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【身体は海へ】能力者スレ【魂は空へ、還るんだよ】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/12(木) 22:52:43.74 ID:PPbrxX1xo
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/sports/37115/】 携帯【http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37115/

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)
【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。
・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。
 勝手に世界を氷河期などにはしないように。
・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について
 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1304756030/
wiki  【http://www31.atwiki.jp/nouryoku/
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713613334/

ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/12(木) 22:53:59.38 ID:TOhOWkruo
>>1
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/12(木) 22:54:15.71 ID:E8vFPCvro
>>1乙ぅ!
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/12(木) 22:54:40.47 ID:XZjepLrU0
>>1
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/12(木) 22:55:00.86 ID:lqdNSbpIo
>>1
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/12(木) 22:55:12.91 ID:LNISB8Fko
>>1
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/12(木) 22:56:22.47 ID:RyuZ5rhvo
>>1
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/13(金) 00:01:42.23 ID:MASROt9SO
>>1おつ
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 00:52:12.54 ID:hbMO0jIRo
>>1乙なのですよ
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/05/13(金) 00:56:09.28 ID:O06ER0wzo
>>1Z!

前スレ>>1000
【涙を拭いて、明るい笑顔を見せたワルキューレ】
【無理をしているんじゃないか―――――そんな事を思いつつも、シャワー室に入ろうとする彼女を見つめていたが】
【彼女からの急な言葉に、一瞬不意を突かれたようにきょとんとして】

―――――何?

【首を傾げて、問う】
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 01:05:20.87 ID:hbMO0jIRo
>>10
「もしよかったら、主とも仲良くして欲しいの...主の「負の遺産」はよほど強力な悪意に飲み込まれた時ともう一つ、誰からも繋がりを持てなくなった時に目覚める可能性があるの...主には主を大切に思ってくれる友人が必要なの......だから、」

【ワルキューレは申し訳なさそうに言う】
【なんとなくだが、リッカが積極的に誰かとコミュニケーションを取るのが苦手じゃ無いじゃと思っているからである】
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga]:2011/05/13(金) 01:25:37.70 ID:xzfqqhJT0
【ワルキューレの頼み。それを聞いて、リッカは少し目を見開いた】
【その反応は拒絶などではなく、ただ―――――自分にその役が務まるか、それを案じたものだった】

あたしでいいなら…長い間一人きりで、研究所の管理下にあったから、コミュニケーションは上手くないけれど。

桜と―――――ワルキューレ。
友人になる、いや、友人に“なって”。

【彼女の方からも、頼み】
【そしてどこか恥ずかしげに、小走りで彼女の寝床である屋上へ行ってしまった】
【翌朝彼らが旅立つときには、リッカは姿を消しているだろう―――――だが、代わりにこんな置き手紙があるはずだ】

《また会う日にも、私達が友である事を祈る―――DEAR my friends》

/調子悪いので携帯から、そして乙でした!
/遅くまでありがとうー!
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/13(金) 01:33:03.36 ID:rgQEChgco
>>999

……損得だけで動くようになったら、「人間」はオシマイ――って、ご存知でした――?

【小首を傾げてフフッ――と、小さく息を漏らす彼女の口の端が、視認出来るかどうかの瀬戸際程度に、吊り上がる】

――何にしろ……その「設定」は、もっとお人好しにでも使うことですね……
わたくしのようなひねくれ者が見れば……「歪み」がすぐに見つかってしまいますから――

【……根本から上辺まで全てが無機質な彼に対して、この少女は上辺が無機な一方で根本が有機的――とでも言えばいいのだろうか】
【人間なのに人間性を捨てようとして、世界が嫌いだからって自分をも嫌いになろうとしている我儘娘――とでも言えばいいのだろうか】
【…………「カラス」を気取る少女は、どことなく、「ただの少女」を滲ませていた】

…………「見返りは求めない」…………ね――――
ま……よろしいでしょう――浮世は適者生存……貴方様が生き残れば其れが「正解」……ただそれだけ――

【――「さて」と、彼女は呟き、穏やかな所作で横を向く】

……他者の信念を口先だけで馬鹿にするというのは詮無きこと――
他者は間違いで、己は絶対に正しい……と確信した瞬間に……人は一つの終焉を迎える……

…………そう、言葉など所詮は「口から出任せ」の罷り通る次元――――

「ありがとう」――と、お礼を述べるのは簡単です……
「経験不足」――と、反省を口にするのも難しいことではありません……

【そして、一歩、一歩、とゆっくり歩き出し――】

貴方様は……そんな恥知らずでは無いと見込んで……こう申し上げましょう――

……『世界は約束で出来ている』――と……

――正義は約束……悪も約束で……希望も……絶望だって約束……

…………全ては「世界との約束」で……その「約束」を裏切った瞬間に…………どうなるかは、申し上げなくても分かりますね――――?

【――夜空を見上げ、そうやって、歩を進める】
【呼び止めなどがなければ、このまま歩き去っていくのだろう】

――――『ウェル子』――――、世界と『絶望』を『約束』した水先案内人の、名、でございます――――

【…………「カー」、と、やっぱりカラスが、どこか付近で、鳴いた】


/あわわ、かなり遅れてしまいました、まことにすみません
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 01:33:19.92 ID:hbMO0jIRo
>>12
/こんな時間までありがとうございます!
/乙でしたー!
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 02:07:32.65 ID:y1svVnOt0
>>13
/psp移行なのです

……違いないな。まぁ、俺も学ぶ事がまだまだありそうだ……

【彼の双眸はゆっくりと開かれる】

 フフ、ひねくれ者か。自分で云うとは……あんたも肝が据わっている
 ある種、其れは俺を超越するかもしれないな

【  其れは、在る程度自分を解ったからなのかもしれない  】

 嗚呼、解ってはいる心算だ叶うかは知らん。“時代”に任せる

【  自分を、改めて見つめ直し、“救われた” のかもしれない  】

 ウェル子か……。確かに覚えた。……嗚呼、もし、拳を交える時は………

【  其れは、そんなとある“狂人”の物語でもあった  】


 ……全力だ


【其れを一つ。呟いた異形は何時迄もその背を見送るだろう。何よりも “強敵” として】
【  “彼は理解する”  】

/こちらこそ遅れました。済みません
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/13(金) 02:16:50.22 ID:rgQEChgco
>>15

【……今は、全ての「応え」をかなぐり捨て、ただ水先案内人は去りゆく】

【傷付いた翼を癒し……そして、再び、「飛ぶ」ために――】


/遅くしてしまい申し訳ありませんでした、お疲れ様です!
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 02:19:24.97 ID:y1svVnOt0
>>16

/いえいえ(無限ループ故ry)、お疲れ様でしたー
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/13(金) 12:05:12.64 ID:/iwV8Axvo
前スレ>>899


ええ、ガリウス先生のお考えは、きっとこの国をより良い方向へ導いてくれるでしょう
私もとても楽しみにしておりますわ

【彼女は、政治家として、そして経営者としてのガレウスの手腕に大きく期待していた】
【おそらく彼は、このまま企業を大きく成長させ、必ずや星の国においても重要な存在の1人となるだろう、と】

【星の国にて覇権を争う、多くの企業達――その中でも、彼の企業はVOにとって、筆頭とも言える脅威陣営であるが】

(ですが、私は貴方に最大の賛辞を遅らせて頂きます――何故ならば)


【何故ならば、VO以外の企業こそが、この星の国を更なる発展に導くであろう、と彼女は考えていたからだ】

(星の国は、VOによる独裁が長く続き過ぎました、それこそVO無しでは国が成り立たぬほどに)

【多様性の損失、そして一極集中の経済体制、このままでは、いつかVOの技術が枯れた時、それと同じくして星の国は終わりを迎える事に成りかねない、と】
【この国には、VOと肩を並べる企業が必要だ――故に彼の企業が持つ、その期待性、将来性を、シロナはこれ以上無いほどに高く評価していた】



――そうですわね、機関の動向には、私も可能な限り注意を図りますわ、願わくば徒労で済めば良いのですが・・・・・・

【シロナは、ガレウスの言葉に深く頷く――】

・・・・・・

【では彼の企業はどうなのだろうか、明らかに機関に敵対しているかのような言動】
【この場に機関の人間が紛れている事は確実なのだが、それを承知でこのような行動を取っている――その真意とは果たして】



いいえ、此方こそ大変楽しい有益な時間を過ごさせていただきました、
またいずれ、ゆっくりと時間を取ってお会いしたいと思っていますわ

【彼女は、賛辞と敬意を持って微笑む――それは、何処か年相応の少女の笑みのようであった】


まあ――ガレウス先生の新しい作品――それはとても楽しみです、
是非、拝見させていただこうと思いますわ

【シロナは、彼の新しい作品に興味を示す――彼の持つ価値観に触れる事で、そこから彼の目的も見えてくるだろう、と考えながら】



/一晩ゆっくり考えましたがやっぱり中身スカスカだった\(^o^)/
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/13(金) 12:37:21.40 ID:/iwV8Axvo
>>18
/おおう、眠気で名前間違えてるっ!
/ガレウス→ガリウスでお願いします・・・
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/13(金) 17:25:38.20 ID:tFIssEUG0
【公園】

そういえば……、あれからなんかあったのかなぁ。

【腿ほどまである濡れ烏色の髪を、後ろを下ろしたサイドテールにして】
【下ろした髪には、大量の鈴が。結び付けられていて】
【白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【足元は、どちらも黒のオーバーニーソックスと、ロングブーツ】
【左手の薬指に、蛇と林檎を模った指輪を嵌めた、少女が】

……あったところで……、私に関係なければいい、かぁ。

【そろそろ人も減ってきた公園無い、ベンチにちょこんと腰掛けて】
【ぶつぶつと、そんな独り言】
【動きや風のたびに鳴る鈴たちが、ちょっぴり喧しかったりして】
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/13(金) 17:54:42.33 ID:0PhP+6e30
【林の中】

【白色をした柔らかい羽飾りが付いた、焦げ茶のミニベレーと】
【膝下丈の黒いブーツに、紺地金ラインが物々しい立襟左前の軍服風コート】
【そして。斯様な重たい装いに負けないほどに富める双丘を持つ少女が】
【切り株のそばの静けさに包まれた空間で、仰向けに寝そべっていた】

夕焼け時はつい寝入ってしまいますわね
それもこれも、お日様の橙のおめめがわたしに釘付けだからかしら?
嗚呼それとも、生と死を繰り返す曙の円環がわたしの心を擽るの?

…………ふふふ

【――(三文)芝居がかった抑揚】
【寝る前から、まるで寝言のような酔狂めいた、冗句を紡いでいたけども】
【実は呂律ははっきりと回っている】

【そんな少女はカービンモデルの燧発銃を、刀の如く腰に帯び】
【サイドポニーの金髪を揺らし。ほぼ黄のヘーゼルの眸の向かう先】
【微温さを帯びてきた風に擦れて歌う、黄昏の新緑が眩しく】

 【さて。カービン銃というものはとどのつまり騎兵用を意識したマスケット】
 【水の国程度の技術レベルの国では、完全にお払い箱の装備であると思われ――】
 【きょうび、なぜこんな古臭いものを使おうと思ったのだろう】
 
【それと。奇妙な点がもう一つ】
【彼女が体重を預けているのは、切り株でも緑味の強い土でもなく】
【紫色をした大きな“何か”――よく見ると、「蠢いている」?】
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/13(金) 18:12:23.51 ID:R6hDjuVro
>>21

【ゆらり――――】
【足音も無く、朧気な気配しか感じさせぬ者が…少女の元へと歩んでくる】

【気付き、其方を視たなら。その姿を視認出来るだろう】
【無精髭を生やした30代の男性だ】
【袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。サングラスを着用し】
【右腰に漆黒の下地に、鍔付近には青と燈色の線が五つ、短く絡む模様を持つ鞘と、それに納めた全長約90cm程の刀を差していて】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】

【サングラスでは隠しきれない程大きな切り傷が両目に奔っていて】
【右目の疵に至っては顎まで達している】

【計四本の刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまうが…】
【破れた袖から覗く包帯で全体を覆った右腕も。存在すらしない左腕も、また気になるだろうが―――――それよりも】

………そろそろ働かねばならぬが、如何せん職が無いし

【ぶつぶつと、顎に右手を当てて悩む様にして歩くその進路上≠ノ、寝転がった¥ュ女が居る】
【男はと言うと少女に気付いた様子は無く―――】


【―――少女が避けなければ、何の躊躇いも無く。踏んでしまうだろう】
【因みに踏んだら一時停止します。踏んだまま。】
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/13(金) 18:12:45.20 ID:yAqosWjN0
>>21

疲れたぁ〜〜


【場違いとも思える声とともに、木のかげから少年が現れた】

【深紅の目と同色の短い髪、背中に背負われた大剣は中々目立つ】

【今日も英語のTシャツを着こんでいて、いつも通りの服装だ】

(あの芝居がかったお嬢さんは誰だろ?)

【柄にもなく、声を出さずに見つめる少年】

【悲しきかな――男の性というもので、胸元に目が言っている】
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/13(金) 18:15:01.96 ID:yAqosWjN0
/すいません、>>23を打ってしまいました

/よければ、乱入を後でも良いのでしたいのですが......
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/13(金) 18:28:52.46 ID:0PhP+6e30
//パソコンがフリーズから再生、>>22さん少しお待ちください
//そして>>24さん、申し訳ないのですが新キャラ故複数から見は少し厳しいと思います、ゴメンナサイ
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/13(金) 18:31:35.34 ID:yAqosWjN0
/>>25さん分かりました

/またいつか、絡ませてください
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/13(金) 18:40:14.25 ID:yAqosWjN0
【路地裏】

いい夕焼けだなぁ

【路地裏の壁に身を預けている少年】

【夕焼けの空を見つめる深紅の眼と、同色の短い髪】

【手元に置かれた巨大な大剣と、どこか暗い雰囲気を持っている】

【そう――裏に生きる人間たる雰囲気を――まだ若い、少年は持っていた】

さぁて、行こうかねぇ

【ゆっくりと立ち上がると、その視界の前に人が現れる】
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/13(金) 18:46:28.39 ID:0PhP+6e30
>>22

太陽を円盤に例えた古の民族は見事に的を射ていたのですわ!
星は巡り、消えたと思えば現れ、まったく同じ顔を私たちに向ける
ふふっ。「回転」――それはまったき世界の真理…

【男の気配には、気づいていないのだろうか】
【裸眼で十秒ほど太陽を見つめながら、捲し立てるように紡ぐ】

【まわりに、男女一名ずつ以外の“人気”は無いけども】
【もはやそれは、ツブヤキという域を逸しているかも知れず――】

………ぅくぅ、目が焼けるようですわ

【紫色の水玉模様が、我のように乱舞する眸の中】
【完全な自業自得を恨めし気に評価すると地面と水平まで視線を下し】
【――穴だらけに見える男の姿を、捉えた】

【目が霞んで、身体の幾つかの欠落には気づかなかったけども】
【とりあえずそれが「居る」事は、頭に入った、そして】

………、…はっ?

 【それが自分に道を譲るのは、当然の事だと考えていた】
 【現に引き戻された声が虚しく並木をすり抜け】
 【盲目的に進む足が、頭に乗せられるのかと言う刹那――】

【ひュッ―――】
【「太く長いもの」が横薙ぎに振るわれるような音が聞こえる】

【それに対して、何らかの対応策をとらないならば】
【音がイメージさせる通りの衝撃が、襲いかかるだろう】
【後ろに少し退けば、簡単に避けられるけども――】

【男には見えていない、少女の身をその上に横たえさせる者には】
【分厚い鱗が、背筋を芯とするようにびっしりと生えていた】
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 18:58:22.71 ID:R6hDjuVro
>>28

いやはや、世界は少なからず変わるもの。「回転」でなく「螺旋」と拙者は思うで御座るが――――――うん?

【と、独り言の最中に。耳に入った呟きに自動でツッコミ染みた己の意見を言って】
【―――其処で漸く、自分以外≠ノ意識が、向いて。それでも振り下ろされようとする脚は、突然止まらない】

【ヒュンッ―――聞こえた風を裂く音に】
【「あ、殺意は無いな。」とか「でも音からして当たると痛いだろうな」とか「打ち所悪かったら」とかそんな事を考える】
【走馬灯に似た脳内会議の結果。彼は】

―――ござぁぁぁぁぁぁっっっ?!!!!

【ベチコーン!!】
【…避ける事を忘れてクリーンヒットである】
【太い何かにぶっ叩かれて吹っ飛び、近くの木に叩きつけられて――――】

【ベシャッ…】
【ボロ雑巾の如く、地面へ落ちるのであった】
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/13(金) 19:18:24.32 ID:0PhP+6e30
>>29

【見るより先に音ですべてを判断】
【コートが泥で汚れる危機をひとまず逃れたと自覚し、肥えた胸を撫で下ろす】
【――女の子の柔肌より、コートの危機なのか】

【さて。酷使されし眼球のストライキが少しずつ沈静化して】
【橙がかった初夏の夕暮れが、ようやく戻ってくる】
【されど。まだ皆無とは言えない違和感に、忌々しげに目を転がし】
【重力に負けた無骨な体躯をじろじろと観察――】

螺旋を動かすみなもとは「回転」ですのよ?
だから等位で考えるより、上位の概念として考えるのが精確でしょうね

【優位。自惚れた薄笑いを何秒か花開かせ】
【返しの言葉を紡ぎつつ彼女は立ち上がり、手を二度叩いた】
【投げかけた問いを、勝手に解消していくような語調で】

【―――浮わり】
【太陽の吐息のような暖かい風に、長い髪と羽根が揺れ】

……ところであなた、今置かれている状況は分かっていますの?

【だが、今尋ねる事には】
【一応の礼儀か。自分では判断を付けようとせず】
【腰の銃に手をかけながら、答えを待つだろう】
【巨大な鞭で地を抉るが如き鋭い響きを、背負いながら――】

【勿論。それは、寸刻の前に男を打ち据えたものの音と同質だ】
【風を寸断する「これ」――何なのだろうか?】
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 19:35:10.13 ID:R6hDjuVro
>>30

【地面へうつ伏せに倒れる男は、時折思い出した様にピクリ、ピクリと身体を痙攣させて】
【打ち所が悪かったか、弱った様に顔を上げて其方へ向けると】

………かも知れぬで御座るなぁ

【一応、と言う感じで。少女の言葉にも同意して】
【雰囲気から察するに、男はソレの話には大して興味も無ければ勝とうとも思っていないらしい】
【それより、体の節々が痛む気がして堪らないらしい】

【ごろん、と仰向けに寝転がると】

いやスマヌ。考え事をしていたら普通に気付かなかったで御座る

【拝む様に右手を目の前に出して、其の儘謝罪をするだろう】
【少女を踏みかけた事は直前に察知したし、完全に此方の落ち度と言えるだろうから】

【――置かれている状況の説明よりも先に、謝罪はするべきだと思ったらしい】

【それから漸く、事態の把握に専念しようとして】

ああ、因みに……拙者ピンチに御座るか?

【そうじゃないと嬉しいな、なんて言いたげに…少々引き攣り気味の笑みを口元に浮かべて尋ねた】
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 19:41:21.99 ID:oXtuZrkb0
【水の国、大噴水前。水の跳ねる音をBGMに、淵に腰掛け、旧い臭いのする古書を開いている人物が居た】
【然し、其処に記された文章を目で追う事はせず。何か別の事を考えながら、漫然と眺めている印象を受ける】
【やがて、我に帰った様子で、ページから視線を外す】

【人物の容姿は、夜の海に浮かんだ、夜光虫の色彩の様な双眸。皺が刻まれているが、白磁肌を保つ、彫りの深い顔立ち】
【銀髪をシニヨンヘアにして、装飾の無い暗青のドレス。胸元にカメオブローチを着けている】
【両の掌に、仮面と同色のレースの手袋を嵌めた、還暦を向かえていそうな容姿の老女だった】

……いけないわ。ボンヤリし過ぎて……

【消え入りそうな嗄声で紡ぎ、暫し、力無い瞳で空ろに地面を見詰めていたが】
【其の後、一陣の風が吹く。春に良く有る、突風だった。次いで、老女が、小さな驚きの声を上げる】

……ああ、

【古書に挟めていた紙が、一枚、飛んで行ってしまったからだった。困惑の表情を浮かべ、急いで立ち上がる】
【「グリンピースの歌」の様に、軽やかに地面を転がって行く其れは、老女から遠ざかってしまう】
【もしかすれば、誰かの足元に引っ掛かってしまうかもしれない】
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/13(金) 19:51:35.14 ID:7a5KSg7h0
>>18

【敬意と権力牽制ここまで攻め込みながらも、落ち着いた態度を全く崩さずに一歩下がった態度を取る少女】
【そんな人物の座を奪うのは、あまりにも時期尚早であり過ぎた】
【これから暫くこの国の主権は、彼女に委ね続ける方が政治・経済共に安定するのは目に見えているようなもの】
【シロナの期待と好意の混じった言葉に彼はただ、目を閉じ静かに頷くのであった】

【同時に彼の中には、極僅かな時間の内にある考えが浮かんでくる】
【少なくとも今の自分には、星の国の最高主導者までに登り詰める力は無いのかもしれないと】
【本国がおそらく最も信頼しているのはVO社であり、シロナ自身も国に対する貢献は目覚ましいものがあるはず】
【さらに国内有力勢の一つには此花重工が、世界的軍需産業に関してはレンイト社が陣を布いている】

――機関の動向には注意、ですか…

【――だが、機関に依存する後者を彼は本当に脅威と感じているのだろうか?】
【確かに兵器事業に関しては、レイント社の右に出る者はいないのかもしれない――が】
【聴衆にあえて聞こえるように、いや、聞かせるように――彼は高らかと続け様に口を開いた】

もし機関という存在がこの世界から消失すれば、苦労はしないと思いませんか…?
その後世界の経済や各国の政治に加え、レイント社がどのような道を歩んでいくのかも興味深い――
あの会社がもし業界から去ったとしたら、GFの売り上げも残りの二社が強く独占していくかもしれませ――



――いや、失礼!冗談ですよ…ハッハッハ…!

【機関、そしてレイント社――どちらも組織としては非常に大規模であり、世界各地に影響を及ぼしているのは言うまでもない】
【だが機関への技術提供に全力を注いでいる事実を考えれば、機関が潰れるという事はレイント社も崩壊の道を辿る可能性を暗示している】
【倒産とまでは至らずとも、おそらく世界的企業としての座から撤退することは明らかであろう】
【それがもし実現してしまえば――GF三大メーカー二社への影響は勿論、軍需産業としての世界は果たしてどう動いていくのか――】

【――彼はそれを冗談と称し、あくまでも平然と言ってのけたというのだ――】
【これも単なる野心からの一言なのか――いや、今回ばかりは何処か違う】
【きっとこの男は、それ以上の巨大な野望さえも抱いているのかもしれない――】

【そして彼は、二人のやりとりに注目する中の一纏まりへ目を向ける】
【その服装や紋章からして、彼等が機関の関係者である事は容易に判断出来るかもしれない】

【――彼はそれに対し、そっと微笑んでみせた】
【形無き挑発――彼なりのであるとはいえ、格のある相手を完全に舐めきった、手厳しい挨拶である】
【ガリウスはそれをあえて、シロナの眼前で行った】

(しかし、彼女もやはり人という事か――人間というものの気性は、私自身の事でさえも分からぬものだ…)

【シロナの“一人の少女としての”笑顔に、彼は何を思うのか――】
【そこに彼はあえて触れようとはしないが、自分でも気づかぬ内に彼は訝しげな表情を浮かべていた】

目の前に我が作品を楽しみに待っていて下さる方がいらっしゃるというのに、出版日が未定であることを情けなく思いますよ…

【だがその表情は即座に崩れ、社交的な態度で少女へ謝意を交えつつ返礼をする】
【――しかし、彼が最後に放った“世界観が変わる”というあの言葉】
【これも一聞するだけでは単なる宣伝に他ならない――しかし、この男が果たしてそれだけの目的で放ったのか――?】
【出版日が未定であるということも、機が熟するのを伺っているかのようにさえ感じてならないのでは――?】
【――その真意は、彼自身にしか分からない】

/少し遅くなりましたが、宜しくです!まさか一晩も考えて下さったなんて…!
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/13(金) 19:57:18.73 ID:0PhP+6e30
>>31

…あら。そういう事でしたの
私は下の方は仕事柄良く見るものですから、こんな事は無いのですけど

でも……大目には見ますわ
この事を追及したところで、夜が更けるばかりで益がないですもの
あなたに、そしてこのわたしに――

【気取りが透けて見えるお嬢様言葉が鼻につく】
【声は穏やかで耳触りがいいのに、落ち着きとは少し別種の緩慢を帯び
【だけども。話がまるっきり通じない人間では、なさそうだ】

 【無惨にして無残の腕や覆いをされた眸にようやく気付いて】
 【足の付いた現実から遠のいた目を隠すように、眉が顰められた理由を】
 【知る者は居ない、誰一人として――】

…そうですわね
今何が起きているのか知らしめる事を、忘れておりました

まず、危機かとお聴きになられるくらいではまだ危機では無い
少なくとも、あなたの感覚の中では――でも、
この状況はわたしの随意で、幾らでもくるりとひっくり返るかも知れませんわよ?

尤も――きっときっと、そうはならないのでしょうけど
あなたが、聞き分けの出来る方だったお陰です……ね。
嗚呼。もし彼岸を渡る日が来ようとも、あなたは閻魔様を煩わせはしまい!

【話題がスピードを高度を上げ、斜め上の方向へ】
【流石に不味いと思ったのか、小さく出もしない咳を払うと】

……わたしも“この子”も、あなたをこれ以上傷めつける気はありませんの
そもそも本気であれば、それこそ言葉は意味を成さないのですから

【目さえ見えれば明白だろうけど、それが無いばかりに】
【只でさえ歪な言葉を掻き乱す「この子」と言う語句】
【風を巻き上げる衝撃もいつの間に失せ、その存在はより希薄となったかも知れず】

【だが――少女ではない誰かしらがここには居る】
【そんな確信が、そろそろ抱ける頃だろうか】
【鼓膜を研ぎ澄ませば。牛のそれに似た荒い呼吸の唸りが――】
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 20:06:06.08 ID:KW7A7bkPo
【公園】


【そこは、きっと純粋無垢な子供達が走り回り、そしてその親達が、ぺちゃくちゃと世間話に精を出していたのだろう空間】
【けれども、今は夜。季節は、緑が深くなり、あの良い意味でも、悪い意味でも、ウザったらしい夏に近づいてってはいるのだが、時間の為に、暗くて、寂しさを感じさせる空間】

【今、公園を支配するのは、子供達だとか、親だとか、そんな人間らしいものじゃなくて、無機質な電灯の明かり】

【そんな空間の中、きーきーと耳障りな音をたてて、ゆらゆらゆらと、緩やかに揺れるブランコが在った】
【ブランコが独りでに動くというのは、新世界ではある事かもしれないが、常識的に考えて、ブランコに乗っている何かがいるという事で】

【ブランコの上に立つのは、身長135cm、年齢は見たところ8歳程度の独りの少年】

【黒い短パンに、緑の、新世界では見慣れない子供向けアニメのキャラクターがプリントされた緑のTシャツ】
【綺麗な金色の髪に、濃い青色の瞳。今、瞳の青は、哀しげで、何処にも焦点が合っておらず】

(……ひとりはやっぱりさびしいな)

【さて、こんな小さな男の子が、こんな時間に1人で居るというのは、結構おかしな事だが、ここは新世界】
【それよりも、重要視すべきは、数年付き合った恋人に振られた男のような、放心しかけた瞳】
【ちなみに、中身は数年付き合った恋人なんていない為、そんな気持ちは分からず】


【話が逸れたが、どうやら、この少年、何かワケありのようだが―――?】
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 20:25:39.91 ID:R6hDjuVro
>>34

ふむ。奇遇で御座るな
拙者は産まれてこの方人の下につく事ばかりしているで御座る

とは言え、無駄な話が嫌と言うのも同意に候
…そんな器用な事が出来る程。拙者は貴様の事は知らぬに御座る

【男の言葉に偽りはなく、気取った声もさして気にした様子が無い】
【低めで在りながら聞き取り易い、人肌の温度の声は暗闇をも易々と通り抜けて】

ふむ………

【少女の言葉から滲み出る自信=cともすれば慢心≠ニも受け取れそうな言葉をこの男は冷静に聞き取る】

(慢心とて力が無ければ出来ぬ。更に2対1…一方は竜に御座ろうか?)
(………ノってみるのも面白そうに御座るが、正直理由も無く女子は斬りたく無いし―――)

【も一度「ふむ…」と、今度はほんの僅かにため息に似た息を零す】
【盲目故にか、今回の様に余程切羽詰って無ければ気配と言うモノを誤認する事は無く】
【少女に気付いた折に、その存在にも気付いたらしい】

【―――先程のぶっ飛ばされ具合を見る限りとても信じられないだろうが】

(この子の機嫌を損ねず、面倒を起こさずに立ち上がるなら……)

……宜しければ、立ち上がらせては貰えぬか?
満足に得物も抜けぬ身。更に言えば盲に候

万に一つ、貴殿等≠どうこう出来る人間でも無いで御座る故

【出来うる限り、少女の自尊心を壊さぬように】
【慎重に言葉を選んだつもりでそう言って。許可が下りれば立ち上がろうとするが】


【…少女は気づけるだろうか】
【男の言葉に、何の不安も無く。先程己を弾き飛ばした何か≠フ存在を受け入れている事に】
【確かに、男の眼は潰れている】【其の筈なのに観えて°盾驍ゥのような言葉を漏らした事に】
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/13(金) 20:35:11.08 ID:cnHBNZ0AO
ちょっと…はしゃぎすぎたかな……

【一人の黒髪の少女がフラフラと路地裏の奥を歩いている】
【暫くすると休憩をとりたいが為か、比較的綺麗な壁を背にして座り込み】
【くぁ、と疲れきったような欠伸をひとつ】

(さすがに…このまま…眠っちゃったら…ま…ず……)

【少女の特徴としてロングスカートの裾からは義足が見えるだろうが、歩行者がもし右側から来たのならばそれよりも彼女の横顔が目を引くだろう】
【彼女の顔に根≠フようなものが幾つも浮き出ている。其れを辿れば禍々しい魔翌力が滲み出ている右肩から伸びていることが分かるだろう】
【見覚えのある人物なら、それが卵≠フ魔翌力だと気が付くかもしれない】
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 20:37:01.51 ID:AZeqmoGMo
【公園のベンチに座り込む人影が一つ】

…………義父さまが、動く、か。
―――――エリシアも戻った、どうするの、かな。
私、も、どう、すれ…………ば?

【黒い長髪に、淀んだ黄金の瞳を持つ少女だ】
【黒いセーラー服の上にヨレヨレの白衣を羽織っている】
【その姿は、見て分かるほどに研究者≠ナ】
【白衣の襟元には《91》というナンバーが刻まれたピンバッチが付けられている】
【そして、少女の纏う陰鬱な雰囲気は、その高い身長も相まってさらに増幅されているだろう】
【眼には光が無く、何を見るとも無く、ぼんやりと中空を見つめていた】

………………とりあえず、お茶が切れた、買いに行、こう。

【そう呟く少女のとなりには、うず高く積み上げられた緑茶の山があった】
【どれだけ飲んでいるのだろうか、というかこれだけ飲むのにドンだけここに居たのだろうか】
【とりあえず、その白衣という格好や、その光景から、かなり目立つと言えるかも知れなかった】
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 20:39:02.77 ID:KW7A7bkPo
【公園】


【そこは、きっと純粋無垢な子供達が走り回り、そしてその親達が、ぺちゃくちゃと世間話に精を出していたのだろう空間】
【けれども、今は夜。季節は、緑が深くなり、あの良い意味でも、悪い意味でも、ウザったらしい夏に近づいてってはいるのだが、時間の為に、暗くて、寂しさを感じさせる空間】

【今、公園を支配するのは、子供達だとか、親だとか、そんな人間らしいものじゃなくて、無機質な電灯の明かり】

【そんな空間の中、きーきーと耳障りな音をたてて、ゆらゆらゆらと、緩やかに揺れるブランコが在った】
【ブランコが独りでに動くというのは、新世界ではある事かもしれないが、常識的に考えて、ブランコに乗っている何かがいるという事で】

【ブランコの上に立つのは、身長135cm、年齢は見たところ8歳程度の独りの少年】

【黒い短パンに、緑の、新世界では見慣れない子供向けアニメのキャラクターがプリントされた緑のTシャツ】
【綺麗な金色の髪に、濃い青色の瞳。今、瞳の青は、哀しげで、何処にも焦点が合っておらず】

(……ひとりはやっぱりさびしいな)

【さて、こんな小さな男の子が、こんな時間に1人で居るというのは、結構おかしな事だが、ここは新世界】
【それよりも、重要視すべきは、数年付き合った恋人に振られた男のような、放心しかけた瞳】
【ちなみに、中身は数年付き合った恋人なんていない為、そんな気持ちは分からず】


【話が逸れたが、どうやら、この少年、何かワケありのようだが―――?】
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 20:42:26.12 ID:AZeqmoGMo
>>39
…………お茶、買いに、行こう。

【呟きながら、立ち上がり近くの自販機に歩いて行こうとするが】
【ふと、視界に人影が写った。それも、あまりこんな時間に観ること無いような子どもが】
【少女は、その現状に興味≠持ったようで、ふらふらとした足取りで、近づいていく】

(……それ、に。エリシア、もどってきた、から。少し、おとなしく…………いい子に、してない、と)

【そして、陰鬱な口調と表情で、話しかけるだろう】

……ど、う…………し、た?

【かくり、と首を傾げてうつろな瞳で少年を見据えるぼさぼさ頭の白衣の長身女、割とホラーな図かもしれなかった】
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/13(金) 20:44:47.06 ID:0PhP+6e30
>>36

【少女も男と同様、冥府への引導を渡す気はなく】
【「竜」は、尾を振るった以外は無関心を貫く有様】
【反応は違うけども、とかく戦戈を交わす理由はない】

【そして。竜の存在を言い当てられても、穏健な態度は崩さない】
【パズルの断片は、無自覚に撒いていた】
【ただそれを改めて理解して、薄笑いを作るだけ】
【パズルの「絵柄」を指摘したなら、少しだけ反応も変わっただろうけども――】

…許可無く立ち上がっならば、射殺
――というほど狭量では無くてよ

……許可無く踏み散らされたなら、どうだかは分かりませんけど

これはきっと、娘の感覚なのでしょうね
潰されることを嫌わない花など、そうあるものでは有りませんわ

【暗に。と言うには公すぎるぐらいに、自己を花と称した】
【―――自信も自意識も過剰なのだと、声だけで判断できる】
【堂々とした佇まいをどこか淫婦のように見せる胸部も】
【ねっとりとした笑みを湛えた眸も、必要とせず――】

…尾に打たれたのは、初めてかしら?

鞭や鞘にでしたら、何度でもありそうなものですわね

【それでいて、特に感動や危機感らしいものは抱いていない】
【けろりとした素振りは、そうも思えるけども――】
【声からすると何歩か引いた彼女が、こう紡いだのは】
【「龍に打たれた」事を把握しているか確かめる意図が、あったのだろうか】
【種族を特定する言葉が――さっぱり欠けている】
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 20:57:10.06 ID:KW7A7bkPo
>>40

【ゆらーりゆらーり、考えても仕方ないと考えた末に、少年は、ブランコを更に強く漕いで】
【高く、とっても高ーく揺れるブランコ、少年も、少し気持ちが軽くなったのか、少し笑みを零して】


(友達……作りたい……でも……すぐ帰れるのかなぁ……ん……誰だ)
【少し切なくなったのか、視線は下を向いて、零れ始めた笑みは、すぐに、収まり、だんだんと、切なくなっていくような】

【声が寂しい少年へと入ってきて、顔を上げると、目の前には、とっても怖い女の人】
【8歳といえば、こういうのには苦手か、けろけろしてるかの2つに分けられると、中身の持論】
【そして、この少年はどうやら、前者だったようで】


う、う、うわあああああああああああああああ!!!!!

【甲高い、少年らしい声を辺りに撒き散らして、ブランコから飛ぶように降りると】


【すぐさま走り出―――――――コケた】
【着地失敗。膝から血が溢れ出てたが、目の前の少女が怖すぎて、痛みなどまったく感じず】
【今、立ち上がり、逃げようとした――――ら、ブランコが少年の背中にクリティカルヒット】


【それと同時に、勢いよく、地面へと、はじめてのチュウ、 I will give you all my love】
【涙が出ちゃう男のくせに】

【少年は、勢いが緩くなったブランコを片手で止めると、立ち上がり】
【涙腺のダムが崩壊しかけてい―――今崩壊した】


うわあああああああああああ!!
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/13(金) 20:58:04.34 ID:rgQEChgco
【櫻の国・街中】

【ゆったりとした足取りで、通りを闊歩する者達がいた】

――異常なし、と……やはり平和が一番ですね

【先頭に立つは、白髪交じりの黒髪をオールバックに纏め、白の鉢巻と、左眼には眼帯、浅葱色の羽織という装いの中肉中背の男】
【背丈は170cmくらいで、年齢は三十路前という印象の彼は、右手に全長3メートルもの大薙刀を持ち、肩に担いでいた】

『それはいいんですけど、隊長、この前保護した少女、色々とやっぱどうかと思うんですよ、上にも無断ですし』
『そういえばあの子が来てからというもの、詰所付近に急にカラスが増えたっていう話もありますし、隊長祟られてるのでは?』
『隊長、いくら隊長に浮いた話がないからって、年端もいかぬ少女に目を付けるのはいかがなものかと!』

【――と、彼に付き従う3名の取り巻きが、やいのやいのと囃し立てる】

いいじゃないですか、いや少女愛とかじゃなくてですね、単純に困っている方を見過ごすのは気が引けますからね
それに彼女、強くて健気でよい子ではありませんか、正式に自警団所属になって貰いたいくらいの逸材ですよ

『いや隊長だって、一つの隊を仕切るだけの雇われ隊長の身分じゃないですか……』
『隊長、彼女との手合わせで遊ばれてましたよね』
『そうして隊長はまた団長あたりに叱られ、自警団内でのネタキャラとしての地位を揺るぎないものにするのですね流石です!』

【……まあ、何はともあれ、とりあえず今のところ街は平和だった――】
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/13(金) 20:58:44.05 ID:2OXUm/8oo
>>37
/まだいらっしゃいますか?
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/13(金) 21:00:38.17 ID:cnHBNZ0AO
>>44
/ジー…
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/13(金) 21:01:35.97 ID:2OXUm/8oo
>>45
/ごめんなさい、ちょっとマッハで絡み文書いてきます!
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/13(金) 21:02:35.24 ID:ZkjWNW530
【街の大通り】

あっはっはっは!! いやー、まさかあんな適当ない作った発明品があんなに高く売れるとはな!

『はい。』

【人の通りが少なくなってきた大通り、一人の青年と一人の少女が歩いている】

【青年は金髪金眼、深緑色の着物を着ている】
【少女の方は白一色のメイド服に白いランドセルを背負っている】

【どうやらお金が大量に手に入ったようで少々浮かれているようだ】

【前方不注意。このままではだれかにぶつかりかねない。】
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 21:02:59.38 ID:R6hDjuVro
>>41

何とも、お優しいで御座るな
いや、拙者が仕えてきた人物が狭量すぎたのか?

【少しおどけた様に言って。スッと立ち上がると】
【身体に異常は無いか全身を少しずつ動かして確認し】

【盲故…少女の胸も、いやらしい笑みすら見る事は出来ない】
【その代り、その滲む雰囲気から判断して―――】



…言われてみれば、初めてで御座るな。
貴様の守護者―――と言うには人類とその他の垣根が有るで御座ろうか?

【何が居るのか? 分からないと言う様に――緩く首を傾げて見せて】
【観えぬから、素直に尋ねる。馬鹿らしいかも知れないが、後は触れ合う事でしか。男はその存在の正体を知れないのだ】
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/13(金) 21:05:17.23 ID:zNF8TGNpo
【櫻の国東部、とある寒村】

【風に乗って流れて来るのは、万年桜の華の香】
【割り込み共に流されるのは、胸をむかつかせる腐臭】
【路上には、半端に白骨化した、人間の頭部が落ちていた】


……酷いな、悪化してる。あれからそう日も経ってないのに

【それをそっと拾い上げて顔を近づけ、スカスカの骨格を指でなぞり】
【小さく嘆息した、少年が居た】

【まだ残っていた頬の肉に、少年の白い歯が突き刺さる】
【首の振りで引きちぎり、咀嚼。喉が僅かに盛り上がり、また凹み】

………………美味しくない

【地面にしゃれこうべが投げつけられて、あっけなく崩れた】

【厚手のホットパンツの下に黒いボトム、赤い革のサイハイブーツ】
【左前のブラウスに白い毛皮のコートを重ねて、ターンクロスの首飾り】
【足跡刻まれぬ新雪の如き長い白髪の少年は、性別を誤った様な貌を歪める】

【村の奥からは、誰かの断末魔が聞こえていた】
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 21:05:53.76 ID:AZeqmoGMo
>>42
……う、ぇ……?

【ぽかん、と珍しく不意を疲れたような表情を浮かべる少女】
【そして、ぐりん、と首だけを動かして、少年の動きを追ったら、目の前で転んだ】

………………。なんで、私が。
こう言うのは、谷山君か、エリシアの、仕事。

【呟くと、ふぅ、とため息を突き、ふらふらと自動販売機の方へ歩いて行った】

……子供、は。甘いモノが好きだという統計結果があるな。
だとすれば、より甘いモノが好きという事だろう。成程、では私が選ぶべき飲み物は一体何ださあ少しばかり試算といこう。
候補1、サイダー。
悪くはないが、無難だな。最近の舌が肥えて居る少年少女を泣き止ませるには少しパンチが弱いか。所謂安全牌だな。
候補2、珈琲。
子供は舌が敏感ゆえ苦い物が苦手な場合が多い、却下。
候補3、ココア。
ホット、か。夜は冷えるな、子供の体は寒さに弱い。成程、ホットココアは利に適っている。

結果、ココアだな。私も飲むか。

【そう言いながら、自動販売機に金を居れ、二つ分ココアを買い、そして、取り出し口からココアを――――】

――――コーン…………ポタージュ?

【コーンポタージュが出てきた、ホットだったから未だましだったけど】

騙された、か。成程、自動販売機の中身を確認するために透視機械を作るのも悪くはないな……。
ああ、完全に忘れていた。

【とりあえずコーンポタージュを持ちながら、ふらふらと少年の方へ行き、コーンポタージュをほっぺにぺたぺたとくっつけるだろう】
【対応がかなりズレている。普通ならば駆け寄って大丈夫?と聞くものであるのだが。しかしながら、一応の思いやりが視えるだろう】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/13(金) 21:17:27.58 ID:2OXUm/8oo
>>37>>45
/では、よろしくお願いしますー



月夜の晩にはご用心、ってねぇ、お嬢さん?

【―――そんな独り言に似た呼び声に、少女が答えたのなら】
【壁を背にした少女が、ちらり隣を見れば、その瞳に映る姿は】

【燃える赤色のショートヘアに、温和な印象を持った金色の両目が輝く】
【フラワーハットを被った、紺色のブラウスとロングスカートの細身の女性】

【そして月明かりに照らされた彼女の首元には十字架が銀色に輝き】
【彼女のブラウスの裾には、≪No.111≫の金糸の刺繍が薄ら光を返す】

【この世界で”数字”の称号の意味する者は―――カノッサ機関員・ナンバーズ】



(久しぶりに外の散歩、なんて揚々と出てみれば、なんだか面白そうなことで・・・)

【口元に指をあて、ふぅん、少し口元を綻ばせて、気がつく―――禍々しさ】
【その少女の奇異なる横顔に刻まれた、「哲学者の卵」の”stigma(刻印)”】

なんだかご気分が良くないみたい、で?

【そう、黒髪の少女に問いかけるも、これは決して体調を気遣っての発言、という事ではないだろう】
【なにしろ彼女はナンバーズ、新世界において、知らぬ者もいない、「世界の敵」の構成員なのだから】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 21:18:25.00 ID:KW7A7bkPo
>>50

【さて、自販機へと行っている間、少年は何していたかと言うと】
【泣いていた。当たり前である、けれども、うるさい泣き声は、段々と小さくなってきたようで。それでも十分うるさいが】

【普通ならば、20分は泣いていてもおかしくなさそうな、アクシデントだが、とりあえずは、心、体共に強い子供らしいようで】

【此方へと来るお化け女(少年の主観)を見て、小さくなっていた泣き声が、また酷くうるさくなって】
【だけども、足は動かず、なんというか、腰でも抜けたのだろうか?真偽は知らない、というか決めないほうがロール的にもいいだろうと中身】

【嗚呼……殺される、さよなら俺の短い人生――幼いながらも、こんな事が頭の中で渦巻いていて】
【とりあえずは、死を覚悟したらしいが…………】


く、くれるのか……?

【キョトン、と少女の行動に、口を開けて、頬のコーンポタージュに、自分の両手を添えるだろう】
【口調が生意気なのは、少年故に勘弁して貰いたいです、本当にごめんなさい】
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/13(金) 21:21:30.95 ID:0PhP+6e30
>>48

文化圏と状況の違いと考えるのが自然ですわ
王というのは、暴虐と過度の風流の天秤を渡り続けるものですし
そのどちらも。本質として神経質なものなのだから

――私のお仕えしたいと願う方は、どちらかと言えば。
風流な暴虐を振るう……そんなお殿様ですかしら?

【必ずしも平和的な人間ではない事を、覗かせる言葉】
【或いは。人の下に立ち続ける男に、何かを意図し歩み寄るような――】
【銃のストックをぽんぽんと叩き、軽薄な音を奏でた】

……「尾」に打たれたと自覚ができている
そこは大変よろしいのですけど、守護者は少し違いますわ
堅い言葉を使うと「相互扶助者」――と言うところの間柄ですの

ええ、人と竜……一目瞭然、ですわよね
しかし彼は、そんな垣根を飛び越えてくれますわ
――私の前においては、頬の紅い男子(おのこ)と変わりませんの

【誇らしげに、惚気話のような色さえ声に塗って】
【笑みもこの時ばかりは、優しい鮮やかさに―――】

【「ぐぁ」と。存在を誇示するのは、】
【男の声より更に沈んだ譜面に刻まれるだろう重低音】
【――その主の勇姿を、ある程度示しておこう】

  【馬のそれに似るがより強靭な後足、切れ味抜群の鉤爪を有する前足】
  【翼膜を走る葉脈のような筋は、血が孕む魔力が透けて見えているもの】
  【体高140cm、頭から尾先まで4メートル半の体躯に双翼の帆を広げ】
  【鎧の役を務める紫の鱗や頭殻には、新古入り乱れた傷が幾つも】

【乗用竜としては貴重な“四肢”を持つ種である「彼」】
【新大陸の龍とも風の国のワイバーンとも違う珍種のようだけど、風格は十分】
【盲人であろうと、その力強い息遣いを】
【その身に秘めた虎狼をも喰らう心を、感じ取れるのではないか】

 【――災厄に通じる強壮を、彼はどう捉えるのか】
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 21:24:08.85 ID:AZeqmoGMo
>>52
…………、子供、は。泣くのが、仕事……?って、なにか、で。読んだけ、ど。
こんなに、泣く、んだ、な。

【ぶつぶつと、呟くその表情は、人間味が薄いというより、感情があまり成長していないタメ、子供のようなものだ】
【興味深そうな声色は、あまり子供との接触がなかったための新鮮さに依るものなのだろう】

あげ、る。でも、一本……だ、け。もう一本、は。私、のだか。ら

【そう言うと、コーンポタージュを少年の両手に押し付けるように渡し、自分のコーンポタージュも飲み始めるだろう】

…………缶のコーンポタージュは、粒が残るのが難点だな。何か画期的な発想は無いものか。

【などと呟いており、やはり研究者そのものであった】
【思い出したように、そして少年の方に眼を向けるが、直ぐ逸らした】
【先ほど泣かれたため、眼をあわせないほうがいいかと思ったのだ】
【視線を合わせないように意識しながら、問いかける】

こんな、時間に。なんで、ひとり?
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/13(金) 21:30:47.05 ID:/iwV8Axvo
>>33

ふふっ、先生はご冗談もお上手なんですわね

【周囲の反応を伺うかのように、あくまでも牽制を続けるガリウス】
【そんなガリウスを目の前にしても、シロナの態度は揺らぐ事は無かった】


確かに、機関が崩壊すれば繋がりが在ると言われるレイント社も大きな変革を強いられるでしょう

しかし――機関さえ消失すれば状況がすべて良くなる――と言うのはいささか尚早のような気がいたしますわ。

【シロナは、その時始めて考え込むような素振りを見せる】
【そうして「これは社の方針ではなく、あくまで私の考えですが――」と補足し、自信の考えを述べ始めた】

『機関』は今や、企業だけで無く、世界各国の行政や産業、市場とも密接に関わっている存在です
もしも、その『機関』が消失した場合、どのような影響が発生するか・・・・・・

【表情で、先生はどう思われますか?と打診するように語る】

おそらく市場は荒れ、世界は大規模な経済恐慌に陥るでしょう、
ともすれば、『機関が消失した事で崩壊する国家』すら生まれる可能性が有りますわ

もしもそうなった時に発生する様々な問題
大量の難民の受け入れ先、食料問題、復興支援、それらに使用されるコスト――


確かに機関が崩壊すれば、世界各国で起きている凄惨な事件は大幅に減るでしょう――

しかし、機関が全く関与せずとも、日々悲惨で残忍な事件起き続けるこの世界で、
機関を――現在のパワーバランスを崩壊させて獲る物が、
長い目で利益として計算した時、それは、本当に星の国にとって、プラスとなりえるのか・・・・・・

【当然、彼女は機関に組みするものではない、それは、会話の端々から感じ取ることが出来るだろう】
【しかし、機関が消失する事で危惧される、数々の問題――1つの企業として、国家の主権に携わっている者として】
【すべてを総合的に考えた時、果たして『機関などすぐに無くなってしまえば良い』と】

【彼女には、そう考える事は、難しかった】


変革には、痛みが伴いますわ――無論それは必要な痛み、
しかしながら、その痛みを最小規模に留め、市民への影響を可能な限り少なくする

それこそが、企業の責務であると――そうも私は思うのです

【人の死を悼み、不幸を悲しむ事の出来るシロナ・メルトキオという乙女の感情と】
【VO社CEOという、人の上に立って、すべてのリスクを回避しなければならない役職という立場】

【その狭間で、彼女は何を思うのだろうか】

なんて、少々出すぎた事を言ってしまいましたわね・・・・・・
とんだ失礼をいたしましたわ

【一瞬見せた、シロナという少女の片鱗は、すぐになりを潜め】
【次の瞬間には、再びVO社CEOという立場のシロナ・メルトキオが微笑んでいた】

/再び遅く・・・中身が無い以上に、キャラがブレまくってあらあらまあまあな状況に\(^o^)/
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/13(金) 21:33:10.67 ID:4XZBvctvo
【歓楽街近辺、路地裏の入り口】

ごちそうさまでした、と。

【そこに立っていた人影は、ちらりと後ろのホテルが崩れる様を視界にいれ、満足げに路地に足を踏み入れる】
【轟音に人が集まってくるが、事が始まるより前に離脱した人影は、認識される事なく闇の中へ】

【昂揚した表情で指を舐める姿は背徳的で、丸みを帯びた背中からのシルエットだけなら、大体いいオンナで通る】

【けれど、その姿に惹かれて近づくにつれ、相手は感じるだろう】
【その人物から漏れ出す濃すぎる邪気、吐き気を催すような匂い】
【舐めた指が唇から離れたとき、真っ赤に染まっていた】
【口の周りについている、トマトケチャップのような紅のせいだ】

ボチボチノルマは完遂かねぇ?
…んー、もう一押しってとこかぁ?

【背面から見る限り、背丈は150とちょっと、ノースリーブの上着は裾が長め、タイトなジーンズを履いている】
【髪は黒、ウルフカットの野生的な髪型で、誇示するように曝け出された腕はほどほどに鍛えられていて、僅かに焼けている】

【けれど、その姿はどういう仕掛けか、陽炎のように揺らいで映るかもしれない】
【魔翌力探査能力があるものでも、黒い霞が掛かったような、異形を見るかもしれない】

【竜頭の上半身…邪悪な片鱗を】

…よぉし、カモはどこだぁ…!?

【指を鳴らし、肩をならし、暴力性を次第に発揮するソレは】
【周囲の気配を察知する、狩人めいた見えない操作網を張る】
【捉まったら――――】
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/13(金) 21:35:38.97 ID:cnHBNZ0AO
>>51
【かけられた言葉にゆっくりと目を開けて其方を見やる】
【右の白目はべっとりとした黒で染まっていて、根≠ニ併せて卵≠フ侵蝕具合を窺わせる】

綺麗な女性-ヒト-……

【ぽつり、と半分夢の世界に入っていた少女はそう呟いて】
【茶色の瞳に写るNo.111=@其れを見てようやく少女の目に光が灯った】

ふふ…ちょっと遊び≠キぎちゃって、疲れちゃったんですよ。こんなになるまで遊んだのは脚を失ってからは無かったですから……

【地面に腰を下ろしたままの姿勢で、笑顔を浮かべつつそう言葉を返す。女性が更に近付いたなら、こびりつくような鉄の臭いが鼻をくすぐるだろう】
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 21:35:45.87 ID:KW7A7bkPo
>>54

な、泣いてなんかねーし……!

【ゴシゴシ、と手の甲で瞼を擦りながら、強がりを言うが】
【声は明らかに涙声、そして、地面には涙が零れた事によって、色が濃くなっていて】
【強がりってレベルじゃねーぞ】


【ありがとう……と情けなさの為か、少し言葉がキツくなるが、紛れも無い感謝の言葉であって】
【コーンポタージュを受け取ると、八つ当たりのように、缶を強く振った後に、ブルタブを、ぎこちなく開けて、飲み始める】
【暖かな液体が喉を通ると、自然に、涙も止まりかけて】

【そんなの分かるワケないだろ、と言いたい気持ちはあったのだが】
【もらったのにで言うのは失礼かなと飛び出しかけた言葉を、喉で固く閉じて】


だって……帰る家ないし……
宿とか泊まっても独りだし……
【グスッ、とまた止まりかけた涙が、零れそうになるが、必死でこらえて】

【どうやら、この少年帰るところも、帰る家庭もないらしくて】
【宿に止まるだけの、お金はあるようだが………】

【幼い為に、寂しいご様子……?】
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/13(金) 21:36:40.81 ID:ZkjWNW530
街の大通り】

あっはっはっは!! いやー、まさかあんな適当ない作った発明品があんなに高く売れるとはな!

『はい。』

【人の通りが少なくなってきた大通り、一人の青年と一人の少女が歩いている】

【青年は金髪金眼、深緑色の着物を着ている】
【少女の方は白一色のメイド服に白いランドセルを背負っている】

【どうやらお金が大量に手に入ったようで少々浮かれているようだ】

【前方不注意。このままではだれかにぶつかりかねない。】
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/13(金) 21:38:24.88 ID:/iwV8Axvo
>>55
/GFの売り上げについて振れてなかった\(^o^)/

確かに、レイント社が業界から去れば、GF市場はVOと此花重工がシェアを独占する形となるでしょう

/この文を適当なところで補完する形でお願いします・・・たびたびすみません
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 21:41:15.41 ID:AZeqmoGMo
>>58
……追究は、しない。
君は、小さいころの私の幼馴染と良く似ているな、見た目ではないが、性格が。

【くすり、という程でもない、く、ぐらいの微笑みが僅かに口元に生まれていた】
【本当に、珍しいのだった、彼女の自然な笑みと言うものは】

……ふむ、宿なし、家なし。
成程…………、残りの金はどれくらいだ。

場合によっては――――「丁度手伝いがたりねーぞ、マスター」

【珍しく社会奉仕の様なイイコトを使用としていた中に割りこむようにガートルッドの背後から鈴の音が響く】
【音の出所に居たその姿は、所謂メイドさんである】
【ロングドレスの上に白いエプロンを着て、靴は編み上げブーツ】
【ホワイトブリムで髪は後ろに纏められている】
【髪の色は情熱的な紅蓮で、瞳は深海の如く深い蒼碧】
【右耳には、《58》と刻まれたピアスが付けられている】
【見た目だけで言えば、何処から見ても完璧なヴィクトリアンメイドスタイルのメイドさんであった】

「おうおう、坊主、寂しいのか?カレーは好きか?」

【着やすい様子で、メイドは少年に話しかけるだろう】
【口調は乱暴だが笑顔は優しく、割と親しみやすいタイプである】
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 21:48:06.09 ID:R6hDjuVro
>>53

……最近仕えてる人物が、娼婦の様な方でな
それが此方の世界の文化だと思うと・・…なんか、拙者――――

【嗚呼、潰れた双眸がもしも無事だったなら―――何だか、涙が出そうである】
【その声は冷たすぎず、熱過ぎず。ただリアルで………】

拙者は、もう少しマトモな主が欲しいで御座るよ
とは言え、性分なのか気に入った者ならば、誰で在ろうと仕えるので御座るがな
……風流とは程遠い。気に入った主が通ろうとする道に落ちた壁やゴミは全て。何であろうと斬るだけの刃に御座る

【傷だらけで在りながら、盲で在りながら、それでも刀を携えた男の、独白】
【傷だらけで在りながらも、そう在ろうとする、そう在り続けた人物】
【――どうやら主は、1人だけとは限らないらしいが?】


――――盲に御座るからな。
殆ど想像に御座る。

【そう、前置きして】
【嗚呼だが実のところ――観えて≠「る】
【気配が明確な線を結び、殆ど実像と変わらぬイメージを作り出せる】【とは言え、相手の顔や胸の大きさなどは分からないが】


【改めて――その竜へと意識を向ける】
【人を易々と爪裂き、自由に採食し、数々の戦場を戦い抜けたであろう将】

【それを前にして―――この男は】


――――――――

【ニィ…ッ  と、笑ったのだ】
【牙を剥く様に、その犬歯を覗かせて】

(―――斬れる、か?)

【竜を噛み殺さんとする。虎の如く―――】

………相互扶助、とは?具体的には?

【…自身すら誤魔化す為に、少女へと話題を逸らして】
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 21:52:57.24 ID:KW7A7bkPo
>>61


か、金は……もらったけど……盗られた……
【またまた、涙をこらえきれなくなる少年。涙声になって、何か申し訳なさそうな、そんな声】
【金はあったらしいが、チンピラにカツアゲされたなり、なんなりで盗られたらしくて】
【少年独りなので、仕方ないとは思うが……】


さ、寂しいワケないだろ!
カレーは好きだけど……

【現れた、メイドっぽい女性に少し戸惑うが、寂しいか、と聞かれて、反射するかの如く、声を張り上げる】
【其の後、カレー好きの問いに対しては、バツが悪そうに答える】
【大体の子供が、カレーが好きというように、少年もカレーが好きなようで】

もしかして……カレー食わせてくれるのか?
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/13(金) 21:54:23.70 ID:2OXUm/8oo
>>57
あぁ、"あそび=Aを・・・

【そう、少女の言葉を返しても、その言葉だけでは得られぬ不思議な点は多々ある】
【なぜ路地裏にいるのか、なぜ「禍々しい魔翌力」を有するのか、「あそび」とはなにか?】

【そして、―――哲学者の卵、の事】

【彼女は鼻に付く鉄の臭いに顔をしかめながらも、さらに話を続けて】

だとすればあんまり遅くまでこんな場所にいないほうがいいですよ?
「路地裏で倒れていたところを、優しい人に助けられた」なんて話は
せいぜい甘い夢見る子供へ聞かせる夜伽話くらいなものです

それと「足を失った」って言うのも・・・

あぁ、それと失礼、私の勘違いなら、まぁ―――という話なんですが

「哲学者の卵」って、ご存知、ですか?
こう、卵みたいな宝石みたいな、銃弾みたいなカタチのモノ、なんですが

【彼女は空中に指で円を描きながら、黒髪の少女に「こう―――」と指し示した】

【この黒髪の少女の一番の不思議は、彼女の持つ魔翌力は「哲学者の卵」独特のモノ】
【そして「卵の魔翌力に宿主が飲まれている」姿からして、孵化したのはここ最近だろうか】

【しかし、最近に卵が孵化した機関データベースへの報告は「一件」しかないはず】

【だとすれば、この少女が、―――】
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 21:58:41.54 ID:AZeqmoGMo
>>63
……ふむ、成程。それは困るな。

【腕を組んで、悩む少女】
【メイドは、そんな少女の頭をぺしぺしと叩いて】

「出かけるときはどこに行くか連絡しろって言っているだろうに。次はしっかりと言うこと、いいか?」
たまには、そういう日も、ある。
「……はぁ、まあいいんだけどな」

【などと、ゆるいやりとりをしつつ、メイドは少年の答えに笑いを浮かべて】

「おう!之でも私はカレーが作るのが得意でな!」
しか=Aの間違い。
「はいはい、それは作ったマスターのせいだろ。
とりあえず、旨いカレーを食わせてやるよ」

「た・だ・し!」

【とりあえず、カレーは食わせてくれるようだが、交換条件を出すつもりか】

「働かざるもの食うべからず、はるか昔からの伝統の言葉だ。
つーワケで、行き場所ないなら、私たちの研究所で雑用の仕事やらねーか?
マスター、確か人手足りないつってたよな?」
ん。別に、いい、よ?
「つーことだ、どうする?今なら宿舎も開いてるから、狭いけど部屋もあるけど?」

【なんというか、メイドの押しに少女が押し切られる形になったが、とりあえず、職ももらえるっぽいぞ】
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/13(金) 22:02:53.69 ID:7a5KSg7h0
/シロナさんの方、今日もやはり時間が…
/明日は出来れば昼頃には返信をさせて頂きたいと思います!
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/13(金) 22:03:46.30 ID:c0AWPQ3SO
>>56
【一人の男が、誰からも忘れられてしまった古ぼけた教会の、みしみしと軋む木製扉を開いて】
【歓楽街に、足を踏み入れる−】

【深緑色の髪を、“ネコミミ”のような形状にセットしたある意味奇抜な髪型、貫くような目付き、冷たい銀の瞳を持つ、ガタイの良い青年】

−−−−フゥ

【ガチガチに“マニュアル通り”な暑苦しい神父服を着て、首から十字架を提げるその姿は、「厳格」そのものである】

【扉を閉め、肺に溜まっていた空気を吐き出した】
【古教会の、黴た空気の臭いと、けだるい表情には何処か、哀愁があって】

【歓楽街には、浮いた存在だ】

【いやがおうでも、目に留まるだろう−】
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/13(金) 22:09:31.04 ID:0PhP+6e30
>>62

うふふふ、なかなか見所はありますのね?
そこまでしてまで、そんな主に仕えてまで戦われるなんて、
まるでご自身に「酔い」潰れてるようですわ――でも

「自分の勇姿に酔えなくなったら、もう夢なんて追うなよ」
わたしの“お頭様”が好んで使われる言葉です

きっと既に、単方向の好意は描かれている
それが結実する機会があれば――あなたを、お呼びになるかも知れませんわね

……えっと。
娼婦、お好きなのです?

【酔いが急に回れば、死ぬ】
【胸を震わす酩酊の感覚を味わえなくなれば、心が死ぬ】
【――戦場を舞台と見る人間特有の、刹那的な考え】

 【にやり。嫌らしい笑いが、頬に皺を残すほど深くなった】
 【自分と似たものを――それが湾曲したレンズによるものでも――、】
 【彼女は、男に見出したのかも知れず】

【されど。真剣味を増した声の印象を、ひとまず消し去るべく】
【男の傷を抉って醤油で消毒するような真似に出た】
【淘汰されたきな臭い笑みは、薄い微笑に置き換わる――】

(………その程度の脅しじゃ、まだまだ)
(喉元に槍が刺さっても、悲鳴ひとつ上げない子なのよ?)
(「フランカ」への侮辱は、電流のように私にまで流れる――!!)

(……でも、大目に見ておきましょう)

ええ……私の職には竜としての彼が必要ですし
彼が人の間を生きていくには、人として手綱を握る私が必要ですわ

魚心あれば水心――二人は、噛み合った歯車
片方があって片方があるべき姿を演じる、そんな関係よ

【具体的と言われた割には、抽象的】
【高ぶる心の影が映り込むように、口調が一瞬崩れる】
【けれども彼女の笑みには、一ミリの罅も入らず】
【竜も、至って泰然とした風である――】
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/13(金) 22:09:32.38 ID:cnHBNZ0AO
>>64
【穏やかな笑みを浮かべ、女性が一通り喋り終えるのを待ってから少女は話し始める】

知ってますよ、最近埋め込まれちゃいましたからね。こんなにイイモノ≠セなんて思いもしませんでした
まぁ…顔のことはちょっと不満がありますけど

【そう言って、頬を軽く掻く。少女の言動からして恐らく女性の予測は当たり、だ】


機関の方……ですよね。私に何か用ですか?

【そうして壁に寄りかかりながら立ち上がると、小首を傾げてそう問いかけた】
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 22:10:38.04 ID:KW7A7bkPo
>>65


(なんだ、この女たち……)
【零れた涙は、またまた収まって、不思議そうな表情で、彼女達のやり取りを、目に映して】


か、カレー……
【久しく、カレーを食べていなかった為に、腹の虫が鳴き、唾が乾いた口を潤して】
【涙は完全に収まって、其の表情には笑みが戻ってきて】
【子供なんて、こんな物である】


じゃあ、働かせてくれ!
あ、給料は……出るのか……?

【食うところに、寝るところ、衣食住の内、ちょうど足りなかった2つがスッポリとやって来るかのような、提案に、音よりも早く反応した少年】
【給料のことを聞くのは、そこらへんは色々としっかりしているからだろう】
【子供にしては、ちょっと大人びた……けれども、やっぱり子供】

【複雑な存在である】
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/13(金) 22:11:31.94 ID:4XZBvctvo
>>67
【暫しその場にたたずみ、気配を探っていたヒトガタ】
【しばらくして、捉えた気配は】

…おぉっと、大物かねぇ。

【くるり、路地に背を向けて、歓楽街へ舞い戻る】
【人垣を避け、目的の相手へ真っ直ぐ進む】

【正面から見れば、その姿は、さらに異質】
【何もつけていないのか、余裕のあるシャツには二つの爆弾が自己主張していて】
【拭い去られた口元には、かすれた紅がまだ残っていて】
【獣のように威圧的な視線は、無数の蟲が流動するような不気味な金色】

【見た目だけなら、後者二つと垂れ流される殺気さえなければ、声はかけられまくっただろうが】
【到着まで、人垣は割れるように道を譲る】

【そしてたどり着いた教会と、その前にたたずむ神父の姿】

(…こいつ、なんか嫌な感じだなぁ)

【本職の教会関係者には、あからさまに嫌そうな顔をした少女の異質さの正体、見抜けるか】
【少女にまとわりつく、澱んだ魔翌力…竜の姿をした呪いを】
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/13(金) 22:15:20.19 ID:/iwV8Axvo
>>66
/了解しました、明日の昼ごろは不在かも知れませんが、戻り次第返信させて頂きます
/毎度お時間を取られてしまいもうしわけありません
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 22:17:53.73 ID:AZeqmoGMo
>>70
「今日の<Jレーはポークカレーだ。因みに好き嫌いは許さねーぞ。
ガキだからこそ、人参もピーマンもしっかり食べなきゃいけねーんだぞ、分かったか?」

【懇々と話すメイドは、口調に似合わぬ、主婦っぷりを感じさせている、やはりメイド、家事担当だけはある】

「おう、と言いたいところだけど、其れを決めるのはマスターだな、どうぞ、マスター」

【メイドとして、全て己の一存で決める事はせず、主を立てる形となり、マスター当人は】

……粒が落ちてこない。

「おい」

【コーンポタージュの缶の底をたたき続けていた】
【そして、缶の中の粒をしゃくしゃくと噛みながら、淀んだ瞳を少年に向けて】

……暮すのには、困らないくらい、は。
時給換算で、750位で、どう。
一日……メアリー、何時間ぐらいかかってる、仕事。

「そうだなー、トータル7〜8時間って所」

ん、じゃあ日給で6000、月12万、週休二日。
こんな、感じ?

【即決で、労働条件を決定、子供としては悪くない条件か、三食飯付き宿舎貸し出しで手取り12万である】
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/13(金) 22:24:28.87 ID:2OXUm/8oo
>>69
いえ、別に用だなんて大層な話ではありません
私も仕事柄、部下の成績をチェックしなければならないので、
彼の仕事具合を確認に来ただけです、よ

【月明かりの元、壁に寄りかかる黒髪の少女と、その前に立つ赤髪の彼女】
【その会話の雰囲気は穏やかさを漂わせるものであるが、実に危険な内容だ】

【データベースに投稿された宮下の報告の通り、少女には「卵」が確認できた】
【が、彼の報告には「卵孵化による新能力の開花」までは確認出来ていなかったらしい】

で、あなたの、その、顔に張り巡らされた「根」も―――
後天性に開花した新能力の一種、なんてところでしょうか?

「イイモノ」って具体的にはいかがですか?

ねぇ、セシリアさん?



【少女の名前を口にして―――】

【そう、赤髪の彼女は白く細い指を伸ばして、少女の根の這う頬に触れようと、するだろう―――】

【少女の「卵」から這えた「根」ならば、他人が触れれば「なにかしらの反応」があるだろうか?】
【しかし他人に顔を触られるのを好む人も要るまい、少女は差し出された手を振り払うことも可能だ】
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 22:26:36.78 ID:KW7A7bkPo
>>73

ピ、ピーマンは嫌だ!!

【ピーマンの名前を聞いて、両手をコーンポタージュの缶ごと前に出して、ぶるんぶるんと空へと飛び出しそうな程首を振る】
【よっぽどピーマンは嫌いらしくて……人参は、苦手でもないし、好きでもないといった感じらしい】

くれるのか!?
働かせてくれっ!なんだってする!

【その額を聞いて、まるで、宝くじに当たったかのような、そんな表情で矢継ぎ早に言葉を紡ぐ】
【条件の良さは、分かってるらしいが、子供なのに分かるのは、独りだから……だけなのだろうか?】
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 22:27:03.75 ID:R6hDjuVro
>>68

………そうだと、良いので御座るがなぁ

【「一瞬でも、自身に酔えればいい」】
【男の浮かべた、少々情けない笑みの奥に…その様な言葉が見え隠れする】
【誰か≠求めて、誰か≠フ為に戦う】
【誰か≠ノ依存し切った存在に、本当に―――――】

…いつでも呼ぶと良いで御座る。
拙者は能力も、魔力も無い唯の人間で御座るが…な。

あと今の主のおかげで無意識に女子に道を譲る様になってな………

【あとどうやら、好きどころか苦手になったそうな】


ふむ…職か。 調教師か何かで御座ろうか?
と言うか……まだ互いに名乗ってもなかったで御座るな。

【と、思い出した様に言うと】

山本 正勝(やまもと まさかつ)と申す者に御座る

【ゆるい、人肌の声で名乗った】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/13(金) 22:28:07.89 ID:c0AWPQ3SO
>>71
【相変わらず、彼はの表情けだるく、“神に仕える者”にあるべきであろう、気高さの欠けらも無い】
【然し彼も、間抜けでは無いらしい−】

(うわ−−−−なんスかね、アレ)
(………………つぅか胸デケェ)

【目の前の、異様な光景】
【「紅海を開いたモーセ」のように、人混みを開いた、少女】
【そして何より−】

(……なんスか「あの魔翌力」)
(俺、異端とかそういうの、専門じゃあ無いんスけど?)

【明らかに異質な、“呪”】
【肩書きは「単なる神父」である彼は、あまりにも“専門外”なこの状況に、唖然としていた】

何か、用スか。今日の懺悔の時間は、たった今終わったんスけど−

【或いは、軽薄な印象を受けるかもしれない口調で、彼は少女に問うた】
【−その右手に、全く異質な魔翌力を纏わり付かせて−】
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 22:30:37.92 ID:AZeqmoGMo
>>75
「……ほぅ。コレは食わせ甲斐と腕の振るい甲斐が有るな……ッ!
マスターはなんでも食べるから適当に作っても良かったが、こりゃぁ、本気出すしかねーな」

【どうやら、意地でもピーマンを食べさせるつもりなのであった】
【ピーマンも刻んでカレーに入れればバレないだろう、と色々脳内でレシピを考えている】

……ん、じゃあ「付いてこいっ!」

…………それ、私の台詞。

「まあ、良いじゃん。そうだ、未だ名前も聞いていなかったな」

私は、ガートルッド=エリッド。

「私は、メアリー・シェリーだ」

【そう、二人とも息のあった掛け合いをしつつも、自己紹介をして】
【もし、貴方が許すのであれば、自己紹介をしながらキンクリで研究所に辿りつくだろう】
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/13(金) 22:33:15.78 ID:4XZBvctvo
>>77
【金の眼が、右手をちらりと見て、浮かべるは冷や汗】

(こいつっ…!?)

【専門外だかなんだか知らないが、ヒトガタは聖職者が苦手なようだ】
【発作的に呪いの気配を抑え、小さく瞬きを二回】
【あの蠢くような輝きは鳴りを潜め、ただ金色をしているだけと言う、珍しい、程度の風貌に落ち着く】


あー、その…あれだ、人ごみに疲れたから休ませて欲しいんだぁ。


【妙な小市民振りを発揮させて、ちょっと萎縮するヒトガタ】
【それから自分の風貌におかしなところがないか、手早く確認する】
【口を拭うのを忘れているようだが】
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 22:38:47.55 ID:KW7A7bkPo
>>78

ピ、ピーマンだけはやめろっ……!!
【ぶるんぶるんと首をまた振って】
【本当に苦手らしい、だが、メイド少女の料理スキルがあれば、食わせることは容易いだろう】


俺は杉本健太
怖がったりしてごめんガートルッド……

【金髪で、青目で、バリバリ西洋風なのに、名前が日本風なのは、ツッコんではいけない】
【怖がった事を、掘り返す事になるのかもしれないが、怖がった事はキチンと謝るのは、割と素直だから……?】


【2人ともよろしく、と軽く頭を下げると、2人にそのままついていくだろう】

【キンクリお願いします】
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/13(金) 22:42:11.01 ID:tFIssEUG0
【公園】

……することない、のよ。

【腿ほどまである濡れ烏色の髪を、後ろを下ろしたサイドテールにして】
【下ろした髪には、大量の鈴が。結び付けられていて】
【白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【足元は、どちらも黒のオーバーニーソックスと、ロングブーツ】
【左手の薬指に、蛇と林檎を模った指輪を嵌めた、少女が】

暇ぁ……。

【ベンチに腰掛け、ぼんやりと。星を見上げていて】
【鳴り響く鈴の音は、きっと、公園外まで。響くほどに、うるさくて】
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/13(金) 22:47:54.28 ID:0PhP+6e30
>>76

ふふふ

そのお言葉に甘える日が、いつか来ますわ
月次ですけど――お楽しみにして頂けたなら。

(…「思想」の無い人間は、お館様は嫌いでは無いですものね)
(――風流かどうかは、分かりかねますけど)

そのときは、寝転がっている女の子にも気づければ良いと思いますの
意識を研ぎ澄ませば、無意識もまた助長されますわ
強い光が濃い影を――という類の話とは、また違うのでしょうけど

【相手の余裕が無いほど、彼女は余裕を強める】
【マスケットに掛けていた手を、完全に外し】
【言葉を紡ぐ事自体を楽しむように、手遊びを始め】

 【男の心に秘められた亀裂が、ベール越しに見通せた気がした】
 【それは、仕事の視点で見ればまごうこと無い収穫だ】
 【胸の内では―――さあ、自分でも少し分からない】

【溶けかけた表情を、笑みの形に凝固させる】
【その行為もまた、繕うことなのかも知れず】
【それでも余裕だと思えるのは、自分こそ高尚だと信じているからだ】

…調教師は確かに兼ねますわね
何故って。竜に芸を仕込める人間を探すより、なる方が早いですもの

山本様、ですのね?
わたしはフェーデ――“フェーデ・ファルクラム”と申し上げますわ

そしてこの子は「フランカ」―――わたしの、翼ある友です

【恭しく頭を下げるて見せてから】
【相手は見ていない事を思い出し、心中で唾を吐く】
【名を呼ばれた竜は、何の反応もせず】
【強いて言うなら、超肥満児の欠伸を思わせる小咆哮を――】

……けど、彼はもうそろそろお眠のようですの
飛ばせてあげないと、ここで寝てしまうかもしれませんね――

【――本当に、欠伸だったらしい】
【彼女は山本に背を向け、竜の方へつかつかと歩み寄る】
【遠ざかる事は、諸々の要因で分かるだろう】
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 22:47:59.67 ID:AZeqmoGMo
>>80
「……ふふふ、カレーの中に入れれば、バレないものなんだ、何時ピーマンが入っていたのか気づかないままに食べるといいさ!はっはっはっは!」

【悪役笑いをしながら、カレーの話をするメイド】
【まあ……、こいつらはカノッサ機関ナンバーズ、所謂悪≠ネのだが、少々一般的な奴らとは毛色が違うのだった】
【ガートルッドは、自分のやりたい事をする≠フであって、悪事をする≠フではなく】
【メアリーもまた、主のやりたい事を補佐する≠セけ】
【二人に悪事をやっているつもりも無く、そして、こうして人助けをしていたりする】
【この少女たちは上手く善悪で語れる存在ではなかった】
【そして、健太の謝罪を聞き、ガートルッドは、こくり、と頷いて】

よく、怖がられる。気にしてない。

【とまあ、問題とは思っていなかったようだ】

【そして、たどり着いた研究所は、ちょっとした学校サイズの巨大な研究所であった】
【ガートルッドが門の前に経つと、門はひとりでに開き、中に入っていくだろう】
【研究所は、どこか暗く陰鬱な雰囲気を感じさせつつも、たくさんの研究者たちが歩きまわり、せわしない雰囲気だ】

『おや、所長お帰りで?後で研究データお送りしておきます』
ごく、ろう。

【通りすがりの研究者に、話しかけられて、軽く返して】
【4回の所長室で御飯を食べるつもりの様だった】
【所長室まで付いてくれば、机と椅子と本棚しかない殺風景な巨大な部屋に辿りつくだろう】
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/13(金) 22:50:59.24 ID:t05PYcKBo
【森】
【木々が生い茂るその中のとある場所、少しだけひらけた空間がある】

ふらり、くらり、………見えてたものが、見えなくなった?
きっと、ずっと、………見えてなくて、何もなかった。

【その丁度真ん中あたりの切り株に座り込んでいるのは一人の少女】
【白いシャツの上に橙色のベスト、紫色のスカートを身にまとっていて】

───「絶望の色は何色でしょう」、昔の人は問いました

【眉より下で切り揃えられた茶髪は、後ろでは背中に届くほどに伸ばされ】
【その上に黄色いヘッドフォンを乗せているが、スピーカ部分は耳の位置にない】

【どこか寂しげな語り口で、ただ宙に向かって言葉を発している】
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/05/13(金) 22:52:57.20 ID:MASROt9SO
【とある、寂れた廃墟】

【闇夜に融けるような漆黒のコートを身に纏い、そこに佇む人影がある】
【その両手には、同じく剣尖から柄尻までが艶消しの黒に塗られた、番いの直剣を携えて】
【微動だにせず、ただ、風景の一部のようにそこに在る】

残敵数、零。……依頼は完遂された。後は、貴様らの仕事だ。

【……ややあって、ふと。影はおもむろに、少し掠れた声でそんな事を呟いた】
【当然ながら、この場に居るのは彼ないし彼女独りきり、である】
【報告するような口調から鑑みて、恐らくインカムなり何なりの通信手段を有しているのだろうが】

【フードを目深に被り、ご丁寧に仮面のような物でそこに蓋をしているからして】
【それは、外からは視認できない。電波な独り言である、と取れなくもない】
【ぴちゃ、ぴちゃ。小さな――まるで雨垂れのような――水音が、廃墟の中に木霊する】

【けれども曇り空は今も、必死に涙を押し殺している最中で】
【――影の足元には、ごろり、と。無造作に、何かが転がされていた】
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/13(金) 22:53:10.45 ID:c0AWPQ3SO
>>79
/すいません、少し遅れます
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/13(金) 22:53:44.29 ID:4XZBvctvo
>>86
//了解です、ごゆるりとー
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/13(金) 22:53:51.18 ID:cnHBNZ0AO
>>74
やっぱり名前は知られているんですね……
あんまり良い気分では無いかなぁ…

【不満気にそう漏らす】

具体的に…人を傷付けたり、殺したりするのがとても愉しいんですよね
背徳感じゃなくて、純粋に
まだ以前からの知り合いには会っていないですけど、きっと彼等に関してもきっと愉しいんだろうなぁって
貴女達の敷いたレールですけど、とても有意義です

【下がりかけた頬が再び上がり、以前の彼女では考えられないような言葉を口にした】
【その瞳は狂気を孕んでいて、だけど立ち居振舞いは以前の彼女のままで】

【直接は関係無いですよ、とそんなことを言いながら、何の抵抗もなしにセシリアは差し出された指を受け入れる】
【ドクン ドクン と指の先から聴こえてきて、もう一つの心臓のような印象を受けるだろう】


/遅レスごめんなさい;
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/13(金) 22:55:08.22 ID:BG2ajCgzo
>>81

――――鈴の、音……。

【公園の外まで響いた音色。其れにつられる様に、黒いソレが公園へと足を踏み入れた】
【黒い、と言うのは語弊があるだろう。少女の肌は陶器の様に白く】
【ポニーテールにされた腰ほどまで伸ばされた銀色の髪の上に、やや大きな黒のシルクハット】
【身体を隠すのは身の丈に合わぬ、膝上数cmを隠す同じく黒のロングセーター】
【肉の薄い細足は黒色のニーソックスに包まれており、背にも同色のマントと】
【全身黒に包まれた少女が、煩い音色に惹かれ、現れる】

……一体どこから……、ここから……?

【入ってきたばかりの少女は、音源を捜し、公園内をきょろきょろと見渡して】
【まだ、ベンチに座っている少女には気付いていない様子】
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 22:58:50.89 ID:KW7A7bkPo
>>83

【少年は、この少女達がカノッサのナンバーズということじゃ気づいておらず】
【ピアスや、ピンバッジに気づいたりしてもいいのだが、数字には気づいていないワケではなく】
【そもそもカノッサというもの自体知らない】


う、お………
【たどり着いた巨大な研究所には、驚きを隠せずにいて】
【雰囲気やら、たくさん研究者がいたりしたのも驚きだが、一番驚いたのは、矢張り大きさのようで】
【圧倒されそうになるも、少女達の背中を身長に相応しい小さな歩幅で追いかける】


(やっと……カレー食べれるのか……!)

【ふふふ、と笑みを零し、カレーへの期待に心を躍らせる】
【研究者達が気になったりしたが、やっぱり食欲には勝てないようで】

【そして、たどりついたのは、所長室】
【部屋が、殺風景だったのには、驚いているようで】

あ……どこで飯食うんだ?
【ぐぅーっと腹の虫の声が辺りに鳴り響き】
【それよりも気になるのはカレーのようで】
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/13(金) 23:02:00.61 ID:yk36eT/Qo
>>85

【同じく廃墟の片隅にて】

ふああ…よく寝たぜ…
ん…?嫌な感じがするな

【その青年は、濃紺のバサッとしたザンギリ頭で、白銀の瞳と端正な顔持ちで】
【赤地に金のラインが入った忍服の上から黒地に金の豪華な羽織を羽織って金の下駄を履いている。】
【背中に2つの大きめの金色と銀色の煙管(キセル)を担いでいる】

だが天気も悪くなりそうだしおてんと様がでるまでここにいるかねぇ…
それにしても、何してるんだ?

【青年はその現場に近づき、隠れて様子を確認しようとするだろう】
【気配を殺してはいるが、勘が鋭ければば気づく事もできるだろうか】
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/13(金) 23:02:58.98 ID:c0AWPQ3SO
>>79

【普通の神父ならば、どうするのか】
【優しく、「入りなさい」とでも言うのだろうか?】
【或いは、彼女を「異端」と認め、その力を持って排除するのだろうか−】

【彼は−】

ああ、良いスよ。入りなさい。

【彼女の口の“紅”に、懐疑的視線を向けながらも−−扉を開いて、先に、中へと入って行く】
【“前者”−−?】

【背後への警戒は、当然怠らないが……】
【何より、この教会の“扉”には……“妙な結界”が張られている】
【効果は「閉鎖」では無く「弱体化」−】

【先程から彼が右手に纏う魔翌力と、同質の魔翌力により形成される結界。内部での、魔翌力の行使を著しく「封じる」、相当に厄介なそれ】
【護身用、という事か−】
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 23:03:27.53 ID:R6hDjuVro
>>82

…………ああ、楽しみにしていよう

あと案外根に持つので御座るな―――拙者が悪いから責めれぬが

【困った様に、後頭部を掻いて】
【少女に追い詰められる中年…傍から見れば、かなり情けない姿だが。山本本人はさして気にして居ない様で】

フェーデ・ファルクラムにフランカ……覚えておこう
とは言え、拙者の場合次会うまでに何処かでのたれ死んでるかも知れぬがな

【なんて、ちょっと洒落にならない事を言う】
【ついでに言えば、人の名前を覚えれないのがコイツである。顔が認識できないから仕方ないと言えば仕方ない】

【フランカの欠伸と、その後のフェーデの言葉に小さく頷くと】

では、拙者も退散しよう。
息災を、フェーデ殿

【ゆらり・・・と、まずは彼が】
【森の闇へと、歩み出して】
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 23:04:59.28 ID:AZeqmoGMo
>>90
……ん。

【少年の質問はご尤もである、ガートルッドは徐に、指をぱちんっ、と鳴らした】
【その直後……?】

【ずごごごごごごごごご】

【ガートルッドの目の前の床が反転、3人で座っても悠々と座れるサイズのテーブルと、椅子が現れた】
【そして、壁が、がばっ、と開き、がー、とレールに乗せてカレーの大きな鍋と食器類の入ったカートが現れた】
【この所長室、ギミックルームなのであった】

……メアリー。
「あいよー、了解」

【メアリーは、手慣れた様子でカレーをさらに盛りつけていく】
【洗練されていながらもどこか懐かしさを感じさせる味付けのカレーが、テーブルに並べられた】
【ガートルッドとメアリーは椅子に座り込む、そして、健太が座ったのを確認すると、手を合わせていただきますというだろう】
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/13(金) 23:05:06.39 ID:tFIssEUG0
>>89

星座、は……。
…………分かんないなぁ、分かんない。

【こちらもこちら、相手の少女には、未だ気がつかず】
【ぼんやりと星を見上げたまま、ぶつぶつと。何やら独り言を呟いていたが】
【分からないからつまらないのか、ただ単に飽きたのか】
【ふらりと視線を落とした先、人影を見つけ】

あ……、……ルシア?

【見つめること数秒、自信のある無しの間に立ったような疑問系で、相手の名前を呼んで】
【ふらりと立ち上がれば、待ってましたとばかり。鈴たちがいっせいに鳴いた】
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/13(金) 23:12:08.78 ID:4XZBvctvo
>>92
(うわっ、抑制の式かぁ? …こりゃ、中じゃ暴れられねぇなぁ…!?)

【内心冷や汗タラタラのヒトガタは、お言葉に甘えてぇ、なんていいながら、低身低頭傾げながら内部に入れてもらう】
【扉をくぐる瞬間、一瞬めまいでも起こしたようにくらりと身体が傾ぐけれど、瞬時に持ち直して】

(チクショー、何がカモだ! おおはずれじゃねぇか!!)

【自身が張った網に引っかかったこの男を密かに毒づきつつ、それ以上に自分を罵倒するヒトガタ】

…おぉー。

【表面上は、教会に興味津々といったところか。あちらこちらに視線をやって、感嘆の声を上げる】
【けれどそれは内装に向けられたものではなく】

(ここの結界も、奴の右手と同質だなぁ…やっぱり喧嘩売らなくて正解だったぜぇ…!!)

【薄められているとはいえ、魔眼は健在】
【魔翌力を捉える程度に機能があれば、それで充分】

ふぃーっと、すんませんねぇ神父サマ。
見知らぬ土地で遊びすぎちまってねぇ、へへっ…。

【手近な椅子に音を立てながら座り(衝撃で何かが揺れた)、下品で軽薄な笑みを浮かべるヒトガタ】
【けれどその顔つき、どう見ても成人前。外見だけなら、こんなところには似つかわしくないけれど】
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/13(金) 23:13:13.59 ID:2OXUm/8oo
>>88
さしずめ、殺人衝動、ってところでしょうか?

【(まるで胎動する生命…)と、心の中で考えて】
【少女の頬へ触れた指を戻して、一呼吸置くと】

じゃぁ、ついでにお聞きしますよ、セシリアさん―――

どうも見たところ宿無しの銭無しらしいですが、
このままフラフラ狂犬みたいに路地裏を彷徨い歩きます?

ですが考えて御覧なさい、「卵の孵化した殺人鬼が路地裏にいます」なんて通報されたら、
ここいらを仕切っている小生意気な正義なんて看板掲げた連中が飛んできちゃいますよ
”Justice”に”連合”なんて―――ねぇ

それても思い切って「私は卵が孵化しましたが、助けてください」なんて彼らの門戸を叩きましょうか?
慈悲深い彼らのことです、まぁ、部屋を貸すくらいはするかもしれませんね
あぁ、勿論―――「監視対象の危険人物」として、という意味ですが

【それもそうだろう、建前上は博愛主義を掲げる彼らであっても、さすがに「卵持ち」は歓迎できない】
【たとえ受け入れたとしても、「危険人物」には違いないのだ、さしずめ「保険所に捕獲された狂犬」状態】
【目の届く範囲にとどまらせ、仮に殺人や破壊行動などの危険な兆候が見られたならば―――即処分】


【―――そんなシナリオが目に浮かぶようだ】

【だから―――】


どうですか?セシリアさん、機関に来る気なんて、ありませんか

ちょっとここらより寒い土地ですが、決して居心地は悪くありませんよ?


【―――機関への勧誘、はなんら可笑しな話ではない】



【今の少女にとって、「卵の孵化した現状が有意義」というのならば―――】
【―――カノッサ機関は少女のために、最高の劇場舞台を用意するだろう】
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 23:15:25.76 ID:KW7A7bkPo
>>94

う、おおおおおおおおお!!
すすす、すげええええええ!!
【アニメの中の世界だけのものだと思っていた、こんな光景】
【驚かない人間は少ないだろうが、尋常ではないほどに、驚く少年】

【だが、腹の減りも物凄くて、とっとと座ると、手を合わせるだろう】

【いただきますを言って、食べ始めたのならば】

なぁ、そのバッチとか、ぴあすに書いてある数字ってなんだ……?

【前々から思っていたのであろう、疑問を口に出だすだろう】
【普通の新世界の人ならば、カノッサの証だと気づいてもおかしくなさそうだが】


/ごめんなさい、全速力で風呂はいってきます
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/13(金) 23:17:15.92 ID:BG2ajCgzo
>>95

…………ん、うー?

【名を呼ばれ、周囲をただ見渡していた少女はピタリと動きを止め】
【ゆーっくり、微妙に時間を掛けて、自らを呼ぶ声の方向へ】
【そして、鈴の音。見た目に微細の変化はあるものの】
【大量の鈴を髪に結び付けている知り合いは、一人しか心当たりが無い】

――鈴音、ちゃん……?

【公園の入り口から少し入った所】
【中途半端な場所で身動きを止め、呟く様に名前を呼んで】
【驚いたような、然し何処か嬉しそうな、微妙な表情を浮かべている】
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 23:19:15.12 ID:AZeqmoGMo
>>98
色々、仕込んだ、の。
研究の結果、やっぱり、使わないと勿体無い。

【MOTTAINAIは世界共通である、ガートルッドもその礼には漏れなかった】
【カレーをはむはむと食べながらも、二人はその質問に顔を見合わせて】

……悪者の、仲間の証、みたいなの。
「まー、要するに、私もマスターも悪人だってことさ」

(というか、カノッサ機関≠、知らない、のか……?)

【首をかしげるが、まあ、子供だから無知なのかも知れないと自分を納得させた】
【そして、人助けしてカレーを食べながらのさりげない重大発言であった】

//了解でございますのー
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/13(金) 23:21:55.69 ID:0PhP+6e30
>>93

それは、狭量とは違いますもの
例えばパンの一切れを盗まれようが、全ての資産を盗まれようが
わたしという人間を辱めた罪は、なにひとつ変わりませんのよ?

……大目には、見ますけども

【無意識下に「わたし」に入れ替わっていることが、彼女の人格の特色】
【これだから、友人が竜ぐらいしか居ないのだ】
【――にっこり。偉ぶった笑みを浮かべ】

息災を祈る気があるのなら、縁起でも無い事は口になさらぬよう。
言葉は災いの呼び水、自覚など無くとも――ね?

【お前が言うな】
【不思議なくらい、自分の欠点というのは盲点らしくて】
【歩み出す山本の背を、何秒か眼で追うと】

フランカ、行きますわよ!!

――では、また会う日まで。

【ほぼ直行で、フランカの背に飛び乗った】

 【鞍は馬のそれとよく似ているが、鐙が動かせるようになっている】
 【竜が直立して戦闘する際の利便性を顧慮して、だろう】

【ごう、ごう――竜巻が起きたかと錯覚するような音】
【それが生まれたかと思えば、徐々に遠ざかる】

【背の翼に風を受け、魔力を滾らせ、彼が飛び立ったのだ】
【その姿も、男には――】
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/13(金) 23:25:38.87 ID:MASROt9SO
>>91
【息を、音を、殺して近づき、此方の様子を探りに掛かる青年】
【それに対して人影は、仮面越しに鋭い視線を投げ掛ける】

【だが、感づいたか――と問われれば。それは、定かでない】
【巧みに気配を遮断し、物影に隠れる彼の存在に、影も確証が取れていないよう】

……これ、か。煮るなり焼くなり、好きに始末しろ。
なに、下手物は旨いと相場が……?戯け。此方にそのような趣味は無い。

悪食は胃に祟る、とだけ言っておくぞ。では、また。

【影は警戒しているのか、視線を其方に据えたまま、声を押し殺して続ける】
【……その時だった。雲に隠れた月が顔を出し、ほんの一筋の淡い光が、廃墟に差し込む】


【浮き上がる足元に転がったものの輪郭は、人の手足に近い】
【闇に目が慣れているのならば、それを確認するのは造作もない事だ】

【ぴちゃ、ぴちゃ。はっきりと見えるようになった二尺と少しの刀身は、朱い雫を滴らせていた】
【此処で何が有ったのか、影は何をしていたのか。最早、答えるまでもない】
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 23:26:53.76 ID:R6hDjuVro
>>101

……………また≠ゥ

【飛び立った彼女等を、木々の隙間から背中越しに見送り】
【遠ざかって行く気配に、ぽつりと呟いて】


――――拙者は、何を期待しているので御座ろうな。この世界に

【その問いに、答えれる人など居ないと知って居ながら】
【それでも、問わずには居られなかった――――】

/お疲れ様でしたー!
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/13(金) 23:31:07.50 ID:c0AWPQ3SO
>>96

−俺の魔翌力は「禁」の属性。

……暴れようと思ってるなら、辞めといた方が良いスよー

【「禁」】
【減退・妨害何でも来い。妨害魔術のオンパレード。厄介極まりないが、今一つ決め手に欠ける−】

【そういう、魔翌力である】
【いつの間にか、彼の右手の魔翌力は消えていて−】
【質素でボロく、黴臭い教会には似合わない、“妙に真新しい”ティーカップに、なみなみと、何処から出したのか、紅茶なんか注いでいる−−しかも、明らかに自分の物だけ】

−−見た所、未成年にしか見えないんスけど。歓楽街なんかに居て、……良いモンなんスかねー?

(やっべ、今揺れたよマジで)

【視線があらぬ所に移りかけて、然しギリギリの所で自制した】
【この神父、妙に俗っぽい。紅茶を一口、口に含むと、面倒臭そうな……どうでもよさそうな、表情で】
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/13(金) 23:31:12.87 ID:tFIssEUG0
>>99

【名前を呼び返され、疑問系は確信に変わって】
【きょとんとしたような表情に、ぱっと笑みが咲けば、ぱた、ぱたと。そちらへ歩き出して】

わあ、久しぶり。
元気だった? ……えと、いつ振りくらいだろ……。

【口の前で両手を合わせ、指を組むようにして】
【時折きらりと、左手の薬指、指輪が街灯の明かりを返し】
【笑う口元を僅かに隠すようにしながら、そんな疑問を投げる】
【何事も無ければ、普通に。近づきないほどの近くまで、向かうはず】
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/13(金) 23:34:08.01 ID:yk36eT/Qo
>>102

あれは…血…?
全く…どこも物騒なもんだぜ

【青年はその刀に付着している液体を視認し】

ちっ、今のでバレたか…?

【もしばれたのであれば、青年は隠れず近づいていこうとする】

しばらくここで寝泊りするかもしれねぇからあんまり物騒な事はやめてくれよな

【青年は近づきながら人影に話しかけるだろう】
【無論、近づきながら人影の周りも洞察すると思われる】
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/13(金) 23:34:10.11 ID:cnHBNZ0AO
>>97
機関に……?

【セシリアにとっては思いがけない提案だったのだろう。少し目を見開き、次いで口に手を当てて考えるような仕草をする】

う…ん……もう護君に会おうと思ってたけど、もっと実績≠上げてから会ってあげた方が喜んで≠ュれるかな……?

【女性が耳を澄ませばそんな呟きが聞こえてくるはずで】
【どうやら正義≠ノ知り合いがいるらしい】


【そして暫く考えた後、女性の方を真っ直ぐに見て】

じゃあ、入らせてください

【加入の意志を伝える】
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/13(金) 23:40:24.13 ID:vLy7siaWo
【超高空。一機の輸送用ヘリコプターが大きなコンテナをぶら下げて飛んでいた】
【ある程度広い公園の上空にたどり着くと、少し高度を下げる】
化物だらけのところだ……まさにうってつけだな。
【ノイズ混じりの無線が期待を抑えきれないように呟いた】

【コンテナの中には、2.5mほどの全長の二足歩行型ロボットがいた。頭部は無く、棺桶を倒したような胴体】
【その正面中心に横一文字に四角の切り込みが入り、そこから覗くカメラアイはまだ起動前で光を放たない】
【腕部は簡素な四本指のマニピュレータで、鈍重そうな体を支える脚は厚く、太く製造されていた】
Gauntlet-Frame、呼称『GF』。テストタイプ投下。
【コンテナの側面からロックが外され、ゆっくり開く】

【カメラアイが、赤い光を灯した】


ずどんっ
【背部ブースタで衝撃を殺しても、足裏が地面に深く埋まり振動が辺りを揺らす】
【初めて自然の光に晒した装甲は艶やかに煌き、肩前部の虎と狼のエンブレムが光る】

――〜《テスト開始。俺にスクラップを片付けさせるなよ》〜――

【現在位置...公園_】
【胴体ごと体を左右に振り、状況確認。駆動音はまるで――獣のようにかすかな唸りを生じた】
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/13(金) 23:41:12.61 ID:4XZBvctvo
>>104
ひゅっ!?
あ、暴れるなんてそんあ、滅相もない!!

【奇声を上げ、仰け反り、必死の形相で手を振って否定】
【そもそもヒトガタの性質上、抑制が強いこんな場で全力を出すと面倒な事になるため、自重しているだけだ】
【ただ、面白いのが属性『禁』】

…あの、禁というと、禁止する、の…

【興味を示し、いかにも馬鹿丸出しな質問をしようとしたところで、視線が】

(おぅ?)

【何かを堪えているのを見て取ったか、眼を細めたヒトガタ】
【物は試しだと、小さく、邪悪に笑って、ポーズを変えた】
【椅子をベッドに見立てて身体を全てのせ、うつ伏せの姿勢。両肘を突いて手を組み、顎を乗せる】
【すると、密度が上がる。何がとは言わないが】

あぁ、問題ないっすよ、割とボンクラばっかりだし。
ちょっとくらい飲酒しようがアソぼうが、相手が協力して口裏合わせてくれるんならどうとでもなりますぁ。

【不良というには、危ない橋を渡りすぎている言葉選び】
【冗談のつもりか、本気なのか】
【いずれにせよ、その金の眼は相手をじぃっと見つめている。観察しているのだろうか】
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 23:45:08.72 ID:KW7A7bkPo
>>100

【さて、自分から反応を見せておきながらも、少年健太はカレーに夢中で】
【うめー!うめー!言いながら、カレーをむしゃむしゃと口へと運び続けている】

【悪人、その言葉を聞いて、カレーを口に運ぶのを一旦止めて】
【心底不思議そうな目で、2人を見る】

え?悪人……?

2人とも、俺住ませてくれるし……カレーもたべさせてくれるし……
良い人……だろ?

【悪人、と2人は言うが、信じてなど、いないようで】
【何か、悪い冗談かなんかだろう、とコイツもコイツで決めて、またカレーを口に運ぶ】

【そして、じきにカレーの皿は、からっぽになって】

【ごちそうさまでしたー!うまかったぜ、メアリー!。と底抜けに明るい声を辺りに撒き散らしながら】
【で、どこで寝ればいいんだ?と言葉を紡ぐだろう】


/あがりました……待たせてゴメンなさい、後ここらへんで〆てもらってよろしいでしょうか?
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/13(金) 23:48:37.66 ID:2OXUm/8oo
>>107
護・・・?

あぁ、Justiceにそんな名前の子がいましたっけ?
お知り合いなら丁度いい、きっと彼にも「喜んで」貰えますよ

【ふふっ、と彼女は口元に笑みを浮かべるも】
【それはまるで蝶の羽を毟る子供の笑った顔】

【善意も、悪意も、すべてを混ぜ合わせたような―――そんな笑い方】

では、ナンバーだとか、支給品だの、面倒な話は後でいいでしょう
もう夜も遅いですね、夜更かしは身体に良くありませんよ


【そして―――壁に寄りかかって座り込んだセシリアに手を差し伸べて】

申し遅れました、セシリア様
私はパッション・プレイ≪No.111≫、
ようこそ、「私たち」のカノッサ機関、氷の国支部へ―――

【―――歓迎の意を、表す】
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 23:48:49.15 ID:AZeqmoGMo
>>110
……君がそう思うなら、それでいいのかもしれない。
「ま、進んで悪いことする積りもないさ只悪い人に協力してるってだけだしな」

【そうして、カレーを二人も食べ終わって】
【健太のその問に、ガートルッドは】

メアリー、案内してあげて。
「あいよー、じゃーついてこい」

【そうして、メアリーは健太を連れて行くだろう】
【そして、ガートルッドは、所長室の椅子に座り込み、二人を見送ったはずである】
【明日から、健太はこの研究所で働くことと成るのだろう】

//では、ここらへんで乙でしたということで乙でしたー!
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/13(金) 23:49:19.32 ID:BG2ajCgzo
>>105

うん、久しぶりっ! 探したんだよ!
こっちは割りと元気だよ――多分!
ええっと、何時ぶりだったかな……。

【相手の反応から、知り合いであると確定】
【此方に近づいてきた少女に対し、驚きが消え嬉しさだけが表にでた表情で】
【両手を左右に大きく開いて、自らの喜びをアピールしてみたり】

【そして、何時振りだったか暫く首を傾げて考え始め】
【少しだけ時間を置いて】

……半年、くらい、かな?

【そんな結論】
【大体そんなものだった、ような】
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/13(金) 23:55:47.55 ID:tFIssEUG0
>>113

……え、探したの? 何で?
なら、良かったぁ。多分が付けられるなら、元気なんだ……よね?

【探していたと言われ、少しの間。完璧に、嬉しさは表情から追い出され】
【いっぱいいっぱいの?を浮かべながら、そう問うも】
【久しぶりに友達に会えた嬉しさから、それは長続きせず】
【数十秒後には、あっという間に笑顔に戻って】
【そんな、疑問系をひとつ。理論がよく分からないのだけれども】

そ……っか、……そっか。
それくらいかぁ、あんまり覚えてないけど……。

【空いた間に、こちらもこちらで、思い出すように視線を横にやり】
【それでも、よく思い出せなかったらしい。相手の言葉に合わせるように、頷いた】
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/13(金) 23:56:28.58 ID:c0AWPQ3SO
>>109

だよねー。これでも俺、「ただの神父」だからあ……暴れられると、困るワケでぇ。

−−あぁ、“禁止”とか“禁忌”……あとは“禁断”の禁。それが何スか?

【事もなげに、“禁忌”“禁断”】
【実際には、「それ程でも無い」と言うしか無い魔術も、「口先」ではいくらでも強く見せられる】
【単なる、「手枷足枷」でも−】

(……やっべえ、こいつまさか“誘って”るんスか?)
(あー……ヤベー…………“でも”……コイツ怪しいんですもん−)

【彼は、その“罠”からさりげなく視線を逸らしながら、紅茶を一気に飲み干して】
【溜め息、とも感嘆とも取れる「ホゥ」という息を吐いて−】

はぁー……−−そういう事、仮にも神父の前で言うんですか?

【“遊び”という物を、彼は今一知らず】
【銀色の、見た目切り込むような瞳は、或いは“威圧的”な雰囲気で】
【ガタイの良さ、状況、様々な要因が重なって……路地裏のチンピラ程度なら、竦み上がらせる程度の迫力がある】
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/13(金) 23:56:33.67 ID:+XV5ZeFL0
【櫻の国―――地方の山村】
【気高い山の山頂付近にあるひっそりとした雰囲気の村】
【普段は近くの洞窟で取れる霊鉄≠ェ目当ての鉱物研究家などが訪れる程度】
【しかし現在その村は廃墟と化していた――――】

【火、焔、炎、一面の火の海、瓦礫の山、死体の山、さながら地獄絵図である】
【村人に生存者は恐らくいないだろう、だが、その中心で幽鬼のように佇むモノ=z


――――………………ォオオォオオオオ………

Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
雄ォオオオオォオオオオォオオオオォオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【その中心で咆哮しているそのモノ≠フ姿は】

【全身をフルプレートの光沢のある黒い鎧で身を包んだ騎士のようなモノ=z
【頭部ヘルムの部分の付物は動物などの毛ではなく数本の束ねられたプラグ≠ナある】
【ヘルムのバイザー部分は三つの線にわかれていて、赤い閃光が灯っている】
【肩当て部分からは上に向けて大きな闘牛の角のようなモノが伸びている】
【背中にはピエロのような顔が描かれた深紅のマントを纏っている】
【さらに紅い半透明な剣を背負っており、威圧感を放っている】
【腕と肩を繋げる関節部分は繋がっておらず¢附b同士を黒い霧のようなモノが繋げている】
【身長は2mはあるだろうか、アーマーは刺々しいフォルムで、ヘルムの隙間からは傷んだ黄金の髪が垂れている】

【惨劇の首謀者は何を思うのか、ただ咆哮するのみである】
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/13(金) 23:57:11.56 ID:KW7A7bkPo
>>112

……?

【ポカン、と口を開けて、まるでワケが分からないよとでも言いたそうな顔の少年】

じゃあな、ガートルッド!
頑張って働くからな……!

【部屋を出る前に、右手を上げて、別れの挨拶、といっても働くから、顔を見る事がほぼ毎日となるのだろうが】
【頑張って働く、というのは、2人だけではなく、自分にも向けられた言葉で、決意を表しているよう】


よし、じゃあたのむぜ
【眠気が襲ったのか、瞼をこすりつつも、メアリーの後ろをついていくだろう】
【そして、この少年、物覚えは速くて、結構な働き手となるハズだ】


/ありがとうございました、おつかれさまでした!
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/14(土) 00:01:38.40 ID:qVuOb4IAO
>>111
【あれ、聞こえちゃってたか。と恥ずかしそうな顔をして】

護君に嫌われるのは嫌だけど、絶対彼は私を嫌いになれないと思うんです
だからきっと、凄く喜んで≠ュれる。護君はどっちを選ぶのかな、私だと良いな……
早く会いたいな…

【まるで惚け話をするかのように頬を赤く染めてそんなことを呟く】
【狂ってる。卵≠フ毒でどうしようもないくらいに少女は歪んでいた】

【パッションの手を握るとまたいつもの笑みを浮かべて】

はい、よろしくお願いします。パッションさん
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 00:03:13.63 ID:vYm/8iy5o
【統一征斗会、科学部第十三研究所所長室】

……エヴァンス=エリッド、そして、StarT=Aか。

【そう、呟く直後、ざざ、と通信が入る】

「やあーぁ、ガートルッド、元気かい」
ええ、元気ですお義父さま=B

「少し、頼みごとがある。其れは次の私≠ニなる君の遣ることだ。分かっているね」

はい、知識≠フ私の役目、理解しています。

「では、後日ピリオド本社に赴くこと、以上。ではまた会おうか、ガートルッド」

【ぶつっ、と通信が切れて】

――――エリシアが戻ってきて、谷山君は失敗作じゃなくなって、観瀧原は強い子になった。


――――私だけ、が。


………………いや、私だから≠ゥ。


いつか、彼≠ノ会う必要がありそうだな、行くか。

【すぅ、と椅子から立ち上がり、ガートルッドは何か珍しく感情を感じさせる振る舞いで、白衣を翻して所長室を後として行った】
【その、背には決意≠ニいう感情が見えていたのかも知れない。恐らく、彼女の側近も見たことのない、一部の物しか見ない姿で、彼女は何を成しに行くのだろうか……?】

//ソロールですの
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 00:09:14.94 ID:IOkvaOsXo
>>114

其れ位、だよね、多分。
今年に入ってからは寧ろ私が居なくなってて――

【一度それっぽい結論が出てしまえば、思考はそこで止まってしまい】
【最後に会ったのは半年前、と。勝手に決め付けてしまう】
【然し、少女の問い掛けにきょとんとした表情で】

え、何で? って――――そう、ファラエナちゃん!
あの子が貴女の事探してて、暫く帰ってないって聞いて、それで、心配で……!
…………今まで何してたのっ!?

【開いたままだった両手をぱんっ、と鳴らし】
【次いで、その両手を鈴音の両肩を掴むように伸ばしながら】
【子を叱る親のような、困ったような怒り顔を鈴音に近付ける】
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/14(土) 00:13:03.56 ID:JZfXLOVOo
>>115
そりゃーもぅ、そぉでしょうねー、こういう場所ですから、暴れちゃいけませんよねー。
特にカミサマの御前ですからねぇ。

【適当な相槌、脳が弱そうな会話文で返答】
【重要な事だ、こちらの思惑を悟らせないために『嘘』と言うものは使う】
【もちろん、この神父に通用するなんて思っていない。さっきから眼が笑ってないように見えて仕方がない】

いえ、鉱石の金の魔術ってのは聞くんですけどぉ、禁じる専門と言うのは、聞いたことないなーって。
それにかっこいいし、響きが。

【だから、どんな軽い疑問でも聞いておく】
【どんな些細な事だって、聞くだけなら損はない】

【それにしても、ごく僅かにせよ、脈はあるらしい】
【端々に露骨なごまかしが混じっているのを、このヒトガタは見逃さない】
【けれどがっつくと逃げられる。ソレは男が女を口説く場合がそうであるように、逆もまた然り】
【再び姿勢を変える、今度は状態を起こし、片足は床に下ろし、反対の足は椅子に乗せ、半胡坐】
【ついでに大きく両腕を伸ばし、ストレッチのように上半身を曲げたり伸ばしたり】

へへへっ、神の御前、神父サマに告白された罪は赦される、そーでしょぉ?

【威圧感を嗤っていなす、このヒトガタ】
【その身に潜む背徳の悪意は、まるで悪びれる様子がない】

(しかし、長居は無用かねぇ。適当にからかったら引き上げるかぁ)

あの、神父サマぁ? オレサ…オレにもいただけませんかねぇ、飲み物。
どーにも喉が渇いていけねぇや…あ、何でもいーっすよ?

【厚かましいにもほどがある注文】
【いい加減な口調で告げて、再びごろんと仰向けに寝転がる。ヒトに物を頼む態度じゃねぇ】
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 00:13:19.49 ID:y2y/MZNSO
>>106
【現在は、怪しんでは居るが、辛うじてバレてはいない、という状態である】
【ゆえに黙って去るか、息を潜めて待つかすれば、恐らく影は気付かなかっただろう。だが】

……ああ、矢張りか。場所の選定と人払いには手を抜くな、と、あれ程言った筈なのだが。
所詮は二流か、あれも。……処分を考慮に入れるべきかも知れんな。

【青年は、此方に踏み込んでしまった。それは否応なしに、影の視界に入る、という事を意味する】
【裏社会に僅かでも縁があるものならば、それが如何なる結果を産むのかは、容易に推し量れようが】


壁に耳あり、だな……済まない、始末は入念に行わせよう。
其方が目を瞑っていて呉れるのならば、匂いは元より、染み一つ残さない。

【――そんな予想に反し、影は割合穏やかな口調で、歩み寄る人影にそう告げた】

【手足の数は、合わせて十と二つで三人分。胴体も首も、きっちりとその分転がっている】
【近づけば、解るだろうか。襤褸切れのような衣服を纏ったその身体は、異形だ】

【刺が、鱗が、或いは毛皮が。そして、鋭利な鉤爪が。純正の人には決して存在しないパーツが生えている】
【亜人――では、無いのだろう。生き物のパーツを片っ端から付け足したような姿は、それにしては無節操に過ぎる】

【自らの身体を変化させる類いの能力者か、或いは】
//済みません、遅れました
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 00:14:51.35 ID:y2y/MZNSO
>>122
//あと、『異形』は転がってる死体の方です。ややこしい書き方しちゃったかもなので、一応
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 00:15:53.28 ID:KeYPs+fXo
>>118
【甘い甘い少女のコイバナシ、それは腐敗した果実の如く甘く蕩け】
【あるでロミオとジュリエット―――なんて、それこそ夢物語だろうか】

詳しいことは、後日にでもお話しましょうか
こんな路地裏にいつまでも長居は無用ですよ

ひとまず、今日のところはここまで、でしょか?

【少女の手を取った赤髪の彼女は、立って一緒に来るように促して―――】

【なにかの能力・あるいは魔術だろうか―――彼女は路地裏の壁に”転送ゲート”を展開すると】
【このままセシリアの手を引きゲートを潜り、少女をカノッサ機関・氷の国支部へ案内するだろう】

【初夏といえども、暗く冷え込んだ氷の大地に立つ大聖堂―――氷の国支部】

【6つのピールと5つの張り出しを有する、見上げるほどの大聖堂だ】
【氷の国特産の砂岩が用いられた外壁は氷雪と見紛う程純白であり】
【聖堂建築様式による5つの鐘楼は、天を突くように聳え立っている】

【その入口、ガスマスクの機関員が門番を勤める扉上部の碑銘には】




―――”Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate'”―――
―――”この門をくぐる者は一切の望みを棄てよ”―――



【もしもセシリアがこの大聖堂を訪れると言うのならば―――】
【この扉の碑銘の通りである―――「一切の望みを棄てよ」】


/では、この辺りでキリがいいでしょうか?
/お疲れ様でした!ありがとうございました!
/今後の展開にわくわくどきどきですね!
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 00:17:32.30 ID:5TDlWL2I0
【路地裏】
【それも、微かに血生臭い匂いの残る、かなり奥まった場所】

――……すぅ

【黒く、星空を映したようなロングコート】
【黒地に白い点を散らし、夜空を模した手袋をつけ】
【黒の長髪に所々白く、染め上がっていないような髪を残した少女が】

……ZZZzzz

【壁に寄りかかって、寝ている】
【もう一度言おう、ここは路地裏である】
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 00:22:04.67 ID:dUdAn/xp0
>>120

……うん、多分。覚えてないけど、多分それくらい。
少なくとも、五ヶ月は経ってないとおかしいから……、それくらいでいいと思う。

ルシア、どこか行ってたの?

【それっぽい答えがあって、相手も納得しているし、自分も納得しかけているし】
【ならいいや、と。そんな思考停止】
【実際、五ヶ月より前なら別に。問題無いのである、彼女的には】
【それから、相手のそんな言葉に、そんな問いを返して。首をかしげ】

…………え、あの子が? ……そうなの?
あ、うー。五ヶ月くらい帰ってない、けど、……そっかぁ。

【出された名前に、目をまん丸にして】
【それが予想外、とばかり】
【それから、何となく気まずそうに両手を合わせ、視線を斜め下辺りにやる、も】
【相手にこちらへ手を伸ばされ、そんな、叱るような表情を向けられれば、びくりと身体を跳ねさせ】

――あ、の、その。
病院が、えっと……、病院、居たから……!

【ほんの少しだけ引きつったような表情で、あっさりと。吐いてしまい】
【先ほどの発言とあわせれば、五ヶ月病院に居ました、と。白状である】

【そして、伸ばした手は避けないので。掴もうとすれば、あっさりと掴むことができ】
【そうすれば、ひどく細い感触が。伝わるはずである】
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/14(土) 00:26:49.61 ID:qVuOb4IAO
>>124
そうですね、私も今日は疲れてるんで…

【手を引かれ、場所は移り】


わぁ……

【気が付けば目の前に現れた大聖堂に感嘆の息を漏らす】
【 一切の望みを棄てよ 】
【その言葉はセシリアの心にどのように響いたのだろうか】
【兎にも角にも、また一頁、彼女の物語は進められた】


/乙でした!楽しかったです!
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/14(土) 00:28:33.49 ID:NQ9TR+dno
>>122.>>123

【青年は近づいて行き、ところどころに無残に転がる死体を見る】

こりゃひでぇ…

【死体自体見るのが初めてなわけではないが、無残すぎるその風景】
【驚くのも無理はないだろう。そしてその惨劇を起こしたらしい人ではないような人影を見て】

こんな物騒な所で一夜なんて過ごせそうにねぇや
アンタらの目的は知らねぇが…、

もうやっちまった分は仕方ねぇよな

【青年が気づいた後はすでに惨劇が起きた後であった】
【惨劇が起こる前に気づけばきっと止めていたであろう出来事】

まぁ、オイラは見なかったって事にしといてやるから

【その言葉、嘘偽りは無いだろう。そして青年は立ち去ろうと振りむこうとするだろう】
【ただ、この青年をその影はみすみす逃すのであろうか?】
【この影がもし何らかの理由≠ナ彼を引き止めるのならば話は別だが】
【そして、この青年も警戒しているのか先ほどから気を練りこんでいるようだ】

//了解しましたです!
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 00:31:09.97 ID:JFHXEAVSO
>>121

……いやぁ、別にぃ? 此処、俺の勤務先じゃ無いッスから。
こんな寂れた場所がカミサマのお膝元ってワケも、無いだろうしなぁ。

【事実が九割。明確に“嘘だ”と言える嘘は、吐いていない】
【暴れられるもんなら暴れてみろよ−】

【……それが、本音であろう】
【ぼんやりとした“禁の魔翌力”を、身体に纏いながら−−彼は、ゆっくりとした口調である。表情は、表は笑顔】

んで、「かっこいい」かはさておき−−

珍しいのは、確かでしょうね。俺以外のヤツ、見た事も無いッスし、ねえ。

【これは、十割が事実】
【彼は神父として、それなりに様々な人物を見て来たが−】
【“自分と同じ力”を持つ者など、誰ひとりとして居なかった】

……ま、“だから何”ってワケじゃあ無いんスけど−

【彼女の、“痴態”とすら言える「色仕掛け」は、それなりに効果がある】
【この神父も、男だから】
【彼女から視線を外す、が、ごく自然に幾度か、視線はコントロールを外れ−】

【然し、持ち直す】

ほい、紅茶で“良いっスね”

【断定的な言葉を投げ渡しつつ、先程のように、ティーカップに紅茶を注ぎ−】
【特に、何かする訳でも無い、ただ単に手渡ししようと、それだけ】

【起き上がって取れ。そういう意味も示されているのか−】
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 00:38:26.77 ID:IOkvaOsXo
>>126

……んー、私はちょっと、いろいろ合ってねー……。

【思わぬ質問に一瞬顔を強張らせ】
【苦し紛れに、苦笑いを浮かべながら視線を逸らす】
【自分の事は割りと棚に上げがちである】

【が、直ぐに視線を戻し】

あの子が。そうなの!
ずっと探してたみたいだよ? 心配してたんだから。

【逸らされた視線は追わず、じぃ、と顔をまっすぐ見つめて】
【肩に触れた手は強すぎず弱すぎず、殆ど乗せるだけ】
【怒ったような表情は、然し、次の言葉で驚きと、心配そうな表情へと変わる】

…………病院? なん、で?

【それだけ長い間病院に居たのか、ずっと入院してたのか】
【触れた手から伝わってくるひどく細いその感触に驚きながら】
【首を傾げて、少女を問い詰める】
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 00:46:13.33 ID:dUdAn/xp0
>>130

……そ、う。

【軽くあしらわれた気がして、一瞬疑惑の目を向けるも】
【現状見た感じ、特に問題がなさそうなためか。それも僅かで解除して】
【小さく首をかしげながらも、納得してくれたらしい】

…………じゃあ、今度。会いに行ってあげないと……。
えと……、教えてくれて、ありがと。

【探されてた、心配されてた、なら、会いに行ってあげよう、と】
【ほんの少し考え、そんな結論にたどり着き】
【教えてくれたことへの感謝の言葉と、会釈程度に軽く頭を下げて】

えと……、…………怪我、……してたから。

【問い詰められるのは、どうやら苦手らしい】
【いいづらそうに僅かに口ごもるも、プレッシャーに負けたのか、比較的あっさりと。口にして】
【その際、手を。ゆったりと上げて、サイドテールに隠された辺りへとやり、爪を立てるように】
【視線は、相手の目ではなく、相手の胸の辺りへとやられていて。表情は、ひどく寂しそうな、そんなものだった】
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/14(土) 00:48:13.45 ID:JZfXLOVOo
>>129
…え、ここ神父サマの教会じゃないの?
…後半はまぁそうだろうなぁ、場所が場所だし…。
でも十字架かかげりゃ皆神の御許とか言い出すのが宗教家だと思ってたけどぉ。

【ナチュラルに相手を軽んじながら、ヒトガタは教会を再び見渡した】
【式の強度は、彼の言葉が事実である事を物語っている】
【けれど神気(テレズマ)が教会の体を成さないほどに低い。施設としては二流どころじゃない】


ほほぅ、オンリーワンっすかぁ、そりゃまた希少価値のある技能ですねぇ。
ですがまぁ、どーるいって奴は力じゃなく在り様でお互いかぎ分けて集まってきちゃいますからねぇ?
さびしかぁないでしょう?

【ヒトガタは、自身もまた普通ではないと言外に示し】
【同時に、相手にも投げかける。『お前も全うではないな』、と】

【まあ、ヒトガタとしては撃墜する気はない】
【仮にも神父で、教会の中。からかって遊んでいるだけだ】
【享楽主義のヒトガタは、多少でも相手のペルソナが剥がされればそれでいいのだ】
【本音を述べるとまったく足りないけれど、手慰み程度には】

あざーっす。

【普通に起き上がって、普通に紅茶を受け取る】
【手渡されたティーカップの中身を見て、一瞬顔をしかめたけれど、すぐにごまかすように息を吹きかけて紅茶を冷ます】
【せっかくだし、さっさと飲んで帰ろうかねと一気に煽った矢先】

あちっ!

【繰り返すが、ヒトガタにそこまでやってしまうつもりはなかった。単純に猫舌だったというだけで】
【でも、思わず手放したカップが空中でひっくり返り、中身をぶちまける】
【割れるカップ、飛沫が、シャツを、濡らしてしまう】

【あとはわかるな?】
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 00:51:46.94 ID:y2y/MZNSO
>>148

此方の目的は、これ≠フ処分だ。それ以外を語る口は持ち合わせていない。
…………ただ、貴様とて解らないでは無いだろう。
無差別に、無思慮に[ピーーー]けだもの≠ェ生き抜ける程、此処は甘くない。

【酷いと呟く青年に対して、情動そのものが欠落したような、事務的な口調で】
【端的に告げながら、何時かは必ず、こうなっていた≠ニ暗に告げる】

【ヒトをベースに、無数の動物を混ぜ合わせたような死体。それが何≠ナあるのかは、語らないまま】

【ややあって――すう、と。転がるそれらとは対照的に、やけに綺麗なその掌が】
【白い、白い、彫像のような手が持ち上がり、剣尖が其方を向いた】


此処には、誰もいなかった=\―――。


【……くすり。彼の耳には、聞こえただろうか。底冷えのするような嗤い声が】
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 00:55:19.62 ID:y2y/MZNSO
>>133
//安価ミス、>>128です
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/14(土) 01:04:37.32 ID:Id28H007o
>>133

【青年は振り返るだろう】

処分するのはおめぇさんの自由だ
あとその物騒なモンを向けるのはやめてくれねぇかな?

【向けられた剣に警戒する彼は】

オイラとやり合おうってんならそれもいい
だがそうすりゃアンタらもそこに転がるようになるぜ?

【正直、この青年は惨劇に怒りを感じていたのであろう】
【立ち去ろうと思えば立ち去るのだが、剣を向けられたことにより冷静さを欠けたか】
【影が何も仕掛けてこなければ青年は本当に立ち去るだろう】


136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 01:05:45.05 ID:IOkvaOsXo
>>131

……うん、元気なら、其の顔を見せてあげて。
きっとあの子も喜ぶから。

【私は今喜んでるけどね、と】
【伝えた表情は、小さな笑顔】
【会いに行くと言ってくれた少女に対し微笑みかけ】
【肩に置いていた右手を、少女の頭を撫でるために持ち上げて】

怪我……?
まぁ、病院行く位だから、してたかも知れないけど――――

……何で、怪我したのかな。

【少女が上げた手、髪に隠れたその部分へと視線を向け】
【多少の疑問を抱くも、視線は直ぐに少女へと戻り】
【寂しげな表情を浮かべる相手にも遠慮はせず】
【然し、その声色は少し優しげで。詰問するようなキツさは無くなる】

/申し訳ありません、遅れました!
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 01:16:46.65 ID:dUdAn/xp0
>>136

うん、……そうする。

【相手の笑顔に、こちらも。笑みをひとつ】
【「お菓子とか持っていこうかな。」なんて、小さく呟いてみたりもして】
【上げられた手に、一瞬。ぴくりと。目を閉じ、首を竦める】
【打たれる直前の子どものような仕草。ただ、撫でれば、嬉しそうに目を細めるはずで】

あ、う。えっと……。
……あー、うー。

【キツさが失せようと、やっぱり。こういう状況は苦手なよう】
【特に意味も無い声を何度か上げて、視線はうろうろとあちらこちら】
【手、というよりか指を当てた部分に、ぐっと力を込め。少しの間、そうしていたが】

…………撃たれ、た。

【なんて。ぼそりと、口にする】
【何かに怯えるように、僅かに涙まで浮かぶ目をぎゅーっと閉じて】
【どこを、とか、誰に、とかは言わない、が。前者は、まだ分かるだろうか】
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/14(土) 01:20:36.65 ID:1Xv+xWm3o
【街中、何処かのゲーセンにて】


ふーい、良い汗かいたー……偶には外に出るのも悪くないですねえ
しっかしまあ、楽しいっちゃあ楽しいんですがやる事が見事に手詰まりで
これからどーいう風に事態を進行させてくか悩んでる訳なんですがあ……

……もしもーし、聞いてますー?

「……聞いてます」

【所謂、曲に合わせて足元のパネルを踏む類のゲーム筺体の前】
【空いていたからか続けていた連コインを終えたのは、黒いラボコートを羽織った女だった】
【スコア表示画面を背に台を降り、呼びかけを投げつけた先は一人の少女】
【膝までの白髪の上にソフトハットを重ねた、両手ポケットの少女である】

【こんな時間に、何故こんな所に居たのかと言えば】

周りが煩いから盗み聞きはされない、遊び道具も幾らでも
いやー、ノーチェックでしたけど良いですねえ此処
いっそこういう場所で親睦会でもして見たら、ってのも面白いかも知れない……
そうだ、貴女が幹事でやってみません?

「はぁ…………は?いや、ちょっ、流石にそれは無茶振りにも……!」

【余り深い理由など無く、只の娯楽という面が強そうだが】
【白髪の少女のジャケットの背、刻まれているのは≪死獸弌≫の印】
【こんな所で時間を潰している彼女達は、カノッサ機関の構成員であった】
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/14(土) 01:25:01.20 ID:JZfXLOVOo
>>132
//すみません思い込みで書き込んでしまいました、上から八行目を

【けれど神気(テレズマ)はそれに追いついていないような気がして、見抜こうと眼を凝らす】

//と修正します、遅れて申し訳ありません…
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 01:25:40.78 ID:y2y/MZNSO
>>135

……自由、か。ならば、何故に憤っている?
このような獣如きの為に、よくもまあ、熱くなれる物だな。

【影は転がる死体を、何とも思っていないようで】
【只管に無機質で、少しだけ不可解そうな響きを乗せて、更に続ける】
【――影にとっては恐らく、足元のそれらは取るに足らない物なのだ】

【だからこそ、彼が怒る理由が、影には全く理解できない――故に冷たい嘲りでなく、純粋な疑問を呈する】


出来る物ならば、やってみると好い。理解らせて遣ろう、それは驕りというものだ、と。

――――此処には、誰もいなかった=B繰り返して言うが、此方にとってはそれが最良なのだからな。

【ともすれば――いや。あからさまに、影は挑発しているように思えるだろう】
【当人にその腹積もりが有ろうが無かろうが、直截に過ぎる言葉は、彼にそう思わせるに足るものだ】

【剣尖を青年に向けたまま、反らさずに。彼が気を練っているのに感づいたか】
【戦意が有ると見て、影は一歩また一歩と、足音もなく彼へ歩み寄る】
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 01:30:01.82 ID:ihsxtfwQo
【都市部・湾岸地帯】
【この場所の夜は明るい。夜な夜なフル稼働するコンビナート、列を成す車のテールライト】
【その中でも一際青白く輝く巨大工場。20m程の高さにある化学燃料タンクの上に腰かけているのは、18歳位の少女】
【黒い瞳、長い黒髪。前髪はまっすぐに切り揃えられ、後髪は緩やかなウェーブがかかり】
【赤地に白のドット柄のチュニック、黒のフリルスカート、靴は赤のミュール】
【身長は170に近く、その容姿はファッション誌を飾るモデルを彷彿とさせるものだ】

―――――綺麗。

【暫くぼうっと夜景を眺めた後、素直な賞賛の言葉を呟いた】
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/14(土) 01:35:22.27 ID:Id28H007o
>>140

命を粗末に扱うモンの末路なんざ悲しいもんよ


【さびしい口調で語り、此方も挑発をするだろう】
【青年は気を練りこんでおりいつでも戦闘に入れる態勢をとっている】

じゃあ分からせてやるぜ、地面の冷たさをな!

【青年は自ら戦闘を仕掛け攻撃することはないのだが】

――――――<<卍眼>>―――――!

【青年の銀色の瞳に卍のような刻印が浮かび上がる】
【其の技は彼特有の技であり、本来なら動体視力や洞察力を格段に高める瞳術】

【その畏怖の眼差しで影を睨み付けようとする】
【目線が合えば、その鋭い眼光で多少の恐怖心が生まれるかもしれない】
【恐怖心が生まれないのであれば特に何も起きないかもしれない】
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 01:37:08.54 ID:IOkvaOsXo
>>137

【持ち上げた手は、静かに下ろし】
【ぽんぽんと、軽く宥める様に少女の頭に触れる】
【鈴があるため、頭の内小範囲を撫でるように動かしながら】

【視線をあちこち向ける少女を見ていると、どこと無く良心が痛む】
【然し、ここは心を鬼に! と、内心意気込んでいたり、そうでも無かったり】
【肩に乗っていた左手は、動かすかどうか、少しだけ悩みながら】

【言い難そうに、ぼそりと吐かれた言葉】
【"撃たれた=H "誰に=H】
【一瞬、衝撃が走ったように全身を硬直させて】
【数秒。頭を撫でる手にも、肩に乗せていた手にも力が篭り始め】

――――――鈴音ちゃん。

【両手を一度離し、然し、其の両手を少女の背中へと回し】
【ぎゅ、と。一言だけその名を呼んで、強く抱き締めようとする】
【抱き締める強さは、ただの抱擁よりも少しだけ強く】
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 01:53:39.56 ID:dUdAn/xp0
>>143

【ぽふぽふと、撫でられるたびに。近くの鈴たちが声を出して】
【全体的にうるさくは無いのだが、局地的なうるささ】
【まあ、これだけ身につけていればしょうがないこと、なのだが】

…………。

【口に出してしまえば、いっそうに、怯えるような仕草が増して】
【目元に溜まった涙も、先ほどより多くなり。落ちる寸前、といったところ】

……だって、だって。
銃なんて、しらなくて、そんな、撃たれる、なんて……!

【名前を呼ばれて、抱きしめられて】
【一度、びくりと身体が震えるが、抵抗は無く】
【寧ろ、こちらからも、抱きつくように。身体を押し付けて】
【微かに震える涙声、きっと涙と一緒に、ぼろぼろと言葉も落として】
【「信じてたのに信じてたのに」とか泣きじゃくるような様子からして、どうも。知り合いで、ある程度親しかった人に。撃たれた模様】
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 02:04:32.72 ID:y2y/MZNSO
>>142

――望まれず生まれた、殺すだけの命。後生大事に抱え込むほどのものでも有るまい。
望まない咎を重ねる前に、終わらせてやるのが慈悲だろう。……知った口を利くものだな。

【嘲笑う事も、死を悼む事も、挑発に声を荒げる事さえ、無い】
【平淡に研ぎ澄まされた無感動な声音で、影はそれが真理だとばかりに、そう告げるのみ】

【殺しに際して、私情を挟んではならない。感情の起伏は無駄を生む】
【その事を知っていて、それを頑なに実行してきた、プロフェッショナルの態度で以て。影は、彼に対峙する】


命の重みは揺れる蝋燭の灯に等しい。地に臥して、風が過ぎるのを待て。

それを拒むと云うのなら――……此処で、尽き果てろ。

【歩みから、踏み込みへ。ペースを一気に跳ね上げて、影は彼に接近する】
【距離を詰められたのならば、影はその双剣を左右から挟み込むように薙ぐだろう】
【狙いは脇腹、そう重い一撃でもないが、それなりに速い】

【成否を問わず視線が交錯するが、特に恐れをなした様子は見受けられない】
【眼それ自体に威圧の効力が有るのならば兎も角、睨みを利かせた程度では竦みはしないようだ】

【ただ、その仮面越しの眼には、並々ならぬ警戒の色が宿っている】
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/14(土) 02:09:05.59 ID:JZfXLOVOo
//>>129様、まだいらっしゃいますか?
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 02:09:30.97 ID:ihsxtfwQo
【路地裏】

【夜の活気から少し離れたそこに佇んでいるのは、18歳位の少女】
【黒い瞳、長い黒髪。前髪はまっすぐに切り揃えられ、後髪は緩やかなウェーブがかかり】
【赤地に白のドット柄のチュニック、黒のフリルスカート、靴は赤のミュール】
【身長は170に近く、その容姿はファッション誌を飾るモデルを彷彿とさせるものだ】

―――――ごきり、めきり

【右手の皮膚を硬質化、骨格を巨大化、形状を変質―――――出来あがるのは、怪獣の手】
【暇なのだろうか。戯れのようなその行為を、黙々と彼女は楽しんでいる】
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 02:11:24.30 ID:IOkvaOsXo
>>144

【頭を撫でる際に響く音は、何処か心地よい物にも聞こえ】
【懐かしい響きは、煩いとも嫌とも思わず、その音に耳を傾けて】
【然し、何時までも鈴の音に聞き入っている場合ではない】

…………、――――――。

【抱き締めた腕の中で、びくりと震える少女】
【宥めるように、あやすように。回した手でその背中を撫でながら】

……怖かったよね、苦しかったよね。

……ごめんね。何も、して上げられなくて……ごめん――――。

【震える少女の声に、返す言葉もまた震えていて】
【身体を押し付けられれば、更に密着しようと抱き締める力を強める】
【これくらいしか、出来ないから、と。半ば、自分に言い聞かせるように】
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/14(土) 02:18:13.03 ID:Id28H007o
>>145

望まれずに生まれた…だと!?
おめぇには慈悲の心がねぇみてぇだな

【闇に生きる人間は慈悲など持たない】
【いや、持ってはいけないというべきか】
【彼もそれは知ってはいるのだが…】

おめぇみてぇな奴は放っておいたら大変なことになる
ここでオイラが止める…!

【影の挟みこむような斬撃、速度もそれなりにある一手】
【しかし青年は元は忍≠サして動体視力により軽やかに跳んで影の一撃を避け影の後方に着地するだろう】

(この動き、キレがある…)

【そして影の背中、人体でいうと肺の部分に近い場所だろうか】
【そこを目掛けて気を纏った掌底を振り向く回転の力をいかして放とうとする】
【其れは肉体の外面ではなく内面に損傷を与える一撃】

//すみません、眠気がかなりMAXで頭の中が整理つかない状態で…
//もしよろしければ日曜日の昼か夜にでも続きをお願いしてもよろしいでしょうか?
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 02:31:30.88 ID:dUdAn/xp0
>>148

だ、って、ずっと、一緒、って、言った、の、に……!
ほんとだ、って。絶対、って!

【撫でられる背中も、抱きしめられる身体も】
【ともすれば折ることも出来そうなほどに、細く、弱弱しくて】
【段々と涙声になりながら、言い出してしまえば止まらないらしい。ぼろぼろと、零して】

なの、に。嫌いだ、って、言って、知、らない女の人、が、居て……!

【そのうちに、身体を押し当てるだけでは足りなくなったよう】
【ぎゅう、と。小さい子どもがするように、無遠慮に、相手を抱きしめて】
【なお、無遠慮、とは言うが。そこまで痛くない程度の力、である】
【というよりか、これほどの細身では、それが精一杯、という方が近いか】
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 02:43:11.11 ID:ihsxtfwQo
【路地裏】

【夜の活気から少し離れたそこに佇んでいるのは、18歳位の少女】
【黒い瞳、長い黒髪。前髪はまっすぐに切り揃えられ、後髪は緩やかなウェーブがかかり】
【赤地に白のドット柄のチュニック、黒のフリルスカート、靴は赤のミュール】
【身長は170に近く、その容姿はファッション誌を飾るモデルを彷彿とさせるものだ】

―――――ごきり、めきり

【右手の皮膚を硬質化、骨格を巨大化、形状を変質―――――出来あがるのは、怪獣の手】
【暇なのだろうか。戯れのようなその行為を、黙々と彼女は楽しんでいる】

/この時間帯じゃ誰もいないかな…一応待機しとります
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 02:47:50.33 ID:IOkvaOsXo
>>150

……うん、うん……。
辛いよね……苦しいよね……。

【何時の間にか、細く弱くなってしまった少女を抱き締めながら】
【少女の震える声に、区切り区切りの言葉に相槌をうちつつ】
【右手で背をぽんぽんと叩いたり、擦る様に撫でてみたり】

…………、――――――。

【疑問は、紡がれる言葉で確信に変わる】
【"誰が=Aという謎は解けた。が、あまり驚きを感じないのは】

(こういう結末が、何となく判ってたから、かな……)

【結局誰かが苦しむ形。今回は、この少女だっただけで】
【許せない、という思いよりも、可哀相、という思いが溢れる】
【だから、静かに黙って撫でたり、抱き締めたり】
【今はこれ位しか出来ない。掛ける慰めの言葉も、思いつかなかった】
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 03:08:13.20 ID:dUdAn/xp0
>>152

【一度話し出せば、本当に。言いたいこととか、そう言うものがたくさんあるようで】
【ぐちゃぐちゃといろいろ吐き出しているようなのだが】
【生憎なのか、幸いなのか】
【ぐちゃぐちゃの涙声にプラスして、脳内では理解出来ているんだろうわけの分からない順序だったり、元々そんなによくは無い滑舌がさらに悪化していたり】
【きっと、言っていることの大半は理解できないはずで】
【極稀に理解できるような言葉の羅列を挙げてみても、「一緒にどっか行きたかった」とか、「愛してるって言ったのに」とか。愚痴だったり愚痴じゃなかったりさまざまで】

【まあ、そんなこんなでしばし】
【いろいろ吐き出したりして十数分だとか数十分だとかが経てば、疲れたりもするらしく】
【ぐすぐすと、いまだに止まりきっては居ないものの。だいぶ、落ち着き始めたような】
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 03:27:06.94 ID:IOkvaOsXo
>>153

【いろいろと、吐き出される感情】
【少女が何かを発するたびに、意味判ろうと判るまいと】
【うん、うん、と相槌をうって、背を撫でる手を止めない】

【暫く経って、少しずつ落ち着きを取り戻し始めた少女】
【抱き締めるのはそのままに、顔だけを少し動かして】
【少女の耳元に口を寄せ】

…………、落ち着いた?

【小さな声で、そう問いかける】
【その間も、半分は自分の為、少女は抱きしめたまま】
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 03:39:41.96 ID:dUdAn/xp0
>>154

【私怨だとか怨みだとか愚痴だとか愚痴でもない何かとか】
【しばらく吐き出して、疲れたか、ネタ切れか】
【口数もぽつぽつと減ってきて、涙も減ってきた辺りで】
【声をかけられて、ちょっとの間】

……う、あ……っ。
ぅぅー……。

【何かを言おうとしたのか、言葉を出しかけて】
【それを途中で中断、子どもが愚図るみたいに、高い声を出して、ふるふると首を振って】
【いまだに落ち着いていないらしい、が】
【以降、何かを言うこともなく。泣くのも、どんどんと治まっていくばっかりで】
【本人の意思はどうあれ、落ち着いて来ている、らしい】
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 03:49:22.77 ID:y2y/MZNSO
>>149

そう、望まれなかった=B言葉の通りだ。
――……大層な眼だが、節穴が開いているようだな?

【淡々と、影は繰り返す。影にとっては、それが純然たる真実なのだろう】
【恐らくこの惨状には、彼も知らない理由があるのか。何れにせよ、殺めた事に相違は無いが】
【自分は快楽殺人者とはまた違う、と本人は考えているらしい。その証左として】

此方を、何の節操も、流儀も、思想も無しに人を斬る者……と、そう断じるか。
物の本質が見えていないな。――ヒーロー気取りが、笑わせる。

【「放っておけば、大変な事になる」】

【そんな、これ以上の犠牲を危惧する言葉に対し、影は苦々しげに侮蔑の言葉を投げて寄越す】
【跳躍による回避を、眼で追う事はしない。ただ、挟み斬る軌道の薙ぎ払いを】
【そのままに振り切って、翼のように腕を打ち広げる。じゃらり、金属音が響き――――】


成程、大口を叩くだけの事は有る……だが!

【何かが、彼の振り向きざまの掌底の軌道に割り込んだ。――鎖≠セ。今の今まで、彼にとっては死角となっていた背中】
【そこに、双剣の柄尻同士を繋ぐように伸びた黒い鎖が、隠されていたのだった】

【腕を拡げる動作によって左右に引かれ、張り詰めた鎖。影はそれを用いて掌を食い止め】
【時計周りに回転し、掌に鎖の上を滑らせるようにして、攻撃の方向を逸らし、受け流す】

【そのまま振り向きざまに放つのは、左の直剣による逆袈裟】
【右脇腹から左肩へ抜ける軌道の、一閃である】
【回転と相手の掌底の勢いとを利用した、所謂ところのカウンター――】

//あばばばば申し訳ない、こちらも落ちてました一応返しておきます!
//日曜はひょっとしたら用事があるかもなので、土曜は如何でしょうか?
//ご予定があるようでしたら、無理にとは申しませんが……。
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 06:07:30.12 ID:IOkvaOsXo
>>155

…………、まだ、だめかな?
泣きたいなら、好きなだけ泣いて良いからね?

こうして居たいなら、それもいいし、ね。

【何だか歯切れの悪い少女の様子に、手を頭に回し、撫でながら問う】
【見た限りこれ以上泣き始める様子はない、だろう】
【それでも、本人は納得していない様子なので】
【少女本人が認めるまでは、こうしているのも悪くは無いと】

/申し訳在りません、結局寝落ちしてしまいました……!
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 08:25:09.67 ID:ihsxtfwQo
【海辺】

【朝の砂浜に佇んでいるのは、18歳位の少女】
【黒い瞳、長い黒髪。前髪はまっすぐに切り揃えられ、後髪は緩やかなウェーブがかかり】
【赤地に白のドット柄のチュニック、黒のフリルスカート、赤のミュールは手に持って裸足で砂浜に立ち】
【身長は170に近く、その容姿はファッション誌を飾るモデルを彷彿とさせるものだ】

―――――おはよう。

【海を見つめて、ぽつりとそう呟く】
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 09:55:55.31 ID:LveLLMySO
>>158

/まだいらっしゃいますか?
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 09:58:50.68 ID:ihsxtfwQo
>>159
/いるんだなコレが
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/14(土) 10:08:34.52 ID:ONViHasgo
>>156

なんとでもいいやがれ!
見逃すわけにはいかねぇ!

【しかし青年の掌底は鎖によって交わされる】

なにっ!これは仕込み鎖!

【青年の攻撃を防いでいなす】
【そしてすかさず青年のカウンターの斬撃を繰り出す男】

コイツ…!やりやがる!
思ったよりやるじゃねぇか!

【青年は彼の斬撃を目で追っていた】
【しかし、その斬り返しは鋭く攻撃直後の彼には回避は不可能といっても良かっただろう】

交わせねぇなら受けちまえばいいんだよっ!
おめぇさんもしたようにな!

【彼は斬撃を受ける寸前、とっさに先ほどの影の鎖の回転も生かし】
【左方向に振り向き、背中に背負っている煙管で受け止める】
【傷を負うのは防げたが、衝撃までは完全には防ぎきれない】
【だがその衝撃をも生かし、彼は陰から見て右方向へ距離をとるだろう】

コイツを背負ってなかったらヤバかったかもな…
おめぇさん中々やりやがるな…
だとしたら余計に見逃すわけにはいかねぇ!

【この影、かなりの手練であると感じた青年】
【青年はその卍の瞳で影をずっと見据えながら、影の次の動作を見据えようとするだろう】
【そして彼も右手と左手に気を集中させている―――――何か術の準備か?】

//土曜日は先に予定が入っておりまして…
//日曜日と月曜日なら昼も夜も大丈夫ですので舞台裏で呼びかけてもらえれば参上いたします…。
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 10:12:25.17 ID:LveLLMySO
>>160
/それでは早速…

>>158
うー、この時期の海はやっぱりまださむいなあ…

【ペパーミントの髪色、琥珀色の瞳の少年が近付いてくる】
【少し大きめの黒と灰のチェック柄の長ズボン、白く柔らかなブラウスの上に羽織った、学校の制服を思わせるベージュのブレザーの右肩部には校章が縫い付けられている】
【その服装からは何処ぞの高校の生徒であることが窺えるだろう】

……?
(ほわ……綺麗な人……)

【少女の存在に気づき、佇む姿に思わず見とれてしまう】

【少女自身の容姿と朝の微かな陽光に包まれた砂浜の持つ、独特の雰囲気が相まって】
【少年には今目の前に広がっている情景が一つの絵画のように思えたようだ】
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 10:16:53.12 ID:ihsxtfwQo
>>162
【近づく音、砂を踏むそれの音源へ少女は視線を向けて】

―――――誰?

【不躾な言葉。些か感じが悪いように思えるその発言】
【しかし、少年の琥珀色の瞳を見据える目線には、怒りやいら立ちでは無く―――――純粋な疑問の色だけが浮かんでいて】
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 10:26:04.39 ID:LveLLMySO
>>163
………ハッ!?
あ、い、いや!すいません!!
そんな、名乗るような者では!
じゃなくて、ごめんなさい!覗き見するつもりじゃ…つもりじゃ……

【突然声をかけられたために、過剰に反応してしまう】
【少女をじっと見つめていた瞳、真っ赤になった顔を逸らし、弁解の言葉を連ねる】
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 10:33:59.84 ID:ihsxtfwQo
>>164
【赤くなった顔を逸らして、弁解の言葉を連ねる少年の様子に、少女は小さく首を傾げて】

謝らなくていい。
私の言葉が足りていなかった。

【言葉は無機質。それでいながらも、内容は相手を気遣うもので】
【どこか、彼女の中の温かさが垣間見えるかもしれない】

私はリッカ、“人間の仲間”。
あなたの名前は?

【先程の問いに、まず自己紹介と補足を付けて、もう一度彼女は問い直す】
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 10:42:40.31 ID:LveLLMySO
>>165

ごめ…はうぐっ
は、はい……わかりました
【思わず零れ出そうになった謝罪の言葉を飲み込りこむ】
【名を告げた少女を見ようとするが、真っ赤になった顔を気恥ずかしく思い、何となく俯いてしまう】

僕は、夜彦です
屋形雲 夜彦っていいます
(人間の仲間…?)

【少女の言葉に引っ掛かりを感じながらも、自己紹介をして、一礼する】
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 10:59:38.41 ID:ihsxtfwQo
>>166
【彼が自己紹介をして、律儀に一礼した一瞬の間―――――】
【リッカは一気に夜彦との距離を詰めようとする。成功したなら、彼が顔を上げた頃には顔がとても近くにある筈だ】

形態は人間の男性、推定15〜20歳、瞳孔正常、呼吸脈拍体温…乱れ?

【視角からの少年に関する情報を羅列して、はて、と少女は首を傾げた】
【少年が何故気恥ずかしい様子を見せているのか、どうやら彼女は解っていないらしい】
【何の躊躇もなく顔を近づけようとしたのも、それが理由だろう】

夜彦、覚えた。
あなたは―――――高校生?

【服装から判断したのか、そんな事を問う】
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/14(土) 11:15:08.50 ID:zWidTgVP0
【櫻の国―――地方の山村】
【気高い山の山頂付近にあるひっそりとした雰囲気の村】
【普段は近くの洞窟で取れる霊鉄≠ェ目当ての鉱物研究家などが訪れる程度】
【しかし現在その村は廃墟と化していた――――】

【火、焔、炎、一面の火の海、瓦礫の山、死体の山、さながら地獄絵図である】
【村人に生存者は恐らくいないだろう、だが、その中心で幽鬼のように佇むモノ=z


――――………………ォオオォオオオオ………

Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
雄ォオオオオォオオオオォオオオオォオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【その中心で咆哮しているそのモノ≠フ姿は】

【全身をフルプレートの光沢のある黒い鎧で身を包んだ騎士のようなモノ=z
【頭部ヘルムの部分の付物は動物などの毛ではなく数本の束ねられたプラグ≠ナある】
【ヘルムのバイザー部分は三つの線にわかれていて、赤い閃光が灯っている】
【肩当て部分からは上に向けて大きな闘牛の角のようなモノが伸びている】
【背中にはピエロのような顔が描かれた深紅のマントを纏っている】
【さらに紅い半透明な剣を背負っており、威圧感を放っている】
【腕と肩を繋げる関節部分は繋がっておらず¢附b同士を黒い霧のようなモノが繋げている】
【身長は2mはあるだろうか、アーマーは刺々しいフォルムで、ヘルムの隙間からは傷んだ黄金の髪が垂れている】

【惨劇の首謀者は何を思うのか、ただ咆哮するのみである】
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 11:17:13.92 ID:LveLLMySO
>>167
――――!?
【顔をあげた瞬間、目の前にあった少女の顔に驚く】
【真っ赤だった顔はさらに赤く染まり、今にも沸騰してしまいそうだ】

(な、何?な、ななな何が起こったの?な、何で…こんなに近くに…)
は、はい!そうでございます!
【少女の問いかけには条件反射的に応えるが、動揺からか声が裏返ってしまっていた】

【そして―――少女に魔力を感じ取る事ができるならば、気付くだろう】
【少年から微かに異質な魔力が出ていることに】
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 11:25:40.46 ID:ihsxtfwQo
>>169
【彼女が元居た場所を見遣れば、砂が大きく抉れたような跡があるだろう】
【一瞬の間に、一度の跳躍のみで数m離れた少年の前に着地した事が解る】

高校生、………!

【そう、と言いかけて感じた何か―――――何か、異質なもの】
【少女は純粋なただの“生物”、魔力などの類は一切分からない、が】
【生物的な本能故か、察した異質さに小さく眉根を寄せて】

―――――あなた、普通の人間じゃない…、能力者?
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 11:35:32.32 ID:LveLLMySO
>>170
【少年には少女が元居た場所を確認する余裕はなく、故にその異常なまでの跳躍力に気付く事はできなかった】

(――あ、また…)

【少女の言葉に微かに表情が曇る】
え……と、よく解んないんですけど…
そう、らしい……です

【どうやら、魔力の存在は解っているようだが、自分が能力者であるという自覚は薄いようである】
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 11:43:15.81 ID:vYm/8iy5o
>>168
//マダイマスカー?
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/14(土) 11:45:50.48 ID:zWidTgVP0
>>172

いるっちゃいます!
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 11:46:27.51 ID:vYm/8iy5o
>>173
//今直ぐ絡み文書いてきますねー!
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 11:48:35.28 ID:ihsxtfwQo
>>171
自分でも、解っていない。
そういう状況なんだね。

【少しだけ、少女は顔を綻ばせた。まるで自分の仲間を見つけて安堵したかのような、そんな表情】

あたしも、あたしの事がよく解らない。
人間の突然変異種らしいけど。
両親は物心つく前に死んだし、その後に預けられてた研究所ではあたしの出生に関して何も教えてくれなかった。

【そして、少年が表情を曇らせた事に気づくと、何かに気付いたような顔をした】

―――――ごめん。
普通の人間じゃないって言っちゃったけど、夜彦は夜彦。
あたしも良く化け物扱いされた。
だから、今の夜彦の気持ち、解る。
謝る。

【少年の異質さを感じ取った際の、自分の反応に反省しているようで】
【言葉こそたどたどしいが、リッカはぺこりと小さく頭を下げた】
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 11:49:12.18 ID:ihsxtfwQo
>>171
/ちょろっと昼飯食べてくるのです!
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 11:49:21.34 ID:vYm/8iy5o
>>168
【荒れ狂う火焔そのものを形にしたかの如き腰ほどまで或る真紅の長髪を流し】
【地獄の業火を映すが如く、澄み渡る紅玉の瞳を煌かせて】
【その両腕には、焔と刃の意匠を感じさせる文様がびっしりと刻まれている】
【格好は、上半身晒布姿に下半身はデニムと言う物。なんかスタイリッシュ痴女みたいな感じだろうか】
【そんな少女が、山村の近くを通りかかった、その時】

腹減ったな……、おにぎ「雄ォオオオオォオオオオォオオオオォオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」!?

……ほう、ちょっと気になるな。

【そう言うと、手に持っていた巨大おにぎりを口に頬張りながら、駆け出して行く】
【ずざざざ、と滑りながら、少女は騎士の後ろ側に、現れた】
【そして、この惨劇を、目に映して】

――――成程、コレはコレは……。
戦わぬものまでも殺す等、剣士の風上にもおけんッ!!

そこな騎士よッ!!此方を向けッ!!

【ぶわぁっ!と髪が逆立ち、全身から真紅の妖気が吹き上がる】
【その圧力は、声がなくとも彼女がそこにいるという事を示すだろう】
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/14(土) 12:03:00.41 ID:zWidTgVP0
>>177

【ギギギと、首を機械的に折り曲げて、少女を一瞥する】
【そして、ゆっくりと少女の方を向くと、バイザー越しの閃光がより一層強まっていく】


グ……アァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
雄オオォオオオオォオオオオォオオオオォオオオオォオオオオォオオオオォオオオオォオオオオ!!!!!!!!

殲滅……センメツ…………破壊…!!!!!!!!!!!!

【再び咆哮と共に、背中の半透明の剣を左手で握り】
【なんとそのまま左手が分離し、少女の頭上付近まで接近していく】
【分離された左腕は、黒い靄のようなもので肩付近の装甲と繋がっている】
【そのまま少女の頭上から、断罪の如く剣が串刺しにせんと落下してくるだろう】
【速度は単調、上から、という事を除けば単純な攻撃だ】

破壊破戒ハカイッ!!!!!!我は全てを破壊するッッ!!!!!!!!!!!
万物!市民!ソンナモノハ…関係ないッッ!!!!!!全てが憎い憎い憎いッッ!!!!!!!!!!1

【大よそ理性らしきものは感じられない狂気の叫びを繰り返している】
【だが、言葉が通じない訳ではなさそうだ】
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 12:06:06.91 ID:LveLLMySO
>>175
はい、そうです
そんな感じ、です

(え……突然変異……?
……あ)
【そこで初めて、彼女が元居た場所にあった抉れを見付ける】

あ、そんな……
リッカさんが謝るような事じゃないですよ!
魔力の事は、よく解んないですが……なんか、僕のは変な力らしいですし、ほら…その……ね?
仕方ない…のかな?

【うまく言葉には出来ていない……が】
【彼なりに、辛い過去を持つ彼女を気遣っているようだ】

それに…変な奴って思われるのには、慣れてますから…
【呟きながら、ペパーミントの髪を弄り、自嘲的に笑う】

/くってらです
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 12:12:10.64 ID:vYm/8iy5o
>>178
【相手の方向に、足が一歩引く、だが、迫る剣を見て、バケモノ≠ヘ動いた】
【吹き上がる妖気が足に圧縮され、一瞬で解き放たれる、まるでそれはジェット噴射のようであった】

気炎万丈足<b!!

【本来は、己の周囲に高熱の妖気を解き放つことにより相手の接近を防ぐ技であるが、一点集中で解き放てば、このように緊急回避にも成るのである】
【チッ、と右肩に刃が掠り、紅い血が飛び散り、火の粉となり消えるが、火憐はそのまま剣をくぐり抜けるようにして接近していく】

Y星の剣よッ!!

【少女の右腕に、剣というには形状が長すぎる物が現れた】
【其れは、槍=BY星の剣とは、妖気による武器精製術の名称であるため、剣以外も作る事ができる】
【くんっ、と膝の柔らかさを生かし、全身のバネを使用した突きを、左腕の付け根の黒い靄を貫こうとするだろう】
【とりあえずは、靄にダメージが通るかどうかの確認であり、その為にリーチの長い槍を使用した】
【槍は高熱を纏っており、普通のダメージが通る¢且閧ナあれば、ある程度の効果を発揮すると思うが……?】
【そして、火憐は相手の叫びを聞き、口元を、獣の如く鋭く歪め犬歯を剥き出しとして】

己の感情に飲まれ正気を失う等、剣士ですら無い、お前は只の獣[ケダモノ]だッ!!
そして、獣に負けるわけにはいかぬ、お前にこれ以上の破壊をさせるのは認められんッ!!

故に、只の人殺しのバケモノではあるが、花城火憐≠ェお前を相手としようッ!!
さあ、掛かってこいッ!!ケダモノ<b!!
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/14(土) 12:27:37.11 ID:zWidTgVP0
>>180

【バシュッと槍は黒い靄を貫き、四散させるが、直ぐに靄は再生してしまう】
【浄化≠竍聖≠フ属性が付加されていない限りはダメージは与えられそうにない】

【やはり狙うなら胴や頭部だろうか―――今までの情報を纏めると急所があるかも分からないが】

唖ァァァァァァ…………そんな…ことは…すでに知っている…一度死した身だ…
もはやこの身を動かすは…底知れぬ狂気と破壊という衝動のみ……ホカハ……イラヌッッ!!!!!!

我はアルルカン=cただの道化だ………破壊の権化たる死人……Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!

【地面に突き刺さった剣は自らの力で引き抜かれ、元の位置に戻っていき再び肩の装甲に接続される】
【ドンッッと咆哮と共にアルルカンを中心に黒い衝撃波が発生し、燃え盛る木片や瓦礫、人骨を巻き上げる】
【それらは弾丸のように花城目がけて放たれていくッッ!】

貴様は何故戦う………我と同じか……破壊でしか自己を見いだせないのか…

【衝撃波の中心のケダモノは、ただ淡々と籠った声で話すのみ】
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 12:28:57.95 ID:ihsxtfwQo
>>179
変な奴とか、気にする事ない―――――それに、変な力があるなら。
使いこなしてやればいい、それも夜彦の個性になる。

【例えば、そう言って彼女は右手を夜彦に見せるように掲げる】
【その手は、ごきりめきりと内側から変形していき―――――鋭い爪を持った、怪獣のような手に変化した】

あたしは、普通の人間と違って自分の細胞を自在に操れる。
細胞分裂を速めて怪我を直したり。
細胞の分化を操作して、こういう風に体を変形して武器にしたり。
プログラム細胞死だけは操れないから、不老不死とまでは行かないんだけど。
最初は嫌だった、でも今は上手く使って、自分だけの個性にしてる。

【そこで一息ついてから、リッカはまっすぐ夜彦を見据えた。それはキツイ視線では無く、凛としていて、それでいて優しげな視線】

夜彦も、自分の力を嫌わないで―――――うまく、使ってやればいい。
路地裏とか歩いてると、たまに戦いを仕掛けてくる奴がいる。
そんな時は、自分の持ってる力を活かして、戦う。
その他でも、いろいろ便利になるはずだから。

【自分の力を嫌わないで、個性として活かせばいい―――――そう、彼女は提案する】

/戻りましたの(ΦωΦ)
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 12:37:41.79 ID:vYm/8iy5o
>>181
【手応えはなく、すぐさま槍を引く】

……成程、暖簾に腕押し柳に風。
やはり、柔きを貫くより、堅きを砕く方が性に合っている。

【そして、相手の起こした衝撃波により襲いかかってくる弾丸のような、瓦礫の数々】
【其れを受け止めることは、火憐はしない、火憐の強みは、速度と攻撃の手数】
【ならば、足を止めることは得策ではない事を剣士としてではなく本能が知っている】
【故に、火憐は槍を二刀の太刀に作り替え、瓦礫をさばきながら接近していく】
【当然、全てを捌く事など不可能、瓦礫が体に命中していき、傷を創っていく、が】
【それでも、捌き、弾き、瓦礫に瓦礫をぶつけ、隙間を作り隙間を見つけ、そこに己の体を潜り込ませるように前進していく】
【そして、相手への距離が、3m程になったところで、火憐が違う動きを見せた、右足を、ぐぐぐぐ、と踏みしめたのだ】
【そのまま前に進むことはなく、その足から、2m程前方へ、焔の線が走っていく、そして、その先に火の玉が浮かび】

っは、違うッ!!戦うから自分≠ネのではなく、自分だから戦う≠フだッ!!
同じように見えて、それは違うッ!!先に戦いがあるか、己があるか、それが、私とお前の違いだッ!!

行くぞ――――轟火疾走ッ!!

【直後、火憐の体全てが焔と化して、その火の線の先端へ現れた。態勢は2m後ろに居た頃と同じ】
【普通に移動するより遥かに遅い其れをなぜしたのか、それは、移動中は物理的な攻撃をすり抜けることが出来るためだ、残りに隙間がなかったため、無理やりすり抜けたのだ】
【そして、態勢をそのままに、火憐は相手の甲冑の腹部に、突きを放つだろう。捻りを加えられた高熱の突きは、並の鎧であれば容易く穴を開けるだろう、まるでドリルのように】
【その、徹底した攻め≠フ姿勢は、正に可憐なる火炎≠フ如く】
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/14(土) 12:39:41.15 ID:Kp8BolaB0
>>183

>>181

/乱入してもいいですか??
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 12:42:02.40 ID:vYm/8iy5o
>>184
//自分は構いませんけども、アルルカンの人に寄ります
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 12:49:58.42 ID:LveLLMySO
>>182
個性、ですか――……
(…………!?
腕が……!?)
【少女がつかってみせた、細胞操作の力に驚きの色を見せるが】
【何より少年が驚いたのはそれを個性といった少女自身だった】

(強い、とっても強い人なんだな)
――――……僕もなれるかな、リッカさんみたいに…
【少女の凛とした視線。その強さに――――憧れに似た感情を抱く】

……でも僕、力とかよくわかんなくて…
使ったことないんですよね
【タハハ…と笑いながら、照れ臭そうに、はずかし気に頭をかく】

/遅れてごめんなさい!
こちらもご飯でした
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 12:56:37.98 ID:+qsQEOaDO
【路地裏】
【しゃらん、しゃらん──】
【銃声や悲鳴が頻繁に聞こえるこの場所で】
【今日奏でられたのは、鎖の音】

──、、な、つ……。?

【音の聞こえる場所に居たのは、15歳程の少女だった】
【淡く燐光を放つ右目と夜色の左目を持ち】
【其の蒼みがかった黒い長髪は、まるで夜の海を思わせるかもしれず──】

【──しゃら、しゃら、しゃらり】
【この時期にはそぐわぬ、冬用の衣服を着た少女】
【彼女の歩みに併せ、鎖の音がまたひとつ】
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/14(土) 12:57:58.32 ID:zWidTgVP0
>>183


【衝撃波の断層は次第に弱まっていき、後には円形に並んだ瓦礫の山が残るのみ】
【波紋のように波は辺りの木々を揺らして去って行った】

愚かな………それではキサマもイズレ傷つき……朽ちて…死するのみだッッ!!!!
自己などマヤカシッッ!!!!自分など戯言だッッ!!!!!!!!

人は……生命はただ本能に従うのだッ!!!!!破壊という本能にッ!!!!


Gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaッッ!!!!!??

【強力無比な突きに貫かれ、腹部のプレートが崩壊し、そのまま近くの家屋に吹き飛ばされる】
【血が噴き出す事はなく、砕けた装甲から除くのは青白い死人≠フ肌、そして傷口から漏れる黒い靄】
【膝を付いていることから、ダメージは確かにあるようだ】

AaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaGyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyy!!!!!!!!!
ヤルナ……バケモノが………だが、コレデハマダ足りンなァ……

もっと見せてクレ、貴様の破壊を、貴様の本能を……オォオオオオォオオオオ!!!!!!!!!

【立ち上がり、家屋の陰から赤い閃光をチラつかせて再び咆哮する】
【同時に両手から赤い、輪が三重になったレーザー攻撃を放つ】
【輪、なので、中心をサーカスの獣のように飛び越えれば回避は出来るが、三重という事も念頭に入れてほしい】
【速度は少し速めだ、甘く見ていると痛手を負ってしまう】
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/14(土) 12:59:12.58 ID:zWidTgVP0
>>184
//構いませんよー
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 13:01:29.31 ID:vYm/8iy5o
>>188
……っ、は……っ、は……ぁっ!

【荒い息を吐くが、独自の呼吸法で呼吸を整えて、すぅ、と相手を見据える】
【劫火疾走は、隙が大きい上に負担が大きい、あまり多用できる技ではなかった】

それでも、まやかしを、幻を信じていたいのが人間の心、さ。
……ああ忘れていたな、私は人ではなかったか。でも、まあ。それでも信じていたい。

191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 13:01:43.50 ID:ihsxtfwQo
>>186
【少年の言葉に、一瞬リッカはきょとんとした表情を見せた後―――――にっと、笑って見せて】

なれる。
んでもって、飛び越える。
あたし程度なら、簡単に。

【少年の持つ可能性、それをリッカは感じ取っているのかも知れない】
【そして、夜彦が力を使った事が無いと知ると、自身の最初の頃の記憶を引き出し始めて】

あたしも、最初はどうすればいいか解らなくて―――――取りあえず、イメージから始めた。
夜彦の力が魔力なら。
手の平に集めてビームみたいに放出するとか、力を剣の形に凝縮して武器を作るとか………?
魔力って言う位だから、炎とか氷とか、何か夜彦にあった属性があるかも知れない。

とにかく。
イメージから始めてみると良いと思う。

【魔力に関しては詳しくは無い彼女だが、一応そんなアドバイスをしてみる】

/お気になっさらず!
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 13:01:51.28 ID:vYm/8iy5o
>>190
//いやぁぁぁっ!途中投稿ですぅ!
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/14(土) 13:04:44.35 ID:Kp8BolaB0
/ありがとうございます!!

>>188>>183

あれは.......

【深紅の眼と髪をした男は、戦いを見つめていた】

【その視線の先には、かつて戦った相手、火燐が居た】

花城火燐っ!!!助立ちするっ!!

【男は、素早く走ると、火燐の近くに行く】

【大剣を構えると、ゆっくりと呟く】

化け物ぉ、『悪人』の俺が相手してやるよぉぉぉ!!!
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/14(土) 13:06:07.79 ID:ureXIpFho
【人気のない郊外をどすん、どすんと音を立て】
【金属の足裏を地面に打ち込むように歩く、2.5mほどの二足歩行ロボット】
【腕には丸いフォルムの両手持ちライフルを持ち、陽光に肩の虎と狼のエンブレムが光る】

ピーーーーー ヴヴヴ.......
【時折小さく電子音を鳴らし、横一文字の切り込みからカメラアイを動かし周囲を伺う】
【やがてもっと人の多いところへ向かって、ロボットは歩き始めた】
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 13:11:30.99 ID:LveLLMySO
>>191
【飛び越える、本当にそこまで出来るとは、少年には思えない】
【ただそれでも――少しでも近付きたい】
【強くありたい】

―――――はい!
【心からそう思った少年は、とびきりの笑顔で応えた】

イメージ、ですか…

(武器武器武器武器…)
【何となく、剣や槍などの武器をイメージして魔力を集中させるつもりで手に力を入れる】

………………

【しかしなにも起こらなかった】
【それならば、と掌に意識を集中させ……】


――――――――ハァ!!



【しかし なにも 起こらない】

………………
【再び真っ赤になる顔】
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 13:12:41.95 ID:vYm/8iy5o
>>188>>193
……っ、は……っ、は……ぁっ!

【荒い息を吐くが、独自の呼吸法で呼吸を整えて、すぅ、と相手を見据える】
【劫火疾走は、隙が大きい上に負担が大きい、あまり多用できる技ではなかった】

それでも、まやかしを、幻を信じていたいのが人間の心、さ。
……ああ忘れていたな、私は人ではなかったか。でも、まあ。それでも信じていたい。

己≠ニいう物をなァッ!!本能に従うのが悪いこととは言わんッ!!
だが、其れに甘えるのは許せんッ!!何もせず、只従う事になんの意味が在ろうか!?

【ぶしゅしゅ、全身に走っている、瓦礫の跡から血が吹き出した】
【その血は、一瞬で彼女の熱気により、火の粉と成って、散る】

――――言われずとも、お前の体に刻んでやろう。

【きゅっ、と瞳孔が締まった、動体視力を限界まで発揮しているのだ】
【集中により、周囲から、音が消えていく、見据えるは、レーザーのみ】
【もし、翼が気づけば、彼女が翼に気がついていないことに気がつくだろう。その眼は、徹底して、敵のみを見ている】
【路地裏の戦いの時よりも、彼女は力を発揮している、それが理解できるかも知れない】

【た、ん】

【地面から、火憐が離れた。一つ目、危なげ無く回避をする】

【二つ目、焔の噴射で、ぎりぎりの回避をしようとするが、左足に掠り、ズボンが黒焦げとなり、足から鮮血を吹出す】

【三つ目、態勢を崩した火憐に、襲いかかるレーザー、其れを火憐は――――――】


おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!


【熱により蜃気楼を強く起し、周囲の光の屈折率を歪めることにより、光線であるレーザーを曲げた=z
【ぶしゅぅ、と左肩の肉が持って行かれて、しかし、火憐は生きていた】
【全身から、血を吹き出している火憐、足の傷で、機動力は落ちている、だが】
【その足で、火憐は地面を踏みしめた】
【激痛で、口から呻きが漏れる】

――――うぅっ!オオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

【その、呻きを戦意の咆哮へと変えて、火憐は体を捻った。左腕を、捻り、気を練り捻り、高熱を圧縮する】
【そして、ようやくそこで、翼に気がついたようで】

――――翼ァッ!!相手に隙を作ってくれッ!!

【そう、火憐は叫んだ。その刀に圧縮される力は、かなり強いものであるのが分かるだろう】
【これだけの隙だ、普通に当てるのは難しい技だった、故に、助太刀に頼んだのだ】
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 13:15:04.06 ID:sOxrdJUxo
>>前989

―――宮下正次……カノッサ機関……アハ…
どうでもいい……


――――― ちょうだい?


【言っていることがまるで噛みあっていない】
【もう彼女には宮下を無に還す≠アとしか頭にないのだ】
【故に、何もかもその無の力で呑み込まんと――】

【銃声。それが病室に響く、少し前。照準を合わせた時か、はたまた引き金を引こうとした時か】
【右腕を下げて黒球を移動させ、銃弾の軌道に合わせる】

【黒球に呑み込まれた銃弾は特別な能力を持っていない限り、その威力を失って――】
【ぽとり、とゼーロの足に届く寸前で無効化されるだろう。同時に、右手の黒球は消滅する】


――― アーテル・リリース-黒弾-

【右手の人差指と親指をピンと伸ばし、残りは全て畳む。悉皆、銃のような形をとって、呟く】
【そしてその指先を宮下へと向けるだろう。そこへ急速に漆黒の魔翌力が集中してゆく】

【――無音の発砲を、3つ】

【狙いは両足に一発づつ、そして、アートマンの顔面に一発だ】
【威力は普通の――アートマンが今使った銃と同じ威力だろう】
【距離があまり離れていないため、高速で迫る黒弾を躱すのは至難の業か】
【撃たれる前に反応出来れば、回避は容易だろう】

/では、よろしくおねがいしますね!
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 13:18:13.61 ID:ihsxtfwQo
>>195
【頑張る少年の姿に、リッカも真剣な瞳で様子を伺っていたが】

………。

【何も起こらない。】
【顔を赤らめてしまう夜彦を見て、ぽんぽんと背を叩き】

すぐに出来る奴なんて、そうそう居ないよ。
何かきっかけさえ掴めれば後は速いんだけど―――――

【いかんせん、魔力には不得手。だが彼女なりに、夜彦の力の活かし方を懸命に考える】
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/14(土) 13:18:27.22 ID:Kp8BolaB0
>>196

了解っ!!

奥義、炎獅子走破ぁぁぁぁぁぁっっっ!!!

【体中を燃やしながら謎の騎士に突撃する翼】

村ぁ潰したその罪を、死にて償えぇぇぇ!!!

【体も、剣も、魂をも燃やしながら、つっこんでいく翼】

【防がねば大ダメージだろろうし、回避しても隙ができる】

【それを信じて、翼は突っ込む】

【悪人として、粛清をするために】
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 13:28:29.06 ID:LveLLMySO
>>198
そ、そですかね…ハハハ……
【恥ずかしそうにぎこちない笑みを浮かべる】

きっかけですかぁ……
なんか、先は長そうですね…
……でも、焦らずに頑張ってみます!
【少女の前向きな姿勢に触れ、彼自身も少しプラス思考になったようである】

――――あ、そろそろ時間が…
すいません、いきなり現れたりなんかして…
【懐から携帯を取り出し、ばつの悪そうな顔をする】
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/14(土) 13:29:31.05 ID:u+cry7tRo
【街中】

…ぐーぎゅるるるる

【雲ひとつ無い真っ青な空のもと、盛大にお腹が鳴る】
【その音の発生源は恥ずかしがる様子も無く悠々と歩き続ける少女だ】

あー……はら減ったなぁ…
何か美味そうなもんとか落ちてないかなっー
市場の方へ行った方がよかったかも………

【その影の姿は、純黒色のセミロングの髪に、ぺたぺたと地面に吸いつく素足】
【オニキスの様な漆黒の両目は輝きながらあたりをぼんやりと眺めている】
【そしてもっとも特徴的なのが頭の上に付いた猫耳と後ろに付いた尻尾である】
【耳はぴくぴく動いて、尻尾は風に抵抗するようにぱたぱた動いている】
【付けものっぽくは無い、どうやら本物の獣人のようだ】
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/14(土) 13:32:12.43 ID:zWidTgVP0
>>193

コザカシイ………なぜ自ら死地に赴くような愚行をするノダ……
イヤ………それは…ネ…ル…セイ…ト…同じだったか、だが今はもう…オソイ

Oooooooooooaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!

【突如現れた男を見て、吐き捨てるように言い放つ、途中ノイズが走り上手く聞こえなかったが】
【咆哮と共に両手を青年に向けて発射する、右手は頭上から頭を握りつぶさんと】
【左手は腹部を貫かんと迫っていくッッッ!!!!!!!!!!!】

>>196

知ったような口をッッ!!!!!!貴様のような小娘には真の絶望は分かるまいッ!!!!
もはやは我は破壊を司り、破壊の為だけに生きていくッッ!!!!!ソレガァァァァァァァァァ!!!!

Gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!

【当然花城への攻撃も怠らない、左手から野球ボール程の複数の黒い魔弾を放っていく】
【魔弾はそれぞれ不規則な移動をして、花城の胴体を打ち抜かんとする】


>>ALL

まだ終わりではナイ………まだ破壊は終わってはイナイッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!11

雄オォオオオオォオオオオォオオオオAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!
全てを無に帰してやるッ!!!!アアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!

【キュインっと花城と翼が立っている付近の地面に向けて口から高出力のレーザーを放つ】
【牽制…………?否違う、レーザーが走った数瞬後、辺り一帯は圧倒的な爆発に包まれる】

【再び襲い掛かる燃え盛る瓦礫と、爆炎、爆風、甚大な攻撃が蹂躙する】
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 13:36:37.48 ID:ihsxtfwQo
>>200
時間、解った。
大丈夫。

【ばつの悪そうな夜彦に、心配要らないといった風に彼女は応えて】

―――――また、会おう。
その時には、お互い強くなれてるといい。

【再会を誓って、彼女は夜彦に背を向け歩き出した】

/自分も急用で外出しなければなので、これにて!
/乙でした〜!
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/14(土) 13:37:30.10 ID:5lYd21C0o
>>197

「んなっ!?」

この馬鹿……!

【黒い球に呑みこまれていく銃弾】
【これには、驚きを隠しきれずに、目を丸くする、アートマン】
【青年も青年で苛立ちを抑えられずにはいられなかったようで】


「おいおい、何かあぶなそうじゃねーかYO?」
「って事で、俺はもどらせてもらおうじゃねーかYO!」

チッ……
【少女が、攻撃の予備動作といえよう行動を見せると、危険を察知したのか、すぐさまアートマン武器ごとは青年へと戻っていき】
【青年が次に見せたのは、駆ける姿。響かせたのは、革靴の足音】


【銃弾が、2つともふくらはぎを掠るが、狂気の所為か、痛さは感じず】
【そのギャップの快さに、ニヤリと頬を緩ませて】
【そして、少女に近づくと両手を体の左側へと持って来て】
【刀を少女の左の横腹目掛けて、一直線に振るう】
【接近まで、数秒はあった。其の時点で危険を察知して、何らかの行動さえ取れれば対処は可能だ―――】

【――――しかし】

「HEY!楽しいとこだけやるってのが賢いやり方ってもんじゃねーかYO!」

【青年から飛び出る、アートマン。手にもった刀で、青年とは反対、少女の右の横腹目掛けて刀を振るう】
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 13:39:37.90 ID:+qsQEOaDO
【街中】

んー、いい天気だねーぇ

【かつん、こつん】
【休日故か、人通りがそこそこある通りを一人の女性が歩いていた】
【藍色の長髪を真っ直ぐに伸ばし。宝石を思わせるエメラルド色の瞳をした彼女は】
【何が楽しいのか──微笑みながら、かつんこつんと歩みを進める】
【彼女の纏う純白のワイシャツのボタンは、豊かな胸元のみで止められており】
【道を往く初夏の風が、時折彼女の白く柔らかな肌を露出させていた】
【そんな彼女の脚部はベルボトムのジーンズで覆われ、露出は最低限に抑えられ】
【そのせいで、上半身の方へ視線が向けやすくなっているのかもしれず】

──さて、さて、さて
112番君のおかげでコトの次第は随分と面白くなっているようだ……
ふふ……私はこれからどうしよう、かなーぁ?

【煌──】
【首元を彩るアクアマリンのネックレスが、小さく輝く】
【──凛】
【右耳を飾る、鈍銀色のイヤリングが、風に揺れる】
【≪No.CZ≫──耳元の装飾品に施された、其の数字の意味は】
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 13:41:20.57 ID:LveLLMySO
>>203

はい!
また会いましょう!!
【彼女に向けて手を振る】

/乙です!
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 13:42:39.48 ID:vYm/8iy5o
>>199>>202
――――分かる筈が無いだろう。私はお前ではない。
只、私はお前を倒すと決めたから倒すのだ、哀しき獣よ。

【当然のように、火憐はそう答える】

………………本当にバケモノ≠ノならなければ、進めないか。

――――火之夜藝速男神よ、我に力を与え給え。

【そう、火憐は魔弾を見ながら呟いた】
【直後、火憐の髪が赤色を強めていき、逆立ち、焔へと代わり】
【頭の髪の中に隠れて見えなかった二本の角が、肥大化し、伸びていく】
【ごうぅっ!と燃える焔に依って、魔弾の大半が打ち砕かれた、が二発が腹を抉り、血を吹き出させる】
【捻りを強めたことで、内蔵には達していなかったが、傷は深い】
【しかしながら、そのかわりというかのように、莫大妖気が吹き上がった。妖怪≠ニしての力を完全に解き放ったのだ】

――――光炎万丈咲<b!!

【相手のレーザーが、着弾した瞬間、火憐の力が解き放たれた】
【高圧縮、高貫通力のレーザーの如き突きである。普通は、一閃の其れが、切っ先から拡散するように放たれた】
【そして、それはかなりの速度で進んでいき、熱線の突きは回折し相手の体の随所を貫くように、収束していくだろう】
【並ならぬ妖気を一撃に込めた、火憐の必殺技である】
【しかしながら、技を放った直後、火憐は瓦礫に蹂躙され、吹き飛んでいった】
【攻撃を喰らうのを覚悟の上で、火憐は攻撃を放ったのだ、覚悟≠込めた、火憐の必殺≠フ行くすえは――――?】
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/14(土) 14:00:10.14 ID:ureXIpFho
【郊外。直径大人5人分はありそうな巨木にガシガシとマニピュレータを叩きつける】
コレハ 手頃ナ 木デスネー。
【人工的な声だが――どこか人間味ある調子で、ロボットは言った】
【本人は撫でているつもりらしいが……硬い金属で撫でられるわけもなく、樹皮がガリガリ削れていく】
オー コレデハ 無駄ナ キズガ ツイテシマウ
早イトコロ 実行 シマショウ
【鈍重な動きで樹に背を向けると、背部ブースタを点火。一気に100mほど距離を取り】

――プログラム『homework』 実行
【両手でライフルを構え、サイドブースタを噴出し反転、地面に膝をつき】
【カメラアイが視界を絞る。撃ち抜く一点だけをレンズに捉え――】

 ファイア。
【1mと50cmを超える長大・大口径の銃口が火を噴いた】
【木と銃口の一直線上を、ライムグリーンの雷撃が走り――ずどん】
精度......99.93% エラー...0 警告...1 許容範囲内デス
【座屈状態からゆっくり立ち上がる。木には大きく焦げ付いた穴が空いていた】
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 14:03:13.02 ID:sOxrdJUxo
>>204

【駆ける宮下を前にして。状況はあまりよくない】
【剣士――接近戦を得意とする者は、身体能力の低い彼女にとって天敵】
【壁にかけられた二つの刀を取るにも、おそらく宮下の凶刃が届くが先】
【棚を倒すという手段もあるが、非力な彼女にはやはり難しいと言える】

【ならば―――】


―――――アハッ

【左右を挟まれたのならば、真中を突けばいい】
【捨て身とも言える行動。迫る宮下に向かってゼーロも真っ直ぐに疾駆するだろう】

【接近の際、左手の黒球を宮下に投擲するだろう】

【触れれば魔翌力を奪い、そして漆黒の魔翌力を触れた物へ流し込むことによって】
【その者の体力を僅かだが奪う魔弾だ】
【さらに先程銃弾がすり抜けた、ということから実体はないことがわかるだろうか】

【狙いは適当。当たればどこでもいいといったところか。飛来する個所は腹部だろう】
【速度はそれほど速くはないが、直径1mもの巨大な黒球だ。避けるのは難しいだろうが】
【宮下の身体能力に因っては、その限りではないだろう】


――――

【接近を許せば、両腕を広げて―――】
【宮下の首に手を回して抱きつくような体勢を取るかもしれない】

【闇の、抱擁を】
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 14:07:16.28 ID:sOxrdJUxo
>>209
/追記:抱きつかれても、特に害はありません。動きにくくなるくらいでしょうか
/先の展開をどうするかは、宮下さんが自由に動いてくださいっ
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 14:16:41.18 ID:LbrsYm8lo
【街中・『カフェ・トロワ』】
【屋外テラスにて無線LANでインターネットにつながったノートパソコンを操作しながら紅茶をすすっている者がいる】

…ほほう、オレが使い始めた頃はインターネットってこんな快適な物ではなかったはずだけどなあ…
すげーぞ…!あっという間に情報が手に入る…!無線でつながる所といい進歩したもんだなあ…!

【感嘆の声を上げながらモニターに表示される情報を見ているのは…黒髪に骸骨のようなモチーフのヒ―ローのプリントが付いた柄Tシャツと黒いデニムの真新しいジーンズとスニーカー
上物の皮のベルトには携帯用工具入れをフックで填めて、両手に機械の戦闘用ガントレットを装備した少年だった】
【最近使い始めたらしいそのパソコンは汚れ一つなく見た目も非常に真新しい】

とはいえ…オレの知りたい情報はのってないなあ…誰も載せなきゃそりゃあ…わからないわな
やれやれ、宝探し用の資金もまだ溜める必要があるし…苦労するなあ…

【懐にしまいこんだ羊皮紙に手を伸ばし表面を指でなぞりながら、やれやれ、と少年は首を振る】
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/14(土) 14:18:01.60 ID:5lYd21C0o
>>209
/一つききたいことが、GANT……じゃなかった黒球は正次の体をすり抜けるんですよね?
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/14(土) 14:18:10.18 ID:zWidTgVP0
>>199

フン…………後ろ見ずなその攻撃………ワカスギルナ……小僧

【突撃された事により、射出された腕は空振り、そのまま旋回して元の位置に戻る】
【そしてそのまま飛び上がり、突撃を回避、余裕を持って着地を………】


>>207

だから戯言だと言ったのだ小娘が、だが………足りなッッ!!!!!?

【着地の瞬間に、花城が放った全霊の一撃を直撃してしまう】
【無数に放たれた突きはまさに赤き閃光が如し、徐々に装甲が砕け散っていく】
【鎧の隙間から噴出する靄も、徐々に増えていき、攻撃が終わった後はボロボロとなった装甲で半身を崩しながら立っている】

【砕けたヘルムからは、幽鬼のようなまったく生気のない顔が虚ろに空を眺めている】
【完全に活動は停止したように思えたが――――】


ガ………ギ……グガガガッギギギギギギギギギギギギギギギゲ…………

≪機関中枢に大きなエラー・アポトーシス注入…機帝形態に移行します≫

GyaAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!


【ボコボコボコっと装甲が膨張、変形していき、ガクガクと震えだす】
【背中はマントを突き破り、大きな刃のような黒い翼が6枚生えてきて】
【頭部は大きな悪魔の角のような装甲が三本伸び、機械で出来た黒い仮面に覆われる】
【右腕は巨大な4m程の半透明のワインレッドの大剣が装着され、装甲が赤く染まる】
【左腕は、大きな2mほどの砲身が四つ付いて、装甲は蒼く染まっている】
【身体の大きさは6m程になり、胴体部分の装甲は真っ白に染まっている】
【腰からは太いプラグが何本も垂れていて、地面に横たわっている】
【まさに破壊の権化たるに相応しい外見に変貌したのだった】


グ……ガ…………これで貴様らは…崩壊する…AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!

な……に……!?…術転送か………クッッ!!!!!!!!!!!!

【その破壊の力を全て解き放とうとした矢先、アルルカンの周囲の空間が歪み】
【バチバチと音を立ててアルルカンが転送されていくだろう】

此度の破壊はここまでか………だがいずれ……私はッッ!!!!!!!!!!

【転送された後には一つの塊だけが残っている】
【それは霊鉄=\――霊土の下で長い間眠り、ついには霊力を得た鉄である】
【この近くの洞窟ではこれが取れると噂されている、あの怪物はこれが目当てだったのだろうか】
【二人分は十分にある、持っていっても問題はないだろう】

【火は徐々に消えていき、後に残るのはただ崩壊した村のみ――】

//お疲れ様でした!
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 14:19:40.35 ID:sOxrdJUxo
>>212
/はい、すり抜けますよー
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 14:19:51.50 ID:dUdAn/xp0
>>157

……だってっ、だって、……っ。

【このままでも構わない、と。その言葉には、なぜだかふるふると首を振って】
【落ち着いては居ない、だが、このままは嫌、なんて】
【わがままに数度、主張してから】
【「ごめんなさい」なんて、謝罪の言葉】
【こちらも数度繰り返しながら、ぎゅうと。改めて強く、抱きしめて】

/返しておきますのー
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 14:25:54.87 ID:vYm/8iy5o
>>213
……ご、ぼ……っ、が……はッ!!

【口から血を零しながら、むくり、と立ち上がる火憐】

ぐ、が……ッ!お……ッおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!

【既に、妖気も尽きて、それでも火憐は相手に立ち向うつもりだった】
【相手の変貌に対して、此方は既に限界を発揮した、角が徐々に縮んでいき、元の姿に戻って】

Y星の剣……ッ!!

【その手にあるのは、なけなしの力を込めて創り上げた、一本の剣】
【細く、弱く、小さく、今にも折れそうな其れを構え、火憐はずずず、と足を引きずりながら近づいていくが】
【直後、相手が消えたのを見て】

――――次は、ッ!!次は倒すぞッ!!アルルカン/哀しき獣≠諠b!!
覚えていろぉぉぉおおおおぉおぉぉおぉぉぉぉぉおッ!!

【絶叫を上げて、周囲の空気を、震わせて】
【消え去った後に、残る霊鉄を見て、足を引きずりながら、其れに触れる】

……………………すまん、村人よ、使わせてもらう。

【鉄に触れて、すぅ、と息を吸う、すると、それと同時に鉄の霊力が火憐に吸い取られていく】
【ずずず、と火憐の角が肥大化し、妖気がもどって行く。その姿は、鬼そのもので】
【腕の文様も、鋭さと色の濃さを増して、より人から外れたように見えるだろう】
【そして、翼の方を向いて、火憐は口を開く】

悪いな、加勢してもらったのに、討ち取れなかった。
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 14:26:18.62 ID:vYm/8iy5o
>>213
//アルルカンの人、乙でしたー!
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/14(土) 14:28:22.83 ID:Kp8BolaB0
>>213

/同じく乙でしたー
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/14(土) 14:32:49.02 ID:Kp8BolaB0
>>216

あ、気にしない気にしない。

あのクソったれ野郎が悪いんだから。

【戦っている時とはまったく違う顔を見せる翼】

【それは、表に生きる翼の顔】

うーん、この鉄.....なんだろう

【しかし、その顔は今度は探究心が溢れる顔に変っている】

【ころころ変わる顔だ。実に都合が良い】

ま、もらっときますか。

しかし、あんたとまた会うとはねぇ
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/14(土) 14:37:25.84 ID:5lYd21C0o
>>209

【この青年を剣士というのには語弊があるだろう】
【剣を主武装としている理由は、格好良いから、という悪い意味での楽観的な思考から来たもの】
【確かに、身体能力の高さ故に、近距離の戦いは得意ではあるが】
【だが、青年の戦闘スタイルは、銃、槍、斧、剣をなんでも扱え、其れを脅威にさせたのは小さくする能力】
【ポケットの中に広がる無限の世界】

【自由気まま】


【良くも悪くも楽観的な、青年に相応しい、自由奔放な戦い方こそが、真の脅威と呼べるのではないのだろうか――?】


(なんか来たね……まぁ、痛くはなさそうだし……)

【こんな、『悪い』楽観的思考を、黒球を目前に、繰り広げ】
【刀で、黒球を弾き返そうとするが、刀は空を切るだけで】


――――!?

【実体がない、気づいたのは、この瞬間の事らしくて】
【頭があまりよくない事には気づくだろう】

【黒球は青年の腹部をすり抜けて、体力と魔翌力を奪う】
【だが、青年は現在のところ、魔翌力を使った攻撃を見せていない】
【魔翌力なんて、いくらでもあげるだろうが、問題は体力の吸収】
【少量なので、問題ないが、大量に黒球をくらえば、厄介か】

【しかし、黒球は問題視したようで、次回から黒球での攻撃があった場合は、十分な対処をするハズだ】

【そして次に目前に広がるは、両手を広げた少女の姿】

【そのままくらって、アートマンに攻撃でもさせれば好機は訪れそうだが】
【抱擁を受けるつもりなど、さらさらないようで】


ふふふ……女の子を蹴るだなんて……
楽しそうだね……
【外道な笑い声と頭の中は抑えきれず】
【下衆な声を辺りに響かせた後】
【青年が行ったのは、右足での、蹴り。少女の腹目掛けて行われた其れは】
【体重が軽い少女ならば、ぶっ飛んで、窓をつき破りそうな程の重い一撃】
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 14:39:51.79 ID:vYm/8iy5o
>>219
――――故に、倒さねばならない。
奴は敵≠セ、私の何かが、そう叫ぶ。同じバケモノだが、アイツは敵だ。

【その目には、楽しみではなく、敵意≠ェみえた】
【己の知るバケモノの中でも、アレ≠ヘ、一番悲しかった=z
【だから、倒すと、そう己の心に刻み込んでいたのだった】

櫻の国の伝承に存在するが、確か霊鉄≠ニいう物だな。
霊力を持つから、普通の鉄と違い、妖刀を打つのに向いているのだが。
私は霊力だけ頂いたから、この鉄は好きに使うといい、まだ霊力は残っている。
刀匠に託して武器にしてもいいだろうな。

【そして、ズボンのポケットから文様の刻まれた包帯を取り出して、傷口に巻いていきながら答えて】

ああ、世の中の流れとは良く解らんものだ。
翼、君は少し変わった≠謔、に見えるな。何があった?

【その目は、澄み切っており、心を見透かすように翼を射ぬくだろう】
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/14(土) 14:47:42.45 ID:Kp8BolaB0
>>221

じゃ、ありがたく頂いとこうか

【霊鉄をポケットに突っ込む翼】

【いずれ、妖刀を作るのかもしれない】

良い刀匠がいたら紹介してくれよな

まだ、俺は強く無いから。

【そこで翼は言葉を切る。すると、そこから口調のトーンが変わる】

変わってなんかないさ。

悪人として悪をつぶす。そうなっただけのクソったれだよ

【どこか、暗く静かなその声】

【それは、いまだ彼が罪を忘れていない故なのだろう】
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 14:50:27.27 ID:6n4AoHIAO
【地下道】

【どんよりと暗く、澱んだ空気の其処は、昼間だろうと日差しの恩恵を受けない】
【血と殺意が混ざった瘴気に似た気配が、渦巻き泡立つその場所から、なにやらごそごそと音が聞こえていた】

……あー。ないねぃ……これは、増やしてもしょーがねぇし……どうすっかなぁ……

【居たのは、白地に黒斑のファーハットを被り、伸びた数束の白髪が尻尾のような印象を与える男だ】
【囚人服に似た白黒横縞の着流しと、左手には壊れた夜色の手錠をぶらさげて】
【隈の浮いたどろりとした瞳は、一見すればジャンキーに間違えられかねないほど澱んでいたりする】

【彼は、傍のダストボックスに手を突っ込みながら奇妙な擬音をたてつつニチャニチャさせていたが】
【やがて空き缶を握りしめて右手を引き抜くと、力任せにそれを地面に叩き付けた】
【――ガンガララッ、と。割合、派手な音が反響していく】
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 14:55:24.46 ID:vYm/8iy5o
>>222
私の知る刀匠は、皆老齢でな……。
私の妖刀を作ってくださった方も、すでに死んでいるし。

【残念ながら、役には立てないな、と苦笑を漏らして】
【そして、変わっていない、と言う翼の言葉に、ははは、と響く笑いを上げて】

私だって、似たようなものさ、いや、むしろ君よりたちが悪い。
やりたいからやる=Aそれだけのガキの様な人間さ、私はな。
悪の自覚≠持っている時点で、君は大分成長していると思うな、私は。

【背を向けて、ゆっくりと歩いて行きながら、くるり、と翼を振り向き】
【ぴっ、と翼に向けて、何か細長い物を投げつけるだろう。速度は遅いため、手に取ることのできるものだ】

今日の礼と、今後の君に、期待して、だな。
じゃあな、翼。

【そう言うと、復活した妖気で、地面を蹴り火憐は走り去っていった】
【翼が、其れを手にとったのならば、それが何かが分かるだろう】
【刃渡り一五cm程の小さなナイフだった、刀身の根本には、火之児/ヒノコ≠ニ書かれている】
【触れれば、うっすらと熱を感じ、力を込めれば、その熱は強まっていくはずである】
【要するに、火憐からのプレゼント、であった】

//乙でしたー!!
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/14(土) 15:04:23.11 ID:Kp8BolaB0
>>224

ああ、また会おう。火燐

【軽く手を挙げると、無気力に手を振る】

(お前の方が、俺より強いんじゃねーか。あの時は手加減してくれてたのかよ)

【すると飛んできたナイフを抜きとる】

火之児≠ゥ。ありがとーさん

【火之児を高熱にしながら、翼は帰って行った】

/乙でした―
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 15:08:29.75 ID:+qsQEOaDO
【街中】

シュバルツ君たちに反応してくれた人は今のところなし、か──

【かつん、こつん】
【休日故か、人通りがそこそこある通りを一人の女性が歩いていた】
【藍色の長髪を真っ直ぐに伸ばし。宝石を思わせるエメラルド色の瞳をした彼女は】
【何が楽しいのか──微笑みながら、かつんこつんと歩みを進める】
【彼女の纏う純白のワイシャツのボタンは、豊かな胸元のみで止められており】
【道を往く初夏の風が、時折彼女の白く柔らかな肌を露出させていた】
【そんな彼女の脚部はベルボトムのジーンズで覆われ、露出は最低限に抑えられ】
【そのせいで、上半身の方へ視線が向けやすくなっているのかもしれず】

──さて、さて、さて
やぁーっぱり、直接話にいった方がいいのかなーぁ?
誰に、とは言わないけどさ

【煌──】
【首元を彩るアクアマリンのネックレスが、小さく輝く】
【──凛】
【右耳を飾る、鈍銀色のイヤリングが、風に揺れる】
【≪No.CZ≫──耳元の装飾品に施された、其の数字の意味は】
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 15:14:50.95 ID:sOxrdJUxo
>>220

ぐぅっ――――

【宮下が放った重い一撃をカウンター気味にもらう】
【胃の中のものが逆流しそうになるも、それを堪えて】

【その一撃は軽い彼女を吹き飛ばすには十分な一撃で】
【身体は宙を舞い、窓際の壁で落下し、強かに床へとうちつけられた】

【だが――】


ッフフ―――アハッ――――アーーーーーーーッハハハハハハハハハ!!!!

【思いがけない収穫。まさか宮下が魔翌力を有していたとは】
【今からその全てを奪い取れる――そう考えるだけで、愉悦から笑いが止まらない】
【だって、それを奪うために創られた存在なのだから】

【ゆらりと、衝撃で重くなった身体を立ちあがらせて】
【愈々、その狂気は留まることなく暴走する】


             【   ゴ ウ ッ !!  】


【漆黒の魔翌力が、彼女の身体から噴き出る】
【最早魔翌力を感知できなくても視認できる程に、凄まじい密度のそれは、病室へと拡散して】




                 【 ドグン 】




【ゼーロの雰囲気もまた、異質なものへと変わってゆく】
【それは、彼女がこの世に生を受けてから、そして、対峙する者にも初めて見せる】
【敵意?いや、そんな生温いモノではない】

【 明確な―――――― 】         【 “殺意” 】


/続き、ます
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 15:17:00.20 ID:sOxrdJUxo
>>220>>227


【嗚呼、悲運なことに、今宵彼女の狂気は覚醒する】
【両手を前へ突き出して】



<<  天地万物に於ける全ての闇よ―――収斂せよ  >>



【響かせたるは、呪詛のように紡がれる言葉。その表現通り、世界を呪わんと―――いや、無に帰さんと】
【漆黒の魔翌力が弾けて粒子状に変異する。数瞬後、それは彼女の手の前へと収斂されてゆき】



<<  眼前に仇なす我が敵よ、漆黒の奔流を以てその全ての力を呑み込まん――!!  >>



【天も地も光も闇も人も悪魔も希望も絶望も狂気も勇気も喜びも悲しみも愛情も憎悪も真実も虚偽も―――正義も悪も】
【みんなみんなみんな―――】



【亡くなりなさい】



――――   アーテル・テネブラエ  ――――


【大気が、罅ぜる】
【その手から放たれるは、横に並んだ人を軽く2、3人は呑み込むだろう闇の奔流】
【病室の埃を舞わせ、大気を震わせる。先程の黒球とは違う、僅かに実体をもった奔流だ】

【然しながら、威力はそこまで高くはない。呑み込まれたとしても、せいぜい宮下を壁へとうちつけるだけで終わるだろう】
【真の狙いは、黒球と同じだ。この闇の奔流に触れ続ければ、魔翌力や体力、物の威力は数秒後には奪い取られるだろう】

【だが、実体が生まれたことにより対策の方法は増える】
【真っ向からこの力を打ち破るだけの力を加えれば、この闇を打ち破れるはずだ。勿論、回避する方法もあるだろう】
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 15:29:05.98 ID:SB1FEKRSO
>>226

【彼女の前方、約十数メートル】
【その辺りを、14〜5歳程に見える少年が歩いている】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】

やっと退院できたよ…
さて、これから何処に行こうか…?

【何やら考え事をしている様子】
【女性が避けなければ、ぶつかってしまうかもしれない】
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/14(土) 15:37:46.68 ID:T3hHbNSFo
【公園】

【ベンチの前を占拠する、謎の巨大な影がそこにあった】

……あー、暑い、引きこもっていたい

【――「蟹」――】
【なんと、高さ2メートルはあろうかという「機械の蟹」……というか「蟹型のロボット」が、目に入るだろう】
【この蟹ロボットのボディは、塗装のされていない金属そのままの鈍い灰色】
【眼の部分は赤く発光していてまさに機械仕掛け、と言った雰囲気】
【蟹の特徴たるハサミは体長相応の大きさを誇り、見る限りではかなりの力を有していそうだ】
【そして時折、プシュー――と、関節から魔力混じりの蒸気を噴き出していた】

でもたまには日光浴びないとカビちゃうからな〜、ヒトも機械も〜

【――声の主は、蟹の横でベンチに座る、クリーム色の作業用つなぎ服に身を包み、頭にサンバイザーを被って、】
【右目に片眼鏡を装備した茶髪ポニーテールで身長170cm弱くらいの女性である】

アイスとか食べたいね、腕治すのに使い込んだせいで一文無しだけどー、うへへー

【気怠げに背もたれに体重を預け、頭の後ろで両手を組み、空を仰ぐ彼女は、とっても倦怠的な雰囲気であった】
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 15:38:08.49 ID:+qsQEOaDO
>>229

【かつん、こつん、かつん】
【少年に気付いているのか、いないのか】
【彼女もまた気儘に歩みを続け──ふわり】
【甘いシャンプーの香りが、薄らと風に溶けて】

……おっと
大丈夫、かなーぁ?
ごめんねーぇ、ついよそ見をしていたんだーぁ

【そのまま、彼を避けようとはせず】
【ぶつかる直前。正面から、少年を抱き留めようとする】
【或いは腕に抱かれた時──】
【白いシャツのみで隠された、柔らかな胸の双丘の感触を味わうことができるかもしれず】
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 15:47:14.08 ID:ihsxtfwQo
>>223
/いらっしゃいますかっ
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 15:48:55.79 ID:SB1FEKRSO
>>231

……?

【少年が甘い香りを感じたその時、やっと女性に気づく】

あっ、すいませ

【ぶつかりそうになり、咄嗟に謝ろうとした瞬間、女性に抱きつかれてしまう】

うわぁっ!す、すいません!すいません!前見てませんでした!!

【咄嗟に離れ、顔を真っ赤にして激しく頭を何度も下げる】
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 15:50:06.00 ID:DThdNq8X0
>>230

あっはっはっは!! いやー、まさかあんな適当ない作った発明品があんなに高く売れるとはな!

『はい。』

【公園の入り口付近、一人の青年と一人の少女が歩いている】

【青年は金髪金眼、深緑色の着物を着ている】
【少女の方は白一色のメイド服に白いランドセルを背負っている】

【どうやらお金が大量に手に入ったようで少々浮かれているようだ】
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/05/14(土) 15:55:24.24 ID:6n4AoHIAO
>>232
/発見遅れましたがここにっ
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 15:58:06.57 ID:ihsxtfwQo
>>223
【淀んだ地下道に、もう一つの影が現れる】

―――――うっさ。何やってんの?

【反響する派手な音に眉をしかめたのは、18歳位の少女】
【黒い瞳、長い黒髪。前髪はまっすぐに切り揃えられ、後髪は緩やかなウェーブがかかり】
【赤地に白のドット柄のチュニック、黒のフリルスカート、靴は赤のミュール】
【身長は170に近く、その容姿はファッション誌を飾るモデルを彷彿とさせるものだ】

/ではよろしくッス!
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 15:59:04.21 ID:+qsQEOaDO
>>233

【一瞬だけの、身体の交差】
【彼女の指は、何に触れただろう】
【彼女の肌は、何を覚えただろう】
【それを彼女自身が認識するより前に】

(竜────?)

【エメラルド色の視線が、改めて少年へ向けられ】
【翼と爪が、彼女の視界に入って──】
【怪訝な表情を浮かべたのは、ただ刹那】
【彼女はすぐに、にこりとした端正な笑みを其の表情に張りつけた】

ふふ──気にしなくても大丈夫だよーぉ?
それより、キミにケガがないか。そっちの方が、私は心配、かなーぁ?

【くす、くす、くす】
【藍色の髪が風に撫でられる度。甘い香りがふわりと薫り】
【囁くかのような笑みを零して、彼女は言葉を紡ぐ】
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/14(土) 16:01:23.46 ID:T3hHbNSFo
>>234

あ゛〜、溶ける溶ける、太陽のせいで、私、マジ溶けるね

【――と、そんな感じにぐでんぐでんとした様子で呻く彼女の耳に、会話が聞こえてきた】

――適当に作った発明品が高く売れた…………ふーん
なるほどそんな作戦が……いやいや、ないね、うん、個人的にその金儲けは無いね
しかし資金の工面が……ああー……そういや顧客開拓面倒くさいわー……お得意様増やした方がお得かしらねー……

【……なんて、独り言】
【小声なので誰かに聞こえると言うことも無く、この女性の存在感はひたすらに地味だが――】

【プシュー、ガッシャンガッシャン――と、変にうるさい上に妙にでっかい蟹の方が目立ってしまえば、その限りではないかもしれない】
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/14(土) 16:03:25.67 ID:5lYd21C0o
>>227

ふふふふふふっ……
あははははははははっ……
【こんなに楽しいだなんて知らなかった】
【自分より力が弱い物を、力で捻じ伏せる感覚、快感】

【快楽と狂気、2つに冒された青年を止める術は、知らず】
【青年もまた、少女を、平和的に止める術など知らず】
【ならば、狂気を以って倒す。頭を支配するのはそれだけ――】


おい、馬鹿アートマン……俺に憑け……
「ンー?馬鹿はひでぇんじゃねぇかYO?」
「まぁ断りはしねぇけどYO!!」


「そんじゃあ一丁いくとするか!」


「      ――――Are you ready          」
                     

                            OK――――!



【アートマンが、其の下半身を青年の背中へと戻し、何か、術式のような言葉を紡ぎだし】
【青年が、合意の言葉を述べるとアートマンは青年の体に戻る……否】
【青年の言葉を借りるとするならば、『憑く』】




YEAHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!




【アートマンが、青年の体に『憑く』と、青年の体からは、先程の比ではない程の狂気】
【狂気と共に、青年の体中から、鏡で出来た手のような物が、出てきており】

【鏡の手一本一本が持つのは、剣、剣、剣】

【大量の剣で、奔流を弾くように動かしながら、突き進むが、全ては捌き切れず】
【闇の奔流を受けながらも、少女との段々と距離を詰めて】

【にやり、と顔には、狂った微笑み】
【距離を詰める中、1つの手が、奔流を捌くのを止め、今、少女の向けて、剣を放った―――!】
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 16:04:10.83 ID:6n4AoHIAO
>>236

【男は、少女を視界に入れた】
【頭を見て(顔ではない)、上半身を見て、脚を見て、最後に何故か靴を見た】
【それから少女の瞳を見ると、なんだかよく分からないが適当に頸を横に振る】
【……何も言われてはいないのだが、一連の動作は少しばかり失礼極まりないかもしれない】

教える必要はないだろぃ
それより嬢ちゃん。こんなとこ来たら小綺麗な服が汚れるぞ

【しかし、言葉はぶっきらぼうながら気にかけるような意味合いのものをひとつ零して】
【再びダストボックスへと手を突っ込むと、またぐちゃぐちゃやりはじめた】
【……ナマモノは入っていないのだろうか。匂いがしないことだけが幸いだ】

/うぃ、宜しくです
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 16:06:50.71 ID:SB1FEKRSO
>>237

あっ、えと、はい!大丈夫です!こちらこそすいません!

【改めてまた頭を下げる】

えと、僕、ヘイロンっていいます。あなたは…?

【気をとりなおし、彼女の名前を尋ねる】
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 16:19:27.00 ID:+qsQEOaDO
>>241

ふふ──そんなに謝らなくてもいいのに
ぶつかったのはお互い様。違うかなーぁ?

それにしても──なんだかキミは知人とよく似ている
嗚呼、顔が、じゃなくて態度が、だけどねーぇ

【顔を紅くしてひたすらに謝る彼を見て、彼女はくすくすとまた笑い】
【僅かに目を細めて、そっとグロスの塗られた唇に人差し指を触れさせる】
【華美でない程度に彩られた口元は、酷く柔らかそうな印象を与えるかもしれず──】

ヘイロン君、かーぁ。いい名前だね、ヘイロン君

私の名前はシズリ
親愛の証として、シズリさんとでもシズリちゃんとでもシズちゃんとでもシズりんとでも──
好きなように呼んでくれていいからねーぇ?

【くす、くす、くす──】
【囁きの笑みは、緩やかなさざ波の如く、ゆるりと初夏の空気に溶け】
【そのまま彼女は僅かに首を傾け】
【「ところで──」そんな前置きをしてから】
【かつり、こつり】
【彼に開かれた互いとの距離を、今度は自分から詰めようと】
【一歩、二歩──彼へと、歩み寄ろうとし】

ところでヘイロン君──
キミの背中のそれは……本物、なのかなーぁ?

【くす、くす、くす】
【さざ波が、またひとつ】
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 16:22:07.92 ID:ihsxtfwQo
>>240
【男の一連の動作に、少女は軽く首を傾げて見せた】

何の観察?
生体情報が知りたいの?

―――――ああ、好みの異性じゃないとか。

【そんな適当な推測を立てる。口調はどこか感じが悪いものの、別段怒っている様子などは見えない】

それなら聞かないでおく。
あと、この服は適当。だから大丈夫
研究所に居た時はあんたと同じような服だったし。

【訳を言いたがらない男の様子を察してか、深くは問わず】
【言葉こそ悪いが思慮はある。男と似たタイプかも知れない】
【それにしても研究所に居たとは、一体?】

―――――その中に、間違って何か棄てたの?

【ダストボックスに手を突っ込むとなると、彼女に思い浮かぶのはそれ位の理由】
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 16:22:33.02 ID:DThdNq8X0
>>238

いや〜、一時はその辺のごろつきでも強請ろうかと思ってたけど、”森嶋”って奴の言うとうり、
頑張って稼いだ方がありがたみがわくんだな!

『そうですね。』

【そんな会話をしながら公園に入っていく二人】

さーてこれから・・・・・・・・ってうおおおおおおおぉおおおおっぉぉぉぉぉおおおお!!

『わお。』

【と、そこには”蟹”がいた。】
【しかもただの蟹ではないそれは、青年からみても】

         

【”化け蟹”だった。】



【青年はただ驚いていた】
【少女は無表情だった。】

   ・・・・・・・こんなでかいの、あの”神裂”って奴と一緒に戦ったあの

   ”ハイスペックな女”以来だな。

『ええ。あ。』

【青年は以前見た事のある”ソレ”を思い浮かべていた】

【少女の方は、横にいる女性に気づいたようだ。】
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 16:24:01.80 ID:sOxrdJUxo
>>239

【殺意、狂気、愉悦】
【様々な闇が交錯する、病室。どちらがどちらかに負けたとしても】
【巨大な闇を解放してしまうのは、もう避けられない】

【ゼーロは、闇の奔流を捌かれてもなおその顔から兇猛な笑みを絶やすことはない】
【宮下と同じで、止まらない。どれだけ蹂躙されようとも、執拗に立ち上がろうとするだろう】


―――アハッ

【魔翌力の放出を続けながら、剣が迫るのを視界の端で捉えた】
【しかしこれだけの魔法だ、途中で別な行動を挟むことは到底叶わない】


【     ゴ ォ ッ !!    】


【―――だが、ここにきて闇の威力が上昇する】
【僅かではあるが、闇の奔流を受け体力が少なくなった宮下の剣を押し戻すくらいの威力は、あるだろうか】

【しかし、避けきることなど不可能】
【宮下が放った凶刃は、浅くではあるがゼーロの肩を切り裂いた】
【痛みで集中が切れたのか、一瞬、魔法の威力が低下するのが、その身で感じとれるだろう】
【つまり、隙がそこに生まれることになるか】

【だが、この隙を逃せばすぐに魔翌力の放出を強めるだろう】
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 16:32:05.33 ID:6n4AoHIAO
>>243

いいや、眼がチカチカすんなぁとよぃ
生憎と俺ぁ一途なんでねぃ。まぁ、愛嬌があんのは女でも男でも好きだが

【どうやらカラーリングの問題だったらしいが、コイツには言われたくない】
【モノトーンで出来る悪趣味の限界みたいなファッションの男は、それから】
【好みじゃないという問い掛けを、肯定も否定もしないまま低い声で呟く】

“けんきゅーじょ”、ねぇ……

【ぼそっと繰り返す、言葉】
【気になった訳ではないのだろう、そのまま尋ねる素振りは見せなかったが】
【棄てたの言葉に突っ込んでいない手の、手錠をアクセサリーのように揺らしつつ】
【黒のマニキュアが施された指先をそちらに伸ばしてみせた】

そうさなぁ……こーんなカタチのやつ、かねぃ

【指を虚空に滑らせ、半円を横に二つ、山脈のように描き】
【その端と端を逆三角で繋ぐ――所詮、ハートと呼ばれるモチーフを作ってみせた】
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 16:32:07.49 ID:SB1FEKRSO
>>242

えっと、シズリさん、ですね。よろしく。


――はい。本物、です。
僕、『竜人族』てやつなんです。

【軽く翼を羽ばたかせながら答える】
【その翼には、まだ新しい傷跡が何箇所かある事が分かるかもしれない】

……てて。まだちょっと痛むな。

【少し顔をしかめて呟く】
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/14(土) 16:34:00.10 ID:T3hHbNSFo
>>244
【これといった反応もなく、何となく青年と少女の足取りを眺めていた女だったが――】

……素朴な反応どーもアリガトウゴザイマス

【彼らが蟹に驚いたのを見て、そんな風に、やっぱりどこかアンニュイな応答をした】

あー、別にあんた達みたいな通りすがりを襲ったりしないから安心してくれたまえへー
ね、『FoA(フォア)』ちゃん

【続けて女は蟹を一瞥――『FoA』とは蟹の名前か】
【それに呼応するかのようにプシューと関節から魔力混じり蒸気を噴き出す機械蟹】
【……と、まあ、駆動音はうるさいが、妖しい動きもなく、蟹は大人しいものだった】

――――ん…………やっ

【――と、少女がこっちに気付いたことを察した女は、少女に対して軽く手を振ってみたり】
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/14(土) 16:36:51.75 ID:NlN4jIl50
>>55

【彼はシロナの紡ぎ出す言葉に対し、只管に横槍を入れず、合間合間に頷くことを繰り返しながら聞き入り続ける】
【今後己と密接に関わる者としてはともかく、芯のある意見は最後まで続け様に喋らせるのが彼の礼儀と主義である】

【彼女が一通り述べたことを悟ると、ガリウスは拳を口元に添え喉を鳴らす】

失礼だなんて、一体何を仰っているのですか…?
貴女様は今、世界中の誰もが辿り着く常識的な結論の一つを言ったに過ぎませんでしょう
常人としてあるべき回答を誰が責めましょうか?ましてや私がそれを責められると…?
とんでもない…!

【シロナが述べたことは、政府関係者や企業経営陣であれば多くが承知の事実である】
【彼がそれを責める権利や否定する権利を持ち合わせている筈がないのは、必然的だろう】

――私も、当初ここ≠ヨ来たは貴女様と同じ考えを抱いていたものです

【少し間を置いた後、彼は静かに、語りかけるような口調でシロナへ言った】
【その言葉から察するに、彼もまた数多くの人物同様、おそらく別世界から舞い込んだ人物の一人なのであろう】

…機関の規模は、現在世界で確認されている組織の中で他に匹敵するものはないと見て間違いないでしょう
それが何の“受け皿”も用意せずに崩壊すれば、たちまち世界は混乱の渦で満たされる…そういう事ですよね?

【彼等は周囲の群衆へ目を向け、その様子を改めて見つめ直す】
【期待か、驚愕か、考察か――一人一人の感情が、それぞれの表情に映し出されているのを確認し、ハッキリと彼は続けてこう言った】

――ならその影響を最小限に留める為に、我々が“受け皿”となれば良い

【つまり――この発言は、自身の組織が新たに機関に成り替わる存在になることを自らの目標としていると断言したことになる】
【言い換えるなら、これは機関を滅ぼした後に新たな世界規模の組織を樹立させ、己がその頂点に立つと恥じらいなく宣言しているということだ】
【しかもその言葉を、彼は個人間のやりとりでは無くこのギャラリーを交えた上で放っている】
【肝が据わっているというか、現実が見えていないというか――この男、哲学に勤しむ内に気が狂ってしまったのか――?】

【――だが、彼の言葉に嘘や戯言は一切混じっていなかった】
【それが真意によるものであるということは、権力間でのやり取りに長けた者であれば察知する事は苦ではないだろう】

一言で表すのなら…この世界は“狂っている”――貴女もそう思いませんか?
日々の虐殺が当たり前、しかもその大半は殆ど意味を成さない
だが人々は、それを平然と受け入れる
警察機関は完全に腐敗、国は生存者と死者の確認を行っているのかも疑わしい…

――実に、狂っている
私が住んでいた世界の治安とは大違いだ、どうすればここまで腐るのか教えて頂きたいものだよ

最早今となっては、それを説明出来る人間が存在するかも定かではない、と――

【溜まった鬱憤なのだろうか、観衆の存在もシロナの存在も忘れているかのように彼は語り続ける】

/詰め込み過ぎました…かなり先まで続きます
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/14(土) 16:39:22.26 ID:NlN4jIl50
(続>>249)
――だから機関を消すだけではなく、完膚無きまでに駆逐するのですよ、私は――

世界中の悪人を、ね

【この言葉が真実であれば、彼は世界の三分の一程度を敵に回すことになる】
【ここまでシロナが真に受けて聞いているならば、ガリウスの姿は想像力に満ち溢れた単なる脚本家にしか見えなくなってくるかもしれない】

既に駆逐作業は開始しており、今までにナンバーズの多くを秘密裏に処理してきました…
今の機関では、彼等の足取りを追うことは不可能だと認識しています

機関の崩壊と同時に運命を共にする国家も、当然生まれることでしょうね
しかしそれは、今まで機関に与してきた彼等にこそ責任があるのです
きっと国の上層部を占める汚れた役人は機関とのパイプを切られ総崩れ、新たに正しき志を抱く者が国家を再建へ導くでしょう――

…ああ、大丈夫ですよ――この国には貴女様とVO社≠ェ籍を置いていますから

【ここで彼は、国家の安定に心を置くシロナへ再び釘を刺す】
【確かに崩壊の規模は世界規模になるものの、機関との繋がりがないVO社が主権を握っている以上、国家の安泰は目に見えているはずだ】
【ここから察するに、彼は物事を正義≠ニ悪≠ニで断定するという直結的な性格が伺えてくるかもしれない】

――まあ、恐らくこの世界を生きる大半の人々は、“今”機関と我々どちらを取るかと聞けば、その手を前者へ伸ばすはずでしょう
企業と独自の結び付きは強いとはいえ、私は哲学に勤しむ老いた首都議員の一人に過ぎませんからね…
何より、こんな人物が機関崩壊の礎となり、況してやそれに成り替わる組織を立ち上げる等という行動を取れると、誰が信じましょうか――?

【おそらく彼の言うとおり、その目標はあまりにも遠く、実現不可能であろうと思う者は多いだろう】
【“機関に成り替わる存在となる”――傍から聞けば、多くの人々はそれこそ狂っていると感じるだろう――】
【いや、寧ろ世界の概念すら変えてしまうであろう目標をこの場で掲げるその精神は、完全な狂気の塊としか感じられないかもしれない――】

――だからこそ、面白いのです
ノーマークの新興勢力が機関に次ぐ新たな存在として世界に収まれば、人々はどのような声を上げるのでしょうか――楽しみで楽しみで…

難民や食料に関する問題なら、私が何とかしましょう
長年星の国スラムを中心として、貧困層の住まう地域へ援助を行っていますから…

【――そして彼は、行動で示すという方針を選ぶ他なかった】
【彼がこの星の国を中心とし、一人の政治家として、ましてや経済界にまで手を伸ばしていたのはこの為だったのだろう】

無論、私も誰かが世界への影響を考慮した上で機関を消してくれるのであれば、このような行動を起こそうなんて考えさえもしませんよ…
しかし皮肉にも今現状立ち上がっている治安維持組織からは、機関を滅ぼそうという意気込みすら感じられません
大半の人物が先に戦うことさえを諦め、一目で分かるような“機関の決定的な弱点の数々”を捉える事さえも叶わない

――人々は機関の生業から、そして世界の現実から目を逸らし過ぎたのです――

ならば、最早私が動く他ありません
そのような組織を形成する人物は、きっと神にも仏にも成り上がれると思っていたのですがね――私は

【段々と声が小さくなり、最後に“私は”と呟くその声は、本当にポツリとしたものであった】
【何処かその口調と言葉には、まるで自らと同じ志を持つ人物の到来を待望し、それを崇拝したかった】
【――そんな気弱で誰かを頼りたかったような、そ威厳ある彼らしくない虚しさが漂っていた――】
/次まで続きます
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/14(土) 16:44:57.97 ID:NlN4jIl50
(続>>250

【――やがて、彼は徐にテーブルの上に置かれたワイングラスを持ち上げると、それを己の眼前に掲げた】
【おそらく長い間放置された為だろう、かつて美しい赤紫であったのかもしれないそれは今や黒ずんで濁った液体へと変化している】

目を逸らさずに――無理をしてでも、誰かが飲まねばならないのです…誰かが――


それが――私であっただけなのだ


【彼は歳に見合わないことを承知の上で、それを無理矢理に口へ流し込む】
【それは彼らしい、捻りを入れた演出の一つだったのだろうか――】

――失礼、私としたことが…御喋りが過ぎました…お詫び申し上げましょう…

…私も後に、世界規模の演説を行おうかと考えております
その際には、是非演壇の先にでも特等席を御用意致しますよ

【何かハッと気づかされたかのように少し俯いた後、作られたような笑顔で彼は言った】
【それは、一人のあどけない少女としてのシロナ、そしてVO社を率いる長としてのシロナ、その双方へと語りかけているかの様だった――】

…――…

【ふと彼は、壁に備え付けられた時計を見つめ顔を顰める】
【おそらく、この会場から出る時間が迫っているのだろう――】
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/14(土) 16:45:41.89 ID:ureXIpFho
【路地裏】

ガシン ガシン
【2.5mほどの大きさのロボット以下略】

【街中に入ろうと思うが……誰か来るたびにすぐ反転して忍び足で物陰に隠れる】
【どう見ても無機物なのになぜだろう、恥じらってるように見える】
……
【誰かが通り過ぎるとまたメインストリートを覗く】
【まぁ実際、ライフルを持った二足歩行の機械が現れて騒がない人は少ないだろうが…。】
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 16:46:30.76 ID:DThdNq8X0
>>248

『・・・・・』

【女性が手を振っているのに対し】
【少女の方はなんの反応もしない】

【いわゆる無視である】

――あー、久しぶりにびっくりした。・・・って、なんだ、誰かいたのか。

【青年はたった今、女性の存在に気づいたようだ】

!っと、すまねぇ。おいシンデレラ、挨拶くらいオレの許可なんてとらなくても、されたら返せ。

『・・・はじめまして。』

【そう、”シンデレラ”と呼ばれたメイド少女は先の反応を謝るかのように】
【お辞儀をしながらあいさつをした。】
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 16:47:01.65 ID:+qsQEOaDO
>>247

【「ふふ──よろしくねーぇ」】
【語尾を甘く甘く蕩けさせ】
【口元に当てた手をさらりと動かして】
【変わらぬ笑みを浮かべたまま。彼女は風に乱された藍色を梳いた】

へーぇ、竜人族。
それはつまり──ヘイロン君。キミは竜と人との合いの子、という意味なのかな?
それとも──「そういう」種族なのかなーぁ、ヘイロン君?
あまり民族の成り立ちには詳しくないから……教えてくれると助かるなぁ

──ん?
ヘイロン君、ケガをしていたのかい?

【首を傾げたまま、彼女はヘイロンに問いかけるも】
【彼が翼をはばたかせた時見えた傷痕が気になったのだろう】
【シズリは更に彼へ歩み寄ろうとし──】
【叶うことならば、彼の翼に負った傷痕の周囲を、そっとなぞろうとする】
【ただ──】
【正面から、翼の傷痕に触れようとするということは】
【2人の身体は、ほぼ密着するという可能性があり──】
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/14(土) 16:47:51.13 ID:5lYd21C0o
>>245

……ふふふふふふふふ
やった……やったよ……

【剣の命中と共、頬は更に緩められて、比例して笑い声も大きくなり―――】
【―――狂気も、いっしょに】


【奔流の威力が上昇したのは、理解したいたし、体力が少なくなっているのも気づいている】
【だが、青年には、大きな味方がついている、狂気という、大きな大きな、力―――】

【と言えど―――足は止まり、少々、闇の奔流に押され気味だろう】


【―――闇の奔流が弱まった、今が好機】


YEAHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!


【狂気に満ちた叫びを上げて、反射的に足は駆け出していて】
【黒い双眸は黒く淀んで、狂気で満ちて】

【鏡の手は一旦青年の体に戻り、足へと、力―――狂気を与えて】

【接近すると両手に握られた刀で、少女の腹を突き刺さんと、刀を前に出すだろう】

【最大の力と、狂気。全てを込めた青年の2つの刃―――!】
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 16:48:39.17 ID:ihsxtfwQo
>>246
ああ、そういう事。
あんたはこの場所に馴染みそうな色合いだね。

【別段謝りもせず、モノトーンの男をこの地下道に馴染んだ色合いと評して】
【そして男が呟いた言葉に、補足を付け】

食事が貰えるから、住んでた。
レーションとか、経口補水液とか。
対価は薬品投与実験、対細菌反応観察、傷口の細胞再生経過観察。

【対価に全く釣り合わないお粗末な食事、だが彼女としてはそれで満足だったのだろう】
【研究所で実験対象にされると言う事は、少なからず彼女が特殊な生物で有る事を伺わせ】

―――――ハート?

【何だってそんなものを、といった目で男を見る】
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 16:56:25.97 ID:6n4AoHIAO
>>256

嬢ちゃんは正月の飾りとかが似合いそうな、おめでたい色合いだねぃ

【赤と白、メインとして組み合わせるには些か難易度が高そうな色を服に合わせ】
【キッチリと着こなす彼女は、それだけでモデルの素質に似たものを放っていたが】
【如何せん、この男。やや歳がいっているのか全く興味がないらしく、褒め言葉としてもズレまくっていた】

ほー、そりゃ宜しいことで
まったく釣り合ってねぇ気がするけどねぃ。欲がないってのぁ“悪い”こった

【――彼は、無欲を悪だといった】
【そこに秘められた意味は不確かだったが、再び右手を引き抜くと】
【安物のネックレスを握りしめ、しばし頸を傾げていたが。それは再び背後に投げられた】

棄てたんだが、拾ってこいとの命令でねぃ

【なんて、上司からの命令なのだと。あっさり解答した】
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 17:01:10.21 ID:SB1FEKRSO
>>254

えーと、「そういう種族」の方です。成り立ちはよく分かりませんけど。


……はい。この前、プーシュカとかいう奴に撃たれて
って、わあぁ!?

【シズリの問い掛けに答えようとしたその時、ふいに翼の傷に手を伸ばされる】

え、えと、傷は、だいたい、大丈夫な、はず、ですけど……

【傷跡近くに触れられたせいで少し痛みが走るが、少年の頭の中は】

【「おとなのおねーさんにみちのどまんなかでくっつかれてる」】

【それ以外の事を考えられる程、この少年の精神年齢は高くなかった】
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/14(土) 17:02:43.93 ID:T3hHbNSFo
>>253

……近頃のボーイズアンドガールズは無愛想ねえ、ったく

【無視されたことで、手を振るのをやめ、溜息混じりにそんな一言を発せば、】
【青年の言葉で少女が挨拶をしてきたではないか】

えー……反応に困るわー……まあ……はい、ご両人ともはじめましてこんにちはー

【ベンチに座ったまま、テキトーな挨拶をお返し】
【どことなく困惑したような表情である】

――っていうか、男の方の人
「なんだ誰かいたのか」って……そんなこと言う前に君こそ挨拶忘れてるッスよ

【やれやれ、と肩をすくめる女】
【一方の蟹は……やっぱり大人しかった】
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 17:08:49.98 ID:sOxrdJUxo
>>255

アハ―――――…………


【病室の狂気が一つなくなった。いや、薄くなったと言うべきだろうか】
【卵≠フ闇に染められた闇は霧散して。代わりに紅が生まれる。鮮血の紅】

【―――突き出された2つの内、一つの刃がゼーロの腹部を貫いていた】
【切っ先が触れる瞬間に身を捩って回避していたようで、一つは避けることに成功していたようだ】
【その行動が幸いしたか、貫通した刃も急所を突けてはいない】


―――――!!

【呼吸と吐血とが混ざり合った濁った音を響かせて、小さな唇の間から、鮮血が飛び散る】

【 ―――――。 】

【しかしそれでも、彼女の顔から兇猛な笑みが絶えることはなかった】
【右手で貫かれた個所へ手を当てようとするも、力が入らず中途半端な位置で止まり】
【同時に足に力も入らなくなり、膝を折って、床へ落とすだろう】

【紅色に浸食されてゆくワンピースはやがて留めることが出来なくなり、床へと、その浸食を赦す】
【彼女の真下に、血溜まりができてゆく。皮肉なことに、病院の床を汚してゆく】
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 17:11:49.73 ID:ihsxtfwQo
>>257
―――――あんた面白いね。嫌いじゃない。
何て言うの?

【好きとは言わない。が、浮かべた笑みは穏やかなもので】
【男に興味を持ったのか、名を尋ねる】

欲が無い訳じゃない―――――やる気が無いだけ。
ただ、カロリー摂取だけは我慢が効かないから。

【男が投げ捨てたネックレスを目で追いながら、彼女はそう言う】
【まっとうに生きて食っていくのは、彼女にとって“やる気が起きない事”なのだろう】

ハートを拾ってこい、なんて。変な命令。
探すの手伝う?

【率直な感想。そして、協力する意志があるのかダストボックスの近くに歩み寄る】
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 17:12:57.35 ID:DThdNq8X0
>>259

【女性のそんな言い分に対して青年は】

――あーたしかに、ま、オレはいいんだよ”天才”だし。

【全く言い訳にもならない言い訳をした】

ン〜にしてもでけぇな。  シンデレラといい勝負ができそうだ。

【話しをそらす青年】
【しかしその顔はどこか、珍しい物を見ている少年のようだ】

263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 17:16:15.68 ID:+qsQEOaDO
>>258

ふぅん……なるほど、ねーぇ

【竜人族に関する話題は、早くも打ち切らせる彼女】
【恐らくは、詳しい話を聞こうとしても】
【「よく知らない」の返答が大半を占めるだろうと考えたため、だろうか】
【そして何より──】
【彼女の興味は「竜人族」ではなく、ヘイロン自身にあったというのが一番の理由だろう】
【傷痕の周辺をそっとなぞり。つつつ、と指先を翼の上で躍らせて】
【ゆるゆると、翼の根元あたりへ彼女は指を這わせようとしており】

その様子だと──翼にも、感覚はあるみたいだねーぇ?
銃の傷は、残りやすいと聞くけれど──災難だったねぇ、ヘイロン君

【密着状態、シズリとヘイロン】
【その状況をどう思っているのか定かではないが──】
【彼女はただ囁くかのように言葉を紡ぎ】
【自分が翼を見やすいように、彼の耳の横辺りへ己の頭を寄せようとする】

【「どうしたのかなーぁ?ヘイロン君」】
【或いは、慌てた様子の彼を見てか】
【静かに静かに、彼へと囁きかける】
【シャンプーの香りは、先程よりも近く】
【其の匂いのように甘い彼女の声も──すぐ傍で、奏でられていて】
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 17:16:50.15 ID:6n4AoHIAO
>>261

人に名前聞く時ぁ自分から、ってなぁ
……伊倉だ。所属はポイエーシス・オルガノン、配役はジャバウォック。

【「聞き流しておけよぃ、今はな」】
【そう付け加えて、彼女から視線を外してダストボックスをごちゃごちゃ】
【理由もあまり興味はないのか、相槌も打たないが聞いてない訳ではなく】
【少女が近寄ってくると、もう一度――今度は面倒そうな色を瞳に湛えて】

ハート、ってかココロだが……なぁ嬢ちゃん。ココロなんて、触れるものかぃ?

【と、尋ねた】
【……どうやらこの男、相当な無茶ぶりをされていたらしい】
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 17:20:37.26 ID:gKLh+Rcc0
【日も傾き始め、夕と群青に染まった空が広がる。とある草原も、暗い色彩に塗り潰され様としていた】
【其の地では、青草では無く、アルコールの臭いと屍臭が満ちていた。絶え間無く泡が弾ける音、何者かが地を踏み締める音が聞こえるかもしれない】

【其処では、宙に浮かぶ琥珀色の液体の中で、様々な虹彩を持つ眼球達が、コロコロと踊っている。奇異な物体が、幾つも存在した】
【スライムの様に、ぶよぶよと浮かび続ける液体は、生物では無かった。アルコールの臭いの原因も其れの様で、恐らく、ただの酒だろう】
【中で廻っている球体は、本物か玩具かの判断は、未だ分からない。 複数の、酒と目玉の物体は、其の場で蠢き続ける】
【そして、ひとつの歪な影が、奇妙な合成物の中を覗きながら、歩いていた】

【異形の容姿は、旧い血の色をしたボブヘア、蝋燭の様に白い、死人の様な肌、右頬に深い傷跡】
【死者の様に、生気の失った、然し、淡く輝くオレンジの瞳】
【赤と黒のボーダー、タートルネックの、ニットワンピース。黒いオーバーニッソックスに、同色の、レースアップブーツ】
【左腕が、皮を剥いだ肉の様な色の、悪魔の様な、鋭い爪を持つ巨大な異形の腕。手の甲の中央に、簡略化した山羊と、六芒星が掘り込んである】
【異形の左を隠そうと、血で穢れた包帯を巻いているが、其れは意味を成さず。脈動するグロテスクな肉が、大きく覗いている】
【十字架型ドッグタグ、右手首に、「No.90」の刻印が入った、銀のハンドカフスを着けた、背の低い、十八歳程の少女だ】

【異形が、これらを作り出した本人では無いらしく、初見と言わんばかりの表情で見詰めている】
【片手には、淡い青の、ネモフィラの花束。パステルカラーの包装紙に包まれた其れが、歩む度に、小さく揺れた】

……、酒臭い。……

【臭いだけで、酔ってしまいそうだ。言葉を続けると、息を吐く】
【酩酊した自分は、はしゃぎながら、此の場で眠りこけてしまうのだろう。想像図を思い浮かばせ、顔をしかめた後に】

……。そういえば……氷の国の支部に、……人が、増えたんだよね
……機関に、就職する人……。多い、……世の中なのかな……

【思い出した様に、言葉を紡ぐ。橙の瞳が、思考する様に、伏せられる。睫で隠された奥の光が、揺らいだ】
【暫しの沈黙の後、「御墓、行かないと」と、呟きを漏らした。だが、未だ、異形は其の場に留まっていた】
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/14(土) 17:25:15.60 ID:T3hHbNSFo
>>262
――――あ、はい、そうですか…………ってアホかファッキン!!
天才が自分で天才なんて言うかっつーのこのクレイジーガイめ!!

【ガタンッ!! と勢いよく立ち上がる女】
【青年のとんでもない言い分に対する全身全霊の突っ込みである】

……あ? シンデレラ……ああ、そっちのお嬢さんか……っていうか見せ物じゃないから!

【女が、蟹の右ハサミにひょいっと乗る】
【すると、蟹は右腕を持ち上げて――】

――ふー……あーもう調子狂うわー
それから「いい勝負できそうだ」ってあんたねえ……
私は別にいいけど、そっちのシンデレラ嬢が泣くわよ、戦闘力で評価されてるという事実に

【――女は、蟹の背中へと飛び移った】
【背中に仁王立ちする女と、鎮座する蟹の布陣、完成である】
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 17:27:17.51 ID:ihsxtfwQo
>>264
ごめん。私はリッカ。
伊倉、覚えた。

―――――ポイエーシス・オルガノン、ジャバウォック…?

【聞き慣れない所属、首を傾げたが、聞き流しておけと言われ】
【そのままダストボックスの傍に寄った処で、男がかなりの無茶振りをされていた事を知って】

基本的には触れられないもの。
どうしても触れたいなら、脳髄。
頭蓋を割って取り出して触れる頃には、役割を終えているけれど。

少なくとも、こんな所には入っていない。

【呆れたように、淡々と言葉を並べる。無感情者の立証論法、少女らしい夢見がちな言葉など含まれはしない】
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/14(土) 17:28:59.28 ID:JZfXLOVOo
>>265
【死者の気配が色濃い草原】
【そこに迷い込むのは、やはり死者か、酷くおぼつかない足取りの、少女】

【ウルフカットの黒髪、ノースリーブの上着から覗く腕は、適度に鍛えられて日に焼けている】
【タイトなジーンズ、腰周りを隠すほど裾の長いシャツ…何もかも、酷く、汚れていた】
【シルエットは丸みを帯びていて、服装は少年、体格は少女といった様子だけれど】

【こげ茶色の瞳、光はなくて】
【血やゴミや、いろんな要素が混ざり合った、死体よりも酷いにおいを全身から】発していた

【ふらり、ふらり、風に漂うゴミのような狼少女は、相手を認識しないまま膝を突いた】
【息も粗い、過度の疲労とストレスが伺えるその姿、立ち上がることはなく】

―――――っ、あ、

【それでも必死に立ち上がろうと、身を震わせて顔を上げる】
【見えない何かと闘うかのような表情が、死んでいた少女の顔に浮かぶ】
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 17:29:21.45 ID:SB1FEKRSO
>>263

え、えと……

【シズリの台詞には答えない、否、答えられない】
【見て分かる通り、この少年かなり混乱している】

【それに耐えられなくなったのか、くるりと背中を、もっと言えば翼をシズリに向ける】
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 17:32:05.74 ID:+qsQEOaDO
>>269
/申し訳ない、次遅れます
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 17:33:06.83 ID:6n4AoHIAO
>>267

【男は、彼女の名前を繰り返すこともなくダストボックスをひっくり返していたが】
【並べられた言葉に何を思ったのやら、諦めたように漸く右手を引っこ抜いた】

だろうな。まぁ、終わるまで帰れないんだけどよぃ
帽子屋の蒐集狂は頭部に有るという、3月兎の色狂いは体温に有るという
―――面倒だねぃ。嬢ちゃんのココロは、脳髄にあるのかぃ?

【そう問い掛けて、頭に触れる仕種。】
【中肉中背の男は彼女の形のいい頭部に視線をやりながら、迷うように頸を傾げた】
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 17:33:23.52 ID:SB1FEKRSO
>>270

/了解でーす
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/14(土) 17:42:09.45 ID:5lYd21C0o
>>260

ふふふふ……

【目の前に広がった紅。無くなった狂気に反して、青年の狂気は増幅して――】
【刃が突き刺さったほうの刀を手から離して、もう一方の手で、刀を振り上げ、トドメの一撃を放たんと振り上げる――が】


「もうそこらへんで止めてあげろYO……」
「正直俺も疲れたんだけど……」

【青年に憑いていたアートマンが、青年から離れて、尻を床へと付ける】
【アートマンが疲れる、だなんて話は聞いたことはないが】
【喋るコイツに限っては、違うのだろうか…………?】
【それとも、少女に気を遣って―――?】


【アートマンが、体から離れる事によって、青年の狂気は納まって】
【青年もガクリ、と膝を付けて、恨みの視線をアートマンへと向けるが、アートマンは意に介さず】

「あぁ……?恨むなら恨めよ……もっとも、お前にそんな力のこってねぇだろうけどな」
「それに……俺とお前は一心同体、覚えろよ?」

【絶えずアートマンへと視線を送るが、アートマンは自らの体へと返って行き】
【アートマンが、体に身を潜めると、狂気も、顔を隠して】
【それにしてもこのアートマン、其のウザったらしい語尾を止めて】
【天邪鬼なのか、自由気ままなのか、どちらにせよ】
【唯の狂気ではないようで】

チッ……この子……ゼーロちゃんどうしようかな……[ピーーー]のはイヤだし……
氷の国支部にでも連れて行こうか……俺も疲れたし……ハァ……

【フラフラ立ち上がり、刀を小さくしてからポケットに戻し、少女へと近づき】
【そのまま、抵抗さえなければ、刀を引っこ抜いた後、首根っこを掴み、窓から外へ出て行くだろう】

【窓から落ちる途中、空いた手で、ポケットから携帯端末を取り出して】

出て来い……Iesod=c…!

【そして、少女と共に青年は光に包まれて】
【現れたのは全長10mほどの巨大兵器事象生体概念兵器 O・A=z

『あ、正次さん、久しぶりですね!それにしても随分傷ついてますが……あ、その女の子誰ですか?ボロボロじゃないですか」
ん……気にしないで……じゃ、氷の国支部まで……お願い……
【そんなやり取りを交わすと、目的地は、氷の国支部】
【――――キンクリ?】
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 17:44:56.45 ID:gKLh+Rcc0
>>268

【―――ふと、気配を感じた】
【橙が、釣られる様に、其方を向く。ボーイッシュな少女は、余りにも、疲労している様子に見えた】

……、
 
【異形の瞳が、驚愕によって見開かれる。再び、泡の弾ける音が聞こえた】
【薄く開いた唇は、どんな言葉を掛けようか、迷っている様子だった。紅黒い色彩が、小さく震える】
【おぼつかない足取りで、歩む少女は。地に舞い落ち、転がりながらも飛び去ろうとする、花弁を想起させた】
【少年の様な服装から、普段は活発な子なのかもしれないと思考する。だとしたら。一層、現在の状態の危険さを、感じさせるかもしれなくて】

……。……大丈夫、

……休んだ方が。……

【兎に角、色々と考えている暇も無い。 異形が、少女に歩み寄ろうとするだろう】
【ようやく紡がれた言葉は、初対面の自分が言うのは、少しおかしいかもしれないと思う其れだった】
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 17:45:13.07 ID:DThdNq8X0
>>266

【女性のそんな突込みに対し】

何!!天才は天才って言っちゃダメなのか!事実なのに!!

【驚きと怒りの混じった声を上げる】

『泣きませんよ、私は。私は涙腺なんて”パーツ”はありませんし、何より』

              『私が強くないと、店長が死にます。』

               『そんなのは真っ平御免ですから』

・・・・マスターと呼べ。

【シンデレラは女性に対しそう答える】

【無表情に】    【しかしその声は、強い意志があった】


【まぁちょっぴり、しまらなかったが・・・。】

276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 17:46:41.99 ID:ihsxtfwQo
>>271
【諦めた様子でダストボックス漁りを止めた男、彼の言葉に】

あたしの意志は、感情は、記憶は総じてあたしの脳髄が、神経細胞が司っている。
あたしという名の細胞群体の司令塔。
その司令塔からあたしの意志で、細胞を操る―――――プログラム細胞死だけは、操れないけれど。

【だというなら、他は操れるというのだろうか。細胞分裂、細胞分化…】
【彼女と言う生物は少々特殊なようだ。少なくとも、普通の人間ではない】

終わるまで帰れないなら。
見つけた事にすればいい。

―――――形が欲しいなら、あげようか。

【そんな提案。どうやってあげるというのだろうか。】
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/14(土) 17:49:11.48 ID:Kp8BolaB0
【路地裏】

終わりだ、クソったれ

【光の無い路地裏で、深紅の眼と髪をした少年は喧嘩をしていた】

【傷などがあり、どうやら不良集団か何かをつぶしたらしい】

【なぜそんなことが分かるかというと、彼の後ろにきずかれた人の山からだ】

【といっても、器用に全員気絶なのだが】

殺しはしないさ、静粛するだけ。

【すると、彼の目の前にいた一人が倒れこむ】

【見事に壊滅状態というわけだ】

【しかし、見方によっては、彼が悪にも見える訳で..........】

【まぁ、彼は否定はしないだろう。なぜなら――彼は悪であるからだ】
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 17:49:37.00 ID:DThdNq8X0
>>275

/すいませんコレが抜けてました↓

【女性の「泣く」という単語にシンデレラはすぐさま反論する】

/すいません。
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 17:52:10.81 ID:6n4AoHIAO
>>276

……ふぅん。ちっとも分からん

【どうやらこの男、理系ではないらしい】
【細胞云々の話が出たあたりから彼女の言葉は右から左へと筒抜けになり、】
【こくり、曖昧な仕種で頸を傾げたりしながらファーハットを掌で押し潰すようにして、深く被りなおした】

カタチが欲しいんじゃ、ないんだよねぃ
それに、どーせバレる。が、……あー……どうせだし、貰っておこうか

【提案を聞いて、一度は断るがすぐに考えを改めて小さく唸る】
【それから結論は貰うことにしたらしく、ひらひらと掌をそちらに差し出すだろう】
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/14(土) 17:53:00.49 ID:JZfXLOVOo
>>274
【少女は眼に見えて疲弊していた】
【よっぽどな目にあってきたのだろうと、その姿や仕草がありありとその内面を映し出すけれど、澱んだ目は誰も写さない】
【きっと、相手の異形の事も見えていない。近づき、正面に立たれようとだ】

…痛い…。

【小さく漏れたのは、弱さか】
【風や草のすれる音に消えるような、小さな音】

…痛い、から、…

【二言目は、少し大きく】
【そのボロボロの身体を奮い立たせるように、少女の中で残響するのか】
【無理やり、崩れ落ちた膝を伸ばし、立ち上がる】
【ゆらり、幽鬼のような姿】

……まだ、生きてる…っ

【両腕が、持ち上がって、自身の頬を叩く】
【自分で自分への気付を行ったようだ、赤く腫れる頬】
【焦げ茶の瞳に若干の光が戻り、同時に、その身体から何かが染み出した】

【魔翌力感知技能があれば鮮明に、闘士のセンスがあるなら感覚的に、捉えられるだろう】
【獲物を求めて周囲を索敵する、狩人のような意思もつ、邪悪な竜の影を】

【そして表情に力が戻り、やっと息を吹き返した半死半生の病人少女は、初めて異形を捉えた】
【驚くでもなく、敵意を向けるでもなく、いつからそこにいたのか、程度の軽い疑問を浮かべて、眉をひそめる】

…アンタ、誰?
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 17:53:53.26 ID:sOxrdJUxo
>>273

【意識はないのか、どうなのか】
【どちらにせよ、瞬きもせずに狂った目線を宮下へと向け続ける】

【やがて乱暴に連行されて――】


【ふわり、と何かが煌めいた】

【落下途中に、何か雫のようなものが】

【それはなんだったのだろう。宮下ももしかすると気付かないかもしれない】



【  ―――――ただ、少女の瞳から飛んでいったそれは  】

【  ――――― 一縷の希望を根こそぎ持っていった  】

【  ―――――<幼き/以前>のゼーロの願いを、想いを  】

【  ―――――全て奪って。真夜中の空、闇へと溶けていった  】


【そして、辿りつくのは――】


//キンクリお願いします!
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/14(土) 18:01:38.03 ID:T3hHbNSFo
>>275>>278
まあ、じゃあ、天才でもいいッスよ
けど天才が挨拶も出来ないようなろくでなしだったとは残念だな〜、いやはやまったく

【わざとらしいまでの嫌味を吐く彼女】
【それを演出するかの如く、彼女の片眼鏡がキラリと太陽光を反射して――】

……「パーツ」――、あー、もしや、ロボットちゃん、なの、かな?

【――ふと、蟹の上の彼女は、やや真剣味を帯びた様子になり、そんな質問を繰り出した】

――「店長」さんとやら?

【……ついでにおちょくった】
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 18:02:33.02 ID:ihsxtfwQo
>>279
解らなければ、解らないでいい。
私も、バイオ系統以外は解らないし…機械とか、魔力とか。

―――――能力者も多様化したよね。
研究所に籠る前までは、そう、3年前までは確か。
破壊力中心主義だった。
今は、小手先重視の流れ。

移ろうのは悪くない。
戻って来た時に感じるのは、追憶よりも新鮮味の方が嬉しい。
以上、戯言。

【長々とごめん、そう言って彼女は伊倉が差し出した手に、自身の右手を近づける】
【人差し指の先がびきり、と割れ―――――出て来たのは、血液とはまた違った液体】
【灰白色のそれは酷く粘度が高く、彼の手の平に落ちるまでは少しの猶予がある】

【―――――もしかしなくても、彼女の脳髄である】
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 18:05:52.83 ID:+qsQEOaDO
>>269

どうしたのかなーぁ?ヘイロン君
ねぇ、ヘイロン君。背中を向けられるのは、なんだかとーっても悲しいよ

それとも──ふふ
照れちゃっているのかなーぁ、ヘイロン君?

【背を向けられても、あまり堪えた様子はなく】
【くすくす、くすと変わらず彼女は囁きを零す】
【そして、翼が此方を向けば楽しげに口元に弧を写し】
【傷痕とは離れた場所に、指を触れさせようとする】
【翼の端をなぞったかと思えば、すぅと縁を辿って根元へ移ろい──】
【ゆるりゆるりと行われる、荒々しさを感じさせない其の行為は】
【じんわりと暖かい指先のせい、だろうか】
【まるで、恋人たちの愛を交わす行為の前触れのようでもあった】
【──最も。彼が拒絶なりなんなりを行動で示せば】
【彼女の指は、すぐにでも翼から離れてしまうのであろうけれど】

/ただいま戻りました!
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/14(土) 18:07:13.90 ID:5lYd21C0o
>>281

【青年は、少女の零した何かなど、願いや想いなど気づかず】
【仮に、もしも青年気づいたとしても、何も思わなかっただろう】
                        【今の彼ならば―――】



【そして、過程は吹き飛ばされて、いわゆるキンクリ―――】

「あ!正次さん、着きましたよ!」
ありがとう……んじゃあまたね……
「はい!さようなら!」

【氷の国支部前で、Iesod≠着地させると、少女を担いで、支部の前に立つ】

【6つのピールと5つの張り出しを有する、見上げるほどの大聖堂だ】
【氷の国特産の砂岩が用いられた外壁は氷雪と見紛う程純白であり】
【聖堂建築様式による5つの鐘楼は、天を突くように聳え立っている】


【その入口、ガスマスクの機関員が門番を勤める扉上部の碑銘には】

―――”Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate'”―――
―――”この門をくぐる者は一切の望みを棄てよ”―――

【もしも、”あなた”がこの大聖堂を訪れると言うのならば―――】
【この扉の碑銘の通りである―――「一切の望みを棄てよ」】

【もしかしたら、少女にはこんな文字が見えるかもしれず】

あ……俺なんばー112正次……この女の子とはいろいろあって……
じゃあ……治療の準備をお願い……ありがとね……

【ガスマスク門番兵に、そんな事を伝えると、そのまま中へ入っていくだろう】
【中に入れば、病室へと歩みを進めて】

ねぇ……君、カノッサ機関、入らない……?
俺の部屋に居候すればいいし……
俺を殺そうと思えばすぐにでも殺せる……
どうだい……?お給料も出るし、悪くないだろ……?

【病室へ行く前に、少女へとそんな質問】
【パッションさんに説明しなくちゃ……とか色々と違う考えが渦巻いていたが】
【少女の戦闘能力は、脅威。カノッサの敵というだけで恐ろしい。故に仲間になれば、頼もしいと】
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 18:08:05.99 ID:6n4AoHIAO
>>283

ふぅん……

……そんなの、表舞台に立ってたかどうかってぇ話だろぃ
嬢ちゃんが幾つかはしらねぇが、三年前でもこの世界の大概の奴らは生きてたんだぜ
視界に写るもんだけを“世界”と決めつけんなら、研究所なんかちっぽけなもんだな

【と、退屈そうに呟いた】

【それから彼女の行動を何はともなく眺めていたが、現れたものに眉を寄せると】
【落ちるのを待つのが面倒だったのか、そのまま指先で彼女の人差し指を拭おうとするだろう】
【何もなければ自分の指先に纏わり付いたはずの、その液体を。男はしげしげと眺める】
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 18:15:44.42 ID:SB1FEKRSO
>>284

え、と…

【特に拒絶はしていない】
【かなり混乱しており、拒絶の二文字が頭に浮かんでいないようだ】


あの…すいません…
いつまでやるんですか……?

【暫くして、思い出したように言う】

/おかえりー
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 18:18:36.75 ID:sOxrdJUxo
>>285

【狂気を湛えたゼーロの虚ろな視線は、移動の間ずっと虚空を彷徨っていた】
【大聖堂の前に来たとしても同じだ】

【だが、俺を殺そうと思えばすぐにでも殺せる≠サの言葉を耳にした瞬間に】
【殺意に染まった双眸が、宮下に向けられるだろう】


―――どうでもいい…
そこに入れば……いっぱい人を殺せるなら……


アハッ―――ハハ、アハハハ………


【どうでもいい、言い替えるとどちらでもいいと、とれるだろうか】
【魔翌力を奪えるならば、人を殺められるのならば、どこへ身を置こうとも構わない】

【卵≠植えられた者としての狂気と、兵器≠ニしての狂気を併せ持った悪鬼が】

【ここに誕生した瞬間であった】
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 18:19:37.01 ID:ihsxtfwQo
>>286
そう言う事。

【それだけを言って、男が脳髄を掬い取ったのを確認すると手を退いた】
【人さし指の先は、めきりごきりと嫌な音を立てて、くっつく準備を始めている】

それ、あたしの脳髄(ココロ)。
培養しておけばしばらくは持つ。
普通の人間の細胞よりは強いから。

―――――ああ、細胞が、ね。
ココロはそんなに強くない。

【またそんな戯言を零す。だが、彼女は普段なら無口な方】
【伊倉はどうやら話しやすい相手のようだ。先程の嫌いじゃないという言葉が関わっているのか、それとも】
【指先に纏わりついた液体を眺める男を、彼女もまた観察し】

あんたさぁ。
上司には、逆らえないの?

【無茶振りの事を踏まえてか、唐突に、そんな事を尋ねた】
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 18:22:08.53 ID:gKLh+Rcc0
>>280

【正面に立つまで接近しようとして。 そして、少女が立ち上がろうとする様子に、思わず、片手を伸ばし掛けた】
【然し、直ぐに其れを止める。少女が確かに宿す、生命の光。其れの眩しさに焦り、ただ、じっと見ている事しか出来ない】
【痛みで、自分が生きている事を、確認する。追い詰められている状態なのだろうか、と思考して】

【数瞬の後、魔力の感知で捉えた、竜の影。驚愕し、思わず少女から目を離す】
【表情に、焦りと、戸惑いばかりが残る。己の腐った脳髄に焼き付いた、美しく、邪悪な残響】

……。どうしたの……。凄く、ボロボロで
……、病院、……行った方が。……

【表情に力を戻した少女の様子に、安堵する。だが、未だ、彼女が完全に回復した訳では無いだろうと考え】
【出来る事なら、治療して欲しい。其の意思を、伝えた】

……。怪しい者じゃ無い、……
……、変な。……変な、おばさん。……夢幻檸檬

……、君は……?

【自分が怪しい者では無いと弁解した後、ぽつりと名乗る。そうして、少女のこげ茶の双眸を見詰め】
【自分の事よりも、先ずは相手の確認をせねばと思い。不安げな表情で、問い掛けるだろう】
【宙に浮かぶ酒が、謎の発光を始めた。暗の中、琥珀色の光に、二人が照らされるかもしれない】
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 18:26:46.40 ID:6n4AoHIAO
>>289

ほぉう……

【コレが彼女のココロ、と言われ、説明と共にまじまじと観察していたが】
【瓶かなにかの容器に入れるならばまだしも、掌という場所ではこの後の保存も微妙だと感じたらしく】
【彼は――ぺろりと、人間にしてはやや長めの、爬虫類に似た赤い舌でそれを舐め取っていくだろう】
【モノトーンの色彩で、そこだけが鮮やかな赤をしていた】

……んや、逆らえる
が、逆らおうとは思わんねぃ。言っただろ、俺ぁ一途なんだよぃ

【はたして、その一途という言葉がどんな感情に掛かっているのかは不明だが】
【あんな無茶ぶりに素直に従う程度には、なのだろう。そこでようやく、男は、笑ってみせた】

【ジャンキーのような瞳に似合わぬ、存外素朴な笑みであった】
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 18:28:44.72 ID:DThdNq8X0
>>282

【女性の嫌味に対し青年は】

(くっなんて奴だ、的確に痛いところをついてきやがる・・・。)

あ〜くそ、すまんかった。オレはジャーニッド・シュタイン、
”天才”発明家だ。

【せめてもの仕返しに天才を強調する】

あ?あぁそうだよ、こいつはオレが作った最高傑作の発明品、脳と心臓以外は全て機械仕掛け、

”心”があって、魔翌力バッテリーと電気バッテリーを内包していてな、空腹なんて一切無い!

オレの唯一の”家族”なんだよ。

【そう、女性の質問に答える青年はシンデレラをみながら自慢げにいう】

【しかし、シンデレラを見るその金の眼はとても、愛おしそうだった】



【そして、女性の方を見て】

それから―――”店長”いううぅううううぅうううううなああああぁああああぁぁああぁぁあ!!


【足元の石を拾い上げ】
【全力で投げつけた】

【なんだかとても子供っぽかった】


293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 18:30:37.86 ID:Kp8BolaB0
【路地裏】

終わりだ、クソったれ

【光の無い路地裏で、深紅の眼と髪をした少年は喧嘩をしていた】

【傷などがあり、どうやら不良集団か何かをつぶしたらしい】

【なぜそんなことが分かるかというと、彼の後ろにきずかれた人の山からだ】

【といっても、器用に全員気絶なのだが】

殺しはしないさ、静粛するだけ。

【すると、彼の目の前にいた一人が倒れこむ】

【見事に壊滅状態というわけだ】

【しかし、見方によっては、彼が悪にも見える訳で..........】

【まぁ、彼は否定はしないだろう。なぜなら――彼は悪であるからだ】

/再投下です
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/14(土) 18:33:46.78 ID:JZfXLOVOo
>>290
…オバサン? レモン?

【オウム返しに、相手の名乗りを口にする】
【その目はジト目、纏う気配は、少年と言うより不良めいたやさぐれかた】
【ぶっきらぼうな言葉遣いに、声のトーンは低く抑えられている】
【しばらくその二つの単語を口の中で転がした末、】

萎びたレモンに商品価値なんかあるのか?

【……この暴言、である。これはひどい】

大体治療して治るんならとっくに…

【そのまま不躾に、質問に答える事無く言葉を続けようとして、急に視線が落ち込んだ】
【膝がまた崩れ、地面にしりもちをつく】
【立ち上がろうと力を込めていても、膝が笑ってしまって立てないようだ】

…やろぉ、どんだけヤったんだ、完璧に腰に来てやがるっ…!!!

【悪態をつき、視線を背後に向ける狼少女】
【そこには少女から漏れた暗黒の霧が、薄らぼんやりつどって曖昧な影を象るだけ】
【頭頂部に当たるであろう場所に、不鮮明な輪郭ながら竜の巨大な頭が見えるだろうか】
【それはただ、少女の憎悪の視線を受けてなお嗤うだけ】
【仕方なしと、少女は周囲を伺ってから、再び相手の異形に視線を戻す】

…アンタ、どこかに行く途中じゃないのか?
ここが目的地ってわけじゃなさそうだ…そこに俺もつれてけ。

【などと、いきなり意味不明な注文をつける少女】
【名乗られたのに名乗り返さず、相手のことをアンタ呼ばわりと、極めて不遜な態度だ】

俺には目的地も金もねぇ、病院にいったって門前払いだ。
だから連れてけ、暇つぶしにくらいなるだろ。

【いやそのりくつはおかしい】
【自己中心的といわざるを得ない言葉を浴びせかけながら、少女は無様にも立てずにいる】
【にもかかわらず、異形に対しても一切臆する事無く傲岸不遜な視線を向け続けていて】
【多分、梃子でも動かないつもりだ。勝手な少女である…いや、男勝りが過ぎるから、ひょっとする…か?】
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/14(土) 18:36:23.79 ID:5lYd21C0o
>>288

ふふふ……いい目だね……
これはいい修行になるかな……ふふっ……楽しみだよ……

【向けられた殺意の視線に対しても、笑みを零し】
【顔を隠したと思われた狂気は、青年に、正次に染み付いてしまったようで】



人は殺せるけど……支部の人は殺しちゃあだめだよ……?
まぁ……その為に俺が見張りつかなくちゃあだめなのかな……

あ……いくらでも人を殺してね……
ナンバーとかの話は後でいいや……
パッションさんにも話さないと……

【支部の人間以外ならば、なんとも思わないから良いよとでも言いたげな青年の言葉】
【最初の一文以外は、青年自身にも向けられた言葉……というか後半はほとんど独り言であって】


【すると、治療室へとやって来て】
【治療室の中に入ると、充実した医療設備の数々が用意されていて】

さ……じゃあお願い……この子結構ヤバそうだから……
俺は疲れてるだけ……頼むよ……

【少女をベットへと下ろして、医者にそんな事を告げると、青年も治療するためにベットへと寝そべる】

【さて、今から何らかんらで治療が始まるのだろう】
【ちなみに、少女には、寝そべると、腕輪やら足輪がガチッと固定されるだろう】
【無論、暴れるのを防ぐ為だ。治療が終われば、目の前には青年がいて、自室へとそのまま連れて行くだろう】
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 18:37:12.55 ID:JFHXEAVSO
【大通り】

ふう−−

【背に銀色のギターケース。首に長い銀糸製のマフラー、と蒼いペンダント型のオルゴール】

……RIPとの最終決戦の後に出来た新曲が良く売れたんで、そのお金でいろいろと新調したんだよ

【メタリックブルーの髪を短めに揃え、狐尻尾付きの黒いロシアンハットを被り、瞳はくすんだ蒼で、虚ろ。深緑のフレームの眼鏡を掛けていて】

−−という訳だ。

【−黒いトレンチコートと、黒のスラックスという、“如何にも怪しい”服装の青年が、そう言って笑った】

『なんですから? その説明口調』

【……突っ込みを入れるのは、彼の傍らを歩くもう一人】
【首に赤いペンダント型のオルゴール、左右のお下げを縦ロールにした銀色の髪、色白な肌、左が鮮血色、右が黒っぽい血色の所謂「オッドアイ」】
【フリルだらけの薄桃色のドレスと、ズボン代わりか白いドロワースという服装で】
【似合わない黒いハイヒールを履いた、人形のような幼女−】

いや、説明しとかないと誰か分からないような気がするのさ。

『?』

−何でもないよ

【歩幅は大きく違う二人だが、歩調のせいだろうか−−】
【歩く速さは、同じである】
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 18:41:55.54 ID:ihsxtfwQo
>>291
【彼の舌を見て、リッカは小さく目を見開く―――――尤も、それは舐め取るという行為に対してかも知れない】

あんたは……人間、じゃない?

【首を傾げて、そんな事を問い】

………一途。
良い上司なんだ。
無茶苦茶な命令でも従える位。

【男が笑みを見せた事は意外だったのか、饒舌だった彼女の口は一瞬止まった】
【彼が数少ない笑みを浮かべるほど、所属する場所の上司とやらは気が置けないのだろうか】
【―――――思い出されるのは、聞き慣れない所属の名と、「聞き流しておけよぃ、今はな」という言葉】

…ところで。あんたの仕事は何?廃品回収?
ココロ以外の物品も漁ってたみたいだけど。

【転がっている缶とネックレスに目を遣って、雑談の中の一つのように見せかけて、問う】
【遠まわしに、彼の素性を知ろうとしている】
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 18:43:44.52 ID:sOxrdJUxo
>>295

【殺しの許可をもらうと<狂気/狂喜>の笑みを浮かべて】
【されるがままに、何事もなく治療は終わるだろう】


【そしておそらくは宮下の部屋へ連れ込まれると】
【ベットに寝転がって、眠ってしまうだろう】
【体力を回復させたなら、すぐにどこかへと飛び出して、しばらくここには戻って来ないだろう】


【   悪夢が、幕を開けた   】


/この辺り…でしょうか?お疲れさまでした!
/ありがとうございましたっ
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/14(土) 18:44:21.72 ID:5lYd21C0o
>>298
/おつかれさまでした!
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/14(土) 18:48:54.22 ID:T3hHbNSFo
>>292
【石が投げられると、プシューと蒸気が蟹の身体から発せられ、同時に蟹の両眼が赤く発光し――】

――――うわ、アブね!

【――ベシッ、と、蟹は、右腕で石を弾き飛ばした】

……へいへい、ジャーニッド君ね、りょーいりょーかい
でもさァ、ジャーニッド君よー、あんた本当に「天才」――?

【急に、彼女の雰囲気が、厳粛なものに変わる】
【ジャーニッドを睨み付けるような視線が送られているではないか】

人間の形で作っておきながら、しかも心があって、でも「発明品」呼ばわりで、涙も流せないだなんてとんだ欠陥品よ
……それって「兵器」じゃないの? 「下僕」じゃないの?
シンデレラ嬢は、本当に「家族」なのかい? ――ねえ? 「天才」?

甘いのよ、「へー、唯一の家族かぁー、イイハナシー」だなんてなるわけないでしょうがよ
……人間の形で機械を作るなら、徹底的に人間として扱え
……下僕として、手足として、兵器として扱いたいなら、人間の姿に作るな

……ハッ、それができねーならそもそも人間の姿の機械を作るなっつーの
テメーの身体でも改造して遊んでなさいっての

【呆れたような様子で、まくし立てる彼女は、どこか必死であった】
【……目の前の「天才」の言うことを、どうにかして「認めないように」と、躍起になっているようであった】

――もしも……そんな倫理観ですら「人それぞれだ」って否定するのがこの世界だってのなら、そんな世界はぶっ壊してやる
技術に溺れて大切な事を見失った人間なんて、私は大嫌いだ

【――ガシャンッ!! 威嚇するように、蟹が両腕を大きく振り上げ、天に掲げる】
【しかし攻撃してくる気配は微塵もなく、あくまでも「威嚇」の域を出ない行動だ】
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 18:54:26.25 ID:6n4AoHIAO
>>297

……さぁな。
人間だと思いたければそう思うといいし、化け物だと感じたならそう思い込んでりゃあいい

【煙に巻くような解答、真意は分からない。教えるのが面倒なだけかもしれぬ】
【肌は血色がいいとはいえないが、しかし。人外のように蒼褪めいる訳でもなく】
【……この男の種族は、『なに』なのか】

良い上司なら無茶ぶりはしねぇよぃ
ただ――――放っておけねぇだけだね。長い付き合いなもんだから、よぅ

【何惚けてやがる、と表情を戻しながらも不思議そうな声色で尋ねてから】
【しかし、どうなのだろうか。この男は、上司にというよりはまるで友人に接しているかのような言葉使いで話す】

……んや。俺の仕事ぁ別だ
名前売るテロの時の戦闘員、兼――まぁ、雑用かねぃ

【ネックレスと空き缶は、別に深い意味があった訳ではなかった】
【ただ、もし戦闘に突入したら――という予防線でバラまかれていたにすぎない】
【しかしそれは彼女が知り得る事ではなく、言葉にされないあたりから『ただ散らかしてただけ』という結論になるだろうか】

【……曖昧にぼかして、視線を伏せた頃。コツン、コツン、と足音が響きはじめた】
【割と重さがあるところからすると、男、か――?】
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/05/14(土) 19:01:07.71 ID:83+BX29L0
【路地裏】

「哲学者の卵」の手がかりは無し…か。
とりあえず分かった事はあいつの心臓に1つということとカノッサ機関員が持っているらしいということだけ…。
俺にとっては涎が出るほど欲しい代物なんだが…

【喪服を着た黒髪の男が路地裏の壁に寄りかかりながら呟いている】
【そのセリフのトーンからは、その「卵」への執着心の大きさが垣間見える】

心を代償に、強大な力を手に入れられると言う、その卵…!!
それさえあれば、俺はもっと「狂熱(ヒート)」、そして「感動」を得ることが…できるっ…!!

【「力」の部分を特に力を込め、同時に右手を強く握る】

そのためにはカノッサと接触せねば…もし渡すのを拒んだなら容赦なく斬れば良い…。クククッ

【「卵」を得るまでの彼の当分の目的は「カノッサ機関員と接触すること」であろう】
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 19:01:28.30 ID:+qsQEOaDO
>>287

ん?
ひょっとして、嫌だったかなーぁ、ヘイロン君
それならそうと、早く言ってくれればよかったのに──

【彼の言葉を、遠回しな静止とでも受け取ったのか】
【彼女はそう言って、そっと翼から指を離す】
【だが、自分から指を離したものの──】
【どこか、とても名残惜しそうな様子ではあったのだけれども】

ふふ──ごめんねーぇ、ヘイロン君
翼というものにあまり触れたことはなかったから、つい、ね

嗚呼、それにしても素敵な翼だねぇ、ヘイロン君
勿論、キミ自身もとても魅力的だよ──?

【ふわり──】
【翼に触れさせていた指を、再び唇に落とし】
【彼女はくすくすと、囁きを漏らした】

/ただいまと思ったらこんな時間に寝落ちしてうわぁあぁぁあ!
/申し訳ございません、こんなことただいまです/
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 19:02:49.32 ID:ihsxtfwQo
>>301
/おっとすまぬ、飯行ってきます
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/05/14(土) 19:04:41.70 ID:6n4AoHIAO
>>304
/了解ですー
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 19:06:49.05 ID:gKLh+Rcc0
>>294

【返答に、驚いた表情を見せ。其の後、確かに、萎びて腐敗もしている自分に合っている言葉だと思い、はにかんだ】
【手にしている新鮮な花は、対峙する、未来有る少女は。古びた異形には、不釣合いなのだ】

……多分……直ぐに。……、棄てられるね。……

【彼女の言葉に微笑んで、全く其の通りだと思う。自分への皮肉も込め、ぽつりと返答した】
【「もしかしたら。萎びずに、腐っているかもしれない」。全く意味の無い言葉を、続けてみる】
【彼女の黒い短髪を見て、少女は、水滴を浴びた、新鮮な石榴か、カシスだろうかと。他愛無い、秘めた連想をした後に】

【少女が背後に視線を向ける様子に、反射的に目を背けた。発言から、竜の影だと察したからか】
【恐らく、影の頭部を見ていただけで、異形は卒倒していただろう。ただ、恐ろしく】
【先ほどの光景。緊張で、唾を飲み込む。何時の間にか、乾き切っていた喉に、ぬるぬるとした感触が通って行った】

……。分かった、……でも。……無理しない方が、良いよ。……

……治してくれる人、……一応。知り合いに、居る
……多分、……あの人。お金、取らないと思うし……後で、……連絡、取ろうか。……

【止めるべきか、迷った。だが、少女の意思を、無理に押し曲げてもいけないと思い、了承した】
【未だ立てない様子の少女に、問い掛けるだろう。病院の医師では無い存在で、回復が出来る存在が居ると】
【そして、少年にも思える言葉の数々に、若しかしたら、と考えたが。其れでも、女性的なラインを見せる容姿が、そう思えなくて】

……可愛い。……

【突然、紡いだ言葉は、穏やかな微笑と共に有った。疲労してしまっても、変わらぬ元気で、生命力溢れる人柄に、惹かれた】
【其れでも彼女は、快活な調子では無い。其れを心に刻み、彼女へと、人≠フ形を取る右腕を伸ばそうとするだろう】
【其れを、彼女が取ったか否かに関わらず、墓地へと向かおうとするかもしれない。墓場までキンクリ…?】
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 19:14:16.35 ID:SB1FEKRSO
>>303

えっ!?
いや、魅力的だなんて、そんな事ないですよ!

【正面に向き直り、真っ赤になった顔をぶんぶんと横に振る】

…ところで、シズリさんはいつもこんな事をしてるんですか?
される方は、すごく恥ずかしいんですけど…

【ちょっと失礼かもしれない事を尋ねた】
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/14(土) 19:18:15.06 ID:JZfXLOVOo
>>306
【少女はぎょっとした】
【罵倒されて微笑む人など、記憶になかったのか、面食らった表情になる】
【あのジト目を見開いて瞬きして、相手が本気である事を確認する】

……変なオバサン。

【それだけ言い返すのが精一杯だった。ペースが狂うと、痛んだ髪をバリバリと掻き毟る】
【以後しばらく、やりづらそうに唇を尖らせて異形と対峙する事になるだろう】

いいんだ、これも修行、いつもの事だ。
致命的な傷はないし、あるとすれば致命的に暇を持て余している事くらいだし、身体の傷はいずれ『直る』。
さて、何処に流れるつもりなのかねぇ萎びたレモンオバサンはさ。

【同音異義語による断言は、自身への評価か】
【とにかくこの少女、相手への皮肉を投げ続ける。まるで自分の事をいない物と、見ないようにするかのようだ】
【無理をして相手に興味を示している、といったところか】

かっ、かわっ…!?
どー言う意味だそれは!? アンタもしかして危ない人か!?

【一気に顔色が良くなったというか、血流が活性化したというか、真っ赤になる少女は、続けざまに青くなったり白くなったり、また赤くなったり】
【力なく自身を掻き抱いて後ずさろうとするけれど、結局その場から動く事は出来ず、諦めて、右手を取るだろう】
【けれど少女は、途中ちらりと左腕に視線をやっただけで、相手の異質さについては触れなかった】
【それが少女なりの一線の礼儀なのか、単純に空気を読んで面倒を避けたのかは、わからない】

【Yes、キンクリ】
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 19:23:37.08 ID:IOkvaOsXo
>>215

ん……。

……んー――ぁ、謝られても困るよ……。

【こういう場合、如何すればいいかな、と】
【無い知恵を総動員して、ああだこうだ考えてみるも、特に良い案が浮かぶことは無く】
【このままは嫌、という言葉が、何故か物凄く重たい言葉に聞こえて】

【それから、謝罪の言葉を繰り返す少女に、「私こそ、ごめんね」と】
【何も出来ない自分の無力さを謝りながら、その身体を抱き締め返す】

/一応返しておきます!
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 19:26:27.73 ID:+qsQEOaDO
>>307

ふふ──そうかなーぁ?
人の言葉は、素直に受け取っておいた方がいいよ、ヘイロン君

【再び顔を赤らめる彼に対し、にこりとした笑みを向け】
【未だ近い距離にいる彼の頭に、そっと手を伸ばす】
【ヘイロンが何もしなければ──そのまま、彼の頭を撫でることになるだろう】

恥ずかしい、かーぁ
ふふ、純情だねーぇヘイロン君──
『好き』になっちゃいそう、だなんて言ったら……キミはどう思うかなーぁ、ヘイロン君

【そして、肝心の問いには答えず】
【口元を三日月の型にし。笑みを深め】
【とろりと──言葉に、甘美な熱が、籠もりはじめる】
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!red_res saga]:2011/05/14(土) 19:32:21.34 ID:PslUSNJRo
【──そこは地の底! 地中! 日の光など届かぬ圧倒的地下!】

【火の国の或る活火山に近い洞の奥、岩肌と薄闇の続く道を更に行けば、】
【そこだけ人工的に誂えられた重厚な鉄扉が、仁王の如く待ち構えている】
【それを押しのけた先、黒曜石と黒水晶で整備された真新しい地下階段を下れば、それは在るのだ】


          【『Purgatory Colosseum』】
             【「煉獄闘技場」】


【扉を開けたならば、そこは蒸し上がるような騒擾の坩堝──】
【訪れた者を出迎えるのは、場内を焼き尽くすように照る魔力ネオン灯の光】
【まだ死合の開始前だと言うのに、観客たちの歓声は荒れ狂う波の如く引き際を知らなかった】

 【「──俺は人間側に賭けるぜ!」 「いいや、俺は魔物側だね!」】

【ここに観客として集ったのは、血を見るのが好きな人間たちだけではない】
【人間と同等の知能を持った、普段は日陰で暮らす魔物たちの姿も、少なからず見受けられた】
【札束を握り締めた腕を高く掲げ、張った張ったと賭博に昂ぶるその様に、種族の違いはなかった】

【しかし、彼らの金が飛び交うのは、未だ後のこと】
【そう。今宵、これより開かれる死と狂乱の遊戯が終わるまでは、賭けの結果は誰とて知れず】

【──ふっ、と】
【その時。唐突に照明が落とされ、乱痴気の場内が急速に静まり返った】
【しぃん……と、先までの騒乱がまるで嘘であったかのように、闇と沈黙が満ちる】

【ばつん】
【束の間の静寂を破ったのは、照明が一つだけ灯される音】
【その光が指す先は、観客席よりさらに高い所に位置する、バルコニーのような場所であった】

 「──長らく、お待たせをした」

【含みを持った若い青年の声が響く。その声の主は、やはりバルコニーにあった】

【その青年は、顔の上半分を覆い隠す白銀の仮面を着用していた】
【所々白く染まった烏羽色の髪に、白皙の肌を持った長躯であり、】
【黒地に金糸の刺繍が入った、神官服のような荘重たる衣装に身を包んでいる】
【そんな物々しい装いの彼が、この煉獄闘技場の支配人──『クロウリー』などと名乗るその人】

 「……血と金と闘争をこよなく愛する、麗しき狂人たち」

 「未だ開かれて日も浅いこの『煉獄闘技場』に、よくぞ足を運んでくれた
  人族も、魔族も、一切の垣根を問わないこの集いに、我は大いなる感謝を奉げよう」

【青年は大仰に天を仰ぐような身振りと共に、戯曲じみた台詞を朗々と紡ぎ始めた】

 「……集いし者は、既に知っていることだろう
  汝らを縛る道徳や法など、日の光の当たらないここには存在しない」

 「──そう、全ては娯楽の追究、快楽への求道、原初の衝動、本能への回帰
  欠伸する暇も瞬きする猶予さえも与えない根源的で究極的な充足を我が隣人に!
  ありとあらゆる退屈怠惰欲求不満への圧倒的反定立(アンチテーゼ)を此処に──!!」

【ばさり、と神官服の裾が風も無いのに靡き始め、彼は神託を告げるように諸手を掲げた】

 「さァ、始めよう──自ら煉獄へと堕ちた翼の無い悪魔ども」
 「互いの心臓を奉げ合い奪い合う、命と刃の舞踏を──死合≠!」 

【「我は、この狂える宴の開演を、今ここに宣言する──」】
【陶酔した支配人が余韻と共に言い残し、鷹揚に踵を返した、刹那──】

//続
312 :311 [!red_res saga]:2011/05/14(土) 19:32:56.89 ID:PslUSNJRo


         【── 號 っッ !】


【目の覚めるような轟音が静寂を突き破る】
【舞台の周りから、爆発を伴う豪奢な火花の柱が噴き上がった】
【同時に観客の歓声が爆裂し、落とされていた照明らも一斉に灯る】

 【「──ついに来るぞ! 命知らずの能力者がやってくるぞ!」】

【わああっと沸騰する歓声と、熱を帯びたぎらつく視線】
【それらは皆、場内中央に据えられた舞台の上に注がれていた】
【そこは、未だ空白。魔物の姿も無く、来たるべき戦士たちを待ち望むだけの祭壇】


  【KILL THEM ALL! KILL THEM ALL──!=z
      【「ぶッち殺せ! ぶッち殺せ──!」】


【入り乱れていた嬌声たちは、次第に一つの方向性へと収斂していく】
【一定の拍子を刻みながら、この灼熱の熱気をますます煽り立てる】

 【──皆が望んでいる。愚かにして勇猛な闘士たちの現出を】
 【誰もが夢見ている。知性ある暴虐を。洗練されし獣性を──】

【舞台の北側と南側、それぞれに一つずつ設けられた入場門】
【期待と熱望がその奥へと注がれ、四人の命知らずたちの登場が今かと今かと待ち望まれる】

 【──この狂乱の熱が聞こえたのなら、引き返す道はもう無い】
 【貴君の前にあるのは、純粋な生か死のみへ続く分岐点──】


 【 ──さあ、刻は満ちたり 】


 【 いざ── 】


 【 闘 士 入 場 ォ オ オ オ オ オ ー──────ッッ!! 】


//ではイベント開始となります。皆様、どうぞよろしくお願いします!
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 19:39:48.58 ID:DThdNq8X0
>>300

【女性のにらみに怯えず、否定される”天才”にジャーニッドは否定する】

―――っは!言ってくれんじゃねーか、けどな女、お前は幾つか勘違いしてんぜ、
オレは作ることには誰にも負けるつもりはねーから、”天才”を名乗ってんだよ。

それに、発明家として”作った”ものを”発明品”呼ばわりして何が悪い?

”欠陥品”?オレはなこいつの”涙”は”とっくの昔”に”見飽き”てんだよ
見たくねーんだよ。


オレは”シンデレラを絶対に泣かせるようなことはしない””欠陥{コレ}”はそのための誓いの
証だ。


  そしてオレは!!シンデレラを”兵器”とも!!””下僕””とも思っちゃいねーんだよ!!


     
        ”発明家”として、シンデレラを”発明品”呼ばわりしても!!




ジャーニッド・シュタインとして!!シンデレラを”家族”以外の呼び方で呼ぶつもりもねぇ!!



もう一度言うぞ



         ――シンデレラは”家族”だ、かけがえのない”家族”だ。――


【その眼はどこまでもおびえることはなかった】


【”蟹”の威嚇に真っ先にシンデレラは反応する】


『戦うなら私が相手です。』


【右腕を一瞬のうちに小型のガトリングに変え】
【銃口を女性に向ける】
   



314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/14(土) 19:40:42.94 ID:o1I9W4hmo
【町外れ】

【夕日が差し、段々と人通りも少なってくる頃合い】
【そんな町外れの道路の真中を、我が物顔で歩いている小柄な少女が一人】

……。

………………あぁ……。

【くすんだ銀色のショートカット、林檎色の瞳】
【白色シャツの上に黒いパーカーを羽織り、下は黒のジーンズ】
【右眼は固く閉じられ、首全体が黒色の水晶で構成されている】
【水晶のように透き通った、翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【装弾数三発、トリガーが2つあるなどの特徴があるリボルバー式の銃を腰に提げている】

(……頭が……、ぼーっとする…………。)

【色白な肌が紅潮していたり、何だかふらふらとしていたり】
【明らかに本調子ではなく、寧ろかなり不調な様子】
【今なら簡単にボコボコに出k───ではなく、少女の足取りは危なっかしい】
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 19:41:58.79 ID:SB1FEKRSO
>>310

え…っと……

【伸ばされる手は、特に拒絶せず受け入れる】
【その刹那、飛んできた「告白」としかとれない台詞】

え、えぇっ!?
ちょ、ちょっと待って下さい!
それは……どういう……?

【意味は分かっている。しかし、初対面の人にそんな事を言われるとは思ってなかった】
【念のため、確認しておく】
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 19:42:29.35 ID:+qsQEOaDO
/中断多くて本当にごめんなさい
/ヘイロンの方へ、ご飯行ってきます
/なんならここで切っていただいても構いません。申し訳ございませんorz
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 19:42:35.35 ID:ihsxtfwQo
>>301
【真意を見せない回答に、これ以上踏み込むのは得策ではないと考えて】
【何故呆けているか、と問われれば。答えはしないがふいと顔を背けた】
【上司の話にも暫くは顔を背けたまま聞いていたが、次に続いた話には小さく反応を見せ】

(テロ―――――?ポイエーシス・オルガノンとやら、何か不穏な事を…)

【彼のぼかすような発言からは、深い意味を汲み取れない。ココロを探す命令と言い、謎だらけだ】
【尤も、ロジックを解き明かすのは嫌いではない。自身のルーツという難解なロジックに相対している現状なら、尚更】

―――――やっぱりあんた、嫌いじゃないよ。

【リッカはそう呟き………ばっと、顔を上げた。原因は重みのある足音】
【音の方向に寸分違わず首を向け、瞳孔をきゅっと縮め。警戒の色合いを見せた】

/おまたせですのー!
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 19:44:01.16 ID:1hzc1NoNo
>>311-312

【南の入場門から、赤いソレが。ゆっくりゆったりしずかに、舞台に登る】

――――――、

【じゃらん。】

【鎖同士が擦れ合う、音。それと、微かな靴音】
【それのみしか、その人影は発さない】

【鮮やかな赤の外ハネセミロングと同色のツリ目は、なんだか猫だとか狐を想像させる、ような】
【赤チェックのネクタイで締めたワイシャツ、赤のプリーツスカート、ガーターで固定した赤黒ボーダーニーソを身に纏い】
【そして、普通に歩くにも不便そうな、「赤いロッキンホース・バレリーナ」――その靴で、こつん。軽い音を鳴らす少女】

――――くるし。

【ぽつりと呟いて、それだけ】
【首に纏わりつく白銀と、地獄の釜みたいな熱気】
【それに当てられて、彼女は――】


【――――ささやかに、わらっている。】

//夕月です、よろしくお願いしますっ
//途中夕飯で抜けるかもしれません……
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 19:48:20.56 ID:gy6pYtY50
>>309

だって、こん、な。遅いのに、……。

【えぐ、と。時折しゃくりを上げて、言葉に詰まりながらも】
【また、紡ぐのは「ごめんなさい」】
【要約すれば、「こんな時間までつき合わせてごめんなさい」とか。そんな辺りだろうか】
【それから、相手に抱きついていた腕を一度解き、それを顔のほうへやって】
【目元のほうを数度、ぐしぐしと拭ってから】

……――いつも、泣いてる。

【なんて、ぽつりと。呟いたのはきっと、独り言】
【ただ、ちょっと距離が近いがために。普通に聞こえてしまうのだろうが】
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 19:48:39.49 ID:DThdNq8X0
>>300

/すいません飯くうので返信遅れます。
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 19:49:10.73 ID:sOxrdJUxo
>>311>>312

なんだろうねここは…キョーミがあって来てみたけど、想像以上だねー
クス、―――でも、まあ嫌いじゃない、よ?

【渇いた含み笑い、ふざけた口調の声と共に、そこに一人の男が現れる】

【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのか後部はそれを一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男だ】

【誰に向けるでもないヘラヘラとした笑顔を携えて、狂乱の舞台へと足を踏み入れる】


えーっと、魔物と戦えばよかったんだったっけ?
早く出してよ。きっとすぐに終わらせちゃうから、さ

【どこからそんな余裕と自信が湧き出るのか――】
【兎に角、充満する熱気をものともせず、彼は佇む】

【やがて現れる魔物≠】

/ミロワールです。イベントではかなりの確率でヘマをやらかしますが、今回こそは気をつけます
/では、皆さんよろしくお願いします
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/14(土) 19:50:01.10 ID:/a10qA8Ko
>>311 >>312

俺の呪いを解いてくれそうな化け物か――――――


【北門から出てきたのは全身白肌で銀色の長髪で前髪は真ん中で分けており、翡翠色の瞳を持った端正な顔持ちの青年】
【それは上半身が水色、下半身が黒灰色のゆったりとした着物でその上着の袖は長く手が見えないくらいにダラリと着ていて】
【暗い表情でどこかしらか鋭い殺気を放っているように見える】

にぎやかだな…
まぁいい、今は月は出ていない

【暗く無表情のままで闘技場の方へ歩いていく】

―――――――…
(思ったより賑わっている、俺の呪いは余興程度では治まらないだろうがな)

【闘技場へ着いた青年、見た感じは暗い青年だが】
【支配人や観客の中には只ならぬ鋭い殺気を感じるだろう】
【それが何なのか、今は知る術もない】

//十拳丸です。よろしくお願いします。
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 19:51:14.83 ID:SB1FEKRSO
>>316

/いってらっしゃーい
/こちらはしっかり終わるまで待ってますよー
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 19:54:39.59 ID:6n4AoHIAO
>>317

……うむ
嬢ちゃん、とりあえず俺みてぇなオッサンに惚れるのだけぁやめときねぇ。勿体ない

【何を勘違いしたのか、それともただからかっているだけなのか。】
【感情の上澄みすら読ませぬ声音は、そうのっぺりと呟いたりしてから】

【テロ――というのは、確かにその組織が関連しているのだろう】
【まだ一回しか行われてはいないものだが、この先も何処かで開幕されるはずで】
【嫌いじゃない、と言われても困るのか、男は聞こえないふりをしていたが】

「――中年親父がナンパで御座いますか、伊倉。犯罪臭しかしないので即刻離れるべきかと。3mほど」

【と、伊倉の背後から聞こえてきた声は、少し若めの青年の音をしていた】

【現れたのは、襟足程度に伸びた灰色の髪を小さく結んで、切れ長の群青の双眸をした青年だ】
【白いワイシャツに黒のベスト、スラックス。小脇にジャケットを抱えており】
【どうやら彼の服装は燕尾服なようだ……両手には手袋が嵌められていて】

んだよロリコン。幼女の頭飛ばすのが趣味なお前よりはよっぽどマシでぃ

「可愛いものを見掛ければ性別関係なく頬擦りしたがる変態の方が重傷かと」

【なんて、軽口なのかよく分からない言葉を交わしながら、ふ、と青年はリッカに瞳を合わせて頸を傾げた】
【まるで――伊倉との組み合わせが、珍しいとでもいうような】
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/05/14(土) 19:55:08.25 ID:6n4AoHIAO
>>324
/おっと、忘れてた。おかえりなさいっ
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 19:57:46.23 ID:gKLh+Rcc0
>>308

【少女の返答、驚いた表情に、疑問符を頭の上に浮かべ。生気無くまどろむ瞳を、初めて瞬きさせた】
【何か、気に障る事を言ってしまったのだろうかと。心に暗雲が満ちて、少しばかり、怯える】

……。分かった。……でも、
……死なないで。……

【修行と称する少女を、心配した。其れほどまでに傷付けば、いつか、息絶えてしまうかもしれないと考え】
【先程の、不穏な影の事も、気に成っている。もしや、あの存在が、少女を苦しめているのだろうかと思考したが】
【初対面故、詳しい事を聞きだすのは、失礼だろうと判断して、聞けなかった】

……、どういう、意味。……、そのままの、意味だよ……?
……危ない人、……では無い。……多分。……

【どんどん、顔の色を変える彼女に。もしかして、照れているのだろうかと思考すると、矢張り、胸が締め付けられる想いだった】
【先程から、異形の左について触れない少女を想い、思慮深い人なのだと感じる。活発な口調でも、少女は、暖かく、優しい】
【危ない人かと聞かれたら、返答に困るのは、変態だったからか。 描写を忘れたが、触れた温度は、恐らく、酷く冷たかったかもしれない】
【Ok, キンクリ】

【着いた場所は、墓地。先程のアルコールの光では無く、規則的に配置されている、外灯の真白い光が、其の空間を包んでいた】
【其れでも、宵闇は残り香の様に、確かに存在している】

【異形は、流れる様に、とある十字架へと向かうだろう。 其処に、そっと、淡い青を置く。ネモフィラが、風に揺れた】
【蒼の花で良かったんだよね、と、確かめる様に思考する。もし謝っていたなら、新たな花を持って来なければと考え】

……ちょっとだけ。……待ってて

【少女に頼み、止められなければ。瞼を落とし、黙祷を始めるだろう。 数分程沈黙した後、再び、橙の双眸を見せるかもしれない】
【何者かの、墓参り】

/先程から、遅れ気味ですみません…
/ご飯、直ぐに食べて来ます…
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/14(土) 20:00:15.14 ID:T3hHbNSFo
>>313

――へえ、悪くない「眼」、持ってるじゃん

【ニヤリ、と女は不敵に口角を吊り上げ、】

けどねえ、そこまで言えるのに勿体ない、ああ勿体ない
……そうともさ、家族を戦わせるのは関心しないわよねえ――?

【「ククク」と、嫌らしい笑いを漏らす】
【嗚呼……典型的な「悪者顔」の女が、そこにいた】

私の『FoA』ちゃんは、家族でも友達でも何でもない、純然たる『兵器』――
家族ごっこで満足してる天才ちゃんじゃあ、悪いけど相手にならないんじゃないかニャー?

【――ここで、蟹がガガガガと駆動音を激しく立てる】
【すると、バチバチと、蟹の周囲に電光が発生し始め……】

……なんて、挑発するような真似をしまくりの私だけど、もう今日は帰るからー、お腹すいたしー

【……更に突如として、蟹の直下に出現したのは、「黒い水たまり」】

…………ああ、それと…………私の名は、『マキナ・ギシ・カンケル』――――

私が気に食わないなら……また『戦場』で出会ったときにでも決着つけて上げてもいいわよ?
私、これでも、世界に反逆する「テロリスト」なの、血の臭いの染み込んだわっるーい技術者なの
そんなわけで、私に銃を向けるってんなら、しかるべき場所で、お待ちしてるからねーっと

――フッフフーン、それじゃーねー♪

【そして、とぷん、と、蟹と、蟹の背の彼女は水たまりに飲まれ、】
【瞬時に水たまりも消え失せてしまい、彼女はこの場からいなくなることになる】

【転移装置――水たまりは、まさしくその機能を有していた】


【憎たらしい捨て台詞と共に、どこかへ消え去った「マキナ・ギシ・カンケル」――】
【――彼女は……「悪役」に徹して、世界を挑発する者…………なのかもしれない――――?】


/っと、ではここで締めさせていただきますー
/ありがとうございました、お疲れ様です!
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 20:08:11.66 ID:ihsxtfwQo
>>324
な―――――幸せな、脳髄だね。
やっぱり嫌い。

【この辺は年相応である。その手の言葉には過敏に反応し、再び視線を逸らして】
【そして、近づく足音に警戒の色合いを見せていたが】

(知り合い…?)

【現れた燕尾服の青年が、伊倉に話しかけたのを見て。警戒の色を僅かに解く―――――が】
【交わされるやり取りの中、聞こえたのは不穏な言葉。穏やかに見えて、話の通りなら穏やかでないような青年と目が合うと、リッカは僅かに一歩後退した】

誰、あんた。
というか―――――あんた達は、何?

【不安が鎌首を擡げ。そっと、右手を後ろに回した】
【彼らには気づかれないように。ごきりめきりと、腕の筋肉を変質化させる準備をする】
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/14(土) 20:09:52.82 ID:JZfXLOVOo
>>326
いいんだよ、痛いうちは生きてる、痛くなくなったら仕舞いだ…。

【覚悟であり、後悔であり、少女をつなぎとめる鎖】
【その意味と価値を、この少女は知っていた。だから刻む、死なない境界ギリギリまでの綱渡り】
【自分は粗末にするのに、命を重んじているとでもいうのか、微妙に、ずれているというか】

……あ、あのな、しょ、初対面だし優しく言っとくけど…
俺を女扱い、するなよ。

【微妙にどもりながら、顔を赤くしながら、俯いて、告げる】
【尻すぼみながら、要点だけははっきりとした声で述べてから、顔色が少し沈んだ】
【この少女は、それすらも気にしていると言うのか。晒された弱みの一端か】
【なお、腕の冷たさは「体温低いな」の一言で済まされた。異質な人や現象に対し著しい免疫があるらしい】

【そして結果だけが残るっ!! 移動し、到達したという結果だけがっ!!】

【墓所、死者の寝所】
【そこにたどり着いて、周囲を見渡す少女の表情は自嘲に染まっている】
【ジト目を細め、頼まれても無言。止まってしまった人の目印である十字架の群れを見つめて、呼吸音一つ漏らさない】

【黙祷を始めた異形…同時に、少女も黙祷】
【沈黙、風が流れる時間を共有する。何を思っているのかはわからないが…少女も、感傷に浸っているような】

【相手の眼が開くより先に、少女は瞼を開いた】
【いつもどおりだ、焦げ茶のジト目、一見すると眠そうですらある】

…誰の墓だ?

【異形の様子から、親しい間にあるのだろうとあたりを付けて】
【少女は沈黙を[ピーーー]べく、小さく投げかける】


//お構いなくなのです、まったりいきましょう
//ちなみに自分も飯です、余裕が出来たら返して置いてください
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 20:16:51.75 ID:6n4AoHIAO
>>328

おう、嫌っとけ。テロリストなんぞ嫌われてなんぼだからよぃ

【視線を逸らした彼女に投げる言葉は、本当にそれだけだった】
【身内の一人が現れたことにより、先程まで希薄ながら漂っていた優しさのようなものが、霧散していき】

「――で、だ。コレは?」

“ココロ”をくれた有り難い嬢ちゃんでぃ。もう切り上げるとこだったよぃ

「ふぅん……」

【頷きながら、群青の瞳を彼女に添えたままであったが。少しばかり笑みを浮かべ】
【もう少しばかり、幼ければ――……そう囁かれた言葉は、生理的嫌悪を煽り立てるかもしれない】

「此の名はプーシュカ・サクラメント。所属は同じ、配役は帽子屋で御座います」

……帽子屋、お前ぁ病み上がりだろぃ。用事あんならさっさとどっか行け

「いえ……このまま行くと、このお嬢様と此が一緒に地上へ向かうことになりますが?」

【なんて、ふざけた会話】
【伊倉は、少なくとも今はリッカを命の危険に晒す気はないらしい。小さく息を吐くと】
【べろん、と、先程彼女の“ココロ”を舐めとった舌で自分の唇を舐めながら】

この変態は止めておくから、お前は先に行け

【と、身内に死亡フラグを立てるというふざけきった行動で、彼女の帰宅を促した】
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!red_res saga]:2011/05/14(土) 20:20:53.04 ID:PslUSNJRo
>>318

【現れたその赤に、観客の一部が更に熱狂した】

 【「──見ろよ! ありゃあ女だぜ!」】
 【「今からあのお綺麗な面がボロボロんなるかと思うと──」】

【この血生臭い熱気の中に、下卑た笑いが混ざる】
【今戦の紅一点に集まる期待は、最高潮にまで達そうかというところ】

>>321

 【「──なんだありゃあ! とんだ優男だぜ」】
 【「よォ! お宅、ここをホストか何かと間違えてんじゃねえよな!」】

【これまた飛び交うのは、あまり品の無い嘲笑交じりの野次】
【しかし、そんな雑言を飛ばすのはごくごく限られた一部のようで】
【むしろ、野次を飛ばす者を、「分かってないな」と冷笑する者もひそかにいた】

>>322

 【「──よォー陰気野郎ーッ!」】
 【「ここがあんまり熱いからって、貧血で倒れたりするんじゃあねえぞ!」】

【げらげら、と野次は止まない。しかし、それらはむしろ期待の裏返しなのか】
【命知らずの能力者たちを見る眼差しは、非常に高い熱を帯びたものだった】


>>ALL

 【「──おォい、もう一人はどうしたァ!」】
 【「まさか怖気付いて逃げ出したんじゃああるめえなー!」】

 【「きっと今頃おしめでも変えてんじゃあねーのかァー」】

 【「ハハッ! そりゃちげえねえーッ!」】

【── どうやら一人、遅延している様子】
【汚い野次連たちは、ここぞとばかりに勝手放題を口にするが】
【或いは、英雄は遅れて登場するもの、という決まり文句もある】

【役者は一人欠けているが、舞台は進行していく──】

//続
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 20:21:37.68 ID:DThdNq8X0
>>327
/まにあわず・・・・乙でした。
333 :331 [!red_res saga]:2011/05/14(土) 20:22:25.91 ID:PslUSNJRo
>>ALL
【さあ。勇敢なる能力者たちが集った舞台を、今一度見渡してみれば──】

【舞台そのものは円形。直径は数十メートルあるため、動き回るには十分な広さだろう】
【そして、外周付近の床には、全部で『1〜12』までの数字が刻まれていた】
【それらはまるで時計の文字盤のよう、真北の側を『12』とし、以降時計回りに『1』〜『11』が続く】

【次に『床』は、金鑢(かなやすり)の如く、微細な鉄の突起が生えたもの】
【普通に動き回る分には障害にはならず、見た目にも地味な感は拭えない】
【しかし、万が一『転倒』などをしてしまった際に、その真価は発揮されるだろう】

【──露出した皮膚をこの上に擦り付けてしまえば。どうなるかは、想像に難くない】

【そして、今しがた地面から現出したのは、舞台を囲う『柵』だ】
【およそ成人男性の胸の高さほどまであるそれは、鋭い棘がついた有刺鉄線である】
【致命的な傷になる可能性は低いだろうが、それでも触れれば少なからず傷は齎すだろう】


【最後に、彼らが首に着用した銀の環──『咎人の環』】
【彼らの魔力を制限する装置には、番号付きの鍵と、そして鍵穴がついていることは既に確認しているだろう】

【まず、『鍵』の方についている番号としては、以下のようなものだ】

 【夕月:T】 【ミロワール:U】 【十拳丸:V】 【(神鷹):W】

【そして、彼の背中側に位置する(自分では基本的には確認できない)『鍵穴』の方は、以下の通り】

 【夕月:A】 【ミロワール:B】 【十拳丸:C】 【(神鷹):@】

【詳細は省くが、『T』の鍵が、『@』の鍵穴へと当てはまり、首輪の機能を解除できる】
【この舞台の上で、如何に他者と意思の疎通を取り合うかが、重要な点になってくる】


【彼らが得られそうな情報としてはこのようなものか】
【そして、彼らが相対すべき魔物の姿は、依然としてないが──】

//続
334 :333 [!red_res saga]:2011/05/14(土) 20:23:58.03 ID:PslUSNJRo
>>ALL

 【──ヴン】

【その刹那。舞台の中央に、巨大な魔法陣が出現した】
【それは強い魔力光を帯びて、次第に輝きを増し──】

 【鎖を纏いし心臓の召喚、又は生まれ無き者の儀礼=z
 【口にすべからず彼の名によって、我は汝へと命ず=z
 【汝よ、来たれ。悪ノ魔に倣いて囚われし者──=z

 【序列ノ二十二──≪殲暴囚 -Ashemma-≫=z

【──轟音】
【その陣は、『召喚術』の魔法陣】
【そこから顕現する、濃密な魔ノ気配──】


  ──ォ お 雄 雄 雄 雄 ぉ オ オ お オ゛ 怨──


【──現れたのは、黒鉄色の硬い皮膚を持った、獣人型の巨躯だ】

【狼に似た頭部に、真紅色をした荒々しい二本の角を有し、】
【先端に向かうにつれて銀色がかった、紅蓮色の長髪を靡かせる】
【手足には鋭利な鋼色の爪。そして、大蛇のような二又の尾──名を、『アシュエマ』と言う】

【そして、この魔物アシュエマは、彼らと同じく軛の下にあった】
【この魔物は、鎖のついた鉄の枷が右の足に嵌められており、楔によって地面に繋ぎ止められている】
【鎖の長さは、せいぜいが八メートル前後と言ったところ。離れていれば、直接牙の餌食になることはないだろうが】

 “ルルルルぁあああ──ガアァァアアアアアアアアアアアー────ッ!!”

【じゃらり、じゃらり──魔物は今にもその束縛を解き放たんと、身を捩って暴れている】
【──楔が地面から抜けるのも、時間の問題だろうか。それまで、各々には猶予が与えられる】

【魔物に立ち向かうでも良し、首輪の解除に勤しむでも良し──つかの間の自由だ】


 【──かちり。首輪の中が小さく鳴く】
 【『麻酔針射出』まで──残り6レス】
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/14(土) 20:24:52.63 ID:5lYd21C0o
【氷の国:≪No.112≫の部屋】

【部屋へと入ると、パタン、と上機嫌そうに扉を閉めて】
【扉を閉めたのは、もちろんこの部屋の主。宮下 正次≪No.112≫、その人である】

【手に握られているのは、氷の国支部所属と現す十字架型ドットタグと、データベースの閲覧、書き込みなどが可能な端末】


よし……パッションさんから許可ももらったし……
さてと……

【よっ、とベットに腰を降ろすと、先程支部長様から頂いた十字架形ドットタグとカノッサ機関データベースをベットに落とし】
【うーん、と体を伸ばすと気持ちよさそうに目を細めて】

【自室の机へと座り、白紙を目の前に、右手に収めたペンを顔へと寄せて】

まずはコレ……ドットタグの説明でも書くか……


【―――数分後―――】

ヤバい……何にも思いつかない……どうしよう……
こんなときは……

【さて、何を思ったか青年は、コートから携帯端末を取り出し、パカッと開くと画面には茶髪の女の子が】

「あ、こんばんは!正次さんどうしたんですか?もしかして恋の悩み……とか?」
……残念ながらそっちの話には無縁なんだ……ていうか、グサって心に来たかな……

「ごめんなさいっ!ちなみになんで……?」
あ……手紙の内容を考えて欲しいんだよ……こういうのは苦手でねぇ……
【さて、画面の向こうの女の子とそんな会話を交わす寂しい青年宮なんとか】

【そして、色々と推敲しながら、文章は完成して】

≪ いい子のゼーロちゃんへ  
  やぁ、ゼーロちゃん。君がこの手紙を読んでいる頃には、俺はきっと仕事に精を出していると思うよ。死んでないんだごめんね。
  ところで、機関員となったゼーロちゃんに渡さないといけないものがあるんだ。
  まずはこの……十字架型ドットタグ。氷の国支部所属の証だよ。皆つけてるから、ゼーロちゃんも付けてね。
  あ、あんま分かりやすいところにつけたら、駄目だよ。そして、この端末。機関の情報連絡、データベースの閲覧、書き込みが出来るスグレモノだよ。
  敵性能力者だとか、機関の敵となるような人を見つけたり、戦ったりしたら、書き込んでね。
  まぁこんなもんかな、分からなかったら、言ってね、あ、機関の情報を売ったりするようだったら、[ピーーー]からね?
                                                                      良いお兄さんの宮下正次より≫

おお……ありがとうね……
「いえいえ!私は正次さんの為になることをするだけですから!」
毎度ありがとうね……じゃ俺は寝ることにしようかな

【そんな仲良い会話を交わして、端末をポケットに入れると、机を離れて、ベットにダイブ】
【そして、視界がシャットダウンしていって、夢の世界へ】

/ゼーロちゃんへのソロールです。見づらくてゴメンナサイ   
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 20:36:02.84 ID:ihsxtfwQo
>>330
【聞こえた言葉は、やはり穏やかでは無くて。“コレ”と呼ばれた事にも、湧き上がるのは嫌悪感】
【右手は既に骨格から形を変えていて。爪が鋭く伸び、皮膚は硬質化され、化け物の体を相している】

―――――帽子屋、

【あんたも嫌い。そう言おうとして、やはり止める】
【自身の今の“ココロ”、それは嫌悪感にかき乱されて酷く淀んだ様相で。ともすれば怒りに変わってしまいそうな】
【現に、右手は感情よりも先に怒りを滲ませている。自身の統制を狂わせる“怒り”と言う感情を、彼女は最も嫌うのだ】

ぶちり

【怪物の右手をちぎり落として。彼女は二人の前で体を、細胞の並びを変える】
【ごき、めき、と嫌な音が地下道に反響し―――それが収まる頃には、彼女の姿は】

なら、さきにいく。

【10歳位の少女へ、なり変っていて。それはプーシュカへの挑発か、それとも】
【少女はぶかぶかになってしまったミュールを持つと、伊倉の言う通りにもと来た道を引き返そうとする】
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 20:37:52.07 ID:gKLh+Rcc0
>>329

【少女の、生きる意思の込められた言葉に。瞳を伏せ、安堵した様子だった。此れからも、世界を見続けて欲しいと、願う】
【「女の子扱いするな」の発言に、不思議そうな表情を見せるだろう。可愛いのに、と思った事は、秘密にしようと決意した】

【少女が先に瞳を開き、黙祷に気付けなかった。少女が一緒に祈ってくれたと知れば、再び、微笑んでいただろう】
【問い掛けられ、一瞬、迷う。少しばかり、間を空けた後】

……。大切な、人の。……御墓。……

【曖昧に、拙い返答を紡ぐ。詳細に答えなかった。異形の、現在の根幹に触れる点なのだろう】
【願う事なら、少女に、光の道を。ぽつり、心の内で、詩の様に紡いだ言葉は、鼓膜に響いた気がした】
【そして、】

……君は、……生きて。……
……。まだ、君は……眠っては、いけない。……

……。困った事が、あったら……いつでも。言ってね
……力に、……成りたいから。……

【続けて、言葉を掛けると。再び、十字から少女へと橙が移る】
【二つ並んだ焦げ茶は、ふと、甘い菓子を想起させ、じわりと心に暖かなものが広がって行く】
【少女の半月に、答える様に。異形の、瞼を大きく落とした細月を向ける。足元の青草は、ふたつの影で彩られていた】

/すみません、ありがとうございます…そして、只今戻りました…!
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 20:40:01.82 ID:1hzc1NoNo
>>331>>333-334

【にっこり。笑って、そんな笑い声に笑顔を向けて】
【あまつさえ、手を振って見せる。人気絶頂アイドルごっこ】
【……あんまり楽しくなかったようで、すぐにやめてしまったけれど】

……え、ぇと。全体的に痛そうなステージ、だネ。
ん、で……あたしの鍵は、U、で……っとぉ、

 【――何でだろう、少しくらくらする気がするのは】
 【その原因を考えるのは、後回し。すべてを「次」に賭けないと、死んでしまう――】


そんでもっ、て、……いっしょに踊ってくれるのは?
――――ああこりゃあ、骨が折れるどころか、粉になるネ。

【――出現した「次」、その悪叫びに、びりびりと身体を鞭打たれながら】
【すーっと、エナメル質な赤に塗られた爪の載った指先】
【それが、冷たい夜の空気を撫ぜて――掌は、空に向いた】

――――魔銃、召、

【それは、彼女が従えるふたりの凶器を喚びだすためのことば】
【……だのに、】


か、…………ん、?


【掲げた手の先には、虚しい空気が広がるのみ】
【ぽかん、彼女の表情が、「呆然」の色に染まる――】

【――――】

【銀の首輪に邪魔されて、たすけが、よべない】

//さっそくですがご飯、マッハで食べてまいりますっ
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 20:43:53.98 ID:6n4AoHIAO
>>336

【伊倉も、プーシュカも。彼女の怒り自体は興味なさそうであったのだが】
【しかし、あえていうならば伊倉は。無関心というよりは、最初から彼女を好奇心の対象とはしていなかった】
【なので根掘り葉掘り詮索することもなかったし、話題も全て適当に切り上げていたのだが】

……おぉう

「…………」

【が、さすがに目の前で骨格が変わっていけば、二人も驚くしかない】
【引く訳ではないのが、やはり数多の凌辱を見てきたからなのだろうか】

【やがて現れた小さな子供に、伊倉は彼女の意図を理解したのか溜息を吐いて】
【プーシュカは、少しばかり凝視してから、ふるふると適当に頸を振った】

「……伊倉。貴様、脚を退けろ」

アイツが行ったらねぃ
んじゃ、リッカ。“また”な

【そうやって、最後。“ジャバウォック”は普通の声音で彼女の名前を呼んだ】
【存外、柔らかい声であった】
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 20:45:16.37 ID:sOxrdJUxo
>>331>>333>>334

クス、わかってないなー
こんな場所だからこそ、俺みたいなやつが映えるんだよー?

ほら、ちょうどあの子みたいに、さ

【ゆっくりと、夕月に視線を移しながら、別に答えなくてもいい野次に反応して言葉を漏らす】
【そんな野次を冷笑する輩には気付いていないようだ】

―――ん?

【地を踏む感触がおかしい、そう思い屈んで地面を少し触ってみる。そして「なるほどー」と小さく呟いて】

クス、楽しいものになりそうだね

【さらに、現れた柵と、そして何より、魔物】
【その異形を見て彼は冷や汗一つ流すことなく、只変わらないふざけた笑顔を、浮かべていた】

【そして彼が繰る、鏡のレイピアを生成しようと思ったその時――】

あれー?

【いつもの半分ほど、刃渡り30cm程のレイピアが掌に生成されて】
【素っ頓狂な声を上げた後、何事もなかったの様な面持ちで】


>>参加者ALL

さーって、まずはこれを外さないといけないんだっけ?
早く外した方がモチロンいいよね

俺は魔翌力を制限されてると上手く戦えないから、外してほしいかなー

【コンコンと、右手の指先で装置をつついて】
【魔物が本格的に暴れだす前に戒めを解こうと、他の参加者に呼び掛けるだろう】

【流れるように緩慢な動作で周囲を見渡し――】
【十拳丸を視界に捉えると、其方へと近づこうと試みるが】

【果たして】


/飯、です。ごめんなさいマッハでくってきますー
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/14(土) 20:45:23.34 ID:Qg3XXUtAO
【裏路地】

……っ、そうか、もう、なのか。
全く、我ながら不便な身体だよ……。

【漆黒のコートを身に纏い、背には十字架のようにも見える異形の長剣を背負った】
【夜闇のような黒髪と緋色の眼が印象的な、歳は二十を少し越えた程度の青年が、裏路地を歩いていた】

【が】

【体調が悪いのか、額に手を当て、壁に背中を預ける形で、その場に座り込む】
【額に当てた手、その下から覗く緋色の瞳は、忌々しげに空に淡く輝く月を睨みつけていた】
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 20:45:38.83 ID:SX/erPlNo
>>331>>333>>334


【――南門から、悠々と『遅刻』して来る者が居た】
【恐らくは「寝坊」だろう……野次を尻目に、目を擦りつつ、暢気に観客の前に姿を現す】


(……、…さーて、思いっ切り寝すぎたが――まぁ、良いか。)
(ちっと位アクシデントが有った方が、盛り上がるだろ。)


ま、遅刻は謝るが……なーに、『人間側』に賭けた奴は楽しみにしてろよ。
金も入るし、『魔物側』に賭けた奴等が地団太踏んで悔しがる様も見れる。


 ………、…そういうの″Dきだろ、アンタ等。


【ミディアム・バイオレットに黒のラインが縦に奔るシャツ、上から茶のファーコートを羽織った男だ】
【腰まで伸びた黒髪は後頭部で纏め上げられており、其の結び目には菊花の簪≠ェ差されていて】
【光沢を持つ灰色のスラックス――其処だけベルトの通された左腰には、黒鞘と西洋風の刀を佩いている】

【ニヤリ、笑んで野次に返すと――右手を突き上げ、観客に応え】
【共闘を行う者達を順に確認し。 ……次いで、『アシュエマ』に目を遣って】



(――、―『獣人型』……、…爪と――尻尾も要警戒、か。)
(まぁ、動けねぇ内に首輪♀Oしちまいたいトコだが――。)


……うーし、先に“コイツ”外して、其の後にボコボコにしてやろうぜ。


【とんとん、と首輪を叩くと――周囲に呼びかけつつ、見遣るのは同方向の>>338
【とん、と一足跳びを繰り返すように近付き、後方から確認して――】


……、…お前の首輪≠ヘ――『A』だな。
残念、俺の鍵は“W”だ――、―おぉい!! 誰か“U”の鍵持ってる奴こっちだ!!
……序でに、俺の鍵穴も見てくれ。


【叫ぶと同時――反転=A夕月に背を見せる形となって】
【同時に、『敵』に背を見せる事とも成るのだが……、まだ大丈夫≠ニ踏んでいるのか】
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 20:45:42.75 ID:IOkvaOsXo
>>319

ん、あ、あぁ、そう言う事?
いいのよ、気にしなくて。だって、鈴音ちゃんと居るんだもの。
だから、ほら。そんなに謝らないで? ね?

【それは、人によっては理解できないような感情】
【一緒に居たいと思う相手となら、ドレだけ長い間だって時間を掛けられる】
【ルシアにとって、自分の時間が他人の為に割かれるのは、何の痛手でもなく】

【少女が抱きつく腕を解けば、此方もまた抱き締めた手を軽く解き】
【特に涙が浮かんでいた訳でもないが、指で自分の目元を軽く拭って】

…………。

【小さな呟きは、此方の耳にも確りと届く】
【気休めになる言葉すら持ち合わせていないから】
【ただ、優しい手つきで少女の頭をぽんぽんと叩いた】

/遅くなりましたー!
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/14(土) 20:50:31.28 ID:JZfXLOVOo
>>337
【気付かれないようにしたのだから、気にしなくてもいい】
【仮に気付いて、指摘しても、柄じゃないとか言い出しかねない】
【そのやり取りを無為だと思ったから、何も言い出さない。何せここは、彼女の場所だ】

そうか。

【そっけない、短すぎる返事】
【けれどバカにした様子はない。相手の気持ちを尊重しようというのか、答えを受け止めたと、ソレだけを証明する】
【視線は、十字架へ。ジト目はシャッターが下りたように内面を悟らせない】

まだ、じゃない。

【助力を申し出る言葉を、一度止めて】
【怒りとか、悲しみとか…それ以上に強い『衝動』に燃える目が相手を見返す】

お前もだ、檸檬。

【そのとき、少女は初めて、まともに名前を読んだ】
【強い口調には、もはや先ほどまで死んでいた面影はない】
【ボロボロになりながら、呪いに蝕まれながら、穢れながら】
【それでも無様に、見苦しく在ろうとする意思は、再起する】


『俺たち』はまだ、[ピーーー]ない…死なない。


【こんな、ことで。】

【その身に刻まれた痛みを、こんな事と、ぶった切って】
【内側で荒れ狂う痛みの森を、我武者羅にでも切り開いて】
【絶望に凍える空を焦がす、熱が】

【気が付けば、少女は既に自立していた】
【まだ多少ふらつくようだが、足取りは確かなそれへと姿を変えて】
【呪いはさぞかし気を悪くするだろうと、思ったかもしれないけれど】

【影は、先ほどよりも更に輪郭を曖昧にしながら――――――わらって、いた】

竜崎遥人(りゅうざきはると)。

【唐突に、短く早口で名乗って】

困ったら言え、力に成る。

【相手の言葉を、力強く、そして遥人らしくそっけなく返した】

【…この少女を、少女と呼ぶことを憚ってしまう最大の理由】
【それは多分――――――】


//おかえりなさいましー! そして自分も帰還っ!!
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/14(土) 20:56:30.77 ID:/a10qA8Ko
>>331 >>333 >>334

陰気…野郎か…
普通の奴らからの基準だと間違ってはいないのだろうな

【陰気野郎と野次を飛ばされても特に気にもせず】
【観客をさらっと見渡している最中】

あの数字、何かあるようだがまぁいい
それにあの柵、逃げられないようにする檻のようなものか
俺のとって何の意味もないがな…

【彼は周りを見渡し、ある程度の位置情報は掴んだようで】

この首輪の数字…Vか…

【青年の持っている鍵はV≠ナあり】
【出現した魔法陣のほうを振り向き、様子を見ていた】

あの術式…ようやく化け物の出番か

【轟音と共に大きな獣人の化け物が現れ、観客も盛り上がりをみせるだろうが】
【青年は落ち着いていて】

図体のデカいだけか、そうでないか
       楽しみだな…

【幸いなのか青年の位置は化け物から程よく離れている】
【数字でいうと「12」の位置に近いと言えるだろう】

【青年は殺気を体に篭めて――――――】
【確実に戦闘、いや殺戮の態勢にかかっている】

【そして近づいてくる男ミロワールに対し】

どうやらこの首輪、魔翌力という力を制限させる効果があるようだな
魔翌力というのは知られすぎているのか、不便なものだな

【先ほどの2人はおそらく魔翌力を使い、力を発動させるのだろう】
【そして、結果をみて考察した結果だ、特に青年はミロワールを拒絶するよな事はしないだろう】
【そして青年は不安な表情を一つとも見せず、恐らくは魔翌力を使うタイプではないのだろう】
【このミロワールという男、彼の持つ孤独とも言える寂しい殺気を感じるだろう】
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/14(土) 20:57:04.93 ID:ihsxtfwQo
>>339
【溜息をついた伊倉に、リッカは小さく―――――本当に小さく、笑って】
【振り返り、幼子の容貌で二人に手を振る】

ばいばいオジサン、お兄ちゃん。
“また”ね。

【ペルソナまで、幼子に変えて。とん、と地面を蹴った】
【すると幼子には有り得ない筈のスピードで、リッカの姿は地下道の出口へ消えて行く】

(―――――“ジャバウォック”、“帽子屋”…)
(…何か起こした時には、なるべく知らないふりをしていたいけど)

【彼女には目的など無い。故に、興味の赴くままに動く】
【彼らの動きにもまた、興味を示したようだ―――――】

/かれこれ6時間ものロール、お付き合い頂きありがとうございました……!
/また機会がありましたら、絡ませて下さいなー!
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 20:58:17.70 ID:DThdNq8X0
>>341

――くそっあの野郎・・・。

『落ち着いてください。』

【薄暗い道を青年と少女が歩いている】

【一人は金髪金眼】
【深緑色の着物を着ている青年は何やらイラ付いている様子】

【少女は白いランドセルを背負い】
【白一色のメイド服を着ている】
【どうやら青年をなだめているようだ】

あ〜苛々する、・・・あ?オイお前どうした?

【と、青年は男の存在に気づく】
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/05/14(土) 20:58:27.47 ID:83+BX29L0
【路地裏】

「哲学者の卵」の手がかりは無し…か。
とりあえず分かった事はあいつの心臓に1つということとカノッサ機関員が持っているらしいということだけ…。
俺にとっては涎が出るほど欲しい代物なんだが…

【喪服を着た黒髪の男が路地裏の壁に寄りかかりながら呟いている】
【そのセリフのトーンからは、その「卵」への執着心の大きさが垣間見える】

心を代償に、強大な力を手に入れられると言う、その卵…!!
それさえあれば、俺はもっと「狂熱(ヒート)」、そして「感動」を得ることが…できるっ…!!

【「力」の部分を特に力を込め、同時に右手を強く握る】

そのためにはカノッサと接触せねば…もし渡すのを拒んだなら容赦なく斬れば良い…。クククッ

【「卵」を得るまでの彼の当分の目的は「カノッサ機関員と接触すること」であろう】

349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/14(土) 21:00:19.43 ID:r4Lo3Xs2o
>>249
ああ、先生――あまりご無理をなさらないでください

【シロナは、変色し黒ずんだ赤ワインを辛そうに飲み干したガリウス案じるように、1歩前へと踏み出す】

先生がこの世界を思い心を痛めているそのお気持ち、とても痛み入りますわ

確かに先生の仰るとおり、この世界における大多数の国の行政や警察機構は、正常に機能してるとは言い難いでしょう
多くの政府が機関と関わりを持ち、国は彼らの行う数々の活動を黙認している状態です

【大変に嘆かわしい事ですが・・・・・と続ける】

現在の世界に明確な『秩序』が存在しないのは私にも理解できますわ、
それを是正するには新たな秩序が必要です――
新たな秩序を作り出す・・・・・・それは、この世界の有り方すら変えてしまう事かもしれません

変革には痛みが伴います、根底から価値観を変えてしまいかねない変革で在れば、その痛みも相応の物になるでしょう・・・・・・

先生は、その痛みを――ご自分が引き受けると・・・・・・そう仰るんですか?

【傍から聞けば、現実性の無いガリウスの野望――】
【しかしてシロナは、彼の言葉をただの世迷言と捉える事は無かった】
【この御仁なら、いつかそれ程の力を持つに至る――そんな気がしてならなかったからだ】

秩序と体制は上に立つものが決める物では無く、それに従う市民達が選択する物であると私は考えますわ
先生の理想――機関を排除した上で新に作られる秩序――それが正しいかどうかは
きっと人々が、そして後の歴史が決めてくれるでしょう・・・・・・

【静かに、誰に語るわけでも無く彼女は言う】

とはいえ、私は先生の理想――とても興味が有りましてよ

【そうして彼女は最後に少し悪戯っぽく笑う】

世界規模の演説――公に向けては先生の理想の第一歩ですわね・・・・・・
そのような場に招いて頂いた事、とても光栄に思います、是非とも立ち合わせて頂きたいと思いますわ

【そして、彼女は、ガリウスの行うであろう演説に、是非とも立ち会いたいという意思を伝えた】


あら、もうお時間ですのね・・・・・・

【シロナは、時間を気にするガリウスの様子に気づき、かなりの時間を会話に費やしていた事に気づいた】


/本日も帰宅が後れこの時間に・・・
/そして3レスに渡る凄い長く熱い文wwwwwwwwwwwwwwwwww
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/14(土) 21:06:00.64 ID:6n4AoHIAO
>>346

【彼女が去った、地下道】
【ダストボックスの傍で視線も重ねずに、脚の踏み合いをしている男達の姿がある】

なぁ帽子屋よぃ、お前両足撃ち抜かれてリハビリ中だったよなぁ。蹴り倒してやろうか

「はっ、老体が何を。血迷い事しか言えぬほどにボケてきたのなら、
 どうぞ安らかな休息をどうぞ。棺桶はそこのダストボックスで構いませんね」

何がボケだ。お前はさっさと墓参り行ってお姉ちゃんの頸にでも縋り付いて泣いてろ――でっ!

「くそが、変態。脳髄舐めて恍惚としてる野郎に言われたかねーんだよ独り身め」

お前だってそうだろうが、ほんとどっかに可愛い子いないかねぃ……

「…………」

……んだよ。あの嬢ちゃんはどう見ても綺麗系だっただろうが、守備範囲外だ

「……まぁ、それはそうで御座いますが。とりあえず此は少し外に出ますので」

おう、達磨になるなよぃ。治すのが面倒だ

「――可愛げは、あったと思うがな」

んなの、会話してた俺のが先に気付いてるよぃ

【流れる会話は、示し合わせたように、そこで突然ふつりと途切れた】

/お疲れ様でした、ありがとうございましたー
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/14(土) 21:06:42.84 ID:Qg3XXUtAO
>>347

何、でもない、少しふらついただけだよ。
だから、気にしないでくれ、『僕』は大丈夫だから。

【よろり、と、身体をふらつかせながらも立ち上がって】
【未だに額に当てた手を離さぬまま、そう、言った】
【その下から覗く緋色の眼は、青年達を突き刺すような怜悧なもの】
【まるで―――獲物を見つけた獣のような、そんな眼だった】
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 21:10:22.11 ID:DThdNq8X0
>>351

ふーんならいいんだケドよ。

『・・・・。』


【青年はそんな風に返すのに対し、メイド少女はほんの少し警戒する】
【男の目にすこしだけ・・・。】
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 21:10:56.04 ID:+qsQEOaDO
>>315

【ゆる、ゆると彼の頭に乗せた手を動かして撫でる彼女の表情は】
【笑みを浮かべていたものの──まるで愛しい人に向けるような】
【そんな、表情を浮かべており──】

ふふ──言葉の通りだよ、ヘイロン君
生憎とキミは竜人で、私は人間
だけど……そんなことは関係ないじゃない。違うかなーぁ?ヘイロン君

【消え入りそうな程の声だが。彼女の声は不思議と耳に残る響きがあるかもしれず──】
【エメラルド色の視線は、悦ばしげに彼を見つめていた】
【竜人と人。そんなものは、関係ない──そう語る彼女は、またゆるゆると彼を撫でようと手を動かし】
【熟れた果実の如き甘い語尾と声色で、何度も、何度も】
【「ヘイロン君。違うかなーぁ?ヘイロン君──」】
【彼の名を、呼ぶ】
【己の存在を、彼の思考に染み入らせるかのように】

それとも── 一目惚れなんて、信じてはくれないかなーぁ?

【──とろり】
【声が、紡ぐ】
【熱く、蕩けた声が──語る】

/ただいま戻りました!
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 21:12:23.15 ID:gy6pYtY50
>>343

でも……、でも。
…………。

【どうやら、彼女はそんな感情は、理解が出来るらしい】
【……というよりか、出来なかったら、いろんなことが嘘になりそうだったりするのだが】
【まあそれは余談。何かを言い返そうとして、口ごもり】
【僅かに俯いて過ごすこと、ほんの十数秒ほど】

……じゃあ、あの。
なんでも、するから。……その。
何かあったら、言って、欲しい、の。

【緩くなった腕の中、ほんの僅か。身体を離して】
【相手の顔を視界に入れようとしながら、口にしたのはそんなこと】
【泣いたせいか、擦ったせいか。僅かに赤くなった目をしきりに瞬かせながら】
【相手を暗い黒い銃口みたいな瞳でじぃっと見つめ。ほんの僅か、不安そう】

…………。

【また、ぽんぽんと撫でられれば】
【申し訳なさ下に、目を伏せる】
【寸前まで泣いていたせいか、どうも。表情が全体的に、気弱そうなものになっていて】
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!red_res saga]:2011/05/14(土) 21:13:44.32 ID:PslUSNJRo
>>ALL

 “……ぐルぅあ……ギゃァアあアアるルルるうぁあア゛──”

【じゃらり、じゃらり。魔物を戒める鎖が喚く様に鳴る、鳴る】
【魔物が身を捩って暴れまわるたび、地面に打ち込まれた楔が次第に緩まっていくが、】
【しかし、まだどうにか抜けきるには至らず、魔物は依然として舞台の中央で暴れるのみ】

 “──るるルル……がァ……ァ亞──”

【──が、途端。アシュエマは暴れるのを止めて、舞台上の四人の姿を順々に瞳に移し始めた】
【すると、次にこの魔物は、その口腔から青白い靄のようなものを漏らしながら、魔力を高め始め──】

>>338(夕月) >>340(ミロワール) >>345(十拳丸)

【そして魔物の頭部が振り向くのは、北門の側、『12』の方向】
【夕月、ミロワール、十拳丸たちの集まるその場所に、魔物の意識は集中した】

【鼻腔から目一杯、空気を吸い込むと──その凶悪な牙が生え揃った口腔を開き】


 “ゴァぁあア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ー──────っッッ!!”


【──どンっッ】
【刹那、腹に響くような重低音が炸裂】
【アシュエマの開かれた口腔から、直径1m弱ほどの青白い光弾が射出され、】
【それらは>>338の夕月の胴体部へと向けて、高速で一直線に飛翔していく】

【その光弾は、当たれば小規模狭範囲の爆発を引き起こす代物だ】
【狙いそのものは夕月であるとは言え、『12』付近に皆が集中している以上、】
【その場に突っ立ったままであれば、巻き添えを喰らいかねないだろう】

【一発だけで致命傷にはなりにくいとは言え──能力の制限された今、迎え打つ手は、果たして】

>>342(神鷹)

 【「いよォ、重役出勤! 待ってたぜェエ色男ォ!」】

【現れた神鷹に、茶化すような野次が入るも】
【ようやく揃った役者たちに、観客たちは一層熱狂した】


【そして、神鷹の行動によって、夕月の鍵穴番号が、全員が共有しうる情報へとなる】
【夕月のAに対応する鍵である『U』の鍵を持つのは──そう、ミロワール。全て『12』付近にいる者たち】

【鍵は、差込みさえすれば、瞬時に機能が解除される】
【よほど不器用でなければ、解除に手間取ることはないだろうか】

>>ALL

 【『鍵』に付いた番号】
 【夕月:T】 【ミロワール:U】 【十拳丸:V】 【神鷹:W】

 【『鍵穴』に付いた番号】
 【夕月:A(共有情報)】 【ミロワール:B】 【十拳丸:C】 【神鷹:@】

 【現在の首輪の状態】
 【夕月:未解除】 【ミロワール:未解除】 【十拳丸:未解除】 【神鷹:未解除】

 【『麻酔針射出』まで:残り5レス】
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 21:20:53.60 ID:r3V3riFro
【公園】

【無精髭を生やした30代の男性が立っている】
【袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。サングラスを着用し】
【右腰に漆黒の下地に、鍔付近には青と燈色の線が五つ、短く絡む模様を持つ鞘と、それに納めた全長約90cm程の刀を差していて】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】

【サングラスでは隠しきれない程大きな切り傷が両目に奔っていて】
【右目の疵に至っては顎まで達している】

【計四本の刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまうが…】
【破れた袖から覗く包帯で全体を覆った右腕も。存在すらしない左腕も、また気になるだろう】

………………気づかぬふりも、大変で御座るなぁ

【己が胸へ手を当てて。溜息よりも深く。長い吐息を漏らして】
【壊れた双眸が、サングラス越しに空を仰いだ】
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/14(土) 21:21:45.78 ID:1Xv+xWm3o
【櫻の国、とある寒村】

【西部との国境地帯から、山を幾つか挟んだ土地】
【海岸線からは、徒歩で少なくとも半日かからない山の奥】
【高い位置にはまだ溶けない雪が、ほんの少しばかり積もっている】


……まいったね、これは
囲まれてる、か………何人だ?

【ある小屋の中。1人の少年が、身を縮めて、外の気配を窺っていた】
【彼の服装は、この土地では滅多に見かけない革のブーツや女性物のブラウス】
【白髪は腰まで届く程で、それを邪魔にならないように背中側で纏めている】

【窓に近づいて、外の気配を窺ってみれば】
【手に手に得物を担いだ、やせ細った村人達が、血眼で何かを探している】
【「殺せ」『殺せ』《殺せ》、繰り返される叫び声】

………強行突破、しかないか……困ったねほんと

【小屋の中に転がる、屍の骨に残った肉を、歯でこそげ取り】
【蛋白質を補給して、少年は機を待ち続ける】
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 21:23:51.70 ID:1hzc1NoNo
>>340>>342>>345>>355

【空白数個、呼べども来ない従者共。その原因にようやく気付き】
【神鷹の声を受け、完全に現に意識を取り戻す】

……ん、ぁ。おにーさん、は……@。
ちょうどあたしの持ってるヤツだ、

【降ろした手で鍵を握って、彼に近づく】
【近づく、――――】


――――――、ッ!!?

【――――爆発音。】
【神鷹のほうにちょうど傾いだ身体は、「きれいに当たる」ことだけを回避したけれど】
【当たったことには変わりなし。恐らくこの四人の中で一番軽いと思われる彼女の身体は、一瞬だけ宙を舞い】
【前につんのめって、床に倒れ込む姿勢に入る――】

【けほ、と咳き込んで。直撃の痛みの中で、目を見開いた先】
【――そうだあの、「痛そうな」床が、あるじゃあないか】


【補足。彼女自体は無防備であり】
【特に力を入れていない腕を掴んで鍵を取ることも、容易に可能】
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/14(土) 21:25:19.07 ID:Qg3XXUtAO
>>352

解ってくれて、ありがとう。
出来れば、もう一つだけ聞いて貰っても良いかな。

此処から、消えてくれ。

今の僕は、ちょっと訳アリでね。
人を斬りたくて、その血を啜りたくて、全てを台無しにしたくって、堪らないんだ。
だから、僕の理性が折れる前に、離れてくれ。

【かちゃん、と、言葉を紡ぎながら、背負った異形の長剣が抜き放たれる】
【疑うまでもなく、この青年の語る言葉は真実で、緋色の、血色の瞳には、狂気を含んだ衝動が、見え隠れしていた】
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 21:25:24.22 ID:IOkvaOsXo
>>354

……なんでも?
なんでも、ねぇ……。

【なんでもする、と言われると、考えてしまうのが人の性】
【以前であれば、ほぼ迷う事無く即決だったろうが、それも以前の話で】
【今となっては、当時の様な願望は無く。ただ、返答に困る】

【そして、少しだけ。数秒だけ悩んだ末に、一つの約束を思い出して】

――――そうだ、鈴音ちゃん!

桜、見に行かないっ?

【提案は、唐突だった】

【以前少女を探していた彼女との約束】
【季節はとうの昔に過ぎたが、それでもあの国なら咲いているだろう】
【目の前の少女が其れを欲するかは、また別の話かも知れないが】
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 21:26:31.65 ID:gKLh+Rcc0
>>344

【呼ばれた名は、心を震わせた。見開かれた橙は、陽に照らされた果実の様に、ぱちりと瞬く】
【死ねない。死なないと、言葉を紡いだ少女は、余りにも、力強くて。眩し過ぎて、目を離せなかった】

……、

【異形も含めた言葉は、胸を高鳴らせるものだった。 歩く屍。生きては居ない。温度も無い】
【本当に、良いのだろうかと、戸惑う。視線を彷徨わせ、返答を迷った】
【自分は、本当に。生きていっても、良い存在なのか。 告げられた其れは、騎士の様な、誇り高い音を感じさせる名だった】

……遥人

(……。……遥人、)
(……君は、……強い。 そして、)

【其の眩しさが、活力が。愛おしかった】
【垣間見えた、色濃い、少年的な部分。其れが、気に成る。だが、問い掛けてはいけない事かもしれないと思考して】
【心の中。ぽつぽつと、暖かな雨音が聞こえた。じわりと、身に浸透する温度。其れは、】

……遥人、


ありがとう


【紡いだ感謝は、今迄以上にか細い声だったが、強く感情が込められていた】
【そして、微笑み掛けるだろう。赤く黒い髪は、笑みを一瞬隠しながら、緩やかに靡く】

【もう直ぐ、別れの時だった。瞳を細めて、再び、照れた様に、小さく微笑み掛ける】
【「また、会いたい」。ぽつり、約束したい様に、言葉を】

/おかえりなさい…!
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 21:31:06.41 ID:DThdNq8X0
>>359

――え?は?

『!!』

【男の言うことに訳が分からない様子の青年】

【メイド少女は警戒から一気に戦闘準備に入る】
【少女の右腕は一瞬にして小型のガトリングに変形し、銃口を向ける】

【もし男が切りかかってきたら足元を打って牽制するつもりだ】
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 21:33:40.27 ID:sOxrdJUxo
>>355

うっさいなー。黙れよ

【鎖の呪縛から抜け出そうと暴れるアシュエマに悪態を吐くと】

…わーお

【取りあえず、当たらなくても危険だ。脳がそう判断するのは一瞬だった】
【十拳丸への接近を止めて、サイドステップ。11の方角へと退避するだろう】

まいったなー。魔法が使えないとなると、戦えないねー

【今まで経験したことのない感覚に戸惑って、後頭部をポリポリ掻く】


>>342>>358

ん?ああ、俺かー
ちょっと待っててねー。今そっちに行くから

【神鷹の声が届くと、急いでそちらへと向かおうとするだろう】
【何事もなければ、そのまま鍵を差し込んで夕月の戒めを解こうとするだろう】

俺の番号も、見てほしいかなー

【成功すれば、自分の鍵穴の番号を催促するだろう】
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 21:38:14.01 ID:gy6pYtY50
>>360

……う、ん。なんでも、なんでも、するから。

【疑問系を返されれば、こくりと。小さな頷きひとつ】
【いろんなことをしてもらった、もらっている、感謝の気持ちと】
【一番大事なものを失ったがためのある種の自暴自棄】
【半々、とまでは行かないが。七対三ほどの割合で】

あ、の。別に、今すぐじゃなくても――。

【相手の考える間に、少々慌てたように、そんな言葉を挟むも】
【次いだ提案に、言葉は途中で途切れて】

………………え。

【返した言葉は、ひどく短くて】
【きっと、そんなこととは思っていなかったのだろう。目をまん丸にして】

……でも、…………あ?

【一瞬後には、公園内に視線を廻らせていて】
【もちろん、公園内の桜は全て既に葉桜。驚きから、すっかりととある地のことを意識から抜かしたまま、首をかしげた】
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/14(土) 21:38:48.43 ID:/a10qA8Ko

>>355>>358>>363>>342

来る…か

【魔物の咆哮と共に放たれる魔の砲弾】
【青年はそれを咄嗟に横に飛んで交わす】

【飛んだ方向には>>342神鷹と呼ばれる男がいて、その男に対して】
【自分の首輪の鍵穴の番号を聞くだろう】

お前、俺の首輪の番号を教えてもらおう

【そして、>>342が同じ鍵を持っていれば解除を頼むだろう】

【その後、その男が首輪の番号を聞いてくるならば】

お前は@だ…

【そう答えるだろう】
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/14(土) 21:41:30.25 ID:JZfXLOVOo
>>361
【遥人はいつだって仏頂面だ(動揺した場合はその限りではないが)】
【ジト目にへの字口、眉だって、眠そうに力を抜かれているかつり上がって威嚇しているかの二択だ】
【今だって例外ではない、今遥人が浮かべている表情だって、口元が力を抜かれてゆるいへの字というだけで、後は怒っているようにしか見えない】

【だが、相手の言葉に小さく頷いて、顔を上げた瞬間】
【唇の端が、僅かコンマ数ミリつりあがっていた】

【本当に、瞬きのような一瞬、細かく観察していなければ気付かないほどに微細な変化は、背を向けて隠される】

次の墓参りは誘え、俺もついていく。
それ以外に用があるなら呼べ。

【ポケットに手を突っ込み、手首のスナップで投げ渡すのは、連絡先だけが書かれた名刺だ】
【メールアドレスと電話番号、それだけ。名前すらなく飾り気ゼロ、ただ文字が書いてあるだけの紙切れ同然】
【懐から取り出した、若干旧型の携帯電話を揺らして見せ、再びしまいながら歩き出す】

【異形、などとは言ったけれど、彼女は少ない言葉に滲むような暖かさがあった】
【口には決してしないけれど、この無様な自分に手を差し伸べた檸檬に、遥人は、見た目以上に何か感銘を受けたらしい】
【問わず、聞かず、でも本質には充分触れられた】
【その奥に触れ合うことが出来た】

【だから、】


―――――――。


【風に隠れて、消し飛ぶほど小さな言葉】
【ちらりと後ろを窺った瞳が消えて、遥人は歩き去ってゆく】

【その背に呪いを引きつれ、身に傷を刻み、蝕まれても】

【名に恥じぬよう、前へ】
【出遭った誰かに報いるよう、前へ】


//お疲れ様でしたー!!
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 21:42:23.00 ID:SB1FEKRSO
>>353

いや…その……
違わないとは…思いますけど……
何というか…えっと……

(どうしよ告白されちゃったよどうしよ何て答えればいいんだろどうしよどうしよ)

【あまりにも突然すぎた告白】
【まともに思考できていない】
【それでも必死に思考しようとする、が】

【彼女の台詞や表情のせいで、殆ど思考できない】
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/14(土) 21:42:47.03 ID:Qg3XXUtAO
>>362

【もう、青年は語らない】
【眼光から理性は消え失せ、獣のような、鋭く荒々しい殺気を振りまきながら】
【並の人間では両手でやっと持てるような大きさの、異形の長剣を片手で支え、構えて】

【だん、と大地を蹴り砕き、駆けて行く】

【手元を動かし、剣の重心を移動させ、身体を左右に揺らしながら、足下を穿つ弾丸の雨の隙間を潜り抜けるように】
【当然避け切れぬものも多々あり、逸れた弾丸が皮膚を削るが……それに苦痛を感じないのか、速度は緩まない】
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 21:43:08.06 ID:SX/erPlNo
>>355>>358

【数秒後――『運の良い』事に、彼女の其れと一致した事を聞いた彼】
【「じゃ、頼むぜ」…、…其れだけを言って、後方を向いたままで――】


……、――オイオイオイ…、…厭な音と魔翌力が来てるんだが――ッ!!


【――“気付いた”……視覚に頼らない分、『聴覚』と『魔翌力感知』を重視して居た為だろう】
【「魔翌力含有飛行体」。 ――、即座に振り向き、同時に脇を飛んで行く夕月を認識して】


チッ…、…飛び道具――、―って、オイオイ!! 大丈夫か!!
……取り敢えず、逃げる≠シ。 いちいち転んでたら、ジリ貧――


……、……――あ、待て。 良い事思いついた。


【『地の細工』を想起し、“只吹き飛ばされた”だけでは無いと、気付いた神鷹】
【敵≠一瞥し、『即座の連発』が無い事を確認すると、駆け足で少女に近付き――】



……、…おーし、此れで一石二鳥≠セ。 ――さっさと外してくれ、少女。



【彼女の身を、まるで俵≠ナも片手で抱える様な具合に――持ち上げようとするだろう】
【此れならば彼女を助け起こすと同時に、丁度、『神鷹の首輪が外し易い』事と成る】


えーっと、……よし、お前が『二番の鍵』――って事は、あっちの兄さんが“三番の鍵”だな。
お前の首輪は三番≠セから――、序でに、俺の鍵も持って行ってくれ。
此れで全員分が解除出来る筈……ま、俺の脳が腐ってなけりゃ、だが。


【持ち上げる事に成功すれば……、>>363の方向へ、小走りで駆け出して】
【夕月の首輪の解除に成功したならば、左手で自らの四番の鍵≠彼に差し出すだろう――】
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 21:43:45.37 ID:SB1FEKRSO
>>353

/おかえりー
/こちらも飯食ってました遅れてすみません
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 21:54:44.03 ID:IOkvaOsXo
>>364

…………?

【少女の動作に釣られる様に、公園をぐるりと見渡して】
【視界に映ったのは、既に桜色の消えた桜の木達】
【それがどうしたのか、と。少しだけ考える時間を要して】

――、ああ、違うの。この辺りでじゃ無くて。

この間ファラエナちゃんと会ってね?
「三人で、櫻の国に行きたいな」って話になったのよ。

【だから、ね? と】
【微笑を浮かべ、首を傾げて。要するに、小旅行への御誘いだ】
【船に乗れば、訪れるのも難しくない国、櫻の国への】
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 21:57:43.57 ID:+qsQEOaDO
>>367

ふふ──なぁに。返事はすぐにでなくとも構わないよ、ヘイロン君
ただ……私がキミのことを『好き』だということ──
それだけは、忘れないでほしいかなーぁ?

【そう言って彼女は、彼の頭から手をそっと離し】
【かつ、こつ──】
【一歩、二歩。それだけの距離を置き、くすりと微笑んだ】

或いは──ヘイロン君
今日は、私の部屋にでも泊まる?
見たところ、服が随分と汚れてしまっているようだ──
キミが望むのであれば、『親愛』と『愛情』の証として、服は勿論、住処も食事も用意しよう

それとも──ヘイロン君
キミには既にそういった場所があるのかなーぁ?
だとすれば、随分と失礼なことを言った……ごめんねーぇ?

【そして紡ぐ、誘いの言葉】
【彼の薄汚れた服から察することが出来る彼の現状を良くするための、自分ならどうにでも出来ると──】
【彼女は、若き竜人へと甘き言ノ葉を語り掛ける】
【或いは──】
【其の言葉は、暗に彼がなんらかの組織に所属しているかを探るためのモノなのかもはしれず】

【開かれた、2歩分の距離】
【其れを積めるか、積めないか】
【彼女の提案に、乗るか乗らぬか】
【全ては──彼の選択に任せられた】
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 21:58:33.69 ID:gKLh+Rcc0
>>366

【受け取った紙片には、彼の連絡先が書かれていて】
【言葉を聴き、頷く。次も、蒼い花を持って。彼女と行こうと想う】

……うん。……一緒に、行こう

【返答は、おずおずとしたもので。だが、嬉しそうに、はにかんでいた】
【確かな繋がりを、感じて】

……、心。……

……生きる……か……

【無意識に紡いだ言葉が、やけに墓場に響いた。ふわりと、心に浮かび上がる】
【想起する。邪悪の影。其れに屈しない、力強い、焦げ茶の瞳】

(遥人)

【もう一度呼んだ名は、声に出さないものだったけれど】
【前へと歩んで行く少女は、煌く炎の様に感じた】

/遅レスごめんなさい…
/お疲れ様でした、ありがとうございました…!
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 21:59:33.19 ID:DThdNq8X0
>>368

   !!なんて奴だよ、シンデレラ!

『はい。』

【青年はすぐさま路地の奥に逃げ込むように走り出す】

【シンデレラと呼ばれた少女は青年を守るように男に立ちはだかる】

【途端、シンデレラの靴が”浮いた”】

【いや、浮いたのではない、靴の裏、その部分がブースターになっていた】

【この少女腕が変形した事といい、どうやら”人"では無いようだ】

『ここから先は、行かせません。』

【男の頭ぐらいまで軽く浮翌遊し胴体に向かってガトリングを乱射する】
【弾は魔弾、今はとにかく男を青年に近づけさせないようにするようだ】
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!red_res saga]:2011/05/14(土) 22:00:31.34 ID:PslUSNJRo
>>358(夕月)

【──ぶわあアっ、と、その刹那に歓声が膨れ上がった】

 【「うわアアアー──ッ、危ねェエー──っッ!」】
 【「ネエちゃん死ぬなァッ! 俺の50,000通貨の為に死ぬなァーッ!」】

【文字通りの紅一点が光弾を受け、よろめくその様】
【『人間側』に賭けた者々はひやりと僅かに顔を青ざめさせ、】
【『魔物側』に賭けた面々は拳を振り上げ一斉に狂喜した】

【──が、その時である】

>>363(ミロワール&夕月)

 【──かちゃり】

【それは静かな音であったが、確かにその感触が首輪の中から伝わるだろう】
【ミロワールの差し込んだ鍵が、夕月を戒めから解き放つ──彼女の異能の制限が、解除された】

 【「良しッ! 良しッ! ヴェーネヴェーネぇええッッ!!」】
 【「良くやったぞホストーッ!! L・O・V・E・ホ・ス・ト!」】

【『人間側』に賭けた一部が、諸手をあげて狂乱する】
【彼の行動によって、能力者≠ェ能力≠取り戻す──】
【これだけで勝率は爆発的に跳ね上がったも同然なのだ】

>>365(十拳丸) >>369(神鷹)

【次々と結束し、ついに鍵の一つを開放した命知らずたち】
【これこそが、人間の持つ『知能』が成せる業──強大な魔物に立ち向かえる武器】

【『人間側』に賭けた面々はそう確信し、各々は拳を握り締めた】

【──が】

 “ぎゃぁアアルるるぁあ……がァッ、ぁア亞……──”

【光弾を放ち終えたアシュエマは、追撃こそしないものの】
【全身に力を込め始め──ずずず、と、楔が不穏な音を立て始める】

【『人間側』の一人が、慄いた。「──これは、ヤベエ」】


 “唖るルルる゛……るるア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ー────っッ!!”


【──ば、きンっ】
【空気を振動させるその咆哮と共に──ついにその刹那、不吉な金属音が咆哮に混じった】
【アシュエマを戒めていた楔が、とうとう地面から外れ、その獣を自由の身にしてしまう】

【──神鷹と十拳丸たちの連携が上手く行けば、このタイミングで全員の鍵は確かに解除される】
【だが、それをそう易々とさせまいとするだけの底知れぬ執念と胆力が、この魔物にはあった】

 “ぎゃァアるルルぁあぁあ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ー──っっッ!”

【どン──、と、楔から開放されたアシュエマは、床の突起などものともせずに、】
【両手両足を地に付けた肉食獣の構えから、疾駆を開始──神鷹の腹へ噛みつかんと、一直線に迫りいく】


【──恐らく、このまま行ってしまえば、彼らが鍵を解除するよりも早く、アシュエマの牙が襲い掛かる】
【だが、現在アシュエマの意識が向いているのは、神鷹ただ一人。他の者は、殆ど眼中にないと言っていい】

【妨害の手段を持つ者が、身を挺して魔物に何らかの妨害を成さんとしたなら、或いは──?】
【そこに打って出られるかどうかが、この戦いの一つの大きな転機となりうるだろう──果たして】

//続
376 :375 [!red_res saga]:2011/05/14(土) 22:01:03.02 ID:PslUSNJRo

 【『鍵』に付いた番号】
 【夕月:T】 【ミロワール:U】 【十拳丸:V】 【神鷹:W】

 【『鍵穴』に付いた番号】
 【夕月:A(共有情報)】 【ミロワール:B(共有情報)】 【十拳丸:C(共有情報)】 【神鷹:@(共有情報)】

 【現在の首輪の状態】
 【夕月:解除済】 【ミロワール:未解除】 【十拳丸:未解除】 【神鷹:未解除】

 【『麻酔針射出』まで:残り4レス】

377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 22:01:26.08 ID:DThdNq8X0
>>374
/すいません。風呂入ってきます。
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 22:08:00.79 ID:gy6pYtY50
>>371

……え、あ、…………あっ、?

【相手が考えるそんな時間、彼女も考え込んでいたらしく】
【たっぷり時間をかけてから、ようやく。存在を、思い出せたらしい】
【そんな声を漏らして、ただ。どうして、そこに誘われたのかが分からないらしい】
【「?」を浮かべたところで、答えを。相手が口にして】

あ、と……。
…………うん、その。私は、いいよ。

【ほんの少し。間を空けたのは、考えるため、だろうか】
【だが、断るような理由も特になく。それ以前に、「なんでもする」、と。言った直後】
【ずいぶんと久しぶりに思えるようなはにかんだ笑みを浮かべ、こくりと。ひとつ、頷いた】
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/14(土) 22:12:52.99 ID:Qg3XXUtAO
>>374

【ぎろり、と、睨むような視線をシンデレラと呼ばれた機械に向けて】
【次いで弾丸を放とうとする姿勢を見て、だん、と、青年は壁を蹴り】
【その少女の真上を飛び越えるような軌道で、跳躍する】

【そして、その動作の最中に、青年は苦無を一本、少女を狙って投擲するだろう】
【風を切り裂き迫るそれは、青年の異常な腕力により、相応の威力を得ている】
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 22:13:26.17 ID:1hzc1NoNo
>>363>>365>>369

………っは、う――

【遅れて漏れだす悲鳴は、彼女が「地面」に「磨り下ろされる」のとほぼ同時になるだろう】
【ぎゅうっと目を瞑って、痛みを堪える覚悟を急いで組み立てる――】

――――ぅ、? ……
……、……っ!

【――その途中。完全な「磨り少女」に成り果てる前に、彼女は今度は「宙に浮いた」】
【ミロワールの手が鍵穴に伸びて「かちゃり」、その音を聞いて息がしやすくなった、気がする】

おにーさん、けふっ……ごめ、ありがと。
これで―――――、

【幾分動かしやすくなった(気がする)右の腕を伸ばして、神鷹の鍵穴へ、自分の鍵を差し込まんと】
【その行動が成功しようとするまいと。その間に、空いた左を天に掲げて。自由を得た咽が、高らかに謳う】


――――≪魔銃召喚・おいでませませ……カスパール≫ッ!!


【ようやく喚べた従者のひとり。その重みに感慨を受ける暇は無し】
【自身を抱える神鷹を狙う魔物にぴったりと銃口を向けて。鳴り響く銃声は、二回】
【魔物の右眼を狙い、発砲。小粒の銃弾と言えど、急所に当たればなんとかなるだろうと】
【一発と、さらに保険の一発をプラス。二発の赤い銃弾が、魔物へ向かって飛ぶ】


……おにーさん、降ろしていいよ!
まだ立てるから、だいじょーぶ!

【一連の動作を終えれば、神鷹にそう告げるだろう】
【膝と肘を擦り剥いて、胴体にダメージ。まだ「それだけ」だ、まだ行ける。そう、伝えようと――】
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 22:20:05.12 ID:IOkvaOsXo
>>378

ほんとに? よかったぁ……!

【少しの間を持っての返事。拒否されなかった事を喜び】
【少女の背と頭に再び腕を回し、少女に対し頬擦りをしようとする】
【喜びの現われだろうか。その動作の成否に関わらず】
【顔を少しだけ離して、嬉しそうな微笑浮かぶ顔を少女へ向けて】

あ、えっと、旅費とかは全部こっちで持つから、心配しないでね?
貴女は――そう、ファラエナちゃんとお話して、準備だけしてくれればいいかな。
日程とかは決めてないけど……何時行っても同じ、だよねっ。

………………だよね?

【年中咲いていると噂の国だ。春のみならず、秋や冬に見る桜もまた良いかも知れない】
【だが、行けるなら早く行くに越した事も無いわけで】
【どうしようか、と。微妙に困ったような表情で首を傾げて】
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 22:20:38.88 ID:1hzc1NoNo
>>380
//やだもう馬鹿……主催者様へのレス忘れてる……
//>>375-376、安価先に追加です。ごめんなさい
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 22:24:20.17 ID:SB1FEKRSO
>>372

え、えぇ!?ととと泊まるぅ!!??

【彼女の誘いに驚き、顔がまた真っ赤になる】

えええ遠慮しときます!!住む部屋もあるしお腹も大丈夫だし!!!すいません!!!
じゃ!!さよなら!!!

【翼を広げ、逃げるように飛び去ろうとする、が】

いだっ!

【治りたての翼を無理に羽ばたかせたせいか、翼に痛みが全力疾走】
【バランスを崩し、俯せに倒れてしまう】

うぅ……痛いよぉ……

【かなり涙目になる】
【翼の傷跡から少し血が滲んでいる】
【シズリが彼をどうしようと、止めない、否、止められないだろう】
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 22:26:45.68 ID:SX/erPlNo
>>375>>376

【夕月を抱えて移動しつつ――取り敢えずは、目処≠フ付いた事に一安心】
【さて、と、次は自らの鍵が外される事を待ちつつ…、思考するのは、『倒し方』】


(……、…素早そうだから、デカいの叩き込むには『隙』――、否。)
(違うな…、…決して、人間並みの知能≠ェ有る訳じゃねぇんだ。)
(ちょっとトリッキーな攻め方すれば、混乱して半分自爆……よし、此れだな――。)


……おいお前等、アイツの視力≠潰せねぇか。
そうすれば、俺に策≠ェ――……って、早ぇなもう外れたのかよッ!!


【思考に気を取られ、初動≠ェ一瞬遅れる――】
【『目を潰してくれ』と周囲に呼びかけつつ、この時点では夕月を抱えたままに「切り返し」】
【方角としては一時≠フ方向へ、“能力無し”で駆け出す――】



間に合う、か―――――ッ!!?



【若し、夕月の銃弾が『妨害』を成功させたのなら――間一髪、避けられるタイミングだろうか】
【若し一連の動作が成功に終われば、彼女に礼を言いつつ、足からゆっくりと地に下ろそうとするだろう】
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 22:26:56.63 ID:sOxrdJUxo
>>375>>380

これでキミの能力も使えるようになった、っと

【鍵が解除されるのを確認すると、神鷹に差し出された鍵を受け取ろうとするも】
【方向に混じるその音を聞きとれば、其方を振り向かずにはいられず】

【キラキラと輝く魔翌力を、自身の周囲に散布させて】

まずいねー。まだ本調子じゃないけど、止めれるかな?

反射鏡―リジェクト―

【それなりに厚いが小さい鏡の盾が、蜃気楼のようになにもない空間から現れるだろう】
【アシュエマの進路上に浮翌遊させる。強度はそれほど高くはないが
【迂闊に割ってしまうと大小全ての鋭利な破片がまるで自我を持つが如くアシュエマを襲うだろう】

【鏡の盾を作り終えると4番の鍵を十拳丸に差し出すべく、其方へと駆けだすだろう】

【接近に成功すれば、鍵穴にそれを差し込む筈だ。そして】


俺の鍵、3番だから解除してくれないかなー?

【そう催促するだろう】
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/14(土) 22:33:53.55 ID:/a10qA8Ko
>>375 >>376 >>380 >>384>>385 

枷が外れたか…
俺には魔翌力など関係ない話だが――――


     ―――――――『梅・渦飛』―――――――

【青年は右腕を左肩に、左腕を右肩の方へクロスさせるように上げる】
【上に上げた腕の指先が一瞬脈動し指先から指先の骨が出て―――――――腕を勢いよく振り下げると】
【10本の指先から指の第3関節までの骨の弾丸が、指先を裂いて回転≠オてまるでライフル弾のように飛び放つだろう】
【標的は――――――アシュエマの両足に5発ずつ¥緕閧ュいけばめり込み、ダメージも与えられるだろうか】

【青年の足止めの攻撃―――その後】


その鍵は…頼むぞ

>>385に鍵を解除され、彼もまた>>385の鍵を解除するだろう】
【そして、その男に対して】

これで貸し借りは無しだな

【そういい青年も>>385の鍵も解除された状態になるだろう】
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 22:34:32.57 ID:gy6pYtY50
>>381

……うん。大丈夫。
駄目っていうひとも居ないし、用事も無いから。

【喜ぶ相手に、もう一度、頷いて】
【頬ずりされることを拒否はせず。寧ろ、嬉しそうに受け入れて】
【先ほどまで泣いていたせいか、頬なんかは特にしっとりとしていて】

あ、え。……その、お金は大丈夫、ちゃんと、あるから。
だから、大丈夫だから。自分で出すから……!
……うん、それは大丈夫、だと思う。暇してると、思うから。

えっと。そこは……ルシアの都合で、いいよ。
私はいつでも大丈夫、だと……思う。

【お金を出す、なんていわれて。ひどく慌てたような、そんな様子】
【ふるふる、というよりか。ぶんぶんと首を振って、大丈夫だから、と。何度も何度も】
【そして、この場に居ない女の子のことは。そんな風にあっさりと決め付けて】
【まあ、本人が居たとしても。特に何も考えず頷きそうでもあるのだが、そこは余談】
【そして尋ねられ、返すのは。相手任せのそんな発言。多少自信なさげなのはまあ、こんな世界だからか】
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 22:35:11.40 ID:+qsQEOaDO
>>383

ふふ──それは残念だなーぁ、ヘイロン君
住む部屋があるというのも、心惜しいところだ

ま、キミが遠慮するというのであれば────、

【足早に、いや──この場合は翼早に、とでも言うべきか】
【兎も角彼女は彼の言葉を聞き、残念そうな表情を僅かに浮かべてそっと目を伏せる】
【もし彼がこのまま何事もなく立ち去っていれば──】
【彼女もまた、これ以上は何も彼へすることはなかったのだけれど】

──大丈夫かなーぁ?ヘイロン君
ふふ……ケガしたばかりで無理をするからだよ。立てるかい?
あまり無茶はしない方がいい──
キミの翼は、キミにとっては大切なモノだろうから、ねーぇ?

【翼を傷め、墜ちた彼をしっかりと目撃したのか】
【少しだけ困ったような笑みを浮かべ。エメラルド色の視線を彼へと向け──】
【かつり、こつり】
【女性特有の靴音を立て、彼女は彼へ近づき】
【なるべく翼に触れないようしながら、彼を助け起こそうとする】
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 22:47:13.68 ID:SB1FEKRSO
>>388

あ、ありがとう、ございます……

【シズリに支えられ、ゆっくりと立ち上がる】

大丈夫です。立てます。
じゃ、今度こそ、さよなら。

【彼の歩いて来た方角に向かい、歩きだすが】

あうっ

【4〜5歩程歩いた所で、躓きまた転んでしまう】
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 22:54:25.52 ID:IOkvaOsXo
>>387

……そう? こっちの都合で連れ出すんだから、気にしなくてもいいのよ?
どうせそんなにお金なんて掛からないだろうし……。

【船旅も在り得るのに、お金が掛からないなんて事は無いだろうが】
【それでも、宿泊費等なら安く抑えられるかもしれない】
【それを抜きにしても、金銭感覚が少しおかしいのは否めないが】

そっか。ならこっちで決めて、後日連絡が良いかな。
若しかしたら結構遠くの日程になっちゃうかもだけど……?

【メタな事情も考慮して、である】
【連絡さえ取り合えれば、何とかなるだろうと高をくくって】
【任されたからには、日程位は此方でキチンと決めなければ】
【そんな責任感を負いながら、「それでもいい?」と少女に尋ねる】
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 22:58:35.06 ID:+qsQEOaDO
>>389

──ふふ
翼をケガしたら、身体の方にも影響はでるのかなーぁ?

兎も角──キミがどこに住んでいるか分からないけれど……
そんな覚束ない足取りじゃあ、とても1人で帰すことはできないよヘイロン君
キミのことを『好き』な人間が、ここにいるんだからねーぇ?
心配で心配で堪らないよ──ヘイロン君

【再び転んだ彼を見て、やれやれといった様子で首を振り】
【かつり、こつりと足音を立て。ヘイロンへ近付けたならば先程と同じように彼を助け起こそうとし】

悪いことは言わない──今日は私の家に泊まっていくといい
そんな状態で、また誰かに襲われでもしたらどうするつもりだい?

【ケガの原因──それに繋がるようなことに軽く触れ】
【心配そうな声色で、彼女は彼へ提案を持ちかける】
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!red_res saga]:2011/05/14(土) 22:59:24.68 ID:PslUSNJRo
>>380>>382(夕月) >>384(神鷹) >>385(ミロワール) >>386(十拳丸)

【口の端から涎の尾を後ろに引きながら、さながら狂犬の如く迫り行くアシュエマ】
【ざざっ、ざざっ、と地を掻く足が一定のリズムを刻み、今まさに、地を蹴って跳んだ──その時であった】

 【“──────!”】

【それは、コンマ一秒以下にも満たない刹那】
【アシュエマの背筋に、背筋に雷の落ちるような怖気が疾った】
【感じ取ったのは、一度に湧き上がった多数の危険な気配──】

【──夕月の魔銃。ミロワールの反射鏡(リジェクト)】
【そして、魔力に起因しない十拳丸の異能──骨の弾丸】

【それらが一挙に現れ、自らへと害成さんと感じ取った時には、既に遅かった】
【自ら突進していき、そしてあまつさえ、軽い跳躍までしてしまっている。回避する術など──】

【──その瞬間。奇妙なことが起きた】

 “────ぐル──、ァ!”

【低空とは言え、確かに空中に浮いたアシュエマの体躯】
【その四肢の先端に、青白い靄が纏わり付いたかと思えば──】

 【どンっ】

【──瞬時、その四肢が空気を蹴り=A『二度目の跳躍』を行った】
【本来ならば在り得ないその再加速によって、回避を試みるが──】

 【嗚呼、もう一刹那だけ早かったならば】

【夕月の銃弾は、直撃こそしなかったものの、右目のすぐ上を掠めていき】
【ミロワールの反射鏡にはかろうじて当たらなかったが、続く十拳丸の弾丸が殺到!】
【右の脛のみに三発ほどの弾丸が直撃し、硬い皮膚を穿って漆黒の血液を噴出させる】


 “ぎィイぁああぁああッギャアアアアあ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ー────ッッ!”


【耳を劈くような悲鳴をあげるアシュエマ。しかしながら、もう一度だけ再度『空中跳躍』】
【体勢を立て直しながら、『7』の数字近くへと着地──痛みに歯を食いしばり、睥睨する】
【とは言え、目の上から溢れ出す漆黒の血が右目に掛かり、右の視界は殆ど潰れたも同然】


 【──かしゃん】
                   【──かしゃん】
        【かしゃん──】


【そして、『人間側』の優勢に追い討ちをかけるように、】
【その時、小気味良い音が小さくも三重奏した──開放を告げる音】

【アシュエマの狂牙は、神鷹を捕らえることは終ぞなく】
【それどころか、鍵穴は全て空けられ、かえってチャンスを広げることにさえなった】
【アシュエマが彼らから離れたことによって、あらゆる妨害の機会は失われていたのだ】

 【「嗚呼……能力者が全員解放されちまったんじゃ、もう勝ち目はねえ」】

【『魔物側』の一人が、そんな落胆の声さえ上げた──その時であった】


//続
393 :392 [!red_res saga]:2011/05/14(土) 23:01:40.82 ID:PslUSNJRo


 【── そう  カ=z
 【力ニ能フ者…… それも人の子 カ=z

 【侮り 難キは ──其れ故カ=z
 【なレど、 良キ哉、良キ哉 ァ゛=z


【──それは、錯覚じみて曖昧なものだと感じるかもしれない】

【アシュエマが直接の人語を発した訳ではないが、しかし、】
【もしも誰かがアシュエマの瞳と視線を合わせたのなら──】
【例えるならそれは『思念』のような何かが、聞き取れるだろう】

 【──ここにいる彼らの誰も知りえることではないだろうが】
 【この『アシュエマ』という単語は、或る遠き異界に伝わる古の言葉で、】
 【『知性ある暴挙』という意味を持っている。その名を授かりし、この獣の真価は──】


 【──ヴン】


【そして、続くのは低い魔力反応音】

【突如、アシュエマを中心に、青白く輝く五つの魔法陣が地面に出現した】
【が、それらはゆっくりと回転しながら、アシュエマに追従するのみ──かと思えば、】


 “うヴるる……咒 ぁ イ゛ ──”


 【──怨】

【刹那、アシュエマに追従していた五つの魔法陣のうち、四つが消滅し】
【間髪を入れないその次の瞬間──全員の足元に一つずつ、直径1m強の陣が出現する】

【人魂にも似た青白い輝きを放つその陣はしかし、それ自体に攻撃性があるものではない】
【何かの照準なのだろうか──全員の足元を、ただ執拗に追尾し続けるだろう】

【高速で動けば、陣から逃れることは可能だ。ただし、陣の追尾が止むことは無い】
【今この現在は、攻撃は放たれないが──アシュエマの口角の片端は、血を滴らせながらも確かに笑んでいた】

【攻撃の予兆──備えるか、或いは恐れずに畳み掛けるか──判断は自由だ】


 【現在の首輪の状態】
 【夕月:解除済】 【ミロワール:解除済】 【十拳丸:解除済】 【神鷹:解除済】
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 23:06:59.80 ID:gy6pYtY50
>>390

ううん、本当に大丈夫だから。
ファーちゃんの分も大丈夫、だから、ね?

【気にしなくてもいい、なんていわれても】
【じゃあ遠慮なく、なんて。なれるようなタイプでもないらしい】
【やっぱりふるふると首を振って、拒否の姿勢】
【もう一人についても、この場に居ない、何も根拠が無い。ただ、大丈夫だと、宣言して】

うん、それで大丈夫。
用事が入る予定は今のところ無いし、きっと大丈夫だと思う。

【現状本当に用事の無い彼女からすれば、比較的本気でいつでも良くて】
【そのために相手に丸投げしたのだが。こくこくと、頷くばっかり】
【「全部ルシアの都合でいいから。」なんて、付け足した】
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 23:07:30.94 ID:SB1FEKRSO
>>391

え…っと……
じゃあ、お願いします……すみません……

【さっきと同じように助け起こされ】
【シズリの提案に賛成する】

本当にすみません……
寝床だけでいいですから……



【彼女の家までキンクリ?】
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 23:07:38.79 ID:DThdNq8X0
>>379

//すいません。親が仕事でこのパソコンを使います。
  よっていつかえせるかもわかりませんので
  ここでおちます すいません この辛味はなかったことに
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/14(土) 23:08:24.45 ID:Qg3XXUtAO
>>396
/把握しました、お疲れ様です
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 23:16:48.92 ID:1hzc1NoNo
>>384-386>>392-393

っは、や――――っ

【厚い靴底が地面に着いた感覚が、脳に到達する頃に】
【魔物の「跳躍」を見た。もし、直撃していたら、――】
【――頭を横にかるく振る。「そんなこと」を考えている場合じゃ、無い】

【の、に……振るった頭に、声。】
【先程まで銃口を合わせていたのだから、視線はきっちり「そちら」に向いていて】

――――は、?

 【……声、じゃない、何。あの「化物」は何、一体何を】
 【何を、「考えてる」?】


………………、≪マックス≫ッ!!

【嫌な予感が身体中を走る、その瞬間には】
【破けたニーソックスから覗くむきだしの膝に、熱が灯る。――駆けだしていた】
【その傍らに、右手にも銃を召喚。「何」があってもいいように、】

【傷口が足を引っ張って、動きが鈍い。追尾から逃れられぬまま、忌々しげに顔を歪めて】
【一応、二発の弾を消費した左の銃に魔翌力を籠めて。「何」があってもいいように、】

 【――――何を、「そんなこと」を考えてしまっているんだろう、あたしは。】
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/14(土) 23:21:49.69 ID:1Xv+xWm3o
【水の国、港】
【カノッサ機関の海上都市$阯フに合わせ、危険地帯と指定されて】
【民間の船も軍の船も殆ど消えた、ゴーストタウンならぬゴーストポートとでも呼ぶべきか】
【張り出した埠頭の部分には、二人の少女が座りこんでいた】


……こっから向こうが、私達の国なんだよな
そーいや、まだ見に戻ってなかったっけ

「……………………だね」

【一人は、膝までの白髪、マフィア風のソフトハット。ポロシャツの上に袖無しのジャケット】
【もう一人は、肩と眉の上で切り揃えた黒髪。黒地に桜の花を散らした小袖、その上に銀糸の鶴が舞う色打掛】

【ジャケットの背に刻まれた印は≪死獸弌≫、小袖の帯に施された刺繍は≪死拾弐≫】
【読みづらさこそあれ、カノッサナンバーズの特徴で有る、番号を身に付けた二人は】


……遠いなあ、見えやしないよ

「……………………」

【二人、互いに肩を預ける様に寄り添って、遠く水平線を見つめていた】
【この先に有るのは、占領された海上都市スレイプニル】
【そして、其処から遠く遠く。大陸とは異なる文化を紡いだ島国だ】
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 23:21:55.60 ID:+qsQEOaDO
>>395

気にすることはないんだよーぉ、ヘイロン君
キミに『好意』を抱いている私としては当然のことだ──違うかなーぁ?

【くす、くす、くす──】
【彼女はそう言って、囁きの笑みを漏らす】
【「『好き』だよ──ヘイロン君」】
【最後の最後。彼女はそう告げ】
【彼の怪我に障らぬよう、ゆっくりとした足取りで彼女な自分の家へと向かう】

【──家、とは表現したはいいものの】
【実際はとあるマンションの一室へと、彼は案内されることだろう】
【部屋は掃除が行き届いており】
【窓辺には観葉植物も置かれている、清潔感を覚えるような部屋であった】
【狭くはなく、かといって広すぎない彼女の住処だが──】
【ベッドは何故か、ダブルベッドだったということだけは記しておこう】

/っと、キリもよいのでこのあたりでしょうかっ
/何度も中断しちゃって申し訳ございませんでした
/ではでは、ありがとうございました、お疲れ様でしたー!
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/14(土) 23:23:55.13 ID:sOxrdJUxo
>>392>>393

さあーて、こっからが本番だよー?
一瞬で終わらせてあげるから、さっさとかかっておいで

人語、わかるのかな?
だったら、この行動のイミ、わかるよねー

【戒めが解かれたことにより、制限の無くなった能力を全開放させる】
【煌めく魔翌力は、鏡の破片を散りばめたかのように、辺りをキラキラと輝かせる】
【掌を上に、右手をアシュエマに向かって伸ばして】
【ヘラヘラ笑いを浮かべながら親指以外の指を何度かチョイチョイと曲げてみせるだろう】

【かかってこい、と言っているかのように】

鏡剣―レイピア―

【その行動を見せつけた後、最初に作りだせなかった、鏡でできた小剣を生成して右手に持った】


“鏡よ鏡よ鏡さん―――この世で最も死に近いヤツはだーれだ?”


【クス、―――渇いた笑いが響く。彼が思い浮かべる答えはきっと、アシュエマなのだろうが】

なんだ…?

【足元に現れる魔法陣、攻撃性の無いそれを訝しげに見つめるも】
【攻撃してこないようなら、と考えることを止めて】
【自分の戦闘スタイルでは周りの人を巻き添えにしかねないと判断して、4の辺りへと駆けだすだろう】


【移動途中、三角形の鋭利な鏡を3つアシュエマに向かって投擲するだろう】
【狙いは頭。足へと攻撃を繰り出したとしても、決定打に欠ける彼の攻撃では機動力を奪うことはできない】
【故にダメージが通れば痛みによる思考力の低下等の弊害が起きるだろう頭を狙った】
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/14(土) 23:25:49.18 ID:/a10qA8Ko
>>392 >>393

【人間側の攻撃がアシュエマの攻撃を妨害することに成功し】
【全員が首輪からの束縛から解放され、本来ならば一安心するところだが】

何だ、この言葉は…
化け物のクセに人語らしき言葉を喋るとはな
笑わせる

【アシュラマが人語のようなものを発し、それを笑う青年】
【それは貶すような笑いではなく、凶気にみちた喜びの笑い】


【この青年の能力は骨の能力だけではない、尋常ではない身体能力と身のこなしも持ち合わせており】
【対の成って彼の力といえるだろう】

【青年はかなりのスピードで駆けて―――――魔方陣から逃れようと】
【おそらく彼はこの魔方陣が照準のようなモノだと思って―――――】

【そして、青年の両方の手のひらから鋭い骨が60cm程突き出て】
【彼に素早い速さと身のこなしで翻弄しながら近づいていくだろう】
【そして、飛び乗れるならば右足に飛び乗り、先ほど負傷させた右の脛を両手の鋭い骨で切り裂こうとするだろう】
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 23:25:55.22 ID:IOkvaOsXo
>>394

ん、わかった。鈴音ちゃんを信じる。
ファラエナちゃんも、大丈夫だね?
困るようなことがあったら、遠慮はしないでね。

【相手方が構わないと言うのだから、無理を通す理由も無く】
【きっと、なんとかするのだろう、と。目の前の少女は兎も角として】
【ファラエナの生活環境を知らない為、絶対如何にもならないかも判らない】
【ならば、大丈夫だという少女の言葉を信じるのみ】

それも判った。それじゃ、こっちの都合で決めちゃうね。
それで、どうしよう。決めた日程をどうやって伝えたらいいかな。

……連絡先、教えてもらえる?

【日程は、此方で決める。とすれば、決めた日程を伝える方法が必要で】
【伝える為に、少女と連絡が取れる方法を聞く必要がある】
【電話番号でも、住所でも。判りやすい情報であれば、何でも】
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/14(土) 23:30:28.21 ID:SB1FEKRSO
>>400

/乙でしたー!
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/14(土) 23:34:52.99 ID:SX/erPlNo
>>392>>393

【『回避成功』――ふぅ、と吐くのは一息】
【絶体絶命とも言える状況であったが、抜けた℃魔ノ確かな実感を感じる】
【……、…「此れなら勝てる」、と。 首を軽く左右に揺らし ――双眸が、其れを『捉え』て】



 ……、…はっ。



【――冷静≠セ】



――何だ、頭良いんじゃねぇか。
参ったな、此りゃあてこずりそうだ――。 ……おい、なら八百長でもしねぇか。
賞金の十分の一使って、何か肉でも奢ってやるぜ?



【気を乱せば、確実に其処を『貫かれる』――】
【…、…「知性」の存在する相手ならば、もっと“戦略的”に動けば良いだけの話】
【相手を一個の「戦士」として考えれば……、“平静を保つ”のが最優先事項で】


(……、正面からじゃ、さっきみてぇなカウンターしか劇的には期待出来ねぇな。)
(『植え付け』は、偶々だが成功してるんだ――、やっぱ、“眼”を一時でも良いから潰したい。)


――……、叩き込むんなら、『先を見据えて』だ、お前等。
“足”を狙って機動力を殺ぐとか、――

――……、…じゃあないと喰われる=B


【仲間達に呼びかけつつ、眼を遣れば――“攻撃準備”らしき其れを行っているのは、夕月】
【今から『連携』を行うのなら彼女だ、と認識したのか、其方を向いて】



――…、……少女A<b!! お前なら『眼』、狙い撃てるだろ!!
俺が突っ込むから、併せて呉れ!!



【呼びかけと同時――『正面』へと、魔法陣を引き連れつつ駆ける神鷹】
【腰の二振りの内、片方。 ……、黒刀≠引き抜くと、――僅か、双眸から紅い光を漏らした】
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/14(土) 23:41:46.33 ID:gy6pYtY50
>>403

大丈夫だと思うけど、確認してみて……。
……駄目だったら、ちゃんと連絡する。

【やっぱり、根拠は無かったらしい、が】
【ともかく。どういうアレか、高確率で大丈夫だ、と。思っているらしい】
【もしも駄目だったら連絡する、と。当然の付けたしもして】

……えっと、連絡先……。

【尋ねられ、鸚鵡返ししてから。「ちょっと待ってね。」、と付け足して】
【ごそりとスカートのポケットに手を突っ込むこと数秒】
【引っ張り出したのは、桜の蒔絵シールが貼り付けられた白い二つ折りの携帯電話で】
【何となく拙く両手で操作することさらに数秒。開いたままの携帯を、相手に見せるようにして】
【開いてあるページは、いわゆるプロフィールページ。名前欄が空欄だったりメアドがやたら適当だったりするのは余談である】
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/14(土) 23:46:44.24 ID:JFHXEAVSO
【路地裏】

チッ−−シケてるーヨ

【白髪! 糸目! 口元に微笑! 黒いスーツ姿! 胸に青薔薇のコサージュ!】
【五点揃えば、見た目はまさにホストそのものである−−内面と、両腰のポーチを見なければだが−】

【彼がその手に持っているのは、各種ギルドが支給している「求人情報誌」−−という奴である】
【彼が無職なのかとか、そういう野暮な事はどうでもいいとして−】

(……もっと効率の良い仕事−)

【彼が見ているのは、“危険度”が高い仕事ばかりである】
【比例して、当然報酬も高いのだが−】

【それでも満足いかないようで、地面に投げ捨て、踏みにじる】
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/14(土) 23:58:18.98 ID:IOkvaOsXo
>>406

……ん。駄目だったら、教えてね。
こっちは結構余裕あるから、工面も出来ると思う。

【少しだけ、心配が残るが。連絡を貰えるなら大丈夫だろう】
【お金については、最終的に問題ない形に収まりそうで】

【此方に向けて開かれた携帯電話】
【表示されているプロフィールページの情報をメモするために】
【被っていたシルクハットから、色々中略してメモ帳を一つ取り出し】
【電話番号と、序でにメールアドレスをさらさらと書き記す】

【持っていた携帯電話が未だ故障中の為、仕方無しに】

――――うん、おっけー。確かに連絡先は貰ったよ。
と、こっちの連絡先も教えておかないとだね。

【そういって、メモ帳の後ろの方のページを一枚千切り、少女へと差し出す】
【そこには、携帯の番号と思われる番号と、何処かの固定電話への番号が記されている】
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!red_res saga]:2011/05/14(土) 23:59:47.38 ID:PslUSNJRo
>>401(ミロワール)

 “唖ぁルるる゛る──”

 【我ヲ誘う ──ハ 何ユえ ゾ?=z
 【── 愚カしキ肉 か 知在る 人族 カ=z

【ミロワールを一直線で捕捉するその獣の瞳は、揺らぐことをしなかった】
【挑発され、確かに何か思うところはあったようだが──激昂するなどということは無く】

 “ぐるぅルゥ……があアア──っッ!”

【そして投擲された鏡に、アシュエマはその場を動かないまま】
【右の手を鋭く振るい、その爪で持ってそれらを引っ掻くように叩き割らんとした】
【幾ら片目の視界が鈍いとは言え、急所である頭部へと易々攻撃を通すことはせず】

>>402(十拳丸)

【そして疾走する十拳丸の速度に、魔法陣は付いていけない】

【アシュエマの、象ほどの巨躯は揺らがず】
【そのまま接近してくる彼を意識の中に捕捉しながら、アシュエマは待ちの体勢で──】

 “────…………”

【──五つあった魔法陣のうち、最後の一つは、アシュエマの足元に残っている】
【その最後の一つが、段々と強くなる青白い光を帯びていき──】

>>398(夕月) >>405(神鷹)

【迫り来る二人を、魔法陣は離れずに追尾していく】
【アシュエマは、一度、その舌で口の周りを舐めて】

 【──我ガ 望む は 魂ノ解放でアりテ=z
 【三千ト ろっぴャク 八年 ノ 戒メより 放たレん ──こトのミ 望ム=z

【神鷹の語りかけに、アシュエマは何かを思った】
【が、それは人に非ざる者の思念。人間とは、分かり合えぬ定め──】


//続
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!red_res saga]:2011/05/15(日) 00:01:41.09 ID:ENOrJWjNo
>>ALL

 “────…………”

【まるで呪縛の如く、足元を執拗に追尾し続けていた魔法陣】
【それぞれがアシュエマへと攻撃を試みる中、アシュエマの魔力が、刹那、肥大──】

 【我ガ 魂を解き 放ツに値せシか──否カ=z
 【汝らを問おウ 我ガ追──憶ト 怨恨に因りテ=z


     【 ≪ Annihilationn Roar ≫ 】
         【 暴殲ノ咆哮 】


 【── 號 ッッ!】


【その瞬間。それぞれの陣が一際強く発光した後に、】
【陣の中から、間欠泉のように青白い光の柱が噴出する】

【それは、濃密な意思を通された攻性魔力の塊】
【柱の中に在るものに対し、全方位から拳で連打するような衝撃を齎すものだ】
【陣の停止と発光が、攻撃の予兆。それに気付けたのなら、対策は可能であるが】

【まともに包まれてしまえば、数秒の間、一切の容赦なき蹂躙を受けてしまう】

【だが、それらの攻撃から、唯一前もって逃れているのは十拳丸】
【アシュエマに劣らず、否、或いはそれ以上に鋭利な骨でもって肉薄してくる彼に、】
【この魔獣が取った対処は、自身の足元に残った最後の魔法陣──】

【自身のすぐ手前、彼が疾走してくるその軌道上に、陣を動かし】
【皆と同じタイミングで噴出する光の柱を、十拳丸に当てようと試みた】

【そして、その如何に関わらず、アシュエマは『9』の方へと飛び退く】
【足を負傷してさえいなければ、もっと遠くまで逃れられたのだろうが──今はこれが限界で】

【着地した後は、明確な隙を晒すことになる──これを凌ぎきれるか否かが、運命の分かれ道か】



//この辺りからはもう、各自お好きな順番でレスをなさって頂いて構いません
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/15(日) 00:07:31.69 ID:j1llATl90
>>408

うん、分かってる。
どうしても用事が出来ちゃったときとかは、ちゃんと、言うから。

【こくこくと。頷くこと数回、改めて、宣言して】

【それから、相手がメモを取るのを見るでなしに見ながら】
【見せる高さは、なるべく見やすいように。時々、微調整したりもしてみて】
【そんなこんなで、相手が書き終われば。ぱたんと、閉じて】
【あっさりと、元あったポケットへと押し込めば】

ん、ありがと……、……。
……これ、どっちにしたほうが、いい?

【差し出された紙を受け取り、両手で持って】
【軽く目を通して。それから、そんな質問をひとつ】
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 00:12:45.87 ID:gNqHBMh+o
>>405>>409

――――ゆづき、だよッ!

【自分に対する呼びかけを認識。なんだか仮名だと変な気分だったので、一応の呼び名を伝え】

 【――「狙う」なら。この脚を引き摺り動きながら銃口を向けるより、いっそ立ち止まってしまったほうがやり易い】
 【足元には「何かを出しますよー、いいですかここから出しますからね!? 解りましたね!?」と言わんばかりの魔法陣】
 【……さて、】


…………いちりゅースナイパーを雇うなら、それなりの報酬を貰うんだからネ!?
そーだネ、……瑞西っていう、異世界の国の口座に振り込んどいてネ――――っ


【停止した陣を見、少女は、重たい脚を無理矢理動かすことを放棄した】
【自ら「地に飛びこむ」、身体を傷付けてでも回避することを選択。ごろりと転がって少しでも受け流してみるけれど、やっぱり痛い】
【まあ、――光の柱を受けるよりは遥かにマシなのだろう、多分。びぃっと音を立てて、ワイシャツの肩口が裂けて鮮血の泉が今晩は】

【銃口、「両手」のそれ、つまり「ふたつぶん」をきっちり魔物に向けて】
【撃ちだす弾丸、銃声は連続して5つ。右から3発、左から2発】

【発射されたそれは、空中で「融合」。数瞬のタイムラグを伴って「変形」】
【神鷹のそれを、真似してみたんだろうか――「刀」のかたちを創り上げ、再び射出される】
【狙いはまっすぐ、「左の眼」】

 【……名前なぞ知るはずもない、初対面の紳士三人に、エスコートされてみるのも悪くない気がする、なんて】
 【そんなくだらないことを、考えてみたり】

【残弾数――左:3、右:2】


//次から携帯に移動しますー!
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/15(日) 00:14:27.29 ID:pmGEjpCno
>>411

【メモし終わった、用の無いメモ帳はシルクハットへと戻し】
【メモ翌用紙を渡した所で、誰もが思うような疑問】
【ごめんごめん、と自らのミスに苦笑いを浮かべながら】

こっち、この、固定電話の方に電話して。
携帯電話じゃないほう。今、携帯壊れちゃってるから。

【言いつつ、メモ翌用紙の番号を指で示す】
【どっちがどっちの番号かは、見れば多分判る、筈】
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 00:24:13.55 ID:WFL6kCGuo
>>409>>410


【――、―『十分に的となった』。 そう、神鷹は判断する】
【ならば、次に“打つべき布石”は何だ。……「次に繋げる」、行動は――】


(あー、クソ。 ……此れで効かなかったら報われねぇな、俺。)
(……っつたく、好い加減無理出来る年は越えてるっつーの。)


……、…『ゆづき』、か!!良い名前だ!! 俺は神鷹=\―ッ!!


【――足を止めての追撃=c、…“斬撃波”の、放出】
【魔法陣の危険性を認識しつつも、視力≠潰す事が先決と判断】
【刀を振りぬいたと共に放たれる其れが狙うのは、『右の眼』――】


【――……攻撃の成否に関わらず、当然、神鷹は『魔法陣を受ける』事と成る】
【恐らくは数秒間丸々受け…、…文字通りの“ボロボロ”となって、立ち尽くす筈だ】




【さて】




【……、…其の名の通り、アシュエマが知性有る主体だとすれば、だ】
【神鷹に対する認識――其れは、如何なる物であろうか】
【先程の突進には、通常の人間程度の速度でしか対応せず、仲間に助けて貰って一命を取り留めた】
【今回の魔法陣にしても、『速ければ』、悠々と避けられたであろう筈の其れ――】
【――、―此処まで神鷹は、自らの能力≠ひた隠しにする為、自ら攻撃すら直撃し】



【――――……『自らが“遅い”』と云う認識を敵に与える為、只管布石を打ち続けていた】
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 00:25:18.08 ID:G28DRN5po
>>409>>410

【我を誘うは何ゆえぞ?】
【その問いかけにミロワールは――】


クス、―――決まってるじゃん

お前みたいな雑魚は俺一人でも楽勝で勝てるってことだよー
わかったかい?バケモノ君―――?

【そんな挑発をかますと、何事もなく4の場所へとたどり着き――】


【    ブ ワ ッ   】


【先程とは比較にならない魔翌力を散布させる】
【視界すらも狂わせそうなそれはミロワールの周囲を埋め尽くし、準備は万端――だったのだ、が】

――!!これは、まずいねっ

【魔法陣が光を強めた瞬間、それから逃れようと前方へ跳躍する】
【足が地面から離れると同時に、地面へ張り付けるように2m程の厚い鏡を生成するも】

ぐっ―――がああああああああッ!!!!

【鏡は砕かれて背中に光の柱が掠る】
【身を焼き取られるかのような衝撃に苦悶の叫びを上げるも、それだけで済んだ】

っぐ、う……お返し、だよー


<<   瞑  鏡  止  水   >>


【ミロワールの周辺に薄い鏡の板がランダムに配置されてゆく。その数、10】
【軽くデコピンしただけでも粉々に割れてしまいそうなそれは、それだけ破片になった時、鋭利である】
【しかし、まだ生成しただけ。もしもアシュエマが彼の挑発に乗り、進路上邪魔なそれを割ってしまった場合】
【先のように破片が意志を持つが如く、アシュエマを襲うだろう】


【そして、ミロワールの挑発に乗り、彼一人に感けるとなれば、それは隙≠ノなるか】
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/15(日) 00:25:43.03 ID:6uD4I34lo
>>409 >>410

【アシュエマに接近する直前に謎の発光を確認し】
【ふと足元にはアシュエマが迎撃翌用に一つ用意していたと言っていい程とも思える魔方陣の輝き】

何か…来る…!?

【青年は交わそうとも思ったが、さすがに彼の身のこなしでも交わすのは難しいと考え】
【彼は光の柱の中に消えた――――その数秒後魔方陣が消えたそこには】

さすがに今のはまともに食らっていればマズかったな…

【彼は息を荒くしながらも立っていた、いや辛うじて耐えていたというべきか】
【光につつまれたその刹那、彼は手のひらの骨を治めて皮膚の真下に一時的に骨の膜を作っていたのだ】
【それで自分へのダメージを軽減させたのだろう】

【彼は一度アシュエマとは反対の方の「3」の方向へ素早く移動して】
【荒い息を落ち着かせながら、魔方陣の攻撃のタイミングが彼なりに考察し】

おそらくあの光はタイムラグがあるようだな
しかし、この距離だと決めてに欠けるか…

    ―――――――面白い……

【どこか喜んでおり、殺気をこめた軽い笑顔の後】


     ―――――――『竹・神血刀』―――――――
【彼の左腕全体が脈動する―――――――青年は精神を集中している様で】
【左の手のひらから骨でできた柄がでて、右手で左腕が鞘の様にして引き抜くだろう】
【引き抜いたのは先ほどの骨よりも更に高硬度の骨で形成された唾のない日本刀のようなモノ】
【その業物は3尺程で鋭く、寂しい殺気と鈍い輝きを見せている】

行くぞ…、その術式はもう俺には通じんぞ…

【刀を持って再度、猛スピードで翻弄しながらアシュエマに突撃――――】
【アシュエマに近づいたところで高く跳躍し、彼の眉間を貫こうとする】
>>412>>414の攻撃で気を引いている隙に狙う―――――彼の一撃!!】
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/15(日) 00:26:27.06 ID:j1llATl90
>>413

ん……、分かった。
携帯じゃないほう、ね。

【指で示される方を、視線で数度なぞり】
【上に書いてあるほうとか下に書いてあるほうとか、そんな風に頭に叩き込んで、頷いて】

そっかぁ……。

【若い女子だというに、携帯をほぼ一切使わないために】
【携帯が壊れて困る、なんて感情はよく分からないのだが】
【何となく、そんな風に。微妙に同情するような気配をゆらゆらと漂わせ】

【それから、先ほどしまったばっかりだというに】
【もう一度ポケットから携帯を取り出し、開いて。見つめること数秒】
【またぱたんと閉じて、しまいこんでから】

えっと……、じゃあ、そろそろ。
眠くなってきたし、帰る、ね。

……あの、ありがと。

【どうやら、見ていたのは時計だったらしく】
【そんな風に別れの言葉を切り出して】
【どれに対してか、感謝の言葉も、ひとつ】
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 00:31:32.89 ID:bg5331DRo
【町外れ】

【日はとうに暮れた真夜中、人通りが殆ど絶えている時間帯】
【そんな町外れの道路の真中を、我が物顔で歩いている小柄な少女が一人】

……。

………………あぁ……。

【くすんだ銀色のショートカット、林檎色の瞳】
【白色シャツの上に黒いパーカーを羽織り、下は黒のジーンズ】
【右眼は固く閉じられ、首全体が黒色の水晶で構成されている】
【水晶のように透き通った、翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【装弾数三発、トリガーが2つあるなどの特徴があるリボルバー式の銃を腰に提げている】

(……頭が……、ぼーっとする…………。)

【色白な肌が紅潮していたり、何だかふらふらとしていたり】
【明らかに本調子ではなく、寧ろかなり不調な様子】
【今なら簡単にボコボコに出k───ではなく、少女の足取りは危なっかしい】
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/15(日) 00:39:15.24 ID:pmGEjpCno
>>417

【少女の言葉に、ふと空を見上げ数秒】
【視線を下ろし、ぁー、と奇声を漏らした上で】

そっか、もうこんな時間だったんだね。
大分遅くまでつき合わせちゃって、ごめんね?

【眠くなってくるのも無理は無い。もう日付も超えて良い時間だ】
【良い子は御家でとっくに寝ている時間帯である】
【そんな時間まで付き合わせてしまった事に対し、一つ謝罪をして】

――――ん、如何致しまして。

【感謝の言葉には、そんな返事】
【同時に、小さくにっこりと微笑んで見せて】

それじゃ、ここら辺で。
また何か決めたら、連絡するからねっ。

【そう言って、少女から距離を取り、シルクハットを微調整】
【そして、そのままその場で立ち止まり。少女が去るのを見送る積りなのだろう】
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/05/15(日) 00:46:35.43 ID:j1llATl90
>>419

こっちこそ、ごめんね。
……私のこと、ばっかで。

【相手の謝罪に重ねるようにして、こちらも謝罪を一つ】
【しょんぼりと眉を下げ、ほんの少しだけ、テンションを落としてから】

ん、じゃあ。またね、何かあったら、連絡するから。

【ぺこり、小さく頭を下げながら】
【改めての、別れの挨拶。こちらも改めて、そう言ってから】
【ほんの少しだけ眠たそうに、ゆらゆらと揺れながら。そのまま、公園から出て行った、とか】

/おつかれさまでしたー
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 00:54:25.47 ID:J0ANxG+f0
>>418

あらお嬢さん……ここはダンスホールではありませんのよ
奥ゆかしい貴女にお似合いの殿方は、誰も居ませんわ

【月明かりに浮かぶ束付かぬ足取り、それが可笑しかったのだろうか】
【薄笑いを閉じ込めた声が、闇の中より訪れた】

……だから、そんなお顔を赤くしないで下さいな。

 【白色をした柔らかい羽飾りが付いた、焦げ茶のミニベレーと】
 【膝下丈の黒いブーツに、紺地金ラインが物々しい立襟左前の軍服風コート】
 【そして。斯様な重たい装いに負けないほどに富める双丘を持つ少女】

【寸刻の後に晒された若々しい肢体はどこか淫婦のようでもあり――】
【尤もその眸に、敵意に値する感情は見て取れない】
【どちらかと言えば、積極的に心配しているつもりなのかも知れず】

【刀の如く腰に帯びたカービンモデルのマスケット銃を、ちらと見やり】
【風はサイドポニーの金髪を揺らし。ほぼ黄のヘーゼルの眸が、少女へ向かう】
【感触に例えると、ねっとりしたような視線――】
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!red_res saga]:2011/05/15(日) 01:00:41.45 ID:ENOrJWjNo
>>412(夕月) >>414(神鷹) >>415(ミロワール) >>416(十拳丸)

【──着地の瞬間、という僅かな、しかし明確な隙にそれらは殺到した】


 “────っッッぁギァぎゃあアァアるあギ耶ァぁあア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!”


【夕月の放った弾丸は、赤熱する場内の空気を鋭く一閃しながら、アシュエマへ一直線】
【その疾弾は寸分違わずアシュエマの左眼を穿孔──! が、更にそこから間髪を入れず】

 【──ひゅン】

【風斬り音がアシュエマの耳を撫でた】
【と思った時には、右目に激痛が迸っていた】

 “ぁあァアアぎゃッルウウルぁああががァアアアぁあああ嗚呼アあ唖ァアアッッっ!?”

【神鷹の斬撃波。彼を蹂躙した代償と言わんばかりだった】
【夕月と神鷹の、互いに視覚を奪うことを狙った連携撃は、】
【どちらも正しくアシュエマの双眸を穿ち、そして斬りつけた】


 【──斬】


【そして、最後の駄目押しと言わんばかりに、肉を裂き抉る音が響いた】


 “────ぁ。 ぎルぐぎゃえ  ン   ……、── 羅  ”


【両目の視界を奪われたアシュエマは、それが誰によるものなのかは分からなかった】
【ただ、最後に感じ取ったのは、頭蓋の辺りから感じる熱。そして、内部へと入り込んでくる鳥肌立つ感触】

【──夕月と神鷹の後に続いた十拳丸の刺突が、アシュエマの眉間を貫通していた】
【額の奥の脳がその一撃で傷つけられ、その機能を殆ど失う。鳴き声さえも、喪失し】

【……通常の生物ならば、ここで即死であっただろう】
【だが、理から外れ非凡であるからこその、『魔物』】
【その並外れた生命力によって、脳が潰えようとも、心臓はまだ動く】

【そして──この『知性ある暴挙』から、そっくりそのまま『知性』だけが抜け落ちたなら?】

//続
423 :422 [!red_res saga]:2011/05/15(日) 01:01:49.38 ID:ENOrJWjNo
>>ALL


 “あ ギュる レ 堕  ……ぁ ──聯 ……ぁ解 ──、──……”


【──神鷹の撒き続けていた『布石』も。ミロワールからの挑発も】
【それを認識し受け取れるだけの知性が、アシュエマからはすっかり失せてしまった】
【『知性』を奪われてしまったその魔獣が行き着く先は──ただの、狂える暴徒】


【ここで少し、場面は移るが──】

 (……──お。これはクソ面白くなってきたな……)

【その時。バルコニーの上の玉座で死合を観ていたクロウリーが、】
【ぱちり、と、小さく指を鳴らして──それから、口の端で小さく笑んだ】

【瞬間──異変が起きるのは、舞台を囲う『柵』だ】
【鋭い棘を持った有刺鉄線が、至る所で“バチリ”、と音を弾けさせた】
【もし目をやれば、確認できるだろう──青白い電流が、鉄線に流れて始めているのを】

【そして、それだけでも十分に危険であるのに、そのダメ押しとして】
【柵そのものが、まるでメリーゴーラウンドのように、舞台の周囲を時計回りで回転し始めた】
【その速度は段々と速まり、やがてギィイインと凶悪な音を立てるまでの高速へと至っていく】

【帯電した回転有刺鉄線──】
【電流の青白い光が残像のように尾を引き、見た目にはどこか煌びやかですらあるが、】
【もしも触れるようなことがあれば、即死には至らない電流と共に、鋭い鉄棘が容赦なく彼らを掻き毟るだろう】


【そして再び、アシュエマへと場面を移せば──】

【知性と視界を失い、即ち完全な『暴走状態』へと陥った魔物】
【唐突に頭部を掻き毟りながら、手足を捩じらせ暴れ回り始めたかと思えば、】
【途端、長い舌をでろりと垂れ流しながら、舞台の上を所狭しと駆け回りだすだろう】


 “駕ゃルアァアぁ── 、 唖ぁ縷るァあア゛あ゛ 唖 ア゛あ゛あ゛ ア゛ギデぃぁア ー──────ッっッ!!”


【猛り狂い咆哮するアシュエマの手が、足が、尾が、地面を強く叩く度に、】
【叩いた場所を起点として、水面に広がる波紋のような形で、地面を這う青白い衝撃波が発生する】

【その高さは、せいぜいが成人男性の膝ほどまで】
【飛び越えるなどして回避するのは難しくないが、もしも当たってしまえば、】
【人間一人ぐらいであれば痛烈に弾き飛ばす、強い衝撃に襲われるだろう】

【もっとも、その衝撃波自体の攻撃力は低い】
【だが、今弾き飛ばされてしまえば、あの回転する電流有刺鉄線へと突っ込みかねない】


【──もう勝者も敗者もなく、ただ生き残るか否かを賭けた泥沼へと移り行く】

【だが、このアシュエマの生命力も無限ではない】
【ミロワールの生み出した鏡に衝突を繰り返し、自ら傷と出血を増やしていく】
【この最後の暴走を止められれさえすれば──最後の力さえ、振り絞れれば──】

【果たして最後に立っているのは、人間か、それとも魔物か──果たして】

424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/15(日) 01:05:16.59 ID:pmGEjpCno
>>420

いえいえ、気にしないで。
好きでやってることだもん。

【謝罪を返され、眉尻を下げつつ返答】
【申し訳なさそうにしている少女に、微笑を浮かべたまま】

また会おうね、鈴音ちゃん!

【眠たさの伝わってくる足取りで公園から去っていく少女を】
【その場で手を振って、見えなくなるまで見送っていた】

/おつかれさまでしたー!
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 01:12:14.48 ID:bg5331DRo
>>421

……─────あ?

【何者かの声が耳に届き、反射的に少女が銃のグリップを握りしめる】
【金髪の少女を警戒しているような、あまり穏やかとは言えない反応】
【だが、熱により判断力が落ちている少女】
【出会った相手全てを警戒するのは、この危険な世界で生き残る上ではある種普通の反応と呼べるかもしれず】

【不調時であってもこの反応──銀髪の少女が"一般人"では無いことが、分かるかもしれない】

…………貴方……バカ?
此処が…………ダンスホールじゃないなんて……分かり切っている。

【睨むような目付きに、この憎まれ口】
【あまりにも生意気であるが】
【これだけの言葉でも、息が絶え絶えで途切れがちだったりする】

………………水。
水持ってたら…………頂戴。

【なんとなくではあるが、少女の瞳には敵意が無いと分かったのだろうか】
【銃からは未だ手を離さないものの、こんな要求をする】
【ただ、頭も下げないし敬語でもないし、初対面の相手に対する態度としては不当か】

【フラフラフラと、道の端っこの方へ歩いていき】
【立っているのも疲れるのか、ビルの壁にもたれかかる】
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 01:22:45.40 ID:TrhgoXhSO
>>422-423

……ふ、ぅ――――ッ

 【肩口からはじまって、大きく破けたワイシャツに、これまた大きな赤い染みが出来上がる】
 【……もう、これ着れないなあ。なんて、どうでもいいことを彼女は考えているのだが】
 【その、破れ汚れた布の下。覗く素肌に、――――】


(…………まだ動くか、って、……まあそりゃそうだよネ)

【……化け物。心からの舌打ちを添えて、苦苦しげに吐き捨てて】
【痛みが邪魔をかけつつある脳を使って、ぼんやり考える】
【もっともこの状態じゃあ、「柵に触らないようにしよう」という幼稚な結論しか導き出せなかったのだけど】


――――――≪魔刃召喚・おいでませませ、アガーテ&エンヒェン≫――

【さて。召喚したのは、赤く光る刃。出現した先は、「靴底」】
【がづん。地面にそれを突き立てて、衝撃波を受けても吹き飛ばないように――】

………………っひ、ぅ……――――

【剥き出しの脚を襲う衝撃を幾重にも浴びて、喘ぐような悲鳴を漏らし】
【そんな状況に陥るまで、「回避」の行動を捨ててまで。彼女がやろうとしていることは、】


――――――おねがい、誰か――――アレの動き……一瞬でいいの、とめて。


【――――】

【彼女の両手から、従者たちが滑り落ちる】
【戦意を失ったことを、はたまた力を失ったことを表すかのような行動を取りながら】


【――――――うすく、わらっている。】
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 01:27:18.97 ID:G28DRN5po
>>422>>423

終わった…かなー?

【両目を潰され、更に額を貫かれたとなれば誰もが勝利を確信するだろう】
【彼も例外ではなく、肩の力を抜くも――】

――なんてことはなかった、かー

最終ラウンド、かなー?

【暴走し始めるアシュエマ。瞑鏡止水を受けて尚、悪あがきの疾走をする滑稽な姿】
【そして何より危険なのは――背後の回転有刺鉄線】
【触れれば即死であろうそれの音を聞いて、青白い光を見て】

【ひやりと背筋に悪寒が走る】

久しぶりだねー…こんな感覚。あの時以来だっけか
質はちょっと違うけど、ねー

そろそろ飽きてきたし、やりますかー

【抑揚を抑えたその呟きはきっと、有刺鉄線の音で掻き消されて、誰にも届くことはないだろう】
【クス、―――渇ききったその笑みと共に、冷たいオーラを彼は纏う。どこまでも冷酷でサディスティックな――】

【ミロワールは衝撃波を鏡で受け止め、相殺させながら、時折迫る巨躯に気をつけ、冷静に回避するだろう】
【相殺されて砕け散った鏡はやはり暴走するアシュエマへと飛翔し、避けなければ裂傷をつけてゆくだろう】

【彼の能力は手を使わない、先程の光の柱を受けた時レイピアもどこかにいってしまったので、両手は空いている】
【背中の傷が痛み、2、3度動きが鈍くなり、衝撃波が掠る。その度後ろへ飛ばされてはいけないと横に飛び、回避】
【バランスを崩し地面に打ち付けられるが、手を突いて擦れる個所を最小限に減らし、代わりに男性にしては綺麗な手が赤く染まってゆく】


【ミロワールの鏡がアシュエマの命を削り取るのと】    【アシュエマの衝撃波が直撃し、ミロワールが回転有刺鉄線の餌食となるは】

【どちらが先だろうか】
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/15(日) 01:28:07.63 ID:sDazK9NDo
>>422 >>423

【彼はスブリ!と刀を引き抜いた後、着地する】
【攻撃は決まったのだ、本来ならここで終わりのはずが――】

脳をやったが―――――さすがは化け物とだけ言っておこう

【両眼を潰され、脳を貫かれ、全身を傷つかれながらも暴れまわる化け物】
【その姿はまさに暴れる凶獣といっても過言ではないだろう】


気配を消してもいずれは潰されるか……
それに無差別にやってくる奴ほど厄介なものはない

――――――動く必要もない

【彼は衝撃派に耐えるため重心を崩し――――――】

     ―――――――『松・剣山壁』―――――――

【彼は咄嗟に前屈みになりその場を動かずに―――全身の皮膚の真下に骨の膜を形成―――衝撃波に耐えるつもりだろう】
【その刹那―――敵の攻撃を受ける前に全身「背中・腕・足」から無数の鋭い骨槍が1m程飛び出てくるだろう】
【相手の攻撃と骨槍の鋭さを生かしたカウンター防御でもあるが、相手の攻撃次第では彼の骨も折れ、攻撃の衝撃もある程度は受けるだろう】
【その姿はまるで白い強固な剣山の様に見えるだろう】
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 01:34:37.37 ID:J0ANxG+f0
>>425

……では何故、そんなにふらふらとなさって。
まるで足の踏み方に迷っている、ようで―――

ああ……そういうことですの。
わたしを「バカ」だなんて仰るような、冗談のお上手な方とお見受けしましたし
ついつい遊びの気でも湧いて――踊っていたのかと思いましたわよ?

うふふふ。

【頬の以上な赤さと、風まで温めていくような熱さ】
【ふらつき具合も含め、元から見当をつけるには十分材料が揃っている】
【泥酔、なども選択肢にはあったけども――不調でまとめれば、同じ】

【されど。彼女はそれを理解した上で】
【余計な段取りを取り入れた、冗長な話題展開を行うらしい】
【――実害ラインすれすれに迷惑な奴だ】

……飲みかけの、生温い水でよろしければ。
旅に飢えと乾きはつきもの――わたしは、いつも持ち歩いていますのよ

【都合が良いと言うか、用意が良い】
【巫山戯ている割に現実的な生命線の確保は、確りしているのかも知れず――】
【半分ほどを境に水と空気とが入った、ペットボトルを取り出し】
【銀髪の少女に追従しながら、手渡そうとするだろう】

(5,6月一杯は、好きに使えと言われましたし――)
(普通の子じゃないのなら、恩を売る意味もあるかも知れないわね)
(うふ……わざわざ人脈を伸ばせと仰らないでも、わたしの人徳はもう微笑んでいる)

しかし養生しないのでは、風邪は悪くなるばかりですわ
免疫というのは壁ですから、穴はどこかで開いてしまう
そうして開かれた穴から、より歓迎できない客を招くという事もありますわね

そうなったなら、わたしが水をさし上げたことも――無駄になるのやも
嗚呼!! ……なんと虚しきことでしょう、それは

【至高の時間を誤魔化すように、仰々しい長広舌を振るい】
【喋るあいだ宙をさまよっていた眼を、また少女の方へ】

……一日二日の宿なら、貸せない事も無いですのよ?
冷えた桃も、尽きないほどの水も、お分けできるでしょうね

【貴人の振る舞いと言わんばかりに、上から斜めに手を差し伸べ】
【この少女は――小さな声で、そう紡ぐだろう】


430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 01:35:32.00 ID:WFL6kCGuo
>>422>>423


【――少し、視界がぼやける】

【恐らくは、頭の何処かを『殴られた』弊害だろうか――】
【ぶんぶん、と頭を振り、想定よりも激しい痛みに呻き声を出して】


……、……最、悪――。
……興行主としちゃあ、……大成功だろうが――チクショウ……。


【『理性』を喪失されては、策≠実行する事は出来ない】
【ちなみに、彼が構想していたのは――『足音』を全方位から出鱈目に出す、と云う物】
【能力を使用した高速移動により、視力を失った敵を攪乱する作戦だったが――】



(――。 ……こうなったら、無理矢理押し切るしか無ぇ――。)



【――『腹を決めた』彼は、二振りの刀に手を掛けて】


【右手に構えるは、暗夜行路=c…漆黒の刀身を持つ、細身の刀】
【左手に構えるは、 戦騎刀 ……西洋剣の様なデザインの、魔翌力を発する其れ】

【神鷹は、『二刀流』の心得等無い――刀でさえ、“プロフェッショナル”では無いのだ】
【確か片方は小太刀だったか、等と、正式な二刀流の定義すらも曖昧なまま……敵を、見遣って】


……、……ん。


――……あぁ、止めりゃいいのか――、―。
どうすっか、……――出来ねぇ事も無い……、…か? ――判んねぇな。


まぁ、やってみる――……『ゆづき』、最悪、俺ごとやれ。


>>426――其の彼女の申し出に、少しだけ“思考”を回転させる】
【……だが、其れも途中で面倒になって、止めてしまった】
【やる≠ゥ。 やらない≠ゥ。 ――こんな状況では、そんな二択しか無くて】



     ――、……行くぜ、アホのバケモン。 ……、見失うなよ


        【 紅く♀痰輝かせ――『疾駆』ッ!!!  】



【彼は高速≠ナアシュエマへと疾走――問題は、“衝撃波”だが、】
【有る程度接近したところで、『両手を大きく開いて跳躍』……竹とんぼ≠フ様に、回転】
【僅かな跳躍ながらも、『一時的に凌ぐ』には十分な距離を跳んで――!!】


――、―……ったく、……とんんだエンターテイナーだぜ。


【『空中回転斬り』――狙いは足=B 少なからず其れ等を切り裂ければ、バランスを崩す事も期待出来るか】
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 01:55:24.98 ID:bg5331DRo
>>429

私は……こんな場所で踊るほど、変じゃない…………。
……少なくとも、貴方よりかは…………。

【遠まわしに、初対面の相手を"変人"認定】
【独特の話題展開が、少女にとっては"変"に思えたようだ】

……。

【切羽詰まっていたのか、無言でペットボトルを受け取ると】
【ゴク、ゴク、ゴクと──一気に中の水を飲み干した】
【相当喉が乾いていたらしく、気持ちいい程の飲みっぷり】

…………あり、がと。

……あ、邪魔なら私が…………貰って、おく。

【そして、空になったペットボトルを差し出すが】
【水の入っていないペットボトルなんてただのゴミだと思ったのか、一言付け足す】

【また銃のグリップから手が離れており、完全に警戒が解けたらしい】

………………え?

【金髪の少女の提案が色々と予想外だったのか、微妙に間抜けな声を上げ】
【即答はせず、少しの間考え込む素振りを見せる】

(なんだか……わざとらしいし。)
(……信用はしきれないけど、でも─────)

【不調の身で何の理由もなく外に出るほど、少女はバカではなく】
【わざわざ無理して出歩いているのは、自宅の中の冷蔵庫が空っぽだから】
【お弁当でも買おうとしていたのだが──結果は、この有様である】
【目的を果たせなかったどころか、一人では無事帰宅できるかどうかも怪しい】

【そのため、ピンチに現れた目の前の少女は──まるで、天使や女神のようで】

………………何が、目的?

【───しかしそれでも尚、この少女は疑り深かった】
【選択肢など無いに等しい】
【だが無いに等しいからこそ、"最悪"を選ばないように気を付けている】
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!red_res saga]:2011/05/15(日) 02:01:38.18 ID:ENOrJWjNo
>>426(夕月) >>427(ミロワール) >>428(十拳丸) >>430(神鷹)

【アシュエマの衝撃波たちは、一波が生み出される度に威力を衰えさせていく】
【それもそのはず、ミロワールの鏡へと自らぶつかりに行き、著しく傷を増やしているのだから】

 【「──何だよ、あのホスト野郎」】
 【「とんだ優男かと思ったら……なんて冷てェ眼をしてやがる──」】

【凄まじい勢いで命を磨り減らすアシュエマ】
【ついには衝撃波すら生み出せなくなり──】

 “────あろろロロロぁぎぃぃるうェえ”

【だが止まらぬ突進は、そのまま一個の剣山と化した十拳丸へと向かう】
【そのまま真正面から衝突していればまだ良かったものの──】
【乱れた足取りは、小さく軌道を変えて、右の半身だけが剣山に衝突するという事態へと相成る】

 “──えぎリっ”

【結果、右腕が根元から引きちぎられ、剣山の上に不細工な置き土産を残していく】
【そしてすれ違った身体は、独楽のように回転しながら軌道を変え──わざわざ自分から神鷹を出迎えに行く】

 【──斬ッ】

【刹那で擦れ違った大小二つの独楽】
【皮肉にも、回転斬りによってアシュエマの回転は更に加速させられる】
【切り裂かれた両足を地面に置き去りにして、上半身だけとなった魔獣が竹蜻蛉さながらに上昇する】

 “────────”

【宙空へと舞っていくアシュエマの巨躯】
【しかし、もう空中で再跳躍するということは無く】
【命潰える寸前の獣は、単なる大きな的でしかない】

【ミロワールの鏡の破片が全身に突き刺さったその体躯は、】
【ネオン灯の光を乱反射しながら、さながら一つの綺羅星となって夕月へと降っていく】

 【「──ネエちゃん、危ねえっ!!」】

【『人間側』、というよりもはやファンと化した一人が叫ぶ】
【もう動けるだけの余力はないとは言え、十分に大きなその身が直撃すれば──と】


【だが、別の観客はまた見ていた】
【──彼女、夕月が確かに“わらっていた”のを】

 【「おい……あの嬢ちゃん、何か危なくねえか」】

【もう、既にこれは決着したも同然であったが】
【彼女が願ったのは、「動きを止めて」──未だ何か秘めるようなその言葉】

 【「……あの男どもは、気付いてるんだろうか」】

【ぽつり──誰かが呟いた言葉は、誰かの耳に入るのだろうか】


 【──決着の、その後に。訪れるものとは】
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 02:07:16.31 ID:TrhgoXhSO
>>430>>432

んじゃーよろしく、『こーたか』さん。
……さっきのスナイプ料、これでチャラにしたげるネ。


【そんな軽口を叩く頃には、二つの銃は地に墜ちているだろうか】
【実際、そうだった。しかし、「銃が地面にぶつかったときの音」は響かずに】
【赤い彼女の、二人の従者は。地面に「吸い込まれるように消えてゆく」】


     ――――――≪ 大魔砲・召喚 ≫


【二人が消えた、その地点に。赤く輝くラインで描かれた「陣」が発生】
【其処からゆっくりゆっくり少しずつ姿を見せ始める、無骨で武骨で巨大な無機質の影――】


       ≪ おいでませませ ≫――――



      ≪ “我が愛しの鉛の悪魔” ――――ザミエル ≫ッ!!!


【――――暴虐の嵐を喚ぶ悪魔の如き――≪大砲≫】

【細かな狙いを着けずとも問題ないくらいに、広大で強大な火力を持つ悪魔の砲弾は】
【まっすぐ、こちらへ倒れてくる魔物の頭部を狙って。放たれる――】
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 02:16:57.77 ID:WFL6kCGuo
>>432


【擦れ違った後、地に着地し――斬身=z
【嘗て、この様な技を出した物が居るのか如何かすら、よく判らないが】
【こう云う場では、『格好付けた』方が盛り上がる――】



なぁーに、気にすんな……怪我から言えば、お前のほうが重労働だろうよ。
……、そうだな、後で飯でも奢ってやる。 ソイツでチャラだ。



―――、―さぁ、やっちまえ ……俺は此処で、格好付けとくから。



【――クルクルクル=\―、そんな擬音が聞こえそうな程、軽快に刀を回し】
【数度回した後、同時に『納刀』すると――瞳を閉じ、ニヤリ、と笑んだ】
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 02:17:00.90 ID:J0ANxG+f0
>>431

………ほんとう、冗談がお上手ですこと

確かに、人と違うとは思いますけどね
尊重すべき個性は尊重するのが、わたしです

【言い回し自体は、「変」と定義された事への】
【遠まわしな反論のようにも見えるけども――声に、凄むところが無い】
【蛙の面に水とばかりに、けろり】
【それどころか。笑みの楽し気な色を濃くさえして】

……ん、いえ。
空いたボトルは、わたしに返してくださいまし
しっかりと分別しておきますので、ご心配なく。

【そう言えば、ペットボトルの蓋を指で摘もうとした】
【普通に考えれば、好意や責任感から来る言動ではあるけども】
【真意がどこにあるかが、些か見え難い】
【それは、ただ言葉遊びを多用する人間だから、という訳でも無さそうで――】

うふふ、怖いですわね
他意なんて無く、ただ感情に衝き動かされての事ですのよ?
――お話しようにも、ここでは落ち着けませんし

……そうは言っても信用を勝ち得るのは、やはり難しいですわ
「どうしても」なら、このままにしておくのも優しさなのかしら。

【余裕有りげな笑みを崩さず、どこか的を得ない言葉が】
【的を得ないまま連続性だけを持って、続いていく】
【相手に選択肢が無いと思わせるため、極端な行動の例を二択の様に示す――】

どちらにせよ私は、そろそろ帰らねばなりませんわ
親切な人間は、この世界には星の数ほど居るのでしょうけど
あなたのすぐ傍にいくら居るかは――さぁ、どうなのかしらね

【暇を紛らわすための、話し相手でもいい】
【「雇い主」の目的に関われる人間であれば、なお良い】
【意味を伝えないまま楽観だけが声に染み出て、優しげに奏でられた】
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 02:18:08.61 ID:G28DRN5po
>>426>>432

【右腕をもがれ、両足を切り取られ、不細工に回転し――】
【己が作りだした鏡でズタボロに煌めくその醜いバケモノを見て、彼は】


もっと、もっと叫びなよ。もううっさいなんて言わないから、さー
黙るなよ。面白くないだろー?

【夕月がうすくわらう中、この男もまた薄く哂っていた】
【表面だけのエガオ。冷酷な殺気を注ぐ視線。この舞台の熱気すら凍りつけせるオーラ】

【彼は、鏡の生成を止めない】
【アシュエマがどれだけ死にかけようと、動く気配が無くなろうと、執拗に、それこそ原型すら失わせようと】
【自ら鏡を投擲して、割る。既に鏡を割る力すら残っていないバケモノに止めを刺すべく】
【また大量の<凶刃/鏡刃>がアシュエマを襲うだろう】

【そしてその先に待っているのは――】


後は、キミに任せたよー

【夕月がおそらく放つであろう必殺≠、待つ】
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/15(日) 02:18:30.81 ID:sDazK9NDo
>>432

【青年は血肉を吹き飛ばす為に体を左右に振り回しながら起き上がり】
【体中の飛び出た骨と、持っていた刀の骨も元の体内に戻した後、宙に舞う怪物を見ながら】

力だけはあるが、やはり化け物の域で終わりのようだな

【少女の方をみて、おそらく何かするつもりなのだろう】
【彼は何となく勘付いて―――――――】


俺が止めを刺すまでもない
化け物の成れの果て…見届けさせてもらうか

【彼はおとなしく立っている恐らくは化け物の行く末を見届けるつもりなのだろう】
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 02:27:28.71 ID:AbQqEnORo
【路地裏、比較的通りに近い層】

今日の俺は機嫌がいい、五体満足で帰してやるからさっさと財布置いていなくなれ。

【不良の胸倉を掴んで引き寄せ、至近距離から殺気にまみれたガンを飛ばす不良が一人】
【足元には荒っぽい整形手術を受けて声もなく呻く格下の不良がいて、飛ばされている側も見るからに格下】
【力の差を思い知らされ、自分の財布を放り出して、倒れた一人を抱き起こして帰ると懇願するも】

ダ・メ・だ、そっちの財布も出せ。
わかってんだろ? 迷惑料だよ、在るだけ出さないと『気が変わって』腕を千切っちまうかもしれねぇ。

【こいつ、悪魔か何かか。】
【傍目から見るとあまりにも身勝手な脅迫に、格下共は財布を二つ置いて放りだしてあっさり遁走した】
【約束は守るタイプなのか、その不良は決して追撃せず、財布を確認しようと屈む】

【この不良、立ち振る舞いは完璧に…下手な路地裏族よりも悪辣な不良である】
【けれど屈んだ際浮かび上がる腰のラインやタイトなジーンズにフィットした脚線、そして胸元】
【ウルフカットの黒髪や立ち振る舞いにごまかされそうだが…どうも、少女のようで】

【これから路地に入ろうとする人間は、財布を拾い上げにんまりとするジト目少女を目撃するだろうか
【或いは、一部始終を見ていた、なんて物好きがいたら、少女が口にした迷惑料という言葉の真偽を問うだろうか】

【何せ、当初言い寄ってきたのは相手なのであるからして】
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 02:39:48.22 ID:bg5331DRo
>>435

……冗談じゃ、ないわ。
だって……変なのは、事実だもの…………。

【これは冗談なのか、それとも本気なのか】
【常に無表情で無感情気味な少女からは、イマイチ判断しづらいかもしれず】
【水分補給したことで、こんな下らない話をする余裕が出来たのは確かだが】

【ペットボトルの蓋を摘まれたら、少女はあっさりとそれを手放した】

……っ、…………それは────

【ふざけてるようで痛いところをついてくる、と少女は思う】
【此処でこの誘いを断ってしまったら】
【頑張って自宅まで帰ったとしても、食料が無く病状は悪化する一方だろうし】
【もし帰路で危険人物に遭遇してしまったら、一発KOである】

【だが、ここで金髪の少女の誘いに乗れば】
【食料は保証されるし、恐らくは快適な生活を送れるだろうし、安全も確保できるだろう】
【嗚呼、考え込めば考えこむほどに──魅力的に、思えてきた】

【無償の優しさを与えてくれるような、親切な人間に会ったこともある少女。それも何度も】
【目の前の人間は彼らのような優しい人間には見えない、けど────】

…………仕方ないから、貴方に着いていく。

【例え悪魔の誘いであってとしても、最早少女に断ることは出来なかった】
【だって、そう──この誘いが、あまりにも魅力的に思えたから】

【息が荒く、額の汗が酷く、頬がより紅潮───】
【どんなにクールに振舞っていても、風邪に苦しんでいるのは紛れもない事実】
【早くご飯をお腹いっぱい食べて、暖かい布団にくるまって寝たい。そんな欲求に勝つことが、出来なかった】

【そもそも"信用できない"だけで、怪しい訳ではないのだ──断る理由も、無い】

……だから、お願い。
早く…………つれてって。

【そして強気になりきれないほど、少女は弱りきっている】
【もたれかかるように、体重を預けるように、金髪の少女の右腕に抱きつこうとする】
【───尚、この少女の体重は非常に軽かったりする。小学生ほどという、見た目以上に】
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!red_res saga]:2011/05/15(日) 02:47:14.94 ID:ENOrJWjNo
>>433(夕月)>>434(神鷹)>>436(ミロワール)>>437(十拳丸)

【夕月の必殺を見届ける、三人の男たちと同じくして】

 (ち……やはり四人相手じゃあ、まだ足りないようだな)
 (次はもっと、追い詰められるような仕掛けを──)

【完全なる『魔物側』の敗北を悟った興行主クロウリーが、】
【満足げな溜息と共に、玉座から腰を上げようとした──その時だった】

 「……って、もういいだろ。“そっち”に向けて打つのは止め──」

【“それ”を見た彼の笑みが凍りつく】

【『大砲』が照準するのは、降ってくる魔物──即ち、少なからず天の方へ向けて放たれる形】
【この場にいる者たちは観客を含め、殆ど誰も気にしないであろうことだが──ここは『地下』だ】
【鉛の悪魔≠ネる重厚な名を関した、その広大で、強大な砲弾が、天井へと至ってしまえば──】


 (────“崩れる”だろうが、クソ馬鹿野郎がァ!)


【──この煉獄闘技場は、観客席の方は強固な魔力障壁が幾重にも張られており、】
【魔術強化の施された鉄骨などを埋め込むことで、ちょっとやそっとのことでは揺らぎもしないが】
【──まさか、能力者の必殺技級の攻撃が、天井へ向けて放たれるなどとは、全く想定していない】


 「──おい貴様らそいつにそれを撃たせるn【── 轟 音 !】


【ザミエル≠謔阨たれた魔ノ砲弾は、アシュエマの体躯を微塵も残さずに吹き飛ばす】
【號っッ──と周囲の大気を震わせるような迅風が余波となって場内を吹き抜けていき、】
【完全無欠の決着に、観客たちの歓声がぶわあっと一挙に膨れ上がり、狂乱が満ちる】

 【「──すげえ! あいつらやりやがったぜ!」】

【観客たちは皆立ち上がり、めいめい手に持っていたものを放り投げながら喝采した】
【──が、皆が皆、熱戦の一部始終に興奮し、賭博の結果に一喜一憂する中で】

 (やりやがッたやりやがッた、わァい。やりやがったのはどっちだクソッタレが)

 【──びシリ】

【それは、騒擾の中ではひどく小さな音だったが、確かに鳴ってしまった】
【アシュエマの身体を吹き飛ばした後、その先にある天井に、砲弾が皹を入れていた】

 「……閉幕の挨拶は後にしよう。死にたくなければ、出口へと急げ」

【ぱらり、ぱらり……と小さな石の破片が場内へと降り注ぎ始めると】
【観客たちは何だ何だとこぞって上を見上げる。そして、揃って顔を青ざめさせる】
【──次第に大きな地鳴りを伴って、そこはたちまち阿鼻叫喚の地獄絵図へと変わり果てた】

 【「──うァアア崩れる、崩れるぞ! 逃げろ! 逃げろ──!」】

 【「退けよ! 押すなって! 俺が先だ、邪魔だ邪魔だ──!」】
 
 【「嫌だ死ぬ死にたくない助けてアぁアああアァアア゛ア゛ア゛ア゛!!」】

 【『人間側』の勝利──されど、それはまた別の試練を生むことと相成る】
 【ここから生きて帰れた者こそが、真の意味での勝者であろう──】


 【 いざ── 】


 【 闘 士 退 場 ォ オ オ オ オ オ ー──────ッッ!! 】
//続
441 :440 [!red_res saga]:2011/05/15(日) 02:50:42.02 ID:ENOrJWjNo
>>ALL

【──この日より、煉獄闘技場は暫しの間休業することと相成る】


【しかし、この狂乱の熱戦は観客たちの脳裏に焼き付いて離れはしない】
【この世に能力者がいる限り、闘いは止むことがなく、退屈などありえない】
【いつかきっと再び、また更なる飛躍を遂げて、この狂える宴は舞い戻るだろう──】


【その日まで──煉獄の夢よ、永久に在れ】


//End
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!red_res saga]:2011/05/15(日) 02:55:53.07 ID:ENOrJWjNo
//では、以上でイベントは全て終了とさせて頂きます。お疲れ様でした!
//拙い進行に、遅くまでお付き合いをして頂いて、皆様本当にありがとうございました
//ぶつ切りになってしまいましたが、この後は自由解散という形でお願いしたくあります
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 02:57:11.53 ID:TrhgoXhSO
>>440-441

…………………………、

【砲撃完了――――と、共に崩れゆくステージ】
【彼女はなんとなく、以前のことを思い出していた】
【えーっと、あの時は味方を巻き込んだんだっけ?】




        ――――――ごめーんネ☆ミ



【☆-(ゝω∂)】
【てへぺろ、的な。】


【そんなこんな、で】

【会場崩落の原因を作り上げやがった少女は、がっつり一目散に逃げ出しやがりましたとさ】
【――――めでたく、ない】


//☆-(ゝω∂)
//……わぁい。舞台裏で土下座しますごめんなさい。
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/15(日) 02:57:33.61 ID:sDazK9NDo
>>440 >>441

化け物は吹き飛んだか…

【化け物は彼女の止めの一撃によって無に塵に成る事になり】
【この青年も終わりを実感していた】

【ただ、小石が落ちて――――天井が崩れそうになり】

ここもいずれは崩れるな、ここも終いか

【そういうと青年は出口に向かって歩き続ける】
【ただ、その顔は凶気すら感じる笑顔を感じさせていて】


//みなさんお疲れ様でしたー!
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 02:58:33.84 ID:J0ANxG+f0
>>439

……身体は正直ね、殊の外に。

えぇ――では、もう少しだけ待っていて下さいな

【抱き着くというか、しがみつく事は頻繁にあるのだけども】
【その対象となる事は、記憶にある限り久々に思えて】
【ふと零れた笑みは――しかし、いつもと変わらないそれ】
【よく観察すると、気取りが透けて見えてくる微笑】

【左腕だけをコートに突っ込んで、暫時探る素振りを見せてから】
【折り畳まれた何かを取り出し、器用に広げてから】
【半ば放り捨てる具合で、それを地に伏せる】

 【これは。遠足用シートを薄くしたみたいな平面に「転送」の術が刻印された代物】
 【上に乗った物体を、一方通行で定められた地点に“送る”と】
 【魔力の開放に“耐えられない”シートが、独りでに消えて行くのだ】
 【見えない針で、存在の網目を解かれたなら】
 【そこにはミクロの痕跡さえ残りはしない、エコロジーな消費物】
 【――製造元は、不明である】

【騎兵めいた服装の少女が、幾何学模様と幻獣の図柄の中心を踏むと】
【魔力を迸らせて、幾条もの光の線がシート上を駆ける】
【丁度、スイッチを押された効果――】

…5秒待って。
そうすれば、わたしの家の前にすぐ着きますわ

【抱きついたままなら、転移されるための条件は満たしているだろう】
【そうで無ければ、彼女は全身をシートに乗せるよう促し】
【ほぼ宣言通りの時間が過ぎれば、二人の身体は陣に吸い込まれていく】


【転移完了後数秒間は、視界が暗黒で満たされているはず】
【魔術の影響であるそれは、確かに不安を煽るだろう】
【だけども。リアルな皮膚感が、身の安全をどうにか保証してくれる】
【――味わう感覚は、“強い風”?】
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 03:00:12.94 ID:G28DRN5po
>>440>>441

きもちいーね。きれいさっぱり無くなる様は

【そんな言葉を最後に放つと、ここへ来た時のヘラヘラしたチャラいものへと様子が変わる】
【――――っていうか】


えーちょっとまってやりすぎじゃないかなー天井が崩れるってことは当然俺たちもその瓦礫の下敷きになるってことであって
ここは地下だからそれに埋もれちゃうわけであってこんな場所にレスキュー隊とかそんなもの来るかどうか怪しいってことで
ってことは自分たちで自力で全力で一生懸命命からがら脱出しなければならないってことかなー?

えっと、皆!脱出だー!!

【何が選手退場だ、只の退避じゃねえか】
【頭上の瓦礫を厚い鏡の盾でガードしながら、舞台から退場したそうな――】


/お疲れさまでしたー!
/足引っ張っちゃってごめんなさい…
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 03:02:18.16 ID:WFL6kCGuo
>>440>>441


(よし――、―行き当たりばったりだったが、完璧に『決まった』。)
(此れくらい盛り上げりゃ、ゴネ方次第でボーナス出る可能性も――……)









 ……、……Oh,what's happening?


 【 ※めっちゃ流暢 】


【――瞳を開けば其処は、何か知らんが阿鼻叫喚の地獄図絵】
【『ゆづき』は何処行った、……あ、逃げやがった。奴が犯人か】
【え、ちょっと、お金まだ貰ってないんですけど――去来する思考、此れからの行動を考え】




 ……、……。 ――、……取り敢えず、アイツに晩飯奢らせてやる。




【――とんだ俗物は、文字通り跳ぶ様にして走り去って行ったとか】


/皆様、お疲れ様でしたー! コイツは酷ぇ……!!
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 03:16:43.88 ID:bg5331DRo
>>445

…………何、これ?

【遠足用シートのような何かを見て、首を傾げる】
【この世界で生きてきた以上、今までに幾つも不思議アイテムを見てきたし】
【また、自分自身も不思議技術による"産物"であったりするのだが】
【それでも、正体不明の何かは、何処か不気味で怖いものであるし】
【少女が疑問を抱いたら口に出して質問せずにはいられない性格、というのもある】

……うん…………。

【言われたとおり、素直に5秒間待つ】
【シート上に現れた光の線を不思議そうに見て、僅かな暇を潰したりして】

─────……っ

【転移の瞬間が、訪れた】

【能力者相手でも、無表情で冷静沈着に戦える少女】
【しかしそんな少女でも、風邪で不調な状態の時に
いきなり視界が正体不明の暗闇に包まれば驚くし、何より怖かった】

【言い知れぬ恐怖感に、思わず、反射的に、抱きつく力が強くなる。ビクっと】
【少女はかなり非力であるため、痛がる心配は無いだろうが──本当に、身体は正直だ】
【これがもしドッキリか何かであったら、文句なしに成功と言えるだろう】
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 05:16:33.65 ID:AbQqEnORo
【櫻の国、通りから外れたとある寂れた施設】

”あぁ、いいねぇ、温泉…”

ここは穴場でしたねー…これなら確かにマスターでも問題ないですね!

【かぽーん】
【小気味よい音が反響し、湯気で白く染まる早朝の世界に花を添える】
【かけ流しの水音も、ボイラーの蒸気も、何もかもが痛みやら何やらを溶かす】

【少年の念話が告げたが、ここは温泉施設である】
【こんな早朝からどうして営業しているのかは不明だが、とにかく、人目を避けて入るには絶好の時間】
【もちろん、客はそれ一人】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした猫の獣人少女である】
【今は温泉の縁に当たる岩場に背を預けのんびりとした様子】
【糸目も笑顔のような口もいつも以上に気を抜いて伸ばし、ご満悦な様子】

【ちなみにこの温泉、泉質は極めて濃厚な白濁色】
【漬かってしまえば深さ二センチより先は一切何も見えない。悪目立ちする蒼い毛皮すらだ】
【そしてこの温泉の特色として、濃厚な湯気によって一寸先がまったく見えないと言う点がある】
【客が危険ではないか、という意見もあるけれど、そこはそれ、何とか凌いで営業できている】

【端的に言うと、入り口から入って壁伝いに左に行けば温泉、右に行けば洗面台である】
【温泉の入り口側の縁は、岩風呂の装飾が剥がされて直線の辺となっている】
【温泉の縁を周回してその線伝いにあがって壁を見つければ入り口経由で洗面台にいける、という仕組みだ】

【そういう事情を経営者が面白がってか、ここは混浴である】
【無論水着着用も許可されている、それに習い猫もちゃんと水着を着てはいるけれど(極めて蛇足だが混浴対策だけが理由ではない)】

【何がいいたいかというと、この早朝に知る人しか知らない穴場だ、何があっても不思議ではない】
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 05:45:34.05 ID:AbQqEnORo
>>449
//なお、このレスは乱入・複数大歓迎とします
//神と温泉のルールに怒られない範囲なら好き放題やってくださって構いませんフフフ
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 05:47:27.05 ID:w0dLFknfo
>>449>>450
【たたたたたた、たん】
【ドラムロールの様に小刻みに、打ち鳴らされる音がする】
【どうやら壁の向こう、温泉の外から近づいてきている様だ】
【もしも少女に、その毛皮に見合うだけの嗅覚があるのなら、だが】
【平和な温泉にはそぐわない物騒な鉄の臭い、血の臭いの接近を感じるだろう】

【そして、それが近づいて来ている、と思った時には】
【壁を一足に跳びこえ、入口を経由せずに温泉の洗い場に乱入する不作法者が一人、いや一頭】


………………ぐるるるるるるる………

【それは、真っ白な毛並みの、大きな狼だった】
【普通の狼よりも一回りも二周りも、いやそれ以上に大きくて】
【口には、逆さ十字を象った首飾りを加えている】
【白い毛並みの至る所には、本人(本狼?)のものだろう血が染み込んでいて】

…………る?

【暫くは、何かを警戒する様に、左右に首を振っていたが】
【その鼻面が少女の方へと向いた途端、狼はかくんと首を傾げて】
【人間が驚いた時に良くやるように、ぴたりと硬直した】


/ならば好き放題に行くぞー!
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 05:57:06.42 ID:AbQqEnORo
>>451
あや?

”あ?”

【無作法な乱入を前に、猫少女は首を傾げかけて、頭にタオルが載っていた事を思い出して、ご丁寧に抑えてから改めて首を傾げた】
【こりゃまた珍妙な来客である、狼とはまた】
【けれど猫は、相手が血をしみこませているのを見て顔をしかめる】

”…あー、そこの君”

【念話による会話を試みる猫。相手の思念へ直接つなげられたラインは、例え相手が言葉をなくしていても可能な通話手段】
【眉をひそめ、困ったような顔をしながら、猫は】


”温泉に入るなら掛け湯を忘れるんじゃないよ”


【……不必要に、暢気なお言葉】
【その気になれば二十人弱を収容できる広大な温泉は、常に白い湯気にて視界が悪い】
【しかし如何なる理由があれ、温泉にての戦闘行為はご法度である】
【ルール以前の問題で、そもそも猫には戦闘という行為が頭にないらしい】

”わかる? まず外で身体を洗って…”
”面倒だな…”

【念話を飛ばしながら、猫は温泉からあがる】
【シンプルなセパレートタイプのビキニだ。青色に映えるクリームイエローの淡色】
【いつもはボサボサな黒髪も、毛皮も、水でぬれて若干しんなりしている】
【猫はそのまま狼に近づき、洗面台へと押し込もうとするだろう】

”出来ないんならやってあげるから、そっちいきな”

【気が抜けすぎである】
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 06:07:43.98 ID:w0dLFknfo
>>452
【この狼、少なくとも猫少女に対して、敵意というものは抱いていない様である】
【その証拠に、唸りこそしたが、その姿を認めた時には声を収めた】
【現在の硬直は、どう取ればよいのかは、また解釈次第なのだろうが】

【念話が頭に伝えられると狼は、傾げていた首を逆方向に傾げ直した】
【それでも、頭が柔らかいのだろうか。こくりこくりと小さく頷く】
【そして、猫少女が狼を押して行こうとしたまさにその時】


ああ、ごめんごめん、此処は初めてきたから勝手が分からないんだ
洗い場と湯船と別に作っている場所というのは、初めてみたんでね
やってくれるというなら有り難いけれど、その必要はあまり無いから大丈夫さ

【狼は、やけに流暢に喋り出した】
【声帯の作りの問題か、魔女が喋ってもこうはなるまいというしゃがれ声だが】
【少なくとも日常会話をするならば十分な程に、ペラペラと言葉を発している】

と……挨拶が遅れた、お邪魔して申し訳ない
ちょっと訳有りで、逃げてきた所だったんだ

……ところで、此処は男湯……では無さそうだね

【口を動かした為に落下した首飾りを加え上げ、ぽんと投げ上げて首に掛け】
【目を細めると、少女の服装から、自分が居る場所を推測した】
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 06:17:41.23 ID:AbQqEnORo
>>453
【声を上げる狼を前に、ぴたりと動きを止める猫】

おー、喋る狼さんですよマスター。

”よくあるよくある”

【何処からともなく聞こえてくる『声』に頷く猫】
【頭が茹で上がっていくのか、そもそも慣れているのか、頬は若干高潮していて、口調は間延びしている】
【頭の上のタオルで額の汗を拭う姿は、毛皮に覆われていてもそれなりに色っぽい】

”自分で出来るんなら問題ないよ、ゆっくりしていきなよ”
”後で番台の人には金を払いな”

【穏やかに状況を受け入れ、温泉に戻っていく猫少女】
【さっきまで入っていながら若干熱いのか、恐る恐る足をつけ、ゆっくり浸かる】

”あ゛ー、生き返るねぇ…”

【念話でおっさんくさい溜息をつきつつ、タオルをたたんで頭の上に】

”ここ、混浴だからね”
”混浴しかないからこーなる、しょうがないだろ?”

【相手の正体には頓着していないらしい、温泉の癒し効果に酔いしれる猫の念話は、どうにも緊張感を欠いている】

”ま、温泉では皆平等だよ、気にしない気にしない”

【仕舞いにはそんなことまで言い出して、けれど暖かな湯気や温泉特有の香りは、確かに世俗のしがらみを忘れさせる何かがあるらしい】
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 06:31:58.36 ID:w0dLFknfo
>>454

そうそう、良く有る良く有る。この世界では良く有る事さ
何処かの世界じゃ、猫も狼も喋らないって聞いたけど信じられないね
そんな堅苦しい世界に生まれなかった事を嬉しく思うよ

……と、良く有るで流してしまって気付かなかったけれど
他に、誰かいるのかな?温泉では鼻が鈍るんだよね

【くんくんと鼻を動かしても、捉えるのは自分と少女と、それから硫黄】
【別なもう一つの声の主を、狼は見つける事が出来ずに居た】

【さて、話題が料金の事になると、表情が(狼の表情の変化が分かるなら)少し暗くなる】

……いやー……それが、財布も何もかも、持って来れなくてね
身につけてこれたのはこの首飾りだけ、だから……
番台の方には内緒にしてくれると、とてもとても助かるかなぁと……あはは

【苦笑する声も、やはり狼の声帯のままでは爽やかさに欠ける】
【無銭入浴のこの狼は、湯気の霞の中を洗い場へと向かって行った】


【然程時間も立たず、狼は血を洗い流して戻ってくる】
【出血は止まっているのだろう、新しい血は見当たらない】

ふぅん……そうか、混浴なんだ。良く考えると珍しい文化だね
大陸の方じゃ、赤の他人の男女が同じ湯船に浸かるなんて事はまず無い……
そもそも、湯船に浸かる事を此処まで重要視しない、っていうのがあるけれど

……まあ、良いか

【前足から湯船に入り、頭から湯の中へもぐっていく狼】
【白く濁った湯の中に完全に潜って、その姿が見えなくなると】
【ごき、がき。硬質の何かが折れ曲がるような、ぶつかり合うような、そんな音が湯の中から聞こえた】
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 06:49:16.76 ID:AbQqEnORo
>>455
あ、私の事ですか? なんといいましょうか、電話のようなものですので、お構いなく。

”そーいう世界はつまらないよ? 常識だとかなんだとかに縛られて思考が硬直してさ”
”もっとも、何処の世界でも、どーしたってそこの常識に縛られるんだけどね”

【『声』はかるーくいい置いて、流すように続く念話は、まるで見てきたかのような口調】
【警句のような言葉は、更に続く水音に消える】
【肩にお湯を軽く掛けて、何とも腑抜けた表情だ。湯気で相手から見えるかは怪しいが】

”そうかい、なら代わりに払っておこう”
”気にするな、こうして温泉で出会った縁だ、そもそも無茶苦茶安いからね、ここ”

【どういう経緯で猫がここに至ったのかはわからないが、全身でその恩恵にあずかっている】
【資金などを気にしなくていい、と言う社会的安心感も手伝い、まさに極楽気分である】

”ただ、気をつけたほうがいい。ここ、ルール違反にはとても厳しいらしくてね”
”今もほら、湯気の向こうで密かに黒子が…おっと”

【いいかけて、周囲に発生した気配を察して、猫は口を閉じてお口にチャックのジェスチャー】
【一瞬にして生まれた複数の気配は、何故かいろんな法則を超越した威圧感を帯びていて、そして湯気に溶けるように姿を消した】
【温泉の守護者とでもいうつもりか、超怖い。以後猫はその話題に触れようとはしないだろう】


”そだね、確かに風呂に性別問わず入るのって、現代ではあんまり聞かないよね”
”でも古代ロ…ああいや、かなり昔に栄えていたある国では混浴がメインだったっていうし”
”ま、現代社会では異端だけど、こーいう場所も悪くはないよ。温泉はいろんな人と出会えるしね”

【戻ってきた狼が温泉に入るのを聞きながら、感慨深げに呟く猫】
【そしてもぐり、姿を消した狼が立てているらしき得体の知れない音を聞いて、たらりと冷や汗を流す】

”…なに、してるの?”

【念話のため、水の中とかいろんな事情をすっ飛ばして声が届くはずだけど】
【何か恐ろしい事がはじまってるんじゃないかと、危惧するような声だった】
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 07:04:03.84 ID:w0dLFknfo
>>456
【お湯の中から聞こえた音は、然程長くは続かない】
【音が消えるのと入れ違いに、水面が少しばかり揺らいで、持ちあがる】

【その白い髪は、濁り湯の白と相まって、水面まで近づいても視認性は低いまま】
【雪国などに見られる日焼けに弱そうな白い肌の下、筋肉も脂肪も薄く重なっただけで】
【上半身が水面から出た瞬間、もしも動体視力が追いつくならば】
【長い髪に隠れている背に、逆さ十字の刺青を見る事が出来ただろう】


ああ、助かるよ。既に一戦してきた所だ、また殺し合いするのは勘弁願いたい
非常識が常識のこの世界でも、疲れだけは当たり前の様な顔をして被さってくるからね

……然し、覗き見とは趣味が悪い、いや粋じゃあない
粋を好む櫻の文化にそぐわないんじゃないかな、君達?

【再び聞こえた声は、先程の様なしゃがれ声では無く、アルトとテノールの中間地点の音】
【それは狼の声とは異なり、人の社会で十分に耳に馴染んだような声になっていた】

【細く締まった腕、ヤスリで整えられた爪が、首飾りの位置を適切に調節して】
【湯船に腰から下を沈めたまま、それは猫少女の方へと向き直る】


宗教の問題かな。男女を明確に区別する宗教は、神が1人の事が多い気がするね
この国では神も人もやたらと数が多くて境界があやふやだ、だから混浴も認められるんだろう
この国の風習に染まって生きてきたなら、果たしてこれを異端だと思えたのか
もしかしたら男女を区別する、その事こそが異端じゃあ無いのか……

……改めて、おはよう。其方の電話さんには、どこを見て挨拶したら良いのかな?

【性別の境界を、本来とは逆の方に傾いた。「男女を区別する事が異端」という言葉の当てはまる様な】
【中性的な顔に微笑みを浮かべて、少年≠ヘ腰を折り曲げる大仰な礼をして見せた】
【首から下げたターンクロスが、鎖とぶつかってじゃらりと音を鳴らした】
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 07:23:35.18 ID:AbQqEnORo
>>457
”変化の術か、どっちが本性かはさておき、やるね”

露骨にゴキゴキ音がするのはちょーっと怖いですがね…

【各々感想を述べる『声』と猫】
【ただ、姿にはあまり触れない。どうにもわけありといったにおいを嗅ぎ取ったのかもしれない】
【刺青が見えていたのか、いなかったのかは判然としないけれど、ちょっとばかり糸目が剣呑に細められた】


”そうそう、痛みはごまかせても血が抜けると機能は落ちる”
”疲労を感じたら即座に休息するべきだ、常に万全であるためにね”

”…それと、アレはいないものと思っていいし、思うべきだ”
”連中は温泉の粋を守るために尽力しているから、刺激しなければ害にはならないよ”
”そもそもこの施設内じゃ何故かカーネルより強いと思うからね…”

【乱入してきた狼にも平然としていた猫少女が、あれには恐怖をあらわにする】
【蒼い顔を更に更に青くしながら、小さく震える】
【なんというか、本能レベルで怖いらしい、何なんだ一体】


”八百万だね、万物に神が宿ると言う思考はとても素敵だ”
”全てのものが等しく神であり、敬うべき…他者を重んじる文化を端的に示していると思うよ”
”ただ、だからこそ集団の和を重んじすぎて縛る事がままあるからね、さじ加減は難しいよ”
”僕は異端でもいいと思うけどな。どこにだっているものさ、群れからはぐれる個体くらい”

あ、これはこれはご丁寧に。私はマスターの後ろ当たりに。
使い魔ですから、控えていますよ。

”ああ、おはよう。朝一で入る風呂は気持ちがいいね”

【この猫もまた、見た目と若干の乖離が見られた】
【念話の性質は、どちらかと言えば少年のような低いトーン。姿はまるきり少女で、ともすれば野性味すら感じさせるのに、言葉遣いは落ちついている】
【相手の礼には、自身も半身を湯から上げての律儀な返礼】
【音を立てるようなアクセサリはつけていなかったけれど、湯から一瞬持ち上がった左手人差し指には、蒼い薔薇状にカットされた宝石の指輪が煌いていた】
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 07:34:05.59 ID:w0dLFknfo
>>458

居ない者すらいる≠ニ扱うこの国では、居る者を居ないとする事は出来ないさ
無粋の塊が粋を守るとはこれいかに、と思うけれど
……まあ、それが楽しいのなら、彼等は満足なのかな

【此方の少年は、黒子を、温泉を楽しむ際の邪魔者と断じて】
【その上で、意識の外に置いておく事にしたらしい】


さあ、他者を重んじるという表現は正しいのか
全てを平等に扱うならば、何かを重んじるという考えは彼等に無いんじゃないかな
敢えて言うなら『大事にする』。特別に重く扱わないけど、全てを丁寧に
重んじてしまうのは、その割合を見定められなかった場合なのだと思うんだ
本来、万物が神なら、そもそもはぐれた一すら神である筈で
全てを重んじるというのなら、はぐれた一も『重んじられる』のだろうから

……ああ、全く……とありきたりに返しておこうかな
本当なら、こんな時間に入浴の予定はなかったのだけど

【礼を終えると、とぷんとお湯を跳ねさせて、少年は首まで湯に浸かる】
【長い髪は、そのまま湯船に浮かべる。波紋に任せて広がって、海藻の様でもある】
【首飾りは、外しもしないで湯の中。濁った白の中へ消えてしまった】
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 07:50:50.85 ID:AbQqEnORo
>>459
”連中も必死なんだ、放っておいてやってくれ…”

【目を背けながら、猫もまた話題を話題を打ち切った】
【この新世界、客が人外魔境なので一般的な警備では対処しきれないのかもしれない】
【それにしたって若干過剰だが】


”平等って難しいね”
”特別な一つを決める事もできず、皆一様に、同じように接していかなければいけない、か”
”それに疑問を覚えている僕は多分、それが出来ないだろう性質だと思う”
”社会的に何が正しいかわかっていても、感情を優先させてしまう、場当たり的な奴さ”
”…僕のほうが、はぐれた一人だからなのかもね”

【困ったように笑い、肩まで湯に浸かりながら、猫は頬を掻いた】
【その微妙な表情は、寂しさを諦めで押し殺したようなものだったけれど、すぐに糸目の笑顔もどきに戻る】

”僕はむしろこの時間じゃないとお風呂に入れなくてね”
”…日中とか、いろいろ、忙しくてね”

【ぎこちない言葉だったが、苦労を滲ませながら、呟く】
【争いとは無縁そうに見えるこの猫だけど、いろいろ奔走しているのだろうか】

【それから思い出して、つい相手のことを聞きたくなったか、口を開きかけて――――やめた】
【でも振り上げた拳の着地点を見出そうと首をひねり】

”そういえば、君、名前は?”
”僕はブルーライン、さっきから声だけで時々話してるのが”

ブルーベルです。今後ともよろしくお願いします。

【このあたりが、妥協点だろうか】
【何とか搾り出した言葉は、当たり障りなく相手の素性に切り込む糸口になるだろうか】
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 08:03:43.53 ID:w0dLFknfo
>>460

いやいや、彼等の理想がもしも完全な形で達成されるのなら
そこには「平等であるべき」という考え方すらない、本当の平等がある筈なんだ
皆一様に「接しよう」とはしない。特別だと考えないから、自然と一様に接する事になる
親しさの度合いが等しい友人数人、それ等との接し方に大きな差異を与える必要が無いようにね

……勿論、それは理想で夢物語。それが出来るなら、発展も何もありはしないだろう
重んじられない、軽く扱われるからこそ、それを嫌って飛び抜けようとする者が出る
それを叩き潰そうと周囲が意気込む事で、双方の進化が始まる、そう考えるよ
つまる所、社会的な正しさというものは完成されていないし、完成しないんだ
完成されないからこそ零れる者が出て、進展が生まれるのさ

………まあ、そういう哲学モドキの話は止しておこう
適当に言葉を繋げるだけだったら誰にでも出来る、そうだろう?
こうして湯船に首まで浸かっているなら、その時限りの話題だって生まれる筈なんだから

【世の中、平等じゃない。思春期の子供が叫ぶ様な事を、少年もまた言っている】
【違うのは、少年はそれだからこそ進展があると、寧ろ好意的に捉えている事か】
【尤もそれは少年が狼だから、捕食者の側だからなのかも知れず】
【そしてそれが正しい事なのかどうかを、判断出来る絶対者という者も存在しない】


ん、ああそう言えば名乗ってなかったね……失敬失敬
僕は白蘭、白狼の白蘭。お金で買えるものは何でも扱う、路地裏の何でも屋
ところが今は身一つで、売れる物もこの身しか無いという始末さ
やっぱり、逃げる為に案山子に服着せたのが間違いだったかな
……と、ブルーベルの方は姿が見えないのが困るね、やっぱり会話は顔を見ないと
表情が見えない相手より、見える相手の方が話し易い。そうだろう?

……今後については、どうだろう。こっちの人じゃないなら、向こうで出くわすかも知れないね
僕だってこっちの人じゃあない。此処で遭遇したのは偶然なのだから

【素性に切り込むというのなら、定型的な名乗りを引き出せたのは成功なのだろうか】
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 08:15:58.43 ID:Q5ZrVNGro
【2.5mほどの全長の二足歩行型ロボットがいた。頭部の無い、棺桶のような胴体】
【今そのロボットは体を最大限まで後ろに傾け、空を見上げていた】

オー モーニング・グローリー …
【高度1kmに出来た長い長い雲が、回転しながら空を疾駆する】
【モーニング・グローリー。複雑な風の流れが創りだす雲の帯だ】
【しかし……別段特異な気候ではないこの辺りで見られるようなものではない】
【それはやはりこの世界の奇妙さの顕現なのだろうが、ロボットは見とれるように雲が走る様を眺めていた】
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 08:21:33.36 ID:AbQqEnORo
>>461
”不平等による進化、か”
”…そうだね、この話はやめよう。なんだか違う意味で頭が茹で上がってしまいそうだ”
”君も考えるね、少年”

【軽く相手を褒めるに留めて、猫はおどけて頭をふらふら揺らしてみた】
【進化を肯定するその思考、猫は覚えがあったけれど、指摘はせず】
【むしろ肯定できる形に昇華させようと少年が気張っているように見えて、好意すら覚える】
【もちろん、これは猫個人の意見だ。自らの変革に臨むものを、猫は否定しない】


”よろしくね、白蘭”
”何でも屋か…それが在庫切らすってのは致命的じゃないのかい?”
”…いや、正解かもしれない。何でも屋を標榜するなら、最優先で守るべきは自分だ、間違っていないと思うよ”
”一体何から逃げてたのかは気になるけどね”

そうですね、時々私もそう思います。
元々この形態にも意味はあったのですけれど、こうしてお話していると、時々ジェスチャーとか出来ないのがもどかしくて…。

”…それもそうだね、人形師さんでもいたら式神代わりの寄り代でも作ってもらおうか?”

【相手の提案を受け入れて、頷く猫】
【元々思うところがあったのか、それについて思考する素振りを見せる】

”今後、ね。そうだね、偶然が二度続く事だってあるだろう”
”世の中案外狭いからね、ばったり出くわしたりするかもね”
”今の活動拠点はどの辺になるんだ白蘭? 金さえあればというなら手広く活動してるんだろうけど、今現在の縄張りとかは?”

【名乗り、名乗り返す。人を知る一歩のようなものだ】
【だから多分、間違いだったとはいい難いだろう。深く切り込めるかどうかは別として】
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 08:37:02.40 ID:w0dLFknfo
>>463

在庫はね、向こうに戻れば幾らでも手に入る
そりゃ、流石に全部の資産を持って歩いたら、重さで潰れてしまうよ
それに、僕の資産の一部は……君を茹で上がらせた、この舌でもある
これとこの容姿がある限り、何処の国でもそれなりのお金は稼げるものさ
……温泉街なんかでは、特に。そういうのを探してるお客さんは多いものだし、ね

【ぺろりと伸ばした舌を指差し、これが商品の一つだと説明】
【二つ程、意味を持たせては居るのだが、それを深くまでは語らない】
【飽く迄、他人同士。踏み込んで来ないなら、自分から開く事も少ない】

【別な良い方をすると、踏み込まれた部分に関しては、それなりに開いて見せる】
【この様な場所で、隠し事はあまり楽しいとは思えない、意味が無い】
【見せて良いものは、伏せずにオープンする】

拠点、か……そうだね、特に何処と決まっている訳ではないけれど
ここ最近は水の国。やっぱり人が多いから、あそこが稼ぎやすい
光の国は世界の中心の様なものだけど、あっちはちょっと清潔感があり過ぎる
水の国は、濁った水だ。だからこそ、過ごし易くて良いんだよ

【「このお湯の様に」と、一つ軽口を付け足して】
【両手ですくい上げたお湯を、喉から胸板へと伝わる様に浴びる】
【幾らか、おそらくは刃物で出来たのだろう新しい傷口がそこには有って】
【それらは既に閉じて、これから新しい皮膚を再生させる用意を完了していた】


……一つばかり、言っとくと
気になるからと首を突っ込むのは、それは良い事なのか、どうなのか
興味本位で聞いてみようというんだったら、止しとくのが良いんじゃあないかな

【体温が十分に上がったのか、白い皮膚が紅潮してきた頃】
【先にノーコメントで流した話題を、少年は此処に持ってきた】
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 08:52:58.44 ID:gDpClXuO0
【路地裏】

終わりだ、クソったれ

【光の無い路地裏で、深紅の眼と髪をした少年は喧嘩をしていた】

【傷などがあり、どうやら不良集団か何かをつぶしたらしい】

【なぜそんなことが分かるかというと、彼の後ろにきずかれた人の山からだ】

【といっても、器用に全員気絶なのだが】

殺しはしないさ、静粛するだけ。

【すると、彼の目の前にいた一人が倒れこむ】

【見事に壊滅状態というわけだ】

【しかし、見方によっては、彼が悪にも見える訳で..........】

【まぁ、彼は否定はしないだろう。なぜなら――彼は悪であるからだ】

/再々投下です
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 08:59:31.65 ID:AbQqEnORo
>>464
”君は無駄がないね、爪の先に至るまで”

罪作りな男(ヒト)ですねぇ…。

【性別を感じさせる要素の薄い肢体、言葉の端々から窺える意志の強かさ】
【そこから、見当がつく。目的のために手段を選んでこなかった少年は、文字通り身体を武器にしたのだと】
【狼化といい、二重の意味でだ】


”光の国はあんまり行った事ないけど、水の国か…”
”浄化されすぎた水より、自然なままのほうがいいことはあるだろう”
”人間は、時々過剰に潔癖だからね、その癖黒いところは徹底して黒いから”
”そーいうの、受け入れがたいって奴はいるだろうね”

【表面上は、単純な水の評価の話だ】
【字面どおりに受け取って、字面どおりに返したけれど】
【同時に、違う意味でも取れる。カミサマとやらの恩恵を受けない汚れこそが糧だと、白蘭は言っているようにも思えて】
【そして先ほどの話に戻るのか、排斥されてなお、抗おうとするその意思の根本に】

【自己修復技能については、猫は特に思うことはない】
【自身にも備わっている、最近は使うことが少ないけれど、長期的に残るような怪我は今のところない】
【ただ、ビキニの下、胸の部分の傷の直りが少し悪い】
【布面積が大きく、血の流れそのものは止まっているものの、下手をすると痕になっているかもしれない】

【胸を軽く押さえて、溜息をついた】


”残念ながら、露天風呂に飛び込んできた狼が血塗れでも眉一つ動かさずにいられるほど、できてなくてね”
”話してたら、少しはわかる。どうも今回が初めての相手、ってわけじゃないね”
”…そういう思わせぶりな登場しておいて、まさか何も言わずに消えるつもりかい?”
”話せるところだけでいいから、聞きたいな、君の敵”

【静かに、安穏さを消して、温泉の縁に座る猫】
【体温が上昇していたが、開かれた糸目の下…仄かに輝く蒼い瞳は、少し冷たい】
【無謀にして愚直にも、そこに宿る感情は怒り】

【消えつつある彼の傷を通し、それをつけた相手への】
【偶然であった、ただそれだけの隣人を傷つけたことへの】
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 09:17:38.58 ID:w0dLFknfo
>>466

無駄が無いんじゃない。無駄を有益な物に変えたんだ
無駄を省くのならもっと筋肉を付けて、脂肪ももう少し蓄える
生きるためだけだったら必要無いのが美容……この髪もそうだ
それに……お客さんを愉しませる技も、ね?

水の国は、無駄が多いから過ごし易い。無駄が無いと窮屈なんだ
無駄な部分に何が詰まってるかは、見る角度によって変わるだろうけれど……
僕が見ている世界では、詰まってる無駄は生きるのに寧ろ有益なものばかり
光の国にはその無駄の代わりに、つまらない信仰心と清潔さがたっぷり、ってね

【この少年は、幾つかの異なる話題をリンクさせる癖が有るようだ】
【自分自身への評価も、過ごす土地への評価も、おなじ一つの基準の元で語る】
【無駄がないのではない。無駄を余らせて、有効に用いる】
【無駄を楽しめるのは、知的生物だけの。それも、余裕の有る者だけの特権だ】
【余裕を作るまでの過程では、無駄を詰め込む為に削る必要も生まれるのだろう】

【さて、話題は、傷と敵とへ移る】
【少年の目は、少しばかり打算的な光を帯びていた】

初めての相手、じゃあないね。初めては六年も前の事……
……なーんて、冗談は何処かに置き忘れてしまおうか

ああ、前には上手く逃げられたけど、今回は完全に囲まれててね
相手が弱いから突破出来たけど、それでも大分斬られた、困った話だよ
宗教っていうのは何時もあの通り、獣の群れより人間が凶暴になる

【前置きは、やはり短いとは言えないもの】
【そうしながら少年は、少女の表情を読んで≠「た】
【今朝出会ったばかりの赤の他人、その境遇に対する怒り】
【「これは、丁度良いのかも知れない」と、そう思った】


……『ヤツルギ様』って、知ってるかな
調べたところじゃ、もう少し西の方の民間伝承
これまで、特に祭り上げられるような事は無かった筈だったんだけど

急にね、彼等がおかしくなった。元凶が何処なのか、分からないけれど
まさかもう、村一つ潰れてるなんて思わなかったよ

【一先ず、此処までで止めての様子見】
【質問などが挟まれなければ、僅かな息継ぎでまた語り始めるだろう】
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 09:19:04.96 ID:AbQqEnORo
>>467
//申し訳ありません、少し遅れます
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 09:43:22.85 ID:AbQqEnORo
>>467
”客がいなけりゃ使わないだろうしね、…それもまた必要だった、と”

【猫は不自然な間を空けて、相手の努力というか、執念めいた自己の洗練を肯定する】
【開いた間は、多分自己嫌悪によるものか】
【大方失言を吐きかけて、直前で気付いたのか。少し抜けているのか、そろそろのぼせはじめているのか】

”娯楽を排斥しようとする輩っているよね”
”あんな低俗なもの、だとか、子どもへの悪影響が、とか”
”でも、その低俗なものによって培われた何かによって、身を立て続けるものだっている事に、気付かない”
”肉眼や耳で細菌の声や分子運動が捉えられないように”

【目先の事に囚われて、大事なものを見落とすもの】
【『天にまします我らが神』を見ようと天を見上げて、そのまま視線が帰ってこなかったもの達】
【猫もまた、それへの嫌悪が見えた。俗であるが故に、俗である事にこだわり続ける外れた1】


【続け様にはじまった、おそらく本質的な話題】
【これも先ほどから垣間見える、宗教への嫌悪と関係があるのだろうか】
【新興宗教の類かと、黙って話を聞く】

”『ヤツルギ』…八剣、か? 聞くからに物騒な名前だな…”
”よくある話だ、新興宗教の話を聞くと、名前が明らかに既存の聖典から取られていたりね”

”続けて”

【小さく、その名前を転がす反応は、おそらく知らないというものだ】
【土着信仰を作り変えて、基盤を利用し隆盛する。これも一つの無駄の利用】
【短く続きを促す。足だけ温泉に浸かりながら、あくまで真剣に相手の話を窺う】
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 10:02:32.35 ID:w0dLFknfo
>>469

人が生きる為に娯楽が必要……それは否定しないし、出来ない
だけどそういう事が適当だと言えるのは、或る程度以上の生活水準がある者だけだ
娯楽は、提供する側から見れば職業だ。決して楽しみの為に有る訳じゃあない
そしてそれが直接に食物を生みだせない以上、生活水準の低い所に娯楽は存在しない

……でもね、娯楽というものの存在を知れば、羨ましいと思ってしまうのも生き物
自分があれを味わっていけない理由は無い、あれを楽しみたい
叶わない願いだと知っていたとして、願わずには居られない

………そういう者には、付け入る隙が有るとは言え
まさか村一つ、同じやり方で全て壊滅するとは思わなかった

【一本だけすうと立てた人差し指を、顔の前へと運んで】
【それに視線を置いて、少年は中断した話を再開する】
【指の位置は、言葉を落とす位置。相手に直接、言葉を投げるのでは無く】
【何処かへ投げて、それを拾わせる。そんな語り方をする】


正体不明の使者とが、村人達の前に出てくる唯一の接点
彼等は、村人に生贄を要求する代わりに、力を与えると約束したんだ
……服用すれば、脳のリミッターを破壊して、筋肉を最大限に稼働させる
その代わりに、筋肉を激しく動かす為に大量のカルシウムイオンを必要とするから、骨はすかすかになる
歯が衰え、歯茎が弱まり、食事をするにも難儀する有様だというのに
それは非常に依存性が強くて、1グラム未満の服用でさえ、凶悪な禁断症状を生む

………ドラッグ、だよ。始めは獣の死体を要求して、次第に高等な生物へ
そして人間を要求しだした時点で、村人が完全に壊れた
村人同士で、生贄にする者を突き出し合う、悲惨な状態
女子供は真っ先に。病人老人は価値が低いから、十把一絡げで扱われたってさ

諍いが限界に達したと見えた時に出された、一日に何人を差し出せという命令
これで村は、おかしな方向でまた団結……というより、統制される
生贄数人で、他の村人はドラッグによる幻覚と、素晴らしい力を楽しめるのだから
その力を、どういう方向で使うのかなんて……きっと、もう考えも出来ないのだろうね

【所々、長くなりそうな部分は説明を簡略化させて、あっさりと語ったものの】
【一つ一つの光景を想像し、その裏での出来事を推測すれば、それがどういう事かは分かるだろう】
【村一つ、ドラッグの依存症で洗脳されている。そして、それを知った少年が殺されかけた】
【『そういう事』を躊躇わない集団――或いは躊躇いという理性の無い集団――が、この国に生まれた】
【しかもそれは宗教というもう一つの麻薬にも狂わされているのだ、と】
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 10:17:01.43 ID:AbQqEnORo
>>470
”それどころじゃないからね”
”精神の均衡を考える以前に、身体が死んでは元も子もない”

”知らないってのは、恐ろしくも罪深いね”

【少年の話術は巧みだ】
【猫の遊び道具にレーザーポインタが台頭してきたが、アレに良く似ている】
【ちらり、視界の端を行く灯りに目を引かれて、それの着地点を先行して予測させる】
【散らかした紙ふぶきに値段を書いて片付けさせるようなうまいやり方】

【上手過ぎて、話を聞きながら勘ぐってしまう程に】


”――――効果がわかりやすいからね”

【ドラッグ、薬物】
【もはや語るまでもない、劇的過ぎる『力』】
【火事場の力を強制する魔法の粉は、いつだって劇的に楽しい分劇的にぶっ壊れる】
【哀れなのは、前者しか知らされないまま無残に壊されたものたち】

【彼らにその効能、成分を語ったところで、もはや聞きはしない】
【彼らはもはや、神を得てしまったのだ。自らが従うべき、只一人の神を】

”…一つ聞きたい”
”話の流れから推測するに、向こうさんの目的はいけにえそのものだ”
”売って金に変える以外に、連中が思いつきそうな使い道はあるかい?”

”例えば、薬の材料にするとか”

【恐ろしい想像だが、要求頻度が高すぎる】
【徐々に吊り上げて行くにせよ、一日当たり何人はおかしい】

【それを消費してしまうだけの何かを、連中が行っていると思って間違いないだろう】
【そもそも薬がどんなものなのか知らない猫には、そういう益体もない想像が、口をついて出ることもあるわけだが】
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 10:35:08.08 ID:w0dLFknfo
>>471

……櫻の国の人間は、小柄で童顔な者が多い
だから状態が良ければ、結構な値段で売る事が出来る
生贄として差し出されるからには、それほどドラッグの影響は受けていないだろう
然程労力も掛からず、クスリを抜く事は出来るんじゃあないかな
それに、役に立たないなら立たないで、人体実験や臓器売買、幾らでも選択肢は有る
人間は、かなり高値で売れるくせに需要の多い商品だ。幾ら有っても困らないのさ

……それと。ドラッグは、僕のツテから解析に掛けたけど、何も分からなかった
あれを作った人間は天才で、だけど酷くねじくれた思考回路をしてるだろうって評価だったよ
人間が使われたかどうかは……さあ、分からない

だけど、売るか実験に使うか、それ以外の方法なら……
きっと、探せば幾らでも見つかるのだろうね、要求する側からすれば

【少年が得た情報は、この辺りまで。これ以上の事は、良く分からないというのが答えだ】
【だから少女の想像も、有り得ない事ではないとしか言いようがない】
【閉鎖的な村という社会での出来事だ、外から首を突っ込んで探れる事には限界がある】
【きっと、その限界を超えた何かに近づいてしまったからこそ、感づかれて】
【こうして、湯船につかり傷を癒す事となってしまったのだろう】


………もしも。もしも、村の中から、生贄に捧げる人間が見つからなくなったら?
あのペースなら、そう時間も掛からず村は消える。率先して動くメンバーは、自分は生きたいのだから
身内同士で生贄の座を押し付け合うのも有るだろう、けれどいつかは外に目を向ける筈だ
いや……もしかしたら既に、彼等は外に眼を向けているのかも知れない
ボロボロになった骨を強靭な筋肉で強引に固めて、夢うつつの景色を見ながら
ドラッグで屍に近づいていく体を引きずって、生贄を探し求めているのかも知れない

麻薬で住人を腐らせて、骨を抜いて行く。何処か別な場所でも有ったようなやり口だよ
あの村は、沿岸を中心に広がる白天龍家≠フ領地の一つだ
もしも領内が荒れて、沿岸防備が薄くなったら?
荒れた領地を、外部の支配者の手で改善出来るかも知れないと、住人が思ってしまったら……?

【「……以上」 これで、少年の話は終わりとなる】
【最後に出した話題は、一つの村の話から大きくずれたが】
【海に関する話題は、最近は一つくらい聞いただろうか、海上都市の事くらいは】
【それと照らし合わせると、余り気分の良くない絵が見えてくるのだ】
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 10:54:48.82 ID:AbQqEnORo
>>472
”誰だったかな、ストライクゾーンが下がるのは国が滅ぶ兆候だ、なんて言ったのは”
”ま、買う側も買う側で、そんなことに手を出す連中は早々にぶっ壊すだろうし”
”替えの利く、見て嬉しい触って楽しい玩具のつもりなのかもねぇ、連中にとって”

【念話の言葉選びは、ふざけているようにも見えるけれど】
【目はまったく笑っていない、眉間に皺を寄せ、それ以上爆発させないよう無理やり押さえ込んだような表情だった】
【少年の話は効果覿面、といったところか】

”きっと、君の言うドラッグ製作者もまた中毒症状を起こしてるんだろうね”
”自分の作ったものがどんな結果をもたらすかも考えず、作るのが楽しくて楽しくて仕方がない、ってね”

【眉間の皺が消えた】
【視線が落ちて、糸目の向こうに青が消える】
【何か自身も覚えがあるのか、消えた表情に後悔が滲んでいる】

【唇を、小さく噛み締めながら、猫は少年の傷を見る】
【よほど無茶をしたんだろう、彼は。深さはそれほどでもないにせよ、多い。いくつかは痕が残るかもしれない】
【その目的は知らないけれど、やはりひたむきに、それを調べた痕跡が強く】


”……伝手が必要だね”
”個人でそれだけ完成した市場を調べるには限界がある、『Justice』と魔術協会、『教会』にも一応知り合いがいる、協力を仰いでみよう”

【捲くし立てるように、それだけ名を上げる猫は、立ち上がって】
【少年を見下ろす目は、蒼い炎が燃えている】

”他に必要な事はあるか、白蘭?”

【もう、協力する気満々だ】
【このおせっかいは、返事を返す手間すら惜しいと少年に問いかける】
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 11:17:34.00 ID:w0dLFknfo
>>473

……見て楽しい使って楽しい、そして自慢するにも良い
不思議と人間、年を取っても自分の玩具は他人に自慢したくなるものでね
櫻の奴隷を数人揃えて。これは、結構なステータスになるんじゃあないかな?
………やっぱり大陸じゃ、櫻の国の人間はあんまり売ってないからさ

それと……ドラッグの製作者は、何を考えてるのか分からないよ
自分が何をしているか、十分に理解しているのかも知れないし
知っていて、分かっていてそれをやっている可能性だって有る
この世界の悪意は何時だって、人の予測を簡単に数段階上回るんだ

奴隷を買う事を愉しむ人間、奴隷を使う事を愉しむ人間、それが居るのと同じで
ドラッグを売る事を愉しむ人間、ドラッグを作る事を愉しむ人間……
そして、ドラッグで人を壊す事を愉しむ人間だって、居るだろう

……と、ブルーライン。その格好では今一つ迫力が無いのが残念だ
どうせなら、最後まで冷静さを失わないで聞いてくれれば嬉しいな

【立ちあがった少女を、自分自身は座ったまま見上げる形】
【場所と彼女の服装は、その目にはどうしてもそぐわない様に見えて】
【それを指摘する事で、僅かながら気を抜く事を考える】


……Justiceには一人、谷山と言う協力者が居る
組織とは無関係な所で、海部 史音という子も……まあ、協力してくれる
だけど、手はまだ足りない。これがこの先、どうなるか
全くと言っていいほど、予想がつかないのだからね

だから、必要な事は……広める事だ

一人でも多く、櫻の国での異変を知らせる
一人でも多く、解決したいと考える人間を集める
今出来る事は、それくらいだろうと思うよ……残念ながら、ね

【再び、少年の体は、とぷんとお湯の中に沈む】
【骨格が組み換わる音が聞こえた後、湯船からはまた白狼が浮かんで来て】
【軽く一跳ね、水面から洗い場まで跳び上がった】


……こんな所だろう、そろそろ僕は大陸に戻る手段を探す必要がある
衣服も……適当な所を、見つけないといけないしね
出来る事なら、こっちの刀も幾つか手に入れられると良いのだけれど……

【狼の姿なら、衣服が無くとも怪しまれない。が、街中を動くには明らかに不都合】
【低い建物ばかりの櫻の東部、その路地裏を如何にか縫って行くつもりなのだろう】
【狼の姿に変わった少年は、四肢それぞれを曲げ伸ばしして動く用意を整える】
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 11:30:26.26 ID:AbQqEnORo
>>474
”格好のことは言うな、いろいろあるんだ”

【温泉とは別の理由で顔を若干赤らめながら、猫は頬を掻いた】
【それでまた、頭が少し冷えてくる】
【どうにも、続きがあるらしいと傾注するなか、聞き覚えのある名前に、少し顔が明るくなる】

”…そうか、アイツ、頑張ってるか”
”いや、らしいというか。うん、流石だよ、基樹”

【何かを思い出しながら、感慨深げに呟いて、頷き、承諾を表す】

”広報活動、か。わかった、協力させてもらうよ、白蘭”
”その様子だと関係者はある程度割れてるみたいだし、外堀埋めなきゃね”

【風呂から上がり、濃い湯気の中石造りの床を進む】
【くるぶしから上はほぼヒトの骨格だが、足の指はそれに猫を足したようなもの】
【裸足の肉球にひんやり冷たくて、ちょっと震えながら、出てくる白欄を迎える】

”服、か。それならこれをもっていくといい”

【指先に蒼い魔翌力を集わせ、虚空を指で弾く】
【すると、折りたたまれた布切れがその手に落ちる】
【白地にうっすら蘭の絵が描かれた着物のようだが(細かい描写はMARUNAGE☆)】
【上には密かに帯も置いてある。広げてみたならサイズはやや大きめくらいか】

”間に合わせだけど丈夫だよ、おまけに水も弾くし汚れにくい”

【どうでもいいアピールポイントを述べながら、着物と帯を相手に手渡そうとするだろう】
【そして受け取ってもらえたにせよ、そうでないにせよ、猫の眼が突然点滅を――――】
【え?】

マスター大変です、ローズが!!

”うわっ、まずいローズが起きるっ!!”
”じゃあね白蘭達者でっ!! うわあああああ!!”

【どたばたと入り口から退出して、マッハで着替えて、飛び出す猫だけど】

【「”おばあちゃんお勘定!”」「はいはいまた来てね」】

【その風のような足取りは止まらない】


//六時間近くお疲れ様でしたー!!
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 11:40:36.66 ID:w0dLFknfo
>>475

……関係者、か。割れてるうちに入るのかな
いや、実際にこの目で村人くらいは見たし、その中心的人物も見たけど……

【まさか仮面を被ってたから何も分からない、とも言い難く】
【実際、話した事以外に殆ど情報は残していない、残せていない】
【伏せておいて利益を挙げられるカードを、何一つ持って居ないのだった】

【虚空から生まれた着物を、狼の姿で、鼻に引っ掛けるように受け取ると】
【ひょいと首を振って回転させ、背中にぱふりと乗せて】
【再び人の姿に変わった時には、綺麗に両腕が袖に通っている】
【帯は確り、ただし胸元や肩が僅かに零れる程度に雑に着つけると】


……ああ、君たちこそ。良いお風呂だったよ
これでもう少しの娯楽が有れば、尚更良かったのだろうけど
娯楽を満喫する為に憂いを消す、それも悪い事では無いね

………何れ、何処かで。多分、そう遠くない未来になるだろうけれど
どんな会い方をするか、少し楽しみにしているよ

【足の水気を確りと落としてから、揚々と通りへ向かう】
【探すのは、町の中心から少しだけ外れた、観光の為の区画】
【そういう場所ならば、旅費と食費にプラスアルファ、稼ぐ方法は幾らでも転がっている】

【大きめの着物とは気が利いている、そう呟いて、少年は口だけで笑った】


/お疲れさまでしたー
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 12:13:15.56 ID:M4+7UIiDO
【噴水のある広場にて──】
【1人の女性が、備え付けのベンチに座っていた】
【どこかの喫茶店で、テイクアウトでもしたのだろうか】
【彼女の右手には、アイスコーヒーのカップが持たれていた】

若干、シナリオに変更が加わった──かなーぁ?
いや、まぁ大筋はあまり変わらないけど……ね

【藍色の長髪を真っ直ぐに伸ばし。宝石を思わせるエメラルド色の瞳をした彼女は】
【ふわりと──広場を往く風に、流れるような藍色を遊ばせていた】
【彼女の纏う純白のワイシャツのボタンは、豊かな胸元のみで止められており】
【藍色を舞わせる風が、時折彼女の白く柔らかな肌を露出させていた】
【そんな彼女の脚部はベルボトムのジーンズで覆われ、露出は最低限に抑えられ】
【そのせいで、上半身の方へ視線が向けやすくなっているのかもしれず】

ふふ──可愛い義足のシンデレラ
彼女はこれからどうなっていくのかなーぁ?

【煌──】
【首元を彩るアクアマリンのネックレスが、小さく輝く】
【──凛】
【右耳を飾る、鈍銀色のイヤリングが、風に揺れる】
【≪No.CZ≫──耳元の装飾品に施された、其の数字の意味は】
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 12:30:48.65 ID:G28DRN5po
【路地裏、廃ビルの屋上】

【廃墟と化した無機質な建物。秩序なんてものはとっくに消え失せて】
【何もない部屋もあれば、誰かに踏み荒らされて雑然としている部屋もあり】
【共通していることは、どこもかしこも埃と塵に塗れて】
【窓際は飛び散ったガラスが床に散乱し、日光を浴びて】
【宝石か何かをぶちまけたように輝いていた。綺麗な綺麗な、鋭利な、宝石】

【廃ビルの背は低かった。3階までしかない。建物全体に漂う重い空気を突きぬけて】
【ここに来ようものならば、すぐにでも来れるだろう】

【階段を登ったその先、へしゃげた鉄の扉を開き、漏れた太陽光の先には―――】

【真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪、前髪は短く切り揃えられていて】
【狂気を湛えた紫の双眸、袖の無いシンプルな無地の濃紫のワンピースに紫のスニーカーを履いた】
【スラリとした長身の痩躯を持つ少女が、鉄柵に寄りかかって、下界を眺めているだろう】

【No.696の文字が刻まれた十字架のドックタグを、風に揺らしながら】

【魔翌力を少しでも感知できる者は、彼女から滲み出るどす黒い魔翌力に容易く気付けるだろう】
【―――屋上には殺気が充満していて、それも彼女が纏うモノだと気付くには、そう時間は要らない筈だ】


―――――――……アハハッ

【狂気に満ちた哂い声が一瞬漏れる。その表情は階段を登って来た者からは見えないだろう】
【だが――魔翌力、殺気、狂気。これらが混濁とするこの場所、彼女の表情は想像に難くない筈だ――】
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 12:39:00.90 ID:7HeuiuVSO
>>478
【そこに足を踏み入れる、愚者−−もしくは“獲物”が、一匹】
【「ぱき」、と。散乱した硝子を踏み割る音が、彼の存在をそちらに伝える要因となるだろう−】

【或いは、彼の身体にこびりついた血と香水の混じった匂いが−】

−−先客かーヨ

【右耳に補聴器のような機械、狐を思わせる細い目の、白髪の男】
【濃密などす黒い魔翌力に、嫌悪感を覚えながら、そう呟いた−】

【背は高く、白いドレスシャツの上から黒いスーツを着ており、左胸には青色の薔薇のコサージュ】
【暗黒色のベルトの両腰に高級そうな革のポーチを装置した「キザ」っぽい服装は、ホストか何かを連想させる−】

【彼が“引きずって”いるのは一人の、チンピラのような見た目の男】
【全身に痛々しい刺し傷が。刺し傷から夥しい血が−】

【恐らくは、死体か−】
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 12:40:57.93 ID:BGmSiINu0
>>477

【ふと、その場に似つかわしくない死臭が漂う】
【それは、一つの死体から出ているのであって】
【その死体は、少年に引きずられていて】

――そろそろこれも限界だよねえ。とはいえ代わりを作るのは面倒くさいし……

【その少年】
【ボロボロで擦り切れた、赤黒く穢れたコートを羽織った】
【薄く、顔に笑みが張り付いたかのような表情で】
【姿そのものは見たことがないだろうが、これと合致する情報があるはずだろう】

どうしようか、妖精君? ……って言っても答えてくれないからねえ、君

【その肩には、小さな妖精。蜂の羽が生えたそれは、見えづらいが一切の感情を表情に出していない】
【きらりと、首もとの小さな首飾りが、日の光を反射して煌いた】

【そんな奇妙な一行が、女性の目の前を通りかかる】
【少年の目が、女性の方を向いた】
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 12:42:20.52 ID:gDpClXuO0
/>>465は無しということで

>>477

あー、疲れたー

【なんとなくどんよりした雰囲気を纏った少年は、噴水のある広場で散歩していた】

【場違いな背中に背負われた大剣は、周りの注目を多少なりとも集めている】

【本人にその自覚はないのだろうが】

刀匠も見つかんねーし、不幸だ......

【深紅の眼は、生気が無く死んだ魚の様で、同じ色の髪は短く切ってある】

【普段はもっとやる気があるが........】
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 12:57:11.00 ID:G28DRN5po
>>479

【その音が響き渡り、耳に入ると、彼女はゆっくりとそちらへ振り向くだろう】
【愚者≠ゥ獲物≠ゥ、果たして彼女はどちらだと思ったのだろう。思考を巡らす必要もない――】

【血と香水、そしてどこか懐かしい匂いが、鼻腔を刺す。嗚呼、そんなこと、どうでもいい】


あなた―――だれ?

【背は少し高くなったとは言え、その面影は間違いなく男が一度眼にした覚えのあるもので】
【そして問いかけが意味するものは、邂逅の記憶を失くしている、というもの】

【向かい合わせ。殺気じみた狂気の紫水晶が、其方を捉える。その表情は――兇猛な、笑み】
【ポケットの中に2つの違和感―――小さな針のような、…どうでも、いい】

【死体に一切怯えることもなく、無言で佇むがその裏で彼女は黒い魔翌力を男へと向かわせるだろう】
【よほど魔翌力に敏感でないと感知するのは難しいか。男の魔翌力の有無を検査するように数秒、男に纏わりつくだろう】
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 12:59:34.37 ID:M4+7UIiDO
>>480

──ん?

【ふわり風に紛れた死臭】
【其れを感じ取ったのか──彼女は僅かに怪訝そうな表情を浮かべ。小さく首を傾けた】
【そして死臭の大元を見つけようとして、か】
【エメラルド色の視線で周囲をぐるりと見渡し──ぱちん】
【少年の視線と、エメラルド色が交差して】

────や
どうしたの、かなーぁ?
随分と物騒なモノ、持っているけど

【死体を目の前にして。彼女は薄らとした笑みを表情に張りつけ】
【手に持つアイスコーヒーの付属のストローに口を付け。一口こくり】
【感じた死臭に、苦味が混じった】

/気付くのに遅れました、ごめんなさい!

//>>481
申し訳ございません
このキャラの中身=エルの中身なんです。
絡んできてくれたのは嬉しいですが、翼さんの人とは最近よく絡んでて
固定化に繋がりそうなので、今回は絡みをお断りさせていただきます
/本当に申し訳ございません
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 12:59:35.48 ID:G28DRN5po
>>482
/んあああああごめんなさい、追記です
/【どす黒い魔翌力に混じって卵≠フ魔翌力にももしかすると気付くかもしれない】
/をどこかに入れておいてください…
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 13:01:25.37 ID:gDpClXuO0
>>483

/分かりましたー。
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 13:08:29.40 ID:U9ZWmY9SO
>>161
【浸透勁の要領で放たれた、内に響く打撃。単純な防御ならば、恐らく意味を成さなかった】
【気を用いて威力を底上げされた掌底は、それ程の物である。恐らくは――】

(……鎖は、橈む事である程度衝撃を殺せる。それでも、直撃すれば砕かれていた)
(小手調べで、これか。……先の隠形といい、この気といい、まさか、とは思ったが)

【先の一合で相手を手練と見たのは、影もまた同じ、だ】
【自ら跳躍して衝撃を逃がし、着地した彼に向き直り、影は警戒を強める】
【仮面でその表情こそ窺えないが、容易に知れるか。身に纏う気配が、変わった】

四方やこの大陸で、高位の忍を目にしようとは――世の中も、存外に狭いものだな。
抜け忍か?その成りからして、仕える主が居るようには見えんが……。

【それは、影の彼に対する認識が、脅威に値する敵手≠ヨと推移した事を意味する】
【即ち――――避けようの無い、戦闘の激化。影は青年に今更ながらに誰何して】


――――いや。それすらも、最早瑣事だ。言葉は不要か……。


【その問いを一方的に打ち切り、腰を低く据えて身構える。――待ちの姿勢だ】
【何れ来るであろう術に備えつつ、魔眼めいた卍の双眸の効力を、敵の行動から見極めんとしているのだろう】

【仮面の、奥。惨劇の廃墟に、僅かに差し込む月明かり。それを映して、金の瞳が鈍く煌めく】
//獅子堂の方へ。遅ればせながら只今馳せ参じました、にんにん。
//現在は大丈夫そうなので、一応返しておきます。
//ひょっとしたら急用が入るやも知れませんが、どうぞよしなに……。
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 13:12:57.04 ID:7HeuiuVSO
>>484
/了解です

>>482
【“懐かし”とまでは言えないが、久しぶりの再開を果たした少女】
【然し、何か様子が可笑しくて−−卵の魔翌力に、顔は自然にしかめられた】

(−−記憶喪失……いや、卵か?)
(だとしたら−“利益”にならねーヨ。下手に近付いたら恩を仇で返されかねねー)

【あくまでも、彼は−】
【「利益」を重要視する。少なくとも、表面上では、だ】
【小さく舌打ちして、表情に−−“ホストっぽい”訳の一つ、穏やかな笑みを付け加えた】

−−初対面だったかーヨ? どこかで、見たような……ああ−身長、伸びたかーヨ?

【あくまでも社交的】
【いきなり突っ掛かる事が利益に繋がるとは、思いもしない事だ。そんな事は、せいぎのみかたにでも任せれば良い−】

【黒い魔翌力に、気付いた訳では無い−】
【“彼女のドックタグを見る”目的で、彼の周りに出現する「監視カメラ」及び「盗聴器」の役割を持つ】

【「鎧を着た黒のカミキリムシ」】
【「じじじじ」、と羽音を鳴らして、彼の頭上に浮翌遊する−】
【それは魔翌力による構成物。いやがおうでも、魔翌力の有無は分かるだろう−】
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 13:13:45.74 ID:BGmSiINu0
>>483

【足を、止めた】
【正確には、女性に向き直った、とでも言えるだろうか】
【赤と黒が混じりあい、濁った血の色のような瞳には、答えは無い】
【肩の妖精は、顔すら向けることは無い】

――そうだねえ。実験台探し、かなあ。

【至極簡潔に、しかし曖昧さの残る言葉を返す】
【死体をつかんだ手を軽く振りながら】

それも、これを使った、ね。適当に拾った死体だけど。
もうそろそろ使い物にならなくなると思うんだけどねえ……
中々手近な実験台がいなくてさあ。もう諦めようかとか思ってたんだよねえ。

【動く口以外、表情はまったく変わらない】
【それは、ある種の気味の悪さを感じさせるかもしれない】

【そして、少年のコートのポケットの辺り、だろうか】
【仮に女性が魔力を感じ取れるならば】
【黒、で言い表せないほど濃厚な、不吉な魔力を感じるかもしれない】
【感じ取れなかったとしても、「何か」があるとわかるくらいに、はっきりと】

/大丈夫ですよー
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 13:16:52.59 ID:M4+7UIiDO
>>488
/絡み初めて早々、ごめんなさい
/ご飯食べてきます!
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 13:19:54.72 ID:BGmSiINu0
>>489
/了解なのです
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 13:30:42.84 ID:G28DRN5po
>>487

【カミキリムシ、それの魔翌力を感じとると流していた魔翌力をすぐさま引っ込めるだろう】
【そしてそれにより、彼女の凶悪な笑顔が、更に歪む】


アハッ―――どう、だったかな………忘れちゃった……ごめんなさい
背は、伸びたよ……眼の位置が高くなって、ヘンな感じ……

あ、―――そうだ

【覚えているのか、いないのか。恍けているのか、そうでないのか】
【とにかく、少女が男の名を呼ぶことはないだろう。もう一度伝えでもしない限り】
【どうしようもなく、狂っているから】

【そして少女は、続ける】


―――なんか、力が溢れてくるの……なんでだと思う?
どうしようもなく、殺したくなるの、人を。奪いたくなるの、魔翌力を
ねぇ、あなたのその魔翌力


      ――――――― ちょうだい?


【果たしてここに利益≠ヘあるのだろうか―――】

【男に一層強い殺気が向けられると同時、魔翌力が溢れだす】
【昼の空をも漆黒に染めてしまいそうな――闇の魔翌力】

【嗚呼、もしも以前に出会ったままの彼女ならば】
【ダーツのお礼にと、きっと少し怯えながらも笑顔で接していたかもしれない】
【あの日変な別れ方をしてしまった時から、男にお礼を言うのが、ささやかな願いでもあったのに】
【その時までに、まともな女の子になっていようと思っていたのに】

【全く逆の再会になってしまうなんて――――――】

【  どうでも、いい  】
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/15(日) 13:49:19.31 ID:kTvK49lSo

>>486

(こいつとまともにやり合ったら無事では済まされねぇ)

【とてつもない緊張二人を取り巻き、その場に走る】
【それは眉一つ動かすことすら躊躇うほどに―――】

【そして影が口を開く…】

いいや、オイラはただの旅人よ
一部の奴からは抜け忍なんて呼ばれてるがな
それにオイラなんざ雇う人間なんていねぇだろうよ

【自分の正体を抜け忍とは言わず、旅人としてここに在るというのだ】
【その成りからして決して忍ぶ影の者ではない、見た目だけでいうと只の派手好き程度に見られるからだろう】

(相手は待つか…仕方ねぇ)

【青年は両手に気を集めている、それが青白い雷≠ニ成りて手裏剣へと変化する】
【気を雷に変化させ、其れを両手に3枚ずつ手裏剣状に変化させる技だ】
【その両手に持った手裏剣を後ろに跳び、距離をさらに取りながら影の腹部めがけて投げるだろう―――即ちこちらも相手の出方を伺う牽制攻撃】


//こちらは夕方から仕事が急遽入りまして、夕方までなら全然大丈夫でございます!
//今夜も10時頃からなら仕事から帰りますので、続きも可能です!

//それではよろしくお願いします!
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 13:51:42.20 ID:7HeuiuVSO
>>491

【歪んだ笑顔を前に、あくまでも彼は笑顔の仮面を外さない】
【黒い魔翌力が去るとほぼ同時、二匹目のカミキリムシが、彼の周りを旋回し始め−】

(−−へえ、“卵”ってのは案外、強烈なもんだーヨ。……売れば高そうだな)

……背が伸びたなら良かったな、祝いに赤飯でも買ってやろうかーヨ? 勿論お前の金で。

【最早、名前を教える事に利益は感じ取れなかった】
【「金」「情」「弱み」「コネ」「良い仕事の情報」−−】
【今の彼女からは、どれ一つ、感じ取れなかった】

人食い魔物か、人肉を貪るゾンビか−−何にせよ、無差別に人を襲いたくなるような奴にマトモなのはいねーヨ。

カウンセラーでも紹介してやろうか? それとも、−−専属の奴が居るのか?

【殺気。慣れているが、臆病な彼は身震いした。闇の魔翌力。慣れない。然し−】
【彼も、対抗するかのように。身体から魔翌力を溢れさせる−−特に、「これ」という特徴は無い】

【−彼女のドックタグを、「カミキリムシの目」は見ていた】
【<No.696>−−ナンバー、ナンバーズ】
【“カノッサ機関”−−】

へえ、カノッサ機関か−−「儲かる」のかーヨ? 「利益」あるのかーヨ? まあいいわ、とりあえず−

−“死ぬ”のは利益にならねーもんなぁ。特に、俺みたいな善良市民はヨ……

【ぱらぱらと、両腰のポーチから“例のダーツ”が零れた】
【否−−その全てに、カミキリムシ。シャンドリヨンの周りを舞う二匹に加え、ダーツを持つモノが三匹−−】

【再会は、“利益”にならないなら−】
【彼女に、“利益”が無いのなら−】

【全く、どうでもいい】
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 14:10:29.68 ID:G28DRN5po
>>493

アハッ―――イラナイ……お金…持ってないし…
あ、……でもお給料出たら…何か買ってあげられるかも……

かうんせらーって……何?
まあいいや……それも…イラナイ

【どうやら知識レベルは以前のままのようで】
【魔物、ゾンビ、その何れも否定しない。無論、マトモでないと言われても】
【そして、ゆっくりと歩き始める。彼の魔翌力を奪うために】


儲かるかどうかわからないけど……お給料は…もらえるよ…
お仕事も、適当にしているだけで……いいって…言ってた……

【以前に比べればもしかすると少しお喋りになったかもしれない】
【そこに利益を見出すかはシャンドリヨン次第ではあるが】


  ―――― アテール・スフィア

【掌を天へ向け両腕を広げて、小さく呟いた。すると】
【ヴン――直径1mはあろうかという、中心へ行くほど程黒いグラデーションのかかった巨大な黒球を】
【掌の上に生成し、浮翌遊させるだろう】

【足音一つ立てず、無音で一歩づつ】
【一歩づつ、闇が近づく】
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 14:25:44.37 ID:7HeuiuVSO
>>494

“お金”くらい持っとけーヨ。んで、俺はお前に何か買って欲しい訳でもねーヨ。そこまで金欠じゃねーもん。

−−あ? カウンセラー? 自分で調べろ。

【呑気っぽい会話の中で、然し】
【シャンドリヨンもまた、「まともでは無いもの」の一人】
【自分の右手で、右腰のポーチから−−彼のダーツ“角蜻蛉”を取り出して】

(魔翌力は、“喰われ”るよなァ−−)
(<苦笑い(ビッターラッヘン)>は期待出来ねーな……俺の腕一つで、切り抜ける訳か−−)

【自分の左手で、左腰のポーチから−−怪しげな“錠剤”】
【路地裏社会に蔓延る邪悪のかけら、“麻薬”−−−−】

−−ふはっ! “トぶ”ねえ……

【黒い太陽のような、それを見ながら】
【彼は表情を、愉悦に歪ませる。−−何より、醜悪なモノかもしれない、そんな自己満足の表情】

そりゃあ良いなあ……お前から紹介してくれヨ−−「シャンドリヨンっていうマジに強いイケメンが、カノッサ機関に入りたいそうですよ」−−−−ってヨ。

【ダーツを、投げた】
【カミキリムシが張り付いていない、普通のダーツ。真っ直ぐに、“気持ち悪い”くらい性格に−】
【彼女の右膝目掛けて。貫通はしないだろうが−−刺さると、痛い】
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 14:29:15.49 ID:M4+7UIiDO
>>488

へーぇ、実験台かーぁ
あまり科学者くんのようには見えないけど──
それとも、もしかすると死体でなければいけない理由でもあるのかなーぁ?若きネクロマンサー君

【くす、くす、くす──】
【エメラルド色を少年に向けたまま、彼女はそう言って笑った】
【其の笑みはまるで囁きのようでもあり──】
【静かに、静かに】
【広場のゆるりとした気だるい空気に、そっと溶けた】

それにしても、珍しいねーぇ
妖精を連れたネクロマンサーなんて、さ
不吉といった意味では、ネクロマンサーも妖精も似たモノ同士だ、け、ど──

【くす、くす、くす】
【彼女は、笑う】
【零れた囁きは再度宙に溶け】

【────ぽつ】
【彼女の足元。ほんの1センチにも満たぬ大きさの、白い何かが、地面に張りついていた】
【先程までは存在していなかった、白い円形の「ソレ」は】
【決して──風に飛ばされてきたタバコや紙屑などではなく】

【くす、くす、くす──】
【囁き、ひとつ】

/ただいま帰りました!
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 14:42:25.03 ID:G28DRN5po
>>495

む………せっかく何か買ってあげようと思ったのに……

【確かにこれがマトモな者同士で、しかもこんな場所でなく普通の公園でのことならば】
【どんなにか微笑ましい光景だったことだろうか】


―――?

【そう言えば以前にも見た、錠剤=z
【なるほど、麻薬。彼も十分にまともではないということか】

【それの所為か別の思惑か――彼の歪んだ表情、それを見てもやはり少女は恐れを抱かず】
【只々、兇猛な笑みを振りまくだけ】


わかった……データベースに書いておくね…
あ、―――シャンドリヨン……さんだ…思い出した

【あっさりと受諾。このことは機関に報告されることだろう】
【―――尤も、彼が無事にこの状況を切り抜けることが出来れば、の話だが】

【彼女は、ゼーロは思い出す。シャンドリヨンという彼の名を。然し―――】
【それだけ、だった】

【黒球が、ブレる。生成された黒球は一つではなかった。ゼーロは両の掌にそれを一つづつ浮かべると】
【的確に飛来するダーツの軌道に合わせて、それを移動させる】

【黒球に実体はない。その代わりダーツが黒球に呑み込まれれば、その威力は大幅に減少し】
【特別なモノ出ない限り、彼女の右膝に刺さる前に速度を失くし、地面へぽとりと落ちるだろう】


―――――

【ダーツを無効化することに成功すれば――あろうことか、以前の宝物を一つ増やそうと】
【それを拾い上げて、一つしかないポケットに仕舞いこもうと…】
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 14:43:01.07 ID:BGmSiINu0
>>496

そうだねえ、科学者って言えば科学者になるのかなあ。
とはいえ、ネクロマンサーなんて職業は持ってないつもりなんだけど。
でも、死体は結構便利。ただの蛋白質の固まりだし。
思念は血と一緒に流れ出ちゃうし、ねえ。
それだけの理由かなあ? これ以上挙げるのが面倒くさいだけなんだけど

【浮かべる笑みに、擬音は合わない】
【まるで仮面のように、凝り固まった表情は】
【「喜」以外の感情を映すことは無い】

――あ、これ? 僕の作品。……作品って言う言い方はおかしいかなあ?
実験結果、の方が正しいかもしれない。ただ、失敗作なんだよねえ……

――ま、そんなことはおいておくとして……

【おもむろに、死体をつかんでいない方の手、左手をポケットに突っ込む】
【取り出した手に握られていたのは……宝石のような外見のソレ】
【禍々しい魔力を放つ、ソレ】

【死体の口に、ソレを含ませる。奥へと押し込む】
【この動作のため、少年は屈んでいる。ついでに言えば、意識の大半は死体へ向いている】
【白い円の存在には、気づいているのかいないのか――どちらにしろ、無防備に近い】
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 14:43:32.10 ID:BGmSiINu0
>>498
/追記、お帰りなさいましー
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 14:54:13.14 ID:U9ZWmY9SO
>>492

(一足一刀……剣の間合いには僅かに遠い。奴が動くより先に踏み込めば、狙い撃たれる)

【ぴりぴりと張り詰め、冴えてゆく夜気。繚乱せし金銀の眼光は、それだけで人が射殺せる程にも鋭い】
【触れれば、斬れる。――思わずそう錯覚しそうな、零下の黄金と、灼熱の白銀が】
【互いの視線の切っ先を、真正面から向け合った。両者身構えたまま、暫時の膠着状態が其処に生まれる】


――……旅人、か。惜しい事だな、全く以って。
流浪うのならば、そのまま流れておけば良かった物を……。

【彼の言葉に、「当てが外れたか」と呟いて。更にそう付け加えれば、影は】
【その掌の内に集束し、明確な形を成してゆく気≠見据え。ふ、と小さく嘆息する】

【そして、爆ぜる雷光。飛来する電荷を纏った蒼白の手裏剣が、二合目――死合の幕を切って落とす、号砲となった】

(……飛び道具の差し合いならば、弾数が尽きぬ限りは此方に分がある。)

【一手。影は右の直剣を手放しつつ左の直剣を逆手に持ち替え、鋭く左腕を振るう】
【双つの剣を繋ぐ鎖が、ひゅう、と風を切って唸ると遠心力に任せ、その先の片割れが手裏剣の半数を薙ぐ】
【通電は、しない。あの剣、絶縁処理が施されているのか――?】

【同時、二手。ゆったりとした造りの袖口から、空いた右手に筒が二つ滑り込む】
【影がそれを手裏剣に向ければ、ぱん、と何かが弾けたような音がして】

【筒先から、小型の金属矢が放たれた。高速で放たれたそれらは手裏剣を貫いて雷を帯び、跳躍の最中の青年へと迫る】
【術を撃ち抜き、相手の牽制を逆用する――言うは易いが行うは難い、並を外れた芸当だ】

【とは言えど。ともすれば銃弾にも迫る矢の勢いは、手裏剣との衝突で大幅に削がれている】
【速いが、青年ならば十分に見切れる。対処する事も、恐らくは適うだろう】

【剣が薙いだ物が三つ、矢が抜いた物が二つ。残り一つの手裏剣は、影の右脇腹を浅く裂き】
【雷をその身体に迸らせて、過ぎてゆく――本来ならば一気に距離を詰め、反転攻勢を掛ける所が】
【接近に移る動作が、その所為で僅かに硬直。遅れて踏み込むも、後ろに跳んだ彼は既に間合いの外だ】

【追撃を諦め、着地の一瞬に狙いを定めて。影は更に接近を続ける――――】
//了解しました。置きレス気味になるかもですが、宜しくです!
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 15:05:24.74 ID:M4+7UIiDO
>>498

なるほど、ねーぇ?
確かにその思考はネクロマンサーというより科学者に近いかもしれない
個人的には、科学者が妖精を連れているのはとてもアンバランスな感じがするのだけれど、ね──

妖精を科学者が作るというのも、多少の驚きは感じるかなーぁ?
ほら、物語の中では妖精って、樹の股から生まれたり、花から生まれたりしているじゃない?
そのことを考えると──キミはとても優秀な腕を持っているようだ
違うかなーぁ?ロマンチスト科学者君

【彼女もまた、変わらぬ笑みを張りつけたまま】
【くすくすくす、と囁きにも似た其れを零す】
【手に持つアイスコーヒーは、飲み飽きたのか。或いは容器の中の氷が全て溶けたからなのか】
【自身の左横に、ことりと置き。手に付いた水滴を軽く払って】

──さて、さて、さて
そんなロマンチックなキミの名前を是非聞いておきたいところだ
私の名前はシズリ
親愛の証として──好きなように呼んでくれてもいいから、ねーぇ?

【──本当ならば。名前を聞く必要性などなかった】
【彼の容姿とぴたり一致する人間の情報を彼女は持っていたから】
【それでも尚、彼自身から名を聞こうとするのは──】
【下手に相手を警戒させない為か。或いは其れが彼女の流儀故、なのだろう】

それに──それは俗に言う「哲学者の卵」かなーぁ?ロマンチスト科学者君
死体以外にも、これまた物騒極まりないものだねーぇ

【──じわり】
【白い何かが、またひとつ地面に浮かび、染みとなる】
【カビのようにも見える其れはただただ、其処に存在するだけ】
【何もせず。何も生み出さず】
【ただただ──少年を見守っていた】
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 15:09:47.36 ID:7HeuiuVSO
>>497
【表情に張り付いた笑顔も、これ程“殺伐した”状況で無ければ、本心からの物に見えるかもしれない−】
【然し】

へッ−−気持ちだけ受け取ってやるーヨ

【直ぐさま、右手に新たなダーツを】
【そして、先程錠剤を取った左手にも、新たなダーツを−】

【左手のそれの穂先を、ぺろりと舐め】
【地面を蹴り、後ろに跳ねる、と−】

【明らかに「トリップ状態」の表情。恐怖は無かろうが、“気味が悪い”のは、間違いないだろう】
【無論それは、普通の人間に対しての話だが−】

へえ、データベース……そんなものもあるのか。まあ、流石カノッサ−−と言うべきかーヨ?

−−スノウウル=シャンドリヨンだ。二度と忘れられない名前になるーヨ

【ダーツは、形状こそ特異ではあるが−】
【然し紛れも無く、その本質は“普通”のダーツで−−「アーテル・スフィア」により、地に墜ちた】
【拾う邪魔なんてしない。面倒臭いし、ダーツ一本の損失なんて気にならない−】

【彼は、笑う】

【−苦笑いである。そして−】
【“ダーツ持ちカミキリムシ”の内、二匹が、動きを見せる】
【彼女がダーツを“拾い終わる”と、左右から挟み込むように、彼女に向けて飛んで行く−−】

【ただし、このレスでは彼女には到達しないだろう。そして−−】

シッ−−−!

【左手のダーツを、投擲した】
【これは真っ直ぐに、先程と同じ軌道で空を駆けて行き−】
【狙うは、左膝。正確無比、威力より足止めを狙う技】

【本命は、どちらだ?】
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/15(日) 15:12:48.75 ID:kTvK49lSo
>>500

【手裏剣6枚中を5枚も防御するという業を見せた影に青年は】

当たったのは一発だけか…やはり

【その刹那、影の金属の矢が青年に襲い掛かる!】
【見切ってはいたが、先ほどの攻撃をほぼ防がれた事もあって驚きを隠せない青年に隙が生じ―――】
【かろうじて見切って交わそうとしたが】
【青年の左肩に矢の直線が掠り―――――鮮血が矢の後を舞う】

こいつ、暗器使いか…
そしてこの建物の暗闇の中…厄介だな
その仮面…おめぇの素顔を見抜いてやるよ!

【影は接近してきている―――恐らくは接近して近接攻撃を仕掛けるつもりなのだろうか】
【彼も接近戦タイプの忍、それならば青年も影に接近して彼を攻撃しようとする影に対してカウンターを仕掛けようと―――】
【その動体視力と身体能力を生かして行う気の掌底の攻撃!多少は攻撃が掠る可能性も十分あると言える一手】
【その助走の勢いをも生かしたカウンターの攻撃は右掌底を仮面に対して、左掌底を胸部に見舞おうとするだろう】


【もし影が彼の接近に対して先に回避行動を取った場合のみ、先ほどの手裏剣を同じように6枚発生させ仮面と右腕に3枚ずつ投げつけるだろう】
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 15:27:19.28 ID:LepCkF1Ko
【 街中 】


【道の脇に設えられたベンチ――其処に腰掛けている人物が一人】



 ――――…………、……。 ……――。



【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】


【どうやら、読書をしているらしく――革張りの、古臭い本を広げていて】
【タイトルを見れば、『戦術』関係の其れと判るだろうか――】
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 15:33:16.28 ID:G28DRN5po
>>502

【ダーツを落とした、右の黒球はその威力を吸収し終えると消滅した】
【その代わり】


そう―――でも、魔翌力はもらっていくから……ね?

【酷く楽しそうに、歪な表情を少し傾けておどけて見せる】
【気味が悪いや恐怖、そう言った感情を彼女はやはり感じていないのだろうか】
【シャンドリヨンの異様な雰囲気にも反応を示すことはなく】
【張りぼてとはいえ穏やかな笑みにも反応することは、なかった】


アハッ――今度は忘れない……


―――― アーテル・リリース-黒矢-

【空いた右手を軽く振る。その一瞬の間に、右手に握られたるは、漆黒のダーツが3本】
【彼女はそれをかつて彼に教えて貰った投げ方で、投擲する】
【狙いは、右足。機動力を削くのが狙いか】

【一直線に飛来するダーツには左手に残った黒球を軌道上に持ってくることによって無効化するだろう】
【左右のダーツは――】

【 ―――― 】
【ふわり、と急に力が抜けたかのように彼女の足が止まる。いや、前のめりに倒れ込む体勢になるだろう】
【身体を限界まで傾けて、重点を前へ。刹那の後、右足を真っ直ぐに伸ばして前へと踏み出す。すると】
【グン、と右足に入れた力が移動した重点の助けを借りて増幅し、一瞬の猛加速をみせるだろう】

【――終之月、空亡。かつて大事な人に教えて貰った移動術だ】

【漆黒のダーツがシャンドリヨンに飛来した数瞬後、ゼーロは彼に辿りつくだろう。左右二つののダーツを背にして】
【接近が成功すれば、まるで人形かなにかのように細く白いその腕で彼の頬に触れようとするだろう】
【漆黒の魔翌力に染まったその腕に触れ続ければ、みるみる内に体力と魔翌力を奪われてゆく筈だ】

【ここが生死の分かれ目になるか】
【これだけの移動術――身体能力の低い彼女にとって、使いこなせるものではない】
【故に避けることに成功すれば、勢い余った彼女はシャンドリヨンに背を向けることになる。即ち、隙が出来る】

【さあ、彼はこの状況をどう打破するか――】
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 15:34:27.77 ID:AbQqEnORo
>>504
【ぽふぽふぽふ、柔らかい足音がベンチに近づく】
【ビニール袋を提げて、歩くたびにかさかさと音がする】
【つられてみたなら、多分あなたは蒼を見るだろう】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女だ】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズといった、必要最小限の布面積】
【ともすればはしたないとすらいえるその風貌だけど、ベンチと距離が近づくにつれて、どんどんに歩幅が小さくなる】

「…あ、あのっ」

【年の頃は15・6に見えるけれど、それにしては妙に幼い声色で】
【必死に言葉を探しながら、金の双眸を宙に彷徨わせる】
【そして、間があって、】

「お、おとなりいーですかっ?」

【なんて、丁寧にたずねるだろう】
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 15:35:58.40 ID:BGmSiINu0
>>501

これがただの妖精だったら、或いはロマンチストだったかもしれないねえ。
だけど残念。そんなロマンは無いよ。いや、もしかしたらちょっと入ってるかもしれないけど……

童話だとか、そんなのにある妖精とは、ちょっと性質が違うんだこれ。
手っ取り早く言えば、ホムンクルス、かなあ。
結局のところ、ただの擬似生命さ。尤も、不完全ながら感情はあるみたいだけど。
――優秀かどうかなんて、僕には関係ないね。
この結果が、たとえば偶然だったら? それでも君は優秀だと言ってくれるのかなあ?

【やはり、笑みは崩れない。感情の動きも図り取れない】
【問いの意図は、果たして何なのだろうか。ただの戯れでもあるかもしれないが】

【両手をコートのポケットに突っ込んで立つ】
【死体には、何の変化も無い。ある意味当たり前である】
【何故なら、彼の言う通りただの蛋白質なのだから】

――――そうだねえ、もしかしたら君は情報網から漏れてるのかなあ?
まあいいや。君の名前は覚えたよ。といっても僕は名前で呼ぶことは無いんだけどねえ。
日向。日向 黄昏(ヒナタ タソガレ)。別にどう呼んでもらっても構わないな。

【余談だが、以前にも機関員と接触している】
【しかも、その際には、自身の名前が報告されたことを知った】
【だからといって、どうというわけでもないが……】

当たり。ちょっと支部で貰ったんだけどねえ……やっぱり実験とか研究に使うと足りなくなるって。
これで何個目だったかなあ……まあいいや、帰って数えなおせば。
――ああ、もしよかったら、また近々貰いに行くことを知らせてくれないかなあ。期待はしないけど。

【再び死体へと集中する】
【右手をポケットから出して――血のように赤い宝石のような何かが握られていた】
【ありとあらゆる負の感情が濃縮されたようなソレを、死体に、埋め込んだ】

――さあ、見てのお楽しみ

【血の気の失せた、皮膚も肉もボロボロのソレが、わずかに動き出す】
【いや、わずか、の一言ですむほどの小さな変化ではない】
【見る見るうちに肉が膨れ上がる。皮膚に血色が戻る】
【大きな変化は、体の所々が、異様に盛り上って瘤のようになったことか】

【何の助けも借りず立ち上がったソレの表情は、明らかに苦悶の表情を浮かべていた】
【だが、生気はない――尤も、元が死体だから当然といえば当然なのだが】
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 15:41:05.55 ID:LepCkF1Ko
>>506

【――結構、『集中』して読んでいた方なのだろう】
【少女が此方へと接近している事には気付かなかったらしく……、一瞬、ビクリとして】


……あぁ、はい、どうぞ。 ――ゴメンなさい、座り辛かったですね。
少し待ってください、今、横にずれますから――。


【ふわり、と――、柔らかい微笑を浮かべて、本を閉じると】
【両手で其れを抱えつつ横にずれて、彼女の為にスペースを作り出し】


此れで、大丈夫ですかね―― ……、お買い物の帰りですか?


【隣に座るであろう少女に対して、小首を傾げて尋ねるだろう】
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/15(日) 15:42:00.26 ID:QQLVKVRE0
【街中――】

……社(やしろ)の外に出るのは久方振りかの……。
まぁ暑くなったものよ。日焼けしてしまう以前に暑い、暑すぎる……
……ええい、太陽も少しくらい休憩せんか!そのまま爆発してしまうが好い!

【前頭部のみが美しい白銀色という、特徴的な短い外ハネの黒髪】
【清廉なる紅白の巫女装束を纏い、その上から白い衣を羽織った少女が、無茶苦茶言いながら歩いている】
【凛とした銀の瞳は、世の果てまでをも見据えているな儚さを持っていて】
【背中でとても大きく結ばれた蝶々結びの飾りが、羽か尾のようにひらりと舞っている】
【そして胸元には、一切の濁り無い白い石のペンダントが下げられていて――】

うぐぐ、しかしまことに暑いの……気が滅入ってしまうわ……。
あー……暑い。あつい……

【うわごとのように呟きながら、巫女少女はその場にあったベンチにぐでーんと寄りかかる】
【その装いだけでも十分に人の目を惹く少女だ。通行人の目に留まるかもしれない】
【というか、暑いのはそのかなり着込んだ装束のせいなのではないか、とすら言いたくなるか】
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 15:46:36.87 ID:AbQqEnORo
>>506
「ありがとーございますっ!」

【通じて、開けてくれた青年に感謝しながら、どさっと大きな音を立てて座る】
【相手が自分の袋を注目しているのを判断して、中身を見せる】

【コンビニのビニール袋に、アンパンが三つ】

「はじめてのおつかいー!」

【ドヤ顔で、褒めて褒めてと言わんばかりに大仰に笑う猫少女】
【すると突然、少女の後方あたりから何かを噴出す音が】

…ろ、ローズ…あなたの笑顔は…そのまぶしさは人を[ピーーー]っ…!!
でもいいのです、そのままのあなたでいてっ!!

”…君さぁ、ロゥに甘すぎると思うんだよね、僕は”

【やたらバカ親ってる少女の『声』と、若干冷めた少年の『念話』】
【猫以外に人の姿はなく、幽霊か何かかと勘違いされかねないけれど】

【『声』に褒められて、また猫はにぱっと笑った】
【確かに、無垢で朗らかな笑顔だ。『声』は明らかに甘やかしすぎているけれど】
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 15:54:20.18 ID:7HeuiuVSO
>>505

それも、“気持ちだけ”ってワケにはいかねーのかヨ。

【“精神的動揺”】
【戦いにおいて、良くも悪くも重要な物である−】
【シャンドリヨンは、彼女に「それ」が欠けている、と……つまり、“精神攻撃”の類は通用しない、と−】
【そう考えて、笑顔は消えた】

【怒りとか悲しみとか、そういう“色”がある表情では無い】
【“無色の仮面(NoColor)”−−それは無表情の極致】

忘れたくても−−

−−−−−−“忘れられない”んだーヨ

【黒のダーツ。自分が教えた技術−】
【防ぐ手立ては“魔術”だ。右足に出現するのは「蒼い薔薇の塊」】
【黒い彗星を二つ受け止め、魔翌力として霧散する。一本は、シャンドリヨンの脚に突き刺さる−】

【力を奪われて墜落したダーツは、虚しい音を鳴らして地面に触れた】

【彼女の“移動術”を見切る事は、出来なかったから−】

けッ−−−−苦笑いが止まらねーヨ

【彼女の手は、シャンドリヨンの魔翌力と体力を奪う事が出来るだろう−−何か、不気味な魔翌力だ。“人外”−−それも、とびっきりの】
【然し−−魔翌力を吸われてもカミキリムシは消滅しない。彼女の背後から、“恐ろしく速く”−】

【持ったダーツを、彼女の背に突き刺す事だけを目標として、襲い掛かる−】
【そして】

【この場面においてこの男は−−】

−−−−ッ

【彼女を、空いている左腕で抱擁しようとするだろう−−】
【愛の告白だとか、そんな甘ったるい物では無くて−】

【−逃がさない】

【彼女の腹に、残る体力をもって鋭い膝蹴りを見舞おうとする】
【本気の、しかも“残存している魔翌力による強化”が施された一撃。強化魔術を得意としている訳では無いシャンドリヨンではあるが−】
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 15:55:56.57 ID:+NlEspzXo
>>507

ふぅん、ホムンクルスかーぁ。
妖精と聞くととてもロマンがあるように聞こえるけど、フラスコの中の小人だったら急に科学的になる
ふふ──人の認識って面白いね。そうは思わないかなーぁ?ロマンチスト科学者君
例えばここのアイスコーヒーだって、今は飲み物。でも次の瞬間は?

【少年と、女性。笑みの変わらぬ二人組み】
【それは周囲から見れば、どのように感じられるのだろうか】
【そんなことなど知らぬといわんばかりに、彼女はただくすくすと笑みを零し】
【ぱんっと、アイスコーヒーの入った器をベンチから叩き落とす】
【──ぱしゃん】
【器の蓋が外れ。ストローが遠くへ飛び。中のコーヒーが、じわりと地面を黒く染め上げ──】

こうなってしまってはただの「ゴミ」でしかない。
一瞬前までは喉を潤すモノだったのが、地面に落ちた瞬間に「ゴミ」と化す
認識の差異。グラスは本当にグラスかそれとも花瓶か
童話で記される妖精は──もしかしたら山奥に隠れた科学者の作り出したホムンクルスかもしれない。
ふふ、そう考えると子供向けの御伽噺があっという間に科学に満ちた雑誌になる

ま、そんなことはどうでもよくて、キミの研究が偶然かどうかだ何てのもあまり関係がない
あるのは結果だけだよ、ロマンチスト科学者君
偶然なりともソレを作り出せたのであれば、キミは必然的に再び同じモノを作り出せるはずだ
擬似生命体を作り出せる。そんなことが出来ること自体、キミは優秀なんだ。
少なくとも私は、そう思うかなーぁ?

【問いに対しての、答え。解答。思考回路】
【どこか戯言にも似た其の言葉は──.一体何処まで意味のあるものなのだろうか】
【ゆるりと紡がれる言葉は常に。甘い甘い語尾を伴って居り】

まさか。しーっかりと活用させてもらっているよーぉ?
でもほら──名前なんて大事なものは、ちゃんと本人から聞いておきたいじゃない。
一方的な知り合いだなんて味気ないだけ。私はそう思っている。
それに──ふふ、いつ聞いてもロマンチックな名前だ。
キミにはぴったりの名前だと……そうは思わないかなーぁ?
ロマンチスト科学者君──黄昏君

加えていうならば、実験に卵を使うだなんて考えたものだねーぇ黄昏君
最も──キミの要望が通るかどうかは、これからの黄昏君次第なのだけれども。

【「さて、さて、さて──」】
【ここで一つ。息継ぎをするかのように、彼女は話題に一区切りつけ】
【地面に染みを作ったコーヒーなど、もう興味の対象では無いかのようにくすりと笑い】
【さらり。己の藍色を、涼しげにかき上げた】

既に成された問いかけであると確信して、私はキミに問いかけをしよう。黄昏君
機関に入るつもりはないかなーぁ?
そうすれば、そうやってお伺いを立てることなく卵を手に入れることが可能だ。
生体実験なんかも、そうやって路地裏の死体を集めることなく出来るんじゃないかなぁ?

おーぉ、──ふふ、お見事
なるほど……卵の効力は大層面白いねーぇ。
個人差があるというところも、人間らしくてとても好ましいところだ

【そして、死体がマリオネットのように動き出す様子を見て】
【彼女は相変わらずの表情のまま──ぱん、ぱん、ぱんと拍手を送る】
【だが興味自体は死体ではなく】
【矢張り、と言おうか──日向黄昏本人へ、向いたままであり】

/PC移行ですー
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 15:58:13.79 ID:LepCkF1Ko
>>510

【行動と外見の釣り合いが取れないが――此処は新世界】
【「何か」が有ったのかも知れないし、そうでないのかも知れない】
【いちいち事情を慮っていては、暮らして行けない……と云う訳で】


……はい――、どういたしまして。


【彼女の笑顔に釣られる様に、笑みを大きくした彼――】
【開かれた袋を覗き込み、「はじめてのおつかい」との言葉を聞いて】


――……わぁ、一人で買ったんですか?
偉いですね、アンパンも美味しそ――  ……、…えっ。



……、…誰か、居るんですか? ――透明人間とか。



【――、―声≠ノ、一瞬、笑みを凍らせる】

【この青年、『幽霊』的な物が滅茶苦茶怖いのである】
【『妖怪』や『お化け』なら良いが、『幽霊』は頂け無い――】
【故に、恐る恐る、と云った具合で何とか自分にとって安全≠ネ存在と思い込もうと――『透明人間』のワード】
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/15(日) 15:59:04.57 ID:GaSdcrMAO
>>509

【「――ありがとうございましたぁー」】
【やる気のないコンビニ店員の挨拶に背を押されながら、一人の青年が外へと出てきた】
【肌を炙る太陽の熱気を無視するように、購入したアイスバーの包装を取って備え付けのごみ箱に捨てると】

……ん?

【そこで少女を発見したらしく、カチカチと時計の音を引き付けながら接近するだろう】

【彼女が視線を向ければ、赤い布を緩めに頭に巻いて癖の強い黒髪を軽く纏めた、藍色の瞳の青年の姿がある】
【黒のポンチョで体型を隠し、その下に黒のワイシャツと薄い白のベストを着用】
【ポンチョには1から12までの数字が暗い灰色で刻まれているが確認しにくく、】
【ベルト変わりに砂時計を繋ぐ細い鎖を使用し、サラサラと時を刻む音がする】
【時計が埋め込まれた八端十字架を提げており、教会¥椛ョの神父だった】
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 16:04:52.46 ID:AbQqEnORo
>>513
【突然、相手の表情が変わったのをみて、猫もビビる】
【何に驚いたのかわからないのか、きょろきょろと周囲を見渡して…】

あ、失礼いたしました。
私、使い魔のブルーベルと申しますです。電話しているようなものとお考えください。

”そしてその主人のブルーライン。まあ、透明人間と思ってくれていいよ、触れないけど”

【『声』は丁寧に、『彼』は軽くおどけながら、自身の素性を明かす】
【どうも猫は、二人の存在が恒常化しているようで、気にした様子はないけれど】
【二人が名乗ったのを受けて、自分も元気に】

「ブルーローズですっ!!」

【ちょっとボリュームを絞りきれない声で、名乗る】

”君、何の本読んでたのさ?”
”割と物々しいタイトルが見えた気がしたけど”

【猫を猫可愛がる『声』を放って、ラインは相手の本について問うだろう】
【どういう仕組みか判然としないけれど、一応青年を認識しているようだ】
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/15(日) 16:06:15.10 ID:QQLVKVRE0
>>514

この暑さだけは如何ともし難いというか……。
誰かクーラー機能完備の巫女装束でも開発してくれんかの……。

【滅茶苦茶なことを口走りながら、巫女はぐだーっとベンチの背もたれに頭を預けている】
【なんともやる気の無い姿ではあるが、見れば傍らには食材などが入った袋(エコバッグ)がある】
【買出しの帰り、といったところだろうか?】

あー……誰か我に清涼飲料水かアイスでも捧げてやろうという心優しき者はおらんかのー

【……と、まるで狙っているかのような独り言(?)を呟いて】
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/15(日) 16:11:46.99 ID:GaSdcrMAO
>>516

…………。

【暑さに熔けかけてる巫女(顔見知り)が一人。アイスを所望していて、自分の手の中にはさっき買ったものがひとつ】
【これがモナカやチューペットなど、半分個にしやすい形状ならば何も考える事なく分けたのだが】
【問題は――今持っているのが、アイスバーということだ。丸々一個やるのは流石に惜しいらしい】

【一人で悩んでてもアイスは溶ける。ついでにアホ巫女も熔ける】
【なので青年は、問題の答を出すのを一旦諦めて彼女の傍によると】
【ベンチの背凭れを軽くノックしようとしながら、ひらひらっと手を振って】

よう、随分と暑そうだな。日射病か?

【と、声をかけてみる】
【因みに青年の格好も充分暑そうなのだが、彼は感じてないようで】
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 16:12:54.55 ID:LepCkF1Ko
>>515


…、…えーっと、判った様な判らない様なですが――。
ベルさんにラインさん、其れからローズさん。 ……です、ね。
――『ブルー』って言うのは、苗字みたいな物なのでしょうか?


【取り敢えず、幽霊じゃなければ気にはしない様子――】
【事情を知らなければ、有る意味では当然であろう『疑問』を口にして】


……、…ん、この本ですか?


別に、大した物じゃ有りませんよ。
――『櫻』の物をベースにした、「戦術論」です。
何かのときに役立つかな、って思いまして……ちょっと、勉強中なんですよ。


【――『戦術論』が役立つ、とはどんな状況なのかは不明で有るが】
【ひらひら、と軽く本を振って見せる彼。 言っている事に間違いは無いだろう】
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/15(日) 16:15:09.33 ID:QQLVKVRE0
>>517

…………んむっ!?

【背凭れをノックされて、ダラダラモードから急激に覚醒】
【ばっ、と上体を起こして、銀の瞳で其方を見遣り】
【其方というか、彼が手にしているアイスを見遣り――】

……ああ、汝(うぬ)か。なんだ、気が利くではないか?感謝してやるぞ

【にこりと笑いながら、(相手の言葉には一切返事せずに)右手をアイスへと差し出すだろう】
【その行動たるや、迷いや躊躇といったものは一切無い。相手の顔とアイスを認識した瞬間、刹那の行動である】
【ダメだこいつ^q^】
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/15(日) 16:20:10.51 ID:G28DRN5po
>>511

いかない。だってわたしは……魔翌力を奪う――兵器、だから

【今まで否定し続けていたそれを、自ら口にして】
【一切の色を持たない彼の頬へと、黒い手が触れる】
【そこから魔翌力が流れてくるのを感じて、ゼーロの表情に愉悦が加わりさらに歪む】

【それの質が、神聖な天使のものだとしても、畏怖を抱かずにはいられない悪魔のものだとしても、彼女には関係ない】
【――それを呑み込んで、自らの力へと変換する。奪った魔翌力は彼女の力となるのだ】


―――――っぐ、………ぅっ……!!

【しかし、背後に迫るダーツの全てを受けて、力が抜ける。さらに腹へと蹴りが加わり――】
【それでも彼女は魔翌力を奪うことを止めない。執拗なまでに、動かなくなるまで彼から離れようとしない】


【   逃がさない。それは彼女も同じ   】


【抱擁を、闇の抱擁で返す。互いの愛を確かめ合うかのような、そんな体勢】
【しかしその裏では、見た者全ての足を竦ませる駆け引きが、行われていて―――】


【ダーツのダメージはともかく蹴りのそれは、幾分か弱いとはいえ、本気の一撃】
【手を離して振りほどこうと思えば、か弱い彼女からいとも簡単に逃げられるだろう】
【尤も、彼にその力が残っていればの話だが】
【依然として体力と魔翌力の吸収を彼女は続けている】

【吸収が終わると、覚束ない足取りで、その場から去ろうとするだろう】
【受けたダメージが大きく、生命を奪う力が残っていない】

【だが、彼が更に攻撃を繰り出そうと言うなら、彼女は避けようとしないだろう】


【彼が残る体力を振り絞ることが出来れば――勝利は見える】


//ぐわー。タイムリミットに間に合わなかったです…
//取りあえず、切れるように仕向けておいたので、これに返せば終われるはずです
//では、ちょいと中途半端ですが、ここで失礼します。お疲れさまでしたー!!
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 16:21:06.14 ID:AbQqEnORo
>>518
【まあ当然の疑問だと思う】

”ブルーはね、見ての通り蒼いからだよ”

【けれど返ってきた答えは、あまりにも捻りのないド直球】
【少々肩の力が抜けかねない答えだと自覚しているのか、ラインは咳払いして】

”…僕の固有魔翌力光が蒼いからね、それからついた通り名みたいなものさ”
”苗字と言う考え方で間違ってない”

【真面目に、相手の言葉を肯定するだろう】
【とどのつまり、最初の言葉もあながち嘘ではないらしい】

【その間、ローズは袋をガサゴソあさってアンパンを取り出し、ビニールを破ろうと四苦八苦していた】
【後ろ(?)ではらはらしているベルが煩い】

”なるほど、君も闘う人ってことか”
”まあそうだね、『R.I.P』が片付いたとはいえ世の中不穏だらけだし”

【ナチュラルに混ざる『も』。自分も、自分達もそうだといいながら、先行きを憂うようなライン】
【思うところがあるのか、少し調子は沈み、】


”…ということは、櫻の国について何か知っているの?”


【若干剣呑さを混ぜて、問いかけるだろう】
【かま掛けもかねた多重の問い、答えによっては、何かが著しく進展するかもしれない】
【そんな期待を潜ませて】
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/15(日) 16:23:01.38 ID:GaSdcrMAO
>>519

【モノ>自分、というのはどんな関係であろうとそれなりにイラッとするもので】
【青年は表情を変えぬまま、ぱくんと自分で購入したアイスバーに囓りついた】
【最初からこれを狙っていた訳ではない、のだが。もはやかなりの意地悪にしか見えない】

おう、そうかそうか。握手だな

【しかし、とかなんとか言いながら片手で差し出された少女の掌を握ろうとするあたりは、悪ふざけへの回転が速いようで】
【大人げない大人だった】
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 16:26:45.41 ID:Q5ZrVNGro
【テスト投下から二日目。今日もさしたる成果なしに銃を抱いている二足の機械】
【よりかかる木には以前と同じく大きな焦げ穴が開いている】
……
【それはどう見ても機械だ。金属でできたボディ、内部から発せられる微かな電子機器の唸り】
【にも関わらず、ぽーっと空を眺めて動かないのは何かを憂いているようで】

〜〜〜〜〜〜!!
【やがて足をばたばたし始めて、地面がどすんどすんと揺れる。木の上の鳥たちが驚いて飛び去った】

ッ、ッ。
【飽きるまでそうした後、マニピュレータの四本指を開いてカメラアイの横をガシガシ叩く】
【なんだか気合を入れている様子】
【さっきよりは意気揚々と立ち上がると、樹の根元でストレッチがてら屈伸運動を始めた】

【ベアリングやらモーターやらがうぃんうぃん唸るだけ】
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/15(日) 16:29:53.63 ID:QQLVKVRE0
>>522

……あっ!

【目の前でぱくつかれたアイスバーに、巫女は思わず少し大きな声を出して】
【握手に差し出された青年の手をぱしんと弾いて(地味に酷い)悔しそうに青年を睨みつけていたが】
【少し考えた後、何を思いついたのか。ははん、と不敵な笑みを浮かべ――】

……ふ、そうか。そういうことか。ふはは、分かっておるぞ?汝の魂胆は!
なぁに、恥じることはないし遠慮は要らん、幾ら信ずるものが違うとはいえ互いの神を尊敬し崇めるくらい良かろう?

【えっ】

……今の世の中にはそういった柔軟な考え方が足りない。我はそう思うのだ。
異教徒を異端と一口に言って弾圧してしまうから争いが起こるのであろう。争いはどの神も望まんはずだ。
我が信ずるのは春霞の神ただひとつ、それは代わりない。
だが、汝らが信ずる神というものも純粋に凄いとは思っておる。よいではないかそんな緩い考え方で。
だから汝が我に我が神に貢物をするということに問題は無いッ!ほれ恥じるな、もう食いさしでも良いから我にアイスを寄越さんか!

【あまりに滅茶苦茶な論理である。この巫女はアホではあるが、信者や賽銭獲得の時には恐ろしく猛スピードで論理構成をする】
【だが今日は何やら意味が分からない。少し崩壊しているのは、やはりあまりにも暑いからだろうか】
【そしてベンチからひょいっと立ち上がり、彼女は青年をずびしっと指差し宣言するだろう】
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 16:31:45.80 ID:LepCkF1Ko
>>521

【――『ブルー』の語源に、何処か拍子抜けした様な表情】
【「そうですか」、等と言いつつ、隣のローズへと目を遣って】


そうですね。 ……色々と、機関とかも物騒です。
この間は、老人ホームを占拠するテロが有ったみたいですし――


……、…ん、それはですね――此処≠ゥら破ると良いんですよ。


【ラインへと受け答えしつつ、アンパンの袋の所謂『ギザギザ』を示す彼】
【――それでも手こずる様ならば、彼が開封作業を引き受ける事と成るだろうが】



――、―櫻の国=Aですか?
……いえ、何度か行った事は有っても、詳しいって訳じゃ有りませんね。
知ってるのも、基本的な事だけですし……僕は櫻の血みたいですが、故郷は水の国でして。


……、…どうして、そんな事を訊くんですか?


【『不審』では無く、純粋な『疑問』からの問い掛け――】
【櫻の国で何か変事でも有ったのか、と。 若干心配そうに、顔の筋肉を動かした】
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 16:41:00.66 ID:AbQqEnORo
>>525
”あれか…僕らも話には聞いたが、何を考えていたんだろうな、犯人は”
”要求はなかったらしいし、居合わせた人たちが撃退したらしいけれど”

【他人事のように話すラインは、僅かに早口になる】
【何かを隠している? などと疑われるかもしれない】

「う?」

【ぎざぎざを指し示されて、どういうことかと首を傾げるローズ】
【そこで一瞬、ローズがぴくりと痙攣して、急に当たり前に、ギザギザを小さく破いて切込みを入れる】
【「続きはやってみてください」とベルが言った。補助をしたのだろうか】
【そしてその動きを真似て、ぎこちないながらもアンパンを手にする事に成功し、はしゃぐローズ】
【歓声を上げながら、自分のアンパンをあちこちから舐めるように見る】


”…ヤツルギ様、と言う話は聞いたことがあるかい?”
”櫻の西部由来のとある土着信仰だったんだけど、それについてきな臭い話を聞いたんだ”


【もったいぶった切り出しで、反応を窺う】
【先ほどで大体見当はついているけれど、彼は多分『知らない』】
【それならそれで、自分は役割を果たすだけだと、ラインは密かに気合を入れていた】
【可能な限り正確に話さなければ――――】
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 16:41:19.98 ID:BGmSiINu0
>>512

そうかなあ? 人工生命だって、ある意味独特なロマンを孕んだものだと思うけど。
まあいいや。そういう感覚だって個人個人で違うわけだしねえ。

【或いは、恋人たちの、或いは、狂人たちの語らいにも見えることだろう】
【少年の近くに立つ異形を一瞥しただけで、先を考えない者もいるかもしれない】
【だが、そんなことは少年の思考に一切関係なく】

「ゴミ」ねえ、或いは実験材料にもなるかもしれないかなあ。……ただ言い換えただけだね、これじゃあ。
ただ、認識だけの問題かなあ?
「水が入れられる器」。君が言ったグラスはただ、これだけの情報しか持ってないんだから。
妖精だってそう。ただの「生命体」でしかないんだから。
――いや、ただの、っていう言い方はおかしいかな。後ろに何か言葉が隠れてるんだから。
隠れてる限りは御伽噺で済むけど、一度その言葉を露にしたら……ねえ?

――おや、意外。割と僕の結論と近いものがあったねえ。
そう、「結果」しか意味を成さない。少なくとも表面上はねえ。
だから僕は君から、優秀っていう評価を曲がりなりにも貰ったことになる。
ただ、裏側にはちゃんと「経過」がある。それを辿らないと同じ結果にはたどり着けない。
それじゃあ、その「経過」、手掛かりすら全部紛失したって言ったら?
――まあ、同じ答えが返ってきそうな問いだね。独り言として聞き流してもらおうか。

【恐らく、長々と口をついて出る言葉の大半には、何の意味も無い】
【その口も、耳も、甘みを味わうことは無く】
【重ねた問いを、自身で勝手に撤回する】

何だ、てっきり全く知らないんじゃないかと思ったよ。
――ただ、やっぱり機関員だったんだねえ。

まあいいや。僕にとっては、固有名詞は実はあまり意味を成さないんだ。
だから、名前に特別愛着も関心も無い。ついでに言えば、偽名がまかり通っちゃう世界だからねえ。
尤も、この場合は偽名が本人にとって意味のある名前なんだろうけど……
とにかく、僕の名前の響きなんて関係ないね。

まがい物は作れても本物は作りえないからねえ、今の僕には。

【ふう、と息を吐く。ここまで息継ぎは全くといっていいほど無く】
【再び、両手をポケットに突っ込む】

どうだったかなあ? まあいいや、どうせ何回聞かれようが答えは同じなんだし。
――こっちから願い下げだね。組織なんて肩書きはいらない。むしろ邪魔だよ。
どれだけ邪魔な人間が近寄ってくることやら……
それに比べて、今の僕にはほとんど何も障害は無い。
まあ、もしかしたら一部の人には煙たがられてるかもしれないけど。

【恐らく予想通りであろう答えを返す】
【その理由が正しいものであるかは定かではないが】

ついでに言うと、実は生体実験はしたくないんだよねえ。
生きてると必ず思念が混ざるでしょ? それがノイズになって上手くいかないんだよねこれが。
まあいいや、とにかく実験の第一段階は成功――おっとと

【少年はあくまで科学者であり、ネクロマンサーではない】
【つまるところ、制御が出来ないのだ】
【恨みを込めるように異形が少年へと腕を振るう。そしてそれを少年は軽く跳んでよける】

【異形の狙いが、今度は女性に変わった】
【ベキリといやな音が響き、異形の右腕が鞭のように伸びる】
【そしてその腕を、女性の頭上から叩きつけようとする】
【ただの肉の塊でしかないが、重い。それでも、かわすのになんら問題は無いだろう】

/把握しました。
/そして、ちょっと用事が入りました。再開できるとしたら21:00頃になるかと……
/「そんなに待てねえよ!」という場合はここで切っちゃってください、申し訳ありません……
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 16:43:56.03 ID:U9ZWmY9SO
>>503

――立ち直りが早いな、思いの外……!

(痺れた様子は、無し――この男、兎角反応が速いが)
(……読まれている。いや、見切られているのか?)

【――雷撃の手裏剣を突き破り、その刀身に電荷を纏った金属矢】
【その狙いは敵手の意表を突く事と、あわよくば感電させて行動の遅延を招く事にあった】

【思惑の片方は成功したが、片方は能わず。着地の隙も、然して大きい物ではない】
【速くも反撃の予備動作に移る相手を捉え、右手に剣を握り直しつつ接近。影は思考を巡らす】

(抜刀している分、リーチは此方が上だ。先に振れば、確実に打ち込まれた掌を裂けるが……)

【代償は少なくない。正面から当たれば、恐らく振るった剣は弾かれる――ならば】
【刹那の間に結論は導き出され、そして影は、そのように動いた。右前方に踏み込み、顔面狙いの掌底を躱す】


否、此方は只の殺し屋≠セ……!

【無駄な動作を最大限省いた、前進しながらの回避。しかし、先程の痺れが残っていたか】
【右方への軸移動が遅れ、左掌底は避け切れない。狙いが右にずれた為、左肩に貰う形に】

【だが、退かない。踏み込みつつ右足を捩り、身体を逆時計廻りに回転させ】
【敢えてカウンターを喰らいながら、強引に体重を乗せたタックルを放つ――――!】

【狙いは左脇腹。右肩から背面に掛けてを、踏み込みと共にクロスレンジで打ち込まんとする】
【太極拳で言うところの、鉄山靠のようなものだ。その威力は、推して知るべしだが】
【左肩を打たれた痛みで踏み込みが不完全な物となり、幾分威力が削がれていた】

【しかし、暗器と剣のみならず、体術にも心得が有るのか――成る程、だとすれば暗器使い≠ニいう名は相応しくない】
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/15(日) 16:43:57.80 ID:GaSdcrMAO
>>524

【アイスバーはソーダクリームで、ソーダ味の青い氷にバニラアイスが包まれた、高くもないごく一般的なものだ】
【掌を弾かれても勝ち誇ったというように、アイスを囓って(舐めていない、囓っている。無くなるスピードは早い)いたが】
【なんだか脳みそごと融解しかかってる少女の言葉を大人の貫禄(笑)で右から左へ受け流すだろう】

【で、ベンチに立って此方を指差す少女に異様なスピードでアイスを完食した青年は、今度こそその指を握ろうとしつつ】

はいはいすごいですねー
ほら、奢ってやるからコンビニ行くぞ

【と、彼女のエコバッグを取り上げようとしながら先程のコンビニへ直行しようとするだろう】
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 16:47:41.34 ID:LepCkF1Ko
>>526

【ラインの“早口”は引っ掛からなかった様で――】
【「へぇ、そんな事が有ったのか」等と言った具合の、暢気な首肯を返して】
【はしゃぐローズを微笑ましげに見遣ると、……“ヤツルギ様”との言葉に、首を傾げた】


……いえ、聞いた事は有りませんが……――。
櫻の西なら、聞き飽きるほどに『そう言うもの』は有るでしょうね。


――、きな臭い噂、って言いますと……如何云うものですか?


【現状、意見を差し挟む点は無い――彼の言葉を促すべく、質問を入れた】
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/15(日) 16:52:40.30 ID:QQLVKVRE0
>>529

あー、…………あー……我のアイス……

【※貴方のアイスではありません】

【決死の論理攻撃も空しくアイスを目の前で完食された巫女は、何処かがっかりとしていた様子だったが】
【指差した指を握られ、エコバッグを奪われると――】

……おい、何をしておる!離さぬかっ。
だ、だいたい奢ってやるなど……我がまるで貧乏人みたいではないかっ!
汝は分かってないな!奢ってもらう、ではないぞ?汝が我に貢いでくれるから良いのだっ!
それではニュアンスが違うではないか、ちょ、待て……ええい、とりあえずそれを返せっ!我の向こう一週間分の食材ぞ!

【やっぱり滅茶苦茶言いながら手を振り解いて、ひらひらと蝶々結びの飾りを揺らしながら、急いでその後を追う】
【ちなみに巫女が履いているのは下駄などではなく草履だ。一応走りにくいということはない】
【それでもコンビニ・イン・ザ・巫女という光景は、なかなか異質かもしれないが】

【ちなみにエコバッグには、野菜類や味噌の元、各種調味料などが入っていて妙にヘルシーチックである】
【……と、思えば普通に肉類や魚、卵なども入っていた。別に精進料理ばっか食うわけではないらしい】
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 16:57:56.76 ID:AbQqEnORo
>>530
【ローズは夢中でアンパンにかじりつく】
【口元をあんこで汚してはいるけれど、気が付いて自力で舐め取る程度の知恵はあるらしい】
【かつてもっと酷かった事を知っている人は、成長したなといってくれるのだろうか】

【対し、ラインはあくまで剣呑】


”その名を騙った新興宗教が台頭してきてね、櫻の国の小さな村に使者がやってきたそうだ”
”供物を差し出せ、そうすれば力を与えてやるってね”
”最初は獣の死体で、差し出すと魔法の粉を貰えた。村長が服用すると、なるほど、脳のリミッターを外してすごい力が出た”
”それにつられて、村の皆が自分も、自分もと手を伸ばし始めた”
”皆その力に酔いしれて、どんどん欲しがった”

”小さな小さな村だ、ひょっとすると電気が通っているのかも怪しいくらいに”
”そこに来て、神の力をわけてくれる使者様が現れた…娯楽なんてない、ひたすら食べていくだけが精一杯の彼らに、使者様は力を分け与えた”
”最初は小さな対価で、けれど粉を貰うたびに要求はつり上がっていく”

”仕舞いには、人を差し出せってさ。一日頭何人って”


【淡々と、あくまで機械的に、余計な注釈を加えず、感情を抑えながら】
【何色でもないはずの声音には、酷く悔しそうな熱が滲む】


”さて問題です、神の力である粉の正体は何でしょう?”


【言葉はおどけて軽薄に、口調には暗闇を混ぜ込んで】
【残酷な問い、ライン自身も、憤っているのか】

【念話は、ローズに聞こえた様子がない】
【意図して青年にだけ聞かせているのか、一応配慮の心はあるらしい】
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/15(日) 16:59:47.06 ID:GaSdcrMAO
>>531

【ごみ箱にアイスの棒を捨てながら入店】
【温度管理がしっかりとしたコンビニ内は外よりも涼しく、心地好いだろう】
【神父と巫女という少し異質な組み合わせは眼を引くも、気にする性質ではなくて】

ほら、前行った時に賽銭やらなかっただろ
そのかわりに貢がせて頂きますのでさっさと選べ。お前、どれがいいんだ?
飲み物がいいなら別にそれでもいいけど。金額制限はないから、ほら。この高いのでもいいぞ、少ないけどな

【と、適当に言いつつ彼は更にもう一本食べるか悩んでいるらしく、頸を捻る】
【因みにエコバッグは、今のところは返すつもりがないらしく持ったままだ】
【向こう一週間の食材――あまり量は食べないだろう少女であっても、調味料などがあるならばなかなかの重さなはずで】
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 17:01:24.67 ID:U9ZWmY9SO
>>528
//た、太極拳じゃない八極拳です!自分ってほんとバカ……。
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/15(日) 17:08:08.19 ID:QQLVKVRE0
>>553

むむむ……な、なにやら腹が立つぞ?何故だッ……そうだ汝よ、我を餓鬼扱いしておらんかっ!
我は由緒正しき春霞の社が巫女、イミナ・ハルネアだぞ?!
汝ごとき、いち教会≠フ神父ごときなぁ……そうだ、メルフ導師に言いつけてやればな――!

【誰彼に言いつける、という発想がスデに餓鬼っぽいことに、巫女……イミナは気付いていない。やっぱりアホか】
【なお、青年がメルフ導師ことメルフュレル・ファーザーと同じ枢機卿≠ナあることを、イミナは知らない……はずだ】


……ええい、シャクではあるが……背に腹は代えられんわ……
仕方あるまい、いいか?我はな、“奢られてやる”のだ!奢ってもらうのではない!
そこんとこ勘違いするでないぞ!いいな!と、いうわけで我はこれを所望する。

【宣言しながら少女が手に取ったのは、少なくも割りと高価なカップアイス(イチゴ)】
【そう、『高価なアイス』の代名詞として知られていそうな、某ハーゲンでダッツな感じがするアレ(のようなもの)である】
【 そ れ を 3 つ 、一気に青年に渡そうとするだろう】
【エコバッグに関しては――少なくとも店内に居る間は、諦めたのだろうか】

【余談ではあるが、さっきから店内空調の微風によってイミナの背中の蝶々結びが微妙にひらひらしている】
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/15(日) 17:08:53.99 ID:QQLVKVRE0
>>535
/安価ミス、>>533宛てです。
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 17:09:29.03 ID:LepCkF1Ko
>>532

【――成る程、何処かで聞いた様な話だ】
【“水の国”の場合、コミュニティとして大きすぎたが為に一部への蔓延で済んだ】
【今や、水の国による摘発も開始され……、D≠ヘ、其の姿を消し始めている】

【其れが――、『司法』『行政』『立法』の区別もされぬコミュニティだとすれば、だ】
【頭である“村長”、次第に周囲の人間、上から毒せば全てを染めるのは容易】
【果ては、小さな物語とも大きな物語とも知れないが――】




 ――……、…クスリ≠ナしょう。




【――――幸福の第一義≠ェ、其れの入手と成る事も不思議ではない】


【数ヶ月前まで、嫌と言うほどに関わって来た『其れ』――】
【洗脳手段≠ニ来れば、青年にとっては紫電の如く直結する思考であった】
【笑みは消え……、何処か、鋭さを増した双眸で、呟くかの様に返答を為した】
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 17:10:56.89 ID:7HeuiuVSO
>>520

【−−彼は】
【必死の抵抗を続けた彼は−】

【僅かばかりの魔翌力体力を残し−−−−彼はじきに、動きを止める−】

【彼女が、ゼーロが居なくなるのを見て】

……ケッ

【周りを舞っていた“カミキリムシ”が、彼の身体に吸い込まれていく−】
【魔翌力を補給した彼が起き上がるのは、およそ4時間後であった】

/返信遅れて申し訳ありません! お疲れ様でした!
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 17:13:19.52 ID:+NlEspzXo
>>527
生憎と私は科学者じゃあない。
だからこそ──やっぱり、人工生命に覚える感情は「科学的なもの」くらいなんだよねーぇ
まさに其処は黄昏君の言う通り……個人差があると言うものかなーぁ?

そう──言い換えっていうのはとても大事なものだと思うよーぉ?
キミもしっかりと紡いでいるじゃないか。「認識だけの問題だ」と
プラスチックのこの容器だってそうだ
ある人から見ればゴミ。ある人から見ればコップ
ある人から見れば実験材料で──或いは資源としてみなす人間もいるかもしれない
其の認識だって、後ろに言葉を付け足せば。隠れた言葉が現れればまた変わってくる
──言葉は大事だねーぇ、黄昏君
ゴミか資源か。そう断じるものだって、認識以前に言葉でそう語るから「そう」見えてくる

黄昏君──ねぇ、黄昏君。私はキミのことが気に入ってしまったよ
例え思念を持つものや女性の事が嫌いでも──私はキミという……日向黄昏という一人の人間の事が気に入った
機会があればまたいずれこうやって語り合いたいものだ──ねーぇ、黄昏君

     ──── 『好意』 というものは、キミはお嫌いかなーぁ?

【本来の目的/思考はただの一言にだけ収め】
【残る文章は資源にもゴミにもどうとでもなりうる文字の羅列】
【雑多な情報に混じった、唯一の彼女の思いは──果たして、拾われるのか否か】
【最も──その結果ですら。彼女は或いは、「どうでもいい」と切り捨てるのかもしれず】
【くす、くす、くすとただ、笑う】

【無為な言葉の協奏曲≪コンチェルト≫──】
【其処で得られるものは、言葉が紡がれた過程/意思と同等のモノなのだろう】

そう。私は機関員だよ、黄昏君
ついでに言うならばナンバーは107番
だけどキミが名前に何の愛着も持たないのとほぼ同様に──
私も、機関のこの数字に特別な感情は抱いていない
むしろ機関に居る理由だってただ「なんとなく」だからねーぇ、黄昏君
そういった意味合いでは、キミと私とは随分似たもの同士なのかもしれない。
黄昏君──そうは思わないかなーぁ?

更に言わせて貰うと──黄昏君
仕事熱心な機関員にとっては、キミが標的となっている可能性があるとだけ伝えておこうかなーぁ?
障害があるとすれば、そこだと私は考えるよ
もっとも──黄昏君。キミにとっては、障害でもなんでもないのかもはしれないけれど、ねーぇ

────さて
そろそろ私はお暇させていただこうかなーぁ?
生憎とネクロフィリアじゃあないからね。死体と踊る趣味はない
キミ自身には──とぉーっても興味があるんだけどねーぇ、黄昏君

【鞭のように伸びた異形の右腕。ソレを見て、彼女は言葉を区切り】
【ぞわり──】
【地面の白い染み二つから、ずるりと生まれる二本の茨】
【だがその茨は、野生の物にしてはただただ太く長い】
【其の太さは親指ほどのものだろうか──】
【白から生まれた二つの緑は、軽々と彼女の脚と胴体を掴んでベンチの斜め後方に彼女を運び去り】
【──べき、と】
【標的を捉え損ねた腕は、或いはベンチを易々と両断するかもしれなかった】

【彼女を地面へと降ろした茨は、其の直後に朽ち果てるかのように茶色く変質し】
【かつん、こつん。彼女は夕焼け色を意味する彼へ背を向けて。ふわりと藍色を風に棚引かせた】

じゃあ──またね、黄昏君。卵の件は上の人間に伺いを立てておくよ
キミの実験、成功するといいねーぇ

【──かつん、こつん、かつん】
【ただそれだけを、言い残し。ひらりと手を振った後】
【女性特有の靴音を立て──路地裏へと、姿を消していくのであった】
/っと、申し訳ない。それではここで〆させていただきます。お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/15(日) 17:18:07.55 ID:9Vp3/DbQ0
>>349

ゴホッ――ゴホッ、ゴホン――!

【喋り終え、シロナが配慮の言葉を掛けたとほぼ同時であろうか】
【やはり御老体に飲酒品の一気飲みは苦があったのだろう、口元を手で押さえ激しく咽始めた】

ゴッ――はは、シロナ様ッ、御気使い感謝致しましょウ…
ですが…ゴホン、この程度の苦しみは世界の市民と比べ…ゲフッ、れば…

【咳き込みながら、周囲の反応を伺うかのように会話を続けるガリウス】
【苦痛が収まった後に口を開けばいいものを、それでも話を無理に進めようとする辺りは、この人物の表現演出とその性格の表れか】

――ッ――…

【咳の影響が一通り収まった所で、彼はやや俯きつつもシロナの抱く思いを着実に聞きとっていく】
【その最中にタキシードの胸ポケットから白いハンカチを取りだし、口周りを拭きながら次の発言に備えた】

――はい、仰せの通りです――お早い御理解嬉しく思います…

【シロナが喋り終えたとほぼ同時に、ガリウスは目を伏せながら礼を一言で済まし、言葉を続けていく】
【――しばしの沈黙の後、彼はシロナの目を見つめなおし、次々と言葉を紡ぎ始める】

…新たな秩序を形成する為の変革は、必ず誰かが痛みを味わいます
――まあ、私は心だけ…“彼等”と比べれば全然マシですよ――

【何故なら――真に痛みを引き受ける存在となるのは、彼の下に付く部下達だからだ】
【政治面という巨大な見えざる物体を相手にする私と違い、彼等は自身の命を賭けて数多の人物を相手にする】
【心の痛みだけで済む自身と比べれば、彼等の味わう肉体精神双方の苦痛は計り知れない】

その為に私は、彼等を癒やし、そして養う力を創る

【だから彼は、あらゆるの欲望を満たす為の王≠ニなり、メンタル面の支援や後方からのバックアップに専念するのだ】
【満たすべき欲望――それは時に無限の金となり、幾多の娯楽となり、傷心の補強となり――時に、殺人から生じる快楽ともなる】

目的のみで私に付いて来てくれている者にも、相応の支援はしたいのですがね――

【確かにその中にはおそらく、欲望の見返りを全く求めず彼の志に純粋に対して純粋な共感を抱いただけの者達も存在するのだろう――】
【強い恨み、世界の末路を思う心――理由として可能性のあるものは幾らでも挙がるが、果たしてその行動が自身の思いと成りうるのか】
【突然の奇襲で不意に命を失うかもしれない、死を宣告されような状況――それでも彼等は、闘う道を選んだということか】

――後の歴史を民衆が決める事を逸早く察知した所も流石シロナ様ですな、感服致しますよ
…だからその通り、今後の正否を心配する必要はありません

――全ては、これからを生きる人々と歴史で作られていく――はず

【彼は最後にそう言うと再び目を伏せ、何処か悲しげな表情を見せた】
【その表情は一人の老人を映しだしていると言うよりは、組織の頂として今後を見据えたかのような姿を感じさせるかもしれない】
【機関の首を獲ることを高らかと宣言したとは思えない、そんな弱々しく情けない思いが滲んでいるかのように――】

ですが、貴女様に興味を抱いて頂いたことは嬉しくて仕方がない
それにお招きしたのも単なる礼儀混じりの社交辞令だと思って結構ですよ、ハッハッハ…

【しかし憂鬱さを感じさせぬよう、素早く笑顔に切り替えて賛辞に対応を見せる】
【あくまでも、彼は己を大きく見せる事に専念しているかのように――】

【一方で同時刻――会場の外には、静かにリムジンが停車する】
【彼の迎えか、中からはサングラスを着用した黒服の男女が数名現れ、会場内へと足を運んでいた】
【一見すると何処でも見かけるボディーガードといった雰囲気だが、彼等は果たして本当に単なる要人護衛集団に過ぎないのか――】
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/15(日) 17:18:28.62 ID:GaSdcrMAO
>>535

えっ、ないない。子供扱いはない、あんな神社を一人で手入れしてんだからな。
子供扱いは流石に相応しくないだろう

【せんせーに言い付けてやるー!なノリの彼女に、返したのは案外真面目な言葉だ】
【春霞の社。桜を抱くあの神社を、たった一人で守護する幼い巫女――】
【同じ、神に仕える立場からすれば、むしろ彼女は尊敬に値する人物なのだ】
【……まぁ、子供扱いではなく馬鹿にしてるとか、からかってるとかなら青年は真顔で頷いたはずだが】

あーはいはいわかりました奢らせて下さいお願いします――ってな
……いや、いいけどよ。イチゴ好きなのか、お前……別の種類とかもっと……

【と、自分のアイスを選んでいたので彼女がなにを選んだのか分からなかったが】
【同じアイスを三つも渡されると、流石に驚いたのか少しばかり沈黙する】
【それから青年は、やはり安めの、小さなボール状をした色んな味のアイスが入ったものを手に取ると、てってこレジへ急ぐだろう】

【ちらり、蝶の飾りに視線が行くが――何も言わない。猫じゃらしが気になる猫、みたいな反応なのかもしれない】
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 17:22:14.01 ID:AbQqEnORo
>>537
【ラインの感情が、一部念話を通して漏れる】
【戦術論なんて本を読み込むだけはある、見た目はぽややんだけど、キレる】
【失礼な言葉を含んではいたけれど、全体的には好意的だ】

”そう、クスリ。しかも学者に、開発者以外に解析不能とまで言わしめた、面倒な奴だそうだ”

【ラインはDを知らない、それがただ、そういうものだという事しか】
【けれど、クスリの素性はこの際二の次…重要なのは、ラインにとって重要なのは、そこじゃない】


”…力を求め、おぼれ、壊れた村人達”
”生贄に差し出され、カミサマの元に召し使えられ、末路は知れず”

”それでもまだ力が欲しいと、彼らは思った”
”ノルマは続いている、差し出せばもらえる、やらなきゃもらえない”

”こうして村がいくつか死んで、使い捨ての兵隊と金のなる木を、カミサマは手に入れましたとさ”


【――――彼に姿があれば、唇を噛み千切っていただろうか】
【酷く、とても酷く憤っていて、周囲の気配すら変えてしまうほど、強く、強く】

【ローズも二つ目に手をかけようとして、止まった】
【青年の表情と、ラインの変化を察して、じぃっと虚空と青年を、視線がいったりきたり】


”…今朝ね、それを調べていて、逃げてきた奴と知り合った”
”ボロボロだった、変わろうと足掻いていた、それでも連中を追い続けるつもりだったらしい”

”その神とやらが許せない”
”よりよく在ろうと足掻くモノを嘲笑い、踏みにじるような神が、許せないんだ…っ”


【姿がなくたって、念話でしか話せなくたって】
【ラインは、今朝であったばかりの誰かと、遠い場所で起こった出来事に、もはや怒りを隠そうとはせず】
【その誰かに託された使命を、役割を果たそうと、内に衰えない怒りを幾度も再燃させた】

【伝えなければ成らない】
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 17:28:10.18 ID:svlxp/4DO
>>528

【右手の攻撃は躱され、左手の一撃が相手を狙いを若干ずれるも捉え】
【手応えのその刹那、青年の脇腹目がけ重い一撃が襲い掛かる!】

なかなかやるじゃねぇか!
【この体制ではあの切り返しのタックルは交わせない】

【しかし、彼の眼は諦めてはいなかった、すかさず左足を折り曲げてあげその一撃を受ける】
【しかし、片足で受けたため軸足は一本――――不安定なため吹き飛ぶ】
【すかさず受け身を取り、腰を低く起き上がる】

ここじゃ分が悪いか…

【ここは暗い廃墟の中、暗記を使い、現役の影にとっては好条件か】

一撃で終わらせねぇとダメってことか

【そう言うと青年は低い姿勢で相手を見据えたまま、左掌を出し、気かなりのを集中させる――――】

次で決めてやるぜっ!!

【青年は次の一手に賭けるつもりだろうか】
【青年は気を溜めて圧縮している、相手も大技を使う準備もできるたろう。】

//一時携帯に移行です
//次は10時以降になると思います…


544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/15(日) 17:29:28.71 ID:QQLVKVRE0
>>541

なっ……なんだ、分かっておるではないか。ふはは、もっと崇めても構わんぞ!
我としては、我を崇めると共に我が神を敬い、信仰と賽銭を捧げてくれればより良いのだが!

【……なんともまぁ、扱いやすい人物である】
【巫女は相変わらずというべきか、無い胸を張ってえへんと威張り】

そうだ、それで好い……ん?ああ、イチゴは好きだが……ほほう?そうか、別の種類も買って良いのか!
今日はえらく気が利くではないかミールよ、オンナでも出来たのか?全く聖職者の風上にも置けぬな!

【何故か酔っ払っているみたいなテンションでにこにこ笑顔と同時に、イミナは】
【てってこレジへ向かおうとする青年を引きとめ、バニラ・抹茶の同じ種類のアイスを それぞれ3つずつ 押し付けようとするだろう】
【その笑顔たるや、幾分さっきの仕返しを孕んでいるような気がしないでもない】
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/15(日) 17:36:50.73 ID:GaSdcrMAO
>>544

いやぁ、名前も分からん神様を崇めるのはちょっとなぁ……お前なら(おちょくるのも一緒に出来るから)いいけど

【括弧内で馬鹿にしてる気もするが、本心から侮っていないのは事実だ】
【しかし年下の少女というのもあるのだが、この巫女があまりにもアホ過ぎるので】
【敬意、などの感情を表すタイミングを逃してるのも事実なのだが】

ん……あぁ、まぁ、あれだ。この間の茶が美味かったからな、礼だよ
――女、ねぇ。いるような、いないような。寝てるような。

【イミナにさらにアイスを押し付けられ、受け取るも。ここから春霞の社は、恐らくは至近距離という訳でもないだろう】
【外は暑く、合計九つのアイスをどうするつもりなのか。少し気になるところではある】

【そして――彼女の言葉には、歯切れ悪く曖昧にぼやかして、会計を済ませた】
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 17:41:46.37 ID:LepCkF1Ko
>>542


【両者の間を流れる、引き締まった空気――】
【青年は顎に手を当て、ラインは怒りを明らかに滲ませ】
【ともすれば、『人を[ピーーー]様な雰囲気』が、一陣の風と共に――】







 ――……、……ん。 何でも無いですよ、ローズさん。


【――、そして、青年の笑顔と共に、崩れ去って行った】

【ローズを安心させる様に、彼女の頭に手を伸ばし】
【手を載せる事に成功すれば――優しく数度、其れを撫でて、彼は口を開く】



……、最近、学んだんですけどね、ラインさん。
怒ってる時こそ、『冷静』で居なくちゃ成らないんです――。
そうじゃ無ければ、有効な解決策なんて思い付きません。
其れに……、其れで周りの人を心配させたり、悲しませたりしたら本末転倒でしょう?


――――、―怒るのなら、少しだけ=B ……後は、腹の中≠ナすよ。


【「クールに行きましょう」――と、クールから程遠い青年は、笑みつつ話す】
【……其れは恐らく、彼が「物凄く怒っている」と云う事であって】
【ローズの頭から手を離すと、左手を、右手に持った本の背で叩いて】



……、…<Justice>と『対機関連合』に、先ずは働きかけてみてください。


僕、事情が有って其の辺りは手伝い辛いのですが――。
……まぁ、出来る限りの事はやってみます。
多分、『森島 京』の名前を出して頂ければ――少なくとも、『連合』の方には話が通し易いと思います。
<Justice>の方にも、何人か知り合いは居ますし……。
……取り敢えず、貴方達には其方の方をお願いしても良いでしょうか。



………、……そんな神≠ヘ、さっさと化けの皮を剥がしてやりましょう。



【――「僕は一度、見に行ってきます」、と。 ……彼は、微笑みと共に宣言した】
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/15(日) 17:47:23.51 ID:QQLVKVRE0
>>545

我が社の神の名は安易に他言してはならんからな、そこは仕方あるまい。

……ほう?我を崇めるというのか?ふふふっ、善い心がけだ!
よし、ならばその表れとして我が社に信仰と賽銭を捧げるが善いぞ!

【この巫女に対しては何を言っても信仰&賽銭寄越せになるから仕方あるまい】
【上機嫌なイミナは、会見を済ませる青年を少し離れたところから、その凛とした銀の瞳で見遣っていて】


なんだ、あの程度の茶なら何時でも出してやるぞ?
その度に何かを奢って……あ、いや、貢いで貰えるというのならまさに万々歳よ。

……ほう、好いコトを聞いた。汝ら、色に現を抜かすのは禁じられているのではないか?
これをメルフのやつに告げ口してやればどうなるか……ひとつ弱みを握ったというところかの?

【……と。にやにやしながら、イミナは青年からエコバッグとアイスを受け取ろうとするだろう】

【――が、其の前に。イミナ自身、何やらかを持ってレジで会計をしようとしている】
【それは、冷却用のロックアイスであった。……色々と抜かりない】
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 17:56:36.30 ID:AbQqEnORo
>>546
「ぅ?」

【優しく乗せられた手には抵抗する事無くなでられるローズ】
【目を細めて、はにかみながら力を抜く】

「これすきー」

【その気持ちはしっかり伝わっている】
【安堵して、再び二個目のアンパンにかじりつく】
【ゆっくり味わって食べていたけれど、終始幸せそうに笑っていた】


【そして、ラインは、彼の静かな言葉に笑いかける】

”…手は綺麗に、心は熱く、頭は冷静に、だね”

【自身を落ち着かせるように、細く長く、息を吐いて】
【頷き、肯定した意思を言葉なく伝えるライン】


”『Justice』は問題ないはずだ、情報元が信頼できる人間に託している”
”谷山って言うんだけど、知ってる?”


【その名を口にするときは、既にラインは冷静な声音だった】
【入れ込んでいるのか、優しくも力強い感情が透けて見える】

”『対機関連合』、承知したよ、京”
”事情が何かは知らないけど、どんなしがらみも片付けなきゃ片付かないよ”

【そんな忠告、投げかけておいて、訂正する】
【君は多分、わかっているか。余計だったね、すまない】
【冗談めかして笑うと、力が抜けてゆく】

”ありがとう、京”
”場所は沿岸部、白天龍の領地だ”
”拡散が始まっているらしい、急がないとガラ空きになるかもしれない”

【村が死に続けて、人のいなくなった土地】
【ひょっとしたら出回っている、かの都市の情報、森島が知っているなら、この短い言葉から何かを掴めるか】


「…あの、きょう」


【空気を読んで、話が終わるまで、相手が立ち去る気配を認めるまで、おとなしくアンパンを食べていたローズ】
【口の端に小さくあんこをつけたまま、最後の一個を、おずおずと差し出す】
【不安げな表情、受け取ってもらえなかったらどうしようとか、考えているのかも】
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage saga]:2011/05/15(日) 18:01:12.95 ID:GaSdcrMAO
>>547

だからそんな神より、其処にいて触れるお前の方がよっぽど貢ぎがいがあるってな
信仰は既に別のところにあるし、まぁ、たまになら現物を捧げるさ

【黒革の、それなりに使い込んでいるらしい財布を取り出して会計を済ませる】
【彼女に言われてから現金を持ち歩くようになったのかもしれない、多くはない程度のお札も入っていた】

気が向いたら、だけどな。休憩によったら自動でお茶が出てくるとか美味しいしよ

……あー。女、ってか……なぁ
こう、なんだ。説明するには難しいな――あぁ、でも。

【彼女にアイスとエコバッグを渡しながら、青年は僅かに眉を寄せた】
【関係性を表現するのに悩んでいるようで――ふと、彼から薬品の匂いが飛ぶ】
【清潔すぎて潔癖な印象を与える白を彷彿とさせるその匂いと共に――】


  ――――  『神様』、だな。アレは


【と、彼は。困ったように笑って言った】
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/15(日) 18:02:24.10 ID:68+4l0IHo
【街中】


【休日の為か、そこそこ人通りの多い街中】
【うーん、と顎に手をやりながら歩く、身長170後半、年齢は20歳前後といった辺りの青年が1人】

【黒の双眸に、短く切られた黒い髪】
【黒のスーツにカーキのモッズコートを着た所謂青島スタイル】
【長身な為か、其の姿は中々爽やかな印象を与えるかもしれないが、勘が鋭い者ならば、瞳の奥底の、淀みに気づくかも知れず】

あー……どうやったらもっとパッションさんの為になって、お金をもらえるかなー……

【いたって真面目な表情で呟きを口にする彼】
【しかし、内容は機関員もしくは、機関に繋がりのある人物ならば、分かるかもしれない】
【パッションさん、とは氷の国支部長、その人である】

【そして、お金をもらえるかなーとか有り触れた欲望ではあるが、人がたくさんいるような街中で20歳前後で、まともな人物が言うことではない】
【つまり、中身は決して爽やかとは言い難いということで】

(………おっと、ちょっと気を緩めちゃったな……)

【刹那――青年の体から滲み出る、哲学者の卵の黒い魔翌力】
【魔翌力の感知を出来る者ならば、気づくことは難しくないだろう】

【そして、立ち止まり、乱れてもいないスーツの赤いネクタイを整えると、また上を向いて歩き出し】
【頭の中で、最初呟いた事についての自分会議が行われており、前方不注意な為に、人とぶつかってもおかしくは無く――】
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 18:04:34.27 ID:AbQqEnORo
>>548
//かの都市ではなく、かの移動都市でした、すみません…
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 18:12:42.60 ID:Zw+9qYPyo
【港・コンテナ置き場】

―――――っ。

【立ちくらみでも起こしたのか。赤いコンテナに寄りかかるのは、18歳位の少女】
【黒い瞳、長い黒髪。前髪はまっすぐに切り揃えられ、後髪は緩やかなウェーブがかかり】
【赤地に白のドット柄のチュニック、黒のフリルスカート、靴は赤のミュール】
【身長は170に近く、その容姿はファッション誌を飾るモデルを彷彿とさせるものだ】

コレ、だったかな…

【力の入り切らない体のようだが、難なくコンテナの側面の大きな蓋を持ち上げ】
【中に詰まった液体のボトルと12オンス缶を一つづつ取りだし、その場で缶を開け始める】
【一連の作業に夢中な彼女は、周囲を全く見ておらず】
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 18:13:03.17 ID:LepCkF1Ko
>>548


『谷山』さん――、名前だけは、伺った事が有ります。
確か、<Justice>の所属でしたでしょうか。
……新しい人達が頑張ってくれると、僕みたいなのは楽で良いですね。

【実際――、一度、危ない所を助けて貰ったのだが、名は聞いていなかった】
【冗談っぽく付け加えた言葉は、彼が長い間、『そう言う事』を続けている事を仄めかしていて】

【……ラインの忠告へ、曖昧な笑みを返して】
【森島は立ち上がり、「沿岸部の白天龍」と繰り返す――スレイプニルと繋げる事は、無かった】
【『そう言えば』程度の思考であり、「確信」を持つには突飛な事案すぎて――】


……じゃあ、僕は早速――、……ん、如何か――  、……わぁ。
有難う御座います、ローズさん。 ……遠慮なく、頂きますね。


【にこり、微笑むと――両手を合わせて、「頂きます」のポーズ】
【口の端に餡子が付いている事に気付けば、ハンカチを取り出して拭き取ろうとし】
【其の成否に関わらず――アンパンを受け取ると、左手に其れを持って】



――……、…じゃあ、さようなら――ローズさん、ベルさん、ラインさん、お元気で。



【――軽く手を振り、本とアンパンを抱えて。 森島は、歩き去って行った】


/この辺り、でしょうか!お疲れ様でしたー!
/レス速度が死んでやがる……!!
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/05/15(日) 18:17:52.71 ID:QQLVKVRE0
>>549

まぁ、心意気としては好しかの。
また何時でも来るがよい、我が出歩くということは実に稀だ。
大体は社に居るであろうからな……自動で茶が出るということは有り得ぬが

【よいしょ、と小さく声を漏らしてイミナは、エコバッグに冷却氷とアイスを突っ込み】
【重そうなそれを両手で持ちながら、店を後にする】
【そして、青年のそのあまりに漠然とした回答に、首を傾げて――】

……『神様』?
汝よ、頭は大丈夫か?……意味深だのう

【薬品の香り――には、確かに気付いていたのだが、特に言及することはなく】
【『神』――彼女自身、神道に身を置く人物である。そこの理解は十分可能なのだが――】


……さて、悪いが我はもう行かねばならん。短い時ではあったが、助かったぞ。
……むしろ、汝に用事が無いのなら、これより汝のお気に入りの茶を一杯出してやっても良いぞ?
その代わり、これを社まで運んでもらうがな

【と。どうやらイミナは、もう社に戻らなくてはいけないらしく】
【そんなことを申し出ながら、重いエコバッグを其方に差し出してにやりと笑むだろう】
【青年は巫女の頼みを聞いて荷物持ちを買って出るも、断ってそのまま帰るも、自由だ――】

/一旦落ちなければいけなくなったのですが、区切りも良いので短いですがこのあたりで!
/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 18:19:41.16 ID:gDpClXuO0
>>550

イテッ

【前方不注意のエンカウントは今日も発動】

【深紅の眼をした少年は後ろにこける】

【深紅の髪と大剣が印象的な、少し若い少年だった】

おっと、こいつは失れ.......い

【一瞬口の動きが遅くなったのは、その目の淀みに気付いたようだ】

【闇と裏に生きた彼は、その分、邪な気配に敏感だ】
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 18:21:17.36 ID:AbQqEnORo
>>553
【ローズは口元を拭われるまでの間目を閉じてじっとしていた】
【いつも強引に口を拭かれているのか、唇を尖らせて酷く警戒していたけれど、想定外に優しくてほっと一息】

「…にへへ、またね、きょう」

【ハンカチが引っ込むと、そんな穏やかな風に笑って挨拶するだろう】
【あまりにアレなので描写されなかったが、終始ベルはローズの行動に感動していた。とても煩い】

”またな、だろ。森島京”

はい、くれぐれも身体にはお気をつけて。

【そこだけは冷静に告げて、彼が歩き去るのを皆で見送る】


(Justice…ローズが生まれて、先延ばしにしてたけど)
(聞きに行かなきゃ、哲学者の卵)

【誰にも告げず、ラインはローズに意識をやる】
【するとローズは、後ろを振り返って首を傾げる。何か用か、と】


(成長、してる…)


【ローズが、あまりにも、早すぎる速度で】


//お疲れ様でしたー!!
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/15(日) 18:24:24.60 ID:GaSdcrMAO
>>554

そりゃどーも、お褒めに預かり光栄至極……なんてな
おう。また暇になったら寄らせてもらうよ、基本は暇だから……いや、暇じゃないけど……

【エコバッグを持ち上げる少女を見ながら、頷く】
【一応、仕事はあるのだが――なんというか、考えたくないことなようで】

【大丈夫か、と問われれば大丈夫と返した。彼は既知に『神様』がいるらしい】
【言及されなかったからか、そのまま薬品の匂いと共に疑問は風に流し。青年も外に出ると】

――はいはい、分かりましたよ
春霞の社までの対価にしたら充分なくらいだ――本当にな

【なんて、破顔して。彼女の鞄を手に、目指すは新緑が美しいはずの社へ――】

/了解しましたー
/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/15(日) 18:25:49.01 ID:68+4l0IHo
>>555

っ……おっとこれはすいませんね……

【青年も少し後ろの仰け反るが、倒れるようなことにはならず】
【そして、倒れた少年に対して、申し訳なさそうな目を向けて、左手を差し伸べるだろう】

ん……?どうかしましたか……?

【言葉を濁した少年に対して、違和感を感じたのか、疑問を投げかけて】
【青年は、自分の目の淀みに気づいてないし、気づかれるとも思っていない様子】
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 18:33:45.22 ID:gDpClXuO0
>>558

いえ、失礼ながら『闇』に生きる人間の匂いがしたもんで.....

【小声ながらもはっきりと意思を伝える翼】

【その瞬間から彼の雰囲気が変わる】

【表に生きる神裂翼から、裏に生きる悪人へと】

なんちゅーか、ついいつもの様に、粛清をしようとか思っちまいましてねぇ

【あくまで、軽口をたたくふりをする翼】

【だが、勘の良い相手ならすぐにばれるだろう】
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/15(日) 18:45:02.44 ID:68+4l0IHo
>>559

『闇』に生きる人間……?
あ……カノッサ機関とかそういう組織の人のことかな……?

【青年は青年であくまでとぼけて、善人のように振る舞い】
【カノッサ機関を出したのは、新世界の世間一般的にもカノッサ機関が悪の組織として有名だからだろう】


(ふぅん……戦うにしても街中じゃあヤバそうだし……場所変えるのがいいかな……)

【少年の雰囲気が変わったのは、青年も肌で感じ取ったようで】

粛清って……喧嘩ですか……?
ま……するにしろしないにしろ、こんな街中でこんな話をしても物騒ですし……
どうせなら、路地裏にでも……

【少年に粛清の意味を問いただすと、路地裏への移動の提案】
【実際、こんな場所で戦闘でも始めれば、一般人に被害が出ることは間違いないだろうし、思い切り戦闘するとするならば、路地裏の方が良いだろう】


【――――キンクリ?】
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 18:50:13.70 ID:gDpClXuO0
>>560

あれー、勘違いかなぁ??ま、路地裏で話ぃしましょうやぁ

【あくまで表面上は笑顔での応対をする翼】

【が、既にもう戦いの準備はしている】

【今の彼は、表を捨てている】

ま、行きますかぁ

/個人的には戦いたいけど、時間無いならキンクリでもいいですよー
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 18:55:57.86 ID:Zw+9qYPyo
【港・コンテナ置き場】

―――――っ。

【立ちくらみでも起こしたのか。赤いコンテナに寄りかかるのは、18歳位の少女】
【黒い瞳、長い黒髪。前髪はまっすぐに切り揃えられ、後髪は緩やかなウェーブがかかり】
【赤地に白のドット柄のチュニック、黒のフリルスカート、靴は赤のミュール】
【身長は170に近く、その容姿はファッション誌を飾るモデルを彷彿とさせるものだ】

コレ、だったかな…

【力の入り切らない体のようだが、難なくコンテナの側面の大きな蓋を持ち上げ】
【中に詰まった液体のボトルと12オンス缶を一つづつ取りだし、その場で缶を開け始める】
【一連の作業に夢中な彼女は、周囲を全く見ておらず】
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/15(日) 18:56:43.44 ID:68+4l0IHo
>>561

【ってことでキンクリ】

【移動して、浅い路地裏へとたどり着いた一行】


さて……
戦うつもりですか……?

あ、その前に1つ……
カノッサ機関、についてどうお考えですか……?
俺は……世間と同じ考えですが……

【うーん、と戦いを始めたそうな少年を察したのか、面倒くさそうな顔をして】
【機関について、どのような思想を持っているのか】

【青年は世間と同じような考え、とは言ってはいるが、ハッキリとは言わず】

【そして、コートのポケットへと手を突っ込んで】
【面倒くさそうな顔こそしているが、戦闘の意思は―――在る】

/あー、路地裏で戦闘しようぜ!って意図のキンクリなので
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 19:03:07.71 ID:gDpClXuO0
>>563

カノッサ機関??んなの簡単。

俺が静粛すべきものの一つ。それだけさ

ま、関係無いさ。俺はあくまで悪人だから......さっ!!

【さっ、の辺りでまきびしを投げ始める翼】

【言うまでもなくやる気満々だ】

/あー、そうなんですかー
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 19:03:45.74 ID:AbQqEnORo
>>562
【コンテナ置き場なんて、人気のない場所】
【来るのは大体、人に見られたくない人種】

【人影があった】
【全部で三つのビニール袋を腕に下げ、一つにつきビニールパックが三つずつ】
【それを一つあけて、中に入っているアルミホイルを開くと、人影は焼き鳥――――鳥皮の塩を取り出して、ぱくり】
【歩きながらくっちゃくっちゃと貪って、ジト目を閉じて一言】

―――――うめぇ。

【感激しているのか、ふるると全身を痙攣させる人影】
【ウルフカットの黒髪、焦げ茶のジト目、へのじ口】
【ノースリーブの上着から露になった両腕は、細身ながら程ほど鍛えられていて微妙に焼けている】
【タイトなジーンズに腰周りを隠す袖の長いシャツを着ている】
【胸元や腰周りなど、シルエットは丸みを帯びているけれど、何故か少女と言い切るのは憚られる雰囲気があって】

【角を曲がった先、缶を開けようとする少女の姿を見つけた】
【そのまま、興味本位で背後まで近寄ろうとするだろう】
【反応がなければ声もかけない】
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 19:09:39.23 ID:Zw+9qYPyo
>>565
【青年が背後に近寄った事も知らず、彼女は手をめきりごきりと変形させ】
【鋭い爪を持ったそれを12オンス缶の縁に掛けると、缶切りの要領でぐるり、と回し。綺麗にオープン】
【普段から空けているのか、非常に慣れた手つきだ】

―――――!

【空けた所で、ようやく彼女は青年に気づき】
【警戒心をあらわにして、ばっと振り返った】

/飯行ってきます!
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/15(日) 19:11:32.99 ID:68+4l0IHo
>>564

へぇ……
ってことはよく思ってないことか……

【ふぅん、と肯定とも、否定ともとれない言葉を辺りに響かせ】

やっぱり喧嘩することになるんですか……
あ……戦いの前に……あなたの名前を教えてくれませんか?

【まきびしを展開する少年の前に、暢気とも思える、名前を聞くという行為】
【青年から名乗らないのは、何か意図があってのことだろうか】

【そして、ポケットから手を引っこ抜くと共に、まきびしから遠ざかるように、バックステップ】
【手は開いたままで、何か10円玉ほどの大きさの何かが見えるかもしれない】
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 19:11:44.26 ID:J0ANxG+f0
>>448

(……これではわたし、まるで止まり木みたいね)

【不意に増した重さに幾分か辟易し、苦笑を浮かべながら】
【それでも視界が正常に戻るまでには、姿勢はしっかり整っている】
【笑みの質も、いつものそれ】

 【しゅわり。強い酸が溶解させるのに似た音と共に、闇が拓かれ】
 【二人を出迎えるのは、温かな木目を全身に散りばめたログハウス】

【―――と。それをを抱く、風の國の山あいの、森閑な空気】
【素朴ながらも安っぽさの無い、木組みの一軒家が持つ文明の光が】
【容易く飲み込まれてしまいそうな、だだっ広い丘陵地帯――】

うふふふ……驚いたかしら?

わたし、この地域には強い思い入れがあるのですわ
前に住んでた場所の環境にそっくりですし、風が心地良いですし
ゆぅーらゆーら、懐かしい揺り篭にでも揺られているみたい―――

――嗚呼、そんな事を話してる場合ではなかったですわね

【そんな事を告げる自分に、やはり自惚れている】
【理性で自制を効かせるのは良いけども、気づくまでが遅い】

【それでも、ログハウス入り口の短い段差を指さしながら】
【「登れますの?」と聞くだけ、不純でも気遣いは出来るようで】
【事態に急変無ければ、そのままベまずはべッドのある部屋に連れて行くだろう】
【描写を少し省略し、第二階の自室まで――】
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 19:14:32.27 ID:AbQqEnORo
>>566
何してるの、アンタ?

【警戒心をむき出す少女に対し、こちらの狼少女はジト目で、ともすると眠そうに見える】
【正面にこの少女が立つと、意外と背が低い事がわかるだろうか】
【身長は150とちょっと、顔つきは14・5なのだが、胸がある。Dくらいか】

【とにかく、そんな狼少女は、無感動に相手をジト目で見つめて】
【再び鳥皮に手を伸ばし、口に入れた】
【その間もジト目は相変わらずだったけれど、嚥下した瞬間、幸せそうに目を細めて】

――――うめぇ。

【などと、意味のわからない供述を…】

//いってらっしゃいましー! ちなみにこれでも…なんです。喜んでますけど
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 19:18:47.29 ID:gDpClXuO0
>>567

神裂翼。ただの悪人だよ

【ただの悪人】

【しかしただの悪人は悪を狩ったりしない】

【様は、善と悪の狭間にいる人間という事だ】

んじゃ、やらしてもらうぜぃ

【翼の能力が発動する】

【その能力は、『ある物を起点としてそれを燃やす事』】

【そして、今回の起点は相手自体だ】

【むろん、回避は無理というわけではないが、かなりの命中力がある】
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 19:19:59.34 ID:gNqHBMh+o
【路地裏】
【ねっとりした血のにおいの充満したその場所に、響く声はふたりぶん】

「ねー、どんな感じ?」
『……、うん、上々。ざっと二週間は遊んで暮らせるよ』

【栗色の髪、白と黒とで統一された衣服の「二人の子供」が、声の主だ】
【そっくりそのまま複製したような同じつくりの姿の中で、瞳の色だけがそれぞれ青と橙の相違点】
【それぞれの片手首には何故だか「鎖の千切れた手錠」、おそろいだと言わんばかりに引っかかっている】

【二人の足元には、ほのかな体温が残った肉塊。その懐と思わしき部分から、財布を抜き出していて】
【二人の手には、赤黒く汚れた小振りなサーベル。青の少女は右に、橙の少年は左に、それぞれ握っていた】

【……「ナニ」が行われていたのかは、推して知るべし、だ】
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/15(日) 19:22:37.06 ID:68+4l0IHo
>>570
/えっと、自キャラ自体を燃やすということでしょうか……?
となると、ほとんど確定ですし、能力に、触れていなければ出来ない、等の制限を付けるべきではないのでしょうか
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 19:25:11.41 ID:U9ZWmY9SO
>>543
【影は、掌底に耐え抜いた――とは言え、直撃だ。気を練り込んだ一撃を貰って、効かない筈が無い】
【ましてやカウンターの一撃を受けながら、無理矢理に体を残したのだ】
【だらり、その左腕が力無く垂れ下がる。今の状態では恐らく、剣は振るえまい】

(左肩――あれをカウンターで貰えば、流石に軋むか)
(……次の一合を耐え切れるかと言えば、答えは否だな。恐らく、砕ける)

【暗器や体術では、あの大技を相手する事は不可能だ。剣を用いようにも、片手では吹き飛ばされるのが見えている】
【彼の賭けは、実行に移されれば十中八九成功するだろう。影には、火力が足りない】
【先程より気や魔翌力等を使っていない――いや、ひょっとすれば今現在、使えないのやも知れぬ影には】
【片腕を潰された状態での力比べは、恐ろしく分の悪い勝負だった】

(左肩と引き換えに、渾身を叩き込んだ筈だが……まるで効いていない、な)
(……手落ちが有ったか。おまけに、あの態勢から防がれた。慣れない発勁の真似事など、する物では無い)

只の角交換のつもりが、詰みに陥ったような物だな。滑稽だ……。
……だが、此方が大人しくそれ≠させると、思うのか?

【――そう。賭けようが、今の持ち札では先ず勝てない。ならば、残された道は二つ】
【賭けに乗らないか、相手の手札を削ぎ、同じ土俵に引き擦り落とすかだ】

【影はくすりと笑い声を零して、鎖双剣を彼の左腕へと投げ付け、搦め捕らんとしつつ】
【返す手で左の袖から、またも小さな筒を二本取り出して即座に狙い撃つ】
【それは先程と同じく、俗に袖箭と呼ばれる暗器の一種を、影に合わせて改造した品】
【ある特殊な改良が施された筒は、銃弾に比肩する高速で、金属製の矢を射出する――】

【双剣は、囮だ。抜く手も見せぬ抜き撃ちの狙いは、先程タックルを打ち込んだ左の膝】
【敵の技が飛び道具なら避けようは有るが、近接格闘ならばそれも無い】
【ならば踏み込む脚を潰し、出来る限り威力を削ぎに掛かるのは道理と言える】
//了解しましたー、あんまり長引かせるのも悪いので、戻って来次第さくっと倒しちゃって下さい!
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 19:27:02.55 ID:gDpClXuO0
>>572

/なるほど、分かりました

/敵キャラを起点に出来ないのを忘れてました

/書き直した文です

んじゃ、やらしてもらうぜぃ

【翼は、大剣を構えるとその刃を燃やしながら相手に突っ込む】

【その一撃は、重く中々に強力だ】

【もっとも、回避は簡単だろうが】
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 19:35:37.83 ID:FuGXJu25o
>>571
【荒れ狂う火焔そのものを形にしたかの如き腰ほどまで或る真紅の長髪を流し】
【地獄の業火を映すが如く、澄み渡る紅玉の瞳を煌かせて】
【その両腕には、焔と刃の意匠を感じさせる文様がびっしりと刻まれている】
【格好は、上半身晒布姿に下半身はデニムと言う物。なんかスタイリッシュ痴女みたいな感じだろうか】
【頭からは、5cm程の角が二本生えていて、童話に出てくる鬼に視えるかも知れない】
【そんな少女が、路地裏をのんびりと歩いていた。が】

……ん?血の匂い。

【ひくひく、と鼻を動かして、臭いのする方へ歩いて行くと、そこには二人の子どもが】

おっと、これは物騒な。
でも、まあ……面白そうだ

【そう呟くと、少女は二人の方へ歩いて行く】

やあ、こんばんは。
いやぁ、今日はいい夜だな、しかし腹がへった。

【和やかな調子は、足元の肉塊が見えていないかのようで】
【しかしながら、僅かの警戒と、其れよりも目立つ親しみやすさがあるだろう】
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 19:40:41.27 ID:Zw+9qYPyo
>>569
/ぎゃああああああごめんなさい!!!某社長を参考に土下座ッ!!!!

【少女をじっと観察し―――――彼女もまた立ち上がる】
【150ちょっとの少女に対し、彼女は170近い身長。おまけに愛想がよろしくない】

あんたと同じ、カロリー摂取。
―――――それの方が、消化吸収は良いだろうけれど。

【そう言って、先程開けた缶を彼女に見せる。中身は無機質な個包装が幾つか詰まっているだけで、見せられても何の食品かイマイチ良く解らないだろう】
【恐らくは軍用レーションの類か。ボトルの方には“経口補水液”と刻まれている】

―――――座れば?

【食事中の少女に気を使ったのか―――――開かれたコンテナ内の、低く積まれた段ボールの上を指差す】
【少女が座れる分を残して、彼女も腰かけるだろう】
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/15(日) 19:42:00.67 ID:68+4l0IHo
>>574

おっと……

【わざとらしく、言葉にしながら、手の平を閉じた後に、少年の勢いを利用し、サイドステップをして、攻撃を回避】

【軽々と回避する様からは、身体能力は高いらしい】

【そしてまた手の平を開くと、手には、刀が握られていて】
【どういう訳かは分からないが、刀が出てきた】
【となると、刀による攻撃が行われるワケであって】

【少年が、突っ込んだ後にも前を見ているようなのであれば、少年の背中へ】
【少年が此方を向いたようであれば、少年の右肩から、左のわき腹へと刀による斬撃を放つ】
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 19:45:06.21 ID:gNqHBMh+o
>>575

「……あら。寒くないの、って訊こうと思ったけど。
 色合い的に全然寒そうじゃ無かったから、まあいいとするわ」

【警戒はない。ただひたすらまっすぐに、思ったことのみを口に出す】
【どうやら青い少女は、見た目並みに子どもっぽい性格らしく】

『……お腹が空いたなら、表通りのお店へ行くといいと思うんだ。
 まあ、死臭漂うこの場所でそんなこと言うってことは、「そういうこと」なんだろうけど』

【対して、大いに警戒。真紅の少女のことばの真意を探ろうと、慎重に言葉を選ぶ】
【どうやら橙の少年は、見た目に似合わず大人びているようで】


【正反対に見える彼らの共通点は、「挨拶を返さない」ということ】
【この場所ではそんな必要はない、と。そう学んで、育ってきたから】
【……そんなことは、真紅の彼女に知る由は無いんだけど。】
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 19:45:49.25 ID:gDpClXuO0
>>577

のわぁっ!!

【刀が降り降ろされたことを察知しても少年は体制を整えただけだった】

【否、攻撃を受けそうな箇所を燃やして攻撃を受け止めた】

【そして、重力のままに大剣を振るう】

【遠心力を生かした攻撃は、あたるとかなり痛いだろう】

/やばいです、時間が八時までしかない
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 19:47:00.38 ID:AbQqEnORo
>>576
飯なら飯って言えばいいのに、気取ってるな、お前。

【無体な言葉を吐きながら、なんとこの狼少女、わざわざ空けてもらったダンボールを背もたれにして床に座った!】
【片膝ついて半胡坐、ビニールパックを一つ取り出して、ゴムを解くと、反動で勢いよく、かつ軽く蓋が開く】
【そのアルミホイルとパックの狭間に、たったいま空いた串をゴミとして放り込む】

【…パックからは、十本の串がはみ出している】
【内二本はアルミとパックの狭間=食事済み】
【残りは全部鳥皮だ、やたらと塩辛そうだ】

水を寄越せ。

【下から差し出す手は不遜、態度も顔の表情も、それがさも当然のことであるかのような仕草】
【この不良少女、明らかに喧嘩を売っているとしか――――!!】


//おかまいなくー、このツンデレは喜んでおりますのよフフフ
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 19:51:21.29 ID:FuGXJu25o
>>578
まあなー、寒いなら温めてやってもいいぞ。

【右手の手のひらの上では、ちらちらと火の粉が舞って、蜃気楼が生まれている】
【何らかの能力の類だろう、正に見た目通りであった】

いや、只腹がへったなと思っただけだぞ?
世の中君が思うほど、複雑なものじゃないと思うんだけど。

【腕を組みながら、うんうん、と頷く少女】
【見た感じでは、武器も一つも持っておらず、格好からも物を隠せるようには見えない】
【それでも路地裏を歩くだけの実力があるのか、それともバカか】

で、キミ達は所謂浮浪児、でいいのか。
それで、そこの死体から、金を奪い取った、ってところ、かい?

【のんびりとした口調のままに、少女は話を続けて、しかし、戦いが始まる様子も、何もなく、ただの確認のような声色だ】
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/15(日) 19:52:03.45 ID:lNPvLkxro
>>540
先生、やはりご無理をなさるから・・・・・・

【苦しそうに咳き込むガリウスを心配そうに見つめる】
【そして、ガリウスが苦しみながら発する言葉1つ1つを逃さないようにと聞き入る】

先生のお志、理解いたしましたわ――
先生のお考えはやがて、この星の国を、そして世界をも変えていくでしょう

【「それが、後の世にどのように判断されるかは分かりませんが・・・・・・」と彼女は続ける】

ですからこそ先生、どうか自愛ください――
今、先生が無理をして倒れられては、先生の部下の方々が身を粉にしている意味が無くなってしまいまわ

【ガリウスの身を案じるシロナ】
【やがて、会場には>>540の迎えの者達が入って来るだろう】

/帰宅ッ、そして急ぎ返信!
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 19:55:30.37 ID:Q5ZrVNGro
【結局、焦げ穴の空いた木の根元で、二脚ロボットの一日が終わり始めていた】
【生命という訳ではないため、機械の胴体や脚部には珍しそうに鳥たちが集まっている】
【排熱だけで結構暖かかったりするのだ】

ウー … ヴヴヴ
【機械が動き始めると、鳥たちはばさばさと飛び去って行った。時間も時間だ。巣に帰るのだろう】
バイ バーイ
【飛び去る小鳥に大きな腕部を振るうと、また両手にライフル形状の武器を構えて街へと歩き始める】
【調査再開。】
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/15(日) 19:57:24.66 ID:68+4l0IHo
>>579

チッ……炎系統の能力者ね……

【刀に火が燃え移ると、すぐさま刀を手放し】

【このことから、青年にとって刀は大して重要ではない、という事だろう】


―――っ!

【振られた大剣に対して、すぐさま後ろへと跳躍】
【だが、完全に回避は無理だったようで、大剣が胸を掠め、スーツとコートを破ると、血が滲み出て】

(……やっぱり病み上がりってのは嫌なものだね……)

【胸を押さえつつ、2回、後ろへと跳躍すると、そんな考えを張り巡らせて】

……翼だったっけ……喧嘩っ早い性格はなおしたほうがいいよ……
それだけ……


【別れの挨拶を述べると、ポケットから携帯端末を取り出し、青年の体は光に包まれて、現れたのは】

【全長は10m程だろうか、かなり巨大な所々が鋭いヒトガタの兵器である】
【全体は青をベースとした配色で、白く光るラインが張り巡らされている】
【装甲は標準的な、厚くもなく、薄くもない、バランスがとれており、背中部分にはブースターが付いている】
【右腕には、巨大なガトリング砲身、左手には二連式パイルバンカーが付いているどちらもシールドが付属している】
【頭部にはバイザーから黒い光が漏れており、さらにアンテナのような棒が側面から上に伸びている】
【両肩からは、フロート機能が付いたウイングが飛び出している】

【頭部には十字架が刻まれており兵器でありながら神聖≠ウもかもしだす不可解な雰囲気の存在だ】

「あ、どうされたんですか正次さん!」
チンピラっぽいのに絡まれちゃってね……それじゃあどこか適当なところまで


【そういうと、ヒトガタは何処かへ飛んでいって】


/ではここらへんで、ありがとうございました
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 19:59:04.88 ID:gNqHBMh+o
>>581

「……ほんとに?」
『こら待て。まだ話、してるでしょ』

【珍しいモノを見て、そちらに一歩踏み出しかける青、だが】
【橙がその襟首をひっつかんで、その場に留める。青がぐえっと間抜けな声を発した】

『……そんなものかな。長いこと血のにおいを嗅いでたから、僕らの思考は錆びてるんだ。
 ……、……その通り。なにも訂正することは無いよ』

【浮浪児であるということも、奪い取ったということも】
【どちらも正解である、そう告げて。目を細めて、小さく頷いた】

【……ふたりとも、サーベルを握ったまま。放そうとはしていない】

//ちょっとご飯行って参ります!
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 19:59:29.09 ID:gDpClXuO0
>>584

あーあ、逃げられちった

まーいーさね

【それだけ言うと翼はあわてて帰って行った】

/すいません、おつかれさまでしたー
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 20:01:04.84 ID:Zw+9qYPyo
>>580
ごめん。

【以上。この女、食べ物もそうだが応対まで無機質である。世間一般で言えば「感じが悪い」】
【床に座った少女を、小さく目を見開いて見ていたが。水を寄こせと手を伸ばされ、近くにあったボトルを手渡した】

塩分と油分が強そう。
そんなに食べて飽きないの?

【水を手渡した後、彼女もそっと床に座り直し】
【目線が高くなるのが嫌だったのか、はたまた誰かの傍に寄りたいのか。感じが悪いようで、そんな一面も持っていて】
【彼女も缶の中身を取り出し、個包装を剥いて口元に運ぶ。固形の栄養補助食のようだ】
【コンテナの中をよく見れば、空いたボトルと缶がいくつも置いてある事に気づくだろう】
【そんなに食べて飽きないのかと聞いていたが、彼女も大概である】
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 20:02:07.20 ID:J0ANxG+f0

//巨乳女のプレイヤー、夕ご飯で次が遅れます
//チェルシーさんの方ゴメンナサイ!
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 20:05:07.45 ID:FuGXJu25o
>>585
おうおう、昔から体がホッカホカなことには自信があってな。
夏場は良く外の奴らが近づかなかったもんだよ、はっはっは!!

【懐が深いのか、馬鹿なのか。彼女の態度は、一貫している】
【咎めるでもなく、怯えるでもなく、只楽しそうだから話しているだけという】

そうか、うん、成程。
じゃ、とりあえず飯でも食いに行こうか。

【唐突な提案である。戦いを挑むつもりは、本当に無かったかのようだ】

人間、お腹いっぱいにならないと、満たされないのさ。
だから、先ずは飯でも食べに行こう、私が奢ってやるから。

【何を考えているのか、こいつは】

というわけで、とりあえずその剣をしまうっ!

【ずびし、と人差し指を付き出して、そう言った】
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 20:05:34.39 ID:FuGXJu25o
>>585
//そして、御飯了解でございますっ!
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 20:08:02.78 ID:bg5331DRo
>>568

……何が起きるか、先に説明しておくべき。

【いつも通りの無表情に、熱を出しながらも氷のように冷たい声】
【普通に焦っていたのか、愚痴るように一言】
【景色が拓けると、辺りをキョロキョロと見回して】

そう……確かに、環境は良さそうね。
さっきのみたいな道具がなければ、交通が不便そうだけど…………。

…………ん……。

【空気が美味しいし、少女の言う通り風も心地良い】
【しかし、都会で生きてきた少女にとっては】
【多少の感慨は抱いたけれど、不便なこの場所はとても住みたいとは思えなかった】

ちょっと……、待って…………。
…………お腹、……空いた……。

【「……登れる」と答えた後、少女の身体を支えにして後を着いて行き】
【少女の自室に入る前に、服の袖を軽く引っ張って引き止める】
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 20:11:28.98 ID:AbQqEnORo
>>587
【素直に謝った相手をじろりとにらみ、こいつ何考えてんだろ的な懐疑的表情】
【言うまでもないがこいつも大概である、感じの悪さではこっちだって負けてない】
【その癖ペットボトルはちゃっかり受け取る、厚かましい】
【終始喧嘩腰の不良少女だが、鳥皮を食んでいる間は気が抜けている】

それが鳥皮だろ、俺のエネルギー源だ。
これだけ食い続けても十年は生き延びられるね。

【書いている人もトイレに突撃したくなるほど胃に悪い事をほざきながら、黙々と口に鳥皮を運ぶ狼少女】
【相手が近寄ってきたら、身じろいだり距離を開けたりはしないものの不機嫌オーラが強くなる】
【そのジト目をことさら不機嫌そうにしながら、相手の夕食に視線をやる】

お前こそ、それレーションだろ。
そんなの飯食ってる気がしねぇんだよな、俺は。

【味覚重視の思考を垣間見せながら、さらっと仕返し】
【その間にもパックを一つ平らげ、次のパックに含まれる串の三分の一がゴミになる】
【喰うペースも速いけれど、時々堪能しているのか動きが止まる】
【挙句の果てに、要求した水を飲む様子がない。手元において開封すらしない】
【…あ、飲んだ。一口】
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 20:11:41.76 ID:BGmSiINu0
>>539

それは残念だねえ。一度認識を変えてみることをお勧めするよ
まあ無理にとは言わないけど。

――結局は認識の問題かあ。
或いは、視点の違いとでも言うべきなのかな?
見る方向を変えれば、それこそ見えるものも変わってくる。
何が隠れてるか、何が見えてるか、それこそ本人にしかわからないものだよねえ。
まあ、誰がどう見えてるかなんて割とどうでもいいけどさ。

【結局は、言い換えの応酬である】
【だから、こちらの言葉に、或いは意味はほとんど無い】

――機会、かあ。僕としてはご遠慮願いたいかな。
別に実験に使わない限りは思念が有ろうが無かろうが関係無いけど。

 ――――嫌いだね。

【故に、返答の中核はただの一言のみ】
【その周りの飾りは、或いは無視することも、或いは拾うことも出来る】
【そこに、利用価値を見出せれば、の話であるが】

正直、そのナンバーは読みづらいと思うんだよねえ、割と切に。
まあ、そんなことはどうでもいいか。君が番号に無頓着なら。
……確かに君と僕は似ているところがある、でもねえ――
 立場の重んじ方は、どうやら違うみたいだ。僕は君をある意味軽蔑するよ。

仕事熱心、ねえ。そんな機関員が今何人いるかなあ?
丁度君がいい例だと僕は思うよ? それに比べたらまだ「正義」を名乗る方が熱心だねえ。
そういう意味では、まあ、障害にはならないと思うなあ。


【異形が、ベンチを破壊する。同時に、動きを止めた】

――あらら、もう活動限界が来ちゃったか、これ。
本当に何個無駄になったかなあ……割とこういう損失は痛いんだよね……

【溜息一つ。丁度、喧騒と静寂の境目に】

――素直に応援として受け止めさせてもらおうかなあ。今回は。
まあ、しばらく成功しそうに無いけどねえ、この調子じゃ。

【異形がただの、肉塊と化した。そしてそれを、さらに小さく、小さく】
【ついには、小石と同じくらいの大きさまで、圧縮され、少年のポケットに収まる】

……じゃ、次の実験台でも探しにいこうかなあ

【両手をポケットに突っ込んで多少荒れてしまった広場を、後にした】

/遅れましたがお疲れ様でしたー!
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 20:20:00.95 ID:gNqHBMh+o
>>589

「うー、残念っ。あと2、3ヶ月前に会えたらよかったっ」

【じたじた。襟首を掴まれたまま、足をばたばた】
【橙はそれを忌々しげにちらりと見、けれどすぐに視線を外して】

『……、は?』

【――その、唐突な提案に。目を点にする】

『……何を、言ってるの。あたま可笑しい、んじゃないの?
 僕もこの子も、ひとごろしの屑みたいな糞餓鬼だ。
 なのになんで、そんな……?』

【口にするのは罵言雑言、しかし明らかな声の震えは正しく動揺を表して】
【混乱した視線はふらふら、宙を泳いで。行きついた場所はかたわれの、青い瞳】

「いーんじゃない? タダでご飯食べられるなら、悪い事じゃないわっ」

【引っ掴まれたまま。青の少女は、ぽいっと血濡れた刃を投げ捨てて】
【からからから、と。剣が地を滑る、間抜けな音が響いた】

『……ぼく、は……』


//ただいま戻りましたーっ
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 20:28:45.15 ID:Zw+9qYPyo
>>592
【睨まれると、首を傾げ。そして何を勘違いしたのか、先程変形させた右手を慌てて元の形に戻す】
【ごきりめきりと嫌な音を立てている上に、手は元に戻るまでの間、歪に膨らんだり縮んだりして。食事中に見せられるのはあまりよろしくない光景だ】

そんなに好きなんだ。
鳥皮をエネルギーにして活動している生命体には、初めて遭遇したかも。
本来は有毒なはずの鉱物やメタンをエネルギー源にしている生命体も居る位だし。
不思議じゃないか。

【相手の不機嫌オーラは露知らず。つーか気付いてない、だからこそこんな悠長にべらべら話しているのだ】
【そして食べているものに突っ込まれると】

栄養価と保存性、携行性に優れているから。
カロリーさえ取れればいい。
味覚はあまり発達させてないから。

【質より量、と言う事なのだろう―――――最後の言葉は、若干気になるかも知れない】
【まるで、自分の意志で自分を発達させられるとでも言うかのような言葉。】
【先程の手の変形と照らし合わせれば、彼女は自身の体を操作する能力を持っていると推測できるだろうか】
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/15(日) 20:28:55.23 ID:1myxYatJo
【森】
【木々が生い茂るその中のとある場所、少しだけひらけた空間がある】

ふらり、くらり、………見えてたものが、見えなくなった?
きっと、ずっと、………見えてなくて、何もなかった。

【その丁度真ん中あたりの切り株に座り込んでいるのは一人の少女】
【白いシャツの上に橙色のベスト、紫色のスカートを身にまとっていて】

───「絶望の色は何色でしょう」、昔の人は問いました

【眉より下で切り揃えられた茶髪は、後ろでは背中に届くほどに伸ばされ】
【その上に黄色いヘッドフォンを乗せているが、スピーカ部分は耳の位置にない】

【どこか寂しげな語り口で、ただ宙に向かって言葉を発している】
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 20:30:19.29 ID:FuGXJu25o
>>594
はっはっは!残念だな。
でもまあ、最近はある程度調整も効くのさ、どっちにしろ、この頭じゃ人は近づかないだろうけど。

【つんつん、と頭の上から生える二本の角を指し示して】
【そして、橙のその言葉に、はは、と軽い笑みをこぼしとぇ】

いやー、なんだ。うん、割と頭がおかしいのは先代からだからな。否定ができないのが悲しいところだ、が。
そうだな、私だって、人殺しさ、其れも、キミ達より年季の入った。

【すぅ、と右腕をヨコに延ばすと、その手に紅い剣が握られた】
【剣からは蜃気楼が生まれていて、高熱を纏っていることを感じさせる】
【そして、それを握りしめて、砕いて】

でも、だ。
人殺しをしなければ生きていけない私≠ニ、生きるために人殺しをしなければならないキミ達≠ヘ違うのさ。
キミ達、生活できるお金や、仕事が合っても、人殺しをするかい?

【首を傾げて、そう問いかける】
【この少女の真意はどこにあるのか】
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 20:30:55.81 ID:J0ANxG+f0
>>591

……これを良く使う人だけの付き合いが、暫く続いてましたから
忘れたことは仕方ない――そう思いますの。

【不便そう、という言葉にも浅く頷いたが、何も言わず】
【「帰り」だけでなく「行き」にも、手段があるのだろうけど】
【飛行機やヘリの類はないし、そも離着陸できるか怪しい】

【あんな奇妙な魔具を「良く使う人たち」の正体も含め】
【話題の布石に成り得るものを撒くことにはなるか】

……何を食べたいと思っていますの?
約束通り、冷えた桃はお出しできますけども
このお部屋以上に休むのに良い場所は、わたしの家には有りませんの

とりあえず、中で寛いでいて下さいまし
寝転がっている間に――つめたぁいシートや体温計を添えて、持ってきますわよ?

【そして袖を引っ張られたところで、行動は特に変わらない】
【ただ。そう言えば、食べ物の事を失念したとは思って】
【何を求めているのか、聞くことだろう】

【その後彼女は、地上階(と呼ぶのも少し語弊がある高所だが)に戻り】
【冷蔵庫や救急箱の中身を、騎兵姿のまま漁り始める】
【扉を全開にして踏み入るもそうしないも、貴女に委ねられた】

 【進入したならそこは、生活空間より一種の仕事場に近い】
 【書斎にベッドを投入したような、極めて簡素な少女の閨は】
 【申し訳程度に缶入りのビスケットがある以外、ほぼ色気がなかった】
 【――まるで。可愛らしい小物を置く発想など、無かったかの様に】

 【ただしその分、書物の方は比較的充実していて】
 【特に目立つのは、爬虫類やドラゴンの類に関する資料だ】
 【「ファーフナー実在論に添えて」や「櫻國三湖のまぼろしを追う」など】
 【過去絶版となったため、新世界にも無いような書物も多い】
 【いまの少女に、それらへの興味が有るかは別だけど――】

【さて。吊り下げられた証明が演出する、橙色に満たされた優しい空間】
【ベッドのスプリングの柔らかさなども相まって】
【心を落ち着けるには、かなり適切な部屋なのでは無いか】
【――と言うことは、脳の赤熱した彼女にも分かるはず】

【寛げと言われたんだから、寛いでしまえばいい】
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 20:36:19.85 ID:pzVXrACSO
>>596

【その空間の近くに、人影がもう一つ】

あー…タイクツ……

【黒い瞳、背の中程で揃えた青みがかった黒髪】
【空よりは海に近い、緑がかった濃い藍色の和服】
【腰の辺りには、片手で振るえる程の大きさの手斧を2本ぶら下げている】
【そんな女だ】

アイツ何処にいんのかなー……
っと?

【少女の詩のような物に気づいた様子】
【そのまま彼女に近づく】

……なーにやってんだ?

【声を掛ける】
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 20:37:42.82 ID:gNqHBMh+o
>>597

『……意味分かんない。意味分かんない。意味、わかんない……』

【サーベルを握る手に、力が籠る】
【爪の先が白くなるくらい、ぎゅうっと握り締め】

『……そんなの、そんなの知らない……
 生活できるお金、仕事、……そんなの、窓の、カーテンの向こうにしか広がってない世界の話だよ、

【――そして。小指、薬指、】

 触れない、硝子越しにしか見れない世界の話なんか、僕たちが知るわけ無いだろ!
 ……カーテンが取り払われて、窓が開いたなら、

【中指、人差し指、】

 ――――触れてみたかったに決まってる、その光のあたる場所で生きてみたかったに決まってる」

【親指、と。指の力が、するりと抜けて】
【橙の少年の握る、凶器は取り落とされた】
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 20:40:58.87 ID:AbQqEnORo
>>595
【警戒の視線が緩んだ】
【けれどソレは、どちらかというと呆れに似ていて、肩肘張って警戒するのがバカらしくなった、というアレだ】
【なんか最近ガン飛ばしが美味くいってないなと、少女は溜息をついた】
【そして変業も、気にした様子が無い】

食事中にゴキゴキ言わせんな、終わるまで待ってるか喰う前にやれ。

【ご飯の前には手を洗いなさいと、荒っぽく言いつけるような、ピントのずれた罵倒】
【もうしらんと、三パック目に手をつける】

…人を地球外生命体か何かみたいに言うな。

【ようやくこの少女が只ずれているだけじゃない事を意識しつつある証拠かも知れない、罵声が突っ込みレベルまで険が取れている】
【その最中口も手も止めず、どういうわけか食べながら完璧に発声している少女は、相手を観察する】
【あまりにも事務的に過ぎる言葉に、狼少女は顔をしかめて】

…飯が美味くないって、面白くないだろ。
そりゃ最高につまらないね、人生を三割損してる。
味覚発達させられるんなら発達させて、飯食ってみろよ。そしたらもう毎日を凌ぐのがちょっと楽になるぞ?

【この論調…どうも、相手が異形である事を受け入れている、のだろうか】
【そりゃ、手が変化するシーンはみたし、今まで散々警戒していたのに、突然の変貌といっても過言ではない】
【けれど何故か、狼少女はすごく真剣に、食事の大事さについて語る】

すっころんで泣いたガキだって、家帰ってカレー食えば明日には忘れてる。
ボケ爺が危篤状態、今際の際に死んだ奥さんのおにぎりが食いたいって行って死ぬこともある。
食事ってのは、人生に必要不可欠だぞ、それを舐めたらバチが当たる、うん。

【…何この変わり身】
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 20:43:41.80 ID:FuGXJu25o
>>600
【すっ、と少女は、二人に手を差し伸べるだろう】

……どうも、情が深くなっていけないな。

もし、向こう≠ノ来たいのならば、この手≠取れ。

【その言葉からは、敵意も何も感じられず】
【只の善意≠ェ向けられていることがわかるだろう】
【人殺しをする彼女の、手を取るか否か、少なくとも向こう≠ノは連れていってもらえるだろう】

私は、人殺しをする∴ラに生まれてきたようなものだ。そして其れをよしとしている。
でもな、キミ達は、違う≠セろう。

光に憧れるなら、引き上げてやる。だから、どうする。

【二人を、すぅ、と見据えて、彼女は、そう問いかけた】
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/15(日) 20:45:40.40 ID:/5XJPh7oo
【公園】

【ベンチに座り、くつろいでいる者が、そこにいた】

……最近暑いですねー……体力が奪われて大変です……

【それは、ほんのり鶯色の和服を身に纏い、軽くウェーブのかかった黒い長髪の、身長は160弱くらいと思しき少女】
【何より目立つのは、彼女の両眼を覆う、目隠しの包帯だろうか】
【それとも、傍らの、高さ2メートルはある「点滴スタンド」だろうか】
【前が見えないのではとか、外出して大丈夫なのかとか、そんなあらゆる疑問を置き去りにして――】

医者の不養生なんて事にならないように……体調はしっかり管理しないと……
――って……そういえば既に点滴生活でした……あぅー……

【――左腕に点滴チューブを繋げた彼女は、ぱたぱたと右手に持つ団扇で自身を扇ぐのだった】
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 20:51:52.08 ID:gNqHBMh+o
>>602

『……っ、…………』

【再び泳ぎだした視線は、混乱の濁流に呑まれて】
【溺れてもがくこの手を、いつだって誰かに取ってほしかった】

『――――――、』
「――――――。」

【半身であるかたわれと、おたがいに視線を合わせて】
【彼らは手を、伸ばし、――――】


「……『あたし』は、幸せになりたかったの」

【――――】

【少女がぽつり、そんなことを呟いた、ような】
【けれどもそれは、誰にも聞こえないようにと極力絞り落とされた声で】

【少年は右、少女は左。それぞれ、手錠が引っかかったままの手を、あたたかな真紅へ伸ばす】
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 20:52:04.44 ID:bg5331DRo
>>598

…………良く、使う人?
あの魔具、消耗品に見えたし……、私の知る限り、量産もされてないけど。
……貴方達が…………作ったの?

【「良く使う人たち」より、先程の魔具の方が気になる様子】
【もしお気軽転移が出来るのであれば、かなり便利であるし】
【あわよくば自分も欲しいとか──そのような事を、思ってたり】

じゃあ……、桃で…………。
空腹を満たせるなら……何でも、いいし。

【何を食べたいのかと聞かれても、特には思いつかず】
【折角挙げたのにその食べ物が無かった、という事になっても嫌なので】
【無難に、先程の話題で挙げられていた桃を選択する】

……。

【一人きりになると、壁を支えにしながらベッドへと近づいていき、ベッドに倒れ込む】
【横になっただけでも、だるさや気持ち悪さがかなり楽になった──気がした】

【この少女の自室も、必要最低限の物しか置かれていない簡素な部屋であり】
【そのため仕事場にこの部屋は、少女にとって落ち着くものであるようだ】

(……本が、多い。)

【ベッドの上で仰向けになって、部屋の中をグルリと見回す】
【書物も目に入るが、体調が悪い今は小難しい書物などとても読む気になれず】

(…………寛いでって言われたのだから、OKな筈。)
(もしダメだったとしても……一個なら、バレない。)

【取り敢えず、缶入りのビスケットに手を伸ばした】
【しかし、食べるのは一個きりにしようと心のなかで決めていたのだが】
【空腹も手伝い、ニ個、三個、四個と──食が、すごい勢いで進む】
【どうやらかなり気に入ったようで、少女が戻ってくるまでは黙々と食べ続けていることだろう】
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/15(日) 20:53:23.56 ID:1myxYatJo
>>599

………………?

【切り株に腰かけたまま、少女は現れれた女の方向を向き】
【不思議そうに、首を傾げて見せる】

「何をやっているのでしょう」?───何をやっているのでしょう。
それが分からないから、きっと私はここにいるのです
そう、分からないから、問うている、説いている
そうして、誰かが答えるのを、待ってたの。

【そのまま、目を軽く細めつつぽつりぽつりと呟くようにそんなことを言って……】

/おっとすみません遅くなりましたt
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 20:55:55.93 ID:7HeuiuVSO
【路地裏】

【廃墟のようなビルから、一人の男が姿を現すのが見えるだろう−】

…………−−カノッサ機関

【−見るからに疲弊した彼は、“社会悪”の名を呟いた】
【……「悪意」では無く「期待」を込めた言い方である。或いは、“危険人物”なのかもしれない】

(ま……とにかく、今は身を休めるべきだーヨ。カノッサ機関の連中が来てくれれば僥倖……)

【彼からは、血と香水の匂いが漂う】
【左胸の蒼い薔薇のコサージュが彩る黒いスーツも、セットされた白髪も、ホストっぽい雰囲気も−−全て、疲弊に塗れて】

608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 21:00:28.98 ID:FuGXJu25o
>>604
……ん。この手を、とってくれて、ありがとな。

【にかっ、と陽光の如き笑いを浮かべながら、二人の手を握り返す】
【少女の手の皮は、剣を振り続けた為にかちかちに堅く、女の手には感じられないだろう】
【しかし、その手はとても暖かいはずだ】

さぁ――って、とりあえず、御飯だな。
近くのファミレスにでも、食べに行こう。

【気を撮り直したように、そう提案をして】
【すっ、と二人に顔を近づけて、言うだろう】

あと、職だけど。
お祖父様が昔懇意にしてた、ホテルがあってな。
そこに、住み込みで働けるように、私から言っておくよ。
大分ぼろいけど、割と客は来るからな、いそがしーぞ?

【恐らく、其れが、職と居場所であった】
【火憐は、聖職者でもなんでもないが、目の前の二人を救いたいと、思ったから、そうした≠フだ】
【そして、火憐は、二人の手錠に目を落として】

取れないのか?
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:01:39.81 ID:K2SSlE7Ho
【水の国・高級住宅街――――そこで一つ、大きな煙が上がっていた】

【どうやら一軒の館が崩れたらしく、煙は埃や土のもののよう】
【しかし奇妙なのは理由であり、地震や爆発などがあったという事実は無く】
【「ある時突然に崩れた」というのが最もふさわしい現状―――ふと、煙が晴れてきて】


 「――――や、止めんか降ろさんかこの無礼者!」
 「私は貴族だぞっ!昼の国に何世紀もの昔から仕える、由緒正しい血統だぞっ!!」
 「お前なんかは私が少し届け出をすればアッと言う間に――――」
               
                             ―――――昼の国の貴族、ねぇ。

【そこから声と姿が二つずつ。一つは少々高めの声で、主人は小太りの豪奢な服をきた男性】
【恐らくは叫びの内容からして貴族なのだろうか―――彼は今、もう一人に担がれていて】

 ダメだろう?国が未曽有のピンチって時に、他国に逃げてちゃあ
 そんなんじゃ、お城に篭ってる不忠義モノたちの方がよっぽど貴族らしいぜ?

 「ふ、不忠義?なんのことだお前、っ……まさか、機関か………?」

 殆ど私有軍隊だがね、確かにオレや上官は機関員だ
 でもって、つい先刻アンタたちは不忠義者に決定よ……その瞬間、テレビか何かで流すべきだったかい?

【貴族らしい彼を担ぐのは重低な声、スキンヘッドに鷲鼻のメガネをかけた大男】
【蒼い軍服を来て、右腕には貴族を抱え、機械の左手には鎖の付いた巨大な鉄球を持っていて】
【筋骨隆々と言うに相応しいその男の左上半身―――裸、なのだが、そこには“78”という見事な刺青。】

【ふと、左手を動かす。呼応する形で鎖鉄球が軽く動いて、グンっ、と伸び】
【それから『ゴシャァ!』という音と共に門を破壊、貴族を抱えたまま、大男は通りへと身を進める】


【不穏な会話、そして煙に、崩れた館に、通りへと吹き飛んだ鋼鉄の門】
【明らかな反社会行為―――まして、実行犯は機関の者で、誘拐までしようというらしい、が】
【果たして、誰かそれを止めに入るのだろうか。止める勇気を持つものは、居るのだろうか――――?】

/というわけで突発テロ的な何かです
/取り合えず先着3名様まで、21:20までお待ち致しますです。  
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 21:03:18.50 ID:Zw+9qYPyo
>>601
【手の変形を少女に指摘されると、また一言「ごめん」で済まし。再び固形物をもぐもぐする作業に入っていたが】
【言い方を指摘されると、今度は無機質な言葉を返す事は無かった】

人。
あたしが人にとっては地球外生命体。
でもあたしにとっては人が地球外生命体。
扱いの上での話。地球外生命体=異質な存在、と読み替えて。

異質と言っても、ルーツを辿れば人なんだけれど。
ただあたしという生物が人間の突然変異種だっただけで。
それでも人からすればあたしは人とは見なされなくて。
自分と明らかに異質な存在を同種だと主張されても、素直に受け取れないのは当然の心理的反応だけど。

―――――ごめん、ただの戯言。言葉遊び。
気にしないで。

【言いたい事を言いたいだけ言って。最後にやっと謝罪で締めくくり】
【そして彼女が語る言葉には、難しそうに眉根を寄せて。理解はしようとしている、だが実体験を伴わない故に理解が難しいのだろう】

…食事が、人の感情まで揺り動かす。
カロリー不足は今みたいに活動低下を引き起こしたり、最悪死に繋がるから舐めてはいないけれど。
そんな副次的な作用があるなんて、知らなかった。

【人に触れた経験は少ないのだろう。少なくとも、食事と言う行為がもたらす感情の動きを知らない位には】
【口にこそしないが、作りたての温かな食事も、それを囲む家族の団欒も。――-――彼女は知らないのだ】
【それと彼女、さっきから小難しい事を言っているが、自身が弱っている事を言ってしまう辺りどこか抜けているようだ】

それなら、今その食事を取っているあんたは―――――幸せ?

【先程から、少女が実に美味しそうに鳥皮を食べていた様子を見ていたのだろう。そんな事を問い】
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:08:55.81 ID:pzVXrACSO
>>606

あー…なるほど?そーゆーこと。
森のど真ん中で一人さびしくポエムを呟いてた、と。

【「よっこらせ」と近くの切り株に座る】

……なんか、つまんなくね?
アタシ以外誰も聞いてないよ?
そのアタシも、バカだから何言ってんのか分かんねーし。

【同じように空をぼーっと眺めながら呟く】
612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:11:04.84 ID:gNqHBMh+o
>>608

「……ほんとに。冬に会えたら、もっとよかったのに」

【ふふ、と笑みを零しながら。きゅっと軽く、さらに手を握ってみる】
【死んだソレから零れ落ちる体温と違って、とても明確なソレが、心地いい】

『………………、……が、と』

【そして、俯いてだんまりを決め込んでいた橙の少年が、何かを口ずさむ】
【きっとそれは礼を述べていたのだろうけど、未だまっすぐには伝えられなかったようで】
【その代わり、こちらもきゅっと手を握ってみた】

「…………ふーん、ホテル。掃除だとかそんな感じの仕事かしら?
 ……ま、いっか。ご飯食べにいこーよっ」

【――――】

【半ば無理矢理に話を打ち切るように、言葉を並べて】
【どうやら少女は、手錠に関してはノーコメントを決め込むようで】
【少年は、俯いたまま。まるで「動かない人形」みたいに、立ち尽くしたまんまだ】
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/05/15(日) 21:11:42.25 ID:Og23QU6B0
>>609

ククク…「機関」と聞こえたぞっ…!!
「卵」を…卵を寄越せ…!!持ってるんだろ?あ?どっちにしろ今の俺は機嫌が悪いのでな…

―――――「感動」させてもらおうか

【喪服の男が「機関」と言うワードに飛びつくようにどこからか現れる】
【ゆっくりと近づきながら黒のネクタイをほどき】
【そして其のネクタイが黒い刀身を持つ不気味な日本刀に変る】
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 21:13:16.28 ID:AbQqEnORo
>>610
【突然はじまった『言葉遊び』に、狼少女は面食らったようだけど】
【最後まで聞いて、気にするなと言い切るのを聞いてから、溜息】

お前さ、痛みってあるの?

【意図は不明だけど、唐突に、そう問いかける】
【何の気なしに、相手の眼を見る】
【相変わらず焦げ茶のジト目だけど、回答を聞き逃す気はないらしい】

…そーいや、なんでだろうねぇ。
そりゃ、物理的にエネルギー切れたら死ぬってのは考えてたけど、どうして人の感情が食事で左右されるのかは、わからん。
でもま、そーいうふうにできてるんだから、そーなんだろう。

【少女は多分、記憶で判断したわけじゃない】
【習慣化していて、何故なんて考えた事はない。そもそも食事はほとんど独りで摂っている】
【なのにそれを楽しいとか、嬉しいという言葉に出来る理由を知らないまま、意味だけを甘受している気がしたけれど…】

ああ、幸せ。

【鳥皮への愛は、本物らしい】

【そうする間に、三パック目最後の一本だ】
【串を摘んで横にして、目の前に持ってきてじぃーっとにらみつけている】
【何を考えているのか、眉が困った形になってきているけれど】
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 21:16:15.18 ID:FuGXJu25o
>>612
冬はなー……、昔は、力、使いこなせなくてな。
外歩くたびにびしょびしょになったもんだよ。

【ちょっと、冗談メカしつつも、握り返して】
【そして、少年のお礼には、しっかりと気づいて、此方も、手の握りを返す】

ん、よろしーい、お礼は大切だぞ!!

【うんうん、と頷く動作など、むしろ目の前の二人のほうが大人びて見えるほど子供っぽい】
【しかしながら、しっかりと、少女は二人を見据えていた、安心してイイよ、というように】

そうだな、そういう仕事だ。
じゃー、いくか。

【そう言って、二人の手を引こうとするが、立ち尽くす少年を見て】

何か、事情≠ェあるのは知ってるよ。
だから、話すまでは聞かないことにする、話したくなったら、な。

【微笑むと、もう一度、二人の手を引いて、路地裏を後にしていこうとするだろう】
【もし金栗が許されれば、そのままファミレス前まで辿りつくはずである】
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 21:16:28.46 ID:J0ANxG+f0
>>605

私たちと言いますか――作っているのは、一人だけですの
使っているのは、私の「同僚」の何人か……ですわ

【どんな目的を掲げた集団なのか、如何なる技術体系を用いるのか】
【そのような当然の疑問が湧き上がることを、想定しながら】
【「まず、桃ですわね」と呟いて退き、不完全燃焼の話題をひとつ】


【――それから、数分後】
【時季に反してよく熟れた瑞々しい桃を、6切れほど白い皿に乗せて】
【左手には冷却シートの乗った救急箱を携えた少女が、部屋に戻って来る】
【何を持つか迷った挙句、全部持ってきてしまったらしく】

【カラメルソースのような絡みつく甘ったるい微笑みを浮かべ】
【皿を少女に差し出すと、仕事部屋の木組みのイスにさっと腰掛ける】
【その時――缶の中に、恐る恐る眼をやり】

……うぁ、わたしの堅焼きビスケットが………
あなた、あなたよ! あなた、よくもまぁこんないけしゃあしゃあと――

………風邪っぴきの口で、ぱさぱさした物を食べられますのね?

【ビスケットを食べられたのではと、猜疑するような素振りからして】
【この少女の心は、ほんとうは広く無いのかも知れず】

【されど。今更自分を繕えない訳でもなく】
【幾分か乾いた笑いと共に、口調の崩壊までを冗談に落とし込もうとする】
【――「慈悲深い自分」に酔う気持ちを、眸に沈めて】

……そう言えばあなた、お名前は何と言いますの?
わたしはフェーデ。“フェーデ・ファルクラム”と申し上げるのですけれど

わたし、少しばかり話を積もらせていましたわよね?
それについての説明の義務が、わたしにはあると思うのです

でも。
気軽に呼べる名前が分からないのでは、滑る舌も滑り得ませんわ

【体温計と風邪薬とを、救急箱から取り出し】
【懐から出した新しいペットボトルの水と一緒に、少女に差し出すと】
【場を切り替えるように二度手を叩き、こんな事を言い始める】

【確かに――フェーデは、幾らか怪しい事項を持った人物ではあるけども】
【それを知りたいと思うかは、やはり少女次第だろう】
【恩人の救急箱がミミックでない保証は、無い】
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:17:12.64 ID:7HeuiuVSO
>>613
【−−“蝿”、だと】

チッ−−−−[ピーーー]ヨ糞蝿が……

【見てすぐに分かった−−こいつは、“駄目”が出た、と】
【カノッサに対抗する「せいぎのみかたの皆様」の、特にタチが悪い「過激派」】

【−ろくな目に合わない。先程得たばかりの利益話が台なしに成る程の、「不利益そのもの」】

(どうせ何言っても無駄だが−−戦えるだけの魔翌力も体力もねーヨ)
(逃げるのも……無理だろ。…………クソが……割に合わねーヨ)

【うざったそうな顔で、傷付いた右脚を引きずりながら数歩後退する−】
【これ以外に、“出来る事”など思い付かないから−−】
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/15(日) 21:18:05.26 ID:68+4l0IHo
>>609

……壊したくなる家

【高級住宅街を嫉妬の感情が込められた視線を向けて練り歩く少年が1人】

【緑に、子供向けアニメのキャラクターがプリントされた緑のTシャツ】
【膝くらいまである、黒の短パン、ハーフパンツとか表記するのが正しいのだろうが、少年らしさを強調しての短パンである】

【黒と白の帽子のつばを後ろに、所謂エロ被りをしていて】
【濃い青の瞳をして、帽子の下に広がるのは、綺麗な金髪】

【身長は135cmほどで、年齢は見た感じだと8歳程度だろう】

なんだ?
【煙を青の瞳に据えて、煙の方へと近づくと、怖そうというか明らかに怖い男の姿】

ひっ……!

【少年の青は、恐怖の感情で染まり、足はすくんで、上手く動かせなくなり】

【誘拐現場は見た、少年故に、口封じはあまり効果は無さそう】

【だとすれば次に起こすべき行動は何か――?】
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 21:18:59.28 ID:7HeuiuVSO
>>617
/ごめんなさい見間違えました。これ無しで
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/15(日) 21:19:29.48 ID:1myxYatJo
>>611

【女が座ると、傾けて向けていた首をもとに戻して】
【相手から視線を外して、自分の体の向いている方向の宙空へと泳がせる】

さみしい、

【ただその言葉にぴくりと反応し】

オハナシは、誰かにするだけのものではありません
それだけでもオハナシはオハナシで、残ってゆくものです
本棚に仕舞われたまま開かれない本、誰かの胸に残ったまま語られない童話、誰にも知られないで。

でも、そう、それは………きっととっても「さみしい」こと、なのでしょう

【目を閉じて、首をゆっくりと2,3回横に振る。】
【それに合わせて長い茶髪はゆらゆらと揺れ動く。】

でも、貴女が聞いてくれたのなら、それで良いの。
分かるってことって、そんなに大切なことだって、思わなくって………
「考えるな、感じろ」、昔の人は言いました

【視線は合っていなくとも、「この少女がどこか楽しそうな顔をしている」のは分かるかもしれない】
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:22:58.37 ID:gNqHBMh+o
>>615

「ん。じゃ、行こっ!」

【そう少女が告げれば、ようやく少年が動き出す】
【手を繋いだまま、道を歩くことなど。遠い「向こう」の話だと、思っていた】

(……ああなんだっけ、これ)
(あー、と……「家族」ってやつ、だったかな)

【ぼんやりと歩きながら、そんなことを考えて】
【薄暗い路地裏から、明るい表通りへ。ふたりは足を踏み入れた】

【きん☆くり】

【場所は変わってファミレス前。暗さに慣れた瞳が看板の光をモロに浴びて、ちょっぴり痛かった】
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 21:24:28.43 ID:afJH6sHDO
【とある森の中】


……はぁ、どうしようかなぁ

【白のカッターシャツに青のネクタイを着け、二本の刀を腰に携えた少年が木にもたれ掛かり休んでいた。】
【カッターシャツの袖には何処かの高校の校章を付けており、彼が学生なのが分かるだろう】
【だが、まるで学生に見えない程にその顔立ちは幼さを残しており、】
【それは良く言えば「可愛いらしい」、なのだが同時に女々しさすらをも感じさせてしまっている。】


【――と容姿描写はしてみたが、先にも書いた通りここは夜の森の中、薄暗く明かりは今のところは月光しかない。】
【故にもし誰かがここを通ったとしても、よっぼどの視力がない限り、その誰かがこの少年のその容姿をちゃんと視認するのは未だ難しいだろう。出来たとしても今は未だ人影としてぐらいにしか視認できないだろうか】


/未だ慣れてない機種なので低クオリティ&遅レス気味になりますが、それでも良ければどうかお願いします。
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 21:26:26.62 ID:Q5ZrVNGro
【街道の端っこを人に気取られないようにガションガション】
【潜むように中腰になりながらなんとかバランスを取って、ロボットが歩いていた】

【巨大ではないものの、小さい人ふたり分はある高さに、大きい縦・横幅】
【重量もそれなりのもので武装……嫌でも目を引く】

……
〜〜〜〜!!!
【さっきからジロジロと浴びせられる視線にとうとう耐え切れなくなって】
【頬(?)を両手で覆いながら大股に走りだした。地面がどかんどかんと更に強く揺れる】
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 21:26:48.82 ID:FuGXJu25o
>>621
はっはっはー!好きなモノ食べていいぞー!

【いくぞー、おー!と言いつつ、あるいていった】
【そして、ファミレス前】

【ぐぅぅぅうぎゅぅるるるるうるるるるるうるるぅぅうぅぅぅぅぅぅうぅぅっ!】
【ぐぉぉぉおぉぉおおおおぉおぉぉぉおぉぉぉぉぉおぉぉぉぉん!】

【まあ、あれである、要するに食いしん坊って事であった】

よーし、たべるぞー!

【そう言って、二人の手を引いて中に入っていくだろう】

「何名様ですかー?」
3名で、喫煙禁止で。
「では、こちらへどうぞー!」

【そう言って、3人はボックス席に連れていかれるはずだ】
【そして、メニューを広げて、メニューを選べるだろう】
【メニューは、普通のファミレス的メニューとか、新世界的なすごいセンスのメニューとかがごっちゃである】
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:31:23.48 ID:K2SSlE7Ho
>>613

ん?オレらに何か用かい、葬式帰りのあんちゃん
“卵”なら正義なんて名乗りを上げてる奴らでも持ってるさ、当たるならそっちだ
それと、生憎オレはそういうアイテムは持ってなくてね………

……演劇は、大の苦手科目だぜ?

「おっ、おお!こらソコの、私を救え!助けろっ!」
「見返りはきっと十……いや、いくらでもくれてやるから―――!」

【卵は持っていない。貴族は、報酬は弾むから助けろ。】
【各々、落ち着きの具合から信用度が分かる言葉―――それを、発して】

>>618

おっとコッチは坊主かい……もう夜さ、早めに帰るのが親孝行だろう?
居るなら、心配してるだろうなあきっと……“帰って来なかった”ら、もっとだ

 『おい、君!そんな所に居たらアイツに゛、ッ――――』

――――悪いなあ坊主、オレは子守も手加減も苦手なんだ。

【すぐ近くに居た一般人―――恐らくは力がなくとも、勇気をもった者】
【彼は少年に逃げろと言うが、直ぐ様鉄球が飛んできて、文字のとおりに『潰される』】

>>ALL

【メガネをくい、と上げ、実に軽々と鉄球を片腕で持つ男は――二人の標的を視界に捉え】

さあてアンタら、ここに立ってるってことはオレに敵対するって事だ
感動だろうが、ビビリだろうが、居る以上は相手をしなくちゃいけないからな

………文句言ったって、オレの相棒は止まりゃしないぜ―――!?

【グオン!―――鎖鉄球が、周囲の物全てをなぎ払う様に回される】
【最初は門の近くにあった壁を倒し、やがて車を破砕し、時には建物を打ち壊し】
【そうしながら、徐々に二人の敵対者へと高速で、且つ重い一撃が近づいていく】

【勿論、直撃などすればダメージはとんでもない―――が、軌道は見きれないものではなく】
【上手く前進するか後退するかすれば、避けることは容易いだろう】
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 21:33:08.34 ID:Zw+9qYPyo
>>614
【問われた言葉。ぴくり、と彼女の肩が揺れた】
【今までにその問いをされた事は一度たりとも無かった、故に彼女は言えないでいた】
【相手の目を同じく見据えて、今度は戯言では無い言葉を紡ぐ】

―――――ある。
どんな怪我をしても、その怪我から細菌が入って破傷風になろうとも、いずれは治るけれど。
その過程は、痛い。すごく痛い。
傷口も痛いけれど、もっと他の深い何かも―――――ココロも、痛い。

再生過程を黙って観察されていたり、その傷が化け物ってだけで攻撃された傷だったりすれば、尚更。

【化け物だろうが、痛覚も感情もある】
【つまりはそういう事、簡単で重要で当たり前の事のようでありながら、意外に意識されない事柄】
【そして少女の話には相変わらず難しそうな顔をしていたが、答えを聞くと寄せていた眉を戻して、どこか嬉しそうな顔をした】

そう、幸せ。
―――――あ、

【眉が困った形になっている少女を見て、そして空のパックと少女が見つめている最後の串を見て】
【何故だか彼女がおろおろとし始める。困った様子の少女を何とかしてあげたいのだろうが、生憎ここには味的によろしくない食べ物しかない】
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:34:00.96 ID:gNqHBMh+o
>>624

(――――、あ、ありのまま今起こったこと中略)
(「地響きかと思ったら、傍にいたねーちゃんの腹の蟲の音だった」)
(な、なにを以下略)

【カルチャーショーック、受けつつも店内へ】
【ぽすっと隣同士に座って、メニューを眺め】

「……あ、なにこの、これ!≪さんちちょくそう・オムライス≫ってやつ!?
 美味しそうじゃない!? ねー、これにしようよこれ!」
『……なんか、嫌な予感がするのは僕の気のせいなのかな。
 おっかしいなあ、あれー……』

【はしゃぎながら足をばたばたさせる姿は、年相応にうるさくて】
【これがきっと、本来のそれなんだろう。本来はこうであるべきだったのだ】

【――――】

【二人は何故か、「一人前」のオムライスを頼もうとする】
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:34:02.15 ID:pzVXrACSO
>>620

(何言ってんだコイツ意味わかんねー……)

【ジト目で少し少女を睨む】

……あのな。
アタシはバカだから、アンタが何言ってんのか分かんない。
だからさ。そんなポエムな感じじゃなくてさ。もっとフツーな言葉で喋ってくんねーか?

【少女に顔を向け、割と真剣な表情で言う】
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/15(日) 21:37:05.02 ID:UudMvBuco
>>622

「………暇ですの」

【日は遥か地平線のかなたへと沈んで行き、空上に浮かぶは夜の光源である月】
【その月から放たれるなんとも美しい光を吸収、否、貫通させるほどに美しい肌を持つ】
【森林とは月とスッポン並に似合わぬ、ゴシック調のドレスを着飾った女が背後に現れる】
【彼が後ろを振り向けば判る事であるが、左手にもう1つの光源である、ランタンを持った彼女の表情は】
【長時間に及ぶ森林散策のお陰か、疲れと苛立ちが見て取れ、とても美しい表情ではない】
【また、彼女の衣装も、所何処小枝と土で穢れており、こういった自然環境には適していない人間である事もわかるだろう】

「……この辺りに愚民どもは住んでなさそうですわね…」

【小さく、ポツリと呟くのは紛れも無い、悪態である。幾ら小声とはいえ、無声に近い森の中では響くのだが】
【おそらく、暴言につぐ暴言を吐き散らしながら散策している為、心優しい人間ですらも、恐れをなして喋らなかったのか】

【彼女は少年の右方向を歩き去ろうとしている。まだ少年には気づいていないようである】
【しかしながら、少年が彼女へ振り向けば、苛立ちに身を委ねている、お嬢様風の彼女を確認できるだろう】

/久々のロールですみませんが…よろしくお願いしますっ!
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 21:38:27.86 ID:FuGXJu25o
>>627
っふ、好きなモノ食べていいぞー。
それ、美味しそうだな、でも、ちょっと足りないかなぁ……。

【と、火憐はにこにこしながら二人のやりとりを見つめていて】
【そして、二人が、一人前を頼もうとしているのを見て、首を傾げて】

えっと、ふたり分、頼んでいいんだぞ?
遠慮はいらないから、さ。

【本当に、お金の心配はなさそうだ】
【それとも、他に理由があるのか?】
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(鹿児島県) :2011/05/15(日) 21:38:28.92 ID:BsNJ0nlk0
>>607
/絡んでよろしいでしょうか
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 21:39:31.20 ID:7HeuiuVSO
>>631
/嬉しいです
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 21:40:40.78 ID:bg5331DRo
>>616

【少女が部屋に戻ってきたのに気づくと、上体を起こす】

…………ごめんなさい。
その……とても、美味しかったから。

【言い訳する気はないらしく、素直に謝る】
【少女の性格上あまり感情が篭っていないが、棒読みという程ではない】

【また、流石に食べ尽くすほどの食欲もないし、常識知らずでもないし】
【缶の中には、まだ幾枚かビスケットが残っているだろう】

フェーデ…………、覚えた。
私は……そうね、ニナでいいわ。

【まるでこの名前が偽名なような、微妙な名乗り】
【実際には本名ではないが、偽名とも言い切れなかったりする】

……ん、分かった。
聞かせて…………。

【必要最低限の返事で、相手の説明を促す】
【ここまで助けられた以上、既に少女の警戒心は殆ど無いに等しい】

【まずは風邪薬とペットボトルを受け取り、薬を水で流し込む】
【飲んだ後に「あ、食後かな……」だとか、そんな事を思うが、深く考えずになかった事にする】
【その後体温計を受け取り、自身の左脇に挟むだろう】
634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 21:42:43.75 ID:AbQqEnORo
>>626
そうか。

【返答、真言、あまりにも短く】

なら人間だ。

【あまりにも、あっけなく、少女は言い切った】
【異形をみて、異質な思考に触れて、警戒して、邪険にしたのに】

その痛みがある限り、お前は生きている。
俺も痛いから生きてる、それでいい。

【なんでもないことのように言い切った】
【少女にとって、人間とはシンプルな生き物なようだ】
【真っ直ぐ見つめ返して、笑いこそしないけれど、仏頂面を、細胞レベル微細で軟化させただけの、ノイズのない顔】

やる。

【そして、最後の一本を、相手に差し出した】
【右手で相手の顔の前、至近距離】
【受け取るまでずっと、そうして持っているだろう】
【その間、左手で、今まで口をつけなかったペットボトルを一気に飲み干し】

こいつの礼だ。

【視線は正面を向いている。相手の少女からすれば顔を背ける形で、髪に隠れて目は見えないだろう】
【もし、鳥皮を受け取って口にしたら】

【間違いなく、とんでもなく塩っ辛く、とてつもなく重い】
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/15(日) 21:45:32.10 ID:1myxYatJo
>>628

………………

【少しだけ、首を傾げる】
【不思議そうな、或いはどこか困ったような、そんな表情を見せながら】

普通、

【ぽつりと呟いて、また瞳を閉じる】

普通って、何なのかな?
  ──────それを考えないのが、普通なのかもしれない、ね

【言って、頭の上に乗せていたヘッドフォンを片手で外し】
【もう片方の手を頭の後ろに持って行き、どこからか取り出したゴムで背中に垂れていた長い茶髪を縛る】

………貴女は、どうしてここへ?こんな所に、何もないじゃない。

【そして瞳を開くと、座っている相手の方向に体を向けて、目を開ける】
【気怠げな黒い瞳で相手の顔を見つめながら。】
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/05/15(日) 21:47:05.65 ID:BsNJ0nlk0

おや…?

【身長160cmくらいの、肩まで伸びた金髪を持ち、季節外れのジャケットを着た男性が、廃墟から出てきた男を見て呟く】

オニーサン、香ばしい匂いがプンプンするけど、もしかして“同業者”?
ああ、香ばしいってのは“血”のほうね

【彼の指す“同業者”という言葉――――それは言うまでもなく“機関”のことだろう】
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:47:05.39 ID:gNqHBMh+o
>>630

「あー、ん。いいの!
 あたしもこいつも胃が縮みに縮みまくってるからね、そのくらいで!」

【すこし、無理があるだろうか。とりあえず少女はそんな理由を捲し立てて】
【問答無用で、店員を呼ぶボタンに指を伸ばす】


 【――――】

 【そうだ、こんな感じの些細な違和感】
 【ささやかなそれが、この双子には取り憑いている】
 【たとえば今のこの状況だとか、手錠に関することだとか】

 【そういえば、彼らは「とてもよく似ている」。「一卵性双生児」のように】
 【だけども、「一卵性」で生まれてくる双子は、「決して男女の組み合わせで生まれないはず」】

【――少年は、なにかを誤魔化すような曖昧な笑みを、浮かべている】
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/15(日) 21:48:08.62 ID:68+4l0IHo
>>625

っ……あ……ぁ……

――――!!

【勇気ある一般人の言葉にも、大男の言葉に対しても、口をぱくぱくと動かすだけで】

【目の前で人が―――死んだ】

【人が死ぬところだなんて、少年は見た事がなかったし、ましてや潰される所など――】

(お、俺のせいで1人死んだ……1人だけじゃない……もっと死んじゃう……!)

【殺戮、破壊行為を繰り返しながら、此方に向かう鉄球に対しては】
【あ、あ、と手を虚空に向けて動かすという、生産性等何一つない行為を行うが、頭の中は違う事が渦巻いていて】
【頭を支配するのは、死にたくない死にたくない、ただそれだけ】


【当たり前の欲求だけども、遠くて遠くて―――】

【―――だが】

【鉄球は少年の体を粉砕する事にはならず】
【其れを拒んだのは…………ゴム?】

【少年の背丈よりも大きな四角形のゴムで出来た壁ともいうべきだろうか】
【とにかく、ゴムは鉄球の威力を吸収して、そしてゴムの壁は鉄球を――跳ね返す】
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/05/15(日) 21:48:44.79 ID:BsNJ0nlk0
/失礼
>>636>>607へです

640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 21:52:11.87 ID:FuGXJu25o
>>637
…………そう、か。
いや、細かくは効かない、けど。
離していいと思ったら、話してくれ。

【二人を見据える視線は、ただ一つ、心配≠ナ】
【しかしながら、このまま引き止めるのもあれだと思い】
【気をとりなおして、少女は店員を呼んで、注文をする】

えーと、≪さんちちょくそう・オムライス≫、と。
あと、私はステーキセットとイカ焼きとフライドポテトとカニグラタンで!
そして食後にッ!クワトロベンティクラシックキャラメルバニラアーモンドヘーゼルナッツアドジェリーエキストラチョコレートチップエキストラチョコソースエキストラキャラメルソースエキストラホイップエキストラシロップノンティーゆるめマンゴーパッションフラペチーノ な!!

【やはり、食になると、性格が変わった】
【店員は、顔を引き攣らせて、去っていき、そして、少女は二人の方を向いて】

そういえば、未だ名前も言っていなかったな。
私は、花城 火憐[ハナシロカレン]、そうだな……、この姿じゃ、……うーん、なんといえばいいか。

【描写忘れだったが、角を隠すように火憐はデニムのポケットから帽子を取り出してかぶっていた】

そうだな、只の人殺しの剣士。それだけさ。

【結局、自分を表すのは、これだ、と思って、そうなのった】
【そして、己の名乗りを上げた後、二人の方へ優しい視線を向けるだろう】
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/05/15(日) 21:54:38.68 ID:Og23QU6B0
>>625

カカカカカカ…あいつ等がそう簡単に「卵」を渡すと思うか?
お前らカノッサなら簡単に渡してくれると踏んだのだがな…まぁ、いい。おいそこの貴族。

―――助けてやらんでもない。だが、報酬が少なかったら、斬るぞ?

【気味の悪い笑い声を響かせながら言葉を紡ぐ。別にこの喪服野郎は正義の味方でも何でもない、いやむしろ悪に近い】
【しかし戦闘があるならどこにでも駆けつけるのが彼。】
【其の戦闘の熱、「狂熱(ヒート)」こそが彼の求めるもの、そして其の狂熱から得られる快感こそが―――――「感動」】

ククカカカカ…!!俺の相棒も止まらないと言っているぞ…!!

【そして飛んでくる鉄球】
【しかしスピードはそれほどではないため軌道を見切り彼は全速力で前進、その結果鉄球は彼には当たらず】
【彼は相棒こと妖刀「蛭」を右手に持ち低い姿勢で間合いを詰めんとする】

【この日本刀、名は「蛭」、妖刀と言われるだけあってさまざまな効果を持つという】
【無能力者の彼、黒澤我信はこの剣1本と高い身体能力で今までの戦いを生き延びてきた】
【この剣で切られた部分からは長い間血が止まらないために相手の体力をじわじわと削る】
【その仕組みは、切っ先から微量に出る血液の凝固作用を妨げる成分を持つ透明の液体が切った箇所に流れ込むというもの】
【さらにこの液体には相手の魔力を削る成分が含まれており】
【そして魔力・能力によって生まれた攻撃に対しこの剣を振るうことで威力を多少軽減させられる】


642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 21:57:28.47 ID:Zw+9qYPyo
>>634
【少女の言葉に、彼女は目を丸くして―――――ふっ、と本当に小さく微笑んだ】
【小さく呟いたのは礼の言葉だろうか。小さく、本当に小さく】

っ、

【ずいっと顔の前に差し出された串に、一瞬驚くも、すぐに相手を伺うような表情になる】
【髪に隠れて目は見えない、だがその差し出し方が、今までの棘のある様子と違って穏やかなものに感じられて】
【一瞬の迷いの後、彼女は串を受け取って。ひとつ、口に含み―――――】

………ぺっ

【吐き出しやがった!】
【どうやら味覚を発達させてから食べたようだが、それが裏目に出たようで】
【吐き出した本人も、自分の行動に驚いた様子で。ちょっとの間呆然とした後、塩気を抜くためか間を取りつくろう為か、ボトルの水を口に運び】
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:58:29.98 ID:gNqHBMh+o
>>640

「……うん。そのうち、ね」

【彼女が「優しいひと」で、本当によかったなあ、と】
【「青い瞳の少女」は、ぼんやり、思っていたりした】

「……うわあ」
『……すごいね、それ……よく噛まない、ね?』

【クワペチーノ(勝手に略した)って一体何なんだよ、とか思いつつも】
【教えてもらった名を二人で復唱、身体にしっかり刻みつける】

「えーとね、姓は双宮。名前は、あたしがソーマで」
『……僕がトーヤ。ですよ、「やさしいひとごろし」さん』

【勝手に作った、しかし二人が率直にそう思った。そんな二つ名を付け加えて】
【よろしくね、火憐お姉ちゃん。と、「二人続けて一人ずつ」、言った】
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:58:59.10 ID:pzVXrACSO
>>635

そう、それ!今の口調!それが「普通」!分かった!?

【少女を指差し、叫ぶ】
【少女の問いに対しては】

……人を探してんだ。でも中々見つかんねー。
で、ドコにいんのかなー、もしかしたらヘンなトコにいるかもなー、とか考えながらココに来た、て感じ。

【ぶら下げていた手斧を一つ外し、くーるくーると回しながら答える】
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 22:00:46.05 ID:J0ANxG+f0
>>633

【謝罪の言葉を聞けて、気を良くしたのか】
【「聞いてから食べてくれれば良かったのですわ」と笑顔で呟き】
【自分も、ビスケットを一枚齧り始める】
【堅焼きと銘打たれただけあり、口がぱりぽりと小気味よいリズムを奏で】
【それを8割ほど嚥下するまでの間に、思考を纏めた】

……熱でお辛いでしょうから、短く済ますよう努力しますわ
とは言え簡潔も拙速もわたしは嫌いですの

なら、まずは――こんな始まりはどうかしら。

この世界には「正義」を掲げて活動する組織が、幾つも有りますわね?
対機関連合、Justice、六王教団……
ブルージャスティスなんて流行り物も、すこし前には巷を騒がせたと記憶しています

そして彼らの活動は、確かに一定以上の戦果を上げているのですわ
圧制と腐敗からの解放! 悪しきを挫き弱きを救い――!!

ええ。彼らの行いは今や現代の英雄叙事詩、万民が共有する熱狂とロマン
この世界のクロニクルを彩る、爛漫たる名花たち――
死の間際、証明などされなかった神より仏より、彼らの到来を願う者も多いと思うのです、

思うのですわ、思うのです―――けども。

【正義礼賛なんて、ほんとは知らない / ただの前置きに過ぎない】
【共通の認識を改めて理解させる事で、却って】
【その「反転」を印象づけるための、吹けば飛ぶような重みの言葉だ】
【左様なよしなしごとを、朗々と紡いでいる時こそ】
【この少女は、一番楽しそうに見えるけども――】

……「星の国」を、ご存知かしら?

…名前ぐらいは聞いたことが有ると思っていますわよ?

【巨大な天蓋に包まれ、偽りの星を仰ぐ國の名を口にして】
【わざと少し言いよどむと、悩ましげに爪を噛むような仕草を見せた】
【――立て混んだ話になると、言外に伝えて】
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 22:02:33.36 ID:7HeuiuVSO
>>636

(−−面倒臭そうなのが来たな)

【第一印象は、悪印象である】
【表情に「それ」が現れる事は無く、“ホストっぽい”穏やかで優しい笑みを、口元に浮かべて】

同業者……? あんた、もしかして「カノッサ機関」−−だったりしないかーヨ?

【あえて、気付いていないフリと、「正義か悪か分かりにくい」言い方で、現れた彼を“試そう”という−−】
【“浅い”が、「悪くは無い」やり方】

だとしたら−−だけど。“ちょっとした頼み”ってヤツがあるんだが−−

【「作られた」弱々しい口調は、“油断と同情”を誘うモノ】
【−−事実、今のこの男には「戦力」は殆ど無いので、あながち「全て嘘」という訳ではないが−】
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 22:03:04.28 ID:AbQqEnORo
>>642
あっ。

【吐いた、吐きやがった】
【自覚するや否やすかさずガタッと立ち上がり、少女は不良らしく胸倉に掴みかかろうとするだろう】

てめぇええええええええええ鳥皮吐くたぁどういう了見だこらぁああああああああああ!?
俺の目の前で鳥皮粗末にしたらどー言う事になるか教育するぞおおおおおおおおおぉおぉお!?

【このガキ、いきなり我を忘れてブチ切れやがった】
【つかみに成功していれば至近距離から額突きあわせてガンを飛ばしながら】
【出来なければ腕を振り回して捕縛しようと躍起になりながら相手を追い掛け回すだろう】

【実に生き生きとした、怒り顔で】
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 22:05:53.79 ID:K2SSlE7Ho
>>638

おぉ?ただの坊主かと思ったが………

【確かに、壊すだけでは済まない。表現を変えれば、合っているのかも知れないが】

【人が、死んでいるのだ。車や壁と同様に、逃げ遅れた人々も潰される】
【一人、二人、五人―――まだまだ増えると思われた】
【しかし、跳ねる。ゴムの壁が鉄球を、衝撃を殺して弾き飛ばし】

>>641

「な、生意気なっ………だが、うむ、む………。」
「……よしっ、払うぞ!私を助けたら1,000,000くれてやるっ!だから―――」

……おいおいマジかよ、ゴムと速さはオレの天敵だぜ?
その上どっちも結構なモノじゃ……困りモノだな、早く来てもらわねえと

【弾かれ、浮いた鎖鉄球を引っ張り戻し、鎖の持ち手を短く持って】
【やがて此方に接近する男へと、大きな鉄球を振り下ろす】
【威力も速度も一級品だが、如何せん軌道は変わらず見切りやすく。】

>>ALL

【僅かな時間で戦後のような光景と化した住宅街に、一つの音が遠く、木霊する】
【エンジン音、だろうか。あまり聞きなれない機械的な音で、近づいてくる】


【そして身近に、攻防の話。大男が振り下ろした鉄球は、路面にまで届いて】
【更にはそれを砕いてしまい、破片を周囲へと撒き散らし】
【喪服の男も、少年も、その場に居る全ての者へと大小様々な石の礫が飛んでゆく。】
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/15(日) 22:07:49.91 ID:1myxYatJo
>>644

【何故かそこで溜息を一つ漏らして】

「まあ、良く眠ったから、もう“夢”を寝させてもいられる」

【ぽつりと呟く。】

……………人探し?
その人は、こんな場所にいるような人なの?
もしかしたら、見かけているかもしれない。どんな人?

【手斧に一度視線を移してから、もう一度相手の顔を見て尋ねる】
【先ほどまでの不確かな雰囲気とは変わって、どこか事務的ですらあるような】

もっとも、見かけていても、私が覚えているかは分からないけど。
650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 22:07:58.93 ID:FuGXJu25o
>>643
……ああ。

【短い言葉を返して、ソーマが気負わないようにした】
【そして、二人のその言葉に、無い胸を張って、すこし自慢気に】

ここのファミレスのメニューなんだけどな。
よく頼むから、覚えたんだよ。

【剣技と食事だけは覚えがいいのが、火憐である】

ソーマに、トーヤ、な。
ん、覚えたぞー。

【うんうん、と首を縦に振りながらも、トーヤのその二つ名を聞いて、首を傾げて】

優しいのか……なぁ?
私、基本やりたい放題しているだけだしな……。

【この二人を助けたいと思った≠ゥら助けただけだ、と火憐は思っていて】
【善意というより、自分の勝手だとそう感じていて、だから、優しいというのは、少し自分に疑問だったようだ】
【まあ、素でこういう正確なため、「やさしいひとごろし」というのは、あながち間違っていないかも知れない】
【そして、火憐お姉ちゃん、という呼び方を聞いて、おお……、となにやら感慨深い声を漏らして】

また妹分がふえたー!わーい!!
故郷の道場にもな、妹分が居るんだけど!これが可愛くてだなー!
どうしてるんだろうな……、そういえば。人をやめてから、一回会ったきりだし……。

えーとな、ゼーロって言って、紫な格好して、黒い魔力だしてる子だから、見ればわかるとおもうぞ!
悩む子だから、その時は、仲良くしてあげてくれ。

うんうん、ちょっと姉として、なでなでしてやろー!

【姉っぽい言動しつつも、バカっぽく、手を伸ばして二人の頭をわしゃわしゃとするだろう】 
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/15(日) 22:09:21.94 ID:sfafu3L60
>>603
【すると、公園の入り口から、変な二人組――と一羽が入って来た】

いやー、夜の空気ってのは気持ちいいもんだなーっ!
―――って言いたいところだけどさ、暑いのはちょっといただけねーな

【赤いニット帽に黒い髪、紺色のブレザー、同色のスラックスの少年】
【右眼は前髪によって隠れ、黒い左眼も前髪に隠れかけている】
【また、左腕は肘から下が無くなってしまっているようだ】
【腰に黒色のベルトを巻き、左腰の方に柄、鍔、鞘と全てが血の色をした刀を差している】

『そうかな?私にとっては案外普通な温度だよ』

【もう一人は黄緑色の髪、白いワンピース、黄緑色の十字架の首飾りをした少女】
【瞳は草原のような淡い緑色をしている】

【少女の後ろには、白色のうさぎが付いてきている―――ペットだろうか】

それはきっとお前の服装とかだと思うぜオレは‥‥
まあ、個人差もあるか―――?

【そこで少年は、公園のベンチに座る影を発見した】
【点滴やら目の包帯やら、随分と目立つその少女を訝しげに見つめる】

(―――おいおい、病院から抜けだした患者とかじゃねーだろうなァ
 いや、でも抜け出せるのかよ、アレで‥‥)

【少年の視線に、気付く事は簡単かもしれない】

/まだ居ますかー
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/05/15(日) 22:10:56.53 ID:BsNJ0nlk0
>>646

“頼み”―――?

【ホスト風の男の言葉を受けて、金髪男は目を細める】
【“機関”の秘匿部隊―――の出身である彼にとって、派手な動きは慎みたい。己の「計画」の為にも―――】

【だが、この男の頼みとやらを聞いて、“情報”を聞き出すというのも良い】
【でなくば、最初から声をかけたりはしない】


ま、“同業者”みたいだしね、出来うる限り協力いたしましょうかね

【自分でも変に聞きわけがいいな、と金髪男は思う】

653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 22:11:15.26 ID:Zw+9qYPyo
>>647
だっ、だって…!

【あの味はない、と言おうとしたが。流石に今言うのはまずいと察して】
【胸倉をがっしりと掴まれてしまい、至近距離からのガンつけに慌てた様子を見せつつも、何かこの状況の打破策を考えついたのだろう】
【そっと、味覚細胞をただの表皮細胞に変化させて―――――彼女に感づかれないよう、味を全く感じない舌に改造して】

鳥皮、大事に、食べるから。
離して、落ち着いて。

【そして開放されたのなら、彼女はまた一つづつ鳥皮を口に含む作業を始めるのだろう―――――やけにハイペースに、そしてやけに口を動かさないで】
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/15(日) 22:13:03.19 ID:LepCkF1Ko
【水の国――港】


【豪華客船から、フェリー、個人用船舶まで――多種多様の船舶が停泊する此処】
【この時間でも人は多く行き交い、電灯によって周囲は明るい――】



(………、…我ながら、手荷物がこんなに少ないとは――。)



【――其処を歩む人物が、一人】


【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】



……、……えーっと、櫻に渡る船は――、―っと。



【赤のナップザックを片手で背負いつつ、――キョロキョロと、辺りを見回す彼】
【何処か迷っている様にも見える其の姿は、少し目を惹くだろうか】


/一時位までしか居れませんが、其れでも宜しければー
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 22:16:13.87 ID:bg5331DRo
>>645

……次からは、気をつける。

【欲に負けての、冷静になって考えて見れば後悔するような行動であったため】
【普通に、反省はしているらしく】

……。

【黙りこくって、少女の話を聞きながら】
【桃へと手を伸ばし、フォークか何かがあれば其れで、無ければ素手掴みで口へと運ぶ】
【口内に広がる甘み──甘味が好物である少女は、気分を良くし】

【前置きは、あまり耳に入らなかった】
【ちゃんと聞いてはいるので、少女にとってどうでもいい内容であったということだ】
【基本的に考え方が現実的である少女相手には、失敗だったかもしれず】

この前、行ったわ…………。
GFとか……科学が、かなり発展していた。

…………それで、本題は?

【まどろっこしいのは嫌いなのか、単刀直入に尋ねる】

【尚、GFとは武装強化外骨格型装置の総称である──ソースはwiki】
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 22:17:28.37 ID:gNqHBMh+o
>>650

「くわとろべんてぃくらしっくきゃらめる……あー駄目っ!
 うー……、よく頼むきになれたわねこんなの……」

【復唱してみようとメニューを見ても、どうしても混乱する】
【すらすらと噛まずに言える火憐はもしかしなくてもある意味天才なんじゃ、と思ってみたり】

「あたしとトーヤが優しいと思ったんだから、優しいのよ!
 そーいうことなんだから、それでいいの!」

【本当にそんな、勝手な理由】
【だけども彼らはそれを、曲げようとはしなかった。本当にそう、思っているからね】

「ふーん、ゼーロ。ねぇ、……わっ!?」
『わ、ちょ、もう……ほらもう、変な目で見られるってば!』

【教えられた「似たような子」の名を復唱している最中の、火憐の手】
【やっぱり、確かな温かさを持っていて。たまらなく安心、する】

【そろそろ注文が届く頃だろうか。さて、テーブルに湯気を立てるオムライスがテーブルに置かれr場】
【まず、歓声を上げたソーマがそれをスプーンで割ってみようとする。――――】

【――――なんとなく、深淵だとかそういう。雰囲気が、黄色い卵の中から、――――】
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 22:18:24.65 ID:AbQqEnORo
>>653
………。

【しばらく異様な剣幕でガン付けを続けていた少女だったが、相手がしおらしさを見せた事で沈静化したのか、着地できる程度に地面に降ろす】
【腕を放し、溜息交じりにまた座り込む】

くえねぇなら無理して食わなくていいよ…。
どうしてもっつーんなら一切れ食えばいいから…。

【投げやり気味に手を差し出す、いらねぇなら返せのつもりか】
【とっても落ち込んでいるようだ。あれだけ男らしく不良めいた威圧感を放ち続けた少女も、こうなっては形無しである】
【というか偏愛が過ぎるだろお前は】

その代わりレーションを寄越せ、一つ食ってみる。

【――――――最大限、譲歩した、つもりか?】
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/15(日) 22:20:07.88 ID:/5XJPh7oo
>>651
/わお、危うく見逃すところでしたがここにいます
/ちゃちゃっと返信書いてきます、少々お待ち下さい……!
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 22:20:19.35 ID:pzVXrACSO
>>649

ああ。蘇芳ってヤツだ。橡 蘇芳(つるばみ すおう)。
血みてーな色した和服着てて、黒い鉤手甲を着けてる。
バクチとケンカ大好きなヤツだから路地裏を探してたんだが、見つかんなかった。

【くるくるっと手斧を投げ上げ、ぱしっとキャッチしながら呟く】
【斧の扱いに大分慣れている事が分かるかも知れない】

…アンタ、なんて名前?
アタシは木賊 縹(とくさ はなだ)てんだ。
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 22:20:30.76 ID:afJH6sHDO
>>629

【一方、少年の方もここで休み始めてからある程度の長時間が経過していた。】
【そろそろ暗闇に目が慣れ出して来た頃だ、視界が少しだが復活しぼんやりと周りが見え出す。】


………?
……あ、あのっ、どうかしましたか?

【その視界に少女がふと映った。】
【良いところのお嬢様の様なのだろうか?――――少女の服装からやはりそんな予想をしつつ】
【同時になら何故そんな人がこんな場所にいるのか疑問を持ちそう声をかけてみる。】
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/15(日) 22:21:37.54 ID:sfafu3L60
>>658
/はいはい、把握でっす
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 22:22:18.67 ID:7HeuiuVSO
>>652
【好感触。何か裏があるにせよ−】

ま、簡単な頼みだーヨ。お前がカノッサ機関に所属しているなら−−だけどヨ。

【つまり−−“カノッサ機関所属”では無い物が彼の「頼み」を叶えるのは困難、そういう事である】
【廃墟の入口付近に置かれた、木箱の山に腰掛けて−−】

……俺を「カノッサ機関のナンバーズに入れろ」−−って頼み、聞けるかーヨ。

【−−カノッサ機関でも、“それなり”……少なくとも“アンダーナンバー”程度の権力無しには「到底叶えてやれない」願いである】
【更に、今の彼には“覇気”とか“魔翌力”とか−−そういう“分かりやすい強さ”が無い−】
663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/05/15(日) 22:24:59.37 ID:Og23QU6B0
>>648

…足りんなぁ!!倍プッシュだ!!

【2倍の2,000,000なら手を打つ。と。そう言いながら鉄球を避け―――ない。】

(避けるのはガラじゃないんでね…!!)

【全速力で走った勢いを利用しながら鉄球に飛びかかるようにして、面を入れる】
【どう考えても無謀。そして―――】
【ギィィィンという鈍い音の後、思いっきり吹っ飛ばされる彼】
【詰めた間合いが無駄になり、しかも石の礫が左腕に刺さり、彼は地面に打ち付けられる。が】

クッ…クククク苦…ハーッハハハハァー!!! 
傷つくって…いいねぇ…コレが後に「感動」を高めてくれる!!

【ダメージを受けたことに喜びを示す彼、そして礫を抜き立ちあがる彼の左腕から軽く血が流れるが】
【その傷口に「蛭」の腹を当てると】

ゴキュッ ゴキュッ ゴキュゴキュ

【その血を「蛭」が吸収し―――剣が、3cmほど、伸びた。そう、この剣には、「血を吸って成長する」と言う能力がある】
【血を吸うほど剣の切れ味が増し、刀身が長くなるのだ】

クカカカ…馬鹿…飲み過ぎだ…

【そう剣を笑いながら咎め、そして】

これからが本番だぜ…!! さぁ、殺しに来いよ!!

【そう言ってまた最初のように間合いを詰める】
【軽く1、2歩目がぐらついたことから先ほどのダメージはあるらしい】


664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 22:26:20.75 ID:FuGXJu25o
>>656
そうだな……、一回、思い切り息を吸うだろ?そして、……せーのっ
クワトロベンティクラシックキャラメルバニラアーモンドヘーゼルナッツアドジェリーエキストラチョコレートチップエキストラチョコソースエキストラキャラメルソースエキストラホイップエキストラシロップノンティーゆるめマンゴーパッションフラペチーノっ!
な、言えただろ?

【事も無げに言った。多分剣士としての肺活量と食への情熱とかが無いと出来ない何の役にも断たない特技だと思う】

んー……、なら、それでいっか!

【前言撤回、とりあえず善意を向けられるのは嫌じゃないし、あまり物事考えすぎるのも得意じゃないから】

ふっふっふー。
私の妹分は、わしゃわしゃされる宿命にアルノデス!

【謎の決まりだった、暫く、頭をかき回した後、髪を整えて、手を戻すはずだ】
【そして、やってきたオムライスなど】
【火憐の目の前にはどう見ても1人前では無い量の料理が】

……いっただきまー……?

【食べ用とした瞬間、オムライスの方を向いてしまった=z
【そして、火憐は、虚空を見つめて】

ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐあ ふぉまるはうと んがあ・ぐあ なふるたぐん いあ! くとぅぐあ!
ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐあ ふぉまるはうと うが=なぐる ふたぐん

いあ いあ はすたー!!

【SAN値直葬ッ!!】
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/15(日) 22:26:52.37 ID:/5XJPh7oo
>>651>>661
よく考えたら……厚着なこの服装にも問題があるような……
はだけるのははしたないですし……やはり浴衣とかにするべきでしょうか……むむむ……

【うーあー、と暑さに唸りつつ、団扇で涼みながら、彼女の独り言は続く】
【背もたれに全力で体重を預ける様は、なんともアンニュイな空気を醸しだし――】

…………んっ――――?

【――と、ここで彼女が「視線」を察する】
【きょろきょろと周囲を窺えば、すぐに自分を見る者が発見できるわけで、】

…………あ……えと…………

【しかし声を掛けるにはやや距離があることと、彼女の内気な性格が災いし、】
【……じーっと、少年の方に顔を向けたまま静止してしまった】

【――この少女、「見えている」のだろうか……?】

/お待たせしました、よろしくお願いしますー
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/15(日) 22:30:44.61 ID:UudMvBuco
>>660
【不意に、ランタンが照らす地面に、自分以外の影が映りこむ】
【そして、少年へと体を向けつつ、彼の唐突な疑問を浴びるのであった】

「あら…こんばんわですの」

【驚いたような、または何も考えていないような彼の表情を暫く見据え】
【その次に頭の先からつま先まで、嘗め回すかのごとく視線を移していく―――嗚呼、可愛い少年だと】
【サディスティックな性癖を持つ彼女は、可愛らしい男を奴隷にさせる事が大好きなのである】
【その性癖は、この様な状態でも衰えることなく、きっちりと彼を品定めしていたのであった】
【そして、ニヤリと唇を緩ませると】

「ねぇ…貴方はこの付近の地形に詳しいのかしら?」
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/15(日) 22:31:43.07 ID:68+4l0IHo
>>648

【さて、ゴムの壁を作り出したのは紛れも無く彼、少年だろう】
【だが―――】

【一番驚いていたのも少年であって】

―――!?

【自分が、普通の人とは少し違う事は分かってた】
【その所為で避けられたり、嫌われたりした事も多々あった】
【だけど、今起きた事は、前の、元の世界に居た自分の力なんかとは比べ物にならないほど強い物で――】

(た、たぶん俺の「不思議な力」は強くなってる……って事は……この人たちを、守れるかもしれない……)
(で、出来る限り多く守るんだ……その為にはコイツを倒さないと……)

【少年の青から、恐怖は少し遠退いて、拳をぎゅっと握り締めるが、足の震えは、今だ納まらず】
【やるべき事は気づいた。分からないのは力の使い方】


       【足りないのは、――――勇気】



―――ッ!

【そんな考え事をしている内に石は少年へとやって来て】
【体が小さい為か、被弾した石は少なかったが、矢張り大小様々は石を浴びて】
【大きな傷は、頭へ中程度の大きさの石が当たった事だろう。帽子の下からだが、額からどろり、と血が垂れて、青に少しの赤の絵の具を垂らした】

(いたいいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたい…………!!)
(で、でも……俺には……)

【頭を抑えて、痛みをこらえるが、対して楽にならず】
【頭を抑えつつも、手探りではあるが、「不思議な力」を制御するが為に、心に鞭を打って】

くらえッ―――!
【ふらふらとした足取り、溢れる恐怖を抑え付け、強い言葉を紡ぎ出し】
【少年のの目の前に現れたのは、少年の身長超える、1,5m程の大きさの輪ゴム】
【空中に固定されているような輪ゴムを引っ張り、坊主の男へと発射――!】

【輪ゴムといえど、大きさが大きさの為に、当たれば鞭を打ったくらいの痛みはするだろう】
【だが、軌道は一直線、さらには予備動作が大きい。回避は容易いはず】
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 22:31:58.53 ID:Zw+9qYPyo
>>657
…わかった。
ひときれと、気持ちだけ貰っておく。

【申し訳なさそうに、もうひとつだけ食べて串を返す。ただし口の中の物を飲み込むのは素早く】
【そして少女の譲歩(?)に、彼女は後方へ手を伸ばして新しい缶を掴み】

いいよ、あげる。

【先程の要領で缶を開け、少女に差し出す】
【内容物は薄味の固形栄養食×6。一食二本で一日分が一缶に詰まっているようだ】
【軍用なのだろうが、兵士に最低限の栄養を与える事以外は何の考慮もされていない、酷い食糧】
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/15(日) 22:34:02.10 ID:1myxYatJo
>>659

ふぅん………知らないかな、ゴメンね
そんなに愉快な人を見かけたら、「私」も覚えていると思うけど

【少し目を細めて、首を小さく横に振る】
【偶然探し人を知っていることなんて、それこそ偶然で、まず無いことだろう】
【ある程度予測されたことだろうが、少女は申し訳なさそうな様子を見せて】


──────名前?
私は名前を捨られた。「捨てた、んだ」けど、そう……
「今路説夢かっこぴーえぬと名乗っています。」

【名前を問われると、最初のようなどこかおぼろげな雰囲気をのぞかせながら】

………………やっぱり眠い。
トクサさん、その人を見かけたら、今度貴女を見かけた時に教える
それか、その人を見かけたら、貴女が探していたことを話す
それで、良い?

【何かを急ぐように、結論を求めた】
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 22:34:03.59 ID:gNqHBMh+o
>>664

「え、何何なぅわあっ!!」
『ほら、もう! もう! 嫌な予感どストライクだよもう!
 さんちちょくそう、ってそういう!? そういうアレなの!?』

【そういうアレ、でした】
【トーヤが急いでソーマの目元を手で覆い、自身も「形容し難きオムライス」――「黄衣の王」から視線を剥がし】
【とりあえず、備え付けてあったお冷に手を伸ばす】

『帰ってきてー、火憐お姉ちゃん――――――ッ!!』

【――――ばしゃあ、】
【がりがり減っていくSAN値を喰い止めるべく、火憐の目を覚まさせるべく】
【水を、ぶちまける――――!】


【厨房の方から、店員たちの視線が、痛かったり――――】
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/05/15(日) 22:35:58.35 ID:BsNJ0nlk0
>>662

は…?
【金髪男は目を点にした】
【もう少し手荒い内容なのかと思っていたのが―――】

そーゆう頼みねえ…
俺は“ナンバーズ”じゃあない
【あくまで自分の肩書きは伏せたままで】

けど、上の連中へ掛け合ってみることぐらいはできる
まあ上位序列は先達が持ってってしまったからね…入るんなら下っ端のナンバーからだろうけど

【金髪男は、ニヤリと口元を緩めて】

でもまあ、あんたなかなかの手だれって感じするからね…今は満身創痍だが
どうだい、ナンバーズ志望なんかやめて俺の“仲間”にならないか?

【今はなるべく人出が欲しい―――「計画」の為にも、この男を自分の舞台に勧誘してみたかった】
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 22:38:54.59 ID:FuGXJu25o
>>670
うわえぁぁっ!?

【ばしゃぁっ!とかけらぇた水が、一瞬で蒸発するが、其れで正気を取り戻したようで】
【この体温の上がりっぷり、後一歩で店内がリアルフォーマルハウトに成るところであった】

…………あれ、私は何を見たんだ……?
ん……窓に何かが……?いや、気のせいか。

【一瞬で、冷静に戻った火憐、そして、オムライスをSAN値が減らない程度にチラ見して】

……どう、する。

【何が、であるかは一目瞭然であろう】
【火憐は、無言でステーキを三等分し、そして、グラタンとポテトをテーブルの真ん中において】

よし、みんなでわけあおうか!

【そう、提案をした。「形容し難きオムライス」と違って、此方は決して「冒涜的なステーキ」などではない、安心していい】
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 22:40:45.97 ID:AbQqEnORo
>>668
…なんでぇドイツもこいつも…。

【ブチブチいいながら鳥皮とレーションを受け取り、ひとまず鳥皮の串を置いておく】
【それから固形食のレーションを適当に口の中へ放り込む】

……………………まじぃ。

【たっぷり時間掛けて噛み、飲み込んだ末に、それだ】
【しかしこの少女は、それでも全てのレーションを一つずつ口に押し込み、微妙な顔をしながらも、きっちり平らげる】

……味はあれだけど、栄養あるしなぁ。
サプリと思って食うよ、ほいほい。

【アレを食べなれているせいか特に青褪めるという事はなかったけれど、本当に、心底微妙な顔をして】
【気持ちを切り替える溜息をついたら、元通りの仏頂面】


そろそろ行くわ。

【立ち上がって、空のパックを纏める】
【質量が減って軽くなったビニール袋と、変わらないのが二つ】
【なんとなくおっさんくさい姿で、少女は懐に手を突っ込み、何かを投げた】

【名刺、のようだ】
【でも、書いてあるのはアドレスと携帯の番号だけ、名前や住所の類は一切ない】

俺のだ、なんかあったら連絡しろ。

【呟きながら、懐から旧式の携帯を見せるだろう】

【もしこのまま何も無ければ、少女は背を向けて立ち去るだろう】
【聞きたいことは今のうちだ】
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/15(日) 22:41:07.05 ID:sfafu3L60
>>665
【「まあ、暑いだろうな、和服」とか、少女の独りごとを聞いてそう思う少年】
【少女がこちらに気付いた、その時に思考を止めて】

あー、と、もしかして驚かせちゃったかな
ごめん、そんなつもりじゃなかったんだけれど‥‥

【申し訳なさそうに少年は、静止している少女に謝った】
【それで何とかなる、というものでもないが、とりあえずの行動だ】

【そして一方の少女はといえば】

『――――‥‥あれ、人居たんだ』

【今、先人の存在に気付いたらしい】
【少女の目の包帯やらには疑問すら持たないという、何も考えてなさそうな少女である】

【足元のうさぎは、面倒そうに、後ろ足で耳を掻いている】
【そのうさぎの眼は語っている、「やれやれ、また面倒事か?」――と】

とりあえず、隣いいかい?
ちょっと歩きつかれてさ、休みたいとここの娘が

『人のせいですか』

【兄妹のようにふるまう二人組の男女、少年はベンチにすわって良いかと尋ねて】
【その反面、少女に少し疑問を抱えていた】

【「何故、見えている?」】

/こちらこそー
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/15(日) 22:43:28.55 ID:w0dLFknfo
【夜の公園にて】

【にゃー、にゃー、にゃー、みぎゃー】
【平和なのかそうでないのか良く分からないが、猫の合唱が響き渡っていた】
【薄暗い公園では、茂みに隠れてしまうと猫の姿など見えない筈なのだが】
【何故か今夜の猫達は、堂々と外灯の下に集まっている】

【だが、其処にほほえましさが有るのかと聞かれれば】
【決して、イエスとは答えられないのではないか】


あぁー!猫ちゃん駄目ー、それ噛んじゃ駄目ー!
ほら、これ上げるから避けて避けてもうー!

【赤い布地の中心に白い十字架が描かれたチュニック、細めの黒のトラウザーズ】
【軍隊風の革のブーツ、爪先と踵に金属板の補強を施し、両肩から足首近くまでの丈のマントを羽織り】
【首には毛皮のマフラー。明るい橙色の髪を襟上で揃えた少女が、何かに群がる猫を必死で追い払っている】
【手で避けて、或いは自分の頭の上に持ち上げて、それぞれに煮干やらササミやらを与えて満足させて】

【何か=A猫達が群がっていたそれは、牙が小さい為に絶命は免れていた】

……ふー、良かった……まだ何にも聞かせてもらってませんからね
さあ、話してください。私の上司は怖いんですよ?
異端狩り≠セからって訳じゃないですけど………ね?

【地面に横たえられているのは、貧しさが目に見えるような衣服を着た、中年の男】
【やせ細り、開いた口から見える歯はボロボロ。腕や脚の肉の一部を、猫に食いちぎられていて】
【それでも、出血はまだ少ない為か、命に別状は無さそうだ】
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 22:45:23.04 ID:pzVXrACSO
>>669

ユカイ、なのか?まー別にいーけど。
…やっぱ知らねーか。しょーがねー探し続けるか。

【手斧を腰に着けながら呟く】
【その後聞こえた名前のようなもの】

…え?さっきのが、名前?アタシにゃよく分かんねーセンスだ。

【中の人にもよく分からん】
【少女の提案には】

…ああ。それで文句はねーが……

…どうか、したのか?
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 22:45:38.97 ID:J0ANxG+f0
>>655

【描写を忘れていたけども】
【桃たちの中に、フォークが刺さっているものが一切れ有る】
【これから食べれば、手を汚すことはない】

ええ――訪れたことがお有りならば、話が早いのですわ
あの国の実情についての説明を、大きく省けますもの

そのように他国とは一線を画す技術レベルを持つ星の国には、もう一つの一面がありますの
古典的な王制を今に保つ金の国や、貴族というルールが生き残っている昼の国
未開のジャングルが生い茂る雷の国などの国でも、到底敵わないほどの


 ――――壮絶な、格差社会の魔窟


【大きく省いた結果がこれだと言うから、驚きだ】
【遠まわしな訳ではないが、回り道は全てなぞって行くような言葉は】
【勢いのある今の口調でなければ、眠気すら催しそうなもの】
【椅子に背をもたれる事をやめ、身を乗り出し】

それでいて、人々が解放を望まないでいるはずは無いと思いますわね?
なのにあの国が、いつまでも変わらないのは
正義組織の怠慢――そして、それを引き起こす極端な閉鎖性のためですわ

世界の天秤をひっくり返すと豪語した「彼ら」でさえ、
あの国の存在を正すまでには、至らなかった
――魔窟故に、まだ足を向けることが出来ないまま、例の「正義」に滅ぼされ
結果、事件の中であの国に注目が向かうことも無かったのです

更に付け加えれば「星」は、最新技術の詰まった火薬庫のような国
下手に触れることは、組織に取って致命的なエラーにもなりえますの

【――思ったより、頭が熱くなってしまった】
【「……本題、入れていませんわね」と零したフェーデは】
【薄笑いを浮かべながら、ビスケットを二枚掴み】
【機嫌とりのためか、片方を渡そうとするだろう】
【両方とっても――良いかも?】

【少女は、何秒かの瞑目の後】
【瞳を開くと同時、口までも開き】

……しかし、その状況に一石を投じる人間が居る
そしてそんな人間を擁する、星の国の下層にとって救世主と呼べる組織がある

―――きっと、あなたも名前を聞いたことがあるはずですわ
時に浮世から見捨てられた者の、最後の居場所を提供する一種の慈善組織を
そのために、浮世からは怪物〈レギオン〉の住まう暗黒の森と認識される悲劇の大集団を――

【長広舌で示唆した――それは、果たしてどこなのか】
【この数ヶ月、主だって報道された組織の名前は、ひと通り使い果たされた】
【そして。最後にひとつ、使われていない呼称がある】
【少女の頭の中にあった語群の中、最も大きな規模を誇る組織――】

【その、名は】
【――促すように、一対のヘーゼルがニナを見据え】

//野暮用で最初の7分ほどを消費してしまいました、ゴメンナサイ
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 22:46:05.63 ID:gNqHBMh+o
>>672

『……ほんと、なにこのメニュー……採用したの、誰だよ……』

【事なきを得た、んだろう。多分】
【胸を撫で下ろしながら、へなへなと席に着き直す】

「あ、いーの!? じゃあ、そうしよーよっ!」
『……あ、うん。僕はもう、疲れたんだけど……ソーマが元気そうで何よりだよ』

【そして、三人の中央に置かれた食事を見、――――】

「……ね。これ、ほんとに。
 家族の食卓、って感じよね!」

【――――本当に嬉しそうに、そう言った】


【ようやく訪れる、夕食の時間。テーブルに温かな食事があって、家族がそれを囲んで】
【二人は二人なりに、心から笑いながら。遠いところから見ていたその時を、楽しんだ】


【……テーブルの隅っこに追いやられた「黄衣の王」は、みないふりをしておこう】
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 22:49:08.04 ID:K2SSlE7Ho
>>663

避けられないじゃあなくあえて避けないってかい……?
初めてだな、オレの相棒をモロに受け止めてくれたヤツは

「に、ひゃく……ええいこの賤民めっ!足元ばかり見おって!」
「払う!払ってやるっ!だから早く私を助けんかァ!!!」

……しかし、アンタの相棒は随分と食いしん坊だ
こりゃオレも遊んじゃいられない、だからって命かける場所でも無い
本気で行くぜあんちゃん、オレと相棒の“曲技”ってやつだ―――!

【鎖鉄球、重量の想像もつかないそれを、男は片腕で扱っていた】
【しかし、今回はまた別の驚き―――片腕で、空高くへとそれを放り投げて】

>>667

【少年の撃ち放った巨大な輪ゴムが、坊主の男へと飛んでいく】
【大男も見ていなかったわけではない。メガネの奥から、攻撃には気づいていた】
【しかし、避けない。結果、輪ゴムは裸の左上半身を捉え、鞭を打ったような後を残して】

グ、ッ………よお坊主……、中々良い腕してるじゃねえか
それなら将来有望だ……うちで砲撃手にでもしてやりたいねえ

―――――だが、そうはいかないのがこの世界で、なあ?

【攻撃の衝撃からか、メガネを僅かにずらしながら―――男は、機械の左腕を後ろに引き】
【そこからドスンと、地面に左手をめり込ませる。怪力、という一言に尽きる行為だ】

【そして、それになんの意味が有るというのか。分かるのは、数秒という間の後で】

>>ALL
        【――――地面が、グラリと揺らぐ。】

【否、言い方を変えよう。地面が揺れたのではなく、男を頂点として、傾いたのだ】
【そう、坊主の大男は地面を片腕で持ち上げ、それによって、路面を不安定な状態にさせ】
【また同時に二人の敵の意表を突かんとして――――次第、空中へと上がっていた鉄球が降りてきて】

………オレは色々と苦手だが、バラすのは得意でね
人は地に足つかなきゃ生きてけねえのよ、だから――――!

【「地面が牙向いたら生きてけねえだろ?」――――鎖鉄球が、地面から抜かれた左手に掴まれ】
【そして、ズドン!地面の歪みを直すように、超重量が振り下ろされる。】

【これによって齎されるのは、二つ。一つ目は、地面が二度に渡って動くこと】
【そしてもう一つは、不安定だった路面が無理矢理に直る事による―――ズレの発生】
【先程の破片が飛び散る現象、それが各所、ヒビの入った地面から起きて、二人を襲うことになるだろう。】

【しかし、一つ。この攻撃までは間があって。もし地面の傾きを上手く乗り越えれば、それは攻撃のチャンスとなる】
【後述の歪みを直す行為は余程のことが無ければ止まらないが―――近づいて切ったり、何かを飛ばす程度の時間は、有るだろう。】
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 22:49:24.66 ID:7HeuiuVSO
>>671

いや−−良いんだヨ“ナンバーズ”なら。ちょっとした知り合いが言うんでね−−

【そこで、一呼吸置いて−】

「ナンバーズは結構儲かる」−−と。

俺は利益を一番に考えるタチなんだ。ちまちまと「せいぎのボランティア」なんてするより、手早く“稼げる”−

【つまり……彼は「ナンバーズ」になりたいのだ。ただ、それだけ−】
【正義に回れば“名誉”とか“名声”を手に入れる事も出来るが−−然し、今は「即座の利益」が欲しい】

【名を変え姿を変える術(すべ)は、いくらでもある。いざとなれば−】

あんたの部下か−−それも良いが……条件と備考もある。条件は「いつでも“抜けられる”“契約社員”扱い」……「とにかくナンバーズに入れろ」と「どんな組織なのか教えろ」

そして備考−

−−俺が「とある中立組織」…………とは言え“今”はまだあんまり動いちゃいねえが……に入っている事−

こんなところだーヨ。ま……俺は“手だれの戦士”なんかじゃあないがね−

【事実。彼は全て事実しか言っていない】
【彼は手だれの「戦士」では無く、「ダーツ好きなホスト」−−あくまでも、だ】
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 22:49:34.53 ID:Zw+9qYPyo
>>673
まずい。
初めて知った。

【彼女も別段味わって食べた事は無いのだろう。そして腹の底から塩気が上がって来たのか、ボトルの水をもう一度口に含んで】
【そろそろ行く、と立ち上がった少女から名刺を受け取ると―――――はて、と首を傾げて】

名前。
………あ。あたしはリッカ。

【まず名乗ってから、少女の名前を問う】
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/15(日) 22:50:21.34 ID:/5XJPh7oo
>>674
……ひっ……あ……その……なんかすいません……

【少年の陳謝に対し、びくっと驚き、その上で謝り返す】
【ぺこぺこ頭を下げまくっているという謝罪ぶりである】

……あ……と……ごめんなさい……!
私がベンチを占拠してたら座れませんよね……すいませんどうぞお気になさらずお座り下さい……!

【そして慌ててベンチの隅に移動】
【邪魔にならぬよう、点滴スタンドも引っ張って、隅へ】
【これで、少年達が座るには問題ないスペースが出来る】

【総じて、謝りすぎなことを除けば、「盲目」とは思えぬ言動――】
【……やはり、普通に視界が確保できていると推測するのが自然だろうか?】
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 22:51:54.33 ID:FuGXJu25o
>>678
【ソーマの、その嬉しそうな言葉に、此方も目を細めて】

……ん、懐かしいな。
お祖父様が生きていたときは、こう云うのも有ったけど。
…………本当、久しぶりだ。

【珍しく、センチメンタルな表情を、火憐は浮かべていて】
【本当に嬉しそうに、食事を楽しみながら、平らげて言った】

さぁて、以下略)フラペチーノが来るな!

【そして、運ばれてくるのは、SAN値は減らないけど、寿命が減りそうなレベルの巨大フラペチーノであった】
【まあ……、要するに一番でかいサイズの全部載せ、当然っちゃ当然だけど】
【それを見て、火憐は】

おー!上手そうだなー!

【そう言って、すすり始めた】
【…………ググればわかるが、ぶっちゃけ見た目はおしゃれな泥です】

【そして、知らないうちに「黄衣の王」はかさかさと蠢いてどこかへ消え去っていった】
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/15(日) 22:55:06.48 ID:1myxYatJo
>>676

ん、良いのなら良いの。私はどうもしない。

……「どうもしなくても、生きてるてのって、疲れるでしょう?」

【すると座っていた切り株から立ち上がり、相手に背を向ける】
【斧を持っている初対面の相手にとる行動としては、少々危ないようにも思えるが】
【単に安心しているのか、それともやはり何か急いでいるのか。】

だから私は、あんまり普通は好きではないのです、私は言いました

【髪を纏めていたゴムを外し、ゆっくりと目を開ける。その目は相手には見えないだろうが……】
【少女の瞳は、ミルクを沢山注いだカフェオレのように、掠れた白い灰色】

それじゃあ、私はそろそろ帰ろうかと思います

【そして、相手に背を向けたまま声を出す】
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/15(日) 22:56:56.67 ID:AbQqEnORo
>>681
【あまりの反応に少女は拳を握り、鼻息荒く真横に真っ直ぐ伸ばした】
【進行方向大体10メートルほどにおいてあったコンテナの壁面が、巨大な拳型に大きく凹む】
【いわゆる、百歩神拳である。この少女、腕力だけでやりやがった…】

……まー、あれだ、それは俺の好みだ。
お前が美味いと思えるモンがみつかりゃいいな、レーション以外でさ。

【当り散らして気が済んだのか、かろうじて声を抑えて、祈りの言葉を吐きながら、歩き出す】

竜崎遥人(りゅうざきはると)だ。
じゃあな、リッカ。

【その丸まった背中は、中年めいた哀愁が、とても豊かに漂っていて】
【口にはしないが、それなりに楽しかったのだろうと思わせる、不思議な背中…】


//えー、悪乗りが過ぎてすみませんっ、お疲れ様でしたー!
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 23:00:52.20 ID:gNqHBMh+o
>>683

「ね。こーやってごちゃごちゃ喋りながら食べてたら、おかーさんが怒るのよ、
 『食事中は静かにしなさい』、って! そんな感じよね!?」

【思い描いた、以前までの夢物語を語る】
【そんな少女からは、先程までの違和感は感じられない】
【これが素、ということ、なんだろう】

「……わー」
『……お腹、壊さない? ……や、火憐お姉ちゃんなら平気かな』

【中の人の記憶が正しければ、結構冷たいブツであったそれが勢い良く消えていく様を】
【ふたりはぽかーんと、しかし何処か楽しそうに。眺めていた】

【……どこかの席から「ああ、窓に! 窓に!」とか、聞こえてきそう】


「……ん。そろそろご飯の時間は終わりかな、『ごちそうさまでした』。
 あたしたちがこれから住む場所って、どんなところ?」

【食後の挨拶、これも滅多にしなかったこと】
【手を合わせたまま、首を傾げてそう訊ねた】
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/05/15(日) 23:03:38.09 ID:BsNJ0nlk0
>>680

“戦士じゃない”ね…それは失敬
【むしろ殺気を漂わせない人間の方がやりやすい仕事である―――】

さて、俺の組織の仕事についてだが、―――「機関に敵対する者の情報を俺の携帯端末に知らせる」簡単なお仕事。これが本来の任務。

で、これが俺個人の頼みだが―――、“特異点”という人間に出会ったら、教えて欲しい
特別探す必要はない。けど、見つけてくれたら報酬は弾むがね

【と、ここで思い出したように】

あ、ナンバーズなら俺が口利きしてやるから安心しな
勝手に名乗るといいよ、あとは手続きが追いつくだろうし
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 23:04:15.68 ID:bg5331DRo
>>677

……、…………。

(…………長い。)
(私……早く本題に入るように、促した気がするのだけど。)

【段々と本題に近づいてきて興味が湧いてきたため、退屈ではないようだが】
【熱で集中力が落ちている少女には、長話は辛かったりする】
【「長い」が第一印象に来ているのも、それが原因で】

…………あり、がと。

【長話と熱のダブルパンチで判断力が落ちた少女は──深く考えずに、ビスケットを2枚とも受け取って】
【2枚一緒に、自身の口の中に放り込もうとする】
【動きは迅速であるが、まあ止められない速度ではない】

……?

(私も……名前を聞いたことが、あるって…………。)

───……その、名は?

【少しの間考えるが、そのような組織の存在は思いつかず】
【林檎色の瞳で見据え返し、尋ねる】
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/15(日) 23:04:49.11 ID:sfafu3L60
>>682
――いや、そこまで謝られても‥‥
いいから落ちつこう?ね?

【少女のその謝罪乱舞に、呆気にとられて】
【とりあえず落ち着かせようと、優しく語りかける】

【―――のだが】

『やっほーい♪ありがとうね名も知らぬお人!』

【―――少年の事はいざ知らず、緑色の少女は嬉しそうにベンチに座った】
【天真爛漫とでも言うのだろうか―――とにかく、こういう場面では「最強」かもしれない】

【うさぎは、ぴょん、と軽く跳んで、緑色の少女の膝に着地する】
【直ぐにそこで落ち着き始めるだろう】

―――やれやれ
まあいいや、ありがとね

【少年も、順応の早い連れの少女にツッコむのを諦めて、ベンチに座る】
【ふぅ、というため息をついて、空を見上げた】

『あれ、キミって見えてるの?』

【不意に、緑色の少女が質問をした】
【何か話題が欲しいとかでもなく、単純な「好奇心」からだ】
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 23:05:30.55 ID:afJH6sHDO
>>666


………?
こ…こんばんわ、

【何となくなのだが、少年は彼女の視線が何か「普通の人」に対する視線では無いように感じ少し戸惑う】
【だが、それだけでは彼女の性癖に気付ける訳は勿論無い。疑問と戸惑いをそのまま今だに持ちながら】


…えぇ、一応ある程度は知ってますが、
もしかして迷子…ですか?
僕でよかったら出口まで案内しますよ?

【次に少女の問いにそう答え提案した。】
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 23:07:23.79 ID:FuGXJu25o
>>686
ウチの食卓は騒がしかったなぁ。
私が焼き魚食べようとしたら、よくお祖父様がヨコから奪っていってな。
だから良く殴り合っていたんだが、まあ、楽しかったな。

【お爺ちゃんっ子なのか、語るのは祖父の思い出ばかりで、両親≠ニの思い出が無いのが、不自然だったかも知れない】

いやー、あれだ、食べつつ能力で体温めればいくらでもいけるからな。
昔コレでかき氷の大食い大会で優勝したんだけど。口に入れた瞬間溶かして飲み干せばいいから。

【能力の無駄遣いにも程がある、そしてなんだかんだで全部食べつくしたぞ!】

【他の席の人が突然倒れたりうわ言を言い始めたりしたが気にしてはいけな見てはいけない聞いてはいけない感じてはいけない】

ん、ごちそうさまでした。

【火憐は、しっかりと手をあわせて、すっ、と頭を下げて】
【そして、ソーマの其の問に、笑みを以て答える】

大分近い、というか、丁度予約しててな、一緒に来るか?

【伝票をとりつつ、立ち上がりながら、問いかけた】
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/15(日) 23:08:39.48 ID:UudMvBuco
>>690
/ね、眠気が…
/明日まで停止してもらって良いでしょうか?
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 23:09:13.51 ID:pzVXrACSO
>>684

…そーか。

【一言そう言い、切り株から立ち上がる】

もー帰るのか?いや引き留めよーってワケじゃねーけどさ。

【なんとなく、少女が急いでいるような気がした】
【だから、少し声を掛けてみる】
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/05/15(日) 23:13:30.12 ID:Og23QU6B0
>>679

よし分かった。その額で引き受けるっ――――!!

【金額に合意すると、さらに大股に、さらに前傾姿勢になり、間合いを詰める――――が、相手の大男の妙な動き】

(手を地面に…?魔術か?)
【普通の思考回路の人間なら、警戒していったんここで立ち止まるか、退くかなどのいわゆる防御方面に意識を傾けるであろう】
【しかし彼、黒澤は相手が何をしかけようとも、「受け身」にはならない】
【さらに体を前に倒し、思いっきり彼に向かい突っ込む――!!】

(どんなリスクを負おうと、前へ行くっ…!!前へっ…!それが傍目に暴挙に見え、結果的に圧倒的なピンチが訪れようとも…)
(決して受け身にはならん…!自らの意志で 場を拓く(ひらく)…!!リスクを恐れて逃げ回る者に…勝利の女神は微笑まないっ…!!)

【――――そして傾く地面】

【しかし彼は地面が揺らいだ瞬間、本能的に右足で踏ん張り、軽く右ひざを曲げて――――】
【彼に向かい、前方に飛ぶ。】
【彼の高い身体能力、筋力、そしてバランスがあってこその芸当】
【そう、空中なら地面も歯向かえない】
【間合いは十分縮まり、そのまま空中で――――】

オラァ!!

【横一線、腹を切り裂かんと。】
【空中時にまたもや礫が左足、右足(どちらも太もも)に軽く刺さるが、そんなのお構いなしに】
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/15(日) 23:13:52.09 ID:Zw+9qYPyo
>>685
【凹んだコンテナに、リッカはびくりと肩を震わせて目を見開き】
【―――――すっと。遥人を見る目の、瞳孔が縮められた】

(今のあたしに、あの攻撃が向けられていたら…?)

【その思考は一時停止。遥人に「バイバイ」と告げて、歩き出すその背を見送る】
【悪い印象は受けなかった。ただ、ただ―――――】
【“もしもの場合”を考えておく事は、生物として生き延びるために必要不可欠】
【遥人の姿が見えなくなった頃。コンテナの中の食料を再確認して、彼女の表情は硬いものになった】

占めて55000kcal。
…アレを食らって、全身を再構成するとしたら―――――足りない。全然。

【―――――受け取った名刺は、強く、強く握りしめられていた】

/乙でしたー!
/こちらこそ、キャラが上手く動かせず…申し訳ない
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 23:16:49.25 ID:gNqHBMh+o
>>691

「……ふー、ん?」

【「そこ」は、踏み入っても良い場所だったのだろうか】
【それを測りかねて、「やめておく」。火憐は、自分に「触れないでくれた」。そこに大分救われたのだから】
【……ということにしておいたのだけど、本音は、まだ少しだけ勇気が無かったりしただけだ】

「それは便利な……便利、な……?」
『……うん、便利ってことにしとこうか』

【そういうことにしておこう。そう結論付けて、彼らもまた、立ち上がる】

「――――行く!」
『一緒に、……ね。』

【大きく頷いて、すりこまれた小鳥のように。火憐のあとを着いていくだろう】
【店を出てからも、きっとそれはそのままで】

【――――】

【まだ、不透明なまんまだけど。鮮明な「 」を見ることができた】
【それはきっと、「  」にとって、幸せなこと。な、はずだ】


//明日早いので、今日はここら辺で落ちさせて頂きます。住み家のことは後日伺わせて頂きますっ
//本当にありがとうございましたー、楽しかったですっ!
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 23:17:47.34 ID:afJH6sHDO
>>692
/構わないですよー、遅レスでこんなに時間を掛けてしまって申し訳ないです。
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 23:18:01.90 ID:gNqHBMh+o
>>691

「……ふー、ん?」

【「そこ」は、踏み入っても良い場所だったのだろうか】
【それを測りかねて、「やめておく」。火憐は、自分に「触れないでくれた」。そこに大分救われたのだから】
【……ということにしておいたのだけど、本音は、まだ少しだけ勇気が無かったりしただけだ】

「それは便利な……便利、な……?」
『……うん、便利ってことにしとこうか』

【そういうことにしておこう。そう結論付けて、彼らもまた、立ち上がる】

「――――行く!」
『一緒に、……ね。』

【大きく頷いて、すりこまれた小鳥のように。火憐のあとを着いていくだろう】
【店を出てからも、きっとそれはそのままで】

【――――】

【まだ、不透明なまんまだけど。鮮明な「 」を見ることができた】
【それはきっと、「  」にとって、幸せなこと。な、はずだ】


//明日早いので、今日はここら辺で落ちさせて頂きます。住み家のことは後日伺わせて頂きますっ
//本当にありがとうございましたー、楽しかったですっ!
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 23:20:35.53 ID:FuGXJu25o
>>696
ん、じゃ、一緒に≠ネ。

【そうして、二人の手を引いて歩いて行く火憐の姿は、確かに「やさしいひとごろし」だったのかも知れない】
【さて、これからの火憐の旅路も、双子の人生も、どう転んでいくか……!?】

//乙でしたのー!!
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/15(日) 23:21:41.53 ID:1myxYatJo
>>693

こんな暗い夜の森は、少しくらい昏いオハナシをオハナシしても良いけれど
良い子は眠る時間です、昔の人は言いました

【「既に紙の上に記された文章を朗読するかのように」、不可思議に淀んだ言葉を淀みなく】
【しかし、そこには何処か掠れた感情が混じったように、聞こえるかもしれない】

探している人が、見つかると良いね、斧の人。また、あおう

【少女は振り返らず、そのまま向いている方向へと歩み始める】
【その行く先は街のある方向とは違うのだが………】
【ただ、ふらりふらりと歩いて行き、しばらくすると見えなくなるだろう】

/乙でしたー
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/15(日) 23:22:00.77 ID:UudMvBuco
>>697
/九時ごろ繰ると思うので…よろしくお願いしまうs
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 23:22:01.11 ID:FuGXJu25o
>>696
ん、じゃ、一緒に≠ネ。

【そうして、二人の手を引いて歩いて行く火憐の姿は、確かに「やさしいひとごろし」だったのかも知れない】
【さて、これからの火憐の旅路も、双子の人生も、どう転んでいくか……!?】

//乙でしたのー!!
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/15(日) 23:22:20.17 ID:1myxYatJo
>>693

こんな暗い夜の森は、少しくらい昏いオハナシをオハナシしても良いけれど
良い子は眠る時間です、昔の人は言いました

【「既に紙の上に記された文章を朗読するかのように」、不可思議に淀んだ言葉を淀みなく】
【しかし、そこには何処か掠れた感情が混じったように、聞こえるかもしれない】

探している人が、見つかると良いね、斧の人。また、あおう

【少女は振り返らず、そのまま向いている方向へと歩み始める】
【その行く先は街のある方向とは違うのだが………】
【ただ、ふらりふらりと歩いて行き、しばらくすると見えなくなるだろう】

/乙でしたー
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/15(日) 23:22:20.46 ID:/5XJPh7oo
>>689
あぅ……ごめんなさい……

【――少年の優しき言葉に対し、ぽつりと、この一言】
【まあ……すっかり萎縮してしまっているが、一応落ち着いてきてはいる様子】

――い……いえ……お礼を言われる程では……
…………あ……ウサギさん…………

【少女の方にすら頭を下げ、徹底的な低姿勢を見せ付けるも、】
【ウサギを連れているのに気付けば、わー、と感心したように両手をぽん、と胸の前で合わせたり】

【――なんて風にしていれば、唐突に繰り出された質問】
【それを受け、彼女は、】

……あ……はい……問題なく見えてるんです……
……けど……やっぱり……変ですよね……初対面の方には必ず尋ねられますし……

あの……けど……その……危ない力とか……違法な技術とか……そう言うのではなくてですね……
……私……自分でも理由は……よく分からないんですけど……はい……見えるのです……

【……たどたどしくも、確かな返答】
【相手に変に思われるのが怖いのだろうか、実に恐る恐る、である】

【――所在なさげに、団扇をぎゅっと握りしめる右手は……何とも、白く、細い】
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 23:22:26.82 ID:gNqHBMh+o
//oh...最後の最後に連投、失礼しました
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/15(日) 23:22:31.33 ID:UudMvBuco
>>697
/九時ごろ繰ると思うので…よろしくお願いしまうs
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/15(日) 23:22:59.91 ID:UudMvBuco
>>697
/九時ごろ繰ると思うので…よろしくお願いしまうs
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/15(日) 23:22:59.98 ID:/5XJPh7oo
>>689
あぅ……ごめんなさい……

【――少年の優しき言葉に対し、ぽつりと、この一言】
【まあ……すっかり萎縮してしまっているが、一応落ち着いてきてはいる様子】

――い……いえ……お礼を言われる程では……
…………あ……ウサギさん…………

【少女の方にすら頭を下げ、徹底的な低姿勢を見せ付けるも、】
【ウサギを連れているのに気付けば、わー、と感心したように両手をぽん、と胸の前で合わせたり】

【――なんて風にしていれば、唐突に繰り出された質問】
【それを受け、彼女は、】

……あ……はい……問題なく見えてるんです……
……けど……やっぱり……変ですよね……初対面の方には必ず尋ねられますし……

あの……けど……その……危ない力とか……違法な技術とか……そう言うのではなくてですね……
……私……自分でも理由は……よく分からないんですけど……はい……見えるのです……

【……たどたどしくも、確かな返答】
【相手に変に思われるのが怖いのだろうか、実に恐る恐る、である】

【――所在なさげに、団扇をぎゅっと握りしめる右手は……何とも、白く、細い】
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 23:23:38.93 ID:afJH6sHDO
>>692
/構わないですよー
/遅レスでこんなに時間を掛けて申し訳無いです。こんなに待ってもらってたらそりゃその間に眠くもなりますよね…
/明日は4時くらいにはこちらにおりますです。
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/15(日) 23:24:32.46 ID:/5XJPh7oo
>>689
あぅ……ごめんなさい……

【――少年の優しき言葉に対し、ぽつりと、この一言】
【まあ……すっかり萎縮してしまっているが、一応落ち着いてきてはいる様子】

――い……いえ……お礼を言われる程では……
…………あ……ウサギさん…………

【少女の方にすら頭を下げ、徹底的な低姿勢を見せ付けるも、】
【ウサギを連れているのに気付けば、わー、と感心したように両手をぽん、と胸の前で合わせたり】

【――なんて風にしていれば、唐突に繰り出された質問】
【それを受け、彼女は、】

……あ……はい……問題なく見えてるんです……
……けど……やっぱり……変ですよね……初対面の方には必ず尋ねられますし……

あの……けど……その……危ない力とか……違法な技術とか……そう言うのではなくてですね……
……私……自分でも理由は……よく分からないんですけど……はい……見えるのです……

【……たどたどしくも、確かな返答】
【相手に変に思われるのが怖いのだろうか、実に恐る恐る、である】

【――所在なさげに、団扇をぎゅっと握りしめる右手は……何とも、白く、細い】
711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 23:24:37.67 ID:afJH6sHDO
>>692
/構わないですよー
/遅レスでこんなに時間を掛けて申し訳無いです。こんなに待ってもらってたらそりゃその間に眠くもなりますよね…
/明日は4時くらいにはこちらにおりますです。
712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 23:25:35.09 ID:7HeuiuVSO
>>687

俺はどっからどう見ても、「ただ単なるホスト」……だーヨ。

【笑顔も、容姿も、雰囲気も−】
【確かに彼は、「ホスト」か「遊び人」の職(ジョブ)が似合う男である−】

で−−成る程、“密偵”……かーヨ。
ま、機関敵対者はともかく、「特異点」とやらは知らねーが……報酬が弾むなら、やり甲斐もある−−

【報酬。それが彼を行動させる】
【極端な話だが−−彼は「報酬」さえ貰えばだが……“見知らぬ赤ちゃん”からの依頼を受けて“カノッサ機関に全面戦争を吹っ掛ける”という事もするだろう】
【彼の穏やかな笑顔に、“きたない”感情が混入する−】

有り難いね。今日から俺は《No.700》“スノウウル=シャンドリヨン”だーヨ。今後ともよろしく、だーヨ。

【No.に意味は無い。……知り合いのナンバーが“696”で、“最近入った”ようだから、“新参”の自分はそうしただけ】
【そちらからの“不満”や“問題提起”があれば、取りやめるだろう−】
713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/15(日) 23:26:07.50 ID:/5XJPh7oo
/ぎゃー、連投失礼しました
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 23:27:29.23 ID:7HeuiuVSO
>>687

俺はどっからどう見ても、「ただ単なるホスト」……だーヨ。

【笑顔も、容姿も、雰囲気も−】
【確かに彼は、「ホスト」か「遊び人」の職(ジョブ)が似合う男である−】

で−−成る程、“密偵”……かーヨ。
ま、機関敵対者はともかく、「特異点」とやらは知らねーが……報酬が弾むなら、やり甲斐もある−−

【報酬。それが彼を行動させる】
【極端な話だが−−彼は「報酬」さえ貰えばだが……“見知らぬ赤ちゃん”からの依頼を受けて“カノッサ機関に全面戦争を吹っ掛ける”という事もするだろう】
【彼の穏やかな笑顔に、“きたない”感情が混入する−】

有り難いね。今日から俺は《No.700》“スノウウル=シャンドリヨン”だーヨ。今後ともよろしく、だーヨ。

【No.に意味は無い。……知り合いのナンバーが“696”で、“最近入った”ようだから、“新参”の自分はそうしただけ】
【そちらからの“不満”や“問題提起”があれば、取りやめるだろう−】
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 23:28:53.93 ID:J0ANxG+f0
>>688

………。。

――、…うふふふ、欲張りさんだこと。

【二枚同時に取られるという発想がないのは、自己陶酔のせいだろう】
【口を動かすばかりに脳が動員され、反応する余地が無かった彼女】

【声のかたちを成さなかった息を、ぐっとかみ殺して】
【話に小休憩を設けられて好しと打算しながら、余裕の絵柄が唇に描かれ】
【でも。所在なさ気にさまよった左手は、気が付くと缶の中にある】

(……恩は十分、正義組織に対する思い入れは確認できず)
(人間のそれを少し逸脱した身体のパーツ、意外に素直――)

(………名前を出すリスクは、そうも無いわね)
(正義組織に告げ口されたところで、問題は――「無い」し)

もう少しだけ、考えてみると良いのですわ
今日はじめて会ったあなたでさえ、「知っている」と思えて
尚且つ、世間から疎まれる集団――

…………けれども、あなたは熱があるんですものね
体温計に水を差される前に、教えますわ


     答えは、「カノッサ機関」……ですの


【缶から抜いた左手の中には、ビスケットが一枚】
【ひらひらり――コインでも弄ぶように指で閃かせ】
【等間隔に穴が開くばかりの表面を、これ見よがしに突き出した】 

 【正義の組織が成し得なかった、「開放」を】
 【或いは。過去の正義に、黙殺されてきた現状の破壊を】

【――あろうことか、巨悪とも呼べる組織の一団が】
【遂行しようとしているのだと。少女は、涼しい顔で述べる――】


――――わたしの事……嫌いになられました?


【そして。この事実を知る彼女も、「シート」の使い手たちも】
【魑魅魍魎の如く思われている、機関の一員なのだ】
【言葉と共に問うそれは、迷いネコのような淋しげな眸】
【すこしだけ――わざとらしい所も、あるけども】
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/15(日) 23:29:51.47 ID:J0ANxG+f0
>>688

………。。

――、…うふふふ、欲張りさんだこと。

【二枚同時に取られるという発想がないのは、自己陶酔のせいだろう】
【口を動かすばかりに脳が動員され、反応する余地が無かった彼女】

【声のかたちを成さなかった息を、ぐっとかみ殺して】
【話に小休憩を設けられて好しと打算しながら、余裕の絵柄が唇に描かれ】
【でも。所在なさ気にさまよった左手は、気が付くと缶の中にある】

(……恩は十分、正義組織に対する思い入れは確認できず)
(人間のそれを少し逸脱した身体のパーツ、意外に素直――)

(………名前を出すリスクは、そうも無いわね)
(正義組織に告げ口されたところで、問題は――「無い」し)

もう少しだけ、考えてみると良いのですわ
今日はじめて会ったあなたでさえ、「知っている」と思えて
尚且つ、世間から疎まれる集団――

…………けれども、あなたは熱があるんですものね
体温計に水を差される前に、教えますわ


     答えは、「カノッサ機関」……ですの


【缶から抜いた左手の中には、ビスケットが一枚】
【ひらひらり――コインでも弄ぶように指で閃かせ】
【等間隔に穴が開くばかりの表面を、これ見よがしに突き出した】 

 【正義の組織が成し得なかった、「開放」を】
 【或いは。過去の正義に、黙殺されてきた現状の破壊を】

【――あろうことか、巨悪とも呼べる組織の一団が】
【遂行しようとしているのだと。少女は、涼しい顔で述べる――】


――――わたしの事……嫌いになられました?


【そして。この事実を知る彼女も、「シート」の使い手たちも】
【魑魅魍魎の如く思われている、機関の一員なのだ】
【言葉と共に問うそれは、迷いネコのような淋しげな眸】
【すこしだけ――わざとらしい所も、あるけども】
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/15(日) 23:30:19.74 ID:PbeKJ1QSo
>>573

おめぇさん中々やるじゃねぇか
名でも聞いておこうか
オイラは獅子堂 輝天てぇんだ

【影と切羽詰った戦い、最初は影を憎んでいたが】
【その憎しみが、相手の強さからやがて尊敬に変わったのでもあろう】

―――――――<<雷光拳>>―――――――!

【青年の左掌にかなりの気が集中し、圧縮される】
【その気は先ほどの青白い雷≠ナはなく白銀の蒼雷≠ヨと也て纏われる】
【甲高い音と共に生まれる、美しく力強い蒼雷光】

   させるかっ!

【青年はその蒼銀雷を纏った左掌で飛んでくる双剣を壊そうとする意味合いも兼て薙ぎ払う―――】

ぐあっ!!――――――――――くっ…

【しかし、その寸後に飛んできた矢を交わそうとするが――――】
【先ほど影から受けた重撃により左足を負傷し、動きが鈍くなって】
【膝に直撃はま逃れたが、太ももの外側に当たり貫通して】

【青年は足をやられ、即座には動けない状態となる――】

くそっ!オイラとしたことが…
だがあきらめねぇ!

―――――――<<雷光拳・貫光>>―――――――!

【青年はその場から動かさずに左掌を影の方向に降りながら止める】
【その刹那、左掌の蒼銀雷が日本刀の切っ先の様に変化し影に向かってかなりの速さで10m程度伸びていくだろう】
【狙いは影の――――――胸部】

//遅れました。。。すみません
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 23:30:25.04 ID:afJH6sHDO
/どうしたパー速さん…
/連投失礼しました
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/15(日) 23:31:36.72 ID:PbeKJ1QSo
>>573

おめぇさん中々やるじゃねぇか
名でも聞いておこうか
オイラは獅子堂 輝天てぇんだ

【影と切羽詰った戦い、最初は影を憎んでいたが】
【その憎しみが、相手の強さからやがて尊敬に変わったのでもあろう】

―――――――<<雷光拳>>―――――――!

【青年の左掌にかなりの気が集中し、圧縮される】
【その気は先ほどの青白い雷≠ナはなく白銀の蒼雷≠ヨと也て纏われる】
【甲高い音と共に生まれる、美しく力強い蒼雷光】

   させるかっ!

【青年はその蒼銀雷を纏った左掌で飛んでくる双剣を壊そうとする意味合いも兼て薙ぎ払う―――】

ぐあっ!!――――――――――くっ…

【しかし、その寸後に飛んできた矢を交わそうとするが――――】
【先ほど影から受けた重撃により左足を負傷し、動きが鈍くなって】
【膝に直撃はま逃れたが、太ももの外側に当たり貫通して】

【青年は足をやられ、即座には動けない状態となる――】

くそっ!オイラとしたことが…
だがあきらめねぇ!

―――――――<<雷光拳・貫光>>―――――――!

【青年はその場から動かさずに左掌を影の方向に降りながら止める】
【その刹那、左掌の蒼銀雷が日本刀の切っ先の様に変化し影に向かってかなりの速さで10m程度伸びていくだろう】
【狙いは影の――――――胸部】

//遅れました。。。すみません
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 23:31:51.16 ID:pzVXrACSO
>>703

相変わらず変な事言ってんなー…

【小声で呟く】
【多分少女には聞こえないだろう】

じゃーな。またいつか、どっかで会おう。

【そう言い残し、少女に背を向け】
【街のある方向へ歩いていった】




/乙でした!
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 23:32:28.41 ID:pzVXrACSO
>>703

相変わらず変な事言ってんなー…

【小声で呟く】
【多分少女には聞こえないだろう】

じゃーな。またいつか、どっかで会おう。

【そう言い残し、少女に背を向け】
【街のある方向へ歩いていった】




/乙でした!
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 23:33:47.01 ID:pzVXrACSO
>>703

相変わらず変な事言ってんなー…

【小声で呟く】
【多分少女には聞こえないだろう】

じゃーな。またいつか、どっかで会おう。

【そう言い残し、少女に背を向け】
【街のある方向へ歩いていった】




/乙でした!
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 23:35:17.46 ID:pzVXrACSO
/うげ、連投失礼しました
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/15(日) 23:38:38.93 ID:UudMvBuco
>>711
/9時以降にお願いします……乙でした
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/15(日) 23:40:47.31 ID:sfafu3L60
>>704
はは、気にしない方がいいさ

『そうそう、こんなアホに謝ったら謝罪の言葉がもったいないよ』

【さりげなく、緑色の少女が酷い事を言った】
【「お前はもうちょっと気にしろ」と、緑の少女に軽い突っ込みを入れる少年】

【緑の少女の膝の上、うさぎが視線に気がつくと、気だるげな眼で点滴の少女を見た】
【うさぎの目は語る、『触りたければ触れ、いくらでも触らせてやる』】
【どんな目だよ、というツッコミもあるかもしれないが、そこは置いておく】

―――なるほど、やっぱり見えるのか
なら良かった、目が見えない人が一人なんて危なすぎる

【少年は、まず先にそう言う】

変だとは思わないな、そう言う世界だし
オレはこの世界に来た時からもう、ありえないことはないと思ってるから

【彼はどうやら、この世界で起こる奇妙な現象全て「この世界だから仕方ない」で済ましているようで】
【そこで思考することと言えば、相手の心配なのだった】
【少年はそうやって、苦笑して見せた】

『へー、何か能力とかだったりするのかな?』

【緑の少女は、興味ありげに見ることはすれど、変に思うことはなさそうだろう】
【やはり、全体的に子供だ】
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/15(日) 23:41:51.02 ID:K2SSlE7Ho
>>694

【ザクリ―――“蛭”が、大男の腹部を食らう。無論、比喩だが】
【確かに刃は男の腹を途中まで捉え、それから左腕に弾かれる。】
【結果としては、腹部の半ばまでを斬りつけるというもの―――上々だ】

【そしてこの時、二つの大きな傷によって男が動けなくなった、その時に】

「(………む?もしかするとこれは、私が自力で逃げ出すチャンスなのではないか?)」
「(坊主も傷ついているし、自力なら2,000,000も………よぉーしっ!!)」

「こらっ!離さんかこのツルツル筋肉妖怪めがっ――――!」

おっ、と………!ここで逃げられても困るだけなんだが………ッ!

【ズルリと転がるように、貴族が大男の腕から逃れ落ちる】
【そして、男の方は先程負った傷のせいで直ぐには追えず―――貴族は、走る。】
【逃げて、生き残り、金を稼いで、館を立て直し、安穏な生活を。】

【考える事はそれだった。そして、それは呆気無く、8m程の巨大な槍に貫かれて、潰えた】

『―――やむを得ん事態だったな。逃げなければ、まだ少しは長生きできた物を』

【新たな声と共に現れたのは、空中――全長10m程だろうか、かなり巨大な所々が鋭いヒトガタの兵器である】
【全身はブロンズに輝いており、幾つもの紫の蛍光線が張り巡らされていて】
【装甲は全体的に薄め、脚部はブースターも付いており装甲が厚いのが伺え】
【背中の左側には、まるで手のような形の片翼の翼≠ェあり、腰部の背面にはテールブースターが】
【のっぺりとした形の頭部、バイザーの下には青い光が灯っていて】

【頭部には十字架が刻まれており、兵器でありながら神聖≠ウもかもしだす不可解な雰囲気の存在―――。】


【長くなったが、それが浮いていて、貴族の亡骸が刺さった槍は独りでにヒトガタの元へと戻る】

『………ん?まさかイーグルに反抗する者が居るとは思わなかったが………』
『まあいい。そこの喪服、貴様は誰だ。私は機関昼の国支部長、ガルニエだが―――?』

【声だけだ。けれど、どうやら空に浮く巨大な兵器には、乗組員が居るようで】
【大男はというと、早めに戦場から離脱するためか、鎖鉄球を空に投げ、機体に引っ掛けていて】
【「良い一発だったぜ」と言うと、鎖を辿って上空へ―――戦い自体は、終了だろうか。】
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/05/15(日) 23:44:51.23 ID:BsNJ0nlk0
>>714

“単なるホスト”…うん、それでいい
その方がやりやすいだろうしね
だがまあ、活動が“とある中立組織”になるべく知られぬよう、お願いしたいね
【フッ、と小さく息を吐いて】

契約成立だね

ようこそ、秘匿部隊“E”へ
君は今日から“ナンバーズ”の《No.700》であると同時に、“E”の―――そうだな、spell.07、
となる

では大変だろうがお仕事頑張ってくれたまえ―――あ、そうだ
名乗るの忘れていたね、僕は―――“アイード”
スノウウルだっけか――噛みそうな名前だが、憶えておきます

【そういって金髪男は、背を向けて立ち去ろうとする】
【今回も「特異点」への手掛かりは無かったが――“新入社員”に出会えたのだから、良しとしよう】

/そろそろ終わりますか?
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/15(日) 23:53:08.55 ID:7HeuiuVSO
>>727

なるべく、ね。仮に拷問されたり、多額な報酬を約束されたら喋っちゃうかも−−

ま……その時は契約取り消しって事で。あくまでも俺は、ただの雇われだーヨ? アイード。

【あくまでも−−】
【彼は、機関員であり、利益(エサ)目当ての“野良犬”】
【心の底からの忠誠は、誓わない−】

【−彼が背を向けても、彼はその場から動く事は無い−−というより、動けない】

ああ忘れてた、カノッサ機関の……“データベース”とやらに、接続したいんだが。

【方法と手段を教えろ。】
【−つまり、そう言いたいのである】
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 23:54:46.45 ID:bg5331DRo
>>715

……───え?

【思いもよらぬ答えに──思わず、間抜けな声を漏らす】
【この世界の人間であれば誰もが知っているであろう、悪の象徴】
【少女も例外ではなく、その名を知っていたが】
【"救世主"などという言葉から程遠いこの組織の名は、全く思い浮かばなかった】

【しかし、何時までも驚いているわけにはいかない】
【冷静に考えて見れば──今の状況は、最悪に近いものではないだろうか】

(…………フェーデは、確実に機関員。)
(ここまでしてくれた以上……強攻策には、出ないだろうけど。)
(目的が分からないし、下手なことをしたら殺されるかもしれない……。)
(私の立場を…………いや、正式な機関員じゃないし、意味ない。)

(……まずは目的を聞かないと、話にならないか。)

【熱によって働きが鈍っている脳を、無理やり動かす】
【口の中に残ったビスケットが、妙に味気なく感じる】
【ピー、と体温計の音が鳴り響いても、耳まで届かない】

【機関員はそれだけ警戒に足る、危険な存在ということだ】

……別に、嫌いにはならない。

【どこか媚びたような言葉であるが、この言葉に嘘はない】
【ニナも立場上は"悪"側であるし、機関員だからといって"嫌い"に直結しない】

いや、なれない……貴方は、私を助けてくれたから。

【それに、幾ら機関員であろうと】
【風邪を引いて街中を彷徨っていたというピンチを助けてくれた】
【───フェーデが少女にとっての"救世主"だという事は、変りない】

…………それで、何が目的……?

【頬が焼けるような赤色に染まりながらも、冷静さは失わず】
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/15(日) 23:55:18.33 ID:/5XJPh7oo
>>725
…………ありがとうございます…………

【ぺこり、と、得意のお辞儀】
【その礼は、自分を案じてくれ、そして変だと思わないでくれた少年に対する、誠の言葉】
【少年は何気なく言ったのかもしれないが、彼女にとってはお礼を述べるに値する事であった】

んー……能力……能力なのでしょうか……
随分昔からこの体質でして……意識するでもなく常時「見えている」だけ……という性質もあって……
……能力なのか……別物なのか……私にはそれが分からないんですよね……

【そして、少女に対しては、軽く首を傾げながらそう返す】
【彼女は魔力の類も特に発しておらず、ものの見事に能力なのかなんなのか判別が付かないだろう】

――それにしても……「この世界に来たときから」……ということは……異世界出身の方で……?

【――それから最後に、ちょっぴり質問返し】
【同時にさりげなく、ウサギに手を伸ばし、触れる……ことまではせず、ウサギのすぐ側で手をひらつかせてみる】
【恐らくは、いきなり触れるのを躊躇っているのだろう】
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/05/16(月) 00:04:45.48 ID:2brtd2XR0
>>728

もちろん、それでいい。ぶっちゃけたところ、僕は君を特異点確保の為のコマだと思っているからね――
ま、そこら辺は互いに利用し合うって関係で

【背を向けたまま、ニヤリと笑う】

っと、“データベース”ね
接続キーはxxxx…機関から支給される携帯端末からアクセスして
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/16(月) 00:05:52.15 ID:75CvnnuAO
【氷の国・公園】


【カノッサ機関の制服を身に纏う、陽光を思わせる金色の髪と、翠玉のような碧色の瞳の小柄な少女が、公園のベンチに座り、夜空を見上げている】

……ぅ、流石に冷えますね。

【夏も近くなってきたとは言え、この場所、この時間帯だ】
【当然の事だが、身体は嫌でも冷える、その為か時々身震いをしているのだが】

【それでも、その場を動こうとせずに、星が瞬く夜空を、ただ、ひたすらに見ている】

【その瞳には、何かを懐かしむような郷愁の色と、何かを悲しむような、悲壮の色が混じっている】
【そして、其処に差す星灯りと、歳より幼く見える少女の外見も相俟って】
【間違いなく現実の存在である少女を、酷く曖昧な、幻想的な存在に見せていた】
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/05/16(月) 00:07:07.02 ID:99YmM3Mj0
>>726

ククク、蛭に噛まれた者は長時間血が止まらない…重症は確定だ。
(魔力を使うのならなおさら――)

【笑いながらさらに追撃を入れようと体制を立て直すが】
【脚の礫の痛みで軽き顔をしかめ、またもやグラつく。先ほどの跳躍で酷使したか】
【「蛭」はさらに伸び、約12cmくらいか。切れ味も上昇し、現在は鋼鉄を切り裂けるほどにもなっている】

【そして礫を抜きながら貴族がつたない走りで逃げようとするのを見ると】

…嗚呼、奴は必死に希望を求める鼠だ。希望によって鼠は死ぬ…か。まぁいい。金ならもともとある…

【そう、見下すように、ボソッと漏らした】
【そして槍が彼の希望を貫く】

『まあいい。そこの喪服、貴様は誰だ。私は機関昼の国支部長、ガルニエだが―――?』

【そして上の方から声。彼はバッと素早くそちらの方向へ顔を向けると】

機関員…!?ならばガルニエよ…俺に「哲学者の卵」をくれぇ!!俺の名は黒澤我信!!
「狂熱(ヒート)」そして「感動」そして「力」を求める戦闘狂…!!
…そして貴様…逃げるか?逃げたらいずれ…

―――「逃げられなく」なるぞ?

【できるだけ聞こえるようにガルニエが乗っている兵器に向かい声を大きく荒げ、そして逃げる大男に侮蔑の視線を送って】
【その視線は本当にゴミを見るようであった。先ほどの鉄球を避けずに立ち向かった彼だからこそ、「逃げ」を余計に嫌うのか】
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 00:12:14.86 ID:LlO+jRfSO
>>731

それが良いーヨ。“主従”ってのは嫌いなんで……“主主”の関係で行こうか。

【縛られるのは、嫌いだから−】
【“という訳ではない”のだ。「主従」となると、「面倒臭い」事が起きる−−具体的な事はともかく、だ】

機関支給−−かヨ。その辺の支部に行けば良いのかヨ? 運よく、その辺で機関員に会えるとも思え無いーヨ。

【わざわざ、機関員を探すのは面倒臭い】
【だからといって−−いちいち“支部長クラス”に会って手渡される……というのもおかしい−−】
【−−そういう考えである】
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/16(月) 00:13:11.07 ID:K8pixJpn0
>>730
‥‥ん、どういたしまして、かな

【と、少女の礼の言葉に、お決まりのように返して】
【何気ない言葉としてでも、そう言われたならこう返す、というのが習慣づいているのだろう】
【そうして砕けた笑いを見せる、少年】

『成程なー、私も分かんないや。魔力感じないし、魔術的なものではないんだろうけど‥‥
 赤月ー、アンタ分かるー?』

―――お前も分からないんだから、オレが分かるわけ無いだろ

【少女は、うーん、と考える素振りを見せて】
【少年の名前は赤月(せきげつ)と言うらしい】
【緑の少女に尋ねられた瞬間に、赤月は「分からない」と首を振って見せた】

ん、ああ、その通り
オレは異世界人で、こっちに来た何日か後にコイツと出会った
元の世界は、第三世界、って呼ばれてたかな、多分

それと、そのうさぎは『オレ以外』は噛まないから、安心していいよ

【赤月は適当な説明をして、質問に頷く】
【うろ覚えのようだが、間違っていなければ彼は第三世界と言うところから来たらしい】

【そして、どうやら赤月少年、うさぎに嫌われているようだ―――】

【うさぎは、少女の手の匂いを嗅ごうと、鼻を近づけようとする】
【噛む様子などは無いが、それが信用できるかは相手次第だ】
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 00:19:24.33 ID:krr9eXDoo
>>733

………なに、戦略的撤退ってね。
オレはイーグル・スマート、次に会ったときは負けないぜ?
……っと、あまり叫ぶと危ねえか………。

【ガルニエとその機体はイーグルを乗せ、徐々に高みへと登っていく】
【その折、ふと左手首が曲がって、砲身にも見える穴が覗き】

『黒澤 我信か……いいだろう。その名前、覚えておくぞ』
『そして、“卵”か……これも構わん、欲しいというのなら、呉れて遣る』
『だが、これは意志を持つものなら絶対に勝てん。精々、酔え。』

【頭部の隙間から、キラリと黒く輝く石ころが投げ落とされる】
【それこそ卵、人を瘴気で飲み込む、魔性のアイテム】

【―――エンジン音が一つ大きくなると、上記の手首から一発の弾頭が発射されて】

『戦闘狂、私も貴様と同じ部類だ。だから、一つだけ告げてやる』
『一週間後の昼の国、盛大なパーティーの場を設けた。なので、来い。』

『……ではな、黒澤。また見える事を、心の何処かで願っておいてやる――――。』

【凄まじい熱と風、爆発と共に、崩れていた貴族の館がはじけ飛ぶ】
【と、それを見届けたガルニエらは機体を駆り、空の何処かへと消えていって】

【残された黒澤(と、少年)には、貴族の持ち物だったらしい金品の雨が降り注ぐ】
【札、コイン、首飾り、宝石、或いは奇跡的に芸術品だとか―――そういったものだが】
【当然、今なら咎めるものも居らず、拾って行くのも自由だろう。拾えるのなら、だ】


【かくして、住宅街の混乱は一時的なモノに収まった―――しかし、また一週間後、更に規模の大きな混乱が、僻地で起こる。】

/これにて終了となります、お疲れさまでしたー!
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/16(月) 00:19:48.14 ID:UDHtt2E+0
>>729

……それはそれは、良かったのですわ
機関員だというだけの理由で牙を剥くようなお嬢さんでは無くて。

わたし、聞き分けのいい子は好きですの――

【優位に立っているという麻薬のような事実に脳が浸る】
【ベッドの上の少女に向ける眸からは、寂寥の感は抜けて】
【ふっと笑み、ビスケットの裏側を舐めてから、口の中に放り込んだ】

わたし――《No.373》と、そのお館様…
《No.64》……“セネト・S・サンディーノ”様の目的は、先に申し上げた通りですわ
星の国の現況の転覆――その前段階としての、支部の本格的な設営。

早ければ6月。遅ければ7月
わたし達は星の国のスラム街から、あの国を平らげるため動き出しますの
敢えて事細かなことを抜きにして、一番単純な言い方を選ぶなら――

……民衆の血と鉄で古き血を雪ぐ、革命を誘発しますの

されども、相手は何度も申したような「魔窟」――
機関への働きかけとは、別のベクトルから協力者を募る必要もありますわ
そこで、機関員としては社会性に優れるわたしが選ばれましたの

………ニナ様。
答えは、熱から覚めてからでもよいのですけど―――
わたしは、あなたにもその力を貸して頂きたく思います……!

【機関員には、思想のばらつきが激しい】
【そしてこの計画が掲げるのは、表向きには「大義名分」であり】
【相手によっては、受けの悪い話となってしまうかも知れず―――】

【ならば先んじて、目的にまとまりのある外部からの援助を確約し】
【最悪の場合は、味方でさえも制圧してしまう――】
【そんな狙いが、フェーデの活動にはある】

【体温計を抜くため、そっと手をさし出して】
【その対応さえも、今後の思考の材料にするのだろうか――】
【精神的に極めて矮小なかわり、彼女は強かだった】
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/05/16(月) 00:25:19.82 ID:2brtd2XR0
>>734
うん、僕も主従なんて面倒くさいからね、便宜上僕が部隊長だが、メンバーは皆同格。
そういう組織だ


うーん、端末だね、あいにく人様にやるための無駄な持ち合わせは無いんだが――

【アイ―ドは、ポケットから一枚の紙を取り出し、筆記体で字を書く】
【そしてスノウウルの方を振り返り、】

まあ適当な支部へ行って、こいつを見せてくれ
取敢えずそこで端末を貰えるはずさ
“上”に言ってあとで正式な通達を支部にださせるから
【そう言って紙を差し出した】
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 00:28:05.37 ID:GbtcG5D9o
>>735

……魔術……私は魔術には縁もゆかりもないですねー……
もっとも……「見える」ことの正体がわからなくて困ったこともないんですけどね……はは……

【なんて、口元を緩ませて、頼りなげではあるが微笑をこぼす】
【心の中では「赤月」という名をしっかり認識しつつ、だ】

……ほわー……職業柄……異世界の方とはそれなりに出会ってますが……
皆さんやっぱりなんと言いますか……立派……ですよね……
ずっと同じ世界にいるのに……おどおどしてる私からすれば……尊敬です……

【――と、心底羨望しているような声である】
【「眼」が分からないのがコミュニケーションに若干支障をきたすものの、】
【眉、口元、仕草、声色……その辺りの雰囲気から色々読み取れることだろう】

……あ……職業柄……と言いましたが……私……医者でして……
魔術はまったくわかりませんが……そういえば医術は得意分野でした……

…………すいません……面白いこと言おうとしたけど面白くありませんでした…………

【……とかなんとか言って顔を逸らしつつ、ぽん、と極々優しくウサギの背に手を置いてみる】
【内心びくびくだが、ふさふさの魔力には敵わない――】
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 00:36:58.48 ID:LlO+jRfSO
>>738

あー、了解だーヨ。

【そう言うと彼は、身体を引きずり、先程の廃墟の中へ入って行く】

じゃあ−−今後ともよろしく。

【そう言うと、彼は、廃墟の闇の中へ消えた】

/お疲れ様でした!
/とりあえず、このあと支部に行って携帯端末やらを貰った……というくだりは、ロール外で行った事にしても良いでしょうか。
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga]:2011/05/16(月) 00:42:53.21 ID:99YmM3Mj0
>>736

…物は言い様だな。名前とは違いスマートじゃないイーグルよ。鷲じゃなくてお前も鼠なんじゃあないか?

【渋い顔をしてイーグルに向かってきつい、そして案外うまい?言葉を送り、そして―――】

…心が闇に食われるらしいが…ククククク、もうすでに闇しかないんでね
俺にとってはノンアルコールに近いな…
まぁ、礼を言おう。パーティーも行かせてもらうよ。お前らの「敵」としてな…

パシィ

【その、「邪悪」、いわゆる「哲学者の卵」を受け取る】
【金品の雨には目もくれず、その卵、キラリと黒く輝く石ころをじっと見つめ】

…蛭と同じくらい黒いな…どうやら、俺はこいつとうまく付き合えるようだな、ククククク、ハーッハハハハハハ!!!!
俺は「力」を手にし、さらなる「狂熱(ヒート)」を得て、そして「感動」の境地へとたどり着く!!

【石を胸ポケットにしまうと剣をネクタイに戻し、ささっと装着すると周りに散らばり風情なく光る金品を無視して歩き出す】
【グラッ】

…っと。鉄球の衝撃が効いたか…?まあいい。今日の俺は気分がいいんだ―――

【いつの間にか男はその場から姿を消していた】
【次に現れているときは、哲学者の卵は彼の体内に存在しているであろう】
【彼と同様に「狂気」を秘めて】

/ありがとうございました。卵くれてありがとうございます!!
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/05/16(月) 00:43:01.81 ID:2brtd2XR0
>>740

こちらこそ、“同業者”さん―――

【廃墟へ消える背中を見つめた後に、アイ―ドは東へと歩を進めた】

/こちらこそ有難うございました!
/ロール外ということでいいと思います、また遭遇した時はよろしくお願いします
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/16(月) 00:46:20.45 ID:K8pixJpn0
>>739
【「まあ、それもそうか」と、「見える」ことについて深くは考えない事にする赤月】
【そして、立派、という言葉を聞いて】

オレはまあ、開き直っているというかなんというか
いずれどっかで死ぬんだったら頑張っとこうかなー、と

【―――この少年、案外とおかしい感性を持っているらしい】
【どうやら、この調子で無茶しているのかもしれない】

『そうそう、コイツ凄い方向音痴でさ、
 街で迷子になって気が付いたら森とか入ってたりするんだよ
 だからある程度の事は慣れてるんじゃないかな!』

‥‥言うな、本人気にしてんだぞっ!

【緑の少女にそう言われ、若干へこむ赤月】
【やはり、無茶をしていたようだ】
【一体この少年、どういう方向感覚持ってるんだろうか

―――へえ、医者かァ!
いや、そっちの方が立派じゃないか!

『そうだよそうだよ、凄いじゃない
 面白いことは‥‥まあ気にしないで!』

【医者というその単語に、双方感心しているらしく】
【特に緑の少女は、眼を輝かせている】

【やがて、匂いを嗅ぐ事を止め、落ち着き始めるうさぎ】
【手触りはとてもふさふさで、触れば触るほど病みつきになる】
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/16(月) 00:50:01.98 ID:9Xf8BVC6o
>>737

……剥く牙も、今は無いけど…………。

【一般人一人位であれば、今の状態でも勝つ自信はあるが】
【相手があのナンバーズとなれば、話は別】
【十中八九能力者であろうし、そうでなかったとしても手練であるのは間違いない】
【もし戦闘になってしまったら、赤子の手を捻るかのように簡単に負けてしまうだろう】

……。
考えるから……少し、時間を頂戴。

【体温計を渡すと、考え込む素振りを見せ始める】
【──因みに、熱は「39.1度」である】

(…………取り敢えず、大丈夫そうね。)
(隠してることはあっても……嘘は、無さそうだし。)
(yesと答えれば、ほぼ確実に私の安全は確保される…………。)

(最も、こんな計画、乗るのは嫌だけど……。)
(目的は星の国の征服か……少なくとも、まともな計画じゃないだろうし。)
(……どうせ、最後に報われるのは機関……いや、"セネト"達だけ。)
(だったら…………こんな計画、"潰してやる"。)

(…………なら、今はyesと答えて、作戦には参加しなければ良い。)
(でも……此れ位の事は、フェーデも考えてる筈。)
(そもそも、こんな状況なら大体の人がOKする…………。)
(情報漏洩を気にしないか…………強制参加させる、策があるか。)

(…………どちらにしても、今はYESと答えるしか無いか。)

【頭が回らないのを思考時間で補ったため、かなりの長考】
【考えや思いを殆ど表情に出さないニナであるが】
【この長すぎる思考時間は、今後の思考の材料に加えられるかもしれず】

───……いいわ。
その作戦…………参加して、あげる。

【そして結論として、ニナは"OK"を出した】
【──心の中では、協力する気などゼロなのだが】

【今までの会話の中で、既に分かっているかもしれないが】
【ニナはポーカーフェイスを作っているのではなく、"素"がポーカーフェイスなのだ】
【表情から嘘を見抜くのは、難しいかもしれない】
【最も──表情以外の要素からであれば、可能なのかもしれないが】
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 01:07:06.97 ID:GbtcG5D9o
>>743
いやぁ……私とそんなに年も変わらないでしょうのに……
例え方向音痴でも……その活力には憧れます……

【「例え方向音痴でも」とか微妙にひどい気がしないでもないが、】
【彼女は至って純粋に褒めているつもりである――】

……あ……いえ……そんな……医者の家系ですし……
運良く環境に恵まれていたので……だったら勉強くらいは頑張らないと……なんて……
才能や夢を持ちながらも……環境がそれを許さない方々に申し訳が立ちませんから……

【わたわたと右手(団扇を持ったまま)を振って、全力で謙虚な姿勢を保ちつつ、一方の左手ではウサギを軽く撫で、感触を味わう】
【伝わる体温に、ふさふさ具合……まさしく癒しが、そこにあった――】

……そうだ……それでですね……
――私……少しでも医術を世界のお役に立てようと……各地を旅しているんです……
……えと……「赤月」さん……でしたよね……
赤月さん自身や身近な方……それからどこかの国や街……
何でも構わないんですけど……医者を必要としている方や場所があったら……教えていただきたいな……と……
もちろん……「無い」方がいいんです……怪我や病で苦しむ方は……本来いない方が幸せなのですから……

【……と、うさぎを撫でる手がピタリと止まる】
【ややうつむき加減でそう告げる彼女からは、真剣さと、ちょっとの怯えが滲んでいた】
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/16(月) 01:15:20.62 ID:UDHtt2E+0
>>744

【体温を見て肩をすくめ、小さくため息】
【その仕草だけを見ていると、機関員とは思えない】
【――サイドポニーが、ふぅわりと揺れて】

本当ですか?
……うふふ、とーっても、嬉しいですわ。

セネト様は星の国の出身でしてね
国の現状を憂い、下層都市に生活する人間の単純な願いを遂行しようとお考えですの

そう――強い力を持った誰かに、従うしか無いと思い込んでいた方々の、
秘めたる革命の意思を開拓する……という事ですわ

カノッサ機関は人の「敵」であるという史観が、あの国では180度変わってしまう
ほんとうの正義の時代が、始まろうとしているの

【どのような策が在るのかはまだ分からないけども】
【夢想めいた事を語る眸は、それこそ熱に浮かされているようで】
【大方、それを語る「自己」に、痺れてしまっているのだろう】

………さあ。あなたが手を貸すかどうかで、賽の目は変わる
腐敗した「善」と気骨ある「悪」、どちらが「正統」足りうるか
長く考えなくても、ニナ様には分かるのではありませんか?

企業に命運を握られた、哀れな箱庭の住民
……「善」に見捨てられた人間を、わたしは見捨てられませんもの

“水の恩”などというツマラヌ事は……申しません
ただ、あなたの意思一つで動く現状もある事を、お忘れなく在って欲しいものですわ

【相手はいま「従うしか無いと思う」状態に、ちょうど嵌っている】
【そんな思考の対象を、少しずつ星の国の住民に向けさせようとしながら】
【それでも彼女は、強引な手法は用いなかった】

……わたしからはこんな所ですわ。
念のため、精確な連絡先を伝えていただけると助かる、といったくらいですわね?
747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/16(月) 01:32:45.31 ID:K8pixJpn0
>>745
ああ、うん‥‥どうも

【方向音痴と言われ、意外と傷ついているのだが】
【相手はそんなつもりはないため、責めるにも責めれず】
【結果、この一言を言うしかできなかった】

けれど、凄いよ
オレはそういう考えや姿勢、憧れちゃうね

『もっと、自信持っていいと思うよ!
 人に凄いって言われることは、凄い事なんだし』

【赤月は、優しげに少女を称えて】
【緑の少女は、そう説得するように絶賛する】

【うさぎは丸くなり、そのまま眠りに入ろうとウトウトし始める】
【撫でられたまま、其れを気にする事は無く眠りへと移行した】

【そして】

――――そうか

【少女の話を聞きながら、赤月は思考し始める】
【撫でる手が止まったのをきっかけに、うさぎの耳がピクンと揺れて】

オレの周りで、っていうのはあまり分からない
恐らくは、皆怪我したり病気になったり、なんて事にはなってないと思う

ただ、オレがもし、そういう人や、場所を見つけたらキミに伝えるよ
オレも、そういうのは無くなってほしいから

【真剣に、真っ直ぐ少女の方を見て】
【そう答える赤月は、とても強い目をしていた】
【彼はきっと、そう言う人間なのだろう】

ああ、後、オレが怪我したりしたら、オレの事も診てくれるかな
こういうことは今のうちに頼んどいた方がいいしね

『あ、ずるい!』

【最後に、冗談めかした笑いを浮かべ、赤月はそう言って見せた】
【安心させるための笑みなのか、または図らずに笑んだのか、それは定かでない】
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/16(月) 01:36:29.66 ID:9Xf8BVC6o
>>746

(……国の現状を憂いて、か。)
(そんな、建前────)
(機関が正義なんて……そんな時代、訪れられても困る。)

…………素晴らしい考え、ね。
それが本当の狙いだったら……だけど。

【軽く、揺さぶりをかけようとする】
【強引な手段は使いそうにないと、分かったからこその強気】

(でも……星の国のスラム住人が困っているのも、事実。)
(……わざわざ機関が助ける必要は、無いけど。)
(この情報を、正義組織にリークすれば……────)
(…………いや、でも……国一つ相手にするには、機関クラスの戦力が必要……。)

私なんて……"ただの能力者"だけど。
……そんな私をスカウトしなければいけないような作戦が、本当に成功するの?

【「NO」と決めた筈の心が、僅かに揺らいできた】
【完全に協力するようになるまでには、まだまだだろうが】
【絶対に協力しないという意思があるような、"正義"の人間で無いことは明らか】

携帯は持ってないから……固定電話の番号で、良ければ。

【余裕が出てきたのか、桃を一つ口に運ぶ】
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 01:48:45.18 ID:GbtcG5D9o
>>747
……はは……「凄い」という評価が相応しい人間になれるよう……頑張らないといけませんね……

【うん、と一人うなずく彼女は、密かに「世界を治す」決意を新たにする】
【つまり赤月達の言葉は、彼女の心に良い影響を及ぼした、ということで――】

【それから、続く赤月の応答をしっかり聞いて、】

――なるほど……「いない」とあればそれは幸い……ありがとうございます……
……情報提供の申し出も……本当に有り難いです……

【――赤月の方に顔を向け直して、丁寧にそう紡ぎ、】

はい……もちろん……赤月さん達が困っていれば……
……この私……『千日紅(せんにちこう) ひゆ』が……全霊でご助力致します……――

【にこっと、顔を、穏やかにほころばせた】
【病弱そうで臆病すぎる佇まいのせいで力強さは無いものの、】
【全身から溢れ出る誠実さや真剣さに関しては比類無し、と言っていいだろう――】
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/16(月) 01:57:10.36 ID:UDHtt2E+0
>>748

うふふ、今更そんな事を仰って――
疑っているということが、形式的にも明らかになってしまいますわよ?
そう云うものは、たとえ思っていたとしても、読み取られていたとしても
隠し置いたほうが、お利口ですのに――。

わたし達が最悪の看板を掲げている事は分かっていますの
問題は―――その裏の模様をどうお見せするか、ですわ

【ビスケット缶に蓋を被せると、フェーデはにこりとした】
【相当な自信があるから、逆に揺さぶられることがない】
【ネジ曲がっていても、一本通った芯というのは確固たるもので】
【そのある意味破綻した心の強さは、悪人の特権と言うべきか】

……いざという時、機関員でない人間の存在は役に立ちますわね?
大筋の活動ではなく、遊撃部隊を担当していただく形で働いて頂くのも良し
一見すれば無関係な工作に、手を貸して貰うのも良し
ナンバーズでは対処しきれない数の能力者を抑える事も、考えられなくはないわ

そしてなにより、あなたのような外部の方がそうやっていらっしゃれば
住民達が自分たちの「意思」を貫くことの助けとなりますわ
誰かが義勇の先鞭を付けねば、いつまでも眠ったままの市民ですもの――

……彼らは未だに導き手を必要として止まない“幼年期”ですのよ。
その脱却には、刺激が必要不可欠と思いません?

【ただの戦力としては足りなくても、精神的なシンボルにはなる】
【機関員として行えば襤褸が出るような仕事を、任せられる】
【「看板」を裏返すための橋渡しとしては、外部ほど良いものは無い】
【尤も。この世界はカノッサとそうでないものに二分されている、とも言えるけど――】

……なら、わたしは携帯の番号を。
メールアドレスは……ああ要りませんわね、固定電話でしょう?

【机の上にあった紙切れに、文字列を記して渡して】
【先が丸目の鉛筆と白紙の紙も、ニナの手の届くところに置いた】

【余談。彼女自身も目が少しずつ微睡んで来ていて、しきりに瞬かせている】
【板外におおよそ話をまとめ終わったら、そろそろ会話は終わるだろうか】
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/16(月) 02:07:21.17 ID:K8pixJpn0
>>749
―――うん、応援してる
だから頑張ってくれ

『私もー!』

【彼女のその目的は、全力で応援する価値がある】
【彼らにとってはそれほどのものだと言えるだろう】

ありがとう、期待してるぜ、ひゆ
改めてだけど、オレのフルネームは床ノ葉 赤月(とこのは せきげつ)

『私はレドナ!で、こっちのうさぎは餅月(もちづき)!』

【改めての自己紹介、「よろしく」と最後につけたす少年】
【レドナと言う少女は、元気一杯に名乗りを上げる】

【うさぎも、軽く目を開けて、少し頭を下げた様にも見えた】
【うさぎの名前については、今は保留しておく】

―――さて、そろそろ休めたろう
じゃあひゆ、オレ達は行くよ

『うん、じゃあ、情報頑張るね!』

【ベンチから立ち上がるであろう二人】
【ベッドにしていた膝が起き上がり、足場を崩すも、うさぎは地面で軽やかに着地】
【「起きるなら一言言ってくれ」と言いたげであるが、すぐにレドナの足元に寄っていく】

【まだ歩き出してはいない】
【他に用件があるなら、今言えば伝わるだろう】
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 02:15:51.25 ID:GbtcG5D9o
>>751

……はい……床ノ葉赤月さん、レドナさん……それから餅月……君――?

【名前を復誦しながら、各々を見遣り、軽く会釈】
【うさぎだけは……性別が分からなかったのでちょっと疑問系だったけど】

……と……折角のご縁ですので……最後に私の知る情報を一つ……

【――と、思い出したように、ぱん、と小さく掌を打ち合わせ、】

櫻の国には……しばらく近寄らない方がいいかもしれません……
――近々「乱」が……起こる……らしいですから……

…………では……その……どうかお気を付けて…………
次も……元気にお会いできることを祈っています……

【そして、ゆっくり、ふらふらと立ち上がり、またお辞儀】
【見送りはしっかり立ってから、という礼儀作法なのだろう――】
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/16(月) 02:24:25.44 ID:9Xf8BVC6o
>>750

…………別に。
此れ位……何とも、無い。

(結局、はぐらかされたし……論戦は、何歩も上を行かれてる。)

【冷静で、少し頭が回るだけの少女】
【確固たる信念も、自信もなく】
【フェーデの言葉は怪しいと分かっているのに、揺さぶられている】
【開き直ったような返事は、最後の強がりか】

(この状況を提供するのも…………このまま協力するのも、自由。)
(……私は、どうすれば………………。)

【「やりたいようにやる」を心情にしている少女は、こういった時の判断力が不足している】
【よくも悪くもフェーデの本心が分からないため、後一歩が踏み出せない】

(………………やりたいように、か。)

【現状では、どちらの選択肢も同じくらいに見える】
【ならば──「恩を返す」だとか、その程度の気楽な理由で決めてもいいのではないか】
【そのような考えが、少女の頭を過ぎって】
【眠気と熱で思考力が鈍っている少女。その提案は、あっさりと可決された】

【三つ目の桃にフォークを刺し、口の中に運ぶ】
【一口で飲み込み、モグモグモグ、ゴックン。完食する】

……正直、疑っていたけど。
そうね……折角、美味しい桃をご馳走になったし。

───……協力するのも、やぶさかじゃない。

【"堕ちた"──という表現が、正しいかもしれない】

【強い思いがあって決めたわけではないため】
【今後の展開次第では裏切りもあるかもしれないが、ひとまずは成功と言っていいだろう】

【白紙の紙に、自宅の電話番号を書き記す。熱で文字がぐちゃぐちゃなのは、仕様】

じゃあ……そろそろ、お休みなさい。

【そして、もう話すことはないと思ったのか、ベッドに横になる】
【やはり風邪が辛いようで、引き止められなければ直ぐ眠りにつくだろう】
【ご丁寧にベッドの隅の方にいるので、同じベッドで寝るのも可能だ】
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/16(月) 02:25:55.20 ID:K8pixJpn0
>>752
『あれ、餅月ってオスだったっけ、メスだったっけ』

確かオスだったはず

【―――飼い主が既にアバウトだった】
【そんな二人を見ては、やれやれという雰囲気を見せるうさぎ】

櫻の国で?‥‥そうか、わかったよ
教えてくれてありがとう

【櫻の国、乱】
【並べられた単語に、気になったりもしたが】
【わざわざ自分の命を賭して、危険に向かうことはしない】

(‥‥危ねえ、観光気分で行く予定だった)

【本当にギリギリだが】
【情報を教えてくれたひゆに、感謝しつつ、くるりと公園の入口へと向いて】

うん、またね

『そっちも、元気でねー!』

【軽く手を振りながら、歩き出す二人と一羽】
【やがて、公園から出て角を曲がり、完全に姿が見えなくなるだろう】

/乙でしたー!
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 02:31:47.21 ID:GbtcG5D9o
>>754

……では改めて餅月君……も……お元気で……ね……?

【性別も分かったところで、ここで再度餅月に向かってお別れの挨拶を送り、】

……まあ……船にさえ乗らなければ……方向音痴でも大丈夫だとは思います……はい……

【……最後の最後になんかひどいけど、やっぱり「真心」である】
【断じてわざとではないのだ、断じて】

【そんなこんなで、ひゆは、ひらひらと手を振りつつ、彼らが去り行くのを、しっかりと見送った後に――】

……さて……私もいい加減帰らないと……
夜更かしばかりしてると……免疫力が低下しますしね……

…………乱…………戦いを病欠なんて冗談にもなりませんから…………ね…………

【……そうして、ひゆもまた、帰路につくのであった――】


/お疲れ様です、ありがとうございましたー!
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/05/16(月) 02:46:20.51 ID:UDHtt2E+0
>>753

【電話番号を受け取ると困り顔で何度か首を捻り】
【ただ最終的には読み取れたようで、それを懐へと仕舞う】
【毎度手の潜らせ方が違うので、ポケットが多いのだろうか】

――その気持ちですわ
わたし達が星の国の弱者を助ければ、彼らも奮い立つ……勇気を目覚めさせますの
そして今度は彼らの間で、革命の意思を励起しあうことになり

歯車が噛み合うようにエネルギーが伝播していく――
セネト様とわたしの考え、当然ながら間違いでは無かったのですね

【ゆっくりと立ち上がったフェーデは救急箱と皿を拾い直し】
【何度か椅子の周囲を回り、半ば独り言の言葉をうっとりと紡いでいく】
【夢遊病者のように見えなくも無い、滑稽な姿だけども】
【足取りが嫌に確かなものだから、この女は一応正気らしい】

そう……帰りたくなったら、何時でもわたしに言いつけて下さいまし
空から山を見下ろす体験をさせて差し上げますわ

………お休みなさいませ。

【電気を消して、小股で部屋から出て行く彼女】
【客観的に評価する者から逃れた後の、口元には】

…………うふふふふ。

【腐敗臭の漂いそうな、卑賤なる笑み――】
【偽りの貴種 / 虚栄の竜騎兵は、夜に舞う】

//これで決着でしょうか? 二日も付きあわせてしまいゴメンナサイ!
//お疲れさまでした!
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/16(月) 02:55:28.83 ID:9Xf8BVC6o
>>756
/お疲れ様でしたー。
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/16(月) 18:54:59.73 ID:UV+T+XFSO
【路地裏】
しまった、道に迷った

うぅ、此処どこなんだろう…
なんか薄暗いし狭いし……路地裏って奴なのかな…
【少し大きめの黒と灰のチェック柄の長ズボン、白く柔らかなブラウスの上に、学校の制服を思わせるベージュのブレザーを羽織った】
【ペパーミントの髪色、琥珀色の瞳の少年がおどおどした様子で歩いている】

あ、そういえば、宮本さんやリッカさんが路地裏は危ないって言ってたっけ…

な、何が出るんだろう…
異世界だからモンスター?いや、ゴロツキとかマフィア……?

……………………
どっちにしろ早くでないと!
……うぅ、怖い
【少年が呟いたように今の時間帯の路地裏は、薄暗い】
【キョロキョロと脇見をしながら歩いているため、前方不注意で誰かにぶつかってしまうかもしれない】
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 19:11:34.81 ID:B3i8HApSO
>>758

【黒い瞳、背の中程で揃えた青みがかった黒髪】
【空よりは海に近い、緑がかった濃い藍色の和服】
【腰の辺りには、片手で振るえる程の大きさの手斧を2本ぶら下げている】
【そんな女が、少年の後ろから歩いてくる】

ココじゃねーのかな……。
アイツドコにいんだろーな……
ん?

【少年に気づき、そのまま近づく】

ぃよう、ソコの少年。お困りかい?

【少年から2〜3メートル離れた所から声を掛ける】
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/16(月) 19:27:04.98 ID:UKPJMvs+0
【公園】

うーん…こまったなぁ?
お前を拾ってくれるやつ探そうと思ったんだけど迷っちまったらしいや…

【若干つんつんした黒髪、ごく平凡的な黒いパーカーに青いジーンズ】
【しかし、真っ赤でそれだけで結構浮いている赤いマフラーを巻いている青年】
【そんな彼はベンチにサバイバルリュックを置き、ベンチに座る】

迷っちまった以上下手に動かない方がいいよなー

『ふにゃ〜』

【はたから見れば猫と対話している変人である】
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/16(月) 19:28:03.74 ID:UV+T+XFSO
>>759
うわあ!?
【後ろから女性が近付いていることに気がついていなかったため、急に声をかけられ、飛び上がるほど驚く】

いぁ…えっと……その……
(お、斧!?
ヤバイ、早速出会っちゃった…?)
【ビクビクした様子で、立ち止まる】
【少年からは明らかな警戒、というか恐怖の意志がみてとれるだろう】
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/16(月) 19:38:44.36 ID:VMZHmGz2o
【病院】

……つぅ……ッ!
あークソ、動けないのが辛すぎるぜ……。

【体の随所に包帯を巻き、ぐったりとベッドに寝こむ少年が一人】
【ゆったりとした入院服に身を包み、右腕は点滴に繋がっている】
【白髪は、普段はワックスで固められているのだが、今日はそれもなく、さらさらと流されていて】
【ベッドの上で、苦痛に身を捩るその痩躯は、思ったよりもひ弱に見える体であるだろう】

…………桜の国の戦乱、そして、ヤツルギ様≠ニやらのドラッグ問題。
そして、他にも問題は山積み、か……。あー、畜生、さすがの俺もパンクしちまうぞっての。

【誰かが見ているのならば決して口にしない弱音、誰も見ぬからこそ、零していて】
【大分、解決の見えない問題の山積みと、体の負傷で少し参っている様だった】

//青線の方との予約でございます!
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 19:41:32.30 ID:B3i8HApSO
>>761

なんだよハッキリ言えよ。
別に今アンタをボコにしようなんざ思ってねぇ。

…で、どした?迷子か?

【彼女なりに優しくした台詞を投げ掛ける】
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/16(月) 19:43:50.97 ID:lN+6GKMco
【裏通り】

【今日も探索開始。二足歩行ロボットが街を闊歩する】
! !?
…… 〜♪ !
【闊歩……いや、闊歩というにはだいぶ挙動不審だった】

【変装のつもりなのか郊外で拾ったボロ布を纏っているが、人と比べ一回り大きい機械の体は隠し切れず】
【また大重量の足音もやかましいもので、結果的に一目をひくのは免れられない】

【そんなわけで、仕方なしに人の少ない裏通りを歩いているのだった】
【機械でありながら、この小胆はどういったものか。】
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 19:48:39.97 ID:BnVn6FM7o
>>762
”…ゼーロは何処に行った”

【病院の廊下、重たい足取りで歩く姿があった】
【それは独りであるにもかかわらず、周囲にも聞こえる念話の呟きを漏らしている】
【足取り同様、暗澹とした、少年の声】

【肩を落とし病院を行くのは、蒼い少女だった】
【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きを持つ、猫の獣人である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズという、必要最小限の布面積】
【ともすればはしたないとすら言えるその風貌も、今は表情といい雰囲気といい、徹底して暗い】

【ショックな出来事でもあったのか、ボサボサの黒髪からのぞく金色の双眸も伏せられていて】

【けれどその病室の前を通過したとき、】

マスター、今”ヤツルギ様”って…!!

【更に別の、少女のような声が猫を引きとめた】
【突然の出来事に驚き、虚空を見上げる猫だけれど】

”しかも今の声、聞き覚えが…!!”
”ロゥ、今の病室に!!”

【念話の彼の指示に、慌てて扉を開けて中を覗き込む猫少女】
【もし、彼と目が合ったなら、かつて蒼かった瞳が金色に染まり、雰囲気が幼く、一変している事に、どう思うか】


//青線です、どうぞよろしくお願いします!
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 19:49:05.47 ID:UV+T+XFSO
>>763
ははは、はい……
(と、とりあえず、正直にいった方が良いのかな…)

街の中を歩いてたら、いつの間にか此処に居たんです…

……えと、まぁ…とどのつまり、迷子ですね…
【恐る恐る事情を話す】
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/16(月) 19:52:32.06 ID:VMZHmGz2o
>>765
……ん、気配。

【そんなに、ボロボロであっても、やはり気配には敏感で】
【ざわり、と体から数式を蠢かせながら、視線を扉側に向ける】

――っ、痛……。

【体をヒネって、顔を歪めたが、それでも、部屋に来る人影を確認して】

ブルー……、ラインか。よう、久しぶり。

【ゆるゆると、右腕を上げて、手をぽたり、と落として】

あれだ、一応面会謝絶らしいからな、入るならさっさと入ってこい、先生に見つかると面倒だし。

【指先をちょいちょいと動かしながら、此方に来るように促すだろう】
【大分、負傷は大きいようだ】
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/16(月) 19:54:40.79 ID:lQSOcaZto
【 櫻の国――浜辺 】


【――、―昨日、この辺りは嵐が通り過ぎた】
【海は大荒れに荒れ、熟練の漁師達も出航を取止めるほどで有ったと言う】
【この美しい白砂の浜にも、流木や廃棄物、何かの一部等の漂着物――】




 ――――――……、……




【――――、それから、何故か人=z


【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】


【服や髪が濡れている事から考えるに、『漂着物』の一つである事に間違いは無いだろう】
【左手には赤いナップザックを握っており――砂浜に、うつ伏せで倒れ込んでいた】
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 19:56:53.16 ID:BnVn6FM7o
>>767
”基樹、谷山基樹か…!!”

【再開を喜ぶ気持ちが念話から漏れる】
【けれど猫少女は、その異質な風貌に若干警戒しているようだ】
【事態が飲み込めないという目で、虚空を見上げながらちらちらと相手を伺う】

マスターのご友人ですよ、ローズ。
あ、早く入ってしまいましょう!

【最後は小声になりながら、『声』は猫に催促】
【警戒は収めぬまま、納得したように頷き、部屋に入って静かに扉を閉めた】
【恐る恐る、相手のベッドに近づく】

”…いろいろ言いたい事はあるんだけど、とりあえず”
”大丈夫かい? またボロボロになってまあ…そういう趣味があるんじゃないかって疑うよ”

【旧知の友人へ語りかけるような、温和な呆れを示しながら】
【彼は見舞いの言葉を口にした】
【猫は相手の風貌と怪我の酷さに困惑している】
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 20:01:47.39 ID:B3i8HApSO
>>766

はーん、ナルホドね。
アタシに会えて運が良かったな。そこらのチンピラ共だったら、ボコにして身ぐるみ剥いでポイだ。

【さりげなく恐怖心を煽るような事を言う】
【しかし、本人は全くそう感じていない】

…で、ドコに行きたいんだ?

【少年の行き先を聞く】
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/16(月) 20:02:25.80 ID:VMZHmGz2o
>>769
其れ以外に誰に見えるってんだよ。
まあ、大分格好は変わっちゃいるがな、そっちも、少し変わったみてぇだけど。

【髪が逆立っていない上に、少し伸びていたり】
【学生服ではなく、入院服だったり。変わった事は色々とあった】

ん、それでいい。

【閉めたのを確認して、こくり、と首を縦に振って】
【そして、続くブルーラインの言葉に、はっ、と自嘲の笑いを浮かべて】

ちょっとばかし、竜≠ニ戦ってな。
負けなかったけど、勝てなかった。…………それに、救えなかった≠フさ。
…………其れが、何よりも悔しくてな。動かない体がもどかしくて仕方がねぇよ。

【谷山が戦ったのは、比喩無しの竜≠ナあって】
【そんな存在と戦って、生きている当たり、少年の実力と悪運が見えて】

そっちこそ、どうした、そんな暗い顔して。

【谷山は、敏感である】
【相手の雰囲気にある、暗い様子に当然のように、気づいた】
【普段の、強い調子がないために、逆に落ち着いており、その眼帯に隠されていない左目は、苛烈さを秘めて、君を見据えるだろう】
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/16(月) 20:03:49.13 ID:9fQ2Fuiq0
>>582

――そこまで褒め切られてしまったら、最早返す礼も考えつきませんな…
加えてこんな老い耄れである私の体さえも心配して頂けるとは…感無量ですよ…
…私も、私を信じる者達の為に健全な人生を歩むようにせねば…

【自身にとってシロナは星の国の経済を担う上で頼もしい存在であり、また自らが目指し“奪う”べき目標でもある】
【――しかし彼女は立場が上であるにも関わらず、自身に対して一方的と感じさせる程に期待と敬慕の意を示してくれているというのだ】
【笑顔の裏で、ごく僅かながらも野心と下心を抱いている――彼女の思いと全く非なる自分自身を、彼は心の底で恥じていた】

…私は、世界のあらゆる民を救う為に、更なる高みに登らねばなりません
もしも――もしもの事があれば、貴女様との衝突も辞さないでしょう――

それでも…貴女様はこの国の進むべき未来を、そしてこの国が愛すべき人々を護って下さい

【必ずではない――いや、寧ろ可能性としては低いと見て良いだろう】
【しかし、それでも利害の対立が一度も発生しないという保証は無い】
【だが彼女の信念に間違いが存在しないということは、その心の籠った言葉の一つ一つから理解出来る】
【だからこそ、備えだけはして欲しい――そんな星の国の守護者としてのシロナへ贈る、ささやかなメッセージ】

【そして一拍置いた次の瞬間、会場には黒服の男女が複数、周囲に溢れる富裕層の面々を気にもせず堂々と入って来た】
【その数5名――全員が黒服を纏いサングラスを着用しているが、それぞれ髪型や顔つきには一人一人の特徴が伺えるだろう】
【目線をガリウス一点に置き、シロナの率いていた黒服の横を風の如く通り過ぎると彼等はガリウスの隣へ並ぶように足を止める】

[ガリウス様、御迎えにあがりました]

おおっ…レイ、御苦労であった…
遅くなってしまったな、すまない…

〈…あの、私…このサングラスというものに、少しばかり違和感とでも言うものを抱くのですが…〉

無理に呼んで悪いな…しかしミヤノ、君の能力は頼りになる
いざという時に犠牲無しで利を得る可能性が最も高いのだ…

〈不死と言えど、完全なものではないのです…たまには楽をさせて下さいな…〉

〔(あ――この社長さん、美しい人だな…)〕

【著しく少ない個々の特徴から察して、多くの人々は彼等を単なるモブ≠ニいう部類でしか評価しないだろう】
【しかし目の効く人物なら、それを見抜けるはずだろう――この人物達が、全員“それ以上の”実力を持っていることを――】

/昨日これを返信出来れば良かったのですが…遅れて申し訳ないです
/次に続きます
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/16(月) 20:05:23.31 ID:9fQ2Fuiq0
(続>>772

【状況を察したのだろう、二階から吹き抜けで繰り広げられる語らいの様子を観覧していた貴族風の二人も、階段から下りて来た】
【彼等は周囲の目と空気を全く気にせず、堂々とギャラリーの間を抜けてシロナの横を通り過ぎようとしていく】

『けっこー可愛かったっすよ、社長って俺の好み』
「旦那はあくどい人間じゃないんだ、誤解だけはしないでくれよ」

【シロナの近くを通る際に発した彼等の一言は、労いか、或いは皮肉か――】
【彼等に注意を向けていなければ、今この時点であの二人が目の前に立つこの男の一味であることが理解出来るだろう】
【奇襲や決別時を考慮し、この人物は二重にも三重にも狡猾に備えを及ばせていたというのだ】

――シロナ様、本日は非常に有意義な議論を交わすことが出来ました…この経験、後々役立たせて貰いますよ…
私は≪cosmo Konzern≫のガリウス、今後はそう認識願いたい――

【何と、彼は今まで伏せていた最後のカードを、いともあっさりと切ってしまった】
【彼もやはり、いずれ将来の接触が必ず発生するという事を理解しているのだろう】

時間なので私は失礼しなければいけない、出来る事ならもう暫し議論させて頂きたかったのですが…申し訳ない



――次は中央統括委員会≠ナお会い出来れば、嬉しいですな――

【最後に放った一言――その真意は、最早言うまでもないか】
【彼は飲み干したワイングラスをテーブルに戻すと、頭を少し下げ、シロナの横を通り過ぎるように足音を立てながら刻一刻と会場の出口へ向かおうとするだろう】
【他に追及しておきたい物事があるのなら、今のうちが最後のチャンスだろう――】

/一応これで他に御話が無ければ乙にさせて頂きたいと考えております
/此方には時間がたっぷりあるので、判断はお任せ致します!
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 20:08:52.28 ID:BnVn6FM7o
>>771
【傷の深さは、見てのとおり】
【髪が変わったのも、入院服なのも、わかるけれど】

”…竜? …いるんだな、この世界にも”
”それとそんだけ闘っておいて救うとは…相変わらずで安心したよ”

【あまり心配していない、むしろ安堵の溜息】
【目に狂いはなかったかという類の感情】
【でも猫はそんなことお構いなしで、】

「…いたそう…、だい、じょぶ?」

【幼く、拙い心配の言葉をかける】
【人見知り、けれどそれより、傷の深さが気になるようだ】

”…入院していた知り合いがいなくなった”
”おかしな事に暗い魔翌力を室内に撒き散らしてだ…何が起こったのやら…”

【先ほどまで浮かべていた安堵を消して、彼は当惑を示す】
【知り合い、猫は、またシュンと落ち込んだ。猫にとっても気になるのだろうけれど】

”…ロゥ、右手を出せ”

【鋭い指示を飛ばすと、猫は言われるまま右手を差し出した】
【肘の辺りから蒼い光の線が延びて、一瞬、目が眩むような発光】

【収まったとき、ベッドの傍らには騎士が立っていた】
【純白の装甲に蒼い線がラインを強調するように描かれていて、背は190強】
【物々しい風貌だが、戦意の類は発していない。突然何を考えたのか】
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 20:09:20.82 ID:UV+T+XFSO
>>770
え……そ、そうなんですか…
ハハ、ハハハ……
(ほ、ホントに危ないところだったんだ…
し、親切な人でよかった…)
【女性の言葉を聞き、引きつったような笑みを浮かべる】

いや、街に出たいだけなんですが…
この辺、入り組んでるみたいで、完全に迷っちゃったんです……ハァ
【長時間歩いていたのか、幾分か表情に疲れが見えた】
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 20:09:23.84 ID:BnVn6FM7o
>>774
//すみません、次ちょっと遅れますです!
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 20:11:04.33 ID:GbtcG5D9o
>>768
【さて、幸か不幸か、そこへ訪れる者が一人――】

……嵐があったと聞きましたが……うわー……凄いことになってます……

【それは、ほんのり鶯色の和服を身に纏い、軽くウェーブのかかった黒い長髪の、身長は160弱くらいと思しき少女】
【何より目立つのは、彼女の両眼を覆う、目隠しの包帯だろうか】
【それとも、傍らの、高さ2メートルはある「点滴スタンド」だろうか】
【前が見えないのではとか、外出して大丈夫なのかとか、そんなあらゆる疑問を置き去りにして――】

……巻き込まれなくて良かったで…………ん…………?

【――左腕に点滴チューブを繋げた彼女は、ゆっくりを浜を歩く最中に、】
【漂着物に紛れた「人」らしき物体を見つけてしまい……】

……………ひっ……………し…………死体………………!?

【ビクゥッ!! と怯えた直後、とりあえず真偽を確かめるべく、倒れる青年に近寄っていくだろう】
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/16(月) 20:18:36.15 ID:lQSOcaZto
>>777

【青年に近付こうとすれば、辺りの『残骸』が目に入る】
【海の漢ラッセル丸≠ニか書いている大きな板は、船舶の残骸か】
【どうやら「痕跡」から見て、此れに掴まって漂流した後、此処で力尽きたのか――】



―――………、……   …… …、…。



【――近寄れば判るだろうが、『息』は有る様で】

【若し脈拍等を探ったとしても、バイタルサインは全て生存≠示すだろう】
【気を失ってはいる物の、命に別状は無いらしい――】
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/16(月) 20:20:46.12 ID:VMZHmGz2o
>>774
まーな……、なんというか、そうだな、人に竜の呪いが取りついてるっていうか、そういう奴だった。
会ったときは、気を付けとけ、出来れば、その時は、本体の女の子をすくってあげて欲しい。

【そこまで言っても、殺すとは言わず、救うと言い張る当たり、筋金入り≠ナある】
【そして、猫のその問に、はは、と顔を綻ばせて】

大丈夫さ、俺は丈夫だからな。
それに、俺を心配する奴が居る限りは、死にはしない。

【はは、と笑う少年は、やはり、変わった≠ニ言えるだろう】
【誰かに頼ったりすることを覚えて、それゆえに逆に強くなれたようだ】
【そして、続くブルーラインの言葉を受けて】

――――成程、全く気づかなかった。何日か前まで、麻酔掛かりっぱなしだったからな。

【どうも、気づいては居ないようで、しかし、義手である左腕だけで、体をぐぐぐ、と起こして】

……っぅ。ふ。

【息をすっと、吐き。そして、現れた騎士を見て、首をかしげる】

何だ一体?

【真意が掴めない、けが人である己には、動くのは難しいだろう】
【それでも友≠ェ求めれば、無理矢理にでも動くのがこの谷山だが】
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 20:21:51.17 ID:B3i8HApSO
>>775

んじゃ、ついて来な。コッチだ。

【そう言うと、くるりと踵を返し、歩きだす】
【結構歩調は早い】

【しかし、4〜5歩程歩いた所で、思い出した様に立ち止まる】

…そーだ。
アンタ、蘇芳ってヤツ知らねー?
血みてーな色の和服着てて、黒い鉤手甲着けた、バクチとケンカ大好きなヤローだ。




/すみませんご飯食べてきます
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 20:27:08.41 ID:GbtcG5D9o
>>778

…………海の…………か……漢…………!

【……何となく目に入ったものを読み上げてみる】
【読み方が違うし、行動に意味もない――だがそれもまた人生】

……あの……もしもーし……?
…………生きてますかー…………?

【まあ、それはともかくとして、彼女は恐る恐る、青年の傍らにて、呼びかけてみる】
【同時にしゃがみ込んで、青年の容態を間近で確認する体勢も整え、】

……あ……ご存命ですね……
…………口腔内に海水や砂が詰まって窒息の危機なんてことは……ないですよね…………?
腹部や胸部に怪我がある可能性も否定は出来ませんし…………失礼します…………

【次に、このまま青年に動きがなければ、彼女は両腕を彼の身体の下に潜り込ませ、】
【その細く弱々しい腕で、頑張って彼を仰向けの状態へとひっくり返すことを試みるだろう】
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/16(月) 20:31:16.62 ID:lN+6GKMco
【暫く歩いたロボットは、裏通りの長い長い道に出た】
【随分遠くまで続く道は好都合だと、指をぱちんっ!と鳴らす】
【ガションっ】
オー… 今日ハ 射撃訓練 デキマス ネー

《プログラム『Homework』実行......モード 戦闘モード ニ 変更》
【全体に丸くシンプルな形状のライフルを構える。右手でグリップを握り、左手で上を抑えるように】
【カメラアイが視点をズームし、突き当たりの壁に狙いをつけた。思うとおりに腕は設定された一点と直線状に並ぶ】
《THR-1 エラー0 警告2 許容範囲内》

ア スイマセン チョット ドケテ
【撃とうとしたところでのそのそと歩いてきた老人にライフルの先を横に振ってどけるよう合図し】
…エー ゴホン…   ファイアーッ
【ばぢんっ!と空気が爆ぜて、微かな低音がいつまでもその爆ぜた軌道に残った】
【狙い定めた壁の一点を蛍光緑の雷が走り、焦げ付かせた】

誤差 99.96%… オー 前回ヨリ イー スコア!
【データとして映る成果を満足そうに確認して、ライフルの銃口を下げた】
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 20:32:36.37 ID:UV+T+XFSO
>>780
は、はいー
(男らしい人だなあ…)

【離れないように女性の後を着いていく】
【歩幅が小さいのか、少し大変そうではあるが】

わとと……
【女性が急に止まったのでぶつかりそうになりながら立ち止まる】

えっと……蘇芳さん、ですか?
(―――何か聞いたことある気が…ま、気のせいかなぁ…)

ごめんなさい、ちょっとわからないですね…
お役に立てずに申し訳無いです
【頭を下げ、謝罪する】
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 20:33:51.21 ID:BnVn6FM7o
>>779
”聞いた話だな…竜の呪いか。ひょっとしたら、知り合いかもね”
”ただ、もしその知り合いだとしたら面倒な事になると思うよ”

【彼の声にあわせて、フルフェイスの騎士が頷く】
【中に誰もいないようだ、空の鎧がかすれる音が響く】
【魔翌力によって駆動する、騎士鎧。まるでデュラハン】

【確かに、変化だ】
【独りで背負い込もうとしていたときより余裕が生まれていて、穏やかに、そしてより力強い】
【些細ながら、確かな変化。あれから更に一皮向けるとは】

【対し、ブルーライン本人は変わっていないといえるだろう】
【出合った当初から、見ず知らずの他人の為に首を突っ込みまくる】
【そういう奴でなければ、いくら路地裏で見かけたからって手助けなんかしなかっただろう】

【もっとも、状況はめまぐるしく変化しているらしい】
【猫の変貌が、まさにそれだ】

”ロゥ、外に出てろ。待合室あたりにいるんだ”
「…ぅ?」
ローズ、マスターの言う事はきくですよ? 行きましょう

【『声』とラインに促され、猫は困惑したまま扉を静かに開け、静かに締めて出て行くだろう】
【去り際、小さく谷山に向けてひらひらと手を振る】
【残されたのは、鎧とけが人】


”…アイツに聞かせたくない話をするからね、こういう姿があったほうが、話しやすいだろ?”


【猫への配慮のつもりか、そう言って、騎士は丸いすに腰掛ける】

”まず、白蘭にあったな?”

【剣呑な念話は、短く確認の言葉と投げかける】
【ラインは知っているけれど、情報共有の度合いを測るための、かま掛けの一種だ】
【疑いはない、迂遠ながらただの確認】
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 20:35:13.90 ID:BnVn6FM7o
>>779
//マッハで行ってきましたぜぃ、お手数掛けました
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/16(月) 20:37:31.53 ID:lQSOcaZto
>>781

【青年は細身だが――其れでも、平均身長並みに其れは有る】
【少女の筋力如何では、ちょっと難儀するかも知れないが――】


 …、……。 ――けほっ。 ……けほっ、けほっ――!!


【――仰向けにされたと同時、咳き込み始める青年】
【どうやら意識は戻ったらしく……、双眸を閉じながらも、一頻り咳き込み終わると】



――、―……ぁー……。


……、…――死ぬかと――、…アレっ……、生きて、る――?
ぇ…っと。 確か、あの後――。


…………、…そうだ、b【 ぐぅ〜〜〜〜っ=@】



【――、―取り敢えず、お腹が空くほどに元気では有るらしい】
【何かセルフで状況説明的な物をしようとした所、大きく腹の虫が鳴って】
【同時、ぼんやりとした――此れは生れ付きだろうが――双眸が動き、少女を捉えると、不思議そうな表情】
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/16(月) 20:41:06.95 ID:VMZHmGz2o
>>784
そうか、もし、情報が分かったら、俺のデータベースにでも連絡してくれ。
あ、コレ名刺。この前渡してなかったろ?其れどころじゃなかったし。

【騎士の方へ、名刺を差し出す筈だ】
【もし、其れを受取れば、統一征斗会新聞部部長/編集長、兼Justiceメンバーという肩書きと】
【谷山 基樹[タニヤマモトキ]という名と共に、データベースへアクセスするアカウントが書かれている】

――――おう、じゃーな。

【去っていく猫に、左手を振って】
【お前も、大分大変そうだな、と小さくつぶやき】
【と、さ、と軽い音を立てて、ベッドに背を預ける】
【騎士の問に、目付きを途端、其れまでの柔らかい物から、路地裏で会ったときの、鋭さと苛烈さを秘めた、正義≠フ瞳として】

――聞いたか。
どこまで聞いた?俺は、アイツに他の人に伝えるように言われたからな。
多分、与えられた情報は、割と多いと思うが。

【会ったことすら言わず、もはや聞いたと断定して話を進める】
【路地裏で会ったときの谷山ではなく、此方の谷山こそが、本来であった】
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/16(月) 20:41:29.50 ID:UKPJMvs+0
【街中】

なんだかんだで動かないとって思うから
けっきょく公園でたんだけどさー

【少年が街中をぶらぶらしつつ腕の中の猫に話しかける】

『にゃぁ?』

やっぱりさー、方向音痴ってのはひとつの場所にいたほうがいいらしいぜ

【ため息を吐きつつ】

…ここどこだよ

【町の真ん中でうなだれる赤マフラー】

なんだかんだでお前を飼ってくれるやつも見つからないしさー

【猫もあきれたように『にゃあ』となく】
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 20:45:09.93 ID:GbtcG5D9o
>>786

……わわ……あ……と……よかったー…………

【青年の意識が戻れば、彼女はやや驚きながらも、安堵の声を漏らし、胸を撫で下ろした】

……意識不明のままだったらついに千日紅流医呪術をお披露目しちゃうところでした……
…………いや本当に……よかったです…………って凄いお腹の虫ですね…………

【おー、とこの状況でそんな元気な音が鳴らせることにむしろ感心した様子の彼女】
【青年のすぐ側でしゃがみ込んだまま、彼女は――】

…………あの…………お怪我などはございませんか…………?

【――と、小首を傾げてみせた】
【無論、青年の不思議そうな顔などお構いなしに】
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/16(月) 20:46:22.66 ID:S52Qp3p+o
【路地裏】

【人通りの多い街に近く、比較的浅い路地裏】


【路地裏から聞こえるのは、口論――じゃなくて、違う脅迫】
【見えたのは、壁を背にした少年と其れを囲む、チャラ男集団であった】

【少年の容姿としては、身長135cmほど、見た感じの年齢は8歳程でかなり幼く】
【子供向けアニメのキャラクターがプリントされた緑のTシャツに、黒の膝丈までの短パン】

【黒と白の帽子のつばを後ろに、所謂エロ被りをしていて】
【帽子の下には、綺麗な金髪が広がっているが、額の辺りには包帯が巻かれていて】
【少し血が滲んでいる事から、包帯してる俺カッケー!って訳ではなさそうだ】
【濃い青の瞳は、今は恐怖に溢れていて】

【そして特徴的なのが、首に下げられた緑色の宝石が嵌められた首飾り】

「ねぇ、僕ぅ?その首飾りさぁ、ニーチャンらにくれない?」
いやにきまってるだろ!なんでお前らなんかにあげなくちゃいけないんだよ!どっか行けよ!

【カツアゲ中のチャラ男集団の狙いは、少年首飾りのようで、一目で高そうと分かる為に、悪いニーチャン達が欲しがるのは当然とも言えよう】
【中心格の男が、少年に話掛けてる間、後ろの男共は、ニヤニヤと下衆な笑みを浮かべており】

(昨日の力さえ使えたらいいんだけど……どうやってやるんだっけ……)


【少年の頭の中には、こんな事が渦巻いていたのだが、ともかく、少年ピーンチ】
【街には近い為、街中などから、この光景が見えていてもおかしくない】

【出てくるのは、味方か、敵か、それとも――】
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/16(月) 20:49:42.65 ID:UKPJMvs+0
>>790
んー?なんかこっちの方から騒がしい音がするなぁ…

【街中を行く当てもなく落ち込んでいた少年は興味本位から物音のする路地裏へと向かう】

…なにやってんだ、あんたら!?

【後先のことを考えずチンピラの後ろから叫び問う】
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 20:50:07.61 ID:BnVn6FM7o
>>787
”ありがたく頂くよ、基樹”

【丁重に名詞を受け取って、喉元から鎧の中に差し入れる】
【中が空なら落下するはずだったけど、いつまでも、鎧に接触する甲高い音は聞こえてこない】

【相手の変化に応じ、鎧もまた空気を引き締める】
【彼の気持ちにこたえるためには、生半可ではいられない】

”ヤツルギ様が『力』を配って村をいくつかダメにした”
”新興宗教の懐には売り物と使い捨ての兵士とクスリ、そして暗躍できるだけの広大なコネ”
”沿岸部、白天龍領地がメインで餌食になっている”
”端的に言うならこのくらいか。続きがある可能性も考えてるけど”

【三行にまとめて、相手が補足する余地がないかと聞き返す】
【彼は話が早い、先ほどから1を聞いて10を知るタイプだと判断】
【ラインもまた、判断は早い。齟齬がない様、割と早口に述べる】
793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 20:51:06.25 ID:B3i8HApSO
>>783

…やっぱ知らねーか。
ホンット、あのヤロードコに行きやがったんだ……?

【軽く蘇芳に毒づく】

…もしソイツに会ったら伝えてくれ。
「木賊 縹(とくさ はなだ)が探してた」
てな。

ところで、アンタなんて名前だ?

【伝言を頼んだ後、少年の名前を尋ねる】
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/16(月) 20:57:16.47 ID:lQSOcaZto
>>789

【一方、青年――きっとアホか何かなのだろう】
【状況を今一つ把握し切れていない様で、依然として、ぼんやり】
【取り敢えず、『質問されている』と云う事は流石に判るので――】


……、…あ、はい――全身が磯臭いだけです。


【返答。 外傷は――青年の認識する限りでは、だが――無い様で】
【体中を濡らす海水の感触に、少し厭な顔を作ると、上半身を起き上がらせようとしつつ】


(………、……――病人? ……いや、其れよりも――。)


【少女の姿を今一度確認すれば、入院でもしている様な物々しい其れ――】
【一瞬、色々尋ねようか迷ったが、其れよりも訊かなければいけない事が有ると気付いて】



えーっと……、…此処、櫻の国なんでしょうか……?
どうも、乗って来た船が難破しちゃったみたいで。
……安かったからって、元・鉄道運転手の船は不味かったかな――。



【弱々しい笑みを浮かべ、困った様に尋ねる青年――】
【感情が表情に出るタイプなのだろう、少女には『見えていない』と認識しつつも、表情が動く】
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/16(月) 20:57:28.63 ID:VMZHmGz2o
>>792
そうだな……、言葉で説明するより、見せたほうが速いか。

Truth world、限定発動。

【そうつぶやいて、ぱちんっ、と指を鳴らすと、谷山の瞳を蛍光グリーンの数式が走りぬけて】
【じ、じじ、と音を立てて突如目の前にホログラム画面が現れるだろう】

……っふ、ぅ。

【そして、一息付いて、もう一度指をぱちんっ、と鳴らすと】

=================================================

《白蘭からの情報》
1.櫻の国の東部の村落に、宗教団体が根づいている。
2.宗教団体は、『ヤツルギ様』という神を崇め、「我等が神に生贄を捧げるなら、神はお前達に力と幸福を与えてくれる」と言い村人を篭絡している。
3.神が与える幸福の正体はドラッグ≠ナ、それを手に入れるためには生贄が必要とされている。
4.生贄は、大きい物、価値が高い物ほど、もらえるドラッグが多い。その為、結果人を生贄とするようになった。
5.生贄の数は、日に3人。3人捧げれば村全体にドラッグが渡ると神≠ェ言ったために、村人たちはそれを守って殺し合いをしている。
6.村の立地は、沿岸≠ナ元々防備が薄く≠ト、内部が混乱状態≠ノ有る為に、何らかの基地を作るのにはもってこいの状況であり、混乱を呼びこむ価値は十二分に有る。

=================================================

【このような一文が、ホログラム画面に書きこまれた】
【そして、騎士の方を向き】

アイツから聞いた話を、全て俺がまとめた結果がコレだな。
これ以上は、知らない。

あと、因果関係は無いだろうが、此方も一応見せておくか。

【目を、さらに数式が駆け巡って】

=================================================

《櫻の国:隠密番匠屋 昊からの情報》
1.昼の国支部長、ガルニエは、現状再起不能と言って良い状態の様だ。
2.昼の国支部を攻めるなら、今が好機ではないだろうか?
3.櫻の国の大名、亞北 卍守 刻永≠ニいう男が、血の戦国を望んでいる。近いうちに、櫻の国で戦乱を起こす積りの様である。

=================================================

此方も一応桜の国絡み、だな。
と言っても、此方も俺はあまりつかめてないんだけど。

【はぁ、と嘆息して】

一気に櫻の国の問題が浮き彫りになっててな。
ウチの会長にも、頼んで戻ってきてもらったけど、なにも分かっちゃいねーのさ。

【割と忙しいようであった、故に、動けないこの現状がもどかしかった】
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/16(月) 21:03:14.66 ID:S52Qp3p+o
>>791/前レスで分かりますが、容姿描写はしといたほうがいいですよー!

「あァ!?なんだテメェ!」
『俺らはさぁ〜、今この子と話してるの』

『だからさ、赤マフラーの君?ちょっと黙っててくんない?』

【叫びと共に、一斉に振り向く、チャラ男集団】
【チャラ男お得意の、ガン付け攻撃が、赤マフラーの少年に始まって】

【中心っぽい男、不良Bとする二重括弧のチャラ男は、仮面の笑みを、赤マフラーの少年へと向けて】
【黙っててくんない、と言い終わると共に、ぽんっ、と少年の肩へと手を掛けようとするが】

汚い手でさわんなよ!てか、そういう格好似合ってないし、恥ずかしくないのかお前ら!?

【幼いながらも、強く手を払いのけると、前々から思っていた、この状況で吐き出すには、かなりマズい感情】

【一瞬、キョトン、と驚く顔をしたチャラ男だったが、笑いの仮面は取れて、表情に怒りが満ちて】

『言ってくれるじゃねぇか、ガキ…………お前らやっちまえ……!』

【拳を握り締めると、周りのチャラ男集団は、一斉に少年へと殴りかかろうと、少年へと近づいていく】

【殴りかかったチャラ男の数は、3人。中心格と思われる男2人は、後ろで見物してるらしく】
【そして、中心格2人は、赤マフラーの少年の事を気に留めていない】

【少年を守る、中心格2人に殴りに掛かる、「良い」人間ならば、選択肢は2つのどれかだろう】
797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 21:04:48.44 ID:UV+T+XFSO
>>793
(恋人かな?
……あーまぁ、余計なことは言わないでおこう…)
【邪推が口から出そうになったが、面倒になりそうなので押し止める】

わかりました、会えたら伝えておきますね

僕は屋形雲 夜彦っていいます
【名乗った後、再び一礼】
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 21:07:18.94 ID:BnVn6FM7o
>>795
【変化する世界、映し出される情報の羅列】
【その変化に小さく驚きを示して、表示された情報に眼を通していく】

【割と速読気味で、フルフェイスの兜の下、視線を示す蒼いモノアイのようなものが高速で左右に移動している】
【前半は早かった。だが後半の情報は一瞬目が止まり、ゆっくりと読み込むような間があく】

【そして終了と同時に、頭を掻く動作】

”前半は概ねその通りだ、間違いはない”
”けれど後半はまったく知らない話だ、ガルニエが誰のことだかさっぱりだし…戦乱?”

【素直に疑問を呈し、モノアイの光が細められた】


”…バカ共が、昨日の今日でまだ闘(や)るつもりなのか”


【憎憎しげに吐き捨てるライン】
【滲む感情は、素直な感性を現すのだろうか】
【しかし、感情を漏らしても思考は冷静なのか、彼と同時に溜息をついて思考を冷却】

”問題は山積しているね、ま、いつもどおり世界はまわるんだろうさ”
”…ところで会長って何さ、ジャーナリストで編集長とかJusticeのリーダーっていうんならわかるけど”

【忙しさにかまけている青少年に、隣の席の転校生が話しかけてくるような気楽な調子】
【情報交換の閑話休題、と言った様子だ】
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/16(月) 21:08:47.17 ID:ZXmjpoYTo
【街中】

あー…ダルい。

【無駄に長身長髪な青年】
【白く長い髪を鬱陶しそうに掻き上げている】

【手には、鞭が握られている】
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/16(月) 21:11:31.32 ID:UKPJMvs+0
>>796
/うわーい、すいませんorz以後気をつけます

【チャラ男たちの行っていることをよく理解し顔に怒りの表情が浮かび始める】

…ったくよ
いい年した大人が子供相手になによってたかっていじめてるんだよ

【背負っていたサバイバルリュックを下ろし】

ちょっと、ここん中入ってろな?
あぶないから

【みーみー鳴く猫をそのリュックにつめて】

とりあえずお前だ!
いい年こいた大人が子供殴ってんじゃねぇ!!

【少年へと殴りかかろうとするチャラ男たちの内の一人を追いかけ】
【相手の髪の毛を引っつかもうとする】
801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/16(月) 21:11:33.84 ID:PfjK6g6Ao
>>772
そう――ですわね

【――もしもの事があれば衝突も辞さないでしょう――】
【彼の言葉に静かにうなずく】

立場上、お互いに決して譲れない事柄が出てくるかもしれません、
私も、VO社CEOとして、10万人を社員の、そしてこの国に住まう
人々の生活を、護らねばならぬ立場に居ます

【シロナは、ガリウスだけでなく、自信にも言い聞かせるように話す】
しかし、先生――先生はご自分の理想を諦めないでください、
先生が実現させたい世界を見失わなければ、きっと理解者は途絶える事は無いと、
私は思いますわ

【やがて、彼を迎えに来た者達が現れる】

(この方々が――)

【シロナは、ガリウスの元に控える者達を見て、息を呑む】
【VO社二代目CEOとして、多くの人間を見てきた彼女には――彼らがどのクラスの人材なのか】
【それを、曖昧ながらも感じ取れる感覚が備わって居るようだった】

≪cosmo Konzern≫――分かりましたわ、以後はそのように

【彼らの名――シロナはそれを、深く自信の記憶に刻み込む】

とても、とても有意義な時間でしたわ――
そう、時が経つのを忘れてしまうほどに・・・・・・

ごきげんよう先生、またお会いできる日を楽しみにしております
【シロナは、去っていく彼らを見送るだろう】

≪(そのまま見送っても良かったのか?)≫

【不意に――彼女の元に、脳チップを使った通話回線からの声が響く】

(ええ、問題ありませんわ――警護の者も引き上げさせて構いませんわよ)

≪(了解――)≫

/お疲れ様でした、数日間にわたりありがとうございました
/至らない所が多く、沢山のお時間を取らせてしまった事をお詫びします

802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 21:13:21.36 ID:B3i8HApSO
>>797

屋形雲、か。よし。
じゃあ屋形雲クン、ついて来な。

【名前を復唱した後、そのまま歩きだす】
【歩調は先程と同じくらいである】
【ついて来れば、その内街に着くだろう】

【街まで、キンクリ?】
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/16(月) 21:17:44.80 ID:VMZHmGz2o
>>798
後半は、だな。
そうだな、ガルニエは、なんどか会った事があるし、一度は共闘もした、のかね。

簡単に言うと、――カノッサ機関の水の国支部長、生粋の軍人だな。
まあ、俺は一度も戦わなかったんだが。

【やたらと、カノッサ機関とは関係がある正義組織の谷山であった】
【少なくとも、支部長3人との何らかの関係があり、因縁もあるというのは、幸か不幸か、生き延びている当たり、やはり運はいいが】
【そして、続くラインの言葉に首肯を返して】

絶対、やらせねぇよ。
馬鹿野郎どもの好き勝手にはさせねぇんだよ、戦いが始まったとしても、すこしでも犠牲を少なくしたいところだな。
だからこそ、俺はジャーナリストの職務、義務として、伝える≠フに奔走してるのさ。
止めたいから、力を貸してくれ、ってな。

【冷静に見えるのはやはり外面、内面は、苛烈な正義≠ェ渦巻いていた】
【心を燃やし、思考を冷やす。そんな在り方は、少し目の前の相手と似ているか?】
【そして、相手のその質問に、はは、と笑いながら、ほほをぽりぽりと描き】

統一征斗会≠チて組織に俺は所属しててな、Justiceに入る前からだな……、中学からだから、もう5年、くらいか。
簡単に言うと、学生のあらゆる行動を支援すること≠目的とする組織、だけどな。
ぶっちゃけ、会長……エリシアって言うんだけど、アイツは只みんなと仲良くしたいから、って理由で作った組織、さ。

初期メンバーは、みんな同じ孤児院の育ちでなぁ……?

【と、楽しげに話をしていたが、疑問の表情を浮かべて、頭を抑え】

……ん、孤児院……?あれ、……ちょっとまて。
…………白い部屋?………………あれ…………?
………………?え、……?

【何か、会ったのだろうか】
【目の網膜の上を、めまぐるしい速度で数式が、駆け巡っていき】

――――今気づいた、記憶、無い。

【呆然とした様子で、そう呟いた】
【唐突、であったが。頭を押さえて、顔色が悪いのが伺えるだろう】
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 21:20:01.44 ID:GbtcG5D9o
>>794
/すいませんちょっと急な野暮用で返信が滞ってました
/すぐにレス書きますのでもう少々お待ち下さい……
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/16(月) 21:20:17.18 ID:BeVA1lbYo
>>690
「えぇ…まぁ貴方の見立ての通りですわ…
 …ですが、どこか頼りなさげですわね、貴方」

【顔をニヤリと悪態をつくかの如く、緩ませ、眼前の少年に毒を吐く】
【女々しさと可愛らしさを兼ねそろえる彼は、刀を腰元に差しているとはいえ、清純無垢そうである】
【その様な彼を、死ぬか生きるかの瀬戸際に居る彼女は、自身の命運を負かして良いのかと思ったのである】
【ならば食い止めれば良いのだが、いかんせん彼は可愛らしすぎる。自己の奴隷にしたいぐらいに――】

「…ですが、貴方の様な一般民衆の言葉も聴かなければ、ならないですわね…
 良いですわ、森の出口まで私を案内なさい? ただし、もし迷ったならば、私の言うことを1つ聞いてもらいますわよ?」

【この場合、脱出への道のりを知っている彼に感謝の意を見せるのが道理なのであるが】
【何故か彼女は、その恩人ともいうべき彼に、これ異常ないほどの悪態をつき始めるのである】
【全ては自分の欲望の為、憎たらしく発する声には、性格に考えられた裏があった】

/よろしくお願いします!
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/16(月) 21:20:50.93 ID:lQSOcaZto
>>804
/はい、了解ですごゆっくりどうぞー
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 21:21:49.76 ID:UV+T+XFSO
>>802
はい、お願いします

【先程と同じ調子で歩き始める】

(この世界、やっぱりいい人ばっかりだな…
……あっちとは大違いだ)

【気取られないよう俯きながら、昔を思い出す】

/【――キングクリムゾン!】
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/16(月) 21:24:03.89 ID:S52Qp3p+o
>>800



[いってぇ!!なんスかコイツ〜!マジ俺のヘアースタイル崩れちゃったんスけど、超ムカつくんスけど〜!]

【髪をつかまれたチャラ男Cは、殴るのを止められて、不機嫌そうな顔をしながら悲鳴を、路地裏に木霊させる】
【怒っているのは、殴る楽しみを取られた事もあるが、ご自慢のへあーすたいる()を崩された事にあるのだろう】


っ……来た……!!

【2人殴りかかりに来たが、帽子の少年は、すぐさましゃがみ込むと、2人のパンチは空を切って】
【すぐさま、蹴りを入れようとするが、チャラ男Cの悲鳴で、中断し、赤マフラーの方を濁った瞳に据えて】

≪オラァ!なんだテメェ!≫

【殴りに掛かったのは1人、チャラ男Dと名づけよう】
【動作は大振り、だが、喧嘩をたくさん続けて来た為か、拳は一般人としては硬く、あたれば結構痛いだろう】

【そしてこれを好機と見たか、髪をつかまれているチャラ男C。髪をつかまれながらも、赤いマフラーの少年の足を踏みつけようと】
【ブーツを高く空に上げてから、足を降ろす。予備動作が大きい為に、気づけば回避は容易い】
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 21:28:18.21 ID:BnVn6FM7o
>>803
”支部長、軍人か”
”それだけ聞くと頭固そうだけど、機関の支部を任せられるんだ、キレるんだろうね”
”…それにしても君、人脈ありすぎ。さすがジャーナリスト”

【相手の調子から大体わかる、強敵の部類だ】
【しかも根っからの熱血漢である谷山と共闘できるという辺り、人間性も馬鹿にできないのだろう】
【最後は、文脈は褒めているのだろうけど、口調は呆れ混じり】

”無論だね、自分から志願した兵士とか戦士はともかく、戦乱はそれを望まないものすら巻き込む”
”特に、人類は流れ弾や火の粉を殺しきらない…自衛すら出来ないまま無残に犠牲になるなんてザラだ”
”…その夢を摘ませないために、僕は来たんだ。やらせるものか”

【ラインは時々、言葉選びが雑になる】
【冷静に述べながらも刺々しいその言葉こそが、内面を映し出しているのだろうか】
【確かに、そっくりだ。お互い嘘がつけないほど素直な辺り、特に】

”…伊達や酔狂じゃなかったんだ、その組織名…”
”…そうか、仲良くしたいから、か…”

【告げられた理由を穏やかに反復しながら、ラインは少し黙った】
【その空の鎧の下で何を考えていたのか、いろいろ窺いにくいけれど】

【…急な変調、凍える時間】


”………なに?”


【鎧のモノアイが、相手を真っ直ぐ見つめた】
【顔色の悪さも読み取れたが、何より眼を、本気で言っているのかと見返して】

”…一番古い記憶はいつだ”

【気を引き締めなおし、問いかけるそれは】
【彼自身の記憶のサルベージを促す、助け舟のつもりか】
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 21:29:51.25 ID:B3i8HApSO
>>807

【しばらくして、それなりに人が多い通りに着く】

…ほれ、街に着いた。
アタシが案内できんのはココまで。テキトーに行きたいトコに行きな。

じゃな、またいつか。

【そう言うと、また別の路地裏に入ろうとするだろう】
【何かを尋ねたりするなら今しかないだろう】
811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 21:30:03.80 ID:krr9eXDoo
【昼の国・とある山の展望台】

【現在は殆ど人も通わず、廃棄同然の荒れた広場に人が居た】
【それは真っ黒、いわゆる黒子の形をしていて、後ろ腰には刀を下げており】
【展望、というからには何かを見ているのだろうが―――――――さて。】

  『……見るに、櫻の前哨とでも言うべきか。』
  『何を考えているのか知らんが、これは如何にも……。』

【広がる光景は、昼の国の都市部ばかり。機関に支配されていても、明かりは煌々と照っていて】
【今、何かが起きているようだが―――黒子の隣だとか、近くに行かなければ見えさそうだ。】
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/16(月) 21:30:23.23 ID:UKPJMvs+0
>>808
ちょっ…
グファ!!!

【…がこの男、喧嘩は弱かった】
【もろにパンチを顔面にくらい鼻を押さえる】

…ってぇ…

【目の前のパンチに集中しすぎて】
【こんどは足を踏まれる動作に気づいていない】

…っっっっ!!!!

【足を踏まれ声にもならない叫びを上げる】

だぁー…いってぇじゃねぇか…?
おい

【だが握った相手の髪の毛を離す気はない】
【そのまま不適な笑みで相手を睨み付ける】

いいから、こんな馬鹿やめてさっさと別な場所に退散しろよ…!

【もちろん喧嘩は弱いため殴られたら一発なのだが…】
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/16(月) 21:32:18.54 ID:UKPJMvs+0
>>812
描写不足
鼻を押さえたのは髪をつかんでない方の手です
814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/16(月) 21:33:23.50 ID:S52Qp3p+o
>>813
/そこらへんは、脳内補完していますので、了解しました
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 21:36:00.31 ID:UV+T+XFSO
>>810
あ…よかった…
ありがとうございます!

【安堵の笑みでお礼を言う】

蘇芳さんを見かけたら伝えときますんで!!
それじゃあまた会いましょう!!
【去り行く背中に手を振る】
/乙です!ありがとうございましたー
816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 21:37:21.42 ID:GbtcG5D9o
>>794
……ああ……磯臭いのは頂けませんが……ご無事なようで何よりです……

【ふう、と一息ついて、袖で額を拭う動作】
【……包帯のせいで眼差しが不明だが、口振りや挙動からは誠実っぽい雰囲気が漂っていると言えるだろう】

【そして青年の質問を聞けば、】

……えと……はい……櫻の国です……あの……なんか嵐ですいません……ようこそ……

【よく見ずとも、少女の服装は「櫻の国」のもの】
【「ようこそ」という言葉も合わせて鑑みれば……彼女が「櫻の国」の人間と言うことも推して知るべし、か】

それにしても……その元・鉄道運転手さんの姿は見えませんが……魚さんの餌にでもなってしまったのでしょうか……
藻くずとなった……海の漢(かん)……ラッセル丸……魔の海域は恐ろしいです……
まあ……櫻の国の漁師さんは凄いですから……多分海で遭難した人がいても大丈夫でしょうけど……
遭難した人をよく網に引っかけて帰ってくるのをよく見たものです……

【……さて、ツッコミどころはどこだろうか】

【――そう、わざわざ言うまでもないだろうが、「ラッセル丸」の名を、彼女が「視認できている」というところである】

/お待たせいたしました……!
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/16(月) 21:37:49.03 ID:42f6dNJAO
【路地裏】

はぁ……安心出来る場所、なんて言い方するのは嫌だな……
落ち着くのは確かだが……場所が、なぁ?

【そんな事を呟いて、壁に凭れ掛かって空を少し見上げ、すぐに視線を落とす】
【深い赤色の眼に短い銀髪、黒いローブを身に纏った女性】
【ローブの袖が少し長いせいで両手が隠れていた】

……結局、操作出来ないままだしな……これ

【そう言って取り出したのは小さな端末】
【取り出して、少し弄った後短い溜め息を吐いた】
818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 21:38:01.76 ID:B3i8HApSO
>>815

/乙でしたーっ!
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/16(月) 21:38:28.94 ID:VMZHmGz2o
>>809
他にも、支部長格は、厄介なのが多いぜ?
念の為に、教えておくか。

先ず、水の国支部長、レギン。
俺に哲学者の卵を受け付けやがった張本人だ。多分お前とは決して相容れない、悪≠セな。
何度か殺しあったけど、まだ決着も付いていない。
あと、氷の国の支部長、パッション・プレイ。
能力不明だけど、そうだな……自称平和主義の砲艦外交≠ンたいな奴だ。
武力をチラつかせて、相手の抵抗心を折ろうとしてくる感じだな。
まだ、レギンよかはマシだろうけど、それでも敵≠ウ。

ふたりとも、支部長。会う時は気を付けろ。

……仕方ねぇだろ、戦場に自分から出向いてりゃ、物騒なつながりは増えていくさ。

【他の支部長も、紹介してみたりして】
【そして、最後の呆れ混じりの言葉に、此方も苦笑交じりに返した】

――戦争は、嫌いさ。
ジャーナリストとして、見ていた″から、な。

【多くは語らないが、その目を見れば、何を観てきたかは大体わかるだろう】

【そして、頭を押さえて、すこし震えている谷山】

【そして、ラインの問に】

…………多分、小学校の、高学年、…………4年、の前、位から、か?

【目を目まぐるしく、数式を回し、目から血涙を流して、記憶を掘っていく】

…………?
孤児院と、…………研究所=H
白い部屋…………ッ?

……っぅ……。

【頭を抑えながら、呻きを上げて】

……、どういう事だ。
…………ちょっとまて、思い出した。
綻び≠ェ出たのは、俺が人じゃなく成ったとき≠セ。

【その目には、真実の欠片≠ェ写っていた】
【そして、その綻びが起きたのは、あの時、ラインと出会った時であって】
【崩れた記憶から、断片をかき集めて】

……おかしいな。…………二種類≠るんだ。
まるで、元の記憶に、重ね塗りしたみたいに。

【ということは、幼い頃に、記憶操作を受けていたのが、人を辞めた拍子に、ほころんだという事だろうか】
820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 21:43:56.37 ID:m1Xzv9JUo
【公園の隅っこのベンチ】

…………………。

【新雪のような白い髪、深い緑色に染まった瞳】
【白のタートルネックの長袖シャツの上にフード付きの灰色パーカーを羽織っており】
【その右袖が風に煽られパタパタと揺らめくのは右腕の不在証明】
【膝下までの長さの収納がやたらと多いズボンに黒いゴム製の安全靴を履き】
【ズボンのベルトの右側に無骨なナイフを2つ平行に掛け、反対も同様】
【小さな身長(160cmくらい)の少年がコーヒー缶片手にぼうっと座っていた】

あふ……眠い……。
(やばいなコレ、寝ちゃうかも……しれん……)

【どうやら少年は睡魔に襲われているらしく】
【コックリコックリと首で船を漕ぎ、しかしなんとかその耐え難い眠気に抵抗しようとしている】

(……あ、そうだだったら野宿すればいいじゃんか何だ簡単な事だな……)

【ぐわんと上半身が前傾、左肘を自分の腿に突っぱねて落ちるのを拒否するが】
【眠気覚ましにと買って全く効果を上げなかったコーヒーがダバダバと地面に零れてしまっていた】
【少年はその光景を見ているか見ていないか、ただその瞳をぼうっと開いているだけのようだが】

ああ、もうさいあくだ……靴が……。

【どうにかまだ意識を睡魔に明け渡していないらしく】
【コーヒーで茶色に染まった靴を見下ろし大きな溜息を吐くのだった】
821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/16(月) 21:45:00.09 ID:ZXmjpoYTo
【街中】

あー…ダルい。

【そう言いながら歩いているのは、無駄に長身長髪な青年】
【白く長い髪を鬱陶しそうに掻き上げている】

【手には、鞭が握られている】
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 21:47:41.88 ID:0dGHIXCDO
>>805

僕だってやる時にはちゃんとやれますもん!

…―――――多分

【自信満々に言った物の、その後に付けた一単語がそれを呆気なく相[ピーーー]る。】
【――…と言っても、自らの欲望に溺れている彼女にとってはもうそんな事も既にどうでもいい事なのかも知れないが…、】


……えと、何をさせられるのか凄い不安なんですが…
迷わなければ大丈夫なんですよね

………では、行きましょうか。

【不安要素はそのまま胸に】
【とにかく、少年は歩き出すだろう。】
【スピードは少しゆっくり目、少女によっぽどの理由が無い限りは普通に着いていけるぐらいの速さだ】


/ではよろしくお願いいたします
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/16(月) 21:48:45.26 ID:S52Qp3p+o
>>812

≪へっ!意気がってた割りにはよえぇじゃねぇかコイツ!≫

[マジぃ〜俺のヘアースタイル崩したからこうなるんスよぉ〜?]
[てか、いい加減放さないんスか?]

【攻撃が当たると、良い気になったのか、意気づくチャラ男達】
【周りからは、ギャハハハハハーと下衆な笑みが揚がり、少年の耳に刺さって】

(や、ヤベェコイツ……けっこうケンカ弱い……!)
(俺がなんとかしなくちゃ……あの時の「力」さえ使えれば……)


(俺が……助けなきゃ……!)

【目の前で繰り広げられた光景に対して、ぐっ、と唇を噛み締める少年だが、状況は変わらず】
【状況を変えるには、どれだけ心があっても、力さえ無ければ、何も出来ない】

【いや、今の帽子の少年に足りなかったのは、気持ちかもしれず―――】


おい!薄汚いゴキブリ共!とっとと消えうせろよ!

【路地裏に響いたのは、幼い頃の、自信に溢れているだけの、叫びではなく】
【力強い、心の篭った叫びで――】


【少年の前に出現したのは、1,5m程の、少年の背丈は優に超える巨大な輪ゴム】

【輪ゴムを体も使って引っ張ると、一部分が固定されているのか、輪ゴムは伸びて】
【次に繰り出される光景は、予想はつくとは思うが、懐かしい遊び、そう輪ゴム鉄砲】

【少年が輪ゴムから手を放すと、輪ゴムは中心格の男、チャラ男Aに当たり】

「いてぇぇえええ!何だこのガキ能力者か!?」

【被弾した、胸を押さえながら、恐怖の混ざった声でそう紡ぐと】
【チャラ男達は、状況を理解出来ずにいるのか、立ち止まり、唖然としていて】

【さて、こういうチャラ男達は中心格をやっつけてしまえばビビって撤退するものだ】
【攻撃を行うならば、今がチャンスだろう】
824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/16(月) 21:50:29.62 ID:75CvnnuAO
>>817

そうかな、僕は割と気に入っているけど、それに、暴れても余り影響が出ないのも嬉しい所だね。

【漆黒のコートを羽織った、黒髪緋眼の青年、背には巨大な十字架―――否、異形の長剣を背負っている】
【その青年はかつり、かつりと靴音を立てて、ゆっくりと女性に近付いて行く】

……で、それは?
825 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/16(月) 21:54:08.39 ID:lQSOcaZto
>>816


……あ、はい……どうも、ご丁寧に有難う御座います。
水の国から来ました、森島 京≠ナす。
――、―いや、その……最近泳いでませんでしたし、良い機会……   じゃあ、ないか。

【フォローを入れようとして失敗、何かちぐはぐな会話を展開しつつも】
【自身の名を名乗ると――、水平線へ、遠い眼を向けて】


えぇ…、…何か、「家に娘が居る」とか言って写真見せて来まして――。
「この船は100%安全だ」とか、「アンタだけは逃げろ」とか……。
……僕、さっき、靴の紐結び直そうとしたら切れちゃいましたし。


――、― ……残念ですが、もう――。


【相当に死亡フラグビンビンの様な人物だったらしいが――】
【青年が唇を噛んで下を向いたと同時、それほど遠くないところを横切る漁船】
【何か知らないが、如何にも面白黒人≠チて感じの人物が網で曳航されていた】
【恐らく其の辺りは色々と、放っておかねば成らないのだろう】



【――、漁船が通り過ぎた後、何かに気付いた様な表情で顔を上げて】


……、って、アレ――目、見えるんですか?
てっきり、見えない物だとばっかり……、それなら、少しお願いしたい事が有るんですが……。

―――この辺りで何処か、泊まれそうな場所って有りませんかね?


【最早黒人は追憶の彼方へ行ってしまったのだろう、少し希望を見つけた様な表情】
【港からならば一人でも捜せるだろうが――此処がどの辺りかも森島には判然としないのだ】
【右も左も判らない、と言うのは、気の弱い方の彼で無くとも少なからず不安だろう】


/お帰りなさいませー!
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/16(月) 21:55:03.68 ID:UKPJMvs+0
>>823
…能力者だった、のか

【いきなりの事に驚愕するが】

えーっと、えーっと…
おい、そこのチンピラこいつ怒らせたらものすっげぇー怖いから
さっさと帰った方が身のためだぞ?
えーっと…それともなんだ俺の能力でやられる方がいいか?

【もちろん、自分自身は一般人に能力を遣う気はないが】
【今のこの状態ならそれだけで十分に脅せるだろうと思い】
【相手を睨み付けて拳を向ける】

(おれだっせー…)

【ちょっと内心自分の弱さにしょぼんとしつつ】
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 21:55:39.73 ID:BnVn6FM7o
>>819
”…ああ、その名前じゃ悪だろうね”
”英雄の上前はねようとするわるぅい人の名前だ”
”そして素敵な名前だけど…良くも悪くも火薬くさい情熱だな”
”そういう敵のほうが、精神攻撃備えててえげつなかったりするんだよ”

”わかった、気をつけるよ”

”いいんだ、君はジャーナリストなんだから、仕事熱心なのはいいことだよ?”

【一癖も二癖も、どころではなさそうだ】
【ドストレートな感想を述べて、名前を刻む。その名前に出会ったらどうしたものかと、密かに思案しながら】
【冗談めかした最後の言葉は、肩の力を抜いていた】
【病人に過度に肩肘はらせまいという、迂遠な気遣いだろうか】

”僕も戦争は嫌いさ、散々見た”
”そして一つたりとて、いいと思った戦争はない。…ごくごく稀に、奇跡は起きたけど”

【ラインも数多、それに触れてきたらしいけれど】
【戦争を否定しながら、最後には何故か、思い出を懐かしむような響きがあった】
【誤解されかねないけれど、念話を通じて、また少し景色が漏れるかもしれない】

【人の心の光、天使の銃と刃、伝説を塗り替えた赤、星と星の境界、緑、蒼】
【かつて誰かが見てしまった夢】
【絶望に沈みかけたラインを繋ぎとめてしまう、御伽噺のような光景】

【相手の変貌、流れる血涙に、すぐさま騎士の手にハンカチを取り出すライン】
【しかし邪魔をしてはいけないと、彼が言葉を続ける間は沈黙】

”…人間相手の記憶操作が、変わってしまった君には持て余すだろう”
”君は多分、探ればそれを紐解いてしまうことも可能だろうけれど、今はやめておいたほうがいい”
”せめて怪我が治ってから、長期的に、ゆっくりやるんだ”

【無理をするなと、静かにハンカチを差し出しながら、冷静に言葉をかける】
【ラインの対応は、この異常にも妙に手馴れている】

【鎧のモノアイが、蒼い輝きが、一瞬暗くなる】
【嫌な事でも、思い出したように】
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/16(月) 22:00:54.82 ID:42f6dNJAO
>>824

いい趣味じゃないな……全く、出来るだけ穏やかにな
それ……いつもの十字架はどうした?壊れでもしたか?

【そちらに顔を向け、彼女は言う】
【得物を変えた、にしても随分と悪趣味な物に変わったと思う】

あぁ、これか?お前が殺した機関員のだ、無いよりはマシと思ってな
まぁ……結局操作出来てないんだけどな

【カレルに端末を見せる様に手を動かした】
【いつぞや剣を交えた後に拾った物、らしい】
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/16(月) 22:03:18.03 ID:VMZHmGz2o
>>827
…………奇跡、か。
無能力者の戦場は、泥沼、さ。

【小さく、奇跡のない戦場を思い出して】

……悪い。

【はぁ、はぁ、と荒い息を吐いて、血涙を拭くラインに礼を言う】
【そして、ラインの、その言葉に、言葉少なに、首肯を返して】

何個か、でも、引っ張り上げた。
エヴァンス=エリッド=Aそして……、白い部屋≠ニ研究所≠セ。
…………エリシアも、涼香も。孤児院のはなししてたけど……。もしかしたら……。

【目を細めながら、思考を巡らせるも、今はうまくまとまら無くて】

…………すまん、ちょっと、整理つかねぇ。

【頭を抱えながら、ぼふっ、とベッドに背を預けて】

悪いな、迷惑掛けた、突然で。

【ぐしぐし、と血涙を袖でぬぐいながら、侘びを入れる】
【目からは、数式は既に消え去っていたが、顔が真っ青で、あまり長く話を続けるのは難しいかも知れない】
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/16(月) 22:03:53.01 ID:S52Qp3p+o
>>826

『な、なに!?コイツも能力者だと……』

「お、おいお前ら、退くぞ!」
[あ、マジっスか〜じゃしょうがないっスねぇ〜]
≪ぐ、クソッ覚えてろよお前ら〜!≫

【赤マフラーの少年が、能力者だと分かると、さすがに分が悪いと踏んだか、撤退を始めるチャラ男集団】

【チャラ男が逃げていくと、ほっと胸を撫で下ろす帽子の少年】
【こんな物見せておくのが悪いと理解したのか、ペンダントを、Tシャツの中へと入れて】

オイ、お前
あ……え……その……大丈夫か?

【落ち込んでいる赤マフラーの少年など気にもせずに、話し掛けて】
【呼んだ其の言葉が、思いの他キツくなった事に、自分でもビックリしたのか、次に紡がれたのが、安否の言葉で】

【ありがとう、だとかもっと言うことあるだろうと思うかもしれないが、幼いので勘弁してもらいたい】
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/16(月) 22:04:40.79 ID:1+nRXboAO
>>820
【 ジャリ ジャリ 】
【足音が船を漕ぐ少年に近付いていく】

靴、濡れてますよ

【少年が声に顔を上げたなら、黒髪のポニーテールの少女が右手に持ったハンカチを其方に差し向けながら微笑んでいるだろう】
【しかし、顔の右半分は根≠フようなものが幾つも浮き上がり、右の白目部分がべっとりと黒く染まっていて】
【見る者によっては萎縮してしまうような顔がそこにあるだろう】
【少女の右肩に目を向ければ黒い魔翌力が揺らめいており】
【見たことがあるならば、それが卵≠フ魔翌力だと気が付くかもしれない】
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/16(月) 22:09:20.40 ID:UKPJMvs+0
>>830
…はぁ、もっと強くなんねぇとな

【ため息を吐いていると少年の声が聞こえ振り向く】

ん?あぁ大丈夫大丈夫!慣れてるから

【アハハハと盛大に笑うが鼻血が垂れる】

ん…、それよりお前のほうこそ怪我ないか?
俺はまだしもお前は体格差があるからさ

【相手の方に近寄りさーっと眺めてみる】

怪我はないっぽいな…

【安心したようにつぶやく】
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 22:09:33.08 ID:GbtcG5D9o
>>825

……森島京さん……ですね……
私はこの国出身の『千日紅(せんにちこう) ひゆ』……
――偶然通りかかった旅の医者……です……

【そうして彼女はゆっくり立ち上がり、ぺこり、と恭しいお辞儀を森島に送る】
【それから森島に追従するように、水平線に顔を向けると――】

…………ああ…………夏も近いって感じですねえ…………

【――跳ねる水しぶき……水上に踊る面白黒人……照りつける灯台……】
【風流にすれば何でも流せると思ったらそうでもなかったけどそんなことは気にせず放置、ああ放置ですとも】

……と……目は見えませんが……視界は確保できてますよ……?
あ……お願いですか……はい……私に出来ることならなんなりと……

【という感じで、森島の言葉を待ち、そして聞き、】

…………そうですねえ…………とりあえず……すいませんが……その……お金は……ありますか…………?
さっき安い船をわざわざ選んだような事を仰っていましたけど…………
あ……や……やっぱり……失礼ですよね……ごめんなさい……

【気の弱そうな森島青年よりも更にその上をいく気弱さを全力で発揮しつつ、そう返す】
【びくびくへこへこと腰が引けてる上に頭の位置まで低いという体たらくであった……】
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/16(月) 22:09:32.82 ID:75CvnnuAO
>>828

ああ、いつもの、だよ。
僕の魔翌力に馴染んでるからかな、月が満ちてくると、こうなるのさ。

【原型は、確かに普段の十字架型の剣】
【だが、それを軸に、黒く、紅く、澱んだ魔翌力が凝り固まり、異形の長剣となっているようだ】

ああ、あの時のか、やっぱり厳重に管理されてるんだね、当たり前だけど。
それと、もう[ピーーー]つもりは無いから、安心して良いよ。
835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/16(月) 22:18:05.36 ID:42f6dNJAO
>>834

(月が満ちたら、危なくないか?)
月、ね……私はそういうの、無いけどな……

【月がどうとか、今のところは特に無い】
【聞いてはいないが、多分カレルと私は同じ種類だ、何がとは言わないが】

……何かあったのか?

【あぁまで言ってたのに、急に止めると言ったのが少し意外だった】
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 22:18:32.98 ID:m1Xzv9JUo
>>831

ん……?…………知ってるよ。

【声の根源に向けて顔を上げれば少年は只管に眠そうな表情】
【そして微妙に返事が遅れたのはこのままその声の主をスルーして眠ってしまおうか、なんて考えた為だったりした】
【とも少年は面倒臭そうではあるが人並みに反応を示して】

ああ、さんきゅー……。

【眠気故か活力の感じられない声色で差し出されたハンカチを受け取り礼を言う】
【コーヒーで濡れてフローラルとは言えない香りを放っている靴をそれで拭こうとしたが】
【大分靴の生地に染みこんでしまっていてどうしようもなく、少年はまた溜息】

(しかしなんだエキセントリックな顔、してるなあ……)
(最近の流行りだろうか……どんな流行りだ)

【寝ぼけた頭脳で視界に写った少女の姿を捉えても】
【浮かび上がる考えもどこかぼけていて、暫くそのままでお待ちください状態に】

……あ、こんばんは。

【取り敢えずするべきは挨拶だろうと脳が命令をしたのか少年は軽く頭を下げる】
【彼はどうやら魔翌力の類に鈍いのか少女のその魔翌力に関して嫌な感じはするものの】
【それが件の卵のものだとは理解出来ていない様子だった】
837 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/16(月) 22:20:48.64 ID:S52Qp3p+o
>>832

慣れてるって……慣れちゃだめだろ……

あ、助けてくれて、ありがとう

【ふと、思いついた事を小さく呟く。赤マフラーの少年に聞こえるか聞こえないか程度の声量】
【そして、今更と思うかもしれないが、礼を言う姿は、少年らしいもので】


ねぇ、本当にお前能力者なのか?

【何か引っ掛かっていた事があったのか、其れを思い出す為にか、顎へと手を掛けて】
【数秒すると、赤マフラーの少年言葉が脳内に響くと、聞きたい事が頭に浮かんで】
【帽子の少年は、巨大輪ゴムをどこからとなく出現させた所を見るに、能力者であることは分かるだろう】
838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 22:22:09.58 ID:BnVn6FM7o
>>829
”ああ、ほとんどはその通りさ、奇跡なんてない、無為に死体だけが積まれる”
”…これも、麻薬の一種。僕は見てしまったからね…”

【幸いにも/不幸にも】

【それだけだ。ラインがまだ、誰かの為に立つ理由なんて】
【希望に侵されていることを自覚していても、ラインは、受け入れて進む】
【もう、自分が自分でいる理由がないほど絶望しても、誰かに、その一端が力を与え、変わり、進めるのなら】


”……ゆっくりやれ、焦るなよ、基樹”

【ハンカチをしまいながら、いい含めるように繰り返して】
【鎧は身を引き、椅子に座りなおした】
【ハンカチは鎧の隙間に仕舞う。やはり、その中に落ちて音を立てるということはない】

”気にするな、こうしてまた出会えただけで、僕は良かったと思ってるんだ”

【偽りのない本心を、ラインは口にした】
【穏やかに、気遣いだけではない暖かさを込めて】
【奇跡によって繋ぎ止められる、魔法使いの代名詞たる最強の魔法を、仄かに行使しながら】


”……あと一つだけ、言わせて欲しい”

【病人に鞭打つのが心苦しいのか、躊躇いがちに、切り出したのは】

”今、僕が前使っていた身体…あれには新たな意思が芽生えている”
”おかげで僕はこうして、仮の身体を構成しなきゃいけなくなってるわけだけど”

【躊躇いがちに、小さく、ぶつ切りにいいながら、鎧は視線をそらした】
【何か、いいにくい、こっぱずかしい事を吐露するように】


”………もし機会があったら、よくしてやって欲しい。ブルーローズ、って言うんだ”


【この魔法使い、普段は猫に対し、そっけないけれど】
【本心は、やはりわかりやすくて――――――】
839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 22:22:57.59 ID:LlO+jRfSO
【大通り】
【人通りの多い、最もポピュラーな道】
【そこを歩くのは、一人の男と、一人の女−−正しくは、歩いているのは、男だけなのだが−−】

【男。】
【背に銀色のギターケース。首に長い銀糸製のマフラー、と蒼いペンダント型のオルゴール】
【メタリックブルーの髪を短めに揃え、狐尻尾付きの黒いロシアンハットを被り、瞳はくすんだ蒼で、虚ろ。深緑のフレームの眼鏡を掛けていて】
【黒いトレンチコートと、黒のスラックスという、“如何にも怪しい”服装の青年】

【女。】
【首に赤いペンダント型のオルゴール、左右のお下げを縦ロールにした銀色の髪、色白な肌、左が鮮血色、右が黒っぽい血色の所謂「オッドアイ」】
【フリルだらけの薄桃色のドレスと、ズボン代わりか白いドロワースという服装で】
【似合わない黒いハイヒールを履いた、人形のような服装の幼女】

【彼女は、彼の肩に座っている−】
【家族か、或いは−】
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/16(月) 22:24:40.82 ID:lQSOcaZto
>>833

【釣られる様に、森島も緩慢に立ち上がる――】
【何処か骨折などしていないか、と微妙に不安だったのだが、大丈夫だった様で】
【四肢を軽くストレッチする様に振ったり、伸ばしたりして】


ひゆさん、ですか……何だか、可愛らしい名前ですね。


【当てる漢字が思い浮ばない辺り、如何にも櫻らしい――そう、感想を抱いて】
【森島は笑みを浮かべると、嫌味などは微塵も無い口振りでそう言って】



……、…。


…………、…  その――、ですね。


有ると言えば有るんですが、収入源が無いと言いますか――。
……と言うか、若しかしたら紙幣類は全部アウト……、…ぁぁ。
いや、でも、確か此処に金貨……、―― ……無くなってる。



【訳:殆ど無一文の上に、収入も無いので増える目処も有りません】


【一頻りナップザックの中身やらを検分した挙句――捨て鉢になったのだろうか】
【恐らくは中に入れていた物が全てやられてしまっていたのだろう、右手で其れを持ち】
【海へと向かって、怨み節と共に大きく振り被って――】






…………、…… 義手 、も、  ……――、―動かない………  。



【――右手首から上が義手らしいのだが、塩水でやられた様で】
【投げる事すら出来ず、何か残念な状態を曝し――微妙に泣きそうな顔を作った】
841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/16(月) 22:25:57.34 ID:UKPJMvs+0
>>837
なぁに言ってんだよ
助けたのはお前のほうじゃんか

【呆れたように頭をぼりぼりかくと】

ありがとうな

【にっこりした顔で告げる】

あぁ、確かに能力者だぜ
そういうお前のほうこそ能力者だろ?
…どういう能力かは今の一瞬だけじゃよく分からなかったけど…

【頭をぼりぼりかきつつ】

でも多分ゴムなんだろうなー

【一番印象に残ったところからそう判断する】
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/16(月) 22:27:15.93 ID:75CvnnuAO
>>835

僕は割と影響される、かな。
ぶっちゃけてしまうと、今、君の首を掻き切りたい衝動に駆られないのは、多分君が同類だから、ってだけだろうからね。

普通の人が相手だったら、そろそろ危ないと思う。

【剣を交えた事で、何となく青年にも予想が付いている】
【自分と同じ血の色をした瞳に、大剣の一撃を只の剣で受け止めたあの力】
【疑う理由の方が少ない位だ】

……チェルシーに、怒られた。

【凄く、情けない理由だった】
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/16(月) 22:29:29.79 ID:VMZHmGz2o
>>838
分かってるさ。
拙速は何にも勝るが、急ぐのは回る事と同義。
急ぎ過ぎないほどに急ぐ、さ。…………色々と、な。

【目を薄目でとじながら、そう答えて、心配をさせないようにして】

此方こそ、さ。礼は、必ずする。
主義でな、お前が俺をたすけてくれたんだから、次は俺が助ける番だろ?
お前の言っていた、ゼーロって子も、探してみるよ。

【優しさを、素直に受けて、少し、嬉しくて】
【くすり、と本当に、柔らかい、欠片のような微笑みを、少年はこぼしたのだった】

ブルーローズ、良い名前じゃないか。
りょーかい、俺は男も女も平等にぶん殴れるが、子供は好きなんだ。
又会うとき、多分元気だからな、その時は仲良くさせてもらうさ。

【穏やかな調子で、そう言って】
【そして、にしし、と意地悪な顔をして】

あれか?お前あれだろ、素直になれないツンデレちゃんか。
自分の気持ちは、素直に話したほうがいいぜ?

……ま、其れが一番難しいんだけど、な。

【自分を棚に上げたような、そんな発言をして、今度こそ、少年は布団に潜り込む】

…………また今度。
次会うときは、平和≠ェ良いな、色々と、さ。

【平和なんて、何時来るか分からない其れを夢見て、谷山は、静養をするのだった……】

//乙でしたのー!!楽しかったですよー!
844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/16(月) 22:31:34.84 ID:lN+6GKMco
【郊外】
【2.5m程の大きさの機械が、焦げ穴の空いた木の幹に座っている】

【結局街中は慣れず、自然の多い街の郊外に戻ってきてしまう】
【このまま錆びてしまうんじゃないか、それもいいか、などとセンチメンタルな気持ちに浸りつつ】

ザ ザザ... ビー ッ
【大きな鉄の足を地面に放り出し、樹の根元で夜空をカメラアイに収めつつ】
【連絡用受信機の周波数を変化させて、なにか聞こえないかなーと遊び始めた】
【ライフルも足元に放り出して完全に無防備だ】
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/16(月) 22:32:22.31 ID:1+nRXboAO
>>836
よっぽど疲れてるんですね

【少年の緩慢な動作にクスッと笑い】
【靴の様子を見て、あー、遅かったみたいですね、なんて呟いた】

こんばんは
寝るのなら家に戻った方が良いですよ、最近は物騒ですから

【そして挨拶を返すと、少女は少年にそんな忠告をする】
【その眼は心配そうな色を出していて、悪い印象は抱かないはずだ】
846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/16(月) 22:34:26.47 ID:BeVA1lbYo
>>822
「多分…? 今、多分と仰りましたか?」

【欲望の海へとダイブしていた彼女に、不意に少年の言葉が脳へと入る】
【完璧完全主義者のお嬢様である彼女にとって、"多分"などという妥協にも聞こえる弱みは許しがたいもの】
【その様な不安材料を抱えてまで、歩き出さず、此処で問い詰めてやろうかと思ったのだが】
【此処は彼女の戦略のうちの1つである。今回ばかりは、へまをすれば良いのだと】

「もう少し早めでよろしくてよ?」

【先頭を行く彼に、背後からそう言葉を継げながら】
【彼女は能力である幻視を見せ付ける紅色の邪眼を、少年の進行先に設置したのだった】
【少年からは、数穂先にイースターエッグの如く、赤井目玉で塗りつくされたなぞの卵を見ることが出来るだろう】
【もしこの眼と眼が合ってしまったならば、この森において方向感覚が多少ずれていくことになる】
【さて、彼はまんまと彼女の策略にのってしまうのか――好奇心を理性で押さえ、卵を見なければ良いのだが】

/ただいま帰還しました、遅くなってすみません
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/16(月) 22:37:05.83 ID:S52Qp3p+o
>>841

助けたっていうのか?お前来てなかったら俺、これとられてたし

てか!俺能力者ってほど能力使えないし……
あ、ゴムに関する能力ではあるらしいけど……

【Tシャツの下の、少年の頃の思い出のような輝きじゃなくて、違う、鈍い緑の光を放つペンダントを覗き込んだ後】

【カツアゲされそうになってもすぐに能力を使わなかった事から、自由自在に能力を使えると言う訳では無さそうで】
【能力を行使したのは、赤マフラーの少年がピンチになった時――】

【どうやら、帽子の少年の「思い」と密接しているらしくて】

あ……それでお前の能力教えてくれよ!

【湧き上がる好奇心は抑えきれずに、きらきらとした青の瞳を赤マフラーの少年へと向けて】
【能力の詳細が知りたいらしいが、詳細を知って悪用する、等といった事はないだろう】
848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/16(月) 22:38:32.77 ID:42f6dNJAO
>>842

……よくそれで外を歩こうなんて思うな、人の事は言えないが

【彼女にも、似たような事があるんだろう】
【自分で抑えられない、人として生きようとする吸血鬼としての本能が】

……何だそれ

【自分が思っていたよりも、理由がわかりやすい】
849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 22:40:16.72 ID:BnVn6FM7o
>>843
”それは今度、お互い余裕があるときにしよう”
”言いたい事は、実のところまだまだあるからね”
”ああ、頼む。こういう子だ”

【谷山の能力は情報を操るもの】
【先ほど触れたそれを思って、思念で尋ね人の姿を伝える】
【無論、ラインが知る彼女の姿を、だ】

【そのタイミングで、小さく、すばやく扉を開けてローズが病室に入ってくる】
【恐る恐るといった様子で、すぐさま扉を閉じて、足音もなくベッドへと近づくだろう】
【裸足で、猫特有、肉球による足音の少ない早足でだ】

「呼んだ?」
マスター、そろそろ。
”気が利くね、君は”

【どうも使い魔が、前もって猫を呼びつけたらしい】
【小さく自分の相方を褒めながら、鎧は音もなく姿を消した】
【同時に、からかいの言葉を聞きとがめてむっとする】

”うるせーバイオレンスジャーナリストが”
「つんでれ?」
”…なんでもないよロゥ…チクショウ覚えてろ…っ”

【なんだか最後の最後に醜態を晒し、悔しそうなライン】
【意味がわからずローズは首を傾げているけれど、使い魔は笑いを堪えるのに必死】

”ああ、公園のベンチで噴水眺めながら弁当、ってのがいいね”
”そのときは友達も連れて来い、宴会でもやるさ”
”…ラーズ、転送が済んだらお仕置きだからね”
なぅっ!? そんなご無体なっ!!

【ローズの姿は徐々に消え、最後の瞬間短い悲鳴をあげる使い魔】
【同時に猫は、穏やかに眠る彼に興味の視線を向けて、もう一度、手を振った】

「…またね」

【もう、その病室には眠る谷山だけがいて、猫の姿はなく】
【けれどまどろみの中で、彼は耳にするだろう】


”君に願いがある限り、君は何度でも立つのだろう、僕同様に”
”尊厳と共に在れ、基樹”

//お疲れ様でしたーのです!!
850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 22:40:43.72 ID:m1Xzv9JUo
>>845

疲れちゃいないさ、ただ生活習慣がちょっと狂ってるだけ……かな。
まあどっちにしたって……ふぁ……眠いのは変わりないんだけどさ。

【大欠伸、口を手で覆って瞳に溜まった涙を拭う】
【僅かばかりだがコーヒーの染み付いたハンカチはどうしたものだろうかと考えて】
【手に持ち直し少女に向けてどうすれば良いかと首を傾げるのだった】

ん、物騒なのは重々承知……でも家に帰るって気分でもないのさ。
物騒でもある程度ならなんとか出来るだろうし。

【少年のベルトには合計4本のナイフ、それだけでただの暴漢ならば撃退は出来よう】
【もしその暴漢が能力者か何かであったのならその限りでないのかもしれないが……】

そんな事よりその瞳は一体全体どうしたんだ?……。
(……あー、やっちゃったよもっとオブラートか何かに包めよオレ……いくらなんでも直接的過ぎるだろアフォ……)

【兼ねてより気になっていた少女のその瞳について尋ね】
【その尋ね方が些か下品だったのを後悔したのか黙り、溜息を吐き顔を抑える】
【情けないヤツだった】
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 22:43:12.34 ID:GbtcG5D9o
>>840

……なんだか照れますね……ありがとうございます……

【自分の名に対する評価へは、言葉通り照れくさそうに顔をちょっと逸らしてみたり】

【……と、そして森島青年の答弁開始】

【証言1:持ち金は全滅】
【証言2:貯金や収入のアテも無し】
【証言3:ついでに義手がぶっ壊れた】

【背筋を伸ばし、両手を合わせて脚の付け根あたりに添えるという礼儀正しい姿勢で、彼の話を黙して聞いていた彼女は――】


…………わー…………


【――掛ける言葉が出てこなかったのか、「どうしようこの人」的なオーラ満々な声を思わず漏らしてしまうのだった】

――あ……いえ……その……ついうっかり変な声を……その……すいませんすいません……!

【続けて反射的に平謝りを繰り出して、】

……えと……無一文でも泊まる事の出来る場所は……一応いくつか候補があります……もちろん快適とは言い難いですが……
それからお金……森島さんがよろしければ……ある程度はお貸しすることが出来ます……
最後に義手……これも森島さんの意向次第ですが……「私」と「私のお得意先の技術屋さん」でお安く何とかすることも出来ます……代金は「ツケ」になると思いますけど……

あの……出過ぎた真似かもしれませんが……そんな感じで……はい……いかがでしょうか……?

【と、ひゆは告げる】
【森島に対する哀れみよりも、「何とかして力になろう」という純粋な意志をより強く感じさせる声色――で、あった】
852 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/16(月) 22:45:54.11 ID:UKPJMvs+0
>>847
でもあれだろ?
おまえが助けなかったら俺もっとボコボコだろ

【にししと無邪気な笑顔で】

んで?俺の能力か
分かりやすく言えば
触れた物の熱を自由自在に操れます
熱を一点に集中させ熱で燃やすこともできます
逆に凍らせることもできます
ーってとこかな

【ふふん、と得意げな顔で説明する】

実際見せた方が早いんだけどな?

【しかしこの当たりに燃やせる物も凍らせられる物もないのである】

まぁ、そのうち見せるよ
853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/16(月) 22:46:51.55 ID:75CvnnuAO
>>848

気付いたら、外に出ていてね、自分では引きこもっていた筈だったんだけどさ。
で、そのまま何か斬る相手を、血を見せてくれる相手を捜して徘徊していたら、偶々君に逢ったんだ。

【運が良かったよ、と、そうやって付け加える】
【偶々、自分と同じ部類の相手を見つけた、こうして、正気を一時的に取り戻せている】

いや、だってあの子が感情的になって怒るんだよ?

【そこまで嫌がられているのなら、その意向を無視して剣を振る事は出来ない、のだろう】
854 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 22:49:30.10 ID:PhSX29nHo
【街中】

「やれやれ、主〜どうします?」
仕事探すしか無いだろうな...

【2人の人物がおしゃべりしながら歩いている】

だいたい、お前が無駄遣いするからこうなるんだ!
【黒いローブを身に纏った黒髪の女顔の人物】

「そういう主もあまりないお金をあの子に分け与えてたくせに」
【胸元、肩、胴、脚を露出した鎧を着用して懐に両手剣を装備した金髪の女性】

そっそれは....とにかく! 仕事を探すんだ! 今すぐ!
「やれやれ...」

【はっきり言ってうるさい】


855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/16(月) 22:56:47.35 ID:42f6dNJAO
>>853

……せめてもう少しオブラートに包んで言ってくれ
目的がはっきりし過ぎて今後が不安になってくる

【もし、会っていたのが人間なら?更に言えば自分の知り合いなら?】
【と考えるだけで、非常に不安になる事が出来た】

へぇ……意外だな、そんな怒り方するなんて

【無表情のまま言ってきた物と思っていたがそうでもないらしい】
【どんな風だったかを見てみたいと思う】
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/16(月) 22:57:11.46 ID:42f6dNJAO
>>853

……せめてもう少しオブラートに包んで言ってくれ
目的がはっきりし過ぎて今後が不安になってくる

【もし、会っていたのが人間なら?更に言えば自分の知り合いなら?】
【と考えるだけで、非常に不安になる事が出来た】

へぇ……意外だな、そんな怒り方するなんて

【無表情のまま言ってきた物と思っていたがそうでもないらしい】
【どんな風だったかを見てみたいと思う】
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/16(月) 22:57:58.92 ID:S52Qp3p+o
>>852

まぁな!

【褒められたとでも勘違いしたのか、気持ちよさそうな笑みを赤マフラーの少年に向け】
【表情は、純粋そのもので、悪意は無い様子】


へえ!めっちゃ強そうじゃねーか!

【青の瞳はきらきらと輝いていて、少年誰しも能力とかそういう格好よさそうなものに惹かれる所があるだろう】
【この帽子の少年も其の1人という訳で】


あ、じゃあそろそろ帰る
今日はありがとうな、じゃあな

【名前も聞かずに、其の場を去ろうとする少年】
【くるっと振り返り、街のほうへと足を進める。何か聞くことがあれば、今が最後のチャンスだろう】
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/16(月) 23:00:12.30 ID:lQSOcaZto
>>851

【――普段の彼なら、遠慮して押し切っていただろう】
【だが、今回だけは不味い…、この国へと来た意味が無くなってしまう】
【せめて、義手だけでも何とかしなくては日常生活にも支障が出るので――】



 ……、…すいま、せん。 ――お願い、します。



【「他人に迷惑掛けるな!」とか言いつつ、何とか体を引き止めようとするポリシー】
【其れにジャーマンスープレックスを掛けると――先程よりも泣きそうな顔で、礼を告げて】
【声にならない声を上げつつ、左手でナップザック(自然に帰るタイプ)をぶん投げると】



……、……ふぅ。


――…、…その、僕に出来る事が有りましたら、何でもしますので……。
家事関係は得意ですし、何か使い走りとか、薬草取って来い、とかでも遠慮無く――。



【――こう言った申し出を出した心情は、凡そひゆと似通った物だ】

【ギブ&テイク、と言った俗な考えでは無く、純粋な思考】
【自分を助けてくれる様な「良い人」が何か困っていることが有れば――と、言った感じだ】
【無論、恩を感じていると云う面も有るが、こびへつらう様な様子とは少し違うと感じるだろう】
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/16(月) 23:01:03.69 ID:1+nRXboAO
>>850
【ハンカチには小さくセシリア・ランツ、と書かれている。恐らく彼女の名前だろう】
【差し出されたハンカチを笑みを浮かべながら受け取り、ポケットに仕舞った】
【眼のことに関しては曖昧に後遺症みたいなものですと困ったように言葉を返し】
【むしろ彼女がより強く反応したのは少年のある程度ならば露は払える≠ニいう言葉の方で】

そう、なんですか?でもただの暴漢ならまだしも、カノッサ機関……に会ってしまったら、危険じゃないですか

【少年の言葉に意外だ、と言いたげな声でそう返す】
【だが、注視すればあるいは】
【少女の茶色の瞳は全く笑っていないと気が付くかもしれない】

(最初は本当に親切心だったんだけど、な……)

【彼女は彼が敵対者≠ゥどうかを見極めるつもりだ】
【万が一、彼が正義なんて言葉を掲げた集団の一員ならばここで仕留めなければならなくなるかもしれない、と考えながら】
【其までの会話からは若干不自然なほど真剣に、彼の顔を見つめる】
【 ちりん 】
【風に揺られて彼女の左手に付けられたカノッサ機関・氷の支部所属を示す十字架型ドッグタグが音をたてた】
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/16(月) 23:07:12.60 ID:75CvnnuAO
>>855

言い方を変えたら、安心してくれたのかな、多分違うよね。
でも、安心していいよ、今は落ち着いてきたのが解るから、今夜はやらかさないと思う。
明日は、満月の日は……出来るだけ引きこもるように心掛けるよ。

【青年も、機関員という敵を[ピーーー]事になら躊躇いを覚えなかったが、それ以外の相手なら話は別だ】
【『人間』の自分は、好き好んで血を浴びたいとは、思っていない】

だからさ、無碍に出来なくてね。
ああ、それと、正義組織とコンタクトを取って《No.15》について調べて欲しいと頼んでみたよ。
良い結果が出る保証は無いみたいだけれど……僕達だけで捜すよりはマシだよね。
861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/16(月) 23:09:10.95 ID:cHUMhsvH0
>>822

すいません…
迷わない可能性を完全には否定できないです。

【少年は確かにここの地理には詳しい】
【が、例えば突然、ここで予想外の事が起きて迷うかもしれない。】
【そして「絶対に予想外の事は起きない」、それは少年にだけではなく少女にも、誰にもそれは否定をし切る事はできない】
【『予想を上回ってそれが起きるから』こそ――それは予想外なのだから】

【そして「予想外」はこんなも簡単に起きる―否、少女からすればこれは予想の範囲内だっただろう…か】

……何…?

【ふと少年と卵の視線が合った】
【彼はまんまと、策略に嵌ったのである】
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 23:14:22.10 ID:xDa3Wu5W0
【街中】
【異様に静まり返った街の中、頼りない街灯が照らす道に】

空間製作とはよく言ったものですね。
見事に一般人が居ないとは…仕事がしやすい訳です。

【僅かな光をも反射させる深淵の如き黒髪を腰を過ぎた辺りまで届かせる。黒を主にした長袖の服には赤いラインの走った襟が大きな、所謂セーラーカラーがなされており赤色のスカーフが首元にあしらわれ、上と同色のプリーツスカートとハイソックスの間から透き通るような白肌を晒した精悍な顔立ちの少女は呟いた】
【少女が零した言葉通り、見事なまでに少女以外の動くモノがその道には全くない】

つまらない。
【ふと、立ち止まり。無感情な声を響かせ】
【風に黒髪を靡かせながら来た道を振り返った少女の瞳には、静寂の一部となった無惨に切り刻まれた死体がいくつも転がっていた】
【その腰には当たり前のように太刀の鞘が帯刀されて、右手に握られた抜身の太刀が赤い液体を滴らせている】







863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/16(月) 23:14:42.36 ID:ZvRQo4K9o
【草原】

【夜中の草原は、酷く不気味に思えるかもしれない】
【眼前に広がる緑は風に煽られ、ぼんやりと浮かぶ月の光の下、まるで一つの生物のようにうねる】
【緑と闇の境目は、どれだけ距離が開いていても、見つめていると吸いこまれてしまいそうで】
【しかし、後ろへ振り向けば街の明かりが闇を払ってくれるだろう】

【そう、ここは街の外れ。道路が無くなってから少し歩いた、丘の上だ】
【そんな場所に一人の少女が佇んでいる】
【No.696の文字が刻まれた十字架のドックタグを、風に揺らして、深淵を見つめながら】

【真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪、前髪は短く切り揃えられていて】
【狂気を湛えた紫の双眸、袖の無いシンプルな無地の濃紫のワンピースに紫のスニーカーを履いた】
【スラリとした長身の痩躯を持つ少女だ】

【魔翌翌翌力を少しでも感知できる者は、彼女から滲み出るどす黒い魔翌翌翌力に容易く気付けるだろう】
【それに混じって卵≠フ魔翌力が流れているのも、気付けるだろうか】
【今はまだ薄いが、淀んだ殺気を漂わせている。それも彼女が纏うモノだと気付くには、そう時間は要らない筈だ】


――――――――………。

【今宵、紫色の闇は、静寂を保っていた】


/お風呂入ってくるので、絡んで頂ける方はしばらくの間お待ちくださいませ…
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 23:15:05.02 ID:m1Xzv9JUo
>>859

……エルフェス、一応オレの名前な。

【自分だけ彼女の名前を知っているというのもどこか公平でない気がして】
【変な所で律儀な彼は自分の名をぶっきらぼうにではあるが伝える】

(……ふう、冷や冷やしたわ……寝ぼけてるからって失言の言い訳にはならねーしな)

【触れられたくは無い所なのだろう曖昧に返した彼女】
【見た所それほど気分は害していないようで少年は密かに胸をなで下ろす】

そういうのに会ったらか……そうだなあそういうのは会った時に考えるわ。
でも相手が人間なら逃げようと思えば逃げれない事もないだろうし、多分逃げるなオレは。
即戦闘に入って殺し合い、なんて積極的な性格じゃねーのさ。

【実際、今のような寝ぼけ半分の状態では満足に戦闘も出来なさそうだと自分を評価出来る】
【それに三十六計逃げるに如かずと言うじゃないか、などと言い訳してみたり】

ん……?なんだ珍しいアクセサリーだな十字架、か?
ふーん、中々格好良いじゃんか……。

【彼女の瞳に一瞬だけ視線を移し、直ぐに逸らす】
【なにやら腹の底にありそうな印象を受ける、己の顔を見つめられこれは何かあるだろうと推測】
【不意に聞こえた音、そのドッグタグを指差して話題を変えようと呟く】
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/16(月) 23:15:56.99 ID:kEVRKsxQo
【夜間の公園、街灯の下】
【ベンチが有る公園だというのに、その少女はわざわざ地面に座っていた】
【にゃー、にゃーにゃー、と、其れを取り囲む猫の鳴き声】

……どうしよう、集まり過ぎました

【数えてみれば1、2、3、間を飛ばして14、15】
【どう見ても一抱えに出来ないほど、猫はわらわらと集まっていて】
【少女の右手には小さな干し肉が有ったが、とても数が足りない】

仕方有りませんね……全部引き受けましょう!

【どん、と胸を叩いた少女は、公園の茂みに手を突っ込み、何かを引きずり出す】
【にゅっと草の間から顔を出したのは、人間の腕だった】

【赤い布地の中心に白い十字架が描かれたチュニック、細めの黒のトラウザーズ】
【軍隊風の革のブーツ、爪先と踵に金属板の補強を施し、両肩から足首近くまでの丈のマントを羽織り】
【首には毛皮のマフラー。明るい橙色の髪を襟上で揃えた少女】
【十字を身につけて、猫と戯れて。そんな、一般的に見れば平和そうな光景を生んでいる彼女は】
【引きずり出した誰かの腕を、猫の方に突き出し、手招きをしている】
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 23:18:34.27 ID:GbtcG5D9o
>>858

――あ……そうですか……じゃあ……

【森島青年がこちらの提案を受け入れたことにより――】


…………腎臓、一つ、頂けます…………?


【――――――――――――――――――】


……はっ……しまったあんまり冗談に聞こえませんねこれ……
す……すいません……冗談だったんです……本当に……うう……

【頭を抱え、うあー、と、ぶんぶん首を振るひゆ】
【きっと、日常的に口下手な娘なんだろう……】

……あ……いけないいけない……これでは話が進みませんね……

まず……泊まる場所ですが……お薬と血の臭いがする「廃病院」か……お薬と血の臭いのする「廃医療研究所」……
もしくはお薬と血の臭いがする「廃医療系工場」……私のお薦めは「廃病院」でしょうか……ベッドとかありますし……

【…………】

お金は……もし借りるのに抵抗がおありでしたら……病院に泊まり込みでお薬の効果を試される治験……即金で大金が頂ける臓器提供……
住み込みでの自警団かどこかの団子屋さんか飲食店さん勤務……等々の選択肢もありますね……
自警団さんは人手不足で結構穴場かもしれませんね……低賃金重労働って噂ですけど……

【……………………】

それから義手は……今日やっちゃいますか……? それとも心の準備をしてから後日に……?
私は……どちらでも大丈夫ですけども……

【…………「心の」……「準備」…………?】

とりあえず……泊まる場所を決めて下さいね……
あ……一応私も森島さんと同じ場所に泊まるつもりでいるので……そこはご安心を……
幽霊とか出ませんから大丈夫ですよ……私は何度も泊まってますし……

【などと色々説明して、締めにお辞儀】
【森島の手伝い申し出も、今はとりあえず置いておき、】
【とりあえずは上記3項目をどうするかを決めて欲しい、ということだろう】
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/16(月) 23:20:50.66 ID:42f6dNJAO
>>860

無いよりマシ、程度には安心していただろうな
そうしてくれると、助かるよ

【知り合いが知り合いに殺された、なんて事になれば】
【非常に、面倒臭いし、何より嫌だ】

……そうか、期待はしない方が良さそうだな……
……なぁカレル、今まで掴んだ情報は名前とナンバーだけ
特定するには十分だが……あまりに、少なすぎないか?

【少し不安だった、見つかった情報の少なさに】
【これからも探し続けて本当にそいつが見つかるのか】
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/16(月) 23:27:25.67 ID:UKPJMvs+0
>>857
おう、んじゃ

【置いておいたリュックを背負い】

また縁があればあおうぜ

【青年も青年で手を降り立ち去っていく】

/絡んでくれて有り難うございました
/返すの遅くなりすみません。用事があるのでここらで落ちます
/乙でした
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/16(月) 23:28:59.54 ID:S52Qp3p+o
>>868
/おつでしたー!
870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/16(月) 23:31:36.52 ID:75CvnnuAO
>>867

友人には嘘は吐かない主義なんだけど、多少、不安を煽らないようには心掛ける事にするよ。

【小さく、誤魔化すように笑って、そう言った】
【殺したくはないが、身体がそれに従うかは、解らないのだから、強くは言えなかったのだ】

……はぁ、そんな台詞を聞くとは思わなかった、と素直に言わせて貰うよ、シルヴァーグ。
一番辛いあの子ですら『助かりたい』『諦めたくない』と言ったんだ。
なのに、直接命の危機に晒されていない僕らが、弱気になって良いとでも思っているのかい?

【赤い瞳を覗き込むように、向けられる緋色の眼差し】
【その瞳に宿るのは、僅かに見える月の狂気の色と……『助ける』との誓いを護る為の、決意の色】
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/16(月) 23:32:42.54 ID:4hglaEaso
>>862

【バロロロロ…と、少女から見て前の方向から聞こえてくるエンジン音と、二輪車の影が向こうから近づいてきた】
【徐行同然の速度でちんたら走りながら、運転手はきょろきょろしながら探し続けているらしい】

…あれから一か月…ドラっちはガチで行方不明になってしまったらしい…≪R.I.P.≫
との戦闘を最後に…もうあの組織が壊滅したってのに帰ってこない…このままだと除籍されるぞ…あのバカ

【と、ぼやきながら近づいてくるのは、ヘルメットから茶の前髪をはみ出した左目に眼帯の首周りにふさふさした毛の帯がついた黒の革製コートに黒いシャツ
青の膝が破けたジーンズに銃を収めたホルスター付きベルトにウエスタンブーツの青年】
【彼は、どうにもぼーっとしていて至近距離まで近づかないとその場の異常に気が付かなかったようだが…】


…あ?


【現場の前で、止まった】
【明らかな異常、凄惨な死体、明らかに怪しい犯人…気が付いたら、彼はその手をホルスターに伸ばしていた】
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/16(月) 23:36:51.28 ID:lQSOcaZto
>>866

【彼女が気を遣ってくれるのが嬉しかったのだろう】
【柔和な、笑みがちの表情を其の顔に浮かべて――】



【「…………腎臓、一つ、頂けます…………?」ます………?」ます……?」ます…?」】






……、……―― …、あ、あはは、わ、判ってますよ、其れくらい、あ、あははは……。


【―― 一瞬、表情が明らかに変わった森島である】
【続いて、三項目を順に聞いて行き――】


……、…えっ、いや――其処、幽霊とか――あ、出ませんか。
なら、大丈夫です。 ……でも、医療研究所とかのほうが良いベッド有りそうじゃ無いですか?
ほら……、あ、でも、やっぱり「廃病院」で良いです。 ソファとか有りそうですし――。


【…………】


……臓器提供以外なら良いんですが――ちょっと、この国でやる事が有りまして。
水の国に帰ったら、直ぐにお金作りますんで……ゴメンなさい。
悪いんですが…、…貸して頂けると、有り難いです。


【……………………】


義手は――、ちょっと今日は、流石に疲れてるので……。
出来れば、後日にして頂けると―― ……もう此処まで来ると、怖い物なんて無いんですが。


【――、―結論。 ――――天然+天然=∞当然の様に会話が成立=z


【普通に会話が成立してしまったので、案外、明確な回答が出揃った形である】
【再び薄く笑顔を顔に戻して――、ひゆと同じ様に、丁寧なお辞儀をした】
873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/16(月) 23:40:22.76 ID:BnVn6FM7o
>>863
【草原の野草を踏み分け、進む姿が一つ】
【色合いは全体的に暗め、ノースリーブで露出した両腕と顔くらいか、暗黒の中見分けられるとしたら】
【荒っぽく、不良のようにずかずか進み、丘を登る人影】

【ウルフカットの黒髪、焦げ茶のジト目にへの字口】
【タイトなジーンズに、腰周りを隠すほど裾が長いシャツ】
【胸元といい腰周りといい、丸みを帯びてはいたけれど、何故か少女というには憚られるその出で立ち】

…なんかいるな。

【ぶっきらぼうに呟くと、その身から黒い殺意が湧き出す】
【…意思持つ魔翌力、標的を探して周囲に警戒網を張る、狩人の意思】

【まだ、彼女を認識していない】
874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/16(月) 23:43:11.41 ID:1+nRXboAO
>>864
……?…………あぁ、なるほど。私はセシリア・ランツです、よろしくエルフェス君
【突然の自己紹介にきょとんとした顔を数瞬浮かべたセシリアだったが、ハンカチに名前を書いていたのを思い出して合点がいったのだろう。すぐにいつもの笑顔に戻って名乗りを返した】

(……ちっ)

【同時に、名前を知られたという失態に対して心中で小さな舌打ちを一つ】


あぁなるほど、逃げるという選択肢もあるんですね。ははっ、つい自分に合わせてものを考えちゃいました

【頭に手をやって軽く笑いながら、もう一方の手で自身の脚を指差す】
【それを追えば、彼女の両足は義足ということが分かるはずで】
【なるほど確かに彼女には「逃げる」という行為は縁遠いことだと納得できるだろう】
【ちなみに、右の義足の太もも部分右側面には彼女がナンバーズである証の《No.121》という言葉が彫り込んであるが】
【今はスカートに隠れて認識できないはずだ】

(私の考えすぎ…かな……?)

【先の答えでそう思い直し、警戒の色が僅かに薄れる。少年に自身の警戒が感ずかれたと気付く様子もない】
【元々一般人であるこの少女にこのような探りはやはり些か無理があったのかもしれない】

あぁ、綺麗でしょう。これ、貰い物なんですよね

【少年の呟きにそんな言葉を返す】
【さすがに職場でもらったとまでは言わなかったようだが、彼女の立場を考えるとやや拙いと感じられるだろう】
【卵で悪意が増幅されたとはいえ、元来の素直な性格は未だ残っているらしい】
875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/16(月) 23:49:47.70 ID:xDa3Wu5W0
>>871

おかしいですね…

【前方から近づいてくるバイクのエンジン音に首を傾けながら、少し思案した後】
【前で止まった青年に向かって歩みだし】

助けてください…
そこの人たちに襲われたんです。

なんとか助かったのですが私怖くて怖くて…
【太刀を鞘へと納めながら、余りにも無表情でそう言い放つ少女はそちらへと近づいていく】
876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/16(月) 23:53:56.97 ID:42f6dNJAO
>>870

そうしてやってくれ、流石にさっきのは、な

【あまり期待はしていない、が出来る限りで】

分かってる、分かってるつもりだ、私が弱気になっても苦しむのはあの子だ
けど、本当に少なすぎる、それだけ、なんて

【分かってるけど、事実は覆されない、情報が足りなさすぎる】
【向けられた眼に応える事は出来ず、結局逸らしてしまった】


/ 失礼、電話がきてました
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/16(月) 23:55:31.60 ID:GbtcG5D9o
>>872
…………まあ……強いて言えば「霊体」は無くとも「現物」があったりしますけど…………
……やっぱり別に害は一切無いので大丈夫ですね……はい……

【彼女が医者だからなのだろう――】
【普段はとんでもなく臆病な癖に、こういう耐性だけは異様に強いようだ……】

――分かりました……ではお貸しするお金は後ほど……
あ……焦らず返そうとしなくても大丈夫ですので……無茶な資金作りだけはしないでくださいね……

【それにしても今更かも知れぬが、初対面でこれとは恐るべきお人好し、か】
【顔をほころばせ、穏やかな口調で語るひゆは、どこまでも「誠心誠意」を貫いている】

……では……義手もそのように……
お話も纏まったところで……夜も更けてきましたし……早速「廃病院」へご案内しますね……

【そうして彼女は踵を返し、点滴スタンドを連れて歩き出すだろう】
【場所が浜なせいで砂に点滴スタンドの車輪がはまって大変そうだけど、彼女は健気に頑張ります】

【……そんなわけで、過程を吹き飛ばし、櫻の国のやや外れに位置する「廃病院」に辿り着けば――】

【森島京&千日紅ひゆの前に、時間帯も相俟って非常におどろおどろしい建造物がお目見えするだろう】
【規模としては中程度の総合病院、といったところ】
【しかし白かったはずの外装は煤け、ひび割れ、老朽化著しく、病院周囲の庭も、手入れ無しの荒れ放題】
【昔はここに村か町でもあったのだろうか――その面影は既に風化してしまっているが】
【要するに……何らかの事情で放棄された病院が、そこにあるという話だ】
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/16(月) 23:55:39.74 ID:ZvRQo4K9o
>>873

――――……だれか、いる

【深淵から出てきた影に、ほんの少し眼を細めてその少女と同じようなことを呟いた】
【そして―――魔翌力を感知した瞬間に】

【紫の少女の表情が一変。狂気を帯びた兇猛なものへと変わり果てる】
【魔翌力にはかなり敏感なのか、相当離れていないと気付かれずに通り過ぎるというのは難しいだろう】

【心地いい殺気を感じとりながら、接近する彼女を、待つ】


【 サァァァ―――――…… 】

【生温い風が吹き抜ける】
【広範囲へと及ぶそれは、両者の髪を揺らすだろう】

【小さく金属が揺られて擦れる音が聞こえるかもしれない】
【No.696の文字が刻まれた、十字架のドッグタグ。首元のそれが月光と相まって、存在を誇示する】

【樗色の髪は彼女の顔に纏わりつくように靡く】
【それを振り払おうともせず、髪の隙間から、狂気に染まった紫の双眸がそちらを捉え続けるだろう】
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 00:01:14.16 ID:YX9R4skoo
>>874

へいへい宜しくどーぞ。
つーかずっと立ったまんまもアレだから座ったらどうだ?
なんか立たせてるみたいで忍びないし、座れよホラ。

【「よっこいしょ」と呟きながらベンチの中央から隅っこへと移動】
【人が座るには十分名スペースを開けて座れば?と顎で差す】

逃げるか、やられる前にやるかのどっちかだなあ。
遭遇しないのが一番だろうけど、あんな気まぐれなヤツらと意識的に遭遇しないようにするなんて無理過ぎるし。
……そうだなあ逃げれないなら試しに会話でもしてみればいい、相手もどうせ人間だしな、言葉は武器かもね。

【カノッサ機関という組織の中で話せば分かる輩がどれほどいるのかも分からないが】
【その組織の性質故にそれほどには多く無いのかもしれない、少年は機関の内部事情には詳しくはない】
【そしてセシリアの義足を見やりながら少年は続ける……】

あとあるとしたら人混みを選んで歩くとか、いっそ家にひきこもるとか……。
いや後者は本末転倒だな、いずれ兵糧が尽きちまうだろうし。

【しかし人混みごと襲撃する機関員もいるかもしれない】
【人々の住む家々を破壊する機関員もいるかもしれない】
【そう考えると機関員という物は抵抗のできない自然災害のような物とも言えるのかも、と少年は声には出さず考えた】

へー、貰い物かー。結構上等な感じだなちょっと羨ましいぜ。

【よくよく見れば少年はアクセサリーのような物を付けていない】
【アクセサリーと言えるかどうかも微妙なナイフぐらいしかなかった、おしゃれには疎かったのだ】

(……そういえば、オレはともかくとして両足義足のコイツがなんでこんな時間にこんなトコにいるんだろ)
(まあ路地裏とかに比べたら安全だろうけど、比べればそうなだけで危なくないとは言えないし……)

【義足、という事がエルフェスにとって引っかかったのだろう】
【じっとその足を疑いの念を混じえ見つめながら口元を隠し思考するのだった】
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/17(火) 00:01:32.26 ID:EMfOzVP+o
>>878
【ずかずか、両足は進み、その頂点周辺】
【魔翌力はそこそこだが、少女も殺意には敏感で、非常識な索敵範囲を誇る】
【しかも何か知っているような気がして、眉をひそめ、風を受けながら立ち止まった】

【距離、大体三十メートル】

【暗闇の中に人影を見つけて、眼を凝らす】
【焦げ茶のジト目が細められた】

…どこかであったか、お前。

【知っている、彼女を】
【なのに、何かがおかしい。視界が暗闇に閉ざされ、向こうも暗色、判別手段は、ここまで近づけば感知できる魔翌力】

【酷いノイズにまみれて、『汚れて』いる】

答えろ、お前、誰だ。

【軽く足を開き、腰を落とす】
【腕はたらしたまま、警戒は怠らず】
【生半可な不良なら視線だけで封[ピーーー]る強い殺意を放って、威嚇】
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 00:03:18.94 ID:BliEIn0oo
>>875

(…う、なんとなく、誰かさんに似ている気がする)

【青年、野比信太は二の句が告げずに困っていた】
【その黒髪に、その白肌にとある誰かの面影を感じ、一瞬動きが鈍ってしまっていた事に我ながら驚いていたのだ】
【可憐で抱きしめてしまったら壊してしまいそうなその少女を見て、次に後ろの切り裂かれた複数の死体を見る】
【状況的にどう考えてもこの少女が殺したのだろうが、少女は正当防衛を主張してきた…帯刀していることはさておいて】

【とりあえず、自身の前に来たところで右の掌を少女に向けて、そこで止まれ、の合図を出すと彼は言った】

…いやいやいやいや、どう考えても怪しいだろうこれは
君みたいに美しい娘さんを襲おうとする男共が存在するであろうことも認めるし、帯刀していた事は自己防衛のためだと納得するにしても、だ
この惨状は正当防衛だ、と言うのに納得しようにもそれにしたって切り刻み過ぎだとオレは思うわけだ

しかし好みのタイプの女の子に身構えた態度を取るのもカッコ悪いからとりあえずまずは職務質問だ
君、どこの誰?名前は?

【バイクから降りヘルメットを外すと、懐からフェルトハットを取り出して被った青年は、メモとペンを取り出して本当に質問を始めようとする】
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/17(火) 00:06:13.96 ID:j0LpmA4AO
>>876
……ああ、解ったよ。

【流石に罪悪感を覚えたのか、素直にそう言った】
【普段なら、この青年は人に余計な心配をさせるような台詞を吐く事はしないのだが――矢張り、悪い影響は出ているようで】

なら、どうする。
これ以上の情報が欲しいなら機関と直接接触するしかない。
そうして接触しても、上手く交渉が出来なかったらチェルシーの命が危ない。
なら、僕達に選べる道はこれしか無い、違うのかな。

【正確には、違う道は有る】
【機関に手を貸して、報酬で情報を貰うとか】
【だが、それは、チェルシーの意志に反する事だから、出来ない】

……やれやれ、何だか不思議なな事になってるね、シルヴァーグが女に見えてきたよ。

【どさくさに紛れて超失礼な台詞を吐きやがった】
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/17(火) 00:07:09.34 ID:ol9nk3C8o
>>877

【――恐らくは、点滴スタンドの移動を手伝いつつの道程となっただろうか】
【現れた総合病院、おどろおどろしい雰囲気の其処に、彼の第一声は】


……。 ……、…僕の住んでるマンションよりは、色んな意味でマシです。


【……彼が一体、どんなマンションに住んでいるのかは定かで無いが】
【と言うか、そのマンションにも厚意で住ませて貰っているのだが、そんな一言】


――…、…ふぁ。 ――、スイマセン、早速ですが、寝させて――。
……あぁ、其の前に服を何とかしないと……。

――此処、入院着以外に何か置いてませんかね……?


【暢気といえば、此処まで暢気な人間は居ないだろう――】
【睡眠欲が食欲を押しているのか、空腹さえ忘れて「寝たい」と云う旨の言葉】
【……恐らく、無ければ入院着でも見繕って着るのだろうが】
【『偶々』、ひゆが内部で見つけた物か何かなら、其れを着て暫くは過ごす事に成るだろうか】
884 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/17(火) 00:12:06.85 ID:nJU64FcCo
>>880

ん―――さあ、ね………思い……出せない…

【いや、一度会ったことがあるはずだ、ウルフカットの少女との邂逅が、抜け落ちているのか】
【それとも、単にふざけて恍けているだけ、かもしれないが】

【もしかするとウルフカットの少女は、すぐには思い出せないかもしれない】
【純粋に背が少し伸びているからというのもあるかもしれない。ただ、服装は変わらず、面影もちゃんとある】
【だがしかし―――確かに汚れている、のかもしれない。以前に宿していた狂気よりも、もっともっと強大な】
【卵≠ノ汚染された狂気と魔翌力を、垂れ流しているのだから】


アハッ―――わたし、わたしは………

『自立自動殺戮ユニット―――Iamyプログラム code:Failer-001』

ゼーロ・ウィオラーケウス

【問いを受けて、あの時と同じように名乗る】
【やはりどこか機械的で事務的な、そんな口調…なの、だが。どこか少し人間味が増している、ような】


あなたは………だれ?
―――どこかで……会った?

【ゆっくりと、少女へと歩き始める。暗くてよく見えないその顔を覗こうと】
【妨害はもちろん可能だ】
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/17(火) 00:17:55.59 ID:j/22rkGAO
>>882

あぁ違わない、全く違わないさ
死なせないのが一番だからな、全く違わない
……はぁ……やっぱり聞いて回って調べるだけじゃ厳しいかな……

【最後に彼女は溜め息をつき小さく呟いた】
【これ以上の情報を得るには、他の行動が必要か】

っな゛……男みたいで悪かったな……

【名前だけで間違われた事もありました】
【言われて、気分はあまりよろしくない】
886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/17(火) 00:20:46.81 ID:EMfOzVP+o
>>884
【名を聞いて、ジト目を小さく、ほんの小さく見開いた】
【暗闇の中、視力は普通のこの少女、唇のへの字を、軽い一文字に】

【…ああ、そうか】

【少女は哲学者の卵を知らない】
【彼女の身に何があったかなんて知らない】

【だから端的に、事実だけを認識した】

【『堕ちた』か。】


忘れたならいい。


【前振りなしに右手を振ると、その腕に鎖が巻きつき腕輪と化す】
【先端には小さな錘がついていて、手首のスナップで高速で振り回す】
【円運動を繰り返す錘は、一回転ごとにサイズを増す】

【大きさの変化は加速度的で、それに比例して負荷も掛かる】
【だから、大きくなればなるほど、振り回すのに手間が掛かるようになって行く】

【そして二メートル近い巨大な錨になったとき、腰のスウィングを掛けて大きな遠心力を与え、背中を通し、自身の左方から、イカリを発射】


ゴミ掃除だ。


【以前、彼女に投げつけた暴言】
【それを以前以上にドスを利かせて、投げつける】

【投げるまで、間があった。見えているなら回避も可能だろうけれど】
【スルーしたら胸に激突する】
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/17(火) 00:24:16.35 ID:SRSuL4GAO
>>879
あ、うん。ありがとう

【隣に空いたスペースに深く腰掛けて、ふぅと一息】

…………
(きっと、考えすぎね…)

【そしてエルフェスの機関に対する考えを聞きながら、セシリアは正義≠轤オからぬ言葉を続ける彼に対してやはり杞憂だろうと結論付ける】
【彼女にとって正義に所属している知り合いは典型的お人好し≠ェ一人しかいない、というのもその結論を出す一要因になっていた】

【 ちりん 】
【少し得意気な顔──まるで良いでしょ?とでも言いたいかのような顔をしてドッグタグを揺らし】
【すぐに表情を無邪気な顔にして、なんてね、と笑った】


【じぃっと義足を見られているのに気付き、怪訝そうな表情で】

………?
エルフェス君どうかした?

【と問いかけた】

【風が少し強くなってきている。軽くパーマのかかった彼女の髪がざぁっと揺れた】
888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 00:25:31.54 ID:bF7CG6pC0
>>811
【合図の通りピタリと立ち止まると、じーっと見つめながら】

好みのタイプとあなたは言いました。
それは明らかに怪しいと私を警戒していながら好意を抱いているという認識で間違いないでしょうか?

【ニコリともせず、淡々と確認作業でもするかの様に問い掛けてから】

とある殺し屋です。
名前は匿名にでもしておきましょうか。
【襲われていた設定など初めから無かったかのように、けろりとした表情で答えると】
【ゆっくりと足をまた前に踏み出し、ふらふらとした足取りでさらに近づいていこうとする】
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/17(火) 00:26:48.06 ID:j0LpmA4AO
>>885
正義組織の人達と関わりを持つのが一番かな、と僕は思うよ。
機関の情報を得るためには、その敵か、機関か、どちらかに接触するのが一番だろうからね。

……ただ、やっぱりこれも迂闊には出来ないね。
機関に僕らが対機関側だと認識されてしまえば、チェルシーと関わると、あの子が危険になる。
だから、やりすぎないように、でも、手早く、進める必要が有る。

【難しいよね、と、小さく呟いて】

いやいや、僕としては中々珍しい光景を見れたから満足だよ?
意外と可愛らしい所もあるんだな、ってね。

【からかうように……否、実際にからかっているのだろう】
【元々この青年は人を可愛いだとか、そう評価する言葉を滅多に言わないのだから】
【内心どう思っているのかは、まあ別として、だ】
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/17(火) 00:27:09.78 ID:8ZSQRh/Yo
>>883

…………それは何よりです…………

【……天然とはかくも恐ろしい】
【マンションより病院がマシならば、「そう言って貰えて何よりだ」と言うのだから】
【なお、この廃病院、当然のように蛍光灯は使い物にならないし、電気なども通っていない】
【ゆえに光源は、ひゆが設置したと思しき心許ないランタンなどが各所に存在するのみである】

ああ……そうでしたね……磯臭いままではちょっとアレですからね……少々お待ちを……

【――と、森島の発言を受け、彼女は懐中電灯を持って、暗がりに姿を消す】
【夜の廃病院をうろつく包帯を眼に巻いた点滴の和服少女……一般人が見たら都市伝説レベルかもしれない】

【……そして、数分後】

……探せば案外あるもので……どれでもお好きなものを……

【彼女が森島の前に広げる服は――】
【まず種々の下着――患者用だろうか、意外にも綺麗な新品ばかりだ】
【ちなみに「ふんどし」という櫻の国由来の素敵な一品も混ざっているが、それをどうするかは森島青年の心意気次第だ】

【そして、肝心の、上に纏う服は……】
【1.血塗られた白衣&血塗られたスラックス】
【2.すっごくピンク色の患者衣一式】
【3.紋付き+袴+扇子、という、とっても正装な男性用和服】

…………よりどりみどりです…………!

【自信満々にサムズアップするひゆは、紛う事なき「誠意」の塊であったという……】
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/05/17(火) 00:34:25.51 ID:0H4GP7c40
/存外早く用事が終えられた

【町中】

【顔を腫らした黒いパーカーに青いジーンズの高校生ほどの青年が歩いている】
【真っ赤な赤いマフラーに腫れた顔とありけっこう目立つ】

強くならないとこの先なにもできないよなぁ

『にゃあ』

【と、リュックから鳴き声が聞こえる】

あ、すまねぇ忘れてた

【リュックサックをおろし中から猫を抱き寄せる】

うーん、お前もう俺と旅する?
なんか今までの奴等と違って気があう

『にゃう』

ん、途中で弱音吐くなよ?

『にゃふ』

へへ、じゃあ行こうか相棒

【白猫を抱いたまま町中を歩く】
【ちなみに彼は猫語なんて分からない、それっぽく受け答えしているだけだ】

とりあえず腹が減ったな
でもここがどこだか分からないし

【当たりをキョロキョロして人を探す】

誰かいれば訪ねられるんだけど
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 00:37:31.99 ID:YX9R4skoo
>>887

(顔の変なのと右の瞳……義足)

【それらの要素から連想される事は、セシリアという少女が何かしらの事件に巻き込まれた結果そうなってしまったか】
【あるいは何かしらの事件を自分から起こした結果そうなってしまったか】
【つまり他発的な要因か自発的な要因かという事で】

ん?あいやなんでもないぜ……。
ただ義足でもこんな夜中に歩けるっちゃあ歩けるんだなあって思ってさ。
それにしたって防犯意識薄すぎだぜ?夜は、特にこの時間は危ないんだし……。

って初対面のオレがそんな事言うのも変だけどさ。

【声を掛けられ我に返り】
【軽い前傾だった姿勢を背もたれに完全に預け深く座り直す】

そういやなんでお前こんな時間に公園になんているんだ?まさかオレにハンカチを差し出す為だけにいたわけじゃあるまい?
ちなみにオレは夜風に当たって目を覚まそうとして……眠り掛けただけだ。

【そして密かに心に引っかかっていた、少女がこの場に現れた理由を尋ねる】
【微かに相手に探りを入れるような、そんな質問……】
893 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/17(火) 00:38:51.85 ID:j/22rkGAO
>>889

正義組織……青義同盟は抜きにしてもjusticeと対機関連合が主な所か……
(あんまり、正義組織は好きじゃないんだけどな……)

……カノッサに接触するのが一番早いんだけどな
あんまり……関わりたいと思えない所だし

【悪ばかり、と言う訳でもないが、後が怖い】

……言う相手考えろ、馬鹿
チェルシーにでも言ってやれ

【そう言った後は、軽く体を伸ばして、一息つく】
【時間が時間、と言っても彼女は夜行性、眠たい訳ではない】

とりあえず……色々と、探してみるよ
あんまり、迂闊な事はしないようにしながら

【これから探しに行くつもりらしい】
894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/17(火) 00:44:35.56 ID:nJU64FcCo
>>886

そうね―――その程度のコト、……だから…

【忘れても仕方がない程度の小さなことだと言ってしまった】
【これが今の、ゼーロの本心、なのだろうか】

【唐突に現れた鎖。それを見るや否や歩みを止めて】
【静かに、漆黒の魔翌力を噴き上がらせた】


―――― アーテル・スフィア

【掌を夜空へと向けて左腕を横へ軽く伸ばし、呟く】
【すると掌の上に直径1m程度の、中心ほど黒いグラデーションのかかった球体が現れるだろう】
【同時に、腰の刀を抜いて、片手で構える。それが終わった時と】
【すでに巨大な錨がこの身を砕こうと放たれた時が、ちょうど重なった】

【ゼーロは左手の黒球を錨へと投擲するだろう】
【実体はなく、触れたものの魔翌力や体力、威力を削る魔弾だ】
【錨に命中したならば、その速度は急激に減少するだろう】
【だが速度を失ったとて、超重量であろうそれが危険であることに変わりはない】

【刀身を寝かせ前へ出し、防御しようとするだろう】
【多少腕力がついたのか、これくらいならまだ防御はできる様子】

【錨を受け切ると、彼女は口を開く。狂ったように歪な笑顔を振りまいて】


アハッ――――アハハッハハ!!
あなたの魔翌力


      ――――― ちょうだい?


―――― アーテル・リリース-黒撃-

【左手を前へと突き出して、その言葉と共に漆黒の球体がウルフカットの少女の腹部へと繰り出されるだろう】
【速度はそこまで速くはない。しかし、先程の球体と違うのは、確かな実体を持つ衝撃弾だとということだ】
【命中すればまるで鈍器で思い切り殴られたような衝撃が、彼女を襲うだろう】
【実体を持つが故に、力で真っ向から撃ち消すこともできる筈だ】

/あばばば、刀を持っている描写を書くの忘れてたみたいです…ごめんなさい
895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/17(火) 00:44:42.14 ID:j0LpmA4AO
>>893

まあ、それが無難だろうね。
直接機関に関わるのは、リターンは大きいだろうけど、リスクは更に大きいだろうし。

【うん、と頷き、シルヴァーグに同意する】
【迂闊に動けず、更に、迅速に行動しなければならない自分達にはそれが一番の道だろう】

……うわ、馬鹿って言われたよ。
まあ、でも、少しは気分を変えてくれたみたいで何よりだ。

【ふ、と、口元に小さな笑みを浮かべる青年】
【不安になったシルヴァーグを見て、でも、励ます言葉が思い付かなくて】
【だから、軟派な青年のような台詞を吐いて、少しでも不安から眼を逸らさせようとしたのだ】
【矢張り、とことん、この青年は不器用なのだろう】

……ん、把握だよ。
僕も地味に堅実に動いてみるから、宜しくね。
また何か解ったら、前みたいに連絡をくれると嬉しいかな。
896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/17(火) 00:45:00.74 ID:ol9nk3C8o
>>890


…………、……。


【――取り敢えず、無言でふんどしを脇に退ける彼】
【櫻の血だが、実質水の国が故郷なのでふんどしとか思い入れは無いのだ!】



【……さて、問題は服の方である】
【こんな三択とか、実質罰ゲームである。 どないせぇっちゅうねん、である】
【況してや、この人の良い少女が自信満々で集めてくれた物――断れない】
【さぁ、森島京(22)、どれを選ぶのか――!!】




………、…えーっと、じゃあ……この患者衣、着させて頂きますね。
他のは何だか、寝辛そうですし――……



【そう――『パジャマ用』となれば、実質一択】
【加えて青年、ピンクとか余り気にしない性質の様で、何の躊躇いも無く二番チョイスであった】



……、…じゃあそろそろ、お休みなさい、ひゆさん――。
眠くて堪らないので、其の辺りの病室お借りしますね。
――後、朝起きるの遅かったら起こしに来ますが、熱々の朝ご飯が食べたかったら早めに起きてください。
取り敢えず、少しはお金が残ってるんで――、……まぁ、メニューは明日にでも考えましょう。



【この青年、微妙にオカン属性が有るらしく――朝食二人分作ることを勝手に決め】
【「早起きしろ」とまで強制すると、ランタンの灯りを頼りに病院内へ足を踏み入れ――】



……、…じゃあ、今日は有難う御座いましたひゆさん。 ――お休みなさい。



【――、声を掛けなかったならば、そのまま病棟へと歩き去って行くだろう】
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 00:45:26.70 ID:BliEIn0oo
>>888

【青年を観察してまずわかったのは、まずその青年はだいぶ若いようであると言う事か】
【つい最近まで少年だったかのような名残がある一方、平和な人生を歩いているようには見えない…そんな印象を抱くかもしれない】
【右に残ったその眼が少女の腰にある刀にも負けず劣らず鋭い輝きを放っていることから、それ相応の修羅場をくぐっている、という印象を抱くだろうか】

【無表情な少女のその問いに彼はフェルトハットを深くかぶり、左目の眼帯を直した後そっぽを向いてぽつりとだけ呟いた】
【微弱だが―――無論殺人容疑のある人物だから本当に微弱に照れている、というのが分かるか】


…ちょっとだけ。ちょっとなのは今オレには本命の女性がいるからなのだよ、半年くらい会ってないけど


【殺し屋、その名乗りで少女は100%の被害者、という可能性を彼は捨てた】
【彼も殺し屋を知っている、否…本人は明確に名乗ってないが周りにそう呼ばれている人物を知ってはいるが】
【マイペースで食べる事が大好きなその人物と同じくらいの胡散臭さと、それを超える危険性を感じていた】

【メモを取っても無駄かもしれない、と考えた彼はメモとペンをしまうとフェルトハットの頭をかきながら】

…殺し屋、ねえ…殺し屋が命を狙われたって事か?誰かの報復で?
あるいは今言った事は嘘で実はむしろ仕事で君から男たちに仕掛けていったんじゃあないのか
いずれにせよこんな街中で派手に殺しやがって、ここは路地裏じゃねーんだぞ

匿名にされたらオレが君を何と呼べばいいかわからんじゃないか、おっと…オレは野比信太、通称ノビタだ

【こっちも一応名乗っておいてもいいか、と思ったらしくノビタは今や苦にもならなくなったあだ名付きで名乗ってくれた】
【少女は殺し屋だ、と名乗っていたはずなのに、彼は思いのほかあっさりと少女の接近を許している…普通はもっと距離を置く物だが】
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/17(火) 00:50:26.98 ID:SRSuL4GAO
>>892
あー……そうだね、気を付けるよ……

【防犯意識が低い】
【初めエルフェスに対して投げかけた言葉をそのまま投げ返されたようで戸惑いながら何とかそう返す】
【警戒が解けたからだろうか、いつの間にか敬語は無くなっていて】

あ…えっとね……うーん………

【続けられた質問にどう答えようか思案していると】
【 ぶわっ 】
【一際強い風が吹いてスカートの裾を捲り上げ、《No.121》の刻印が彼にはっきり見えるだろう程に顕になった】

───ッ!!

【マズイ!!】
【そう思った瞬間、セシリアの手は素早く背中に隠されたデリンジャーを取り出そうとして──】
899 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/17(火) 00:50:41.16 ID:j/22rkGAO
>>895

……期待は、しない方が良さそうだけどな……
まぁ、やってみるよ、色々と

【機関と、直接関わるのは最後として、だ】
【本当にそれしか策がない時に、だけ】

はぁ……似合わないから、次からは止めてくれ

【気休め、程度にはなったかも知れない】
【少しだけ、本当に少しぐらい】

何か分かれば、連絡するよ
じゃあ、またな、カレル、無理しないようにな

【そう言って彼女は路地裏を去る事だろう】


/ この辺りかな、お疲れ様したー
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/17(火) 00:53:55.94 ID:8ZSQRh/Yo
>>896

…………いやぁ……大丈夫ですよ……着替えとか全然見えてませんから…………
ほら……私……盲目ですから……びっくりする程何も見えませんね……

【 な に い っ て ん だ こ い つ 】

…………って……ここで着替えないんですか…………
流石は森島さん……配慮の出来る男ですね……!

あ……患者衣にしましたか……
森島さんならピンクが似合うと思うんですよ……凄く……
淡い緑とか青とか白とかもありましたけど……それを持ってきて良かったです……

【……駄目だコイツ……早く何とかしないと……】

――えと……はい……一応規則正しい生活は心がけてますので大丈夫です……
低血圧なせいで朝はちょっと苦手ですけど……

とりあえず……はい……お休みなさい……どうぞごゆっくり……

【――何はともあれ、そうして彼女は森島を見届けて、】

さて……適当に薬あさって……それから点滴のセッティングをしないと……眠いけど……欠かすとどう考えても死にますからね……

【……ふーらふらと、幽霊のような足取りで、闇へと歩んでいくのだった――】


/ありがとうございました、お疲れ様です!
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/17(火) 00:55:43.02 ID:ol9nk3C8o
>>900
/お疲れ様でしたー!
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/17(火) 00:57:24.31 ID:EMfOzVP+o
>>894
【無表情、底冷えするほどの無表情】
【狼少女は、錨が減衰し落着しようが、刀で弾き返そうが眉一つ動かさない】

【けれど、少女は錨を持った】
【完全に忘れているらしい、腕輪に、魔術による燐光が輪を描き出し、】

【魔翌力と因果の切り離された超重力】
【およそ七倍、ゼーロに対し問答無用で襲い掛かる】

【左腕で、払うように球体を弾く】
【…いや、弾いてなどない、ただ左手で受けて、次の行動に邪魔だったからどけただけだ】
【左手に内出血による痣を作りながら、血が出るほど左拳を握り締め、振りかぶる】


やれるもんなら、な。


【いちいち前回の会話をなぞる言葉を、投げるのは、おそらく無意識か】
【けれど以前は、『勝てるものなら』】
【正体不明、多少なりとも相手を対等と見ていた言葉だったけれど】

【お前には無理だ】
【明確にして徹底的な侮蔑】

【少なすぎる言葉と、低すぎる声色が全てを物語る】
【この狼少女は―――――】

【緩慢に一歩ずつ歩きながら、左手を後ろに引いて、距離二十程度に詰まる辺りか】
【どう考えても届かないのに、勢いよく、左拳を前へ突き出した】

【百歩神拳、距離を経ても届く拳】
【先ほどの錨に対し、勝るとも劣らない衝撃が空気を圧縮し、ゼーロの姿勢を超重力環境下に叩き伏せるものだ】

【到達速度が速いし、おまけに今度は見えないけれど、スフィアの生成さえ間に合えば助かるか】


【――――――静かに、猛り狂っていた】
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/17(火) 01:00:02.78 ID:j0LpmA4AO
>>899

似合わない、と言われるのはそれはそれでショックだなぁ……。
まあ、こんな事はこんな場合じゃなければしないから、良いんだけれどさ。

【実際、あまりショックは受けていないのだろう】
【口元の笑みは消えないままに、そう言って】

……ああ、また逢おう。
君も、無理はしないでね。


/お疲れ様でしたー

904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 01:07:24.61 ID:bF7CG6pCo
>>897

浮気症というものですか。
そういう男は女の敵だと聞きましたよ。

【接近した少女は何を考えているのか全く掴ませない顔のまま、腰の太刀が届く距離で告げ】
【見せつける様な緩慢な動きで右手を鞘に軽く触れさせながら】

ご想像にお任せします。
ミステリアスな方が魅力もアップするそうですし。
貴方の言い方では路地裏でならば人を殺していいと聞こえます。

私のことは親しみを込めてむぅちゃんとでも呼んでくださいな、ノビタさん。
【更に少女はもう一歩踏み込み、肉薄するような距離にまで縮めようとする】
【薄暗闇のなか怪しげに揺らめく深紅の瞳がノビタを捉えていた】
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 01:13:36.86 ID:YX9R4skoo
>>898

なんだその不本意そうな「気を付けるよ……」は……。
いつか痛い目見ても知らねーぞ、フン。

【初対面であるからそれ程心配はしていないが】
【普通の人間がする心配程度にはしているのだろう、エルフェスもどこか不機嫌な感じ】

別に散歩とか適当に答えても……っ!?

【肉眼に焼き付いたように残る番号、それは言うまでもなく機関員に割り当てられるナンバー】
【お遊びでナンバーを割り振るなどという事は考えられない、それをする事をつまり遊びでは済まなくなるのだ】
【つまり目の前の少女が機関員だというのは疑いようの無い事実で】

んにゃろ!変な動きすんじゃねえッ!!

【セシリアがデリンジャーを取り出すとほぼ同じくしてエルフェスも腰のナイフに手を掛け引き抜く】
【引き抜きながらクルリと回転させ逆手に持ち直し】
【セシリアの動きを止めようと首元へとナイフを突きつけようとするだろう】
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/17(火) 01:19:43.72 ID:nJU64FcCo
>>902

【―――以前のゼーロならば】
【きっとまた、泣いて止めてほしい≠ニ懇願しただろう】
【相手と戦いつつも尚、自分と戦おうともしただろう】

【だが――今の彼女には、それがなかった】
【故に、侮蔑されてもきっと、なんとも思わない。それが、直接的な言葉だとしても】
【その声色に圧倒されることも、今は≠ネい】
【垣間見たウルフカットの少女の優しさを、思い出すことも―――ない】


やるもん………わたしは…強くなったから
力が…溢れてくるの………アレ≠フおかげで……

アハハッ―――……ッッッ!!!!

【重力場。魔翌力とは違う、純粋な身体能力が相当に高くないと抗うことのできないそれが以前と同様彼女を襲う、が】


―――――アハハ……ハハ………ッ

【確かに立っていた。超重力に屈することなく。紫色に狂う殺意の視線を、少女へと注ぎながら】
【ずん、と足を一歩前へ踏み出す。動ける、同時に危険を感じて、左手を前へと突き出し】


―――― アーテル・リリース-黒撃-

【左腕が一瞬、漆黒の魔翌力を纏ったかと思うと、次の瞬間前方の空気が罅ぜる】
【百歩神拳、その衝撃弾に合わせて放たれる衝撃は、それを相[ピーーー]るほどの威力があるだろう】
【強くなった、それは強ち嘘ではないようだ】

【そして異常な重力の下、また静かに一歩づつ前進を始めるだろう】
【徐々に体力は擦りきれていくというのに、執拗に接近を止めない。凶悪な笑みを絶やさない】
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/17(火) 01:23:52.94 ID:SRSuL4GAO
>>905
───ッ!!
【エルフェスがセシリアの首にナイフをあてがい終わった時、セシリアもまたエルフェスの左目を直ぐ様撃ち抜ける位置に銃を構えているだろう】

フゥー──スゥー──フゥー──

【興奮を無理矢理落ち着かせるかのように大きく長い呼吸を繰り返す】
【その目は動揺に大きく揺らめいていたが時間を追う毎にその揺れは小さくなっていくだろう】
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 01:26:08.78 ID:BliEIn0oo
>>904

自分で言うのもなんだがそれはほとんどないと言ってもいいのが自慢さ
むしろ…彼女一人を好きすぎる事に、ダメ出しを出されたくらいなんだよ…あと可愛い女の子を可愛いつって何が悪いんだよ
正直に言った事を褒めてほしいくらいだぜ、黒くて綺麗な髪にはどうしても見とれてしまうんだよ…むぅちゃん

【早速その名乗りを持って少女に呼び掛けると、彼女のその容姿を改めて見直す』
【愛らしい市松人形を思わせるような黒く長い髪だけではなく、プリーツスカートとハイソックスの間の白肌にも目は行っていたが】
【そこまで明言する気はない、とりあえずノビタは左手を腰に当てるとだらん、と右手を脱力させながら少女の視線に視線で返していた】

…おっしゃる通りかも
ただまあ…警察に通報とかはしたほうがいいだろうなとは思うわけよ、それとだ…誤解しないでほしいのは
オレは別に人殺しを肯定なんか全くしてないって事…話次第では弁護の余地はあるかもと判断する場合もあるけどさ

【少しだけ腰をかがめると彼は少女の顔を少しだけ覗き込むような態勢になる】
【深紅の瞳を残った右目でちらり、と見ながら彼は…殺し屋が近づいてきているにしては冷静すぎる態度を貫いていた】
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/17(火) 01:33:01.30 ID:EMfOzVP+o
>>906
【相殺される百歩神拳、同時に、伸ばし続けていた腕がいかれたか、力なく垂らして】
【それでも、少女もまた前進をやめない。緩慢に前に進み、互いの距離は10程度に縮まる】

【少女の怒気は、その身から漏れる黒い魔翌力=殺意すら塗りつぶした】
【少女の周囲、蜃気楼のように揺らめいているだろう】
【重力がまた一段、通常の九倍程度に強められて光が歪曲されるのか】

【…いや、違う】
【重力の対象は、あくまでゼーロ一人】
【彼女の質量に対して重力係数を上げているだけ、周囲が歪むなんてことはない】

【ならば、その蜃気楼の正体は?】

【黒い影が、少女の背に輪郭を形成し始める】
【屈強な上半身、下半身は太く逞しい、棘の映えた尻尾】
【足も翼もないにも関わらず、少女の背後に浮いて、腕を組むその頭は】

【竜。】

『…クヒヒヒッ、フヒャハハハハハハ!!!』

【下卑た哄笑を喉から搾り出し、周囲の大気を歪ませながら、ソレは笑う】

【表情を殺してゆく遥人と対照的に、金色の蟲が蠢くような魔眼を歪めて】


『アレってぇと、ソレかぁ? お前の身体に埋まってるクソ溜りみたいな卵かぁ!?』
『ケッサクだなぁおい、ゴミがゴミ食って偉くなったつもりたァなぁ!!!』


【黙する遥人と対照的に、不必要に下品でお喋りな『竜』】

【瞬間、今の今までゼーロに釘付けられていたジト目の視線が切れた】
【魔翌力光を帯びて徐々に金色に染まりつつあった眼が、背後の竜へと移った】

【前進はやめない、ここで、その動作はまずいと、頭にないのか】
910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 01:36:25.95 ID:YX9R4skoo
>>907

……うへぁ、嫌な状況だなあオイ。
目の前に銃口とか生きた心地がしねーぞ……。

【などと言いつつもエルフェス自身はその突きつけたナイフを退かすつもりはない】
【この状況、膠着状態を自ら崩す事は死に直結するからだ】

オッケーオッケー、じゃあオレも呼吸を整えて状況を整理するわ……。
取り敢えずどっちもピンチって事だな、分かりやすくて泣けてくる。

【巫山戯ているかのようにセシリアを真似て呼吸を整える】
【結果として、精神を落ち着かせても状況は変わらなかった】

よし、じゃあオレから一言だけ言わせて貰うぞ……。
オレはさっきも言ったように積極的に殺し合いする主義じゃねーんだよな。
そんな訳でお前がその銃を引いてくれたらこのナイフを引く事を約束する、どうだい悪くない提案じゃね?

【月明かりを浴びる銀の刃は眩しい程に輝いている】
【自分に迫る銃口もどこか妖しく……】

【エルフェスはこの状況を長続きさせたくないのかセシリアに向けて】
【謂わば停戦協定のような物を結ぼうと提案するのだった】
911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 01:53:11.29 ID:bF7CG6pCo
>>908

いやらしいですね。
男は獣だという噂はほんとだったようです。

【上目遣いに見つめて、恥ずかしそうに左手で自身の胸を隠したが】
【相変わらずその言葉とは裏腹に無表情を貫いたまま】

通報されると困ります。
もし通報するのなら私はあなたを殺さなければいけなくなります。
実はこう見えて虫も殺せないような性格ですから…やはりそれも困ると言うわけです。

出不精の上司に命令されなければ今頃暖かい布団の中ですよ、はぁ…

【肩を落としながら深いため息を吐いて】
【覗き込むのに対して顔を上げて答えると】

さて、面倒ですからここからは腹を割ってお話しましょう。

【何を考えているのか全く表に出さなかった少女は、唐突にその敵意を明確に示すように太刀の鞘を握った】
【談笑していた時の空気とは一変して緊張が張り詰めるだろう】
【冷たく、深い暗闇を瞳の奥に覗かせ、少女は初めてニコリと妖艶に口元を緩めた】
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/17(火) 01:55:10.33 ID:nJU64FcCo
>>909

……また誰か…いる

【既に重力により体力は限界に近づいている。だが、それを意に介さず前進を続けていたのだが】
【疲労の所為か、重力の所為か、ぼやける視界の中、確かに竜を見た】

【同時に、漆黒の魔翌力を竜へと向ける。よほど魔翌力に敏感でないとその行動はわからない筈だ】
【竜へと魔翌力が辿りつくと少しの間、まるで魔翌力の有無を調べるかのように纏わりつくだろう】


別に、……そんなつもりじゃ……ない…
わたしはわたしのしたいことをするだけ……アハハ…

人の魔翌力を、―――奪いたいだけ…

【両者とも、接近を止めない】
【距離が5m程になろうかという地点で、ゼーロから何かが聞こえてくるだろう】
【そこで初めてゼーロの足が止まるだろう】
【その刹那、濃密な漆黒の魔翌力が立ち上る。最早眼に視える程に魔翌力が夜の空を、黒い闇で塗り潰さんと】
【ぽさ、邪魔な刀を地面へと落として、両手を前に突き出し】


<<  天地万物に於ける全ての闇よ―――収斂せよ  >>


【響き始めるはこの世の全てを呪うかのような呪詛。この世界を無に還す為の】


<<  眼前に仇なす我が敵よ、漆黒の奔流を以てその全ての力を呑み込まん――!!  >>


【拡散した魔翌力が粒子状に変化する。数瞬後、それは彼女の掌へと収斂し―――】

【おそらく、彼女の残り体力を考えて、最後の一撃となるだろう】
【接近を止めなければ、いや止めたとしても、それを放つつもりだ】
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 02:12:44.39 ID:BliEIn0oo
>>911

…なんで?獣は黒髪に惹かれないでしょうに

【うーん?と首を傾げておかしい事は言ってないはずなのに、と呟く…黒髪の話がいやらしい意味を持つ事はないとばかり思ってたのだろう】
【そして通報すると言うなら、斬る、彼女はそう明確に殺意を向けて来た】
【ピクリ、と眉を動かすと彼はただ一言だけ言った】


―――ほーう…速度で、オレに勝てるつもりか?他に取り柄のないオレの唯一の取り柄だぞ


【相手もまた威圧した、と分かるか】
【彼がこうまでも殺し屋を間合いまで近づけた理由は…この自信からか?】
【少なくとも彼は、少女が抜くよりも前に自分が先に今まさに手を伸ばしているホルスターから抜く事など容易い、そう言っているかのようだ】
【しかしながら、同時に彼はこんなことも考えていた】

(…ヤバいな、暴徒鎮圧用の非殺傷電撃弾とはいえ…こういう恰好の子に対して…ためらいなく引き金を引ける自信はない
かと言って長期戦はマズイ、明日も仕事があるからな…くやしいが…5年も闘い続けてもなお、オレ自身は『弱い』
腹を割って話せるようなら苦労はしなくていいけど…)

【そう考えて、視線を向けるのは…後ろの惨殺死体】

殺し屋、だっけか
ぶっちゃけあの人物を[ピーーー]依頼を受けた、という事だよな…つまりあの人物は殺されるほど憎まれる事でもやったのか?
腹を割って話すなら…聞くとしたらあの男が何をして恨みを買ったのか、それが釈放材料になる可能性がある話かな

【彼もまた戦闘は避けたい、一応納得のいく理由を告げられる事を祈るばかり】
【もし理不尽な暴力である場合は…もう戦闘は避けられない】
914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/17(火) 02:16:43.05 ID:EMfOzVP+o
>>912
【おそらく、竜への走査は大当たり】
【ソレそのものが魔翌力の塊、遥人の魔翌力の根源とすらいえる、呪いの顕現である】
【無論、魔翌力そのものであるためか、はたまた竜であるためか、こちらは魔翌力には敏感】

『ほぉら、オレサマは美味そうだろぉ? 食えるモンなら食ってみろよぉ…!!!』

【愉悦、昂揚】
【明らかに下劣な挑発、魔翌力量が多いとは言え、無謀の極致】

……どういうことだ。

【…漸く遥人が発したのは、先ほどの竜が吐いた言葉の真偽】
【竜は、その内にある卵すら発見したのか】

『だぁからよぉ、あのクソガキぁおかしなモン身体に埋め込んで強化されてんだよぉ』
『あんときぁ抑圧してた感情を解き放ってよぉ、サイコーにいー気分なんだよぉおお!!』

【視線を戻し、眼を金色に輝かせてゼーロを見る遥人】
【ゼーロの中にある卵の位置を割り出そうとしているのか】

『だぁからよぉ、お前も楽になっちまえよ!!』
『オレサマ顕現させたっツーことはぁ、殺したいんだろぉ!?』
『殺せよ、殺しな、殺せばいい、殺せ殺せ殺しやぁいーんだよ気の向くままによぉおおおお!!!!』

【けたたましい声で喚く竜は、遥人の内に眠る衝動をあらわしているのかも知れない】
【どす黒い殺意は、決してゼーロには劣らず邪悪に、竜の体表の鱗を蠢かせる】
【黒と紫が交じり合う呪いの文様は、この殺意にまみれた世界をあらわす様ですらあった】

【甘い囁きに、遥人は】


―――――グラム。


【魔剣を、虚空から抜刀】
【刃渡り100センチ強、幅広で黄金の柄、根元には蒼い宝石】
【北欧神話に語られる魔剣は、二人の殺意を受けて歓喜するように煌いた】
【劣化していない正真正銘の魔剣は、存在そのものが空間を鳴動させる】

【距離三メートル、クロスレンジといっていい至近距離】
【遥人は振り上げたグラムを担ぐように振り上げる】
【過剰な射程はない、見た目どおりの剣だ】

わかった、殺そう、宣言するよ。

【遂に口にして、剣を握る両手に力を込める】
【背後の竜が、これまででもっとも愉しそうに嗤った】

//続いてしまうのです…
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/17(火) 02:17:28.65 ID:EMfOzVP+o
>>914続き

『ヒャッハ! それでいいんだそれでぇ!!』

ただし、相手はゼーロじゃない。

【眼に浮かぶのは、殺意なんかじゃなかった】
【目の前の彼女を狂わせる、あのどす黒い闇なんかとはまるで違う】

【明朗にして灼熱炎獄の炎】

[ピーーー]のは――――お前の痛みだ。

【真っ直ぐ振り下ろされた剣は、良くておそらく肌に傷をつけるだけだ】
【間合いが足りない、踏み込みが足りない、刃が食い込まない】

【けれどかすかでも、どんなに幽かでも、振り下ろされれば、】

【肉体を無視し、物質をすり抜けて、魂を揺さぶる力を叩きつけるだろう】
【左手が壊れているため、力を入れきれていないけれど】

【魂と心に向けた斬撃、相打ち覚悟で放たれた形なき刃、届くか】
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/17(火) 02:49:32.97 ID:nJU64FcCo
>>914>>915

フフッ―――アハ……ハ、ハーーーーーハハハハハハハ!!!!

【ギラリと、殺意と狂気が入り混じる瞳が竜を捉えた】
【絶大な魔翌力を感じとり表情を愉悦から更に歪ませて、標的を遥人から竜へと完全にシフトさせる】
【瞬間、彼女の手へと収斂された魔翌力が増幅し】


【  そして―――  】




――――   アーテル・テネブラエ  ――――



【大気が、罅ぜる】
【その手から放たれるは、横に並んだ人を軽く2、3人は呑み込むだろう闇の奔流】
【轟音と共に大気を震わせる、先程の黒球とは違う、僅かに実体をもった奔流だ】

【然しながら、威力はそこまで高くはない。呑み込まれたとしても、せいぜい二人を吹き飛ばすだけで終わるだろう】
【真の狙いは、黒球と同じだ。この闇の奔流に触れ続ければ、魔翌翌翌力や体力、物の威力は数秒後には奪い取られるだろう】

【だが、実体が生まれたことにより対策の方法は増える】
【真っ向からこの力を打ち破るだけの力を加えれば、この闇を打ち破れるはずだ。勿論、回避する方法もあるだろう】


【―――が、今ゼーロが狙い撃つは、遥人の背後に佇む竜だけ】
【どれだけ邪悪だろうが、五月蠅く啼こうが、その全てを吹き飛ばそうと――】
【遥人にも掠ってしまうかもしれないが、打点は彼女よりも高い筈だ】

【さらに標的変更は幸いにも、金色に煌めく魔剣への妨害を最小限に留めるだろう】

【夜空に浮かぶ月が増える。鋭く金色に光る三日月、それが迫り―――】



――――――――――――!!!!!!!

【見事に、ゼーロの心臓部分を切り裂いた】
【ワンピースが裂け、スーッと白い柔肌に僅かにだが傷がつく。そして】



           【      ピシッ      】


【魔翌力の放出を続ける中、何かに罅を入れたような音が体中を駆け巡った】
【卵≠ノ罅が入る音。彼女を、ゼーロを純悪の兵器≠スらしめるそれに一撃を入れた音】
【しかし、破壊には至っていない。切っ先が闇の奔流に触れたためか威力が減少している】

【だが―――今はそれで、十分だった】


―――竜崎……さん……?

【殻に閉じ込められていた彼女の記憶が少しだけ解放される。そして、目の前の少女の名を呼んだ】

【後は、闇の奔流が、グラムを吹き飛ばすのを待つだけだが―――】
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 02:49:40.70 ID:bF7CG6pCo
>>913

ハッタリですか?
この距離からご自慢の拳銃を抜くまでに、あなたが細切れになるのは確実ですよ。

それとも、私をここまで近づけたということは本当に腕に自信があるのか…
人を殺したと宣言した人間で、尚且つ初めから危険だと判断していながら躊躇いなく接近など許さずに撃ち[ピーーー]事ができないお人好しか。
そのどちらかですね。

【少女は見透かす様に大きな瞳を真っ直ぐに向けながら】
【それが本来の姿だと言わんばかりに、今にも手にした太刀を抜き放ちそうなほどの濃密な殺意を纏わせる】
【殺し屋を自称するだけあって、自然な立ち姿のようでいて抜刀しやすく片足を引いたその姿は余りにも様になっていた】

面白いことをおっしゃいますね。
まるで悪人なら殺されても仕方がないみたいな言い草に聞こえますよ?

暴力に善し悪しなんてありません。
気に食わなかったから、恨んでいたから、仕方がなく。
何となくで殺したとしてもその罪は同じじゃありませんか?
【と、返しながら小さく首を傾げてみせ】

つまりはあなたが理を曲げてまで私を見逃してくれるかどうかの話しなのですよ。
【少女は圧倒的優位を謳いながら、一向に太刀を抜かない】
【選択肢を提示しながらもあくまで、判断を委ねる】
【そして同時に力ではなく言葉巧みに強制し、威圧的に判断をきめさせているかのようだ】

918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/17(火) 03:01:11.89 ID:EMfOzVP+o
>>916
『ああ゛!?』

【無論、あのアホ竜は酷く驚いた】
【唐突過ぎたのだ、来るなら遥人諸共…そうたかを括って、油断した結果がこの無様】
【ノーガード、魔術的な意味でも物理的な意味でも、たかを括りすぎて腕組を汲んだまま】
【つまり、接近に伴い魔翌力をしこたま吸われる】

『おおおぉおぉおおぉおおぉ!? ”はるか”ちゃんよぉおおおぉおおぉなんとかしろよぉおおぉぉおおおぉおぉお!?』

【竜は、どういうわけか遥人を違う名前で呼びながら救いを求める】
【瞬間的にゼーロに跳んでいた錨を消し、ノーモーションで周辺の地面に射出】
【自身をその場に繋ぎとめるアンカーとして使うけれど、その途中でグラムを取り落とす】
【落ちた魔剣は、地面に当たる前に砂のように消えた】

【遥人の魔翌力は竜と直結している】
【あれが吸われるということは、少なからず遥人の体力も奪われる】


同時に殴れ。


【左手を酷使しながら、虚空からあのショットガンを取り出し弾に向けた】
【竜も咄嗟に腕組を解いて、弱体化しながらも強力なパンチを放つ】
【集弾性の低いシェルが、拡散しきる前に一点に集中、直撃】

【おそらく、加えられた力が、遥人の斜め上のほうに球体を吹き飛ばすだろう】


思い出したか、馬鹿。


【口調は変わらずぶっきらぼう、ジト目にへの字口】
【けれど、少しだけ険が取れた様子、眼はまた焦げ茶に戻り、その幕の裏にて軽く火が踊る程度】

【疲労のあまり、膝を突く遥人】
【言うまでもなく、顕現可能なレベルを突破した竜は、あの黒い霧のような影に戻る】
【声を発する事はない】

【左腕を押さえ、粗い息を吐く遥人は、ただじぃっと、ゼーロを見つめる……】
919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 03:11:25.03 ID:BliEIn0oo
>>917

【…ハァ、と大きくため息を突かざるを得なかった】

(…我ながら甘かったな…!)

【戦線からしばらく退いていただけでもうこんなに衰えている…とノビタは思った】
【ここまで甘い人間だっただろうか?過去の自分は…】

…人なんて全くと言っていいほど殺してこなかった人間だ、あくまで撃退しかしてこなかった
ああそうだよ、正解だむぅちゃん、『全部』正解だ…見ての通りまともに正義も名乗れない弱者だ、わかりやすいかもな
撃ち殺してやる事もできないのも正解だし、理を曲げて見逃してしまおうかな、と考えてしまってるのも正解だ
罪を犯したら…オレが出来ないにしても誰かが殺しに来ても文句は言えないと思ってるのも正解だ

―――ああそうだ…腕に自信があるのも『正解』だ、だからごめんなさいと泣いて謝ったら見逃すかもな

【そう告げた頃には、もう右の拳銃は少女の胸を音もなく狙いを定め、すでに引き金に指もかかっていたことに、少女は気づけるか】
【このギリギリの状況、もう意地でも当てなければ死を意味する…この一発はためらわなかった】
【胸に向けて一発引いたなら、非貫通式の電気ショック弾が発射される事だろう】

【成功したなら左手を少女の喉に伸ばし、地面に組み伏せに行くだろう…まともに戦いをする気はさらさらないようだ】
920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 03:29:12.73 ID:BliEIn0oo
/スイマセンむぅちゃんの人…なんだか、眠気が限界です…
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 03:34:18.06 ID:bF7CG6pCo
>>919

正解、ね…ふふ。

【拳銃が音も無く胸に突きつけられる頃、あれほど細切れにできると宣言した少女は小さく笑みを浮かべながら】
【まるで決めていたかの様に、すぐさま回避行動に移った】
【勿論、至近距離で放たれた電気ショック弾を完全に避けることは叶わず肩に受けて】

―――ッ!!

【一瞬の隙を突かれあっという間に首を抑えられて、あっけなく地面に組み伏せられてしまう】
【しかし、倒れた少女はまるで先程と同じ様に平然とただそちらを見据えていた】
【どこまでも不敵に、見下す様に】

922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 03:36:26.55 ID:bF7CG6pCo
>>920
/ごめんなさいです
/では、あしたに持ち越すか、切っていただいても構わないですよ
923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/17(火) 03:38:43.16 ID:nJU64FcCo
>>918

【闇の奔流は徐々に細くなってゆき、やがて消えるだろう】
【そして遥人を襲う竜を眼にすると、落ちていた刀を拾い上げて――】


――――――ッ!!

【ギリ、と奥歯を噛んで無理矢理前進に力を入れる】
【地面を蹴り上げると、今出せる最大出力をもって、竜へと駆けだし】
【竜がシェルを吹き飛ばしたと同時、遥人の指示を受けて、迫る球体に渾身の斬撃を繰り出す】



【 ―――――――― 】

【闇の奔流が消え、竜も失せると、辺りを覆うのは、静寂】
【卵≠ノ罅が入ったことにより少し正気に戻ったからといって、その脅威が去ったわけではない】
【身長も元に戻っていない】

【だけど、ゼーロの顔から兇猛な笑みはもうなかった】
【同時に殺気も消え失せる。魔翌力は竜のものを奪ったため、まだまだあるが滲み出る量は抑えられている】
【限界をとうに超えたその身体に鞭打って、地面へと膝をつける遥人を支えようと刀を捨て手を伸ばすだろう】


―――うん……ごめんなさい……

【遥人を覗きこむゼーロの表情は、明らかに彼女を純粋に心配するもので】
【そこには狂気など微塵も感じられないだろう】

【ただ、ここまで疲弊させてしまったことが申し訳なくて、謝罪の言葉を零すことしかできなくて】


助けてくれて………ありがとう

【そして、自分をあの状態から救い出してくれたことに感謝のことばを述べるだろう】
【この一瞬だけでも卵≠フ呪縛から解いてくれたことに対して】


そういえば……さっきの竜は…?

【急に現れて、どこかへ消えてしまったそれが気になって、質問してみる】
【あわよくば、遥人にとってあれはどうゆう存在かを聞きだそうと】
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 03:39:59.85 ID:BliEIn0oo
>>922
/次に来れるのが金曜なので…そこまで待てないと申されるなら遠慮なく切ってください
/では今日はここで失礼します…乙でしたー
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/17(火) 03:48:25.73 ID:EMfOzVP+o
>>923
二つ、『貸し』な。

【謝罪と感謝の言葉に、それだけを短く告げる】
【何故と問われる前に、右手の指を三つあげてみせる】
【一本多い】

1つ、左腕。こりゃ医者に行かなきゃダメだな、放っておいて治るもんじゃない。
2つ、この前の肩。痛かったぞ、治ったけど。
3つ、体力。しこたま吸われた、しんどい。

【遠慮なく並べて、不機嫌そうな顔を作る遥人は、次に一本、指を折り】

だが一つは魔翌力『吸って』くれたからチャラだ。
おかげでアイツもしばらく静かになるだろ。

【竜のことだろうか、あれでも嫌っているらしい】
【というより、呪いなのだ、本質は】
【遥人を蝕み、ともすれば乗っ取ろうとする悪意…ソレを押し付ける形になった事へ罪悪感は、微塵も感じられないけれど】

そこらに漂ってる黒い弱弱しい奴がそれだよ、お前が吸い尽くして、ギリギリだからな。

【指摘すると、黒い霧はしばらく遥人の周囲をぐるぐる回って、そして消えた】
【まるで「見るな、こんな恥ずかしい俺を見るな」といわんばかりに】
【ソレがおかしいのか、遥人は小さく笑って】

…なんだろうな、こんなにいい気分、久しぶりだ。
アイツのいない生活も、たまにはいいだろ。

【無理して立ち上がり、右手に鎖を顕現させる遥人】
【振り回しても、鏃が5センチより大きくなる事はない】
【魔翌力を吸い取られた弊害だろ】

帰って寝る、今日はしんどい…。

【欠伸交じりに、遥人はゆっくり丘の上に進もうとするだろう】
【そこからおそらく、転げ落ちるようにしながら、アンカーで町のほうへ向かうはずだ】
【話しかけるなら、今がチャンスか】
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 03:50:45.09 ID:bF7CG6pCo
>>924
/こちらはだいじょうぶなのですが、また遅レスにお付き合いいただくのも心苦しいのです
/今回はこのあと無事に別れたことにしていただい構わないのですよ
/本当に遅くてごめんなさいです、お疲れ様でした
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/17(火) 03:59:57.52 ID:nJU64FcCo
>>925

へっ?

【急に『貸し』といわれても何の事だかわからず、裏返った頓狂な声を上げると】
【並べられた3つになにも反論できず…というか出来るわけがなく、思わず「う…」と唸り】

【だけども3つから2つになって、ちょっとだけほっとする】
【いつか全部返そうと、心の中でそう決めて】

【そして漂う黒い霧を見遣ると】
【嗚呼、この人ももしかするとわたしと同じなのかもしれない、と――】
【質は少し違うけれども、そう思った】


―――なら、……よかっ…………た……

【言い終わると同時、無理に力を入れて立たせていた膝が、ついに折れた】
【崩れ落ちるようにその場へ倒れると、そのまま気絶してしまうだろう】

【重力場を受け過ぎていたためだろうか。立ちあがる気配などない】
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/17(火) 04:05:12.56 ID:EMfOzVP+o
>>927
………。

【呆れたような目でゼーロを見下ろす遥人】
【仕方ないかと、鏃をゼーロに向けて投擲、鎖を利用してぐるぐる巻きにし、自分の下へ引っ張り込む】
【そして自分の手元に引き寄せたら、鎖を解いて左肩に抱えるだろう】
【腕が痛むのか、顔をしかめる遥人】

やっぱ貸し3な。

【自分もしんどいだろうに、溜息を着いて、誰も見ていないのをいいことに、笑って】
【ナメクジが這うような速度で、ゆっくり町へと歩き出した】
【そして時間を掛けて、ゼーロを最寄の公園でベンチに下ろし、自分は公園から出たところで倒れ込むはずだ】

【担ぎ込まれた病院で診察を受けた遥人の容態は、過労と左腕の疲労複雑骨折】
【魔翌力も体力もしばらく回復しないだろうけれど、眉間に皺は、当分寄らないのではないかと思われる】


//遅くまでお疲れ様でしたー!!
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/17(火) 04:14:46.12 ID:nJU64FcCo
>>928

【意識が無い彼女は、貸しが3つに戻ったことなど露知らず】
【貴重な貴重な遥人の笑顔も、見損ねて】




―――――――――――……………。

【それから何時間後か、意識が回復すると】
【ふらふらとそこから誰にも気づかれることなくどこかへと消えるだろう】
【その表情が、果たしてどのようなものだったのかは、誰も知らない】


【ただ、卵≠ノ入った罅は】

【パンドラの箱に沈む希望を垣間見せるが如く、一筋の希望を刻んだことだろう】


//お疲れさまでした!!楽しかったです!
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/05/17(火) 08:49:50.05 ID:SRSuL4GAO
>>910
ちっ…

【茶化すかのようなエルフェスの反応に対して舌打ち】
【そして停戦を申し出されると】

私も…こんな所で[ピーーー]ない……
…………………分かった…ゆっくり、外す…

【暫く迷った後に承諾し、本当にゆっくりゆっくり、銃口をずらしていき】
【同時にエルフェスとの距離もゆっくりと離していく】
【動かないまま攻撃をする手段もあるにはあるが、その仕草を見せるだけで死に直結するかもしれないと思うとやはり交渉に応じるしかなかった】
【距離をおいて一息ついたセシリアの体は汗でじっとりと濡れ、余程の神経を使っていたことが分かるだろう】

もう、別れるしかないね…。ほんとに最初は親切心だったし、私の名前を広めなければそれで良いよ……

また会えたら嬉しい、かな。それじゃあ…

【そう言うとエルフェスの方を不安気に見ながら公園から去っていった】


多分一般人だし…データベースには報告しなくて良い…かな?
あー、もう!

【顔に張り付いた髪を鬱陶しげに払い、路地裏に消えていった】



/寝落ちすみません…これに対する〆だけ書いてもらえたら嬉しいです
/今までで恐らく一番時間対量を書けた絡みでした、とても楽しかったです、乙でしたー!!
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 15:09:18.11 ID:oVJZcP0DO
【公園──ベンチ】

……はっ
ひっさしぶりだなぁおい

【だらり。背もたれに腕をかけ】
【煙草を口に銜えて空を気だるそうに仰いでいる1人の男がいた】
【ツンツンした栗色の髪にとび色の瞳をした彼は、左耳に丸く小さな血赤珊瑚のピアスをつけており】

──ファラエナちゃんやルーチカちゃん、元気してっかなぁ

【亡、とまた紫煙が空気に溶ける】
【彼はジーパンにサンダル、更には赤色のアロハという、
 ファッションセンスを人生の3回分程後ろに置き忘れてきたとしか思えない格好をしていたが】
【腰の左右には─護身用だろうか─2丁の銃が納められたホルスターがあった】
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 15:46:25.46 ID:YX9R4skoo
>>930

派手な技なんぞ使わなくても首を切るか頭を撃ちぬけば全ては終わる。
正にこの状況がそれだな、提案にのってくれてサンキューだぜオレもこんなトコで死ぬのは嫌だからな。

【セシリアが銃口を下げると数瞬遅れてエルフェスもナイフを引いて】
【同じく後ろへ1歩2歩と離れていく、硬直状態はここに解かれたのだった】
【エルフェスの安堵の溜息はきっとセシリアには聞こえないだろう】

ハンカチを貸してくれたのは有りがたかったけどお前の名前は広めるかも知れん、だってオレ様セイギノミカタだしな。
また会ったら多分殺し合いになるかもな、そうだったら余り嬉しくないけど……ほいじゃな。

【クスリと微かに笑みを浮かべながら自分の立ち位置をそういったモノだと彼女に伝える】
【もっともその言い方が言い方で、セシリアはその「セイギノミカタ」という言葉を信じられないかもしれないだろう】

犬も歩けば機関員……?語呂悪いなセンスもないし。
さてさて一応集積情報に情報流しておくかな、どうか恨まれませんように……っと?
あれ、全然眠くなくなっちまったじゃんか……。

【一瞬の錯綜、その緊張感からか寝ぼけていた頭脳は正常のそれよりも強く覚めていて】
【いっそ布団で寝ようというプランは達成されそうになく、エルフェスは頭を掻きながらやはり溜息を吐くのだった】

【機関員とは反対側の存在、対機関連合に一応ではあるが所属している少年エルフェスは】
【今後どうしたものかな、とぼんやり考えながらあてもなくどこかへ歩き始めるのだった】


/いえいえお気になさらずー
/こちらも機関員:セシリアさんとの邂逅楽しかったです
/絡んでいただきありがとうございましたー!
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 15:58:35.23 ID:T3KgQ0muo
【街中】

んふー、なんだか超本格的に超アイスの時期になってきましたね
冬のアイスも超中々ですし超好みですけど──夏には夏の、アイスの超食べ方があります

【エンブレムがついたピンク色のキャスケット帽を被っている14、5歳ほどの少女がいる】
【ぴょろんと外ハネしている黒髪は胸元に届くか届かないかといったところ】
【ふわふわの、白い長袖のシフォンチュニックの下に淡い桃色のシャツを重ね】
【やや色の落ちたジーンズはロールアップさせて着用】
【足元の白いサンダルは、大人ぶりたい年頃なのかほんのちょっぴり底が厚くなっていて】

──それにしても……
この格好、まだ超早かったでしょうか?

【なんて、かくんと少女は首を傾げながらじぃと自身の服装へ視線を落とす】
【ここまではきっと、年頃の少女たちにとっても普通の光景なのであろうけれど──】
【この少女。なんと掃除機に乗って移動をしていた。それも、地面から2mほどの位置を浮遊している】
【加えていえば、掃除機の上には10の歪な人形たちがピクニックの如くわらわらと楽しげに動きまわっており】
【シュールなのかエキセントリックなのか良く分からない光景を、生み出していたのであった】
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/17(火) 16:45:45.43 ID:lxIHslHjo
>>573

//あんまり長引かせるのもアレなんで
//最後の攻撃の後、青年は気絶したという事で終わらせておきます!
//お疲れ様でした!
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/17(火) 18:01:46.07 ID:rvrRIyL6o
【公園】

……
【立ち尽くし、ベンチとにらめっこを続けている2.5mほどの大きさのロボットが居る】
【右腕部に丸いデザインのライフルを提げ、姿勢はまさに直立不動】
【あまりにも動かないからか、また頭の上に小鳥たちが止まり始める始末だ】
【一体なぜベンチの前で固まっているのかというと】

…… 座ッタラ …… 壊レルカナ ……
【高重量のボディをこの薄い板でできたベンチが支えきれるのか】
【どう考えてもそんなワケはないのだけれど、でも座りたい!という思いは強く、なかなかどちらにも踏ん切りがつかずにいた】
936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 18:25:30.57 ID:2o4L1sHYo
>>933
―――――何アレ。

【首を23.4度傾けて謎の少女を見つめる、18歳位の女】
【黒い瞳、長い黒髪。前髪はまっすぐに切り揃えられ、後髪は緩やかなウェーブがかかり】
【赤地に白のドット柄のチュニック、黒のフリルスカート、靴は赤のミュール】
【首元には、黒く輝く“φ”のモチーフがついたネックレス】
【身長は170に近く、その容姿はファッション誌を飾るモデルを彷彿とさせるものだ】

7人の小人、じゃなくて…掃除機に載った魔女、でもなくて…?

【傾げた首はそのままに。疑問ばかりが浮かぶ】
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 18:53:21.82 ID:2o4L1sHYo
>>936
/取り消しです〜
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 19:54:19.86 ID:2o4L1sHYo
【とある工業地帯】
【無人ながらも煌々と明かりを灯し、重低音を響かせて活動している鉄筋の世界】
【その中に、ぽつりと佇む影が一つ】

―――――。

【黒い瞳に長い黒髪の、18歳位の少女。前髪はまっすぐ、後髪は緩やかにうねり】
【首元には、黒く輝くφのモチーフがついたネックレス】
【身長は170に近く、その容姿はファッション誌を飾るモデルを彷彿とさせるものだ】

【服装は―――――何故か、男物のスーツ】
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 20:25:03.18 ID:60JHEW3SO
>>938

人も、こんなのが作れるくらい進歩したのか……
時の流れは速いな……

……ん?

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【翼は所々に絆創膏が貼ってあり、どれも血が滲んでいる】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳程に見える少年が、少女の後ろから歩いてくる】
940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 20:37:11.91 ID:2o4L1sHYo
>>939
【後ろから聞こえて来た声に、振り向かないまま少女は答え】

進歩?あたしは退化だと思う。
これの行きつく先が、自分達の世界を食い尽くす破滅の未来である事に気づけなくなったんだから。

【そして振り返り、少年の姿を視界に入れて、小さく目を見開いた】

竜の翼…
だけど…怪我、してる。戦ったの?

【少年の傍に歩み寄って、翼をそっと撫でようとする】
941 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 21:06:44.10 ID:60JHEW3SO
>>940

あらま。結構厳しい事言いますね……。
まぁそれが真理なのかも知れませんけど……。
なんか、悲しいですね。

【少女の返答にはそれしか言えず】
【心底悲しそうな表情になる】


えっと、まぁそんな感じです。
この前、プーシュカとかいう奴に撃たれて。
治りかけたんですけど、何日か前に無理に飛ぼうとして、傷口が開いて。

【複雑な表情で答える】
【特には少女の手を拒絶するそぶりは無い、が】
【この時少年は、間接的に傷口が開いた原因になった女性を思い出していた】

(シズリさんは、もっと慣れ慣れしい感じだったな……)
(女の人って、みんなこんななのかな……?)




/すみません飯落ちしてました
942 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 21:11:36.82 ID:fhMmXvHFo
【昼の国・とある山の展望台】

【現在は殆ど人も通わず、廃棄同然の荒れた広場に人が居た】
【それは真っ黒、いわゆる黒子の形をしていて、後ろ腰には刀を下げており】
【展望、というからには何かを見ているのだろうが―――――――さて。】

  『……見るに、櫻の前哨とでも言うべきか。』
  『何を考えているのか知らんが、これは如何にも……。』

【広がる光景は、昼の国の都市部ばかり。機関に支配されていても、明かりは煌々と照っていて】
【今、何かが起きているようだが―――黒子の隣だとか、近くに行かなければ見えさそうだ。】

/最初の方、結構遅れそうですがそれでもよろしければ。
943 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 21:19:46.96 ID:2o4L1sHYo
>>940
―――――でも。
人間の知恵と技術の進化の過程が、この景色に詰まっているのは事実。
あと、理屈抜きで綺麗だよね。この眺め。

【ただ言いたかっただけなのか、はたまた悲しそうな顔の少年を思いやったのか】
【冷たい論調を止めて、話の流れを煌々と輝く工場の外観へと向け】
【感じが悪いようで思いやりがある、それがこの少女。】

プーシュカ…!?
あたしも会った。嫌な奴。
こんな姿でしょう?

【そう言って、ごきりめきりと。体を変形させていく】
【それが落ち着いた頃には、少女は―――――襟足程度に伸びた灰色の髪に、切れ長の群青の双眸をした青年の姿へと変貌しているだろう】
【服装が黒いフォーマルスーツになっただけで、それ以外は微妙な違いこそあるものの、そっくりそのままプーシュカの姿】
【尤も、この変身は、少年の嫌な思い出を蘇らせてしまうかも知れず】
944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 21:20:17.03 ID:2o4L1sHYo
>>940
/書き忘れた、お帰りなさいー!
945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 21:21:01.80 ID:2o4L1sHYo
>>943
>>944
/アンカーミス…>>941です
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 21:26:27.32 ID:IU+EN1lSO
【大通り−】
【正しくは、大通りから見えるビルの一つの、屋上である】
【入り口は大通りに、裏口は路地裏に。このビルで行われているのは、“ボランティア団体としての顔”と“麻薬密売所としての顔”の両立−】

【−それも、今日までの話であったが】

…………「じゃあな」、だーヨ

【屋上から落ちる、一つの亡きがら】
【このビルを取り仕切っていた男、所謂裏の世界の“大御所”という奴である】
【それが、大通りの、人通りの隙間に落下する−−】



【どちゃり】
【嫌な音のコンマ数秒後の民衆の悲鳴。】
【飛び散る死体、その中で唯一無事だった部位……“額”には、「Kanossa」の文字が彫られていて−−】

【「彼だったモノ」が“何処から落ちて来たか”……それを見た者が居たならば】
【屋上に立つ、白髪糸目、優しい笑みを口元に浮かべた、機関支給のコートを着た人物の姿を見る事も出来るだろう−】
947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/17(火) 21:27:04.74 ID:cRB/jus2o
【とある廃墟の敷地内】

――――フゥッ!!

【廃墟のコンクリートを踏む音と、ひゅひゅひゅ、と何かを振るう音が廃墟に響いている】
【廃墟の暗がりを趨るは、真紅の光の線で】

――椛五閃ッ!!

【シャァッ!】
【一息に放たれる五閃の光が、椛を描き】
【そして、その光を生んでいた、二本の鋭い刃は、崩れていった】

っふ、っは、っは……っ!!
久しぶりに、徹底したが、疲れる、な。

【どさり、と地面に座り込む音がしたと同時、月の光が、差し込んでくるだろう】
【すっ、と手を空へと延ばす、その人影の姿は――】
【荒れ狂う火焔そのものを形にしたかの如き腰ほどまで或る真紅の長髪を流し】
【地獄の業火を映すが如く、澄み渡る紅玉の瞳を煌かせて】
【その両腕には、焔と刃の意匠を感じさせる文様がびっしりと刻まれている】
【格好は、上半身晒布姿に下半身はデニムと言う物。なんかスタイリッシュ痴女みたいな感じだろうか】
【頭からは、5cm程の角が二本生えていて、童話に出てくる鬼に視えるかも知れない、そんな少女であった】
【のんびりと空を見ているが、彼女の周囲には、赤熱したコンクリート≠竍蜃気楼≠ェあり、物騒に見えるかも知れない】
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 21:29:02.19 ID:60JHEW3SO
>>943

ぅえ、え、えっ??

…え、ええ、そんな奴でした、けど……
あ、あなたは、一体……?

【姿かたちを変形させる少女に驚く】
【この世界に来ていくらか時は経ったが、このように亜人でもない「人」の変身、否変形は初めて見る様子】
【嫌な思い出は少なからず思い出したが、それより今は少女の正体が気になっている】
949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/17(火) 21:31:29.00 ID:cRB/jus2o
>>946
【死体を眼の前で見た少年は、落ち着いていて】

――――おいおい、マジかよ。退院した直後だってのに。

【そう、小さく呟いた】

【着崩した学ラン姿が特徴的で小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【白骨よりも白い髪は、右目を隠すように伸ばされている】
【髪の奥には、拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【見た目は、少々派手であるが、その表情を見れば、どちらかというと善人に分類される、優しそうな少年に視えるかもしれない】

(……このビル……そうか、上ッ!?)

【ばっ!と上を向く少年は、瞳孔をきゅっと閉めて、相手の姿を視た=z

――ッ!

【少年は迷うこと無く、ビルの中へ入っていった】
【貴方がそのままそこにいるのであれば、ビルの屋上へ、その少年が入ってくるだろう】

何もんだ、テメェ。

【もし、そのまま底に入れば、そう、鋭い目を見せながら問いかける筈である】

//あと>>947は無しで
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/17(火) 21:31:58.63 ID:rvrRIyL6o
【日も暮れ、暗くなった世界にぽつんと小さな光の点が左右に揺れる】
【今日も所謂『調査』である。モノアイが暗闇から人々の様子を覗いて】

ピピー ピー ピー ピー
ア 。
【視覚表示にアラームとメッセージが割り込んだ。バッテリー切れが近い】
【どうしようかな、と調査を一旦打ち切り大きな体を起こした】
【カモフラージュにボロ布を纏っていたため、周囲から見れば『突然置いてあったボロ布が起き上がった』という状態】
【2.5mほどの大きさの二脚ロボットは、どこか充電できる場所がないかと徘徊を始めた】
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 21:39:27.56 ID:2o4L1sHYo
>>948
【そんな奴だった、と聞いて。自分と少年が思い描いた男が、同じ人物だと断定したのだろう】
【元の少女の姿へと戻ってから―――――驚いた様子の少年に気づく】

突然じゃ驚く、よね。あいつもちょっと驚いてた。
あたしは人間の“突然変異種”。細胞の変化の方向を操作できる。
さっきみたいに、見た目だけなら細胞構成を変化させて真似られる。
…長くは持たないし、疲れるけれど。

―――――名前は、リッカ。

【軽く自身の能力を説明し、名乗る】
【そして、先程そっと撫でた翼を指差し】

あんたは…竜人?
初めて見た。竜の翼を持った人なんて。
凄いね。

【言葉数こそ少ないけれど、少年の翼を見つめる瞳はどこかきらきらとしていて】
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/17(火) 21:40:03.28 ID:9MlANingo
>>822
/居ますでしょうか?
953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 21:45:30.53 ID:IU+EN1lSO
>>949

【屋上に入れば、そこに居る男の姿が、より詳細に見えるだろう−】
【コートには、良く見れば左胸に「蒼い薔薇のコサージュ」が付いていて−−何と無く、「緊張感」に欠ける】
【その容姿・雰囲気から連想しやすい「職業」は、ホストだとか単なるナルシストだとか、そういうモノだ】

【然し−】

【紛れも無い事実は、“カノッサ機関”の構成員か、それに準する者である事】
【ホストじみた優しく穏やかな笑みは、彼に「不気味さ」というスパイスを与えている−】

−−何者か。ねえ……《カノッサ機関のナンバーズ》、って言えば−

“充足感”とか……“殺して良い理由”は得られるかーヨ、正義の味方さんヨ。

【−おちょくるような、それでいて、何処か“本気さ”も見える口調】
【お世辞にも「屈強」では無い身体で大袈裟な身振りをしながら、彼は言う】

【「表情に張り付くは、笑顔の仮面」】
954 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 21:51:53.67 ID:60JHEW3SO
>>951

とつぜん、へんい……
なんか良く分かんないけど、凄いですね……

【ぽかーんとした様子で、一連の少女の変身を眺める】

リッカさん、ですね。僕はヘイロンっていいます。よろしく。

【少年も名乗り、軽く頭を下げる】

はい。竜人です。
この世界には、竜人って少ないんですかね?

【逆にリッカに問い掛けてしまう】
【この発言で、彼が「異世界出身」という事に気づくだろうか】
955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/17(火) 21:53:12.30 ID:cRB/jus2o
>>953
【すっ、と眼帯に覆われていない左目を細めて、相手の姿を認識する】
【その姿は、学生服や、小柄さに反して、場慣れしたもので】

ナンバーズ、か。
成程、ね。未だ足りない=B

【表情は、とても正義には見えない程、冷静な物であって】
【しかしながら、その胸のウチでは、目の前の相手を今直ぐ殴り飛ばしたい燃える衝動に駆られている】

――じゃあ、もう幾つか聞く。

【しかし、激昂することは無かった、カノッサだからと悪と断定して直ぐつぶしに行く事はしなかった】

なんで殺した∞そこに正義は有ったか=A答えろ。

【感情は、言葉には無く。しかし、その言葉には、有無を言わせぬ圧力が有る】
956 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 21:59:10.43 ID:2o4L1sHYo
>>954
ヘイロン、覚えた。よろしく。

【そう言って、次のヘイロンの言葉には少々考え込むような様子を見せ】

どうなんだろう…少ない、のかな。
あたしも、ずっと研究所で飼われていたから。
外の世界はまだよく知らなくて。ごめん。

【申し訳なさそうにそう答える。最近まで、彼女はあまり外に出られずにいたようだ】
【そして答えてから、はて、と首を傾げて】

あんたもこの世界の事、知らないの?
あたしよりは、自由に飛びまわっているように見えるけれど。

【不思議そうに、問いかける】
957 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 22:07:49.57 ID:PcLgpCyk0
【――――酒場『八福尽星』】

――――そうか……それが、あいつが望んだ事だったか…………
「……………………」

【フード付きのマントと半ズボンを着た、顔に大きな傷があり尻尾の先が二つに分かれた、猫人間という表現がしっくりくる眼つきの鋭い二足歩行の猫と】
【ラベンダー色の肩ほどまで伸びた髪で、赤と青のどこか虚ろなオッドアイを持ち、白いワンピースを着た10歳くらいの少女が】
【店の隅のテーブル席に腰を落ちつけながら、どこかやりきれない表情を浮かべて相対していた】

【――――酒場『八福尽星』の中は、広いホールにいくつものテーブルとイスが並べられたシンプルな構造をしている】
【カウンター席もあり、そちらにも客は座っているのだが、大抵はテーブル席でワイワイと酒をやっている】

【オッドアイのの少女の身からは、尋常ならざる量の魔力が感じ取れるかもしれない】

――――雷の国、か…………
俺が同行しても良いが……お前は本当にそれでいいのか?
「……他に、仕方がありません…………それに、これはお父さんが望んだ事です…………」
……そう言われると、俺には何も言えないがな…………

【猫人間はパイプでタバコをふかしつつ、神妙に顔を顰めて瞑目している】
【向かい合うオッドアイの少女は、ただ虚ろな視線をテーブルの上に投げかけていた】
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 22:08:16.25 ID:IU+EN1lSO
>>955

【彼は、“何を考えているか””何をしたいのか”−−】
【そういったモノが「読みにくい」、「仮面の表情」を見事に着こなしていて】

−−“足りない”ねぇ。近頃の正義ってのは「見敵必殺」が信条なのかと思っていたんだがーヨ

【彼は、心の底から「そう」思っているのか、或いは違うのか……】
【それを読み取るのは、「至難の技」だろうが……然し】

【今回は、単に“嘲る為”に吐いた言葉】
【それを判断するのは、容易だろう−】

正義……正義か−−
そうだな、「聖人君子の正義の味方」君には理解しがたいかもしれない正義だがヨ。

ふぅ……俺は、“利益”を第一に考えているタイプでね。
例えばカノッサに入ったのも、とある知り合いに“金払いが良い”と聞いたから−

仮に、だが−−相応の“報酬”を貰えるなら……だが。俺は「見ず知らずの赤ん坊の依頼」で「カノッサ機関のボス」でも「自分の親」でも殺してやる−−

−−そういう“正義”だヨ。
今回殺した理由は“コイツは社会悪で、気に入らないから”“金が貰えるから”−

【「お前らが悪人を[ピーーー]のと、全くもって同じ理由なんだーヨ?」】
【正当化だ。彼の正義は、少なくとも一般的道徳観からすれば「わるもの」である】

【−−風が吹いた。彼の髪が、はたはたと揺れる−−】
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 22:11:26.51 ID:60JHEW3SO
>>956

飼われてた……

【その単語に反応する】
【そういえば、昔誰かに捕まえられそうになったなあ、と】
【もしあのまま捕まってたら、今頃「人間」に飼われてたのかなあ、と】
【そんなのは嫌だ。絶対に】


…この世界に来たのは、結構最近なんです。それも、殆ど山や森にいたから、滅多に人には会いませんでした。

【リッカの問いには、そう答える】
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/17(火) 22:17:43.67 ID:cRB/jus2o
>>958
っは、俺は俺の基準に従っている、お前にどうのこうの言われる筋合いはねぇよ。

【表情は変えず、ただ答えるのは、正義として≠ナはなく己として≠フ信条で動いているという事】
【故に、やはり、少し違うのは、分かることで】
【そして、嘲りなどの、心を揺らす言葉には、少年は耐性が有り、態度は変わらない】

――――――。

【相手の話を、全て無言で聞く。その間も、左目は相手を鋭く射ぬくように】
【そして、話が終わった時点で、左腕を、ぎしぎしと動かしながら、口を開く】

ん、分かった分かった、了解だ。
お前の正義は、俺の正義とは相容れない。
だから、容赦せずにつぶしに行かせてもらおうか。

お前が悪かは、どうでもいい=B
只敵≠セからテメェを倒すぞ。

名は、何だ?一応ぶっ殺す前に聞いといてやるよ。

【全てを聞き、もはや躊躇いはそこにない】
【左拳をぎちぃっ!と握りしめて、左目の銀の上を、蛍光色の光が駆け巡る】

――そうだ、同じさ、お前も俺も。
だったら、同じ理由でお前が殺されても文句は言えないわけだ。そうだろ?

【少年は、みんなのために≠ニか俺は正義だから≠ニは思っていない】
【只、そうしなければいけないと己の心が叫ぶから≠竄驍フだ】
【道理を引っ込ませた、感情論で動く少年を、舌戦で惑わせるのは難しいだろう】
【少年は、右腕を後ろに構え、左腕を前に突き出すようにして、腰を落とした。既に臨戦態勢であった】
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/17(火) 22:19:34.41 ID:thnrP9q9o
【夜の街】

【とは言っても此処は、そんなに人手が少ない訳ではない】
【娯楽目的、飲食目的等々、この時間でもそれなり以上の人が歩く道】


……ふぅ、如何にか戻ってこれた……向こうに拠点は作れないしね
あーぁ、勿体無いなぁあの服……

【まだ海の香を残しながら、一歩一歩の間隔を狭めて歩く者が一人】
【小袖の帯は前で結んで、その上に帯を締めないで色振袖を重ねて】
【腰までの白髪は結いもせず、伸びる侭にしてある】

【何をしているのかと思って見てみれば、時折通行人に近づいていって】
【二、三、言葉を交わしては、しゃなりしゃなりと気取った足取りで離れていく】

ほうらこれだ、ツイてない時は何をやってもツイてない
今夜はどうにも、仕事にはならないかも知れないね……

……あの薬の匂いは……しない、か

【時折、首をくいと上げて、鼻をひくひくさせて空気を吸い込んで】
【その人物は、またのんびりと歩き続けている】
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 22:24:44.97 ID:2o4L1sHYo
>>959
【ヘイロンが復唱した言葉に、リッカは昔を思い出すように答える】

いつからかは知らないけれど、ずっと飼われてた。
腕を切り落とされて、再生の経過をただ観察されたり。
人間の致死量ギリギリの毒物を飲まされたり。
…新種のウイルスの実験材料にも、なったかも。

あんた、良かったね。自由でいれて。

【その言葉は恨み事でもなければ、皮肉でもない。】
【ただ純粋に、本心から、彼のような稀有な存在が、外道な人間に利用されなかった事を喜んでいて】

異世界から来たってこと…?
前の世界は、どんな所?

【ヘイロンの言葉に、とても興味深そうな反応を見せて、そう聞いた】
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 22:36:00.88 ID:60JHEW3SO
>>962

うわぁ……酷いな……
腕をもがれたり、毒を飲まされたり…
いくら不死身に近くても、僕には耐えられそうにないや……

【想像してみて、顔をしかめる】

えっと……あそこは……あれ?
えーと…ちょっと待って……

【頭に手を当て、うーんうーんと考える】

ここよりも自然が多かったような…
いやそうでもなかったような…えーと……

だいたいこの世界と同じような感じだった、かな……?
すみません、よく分かりません。
964 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 22:38:20.23 ID:IU+EN1lSO
>>960

ああ、そうかい? 俺はあくまでも「世間一般の風評」−−のハナシをしただけなんだけどヨ。

【こういう奴の事を、“減らず口”とか言うのだろうか−】
【“危機的状況”においても仮面を外さないのは、ある意味で「プロの意地」か?】

【ざり。コンクリートの地面に溜まった砂埃と、彼の革靴が擦れる音−】
【自然な調子で、彼は一歩後ろへ下がる】

【或いは、“彼が少年に気圧された”ようにも見える光景】
【意図的だ。「プライド」よりも、「少年を油断慢心させる事」「間合い」を優先したが故】

ふぅ−−穏やかじゃないねえ。ま、「最近の若いのは〜」だなんて言うほど老けた覚えは無いんだけどヨ。

で……名を名乗れ? 此処がコロシアムだとでも勘違いしてるのか? 俺が武人だとでも勘違いしてるのか−−?

利益が無いね。却下だ。

【−コートを、乱暴に脱いだ。】
【両腰に存在する、「ポーチ」の存在が露になるが−−果たして、鬼が出るか、蛇が出るか?】

【溜め息一つ。意味が無い舌戦も、やらないよりマシ−】
【喋るだけなら、不利益は無いのだから】

やだね。文句ありありだ。だって俺、

−−“ワガママっこ”、だからヨ。

【言い終わると同時に、彼はコートを少年目掛けて投げ捨て、投げ付ける】
【単なる目潰し、されど、戦局を左右しえる。それが「目潰し」−】

【そして空いた左手で、彼がポーチから取り出すのは−−】
【“通常のそれより少し細いダーツ”】
【何か意味があるのか? 単なるデザインなのか? −−答えは、後者だが】
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 22:48:27.79 ID:2o4L1sHYo
>>963
―――――あたしだって、痛いし、苦しい。
悪い奴らはそんなこと、考えはしないけど。
でも、怒りたくは無かったから。だからずーっとこらえてた。馬鹿みたいに。

ごめん。つまらない話で。

【化け物だからという差別以上の酷い扱い。この世界には少なからずそう言った輩もいる訳で】
【そして彼女は、自分の身の上を「つまらない話」と締めくくった】

環境は似たようなもの…ね。
その世界には、あんたの仲間は居なかったの?

【そして不意に、そんな事を問う】
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/17(火) 22:50:57.59 ID:cRB/jus2o
>>964
そうかい。
ま、あんまり敵と和やかに話をする性格でも無いんでね。
とっとと潰されてくれ。

【此方も此方で、目的が定まっている為に、一貫しており、相手の態度に依っても激昂する事は無い】
【ざり、音が響いた。続いて、ざり。一歩足を進めた。少年は、弱かった=B故に、油断をしない大切さをよく知っている】
【少なくとも、自分がそこまで相手に威圧感を感じさせるほどに、分かりやすい強さ≠持っていないのは自覚しているゆえに】

そうか、だったらそれでいい。一応聞くのが俺の流儀ってだけだからな。

【相手が、コートを脱いだのを見て、ぴくり、と腕が動き、足に力が入る】
【そして、来るコートの投擲、それを見て】

――――小汚いのはテメェだけじゃねぇぞ。

【――Bomb】

【小さく、そんな言葉がコートの向こうから、飛び出るだろう】
【そして、直後】

【ッドゴォォォンッ!!】

【唐突な爆発が、コートを飲み込みながら襲いかかってくるだろう】
【勢いは強いが、熱はそこまででもなく、衝撃波に依るダメージと目潰しを狙う爆発】
【それは、コートをボロ布にしながら、相手を飲み込もうとしてくる筈だ】

――――ヒュ。

【そして、其の爆発を起こしたのは、左腕に空いた穴からである】
【其の反動を、斜めに流し、横に飛び、移動を開始して】

【4m程の距離を取って、相手の出方を待ち構えるだろう】
【右腕の皮膚を金属が突き破り、鋼の刃の塊と成して、左腕は、人工皮膚が焦げ付き、その下の装甲を顕としている】
【学ランの袖が焦げ燃えた為、学ランを脱ぎ捨てて、少年は、右腕を目の前に翳し、注意深く前を警戒している】
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 23:03:10.90 ID:60JHEW3SO
>>965

「自分と違う人」に酷い事をする人って、どの世界にもいるんですね……
あぁ、嫌だ嫌だ…気持ち悪い……。
もちろん、良い人もいる事は分かってますけど……

【改めて、いわゆる「悪い人間」に対する嫌悪感を再確認してしまう】

…仲間は、いますよ。父さんに、母さん。他にもたくさん。
でも、僕は人に興味を持っちゃったんです。
そして、家出して、たくさんの良い人や悪い人に会って。
そしたら、いつの間にかこの世界に来てたんです。

【身の上話を明かす】




/すみません風呂落ちします
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/17(火) 23:03:11.38 ID:Ec6YdJDEo
【どこかの公園】

【簡素な休憩所。昼間に遊ぶ元気な子供たちのおかげで】
【そこにある机や長椅子は全て砂がかかっており、ぼろぼろである】

【それにもかかわらずこんな時間だというのに椅子の上に誰かがいる】


……ヒマだねー

【白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのか後部はそれを一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男だ】

【誰に向けるでもないヘラヘラした笑いを顔に張り付けて、そんな呟きを一つ】

【彼の周囲はまるで硝子をぶちまけたかのように魔翌力が輝いていて】
【前にある丸い机には、鏡で出来たアート――鏡の板で出来た竜や、像、麒麟などなど動物中心が】
【所狭しと並べられている。結構クオリティが高い。売れるんじゃなかろうか】

【おそらくは彼流の気まぐれな暇つぶしだろう。それにも飽きたか、夜空を見上げて】

クス、――――

【渇いた笑いを一つ零した】


/短時間で終わろうと思っとります。予定です。途中で風呂落ちします
/それでも良ければ絡んでやってくだせえ
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 23:12:24.09 ID:IU+EN1lSO
>>966

(−−成る程、“盲目型”でも“勇猛”でも無いらしい)
(“厄介”だーヨ。いざとなれば“卵”を使う覚悟も要る−)

【−舌、雰囲気、それとない態度の中に混入させた“魔法”】
【尽くかわされ、彼は「考え」を変える】
【……幻惑・誘惑・嘘八百。非力なモノに与えられた“牙”から、“武力”に切り替える−】

じゃあ、聞かなけりゃ良いんだーヨ。
−−ムダな事をするのは愚者がする事だからなァ〜〜正義君、ヨ?

【爆発、そう来るとは−】
【流石に“ただ単に受けてくれる”とは考えてはいなかったが……然し、より強大なチカラで返されるとは】

(−−侮れねーな)

【両腕を、顔の前でクロスさせ、顔へのダメージと“目潰し”を防ぐ】
【ある意味「当たり前」の行動だが……ダーツを“武器として扱う”のであろうこの男にとって、「腕」はそれなりに重要な部位のハズ−−?】
【描写は忘れていたが−−彼のコートの下は黒のスーツ。然し爆炎で、ずたぼろに成る】

【その時、気付けるだろうか−】
【男の身体に、幾つかの“魔翌力反応”が見られるのが分かるだろうか−】
【総数4。姿は見えないから−−恐らくは服の下か何処かに、「いる」のだろう】

【そして、彼はまだ行動する】
【右手で、右のポーチから取り出したモノは……“拳銃”】
【特筆するまでも無い、一般的な拳銃。然し人体を破壊するには十分な武器】

【更に、かなり適当にだが−−左手のダーツを少年へと投げる】
【「当たれば良いな」程度の精度と、人体に浅く刺さる程度の威力。狙いは眉間なのだが−−当たる可能性は低めだ】
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/17(火) 23:12:54.34 ID:EMfOzVP+o
>>968
”見事なミラーアートだね”

【突然、そんな少年の念話が、彼に届くだろう】
【正面には誰も見えず、もし背後を向けば、気付くはずだ】
【見覚えのあるかもしれない、蒼い姿】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きを持つ、獣人少女だ】
【クリームイエローの臍だ袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ともすればはしたないとすらいえるその風貌だけど、何故か後ろに手を組んで佇む姿は神秘性を纏っていて】


”退屈しのぎにしては、派手すぎるんじゃないかい、ミロワール=ロワ”


【ボサボサの黒髪の向こう、糸目の下に蒼い眼を輝かせて】
【見知らぬ知人が、鏡のホストに微笑みかける】

【もし彼がその姿を記憶しているなら】
【それなりに驚くんじゃないだろうかと、悪戯心を滲ませる笑顔】
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/17(火) 23:14:04.95 ID:2o4L1sHYo
>>967
【ヘイロンと同意見なのだろう、頷きながら話を聞き】

良い人は、少なからず居る。

―――――家出。
あたしと似ている、かも。
どうやってこの世界に来てしまったのかは、複雑なロジックがありそうだけど…

【そして、真摯な眼差しで彼の身の上話を聞いていたが】

―――――ゴォン

【二人に程近い場所から、機械の起動音が聞こえる。】
【リッカはすっとそちらに視線を向けて、何事か小さく呟くと】

…そろそろ帰る。また会おう、ヘイロン。

【そう言って、くるりと背を向けて。煌々と輝く工場の中へと姿を消していった】

/了解です、ではこの辺で!
/乙でしたー!
972 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/17(火) 23:18:26.47 ID:EMfOzVP+o
>>970
//あ、すみません、ゼーロの人でしたか!
//気付きませんで申し訳ない、固定化を避けるため、当方引きます、ご迷惑おかけします!
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/17(火) 23:20:34.01 ID:Ec6YdJDEo
>>970

ん―――なんだろうねー、これ。テレパシーってやつかな?

【頭の中に響く言葉――体験したことの無いそれに反応を示し】
【しかし前には誰もいない。きょろりと眼を動かして、視界の端にも誰もいない。つまり】


後ろか――ってあるぇー?
いつかの猫ちゃんじゃないかー。元気にしてたかい?

……ちょっと様子が違うみたいだけど、ねー

【ジャリ、と砂を巻き込むことを厭わず、椅子に腰かけた状態で地を蹴って回転】
【180度変わった景色には見覚えのある猫がいて】

【だけどなんだか少しようすが違うぞ?と首を傾げてみせるだろう】


まー、これはお遊びだよー。よかったらあげようか?

【人のよさそうな笑みを浮かべて、それでもやっぱりヘラヘラしているが】
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/17(火) 23:21:10.39 ID:Ec6YdJDEo
>>972
//はいはい、了解ですー!
//ではまたの機会に!
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/17(火) 23:22:10.72 ID:cRB/jus2o
>>969
無駄でも、信条を大切にしたい人間でね。
目的のためなら捨て去る覚悟もあるけど。

【相手が、腕で爆炎を防いだのをみて、少年は足に力を込める】
【そして、感じた気配を受けて、やはり油断せずに居て良かったと再確認】
【出した拳銃を見ても、狼狽えることはなく、目を細め、思考を巡らせる】

(成程、格好通り遠距離メイン、しかも武装が多いタイプだな。
拳銃は、厄介だな、射線に立たないようにするのと、狙いを掴ませないのが、ミソ、か。
だったら、俺の遣るべき手段は――――)


ッ!!

【ひゅっ、と軸をずらす回避で、ダーツをぎりぎりの回避をして】
【そのまま、突進するかと思えば、違った】
【左腕を真上に翳し】

【ぼふんっ!】

【内蔵の火薬の全てを、着火せずに広範囲に散布した】
【銃器を打つ程度では着火しないかも知れないが、もしかすれば、外したときの火花で着火する可能性はあるだろう】
【正義とは思えない狡い戦法、しかしコレが少年の常套手段であって】
【未だ能力をお互い見せずに戦っている現状、未だ手の内を探るレベルである】

ダーツのお返しッ!

【右腕から突き出る鋼の一部が飛び出して、相手の腹部へ飛んでいくだろう】
【鋼は銃弾くらいの大きさで、数は10個程、形は鋭いため、刺されば普通に痛いだろう】
976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 23:27:43.01 ID:jhi1M4owo
立って無い様なので次スレ
っ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1305642396/
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/17(火) 23:38:23.34 ID:IU+EN1lSO
>>975

【す、と身を屈めて−】

そうかヨ。俺は利益にならない事は、したくない主義なんだけど−−

【辺りに散布された粉−−】
【狙いは分からなかったが、「利用する手段」は思い付いた】
【鋼弾をかわす事にも繋がる行動、“しゃがむ”事……頭上を数発が掠め、しゃがむのが遅れたせいもあり、右肩にも、浅い傷が出来る】

【“それだけ”か?】
【−−否だ】

【しゃがんだまま、少年に向けて発砲−】
【狙いは足元。狙いは、“機動を削ぐ”事と“火花を意図的に起こす”事−】
【腕と、肩に受けたダメージで、狙いはやや粗いが……】

【当たればめっけもの。仮に回避されたとしても、自身はしゃがむ事で爆発のダメージを極力落とし、更には“火花”が起こるのは相手の足元−−】

【「爆発をモロに受けるのは、少年だ」】
【そういう考えから来る行動である。然しあくまでも、「捨て身のギャンブル」ではあるが−】

【−その頃】
【彼の右ポーチの中に、「新しく魔翌力反応が現れる」−−!】
【“何だ”? “不自然”で“不可解”な現象は、何に繋がるのか……?】

【彼は相変わらず、仮面を付けている】
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/17(火) 23:42:06.81 ID:60JHEW3SO
>>971

はい。
またいつか、どこかで会いましょう。

【そう言うと、リッカを見送って】

【姿が見えなくなると、くるりと踵を返す】

…空は、あっちの方が綺麗だったな。

【そんな事を呟きながら、どこかに歩き去っていった】




/変に切ってしまいすみません
/乙でしたー!
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/17(火) 23:50:51.71 ID:cRB/jus2o
>>977
ち、やっぱり苦手だ、お前みたいなのは。

【そう呟くと、左腕を振るい、屋上のフェンスに銀色の線を伸ばし、絡める】
【そして、地面を蹴る瞬間、爆発】

【ッ――――ドゴォッ!】

【空気が一気に膨張し、其の勢いで少年の靴が焦げたが、直後、フェンスに絡めた糸を巻き取る事で、空中移動に成功】
【爆風の範囲から、一気に離れ、回避した】

――――未だ能力使うには、速いか。

【そう、小さくつぶやいて、しゅぱっ、と糸を巻き取り、空中で左腕を趨らせる】
【一撃一撃の威力は、それほど高くは無いが、速度と手数に優れるのが、少年の強みであるのがわかるかも知れない】
【振るった左手の五指から、銀色の線が伸び、相手の銃を持つ腕に絡み付こうとするだろう】
【糸は、特殊合金製の極細ワイヤーであり、さらに義手の機構により高速振動しているため、肉を裂き骨に食い込む=z
【見た目は地味でも、その攻撃力はバカに出来ないものである】

(……さっきから、なんだ一体。あー、クソ、向いてないからって魔法勉強するの止めるんじゃなかったか)

【少年は、強い感知≠フ力を持つが、其れはあくまでも知るだけで、そこからの解析は別問題】
【故に、其れが何を意味しているのかは分からなかったし、魔力を解析する術も存在しない】

//すいません、明日速いので、明日の夜に持ち越しさせてもらえませんでしょうか?
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/18(水) 00:07:37.54 ID:3oiE3UaSO
>>979

そりゃどうも……ッ

【一連の動作は、何と無く見ていただけである−−】
【然し、最後は。】

【少年の五指から放たれた“鋼糸”−】
【「見た目」はそれ程強くなさそうだと判断した、が……「ただ受ける」のも面倒臭い事になりそうで】

【−その場から、右側に素早く転がる事で回避する】
【とは言え……「ただの一時しのぎ」の行動だ。追撃を加えるだけの“隙”が出来てしまっている−!】

【さて−】

【異変は、その正体を現した−】
【ポーチから“浮き上がって”来るのは一本のダーツである】
【異変とは。異変とは、それに張り付いている「鎧を着た黒いカミキリムシ」−】

【“ソレ”が放つ魔翌力と、彼の身体から感じ取れる“幾つかの魔翌力”は同質……意味するモノは、すぐに理解出来るだろう】

【“カミキリムシ付き”のダーツは、ジグザグの軌道で少年の顔に向け飛んで行く】
【「有り得ない軌道」−−見た目のインパクトは有るが、軌道のせいでスピードがやや犠牲になっている−】

【回避は、十分に可能だろう……無論】
【この「妙なダーツ」に対しては、“回避してから”も問題かもしれないのだが−−】

/了解しました
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/18(水) 00:13:24.47 ID:2ui39xDbo
>>980
//では、一端落ちさせていただきます
//明日は9時頃から再開可能だと思います、おやすみなさい
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/18(水) 00:32:28.25 ID:VqHiMZ+Yo
>>861
「確かにそうですわね…ですが、貴方が迷わない確立を上げることは可能でしょ?
 絶対的な決定は出来ないにしても、起こりえる確率のみは上げることが可能ですわよね?」

【知り尽くしている、とまでは行かないものの、少年がこの森を抜ける確立は確定的に高い】
【しかしながら、あくまでも確立。あくまでも予想である。想定の範囲外のことは極々自然に起こりえる】
【さらに少年から見ると予想外であっても、少女から見れば想定の範囲内である事も多数あるのだ】
【勿論、その逆も叱り。可能性というのは遮断することが不可能なものである】

「……あら、どうしましたの?」

【ポーカーフェイスを崩さぬまま、彼女は不思議そうに少年の顔を覗き込む】
【これこそ前例の通り、どちらかが想定内で、どちらかが範囲外の結果である】
【予想は結果へと変わり、確率は断定へと姿を変えて、彼らの眼の前へと姿を現していくのだった】
【少女の策略がどの程度なのかは、いまだ確定していないのだが、唯1つだけ、現時点で判ることは】
【方向感覚を失ってしまった彼は、北に歩こうとしても西へ、西へ歩こうとすると、立ち止まってしまうなど】
【一種の幻覚・幻視に近い症状が、脳内を通して活性化し、着実に現れていくのである】

/よろしくお願いします!
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/18(水) 00:52:53.64 ID:DTKe1C0DO
>>982


……いや、何か見えたような…
気のせいでしょうか…?

【少年はそう自分の目を疑うように、擦りなが言う】
【そしてもう一度そちらを確認―…しようとしたがそれも覗き込んで来た少女の顔が邪魔して阻止された。】


―………うぅん??まぁ、
とりあえず行きましょう。
【今優先すべきはあくまでも此処から出る事だ】
【それを実行する為に、少年はとりあえず出口のある北方向へ歩き出した―…】
【―…否、正確には北へ歩きだした『気分になっている』だけだ、少年が進んでいくのは全く違う南東なのだが】
【少年は未だそれにすら気づかない…】
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/18(水) 01:07:10.02 ID:VqHiMZ+Yo
>>983
「えぇ…ふふっ、もう1度言っておきますが…貴方がもし、この森の中で迷ったならば
 貴方は私の言うことを1度だけ聞く…宜しいですわね?」

【それは策が成功したことによる自信か、顔には微笑を浮かべる】
【その笑みは、無邪気な少女が見せる、陽だまりの様な温かみのある笑顔ではなく】
【相手を屈辱しきった、卑しく、とても少女とは思えない、悪女の様な笑みであった】
【否―何も笑みのみが、悪女らしいとは言えないのである。お嬢様らしさを演出する為か、白手袋で口元を隠す仕草も】
【歩くたびにスカートの両端を両手で摘むのも、全てが計算された行動である】
【ずるがしこく、悪知恵ばかり働く少女が彼女――すなわち、悪女である】

「私はエルシア=フライメディク…貴方は何ていいますの?」

【おそらくは興味本位か、共に歩行する中で、感覚が狂ったことに気づかせないためか】
【少年に対し、律儀に自分の姓名を名乗ってから、彼が名を名乗るように仕向けるのであった】
【彼女の顔は、気持ち悪いほどに笑みに染まっていて――】
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/18(水) 01:24:32.65 ID:DTKe1C0DO
>>984


…色々と気になるんですけど…
まぁ、分かりましたよ。一つだけですからねっ

【流れで思わず承諾してしまった―…】
【それが少女の策略でそれにまんまと乗せられてしまっている事も知らずに】


護と言います、
以後どうかお見知り置きを、

【少年―護も同じくそう名乗るが】
【その間にも、離れていっている。ドンドンと出口から二人は遠ざかっていく。】
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/18(水) 01:29:50.06 ID:VqHiMZ+Yo
>>985

護ですわね…失礼ですが、性の方はどうだれたんですの?

【相手のプライベートの内部に踏み切る為、何気ないことでは無いのだが】
【比較的話題が繋げ易い名前の性を選び、当たり障りの無いように少年に問う】
【先ほど少年が見た赤色のイースターエッグは、糸に釣られるように少女の下へと無音で近づいてきて】
【彼女の背中に、音も何も立てずに、入って言ったのであった】
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/18(水) 01:59:27.73 ID:DTKe1C0DO
>>986

姓名、苗字…―――ですか?
…そんなのはもう僕にはありませんよ。

【ここまで策略はほぼ完璧。ただがただーつ、彼女に誤算があったとすれば】
【ここで振る話題の選択を間違えた事である。】
【当たり障りの無い様にどころか、直撃】


―――…苗字なんて、そんなのは僕はとっくに、棄てましたから

だから僕は、今は只々『護』であるだけですよ…ッ。
【一気に転落――先程までとは打って変わりそれを話すのも辛そうな表情を見せ始める】
【せめてそれで下を向いた為に回収を見られなかったのは少女には幸いだったろうが、】
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/05/18(水) 04:12:11.61 ID:VqHiMZ+Yo
>>987
/おぉっとすみません・・凍結でお願いします
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!蒼_res]:2011/05/18(水) 08:25:47.72 ID:E7t5yH/Do
【朝。その日の天気と予定によって、気分が海の如く揺れる時間】
【テレビやラジオはこぞってニュースを送り、或いは、人々は慌ただしく一日の準備をする。】


       『おはよう世界一般の諸民、こんな朝から失礼する。』      


【――――と、そんな時だ。様々なメディアの統制権が、一瞬にして奪われるのは】
【見るべき、聞くべき媒体は幾つでもあるが、ここでは分かりやすくテレビに絞る】
【画面の向こう側に居るのは、褐色の肌に銀髪、碧い瞳の女性である】

【『名はガルニエ。カノッサ機関・昼の国支部の長であり、多大な軍事権を握る人物』】
【蒼い軍服は着古したように見え、ただ一つ、軍帽だけが新しいというのが目を引くか】
【兎も角、そんな人物が鉄のような無表情で自己紹介。少しばかり奇妙だが、笑えない。】


 『さて、私が誰かを分かってもらえたならば、早々と本題に移るとしよう』
 『私も暇ではないし、この時間帯は忙しいだろうからな………ふむ。』

【ひら、と紙が取り出される。何か大きな判子が―――昼の国そのものの“許可”を示す判子が、捺されている】
【内容はこう。『昼の国はガルニエを長とする軍勢を国軍と定め、行動の自由を――――。』】


 『―――と、まあお分かりの通りだ。我々は目出度く世界の軍隊に仲間入りをさせてもらった』
 『つまり、これを以て私率いる軍勢……つまりは麾下のカノッサ兵は、正義の官軍として行動する』
 『知らせておかねばひどく勘違いされそうなので、知らせておく。以後、我々の事を“悪”などと呼ばないように』

 『あぁそれと、認可されたばかりだが、私たちは国の不忠義者たちを征伐しに動かせてもらう』
 『つまりのところ、昨今ずいぶんと物々しい様相の「シャトー・ボタニーク」の貴族共を狩りに行く』
 『国危に動かず私服を肥やし、挙句傭兵を雇って国軍たる我々に反抗するというのだから……仕方がない、なあ?』
 『私としても実に遺憾だ、同じ貴族の一員として……マーク・マーギュリス・ガルニエ、として。』


 『さあ、伝えることは伝えたぞ世界の市民他大勢。我々は正義の軍であり、貴族の征伐に赴く次第だ』
 『恐れるならば逃げろ。逃散し、二度と我々の前に立たぬようにと心がけろ』
 『そして、今までご苦労なことに蟻の如く働いた“正義諸君”……手出しは無用だ、邪魔翌立ては“悪”と見做すぞ?』

【何時からか紙は降ろされ、ガルニエ一人を写していたカメラはズームアウト】
【そこには黒い人、人、人の、波。一様にヘルメットとコートを纏い、手には突撃銃を携えて】
【時折、列には数多の戦車や自走砲が有って、整然としたその隊列はどこまでも続いていく】
【場所は昼の国の大通りと言ったところだろうが―――圧倒的なまでの、軍事力である】


 『……期日は、22日の日曜日。降伏勧告を受け入れれば、殺さんでもないのだが』
 『私は絶対に手を抜かない。勝てる思う者が居るのなら、どうぞ是非とも掛かってくるがいい。では、また―――。』

【雷鳴のような、轟音の砲が一発――――それを最後に、映像は途切れて元に戻る】
【言うなら、世界への完全に舐めきった布告。“正義”と“悪”をどう取るかは、観るものによって大きく変わることになるだろう、か。】

/イベントへの布石的絡み不要!
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/18(水) 19:29:06.09 ID:2ui39xDbo
>>980
――――ちぃ。

【空中で舌打ちをする少年、そして、少年は、ダーツ≠フ軌道を、空中で目を細めて見据えていた】
【そして、顔に向けてダーツが当たる瞬間、少年は顔を動かした】

【トッ】

【軽い音を立てて、ダーツは眼帯≠ノ突き立った】
【そして、くるり、と宙返りをして、地面に着地すると、そのダーツを掴むだろう】

残念。
眼帯の奥には、何もねぇさ。

【そう、敢えて受ける事によって、無駄なダメージを避けたのだった】
【普通に顔に向かってきたのならば、こんなことは不可能だったのだろうが、速度が低いのと、恵まれた動体視力で其れを可能とさせたようだ】
【ダーツのカミキリムシは、鋼の腕に握り締められ、破壊されるはずである】

この、気配。アートマンか。

【馴染み深い気配であった、少年も、かつて<Aートマンを使用していた為、魔法と違って理解が出来た】
【もし、相手が此方の魔力や気配を探ろうとすれば、人とは少し異質な力を感じるだろう。まるで人とアートマンが混ざり合ったような】
【そして、ダーツを投げ捨てると、少年は右目を隠す眼帯に手を掛ける】
【ざわり、と少年の体から、数式≠ェ滲み出てきて、何らかの能力≠発動させる事が伺える動きであった】
/少し早く返ってこれたので変身しておきます!
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/18(水) 19:46:29.39 ID:3oiE3UaSO
>>990

【一連の光景に対する反応。】
【「カミキリムシ」は、少年の目論見、そして大方の予想通りである。“アートマンであり”“少年によって潰された”−】

【不可解な点と言うなら、“アートマンが潰された”のに、男がダメージを受けていない辺りか−?】

−−へえ? バケモンかヨ。

【滲み出る数式、少年の「気配」−】
【そこから判断出来た事は、「敵は人外である」そして「今が起き上がるチャンスである」】

そして−−

【隙から立ち直る為、体勢を立て直す。】

【同時に、彼の身体の“幾つかの気配”もまた、“動き”を見せた】

御名答だーヨ−−こいつらは、“アートマン”<苦笑い(ビッターラッヘン)>

【−−服の中に、仕込まれていたのか。あるいは「何か別の方法」でか……“四匹”のカミキリムシが、それぞれダーツを一本ずつ】
【更には、男自身も、両手にダーツを持って−−】

【そちらの、出方を伺う】
【表情は、ただただ優しい笑顔で】
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/18(水) 19:52:53.24 ID:75w/hlvfo
【何処かの街にて】


「うおー……凄え、これ本気かよ!?
流石にこの発想は無かったわー……」

『……………そうなの?』

「そりゃそうだろ、こんな事やろうとしないし考えようともしないって!
絶対ウチの支部じゃあ、こんな発想有り得ないよ」

【ハイテンションなのが一人、ローテンションなのが一人、合わせて二人の少女が新聞を読みながら歩いている】
【大きく開いた紙面を二人して覗きこんでいる為、かなりの前方不注意であるのだが】


「兎に角、これでようやっとあいつらに胸張って暴れさせられるんだ!
次の戦闘はこれまでみたいに、ウジウジしたもんにはならないぞ!」

【ハイテンションな方は、藍色がかった膝までの白髪。金属補強された戦闘靴が、かちゃかちゃと奇妙な足音の元凶】
【白無地のポロシャツは襟のボタンを止めず、その上に≪死獸弌≫と書かれた袖無しジャケット】

「……なんだか楽しそう……よかったね」

【ローテンションな方は、眉の上と肩で切り揃えた、藍色がかった黒髪】
【黒地に桜の花を散らした小袖、その上に銀糸の鶴が舞う色打掛を羽織り、≪死拾弐≫の刻印がされた帯には刀を一振り差し】

【白髪の少女は両手をポケットに入れたまま、黒髪の少女が開いた新聞を覗きこむ形】
【余程熱中しているのか、白髪の少女の声量は調節が利いていない】
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/18(水) 20:02:55.66 ID:RpiE4S0xo
【公園】


わたし……どうなったんだったっけ……

【なにやら独り言を呟いて、自分の身体を凝視する少女が一人】

【真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪、前髪は短く切り揃えられていて】
【紫の双眸、袖の無いシンプルな無地の濃紫のワンピースに紫のスニーカーを履いて】
【腰には鞘に収まった刀を一本ベルトで固定させている、スラリとした長身の痩躯を持つ少女だ】

【魔翌力を少しでも感知できる者は、彼女から滲み出るどす黒い魔翌力に容易く気付けるだろう】
【それに混じって卵≠フ魔翌力が流れているのも、気付けるだろうか】

【今はまだ薄いが、淀んだ殺気を漂わせている。それも彼女が纏うモノだと気付くには、そう時間は要らない筈だ】
【だが今は不自然と思えるくらいに無表情だった。少なくとも誰かを襲おうという様子はない】


―――……。

【足が気になるのか、腰を折って顔を近づけ、まじまじと見つめている】
【背中(腰か)を押されると前のめりに転がっていきそうなそんな体勢で】
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/18(水) 20:03:05.10 ID:2ui39xDbo
>>991
――成程、チッコイ変わりに、他の性能が高い、のかね?

【アートマンを握りつぶしての、あいての対応を見て、そう判断して】
【相手のその言葉に、口元に裂けるような笑を浮かべて】

正解。そのとおりさ。

【少年の体の表面を、這い回るように、数式が流れていき】

そっちが、力を見せたなら、此方も手加減……いや、出し惜しみする訳には行かないな。

【相手の、その姿、4本のカミキリムシのダーツと、男の持つ二本のダーツ】
【其れを見て、少年は、迷わず能力を使用することを決断した】
【恐らく、あまり多様の出来ない負担の大きい能力、故にここまで能力の温存をしてきた事に気づくかもしれない】

――――行くぞ。

【きっと、その呟きは、相手にではなく己へと向けられた物】
【少年は、迷いなく眼帯を取り去った】



          ――――Hello!/ようこそ

――――――Truth world!!/醜くも美しい、真実の世界へッ!!



【眼帯の奥に有るのは、凄惨な傷跡と、空虚な眼窩】
【其の、唯の穴の様な、虚[ウロ]から数式≠ェ吹き出した。正に奔流と言っても良い程の力の発露】
【そして、その数式は、吹き出した後、もう一度眼窩の内に収束し、一つの形を創り上げた】
【そこに有るのは、虹色に煌く眼球である。ざざざざ、とノイズ音を漏らし、その目は相手を射ぬくように、光を放つ】


――Use slot,1&2,《ARTS》!Use slot,3&4,《SILVER MIRROR》!


【少年の体を、一瞬ノイズが駆け抜けて、構えを少年は撮り直して】
【右腕の鋼を、20個ほど、また撃ち出す。その鋼は、魔力を帯びており、丸で鏡≠フように鏡面である】
【サイズは大きめだが、強度が低く、砕けやすい。もし、その鋼を砕けば、鏡面の乱反射で視界が少し阻害される筈である】
【その間に、少年は、左拳をぎしぎしと強く握りしめていき、関節を堅めて≠「く】
【外部から見れば、時間をかけて拳を握っているようにしか見えないだろう】

【Use slot】
【1:《ARTS》】【2:《ARTS》】【3:《SILVER MIRROR》】【4:《SILVER MIRROR》】
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/18(水) 20:17:32.43 ID:2ui39xDbo
>>991
//すいません御飯食べてきます!
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) :2011/05/18(水) 20:22:33.85 ID:VdP04Ccq0
【公園】

【日も沈みすっかり暗くなった公園のベンチ】
【ベンチに腰掛ける1人の男、喪服姿のその黒髪の男が新聞を広げて何やら笑いながらブツブツと言っている】

ククク…「ガルニエ」…俺に「卵」をくれた奴…やはり女だったか
悪いが…そこまでの奴だ
善悪なんぞ所詮無能な人間の最後のよりどころ…そんな呼び名に惑わされる必要もない…
善とか正義とか言っときゃ自分が正しいように聞こえる…聞こえるだけ。そう、それは下らない「保険」にすぎない…

【今日の夕刊、もちろん「ガルニエの演説」についてが大きく書かれている】
【彼の発言は其のガルニエに苦言を示していると取れるであろう】

どっちが悪、どっちが正義なんてどうでもいいが――――あえて言うなら、弱者が悪、だろうか…ククク
まあ、数だけ見ればカノッサ、だが…

――――臆病者は数の力を喜ぶ。しかし、勇敢なる精神を持つ者は、1人で戦うことを誇りとする

という言葉もあるくらいだからな…昔の人の言葉らしいが。
ククク…俺は群れるのが嫌いでね…今回はあいつが言う悪側で、「感動」させてもらおうか…

【長い一人言である】
【どうやらその一人言によると、カノッサに反抗するらしい――】
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/18(水) 20:26:56.31 ID:3oiE3UaSO
>>994
【アートマンの性能については、口外するような真似はしなかった】
【ただただ、“にやにや”とも取れるような陳腐でチープな笑いを貼付けて−】

力−−ねえ。あくまでも俺は、“戦う”気じゃあ無いんだがヨ。

【−−“自分の為”とは言え、「理由」あって戦う少年とは違い、現在男が戦う理由は“逃げる”為−】
【要は、「勝つ気」では無いのだ。逃走こそが第一優先事項−−!!】

【“数式”“ようこそ真実の世界”】
【「それら」だけで「能力の概要」を把握出来る程までに、男は利口−−ではない】

(……良くわかんねーヨ。“目”−−“魔眼”タイプか?)
(「数式」……が“キー”か。多分、それは間違いないな−−)

【右に跳ね、鋼玉の群れを避けた】
【−−然し、完璧ではない。いくつかが彼の左半身を掠め……彼は、ダーツをその場に取り落とした】
【拾おうとはせず、数歩下がり、屋上のフェンスの、「壊れた部分」……“地獄に真っ逆さま”のギリギリの縁に立って】

【“試す”かのように−】
【四の“カミキリムシ”が、右から・左から・右から・左からの順に、少年の腹を“挟み込む”ように】
【少しずつのタイムラグを空けながら、突進する−−】

【速い。しかも、「ジャイロ回転」までしているというオマケ付き】
【当たれば、「ちくっ」とか「ぷすっ」程度の刺さり方では済まない可能性は高い】
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/18(水) 20:35:57.20 ID:HMWK1RS7o
【街から外れ、人が来なくなって久しい、寂れた公園】

………ねみぃ。

【欠伸をこらえ切れず、涙眼になる人物】
【その人物は気だるそうにベンチに腰掛けていて、左手をギプスで固定し、首にまわされた白い布で下げている】
【顔色は少し青いけれど、表情はしがらみ一つ感じられない】

【ウルフカットの黒髪、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着からはみ出した腕は、ギプスでつった左はともかく、右腕はうっすら焼けていて、程ほどに鍛えられているのが伺える】
【タイトなジーンズや、腰周りを隠すほど裾が長いシャツを着ていて、少年のような服装だ】
【けれど脚といい腰といい、そして胸の辺りも丸みを帯びていて、その人物が間違いなく女性であると主張していたのに】
【何故かその人物を女性と言い切るのには、躊躇われて】

……静かだな。

【狼少女は、感慨深げに目を閉じて、何かを堪能するように小さく呟いた】
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/18(水) 20:38:15.46 ID:3oiE3UaSO
/飯落ちします
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/18(水) 20:45:15.02 ID:wxK9XSCSO
>>719>>934
【ばき、ん】
【飛来する双剣の柄を繋いだ鎖が、蒼白の一閃を受けて砕かれ】
【剣はそれぞれ彼には届かず、明後日の方向へと吹き飛ばされた】

――――!

【寂漠の闇を切り裂いて、ばちばちと火花を散らす轟雷の輝き――鮮烈な光が、夜を打ち払ってゆく】
【金属矢が彼の脚を貫くや否や追撃を掛けんとしていた影は、その脅威を感じ取ったか】
【だん、と地を蹴り、半ば反射的に後方へと飛びのく。疾風の如き後退――だが、しかし】

【その速さも稲妻には大きく劣る。剣閃は確かに、影を貫いた】
【直前の跳躍によって捉える部位は下方へと僅かにずれ、腹部となってはいるものの】
【肉を焼き内腑を煮立たせ、舞い散る血飛沫を瞬時に蒸発せしめる威力は、十分に伝わっている】

【戦闘を続行する事は、恐らく不可能と言って良いだろう】
【遠退く意識の中、彼には聞こえたかも知れない】
【覚束ない足取りで離脱を計る影が、小さく】

……貴様に名乗る義理はない、と、普段ならば言うのだろうが。
次が有れば、……否が応でも、聞かせて呉れよう。

【そう、呟いた】
//申し訳ありません、諸事情によりこの何日間か連絡がつかず……
//締めレスだけ返しておきます、重ねて済みませんでした
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
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【A】蒼い子が全レス【雑】※伝説のイカ娘の伝説R @ 2011/05/18(水) 20:04:22.08 ID:KBtAufoyo
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桃香の魔王デュエルお前の家は今日からこの犬小屋だからほらワンワン鳴きなさいよ @ 2011/05/18(水) 19:41:38.79 ID:RzTJ/Zado
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【情報】大阪のコンビニ娘【求む】 @ 2011/05/18(水) 19:12:10.00 ID:9vZOnhq00
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大宮サイゼ @ 2011/05/18(水) 18:08:06.00 ID:FxDMbzEyo
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シャルは俺の嫁 @ 2011/05/18(水) 17:06:13.36 ID:oo+xDSdJ0
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なんかレスするたびにID変わるんだけど @ 2011/05/18(水) 16:33:02.98 ID:+GTgOMmYo
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のぞまぬ ちぎりを かわすのですか? @ 2011/05/18(水) 16:26:49.28
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「レイ、V-SEX発動!」 「LADY!」 @ 2011/05/18(水) 15:55:04.35
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