃ……

【彼も闘っているのだ、自分自身と自分の考えと】
【そんな彼の姿は例え今の姿が異形に近くとも人間、いや下手な人間よりも人間らしいではないか】
【それ故に彼は……】

オレは教師でもまして救世主だなんて詐欺臭い人種でもないから――――
「正義は、必ず、世を幸福にする」なんて言えないよ、言えないけどだからこそそうなるように進んでいくべきなんだ
それは理想論かもしれない、全ての人間が救われる事は永遠に無いのかもしれない

だけど、そんな事が許せないからアンタは戦って迷っているんだ……
だから今ここにいるんだ、そしてその行動はとても尊い事だとオレは思う

【エルフェスは現段階の全ての武装を放棄】
【肩に生えた「黒」は消え去る、幾らか身軽になったその体】
【少年は二人の間へと走っていく】


>>141

悪いねオレには魔翌力なんて欠片もねーんだよ
そういう生き物だからね、だから協力出来そうもない

【魔翌力を感受出来ない訳ではないが非常に鈍い】
【同時に魔翌力を創りだす事すら彼は出来ない】

(それにさあアイツの言葉を聞いているとなんだかアイツはここで殺しちゃいけない気がするんだ……)

【走りある程度近づいた所で右腕全体に「黒」を纏わせる】
【新たに形成するのは少年の体型には合わない大きな「黒い腕」】
【甲の部分が装甲のように丸く盛り上がり、盾を思い浮かばせるようなフォルム】
【指は全体的に尖く、触れれば切り裂かれるように輝いて】

ついでに悪いけどどっちの行動も邪魔させてもらうぜ……
そいつを殺しちゃいやだから――――

【その新たに創った「黒い腕」を振り上げ、少年は走る、走る、走る】
【ゲーティアの攻撃を邪魔するように横から突入し】
【振り下ろされるだろう鎌を腕の甲でガードしながらタックル】
【ゲーティアの行動を疎外しようとするだろう】
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 01:40:52.37 ID:hsZ2Op9DO
>>145
おお怖い怖い
【対して男は――非常に気怠そうに足を退けそなまま後ろに一歩下がり、自動販売機を背もたれに缶のタブを上げコーヒーを一口飲む】

【その顔・・・全くのポーカーフェイス・・・恐れや怒りは一切なく全く持って『最初から心など無い』ような・・・・・・】

あれ?瞳が・・・それ能力?
【男の瞳の変化に気付いたようだ】
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 01:43:31.73 ID:jHGGvCq2o
>>152

頭でっかちじゃなきゃ今頃俺は死んでるんですぅ

【何故だか拗ねたように言って唇を尖らせる】
【冗談のように言っているがこれは実際真実だ】
【シズリと出会ったときには既にアンダーナンバーズだったが、その前は下っ端だった】
【そんな地位では命がいつ終わるか知れもしない】
【のだが、そんなことをわざわざ言ったりはしなかった】

あーそれで十分だ
ナンパ気分で話しかけず、適当によいしょしてりゃ、野郎の友人がほしいと思ってたら何とかなる、か
あ、そいつの見た目は?

【それだけあれば十分なようで、追加で容姿を聞きだそうとする】
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/10(日) 01:46:21.64 ID:YTyJgKYk0
>>150
最後の文追加で
【そのまま前方に低い姿勢で走り間合いを軽く詰める】
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 01:46:23.52 ID:YadVg4Jpo
>>144

―――それはっ

それは……わたしの中の狂気が、そうさせるだけだから…

【つまり、誰彼構わず魔翌力を喰らいにいく自分の事が赦せないようで】
【でも、そんなこと目の前の相手に言ったって、軽く流されるのは目に見えていたから】
【彼女はこれ以上、何も言えなかった】


―――キャアァッ!!

【肩を斬り裂かれる痛みに耐えきれず、高い悲鳴を上げる】
【其れによって魔翌力の放出も少し弱まってしまった】

【だけど―――ここで諦めるわけにはいかない】

【無論彼の撤退は赦してしまうしかなかった】
【魔翌力を出し続けることに精いっぱいで、其方には気が向けられないでいる】

【彼の撤退が終われば、彼女は魔翌力の放出を止めるだろう】
【そして、ここが崩れさる前に、脱出しようと試みるはずだ】
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/04/10(日) 01:48:00.16 ID:At226FnDo
>>148

――――剣士を、刃で、抉る…………
それはそれは…………

【――ウェル子に鍔迫り合いを長くする気は、元来無かった】
【ここから先は短期決戦――身を削り、血を零す、命の白兵戦……】


……絶望的なお話ですよ……ねぇ――?


【サクッ――と、意外にもあっさり、ウェル子の右腕付け根に火憐の刃が入る】
【ぐじゅぐじゅと流れ出る血液は、確かなダメージを示す】

【――が、その「相手が攻撃を命中させた隙」を狙い、ウェル子が左腕を振るう】
【この至近距離に於いて、相手の右脇腹を狙う、横からの斬撃】

【火憐がどう対応するかはともかく、ウェル子本人は、真に「全てを投げ捨てた」消耗戦を仕掛けてきている――……!】
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 01:49:03.67 ID:HXUKU0PSO
>>134
あらら……覚えてくれているのは実に意外……しかし、嬉しくもあるがね…………何にせよだ。

【そこまでで、彼は一旦言葉を切る】
【傍らのデイドリィムに一瞬だけ、目をやり、カーネルに向き直る表情は、笑顔。単純なそれでは無く、狂い腐った物。邪悪、その言葉が似合う】

何にせよ……ああ、“俺一人”じゃないのは残念だけど…………あの女は良い曲になるね。ははっ……

【セイギノミカタ】
【正義の反対はまた別の正義……然し、ミストドラゴンの正義は……あまりにも、歪んだモノ】
【ギター斧を、“ギターのような構え”に戻して……内心、その視線に“何かヤバいモノ”を感じながら。確かにそう言って】

>>136

……成る程、君の意見には賛成だ。ま、勧誘はお断りだけど……確かに、「汚れなき光」なんてものは通用しないのが常。

“勝利こそ全て”確かにそうだ……勝った者が正義なんだから……君は、悔しくも正しいなあ……

【笑いながら……とは言え嘲笑苦笑では断じてない。純粋に、喜笑】
【傍らで、憤りを隠せない表情のデイドリィムとは、対称的な……“狂人”の笑】

そして理由か…………

カーネル……俺は君を殺したいんだ。それだけ。大義の為なんかじゃあない……殺したい。君は“最高の曲”に成りえる。だから殺したい。殺したいんだよ。

【ただそれだけ。笑顔の青年】
【たった一つの、シンプルな答え。ギターには魔翌力が集まる。音の魔翌力。いつでも始める事が出来る意志】
【背後の白亜の腕。その掌から……“様子見”か? カーネルの顔面に向けて、先程ヴュネルドに放ったそれより、少し強力な酸魔翌力弾を放つ】
【回避はたやすく防御もたやすい。ただの様子見。防がれる前提】

【そして、デイドリィムは】

『ワタクシは……ッ』

『ワタクシは……ミストに着いていくですから……だから……ッ』

【甘い、緩い意志】
【自分自身がそうだから、では無い。愛する者が、そうするから。だから、自分もそうする……単純で、甘い意志】
【その身体からは、文字通り、“人間では無い”膨大な魔翌力が溢れ出していて……それは包帯という形で、彼女の背中から、大量の触手のように、垂れ下がる】
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 01:50:20.02 ID:zDenyBASO
>>147

【目の前に現れた獣少女、そんな変わった姿なら普通なら気づくものなのだろうが――………】


………うわっ、本当に、もうこんな時間だよ…

【残念ながら、少年は今は腕時計が刺す時刻に、気が向いていて、前は向いていなかった。】
【よって、少女に気づかず、更には少しは急ごうとしたのだろう。その足取りは少し速くなり】

―――………ふぎゃっ

【そして案の定、少女とぶつかるのだった。】
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/10(日) 01:50:24.06 ID:wIB5taaV0
>>126
アーン、クソッ……!ブザマを晒しちまったなァ……!
だが……もう大丈夫だ。識槻……オタクも下手にやられンじゃねェぞ!!
【両槍を構えなおし、紅丸は今度こそ確かに立ち上がる】
【燃え上がる炎は、燻らない。まだ視線は、一直線に敵を見据え――闘志は、消えぬ】

「……識槻。識槻、朔夜ですか?紅斗、貴方が話していた。
 こんな時じゃなければ、もっとゆっくり自己紹介したいんですがね……
 ……クシャルクス・クロワール・レッドスカイ。『クロワ』とお呼び下さい」
【紅丸の傍ら。空中から降り立った青年――クロワは、そんな言葉を朔夜に投げる】
【そして、腰にぶら下がっていた――剣の『柄』。それを、右手に構えるだろう】
【女神のようなアートマンもまた、クロワの背後に追従して――】

>>146
「……それはどうも。貴方も十二分にカッコイイとお見受けしますよ」
【戒能の言葉には、そんな皮肉めいた返答を紡ぎ、クロワは隻眼で場を見やる】

「(……なんですか、コイツは……カーネルの、完全な妄信者、ってところですか
  ですが……邪教の結束が異様に強いように、一線を越えた狂信は人間の力にまで影響する
  ……加えてそれが一定以上の使い手なら、厄介極まりない……!)」
【……No.63。彼が放った魔力に、苦虫を噛み潰したような顔をしていた】
「(此処は……真っ向から戦う必要なんてありませんね。立ち回り次第でどうにでもなる。
  少々手間取るでしょうが……あのパワーと、真正面から打ち合うのは危険です)」
【が、相対する紅丸は――】

……いいぜ。だったら、ケリつけようじゃねェか。
「紅斗!?」
いいじゃねェか、シャル。今回ばっかりはよ、オタクの冷静な判断ってェのも必要無い。
ぼくだって、戦士の端くれだ……不覚とって、仲間に助けられて。
そのまンま、引き下がれるかよ
【――ざ、と。両槍を構えたまま、単独でNo.63の前に出る】
【両手の槍に炎を渦巻かせて――真っ向、相手を見据えて】

はッ――理想郷の礎、ねェッ!!オタクらが目指す理想郷が、どンなもんか知らねェがッッ!!

他人を踏ンづけて創り上げる理想郷なんざ……≪理想郷≫とは程遠いッッ!!
そんなモンは……他人を支配した上に成り立つ、其処らに在る≪独裁帝国≫と何も変わらねェよッッ!!

言っても無駄だろうから……ぼくは、こうして槍を握るんだけどなァ……!!
【――ざ、と。両手の槍を、微かに後方へ引き】
【襲い掛かる『光の刃』――それにも動じることなく、紅丸は――!】


――――往くぞッッッ!!!よォォォォォォォォォォく見とけッッッ!!!!
オマエが『暗き障害』と断じた……――そのチンケなモンが持つ、輝きをッッ!!!


【――どん、と。両槍を突き出し、全身に炎を纏って】
【そのまま、愚直にも、真っ直ぐに――No.63へ向けて、疾駆するッ!!】
【火焔を纏った鳳凰のように――周囲に爆炎を散らしながら、真正面から突っ込む】


ぉ、ぉぉお、お、ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!


【――だが、互いの全身全霊。それは、拮抗しているだろう――光と炎が、ぶつかりあって弾ける】
【光の刃を振り下ろしているNo.63と違い、紅丸は自ら突っ込んでいる。負担が、刃が、紅丸を侵食してゆく】
【……が。クロワもまた、気付いた。戒能が、何故か。『動かないこと』に】

「……――――ッ!?――紅斗ッ!!」


――わァァッッてらァッッッ!!!
≪来い≫ッッ!!識槻ッ……――朔夜ぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!


【――全力で、No.63とぶつかりあいながら。紅丸は――そう、叫ぶだろう。全てを託して――】
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 01:51:11.78 ID:exbH7zBDO
>>154
 そうかい。俺は札束と美人の姉ちゃんが怖いね。

【嘆息混じりに戯れ言を紡ぎながら青年は片膝をついた。ポケットから手を出し、倒れた男の頭を軽く持ち上げる】
 
 巨乳だったらなお怖いな。あと煙草も怖いわ、煙草。

【男の顎を自分の膝の上に乗せると、額を左手で抑えて頭を固定。傷口に右手を添える】
 
 能力じゃねえよ。体質だ。

【青年の右手から赤みを帯びた淡やかな光が漏れ出した】
【青年は右手を男の傷口に添えながら、話を続ける】

 ……まあ、能力の副次的な効果って言えるかもしれんがな。
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 01:52:16.53 ID:Vyi8j7dio
>>121,153

“どっちも邪魔する”?笑わせんなよ。

──…甘いな。…てめえは、よ。

【組んでいた術式を解除。再び手元に収縮させる。】
【──溜め息を吐いて、数歩下がる。】
【どうしても攻撃翌力の高い魔術は巻き込んでしまう可能性が高く、利用する事が出来ない。】

…誰が[ピーーー]つったボケ。

【ボソリ。小さく呟いて、動きを眺め始める。】
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/10(日) 01:54:34.45 ID:T2IZXDwQo
>>134>>135>>136

……スバル=エルデピアスじゃねぇ。
天ヶ谷 昴だ。履き違えるな。

【一見、小さな違いのように思えるかもしれないが】
【彼──彼らの中では、苗字は大きな意味を持つ】

(───興味が沸いた、ね。)
(汚くてもいいとか言ってる奴が、怪しいな。)

【地面に染み入る"紅"には気づかない、気付けない】
【出血多量により、双葉の視界はぼやけ始めていた】
【幾ら精神を強く持とうと、肉体の方には限界がある】

【──が、何か怪しいという事には、辿りつけたようで】

(話し合いと見せかけての、時間稼ぎか?)
(何をするかは分からないけど──危険なのには、違いない。)

(……でも、時間は俺にも必要だ。)
(魔力がまだあまり溜まってないし、それに───)

(殺傷性、攻撃範囲、応用性、防御力……他にも、長所ばっか)
(血液操作、協力な能力だな。全然、敵わねぇ。)
(けど、"火力"の一点なら──元が血液な以上、あまり優れてはいないはず。)
(──いや、もし優れてたとしても、俺の火力なら撃ち勝てる。)
(カーネルだって所詮は人だ。切り札を、ぶち当てれば。)

(なら、必要なのは"時間とチャンス"。)
(5人相手にしてるんだ。幾ら慎重だろうと、隙は出来る。)
(じゃあ後は、魔力を溜める時間さえあれば……。)

(────だったら、乗ってやるよ。)

……──汚いからこそ、光が必要なんだよ。
汚いだけの世界なんて、俺は嫌だね。

それと──戦う理由、だっけか?
そんなのは簡単だ。"皆を守る"ため。
どんな目的であろうと、てめぇのやり方は皆を傷つける。

だから、てめぇを倒すッ!

【長い時間をかけて、様々な出会いを積み重ね】
【出来上がった彼の信念は、そう簡単に揺らがないし、折れない】

【しかし大きくなっていく"蒼穹の魔力"──仕込みは、カーネルよりあからさまだ】
【元より、隠すつもりもないのだろうが】
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/10(日) 01:54:37.26 ID:oywkQd9Eo
>>160
”うあっ”

【案の定といった様子で少年と激突し、しりもちをつく猫少女】
【打ち付けた尻を撫で、見る見る眉を不機嫌な形にすると、少年をキッとにらみつける】
【闇夜に会ってぼんやり輝く瞳孔は獣染みていて、ともすれば殺気にもにた感情をぶつけてくる】

【…が、しばらくにらみつけていると、毒気を抜かれたのか小さく溜息をつき、先んじて立ち上がる】

”すまなかった、少年。考え事をしていた。たてるかい?”

【未だその考え事は消えず、もやもやとしたような表情だったが】
【表情と念話の上では勤めて冷静な風を作り、少年に手を差し出すだろう】
【ちなみに、若干前かがみなので肉が集まっていたり、手についた肉球は非常識なまでに柔らかい】
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/10(日) 01:54:55.67 ID:59IBf9OPo
>>157

「私の中の狂気が」「私の中の誰かが」「誰かが私にそうさせる」
「私は何も出来ない」「仕方が無い」「だから私のせいじゃない」
それはとっても心地良い言葉なのだろうけど……

悪いね、きっと周りもそろそろ終幕だ
ボクの仕事は目印の松明。最初に燃やす、最初に消える
後はランプやろうそくの、風情ある灯りに任せるのが良いんだろう

【携帯端末の操作と共に、ザンシアの足下に出現する黒い水たまり】
【体がずぶずぶと、底なし沼に落ちたかの様に沈んでいく】
【脱出手段が有るからこその、内部からの放火だったのだろう】
【水面に波紋を残して、やがては水自体も消えて】


【火が消えればそこに残るのは、平和な日常から遠く離れた残骸】
【その建物が過去に何の為に使われていたのかは、見ようと思わずとも認識出来て】
【然し現時点でその用を果たす為には、どれ程の時間を復旧に使うべきなのだろう】

【博物館襲撃は、一人の死者と数名の重症者を除いて】
【人的被害は、非常に軽度に抑えられた】


/お疲れさまでしたー
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 01:54:57.31 ID:R9djegRAo
>>134-136

成程、ね。確かに、その身を考えれば分からなくはないかしら

普通の組織は、トップがいなくなればただの烏合の衆だもの
だから、貴方達だっていくら思想を掲げても所詮は普通の組織ってコト、よね?
だったら、私達は負けないかしら。普通なら、『対機関』だなんて掲げないもの

【にこりと笑う―――いや、勝気な笑みだ。挑発し、挑発されているのだ】
【何時になく好戦的に、彼女は闘志と意識を昂ぶらせ―――】

……貴男は、求める幸福があまりにも大きすぎるかしら

例えば、一家庭を持つこと。それが至上の幸福に思える人も居る
なのに貴男は、自ら小さな幸せを捨てて「不幸だ」と言っているに過ぎない
そんなの、子供と一緒だもの。子守なら慣れたものかしら


       異論も昔話も、聞くつもりはないわよ

【それが決意、先程言い切ってみせた、「倒す」ための意思決定】
【無論、サリナはただ座して口のみという人物ではなく】

【前方に両手を翳し、その空間に肉塊を作り出し、骨すらもない腕を伸ばし】
【掴む先は竜の尾。筋肉だけで掴めば、後は竜側が引っ張る形となり】
【結果、サリナは竜を越して宙を舞い―――遅くなったが、“紅”に気付きつつ、空をカーネルへと向かって】

【――過程、先程発生させた腕も、竜も。全ての能力による生成物を消滅させる】
【――それは幾らかでも力を増やそうという考えのため。二の手は、無い】


【放つのは、持てる魔翌力と使える生命力を全て注ぎ込んだ、魔翌力の一太刀】
【“   ” ――――と、人の名前にも聞こえる技名を響音の中に織り交ぜて】
【カーネルの前方空中より飛来しつつ、その一刀を斜めに――左肩から斬りかかる形で、彼女は振るう】

【但し。紅に気付くのが遅すぎたコト、宙に陣取ったコト、全てを使った一撃であるコト】
【その他諸々―――相乗して、何かしらの反撃があれば避けるという選択肢は取ることも出来ないが】
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 01:55:05.56 ID:9mCMdYlDO
>>155

あー、それはちょっと困るかなーぁ?

【くつくつくつ──そう、喉を震わせて彼女は笑った】
【何が困るのかはよく分からないが──】
【尋ねたところで、ろくでもない答えしか返ってこなさそうではある】

腰までありそうな銀髪をした、金の冠をかぶった女の子だよーぉ
黒いドレスの下にズボンはいてるからちょーっと目立つかも
表が青で裏地が赤いマント羽織ってて、金属の杖持っててーぇ

──うん、魔法使いちゃんっていえば分かりやすいかもしれないかなーぁ

【自分の記憶を辿りつつ、彼女は「イマミレイ」の容姿を告げた】
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 01:56:17.99 ID:nX+ebd+Wo
>>158
――――絶望を焼き尽くせッ!

【突き刺さる刃は、高熱を孕む。それは、肉を焼き、治療を遅らせる】
【しかし、その隙を狙うように、斬撃が襲いかかる】

――――な、あ……っ!

【がきぃッ!】
【ウェル子の刃は、止まった。止めたのは、刃――――――】
【――――――否、骨だ】
【刃で止めるならば、後ろに退かねばならない。でも今の火憐は“退きたくない”】
【だったらどうするか。腕で止めればよい】
【そんな思考。間違いなく、この少女はあの老人の孫だ。同じ思考回路を若干18で手に入れている】
【引けば、相手に付け入る隙を与えるのだ。退かない、引くこと無く、押して押して押して押して、そして、侵略し、掠め、侵していく】

 喰 ら え ッ ! !

【死を怯れぬが武士道。故に、投げ捨てる覚悟など、とうの昔にしているッ!!】
【刃は相手の体に突き立っている。右腕には刃が食い込む。ここから腕を動かしての追撃など、遅すぎるッ!】
【ならば、手段を選ばぬのが、一族代々の教え。選んだ手は此処に来ての――――頭突きだッ!!】
【全身の筋肉を駆動させ、相手の顔面目がけて頭突きをぶち込みに行く。全身は高熱を帯びていて。当たれば皮膚にやけどを追う上に、身体能力は気で爆発的に強化されている】
【十分に“技”と言っても恥ずかしくない一撃だ】
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 01:57:45.23 ID:r42p6+2No
>>123

ハン、誰が誰を[ピーーー]って…?寝言は寝て言うこった…

【そう呟くが…流石に少々想定外のダメージを負ってしまったのが厳しい】
【ここはやめにしておきたい、そう思っていたら】


『全くもってその通りだねー、ボクとしては何が何でもぶち殺させないことを確定した所だよ』


【その一言と共に、キャットXの胴体に、ガシッ、と音を立てて誰かが抱きつくように両腕を回してくると】
【突如、後ろの空間が避けてその手を伸ばしてくる者が現れた】


…うわッ!?誰だッ!戦いの最中に…!


【その言葉を最後に、突如彼は後ろに引きずり込まれて姿を消してしまった…】
【どういう訳か、不意に一対一の構図が出来てしまった…】


【←To Be Continued...】

/乙でしたー
/非常に申し訳ない
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 01:59:30.88 ID:jHGGvCq2o
>>168

あー、見るからに魔法使いっぽいな

【困る云々は総スルーしてそこにだけ返事をした】
【あとはマーシャルの容姿も聞くべきなのだが】

(まぁ、いいか。そのうちこっちから行くし)

【どうも意欲が出なかったため、パスした】

ま、お互いの情報交換はこんなところか
実際に有益だったのは夢幻檸檬っつう爆弾の話の方か

【フォルスはこのように今日の”秘密裏の会談”を評した】
【目的よりもちがう収穫がある。そのことは喜ばしい、と思っており、それがやや表に出ていて上機嫌そうだ】
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/10(日) 02:00:04.88 ID:1F2THvPUo
>>142>>151
【先に構えたパニーは、それに対する二人の対応を見極めようとして―――】


         ……は?

【抱きついた ? 】
【この局面での、ある意味驚異的なまでの奇襲に驚きつつも―――落ち着け、こんな場面であんな事をする意味は何だ?】
【見かけの奇行に惑わされてはいけない、パニーは二人の様子を見て―――】

(あれで、何かしらの支援をしている……?なら、止めに行くしかあるまいね)

【下の羽根をふかし、身を深くかがめる―――典型的?な突撃姿勢だ】
【ダメージの残る右腕を庇うように左腕を少し前に突き出し―――】

はああああああっ!!!

【後はもう、前進あるのみ―――!】

とてもいい覚悟、とてもいい力!

【強烈な魔翌力弾が飛来する―――迎撃するために左の剣を振るう―――】

とても―――うらや、

【羨ましい、と言いかけたか。二人がかりの魔翌力弾に押し負けた剣が弾かれ、軌道の逸れた魔翌力弾は―――】


       【彼女の、 『仮面を』 粉砕した―――】


                 ―――あ

【不意に、パニーの前進が止まる。彼女の額から、血が流れている】
【その下の中性的な顔立ちが、透き通る輝きと吸いこまれそうな暗さを備えた夜色の瞳が、露になる―――「なってしまう」】

         ―――――い、

【その顔立ちが露になったのは一瞬だけ―――炎翼が彼女の顔元を隠してしまうから】
【それに二人はその顔には覚えが無いだろう―――それでも、「素顔を見られた」という事実一つが、彼女の何かを決壊させた】


     ――――いやああああああああああああああああっ!


【両手で顔を覆い、絶叫とともにその場にうずくまったパニー―――それだけなら、(少なくとも戦闘の上では)問題無かったのだが】


          見るな―――見るな見るな見るなああぁぁぁぁあぁっぁああ!


【パニーの狂乱によって制御を失った翼が暴走を始める―――!出鱈目に四枚の炎翼を振るい、辺り構わず炎を撒き散らしていく―――!】
【パニーは明らかに状況を判断して動いていない、燭台から引火して、今度こそこの場が火の海になる恐れすらある―――二人は、どうする?】
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 02:00:51.66 ID:YadVg4Jpo
>>166

………

【後に残るのは泣き崩れる少女の姿が一つ】
【その少女も、暫くすれば歩いて何処かへと帰ってゆくだろう】

【今後この出来事が彼女にどう影響するのか】

【それはまた別の話】

/お疲れさまでした!
/えっと…もうなんか申し訳ないです
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/10(日) 02:01:14.99 ID:TddVCXnU0
>>143
ちっ…
【反応しきれずに腹部に高熱の蹴りを受ける】
【ジュッー!!!っと肉の焼ける音と肉の焼けた匂いが広がり】

喰らいなさい!…
【右手に持った大型拳銃を打撃武器のようにゼビレイの頭に殴り付けようとする】

>>170
……消えたわね…
本当に《幽霊》でもいたのかしら?…
【はぁ…はぁ……っと息をあらげながら彼女は言う】

/《しんゆう》の人ーお疲れ様でしたー
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 02:03:32.32 ID:hsZ2Op9DO
>>162
なんだって、どっちも俺の愛しいハニーじゃねぇか・・・
【またコーヒーを啜り】

ボインとタバコも・・・おいおい俺のハニーも嫌われたもんだな・・・・

【倒れた男がうめき声を上げる】
へぇ・・・まぁ、どちらにしても気味悪いね・・・・・・ 
【別にこの男――ヒルヌマは本当に嫌悪感を抱いてるわけではない】
【つまり初対面の暇潰しに話してる男に対して何の遠慮もなく配慮もなくただ『なんとなく』言っただけ・・・】
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/10(日) 02:07:41.18 ID:Psb73dqJo
>>141>>153>>163

【世界が、コマ送りで進んでいくような感覚を、覚えた】

【全ての景色が後ろへと吹き飛んでいき、】
【自らの咆哮が、余計な音を全て遮断していく】

 【「──俺は殺し合いが好きだ。刃を振るい命のやり取りをするのが好きだ」】
 【「そしてその果てに相手を蹂躙し征服せしめることが、何よりの快感だ」】

 【「だが、それに従い生きられるのは、失うものが無い者だけだ」】

【疾走は続く。握り締めた業物を、月に捧ぐように振り翳し、】
【一切合財を抜きにして、ただ力と速度の有りっ丈を、乗せて】

 【「──そうは言っても」】
 【「この血塗れた本性を変えることは、まず無理だ」】
 【「三百年間そうやって生きてきたンだ……今更、闘争から身は引けない」】

【喉が破裂しそうなほどの咆哮は続く】
【もう何も見えないし聞こえない。それで良い】

【だン──と、大きく一歩、踏み切って】

 【「──だから。刃の向ける先を、変えることにした」】
 【「幸福を齎し、そして何より、この幸福を守れるような力が欲しい」】

【全体重を乗せた銀の軌跡が、今、夜気を蹴散らし振り下ろされ──】


 【──え?】


【どんン──っッ!!】

【鳴り響くはずだった剣戟音の代わりに、重低音が響いた】
【振り下ろしたはずのそれが、打ち据えていたのは颯護ではなく──】

 ……──て、めェ……──!

【黒い腕が、それを阻んでいた。エルフェスだった】
【横方向からの力により、その体勢は大きく乱され】
【戦錫鎌が宙に舞い、彼の身体もつんのめる形で、大きく斜めに放り出されていく】

【──浮かび上がる、異形の身体】
【その先が向かうのは、この屋上の縁の方】 【──落ちる】


 (翼が、出な──……魔力が、足りな──……!)


【搭を見下ろす彼の体躯は、虚しく虚空を舞って──】
【そのまま行けば、搭の下に墜落していくような放物線を描いていた】
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/04/10(日) 02:10:05.61 ID:At226FnDo
>>158

【熱い妖気――カラスは、不思議とそれをものともしない】
【……――火憐にはわかるだろうか、妖気を払いのけるような「魔力」がカラスに漂うことを】
【そう、カラスは、ウェル子の魔力の顕現――】
【妖気と相対し、反発し合う程度には、申し分なく守護のヴェールの役割を果たす】

【さて……カラスは無事でも、「ウェル子自身」は、いかがであろうか――】

…………ぐっ…………!

【ジュウ――と、内部から身を焦がすような、熱を伴う激痛】
【――普通ならば、身をよじるのが人間だ】

【……もう説明する必要もないかもしれないが――】

【ウェル子は、「普通」などでは、無い】

【彼女は、脂汗を顔に浮かべつつも、決して怯むことなく――】
【……いや、その前に迫り来る「影」が――ッ!?】


…………………………がっ……………………ッ…………!


【ウェル子の頭の中で火花が散った】
【「頭突き」――その奇襲を真っ向から受けてしまった彼女の頭が、反動で後ろに反らされる】
【それだけでなく、「熱い」――額への火傷が、更なる苦痛を生む】
【当然ながら、ぐらり、とふらつく身体だが……】
【嗚呼……絶望の水先案内人は、修羅場にだけは、慣れ親しんでいた――】


………………ッ――――――!


【声にならない、空気を絞り出しただけのような叫びを吐き出しながら、】
【ウェル子が、左腕に力を込め、つまりは相手の脇腹に食い込むカラスの翼を基点に、踏ん張る】
【ギリッ――、と精一杯の力を込めたために、火憐の脇腹には余計に刃が食い込むか――】

【そして――次の瞬間には、体勢も戻りきらぬうちから、相手の腹部を狙った右膝による膝蹴りが繰り出されるだろう】
【――先にカラスのクチバシで抉ったあの箇所への追撃……!】
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 02:12:23.48 ID:9mCMdYlDO
>>171

ふふ、そうだねフォルス君
いろいろと情報をありがと
そんでもって──なんかあったら、ここに連絡よろしくーぅ

【くすくす、くす】
【囁きのような笑みを零し。彼女はズボンのポケットに手を入れて一枚の名刺を取り出して】
【そのまま彼女は、彼へその名刺を渡そうとするだろう】
【名刺は彼女の名前と携帯の番号・アドレスが記載されているだけのシンプルなものだった】

ふふ──それにしても……
楽しみだなーぁ、檸檬ちゃん

【ぺろ、と──再び、赤い舌を唇に這わせた】
【その姿はどこか。獲物を狙う蛇のようでもあった】
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/04/10(日) 02:12:25.15 ID:At226FnDo
>>177
/失礼……! >>169宛でした……!
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 02:12:42.18 ID:exbH7zBDO
>>175
 おいおい、まんじゅう怖いって知って──……るわけ、ねえか。
 
【世界が違うもんなあ……等と呟く】
【右手が当てられた男の傷口は、出血が緩くなってきていた】

 気味が悪いだあ?
 ンなこと言ったら異能は全部気持ち悪いことになるだろうよ

181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/10(日) 02:15:36.80 ID:+mF1yduX0
>>151 

(こんな展開って、やっぱり「男の子」だよね――)

【クレプシドラの「時間制御」にはひとつの特性がある】
【触れている物体をその影響下から外す、もしくは入れる事が可能なのだ】
【――現在の重太郎は、彼女の加速の力を一時的に借り受けている】

【本来なら「手を繋ぐ」だけで十分だが、重太郎の得物は二丁拳銃】
【射撃の反動までを考慮すると、このやり方しか無くて】

【――腰のほうに、「非女性的な異物感」を覚えるかも知れないが】
【気づいたとしても。今は語るべき時に非ず】

>>172

【さて。下半身を撃ちぬき完全に行動を封じ込め、「捕まえる」】
【そんな――明白な勝利が待っていたのかも知れない】

   【それを許さなかったのは、正しく"運命"だ】

【クレプシドラは、その光景に目を背けはしなかったけども】
【――「人道主義」で対応する事については、捨て去った】

ねぇ、口黒くんたちををホルスターに戻して、手を繋ごう
…あの状態なら――流れ弾はあっても、追撃は無いと断言できるよねぇ
それは、素顔を晒すこととほぼイコールで結びつくんだからさぁ

【加速した時間の中で、重太郎には炎が遅れて広がるように見えただろう】
【抱きつくことは止めて、肩に手で触れることにした彼女は】
【―――極めて冷静で、極めて冷酷な判断を】



 【   枯れた         「声」で         ―――紡ぐ 】



【飽くまでも「職業警官」の延長である彼女は、必ずしも情愛の人では無い】
【そして、寿命の不足により蔓延るシニカルさとニヒリズム――】
【だがそれは。正常な判断能力を失った人間に対しては、ある意味合理的な考えであり】
【重太郎を助けようという意思は、確かに伝わってくる】

【――今の重太郎に、彼女の「信念そのもの」を否定できるだろうか?】


【全ては。】
【きみの、「心」が決める】
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 02:19:49.22 ID:jHGGvCq2o
>>178

あぁ、一応要るか
後でメールでも送っとく

【そう言って名刺を受け取る】
【こちらから渡さないのは、恐らくメールで教えるためだろう】

吹っ飛ばすのはじっくり練ってからにしろよ

【今すぐにでも実行しそうなシズリにブレーキの言葉をかける】
【片や感性型の発想を得る天才タイプ。片や理論型の外堀を埋めてじっくり行うタイプ】
【ちゃんとしたコンビになれば良い感じなのだろうが、どうもどっかが違う。やはり悪人同士で信頼関係など築けないというところだろうか】
【それでもその二人は、この一件に関してのみは提携した】

……じゃ、帰るか

【そう言って、何故だか逃げるように部屋から出ようとベッドから立ち上がる】
【何やら慌てているように。急いでここから出たがっているように】
【決してシズリが怖いとかではなく、ただ疲れているだけで早く帰りたいとかそんな理由だ。今すぐ帰らないとマフィア同士の闘争に巻き込まれそうだとか、宇宙人にさらわれそうだとか、そんな第六感的虫のしらせライクな何かもしているんだ】
【そう、決して怖いわけじゃないんだ、と自分に言い訳しながらそーっとベッドから出ようと──】
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 02:20:26.58 ID:nX+ebd+Wo
>>177
【普通ならば、気絶もありうるその熱の痛み】
【しかし、目の前の少女は、それでも怯まない】
【だが、頭突きは命中した】

ッぐ、ご……ッ!

【ぐらり、と脳が揺れるが。それでも、蹈鞴を踏む事もしない】
【そこに踏みとどまる。骨にめり込む、刃が激痛を与えるが】

――――却って、頭がすっきりしてくるッ!!

【強がりのごとく、そう叫んで】
【火憐は、右腕と、左手から刃を――――】

ご、が……ぁっ!

【――――――離した】
【膝蹴りは、傷口を抉るが如く、めり込んで】
【口からは、灼熱の鮮血が飛び散り、全身から血が吹き出した】
【何故だ。何故此処に来て、刃を捨てた。自殺行為である】
【だが、蹴りをうける直前、火憐は口元に、してやったり、という笑みを浮かべていた】

ご、ぼ……っおおおおおおおおあああああああああああああああああああああああああああああっ!!

【膝が、傷口にめり込んだまま。火憐は一歩前へ進んだッ!!】
【両腕は、広げられていて。まるで“抱きしめるかのように”ッ!!】
【ここまでくれば、火憐の目的は分かっただろう】
【――――そう】
【蹴りを受けた直後の隙で、相手を抱きしめ、そのまま体温で焼き尽くす積りの様だ】
【もはや、体に残るエネルギーは少ないが。それでも十分に相手を倒すだけの熱量は発揮できる】
【火憐は、刀を使うだけが戦法ではない。花鳥風月の技は捨てたが、その精神は生きている】
【この、灼熱の抱擁が防がれれば、火憐に打つ手は無い。泥臭く、無様な奥の手だッ!!】
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 02:21:42.48 ID:hsZ2Op9DO
>>180
なんだ?饅頭も怖いのか? 
【と呟き】

まぁ否定できないね・・・現にほら・・・

【治りかけてた傷あとが不意に手から遠ざかる】
【誰かが倒れた俺の体を動かした訳ではない】
【唐突に単純に俺の頭がへこんだのだ】

気味が悪い 

【いい終えると黒服の男はコーヒーを一口のむ】
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 02:22:08.48 ID:D6Qwr+5No
>>172>>181

よしっ、…!
当たった……!
【魔翌力の残りがほとんど0となり、意識が朦朧とするが、銃で頭を叩いて、文字通り、叩き起こす】
【目に映るのは、仮面の少女の顔。其の瞳に、吸い込まれそうになるが、また、銃で太ももを叩き、意識を戻す】

おい、何だこれは…どうなってるんだ…
【体力は消費していないおかげで、足はよく動くが、肝心の意識が朦朧として頭がよk動かない少年】


【そして、聞こえてくる、クレシプドラの声、言われるがままに、口黒と白口をホルスターへと戻した後に】
【無言で、だが、表情は、クレシプドラを信じきっており、委ねるしか無い、そう考えたのである】

【そして繋がれる―――手】
【少年は、其れが何を意味するのかは分からず、銃2丁も、彼女へと、少年の身体の身を委ねるだけ】
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 02:25:01.95 ID:sgLG0G9Mo
【街中】

だああああああああああっ!

【叫び声――何かから逃げているような】
【必死の形相で街路を疾走するのは、一人の少年】
【黄、赤、青、緑の四色にカラーリングされたニット帽と、特徴的な三白眼が特徴的だ】
【黒っぽいTシャツに紺のジーンズを穿き、首から十字架のネックレスを提げており】
【腰には20cm程の長さの警棒を提げ、踵までを覆う茶色の深靴を履いている】
【そんな彼が、全速力で走っている訳とは――】

な、何故だ……ッ!
何故ちょっと肩がぶつかっただけで「不良」ってのは此処まで人に執着できるのか――ッ!?

【怖いお兄さん達をちょっと刺激してしまった結果、追われる身となったようだ】
【少年の後ろを見れば、確かに】
【厳つい顔したゴリラ達が、息巻いて彼を追いかけている】
【こんな光景を見ている者が居れば、どんな行動を取るのだろうか】
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 02:26:01.82 ID:hsZ2Op9DO
>>184訂正

/倒れた俺の→男 、俺の頭が→男の頭が

/すいません脳内補完お願いしますOTL
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 02:26:05.18 ID:sgLG0G9Mo
>>186
/「特徴的」が一個多いっちゅうねん…どんだけ強調してるんだ私は…orz
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 02:26:43.12 ID:gTff68La0
>>170 >>174


(奴は離脱。攻撃は間に合わない。ではどうする……?)

【屍の狙いは奇しくも顔部だ】
【 カキンッ ? 其の空の音。其れは彼を『後ろへ仰け反らせた』】


(嗚呼全く。自分でも解る程芸が無いな……)

【 “効いてない” 】
【只、其の勢い其の儘に、後ろへ倒れるだけでは無かった】


  ……、… フンッ!!


【其の勢いを自然と右脚へと伝え。逆上がりの如く蹴り上げる】
【至近距離の場合、屍の顔部を上手く捉える事が出来】
【もし、捉えられた場合。其の勢いと熱い脚が屍の襲いかかってしまうだろう】
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 02:27:21.31 ID:exbH7zBDO
>>184
 ……いいや、何でもねえよ

【青年は舌打ちを一つして、倒れた男の傷跡に視線をやると、体を起こす】
 
(付き合うだけ無駄な手合いだな、コイツは)
 
【はあ、と嘆息。青年は倒れた男を抱え上げ、後ろに背負った】
【そのまま──何も言わずに歩き出す。このまま黒まみれの男の前を辞するつもりなのだろう】
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/10(日) 02:31:51.64 ID:1F2THvPUo
>>181>>185
【時計少女が指摘したとおり、今のパニーは眼前の二人の敵を狙い攻撃する余裕すら失っていた―――】
【狙いは散漫、威力も安定していない―――「進むも戻るも」半ば二人の判断次第と言ってもいい】

う、く……はぁっ!

【大気を灼く音に混じって、呻き声が聞こえてくる―――二人からは窺い知れない自分の闇に、もがいている】

わた、し、はっ……!ぱ、に……!

【火の粉のように散るばかりの『パニキュレータの』正気を掻き集め、懐の端末に手を掛ける】
【端末のスリープを解除、転移装置を起動、座標を自動定義……】


         ―――ごめん、ね―――


【最後に呟いたのは、誰が、誰に向けて放った謝罪か―――】
【翼とともに彼女の意識が途絶えるのと、彼女の足元に現れた水溜まりが彼女を引きずり込んだのはほぼ同時】
【後には二人と、それから申し訳程度に舞い散る火の粉が残されて―――】


【………】
【……】
【…】


//なんだか唐突でごめんなさい、兎にも角にもお疲れ様でしたー!!
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 02:32:56.39 ID:9mCMdYlDO
>>182

んー?ふふ、ふふふふふふ
分かってる。分かってるよーぉ
ふふ──大丈夫だから、ねーぇ

【可笑しげに、愉しげに】
【彼女は口元を歪め、応えた】
【一応、理性はまだしっかりとしているのだろう】
【少なくともこの場ですぐに檸檬を探しに部屋を飛び出す程、彼女は愚かではなかった】
【そう──彼女の理性は、まだ】

おーっと、フォルス君
どこに帰ろうとしているのかなーぁ?

【──にこりと浮かべた端正な笑みは】
【悪魔の其れに、見えたかもしれない】

【兎も角彼女はベッドから抜け出そうとする彼を制止しようとする】
【更には──あわよくば彼を押し倒そうとまで】
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/04/10(日) 02:34:19.62 ID:wIB5taaV0
>>149(山本)

「……ッ、…………」
【ヴュネルドは――何も、答えなかった。彼は、葛藤していた】
【『武人』としての自分と、≪R.I.P.≫としての自分の狭間で、迷っていた】
【……そして、動けずに。山本の疾駆を、見届けるしか無かった】

……クッ。クハッ、ハッハッハ……クハァーーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッッ!!

“容易い”ッ!!容易いぞ、山本正勝ッ!!
その程度の……激情の剣で……そんな感情的な刃で……――

――このカーネル=アドルフ・レルゼクムが、斬れるものかッッ!!!


【――ぎぃん、と。投擲した刀は、彼の右手の光剣によって払われる】
【だが、それによって生じた隙に、山本が突っ込む事になる――だが、彼には未だ左の剣が生きているのだッ――!!】

「ッ――カーネ、」手を出すなァッ!!これは≪命令≫だッッ!!
【――援護しようと叫んだヴュネルドを、、鋭い一言で制して】

フン、マヌケがッ……!!甘い、全てが甘いぞ山本正勝ッッ!!
その刃はッ!このオレに決して届かぬわ――――!!

【――がきぃ、と。振るわれた刃を、左手の光剣で受けようとする】
【角度も何も問題は無い。それは、容易く受けられる――はずであった】

(……ッ、な……――――!?)

【……ぐぐぐ、と。光剣が、とんでもなく“押された”】
【いや――その光の刀身が、消し飛ぼうかとしているのだ。それは光の粒子の集合体。折れることはありえない】
【まして、斬撃によって破壊されることなど――100%、有り得はしないのだ】

(……ッ、……――――)――邪魔だッッ!!

【やがて彼は、鍔迫り合いに負けると直感した刹那】
【右手の剣の、その柄で。相手の顎を下からかち上げようとした後、左足で蹴り飛ばして距離を取ろうとするだろう】
【……なお、この間。カーネルは、その場から動いていない。それは、余裕のためか?それとも――】

>>150(ロウ)

ほう、なるほどな……それが貴様の信念か?
ヒトの力は無限大……夢を見据え、希望を抱き……不可能は無いと思っているのか?

……だとしたら……酷く、≪失望≫したぞッ!!

【――カーネルは。鋭く叫ぶと、両眼を見開いて】

(……狙いを外したわけではない。違う、コレはッ――!!)
――――そんな、児戯がァッッ!!!
【――どぐん、と。不可解な音と共に、ロウの弾丸は止まる】
【カーネルに直撃したわけではない。銃弾は――】

……マヌケめが。賞金稼ぎ界などという、極めて世界で頂点を取って……
それで、世界の全てを取った気になっているのか?

貴様が……もっと広いところに視野を向けぬ限り……
その『青義同盟』とやらの発展は……ある一定で打ち切られるだろう……

……其処で終わるのか?それとも……更なる高みへ上るのか?
…………貴様は、取るに足らぬ木偶か?それとも、――学べる者か?

【――カーネルの腹部鎧から、紅い『鎌』のようなものが伸び、銃弾を防いでいる】
【これは……――カーネルの、能力か。≪血液操作≫――】


/次
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/04/10(日) 02:34:46.23 ID:wIB5taaV0
>>159(ミストドラゴン&デイドリィム)

……そうか。…………。
【――ウェンズディの件に関しては――きっとミストドラゴンの思惑を裏切って、実にあっさりとした返答で閉じられた】
【何を思っていたのか?その瞳からは、憎悪などは感じられない――何故、訊ねたのだろうか】
【……しかし、次に紡がれた、ミストドラゴンたちの『戦う理由』には】

フン、……立場を弁えぬマヌケどもよりは、よほど評価できる。
今、己がおかれている状況すら理解できぬものは……身を滅ぼすからなァ。

そして……『曲』、か。成る程な、狂ったミュージシャン。
このオレを殺すことが……貴様の曲作りにおける最高のインスピレーションになる、ということか。

フフ……まァ、それも良いだろう……――

【――すぅ、と】
【カーネルは、実に容易くその酸弾を回避する。軽く上体を動かすことで、だ】
【流石に、この距離からの単純な射撃は、通用しないか】

そして……他人のために、戦うということ……
このカーネルには考えもつかぬ境地よ……ま、それも正解なのだろう……
だが……自らの実力は、よォく理解しておくことだ……――

【――デイドリィムには、そんな言葉を返す。……それは、不可解だろうか】
【まるで、彼女を励ますように聞こえるのは――気のせいだろうか?】

>>164(双葉)

ああ、失敬……天ヶ谷、昴……なァ。
ふ、クク、ククク……面白いものよ。貴様ら、血が繋がっているわけではないだろう?
そんなハズは無いよなァ……スバルは、暴帝ポポルが拾ってきた捨て子だ。
何故、赤の他人のために……そこまで出来るのだ?

【カーネルは、その場で光剣を注意深く構えたまま、挑発か、或いは純然な興味を双葉に投げかけて】
【そして】

……なるほどなァ。皆を護る……か。それも良かろう。
それもまた、このカーネルにはたどり着けぬ境地。
他人のために、どうしてそこまで戦えるのか……そういった、新たなる興味が沸くところではあるが……

……それは、今は語らうヒマはあるまい。

【ちらり、と。溜り行く蒼穹の魔力を、見やる】
【明らかに、気付かれている――気付かれないワケがない】
【だが、カーネルにもまた、思惑はあるはずで】

/次
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/04/10(日) 02:35:12.18 ID:wIB5taaV0
>>167(サリナ)

……ククッ、クハハハハハハッ!言ってくれるじゃないか……
対機関連合、の……長谷部、沙莉菜……だったか。
面白い。その名、覚えておいてやる……。

【カーネルは。更なる挑発を重ねるサリナに対して、笑みを見せる】
【それは「余裕?」……いや、違う。何か、もっと別のものだ――】

……そして……その『幸福論』。
それもまた、ひとつの答えなのだろう――
だが、それは……『平穏』に生きたものの言葉だ。
少なからず……『幸福』を手にしているものの言葉だ……――

――ま、幾ら論を重ねようと、結局は相容れぬ。
それでも聞こうと考えたのは……何故だろうなァ。

【そんな、少しちぐはぐな論を返して】
【――飛来し、襲撃してくるサリナに対して。微かに笑みを漏らし】

フン……そして貴様も、幾ら気取った言葉を撒き散らそうがッ!
結局は、取るに足らぬマヌケと一緒かァッ!!

そんな単調な攻撃が――このオレに通ると思うなッ!!

【――その双剣を、交差させ。サリナの斬を、受けようとするだろう】
【かすかに受けきれず、食い込んだ左肩から血が噴出すが――】
【――その血すらも、カーネルの武器となる。噴出した血が硬質化し、弾丸を生成して】
【威力は殆ど無い弾丸をサリナの腹部に放ち、それを推進力として、双剣を払ってサリナを弾き飛ばそうとするだろう】

/次で最後です。
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/04/10(日) 02:35:44.03 ID:wIB5taaV0
【一通りの攻撃を払い終わってから、カーネルは――】

さて……折角だから、このカーネルからも教えてやろう。『等価交換』だ。
何故オレが……こんなにまで『力』を。『勝利』に固執するのか?をな……。

【――そんな提案を、口にする。両手の光剣を構えたまま、だ】
【そして、ゆっくりと。右の光剣で、周囲を示して――】

此処……この『環状墓碑』はな……
十数年前……この街で起きた『大量虐殺』の犠牲者を弔うために作られた墓地よ――!
理由などない……ただ快楽と食事のために、当時隆盛を極めたテロリストによって行われた……!

そして……ルクシャトリスは、このオレの故郷よ。
オレもまた……その大量虐殺によって、家族を失った一人だ――。

【そんな事実を、口にする。山本は、既に知っているだろうか】
【カーネルは――言葉を、続ける】

……貴様らに分かるか?今まで存在していた平穏が……空しく崩されてゆくッ!!
あまりにも理不尽に……あまりにも簡単に、あまりにも呆気なく!!
暴力のままに蹂躙され、毟り取られていく……どれだけ足掻いても、力無きものの叫びなど無駄ッ!!

――オレはそれで痛感したッ!心に深く……思い知ったのだ……
……≪幸福≫とはッ!≪強きもの≫だけに、得る権利があるッ!
弱きものには何も与えられず……『支配』されようと、なにも文句など言うことは出来ない、と!

だからこそオレは強さを求めた……もう誰にも『支配』などされぬようにッ!
軍隊に所属し、ひたすらに強く……ただひたすらに強くなろうと努めッ!
我が部隊ヘルクロイツは軍隊最強の名声を得、オレもその功績を認められ……『 カーネル≪大佐≫ 』の地位を手にした……!

……だが、戦争には負けた。
オレたちの部隊は一切不敗であったに関わらず……上層部がマヌケにも敵の奇襲作戦に引っかかったからだ……!
そしてオレは気付いたんだよ……『力』を得ようとも、『頂点』に立たなくては!『幸福』は約束されないとッ!!


そう、必要なものは≪絶対的な力≫!!
全てを支配するほどの≪圧倒的な力≫!!もう何ものにも虐げられぬ、純然たる力ッ!!
その≪力≫で以て、ただ一心に≪勝利≫を掴むこと!!
それこそが、≪幸福≫へ向かうための、たったひとつの絶対条件ッッ――!!


……だからこそ、オレは戦うのだ。力を一心不乱に求め、勝利だけを信じてな。
それが、オレの戦う理由にして、勝利に執着する意味……
同時に、この世界を在るべき姿に戻さねばならぬと決意するに至った理由だ。
力こそが全てを支配する世界で……オレは、オレたちは≪絶対幸福≫を手にするッ!!


そんなワケで……――
ふむ、あまりこういうストーリィは得意じゃないのだが……



チョイとは心動いか?それで油断してくれれば僥倖も僥倖なのだがなァッ!!



【――同時に。地面から、紅い刃が突き出し。この場に居る各人に襲い掛かるだろう】
【先程から『仕込んで』いたのはコレだったのだ――『血!』地面に染み込ませていた】
【地面から刃が突き出される前に、地面は少し流動する……回避手段があるとすれば、其処で気付くことか】

/申し訳御座いません、大幅に遅れました
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 02:37:04.29 ID:jHGGvCq2o
>>192

ぎえーっ!

【おっと、あっさり、押し倒された】
【非常に情け無い声も付け加えられている】
【押し倒された直後からじたばたともがいてみせる。もっとも、体勢次第では無意味となるが】

待て、俺はこれから檸檬関連を洗わなきゃいけないし(※もう夜です)家には病弱な妹が待っているし(※嘘です)急いで帰らなきゃならないんだ!

【じたばたじたばた】
【何とかして逃げようとするが、きっと無意味】
【むなしい抵抗に終わるっていうか終わってるだろう】
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/10(日) 02:37:53.97 ID:GTse18cf0
>>189
全力で殴らないと効かないみたいね…硬すぎるわ…
【響く金属音に舌打ちをし】
【だが人間の肉体の限界を越えた力で殴れば…相手は死ぬかもしれない】
【彼女は悪にいるがわだが相手を[ピーーー]つもりはない…】
【それは《死》を体験したゾンビだからだろう】

ちっ!……ターミネーターみたいね…
【相手の硬さにそう悪態をつけながら】
【両手でガードをするが】
【吹き飛ぶ】

……流石にもう身体は限界みたいね
【そう言いながら動かしにくそうに端末を動かし撤退しようとする】
【成功したらそのまま沈むように消えるだろう】

【勝者…ゼビレイ&《しんゆう》】

/お疲れ様でしたー
/お付き合いありがとうございます
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/04/10(日) 02:38:09.55 ID:At226FnDo
>>183

【刹那の攻防の後、離された、火憐の、刀――】


――――――なっ………………!?


【――ウェル子が、無表情に冷静沈着と徹した来た絶望の水先案内人が、眼を、見開いた】
【なぜだ、わざわざ捉えた相手を、剣士たる火憐に有利なはずのこの間合いで、なぜ、逃がす――!?】


【火憐の思惑通りに発生した、ウェル子の、一瞬の動揺】


【……――「こちら」へ「来る」――……!?】
【まさか……これはっ…………!!】

【眼前の状況を、自分の身よりも、眼前の状況を案ずるウェル子が、「正解」を導き出すには、そう時間はかからなかった】

【…………焼かれる…………!?】

【逃げなければ、逃げなければ、逃げなければ…………燃え尽きる…………!】


………………クッ………………!


【――――逃げられ……ない…………?】
【ウェル子の「左腕」が、なぜか、彼女をこの場から動かそうとしない】

【……ウェル子が、左腕の先を見れば――――火憐に突き刺さる、「カラスの翼」――――】

【深く切り込みすぎたそれは、ウェル子をこの場に繋ぎ止める楔に他ならず…………】


【わたくしは…………どんな時でも、誰が相手でも…………触れあうことを拒絶してきた】
【わたくしに近付けさせれば、きっとわたくしも、相手も、損をするだろうから】
【わたくしと肌を、心を、通わせる行為なんて、虫酸しか走らないだろうから】


【なのに…………こんなところで…………どうして、離れられない――――】


【離れて、離れて、離れて、離れて、離れて、離れて、離れて、離れて、離れて、離れて、離れて、離れて、離れて、離れて、離れて、離れて離れて離れて離れて離れて離れて離れて離れて離れて離れて離れて離れて離れて離れて離れて離れて離れて――――…………】



お願いだから…………わたくしに…………近寄らない、で…………く、だ…………――――



【力無く、告げられる「懇願」は……「無」の中で、無為な響きを有して――――】


【――――ウェル子は、か弱い少女が、最後にみせるあがきとしか思えないような…………】
【――付け根が抉られ、もはや力など皆無に等しい「右腕」を、弱々しく、前に突き出して……火憐を拒否しようと――】


【…………火憐が、このまま、迫ったならば――――ああ、いとも簡単に、灼熱の抱擁は、成功するに至るであろう――――】
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/10(日) 02:40:12.06 ID:+mF1yduX0
>>185 >>191


――― クロック……… …、、…‥……クラック =\――


【右手で重太郎の左手を引いて、口ずさんだ最後の詠唱】
【魔力の残量が底を突きかけている終盤に、行使されたそれは】
【この戦場から――安全に、「二人で」撤退しようと試みる物だった】

【勝利は確定しているのだから、後は「死なない」ことだけ】
【不退の誓いは、半分以上は“出鱈目”なものだったのだろう】
【けれども、クレプシドラにとって問題は無い】
【法が庇護する限りの正義を、確かに彼女たちは行ったのだから】

【重太郎が拒まないなら、脇目も振らずに駆け抜けて】
【遺跡の入口近くまで到達するだろう】
【その時――時間の操作が、途絶えてしまう】

【魔力を搾り尽くしたクレプシドラは、無言で膝を崩し】
【ほぼ呼吸を続けているだけの「意識」で、重太郎に淡い笑みを向けるはずだ】

【「――これでさーあ、いいんだよねぇ?」】
【「僕たちは戦って、“ある限界を見つけた”だろう?」】


 【いったい、誰が正しい?】


//お疲れさまです!!
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 02:46:01.62 ID:hsZ2Op9DO
>>190
よっと
【空の缶をゴミ箱に投げ入れ】

さて、存分にくつろいだし・・・そろそろ行くか・・・ 

【軽く背伸びし】

石で頭殴って生きてるとか石頭にもほどが有るだろ・・・

【そして初めから倒れた瀕死の男など居なかったように、話していた男など居なかったように

まぁコーヒー代は無事もらえたしいいか

【反対側に去っていく】

【―――そして唐突に背負われた男が消える】
【跡形もなく、まるで最初から居なかったように夜闇に喰われたかのように】


【去っていった黒服も居ない・・・まるで最初から・・・・・・】

【嘘のよう・・・まるで全部が嘘だったかのように・・・・・・】

/すいません睡魔に勝てそうにありません
/ここでしめさせてもらうます /乙かれさまでした。楽しかったです。
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/10(日) 02:46:23.41 ID:+mF1yduX0
//あーう、眠気で入れる文章をミス
//>>200の【不退の誓いは、半分以上は“出鱈目”なものだったのだろう】を
//【不退の誓いは、半分以上は“ブラフ”に過ぎなかったのだろう】が正統な展開です
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 02:47:00.71 ID:nX+ebd+Wo
>>199
【火憐は、細かいことには思考で気づくことはない】
【だが、動物的勘が強い存在だ。故に、その動揺も、無意識に狙っていたことで】

ぐぅッ!!

【ぶしゅり、と傷口が血を吹出す】
【そして、刃を全力で腹筋で締め付け、けして離さぬとばかりに力を込める】
【決して逃がさない、必ず、お前を捉えてやる】
【そう、目が語っている】
【それは、まるで何年も会っていなかった恋人との抱擁の如く情“熱”的で】

【火憐は、殺し合いを触れ合いだと思っている】
【そして、その殺し合いで、ウェル子に尊敬の念を持っていた】
【嬉しいのだ、喜んでいるのだ、歓喜しているのだ】
【この戦いが、祖父を追う自分を変えて、新たな力の使い方を、新たな剣技の芽生えを得て】
【それは全て、ウェル子との、死合という名の触れ合いから得たものだ】


――――――君との出会いに感謝しようッ!ウェル子ッ!!


【ごば、と口から血を噴出させ。その付きだした右腕も焼き尽くすが如く】
【全力で、ウェル子に抱擁を仕掛けたッ!】
【その表情は、まるで仲の良い友達と遊ぶ幼子のごとく、楽しげなものであった】
【その体温は、轟火と変わらぬ。と言っても、残る力は僅か。灼熱は10秒程で消えて行くだろう】
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 02:48:23.15 ID:CuQ6y0cTo
>>176

…………………。

【彼の瞳と自分の瞳が交差する、それは一瞬一瞬で息が詰まるよう】
【数瞬が尚も短くされたようなそんな刹那……】

(もしかしたらオレとコイツは似ているのかもしれない……)
(だからオレはこんな事をしたのかな……)

【ぎりぎりと「腕」が悲鳴を上げている、実際に甲の部分には鋭い切れ目が深々と刻まれていた】
【エルフェスは衝撃で後方へと押され、蹌踉ける】

(でもこれでなんとかアイツには……!?)

【床へと背中から転ぶ段階で、少年は目にする】
【自分のした行為で彼が、ゲーティアが放り出され……】
【宙へと舞い、そして――――】

ふ、ふざっけんなっ!!待ちやがれコノヤロウ!!!

【尻餅を付いているような場合ではない】
【自分がしたかった事はこんなような事ではなかった筈だ】
【直ぐ様立ち上がり、そしてゲーティアの元へ走ろうとするがしかし圧倒的に間に合わない】
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 02:48:48.50 ID:9mCMdYlDO
>>197

 ──── だ が で っ て い う


 【 ま さ に 外 道 】


やぁやぁフォルス君どうしたのかなーぁそんなに怯えちゃって
まさかとは思うけど初めてってことはないよねーぇフォルス君?
まぁどの道せっかくこんな場所に来たわけだしーぃ
キミのことを私はもっとしりたいかなーぁ
さてフォルス君何か言うべきことはあるかなーぁ?


【──────】
【───】
【─】


【──どこか遠い国で起きている争いの裏で】
【機関員同士の、静かな密会はこうして幕を降ろす】
【今宵の会談は今後、誰にどのような運命を導くのか】
【それは神ですら、分かり得ないこと】
【願わくば──彼女の『愛』が万人を包み込まんことを】
【願わくば──彼の裏切りが静かに広がらんことを】
【願わくば────】


/このあたり、でしょうかっ
/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 02:51:09.40 ID:LOgaJWkSO
>>146
【目測で、彼我距離は7〜8m。戒能が端末を取り出したのを見るや、朔夜は俄かに形相を変えた】
【R.I.P.≠フ、転送術式―――度目の邂逅の際も、あれで退却されたのだったか】

【みすみす見逃がす訳には往かなかった。――さりとて、それはNo.63も変わらない】
【性質の悪さ≠ヘ断然戒能が上と言えるが、あの戦士≠ヘ危険だ――――】
【刹那、逡巡の色を瞳に浮かべる彼女。拒絶を宿した眸の蒼が、その殺意のベクトルを変えた】

【――――ずん、と。右足が地面に楔を打ち込んで、急制動を掛ける】

(この魔力――――相当、大きい札が来るな。とすれば、こいつの示す通りに……)
(…………勿論、タダでは返さないけど、さ――――ッ!!)

【夜の闇を喰らい蝕む、魔力光。ともすれば霊的知覚を持たずとも認識出来るほどの、膨大な力の顕現】
【――――それは直接に見ずとも解る、明確な脅威≠セ。故に、朔夜は身を翻す】


戒能。…………オレさ、お前のこと、大っ嫌いだ。


【だが、戒能に何もしない訳では無い。両の短刀を手放して、右に一つ、左に二つ】
【スローイング・ダガーを引き抜き、子供じみた罵倒と共に打ち放った】

【その柄が纏う、陽炎=\―――炸裂する斥力≠ノより、二段の加速を得る投剣】
【その速度は脅威だ。だが、些か照準が甘い=B左手で一度に投げる二つの狙いは、特に】

【それを捌いて仕舞えば、彼女の背中は完全に無防備と言える。戒能の言葉が産んだ、大きな隙だった】


紅丸――――――オレに、


【さて。彼女は、す――と、重心を僅かに浮かす。意図的に、倒れ込むように、態勢を前傾させる】
【それは極めればその名の通り、瞬時に間合いを零へと貫くと謳われた、絶速の歩】

【俗に縮地≠ネどと呼ばれる、識槻朔夜の十八番の予備動作――――】


命令――――――ッ!!


【左手で腰の太刀、邂逅≠フ鯉口を切り。左手で、柄を握り締めれば】
【紅丸の呼び声に応じて、彼女は音もなく。それでいて爆ぜるが如くに、疾駆した】

【――――轟、と風を巻き上げて、その刀身が魔力を孕む。拒絶の蒼い光が刃に寄り添い、纏わり付く】


――――っ、すんじゃねえええええぇぇえぇえええぇええええぇぇェ――――ッッ!!!


【タイムラグ無く、初速より最高速へ。ジャッキーニを間合いに納めれば、抜刀――そして、逆袈裟一閃】

【尤も、投擲の事もある。隙を突けたかどうかは、怪しい所だ】
【また、背後より何等かのアクションが無いとも限らない――当たらなければ、意味は無い】

【だがその一太刀は、正しく全身全霊を篭めた物、である。速さ鋭さ、共に尋常ではない】
【必殺≠フ域にまで昇華された、最後の一手=B届くか――――――!!?】
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 02:53:53.10 ID:jHGGvCq2o
>>205

く、くそ、主導権はやらんぞ!!

【──それが彼の最後の言葉であった】
【因みに、初めてではなかったとか】

【──────】
【───】
【─】

【全ての謀略は日の当たらない場所から生まれる】
【ありとあらゆる残虐な事件も、悲痛な別れも、血を血で洗う争いも、全ては誰かの手の上】
【それはここから生まれ、その一手はここで打たれる】
【願わくば──彼の策略が根を張り樹とならんことを】
【願わくば──彼女の『愛』が花を咲かせんことを】

【願わくば、全てを巻き込んで養分とせんことを】

//お疲れ様でした
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 02:53:59.71 ID:D6Qwr+5No
>>191>>200

………待…て………よ…
【仮面の少女へと、届かないと分かっていても、その小さな左手を伸ばすが、何の意味もなく】

【そして、沈んでいくのを見てから、左手を降ろし、唇を噛み締める】


【クレシプドラに、引っ張られるがままに、足を動かすが、意識は段々と薄れていくばかり】


【クレシプドラが膝を付くと共に、少年も膝を付き、そして、身体全体を地面へと落とす】
【朦朧とした意識の中で湧き出る言葉は、意地や、理性といったフィルターを通さず、口から出て行き】


……限界なんて…まだまだ………先……
だって……俺達は……若い……から……
【そう言った後に、視界が、黒く染まって行く。次に目を覚ますのは、いつになるのか】

【少年の腰のホルスターが、何やら叫んでいるが、それを聞き取る事は叶わず】
【だが、意識が無くなったのに、何故か少年の顔は笑っているようにも見えて―――】

/2人ともおつかれさまでした!
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 02:54:28.68 ID:gTff68La0
>>198

(運が好かった……)

【彼は想う。今回ばかりは運の賜物もあった】
【其の儘。彼は背から倒れ伏し。仰向けの儘に月明かりを浴びる】
【そんな事をしている内。其の姿は確認できなくなった】


(まぁ、意識が。あるだけ……、…好しとしよう)

【きぃいい。彼は無理矢理立ち上がる。……少し千鳥足で柱に軽く追突しつつも】

 ……目的、完了

【其れを呟き。消える】
【其の異形の脚音は、暫く回廊を響かせていたのだとか】

/お二方とも乙でしたっ!
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 02:55:34.52 ID:LOgaJWkSO
>>206
//ああああああ盛大に遅れた上安価ミスまでやらかし吸いません>>161追加です!
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/04/10(日) 03:01:03.85 ID:At226FnDo
>>203


――――――ッ………………!!


【             】


                                  【――――ふわり――――】


  【カラスの羽根が、舞って、カラスが、「黒い羽根」へと還り――――】


                   【  k     ‡   〓y  z  ?  】










――――あ゛ぁ゛あ゛あ゛亞゛あ゛ァ゛ぁ゛あ゛ア゛ァ゛ぁ゛ぁ゛あ゛亞゛…………あ゛ァ゛ぁ゛…………う……ア゛、ァ゛、ぁ゛ぁ゛っ………ッ………!!!










【彼女は、その絶望的抱擁に、身体を、仰け反らせ、】
【そして、地獄の底から響くような、絶望的絶叫が、夜のルクシャトリスにこだました――】



……………………………………………………………………………………



【……想像を絶する熱――嗚呼……10秒は、あまりに長かった、長すぎた――】


【――――カクン…………と、たった10秒の……いや、10秒もの灼熱が止む前に……ウェル子は、力無く頭を垂れることになった……】
【全身から力が抜け――――、抱擁が解かれてしまえば、彼女はそのまま地に倒れ伏すであろう――――】














【カシャン――――眼鏡が、墜ちた――――】
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/10(日) 03:01:49.91 ID:YTyJgKYk0
>>196

…防がれた!?なんだ…アリャぁ?…ククク、楽しいねぇ

【ロウの銃弾を防いだ紅い『鎌』のようなもの、遠くからの銃弾が通じないという事実は彼にとっては絶望的】
【しかしロウは笑う これほどの敵に会ったのは初めてだ、と】

遠くが駄目なら…近くだろ!?

【さらに距離を詰め――――――】

!?

【グラッ】
【ロウがその場で右ひざをつく】

(オイ、どういう――こと――だ)
【苦痛に悶えながら地面に着いた右足を見ると】
【右脛を深く貫いた赤い刃】

ち…ちくしょう…がっ…!!

【強引に姿勢を変えて引き抜くが、立てない】
【むしろ強引に抜いたことでさらに右足に刃がめり込み――刃と同じ赤がロウの周りを染める】

(あーやべぇ。まじやべぇ。俺このまま死んだら超ダセェぞ。まだやることいっぱいあんだろ? 俺が全てを救うんだろ?)
(こんなとこ…で…倒れてる場合じゃないのに…なんかあいつに頭下げてるみたいな姿勢とってる場合じゃねぇ…!!)

【ロウの視線は、いまだ下。地面に向いている】
【これ以上血が流れれば命に関わる】
【ロウは必死に右手の赤い銃、左手の青い銃を握りしめ、地面に突き立て、そして左足を起こしながら立とうとする】
【しかし右足が踏ん張れず、近くの墓石に寄りかかる形になる】
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 03:02:51.38 ID:Vyi8j7dio
>>176

【────闇。】

【光を満ちた世界の中で、切り離す事の出来ない、影。】
【人々は自分達の住む世界の中で、その存在を頑なに拒み続けた。】
【そして闇を操る者達もまた「世界に闇を招く者」として拒絶され、社会から切り離されようとしていた。】

【──そんな中、闇を操る者達は居場所を求めて、自然と一つの闇に集まっていくようになった。】
【カノッサ機関という、力を求めようとする大きな闇にへと。】

 【──簡単な事だった。】
 【そもそも、生きるという目的の為には他に手段は無かったんだ。】

 【幼い自分にも、それが──自分を救ってくれる存在が、“悪”だとは分かってた。】
 【だが、自分の存在が認められない。そんな周り──世界こそが“悪”なんだと。】
 【“狂ってる”のは俺じゃない。この世界だと──!】
 【そう思う事で、自分の“正義”を貫いた。】

 【其れが、嘗ての俺の姿────】


──ッ!

 【──そして。また、俺は。】

 【望まない死を、目の前で────!】


────────────!!

【声にならない、叫び。】
【乱れる思考の中で、無茶苦茶な理論を高速展開。】

【──其れが、成功したならば。】
【ゲーティアは前方に吹き飛ばされる形に。】

【彼の姿は、何処かへと消え去る。】
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 03:09:09.66 ID:sgLG0G9Mo
【街中――とある空き地の土管の裏】

ぜぇ――はぁ――ま、――撒いた――か――?

【土管に背を預けながら、座り込み、少年は肩で息をする】
【空き地の外からは、何やら喧しい叫び声が聞こえ、ドタドタと走り去る音が聞こえる】

だぁーーー……疲れた。
脳筋野郎共め…お前らは投げたボール取りに行く犬かっつーの。

【四色にカラーリングされたニット帽ごと、右手で頭を押さえながら、大きく溜息を吐く】
【土管から少しだけ顔を出し、注意深く辺りを観察した後、追手が居ないことを確認し、土管から身を出して】
【あちこち走り回って汗ばんだTシャツの襟を掴んで、パタパタと動かして胸元へ風を送りながら、通りへ歩いて行く】
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 03:09:19.40 ID:nX+ebd+Wo
>>211
【……抱擁して、そして、相手を焼き尽くして】

……ぁ、ヤバ……い。
栄養、が……。くそ、思考、血、頭。

【熱が、失われていき。火憐は、しかしながら、もはや腕から力を抜くのも逆にできず】
【ウェル子を抱きしめたまま、真後ろに倒れこんだ】
【ごっ、と頭を打ち、視界がスパークして】

…………ああ、コレが。
之が――――お祖父様の求めていた物。

【急性の栄養失調と、生命力の欠如が、著しく生命活動を低下させている】
【思考も巡らず、薄ぼんやりとした視界の中で、一つの真実に、火憐は達していた】

戦いは、楽しいんだな。

【戦うのは、楽しいから。それだけで良かった】
【おそらく、勝てたのは。思いがあったから】
【倒れなかったのは、もっと戦いたかったから】
【抱きしめたのは、こんなに楽しくしてくれた相手に、触れたかったから】
【そんな、童女の如き思考だった】

……すぅ……。

【す、と手が外れて。火憐はそのまま橋の上で寝始めてしまった】
【傷から血を流しながら、そのまま。死ぬかも知れないし、死なないかも知れない】
【とりあえず、危険な状態かもしれなかった】
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 03:10:29.52 ID:xSUhoKMuo
>>193-196

――――チ、ィィィィィ!!!

【最初に小刀を投擲した左手…その手甲で前蹴りを受けてダメージを軽減する】
【それでも衝撃は有るのか。僅かばかり下がって…】

ヴュネルド。“忠臣”なれば――貴殿は、今こそ“間違い”を正さねばならない
“武人”なれば、得物を振るってでも“我”を通し―――“夢”を叶えるべきであろう。
今貴様の進んでいる道は、貴様のモノでない。今の貴様は、――――“誰か”に縋り付いて、“道”を見ていないではないか

【―――迷わぬ、のだ】
【一度“そう”と決めたのなら…主の、組織の一歩後ろから。時には前に出て敵を斬り。時には道を外れた事を教える】
【其れこそが―――“武人” 其れこそが―――“忠臣”】
【着いて行くだけなら誰でも出来る。時には間違う主を正してこその、忠臣の筈なのに】

【―――何故。迷うのだ。        ヴュネルド】
【答えは簡単――――貴殿が、“立ち位置”を間違えているからだ】


………憐れ、也。カーネル。

【…力に圧倒され、魅せられた“悪鬼”よ】
【貴方は何も、間違ってはいない】
【きっと、ただ幸せになりたかっただけ】
【きっと、失ったモノを取り戻したかっただけ】
【―――その挙句。“間違えた”】

………………貴様はきっと、正義の味方の成り損ないだ

【…止めてやろう】
【武士ならば、戈にて止む、武者なれば】
【…思い出させよう、貴方に。テロリストに襲われたあの日の事を】
【戈を手に、平等を叫んでも。世には戈を持てる者と持てない者の明らかな“不平等”が前提として有る事を――――“思い出させよう”】

【キンッ――――】
【刀を地面と水平に寝かせ、相手から見て山本の身体の“向こう側”にくる様に…身体を時計回りに捻じりながら構えた】
【タンッ――――】
【駆けだす脚は軽く、速く。貴方の元へ一直線に駆けて行き】

【ヒュカ―――――ッッ】
【地面から突き出た刃に、ほんの僅かに速度を落とすだけで“回避”する】
【紙一重、では無い―――真皮を、頬肉すら裂いて。左眼に更に縦の傷を刻みながらも――――駆けた】

【狙いは、カーネルの左脇腹】
【神速と謳われる“居合”すら凌駕し、それどころか太刀割り鎧斬ると謳われた…彼の“必殺”】
【――――間合いに入ると同時】

お前は。その手で他人の零しかけた雫を受け止めてやるべきだった。

【その、必殺の剣を、振るうだろう】
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 03:16:20.99 ID:R9djegRAo
>>193-196

【「ああ、やはり」―――地面にたたき落とされたサリナは、痛みの中に考える】

【そもそも、彼女は戦いが得意ではない。だから、一刀が通るとは思っていなかった】
【しかし―――然し、だ。こうも簡単に返されてしまっては、意地も体面もあった物ではない】
【全力を注いでも、自身はこの程度なのかと、この時始めて、彼女は表情を苦渋に歪め】

なに、も……力や戦いだけが、…っ、人を作っているわけでは……ないのだから………

………、……私は、『私』に出来ることをするだけ、かしら
滅茶苦茶な理論だろうと、気取った言葉に聞こえようとッ!
バカでもマヌケでもっ……それが、『私』なのだから………!

【腹部に銃創、脇腹から背にかけて止血だけがなされた巨大な切創と、火傷を負い】
【左肩には小さくなった傷が一つ。それと同じような傷が、見れば全身に幾つもあり】
【地面に落ちた際に折ったのか、右足は満足に動かすことも出来ず】

【そんな満身創痍の状態でも言葉を発せるのは、一重に能力のお陰である】
【生命を作り出す―――凄まじい能力のようでもあるが、使うのはあくまで『私』であって】

……例え、心臓を幾億潰されたって。貴男に何時までも喰らいつくのが、私に出来ること

こんな傷なんとも、ないかしら………、……まだ決着は、ついていないものね?

【ず、と襤褸のようになったドレスを引きずって、彼女は上体を起こす】
【うつ伏せの姿勢からなんとかそうして―――相手を、カーネルを金の瞳で刺し貫くように睨めつけ】
【左手を翳して、カラのエネルギーを尚も絞るように能力を行s――――。】

    
          「――も昔話も、聞くつもりは―――」

【再度口にしようとしたが、どうにも言葉が出てこない。見れば、気管を貫く紅い刃】
【地面から生えるようにして突き出されたそれは、文字通り“息の根を止め”】

【能力を、攻撃をしようとした左手は―――嗚呼、まるで縋るかのようで】
【それを如何と、考える間もなく。彼女は重力に従って、より深く胸部を刺し貫かれ、倒れ伏す】
【最終局面、動くべき場所で、動けず仕舞い。攻勢にはどうにも―――参加は出来ないようだった】
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/10(日) 03:21:54.24 ID:T2IZXDwQo
>>193>>194>>195>>196

……──愛してるからに、決まってんだろ。
この時点で、赤の他人じゃねぇよ。

【事も無げに、そう言い放ち】

だったら、てめぇを倒してやるッ!
"絶対的な力"を持つ、てめぇを倒して───

───俺達の力を、仲間の力を、正義の力を証明してやるよッ!!

【悔しいけれど、カーネルの言葉を否定出来ない】
【間違ってるとは思う。自分のほうが正しいとも思う】
【しかし、それでも──カーネルの信念は、とても大きいのだ】

【だから、証明する】
【否定するのではなく、自分たちが正しいのだと】

……ぐ……ぅ…………───

【紅い刃が、双葉の腹部を貫く】
【警戒は怠っていなかったが──カーネルが、一歩上だったということ】
【最初の刃による大量出血により、最早集中力が切れかかっていたのだ】

【しかしそれでも、双葉は倒れない】
【体が限界を超えても尚、踏みとどまるだけの精神力】
【きっと、カーネルにも引けを取らないだけの力──双葉が「対機関リーダー」足りえる証】

【時間もチャンスも、結局殆ど生まれなかった】
【それ程までに、カーネルは強い。圧倒的に】
【これ以上待っても、先に倒れるのは自分】
【しかし今必殺技を切っても、回避されるのがオチ】
【──ここにいるのが双葉一人であったならば】

【こんなにも仲間がいるのだ。当たる可能性は、ある】
【いや、当ててみせる。当てるのだ、絶対に】

カーネルゥゥゥウウウウウウッッ!!!!

────《 JOKER 》ッ!!!

【必殺技が、太陽の如き光の奔流が放たれる──】
【双葉の持つ全てを込めた、最強最大の大技】
【カーネルを飲み込もうと、どこまでも真っ直ぐに、光り輝く】
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/10(日) 03:27:57.56 ID:Psb73dqJo
>>204>>213

 【──こいつらは、一体何をしているのだろう、と思った】

 【野郎どもが、何だか神妙そうな面して走ったり叫んだりしている】
 【酷く滑稽に見えた。自分とは関係のない遠い世界の出来事にも見えた】

 【──その叫びは、何のため?】

【重力に身体が引っ張られ、風が耳の横で摩擦していく】
【身体を覆っていた黒い甲殻が、ついに保てなくなって落剥していく】
【まるで黒い尾を引く流星のように、その体躯はただ落ちて──】

 【──どんっ】

【その時。搭の外側へと向かっていた彼の身体が、】
【まるで、何かにぶつかって反射するように、搭の内側へと降ってくる軌道に変わった】

 (──……まさかこいつら──)

【──眼下にエルフェスをすれ違う形で、戻ってきた彼の体躯は】
【ずざざざざ──と、再び、搭の屋上へと、転げながら墜落してきた】

 ──っご、は……っ!

【人間──に良く似た、ズタボロの身体となって這い蹲る彼はしかし、】
【すぐに顔を起こし、辺りを眺め回す。── 一人、いないのだ。何処へ行った】

 ──……おい、あいつは今何をした。何処へ行きやがった──!

【漆黒の血反吐をぶちまけながら、切迫した声色が、エルフェスへと問うた】
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [saga]:2011/04/10(日) 03:29:40.02 ID:At226FnDo
>>215

【きっと、ウェル子の身体は、柔らかかっただろう】
【きっと、ウェル子の身体は、抱き心地がよかっただろう】

【絶望を、絶望しか、その身に宿さない少女は、不思議と、火憐の腕の中では、ただの女の子だっただろう】

【――だが、彼女が復活すれば、きっと再び絶望の水先案内人として世界に刃向かうのだろう】
【……愚かな輪廻、枯れ果てた軛、望み絶えた憂き世……それらが、存在し続ける限り――】



【……さて、この場に動ける者がいないのは、危険である】
【ウェル子も、火憐も、放っておけば死んでしまうではないか】

【――――誰か、救いの手は――――】


“――――チッ…………手のかかる奴め…………”


【――突如、「霧」のようなものが辺りに立ち込め始め……】


「――待機モード解除」


【――「河の中」から、機械音声が……?】


【――――刹那――――】

「――コントローラー変更を確認、動作開始します」

【なんと、あの蟹が、河から飛び出した――】
【ガシャン――!! と、橋を揺らして、着地する蟹は、まさか救いの手なのか】

“…………そいつらを連れて帰るぞ――――”
“今、この餓鬼に死なれては、俺も消えてしまうからな……”
“……もう一方の餓鬼は…………ふん、せいぜい生き延びて、世の闘いに貢献するんだな――”

【――誰だ?】
【恐らくは蟹を操る者――だが、姿が不明瞭だ】
【橋の上に立つその者は、亡霊か幻影のように、姿形がぼやけて掴み所が無く……】


「――転移装置起動」


【――――そうこうしているうちに、蟹が、ウェル子と火憐を抱え上げ、そのままバチバチと身体に電光を纏い始める】
【……そして橋に出現する、「黒い水たまり」】
【まもなく、蟹と「謎の人物」、そして救出された二名は、その水たまりに入り、この場から姿を消すことになるのだった――】



/――と、これで終わり、で大丈夫でしょうか?
/火憐ちゃん救出がまずい場合は、蟹がウェル子のみ持ってった事にしてください><
/ひとまずお疲れ様でした! まことにありがとうございましたー!
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/10(日) 03:30:04.64 ID:xd9hazBzo
>>161>>206

【笑みと共に、戒能の体は黒い水溜り≠ヨと沈んで行く】
【何を想うのか、何を考えているのか――或いは、何も考えていないのか】

……ソイツは残念。 俺だって、好き好んでこんな事してる訳じゃないぜ?
ちょっと、女の子と『約束』してる事が有ってね。 ――じゃあ無けりゃ、カーネルに付き従ってなんか無いさ。

【飛来する短刀に対し、戒能は唐傘≠開いて防御……が、見誤る=z
【二段加速式は予想外だったのか、咄嗟に左の二つ≠大きく避け――】


――――  ……チッ、喰らっちまった。


【右頬≠掠めると同時、紅い描線が皮膚の上に現れる】
【少し『深い』其れだ――だが、彼は詰まらなさそうに、そう呟いたのみで】



…………俺が言った事=A覚えとけよ諸君。
――、アンタ等みたいに「強い信念を持って」いない、『弱者』が怪物に喰われるんだ。



【――「皮肉だよな」、と、其の言葉を残して。 戒能 鴉≠ヘ撤退した】


/続きます
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/10(日) 03:31:09.19 ID:xd9hazBzo
>>161>>206>>221

【光≠ニ炎≠フ拮抗は続く――】
【歯を食い縛る≪No.63≫は、確かに戦士としては優秀なのだろう】
【嘗て≪R.I.P.≫の幹部であった紅丸と、互角と言ってもいいほどの勝負】


「幸福を受ける絶対数≠ェ限られているのなら――ッ!!
 ……『奪い取る』しか無いと何故判らない貴様等ァぁあーーーぁああああぁあぁあぁあぁっ!!!!
 貴様の槍≠ナ護る世界は如何なんだッ!! 恵まれない者は存在しないのか!!
 先行きは不確定であっても、革命*ウしには何も変わらないッ!!」


【酷く捻じ曲がり、論理としても破綻している其れ――だが、恐らく】
【彼も又、何らかの理由で≪理想郷≫を望むのだろう……狂信≠ヘ、何らかの意図に拠っている】


【  ―――― 肉体と精神の強さ≠ナは、負けてはいなかった 】




「彼≠オかこの世界を変えられる者は居ないッ!!
 『痛み』を知り、弱さを理解≠オている人物で無ければこの世界を変える事は不可能だ!!
 彼≠フ『革命』を成功させる為なら、僕はこの 身 を ――――




       ……  き、 貴 様 …ぁ………ぁあああああぁぁああああああぁぁ!!!!!!」




【  ―――― 然し、狂信者≠ノ『真の味方』は存在していなかった 】


【朔夜の逆袈裟を背に受け、拮抗≠ェ崩れ去り――ジャッキーニの体は、紅丸の攻撃で宙を舞う】
【戒能の言葉は、或る意味では正しかったのだろう。 『三人相手は無茶』だ、と】
【相手が一人であるならまだしも、二人、三人、……チーム≠ノは勝てない】



              【  ―――――――  】



【――鮮血≠ニ魔翌力≠身から滴らせ、倒れこんだジャッキーニは、】
【其れでも、『生きている』……双眸は折れず、ふらふらと立ち上がって】


「……『まだ』だ――。 ……此処≠ヘ引く。
 だが…、……ゴホ…ッ…。……――次≠アそは『天秤』を逆転させる――。
 この…、…ジャッキーニ=ライオニウス≠フ名を――覚えてお、け。」


【キーワードは全くの受け売り=\―だが、双眸はギラギラと輝き、『本気』である事を感じさせる】
【或る意味では、一番厄介な人種。 『意志が固い』……其れも、頑固すぎるほどに】



 「 『日陰者』を……、 …救い出す、救世主≠フ名だ――。 」



【――――魔術転移反応と共に、彼の姿は消え去っているだろう】   /この辺りでしょうか、お疲れ様でしたー!
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 03:32:07.05 ID:nX+ebd+Wo
>>220
うぅ……、おにぎり……、むぎちゃ……。

【そう、一言呻いて】
【火憐は、ウェル子と共に、転移させられていった】

//乙でしたー!!
//凄く楽しかったのですよ!夜遅くまでのお付き合い、そして、素晴らしい戦闘ッ!
//有難う御座いましたああああああああああああっ!!
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 03:32:54.66 ID:HXUKU0PSO
>>194
あらら……思ったより“冷たい”のね

【内心では、彼がその“挑発”に乗り、怒りのままに突っ込んで来て】
【あわよくば、有り得ない事だが……「隙の一つ」でも晒してくれれば僥倖……という事を考えていた彼は、拍子抜けたような顔で】

……まあいいや。そうさ、俺はギタリストでね…………“悪”の断末魔が、最高の題材になる。

【狂気的な笑み。明らかに、正義の味方から掛け離れたモノ】
【不快、にも思えるかもしれない。然し、何処か純粋な子供のような】

【酸魔翌力弾を回避された事は、特に気にも止めていない】

『うっ…………実力……』

【実力不足、と】
【彼女は、そう言われたような気がして。少ししょんぼりして……然し】

『ならここで……実力を証明するです、から!!』

……気をつけて、デイドリィム。

【デイドリィムの背中の包帯、その内の三本が、しゅるしゅると伸びて】

>>196
【カーネルの話】
【意外に、というかやはりと言うか……彼は、片手間程度で聴いていて】

【然し彼女は、何と言うか純粋で。真剣にその話を、聞き込んでいたが】

(……デイドリィム。危ないかもしれないから……一応、注意を、ね)

『(え……?)』

【先程からの「長話」が、何も無い無駄話な訳が無い】
【だが彼のミスは、足元では無く“カーネルに注意を向けていた”事】

【故に】

…………しまッ……

『…っ、?……きゃあああッ!!?!』

【足元の異変に気付くのが遅れて。】
【急いでその場を飛びのくが……然し遅すぎた。足や腰に、浅くない傷を負う】
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 03:38:41.98 ID:CuQ6y0cTo
>>213>>219

(間に合わ……無い……?)

【伸ばす手は虚空を掴むだけ】
【手を広げた段階で「腕」の亀裂がより広がっていきそして全体へ】
【音もなく「腕」は消失】

………………。

【己の力の無さ、思慮の無さに思考は空白で埋まる】
【しかし視覚情報はただ情報を取り入れるだけ、その視野の中で1人の男が消えた】

……………?……え……?

【そして数瞬後に現れるのは違う男、塔から落ちた筈の男】
【何が起きているのか完全に想像の範囲を超えていて、呆然とし】

お、オレが聞きたいぐらいだよ!……いや、えっと……アレ?
何が起きた?……って右腕痛え!!

【その後、ようやく痛みが現実に追いついてエルフェスは痛みを声に出す】
【エルフェスにもこの状況が全く理解出来ていないようで軽いパニックに陥っているらしい】
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 03:44:33.82 ID:Vyi8j7dio
>>219,225

【──魔術と言う物は、危険な物であるが故に利用には細心の注意を払う必要がある。】
【構文を無視して滅茶苦茶に術式を構成すれば、何が起こるかは全く分からない────】






               【ひゅるるるるるるるるるる。】




【イメージBGM:あいさつの魔法。】


【────何か黒いのが降って来た。】
【よく分からない、何か黒いのが降って来た。】


…ドッアホがあああああああああああああああッッ!!!!

【其れは、空中で体勢を変えると共に。】

【エルフェスの頭上から。】


【思いっ切り踏み潰さんと、降下する────!】



//中身から一言。ごめんなさい^q^
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/04/10(日) 03:45:23.72 ID:wIB5taaV0
>>216(山本)
「……己、は……――――ッ?!」
【ヴュネルドが。山本の言葉に対して、何かを紡ごうとした時だった】
【ヴュネルドの足元に、『黒い水溜り』が出現し、その姿を呑んで行く――】

もう良い……戻っていろ、ヴュネルド。
語らうのは……それからだ――
【――転移陣の、強制作動。ヴュネルドを、本部へと送還した――】【――そして】

……フ、ハ、ハハハ


――抜かせェェェェェェェェェェェェェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエーーーーーーッッ!!!


【――その咆哮は、夜を確かに震わせた】
【カーネルは――放たれた脇腹への剣に対して。光の剣を、二本同時に重ねて盾として】
【いや、まだ足りない。己が身を纏う血液の鎧を、其処に集束させて】
【――まだだ。地面に浸透させた血も回収し、左脇腹へと集め】
【出血している左肩から、何から何まで、全ての力を必殺の剣が捉えし其処へ集中して――】

【――がしゃん、と。全ての鎧が、砕け散った】

……これが……≪結果≫だ……
…………結局はなァ……『それ』なんだよ……――――

――――仕舞いだッ!!

【――そして。砕け散った後、再び噴出した紅い光刃で。山本のその身に、一太刀を浴びせかけんとするだろう】
【だが、カーネルの纏う血の鎧を全て破壊した。その上から――山本の太刀は、カーネルの左脇腹を、微かに抉っていた――】

>>218(双葉)
――愛だと?……フン、くだらぬッッ!!
そんなものは結局、己にとっての弱点しか生み出さぬのだッッ!!

そんな幼稚な……クダらぬ、幻想で……
このカーネルを……

このカーネル=アドルフ・レルゼクムを……


『凌駕』できるとッ――――思うなァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!


【――カーネルは。避けない】 【違う。避けることが出来ないのだ】
【加えて――彼の防御壁たる血の鎧は、山本によって全て砕け散っていた】
【光剣を振るうだけでは、この大技は相殺し切れない――決まる。そう、直感した刹那】
【カーネルの姿が、全て光の本流に飲み込まれた。――その瞬き】

   ≪ リタァーーーーーーーーンッッ インッッ!! プレリューーーーーーーーーードォォォォオオオオオッッ!!!! ≫


    

         ≪   百     鬼     煉     獄   ≫



【――何が、巻き起こったのだろう】
【ただ、とんでもなく――とんでもない、魔力が。そして、真っ赤な光が、弾けたのだけは見えた】
【そして――直撃を受け、微かに傷を負いながらも。両手を前に突き出し――】
【……どうやら、その光の波動を相殺したらしいカーネルが、立っていたのが見える】

……これが……このカーネルの、正真正銘最大の技……
……≪百鬼煉獄≫……だッ……――――!
【……≪百鬼煉獄≫――それが、世界を序曲に還さんとするものの、最大の奥義】
【だが、その全貌は――未だ、か】
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga !red_res]:2011/04/10(日) 03:46:18.82 ID:wIB5taaV0
>>212(ロウ)>>217(サリナ)>>224(ミストドラゴン&デイドリィム)

はァッ、はァ……ふ、クク、ククク……どうだ……これが≪力の差≫……!
絶対的なまでの……≪力の差≫というやつだッ……何も逆らうことなどできない……力の差、……

クハッ、ハハハ……どうした、沙莉菜……ほら、このオレを否定してみせろよ……
それが『貴様』なのだろう?……フッ、……ハハ、……ならば、…………――――

――……なんだ?……
…………死んだのか?


…………、……………………。


……ク、クク、ククククククク……
くはっ、はは、はははははははは……

ハッ、ハハッ、ハハハハハハハ……はは、ははははははははははははははははははははッッ――

はっ、ははは、はははははははははははははッッ!!くはっ、はははははははははははははははははははは!!
ハッ、ハハハハハハハハハハハ!?アハッ、ハッ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハッッ!!ふっ、ふふふふふふふ――
ふふふふふふふふふふふふふ、フハハハハハハハハハハハハ、ククククッ、クククククククク……ククッ、クククククッッ?!
くはっ、ははははははははははは、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!はははっ、はははは、ははははははははッッ!!?
クハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッッ!!!


ブザマだ……ブザマだなァ、何もかもッッ!!ブザマ、ブザマ、ブザマブザマブザマだッッ!!
結局は……そう!!全て、『力』なのだッ!!矢張りッ!!≪圧倒的な力≫だけが全てを手にする権利を得られるッ!!
『幸福』も……何もかも、力こそが全てッ!単純にして……なんと深い結論かッ!!

だからこそッ!!……だからこそ、矢張り!!世界は、序曲に還らねばならないッ!!
力こそが全てを支配する世界を構築することが出来れば……オレは全てを欲しいままに出来るッ……
そう、大いなる幸福でさえも……全て、オレのものと成るッ!!
≪R.I.P.≫も、≪ノクトクルセイド≫も……全てが幸福を掴み取ることが出来るだろう……
それこそが……≪天秤の逆転≫!……≪ノクト・アルカディア≫の完成形ッ!!


掴む……

掴んでみせる……

ははっ、はははははははははははははははははははははッッ!!掴み取るぞッッ!!≪理想郷≫!!
≪幸福世界≫!!必ずや、オレの手にッッ!!クハッ、ハハハハハハハハハハ!!!
せいぜい、それまで……足掻けッ!足掻くがいい……あの日のオレのように――そして、思い知れッッ!!!
力こそが証明であり――力こそが正しさであり――力こそが全てを得る権利であり――力こそが≪正義≫でありッ!!



――      ≪ 正義 ≫はッッ!!絶対に負けはしないということをッッ!!!



クハッ、ハハハハハハハッ、はっ、ははははははははははははは、

クハハハハハッ、ハハハハハハハハハッッ!!クハァーーーーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッッ!!!!


【――狂笑と共に。ずるり、と。カーネルの身体が、黒き水溜りに沈む】
【――逃すことになる。そして、彼我のダメージ差から考えて――恐らく、勝利は『彼』だ】
【……だがしかし、最終決戦が近付いていることは。きっと誰もが、感じ取っているだろう――】

【――≪R.I.P.≫。世界の天秤が逆転する、『審判の日』は、近い】

/ここでイベント本筋は終了とさせていただきます。長時間お付き合いくださいまして感謝します!
/最後の方、返事が遅くなって申し訳御座いません。有難う御座いました!
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/10(日) 03:51:48.09 ID:wIB5taaV0
>>206>>221-222

……アーン、……バカ言ってンじゃ、ねェよ……
……全てのものに、等しく救いが与えられるなンて……有り得ない

…………ガキの頃に気付くべきモンだろうが……


同時に……そんな、タイソーなコトしなくても……
……『幸せ』ってモンは、掴み取れるってコトも、よ……――


【――紅丸は。最後の、振り絞られたジャッキーニの言葉に対して】
【彼も、戒能も去った後に、独り言のように呟いて】
【全てを出し切って――その場に、仰向けに倒れ伏すだろう】

「ッ、……紅斗!」

【そしてそんな彼に、クロワが駆け寄る】
【紅丸はクロワには「大丈夫だ」と小さく返して――】


……アーン、……識槻……文句垂れンじゃねェよ……
…………だが、ま……


……よく、やってくれたな……ッて、とこか……

【倒れ伏したまま――そんな科白を、投げかけるのだろう】

/一旦このあたりで!
/お疲れ様でした、有難う御座いましたー!
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/10(日) 03:55:44.90 ID:Psb73dqJo
>>225>>226

 …………────

【──数拍だけ訪れた沈黙の空白に、言いようも無い空虚感を覚えていた】

【ただ、それに対して、悲憤する権利など、自分には無い】
【元より、殺し殺されするつもりでいたのだから。嘆いては、それら全てが嘘になる】

【しかし──】
【胸のうちから湧き上がってくる赤熱した感情を、納得させることは出来なかった】

【何故だ、と】
【何故このようなふざけた結果ばかりが残される】

【一体この激情は何にぶつけたらいいのか、ただ分からず】
【彼は、強く奥歯を食い縛って、様々な痛みにただ耐えていた】


【──ふと、その時】
【微かな空気の乱れ。上空に気配を感じた】

【僅かに見上げると──それは、いた】


 (……──クソったれが)


【降ってくる彼を、ただ眼で見据えて】
【落下地点にいる少年には、何の合図も送らなかった】

【──魔力が残っていたら、あいつを鎖で縛り付けたのに、とすら、刹那の間に思っていた】
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 04:03:50.38 ID:CuQ6y0cTo
>>226>>230


……?……?――――

【暫く周囲をキョロキョロと見回して情報を収集】
【しかしまともな情報などなく、無意味】
【ちなみに何かが落ちてくる音には気付いていないようで……】

……たわばっ!!?

【頭に激突】
【反動でそのまま床におでこを激突】
【二重のダメージに脳味噌が揺さぶられ】

………………オウフ

【撃沈、そして沈默】
【数秒後に復活し】

(野郎絶対ワザとやった……)

【おでこやら後頭部やら撫で回しながら緋天を睨みつける】
【恨み+1】

ま、それはいいや……うん
おい、そこのお前……戦ってて色々思ったけどあんま真面目に考え過ぎるなよ
何も幸せを齎すのにテメーが不幸になる必要なんざねーからな、もちっとゆるくだn……

【ゲーティアにビシィっと指差しながらやたらとご高説のたまうが】
【右腕からは血が流れ気が遠くなり、そして力なく地面に伏す】
【へにゃ、とうつ伏せになり再び沈默へと入るのだった】

/すいません偉く中途半端ですが眠気がヤバイのでこの辺りで失礼します
/お二方お疲れ様でしたー!
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/10(日) 04:04:39.77 ID:YTyJgKYk0
>>228

…クソッ…クソクソクソクソクソォッ!!!
まだ…まだ終わっちゃいねぇ…なぜなら…<<正義>>は俺だからだ!!!

【墓石に寄りかかりながら全力を振り絞って叫ぶ】
【その叫びと同時に右の銃で自らの右脛を打ち抜く】

っ〜〜〜〜〜〜!!!

【右脛が燃える】
【その痛みに耐えながら彼は】

オイカーネルぅ…まだ終わってねぇって言ってんだろ…出てこいよ!!「梅酒のT・ロウ」はまだ終わってねぇ!!

【先ほどカーネルがいた場所に狂ったように叫ぶ】

オイ…出血は脚を焼いて塞いだ!!このまま馬鹿にされたままだと俺の気が済まねぇんだよ!!
逃げんじゃねーよ、かかってこいよカーネルゥゥゥゥゥ!!!

【月の夜に 悲しい声が こだまする 1匹の哀れな狼の 虚しい声が こだまする】

//いろいろ問題のあるロールホントに申し訳ないです
//そして乙でした

233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 04:06:20.84 ID:xSUhoKMuo
>>227,228

く、ハ―――――ハハハハハハハ!!!

【仕舞い、だと―――笑わせてくれる】

【段々と剥がれだした“メッキ”に、“疑問”を抱きだした部下】
【十二分。十二分である――――貴様の“未来”を、“視”るには―――――】

【最後の最後――――お前のメッキを、更に剥がす一言と言えば――――嗚呼。】

“無能力者”相手に、本気(マジ)になるなよ。“雑魚”。

【――――ズシュッ】
【カーネルの凶刃に、更に“右目”から胸部にかけてを裂かれた】
【ハラリと落ちる真っ赤な包帯――――まるで血涙の様な出血の最中―――――】


【彼もまた、カーネルに対して“無様”だと嘲笑う様に―“弱者”と罵る様に―――口元だけで、“嗤”っていた】
【さて―――貴殿の“記憶”に、この男は“刻まれた”か?】
【“刻まれた”のなら―――次の戦場で、“想い”をぶつけると良い】

/お疲れ様でしたー。
/長時間、有難う御座いましたッ!
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 04:11:35.27 ID:HXUKU0PSO
>>228
カぁぁーネル……ッ…………

【地に崩れ落ちながらも、傍らに倒れるデイドリィムを抱き寄せて】
【その瞳に映るは、深紅の鎧。殺意は、徐々に膨れ上がる】

ぐッ…………血……

【彼の意識は、徐々に遠退いて−】

/お疲れ様でしたー!
/いろいろと拙くて申し訳ありません!
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 04:11:40.65 ID:Vyi8j7dio
>>230-231

────あー、糞。死ぬかと思った。
【──げし。踏みつけ。】

何が「ついでに悪いけどどっちの行動も邪魔させてもらうぜ……」だよ。ふッッざけんなボケが。
【──げしげしげしげし。踏みつけ連打。】

自分の言葉の責任位、ちゃんと取れっての。
これだから、バカはよ──……。
【──溜め息。心底、嫌そうな表情を見せている。】

…。てめえは、どうしたい?
これからじゃなく、今だ。

…何か食いたいとか、そんなんでも良い。

【こつん。二、三歩踏み出して、不意に問い掛ける。】
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 04:14:39.15 ID:R9djegRAo
>>227-228

【沙莉菜は、何も言い返せない。何も。指を動かすことすら、出来なかった】
【ただ落ちてゆく、暗い意識の底で―――カーネルの高笑いが、響き続ける】
【あまりに惰弱な、“敗者”の様。太刀打ち出来なかったことが、悔しかった】

―――――――――

―――――――

―――――

          【何分か、何時間か後の、病院。】

【サリナは、ただ生きていた。呼吸も薄く、脈も弱く、瞳孔も開きかけた状態で】
【能力があるからこそ、生命はある――――しかし、老体には余りに強烈な一戦であったことは確か】


【―――老体。医師が輸血の為に調べた素性では、彼女は既に死んでいる筈の人間】
【然し、仮にそれが何かしらのミスだったとして、生きていれば―――齢、七十四】
【担ぎ込まれた際は、どう見積もっても二十代後半の外見であった】
【だが、今は。枯れ枝のような手足に、艶などとは対極に位置する醜の雰囲気を匂わせていて―――。】


【ルクシャトリスに置ける、カーネル=アドルフ・レルゼクムとの邂逅・戦闘―――それは】
【生命を作り出す、“生”者の代表格と言える能力者を無惨にも、その姿を一層“死”に近いものへと位置付けた】

/長時間お疲れさまでしたー!ありがとうございましたっ!
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/10(日) 04:18:54.80 ID:T2IZXDwQo
>>227>>228

【《JOKER》を撃ち終えると共に、限界を向けて倒れる】
【地面に伏しながらも、結果を見据えようと顔を上げた】
【その先に、あったものは────】

…………なっ──────

【目の前で巻き起こったのは、凡そ受け入れがたい事実】
【絶対的な自信を持つ必殺技が、何かによって相殺された】

(……何が、起こった。)
(ただの血液操作じゃ、無いのか───?)
(それとも単なる技術か……)
(取り敢えず分かるのは──測り違えてたって、ことか。)

【「火力」の一点においてだけは、勝てると思っていた】
【だが其の考えすら、間違っていたのだ】
【───まさに、"圧倒的な強さ"である】

(……───いや、それだけじゃない。)

【自分が、弱かったのだ】
【思えば以前も切り札は相殺された】
【そんな絶対的な強さを持たぬ切り札に頼りすぎていた】

……………ぁー。

【朦朧とする意識の中で】
【救急車を呼ぼうと携帯を取り出すが、戦闘の余波で壊れていた】
【助けすらも呼べない──まさに、完全敗北である】

【そして、意識が徐々に遠のいていき───】

……カーネル…………てめぇは、悪だ……………───

【───途切れた】

【しかし、カーネルが言っていたように】
【思想が折れぬ限り、双葉は蘇るだろう。そう、何度でも】

/お疲れ様でした。
/楽しかったです。ありがとうございました。
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/10(日) 04:31:19.99 ID:Psb73dqJo
>>231(エルフェス)

【見事に潰れたエルフェスを見て、】
【鼻息交じりに、その口角を僅かに吊り上げる】

【転げていた戦錫鎌を杖代わりに、何とか立ち上がると】
【彼の言葉を聞いて──そして、ぺっ、と、血反吐を吐き捨てから言った】

 ──……別に
 俺は手前の幸福を捨てるつもりなど微塵も無い
 両方だ。俺は両方を、得てやる 【「世界の幸福も、そしてあいつの幸福も」】

 ──そのための代償は、この俺の過去そのものと、
 錆びてフジツボの集った、プライドという名の何かだ

【ゆらり。陽炎のように揺らいだ上体が、起き上がる】
【透徹した紅玉の瞳が、沈黙したエルフェスを見据え──それから、付け足しの言葉】

 ……ゲーティアだ
 “テメー”でも“そこのお前”でもない

【言い終えると、戦錫鎌の柄を縮め──腰元に収めた】
【それから、数拍、沈黙して──小さく開かれる口】

【「礼は言わない。借りを一つ、だ」】

【呟くように言霊が零され、彼はくるりと踵を返した】

>>235(颯護)

 (……こいつは殺しても死なないクチだな。次はしっかり殺そう)

【エルフェスを踏みつける彼を、薄目半分で眺めながら、】
【命の恩人に対して、内心でそのようなことを思っていた】

【──そして、不意に問いかけられた言葉に、彼はしばし沈黙して】

 ──……甘いものを買って、家に帰りたい

【そっと、彼が瞑目して、そんな言葉を紡いだ】
【組まれた黒い血塗れの腕──左手の銀環が、鈍い光沢を帯びる】

【──肩の力が大きく抜けていた】
【一息吐き出してから、彼は言葉を返すだろう】

 ……名は。貴様の

【閉じていた瞼が緩慢に開かれ、真紅が覗き、見据える】
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/10(日) 04:32:10.38 ID:Psb73dqJo
>>231
//エルフェスの方、お疲れ様でした! 長時間ありがとうございました!
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 04:46:09.46 ID:Vyi8j7dio
>>238

…んだそりゃ。
【──困惑。当然の反応と言えば、当然。】

……
【暫く思考を巡らせた後、漸く口を開いて】

──颯護、だ。

【──ポツリ。名前だけを告げる。】

…考え過ぎ、なんて事は言わねえが──


──“死んだ”事。忘れんな。
今日死んだとするなら───いや、明日の方が分かり易いか。
明日死ぬと分かってんなら、今日てめえは何をするか。んな事でも考えてろ。

…あ。
後、恩返しなんて要らねえからな。“迷惑”。

【こつん、こつん、こつん。】
【一定の間隔で足音を響かせながら、一方的に去って行こうとする。】
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/10(日) 05:04:31.89 ID:Psb73dqJo
>>240

【困惑する相手を見ると、彼は僅かにその口唇を緩ませて】

 ……人間如きが、この俺に説教を垂れるなんて、三世紀早い

 ──が、今はその三世紀後だ
 颯護と言ったな……──記憶してやる、何もかもな

【無風の佇まいで、彼はそのように返した】
【去り始める彼を見ると、彼はゆっくりと背を向けて】

 ……その陰気な魔術で死にかける阿呆に恩などないな
 全て、貴様が勝手にやったことだろう。俺がどうこうする義理はない

【残った魔力を掻き集めて、転移術式を紡ぎ始める】
【彼の足元に、淡い緋光の魔法陣が展開されていき、彼の身が沈み始める】

【その、消え行く最後の瞬間】

 ……──だから、いつか、俺の目の前で
 貴様に幸運が舞い降りても、それはきっと、俺のせいじゃない

【──そんな言葉を最後に、彼の姿は陣の中へと消えていった】

 【月はもう見えなかった】
 【ただ、夜明けが近づいていた】


//うあーい、お疲れ様でした、ありがとうございました!
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 06:22:03.29 ID:LOgaJWkSO
>>221-222>>229

……天秤≠チて前提からして、違う……。
この世のなにもかもが、二元論で如何にかなる筈が、無いんだ。

淘汰≠熈天秤の逆転≠焉A踏み台にするものが多過ぎる。……それじゃ結局は、シーソーゲームだ。

【ジャッキーニに応じて口を開けば、此方もか細く唸るように二の句を接ぎ】
【「根本的には変わらない」なんて戯言じみた内容を、譫言にも似た口調で紡ぐ】
【勝手気ままに、まるで子供のような理屈を捏ね。――夜明けの空を見上げて、更に続ける】


そんなもん……ご大層な革命≠ネんざ無くたって、人は幸せになれるんだ。
……ならないって、誰が決めた。絶対数だって、絶対じゃない……。
一人分でも、十人分でも、百人だって……――――……何とか、なる。

【それは楽観的に過ぎる吐露だった。世界という物を知らないものの独白だった。馬鹿な、話だった】
【彼女自身もまた、それを解っているのだろう。「夢みたいな話だが、な」と自嘲を零すと】


………うっせえ、馬ぁ鹿……ッたく、無茶やらかしやがって。
よくやった=H……馬鹿野郎、こっちの科白だって、の…………。

【紅丸の言葉に応じ、朔夜もまた小さく頷き。血振りを済ませ、ふらりとその場に片膝を着く】
【叩くのは、相も変わらぬ憎まれ口。彼女は振るった太刀を取り落とし、もう片方の膝を抱え込み】

……――なあ。理想郷なんて、有るのかな。

【何となしにぽつりと呟いて、答えを待たずに目を閉じた】
//最後の、最後まで…………申し訳ありません。
//お疲れ様でした、ありがとうございました。
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 08:33:43.03 ID:EcmrQhFoo
>>80
あー、はいはい、泣かない、泣かない
せっかくの可愛い顔が台無しですよ?

(あんな強大な力を持っていて・・・”卵”に飲まれたんでしょうか?)


【泣きじゃくる少女をあやすように、少し笑って、優しく語りかけ】
【「もう、なにも怖くないですよ?」そんな、甘い言葉を付け添えて】
【さながら、”闇に怯える子ども”に付き添う慈母のような様子で】

ここの支部は部屋なんていくらでも余っています
後でお好きな部屋でも見つけてください

氷の国支部は、貴女をお招きしますよ
といっても、詳しいことは明日でいいでしょう

【そうして、頭を下げる少女に笑いかけると】
【椅子から立ち上がり、部屋の照明を消して】



それまでは、少し、おやすみなさい



【―――Schlafe, schlafe, holder, suser Knabe】

/ごめんなさい、寝落ちしました!
/申し訳ありません&ありがとうございましたー!
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/10(日) 09:39:47.33 ID:8hIpWMa/o
>>243
ご、ごめんなさい…!
……えっく…嬉しくて…止まらないんです

【涙が止まる頃には、目は擦ったせいで真っ赤になってしまって】
【いつの間にか、身体の震えも止まっていた】

はい、後で、探索してみます
好きな部屋まで頂けるなんて…申し訳ないです

……っ

【さながら新たな遊び場を見つけた子供のように瞳が輝く】
【ほんとは今にでも行きたそうだが、指の痛みがそれを止めて】

それでは、また明日
…おやすみ、なさい

【ぱふっと白いシーツと枕に再び身体を預けて】
【少しすればすーすー、と小さな寝息を立てていることだろう】

【───安心しきった、幸せそうな寝顔を浮かべて】

/お疲れさまでした!ありがとうございました!
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 10:33:59.24 ID:IW2JncqIo
【街中】
【洋服店のショーウインドーを眺めながら歩く、女性】
【濃いオレンジの長髪に毒花を挿して、グレーのスウェットに派手なサンダルという出で立ちのねーちゃんだ】

あー…可愛い格好なんか無理じゃねーの、オレ―――

―――じゃない、アタシ………

【言い直すものの、どうも言いなれない感が強く】
【一人でなにやら悶えている】
【職質掛けられてもおかしくはない姿だろう】

しっかし、マジで何かいい服ねーかなァ
何かこう…オンナノコ、っぽいヤツ…

【考え事をしながらふらつく、ねーちゃん】
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/10(日) 11:33:30.82 ID:fzqQHwKP0

【丘。其処に腰掛ける、両翼を持った、歪な形の影。輪郭だけ見ても、御世辞にも、天使とは言えないだろう】
【草の青臭さに混じって、血液の香りと、屍臭が漂う。恐らく、異形から漂うものだろう。眩い緑の中に、ぽつんと、赤黒い異形が居る光景は、中々シュールで】

……≪R.I.P.≫、

【人物の容姿は、黒の大きなキャスケット帽を被り、旧い血の色をしたボブヘア、蝋燭の様に白い、死人の様な肌、右頬に深い傷跡】
【今にも眠りそうな、ぼんやりした表情。死者の様に、生気の失った、然し、淡く輝く、オレンジの瞳】
【赤と黒のボーダー、タートルネックの、ニットワンピース。黒いオーバーニッソックスに、同色の、レースアップブーツ】
【左腕が、皮を剥いだ肉の様な色の、悪魔の様な、鋭い爪を持つ巨大な異形の腕。手の甲の中央に、簡略化した山羊と、六芒星が掘り込んである】
【異形の左を隠そうと、血で穢れた包帯を巻いているが、其れは意味を成さず。脈動するグロテスクな肉が、大きく覗いている】
【十字架型ドッグタグ、右手首に、「No.90」の刻印が入った、銀のハンドカフスを着けた、背の低い、十八歳程の少女だった】

【其の背から、骨と、血肉と、臓器や眼球、脳漿等で形成された、グロテスクな両翼が生えていた】
【見ているだけで、吐き気が込み上げそうな外見。羽毛は無いが、その形状から、翼と判断出来る】

……革命は……悪には、感じない。……
……だけど、……

【何やら、勝手に一人で悩んでいる様子だ。力の無い表情を険しくして、瞼を落とし、橙を隠してしまう】
【未だ、其れは、自分には判断の出来ないものなのかもしれない。其の思考が過ぎった瞬間、ぽつりと】


……。卵は、……どうやって、破壊するんだろう


【考える題を変えたのか、言葉を紡いだ。瞳を開くと、息を点いて、呆と地面を眺めた。両翼が、再び蠢き】
【悪魔か、只の化物かも判断し難い其の存在は。風に靡く花々や、芽を出し始めた蕗の薹を見付け、暫し、其れ等の鑑賞を愉しんでいた】
【右手には、何故か、苺の乗ったパフェを手にしている。早く食べなければ、解けそうな気がするが】
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 11:55:51.38 ID:IW2JncqIo
>>245です、昼食べてきます〜
/12:30頃には戻ってるかと
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 12:30:02.91 ID:tNvDAYkco
>>246

/まだおられます…?
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/10(日) 12:34:11.16 ID:fzqQHwKP0
>>248
/此処に!
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 12:41:08.27 ID:tNvDAYkco
>>246.>>249

ここにも……いないか。

【その少女は美しい翡翠色の髪を腰辺りまで伸ばしていて、透き通ったような翡翠色の目を持ち顔は少し幼く見える】
【京紫の下が太ももが見える程度の丈の忍服を着ており、藍色のコートを羽織っている】
【背中に漆黒と白銀の2対の忍者刀を背負って、脛位まである忍者足袋を履いている。身長は150後半くらいだろうか。】


私に忍長など向いてはいないんだ…
早く探して連れ戻さないと……

【この少女は誰かを探しているかのような】
【しかし広い世界、探すのは容易な事ではないだろう】

(あれは…妖怪…?)

【丘に腰掛ける普通≠フとは違う翼を持つ少女を見て驚いて】
【その少女に近づいていき】

(うーん、里の書物にもあんな物の怪は載ってはいなかった……)
(世界は広い…なぁ…)

【自分の国をでて初めて見たこともない様な―――】
【彼女はその翼を持つ少女を後ろの方から物珍しげに見ている】
【気づかれるのも時間の問題か】


/よろしくお願いします!
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/10(日) 12:49:00.74 ID:fzqQHwKP0
>>250

【後方から、誰かの視線を感じた。其れに、人間の真似事の様に、瞬きを一つ】
【恐らく、異形は、警戒を孕んだ表情で、振り返るだろう。そして、視認する、翡翠の容姿の少女】

……、誰……?

【矢張り、表情を険しくして。慌てた様子で立ち上がりながら、問い掛けるだろう】
【其の動作は、何処か、怯え過ぎている様にも感じる。警戒心の強い人物なのかもしれない】
【少女が好戦的な人物の場合を想定してか、左腕の指を鳴らして】

/宜しくお願いします!
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 13:05:00.73 ID:hArralaj0
>>245
/まだいたり……します?
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 13:06:29.68 ID:tNvDAYkco
>>251

【彼女に振り向く翼を持つ少女】
【少女は驚く、そして】

あ!いや……

【彼女もまた警戒し、背中にある漆黒の刀に右手を伸ばしいつでも抜けるとうな態勢をとっている】
【少女はその場を落ち着かせようと】

あなたは、、、人間・・・?妖怪?

【彼女は初めて見るその人物に問う】
【まるで目を疑うかのように】
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/10(日) 13:20:20.87 ID:fzqQHwKP0
>>253

【刀に手を伸ばす動作が気に成り、矢張り、敵意を向ける人物なのだろうかと思考して、更に警戒を強めたが】
【ふと、少女も自身を警戒している様な気がして、異形は其の違和感に、一度、全ての動きを停止させた】
【そして、場を落ち着かせる様な、少女の問い掛け。彼女は、危険人物では無いのかもしれないと、ぽつり、胸の内で呟き】

……妖怪、……と云うよりも、……屍
……。人間では無い

【屍。詰まり、蘇生した死者なのか。どちらにしろ、人外の存在だと、彼女に告げて。果実の様な双眸を細める】
【問い掛けられれば、答えるかもしれないが、今は、深くは語らずに。緊迫した雰囲気の中、視線を彷徨わせていると。自分の、右手の其れに気付いた】

……。……其の、……食べる……?

【次いで、出て来た言葉は。恐る恐る、少女に、スイーツ()を差し出そうとする、気味の悪い異形の図だった】
【紅い左腕でキャスケットを深く被り、目元を隠しながら。然し、緊張している表情は、隠し切れずに】
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 13:31:15.81 ID:tNvDAYkco
>>254

【緊張感がその場を覆う】

屍だったんだ……

【そして、彼女の問いに翼を持つ少女の行動に緊張はとかれ彼女は刀から手を離し】

え、いいの…?
それじゃいただきます……
(悪い人ではなさそう……)

【そして彼女からスイーツをもらい、口へと手を持っていき―――】

おいしい!こんな上品なお菓子初めて食べたよ……

【彼女はもらいうけたスイーツを食べ】

あ……、お礼にこれあげる
口にあうかわからないけど……

【彼女もまたコートの内ポケットから取り出そうと】
【出てきたのは葉っぱにくるまれた桜餅であった】
【そしてその桜餅を翼をもつ少女に渡そうとしている】

256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/10(日) 13:56:04.35 ID:59IBf9OPo
【水の国、市街地にて】


で、仕事が見つかったから報告に来たと

「………うん」

良く分からないけど美味しいものが食べられそうだったし
可愛い服が着られて楽しそうだったと

「………うん」

【二人の少女が、妙に間の長い会話を行っている】
【言葉の数が多い方は、長い白髪の上にマフィア風のソフトハットを重ねて】
【両手はズボンのポケットに収めたまま、なんとも言えない引き攣ったような表情】
【口数が少ない方は、眉と肩の上それぞれで切り揃えられた黒髪、までは普通の服装だが】

………………はぁ

「………………駄目?」

【袖丈の短い黒ブラウスにミニスカート、オーバーニーのソックス】
【明らかに作り物なのが見て取れる、猫の様な形の耳と尻尾】
【櫻の人間と分かる顔立ちと、何処か噛み合わない格好で】


「………にゃあ」

……鳴いても駄目

【白髪の少女が、傍目に分かる程、がっくりと肩を落とした】
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 13:56:35.62 ID:IW2JncqIo
>>252
/いたりします…!
/反応遅れて申し訳ない
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/10(日) 13:56:40.55 ID:fzqQHwKP0
>>255

【彼女の言葉に、暖かな日差しを受けた様に、心が満たされて行く】
【浮かべたものは、安堵の微笑み。人間を真似る様に、感情の込めた其れを向ける。体温が残っていたならば、顔を紅く染めていただろう】

……、有難う

【機関にも属していなさそうな、優しい印象を受け、胸を撫で下ろす。此れ以上の警戒は無用だろうと、結論を出した】
【彼女が纏っているものは、櫻の国の其れに見えた。善い子だが、何者だろうと、思考を張り巡らせていると、其れを、差し出された】

……お餅、……良いの……?

【渡された、桃色の其れに、橙を輝かせるだろう。恐らく、甘味が好物なのかもしれない】
【嬉しそうにはにかむと、再び、「有難う」と礼を告げ。齧り付き、咀嚼し始めるだろう。飲み込んだ後も、矢張り、口元は緩み続け】
【口内で広がる、桜餅の芳香と甘さに酔い痴れ。一度咀嚼を止めると、ぽつりと、彼女に】

……甘い物、好きなんだ。……

……。……警戒して、ごめん
……僕は、夢幻檸檬。……君の、……名前は?

【漸く落ち着いた様子の微笑と共に、名を欲する。名乗った自身の其れは、固有名詞ばかり連ねた、妙な響を持つものだった】
【続けて、「如何して、此処に?」と問い掛けるだろう。街から離れ、此処まで歩いていた少女が、気に成って】
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 14:06:29.45 ID:hArralaj0
>>257
/では失礼して

>>245

……図らずも、前回は実戦テストをする事になっちゃったけど…………
本当は、もう少し詰めたいのよね…………

【青い作業つなぎの上に白衣を纏い、栗色のポニーテールに眼鏡をかけた、切れ長で涼しげな眼の女が】
【キョロキョロと周囲を見回しながら歩いている】

【女の左腕には、手首から肘の部分までを覆い尽くす、機械的な手甲がはめられている】

まぁ、いっか…………まだ旦那の店が開くには早いし、どこかで時間でも潰して……………………?
――――なに、あれ…………

【何かを自分に納得させると、周囲に飛ばしていた視線を元に戻し、真っすぐ歩き始める】
【しかし、その時にショーウィンドーの前で悶絶している女性を見つけ、訝しげに立ち止まった】
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 14:08:54.64 ID:tNvDAYkco
>>258

きっとここら辺じゃこういうお菓子ないと思うから……

【彼女の微笑みをみて安心したが、どこか悲しいような感情を彼女は感じ】
【渡した桜餅を受け取り喜んでくれたようで彼女は内心うれしい気持ちになり】


檸檬さんっていうんだね、
私は獅子堂 瑠璃っていうの


【彼女の名前を聞き、そしてまた彼女も覚えるかのように彼女の名前を復唱し】
【自分の名前を名乗る、そして彼女が此処にいるかを聞かれた彼女は】

私、兄を探しているの

【彼女の顔が一瞬深刻な表情になる―――が元の表情に戻し】
【彼女は理由は話さずに唯、目的を話す、そうただ単純に】
【そして翼を生えた少女はもしかしたら探している人物に面識があるかも―――しれない】
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 14:16:29.91 ID:IW2JncqIo
>>259
んー、『春の新作ワンピース』…
うっわァ、可愛いーけどぜってー股ぐらスカスカするだろコレェ!

【暫く、周囲の目というものを忘れていた彼女だったが】
【青い作業つなぎの上に白衣を纏い、栗色のポニーテールに眼鏡をかけた女性が、】
【訝しげにこちらを見ていた事に気づいて】

………べっ、別にイメチェンしてーとかじゃ、ねェんだからなァ!!

【誰も聞いていない】
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 14:16:52.14 ID:HfqrvW93o
【公園】

最近は体に無理させすぎかなー…筋肉痛が…。

まだまだだなー…私も…
もう少し体動かさないと…、

【赤い長髪に緑の瞳で
上は赤のTシャツの上に黒いパーカーを羽織っていて、下はジーンズ
と言う格好の高校生位の少女がベンチに座って、軽くストレッチをしている】

【少女の腰の右側にはホルスターが収められており、そこから装飾の施されたコルトパイソンが見える】
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 14:23:11.77 ID:hArralaj0
>>259

ま、股ぐら…………

【あんまりと言えばあんまりな独り言に、呆然とする女】
【おおよそ、何故に一人で悶えているのか、その原因は分かったが……】

――――だったら、今まで通りの服装を選べば済む話じゃない
嫌な服なら着なきゃ良いのよ?

【当たり前の様にそう返す女】
【言葉遣いといい、復職に対して出てくる意見といい、どうやら女はある程度眼前の女性がどういうタイプの人間か、当たりをつけたようだ】
【しかしその進言も、どちらかと言うとあんまりなアドバイスだが】

【――――ついでに言うと、この女性自身、街中で歩くには中々に目立つ格好でもある】
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 14:25:48.15 ID:hArralaj0
>>263ミス
/>>259>>261
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/10(日) 14:27:26.94 ID:fzqQHwKP0
>>260

うん……。……やっぱり、櫻の国のお菓子は、……美味しい

【彼女の言葉から、櫻の国から持って来たものなのだろうか、と思考して。瞳を細める】
【其れは、人其々の感覚かもしれないが、本場の味は、一味違う。特に甘味は、其の趣向が強い様に感じていた】
【再び、力無く、情けない笑みを浮かべて。桜餅を、もう一口、齧った。 そして、】

―――ッ!

【其の名を聞いた瞬間、噛まずに、桜餅の塊を嚥下してしまった。食道壁が広がる感覚に、体が震えた】
【目を白黒させて、深呼吸を数度繰り返し。暫し悶絶し、回復した直後。直ぐに、橙を彼女の翡翠へ向けるだろう】

……、し、……ししどう……。お兄さんって……

【獅子堂。雄々しく、櫻の国の、独特の響きを持つ様に感じる、其の名前。其れは、確かに、最近聞いた物だった】
【そういえば、と。少女の纏う、櫻の忍装束は、共通しているものが有る気がして】


……お兄さんは……獅子堂 輝天……?


【櫻の大泥棒と名乗り、自分を勇気付けてくれた。花弁と共に去った、蒼い髪と、二本の煙管】
【「彼から、此れを頂いて」と、言葉を続けながら。右手で桜餅を。そして、左手には、何処からか取り出した、一振りの刃】
【柄と鞘に、五芒星の装飾がされた、鍔の無い、銀の美しい短刀。彼との会話の後、受け取った其れを】
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 14:31:58.05 ID:IW2JncqIo
>>263
あー…んっと、なんつーか…
オレにも、じゃなくて…
あ、アタシにもイロイロと理由があんだよ!!



………だぁああぁ!!やっぱ気持ち悪りィ!!!!

【イメチェンはどうも無理そうである】



(つーか…)

【青い作業つなぎの上に白衣、という女性の個性的な姿を、上から下まで眺め】
【腕の機械にも、目を遣る】

お前、配管工なのか科学者なのかわかんねーな…

【思った事を、そのまま遠慮もなく呟いた】
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 14:34:05.98 ID:IW2JncqIo
>>266
/ミス、【腕の機械にも〜】のところは【腕の機械的な手甲にも〜】です
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 14:42:16.23 ID:hArralaj0
>>266

――――スカートの裾は、短くなくたっていいの
女性らしさのアピールをしたいなら、まずは上半身。袖を短めにして、あまり着ぶくれしない物。そこまでボディラインを強調しなくても良いから……
ラフな服装なら、ジーパンでも違和感は無いし、ジーパンなら下腹部の心許なさもないでしょ?

【見ていられなくなったのか、色々とアドバイス(らしきもの)をする女】
【控えめで、役に立つのかどうか分からないものではあるが、まずはジーパンありきでアドバイスするあたり、女性の慣れにも配慮したものらしい】

…………配管工? あぁ、そういう事ね…………
まぁ、どっちつかずの中途半端な立場って言うと、確かにそうかもしれないわね…………
私はこう言う者よ…………

【最初、その言葉が自分の服装を揶揄しているものだとは分からなかったが】
【女性の言わんとしている事に気づくと、女は白衣のポケットから名刺入れを取り出し、女性に差し出す】
【そこには『ギャラレッガ機械店 店主 フィリン=ギャラレッガ』というサインがあった】

まぁ、ハンドメイドの耕作機だとかバイクだとか、そういうものを作って売ってるから、中の作業着はそういう事
外を出歩くのにつなぎのままだとアレだから、上に白衣を着てるだけよ
ついでに言うと、このガントレットは、私の趣味で作ってる物ね

【自分の服装から、仕事について話をする女】
【研究と製作、どっちも兼ねた仕事をしている上での服装らしい】
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 14:44:44.23 ID:HfqrvW93o
>>262

/ごめんなさい、用事が出来て出かけることになったので>>262は無しでお願いします、
/もしもレス返してくれようと思っていた人がいるのなら、
携帯からかなり遅めにはなりますがレスは一応可能です…勿論破棄でも延期でも構いません…
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 14:48:30.04 ID:tNvDAYkco
>>265

ありがと……これ里の名物なんだ

【その桜餅、忍び里の名物らしく】
【味もさることながら持ち運びにも保存もきくという便利なもので】

兄を知っているの?
それは……、櫻の国の陰陽師が使ってる護身刀……

【彼女の兄はたしかに輝天という名で、少女が出した櫻の国の護身刀を見て】
【彼女は翼を持つ少女に食い入るように―――】

私、実は忍び里の忍長なの
でも私は強くもないし皆を引き連れていくような力もない

【彼女は自信がないようで】

兄は…
―――――先代の忍長を……

あ、ごめんなさい、暗い話はだめね…

その刀、櫻の国に二本しかないみたいだから大切にしてあげてね
もう一本はこれ…

【彼女が忍服の懐から、五芒星が象られた担当を取り出して彼女に見せた後、しまうだろう】
【ただ、彼女の持つ担当は金色に輝く短刀―――おそらくその刀の兄からもらったのであろう】

金の刀は幸運を呼び、銀の短刀は運命を斬り開くと言われているの

【櫻の国に伝わる言い伝えのようで】

271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 14:55:02.43 ID:IW2JncqIo
>>268
ほォ…確かにジーパンなら楽だなァ
成る程、ねェ

【結構真剣にアドバイスを聞く辺り、努力したいという思いはあるのだろう】
【フィリンの配慮は彼女にとても適したものだった】
【おかげでいい案が出ました、感謝です!by中の人】

フィリン=ギャラレッガ…へェ、そういう仕事だったって訳かァ
オレは優蛾チャン、よろしくなァ

【名刺を受取り、納得した表情をして、彼女は自己紹介する】
【そして、趣味で作っているというガントレットをまじまじと眺めた】

“ソレ”…なかなか良い作りだなァ―――

     ―――戦闘(バトル)向き、って感じかァ?

【優蛾がフィリンに向ける目つきが】
【好戦的な色を、帯びて】
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/10(日) 15:06:35.06 ID:fzqQHwKP0
/すみません、獅子堂さんの方、文章消してしまいました…
/今書き直していますので、もう少し、お待ち下さい…本当にごめんなさい
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 15:09:54.59 ID:tNvDAYkco
>>272
/了解です!
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 15:10:45.72 ID:hArralaj0
>>271

女性らしさって言うのは、セクシーだけじゃないし、おしとやかさだけでも無いでしょ?
スポーティーだったり、活動的なイメージって言うのも、はまればしっかりとそれを演出できるのよ
まぁ、そんな事を言ってる私も、もうこれが私服の様なものだけどね?

【要するに、男勝りな気質に合わせて、アクティブなイメージを抱かせる服装で女性らしさを演出しろと、女――――フィリンは言いたいのだ】
【――――こんな事を言ってるが、この中身も容姿や服装は非常に苦手な問題だったりする】

えぇ、よろしくね?
メーカー製の様な一律のクオリティや保証なんて出来ないけど、その分カスタム性や価格で良い品を提供できるから

【ハンドメイドにはハンドメイドなりの強みがある】
【それでフィリンは商売をこなしているのだろう】

――――へぇ、あなたなかなか良い眼をしてるわね…………
確かに、これはそういう目的に使えるアイテム…………私の独自の技術を盛り込んだ『魔術を利用した機械兵器』…………その試作品よ

【左腕に嵌めたそれを右手で撫ぜながら、説明するフィリン】
【ごつい外見に違わず、物騒な機能を秘めているらしい】
【それを説明するフィリンの眼にも、真剣な光が宿っている】
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 15:27:02.52 ID:IW2JncqIo
>>271
【魔術を利用した機械兵器―――】
【―――その言葉に、優蛾は目を輝かせ】

アッハハァ!随分面白そーじゃねェかァ!!
試作品ってなら、動作確認はしっかりしねーと、なァ?

【ニタリ、と笑う彼女の周囲に、6つの“手”が現れ】

いいアドバイス貰った礼に、一発貰ってやるぜェ?
これでも頑丈だからなァ、怪我させる心配は要らねーよ―――

      ―――つーか、怪我させられるか心配した方が、いいかなァ?

【かかって来いよ、と言うかのように優蛾は自身の頬を小突く】
【カン、と硬質な音が響いた】
【誘いに乗るのも、乗らないのも自由だ】
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/10(日) 15:29:49.00 ID:fzqQHwKP0

>>270

……そうなんだ……、

【名物と聞いて、益々、嬉しそうに微笑むだろう。そして、また、一口】
【櫻の国の、里の物。貴重な味を、噛み締めて】

うん、……つい、此の間、
話して、……元気付けて貰って。……其れから、刀を

【今度は、柔らかい状態で嚥下して。そして、此の間の状況の、説明を】
【陰陽師の使う物と聞き、橙を見開く。その様な、強力な代物を頂いて、自分は良いのだろうか、彼は大丈夫か等、暫し混乱する】
【「そんな、大切な物を」。其処まで言葉を紡ぎ、再び、左手の中の銀へと視線を移して。只管に、焦っていた】

【そして、少女の話に、橙を伏せた。明るい彼の、裏側を、垣間見た気がした】
【自信が無い様子の彼女に、苦々しい表情を造る。元気を出して欲しかったが、余り、他人の事情を、何も知らないのに、意見する事は、いけない】

……。それじゃあ、……ししどうに、……里に、戻って来て欲しくて……?

【兄に、忍長に就いて貰う為にだろうか。だとすれば、何故、獅子堂は、忍を辞めたのだろうと疑問が浮かぶ】
【そして、見せられた、金の刀。彼が持っていた―――現在は、異形の所持する其れと、対する存在】

……幸運と、……運命=B

【小さく頷くと、微笑を浮かべて。手の中の重みを、弱々しく握り締めた】
【少女が見せた、金の色彩。自らの手の中に在る、装飾された印と、銀の色彩。幸福を呼ぶ光輝と、運命を斬開く閃光】
【運命という言葉が、思考に、温かな光が差し込んだ気がした。 実は、知らぬ所で、暗雲が迫っている異形には、頼もしい武器だと想う】


……るり。……きっと、見付かるよ。……ししどうは
……僕も、彼を、見付けたら。……るりが、捜していたって、言って置く

【自分も、刀を仕舞いながら。兄を捜し続ける、少女を応援する。何時か必ず、願いが叶う日が来ると、自分も信じた】
【そして異形も、青年を見掛けた際に、瑠璃の件を伝えて置きたいと言い出して。微力ながらも、協力したいのだろう】

/遅れてすみません…
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 15:33:37.00 ID:hArralaj0
>>275

え――――――――ちょ、ちょっと待ちなさい!
なにもこんな目立つ場所でやらなくたって…………!

【明らかな『誘い』の態度に、慌てるフィリン】
【女性――――優蛾は腕に覚えがあるようだが、試しと言うのであれば、この様な人気のある場所は適さない】
【最悪、周りにとばっちりを食わせることにもなりかねないのだ】

……胸を借りるのはありがたいけど、それだったら場所を変えましょう?
もう少し、人気の無い場所で…………!

【武器を試すのはやぶさかではない】
【それに、自分も『戦いに慣れてない』のは事実だが、それを口実に逃げる気もない】
【しかし、この場で戦端を開く事だけは気が引けた】
【そこで、フィリンは優蛾に対し、場所を変えることを進言する】
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 15:40:47.19 ID:IW2JncqIo
>>277
【周りが見えなくなるのは、彼女の悪癖でもあるのか】
【そういえばそうだった、と言うかのような表情で優蛾は辺りを見回し】

OK、じゃー路地裏行くかァ
この先が広くなってて、人もめったに通らねーんだ
ケンカにはうってつけだぜ、オレも良くそこでしてるしなァ

【付いてきなよ、と言って彼女は路地裏に入る】
【そのまま彼女と進めば、人通りのない開けた場所に着くだろう】
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 15:46:38.63 ID:hArralaj0
>>278

路地裏、ね…………分かったわ

【路地裏――――常時ならば物騒であまり足を踏み入れたくない場所であるが】
【こういう場合なら、そうした治安の悪さが却ってプラスになるだろう】
【フィリンは、緊張した面持ちで優蛾の後についていく】

ここが…………

【到着した空間で、フィリンは周囲を見回す】
【確かに、人が2人程度暴れるには、十分な空間が確保されている】
【ここならば、自分の兵器の『実戦テスト』には、確かにうってつけだろう】

…………優蛾さん。勝敗条件は『どっちかが動けなくなるまで』と言う事で、良いのかしら?
それとも、何か明確なルールでも決めておく?

【右腕で、左手の手甲に備えられた簡素なコントロールパネルを操作しながら、フィリンは聞く】
【両者合意の何かがあった方が、この際やりやすいかもしれない――――ただの喧嘩ではないのだから】
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 15:48:07.21 ID:tNvDAYkco
>>276

兄が……
仲間を大切にしてたから…きっと

【兄が近くにいるかもしれないと思い、少し気が楽になり】

私じゃみんなをまとめるのは無理だから……

【忍の里の長になるということは】
【容易ではないと・・・いうことだろう】

ありがとう、ここであなたに会えたのもこの刀のお陰なのかな・・・

【幸運を呼ぶといわれている刀―――】
【言い伝えとは根拠があって伝えられていくものである】
【きっと彼女はこの刀に感謝をし、また翼のない少女にも感謝の気持ちが生まれるだろう】

私は忍び里を出ていろんな所を転々と探してきたけど
外の世界も争いが起こっているのね……

【突然、彼女の口から出た言葉】
【櫻の国自体も争いはある、しかし他国でも争いが良く起きていることを知り】

強くならなきゃ……私も

【深く…――――決心した彼女の言葉―――――】

/いえいえ、お気になさらず!
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 15:57:22.03 ID:sgLG0G9Mo
【街中】

だっはーーー…最近、≪R.I.P.≫がやたらと活発だな。
放送局の演説…世界を序曲に――≠ニかなんとかだったか……
俺も日陰者っちゃあ、日陰者だけどなあ。

【新聞を広げながら、ぶつくさ呟き通りを歩くのは】
【黄、赤、青、緑の四色にカラーリングされたニット帽と、三白眼が特徴的な少年だ】
【黒っぽいTシャツに紺のジーンズを穿き、首から十字架のネックレスを提げていて】
【腰には20cm程の長さの警棒を二本提げ、踵までを覆う茶色の深靴を履いている】

でもやっぱ…な。
出来る限りは『自分』で世界を変えていきてーっての。

【新聞を折り畳んで、そこら辺のゴミ箱へ投げ捨てようとるするが】
【先ほどまで新聞を広げて歩いていた為、前方不注意なのは言うまでもない】
【投擲も曖昧な為、誰かに当たるかもしれない】
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 16:01:15.37 ID:IW2JncqIo
>>279
【フィリンの提案に、ニタリと優蛾は笑って】

そうだなァ―――

   ―――じゃァ、こいつらを使うか

【そう言って、6つの“手”を自身の前に浮翌遊させた】

この“手”は腕力はさほどねーが、防御力はなかなかのモンだ
ただし、一定以上のダメージが入ると消える

これを6つ全部消せたら、お前の勝ち
消せなかったら、オレの勝ち
勿論、動けなくなった方は即負けだなァ

これで、どうだァ?
一発と言わず全力で来て良いぜェ

【実戦テストという事で、ある程度のルールは作ったものの】
【動けなくなるまでやってもいい―――そんな空気を、彼女は匂わせて】
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 16:02:40.78 ID:IW2JncqIo
/あれ、>>275>>274にでした…
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 16:07:22.63 ID:hArralaj0
>>282

…………分かったわ

【優蛾の提唱したルールに同意するフィリン】
【要するに、如何に攻撃を回避して“手”を撃墜すればいいか――――そこが問われるのだ】
【テストとしては、なるほど程良いルールだろう】

(……現在セットされているエミュレート術式は、4つか…………まだまだ完成品でもないしね……仕方ない)

【腕の部分は、ちょっとしたコンピューター的な作りになっているようで、そのディスプレイを覗きこみながら、フィリンは考える】
【本人に戦闘手段が無い以上、ここで使えるのは『手甲』の機能のみである】

――――――――それじゃあ、行くわよ!!

【言うが早いか、フィリンは大きくバックステップをして、距離を空ける】
【どうやら、ミドルレンジ以遠の距離を取りたいようだ】
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/10(日) 16:10:38.06 ID:fzqQHwKP0
>>280

……、なら……早く、見付けないと……

【多くの人間を、纏めるという行為は、労力を要する物だ。何より、先頭に立つ者は、集団を支えられる素質も兼ね備えていないといけない】
【其れは、人徳を集めて、確立される者等も居る。どういう形であれ、其の人物に、カリスマ的な要素が求められる】
【容易では無い行為。自信が無いと告げる少女も、いつか、成長する日が来るかもしれない。今、族長に成る事が、早過ぎたのかもしれない】
【其れでも、今は、彼を捜さなければいけないのかもしれないと、思考した】

もしかすれば……そうかもしれない
……此の刀は、……何時か、……僕を、助けてくれる気がする

……うん。……最近は、……恐い人達が、多いから
……もし、危ない人に会ったら、……其の時は、気を付けて

【此の刀の、巡り合わせ。出会い。其れに、感謝する。本来ならば、青年が持つべきだった筈の其れは、確かに、異形の傍に、存在していた】
【そして、彼女の言葉。機関や、≪R.I.P.≫。現在、様々な悪意を孕んだ者や、願いを掲げて、戦いを巻き起こす者が居る。 彼女が、傷付かない未来を、祈って】

其れじゃ……僕は、……そろそろ

……もし。るりが、ししどうに、先に会えたら……
刀、有難う……って。……大事にするって、……伝えて欲しい……

【仕舞った銀の冷たさも、身を刺す様な物では無く、勇気を与えてくれる物に感じた】
【其の後、両翼をはためかせ、臓物の腐臭を漂わせながら、異形は、小さく手を振って】
【其の場を去ろうとするだろう。間際、最後に、ぽつりと漏らした言葉は】

……。るりは、きっと。此れからも、強くなるよ

【確信を孕む様に、力強く、紡がれたものだった。 そして、異形の両脚は、地から離れる】
【事実、少女は、異形よりも、強く感じた。恐らく、戦闘面でも、精神面でも。芯の有る様に感じた其れは、何時までも、揺ぎ無いのだろうと】
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 16:13:53.52 ID:IW2JncqIo
>>284
あァ、かかってきなァ!!

【そう叫ぶと同時に、“手”の内の2つが拳となり、臨戦態勢を取る】
【一方、彼女は動かないまま、バックステップで距離を取ったフィリンをじっと見据えた】

(遠距離攻撃、かァ?)
(一発貰うって言ったしなァ…)

(お手並み拝見、と行こうかァ)

【2つの“手”は、拳からパーの形状に変化し】
【攻撃を受け止められるような体制になり、フィリンの動きを待つ】
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 16:19:29.59 ID:hArralaj0
>>286

(…………まずは様子見と行くつもり?
だったら…………術式No.01、起動!)

【受け止める様に展開した“手”の動きを見て、フィリンは優蛾の考えを悟った】
【恐らく、こちらの手段が見えない為に、先手を譲って様子見をしようと言うのだろう】
【そこに対し、敢えてフィリンは先手で行く】

――――――――行けッ!!

【左腕を突き出し、手のひらを優蛾の“手”に向けて、構える】
【瞬間、手甲の掌に魔力が収束し、ハンドボール大の赤い珠が形成される】
【次の瞬間、赤い珠は発射され、優蛾の展開させた“手”に向かう】
【着弾したなら、同時に炸裂し、2つの“手”は破壊されるだろう】
【無論、回避する事も出来る――――その速度は、キャッチボールで投げる玉程度のものだ】
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 16:23:40.75 ID:tNvDAYkco
>>285

大事にしてね……私もこの刀を大事にする……
いつか兄に会う日がくると思うから…

【この刀がこの少女と会わせてくれたようにまた、兄とも会わせてくれるような――】
【心のどこかで祈っていたのかもしれない】

わかった、気をつけるよ
あなたも女の子だし気をつけてね……

【悪意を持つ組織が存在している世界】
【絶対に無事とはいえない世の中だが、それにも負けまいと彼女は兄を探しつづける】

わかった、伝えとくね
私も、檸檬さんが励ましてくれたことを話すよ

【そして少女からの激励】
【強くなるよという声を聞き、彼女は――】

ありがとう、気をつけてね

【そういうと彼女は翼をはためかせ去っていく少女を見送るだろう】
【少女の優しさに触れた彼女はどう思い、兄をさがすのか】
【彼女はまた普段通り、兄を探し歩き続けるだろう】


/お疲れ様でした!

289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/10(日) 16:27:17.01 ID:fzqQHwKP0
>>288
/お疲れ様でした!ありがとうございました!
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 16:34:47.15 ID:IW2JncqIo
>>287
【フィリンの左腕から放たれた、魔翌力を集束させた赤い珠】
【その威力を察し、2つの“手”は重なり合ってより強固な防御態勢を取る―――】
【―――が】


ドゴォォオオン!!


【炸裂―――土埃が舞う、舞う】
【―――それが晴れる瞬間、ヒビだらけになった2つの“手”は】
【土埃と共に、ふっと姿を消した】

アッハハァ、生身で喰らってたらマズかったなァ!!


     でも

            喰らってみたかった、ぜェ


【2つの“手”がフィリンを指差し、矢のように突撃していく】
【先ほどの赤い珠よりやや早い程度だ】
【鋭利な形状だが、威力としては赤い珠には遥か及ばず】
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 16:36:35.84 ID:IW2JncqIo
>>290
/8行目に【“手”は、残り4つ】と補完しておいて下さいな
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 16:41:48.45 ID:hArralaj0
>>290

…………ッ!
(よし……ここまでは順調…………ちょっと威力を上げ過ぎたきらいがあるけど……まだ対人用テストは想定してないし、今回も標的は人じゃないし……)

【炸裂し、2つの“手”が消えて行く様子を見て、安堵するフィリン】
【まだ調整不足の状態でテストをする事に、不安は残っていたが】
【この具合ならば、程良くテストを行う事ができそうだ】

――――ッ、術式No.02!!

【すぐさま飛んでくる反撃】
【フィリンは咄嗟に、ガントレットを操作して、再び左腕を突き出す】
【すると、ガントレットから魔力光が放たれ、光の壁の様な物を形成する】
【その現象から、何が起こっているのかを想像する事は難しくないだろう――――魔力によってバリヤを張ったのだ】

【――――――――ガキィィィィッッ】
【バリヤは、2つの“手”を受け止め、激しく反発する】
【だが、光の壁は激しく揺らぎ、2つの“手”を受け止めるのにも苦労している様子が分かる】
【このまま押し続ければ、壁は突破できそうだ】
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 16:50:15.72 ID:IW2JncqIo
>>292
【魔翌力によるバリヤを見て、ほォ、と感嘆の声を漏らすが】
【光の壁の防御状態をじっと観察し】

その壁、物理防御がどうにも心配だなァ…
魔翌力攻撃に対しては、強そうに見えるがなァ

【優蛾の言葉に連動するように、“手”は光の壁を突き破る―――】
【―――だが、壁を破った事により、威力はかなり減衰している】
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 16:51:38.23 ID:AlujyHBjo
【何処かの図書館】


【そんなに大きくないどこの町にでもあるような、少し古びた図書館の一角で】
【ちょこんと椅子に座って静かに本を読む少女が一人】

【その風貌は10〜12歳ほどの背丈に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪、前髪は短く切り揃えられていて】
【澄んだ紫色の双眸を持ち、袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーといった比較的どこにでも居そうな、少女だ】

【そこはとても静かだ。勉学に励む学生や、趣味の研究をする人たちのお陰で、完璧と言っていい静寂が保たれている】


………

【その静寂を保つ要素にこの少女も含まれていた】
【彼女は凍りついたような無表情で『アンドロイドとは何か』と書かれた分厚い、難しそうな本を読んでいる。わかるのかな】

【見れば、目の前のテーブルにも其れに関連してそうな本が何冊か積まれていることに気がつくだろう】

【何かの研究か、それとも――彼女は此処で何を探しているというのか】
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 16:58:53.71 ID:hArralaj0
>>293

くっ、持たないか…………!!
――――ッグ…………ッ

【ある程度受け止める事は出来たが、やがてバリヤは破壊され、“手”の進行を許す】
【フィリンは咄嗟に身を翻そうとするが、バリヤを展開する都合上、ギリギリまで体勢を崩す事が出来ず】
【回避は間に合わずに、“手”の攻撃を被弾してしまう】
【威力そのものは、バリヤで減退したために大したことはなかったが】
【あろうことか、腹部に打撃を貰ってしまい、その場に膝をついてしまう】

グッ……けほっ…………
このっ…………!

【うずくまりながらも、フィリンは打撃を飛ばしてきた“手”に対して、反撃しようとする】
【三度突き出されたガントレットから、細長いビームの様な物が飛び出して、“手”に着弾する】
【その性質上、回避は困難だが、ダメージは、連続して照射を浴びなければ微々たるもの――――急いで“手”を操作すれば、崩壊は免れそうだ】
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 17:02:37.79 ID:sgLG0G9Mo
>>294
(あーっと『猿でも解る魔術基礎』…『猿でも解る魔術基礎』っと…ああ、自分で思ってて悲しくなってきた)

【本棚を一つ一つ、歩きながら確かめて】
【何やら本を探している、少年】
【黄、赤、青、緑の四色にカラーリングされたニット帽と、三白眼が特徴的だ】
【黒っぽいTシャツに紺のジーンズを穿き、首から十字架のネックレスを提げている】
【腰には20cm程の長さの警棒を二本提げ、踵までを覆う茶色の深靴を履いている】
【武器の携行は、この世界では珍しくもないが】
【図書館という場所には、些か不釣合いか】

(『猿でも解――』んあ?なんだあの子、『アンドロイド』…って、そういうのに興味示す歳にも見えねえんだけど)

【じぃ…と。思わずその様子を注視して】
【少年は少女の様子を観察している】
【背丈こそ、平均的な男性の数値だが】
【三白眼というものは、どうにも目付きが悪いと言われるもので】
【そのファッションも相俟って、少々威圧的に映るだろうか】
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 17:09:01.79 ID:AlujyHBjo
>>296

【然し、彼女の読書する姿勢は真剣そのもので】
【少年が此方を見ていることには直ぐには気付かなかった】

………

【パラ…頁を捲る音が響く】
【微かな音ではあるが、静寂に包まれたここでは、其れだけの音でもよく響く】

………

【新しいページに移行したことによって、本の端っこへと視線が動く】
【その時初めて、チラリと少年が眼に入り】

………なに?…

【此方を見ていることに気がついたようで、声を掛けてみた】
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 17:12:08.04 ID:IW2JncqIo
>>295
【壁を突き破り、拳の形状になった2つの“手”は】
【フィリンの腹部に打撃を与えた後、2m程の間合いを取って様子を伺っていたが】

ジュッ

【一方の“手”が、ガントレットから放たれるビームを受ける】
【照射を浴びて手のひらが軽くコゲたためか、“手”は驚き慌ててなかなか射線上から出られない】
【急いでもう一方の“手”が、ビームを浴びる“手”を引っ張って射線上から外した】
【ビームを浴びた“手”は怯えて小さく震えており、助けたほうの“手”が焦げた部分を撫でて宥めている】
【なんとなく、可愛い光景だ】

ったく、あんのアホ共…

【はぁ、と優蛾は呆れたようにため息をつく】
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/10(日) 17:17:01.75 ID:dBVmlSYUo
【砂浜】
【まだ少し肌寒い風の吹くその場所に、ぽつりと立っている一人の青年】

波動と粒子───すなわち、波と砂。
森羅万象は、この海辺で見られるような、“状態”と“性質”の情報によって記述することが出来る
さて、「母なる海」とは

【黒眼黒髪で、特に特徴のないような顔つきをしたその青年は】
【研究者のそれだろうか、[非均一な形状のギア]が胸に描かれている掠れた白衣を潮風にはためかせ】
【誰に対してでもなく、ただ独り言を呟きながら】

………中々どうして、詩的ではありませんか。

【足下にある「砂の城」を眺めていた】
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 17:18:06.81 ID:sgLG0G9Mo
>>297
【少女の真剣さに、少年は些かの疑問を抱きつつ】
【暫くは此方に気が付かなかった彼女から、眼を放すことはなかった】
【ページを捲る音が、静かに図書館内を彷徨って】
【少年の耳にも、届いた時】

あー……っと、そうだな…

【「そりゃ気付かれるわな…」。そう心の中で自分に突っ込みを入れてから】
【少年は、少女の居るテーブルへ歩み、少女が拒否をしないならその隣の席へ――左側の席へ、座るだろう】
【対面して座った方がいいのかもしれないが、図書館ではなるべく静かにしなければならない】
【故に、より近い方が話もし易いと、少年は考えたのだろう】

ソレ=\―興味あるのか?
『アンドロイドとは〜』ってヤツ。

【少女の持つ本と、テーブルに積まれた物を交互に指差しながら、少年は質問するだろう】
【テーブルに置いた左手で頬杖を突きながら、視線を少女へ合わせて】
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 17:20:47.23 ID:hArralaj0
>>295

…………な
(アレ単体に意志があるの?
…………ちょっと可愛い…………いやいや、そんな事考えてる場合じゃない!)

【ビーム照射が外れて、様子をうかがっていたフィリンが、眉間にしわを寄せる】
【最初は、優蛾が遠隔的に操っているものだと思ったが、そうでもないのかもしれない】
【――――その仕草に、思わず惚けてしまったが、今は戦闘中だと、意識を取り直す】

(…………残った手は一つだけ…………向こうにはまだ“手”が4つあるんだし、ここで使うのも不味い…………!)

【手札を、性急に晒し過ぎた。その事実に、フィリンは嫌な物を感じる】
【全ての手を晒してしまえば、後は相手に対策を打たれてしまい、通じにくくなってしまう】
【――――実戦テストと言う題目を超えて、フィリンには『勝ちへの意識』が芽生え始めていた】

仕方ない、ここはっ!

【最後の一手、特に協力と言う事でもないが、早急に晒してしまうのも不味い】
【そう判断して、初手の赤い炸裂弾を、もう一度発射する】
【先ほどの2つの“手”は、今寄り添っている。なら、同時に巻き込む事も出来るはずだ】
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 17:27:18.64 ID:AlujyHBjo
>>300

【彼が言葉を発したその瞬間から、もう彼女の眼は本へと移っていた】
【少年が近づいてくることには気に掛けずに本を読む。隣に座られたことも、また同様で】


……ある…
わたしが、そうだから……

【彼の問いを受けて、やっと彼と眼を合わそうとするだろう。澄んだ紫水晶が、其方を捉える】
【そして透き通るような玲瓏な声で、返答の言葉を呟いた】

【言葉足らずではあるが、勘が鋭ければ「わたし自身が、アンドロイドだから」と言っているとわかるかもしれない】
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 17:31:09.71 ID:IW2JncqIo
>>301
【慣れ合っていた2つの“手”目掛けて、再び放たれる赤い珠】
【びっくりしたため防御形態も間に合わず、2つ同時に攻撃を喰らい―――】

ドオォォオオン!

【―――残る“手”は、2つになった】

アッハハァ…そっちの手はもう尽きた、かァ?
こっちもあと2つ、楽しくなってきたなァオイ!!

【そう言って、嗤う】
【勝利を確信しているのか、残りの手を攻撃には未だ移さず】
【油断の色が見える―――】
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 17:34:58.42 ID:sgLG0G9Mo
>>302
【少女の言葉を聞いて】
【「あー、成る程ねー」と、首を縦に振って】
【一拍、間を置いた後に】

――え?なに、なんだ、えーっと、キミ自身がアンドロイド?
んな馬鹿な…
(何処にこんな小学生くらいのアンドロイド作るロリコンがいやがるんだっての)

【少年は、少女の言葉を間に受けてはおらず】
【けれど、少女の声色からは、どうも嘘を言っているようにも思えず】
【少年は、確認を取るように彼女へ言う】

アンドロイドだから、それ関連の本を読んでいたって事…かな?
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 17:38:57.97 ID:hArralaj0
>>303

(…………効いたッ!
ギリギリまで秘めておいた切り札が……!)

【明らかに優蛾は、こちらの手が尽きたと判断している】
【ブラフの可能性もあるが、それならば先に仕掛けてくるのが道理というものだろう】
【まだ相手には分からない部分が、こちらにはあるのだ。そこで隙をつければ――――】

――――いえ。そろそろ幕にしましょう……!!

【――――勝負はこちらの勝ちだ】

術式No.04!!

【右手を左腕に添えて、フィリンは最後の攻撃を放つ】
【再びガントレットの掌の部分に魔力が溜まると、そこから4発の光弾が発射される】
【光弾は、決して速くなく、フラフラとした軌道を描きながら、それでも確実に優蛾の残りの手へと向かって飛んでいく】
【――――その機動から、ホーミング能力を持っている事を見破れなければ、着弾は確実だろう】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 17:49:16.44 ID:AlujyHBjo
>>304

………ほんとなの…

【彼が信じないのも無理はない】
【彼女は一見すると本当に只の少女にしか見えず、言葉も普通に話すし、感情だって希薄ではあるが持ち合わせている】
【そんな彼女がアンドロイドとは、俄かに信じがたいだろう】

【だけど】


―――わたしは…
『自立自動殺戮ユニット―――Iamyプログラム code:Failer-001』
ゼーロ・ウィオラーケウス

【次に紡がれたのは、謎の単語と、自分の名だった】
【その口調はさっきのようなものではなく、どこか機械的な事務的なものになって――】


……うん。…自分を抑える…ヒントがあるかもしれないと…思ったから…

【またも言葉足らずにそう紡いだ】
【だが、そこにはついさっきのような機械的な口調はなかった】

【して、自分を抑えるヒントとは、一体何であるのか――】
【然し彼女はそれ以上口を開かなかった】
【だけど、少年に促されれば、今みたいに少しづつ、話し始めるかもしれない】
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/10(日) 17:49:47.08 ID:xd9hazBzo
【 水の国―――とある一軒家 】


【中心部からは少し離れた田舎の一軒家】
【誰の所有物とは知れ無いが、恐らくは借りている物だろう】
【農家であったのだろう其の家の内装は至って質素――部屋も、玄関を抜けた所の一つのみ】



……………… だから言うてるやろ、華蔵院≠信じるな、って。



【中央に安置された木製の椅子に、手錠≠掛けられて座っているのは『黒髪』の男性】
【眼鏡は掛けておらず、服装もジーンズにタイトな黒シャツ、と、こざっぱりとした其れ】
【見た目こそ大きく変わっているが――『言葉遣い』から、元≪No.63≫其の人であると判るだろうか】



「…………如何云う事です。」


……直、アイツ等は『手ェ引く』やろ。 ――お前がホンマに兎≠竄チたんなら判る筈や。
そう言う奴等≠竅Aって。 幾ら頭代わったからって、周りは同じや。



【傍らに立つのは、所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】



…………ほら、個人的なお話は終わり。 同僚さんが来よるで。



【 ――口を紡ぎ、二名は部屋の扉≠ノ目を遣った 】


/ごめんなさい、予約です。沙莉菜さんの方、重太郎さんの方、どうぞ
/集積情報から連絡を取った等の理由付けがあれば、舞台裏で声を掛けて頂いた上で参加して頂いて結構です
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 17:59:32.88 ID:sgLG0G9Mo
>>306
【少女の名乗り、聞きなれない単語】
【少し口を開けたままの、些かみっともない状態のまま、少年は暫し放心してしまい】
【それでも何とか、一発自分の頬を軽く叩いて、気を取り直し】
【頬杖を突いていた左手は、頬を叩いた後、静かにテーブルへ乗せられて】

本当に――アンドロイド、なんだね。
でも…そうか、自分を抑えるヒント…

【こんなにも『人間』な少女が、自分を抑える≠ニ言うのならば】
【きっと、何かのっぴきならない事情があるのだろうと、そう思って】
【年下の女の子に話しかけるような、柔らかい聞き方で、少年は少女へ言う】

そのヒント=\―っていうのは、何か見つかった?
真剣に本を読んでいたけど…ああ、俺がそういうのに詳しければいいんだけどな…

【ニット帽越しに、指先で後頭部をポリポリと掻いた後】
【少女を促すようにして、質問をした】
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 18:00:53.73 ID:xSUhoKMuo
【公園】

…………何かどんどん怪しくなっていくで御座るなぁ、拙者

【ううん、と顎に手を当てて声を漏らす1つの人影】

【無精髭を生やした30代の男性だ】
【真っ白なワイシャツとGパン。嫌でも目立つ、赤い手甲を着用し、左腰に脇差を2本、中位と長大な刀を1本ずつの刀を携えている】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】

【両の瞳を抉る様に奔る疵…それは横一線に奔り、更に瞳を細切れにする様に縦に一閃ずつ双眸に疵が奔っている】
【比べれば右の疵の方が大きく、目元から顎まで一直線に伸びていて】

【計四本の刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまう】
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 18:01:37.12 ID:IW2JncqIo
>>305
【先程フィリンが膝をついた事と、2つの“手”を序盤と同じ技で急いで撃ち落とした事から】
【もう彼女には他に手が無いと決めつけ、油断していた―――】
【―――そこを突いた新たな技】


    (4つめの、手…!?)


【4発の光弾は二手に分かれ、2つの“手”を狙っていて】
【それが直撃する刹那】

【ギリギリで、2つの“手”は光弾を避けた】



(勝った!)



【回避させた“手”をすぐさま拳の様に変え、フィリンに狙いを定める―――】
【―――だが】



な、ッ!!!



【後方から、引き返して来たかのように飛んできた光弾―――それは、ホーミング性能を備えていたのだ―――が、2つの“手”に】
【着弾した】



キイィィィイイン!



【速度と反比例するかのような威力、更に不意を突かれた事が重なり】
【2つの“手”は、その攻撃に耐えきれず―――】

【―――消えた】



…ック、アッハハハハハァ!!!
最ッ高だったぜェ!!!
フィリンちゃん、あんたの『勝ち』だなァ!

【完敗、だがその表情に悔しさは無く】
【いっそ清々しくもある】
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 18:06:36.19 ID:R9djegRAo
>>307

【キィ、と音を立て。扉を開けて入ってくる人物、其の一。】

【それは一言で、老婆である。金色の髪と瞳は、実に若々しい色ではあるのだが】
【微笑を湛える面に刻まれた深い皺、僅かに曲がった背、枯れ枝のような、両手】
【現役、と言えそうにはないのだが―――確かな覇気を持った女性が、姿を見せて】

―――こんにちは、でなければこんばんは皆々さん
“対機関連合”の『長谷部 沙莉菜』よ。少し姿は違うけれど、ね

今日は尋問に……というよりも、個人的には交渉に来たのだけれど。

【チラ、と他の参加者を見やり。後、本日の“対象”である彼を見据える】
【その時に感じるだろう、体内の違和感―――以前仕掛けた、“爆弾”】
【無言で圧力を掛けるようにそうしてから、彼女は壁に背を預ける形で、百家の正面に立つ】
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 18:10:30.28 ID:D6Qwr+5No
>>307

おじゃましまーす…でいいんだよね…?
【まるで、友人の家に行くかのような台詞だが、裏腹に口調は冷たい】
【そんな言葉共に、部屋の扉が開くと、見えてくるのは1人の少年の姿】

【黒い学生服に、黒い目、ぺったんこにした長いとも短いともいえない黒い髪】
【腰に2つホルスターを付けて、その中に銃を入れてその役目をしっかりと果たしている】

【椅子に座られている男に、一度目をやってから、傍に立つ青年を見てから】

も、森島さん、ですよね?後長谷部さん。
会合の時でさらっと自己紹介したくらいなんで、改めまして自己紹介をさせてもらいます。
み、宮本重太郎です。
『知っているかもしれないけど、重太郎の喋る銃その1の口黒だよ。驚かせたらごめんね』
「その2って言い方は嫌いなんだぜ…そんなことより白口っていうんだぜ。よろしく!」
【自己紹介と共に、あっさりと銃の説明を、少年が所持している銃2丁は、魔銃と呼ばれるものらしい】

何か、有効そうな情報は聞きだせましたか?
【傍に立つ青年に向けて、一言。口調は変えずに、椅子の男性に警戒している様子はない】
【腰の銃は、少年と違い、椅子の男性へと注意を向けている】
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 18:10:47.04 ID:hArralaj0
>>310

――――――――

【左腕を突き出した姿勢で、じっと事の成り行きを見守る】
【これを避けられては、もうどうあがこうとこちらに勝利はないだろう】
【回避のための姿勢を作る必要もない――――ただ、最後の手段が如何な結果をもたらすか、それを見届ければ良い】

か…………勝っ、た……?

【緊張に張り詰めた表情が、少しづつ崩れ、フィリンは呆然と立ち尽くす】
【頬に、一筋の汗が流れる】

そう…………私の勝ち……!
――――でも、ギリギリよ…………かなり危ない橋を、途中で渡ったんだからね…………

【勝ちは、思っていたよりも大きな嬉しさを秘めていた。フィリンの表情が、徐々に笑みを湛えて行く】
【しかし、途中の賭け――――同じ手の繰り返しを成功させなければ、この勝ちはあり得ないものだったろう】
【それを考えれば、実に薄氷の様な勝利だったと言える】

けど…………ともあれ、これのテストとして、今回は良いデータが取れたわ……ありがとう、優蛾さん

【そう。いつの間にか真剣勝負の雰囲気に当てられ、忘れてしまいそうになっていたが】
【今回の目的は、その腕のガントレットの実戦テストの一環なのだ】
【実際に、模擬戦の中で使用してみた事で、現在の完成度や問題点などが良く分かった。それが何よりの収穫だろう】
【その事に、フィリンは深く頭を下げた】
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 18:15:31.61 ID:AlujyHBjo
>>308

………

【少し考えるような彼の一連の動作を横目で見ると】
【彼女の目線は、本へと移っていった】
【きっと、少しでも情報が欲しいのだろう。また文章を辿るように、眼球が動き始める】


……難しいから…よくわからない…
けど…きっと、わたしの中の魔翌力を抑えることができれば…
わたしは、皆を傷つけないで…済む

【どうやら彼女はこの本に書いてあることをよく理解していなかったようだ】
【それでも読もうとしている。その理由は、彼女が言ったように誰かを傷つけない自分になりたいということなのか】
【ということは、彼女は誰かを傷つけるよう命令されたアンドロイドということに――】

【因みに、そのような情報を沢山扱っているだろう“魔術教会”の存在については、この少女は知らないようだ】
【手に持った本を読めない様子からすると、知識のレベルも、普通の少女並なのだろう】
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 18:20:28.08 ID:IW2JncqIo
>>313
【彼女の礼を聞いて、はて…と首を傾げ】
【そういや実戦テストだったんだなァ、と今回の戦闘の本題を思い出す】
【そして、もう一つの事も―――】

なァに、礼を言うのはこっちさァ
おかげで良い感じの私服、考えられたからなァ

【戦闘前にもらったアドバイス、それによって自分に合いそうな格好に気づけたのだろう】

さっきショーウインドーで見てたワンピース、あれにジーンズ合わせようと思うんだが…
ほら、そうすりゃ、えっと………女性らしさ、も出る気がするし、下はジーンズだから動きやすいし

………やっぱ駄目、かァ?

【彼女が決めたのは、女性らしさを持ちつつも活動的な服装と言えるだろう】
【だが、自分にちゃんと似合うか自信がないらしく】
【優蛾は、フィリンの顔を窺うように問う】
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/10(日) 18:25:32.34 ID:xd9hazBzo
>>311

【現れた女性に目を向け、森島は軽く会釈】
【『能力の代償』か何かであろう、と推測はつけているのだろう、驚く素振りは見せない】
【百家の方は『違和感』を覚えたらしく、妙な顔――続いて、あぁ、と声を出し】


……変なモン*р゚込んでるんはアンタか。


【 ――問い掛けるよりも、断定≠フ色が強い言葉を発した】


>>312


「ん――、はい。 森島です。
 重太郎さんに口黒さん、白口さんですね。 ……改めて、宜しくお願いします。」


【森島は微笑を浮かべると、丁寧に一人ずつの名前を呼んで会釈】
【『そう言う性格』なのだろう――柔らかな印象を発する青年だ】


「情報、ですか――  」   ……コイツとは初対面=B

お前等来るまで、自己紹介しとっただけや。
まだ、何も喋ってへん――判ったか、坊主。
……後、尋問するンやったら対象から目を離すな。 『視線のプレッシャー』を与え続けろ。


【下らなさそうな顔つきで、重太郎の問いに言葉を返すのは百家】
【容貌の変化と共に、何処か『素』の部分が露出している様な、そんな方言の減った語り口で】


>>311>>312


【姿勢を変える事は無く――百家は、堂々とした姿勢で二人を見据え】
【舌で唇を軽く濡らすと、其の口を開く】


尋問でも交渉でも、何でも構わん。
さっさと用件から入れ。 前置きは不要や。

……出来る限りの協力は約束する。 ――尤も。
ジャッキーニ≠フアホと戒能≠止める為に限る、けどな。


【「それ以上はギブ&テイク」、と言葉を切る彼】
【――笑みを浮かべず、照明に顰めた黒の双眸を光らせて】
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/10(日) 18:28:59.05 ID:sgLG0G9Mo
>>314
うーん…そうか…

【「よくわからない」との少女の言葉を聞いて、腕組みをして頭を捻り】
【魔力の扱い方――実を言えば、少年は魔術協会≠フ生徒】
【ただし、落ちこぼれ=\―しかし】
【なんの巡り会わせか、少女は少年と接点を持ち――】

魔力の…扱い方?
なんだ、それなら話が早いよ。
魔術協会=\―って知ってる?多分、知らないかな。
俺、そこの生徒なんだ。…まあ成績は良くないけど――あー今のは適当に流して流して。

【表情は、途端に明るいものへ変わり】
【少年は、少女へ向けて右手を差し出した】
【握手――だろうか】

俺、BJ。一応言っておくと、ブラックジャックじゃないよ…?
魔術協会≠ネら、キミの…えーっと、ゼーロ…ちゃんの知りたいことが、学べると思う。

【少年――BJは、そう言ってゼーロへ手を差し伸べたのだ】
【それが、彼女にとっての救い舟となるのかは、まだわからないが】
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 18:29:42.88 ID:hArralaj0
>>315

…………あぁ、そういえば、服を見てたわね
で、どんな感じにアイディアが出たの?

【フィリンもすっかり忘れていた】
【話のきっかけは、優蛾のウィンドウショッピングにあったのだ】

うーん…………ワンピにジーンズねぇ…………
ごめん、あのワンピがどういうものだったか、私良く覚えてないのよねぇ…………
だから、合うかどうかまでは……

【申し訳なさそうに頬を掻く】
【戦闘に意識を取られ過ぎて、また、腕のガントレットの問題点などに気を取られて】
【戦闘前に眺めていたウィンドウの中身を、すっかり忘れてしまっていた】

――――でも、ワンピースだったら、下に短パンを履いた方が、すっきりするんじゃないかしら?

【ふと、そんな事を口にする】
【それなら、パッと見にはワンピースを着ているだけに見え、股の部分もしっかりとガードされるだろう】
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/10(日) 18:38:18.36 ID:IW2JncqIo
>>318
【フィリンの提案に、優蛾は目を輝かせ、嬉しそうな表情になる】

それだ!それならもっと動きやすくなるしなァ!!
やっぱ聞いてみて良かったぜ!!

【早速先程の店に向かうのだろう、フィリンに背を向け、軽く駆け出すが―――】
【―――思い出したように振り返り、】

その手甲、けっこー良い線行ってるぜェ!
だが今度また戦う時は、ぜってー負けねぇからなァ!!

【笑顔でそう言ってまた踵を返し、駆け出して行った―――】


/乙でした!アイデア参考にして絵描いてみます、本当にありがとう!
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 18:39:39.86 ID:AlujyHBjo
>>317

まじゅつ…きょうかい…?

【聴き慣れない言葉に首を傾げ、本へ向いていた顔を、少年の方へと向けた】
【魔術教会の存在を彼女が知らないというのは、この仕草からして妖異に伝わるだろう】


………

【差し出された右手に対し本を置いて、無言で此方も右手を伸ばし応じようとするだろう】


BJ…さん…
………?

【確かめるように呟くと、もう一度小さく首を傾げた】
【…ブラックジャックという言葉に対してだ。ひょっとすると、知識のレベルは普通の少女以下やもしれず】


……そこへ行くと…わたしのことが、わかるのかな…

【幽かにだが、確かな希望を灯した紫水晶】
【それは、きっと彼女の心にも灯ったことだろう】
【期待するように、彼女は言葉を零した】
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 18:42:09.48 ID:hArralaj0
>>319

(うーん…………こう言う発想も出てこない程に、普段から男勝りだったのかしら……)

【パッと輝く表情を見せる優蛾に、やや微妙な感想を抱くフィリン】
【まぁ、ここら辺の事情は、色々とあるし、自分も人の事は言えないのだが――――】

――――えぇ……今後はもっと完成度を上げて行くわよ?
それまで、元気でね!

【駆けだして行く優蛾に返事を返し、その背中を見送って行った】

さて…………私もそろそろ店に帰らないと不味いわね…………

【そうして、フィリンもまた路地裏から出て行くと、自身の店兼自宅へと帰って行った】

/乙でしたー!
/そして丁度いいタイミングでご飯
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 18:45:36.59 ID:R9djegRAo
>>316

ええ、簡単に逃げられても困るから、私が提案して仕掛けたの
ソレは私の意志一つで貴方を殺せるし、即座に取り外すことも出来る

それから、リーダーは緊急時以外は許可を取れなんて言ったけれど
緊急か否かを判断するのは、私。後、分かって欲しいのは死か生ではなく、有るか無いかということ
加減次第では、一生歩くこともままならない身体にもしてあげられるから―――

【「念頭に置いて頂戴ね」、と笑みを添えて口を閉じる】
【あくまでこれは前置き、尋問だろうとなんだろうと、状況は伝えておくべきだからである】

……それじゃあ、私からは交渉を、ね

貴男が今言った協力の条件に、『機関に対する工作』をお願いしたいの
もっとも、内容としてはあくまで新No.63に関する程度で結構……
これと見込んだナンバーズに、ヤツは信用ならない、って言いふらすだけでも構わないわ

本当は、可能なら相手側に寝返りの芽を植えつけて貰えると嬉しいのだけれどね
一度裏切られたあなたなら、機関に対してソレらしい感情を持っている人、嗅ぎ分けられるでしょう?


―――で。先ず出せる対価は、貴方の生命の保証。住居、金銭、ある程度は用意も出来ると思うわ
後は………あなたが何か、望むものがあれば言ってもらいたいかしら

【「ほかに何かあれば」、と付け加えて相手の返事をジッと待つ】
【強気な姿勢である。機関相手に勝つための、第一歩と成りうるのだから当然なのだが】
【齢七十を越して見えるこの女性は、表面上は友好的に―――脅しの如く、交渉し。】


323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 18:47:27.32 ID:HNXnTc0SO
【路地裏 行き止まり】

バキッ クチャクチャクチャボキッガリガリッペチャペチャペチャ

【犬や猫が餌を食べる時のような音が静かに響いている】
【よくみれば辺りには「何か」の骨が落ちている】
【そのとてもホラー的な光景の中で壁に向いてしゃがみこみ、何かをしている女性らしき後ろ姿】

グチッボキゴリムシャバクバリバリクチャクチャクチャ
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 18:47:35.17 ID:D6Qwr+5No
>>316

【どうも、と後少しで歯が見えそうなほど、口元をゆるませてから】


【百家のその言葉に、少し親近感が湧いたというか、そこまで憎むべきではないかな、などと甘い考えが浮かぶ少年だが】
【ぶんぶん、と首を横に振って、文字通り振り払う】

ご忠告どうも。
だけど、顔が顔だから、睨んでも怖くないって言われたからなぁ…
「気にしてたのかお前アレ…?」
【森島への態度とは、明らかに違う態度を見せる少年。敬語も使わず、まるで同級生と話すときのよう】
【少し、遠くの方を見ながら、世間話のような、くだらない話をが出来るのは余裕からだろう】
【いつでも、殺せる。そういう思考がある裏返しと見て間違いないだろう】

【椅子の方へと、歩みを進めてから、念の為か右のホルスターから、銃を引き抜く】
【中に入っているのは、実弾ではなく、ゴム弾だが、その事は伝えず】

じゃあ…聞かせてもらう。
コレはジャッキーニってのと戒能には関連しないけど…
悪から更生する気はあるか?

『後、ジャッキーニってのの能力っていうか戦闘スタイル?』
『聞かせてもらえるとうれしいかな。個人的にだけど、何かあの人、気になるし…』
【銃の引き金に、手を掛けたのは、警戒の為だろう】
【言葉とは裏腹に、言わなければ[ピーーー]といっているかのような少年の雰囲気。言わなくても、死にはしないだろうが……】
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 18:48:39.37 ID:D6Qwr+5No
>>316>>322
/飯オチです。すぐ食べてきます
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/10(日) 18:48:49.41 ID:sgLG0G9Mo
>>320
きっと、解る。
絶対、変われるよ。

【固く、固く、その声は、確かな強さをもって】
【少年は、少女と握手を交わす】
【その後、手を放して、少年は席を立つだろう】

キミが誰を傷つけなくても済む方法が、絶対にある筈だ。
俺は微力しか力になれないけど…それでもやれると思ったことはやるよ。

【自分の名前に対する、少女の反応を見て】
【少年は、苦笑しながら、「あまり世間は知らないのかな」なんて思って】
【それは同時に、この少女を創った相手への――怒りへ変わって】
【まさしく、『人間』を玩具にしているような――外道への】
【けれど、今は、胸に秘めて】

じゃあ…そうだな。
地図、書こうか?それとも、今すぐ行く?

あー後、本は借りていく…?

【少女を案内すべく、二つの提案】
【そして、テーブルに鎮座する本達をチラリと見て、質問を付け加えた】
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 19:04:37.30 ID:AlujyHBjo
>>326

―――そう、かな…

【まだまだ不安に満ちた口調で、呟いた】
【握手を交わすと自分の膝の上へと両手を置いて、ワンピースの裾をギュッと握って、俯く】


――変われる…かな
誰も…傷つけないように…
普通の女の子に…なれるかな…

【酷く震えた声で、紡いだ】
【今まで沢山の人を傷つけた。己の狂気を抑えきれずに、その力を暴走させて、身を任せて】
【少女は、自分のしてきたことが赦せなかった】
【ポタリ。俯いたその顔から二粒の涙を、ワンピースに落とすと、左腕でごしごしと涙が溜まった眼を擦って】
【そして、顔を上げて、BJを見る】


……ありがとう…

【協力してくれると言ってくれた、BJに感謝の言葉を向けると】


……地図が…いい
帰らないと…心配かけるから…

【誰に、だろうか】
【彼女を創った者か、それとも保護者か、はたまた其れに近しい者か】
【然し、彼女が帰ると言う限りは、そこへと帰るのだろう。彼女が其れを嫌がっている雰囲気もない】

【本は借りるかとの問いに対しては】

……借りない…読んでもわからないから…

【小さく数回、首を横に振るとそう答えた】
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/10(日) 19:11:38.73 ID:xd9hazBzo
>>322

【こくり、頷く百家は――つまらなさそうな表情だ】
【続いて細めた双眸と共に、彼女の条件≠耳にして】


………………『必要無い』。 工作なんか、な。


【 ――対機関に対し好意的に思考した上≠ナ、其れを蹴った】


「演説」の放送、見せて貰ろたが――完全にアイツは機関の造反者≠竅B
俺が言わんでも、信用する奴なんか居らんわ。
精々……『暴れたい奴』と『≪R.I.P.≫の信者』だけやろ。


【「自分が工作するまでも無く、信用は喪失されている」――、と】
【百家が言っているのは、そう云う事だろう】


――えぇか……ルビーシャ≠ノは、三支部の兵隊が居る。
水の国のヘラヘラ野郎は判らんが、氷≠ニ昼≠ヘ兵隊取り返したがってる筈や。
大方、折衝もして無いやろ。 其の辺りは若しかしたら、『交渉』可能か判らん。


…………相手に差し出す交換条件、判るか?


【――この男、『情勢判断』の能力に非常に長けている】
【『機関内の状況』を加味した上で、沙莉菜へと提案するのは機関の一部との一時協力=z
【鍵となるのは、兵隊=@――……ジャッキーニによって、強制的に従軍させられている彼ら】


>>324

【銃の引き金に手を掛けたのを見ると――森島の表情は、一瞬色めき立つ】
【だが、百家は重太郎を見ると】


――……善悪論≠ナ語るな。 俺は損得≠ナ動く。
稼げるんやったら、お前等にも付く。 損になるんやったら、味方でも裏切る。


【――平然とした表情で、「善悪は関係ない」と言い放つ】
【詰まり、『更正する気は無い』――と言うよりも、「今は悪が損」と言いたいのか】


……『撃つ気は無い』んやったら、置いとけ。
今、俺を殺して――お前等に得≠ヘ無いやろ、坊主。
状況を判断して行動は選ぶモンや。 ……脅しになっとらんぞ。


【銃への危機感が全くといっても良いほどの彼は、数度瞬きして】
【……先程から、「諭す」様な事ばかり言っているのは気のせいか】


……ジャッキーニは無能力者。
俺の知る限りでは、武器のスペシャリスト=\―殺し屋上がり、やな。
大方『魔法陣』使って来るんやろうが、其れについては知らん。


【――自らの知る情報を告げると、彼は再び沈黙した】

/ごめんなさい、ご飯行って来ます
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/10(日) 19:20:07.44 ID:sgLG0G9Mo
>>327
う――ッ………そうだよ。

…諦めなければ、必ず変われる。
俺自身が、そうだったから。
だけど――諦めたら何も変わらない。
だから、諦めないで。

【ゼーロの涙に、一瞬戸惑いはしたが】
【直ぐに、BJは優しく語り掛ける】

何かを後悔出来ているなら、変われない筈がないから。
『人間』は――そういうものだよ。

【彼女の胸中を察してか、そんな言葉をかけて】
【懐から取り出したペンと紙に、魔術協会までの道筋を書いて】

心配してくれる人なら――大丈夫そうだね。
――っと、出来た、ほら。

【そう言って、地図を渡すだろう】
【本は「借りない」と言ったゼーロを見て、微笑みながら】
【「一応、借りた方がいいかも。誰か他の人が解るかもしれないよ」――そう言って】
【BJは、踵を返す】

俺は協会の寮に居るから、協会に来た時はよろしくね。
――それじゃあ、また今度。

【そして、BJは図書館を出て行くだろう】
【――後で、借りるつもりだった本を借り忘れた事に気が付き、慌てて戻ってくるのだが、それはまた別のお話である】


/この辺りでしょうか?ありがとうございましたー!
/お疲れ様ですー
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 19:24:08.35 ID:zDenyBASO
/ブルーラインさんの人おりますでしょうか?
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/10(日) 19:25:48.12 ID:+mF1yduX0
【水の国 / 河川敷】

  はっ、とっ、たらっ!

すぅ――――   …ちぇぇぇりおっ!

【装いはジーンズに、ピンクの「パンダ」が描かれたTシャツ。小学上級生ぐらいの容姿】
【紅眼白皙、癖の強いセミロングの黒髪が特徴的で、値打ちのしそうな「紅い指輪」を付けた】
【そんな風采の少女が――草を踏み荒らしながら、鍛錬しているようだ】

【両手で振り回しているのは、ゲートボールのスティックを機械化したような物】
【それが空を切る度、なかなかに鋭い音が駆ける】
【――しかし。その動きにキレはあれど、武道に通暁した者にとってはどこか荒く見えるだろう】
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 19:34:57.11 ID:AlujyHBjo
>>329

………

【ゼーロは黙ってその言葉を聞いていた】
【諦めるな、変われ無い筈がない。そう言ってくれる優しい言葉が、嬉しかった】
【でも、そんな言葉をかけられている自分が情けなかった】

……うん。ありがとう…

【BJが話し終えるともう一度、今度はきっとその優しさに対してだろう。感謝の言葉を述べた】
【そして地図を受け取って】

わかった…借りて帰る…

【素直に彼が言うことに従い借りて帰ることにした】

【彼が席を立つと、「うん」と一言返し、その背中を見送るだろう】
【そして手に持っていた本を一冊、受付へと持って行ってゼーロも道場へと帰るだろう】


――――――“ また会おうね ”

【凛、と透き通った声が図書館に響いた気がした】


/絡んでくださってありがとうございました!!
/おつでした!
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 19:35:19.74 ID:R9djegRAo
>>328

………そう。あなたの口からそれが聞ければ、満足かしら

機関員が、仮にも同僚であるジャッキー二……彼をその手で追放する
そういった普段は有り得ない事を考えたりもしたのだけれど、ね
最初から信用がないのならそれで結構、既に亀裂は有るわけだから―――。

【狙い考えるものは、内部崩壊。ルビーシャの一件を機に出来ればと、思ったようだが】
【その型に嵌めることは難しいと判断したか、一度考えは放棄して耳を傾け】

包囲を一時的に解かせて、兵隊を彼らの場所へと返す
その代わり、ジャッキーニ討伐に手を貸せ―――と、いうところかしら?

氷と昼の支部に恩を売り、それを貴方の憎しい“彼”の首で返させる
私達としても、ナンバーズを一人討てて、死兵の相手をしなくても済み
あなたも思いを遂げて、限定的な協力関係を捨てられる――――?


……そう、だとすれば。私自身は、悪い案ではないと思うわ
リーダーに伝えもするし、早々に行動に移れるでしょうけど………。

【一先ず、提案に対しては賛成の答え。ただし、懸案事項が一つ有る、と】
【「各支部との交渉はどうするのか」、既に解っているような事を尋ね返す】
【勿論、連合にそんな人材は居ない。しかし、サリナが向け続ける視線の先には―――。】



334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 19:38:39.38 ID:D6Qwr+5No
>>328

……損得か。
俺には、よく分からないが…
金金って言ってると足をすくわれるかもしれないぞ?
なんとなくだけど……
【正義と力が心の大半を占める少年にとって、損得で動く百家の考えは理解し難いものだった】
【そういう人もいるのだなと心の隅に置き、この事はあとでいっか、と小さく呟く】

……そういうの気づける人って羨ましいよ。
ごめん、どうしても言って欲しかったから。
「一応言っとくけど、重太郎は、損得じゃなくて、善悪で動く人間だからな?」
『……』
【銃の引き金から手を離し、空中で1回転させてから、キャッチ。そしてホルスターへと戻す】
【反省はしている様子。そして、意味深に黙るもう1丁の銃】

『ふーん…ちょっと厄介かなぁ……』
『あのいっぱい付いてるアレ?近距離も遠距離もいけそうだよなぁ…』
【このメンバーの中で、一番明るい声で、話す口黒だが、思考は少年達の中で一番しているよう】
【対策などを、ちょろちょろと頭に浮かべては、消していく】



【少し百家と離れてから、顎へと手をやり、考え事をする重太郎】
【話を振られれば、答えるだろう】
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/10(日) 19:59:07.07 ID:xd9hazBzo
>>333


……俺は交渉せんぞ。 お前等でやれや。
氷も昼も、支部長は部下思いらしいから其れほど難しい事無い。
最悪、誰か機関員捕まえて提案≠データベースに流させるだけで済むやろ。


【「其処までの義理は無い」――そう、言葉を締める百家】
【彼女の応えに返答が無いのは、其れが大筋で正解であるから、だろうか】


――……それよりも、や。


お前等、何処でジャッキーニを潰す$マもりや。
……多分、もうルビーシャには『リュビア=ヴェルライン』しか居らんぞ。
「計画」やったら、既に“実行部隊”は中央入りしとる――。


【――沙莉菜にとっては、『意味の取りづらい』其れかも知れない】
【百家は、既に大部分が露見している≠ニ思い込んでいるのだろうか】

【 …… 水の国中心部への奇襲=\― その作戦を、だ 】


>>334

【「知っとるわ」――そう、重太郎の言葉に対して百家は返す】
【既に足元を掬われた結果がこの有様だ。 実感はしているのだろう】

【――だが、続いた謝罪≠ノ、少し驚いた様な顔を作り】



……クックック………坊主。 お前、オモロい奴やな。
お前みたいな奴は、損得≠ヘ知らんでエェ――善悪≠セけ考えとけ。
頭も、今は悪いぐらいの方がエェわ。 『経験』出来る事は其の方が多い。


  ――経験≠オて勉強≠オろ。 お前みたいな奴は、伸びる。


【何が面白いのか判らないが――百家は、今日初めて笑みを浮かべる】
【意味深な言葉を吐くと、口黒の言葉に肯定を返し、再び黙って――】



>>333>>334


「―― ……スイマセン、少し、失礼します。」


【――其の時、沈黙を続けていた森島が言葉を発した】

【真顔の彼は、軽く会釈をすると――扉を開け、部屋を出て行くだろう】
【急な行動に、百家は不審気な顔を作って背を見遣るが ……】



      …………………あぁ、成る程。



【――納得したような声を出すと、其れ以上は口を開かずに二名へと向き直った】 /お待たせしました
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 20:03:08.33 ID:xSUhoKMuo
【公園】

………たま模擬戦なども、するべきでござるかなぁ
いや、それとも傷を癒すのが先決か――――

【ううん、と顎に手を当てて声を漏らす1つの人影】

【無精髭を生やした30代の男性だ】
【真っ白なワイシャツとGパン。嫌でも目立つ、赤い手甲を着用し、左腰に脇差を2本、中位と長大な刀を1本ずつの刀を携えている】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】

【両の瞳を抉る様に奔る疵…それは横一線に奔り、更に瞳を四等分にする様に縦に一閃ずつ双眸に疵が奔っている】
【比べれば右の疵の方が大きく、目元から顎まで一直線に伸びていて】

【計四本の刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまう】
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 20:16:45.14 ID:R9djegRAo
>>335

もう……つれないのね、少しは楽出来るかと思ったのに
元だろうと、媒は機関員であるほうが警戒もされないもの

でもまあ、いいかしら。素直に従うことにしておいて――――?

【先程、脅すだけ脅したつもりである。それでもNOなのだから、言うだけ無駄】
【そういった判断を自身の内で下して一つ、区切りを付ける】
【――続いて聞き入る、百家の言葉。違和感から、首を傾げ】

……ちょっと待って欲しいのだけれど、何処の中央にいるのかしら?
そもそも、「計画」って……。……それについて話して貰っても、良い?

【疑問。少なくとも、自分は知らない情報――それについて、問いかける】
【此処に来て珍しく、サリナの微笑が脆く罅る】
【内容によってはとても笑っては居られないのだから、当然なのだが。】
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 20:18:10.68 ID:D6Qwr+5No
>>335

褒められた……?
「ちょっと違うと思うぜ?いや、俺もよく分かんねぇけど。」
損得なんか、知らないと思うし、知れないと思う。
「馬鹿にされたな。」
……

分かった。今は経験する時。ね。頑張る。

『それをサポートするのが、僕らだからね?』
「言われなくても分かってるって。」
【百家は、何を考えていたのかはよく分からなかったが、素直に返事を返す少年】
【百家の言葉を、心に留めて置き、実行していくつもりだろう】



【森島の行動に、疑問符を浮かべる少年だったが、深く考えても意味の無いことを知ってか、思考を止めて】
【再び、戦闘時のシュミレーションだとか、対近距離の作戦について、場違いなことを考えるのであった】




339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 20:20:42.91 ID:R9djegRAo
//>>337に追記、というか
/【「森島の行動も相まって」、サリナの微笑が〜】としていだけると。
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/10(日) 20:25:46.25 ID:T2IZXDwQo
【路地裏】

【人通りが少ないがこの暗がりに、一人の人影が佇んでいる】

…………。

【漆黒のローブを着用し、人目を避けるかのように深くフードを被る少女だ】
【フードの隙間から覗くのは、くすんだ銀色の髪と】
【りんごのように透き通った真紅の左眼に、固く閉じられた右眼】
【首全体が黒色の水晶で構成されており】
【大口径拳銃をローブに括りつけ、翡翠色の指輪を左手中指に嵌めている】

【少女の足元には、一人の少年が横たわっている】
【腹部を銃弾で貫かれ血溜まりが出来ているが、まだ辛うじて死んではいない様子】
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/10(日) 20:29:39.74 ID:xd9hazBzo
>>337>>338


……、 ……待て、お前等知らん≠フか。


【――驚いた顔と声色で、百家は呟く】


――……水の国中央

『ルビーシャ』は単なる“餌”……、 …ちょっと待て。


【そう言うと、百家は立ち上がる――手錠をされているだけなので、歩き回る事は可能だ】
【部屋の隅、古臭い机の引き出しを、手先を使って開けると……取り出したのは紙】
【少し劣化しているが、それ程に古い物ではない。 彼は其れを、二名に差し出し】



…………其れ読め。 ――但し、足りんとこは自分で補完しろ。



【――恐らくは、二名とも其れを読む事が出来るだろう】
【順序としては、近くに居る沙莉菜、次いで、遠くの重太郎となるだろうか】


/内容は次レスに廻します
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/10(日) 20:30:20.24 ID:oywkQd9Eo
>>330
/遅ればせながらここに!
/なんでしょう?
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/10(日) 20:30:23.68 ID:xd9hazBzo
>>337>>338>>341

リュビア=ヴェルライン考案のこの作戦は、大きく分けて『三段階』である。

 第一段階、 『ルビーシャ奪取』
 第二段階、 『ルビーシャ近郊に於ける会戦』
 第三段階、 『水の国中心部への奇襲』

 以上の三段階を、順を追って其の詳細・意図と共に説明する。



@『ルビーシャ奪取』

 水の国国境付近の街ルビーシャを、橋頭堡とする為に奪取する。
 選定理由としては水の国中心部から遠い℃魔ニ国賓を招いての式典が開催される℃磨B
 前者の意図は次項で説明する為、後者の意図より説明を加える。

 狙いは『国賓の人質化』による水の国への各国支援の牽制。
 国賓の身柄が拘束できれば、以降の作戦がスムーズに運ぶ事が期待できる。

 侵攻方法は、“防音魔術を施した上での土竜攻め”。
 少数精鋭400人強によって敵中奇襲を行い、又、『戦闘データ』の採集も行う。

 結果から言えば、『国賓の拘束』は失敗。
 オーガギュネイ=トリットヘルムの戦闘部隊・奈々浦 桔梗のクルティナ・エイト≠投入したが、
 数名の能力者達によって壊滅に近い状況に追い込まれ、オーガギュネイは捕縛された。

 ルビーシャの占領自体は成功。 敵副将、白髭公<~スラム=ガルニウム=リートヴィックを討ち取る。
 その他の目的も完遂し、今作戦は対極的な視野から見れば上々の結果に終わったと愚考する。



A『ルビーシャ近郊に於ける会戦』

 『ルビーシャ奪取』が終了した現在、水の国はルビーシャに対する経済封鎖″戦を取った。
 此れは詰まり、裏を返すのならば「数週間は大規模戦闘に踏み切る気が無い」と喧伝している事と同義である。

 経済封鎖への対処として魔術輸送≠実施。
 機関勢力下の街より、麾下の魔術師50人に転送術式を作動させる。
 この時点でルビーシャに対する経済封鎖≠ヘ意味を為さず、我々は『守り』を固める時間を得た。

 ―――以後、作戦予定≠列挙する。

 ルビーシャ奪還軍が編成されるのを待ち、此れをルビーシャ近郊で迎撃。
 緒戦を終えた後、城塞化されたルビーシャに籠もりルビーシャ奪還軍を釘付けとする。
 この段階で敵戦力の殲滅が可能であれば直ちに打って出、撃破後水の国中心部まで進撃する。



B『水の国市街地への奇襲』

 ルビーシャ奪還軍が同市を包囲した数週間の後、手薄となった市街地へと奇襲を仕掛ける。
 規模としては、多くて700程の兵力。 大規模兵器の運用は、作戦内容上困難と予想される。
 水の国軍は防衛兵力の薄弱化が予想され、ルビーシャ奪取時のデータと比較しても勝算は十分であろう。

 さて、具体的な奇襲方法≠ナあるが――民衆のデモ≠装って実行する。
 先だって『王 鼬瓏』を中心とした工作部隊が水の国に潜伏中。
 D%凾ノ対する水の国政府への不安を利用し、相応規模のデモを数回起こす予定。
 此れによって国軍は、“デモ鎮圧様装備”……詰まり、「ゴム弾」等の武装となる。
 能力者達を中心とした機関軍で脆弱たる此れを押し切り、首脳部を占拠する。



―――以上。
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 20:43:33.46 ID:zDenyBASO
>>342
/こちら深夜に絡んで頂いた者です。
/昨夜は少し母親の妨害が入り、返信を返せなくなり、勝手に落ちてしまいました。申し訳ありませんでした。
/今ようやく携帯を取り返したので出来れば続きよろしいでしょうか?
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/10(日) 20:45:15.21 ID:oywkQd9Eo
>>344
/了解しました、問題ありません
/それでは、よろしくお願いします
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 20:46:26.95 ID:D6Qwr+5No
>>341>>343

餌…?どういうことだ……?
【あまり、状況を把握していない少年であったが、資料を持つ百家へと足を運ぶ】
【受け取ると共に、眉間へと皺を寄せながら、足りない頭を搾って、思考】

2週間前の会戦がAで……
Bの途中まで言ってるってこと…?
【資料を見ながら、必死に思考を張り巡らせ、やっとわかったといった感じ】
【確証は得られず、語尾が下がり、疑問系になっている】


え!?ちょっと待って!これ、このまま、行けばあとちょっとで水の国が…!
【事態を理解したのか、少年の瞳孔は開き、声が少し裏返っている】
【「俺にも見させてくれよ」、との腰からの声に、「あ、ごめん」と応じてから、ばたん、と音を立てながら座り、資料を身体の前へと置く】
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 20:48:31.00 ID:bt21ELLlo
>>340

……何してやがる。

【少女の前方から、声――と共に、肉食獣のような殺気が膨れ上がる】
【近付いてくる足音も、かすかにしか聞こえない。――夜闇の捕食者のような気配】

【暗い路地裏にあって、一際目立つのは、銀色の短髪に真紅の瞳】
【その身体に纏うのは、黒のシャツにレザーパンツ、暗赤色のレザーベスト、という軽装ながらも、十分な戦闘用の装束】

【まだどこか顔に青さの見える、身長180pほどの少年だ】

【その装備の中で異彩を放つのは、ホルダー付きのベルトに提げられたている、左右あわせて五本の棒】
【ベルトの右側に、二本の長い黒い棒。左側には、三本の短い棒が吊られている】

言い訳があるなら……今のうちに言っとけ。

【怒気と憎悪に塗れた殺気を、周囲に撒き散らしながら】
【威圧するような口調で、そう告げた】
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 20:51:00.01 ID:R9djegRAo
>>341>>343

【――――沈黙。差し出された紙へと視線を落とし、文字を辿る】

【途中、何かしらの反応を示すでもなく、とにかく彼女は最後まで通して読み】
【終えると、はぁと息を吐きながら右手を頬に当て、顔を上げて】

……既に第三段階、目的の一歩手前って事かしら
こんなことそのままされたりしたら、現状だと術中に落ちたも同然
下手すれば、昼の国の二の舞では済まない―――

―――けれど、今なら逆に機を突けるかしら

【ルビーシャの兵力を減らせば、計画は覆る。そして、水の国でも対策が立てられる】
【同じ戦力だったとしても、覚悟が有ると無いとでは圧倒的に状況は変わる】
【ならば、脆弱と見て攻め込むジャッキーニ一同を―――寧ろ、不意打ちに出来る、と】

【そう思案したところで、歩み寄る。弱々しいが、確かな足取りで百家へ―――】


―――百家羅山、あなたが私達に見せたこれは、信用してもいいのかしら?

【「この一件限りであっても協力すると誓えるか」―――つまりは、そういう事である】
【相手が下がりさえしなければ、その距離は手を伸ばせば触れる距離まで。ず、と詰めて行こうとし】

349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 20:51:06.22 ID:XywyqHCoo
【森、の、奥の奥の奥】
【おぼろげな月の光しか届かないその場所は、木々が落とす仄暗い蒼色の影に覆われていた】

……は、っは、ぁー……

【肩まですとんと落ちた髪は白くて、肌も病的に白くて。瞳すら、白に程近い灰青。纏う服と靴は、それらと正反対の真っ黒で】
【色彩と言う概念が抜け落ちてしまったような、細く小柄な少女が。湖のほとりに、座り込んでいた】
【彼女の右の眼を覆い隠す長い前髪は、「その下」を見せたくない、と語るように、世界と視界を遮断する】

ぅ、ん……、……っぷ、

【喘ぎ声とも呻き声ともとれる、意味を成さない言葉とともに、生々しい人肌の温度を伴った息を吐いて】
【それを覚まそうとしているのか。目の前の水面に、白い頭を落とす】

【数十秒。すれば、少女は頭を上げるだろうが、それまでは全くの無防備な状態であって――】
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/10(日) 21:03:03.17 ID:xd9hazBzo
>>346>>348


……お前等の言う通り、締めの寸前≠竅B


ジャッキーニを潰すんやったら、ギリギリ≠ナやるしか無い。
『釣り』や。 ……アイツの襲撃と同時に、ルビーシャの包囲を解かせる。
同時に、機関と一時協力体制に有る事を呼びかけたら大部分は投降しよるやろ。
降伏勧告には、機関の――誰でもエエが、ナンバーズ以上も伴わせたら証明にもなる。


【『ルビーシャの兵力』を後詰とする意図であろうこの作戦】
【中央部の混乱に乗じて、ルビーシャ方面軍を撃破させる積もりなのだろう】
【……逆に言えば、「判ってしまえば何も怖く無い」のだ】


【――迫る沙莉菜に双眸を向けると、笑みを浮かべ。 百家は、椅子に座り込み】



…………言うたやろ、俺の損になる℃魔ヘ潰す、て。



【……自己中心的でありながら、肯定≠フ言葉を吐いた】
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/10(日) 21:05:22.38 ID:T2IZXDwQo
>>347

……言い訳は、しないわ。

【無表情、感情の欠けた声】
【人が死にかけているというのに、一切動揺が見られない】
【小学生程度の外見に似合わぬ其れは、少々異質なものか】

その人を助けたいなら……早くしたほうが、いい。
最も、助けさせるつもりはないけど…………。

───《 Luminous Vista 》

【能力を発動し、戦闘態勢に入る】
【まだ、何の現象も起きてはいないが】
【少女の周囲の雰囲気が変わったのが、なんとなく感じ取れるかもしれない】
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 21:08:20.62 ID:zDenyBASO
>>165

……………あいた…た、
……すいません………っ!、

【ドスンっと少年の方も後方へと倒れる。】
【暫く、痛そうにしていたが、殺気に似た物を感じたのか、すぐに謝罪し】


………あ、ありがとうございます。
【そう、少女の手を取り立ち上がるが】
【その間、肉球の柔らかさが少し気に入ったのか、掌の肉球を立ち上がりきって手を離すまで、プニプニと、感触を楽しもうとする。】

(柔らかい……)
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 21:09:20.60 ID:zDenyBASO
>>352
/ではよろしくお願いします。
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/10(日) 21:16:57.71 ID:oywkQd9Eo
>>352
”…気が済むまで、するかい?”

【冗談めかした言葉。表情は、もうからかいの色に染まっていて、先ほどの暗い表情が嘘のようだった】
【立ち上がった少年の服の破れや、怪我がないことを確認して、彼から手を離すまでは、ただ笑い続ける】

”うーん、この辺は確かに意図通りなんだよなぁ…悔しいけど”

【意味のわからない言葉を吐く猫は、自分で自分の肉球を押す】
【それから、相手がまだ学生である事を察し、空を見上げて、再び眉を吊り上げる】

”何が忙しいのか知らないが、流石に子供が出歩いていい時間じゃないと思うよ”
”どんなに遅くたって、日付が変わる前には帰りな”

【自分だってあまり人のことは言えないくせに、猫は大人ぶって指を突きつける】
【隙だらけというか、一見して無防備すぎる姿に、自分だって誘拐されるかも知れないのに】

【猫はそこで何かを思いついたのか、また意地悪そうに笑い】

”ひょっとして、女のところかい?”

【…いろいろ、おっさんである】
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 21:18:24.88 ID:xSUhoKMuo
【公園】

………たま模擬戦なども、するべきでござるかなぁ

【ううん、と顎に手を当てて声を漏らす1つの人影】

【それは無精髭を生やした30代の男性だ】
【真っ白なワイシャツとGパン。嫌でも目立つ、赤い手甲を着用し、左腰に脇差を2本、中位と長大な刀を1本ずつの刀を携えている】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】

【両の瞳を抉る様に奔る疵…それは横一線に奔り、更に瞳を四等分にする様に縦に一閃ずつ双眸に疵が奔っている】
【比べれば右の疵の方が大きく、目元から顎まで一直線に伸びていて】

【計四本の刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまう】
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 21:18:26.57 ID:R9djegRAo
>>350

……採用、ね。もっとも、私が全て認可できるわけではないけれど

元だろうとなんだろうと、あなたには一軍の将としての才能があるもの
ただ個人で戦える程度の私達より、余程頼れる言葉の重さも在る
それに、協力するというのなら……信頼を表すということで、その策を用いるのが良いわ

【後で“情報”の方に回しておくわ、と言って、立ち止まり】
【百家の言葉に頷いてみせて、サリナは右手をす、と伸ばし】

副リーダーさんと、約束したのよね。
協力が取り付けられれば直ぐに爆弾は解除する、って――――。

【彼に向かってその手を翳して、能力を行使する】
【動かなければ、数秒もせずに体内の違和感は消え――元の、マトモな状態へと戻るだろう】
【即ち、これも信頼の形。協力を取り付けたという、一種の契約行為。】
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 21:22:58.68 ID:D6Qwr+5No
>>350

「何だ、要するに、乗らせておいてどーん!ってな感じだな!」
『もうちょっとましな言い方はできないの?…』
【喋りたくてたまらなかったのか、我慢出来ずに、大きな声を上げる馬鹿な銃白口】
【片方の銃は少しあきれていよう様子】


【なんとなく、ではあるが、理解した少年だが、それ以上頭を働かせることは出来ず】


強かっただけに、頼もしいな、よろしく。
兵を動かせるってのも大きいと思うし……
【長谷部と、百家の話を聞き、とりあえずは安心したような表情の少年】
【森島のことが再び頭に浮かんだが、また、其れを沈めていく】
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 21:23:17.44 ID:bt21ELLlo
>>351

そうかよ。

【少女の返答に、短くそれだけを返して】
【右腰に提げていた二本の棒を、右手の指の間に挟んで、ホルダーから引き抜く】

……何処で誰が死のうと俺の知ったこっちゃねぇが。

【少年がそのまま右手を一振りすると――どのようにしたものか、そこには全長180pには届こうかという、長大な凶器――黒い槍が握られている】

そいつら≠ヘな、お前ら≠フ手慰みで死ぬために、生きてんじゃねぇんだ!

【――相手は一人の少女だというのに、なぜか少女を複数形で呼びつけて】
【煮えたぎる憎悪≠隠しもせず、吐き出して、少年は少女に向かって駆け出した】

【待ち構える少女に対し、少年から先の一手が放たれる】
【長いリーチを利用した、少女の手の範囲外から飛び込んでくる、白銀の穂先】

【ごく単純で、直線的な一撃ではあるが、少女の胴を狙った突きには、迷いがなく――迅速い】
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/10(日) 21:35:23.02 ID:+mF1yduX0
【水の国 / 波止場】

きゅーせんまぁぁーんのたーみこぉぉーぞりぃ!!

れぇぇーきしのまぁーきぃにきーざまれしーーー!!!

【装いはジーンズに、ピンクの「パンダ」が描かれたTシャツ。小学上級生ぐらいの容姿】
【紅眼白皙、癖の強いセミロングの黒髪が特徴的で、値打ちのしそうな「紅い指輪」を付けた】
【そんな風采の少女が――ちょっと古い、異世界の軍歌を唄っている】

【――端的に言えば、酷い音痴。公害もいいところだったが】

………あ

続きが、いきなりわからないっ!

「………――はぁ。」

【それは、少女の記憶の中断による気の抜けた終結を迎え】
【姿がないのに聞こえてくる、円やかに熟した壮年の男声は】
【ツッコミが追いつかないとばかりに、溜息だけを吐いた】

【潮騒を殺しきるうたごえにプラスして、指輪の放つ赤い光】
【周辺や海中から何かが出てきても、不思議ではないし】
【いちゃもんを付けられても。道理では文句など言えない―――】
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 21:36:31.92 ID:zDenyBASO
>>354

ひッ?!
……か……勘弁して下さい。

【少年は本気にしたらしく、怯えた声で返す。】
【因みに少年には特に外傷らしい物はなく、】


………お……女っ?!
ちち違いますっ!!
ば……バイトっ!バイトですよっ

【オッサン……いや、少女の予測を、そう否定する。】
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/10(日) 21:37:46.44 ID:xd9hazBzo
>>356>>357

【違和感≠ェ消えたことに満足したのか、軽く息を吐き】
【二名を見遣ると、口を開く――】


…………お前等がやらなアカン事、纏めるぞ。


其の一、「水の国政府・軍との協力取り付け」

其の二、「機関との協力取り付け」

其の三、「水の国中心部への攻撃に対する待機」


――……こんだけや。 簡単なモンやろ。
ルビーシャの降伏勧告には、俺も出向く。 ……証明≠ノ成るからな。


【「コピーしても構わんから、持って行け」――そう、顎で重太郎の持つ書類を示す彼】
【此れで終わり、と判断したのか、立ち上がり。 器用に扉に手を掛けると】



…………あぁ、如何でもエェ事やけど、言っとく。


さっきの、森島とか言う奴――お前等が来る前、話しとったんやけどな。
時々、痛がってる≠ンたいな表情しとったわ。



……機関の映像記録に有った、哲学者の卵≠フ孵化兆候の一部に似とったぞ。



【「散歩して来る」――そう、言い残し、百家は部屋から去る】
【一軒家の付近には、数人の傭兵らしい男達と、センサーの様な物が有った筈だ】
【彼がこのまま、逃走≠キる心配は先ず無いだろう――】



【 ―――― 今日の月は、下り始めた上弦の月 】


/この辺り、でしょうか。 お疲れ様でしたー!
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/10(日) 21:41:19.12 ID:T2IZXDwQo
>>358

……そう。
手慰みにしたつもりは、無いのだけれど……。

【バックステップを用い、突きを回避】
【──し切れず、胴を浅くはあるが穿たれる】
【しかしダメージは通ったが、表情は一切崩さない】
【それはこの少女に痛覚というものが存在しないからである】

【回避の際の動きで分かるかもしれないが】
【小学生程度の見かけどおり、体捌きは並以下だ】

───《 射出 》

【少女の真上に、赤色の水晶が創りだされ】
【一直線に、少年の腹部を狙って放たれる】
【先端が尖っているが、速度は遅く軌道も単調なため、これ単体では驚異となる攻撃ではない】
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/10(日) 21:47:21.86 ID:oywkQd9Eo
>>360
”バイト? …どこのどいつだ、未成年を深夜まで働かせるのは…”

【と、一応は大人っぽい事を考えて義憤に駆られたような表情をするが】

”わかってるよ、君はまだそんな経験値も度胸もなさそうだし”

【…次の瞬間、下世話に笑う】
【表情がころころ変わるけれど、途中で口を開いても、直接声を発することはない】
【常に念話でしか話さない猫少女、確かに怪しい】

【何を考えているかさっぱり読めない猫は、今度は少年に並ぶ】

”まあ、大人の義務として? こんな時間に高校生の一人歩きなんて、させられないし?”
”そもそも予定が開いて暇だったから、途中まで一緒に行くよ”

【すまし顔でのたまう少女は、自然な感じでにっと笑って】

”ああ、断ったってついてくから、そのつもりで”

【見た目だけなら自分だって十五・六の少女の癖に、極めて勝手な振る舞いは、まさに猫そのものだった】
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 21:58:01.41 ID:R9djegRAo
>>361

……水の国との協力は、『対機関』や『Justice』の名を出せば良い
機関とのものは、支部長が話の通りであれば利害を説けば良い
攻撃への待機は、秘密裏に周囲へとそれを伝えておけば良い

………そうね、問題は無いかしら。私の方から情報は回しておきましょう

【口ではそう言っても、実際に取り掛かるとすれば大事である】
【しかし、初動で動くべきは自分―――頭の中では考えを纏め、耳では百家の言葉を聞いて】

【―――困ったような、少しだけ険しい表情で彼を見送り】


其の四、「“爆弾”たりうる、彼の卵除去作業」―――かしら?

【ふぅ、と息を吐く。先程まで百家が座っていた椅子に腰を下ろして、携帯を取り出し】
【つなぐべき場所、集積情報のページを開いて―――じっくりと、考えを推敲し始めた】

/お疲れさまでした〜!
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 21:58:47.98 ID:bt21ELLlo
>>362

ちっ……!
(浅い……!)

【回避された槍に、小さく舌を鳴らした】
【――拙い足捌きを見るに、どうやら体術の面では素人らしい、と推測するが――手を緩めることはない】

……遅ぇッ!

【突き出した槍を引き戻していては、赤い水晶に間に合わないと見て】
【少年は槍の把手を、手首の力だけで回転させた】

【飛来する赤い水晶を、跳ね上がった槍の穂先が真下から貫く】
【赤い水晶が、それなりの強度を誇るならば、そのまま空中へと弾き飛ばされ――そうでなければ砕かれる】

【少年の動きは流れるように淀みなく、次の攻撃の姿勢へと入っている】
【跳ね上げた穂先を、そのまま自分の身体の後ろへと下ろすと同時に、自分の身体は半時計周りに半回転】

【少女に背を向けて、槍を突き出した姿勢≠ゥら】
【さらにそのまま半回転、右手に持った槍を、少女から見て、左方向から叩きつける!】

【薙ぎの一撃は円運動の賜物、威力も速度も申し分ないが】
【背を向けてからの一撃であり、攻撃が到達するまでにはタイムラグがある――上に、目視が十分でないため、少女の急所を的確に捉えるような攻撃ではない】
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 22:01:07.58 ID:XywyqHCoo
【森、の、奥の奥の奥】
【おぼろげな月の光しか届かないその場所は、木々が落とす仄暗い蒼色の影に覆われていた】

……は、っは、ぁー……

【肩まですとんと落ちた髪は白くて、肌も病的に白くて。瞳すら、白に程近い灰青。纏う服と靴は、それらと正反対の真っ黒で】
【色彩と言う概念が抜け落ちてしまったような、細く小柄な少女が。湖のほとりに、座り込んでいた】
【彼女の右の眼を覆い隠す長い前髪は、「その下」を見せたくない、と語るように、世界と視界を遮断する】

ぅ、ん……、……っぷ、

【喘ぎ声とも呻き声ともとれる、意味を成さない言葉とともに、生々しい人肌の温度を伴った息を吐いて】
【それを覚まそうとしているのか。目の前の水面に、白い頭を落とす】

【数十秒。すれば、少女は頭を上げるだろうが、それまでは全くの無防備な状態であって――】
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/10(日) 22:01:20.14 ID:D6Qwr+5No
>>361>>364

Justiceの人にも協力してもらわないとなぁ…
【うーん、と顎へと手をやり、独り言のような呟きを吐いてから、長谷部を見る】


ありがとう。百家『さん』
使わせてもらうよ。
【言葉が、大分丸くなったのは、敬意の表れか】
【だが、戦場で対峙した時は、容赦なく引き金を引くだろう】





【―――ドクン―――】



【哲学者の卵、その言葉に、脈拍が早くなり、息も少し荒くなる】
【生産性の欠片も無い事は分かっていたが、胸のあたりの学生服を乱暴に掴み、ゴクリと生唾を飲む】

本当か……分かった。
(双葉さんが言ってたのは、森島さんのことだったのか…?)
(今度会ったら聞いてみよう……俺、何で簡単にあんなことしようとしたのかな…)

「おい!重太郎!」
『起きてる…よね……?』
【頭に、色々な言葉が浮かんでは、また消えていく少年だったが、銃の言葉で、はっとする】
【頭が、よく回らなかったが、あ、さようならとだけ別れの挨拶を放ち】

それじゃあ長谷部さん、集積情報の方お願いしますね。
俺はこれで、さようなら。
「じゃあな!」
『それではまた。』
【そう言ってから、少年は、少し小さくなった背中で、長谷部の言葉も待たずに、去っていくだろう】

/おつかれさまでした。ありがとうございます


368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 22:06:53.05 ID:MwHMWdvF0
【路地裏と通りの境目】
【言ってみれば路地裏の入り口】

……うーん、あれだね、耐えられそうな人がいないね、うん。
そもそも、普通の人間相手にデータ取ってもね……

【ボロボロで、赤黒く汚れたコートを羽織り】
【顔には笑みの張り付いた少年が】

となるとやっぱり能力者相手……
通りがかってくれるかなあそんな丁度良く。

【豆鉄砲片手に、通りの人間を観察している】
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 22:10:28.15 ID:HfqrvW93o
【夜の公園】

最近は体に無理させすぎかなー…筋肉痛が…。

まだまだだなー…私も…
もう少し体動かさないと…、

【赤い長髪に緑の瞳で
上は赤のTシャツの上に黒いパーカーを羽織っていて、下はジーンズ
と言う格好の高校生位の少女がベンチに座って、軽くストレッチをしている】
【旅人なのだろうか、横に大きなリュックサックが置いてある】

【少女の腰の右側にはホルスターが収められており、そこから装飾の施されたコルトパイソンが見える】


……そろそろお金が無くなって来たかな…
今日は野宿かなー…はぁ…

【そしてため息をついてそう言った】
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 22:16:00.92 ID:zDenyBASO
>>363

………あぅ、失礼な…、僕にだって…――

【恋愛経験の無さを見ず知らずの相手に口出しされたのが少し不服だったのか】
【少女に聞こえるか聞こえないかわからないぐらいの声で、呟く】
【といっても、相手は猫少女だ、その生態の基が本当に猫ならば、その人間より特化したその聴力はこれを聞き漏らす様な事は無いだろうか、】


―――………いや、見ず知らずの初めて会った人に付き纏われてる状況も中々、危ない感じがすんですが……

【自分の帰路に付いてくる様子の彼女に、思わずそう突っ込んで】
【はぁ、と一つため息を付いてから歩き出す。】
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/10(日) 22:16:39.82 ID:T2IZXDwQo
>>365

【赤色の水晶は砕かれず弾き飛ばされ、】
【重力に従って落下し、コンクリートの地面を転がった】

【水晶は、かなりの強度を持っているようだ】
【並の一撃では、罅一つすら出来ないほどに】
【大技クラスの一撃であれば壊せなくもないであろうが】

…………っ

【再び大きくバックステップをして薙ぎ払いを回避】
【タイムラグがあったため、回避自体は成功したものの】
【少女の身体能力では少し無理があったのだろう。多少よろけて体勢を崩す】

───《 射出 》

【橙色の水晶の水晶を上空に生成し、一直線に放つ】
【今度の狙いは、少女と少年の合間の地面である】
【前述の通り、水晶が動くスピードは遅めであり】
【少年が直ぐに接近しようとすれば、邪魔な存在となるだろう】
【体勢を立て直すための、時間稼ぎ狙いの攻撃のようだ】

【とはいえ、現在少女に隙ができているのは変わらず】
【何らかの手段で攻撃を加えることが出来れば、少女は回避が困難だろう】

【尚、威力、耐久力、速度など、色を除けば先程の水晶と殆ど変わらない】

【赤色の水晶:男から見て右前方。近距離。地面に転がっている】
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/10(日) 22:30:55.74 ID:oywkQd9Eo
>>370
”それは失礼、少年”

【歩調をあわせて歩き出す猫少女は、一見すると言葉と裏腹に反省した様子は無い】
【けれど人見知りしない性質なのか、なんだか楽しそうですらある】
【だが限度を弁えているのか(表面上はわからないが)、その言葉を追求することはなかった】
【せめてもの良心のつもりなのかもしれない】

”なに、見ず知らずの人だって、言葉を交わせば知り合いだ”
”コミュニティ形成の第一歩だ、生物的に好ましいじゃないか”

【今度はえらそうにお説教だと…?】

”それだけじゃ不安だというなら…そうだな”
”僕はブルーライン。通りすがりの魔法使い”

【一方的に、名前と肩書き(?)を告げる猫は、僅かに距離を開けて】

”君は僕の名前を知った。見ず知らず、じゃないよ”

【ちょっとだけ、笑った】
【何を思ってそんな顔をするのかは判別しがたいだろうが】
【ひょっとすると、少年の対応に傷ついているように見えるかもしれない】
【いろいろへたくそで、寂しがり屋。そんな風に見えるかもしれない】
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/10(日) 22:32:00.11 ID:kFf8Ka5ro
>>366

【少女の右隣】
【紙でも落ちてきたのか、緩やかに微かに、大気が揺れる】
【水面に顔を埋める彼女は、隣の気配に気がつくだろうか】

……

【ソレは、椛のような手を伸ばして】
【柔らかな指先で、無防備な彼女の脇腹を幾度か、突っつこうとするだろう】
【もしかすると、擽ったいかもしれず】

/まだいらっしゃいますか?
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/10(日) 22:32:19.92 ID:BzIhgdFO0
【森/小さい湖】
【岸からほど近いところに、ぼうっと小さな明かりが点っているのが分かるだろうか――】
【幽霊か、とも思えるかもしれない。だがそれをしっかりと見れば気づく筈――そう、人だ】

……ま、まさかちょっとお風呂に魔力を流しただけであんなことになるなんて……。
もうちょっと魔力耐性のある浴槽を作るべきですよぅ、全く!

【※そんな事する人はコイツだけなので浴槽を強化する必要は一切ありません】

【ともかく、人影――体格と声から察するに女性――は、ぶつくさ言いながら金色の髪を撫でる】
【胸元に掛けられている錆びた金色のロザリオが、少女が誰であるかを判断する手がかりになるだろうか】
【彼女の周囲に浮いている光球が熱を発しているのか、夜の湖でも寒い思いをすることは無いようだ】

【ちなみに、城≠フ風呂はもう修理されたらしい。頑張ったね彼女の知り合いの魔術師さん達】
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 22:32:59.18 ID:bt21ELLlo
>>371

チョロチョロとっ……!

【槍を振りぬいた姿勢で、さらに後退していった少女の姿を確認】
【――同時に、彼我の中間へと打ち出されている、橙色の水晶も】

【先の赤い水晶を叩いた槍が、腕に伝えた感触は、重く――そして堅い】

【色の違う水晶ならば、全く異なった性質を持つことも考えられる、が】
【――同様の性質を持っているとすれば、アレを弾いて近付くには、また少女に、新たな一手を許すことになる】

(……なら)

【思考が一瞬ならば、決断も一瞬】
【左腰に据えられていた短い棒を、左手の人差し指と中指で挟むようにして、ホルダーから引き抜く】
【そこに現われるのは、既に抜き身の刃を晒した、投擲用の黒い短槍】

ッらぁ!

【バランスを崩した少女の右腿に向けて、手首と肩の力だけを使って、無理やりに短槍を、投げ放つ】
【――少女の機動力を削ぐことを目的とした攻撃だ】
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/10(日) 22:33:26.48 ID:+mF1yduX0
>>366

【装いはジーンズに、ピンクの「パンダ」が描かれたTシャツ。小学上級生ぐらいの容姿】
【紅眼白皙、癖の強いセミロングの黒髪が特徴的で、値打ちのしそうな「紅い指輪」を付けた】
【そんな風采の少女が――ふぅわり、“降下”してくる】

【風に舞う紙切れのような、月面での出来事のような】
【兎角ゆっくりとしたスピードで、湖の淵に猫のように着地した】
【目立つのは足音などでなく、ぽちょんと跳ねた、水の音】

なーに、やってーるのっ

もっと簡単に顔を洗える場所、知ってるよ?

【そして緊張感の欠落した声で、鬼気迫る少女に声を掛けた】
【――それ以上なにもしないので、暗殺者や殺人鬼の類ではなさそうだけど】
【助けに来たのではなく、少女の奇態をおもしろがっているみたいで】

「…、…お嬢さん、どうなされたのですかな?」

【さらに。それとは別に】
【円やかに熟した、成人男声の問いも聞こえてくることだろう】
【こちらは真面目に心配しているが――「姿がなく」】

【どちらにせよ、初見では少し信用し難い...】
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/10(日) 22:34:42.34 ID:+mF1yduX0
//ねねね、被るなんてじょうだ…
//>>366殿、>>373殿、複数対応可能なモードでありますか?
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/10(日) 22:42:09.65 ID:kFf8Ka5ro
>>377
/ふわわ、どうしましょう!
/2時くらいには落ちないといけないので
/こちらが引きます! >>373は無かった事に
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/10(日) 22:43:48.41 ID:+mF1yduX0
>>378
//その場合は、早いほうが優先されると思うんです私
//なので、私が退きますよ?
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 22:45:32.55 ID:XywyqHCoo
>>373>>376
//うわわわーい作業してましたごめんなさい……いますっ!
//私もそんなに遅くまでは居られないので、複数行けますよ!
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 22:45:36.06 ID:hsZ2Op9DO
>>374
・・・・・・
【目を瞑った少年が1人光に向かって歩いてる】
たく・・・よぉ・・・・・・なんであんな挑発に・・・・・・ちくしょう

【クセのある赤い髪に少し気力にかける黒い瞳を持つ目】

怖くない怖くない・・・大丈夫大丈夫・・・・・・ 

【首に金の指輪を鎖を通してかけている・・・この覇気のない少年には余り似合わない】

【――とこのまま行けば光にぶつかるだろう】
【光の放つ熱量によっては怪我をするかもしれない】
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/10(日) 22:48:32.33 ID:kFf8Ka5ro
>>379 >>380
/史音ちゃんには、前に被ってしまったことがあったので
/今回もなんて、申し訳ないのです…!
/自分のレス速度を考えると、足を引っ張ってしまうので、ここは引かせてください
/ありがとうございました!
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/10(日) 22:49:19.76 ID:T2IZXDwQo
>>375

【その後、橙色の水晶は地面へと突き刺さる】
【サイズは然程大きくないため、迂回するなり跨ぐなりすれば問題なく接近できる】

……ぅ、─────

【只でさえ、身体能力が低めの少女】
【向かってくる槍を回避できず、右腿が綺麗に貫かれる】
【槍によって抑えられている所為で、出血の量は少ないが】
【少年の狙い通り、機動力を削ぐことには成功したようだ】

───《 射出 》

【黄色の水晶を精製、少年の左膝を狙って撃ち出す】
【相変わらず、色以外は先程までとあまり変わらぬ攻撃だ】

【赤色の水晶:少年から見て右前方。近距離。地面に転がっている】
【橙色の水晶:少年と少女の中間。地面に刺さっている。】
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 22:49:30.63 ID:LOgaJWkSO
>>374
【かさ、かさ】

【――その声を耳にして、下草を踏み分け薮を抜け。岸へと姿を現すものがある】
【それは遠目に見れば、性別の境すら曖昧な。夜空色の髪をした、和装の痩躯だ】
【彼女は猫めいた仕種で伸びをしつつ、く、と小さく欠伸を噛み[ピーーー]と】

何だよ、あんな事ってさ……風呂場で儀式でもやるつもりだったのか?
――……対魔翌力コーティング、するだけなら出来なくも無いけどさ。

【幽霊めいた人影に向けて、そんなはすっぱな語調で言葉を投げ掛ける】
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/10(日) 22:50:53.62 ID:BzIhgdFO0
>>381

ん……?

【誰かが近づいてきたのに気づいたのか、湖の中にいた少女は肩まで水に浸かり体を隠す】
【もしかしたら中温光≠フ展開範囲を広げすぎたかも、などと頭の中で考えながら――】

【少年が光に当たっても、やけどをする事は無いだろう。せいぜいちょっとまぶしい思いをする位だ】
【おそらくは、水をごく狭い範囲だけ温めるのが目的の魔術であるのが理由だろう――攻撃性能は無いのだ】

【少女はそんな少年の様子を、湖から頭だけを出してじいっと見つめていた】
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 22:52:01.84 ID:LOgaJWkSO
//被り済みません、退きます。>>384はなかったことに……。
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 22:53:05.67 ID:zDenyBASO
>>372

【彼にも傷ついた様子に見えたのか、少し言い過ぎた様な申し訳なさに襲われて】

――……僕、護と言います。

以後、どうかお見知りおきをよろしくお願いしますね。

【そう少女――ブルーラインに名乗り返す。】
【これにて、見ず知らずから顔見知りぐらいまでには二人の関係性にフォローを入れられた――………だろうか?】
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/10(日) 22:53:56.32 ID:+mF1yduX0
>>380-382
//あまり、完全横取りのようなことはしたくないのですが…
//そちらがどうしても引かれるのであれば、私が単独で絡みます
//本当に、ゴメンナサイ
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/10(日) 22:57:34.11 ID:BzIhgdFO0
>>386
/もう一方が大丈夫ならいけますが、どうでしょ?
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/10(日) 22:58:58.03 ID:oywkQd9Eo
>>387
”そうだね、これで知り合いだ”

【告げられた瞬間、猫は愛らしく笑った】
【笑った、はず、なのだが、なんだか街頭の方向が悪いのか、妙に黒い笑顔に見えるかもしれない】
【吹き出しをつけて『ちょろい』、と書き入れるとやたら似合いそう】
【だがソレを指摘される前にいつもの糸目笑顔に戻る】

”それで、護、バイトってのは大変なんだね”
”よほど根性決めてやらないといけないんだろ? この時間まで続くって事は”

【軽い世間話のつもりなのか、今度は本当に一切の気負いなく尋ねる】
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 22:59:45.86 ID:bt21ELLlo
>>383

【短槍が少女の腿を貫いたのを見て取って、少年は右手の槍を脇に手挟んで、そちらに向かって駆け出した】
【地面に突き刺さった橙色の水晶は迂回するコースだ】

【少年の頭にあるのは、迷いなく一念】
【あとはこの槍を、少女の身体に突き込む。ただそれだけ】

クソガキが、テメェのやった事を思い知れ……!

【唸るようにそれだけを口にして、少女に向かっていく】
【射出された黄色の水晶には頓着していない】

【膝を狙った黄色の水晶は、少年の左腿とレザーパンツを切り裂いて、血をしぶかせた】
【だが、わずかに顔を顰めただけで、少年の動きに遅滞は見られない】

【槍の間合いに入り次第――最初の一撃の様に、少女の腹部目掛けて、穂先を突き込むだろう】
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:01:59.83 ID:hsZ2Op9DO
>>385

くそっ目をつぶってちゃ見えないけど開けたくない・・・・・・ 

【光の近くにまでくる】

そ、そうだ歌を歌えば・・・

【そう言いながら息を大きく吸い、同時に目を開け】

―――!?

【いきなりの光がよっぽど眩しかったのだろうか?・・・パニックになりそのまま湖にだいぶしようとする】
393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 23:05:40.17 ID:XywyqHCoo
>>376

……ぷ、はっ……?

【息が続かなくなって頭を上げるのと、舞い降りた気配に気付いたのはだいたい同時】
【白い髪から、光を通さぬ暗い雫が。重力に伴ってぽたり、ぽたり】

 【――切りたい刺したい裂き潰したい、その気持ちをつめたい水にしずめるためにここに来たのに】
 【このタイミングで、ヒトに会ってしまうなんて。ああ神様、】

あ、……なんでもない、です、よ……ぉ?

 【……これは、試練なのでしょうか、】

【ぎゅうっと、左の二の腕の辺りを右手で掴む。堪えるような眉の動きと身体の動きは、なんだか少しシンクロしている】
【おろおろと動く瞳の動きだけは、「男性の声」の在り処を探しているだけ、とも取れるかも】

//んでは、今回はあやベンさんと絡ませていただくことになるのでせうか。すみませんgdgdしちゃって…よろしくお願いします&すみません!
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:07:41.14 ID:hsZ2Op9DO
>>386
/すみません今気付きました。 
/遅レスで宜しかったら三人で・・・
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/10(日) 23:07:59.48 ID:BzIhgdFO0
>>392

……ッ!?

【いきなり湖にダイブされたのに、少女も驚いたのだろう。左手で口許を押さえて】
【しかしその直後、彼女の表情は彼を心配するようなそれへと変わっていく】
【人が入浴できるような水温だ、当然ではあるが凍死する事が無いだろうが――】

だ、大丈夫ですかぁ……?

【遠巻きからではあるが、ダイブした彼へと少女は一声かける】
【……そんな事をしている内に、周囲の光は全て立ち消えていた】
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:08:33.45 ID:hsZ2Op9DO
>>386>>389
/すみません今気付きました。 
/遅レスで宜しかったら三人で・・・
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 23:12:18.19 ID:LOgaJWkSO
>>389>>394
//有り難うございます。それでは、お言葉に甘えさせて頂きたく……宜しくお願いします。
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/10(日) 23:12:45.67 ID:BzIhgdFO0
>>384

……あっ、朔夜さんじゃないですかぁ。
いやぁ、ちょっと……ここに魔力流して水流でも作れないかなぁ≠ニ思って。
でもやっぱり水魔法の心得がないとそんな事は無理ですよぅ。

【※馬鹿】

【……そんな事を苦笑しながらのたまう彼女。実にいつもどおりの様子である】
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 23:13:19.61 ID:LOgaJWkSO
>>389>>394
//有り難うございます。それでは、お言葉に甘えさせて頂きたく……宜しくお願いします。
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:16:43.51 ID:hsZ2Op9DO
>>395
【少女の問いに】

ゴポ・・・コポポポポポ 

【少年の口から吐き出された空気により出来た水泡が水面で弾けて答える・・・】

【つまるところ少年は溺れている・・・水深とか岸の近くとか関係なく、水底で手足を必死にばたつかせている】

ゴポ・・・
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:17:31.46 ID:zDenyBASO
>>390

え……えぇ、そうですね、

(…………?)

【何だろうか、今黒い何かが見えた様な、】
【護は、そんな疑問を浮かべて、目を擦って再び彼女の顔を見るが】
【その時には、既に先程の通常の表情に戻っていて】
【その疑問は暗闇の中へ沈んでいくのであった。】


…………ふぇ………えっと……う……っ、

【【少女の問い掛けに、少し戸惑う】
【その表情には、焦りと恥ずかしさが入り混じっていて】
【それは「何をしているのか」を答えるのを拒んでいる印象を与えるだろう。】

/すいません、風呂落ちです。
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/10(日) 23:18:40.01 ID:T2IZXDwQo
>>391

【黄色の水晶も、その後地面に突き刺さる】

……それ位、何度も思い知ったわ。

───《 迎撃 》

【そして、その黄色の水晶の先端からエネルギー弾が放たれる】
【狙いは少年の右肩、軌道は一直線】
【肩にダメージを与えて、突きを中断させる狙いのようだ】

【また、黄色の水晶がある位置は少年から見て左後方】
【つまり、死角からの攻撃ということになる】
【幸いというべきか、エネルギー弾の威力はあまり高いとは言えない】

【先の攻撃により、左足が殆ど動かせないため】
【今放った突きが"完璧"に決まれば、回避はできない】

【しかし、完全に突きを止められまでしなくても】
【エネルギー弾の影響によって突きの勢いが削がれたりなどすれば】
【少女は体を捻って、攻撃を回避することに成功するだろう】

【赤色の水晶:少年から見て右後方。近距離。地面に転がっている】
【橙色の水晶:少年から見て後方。近距離。地面に刺さっている。】
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 23:18:56.61 ID:exbH7zBDO
【公園】
 
 ──……。
 
【夜半の公園に躍る影が一人】
【黒のシングルライダースジャケットに、裾に燃え盛る炎が刺繍されたジーンズという格好をした、赤毛混じりの黒髪の青年】
【左半身を半歩出した姿勢から、動きが始まる】
 
 ッ、
 

【腰を落とし、左足を前に踏み込みながら、右足を後ろ回しにしてアスファルトを擦る時計回りの足払い】
 
 ──
 
【払った右足をそのまま継いで軸足にし、流れるように腰を上げて重心を浮かす】
 
 し、
 
【時計周りの円運動を直線運動に切り替えて、遠心力から打ち出されるのは左の膝蹴り】
 
 っ、せ!
 
【左膝を素早く引き戻して重心軸足を左足に。左足膝蹴りから継いで空を切ったのは、左右の順突き】
 
 ……。
 
【気付けば青年の姿勢は元の左半身を半歩前に出した構えに戻る】
【一秒内に四撃。──師からかつて教わったことを正しく守り、青年は残心】
【その動きは、異世界における格闘技におこなわれる“型”よりは、より実戦的な格闘術の“套路”に近かった】
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/10(日) 23:25:18.35 ID:+mF1yduX0
>>393

て、アンタ…自分の行為の特異さに、気づいてない!
これはもしかすると駄目な兆候かもわからな――

「…常識感覚を時音様の中に忘れていったマスターが、何をおっしゃいますか?
 最低限の空気は読めると思っていた私にも、非は有りますが…」

【くしゃくしゃと、黒髪を掻き上げて】
【悪戯っけの滲んだ言葉を用いた少女――それを、「声」がぴしゃりと叱る】

【やはり穏やかで、思慮分別の有りそうな声音だけども】
【その「主」の姿は、一向に見えないのだ】
【ただその出所を探るつもりなら、さしたる難しさはないだろう】
【―――明らかに。彼女の「指輪」の高さから、男声が波及している】

あーあ、じゃあもう少し真面目に喋ってみるかなっ

顔を洗うだけならサ、別に公園でもそこいらの水飲み場でも良いジャン?
だって別にアンタ、そんあ人前に出て恥ずかしい顔でも無いでしょ

―――ほーら。

【眼の行き場が頓狂になっているのを、この少女は】
【濡れた髪と眼球を、冷たい湖中から引き上げたからだと思っているらしく】
【モノクロームの少女の元へ、歩み寄ることができたなら】
【不敵な笑みを浮かべ――その髪を、額と目が出るように撫で付けようとする】

「…私もそしてお嬢様も、悪意がある訳ではないのだ
 ただ――見過ごすには。心配にさせてしまうような光景でしたのでな」

いんや、アタシは悪戯しにきただけなんだけどっ

【そして、指輪によるフォロー】
【少女の耳を労るためか、頭に手が触れようとしたその少し後に】
【赤い目の少女の手が戻されてから、優しく響くだろう】
【――少女の方は、不意を付かれたように目を逸らしたけど】
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/10(日) 23:26:26.73 ID:oywkQd9Eo
>>401
”…ああ、すまない。言いたくないならいいよ”

【答えに詰まる様子に、猫はそうやって話題を打ち切る】
【ある程度の空気は読めるようだ。意図して読まない場合もあるらしいけれど】

”しかしまあ、何処行っても戦争だなんだと…国は何もせず組織に依存している”
”仕掛ける側もアレだが、いまいち公務員が当てにならない世界だな、ここは”

【独り言のように呟き、静まり返った街を見る】
【いくら真夜中だからって、本当に人っ子一人いやしない】
【街頭も控えめで、こっそり外を歩きたい人にとってはよい空間なのだろう】

”平和は、永遠だな、まったく”

【遠い出来事のように吐いた言葉は、夜の風に消える】

/いってらっしゃいましー
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 23:26:30.66 ID:nX+ebd+Wo
>>403
【着崩した学ラン姿が特徴的な少年が、物陰からそれを見ていた】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミのようにツンツンに逆立てられて】
【腰にはベルトポーチを巻き、仕込杖を差している】
【右目には拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて、よく目立つだろう】
【首には、銀糸のスカーフが巻かれており、風にバタバタとはためいている】


……へぇ、面白そうだな。


【そう呟きながら、青年の方へ近づいていくだろう】
【目付きは鋭く、相手の動きを見逃さないようにしている】


(……相手の技を自分の物にする、か。出来るのかね、俺に)


【がさ、と茂みを踏み、その音が青年に届くだろう】
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/10(日) 23:27:40.85 ID:+mF1yduX0
>>393

て、アンタ…自分の行為の特異さに、気づいてない!
これはもしかすると駄目な兆候かもわからな――

「…常識感覚を時音様の中に忘れていったマスターが、何をおっしゃいますか?
 最低限の空気は読めると思っていた私にも、非は有りますが…」

【くしゃくしゃと、黒髪を掻き上げて】
【悪戯っけの滲んだ言葉を用いた少女――それを、「声」がぴしゃりと叱る】

【やはり穏やかで、思慮分別の有りそうな声音だけども】
【その「主」の姿は、一向に見えないのだ】
【ただその出所を探るつもりなら、さしたる難しさはないだろう】
【―――明らかに。彼女の「指輪」の高さから、男声が波及している】

あーあ、じゃあもう少し真面目に喋ってみるかなっ

顔を洗うだけならサ、別に公園でもそこいらの水飲み場でも良いジャン?
だって別にアンタ、そんあ人前に出て恥ずかしい顔でも無いでしょ

―――ほーら。

【眼の行き場が頓狂になっているのを、この少女は】
【濡れた髪と眼球を、冷たい湖中から引き上げたからだと思っているらしく】
【モノクロームの少女の元へ、歩み寄ることができたなら】
【不敵な笑みを浮かべ――その髪を、額と目が出るように撫で付けようとする】

「…私もそしてお嬢様も、悪意がある訳ではないのだ
 ただ――見過ごすには。心配にさせてしまうような光景でしたのでな」

いんや、アタシは悪戯しにきただけなんだけどっ

【そして、指輪によるフォロー】
【少女の耳を労るためか、頭に手が触れようとしたその少し後に】
【赤い目の少女の手が戻されてから、優しく響くだろう】
【――少女の方は、不意を付かれたように視線を逸らしたけど】
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 23:27:55.46 ID:nX+ebd+Wo
>>403
【着崩した学ラン姿が特徴的な少年が、物陰からそれを見ていた】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミのようにツンツンに逆立てられて】
【腰にはベルトポーチを巻き、仕込杖を差している】
【右目には拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて、よく目立つだろう】
【首には、銀糸のスカーフが巻かれており、風にバタバタとはためいている】


……へぇ、面白そうだな。


【そう呟きながら、青年の方へ近づいていくだろう】
【目付きは鋭く、相手の動きを見逃さないようにしている】


(……相手の技を自分の物にする、か。出来るのかね、俺に)


【がさ、と茂みを踏み、その音が青年に届くだろう】
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:28:00.94 ID:hsZ2Op9DO
>>399
/ごめんなさい、また見逃してたOTL
順番とかはどうなるのでしょう? 
すいません自分が複数をやった時は順番とかは無い頃で・・・・・・
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/10(日) 23:28:14.37 ID:oywkQd9Eo
>>401
”…ああ、すまない。言いたくないならいいよ”

【答えに詰まる様子に、猫はそうやって話題を打ち切る】
【ある程度の空気は読めるようだ。意図して読まない場合もあるらしいけれど】

”しかしまあ、何処行っても戦争だなんだと…国は何もせず組織に依存している”
”仕掛ける側もアレだが、いまいち公務員が当てにならない世界だな、ここは”

【独り言のように呟き、静まり返った街を見る】
【いくら真夜中だからって、本当に人っ子一人いやしない】
【街頭も控えめで、こっそり外を歩きたい人にとってはよい空間なのだろうが】
【夜人が出歩かないというのは、それだけで治安の悪さを物語るのだ】

”平和は、永遠だな、まったく”

【遠い出来事のように吐いた言葉は、夜の風に消える】
【頭の後ろで腕を組みぼんやりと夜の街を行く】

/いってらっしゃいましー
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:29:16.31 ID:LOgaJWkSO
>>398>>400
【少女の相変わらずな言い草に、彼女も釣られて笑みをこぼすと】
【暫くぶりだな、なんて軽く片手を挙げて、会釈の代わりに】


……あぁ、流れるプール的な。だったらさ、ほら…………。
掻き混ぜれば良いんじゃないのか?ホーリー・フィスト≠セったっけ……あれで。

【注:こいつも馬鹿です】

【次いでそちらに歩み寄れば、水際に腰を降ろして。……と、>>395の彼の奇行に遅れて反応】
【「何やってんだ」等と顔を顰めるも、放っておく訳にも行かず】

……この季節だ。風邪には罹らないだろ、流石に…………エルメア、持ってて。

【羽織るでも無しに丸めて持っていた、臙脂のジャケットを少女に放ると】
【彼に続いて湖にダイブ、水底へと潜ってゆかんとするだろう】
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/10(日) 23:29:36.27 ID:qXyhB/NAO
【裏路地】

……ん。

【古びたコートを身に纏い、左腕には包帯を何重にも巻いた、闇夜のような黒髪と、星灯りのような金眼が印象的な少女】
【そんな少女が、この街の中でも危険な場所である筈の裏路地を、慣れきった足取りで歩いている】

……お金が無い、どうしよう。何処かに気弱そうな人がいれば良いんだけれど……。

【なんて、恐喝する気満々の、物騒な科白を吐きながら】
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:29:38.32 ID:LOgaJWkSO
>>398>>400
【少女の相変わらずな言い草に、彼女も釣られて笑みをこぼすと】
【暫くぶりだな、なんて軽く片手を挙げて、会釈の代わりに】


……あぁ、流れるプール的な。だったらさ、ほら…………。
掻き混ぜれば良いんじゃないのか?ホーリー・フィスト≠セったっけ……あれで。

【注:こいつも馬鹿です】

【次いでそちらに歩み寄れば、水際に腰を降ろして。……と、>>395の彼の奇行に遅れて反応】
【「何やってんだ」等と顔を顰めるも、放っておく訳にも行かず】

……この季節だ。風邪には罹らないだろ、流石に…………エルメア、持ってて。

【羽織るでも無しに丸めて持っていた、臙脂のジャケットを少女に放ると】
【彼に続いて湖にダイブ、水底へと潜ってゆかんとするだろう】
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:29:40.33 ID:hsZ2Op9DO
>>399
/ごめんなさい、また見逃してた上にパー速が重くてOTL
/順番とかはどうなるのでしょう?
/自分が複数をやった時は順番とかは無い頃で・・・・・・
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/10(日) 23:29:56.24 ID:oywkQd9Eo
>>405>>410
/ぬ、連投になっていまいますた
/お手数ですが新しいほうを読んでください
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/10(日) 23:29:59.41 ID:qXyhB/NAO
【裏路地】

……ん。

【古びたコートを身に纏い、左腕には包帯を何重にも巻いた、闇夜のような黒髪と、星灯りのような金眼が印象的な少女】
【そんな少女が、この街の中でも危険な場所である筈の裏路地を、慣れきった足取りで歩いている】

……お金が無い、どうしよう。何処かに気弱そうな人がいれば良いんだけれど……。

【なんて、恐喝する気満々の、物騒な科白を吐きながら】
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 23:30:11.19 ID:bt21ELLlo
>>402

ぐっ!?

【手挟んだ槍を解放し、まさに少女に向かって攻撃を放とうとした瞬間】
【あらぬ方向からの衝撃を受けて、少年の身体が揺らぐ】

ッ、く!

【少女の狙い通りに攻撃は中断され、少年はその場で身体を少し後ろへと開き、背後と周囲を警戒する――】
【――伏兵を疑っての習性にも似た反射行動だが、しかしどこにもその姿は見当たらない】

(……肩が、少しイカれたか?)

【長い得物を振り回すための力を一手に担う肩先の負傷は、少年にとっては手痛いもの】
【手元の僅かな狂いが、穂先には大きな歪みとなって現われるからだ】

……チッ……!

【伏兵らしきものは見当たらず、地に落ちた三つの水晶があるだけ】
【――少女に向けて追撃を行おうにも】
【今度こそ、致命的な一撃を背後から受けて絶命しないとも限らない】

クソが、猪口才なマネしてくれるじゃねぇか……!

【右手の槍先を、少女に突きつけながら、少年は全方位に対して、アンテナを張り巡らせている】
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 23:32:03.54 ID:bt21ELLlo
>>402

ぐっ!?

【手挟んだ槍を解放し、まさに少女に向かって攻撃を放とうとした瞬間】
【あらぬ方向からの衝撃を受けて、少年の身体が揺らぐ】

ッ、く!

【少女の狙い通りに攻撃は中断され、少年はその場で身体を少し後ろへと開き、背後と周囲を警戒する――】
【――伏兵を疑っての習性にも似た反射行動だが、しかしどこにもその姿は見当たらない】

(……肩が、少しイカれたか?)

【長い得物を振り回すための力を一手に担う肩先の負傷は、少年にとっては手痛いもの】
【手元の僅かな狂いが、穂先には大きな歪みとなって現われるからだ】

……チッ……!

【伏兵らしきものは見当たらず、地に落ちた三つの水晶があるだけ】
【――少女に向けて追撃を行おうにも】
【今度こそ、致命的な一撃を背後から受けて絶命しないとも限らない】

クソが、猪口才なマネしてくれるじゃねぇか……!

【右手の槍先を、少女に突きつけながら、少年は全方位に対して、アンテナを張り巡らせている】
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:32:37.00 ID:hsZ2Op9DO
/投稿できてたとは知らず連投してしまいすみません
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 23:33:50.77 ID:nX+ebd+Wo
>>403
//すいません、連投しました!
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 23:35:36.70 ID:nX+ebd+Wo
//二重投稿すいません……、パー速重いです……
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/10(日) 23:35:49.88 ID:Vqrq1HBAO
【森】

【其処に、不思議な巨木が立っていた】
【地表に露出した根が二股に分かれ、トンネルを作ったかのような木だ】
【人工的なものでは勿論なく、自然に作られたのだろう根っこの空白は】
【何故だか大量の紙≠ナ埋め尽くされて、異常な光景になっている】

【そして、“ソレ”に木を取られすぎずに視線を上げることが出来れば】
【枝に座り込んで瞳を伏せる痩躯に、気付けるかもしれない】

――――……

【肩辺りで切られた髪の色彩は漆黒に似た紅蓮だが、しかしどこか褪せて見える】
【ブラックとオレンジという、毒々しいストライプのカッターシャツに】
【膝に掛からない程度の長さをした黒のワンピースベストを着用し、同色のスラックス】

【瞳は伏せられており、その色彩は見えず。異常な光景は、ただ沈黙している】
【耳の良いものは――時折、パラパラと風が頁をめくる音を奏でるのに、気付けるかもしれない】
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/10(日) 23:36:09.17 ID:BzIhgdFO0
>>400>>413

あっ……ちょっ、と!?
う、これは拙いような気がしますよぅ……。

【ぱしっ、と。手を伸ばして朔夜のジャケットを受け取ると、岸へ向かって動きだす】
【救出する役が朔夜なら、その後の手当ては自分の役目だろう。魔力の準備も同時に開始した】


……あれ、ホーリー・フィスト≠ナ救出すれば早かったんじゃないでしょうか。
あー、気づくのが遅かったかもしれませんよぅ。

【やっぱり馬鹿】
【……そんな事を呟きながら、岸に置いていたタオルで体を拭き、服を着始める】
【朔夜にとっては見慣れた、白いブレザーと黒白チェックのミニスカートだ】
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 23:36:11.60 ID:exbH7zBDO
>>406
【青年の居たかつての世界の武林の一部流派において、套路とは実力を見るに第一の物】
【──他流には套路を見せるならば要訣を没せ、という言葉すらある】
【しかし、青年の套路には一切の手抜きがなかった】
 
 ……見物かい?
 見世物じゃねえが、見るなら飲みもんの一つくらいはお代かわりに持って来て欲しいね
 
【左拳の一撃から左肘の一撃に繋げて静止、少年の気配を察した青年は、聞こえるように呟いた】
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/10(日) 23:36:25.92 ID:qXyhB/NAO
//く、連投してしまった、すいません
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 23:37:25.13 ID:exbH7zBDO
>>406
【青年の居たかつての世界の武林の一部流派において、套路とは実力を見るに第一の物】
【──他流には套路を見せるならば要訣を没せ、という言葉すらある】
【しかし、青年の套路には一切の手抜きがなかった】
 
 ……見物かい?
 見世物じゃねえが、見るなら飲みもんの一つくらいはお代かわりに持って来て欲しいね
 
【左拳の一撃から左肘の一撃に繋げて静止、少年の気配を察した青年は、聞こえるように呟いた】
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:40:51.69 ID:exbH7zBDO
//ぬあ、連投……申し訳ないです
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 23:41:22.39 ID:tqoBWQ2SO
>>404

【一方、此方は。空から降ってきた少女と喋る指輪を、二人組と称するべきか否か】
【そんな、心底どうでもいいことを考えることによって、燻る「欲求」を抑えようと四苦八苦】
【距離は近いのに、声が遠いような、そんな錯覚を覚えながらも。二の腕を握りしめるのは、やめない】

……や、ひとりにっ。なりたいときって、あるじゃあない、ですか、ぁ。
だからこの森に、

【がたがたした、歯のこぼれたギアどうしが噛み合うような声で、返答――】


――――――ぁ

【――するのに精一杯で。いつもなら払ってしまう、「前髪に伸びる他人の手」に】
【気付かなくて、――】


 【花。白い花だ。樒という名の毒花であるが、それはどうでもいいことだ】
 【とにかくそれが、「右の眼窩」――眼球が植わっているはずの場所から「咲いている」】
 【人体には有り得ないパーツが、そこに――】


【――――腰は地面に落としたまま。勢い良く、後ろへ退こうとする、「逃げるように」】
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 23:42:33.41 ID:nX+ebd+Wo
>>424
ん、ワリィな。
ほれ、これでいいか。

【そう言うと、近くの自販機に金を入れ、ペットボトルを二つ持ってきた】
【スポーツドリンクだ。その内の一つを相手の方へ放る】

……格闘、か。
未だあの技、実戦じゃ使ってなかったかね、そういや。

【青年の動きを見据えながら、少年はそう呟いて】
【どうも、その目付きは盗賊の様な光を持っている】
【いや、正に盗人その者であるのだ。卓越した動体視力と情報処理能力で、相手の技の要訣を掠め取ろうとしている】
【少年は武術を収めている訳ではないが、武術を扱えるだけのポテンシャルを持っている】
【特定の師は持たないが故、こうして技を盗み独自の戦闘技法を創り上げていっているのだった】
【その目のギラつきの正体に青年は気がつくだろうか】
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 23:42:34.58 ID:tqoBWQ2SO
>>404

【一方、此方は。空から降ってきた少女と喋る指輪を、二人組と称するべきか否か】
【そんな、心底どうでもいいことを考えることによって、燻る「欲求」を抑えようと四苦八苦】
【距離は近いのに、声が遠いような、そんな錯覚を覚えながらも。二の腕を握りしめるのは、やめない】

……や、ひとりにっ。なりたいときって、あるじゃあない、ですか、ぁ。
だからこの森に、

【がたがたした、歯のこぼれたギアどうしが噛み合うような声で、返答――】


――――――ぁ

【――するのに精一杯で。いつもなら払ってしまう、「前髪に伸びる他人の手」に】
【気付かなくて、――】


 【花。白い花だ。樒という名の毒花であるが、それはどうでもいいことだ】
 【とにかくそれが、「右の眼窩」――眼球が植わっているはずの場所から「咲いている」】
 【人体には有り得ないパーツが、そこに――】


【――――腰は地面に落としたまま。勢い良く、後ろへ退こうとする、「逃げるように」】
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/10(日) 23:43:15.74 ID:tqoBWQ2SO
>>404

【一方、此方は。空から降ってきた少女と喋る指輪を、二人組と称するべきか否か】
【そんな、心底どうでもいいことを考えることによって、燻る「欲求」を抑えようと四苦八苦】
【距離は近いのに、声が遠いような、そんな錯覚を覚えながらも。二の腕を握りしめるのは、やめない】

……や、ひとりにっ。なりたいときって、あるじゃあない、ですか、ぁ。
だからこの森に、

【がたがたした、歯のこぼれたギアどうしが噛み合うような声で、返答――】


――――――ぁ

【――するのに精一杯で。いつもなら払ってしまう、「前髪に伸びる他人の手」に】
【気付かなくて、――】


 【花。白い花だ。樒という名の毒花であるが、それはどうでもいいことだ】
 【とにかくそれが、「右の眼窩」――眼球が植わっているはずの場所から「咲いている」】
 【人体には有り得ないパーツが、そこに――】


【――――腰は地面に落としたまま。勢い良く、後ろへ退こうとする、「逃げるように」】
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:43:31.08 ID:hsZ2Op9DO
>>413
【溺れている故のパニックかダイブしてきた人物に気付いた様子はなく依然として手足をばたつかせている】

/すいません今度は母に見られて口論になってましたOTL・・・どうしよ父さんに言われたら最悪携帯が・・・・・・
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 23:43:58.02 ID:nX+ebd+Wo
>>424
ん、ワリィな。
ほれ、これでいいか。

【そう言うと、近くの自販機に金を入れ、ペットボトルを二つ持ってきた】
【スポーツドリンクだ。その内の一つを相手の方へ放る】

……格闘、か。
未だあの技、実戦じゃ使ってなかったかね、そういや。

【青年の動きを見据えながら、少年はそう呟いて】
【どうも、その目付きは盗賊の様な光を持っている】
【いや、正に盗人その者であるのだ。卓越した動体視力と情報処理能力で、相手の技の要訣を掠め取ろうとしている】
【少年は武術を収めている訳ではないが、武術を扱えるだけのポテンシャルを持っている】
【特定の師は持たないが故、こうして技を盗み独自の戦闘技法を創り上げていっているのだった】
【その目のギラつきの正体に青年は気がつくだろうか】
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:46:49.75 ID:hsZ2Op9DO
>>432
/訂正
/>>413>>413>>423
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/10(日) 23:48:09.85 ID:59IBf9OPo
>>422
【その痩躯から幾らか離れた位置、木々をがさがさと揺らして】
【誰かが、其処へと走って近づいて来る】
【気配は可能な限り消しているのだろうが、その音は誤魔化しようもなく】
【そして当人も、誤魔化す事を諦めているのか】

………迷った!

【堂々たる宣言と共に、姿を現した】

ん、何だこりゃ……?移動図書館……な訳無いし
いや、丁度良いかこれ……?

……誰か、居るみたいだな?

【長い白髪の上に、ソフトハットを重ね。口に煙草を咥えた少女】
【履いているのは金属補強された戦闘靴。ズボンのポケットに両手を押し込んで】
【そして羽織っているジャケットには、≪死獸弌≫の刻印が施されている】

……見えるのか?随分暗いけど

【煙草の煙と共に、上へ上へ向かう視線】
【痩躯への言葉は、あまり捻ったものではない】
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/10(日) 23:48:15.63 ID:T2IZXDwQo
>>417
/描写不足申し訳ない。黄色の水晶はエネルギー弾を撃ったあと砕け散りました。


(……────囲った。)
(まだ安心はできないけど……後は、じわじわと追い詰めていけば。)

【水晶の設置を主体とした戦闘スタイル】
【現在の挟み撃ちに近い状況は、近距離タイプの相手に対してはベターだ】
【もう少し、少年との間合いが離れていれば尚良かったのであるが】
【片足が封じられた以上、嫌でもこの間合いで戦うしか無い】

(…………手札を必要以上に見せる必要は、無い。)

───《 射出 》

【緑色の水晶を生成し、少年の右肩を狙って撃ち出す】
【攻撃が当たれば少年の槍を封じられるし】
【もし当たらなくても、水晶の設置が出来るのだから何の問題もない】

【この布陣を打開しなければ、少年の勝機は遠のいていく一方だろう】

【赤色の水晶:少年から見て右後方。近距離。地面に転がっている】
【橙色の水晶:少年から見て後方。近距離。地面に刺さっている。】
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/10(日) 23:49:30.60 ID:BzIhgdFO0
>>432
/無理なさらず……!
/気を失った形にして抜けることも可能ですがどういたします?
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/10(日) 23:52:55.84 ID:exbH7zBDO
>>429
 おーう、ありがとさん。
 
【ぱしん、と小気味良い音を立ててペットボトルを受け取り、キャップを開けた】
 
 使ったことがない技か。……練習しまくってみたら良いんじゃねえの?
 技の型は実戦の雛形にゃなんねえが、技の型は練ればその技に必要な動きを練れる。
 
【言いしな、右拳から左拳に繋げて一閃の逆突き】
【ボクシングで言えばただのワン・ツー】
【動き自体は至って普通。しかしその実──通常のそれとは威力の桁が違う】
 
 良い目だが、俺の技は見るだけじゃ分かんねえぞ

【快活に笑って言う】
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/10(日) 23:55:24.18 ID:hsZ2Op9DO
>>437
/久しぶりの複数なので出来ればこのままお願いします・・・父がこっちの味方に付いてくれればなんとかなるので 
/ただ遅レスゆえ迷惑をかけるかも知れませんので邪魔になりそうなら早々に退きます
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/10(日) 23:57:43.04 ID:Vqrq1HBAO
>>435

【――現れた少女の声に、ほんの少しだけ痩身の肩が跳ねる】
【瞳は閉ざされたままだが意識はあるのだろう。問い掛けられた言葉に対して】
【明確な答えは返らないが、すんっと浮かぶ煙草の香りに鼻を鳴らして】

これは、何の香りだい?
中毒者の文字が浮かぶ、そんな気がするな

【そう、僅かな笑みを孕む声が尋ねた】
【声が届かないほど高くはないが、視線は噛み合わない。そんな距離だ】
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 23:59:03.42 ID:nX+ebd+Wo
>>438
おう、どういたしまして。

【キャップを開け、中の液体をぐるり、と渦巻くように回すと、口に向けて真っ逆さまに流し込んだ】
【だだだだ、とスポーツドリンクの中身が口に出されていき、全て飲み干される。喉が乾いていたようだ】
【そして、腰のベルトにはタオルが挟まれていたりして。少年も何らかの鍛錬をした跡だということが分かるかも知れない】

ま、修行はしてるさね。
之でも、手数には自信があるのさ。

【ひゅっ、ひゅっ。左腕は、常人とはかけ離れたレベルの速度とキレで貫手を放つ】
【芯を撃ちぬく≠謔、な、鋭い突き。それは、倒す≠スめでは無く殺す≠スめの技で有る】
【ということは、この少年がおそらく堅気の人間ではない事を示していて】

んー、そうか。

【青年の言葉を受け、そう答えて。数瞬後、トテモイイエガオを浮かべて口を開く】

なんなら、組み手でもどうよ。
最近、戦ってなくてね。鈍らないうちに戦っておきたいのさ。
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/10(日) 23:59:11.07 ID:+mF1yduX0
>>428

ややや、ちょっとだけ分かる気がするよっ

いつもひとりだと、寂しいのにね!
同行者が口煩いとサ、たまに我慢できなくなりそーで――

【少女の呂律の歯車は至って健全だ】
【物怖じしないと言うか、馴れ馴れしいと言うか。そんな喋りの中】
【どこか愚痴るような台詞を、小鳥のような声で】


……………………―――「 花 =v   …、…か?

「“仏前草”―――っ、…。」


【―― 紡げないよ / 解せぬ ――】
【少女は、そこに花が咲いていること自体に疑問を持った】
【指輪は。眼窩に根を張る物が、シキミであることに違和を覚えた】

【けれどもそれは――大した違いでは無いのかも知れず】
【どうしてって、結局そこにあるのは「ありえない」なのだから】
【それも、背中に翼があれば≠ネんて、有り触れた幻想では無く】
【平素においては、想像もしないで一生を終えてもおかしくないような――】


…えへへっ、気になるじゃないサ!

「――、マスター、もう暫しお待ちなさ…」


【不敵な笑みを“つくりなおして”、少女はモノクロームを追い掛ける】
【されど。実際にその行動に出るまでは、何秒かのフリーズがあって】
【すぐさま無条件に足が届いてしまうことは、無いだろう】

 【猫を殺す好奇心は、彼女を殺すのだろうか】
 【彼女は。株に頭をぶつけて、頸を折る兎なのか――】
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/10(日) 23:59:37.47 ID:bt21ELLlo
>>436
/了解です
/それじゃ、前のレスに【黄色の水晶だけがなくなってることに違和感】の描写を追加させてもらいます。

チッ!

【防御に徹すれば、少女の打ち出す水晶そのものは脅威ではない】
【緑色の水晶を、また長槍を振るって弾き飛ばし、防御することに成功する】

【――槍の間合いから大きく逃げていくことがないのは、不幸中の幸いでは会ったが】
【少女の持っている札の中身が分からない以上、大きく動くことができない】

【左腰のホルダーから、再びもう一本、短槍を引き抜いて左手に構える】
【――これを使えば、短槍の残りはあと一本】
【投げ槍は消耗品だ、あたらに消費するのは愚策だが、しかし他に現状を打開する手がない】

……フッ!

【長槍は、少女の身体にぴたりと狙いを付けたまま】
【左手の構えた短槍を、再び腕と肩の力だけで、少女の心臓≠狙って投擲】

【――少女の対応を見るための攻撃、少年は次手を模索している】
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 00:02:13.09 ID:5E1lGmDSO
>>423>>432
【制止の声も聞かずに、朔夜はダイブを敢行してしまった。つくづく、馬鹿――】


【さて、薄暗い水中。彼女は重く纏わりつく水を掻いて、湖の底へと潜行する】
【能力による物だろうか、俄かにその周囲を蒼い燐光が舞い始め】
【それで一応の視界を確保すれば、こぽこぽとあぶくを吐き出し、更に深く、深く】


(……相当だな、これは。慣れない着衣泳に、夜の湖……そんな中で溺れりゃ、無理もないが)
(本調子じゃないのが悔やまれるな……二次災害なんて御免だ。最悪の場合は、一旦落とす≠ゥ……)

【やがて、捕捉。手足をばたつかせてもがく彼へと近寄れば、首根っこを引っ掴もうとして】
【それに何の問題もなく成功すれば、ふわり。底面を蹴って、浮上せんとする】

【そうする事が適えば、直に少女も目にするだろうか。湖から顔を出す、彼女の姿を】
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/11(月) 00:03:06.93 ID:LST/owyAO
>>412
【裏路地──その入り口の方から】
【怒号と、足音】
【バタバタと響くそれは、確実に彼女へ近づいている】
【音の方へ、目を向けたなら】
【きっと、ゴツい男達に追われる、ある少年が映ることだろう】

ありえん(笑)……!
転んだ描写にから○げクンが人の顔面直撃とかありえん(笑)……!

【黄、赤、青、緑の四色にカラーリングされたニット帽と、三白眼が特徴的な少年だ】
【黒っぽいTシャツに紺のジーンズを穿き、首から十字架のネックレスを提げている】
【腰には20cm程の長さの警棒を二本提げ、踵までを覆う茶色の深靴を履いている】
【現在絶賛逃走中】
【このまま行けば、少女とぶつかってしまうだろうか?】


/まだいらっしゃいますか…ッ?!
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 00:04:51.10 ID:/AclHcmAO
>>445
//はい、まだ居ますよー
//という訳でレスを返しますね、少々お待ち頂ければうれしーです。
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/11(月) 00:07:36.37 ID:XXgw6yCo0
>>432>>444

……あ。大丈夫だったみたい……ですか。
いや、おぼれていて大丈夫も何も無いんです、が――。

【朔夜が何事も無く浮上してきたのを確認すると、エルメアは安心そうな表情を見せる】
【……ちなみに、彼女は今下着姿だったりするらしい。同性の前だと恥じらいは無いのだろうか】

【彼女の周囲にはすでに魔法陣が展開してある。回復の準備は万全、なのだろう】
【エルメアはちょいちょいと手招きをする。ここに彼を置いてほしいという意思表示だ】
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/11(月) 00:08:38.16 ID:cRpbg2FZo
>>440

……残念な事に、その判断は大正解だろうよ
これが無きゃあしっくりこないって所じゃ、確かに中毒だ
ニコチンって麻薬の恐ろしさを思い知れちくしょー

【煙を意図的に上へ上へ、吐き出す息に乗せて】
【中毒患者と呼ばれた事への意趣返しか、相手の居る所まで】
【銘柄に拘りの無い、安煙草。一箱幾らで数える臭いは、高級とは言えない】

読書には向かない時間だと、いや……

(……読んでる訳じゃあ無い、のか?)

【聞こえていた音から察せられる行動を、相手は実行していない】
【風のせいかと結論をつけるまでは、あまり時間も必要としなかったが】
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 00:08:42.52 ID:/AclHcmAO
>>445

【衝突するなんてごめんだ、と、少女は少年を避け、そのまま通り過ぎようとして】
【何かを思い付いたらしく、振り向き、声を投げ掛ける】

あ……少し待って、そこの人。
そのむさ苦しい人達から助けてあげるから……頼みを、聞いてくれる?

【と、言っているのは、非力です、とその身体が主張しているような、小柄で華奢な少女】
【助けられるか怪しく思えるが、裏路地を平然と歩いていると考えれば、能力者の可能性もある】
【どう対応するかは少年次第、だろう】
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 00:10:09.85 ID:KvsBuDbDO
>>441
 ほほー、はええな。芯が出来てる。……だがよ、拳自体は鍛えてるか?
 最低でも木槌くらいには拳が硬くねえと、人は殺せねえぞ。
 
【少年の動きを見て、ふむと頷いて言葉を続ける】
 
 何かの流派をやってるのか? 見たとこ、都市部で発展した護身系の流派に動きが似てる。
 早く、手数を稼いで──可能なら急所に当てて、まずは殺さずに……ってな動き方に見えるな、お前の動きは。

【青年はどうも武術に詳しいらしく、少年の動きを他の流派に当て嵌め、その成り立ちを考察する】
【続く言葉に、青年は軽く笑った】


 ……良いぜ、来なよ。だけどさ──
 
【拳を握る。手首を締める。左半身を前に出した、オーソドックスな姿勢】

 俺の拳はちっと痛えぞ
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 00:12:05.91 ID:bfsSmp8DO
>>444>>447
【首根っこを捕まれ泡を吐きながら順調に引き上げられていく】

【ちょっと気を失いかけてるのか危ないゾーンに突入したのかばたつかせている手足も最初ほど勢いがない】

【また引き上げられたあともグッタリとしており簡単に魔法陣の方へ動かす事が出来るだろう】
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 00:13:55.03 ID:QKg1uE9SO
>>442

――――――っ、っ……

【ずり、ずり、ずり。尻が地面を擦って、後退る】
【彼女は、腰を上げて立ち上がるということすら忘れてしまうくらい、焦っていた】
【いつもならさっさと直す前髪もそのまま、毒花は晒されたまんまで】

……まって、まってお願い、こっちに来ないで――――っ

【紡ぐ言葉は、余裕なく精一杯伸ばして張った弦のようなぎこちなさ】
【なにかの弾みでぷちんと切れて、断面が空に弧を描くさまが容易に想像できる】

 【ほんとうは、寄ってきてほしかった】
 【近づいてくれた少女を、斬って引き裂きたかった】
 【さっき僅かに感じた体温を、刺し潰したかった】
 【あいしあい、たかった、けれど】


――――どうか、そこで止まってください――!

 【――それは絶対、したくもなかった】

【右の掌、「刃を生み出す箇所」だけは晒すまいと。二の腕を掴む力が、強くなる】
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/11(月) 00:16:51.25 ID:tQqUhPCqo
>>443

【緑色の水晶も弾かれ、地面に転がる】

……それは、もう見た。

───《 射出 》

【青色の水晶を精製、放ち、危なげ無く短槍を撃ち落とす】
【回避をしなかったことからすると】
【この少女は"安定性"を重視しているようで、投げ槍では状況の打開は難しそうだ】

【攻撃の相殺後、青色の水晶は地面に落下した】

(…………残り、一本。)
(中々……隙を見せないし。もう少し、立ち回りを考えないと……。)

【ただ少年の短槍同様、少女の水晶も消耗品だったようだ】
【布陣が固まっている今では、あまり関係ないかもしれないが】

【少年に全方位を警戒されている現状】
【有利なのには変りないが、止めを刺すには一手二手足りない】
【故に、少女も少年を倒すための次手を模索している──】

【赤色の水晶:少年から見て右後方。近距離。地面に転がっている】
【橙色の水晶:少年から見て後方。近距離。地面に刺さっている】
【緑色の水晶:少年から見て左方。地面に転がっている】
【青色の水晶:少年と少女の中間。地面に転がっている】
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/11(月) 00:17:10.82 ID:in4vSgiAO
>>448

……好ましくないと結論付けるのは早急か
ヒト一人を中毒にさせる程度に魅力を持つモノとして捕らえるべきなのだろうからな
ねぇ、キミ。それ、私にもひとつ恵んでくれないか、と正しく頼めば貰えるかい?

【嫌悪感は見られない言葉だった】
【上へ浮かぶ煙に、ぼんやりと曖昧な笑みを浮かべてから何か手を動かして】
【少し分かりにくいだろうが、オレンジの色眼鏡を掛けると漸く顔をそちらに向けるだろう】
【性別の概念を排除した、中性的な容貌。現在の位置関係が礼儀に反していることは理解しているのか、】
【そんな風に、問い掛けた】

私は、読んでないよ
大方――其処にある物語≠フ幾つかが、鳴いたのだろう

【そして、彼女が何か勘違いをしていることに気付いたらしい】
【手を持ち上げて、本の類を持っていない事を示しながら、そんな風に言った】
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/11(月) 00:17:30.04 ID:LST/owyAO
>>449
はあ───?!

【キキィッ──!と、少女を少し通り過ぎた辺りで、ブレーキをかけ】
【少女の近く──もう5m程の距離まで追いついて来ている、ゴリラ三人衆】
【少年は、すぐさま振り向いて、彼女の提案に異を唱える】

女の子にこんな奴ら相手にさせるくらいなら、自分でやるっての!
──例えキミが能力者でも──ねえッ!

【反転後、大地を蹴って、自ら男達へ突進し】
【その間に、腰に提げていた二本の警棒を、左右の手に】
【軽く一振りすれば、シュコン──と言う音と共に、それは60cm程までに伸びて】【警棒の形を、成した】
【激突までは、一瞬】
【とは言え相手は三人、一瞬で勝負を決められる訳もないのだが】
【「助太刀」──という形で助け、恩を着せる≠アとも、可能だろう】
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 00:20:05.55 ID:C4iJgTZCo
>>450
はっは、糞硬いぜ、こっちの拳はな。

【なんせ、義手である。しかも、多重に重ねた特殊金属装甲の上に衝撃反応硬化繊維の人工皮膚を貼りつけているのだ】
【並の鎧よりも、遥かに固く。並の重機よりも馬力があるのである】
【そして、義手ゆえのギミック≠烽サの内に秘められていて】

いんや、我流だな。戦場に長くいりゃ、自然と覚えていくもんだ。
我流格闘と、あとは高速移動術、通称パルクールっつー技術の自己流アレンジ、だな。

【パルクールとは、現実世界のフランス発祥の運動方法である。周囲の環境を利用した上で、最短ルートでどんな場所にでも至る技法】
【元来、戦うものではなく、伝える物である少年は戦う術よりも逃げる術に長けていた】
【戦うようになったのは、つい半年くらいからなのだから。素人臭いのは当然であった】
【しかし、軍隊格闘の流れを多少は組んでいるのが分かるかも知れない】

は、吠え面かくなよ。

【にぃ、と笑みを浮かべながら腰を落とし、左手を掌打の構えとして、左半身を前に出す】
【もし、その観察眼が鋭ければ。少年の体幹がかなりの高レベルで完成しているのが分かるだろう】
【少年の体は、かなりの高レベルでバランスよく出来上がっている。それは、どんな技もある程度は扱うことが出来る可能性を持つということ】
【技を盗む戦闘法には、うってつけの肉体である】
【少年は青年に、銀色の左目を向けて】

一応、自己紹介と行こうか。
統一征斗会新聞部部長兼、Justice所属。
谷山 基樹[タニヤマ モトキ]だ。

――お前の名は?
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 00:24:41.73 ID:/AclHcmAO
>>455

ん、わかった。
なら私は傍観しているから、頑張って。

【何て言いながら、左手の包帯を緩め、解き放ち、少年の後に続くようにとことこと付いて行って】
【と、完全に戦闘体勢に入っている、やる気満々の少女】
【それでもすぐに助けようとしないのは、少年が危機に陥った時に助け、少しでも恩を大きく見せようとしているのだろう】

……私の生活が掛かっている、油断は、絶対に赦されない……!
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/11(月) 00:26:29.39 ID:JEUP1v1s0
>>452

―――――ちぇっ……

“ベンヌ”、別にアンタの言葉で止まった訳じゃないからね!

【舌を打ったことからすれば、「渋々」なのだろうか】
【ツンデレのテンプレートに則った、でも決してそうで無い言葉を】
【「ベンヌ」。確かにそう呼ばれた指輪に、紡ぎ】

【無邪気ゆえに非情な進撃は、差し当たって中止された】
【それでも彼女の視線は、彼女の「異質」を抉ろうとしていたけど】

「…マスター、5秒待つのです
 そうしたらもう一度、あのお嬢さんと目を合わせてよいですぞ」

――、―「あの子の為に」、だからね
もー少し遊びたかったけどサ、少しだけ危ないかもだから

……「友達」の振り回し方じゃ、無くなるかも知れないから

【遠回しで柔らかい表現に変化した、「禁止」を受けて】
【古い時代の写真から抜け出してきた様な、少女の影。それを】
【すこしの間――意図的に、視界から外そうとする】
【シュンとした顔も、見せたくはないのだし――】
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 00:27:44.91 ID:5E1lGmDSO
>>447>>451
【朔夜は湖面に浮上するやいなや、思いっ切り視線をエルメアから逸らして】
【ぱしゃぱしゃと水を何掻きか、岸に辿りつくと彼共々に這い上がる】

大丈夫……見た感じ、ブラックアウトを起こしかけてるだけ。
意識は未だ有るだろうし、失ってたとしてもそう経ってない……と、思うよ。

【そうして魔法陣の真ん中に彼の身体を横たえれば、傍らに座り込み】
【顎を持ち上げて、気道を開かせるだろう。そこまで終えれば、小さく深呼吸】

取り敢えずは水を吐かせて、回復術式で……気付け、だな。
(…………少しばかり傷に滲みるのは、まあ、良しとしよう。未だ、開いてない)

【淡々と述べてから、ちいさな苦笑を一つ零した】
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/11(月) 00:27:51.36 ID:cRpbg2FZo
>>454

さーあな、どうしたもんだか。どうするにしても、この状態じゃ無理だな
生憎私は遠投が苦手で、其処まで何かを届けるのは難しいんだ
降りて来るなら一本や二本、恵んでやるのもやぶさかじゃないけど

……何してんだ?

【頼み事の文章のフォーマットよりも、少女が問題にしたのは位置関係】
【手を伸ばしても届かない位置では、煙草を彼もしくは彼女に渡す事が出来ない】
【この少女の両手は、解決策を探す為に引き抜かれる事も無い】

【何をしているか。今現在の挙動についての、限定的な質問ではあるまい】
【この時間帯、この場所、こんなものと一緒に。何故、居るのかと】
【大雑把にざくりと括った質問を、短くなった煙草を吐き捨てながら投げて】

物語、な。ぜーんぶバラけてる様に見えるけど……
何処の悪ガキが、こんな悪戯しでかしたんだかな

【紙という姿で集まっているだけなら、それを本とは呼び難い】
【この場に本の存在を認められなかった少女は、買い物中に走りまわる子供を見るような顔になる】
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/11(月) 00:33:27.11 ID:LST/owyAO
>>457
【一撃目。少年を捉える為に、男達の一人が伸ばした腕に、少年は軽く警棒を触れさせて──スイッチ≠入れる】
【直後、バチバチと音がしたかと思えば、男は地面に倒れ伏した。どうやら、少年の獲物はスタンロッド≠フようだ】
【二撃目。仲間が目の前で倒れたことに動揺し、動きの鈍った男の膝に、少年は警棒を叩き込む】
【呻いて、姿勢の崩れた男の顔面に、膝蹴りを食らわせて、二人目も撃沈し】
【三撃目。に、取り掛かろうとした時に──】

──え?生活費?

【と、少女の言葉に反応して、少年は少女の方へ振り返り、一瞬気を緩めてしまう】
【仲間を二人も倒されたことで、激怒した最後の一人が、少年に向かって拳を振り上げているのに、少年は気がついておらず】
【男の雄叫びに気付いて、振り返った時には──】

やっべ───ッ?!

【反応が、確実に遅れて】
【少年の後ろにいた少女なら、男の挙動もよく見えるだろうか】
【恩を着せる≠ネら、まさに今──!】
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/11(月) 00:35:09.11 ID:XXgw6yCo0
>>451>>459

……です、ね。どうやりましょう……。

【と、エルメアは地面に横たえられた彼の近くに座り、彼の胸へと手を当てる】
【すると――彼女の手がにわかに発光し始める。回復魔術の一環なのだろうか】
【同時に、地面に描かれた魔法陣もその効力を発揮しだす――が、詳しくは描写しない】

【――少々時間がたてば。溺れた人間へのある程度正しい対処が終えられているのだろう】

……ふー。こんな感じでしょうか。
意識が戻ってくれればいいのですが――。

【なんとかやりとげた達成感のある表情で、エルメアは安堵のため息をひとつ吐いた】
【ちなみに術中もずっと下着姿でした。なんだかもうひどいシュール】
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 00:35:57.42 ID:ND6+/YPQo
【噴水広場】

んー……

【広場の中央に設置された円形の噴水の縁に、空色の患者衣を着て足には下駄を履いた青年が腰掛けている】
【憂い気な表情をボサボサの砂色の髪で隠し、首元に薄く包帯を巻きつけていて、】
【手を縁に置くその傍らにはコーラの入った瓶と、金貨が3枚、加えて手の平サイズに折り畳まれた紙】

【青年は時々コーラを手にとって、まったり口をつけながら辺りを見渡し、】
【けふっ。と息を吐く】


……あ、そういや退院した後に着る服が無いな

かといってこの服を拝借するのも、なぁ……

【彼は広場を往く人々に目を移したり、広場に置かれた露天に目を移したりしているが】
【特に、この広場で誰かと待ち合わせをしているというような様子は無い】

【ただ偶々に、此処に座っているのだろうか】
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 00:37:37.12 ID:q8w6d7uSO
>>405

………あ、そ……そうですかっ!
じゃ……じゃあ、その言葉に甘えて、遠慮しときますねっ!

【答えなくてよいと言われた途端、安堵した表情で、そう告げる。】
【その心中は―――………】

(あ………危ないところだった!!?)
(言えない!!メイド喫茶で、女装してウェイトレスしてるだなんて!!絶対に言えない!!)

【ブルーラインが空気を読んだ事を、彼女の届かない所でとてもとても、感謝していたと言う】


………戦争、ですか。
―――………もう、そんな事は『僕達』がさせません。

…………ここには、戦火は点させませんよ。。

【ブルーラインには告げなかったが、彼は正義組織の一員だった。】
【戦いを止める、そんな強い決意を、呟く】

/ただいま戻りました!
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/11(月) 00:38:19.21 ID:in4vSgiAO
>>460

――それはありがたい

【彼女の言葉に、零されたのは短いもの】
【長いベストの裾を翻しながら、トンと体重の感じられない様子で枝から降りると】
【痩躯の存在は、あまり警戒心のない様子で人並みに足音を響かせながら近寄るだろう】

【何をしているのか。その問い掛けには、少し頸を傾げた】

広義な言葉だな。曖昧で楽な問い方だ
だが、答える側としては少しばかり難解だ。幅を狭めてもらえるかい?
あえて解答するなら……今、キミに煙草を貰おうとしているのだが

【隠す事はないが、何を答えればいいのか分からない】
【そんな風に主張すると、煙草を貰う為に彼女の方へ手を伸ばしながら問い返した】

違うよ。比喩だ
形を本≠セと思ってはいけない。ただ、キミがその形状の方がイメージしやすいというのなら――

【瞬く。視線を逸らす。意識から外す】
【どれでもいい、彼女が一瞬でも紙の山から気を抜いた、次の瞬間には】

――――読んでもらう為、その形≠ノ当て嵌めようとするのが物語≠セ

【其処には、堆く詰まれた本の山が並ぶだろう】
【乱雑に、しかしどこか法則性があるようなバラけ方をするその山は――いきなり形を変えた事も重なり、不気味だ】
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 00:39:03.09 ID:KvsBuDbDO
>>456
 パルクール……やっべ、知らねえ……。けどよ、歩術ならこっちも自信あんぜ。
 踏み足と反対側の腕を振る、現代式の動きしかできねえヤツには真似出来ない動きがな。

【軽く笑いながら言うが──青年の表情は真剣そのもの】

(……芯がブレねえな、ありゃ。引き戻す動きも確実にはええハズだ)
(普通に構えてる分には隙が薄い……かなり遣えると見て間違いねえ)
 
【青年の瞳は重心の据わり方を捉え、少年が両手両足どこでも自在に扱える事を知る】
【まさに技を盗むに打ってつけ──基礎が高いレベルで完成している体だと感じる】

(……だが、古式の動きまで真似できるかは、別だわな)
 
【青年の扱う流派は古い。そして古式とは総じて内側の動き──体の内部や見え難い力を用いた動作が多い】
【それを考えて自分の技は盗まれ難いと考えるが、】

(……油断はできねえな)

【そう思う】

 お、おお!? お前が谷山か。ブルーラインからちっと聞いて、探してたんだよ!
 ……ま、用事は後だ。
 ────俺は朝宮流八紘徹式、現在住所不定無職の朝宮暁だ。

【名前を聞いて浮かべた驚きの表情は、継いで不敵な笑みに変じた】
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 00:39:54.76 ID:j+lepvc2o
>>453

(チッ……どうする?)

【腰の入っていない投擲とは言え、あっさりと短槍が弾かれたのを見て、少年は苛立たしさも露わに舌打ちを一つ】
【――苛立ち】
【元来、少年は気の長い性質の男ではなかった】

……クソ。

【死ぬかもしれないから、動かない】
【――そんな状況でにらみ合いを続けていられるほど、我慢強くもない】

【そうなれば、少年の思考が向かう先は単純にして明快】
【ただ槍となり刃となり、あの少女の肉を貫く、ただそれのためだけに動く】

【右手だけで持っていた長槍に左手を添える】
【――腰を落として、重心を深く落とす】

……疾ッ!

【ぐん、っと――槍が、伸びる=z
【無論、金属の槍が物理的に伸びたわけではない】
【両手を巧みに把手から石突の方へと滑らせて、槍本体の長さそのものをリーチへと転じる、幻惑の一閃】

【腕に負担を掛けた振り方のため、そちらへ集中された意識は、周囲への警戒など既に放棄している】

(……死のうが死ぬまいが、知ったことか!)

【いまや少年は雑念なく無心、的を貫く、ただそれだけの為に動く殺戮装置】
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 00:41:11.47 ID:/AclHcmAO
>>461

……あ、何でもない、忘れて。

【何て言いながらも、少女の身体は既にこの最高に『美味しい場面』を逃さぬように、飛び出していた】
【少年の隣をすり抜けるように、駆け抜けながら、男の繰り出すに『正面』から、右拳を叩き付けるように振るった】
【その拳の威力は、外見と反比例するように強く、鍛えに鍛えたプロのボクサーでも及ぶかという絶大な威力】
【迂闊に正面から喰らったならば、只では済まない所か、骨を叩き折られてもおかしくないだろう】

【そして、少年に魔術の素養があるのなら、その瞬間、コートから覗く少女の右腕に、不気味な『呪印』が光を放っている事を認識出来るだろう】
【尤も、その光は本当に一瞬で収まってしまうのだが】
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 00:42:21.84 ID:QKg1uE9SO
>>458

【腕を伸ばせど届かない、けれども意志を持って踏み込めば決して遠くない】
【正しい「敵対」だとか「拒否」だとかを意味するような、微妙な距離を持って】
【鮮やかな色彩を持つあなたと、対照的に色彩をどこかに無くした此方は、ひとまず静止】

――――ごめ、……なさい。
いま、きっと、あなたが側にいたら。
私はきっと、あなたを

【ころそうとしてしまう、そう告げるのが無性に怖くて】
【言葉尻が、小さく小さく萎んでゆく】

【紅い少女の外れた視界では、左の爪で地面をがりがりひっかく行為が為されており】
【土に刻まれた傷が、目の前の少女に及ばないように。彼女は震える言葉でこう紡ぐ】

…………あなたは、何も見ません、でした。
森に行っても、熊さんにも、なんにも会わなかったんです。
そういうことにして――

【帰ってください、なんて、簡単に言えるはずなのに】
【どうしてこんなに、唇が拒否するのだろう】

【ぴちゃん。沈黙した少女を嘲笑うように、髪から滴る雫が歌った】
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 00:42:54.90 ID:/AclHcmAO
>>468
//男の繰り出すに→男の繰り出す"拳"に
//に修正御願いします、すいません……
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 00:44:40.21 ID:bfsSmp8DO
>>459>>462
【しばらくして】

ゴブ?!・・・プハッ!!!

【水を吐き出す】

あぁお迎えに天女様が・・・俺はあの鬼火に焼き尽くされ死んだのか・・・・・・
【どうやらあの光りを鬼火などと間違えたようだ・・・オマケに朔夜とエルメアをお迎えだと勘違いしている】

こんなことならアイツらの挑発に乗って一人で森に入らなきゃ・・・・あぁ・・・・・とぉちゃん・・・かぁちゃん・・・孫の顔見せてやれなくてごめんな・・・

【大分意識ははっきりしたようだ】
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/11(月) 00:49:46.20 ID:LST/owyAO
>>468
【少女の助太刀。飛び散る汗(血)。拳の砕ける音(えっ)ボクサー顔負けの、鋭い一撃】
【間近でそれを目撃した少年は、殴られた相手の痛みを想像して、うへぇと声を漏らし】
【怯んだ男に追撃の一撃──警棒を顔面に叩き込む】
【正直少年の攻撃の方が、武器を使っている分エグく見えるが、それはあくまで見た目≠フ問題】
【実際は、恐らく…】

(なん…だアレ──?なんかの『呪印』か…?)

【一瞬見えた、彼女の『呪印』】
【技術は低いが、一応魔術師である少年には、それが何か認識出来て】
【疑問を抱きつつも、助けてもらったお礼】

…ふぅ。ありがとう、助かった。
俺はBJ。
えーっと、キミは?

【シュコンシュコン。と、警棒を縮めて、腰に提げ直し】
【少女に向き直って、名を名乗った】
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/11(月) 00:49:50.16 ID:uLRD/2Fmo
>>464
”…?”

【空気を読む能力に自信はあったが、反応がちょっと予想外で首を傾げる】
【だが、追求はしない。一応空気は(ry】

”…おやおや、中々どうして、見誤ったか”

【口にして、猫は老成した笑みを浮かべる】

”君も、男の子だな”

【決意の滲む言葉と表情に、満足げに頷くブルーライン】
【向けた笑みは、慈愛に満ちていた。それでいいと頷くように】

”君は、盾だな。やはり名は体をあらわすというけれど”
”がんばれ、少年”

【言って、肩を柔らかく叩いた】

”僕も何かできないかなと駆けずり回っては見たものの、最近は鳴かず飛ばず…やれやれ、世知辛いね”

【ちょっと愚痴をこぼして、空を見上げて歩く】
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/11(月) 00:50:39.36 ID:uLRD/2Fmo
>>464
/おかえりなさいまし!
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 00:51:59.10 ID:C4iJgTZCo
>>466
古式、か。結局気の扱いは覚えられなかったが―――、知り合いにその手のヤツが居てな。
多少の下地は出来てらぁ、盗ませてもらうぜ。お前の技。
(現代式、か。そもそも、俺の動きは、俺の技は。人間式≠カゃ無いんだがな)

【知り合いに、古流武術を扱うものが居て下地は出来ていた】
【そして、谷山の戦闘法は、義手等により、生身と変わった肉体を前提とした物】
【並の強者と一括りにすれば、その機を狙い、寝首を掻かれるだろう】

(……強い、だが。――俺が戦う相手は、いつだって強い奴ばっかりだ。
何時もと変わらねぇ。俺は、俺として俺を貫くだけ。さぁて、引っ掻き回させてもらおうか――っ)

【にぃ、と不敵な笑みを浮かべ、相手を見据える】
【右目に蛍光色のグリーンの光が浮かぶ。知覚の爆発的な強化及び、思考の加速、何よりもの少年の武器である】

(……古式ってのに、胡座かいてるなら、寝首を掻かれるぜ。パクッてやるよ、古式)

【すぅ、と重心をずらして行き、左腕の人工筋肉が軋む】

……んあ?なんだ、知り合いかアイツの。

【そう言いつつ。相手の自己紹介を言い終わったか終わらないかの直後】

――――行くぞ、ッ!

【ぐぅん、と重心がズレて、跳躍】
【距離を詰めながら、前蹴りを暁の腹部に向けて撃ち放つ】
【最高速で言えば、一般人レベルの最高クラスに過ぎないその速度】
【だが、その最高速に到るまでの時間が限りなく短い。谷山の動きはキレ≠メインとしている様である】
【靴には金属板が仕込まれている。当たればかなり痛いのは間違いない】
【相手のしゃべっている間に攻撃するのも、容赦なしの速攻も。全ては谷山の戦略】
【相手に流れを引きこませず、此方の流れに無理やり引きずり込むのが目的である】
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/11(月) 00:56:07.54 ID:cRpbg2FZo
>>465

あー……悪い、公用語で頼む

いや、何を言ってるのかは分かるんだ。ただ、理解するのに時間が掛かる
言葉が捻られれば捻られただけ、それに比例して、な
問い方が楽だの答えるのが難しいだの、そんな難しい事を私は考えてないよ

……ジャケットの右ポケット、ライターとセットだ
これで満足したなら、答えをくれる気にはなるか?
小難しい言葉を使う連中は、大体の場合はこっちの言う事理解してるから面倒だよ

【少女の手はズボンのポケット。ジャケットの方には触れられておらず】
【言葉で示した通り、右のポケットには小さな膨らみ】
【中途半端に中身が減った煙草の箱と、何処にでも有りそうなライターと】
【そんなものが、そこには入っている】


うぉあ、フリーの手品師か。しかもタネが無さそうな

……物語なんて、私はもう読む事も無くなったよ。あれ、現実的すぎてつまらない
お姫様は勇者を裏切らないし、魔王と手を組んで世界を征服したりしない
嘘をついた子供は大陸一の軍師になんてならず、狼に食われてサヨウナラ
この世界、完結して無い物語が、腐るほど街を歩いてるからなあ

【無かったものがそこに現れる、こんな物語の一幕の様な現象も】
【驚きこそすれ叫びもせず動転もせず、少女は片方の目を大きく開くに留める】
【何処かで聞いたような聞く様な話に、一々文句を付けて】
【吐き捨てた煙草を、丁寧に丁寧に踏みにじった】
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/11(月) 01:00:37.78 ID:tQqUhPCqo
>>467

……────っ

【攻撃してくるとは予想外だった上に】
【幻惑の一閃──混乱してしまい、対応が遅れる】

(……どう、す────)

【頭などの急所を狙えば、恐らく殺せる】
【しかしあの一閃を受けるのは危険だ】
【下手したら、いや下手しなくとも死んでしまう可能性が───】

───《 迎撃 》っ

【赤色の水晶の先端から、エネルギー弾が放たれる】
【──"右肩"を、狙って】
【少年とは対称的に、少女は自分の生命を優先したのであった】

【攻撃の成否に関わらず、少女の胴体が槍によって貫かれる】
【槍が届いたのと、エネルギー弾が少年に肉薄するまでが殆ど同時だったためだ】
【後は、少女の狙い通り一閃の威力を削ぐことが出来るかどうか】

【また、役目を終えた赤色の水晶は粉々に砕け散る】

【橙色の水晶:少年から見て後方。近距離。地面に刺さっている】
【緑色の水晶:少年から見て左方。地面に転がっている】
【青色の水晶:少年と少女の中間。地面に転がっている】
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 01:00:53.77 ID:5E1lGmDSO
>>462>>471

え、腹パン。

【即答。……おい、誰かこのひとの頭どうにかs(ry】
【しれっとこんなコトを宣う辺り、何というか朔夜らしくもあるが。割と、洒落にならなかった】
【――――さておき。一先ず彼女はエルメアの処置を見守るだろう】

【矢鱈に良い笑顔と、さあ打ち込んでみようかとばかり固めた左拳は、きっと気の所為なのである】


だな…………っ、と。奴さん、速くもお目覚めみたいだ。
しっかし、凄いな教会式。あんな使い方も……。

【濡れて肌に貼り付く髪を、くしゃくしゃと手串で調え、水気を払い】
【黒の小袖の衿を正して、エルメアへと手を差し出す。ジャケットを要求しているのか】
【彼女が応じたのなら、朔夜は受け取ったそれをそのまま、上から羽織らせようとして】

【「――――っ、たく」と、別の意味で溜め息を零すのだろう】


……おい、そこの自殺志願者もどき。良い夢見てるとこ悪いが、此処は天国じゃないぞ。
寝言なら寝て言え。若しくは――何なら気付け代わりに一発、踏んでやろうか?

【ともあれ。彼が意識を取り戻せば、お決まりのパターンを見兼ねてか】
【僅かに眉根を寄せて、彼女はさらっとそんな事を吐かす。――色々と、容赦なかった】
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/11(月) 01:02:18.77 ID:JEUP1v1s0
>>469

【人里離れた森閑に増幅され、鼓膜を引っ掻く声】
【――土への虐待の音も。それとなく伝わって来る】
【肌の白さだけは良く似た少女、黙して聞き手に徹していたが】
【鍵のかかった扉が無理に破られる時みたいに――細い足が、震えて】


うぁーっ!!

――まどろっこしい! ―――とってもまーだるっこしぃーーっ!!


【とうとう、我慢できなくて。】
【自己中心的であり、利己的であり、親心からの忠言に耳を貸さない分】
【いつもの態度と違う「根本」の部分で、彼女は率直なのだ】
【――眠りこけていた鳥が、泡を食って飛び去っていく】

ふんだ、なにが「何も見ません」よっ!
実際どーなるのかエートゥーゼット伝えないで、アタシにどーしろって!!

…、アタシ知ってるんだよね
なんだか知らないんだけどさー、とある事について、どこか目を背けて諦めたみたいな言い方するヤツ

正直に言うよ、アタシは隠された方が相手を「キライ」になる!

【すっきりして、足の震えはぴたりと止んで】
【どこか放尿のそれに近い爽快感―――】
【今度は反対に。視線をきっかり、白黒つかない色へと定めた】

【風に捲れたシャツから顔を出した臍を曲げて、そっぽを向くだろう】
【――なぜか、直ぐに外に出ようとはしないらしい】

【そして。このような状況で、常々少女にくぎを刺すベンヌは】
【なにゆえか、本来有りもしないけども――「口を噤む」】
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 01:02:58.67 ID:/AclHcmAO
>>472

うん、貴方の名前は覚えた。
でも、ごめん、私には名前が無いから、貴方に名前を教えられない。

【くるり、と振り向いて、そう告げる少女】
【先ほど男の拳を殴り、破壊した右手には、もう、呪印は浮かんでいない】

【その、代わりに】
【鮮血で描かれた何本もの線が、その細い腕に存在していた】
【傷口は、見える範囲には存在しない、きっと、コートの袖で隠れてしまっているのだろう】

BJ。
今、助かった、って、言ったよね?
なら、恩を、返してくれるよね?
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/11(月) 01:05:39.65 ID:XXgw6yCo0
>>471>>478

そっ、それはいけませんよぅ……治療じゃないじゃないですか。

【彼女は小さな苦笑を漏らし、朔夜が彼へと掛ける言葉を耳にして】
【それは駄目だ、と右手を伸ばそうとした、そのとき――】

……、あれ

【ぽすん、と。彼女はその場に倒れる――そして、すうすうという息の音】
【――寝やがった。それも、下着姿のままで】

/明日4時起きなの忘れてたり限界だったりでこれで落ちます……投下しといて申し訳ないです
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/11(月) 01:09:35.95 ID:LST/owyAO
>>480
名前が無い?
はあ、ホームレスならぬネームレスか…ま、それなら仕方ないか。

【世の中には色々な人が居るもので、まあ名前が無い人も居るだろうな、という考え】
【さてじゃあ帰るか──なんて、BJが思った時に、少女の声】

ん?
ああ、言ったけど。
…ええと、まあ、確かに、恩は返すもの…ですね…はい。

【何でか、「返さない」って言ったら大変なことになる気がする】
【引きつった笑顔を浮かべたまま、何故か途中で敬語になるBJであった】
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 01:10:34.01 ID:bfsSmp8DO
>>478

え?・・・じゃあ地獄?
もしかして迎えに来たのは天女じゃぬくて地獄の獄卒・・・・・・そんなバカなっ!? 
俺がいったい何をしたと言うのですかぁっ!!!

【本当に踏みつけた方がいいかも知れない】

・・・・・・? 
眠った?てか下着・・・・・・
あれそういや何で俺濡れて・・・

/乙かれさまでした。 
/遅レスすみませんでした。
/それではおやすみなさい
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 01:12:04.70 ID:j+lepvc2o
>>477

ぐっ!!

【既に負傷していた右肩に対しての、さらなる追撃】
【肩関節の損壊する、奇妙な音が、少年の体内に響いた】

【制御の効かなくなった右手を、だらんとぶら下げながら――しかし、残った左腕だけで、槍を突き通す】
【両手で十分に貫き通すことが出来なかった槍は、少女の脇腹を削るように貫いた】

……ガアアァッ!

【――貫いて】
【引き戻す――!】

【少女の胴を貫いた槍は、少年の左腕にかろうじて引き戻される――少女の身体に開いた穴からは、血が溢れるだろうか】
【――と言っても、貫かれたのは右脇腹だ、腹腔をかき回されるのに比べれば、まだしもマシなダメージだといえるだろう】

……はっ、く……。
っ、どんな気分だ、ドテッ腹に穴が開いた気分ってのは?

【右肩の痛みに脂汗を浮かべながら】
【それでも少年は、左手が伝えた確かな手応えに、勝利を確信してか――そんな言葉をぶつけた】
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/11(月) 01:12:40.45 ID:in4vSgiAO
>>476

……キミは、何が聞きたいんだい?
私が此処に居た理由か、あそこにある物語≠フ山のことか、それとも別の何かか
ついでに、私はどうしてキミがこんな場所まで来たのかにも少し興味があるよ

……勝手に取って、いいのかな

【悪意はなかったのだろう】
【遠回りな言葉を好む性質なようだが、彼女に言われると率直なものに言い換えて】
【幾つか、質問の例をあげたりしながら、これでいいかと尋ねるようにオレンジの硝子越しに瞳を細めるだろう】

【それから、差し出してはくれなかった相手に、少しばかり困惑すると】
【存外、自分が間違っているのか悩むように眉を寄せながら確認して】
【肯定されれば彼女のポケットから煙草とライターを取り出し、興味深そうにそれらを眺めたりする】

確かにタネはないな
私は物語≠ノ幾らか干渉出来る立場でもあるが、望む鋳型に嵌める事は――……
……私が、形を自由自在に変えられる訳ではない。勝手に変えるんだ、アレは

【再び戯曲のような言葉で会話を始めるも、途中でそれは糸が切れたように終わり】
【ややたどたどしい様子だが、やはり率直なものに変えて彼女の望む分かりやすいようなものへと言葉を紡いでいく】
【自分の好む言い回しよりも彼女と対話する事へ重きを置く姿は――決して、なにか威圧を持つようには見えない】

【――が】

……嗚呼。申し訳ないな
その話となると、私はキミが好まないような言葉を使ってでしか会話が続けられなくなる

【完結してない物語が、腐るほど】
【その語に瞳を細めて笑うと、申し訳なさそうに言いながらそう前置きした】
【要は、其処に何かあるのだろう。それを聴くも聴かないも彼女次第だ】
【他の話題ならば、言葉を変える程度には――会話する意志があるのだから】
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 01:14:30.81 ID:bfsSmp8DO
>>483
/訂正>>478>>478>>481
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 01:15:17.56 ID:KvsBuDbDO
>>475
 クケケ、やれるもんならやってみやがれ。
 俺の動きは覚えても“動きの質”は覚えられんぜ?
 
【おどけるように、わざとらしくいかにもな悪役笑いを浮かべ、暁は相対する】
【蛍光緑色の瞳に興味深げな視線をやりながらも、暁の視界は谷山の全身を俯瞰していた】
【──動きの起こりを見逃すまいと】

 おう、こないだ滅茶苦茶酒くせえ息を吐かれた仲だ。──っ
 
(前蹴り──並のキレじゃねえッ!)
 
【瞬間、間合いを詰められる。唐突な、ある種の不意を打つ動き。しかし、俯瞰の目によって暁は動きの起こりを見逃さない】
 
(──だがよ)
 
【急加速と言える動きを見せる、谷山の前蹴りが、暁に迫る】
 
(こっちも徒手の専門家なんでな)
 
【────瞬間、暁の“全身が動いた”】
【全身斉動。最大最小の動き。体の一部を先に動かすのではなく、全身を最大限に使い、一斉に動かす】
【それによって、特定の部位だけを動かすことを避け、動きの最初動を消す】
【即ち──動きの起こりを見ることによる先読みを封じ、同時に最初動を力強く行うという動き】
 
 ──……、
 
【暁のしたことは言葉にしたら簡単。谷山が前蹴りを打ち放った蹴り足の横に、暁から見て斜め前に踏み込んだというだけ】
【これだけの簡単な動作。しかしその動きは最大最小と全身斉動の術理を用いた複雑な内部動作を含んでいる】

 ──よッ!
 
【そして踏み込んだ勢いのまま、谷山の胴に中段の突きを放つ】
【それはいかにも鋭い速さだが──威力としては牽制程度だ】
【ただ、その拳は“異常に硬い”】
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 01:16:19.93 ID:QKg1uE9SO
>>479

【ばさばさ、鳥が慌てて逃げようと羽ばたく音の中で】
【「キライになる」のフレーズが、何故か耳にこびり付く】
【付着した音が、ゆっくりゆっくりと、渦巻管を巡って神経を走って、脳へ到達するまで数十秒】

…………傷つけたい、ん、ですよ……
あなたを、……や。あなたじゃあなくても、誰でも……
斬りたい裂きたい刺したい潰したい、殺したいんです……
でもそんなの、「私」は嫌、で、っ、

【沈黙から回帰した彼女の言葉は、何でも貫く矛と何でも防ぐ盾の一騎打ち】
【キライになっても構わない、って、言っちゃえば簡単だったのに】

【滴る水に紛れて、体温が混じる液体が流れ落ちる】
【自分で自分が理解できなくて、嗚咽をひとつ。漏らした】
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 01:19:49.49 ID:/AclHcmAO
>>482

うん。
私は運が悪かった、それだけの事だから、気にしないで。

【そう言って、一旦言葉を区切り、黙り込んでしまう少女】
【少しだけ時間を置いた後、金色の瞳で、BJの目を、上目遣いで覗き込んで】

恩を返せ、とは言わないから――――現金で返して。

【夢や希望の欠片も無い言葉が、飛び出した】
【因みに、何やら術印の刻まれていた包帯は、未だ解いたまま】
【戦闘体勢を解除せず、先手を打つ準備を整えている辺り、この少女、中々質が悪い】
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 01:25:26.91 ID:q8w6d7uSO
>>473

えぇ、市民を、誰かを“護”る盾、
………僕はそう言う者で、ありたくて

だがらこの名前を付けたんですよ。

【最近、少年は自分の名前を褒めて貰う事が多くなった様な気する。】
【それは、きっとその意思を曲げずに、名を曲げずに貫き通せている何よりの証拠だろうか】

【―――――ただ、それが嬉しくて、嬉しくて】
【それが彼の力になる。だからまた、頑張る事が出来るのだった】


…………そんな事ないですよ。ブルーラインさん。

その努力はきっと、いつか救われますよ。
【そう、天を見上げるブルーラインに言葉をかける。】
【とても優しい口調で、彼女に励ましの言葉を】
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 01:25:44.06 ID:C4iJgTZCo
>>487
ひゅっ!

【蹴りを外し、その瞬間、蹴り足が引き戻されて、その勢いで左腕を振る】
【足を引き戻すのに、足の筋肉のみではなく、全身の筋肉を連動させるように動かして、足を引き戻すそれ】
【そして、その動きをして尚。重心が欠片も揺らぐことはない。これはパルクールに依って得られる、重心感と体幹による物だ】
【振られる左腕の中で、異変が起こる】
【内部に搭載されている重りのロックが解除、遠心力で重りが肘当たりから手首まで移動していき、その重心の変化で動きが不意な加速をする】

あっぶねッ!

【途端、体の捻りが加速。突きを擦るようにして回避。生身ではない、義手を使用しているが故に出来る動き】
【義手を生身の様に扱うのではない。義手を義手として扱い、義手でしかできない動きをするのが、谷山だ】

どう、よッ!

【谷山の右手の人差し指の指先が、暁の顎の方へ向いていた】
【次の瞬間、その指先から、金属の棒が飛び出し、顎を撃ち抜こうとする】
【谷山は、まともな人間ではない。肉体と異能が融合し、武器もその際に取り込んで。義手とは生体レベルで結合し、自在にその形状を変えることが出来る】
【一つ一つの練度は負けても、取れる手段の多さは、凄まじい量を誇るのだ。そう、谷山の強みは、練度ではなく多様性=z
【古式武術を極める暁とは、違う、実戦で鍛え抜かれ、自分の為に創り上げて言った現代の技である】

//すいません……、今日、学校なので早く起きなければならないのです……
//出来れば、今日の夜当たりに回していただきたいのですが……
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/11(月) 01:27:20.86 ID:LST/owyAO
>>489
あー…夢もキボーもない答えだな、それ…
現金っつってもなあ…持ち合わせそんな無いし…おぉーっとタンマタンマ暴力反対!

【金をくれ≠ニいう、およそ少女らしからぬ(?)要求に、BJは少々呆れた表情を浮かべ】
【少女の視線から逃れるように、首を明後日の方向に傾けて】
【持ち合わせが少ないことを匂わせ後、戦闘体勢を解かない少女を制するように、慌てて少女に向き直り、両手を胸の前に突き出す】

でもこのまま何のお礼もない……ってのは確かになあ。
────食事を奢るっていうので、手を打ってもらえんでしょうか、マジで。

【両手を合わせて、少女を拝んだ】
【そりゃあもう、拝み倒した】
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/11(月) 01:29:35.72 ID:tQqUhPCqo
>>484

……う…………ぁ────

【右脇腹に、ぽっかりと開いた穴】
【右手で傷を押さえても、溢れる血が止まらない】
【鍛えられた成人男性なら兎も角──小学生程度の少女には、軽く致命傷だ】

さい……あく…………。

【呪詛のような、恨みの篭った言葉をボソリと吐き捨て】
【無感情だった瞳に、憎しみの色が宿り】

───……《 迎、撃 》……。

【橙色の水晶の水晶の先端から、エネルギー弾が放たれる】
【狙いは少年の胸部、これも背後からの攻撃である】

【──だが、所詮は悪あがきに過ぎず】
【攻撃を放つとともに少女の身体は崩れ去り、うつ伏せで地面に倒れた】
【能力が消滅してないことから、意識及び生命はあるようだが】
【最早抵抗する手段はなく、決着はついた──悪あがきの結果がどうであれ、少女の勝利は消える】
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 01:30:33.18 ID:KvsBuDbDO
>>491
//了解です。スタート遅かったですしねー。加えて亀レスで申し訳ないっ!
//では今日の夜、9時くらいを目安に雑談で待ち合わせませんか?
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/11(月) 01:31:01.25 ID:cRpbg2FZo
>>485

別になあ、そのどれでも良いよ。分かりやすい言葉なら、後は勝手に考える
考える余地も無いほど分からないと、どうしようもないけど
それにな、こんな会話……まあ、あんまり深い理由も無いんだし
偶然居合わせて、黙って睨みあってるのもつまらないだろ?

【相手が煙草とライターを取り出す間も、少女は手を動かそうとしない】
【ズボンのポケットに収めたまま。そもそも走っていた登場時ですら、この状態】
【決して手を見せようとしない彼女は、取り出された箱の方へと首を動かし】
【パクン、と。その内の一本を咥えて引き抜くだろう】


………あー……?

……ああ、分かったよーな、分からないよーな
何でそうなるのかなんて聞いたら、分かるまでに何日掛かるんだかな私の頭だと
要は、お前が動かしてる訳じゃあない、って事か

【途中経過こそ理解せずとも、結論だけは単純に示された以上、理解している様子で】
【言葉と言葉の間の空白時間は長いが、それでもあーうー唸る声は途切れない】
【単純な言い回しを好むのではない。単純な言い回しで無ければ理解が及ばない】
【本人の頭の作りも単純明快、だからこそだろうが】

………別になあ。難しくしなくても良いだろ?
哲学者なんて連中の言う事が、どれだけ生活の役に立つのかって話だよ
どれだけ御立派な事を言っても、腹がへったら喰う必要が有るのが人間だしな
星空眺めて歩こうったって、靴が合わなきゃ足を痛めて転ぶだけだし

【それともう一つ。この少女の視線は、やけに低い】
【世に生きる能力者達の例に似合わず、彼女は一般市民の様な】
【更に言うなら、日々学問にはげむ勤勉な人種とは異なる、毎日が普通に過ぎる事に喜びを見出すような】
【そんな、地味とも言えるような思考だった】
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 01:32:35.50 ID:C4iJgTZCo
>>494
//はーい、いいのですよー!申し訳ないです、本当
//一応、学校入ったばっかりなので、寝坊するわけにも行かないので……
//では今日の夜九時、よろしくお願いしまーす!
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 01:32:53.96 ID:5E1lGmDSO
>>481>>483

止めてくれるな、エルメア。ネジの緩んだ野郎と機械は、叩いて直すのが一番……っ、と?

【凛と引き締まった表情で、大真面目にそんな事を主張し続ける朔夜だが】
【ふらり。エルメアが此方に伸ばした手が空を掻き、その身体が唐突に傾くのを見れば】
【倒れる彼女が地面に叩き付けられないよう、伸ばされた掌を引いて。所謂ところの、膝枕】

【「――役得」と。そんな科白を、聞こえないように口中で小さく呟く】


トチ狂って湖に落ちて沈んで溺れて、ついでにオレの手を煩わせた。こんなとこ、か。
本当に地獄に堕ちたいんなら、それも吝かじゃないが――生憎、今は身体が空いてない。命拾いしたな?

【さて。彼女が閻魔の遣いなら、つらつらと述べられる事の説明は、罪状の確認にも取れるか】
【だがここで動いて、少女の眠りを妨げる訳にも往かない。掛けたジャケットの位置を調整しつつ、そう続け】


…………とまあ、お前の身に起こったことは、今説明した通りだ。
どんな悩みが有ったかは定かじゃないし知らないしそも興味もないけど、早まるのは良くないぜ?

//あわわ、遅くなりました申し訳ありません。
//お疲れ様でした、おやすみなさいませー
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 01:33:39.61 ID:/AclHcmAO
>>492
夢や希望なんて今は限りなくどうでもいい、裏路地のゴミと同じくらい不必要。
今は食費が尽きて餓死するのを待つだけの現実を打破しなければいけないから。

【夢や希望の無価値さについて力説してくれました】
【今の少女に夢を見ている余裕なんて無いのだろう】

……。

…………。

…………解った、妥協する。

【必死になって拝み倒す少年に哀れみか、或いは同じ金欠仲間としての同情心が生まれたのか】
【随分と長い間悩んだが、奢って貰う形で妥協する事にしたようだ】
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 01:34:43.02 ID:KvsBuDbDO
>>496
//はい、こちらこそよろしくお願いしますー!
//お疲れ様でしたッ!
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/11(月) 01:35:32.06 ID:JEUP1v1s0
>>488

…ふんっ、良く言ったじゃん

【「嫌いになっても構わない」などと言えるのなら】
【そも、ここまで自分に惑うことも、少女を猛らせることも無いのではないか】

【心中を察する能力は、自分本位故に低レベルなものに過ぎない、だから、】
【少女自身は、そんなことまでは考えていないだろうけど――】

どっちに従えば良いのか決められない?
じゃ……アタシが決めてあげるよ

――嫌なんだったらサ、とにかく抗うのがベストな選択だよ!
何かに振り回されそうなら逆に振りまわそーとしてみるのが、健全なの!

傷付けたい相手を傷つけるんでも良いし、泥塗れになってでも逆らったって良いじゃん?
それがアンタの「思うまま」のことなんだったらサっ

【包み隠さず言えば、彼女は未だに苛々している=z
【相手方の事情など知ったことでは無くて】
【「忌花」から予測できる特殊な事情など、考えすらしていなくて】

【荒い語調で、諭すと言うより脅かすみたいに】
【自分の感情を使い、彼女は。灰色に混ざれない心を、振り回そうとする】
【怒気を孕んだ真紅を、さっと振り向いて、見せ付けて】

【その手ごたえが有ろうとなかろうと、もう少ししたら】
【もう踵は返したのだから、彼女はここを去るだろう】
【「傷付けたい相手」に選ばれてしまえば、別の展開も考えられるけど――】
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/11(月) 01:39:08.11 ID:uLRD/2Fmo
>>490
”そうか”

【名を、つけた。ソレは、かつての名を捨ててでもという、強い覚悟の言葉】
【それを読んだ猫は、言葉こそ短く、けれど万感の思いをこめて、答える】

”…そうだね、僕も、こんなことは初めてじゃない”
”たくさん出遭って、たくさん別れた。たくさん、変えて、たくさん…”

【何を思い出しているのか、糸目を閉じたような下弦をつくり―――――泣き笑いに見えるかもしれない】
【うっすら、目を開く。闇にあってぼんやりと輝く蒼い瞳は、その向こうに積んできた痛みを見るのかもしれない】

【その姿は――――神秘的ですらあった】
【街灯のある地域から少しはずれ、明かりといえば月明かりくらい】
【その月明かりに照らされて、そのうちに膨れ上がったものを抱く姿は…どこか『遠い』、幻想のようだった】

【それから、また目を閉じ、】

”…そうとも、願いは、消えない”
”例え何度阻まれようが、何度折れようが、そのたびに立ち上がる”

 No Fear ,No pain
”もう何も、怖くない”

【念話に、気持ちが漏れる】
【その言葉にこめられた…誰かの笑顔のために戦った、とある赤い戦士の姿が】

”お互い、がんばろう、護”

【開かれた目は、確かに海より深く空より遠い色をしていたけれど】
【向けられた目の奥で、柔らかい炎が踊っている】
【差し出された手は、握手の姿勢だろうか】
【最初であったときは、差し伸べた手だったかもしれないけれど】
【…いまの手は、今は彼の決意を讃えるような、対等な手なのかもしれない】
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/04/11(月) 01:44:17.57 ID:j+lepvc2o
>>493

……ああそうかよ。
だがな、テメェのやった事、忘れたとは言わせねぇ。

【最初に少女が立っていた場所――そこには、腹を撃ち抜かれて倒れた少年の姿があるはずだ】
【――執拗に腹部を狙って槍を仕掛けていたのは――その応報のつもりだったのか】

そのままテメェも……ッぐぁッ!

【台詞の半ばで、少女の放った攻撃が、無防備に警戒を解いていた少年の胸部を直撃する】
【バランスを崩した上体は、すぐにはその体幹を取り戻せず、その場に転がることになる】

ゴホッ……ペッ、クソガキが……!

【口に入った砂粒を吐き出しながら、少年は悪態をついて立ち上がる】
【――うつ伏せに倒れた少女の姿を、見下ろして】
【――少し離れた場所に居る少年の姿を見る】

……死ぬならそのまま死ね。
運が良けりゃ助かるかもしれねぇが、な。

【その言葉は、両者に向けられたものか】
【依然として憎しみの篭った語調ではあるが、同時に、何か別の――憐憫のような、同情のような】
【判然としない感情が入り混じった、そんな言葉だった】

……もしまた会う事があったら。
そん時は念入りに殺してやるよ、能力者サマ=B

【最後に、そんな捨て台詞を残して】
【少年は、路地裏の奥のほうへと去っていくだろう】
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/11(月) 01:44:21.05 ID:LST/owyAO
>>498
うわあいこの女の子廃れてるヨー…

【もう少年の夢や希望が打ち砕かれそうである】
【少女が力説している途中、隣に居ても聞こえるか怪しいほど小さな声量で、少年は呟いた】

んじゃあ…適当な店に入るか。
………ところで、大食い?

【妥協してくれたことに胸を撫で下ろして、BJは一人息を吐き】
【ジーンズのポケットから取り出した財布の中身を確認しながら、通りのファミレスを目指して歩き出す】
【途中、少女の食事量を確かめるような質問を投げて】
【どうやら、少年の財布には氷河期が訪れそうな気配が漂っていた】
【それにしても、女の子にそういうことを聞くのはどうなんだろう】


/明日もありますし、この辺りでしょうか
/ファミレスへ行き搾り取れるだけ搾り取るもよし、控えめに食べるもよしです!
/ありがとうございましたー!お疲れ様でした!
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 01:45:10.93 ID:bfsSmp8DO
>>497

え・・・あ・・・・・・ 

【朔夜の言葉によって大体の事情と、自分がこの世の少女の下着姿を見てることに気付き、顔を赤くし目線をそらし】
 
あの・・・いや本当に助けて頂いて有り難うございます

【ふらふらと立ち上がって頭を下げる】

いや・・・あの自殺しようとした訳ではないんですけど・・・あーなんと言えばいいか・・・・・・あ
っ!あの・・・あなた達に怪我は?
俺を助けようとしてどこかに体を打ったとか・・・あと服はやっぱり濡らしてしまって・・・・・・
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 01:46:50.95 ID:QKg1uE9SO
>>500

抗、う……

【復唱。そして回想、自分のこれまで】
 【「こうなる」――殺人衝動に駆られた時。いつもこうやって我慢するか、耐え切れずに誰かを手に掛けてしまうか】
 【いっつもいっつも、二択だったのだ。目の前の少女が提示した選択肢が見つからなかった理由は――】

……っ、!

【ようやく。立ち上がって、一歩前へ、踏み出した】
【自分で作った拒否する距離を、はじめて自分から侵害する】
【それだけのことを行っただけなのに、】


――――ごめんなさい、
嫌いに、ならないで――――!

【世界が、色づいて見えるようになった気がする】


 【――無意識のうちに、あきらめていたんだ。】
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/11(月) 01:49:17.08 ID:in4vSgiAO
>>495

そう、だな……
私が此処にいるのは、睡眠を取る為だ。休憩とも云えるが、まぁその程度の理由だ
あの物語≠フ山は、侍の持つ刀や騎士の持つ剣と同じだな。武器という、それだけの意味ではないけれど

【理由が何であれ、手を見せたくないというのは理解したらしい】
【此方へ頸を伸ばすと咥えやすいように角度を調節してやり、ライターを擦る】
【ぼうっと、安物ながら森の中で手順を踏めばとんでもない凶器となる炎を揺らし】
【近付けて、彼女が煙草の先端を焦がして火を付ける手助けをするだろう】

まぁそういうことだ
何物も、己を理解してもらいたくて他者に自己主張するのは同じこと
本は内容を読まれる為にある。子供が話を理解出来なければ、絵本に内容を移して分かりやすくする
映像にして伝えることもあれば、才能のある者なら音楽や絵画などに媒体を移すことだってあるだろう
アレは、キミに好んでもらい、内容を理解してもらう為に形を変えてるんだよ

【「近付けば、キミの心理を読み取ってさらに形を変えるだろう」】
【そう付け加えてから、唸る彼女に伝わるかと瞳を細めながら観察して】
【単純な言葉で表す、ということに苦を感じている様子は見られない】

難しく伝えたい訳ではないんだ
ただ、適切な言葉が見付からない。だから、それを探して遠回りになる
……ふふ。確かに、それはそうだらうな。偉大な者の話を聞いたところで、空腹感が消える訳がない

【低い視線を気にすることもなく、同意】
【一般的なその感覚が好ましいのか、やや愉しそうな笑みを浮かべると】
【しかし、纏う雰囲気が“一般的”から乖離するヒトガタは、風に煽られる髪を左手で抑えた】
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 01:49:23.70 ID:/AclHcmAO
>>503

廃れてるとまで言われたくなかった。
まあ、仕方ないとは思うけれど。

【一応、自覚はあったみたいです】
【取り敢えず、奢ってくれるらしいので少年に付いてとことこと歩きながら】

そこまで大食いではない、と自分では思っている。
でも――――食い溜めるから、覚悟しておいた方が良い。

【なんて言って少年を脅かすだろうが、結局、少し多めに食べる程度で終わるだろう】


//お疲れ様でしたー、うちの名無し娘が変な子でごめんねっ!
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/11(月) 01:54:51.61 ID:tQqUhPCqo
>>502

……─────。

【倒れながらも顔を上げ、少年を睨みつけるが】
【それで終わり──意識が途切れ、両目を閉じた】

【能力者といえども、その身はただの人間】
【腹部を貫かれ意識を失った現状は、倒れている少年と変わらない】

【運が良ければ生き永らえるだろうが、悪ければ二人一緒に死ぬのだろう】

/お疲れ様でしたー
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 01:57:31.13 ID:j+lepvc2o
>>508
/おつかれさまでした!
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 02:07:31.37 ID:5E1lGmDSO
>>504

…………もう大丈夫。一応、被せてあるから。

【流石に拙いと思ったのだろう、恐らくは。言いつつ、先程掛けたジャケットを動かしてゆき】
【ややあって。青少年には少し際どかった少女の肢体は、闇夜に在ってなお目に鮮やかな、臙脂色に覆われる】
【丈が些か足りなくはあったけれども、まあ十分だ。此方を向いて落ち着いて話す位は、適うだろうか】


そんなに畏まらなくても良いよ、別に。一寸した気紛れでやった事だ。
……寧ろ、変に感謝される方が擽ったくていけない。楽にしてくれ。

【まあ、閑話休題。折り目正しく辞儀を返す彼に対して、事もなげに彼女は云うと】
【空いた左手を顔の前に擡げて、ひらひらと振って見せる。存外、あっさりとした態度だった】


冗談のつもり、だったんだが……どう見ても、死にたくは無さそうだったし。
……有るように見える?お前を助けて怪我した所なんて、この身体には一つも無いよ。気にするな。

【一人称といい、声や喋り方といい。それこそ、性別を誤認しそうな程に】

【濡れた服にも動じておらず、そこからは不必要に物に拘泥る性質でないことが伺える、か】
【言い終えれば彼女は、「で――どうして此処に?迷子か何かかよ」等と尋ねる】
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/11(月) 02:07:34.32 ID:JEUP1v1s0
>>505

…えへっ、なーに焦っちゃってサ
心底嫌いだったら問答無用が、アタシの好きなやり方なんだよー?

【自分の思想が受け止められて、得意げな顔に】
【(シャフト)角度を付けた振り向き方で、低い背を少しでも誤魔化して】
【八重歯を剥き出しにした。不敵な笑み――】

でも。

――別に、アンタのことそんな好きでも無いから!


【 .................................................... 】

【せっかく上がったっぽい、カラー黎明期の「史音株」を】
【あろーことか、差し伸べた自分の手で叩き落とし】
【――照れ隠しにしては、少し非道いかも】

そーだ、アタシね、「海部 史音(アマベ アヤネ)」って言うのサ
今のアンタなら、きっときっと…忘れない、よね。

その……葬式で見るみたいな嫌な花が、鮮やかな桜に変わる頃に
またアンタと会ったら、もーちょっと楽しいかもね!

【また目に留った、忌々しき一輪を少し見遣り】
【何かを思ったのか、少女は名を名乗った】

 【――彼女の思考を掻き乱す何かが、そこにあったのかも知れない】
 【嗚呼。「だれかの死」こそ、私達の感情がひとつの頂点に達する現象】
 【それと向き合う儀式で用いられる花なら、不自然は無い―――】

「真に、まことに申し訳御座いませぬ
 マスターには。無暗な事を言わぬよう、より一層言い聞かせますので……。」

【ベンヌの言葉は、どこか的を射ないかもしれない】
【史音に少女が救われたのなら、こんな台詞は持ち出すべきでない】
【――3年間にわたり「疑い続けた」ことの、弊害】

【さて。今度こそ少女は、去りゆくだろう】
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/11(月) 02:09:28.05 ID:cRpbg2FZo
>>506

ん、何だ、寝る所だったのか……そりゃ邪魔したな
時間も時間だ、確かに普通ならそういう時間だよな……と、あんがとさん

【煙草の火もライターの中のオイルも、それ自身に意思は無い】
【彼等が他者の手助け無く、その凶暴性を発揮するような珍事は起こらず】
【新しい煙草の煙を吸い込んで、少女は一度頭を休ませた】

へー……本のくせに無駄に賢いな、本のくせに
確かに、読まれなかったら何が書かれてても只の紙の束、か……
でもどうせだったら、必要な部分だけ纏めてくれれば良いのにな
……ってマジかそれ。本当に無駄にすげーなこの本

(手を使わずに読めるようになれ夜でも読み易くなれ中身分かりやすくなれ)
(ついでだから誰でも分かるような読み易い太字のフォントに振り仮名つけろ)

【理解しているのだろうが、その理解の仕方が少しばかりずれた状態】
【相手の言葉に促されたかの様に、少女は本へ数歩近づいてみる】


【此処までの会話は、おそらくこの段階で一度休止する】
【今、少女が特に興味を見せたのは、その次の話題】

………何処を、見たら良いんだろうなあ

いや、分かってるんだよ。腹いっぱいなら幸せかって聞かれりゃ、はいとは答えられないって
世の中良くするにはーだの、何が世界の為かーだの、考える奴は必要なんだろうさ
だけど世界の大多数はそんな事考えないだろうし、係わる事も出来ない
明日の飯の為に今日働く、そっちの方が優先するべき事だろうからな

良く分からないが、本ってのは全部が全部、飛びぬけて奇抜じゃなきゃあ価値が無いのか?
平凡で、語るような事も無くて。そんな本ってのも結構有るだろうし……
そういう本って、家に一冊あるだけで、随分便利なんだよな
じゃあ……歩いてる物語≠セって、それで良いと思うんだが……どう、思う?

……夜も遅い。語れる時間も無いけどさ
こーいう事は、あんまり時間を掛け過ぎない方が良いかも知れないな

【気高い思想などは、難しくてよく分からないと言うのが本音だ。それでも】
【それでも、平凡である事は悪い事なのか、劣る事なのか】
【他者と明確な違いを持つ事は、必要とされるのだろうか、と】
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 02:16:14.12 ID:q8w6d7uSO
>>501

【………少年はその昔、物心つく前に、名も与えられずに親に路地裏に放置された、捨て子だった】

【彼は全てを憎み、自分の親が自分を捨てた様に、自分も自分の親が唯一与え受け継がせたその『苗字』を―――捨てた。】


【…………―――そして、その後、少年はそんな絶望的人生からある人に救われる、】
【彼は人生をやり直そうと、自らにその名を付けるのだった。】


【―――――それが彼、“護”の本当の全てのスタート地点。】


えぇ、もう何物にも折られない、止まらないですよ。頑張って行きましょう、ブルーラインさん。

【……もう、自分は過去の『 』じゃない。】
【彼女の言う通り、何も恐くない。】
【護は、強く、差し出されたそのブルーラインの手に、握手をする。】
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 02:17:26.61 ID:bfsSmp8DO
>>510

は・・・はぁ・・・そうですか・・・怪我がなくてよかったです。 

【服の件に着いてはさらに謝ろうかと思ったがしつこく言うのも、逆に失礼だと思い止める】

えと・・・簡単にいうとクラスメートの挑発にまんまとのって、ちょっと早めの肝試しを・・・・・・ 

【なお先ほどから視線をエルメアの方から必死にそらしているが、時々チラリと見そうになっている】

今思うとバカだったなとおもいます・・・・・・
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 02:22:32.35 ID:QKg1uE9SO
>>511

……
…………
………………

【…………】
【ちょっとだけ。背後に「がーん」的なオノマトペが見えた、かも】

【最中、指輪の発言の意図を探してみたけれど。彼女がここでそれを見つけることは、なかった】


【あやね。あやね。あやね。心中で復唱、しっかり心に刻んだ名前を、】

――――私、白坂カゲツって言います!
またね、…………あやねちゃん!

【これまた初めての「ちゃん」付けで、去りゆく背中に投げ掛けた】

 【色鮮やかな世界で見る桜は、きっと何よりきれいなんだろうな、と】
 【……一緒に見られればいいな、なんて思いを馳せてみたりした】

//遅くまでありがとうございましたー!
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/11(月) 02:29:10.72 ID:JEUP1v1s0
>>515
//お疲れ様でした、ありがとございます!
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/11(月) 02:29:22.01 ID:uLRD/2Fmo
>>513
【手の感触の力強さに、笑う猫の姿は、見た目にそぐわない年齢を感じさせた】
【手が、離れると、猫は少し離れる】

”やってきてよかった、強い子にあえて”

【手を後ろに組んで、くるりと回る】
【少しだけ少女のようなその動作は、猫の根の、混在した心の現われなのかもしれない】
【老成も、少女の仕草も、少年の声も、自嘲も、悲哀も、笑顔も、混ざり合ったそれは、もはや形を無くして】

【猫に蒼い靄(もや)のようなものが重なる】
【それは、きっと猫の向こうにいる誰か】

【猫の姿が、薄れて、靄もまた、薄れてゆく】

”あえてよかったよ、護。その手の届く全て、守ってみせな”
”これは、ささやかながらお礼だ”

【猫がいなくなったとき、頭上からひらりと舞い落ちる紙切れが、少年の足元に落ちるだろう】
【いわゆる、符という奴だろうか。長方形の小さな紙切れには、蒼い、不思議なインクで、複雑な図形が描かれている】
【ついで、もう一枚降って来た紙切れには、若干汚い文字で】

”使い捨て転移符”
”一度だけ、好きな場所に移動できる。効果範囲は自分ともう一人”
”使い道は自分で決めろ、できるだろ?”

【期待のこめられた言葉が、小さな手帳の切れ端のごとき紙の上で踊っていた】

//こんなところで締めますが、お疲れ様でした!
//時間がかかってしまいましたが、お付き合いに多謝! ありがとうございました!
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/11(月) 02:31:39.94 ID:in4vSgiAO
>>512

なに、気にするな
そろそろこんな場所で寝るのはやめるつもりだったからな。……だいぶ、馴染んだ

【最後の言葉は、独り言だろう】
【とりあえず帰る場所もあるようで、とんとん、と数回ブーツの爪先で地面を叩き】
【無事に火が着くと、ライターを先に彼女のポケットへと返してから】
【煙草を一本だけ引き抜いて、同じく箱もまた定位置へと戻っていく】
【それから、抜いた煙草を指先で弄びながら】

正しくいえば、本ではないからな。形がないから、何物にもなれる。そんなものだ
だから――……

【と、近付いていく彼女に対して言葉を区切る】
【本は数回ピカピカと蛍みたいに発光を繰り返してから、一冊が彼女の前に踊り出てくると】
【薄く、眼が眩まない程度に輝きながら、ばららっと頁が独りでに捲れはじめた】
【タイトルはヘンゼルとグレーテル。一般的なソレと共に、話が始まっていて】
【フォントや振り仮名のバランス、行間など、彼女の望むような仕様になっている】
【……後方、物語≠フ所有者が少しばかり微妙な表情をしたが、置いておこう】


【口を挟むこともなく、話を聞いていた】
【段々と唇が愉しそうな笑みを浮かべていたが、言いたそうにすることもなく】

――そうだとも

【全て終わったあとに、まず吐き出された言葉は肯定だった】

そも、価値のない物語など『存在しない』
平凡という言葉で全てを括るのは申し訳ないが、なぜなら世界の基盤はそういった者達が支えているからだ
……それらは、とてもシンプルで哲学者や革命家と呼ばれる者よりも賢い物語≠セ
彼らは適応の仕方を知っている。身を守る為に生活する、その知恵を途絶える事なく後へと受け継がせている
人間という種族が繁栄して、この地に根付いているのも、全てが“彼ら”のお陰だ。価値がない訳がない


  ――平凡≠ニいうのは賢い℃魔セ
  それをすれば、少なくとも人並みの生を歩んでゆけるのだから


【明確な違いを持つことは、否定しない】
【しかし、ならば違いを持たずに生きる事が卑下されることかと問われれば、】
【それは間違いだと強く断言して――オレンジに遮られた瞳は、問い掛けた彼女を称賛するように瞬いた】
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 02:36:57.33 ID:5E1lGmDSO
>>514


(……顔に出てたか?まあ、良いや。嘘は吐いてないもんな)
応。心配してくれて、ありがとさん……っと。

【言葉の通り、彼を助けて負った怪我≠ヘ、朔夜には無い。それより前の事は、別として】
【そんな事はおくびにも出さずに、彼女は微笑を浮かべると。こくり、頷いた】

へえ――――学生なのか。道理で、さっきから目線がやたら思春期してると思ったんだ。
確かに馬鹿っちゃあ馬鹿だな。冬眠から覚めて腹を空かした獣がうろつく初春の森に、丸腰で……。

【彼女は「気を付けろよ?」なんて、視線の事と肝試しの事とを、合わせて軽く窘めて】
【次いで、くすくすと何処か悪戯っぽい笑い声を零す。――どうも性質が悪い】


……さておき、火の無いところに何とやら。やっぱり、そういう噂≠ナも有るの?此処。

【そんなこんなで、二言三言の酷く短いお説教を終えれば。ふと、彼女は瞳を好奇心に染め】
【肝試しという事は――――と。緩く首を傾げて、尋ねてみる】
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/11(月) 02:50:48.49 ID:cRpbg2FZo
>>518
【画期的な進化を遂げ、もはや夜の恐怖も克服し】
【更には知識階級ならずとも空想の世界に踊る事を許可した一冊の本】
【これがもしも発売可能な商品ならば、きっと巨万の富が生まれたのだろうが】

【少女の関心は、今はそこから離れて】
【誰かが過去に作った物語ではなく、目の前に存在する現在進行形の物語へと向かった】


だよなあ……考えれば分かることだけど
こうやって言葉にされると、よりはっきり分かる
こんな野蛮な世界でろくな力も無く、それでも腐らないで元気に生きてやがんのさ
一日に何時間も鍛えて何時間も学習して、何十万と金を使って武装を整えて
その結果が、能力者の一撃で死ぬだけの運命だったとしても、それが見えてても必死こいて

……数字にしか見えないのかもなぁ、上に居ると
百も千も万も、両手で数えられないなら同じってか

【溜息とともに吐き出された煙は、一度下って風に吹き散らされて】
【少女の声は煙に並ぶかの様に、何処か力を落したようなもの】
【ジャケットに刻まれた数字は、少女の身分をこの世界の常識に従って示していて】
【その立ち位置に彼女の言葉は、あまり相応しくはないのだろう】

………ちょっとな、馬鹿が馬鹿な事してるんだ
そいつの為に下手したら、数百人くらいが痛い目を見る事になる
普段からろくな事してないから情けはかけてもらえない、寧ろ痛い目見れば喜ぶ奴も出る
だけどなあ、馬鹿一人の為に、私はそいつらを殺したくないんだよ

……あんがとさん。そーだよな、あいつらだって価値のある連中だ
見えないふりして偉そうな事を叫ぶのは、哲学者気取りの馬鹿だよな

【互いに名乗りもしていない、挨拶すらろくに交わして居なかったが】
【少女は、相手に小さく頭を下げ、礼の言葉を告げた(それが例え、どれほどに簡略化されたものでも)】
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 02:53:50.13 ID:q8w6d7uSO
>>517

…………ありがとうございます。

有り難く、受け取っておきますね。

【ブルーラインが消え去った後、】
【護は落ちていった二枚の紙を拾い上げ、消えた彼女にそう感謝を告げると】

【また、帰るべき場所へ向かって歩いていくのだった。】


/乙でしたー!
/長時間&二日間すいませんでした、そして有り難うございました!楽しかったです。
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/11(月) 03:03:50.94 ID:in4vSgiAO
>>520

全ての物語≠ヘ尊い
平凡と呼ばれようが、彼らの物語≠焉A様々な苦悩と喜悦に満ちている
私はその全てを読みつくしたい、全ての“山場”をこの眼で『見たい』

【それは、このヒトガタの願望だった】
【暴力的な欲望を持たない言葉――しかし、物語≠フ単語に含まれる意味が】
【人間といったものだけでは、ないとしたら。――或いは、もしかしたら】

……ほう
そういえば昔、キミと同じ考えの男に会ったことがある。アレは教会¥椛ョだったか
本当にどうにかしたいと思うならば、探すのも一興だろうよ。残念ながら、連絡先までは知り得ないのでね

【簡潔な礼に、此方は笑むのみだ】
【数字の意味を理解し、彼女の似合わない立場に疑問を抱くとしても】
【しかし――本当に『殺したくない』と望むならば、と】
【同じ思考を根幹に持つ男の情報を与えてから、ゆるりと左手を下方に掲げた】

 【ざあぁぁぁぁ――】

【空気と共に、物語≠ェ鳴る】

さぁ、そろそろこの会話も終わりだ
最後に名前を聞かせてもらえるかな?

【自ら名乗らず、尋ねるのはマナー違反】
【しかし――名乗らない気ではないと、早くキミの名前が知りたいだけなのだと、笑う瞳が告げていた】
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 03:04:40.78 ID:bfsSmp8DO
>>519

は・・・はは、ナンノコトヤラ・・・サッパリワカラナイ・・・・・・ 
【片言で視線について誤魔化す】
そ、そうですね野盗の類やサイコな能力者にも会うかもしれないし・・・・・・
【そして話題を別の方に・・・顔は真っ赤だ】

・・・えぇ・・・まぁ確かに有るんですよ・・・端折って説明すると、昔見た人を引きずり込んで体を魚の開き見たいにして[ピーーー]呪いの絵と言われた名画があったそうでして・・・まぁ物好きな有名な盗人がその名画を盗んで、この森に逃げこんだらしいんですが・・・その後、消息不明になったそうで・・・3年後見付かったとき・・・まさに魚の開き見たいだったそうです。 

【語り終えると】

あっいけね・・・明日も学校なのに俺と来たら・・・・・・すみません、もう帰らないと・・・あ、あのこれ連絡先です

【半分濡れた手帳にペンで連絡先をと住所を書きわたし】

お礼したいんで暇なときにでも・・寝ている方にも感謝していたと伝えてください

【言い終えると軽く詠唱し宙に浮く火の玉を作る】

多分、服が乾くまで持つと思うんですが・・・

【踵を返し】

それじゃ!本当に有り難うございました!!

あっ名前はウィーキー=B=クアンチョルです。

【最後にいい忘れた名前を言って去っていく】

/すいません眠気が限界なので絞めにいかしてください
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 03:07:09.88 ID:bfsSmp8DO
>>523
/追加 
/遅くなってすいませんでした
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/11(月) 03:27:30.43 ID:cRpbg2FZo
>>522

教会≠ゥぁ……あー……あそこってテロリストまで助けてる?
ウチの兵隊、自慢じゃあ無いが多分、殆どが間接的になら殺人までやってるだろうし
一般市民は悪人も手を出さないけど、あーいう連中はなあ……

……だけど、どうにかしなきゃあない。頼れるなら探してみるか

【現れた時に咥えていたそれより、幾らか長い程度の煙草】
【灯りの無い夜の森では、その火だけでも十分に存在を主張するようで】
【少しばかり後方にある顔は、ころころ変わる表情の全ては見せてくれない】


……No.41、魔斬 香月(まきり こうげつ)
話の出来はあんまり良くない、自分でも気に入らない

………お前は?それと……「そいつ」は?

【番号を重ねて、名乗り。相手の名乗りを促す言葉に】
【最後に付け足した対象は、誰も触れずに居ても鳴る紙】
【命が有るかのようなそれの名前を訊ねた彼女は、答えを最後まで聞かずして】
【相手に背を向け、また何処かへ走りだす事だろう】
【ライターと煙草を忘れたのは、きっともっと考えるべき事が有ったからで】


【もしも、彼女の物語を、文献から探すとしたら】
【櫻の東部、雪深い地方の、二つの勢力の争い】
【覇を唱えるどころか、大勢力に取り込まれて消滅したそれらの構想の記録の中】
【同じ名前の、一人の少女の記述が有る】

【勝ち戦の記録は無い。だが、大敗の記録も無い。粗野にして短慮、将の器にあらず』と評される】
【二勢力の最後の戦に参陣、突如乱心して同軍の将一名を殺害】
【敵対していた勢力の城に単騎で奇襲を仕掛け、武将一人を打ち取った後、雑兵に首級を上げられる】

【『神将一刀流』魔斬 香月】
【おおよそ三百年前の、歴史の片隅にこびりついた名前である】


/お疲れさまでしたー
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/11(月) 03:37:21.96 ID:in4vSgiAO
>>525

【彼女の決意を耳にして、沈黙】
【これ以上の言葉は必要無かった。なにを言っても蛇足にしかならないのだから】
【燻るように燃えていた煙草は、彼女の導火線にも火を付けたのかもしれない】

【名前を聞き、小さく頷いて――物語≠フ名を問われるとは思わなかったのか】
【ほんの少しだけ眼を見開くも、ヒトではないただの形≠ヘやはり笑って】

クニャージ。ただの誤植≠セ
コレに名はまだないが……次会う時まで、何か相応しい『タイトル』を名付けておこう

【そして、走り出す彼女の物語=z
【號と、うねるようにして本の形状をしていたそれらが大輪の『炎』に変わって】
【熱を持たない幻影は、まるで花畑のような有様で僅かに揺れながら】
【しかし、どういう原理か彼女から拝借した煙草に火を付けた】

――私は、読みたいんだ
世界はまだまだ完結する兆しが見えない
ならば――することは、やはり決まったな。なぁ?

【言って薄い唇を、まるで口付けるようにして煙草に添えて――】

 【――――……盛大に咳込む音が、夜の森に響いた】


/遅くまでお疲れ様でした、ありがとうございました!
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 03:39:49.16 ID:5E1lGmDSO
>>523

じゃあ訊いてみれば?自分の胸に手を宛てがって、さ――。
…………ああ、それは無いと思うよ、多分。

【この少年、どうやら相当に初心らしいと踏んだか。鰹節を前にした猫のような表情で、くつくつと彼女は笑う】
【そうして、一仕切り喉を震わせた後に。新たな話題について、大凡有り得ない≠ニ断言した】


へぇ、随分とエグいお話なんだな。……まさか、そんな噂が有ったなんて――。

(典型的な、友達の友達に聞いた≠チてパターンなら良いが。……そうじゃないなら、好ましくないな)
(鑑みるに、異空間を内包した九十九神の類い、ってトコか?捜し出して逆に開きにしてやる、ってのも――)

(…………今は止めとこうか。どうせ、噂だ。仮に違っても、態々薮を突く余裕は無い)

【それから暫く。彼女は彼の語りを、何事か考えながら聞いていたが】
【やがて、此方もまた。もうそろそろ、家≠ノ帰るべきだ、と】

【そう考えたか。手帳の頁を受け取ると、おもむろに帰り支度を調え始める】
【そして、彼――ウィーキーの言葉に首肯を返して、「朔夜、だ」とだけ答え】

【ひらり。軽く手を振り、去りゆくその背を見送ってから】
【なんやかんや省略して――彼とは真逆に、森の奥≠ヨと、消えてゆく】
//了解しました、遅くまで申し訳ありません。
//それではこれにてお疲れ様でしたー!
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/04/11(月) 11:21:29.81 ID:CNZ4ew5AO
【地下道】
【人気の無いそこに反響するように響くのは、何かを打ち据えるような音と、男の微かな呻き声】

イイ顔だ。ご馳走様
【ぐしゅっと、命を刈り取る音がする】

【その傍らで恍惚そうな顔を浮かべているのは、女性にしては身長があり、そしてその背を超えるほどの長さの棒を抱いた、そんな人物であった】


/15時過ぎくらいまでかな?誰か居ればよろしくお願いします
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 11:48:04.39 ID:bfsSmp8DO
>>527
【―――──しばらくして】

あれ?・・・俺・・・もしかして迷っている?

【彼が街へ帰ったのはそれから3日後のことだった】

/すいません根落ちしてしまいました 
/お疲れさまです。

/迷惑かけっぱなしですいませんでした・・・
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 17:00:59.45 ID:elidSd/jo
【路地裏】

(『Justice』、『blue justice』、或いは夢幻檸檬に繋がる人間)

(そのどちらかが良かったんだが……)

【路地裏に緊迫した面持ちの青年が居た】
【青年は、整ったやや長い黒髪に、高めの身長】
【茶色のコートを羽織り、同じ色のブーツを履いて、灰色のジーンズにアクセサリーとしてチェーンをつけている】
【鋭い、或いは悪いと表現出来る目つきのせいか、雰囲気などが不良やチンピラに近い】

【何故彼は緊迫した面持ちなのか】

「もう逃げらんねぇぞ」

……お前らじゃねぇんだよなぁ

【それは彼が5人の不良に囲まれ、追い詰められているからだ】
【要するに不良同士の喧嘩が勃発する直前というわけだ】
【通路いっぱいに広がっているため、通行する人にとっても邪魔だろう】
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 17:11:10.25 ID:83TAl3QDO
【水の国市街地】

【──少女は悩んでいた】
【どうやって己に課せられた課題をクリアするのか】
【この國に描かれた広域魔術を如何に妨害/対抗するかを】
【彼女はずっとずっと考えていた】

──やっぱ、こっちも超同じ手段を使うしか超思いつきませんね……
超妨害──
すなわち超ジャミングらいくなものを引き起こせば──?

【浮翌遊する掃除機を駆り】
【魔術協会に所属する中学生程の少女は今日も思考を巡らせる】


【同刻/同國──ルビーシャ近郊/ディモルキャスト平原】

あの戦から早2週間──
……矢張り瑞葉様のことを百家様にお伝えしなければ──!
もう一度……あの方にお会いしなくては……

【──少女は探していた】
【己が行く末を見たいと思った者のことを】
【先の戦で戦死したとされる人物のことを】
【彼女はずっとずっと探していた】

【透き通るような金の髪を風に遊ばせ。蒼い瞳で世界を見ながら】
【機械人形の少女は今日も彷徨い続ける】


【──どの物語のページを捲るのか】
【全ては、貴方次第──】
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 17:12:29.76 ID:caPT2RTFo
>>531


【其の前方――眠たげな顔で歩いて来る少女が一人】
【ぼーっ、とした様子で『掃除機』を認識すると、ごしごし、と眼を擦って】


 ――ん、…………ッ!!


【たん!、と正に覚醒した@l子で地を蹴ると、掃除機の少女の方へと早足】
【彼女に近寄ると――】


キ、キミ……若しかして、南雲利織≠ウんかな――?
私、『魔術協会』の華蔵院フィしゅ……フィスカ、と云う者なんだが……。


【焦りの余り、言葉を噛みつつ――其の双眸で、じっと彼女を見詰める少女】

【髪型は艶やかなスカイブルーの髪をリボンで括ったサイドテール、身長165cm程の少女だ】
【双眸と同色の黒を基調としたブレザー制服をきっちりと着込んでいるが、スカートは短め】
【黒色のニーソックスから少し視線を上に向けると左腰には軍刀、紅い鞘には幾何学模様が掘り込まれている】
【また、制服の襟元に目を遣れば―――“魔術教会”の紋章を模したバッジが付けられていると判るだろうか】
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 17:14:27.19 ID:caPT2RTFo
>>532
/一応補足、上のお嬢様に対する絡み文です
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 17:26:47.01 ID:83TAl3QDO
>>532

……ジャミング。電波──アンテナ
でもそれだと、超面倒ですね
大体普通のご家庭のを超拝借するわけには結局いかないってわけ──っっ!?

【掃除機に乗った少女はそんな独り言を呟きつつきょときょとと周囲を見渡していたが──】
【突如自分の正面に現れた─少なくとも彼女からしてみれば、突然のことだった─相手を見てびくっと身体を震わせ】
【しかし。其の衣服に刻まれた紋章と、語られた己の名、そして相手の名を聞き──】

華蔵院──ぁ、あ、ぁああぁあ!
森島君が超言ってた人!
超ご明察です!いかにも、私が利織ちゃんです!

うわぁ、超びっくりです
まさか超協会の外でお会いするなんて──!

【一瞬の間と、続いて紡がれる相手の名、叫び】
【驚きを隠そうともせずに、少女──南雲利織はぱくぱくと口をぱくつかせ】
【此方も僅か同様したかのように、早口で答えを返す】

/反応早くてびびったwwwwww
/上の超さん把握ー
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/11(月) 17:28:34.86 ID:in4vSgiAO
【水の国;図書館】

【ドミノのように整然と並ぶ本棚の向こう側にある、備え付けられた机のうえ】
【誰かが使用していたらしい其処は、この場所に似つかわしくないものが散らばっていた】

【ネジやバネといった、かなり細かな部品。それから長さの違う二本の針と、数字の刻まれた円盤】
【勘が良ければそれらのものから、これが“時計”を分解したものだと分かるかもしれない】

【また、机には幾つか本が置かれている】
【図書館のテープが張られたものも、ないものもあり、】
【更に一枚の紙の上にはかなり汚い文字で数字などが刻まれている】

【ただの汚い机――使用者はまだ帰ってはこないようだ】
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 17:33:50.73 ID:83TAl3QDO
/ふぃすかの方、申し訳ない
/絡み初めて早々に、次の返信遅れます
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/04/11(月) 17:36:40.97 ID:caPT2RTFo
>>534

【彼女が肯定の言葉を吐けばフィスカは、ぱぁぁ、と目を輝かせる】
【此方にとっても念願≠セったのだろう――白い頬を、上気させて】


やっぱり! 森島から『掃除機に乗ってる』って聞いてたんだ!
其れに、黒野君に「家電魔道具」を依頼されてたからピンと来たんだよ!
此れまで会えなくて本当に済まなかった……――


【相当に昂奮した様子の彼女――】
【無論、街中で出会ったという偶然に対するそれでも有るのだが】
【何処か、『芸能人』にでも会ったかの様な、そんな“高揚感”も感じられて】



      ――…… あぁ…、もう、本当に会えて良かった!!



【――何処から如何感極まったのか、笑顔で掃除機の上の彼女に抱きつこうとしました】
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 17:37:01.96 ID:caPT2RTFo
>>536
/はい、了解しましたー
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 18:11:21.30 ID:83TAl3QDO
>>537

わ、わ、わ──!?

【その、テンションの高いリアクションに驚いたのだろう】
【驚愕の表情は相変わらずそのままに──ただ、わ行の音を連発させ】
【抵抗する、なんて発想すら浮かばぬままに彼女は抱きしめられてしまった】
【抱きつけば分かるかもしれないが──彼女の胸はそこそこある】
【貧しくはなく。かといって特筆する程に豊かではない──】
【サイズでいけばCとDの中間、といったところだろうか】
【普段はだぼだぼの、身体のラインが分かりづらい服装であるために──】
【きっと、抱きつかなければ其れは分からないことで】

こ、こちらとしても超お会いできてよかったです
むしろ超利織ちゃんの方から研究室に出向くべきでしたけど──
っていうか、華蔵院さんも黒野くんの超お知り合いだったんですね
利織ちゃん的には最近黒野くん見ないっていうか
超除名されたっていうショック☆ざ・ニュースが超気になりますがそれは超さて置いて

と、とりあえず超落ち着いてください
利織ちゃんは超逃げたりなんてしませんから……

【「黒野」──その名前を聞き。彼女は僅かに表情に影を宿らせる】
【一緒にアイスを食べると約束した彼。あの日秋刀魚弁当を食べてた彼】
【いつも寝ながら朝方にコーヒーとカップ麺を買いに行ってた、彼】
【──ある日突然、いなくなってしまった彼】
【心配でないといえば、嘘になる】
【だが、失踪した彼の手がかりなど、一般人に近い利織が普通に入手できるはずもなく】
【唯一、彼に買わせた≪人形たち≫が──彼を守ってくれるといいな、なんてことを考えてたのだ】
【先ほどまでは思考の外に置いていた黒野に関する思い】
【しかし今のフィスカの言葉で再び、彼のことが頭を巡り──しかし】

【「今話すべきことは他にある」】

【そう、判断したのだろう】
【利織の紡いだ「落ち着け」の言葉──】
【それはきっと。フィスカだけではなく自分にも、向けられていた】

/ただいま戻りました!
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 18:28:21.48 ID:caPT2RTFo
>>539

【――如何でも良い事だが、彼女の其れはE∴ネ上は確実だ】

【抱きついた彼女だが…、 …耳に入る、『黒野』の情報】
【協会無いに友人と呼べる存在は殆ど居らず、加えて、】
【『一件』の為に研究室に篭りきりだった彼女――】


(………………、 ……え。)


【 ――知らなかった=@】

【高翌揚感と共に、“非現実的”な情報に脳内が攪乱される】
【いきなりぐちゃぐちゃに掻き乱された脳≪ “落ち着け” ≫】


……ぁ。 ……――そ、その……、済まない、南雲さん。
初対面なのに、馴れ馴れしく接してしまって ――、 ―その。


【彼女の言葉によって、高翌揚と混乱から引き戻された彼女――「済まない」、と、もう一度続けて】
【彼女から離れると、距離を取ってぺこり、と一礼をする】

【……「話すべき事」を再確認し、今度は羞恥から少し火照った顔を向けて】



―― 少し、良いかな。 ……協会は遠いから、其処のカフェででも。



【道脇に有る、オープンカフェ≠指差し――軽く首を傾げた】


/お帰りなさいませー
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 18:39:46.86 ID:83TAl3QDO
>>540

【そんな、フィスカの混乱など知る由もなく】
【ほんの少し、申し訳なさそうな表情を浮かべてふるふると首を振り】
【次のシーンには、ころりと表情を変えて、にまりとした悪戯な笑顔を浮かべた】

うぅん、超いいんです
きっとお互いに超会いたかったでしょうし──ね?

【「だから──超気にしないでください」】
【悪戯笑顔を浮かべたまま、彼女はそう言って】


えぇ、超構いません
丁度超お天気もいいですし、超あったかくなりはじめてますし
外で超お話しながらってのは超絶妙です
室内ですと、超閉塞感が超溢れますからね

【フィスカの申し出には、こくんと首を縦に振って快諾した】
【彼女たちにとっては重要となるであろう話を、盗み聞きされる可能性のある外でするのはどうなのか──】
【そんな疑問は残るものの、そこは流石自称天才魔術士】
【盗聴の可能性なんざ一切考えていないどころか、盗聴の「と」の字も頭に浮かんでいないらしかった】
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 18:40:17.76 ID:elidSd/jo
【路地裏】

(『Justice』、『blue justice』、或いは夢幻檸檬に繋がる人間)

(そのどちらかが良かったんだが……)

【路地裏に緊迫した面持ちの青年が居た】
【青年は、整ったやや長い黒髪に、高めの身長】
【茶色のコートを羽織り、同じ色のブーツを履いて、灰色のジーンズにアクセサリーとしてチェーンをつけている】
【鋭い、或いは悪いと表現出来る目つきのせいか、雰囲気などが不良やチンピラに近い】

【何故彼は緊迫した面持ちなのか】

「もう逃げらんねぇぞ」

……お前らじゃねぇんだよなぁ

【それは彼が5人の不良に囲まれ、追い詰められているからだ】
【要するに不良同士の喧嘩が勃発する直前というわけだ】
【通路いっぱいに広がっているため、通行する人にとっても邪魔だろう】
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 18:48:03.74 ID:caPT2RTFo
>>541

【――こっちはこっちで、抜けている¥ュ女らしく】
【彼女の承諾を得ると、「じゃあ」、と声を出し、カフェの方へと歩いてゆく】
【尤も、国一個潰す魔法陣について少女二人が話しているなど――想像する者は居ないだろうが】


【 ―――― 】


【 ――――――――― 】



【――……何も問題は無ければ、彼女達は一席に向かい合って座っている】
【幸いにも、周りに人は居ない。 テーブルの上には、其々好みの飲み物が置かれているだろう】
【フィスカは『苺オレ』――実に甘ったるい、匂いだけでカロリーを摂取出来そうな其れだ】



 …………さて…、……先ず、何から話そうか――――。



【先程と比べて大分と落ち着いた*eを見せる彼女】
【どちらが素なのかは判りかねるが、先ず、そう前置きをする】
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 19:00:09.73 ID:83TAl3QDO
>>543

【──────】
【───】
【─】


【一方の利織が飲んでいるものは──想像しやすいではあろうが、抹茶ラテのなんとLサイズ】
【どれだけ抹茶が好きなのだろうか、或いは水分を多めに取りたいのか】
【其れは定かではないが──すとんとグラスにさされたストローにはしっかりと噛み後がついていた】
【この利織という小電波。ストローを噛む癖があるらしい】

うーん……いきなり超魔方陣について、というのは超早計でしょうか──?
兎も角、超フィスカさんの話しやすいところからで超いいですよ

【もごもごもごもご】
【──どうしてこいつはイチゴのタルトを食っているのだろうか】
【兎も角彼女はタルトをもごもごしつつ、フィスカにそう告げる】
【ご自慢の掃除機はといえば、席の横におとなしく鎮座しているのであった】

/たびたび申し訳ない
/ご飯いってきます
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/11(月) 19:13:18.71 ID:X2xo5uGqo

────…ッ!
解放の反動って奴か────来るとは思ってたんだが…

【──街中。突如立ち止まり、口を抑えて激しく咳き込む人影。】
【抑えた掌は真っ赤に染まり、量が多かったのかボタボタと地面に“紅”が滴る。】

(…自分の魔術で自分傷付けるってのは中々バカげた行動だったな──)

【──黒髪。黒い瞳に黒衣。身体全体を塗り潰すかのように黒で染めた人影は、暫く掌を眺めながら思考を巡らせる。】
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 19:31:48.51 ID:caPT2RTFo
>>544


(……私も頼めば良かったかな――。)

【――恐らく、フィスカの方が先に頼んだのだろう】
【他の人のを見て、「美味しそうだなー」って成るアレである】

【兎も角……数秒タルトに奪われていた目線を、利織へと戻して】


――……、…超魔法陣について=Aだね。

……書類に書いた通り、アレは『広域魔術』。
複数の魔法陣をファクターとして、一つの大きな魔法陣を描くタイプなんだ。
完全な形で発動すれば…、 ……其れも、書いている通り。

形式としては山羊の血とか、霊力を持った墨とか混ぜ合わせて ――塗り付けて℃gうタイプかな。
詳しい素材は……、まだ、判らない。 けど、多分『地面に書く』んじゃないかな。
屋外じゃないと作動しないタイプ、って事は判ってる――。


【――其処まで一息に言い切ると、フィスカの表情が歪む】
【まるで必死に涙を堪えているかの様な、そんな表情……其れでも、声色は変えず】


…………済まない、此処までしか判らないんだ。
私には、南雲さんと――其れから、友人の力を借りても、此処までしか。
『設置地点』も……精々、半分が良い所。 全部は、判らない。



――……、…あれだけ、……手伝って、貰った、…のに。



【――顔を下げ、見遣るは自分の膝頭への延長線上】
【少し不健康にも見え、隈も浮き出ている彼女……恐らく、無理しても其処までが限界≠セったのだろう】


/お待たせしましたー
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/11(月) 19:56:49.59 ID:lgGdyapto
【魔術教会――の前】

【10〜12歳ほどの背丈に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪、前髪は短く切り揃えられていて】
【澄んだ紫色の双眸を持ち、袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーを着衣した少女がなにやら挙動不審な動きをしている】


………

【手に持っているのは一枚の紙】
【そこには魔術教会までの道のりが記されており、少女がこれを頼りにここに来たのは明白だろう】

【何故か入ろうとせず、凍りついたような無表情であっちへいったりこっちへいったりを繰り返している】

【入るのを躊躇っているのか、それとも別な理由なのか】
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 20:00:36.70 ID:83TAl3QDO
>>546

(地面に書く──?)
(なにやら超古典的方法ですけど……超どうやって?)
(いくらなんでも、超人目につきすぎ……いえ)
(或いは──超下水道なんかを使う一手が超ありますが……うぅん)


────いえ。
むしろ、超ここまでよく£イべてくれてありがとうございます。

【──かたん、と】
【タルトをつついていたフォークを、皿に置き】
【静かに、利織はそう言った】

華蔵院さんが超いなかったら、水の国は超滅んでいました
だから──超、ありがとうございます

【浮かべているのは、相変わらずの悪戯笑顔だったけれど】
【浮かべているのは、相変わらずの子供っぽい表情だったけれど】
【其処には──フィスカへの労いの気持ちが、加わっていて】

そんなに、超気負わないでください
フィスカさんは、ひとりじゃないんです
悟堂さんも、超いるじゃないですか
森島君だって、傍にいてくれます
みーんな、好きで超お手伝いしてるんです
華蔵院さんが、全部が全部責任を背負う必要は超ないんです


────それに、「割り出せない」なら「割り出せない」なりに、超やり方だってあるはずです

広大な魔方陣を描き、その設置箇所の半分が割れていて──魔方陣の効果は超分かっている
だったら、超逆算は超出来ませんか?
作成者の思考を捉え、先読みし、魔方陣の「形」を予測して──
それから、地図に当てはめて超設置箇所を割り出す……
いわばちょっと超複雑な超虫食いパズルです

それで尚無理であれば──
こっちも、「水の国中に魔方陣を書くのみ」です
対抗魔術なんて正々堂々としたものじゃない
最悪──「水の国中で魔術が発動出来なくなるような魔方陣」を超書いてしまえばいい
発動タイミングはただの1度。「相手が魔方陣を発動させる前」

……確かに超大雑把であるのは否めません
だけど、正攻法の限界がきたんなら──超別の方法を探せばいい

────頑張れ、なんて超安易な言葉は言いません。
だけど────


     見せてやりましょうよ。魔術協会(わたしたち)の、意地


【──泣きそうになっているフィスカにも、届くよう。聞こえるよう】
【利織は、はっきりとそう紡ぐ】
【楽観的、なのかもしれない】
【現実が見えていないのかもしれない】
【だけど彼女は──少なくとも、まだ、諦めてはいなかった】

/おかえりんこ
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 20:05:57.93 ID:83TAl3QDO
/>>548
×フィスカさん
○華蔵院さん
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/11(月) 20:08:12.78 ID:BuGM2TlI0
>>542

【ちょうど彼らを邪魔に思ってる通行人が一人】
【黒の長袖に赤いシャツを羽織り、頭にサングラスを掛けている、男性的で整った顔立ちの若い男が少しいらいらしたような様子で】

おい…ちょっとそこ通るからどいてくんねーか?

【と、赤いオープンフィンガーグローブをしている両手で強引に不良の間を割って道を抜けようとする】
【彼が5人の不良に囲まれ、追い詰められている、という光景は男の視界からはうまく見えないため、何が起きているかは一切知らない】
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 20:12:29.11 ID:elidSd/jo
>>550

「あ? 俺ら今忙しいの、見て分かんねぇのか?」

『わりぃけど他の道通ってくんねぇかなぁ?』

【割って入られそうになり、不良の内二人が男に食ってかかった】
【標的が変更になったのか、五人揃って男を取り囲むように移動する】

「あーやっぱいいわ。お前ここでボコるわ」

『通んなきゃ良かったのになぁ、ぎゃはは!』

【すっかり不良たちは喧嘩をすると決めてしまったらしく、下品な笑い声をあげている】
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 20:17:45.91 ID:caPT2RTFo
>>548

【 ―― 呆けた様な、表情だった】


【彼女の言葉は、楽観的に過ぎたかも知れないけれど】
【彼女の笑みは、前を向きすぎだったのかも知れないけれど】
【彼女が見ているのは、幻想に過ぎないのかも知れないけれど】



…………、ぁ ―――。


……本当に …………私 、  役に立て る…、の……。

魔術で――、 南雲、…さん 。 みたいに…――。

みんな、 助ける ……事、が。 出来たら……って……、わた、し。


………みん、な ――……。


【――其れから、フィスカは少しだけ涙を流す】
【拭っても、拭っても、袖が濡れるだけで。 拭いきれなかった物は、ぽろぽろと、落ちて】


【 ――悔しかったのだ 】


【このまま、何も出来ずに終わってしまうであろう事が、悔しかった】
【幼い頃から、魔術が大好きだった彼女は――何時か、魔術で人の役に立ちたいと思っていた】
【例えば、南雲利織がブレイザーシティでそうした様に。 彼女は、人を助けたかった】


【……皆が助けてくれる。 其の言葉だけでも、彼女は救われて】



――――…… 、…うん。 ……ごめ、ん。
ちょ、っと……、待って。 ……ちょっと、だけ。



【――……落ちた涙は、卓上の汚れを取り払った】
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/04/11(月) 20:24:59.46 ID:7hUj28EKo
1994年生まれの人集まれ!@パー速VIP
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1270204021/
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/11(月) 20:25:46.94 ID:BuGM2TlI0
>>551

【その下品な声にさらに男のイライラは募り、ドスの利いた低い声で】

俺を怒らせるってことのリスクを教えてやるよ…テメェらみたいな調子に乗ってるクソ共を叩き潰すのが俺の数少ないストレス発散法でな…

【囲まれながらも不良たちを煽る】
【そして右手で相手に「かかってこい」という仕草ともに添えた言葉は】

来いよ雑魚共。死なねぇ程度にぶっ殺してやっからよぉ!!

【その表情からは余裕が見えるがどう考えても1対5はキツイであろう】
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 20:27:58.57 ID:elidSd/jo
>>554

「んだとコラァ! 調子に乗ってんのがどっちか教えてやるよ!!」

【そう言い、まずは先頭の一人が男へと殴りかかろうとする】
【それと同時に二人が左右から男の後ろへと回ろうとしている】
【多勢に無勢とはいえ、不良は所詮不良。適当にのしてもらって構わない】
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 20:29:00.61 ID:83TAl3QDO
>>552

  【──「南雲さんみたいに、魔術で」】
  【──「助けることが」】

【その言葉を聞き。心の隅がちりりと痛む】

  【助ける──?】
  【──違う。私がしたことは、戦争を引き起こしてしまっただけだ】
  【シティの人たちは確かに解放できただろうけれど──】
  【それでも、私の技術が戦争のトリガーになったことは、変わらない】
  【「戦争」は、人を「救う」のだろうか】
  【──私は、そうは思えなかった】
  【それに──私は。創りたいから創っただけ】
  【やりたいから、やっただけ】
  【それなのに、「誰かを助ける」だなんて──崇高な、こと、】


……泣きたい時は、たくさん超泣いてもいいんですから、ね?
我慢しなくても──超、いいんです


【浮かべた笑みは、まるで妹をみるような優しいもの】
【少しだけ、困っていて。でも、其の行動が許せて──】
【そんな──どこか、大人っぽさも秘めた、笑みだった】
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 20:40:52.86 ID:caPT2RTFo
>>556

【こくり、其の言葉に幾度も頷くフィスカ】
【彼女は暫く――と言っても数分間だが、涙を流し続けるだろう】

【……彼女の目から流れた涙は、卓上に溜まって】



        ……………… ぁ  



【 ――何かに気付いた≠ゥの様に、彼女は利織の双眸を見遣った 】



…な、……南雲さん ――……。
さっき、言ったよね……書き付ける<^イプの、魔法陣だ、って。
でも…、…「定着力を強化」する様な術式は……含まれて、無いんだ。

――……若し、なん……だけど。




    ――……雨≠ェいきなり、降ったら……、洗い流せないかな。




【其の目は大きく見開かれ……、確かな『光明』が其処には宿っていた】
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/11(月) 20:47:31.27 ID:BuGM2TlI0
>>555

【男は不良たちに比べて圧倒的に早いスピードで先ず最初に突っかかってきた男に向かって低い姿勢を取り突進】
【そして相手の腰を両手で抱え込んでそのまま相手の体を持ち上げ、地面にその場で叩きつける】
【が、その叩きつけられた不良の両足を抱えたまま離さない】
【そして相手を掴んだままぐるぐると回転し始め、不良が宙に浮く】
【いわゆるジャイアントスイングである】

全員櫻の国まで吹っ飛びやがれぇ!!

【そう言いながら男は回転をどんどん速くしていき、そのまま他の不良どもの所に向かい、全員を弾き飛ばした】
【壁に打ち付けられる不良ども、そして最後に彼の手元から離れた最初の不良が壁に激突する】
【…まぁ非常に荒っぽいファイトではあったが、結果的に無傷で5人を倒したこの男はそこそこの強さはある、と言うことか】
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/11(月) 20:50:30.57 ID:lgGdyapto
【魔術教会――の前】

【10〜12歳ほどの背丈に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪、前髪は短く切り揃えられていて】
【澄んだ紫色の双眸を持ち、袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーを着衣した少女がなにやら挙動不審な動きをしている】


………

【手に持っているのは一枚の紙】
【そこには魔術教会までの道のりが記されており、少女がこれを頼りにここに来たのは明白だろう】

【何故か入ろうとせず、凍りついたような無表情であっちへいったりこっちへいったりを繰り返している】

【入るのを躊躇っているのか、それとも別な理由なのか】
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 20:50:51.68 ID:elidSd/jo
>>558

【あえなく全ての不良は撃沈】
【全員気絶しているのか、ぐったりしたまま動かなくなった】
【試合を告げるゴングの音が路地裏に響き渡った──ということは流石にないが】

なんつーむちゃくちゃな……

【襲われそうになっていた青年がその様子を見て感想を漏らした】
【彼も見た目が不良そっくりなのだが、仲間ではないためぽかーんとしているだけだ】
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 20:51:03.75 ID:/AclHcmAO
【裏路地/袋小路】

この前の戦いで私の限界が、見えてしまいましたからね。
新しい手札を手に入れて、戦いの幅を増やさないと……次は彼に、間違いなく勝てない。

【カノッサ機関の制服を身に纏う人影、陽光を思わせる金色の髪を腰まで伸ばした、翠玉のように透き通った碧色の瞳が印象的な、少女】
【その少女の顔には憂いの色、手には、光を纏った細剣が握りしめられている】
【どうやら、裏路地の中でも更に人気の無い場所を使って訓練をしていたようだ】
【その証拠に周囲の廃屋の壁には、細剣で斬り付けられたらしい数多の傷痕が残っている】
【その傷痕は、明らかに少女の手では届かないような、高い場所にも刻まれていて】

……んー、あとは、実戦で使う為には継続時間を伸ばさないといけませんね。
こればかりは、何度も試して魔翌力の放出量を調節しないと……はぁ、先は長そうです。
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 20:53:58.81 ID:GXcx3zoDO
【街中】

「お母……さん……」
「……ぅぅっ、……ぐすっ………」

「いやだよ………あたしを、ひとりに………しないでよ……」

【すすり泣く、幼い少女】
【立ち尽くして、独りぼっちで――さみしく一人で泣いていた】

「ぁ……ぅっ……えぐっ……」
「お母さん……、…おかあ……さん…っ…」


【少女の前に転がるのは、若い女性の亡骸――】
【刃物のようなもので何カ所も滅多刺しにされた、ボロボロの遺体】


【――そして、髪型、服装、顔立ち――すべてにおいて少女と同じ特徴を持った遺体】
【心臓を一突きにされた死後の姿態、人形のような肢体の、きれいな死体……】
【2つの死体は、おそらく親子だ――】





「……お母さん……ずっと……ぅっ、……いっしょって…、……言ったのに……」



【立ち尽くす少女は、ただただすすり泣く】
【亡き母を呼び続けながら】








【―――なにかがおかしい?】
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 20:54:20.11 ID:83TAl3QDO
>>557

【きっときっと──】
【フィスカが泣いている間。利織はずぅっと──彼女を優しく見守っていることだろう】
【余計な言葉は紡がず。頭も撫でてはやらなかったけれど】
【ただ、利織はその場に座り──】
【フィスカが自分自身で、平静を取り戻すのを、待っていた】
【そして──】
【利織の視線と、フィスカの視線が交差して】


────なるほど

利織ちゃんが考えた、「広域魔方陣の線の上に変な魔方陣を書きたして妨害しちゃえ」作戦よりも
超ずっとずっと、超現実味がありますね

──雨。水属性……にゃるほど
広域に超雨を降らせる魔方陣を、「消えない」方法で超国中に書き込む
んふー、華蔵院さんも超素敵な発想です!超やるじゃないですか!


【──浮かべた笑みは、優しげなものから満足げなものへと変わる】
【利織も利織なりの対抗策は練っていたらしいのだが──】
【フィスカの方が良策だと判断したのだろう】
【ぱちんと指を鳴らし。嬉しそうに、利織はそう言った】
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 21:00:30.85 ID:KvsBuDbDO
>>491
 はッ、良く避けたな! 良い引きしてるぜ重心が据わってやがる!
(体幹から“打ち放つ”感覚を覚えてないと引きは早くならねえ、加えて連動動作をとっても体がブレてねえ……!)
 
【楽しいという感情によって浮かぶのは快活な笑みではなくて苛烈な笑み。戦っているのだ、笑みにも自然と獰猛さが滲み出た】
 
 やりやがるなぁオイ──!
 
【引きの早さと重心の浮沈は隙の有無に直結する】
【谷山の隙の消し方に、暁は牽制に打った左腕を引き戻しながら叫び声に似た言葉を漏らす】
【そうして両者手傷なく問題なく、恙無く戦闘は続行される】
 
(さあ、どう来る)
 
【焦点を合わせず全体を俯瞰する見方によって、暁は谷山の腕の振りを察知していた】
【何が来るかと気を張りながら暁は密かに、密かに──】
 
 …………。
 
【────右の手首を“握り締める”】
【あたかも五指を握って拳に締めるように、想像を絶する程に発達した手首周りの筋肉によって八つの手根骨を固定し、手首を全方向から“握り締める”】
【これによって起きるのは“手首の消失”。即ち、暁の肘から先が一本の杖になるということ】
 
(外からは分からねえよなあ、これ)
 
【半ば苦笑してそう考えながら行ったこれこそが、次手の種】
【そして暁の体で最も発達した部位である手首を用いたこの技法こそが、暁の流派である朝宮流八紘徹式の基本にして奥義を造る要訣】
【──自身の右手首を“握り締める”のと、谷山の義手、右手人差し指が顎を示すのは、同時だった】
 
(暗器かッ!?)
 
【先程と同じく全身斉動術理を用いた、動作の初動を消した唐突に始まるように感じる動き】
【暁は谷山の人差し指をこちらに向けるという動作から、半ば直感的に暗器が飛ぶと断定】
【右足を踏み込ませ、回避の動作を行う】
 
 ち、ィ──!
 
【暁の取った回避動作は、半ば屈むように上体を右にずらしながら、谷山に対し自分から見て右斜め前に踏み込む、つまりは谷山の側面を取る動き】
【しかし──ほんの微かに遅れたか、暁は自らの頬を掠めた痛みによって、谷山の打った暗器が鉄の棒だと知った】
 
(これくらいじゃ、怯まんよ……!)
 
【前蹴りを放った谷山に対する暁の二度の前への踏み込みには意図があった】
【蹴りを打てる間合いの内側、超至近距離にまで間合いを潰し、蹴りを打てなくするというちょっとした意図】
【そして──】
 
 背面への攻撃、
 
【背面への打撃を放とうという意図】
 
 かわせるかァ!?
 
【暁の、手首を完全に固定し、杖と化した右腕が唸りを上げる。杖の切っ先には────】

//2レス有りますorz
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 21:01:06.41 ID:KvsBuDbDO
//2レス目です
 
【────特別製の拳】
【砂袋に突き入れ、灼けた砂鉄に打ち込み、胴板に叩き付け、鉄塊に打ち付け、鋼を撃ち込んで鍛え上げた拳】
【怪我をしないように拳を保護する、などといった競技的な観念とは対極の、寧ろ積極的に破壊しようという無茶な硬功を続けた先にある拳】
【話に上げた、人を撲殺するのに最低限必要な木槌くらいの硬さなど遥かに越えている。木槌を容易く粉砕し、鉄板をひしゃげる硬さ】
【鋼鉄によって鍛造された、不破の拳】
 
 おォ、
 
【超至近距離、自分から見て谷山の右側面に踏み込んだ暁は、腰を時計周りに力強く回転させる】
【腰だめに構えられた右腕は唸りをあげ、右拳は鍛え上げられた腕力と回転の遠心力を載せ、谷山の背面、肩甲骨のやや下辺りに向けて鋭く肉薄する】
 
 ──らァッ!

【──暁の拳は当たった部位に“咬み付く”。その硬度と堅固さゆえ、放たれた速度のままに筋肉の深くまで食い込む】
【そして異常な程に発達した手首周りの筋肉で“手首を握り締める”ことで肘から先を一本の杖と化し──力の伝導率を引き上げている】
【その型は一見して右拳の突き以上には見えないが、その威力は並みの突きとは次元を異にする】
【硬い拳が肉に咬み付き、力の伝導率を高めた腕が、高い貫通力を発揮し打拳を相手の体の奥に打ち込むのだ】
【暁の打拳は人間を素手のみで殴り殺せるなどと言った威力ではない】
 
(食ら、え────ッ!)

【武装した人間を鎧ごと、まさしく打ち(ブチ)殺す威力──!】
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/11(月) 21:01:11.77 ID:BuGM2TlI0
>>560

あーすっきりした…

【そう言って男が軽く背伸びをしたところで初めて彼の存在に気付く】

…あ?お前もさっきのアホ共の仲間か?怖いんなら逃げてもいいぜ?

【そう言って右腕を回し威嚇するようにゆっくりと近づく】
【彼の見た目を見て不良と思ったのであろう、まぁこの男もそこそこ不良っぽいのだが】
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/11(月) 21:01:19.56 ID:Us6FEa0xo
【路地裏】


……"帰る場所"、"居場所"があるだけで全然違いますね
なんて言えばいいんでしょう…

満たされる…いや、違うかなぁ…?


【丁寧に手入れがされていることが伺える、翡翠色のさらさらの長髪】
【髪と同じく翡翠色で、きらきらと真っ直ぐ輝く、くりくりとした瞳】
【純白のローブに身を包んで、顔以外、すっぽりと隠してしまっている】
【その肌は、石英のように透き通って、見るからに柔らかそうである】

【袖を体の前で重ねていて、手も隠しているようだが、
  頭隠してなんとやら─────、
 彼女の後ろ側に不自然な盛り上がりがあり、ぴこぴこと動いている】

でもこのまま氷の国支部に何もせずに居続けるのも気が引けるというもの
さて、何をすればいいんでしょう?

【そんな風貌の少女が、ゆっくりと散歩のように歩く中、ぴゅうと小さく風が吹いて】

……今日は夜風が、気持ちいいです
考えるのは後にしても、大丈夫ですよね
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 21:03:43.97 ID:caPT2RTFo
>>563

【――利織の言葉に、フィスカの表情に笑顔が戻る】
【此れならやれる、とお墨付きを他人から貰ったのだ】
【目尻に涙をためながらも、純粋に『嬉しそうな』表情を彼女は浮かべて――】


なら……急いで、術式を組まないと。
此処でのんびりしてる暇なんて無い――。
……森島は、目安としては『今週の土曜日』だ、って言ってたから。


――利r…… っ、済まない。 ……南雲さん、有難う。
私は直ぐに戻るよ――「意地でも」、今晩中にも組み上げて送ってみせる。


【にっこりと、其の顔に笑みを浮かべると――彼女は、立ち上がる】
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 21:05:17.99 ID:elidSd/jo
>>566

おいおい待ってくれ、仲間に見えるか?

【※見えるから言ったんです】
【冗談はさておき、両手を前に出して仲間じゃないというアピール、にしては微妙そうなことを返した】
【少なくとも戦意は無いのだろう】
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 21:05:50.76 ID:MEr2aNFfo
>>561

【青年がその少女の訓練をしている近くを通り過ぎる】

(なんだ、またあの手か・・・!?)

【青年はこの前に襲われた手の事を思い出し、内心あせっていたが、音の出所に近づいてみてみると】
【少女が訓練らしき行為をしていたのを発見した】

(ちがってほっとしたぜ…女の子でもおっかねぇなぁ……)
(まぁおもしろそうだし見ておくか)

【その青年は、濃紺のバサッとしたザンギリ頭で、白銀の瞳と端正な顔持ちで】
【赤地に金のラインが入った忍服の上から黒地に金の豪華な羽織を羽織って金の下駄を履いている。】
【背中に2つの大きめの金色と銀色の煙管(キセル)を担いでいる】

【近くの屋根の上に跳躍し、座って少女のほうをみている】
【少女の勘がよければ気づくだろう】
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/11(月) 21:13:51.20 ID:BuGM2TlI0
>>569

見えるから言ったんだよ…つってももう戦う気は無いってか。じゃ、ここ通らせてもらうぜ

【※そうです見えるから言ったんです】
【そう言うと男は両手をジーンズのポケットに突っ込んだ状態で何事も無く彼の横を通過しようとする】
【男は彼を戦意を喪失した不良、と判断した上で、もうこれ以上戦う必要はないと判断したのである】
【因みにこの男はそれほど頭がよくない】
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 21:16:51.39 ID:elidSd/jo
>>571

【男が彼の横を通り、背中を見せた瞬間】
【「かかったな、バカめ!!」と叫びながら襲いかかる!】

【──なんてこともなく、平和的に通行は可能だろう】
【可能なのだが】

あんた、随分と強いな
何者なんだ?

【興味が出たらしく、不良もどき(仮)が話しかけてきた】
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/11(月) 21:21:21.81 ID:Yor6Xygho
>>562
【街中、その凄惨な光景を目の当たりにし】
【呆然と足を止めた、一人の女性】

…な、

【濃いオレンジの長髪に毒花を挿し】
【淡いピンクのチュニックワンピースの下に短いジーンズを合わせ、焦げ茶のウェッジサンダルを履いたねーちゃん】

お母、さん…?

【何だろうか―――纏わりつくような違和感の、正体がわからず】
【―――そして、何かとても大事なことを忘れているような、そんな悪寒】
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 21:24:44.07 ID:TDygBNdno
>>567

オレ様が聞く分だとよォ、その夜風は「考え事ならヨソでやれ」って言ってるぜェ―――?

【元より吹いていた心地のよい風に混ざって、新たに一筋の風が来る】
【それは上方―――空から。声と共に、黒い影を伴って降りてきて】

……ってェコトだが、ンなトコ彷徨いてるとケガすンぞ
考える場所なら家でも公園でも森でも良いだろンじゃねェかァ?

っつーか、風はともかく考えはしようと思わなきゃ始まンね――――ン?

【見れば、それは身長160cm程の青年で。青い髪には小さな獣耳がひょこりと覗き】
【彼は自身の周囲に風を纏わせながら―――黒い瞳を、少女の背後。動くものへと向けていて。】
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage saga]:2011/04/11(月) 21:26:07.69 ID:/AclHcmAO
>>570

【少女は、青年の存在に気付かずにそのまま鍛練と、術式の試験を続ける】
【すぅ、と息を吸った後に、細剣を構え、目を閉じ、小さく何かを呟いて】
【刹那、少女の背から迸る閃光、それはただ闇雲に広がる訳では無く、何かの形を成していき】
【数瞬後には、少女の背には、四枚の輝く魔力の翼が、現れていた】

――――今は、何も考えずに……羽撃くッ!

【言葉と同時に翼の先端から魔力を一気に放出し『吹き飛ぶ』少女】
【まだ不安定で、左右にブレているが、それでも空に舞い上がる事には成功して】

次は、空中での姿勢制御を……あ。

【そのまま、次の特訓に移ろうとして、少し、下を見下ろして】
【青年と、ばっちり目があった】
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 21:26:10.14 ID:83TAl3QDO
>>568

────利織でいいですよ、「フィスカ」

【──その言葉は、或いは】
【利織なりに、「友人」扱いして欲しいというサイン、なのかもしれず──】

……新規術式の作成は、超フィスカに超お任せします
私の魔術は割と超我流に近いところもありますから、ね


ただし──組みあがったら、超早急に教えてください
私は、しばらく水の国に超滞在するつもりです
組みあがった術式は写メなりメールでなり超教えてください

もしその術式が、「例の」術式と似たつくり──んと
ちっこい術式を特定箇所に配置して、國レベルのでっかい魔方陣を書き上げるってタイプなら──
手始めにこの街に書く分程度でしたら……1日くらいあれば超こと足ります
んふー、徹夜はブレイザーシティの一件で超慣れっこですからね

【──なんて、ことを言って】
【にまりとした表情で、利織は右手を結んだり、開いたり】
【魔道具開発班である彼女のことだ】
【きっと、「何か」に術式を書き込む作業などお手の物、なのだろう】
【気になるのは──何故、他者の協力を得ながらではあるがブレイザーシティの一件で、彼女が大量の魔道具を作り得たかということ】
【──それに加え】
【何故、そんなことが出来ながらも魔道具開発班のみの所属に収まっているのかということだが──】
【きっとそんな些細なことは、この場に於いては重要ではないのかもしれない】
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/11(月) 21:28:18.50 ID:BuGM2TlI0
>>572

…ただのモテ男だよ。お前は何?やっぱりさっきのクソ共と悪い事でもやらかしてんの?

【彼の質問に対し2,3秒黙った後、軽くふざけた回答を出す】
【そして「何者なんだ」という質問をそっくりそのまま返す不良もどき(2号)】
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 21:31:53.04 ID:GXcx3zoDO
>>573
「お母さん……う……っ、ぁぁ……っ!!」
「うぅ……、ぁ゛ぁぁ……」

【バチャ――、わずかに飛沫を上げながら少女は若い女性の死体の前に崩れる】
【すがりつくように、冷たい肢体をその両手でつかむ】

「死んじゃいやだよ……おかあさん……!!」
「おかあ、……さん……っ!!!」


【……不可解なのは、少女と同じ姿の死体≠セ】
【瓜二つ――完全にその域を越えている】

【双子だろうか?】
【だが、そうだとすると――】


「おかあさあぁぁぁん!!!!!!」
「ああああぁぁあ……ッ!!!!!!」
「うわああああぁぁあ………ッッ!!!!」

「死なないで………しんじゃ……やだよぉ……!!!!!!!」




【なぜ、少女は母親しか見ないのか?】



【なぜ自分と同じ姿の死体≠、まるで泥たまりがただあるかのように、無視出来るのか――?】
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 21:33:14.85 ID:elidSd/jo
>>577

……モテ男(笑)

【にやぁっと馬鹿にするような笑みを向ける】
【突っ込みを入れるわけでもなく、答えをそのまま返して、にやにやと笑う】
【こいつ、人を馬鹿にするのが慣れている】

ゴミと一緒に扱うなよ
ただ絡まれただけだ

【不良と一緒にされるのは嫌なのか、ゴミ呼ばわりしつつ否定した】
【そして何なのかという質問には答えないまま】
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 21:34:37.77 ID:MEr2aNFfo
>>575

【少女の背中から輝く四枚の翼が現れる】
【それを目の当たりにした青年は】

(おおー、すげぇなあれ!)

【そして少女は空へと勢いよく舞い上がり】
【青年の視線も上へと移動する】

(これも、魔法か魔術の一部なのかよ……!)
(びっくらこいたぜ!)

【青年はその輝きとその少女の力を見て、驚きながらも感心の表情を見せていて】
【その刹那、少女と目と目があって―――】


      ――――――――――………お、嬢ちゃんすげぇな!


【一瞬、気まずくなったのか?――――青年は戸惑うようなそぶりをみせたが】
【素直に少女の能力を見て思った感想を伝えた】
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 21:38:16.43 ID:caPT2RTFo
>>576


…………ぇ …――ぁ 、

【――はっとした様な顔で、フィスカは利織を顧みる】
【彼女にとって――そんな事を言って呉れたのは、利織で三人目だ】
【…少し恥ずかしそうに、はにかんだ様な笑みを見せて】


――……うん、判ったよ、利織=B
多分――、同じ魔法陣を複数置いて、相乗させる形になると思う。
組み上がったら、私も手伝うから。 最初はお願いするよ。


【そう言い残すと、荷物を持ち上げた彼女は其の場から去ろうとする】
【一分一秒でも早く、組み上げねばならない――小走りになって】




     …… 、…… ありがとう、利織。




【―― 一度だけ振り向いた彼女のは、自分に自信が持てたからだろうか】


/この辺りでしょうか、お疲れ様でしたー!
/魔法陣は、明日の明朝にでも届けられた事にして下さると幸いですー
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 21:39:12.94 ID:caPT2RTFo
>>581
/日本語可笑しいですね
/一度だけ振り向いた彼女のは→彼女が一度だけ振り向いたのは、でお願いします
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/11(月) 21:41:03.84 ID:Us6FEa0xo
>>574


───わわっ!?


【耳に届く声の主を探そうと、前後左右、くるくる回る】
【着地音でようやく上から来ていたことに気がついたようだ】

上から来るならそう言ってくださいよ!
びっくりしたじゃないですか…

…こほん!
理由があるからこそ、こんなとこを彷徨っているのですよっ
あ、でも…スリルがあると頭がよく回るとか、そういうのではないですよ

【自分で自分に向けて咳払いをして、驚いた顔を元の顔に戻す】
【そして、数歩下がって、なぜだかそちらとの距離を少し置いた】
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 21:41:19.69 ID:/AclHcmAO
>>580

【ふわふわと、四枚の翼から魔翌力を噴射して、ゆっくりと降下する少女】
【ある程度、高さが低くなってきた所で、背中の翼を霧散させ、青年の目の前に飛び降りて】
【じ、と、その目に視線を合わせた後、口を開いて】

……褒めて頂いたのは嬉しいですけれど。
うん、こっそりと覗き見するのは、関心しませんよ?

【む、と頬を不満そうに膨らませて、少し咎めるような口調で、そう言った】
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/11(月) 21:42:51.10 ID:BuGM2TlI0
>>579

…マジでモテるんだからしょうがねぇじゃんよ。っつーか質問に答えろ。
お前、ゴミじゃないって言うなら何なんだ? さっきの見てわかったろ?俺をイラつかせることのリスクをよぉ

【少し彼の馬鹿にした態度と自分の質問を無視したことにいら立ったようだ】
【そのためか少し高圧的に問いかける】
【背も高く体格が良いためかなかなかに迫力がある】
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 21:45:34.47 ID:C4iJgTZCo
>>564>>565
はっは、ぁ……っ!
あー、くそ、流石に俺の相手。っ!ちょっとやそっとじゃやらせてくれねーっ!
(……強い、かなり。成程、之が武術家……、厄介な相手だっ!)

【その間も、強化された五感は、暁の肉体を余すこと無く、見続けていて】

(……ん?重心がわずかにずれた……、握る動き……?いや、拳じゃねぇ……、右側に力が入っている……。
古式、って奴か。油断はできねぇな、警戒はしなけりゃいけねぇが、だからって攻めるのを止めちゃ、俺の敗北はそこに有るっ
クイック、何事もクイックだ。壱に正確、弐に速さ。情報も戦いも、判断速度と、その精度が明暗を分ける。さぁ、考えろ、考えろ、導き出せ俺の勝利という名のTruth News[真実の報道]を……っ!)

【谷山の思考速度は、常人のそれの数十倍を誇る。そう、異能により、常人を超える思考速度を得ているのだ】
【そして、之は、一つ戦闘において大きなアドバンテージを谷山に齎している。それは――――、時間の確保】
【もし50倍、他の人より考える速度が有るとしよう。だとすれば、他の人が一瞬である1秒考える間に、その人は50秒も長考≠キることが出来るのだ】
【どんな馬鹿でも、一般人と考える速度にそこまでの差があれば、出す答えはおのずと良い物を選べるという物】
【ましてや、小利口で卑怯な谷山 基樹なのだ。思考時間を確保した上で、意表をつく手を脳内で練り出す事が出来る】

ち、……っ。
(ま、避けられるわな。俺でも避けるんだ。避けられない筈がねぇ。)

【当然。武術家が相手。この程度では、当たってもダメージを与える事もできないのを知っていた。故に、落胆も驚愕もしない】
【接近には、当然気がついている。成程、之では蹴りは意味を成さない。右を取られた。左腕以外は生身だ。打つ手は無いのか、否、断じて否。否、否ッ!】
【此処で終わるはずが無い。此処で終われるはずがない。此処で終わって良い筈が無いっ!】
【迫るは、拳。唸り、回転する拳の軌道は、鋭い五感の聴覚が腕の風切音で正確に察知している】
【谷山は、その、相手の打撃がヒットする瞬間――――――】


ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!


【数メートル、吹き飛び地面を転がった。が……、こ……ん。受身を取りながらも、うめき声を漏らして】
【むく、り。と起き上がり、口から血と痰の混じった砂の唾を吐く。気づいたか。この少年、回避が無理ぎ、ぎ……。ならば、と受けることでダメージを最低にした】
【谷山は、相手の拳と同じ速度で拳の力の向かう方向に飛んだのだ】
【ならば、拳は幾ら経っても肉体にめり込む道理は無い。と言っても、とっさの動き、完全に成功したわけではなく、骨に罅は入っていたが】
【モロに食らうよりは遥かにマシであるダメージに怪我を抑えた】

……っ、は。ぁ……んだよ、その程度か。

【挑発するよかち……っ。うにして、左腕を構えて。かっしゃ……ん】
【次の瞬間】


 B O M B !


【左腕から閃光と爆音が放たれたッ!元より、義手の内部には火薬が仕込まれている】
【その火薬をスタングレネードとして使用し、相手の五感を奪うつもりだ】
【音響は、凄まじい音量だ。ある程度自在に形状を変えられる腕であるゆえ、内部で音を反響させる構造にしている。音は暫く周囲に満ちるだろう】
【直後、谷山は――――――?】
【がさ、と音がする。茂み、森の中に逃げ込んだ。否、逃げたのではない、誘っているのだ。己の強みを発揮できる場所へ……っ!】
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/11(月) 21:45:48.46 ID:X2xo5uGqo


────この地に立つのは、果たして何年ぶり、だったかな…

(そして、此処に居られる時間も僅か──)

【────闇に染まる平原。強い風に煽られて、桜が舞い散る。】
【人影が一つ───一般人だろうか?魔翌力を殆ど外部に放出しない人間が、其処にいた。】

【緋色の髪。機関員に支給されるコートを羽織っており、“彼女”が機関員である事は至極分かり易い。】

【その瞳に映すのは、満月。魔のモノを狂気に染める色。】
【────不用意に近付かない方が、良いかもしれない。】
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 21:45:53.15 ID:83TAl3QDO
>>581

──健闘を、超祈ってますよ……フィスカ


【一度だけ。ただの一度だけ、振り向いた彼女に対して、利織はそう告げた】
【自分は、そんな大規模な魔方陣を自力で組み上げることは出来ない】
【ならば、今自分に出来ることは──待つこと。そして、可能な限り体力を蓄えておくこと】

【だから、利織はフィスカが帰った後、ゆっくり席を立ち──】


……超、やってやろーじゃねーですか


【──まだ見ぬ、或いは今後も直接対峙することはないであろう、「敵」へ】
【小さく、小さく】
【宣戦布告を、した】

/超お疲れさまでしたー!
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/11(月) 21:47:06.59 ID:Yor6Xygho
>>578

ッ…う、

【“何故か込み上げる吐き気を堪える”】
【違和感の正体を、おぼろげながら掴み始める。】

何だ…?
同じ、姿………?

【“母親にすがる少女、その光景が吐き気を催す”】
【泣き喚く少女のドッペルのような死体、一体あれは何者なのか。】

………くらくら、するなァ…

【“もがく、がさがさと鳴るゴミ袋、投げ捨てられた衝撃”】
【それが知りたくて、彼女は少女の傍に歩み寄る。】



【並列に流れる、二つの思考】
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 21:48:16.42 ID:elidSd/jo
>>585

(こいつ、さっきの不良どもと変わんねぇぞ)

【その高圧的というか脅しに対してさっきの不良とそっくりという感想を抱く】
【自分のことは棚にあげる不良一号】

ただの探偵だが?

【とりあえず職業らしきものを答える】
【このナリで探偵らしい。どうも嘘くさい】
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 21:48:26.57 ID:MEr2aNFfo
>>584

【少女が青年の目の前に降りてくる――】
【そして少女が降りてきて青年の前に立つと同時に青年も起き上がり】

おっとすまねぇ、いやでもあれはすごいぜ?
嬢ちゃんは魔法とか魔術とか使えるのかい?

【いきなり現れた青年、初対面の少女が何者なのか気になっているようで】

あとこんな誰もこねぇような場所で何してたんだい?
修行か何かかい?

【少女の目的も知りたいようなそぶりで】
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/11(月) 21:54:07.07 ID:BuGM2TlI0
>>590

たんてい〜?そのナリで言うかァ〜?…じゃあなんで絡まれてた?

【こんな探偵いるか、と言わんばかりのリアクション】
【そして眼を細くしながら軽く探る】
【完全に疑っているのが解るであろう】
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 21:55:27.17 ID:TDygBNdno
>>583

ン……おォ、悪ィな。ビビらすつもりァ無かったンだが
しっかしそーかァ、これなら相手次第でビビるかァ―――。

【「…使えるなァ」、と呟いて。改めて動くものに向けていた視線を少女自身に移し】

……へェ、そりゃまた、こんな場所でスリル以外に求めるモノって在ンのかァ?
オレ様もよォ、時々そこらのチンピラから金なんぞを“貰ったり”もするが
見たトコお前はそういうのに困ってる感じじゃァねェし――――?

【ぴくり。青年の、明らかに人外のものである小さな耳が動く】
【薄暗い中で眉を潜め、何を思ったか足を進め】

……オレ様とてつもなくヒマなんだがよォ、彷徨く理由とか話してくれねェ?

【と、声を掛けつつ、ニヤリと笑んで三角形の白い歯を覗かせ】
【『面白いモノ見つけた』、というような表情で相手に近づいていこうとする】
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 21:58:28.44 ID:GXcx3zoDO
>>589
【彼女が少女の、そばまで来たとたん――】





「…………。」





【僅かの静寂――泣き疲れたのか、それ以外の理由か】
【少女はすすり泣く声をピタリ――と、止める】





「おねーちゃん、おそいよ」
「あたし、まちくたびれちゃった……」

【ブチィッ――それは、戦場に立つものなら聞いた事のあるであろう、肉を裂く音】


【血だまりの中、跪く少女のわき腹を内側≠ゥら突き破ってそれは突き出す――!】


【研ぎ澄まされた刄――鋭い爪】
【一本の腕≠ェ、バネを弾くかの如し凄まじき速度で】
【まっすぐに、彼女の左胸――そう心臓≠狙って、突き穿たんと…】






「だから、おかあさん……死んじゃいやだっていったのに……」
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 21:58:52.37 ID:q8w6d7uSO
【とある森の中】
【暗い闇に包まれたその中にいたのは――………】

【そこにはただ一人、少年が歩いていただけだった】
【白のカッターシャツに青のネクタイを着け、】
【その顔立ちは幼く、所謂「童顔」で、それは良く言えば可愛らしく、意地悪言ってしまえば女々しい】
【また、彼のカッターシャツの袖にはどこかの高校の校章が付けられている。】


―――…暖かくはなってきたけど、
夜はまだまだ寒いなぁ……
【そんな言葉を漏らす少年に、まるで追い討ちをかけるように冷たい夜風が少年に吹き掛かり】
【はくしゅんっ!、と少年のくしゃみが寂しく森に響き渡った。】
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 21:59:38.24 ID:/AclHcmAO
>>591

あ、はい、私は魔術を扱えますよ。
と言っても、剣術と平行して学んでいたので、魔術を真剣に学んでいた人には到底及ばないと思いますけれどねっ……。

【そう言って、えへへ、と、すこし照れたように、微笑む少女】
【それだけ見ていれば極々普通の少女に見えるのだが――その身に纏うのは、カノッサ機関の制服だ】

うーん、大体そんな感じです。
新しい術式のテストをしてみたくて、でも、あまり人目のある場所ではしたくなかったので此処でやっていたんですよっ。
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 22:01:52.20 ID:elidSd/jo
>>592

そんなもん、大した理由じゃねぇよ
歩いてたら肩がぶつかった

【絡まれた理由は本当にどこにでもありそうなもの】
【わざわざ説明するならば言いがかりをつけられた、といったところだろう】
【当人はいたって真面目な様子で説明した。どこか不服そうにも見えるが】
【理由としておかしな部分は無いし、こんな格好の探偵も居るといえば居るのかもしれない】
【信じるかどうかは分からないが】
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/11(月) 22:04:25.42 ID:lgGdyapto
>>595

…………

【ガサガサ】

…………

【ガサガサ、その音は】

…………

【ガサガサ、次第に大きくなってくる】

…………

【ガサガサ、つまりそれはそちらに近づいてきているということであって】

…………迷った…

【明らかに道ではない茂みから一人の少女が現れるだろう】

【10〜12歳ほどの背丈に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪、前髪は短く切り揃えられていて】
【澄んだ紫色の双眸を持ち、袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーといった風貌だ】
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 22:08:07.60 ID:MEr2aNFfo
>>596

へぇ!てーこたぁ、魔術も剣術も使えるってことかすげぇぜ!
(この服どっかで見たことあるような…まぁいいか)

【どこかで見たような服―――彼もこの組織の人間とは会ったことや戦った事はある】
【しかし、今敵対する意思を見せれば戦いは避けられないと感知し】

へぇ、術式ねぇ、まぁ修行は人目のつかねーとこでやるもんだしな!

よし、オイラは邪魔しねぇように見とくぜ!気にせずやってくんな!

【そういうとまるで彼女の訓練を盗み見るかのような――】
【しかし、そう易々と訓練などみせてはくれないだろう、ましてや新しい術式なのだ】

【もし彼に訓練を見られるのを彼女が拒んだ場合】
【青年は、『その術式の訓練ってやつぁ一人でやるもんなのかい?』と聞くだろう】
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/11(月) 22:09:24.41 ID:Us6FEa0xo
>>593

まぁ、謝ってもらえるならそれでいいですよ!

【にこっと、輝くような笑顔をそちらに向ける】
【しかし、恐らくそれでビビるのはほんとに極少数のような…】

求めるモノも無いですよっ
ご想像通り、お金には困ってませんし───

というか、それはえと…揚げカツ…?…な、なんとかと言うのですよ!
他人にそんなことしちゃ、だめです

【多分、カツアゲの事を言いたいのだろうが、微妙に惜しかった】
【進める足に合わせてゆっくりとこちらも一定の距離を保つように下がる】
【ついでに、め!っと正すように人差し指を指先をそちらの鼻に向けた】

……路地裏以外に居にくいから、路地裏に居るだけです
そんなしょーもない理由ですよ?

【近づかれれば後退、やはり絶妙に一定の距離を保つ】

/お風呂はいってきます!
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 22:09:26.71 ID:KvsBuDbDO
>>586
(浅い……!)

【拳から伝わる感触に、暁は内心で舌打ちを溢す。直撃、していない】

(……読まれたか?)
 
【特徴がある。暁の放った拳はそこまで“速くない”のだ】
【出せる速さと、そして出せる当て重さの限界、即ち全力の速さ重さを出していない】
【理由はただ一つ。暁の拳は人を打ち殺す拳。全力で打ち出せば本当に殺してしまう】
【故に加減──ではなく、怪我はさせても死なない程度、相手を戦闘不能にすることができるレベルで、拳を放っていた】
 
(そこを読まれると、ちっとやり辛いんだよなあ……しかし、血混じらせて、コイツ──)
 
【暁の瞳は立ち上がった谷山に向けられる】

 ハッ、大した根性だ! ──しかし、技は盗めたか? 今のがうちの流派の要訣だ。
 分からなかっただろ? もう一発くれてやるから今度はしっかり感じな──!
 
【苛烈さの混じる笑みを浮かべ、一歩。ざり、と摺り足で間合いを詰める】
【焦点を作らず、谷山のどんな動きも見逃すまいと谷山の体の全体を注視、俯瞰する】
 
(左手を構え……次は何が来る? さっきと同じ暗器なら、通用しねえぞ)
 
【そして谷山の構えた左手を視界にしっかりと捉える。暗器を警戒し────】
 
 ……んなッ!?

【────それが仇となった】
【瞳は強烈な閃光に灼けついた。耳は三半規管を揺らされる。スタングレネードの効果は、十然に焼き付いた】
 
 っ、──ッ!
(……ヤバい! 今のままじゃ的になっちまう──仕方ねえッ!)

【それでもなんとか感覚を引き絞り──暁は遠距離から的にされることを嫌い、谷山の誘いに乗って森の中へ彼を追う】
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 22:10:41.27 ID:A4qpqtbSO
【路地裏−奥地】
【ウィィィン、カシャン。ウィィィン、ガシャン……囁くような、機械の音色】
【がりがりと、間接部から、故障したような雑音を鳴らしつつ】

つッ……うぃぃぃん、がしゃん。

【然しながら、その内何割かは、口で出した声らしい。その音源は、意外にも、露骨にメカニカルな外観では無い】
【フード付きで、厚手の黒いレインコートと白いドロワーズ、白と黒のチェックの機械的なデザインの長靴を身に纏う、メタリックレッドのツインテールを持つ、少女】

(空気中の魔翌力を計測。異常無し。敵性反応……無し。此処は……何処です?)

【幼稚園児が真っ黒いクレヨンでぐりぐり塗り潰したような、深遠を覗いたような黒い瞳と、鋭い八重歯が特徴的で。背中には、蝙蝠のような、機械の羽】

【その身体のあちこちには、明らかに“人為的”な傷や、痣が見受けられて】
【また、嗅覚に優れるモノならば。少女に纏わり付く「硝煙」や「火薬」の香りを、嗅ぎ取れるだろうか】

(とにかく……カノッサの犬に見つかる前に、安全な拠点へ。本機だけではどうにもならない……)

うぃぃ……ぃん

【その右目の前に浮翌遊する、スクリーンのような「画面」】
【SF映画とかに良くあるアレだ。スクリーンは忙しなく動いて。様々な情報が、その中を駆け巡る】
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/11(月) 22:11:52.04 ID:BuGM2TlI0
>>597

ふーん。まぁお前の職業なんてどうでもいいことだしいいわ
良く思ったら嘘ついてたからってなんだって話だよな

【信じた…とはいいがたいがその話題に食いつくことは止めた様子】

まぁ今の俺が見る限りあんたのむかつく性格じゃたいていの犯人に恨まれてそうだがな クククッ

【そして軽い皮肉を添えて笑う】
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/11(月) 22:12:18.02 ID:Yor6Xygho
>>594
【啜り泣きが止まった、一瞬の静寂】
【それには似つかわしくない、肉を割く下劣な音】

―――あ、うあァ…!
(頭が痛い)

【少女のわき腹を突き破って放たれる、鋭い爪が】
【女性の、淡いピンクのワンピースの胸元に】
【血糊をつけ、穴を開ける―――が】

ガツンッ!

【とても硬質なものに、弾かれるような音】
【破れた服から豊満な胸が、危うさを秘めて僅かに露出しているが】
【傷ひとつ、無かった】


何で―――

               ―――死んで、欲しくないんだ?


        そんなゴミくずなんて

     死んでしまえばいいじゃないか



【そう、問いかけた】
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 22:15:21.19 ID:elidSd/jo
>>603

お前には負ける

【皮肉には皮肉で負けじと返した】

……まぁいいか

【ぼそっ、と意図の読めない言葉を呟いた後、男に背を向けて歩き出す】
【何もなければこの場から立ち去るだろう】
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/11(月) 22:17:20.69 ID:XXgw6yCo0
【森/湖の近く】
【ひとつの人影が、ほとりにある切り株に座っているのが見えるだろう――】

……ふー。剣術の練習は疲れますよぅ……。
でも、両立させておかなきゃ。これは私の個性ですしね。

【疲れた様子でため息を吐くのは、フェアブロンドの髪をサイドポニーテールで纏めた少女だ】
【白を基調としたブレザーと黒白チェックのミニスカートは、夜の森の中では異質に映り】
【……かたん、と。小さな音を鳴らした錆びた金のロザリオが、彼女が聖職者である事を語っていた】

うぅ、ん。お風呂にでも入ってゆっくりしたいですよぅ。

【入浴が好きなのだろうか、そんな事を呟きながら彼女は再びため息をつくのだった】
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 22:20:40.28 ID:5E1lGmDSO
>>587

……おや?

【広がる闇色、静寂が満たす夜の草原。どこへともなく、舞い散る桜】
【その儚い色彩をした花片が、はらり、はらりと向かう先に。人影、一つ】

【それは、長身の青年だった。月夜に透けるような銀色の長髪を、後ろに纏めて一くくり】
【シャツの上からジャケットを着込み、カーゴを穿き、履物は軍モノのブーツ】
【彼は所謂ところのミリタリー・ファッションといった装いにそぐわぬ、無表情を浮かべて、其方を見ていた】

【ちゃら、と。首に提げたネックレスが、先端の逆さ十字の重みに引かれて小さく揺れる】
【向けられた瞳の虹彩は、真紅。ピジョン・ブラッドのようなそれは、女と同じく妖物を思わせる】

【――――或いは彼もまた、月の魔翌力に中てられたのかも知れなかった】
//まだいらっしゃいますかー!?
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/11(月) 22:22:19.92 ID:BuGM2TlI0
>>605

…ちょっとイラっときた せーの…そぉい!

【背を向けて歩き出す彼に対し路地裏に転がってる小石をヒョイ と軽く手首を利かして投げる】
【小石は放物線を描き彼の頭に向かって飛んでいく】
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 22:22:46.87 ID:/AclHcmAO
>>599

両方とも半端ですから、搦め手を使わないと全然勝てないんですけれどね。
でも、そうやって褒めて貰えると、頑張って良かったと思えますよ、ありがとうございますねっ。

【ふんわりとした、柔らかい笑みを浮かべたまま、会話を続ける少女】
【その笑みからは、機関員らしい悪意や、邪悪なものは微塵も感じられないだろう】
【実際に、今の少女には害意が無いのだから】

続けて練習したいのはやまやま何ですけれど……少し、魔翌力を使いすぎてしまって。
だから、さっきのテストだけ終わったら休憩しようと思ってたんですよっ。

【もう見られてしまったからか、これ以上見られても大して変わらない、そう思っているようだ】
【魔翌力の消耗も、先の垂直方向へ加速する際に放出していた魔翌力を考えれば納得出来るもの】
【嘘は、きっとついていないだろう】
【そして、その言葉が真実ならば―――今、消耗しているこの瞬間は『機関員』である少女を捕らえる好機とも思える】
【だが、良く見ると少女は、微妙に身体に力を加えていて、何時でも行動が起こせるようにしているようだ】
【もし捕らえようとするならば、戦闘は避けられないだろう】
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/11(月) 22:23:43.40 ID:uLRD/2Fmo
>>606
どぼん。

【それは、どう聞いても湖に何かが落ちた音だ】
【鷹が急角度で、わざわざ垂直に落下したような鈍い音は、沈黙の森に残響する】

【しばらくは、水面が揺れる以外の変化はないだろうが、】
【間をおいて、いきなり腕が大地に這い上がってくるだろう】

”…ラーズ”

わ、私に言われてもっ!!

【少年の念話が、少女の『声』を責めていたけれど】
【這い上がってきたのは、一人】

【猫耳尻尾に、蒼い毛皮。中肉中背…よりやや肉付きがいい、獣人少女だった】
【ぬれてしまったクリームイエローのインナーは若干透けていて、全身水浸しであがるなり滴りだした】
【少女には気付いていない】
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 22:23:51.49 ID:C4iJgTZCo
>>601
(……逆に、威力が高すぎるもんなぁ。そりゃ、手加減もするわ。その点、俺は常識的な範疇にとどまっている。
だからこそ、あっちと違って細かい気遣いは不要……ッ。っは、組み手、ってのが功を奏したか。上々じゃねーか、悪くねぇ……。
馬鹿正直に突っ込むのは馬鹿の遣ること。俺は、善人じゃない正義の味方らしく、卑怯にせこく、堅実に移行じゃァねェか……ッ!!)

【にぃ、と思考を巡らせながら、凄まじく見てむかつく笑みを浮かべた】
【手加減されたのを侮辱とは思わない。むしろ、運が良いと考える。谷山は戦いに美学を持ち込まない。勝てばいい、生き残ればいい】
【戦いに美学を持ち込む奴らが、戦争を長引かせる、死人を創りだす。だからこそ、谷山は戦いに浪漫を抱かない。戦いは作業≠セ。それ以上の意味をもたせない】
【故に、突き詰めるは効率。勝つためなら、死なない程度にいくらでも己を犠牲にしようではないか。それで構わない、それで良い――――】

は、わからねぇが。何らかの手段で。拳以外のところに力込めたのまでは読んだ。
俺の観察眼舐めてんじゃねーぞ。そして、もう二発目を食らう積りはねぇ……。
生憎、気合に自信はあっても、体が追いつかねーのさッ!なんせ、ひ弱な美少年だからなァ!

【そう叫ぶと、走りだした】
【森の中に入り、谷山の動きは見て分かるほどに良くなった。木々の間を縫う動きは、獣の如く重心を揺らして曲がる最小の動きである】

……っは、ここからが俺の本領。

【にぃ、と口元を歪ませ、そう呟いて。谷山は、木々の間を走りながら、木の幹と幹の間に指を走らせていた】
【ち、ち、ち。ぷ、つ。ち、ち、ち。ぷ、つ。何かを伸ばし、ちぎる音は、三半規管を揺らした相手には聞こえるだろうか?】
【そして、森の中でも、特に木々の深い当たりで、谷山は跳躍した。もし、そこまで辿り着けば、気づくかも知れない】
【障害物の多いところこそ、少年の居場所なのだと。元来、段差を飛び越え、ビルの屋根から屋根を飛び移るパルクールは、障害物が多いほうがその真価を発揮する】
【視界が、未だ戻らなければ。周囲に張り巡らされた無数のワイヤーに気づくのは難しいだろう。ワイヤーは、平時であれば、切断の性質を持たせられ、骨をおも断つが、今回は違う】
【木々に張り巡らされ、足場≠ニして谷山は使用するようである】

……さぁて、能力発動。弱めに、な。

【き、き、き。右目の眼帯から血の涙が流れていき、谷山の存在感≠ェ増した】
612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 22:24:13.15 ID:GXcx3zoDO
>>604
「あれ?」
「あれ……あれェ…?」

【ドクドクと、少女のわき腹から血が滴る】
【自らの腹部を貫いて出た、彼女に阻まれた腕は、静かに少女の内へと引っ込む】

【ぐにゃ――少女の姿がゆがむ】
【少女は光に包まれ、次の瞬間――その光は弾けた】

【そこに立って°盾スのは一人の少年=\―】
【黒い服に黒い髪に、黒い虚ろな瞳――無個性な少年=z

【そう、変身能力者だ――…】


さて、ね……ボクにはわからないなぁ……
それが最期に言ってた言葉をそのまま使ってみただけなんだから


【先まで少年≠ェ変身していた姿の少女をチラ、と視て】

少なくともボクは、この母娘をゴミくずなんかとは思ってないよ
だから生きていて欲しかった、でも仕方なく殺した

お小遣いがほしかったんだ、最近は格闘ゲームにハマっていてね。
ほんの100か200あれば良かったんだけど、なんと34521も持っていたんだよ

タンパク質の塊の割には役に立ってよかったよ
これから土に還って「ただいま」を言うんだね、そこまでが人生だよ


【そして、悠長に話し始めた】




それで……初めまして、かな?
普通の人だったら、死んでくれるのになぁ…

最近で二人目だよ、死ななかったの。


おっと、自己紹介がまだだったね。

【トン、と――少年≠ヘ指で自分の頭を突いてみせた】
【それは着ぐるみが自分の感情を表現するかのように、大袈裟に】


ボクは「Original(オリジナル)」
ボクたちは「Anonymous(アノニマス)」

ボクたちは誰でもないから「アノニマス(匿名/名無し/無個性)」
ボクは誰にでもなれるけど、誰でもないから、キミの好きに呼ぶといいよ――…

【虚ろな目――何処を視ているのかハッキリとさせない眼】
【張子で作り上げた仮面ような表情≠フない顔】
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 22:24:55.76 ID:elidSd/jo
>>608

【飛んでいった小石は綺麗、かどうかは分からないが放物線を描いて彼の頭へと向かっていく】
【背中を向いている彼では声に気付いても石の軌道などは分からないはず】

【だが彼はその小石を見ずに避けた】

短気で器が小さい男はもてねぇぞ

【最後に捨て台詞を残し、彼は歩き去っていった】

//短くなってしまって大変申し訳ありません
//お疲れ様でした
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/11(月) 22:25:53.28 ID:uLRD/2Fmo
>>610
/しょっぱなからすみません、

【鷹が急角度で、わざわざ垂直〜】

【鷹が急角度で、猛烈なスピードで落下〜】

/と変換してくださいな
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 22:26:14.71 ID:q8w6d7uSO
>>598

…………ふぇっ、あぁ?!

【ビクッ】
【突然の背後の気配に、獣かと、警戒はするが】
【刀を今夜は、家に置いてきた事に気づく】

……………っ、

【なら―――……もう自信は無いが、素手で相手するしかない】
【音が近づくにつれ、緊張感が大きくなっていく……】
【そして―――】



…………………え?
【次の瞬間には、それらは全て飛び散り消え去っていた】
【出て来たのは、ただの人間、それも見た限り自分より年下の少女だった】

………え……えっと、君大丈夫…?

【もう先程までの自分に呆れて】
【そう声をかけるしかできなかった】
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 22:27:06.68 ID:TDygBNdno
>>600

ム……、………おォ。

【非常に心苦しそうな、というか確実に心苦しい。そんな表情】
【笑顔が眩しすぎてどうの、というヤツか―――典型的チンピラである】
【それでも直ぐに楽しそうな顔に戻る辺り、結構タンジュンなのだろう】

いーンだよ、オレ様は最強≠セからなァ
自分からケンカは売らねェし、買ったケンカでも巻き上げたりはしねェ

……まァ、少しビビらせたりはするけどよォ。別のアレで。

【脅かすことが趣味のようになっているがそんな事は無い】

【――さて。相手が見事なまでに距離を取っている、それを確認すると彼はやがて足を止め】
【指を向けられると「むむむ」と唸り、小動物のように両目で指先を捉えて】
【ふと、その視線を少女へ向けると――――ひゅう、と新たに風が吹き始め】

オレ様とマトモに話せるよーなヤツが、他に居辛いってェコトもねェだろ
こんなとこに居ていーのは、変態かろくでなし位だろォよ――――


―――ところでよォ、ソレ。さっきからスゲェ気になってンだが。

【ごうッ!と、舞い上がるような突風が突如として周囲に吹き荒れる】
【実のところ、青年の能力による仕業。目的は、ソレことローブの下の不自然な盛り上がり】
【もし、ローブが普通の布であれば―――場合によるが、風がそれを捲り上げるかもしれない】

【言うならば、そう。――――“スカートめくり”を、思い浮かべていただければ。】

/行ってらっしゃいませー!ごゆっくりどうぞっ
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/11(月) 22:30:53.30 ID:XXgw6yCo0
>>610

……へっ!?

【そういえば、昨日の今頃もこの湖に何かが落ちるようなシーンを見かけたような――】
【彼女はそんな事を考えながら、切り株から立ち上がって音のする方へと近づいていく】
【湖から這い上がってきた獣人の前にたどり着けば、金髪の少女は心配そうな視線を向けて】

だ、大丈夫ですか?
ほら、服乾かさなきゃ……。

【そんな事を言いながら、彼女はぱんっ、と両の掌をあわせて音を鳴らす――すると】
【一瞬のうちに数個の光の球が発生し、二人がいる場所を暖かく照らすであろう】
【どうやら、熱を持った魔力の光らしい――あたっていれば、体を乾かすこともできるはずだ】
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 22:32:43.61 ID:MEr2aNFfo
>>609

おう、がんばれよ!

【青年は少女をそう励まし】

そうなのか魔翌力を使い切ったのか、残念だな
でもあれだけすげー魔術だから魔翌力っていうのもたくさん使っちまうんだろうねぇ

【青年は訓練を見られるのを拒否された訳ではなく、ただ単に魔翌力の減少により】
【特訓を見られず、少し残念であったが】

あの壁の傷も君がつけたのかい?

【壁にある数多の切り傷を指差し】

オイラも修行しねぇとなぁ……あいにくオイラもすぐに気力が尽きそうになってやべぇ時があるんだ
嬢ちゃん、魔翌力ってのはすぐに回復するもんなのかい?

【青年はそう少女に唱える、そして少女はカノッサ機関の人間であるが―――しかしこの青年にとっては】
【とくに敵対する理由もなく、捕らえようとはしないだろう】

【それより、彼女の魔術、そしてそれと併用されるであろう剣術が気になっているようで】
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/04/11(月) 22:34:00.01 ID:5IFyTpUfo
【街中】

【街灯の下、屋台が店を構えていた】

……親父。

【今宵の客は、一人の男性】

『へい、なんでありやしょーか?』

【白革手袋を付け深緑色のコートを着ている、額縁眼鏡をかけた】
【やや長いアジサイのような明るい青紫色の髪を後ろで纏めている男性だ】

【彼は、無機質とさえ思えるような、愛想の無い表情で、白いコップに入った飲み物をズズ……。と啜ると】

この店のコーヒーはひどく不味いな。

『……』

【などという、男のクレームに対して。親父……と呼ぶには若い店主】
【アホ毛が前方に飛び出した外跳ね気味の茶髪の蒼い瞳の青年が、フフフ。と笑いながらこう返す】

『おでん屋台でコーヒーを注文する貴方が悪いんでありますよっっ!!』
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/11(月) 22:34:59.53 ID:BuGM2TlI0
>>613

…ばーか。女に対しては器が広ぇんだよ。

【見ずによけたことに対しての数秒間の沈黙の後、彼はその場でタバコをつけながらそう言葉を漏らした】

/ありがとうございましたー
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/11(月) 22:35:29.87 ID:lgGdyapto
>>615

………うん?

【こんな暗い森の中に人が歩いているとは思わなかったのか】
【その少女は少し驚いたように短く声を上げた】


…うん、……大丈夫…

【少年の問いかけに対しては、凍りついたような無表情でそう答えた】
【その姿は、幼げながらも全身の紫色と相まって、凛として見えるかもしれないが】
【見る者が見れば只の冷たい表情なので少し怖いかもしれない】


……あの…

【遠慮気味に声のトーンを落とした声が、少年へと向けられる】


…迷ったんだけど……道…わかる?…

【その少女の手には一枚の紙が握られている】
【それを見せる為だろうか。彼女は少年へと静かにゆっくりと歩み寄ろうとするだろう】

【魔翌力を感知できる者ならば、ある程度まで近づけば、その少女の周囲にどす黒い魔翌力が滲み出ているのに気がつくかもしれない】
【然し彼女は敵意の類は持っておらず、勘が鋭いなら魔翌力を制御できていないとわかるかもしれない】
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/11(月) 22:37:57.57 ID:uLRD/2Fmo
>>617
”う、? あ、ありがとう…”

【予期せぬ方向からの暖かい熱に戸惑って、なんとなく反射で礼を述べる】
【不幸中の幸いというか、下は濃紺のベリーショートのカットジーンズなので何とかなるだろうが】
【色が悪いのか生地が薄いのか、蒼い球体のような胸が露骨にすける】
【それに気付いて、猫は咄嗟に胸を隠し、】

”…ああ、女の子なら、いい、のか?”

いえ、相手がいる以上恥じらいは持つべきかと…

【頓珍漢な念話の疑問に、どこからともなく『声』が呆れ混じりに答える】
【猫は口を開く事無く、ボサボサの黒髪の向こうに糸目を隠して】
【とにかく、光の球に近づいて手を差し出す】
【暖かさにほっと一息】

”改めて、ありがとう。…お恥ずかしい限りだけど、転移魔術が暴発してね…”

【渇いた笑みを漏らしながら、猫は念話で相手の少女に自分の状況を釈明した】
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/11(月) 22:38:50.23 ID:Yor6Xygho
>>612
【目前で繰り広げられていたのは、悪夢のような演劇】
【しかし、図らずもそれは】
【彼女が決して口にしてはならない筈の、言葉を】
【紡がせた】


―――死んでしまえばいいじゃないか―――


【はっとしたように、自らの口を押さえ】
【母娘の亡骸から目を逸らした】

…金が欲しいから殺した、ってかァ
悪だな。悪だ。お前は悪!

【どこか焦ったように、そう決めつけて】
【臨戦態勢を取る】

オレは優蛾、青義同盟/blue justiceに属する者さァ!
アノニマス…お前を断じて許さねェ、死の制裁を与えてやるよォ!!

【焦る、焦る】
【回る、回る】
【―――空回る】
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/11(月) 22:39:29.32 ID:X2xo5uGqo
>>607

────。
【彼の存在を感知したのだろうか。ピクリと反応した後に、こちらに顔を向ける。】


偶然。──いや、不運とでも、言った方がいいのかな。

“今の気分”の私に、出会った────…そんな出来事を。


【散る桜を背景に、髪を撫でながらそんな言葉を投げ掛ける。】
【彼女は一体、何を指して────】



【突然、魔翌力が殆ど存在しない筈の彼女の身体から、雪のように真っ白な魔翌力が放出されると、彼女の前方で一つに集約していく。】
【緩やかな“雪煙”と共に現れた柄の存在しない一本の刃を、握り締めると共に此方に切っ先を向けて】

────月華

【突如、此方に向けて魔翌力の奔流を射出する──!】

【────彼女の行動目的は全く不明。しかしながらこのままこの攻撃を受ければ、冗談では済まない傷を負う事となる。】
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 22:40:15.23 ID:KvsBuDbDO
>>611
 
 ああ? 何か言ったか? もうちょいデケエ声で言えや! 何も聴こえねえからよぉ!
 
【谷山が何かを言ったように思えた暁はそれだけを言う。──聴こえないのだ】
【森の中に入った暁は、少し進んでから足を止めた】
 
(……頭いてえ。耳が聴こえねえ。目が眩んでやがる)
 
【なまじ研ぎ澄まされた感覚と、そして深く谷山を観察していた分、スタングレネードのダメージはより深刻だった】
 
 …………。

【普通にしていれば倒れてしまう体を、足の裏全体をべったりとつけ、そして重心を両足の間に位置させることでバランスを取る】
【重心のみでバランスを取る暁は、谷山の存在感が増したことを五感以外の感覚で感じながら、深く呼吸を行う】

(……ま、全力で胴や頭を打ち込めねえのはいてえが……それでもやり用はある)
 聞こえるか? ……俺の流派は 戦場で発展した流派でな。
 鎧の上から叩き殺す、鎧ごと相手を打ち殺すことを想定した流派だ。
 次の打ち込みは気をつけろよ。──下手すりゃ、痛い目見るぜ

【ワイヤーに気付かない暁は、ただ動きを止めて谷山の動作を待つ】

(そう、やりようはある。……寧ろ俺本来の戦い方だ)
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 22:44:05.47 ID:bfsSmp8DO
>>619
【そんな愉快な屋台にもう一人の客が訪れる】

親父さん 

【黒い高級そうなスーツに赤いネクタイ】
【軽くパーマがかけられた黒い髪と少したれた墨ではなくヘドロで塗りつぶしたような黒い瞳を持つ半目に、黒い縁の眼鏡】
【腕に付けられた金色の高そうだが、どこか上品と言えない時計が光りを反射させギラギラと輝いている】

メロンソーダちょうだい
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 22:44:06.76 ID:/AclHcmAO
>>618

まだ調整の加減が解らなくて、必要以上に魔翌力を使っているとは思うんですけれど。
でも、魔翌力を噴き出して飛行する以上、消耗が激しくなるのは必然ですからねー……。

ん、ありがとうございます、頑張りますねっ。

【素直に感謝の言葉を口にして、続く質問にも回答する】

暫く休んでいれば、多少は回復しますよ。
個人差も少なからず有るんでしょうけど……私は大丈夫です。

あ、あの傷も私が付けました。
と言っても、何日も何日も繰り返した結果ですから、自慢は出来ないんですけどねっ。
因みに傷はこうやって―――

【足下に落ちていた手頃な鉄パイプを拾い、魔術で淡い光を宿らせる】
【それを振り上げ、地面にぶつけると、地面に斬り裂かれたような傷痕が残る】

―――こんな感じで、作りました。
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/11(月) 22:46:47.68 ID:XXgw6yCo0
>>622

【胸が透けるのは、さほど気にはしていないのだろう。同性なら問題ないという考えなのだろうか】
【礼を言われた彼女は、どういたしまして≠ニ獣人の少女に恭しくお辞儀を返すのだった】

転移魔術……ですか。珍しい技術を持っています、ね。
……それにしても、念話ですか。へぇ――。

【目の前にいる獣人の彼女はかなり高い技術を持った魔術師なのだろう、と少女は悟る】
【少女もまた魔術師であるから、分かる。今彼女が言った技術のレベルの高さ、難しさが】
【……故に、どうしてミスを犯して湖に飛び込む羽目になったのか気になりもするが】

【ふるふる、と首をひとつ振ってその疑問を払い、再びまっすぐ彼女を見据えると】

私はエルメア。エルメア=ミルフォードっていいます。
えっと、あなた……は?

【微妙に間があるのは、声が二つ聞こえるのにそこにいるのは一人だからなのだろう】
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 22:48:37.46 ID:C4iJgTZCo
>>625
【樹状から、睥睨する様に暁を見下ろして】

(油断するな。此処に持ち込んで五分と思え。相手はかなりのポテンシャルを持っている。
現状に安心するな、常に不安を抱け、常に相手に恐怖しろ。負の感情は御せば却って敏感なセンサーとなる。
さぁて、第二ラウンド――――)

行きます――――かぁっ!

【そう言うと、谷山は樹上から飛び降りた】
【相手の顔面を踏み潰すように、そのまま飛び蹴りに行くか……、と思わせて】
【空中で極細のワイヤーを踏み、そのたるみと弾力で跳躍、暁の背後へと飛ぶ】
【空中で体を捻り、右腕を暁の方へ振るうと、その腕から金属片が弾幕のように飛び出した】
【右腕には、仕込杖が融合している。肉体と融合する金属をこうして飛ばすことで、相手にダメージを与えるつもりだ】
【致命とはならないが、確実に相手に傷を与えていく。疲弊させていくための技】
【そして、後ろを向いた時には、既にワイヤーを踏み、跳躍して。暁の真上にぶら下がっているだろう】
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 22:50:25.68 ID:GXcx3zoDO
>>623
お金がほしいから殺しただって……?
やだなぁ、人聞きの悪いことを言わないでくれよ

――ボクは、お金が欲しかっただけだ。


【やはり大袈裟に肩を竦めて、さも当然のように言った】
【死んだのは結果に過ぎない――少年≠ノとって都合の悪い】

ボクが悪だと言うのは勝手だけどさ、正義の味方をするんなら
ボクを悪に仕立てるよりも、単にこの母娘を被害者って事だけにした方がいいよ?

だってそうすれば悪(ボク)の敵と言う暴力的な構図はなくなり
キミは母娘(じゃくしゃ)の味方で、優しいヒーローと言う構図がが出来上がるのだから

【少年≠ヘ自分勝手に、自分に都合のいいように現実を持ってこようとしている】
【それは全てがつじつま合わせ】

【アノニマスは人差し指で自分の頭を指差す】
【注意を引きつけるべく】

それでそれで、優蛾ちゃん――ボクに死≠だって?

なら、頭(ココ)を狙いなよ……?
しっかりと、的確に、正確に、狙って突き穿て――

ま、ボクには骨格をあれだけ変えられるEnTrance(チカラ)があるんだ
わざわざ弱点である脳みそを頭に置くかは疑問だけどねぇ?


【チャ、少年は構える――何処かから取り出した鋭利なナイフを】
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/11(月) 22:50:51.43 ID:TGbkPa7Wo
【路地裏】

テッケツ
剔 抉……! 剔抉……!! 剔ッ……抉ッ……!!!


【セーラー服に紺のスカートを着て、長い青リボンの巻かれた水兵帽を被り、縁無し眼鏡を掛けて、】
【頭――額に血の滲む包帯を巻き、金色に煌めくロングストレートヘアーを靡かせている――、そんな身長160cm程度の少女が、】
【右手に持つ「何か」を壁に押しつけ、左手で何度も何度も「何か」を殴る、殴る、殴りつける】
【虚無と絶望と嫌悪を渦巻かせる深淵の碧眼、無機質かつ無温度の眼差し、薄弱なる感情を宿した無表情を携えて――】

…………ぐッ…………! ――――あ゛ぁ゛…………っ!

【虚空で無為に響き渡る地獄よりの声は、世界を忌み嫌う憎悪の感情の発現】
【身体に纏わり付き、延々と蝕む灼熱の苦痛は、決して彼女を逃すことはない】

――ハァ……ハァ……!

冷静に……落ち着くのです……ッ……わたくしは……、…………、……水先、案内……人……ッ!


【  ぶ ち っ  】


【…………彼女の持つ「何か」――――】


           【――――嗚呼…………「くまさんのぬいぐるみ」の右目が、抉り取られた……――】
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/04/11(月) 22:56:02.92 ID:5IFyTpUfo
>>626

……。

【ちらり、と新たにやってきたもう一人の客を横目に見るが】
【愛想の無い最初の客は、おでんも食べずにズズっとコーヒーを啜るだけだ】

『はい、いらっしゃいでありま────』

【店主はやっとおでん屋らしく出来る!と嬉しそうに────】
【 滅 茶 苦 茶 嬉しそうな笑顔で、彼を出迎える……が】
【「メロンソーダちょうだい」その言葉を聞いた瞬間、がくりと項垂れ】

『…………お客さん』
『うちはドリンクバーになった覚えは無いのでありますよ』

『酒!酒を頼むのであります!それで、ぐでんぐでんに酔っ払うであります!』
『それで、日々の鬱憤やら、愚痴やらをぶち撒けるんでありますよ!!』

『それがおでん屋ってもんであります!浪漫ってもんであります!』

『まったく、近頃の若いもんは、そいつがまったく分かってないでありますよ……』

【ブツブツと文句を言いながら、明らかに若い店主は、床に置いてあったクーラーボックスを開けると】
【メロンソーダを、キンキンに冷えたコップと一緒に取り出し、席に置いて注ぎ始める】
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 22:56:10.74 ID:MEr2aNFfo
>>627

おう、そうかじゃあ休むときはしっかり休まねぇとな!
よし、これ食えば元気になるぜ

【そういうと青年は懐からおはぎを取り出し、少女近づき、渡そうとする】

へぇ、やっぱり修行あるのみだよな!オイラは最近あまり修行できてねぇが……

おお、すげぇ!って魔翌力使って大丈夫なのかい!?
オイラは休む時は休むって決めてるからな!

【少女の光を操るような能力を間近でみて】
【地面に残された鋭利な傷跡―――それは彼女の訓練の賜物だろう】

【青年は彼女が見せてくれたお礼に、地面に落ちている釘を拾う】

よし、んじゃオイラも軽くやってみっか―――――

【青年の釘を持つ指先に気が集中されていく、そしてその気が青い雷に変わる】
【そして、青い雷を釘に纏わせ、近くの壁に投げる、青い雷光を纏った釘は鋭く壁に深く突き刺さる】

634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/11(月) 22:56:41.19 ID:uLRD/2Fmo
>>628
”わけあって制御が雑だけどね…”

わ、私のせいではありませんよ、私のせいでは!

【猫は苦笑し、少女の呟きに答える】
【『声』の必死の弁明に、ちょっと肩をすくませる】

”それから、こんな形で話すことになってすまない。普通に声が出せないんだ”
”僕はブルーライン、魔法使い。この『声』の主は…僕の使い魔だよ”

よろしくお願いします、ミルフォードさん。

【律儀に一礼して、草の上に直接座る】
【その姿からは若干乖離した、綺麗な正座だ】

…それにしても、こんな時間にこんな場所で、何をしていたんですか?

【使い魔であるらしき声は、率直に尋ねる】
【猫本人は自分の髪を乾かしたり、猫らしい仕草で体の水を弾き飛ばすのに忙しい】
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 22:57:23.62 ID:q8w6d7uSO
>>621

え?えっと、一応分かりますけど……、

【少年はそう問い掛けに答えて】
【紙を見せようとする少女に近づいていくが】


(………これは、闇の魔翌力…?)

【途中で一瞬、足が止まる。】
【少女より滲みで出る怪しげな魔翌力を感知した。】
【勘は鋭くはなかった故、制御出来ていないのはわからなかったが】


……………君、本当に大丈夫?

【今一度尋ねる。だがそれ迷子になっている件の事ではなく】
【その魔翌力について、『近づいても大丈夫なのか』と言う意味を込めていた。】
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 22:58:29.85 ID:KvsBuDbDO
>>629
【暁は、微動だにしない】
 
 …………。

【足裏全体で地を踏み締め、足首と膝は柔らかく、それ以外の関節は全て固める】
【──暁の体で、他流の武芸者と比べて異常に発達しているのが手首の筋肉】
【そして他の関節部の筋肉も、他流の武芸者には見られない程に発達している】
【衝撃、力の伝導率を高めることによって鎧の上から打撃を徹すという流派の性質上発達したのだろうが、それは防御にも転用できる】
【全身を固め、重心によってバランスを取る──衝撃には、滅法強い】
 
 っ、……!

【放たれた鉄片は暁の皮膚を引き裂き、血を吹き出させる】
【しかしその体勢には揺らぎがなく、全身に込められた力によって引き締められた筋肉が鉄片を押し留め──不動】
【暁は、待つ。──機を】
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 23:04:57.36 ID:/AclHcmAO
>>633

……あ。
……おはぎ、ですか、ありがとうございますねっ。

【一瞬、差し出されたおはぎを見て、何が起きているのか解らない、と言うようにぽかんとしていた少女だが】
【嬉しそうな、本当に嬉しそうな笑顔を浮かべて、其れを受け取った】

【きっとそれは『機関員』という立場である以上、人からそうした物を、好意的な物を渡される機会が滅多に無いから】
【だから、その滅多に無い優しさに触れて、少女は、喜んでいたのだろう】

釘が、銃弾みたいに壁に刺さりましたね。
私は初めて見るんですけど、それが『気』なんですか?

【質問をする少女の顔は、興味津々といった顔】
【年齢相応の少女らしい、そんな顔だ】
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/11(月) 23:05:09.59 ID:XXgw6yCo0
>>634

アハハ……転移魔術の制御が雑だと結構困ると思いますよぅ。

【転移魔術は、下手をすれば石の中に埋まったり次元の狭間に飛ばされたりする危険性もある魔術だ】
【それが制御できない、という彼女達のセリフはただの苦笑で流して良いものなのかは不明だが――】
【どうやら、エルメアは彼女の技術を信用しているらしい。おそらくは何とかなるのではないか、と】

【……そして、次がれた声が出ない≠ニいう言葉に、エルメアはほんの少しだけ眉をひそめて】

病気やケガなんかで声が出ないのなら、教会≠ノくれば治療もできるのでしょうけど……。
……あ。ブルーラインさん、と、使い魔さんですね。よろしくお願いしますー。

【彼女はひとつの提案をした。教会≠ニいうのは、おそらくこの世界にある組織のひとつなのだろう】
【そこに行けば、簡単なものに限るが治療が行えるのだろうが――彼女も治せるかどうかは分からない】
【しかし、彼女と使い魔の名乗りを聞くとエルメアは表情を一変させ、再び頭を下げるのだった】

ああ、剣術の修行が終わったから、ここでぼーっとしてたんですよぅ。
お風呂に入りたいなぁーとか考えたりしながら……。

【……彼女が先ほど一人ごちていた事そのまんまである。エルメアはかなり単純な人間なのだろう】
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/11(月) 23:06:13.75 ID:lgGdyapto
>>635

―――よかった…………町の方角がどっちか…教えて…

【そう言って少年へと、もっと近づこうとするが】
【彼がピタリと足を止めてしまったので怪訝そうな顔をする】


…………どうしたの?……

【彼女がこのような反応を示すのも無理はない】
【少年が歩を止めた理由が自分にあるとはわかっていないのだから】


大丈夫って……なにが?…

【さらに少年へ歩み寄ろうとするだろう】
【このまま両者が誤解し合っていては埒が明かないだろう】

【結果、無意識に漆黒の魔翌力を垂れ流す少女ではなく、少年の方が選択を迫られることとなる】

【意を決して少女に近づくか】             【それとも全力で少女から逃走するか】
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/11(月) 23:06:43.23 ID:Us6FEa0xo
>>616

…どうか、しましたか?

【何故そのような反応を取られたのか分かっていないようで、小さく首を傾げる】
【彼女の恐ろしさは、そこだ。つまり、先程のあれはわざとではなく───】
【……とにかく、今時珍しいといえばアレだが、そんな感じである】

むー…さいきょう、ですか
では、向こうから渡して来るってことですよね?

それも駄目です!きっぱり断って、返すべきですよ!

【妙に正義感あふれるというか、それでもやはりだめであったようだ】

え、でも、誰だって、話せますよ?
それとも、貴方さんが出会ったのはこの言語を喋れない人ばかり…


…へ?──────

【コンマ数秒遅れて、静かな路地裏に可愛らしい悲鳴が、反響する】
【別にローブの下には普通の服を着ているので恥ずかしい事は一つもないのだが
  妙な羞恥心から首から脳天へ上がるようにみるみる真っ赤になって行く】

【そして、めくり上がった、その内側にあるものは───尻尾であった】
【と言っても、猫や犬の可愛らしいものではなく、龍の様な立派なもの】

/大遅刻しました!ごめんなさい
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 23:07:06.85 ID:bfsSmp8DO
>>632

悪いけど酒は横にセクシーなハニーがいないと飲めないんだ。 
それに、やなことはちゃんと発散してるから・・・おもにベッドの上で
【注がれたメロンソーダを一口飲み】

あ・・きんちゃくが欲しいな・・・それにきんちゃくときんちゃくも・・・・・・後は適当にきんちゃくを見繕って 

【きんちゃく三昧を所望する】
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 23:09:35.14 ID:5E1lGmDSO
>>624
【言い方は悪いが、少々チャラい風体の彼。だが、その表情は、そういう手合い≠フ物ではない】
【茫――――と。ただ紅の焦点を、見惚れるように桜下の女へと合わせて】
【西洋系の貌に浮かぶ、昆虫めいた色の亡い無表情は。喩えるならば、夢遊病者に似ていた】

【だが、それもそう永い時間のことではない】
【魅せられたように、唖の如くに、ただただ黙っていた彼は】
【彼女の言葉を聞いた瞬間、不意に笑ってこう言うのだ】


いいえ、思いがけない幸運ですよ。

【――黙していながら、雄弁に彼女がいかなる者かを語る、そのコート】
【月を映したような尋常ならざる双眸に、投げ掛けられる鋭い言葉】
【急速に溢れだす風花の魔翌力は、こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいと称するには多い。吹雪と呼んで、まだ多い】

【そんな窮状に陥って、何故に青年はこんな表情を浮かべるのか。答えは、一つ】



【身体が、傾いだ。獣じみた動作で横っ跳び、迸る魔翌力の激流を、彼は躱した】
【同時にその腕を、鞭のようにしなりを利かせて振るう。ジャケットの袖口から、その手の内へと、何かが滑り落ちた】

【続いて彼は、彼女に向けて疾駆する。――そう、答えはたった一つなのだ】


【戦闘狂=\―――――】
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 23:12:32.91 ID:C4iJgTZCo
>>636
【しゅるっ】
【糸を引き戻し、6m程上から飛び降りる谷山】
【その瞬間。左腕から広範囲に内臓火薬の全てが解き放たれた】
【爆炎を当てれば、殺すかも知れないのだ。故に、組み手という事ならば、もはや爆発は捨てて目眩ましとして使用するべきであるという判断】
【五点着地により、音なく地面に降り立った瞬間には、森の中は深い霧に包まれたかのように成っているだろう】
【すん、すん。金属粉の爆薬のため、臭いは消えない。故に、五感の強化を鼻に特化させる】
【そして、迷わず地面を蹴り、糸をワイヤーに引っ掛け、引き戻す動きで音無く加速】

――――っしぃッ!

【物理的攻撃が意味を成さないのは、理解した。故に、此処からは異能の領域だ】
【十分な加速を持って、右膝が相手の後頭部目がけて襲いかかる】
【その膝には、数式≠ェ――――】

《Pain body》

【谷山の肉体は、半情報体という、特殊な存在である。肉である要素と、データであるという要素の二つを合わせ持つ】
【そして、その身を構成するデータに指向性を持たせることで、相手の体に信号を送り込むことが出来る】
【いくら腹を殴られようとも、その痛みを認識するのは――脳である】
【逆に言うと、殴らずとも神経に殴られたというデータを送り込むことが出来れば。相手を殴ったことと同じことになるのではないか】
【谷山は、武術家ではない。谷山は――唯のジャーナリストであり、情報の専門家であり、そして、人体に付いて深い知識を持つ友人を持つ】
【直接は戦闘と関係ない知識が、谷山の能力を発揮させるに至る。武の武ではなく、知の武。それこそが谷山の真の力】
【膝がもし当たれば。全身を鞭でめった打ちにされたような£ノみが襲いかかるだろう。当然、そんなことはないのだ】
【だが、脳は、全身を鞭でめった打ちにされた=Aと信じこんでしまう。その苦痛は、その痛みは。かなりの物となるだろう】
【本来は、暴れる暴徒を傷つけずに無力化させるための技。殺してはいけない組み手であれば、相応しい技といえるだろう】
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/11(月) 23:13:56.85 ID:Yor6Xygho
>>630
【アノニマスの言葉に、いとも簡単に逆上して】

アッハハハァ!!!動くなよォ!!!!
お望みどーーーり、そのドタマかち割ってやるからァ!!!!!

【“手”が現れる、その数―――128個】
【それらが一斉に、アノニマスの頭を指差して】
【突撃、しようとして―――】
【―――甦る、記憶】


『―――それで、どうするんだ?僕は殺人なんてしたくないよ』
『私に手を汚せって言うの!?あなたとの間の子なんだから、あなたが責任持ちなさいよ!!』
『こんな化け物に僕の血が入っているだって!?誰か他の男のだろ、冗談も大概にしてくれよ!!』
『いつもそう言って責任転嫁するのね!!もう埒があかないわ、このままこの子捨てに行くわよ!!!』
『………ああ、そうしよう。このまま、ゴミ袋にでも入れてゴミ処理場に』
『え…?ちょっと、それ、本当に死んじゃうじゃない』



『そんなゴミくずなんて』
『死んでしまえばいいじゃないか』



あアァアぁアアあァぁあぁァァアァ!!!?!?!??!



【まるで自爆のように】
【突撃しようとしていた“手”達が、砂のように消え去った】

【呆然と座り込む彼女は】
【まさに、無防備】
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/11(月) 23:15:01.55 ID:uLRD/2Fmo
>>638
【厳密に言うと、制御が雑、というのは語弊があった】
【平常時、その精密さはブルーライン本人のお墨付きである。ただ起動条件と、時折制御を受け付けなくなる『不具合」があるだけで】
【しかし、それを言葉に出して説明することはなく、猫は苦笑を返すだけ】

”原因はね、よくわからないんだ。病気の類じゃないと思うけれど…”

きょうかい、ですか? それは宗教的な意味で? 協力する的な意味で?

【ブルーラインの言葉をさえぎるように使い魔が語りだしたので、猫は軽く唇を尖らせたが、特に反論はしない】
【少女らしいテンションが高めな使い魔は、それだけで興味津々、という感情が伺える】

”修行、か。君も魔術師やその類に見えるけれど…魔法剣士かい?”
”…風呂か、いいなぁ。こんな景色の中五右衛門風呂とか最高…”

【なにかを想起して、猫はうっとりとした表情になる】
【そんな隙だらけの姿は、猫らしいといえば猫らしいのかもしれない】
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/04/11(月) 23:18:10.18 ID:5IFyTpUfo
>>641

『流し目がセキシーなハニィなら隣に居るじゃないかでありますっ!』
『口癖が「ふっ」な、今時珍しいくーるびゅーてぃーでありますよ』

ふざけろ。

【セキシーってなんだろう、セキシーって】
【コーシーをひたすらに飲む彼は冷たく一言で突っ込むだけだった】

『はいはい、きんちゃくでありますね?えーっと、きんちゃく、きんちゃくにきんちゃく……でありますか……』

【巾着まみれの皿にをコトリ、と男の前に置くと、店主は泣きそうな声で】

『ううっ……泥酔したサラリーマンに「もうやめときなよ……」って言うのが夢なのに』
『夜な夜なコーヒーを啜りに来るだけの男に。メロンソーダで巾着を喰らう巾着お化け……』

『シルクハット回転職人に、魔女っ娘!……たまには、まともなお客が来てほしいであります』

……とてもプロの発言とは思えないな。
お前が愚痴ってどうする。……お代わりだ。

【おでん屋にコーヒーを飲みに来るのもどうかと思うが】
【不味い不味いと言いながら、コーヒー男は二杯目のコーヒーの注文をする】
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 23:19:13.95 ID:MEr2aNFfo
>>637

そのおはぎうめぇからな!体力も気力もつくぜ!

【この男はおはぎが好きなようで、そういいながらおはぎを食べつつ】

いや、これは忍術だぜ――モグモグ、ゴクン

忍術ってのは気を使ってできる術なんだ
あと気力も気も同じだぜ
魔術も魔翌力を使っちまうんだろ?魔翌力も気力も似たようなもんだぜェ

【そう言うと、青年は自分の掌に落ちていた缶を乗せる】
【そして気を掌から放出―――缶がポンッと飛んで落ちる】

さっきのは気を単に手から放出しただけだぜ
これは忍術っていうより、基礎的な術だな
ま、色々あるぜ

【今度は忍術ではなく、気の説明】
【気と忍術の関係性が分かってくれただろうか】

よっしゃ、嬢ちゃん魔翌力回復の方は回復してきたかい?
もし嬢ちゃんさえよければ軽く手合わせしねぇかい?
最近コイツ…使ってねぇからよ、腕が鈍ってねぇかなーってよ

【青年は少女に手合わせを申し込む、そして背中の煙管を軽く指差して――――】
【だが、少女が魔翌力を回復してあるかどうか、それに手合わせを承諾してくれるか分からない】
【受けるか受けないかは少女の自由だろう】
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 23:23:36.09 ID:caPT2RTFo
>>631
/まだ居られますか&恐らく持ち越しor切る事になるのですが、大丈夫でしょうか
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/11(月) 23:24:20.91 ID:XXgw6yCo0
>>645

うぅ、ん。よく分からないんですか……じゃあなんともできないかもしれません。
あ、宗教の方の教会ですっ、魔術協会≠烽りますから、きょうかい≠セとややこしいですよねー。

【この世界にもどうやら宗教は存在しているようで、それを利用した魔術等を取り扱うのが教会=\―】
【彼女はそんな説明を加えると、自分の胸元に掛けられているロザリオを右手で摘んで軽く持ち上げる】
【十字架というファクターがこの世界では果たしてどんな意味を持っているのか、そもそも神は誰なのか】
【――そこは、今のところ彼女から説明されることは無い。調べれば、おそらくはすぐに分かるだろう】

ええ。いちおう魔法剣士、とちょこっと魔銃もどきもやっています。
そこまで力が無いから、いろいろとできることを用意しておいた方が良いかな、と思うので……。

あ、いいですよねーお風呂! 私お風呂大好きなんですよぅ。
うーん、久しぶりに温泉にでも行ってのんびりしてみたいなぁ……。

【彼女もまた、ブルーラインとよく似たうっとりした表情になる。よほど入浴の時間が好きなのだろう】
【……だが、今のこのご時勢、ゆったりできる時間を持つことは難しいというのが現状である】
【だからこの言葉は彼女にとってはかなり夢物語じみた物なのだが――二人は知るよしも無い事である】
650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/04/11(月) 23:24:56.72 ID:QJgc7L7AO
【水の国 噴水広場】

さっきも通った様な、いや気のせいかな
いやいやでもこれさっきも見たんだよねぇ
迷った、いやそんな訳がない、住んでる場所で迷うなんてそんな訳……

【何かをぶつぶつと呟きながら、辺りを見渡す人がいた】
【グレーのパーカーにジーンズ、とどこにでもいそうな格好の彼】
【目深に被ったパーカーからは黒髪がはみ出ていた】

……誰かに聞くのが手っとり早いか

【誰か手頃な人でも探すべきだな、うん】
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 23:25:11.66 ID:TDygBNdno
>>640

【相手の問いに対して「なんでもねェよ」、と言葉を切る】
【それも、僅かな沈黙の後に。何処と無くだが、小っ恥ずかしいのか】
【がしがしと、なんとなく止まりがちな空気を乱すように彼は青い髪を雑に掻いて】

……おォ、最強だな。けど、オレ様は別にホトケ様じゃァねェ
だから差し出されたモンは受取るし、ワザワザ返すのはめんどくせェと思う。

っつーか、やっぱ路地裏に居るタイプじゃねーな、色々とよォ
最近そこら中に貼ってあるセイギさんのメンバーみてェだ。イメージだけどなァ

【むしろ、路地裏に居ることを咎める彼のほうがそれらしくもあるが―――。】
【まあ、それは置いといて。続く少女の言葉に青年は一つ、溜息を吐く】
【小さく「天然かァ?」と聞こえるが、空耳でもなんでもない―――もっとも】

ッ……るっせェなァ、こちとらデケェ音にァ敏感なんだぞ!?
オレ様自慢の耳が使い物にならなくなったらどーする………。

(……へェ、ヘイロンにァ確か無かったが、龍の尻尾ねェ)
(最近流行りの人種かねェ、みィんな一人ぼっちだけどよォ)
(とりあえず、オレ様的にはナゾが一つ解けて満足マンゾク、っとォ)

ア、もしかすると手も爪とか……ン?なァんで赤くなってンだお前。

【―――自分がしたことに自覚がさっぱりな彼もまた、少なからず天然で】
【どーしたどーしたと言いながら、先程は詰められなかった距離を埋めようと、歩き出し。】

/いえいえ、お帰りなさいませー!
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/11(月) 23:25:42.75 ID:TGbkPa7Wo
>>648
/はい、どうも、ここにいますとも!
/なお其方様さえご了解いただければ、私としては持ち越しも上等でございます
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage saga]:2011/04/11(月) 23:26:32.43 ID:/AclHcmAO
>>647

体力は解らないですけれど……確かに気力は養えそうですね。
では、いただきますね?

【ぱくり、と、おはぎに口を付けて、満足そうな表情を浮かべる】
【どうやら、美味しかったようだ】

忍術、ですか、珍しいものを見れたんですね、私。
でも……見せてしまって良かったんですか?
私の中では忍術は門外不出ってイメージがあるんですけれど。

あ、はい、模擬戦ですね。
私は構わないですけれど……『有効打を一打与えた時点で試合終了』という条件で、どうでしょうか。
掠めたり受けたりしたらセーフ、直撃したなら脚だろうと腕だろうとアウトで。
それなら、今の魔力でも十分に戦えそうですし、やりすぎて怪我をする心配も無いですから。

【そう、提案する少女】
【確かにそれなら怪我するまでやり合う事は無いだろうし、早く決着が着くだろう】
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/11(月) 23:26:58.28 ID:X2xo5uGqo
>>642


────そうか

【──疾駆する相手を目の前にして、す、と一度瞳を閉じる。】

【刃を正面に構え、感覚を研ぎ澄ます。】
【ふ、と肺に残る息を吐き出すと共に────】


   ────暇潰しには、丁度良い

【ぱきり。】
【──何かが、ひび割れる音がした。】
【彼女を覆っていた何かが、“内部の奔流”によって決壊し────】



【────どくん。】


【────圧倒的な魔翌力が、外部へと解放される。】
【どうやら、自らの魔翌力量を感づかれぬように、先程まで抑えていたようだ。】


【身体から漏れ出す魔翌力量は常人の其れを軽く逸している。】
【この事から彼女が高位の魔術師である事は、想像に難くない。】

【生成した刃を真っ直ぐに構えて、相手の動きを静かに見据える。】
【────どうやら、正面から対応する気のようだ。】
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 23:27:50.18 ID:q8w6d7uSO
>>639

【少年は、自分の現状に気づいていない様子の少女の言葉にすれ違いを感じて】
【暫く、彼女を見つめてから】


……………いや、やっぱり、何でも無いですよ。

【選んだのは――『意を決して少女に近づく』の選択肢】
【何も知らない少女をこちらの都合だけで避けるなんて非道い事は、少年にはできなかった】

それよりも、街に行きたいんでしたよね。

夜の森は中々危ないですから、良かったら出口まで付いていきますよ。
【何も無かったかの様に、優しくそう告げる】
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 23:29:00.94 ID:caPT2RTFo
>>631


…………また、随分と荒れてるね。 ヨッシーちゃん。


【――上方から降るのは、恐らく聞き覚えの有ろう声】
【すたり、屋根を蹴る音。 彼女の近辺に、其の人物は着地するだろう】



――……やぁ、今日はご機嫌斜めかい。



【黄金の双眸、西欧人的な容貌ををした―――肩までの黒髪を持つ男】
【黒髪は耳元辺りで一部が左右に跳ねており、少し特徴的な髪型だ】
【身に着けているのは、紅の着流しに漆黒の帯と羽織、極彩色の『蝶』の髪飾り】
【衣服と相貌とのアンバランスさが何処か、浮世離れした印象を放っている】


【――戒能鴉は、変わらぬ軽薄な笑みを浮かべた】


/わーい、では宜しくお願いしますー
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/11(月) 23:29:42.19 ID:cRpbg2FZo
【とある市街地、中央通り】

【尾を咥えた蛇の紋章を軍服に刻む数人の兵士が、重武装で並んでいる】
【彼等、或いは彼女等の目は、道行く者を丁寧に観察しているようで】
【その癖、何故か誰かと目が合った時は、小さくお辞儀をするような丁寧さも見せる】

【そして、彼等の手前には、テーブルが一つと椅子が二つ】
【一つの椅子は主がおらず、もう一つの椅子の上】

………正義の味方に頼る、しか無いのか?
しっかし幾らなんでもカノッサに手を貸す正義組織なんざ無いだろうし……
でもこっちの手勢だけじゃあ、到着前に国軍に潰されてお終いだ

……明らかに人手不足、なんだよなあ……

【白無地のポロシャツは襟のボタンを止めず、その上に≪死獸弌≫の文字が刻まれたジャケット】
【裾へ向かうにつれて黒から赤のグラデーションを描くズボン、金属補強された戦闘靴】
【藍色がかった膝までの白髪の、身長160cm程の少女が、どかりと腰を掛けていた】
【両手はズボンのポケットに突っ込まれ、口には煙草を咥えている】

【あまり歓迎される立場では無いカノッサの人間が、武装した部下を引き連れ】
【然し戦闘行為を開始するでもない、おかしな状況】
【少女はうーうー唸り、眉間にしわを寄せていた】
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 23:32:48.18 ID:bfsSmp8DO
>>646
俺は他人の墓穴は掘っても男のケツは掘らないよ。 
たとえセキシーでもね。

【そういながら出されたきんちゃくを箸で一つつまみ口に入れる】
おいおい飯の種に文句言ってちゃ、おでん屋だろうがテロリストだろうが罰が当たるぞ。 

第一、客は神様。 
よってこのメロンソーダときんちゃくは供物。 
銭など払う必要はない。 

【あれ話が違う方に・・・・・・】

なぁあんたもそう思うだろうセキシークールビューティー。 
てかメロンソーダときんちゃく合わねぇな。
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 23:33:01.49 ID:GXcx3zoDO
>>644
……おや、これはこれは

【迫り来る無数の手――正確にその数を把握したワケではない】
【その光景をアノニマスは「沢山の手が迫ってくる」と解釈した――】

【少年≠ヘ、危険だと察知しなかった――否、出来なかった】
【なぜならば、少年には心と呼べるものが存在しないからである】

………消えたね、無数の手

どうしたんだい?
ボクを殺したいんじゃなかったのかな?

ボクを殺すのに、座っているだけじゃあどうにもならないよ?


【変わらない表情――少年の顔に張り付いた表情≠ニ呼ばれた張子の仮面】
【少年≠ヘ両手で顔を隠し、すぐに手を退ける――それは子供をあやす仕草のように】


【そこに現れた表情は嫌悪=\―に、近いそれ】


―――ボクは、キミみたいなのが一番嫌いだ


殺す殺すと言っておいて、いざとなったら何も出来ない
皮肉だよね、あの母娘を殺したくなかったボクがあの母娘を殺して
ボクを殺したいキミは座るだけで「なにもしない」

それは生き物じゃなくって、そこに転がるそれとおなじ

その死体は「なにもしない」
そしてキミも「なにもしない」


だからボクも、「なにもしない」事に決めた。
日を改めてまたボクを殺しに来てよ、その時も「なにもしない」んじゃあヤダよ?

もっと、沢山、人を殺してよ――だって人は死ぬために生きる生き物だから
幸せに生きるために、人は生きる。
動物は幸せだから幸せに生きる必要はない、もともとシアワセだから


【くるり、少年はきびすを返した】
【優蛾へと背を向け歩き出す、嫌悪の仮面をつけたまま】

【そのナイフを放り投げる、放物線を描いてそれは優蛾の少し前の地面へ突き刺さるだろう】
【人殺しのためのナイフ――「メンシェンフレッサァ」と言う名のナイフ】

【「人喰い」の名を関した、実際に肉を抉り、喰うナイフ――】

さよなら、それあげるよ……ばいばい…



/すまぬ、そろそろ時間ゆえにこれにて…
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 23:34:21.24 ID:MEr2aNFfo
>>653

おう!おはぎうめぇだろう?

【少女が美味しそうに食べるのを見て青年も嬉しかったようで】

うーん、どうだろうな……まぁさっきのは本の一部みてぇなもんだからな!
きにすんなっ!あっはっは!
盗んだお宝取られるほうが悔しいかもな!

【この男にとって、さして損をする様なモノでもなかったのだろうか】
【どうやら泥棒であると仄めかすような言葉】

おう、いいぜ。
お互い重症にならねぇ程度の力でやろうぜ!

【彼女の提案したルールに了承し、お互いの安全を保障した元で戦うという事】

よし、はじめるか!

【青年は後ろに軽く跳び、少女との間を開けると】

いつでもいいぜ!かかってきなっ!

【青年はすでに模擬戦闘の準備ができているようだ】
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/11(月) 23:34:33.28 ID:lgGdyapto
>>655

――――そう……

【彼の様子のおかしさに首を傾げる】
【何も気がついてはいないが、本来ならば感謝すべきところであろう】


……うん。……帰り道…わかる?…

【無表情のまま、少年へと持っている紙を差し出すだろう】

【そこには魔術教会への地図が書かれており、彼女はそこから帰る途中らしい】
【ひょっとすると、帰り道は少年と同じ方角やもしれず】
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/11(月) 23:37:57.48 ID:uLRD/2Fmo
>>649
”ややこしいけれど、言霊的に見ると面白いよね。きょうかいは境界…自分たちはそれに触れているという証左、矜持なのかも”

【そんな本筋とは離れた分析をかまして、猫は持ち上げたロザリオを見る】
【そのとき、糸目が一文字を描いたように見えたかもしれない】
【目を細めるような仕草には、何の意味があるのだろうか】

ふむふむ、広く浅く、ですね。
一歩間違えると器用貧乏ですが、今あげた技術を七割も習得すれば充分オールラウンダーで通りますよ!

【さらっと無茶苦茶なことを言う使い魔だが、ブルーラインは頷く】

”それだけ手広くやってると、極めるのはもはや至難だしね”
”となれば、魔術・魔銃・剣術で七割ずつなら、理論上二十一。充分通用するだろう”
”…きついかもしれないけれど、理想は高めに持っておいたほうがいい”

【助言、のつもりだろうか。表情に遊びはなく、真摯に答えているらしい】

【そして、温泉の言葉に同調する猫】

”ああ、そうだねぇ…こっちの温泉も味わっておきたいねぇ…”
”一度くらいはねぇ…?”

【その感触を思い出しているのか、恍惚とした雰囲気をかもし出していた猫は】
【次の瞬間深刻そうな表情になる】

”…そういえば、魔術的な君の専門、とか、あるのかい?”
”魔法剣士なら属性付与とか身体強化とか、そんな風に見えるけれど”
663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/11(月) 23:38:58.80 ID:TGbkPa7Wo
>>656

【唐突に聞こえた、どこか軽薄で、どこか不敵で、どこか不快で、どこか軽快な、あの声】
【……ぴたり、と、少女――『ウェル子』――の手が、止まる】

――――『戒能』……『鴉』様…………

【――壁に向かったまま、ウェル子が呟く】
【いつも通りの冷淡な調子の中に、少々の「疲労」と、ひとつまみの「絶望」が含まれていて……、】

……拝見しましたよ……「データベース」――……

【ぶらん、と、ぬいぐるみは持ったまま、両腕から力を抜き、】


…………「命」を張らずして、「自由」というのは、その手に、握れるものなのですか――――?


【ゆらり、と、戒能に対して身体を向け直す】

【――ウェル子の顔は、無表情でありながら、見てすぐ分かる程度の脂汗が浮かび】
【それから、額の包帯は……今も、その「赤」の度合いを拡げ続ていて……――】
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/11(月) 23:41:21.32 ID:/AclHcmAO
>>660

はい、美味しかったです。
でも、だからって模擬戦で手を抜いたりはしませんからね?

【泥棒宣言は、聞かなかった事にした】
【何せ、こっちも悪の組織の人間だ、咎める事なんて出来る筈がない】

――では、行きますよっ!!

【刹那、凛と張り詰める空気】
【ほんわかとした笑みを放っていた少女から笑みが消え、瞳に宿るのは真剣な、鋭い眼光】
【鉄パイプから纏わせていた淡い光を消し去ると、それを構え、たん、と地を強く蹴り、青年に向けて一直線に駆け出した】
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/11(月) 23:43:19.07 ID:Us6FEa0xo
>>651

…ふむ。なんでも無いのならいいですけど…

【疑問は残るばかり。でも半ば強引に飲み込んで】
【多分、彼女がその答えを知るときはずっと先であろう】

だって、結局は同じじゃないですか…
その場ですぐ返せばそれほど面倒でもないですよ?

セイギ…ですか。残念ですが違いますね。
私は───そんな褒められたものでは無いです

【一転、ふぅと小さく息をついて、暗い口調でそう呟く】
【ちらりと視線を泳がせた先は、無地の壁か、ポスターか】

あ、あわわっ…わわっ…!
貴方さんにはその…っ!えと…!
で、でりかしーがないのですかっ!?

【ひっじょーに初々しい反応で、顔を真っ赤にしたままぷるぷる震える】
【てるてる坊主の様にぐっとローブを内側から引っ張りはじめた】
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/11(月) 23:45:22.09 ID:KvsBuDbDO
>>643
(何だ……何かを撒きやがったか……?)
 
【森中に満ちる何か──金属粉を感じ取るが、やはり暁は動かない。未だに五感は戻っていないのだ】
【故に、機を待つ】
【ワイヤーを使った動作にも気付かない。──寧ろ、気付かなくても良い】
【機を、待つ。その時が来れば良いのだ】
 
(まだだ)
 
【先程は多量の鉄片によって方向を絞れなかったが、仮に銃等を使われていれば、その攻撃の方向が知れる】
【必要なのは、谷山がどこにいるのかという、位置情報】
 
(……まだだ)
 
【暁は待ち────そして、】

(────来たッ)

【谷山が暁の背後、後頭部へ膝を突き込もうとした瞬間、暁はその位置と姿勢を察知した】
【──人は目の前に壁が有れば、目を瞑っていてもそこに壁があるということに気付く】
【視覚ではない感覚によって、研ぎ澄まされたその感覚によって、暁は谷山の位置を知った】
 
 そこ、

【重心を浮かせ、全身斉動】
【方向を転換する時、人は先ずもって足や腰を動かすが──古式においてはまず先に体の真奥から発せられる力を転換先に向ける】
【体幹を先に谷山に向け、動きはそれに追従する。しかしその転換の速度が、異常】
【──それは重心を浮かせたことによる動作だからだ】
【地に安定して立つものを動かすのには大きな力が必要だが、不安定なものはちょっとの力ですぐに動く。すぐにぐらつく】
【それと同様。暁は谷山の体幹と重心の安定による機敏な動きとは逆に、重心を意図的に不安定にさせることによって、微かな力でも大きく動くようにしたのだ】
【その微かな力で動く不安定な体を、全身の一斉動作によって力強く、僅か一拍の間に満たない時間で、方向転換させる】
 
 “捉えた”ぜ……
 
【背後から襲いかかった谷山は、次の瞬間暁と正面から相対していた】
 
 オォ────

【その喉から声が走る。“手首を握り締め”て力の伝導率を引き上げ、不破の拳を形作る】
【これより放つのは正真正銘渾身の一撃。鎧の上から肉を潰し骨を砕き臓腑を破る真正殺法の一撃】
【先程の一撃を越える威力の、暁の全力の一撃】

 ラアァッッッ!!!

【────それは、谷山の放つ膝蹴りの打撃部、膝に向けて殺到する】
【全力の一撃はさながらコマ落としのような異様な速度。大気を引き裂いて絶叫させるような異様な音響を響かせるその拳】
【加えて谷山の加速から放たれた膝。相対速度はいかほどか】
【暁の頭を砕かんとする膝を、いまだ加速の最中にあるタイミングで──暁はその不破の拳、真正殺法の拳で迎撃する】

【このまま行けば、衝突する。互いの膝と拳が。そうなれば暁は無論、全身に鞭の痛みを受けることになるが──】
【────暁の拳もまた、当たってただで済む威力ではなかった】
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/04/11(月) 23:46:49.23 ID:5IFyTpUfo
>>658

『ううむ、やっぱりセキシーでは駄目だったでありますか……』

まるで俺に非があるかのような言い回しだな、ヨハン・サンドストーン。

【二人の男にダメ出しを喰らった店主はうぐ!と一歩後退し】

『ぐうの音も出ないでありますよ……。
うう、……申し訳ないであります』

まったく、そう思いますね。

『しょうが無いでありますね……』

『────って、それとコレとは話が別でありますよッ!
どさくさに紛れて、何言っているでありますか!』

『お客さん、お金持ちっぽいのにセコい事を言わないでくれでありますよ』

【まったく!と言いながら、店主はコーヒーを男のカップに注ぐ】

しかし、セキシークールビューティーという呼び名はやめて頂きたいですね。
私には、ラミーデュ・ヴィニットという名前が有りますから。

今夜限りの付き合いかもしれませんが。
差し支えなければ、名前を教えて貰えられたら、コミニュケーションも円滑に進むと思います。

【と、ズズっとコーヒーを啜りながらいうのは、無礼な店主と違って】
【愛想が無い割には目上の相手に意外にも礼儀の正しいコーヒー男、もといラミーデュ】
【自分の名前に誇りを持っているというよりは、その呼び名が嫌でしょうが無いといった感じ】
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/11(月) 23:48:18.76 ID:XXgw6yCo0
>>662

もしかしたらそういう事もあるのかもしれませんねー。
教会≠ノはかなり多くの魔術が眠っているといいますし、その中にそういう物があるかも。
よくは知りませんが、魔術協会≠燗ッじくらいの量を持っているはずですし――。

【魔術というモノは恐ろしく、使い方を一歩間違えれば大きなうねりを起こす物がそこらに転がっている】
【そういう観点から見るのならば、魔術≠握るという事は世界≠ノ触れることにも等しいのかもしれない】
【彼女はおそらくその∴謔ノは達していないのだろうが――魔術師である以上、可能性があるのは確かだ】

フフ、理想は当然高く持っていますよぅ。7割なんかで満足するものですか!
……とはいえ、今のところ剣術に関してはまだまだ5割がいいとこなんですけどね。

【そんな事を言いながら、彼女は小さく苦笑を浮かべた。確かにこの華奢な体では剣を十二分には活かせないか】
【加えて――今は語られないが――彼女の魔銃≠ヘちょっとした技術の応用なので、そこまで幅は無い】
【となると、メインウェポンとなってくるのは当然ながら魔術≠ネのだが、その技量はいまだ不明である】

え、と。私の専門……ですかね。うーん、こっちもかなり手広い感じはするのですが――。
強いて言うなら、天使術≠ニいう魔術体系そのものを専門としている……といえば良いのでしょうか。

【――たった今エルメアがが出した天使術≠ネる単語を、ブルーライン達は果たして知っているのだろうか】
【推測するに、現状では彼女を含むごく少数の人物のみが使用できる魔術のシステムなのだろうが――】
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/11(月) 23:48:51.47 ID:caPT2RTFo
>>663

【彼女の負傷≠フ具合を双眸に収め、】
【戒能はふぅん、と一声。 続いての質問に、笑みを浮かべて】


……「怪我する」事が「命を張る」事なら、ソイツは正解さ。
死んだら其処で、自由も、絶望も御仕舞いだ――其れに、今は「自由」の為に動いてる訳じゃないんでね。


――……ま、根幹を見れば俺の「自由」に起因してるけど。


【そう言い放つと、彼は胸元から布≠フ様な物を取り出す】
【シルクのタオルだろうか、適当に幾つか折りとしてサイズを調整すると】


…… 、……君こそ、俺に何か言える立場なのかい。 ヨッシーちゃん。


【――彼女に近寄り其の汗を拭き取ろうとするだろう】
【尤も、ウェル子が拒めば避ける事は出来る。 攻撃を加える事すら可能だろう】
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/11(月) 23:50:34.30 ID:MEr2aNFfo
>>664

おう!
【手合わせ開始の合図―――】

【少女が青年に向かって走り、近づいてこようとしている】

こっちもいくぜ!

【青年も白銀の眼光で少女を捉え、かけてくる少女に向かって走りだす】
【忍者だからだろうか、かなりの俊足で――彼女の懐に入りこもうとし】

(まずは、体慣らしだ!)

【青年は彼女の腹部あたりに軽く気を纏った掌底を両手で打ち込もうとする】
【最初は右掌、そしてすぐさま左掌の攻撃を】
【当たっても外傷的なモノはあまり発生しないが、気が体の内部に打ち込まれると】
【内部からジワジワ聞いてくるだろう】
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/11(月) 23:53:30.50 ID:Yor6Xygho
>>659
「―――ボクは、キミみたいなのが一番嫌いだ」

【その言葉に肩を震わせる、しかし立ち上がる事は出来ないまま】
【アノニマスがあやすような動作で見せた、嫌悪の表情にも】
【光を失ったような瞳で、見つめ返すだけ】

「もっと、沢山、人を殺してよ――」

【その言葉と共に投げ捨てられ、目の前に突き刺さるナイフを】
【アノニマスが去った暫く後に、やっと手に掴む】



―――「その“手”にナイフでも持たせてみたら、面白くねぇか?」

             そうだね、面白いね―――


             この手に、持ってみようね



【人殺しの為のナイフ――「メンシェンフレッサァ」、その意味は「人喰い」】
【『彼』の言葉を思い出し、無邪気に笑う彼女の片手にそれは握られ】
【血糊のついた淡いワンピースの生地片が―――物悲しげに、風に揺られた】

/ナイフありがとう!
/これ使って凄く理想的な展開に出来そうだ、感謝ですっ
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/11(月) 23:57:23.20 ID:TDygBNdno
>>665

ふ、ン……まァ、そこまで言うなら今後は考えてやらねーでも無ェけどよォ

……オレ様だって、何も狩りして生きてるワケじゃァねーンだ
金が無きゃメシも食えねェし、そーなると野垂れ死にするしかねェだろ
だから、タマに見逃す以外はありがたーく頂く、文句ねェだろォ?

【もし、今更になってだが、泳いだ視線が青年の服に当たれば解るかもしれない】
【明らかにサイズの合っていない、バラバラのピースのような組み合わせに】

【それは恐らく、『貰い物』。そして同時に、帰る場所が無いらしいことを示していて】
【当人はそれをよそに、どうでも良さそうなため息をまた一つ、吐き】

オレ様、腕っ節は自信があるけどよォ……まァ、最強だからトーゼンだが。
残念ながら頭はサッパリでなァ、『デリカシー』……ねェ

……噛み砕いて貰わねェと分からねーなァ。っつーか、熱でも有ンのかお前ェは

【と、トン――と、跳ねるように身軽なステップで、最後の距離を彼は詰め】
【悪気が有るのかないのか、曖昧な様子のまま――右手を、少女の当てようとする】
【勿論、下がれば触れられずに済むし、そうなれば彼も無理に触れようとはしないだろう】
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/11(月) 23:58:58.43 ID:bfsSmp8DO
>>667
金持ち?言い掛かりはよしとくれ。 
このスーツや時計は踏み倒し前提の借金で買ったんだ。
だからこのおでんを払う金なんかあるわけない。
まぁ代金の代わりと言っちゃなんだが、乞食を助けたと思って自己満足に存分にひたってくれ。

【嘘です】

俺はヒルヌマ。 
十六夜の貴公子とは俺のことさ。
【嘘です】

674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 23:59:11.19 ID:C4iJgTZCo
>>666
【振り返った暁。彼を視界に収めた直後。理解する】

(俺の負けだ――――ッ!!っは、ここまでやって、敗北か。
だったら、もういい……ッ!此処は、相手の技を盗む。この身に技を受けて、その技の要訣を、何としてでも。パクるッ!!)

【感覚の全てを、膝の一点に集中させる。膝から伝わる感覚で、相手の技の要訣を少しでも多く掠め取ろうと】
【ただでは負けない。転んでも、ただで起きる事はない。価値無き敗北よりも、価値有る敗北を】
【来る。相手の動きを、その瞬間。色が。消えて。音も、消えて。世界がスローモーションで】
【ヒット。拳は谷山の右ひざを砕いた。当然だ。相手の拳は凶器。此方の膝は、膝に過ぎない】
【凶器と生身がぶつかるのだ。負けるのは、当然生身。砕かれた、一点に集中された感覚が、普通に受ける数十倍の苦痛を谷山に与える】
【だが、その中で。要訣となるデータを、掠め取り、奪いとり、手に入れて、脳内で整理していく】
【そして、負けたとしても。この一撃は、確実に一矢を報いるために――――】


《おおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!Brain Clashッ!!》


【谷山の眼帯がはじけ飛んだ。そこから生まれるは、閃光が如き数式の奔流】
【その瞬間、データ量が爆発的に増大するだろう。相手の神経に流し込まれるデータ量が、数倍、数十倍、数百倍へと】
【それは。もはや痛みなどという言葉では形容するのは無理なレベル。もはやそれは、脳の処理能力を越えている】
【もし、それが流し込まれれば。生態的なレベルで強制的に脳がシャットダウンされるだろう。数十秒の後に、脳は再起動されるが】
【谷山の、能力。それは情報を支配する力。情報を解析し、己の力として、情報を相手に叩き込み、人間相手にDosアタックを仕掛けるような――――】
【異色のファイター、それが谷山だ】
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 00:00:33.61 ID:6XzyF8mSO
>>661

はい、…………魔術教会?
君、あそこに所属しているの?

【ふと、少女の差し出した地図を見て】
【何げなく、そんな事を尋ねてみながら、少年は歩き出す。】



【因みに、少年はこの森のとある家に居候している】
【つまり、少女を送る事は二度手間になるのだが】
【それでも、だからといって森の中に彼女をおいていく事も出来ない。】
【とにかく、少年は少女のちゃんと帰路に付けるまで付いていく。】
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 00:02:04.66 ID:cZqLw+sSO
>>654
【ばちん、と留金の外された袖口。滑り込む、目にも鮮やかな緋色の柄=z
【暗器だ。=\―ある程度以上戦いに慣れた使い手ならば、普通はそう考えるだろうが、然し】
【その得物は良かれ悪しかれ、おおよそ普通≠フものでは無かった】


【  ――――ぢぎぢぎぢぎっ!!  】


【手首のスナップに従って袖口より手先へと走り、両手第二〜第五指の股に挟み込まれた、計六つのそれは】
【雀蜂の立てる警告音にも似た響きで夜気を震わせ、内包した艶消し加工の黒い薄刃を剥き出しにする】

【大振りのカッターナイフ。そう、事もあろうに、彼はカッター・ナイフ≠得物に――――】


……そうですか。ならば僭越ながら、僕がリードさせて頂く。

【莫迦げている。並の域を出ない相手ならば、そう零して鼻で嘲笑うのだろうが】
【それでも、彼女ならば気付ける筈だ。通常品に比べて堅牢そうな柄に、刃】
【爪のように両の四指の間に位置する薄刃は、れっきとした戦闘用の武器≠ナある、と】


愉しい夜に、しましょうか――――Accele/Edge=B


【紅い瞳に宿した獣性とは何処までも釣り合わぬ、ひどく芝居めいた言葉を、慇懃に紡ぎながら】
【前進、前進、前進。彼はひた走り距離を詰め、彼女の刃の間合いにまで踏み込めば】

【ぽつり。耳慣れない単語――恐らくは能力の発動宣言(コール)か――を呟いて】

【直後、左手で彼女が正眼に構えた太刀の腹へと、掬い上げるような逆袈裟の一閃を放ち】
【成否を問わず次いで更に踏み込み、初撃を振り抜いた肩の捻りを次撃への予備動作に変えて】
【次。右腕を真一文字に振るい、横薙ぎの一閃にて脇腹の辺りを狙う】

【最初の一で刀身を抑えつつ、堅実にダメージを加える意図のある動作。それなりに、心得が有るのか】
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 00:04:00.28 ID:r/WHrt8Mo
>>668
”…天使術、だって…? 教会関係者が携える神聖魔法の到達点か”

【疑うような感情がこもる視線を一瞬投げて、次の瞬間その色を消した】
【瞼の向こうに隠されていた蒼い目が開かれて、エルメアを見る】
【魔翌力で暗闇でもぼんやり輝くその目は、何を見たのか、おそらく彼女が嘘をついているわけはない、と確信したからだろう】

あー、神様に直接仕えることで、その神性を人に触れられる限界まで振るうって、アレですかね?
なるほど、神に仕える身となるなら至極ご尤も。

”それを使えるって事は、実力は推して知るべしってところか…”
”君、実は一度か二度くらい世界救ってるんじゃね?”

【冗談交じりな言葉を吐いて、猫は軽く笑う】
【そのときにはもう、蒼い目は糸目に戻って、姿を消している】

”…まあ、僕だけ聞くのもアンフェアだし”

【呟いて立ち上がり、僅かに距離を取る猫】
【振り返って、エルメアと向き合い、右腕を開いて差し出すと、その腕に蒼い光の線が走る】

”僕の魔術は…そうだね、相手の模倣だよ”
”相手が行使した技や魔法を解析し、概念として分解、組み合わせる”

【手を握ると、その手には青褪めた槍が握られていた】
【長さは150ちょっと、猫と同じくらい。幅はそれほどでもなく、非力そうな猫でも軽々と振り回して見せる】

もっとも、模倣である以上オリジナルの概念にはどうしても係数上撃ち負けてしまいます。
例えば、音波攻撃を模倣して敵の音波を相殺しようとしても、よくて二割から五割の威力減衰しかできません。

”だから、手数と、絡め手で圧倒する”

【おおよそ、体系とは無縁な技能といってもいいだろう】
【その特異性は、魔術というより『能力者』の固有能力といって差し支えないはずだ】
【デモンストレーションのように、今度は左手に光を纏って、左手に機関銃を出現させた猫は】

【次の瞬間、何故か湖に向けて練成した機関銃を放り投げる、という行動にでた】

【本人も呆然としている】
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/12(火) 00:06:06.49 ID:mIAbxzwAO
>>670

【たた、と、青年に向かい駆けていた少女の姿が、青年の攻撃に合わせて消失する】
【そして、その消失の理由は、直ぐに物音で解る事になる】

【ずざざざざ、と、地を擦る、独特の音】
【青年が『下』を見れば、野球選手がするような、脚からの綺麗なスライディングで体勢を無理矢理、限界まで低くして】
【放たれた打撃の下を潜り抜け、脚に鉄パイプでの一打を見舞おうとする少女の姿が目に入るだろう】
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 00:09:27.71 ID:ZbQDJtvto
>>675

―――ううん……することがあったから…行ってみたけど…
……やっぱり帰ってきたの…

【少し俯いて、経緯を話す】
【どうやら、魔術教会に用事があっただけで、そこの所属というわけではないらしい】


―――あなた…の、家はどこなの…?

【顔を上げると、何もなかったかのように話し始めた】
【依然、無表情のままだが】
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/04/12(火) 00:09:29.45 ID:ySw2rCkPo
>>673

『そ、そうだったでありますか……』
『申し訳ない事を言ってしまったであります────って……』

そんな訳、無いだろう。

『……あ、はい。そうでありますよね』

【ノリツッコミが潰された────!】

十六夜の貴公子 ヒルヌマさんですか。

【コーヒーをずずっと啜り……っていうか、そればっかりな男は】
【きっちり、彼の自称する二つ名(嘘)を名前の先頭に付けつつ】
【店主曰く、セキシーな流し目……無機質な瞳を僅かにヒルヌマに向る】

お仕事は何をされているのですか。

【特に話す事も無かったので、話題を振ってみる】
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/12(火) 00:11:21.95 ID:ee4ZPwsKo
>>669

……ふん、少しは察してください
機嫌が悪いと、同僚に悪態も付きたくなるものです――……

【……ギリッ――、感情を押し殺すような歯軋り】
【平静と無表情を装いつつも、彼女の内心は、心穏やかとは言えなさそうで】

……そうです――、わたくしとて、戦闘に関して言えば、敗北者です……
のこのこと生還した恥知らずかも知れません――……

【――目に見える負傷で言えば、額のみ】
【だが、目に見えぬ部位――例えば衣服に覆われた身体など――に深い傷を負ったとすれば……?】

……ですが――身体を焼かれようと、羽根を斬り捨てられようと……
わたくしが、翼をもがれることは……無い……!

【近付く戒能に対し、ウェル子は、特に行動を起こすことなく、】

灼熱の八大地獄ですら、わたくしを繋ぎ止めることなど出来はしない……!

【彼の差し出す布が、彼女の顔に、触れようと――】

光届かぬ奈落からですら舞い戻りし絶望のカラスは……「命」を、「取られようと」……果てる、ことなど……御座いません…………!

【――瞬間、ふらっ……と、ウェル子の脚が、身体が、揺れて、】

――――…………ッ…………――――!

【……ぺたり、と、腰砕けにでもなったのか、力無く、その場にへたり込んでしまうだろう】


【――人は時に、歩くことすら許されぬ重傷を負おうと、精神力を以てして、限界を、越えることが、ある――】
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/12(火) 00:11:40.57 ID:FoDpyCdso
>>672

ありがとうございます。

はい、どーしてもやむを得ない場合とかもありますし…
心がけてもらえれば、十分ですよ!

【もう一度ニコッと微笑んで、深々と、丁寧に頭を下げた】
【彼女がそのことに気づいて言ったのか気付かずに言ったのか】
【どちらでも、とれてしまう】

【自分の頭へ近づく手に対して、彼女は一歩も退かなかった】
【が、触れるまさにその直前、頭を後ろから前へ振った】
【所謂、頭突きである。ただし宙にある手であるのでほぼ痛くない】

もう、いいです!
自分がばかみたいです…

……でも一つだけ忠告すると、女性を相手に、それは以後やらないほうがいいと思います!
というか、やらないでください!

【赤く染まったその顔の両頬を自分の手でぺちぺちしてクールダウンさせようとする】
【あまり効果は見受けられないが、それから、びしっ!と人差し指をそちらに向けた】
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/12(火) 00:14:08.13 ID:sqfe1QPK0
>>677

んー、到達点かどうかは良く分かりませんが……。私以外に使える人はまだ見たこと無いですよぅ。
概念的にはそんな感じでしょう。技術的にはもうちょこーっと面倒な説明が要りますが……。

せ、世界を救っただなんて! 私なんてそんなに強くないですから。

【――ブルーラインの冗談は、あながち間違ってもいないのかもしれない。一年前の金の国での出来事を思うなら】
【≪ネル・ナハト≫。エルメア=ミルフォードはそれを打倒する戦乱に加わり――そして、それを成し遂げた】
【この一連の争いを終わらせたことを世界を救った≠ニ表現する事ができるのならば、まさしく目の前の彼女は――】

【……まあ、目の前の温泉好きなぼんやりとした少女から、そんな姿を想像するのはかなり困難なことではあるが】

相手の、模倣? コピーってことですか……。
確かにコピーは本物に負けるのが常ですね――手数を用意しなきゃいけないでしょう。
にしても、いろいろと凄い技術をお持ちですね、ブルーラインさんは……。

【つまりそれは、無限の可能性を秘めた技能にして、はじめから終わりを定められている異能という事なのだろう】
【コピー・マジックの類は、どうしてもオリジナルに劣ってしまう――だが、手札は星の数ほど作ることができる】
【ならば、大量のカードを用意しておけば、相手に合わせて自由に切ることが可能。便利だな、と彼女は心中でこぼした】

【そして――機関銃が出現したのを見て目を輝かせたが、それは一瞬にしてポカーンとした呆然の表情にとって変えられる】

……環境破壊はいけませんよぅ?

【なんとか紡ぎだした言葉は、いろいろと的外れなそれだった。もうちょっと考えてから言葉を発しましょう】
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 00:16:37.88 ID:arB9LtMDO
>>680

えぇまたの名を新月の魔王。 

【腐臭がしそうなほど濁った瞳で、わずかに向けられた無機質な瞳を見る】

仕事ですか?・・・何もしてません。
働いたら負けかなと思ってます。
【これは本当】
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/12(火) 00:17:10.51 ID:s3YoJOqMo
>>678

おっ!消えた!?

【低姿勢でのスライディング、なんという奇抜な戦闘】
【少女はなんと青年の足目掛けて鉄パイプを振るう】

オイラはもう忍者なんかじゃねぇけどな
裏をかくならまけねぇぜ

【青年は少女の行動を見切っていたかのように――】
【自分の攻撃が最後まで空を切らさせたのはあくまでフェイント】

【そして、少女の上を飛び越えて攻撃をかわし、振り向き】

その、さっき言ってた剣術、使ってくれねぇか?
オイラもこいつを久々に使いてぇんだ

【そう言うと、青年は背中に背負った煙管を指差し】

それにオイラこいつ着てるから嬢ちゃんが本気にならなきゃ多分だが大丈夫だと思うしよ

【忍装束の中に来ている鎖帷子を見せながら】
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 00:22:51.77 ID:bkOv0fm6o
>>676


…。

【…相手がかなり接近して来ても、動かない。もしくは動けない、のだろうか────?】

【────互いの刃を触れ合わせるかのように。】

【緩やかな動きで一撃目を受け止め────】
【──勢いに逆らわずに僅かに逸れるように剣を流して、正面から二撃目を受け止める。】

【…速い、とは言えないが、かなり熟練した動きを見せている。】

───いつまで其れが続くだろうな

【受け止めたままの状態で、全く表情を変えないまま刃に魔翌力を込め、下から突き上げるかのような大振りの一撃に移ろうとしている。】
【────まだ、完全には攻撃に移らない。追撃の軌道に合わせようとしているのだろうか。】

【…些か、隙が大きい。敵が間合いに入ってからの攻撃にしては、あまりにも隙が大き過ぎるような────】
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 00:23:06.12 ID:r/WHrt8Mo
>>683
”…あれ?”

マスター、どうしたんです?

【その行動は、本人たちにとっても予想外だったようだ】
【冷や汗を垂れ流して、戸惑っている。狼狽の様子は、傍から見ても読み取れるだろう】
【ちなみに、機関銃は着水前に消滅した。この行為によって環境が破壊される事はありません。】

”…いま、体が勝手に…?”
”ラーズ、もう一度だ、ログを取れ”

了解。

【急に真剣な様子になった猫は槍を消し、大仰な狙撃銃を取り出す】
【低姿勢をつくり、対岸の木の枝を狙ってスコープを覗くが…猫の表情は、優れない】
【照準が一切定まらない。小刻みに手が震えて、呼吸が荒くなり、酷くつらそうだった】

【そのまま、無理をして発砲するが、眠りについていた鳥が音に驚いて飛び立ついがい、弾丸は命中せず】
【反射的に銃を打ち捨て、青褪めた表情で震える】

”…なんだこれは、今までこんな事…”

マスター、ブラックボックスから干渉が認められました。
一種の金属アレルギーだと思われます。

【使い魔の冷徹な声に、目を見開いて、息を呑む】

”――――――なんだ、そりゃ”

【猫が精一杯搾り出したのは、そんな情けない言葉だった】
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 00:25:22.25 ID:CUnc+1xDO
>>674
(こいつ、退くでもねえ……圧して来やがるッ!)
 ────上等だ! もう一つ技を見せてやるよッ!

【谷山の誤算は、暁の拳そのもの】
【暁の拳は度重なる鍛練によって神経が潰れ、皮膚とも鉄ともつかない程の分厚い皮に覆われていた】
【故に痛みを感じず、躊躇なく拳を振るえる】
【──谷山の強烈なDosアタックの前では文字通りの薄皮にしかならないが、薄皮一枚分、情報が神経に伝達されるのが、遅れた】
 
 行く────

【その瞬間、暁は谷山の膝に拳を激突させたままに“技”を使う】
 
 ────ぜぇ!

【それは朝宮流の要訣の延長線上にある技】
 
 
【物体には弾力がある。それはあらゆるものに存在し、力を持った物体が激突する際、弾力は力に対する抵抗へと変わる】
【しかし──物体同士が激突する際には互いの弾力が食い合って、零に近くなる】
【それは力がそのまま伝達される状態】
【その刹那を、逃がさない】
 
 ────“徹式”ッ!

【全身斉動によって放たれた拳。再び全身斉動を行う】
【主に下半身、太股から発生させた力を腰に伝え、胸に伝え、腹に伝え腕に伝え──拳に伝える】
【抵抗が零ならば、力は一切のロスなく伝達される】
【鎧の上から打ち殺す暁の拳の力に、鎧を貫き相手の内部に打撃力を浸透する力が加わった】
 
【中拳の作用の一つ。日本で言うところの、浸透勁。日本拳法で言うところの──“徹し”】
 
【これこそが、暁の放つ真正殺法、第二の技】
【胴や頭に当てれば殺してしまうが故に、相手の放つ打撃部を狙い合わせた全力の拳に──更なる殺しの技が追加された】


【────打った直後、暁の体は完全に停止する。Dosアタックが薄皮一枚、越えた】
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/04/12(火) 00:25:24.82 ID:ySw2rCkPo
>>684

『厨二病乙であります……!いい年して何を訳の分からない事を言っているのでありますか……』
『意味不明な事を言っても、代金は払ってもらうでありますからねっ』

……。

【ラミーデュは一瞬、───固まった】
【表情には現れては居ないが、それなりに金を持ってそうな格好をしているものだから】
【とりあえず、敬語を使ったのに、おい、なんだそれ、無職かよコイツ……みたいな考えが頭を支配する】

……そうか。
新月の魔王 ヒルヌマ、お前は何の為に生きている。
働かずして、どうやって生活をしているというのだ。

【無職と分かるやいなや、タメ口である】
【グイっと、コーヒーを飲み干すと、3杯目はどうするかな、と指でカップを軽く弄ぶ】
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/12(火) 00:25:59.30 ID:bX1E4oLco
>>682

むー……まあ、なんだ。そーいうことにしておく。

【語感が、弱まる。というよりも、今までの口調が荒すぎたのか】
【そしてどうやら笑顔には弱いようで、気勢をそがれた様子】
【色々と対極な具合だが、そういう面での力関係は青年のほうが下、か。】

【また、続けて。同様に引かなかった彼の掌ではぺしん!と音がして】
【青年自信は「はァ?」と、言うように口を半開き―――本当に解っていないのか】

……あのよォ、自分バカにしたって良い事ねーだろ
自信持てよ「ナントカ子」、オレ様よりは頭よさそーなんだしよォ
ま、腕っ節ならこの『番天 零』サマにァかなわねェだろォけどなァ………ゥ、…。


   ――――、――――――………はい。

【本能的なものなのか、マズイことをしたかなーと思ったらしく、出会って一番素直な態度】
【指を向けるという行為は割と効果絶大らしく、それも一役買っているのか―――。】
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/12(火) 00:26:10.81 ID:mIAbxzwAO
>>685

流石に、当たってくれる程甘くはない、ですよね。

【スライディングという無茶苦茶な体勢から、身体を反転させつつ、空いた手で地面を叩き付けるように押し、無理矢理体勢を立て直す】

む、解りました。
では、此方も剣を抜かせて貰いますよ。

【そして、青年の要望に応えるように鉄パイプを左手に移し、空になった右手で細剣を抜き放ち】
【そして、両の手に構えられた得物に、少女は淡い光を宿らせる】
【戦闘の準備は、これで万端、あとは、青年の動き次第だ】
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/12(火) 00:34:02.18 ID:sqfe1QPK0
>>687

【呆然とした表情は、次には深刻な表情に変わる。表情がころころ変わる、という表現は今は適切ではないか】
【彼女が戦闘態勢を取り始めたのを見ると、彼女もまた自分に出来ることを――そして、自衛の準備を始める】
【一瞬にして地面に展開される魔法陣。翠色の光を放つそれは、おそらくは天使≠フ言語で編まれているのだろう】
【――術式の構成、ミスのチェック、そして展開速度。どれを取ってもかなり高いレベルであることが分かる】

【きょろきょろ、と彼女は周囲を見渡す――敵がどこから来るのか、果たしてどのような攻撃をしてくるのか】
【いや、或いはもう攻撃は始まっているのかもしれない。銃を捨てさせられている――武装解除の干渉だろうか】
【場合によってはディテクト・マジック(看破魔術)も展開し、相手の動きを先んじて知る事でこちらの有利を――】

【……ここまでが、ブルーラインの使い魔が言葉を発するまでのエルメア=ミルフォードの一連の行動である】

えっ

【えっ】

……き、金属アレルギーってかぶれたりするだけで、銃を投げるようなことってあるんですか……。

【気疲れした様子で魔法陣を消去すると、彼女ははぁと一つため息を吐く。どうやらよほどあきれ返ってしまったらしい】
【……なんにせよ、お互いの技術に予期せぬ形ではあるが触れることができた。それは確かなことである】
【ブルーラインの狙撃への移行の速さや、判断の早さ――そのどれもがかなりの水準であることを、エルメアはその目で見た】
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/12(火) 00:34:55.17 ID:s3YoJOqMo
>>691

へへっ、ありがてぇ!

いくぜ!攻獅子!久しぶりの獲物だ!

【彼女に感謝を示し、彼は背中にある金の煙管を取り出し、右手で構える】
【少女には感じ取れるだろうか、この煙管がただの煙管ではないと言う事】
【そう、青年がその煙管を握り、構えた時からまるで妖力の雄たけびのようなもの―――】

よし、んじゃぁいくぜ!
(さすがに二本抜くと力の加減ができねぇかもしれねぇ……手合わせだしな…・・・)

先に攻撃しな!剣を抜いてくれた礼でぃ!

【青年の礼、それは少女に先手を取らせるという事であった】
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 00:35:33.51 ID:6XzyF8mSO
>>679

………ふぅん、そうなんでしたか。
でも、魔術教会って…聖都でしたよね。あんなに遠い所からご苦労様です。

【彼女は一人旅をするには少し、若すぎる気がした】
【自分より年下の女の子が、わざわざこんな時間に、あんなに遠い所まで出向くのには、何の用事があったのだろうか?】
【ふと、そんな疑惑が沸く】
【………魔術協会は名の通り、魔翌力や魔術を研究する場所だ】
【ならば、先程から少女から出ているその魔翌力が何かしら関係があるのだろうか】


僕?
僕は今、この森の中にあるとある夫婦の所に居候しているんですよ。

【少女の問い掛けには、そう答えた】
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 00:38:48.86 ID:DCdjOvSPo
>>688
っは――――――!上等ォ――ッ!!
いいぜ、喰らってやらァ!そして、―――盗むッ!!

【まるで、その様は。クラッカーのそれだ。違うのは、谷山が動くのはインターネットではなく、現実であること】
【人の神経にアクセスし、ウイルスが如きデータを送り込み、人の動きを解析し、その技の理というデータを奪い取る】
【それは、谷山にしかできないスタイル。古流でも現代流でもない。言うなれば谷山流≠フ戦い方】
【膝は、砕かれている。激痛が視界をスパークさせる。気絶しそうになった、だが、嫌だ。そんなことは嫌だ。せっかく、おまけ≠ナもう一つ要訣を奪えるかもしれないのだ】
【ぶ  ち  り】

っう――――ぁッ!
クッソがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!
なりふりかまってちゃ、生きてけねーんだよッ!無様だろうと、勝ちと感じられれば俺の勝ちィッ!!
俺は、負けねぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッ!!

【何かを噛みちぎる音がした。口から、しとどに血が流れだす。そう、下の一部を噛み切った。その激痛で意識を引き戻す】

さ―――ぁ、て。余すこと無く全部掠めとって、奪いとって。
俺の物にしてやらぁ――――――――ッ!

【そう、全力で雄叫びを上げて。技をその身に受けた】
【ごき、ごきごきごき、ぼぐぅっ、ぶちぃ、ぐちゃ、ぐしゃ……ッ!】

――――――――ッ!!

【吹き飛び、背後の木にたたきつけられた。肺の中の空気がその瞬間に吐き出され、激痛が全身を襲う】
【膝は砕けていて。立ち上がることは叶わない。地面に転がり、しかし谷山は】

――――っははははっはははははっはははははァッ!!
奪ったぜ……ッ、暁ィ!

【激痛の中で、子供のように純粋な笑いを上げて、意識を失った暁を見据えていた】
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/12(火) 00:38:58.57 ID:FZZLx/5Go
>>681


(……こりゃ、相当だね。)
(普段のヨッシーちゃんなら、俺の眼でも突きに掛かってるトコだろうに――。)

【――へたり込んだ彼女に、戒能は溜息を吐く】
【シルクのタオルを彼女へと放り投げると、もう一度、わざとらしく嘆息して】


――何時ものキレが無い君と言い合ってもつまらないぜ、ヨッシーちゃん。


……、…どっちにしても、其の怪我じゃ戦え無いだろうに。
人生の先輩として忠告してやろう、怪我ってのは動くと悪化するんだ――。
……病院行け。歩けないんなら、知り合いの医者にでも連れて行ってあげよう。


【――此処で、戒能は暫し思考する】

【彼女は歩けない以上、自分が何らかの手段で運ぶ必要が有る】
【だが、車など持って無いし運転も出来ない。 頼れるのはこの身一つ】
【必然的に運ぶ事になるが――背負った日には耳に何か突っ込まれそうで怖い】



――……、 ……ちょーっと動かないで呉れよ。



【――事も有ろうに、選択したのはお姫様抱っこ≠ナある】
【重ねて言えば、余裕で阻止は可能である事は言うまでも無い】


/お待たせしましたー
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 00:39:06.36 ID:6XzyF8mSO
>>694
/訂正
/僕は今、この森の中にあるとある夫婦の所に居候しているんですよ。

僕は今、この森の中に住んでるいる夫婦の家に居候しているんですよ。

698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/12(火) 00:41:25.63 ID:mIAbxzwAO
>>693

[ピーーー]つもりなんて毛頭無いですけれど、出し惜しみは失礼です。
だから私は、貴方のお言葉に甘えて、全力で行きますね―――!!

【出し惜しみはしない、その言葉が偽りでない事はすぐに解るだろう】
【少女の背中から噴き出す、四枚の光輝の翼、まるで太陽のような光を放つそれを背負い】
【たん、と、地面を軽く蹴った】

【その、刹那、魔翌力翼の先端から放出される、魔翌力】
【少女の身体はそれに押され『真正面』へ、つまりは青年へと凄まじい加速を得て突進してゆく】

【そして、少女の手には、光を宿す二本の刃】
【その二本をXの字を描くように、交差させ―――振り下ろした】
【少女の細腕でも、これだけの加速があれば威力は相応のものへと変わる筈だ】
【直撃してしまえば、無事では済まないだろう】
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 00:42:58.20 ID:r/WHrt8Mo
>>692
”…恥ずかしい事だけどね”

【とすん、と、力なく座り込み、猫は俯く】

”この身体は、例えるならレースに出るための車だ”
”予想されるアクシデントや相手に備えて、できうる限り最高の装備をそろえた…錬金術師の言葉を借りれば、ホムンクルスみたいなものだ”

【髪に隠れて表情は見えず、けれど念話の調子から落ち込んでいるらしいと判別できるだろう】
【遠まわしに、自分は見たままではないと告げる】

”哲学者の卵って、知ってるかい?”
”この前それに触れる機会があってね…それから、いろいろ変なんだよ”

【頭を掻くしぐさには、ストレスがあった】
【暗い感情に引き摺られているような仕草に、猫自身も戸惑っている】

”…だから、これは仮説だけど”

身体そのものが、銃に対して反発している。
アレルギーという言葉は比喩です。

【使い魔が続きを引き取り、事務的に告げた】
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 00:43:00.59 ID:arB9LtMDO
>>689

無論、愛するものを守るためだ。
【金については華麗にスルーして嘘を吐く】
【そもそも、こいつは人を愛すような玉じゃない】

で次にどうやってか・・・まぁ俺という美の権化のたもにはいくら献金しても構わない奴らもいるそうだ。 
【これも嘘・・・こいつは女や金持ちのヒモとなって生きている】
【まさに蛭・・・】

さて、ちょうど食べ終わったし・・・ 
【いつの間にか皿とコップは空だ】

これ・・・お釣りはいらないから。 

【立ち上がってテーブルに数枚の札を置く】

どうせ俺の金じゃないし。 

【そう言うと踵を返し】

じゃあな親父さんと・・・セク・・・あっ違ったセキシーさん。 

【去っていってしまった】

/すいません睡魔が・・・ここで終わらしていただきます。 
/乙かれ様でした。
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 00:43:03.08 ID:ZbQDJtvto
>>694

――うん、遠かった。だけど………

どうしても、行っておかないといけなかったから…

【少女が遠出してまでどうしても行かなければならない理由とは――?】
【そして、目的地からして、その理由は魔術や魔法に関するものであることは明白だ】

【しかし、彼女はこれ以上自分から話そうとはしなかった】
【促されれば、少しずつ口を開くかもしれないが…】


…そう……この近くなんだ…

【少し寂しそうな声で呟いた】
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 00:43:25.79 ID:6XzyF8mSO
>>694
/すいません、そろそろ眠気が…
/明日に持ち越してもらって構わないでしょうか?
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 00:46:33.44 ID:ZbQDJtvto
>>702
/あいさ、了解です!
/此方明日は5時頃から続き可能ですー…多分
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/12(火) 00:49:54.30 ID:FoDpyCdso
>>690

物の喩え…ま、いいです
それと、私は「ナントカ子」ではなくてきちんと名前が…

【そこまで言いかけて、慌てて口を閉ざした】
【それから考えるように視線をやや上に向けて】

────。

……いえ、やっぱり、何でもないです
"今の私"では、名乗れませんから、「ナントカ子」でもいいです

【少々引っかかるような言い方をするが、一度だけ頷いて】
【それ以上は聞けそうに無いような妙な沈黙が漂った】

相手が私で、しかも、下にきちんと服を着ていたから良かったものの…
時と場合と相手によってはもっと大変なことになっていましたからね
もしかしたら警察にお世話になってたかもしれませんよ?

【少しだけ脅しをかけるように語勢を強めた】

/遅れてごめんなさい
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 00:52:47.60 ID:CUnc+1xDO
>>695
(大した野郎だッ……!)
 
【辛うじて──辛うじてだが暁は意識を失っていなかった。御霊焔というエネルギーが体物質と完全に結合しているという特殊な体質ゆえに】
【だが──動けない。全く動けない】
【強烈に過ぎる痛みによって反射的に全身の筋肉が一斉に硬直した。下手な電流を流される以上に固まった体は、全く動かない】

(────、……!)

【痛みに口を喘がせたつもりだったが、口すら動かない。というか──】

(腹筋に、力が入りすぎて──……いや、それより呼吸が……が、く──!)

【腹筋が胃袋を締め付け、吐きそうになるが、しかし競り上がらない。横隔膜も硬直し、呼吸も儘ならなかった】

(んだこりゃ……!)

【鍛えに鍛え上げられた関節の筋肉は、骨の関節を砕く程にその筋力によって締め上げていた】
【鍛練により骨の堅さが、角獣の堅牢な骨以上にまで鍛えあげられていなかったら、事実粉砕していただろう】
【──一手の差で、谷山から行動力を奪った。全身が硬直している今、もしも谷山が動けたら自分が負けていた】
【一手の差。このまま硬直が解けるのを待てば止めをさせる状況。──痛み分け、相討ちと言える】
【しかし暁は──】

(クッ、ソが……あああああ畜生ッ!)

【──谷山の“奪った”という言葉が、勝利宣言のように聞こえて、仕方なかった】
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/04/12(火) 00:53:43.80 ID:ySw2rCkPo
>>700

……。

【ラミーデュは、呆れもせず、軽蔑するわけでもなく】
【くるり、とコーヒーカップを弄びながら、その無機質な瞳でセキシーな(ry】

ふっ、────……。
その開き直った生き方には、ある種憧れる所があるな。感銘さえ覚える。

だが、お前のようになりたいとは全く思わんがな……。

『ちょ、ちょっとお客さん、こんな大金……!まあ、くれるというのなら、頂いておくでありますが』

【素直に貰うんですか】
【去っていた男を尻目にラミーデュは、ふうとため息の様なものを掃き出し】

変な男だった。
口直しにもう一杯、コーヒーを頂こう。

『いや、……僕からすれば大差ないでありますよ……』

【おでんに混じった何とも言えぬコーヒーの香りが辺りを包み】
【夜は更けていく……】

//お疲れさまでしたー。
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/12(火) 00:53:49.55 ID:ee4ZPwsKo
>>696

【……右手に持つくまのぬいぐるみを、思い切り、握る、潰す、圧迫する】
【顔にも、声にも露出する事なき嫌悪と憎悪は、行き場を無くし、「手」という身体の末端にて滲み出た】

――――随分と屈辱的な事を仰って下さいますね…………

【――などと言いながらも左手でタオルを取って、】
【とりあえず、表面に出る汗を、拭ってはみる】

【……と、ここで、戒能が、近寄ってくるではないか】

【――「医者にでも連れて行ってあげよう」? 「動くな」? 】




【      …………ざわ…………      】



――――――――ッ……………………!!




【――わたくしに、触れるな】




――――ちか……よ……ら……ない、で……っ゛――……゛……ッ!!




【ぶわっ――と、ウェル子の身体中から、おびただしい量の「黒い羽根」が湧き出す】

【彼を拒むように展開された「黒のヴェール」にそのまま突っ込もうものなら、「刃」と化した羽根が彼を刻むこととなる】
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/12(火) 00:54:05.50 ID:sqfe1QPK0
>>699

自分の体を……準備した≠チて事ですか? なんだか不思議な感じですね……。
――哲学者の卵≠ナすか。機関はまだアレをバラ撒いているのですか。

なるほど、つまりその影響で武装をする事ができなくなってしまった、と――?

【かつてそれが大量に世の中に出回った時、彼女はそれの解毒方法を必死になって探し回った】
【結果、今のところレイドという人物やその周囲の人間なら卵≠フ解除が可能であるという事を知った】
【ブルーラインの症状に対抗する事ができるかはわからないが、それでも選択肢に上げても良い筈――】

【すっ、と。不思議と澄み切った輝きを持つエルメアの翠蒼の瞳が、獣人の彼女を見つめて】

……今度また、Justice≠フ本拠地を訪れていただければ、対抗策が見つかるかもしれません。
とある人が、哲学者の卵≠フ解除に成功しているのです。その映像が資料として残っています。
直接撃ちこまれた訳ではないので、本当に役にたつかどうかは分かりませんけど――。

【――行く価値があると判断するか、そんな物は必要が無いと断じるかは、ブルーライン達次第だ】
【彼女は次いで、本拠地の場所を説明する。風霊統主の城=\―どうやら、この森の中にあるらしい】
【そこまで言うと、彼女はひとつため息を吐いて――夜空を見上げれば、何かを思い出したように】

あっ、私、行かなきゃいけない所があるんでした。
ではブルーラインさんと使い魔さん、また。良くなることを願っています!

【あわてた様子で二人にそう告げると、エルメアはとてとてと街の方へ走っていく】

/すみません、明日が早いのでこれで……乙でした
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 00:54:07.39 ID:cZqLw+sSO
>>686

……貴女のお望みとあらば、何時まででも。

【受けはされたが、彼は止まらない。右手首を曲げ、するりと刀身に這わせるように刃を振り抜く】
【それは、彼女の身体には届かないだろう。この動作はただ、鍔競り合いを避ける為のものだ】

【戦闘用とてそれは所詮、カッターナイフの規格を逸脱しない脆弱な薄刃】
【圧されれば橈むし、打たれれば折れる。無駄遣いは、望むところでは無いのだろう】


(緩慢――では、有りませんね。無駄がない。……喩えるならば、この櫻花か)
(血肉を喰らって咲き誇る花。ああ成程、今日は中々に冴えているやも――――ん?)

【さて。彼女が見せた大きな隙に、青年は胡乱なことを考えつつも、僅かな懐疑の念を抱く】
【だが然し、止まらない。彼のスタイルは、何処までも攻撃に特化している】

【――それ故に、この隙をブラフと踏みながらも。陽動に対して、更に陽動で返すのだ】

【前進。彼我の間合いは幾許もない、ともすれば互いの吐息が肌に感じられそうなほどの至近】
【太刀の間合いにしては些か近い其処にまで踏み込まんとしつつ、彼は左の三刃を】
【右肩の辺りを狙って振り下ろしながら、俄かに身を沈める。突き上げる一撃の、餌食にでもなりに来たかのように】

【嘗めて掛かっている――様には、見えない。とすれば余程の莫迦か、腹の内に一策を抱えているのかだ】
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 01:00:37.78 ID:DCdjOvSPo
>>705
ごぼッ、ご、はっ……。
ヤバ……、舌噛み過ぎた……。

【口から血をだばー、と出しながら、噎せて】
【そして、暁の方を向いて、にぃ、と嫌な笑みを浮かべる】

動けねーだろ?
今は、体動かそうとしても、神経が受け取ってくれねぇ状態だ。
気合云々以前の物理的な問題だからな、あと……20秒くらいかね。

【口元を真っ赤に染めながら、のんきにそう言って】

ま、引き分け、かね。
色々と参考になった、良い組み手だったぜ?
…………、ま、そのかわり明日からは病院、かねー、糞メンドくせぇ。

【右足が、あさっての方向へ曲がっていて、舌は噛み切られている】
【確実に入院直行コースだろう】

で、そういや組み手する前に、なんか用事があるとか言ってなかったか。
とりあえず、今応急処置しながらなら聞くけど?

【ベルトポーチから、包帯や消毒薬を取り出していく】
【左腕のワイヤーで近くの木を削ぎ、当て板を作り、膝に巻いていく】

痛ッてえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッ!!

【その際に、あさっての方向を向いている足≠、素手で元の方向に戻さなければならなかった】
【絶叫をあげながら、足の向きを気合で治している。すごい黒い】
711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 01:02:34.90 ID:r/WHrt8Mo
>>708
”解除、か。そんな手段も、あるのか”
”でも、これは多分…”

【否定的な言葉だったけれど、猫は、告げられた言葉に、なんとか頷く】

”感謝する、エルメア。君の助言通り、捜して行ってみるよ”
”願わくば君の行く手にも、輝きがあらん事を”

【去っていく少女に、手を振りながら、猫もまた空を見上げて】

”…上等だ、お前”
”舐めるなよ、銃がもてないんなら別の手を考える。魔法使い、舐めるんじゃないぞ”

【自分の体を見下ろし、身体に向かって宣戦布告】
【奇異な姿だったけれど、咎める者はなく、表情は燃えていた】
【ソレはやっぱり、根の部分では、男のようだった】

”じゃあ、早速…”

も、申し訳ありません、マスター…

【水を差したのは使い魔だった。ギギギ、と嫌な音を立てて、猫の首が振り返る】

”…おい、まさか”

…ざ、座標固定に失敗、転移術式、起動します。

”えーーーーーーーーっ!? ちょっ、待たんか、この森の中にあるって、まっ”

【ヴン、と音を立てて、猫の姿は突然消えた】
【風に吹かれて湖面がゆれ、森は再び眠りにつく…】

//はい、お疲れ様でした! ありがとうございました!
712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/12(火) 01:03:45.44 ID:bX1E4oLco
>>704

………、……………、…?

【シュン、としたままで話を聞く彼、番天。】
【どうにも突っ込みを入れるような場面でないと感じたか、首を捻るだけで】
【最終的にその首を縦に動かして、少女の言葉に確り従う】

【―――どうにも、「はいナントカ子サン」という台詞は空気を壊す気もするが。】

……はぁ、まあ、はい。…すンませんでした。
なにせ学が足りないとゆーか……いや、二度としません。

………帰っちゃダメ?

【既に補導されてしまったかのような態度、先ほどとは掌を返したようなその反応】
【素は真面目なのか、と思わせる言動だが―――最後の一言は、“上目遣いでチラッ”、が付いていて】
【居辛いと感じたか、或いは面倒なのか。ともかく、彼は小さくそんな提案をして―――。】

/いえいえー、こちらも速くはないですし気になさらず

713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/12(火) 01:06:46.80 ID:bkOv0fm6o
>>709


甘い言葉に騙されて時間を忘れる程、“お姉さん”は愚かじゃない。

私には時間があるとは、あまり言えないんだ。



──だから。

【────止まった。】


【攻撃が彼女の身体に届く前に、虚空で何かを捉えて止まった。】




【何かが勢い良く割れる音と、“4層の何かを叩き切った”感触が伝わるだろう。そして、4層を破壊して尚、攻撃は彼女に届いていない。】

【そして、彼女は。攻撃を直撃したにも関わらず傷も負わず、怯みもせずに、攻撃を続ける──!】

【恐らく──最初から狙っていたのだろう。】
【攻撃を何層にも及ぶ『対物魔術障壁』にて受け止め、攻撃中に反撃する、という不意打ちを。】



…隙を見逃して、長く楽しむつもりは無い。


────月閃華

【──先程の攻撃で放った魔翌力の奔流。其れを斬撃に乗せて、下方から勢い良く突き上げる──!】


【前方の広範囲を吹き飛ばす一撃。】
【少し手を抜いていたのだろうか。この攻撃に移ってから全体的に速度が僅かばかり速くなっている──】
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 01:10:39.53 ID:CUnc+1xDO
>>710
(…………くそ、なんかムカつく)

【谷山の嫌ぁな笑みに苛立ちを覚えた暁は、眉をしかめた──つもりだったが、当然動かない】

(……てめえこのヤロウ、年下学生の分際で年上社会人にタメ語利く上に上から目線とは何様だこのヤロウ、敬えやこのヤロウ)

【等と言いたいが、当然口も動かない。──というか暁の学生時代も谷山と同じような感じのチャラい半ヤンキーだったが】

 …………あー、お。やっと治った

【ギクシャクと強張った動きで、暁は谷山に近付く】

 …………その傷、後遺症もなく治りも早くなるようにしてやろうかと思ったが態度が気に食わんからやめた。
 ああ、それで用事だが……お前の組織の頭ってどんなヤツよ?
 カノッサ連中の水の国侵攻を邪魔してえから、どっかの組織に一時的に籍を起きてえんだわ
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/12(火) 01:10:54.87 ID:FZZLx/5Go
>>707

【――察知≠キる物は存在した】
【彼女の表情の変化、珍しい慇懃無礼ではない言葉遣い……枚挙に暇が無く】


…………へぇ。


【――其れでも、戒能は『踏み込んだ』】
【同時に全身を切り裂き始める『刃』。 少しだけ顔を歪めた後、彼は大きな笑みを浮かべて】




        ――……なら、お望みどおりに 立ち止まろう


               ≪ Blut!! Wunde!! Blut!! ≫




【有ろう事か、戒能は――『刃を受けつつ』、彼女に程近い其の場所で立ち止まる】
【能力≠ノよって、出血した箇所の血を固めて「急造の盾」を造り】
【其れが破られれば、再び出血した血液を固めて。 其の、繰り返し】



…………近寄るな≠ニは結構な言い草だね、ヨッシーちゃん。
良いかい、俺は君に危害を加える積もりは無いぜ。
どうしたって、こんなモンを作って妨げる必要が有るんだい。



  ――俺としちゃあ納得がいかないんだが、教えてくれよ。



【まるで此れ位の痛みには慣れている≠ゥの様な、揺らがない彼の口調】


【……戒能鴉は、純粋≠セからこそ自由≠ネのだ】
【知りたい、引っ掻き回したい、殺したい、見たい、聞きたい、救いたい、陥れたい】
【「欲に正直」であるからこそ、自覚した上で自由≠標榜している】

【――純粋に、知りたいのか。 救いたいのか。 陥れたいだけなのか】
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/12(火) 01:11:04.49 ID:s3YoJOqMo
>>698

おう!きやがれってんだ!
あの翼…本気だな!オイラも遠慮はしねぇぜ!

【青年は気を足に集中させ、脚力をあげ疾風のような速度で駆け出す】
【凄まじい速さで突進してくる彼女と疾風の如く駆ける青年】

あらよっと!
(この速度じゃお互いに避けることもできねぇ…!それに相手は二本、こちらは一本…)
(相手の刀が重なり合う時がチャンスだな!一発勝負の心だ!)

【青年の持つ煙管の妖力が濃くなっていく、さらに先程の青白い雷≠ナはなく白銀の蒼い雷≠ェ煙管に纏われていく】
【そして少女がX字に振りかぶる時に重なる瞬間を狙って―――彼女の剣とパイプを同時に煙管で叩きつけるだろう】
【両者の攻撃、青年の光一閃と二対の双撃が激突―――するだろう―――】
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/12(火) 01:19:59.34 ID:mIAbxzwAO
>>716

【雷撃を纏った一打と、閃光を纏った二閃が交錯し、激しい衝突音と衝撃が、少女を襲う】
【攻撃自体は相殺した為、少女に攻撃は当たっていない、当たっていないのだが――】

うぁ、手が痺れ……。

【――からんからん、と、パイプを取り落とす音が響く】
【少女の戦い方は本来、最初のスライディングのように、不意を付く奇抜な動きを含めての戦いだ】
【それは、自身の非力を補う意味も当然有る、だから、加速を得て、攻撃の威力を可能な限り高めた際】
【腕に掛かる負担までを相応に高めてしまい、自身の腕が耐えられなくなったのだ】

――でも、まだ、こっちが有るんです!

【そして、少女は刃を振り上げ―――る動作をしつつ、青年の脛に靴先での蹴りを放った】
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 01:21:11.74 ID:DCdjOvSPo
>>714
はっ。

【鼻で笑ってやがるコイツ。谷山としては、膝砕かれたし、之ぐらいの態度でも文句は無いだろうと思っている】
【というか、図々しくなければジャーナリストなんてやっていけないのだ】

あー、大丈夫。ダチにその手のプロが居る。…………、人体実験されそうなのが怖いけど。
……あー……、くそ、やっぱアイツのラボは嫌だなどうしよう、でもな……、あーうー、ぐあー……。

【一人でうつうつと何かを呟いていた。確実に治療はしてもらえるが、それの代価が恐ろしいのだ】
【端的に言えば、人体実験されそうなのである】

水の国侵攻か今、俺も丁度調べてるんだよな。依頼受けててさ。

【そう、一言呟いて。トップに付いて、聞かれて暫く思考し】

ん、悪いヤツでは無いぜ?会合での話とか聞く分には信用できると思うし。
つっても、俺なんかは殆ど本部に居ないしな。あんまり、他のメンバーと面識ねぇんだよ。
そもそも、俺がJusticeに入っているのは、俺の正義≠実現するために、個人じゃ無理だから、ってだけだったし。
割と、馬鹿臭い正義が俺の信条だからな。

【苦笑する】
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/12(火) 01:22:32.74 ID:FoDpyCdso
>>712

ありがとうございます…。

【察してくれたのか、それとも素でそうなのか】
【彼女に知る由もないが、ひとまず頭を下げて】

…はぁ…はぁ…
ごめんなさい、ちょっと動転してしまって…

…いいですよ、でもほんとに気をつけてくださいね?

【上目遣いチラッが聞いたのかどうかは定かではないが】
【自分を落ち着かせるようにながーく、息を吐くと】
【最後にもう一度言って、後ろ…もとい路地裏の奥へ向けて歩みを進み始める】

/ごめんなさい、眠気がマックスです
/終盤眠気が酷くて、酷いロールしてしまってごめんなさい…おやすみなさい
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/12(火) 01:25:39.66 ID:ee4ZPwsKo
>>715

――そんなに……抉り抜かれたいのですか……!
…………こ…………の…………【「自由お化けが」】


――――げほッ…………!!


【……言いかけて、咳き込んだ】
【彼女の苦々しげな表情が、彼女を蝕みつつける苦痛を物語り、】

……おふざけもいい加減にしてください……!!
わたくしは……! わたくしは……! 救いの手など求めていません……!!

【流れ出る、汗】
【彼女は……眼前の男を拒否しながら、再び、ゆっくりと立ち上がっていく】

――手を握ろうとしないで下さい……!
――肩を寄せようとしないでください……!
――抱擁を交わそうとしないでください……!

【止むこと無き、黒い羽根の嵐】
【彼女の感情を代弁するのは、まさしくこの「黒」】


…………わたくしの中へ…………踏み込もうとしないでください…………!!


【続いて起こったのは、「黒い閃光」】
【何度か瞬くその閃光は、黒くこの絶望的空間を彩り――】


――――この、自由お化け様が…………ッ!!


【「カー」「カー」「カー」】

【次々、閃光の中から舞い出でる「カラス」達】
【ウェル子の従者であり守護者たるカラス達が計5羽――】
【――ウェル子と戒能の周りを、自由気まま且つ油断大敵な雰囲気にて、飛び回り始めるだろう】
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 01:34:15.19 ID:CUnc+1xDO
>>718
 ちっ。

【明らかに舌打ちしやがったこいつ】
【暁としては技盗ませ(れ)てやったんだから土下座くらいしやがれと思っていたりする】
【というか、実際には単純にムカついてるだけだが】

 改造? されちまえされちまえ。黒い覆面つけてイーッ! とか言ってろ。
 けけけ、ざまあざまあ

【嫌な笑みを浮かべつつ軽口を叩き、未だに痺れたような感覚の体を動かし、ポケットから煙草を取り出す】

 あー……そうなのか。んじゃ別のヤツ当たるか。
 ……会えなかったら会えなかったなりに、ロウんとこ行けば良いしな
 ……お前の正義、ね。
 ……お前の正義と組織の正義って、別モンなんじゃねえか?
 
【暁は谷山に共感を抱いた】
【暁も自分の正義──自分が正しいと思ったことを行うために、一時的に組織に籍を置きたいと考えていた】
【具体的には、組織の持つ情報ネットワークを、利用したいと】
【──それ以外では寧ろ、正義を掲げる組織に懐疑的だ】
【自分が正しいと思えることを個人個人が行えば、集まる必要なんてないと考えている】
 
 ……どうも、考え方が近いみてえだな
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/12(火) 01:37:04.02 ID:bX1E4oLco
>>719

【一応、悪いのは自分と解っているようで、相手の言葉に幾度か頷いて見せる】
【もっとも、本来は感謝だったりの言葉を駆けられたわけで――何か、不服そうではあったが】
【ともかく最後に一度だけ、大きく頷いてみせると歩き行く彼女の背を見送り】

………結局、なァンでこんなトコ彷徨いてんのか分かンなかったなァ

ま、ヘイロン然りオレ様然りナントカ子然り、亜人なら問題ねーか。
チンピラ連中、誂うかビビって逃げるかだしよォ……。

【ふと、自身の右手を見遣る。今は、普段どおりの体温しか無いが】
【思えばあの時≠ノはどんな温度だったか、考えるとなにやら妙な気分で】

……はァ、………帰ッかなァ、さっさと。

【ひゅう、と風が吹いたときには誰も居ない。彼は、風に紛れて夜闇に舞う】
【行く先を知るのは神でも仏でもなく、番天零ただ一人であった。】

/いやぁ、実は此方も……しかし楽しかったですヨ!お疲れさまでしたー!
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/12(火) 01:38:36.53 ID:s3YoJOqMo
>>717

くらええっ!

【両者の攻撃が激突し、衝撃とかなりの衝撃音が鳴り響く】
【攻撃を相殺できたものの、こちらも右手に衝撃が伝わり】

(結構、くるな…・・・!)

【煙管を持つ右腕が一瞬力が抜けたようになり】
【少女の斬撃が襲い掛かる―――と思ったが】

(蹴り…!)

【青年はとっさに下駄で彼女の蹴りを受け止めた―――それが一番最短距離で彼女の奇襲を受けずにすむ方法】
【そして即座に青年は後ろへ距離をとる――――――がその後青年は倒れ伏す……】

ぐあっ……!!

【よく見ると青年のわき腹から出血している】
【それは数日前―――路地裏の奥地で謎の無数の手に襲われた時の手負い傷】
【それは掠り傷だったのだが…今ではかなり傷口が開いているようで】
【おそらく、彼女の先程の双撃の衝撃を受けたのと、久しぶりに煙管を使った為か―――】
【煙管に気力を思っていたより吸われ、気力のコントロールがしずらい状態になったためだろう】

クソッ!ぐっ…

【青年は苦痛の表情で倒れ伏しており、しばらくは動けなさそうで】
【彼女が有効打≠フ一撃を加えるのには絶好のチャンスであると言える】
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/12(火) 01:43:35.17 ID:mIAbxzwAO
>>723

はい、試合終了です。
傷口が開いてしまったのか、持病の発作が始まったのかは知りませんが……模擬戦をしている場合ではないでしょう?

【そう言って、とことこと青年の側に寄り、出血箇所を見つけ、少し苦い顔をする】
【怪我に便乗して有効打を取りにいく、なんて考えは無いようだ】

……もう、何で完治していないのに模擬戦なんて挑んできたんですか。
取り敢えず、病院に行きましょう、歩けますか?

725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/12(火) 01:45:26.42 ID:FZZLx/5Go
>>720


…………ふむ。

【――戒能は一度、顔を下へと向ける】
【即座に切り刻まれる頭部、出血を即座に固め、痛みにはスイッチを切った様に反応せず】



        …………巫山戯てるとは、トンだ言い草だな。



【彼の其の表情は――恐らく、ウェル子の眼にした事が無い其れだろう】
【先ず、『軽薄』な調子は完全に消え去り、双眸から「浮いた」感触が消えている】
【混じっているのは微かな怒り=A其れから、真剣=@…… 『寂寥』 ? 】



――……こんな性格してると、友人作るのも一苦労でね。
友人どころか、二度、三度、出会って話してくれる奴も少ない。
俺は君の事、好きなんだぜ? ……「話してくれる」し、「話を聞いてくれる」。



                    エゴ
………………だから今、俺の自由≠ナ救う事に決めた。




【――希望に満ち溢れた生を謳歌する『エゴイスト』は、一歩歩を進める】
【上方のカラスを見遣れば…心から憎々しげに、睨みを利かせ】
【彼女の拒否の言葉を耳に入れようともせず――、 ―】



邪魔すんなよ、『自由』も知らねぇクソ鴉。
……邪魔したら叩き落す。 厭なら大人しく檻の中で待ってる≠ゥ自由になれ=B



【――吐き捨てる様に言葉を投げ掛けると、再び、足を一歩進めるだろう】
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 01:46:47.40 ID:DCdjOvSPo
>>721
あァン?

【眉間にシワを寄せた。コイツらガラ悪すぎだ】

いや、怪人どころかガチでクトゥルフな感じにされそうなんだよな。
……、仕方ねぇか。死にはしねェだろうし。まあ、足作るかも知れねぇけど。

【――どんどん生身からかけ離れてくなぁ、俺も】
【なにやら、色々複雑な感情が混ざっていたりしたが、まあ思春期だ。この若さで義手やら片目やらは、少し悩むのだろう】
【いくら信念や心が強かろうと。悩むのが青年期なのだから】

あー、ロウか。この前取材したよ。個人的には、気に入らないかな。アイツは。
ま、今度会ったら、そこら辺見極めたいところだけど。

【そう。ジャーナリストだ、インタビューの一つや二つ、やっているのだった。そういう点では無駄に顔が広い】
【そして、暁の言葉を受けて、はは、と声を漏らして】

当然だろうが、別モンに決まってる。
それでも、独りでやるよかいいから所属してんだ。
ま、……知らないうちに情が湧いたのは、なんつーか、誤算だったけどよォ。

【谷山はリアリストに見えて案外熱血漢の感情派である。情には厚く、基本的に人が好き。素直ではないだけで】
【そんな少年が。いくら理由の為に所属したとは言え、ある程度の親近感を同士に抱くのは当然であった】
【だが、少年は必要と有らば、組織を抜けることも辞さない人間だ】
【全ては――――】

正義を貫くためなら善にも悪にもなる
一応、俺の信念でね。正義の逆は、悪じゃねぇんだ。正義なんだよ。
悪だって正義を名乗っていいだろうが。悪から見たら悪のやってる事は正義だ。
だからこそ、誰かが正しいなんてことはない。この世界に正解はない。
俺は、正義の味方だが、善人じゃねぇのさ。まあ、悪人でもない……、今は所謂中立者。
悪に成って、俺の正義が貫けるなら、俺は迷わず悪に傾くさ。
何処に立とうと、俺の居るところが俺の正義を貫くところ。
善だろうと、悪だろうと。正義≠貫く限りは、俺は同じ谷山 基樹なんだからな。
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 01:51:47.52 ID:cZqLw+sSO
>>713


……逢瀬は短い方が、再会の喜びもひとしお、というモノですが。

生憎と、そう容易くは――――ッッ!?

【その動作は、既に反射の域に達していた。止まったと見るより一段速く、蛇宜しく左手首を曲げて】
【ぎぃ――――!と、障壁を引っ掻く耳障りな音と共に、無理矢理に刃を振り切ると】
【彼は身を沈めて、獣の如く疾駆態勢を取る。直後に左前方に向け右足で、半ば跳躍するような勢いの踏み込み】
【これにより、彼女の右側を擦り抜ける形で魔翌力の奔流を回避しつつ。右手の三刃を、彼女の右脚に向けて振るう】


(浸透――固着――安定化――以下の工程を省略、速攻形成!)

Bloodcycle<転醒紅刃>=ACain'd-n.e.s.s.<嘘吐きの>=\―――

【この威力、この範囲、このタイミング。どれを取っても、決して受け止めようの無い一撃】
【対して。気違いじみた判断だが――敢えて前進する事こそが、彼の唯一拓けた活路だったのだ】

【極端な迄の、攻撃特化。止まらず防がず、そして退かず――】

【だが、その代償は決して軽くない。前進し、恐らく彼女の後方に居るのだろう、彼】
【その右太腿は高密度の魔翌力流により抉られ、決して少なくない量の血液を垂れ流していた】

この規模の一撃を……このペースで、ですか。其方こそ、何時まで続くと……。

(……コンマ5秒遅ければ、右足が消し飛んでいた、か)
(予想以上、ですね――仮にこれが続くとするならば、とんだ当たり≠セ)

【逆にそれだけで″マんだ理由は。偏に、彼の能力による物だろう】
【カッターナイフの刃に纏わり付く形で伸び、魔翌力を断ち切り′y減した、紅く輝く、その刃に】
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/12(火) 01:55:32.51 ID:s3YoJOqMo
>>724

オイラの負けだ……

【まさに自業自得ともいえる、どうやら今の彼は冷静さが欠けているようで】
【この勝負―――おそらく少女の勝ちだろう】

いや、助けたい人がいてな―――――……カノッサ――機関―に…
少しでも強くならねぇと……

【青年は苦しそうな表情をしながらも煙管を背中にしまいながら】
【立ち上がり出血場所を傷口を塞ぐように手で押さえ、手合わせをした口実】
【もしかするとカノッサ機関というキーワードが彼女に聞こえたかもしれない】

なんとか大丈夫だ…・・・。すまねぇな……。
病院は…一人で行ける…

【そういい、青年は自力で歩けるという意思を示すだろう】
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 02:03:13.08 ID:CUnc+1xDO
>>726
 ハッ

【鼻で笑う。うん、やっぱりガラが悪い】

 ……ちっ、しょうがねえな。足こっちに寄越せ。

【その谷山の内心をなんとなく察したのか、暁は煙草をくわえながら近付く】

 あー……まあ、なんとなく解る。あいつは甘いっていうか、なんつうか軽い感じがするんだよな。
 理念も信念もなく、ただ正義と不殺を掲げてる感じがする。何に対する正義で、何に誓う不殺なのかが解らん。
 腕は確かだし、気の良いヤツではあるんだが……根が見えねえんだよな。

【続く谷山の言葉に、軽く頷いた】

 そうだな。正義も悪も相対的なモンで、絶対的なモンじゃねえ。
 見方によってころころ変わる、騙し絵みたいなモンだと思ってる。
 俺の持論は──敢えて口にするなら、“真に信じるべき正義は自分に対する正義だけ”ってトコでな。
 俺は俺自身がこうあるべきだって思ったことのために動いてる。
 “法に対する正義”とか“社会に対する正義”とかよ、“組織の正義”とかはどうでも良い
 ────“自分に対する正義”を守らなきゃ、俺は俺自身じゃねえ。
 自分が信じるもののために動けないなんざ、“自分”じゃねえ。朝宮暁じゃねえ。

【──暁はそう言って、軽く笑う】

 共感するぜ、谷山よ。
 ただ俺たちの正義は“俺たちそれぞれの正義”だから、共感はしても同じ正義じゃあ有り得ねえがよ。
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 02:10:09.06 ID:DCdjOvSPo
>>729
……うぇ。

【きょとん、とした顔をしている。此処だけ見れば、普通に歳相応の男子高校生だ。しかも割と童顔】
【普段は険しい顔をしているが、不意を疲れて付い普通の顔をしていた】
【そっぽを向きながら、暫く沈黙して】

……まあ……その……ぉ?なんだ、あの……だな。
えーと……、あー……。あり……がと。

【すげー素直じゃなかった。之が女の子だったらどれだけ萌えた事か。残念ながらコイツは男だ残念ながら】

ああ、なまじ実力が有るから、空っぽの侭押し通せちまう。
俺は、いくら立派な事語ってても、ココ≠ェなけりゃ、意味は無ぇと思っている。

【左手で胸を指し示す。そう、心だ】

心の篭らない正義は、どんな偽善にも劣る。
だからこそ、俺はアイツを信用することはできない。
ま、そもそも組織にむいちゃいねーんだが、俺は。

【一応、一部署のリーダーなんだけどな、とボヤいて】

ああ、そうだ。
だから俺はお前の正義≠ェどんな物であろうと、馬鹿にはしねぇ。
ただし、ぶつかり合うなら叩き潰すだけでな。

【にぃ、と笑って】

つっても、世界平和≠ネんて、バカっぽい正義、いつになれば達成できるか分かったもんじゃねーのさ。
一人じゃ絶対無理だ。だから俺はJusticeに居る。それだけよ。
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 02:15:34.18 ID:bkOv0fm6o
>>727



────!

【再び、8枚の障壁が攻撃を阻み────砕け散る。】
【威力は先程の倍削がれたものの、障壁を破壊し、更に切り傷を負わせる事まで成功した。】

【深い傷では無いが、先程のように攻撃を阻んでいた障壁は既に存在しない──!】


──結界魔術式の一つ『十二単』。
…自らの周りに結界を張り付け、相手の攻撃に感知して自動発動する魔術だ。

【相手に背中を向けたまま、ゆったりと説明する。】
【障壁を完全に破壊された今、其処まで余裕があるとは思えないのだが───】

通常なら魔翌力量も合わせて4、5枚程度が限度だろうが─────

──────私は、12枚を身に付けたまま剣を振るえる。

【最初に4枚、次に8枚。特におかしくはない事実。】

…そして、此処からが本題だ。



────この魔術は、障壁を“羽織る”度身動きは遅くなる。




【────】

【即座に振り向いて、横一閃。】

【受け止められた場合に於いても、先程とは全く違う速度で身体を退かせて縦に二閃。】
【────先程の攻撃と比べて、余計に速く見えるかもしれない。】
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 02:29:30.02 ID:CUnc+1xDO
>>730
 けけっ。ありがとうもまともに言えねえとはまだまだねえガキだな。
 ほら、確り言ってみろよ。“朝宮暁様、私めのような畜生にも劣るような豚を治療して下さり真にありがとうござます”。ってよー。

【けけけ、と笑いながら言う暁の顔は、存外に優しい】
【両手に暖かな光を灯し、それを谷山の膝に沿わせると、出血こそ完全には止まらないが、痛みは明らかに引いていく】

 そうだな。あいつには芯がねえ。不殺もいつか崩れるな。……ただ命令を聞くだけの兵士にゃあ理念も何も要らねえが──
 ──自分で何かを決めて歩くには、どうしてもブレねえ芯が要る。
 ……ま、あいつの不殺が崩れた時にどうなるかだな。……もしかしたらその時に芯が出来るかもしんねーし。

【なんていいながら、最後にこれからのヤツだな、と締めくくる】

 俺だって馬鹿にゃしねえ。お前の考えを馬鹿にしたら俺の考えも馬鹿にすることになるからな。半ば共感しちまってるだけに。
 は、叩き潰す? 無理無理。精々足止めが精一杯だな、さっきみてえに。ぶつかりあったらお前が叩き折れるぜ、この膝みてえによ。

【悪い笑みをこぼし、話と治癒を続ける】

 ま、“お前がそう思うなら”そうなんだろうな。
 ……さて、こんなもんか。二、三日固定しとけば歩けるようになるだろ。

【治癒を完了する。痛みは恐らく無くなり、出血もほぼ止まっているはずだ】
【──生命力を直接注ぎ込まれたような暖かさが、感じられるだろう】

 ……ああ、それと俺の技だが──……最初のは正しい鍛練続けて、体を作り変えねえと物理的に修得は無理だぞ。関節の筋肉がまるで足りねえ。
 ……二発目の技は……仮に出来るようになっても、“絶対に胴に向けて打つな”。
 素人が打っても、下手すりゃ心室除細動で人間殺しちまうからな。
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/12(火) 02:33:37.05 ID:BRKxgJcAO
【公園】

【深夜、人気の無いこの場所で】
【日本の警棒を振るう、人影】
【黄、赤、青、緑の四色にカラーリングされたニット帽と、三白眼が特徴的な少年だ】
【黒っぽいTシャツに紺のジーンズを穿き、首から十字架のネックレスを提げている】
【踵までを覆う茶色の深靴を履き、普段は腰に提げている二本の警棒を、左右それぞれの手に持ち、振るっているのだ】
【対人を想定しているのか、その動きは目の前に仮想敵でも置いているようだ】
【唐突に距離を取ったり、逆に距離を詰めたり】
【常に一定の間合いを保っているようにも見える】
【やがて少年は動きを止めて、ベンチへ歩いて行き、警棒を持ったままベンチに座るだろう】

───……なんつーか、なあ。

【ポツリと、溜め息混じりに】
【それは、何故だか自嘲気味な溜め息にも、感じられる】
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 02:42:51.18 ID:DCdjOvSPo
>>732
ぜってぇー礼言ってやらねーしッ!!
くそ、割と本気で感謝してたってのにさーッ!

お……、おお……。

【叫んでいたが、足の痛みが引いていくのを感じ、感心した表情となる】

だな、自分の道は自分にしか拓けねェ。
さぁ、な。芯が出来ればそれで重畳、出来無いなら出来ないで、いつか折れて腐るだけだろ。
俺は割と俺の事で精一杯、そこまで他人を気にする暇ねーんだ。

【はぁ、と色々考えることは有るのだろう。学生という身空であるのだし】

ああ、そうだな。割と自虐感を感じるわ。
っは、舐めんな。コレは組み手≠セったからだ。
膝が折れるなら、折れない別の物持ってくりゃいいだけじゃねぇかよ。

おお、すげー足痛くねー。

【感心しつつ、強きな言葉を返して】

ん、そういうこった。

【そして、足の様子を見て。おー、と素直に声を漏らしていて】

なんだ。あれだ。
……一応、確り礼言っておく。
ここまでされて礼言わないのは、失礼だしな。
つーわけで、有難うございます。

【こくり、と頭を下げて礼を言った。案外律儀である】
【顔を上げると、木の幹を左腕で引きちぎり、適当に杖として立ち上がる】
【そして、説明を聞いて】

っは、技の理さえ分かれば、俺の技だ。
悪いが、生身じゃないんでね。左腕に限れば、計算上確実に打てる筈さ。
そして、二つ目は、了解。つーか、喰らって分かるさ。あんなもん本気で人間にうちゃ普通に死ぬ、ってな。
それでも、殺さなきゃ死ぬなら撃つさ。死にたかねーからな。

【そう言うと、背を向けて、歩み出して】

俺の連絡先。用があれば連絡しな。じゃーな、暁。

【名刺をひゅっ、と暁に投げて、谷山はふらふらと歩き去っていった】

//乙でしたー!!結果3日間の長きに渡る絡み、楽しかったのですよー!
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/04/12(火) 02:48:19.92 ID:5qOyz+UTo
>>733

「悩み事かい、青少年?」

【<ジャリ/チャリ/ズッ>、っと音がした】
【足を擦る様な、鎖が擦れる様な、蛇が這う様な、そんな音が重なった様な奇妙な響き】
【正面から、掛けられる声】
【見上げればそこに映るだろう姿】
【野暮ったい紫髪に無精髭。赤茶けた服に妙に短いジーンズを併せた、季節感の無い風貌】
【口元に煙草の火を点しながら、男が一人そこに立っていた】

「よいせ、っと」

【少年の座るベンチ。開いている隣の空白に、男は何の気無しに腰を下ろす】
【断りもなく、礼もない。まるで『当たり前』であるかの様な所作を振る舞う男は、そのまま視線を隣へと向けていた】
【さながら、先の返答を促すように】
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 02:49:08.71 ID:CUnc+1xDO
>>734
 へ、名刺は投げて渡すもんじゃねえよ
 
【なぜだか楽しげに名刺を受け取り、それに視線を落としながら煙草を口にくわえた】
【指先で煙草の先に火を灯し、紫煙を吸い込む】

(空恐ろしいヤツだが……クク、楽しいヤツだったな)
 
【名刺を財布にしまい込んで、暁も歩き出すその足取りは重かったが──気分は不思議と軽かった】


//長丁場お疲れ様でしたー! 絡んでくださりありがとうございましたっ
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/12(火) 02:55:04.21 ID:BRKxgJcAO
>>735
【緩慢な動作で、隣に座った男に首を傾けて】
【少年の三白眼が、じぃと男に視線を合わせる】

……まあね。

【シュコン──警棒を縮めて、空いているスペース、自分の脇に、置いて】
【断りも無く隣に座ったことに関しては、特に何も言わず】
【そもそも興味が無いのか、他のことを考えるに忙しいのか】
【少年は男の問いに素っ気なく答えた後、視線を男から外して、正面を向くだろう】
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/04/12(火) 03:04:23.68 ID:5qOyz+UTo
>>737
「おや、何も話さないのかい? 此処は筋書き通りに行くなら、つらつらと思いの丈を語り出すところだろう?」

【やれやれ、とでも表したいのか。過剰気味に竦めた肩、挙げた掌に続いて男は首を振る】
【向けた視線と、外した視線。交錯しないそれに、意味は生じず】

「なんだい、そんなに不躾に隣に座った事が気にくわないのかい? 仕方ないだろう? 『ココ』は僕の特等席なんだから」

【身形に合わない一人称。そんな我が侭】
【――ああ、なんとも煩わしい】】
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 03:09:35.16 ID:cZqLw+sSO
>>731


(最初は四層、次はその倍。ヘタな鎧より堅牢ですね……能力を遣って、これですか)
(――――だが、傷は付いた=Bオープニング・ヒットは譲りましたが、此処から……!)

【ゆらり。素早く身を起こして振り返りながら、彼は続く一手の算段を立てる】
【完全な生身とは往かないかも知れないが、此処からは断然、やり易くなってくる筈――――】


ふむ。随分と雅やかな名前ですね?ですが、それももう亡い――。
些かに冴えない遣り方でしたが、ご自慢の一張羅は刻ませて頂きました。

【ひゅう。紅い刃で風を斬りながら、彼は謳うように彼女に応じ、言い放つ】
【漸く、同じ舞台にまで引き擦り降ろした。もはや加減をする道理も無いだろう、と】

【――未だ変わらぬ余裕を見せる彼女に、自らの殺傷力を誇示するように】



……この通り、この薄刃と理は、十二分に斬鉄に足る代物。
骨と肉ならば、尚の事よく切れる。……そう。ヒトを[ピーーー]には、然程の火力は必要な――――


【騎士道精神などといった紳士的なものとは、生憎彼は縁遠い】
【これ以上の説明は無視し、無防備な背に向けて迷わず三刃を振り上げ】


【次の瞬間だった――ぞくり、と。生存本能が、頭の片隅でアラートを鳴らした】
【彼は総毛立つような予感に襲われて、刃を一閃しつつも思わず身を引く】

【その次の刹那には。唐竹割りに放った三刃は、正しく半ばから斬り飛ばされていた】
【意識して思考から排除せんとしたその声が、脳裏で残響する――――】


――――そん、な……莫迦な。


【先程などとはそれこそ桁違いの剣速は、彼をしても直ぐさま見切るのは難しい】
【ましてやこれだけの緩急を付けられれば、体感する速度は実際の倍以上――――】


(――――ッ!!目が慣れない、初動に付いていくのがやっとだ……!)


【纏わり付く紅は壊れない。恐らく、何等かのエネルギーの集積体なのだろう】
【もう片方の三刃も同様に折られながらも、彼は如何にかそれを用いて続く二閃を弾き、逸らす】

【打ち損じたか。僅かにその右肩を、太刀の切っ先が抉って過ぎた】

【反撃には移らない――移れない。徹底的な攻勢が、此処に来て止まった】
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/12(火) 03:14:03.96 ID:BRKxgJcAO
>>738
俺は人の敷いたレール≠ェ大っ嫌いだからね、そりゃそーなる。

【自身の膝辺りに置いた手で、頬杖を突きながら】
【男の方は向かずに、その道化のようなオーバーアクションを見ない為、とも言えるか】
【兎に角、少年は男に視線は向けないまま、そう言って】

此処は公共の場所だから『特等席』はそもそも無いし、別にアンタが隣に座ったから怒ってる訳でもない。
───つーか、似合わないよ、その一人称。

【呆れ混じりに、少年は言葉を紡ぎ】
【一体この男はなんだろうか。と、思い始める】

(能力者……かね。こんな変人が一般人だったらそれはそれで嫌だわ)

【ふと興味が湧いたのか、少年は再び首を男へ向けて】
【その身を観察でもするように、視線を動かした】
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/04/12(火) 03:34:47.32 ID:5qOyz+UTo
>>740
「”人の敷いたレール”、か。へぇ、成る程成る程。”テンプレ”もそう言い表せば、なんだか格好いい物だねぇ」

【感心したのか、成る程と呟きながら何度も頷く】
【喜色無い横顔に、男は頑ななまでに視線を向けたままで】

「――おや、不評かい? 残念だねぇ。まあ、言われても変える気無いけどね。これは僕であるが故に僕である――Cogito,Ergo sum、なんて洒落た物じゃないけど、まあ染みついた習性は拭えないって奴さ」

【そんな、軽口を吐く中で】

【ぱちりと、的確に、視線が合った】

【嘆くべきは、その先が運命の相手でも必然の出会いでもなんでもない事か】
【相対するは、可愛らしい女の子でもない。少年の推察通りに変人なる男】
【感想として脳裏に浮かぶのは、後悔か。精々、悪態が関の山である】

「……それであれかい? こんな人気の無い深夜の公園でこっそり隠れて溜息混じりの秘密の特訓でもしてたのかい?」

【突き合った視線は、逸らされない】
【第二の質問に移る男の表情は、どこか先程よりも晴れ晴れとしていた】
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/12(火) 03:49:25.18 ID:BRKxgJcAO
>>741
【捉え方によっては、馬鹿にされている≠ニもとれるだろう、男の発言】
【しかし少年は、それに脊髄反射で反応するような人種では無い】
【煩わしさを漂わせる相手でも、だ】

(あー……成る程。呼吸をするように人を逆撫でるタイプだ、この人)

【やれやれ、と。心の中でため息を吐こうと思った矢先、男と視線がかち合って】
【思わず「うぇ」と、呻き声をあげたくなってしまう】

……ま、確かに。
其処は俺がとやかく言えることじゃあないけどさ。

【何とか呻き声をあげること無く、言葉を終える】
【おっさん(?)と視線がバッチリ合うとか経験したくないです】

まー……大方そんなとこ。
天才でも磨かないと廃れるんだ、凡才はその倍以上はやんなきゃ使い物にゃなんないからね。
隠れてっつーか、単に人が居ないだけだけどね、この時間は。

【少年も、視線を外すことはなく】
【表情は明るいと言えるほどではないが、別段暗くもなく】
【言ってしまえば普通の表情≠ナ、男の問いに答えるのだった】
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/04/12(火) 04:09:00.02 ID:5qOyz+UTo
>>742
「……まあ、あんまり巧くないよねぇ。キミの動き」

【ズバリと、一刀両断である】
【歯に衣を着せぬ、とはこの事か。端的に、的確に、十全に、意図を示した言葉程、鋭い物は無い】
【ましてそれが、相手を抉る物なら尚更である】

「なんというか、正流じゃあないよねぇ。『得物』から見ても解るけどさ。察するに……我流、それも学んでというよりは”良さそうな動き”という”癖”が凝り固まって出来た様な感じ、だよねぇ」

【皮肉ならまだいい。批判なら上等だ】
【だが、これはどうだ。その表情に、悪意の表情は外見上は見受けられない】
【詰まるところ、素なのだ。それがこの男であり、これ自身であるが故に】
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/12(火) 04:27:23.00 ID:BRKxgJcAO
>>743
うへぇ…よ、容赦ないね…。
……強ち間違っちゃいないけど。

【男の言葉に、少年は少々ヘコんだようで】
【視線を逸らして、明らかに沈んだ雰囲気を漂わせる】
【けれど、それも一瞬で】
【視線は外したまま、少年は前を向いて】
【嘘でも、「素質がある」とか「筋がいい」等の言葉をかけられる方が、良いのは確かだろう】
【けれど、オブラート≠ノ包まれた言葉だけでは、成長出来ない人もいる】
【むしろ、退化すらしてしまう】
【少年にしてみれば、バッサリ切られた方が、バネに出来る分得であるのかもしれない】
【そんな少年から見れば、むしろ歯に衣を着せずにハッキリとモノを言える男は、それほど悪い人間には見えなかった】

俺の戦闘技術なんて、路地裏の喧嘩が元だし。
──そこで生き抜く為に必要な動きだから、そうなった=cのかな。

【そして、脇に置いてあった警棒の一つに手を伸ばし】
【それを相手に見せるように持ち上げる】

単なる特殊警棒じゃなくて、ビリビリする奴だから、コレ。
所謂スタンロッド≠ゥな。
大抵の相手なら、スイッチ入れるだけで済むし。

【そう言って、残る一つも手に持って】
【立ち上がって、腰に提げ直す】

もうちょっと意見もらいたいところだけど…そろそろ寮に戻らないとマズいかな。
それじゃ、またどっかで。

【最後にもう一度、男の方へ視線を動かして】
【その後、軽く手を振って公園を出ていくだろう】


/眠気が酷く…投下側でありながら申し訳ない
/お付き合いありがとうございました!
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/04/12(火) 04:31:16.82 ID:5qOyz+UTo
>>744
「寮生、ねぇ。っていうことは『彼処』の……ああ、じゃあ、またどこかで」

【足早に去っていく少年の後ろ姿を】
【軽い手振りに応えて、男は見送っていた】

/大丈夫大丈夫。おつー
/あとおやすー
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(京都府) [sage]:2011/04/12(火) 13:21:22.69 ID:jUpY8lBHo
>>739

【──障壁を切ればその分速くなり、遅くなれば障壁の数も増えてゆく。】

【頭で考える事は容易いが、実際に行動に移されれば簡単な物ではない。】


…ふふ

【不意に浮かべる笑み。見下すような笑みでは無く、まるで悪戯に成功した子供のような────そんな、何処か無垢さを感じさせる笑みを浮かべていた。】



【彼女からは、人を[ピーーー]という行為に値する殺気といった物が感じ取れない。】
【魔翌力のように未だに隠しているのか、それとも────】



────一応ではあるが、名乗っておこう。

カノッサ機関。No.1────────ナツキ


【────ナンバーズの番号は、実力で決められる物では無い。】
【アンダーナンバー────No.101以上であっても、ナンバーズより強い実力を持っていてもおかしくは無い。】


【───しかしながら。】
【過去の体制の事もあってか、ナンバーズは数字が小さくなる程特別視される事が多い。】

【それ故機関も、多くが認める実力でもなければ上位のナンバーを与える事が難しくなっている。】



【────圧倒的なまでの、魔術の才能。】
【そして、剣も滅茶苦茶に振るっている訳では無い。ある程度の規則性がある。】


【これが、機関に最小のナンバーとして認められた実力なのだろうか────?】




確かに、一度壊されれば障壁は失われるが───…魔術である以上、一張羅という言い方は相応しく無い。

【彼女の周りに形成される、四重の円。】
【其れが一つになると共に、再び障壁か形成される。】
【四重。4層。速度はやはり遅くなるものの、当初────12層と比べれば、決して遅くは無い。】


【障壁の形成に時間は掛かっているが、未だに仕掛けてこない。】
【彼女にとっては先手を譲ろうとも、さほど優劣は変わらないのかもしれない。】
747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/04/12(火) 17:54:41.63 ID:TKRpheVAO
【公園】
「だぁるまさんが、こぉろんだ!」
【ピタッ、と動きを止める子供達+少女】
「むむ…。…だるまさんが……ころんだ!」
【ピタッ………ゆらっ】
「あっ!おねぇちゃん動いたー!!」
あー…はは。また負けちゃった
『ねぇちゃん弱いなー。もうちょっとハンデ大きくしよーぜー』
むぅ…じゃあお願い…

【子供達に混ざって遊んでいるのは両足が義足の黒髪の少女だ。傍らには彼女のものであろう車椅子が置いてある】
【彼女は義足を使ってなお子供達に遅れを取っている様子で…。義足は慣れていないのであろうか】

【お。どうやら子供達は晩ごはんの時間みたいだ。ばいばーい、という声と共に一人、また一人と人影が少なくなっていく】
【後には、ちょうど最後の一人に手を振り終えた少女だけが残された】

/私もご飯食べてきます!
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 18:05:50.56 ID:BoSplV9No
//ゼーロ中身です
//護くんの人、おられましたらお声をかけてくださいませ!
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/12(火) 18:06:57.87 ID:ee4ZPwsKo
>>725

【――「友人」……?】【……またまたご冗談を】
【――「好き」……?】【……懲りないおふざけを】
【――「救う」……?】【……いい加減に、してください】



――――利、己……主義、者…………!



【絞り出すような声と共に、彼女は彼を睨み付け、下がる】
【そして間もなく壁に背中が接すると、その壁にもたれかかった】

軽々しく……「救う」だなんて……仰らないでください……!

【それから彼女は、右手のぬいぐるみを、地に叩き付ける】
【べしゃ――と、地に落ちた「右目が抉られたソレ」は、世界に見放された傀儡】
【――カラスのうち、3羽が、ぬいぐるみに群がり、一気呵成に、身体を引き千切っていく】
【舞い散る「黒い羽根」に混じり、「白いワタ」が、無惨に宙に踊って――】

そうやって……他者を謀(たばか)り、陥れるのでしょう……!!
そうやって……自由のための礎(いしずえ)にするのでしょう……!

【満足したカラス達は、再び空中に飛び立つ】
【――きっと、誰かに愛されるためにこの世に生まれたのであろう「くまのぬいぐるみ」は、もう、死んだ】
【……もう、「カラス」に、殺された】



…………もう、騙されませんよ…………



【――――ぎゅっ、と、左手の中、白いタオルが、強く握りしめられて、】

――自由無き「絶望の盲信者」たるカラスを……

【光る眼鏡のレンズ、その奥底に鎮座する望み絶えた瞳は、自由を射殺すべく視線を放ち、】

……叩き、落とせる、ものなら……

【何度も何度も何度も無に塗り潰される顔は、自己の領域が希望に侵掠されることを忌避する】

……どうぞ……叩き落としてくださいませ……、けほっ……!

【     - - - - ――――「カァーッ!!」】

【――カラスのうち2羽が、軌道を変える】
【上空より、真っ直ぐ、戒能の背中を狙い、クチバシを突き立てようと、一気に下降】
【何のひねりもない攻撃ゆえ、カラスに注意していたならば防御・回避が難しいということはないはずだ】

――うっ……! ――ごほっ……ケホッ……!!

【そんな中、彼女の額が、白かったはずの包帯が、真紅に浸食されていく速度は大きくなる一方で】
【……たらり、と、包帯及びその下のガーゼが吸収しきれなくなった血液は、汗に混じり、彼女の顔を、つたう】
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/12(火) 18:28:55.28 ID:FZZLx/5Go
>>749

【一切の笑みを忘れたかの様に、彼は険しい顔を崩さない】
【其れはまるで――そう、『能面』を被っているかの様な】
【然し、「無感情」な物ではない。 ……感情的と言うのなら、嘗て無いほどの其れだ】


 【――「くまのぬいぐるみ」を捉えた双眸が、鴉を射る】



           ………… お前等 が。



【そう、呟いて】


……絶望を盲信≠オてるって言うのなら、無理強いはしない。
お前等は其処で、死ぬまで絶望してろ。
『檻の外』に出て行く気概も無く、泣きもせず、只、独りっきりで絶望してろ。
檻の扉が開いてても、罠だと疑って身動きが取れなくなればいい。


【――  黒≠フ接近にも、戒能 鴉は歩みを止めない 】

【お前達に構っている時間など無い、とでも言うかの様に、言葉を吐き捨て】
【一歩、また一歩…、…手の届く場所まで、足を進めて】



 ………… 俺は自由だから、何処にでも行ける。
 ………… 俺は自由だから、檻なんて意味は無い。
 ………… 俺は自由だから――――――、



 ――――俺の我儘で、この子をお前等から引き剥がす。



【――伸ばした白い手が彼女の頬に迫るのと、彼の背中が黒に侵食されるのは同時だろうか】
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/12(火) 18:45:04.46 ID:ee4ZPwsKo
>>750


どうして…………! どう、して…………――――


【どうして、この男は、止まらない】

【――――『自由』…………?】


――ぐっ……! ……それが……自由だって仰るのでしたら……!
わたくしだって……自由っ……!

檻なんか無い……! 枷なんて無い……!

自由に絶望し、自由に破滅し、自由に剔抉する…………!


【……これ以上は、逃げられない】
【自由とは、こんなにも窮屈なのだろうか】
【自由とは、背後に立ちはだかる「壁」に遮られるようなものなのだろうか】


――――やめ、て…………く、だ……さ…………い…………


【やめて、お願いだから、触らないで…………手を、触れないで】


【嫌だ、嫌だ……! もう……嫌……だって……!!】

【――そうやって、「あなた」も、「わたくし」から、】

【…………『光』を……奪……ッ……―――― - - - - - . . . . . . .    】




【     ――――『絶望の水先案内人、かく語る』――――     】




【思考を強制的に攪乱し、中断させ、耳をつんざく咆哮――「カラス」】

【どす、どす、と戒能の背中に突き刺さる2羽のカラス】
【更に、残り3羽が、やはり戒能を邪魔するべく、ウェル子と戒能の間に、割って入ってくる】
【戒能の手を、決してウェル子に届かせない】
【両名の間で、翼を大きくはばたかせ、滞空し、空間を両断する3羽のカラス】

【――当然、ウェル子の「黒羽根のヴェール」も止まりはしない】
【どこまでも、いつまでも、果てしなく、絶望の黒は、「執念深い」】

【ぽたり――、汗に混じって、血が、頬を流れ、そして地に落ちた】
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/12(火) 19:00:09.93 ID:FZZLx/5Go
>>751

【 ――厭な、感触がした 】

【動脈、でも刺され、たのだろうか、血が、止まらない】
【固めるにも、勢いが強すぎる。 ――酷く、足元が、危ない 、】



   【……黒≠ェ酷く、邪魔だ。 届かないじゃないか。】



【空を掴んだ手は――、 ―力尽きた様に、其の支えを失って】
【其れでも震える手を、黒≠フ向こうの彼女に、必死に伸ばして――】




  ……、君は 自由じゃ、…ない…逃げてる……、 限り、……捕らわれて、る

   『ソイツ』、……が、檻だ  …………待ってろ…、教えてやる……ッ




    自由≠ヘ…、…………もっと…、 
                             ―――たの、―し 




【  ―― 血を流す彼の体は、彼女の体へ届く事も無く崩れ落ちた  】
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/12(火) 19:17:39.19 ID:ee4ZPwsKo
>>752


――――ッ…………はぁ…………はぁ…………!!


【彼女は、救いを断ち切る絶望の水先案内人は、息を、荒げる】
【崩れゆく彼を、歪みながらも純粋なる自由の崇拝者を、瞳の端で捉えながら】

……誰一人として……わたくしに触れることは……許されない……!

【――彼が倒れ伏すのとほぼ同時、カラスが、すべてのカラスは「黒い羽根」の塊へと還る】
【彼に突き刺さっていたカラスも例外ではない】

【そして間を置かずして、「黒のヴェール」も、解除】
【黒羽根の嵐の残響音――疾風が、びゅう、と路地裏を走り抜ける】

………………お馬鹿、様………………

【一気に静かになったこの場にて、ぽつり、と一言】
【倒れるかどうかの瀬戸際で、壁によりかかる少女は、男を見て、】

――「救う」……「教える」……
偉そうに……語ってみせても……所詮はこの程度……!

墜ちてしまえ……! 堕ちてしまいなさい……! せいぜい絶望にのたうつのです……!

【投げ掛ける暴言に、蔑む視線】
【心より世界の破滅を願い、少女は狂乱する】

――――フフッ…………フ…………どうしました…………そのまま野垂れ死ぬ気ですか……!!
カイ゛ノ゛ウ……ア゛トリ様ァ゛…………!!

――――――…………!?………………ゲホッ…………!!

【………………びちゃっ――――、吐血】

【無理を、し過ぎたか……】
【額の傷、身体の大火傷、更に刀傷…………重傷の癖に、魔力と体力を、使いすぎた――】
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 19:26:55.64 ID:AJqfdj8SO
>>748
/すいません、遅くなりましたー
/護中身ここに、今返事お書きいたしやす。
/では今日もよろしくお願いしますね。
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 19:48:36.70 ID:AJqfdj8SO
>>701

―――……?
えっと………、

【魔術教会へと出向いた理由、少年はそれが未だに理解(わか)らなかったが、】
【はたして、それは友人でも顔見知りでもない自分が聞いていいものなのか……?】


はい、どうか…しましたか?
【何やら、様子がおかしい様な少女に、そう尋ねてみる。】
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 19:53:54.03 ID:3qejSU1Ro
【街中】

【まだ人通りの多い街中で雑踏からする足音とは別の音が響いていた】
【カツン、カツン、カツン】
【鉄製の何かを地面にぶつけているようなその音は、一人の青年から出ていた】

【その青年は子供にも大人にも見える顔つきと、黒く短い髪に色白の肌を持ち、ワインレッド色のナイロールの眼鏡をかけている】
【服装は、黒いスラックスと茶色のシャツの上に白衣を羽織っているという研究者のようなもの。腰に締めているベルトの左側にはホルスターがあり、その中に黒いハンドガンが納まっている】
【右腕には手から肘までを覆う灰色の盾のようなものがあり、その先端から杖が出ていて青年の支えになっていた。右手は盾の内側から横に伸びているグリップを握っており、杖というには非常に機械的なデザインだ】

【カツン、カツンと響く音の正体は右腕の杖】
【足が悪いのか、非常にゆっくりとした速さで歩いている】

【カツン、カツン、カツン──ガッ】

あっ

【リズミカルな音に変化が訪れると同時に、青年の口から声が出て、彼はばたんと前に倒れ込んだ】
【つまり──こけた】
【倒れ込んで数秒、起き上がろうとしているも、中々起きれない】
【表通りで倒れていればそれなりに目立つが何故だか助けてもらえないでいる】
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/12(火) 19:59:31.34 ID:FZZLx/5Go
>>753

【……少女の声だけが、薄暗い路地裏に響き渡る】
【言葉を投げられる対象は、只、荒い息と共に其れを受け続けて】
【『黒い羽根』の消失と共に、栓を無くして流れ出る血は ――止まる気配も見せない 】


【只、其処に在ったのは―――】











……………………檻≠ェ、消えたね。



【――――声≠ェ、響いた】


【見れば、戒能の『ブローチ』から溢れ出す魔翌力=\―】
【視認可能なら、“虹色”と認識出来るだろうか】
【急速に血は止まり――、 満身創痍ながらも、戒能は立ち上がる】



――、 ― 自分で自分を閉じ込めるのは、楽しいかい。
俺は、君を騙した事なんて一度も無い……のに、君は『もう騙されない』と言う。
何時も、君はそうだ。 ――この世界に絶望してるって言うのに、『希望』が欲しそうな言葉を吐く。



――……よく聞け、 ウェル子



【傷だらけに成った全身で――其処だけは守られた様な、白い右手】
【其の手を再び伸ばしつつ、戒能は彼女の双眸に黄金の眼を合せようとして】
【何時もの渾名は呼ぶ事無く、彼女の名乗った其の名の通り、ウェル子≠呼んで】




……光が欲しいんなら、 俺が勝手に ―、―― 探してやる。

俺はもう、十分に持ってるからな……。   ……取り敢えず、君にも分けてあげよう――。




【――彼の表情は、とても似合わない。 悪戯っぽさの欠片も無い、笑み。】


/お待たせしました
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 20:01:22.68 ID:r/WHrt8Mo
>>756
大丈夫ですか?

【しばらく青年がじたばたしてから、そう声をかけるものがあった】
【青年に影を作るようなその人物は、目線を近づけようとしゃがみ込む】

必要ならお手伝いします。不要なら不要と仰ってください。
どうなさいます?

【地面からの眼線なら、その脚は素足】
【獣染みた蒼い毛皮に覆われた、骨格はほとんど人間な、大きめな猫の足が見えるだろう】
【それは、青年に一応手を伸ばす】
【形は人のものだったが、やはり毛皮に覆われていて、掌や指先には肉球がついている】

【手を払うも、掴んで立ち上がるも、すべては青年次第だ】
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 20:04:40.75 ID:BoSplV9No
>>755

――…?

【何かを言い倦んでいる様子を少し怪訝そうに見つつ、ゆっくりと歩き続ける】
【その表情はずっと凍りついたままだが、裏を返せばそれは何かを拒んでいるようには見えないということだ】


ううん……なんでもない…

【やっぱり、どこか寂しそうな呟き】

…そう言えば…おうち…もう少しじゃないの?…

【もう随分と歩いたような気がしていた】
【夜も遅い。少年は早く家へと帰らなくて大丈夫なのだろうか】
【少女はそんなことを思い、彼を心配する】
【もっとも、言葉足らずでその意思は伝わらないだろうが…】

/本日もよろしくお願いしますー
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 20:10:43.85 ID:3qejSU1Ro
>>758

(……獣人?)

【まず最初に目に入ったのは足だ】
【獣染みた毛皮に覆われた足が視界に入ると同時に脳裏を過ぎるのは別種族という予測】
【それを確かめるべく顔を上げると、手を差し伸べられていた】

あ、あぁ、ありがとう
一人では起き上がるのが難しいんだ

【少し驚きながらもお礼を言い、差し伸べられた手を掴んで立ち上がった】
【立ち上がった直後に杖をつきふらつきながらも手を離す】
【その細かい挙動から、杖が無いと立っていられるかどうか、というのが分かるだろうか】

いや、ありがとうね

【もう一度改めて礼を言いつつくいっと眼鏡を中指で上げた】
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 20:16:57.62 ID:r/WHrt8Mo
>>760
【青年の予測は大当たり】
【手の主は、確かに蒼い毛皮の、猫獣人だった】
【クリームイエローの臍だしノースリーブのインナーにベリーショートのカットジーンズという、必要最小限度の布面積】
【おまけに肉付きは標準より上なので、なんというか、こぼれそうだ】

お安い御用ですよ。
けれど、時々意地を張って怒り出す方もいらっしゃいますし…
あ、お怪我はありませんか?

【そんな、下手をするとはしたない野生児な見た目に反し、ボサボサの黒髪に隠れた糸目は柔和な印象】
【口を動かす事無く発せられた少女らしい『声』もまた、礼儀正しい、ようだ】
【体勢が安定するまでは支え続けて、ゆっくりと放れる】

【そして、男性の無事を見届けて、微笑む】
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 20:26:29.94 ID:3qejSU1Ro
>>761

(本物か。話には聞いていたが実物を見るのは初めてだ)

【起き上がって相手の姿を見ると驚いたような顔に変わった】
【というのも、獣人を見るのが初めてなせいだ。それを言う前に頭のてっぺんからつま先まで視線を往復させて観察し始めた】
【失礼とも不気味とも取れる行動だし、珍しいと思っている、と感じ取ることもできるだろう】
【視線を往復させ始めたあたりで一瞬胸で目が止まるも、そこからは止まることなく往復させている】

怪我はないね。もちろん、身体は少し痛いけど特に気にするほどじゃない
それよりキミ、いわゆる獣人かい?

【何度か視線を巡らせてから質問に対して答えを返す】
【自分の怪我やらはどうでもよさそうに答えて、続けてすぐに質問をした】
【好奇の目、というよりは不思議そうな表情だ】
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/12(火) 20:28:57.69 ID:ee4ZPwsKo
>>757

…………その…………「光」は…………!

【いつだったか、確かに見たことのある「虹色」】
【あの時は軽く流した「虹色」……】

【…………嗚呼……そうですか、そうでしたか――――】



――――フッ…………フフ、フ………………



【――わたくしは、また負けるのですか】
【絶対に、誰にも触れさせないと、決めていたのに】
【灼熱の抱擁に続き、虹色の自由までもを、ここで甘受しなければならないのですか】

【ウェル子の両の眼は、ひたすらに底知れぬ蒼を湛え――】



【――――『ウェル子』――――】



【――そう……、わたくしは、『ウェル子』】

【ゆらり…………彼の手が、言葉が、笑顔が、迫る中、ウェル子の手が、自分の額に伸びて――】

【     『 絶 望 の 水 先 案 内 人 』     】



【    ぐ ち ゃ ッ    】



/続いてしまいました
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/12(火) 20:29:23.20 ID:ee4ZPwsKo
>>763続き
>>757





――――――《血の》…………《代償》ぉ゛お゛ぉ゛ぉ゛ッ゛………………!!





【地響き、轟音、崩れる建築物、割れる彼女の背後の壁、染まる赤、黒、そして紅】
【絶望と自由の渦巻く空間が、「紅」で支配された】
【額の包帯をぶち破り、傷口を抉り、ウェル子の、狂気に支配された少女の額から、夥しい鮮血が噴出する】
【突如として崩れた背後の壁から出現するは、「巨大カラス」】
【体長3メートルはあろうかというその化け物は、衝撃波か鳴き声か分からないようなものを発して、飛ぶ】


簡単にハッピーエンドが迎えられると思うんじゃないですよ三下がァァアァアァッ…………!!!
わたくしにも……!! 世界にも……!! もう……救いなんてないんですよッ…………!!
嗤うのをやめなさい……! 嗤うな……!! わたくしを…………!! 見下すな…………!!
ウェル子……!! その名を背負う限り、わたくしはわたくしであり続ける……!!
絶望に飛び込んできた愚か者……!! 貴方様は…………!! 淘汰されるべき存在…………!!
ライトウェル様のように……! シズクのように……!! カーネル様のように…………!!
絶望の中で手を伸ばすものは…………!! 倒れなければ…………!! 斃されなければならないのです…………!!
ぐっ…………がっ…………!!…………カ……イ…………カイノウ様ァァアァァァアアァアアァァ………………!!!


【――呪詛】

【絶望の淵から発せられる呪いの言葉と共に、ウェル子の姿が消えた】
【瓦礫、砂埃、黒い羽根、鮮血――――彼女を覆い隠すものが、多すぎる】

【――――更に、戒能のすぐ眼前、やや上方にて制空権を得る巨大カラス】



【 絶望は、まだ、終わらない 】
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 20:32:10.21 ID:r/WHrt8Mo
>>762
ならよかった。

【怪我がない、の言葉に首を傾げて微笑む猫少女は、青年の視線に動じない】
【好機の視線を受けても、平然とした様子である】

そうなりますね、デザイナーの意向で。

【みしっ、と、猫が音を立てて拳を握る】
【ほんの一瞬青筋が浮かび、とんでもない量の怒気が発散されるが、きっと青年にその意味は伝わらず】

…えっと、その、出身地とか、両親とか、よくわからなくて…ですね、はい…

【『声』が、歯切れ悪く答えるときには、猫の笑顔から邪気が消えていた】
【ほっと小さく溜息を吐いて、猫はお返しとばかりの質問】

ひょっとして、学者さんか何かですか?
なんと言うか、その見た事ないものを前にして輝く眼というのは、やはり学者さん特有の何かを感じます。
見たところ知的な印象も受けますし…
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 20:37:21.64 ID:AJqfdj8SO
>>759

【―――彼女は、何を隠しているのだろうか?】
【いや、まぁ当たり前といえば当たり前なのだが、】
【初めて会った人物なんかにに自分の素性を明かしたくないのは、誰であろうが……、】


そういえば、そうですね。
まぁ、遅くなるのはいつもの事ですから。
別に貴方を見送ってからでも家に帰るのは大丈夫ですよ。
【そう、言葉を返す】
【さて、今度は彼女への選択肢だ】
【―――‥『少年に着いて来てもらって案内してもらうか』、『このまま、ここで少年を帰して、別れるか』】
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 20:38:41.22 ID:3qejSU1Ro
>>765

……?

【かなりの怒気が発せられるのを見て、怪訝な表情をして首を傾げた】
【しかし笑顔から邪気が消えていたのを確認すると、こちらもその表情を消した】

学者、か
似たようなものだね。元魔術師で、今は魔術協会に所属しているだけのただの学生だけど

【学者かどうかの質問には、学生だと答えた】
【魔術協会というのはこの世界にある魔術師の組織だ。それなりに有名だからもしかすると知っているかもしれないし、知らないかもしれない。名前からどんな組織か予測もできそうだ】
【しかし格好としては完全に科学者や研究者のもの。しかも彼は”元”魔術師にも関わらず魔術協会にいるという】
【その矛盾には違和感を覚えるかもしれない】
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 20:47:08.70 ID:r/WHrt8Mo
>>767
魔術教会! 先日お話を伺ったばかりです!
確か魔術師の…ん? 元、ですか?

【手を叩いて喜ぶ猫は、青年の言葉にきょとんとした表情を作り、疑念を示すように首を傾げる】
【すると、ちょっと考えるように口元に手をやり、しばらく考えると納得したように頷く】

魔術師を辞めても、研究のため所属を続けるというケースですかね?
確かに理論値の追求には充分でしょうが…
ですが、学生ですか…とても落ち着いていらっしゃるんですね。

【軽いほめ言葉のつもりで、声は言葉をかける】
【今度は猫が好機の視線で、上から下まで観察する】
【それから、青年の杖/盾に興味を示す】

その杖…盾にもなっているんですか?
なんだか面白そうですねー…。
あ、当ててみましょうか?
今までの話から察するに、何らかの魔術兵装ではないかと思うのですが。

【ドヤ顔で、腰に手を当て胸を張る猫】
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 20:49:17.86 ID:BoSplV9No
>>766

………

【また俯くと、それきり沈黙してしまった】
【少年の問いは耳に入って来たはいいが、どこかで留まったかのように】
【しばらくの間、無言で歩き続けるだろう】

【そして少女は一つの行動に出る】
【少年の魔翌力の有無を感知しようと試む】
【その行動はよほど魔翌力に敏感な者でなければ気がつかないだろう】


――帰ったほうが…いいよ…

【やっと口を開いたかと思うと歯切れの悪い回答が、小さな唇から零れ】


……怖い人形に襲われたらどうするの…?

【―――何を、意味しているのだろうか】
【まだ彼女ははっきりと『答え』を返していない】
【それはまだ彼女に答える余地が残されている、ということだ】
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 20:54:49.77 ID:3qejSU1Ro
>>768

That's right(その通り)
研究のための所属だね。学生ではあるけれど、一応は研究の手伝いもしているんだ。それが収入源になってる
あとは、細かい経緯は省くけど、魔術師としてのリハビリ中といったところかな

【彼女(推測)の予測は概ね正解。彼は研究、もっといえば仕事のために所属を続けている】
【その答えに続いた言葉は、彼が何かしらの事情で魔術師でなくなってしまったことを示唆していた】
【軽い褒め言葉に対しては「そういう性格でね」と、謙遜とも受け取りとも判別しづらい返事をした】

お、それも当たりだ
魔導具──キミの言うとおり”魔術による改良を施した道具”だよ

【猫に左手の人差し指をさしながら、軽い笑みを浮かべて正解だと告げる】
【彼は魔術兵装ではなく魔導具と答えた。恐らく彼にとってはそれが正式名称なのだろう】
【しかしわざとなのか、どういった魔導具なのかまでは言わなかった】
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/12(火) 21:04:20.15 ID:FZZLx/5Go
>>763>>764


【 ――ふ   と、戒能の顔から笑みが消えた】

【目の前に展開されるは『異常』としか言い表せない光景】
【耳に入る呪詛の言葉に――彼は一度、其の双眸を閉じて】


…………嗤って≠驍じゃない。 笑って≠驍だよ。


【……不思議と、“落ち着いた”口調で言葉を紡ぐ】
【双眸を再び開き――、視界内から消え去った彼女を、視界外に見据えて】



――……ほら、「また」だ。 また、光を欲しがってる。
『救いなんてない』? ――そんな事、有る訳無いじゃないか。 隅から隅まで探したか?
『自分であり続ける』?――誰も、自分を捨てろなんて言ってないぜ。



絶望の中で手を伸ばす者は、倒れなければならない=H



…………君は、『独りが寂しい』だけだろ。
その癖意地ばっかり張って、差し出された手を掴まずにそっぽ向いてばっかり居る。
自分が作った『檻』の中から、誰かを引き込んだり、足を引っ張ってばかり居る。


 【――戒能は、自己中心的な人物だ】


【だが、其れを直そうとは思わない――自分には『そう』生きるのが合っている】
【場合によっては悪に傾き、場合によっては正義に傾く】
【場合によっては人を助け、場合によっては人を陥れる】
【好きに生き、生を謳歌し、歪んだ希望の下に生き、自由に自分を動かす】





   ―――――素直に出て来れば、こっちはとても明るい世界なのに。





【 ――――彼は、そんな自分が生存出来るこの世界が大好きだった 】



【 絶望か死か、選ぶのなら、彼は死だ 】
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 21:04:22.57 ID:r/WHrt8Mo
>>770
よっしゃ!

【正解の言葉にぐっと拳を握り、喜びの感情を表現する猫】
【『声』のせいか、猫は割とストレートに感情を示すタイプに見えるだろう】
【リハビリの言葉にも、】

体が悪いのですか?
えっと、無理はなさらないでくださいね?

【と、軽い気遣いの言葉をかける】
【あまり踏み込まず、距離をほどほど保った対応。そのあたりの機微は判別できるのだろうか】

【そして盾をしげしげと見つめて、ソレが何であるかを見極めようと躍起になっているらしい】

まず間違いなく強度強化がかかっていますね。
あなたの体重を支えるだけにしては過剰ですから、別の用途に作られたものを杖として運用している。
そして盾となると防御機構が2,3はあるはずです。
…あ、でも盾なら攻撃機構があっても可笑しくないから、あるとするなら裏にナイフでも仕込んでいるか…
…杭(パイル)?

【冷静な判断。読み取れる情報からの推測を口にする『声』】
【戦闘にやや偏ってはいるようだが、その言葉選びには、猫もまた魔術をかじっているというニュアンスを読み取れるかもしれない】
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/04/12(火) 21:07:33.48 ID:lg6kzjiAO
【街中】

またか、またなのか、いやいや流石にそれはない
二度ある事は三度あるとは言うけども、流石に無い
ここが見慣れない道だとか、さっきから同じ様な所を通っているとか
言ってしまえば、自分が今迷っているなんて、そんな事はない
そもそも……

【先ほどから何かをぶつぶつと呟いている人】
【グレーのパーカーにジーンズ、とどこにでもいそうな格好の彼】
【目深に被ったパーカーからは黒髪がはみ出ていた】

【彼の言葉を盗み聞きすれば、迷った、と言う事らしい】
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 21:12:49.78 ID:3qejSU1Ro
>>772

(聞いてこないあたり、手馴れてるな)

【軽い気遣いの言葉には「ありがとう」と簡単なお礼の言葉をもって返す】
【その機微の判別、引き際の早さに、こういった人間の相手が手馴れていると感じ取った】
【というのも、彼自身が知的好奇心旺盛なため、同じ状況下だとついつい聞いてしまうタイプだからだ】

なるほど。面白い読み方だ

【温和な笑みを浮かべながら口にされた推測に感想を述べる】
【まだまだ推測できそうな予感がしたため、答えは口にしなかった】
【この段階では猫が魔術をかじっているとは読み取れなかった。強度強化はこういった装備には真っ先に思いつくものだと彼が思っているからだ】
【”面白い子だ”なんて思いながら、また眼鏡を中指で上げた】
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/12(火) 21:13:42.15 ID:s8TAn2LIo
【街中】

【つかの間の平和な日常を人々が生きる中で、突如殺伐とした空気を作るように声変わりがようやく始まったようなアルトボイスがその場に響き渡る】
【どこか裏返っており、その声の持ち主がものすごく驚いているかのように】

な、なんだとッ!?なんだこれ!?オーズ…?デンオー…!?
新しく始まったのはアギトだろ!?なんでクウガも含めて十作くらい前の作品として
扱われてるんだ…!?それに30周年じゃなくて40周年記念…!?


【今月から上映の始まる映画の告知ポスターをはがして慌てふためいているのは…黒髪に骸骨のようなモチーフの
ヒ―ローのプリントが付いた柄Tシャツと黒いデニムの真新しいジーンズとスニーカー…上物の皮のベルトには
携帯用工具入れをフックで填めて、その両手に機械の戦闘用ガントレットを装備した少年だった】

…バカな、オレの住んでいる地域は10年単位で電波が遅れて届くほどのド田舎だったのか…?オレたちは
常に最先端の文化人であったとばかり思っていたのに…!どういうことなんだ…!

【目を渦巻状にぐるぐる回しながらわけのわからない現実を突きつけられてパニックを起こしそうになっている】
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 21:17:06.60 ID:AJqfdj8SO
>>769

――………『怖い人形』……??
【やはり、さっぱり、理解できない】
【―――何一つ、彼女の言う事が、彼女の全てが、わからない。】

【彼女は、本当に一体何者なのだろうか……一体……、】

【少年からは確かに魔翌力を感じるだろう】
【だが、それには別に属性などはない。無透明の只の魔翌力】
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 21:19:52.53 ID:r/WHrt8Mo
>>774
むぅ、このデザインだと間違いなく可変機構が…
いや、ひょっとして魔術という言葉に誘導されている?
もしかするともっと機械的ギミックが…ひょっとしてエナジーマッ的な…

【…だいぶ熱中してきて、『声』はぶつぶつと呟き続けるようになる】
【けれど、ここにきて猫は視線を青年に向けた】

【声は思考に熱中し、猫は青年に興味を示す】
【『声』と猫が、乖離しているような動作】

【つい、と、視線が青年の顔から逸れてハンドガンを捉えた】
【ホルスターに納まったその黒い姿を見て、普通ならモデルガンだと思うのだろう】
【こんな街中にそんなもの、あるはずがないという思考から】
【しかし、猫は猫らしく、鼻がいいようで】

…あれ? それ、実銃ですか?

【明らかに『声』が、仕草に遅れて言葉をかけて】
【反応を見ようと、視線が再び顔を見る】
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 21:22:56.46 ID:BoSplV9No
>>776

―――そう。

【少年から確かな魔翌力を感じとった】
【狂気が――疼く】

【でも】

あなたの目の前にいる人が、そうだったとしたら

――どうする?

【それをグッと堪えて、また新たな問いを投げる】
【よく見れば、少し彼女が震えていることに気がつくかもしれない】

【彼女は“まだ”無表情―】
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 21:30:51.74 ID:3qejSU1Ro
>>777

あぁ、”残念なことに”本物だね

【猫の質問に対し、銃がよく見えるように左手で裾をどかしながら答えた】
【わざわざ”残念なことに”と強調して】
【その銃は魔力も何も感じ取れない──つまり魔導具ではないただのハンドガンだ。見た目もいたって普通で、何か特別な改良をしてあるようには見えない】
【魔術師・科学者、そのどちらの称号からも外れたものに見えるのではないだろうか】

(……なんだこの違和感は)

【ホルスターに収まったハンドガンを見せながら、彼は脳裏に妙な感覚が過ぎっていた】
【それは目の前の猫の細かな挙動から感じ取ったもの。声と仕草のズレが要因だ】
【しかし彼は違和感を覚えていながらも、その正体がなんなのか、までは掴めていなかった】
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/12(火) 21:34:24.55 ID:ee4ZPwsKo
>>771
………………くッ………………!!

【双方の主義主張に多少の齟齬はあれど、戒能の言うことは、大方「正解」であった】
【そう、ウェル子は、「絶望の水先案内人」――ゆえに、口八丁手八丁、嘘やハッタリも平気で羅列するような人間だ】
【……他者を絶望に引きずり込むため、そして、「自分の本心を闇に覆い隠すため」――】
【偶然か必然か、戒能という男は、その本質を、見抜くことに成功している】

世界はわたくしから光を奪った…………!!

【……不思議と、今の今まで、ウェル子という存在に対し、深く切り込んだものはほとんどいなかった】
【強いて言えば、彼女の「相棒」的存在のとある誰かくらいなもので……】
【それは、ウェル子の「詭弁」が上手だったからか、彼女の近寄りがたい雰囲気の賜だったのか】
【とにもかくにも……彼女は、「独り」だった、「独り」であろうとした】
【誰も信じない、信じたくない、親しくするなんて嫌だ、心を通わせたくない――、と、そうやって、絶望の道を選び、歩んできた】

――なのに……今更……何を…………!!

【なぜ、貴方様は…………ここまで、わたくしに固執する…………?】
【ただの同僚でしょう?】
【それも、決して仲がよいというわけでもない……殺伐とした、一時的な共同戦線を強いただけの存在……】

【――――自由…………、「自由」…………?】

【…………嗚呼…………戯れ言を…………】

【…………………………けど、もしも、本当に…………………………】



…………本当に、「救い」があると仰るのでしたら…………



【………………「好き」の反対は、「嫌い」ではない――――――】



…………混じりけのない…………「救済」があると仰るのでしたら…………



【………………「好き」の反対は、「無関心」――――――】



………………「生き延びて、絶望を殺しにきて下さい」――――――



【………………少女は、この世に生まれ落ちてから一度たりとも、「無関心」であったことなど、「無い」――――】


【――――――――――静かだった】

【音もなく、徐々にその姿を、薄くしていく、巨大カラス】
【儚げな「淡き黒い閃光」が、崩壊した路地裏に瞬いて】
【やがて、砂埃も、カラスも、鮮血も消え去る頃には、血だまりに沈む少女が、瓦礫の中に、見えるだろう】



【…………今、気付きました――――】



【「世界」の悪戯により生まれし「わたくし」を、「絶望」を殺せるのは…………「人」が夢の片隅で描いた、「歪んだ世界」なのだ、と――――…………】
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/12(火) 21:34:37.50 ID:ZHRqGmAe0
>>775
…………ツッコミ…どころ…満載…
【はぁ…と溜息とともにやってくる少女】

【血のように真紅に輝く瞳に、闇夜に輝く月の如き長い金髪に蝙蝠みたいな耳が生えた、青いハートの髪飾りを左側につけ、首に5つのホイッスルと黒曜石のペンダントをかけ、両腕に宝石が埋め込まれたブレスレットをした少女だ】

…もう…クウガは…ディケイドでも…出てる…
…デンオウは…有名作品…
…最高は…ブレードだよ…
【やれやれと両手をやりながら彼を見る】
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/12(火) 21:39:44.19 ID:ppvJxok40
/スイマセン>>781は文訂正して絡みますので無しで…
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 21:42:33.10 ID:r/WHrt8Mo
>>779
…あなたは、優しい人だと確信しました。

【唐突に、『声』が告げた】
【違和感の元になったであろうズレは、もう消えていて、体を少し離しながら、笑う】

銃で撃たれれば、人は死ぬ。
あなたはそれを理解してなお、あなたの信じる何かのために研究を続けているのですね。
自分が引き金を引いてでも、その何かのために、と。

【だから、と声が告げ、猫は糸目を少し、開いて】

だから抑止力として十全の意味を持つハンドガンを、残念、と口にしたのですね。

【目は、蒼く輝いていた】
【闇の中にあってなおぼんやりと、魔翌力によって光を放つその目には、なんだか慈しむような感情が宿っている】
【それを消すように目を閉じながら】

なるほど、だから、『盾』…さぞかし強固な意味を持つのでしょう。

【遠まわしにその出来を賞賛する】

となれば、攻撃機構の線は捨てましょう。
ずばり、魔翌力吸収の術式があると見ます。外れてますか?
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 21:43:15.77 ID:OipVuDvf0
【カノッサ機関 某支部】

――――ようやく、改造も終わって、あとは身体が馴染むのを待つだけかい…………

【全身を包帯で捲かれ、右腕の肘から先もギプスで固定されている、一見するとミイラの様な人物が】
【散歩でもする様に、ゆっくりと支部の内部を歩いて回っている】

【頭部も目元を除いて全周がぐるぐる巻きにされており、その目元にもサングラスが掛けてある】
【その細い首筋には、『Canossa 616』と刻み込まれたプレートのついた、金属製の首輪がはめ込まれている】

…………流石に、こんな状態で気晴らしなんかに行く訳にはいかないしねぇ……

(しかし…………≪No.63≫がやられたのが、裏切りだったなんてねぇ…………
あのジャッキーニとか言う新ナンバーを騙った裏切り者め…………!
身体が治ったら、覚えとけよ…………ッ!!)

【歩調には、わずかに怒気がこもっているのだが】
【歩くのも、身体を気遣っての柔らかなペースな上に、表情が分からない程に包帯に包まれている為】
【それは、見ているだけでは伝わらないだろう】
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/12(火) 21:44:24.79 ID:ppvJxok40
>>775
……どうしたの?…
……なんか…慌てて…
【そこへやってくる人影】

……とりあえず…大丈夫?…
【血のように真紅に輝く瞳に、闇夜に輝く月の如き長い金髪に蝙蝠みたいな耳が生えた、青いハートの髪飾りを左側につけ、首に5つのホイッスルと黒曜石のペンダントをかけ、両腕に宝石が埋め込まれたブレスレットをした少女が】

【心配そうに見てる】
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/12(火) 21:48:33.94 ID:AJqfdj8SO
>>778

…………何を、言って………、

【理解らない――】
【何故、この少女はこんなところにいる?】

【理解らない――】
【何故、この少女はこんな時間に外なんかにいる?】

【理解らない――】
【何故、この少女は何の理由があってわざわざ聖都に出向いたのだろうか?】

【理解らない―――】
【何だ、先程から漏れているこのドス黒い魔翌力は】


――………君は、一体『誰』なんですか……?

【何だ、この全身をかける、嫌な予感は…】
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/12(火) 21:54:56.90 ID:niYSYsa2o
【路地裏】

【銀髪の少女がうつ伏せで地面に倒れている】
【脇腹に穴が貫通し、その傷からの流血で出来た血溜まり】
【幼い外見の少女にとっては、それは明らかに致命傷と呼べるもので】
【長時間放置されでもすれば確実に死を向かえるだろう】

【漆黒のローブを着用し、人目を避けるかのように深くフードを被る少女】
【大口径拳銃をローブに括りつけ、翡翠色の指輪を左手中指に嵌めている】
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/12(火) 21:56:40.60 ID:FZZLx/5Go
>>780


【 ――『今更』との言葉に、戒能は首を振る】

【世界は変わる=c…だからこそ、『自由』の定義は人により、時代によって違う】
【希望を山と押し付けるのも世界≠ネら、絶望の沼を作るのも世界=z
【一面だけを見て、物事を判断する等『勿体無い』――】


(  ……あぁ。 ――だから俺は、≪R.I.P.≫に染まれないのか。  )


【 ―― 一面の為に全てを変える℃魔フ、愚かさよ 】

【他の面を吟味もせず、自分勝手な理屈で世界を作り変えようとする】
【彼にとって――“理解”した今となっては、唾棄すべき其れだった】


【 黄金の双眸に笑い≠浮かべ、ウェル子を見遣り 】




  あぁ、良いさ…………約束≠オよう、ヨッシーちゃん。




【――――殺しに行ってやる=Aと。 彼は、約束した。】



【其れから戒能は、ウェル子に接近すると――彼女に、触れようとはせず】
【自らの『端末』を取り出し、彼女の傍で術式起動≠ウせようとするだろう】


【阻害が入らねば、ウェル子のみが≪R.I.P.≫の拠点へと送られる筈だ――】
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 21:58:31.56 ID:3qejSU1Ro
>>783

【唐突なその言葉に青年は微かに目を見開き驚いた】
【しかし続けられたその評価の理由を聞き、次第に表情を笑みへと変える】

……キミは面白い子だ

【数秒前に感じた評価。それを今度はこちらから言うこととなった】
【彼は「けれど」と続ける】

それは買いかぶりだ。俺はそこまで心情的な人間じゃないし、研究を優先するほどの研究者じゃない
これを持っているのは、これが最も人間に対して有効な武器であり、且つその脅威を最も知られているからだ
腕、手、指の微かな動きだけでこれは人を殺せる。そして誰もがそれを知っている

【買いかぶりだと答えてから、ハンドガンを所持する理由を説明し始めた】
【それは対人間の最強の武器。それは最大の知名度を持つ武器】
【腕と手と指を、実際に撃つときのように動かしてみせる】

俺には引き金を引く勇気はない。だから本当に戦いなれている人間には全く効果がないだろう
だけど、脅しには十分だろ?

【架空の銃口を猫へと向ける。だがその指がトリガーを引く動きをすることはなかった】
【終始、その人差し指は真っ直ぐに伸びたまま】
【最後にはぐっと左手を握り締め、おちゃらけたように笑ってみせた】

(それに何より……俺は優しくなんかない)

【笑みは一瞬だけ、悲しみを内包したものに変わる】
【しかしそれはすぐに勘違いだと思わせるかのように消えた】

魔力吸収は思いつかなかったな
つければ良かった

【続いた猫の予測を、遠回しに否定した】
【次にどんな予測が出るのか、期待の眼差しを向けている】
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 21:59:05.74 ID:DCdjOvSPo
>>787
【長い黒髪をポニーテールにした少女だ】
【黒いジャケットにベージュのロングスカートという目立たない装いだが腰に差す刀が、逆にその格好の中で浮いている】
【目元は鋭く、涼やかで。黙っていれば、所謂美人系に属するであろうことが分かるだろう】
【袖口や首もとからは、ところどころで包帯が見え、少女が怪我をしている事が見てとれる筈だ】

……つっ……、流石に治りが遅いな――肉を食わなければ。

【少し、つらそうな顔をしながら歩いていると、びちゃり、と足元に生々しい感触を感じる】

……血、か。

【顔つきが、途端変わり。視線を足元へ遣る】
【しゃがみ込み、少女に話しかけるだろう】

君。未だ生きているか?

【そう、問いかけるだろう。生きていれば、助けるつもりかも知れない】
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 22:03:23.98 ID:BoSplV9No
>>786

わたしは――――

『自立自動殺戮ユニット―――Iamyプログラム code:Failer-001』



――ゼーロ・ウィオラーケウス

人の魔翌力を奪って[ピーーー]“人造人間”の―――失敗作

【遂に、彼女は正体を明かした】
【内に秘めたる狂気がズクズクと少女を蝕んでゆく】
【少年の魔翌力を奪えと―――】

【そして彼女は表情を歪ませた】
【兇猛で、狂気に満ちた笑顔に――】

【   漆黒の魔翌力が――噴き出した  】




――でも大丈夫……



【―――のは一瞬だけだった。凶悪な笑顔も何処かへ消え失せている】


わたしは、たまにどうしても人の魔翌力を奪おうとしてしまうの……
そう、命令されてるから…

…それを止める為に、魔術教会に行ったの……
わたしは多分…魔翌力で動いているから…治せると思って

【少年の疑問は今、全て晴れたことだろう】
【少女は「ごめんね…」と変なことを言ったことに謝罪した後】

――こんな人だってわかっても…ついてきてくれる…?

【彼女が選んだ答えは―『少年に着いて来てもらって案内してもらう』だった】

【だけど彼女が正体を明かしたいま、少年はなんと言うのだろうか―――?】
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/12(火) 22:06:49.33 ID:niYSYsa2o
>>790

【返事は、無い】
【気を失っていてもおかしくない出血量であるし、ある意味当然か】

【──が、左手の指先が、ピクリと】
【ほんの僅かであるが、動いた】
【朦朧としながらも意識が残っていたのか、それとも生存本能か】
【どちらにしても、まだ生きていることは確かなようだ】
793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 22:06:52.07 ID:BoSplV9No
>>791
/ごめんなさい!ちょいと台詞が足らないです
/でも大丈夫、の後
/今日はまだ………抑えてられるから… を追加しておいてください!
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 22:10:47.54 ID:r/WHrt8Mo
>>789
それを人は抑止力というのですよ。
抜かずの太刀、という奴です。

【脅し、の言葉に、そう短く付け加えて、他の言葉を続けることはなく】
【けれど、猫は一瞬の表情を捉えたのか捉えなかったのか判然としない笑顔で】

あちゃー、これもはずれですか…
となると後は…うーん、反射、即効反撃、時間遅滞…むぅ、流石に見た感じから判断するのはこの辺が限界ですかねー…。
ただ、盾に杖をつける理由がいまいちわかりません。
ひょっとしたら杖に盾がついているのかも? むむむ…

【再び『声』が思考に没頭する前に、猫は首を振る】
【声をたしなめる様な動作に、声は思考を打ち切って】

…え? あ、そうだ、あの、魔術協会の方なんですよね?

【そう、青年に話しかける】

哲学者の卵について、何かご存知ではありませんか?

【これまた急な話題転換だが、猫の表情は、今まででもっとも真剣】
【猫にとって、重要な話題なのだろうと、察してもらうに足るだろう】
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 22:11:27.35 ID:DCdjOvSPo
>>792
……、治療薬、なんて持っていないな。
――――包帯は、有る。止血も出来るか。

【その様を見ながら、驚くほど冷静に処置を考えていく】
【そして、少女はジャケットと中のシャツを脱ぎ捨てると、体に撒いていた包帯を外していく】
【包帯を外し終わると、スマンな、と呟いて少女の腹までローブをまくり上げるだろう】

女子だしな、出来れば跡は残したくないが。
悪いな、恨んでくれても良い。今は先ずは止血が先決だ。

【少女の右手が、少女の腹の傷に添えられるだろう】
【そして、次の瞬間。手のひらが焼けた鉄板など比ではない高温に至る】
【そう、焼いて止血する積りである。極力跡を残さないように、傷の周囲だけにしか熱を与えては居ない】
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/12(火) 22:19:24.64 ID:ee4ZPwsKo
>>788

【同じ組織にいながら、決して交差することのない、信念】
【片や絶望、片や自由】
【恐らくは、「組織」のために全力を尽くしながらも、「総帥」に心酔しているわけではない、この両者】

【――きっと、それは、「色」が違うから】
【少女は望みを捨てて黒く染まり、男は自由気ままな虹色に輝き、総帥は世界を蹂躙すべく赤く煌めいた】
【各々が宿す「色」――「光」が違えば、その「性質」もまたしかり……】

【けど、もしも……もしも、だ】
【唯一どんな色をも内包する「虹色」が、他の光に深く干渉したならば……】
【――例えば…………「黒い閃光」】

【ああ……結果として、少女は、理解した】
【組織に身を起き続けるのは、絶望の世界を築くため……だけでなく、「救い」をどこかで捨てきれないから、だと】

【……男も、理解したか】
【――「何を」理解したかは、少女の知るところではないが】


…………………………………………


【死の間際にて、少女の語れることはない】
【手を触れられようと、肩を寄せられようと、抱擁を交わされようと、拒むことも受け入れることも出来やしない】
【よって、転移に支障など一切無く――】




【バサバサ――と、ふと、どこにいたのか、一羽のカラスが、少女に身を寄せて】
【――「カー」――、と鳴いた】


【「…………何が自由ですか、このバカ………………」】

                                              【「………………ま、ありがとう――――――なんて、ね――――」】


【男を見て、小首を傾げ、その後、そっぽを向くカラス】

【その鳴き声は、慇懃無礼さを欠いた、友人にでも話しかけるような、砕けた感じの、誰かの言葉に聞こえた…………かも、しれない…………?】

797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:20:15.70 ID:3qejSU1Ro
>>794

杖に盾、が正しいよ

【中々答えが出せない様子の猫に、ヒントのように声をかけた】
【悩む猫が面白いのか、温和な笑みを浮かべている】
【だが次の質問──いや、言葉にその笑みは一瞬で消し飛んだ】

……カノッサ機関の特殊兵器、か
よぉく知ってるよ

【まるで親の仇の名が出てきたように、軽快だった声色は低いものへ、笑みは苦々しい表情に変わった】
【猫の知りたがっていることがその質問だけでは判別できなかったため、ひとまずは口を閉じた】
【卵のこと、というのは分かるが、卵をどこまで知っているかが分からないからだ】
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/12(火) 22:21:38.88 ID:niYSYsa2o
>>795

【ローブをまくり上げてみたならば分かるだろうが】
【少女の肌には既に古傷が散見している】

【戦いの跡が多く残っている身体に加え、この路地裏という危険地帯】
【少なくとも一般人ではないし──"悪人"という可能性も、十分にある】
【こんな世界だ。少女でも、能力者であれば人を殺すことは可能である】

【抵抗はしないし、出来ないし】
【特別な体質を持ってたりもしないので、治療は何の障害もなく進めるだろう】
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/12(火) 22:24:26.39 ID:VXQVrNJFo
>>784
/まだいらっしゃいますかー&時間大丈夫でしょうか
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:27:44.11 ID:OipVuDvf0
>>799
/おkですよー
801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 22:28:20.98 ID:DCdjOvSPo
>>798
……、傷が多いな。似たクチ、か。

【そう、体を見て呟いて】
【治療をしている少女の肌にも、切り傷や裂けた傷、火傷跡等の傷跡は多い】
【そもそも、この少女は筋金入りの人殺しだ。但し、殺すために戦っているのではなく、戦ったら殺してしまうことがあるだけ】
【そして、戦いを止めるつもりは無いから必然彼女が手に掛ける命は増えていく。それだけ】
【故に、彼女は今助けようとしている少女の素性を気にすることはない】

……とりあえずは、だな。
後は、本格的な治療か……。

【少女の体に包帯を巻きながら、そう呟いて】
【巻き終わる頃に、何かを思い出した】

……あ、そういえばお祖父様の昔世話になった闇医者……。

【呟きながら、彼女は少女を抱えるだろう。形としてはお姫様抱っこだ】
【暫く、路地裏のさらに奥、スラム街の当たりまで走って行く筈だ。暫く走ると、寂れたビルの前にたどり着く筈である】
802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/12(火) 22:31:45.18 ID:4TihV7M7o
【公園の真っ赤なベンチ】

…………………。

【そこにちょこんと腰を掛けているのは】
【墨汁のような黒色の肩まで伸びた髪と、それと同じ黒のつぶらな瞳】
【額に赤い鉢巻を付け、後ろには綺麗な蝶々結びが踊っている】
【一応女性ではあるが体の起伏という物は残念ながら無きに等しく、ぺたんこ】
【白いコートを肩に掛け、白い長ズボンを履いた少女であった】

……………むう。

【少女の傍らには白鞘と黒鞘の2本の刀が立てかけてあり】
【白の方には物々しいお札が所狭しと貼られている、なにやら危険な香りがしないでもない】

【先程から少女が時折唸っているのは、その手の中にある本のためだった】
【表紙には「よくわかる鉱石図鑑」とか書いてあったりなかったり】
【その項を睨みながらまた「ううん」や「むー……」などと唸りを上げる】

こう、何か発想が足りないです……
鉄を鍛えるにしてもそうですし、他の鉱石にしてもー……あう。

【集中力が大分削られたのか大きく溜め息を吐き本をパタンと閉じる】
【「鉄を鍛える」云々言っているからには少女は鍛冶師かそれに準ずる者なのだろう】
【少女は背もたれに体重を預け、また大きく溜め息を……】
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 22:32:50.35 ID:r/WHrt8Mo
>>797
【変化した表情にただならぬものを感じたのか、猫もまたその表情に凄みを加える】

私…は、以前、卵に接触する機会がありました。

【一人称に、妙な間を空けて、話を切り出す】

詳しいことは伏せさせていただきますが…とにかく、孵化した卵を持つ人と接続した結果、身体に妙な変化が起こっています。
能力の制限や、身体の構造が一部変わってしまったり…これもまだ未検証ですが、精神的な酷いストレスを感じる、というものです。

【声も、先ほどのものとは違う、感情を抑えた機械的な声で、つらつらと自分の症状を挙げてゆく】
【猫は胸に手を当てて、苦々しげに表情を暗くする】

可能な限り対処していきたいと思っているのですが、如何せん情報が不足しています。
機関による特殊兵器、悪意や絶望の塊…それぐらいしか知りません。
その情報を、何でもいい、教えてはいただけませんか?

【顔に浮かんでいたのは、不安や恐怖…では、ない】
【それは、こんなところで止まるものか、という類の、強い感情】
【負けるものかと、叫ぶような、熱意のある顔】
【一切ふざけた点も、暗いものも見当たらない、まっすぐな蒼い目】

…ダメなら、仕方がありません、次を探します。
であったばかりのあなたに、こんな事をお願いする『我々』のほうが、筋違いなのですから…

【声は、遠慮して、一歩身を引き、】
【猫は、それでもと、前に出る】

…ですが、このままではいられないから、決して諦めない。

【決意を、改めて言葉にする『声』】
【猫は、青年の言葉を待っている】
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/12(火) 22:35:06.55 ID:VXQVrNJFo
>>784>>800
【位置的には脇の通路、あまり離れている訳でも無い場所】
【その声を聞いていたのか、姿を見せるより先の言葉】

………気晴らし、ねえ。まあ別に止めないけど
気晴らしで痛めつけるには、対抗組織の連中は厄介過ぎる気がするよ
それと……こんな所だから良いとしても、独り言で個人情報漏洩は危険じゃないか?

……この世界だと、そんな珍しくないにしても、さ

【やがて、自分の言葉を一区切り付けると、曲がり角に見える】
【白無地のポロシャツは襟のボタンを止めず、その上には≪死獸弌≫の印を刻むロングコート】
【裾へ向かうにつれて黒から赤のグラデーションを描くズボン、金属補強された戦闘靴】
【先ぶれの様に、煙がゆらりゆらりと揺れて】

あー……ここ、何処?
余所の支部ってあんまり来ないからなあ……

【藍色がかった膝までの白髪に、マフィア風のソフトハットを重ねた、身長160cm程の少女が姿を現す】
【両手はズボンのポケットに突っ込まれ、口には煙草を咥えている】

【身体的なものが理由では無い疲労に特有の、退屈と辟易が混ざった表情で】
【少女は、あまり具体的でない質問を放ってよこした】


/あいさそれではよろしくー
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/12(火) 22:36:35.30 ID:mIAbxzwAO
>>728

そう、ですか。

【聞こえた、カノッサ機関と言う単語】
【流石に、その単語を聞いてしまえば少女にも理解出来る】
【自分達は、彼にとって大切な何かを、奪ってしまった、と】

でも、あまり無理はしないで下さいね。
強くなる為に、身体を壊してしまって戦えなくなったら本末転倒なんですから。

―――えっと、お名前を聞いても良いですか?
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/12(火) 22:37:26.56 ID:FZZLx/5Go
>>796

【虹色に煌いたブローチ――】
【其れが『何』なのであるのかは、最早問題では無いのだろう】
【只、大事なのは其れが彼≠ナある事 ……既に染まっているからこそ、総て染められない】



…………はっ。 ――…可愛くないね。
もう少し、愛想振り撒いたらどうだい――――。



――――……否、君≠ェやっても似合わない、か?



【――其の言葉は恐らく、目の前のカラスへ向けられた物だったのだろう】
【其れでも、戒能は思い直す。 「若しかしたら似合うかもしれない」、と】


【嗚呼――、―結局、自分は「カラスの色々な姿」を見たいだけなのかも知れない】
【だって、其の方が面白いじゃないか。 楽しいじゃないか。】
【黒の向こうに隠された物を、只、只、見たい ……結局は、只の利己的な回路】


 【――血の香りと共に歩き去る彼の、『自由の矛先』は変わった】
 【恐らく此れから、≪R.I.P.≫に与する事は無いだろう】
 【もう、“理解”して仕舞った。 自分には、≪理想郷≫等では満足出来ない】
 【彼等の遣り方では、「自由を味わい尽くす」事も――――】









……………………ま、どう致しまして。



【――――他の色に染まったカラス≠見る事も、出来ないのだから】



/二日間お疲れ様でしたー!
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/12(火) 22:40:35.91 ID:ee4ZPwsKo
>>806
/お疲れ様でしたッ!&ありがとうございました!
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:41:11.08 ID:3qejSU1Ro
>>803

その症状は、いわゆる"『卵』が孵化した”と表現される人間と似ているね

【諦めないといった猫に、彼はすぐに答えた】

俺もそれについては詳しく知らない
知ってるのは、そいつは体内に侵入し、放っておくと”孵化する”、ということ
そして孵化した場合、悪意が増幅するということぐらいだ

【彼の情報は非常に少なかった】
【それはたったの二つ。体内に侵入して放置すれば形態が変化することと、変化後の症状だけ】
【具体的に何がどうなるかには少ないし、対策を知っているわけでもない】

そいつは少し前に相当広がったものだ
いけ好かないが、『Justice』という組織を尋ねるといい
あそこならきっと『卵』の対応策も知ってるはずだ

【左手の人差し指を立てながら、彼は情報を追加した】
【それは直接的な対応策ではないが、それに繋がるもの】
【対応策を持っているであろう組織の名前だ】

【『Justice』──様々な場所で活動を行っている対テロ組織】
【既にかなりの知名度のため、もしかすると知っているかもしれない】
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/12(火) 22:41:13.32 ID:9i8t9JX+o
>>805

ああ、無理してヤキが回ったな……

【冷静さを失う重大なミスを起こした青年】
【普段はこうではないのだが……】

オイラの名前かい?
オイラは獅子堂…輝天、てぇ名だ

嬢ちゃんの名は?

【自分の名前を名乗り、相手の名も聞こうと】
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:41:32.21 ID:3qejSU1Ro
>>803
//次ちょっと遅れます
811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/12(火) 22:41:40.37 ID:niYSYsa2o
>>801

【只でさえ痩せ細ってる少女は、見た目以上に軽いだろう】

……どこ、……に─────

【応急処置が為されて、多少は余裕が出来たようで】
【掠れるような声でポニテの少女へと尋ねかける】
【どうやら、警戒をしているようだ】
【左だけ薄らと開かれた紅い瞳は、ジッと相手の様子を伺っている】

【また、怪我ではないが首全体が黒色の水晶で構成されていたりもする】
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:44:34.84 ID:OipVuDvf0
>>804

…………ッ!?
――――あたしゃ、『味方じゃない人間』なら、誰だっていいのさ…………
通り魔の真似事でも、十二分な気晴らしだねぇ…………

【唐突に掛けられた声】
【びくりと顔を上げて反応した人物の声は、女性のものであるとだけ分かるだろう】

――――――――初めて見る顔だね、お仲間さん?
あたしゃ、≪No.616≫ブラックハート…………あんたは?

【曲がり角から現われたロングコートの少女に、臆することなく名前を名乗り、そして訪ねるミイラ――――ブラックハート】
【支部の中と言う、場所柄だろう。相手も仲間だと分かり切っているので、気を許しているようだ】

…………?
そういやぁ、どこだったっけねぇ…………ディモルキャストを突破して、運び込まれて、そのまま治療と改造で軟禁状態になってて…………
――――端的に言えば、運び込まれてさっきまで寝てたんで、あたしにも分からないんだ…………
確認する時間も、無かったからさ…………

【ここがどこの支部なのか。言われてみれば、ブラックハートにもそれが分かっていなかった】
【覚えているのは、ディモルキャスト平原で敵と戦い、痛み分けの様な形で敵の能力者と相討ちになり、増援に回収された事だけ】
【その次には、この支部で目覚めた為、ここがどこだか分からないのだ】
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/12(火) 22:45:14.31 ID:g1W/BRVB0
【森林】

…………、…………

【白い無機質無装飾な仮面で顔を覆った、かなり細身の小柄な影が佇んでいた】
【左腕の部分にだけ黒い装甲を纏っており、右腕は白い服で覆われて】
【胸部には左腕の装甲が延長された鎧、腹部は鎖帷子を纏っている】
【そして足も左の部分だけ切り取られたように黒いロング・スカートのようなもので隠されて】
【その下の白いズボンと相俟って、全体的に黒と白だけで纏められた特徴的な服装だ】

……――――ふッ……!

【人影は、暫くの間幽鬼のようにぼんやりとその場に立っていたが】
【突如、何かに弾かれるように動き出すと。流麗な動作で以て、ロングスカート状の部位に隠されていた投げナイフを放る】
【ナイフは夜闇を引き裂き、一転二転と回転しながら飛翔して。やがて、前方に佇む樹の中心部を射止めた】
【その鮮やかたるや、或る種の芸術とも呼べる領域ですらある】

【が、ナイフを放った当の人影は、仮面の下で小さな溜息を吐いて】

……(……腕は……鈍ってない。鈍っては、いないけれど)
(……僕は。未だ、こうやって戦う技術を磨き続けて、……何を、目指しているんだろう)

(……   =c…、……   =c…――――僕は。……)

【――人影が胸中に抱く想い。其れが何であるのか、計り知ることは難しい】
【だが、或いはこの様子を草木の陰から見ている人物が居たのなら、その技術レベルは十分興味を惹かれるに値するものだろう】
【もしくは、ナイフが樹に突き刺さった際の音は、静かな森林によく響いている。それを頼りにこの場の様子を見に来るパターンもあるかもしれない】
814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 22:48:34.78 ID:DCdjOvSPo
>>811
喋るな、処置が終わってから喋るといい。
私が見つけた時、死にかけだったぞ。
不安なら安心しろ、腕はともかく、素性は気にしないらしい。

【そう言うと、ポニーテールを揺らしながら彼女はビルの中に入っていく】
【ビルの奥、少しだけ清掃された所にドアを見つけ、開く】

花城六輝が孫、花城火憐だ。
至急治療を頼みたい、金は跡で用意するから。

【開いた直後、そう言って】

「……ぁ、あ?おー、あのじーさんの孫か。ひゃひゃっ!!
んで、後ろの嬢ちゃん治しゃいいのか?」

ああ、銃で撃ちぬかれている。治せるか?

「ひゃひゃひゃひゃひゃ!!とぉーぜんよぉー、ひゃひゃっ!
此処はスラム街だぜェ?一日に数度は撃たれるヤツが出てるってもんだ、ひゃひゃひゃはー!」

【大麻を吸いながら、高笑いしている無精髭の30男】
【そこらじゅうに酒が散乱しているが、一応処置場所だけは片付いている】

「嬢ちゃんそこに寝かせな、つーか、お前服どうした、服」

【彼女は、少女をベッドに寝かせるだろう】
【そして、言われてから気づいた。シャツとジャケットを路地裏に放置してきていた】
【要するに、上半身下着替わりのサラシだけだ】
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 22:50:30.96 ID:r/WHrt8Mo
>>808
やはり、Justice…。

【声は、それを知っている口ぶりだ】

はい、以前であった人も、Justiceが哲学者の卵に関して研究が進んでいると仰ってました。
…ですが、実のところ懸念材料が二つあります。

【猫は指を立てる。まずは人差し指を一つ】

一つ、この身体には卵そのものはないため、卵への対処だけでは不完全である可能性が極めて高い事。
卵と接続した際、その構成物が一部逆流した事によるものだと考えられるためです。
つまり、卵を原因とした体の異常であるため、卵への対処への期待値が薄い。

【卵は、きっかけに過ぎない】
【いわゆる二次被害のため、変質している可能性が高い、という事だろうか】
【告げて、中指を上げる。2を示すサイン】

二つ目…その、体に、触られたくない…。

【なんだそれは、と】
【ふざけた事を抜かすなと、一蹴されるかもしれない言葉を吐いて、】
【けれど猫の姿は、羞恥ではなく苦悩に満ちていて】

…この体は、いろんな意味で、普通ではない…。
下手に衆目に晒すと、大変な事に、なりかねない…。

【獣人が、この世界では極めて少ない点と重なるかもしれない】
【解剖されるのを恐れているようにも見えるが、猫は、口を噛む】

…生物学的に、では、なく…その…

【声も、流石に歯切れが悪い。他に、いえない要因があるのかもしれない】
【猫は俯いて、迷っている。言うべきか、言わざるべきかを】
816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 22:51:02.81 ID:r/WHrt8Mo
>>810
/了解、ごゆるりとー
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/12(火) 22:52:04.46 ID:mIAbxzwAO
>>809

……あの、良いのなら、貴方が無理をする理由を聞かせて貰えませんか?
『カノッサ機関』と言っていましたし、まあ……見ての通り、私は機関員です。
機関の詳しい情報などについてお伝えする訳にはいきませんけど、貴方に伝えても問題の無いような、個人的な内容なら……。

【と、少女は告げる】
【その表情から、偽りは感じられない】

まあ、限度はありますから、何も出来ないかもしれませんけどね?


……あ、私はアカリです。
818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/12(火) 22:55:42.34 ID:VXQVrNJFo
>>812

……味方じゃないなら、味方になるかもしんないぞ?
敵だけにしとけって、うっかり怪我したら時間が勿体無い……ってまあ怪我してんのか

んで、仲間って言えば仲間だろうさ。支部の所属は違うだろうが
≪No.41≫魔斬 香月。夜の国支部所属、陸戦部隊≪ブラッディ・メアリー≫指揮官
……まあ、後半の肩書きは、何も無いと淋しいからって押し付けられたようなもんだけど

【煙草の煙を配慮してか、立ち止まるのは或る程度離れた場所】
【会話は十分可能な距離から、登場時と然程変わらないテンション】
【こちらは、仲間だからと大きく対応を変えられる程に、器用では無いようで】


……あー、悪い。質問の仕方が悪かったかも知れない
或る程度権限の有る奴の部屋が何処にあるか、って聞きたかったんだが……
その調子だと、知らないっぽいなあ

ところで……「突破」?出来てたのか、あれ
いや、ウチのもんが何処までやれたか、こっちの支部は噛んでないから知らなくってさ
ちょっと聞かせてくれるか?どーいう事が有ったのか、さ

【ディモルキャストという地名に、片方の眉がピクリと反応を示した】
【片目を細め、片目を身開き。左右非対称のアンバランスな顔を作って】
【立ち止まってはいるが、身体をやや前方に。少しでも耳を近づけたい、とばかりに傾けた】
【近づけば良い、という指摘は何処かへ投げ捨てて欲しい、喫煙家である】
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/12(火) 22:59:01.06 ID:niYSYsa2o
>>814

【傷跡は、銃弾よりも大きな、具体的な名前を出せば槍によって出来たものだったりする】

…………わかっ、た。

【一度は、ポニテの少女の申し出を了承するものの】
【医者らしき男の姿を見て、考えが変わる】

……や、だ………………。

【安心しろとは言われたが、不安なようだ】
【第一印象は、最悪】
【腕前が信用できないどころか、何をされるか分かったものではない】
820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 23:00:43.37 ID:cHpo3hySO
【大通り】
【フード付きで厚手の、黒いレインコートと白いドロワーズ、白と黒のチェックの機械的なデザインの長靴を身に纏う、メタリックレッドの、ツインテールの少女】
【幼稚園児が真っ黒いクレヨンでぐるぐる塗り潰したような、絶望的な深淵を覗いたような黒い瞳と、鋭い八重歯が特徴的で。背中には、蝙蝠のような、機械の羽】

(元居た世界と、そう変わらない。此処なら順応にも、それ程時間は掛からない)

…………けど

【彼女は道端の、真新しい壁に貼付けられた、一枚のポスター、「青義同盟」のソレを見ていて】
【その視線が射抜くのは、ただ一つ「カノッサ」の文字。忌ま忌ましげに、溜めた息を吐き出して】

やはり、「この世界」にも……

【べり、くしゃり】
【それを引きはがして。小さくし(握り潰し)て。レインコートのポケットに、しまい込んだ】
821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:04:11.02 ID:3qejSU1Ro
>>815

接続……要するに、卵自体じゃなく卵の欠片が体内に侵入した、というところか

【接続という言葉だけではぴんと来なかったが、付随している言葉からおおまかな状況を推測する】
【これは中々厄介な状況だ、とは思ったが原因が卵ならばそれへの対処法が流用できないという理屈はない】
【その点に関してはあまり苦難な表情は浮かべなかった】

……助けがほしくば、正確な状況を正確に伝えてほしい
そうでなければ、こちらも正確な状況を正確に理解することができない

【助力を請うならば、正確な情報を、と彼は言った】
【その表情、声は当然ふざけたものなどではなく、真剣且つ落ち着いたもの】
【言葉の選び方はやはりどこか科学者らしさを感じさせるかもしれない】
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/12(火) 23:04:24.71 ID:9va36i1do
>>813
【がさ、がさがさ】
【……】

かっこいいー

【何処か無感情な調子の声が響き、少し後に声の方向の茂みから、にゅ、と誰かの頭部だけ現れるっていうか生えてくる】

まるで曲芸を見てるみたいだね、うん
たまには道に迷うのも悪くない

【鮮やかな黒髪黒目を持ち鍵形の木製の髪飾りを付けた、スタイルのいい中性的な顔立ちの少女】
【漆黒の長髪はうなじの辺りで束ね上げられ、夜色の瞳は透き通る輝きと吸いこまれそうな暗さを備えている】
【制服風の白い上着とスカートを黒いインナーに重ねるように着ており、黒いタイツが足全体を覆っている】
【その両腰辺りには、それぞれリボンをあしらった白い半月形のポーチらしきものが付いている】

【※ただし肩から下は見えていない……っていうか、迷ってるのか、この少女】
【あ、今手も生えた。それでもってパチパチと手を叩いてみたり】

―――それにしても、あまり楽しそうには見えない様子だけど、何か嫌なことでもあったの?
「その仮面は面白くない」とか言われてサーカス団をクビになったとか?

【曲芸ネタを引っ張りつつ、小ボケじみた内容の発言から仮面の子に問いかけをしてみる】
【しかし茂みから頭だけ出した状態+淡々とした口調のせいで、なんとなくシュール全開である】
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:04:42.80 ID:3qejSU1Ro
>>815
//おっと、ただいまです
824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 23:06:03.21 ID:DCdjOvSPo
>>819
「おー、ひゃははは!嫌われちまったなーちくしょー!だが、俺ァガキは守備範囲にねーから別にいいや!ひゃひゃっひゃはっ!
安心しなァ、じょぉちゃぁん……。無免だが、此処で十年以上仕事してる、損ぐらいならお茶の子さいさいだからよ!そういや、さいさいってなんだろうなァ!知ってるか嬢ちゃん?」

えーと、先生。治療を。

「ああ、そうだったそうだった」

【思い出したかのように、そう呟くと】
【奥の冷蔵庫からメスや縫合針、糸などを取り出していく。消毒は確りしてあるようで】
【少女の近くに経つと、治療をしようとするだろう】

「では、之より施術開始。治療部位は脇腹。何らかの長物で貫かれた、貫通傷である。
内部に物質は残留していない。故に、消毒作業をした後に縫合、痛み止めと止血剤を投与する事とする。
では、おい、痴女、ガーゼ寄越せ、血を拭くから」

誰が痴女だ……!これでいいか。

「ん」

【その後は、淡々と治療を続けていく筈だ】
【見た目と態度に似合わず処置じたいは正確かつ速い様である】
825 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/12(火) 23:08:15.92 ID:9i8t9JX+o
>>817

(やっぱり、見覚えがある服装だと思ったら)

【青年はどことなく少女が機関の人間だという事に気づいていたかのようで】
【しかし、彼女本来敵かもしれない自分を手助けしてくれるとは思ってもおらず】
【戸惑いの表情を見せ】


いや、気持ちはありがてぇんだが、オイラ一人でやらなきゃ駄目なんだ
たとえ空回りの結果になったとしてもな……

【自分の目的は自分自身の手で―――――それは、一瞬だが昔の青年の姿が垣間見えるような】
【そして彼女もまた青年に名乗り】


アカリっていうのか、よし覚えとくぜ
次会うときは傷を治しておく、次はオイラが一本取るからなハハハッ

【出血も大分治まり、軽く冗談も言えるようになってきたようで】
【次に会うとき、それは敵としてではなく出会いたいという青年の心】


これは礼だ、とっといてくんな

【そう言い、懐から出したのはいぶし銀の鋭い手裏剣が数枚入った麻袋、それを彼女に渡そうとしている】
【青年は少女の能力と相性がいいと思ったのだろうか】
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/12(火) 23:10:02.16 ID:9i8t9JX+o
>>825
/彼女本来敵→彼女が本来敵 に変更ですorz
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 23:11:28.00 ID:r/WHrt8Mo
>>821
…どうしますか?

【声は、突然誰かに尋ねる】
【猫はしばらく瞑目して、決意と共に目を開ける】

”…他言無用に願うよ、青年”

【頭の中に、念話による音声が響くだろう】
【それは、今までの『声』とは別、少年のような低いトーン】
【だが、声質はともかく、纏う気配には妙な威圧感が混じる】

”僕たちは、君を信じる。信じて、話す。漏れると大変な事になると、理解してほしい”
”故に、これから先を部外秘とする。よろしいか?”

【それが、猫の本性だろうか】
【強い、決意と信頼、そして自分の覚悟が本物であるという意思を乗せて、猫は念話にて問う】

”僕は、ブルーライン。外の世界から来た”

【荒唐無稽な言葉に、猫が嘘を混ぜた様子はない】
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/12(火) 23:11:40.91 ID:g1W/BRVB0
>>822

…………――――ッ!

【ば、と。茂みが揺れた刹那に、仮面の人物は弾かれるように行動を開始する】
【即座に其方に振り向きながら、足の回転軸と腕を振るう方向を同一にして】
【文字通り流れるように、其方に向かってナイフを一本。投擲するだろう】

……――人、っ……!?

【……が。獣だとでも思ったのか。まさか人だとは思わなかったのか】
【半ば脊髄反射的に放たれたナイフは、ひゅんひゅんと回転しながら少女へ向かい】
【ッターン!と小気味良い音を立てて、少女の顔のすぐ隣の樹を穿つ、だろう】

……、あ、…………。…………

【ナイフを放ったままの姿勢で、仮面の人物は固まっている。凄い気まずい空気が場を支配するだろう】
【が、それでも何とかしてこの場を和らげようとでも考えたのか、】

え、……と、…………
……じゃ、…………じゃー、ん……以上、……演目、ナイフ投げ、…………でし、た……



【 えっ 】
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:13:53.33 ID:OipVuDvf0
>>818

…………なるほど、ねぇ?
ま、次からは気をつけるさ…………

【悪びれた様子もなく、軽く返す】
【――――故あって『人間』そのものを深く恨んでいる彼女には、人殺しそのものが、生きる目的の一つと言って良いくらいの重要事だった】
【その返事の軽さも、そうした事を簡単に止められるか、と言う反発心のそれだった】
【もっとも、極端な『人間嫌い』である事が伝わっていない以上、返事の軽さがどういう意味か、伝わらないだろうが…………】

≪No.41≫…………ノーマルナンバー?
――――そいつは失礼…………

【ノーマルナンバー――――≪No.100≫以前を指す、彼女の我流表現】
【それを少女――――香月の口から聞いた途端、ブラックハートはすっと頭を下げる】
【――――立場が違う、と言う事を言いたいのだろうか】

あぁ……申し訳ない
あたしも、今はここをうろついて色々見ておこうとしてたもんで…………

【どうやら、現在の支部を知らないだけでなく、詳しい内部構造も把握していない様だ】
【恐らく、身体慣らしの散歩半分、私設の見学半分と言ったところなのだろう】

――――どういう事って…………『ディモルキャスト会戦』の、って事ですかい?

【いきなり雰囲気を変えた香月に、さっと顔を上げるブラックハート】
【噛んでいないから、詳しい情報は分からないと言われて、ようやく納得する】

(そういやぁ…………あたしゃ、まだ報告を上げて無かったねぇ…………戻ったら、報告しとかないと…………)

【ふと、事後の報告がまだだった事が、脳裏をかすめた】

――――あった事と言えば、水の国の軍隊が迫ってきて、あたしゃ、そこに増援って形で向かったね…………
友軍と一緒に、一般兵を100人あまり蹴散らしてからかな?
『blue justice』…………あの良く分かんない変なのに所属してる、ゼビレイってロボット……アンドロイド? まぁ、ともかく…………それと、変な男と戦った
戦闘の途中で、本隊はやられて、≪No.63≫が死んだから撤退しろって、通信が飛ばされて…………
あたしたちは、自分の周りの一般兵をあらかた片してたからね…………外から救援を呼んで、車でここまで運んでもらったのさ…………
そしたら……起きてすぐに聞いたんだが…………なんでも新≪No.63≫の奴が『機関なんてどうでも良い。自分は≪R.I.P.≫の思想に従う』とか演説をぶちまけたそうじゃねぇか……
だから…………身体が治ったら、あたしゃ、≪No.63≫をぶっ殺しに行こうと思ってるのさ…………!

【大まかに、戦場で起こった事を把握している限りに口に出す】
【戦闘の途中で本隊が壊滅し、ギリギリで逃げ伸びてきたのだと言う】
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/12(火) 23:15:19.87 ID:niYSYsa2o
>>824

……─────。

【まだ納得がいかないようで、男を睨みつけるが】
【相変わらず体が動かないため、為す術も無く手術される】

…………痛み止めは、いらない。

痛覚……無いから。

【しかし、予想外にしっかりとした治療の様子に】
【少しは安心したのだろうか、こんな事を告げる】

【先程の応急処置と同じく、手術は問題なく進むだろう】
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 23:16:29.94 ID:AJqfdj8SO
>>791

…………

【少年は、その少女の自白を、黙って受け止める。】
【そして、その言葉に、こんな事を想う。】
【彼女が、言う通りの本物の殺戮の『兵器』ならば――……】


【本来、自分に仕組まれた命令を、こんなに拒む事はありえないのではないか、と】
【わざわざ、聖都までご足労してまで、あるべきである自分を壊す様な兵器は―――いない。】
【兵器とは、所有者に使われるままに、従うままに、あるべきものだ】


【――………ならば、彼女は『何』だ?】
【自分に課せられた命令にこんなにも苦しんでいる彼女は、兵器とは呼べなかった】


――………すいません、変な事聞いて、時間を取ってしまいましたね。
こんな事してたら、朝になっちゃいますね。

【考えれば、考える程にその姿は、】

行こう、ゼーロさん。
【自分の運命に苦しみ、打ち破ろうとする、そんな只の『人間』にしか見えなかった。】

【少年は、手を彼女に差し伸べる。】

/遅くなりました。
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:17:10.79 ID:3qejSU1Ro
>>827

(これか、今までの違和感の正体は)

【別の『声』、そして念話】
【ここにきて彼はようやっと違和感の正体が動きとのズレだと気付いた】
【そして続けられた言葉。『外の世界』、動きの『ズレ』、別の『声』】
【目の前の猫、いや、念話の先にいる相手の正体、その予測が脳裏を過ぎるも、まだ口にはしない】

初めまして、ブルーライン
名前を名乗ってなかったな。俺は赤木怜司(あかぎれいじ)
話の続きを

【簡単な挨拶と名乗り返しをして、すぐに話の続きを促す】
【話している間は基本的には黙っているだろう】
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/12(火) 23:19:33.16 ID:mIAbxzwAO
>>825

ん、解りました。
人間ですもん、意地とか責任とか、ありますもんね。

【そういって、随分あっさりと少女は引き下がる】
【どうやら、無理強いするつもりは元々無かったようだ】

……む、なら、私も更に修行をしなければいけないですね。
しかし、参りましたね、戦わないといけない相手が更に増えてしまいました。

これは……手裏剣、ですよね。
良いんですか?私はカノッサ機関の人間ですよ?
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 23:20:57.03 ID:DCdjOvSPo
>>830
【少女が喋る間にも治療はかなりの速度で進んでいく】

「ん、そうか。だったら薬使わねぇぞ。よっしゃ、薬一個分浮いた。
痴女、ガーゼ捨てて」

だから痴女ではないと何度言えばだな、あいわかった。此処でイイな。

「おー、んじゃ、そろそろ縫合しますかね」

【とつぶやき。縫合を始める。手際よく傷口は縫いとめられて】
【傷の具合を確認すると、額の汗を男は手で拭って】

「あい、終了。痴女、金出せ、負けてやる。治療費、口止め料もろもろ込みで40万な」

花城 火憐だ。痴女ではないぞ。ほれ、小切手だ。

「はいよー、頂きましたー。じゃー俺寝るから、じゃーな」

【そう言うと、おっさんは少女が寝ているベッドの奥にあるダブルベッドに寝転がり、すぐ眠ってしまった】

…………、痴女ではないのだぞ?

【少女の方を向いて、彼女は諭すようにそう語った】
835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/12(火) 23:22:32.33 ID:9va36i1do
>>828
【不意に自分の方向に飛んで来たナイフに驚いた様子の表情を浮かべ―――】

……お、おおーー?

【狙いがそれて近くの樹に刺さったことに、茂み団子のままほっとひと息】
【それから、(ナイフを気にする様子もなく)とりあえず茂みから抜ける事にしたのか、もぞもぞごそごそと茂みの中の身体を蠢かせる】
【―――様子を観察しているとわかるだろうが、どうにも胸のあたりがつっかえ気味の様子。あざとい奴め】

【仮面っ子が固まっている間に茂みから完全に脱出して、体中に葉っぱを纏いながらもこちらも白黒気味な装束を明らかにする】
【―――さて、仮面っ子が苦し紛れ気味に言った「演目、ナイフ投げ」であるが―――】

お見事、だね。でも最後のはちょっと良くないかな。隣に人がいたら刺さってたと思う

【再びとなる拍手をしながら、『まず自分の心配をしろ』的なズレた忠告をした】

【えっ?】
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/12(火) 23:23:13.25 ID:cZqLw+sSO
>>746
【青年は、推測する。守りの固さなど物の数ではない。問題は、速さ――彼女の真価は、恐らくあの体捌きにこそある】
【魔術も然るものだが、数多の戒めに縛られてなお己に一歩も引けを取らない、剣術こそが本当の脅威だと】

(――この期に及んで彼女が自分から動かないのは、即ち、確実に捌いて後の先を取る自信があるという事だ)
(能力発動から、積み重ねる事七度。十と二つの紗を裂いて尚止まらぬほどに、この白刃は鋭さを増しています、が)


(それとて、当たらなければ意味が無い――――)

【ひと欠片の殺気すら感じられない所から鑑みるに、恐らく彼女は未だに暇潰し≠フつもりで居るのだろうか】
【――だとしたら、嘗められたものだ。心外に思いながらも、不思議とその貌には笑みを浮かべて】


ふ、ふふ――トップナンバーは、伊達ではないという事ですか。
やはり今日の僕は、この上ない程に運が好い……。

天下に名高きカノッサ機関の中でも、最上級の古兵と見えるコトが出来たのですから。


【ぎしり。歯を食い縛って痛みを堪え、崩れた態勢を立て直せば、彼は唸るように呟いた】
【「ああ。これを幸運と呼ばずして、何と呼びましょう」――言葉通りに、彼にとって強者との仕合は何物にも勝る愉悦だ】


S.Fragment=\―――!!

【故に、退却の選択肢は端から捨てる。相手が此方を見誤っている内に、僅かでも状況を巻き返さんと】
【手首のスナップでカッターの刃を押し出し、彼はまたもや、愚直な突進を掛けた】

【彼女の目前にて急制動、そこから次いで放つのは、殆ど出鱈目な真紅の乱閃】
【精度と火力を度外視し、何より速度とキレに重きを置いた、弾幕の如き八連撃である】

【お世辞にも、隙が少ないとは言えない。捌き切れば、打ち終わりを狙ったカウンターは十分に可能か】
【だがその気迫と、能力によって強化された刃の切れ味は――本物、だ】

【因みにこの紅の刃=A心なしか先程より輝きを増しているように思える】
【時間が経つごとに強化の度合いが増すのか、或いは。彼女は、どう見る――?】
//一応返しておきます。
837 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/12(火) 23:31:48.96 ID:g1W/BRVB0
>>835

……え?……あぁ、……すまな、い。

【彼女が完全に茂みから出てきて、一切の突っ込み無く普通に会話を返せば】
【流石にこの人物も予想外だったのか、半ば呆気に取られた様子で謝罪を紡ぐ】
【……それから、きっと静寂だろう。仮面の人物は、自ら能動的に話題を振ろうとしない】
【だが、なんとなく立ち尽くしたまま落ち着かない。人と話すことに慣れていない、ということが漠然と伝わるかもしれない】
【……ちなみに、その実は】

(……どう、しよう……何か……悪い子じゃ、ないみたい……だけ、ど)

(……“この姿”、で。会う相手は、今まで。「敵か味方」っていう区分が、されたから……
 ……敵なら、戦う。味方ならそのまま、って……行動が、出来たけど)

(…………もう僕は、戦わなくて……いいんだ。少なくとも、自分が戦う必要があるって感じた時以外は。
 今は……別に、戦わなくても……いい、だろうし……えっと、それじゃあ……)


(……どうやって、……接すれば、いいんだろう)


【――と。人と話すことに慣れていないどころか、“普通に人と話すこと”それ自体に経験が無いという】
【恐らく少女の予想の遥か上を行く、仮面の人物にとっては一大事な状況であったりするのだが――】

【――そんなこんなあって、仮面の人物は「……え、と」「……、……」と小さくぽつぽつ音を零して固まってしまうだろう】
838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/12(火) 23:32:22.10 ID:VXQVrNJFo
>>829

……まあ、良いけどな。換えってのは中々見つからないもんだ

【「何の」換えとは言わず。有象無象の換えかも知れず、彼女の換えかも知れず】
【その辺りはどうとでも取れる言葉で、まずは先の話題を閉めた】

【集中するべきはディモルキャストの話題。話が進むにつれ、開かれていた方の目も細まる】
【もう少し適切に表現するならば、目が座っていくと示すべきだろうか】
【機嫌が良いとはとても見えない、言えないような顔つきと雰囲気】
【通路の壁にとんと背中を預け、煙を脚元に吐き出し】

……≪No.63≫は空席だ。前任者が死亡して、まだ誰も任命されていない
そこは覚えとけ。良いな?

【新たに自分が就くと名乗りを上げた者。その存在を認めないと、まずは宣言した】


……成程なあ、本隊の方を見ないと分からないか
だけど、お前も友軍を連れてたなら……百の戦果の為に、どの程度の損害が出た?
補給をするにしても何にしても、その辺りは分からないと困るだろうし

んで、何が起こったかってのは……大体は、新聞やらなんやらと同じだな
撤退命令が出たのは良かった、あの戦場で死ぬ兵士が勿体無い
………まあ、大体の事は分かったよ

【適当に相槌を打ったり頷いたり、聞いているという意思表示をしながら】
【真っ先に訊ねたのは彼女の負傷ではなく、その他一般兵の損害】
【ナンバーズ一人居れば数十数百、使いようによっては数千の兵にも相当するだろうに】
【その質問は後回しにするのか、するつもりも無いのか、何処かへ跳ねのけていて】

………ところで、どうやって殴りに行くんだ?

【二つ目に選んだのは、彼女がこれから行おうとしている事への】
【これもまた、大雑把であやふやな、聞き手によって答えが揺れてしまいそうな質問だった】
839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/12(火) 23:32:59.30 ID:9i8t9JX+o
>>833

すまねぇな

【青年の信念を理解してくれた彼女に感謝し】

おう、楽しみにしてるぜ!
手裏剣なんてオイラにゃおそらくもう必要ねぇからよ

これを気に忍術の修行でもしてみたらどうでぃ!

【どうやらその手裏剣は青年が昔、修行で使っていた物と同質な物のようであり】
【しかしながら、武器は武器。能力と併用して使えばかなりの殺傷力になりうる物】

カノッサ機関だろうとなかろうとどうでもいいんでぇ
オイラはしたい事をする、さっきの目的もな!

【そういうと青年はサラシを取り出し、腹部にサラシを巻き始め――】

よし、医者に見せるまではこれで大丈夫だな

【どこからどう見ても応急処置程度の荒療治だが、出血をほぼ止まりかけている】

嬢ちゃんはこれからどうするんでぃ?
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/12(火) 23:33:49.85 ID:niYSYsa2o
>>834

…………。

【手術が終わると上体を起こし】
【傷の具合を、見たり指先でツンツンしたりして確かめる】
【処置が完璧に為されている事を確認すると、ほっと一息つく】

……大丈夫。
私は、そういうの気にしないから……。

【目線を逸らしつつ、一言】
【火憐=痴女だと、完全にインプットされてしまったらしい】

どうして……私を、助けてくれたの?
その、お金もかかったみたいだし…………。
…………初対面、なのに。

【そして今度は、りんごのような色合いの瞳で真っ直ぐに火憐の瞳を見つめ】
【無表情ながらも、本当に疑問に思っているような、そんな声色で問いかける】
841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/12(火) 23:33:55.13 ID:BoSplV9No
>>831

―――…わたしを…っ

【「変な子だと思わないの?」そう言おうとしたのか。あるいは】
【「恐ろしいと思わないの?」そう言いかけたのか】

【――しかしそれは、差し出された少年の手によって掻き消された】


―――…っ…………っ…


【一瞬それを直視したものの、直ぐに俯いて、右手でワンピースの裾をグッと、強く握る】
【涙がこぼれそうになったけど、そうやって我慢して】
【それでもやっぱり零れそうだったから、その右手をあげてゴシゴシと3回ほど目を擦ると】



         ―――………・・うん……!



【顔を上げて、少し涙の混じった声で、言った】


【そして、差し伸べられた少年の手を――――― 握った】


――………名前…教えて…?

【僅かに口角を上げて、問うた】
【それは彼女の顔が笑っていると証明するには十分で―――】
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 23:36:46.34 ID:DCdjOvSPo
>>840
いや、だからだな、違うんだ。これはだな、少し急いでいたから服を着るのを忘れただけでだなー!?

【要するに、馬鹿であった。それもすっごく】
【割と涙目だったりするけど、気にしちゃいけない】
【そして、少女の言葉を受けて、首を傾げて】

むー、そりゃ、道で人が死にかけてれば助けるだろうに。
それに、金ならそんなに困ってないのでな、大したものではない。
ただ私が助けたい気分だったから助けただけさ、気にすることはないよ。
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 23:39:47.17 ID:r/WHrt8Mo
>>832
”よろしく、怜司”

【名乗りに返礼し、続きを語り始めるブルーライン】

”この体は、この世界の生命体を模して作られた生体端末だ”
”僕は今、これを半ば遠隔操作するようにしてこの世界に介入している”

”だが、この躯体は様々な不具合がある”
”初稼動以来、声がでない、備えていた能力の不備、ステータスの低下など、様々な異常が見られた”
”入念な準備をしてきて、なおこの有様だ。正直手に負えかねるけれど、僕はこの体以外で介入できない”
”替えが用意できない、唯一つの財産だ”

”それでも、躯体を構成する技術には外の世界の技術が多分に応用されている”
”特にこの世界で行使する能力の核は、解析されたらろくでもないことになる”
”…確定事項だよ、既に『ろくでもないこと』になった世界を、僕は見てきた…”

【そこで言葉を一度きり、目を伏せる猫は、その痛みをかみ殺して続ける】
【念話に集中していれば、見えるかもしれない】
【猫の脳裏によぎった、『平らな世界』を】
【どこまでもどこまでも平らでしかない、死んだ世界を】

”…僕は、最悪の場合自爆も考えている”
”遠隔操作って言ったって、五感はほとんど同調しているから、大きな負荷を与えながら臨死体験することになる”

”…でも、それでも僕は、行かなければならない”
”関わってしまったから、行かなければならない”

【ブルーラインの言葉は、感情的だ】
【論理性がなく、ただ感情だけで、動いているようにも見えるだろう】
【けれど、念話でつながっている怜司には、伝わるだろう】

【本当に、行かなければならないという脅迫/言霊によって、数多の夢を超えてきた覚悟は、本物だと】

”…Justiceは、まだ信用しにくい”
”『正義』という言葉のためなら、なんでもする組織…僕にはそう見えて、ならない”
”だから、君が、信頼の置ける技術者…魔術師でも何でもいい、哲学者の卵に関係する人物でなくてもいい”
”…でなければ、この爆弾を抱えてなお、闘うための手段がないか、考えたい”

”そのための情報を、手がかりを、何でもいい、教えてくれ”
”僕は、金の国を見た…あの砲撃で悲しむ人たちを見た”
”もう、あんなのは見たくないんだ…っ!!”

【最後の叫びは、虚空に消えるか】
【しばらく肩で息を切らして、猫は…こらえて、強い視線で怜司を見る】

”何か、手がかりを…僕は、行かなきゃならないんだ”
844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/12(火) 23:41:02.63 ID:mIAbxzwAO
>>839
良いんですよ、結局私は何もやっていない訳なんですから。
それと……これは、大切に使わせて貰いますね。
牽制に使える魔術が全然無くて困ってたんですよ、これがあれば、そこも補えます。

……問題は、手裏剣なんて使った事がないから上手く飛ばせない事ですかね。
でも、それは練習でどうにかなりますし……ありがとうございます。

【そして、また、春の穏やかな日差しのようなふんわりとした笑みを浮かべて】
【青年に、感謝の言葉を告げたのだった】

やっぱり、自分がやりたい事をやるのが一番ですよね。
他人に迷惑を掛けたら駄目……って、私が言えた科白ではないですけど。

……えっと、手当はそれだけで、大丈夫なんですか?
私は訓練する位しか予定も有りませんし、万が一に備えて病院まで同行しても良いんですけれど……。
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:44:11.03 ID:OipVuDvf0
>>838

――――っ、……!?
…………あぁ、そうだね…………。あたしゃ、かっかしてるな…………

【新たな≪No.63≫と言うのが、自称に過ぎない、正式な物ではないと言う事を、すっかり忘れていた】
【既に、その事実を認めている様な言葉を繰り返していたブラックハートも、思わず左手で頭を軽く小突く】

――――いや、あたしゃ、単身で行ってたよ…………命令を出せる立場にある手下ってのが、5人しかいないんでね……
そいつらは、さっきも話した通り後から救援って形で呼んで、あたしを運んでもらった…………
『友軍』って言ったのは、機関所属じゃない協力者の能力者の事さ…………

【香月の質問に、補足をしていく】
【ほとんど孤軍奮闘の形で暴れていたのが、ブラックハートらしい】
【彼女の周りでは、機関の人的被害はゼロと言って良いだろう】

…………そういや、ルビーシャを占領していた部隊は、どうなったんだろうねぇ…………
後で聞いておかなきゃなぁ…………

【自分たちは、水の国国軍を向けられた事への、増援と言う立場で戦場に向かった】
【ならば、元からルビーシャを占領していた部隊は、あの戦闘の末にどうなったのか】
【防衛ラインを後退させたのか。それとも瓦解してしまったのか――――ここも重要なポイントだ】

…………とりあえずは、情報を集めようと思う
只一人で息まいててもしょうがないさ…………居場所、そしてあいつのバックを調べるのが先決かねぇ?

【怒りをあらわにした様子を先ほどまで見せていたが、冷静な思考まで喰われてしまった訳ではないらしい】
【ある程度、理知的な答えが返ってくる――――具体性に欠くものではあるが】
846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/12(火) 23:45:52.20 ID:niYSYsa2o
>>842

……だから、気にしないから。
言い訳は……必要、無い。

【心なしか、声が氷のように冷たい】

分からない……。
貴方にメリットがないし……私だったら、助けない。
だって、私と貴方は関係がないはず…………。

【損得抜きの善意を、理解出来ないようだ】
【何か狙っているのかと、逆に怪しく思えるほどまでに】
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/12(火) 23:46:29.09 ID:9va36i1do
>>837
……?

【両手でふぁさふぁさと身体に付いた葉っぱを払いながら、不意に黙りこくってしまった仮面っ子の様子を不思議そうに見つめる】
【じーーーっと、首を傾げて微妙に見る方向を変えてみたりしながら以下こちらの少女の思考】

(むー、いきなり沈黙してしまわれた……なんだろう、人見知りか何かなのかな
 仮面付けてるし、人と素で接するのが怖いとか、その辺り、なんだろうな多分)

(だとしたらここはこっちから明るく話しかけるところ?
 ―――うーん、明るいファーストコンタクトがイメージできない)

(或いは何か共通で盛り上がれそうな話題とかを振るといいのかな。
 ただ、仮面付けてナイフ投げをしている子が世間一般の話題に乗れるか気になる
   ……というか、私もあまり女の子的な流行は追いかけて無かった。これは失敗した……あ)

【んー、とやや間の伸びた感じの声を上げて思考する――
   ――と、ふと何かに気付いた様子でさっと仮面っ子の正面を向いてぴしっと姿勢を正し―――】


―――こんばんわ


【ペコリと頭を下げながら、そんな事をのたまった】
【そう言えば挨拶もまだだったね、とは後の彼女の弁である】
848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/12(火) 23:49:49.83 ID:DCdjOvSPo
>>846
うぅ……、違うと言っているのに……。

【悲しげに少女を見据えていた】

メリット、ああ。確かに得は無いか。成程。

【今更気づいたかのように、そう納得して】

君は¥浮ッないかもしれないけど私は¥浮ッるだけの話さ。
皆が皆君と同じ思考をしていると思わないほうがいいぞ?
考え方が凝り固まると、生きて行く上で色々困るからな!はっはっは!!

【高笑いを上げながら、腹がへったようで勝手に冷蔵庫を物色し始めた】
【中から食パンを一斤見つけたため、切らずにそのままかじり始めた】
849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:50:47.09 ID:3qejSU1Ro
>>843

──……

【ブルーラインの話したことは、信じがたい話だった】
【外部世界からの介入。生体端末。外の世界の技術】
【青年──怜司は覚悟と感情を見て尚、疑念を持った】
【これは真実か? と】

【だが】

一つ聞かせてほしい

【重要なのはそこではなかった】

『Justice』に信用が置けないのは分かった。その点に関しては俺も同感だからだ
だが、そうなると今度は自分を疑うことになる
何故、俺の信頼の置ける技術者や魔術師ならいいんだ? どうして俺を信用してるんだ?

【この状況、怜司は全く感情的ではなかった】
【ブルーラインの状態は怜司にとって徹底的に他人事だ。彼/彼女がどうなろうと、怜司に被害が及ぶことはほぼないだろう】
【だから正反対に、怜司は変わらぬ落ち着いた口調で質問をした】
【何故自分なら大丈夫なのか、と】

【それもこの状況において重要ではないかもしれない】
【その理由がなんであれ、やることは変わらないからだ】
【しかし、それでも怜司はそれを聞かずにはいられなかった】
850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/12(火) 23:53:00.36 ID:9i8t9JX+o
>>844

おう、使ってやってくれぃ
その手裏剣は結構丈夫だからちょっとはちょっとじゃ壊れはしねぇ
だから安心して修行しまくってくんな

【まばゆい微笑みを見せてくれる少女】
【きっとこの手裏剣も扱えるとうになるだろうと彼は信じ】


おう、嬢ちゃんもまっすぐ突っ走りな!

オイラは大丈夫だ、病院もここからちけぇみてぇだし
嬢ちゃんは修行の続きでもやっておいてくんな!
なぁに、体を鍛えているからでぇじょうぶだ!

【青年は鍛えているおかげか、どうにか一人で病院に行けるようで】
【だが本心はきっと彼女の訓練の邪魔をしたくなかったのであろう】
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/12(火) 23:57:58.39 ID:g1W/BRVB0
>>847

(……どうし、よう。怪しまれて、る。いや、そもそも仮面なんて、怪しくないわけ、ない……)
(えっと……僕から、何か言えば、いいのか……な。だとしたら、どんな話題、……ん、)

あ、……


……こ、……んばん、は。


【不意に此方に向き直り、姿勢を正した少女に対して何事かと訝しんだのも一瞬】
【頭を下げて挨拶を告げた少女に、数拍困惑して。やや遅れてから、そう返した】
【……その時。仮面の人物の胸中に、不思議なじわりとした感覚が浮かび上がったらしいが】
【それは未だ明かされることはなく。その挨拶は、意外と仮面っ子の頭を冷ます効果をもたらした】

【仮面っ子は、一度。すぅ、はぁ、と深呼吸を挟んで――】

(とり、あえず……“この姿”を見られた、のが……“僕”を知らない人、で……良かっ、た。
 もし……今まで僕が「戦ったことがある相手」や……≪R.I.P.≫に、敵対する人物――
 ――組織のメンバー、だったら。……危な、かった)

(いや、……危険は。今も、続いてる。この場に、「そんな奴」が今から来ないと、限らない……
 だったら僕は、その可能性を潰すべき、で……だと、すれば。取るべき、行動は……――)

え、っと。…………


……きっ、……着替えて、くるから……待って、て……


【……とかなんとか、そんなことを言って、くるりと少女に背を向けて駆け出すだろう】
【この間、少女に反論する余地すら与えない。待ってろって、こんな森ン中でかよ、などの突っ込みも却下で】



【……3分程度(着替えにしてはやたら早いか)すれば、少女の前の茂みががさがさと揺れるだろう】


…………、……ごめん、……待たせ、た。

【茂みの中から、先程の仮面っ子の声がする。が、何故か顔は出さない】
【……声が篭っていない。恐らく、仮面を外してきたのだと思われる】
【……少女の予想で当たっているのだろう。相当の人見知りなのか――】
【それでも、茂みの中から話しかける構図は、なかなかシュールかもしれないが】

えっと、…………、……いい?

【ついでに茂みの中から、何故か確認を取ろうとするだろう。何の確認かは分からない】
【喋る度に、かさりと茂みが揺れる。うん、やっぱりシュールである】
852 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/12(火) 23:59:12.40 ID:niYSYsa2o
>>848

……そこまで言うのなら。
火憐は……痴女じゃ、無い。

【折れたような形で、火憐の言葉を肯定する】

成程。分からないけど、分かった……。
……確かに、人は皆違う。

【火憐の考えはやはり理解出来ないようだが、納得は出来たようで】

……──ありが、とう。
その……今日は、助けてくれて。

【素直な感情を伝えるのが苦手なのだろう】
【かなりゴニョゴニョっとした、小さな声であるが、感謝の気持ちを言葉にする】
853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/12(火) 23:59:13.19 ID:AJqfdj8SO
>>841

――――…どうしたんですか?

突然、泣いたり、突然笑ったり。

本当に、変わった『人』ですね。

【そんな様子のゼーロに少しからかうような、それでいて優しい口調で告げる。】
【だが、そんな言葉の一つ一つも確かに、もう彼女の事を『人間』と認めていた。】


………―――僕ですか?
護、って言います。
【手を握り、出口まで引っ張る様に、歩きだす。】


【――………そして、しばらくして漸く、森の出口が見えてくる。】
854 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/12(火) 23:59:47.83 ID:r/WHrt8Mo
>>849
”…言ったろ。さっきの言葉で、確信したって”

【それは、銃の件だろう】
【あのときの言葉を発したのは、『声』だ。本人ではない】
【でも、ブルーラインは、その言葉をリフレインする様にもう一度答える】

”君もまた、前へ進んでいる”
”引き金の重さを知り、抱えて、それでも君には見たい景色がある”
”話せばわかるさ、君だってそうだと”

【酷く、あいまいな言葉だった】
【論理とはかけ離れ、理由といえば感情だけ。僅かな言葉と、仕草で、全てを知ったような傲慢に塗れて】

【塗れてなお、猫は笑う】

”組織や、『正義』よりも、ずっと信じるに値する”
”君の痛みこそを、僕は信じる”

【先ほど、怜司の表情を、見逃していなかったのか】
【今度は少年らしく、快活に笑って】

”要するに気に入ったのさ、君が。それだけあれば充分だよ”

【さらりと、言葉にした】
【嘘では、ない】
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/13(水) 00:00:26.56 ID:WtJUJPnuo
>>845

……ふーん……二人で百か、悪くない。撤退出来たなら尚の事、だ
ただなぁ、あの戦場自体が、ウチに得の無い戦場だった……いやいやルビーシャの軍の事もあるし
あー、とにかく、お前が無事だったなら勝ち戦なんじゃないか?

【この少女は、この世界の指揮官に見られるような、立て板に水の弁舌を備えていないようで】
【発した言葉を自分で打ち消したりもしながら、あまり綺麗とは言えない〆を最後に持ってくる】
【励ましの意思は有る、のかも知れない】

ん、話をちょっとずらすぞ。ルビーシャの部隊に関してなんだが……

【割と明るめ、あっさりしていた調子が、話題の転換と共に重く暗くなる】
【眉間に深い皺が寄る、不機嫌そうな表情は変わらない】
【苦々しげ、苛立たしげ、怒りを覚えているのがはっきり分かる声】

昼の国の支部長に会ったんだが、どうやらあそこは前の63に兵を貸してたらしいんだ
武装の質が有るとは言え、兵数に勝る国軍を圧倒する……おそらくは機関最精鋭、昼の国支部の
そいつらに他の支部の兵も合わせて、まーだ缶詰状態だ
………ふざけんな。自称ナンバーズの他力本願ヤローに、ウチの兵隊潰されてたまるかよ

【靴の踵が硬い壁に撃ちつけられて、が、と硬質の音を立てた】

……兵糧、弾薬。機関がアレを支持できない以上、補給は絶望的だ
幾ら機関ナンバーズと言っても、単独で国軍の包囲をブチ抜くのは難しい
空輸は、昼の国は難色示してる。ウチの支部はヘリばかり、到着前に撃ちおとされるな
まだルビーシャが包囲されてる、居場所はそこだろうとして……

なあ、こっちは直感なんだが質問するぞ?お前が何となく、私に近い人間に見えるからなんだが
情報の断片から黒幕を推測して、奇策で潰す……それって、出来そうか?

【「私じゃ無理だ」と、誇る事でも無いだろうに、きっぱりと断定的】
【自分と同じに見えるとは、おそらくは部下を率いる上での素質の事だろうか】
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 00:07:52.93 ID:tM2Sq+vio
>>852
うむ、それでいいのだ。
礼に(ついさっき勝手に冷蔵庫から取り出した他人の)食パンをやろう。
傷を治すには飯を食うのが一番だからな。

【食パンをちぎって、少女に渡すだろう】
【傷は肉を食えば治るというのが火憐の持論である】

ん、理解出来ないのが当然。
私など私のことすら分かっていないのだからな!
はっはっはっは!!

【高笑いを上げる火憐】
【そして、礼を受けて、にぃ、と気取った笑みを浮かべて】

なぁに、気にすることはないさ。私が勝手にしたことだしな。

【唐突に、思い出したかのようにクチを開いて】

そういえば、名を問うて無かったな。君の名はなんという?
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/13(水) 00:08:41.05 ID:AFoTLVIAO
>>850

なら、安心して使わせて貰いますね。
でも……うん、貰いっぱなしというのも気が引けますし、お礼と言うのも何ですけれど。

もし、私が力になれる事があったら、言って下さいね?
その時に、この恩は返しますからっ。

【そう言って、手裏剣を手の中で弄び、それを強調してみせる】
【手裏剣を貰った、それだけの小さな事、本当に小さな事なんだろうけど―――だからと言って、それを疎かにしようと思わないのが、この少女だ】
【だからきっと、その言葉に偽りは無いのだろう】

私は現在進行形で、自分の道を走ってますよ?
時々道を間違えたり、迷ったり、転んだりするかもしれませんけれど―――諦めるつもりは、無いですから。

【そう言って、ぐ、と握り拳を作ってみせる】
【その瞳に宿るのは、決して色褪せぬ、決意の色】

では、気を付けて下さいね。
あまり無茶はしたら駄目ですよー。
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/13(水) 00:12:29.77 ID:xJcJbjiwo
>>851
うむ。

【挨拶が返って来たことに、(何故か)満足気な様子で一つ頷いて】

……着替え?ああ、練習したから
別に構わないよ、どの道一人じゃ降りられないし

【サラッと自分が迷子であることを思い出し蒸し返し―――仮面っ子の着替えを、その辺でくるくる回って待ち構える】


【カップラーメン張りの速さと完成度で着替えたらしい仮面っ子(ではない)の声が響いて来る】
【謎の許可を取りに来た元仮面っ子の声に対してまたちょっと思案―――】

(……流石にこのタイミングで問いかけが来るとは思わなかった)

(多分何かを許可するってことなんだろうけど、あの子本人はともかく
   私の心の動向を伺うのはなんとなく変わってるね。―――つまりそれほど変わった行動なんだろうか)

(着替えに行って―――人に隠すように衣装替え―――そしてこちらの心の準備を問う
   ……はっ!これはもしや――――!!)

……初めて会ったのに、そういう事をするのは性急過ぎないかなって思うんだけど……

【(体だけ)もじもじした様子になって、しかし声は未だノーマルテンションを保ったままそんな事を……そういう事ってどういうことなの……】
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 00:12:35.39 ID:iRoCP8LWo
>>854

……理にかなわない理由だな

【左手を頭の後ろにやって、困ったように軽く撫でつける】
【組織や『正義』より、今日会ったばかりの人間を信じる】
【そんなのは全く理にかなっていない。自分の命運を預けるには不十分だ】
【怜司はそう思った】

【思ったのだが】

気に入ったといわれて、頑張らないわけにもいかない、か

【そう言って彼は苦笑いをした】
【確かに研究者らしい理詰めの考え方をするが、感情を撤廃しているわけではないのだ】
【その心情を理解できるし、気に入ったといわれて悪い気がするわけがない】

悪いがもう一度要求を正確に教えてほしい
人物を紹介してほしいのか、物資がほしいのか、情報がほしいのか
それぞれどんなものがほしいのか。いつまでにほしいのか
それらさえ教えてくれれば、可能な限りは尽力しよう

【彼が続けた言葉。それは全面協力を意味していた】
【何がほしいのかをはっきりと伝わるように言えば、できる限りはする、と】
【しっかりとした声と眼差しで彼は言ったのだ】

//非常にいいところで申し訳ないのですが、そろそろ寝ないと明日に差し支えてしまいます
//明日の昼ごろには自由になるので、よろしければ明日に持ち越し、ということにできませんでしょうか
//もしもそれが駄目な場合、この場で要求を教えて別れた、ということにしても、絡み自体をなかったことにしてもこちらは構いません
//本当にごめんなさい
//ひとまず、おやすみなさい
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 00:13:37.51 ID:2od1umMx0
>>855

あぁ、まぁ…………逃れられただけみっけものだったのかもねぇ
とりあえず……人的被害は抑えられたから、勝ち…………なのかね、ローカルな意味では……

【あの戦い、痛み分けの形で終わってしまったが、最終的に戦場で意識を手放す事なく帰ってこれたのは、一つのポイントだろう】
【命は護れた――――それを考えれば、確かに勝ちと言えなくもない】

――――――――要するに、方々からかき集めた精鋭を、抱え込んでるって事かい…………
なるほど…………あのジャッキーニとか言うクズ、そいつらを手土産に≪R.I.P.≫への合流を考えてやがんな…………
となると……本隊が落ちたのも、奴が一枚――――かなり深い所で噛んでたんだろうね…………直接手を下した可能性もある…………!

【包帯で覆われて、くぐもった声からも、はっきりと分かる苛立ちの色】
【表情も分からない程の包帯の中に、鬼の形相が見えるほどに、ブラックハートも怒っていた】

…………今のままだと、≪R.I.P.≫に引き抜かれるか、それとも水の国の軍に潰されるか…………どっちかしか無いって事かい…………
まずいねぇ…………状況が悪すぎる…………

【こうして整理して見ると、ルビーシャの占領軍の状態は、かなり悪いものであると分かる】
【少なくとも、機関にとり、今の事態はとても歓迎できるものではないだろう】

――――――――奇策で、潰す…………?
――――そりゃ、無理っぽいね…………あたしゃ、今にも消えそうな、風前の灯って表現ぴったりの、『人工強化プロジェクト』の、試験体サイボーグ…………
権限もなきゃ、定期的なメンテナンスも欠かせない、つぎはぎだらけの身体…………分かりやすい目標に突っ込んでいくしか、能は無いさ…………

【香月の提案に、悔しそうに首を振るブラックハート】
【――――鎖に繋がれた犬同然の彼女には、その様な長期的で、大局的な行動は到底できそうにない】
861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 00:14:44.40 ID:88jBsXGDO
【公園】

 ……あー、しっかし当てが外れたなあ。

【ゴォンという重低音は、赤毛混じりの青年が正拳に打ち放った拳の先から響いた】

 谷山は当てにならず。いっそ直接乗り込むか?

【拳の先には、樹に立て掛けられた建築工事用の銅板】
 
 噂じゃ大浴場があるらしいし、お湯貸して下さい的なノリで……
 
【既に何度か打ちつけられたのか、表面はところどころ拳型に潰れていた】

 しかしそれじゃあ頭の連中とは話せねえしなあ。

【再び、ゴォンという重低音】
【青年はそうして、拳を銅板に叩きつけ続けていた】
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 00:14:53.34 ID:T74xiTY3o
>>853

――………うるさい…

【ふてくされるように言ったけれども】
【本当は、変わった『人』って言ってくれて嬉しかった】
【護がそうやって優しく自分に言葉をかけてくれるのが】
【その証に、ほんのちょっとだけ頬を赤くして】


……まもる…護くん…か…

【覚えた!と言わんばかりに、呟いて】

【そして、彼に合わせて、歩いてゆく】
【その足取りは心なしか、軽い】


…つい…た…

―――ありがとう、護くん…

【森の出口付近でゼーロは歩みを止めるだろう】

【護の顔を見上げて、澄んだ紫水晶が其方を捉える】


ここまで来たら…後はわかるから
護くんも、帰るの遅くなったらいけないから、ここで…いいよ

【透き通るような声で、告げるだろう】

【そして、止めなければ真っ直ぐに町へ歩いて去ってしまうだろう】


         ―――――――――- “ また会おうね ”

【玲瓏な声が、去り際に残されたような―――】
863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/13(水) 00:19:30.52 ID:F28gWogto
>>856

……それはあんまり、科学的じゃない。

【冷静に、つっこむ】
【理屈っぽい、理論立てて考える性格のようだ】

それでも……"私は"、気にする。
恩を受けっぱなしというのは、悪い…………。

…………だから、何か私にできることとか、手伝えることとかあったら。

【受け取った食パンを、人の物だとか全く気にせずに食べ】

……───ニナ。

【非常に簡潔に、自らの名を告げる】
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/13(水) 00:20:29.00 ID:nzVg6brno
>>859
/承知しました、可能なら明日に持ち越していただきたいと思います
/準備ができたら舞台裏にてお声をかけてください。ただ、返答できるかはちょっと怪しいので、限界時間を前もって教えてください
/お疲れ様でした、よい夢を
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/13(水) 00:20:59.63 ID:8W8o3k0m0
>>858

……、…………よく、わからないけど……多分、それは……違う、だろ。

【茂みの中から、其処だけは冷静に返して。そういう事ってどういうことなの】
【その後、暫く茂みの中で何やら思考していたようだが、やがて】

【――がさ、と。茂みが大きく揺れて。元・仮面っ子が、姿を現す】


……あ、……

【――現れたのは。短い白髪。前髪の一束にだけ、黒のメッシュを入れた特徴的な髪色】
【その上から黒いキャップを被り、シンプルな黒いパーカーの下に白のワイシャツ】
【2つ連なった指輪のネックレスを首から掛け、白いデニムのジーンズを履いた】
【矢張りというべきか全体的に黒と白だけで纏められた服装の――やや幼い、少女であった】

【――少女、であった(大事なry)】

…………う……

【キャップを目深に被って。少女は恥ずかしそうに俯いてしまう】
【が、何かを決意したのか。やがて、ぴしりと綺麗な姿勢を取ると】


…………こ、…………こんばん、は。

【――改めて。ぺこりと、頭を下げるだろう】
【というか、先程まで声変わり前の少年のような声をしていたというのに、今はすっかり女の子の声質である】
【恐らくは、声を意図して作っていたのだろう。ボーイッシュな服装ではあるが――うん、やっぱり少女である】
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/13(水) 00:21:43.82 ID:HN8bYulro
>>857

(この子は間違いなく強くなる……)

おう、そん時ゃ頼りにしてるぜ!

【青年がその瞳で彼女の中に見たものは光≠ナあった】
【きっと彼もいつかは彼女に助けられる日が来るのかもしれない】

嬢ちゃんにはいらねぇ心配だったかもな
オイラも諦めるつもりはねぇ、お互い突っ走ろうぜ!

【彼は彼女に向かって笑いながらガッツポーズをし】

んじゃ、オイラはいくぜ
次会うときは嬢ちゃん流の忍術見せてくれよっ!

【そういうと青年は少女に背を向け、印を組む――その刹那】
【無数の美しい桜吹雪が発生し、舞いながら青年を覆い隠さんとし】
【桜吹雪が散るように弾ける―――するとそこに青年の姿はなく】
【後には、多少の桜吹雪が舞っているのであった】

/お疲れ様でしたー!
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/13(水) 00:28:14.00 ID:WtJUJPnuo
>>860

だよなあ。部下は五人、単身突入に近い、策も無し
それで交戦を避けるんじゃあ無く百の戦果、こっちに近いだろう
……先頭で暴れるのが得意分野、知恵をめぐらすのは苦手だって風に見えるよ

………兵隊ってのも馬鹿じゃあない。上が気に入らなきゃあ従わない事も出来る
が、周りの国軍に関しては対処しなきゃあ無い以上……戦わない、って選択肢は無い
どうにかして拾い上げる方法を……あーもうあいつらでジャッキだかジョッキだか寝首かけよ

【知恵を巡らせるなんて事は、とても得意と言えない二人。これで良案が浮かぶ筈もなく】
【愚痴るような響きの言葉が、無意味に廊下の何処かへと流れていくばかり】

……となると、これくらいか?

【だが、少女の表情が暗い、そして重いのは】
【浮かばなかった良案の代わりに用意した、『代案』が有るからだった】

……逃げ場と食糧が無くなった兵士、背水の陣は厄介だってのは誰でも知ってる
国軍だって、そんなのと戦いたいなんて思わない筈なんだ
それに……運が良い、一つだけ勝算が有る

なあ、あの反乱宣言、どう思った?揺すぶられた≠ゥ?
私は――今の立場が気に入ってるからかも知れないけど――さっぱりだった
あの考えの人間と、肩を並べたいって思わなかったんだ

あの放送局の一件の時は、前の私なら引きずられたかも知れない、って思ったけど
今回はそれが無い………そこが、穴になるかも知れない

【説明は、あまり得意では無い。これだけでは、補完すべき場所が多すぎるが】
【兎角少女は、此処で一度言葉を区切り、情報の過積載から逃れる】
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 00:28:43.30 ID:tM2Sq+vio
>>863
科学とかそういう難しいのは好きじゃないんだ、世の中、単純に行きたいものだな。

【はぁ、と嘆息してそのつっこみに答える。ビデオの録画ができないおばあちゃんとかそういうレベルで現代についていけていない】

といっても、なぁ。困っていることも無いし、やらなければならないことが有るが、それは私がしなければならないこと。
恩返し、と言われても、私が困る。そもそも、そんな大層なことしたわけじゃないだろうにな。

【そう言いつつも、そうしたほうが楽なら何か頼もうかと思って】

むー……、お腹が減ってるのは、今の食パンで何とかなってるしな。
強くなるには私が頑張るしか無いし……。
あれ、私の頭ってご飯と戦いだけ?

【18年間生きてきてようやく気づいた。コイツ基本的にご飯と戦い以外頭になかった】
【花城火憐、驚愕。である】

……どうしよう、全く何も困っていないのに困ってしまった。
悩みがないのが悩みとは言い得て妙だな、単純過ぎて私は私にびっくりしてるぞ!

【本当に、単純この上なかった。どうしよう、本当に欲も何もなくて】

えーと、あ!そうだ、胸が無いんだよ私。
妹はデカイのにな。何とかならないか?

【必死に考えて考えて考えた結果がこれだよ!】
【そして、ニナ、という名乗りを受けて、一応再度自分の名を名乗る】

花城 火憐[ハナシロ カレン]。ちょっとした旅の剣士さ。
よろしく、ニナ。

【そういうと、右手を差し出すだろう】
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/13(水) 00:31:23.71 ID:AFoTLVIAO
>>866

……ん、去ってしまいました、か。

【青年が桜吹雪に溶けるように消えてしまった事を確認し】
【辺りを見回し、音を聞き分け、人気が無い事を確認した後】
【二本の指で手裏剣を挟み、手首の力で其れを投擲する】
【しゅん、と、放たれた手裏剣は風を裂くような音を立てて】
【とん、と、弾けた桜の花弁の一枚を縫い止めて、壁に突き刺さった】

……うん。
『どんな物』でも、武器として扱えるように練習しておいたのは、正解でしたね。

後は、狙いをもっと正確に、手早く放たないと……。

【そうして、手裏剣術の練習をしながら、少女の夜は更けていく―――】

//絡みありがとうございましたー
870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/13(水) 00:33:01.39 ID:xJcJbjiwo
>>865
……そうなのか

【どことなく拍子抜けした声を上げて、現れる影を待ちかねて―――】

……可愛い

【出てきた元仮面少女の姿に、呆気に取られた様子でそう呟く。漏れ出たって感じがしっくり来る響きだ】
【こっちの黒髪少女に話を向けると、顔立ちが些かボーイッシュだったり起伏的には女性そのものだったりであまり「可愛い」という評価は付きそうもない】

少し……羨ましいな……

【―――つまりは、そういう事である。それから、挨拶を返されて―――】

(……はっ!挨拶では……話の後が続かない!)

【今更気づくとはとんだあほーであった】

(何か、彼女の乗って来そうな話題―――仮面……は付けてないし、態々着替えて外したんだからそれ程好きじゃ無いんだろうな
   ナイフ投げ……私はナイフも投擲武器も使わないからなぁ。サーカスもあまり見たことないし、直接の話題は難しいかな)

(だとしたら世間話、かな?最近一番ホットな話題と言えば―――あ、そうだ)


……最近、≪R.I.P.≫って組織が世間を騒がせているよね。どう思う?

【一々思考を積み立てた挙句に、そんな発言を真顔でするのであった。真顔で】
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/13(水) 00:34:36.96 ID:LJcOG8XSO
>>862

………――にぃっ、

【少年―――護は、それを見て微笑む】
【先程までの様に自分を包み隠す、のではなく】
【漸く、素を見せてくれた彼女に、感謝して微笑んだ】


はい、どうかお見知り置きを。

……――どう致しまして

【そして、そう握った手を離す。】
【別れの時が……来た】



えぇ…………“では、また何処かで”、

【護もまた、いつかの再会の時に繋がる言葉を残して】
【ゼーロをを見送って行った】
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/13(水) 00:35:55.10 ID:oQL27ajAO
>>861
しっかしなー…やっぱり強い奴と戦うのが近道なんかね…
──ん?

【公園に立ち入る、人影】
【黄、赤、青、緑の四色にカラーリングされたニット帽と、三白眼が特徴的な少年だ】
【黒っぽいTシャツに紺のジーンズを穿き、首から十字架のネックレスを提げて】
【腰には20cm程の長さの警棒を二本提げ、踵までを覆う茶色の深靴を履いている】
【少年は、公園内に響く重低音に顔を顰め、その出所を探し】
【やがて、視線は青年へと】

……ええ、凹んでますがなあの板。

【ベコベコの銅板を確認し、それを成し遂げたのが青年ということを理解して】
【少年は、若干引き気味に感心したのだった】


/まだいらっしゃいまするか…!
873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/13(水) 00:36:57.29 ID:x4ZZoUQq0
>>871
/乙でしたー!
/二日間&長時間本当にありが

874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 00:38:27.38 ID:T74xiTY3o
>>871
/2日間お疲れさまでしたー!
/あんなやりにくい文章に柔軟に対応してくださって感謝です!
875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/13(水) 00:38:49.34 ID:x4ZZoUQq0
/途中送信です。

>>871
/乙でしたー!
/二日間&長時間本当に有難うございましたー!


876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/13(水) 00:39:20.77 ID:F28gWogto
>>868

…………私は、科学産だけど。

【衝撃なようでそうでもない事実を、サラッと】

私にとっては、大したこと……。
……死にかけてた、わけだし。

【一応、火憐は命の恩人ということになる】
【あのまま放置されていれば、死んでいたわけなのだから】

…………そう。何も、無いの。
胸は……私には、無理。

【この少女は、小学生レベルで普通のサイズである】
【無いわけじゃないので、もしかしたら火憐より大きいかもしれない】

……───?

【差し出された右手を、不思議そうに見つめる】
【どうやら、握手という文化を知らないらしい】
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 00:41:31.97 ID:2od1umMx0
>>867

あぁ…………細かい事を考えるより、なぎ倒すのが性に合ってるからねぇ
…………笑ってる場合じゃないんだろうけど…………自分のふがいなさに、笑えてくるねぇ……

【実際は、馬鹿と言う訳でもないのだが、戦いの場で頭を使うのが面倒と言う節がある】
【知略を尽くすべき場面で、妙案が浮かんでこない――――その事に、自分が情けなくなってくる】

占領軍の面々も、八方ふさがりって事かい…………
寝首をかいても、すげ替えるに適当な司令官の後釜がいないと、指揮系統で混乱が起こるかもしれないしねぇ…………

【占領軍にしても、迂闊な動きは取れないのが現状だろう。外に対しても、内に対しても】
【外から見ている限り、彼らが行動を起こさないのも、それなりの理由があるのだろうと思われる】

…………確かに。追い詰められれば、まず間違いなく死に物狂いになるだろうねぇ…………
『窮鼠却って猫をかむ』……そのまんまの状態になる訳だ…………

【まずは、そこの再確認】
【状況を見るに、占領軍はまず水の国国軍と戦い、勝たなければ生き残れない】

揺すぶられた≠ゥ、だって?
……………………――――そりゃ無いねぇ…………大仰に革命なんて謳ってるが、要するに『僕は≪R.I.P.≫さんちの子になるう』って宣言だろ、ありゃ…………
これから誰かの元につこうって人間が、高尚な事を言えば…………ちぐはぐ感が増すだけさ。その時点で失格だね

【彼女としても、自分の立場を考えればまずあの宣言になびく事は考えられないが】
【わずかな沈黙の間、そうした立場をおいて考えて見て――――やはり、魅力的な演説には――――カリスマを感じる様なものには、思えなかった】

しかし…………それが一体?

【まだ、ブラックハートには香月の言わんとするところが汲み取れていないらしい】
【首をかしげ、続きの言葉を促す】
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 00:45:02.14 ID:tM2Sq+vio
>>876
科学産……、あまり美味しそうじゃないな。
野菜はやっぱり実家のきゅうりが一番だな、味噌を付けて食べると美味しいんだ之が。

【思考がズレてる上に一つ二つ発言がズレていた】

あー、そうだな。うむ、それで大した事がないといえば、君の命が大した事がないというようなことだった、悪いな、本当に。

【すっ、と頭を下げて、誤って】

無理、かー。いや、いいんだ、いいんだよ。動きやすいしな、うん。
だったら、そうだな、うん。今度会った時にでも私にご飯を奢ってくれ。

【彼女にご飯を奢るという事は、すなわち財布がカラになるまで食べ続けるという事である】

握手だ握手。

【そう言うと、ニナの手を半ば強引に握り、軽く上下にフルだろう】

これで、私とニナは友達だ。
はっはっは!
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/13(水) 00:45:28.47 ID:8W8o3k0m0
>>870

(……バカ、だ)
(待ってて、とか言って……そのまま、帰れば……よかった、のに)
(…………なに……してるんだ、ろ。……僕、は……)

【一方、元仮面少女は。俯きながら、そんなことを考えていて】
【ふぅ、と。ほんの小さな溜息を零し。それから――】

……。…………

【――「可愛い」とか、「少し羨ましい」とかいう感想に対しては】
【恥ずかしがって慌てるかと思いきや、そうではなく】
【それどころか、一層の無表情を浮かべた気がして――】

(……えっと。……ここから、どうしよう……)

【なんて。同じようなことを、考えていたのだが】


――――ッ、?!

【不意に躍り出たワード。聞き間違えるはずも、聞き逃すはずもない】
【少女は。ば、と顔を上げて、相手の顔を黒曜石のような瞳で覗き込み――】


(……――勘付かれ、た?
 いや……違う。それは有り得ない……当たり障りの無い世間話のつもり……か?
 だったら……――自然に。自然に、返せば……)

……ああ、うん……
トップが、入れ替わって……躍進してる、らしい……な。
確かに……総帥、カーネルの実力や……個々の戦闘員の能力は、……高い。……
結構な……「脅威」なのかも、しれない。……けれど……

……いまいち、……『纏まり』に欠ける……そんな気が、する。
強い「結束」を……感じられ、ない。上下関係……憧れや心酔……利害関係……
そういうの、を……超越した。『絆』のようなもの……それを、感じられない。

……「対機関連合」や「Justice」には、それが在る。
きっと……戦いが、激化したり。被害が拡大したり、こそすれ……
……最終的に、競り勝つのは。その差で、「Justice」側、……だろ、う……。

【――どう考えても自然ではなかった。やたらめったら詳しいではないか】
【話している最中に、何処か儚げな様子を見せていた気がするが――気のせい、かもしれない】
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 00:47:43.61 ID:88jBsXGDO
>>872
【ゴォン、ゴォンと立て続けに響く重低音】
 
 あー、やっぱ直接行ったほうが良いのかね。

【続けざまに放つのは、右足。これもやはりゴォンと音を鳴らして銅板を凹ませる】

 ……ん、なんだお前。見物か? 見物なら見物料にコーヒー代寄越せ。
 あ、いや、なんならそのニット帽でも良いぞ?

【シングルライダースジャケットに、燃え盛る炎が裾に刺繍されたジーンズという格好の青年】
【彼は気に入ったのか、少年のニット帽を指して言う】

//おりますよー!
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/13(水) 00:54:32.04 ID:F28gWogto
>>878

……食べ物のことしか、頭にないの?

【流石に、この返答は予想していなかったようで】
【微妙に視線が冷たい】

うん、私は絶対に、死にたくないから……。
だから、その……上手く、伝えられないけど。
…………貴方には、凄い感謝してる。

【無表情で無愛想で、感情の欠けた声色であるが】
【この感謝しているという言葉に、嘘は全くない】

…………分かった。

【火憐が大食いだとは知らず、あっさりとOK】
【「お金を稼いでおこう」とか、そんな決意を心の中でする】

……───友、達?

私と火憐は……初対面、なのに。

【されるがままに、握手される】
【しかし、軽くではあるが手を握り返した】
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/13(水) 00:55:26.33 ID:oQL27ajAO
>>880
払わねーしやらねーよ!
「銅板の凹ませ芸」で金取る奴とか見たことねーぞ!

【青年の言葉に、咄嗟に両手でニット帽を押さえる少年】
【愛用の物なのか、何か他にも理由があるのか】
【突っ込みを入れるが如く発言した後、ゆっくり帽子から手を離すだろう】

でもまあ、よくそんなもん素手でへこませられるもんだな。
痛くねーの?手。

【青年が打ち据えている銅板を指差して、少年は言う】
【少年にしてみれば、木の板だって拳をぶつけるのはお断りである】
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/13(水) 00:55:56.06 ID:oQL27ajAO
>>880
/うおう…抜けてしまった
/ではよろしくお願いするのですよ!
884 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 00:58:34.42 ID:NyliJP/mo
>>836

【───高らかに刃音を響かせて。初回の三撃を受け止める。】
【三撃を受けた後に白き刃が砕け散り、その直後の一撃を障壁で受け止めた事で、障壁もまた同様に砕け散る。】



────…ッ!

【────不味いと判断したのだろうか。最大速で後ろに跳んで回避し、直撃を逃れる。】


…成る程、数で来た────か。

【肩に刻まれた傷。先程の攻撃が僅かに掠めたようだ。】
【────少しずつ、傷を負わせる事自体には成功している。】


…再生成には手間が掛かる。その間に攻撃をする事で崩す事は“正解”だが────


──────少し、“応用問題”でも出してみようか。

【先程と同じように多重の円を描いて、対物魔術障壁を形成する。数は先程と同じく、4層。】



【────先程と違うのは、魔術を形成しながら手元に再び刃を生成し、此方に攻撃を仕掛けようとしている点である。】

【そのどちらも、集中の必要な行動。両方を行えると言う事は、両方共同時に発動出来るように修練を積んでいる、という事である────!】




────破踏閃華


【刃の先端に魔翌力を集約し、速度を重視した五連続の突きを放つ。】
【一撃一撃の威力を高めた物では無く、相手に浴びせる事の出来た一撃に重ねて、刃の先端を散らす事で追撃する。】



【青年もまだ手は隠しているだろうが────何処までも。】

【────そう、何処までも底が見えない。】
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/13(水) 00:59:19.28 ID:WtJUJPnuo
>>877

………最後の最後の手段としてなら、水の国に全面降伏を申し出る事だろう
交戦の意思が無い以上……軍を率いる者なら、それを殺害は出来る筈が無いんだ
オートジャッキの首を手土産に国軍に降伏、後に少しずつ脱走したり……卑怯な手段だけどな
これは、外からでも降伏だけなら手が回せるが、かなーり悪手なのは……まあ、分かる

私が考えたのは、それよりは面目が保てるし死人が少なくなる手段
短期間だが、水の国に、カノッサ機関として同盟を申し入れる
「機関に仇為し、機関の兵の身柄を不当に拘束している輩」を討伐する為に
「水の国の一都市を不当に占領している輩」を討伐する為に、だ
……こんな事は当然だが、誰でも考えつく。きっともう、誰か考えただろう

………だけど、なあ。それしか思いつかないんだ、私じゃあ

【ポケットに収まったままだった両手。黒い手袋をつけたそれが、携帯灰皿を取り出し】
【短くなった煙草を収めて、またポケットの中へと帰す】
【灰の中の煙も吐き出して、漸く色の付かなくなった息。ふぅ、と細く長く音を立てる】


これがカリスマ的な指導者だったら、兵も靡いたかも知れない。国軍が寝返ったかも知れない
だけどあれは、他人の思想を他人の兵隊で叶えようとしてる。他人に準備させた舞台でな
カノッサの兵隊は、あの思想に賛同したとしても、あいつについて行くとは思えない
じゃあ何で戦ってるか?そうしなきゃ死ぬからだ、それだけだ

だからこっちの方で、あいつらの命を保障させる。その上で迎えに行ってやる
城門を開けて武装を解除し降伏しろ、ナンバーズか支部長クラスの呼びかけなら動くだろ、流石に
これでルビーシャという鎧は剥ぎ取られて、残るのは大ジョッキ一人―――と手勢も幾らか、か?
……ルビーシャは水の国に返す羽目になるだろうけど、仕方が無いよな

………あいつの失敗は、カノッサに逆らうのにカノッサの身分を名乗った事だ
お前には従わないけどお前の兵力は利用する、そんな宣言されたら兵の士気が下がるのは仕方が無い
占領軍も国軍も、こんな戦いで死人を出したくない筈なんだ。そう信じたいよ

【思考の回転速度は、指揮官としては遅い部類に入る少女だ。会話からも窺える、その事実】
【ならばたったこれだけの結論を出すために、これまでどれだけの時間を費やしたのだろう】
【それでも浮かんでいた疲労の表情は消え、櫻の典型の顔に灯るのは怒りの感情】
【少女は、分かりやすく、今回の一件に腹を立てていた。誰の為と言うのなら、占領軍の兵士の為に】
886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 01:00:18.23 ID:tM2Sq+vio
>>881
いや、他にも考えているぞ!

【むぅ、と声を漏らして首を捻り】

……剣とか、あと剣術とか。

【戦い40%食事50%その他10%、火憐の思考回路は基本的にこんな感じだ】
【細かいことを考えずに済んだりするため、逆に便利かもしれない】

ん、そう言ってもらえると助けた甲斐が有るというものだ。

【嬉しそうにそう言うと、食パンの残りを口に放りこんで】

お、有難う。楽しみにしておくよ。

【出来れば、次に逢う時に空腹でない事を祈りたい】
【そして、ニナのその疑問を受けて、穏やかに笑みを浮かべながら】

なぁに、命助けたり、こうして一緒に食パン食べたりしたんだ。
もう、友達と言ってもいいんじゃないか?はっはっは!!

【高笑いする火憐。ある程度、会話などをすれば、皆友達。そんな感じだ】
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/13(水) 01:04:10.93 ID:xJcJbjiwo
>>879
【割と深い意図もなく振った話に、思いの外全力で反応してきた元仮面少女にちょっとばかり驚きの表情を浮かべ―――】

うーん、そうだね。確かに純粋な一枚岩でないところは隙になるかもしれない
金の国の王女処刑の時といい、この間の水の国の機関の戦いといい、あの組織に友好的な人ってなんというか、スタンドプレー好きだよね
まぁリーダーのカーネルって人が最前線で自分の力と主張を振りかざす人みたいだからある意味当然の流れかもしれないけど

それにあそこ、組織としてはカーネルのワンマンで動いてるっぽいし
キミも上下関係がどうのって言ってたけど、みんなが対等な立場に立とうとしてる…らしい「正義組織」とはそういう意味でも対極になるのかな

個人的に、カーネルはとても憧れる人でもあるんだけど

【淡々とした調子で考察のし合いを始めることになる少女……さらりと何を言ってるんだコイツは】


……それはそうと、思ってた以上に物知りなんだね、キミは
個々の戦闘力や上下関係とかに知識があるって―――知り合いに関係者でもいたりするの?

【そして、小首を傾げながら純粋な興味からの質問を一つ、ぶつけてみることにする
   ―――先程からそうだが、表情の変化が少ないので、相手する側からすると言動の意図が読み取りにくくて苦労するかもしれない】
888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 01:05:42.39 ID:88jBsXGDO
>>882
 ちっ……芸じゃねえから見せもんでもねーよ、稽古だ稽古。

【体を少年に向け、青年は片手一本をがんがんと銅板に放つ】
【その度にゴォンゴォンと音を立てて銅板が凹んで行く】

 民族系の服に合いそうな良い色なんだがなあ、それ。
 ん? 痛くねえよ。骨は固まってるし皮膚は結合組織に変わってるし。
 神経も潰れてるから、何を殴っても痛みなんか感じねえ。
 まあ始めは痛かったぞ。最初は砂袋から始めたなあ……

【殴る、というより拳をぶつける、といった具合に力を抜き、腕の振りだけで銅板を打っているのだが、銅板はベコベコ凹んで行く】
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/13(水) 01:13:11.58 ID:8W8o3k0m0
>>887

……個々が強くて、目立ってても……組織が、勝てるわけじゃ……ない

たとえ、≪R.I.P.≫の1人の力が『5』で……
「Justice」や「連合」の、1人の力が……『3』だと、しても。
……『5+5+5』よりも、『3×3×3』のほうが、強い。

……個人の力を、掛け算で大きくする……要因が、……『絆』……。
単純な『足し算』で成り立っている……≪R.I.P.≫は。
強大であっても、……この先。必ずいつか……敗れ、去る。

…………って、知り合いが……言ってた。

【――知り合いに関係者が居るのか、という質問に対して、そのまま繋げてみせた】
【こういうところのポーカーフェイスは上手いもので、あんまり自然な流れだから違和感は抱かせないか】
【それに、あながち間違ってはいない。その知り合いも元≪R.I.P.≫だからである】

……それ、より……

……あこがれ、る?……カーネル、に?

【少女が気に留めたのは、其処だったようだ】
【同じように小さく首を傾げて、やや怪訝そうな眼差しを投げかけながら。問いかけるだろう】
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/13(水) 01:13:42.55 ID:F28gWogto
>>886

じゃあ……剣と、食べ物だけじゃ。

【淡々と、言い放つ】

……そう、なの?
でも……私、つまらないし。
お互いのことよく知らないし、年離れてるし…………。

【火憐とは対称的に、細かいことを考えすぎてしまうようだ】
【今までにも親しい人は数人いたけれど】
【「友達」と明言されたのは初めてということも、大きいかもしれない】
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 01:14:22.12 ID:2od1umMx0
>>885

――――全面降伏!?

【驚いた声色――――どこか、否定的なニュアンスを含んだそれ――――で、思わずオウム返しするブラックハート】
【救出の打開策として、何故全面降伏なのか。まずは黙って香月の続きを聞く】

……………………水の国と、短期同盟、ねぇ…………

【香月の言わんとするところは分かる】
【カノッサ機関とて、兵員は無数に確保できる訳ではない。ましてや、今ルビーシャで『囚われている』のは、各支部からかき集めた精鋭たち】
【なるべくその被害を抑えたいと言う香月の言葉も、理にかなったものだ】

――――悪手なのは事実だけど…………それにしたって、障害はいくつかあると思うんだがねぇ……

【現状を、可能な限り穏便に打破する手段として、悪手ではあっても一つの可能性という、香月の言い分は分かった】
【しかし、それを聞いただけでも、ブラックハートにはいくつかの、拭いされない不安があった】

水の国が、短期とはいえ同盟に賛同してくれるか……ここが第一点
世間体を言えば『機関に近しい』『機関に歩み寄った』と取られ兼ねない状況さ…………それ、体面を気にし出したら、水の国も嫌がるんじゃないかな?
あるいは「機関も≪R.I.P.≫も関係無い。社会の敵には等しく滅びを!」なんて風潮が出来上がれば、降伏も出来ないかもしれない……
もっと言えば、あるいは奴の≪R.I.P.≫追随宣言は単なるブラフで、既に≪R.I.P.≫とはしっかり繋がってて、まるごと≪R.I.P.≫として盛り返される可能性だってある……

【ざっと考えただけでも、これだけの難点が存在した】
【無論、香月の出した結論をとっちめようとして言っているのではない。彼女なりの懸念を口にしているだけだ】
【――――その結論は、こう言う事になる】

――――いずれにせよ、手段を選んでる余裕が、時間的余裕が無いってのが辛いところだねぇ…………
せん滅の風潮が出来上がる前に――――――――≪R.I.P.≫との繋がりが確定的になる前に――――――――
可能な限り、早く手を打った方がいい…………

【悪手とはいえ、時間が無くなればその手を打つ事も出来なくなる。これがブラックハートの最大の懸念だった】
【先ほどから、しつこく確認している現状は、それだけ余裕の無いものであった】
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/13(水) 01:15:14.06 ID:oQL27ajAO
>>888
す、砂袋…なんかそんな訓練してる超人が居たな…漫画に…まあ、使い込まれた拳って事か。

──このニット帽がねーと、ただでさえ駄目な俺は更に駄目になっちまうんだよ!

【見た目が。ではなく、もっと別の理由であるらしい】
【…少年から僅かに流れ出る魔力を、青年は感じ取れるだろうか?】

稽古…か。
………なんか、呼吸をするようにへこましてんのな。

【会話の片手間に銅板をへこませる青年に対して抱いた、少年の感想】
【力任せだけにも見えない、拳】
【なにか武術の心得があるのだろうか?少年はそう考える】

そういえば、さっきなんか言ってたよな。
拳を打ちつける音でよく聞こえなかったけど……「あてが外れた」とか「直接乗り込む」とか。

──アンタ、どっかの組織の人間?

【少しだけ耳に入っていた青年の呟き】
【その中でも気になったワードを、本人に直接聞いてみる】
893 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 01:16:51.12 ID:tM2Sq+vio
>>890
……なん、だと……!?

【驚愕だ】
【しかしながら、否定ができないのが悲しい事実】

友達になるのに、年齢もつまるつまらないもお互いも関係ないだろうに。
私は君と友達になりたいんだ、ただそれだけだ。

【にっ、と馬鹿っぽそうながらも穏やかな笑みを浮かべて】

世の中、考えすぎると馬鹿になるぞー?
894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 01:26:42.67 ID:88jBsXGDO
>>892
 ハッ、そんなん超人じゃねーよ。鉄砂掌って言ってな。
 あー……俺の故郷から程近い国のある流派じゃ、砂鉄詰めた袋を殴る基礎訓練がある。
 武林──……ええと、武道じゃなくて武術の業界なら当たり前のことだ。俺のはその延長だな。

【少年の考える通り、青年は武術を嗜んでいるらしい。それも、長い期間】

 ……ちっ、どっかの店で似たの買うかね。──お前、魔術師か何かか?
 魔力みたいな霊素がある気がする。はっきりとは分かんねえが、その口振り的に、そう外しちゃいねえだろ?

【余程少年のニット帽が気に入ったのか、青年は惜しむように舌打ちをしてそう告げた】

 ……ん、ああ。逆だ逆。組織に入りたい人間。一時的にな。
 正義掲げて群れる意味は解らんが、情報網は組織の強みだからなあ……
 カノッサとかの動きが気に食わねえから、邪魔してやろうと思ってよ。

【言葉の合間にも銅板はどんどんと凹んでいく。使う腕を入れ替え、青年は銅板を打ち続けた】
895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/13(水) 01:30:50.85 ID:F28gWogto
>>893

……私は、馬鹿にはならない。
そもそも……貴方に、言われたくない。

【遠回しに、火憐は馬鹿だと言い】

──……じゃあ、友達でも構わない。

【微妙に上から目線なのは気のせいじゃない】

【そして、ベッドから立ち上がると】

…………そろそろ、帰る。

【傷を庇いながらのため】
【ゆっくりとした足取りであるが、出口へと向かおうとする】
896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/13(水) 01:30:53.90 ID:xJcJbjiwo
>>889
個人の勝利と組織としての勝利とは別の話でもあるからね
「連合」とかと比べると、≪R.I.P.≫はやっぱり個人主義の気が強いみたいだし
そう考えると、やっぱり長期的には≪R.I.P.≫は劣勢だろうね。……だからこそテロ活動で積極的に変革を煽ってるのかも

……そーなのかー

【その知り合いに興味はそれなりには湧いたが、あえて追求することも無いかと考え留まったり】
【なるほど少女は、それ程の違和感も無くその言葉をスルーすることにした。純粋な興味はあったが】

……彼は、自分の願いを声高に叫び、自ら刃を振るい、いろんな人に影響を与えてきてるからね
行動の是非は別としても、自分の理想をああも堂々と宣言して実行に移せるのは、とても凄い事だと……いや

【―――と、そこまで喋ったところで、相変わらずの淡々とした口調に僅かな影が差す―――】


―――きっと私は、羨んでいるんだろうね。他人に宣言できるだけの理想を持った彼そのものに
今の私は、どうあがいても彼みたいな存在にはなれないから、だから一段と特別視しているのかもしれない

【……?】
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/13(水) 01:30:58.69 ID:WtJUJPnuo
>>891

≪R.I.P.≫との繋がりは、考える必要が無いだろ、多分
末端の兵士も無しにあれが≪R.I.P.≫に走ったとして、機関に損害あるか?
自称ナンバーズの誰かが、所属を変えただけ。被害はゼロ、だ
兵士を抱き込んでるってのは……無いな、って思うだろ?自分の体感で

……だけどなあ。水の国に関しては、正直そっちの言う通り
裏切り策謀大好き、世界の大悪カノッサ機関。そりゃ手を貸してくれる筈が無いさ
「国軍兵の尊い犠牲で、機関の精兵を殲滅した」なんて、涙の出る美談じゃないか
……水の国の元帥クラスが、兵隊一人を人間として見られる奴である事を祈るけど
それでもやっぱり、こっちから働きかけて、無事に通る可能性は低い

……だからこそ、人間として褒められないような事をする
これ以上は、私が何年考えても、私だけじゃあ思い付かないだろうさ

【ブラックハートの指摘する点は、まさに香月のプランの決定的な弱点】
【信用の無いカノッサ機関が、同盟を申し出て受け入れられるのか、という問題】
【浮かんだ怒りはそのままだが、更に解けないパズルを前にした様な険しさも表情に混ざり】
【それでも、最後の最後。香月は、もう一手だけ、プランを組んでいた】


……機関ってのは面白いもんだ。悪の集団って評判なのに、善人が居たりする
人を殺すのは嫌だ、殺すのは良いけど虐殺は嫌だ、平和な世界を作りたい
そんな奴等は――世界は以外に狭いし――面白い知り合いが居る可能性が有る
……もう、分かったかも知れないな

そうだ、敵に頼る。世界の悪党どもと戦って、実績を上げている正義の味方に
『連合』『Justice』『六王教団』『教会』、そういう連中に間を取り持って貰う
口説く為に使うのは、機関所属の平和主義者。人死にが嫌いな、友達の多そうな連中
交友関係に付けこんで、情を揺す振って口説く……あんまり綺麗なやり口じゃあないが
テロを幾度も防いだ英雄の言葉なら、国軍も無視は出来ないだろうさ

【「他力本願だしな」と、言葉の終わり、幾らかの間の後に付け足して】
【自分のプランが気に食わないという色をありありと見せて、香月は提案を締めくくる】
【自分で出来る事は殆ど無いと、宣言してしまうようなこの計画を】
【他人の他力本願を批判した少女は、路上の轢死体を見るような目で述べた】
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 01:33:58.38 ID:tM2Sq+vio
>>895
む、まさか私が馬鹿だと?
…………、くそ、否定できんのが悲しい。

【ちょっと切なそうだ】

はは、そうか。じゃぁ、よろしくなニナ。

【上から目線もきにせず、楽しく声を漏らした】
【そして、去っていくニナを見送ると、火憐は床で眠りについた】
【つい先日の戦いの傷がまだ治っていなかったのだ】

//乙でしたー!
899 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/13(水) 01:36:51.93 ID:F28gWogto
>>898
/おつでしたー
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/13(水) 01:39:16.62 ID:8W8o3k0m0
>>896

……さぁ、其処までは……わからない、けど。
聞いた話……≪R.I.P.≫は、幹部クラスの人員……かなり、減ってきてる……みたい、だし。
多分……あんまり、長く無いんじゃないか、な。

……うん。

【知り合い、に関して追求されなかったことは、それなりに少女に安堵をもたらしたのか】
【ただ頷いただけではあったが、内心でほホッとしていたという】

【――そして】

……、……よく、わからない……けど……。

……今の君が、無理でも……「この先の君」は、……分からない、だろ?
お手本にしては、……少しばかり……悪い見本、かもしれないけど……
……君が、強く望むなら……君の「世界」は、……変わると、思う。


……「貴様らの世界は――変えられる……貴様ら自身の、手で」


……僕は、カーネルのことが……あまり、好きじゃないけれど。
この言葉だけは……好き、だな。

【――こんな言葉が、自分の口から出てくることに、彼女自身驚いていた】
【だが、後から思い返せば、それはきっと】
【自ら。自分の世界を変えたいと望んで、そして立ち上がった。少女ならではの言葉なのかもしれなかった】
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/13(水) 01:39:42.80 ID:oQL27ajAO
>>894
鉄砂掌…武術…うーん、俺とは逆だな。
やっぱりちゃんと習うべきか…。

【「でもなーそれだと何だか本職忘れてる気がするしなー」と、少年は唸り】

──んあ?
ああ、まあ…一応ね。魔術協会所属。
何度も言うけどやらねーからな。
このニット帽、四色に分けられてるだろ?
これは四大属性…まあ四大元素っつって、俺の魔術適性──火、水、風、土の属性を補強する為に色分けされてんだ。

【ニット帽を軽くつまみながら、説明する】
【要するに、これは少年のマジックアイテムと言う訳だ】

俺には正直魔術の才能がからっきしみたいでね、ちょっとでも押し上げるにはこういうのが必要なんだよ。

【それがニット帽を渡したくない理由】
【実はそれ以外にも、デザインが気に入っているという理由もあるのだが】

情報の為に組織へ──…か。
でもそれならさ、そういう情報≠ノ詳しい友人を一人二人作った方が楽なんじゃねーの?

【ガンガンと追い討ち(?)をかけられる銅板に心の中で黙祷をしながら、少年は思いついたことを口にする】
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 01:50:25.67 ID:2od1umMx0
>>897

まぁ、そうだねぇ…………その時には、流石に寝首を……寝て無くても、そのまま殺し上げるかね

【動けない状況に焦りを感じていたが、考えてみれば、いよいよとなれば兵士たちも立ち上がるだろう】
【ましてや、≪R.I.P.≫についていくはずがないと、思わずテンパった思考に苦笑する】

…………そう。司令官が「それ行けっ!」って言ってしまえば、あそこの兵士は全部終わり……
なにせ、15000対6000の勝負だ…………多少先の戦いで増減があったとはいえ、比率はそう変わらないだろうねぇ……

――――でも、何かまだ考えが?

【彼我の戦力差――――最も分かりやすい『兵数』で言ってしまえば、それはもう勝負にすらなっていない】
【それを逆転させんと、ブラックハートは奮戦したのだが――――人殺しの喜びに、我を忘れていたとも言えるが】

【だが、香月の続ける言葉は、そこではまだ結ばれなかった】

――――機関の中の、人当たりが良さそうでいわゆる正義に顔の効く奴を使って、懐柔させる、か…………
なるほど…………確かにそうすりゃ、少なくとも水の国に関しては、クリアできそうだけど…………

【一応、理は通っている】
【成功するかどうかの根本的な部分こそ、希望的観測も混じってはいるが、『正義』に影響させ、国を動かすと言うプロット自体に、無理は無い】
【――――香月の言う通り、他力本願かつ、汚い手段として纏まってしまっているのが悔しいところだが】

――――機関内の、平和主義者…………『Justice』や『対機関連合』に顔の効く…………
これを実行するとしたら、どうやってその人材を探すかだねぇ…………
“データベース”なんかで呼びかけても、萎縮して名乗り出てこない可能性もあるし…………絆を利用、なんて聞かされれば、そんなお人よし、良い顔はしないだろうしねぇ…………

【これを実行するとしたら、障害はあと1つ】
【そうした人材、人脈を、どうやって探すか、と言う事になる】
【『正義組織と個人的面識があり、かつ信頼されている者』を探すと言う時に、機関内の衆目に触れる場を使えば、他の機関員から後ろ指を指され兼ねない】
【更に、こうした思惑に巻き込まれるのを、快く思わない可能性も十分考えられる】
【この1つの障害を乗り越えるために、どうしたらいいのか――――ブラックハートは眉間にしわを寄せる】

【――――この時、無意識にブラックハートは1つの心当たりを思考から排除していた】
【≪No.90≫の夢幻 檸檬。更に俯瞰すれば――――生存を自らの目で確認した、元≪No.105≫の森島 京】
【彼らなら、あるいはこの注文に答えられる存在であるかもしれなかったが、ブラックハートはその事を口にしなかった】
【無論、その理由は『森島 京の生存を黙っていた事』が、自分の立場を危うくしかねない事がある】
【彼との約束――――『檸檬を籠絡しない代わりに、今回限り『機関』への報告はしない』との約束を破りたくないと言う事もある】
【檸檬に、この板挟みの状況を強いたくないと言うものある】
【だが、結局は思考の煮詰りで単純に見落としていると言う事が、もっとも原因として大きかった】
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 01:52:56.64 ID:88jBsXGDO
>>901
 闘わなきゃいけねえ。でも人を殺したくねえってんなら徒手の格闘術はオススメだぞ。
 触れれば斬れる剣やら、打てば戻せない魔法と違って手加減が簡単だからな

【ガンと音を鳴らしてから青年は銅板を見て、もうダメかねと呟いた】
【銅板はベコベコに凹み、最早まともに殴れるところはなかった】

 ふうん、魔術の基盤を色にしてんのか。どうせだったらもっと具体的にしたほうが良いんじゃねえの?
 ……あ、色は普遍的だから、概念的には確かに良いのか。……いや、ていうかこっちの魔術もそうとは限らねえか。

【青年は魔術にも多少は明るいらしい】
【──もっとも青年は異世界出身。この世界の魔術とはまた違うため、その知識がこちらの世界の魔術と適合するかは、また別の話だが】

 ……んー、確かに情報に詳しい知り合いはいるな。
 けどよ、その組織に所属して、実際にその組織を見てみたいってのがあってな。
 組織の正義が、俺の正義と一致するとは────

【青年は銅板に相対し、そして初めて右拳による“突き”を打つ】
【ばがん、という音。続けざまにみしりという音】
 
 限らねえからよ
 
【青年が腕を引き戻した頃には、銅板はくの字に曲がって、その後ろの木がギシギシと激しく揺れていた】
904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/13(水) 01:58:07.17 ID:/AEwbpSSO
>>884
【白い魔翌力の太刀を砕き、障壁を断ち割った手応え。――だが、肩は掠めた程度だ。浅い、か】
【青年は内心で状況の検分を重ねながら、あの刀、そう固くは無いのか?≠ニ眉を顰める】

(……いや、違う。先程までとは違い、連続攻撃を受け流す@]裕が無かった)
(それ故に、刃筋がそのまま徹り――結果、斬れたと考えるのが自然です)

(彼女に倣って、緩急を付けた甲斐が有りましたね。……粗さは、否めませんが)

【動作に合わせて血を吐き出し続ける、右の大腿の傷の所為か。彼は、追撃を行わなかった】
【これ以上の深追いをすれば、態勢が崩れた所を狙い打たれると考えたのだろう】


(さて。両手に三刃合わせて六爪、これに依る八連閃――都合、二十と四の刃)
(これだけ振るえば、流石に回避機動を取らざるを得ない、か)

(……カウンターを狙って来なかったのは、些かばかり当てが外れましたが……善し)

止して下さいな。世辞と解っていても、貴女ほどの方に褒められると、つい――――

【先程とは違い、自ら向かって来る彼女の一手は、攻防一体――刃と結界の形成――の、二重魔術】
【漸く、その実力の一端を垣間見ることが適い。彼は禁じえぬ歓喜の念を瞳に湛えて、それに相対す】


(連続突き――僕のあれとは違いますね、洗練されている)

【一つ。上体を時計廻りに捻りつつ重心を左に傾け、最低限の動きで躱す。右の脇腹を掠め、過ぎる刃】
【二つ。これは右三刃の突きを重ねて軌道を僅かに逸らし、身を屈めて避ける。砕けた薄刃の破片が、頬を浅く裂く】


(だが、もう目も慣れてきた。対応出来ないレベルでは、有りません……!)

【三つ。危なげなく左足を逆時計回りに引き、半身になって回避】
【彼は急速に、四枚≠フ状態のスピードに適応しつつあった】
【次いで、四つ。引いた左足で踏み出しながら、振るう左三刃。内受けの要領で刀の腹を打ち据えて流す】


――――浮かれてしまいます、よッと!!

【五つ。軌道上より体軸を逸らし、カウンターの右袈裟を放とうとして――――ずき、ん】
【太腿の傷が発する激痛に、一瞬、その動きが目に見えて鈍った】
【――当然、それを見逃す相手では無く。左脇腹に、ずぶりと刀身が食い込んだ】


(魔翌力……炸裂性!?拙い――――!!)

【彼は咄嗟に、自ら傷を抉り拡げながらも右へサイドステップを踏む】
【これにより、飛散する刃に内腑を切り刻まれる事は辛うじて回避した。だが、随分な深手だ】
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/13(水) 02:01:33.64 ID:xJcJbjiwo
>>900
そもそも当初のリーダーを自らの手で討ってるからね……
もとよりバックアップもそう多くは無いだろうし、短期決戦はある意味必然なのか

ところで、いくら人づてといっても、伝聞調が多く無い?

【全体的に元仮面少女に納得するような形で、落ち着いた調子で言葉を重ねていく】
【最後にした質問も、問い詰めるという雰囲気はなく、単純に気になっただけという雰囲気が声音から伝わるだろう】

【元(ry の発言に耳を傾けて、それから―――】

なんと言うのかな―――私は、あまり感情が発露しないんだよね
キミの言った言葉に返すように言うなら、「強く望まない」んだよ、私は

【普通の人と比べると些か彼女の感情は希薄に過ぎる―――】
【例えば真横をナイフが掠めても、「感情として」恐れないし、感情が表に出ないということは表情等も殆ど変化しない】

―――だから、カーネルのように自らの感情を偽らない人はとても興味を惹かれるんだ
曖昧な感情で、それでもはっきり「羨ましい」と思えるくらい


……彼の言葉は、彼の感情をよく表現していると思うよ。いつか私にも、変えたい「世界」が見えるのかな……


【うっすらと、哀しみに似た感情の乗った言葉が宙に舞う―――その端正な顔立ちからは、やはり感情は伺えず】
【―――と、思い出したように元(ry と顔を合わせるように向き直って】

そう言えば、挨拶はしたけど自己紹介はまだだったね
私は、穂躑躅 輝夜(みつつじ かぐや)。キミの名前も、教えてくれると多分嬉しい

【そう言って右手を、握手を求めるように差し出す―――覚えているかもわからないが、その手は何処かで握ったことのあるもので】
【ていうか多分って何だ多分って】
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/13(水) 02:04:25.26 ID:WtJUJPnuo
>>902

……汚いってのは、こっから「も」だ

どうにかしてルビーシャの兵隊逃がさなきゃあ、どれだけの死人が出ると思う?
人間ってのはな、遠くの誰かが死ぬのはどーでも良いが、身内が死ぬのは嫌なのさ
つまりは……機関という身内が、何百何千死に兼ねない状況
そう示したら……そーいうお人よしは、何処まで無視出来るか、だよ
だから私なら、敢えて堂々とデータベースで呼びかける
ここで名乗り出なきゃ、これから先に交友関係がばれた時、非難を浴びる……ってのも一つの手

【こつ、こつ。壁から離れて、香月がブラックハートへと近づいて行く】
【これまでずっと同じ感覚で開いていた空間が、少しずつ削られて】
【人の命は星より重い、善人の好みそうな聞こえの良い言葉。そして後々の立場と周囲の視線】
【そんな看板を高く掲げるこの策は、自身の言葉の通り綺麗とは言えず】

てめえ一人の意地と立場か、数百数千の同胞の命と赤の他人数千の命か
こうして突き出されてくだらねえ意地を張るような奴なら仕方が無い
だけどな、人の多いのが利点の機関。居る筈だ、誰かは

それでも見つからなきゃあ…………ほんとのほんとの最終手段

【会話の適正距離より、ほんの少しばかり近づいた香月は】


二手に分かれて%y下座外交。正義組織相手に、な

【この会話で初めて、笑ってみせた】
【香月自身が一つのルート。もう一つのルートに、誰を立たせるつもりかなど】
【もはや、語る必要などあるまい】
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/13(水) 02:08:27.00 ID:oQL27ajAO
>>903
闘わないといけない状況で、相手を殺したくない場合──か。

武器は携帯してるけどさ、ほらコレ、スタンロッド。

【腰に提げていた警棒を一つ外して、相手に見えるよう持ち上げる】
【スタンロッド>氛沛ュ年のいうことが正しいなら、それは電撃で相手を気絶させることも可能だろうか】

心臓が弱くない限りは、だいたい一発浴びせりゃ気絶してくれるから、不良なんかに絡まれた時は便利なんだけどな。
──徒手格闘、ねえ。

【少年の戦闘技術は、路地裏のトラブルや街中で絡まれたことから多くが構築されている】
【言ってしまえば素人、しかし中には侮り難いものもある訳で】

……異世界人≠ゥ?
別に間違っちゃいないよ、多分、魔術の基盤なんて何処も一緒なんじゃないかな。

【それこそ、人を斬れば血が出るように】
【青年の言葉から、彼がこの世界の住人ではないと感づいたようだ】
【少年は警棒をクルクルと回して、再び腰に提げ直す】

自分の正義と照らし合わせる>氛氓ゥ。
【音を立てて折れ曲がる銅板と、揺れる木を見て】
【少年の心も、ぐらりと揺れる】

(誰かのせいにはしたくない∞他人の敷いたレールは歩きたくない>氛汾ウ義組織ってのは、俺にはよく解んないな)

【青年の揺らした木を見ながら、難しい表情のまま、少年は暫く黙り込んでしまうだろう】
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/13(水) 02:18:32.61 ID:8W8o3k0m0
>>905

……聞いた話、なんだから……仕方、ない

【短期決戦――という話題には、「……そう、だな」と。相槌を打って、話題を切って】
【伝聞が多いという問いかけに対しては、さらりとそう即答してみせた】
【あんまり即答だったもので、逆に怪しいかもしれないが。気にしないというのなら、それまでか】

【――感情が発露しない、という事に関しては】

……そう、か。
……僕も、……こんな……だから、な。……
最近、やっと……自分で、欲しいことを望むっていう……ことが、分かってきた……

いつか、見えるんじゃ……無い、か?

【そう返すだろう――確かにこの少女も、この年頃にしては感情が薄いか】
【ただ単に人見知りということもあるのかもしれないが、相手を何処か励ますように、そう言って】


……輝夜、……か。
僕は、…………“琴波”……“水羽、琴波”。

……ん。

【少女は逡巡の後、自らの“名前”を名乗ると。差し出された右手に】
【これもまた、やや思考を挟んでから、それを柔らかく握り。すぐに手を離すだろう】
【……――この少女は、あまり人の手を握るということをしない】
【それに、あんまりすぐ離してしまったものだから、それが“同一”であるということには――気付けなかった】


……そろそろ……良い時間、だな。
僕は……もう、行く。……君は、……どうするん、だ?
……森を出るまで、……送るか?

【やがて。そんなことを、訊ねるだろう。相手が迷子だということは地味に覚えていた】
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 02:19:02.38 ID:2od1umMx0
>>906

――――――――あ………………ッ!!

【驚愕した。それ以外にブラックハートは、どう自分の昂ぶりを表現して良いか、分からなかった】
【確かに、正義と絆があり、機関のやり方に反感を抱いていようと、所属している以上『身内』は機関と言う事になる】
【その機関の精鋭たちがピンチと言えば――――動かざるをえない。大々的に動く事で、『絆による束縛で退路を塞ぐ』事ができる】
【――――人の心の機微を利用した、この香月の考えには、ブラックハートも驚嘆せざるを得なかった】

――――すごい。全く、その通り……!!

【口から、自然と賞賛の言葉が漏れてしまう】
【そこまで考えて、この作を組み上げたのだとしたら、文字通り今すぐにでも実行可能と言う事である】

――――ど、土下座交渉!?
ちょ、ちょっと待ってくれよ…………!!

【しかし、続く香月の『ほんとのほんとの最終手段』を聞かされ、ブラックハートの心臓は、別な意味で冷える】

これも“データベース”に書いた事だけど、あたしゃ、もう『Justice』とは、谷山のガキを通じて、完璧に敵に回っちまってるんだ!
後は、『blue justice』だけど、あそこは『英雄』としての名声を築いていないから良いとして…………
――――あたしゃ、そっちの交渉には向かないはずだよ!?

【――――元々、人を殺す事に生きがいを感じる様なタイプのブラックハートは、それこそ戦場で殺しまくった。やり過ぎと言えるほどに】
【その結果――――敵に面が割れ過ぎている。その本性と共に】
【話の流れを斟酌すれば、恐らくこの『土下座交渉』は、発案者である自分たちで行わなければならないだろう】
【そんな時、極端な『人嫌い』で、かつ堂々と敵として顔を晒している自分に、何ができるのか】

――――かろうじて、当てがあるとすれば…………『対機関連合』か……?
あそこは、まだ敵に会った事はねぇし、水の国に対して、影響力も期待できる…………あたしにも、交渉の余地ぐらいはある……はずさ…………

【ブラックハートが動ける唯一の相手は、『対機関連合』だと言う】
【実際には、『集積情報』を通じて、『対機関連合』にも同等の情報が交わされているのだが、その事実をブラックハートは知らない】
【――――もっと言えば、集積情報に、まだ自分の名前は乗っていない事も、ブラックハートは知らなかった】
910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 02:20:03.31 ID:88jBsXGDO
>>907
 おお、良い武器持ってんな。杖の心得はあんのか?
 並みなら当てればある意味勝ちか。……うん、護身にゃ良い武器だな

【おお、と僅かな感嘆には嬉しそうな色が混じる】
【──青年の拳は人を殺せる拳だ。人を真の意味で撲殺するには木槌程度に固い拳が必要だが、青年の拳は木槌を軽く粉砕する】
【しかし青年は、口振りから察するにいわゆる不殺主義者なのだろう。殺人の拳を持つ、不殺主義者】

 分かるか。……こっちの魔術も大差無いんだな。
 ……そうだ。自分の正義と照らし合わせる。
 組織の正義は何に対する正義なんだろうな。法に対する正義か? それとも社会に対する正義か?
 俺としちゃ、そんな正義は下らねえと思う。善悪は相対的なもんで、見方によってころころ変わる騙し絵だ。
 
【黙り込んだ少年を見て、何を思ったのか青年はそんな言葉を紡いだ】
 
 ──でもよ、絵を見る自分は確かなモンだろ?
 だから俺は俺に対する────“自分に対する正義”を貫きたい。
 それが貫ける組織かどうか、知りたいんだよな
911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 02:23:29.63 ID:NyliJP/mo
>>904

────私は単に、目の前の物を主観的に“評価”しただけだ。


第三者視点でなければ、総合的な評価は出来ない。

【───攻撃の手は緩めない。次の攻撃へと移る前に、再び現れた8重の円。】
【4枚に8枚で、再び『十二単』の状態に回帰。そして、“魔翌力を刃に流してからの、大振りの構え”。】



だが────
【───直感的に、再び“来る”事は容易に予想出来る。】


────…上出来、だ。


…初戦にしては、という話ではあるが。

【しかしながら、果たしてこの状態で同じレベルの回避が可能であろうか────!】


────月閃華

【──刃に魔翌力の奔流を纏わせて、斬撃の動きに合わせて魔翌力を放出する技能。】
【近距離でしか発動出来ない攻撃ではあるものの、前方に射出する、といった単純な攻撃である“月華”を一点集中で放出させるという事によって、威力は必然と高くなる。】

【攻撃までの速度は、『十二単』の影響でそこまで速くは無い。しかしながら、戦闘が長引けば血が流出し、不利となって行く。】



【立ち向かう事の出来る道は、果たして────】
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/13(水) 02:33:09.33 ID:xJcJbjiwo
>>908
そう返されると、どうにも仕方が無いね。さっきの知人のこと、少し気にはなるけど…ん?

【もとより追求する意図は薄かった上に、あっさりと返されたので特段深入りすることもなく】
【言葉尻になって何かを思案するように、言葉に疑問符が付く―――何か考えるところでもあったのか】

そうだね……カーネルに引きずられて、性急に考えすぎているのかもしれない
もう少し、ゆっくり考えてみることにするよ

【そう言って小さく笑みを作って見せる―――どういう事か、その笑顔に影がよぎった気がする?】
【彼女の内の「何か」、もとい「誰か」が、輝夜の言うとおり、焦っているのかもしれなかった……】

うん、宜しく、琴波

【うにゅ、と軽く握手を交わした後、琴波の提案に対して―――】

よろしくお願い致しま候

【そう深々と礼をして、送迎を頼むのだった】
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/13(水) 02:36:41.62 ID:WtJUJPnuo
>>909

出来る出来ないじゃない、やるんだよ

【この会話で、初めて見せた香月の笑顔。ただしそれは、爽やかさとは無縁】
【どちらかと言えば、チンピラの集団を纏めるチンピラのボス、とでも言うような】
【悪い事を思い付いてそれを誰かにやらせる際の、あのいやーな笑みだった】

時間が無いぞ、食糧は尽きる。銃弾は一秒に何発消える?
あーだこーだと騒いでるうちにも、救える可能性が減って行く
良いんだよ、本気で反省したふりして涙でも流せば。信じて貰えるって
額を地面に擦りつけて鼻声になれば、取り次いでくれる奴の一人や二人や十人どうって事無いさ

……まあ、それが嫌なら
私は生来の悪文家、データベースにあげる文章も思い付かない
そっちだけやってもらうって手も有るけどな

【明らかな無茶から、こちらは少々の手間をかければ達成出来る内容】
【要求する内容をガタンと落とし、香月はいやーな笑みを継続する】
【苦手な仕事は他人に押し付ける。これもまた、「汚い」手段の一つ】
【単純でも、思考が遅くても、妙なお人よしでも。香月は夜の国支部≠フ一員】
【外部から議員に数段ぬかしで就任した月輪を筆頭とする、外道の群れの一員なのだと】
【再認識せざるを得ないような、セコい悪行だった】


【その表情もまた変化し、きっとこれが素なのだろう気の抜けた顔】
【近過ぎた間合いから一歩引きさがって、適正距離に移動して】

ま、そーいう事だ。お前と私だけでも良いし、誰か見つけて頼んでも良いし
データベースにこの案あげれば、賛同する奴は勝手に動いてくれるだろ?

………私はなあ、消耗品扱いされてるあいつら、殺したくないんだよ
だけど私だけじゃ何も出来ない。だから他人に頼るんだ、分かってくれ、頼む

【小さく、本当に小さくだが。帽子を掌に落し、頭を下げた】
【自分の提案は終わりだ、という意思表示と、これが本気だという姿勢の提示と】
【それらが終わり、口を閉じ。相手の反応を、今は待つ】
914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/13(水) 02:37:59.77 ID:oQL27ajAO
>>910
嫌ってほど振るって来たよ。
もしかしたら、魔術よりも回数が多いかもね。

【戦闘において魔術を使うよりも、この警棒を振り回す方が効率的であったことが多いようで】
【少年の解答は、そんな自分に対しての溜め息が混じっている】
【それから黙って青年の言葉を聞いていた少年は、暫くしてから口を開き】

──正義≠チてのは難しいよ。
悪≠倒せば正義なのか?その悪≠ェ正義≠ゥもしれないじゃないか?
こうやって考えたらキリがない……うん、だから自分の正義≠ってことかな。
──けどまあ、俺はテンプレート≠ネ正義を掲げちゃうタイプなんだろうなあ。

【そんな少年からすれば、青年のように己≠持っている人間は、羨ましく映る】
【難しい表情は、自嘲気味の笑みに変わっていた】

あー、そうだ。
俺はBJ、さっきも言ったけど魔術協会¥椛ョ。
アンタ、名前は?
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/13(水) 02:40:46.07 ID:8W8o3k0m0
>>912

……ん、……
どうか、した……か?

【追求はされなかったことに、また内心で安堵していたが】
【終わり際に付け足された、彼女の疑問らしき言葉に、此方が聞き返して】

……ああ、……。
別に……時間が、限られてるわけじゃ……無い、だろ。
ゆっくり、考えれば……いい、さ。

【その笑顔に過ぎった影に関しては気付かなかったか、或いは気にも留めなかったか】
【軽い調子で、そんな風に返して――】

…………。…………

【――握手を交わした後。少女――琴波は、暫く自身の右手を見つめていたが】

……分かっ、た。こっち……だ。
魔物なんかは出ないと思うし、……付いて、こい。

【輝夜の礼に、視線を其方に戻し。歩き出すだろう】
【何事も無ければ、このまま街まで出て。そこで、別れるはずだ】
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 02:45:14.66 ID:2od1umMx0
>>913

む…………むぅ…………

【香月の言う事も、もっともではある】
【先ほど、時間が無いと急かしたのは自分に他ならない。時間を追うごとに、救える命が減っていくのも然り】
【そして、可能性が低い事も承知。その上でこの案が良いと、自分たちは判断した――――なら、ここで尻込みしていて良いのか】

【香月の言葉の、そして言外の圧力を受けて、ブラックハートは黙り込むしかなかった】
【その沈黙は、要するに『承諾せざるを得ない』と言う、後ろ向きながらも、香月の提案を受け入れたそれである】

――――――――分かったよ…………仲間の為と言われりゃぁ、あたしゃ、何も言えないねぇ…………
――――その話、乗らせてもらうよ…………何とか、ルビーシャの兵隊たちを一人でも多く、無傷で返すために……
悔しいけど…………ジャッキーニはその後だねぇ…………

【最終的に、ブラックハートの見せた態度は、香月の言葉に賛同するそれだった】
【『機関』内部の融和については、色々と計らう彼女の性格からして、香月の真摯な態度に、答えないはずがなかった】
【戦いよりも先に救出だと、自身のするべき事を口に出して、ブラックハートは頷いて見せる】
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 02:46:33.95 ID:88jBsXGDO
>>914
【何度も振ってきたの言葉に、へえと呟き少年を見る。腕前を見てみたい気がするが──】
 
 ……やめとくか

【小さく言って、考えを打ち消す】
 
 テンプレな正義でもよ、それが自分の正義で自分に対する正義なら、それで良いんじゃねーか?
 人と同じだからって遠慮する必要はねえし、人と違うから特別って訳でもねえよ。
 
【少年の表情から何かを察し、そんな言葉を口にする】
 
 BJ? なんかカッケー名前だな。
 俺は住所不定無職の朝宮暁だ

【くく、と軽口を飛ばしたように笑って、赤毛混じりの黒髪の青年──朝宮暁はそう名乗った】
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/13(水) 02:56:22.05 ID:WtJUJPnuo
>>916

うっし、決定!んじゃ、ちゃっちゃと動かないとなー
あ、そうだ。その為に兵士や金が必要なら、夜の国支部に報告書寄こせ
私の名前とお前の名前と両方書いとけば、そんな手間も掛からず支給されるだろうから
私は部下を走らせて、同僚か正義組織かを探す事にする……単騎突入で説得出来りゃ、最高なんだけどなあ

兎も角、私等なら考えるより動く方が楽だろ?んじゃ動くか
機関に喧嘩売るってのが、どれだけ怖い事なのか……あのズッキーニだかに教えてやるよ

【話は纏まった、と。無言の肯定を、最大限に好意的に解釈して】
【とうとうこの瞬間まで香月は、渦中の人物の名をまともに呼ばなかった】


手を組んで、前向きに頑張る。悪人には似合わないやり方だけどなぁ
正義の連中が出来てる事、私達が出来ない筈は無いんだ
やっちまおうぜ、早いとこ。連れだして、大鍋ですき焼きでも食わせてやろう

【自分を奮い立てるためなのか、無駄にポジティブに宣言して】
【そして香月は、相手に背を向けて、支部の入り口の方へと歩き始める】
919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/13(水) 02:57:11.29 ID:oQL27ajAO
>>917
……?

まあ、悩むよりは進め…かな。
元々大した脳みそ持ってないから、悩むだけ無駄かもしんねーけど。

【青年の呟きに少し首を傾けるも】
【少年は、続く言葉を受けて、笑う】

それ要するにニートじゃねーか!
──異世界人なら当然っちゃあ当然か。
んー、長いから縮めてんだよ、この名前。
それに、真名を隠す意味もあるかな。

【とは言え、少年はそれほど名前を重要視はしていないのだが】

『B』はバーソロミュー=A長いだろ?
んで『J』は─────

【少年が、『J』を語ろうと、言葉を発した、瞬間】
【突然吹いた突風が、公園全体──木々──を揺らし、周囲の音を掻き消すほどにざわめいて】

───だよ。

【少年は、その突風の影響を全く受けていないようにも、見える】
【それどころか、突風を受けて何かしらリアクションを取った青年に対して、疑問すら抱くかもしれない】
【突風が、少年の真名を隠した>氛氈H】
920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/13(水) 02:58:41.90 ID:xJcJbjiwo
>>915
…んー、いや、突拍子も無い話だし

カーネルと連絡を取る方法なんて、無いよね?

【・・・カーネルに伝えたいことでもあるのか?確かに突拍子も無いことではある】

―――そうだね、そうする
幸か不幸か、「待ちくたびれる」事もないだろうから。存分に時間を使うことにするよ

【影は一瞬の気まぐれか―――次の瞬間には、いつも通りのマイペースな表情を取り戻していて】
【くすり、と小さな笑みが森に静かに染み渡って行った】


【はいここキンクリポイントね】


【山の麓近く、山道と一般道路が接続しているくらいのポイントにて】

なんだか今日は色々迷惑かけたかな、すまない
でも、私は楽しかった。迷った分のお釣りが来るくらいには、キミとの遭遇には意味があったと思う

―――それじゃあ、また。お互い、勝手に死んだりしないように、ね

【簡潔に挨拶を済ませると、真顔で微妙に縁起でもないことを言って、手を振りながら琴波と違う方向へ、その歩を進め始めるだろう】
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 03:04:59.90 ID:2od1umMx0
>>918

――――分かった。夜の国支部だね?
なんとか、頑張ってみるさ、香月

【香月の言葉を受け、頷いて見せるブラックハート】
【これからの一連の行動には、大勢の仲間の命がかかっている】
【自然、その声色も固いものになっていく】

あぁ…………『人質』を取り戻したら……奴に破滅をくれてやらないとねぇ…………!!

【むしろブラックハートの本領は、救出の『後』にあるだろう】
【≪No.63≫を裏切り、機関の精鋭たちを手籠にしようとした男に――――地獄を見せるのだ】

そうだねぇ…………労ってやらないと
報われない苦労を重ねさせたんだ…………それがあたしらナンバーズの役目でもあるだろうねぇ

【去りゆく香月の背中を見送りながら、その宣言に言葉を重ねるブラックハート】
【上に立つ者として、兵士たちにも心を砕いてやらなければならないと、そう口にして】

――――それじゃあ、手筈通りに…………またね、香月

【最後まで背中を見送ると、ブラックハートは踵を返す】
【まだ傷と調整の影響が抜けきらずに、疲れが出たのだろう】
【まずは、その体を癒すところから、彼女は始めなければならなかった】

/乙でしたー!
922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/13(水) 03:06:42.00 ID:8W8o3k0m0
>>920

……連絡を?

……流石に、無い……な。≪R.I.P.≫に志願する……とかは……止めておけ、よ?

【一瞬、その申し出に驚いたようだが。琴波は、冷静にそう返す】
【そして、山道を降りていって――】

……いや、……気にして、ない。
…………楽、しい?

【琴波は。随分と可笑しいところを、聞きとめて】

……そう、か
…………これ……が、……楽しいって、言うのか。……
………………うん。僕も……良かった、気がする……な。

ああ、じゃあな、……輝夜。


…………死ぬ、なよ

【――そうやって、琴波も歩いて行くのだろうが】
【最後に。輝夜に聞こえるか聞こえないか程度の声量で、そう付け足して】
【やがて、去り往くだろう。水羽 琴波――】


……そう、か

こんな感じ、なのか……多分、……

……「友人」、って


【――元≪四刃≫。ワーズワイス・コッペリエルは】


/お疲れ様でした、有難う御座いましたー!
923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/13(水) 03:09:23.75 ID:WtJUJPnuo
>>921
/お疲れさまでしたー
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 03:10:12.22 ID:88jBsXGDO
>>919
 うるせっ! これでも日雇いの仕事と用心棒モドキで日銭稼いでんだよ!

【楽しそうに笑いながら言って、そうして唐突に吹いた風】
 
 ──……。
(才能が無いみたいなことを言ってたが──)
 
【暁の顔から一瞬表情が消えた】
【普段の荒っぽい気性と軽い性格の表れないその顔は美形と言うに相応しかったが】
 
 ……なげえからBJな、覚えとくぜ
(……──何かしらの、とんでもねえ才能を持ってるように思えるがね)

【暁はニカッと笑って言葉を紡いだ。一時は失せた表情が、その気性と性質が戻る】
【こうなると普通の青年、精々多少整っているかも? としか見えない】
【無表情に限って美形な青年は、もう一度『J』を聞いたところで無意味だと考え、会話を打ち切る】

 さて、俺は行くよ。また機会があったら会おうじゃねえか
 んじゃ、またいつかな

【暁はそう言って、その場を後にする】

 …………いっそ、──に入るのも有りか

【そんな言葉を最後に小さく呟いて】

//絡んで下さりありがとうございましたっ
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/13(水) 03:14:43.51 ID:xJcJbjiwo
>>922
//お疲れ様でしたー!


【二人別れて、帰路に就き】
【風呂に歯磨き、それから自分の寝床に入る―――】

【ベッドの上で、綺麗な天井を見上げて、一人呟く】

……そうだね、今は休んで、ゆっくり考え……

【そのまま穏やかに、眠気のなすがままに瞼を閉じ―――】


「ああ、『ワーズ』……あんたは『琴波』を選ぶのね……」


【何刻か呟かれた、聞く者なき寝言―――】
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/04/13(水) 03:18:33.85 ID:oQL27ajAO
>>924
あー…成る程、決まった寝床はない訳だ。
寮の部屋を貸そうにも男と同居生活とか嫌だしな───

【なんて軽口を叩きながら】
【表情が明らかに変わった青年を見て】

───どうした?
……あ、ああまたなー。

【少年は、青年の表情が変化した原因も、その胸中も解らない】
【だから、青年と同じように、少年も釈然としない気持ちを抱いたまま、彼を見送ることになる】

……うーん、なんだろう?

【自覚≠ェない少年も、青年とは別方向に歩き出し】
【人の居なくなった公園に、小さく小さく、言葉が、流れた】

───夕火の刻…♪粘滑なるトーヴ遥場にありて…♪





/お疲れ様でしたっ!
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 03:53:09.13 ID:/AEwbpSSO
>>936
【更なる追撃に対して、逃げろ、逃げろ、と。理性が、本能が、警鐘をひっきりなしに打ち鳴らす】
【にも関わらず、彼は変わらず。ただただ棒のように、其処に突っ立っているだけだった】


……最後の一言さえ無ければ、僕は満足できたというのに。
つくづく、厭味なほどに正直な女性だ――――嗚呼――、……――、……。

【ぽつり。口許が微かに動いて、蚊の鳴くような声量で、言の葉を紡ぐ】

【力を抜けば臓物が零れそうな程に、脇腹の傷は深い。動脈の切断こそ避けたが、太腿もまた浅くはない】
【失血に意識が遠退く。視界が霞む。次の一太刀を避けられない事は、もはや必定と言うほかに無い】


(状況開始より合わせて十と六、それを三倍して四十八)
(――――否。これで、五十一だ。僕はもう、十二分に積み重ねている)

(機関のトップナンバー相手に、よくやりましたよ。自分を褒めてやりたい、位です……)


【――――ひゅう。彼はもう一度だけ、その刃で夜気を断ち切って、そして】

(もう、――――――ん、だ)

【次の瞬間。カッターナイフの薄刃に纏わり付いた紅い刃が、唐突に消え失せた】
【ぶらり。力無く揺れた腕から、脆く儚い朱の得物すらも投棄された】
【或いはそれは、彼が此処に来て戦意を喪失した証左だろうか。それを裏付けるように】

(もう、……――――――好いんだ)

【斬首を待ち望む罪人さながらに、がくりとその肩が落ち頭が垂れた。――――。――――――――。。。】
【最後の太刀が、翳される。――振り下ろされる。其方へと投棄したカッターナイフが、一本、また一本と】
【振れただけで世にも容易く、紙片のように引き千切れてゆく。それが彼の首に届いた時、この暇潰し≠ヘ終わるのだ】
【力量の差は大きい。きっと、如何に抵抗したとて勝敗は変わらない】

(もう、――――――――)

【それこそ、そんな物は、蟷螂が帝に斧を振り上げるような愚行に過ぎず――――】


(期を待たなくても、好いんだ=\―――!!)

【――――――だが、敢えて=B斬り砕かれた薄刃が四つを数えた頃だろうか。彼は突如、何かに弾かれたように顔を上げた】
【その貌を獰猛に歪めて、満面に浮かべるのは何とも名状し難き嗤い=z
【ピジョン・ブラッドの双眸に湛えた感情の色は、妄執か狂喜か恋慕か或いは獣欲だろうか】

【その澄んだ瞳を酸化した血液の如くに濁らせ、唇を三日月に吊り上げて】
【彼は熱く燃え滾るような衝動の全てを、だらりと提げた――まるで何か≠構えているような――両手に籠める】

【瞬時にその掌の内に形成されるのは、長い柄。その先端から伸びるのは、分厚く長く幅の広い片刃の刀身】
【所々紅く黒く血錆が浮いて、しかし切れ味が落ちた様子は微塵も見られない、それは】
【鉈のような、鉄塊のような、大剣だった。振り下ろす一閃に対して、彼はその刃を振るい――――】




――――ああ。冗談抜きに、愛して仕舞いそうです。……殺したいほどに。



【切り上げ、一閃。集束された魔翌力の奔流に、大剣一振りで以って拮抗する】
【それは完全に奔流を相殺し切れば、砕け散り――――紅い紅い無数の刃と化して、彼女へと雪崩れかかるだろう】
【唯の破片と侮るなかれ。一つ一つの威力は、彼の一閃に匹敵する。その総火力は尋常なものでは無い】

【成否問わず同時に彼は、威力の殺された一撃を受ける。それだけでも、彼を戦えなくするには十分だ】
【戦闘開始から今までの全てを集約し、相手が大振りで決めに来るこの一瞬に狙いを定めた、文字通り渾身の一手――結果は、いかに】
//あばばばば、寝落ちかかってました済まない……。
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/13(水) 03:55:05.92 ID:/AEwbpSSO
>>927
//安価ミス、>>911です……。
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2011/04/13(水) 17:46:47.08 ID:WtJUJPnuo
tes
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 17:53:16.84 ID:NyliJP/mo
>>927



【魔翌力の奔流が断ち切られた事に目を見開く。】
【彼女は攻撃を前にして────刃を退かせた。】


【────────】


【けたたましい音が響くと同時に、ほぼ全ての刃が衝突。流石にこれでは、彼女も只では済まない────】






────全く。

【──────筈だった。】


…これでも、最強の“盾”などと呼ばれていた時期もあったのだが──な。


【────倒れない。】

【全ての障壁を破壊され、多くの傷を負って尚────彼女に致命的なダメージを与えるには至らなかった。】



【彼女が“鎧”として利用する『十二単』という魔術は、元々防御の事だけを考えて生み出された魔術である。】

【結界を重ねる、という遥か以前から存在する考えに忠実に従って、移動という選択肢を捨て去り、引き換えに絶大な防御力を得る。】


【そんな“代償”を軽減し、二重魔術と言う技術を身に付けた彼女にとっては───同じ魔術を別個発動する事すら出来た。】


【12枚に12枚。計24層の対物魔術防御障壁。所謂“二十四単”。完全なる防御特化。】

【結果としては完全破壊されたものの、これによって攻撃の殆どを防御する事に成功している────】



────終わり、か?

【刃を手に、ゆったりと近付いていく。】

【息を乱してはいるものの、疲労の色はあまり見えない。意図的に隠しているのかも知れないが。】
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/13(水) 18:23:08.49 ID:qOmvCZHy0
【森。開けた場所に、地面が一部分盛り上がり、金のロザリオが其の上に置かれている、小動物の墓らしきものが在った】
【其の隣に、亜人の少女が腰掛けている。腕を伸ばし、墓に触れ、暫し十字を指で撫でた後に、ぽつりと】

……、空……。……暗くなって来ました……

【人物の容姿は、腰まで届く黒髪、同色のふんわりとした犬の耳。犬の尾も存在していて】
【青リボンネクタイの、紺のブレザーに、黒のストッキング。ローファーを履いた、十七歳程の亜人の女性だった】
【首には、蒼い首輪を巻き、魔石の埋め込まれたネックレスを下げ。装飾品の煌きは、瞬時に森の闇に溶ける】

……桜……未だ、咲きませんかね……

【何かに語り掛ける様に、淡々と、言葉を紡いで】
【再び、十字をなぞる。泥に塗れ、年季が入っている様に見えるが、未だ煌きを忘れない其れは、冷たい感触ばかり伝えた】
【瞳を細めた後、手を離し、仰向けに寝転ぶ。犇く木々を通して見えた、狭い空は、矢張り群青に染まり始めていて】
【「街に行きましょうか。」呟きを漏らすと、眠る様に、更に瞼を落とした】
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/13(水) 18:24:04.12 ID:RJONh66AO
>>落ちた用404

夜云々の前に、乾燥死体に例えられて喜ぶ奴がいたらお目にかかりたいものだな

【縁起でもないというように嘆息しながら、彼女の耳障りの良い声音に瞳を細めて】
【ここまで奇妙な眼もないだろう――鮮やかな紅が氷点下の蒼へと変わる様子は】
【抉りだせばかなり貴重な宝石に変わりそうなほどでもあった】

ふぅん……で、露出は?

【多分変わらないようなことを、あえて尋ねてみたり】

【それから刀の『鞘』に言及されれば、ちょいと持ち上げて自分の視線もそちらへ】
【あぁ、というように、どこか諦めたように溜息混じりになりながら】

……昔、愛用してた刀が無くなってな
コイツはソレの劣化品なもんで、鞘が作られてない……らしい。よく知らないが
今は切れ味が零だから包帯巻く程度で大丈夫なんだけどな

【などと解答】
【それから「触ってみるか?」というように、指先で包帯をずらしたりするだろう】
【此方が先に触っているので安全性は確かだし、仮に彼女の指が刃先をなぞったところで甘いシロップみたいな血液は零れないはずだ】
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 18:44:34.30 ID:2pwPBuLWo
>>931

……………。

【その背後の木陰から、「しゃりんしゃりん」という鈴に似た音色と】
【落ち葉や枝を踏む音が段々と近づいて来るだろう】

……フム、こういった場所にも人外はいるのですね
いや、こういった場所だからこそ……かな。

【そんな台詞を吐きながら現れるのは――――】

【よく時代劇の旅人などが被っている笠を頭に被り、その笠の影の為か人物の顔は捉えづらくもある】
【その身は紫色を基調にした厚手の法衣、お坊さんの着ているアレを想像すれば良い】
【右手には大きな粒の木製で出来た数珠、左手には鈍い光を放つ錫杖が握られていて】
【言うなれば東方の僧のような姿をした青年であった】

それにしても人外でも何かの死を想うのですかね?
それとも自分が手にかけた者への嘲りでしょうか……。

【青年の言葉はどこか冷たく】
【そしてどことなく敵意のような物を少女に向けている】
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/13(水) 19:03:12.95 ID:qOmvCZHy0
>>933

【鈴の音と、何者かの足音が届き、亜人の耳が小さく震えた】
【やがて、現れた青年。其の容姿を確認し、櫻の国の人だろうか、と思考する。微笑みを向けて、挨拶しようと口を開いたが】
【放たれた、刃の様に、冷たい言の葉。其れに、表情を強張らせ、戸惑う様子を見せるだろう】

……私が、……殺しましたから。……
……人間様では無い者が……死を想う事は。いけない事ですか

【起き上がりながら、深くは語らずに、断片的に答えた】
【次いで、問い掛け。怒りというよりも、困惑と、申し訳無さが入り混じった声音だった。気は弱い性質なのだろう】

……貴方様は。……

【風が一つ。髪が靡いた。彼が向ける敵意の其れに気付き、眉を顰め。警戒しているのか、身構える】
【人外と称された証である、獣の部位を、緩やかに動かす】
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 19:04:46.37 ID:iRoCP8LWo
【廃虚】

…………

【朽ち果てた建築物が囲む荒れ地の中心に、青年が立っていた】
【青年は子供にも大人にも見える顔つきと、黒く短い髪に色白の肌を持ち、ワインレッド色のナイロールの眼鏡をかけている】
【服装は、黒いスラックスと茶色のシャツの上に白衣を羽織っているという研究者のようなもの。腰に締めているベルトの左側にはホルスターがあり、その中に黒いハンドガンが納まっている】
【右腕には手から肘までを覆う灰色の盾のようなものがあり、その先端から杖が出ていて青年の支えになっていた。右手は盾の内側から横に伸びているグリップを握っており、杖というには非常に機械的なデザインだ】

【目をつむり、まるで瞑想でもするかのように黙って立っている】
【当然、何か価値のありそうなものがある場所には見えない】
936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 19:15:08.64 ID:2pwPBuLWo
>>934

フムン、言葉はそれなりに操れるようでなにより……。
いけない事ではないですが、個人的には気に入らないですね
そう死を想う事はまるで人間みたいじゃないですか、純粋にそれが気に入りません。

【そう話す青年の言葉は流暢で、笠の影の中の表情はきっとにこやかなのだろう】
【にこやかに亜人の彼女を否定する……】
【また「しゃりん」という音が鳴る、それは錫杖に付けられた装飾品からの音色】

僕ですか?僕はしがない化物退治屋ですよ、穿った言い方をするならば――――
貴方の敵になるかもしれない、「人間」です。

【明確な敵意は、しかしそれがまるごと攻撃へと変換されることはない】
【依頼でもなければ積極的には異形を倒しはしない、それが彼のルールであった】
【などといっても青年と対面している彼女にとっては敵意は敵意としてあるのだろうけれど……】
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/13(水) 19:24:03.94 ID:/AEwbpSSO
>>930

【――――元来、彼は服わぬ者であり、そして生っ粋の戦闘狂である】
【先述の通り、刀傷を交換し闘争を交歓し、自らの力を誇示し合う事こそを、至上とする者である】

【であるが故に、出し惜しみしたまま不様な敗北を喫するなど。そのプライドが、許さなかったのだろう】

【だからこそ惨敗と天秤に掛けて、それよりは幾分ましだ、と】
【恥も外聞も投げ打って、選んだ一手は――騙し討ち=z
【戦いを放棄したように見せ掛け、明確な彼我の戦力差を強調し、彼女の油断を増長せしめんとした奇策】

【そこから更に放つのは、大振りの最中を狙った渾身のカウンター】
【手は尽くした――――致命には及ばずとも、効果はあったか】


(……予想外=Bそういう表情ですね、全く……好い気味だ)
(ああ、嗚呼――愉しい時間も正真正銘、これで打ち止め、か…………)


【最後の最後で出し抜いてやった、と。心底満ち足りた笑みを浮かべて、青年はその場に立ち尽くす】
【片や、数多の傷はあれど戦闘続行は可能。片や、放って置けば命に関わる傷が二つ】
【加えて此方は徒手であり、攻め手は大凡使い尽くしている。対する相手は――燃料切れなど、望むべくも無い】

【趨勢が既に決している事を、彼は身に滲みて理解していた――――】


…………ええ、終わりです。


【敗者とは思えぬほど清々しい表情のまま、仁王立ちに佇んで】
【さらり。それが何でもない事のように、歩み寄る彼女へと、彼は告げた】
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/13(水) 19:39:42.31 ID:qOmvCZHy0
>>936

【彼の言葉。銃弾で撃ち抜かれた様な、鋭い痛みが、胸に奔った】
【一度、瞳を見開くと、小さく声を上げて。震え始める矮躯】

……、所詮。……真似事です。……
……。ごめんなさい、……今度は……しませんから

【其れでも、何とか、体裁は保てた。寂しげに微笑むと、謝罪を紡いで。小さく、頭を垂れるだろう】
【過ぎる想起。今迄出逢った人物が、優しく、自分を人間だと言ってくれた事。勿論、真実≠、向かい合って告げる彼も、優しい人物だ】
【冷たい思考の中、其の言葉が、ぐるぐると回って】

……。私は、……人間様は勿論……例え、同胞だとしても
機関∴ネ外に、敵を作ろうとは、思っていません。……

【同胞とは、獣の事なのだろうか。消極的で、平穏に呑まれた言葉を告げて】
【彼等と、因縁が有るのだろうか。世界の巨悪の名を紡ぐ。今、此の状況では、余り関係の無い事かもしれない】

……、ですが。……貴方様が。……私を、敵と認識するのなら

【此方も、攻撃された場合に、初めて行動するのだろう。未だ、其の場で佇むばかりだった】
【此処までのやり取りから、彼は、敵意というよりも、恐怖の対象に成っていた】

/すみません、遅れました…
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/04/13(水) 19:45:52.53 ID:07lj8RcY0
【路地裏】

そういえば昔、やたらと桜の好きな知り合いが居た気がしたのですけれど……。

【比較的街に近い、そんな場所】
【壁に寄りかかってそんな独り言を吐く少女が、ひとり】

【鈴を通した赤のリボンで高く二つに結った黒の長髪】
【猫のようにまん丸なグリーンアップル色の瞳が、闇の中で光を返し】
【瞳と同色のキャッツアイがトップを飾るペンダント】
【ウザくない程度にリボン飾りのついた黒のバルーンワンピースに、黒のドレスグローブを嵌めて】
【足元は、黒のオーバーニーソックスと黒の編み込みブーツ】
【服のほぼ全てが黒という、黒尽くめな格好で】

どんな人でしたかしら、ちぃっとも思い出せませんわ。

【路地裏に吹き込んで足元に溜まった桜の花弁を見て、やっぱり独り言】
940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 19:56:28.64 ID:2pwPBuLWo
>>938

む…………。

【少なからず予感はした、亜人の少女が臆病な性格だろう……と】
【それでも異形という物は信用ならない生き物で、その予感すらも虚構の物かもしれない】
【相手に自分は弱いと思わせて、そうして油断を誘った所で「狩る」】

(そういう手段、策略に嵌った事はあります……しかし……)
しかし今回は警戒し過ぎたのでしょうかね……。

【そう、自分は人外に対して警戒し過ぎ敵意を向け過ぎている】
【それが最近は特に顕著だ、その理由は自分でも十分に理解している】
【理解しているが、だからといってそれ即ち納得に繋がる訳でもない】
【青年は疲れたようなため息を吐く】

失礼、どうやら僕は少しばかり興奮していたようで……。
先程までの僕の発言は確かに精彩を欠いたものでした、申し訳ありません。

【自分の言葉を思い返せば、目に余る物ばかりでそれがため息を誘った】
【「どこまで情けないのだ」と……】
【そうして彼は謝罪の意思として軽く頭を下げるのだった】

機関……というと件のあれですか、いい噂の方が少ない組織ですね。
まあそちらから積極的に人間に危害を加えないのであれば、僕も貴方を殺したりはしません。
……誰かから依頼されれば話は別ですけれどもね、もっとも今回はフリーなのでそんな事はございませんから。
それなりに安心してくださって結構ですよ……?

【青年の声色は先と比べれば幾らか丸く、本当の意味で朗らかに変わっていた】
【敵意はそれほど無く(逆を言えば少しばかり残っているという事だがそれは職業病というものだろう)】
【落ち着いていれば常識人に近い人種のようだった】
941 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 20:07:09.65 ID:lhd7gkxXo
【魔術教会――の前】

【10〜12歳ほどの背丈に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪、前髪は短く切り揃えられていて】
【澄んだ紫色の双眸を持ち、袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーを着衣した少女がなにやら挙動不審な動きをしている】


………

【手に持っているのは一枚の紙】
【そこには魔術教会までの道のりが記されており、少女がこれを頼りにここに来たのは明白だろう】

【何故か入ろうとせず、凍りついたような無表情であっちへいったりこっちへいったりを繰り返している】

【入るのを躊躇っているのだろうか…?】
942 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 20:13:01.02 ID:iRoCP8LWo
>>941

【街の方からカツン、カツンという独特の音がリズミカルに響いてきた】

【音源は街の方から歩いてきた一人の青年】
【青年は子供にも大人にも見える顔つきと、黒く短い髪に色白の肌を持ち、ワインレッド色のナイロールの眼鏡をかけている】
【服装は、黒いスラックスと茶色のシャツの上に白衣を羽織っているという研究者のようなもの。腰に締めているベルトの左側にはホルスターがあり、その中に黒いハンドガンが納まっている】
【右腕には手から肘までを覆う灰色の盾のようなものがあり、その先端から杖が出ていて青年の支えになっていた。右手は盾の内側から横に伸びているグリップを握っており、杖というには非常に機械的なデザインだ】
【音の正体は杖をついたときのものだ】

キミ、どうしたの?

【右往左往している少女に向けて声をかけた】
943 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 20:19:30.40 ID:lhd7gkxXo
>>941

【ビッックゥ!!】
【声をかけられたことにものすごく驚いたようだ】
【脊髄反射で飛び上がると、顔も合わせずにダッシュで逃げてゆく】
【青年から30m程離れるとそこで止まり、クルリと振り返って】


―――……な、なんですか!?…

【それでもやっぱり無表情で、訊き返した】
944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 20:20:04.13 ID:lhd7gkxXo
>>943
/いきなり安価ミス…ごめんなさい
/正しくは>>942です
945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/13(水) 20:21:35.11 ID:qOmvCZHy0
>>940

【彼の謝罪の言葉に、虚を突かれた様子で、表情を固めた。蒼と黒の双眸が、大きく瞬きする】
【青年が頭を下げる様子に、お止め下さい、と慌てて声を掛けただろう。】
【暫し、忙しなく視線をあちらこちらに移し、両手も彷徨わせた後、漸く平静を取り戻して】

……いえ、……大丈夫です。……どうか、謝らないで下さい

【其の後、「真実ですから」と、蚊の鳴く様な声で紡ぐと、再び微笑を見せる】
【未だ怯えを消さない様子も見られるが、其れでも、浮かべていた笑みから、負の感情は消えていた】

はい。……最近も、機関員による戦争の話題を、聞きますし……恐ろしいですね。……
其れならば、嬉しいです……。有難う御座います……
……、貴方様に、退治されるのは……恐いです……

【朗らかな様子の彼に、恐怖は消えて行く。続けた言葉は、日常的な雰囲気の其れだった】
【其の後、弱々しく言葉を告げて。ころころと表情を変えながら、亜人は】

……貴方様の、御名前を、……教えて頂いても、宜しいでしょうか
私は、……姓は、城嶋と申します。……名は、わんこです

【彼の名を知る事を、欲した。もう既に、尻尾を振りながら、尋ねている】
【奇妙な名前。ふざけている偽名にしか聞こえない其れを、素で名乗った】
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 20:23:59.77 ID:iRoCP8LWo
>>943

……これは、話しかけなかった方が良かったか?

【声をかけただけで30mという、普通じゃないぐらい距離を取られた】
【青年の口からは乾いた苦笑いが出ている】

そりゃこっちの台詞だよ! 協会に何か用かい!?
とりあえず会話できる距離に来てくれ!

【30mは普通の声で会話ができるような距離ではない】
【そのため、自然と青年も声を張りあげるはめになった】
【ついでに手招きもしている】
947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/13(水) 20:32:03.60 ID:XCpVWHDTo
【危険指定区域、未開の地】
【ぼろぼろの白いワンピースに、大量の返り血をつけた女性が】
【手に真っ赤なナイフを持って、ふらりふらりと歩いている】

…うだね、そ…だね、うん、あはは、

【独り言だろうか?】
【もしくは、この場所の空気に当てられたか】
【有毒ガスの充満するこの地は、普通の人間には入れない場所のはず―――だが】

あれ…あれれ、だぁれ?

【前方から歩いてくる人物、女性は首を傾げてその人物を見つめる】

/すみません、予約でございます
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 20:34:28.11 ID:lhd7gkxXo
>>946

(もう少しなら大丈夫………かな…)

【少女もこれではまともに会話できないと思ったのだろう】
【ゆっくり歩いて、離れすぎた距離を半分、つまり15m程まで縮めて】


あなた……ここの魔術師でしょう?…
あなたが…魔翌力を持っていたら、わたしはあなたを傷つけてしまうかもしれない…
…だから、せめて魔翌力を感知出来ない距離でいさせて…

【人差指で青年を指差して、なにやらよくわからないことを言い始めた】
【おそらく魔術師と少女が判断した理由は、白衣、眼鏡、杖、この辺をうろついている】
【くらいの理由だろう】
【どっかズレてるかもしれないけど、気にしない】
949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 20:37:24.03 ID:xB93zZ5ho
【水の国―――巨大モニター前の、とある広場】

(兵士の救出……このままでは、彼らを見殺しにすることになる)
(“真貂”を使って突撃でもすれば、救えないでもないだろうが確実に墜ち)
(かといって白兵戦では、入るはともかく連れて出ることが出来ない―――。)

………金か、人材か。取るのなら当然、人材ではあるのだが

【機関が立て篭もる街、「ルビーシャ」のニュースを眺めながら呟く人物が居た】
【それは銀の髪に褐色の肌、黒い軍服を着込み、袖には“77”の刺繍をした女性であり】

『偽No.63』も厄介な事をしてくれる……どうした、ものかな―――。

【また一つ、誰に向けてでもなく言葉を吐き、視線をモニターに向けたまま彼女は歩き出そうとする】
【当然ながら、前は見えていないわけで―――誰かがぶつかるだとか、そういう事もあるかもしれない】
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/13(水) 20:37:48.48 ID:BfXOQIJq0
【風の国東部 / 古都ルクシャトリス】

【最新鋭のメカニズムが蠢く中心街を外れ、遺跡地帯からも逸れ】
【そこにある殺風景を、物の本は古代の石切場なのだと言う】
【先人たちの利便性を考えれば当然遺跡から程近い所なのだけど】
【わざわざ足を運ぶ人の数は、そう多くなどなく――】

…………………―――。

【さて――。いま、ここに佇む少女の姿は齢にして14ほどだろうか】
【降り積もった雪にも似た豊かで真っ白な髪を三つに編んで、二房。両サイドに垂らし】
【赤縁のアンダーリム越しに映る眸は淡い緑、紅のリボンを黒いワンピースの胸に】

―――世界を、序曲に返せ……、…。

そうして譜面を破る者も、次の楽章を紡ぐ者も
いつの時代も「運命」足りえん。故に世界は拮抗してきた

……あの男とて、それは同じなのだろうがな…、。

【沈黙に近いひとりごと――そんな表現は、奇ッ怪ではある】
【でも。そう形容したいほど、彼女は息をするように言葉を紡いでいた】
【勘がよいなら、何について考えているのか分かるかも知れない】
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 20:38:11.26 ID:2pwPBuLWo
>>945

……左様ですか、貴方がそう言うのであれば。

【などと言いつつも一応は最後まで頭を下げるからには律儀な性格なのだろうか】
【微かに聞こえた彼女の声に思いを巡らす、件の自分の不用意な発言】
【そこから省みるならば自分の方が人間味を欠いていた】

少なからず知能がある生き物は争わずにはいられないですからね……。
しかし僕達は人間の為に化物を退治しているのに、違う場所で人間は人間同士で殺し合う。
…………………。

大丈夫ですよよっぽど危険な思想を持ちかつ力が強い異形でない限りは討伐はしません。
そんな訳で貴方は……虫も殺さなさそうなので討伐対象にはならないと思います。

【暫くの沈默が意味する事は青年の戸惑い、自身の戦う意味への……】
【弱々しい声になってしまうのも仕方のない事だろう、それだけの事を自分はしたのだから】

僕の名前は五篭の正誤と申します、……?
え……っと、失礼かもしれませんがその「わんこ」というのは偽名か何かでしょうか?
確かに見た目は犬のようですけれども……いやしかし……。

【やはりそんな名前を聞いてそれが本当の物かどうか計りかねているようで】
【けれども青年も本当の名前は名乗っていないので、例え「わんこ」が偽名だったとして】
【彼が怒りだしたりすることは無いだろう        多分】
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/13(水) 20:43:02.74 ID:aTEa2hbQ0
【水の国、掲示板前】

何にもねェな…ここじゃあねェのか?

【壁に張り付けられた大量の張り紙】
【そこには数々の依頼や相談、そして】

【組織などの入団推奨が書かれていた】

【少年は少々落ち込んだような様子を見せ、小さく溜息を吐く】
【はかれたため息は空気に四散し、より深く少年を落胆させる】

【思えば少年の周りには多くは無いが数人の人溜まりができている】
【少年の奇妙な衣装を見れば、至極当然ともいえる】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】



953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 20:43:07.08 ID:iRoCP8LWo
>>948

……よく分からんが、何かの障害があるわけだな?
そういうことならその距離でもいいが、一体何をしてたんだ?

【些か困ったように頭の後ろを左手で撫でつけながら、少し声を張って返事をする】
【少女の言い分を疑っている様子はない】
【因みに数秒間は感知範囲に入っていたため分かるだろうが、この青年の魔力は少ない、或いは弱いと表現できるような状態だ】
【一般的な魔術師には程遠いだろう】
954 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/13(水) 20:47:30.19 ID:BfXOQIJq0
//次のスレッドを立てたみたいですよ
// http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1302695203/
955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 20:55:01.87 ID:lhd7gkxXo
>>953

………

【やっぱり話にくいかと思ったのか、3歩ほど歩み寄って】
【でもやっぱり近寄りたくないみたいで、2歩後ろにさがった】


…うん……そういう…ことにしておいて

【障害があるかとの問いにはそのように返した】
【はっきりと言わないところを見ると、明らかに嘘を吐いていることはわかるだろう】


図書館に入りたいけど…道がわからなかったの…
そう、その障害を治したい…から
図書館で調べれば…何かわかると思って

【図書館に入りたいと言うのは事実だろう】
【けれど教会内に入るのを躊躇っていたということは青年から逃げた時と同じで】
【魔翌力を持っている人に近寄りたくないからなのだろうか】

【そしてちょうどいいと思ったようで、『障害』というワードを使って、それを治すために図書館へ来たと告げた】
956 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 20:55:17.35 ID:NyliJP/mo
>>937


────…久々に、運動にはなった。

【刃を地面に突き立てて、術式を構成。】

【丁寧に一つ一つの理論体系を組み立てて、人体用治癒術式を発現。】



【────時間が巻き戻るかのように、彼女に負わせた傷が跡形も無く消えて行く。】

【実際には表面的な傷を塞いでいるのに過ぎないのだが、術式構成も合わせて、再生精度が極めて高い。】

【激しい運動を行わければ、内部まで浸透するのにも、時間はそう掛からないだろう。】

【自らの傷を消し去った後に、何も言わないまま彼の隣を通り過ぎて、何処かへと歩き去ろうとする。】



【────彼女の瞳に、青年の姿は最早映っていないかのようだった。】




【───地面に刺した刃も、術式もそのまま。魔翌力が尽きれば術式は消失する筈なのだが、魔翌力の源となっている白い刃は殆ど消費されていない。】


【ただの“魔翌力で生成した刃”にしては、あまりにも魔翌力密度が高過ぎる。未だ膨大な魔翌力が内部に込められている事が感じ取れるだろう。】

【回復以外の用途にも利用出来そうなのだが────…全ては青年次第である。】
957 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 20:58:53.04 ID:iRoCP8LWo
>>955

……ふむ
しかし人に近付くのは駄目、と

【図書館に入らなかった理由を予測して口にする】
【そしてすぐにうーんと唸りながらまた困ったように頭を撫でつけた】

中々厄介だな
その障害とやらが正確になんなのか言ってくれれば、力になれなくもないんだが

【あまりにも情報が少なすぎるため、助けようにも助けづらい】
【つまり青年には助ける意図がある、ということだ】
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 21:01:43.94 ID:RAehKlpSO
>>947
ウフフ…いい感じに狂った子ね…とても愛らしいわ…



【前方から歩いてきたのは、黒い大きな三角帽に黒いローブという出で立ちの女だ、大きな帽子に隠されて口元しか見えないが、その姿からはいかにも「魔女」といった雰囲気】



貴女になら…私の魔翌力を継ぐ者になれるかも…機関の議員の座も…ね



【有毒ガスの中でも平気でいられるのは彼女の膨大な魔翌力のせいだろうか】



―汝、西の魔女であれ―



【彼女は呪文のようにそう呟く―】
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 21:04:02.69 ID:tM2Sq+vio
>>949
//マダイマスカ?
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/13(水) 21:04:40.19 ID:qOmvCZHy0
>>951

【彼の言葉に、胸が締め付けられる。表情は、今度は、寂しげなもので固定される】
【彼の沈黙には、必ず、何か意味が有ると思った。だが、此の言葉を放つ事を、止められなかった】

……護る為に、闘う人間様は、未だしも。……悪意を持って、戦いを望む人間様は。……
……酷いでは、……有りませんか。……人の命を、奪って。……

……。其れでは、……貴方様の、御力の、意味が。……

【否定されている様で。其処まで、言葉を続ける事を、止めた。唇を噛んで、黙り込み】
【其れでも、彼の沈黙の後、続けられた言葉に、有難う御座います、と礼を告げるだろう。慌てて浮かべた、明るい笑みは、嘘の感情ばかりが、詰め込まれていた】

正誤様ですね、……素敵な、名前で……
……あ、……本名です。……、……すみません。……ふざけていて……

【正誤。櫻の響を想わせる、美しい名だと感じた。故に、言葉を紡ごうとしたが、其れは彼の問い掛けに止められる】
【気まずそうに、情けない表情を浮かべると、視線を逸らした。長い沈黙を挟みながら、しきりに謝罪を紡いで】
【本名だった】
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 21:11:11.11 ID:tM2Sq+vio
>>949
……なるほど、道に迷った。

【そう呟きながら道を歩く一人の少女】
【黒い長髪は、まるで生まれたての赤子≠フ如く柔らかそうで】
【金色の瞳は、ギラギラと輝いているというのに、それすらも塗りつぶす暗鬱さを湛えている】
【目の下には分厚いクマ。そして、背が170程、とかなり女性としては大きい部類だ】
【セーラー服に白衣という格好が、堂に入っているというのに、コスプレに見えてしまう】

………………、GPSを、落とした。
…………不。覚……。

【そして、左腕には腕章をしていて。その腕章には、91という数字と、統一征斗会科学部という文字が染め抜かれている】
【どこか、とぼとぼとした様子で歩いており、前は見えていないように見受けられる。おそらく、此の侭なら確実にぶつかるだろう】
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/04/13(水) 21:12:30.03 ID:8m+4ggoi0
【路地裏】

…だから言ったろ? 俺をイラつかせることのリスクは尋常じゃねぇってな。こんなことしてないで真面目に働けよ。

【地面に息を切らしながらへばりつく不良共に対ししたり顔の上から目線でこう言いのけるのは】
【黒の長袖に赤いシャツを羽織り、頭にサングラスを掛けている、男性的で整った顔立ちの若い男】
【両手の赤いオープンフィンガーグローブをグッとしっかりはめ直し】
【不良にもう帰れと言わんばかりの見下した目線を送る】

…てめぇ等じゃ俺の相手は役者不足だ。もっとマトモな奴連れてこい。…退屈なんだよ。
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 21:14:47.76 ID:lhd7gkxXo
>>957


………えっと――――


【言葉に詰まったようで、しばらく俯いて沈黙した】
【何か、言いにくいような事情なのかもしれない】

【でも眼前の青年が力になってくれるかもしれないと】
【そう思って、必死に言葉を選ぼうとするが――】
【やはり幼い脳みそでは、上手く言葉が出てこない。軽く唇を噛むと、何かを決意したように顔を上げて】


――わたしは人造人間で…
…誰かから…魔翌力を奪えって、プログラムされてるの
でも、わたしはそんなことはしたくないから…
もしかしたら魔法で、人を襲うことを止められるかと思って…

【やや言葉足らずだが、正直に彼女は話した】
【そしてまた俯くと】


変な子…だと…思うよね?……
ごめんなさい…

【何故か勝手に自己結論を下して、黙ってしまった】
【信じてくれないだろうと、不安げに顔を曇らせて】
964 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 21:19:28.82 ID:xB93zZ5ho
>>959>>961
/気付くの遅れて申し訳ない、居りますですよー…と、いうことで


―――、――――………ん?

【『立て篭もり、数百から数千の機関兵、包囲する国軍。』】
【そんな内容のニュースに目をやりながら、女性はつらつらと歩いていた】

【そう、本来ならぶつかる筈―――しかし、幸いながらそうはならない】
【少しだけ距離が空いていたこと、それがワンクッション置いた形となって、こちらが気付き】
【先ず相手の顔を見て、服を見て、最終的に腕章へと目を遣って】

……ナンバーズ、か?おい、そこの白衣――――。

【と、声をかける。声はよく通る質のものであり、喧騒の中でもそれは変わらない】
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/13(水) 21:20:55.48 ID:XCpVWHDTo
>>958
【魔女が囁く、呪いのような言葉に】
【女性は不自然なほどに、不気味に首を捻って】

なぁに…?
わからないわ、わからないわからないわからないわからない

【ゆらり、とナイフを掲げた】
【同時に湧き出す、手、手、手】

あなたも、ばーらばらになるのよ…
ねぇ、そうでしょ…ねぇ…ねぇ…!!!!!!



【―――かつて、議長の攻撃によって廃域と化した場所】
【そこで“西の魔女”と“産廃の忌み子”が死闘を繰り広げ】
【両者の行方は共に知れず】
【後に“西の魔女”が機関・最高議会の議員に復職した、という正式発表が出るが】
【危険指定区域で何があったのか―――】

【それは、誰も知らない】
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 21:23:44.14 ID:tM2Sq+vio
>>964
【声を掛けられて、少女は顔を上げた】
【…………、思い出したかのように白衣からメガネを出して顔に掛けて】
【しげしげと、女性の顔を見つめる】

…………………………。

【…………見つめること数十秒】
【徐に、口を開いた】

なん……、だ。い……?

【首を傾げて、はぁ、とため息をつく】
【独特のリズムを持っているようだ】
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 21:26:38.87 ID:iRoCP8LWo
>>963

なるほど、悪くない考えだ

【青年は変わらぬ口調で感想をもらした】
【その言葉は遠回しに褒めているようなもの】
【続けて彼は「ふむ」と声をあげた】

しかし不可思議だな
魔力を奪え、なんてプログラミングがされているのであれば、その命令に違反しないようなプログラムを組んでいてもおかしくない
どうしてそれがないんだ?

【顎に左手をあてながら、少女の方を見てそう尋ねた】
【責めるような印象を与えないように、ただ普通の質問をするような口調だ】
【彼の質問から彼女の言ったこと、つまり人造人間とプログラム、という部分を信じたのだと分かるだろう】
【こんなにも、あっさりと】
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 21:28:34.73 ID:2pwPBuLWo
>>960

僕は自分の戦いは全く意味はない物だ、とは言いませんし思っていないですけれど……。
しかしなんといいますか、やはりそんな事ばかりだと人間に失望しますよ。
同時に自分は道化なのではないかと錯覚してしまいそうで、やるせない。

【意味のない物だと思わないようにしている】
【そうでなければ自分が今までにやってきた事がそれこそ無意味になってしまう】
【思い込む事で青年は自分を律しているのかもしれなかった、自分を偽る事は容易くもあるのだ】

字面を見れば素敵とも言えなくなりますよ、どちらかと言えばこれは蔑称の意味合いの方が……
といった所でどうにかなるような物でもないですね、いやはや失礼。

【名前のその響きだけなら幾らかまともだろうに】
【一度字に書いて写せば、途端に胡散臭くなる】
【青年はフンと軽く鼻で笑って見せる】

な、なんというか特徴的なお名前のようで……。
名は体を表すと言いますし悪くないと思いますよ?ええ、勿論本心から。

【彼は微かに目を逸らす、といってもその視線移動は影で見えないのだから意味のない】
【確かに犬っぽい、それにしたってダイレクトなそれに半ば呆れるように驚いたのだった】

まあ、そのわんこさん……その心まで異形に染まらぬようにどうか気をつけてくださいね。
まだ貴方と僕は知り合いにも満たない関係ですから、貴方が化物に堕ちたのであれば……
僕は少しの躊躇いも無く貴方を滅しに参りますので、どうか迷わないように。

【錫杖を微かに振れば、辺りを清めるような「りぃん……」という音が響く】
【それは短時間ではあるが耳に張り付いて、やがてふと消えるだろう】

それでは僕はこの辺りで失礼致します、この場には僕のような人間はいない方が良さそうですし。
そうだ、何か化物関連でお悩みの事がありましたら僕にお知らせ下さい今度お会いした時でも良いので。
では今度こそ、さようならわんこさん……。

【青年は静かに彼女の傍らの墓を見つめる】
【青年にとってはそれはただのモニュメントに過ぎず、彼女にとっては大事な意味のある何かなのだろう】
【だとすれば他人でしかない自分は不要物でしかあるまい、出会い頭に言ってしまった言葉もある】
【いつまでもここにいるほどに神経は図太くはなかった】

【青年は静かにつぶやいて、来たように錫杖を鳴らしながらその場から去っていくだろう】
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 21:29:52.05 ID:xB93zZ5ho
>>966

………、……いやなに、別段用事が有るというわけではない
単にこういった街中で同僚に会うのも、珍しいのでな
それに、初めて出会す顔だ。挨拶程度はしておこうと思ったまで、だな

【見つめられて数秒、数十秒。いくら経とうと、女性は視線も表情も動かさない】
【まるで仮面を付けているのかのようだが、血色良い肌が人で有ることを示していて】

……捜し物、か?

【なんとなく話題に困ったか、一言付け足してから口を閉じる】
【先程、相手が呟いていた言葉が聞こえたのか―――或いは、俯いていたことからの想像か。】
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 21:34:53.03 ID:tM2Sq+vio
>>969
…………、そう。か。…………ああ、そういえば私はナンバーズだったか。
………………最近、水の国。支部……に、所属。し、た……。
ガートルッド=エリッド。………………と。…………言う。
…………よろ。……し、……。く。

【此方も、能面のように顔色が崩れない。まるで、機械か何かのようで】
【表立った感情が、欠片も見えることはないだろう】

…………道に。迷った。……GPSを、落とした……。
研究所に…………、帰れない……。
今日は、折角……人体…………実験。の。日…………、なの、に……。

【感情はないが、どうも実験のために帰るつもりだったようだ】
【しかしながら、道に迷ってしまった上にGPSを落として帰れなくなった、という事のようだ】
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 21:35:43.06 ID:2od1umMx0
【街中】

…………なんっか今日は売れ行きが悪いなぁ…………

【黒い質素なドレスの下に何故かズボンを履き、表が青で裏地が赤と言う不気味なマントを羽織り】
【手には先端に玉が施された細い金属製の杖を持ち、悪魔のような意匠をした禍々しいデザインの金の冠を被った】
【腰まで届くような銀の長髪が印象的な「少女」が】
【なにやら難しい顔をして、とぼとぼと街を歩いている】

とりたてて需要が落ち込む様なシーズンでも無いって言うのに……
単に、今日は偶然なだけか……?

【難しい顔をしながら、ふと空を見上げる】
【良く晴れているためか、綺麗な星空を拝む事が出来た】
972 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 21:35:49.99 ID:lhd7gkxXo
>>967


どうしてなのかは、わたしにもわからない…

【この少女自身も、その理由についてはわからないようだ】


でもそれは…多分わたしが“失敗作”だから…

【ただ、先程彼女は重要なことを抜いてしまっていた】
【それは彼女が“失敗作”であるということ】
【だからなのかは本当のところはわからないが、事実としてプログラムされたことを、彼女は拒んでいた】


―――変だと、思わないの?…

【普通ならば狂言だと捉えるだろう】
【だけど不思議なほどにあっさりと信じてくれたので、逆に少し疑ってしまって―】
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 21:40:58.83 ID:iRoCP8LWo
>>972

なるほど

【失敗作だから、という言葉に納得したように頷く青年】
【しかし彼は内心疑いをもっていた】
【というのも、これが演技ではないという証拠がないからだ。うっかり協会の中に招きいれた結果、暴れられては厄介なことになる】
【協会内部に潜入する手段としては、有効な手だとも感じる】
【だが反対にこれが演技だという証拠もない】
【疑ってはキリがない、というやつだ】

今更なぁ。人造人間ぐらいじゃ驚かないな

【そう答える彼は本当に驚いている様子はなく、人造人間だということ自体は全く疑っていない】
【何せ彼の周囲には自動機械人形やら生体端末やらがいるのだ】
【人造人間も似たようなもの、という認識になってしまっている】
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/04/13(水) 21:42:16.62 ID:07lj8RcY0
>>971

……ああもう、中途半端に思い出すなんて無意味に至極気持ち悪いんですけれど……!

【なんて、少女の向かう前のほう】
【ささくれ立ったようなそんな独り言が、聞こえるだろうか】

【鈴を通した赤のリボンで高く二つに結った黒の長髪】
【猫のようにまん丸なグリーンアップル色の瞳が、闇の中で光を返し】
【瞳と同色のキャッツアイがトップを飾るペンダント】
【ウザくない程度にリボン飾りのついた黒のバルーンワンピースに、黒のドレスグローブを嵌めて】
【足元は、黒のオーバーニーソックスと黒の編み込みブーツ】
【服のほぼ全てが黒という、黒尽くめな格好の少女】

【周りに対する配慮のない声量と、前に向けられていない視線】
【もしもそちらの少女とぶつかりそうになったとしても、凄まじくギリギリのラインで相手をかわそうとはするのだが、なんと言うか】
【いろいろと危なっかしいというか、アレな感じである】
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 21:45:15.98 ID:xB93zZ5ho
>>970

ふむ……私は昼の国支部の長、ガルニエだ
何かとよろしく頼むぞ、ガートルッド。水の国支部には知り合いが少ないのでな

【人脈は有ったほうが良い、まして、同じ機関の人間ならば尚更だ】
【特別危険な人物ではないらしいと判断したか、ガルニエはあくまで好意的な方で】

(人体実験……まあ、白衣と合わせてマッドサイエンティスト、か)
(水の国支部のイメージにピッタリだな。あの支部長らしい―――)

―――、――………その研究所というのは、どの辺だ?

……あぁいや。もし良ければ、解る範囲で道を教えられる、ということだ
“端末”にはGPS機能もあるが、例えば番地……正確な場所は、わかるのか?

【す、と取り出すのはタッチ式の小型端末。機関謹製の、アレである】
【そして提案するのは道案内。場所がわかるのなら、これを使うのも有りだろう、と】
【勿論その話を蹴るのも自由だが、GPS探しを彼女が手伝うのかは、些か怪しい。】


976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/13(水) 21:49:12.78 ID:/AEwbpSSO
>>956
【去って行く女に対して、彼は振り返らない。その慈悲に礼どころか、恨み事の一つも言わず】
【ただ、爪が掌を突き破らんばかりに拳を握り。砕けんばかりに、奥歯を噛み締め】

【プライドを棄てて、その脚を展開された白い魔法陣へと進める――――】

【全てを出し切った結果の負けだ。悔いは、無い――だが然し、納得したか、と問われれば】

【――――――話は、全く別だった。彼は激しく、憤っていた】
【所詮運動≠フ域を出ないという彼女の言葉にではなく、その本気を引き出せない自分自身に】


……シリウス……、ッ……。……――――シリウス=ストレイトエッジ――ッッ!!


【吠える。その瞳に何も映さず、ただ擦れ違い通り過ぎてゆく、彼女の背に】
【喉が裂けんばかりの声を張り上げて、更に。「それが――――」と、続けて】


――――それが、何時か貴女の喉元を喰い千切るものの……人でなし≠フ、名だッ!


【それっきり、彼は何も喋ろうとしなかった。そして、傷が或る程度まで塞がったと見るや】
【刃の柄を逆手に握り締め、自らの胸に突き刺した。自害か?……いや、違う】

【彼が握ったその瞬間から、刃は実体を留めてはいない】
【心臓を貫く代わりに、魔翌力の粒子と化して舞い散り、その総身に吸い込まれてゆく】
【その意志に呼応して、白から紅へと変色しながら。――徐々に、徐々に】

――――、!!――!――――――!……!!!――――――、……―――――――!!!!!

【オーバーフロー。元の身体の魔翌力保有量を優に上回る、膨大な力の奔流が】
【毛細血管の一つに至るまで、残らず灼き尽くされるような激痛と共に。急激に、彼を満たしてゆく】
【声なき絶叫を上げながら、燃える深紅に包まれながら。遠退く意識の中で、彼は思う――】


(トップナンバー――いや、ナツキ。ロロケルム・ランガスター。そして、…………=j
(僕は、上り詰めて見せましょう。貴方がたの居る高みまで。そしていつか、それすらも超えて見せる=\―――!!)


………。……………。。………………………。。。


【――……独りの男が今、まさに。敗北を糧として、成長を遂げんとしていた】
【この咆哮が、この邂逅が。どんな形で結実を迎えるのか――――今はまだ、誰も知らない】
//お疲れ様でした、長時間ありがとうございましたー!
//ナツキさんかっこいいよナツキさん、うへへへへ^q^
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 21:50:10.73 ID:tM2Sq+vio
>>975
支部、長。ガル、……ニエ。
………………よ、ろ。……しく。

【がくんっ、と首だけが崩れ落ちるように動く】
【どうやら頭を下げたつもりのようだ、くわっ、と首を戻すと長い髪もばさぁっ、とうねり出して】

水の、国。支部、の。…………近……く。

………………研究、以外。あまり、覚えれない。私は。
だから、道。教えてくれ。…………支部、まで。着け、ば…………、帰れ、る。

【端末をぼんやりと見ながら、そう答える】
【頭はいいが、日常でそれが生かされることのないタイプのようだ】
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 21:50:49.39 ID:2od1umMx0
>>974

…………そうそう、良い空じゃねぇか。正に恐悦至極…………って、うぉっと!!

【空を見上げながら、ポツポツと独り言をつぶやき歩いていたのだが】
【前方から聞こえてくる、別な独り言に視線を空から引き下ろすと】
【すぐ目の前に、人――――少女は慌てて身を避けてぶつかるのを防ぐ】

――――あんた、どうしたんだよ?
やけに興奮してるみたいだけどよ?

【ふと、相手の少女の様子が気になったのか、そう声を掛ける】
【独り言と言うには大きめの声に、なんとなく伝わってくる不機嫌な雰囲気】
【そこが少女には気になったのだろう】
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 21:54:42.51 ID:lhd7gkxXo
>>973

―――なんで?

なんでそんな簡単に信じれるの?
…わたしはあなたを襲うかもしれないのに…

【一度タガが外れれば、狂気に身を任せて魔翌力を喰らいつくす】
【それが、彼女という存在だ】

【それなのに、どうしてこんなにも警戒心を抱かずに、それも初対面の女の子に】
【真剣になって考察するのか、驚かないのか、彼女は疑問を抱かずにはいられなかった】


……あなたは…魔術師さん…?
それとも…学者さん…?

もしそうなら…わたしが、人を襲わずにいられる方法を知ってる…?

【一縷の希望を乗せて、青年に問う】
【澄んだ紫水晶が、彼を捉える】
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/13(水) 21:57:16.65 ID:qOmvCZHy0
>>968

……そう、ですね……思っては、いけません。……
……戦いを起こす人達が居ても。正誤様は、……道化では、有りませんよ

【意味の無い物だと、想いたく無い。彼の言葉に、小さく、頷く】
【上手く、言葉が見付からなかった。だが、彼が道化で在るとは、考えたく無かった】
【】

……そうなのですか……? でも、……素敵な事は、変わらないと、思います
……正誤様が、素敵な人ですから。……

【そんな、少し気恥ずかしく成る様な言葉を紡いで、嬉しそうに微笑むだろう】
【短い間だが、彼の人柄に触れて、判った事。第一印象よりも、其れは確実に、暖かなものに変わっている筈で】

【名前に関する彼の言葉に、「本当ですか?」と恥ずかしそうに告げて】
【何時も、個性的な名前と言われているが、矢張り、精神的に来るものだった】

……頑張ります。……未だ、心は。人で在りたいと、想っていますから
……其れに……誰かを、傷付けるのは……恐いです。……

【其の位ならば、いっそ。彼に、手に掛けて貰う方が、自分にとっても、周囲にとっても、幸福なのだ】
【恐らく、遠い未来の話かもしれないと続けて。 其れでも、自分が制御出来ない状況に置かれたら、誰かに殺される覚悟はしていた】
【彼の銀杖に、耳がぴくりと反応し。じっと、耳を澄ませて、心に其の音を残す様に、聞く】

……、はい。……何か有ったら、直ぐに、お伝え致します
また、いつか、正誤様

【彼が墓を見詰めている事に気付き、釣られて、自分も視線を向け。思考する】
【彼は、不要物等では無い。傷を癒す、暖かな言葉を、差し伸べてくれた】
【彼女の視線が墓から彼に移る瞬間には、彼は、其の場から去ろうとしている。其れを止めずに、別れの言葉を紡いで、見送るだろう】

【銀杖の音は、何時までも耳に残り。忘れたく無いと思いながら、瞳を伏せる】
【消えた彼の姿は、脳裏に焼き付いて。原色の無い、曖昧な色彩の世界で、墓と亜人は佇んでいた】

/お疲れ様でした、有難う御座いました!
/gdgdにしてしまい、すみませんでした…
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 21:57:33.74 ID:xB93zZ5ho
>>977

(……成程。その道でなら、相当な腕というタイプか―――。)

決まり、だな。流石に支部であれば私にも場所はわかる
それと……私が思うに、道を教えるだけでは少々心許ないと感じるが

もし、お前が良ければ。私も同行させてもらっても?

【再度提案するのは、付き添い。端末は要らないと感じたか、しまい込み】
【自身の言葉に肯定の返事が来れば、そのまましずと歩き出し】
【また否定されれば、それまで。お節介と言うほどでもないのか、道を教え始めるだろうが―――。】
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/04/13(水) 22:01:32.46 ID:07lj8RcY0
>>978

ああもう、去年まで思い出しませんでしたのに何で今年になっていきなり――――っっ!

【続く独り言は、ぶつぶつ、なんてラインをあっさりと超えて】
【トゲっぽい声を辺りに散らばしていたのだが】
【こちらもようやっと目の前の人に気がついたらしく】
【相手の回避行動は目に入れつつも、こちらも、びっくりした猫みたいに。後ろに小さく跳んで】

……あら、ごめんあそばせ。
前をあまり見ていませんでしたのよ、申し訳ないですわ。

【驚いたのか、恥ずかしいのか】
【口元を手で覆うようにしながら、視線は相手から反らされて】
【そんなままに、そんな謝罪を紡いで。誠意が足りないように見えるかもしれないが】

……今まで忘れてたことを中途半端に思い出してしまったんですのよ。
忘れようにも思い出してしまいましたし、だからと言って思い出そうにも思い出せませんし……!

【苛立ちをあらわすように、ぎゅーっと両目を閉じながら。あっさりと理由を述べて】
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 22:04:16.33 ID:iRoCP8LWo
>>979

あ、そうか。俺が襲われる可能性もあるのか

【はっと気づいたように言う青年】
【彼は協会が襲撃される可能性は考慮していても、自分が襲われる可能性は全く微塵も考慮していなかった】
【更にいえば現時点での彼の戦闘能力は皆無といっていい】
【しかし】

まぁ今更か

【もしも相手が襲いかかってくるようであればもう遅い】
【そんなことを思い、諦めたように呟いた】

うーん……プログラムだろ?
書き換えればいいんじゃないか?

【じっと見つめてくる少女に向けて、適当とも思える答えを返した】
【確かにそれが最上だろう。プログラムされていることならば、それを書き換えてしまえばいい】
【問題はその方法だが】
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 22:05:55.29 ID:tM2Sq+vio
>>981
…………ん。

【こくり、とガルニエの提案に首肯を返した】

…………私。戦えない。死んでも、別に……。…………困らない、けど……。
この体=A結構。手間、……かかった。特別。製…………。
…………死んだら。勿体無いから。ここ、物騒。…………送って。

【支部長相手、目上に大してであるというのに、態度が一貫している】
【ぶっちゃけていってしまえば、上司である水の国支部長のレギンにも、同じ態度である】
【まあ、そもそもレギンとは、ギブ・アンド・テイクの所謂協力関係≠ノ限り無く近いのだが】
【それは、考えて見れば支部長と対等に取引ができる物を持っているという事である】

…………歩く、の。速い。私…………頭脳、労働……者。
………………少し、ゆっくり。…………し、て……。

【付いて行きつつ、さらに要望まで出した】
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 22:06:10.89 ID:2pwPBuLWo
>>980

【青年は幾らか歩いて】
【静かに歯ぎしりをした】

(瞳の痛みに急かされるように化物を滅する……)
(まるで体の中に違う生き物がいるようです、ね……)

【右と左の瞳から深い痛みが直接に脳に伝わり】
【青年の精神を蝕む】

(いずれ飼い馴らせなくなる時に、僕は人であるのか)
(それとも……)

【錫杖を握る拳に力が篭り】
【鈴のような音はいつのまにか消えていた】

【森は静寂へと、戻る】

/いえいえ乙でしたー!
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage saga]:2011/04/13(水) 22:06:56.58 ID:qOmvCZHy0
>>980
/ミスです…三段目の【】は消して下さい
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 22:09:45.52 ID:2od1umMx0
>>982

…………まぁ、前を見てなかったのは、俺もどっこいどっこいだな
別に何か言う気はねぇよ

【やや相手の少女の謝罪に引っ掛かるものは感じたが、それでも少女はそれを咎め立てようとは思わなかった】
【自分自身も、上を向いて歩いていて、前方不注意の気が多分にあったからだ】
【要するに、喧嘩両成敗と言う事だろう】

あぁ、そういう事か…………そりゃイライラもするわな…………。っ、――――!

【理由を聞いて、なんとなく事情を把握した少女】
【喉に刺さったままの魚の骨の様に、どうにもイライラする精神状態である事は、なんとなく察せられる】
【ただ相槌を打つのみに留まっていた少女だが、ふと、思いついた事があった】

(そうだ…………これは薬を売るチャンス!)

【――――自作の魔法薬を販売し、それによって生計を立てている少女は、今が商売のチャンスと踏んだ】
【元々、今日は売り歩きが芳しくなく、それが原因で空を仰いで嘆いていたのだ】

なぁあんた。それをどうする?
完全に思い出すか、それとも忘れてしまうか。どっちにしたい?
俺は、魔法薬を売り歩いてる流れの魔術師だ。どっちかの薬、都合してやっても良いぜ?

【まずは、相手の希望を窺う】
【中途半端に思いだした事を、忘れてしまいたいのか、それとも完全に思い出してしまいたいのか】
【それによって、自分に用意があると口にして】
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 22:16:22.32 ID:xB93zZ5ho
>>984

ほう……初めて見たが、“クローン人間”と云うヤツか?
私には分からんが、肉体の代えが利くというのはさぞ便利なのだろうな

もっとも………いや、いい。そして分かった、送るとしようか

【―――と、ガルニエ自身はガートルッドの態度を気にすることもない様子】
【ナンバーズの数であるとか、支部長だとか。そういう地位に拘らない人間なのか】
【余談ではあるが、この対応は一兵卒相手でも変わることはなく―――】

【少し、歩く速度を緩めて。時折相手が付いて来ているかを確認しながら、彼女は進み】

………ところで、先程「人体実験」と言っていたが、何を実験するのだ?
人の体など調べつくされているだろうし、改造でも―――?

【そんな話題を振りつつ、頭の中では街の地図を描き出して】
【話をするか、適度に沈黙を保てば――あの超高層ビル、水の国支部が見えてくるだろう】
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/13(水) 22:17:53.55 ID:lhd7gkxXo
>>983

―――気付いてなかったの?…

【呆気にとられたように口を開けて】
【もしこれが漫画の一コマなら、頭上にポカンという字が出ているだろう】

【少女は「だから離れてるのに…」と付け足すと】


書き……換える…
でも、どうやって…?
わたし…そんな魔法は使えないし…

【一つもなかった選択肢が、ようやく一つ増えた】
【書き換えることが出来れば彼女は普通の女の子になれるだろう】

【けれど…方法がわからない】


どうすれば…書き換えられるの?

【少女は気付いていないようだが、最初よりも早口になっている】
【それだけ彼女は必至だということだろうか】
【身体を前に乗り出して、けれど近づいては危ないから、15mの範囲をきっちりと守っている】

【因みにだが、彼女からは敵意の類は感じられないだろう】
【だが彼女が暴走してしまった時のことを考えると、警戒しておくに越したことはない】
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/13(水) 22:18:06.84 ID:AFoTLVIAO
【裏路地】

【古びたコートを身に纏い、左腕に術式が刻まれた包帯を幾重にも巻き付けている小柄な少女】
【闇夜のような漆黒の髪を伸ばし、星光のような金色の瞳で周囲を見回している】

お腹が……空いた。
少しでも早く、何か困っていそうな人か、弱そうな人を見つけないと……。
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/13(水) 22:18:28.77 ID:BfXOQIJq0
【風の国東部 / 古都ルクシャトリス】

【最新鋭のメカニズムが蠢く中心街を外れ、遺跡地帯からも逸れ】
【そこにある殺風景を、物の本は古代の石切場なのだと言う】
【先人たちの利便性を考えれば当然遺跡から程近い所なのだけど】
【わざわざ足を運ぶ人の数は、そう多くなどなく――】

…………………―――。

【さて――。いま、ここに佇む少女の姿は齢にして14ほどだろうか】
【降り積もった雪にも似た豊かで真っ白な髪を三つに編んで、二房。両サイドに垂らし】
【赤縁のアンダーリム越しに映る眸は淡い緑、紅のリボンを黒いワンピースの胸に】

―――世界を、序曲に返せ……、…。

そうして譜面を破る者も、次の楽章を紡ぐ者も
いつの時代も「運命」足りえん。故に世界は拮抗してきた

……あの男とて、それは同じなのだろうがな…、。

【沈黙に近いひとりごと――そんな表現は、奇ッ怪ではある】
【でも。そう形容したいほど、彼女は息をするように言葉を紡いでいた】
【勘がよいなら、何について考えているのか分かるかも知れない】
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/04/13(水) 22:20:42.08 ID:07lj8RcY0
>>987

そうですの?
でしたら、ありがたいですわ。
結果としてぶつかっては居ないわけですし……わたくしも、何も言いませんもの。

【相手の言葉に、視線はそちらに移動して】
【ほんの少し目を伏せたようなその表情は、怒られることを怯えていたようにも、恥ずかしがっているようにも見えて】
【どうも、微妙なライン。それから、小さく咳払いをひとつして】

ええ、そうですのよ。
気分でも変えられればそれでまた忘れられるんでしょうけれど……。
それも上手く行きませんでしたの。いらいらしますわ、もう!

【これは余談、なのだが】
【この少女、本来ならば、演技臭さを隠そうともしないようなあからさまな笑顔を浮かべていることが多く】
【こんなに素であろう状況は、きっとレア。まあ余談で】
【口の前で両手を合わせ、指を絡め。そんな愚痴を零して】

どうする、といわれましても……。
出来れば忘れてしまうのが好ましいのですけれど、……その。
わたくし、お薬の類は、ちょっと……。

【どうする、と問われて。後者を選びたいことを口にはしながらも】
【次いだ言葉は、そんなもので】
【「苦くありません?」なんて、尋ねてしまったりする辺り、どうも薬に苦手意識があったりするらしく】
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 22:22:04.19 ID:tM2Sq+vio
>>988
……ん、似たような。…………物。
私、は。まだまだ、研究を。…………したり無いから。
探究心が、無くなるまで…………死ね、ない……の。

【目に映る感情は無い。研究に特に強い感情を持つこともない】
【ならば、何故研究に執着するか、といえば。そういう生態≠セからだとしか言いようがないだろう】
【人間が空気を吸うように、ガートルッドは研究をしなければ死んでしまう。それだけだ】

…………哲学者の……卵を…………改造。。し……て。る。
今日、は。複数の、処理をした。卵、を。同時に、投与…………する。予定、だ。
改造、は。得意、だけど。…………最近、は。していない、よ。
………………そっちの、発想が出てこない、の。さ……。

【暫く歩いていると、支部が見えてきた】

あ、……付いた。
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/13(水) 22:23:24.24 ID:nzVg6brno
>>990
開口一番強奪宣言ですか…。
せめて盗みに入るとかにしときましょう?

【少女のやや後方、距離にして大体30メートルほどの地点】
【放置してあったごみ用ポリバケツの上に、いつの間にやら人影が現れる】
【暗くてよく見えないかもしれないが、シルエットを見る限り、どうも猫耳付の少女にも見えるだろう】
【体のラインが丸みを帯びていて、身長と体格から、平均的な15・6の少女だと読み取れるかもしれない】

【これ以上の人相を特定するには接近するか、暗視技能が必要だと思われる】

【その猫耳少女(?)は、呆れ交じりの溜息を吐く】

どれだけ食べるつもりです? 軽食くらいなら何とかできますけど。
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 22:26:46.20 ID:iRoCP8LWo
>>989

全く考えてなかった

【殆どYesに近い返事をした】
【恥ずかしいのか、ちょっとむすっとしている】

うん、全く分からん

【青年は即答した】
【あっさりとした答えにふざけているのかと怒りたくなるかもしれないが、全くふざけていない】
【何せ相手は未知の問題。調べてもいないのだからできるともできないとも答えられないのだ】

そうだなぁ。そのプログラムが機械で行われているのなら書き換えるのは恐らく苦労しない
魔術の場合、専門的な知識が要るかもしれないけど一応ここは『魔術協会』だから多分なんとかなる
問題はそのどっちでもないものを使ってた場合だけど、機械なのか魔術なのかそれ以外なのかも、一応は調べないとな

【青年は続けて具体的な話をした】
【要約すれば簡単で、とにもかくにも調べる必要がある、といった具合だ】
【どうやら彼は少女を助ける気でいるらしい】

//次ちょっと遅れます
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/13(水) 22:31:30.11 ID:AFoTLVIAO
>>994

違う、私は平和的に脅……話し合ってみるだけ。
あくまでも同意の下でお金を提供してもらうだけだから、強奪じゃない……多分。

【そう、言い張った】

……盗みも考えたけど、あまり恨みは買いたくない。
自警団に目を付けられるのは困る。

【そして、この少女、元々は人を傷付ける為に育て上げられた人間だ】
【夜道での不意打ちなども、当然行えるように、それ相応の訓練と、薬物等の投与を受けている】
【故に、きっと少女らしき人間の姿を正確に捉える事が出来ている】

どこまでが軽食かな。
サンドイッチやおにぎりは軽食だろうけど……。

【何か、妙な事で悩んでいる】
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/13(水) 22:32:19.84 ID:xB93zZ5ho
>>993

成程な……なんとなく、気持ちは分からなくもないが。

私も、人の一生程度では“戦い足りない”と感じる時がある
どうせ死ぬときは、どこかの戦火の中ではあるのだろうが……

【昼の国支部と言えば、軍事力。そして、求める人材は戦好き】
【この長有りにして支部も有り、といったところか――今は、微塵もそういう様子は見えないが】
【ふう、と息を吐くその仕草にも、隙は見えず】

卵、か。アレばかりは効果の程がナゾに包まれているからな
光を扱う能力者が、使用後には泡も使えるようになっていた、とか。

……メカニズムを解明出来れば、実に有用なのだろうが

【そして言葉につられ、顔を上げればそこには支部】
【数歩進むと足を止めて、高い高いそのビルを、ずいと見上げ】
【それから「どうする?」と他意もなくガートルッドに尋ねかけて。】
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/13(水) 22:35:45.96 ID:2od1umMx0
>>992

あぁ、ぶつかってないしな。それで良いって事だ

【一つ頷いて見せる。害があった訳でもないし、どちらかに悪意があった訳でもない】
【これ以上拘泥しても、仕方がない。笑い飛ばす様に少女はニッと笑んで見せ】

あぁ…………集中も出来ないしな
イライラした時の気分転換って、案外難しいもんだってのも分かるよ
ゲームやっても指先には集中できないし、音楽を聞いててもじっとしてられなくなる……そういうもんだろ?

【どうやら、本気で同情してしまったらしく、うんうんと頷きながらしんみりした表情を見せる】
【気分転換と言っても、度合いによってはそれもままならないだろうと、少女も分かっている】
【こうもイライラした様子を露わにしているのも、それだけ心乱される状態にあるのだろう】

――――え?
…………あぁ、安心しろ
俺の薬は魔法薬…………要するに薬の形態で、魔術の作用を媒介する事で身体に作用していくタイプのものだ
漢方薬とかなんとかの、苦い感じな代物じゃねぇよ
術式を媒介するための成分は色々と入ってるけど、なるべく味を消す様にも作ってあるしな

【素朴な疑問に、一瞬あっけに取られるも、含み笑いを浮かべながら心配ないと話す少女】
【言葉から察するに、要するに如何にも薬効のため、と言わんばかりの強烈な苦みなどは感じないらしい】

それになぁ…………よく『嫌な事があったら酒を飲め』なんて言うけど、あれにしたって忘れられるのは酔いが回ってる間だけ
記憶力が落ちる、なんて言うけど、よっぽど長期的に見ないと影響なんて分からないし、覚えられないのはこれまた酔ってる間だけ……飲む前の事は、しっかり抱えこんじまってるんだ
酒で何かを忘れるって言うのは、実は全く意味の無い話だぜ?

【嫌な事を忘れる――――その典型的な手段を、意味の無い事と説く少女】
【アルコールの効力、そして人間の『記憶』のメカニズムを考えれば、それは確かに筋の通った説明である】
【一時的に忘れると言うのは、単純に高揚しているだけの話であり、酔いが冷めれば、酔う以前の事は思い出してしまう】
【――――要するに、自分の薬の方が確実だと、遠まわしに言っているのだ】
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/13(水) 22:39:04.43 ID:nzVg6brno
>>996
聞いた限りでは弱みに付け込んでーみたいな印象を受けましたがねぇ…

【じっとりとした視線を向けるそれは、一応少女だ】
【身長はおおむね、15・6の少女の平均よりやや低いくらい】
【肉付きはよく、袖なし臍だしのインナーにベリーショートのカットジーンズという、必要最低限の布面積の服装】

【ただし、うねうねと動く尻尾と猫耳を含め、肌に当たる部分は蒼い毛皮で覆われていた】
【闇に解けるような暗めの青色で、ボサボサの黒髪の向こうに糸目を隠した、獣人のようだ】

…うーん、何か釈然としませんがねぇ…。
こんなんどうでしょう?

【猫は立ち上がり、ポリバケツのふたを開けて中を見せる】
【空だ。何かが入っていた形跡もない…というか、何故かボロッちい外見に反して新品同様だ】
【それから一度蓋を閉め、軽く蹴飛ばし、バケツが二・三回回転】
【バケツの回転を止めてから、蓋を開け、ウェイトレスがお盆を持つようにすると】

【ぼん、と発煙】
【音も少なく、特に火薬を使ったようでもないけれど】

【蓋のお盆の上には、サンドイッチとおにぎり二つ、ホットの缶コーヒーが一本乗っかっている】

お気に召します?
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/13(水) 22:42:42.86 ID:tM2Sq+vio
>>997
……この世界は、広い。広すぎる=B
一生では、この世の全てを紐解くことなどできようはずが無い。
誰かが調べるのでは駄目だ、私が一つ一つ全て自力で解析し調べ、そして己の知識とする。
実践しなければ意味はない。だからこそ、私は死にたくない≠だ。


………………おっと。珍しく。……語って。…………しま、った。

【一瞬、言葉も途切れず、僅かな感情の有る声を出すが、直ぐに元の表情に戻って】

ああ、…………あの、謎を解析するのは、骨が折れる。…………だからこそ、面白い。

【ビルを見上げて、すっ、と歩みを勧めて】

ん、中で取ってくるものがある。
…………礼、言う。ガル、ニエ。ありが……と……う……。

【思い出したかのように、白衣のポケットを漁るとシースケースに入ったサバイバルナイフが出てきた】
【それをガルニエの方に差し出すだろう】

…………礼。…………、私。の、作った。…………特殊、金属の、ナイ…………フ。
結構…………、強い。

【構造は、一般的なナイフと大差ないが、その薄さと重心バランス、グリップの形状がかなりの高い完成度となっている】
【斬撃から刺突まで、万能で使用できるシロモノだろう。こんな物を軽く渡せる当たりから、彼女の科学力が分かるかもしれない】
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
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桃子は元気!!!!!! @ 2011/04/13(水) 22:18:05.37 ID:gxzwhUhfo
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よみのくに 76 @ 2011/04/13(水) 22:11:37.94 ID:zQ69PHK0o
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嫁宣言して60分以内に嫁AAにお断りされなければ結婚避難所 @ 2011/04/13(水) 22:08:33.94 ID:or96zBixo
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ほむら「ムカツクわ」 @ 2011/04/13(水) 21:01:11.58 ID:a8bjX0160
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【それでもまだ呆れるくらい】能力者スレ【あしたを信じてる】 @ 2011/04/13(水) 20:46:43.65 ID:BfXOQIJq0
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