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【陽を震わす咆哮】能力者スレ【月を堕とす慟哭】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/09(木) 22:01:19.54 ID:Yy1oGj7bo
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/sports/37115/】 携帯【http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37115/

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)
【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。
・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。
 勝手に世界を氷河期などにはしないように。
・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について
 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1307184357/
wiki  【http://www31.atwiki.jp/nouryoku/
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/09(木) 22:02:57.54 ID:1+wDe2UPo
>>1
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/09(木) 22:03:46.75 ID:DkJxvFgCo
>>1乙と共に在れ
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/09(木) 22:05:15.06 ID:GXGHXTdMo
>>1乙ッ!!
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/09(木) 22:19:48.97 ID:HyZwRM2DO
>>1
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/09(木) 22:31:12.44 ID:fK5eMe3Eo
>>1
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/09(木) 22:42:45.31 ID:AC0w6ooDO
>>1
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 00:43:38.10 ID:A9xt6XzOo
>>1乙

>>1000

えと、その……心配していただかなくても
僕は、最近は夜更かしすることも多いですから……
これくらいの時間ならまだまだ大丈夫ですよ?

【軽口を軽口と受け取らず】
【心配から出た言葉と勘違いして律儀に返す】
【端から見れば珍妙なやり取りにも視えるだろうか】

ん……しょ……っ
うーん、やっぱりフレームを取り替えないと駄目ですね……。
パーツ一つ一つの摩耗が酷いですから、ここも総取り替えした方が手間も費用も掛かりませんし……
これを基にして、一気に改造しちゃいます……。

【取り外した義手をカウンターに置くと、その場でジョシュアは作業を開始する】
【細かいパーツを見分し、その都度既存のパーツや術式と見比べながら弄っていく】
【機能の殆どを魔術回路に依存しているため、実体パーツ自体は多くなく複雑でもない】
【大掛かりにも見えるが、然程多くの時間を要するものでもないようだ】

……え?んー……楽しい、ですか……。

【ふと、ゲーティアから投げかけられた質問に手を止める】
【そして数秒小さく唸りながら考えた後……】

……きっと楽しいん、だと思います。
まだはっきりとした形は見えてきませんけれど……
研究することも、造ることも……すごく、やり甲斐を感じますね……。

たくさん失敗したりもしますけど
苦労して新しい作品が仕上がったときの気持ちとか……お客様が笑顔で喜んでくださったときの気持ちとか……
そういうのを感じたとき……その……この仕事をしててよかったな、って思うんです。

【拙い言葉で自分の気持ちを口にする】
【出生の事も交えて未だに「納得のいかない部分」もある。】
【今はまだ、満面の笑みで楽しいと言い切ることは出来ないが、それでもやっていて後悔することは無かった】
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 01:00:40.61 ID:4OQ18taSO
>>1乙ですよー


>>998
【後方から聞こえてくる声を耳に留め、彼女は小さく首を傾げる】
【はて、何なのだろう――恐らくは、自分を揶揄っているのだろうが】
【怪訝そうに声のする方を振り返れば、そこには少女が一人】


【その少女にちらと一瞥を呉れれば、彼女は止めるでも無視を決め込むでもなく】


……といった事を彼女の後ろで延々と宣いながら、ふと私は虚しさを覚えた
自分は何を勝手に、人の台詞を代弁した気になっているのだろうか。人の事を言えた体型でも有るまいに

嗚呼。こんな寂しい独り遊びを趣味とする私に、果たして生きる価値など有るのか――いや、無い
そうだ、死のう。いっそ首を括ってしまおう。不意に、そんな考えが脳裡を過ぎる――――


【面白い遊び道具を見付けた、とばかりにくすりと微笑って、何やら有ること無いこと言い始めた】
【直接的なお返しというか、婉曲なお説教というか。何方にしても、性質の良いものでは無い】

と、こんなトコか。中々の趣味してるな、お前……良い大人になるよ。
それと、首吊りは二重に苦しいから止めた方が良いぜ。

何なら、オレが介錯してやろうか――ってのは、冗談だけど。

【言うだけ言って半ば強制的に話題を打ち切り、続けて】
【「迷子か何かか?……そうは、見えないけど」と】

【彼女は身体を其方に向き直らせ、誰何の問いを投げ掛ける】
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/10(金) 01:05:37.97 ID:qBDrL4Wpo
>>8

──くッハハ……っ
そうか、それなら良い。

【彼は一度目を丸くして、それから愉快そうに小さく噴き出した】
【思った以上に律儀に返されたのが、かなり可笑しかったらしい】

【麦茶のコップを口元で傾けながら、外された義手を横目で見る】
【作業が行われていく様を、ただ穏やかさと共に眺めていて】

【そして、語られるジョシュアの言葉を全て聞き終えると】
【なるほどな、と、少しだけ何かに浸るような素振りの後、小さく頷いた】

──そうか、そうか。素晴らしい優等生様に拍手だな

……いや、馬鹿にしている訳じゃない
道具を扱う側として、作り手はどんな気持ちで作ってるのかと少し興味が沸いたンだ
案の定、俺には眩しいばかりのお答えだったが──

手を止めさせて悪かったな。構わず続けろ

【手に持ったコップを揺らし、からんころんと氷の音色を鳴らす】
【何ゆえか、口元は緩んでいて。作業の先を促すように、顎をしゃくった】
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 01:19:57.95 ID:A9xt6XzOo
>>10

えっと、……んー……?

【何故笑われたのかよく理解できなかったらしく】
【ジョシュアはきょとんとした表情で首を傾げた】

なるほど、そういうのって……気になりますよね……。
世界のどんな道具でも……作り手がいて、色々な気持ちが籠められています……。
この小さなネジの一つだって、心を籠めて作っている人がいるでしょうし
そういう事を知りたいって思うのは、えと……上手く言えませんけど……素敵なことだなって、思います……。

【自分でもよく纏まらないのか、辿々しい口調でそんな事を口にする】
【未熟とはいえ一職人として、ゲーティアの質問の意図が心のどこかを揺さぶったのだろう】
【どこか語るときのジョシュアの目が、いつもより輝いているように見えたかも知れない】

……あ、はい……。
じゃあ、すぐに作りますから……待っていてくださいね……。


【――そして、作業を開始してから数十分】
【カウンターの上には二つの異なる義手が置かれることになった】


……ふぅ、お待たせしました。完成です……
あとは実際に付けていただいて、感触を確かめてくだされば……です。

【一つは黒色の装甲義手。外装の劣化した部分を総取り返し】
【艶やかな外装に包まれている】
【変更点は下腕部の収納スペースと、全体的な反応速度、装甲強度の改善】

【収納スペースは反対の手で薄く魔翌力を込めながらなぞる事によって開閉する】
【内部は短刀や小さな箱程度ならば収納できるほどの広さを持つ、長方形空間】
【回路に依存し、内部に多くの余裕がある魔術義手ならではの奇妙な造りだ】

【もう一つの義手は、人間の腕に非常に似た肌色のもの】
【装甲義手に比べると華奢で頼りなくも見えるが、ゲーティアの腕に合わせて】
【設計されたそれは遠目に観れば本物の腕と見間違えるほどに精巧だ】
【感覚機能に長け、正確な触覚に、より緻密な動きを再現できる可動性。感覚特化義手は、そのような特性を備えていた】
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/10(金) 01:22:30.44 ID:doLHavJRo
>>9

───いやはや、こんなあたしっすけど実際脱ぐとあれっすよ、誰彼構わず悩[ピーーー]る大量破壊兵器≠ノ変貌するっすよ?


まあ、そんな事はどうでも良いっす、わざわざ比べるまでもない≠ネんて事ははっきりしてるっすよ。


【やれやれ、といった大袈裟なジェスチャーを見せて、その直後にたりという書き文字が似合う嫌な笑み≠浮かべる。】

────案外、有名人≠チてのは探せば見つかる物、なんすね。
エルメア・ミルフォード=A貴宝院 織守=B

そして────…。

【────その嫌な笑み≠ノ、ふと苦い物が混じった、そんな気がした。】



…いや、やめておくっすよ。
こういう会い方は悪役の方が似合うっす。

会いに来た───からと言って特に用は無いっすよ、利織♀ヨ連のシリアスな話なら前にしたっす。
それに、保険£度に会いたいのはまた別の人っすよ。


【たん、たん、たん。何かのリズムでも刻むかのように、等間隔で地面を靴で叩く。】
【何かの準備動作と取る事も出来るが、特に魔術≠フような物が発生したような気配は無い。】
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 01:53:33.89 ID:A9xt6XzOo
/ゲーティアの人は寝落ち、かな?
/こちらも眠気が限界なので、すみませんが落ちさせていただきます
/明日18:00以降くらいに舞台裏でお呼びいただければ現れますので、宜しくお願いします
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/10(金) 01:54:44.67 ID:qBDrL4Wpo
>>11

……あァ、そうか。それはどうも、お褒めに預かり光栄だな

しかし別に、俺はそんなに高尚な動機で聞いたンじゃない
そこらに転げる螺子の作り手なんて、俺は全く興味がない

目の前に作り手がいたら、話ついでに尋ねたくなるのが人情というだけだろう

【ジョシュアの輝いた目つきに、彼は視線を合わせることが出来ず】
【小さく肩を竦めると、ぶっきらぼうにそんなことを言い返した──】

【そして、コップの麦茶が空になった頃】

──あァ、これは良いな

【真新しい艶を纏った漆黒の魔導義手を、右腕に装着した彼の姿があった】
【椅子から立ち上がり、五指を開閉しながらその感覚を確かめつつ】
【ぐ、と、拳を握りこむと、虚空に向けて鋭く拳打を数発打ち出した】

最高だな……今までよりも随分と感覚が軽い
もう生身の腕には戻れないな──クハハッ

【ぴし、と引き戻された義手】
【もう片方の左腕で、下腕部をなぞると、収納部分が開く】
【彼はその出来にこの上なく満足した様子で、肉食獣のような笑みを浮かべた】


【だが、もう一方の義手──肌色の義手】
【たった今、生身の人間から切り落とされたかと見紛うほどだと彼は思った】
【それを手に取ると、漆黒の装甲義手は外し、付け替える】

……成る程、な

【──関節がうねり、五指が滑らかにくねる】
【装甲義手とは違ったその柔らかな感覚に、彼は感嘆の溜息を小さく漏らした】

【掌を上にかざし、それを見つめたまま沈黙】
【その完成度に、かえって言葉すら出ぬ様子で】

生身には戻れないと、今言ったばかりだが
これもこれで、かなり馴染むな──

【うわ言のように、義手を見つめながらそう零し】
【ふと、我に返ったようにして、彼がジョシュアに視線を戻す】

【すると、ジョシュアに歩み寄り、そしておもむろに義手の手を伸ばすだろう】

…………────

【そのまま、ジョシュアの頭にそっと触れようとするはずだ】
【抵抗がなければ、軽く撫でるような仕草を交えたりして】
【表情はどこか真剣なまま、無言で】
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/10(金) 02:07:49.11 ID:qBDrL4Wpo
>>13
//ああっと、大変申し訳ないです。把握いたしました
//こちらは明日の19:00頃には現れますので、その時間にお呼びいたします
//本日はここまでお付き合いしていただいて、ありがとうございました
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 02:13:29.89 ID:4OQ18taSO
>>12

銭湯に行ってこい、デリンジャー。男湯にだって楽々入れるだろうよ。
御父さんは一緒じゃないのかい?≠チて、番頭に聞かれるかも……。

――……まあ、それもそうだな。これ以上子供を甚振るのも性に合わない。

【舌端火を吹くとは正しくこの事。減らない口を動かしてつらつらと言葉を紡げば、ふ、と笑い】
【「結果は見えてる」等と、勝ち誇った呟きを小さく零した】

【だがそもそも、少女と呼べる年頃の相手と真っ向から張り合う事自体が可笑しいというか何と言うか】
【……まあ、それはさておきである。どこか苦味走った、歳不相応な笑みにもだが】


有名人=Hまぁ、ふむ。……確かにそいつ等の名前は、割と知られているけれど。
何せ大会優勝者≠ニ、かのJustice≠フ頭だ。けれども、腑に落ちないな?


まるで――そう。オレが、その二人と同列の有名人だ≠チて風な口振りだしさ、お前。


【会いに来た=Bその、まるで前から自分を識っているような言い回しにこそ】
【彼女は、何よりの懐疑を抱いたようだった。口振りにも、瞳にも、ありありとそれが浮かんで見える】

(職業柄――といっても、今や副業≠セが――情報の管理は、確りやってる筈。特定される事は、先ず無い)
(とすれば、こいつは裏稼業云々の関係者じゃない。……敵≠ゥ、味方≠ゥだ)

(……何方でもない可能性……となれば、知人繋がりだろうが。あいつらの友達か何かか?)


……何にせよ、結構な情報通らしいけど。明確な用事が無いとすれば、ただ逢ってみたかっただけ、とか?
なら、その動機は――自殺志願とか一目惚れとか、その辺は無いとして。……興味本位か、腕試しってトコかな。

【ともあれ彼女が抱くそれは、不審や敵意といった負の感情とは遠いものだ】
【その証拠に、ちらと爪先に目を遣りはしたものの】
【刀に手を掛ける、身構える、といった露骨な警戒を向ける事はなく】

【少女のなにやら含みのある態度から、勝手に此処に来た理由を推測してみたりして】
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/10(金) 02:37:12.71 ID:doLHavJRo
>>16

…ちなみに、どういったニュアンスで一目惚れ≠ネんて言った訳なんすかね。

【────じとー、と相手を上から下まで見回して】

────…は。まさかそっち≠フ世界の住人だったとは…ッ
純粋無垢可憐なびしょーじょ≠ノとってはけだもの≠チすねー、いやー怖いっす。

【「戦々恐々」、などと呟きながらわざとらしく震える。恐らく、真面目に演技している訳では無いのだろう。】


───そうっすね、キョウミホンイ≠チすよ、本当にもう。
…同列の有名人=Aそう見なす事に何も疑念は無い筈、なんすけどね。

自分の事を知られたくないのなら、ダンボール箱に収まって身を隠さないと駄目っすよ。

【この場にあるのは明らかに不自然なダンボール箱を取り出して、適当な素振りで頭に被せようとする。面倒臭い。】


それと、あたしが会いたがってる方はシオン────さんっすよ。
…ちょっとした、確認程度の用があるんすけど────と。



────ああ、そういえば、こっちは名乗ってなかったっすね?

【数瞬の沈黙の後に、先程と同じ嫌な笑み≠顔に貼り付けて静かに呟く。】



識槻────…天月(アマツキ)っす。宜しくっすね。


【────】

【──冗談。その言葉は彼女の口からは未だ無い。】
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 10:52:34.36 ID:fh2z/MUd0
【神社】
【綺麗に清掃された石畳、美しく並び立つ木々】
【中央奥にある社の縁側。傍らに竹箒と、お盆の上に乗っているお茶の入った湯呑――】

【前頭部のみが美しい白銀色という、特徴的な短い外ハネの黒髪を持つ】
【清廉なる紅白の巫女装束を纏い、その上から白い衣を羽織った少女が座っていた】
【凛とした銀の瞳は、世の果てまでをも見据えているな儚さを持っていて】
【背中でとても大きく結ばれた蝶々結びの飾りが、羽か尾のようにひらりと舞っている】

……うーむ、どうしたものか。
案としては好いはずなのだが、如何せん我にもそんな経験は無い。
先ずどこから手をつけたものか……ああ、空から賽銭でも降ってこんかの

【なかなか画になる情景ではあるが、呟いている内容(特に最後)で台無しな気がしなくもない】
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 11:00:20.08 ID:1xCrBnXTo
>>18
【不意に、ガランガラン――と、本坪鈴(賽銭箱の上の大きな鈴)の音が境内に響き渡るだろう】
【ふとそちらの方を見れば、なにやら思いつめた表情の参拝客?の姿が見えるはずだ】

神様どうか――どうかこの社畜めに休みを・・・まとまった休みをください・・・・・・

【必死の形相で拝み倒して居るのは、どうにも冴えない青年である】

【暗めの色のミリタリーチノに、少々くたびれたレザーブルゾン、髪の色は黒】
【疲れたような、浮かない表情をしている意外は特徴といった特徴も無く】

【良く言えば落ち着いた印象の、悪く言えば地味な青年であった】

お願いします、先日は休み2日しかなかったんです死んでしまいます

【そういう事は上司に言うべきだろう事だろうが・・・・・・】
【どうにも必死すぎて近づきがたい】
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 11:01:04.27 ID:1xCrBnXTo
>>19
/おっとミス・・・ ×先日は ○先月は  です
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 11:12:12.58 ID:fh2z/MUd0
>>19

……うむ?

【縁側でお茶を飲みながらほくほくし過ぎていたせいで参拝客を見逃していたらしい巫女は、
 その平穏を裂くような鈴の音に少し驚きながら其方を見やる】
【いや、或る意味彼女にとっては嬉しいことなのだが】

おい、汝(うぬ)よ。
そこの汝だ。いかにも残念な感じがしないでもない汝のことよ

【そして、其処に腰かけたまま、傾けていた湯呑を置いて右手でちょいちょいと青年を示す】
【いきなりこんな事を言われれば腹の一つや二つも立つかもしれないが、彼女は我関せずといった様子だ】

汝は我が神を誤解してはおらんか?いや、我が神は十数代前より脈々と連なる由緒正しきものよ。
その御力たるや、信仰さえ集えば如何なる奇跡であっても起こせると断言して良い。
だが、そのためにはそれ相応の対価をお支払いせねばならん。
この世のバランスというものは何かに与え、そして与えられるという循環で成り立っておる。
神と人との関係においても例外ではない。代償も無く救いを与えられると思うようなら、思い上がりも甚だしい……。

どうだ?我の言うておることが、理解できるだけの頭は持ち合わせておるかの?

【……随分と高圧的な態度の巫女さんである】
【参拝客に対する敬意というものがまるで無い言い方だが、幼い容姿に似合わぬ達観具合と、やけに古めかしい語り口調】
【なんとなく圧倒されそうな、或いはこの神社を切り盛りするであろう巫女に相応しい気配を纏っているか】
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 11:25:35.29 ID:1xCrBnXTo
>>21
ん?
【誰かに呼ばれた事に気付きそちらを見やる】

(ああ、巫女さんか――けっこう可愛い)
【縁側に座る彼女の姿を確認する、若干邪な感情込みで】

残念な感じがしないでもない青年って誰だ、ここにはイケメンな俺とあんたしか居ないが・・・

【言うに事欠いて、コイツは何を言っているのだろうか】

対価なあ、さっき少しばかり収めたが、偉い神様にはまだ足りないか

【青年は、うーむと唸ると、財布を取り出し】

ならば、もう何枚か追加する――さらば諭吉っ!!

【あろう事か、諭吉を数枚乱雑に掴み、賽銭箱に突っ込む】

23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 11:34:46.86 ID:fh2z/MUd0
>>22

阿呆抜かせ、汝しかおらんであろう。鏡でも持ってきてやろうか?
ここには妖艶かつ端麗なる美を持つ我と、残念オーラに満ち溢れた汝しか居らぬわ

【ふふん、と(無い)胸を張って宣言する巫女だが、確かに顔立ちは可愛い部類だろう】
【無論、「黙っていれば」と付くのだが割愛】

……ほう?少しは分かっておるではないか。
いいぞ、そういう健気な心、奉仕と慈悲の心こそを我らが神は御覧に……――なッ!?

【多額のお金を賽銭箱に突っ込んだ青年の暴挙(?)を目の当たりにして、巫女は凍りつく】
【いや、確かに理由を付けて賽銭を頂戴しようとしていたことは事実なのだが】
【この予想以上の羽振りのよさ。半ばヤケクソな感じもする様子に、唆した彼女も少しは罪悪感を覚え――】


(……これは……金蔓発見ッ!!)


【……るわけが無かった】

【この上なく不徳なことを考えながら、巫女は。すぅ、と(無駄に洗練された所作で)立ち上がると】
【ふわりと装束の袖を翻し、背中の大きな蝶々結び飾りを揺らしながら、青年に向き直って】
【先程までの態度からは想像も付かない、ものっそい笑顔で笑いかけると――】

うむ、善哉!その行い、何時か必ず報われようぞ!
と、いうわけでどうだ、饅頭でも食っていかんか?お茶もあるぞ?羊羹もあるぞ?大体何でもあるぞ?
何なら肩でも揉んでやろうか?疲れているようだしな、折角の整った顔が台無しだ!

【 こ れ は ひ ど い 】
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 11:48:38.95 ID:1xCrBnXTo
>>23
【青年の大真面目な暴挙】
【「これで俺にも休みが」――とか本気で言ってる辺りかなり逝ってる人っぽい】

【『お金だしても良いから休みが欲しい』という気持ちになる事は多々在ろうが】
【流石に諭吉数枚は自分の正気を疑いたくなる】

(いやまあ本当に休みが増えるとは思わないけどな・・・・・・なにやってんだ俺)
【ふとした瞬間我に変えるが、現実逃避の後に残ったのは、寂しくなった財布】

【漂うやってしまった感――どこまで行っても残念な青年であった】


【消沈していると、なにやら巫女さんの態度が好意的?になっている】

ん?ああ、じゃあお言葉に甘えて少し休ませて貰おうかな・・・・・・

(休みは増えてないけど可愛い巫女さんとの休憩時間ゲットっ――)
【どこまでも残念な青年であった】

【青年は促されるまま、巫女さんの腰掛けている縁側付近まで行き、近くに座ろうとする】
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 12:00:10.15 ID:fh2z/MUd0
>>24

うむ、そうするが好い!
昨今の世の中。いくつかの脅威が去ったとはいえど、まだまだ住み良いとは云い難い。
そんな社会において、この社はあらゆる現実やストレスから隔離された空間よ。
如何なことも忘れて、ゆっくりと骨休めしていくが良いぞ。
よし、とりあえず茶と饅頭を持ってきてやろう!

(兎に角今は媚びる。媚びて媚びて媚びて媚びて媚び倒す、これに限るわッ!
 そうして我が社を気に入ってくれれば重畳、ついでに我をも気に入ってくれれば万々歳!
 足さえ運んで貰えれば、我のこの話術で賽銭など幾らでも掠め取れるッッ――!)

【まさに外道】
【巫女は上目遣いと笑顔と、若干キーが高くなった声でそう言いながら、お盆を持って社の奥へ向かう】
【……とはいえ、この神社は本当に風情がある。見ればどこもかしこも綺麗に掃除と手入れが行き届いている】
【初夏の風が心地よく、美しい緑が爽やかに揺れる……巫女の胸中に渦巻く邪な念は兎に角】
【現実社会から隔離された休息の空間というのは、あながち外れてはいないだろう】
【一方、巫女は】


(……しかし、幾らなんでもあの額は申し訳ない。
 我にもゼニと信仰が絶対に必要だとはいえ…………)

……仕方あるまい。後で“お願い”して、何か“くれてやるか”……

【……と。お茶を淹れながら小さく呟いたらしいが、それは誰も知らない】


【やがて、数分後】

待たせたか?茶と饅頭、ついでに芋羊羹も持ってきてやったわ。
遠慮なく食うが好いぞ!

【戻ってきた巫女は、青年の傍に湯呑と和菓子が載ったお盆を置く】
【そして、お盆を挟んで隣に腰掛けるだろう】
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 12:11:23.89 ID:1xCrBnXTo
>>25
そうだな、まだまだ世の中は物騒だよ本当

【持ってきて貰ったお茶を受け取り、ずずっと一口飲む】

この神社は静かでいいな、俺の地元とは大違いだ――

【青年はどこかホッとした表情で、お茶とお茶菓子を楽しむ】
【何処か張り詰めたような、疲れたような表情も柔らかくなり、久々に落ち着けたといったふうだ】

(ああ、なんて優しい巫女さんなんだ、さすが神職の人)

【巫女さんの考えもつゆ知らず――】
【社と巫女さんを気に入らせるという作戦ならば、この時点ですでに大成功と言える】

27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 12:16:56.33 ID:fh2z/MUd0
>>26

先日も何処ぞかでテロがあったのだったか?全く……信仰が足らんのだ、信仰が。
己だけを信じておるから平気で世に迷惑をかけることが出来るというものぞ。
神を、そして他人を信じるということはその心に余裕とゆとりがあるということだ。
切羽詰まった思考ではいずれ過ちも犯す。今の世には、もっと広い視野と思いやりの精神が必要なのだ。

【饅頭をもきゅもきゅしながら、巫女はぶつぶつと愚痴るように零す】
【単なる守銭奴かと思えば、割と考え方はしっかりとしているようだ】

ほう?この辺りの者では無いのか?我は御覧の通り、櫻の方から出てきたのだが。

……そういえば、まだ名乗っておらんかったの。
我が名はイミナ。イミナ・ハルネア。
ここ、春霞の社(はるがすみのやしろ)が神に仕える、由緒正しき巫女ぞ。
汝の名前は?聞いてやらんこともない。

【……まだ高圧的な態度は抜けないようだが。というか、素なのだろう】
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 12:33:41.46 ID:1xCrBnXTo
>>27

他人を信じて、か、それが中々できないんだよ人間には、
結局、人は自尊心とエゴの塊だ、人を信じ神を信じ――
そう皆ができたら俺の地元もあんな国にはならなかっただろうにな・・・・・・

【饅頭の甘さとお茶の渋みを楽しみながらも、巫女さんの言葉に同意し憂う】

俺は星の国出身だよ、出張でこの辺りに来てるんだ

【星の国――人々の欲望が生み出した現代のソドム】
【高度な技術を有しながら、一部の金持ちがそれらを独占し】
【国の端に追いやられた人々は、日々の糧食すらままならずスラムを形成する】
【そんな国の、出身者である】

イミナさん、か――俺はクロト、Virtual Originって会社で働いてる

【Virtual Origin社とは星の国に本社を構える巨大複合企業である】
【テレビやネットなどのメディアに普段から触れていれば、名前くらいは聞いた事が在るかも知れない】

【その社員となれば、無駄に羽振りが良いのも納得できるかもしれない】
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 12:41:24.75 ID:fh2z/MUd0
>>28

ま、無理だろうな。その程度、我でも理解できておるわ。
だが、だからこそせめて我や汝くらいは信じねばならん。
世界すべてをそっくり変えるのは不可能に近いほど難しい。
しかしな、汝の周囲くらいなら、案外心持ちひとつで360度変わって見えたりするものぞ?

……うむ、今日も茶が美味い

【ほう、とお茶を飲んで息を吐く姿と、喋っていることはまさしく巫女さん】
【しかし、彼女がとんでもない守銭奴であり、色々とよろしくないことを考えている事実は変わらない】


ほう、星の国……行ったことは無いし行く気も起きぬが、まさしく此処とは正反対かの。
どうだ、たまには好いものだろう。こういった長閑な、風情ある空間というものも。
我はこの社の巫女として誇りを持つ以前に、この地が好きだ……。四季折々、すべてが善い。


クロト、か。そのなんとかおりじんという会社は何処かで聞いたような聞いてないような感じだが、
しかし、この我であっても聞き覚えがあるということは、相当大きな会社かの?
そら休みを我が神に願ったりもするか……ほれ、くれてやる

【そういって、巫女は懐から取り出した何かを手渡ししようとするだろう】
【余談だが、彼女の指は白磁のように滑らかで柔らかい。わー、おんなのこのてだー。的な】
【そして、手渡されたものは――『御守り』だ。朱色の袋に収められ、金の刺繍で櫻の文字が刻まれている】

持っておくが好い。その『春霞の御守り』には、我が神の有り難き加護と祈りを受けた御符を納めてある。
汝の往く路に幸運を齎すであろう。きっと……いや、必ずな。

【言われてみれば、手に持っているだけで何となく心強い……気がする】
【――もし、青年に「魔力探知」などの能力が備わっていれば、の話だが】
【嘘ではなく、御守りには本当に『力』が込められているのが分かるだろう――】
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 12:55:05.81 ID:1xCrBnXTo
>>29
俺の心持ひとつ、か
【クロトは、巫女の言葉を反芻するように頷く】

そうだな、茶が美味い、うん
【彼にとっては本当に、久しぶりの休息なのだろう】
【人間忙しすぎれば心も荒む、ストレスのはけ口を見失って神頼みしてしまう位に彼は疲れていたのかもしれない】

そうだな、始めてこっちに来た時は驚いたよ、穏やかで時間がゆっくり流れてるみたいでな

【不意に静かに笑う】
【傍から見ればとても残念な青年クロト、しかし、実はどこか爽やかな優しい雰囲気を持っている人物なのだと】
【そんな感想をいだくかも知れなかったりなかったり】

Virtual Originは色々拘ってる会社だからな、何処かで名前くらい聞いててもおかしく無いかも――と、これは・・・?

【イミナの差し出したお守りを受け取る】
【一瞬、差し出された手が触れそうになり、少々ドギマギするクロト】
【見た目以上にウブなのかもしれない】

お守り――か?

【クロトに、魔翌力は力を感じとる能力は無かった】
【しかし、お守りから溢れる霊験あたらかな雰囲気を肌で感じたのか】
【何となく特別な物なのだろうとあたりをつける】

春霞の御守り――か、ありがとうな、大切にするよ
【受け取ったお守りを、上着のポケットに仕舞う】
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 13:13:26.73 ID:xX/dXRWDO
>>30

うむ、そうして我が社を気に入ってくれると、我も嬉しくなるぞ?
(ゼニが増えるからな)
【ああ、笑顔の裏の残念思考】


……言っただろう?我が社に祀られし神は格が違うのだ。
有り難く持っておけ。大切にすればするほど善いな。
言うておくが、我が御守りをタダでくれてやるなど滅多に無いのだからな。


……さて、悪いが我にはやらねばならぬ事がある。
巫女というのも暇ではないのだ。色々と仕事をせねばならん。

【云いながら、イミナはすぅっと立ち上がり、告げる】
【十分な休息は得られただろうか?どちらにせよ、そろそろお暇(いとま)しなければいけないらしい】


……それと、クロトよ。
まだ時期ではないが、いずれこの神社で『夏祭り』を催そうと思ってな。
肝心の露店だが、我を通せば自由に出店できるシステムにしようかと思っておる。
詳しい日取りは未だ決めておらんが、宣伝でもしてくれると助かるぞ。
「とても綺麗で趣のある神社で、すごく可愛い巫女さんが夏祭りを計画している」。
「自由に出店できるから、店を出そうと考えておる者は準備しておけ」とな。

【にこりと笑みながら、一切の躊躇いなくそう言ってのける】
【本当に、もう。黙っていれば、或いはもう少し性格が丸ければ確かに可愛いのだが……】

我に対するファンレターや貢物も大歓迎ぞ?

【ついでに一言多いし】
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 13:27:26.55 ID:1xCrBnXTo
>>31
霊験あらたかな神様の力を借りられるなら百人力だな

【冗談っぽくそんな事を言って、お茶を飲みほし、クロトも立ち上がる】

お茶、ご馳走様――美味かったよ
【この神社に来て失った諭吉数枚、しかしそれを考えても彼にとって得られた物は多かったようだ】

また近くを通りかかったら顔をだすよ、賽銭を用意してな
【賽銭を用意して来る、などと言う辺り――彼にもこの神社のシステムは理解できたらしい】

夏祭り、か
【イミナの、夏祭りについての話を聞き】

わかった宣伝しておくよ、「とても綺麗で趣のある神社で、すごく可愛い巫女さんが夏祭りを計画している」だな
【少々恥ずかしい宣伝文句を、躊躇いも無く繰り返し、了承する――少し悪戯っぽい笑みを浮かべている辺り確信犯なのかも知れない】

【そんな一連のやり取りを終え、クロトは神社から去って行こうとするだろう】

【数時間後、星の国で伝説とまで名高いハッカー『Explorer』を名乗る人物から】
【世界中に「とても綺麗で趣のある神社で、すごく可愛い巫女さんが夏祭りを計画している」と情報が発信され】
【春霞の社の社務所に問い合わせの電話が殺到するのだが、これはまた別の話し】

/お疲れ様でした、キャラが安定しなくて申し訳ない・・・
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 13:37:18.22 ID:xX/dXRWDO
>>32

【クロトが去った後、春霞の社にて……――】

……ふぅ。
“慣れぬこと”をすると疲れるの。
ま、これで信仰が集まるなら安いものよ……。


……む?電話か?何だ、珍しい……。

【――以後しばらくしてから、イミナは電話線をひっこ抜いたとかなんとか】

/お疲れさまでした、有難うございました!
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 18:19:00.47 ID:H/sFAazSO
【廃工場。ごぉんごぉんと、動力機関の音が響く】
【其処には、錆び付いた工場と対称的な、銀に輝く大鎌が立て掛けられ】
【―――さらに目を惹くのは、大きな円柱型の水槽。ビロードが掛けられ、中は窺えない】


何も青春真っ盛りに死んじゃう事ないじゃなぁい…
酷いカーくんねぇ。この鎌も、私が何回修理してあげたか解ってるのかしらぁ?


【その水槽に寄りかかる、ビキニ姿の金髪女性】
【左足には、φのモチーフがついたアンクレット】

【ふぅ、と。溜め息をついて、切ない表情で穴のあいた天井を見上げる】
【大きな穴から覗くオレンジの空が、廃工場に優しい光を落としていた】
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 19:16:00.89 ID:A9xt6XzOo
>>14

……気に入っていただけたようで何よりです。
余程強い衝撃とか、そういうのを受けない限りは大丈夫だと思いますけど……
時間が経ったり、壊れそうだと思ったらまたいつでも持ってきてくださいね……。

【ゲーティアの感想を聞いて、ジョシュアはホッと息をつく】
【まだまだ未熟の身、やはり直接ユーザーの意見を聞くまでは安心出来ないのだった】

ん?……どうかしましたか、ゲーティアさん?
えと、お茶のお代わりでしたら……一言くださればすぐに……わふっ……。

【向かってくるゲーティアの姿に】
【意図が読めず、お茶のお代わりが欲しいのかと考えたが】
【その後すぐに訪れた小さな感触と、柔らかな金色の髪を撫でる優しい動きに】
【ジョシュアは子犬のような小さな声を上げながら困惑する】

……ゲーティアさん?その…………――――

【座ったまま、撫でられるままにゲーティアの行動を許しながらも】
【その表情を見て何か伝えたいことでもあるのかと】
【彼の次に取る行動を見逃さないように、上目遣いに顔をジッと、見つめた】
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/10(金) 19:29:18.34 ID:qBDrL4Wpo
>>35

──あァ、安心しろ
誰にも壊させはしない

【ぎし、と、自身の斜め上に掲げた掌を見つめ】
【彼は目の奥をぎらつかせながら、そう応答して】
【唇の合間から覗く真珠の犬歯が、その上機嫌さを物語る】

【ともすれば、狩りに逸る猛禽さながらの笑みだったが】
【ジョシュアに視線をやった途端には、それが全く霧消していて】

【ジョシュアの頭を見つめながら、そのまま暫し無言だったが】
【やがて、視線は義手の辺りを見つめたまま、口を開いた】

……子が生まれて最初に触れるのは親だ
お前が作った義手だ、最初に触れるのは生みの親が道理──なんてなァ

感覚を確かめるのには丁度良いサンプルだと思っただけだ
どうだ、痛くはないか。力加減を間違えると頭を捻りつぶしそうだから、正直に言え

【ぽんぽん、とまるで子をあやす様に頭を軽く叩く一方、】
【口の片端を吊り上げ、流血の似合いそうな笑みを浮かべた】
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 19:37:31.94 ID:A9xt6XzOo
>>36

この義手が僕の子供……ですか?

【その表現は予想外だったのか】
【大きな両目をパチパチとしながら、声に出してゲーティアの言葉を反芻した後】

なんだか……素敵な表現、ですね……。
そう言われると、僕の作品がとっても可愛らしく見えちゃいます……。

【どこか照れた風に、自身を撫でる義手に目を向けた】

えと、その……痛くはないですよ……?
丁度いい具合で……気持ちいい、感じです……。

【目を細めて、ふわふわと心地良さ気にそんな事を告げる】
【気を許した相手にスキンシップされることが好きなジョシュアは】
【義手とはいえこのようにされていると子猫のようにリラックスするのであった】
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/10(金) 19:50:54.88 ID:1eS3ZKopo
【海:砂浜】


【雲一つ無い空。太陽が沈むまでは、明るく、きらきらと日光を反射していたのだろう海】
【けれども、今空を支配するのは、月と散りばめられた光達】

【濃紺の海をスクリーンにして、映されたたくさんの光】
【昼間のようでは無いけれど、昼とはまた違った、幻想的な、綺麗と思ってもおかしくないような、そんな――】


【海を前に、砂浜に座る人影が、1つ】

【身長135cmほど、年齢はおそらくは8歳程だろうか】
【黒の短パンに、小さい子供向けアニメの柄の緑色の半袖Tシャツ】
【白色のキャップを、つばを後ろにした、所謂エロ被りをしていて】
【帽子の下には、綺麗な金色の髪が広がり、濃い青の瞳をしていて】


う〜みよ〜♪おれのう〜みよ〜♪
お〜きな〜♪そのあ〜いよ〜♪

【少年らしい、高い声色で繰り広げられる歌】
【第三世界に関わりのある人ならば、聞いた事はあるだろう、でも、8歳が歌うには、早い歌】

【逆に、第三世界に関わりのない人が聞いたならば、何この歌――?】
【そんな感想を持つ人が多いだろう】

【それも当然。この少年が第三世界の歌だから】

【声がよく通る為、遠くにも歌声は届くだろう】
【そして、少年の横には、季節外れなプールバック】

【もしかして――――――?】
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/10(金) 19:51:00.95 ID:qBDrL4Wpo
>>37

……ふん
おめでたいやつだ

何なら涎掛けでもかけてやろうか

【そうつき返すような言葉の裏腹、口元の笑みは消えない】
【照れた風なジョシュアを見て、鼻から軽い溜息を吐き出しながら】

【彼はしばし、何かを確かめるように、あるいは感じ取るようにジョシュアの頭に触れていたが、】
【ジョシュアの安らいだ表情を見ると──にや、と、口角を歪ませ悪戯な笑みを浮かべて】

【──ぺしっ、と、でこピンのように、唐突に人差し指を軽く弾くだろう】
【痛さなどは全く齎さないであろうレベルだが、何分唐突だった】

そうか、それなら良い
鋼の手で触られるよりは、ずっと良いだろう

【再び義手の掌を眼前に持ってくると、五指をくねらせて】
【またその動き具合にうっとりとでも言った様子で見とれ始めた】
【──義手を知らぬ者から見たら、幾分危険な自己陶酔者のよう】

……で、今回はいくらだ?
今日はちゃんと紙の金を持ってきてやった

【ふと義手から視線を戻せば、思い出したようにそう尋ねて】
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 20:03:28.25 ID:A9xt6XzOo
>>39

あぅっ……!

【でこピンをまともに受けて】
【ジョシュアは小さな声を上げながら命中箇所を手で押さえる】
【不意打ち気味に食らわされた為か、それとも見た目通りに低い防御力のせいか】
【若干オーバーリアクション気味にも見える仕草で、薄らと目元に涙を滲ませた】

……うぅ……。
多分、感触は実際の腕と然程変りないと思いますけど……。
その分表面の人工皮膚はデリケートですから……慎重に扱ってくださいね……?

【涙目を懐から出したハンカチでゴシゴシしながら】
【義手に魅入るゲーティアに対して、そんな注意事を一つ】
【感覚重視の義手は、兎角戦闘行為には向かない代物のようである】

今回はメンテナンスと……感覚義手一本と、カスタマイズですから……
全部で40000くらい、でしょうか?
ちょっと……細かい数字を出しますね……――んしょ、これで、お願いしますゲーティアさん

【ジョシュアは、合計金額を明細に記すとその紙をゲーティアの方へと差し出す】
【合計41980。義手丸々一本を含めて考えれば非常に安くも思えるが】
【魔導式の義手は魔術回路に依存し、コスト面では安価となるので妥当な値段であった】
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 20:07:20.28 ID:+idbE1Wao
【どの国にも必ず、所謂『闇』と呼ばれる場所は存在する】
【人が集まりやすい土地の、その中では居心地が比較的良くない所】
【そういう場所にこそ、脛に傷持つ身は引き寄せられる】


【氷の国、闇市】

【観光と僅かな希少金属以外、この国には収入源など無い様に思えるが】
【人も資源と見るのならば、十分すぎる程に資源は有る】
【市民体育館の様な大きな建物の中で、闇市は行われていた】

「さーあ次の商品は訳有りで安いよ!13歳女、顔に火傷痕!
 それさえ無けりゃ大人しくて見栄えも良し、悪くは無い品だ!」

『こっちはレア物だぜ、なんとリスの獣人だ!小さいから鞄に入れて持ち帰っても良いよ!』

【魚市場の様に活気溢れる声が飛び交うが、そこで売られている品物】
【それらは、或いは人間、或いは亜人。ここは紛う事無き奴隷市場だった】


【明らかに「悪そう」な買い付け人の群れに混じって、悠々と歩く者が一人】
【小袖の帯は前で結んで、その上に帯を締めないで色振袖を重ねて】
【腰までの白髪は結いもせず、伸びる侭にして簪一つ身に付けた、その人物は】

……これだけ集まると壮観だけど……さて、困ったなぁ
何処から目を付けたら良いのか分からないや……

【丁度近くでがなり立てていた男の、『商品』達の前で足を止めた】
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 20:11:32.22 ID:WSQ9Oydxo
【森、その奥の拓けた広場】

【着崩した学ラン姿が特徴的で小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【白骨よりも白い髪は、右目を隠すように伸ばされている】
【髪の奥には、拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【見た目は物々しいが、割と話しやすそうな、気さくな雰囲気を感じさせる少年である】
【そんな少年が、人気のない森の広場に、立っていて】

だー、くそ……、力が使えねーのは、困るな。

【右拳を握ったり開いたりしつつ、うー、と唸っていて】
【何やら悩んでいる様子が見て取れるだろう、ちなみに広場の木々は折れていたり拳の跡が残っていたりする】
【その光景を見れば鍛錬ををしていたのが明確に分かるだろう】

――――う、お……ッ!

【拳をぎしりと握り締め、脂汗を垂らすくらいに力を全身に込めるが何も起こらない】
【傍から見てれば夜の森の中で変な声を出している挙動不審の少年にしか見えない】
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 20:12:09.12 ID:B+ijRgVWo
【高原、洞窟】
【眼下に臨むは広大な森、野生生物の楽園】
【時折野生生物を狩りに来る無粋な狩人も、雨が酷いこんな日は流石に見当たらず】
【ピクニックなどよりも、むしろ修行であえて雨に当たりに来るような、そこそこの僻地】

【そのため、といっていいのか、崖の中腹辺りに開いた穴から、蒼い毛玉が見える】
【二等辺三角形やうねうねと巻かれた尻尾から、猫科の生物である可能性は高い】
【だがでかい上に、ボサボサの黒髪(?)やクリームイエローや濃紺の布地をまとっているのが、接近したならわかるだろう】
【言うなれば人間大の青い猫が、丸くなって眠っている様子だ】

【この洞窟、崖の上に開いた穴に入ればたどり着くことは容易い、唯の一本道だ】
【流れてくる雨を避け、なおかつ下の景色が見える位置に、その毛玉は規則正しい寝息を立てて丸まっている】
____________________________________________________________________________________
【一方、町外れの公園】
【雨を凌げる屋根に覆われた、木星円卓が設置される休憩所】
【不定期な雨が降る情勢で、動くに動けず避難する人もいるのではないかと思われるが】

【その円卓の周囲に設置された、同じく円形のベンチに人影】
【不良然とした居心地の悪さを周囲に発散してはいるものの、眠っているのか、脚と腕を組んだままほとんど動かない】
【寝息もよほど接近しなければわからないほど小さい】

【ウルフカットの黒髪にジト目、への字口】
【ノースリーブの上着からほどほど鍛えられた両腕を露出しているが、左腕肘から先は包帯でぐるぐる巻きにされており】
【タイトなジーンズと、腰周りを隠すほど裾が長いシャツは塗れていて、透けない程度に張り付いている】

【突然の雨に降られてここに逃げ込み、そのまま寝こけてしまったような不良少女】
【見た目にはそこそこ無防備なのだが…】



【さて、今日は眠れる二つの姿】
【世界はいずれを揺り動かし、物語の輪を廻すのか…それは貴方の選択に委ねられる】
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/10(金) 20:15:39.76 ID:qBDrL4Wpo
>>40

あァ、分かっている

これは『部屋着』のようなものだ
荒っぽいことに使うつもりはない

【す、と、義手の手で虚空をゆっくりと横薙ぎにする】
【その芝居がかった仕草は、絶えない上機嫌の証】

【カウンターの上に乗せた、装甲義手を右手で掴み】
【それをまるで孫の手のようにして背中をかきながら、明細へと目を落とす】

41980……
ふん、こんな上物を二つも貰うには破格だな
もう少しぼったくっても、今日の俺は怒らないぞ

【指先でくるりと小さく、虚空に円を描くと、その軌跡に小さな魔法陣が出現して】
【一万通貨紙幣が四枚、千通貨紙幣が二枚、陣を介してゆっくりと現れ始め】
【片手でそれを引っ張り出すと、一度トランプの手札のようにそれを広げ、再び揃えてからジョシュアに差し出す】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 20:20:27.74 ID:1xCrBnXTo
>>42
【不意に、静寂を切り裂き程近くの森の中から爆発音が響いた――】
【それと共に、音がした辺りから閃光が一度――二度上がり――暗闇を青白く染め上がるだろう】

【爆発と閃光に驚いた鳥が一斉に羽ばたいて森から逃げる――】



【その後、閃光と爆発音はなりを潜め、再び静寂が戻るだろう】

【月の光すら届かない暗がりの森――その奥に何かが潜んでいるのだろうか】
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/10(金) 20:23:43.68 ID:1eS3ZKopo
>>42

【広場へと、入ってくる足音】

【汗をかきながら、入ってきたのは、1人の少年と2丁の銃】

【曇りの無い、真っ直ぐな黒い瞳。長くもなく、短くもないぺったんこの黒い髪】
【身の丈にピッタリの、黒い学生服をキッチリと着こなすこの少年。異質とも言えるのは、腰の2つのホルスター】
【其の中には、銃が1丁ずつ入っており、右のホルスターに入っている銃は、今この瞬間にも魔翌力を溜めている】
【魔翌力を感じることの出来るのであれば、魔翌力の感知は容易だろう】

【年齢は見た目から推定して15歳前後と言った辺りである。身長は165cmほどと少し低い部類に入る】
【少年の頭上には、鋼色の雀が少年に寄り添うかのように飛んでいる】

【汗をかいているのは、何らかの運動をしてから、この広場に来たせいだろう】

―――あ

【きょとん、少年は、挨拶もせず、驚いた顔をして】
【何と声を掛ければいいのか、わからずにいる】

「よう、久しぶりだな」
『こんばんは』

【紡がれたのは、腰からの2つの言葉】
【少年は、未だ、口も動かず、どうすれば良いのか、わからないといった様子】

【原因、おそらくは集積情報の件だろう】
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/10(金) 20:24:18.13 ID:1eS3ZKopo
/うおっち、被りました。申し訳ない、ひきます
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 20:25:17.46 ID:Go0X5ElOo
【カノッサ機関氷の国支部──とある部屋の前】

(──いずれ、確かめる必要はある、か)
(しかしシズリとやらが何処の支部に所属しているかも分からぬ……)
(それに……本当にシズリがあいつならば──)
(あの女であれば、何れあちらから何かを仕掛けて来るだろう、な)
(最も──何もしてこないというのもあいつらしいが)

【櫻国の民特有の黒髪を、赤い髪紐で縛ってポニーテールにした女性が、折りたたみ式の椅子に座っていた】
【紺色の小袖と袴という質素な格好に身を包んだ彼女】
【其の左腰には、漆塗りを施された鞘に収められた刀が提げられていた】
【彼女の表情に漏れだす感情の色は薄く。仏頂面をして、虚空を見つめていたが──】

……こうしておいても仕方が無い。南雲利織、しりとりでもするか

「──スクリュードライバー」

…………ば、ば、馬刺し、ソーダ

「天辰さん、無理に合わせなくても超大丈夫なんですよ?」

【不意に口を開き、彼女は低めの声で部屋の中に居る人物と会話を始める】
【会話といっても、暇を潰すための戯れではあるのだけれど】
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 20:26:32.10 ID:WSQ9Oydxo
>>45
【爆発音と閃光が来た瞬間、谷山は振り返った】

――1,2。
二回、それもかなりデカイな。

ちぃ……ッ、本調子じゃないってのに。
だが、行かなきゃな。

【ぐっ、ぐっ、と足を柔軟して、爆発音のした方に向けて高速で走っていった】
【体幹が整っているため、重心は崩れず障害物の多い森の中でも比較的楽に走れる】
【それ程時間は掛からずに、爆発音のしたところへ辿りつくだろう】

【少し、今の己が戦えるかの、不安を抱きつつ、――それでも、谷山は決断し、駆け出した】
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 20:28:22.36 ID:A9xt6XzOo
>>44

もっともっと凄い術とか……
材料を使っていれば高くなるんですけど
僕の作った義手なら、今の値段で十分ですから……大丈夫ですよ。

いつもこういう値段でやってますけど……お店はやっていけてますし
ですから安心して持って行ってください……。

【妥当な値段である、と安心させるように】
【蒲公英のような微笑みに乗せてやや舌足らずな言葉で語る】
【そして、その後に出されたお金を両手でしっかりと受け取って】

はい、確認しました。20のお釣りですね……。

【2枚の通貨を彼の前にポンと置く】
【これにて本日の仕事は終了、後は別れるだけであるが】

あの……今日は有難う御座いました
その、新しい試みにも手が出せましたし……こうやって人と沢山話したのも久しぶりでしたから……
上手くいえませんけど……とっても楽しかったです。

また、いつでも来てくださいね……。
義手とかの事じゃなくて……お暇なときに遊びに、とかでも大歓迎ですから……。

【偽らぬ本心で、ゲーティアに向けて無垢な笑顔を見せる】
【それは触れれば飛んで消えてしまいそうな程に儚く】
【弱々しくも見えるが、しっかりとした自分の意志が篭った姿であった】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 20:34:03.11 ID:1xCrBnXTo
>>49

【森林に遮られ、日の光も地面に届ききらない薄暗い森――そんな静かな中に、明らかに異様な物体が存在していた】


≪目標――ロスト、サーチモードに切り替えます≫

ちっ、さすがミスラの組んだデコイだ、嫌らしい動き方しやがる・・・・・・


【例えるならば二足歩行する鉄の塊、人の形をなぞってはいるものの分厚い装甲は人体の部位を一切露出させていない】

【姿は文字通りロボット――機動兵器、鈍く光る無骨な黒い装甲、顔に当たる部分には虫を思わせるような薄青色の光を放つ複眼式のセンサーが不気味に暗闇に浮かび上がっている】
【――大きさは2m強――人間よりも一回り程大きい程度と行った所だろうか】

【手に当たる部分には、大型の鋭利な拳銃の様なものを持ち、周囲の茂みに向けて構えながら状況を伺っている】

【その挙動一つ一つが中に人が入っているかのように滑らかで、見かけこそロボットだが全てが機械仕掛けで動いているようには見えない】
【ともすれば中に人が居るのかも知れない】

【機体の大きさは2m強、もし中に人が居るのならば『乗りこむ』というより『着る』といった概念の方が近いだろう】


【谷山君が、爆発音の発生した場所に到着したなら、クレーター状に削れた地面と、その中央に鎮座する、溶けた鉄の塊】
【そして、漆黒の闇に浮かび上がる青白い複眼式センサーの光を目撃するかもしれない】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 20:38:41.93 ID:KJaiwp/jo
>>43

//まだおられます?
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 20:39:38.19 ID:B+ijRgVWo
>>52
//じーっ…
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 20:40:43.05 ID:WSQ9Oydxo
>>51
――、あ。

なんだっけ、か……?
そうだ、第七研究所の時に見た、確か、ギア・フレームか。

【爆発地点に到着し、その姿を確認して、思い出す】
【ジャーナリストという職業上、そして研究所の実験により研ぎ澄まされ開発された才能はかなり脳のスペックを高い物とさせている】
【故に、一度覚えたことを忘れることは殆ど無くて、見て直ぐにその正体を看破した】

おーい、そこの。
もしかして、クロト・ミッドウェルか?

【GF使いで名を知るのが、そのひとりだけだった為、当てずっぽうで聞きながら茂みから出てくるだろう】
【一応警戒のために左腕の義手をぎしり、と軋ませながら握りしめて、銀糸をいつでも放てるようにする筈だ】
【ロボット相手でも、ある程度は渡り合うつもりであるのが、その体制から分るだろう】
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 20:43:10.86 ID:H/sFAazSO
【廃工場。ごぉんごぉんと、動力機関の音が響く】
【其処には、錆び付いた工場と対称的な、銀に輝く大鎌が立て掛けられ】
【―――さらに目を惹くのは、大きな円柱型の水槽。ビロードが掛けられ、中は窺えない】


何も青春真っ盛りに死んじゃう事ないじゃなぁい…
酷いカーくんねぇ。この鎌も、私が何回修理してあげたか解ってるのかしらぁ?


【その水槽に寄りかかる、ビキニ姿の金髪女性】
【左足には、φのモチーフがついたアンクレット】

【ふぅ、と。溜め息をついて、切ない表情で穴のあいた天井を見上げる】
【大きな穴から覗く月が、廃工場に優しい光を落としていた】
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 20:46:52.53 ID:KJaiwp/jo
>>43 >>53

【高原・洞窟から近い場所】

【ちょうどその洞窟の上近辺だろうか、蒼い光と轟音が轟くだろう】
【その光と音は洞窟の入り口や地面を伝って閃光や衝撃になって洞窟の中を伝わるかもしれず】

はぁ…はぁ…
――――――――まだだ……もっと高みへいかねぇと

【何かの修行中だろうか、もし異変に気づき洞窟内から出てくる事になれば】

【濃紺のバサッとしたザンギリ頭で、白銀の瞳と端正な顔持ちで】
【赤地に金のラインが入った忍服の上から黒地に金の豪華な羽織を羽織って金の下駄を履いている。】
【背中に2つの大きめの金色と銀色の煙管(キセル)を担いでいる青年が疲れ気味で後ろ向きで立っているのが目に写るだろう】

【そして、その青年の周囲の地面には数mのクレーターの様な痕がいくつも在る事に気づくだろう】

//よろしくお願いします。
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 20:49:12.96 ID:1xCrBnXTo
>>54
っ!?

【不意に声をかけられ、鉄の塊――黒い起動兵器は反応を見せる】

(人っ!?こんな所にっ――)

≪熱源探知――総数1 エネミーに認定しますか?≫

見つけるのが遅いぞポンコツAI――後識別信号は保留な

≪――了承――≫

【なにやら数秒、やり取りを終え――黒い機体は声の主へと向き直った】

ああ、俺は確かにクロト・ミッドウェルだけど――あんたは

【暗闇の中、視界を暗視モードに切り替え声の主を探す――】
【前回の第七研究所での一件、彼 クロトは余り他の者達と会話できずに居た】

【あのときに出会っていたとしても、その印象は薄かったかも知れない】
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/10(金) 20:52:49.24 ID:qBDrL4Wpo
>>50

ふん……そうか
まァ確かに……準一級の技師様なら、こんなものか

いつか一級になるンだろ
そのときに掲げる値段を楽しみにしておいてやる

【置かれた20通貨を拾い上げて、そう言葉を放る青年】

【一枚の通貨を、手の甲側に乗せると、波打つように指をくねらせる】
【すると通貨が手の端から端へ渡っていき、それを何往復かさせる】
【そんな器用な手慰みを交えながら、ジョシュアの話を聞いていて】

【ぽん、と、弄んでいた硬貨を宙空に弾き、】
【落ちてくるそれを、小気味良い音と共に掠め取る】

……あァ、気が向いたら、潰れてないか覗き見ぐらいには来てやる

もし路頭に迷ったら、飯ぐらいは食わせてやるから、
ボロついて傾くまで心置きなく看板を掲げると良い

【そう言って、乾いた笑いを後に続ける青年】
【大きなお世話だ、というようなところだろうが、彼は上機嫌そうにのたまい】

【外套の裾を靡かせ、踵を返す】

……また、縁があればな

全く良い仕事だった、この俺が保証してやる
よく眠れよ、魔導技師──じゃあ、な

【そう背中越しに言い残すと、彼は店の扉へ歩みを進め】
【そのまま後ろ手を振りながら──ふと、夜闇の中へと溶け込んでいく】

【彼は終始、口元を綻ばせていた】


//この辺りでしょうか。お疲れ様でした、ありがとうございました!
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 20:54:11.03 ID:B+ijRgVWo
>>56
【ずず、ずん】
【振動で洞窟が揺れ、天井からぱらぱらと小石が降ってくる】
【細かい砂は無視できるとして、流石に轟音と石が連続で降りかかってくると目を覚まさざるを得ず】

「…んぅ…? だぁれぇ?」

【幼い少女のような、舌足らずな呼びかけ】
【寝ぼけた金色の双眸を擦りながら、大きな欠伸を繰り出し体を起こす】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+アルファの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズと言った、布面積は必要最小限】
【ともするとはしたなくみえるし、ごつごつした地面に無防備にへたり込む姿はいろいろ危なっかしく】

「…おそと?」

【音の主を鋭敏な聴覚で探り当て、洞窟入り口へ】
【欠伸で涙眼だったり未だに目が冴えておらず擦り続けてはいるものの、入り口からひょっこり顔を出すと】
【派手な後姿】


「―――――――――!!!!???」


【言葉にならない悲鳴を上げ、直立不動で凍りつく】
【羽織の迫力に言葉を無くし、完全に覚醒した状態で上から下までガン見】
【気配に気付いて振り返れば、ただでさえ蒼い毛皮を更に青くした猫少女を見つけるはずで】

//はーいよろしくおねがいしまーす
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 20:56:30.29 ID:WSQ9Oydxo
>>57
第七研究所の件に関わっていた、統一征斗会新聞部の谷山だ!
怪しいもんじゃねーぞ!

【ベルトポーチからスティックタイプのライトと生徒手帳を取り出して、手帳を照らして見せる】
【黒革に金色の装飾が施された生徒手帳は、部長格の証であるが】
【そのプロフィール面には、白い髪に赤目の少年、今の谷山と同じ顔をした、少し前の少年の写真と】
【谷山基樹という名、そして新聞部部長という肩書きと、私立櫻欧学園高等部という学校の所属が書いてある】
【少なくとも、嘘ではないという事は分かるだろう】
【直後、右腕に痛みが趨り、表情を歪め、しかし、そのまま手帳を出している】

――――ッ、ぐ……っ。

【ぎし、べき】
【呻きと共に、右腕の周囲の空間が少しきしんでいるのが、聞こえるかも知れない】
【あと、魔翌力探査が効くのであれば、腹部と右腕の付け根から強く、そして全身から薄く哲学者の卵の魔翌力を感じるかもしれない】
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 20:57:49.59 ID:jkmFU7kto
【聖都スラウロット――魔術協会付属図書館】

んー……んー、んー、んー……

【濃紺の襟のシンプルなセーラー服を着た、菫色の瞳の少女が、机に座って読書中】
【襟と同色のプリーツスカートから伸びる脚は、何故だか靴下も靴もはかず、爪先まで肌色を晒し】
【お尻を隠す程度にまで伸ばされた藤色の髪は、腰の辺りで「緑のリボン」で纏められ、揺れている】

……はぅ、
アナログ作業って、こんなに、大変なものなのですか……
ニンゲンさんって、凄いんですね……はふ

【眼が、疲れたんだろうか。目元を擦りながら、上を向き】
【そんなひとりごとを呟きながら、欠伸をひとつ零していた】
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 21:01:15.05 ID:KJaiwp/jo
>>59

もうちょっとだ…
コントロールが上手くいかねぇ…

【雨に打たれながら何かの修行中だろうか】
【青年の集中も切れかけたその時――――】

ん、誰だ?

【青年は気配を察し、振り返ると猫のような少女を見つけて】

ありゃあ…猫なのか人間なのか…?

【獣なのか人なのか現時点で青年にはわかっていないようで】
【疲れているせいもあるだろうが、青年の表情は疲れていて】

あ、もしかして起こしちまったか…?悪かったな

【この雨である雨をしのげる洞窟の中から出てきたのだろうかと】
【青年は謝りながら猫の様な少女に近づいていくだろう】
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 21:02:23.43 ID:1xCrBnXTo
>>60
第七研――ああ、あの時の征斗会の、あの時は大した事も出来なくてすまなかったな

【どうやら思い当たったらしい、確か本社から送られて来た資料の中に統一征斗会の項目も在ったな――と思い出す】

まさかこんな所に人が居るとは思わなかった――って、どうした、何処か怪我でもしてるのか!?

【急に苦しみだした谷山を心配し、思わず近づこうとする】
【魔翌力の類を感知する能力は持って居ないが、その苦しみ方から異常は察したようだ】
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 21:03:07.42 ID:A9xt6XzOo
>>50

は、はい……勉強することはたくさんありますけど
いつかきっと、一流の魔導技師になれたらなって……思ってます。

その時は……ゲーティアさんの義手も
もっともっと、最高の出来に仕上げられるようにしますから……
楽しみに待っていてくださると、嬉しいです……。

【ゲーティアの言葉に顔を綻ばせて、嬉しそうな声で応える】
【未だ若輩の少年技師に過ぎないジョシュアには、遠い道ではあるが】
【これからも努力を惜しまず精進していくことだろう】

うぅ……そうならないように
お店をピカピカにして、しっかり頑張ります……。

【彼の言うような未来予想図が頭を過ぎったのか】
【ちょっと凹んだような表情を浮かべ、頭のうさ耳リボンがしゅん……と萎れた】
【相変わらずどういう仕組かはわからない】

はい、ではいつか……
ご縁があったら、お会いしましょう……。

又のお越しを、お待ちしております……ゲーティアさん。

【深々と礼儀正しく頭を下げて彼の背中を見送る】
【久方ぶりの出会いを、その胸にしかと噛み締めながら】

/ではでは、長時間絡みお疲れさまでしたー
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 21:03:38.95 ID:A9xt6XzOo
>>64>>58宛てであります
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/10(金) 21:04:31.31 ID:JGfHCWEe0
>>48
//まだいますかー?
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 21:06:01.28 ID:Y3H4+3nDO
>>66
/飯食ってて次の返信遅れるだろうけど、ここにー
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/10(金) 21:09:08.85 ID:JGfHCWEe0
>>48

あの〜?

【そんな風に話しかける車椅子に乗った少年がいる】
【少年の格好は黒の半袖の寝巻き姿なのだが】
【首から下を包帯で覆っているのである】
【まるで重病患者が病院から抜け出して来たかのようだ】

いったい誰と話しているんですか?怖いですよ?

【そんな風に問う】
【だが、それだけのことを言うのに少年はとてもつらそうだ】


//わかりましたー。
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 21:11:41.92 ID:B+ijRgVWo
>>62
【この猫少女、身体的には15・6程度】
【身長や体格もその平均値といって差し支えないのだが、仕草が全体的に幼い】
【特に羽織の迫力に圧倒されて半なきなのは、寝起きにいきなり視界に飛び込んだという衝撃的出会いに起因するのではなかろうか】

【だが振り返ってみると、一応人間】
【どんぐり眼を瞬きして、羽織が一種の服である事を自覚し、納得したように頷く】

「あ、えっと…だいじょうぶ。めはばっちりさめたから!」

【起こして悪いなという気遣いの言葉に、胸を張って元気にお返し】
【ちょっとずれてる気がするけれど、本人は至って真面目である】

「あなたは、だれ? こんなところでなにしてるの?」

【彼の足元に広がるクレーターを眺めながら、やや舌足らずに尋ねる】
【それは多分、眠る前にはなかった事と、目の前の青年に様子に闘いに関する何かを感じ取ったからか】
【だいたい、クレーターを作った人は彼だと感付いている。けれどここが修行の場に相応しい、と言う事に気付いていないらしい】
【土着民族のような野生少女は、好奇心全開といった様子で、青年やクレーターをきょろきょろ見回している】
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 21:17:35.63 ID:KJaiwp/jo
>>69

おお…そうかい?

ここはあまり人気がないと思ってたもんだからつい

【青年は手で頭をかきながら申し訳なさそうにして】

おう、オイラかい?オイラはただの旅人でぃ
そうだな………

【この少女に修行と言っても意味が通じるものか分からない彼は】
【咄嗟の機転を利かして、】

ああ、運動してたんでぃ
最近ちょっと体がなまっちまっててな!

【半ば作り笑いで話す青年、この少女の勘が鋭ければそれは作り笑いで作り話という事に気づけるかもしれない】

ここらへんにすんでるのかい?

【青年はすぐに話題を変えるように少女に質問をするのであった】
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 21:17:44.63 ID:WSQ9Oydxo
>>63
何、気にするな。
力を貸してくれた時点で、此方としては感謝なんだからさ。
ウチのガートルッド……えっと、ぼさぼさの黒髪で白衣のヤツな。
アイツが、そっちのGFに興味持ってたわ、そういえば。
あの機構を、義肢技術に転用できないか、とかなんとか。
俺は、そっちがわは詳しくないからよく分からねーけど。

【義肢技術、谷山には割と縁の有る物というか、谷山の生活に直結するものだ】
【左腕は義手。まあ、かなり精巧に作られている上に表皮もしっかりと模造されているため、看破するのは難しいが】
【そして、近づくクロトを見て、手帳を落として、左手で右腕を抑えながら】

……ま、ちょっと、近づくな……ッ!!

…ッ、ぐ……ッ、だ……ぁ、痛ッ……。た……ァッ!!

【ぎし、ぎしと右腕の周囲の空間が歪んでいる】

卵≠チて、分かるか。
それの、影響、だ……。大丈夫だ、暫く、耐えれば……。

【息を吸って、吐いて、意識を落ち着かせようとした直後、谷山の体が一回大きくびくん、と痙攣を起こした】
【そして】

――――――!?

【声にならない叫びを上げた直後、左腕の義手が粉々に砕け散ったのが見えただろう】
【べき、べきべきべき】
【砕け散った義手が、分解され、右腕に鋼の装甲を創り上げていく】
【歪で、完成していない継ぎ接ぎだらけの物。之を見れば、能力の暴走であるのは、分かる筈である】
【かなり苦痛を感じているのか、身を捩って脂汗を垂らしている】
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 21:23:20.17 ID:Go0X5ElOo
>>68

──この部屋の中に居る人間と、だ。
幽霊や妖などではない。声は聞こえて居るだろう?
或いは、耳の聞こえぬ類の者か?

「……、……」

【声をかけられたためか。女性は一旦言葉を部屋の中に向けるのを止め】
【ちらりと、黒い瞳で其方を見遣る】
【続いて紡いだ声は室内にではなく、少年に向けられたもの】
【低く響く其の声は抑揚が無く平坦で──感情が余り感じられないものだった】
【或いは感情を表に出すのが苦手な人間の類であるのかもしれず】

【一方、先ほどまで部屋から聞こえていた少女の声は】
【少年の声を認識したのだろうか。ぴたりと止んで】
【部屋の中から部屋の外──廊下の様子を窺う気配を、見せていた】
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 21:29:06.17 ID:B+ijRgVWo
>>70
「ローズもね、このちかくにはだれもいなかったから、ここでおひるね」
「おさんぽにきたらどうくつがあって、そこからしたのけしきがみえてきれいだったから」
「いっしょだね!」

【自身の名前を一人称に、ここにいた理由を説明する猫】
【ようするに、自分もたまたま立ち寄ってたまたま寝ていただけとする旨】
【誰もいないと思っていたのが同じで、喜んでいるらしい】

「たびびと? …そうなんだ?」
「たびびとって、おうちがないひとのことでしょ? ならローズもたびびと! またいっしょ!」

【その程度の知識はあるようで、自分もまたそうだと】
【共通項を見つけるたびに喜ぶ仕草を見せるのは人懐こさ故か、急速に友好度が上がっていく】
【作り笑いには、変なのと思いはしたものの、言葉は素直に受け取る】

「そーだねー、ローズもさいきん、あんまりうんどうしてないかも」
「なんだかラインにぃもベルねぇも、あぶないからいかないほうがいいっていってさ…」
「このまえなんか、ローズがねてるのにけがしてかえってきたんだよ! ローズだけなかまはずれっ!!」

【途中で出した名前は、おそらく近しい存在だろう】
【兄と姉と呼ぶも、心配して猫を戦いから遠ざけるも、むしろ疎外感を覚えているらしく】
【唇を尖らせて不満を露にする。二人が危険な事よりも、一緒にいられないほうが彼女にとっては不愉快らしい】

「んぅ? んーとね、きょうはたまたまこのへん」
「きのうはみずうみでおよいだし、そのまえはやまのぼりした。そのまえはこうえんでねたかな?」

【額に指を当てて、一つずつ思い出すように口にする】
【先ほどの言葉を裏付けるように、住所不定。けれど気にする様子はなく】
【…運動、と言う言葉を、反芻して】

「…ねぇ、ローズもうんどうして、いい?」

【ふと、そんなことを】
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 21:29:11.10 ID:1xCrBnXTo
>>71
あー、そんな感じの奴が居たな、いかにも研究者って感じの

【ぼさぼさの黒髪で白衣のヤツ、という特徴で誰か思い当たったのだろう】
【ミスラの奴と話しが合いそうな奴だな――と印象には残っていたようだ】

義肢技術か、確かに色々転用できそうな技術は在るんだろうが、
俺もハード系は専門じゃないからなあ
【ソフトウェアなら専門なんだけど・・・・・・と洩らし、興味深そうに谷山の義肢を見ようとする】

【が――】

な・・・に・・・・・・――

【大きく変容する義肢――分解され再構築される、凶暴な鉄の塊】

おいおい、どういう事だよ、卵――?

【一瞬谷山が何を言っているか理解できずに、一瞬思考が止まる】

(卵――卵って一体・・・・・・いや、そういえば)
【哲学者の卵――クロトは、いつだったかネット掲示板で見たその名を思い出す】

(確か機関が使ってるトンデモ兵器・・・だったか)

【これまで『魔翌力』や『魔術』による影響という物を、直接的に身近で体感した事が無かったため戸惑いを隠せない】
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 21:30:09.63 ID:B+ijRgVWo
>>70
//すみませんちょっとお風呂入ってきます
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/06/10(金) 21:31:50.48 ID:aLsZVxAAO
【街中;カフェテラス】

【夜も更けてきたせいだろうか、食事をするにはやや質の落ちたチェーン店の中は、あまり混んではいなかった】
【抑えられた内部照明とは裏腹に、テラスを明るくする光度はなかなかに高いもの】
【そしてその一画――山積みにされた荷物を隣に、二人の男女が座っていた】

ほぉら、この程度で僕の機嫌が直ったんだから良かったぁって思いなよぉ?
昔ならぁ逆さ吊りと買い物の付き合い程度じゃあどーにもならなかったんだからさぁ

【妙に上機嫌に話すのは、黒いキャスケットと顔の半分に付けられた仮面が特徴的な少女だ】
【黒地に白のドット柄のワンピースに紺のカーディガンを合わせ、黒のブーツ】
【メニューを自分の方に寄せながら何を頼もうかと紙を捲るその左手薬指には、銀の指輪が嵌められている】

「………………。」

【かたや、黙りこくって机に伏せっているのは、少女よりも年上の青年であった】
【白いVネックの上から黒い薄手のジャケットを羽織り、襟には帽子のピンバッチ】
【濃い色をしたジーンズ。スニーカーは、けっこう使い古したもののようで】
【手には夜色の手袋をしっかりと嵌めて、苛々した様子でお手拭きを弄んでいる】

【両者共に髪の毛は灰色、瞳は群青というカラーリングに顔立ちもよく似ていた】
【雰囲気からもそれなりに親しい間柄だと分かるだろう】

なに頼もうっかなぁ……ケーキっ、ケーキいいなぁ。ねぇ、プーシュカはぁ?

「……なんでもいいから少し沈黙を寄越せ。それだけでいい」

はいはい却下ー。あ、注文いいですかぁ?

【一日、少女に付き合った様子の青年は疲労が溜まっているのか顔を上げようとせず】
【彼の要求をばっさり拒否した少女は、ひらりと手を挙げて店員を呼んだ】

【――彼と彼らの回りには、うっすらとだが枯草と腐敗臭、そして火薬の香が漂っていて】
【どうにも、気になる人は気になるかもしれない】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/10(金) 21:33:23.83 ID:JGfHCWEe0
>>72

ああそうですか、それは、失礼しました。

【苦しそうな呼吸をしながらなぜか謝る少年】

そうですね、”耳の聞こえない病”、は、2年前に、”経験”していましたが、

いまは、そんなことは。

【少年の顔は中性的で幼さが抜け切れていないようだった】

えっと、自己紹介がまだでしたね、

僕は黒笠 断罪(くろがさ だんざい)、黒笠家37代目当主で

最近、氷の国支部に、”みんな”と一緒に、入ってきました。

【自己紹介を済ませると、少年は女性に問う】

あの、中にいるのって、誰ですか?

もしかして、人質ですか?

78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/10(金) 21:34:45.18 ID:l+zX/HJc0
【水の国 / 海辺】

【まだ海開きはおろか、梅雨季すら去っては居ない】
【それでも。蒸れた街角の湿り気から、爽やかの潮風の微温さに逃げる為】
【月の微笑む波打ち際を訪れる者は、そう珍しくも無い】

………果たして、何度目だろうか
今年もまた、嫌な季節が来るな――

自然の摂理は、受容するしか無いのだろうが
こればかりは――まったく、恨めしく思う事を禁じえぬわ

 【――まず、ひとり少女がいた】

【降り積もった雪にも似た真白の長髪を三つに編んで、二房。両サイドに垂らし】
【赤縁のアンダーリム越しに映る眸は淡い緑、紅のリボンを黒いワンピースの胸に】
【白磁のように滑らかな素足をさらけ出す、儚げな麗容の貌は】
【色彩のイメージに反して、典型的の部類に入る櫻國人の物だった】

【しけた砂に小さな足跡を残しながら、仏頂面で無軌道に散策する彼女】
【その周囲には、なぜだか。不自然な「冷気」が渦巻いており――】
【遠目にも、一面の闇を飲み込む白い靄のようなものとして】
【それは――朧にではあるが、知覚する事ができるかも知れず】


 【――また、ひとり少女がいた】

んーっ!やっぱり海はいいよねー
アタシの中の血が、塩水を求めてるってゆーか……

あー、宝船でも沈んでたら面白そーなのにっ。

【装いはデニムの半ズボンに、ピンクのパンダがプリントされたTシャツ】
【兎のピンバッジ付きポシェットを右肩から提げ、値打ちのしそうな「紅い指輪」を嵌め】
【紅眼白皙、癖の強い黒髪が特徴的で、小学上級生ぐらいの容姿】

【そんな風采の彼女は、沖に突き出した波止場の、】
【少女と同じく背の低い、ローブの巻かれた繋船柱の上に片足を乗せている】
【――嵐を呼ぶ男や魔法少女がやる、あれだ】
【彼女もする事といえば独り言。しかし表情は無邪気にして、夜に似合わぬ灯を宿し――】


 【君は、見るからに活発そうな少女に話しかけても良いし】
 【少し近づき難い雰囲気の少女へ、コンタクトを図っても良い】
 【ただし、二名の距離は比較的離れていることには留意して欲しい】
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 21:37:38.24 ID:KJaiwp/jo
>>73

おう、そうだったんだな!
寝るときゃ誰もいねぇほうが寝やすいもんな!

【青年も寝床を探すときは同じく誰もいないような場所を好むのだろう】
【ある意味、人間も獣も同じような本能なのかもしれない】

おう、まぁ家は…
一緒だな!仲良くしてくれよ!

【現に彼は櫻の国に帰る場所はあるのだが、帰りづらい理由があるのか】
【しかし、青年が里を出て長旅を続けているのは確かである】

にぃちゃんとねぇちゃんがいんのか?
そりゃ心配だからだぜぇ、気持ちはわかるがもうちょっと我慢だな!

いろんなとこ行ってるんだな
オイラも昨日は木の上で寝たぜぇ

【青年にも妹がいて、妹を思いやる気持ちは理解していた】
【故に彼女の気持ちも理解はしているが、ここは兄と姉の視点であるべきだったのだろう】

お、おう構わねぇが…
風邪ひかねぇ程度にしとくんだぜ

【青年はそう言うと、近くにあった小さな岩に腰掛け少女の様子を見るだろう】

//ごゆっくりー
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 21:38:23.38 ID:WSQ9Oydxo
>>74
ぐ、が……、あ……ッ!!

【ぎしぎし、と左腕を犠牲に構成された右腕の装甲を軋ませた】
【右の眼帯も、粉々に砕け散り、銀色の装甲を顔の右側を覆うように創りだす】
【物質の分解、及び再構築の能力だろうか?それにしては、形が固定されている様にも視えるだろう】
【まるで、周囲の物質を材料として、予め決められた形を創りだしていくような、そんな感じの能力だ】

――――悪い、クロト。
押が効きそうにない、頼む、俺止めてくれ。

【そういった直後、歪な装甲が創り上げられた】
【右腕全体と、背部を覆うように生まれた其れは、服に喰い込み、肉体と融合しているように見える】
【銀色の装甲に、真紅のラインが入り、背部にはブースターが構成された】
【形状は流線的な、生物的な感じを感じさせる形状で、生身の腕を一回りごつくしてそこに刺や装甲を追加した感じである】
【拳部分は、かなり頑強な構造と成っているようで、かなりの強度を誇るように見える】
【そして、直後】

――――オオオオオオオオオオオオオオオ!!

【右目の装甲の奥から、赤い光を漏らしながら、雄叫びを上げて谷山が疾駆していく】
【背部のブースターから数式の交じる黄緑色の推進力が生まれ、その速度を爆発的に上昇させていた】
【狙いは、単純。真正面からの打撃である。しかし、速度と強化された右腕の腕力と硬度は単純に強い威力を持っていると言えるだろう】
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 21:38:45.81 ID:V5LzFlWbo
【市街地のはずれにある河原にて】
【ふよふよ、と浮かんでいる物に向かって話しかけている人物がそこにいた】

うーん、お人形に向けて喋りかけるってのも頭のおかしい変な奴扱いされそうだけど、どうにも意思を持っているみたいだな
だから遠慮なく言うけどねえお人形さん、多分君は人違いをしているんじゃあないかな

『――――…!?―――?』

【黒髪に骸骨のようなモチーフのヒ―ローのプリントが付いた柄Tシャツと黒いデニムの真新しいジーンズとスニーカー
上物の皮のベルトには携帯用工具入れをフックで填めて、その両手に機械の戦闘用ガントレットを装備した少年が空に浮かぶ人形に告げる】
【なんだか呪われそうな造形のおなかの大きなお人形はただ彼が持っていた地図に書かれていた──「Canossa」の文字を差し続けていた】

…もしかしてカノッサ機関に興味があるのか…?なあ!もしかすると君の主人は『食堂の男』の情報を知っているトレジャーハンターで
オレに協力を持ちかける代わりに情報を提供してくれる…なーんて用事を持っていたりしないかなあ?ねえねえ!

【『事情』を知らない人形は困惑しているかのように弱弱しく空中で縮こまっている…自分は目的の人物にたどり着いて今主の危機を知らせようとしていたのに】
【確か『この人物』とは前に一度会ったはずだった、卵から鳥や狼のような生き物を飛びださせたメイドを従えたその人物も自分を見た筈だ】

【だが…なんだかおかしい、前に会った時と形が違う、前より『小さくなってる』…?】



ねえねえ!もしかして魔術式の人形かな…もしかして魔術師がコンタクトを?

【そんな事情も知らず彼は人形に話しかけている…どうにもテンション高く】
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 21:43:39.54 ID:Go0X5ElOo
>>77

──病多き身の上のようだな。
歳はそういっていないように見受けるが……難儀なものだ。

【少年の謝罪に対しては、特に咎めることもせず】
【ただ、彼の過去の病気や現在の様子を見て。彼女は小さく呟いた】
【感情を動かされている様子はなく。矢張り声は淡々と紡がれたもの】
【しかし彼女の心中はどうであるのかは定かではなく──】

「みんな」──?
ふむ、黒笠の一門全てを引きつれてやってきたとでもいうのか、黒笠断罪とやら。
それにしてもよく、そのような身体で当主を任されたな。

私は天辰桜(あまたつ さくら)──若しや貴様も櫻の国の民か、黒笠断罪。
先日の魔斬香月といい、存外機関には櫻の人間も多いな。

【相手の自己紹介に反応して、彼女もまた己の名を告げ】
【当主、との言葉には僅かに眉を顰め。初めて明確な感情を表に出した】
【人の名前をフルネームで呼ぶのは、彼女の癖なのだろうか】
【濁音の多い名を、しかし噛みもせずにすらりと天辰は読みあげる】

……南雲利織。支部長代理の宮下正次が攫ってきた、櫻の国の人間だ。
どうやら技術者らしいな。技術者で、魔術師。
魔導具作りに長けた人間との事だ。……、妖術だの魔術だの。私には縁遠き話だが

【そして、断罪の問いかけに対しては事務的な口調で、室内に居る人間の素性を語る】
【「南雲利織」──支部長代理の宮下がつい1週間ほど前に支部へ連れてきた少女の名だった】
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 21:50:24.50 ID:H/sFAazSO
>>76
【店のドアが開き、派手な装いの少女が現れる】
【黒髪黒目、化粧はキツめで、一見すると感じが悪く】
【18歳位の年頃にはまぁ有りがちな、不良少女じみた姿】


―――、――?


【すん、と。何かの香りを嗅ぎ付けたか、周囲を見回し】
【群青の瞳の青年を視界に捉えると、小さく目を見開く】


…うわ。プーシュカ、だっけか。


【かつて地下道で会った、この少女―――リッカは、失礼極まりない、露骨に嫌そうな顔をし】
【もう一人の、顔半分に仮面をつけた女性を見ると、小さく首を傾げた】


え………、妹?


【同じ髪色、似た香りに。思わずそんな言葉を漏らし】
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 21:51:57.91 ID:jkmFU7kto
【聖都スラウロット――魔術協会付属図書館】

んー……んー、んー、んー……

【濃紺の襟のシンプルなセーラー服を着た、菫色の瞳の少女が、机に座って読書中】
【襟と同色のプリーツスカートから伸びる脚は、何故だか靴下も靴もはかず、爪先まで肌色を晒し】
【お尻を隠す程度にまで伸ばされた藤色の髪は、腰の辺りで「緑のリボン」で纏められ、揺れている】

……はぅ、
アナログ作業って、こんなに、大変なものなのですか……
ニンゲンさんって、凄いんですね……はふ

【眼が、疲れたんだろうか。目元を擦りながら、上を向き】
【そんなひとりごとを呟きながら、欠伸をひとつ零していた】
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 21:58:23.68 ID:1xCrBnXTo
>>80

悪い冗談だな、おい――

【暴走し、狂気の塊となった谷山の右手】
【谷山の言葉を聞きくやいなや、クロトは機体を反転させる】
【背部の緊急バーニアを全力で吹かし、同時に脚部のホイールを使って機体を急加速】

【巨大な一撃を回避しようと試みる】
【回避が成功したなら、機体は右斜め後方へと急加速し、谷山と一定の距離をとり睨み合う形となるだろう】

おい、なんだよアレは一体

≪unknown――詳細確認できません≫

だろうな・・・・・・俺もあんなのは始めて見た

≪エネミーに認定しますか≫

ああ――ただし、武装の出力を絞って、非殺傷設定にしろ

≪――了承――unknownを敵性と認定、非殺傷制圧設定――AIを戦闘思考に切り替えます≫

≪―――OPEN COMBAT―――≫

【閉じていたツノのような機体各部のレーダー機器が展開し、黒い機体は戦闘形態となる】
【ヘッドの複眼式のセンサーが鈍き光を放ち、暗闇に浮かび上がる】

悪く思うなよ――

【先ほどから手に持っていた、無骨な大型のハンドガンのような銃で狙いを付け】
【FCSに射撃命令を出す】

【狙うは、大きく変容した腕】
【拳部分を破壊するのは難しいと判断したのか、性格には手首と手の甲繋ぎ目辺りだ】

【甲高い、金属音のような音と共に――銃から一筋の青白い閃光が発生し】
【真っ直ぐに狙った通りの位置に向けて発射されるだろう】

【当初、谷山が見た閃光と爆発音――それはこの、ハンドガンのような銃から発射されたビームであった】

【非殺傷設定なので当初の爆発を起こさせた物より威力は低いと思われるが】
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/06/10(金) 21:59:46.55 ID:aLsZVxAAO
>>83

【店員が来たのか、隣でケーキと飲み物を注文しはじめる少女を尻目に】
【青年はどうすればこの苦行から開放されるか、ただそれだけに頭を回していた】
【僅かに身体を起こすと、逃走経路をそっと確認する。扉はひとつ。客足は疎ら】
【とりあえずトイレに行くとでも言ってからの退席が一番だろうか――】
【思考しながら僅かに腰を浮かそうとした、瞬間】

「……」

【彼は一瞬、だが確かに彼女と瞳を重ねると、すぐに視線を逸らして椅子に座りなおした】
【姉の相手だけでも面倒なのに伊倉なんかと気が合う女がプラスされる訳にはいかない――といったところか】

プーシュカぁ、結局なに飲むのぉ?

「……珈琲だけでいい。お前はケーキ喉に詰まらせろ」

やぁだよ馬鹿。しっかり噛むもぉん

【仲がいいのか悪いのか、よくわからない掛け合いを続ける両者】
【少女の方は相手に気付いていないようで――そのまま其処に立っていれば、店員が適当な席へと案内しようとするだろう】
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/10(金) 22:01:22.67 ID:y7rmId7Ho
>>81
おお?なによその面白そうな人形は!?

【不意に、川原の静寂を裂くように響くうっさい声が一人】

【声の主の方に視線を向けたなら――真っ赤な髪をツインテールにした、少し小柄な少女が眼に入るだろう】
【Tシャツにミニスカートというラフな服装は、彼女が飾ることにあまり頓着していないことを思わせる】

【少女はそちらに駆け寄ってくる――逃げたりしなければすぐに少年(というか人形)のすぐ前にやってくることだろう】


/まだいますかー?
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/10(金) 22:03:24.39 ID:JGfHCWEe0
>>82

桜さんですか、かわいらしいですね。

【断罪は己を気遣われる事になれているようで】
【子供ゆえか、”桜”という名前にそんな感想を抱く】

ええ、黒笠家は”実力主義”なんで、

”当主は黒笠家の人間全ての強さの頂点に立つべし”

黒笠家の、人間を、”殺せる”だけの、強さがあれば、いいんです。


【語る青年の顔は笑顔ではあったが】
【それが本当なら、この少年の実力は計り知れない】

宮下さんが、ですか、あの人、”いい人”ですよね

僕もその手の筋ではないので、よく分かりませんが”冤罪”なら、

分かるんですけどね。

【と、そこで扉に向かって話しかける】

あの、いったい何を、なさったんですか、まさか、カノッサに、敵対でもしたんですか?
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 22:13:34.03 ID:WSQ9Oydxo
>>85
【轟っッ!】

【腕は背部ブースターの加速を持って全力で打ち出されて】
【空気を切り裂きながらぱぁんっ、と鋭い破裂音を起こした】
【拳が一瞬空気の壁を打ち破ったのである】

お……ッ、ご……アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

【腕を真上に掲げ、獣のように咆哮を上げる谷山】
【その叫びに呼応するように、腕の装甲の割れ目が開き、その隙間から追加装甲が生まれていく】
【周囲の地面が砕けていき、徐々により禍々しく、鋭い見た目へと、変わっていった】
【まるで、その姿こそがあるべき姿だと言う様に、谷山の腕は進化していく】
【そして、構えられた銃を、装甲に覆われ、赤光を放つ右の眼窩と、銀色の左目で視認して】

【ビームが撃ち放たれた瞬間、谷山が動く】

ぐ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

【ばきばきばき、と装甲に罅が入っていくも、崩壊には至らず】
【鏡面のように光り輝く右腕は、ビームを上手く拡散させ、事無きを得た】

(……糞、とまれ……ッ!!ぐ、……ッ、う……ッ!!)

【思考、脳内でだけ、谷山は正気を保っていた】
【コレまでの卵の悪意とは比ではない、激情≠ェ彼を襲っていた】
【周囲のあらゆる物を破壊しなければ気が済まないかのような、そんな衝動に、飲まれかけているのだ】
【3つ、谷山は卵をその身に保有している。その相乗効果が、異様な現象を谷山に起こしていたのだった】
【半情報体という、人ではない身である谷山、卵等の、得体のしれない力には強い影響を受けてしまうようだ】

【弾いた腕を構えなおし、ぎしり、と拳を握る。軋む音とともに、砕けた装甲が地面に落ち、血を飛び散らせた】
【よく見れば、その装甲が、肉体に食い込み混ざり合う′`で発現しているのが分かるだろう】

【ごうん、と背のブースターが音を立てて、谷山は噴射により飛翔】
【空中で宙返りをして、その回転の力を拳に乗せて、真上から殴りかかろうと襲いかかっていく】
【獣じみたその動きが、高速で、そしてそういう動きをするものなのだと感じさせる動作で成されている】 
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 22:16:35.52 ID:B+ijRgVWo
>>79
「にへへ、いっしょー」

【力を抜いた愛らしい笑みを浮かべる猫少女】
【感情を率直に出すタイプらしいけれど、初対面の相手に対する割には積極的だ】
【まるで寂しさを埋めるようにも、見えなくはない。まだまだ幼い】

【またこの少女、実は生まれてこの方居を構えると言う経験がない】
【旅をしているほうがデフォなのだが、それを異質だと思わないがために口に出す事はなく】

「うん…にぃとねぇ」

【兄と姉。その存在に話題が及ぶと、ふと顔色を暗くして】

「…ほんとはね、」

【口をついたように、何かを言葉に仕掛けて、躊躇い、顔をちょっと背けて】
【きゅと口を結ぶと、ちょっとだけ無理をして笑った】

「きのうえ! ローズもねたことがある!! ときどきとりさんがきたりするんだよね!」

【話題をそらすように、ちょっと声量をあげて同調した】
【そのときを思い出したか、あの時はとりさんがおなかに留まって、だの、おいしそうに見えたけど食べちゃいけないっていわれた、だの】
【少しだけ早口にいろいろ言っては見たが、何を押し隠すか、どこか辛そうで】

「うん、かぜひいたことないからだいじょぶ!」

【もしかして:○○は風邪引かない】

【誤解を招く言い回しでもあるけれど、この猫少女、先ほどから発言しない事はあっても嘘をつく様子がない】
【だから真実なのかもしれないけれど、青年が岩に腰掛けるまでに、軽いストレッチで体をほぐす】
【それから深呼吸を数回行い集中すると、両手の指の隙間から三本ずつ、蒼い光が爪のように伸びる】
【いわゆる六爪。魔翌力の類は薄く、物理的効果が強い能力らしい】

「…たしか、『ぜつえい』のはってん、あのときのいっぽさき」
「きどうへんこうにじかんをさかない、かみなりのいめーじ…」

【思い出すように、小さく独り言を呟いて、目を強く瞑り、一息を長く吐くと、勢い良く目を見開いた】
【金色の双眸が、意思を持つように何かを反射しきらめく】


「―――――――あめきり」


【目を凝らして少女を見ていたのなら、青年は、その姿が突如消えたように見えただろう】

【けれど、少しずつ激しくなる雨音に混じって、不定期に水溜りを踏みつける小さな音を聞き取れるだろう】
【また反射神経がよくなくとも、周囲を伺っていれば、時折毛皮の蒼や髪の黒、金の双眸がコマ落ちながら視界にちらつく】
【無論、その精度が高ければ高いほど頻度は上がるが】

【距離が離れたり近づいたりを不規則に繰り返し、音を抑えながら縦横無尽に平原を翔る】
【そして数秒それが続いた後、青年の周囲だけ雨量が減る錯覚に襲われるだろう】

【雨が止んだ? いや、彼の周囲だけで、少し距離を取るとむしろ雨は激しくなっていて】
【そこだけ雨が弾かれているような、奇妙な感覚を与えるか】

【…だがそれも、長くは続かず】


「…っあ?」


【青年が座る岩の正面、けつまずいて地面にダイブする猫】
【明確に姿を視認すると同時に雨量が増す。けれどもし反応できれば、猫を地面に滑らせて怪我をさせる心配はないだろう】


//ただいま帰りました!
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 22:17:17.85 ID:V5LzFlWbo
>>87

…おおっ、なんだなんだ騒がしい
オレにもわっかんねえ…ただこの人形は誰かの手を加えられた魔導人形って事だけは確か
とりあえず、こんばんわ

【特に騒がしい声が響いた事はこれと言って気にしていないらしく、柔らかく太陽のような暖かい笑みを持って少女を迎えた】
【もしかすると女の子が大好きなのかもしれない、そんな少年は右手の人差し指を人形に伸ばそうとしながら頭を下げて挨拶する】
【彼の身につけている物は機械や工具、彼が詳しい事はどっちかというと科学の方な気がする】

なんなんだろうねえ…多分オレと誰かを勘違いしているんじゃねえかなって思うんだ、困ってるみたいだし
でもなんかオレが知りたい事をこいつの主は知っているかもしれないし、何か詳しい事を聞いてみようとしているわけ

…あ、またなんか近づいてきてる

【そう呟きながら、ゆっくりと赤く小さな何かが少女の頭の上を通り過ぎていく】
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 22:17:44.54 ID:V5LzFlWbo
/追記
/まだいらっしゃいますよー
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/06/10(金) 22:17:45.41 ID:irn5Gl2f0
【路地裏】
『うへぇ・・・グロ・・・』
『自分で首を・・・マジやばいクスリっすね』
【そこに五人の人間がいた】
【割れた酒瓶の破片がいくつも首に突き刺さった短髪の少女が一人】
【カメラをもった茶髪の男が一人】
【短髪の少女の友人か姉妹か、泣きわめきながら男の手を逃れ短髪の少女の方に行こうと暴れている、黒い長髪の少女が一人】
【長髪の少女を羽交い絞めにしている帽子を被った男が一人】
『こらっ動くんじゃ・・・ダーティーさん?!』 
【そして今、帽子の男にダーティーと呼ばれた、少女に注射器を刺し中の液体を注射しているすきっ歯の男が一人】
ヒハハハ・・・あのカルト教団の奴らの天命だの神託だのは興味ねぇけどよぉ、たんまり前金はもらっちまったしなぁ。
【帽子を被った男は少女を投げ捨て、怯えたように距離をとろうとする】
【投げ捨てられた少女の方はというと先ほどとは打って変わって屍の様に静かに地面に臥している】
【そんな少女を見たすきっ歯の男・・・ダーティーの顔にげひた笑みが浮かぶ】

さぁてDead or Aliveの時間だぜ。
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/10(金) 22:19:06.27 ID:l+zX/HJc0
【水の国 / 海辺】

【まだ海開きはおろか、梅雨季すら去っては居ない】
【それでも。蒸れた街角の湿り気から、爽やかの潮風の微温さに逃げる為】
【月の微笑む波打ち際を訪れる者は、そう珍しくも無い】

………果たして、何度目だろうか
今年もまた、嫌な季節が来るな――

自然の摂理は、受容するしか無いのだろうが
こればかりは――まったく、恨めしく思う事を禁じえぬわ

 【――まず、ひとり少女がいた】

【降り積もった雪にも似た真白の長髪を三つに編んで、二房。両サイドに垂らし】
【赤縁のアンダーリム越しに映る眸は淡い緑、紅のリボンを黒いワンピースの胸に】
【白磁のように滑らかな素足をさらけ出す、儚げな麗容の貌は】
【色彩のイメージに反して、典型的の部類に入る櫻國人の物だった】

【しけた砂に小さな足跡を残しながら、仏頂面で無軌道に散策する彼女】
【その周囲には、なぜだか。不自然な「冷気」が渦巻いており――】
【遠目にも、一面の闇を飲み込む白い靄のようなものとして】
【それは――朧にではあるが、知覚する事ができるかも知れず】


 【――また、ひとり少女がいた】

んーっ!やっぱり海はいいよねー
アタシの中の血が、塩水を求めてるってゆーか……

あー、宝船でも沈んでたら面白そーなのにっ。

【装いはデニムの半ズボンに、ピンクのパンダがプリントされたTシャツ】
【兎のピンバッジ付きポシェットを右肩から提げ、値打ちのしそうな「紅い指輪」を嵌め】
【紅眼白皙、癖の強い黒髪が特徴的で、小学上級生ぐらいの容姿】

【そんな風采の彼女は、沖に突き出した波止場の、】
【少女と同じく背の低い、ローブの巻かれた繋船柱の上に片足を乗せている】
【――嵐を呼ぶ男や魔法少女がやる、あれだ】
【彼女もする事といえば独り言。しかし表情は無邪気にして、夜に似合わぬ灯を宿し――】


 【君は、見るからに活発そうな少女に話しかけても良いし】
 【少し近づき難い雰囲気の少女へ、コンタクトを図っても良い】
 【ただし、二名の距離は比較的離れていることには留意して欲しい】

//カカッと再投下
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 22:20:26.99 ID:H/sFAazSO
>>86
【一瞬目が合い、直ぐに逸らされ】
【「うっわ、感じ悪」等と、人の事を言えない程度に感じの悪い少女は毒づいて―――】

【―――、妹とおぼしき少女と青年を交互に見遣る】
【そして、何事か勘違いしたのだろう。少し口の端をあげ、二人の席に近寄り】


――、―久し振り。
あんた妹居たんだね。


【久々に再開した友人か何かのように、プーシュカに声を掛け】
【店員も勘違いしそうな、ナチュラルな演技―――まぁ、青年の反応次第で容易く暴れる程度だろう】
【少女に「初めまして」と笑顔を見せた後「…今日はモノクロ男は居ないんだ」、と呟く】
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 22:22:10.70 ID:Y3H4+3nDO
>>88

──時折、「桜」ではなく「櫻」であって欲しかったとは思う。
其れでも祖国の名と同じ響き。厭う所以は無きに等しい。
可愛いという感想は──気恥ずかしいが、な

【訥々と紡がれた言葉の終わり際。ふいと背かれた視線は、感情の表現か】
【女性に向けられがちなその感想に、むず痒さでも感じたのだろう】
【仏頂面のまま語られる言葉と仕草との差は、どこか奇妙でもあった】

……成る程、腕は立つのか黒笠断罪。
病に蝕まれながらの身体からは、想像し難いが。

【彼の笑顔とは裏腹に。天辰は矢張り表情を変えずに言葉を紡ぐ】
【しかし彼の言葉は信じたらしく、疑念の声を上げることはない】
【腰に刀を提げる、というのは戦う者であることの現れ】
【容姿と実力が必ずしも一致しないことは──戦者である彼女はよく知っていたのだろう】

──宮下正次のことは、あまり存ぜぬ。
然程多くの言葉を交わした訳でも無いから、な

「……、私はただ、超、魔道具創ってただけです、よぅ」
「それに──今更、超、そんなこと聞かなくても」

「────ブレイザーシティの件は、超、ご存知なんで、しょう?」

【返ってきた答えは、そのようなもの】
【声は少し弱々しく、覇気等は無く──】
【抵抗や脱獄の意志がないことは、伺えるか】
【それにしても──「ブレイザーシティの件」?】

/携帯に移行します
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 22:28:01.40 ID:1xCrBnXTo
>>89
っつ!?

【打ち出される拳と、破裂するような音――】

ソニックブーム・・・・・・だと、拳が音速を越えたのか!?

【常識では考えられないような速度と力――それらによって打ち出された一撃の重さに驚嘆する】

(あんなのまともに貰ったら、ギアフレームの装甲でも耐えられないぞ)

【正面から一撃を貰うことが、即死に繋がりかねない状況】
【さらに変容、変質、変化を繰り返す谷山の腕に、その凶暴さに――明確な死の気配を感じとる】

(だが、ビームガンで罅は入るっ――今は決定打にはならないが・・・・・・)

【飛び散る血と――肉と混ざり合い変容していく谷山の装甲を目の当たりにする】

(どうする・・・・・・罅が入っても再生されちまう、それに早い所決着をつけないと――)
(あの谷山って奴が持ちそうにないっ)

【どうやって、戦うか――どのようにすれば彼は止まるのか】
【そんな事を、谷山の挙動一つ一つから読み取ろうとするが――】

っペンタグラム――展開!!

【空中から遅い来る谷山に向けて――両肩の光波防御シールド帯発生装置】
【ペンタグラムを展開させる――】

【薄緑色の光の盾――物質化するほど凝縮された光子が強固な半透明の盾を形作り】
【機体前面部を覆うように展開された】

【シールド展開可能時間は連続で5秒程度】

【その間に、谷山の拳と盾がぶつかり合うならば――両者は力場をせめぎ会いながら衝突するだろう】
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/10(金) 22:29:13.60 ID:y7rmId7Ho
>>91
うん、いい夜ね!

【こんばんわの挨拶に、やっぱりテンション高めに返す少女】
【容姿の追記、ツインテールは螺旋状の巻き癖がついてるとか、腰にはポーチ付けてるとか】

【ちなみに中の人の住所は絶賛豪雨ですが(ボソ】

【さておき。会話の間合いに入った少女は、少年と人形を比べるように交互に見て】

魔道人形ね、ということは魔術師辺りの作ったものなのかしら
で、アンタは……工学系?親近感湧くわー

【工具を見て、メカニックとかの手合いなのだろうかと推測したようだ。妥当な推論ではあるか】
【付け足すように呟いた「親近感」の言葉―――彼女も技術系の仕事をしているのだろうか】


勘違い?相手はアンタ宛に送ってきただろうに、人違いって?
……えーと、とにかくその人形から、情報を引き出す方法が欲しいのよね

【右手を顎辺りに当てて、うーんと考える仕草をして】
【少年の声に釣られるように顔を上げれば、丁度頭上を何かが通過していく】

二体目……じゃあ無いわよね?

【若干間の抜けた調子で、そんな事を呟いたり】
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/06/10(金) 22:30:06.09 ID:aLsZVxAAO
>>95

「……うわ、来た」

【ほそり、思わずというように呟いた台詞も、なんとまぁ感じの悪いものでもあった】
【流石に相方の言葉には気付くのか、少女は顔を上げると近寄ってくる女性に頸を傾げて】

なぁに。プーシュカの知り合い?

「どちらかといえば“ジャバウォック”の縁だ。此には関係ない」

【なんて掛け合うのと、相手が声を掛けたのは同時くらいだっただろう】
【直後、「妹」と言われた『少女』はどこか憮然とした態度で『青年』を確認】
【我関せずというようにそっぽを向く彼を見てから、相手に瞳を合わせると】

悪いけどぉ、僕は「姉」だからねぇ。プーシュカはぁ僕の「弟」なのぉ。次からはぁ間違えないでねぇ

【――見た目的には、完全にプーシュカが年上だというのに彼女は自分を姉という】
【そんな風にふざけるような年齢には見えないし、なによりも彼が否定しようとはしないのが証拠なのだろうか】

「……会いたいなら呼んでやろうか」

【陰湿な雰囲気と渇ききった口調の、あのモノクロ男。軽く鼻を鳴らして面倒そうに尋ねる青年は、徐に携帯を取り出した】
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/10(金) 22:30:37.26 ID:JGfHCWEe0
>>96//すいません風呂は言ってきます

ふふ、体力の都合上、一人が限界ですが、確実に出来ますよ。

【笑顔で語る】
【信じてもらえたからなのか】
【それとも、あるいは別の理由か】
【その辺りは分からないが】

ぶれいざーしてぃ?なんですか?

聞いたこともありません?

【顔が見えるわけではないが】
【その顔は本当に知らないようで】
【声からでも、そのことは分かるだろうが】
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/10(金) 22:31:46.03 ID:JGfHCWEe0
>>100//訂正です。親が先に入ってましたのでまだいけます。
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/10(金) 22:35:42.09 ID:KDd8p90Io
>>93

【――――……貴方達の視界を一陣、遮るであろう白銀の斜光
何事か、そう思考を辿るより早く、その光は、とある物体を絡め取ろうとする
光≠フ狙いは、茶髪の男が持つ、カメラ――――……そして同時に、その光の正体に気づくであろう】

【それは、白銀のワイヤーロープ=\―――高速で飛来したソレは、まるで人差し指で、カメラの輪郭をなぞるように
薄く一回、撒きつこうとし、成功したならば、ストン――――と、鋭くカメラを断とうとするだろう
そして、そのワイヤーの元へと視線を揺らせば
月光を背に、立つ人影が、路地裏の入り口に一つ
――――男性にしては華奢で小柄な体躯の影の色を、薄く揺らめかしていた】


弾劾裁判も、宗教裁判もあまり好みではないので、釈明の余地を与えましょう
敢えて、尋ねます……何をなさっていたので?

答えによっては――――……いえ、どんな答えであっても、あまり、耳を傾ける気分には慣れませんね
しっかりとこの目で、証拠を見てしまったんですから


【紫苑色の長い髪の後方を三つ編みにし、一つにまとめ腰の辺りまで垂らした
白いオフショルの長袖のトップスに純白の手袋、両手首にかけた黄色いリングそして黒いレースのミニスカ
やや濃いめの紫苑色のニーソックスからみえる脚線美が素晴らしい巨乳の少女が一人、言葉を紡いだ】

【彼女の右手は、彼女の眼前にかざされ、手首のリングから一筋、ワイヤーが伸びているのが見えるだろうか
鋭く、細いのか、輪郭は見えない――――……ただただ月光に反射する、光だけが、くっきりと映っていて
彼女へと注意を向ければ、ハァハァ、と肩で呼吸をしている】

【なるほど――――走ってここまで来たのか、そして――――ついさっき、現場を見たのか
彼女の瞳の奥の色は深く、今にも赤色に染まりそうなぐらいに、強く向けられている】


103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 22:35:42.97 ID:Er1c4BaYo
【水の国の路地裏】
【人気などないその閉塞した空間】
【今より遅い月明かりだけが届く、今の路地裏を今の月明かりが照らす事はない】
【光とて速度を持っていてそして法則に縛られているのだから、ここに落ちる光は少し昔の光】
【淡い、真珠色の光】

…………………………。

【照らされるのは人気の無い路地裏】
【しかし人気がないというのにそこには人の形の姿が1つ】
【少女の白い髪はそよりと流れる夜風に任せ揺れる、少女の紫白の瞳はどこを見るでもなく】
【白い装束に包んだ少女は人としての気配なく、例えるならば霊の類に近かった】
【もっとも霊の気配とはなんぞやと尋ねられれば首を傾げざるを得ないが】

…………………………。

【兎にも角にも少女は「淡い」】
【強い風でも吹いてしまったらかき消されてしまいそうな程に「淡い」】
【希薄な存在、ここにいてここにはおらずそんな矛盾が成立してしまいそうな存在】

……あと、僅か。

【それゆえに自分の放った小さな声にさえも侵食されてしまいそうな危うさもある】
【無論それを聞いている人間などそうそういるわけもない、何故ならここは閉塞した空間だから】
【意識的にも実際的にも、ここに自ら現れようなどという奇特な人間はなく】
【それでは少女の狩場は成立しないが、少女には時間は久遠に近くある】
【少女の目的が達成されるのが早いか遅いか、それは少女にとってはどちらも同じで達成される事に変わりなく】
【およそ時間的な制約に意味は存在せず、だからどうでもいい】

……………ふむん。

【それを現すかのようにまた小さく呟いて】
【ぽつねんと少女は路地の真ん中で立ったままで動かないでいるのだった】
【誰を待つでもなく、ただなんとなくその場でぼうっと……】
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 22:35:47.42 ID:WSQ9Oydxo
>>97
オ――――――ッ!!

【雄叫びを上げる谷山の全身の皮膚が裂け、血が飛び散る】
【負担の異様に高い力であるのが、見て分かるはずだ】
【肉体と融合して、鉄[クロガネ]が生身を侵す、当然、その部位は生身には戻らない、そんな力】

【そして、ペンタグラムと拳が、ぶつかり合う】

【ず、ご……ぉんっ!!】

【びりびりと周囲の空気を震わせるようにして拳がシールドに着弾した】
【その衝撃で装甲に罅が入っていき、徐々に自壊していくのが分かるだろう】
【異様な攻撃翌力に反して、その装甲は拳以外の部分はそれほど強くはない様だ】

【膂力と推進力による、単純な力押し。正気を失ったこの少年は、今、突き進むのみしかできない】
【普段の谷山であれば、之を生かして戦略も練るのだろうが、ここに居るのはただの野獣である】
【クロトに、5秒の猶予が与えられた。それだけの時間があれば、谷山を無力化するのは不可能ではないだろう】
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/10(金) 22:36:58.40 ID:KDd8p90Io
>>93

【――――……貴方達の視界を一陣、遮るであろう白銀の斜光
何事か、そう思考を辿るより早く、その光は、とある物体を絡め取ろうとする
光≠フ狙いは、茶髪の男が持つ、カメラ――――……そして同時に、その光の正体に気づくであろう】

【それは、白銀のワイヤーロープ=\―――高速で飛来したソレは、まるで人差し指で、カメラの輪郭をなぞるように
薄く一回、撒きつこうとし、成功したならば、ストン――――と、鋭くカメラを断とうとするだろう
そして、そのワイヤーの元へと視線を揺らせば
月光を背に、立つ人影が、路地裏の入り口に一つ
――――男性にしては華奢で小柄な体躯の影の色を、薄く揺らめかしていた】


弾劾裁判も、宗教裁判もあまり好みではないので、釈明の余地を与えましょう
敢えて、尋ねます……何をなさっていたので?

答えによっては――――……いえ、どんな答えであっても、あまり、耳を傾ける気分には慣れませんね
しっかりとこの目で、証拠を見てしまったんですから


【紫苑色の長い髪の後方を三つ編みにし、一つにまとめ腰の辺りまで垂らした
白いオフショルの長袖のトップスに純白の手袋、両手首にかけた黄色いリングそして黒いレースのミニスカ
やや濃いめの紫苑色のニーソックスからみえる脚線美が素晴らしい巨乳の少女が一人、言葉を紡いだ】

【彼女の右手は、彼女の眼前にかざされ、手首のリングから一筋、ワイヤーが伸びているのが見えるだろうか
鋭く、細いのか、輪郭は見えない――――……ただただ月光に反射する、光だけが、くっきりと映っていて
彼女へと注意を向ければ、ハァハァ、と肩で呼吸をしている】

【なるほど――――走ってここまで来たのか、そして――――ついさっき、現場を見たのか
彼女の瞳の奥の色は深く、今にも赤色に染まりそうなぐらいに、強く向けられている】


106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 22:37:39.12 ID:KJaiwp/jo
>>90

ほんとは…どうしたんでぃ?

【少女が何か言いかけたが、深く聞こうとはせず】

巣とかあるからな!
でもキラキラしてるモン身に着けてたらカラスに取られちまうから注意な!

【キラキラしているものといえば金に近い物だろうか】
【派手な格好の青年だからこそできるアドバイスと言ったところであり】

ん、光る爪…か?

【少女の出した光の爪のようなものをみて青年は呟く】

消えた?いやこれは…

【少女がいきなり消えたと錯覚した青年は、どうやら物音やコマ落ちの残像のようなモノに気づき】
【高速で移動しているのだと気づく】

ここまで速く動けるとはねぇ、さすがは獣ってとこか

【青年は少女でありながらここまで速さで動くことができるという事に感心し】
【そして、周囲の変化で青年の目の前でコケそうになるのに気づくと】

(あの速さで…マズぃっ!)
―――――――<<卍眼>>―――――――!!
【青年の白銀の瞳に卍の様な刻印が浮かび上がる】
【その技は動体視力と洞察力を飛躍的にに向上させる彼特有の瞳術】

【その瞳は高速で動く彼女の動きを捉えようとし、同時に彼女がコケるのを助けようと―――】
【咄嗟に足に気を集中させ、疾風のように動き彼女の前に移動してこける前に両手で支えようとする】
【所謂瞬身の術で、彼の動きも常人の目では追えない程の速さだろう】

//おかえりですー
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 22:46:28.33 ID:Y3H4+3nDO
>>100

──健康体であったならば、と言うわけか。
天は二物を与えずとは、よく言う。

【多くは、語らず。短い感想を、滲まぬ感情と共に語り】
【彼女もまた、部屋の中から聞こえる声に耳を傾け──】

──南雲利織。貴様、ブレイザーシティと言ったな。
どういうことだ、まさか貴様、あの一件に関わっていたのか

「……、え、あ、あれ──?」
「ち、超、待ってください、よ。あ、れ……?」
「私がこうなってる、原因って、超、あの街のことじゃ、なかったんです、か……?」
「私は、てっきり──」

【室内の少女の声が、戸惑いの色を帯びる】
【ブレイザーシティとは、数ヶ月前──機関が占領した街の名前であり】
【その後、対機関連合や≪Justice≫の協力により機関からの支配を脱した街の名でもあった】
【機関の力が、正義組織や民衆の力に屈した小さな戦争──属に言う「ブレイザーシティ戦役」】
【その戦争に、実は部屋の中にいる少女も「裏方として」関わっていたのだ】

【彼女は──南雲利織という少女は】
【自分が捕まった原因はブレイザーシティの件にあると考えていたらしく】
【当然、周囲の機関員もそれを知っていると思っていたらしいが──】
【どうも、利織側の認識と機関側の認識に、食い違いが発生しているようだった】

/了解しましたー
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 22:48:01.68 ID:B+ijRgVWo
>>106
「はふっ…?」

【地面に激突し、痛い目を見る】
【それを覚悟してぎゅっと目を瞑っていたが、迎えたのは腕の感触】
【妙な吐息を漏らして、金色の双眸をぱちくり】
【青年が自分を抱えてくれたのに気付くまで、数秒の間があった】

「…わ、あ、ありがと」

【何故か少し照れながら礼を言うと、両手の爪を消して立ち上がろうとする】
【けれど、脚が地面についたはいいが、支えきれず、地面に座り込んでしまうだろう】
【猫も驚いたらしく、がんばって力を入れては見るものの、立ち上がることが出来ず】

「…うーん、まだ、むりっぽいね」

【先ほどの高速移動…その負荷だろうか】
【自分にはまだ難しいと、困ったような表情】
【短い言葉には、この結果を予測したような響きがある】

「はやくは、できるの。でも、はやくすればするほど、あとでつかれてたおれちゃう」

【スタミナの制御か、鍛錬不足か】
【少女の速度は天性のものだ、それを生かすのはいい】
【だが続かない、後先を考えない。それを猫もまた自覚していて】
【でも何故か、】


「…これじゃ、やっぱりにぃやねぇがつれても、じゃまになるだけ、だよ、ね…」


【雨にかき消されそうなか弱い声】
【猫の金の双眸が潤んでいるのは、きっと雨のせいだけではなく】

【その心情を表すように、猫の髪がしんなり元気を無くしてゆく】
【布地が薄いから、インナーも徐々にぬれて透け始める。下は毛皮でたいした意味はないが】
【猫は少し、震えていた】
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 22:48:53.62 ID:swF/gisKo
>>99
【姉、と聞くと驚いた様子で二人を見比べ】
【見比べる際に、青年を見る時だけ睨むような視線なのは―――、彼の呟きを聞き留めたから、だろう】

【―――そして、少女の薬指の銀の指環を見つけて】
【あながち嘘ではないのだろう、と判断した】
【…根拠はと問われれば、「雰囲気」としか言い様は無いのだが】


ごめん。
こんなでかい弟がいる年には、見えなかった。
苦労してそうだね。


【感じが悪い割には、まぁ素直―――、余計な一言は忘れないが】


…誰が会いたいって?顔100回位洗ってきなよ。きっと目が覚めるから。

―――、ああ、隣いいですか?


【年上であろう少女には、笑顔を見せて】


/PC以降です〜
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 22:50:44.48 ID:V5LzFlWbo
>>98
【ほほう、おわかりかな、と眉を潜めて少女に向き直ると】

これでも科学者の卵で…トレジャーハンター!で、紳士として女性をエスコートしたり綺麗に着飾るスペシャリスト!
…にちょっと届くか届かないかって言う凄い奴がオレな訳、名前はジンジャー・ユースロット
今も今月の宝探しの計画を練っていたところだ!

君は誰?親近感って事は…君も科学者か何かだったり?
興味あるなあ…へへ、まずは君の事をお話しいただこうじゃないか、人形の事はその後で

【えへん、とどこか子供らしさの抜けない少年は得意げに胸を張ると自らのその名を名乗る】
【紳士だかどうだかわからないが、とりあえずこのジンジャー少年は女の子にはいかにも優しく接する人間のように振舞っている】
【自分当てに送ってきたのではないのか?という問いに対しては両手を横にあげてまいった、と言った感じに振舞うと】

それが全くこういうのを送って来る人間の心当たりがないんだ…
なんというかこいつも…まるで知り合いを訪ねてきたら顔の似た別人の家に来てしまったんで動揺している感じに見える
できれば情報を引き出してはみたいけど…畑違いだからなあ

これは…鳥かな、なんかこの人形の知り合いらしい

【銀の縁取りを施した紅色の鳥のような…機械、だがまるで自分の意思があるかのようだ】
【その鳥を見てやっとよく知る相手を見つけて嬉しそうに、河原の大岩の上に降り立った鳥の周りを嬉しそうに回り始める】
【どうにも仲がよさそうにしている様子に微笑ましい物を見るような目でジンジャー少年は楽しそうに見ている】

【チカチカ、と何か光を発し始めた鳥を見て、その光と同時に鳴る音のリズムを見て】


…信号だ、『オムカエニアガリマシタ』だって


【どこのなんて信号を解読したかはしらないが、鳥の意図と人形との関係はなんとなくわかった】
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 22:52:38.94 ID:swF/gisKo
>>109
/微修正、最後の台詞を「ああ、隣いい?」に脳内変換お願いします…
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 22:53:16.76 ID:4OQ18taSO
>>17

勿論、そのままの意味……だから言ったろ、無い≠チて。安心しろよ。
仮にオレがどっちの世界の住人だろうが、お前をそういう目で見ることは無いから。

(その純粋無垢で可憐なびしょーじょ≠チてのが、他の誰かのコトを指すんなら)
(万に一つ位の可能性は、無くもないけど――――あぁ、蛇足だな)

【嫌がるでも怒るでもなく、只々素気ない口調でそう告げて】
【呆れ混じりにやれやれと肩を竦めつ、彼女は内心、思案を巡らす】

(……しっかし、この口を塞ぐ方法は無いものかな。胴と切り離しても喋ってそうだ)

【――――……。】


ああ、そう……随分な情報網だな、壁に耳ありだ。
名が売れてるのなんざ、精々機関辺りが関の山だろうと思ってたが――

【「考えを改めないと、な」】

【なんて事を言いつつ段ボールを軽く払いのけ、溜め息を一つ吐き出し】


天月、か……何処かで訊いた事のある苗字だな?
冗句にしても、もう少し気の効いた物が有るだろうに――。

//と、取り敢えず返しておきます!
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 22:54:07.19 ID:+idbE1Wao
【水の国、市街地】


……この国、ほんっとうに良く狙われてるよなぁ……
陥落させて何か得が有るのか、それともただ人が多いから、か……
資源は、えーと……アクアニウムくらいだっけ?

【≪死獸弌≫の印を刻む袖無しジャケット、藍色がかった膝までの白髪】
【金属補強された戦闘靴を履いた、身長160cm程の少女が、のんびりと歩いていた】
【左手はポケットの中。右腕は包帯が巻かれ、首からぶら下げられている】

【何気なく歩いていて、少女は、ふと立ち止まった】
【そこは、一件の大きな建物の前。企業のビルか、何かだろうか】
【既に終業し、灯りは全て落ちているが】

……………ヤベえな

【少女は何かを嗅ぎつけた様子で、ビルの正面玄関まで走る】


【周囲に、小雨に紛れて僅かに漂う、煙の臭い】
【灯りの落ちたビルの窓を、ちらちらと照らすオレンジの光】
【何が起こっているかは、予測出来るだろうか】
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/10(金) 22:54:54.76 ID:JGfHCWEe0
>>107

てっきりなんです?

【突如、扉からでも分かる様な】
【冷たく、鋭く、尋常じゃない殺気を放つ】

・・・・・・てっきりなんなんですか?

【病弱なはずなのに】
【息をするのも苦しそうなほどなのに】
【どんな達人でも、毒や病には勝てないはずなのに】
【その殺気は、そんなことは一切関係させない】

・・・・・はやく、こたえてください。
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/06/10(金) 22:56:18.12 ID:irn5Gl2f0
>>102
【突然の一撃、しかも狙いは人ではなくカメラ】
【回避は間に合わない。カメラを守ろうにも体ごと切断されるだろう】
【だから・・・】
『うぎゃあああああああぁああぁああああ』
【カメラを持ってた茶髪の男をダーティーが後ろから『押した』・・・・切れたのは】
『な・・・へ?』
【帽子をかぶった男は事態を理解できず】
いいぜ教えてやる。
【そしてダーティーは、切り落とされた手からカメラをはぎ取り】
ただし足がグンバツのお譲ちゃんにも加わってもらうぜヒャハハハハハハハハ!!!
【まだ笑っていた】
/すいませんレスを見逃してしまい返レスが遅れてしまいました
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 22:58:17.14 ID:KJaiwp/jo
>>108

おっと、大丈夫か・・・?
大きな怪我はみあたらねぇみてぇだが

【青年は少女が大怪我をするのを防いだのだろう】

そうか…きっと兄ちゃんがおとなしくしてろって言ったのは
まだ体ができてねぇからだと思うぜ
それにもしさっき敵がいたらどうする?
コケてる間に食われちまうかもしれねぇぜ?

【先ほどの高速による移動は肉体かける疲労がかなりあるのだろう】
【そして少女である彼女は尚更負担が大きいのかもしれない】

邪魔にならねぇ方法がひとつだけあるぜ?
それはな、飯をいっぱい食ってたくさん寝ることだ

【青年のアドバイスは飯をいっぱい食べて寝ろと言う】
【おそらくそれは体を作るため、負担を軽減するために基の体を強くしろという意味なのだろう】

それに速く動くってのはずーっとやるもんじゃねぇんだ
まぁどういう時に使うかってのはそのうち気づくさ

ん、大丈夫か震えてるぜ?
何なら洞窟まで運んでいくが

【風邪を引いたのだろうか、青年は背負っていた煙管を前にずらし少女に対して背をむけおんぶの格好をしている】
【彼女が乗りかかってくるならおんぶをして洞窟の中へ連れていくだろう】
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/06/10(金) 23:00:54.25 ID:aLsZVxAAO
>>109

【いいことを考えついた。“ジャバウォック”に押し付けてやろう】
【そんな考えの元、青年はかちかちと携帯を弄りはじめたので相手の視線はスルーだった】
【以前出会った燕尾服とは違う、かなり砕けたラフな服装は――また異なった印象を与えるかもしれない】

んふふー、気にしなぁいでぇ。一発目から見抜ける人なんてぇきっといないしねぇ
それに、こう見えてもプーシュカはぁ意外といい子だよぉ?ね?

「…………。」

……悪い子かもぉ

【甘ったるい、熟れた果実を思わせるような声で少女は笑うと、】
【確認を取るように弟を覗き込むが――やはりスルーされてしまう】
【結論は悪い子、なのだろうか。どうにもあやふやな線引きだった】

「……洗いに行っていいのか?」

ダメ。あ、どーぞどーぞぉ。椅子、空いてるしねぇ

【脱走に使える理由だと思ったのか、ここぞとばかりに食いついたがあえなく却下】
【少女は自分の隣の席に置いていた荷物を床におろしながら、にっこり笑って】
【灰色の髪は細くしなやかで、よく見れば弟よりも彩度の高い瞳が彼女を映して、瞬いた】

/把握しましたー
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 23:03:56.90 ID:1xCrBnXTo
>>104
(自壊してっ・・・・・・やがるっ)

【醜悪な、見るに耐えない光景】
【光波シールド帯と衝突した拳が、メリメリと音を立て崩壊して行く】

ぐっ

≪――警告――ラジエーター温度危険水域――ジェネレータ臨界――≫

もう少しっ――持てよっ

【ぶつかる拳とシールドの間から、拡散した光子が燐光のように周囲へと広がる】

≪光波防御帯――形成限界値突破≫

【光の盾は、すぐに限界を向かえた、ヒビ割れ始める光の盾】
【もう時間は殆ど残っては居ないだろう――すでに無傷で、彼を救う出立ては――】

悪く思うな――その腕の代わり、俺が何とかしてやるから

【シールドひび割れようとする最中、クロトは機体サイドに在る武器格納ストレージに開放信号を送る】
【カシュ―と小気味いい音と共にストレージから排出されたのは、刃の無い長方形の黒い装置であった――】

ゼーレシュナイダー――オンライン

【長方形の黒い装置――それは、ビームナイフ――ゼーレシュナイダーの柄であった】
【視覚化されるほど強固に圧縮された圧縮したプロトン(陽子)により刃を形成するエネルギー刀】

【刃渡りは然程長くは無く、文字通りナイフ程度の長さしか無いが】
【眼前で、拳とシールドせめぎ在ってるこの距離なら十分な長さであった】

っ――

【クロトは、形成された刀身の力場を、シールドを突き破らんとしている彼の拳――手首を切り落とす積もりで突き立てる】
【拳に特殊な――対ビームコーティングのような物がされて居なければ、そのビームの刃は彼の肉を裂き、拳から先を切り落とそうとするだろう】

(手首から先が無くなれば――おそらく侵食も緩む筈だっ)

【淡い希望を込めて、刃を振りぬく】

/諸事情で遅くなりましたっ
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/10(金) 23:05:54.74 ID:y7rmId7Ho
>>110
トレジャーハンター!へぇ、まだこのご時世にそういうのっているものなのねー
アタシはサフィリア――サフィリア・ペリウィンクルよ。よろしく
お察しのとおりー、工学系の技師…っぽい事をやっているわ!色々作ってるのよ!

【快活そうな声で、少年の名乗りに自己紹介を返して】
【しかし、『技師っぽいこと』とはなんだろう、ジンジャーの催促をサラリとスルーした辺り、話しづらいこと…なのかもしれない】


心当たりが無いって言っても、ねぇ?
魔道具なら、多分魔翌力反応追っかけて来たのよね?精度にもよるけど、人違いなんてそうそう起きないはずなんだけど

【「そんなに雑な代物には見えないんだけどなー」とか言いながら、人形の様子を見て、あわよくば突っつこうと右人差し指を構えて】
【その、新たな来客に目を留める】

『お迎えに上がりました』?この人形……っていうか、アンタを?

【鳥は人形の関係者(?)らしいが、人形がジンジャーを呼ぶために来たのなら、つまりそれを追ってきた人形は、そういう事なのだろうかと考えてみる】
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 23:08:14.53 ID:/6quxqgSO
>>113
何がヤバイんですの?

【どこから聞いていたのかキョトンとした顔で少女を見つめているのは】
【まだほんの12か13ぐらいの小さな少女】
【薄紫色の髪の毛は染めたような色ではなく自然な色合いでふわふわしていて】
【アンティークドールに着せるような、ゴスロリと言うのだろうか紫色のフリフリのドレスがまた人形のようで可愛らしい】

あら?何ですの?

【少女の視線を追ってビルを見つめ数秒…】

火 事 で す の ! ?
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/10(金) 23:08:47.30 ID:JGfHCWEe0
>>114///すいません、今度こそ言ってきます
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/10(金) 23:08:55.24 ID:KDd8p90Io
>>115

【それは、彼女にとっても、予想外の出来事
――――……本来なら、機械への攻撃であった筈が、他人へと危害を加え
更には、取り返しのつかないことまで為してしまった】

【黒い、渇いた路地裏へと飛び散る、紅い紅い鮮血の色が
明るい月夜に照らされて、涙のように、淡く輝く
次第に漂う鉄のような血の香りが、彼女の中へと溶けて、喉元へと詰まっていく】


なっ……なんて事を……――――っ……
貴方、それでも……仲間、なんですか!!


【彼女の表情が、感情的に揺れる、統制の取れた顔たちが、感情の色を滲ませる
ソプラノの叫び声が、しん、と夜へとしみこむと、彼女は慌てて、地面を蹴り、其方へと身を寄せる
彼女が動くたびに、華奢な両脚が、舞い踊るかのように揺れて、彼女の若さを告げる】

【彼女は貴方が静止しなければ、茶髪の男の元へと行こうとするだろう
――――何か、切断された手を直す手段でもある、というのだろうか】


……っ……酷いっ……です――――……
なんでこんなこと、できるんですか……!


【怒りをかみ殺し、ぐっと、唇の端を噛みながら、彼女は感情を吐露するだろう
恐らくは貴方を見上げるように、向けられる視線は、精一杯の怒りを込めて
キッと、表情を強くすると、彼女の瞳が、くっきりと、鮮やかに浮かび上がる】

【――――その網膜に映る、貴方の表情は、いかなる色へと染まっているのだろうか――――……】
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/10(金) 23:09:29.03 ID:y7rmId7Ho
>>119
/訂正、最後の行、追っかけてきたのは鳥ですね
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 23:12:55.79 ID:B+ijRgVWo
>>116
「…うん」

【青年にされるがまま、背負われて洞窟へ戻る猫】
【質問やアドバイスには答えず、しばらく無言で考え込んでしまう】

【洞窟はそれほど広くない】
【入り口に入ってすぐ、直接雨は振り込まなくなる】
【けれど流れてくる水流は前述どおりなので、脇にそれた場所にある横道にて回避できるだろう】
【下の出口から流れる水流は、外から見れば滝のようにも見えるはずで】

【許されるなら、水を凌げる場所に下りて猫は座り込むだろう】
【沈んだ様子で、毛皮や髪から水が滴ろうがお構い無しに、力なく】

「…ほんとうはね、ここでねるまえ、ねぇたちとけんかしたの」

【その状態のまま、雨音をBGMに呟き始める】
【俯いていて表情は見えないだろうが、うっすら見える口元はちょっと結ばれていて】

「…あぶないから、まきこみたくないからって」
「…ねぇもにぃも、いつもいっしょだっていったのに…」

【ポタポタ、ポタポタ】
【雨はしばらく止みそうにない】

「ほんとうはね、それをわすれたくて、ずっとねてたの」
「ねぇがあんなふうにおこったの、はじめてで…にぃも、おこるの」
「だからここにきたの…ごはんたべて、つよくなってられるのを、まってられなくて」
「…にぃとねぇといっしょに、いだくてっ…!!」

【段々思い出してきたのだろうか】
【眠って忘れていた事を、身体に襲い掛かる負担や凍える身体に引き摺られて】
【飯を食って眠るだけじゃ、足りないのだと猫はいう】
【まだまだ心が未完成な猫は、痛みと寒さを独りじゃ持て余してしまう】

【修行と言う言葉は、きっと知らない】
【でも、強くならなきゃいけないことは理解していた】

【いくら理解していても、その方法はひたすら使い込む以外の手段を知らず】
【今まで守られ続けてきた猫は、今はじめて、独り】
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 23:13:38.69 ID:1xCrBnXTo
>>118
/圧縮された圧縮したプロトン(陽子) 日本語が崩壊していた、コピペするとこれだから・・・
/圧縮されたプロトン(陽子) です
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 23:14:03.86 ID:Y3H4+3nDO
>>114

【南雲利織は──ただの、少女だった】
【殺人とは無縁の。犯罪とは無関係の】
【ただ平和に生き、平凡な日常を過ごす普通の少女だった】
【ちょっとした異能を保持した、魔術協会の研究者──】
【南雲利織の「普通でない」場所を見つけるならば、それくらいのものしか見つからないくらいで】

「……っ、あ──」

【そんな少女が。濃厚な殺戮の気配に充てられて平気で在れるはずが、ない】
【つい先日も、理不尽とも言える力を振るわれて言葉を交わすことすら難しくなり】
【漸く、ある程度意志疎通が可能になるところまで回復したばかりなのだ】
【そんな、傷が治ったばかりの柔肌にナイフを当てるような行為をしてしまえば──】

「や、やっ……ご、ごめん、なさい……っ!」
「だ、だって、だって知らな、かった──!」
「許し、て……知らなかったん、ですっ……!」
「だから、だか、ら、や、やだ、や、だ……酷いこと、しない、で……っ」

【──声が、怯えたものに変わる】
【きっと部屋の中で、震えているのだろう】
【紡がれる声は途切れ途切れで聞き取りづらく】
【まともな返事も──今は望めそうになかった】

──、やめろ黒笠断罪
南雲利織を刺激するな。南雲利織は一般人に近い。
我々のように、殺気に慣れているわけでもない。
下手に扱えば──どうなるか

【断罪の放つ殺気。其れを受けて、天辰は明確に表情を歪めて静止の言葉をかける】
【天辰桜の与えられた任務は、南雲利織の監視と精神状態の管理】
【故に。其の任務を全うするためなら、同じ機関員すら──】
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 23:15:27.74 ID:WSQ9Oydxo
>>118
ぐ、が……ぁ……ッ!!

【ご、ぼ、り】
【口から血が吹き出した、腕のみでなく、全身に異常な負荷が掛かっている】
【その間も、背のブースターからは推進力が生まれ、崩れていく腕を、叩き込みに行って】

【しかし、直後】

【襲い来る、ビームの刃が、手首を、裂いた】

【ざ、く、り】

【その瞬間、装甲の負荷が限界を超えて粉砕、谷山は地面に崩れ落ちた】
【右半身の服は、装甲に取り込まれたようで、消滅しており】
【右腕は、見るも無残な状態に成っているのが分かるだろう】
【装甲の一部が肉体と融合していたようで、腕の肉が斑模様を描くようにえぐれていた】
【そして皮膚に潜り込むように金属が筋繊維の一部と同化していて】
【その為だったのだろうか、手首はぎりぎりの地点でくっついていた、ぎりぎりだ】
【もともと、谷山は右腕に仕込杖の刀身≠肉体に取り込んでいた】
【その為、もともと腕の中に金属質は存在していて、それが谷山の腕を守る結果となったようだ】

……ッ、ぐ……ッ、が……ァ……ッ!!

【手首を、抑えようとするも。そもそも抑える左腕の義手が粉砕している】
【抑えようにも、流血を止めるすべは無く、しかし、理性の欠片を取り戻した瞳で、言う】

……すまん、迷惑、かけた。
……ぐ、ぅ……っ、……あ……ッ。――――ッ!!

【幾ら、怪我に慣れていようとも、その苦痛は流石に耐えがたいレベルのようで】
【手首から血を吹き出しながら、声にならない叫びを上げている】
【しかしながら】
【べき、べき、べき】
【腕の内部の金属が、無理やり肉を繋ぎ合わせようとしている】
【一応、之で止血は出来るのだろう。何方にしろ医療機関に運ばなければならないが】
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 23:18:24.77 ID:swF/gisKo
>>117
―――、ありがと。


【空けられた席に、腰かける】
【姉の方からは、どこか穏やかな印象を受けた】
【(話しやすそうだ)、と少女は小さく口の端を上げ】
【(それに比べて)、と謂わんばかりに、無視を貫く青年を軽く睨み】


あんたさぁ、本職は執事かと思ってたけど違うの?
あー小さい子好きなんだったっけ。まさか保育士とか?
それと、こんな若い姉いるって幾つなの?もしかして10代?


【――、――絶賛携帯操作中の彼に、質問攻め】
【限りなくうざったい、それが問うた本人の狙いでもあるのだが】

【そして、先程からちらちらと、視線が姉の薬指に行っていて】
【既婚の少女というのは、矢張り珍しいのだろう】
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 23:18:24.89 ID:+idbE1Wao
>>120
【パチンコで射出された様な勢いで飛びだした、白髪の少女】
【だが、聞こえてきた声に急ブレーキ、其方の方へ】

おい、そこのガキ!危ないから親にでもくっついてろって!
ガラスとか振ってくるかも知れないぞ!

【完全に子供扱いだった】
【見た目と、発した言葉以外に判断材料が無い以上、仕方が無いのかも知れないが】

【尚、火事かどうかは、少々の時間が経過すれば直ぐにでも分かるだろうが】
【それより先、白髪の少女は、反応しない自動ドアを蹴り破ってビルへ飛び込んで行こうとしている】
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/10(金) 23:18:39.25 ID:ukiKGJ0Jo
【公園】

【二台並んだ自動販売機の前で屈んでいる、小柄な人影が一人】

…………ん……。

【銀髪を赤いリボンでサイドポニーに纏めている、林檎色の瞳の少女】
【七つの色違いの星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

(お金、落とした…………。)

……届かない。

【自販機の下の隙間に小銭を落としたという、ありがちな状況らしく】
【それなりに必死で手を伸ばしているが、少女の体躯ではギリギリ小銭まで届かず】
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 23:19:19.09 ID:+idbE1Wao
>>120
【パチンコで射出された様な勢いで飛びだした、白髪の少女】
【だが、聞こえてきた声に急ブレーキ、其方の方へ】

おい、そこのガキ!危ないから親にでもくっついてろって!
ガラスとか振ってくるかも知れないぞ!

【完全に子供扱いだった】
【見た目と、発した言葉以外に判断材料が無い以上、仕方が無いのかも知れないが】

【尚、火事かどうかは、少々の時間が経過すれば直ぐにでも分かるだろうが】
【それより先、白髪の少女は、反応しない自動ドアを蹴り破ってビルへ飛び込んで行こうとしている】
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/06/10(金) 23:19:42.64 ID:aLsZVxAAO
>>109
/すいません、次少し遅れます。
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/10(金) 23:22:51.37 ID:swF/gisKo
>>132
/了解です、ごゆくりー!
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 23:24:52.44 ID:/6quxqgSO
>>129
問題無いですわ!
一体私が誰だと……ってちょちょ、あなた!

【幼女にあるまじき怪力で飛び込もうとする少女の腕を掴もうとする】

そんな風に飛び込んで消すアテはあるんですの!?
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/06/10(金) 23:27:44.51 ID:irn5Gl2f0
>>122
【そんな少女に、ダーティーの嗜虐に富んだ笑みは更に残虐なものとなる】
【ダーティーの頭の中はこの少女を・・・】
ヒヒヒ・・・どんな顔をするかねぇ、オレのドリルをぶち込まれたらよぉ、このメスガキは・・・・といけねェ紳士的にふるまうはづがつい口に。
【凌辱し憤怒の表情に屈辱と羞恥の色を上塗りすることだけ】
【仲間のことなどっ!!】
『あああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!』
【そして事態を理解することを放棄した帽子の男】
『っく・・・え?』
【の首が弾け落ちる】

【そして倒れる男と入れ替わるように黒髪の少女が立ちあがり・・・】
【・・・何だろう少女の周りと首が取れる前の男の首のあった場所に黒い5センチばかりの球体がある】
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 23:28:41.60 ID:+idbE1Wao
>>134

誰だなんて知るかよ!
……っと、こら、放せ!

【腕を掴まれて動きが止まるも、直ぐに振りはらって距離を取り】

アテがどうこう言ってる暇が有ったら何かしろってんだよ!
街中で火事なんか起こった日にゃ周りに燃えうつるぞ!
いやその前に中に人間居るかも知れないだろうが!

【アテに関しては、無いので答えもしなかったが】
【実際問題、此処で話をしているだけで解決する事で無いのも事実だ】
【人でも呼ぶか、自分が消火活動に当たるか。何れにせよ、動かないよりはマシな結果になるだろう】
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 23:28:51.81 ID:KJaiwp/jo
>>124

【座り込んだ少女の近くに青年は座って】
【洞窟内を一通りその場所から見渡すと】

ここは雨風も凌げていい寝床じゃねぇか
喧嘩したのかい?

【ここで少女は喧嘩をしたのだと言う、しかし話を聞くには】
【ただの兄弟喧嘩には聞こえなくて】

そうか…

【青年は彼女の話を真剣に聞いていて】

確かに強くなる事も大事だが、
本当に強い奴ってのは待つ℃魔ェできる奴なんだ
いつかにいちゃんもねぇちゃんもここに帰ってくるだろう
それに強くなるのも色々とキツい事を我慢しなきゃならねぇ

【青年は少女に強くなるということは何かという彼なりの考えを話した】
【確かに力があれば強いだろう、しかしそれは本当の強さではないと】

よし、じゃあ何か攻撃する技は持ってるかい?

【青年は持っているのであれば、少女の攻撃の技を見たいようで】
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 23:34:22.54 ID:V5LzFlWbo
>>119

…サファリアって言うんだ!よろしく…工学系の技師かあ
何か発明するのが仕事だったりするのかな?オレらも大体似たような物だけど…大体はトレジャーハント
冒険することの方が何よりも大切なんだけどね!何?トレジャーハント的な冒険に興味があったりするとか〜?

【まさか、あわよくば誘おうとしているのだろうか】
【調子のいい性格をしている奴だ、しかし悪い奴ではなさそうである】
【鳥に近づいた人形は頭をつつかれるとサファリアに注意を向ける相手を変え、ひょい、と両手でその指をつまもうとしてくる】

そうは言うがね、オレ魔術なんてなにも使えないんだぜ?そんな奴の魔翌力反応なんてアテにならない気がするが…
オレのこの黒髪も櫻の国とかでは別に珍しくもなんともないみたいだし…どういう事なんだろうな、単純に人形がそそっかしい性格をしているだけか?

【じーっと鳥を観察していると鳥はまたジンジャー少年に向けてサインを送って来る】
【その信号に対してジンジャー少年は、うげっ、と言った感じの顔で気分悪くしたように告げた】

…いや、オレは関係ないみたいだ…失せろとか言ってくるもんこの鳥
そう言わないでさあ…何か面白い情報とかないの?食堂の男の宝物とか、未知の宝島の専用航路とか…
…え、マジ?マジなのそれ?

【どうでもいいが人の言葉を離さない何かに話しかけている光景は、傍目から見てると普通に頭の可愛そうな奴に見えなくもない】
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 23:36:10.91 ID:1xCrBnXTo
>>127
止まったっ・・・・・・か

【谷山が崩れ落ちるよりも少し早く、光波防御シールド帯は消失していた】
【予想以上の過負荷が機体にかかったのだろう、両肩部のシールドジェネレータからは白い煙が噴出し】
【機体前部の装甲には断裂が、衝撃を受け止めたので在ろう脚部の機構も圧壊し】

【アクチュエーターは断裂、ラジエータ付近の機構は軒並み焼け付いている、という有様だ】
【機体各部の損傷を伝える赤いマーカーでステータスは染まっていた】

(ま、これくらいですんで御の字か――まともに一撃貰ってたら機体ごとバラバラにされてたかもな)

【想像し、いまさら身震いする】

いや、それよりも、今は――

【崩れ落ち、地面に倒れふす谷山の状態を確認する】

出欠が酷いな――確か止血剤を積んでた筈なんだが

≪ε-アミノカプロン酸系止血剤のストックを確認、投与しますか?≫

ああ、頼んだ

【クロトは、機体の腕を谷山に向けて伸ばす、機体の手首部分から無針注射器が姿を現し】
【プシュ という音と共に谷山に、止血剤が注入された】

後は、傷よりも上の方を縛って――これで

【少なくとも失血死の危険性は遠のいたと言えるだろう】

後は医者だな――幾月先生の所なら間違いないだろ

【その後、クロトは谷山を、幾月先生なる医者の元に連れて行くかも知れない】
【キンググリムゾンでしょうか】
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 23:37:45.21 ID:1xCrBnXTo
>>139
/×出欠 ○出血
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 23:39:12.97 ID:WSQ9Oydxo
>>139
【止血剤が投与され、谷山の出血は少し和らいだ】

――――っ、……、ぐ……、あ……。
一つ、頼み……。
処置、終わったら、ガートルッド、の……ラボ……へ。っ。

【そう、言って、谷山は気絶した】
【もし生徒手帳を確認すれば、場所は分かるだろう】

【そして、キンクリ構いません】
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 23:40:20.57 ID:/6quxqgSO
>>136
〜〜〜〜!
仕方ありませんわね!
私が消火しますわ、あなたは早急に人命救助を!

【着いていく気マンマンだ】

先に言っておきますわ、早く救助しないと全員死にますわよ!

【幼女の周囲に液体が浮き上がった、何かの能力か】
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 23:41:11.14 ID:B+ijRgVWo
>>124
「まつ…?」

【その言葉は、新鮮だった】
【猫にとって、強いとは積極的に打って出る事でしかない】
【防御力が低く、腕力があるわけでもないため、攻撃される前に仕掛けて削る以外の手はなかったのだ】
【今までもそう、機を見ることは、相手がこちらに到達する前に仕掛けて、御仕舞い】
【その後の算段がおざなりだったから、攻撃を通すも直撃したりと言うことは多々あった】

【待っていたらやられる】
【でもこの青年は、待つ事も強いのだという】

【この青年を、猫は嫌いにはなれない】
【そういう類の人物をかぎわけられるのは…いや、人の優しさに触れ続けていた故に、鋭敏なのは】
【猫の幸運と言えるのかもしれない】

「…うん」

【だから、アドバイスは受け入れ、頷く】
【急いても仕方ないのだと、猫はなんとなく理解した】

「…ううん。でも、こうげきのしかたはわかる」
「わざはさいごにつかうてだから、ふだんはたいじゅつをきたえなさいって、ねぇが」

【わざと呼べるものは、先ほどのような一撃必殺の状況下で使うものばかり】
【攻め手として数えられるのは、いわゆる通常技】
【猫の言い方を格ゲー風に直すと、ゲージ消費の一撃必殺技以外は豊富な通常技で戦況を組み立てるタイプだと言う事】

【相手がこちらの攻撃を見たいというなら、と】
【猫は自分の頬を叩いて立ち上がり、再び六爪を現出させる】
【横穴はそれなりの広さがある、多少暴れても問題ないだろう】

「…だいじょうぶ」
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 23:41:31.27 ID:1xCrBnXTo
>>141
あいよ了解、ラボだな

【クロトは、谷山をガードルットのラボに連れて行き】
【事のあらましを説明するだろう】

【そして時はキングクリムゾン】
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 23:45:15.24 ID:+idbE1Wao
>>142

おう、任せた!

……って待て!勢いで言ったけど待て!

【此処まで叫んだ辺りで、自動ドアのガラスが砕け散る】
【一階:まだまだ平和。熱も煙も流れて来ていない】
【むしろ煙は高い位置に集まるから、ここは安全なのかも知れない】


ガキ火事場につれて入って死なせたら只の馬鹿じゃねーか!
何か出来るんだったら分かりやすく説明しろ!あと物騒な事言うな!

【エレベーターは、電源が落ちている様で動かない】
【怪談を全段抜かし、踊り場まで跳ねあがって上の階を目指す】
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 23:47:49.99 ID:KJaiwp/jo
>>143

待つことができりゃ、にいちゃんもねぇちゃんも褒めてくれるさ
絶対にな

【忍耐というのはそこまで大事なものなのだろうか】
【しかし、青年の眼は力強く輝いていて】

体術か、オイラも体術は鍛えたもんだ
む、じゃあその爪でオイラに好きなだけ攻撃してきな
疲れたらやめていいからな

【再び青年は立ち上がり卍眼を発動させる】
【そして、少女が攻撃するのを待っているようで】
【おそらくは彼女が疲れるまで回避に専念するだろう】
【果たして青年は何を考えているのか】
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/10(金) 23:48:04.23 ID:KDd8p90Io
>>135

【――――……思わず、目を背けたくなるほどに
悪い夢だと、思いたくなるほどに――――……
倒錯的で、支離滅裂な、光景】

【無声映画を思わせるほどに、音無く落ちる命に――――……
彼女は微かに、思い出の中の景色を、重ね合わせて】


……分かりました、最早釈明も必要ありません……っ
言葉は、人の持つ、唯一の智慧であり、利器でもあります
――――……だから、言葉は、人が、単なる動物でなく、人である、という証なんです

それを、踏み躙り――――蹂躙する獣に、慈悲など、言葉など――――!!


【爆ぜるように湧き上がるのは、どうしようもない、無力感
言葉というにはあまりにも原始的な、喉が震えて零れる、涙にも似た音を
ただただ張り合わせて、響かせたような声を、貴方へと向ける】

【スッと、彼女は身体を半身、貴方へと向けた状態で、すっと、差し出すように左手を伸ばす
それはまるで、王に純潔の花束を献上する、姫のように
細い細い、一厘の指先には、まっ白な手袋が纏われていて――――……】


その罪を、行動で償いなさい……!!
Thnks fr th Mmrs=\―――!!


【一陣、夜風が踊るように彼女の掌を撫でると、彼女の手首のリングから、掌へと絲が踊り出す
寸刻、絲はカタチを変え、その手に、黒色の拳銃Cz75≠ェ握られる
恐らくは、彼女の能力であろう、彼の、顔面へと向けられた銃口は、ただただ無骨に、質量を保ちながら、貴方を睨む】

【彼女と彼の距離はおおよそ5mも無い、彼女の間合いと言って、いいだろうか
黒髪の少女は彼の直ぐ側、であろうか――――……】
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/06/10(金) 23:48:11.40 ID:aLsZVxAAO
>>128

【より正確に言うならば、】
【姉は弟と買い物が出来たから上機嫌で、弟は姉がいるから不機嫌なのだ】
【が、相手からの印象が変わる訳でもない。「何か頼む?」とメニューを広げはじめた姉の隣に座る弟は】
【意図してうざったくされたような質問に、そっと瞳を持ち上げると――今にも乖離しそうなほどに薄い笑みを浮かべた】

「何かご不満でも御有りで御座いますか、お嬢様」

【わざとらしいまでの敬語が、似合う。】
【ふいに雰囲気が豹変し、砕けた服装が途端に異物となり、やはり燕尾服が型に嵌まる男なのだと気付けるだろう】
【視線の先、唇の動かし方。どれもが洗練され、相手の日常生活における苦を先読みしようとする――執事のそれ】

「執事、というものは仕えるべき主人の手となり脚となり働くもので御座いますが、
 貴女様は此の主人でも、ましてや、友人や知人でもないでありましょう?
 ただ騒ぐだけでしたらそちらの愚姉と一緒にしていただければ幸いで御座いまs」

【がごん、とそこで変な音が響いた】
【吐き出されていた罵倒は、隣の姉がメニューで頭をぶん殴ったことで停止する】
【……なかなか、角を使われたせいか当たり所が悪かったらしい。】
【呻くことすらないまま沈黙した執事は、とりあえず立場的には姉よりも弱いようであった】

ごめんねぇ、変なこと言ってぇ。でもぉ、一応プライドはあるからさぁコイツも
仕事に関してはぁ馬鹿にしないであげると嬉しいなぁ――んん?

【謝りながらもそちらにも非はあるんだよと窘める姉は、そこで視線に気付いたらしい】
【ひらり、掌を翳しながら頸を傾げる――珍しい?と問い掛けるようでもあった】

/ただいま戻りました、時間大丈夫ですか?
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/10(金) 23:48:14.20 ID:y7rmId7Ho
>>138
アタシは、まぁ研究所とかにいる方が多いのよね
外に出るのも、嫌いじゃないんだけど、とにかく屋内が活動の中心
そんな訳でトレジャーハンターなんて縁遠いもので、だから興味津々なわけなのよ

【んー、と思考を巡らせる様子を見せながら、その外見に違わない明るい声でそう語る】
【こちらは、典型的なインドアな仕事らしい――誘うには、いささか難しいか】

【寄ってきた人形を、右手でつついたりして弄りながら】

魔術使えなくても、魔翌力自体の有る無しとはまた違う話だしねー、もしかしたら魔翌力とは全然別の探知方式使ってるのかもしれないけど
人形がそそっかしいっていうのは……どうなのかしら、ただ人手が欲しいだけなら、それだけ気のない返事をすれば他を辺りそうな気もする


……ねぇ、さっきからその鳥、何を話してるの?

【勝手に会話が進行してるらしい様子を不服に思ったか、若干不審そうに眉尻を下げた表情でそんな事を聞く】
【人形が拒絶しないようなら、左手も使ってワシャワシャとやっているかもしれない】
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 23:51:22.60 ID:WSQ9Oydxo
>>144
【たどり着いたはガートルッドのラボ、扉を開けるとメイドが出てきた】
【赤毛に青目のクラシックな格好のメイドである。ちなみに彼女はロボットだ】

<あー、誰だ。……いや、ちょっとまて、そいつ、めっちゃ酷い怪我してる……っつーか、マスターのダチじゃねーか!?>
<マスター!えっと、タニなんとかが、怪我してきたぞォッ!>

【そう、奥に向かって叫ぶと、奥から少女が歩いてきた】
【黒髪金目白衣のセーラー服少女。ガートルッド=エリッドだ】

……なんとなく、予想は付いていたけどね。
付いてきて。奥に、……運ぶ。

【そう言うとメイドは重力操作で谷山を浮かばせて、奥に運ぶだろう】
【ラボの一室、ベッドのある部屋に谷山を寝かせて、処置を済ませた後、クロトと少し話をするはずだ】

【メイドが、部屋の椅子を進めるだろう】
【そして、ガートルッドは感情の薄い瞳を向けて、首を傾げて】

……色々、聞きたいことは有るとおもう。
何が一番、しりたい…………?

【そう、問いかけた】
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/10(金) 23:54:03.33 ID:B+ijRgVWo
>>146
「…うん!」

【目にはかすかな決意】
【猫の雨が少し止んで、青年へ向かう時、また金色が輝く】

【速度重視は変わらず、爪は物理的破壊のみをもたらす。今はただの鉄棒と考えて差し支えない】
【翼のように広げて一歩、急激に距離をつめる如く正面に跳ぶ】

【うっすらと左手を引いて、振りかぶる予備動作】
【先ほど猫を捉えられた目なら、安定領域に落としこまれたこの動作も見切れるはず】

【放たれたなら、青年の右側から左へ、三本の蒼が軌跡を描くような逆水平だが】
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/10(金) 23:56:00.04 ID:JGfHCWEe0
>>126

【南雲利織の反応、天辰桜の様子に】

・・・・・すいません、つい、”雇い主”のために、働くという、”傭兵”として、の癖がつい。

【殺気をすぐさま鎮め、元の”病弱な”少年に戻る】

でも、カノッサにとって、何かゆうえ・・・・・ゲホッ!ゲッホゲホゲホ!!!!


【突然、苦しみだす断罪】

・・・・す・・・すいまゲホッ!ゲッホゲホゲホ!!!

【どうみても、さっきまで殺気を放っていたようには見えない】

・・・・ア・・・・・グッ!!ゲッホゲホ!!

【胸を握り締め、苦しみに耐える】

//ただいまです。
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/10(金) 23:56:33.77 ID:/6quxqgSO
>>145
私、それほどヤワじゃありませんわよ!

【少女の後を着いていく幼女、魔術か何か分からないが不思議な力で幼女は浮翌遊、飛行している】

説明なんて今必要ですの!?
私の力は毒というか薬品ですの、本当なら消火剤を撒きたいのですけれど生憎成分が分からないので適当に薬品をぶちまけますわ
気化した薬品を吸うと最悪死にますわよ
これで理解しまして?

【走っている訳ではないから会話はスムーズ】
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/10(金) 23:59:02.55 ID:1xCrBnXTo
>>150
よう、この前の研究所以来だな・・・・・・

【思わぬ形での再開、クロトはここに来るまでの間に武装を解いたのだろう】
【生身のまま、ラボの中を案内される】

【そうして、谷山に処置を施した後、戻ってきたガートルッドに疑問を投げかけた】

哲学者の卵――噂には聞いてたけど、こうもなっちまう物なのか・・・・・・
一応、暴走?のような状態は治まったようだけど、時間が経ったらまたこんな状態になっちまうのか?

【恐れるのは、暴走状態の再発――正面から相対して戦ったからこそ、その恐ろしさがわかる】

もし、また町中であんな状態になったら――間違えなく死人が出るぞ・・・・・・
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/06/11(土) 00:02:11.67 ID:o+w7LjQo0
>>147
【ダーティーは・・・壁まで行くと背中を壁に預け・・・】
【どういうことだろう?・・・『戦意がない』】
【と同時に少女が街の方へシオンと逆の方へ、中に黒い球体を残しながら走り去っていく】
メスガキィ・・・ここで俺を殺してもいい・・・ただしそれが終わるころにはあの髪の黒いメスガキは間違いなく人を[ピーーー]大量になぁ。
【ダーティーは余裕の表情だ・・・嘘の可能性は低い】
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 00:02:32.96 ID:DpRgjk8Wo
>>153
【走ると言うよりは、もはや跳躍の連続で飛びながら】
【階段を抜かし抜かし、昇って行く少女】
【その過程、能力の説明を聞かされて】

……アホかーっ!!
屋内でそんな事されたら私まで巻き添えになるだろうがっ!
大体残ってる奴がいたらそいつらまで死なせる羽目に――――――!?

【ハリセンでも有れば、どついていただろう】
【火事場の煙よりまだ厄介な幼女の能力に、何処で吸ったのかという程の肺活量で叫ぶ】
【が、その言葉は最後まで続かない】


【5階:最上階であり、外から見て炎が揺れていた場所】

……訂正。薬品遠慮なくぶちまけろ、但し私から離れた場所に
多分……こりゃ、アウトだわ

【幾つかの部屋には炎が広がっているが、そればかりでは無い】
【木々の燃える臭いに混ざる、蛋白質の焦げる臭いと、鉄の臭い】
【そして何より、二人の目の前に有る扉の向こう、一つだけ何かの動く気配】
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 00:06:25.81 ID:h6ixraSUo
>>151

【青年は少女の動きを眼で追っていって】
【青年の瞳が少女の動きに合わせて動いているのが分かるだろう】

(速い…それにキレもある)

【青年は攻撃が届くギリギリの範囲の外にバックステップしてかわした後】

【その卍の双瞳で彼女を見据えており】
【掠り傷を負うかもしれないが、しばらくは回避行動に専念し、彼女が肉体に負担がかかり、先ほどのように姿勢を崩すのであれば】
【青年は口を開くだろう――――】
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 00:10:11.72 ID:tDoh9ftFo
>>149

へえ…研究所かあ…どういう物作ってるのかな
もしよければさ!オレもそこでちょっと見学したいなあ…せっかく旅してるんだ、ぜひ勉強の機会があるならしたいぜ
ぶっちゃけ女の子が大好きだからついて行きたいだけなのは秘密だ

…ツインテールの趣味が個人的にツボを付いたんだなあこれが

【どうでもいい事を言うが、とりあえずトレジャーハント勧誘は難しいか?と考えて別の話題を振ってみる】
【典型的なインドアタイプ、まあ自分たちのようなアウトドアタイプの科学者の方が相対的に珍しい物だとは知っていたが】
【とりあえず可愛い女の子を見つけたなら仲良くなる、それがジンジャー少年の生き方の基本である】

【ワシャワシャと撫でられ悪い気はしていないらしく、人懐っこく人形がサフィリアに寄り添ってくる】
【一見呪われそうな造形なのにどことなくしぐさが愛らしく無害な相手には親しく接しようとしてくれるらしく、ひょこひょこ動いて嬉しそうに身震いする】


この鳥を使役してるのは人形が探している人物なんじゃないかな…どうやら一応この人形を見つけてくれた事を感謝してるらしい
おどろいたぞ、オレが探しているお宝の資料がこの地域の大きな図書館に乗っていると言っている…
それから、なんか最近各国の商店街とかで新しい護身用グッズを売り始めてるって情報もくれた

…へえ〜、最近はこの界隈も物騒だからなあ、やっぱそういうのの需要とかが高いのかなあ…
サフィリアは最近この界隈で起きた事件とかの情報は持ってる?

【鳥を手招きしたら断られる、そんな情けない様子を見せながらそんなことを聞いてきた】
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 00:10:25.58 ID:mrbAd8DPo
>>148
【豹変、それでいて覚えの在るその雰囲気】
【あの時、執事服を纏い靴音を響かせて現れた彼の姿を、鮮明に思い出した】
【威圧すら感じ、僅かに瞳を揺らして―――、】 【直後の変な音に、今度は肩を揺らす】


…解った。ごめん。


【存外素直にそう言って。少しばかり、沈黙する】
【脳裏を占めるのは、先程から目前で繰り広げられる二人の掛け合い】

【血縁とは無縁の少女にとって、このどこか繋がり合う温度は、酷く慣れない】
【左手薬指の指環も。家族の繋がりを示す、それにも。】

【そっと見遣ったのは、自身の右手薬指の指輪】
【φのモチーフ、不動の仲間の証に、少しばかりの安堵を取り戻して】


うん、珍しい。
あなたが結婚してる、って事は。

―――、あんた、兄もいるんだね。


【繋がりの多さは、少女が青年に抱いていたイメージとは違ったもので。】
【少し口の端を上げて、そんな言葉を投げ掛けた】

/こちらは大丈夫ですが、そちらが厳しいようであれば、
/持ちこしなり切るなり、ご自由にして頂いて大丈夫ですー!
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 00:12:37.02 ID:Adp9UAQ/o
>>157
(かわされた!)

【猫は先ほど、青年が『あめきり』を捉えていたのは知っている】
【だが今のは受けられると思っていて、若干驚くも】

(…でもまだまだ!)

【もとより、その持ち味は猛攻】
【左足が前に出ているけれど、余裕を持たせた右足を伸ばし、もう一歩踏み込む】
【速さは同等、左に薙いだ爪を若干軌道を下げて引き戻した】

【そのまま右足が宙に浮く】
【大振りな左が後方に流れるも、同時に右半身が前へ】
【三本の蒼い線が束ねられ一本になり、真正面に突き出される】

【大きく伸びた右腕、伸ばされた線】
【やや甘い照準で、左肩を突き崩そうとしていた】
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/11(土) 00:13:00.17 ID:jgcocNI1o
>>154
……う、ん。

【きょろきょろと落ち着かない様子で言葉を返すガートルッド】
【研究が絡まないときは基本的に対人恐怖症気味である、その為挙動不審である】
【そして、処置を終えて、投げ込まれた疑問に、口元を歪めて】

……一つ≠ネら、ここまでひどい事にはならないだろうな。
私も、カノッサ機関≠フ人間だから……な。あるてい、ど、その、効果は、知っている。け、ど。

【白衣の襟元には、《91》というナンバーが刻まれたバッジが着けられていて】
【背後に立つメイドの耳には、《58》というナンバーの刻まれたピアスが付けられている】
【何らかの事情で、カノッサ機関に所属しているのだろう】
【しかしながら、正反対の所属である谷山にも協力をしている。不透明な存在だ】
【彼女は、その事も気にせず、話を淡々と続けて】

……その、効果は。
悪意の増幅及び、精神の不安定化。それと引換の能力の覚醒または強化=Aという所か。

…………敵である、正義組織の人間を、此方に引き込める上に、強化まで出来る。
研究者としては、大分気になるテーマ、だね。卵、は。

【そこまで話して、谷山の上半身の服を脱がせ、上半身を顕にさせる】
【腹部と右肩には、卵型の淀んだ気配を持つ宝石のような物がめり込み、根を張るように食い込んでいる】

……神経系に食い込んでいる。無理やりに除去をすれば半身不随は間違いない。
だからこそ、一度私は、卵を加工したもので、狂気の力を打ち消そうとしたがね、意味を成さなかった。

【少し、悔しそうな響きが、そこにはあって】

……一応、手は有る。
科学の徒である、キミには分からないかもしれないけど、ね。

【……そう言うと、ポケットから錆びた釘を取り出した】
【その釘は、見た目で言えば太く長い只の古ぼけた釘である】

……科学ではなく、宗教と魔術が絡む、力≠セ。
私は、其れを科学してね。解き明かしつつ有る、能力だ。この釘は。

【科学者というのは得てして語りが長いものだ】
【割愛して、説明をすると、釘の力は、人間の持つ能力それ自体を強め、一つ先の段階に進める物だという】
【その力の全てを、卵を抑える方向に向けることが出来れば、谷山の暴走は抑えられる、かもしれない≠ニ言っているのだ】
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 00:13:18.74 ID:MLkO/i6DO
>>152

「──、……、……」

【部屋の中から、沈黙以上の答えは返ってこなかった】
【余程、怖かったのだろう。利織はただ、何も語らず】
【部屋からの声は──はたりと、途切れる】

……悪癖にも成り得る。早めに直すことを勧める
機関にとってという行動理由は、悪いものではないが──

【事実、彼の傭兵としての癖は今、利織にとって悪影響を及ぼした】
【故に天辰は遠回しにだが彼を咎め、そして】

──、黒笠断罪?
おい、どうした。大丈夫か貴様

誰か、誰か医者を──!
しっかりしろ、黒笠断罪。
持病なのか、薬の類はあるか?
無茶をするからだ、愚か者。

【突如咳き込み始めた断罪に、少しだけ怪訝そうな表情を浮かべ】
【咳が長引きはじめると──流石に心配になったのだろう】
【一度だけ、廊下いっぱいに響くような声で医者か他の人間を呼び寄せようとし】
【椅子から立ち上がって、ゆるりと彼の元へ歩み寄ろうと一歩踏み出した】
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 00:13:43.73 ID:MLkO/i6DO
>>152
/お帰りなさーい
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 00:16:20.33 ID:f/4Ch7Zwo
>>155

【返す言葉は無い、ただただ静かに、行動のみを忠実に果たす
すっと、右の手を彼女は伸ばすと、手首のリングから一つ、二つ、ワイヤーが零れ落ちる
開かれた右の掌は、何もかも握るには小さく、何も握らないには少々大きく――――……その空虚さを隠すように
彼女はぎゅっと、その掌を、握り締める】

【零れ落ちた二筋のワイヤーが、地面を滑る様に、彼女と逆の方向へと向かう少女≠ヨ向け踊る
狙いは、少女の足元であろうか、手から伸びる二つの細い光は、点と点を、結ぶ線のように
それが正しいと言わんばかりに、躊躇うことなく、少女の下へと向かうだろう】


……問題ありません、彼女の愚行を止めるなど、片手で十分です
――――Dead Memories


【それはまるで、虚空を掴み、引き抜くように、彼女は思い切り、右の手を引くであろう
同時に、彼女の手元のワイヤーが鎖≠ヨと変化、少女の足元へと、鎖が巻き付こうとしつつ
尚且つ、彼女はそれを思い切り引くのだ、何も対策をなさなければ、何が起きるかは、目に見えているであろう】

【――――……そして同時に、貴方の顔へと――――否、今は後頭部であろうか――――……向けられる銃口は
依然としてその牙の射程の中へと、貴方を包み込むように、そこへとあって】


そして、貴方にトドメを差すのも、片手だけで十分です
……悪いことは言いません、降参して、罪を償いなさい……それならば、いくらでも、手を貸します……から


【きっと、その表情は見られていない、貴方へと向けた、その表情は
思わず緩むのは、貴方を許そうとする、心の表れか、罪を償う機会を与え、それを受け入れてくれる事を期待する、表情
紫苑色の瞳を滲ませる、潤沢のある夜露が一つ、頬を伝い、新鮮な肌へとしみこんでいった】

【月が雲に数刻、姿を隠されると、彼女の、貴方を見るその表情も、少し暗くなる
それはまるで、顔を伏せてるかの如く、貴方を信じているかの、如く】
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/11(土) 00:19:41.11 ID:QT9H3CdH0
>>162

だ・・・・・・だい・・・じょうぶです。

いつもの、ことですから・・・・・ゲッホッゲホ!!

【片手で制し、そう言う断罪】

医者なんて、・・呼ぶだけ無駄です・・・・どうせ

治すことも・・・・やわらげることも・・・・・”楽にしてやる”こともできない・・・・

医者なんて・・・・・・。

【そう言う断罪の顔は、とてつもなく、恨めしそうだった】
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 00:19:51.18 ID:NQ3QrrESO
>>156
【少し扉から距離を取り】

それでは、遠慮なくいきますね
できるだけ安全そうなものを選んではおきます…多分、吸ってもしみるくらいでしょう

【幼女の周りに液体が浮かび球体を形作る】
【ちょっと臭い、アンモニア臭がする】
【害が無さそうという基準で結局選んだ薬品はアンモニア】

あなたは突っ込んで下さい、火の勢いは私が抑えます

【はっきりした人の気配に取り繕う余裕が無いのかさっきまでと口調が違う】

あなたのタイミングでどうぞ

【周囲に液体がスタンバイ、いつでもいける状態だ】【突入次第炎に向かって液状のアンモニアを乱射する】
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/06/11(土) 00:23:39.05 ID:JyzdbGnAO
>>159

「…………。」

【素直に謝られて、沈んでいた青年の顔が怪訝そうに持ち上がる】
【なんだか噛み合わないとでもいうような、なんというか、複雑な感情】
【しかしそこにケーキやら珈琲が運ばれてきたので、違和感は霧散してしまい】
【ヴーっと、携帯のバイブレーションが震える音に青年の視線は戻っていった】
【相手はモノクロームの男。その返事内容がどうなっているのかは、青年の表情からは窺えない】

そっかなぁ、僕はぁこれでもけっこー歳いってるからなぁ。うーん

「……嗚呼。答え忘れたが、此は27だ」

【珍しいといわれて唸る『姉』と、二十歳半ばを超えている『弟』】
【……姉は、外見だけならば18程度だろう。なにがどうなっているのか】

【青年は『義兄』に繋がる言葉に一瞬だけ反応した】
【眉を寄せ、ちらりと姉の指輪を見遣る。しかしすぐにその反応を掻き消すように、珈琲へと手をやると】

「一年ほど前に、モヤシがな」

……否定出来ないねぇ。実際、ゲーちゃんモヤシだしぃ

ねぇねぇ、ところでさ。キミの名前はなんなのぉ?あ、僕はぁコーロコル・サクラメントって言うんだけどねぇ
伊倉と知り合いなのぉ?『視』られたりしたぁ?

【姉――コーロコルは、彼女の方に身体を寄せると少しばかりおかしな問い掛けをした】
【伊倉。あの、奇妙な男。彼に、何かされたかと問うのだが――心当たりはあるだろうか?】

/大丈夫ならいいんです、もう少しお付き合い下さいーっ
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/11(土) 00:25:53.91 ID:Xq3GNnOBo
>>158
あー…あれは、ねぇ。一見さんお断りな感もあるから、機会があれば見せられるかもだけど

そ、そう?えへへ……

【露骨に言葉を濁したサフィリア―――これまでの様子からするとかなり珍しい】
【あまり見せられない技術ということは、武器や兵器の手合い、だろうか?工学系らしいから生物兵器とかしているわけではなかろうが】

【自分のことをツボだと言われたからだろう、照れた笑みを見せたりして】
【ふと吹く風に、ゆるく螺旋を巻いた青いツインテールが靡く―――え?髪は赤じゃなかったか?うん、実は調整中なんだ、すまない】
【ちなみにツインテールは確定路線なので、描写の上ではきっと問題ないよね!】


【両手で人形を構いながら、ジンジャーの話に耳を傾ける】

へぇー、物知りなのね、その鳥
それにしても、人形とは結構毛色が違うわね?

【鳥に視線を向けたまま、ジンジャーの質問に答える―――上の空というわけではない、はず】

最近の事件?えーっと…
海上都市を機関が乗っ取ったとか、対機関の人間が機関に捕まったとか。機関の動きが活発になってるのが主なところかしら
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/11(土) 00:27:01.69 ID:UMapXnteo
>>161

一つなら――か

【その言葉に、彼の体に埋まっている卵が複数在るのだろうという事を察する】
【そして、彼女が機関員で在るという事実、それを聞いてもクロトは別段驚く素振りも見せず、彼女の話を聞いていた】

悪意の増幅、精神の不安定化――それと引き換えの力の増強か、
人の心の弱みに付け込んだような代物だな

【それはまるで、物語に登場する悪魔との契約を思わせる】

なるほどな、釘の力で――卵の狂気を押さえ込む、か

【釘を見やり、考え込むような素振りを見せる】

体に寄生、付随する類の物質なら、例えば完全義体化や全身クローニングで体ごと取替えちまえば良いと前は思ってたんだが・・・・・・
どうにも、単純に体を取り替えれば良いって代物でもなさそうだな

【完全義体化、全身クローニング――
卵の生み出す狂気を目の当たりにしたクロトには、ただ単にそれら技術を持ってして体ごと取り替えたとしても、
おそらく卵の呪縛から開放されないのだろう――と感じていた】

もしその研究が完成したら、他にも卵に寄生されて苦しんでる奴らも・・・・・・

【卵に侵食された者達にとっての大きな希望、それは彼女の研究にかかっているのだと認識する】

ところで、谷山の手は――?

【やむを得ない理由が在ったとはいえ、自身が切り落とそうとしたものだ】
【傷を確認した時には、とてもではないが今後使い物になる状態とは思えなかった】

あの時、何とかしてやるって言ったからな・・・・・・
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 00:27:27.81 ID:DpRgjk8Wo
>>166
【扉を蹴り破り、その部屋の中へ―――とは、行かなかった】
【扉が吹き飛んだ次の瞬間には、少女が、怪談の方まで弾き飛ばされていた】
【此方から気配を発見出来た以上、あれだけ騒いでいた以上】
【部屋の中の誰かが、此方に気付かない道理も無く】


【弾き飛ばされた少女が声を上げるより先、部屋の中から】
【蛙の仮面を付けた人物が、両手を胸の前で重ねて飛びだす】
【鎮火にあたる幼女に近づき、勢いそのまま、両手での胸への打突を狙う】
【少女が弾き飛ばされたのもおそらくはこれ、能力では無く体術の類だ】

「………アンモニア、発火点は651℃……」

【仮面の下で呟く声は、それが女性だという事は判別出来る筈】
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 00:27:49.30 ID:h6ixraSUo
>>160

【青年は彼女の表情が驚くのを見て】

(かわせないと思ってたんだな…)

【そしてすぐに次の攻撃が来て―――――】
【青年は右に回転しながら少女の右の上腕を掴もうとし】
【その回転の勢いと、彼女の攻撃の勢いを利用して投げ飛ばそうとするだろう】
【猫ならば投げ飛ばしたくらいでは受身をとると思われるが――――】

(次に仕掛けてくるとは、速さも体術も大したモンだ……)

【もし投げ飛ばす事に成功したのであれば】
【青年は待ったのポーズで少女に攻撃をやめさせるだろう】
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 00:32:21.14 ID:Adp9UAQ/o
>>171
【ある事情から、知識はある】
【身体の動かし方は『識って』いるし、猫の種族特有の反射神経で動かせる】
【だからこそ、こういう投げ技等の機転には弱く、遠慮なく投げ飛ばされる】

【こういうとき無駄口を開く余裕がない、本能が戦闘続行を猫に命じる】
【投げれて、途中で地面に右の三爪をつきたてて減速】
【左を投擲しようとして…気付いて、やめた】

【数度の瞬きをして、でも向こうがやめろといっている】

【何故かはわからないけれど、とりあえず従って、六爪を消した】
【どうしてやめさせたのかと、首を傾げ、疑問いっぱいに青年に近づいていく】
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 00:32:52.18 ID:MLkO/i6DO
>>165

──楽にしてやることも、か
貴様の身体も、中々思った以上に難儀なものらしいな

しかし世界は広い
町医者で無くとも、治癒の異能を持った者がいるかもしれぬ
……或いはカノッサ機関であれば、貴様の身体の苦痛をどうにか出来るかもしれぬ
貴様が望むのであれば──探すのも悪い案ではないと思うが、な。

さて──黒笠断罪
夜も更けてきた。貴様の身体も痛みを訴えている
ならば己が居室にて休むのが一番良かろう
氷の国は冷える。無為に起きていれば尚更身体に障ろう

【──咳き込み続ける彼を見て、同情するかのように彼女はそっと目を伏せた】
【当主であるのに、其の力を存分に奮えぬ姿を見て。或いは、何かを思いでもしたのだろう】
【彼女は彼に、一度だけ助言を紡ぎ──】
【これ以上の会話は彼の為にもよくないだろうと、別れの言葉を口にする】
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/06/11(土) 00:34:15.68 ID:o+w7LjQo0
>>164
【そんなシオンの思いを願いを聞いてこの男は―――】
―――やなこった。
【瞬間、少女から見て右側の壁に寄りかかっているダーティーの右腕がトーナメントアーマーの籠手の様になり、手首に手が引っ込んだかと思うと鋸歯の着いた拳の太さのツイストドリルがブルドーナスのごとく出てきて、少女に向かう鎖に向けて伸び鎖を弾こうとする】
【と同時に銃撃対策か左腕も同様に変化し、装備した盾で胴の守りを固める】
【もしここで防がれたらまずい】
【表通りは・・・何かイベントでもあるのだろうか?戦いの音を掻き消すほどに喧噪の原因・・・人がいる】
【そしてここから『そう遠くない』】
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/11(土) 00:39:47.79 ID:jgcocNI1o
>>169
ああ、正直、研究物としての興味は有るが、進んで使用しようとは思えないな。
研究のためならいくらでもばらまくんだが。

【研究者としてのガートルッドと、普通のガートルッドは違うと、一応の線引きはある】
【まあ、必要であれば躊躇いなく非道に手を染めるのも又彼女であるのだが】

……普通の人間なら=B
それでも問題はないかも知れないがな。
そもそも、脳髄。そして、精神の深層にかなり食い込んでくる。
物理的側面だけではないからな、やはり、難しい問題だ。
それが可能であれば、とっくのとうにやっているさ。

【実際、ガートルッドのこの体≠ヘ二代目である】
【予め自分の精神のバックアップを取っておいて、今の体が死んだら予備に己の精神をインストールするだけ、という物】
【故に、クローンや義体にはかなりの技術を持っていて、その彼女が無理と言った】

……さあね。
谷山君は異様に丈夫だから、この手段が通じる可能性はあるけど。
一般人ならそもそも釘の力に耐え切れずに体が崩壊する可能性もある。
現に、私が一度試して死にかけているから。

【そう、釘の力は、強すぎる≠フだ】
【今の谷山の場合は、3つの卵が有る為、逆にちょうどいいかも知れないが、一般人なら負荷がきつすぎるだろう】
【そして、クロトの心配そうな問に、ガートルッドは谷山に視線を向けて】

……義体技術には、自信がある。
それに、クローニングも、ある程度は。
あと、出来れば、GFの技術の一部を提供してくれないだろうか。

何とかする≠ニ言うのなら。其れを頼みたい。

いざとなれば、谷山君の細胞から腕だけ作って繋げる術も有る。

【ここに居るのは、一人のマッド・サイエンティストだ】
【できないかどうかではなく、ヤルかどうか、であった】
【かなりの難度はあるものの、右腕を生体部分を保ったまま保持するのは可能なようだ】
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 00:40:25.60 ID:NQ3QrrESO
>>170
えっ、何が……!?

【吹き飛んだ少女を気にする間もなく躍り出てくる不審者に】

な、何者ですのっ!?

【消火の為にスタンバイしていたアンモニアの球体を向かってくる不審者へと放つ】
【攻撃翌力こそ無いが能力で精製した純粋なアンモニアだけあって、まともに浴びれば目や鼻に大きなダメージがあるだろう】

【ただ突っ切られてしまえば対応も間に合わず身を守る物も無い、軽い幼女は先の少女以上によく吹っ飛ぶことだろう】
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 00:42:20.81 ID:h6ixraSUo
>>172

【少女は攻撃をする気配がないようで】
【彼のほうへ近づいていき】

さっきオイラはずーっと早く動くのはよくねぇってのはわかったかい?
自分の力が相手を有利にさせる事だってあるんでぃ

【おそらく先ほどの少女の突刺の勢いを利用した投げの事を言っているのだろうか】
【受身に成功したとしても、追撃がこないという保証はない】

まぁ、これはすぐに分かるようなもんじゃねぇからなぁ
でも動きも攻撃も鋭かったし、十分強えと思うぜ!
ところでここからでたいのかい?それともにぃちゃん達が帰ってくるのを待つのかい?

【青年は少女にこれからどうするのか聞くだろう】
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 00:43:19.12 ID:mrbAd8DPo
>>167
【見た目通り、二十代半ばの青年】
【そして彼の姉で、見た目は自身と同じ年頃の少女】
【―――、まぁ、疑問だらけで。少女の首が23.4度傾げられ】


あなたは――、―…時間でも、止めているの?


【姿を留めたまま、自分の時だけを進めたのか。そんな推測を立て】
【二人それぞれの、兄の話、夫の話。決定的に立ち入れない、部外者の立場を実感する】
【そんな事には慣れている筈だ、と。自らに言い聞かせて】
【モヤシという単語や、妻でありながら否定しない所に、努めて自然に口の端を上げる。目だけが、上手く笑えない】


あたしはリッカ。伊倉とは………話しただけ。
『視』られたって、―――?


【会って初めに観察され。それの事だろうか、と思いつつ】
【複製した脳髄を受け取って、舐めて見せたその舌を、思い出す】
【彼は確か、ココロ≠求めていたが―――それと『視』るとが、少女の中で上手く繋がらず】
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 00:45:54.31 ID:DpRgjk8Wo
>>176
【現れた何者か。不審者と形容するのも、あながち間違いでは無いそれは】
【蛙の仮面を被っていたが為に、顔面への液体攻撃は効果が薄い】
【正面から突っ切る際、やや俯く。それだけで、仮面の凹凸が、目と鼻をカバーした】
【攻撃を行った仮面の人物は、すぐさまその場から後方、燃える部屋の中へと飛んで引きさがる】

……ったた……んだ、ありゃあ?出会いがしらに一撃寄こしやがって……

【吹き飛ばされた少女は、階段を落ちそうになるギリギリの所で留まっていた】
【すぐさま、自分自身も燃える部屋の中へと向かって行く、が】


【直ぐに追いかける事が出来たのなら、部屋の中、一つの死体を挟んで】
【仮面の人物と少女が向かい合い、にらみ合っているのを見ることとなるだろう】
【仮面の人物は、おそらく社長が使っていたのだろう机の上。幾つかの書類を踏みつけている】
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 00:46:56.70 ID:Adp9UAQ/o
>>177
「あぅ…そ、だね…」

【突きの勢いを応用して、投げられる】
【あの場である程度の引きがあれば、そもそもつかまれる事はなかったのだ】
【あそこで体勢を立て直しはしたものの、場の流れを握られてしまっていた】
【つまり、完全に相手のほうが上手】

「…うん、ぜんぶじゃないけど、わかった」
「ありがと! …えーっと?」

【名前、なんだっけ?】
【疑問を浮かべるように首を傾げる猫】

「…そだね、うん、きがはれた!」
「あやまってみる! それで、もっとがんばる!!」

【言葉足らずながら、猫はそんな風に決意を表す】
【そろそろ行かなければと言う構えを見せて、ドヤ顔】
【相手の名前を待ちながら、少しずつ横穴から離れ…下の森を見下ろせる、高い穴のほうへ】
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 00:48:43.21 ID:f/4Ch7Zwo
>>174

【鎖自体の質量は軽く、弾かれる軽い音が、凛と響く
――――否、響いた、という表現は正しくない、貴方の言葉どおり、掻き消えるほどの、音が合った
彼女自身も、ある程度の妨害は予期していた、しかして、貴方の攻撃は、予想以上であった】

【二本放った鎖の、どちらかが、少女に触れるだけで十分、と思っていたのだが……
――――そうなると、彼女の行動も、一つに絞られる、貴方に向けていた銃口が引くと、彼女はすかさず、駆け出した】


頼みます……っ間に合って下さい――――……!!


【ぐっと、体勢を低くし、するり、と貴方の側を通り抜けようと、地面を駆ける脚は素早く
音すらも響かせない、軽い体重移動の賜物のスピードを存分に出しながら、逃げていく少女へと駆け出していく
確かに、一瞬であろう、貴方の側を通るのは】

【尤も、一瞬であろうと数瞬であろうと、直ぐ其処に、彼女が来るであろう事は十分に予想可能か
――――どうやら、彼女も少々、戸惑いがあるようす】
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/06/11(土) 00:51:44.74 ID:JyzdbGnAO
>>178

うーうん、ちゃんと生きてるよぉ?
この身体になってからぁ、もう18年も生きたしねぇ。立派なもんさぁ

【ぶい、とピースする少女。無言のまま、携帯を仕舞う青年】
【けれど二人は確かに姉弟であって―――それ以外の何物でもない】
【ならば、伊倉は。あの男はどうやって、この場所に馴染むのだろうか】

リッカちゃんかぁ、宜しくねぇ
んー、あれぇ、違うんだぁ。でもぉ、伊倉が心探ししてたのを手伝ったのはキミだよねぇ?

【うーん、と不思議そうに頸を傾げながらも、どうやらこの少女に秘密という概念はあまりないらしい】
【ふと、向かいに座る青年が少女二人の背後に視線を投げかけて】

あのねぇ、伊倉のヤツはぁ――『そこまでだよぃ、“三月兎”』

【もしリッカが、背後から僅かに聞こえた草履の擦れる音に気付かなければ】
【不意に、馴れ馴れしくも肩に腕の重みを感じることになるだろう】
【僅かに覗く衣服は――横縞模様の、モノクロームの着流しで】
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/11(土) 00:53:00.64 ID:QT9H3CdH0
>>173

【治せるかもしれない】

無理ですよ。・・・・

【何度その言葉を聞いただろう】

誰にも治せない。・・・

【何度信用しただろう】

たとえ、”能力者”だとしても。・・・

【何度】

                    この”病”は僕の”能力”なんですから・・・・・。

                            僕の”命”なんですから・・・・。



【そうつぶやく】
【つぶやきながら、そのばをゆっくり】

では、そうさせていただきます。

【去っていった、】
【キィ、キィと車椅子の音を鳴らしながら】

//お疲れ様でした
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 00:53:07.28 ID:NQ3QrrESO
>>179
うっ、くっ!

【吹き飛ぶも魔術のような何かで空中で姿勢を立て直し】

あっ!無事でしたの!
てっきり階段から落ちてしまったかと…あっ、待って!
私も……行きますわっ!

【後を追い部屋へと突入】

今度はキッチリと「攻撃」しますわよ!

【幼女の周囲に拳大の結晶が二つ精製される、これもまた何かの薬物なのだろう】
【臨戦体勢、緊張状態で誰かが動くのを待っている】
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 00:53:33.66 ID:tDoh9ftFo
>>168

一見さんお断り…
もしかして心の準備をしてこないと心臓麻痺を起しそうなほどにいやら…!いや、やっぱなんでもねえ

【今こいつは何を想像したのだろうか…】
【たぶんロクなことではない】

もし良ければ…このオレにも君の頭を撫でさせてほしいかな
個人的に女の子の頭を撫でるのが趣味だったりするんだなこれが、さあおいでおいで
そしてこちらの発明品も今はないから機会があったらお見せしよう

【サフィリアの着眼点は決して間違ってなく…その鳥の鉄のような物で覆われたボディは魔術と言うよりも見慣れた『工学』の匂いがする】
【よく見るとその鳥の翼には刻印がされており『ER−001 ベニハヤブサ』と言う品である事を示していた】
【そのことには特に気にせずジンジャーも言葉を返す】

…確かに、こっちの明らかな魔術の品にしか見えない人形と比べてこの鳥はオレたちのよく知る科学の力で生まれた匂いがする
科学者が作ったみたいだな…だがこいつはどの金属でボディを構築してるんだ…?鋼とかミスリルじゃあないよな…こんな金属見覚えねーや
なんか珍しい金属って最近見つかったっけ?

機関の動きが活発に…やっぱ機関に所属している人間って大半は危険思想のある人間なのかなあ
…最近知ったような人間が何語っちゃってんのって感じではあるけどね

【はあ、とため息をついて河原の傍でジンジャー少年が腰を下ろす】
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/11(土) 00:54:28.06 ID:UMapXnteo
>>175

研究の為になら、か――まあ何事も研究は必要悪だろうが

【研究と実験、試験と臨床なくして技術の発達は在り得ない】
【技術大国の人間として、自身も電脳化とギア・フレームという科学と技術の恩恵を受け生きている者として】
【その辺りは割り切っているつもりだった――つもりだったが】
【どうも腑に落ちない――といった表情で彼女の話を聞く】

流石に脳髄まで侵食が進んでいたら――移植もクローニングも難しいだろうな、
俺は専門じゃないから、その辺はあんたの方が詳しいんだろうが・・・・・・


それに釘の力も、特効薬になるわけじゃない、って事か
【考え込み、眠る谷山を見やる】

わかった、GF程度だったらいくらでも提供するよ、
本社に連絡して量産型のGFを1機持って来させよう、そいつを好きに使ってくれていい

【量産型とはいえ、基本的な機構などは、クロトの使っている機体と同様の技術が使われている】
【それを研究、解析すれば、GFに使われている技術の殆どを知ることができるだろう】

他にも、何か知りたい事が在れば強力させて貰うよ
これでも情報の扱い――ハッキングスキルには自身が在るからな

187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 00:54:53.23 ID:h6ixraSUo
>>180

おう、そのうちわかるさ!
がんばれよ!

【彼女も言いたいことが伝わっているみたいで安心した表情を見せて】

オイラは獅子堂 輝天てぇんだ、譲ちゃんの名は?

【彼は名を名乗り、彼女が名乗るのを待つだろう】

よし、オイラはもういくぜ
またどこかでな!

【彼女が名乗った後、彼は印を組む――すると無数の桜吹雪が彼を覆うように舞って】
【桜吹雪が散るころには彼の姿はないだろう】

//お疲れ様でした!
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 00:57:36.87 ID:MLkO/i6DO
>>183

──能力があって、当主、か……

【遠退いていく車椅子の音を聞きながら】
【天辰は小さく、言葉を紡ぐ】

ならばもっと誇れ、馬鹿者が
当主は──そんな表情、すべきではないだろうに。

「────、…………」

【呟かれた言葉に、返ってくる声はなく】
【ひゅう、と。廊下に冷たい風が流れていった】

/やべ、最後眠くてレスががが
/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 00:59:14.35 ID:Adp9UAQ/o
>>187
「ローズはね、ブルーローズだよ!」
「またね! きてん!!」

【桜吹雪が舞う直前、ローズは側溝から身を投げた】
【途中でその姿は徐々に掻き消えて行き、落着前にその全てが喪失した】
【転移魔術のようだ、穏やかな移動】

【多分、彼に残された残響は三つ分】


「ありがとう、きてん!」
”可愛い子には旅をさせろって、言うだろ?”
よい経験になったと思います。本当にありがとうございました、輝天様!!


//お疲れ様でしたー!!
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 00:59:28.83 ID:DpRgjk8Wo
>>184

……お前がやったのか……なんて、聞く必要も無いよな?
悪いけど、ここは街中だ。こんな場所で好き放題やられちゃ困るよ

「………カノッサ機関が偉そうに」

【二人のにらみ合いは、言葉を交わし終えるまで続き】
【言葉の余韻が消えるより先、動いたのは少女の方】
【直線的だが馬鹿げて速い踏み込みから、単純な軌道の蹴り上げ】
【ぎりぎり机に届かない所で放った蹴りは、然し机を縦に両断し】

【だが、仮面の人物は、それを跳躍で回避していた】
【落下はしてこない。天井に、逆さまに左手と足で張り付いていて】

【天井から、少女と幼女の足元それぞれに、白色の玉が投げつけられる】
【本人は狙っていない軌道だが、それが床にぶつかって数秒もすれば】
【炎の熱で表面が溶け、内部から赤黒い粉末が床に零れ、突然に燃え上がる事になるだろう】
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/11(土) 01:03:02.90 ID:Xq3GNnOBo
>>185
…今、何か不審なこと考えなかった?

【ちなみに彼女は、どっちかと言えば小さい。身長などの兼ね合いもあるので一概には言えないが、少なくとも『巨』ではない】


な、何を言ってるのよ!?ナンパ!?

【ズザッと音を立てて後退りをかますサフィリア。傷つくなぁ、じゃなくて異性との接触にはあまり耐性が無いのかもしれない】

……ん?珍しい金属?そう言えば、機関が珍しい鉱物探しに励んでたことがあったっけ
あれって今でもやってるのかしらね?首謀者はいなくなったとか聞いたけど

【先程よりも数歩ぶん離れた位置から、ジンジャーの疑問に自分の知識を返す】
【それから。ジンジャーの言葉に、珍しく眉を顰め――】


機関を最近知ったって……あんた、今まで何処で暮らしてたの?

【機関は世界を股にかけて脅威の対象として扱われている――
     ――それを最近まで知らなかったとはどういう事かと、疑問、というより疑惑の色で以て尋ねた】
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/11(土) 01:03:05.73 ID:jgcocNI1o
>>186
……ガートルッド=エリッドは研究者と成るために生まれてきた=B
エヴァンスの、お義父さまの呪縛から逃れようとも、それは、あの第七研究所育った私の形質。
研究を奪えば、知識の探求を私から奪えば、私は死んでしまう。

…………研究のために生きているのか、生きるために研究をしているのか。

……まあ、嫌いじゃないから、構わないんだが。

【珍しく、そんな事を呟いてしまったのは、多分エヴァンスが死んで、心に綻びが出来ていたから】
【心を凍らせろ、と己に命じた、エヴァンスの呪縛から、人形は逃れていたから】
【でも、やっぱり感情は、まだ戻って来なくて】
【気をとりなおして、相手のそのGFを一機持ってくるとの言葉に口角を釣り上げ】

礼、を。言う。

一機あれば十分すぎるさ。

……私は。いや、私たち≠ヘ天才だからな。

【谷山を。同じ研究所で絶望を知り尽くした友を見ながら、そう呟いて】

……そうか。
もし、谷山君が元気になったら、話してあげて欲しい。
最近、足を使っての情報収集じゃ限界が有る、って言っていた。

【そう言うとメイドに耳打ちをして、メイドに玄関までクロトをおくらせるだろう】
【ちなみに、出る際にメイドからここの住所と連絡先を書いた名刺を貰えるはずである】
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/06/11(土) 01:04:11.53 ID:o+w7LjQo0
>>181
【少女との距離はすでに離れているが、まだ十分視認できる上にシオンより遅い】
【しかしダーティーの能力は歪ながらも騎士の様な姿に反して、彼を現すように姑息な奇襲向けの攻撃だ】
【少女に意識が向いている、今のシオンに使えば・・・】

【だが】

【突然、鎖が弾かれた近くにあった黒球に異変が起こる】
【黒球の鎖に弾かれた方に向いてる面に赤い波紋の様なものが起き】

――っ!!?

【次の瞬間、何か黒い針の様なものが、視認できないほどの速さで波紋の中心から射出され地面に突き刺さる】
【ダーティーはそちらに気を取られシオンを通してしまう】
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 01:10:06.57 ID:f/4Ch7Zwo
>>193

/す、すまん……そろそろ眠気が限界さねぇ……
/少女を止めて、そのまま逃げたことにしてくれると嬉しいんだけど……
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 01:11:55.21 ID:NQ3QrrESO
>>190
卑怯かも知れないけど2対1ですわよ!

【天井に張り付いた蛙面に向かって拳大の結晶二つを飛ばす】
【結晶は非常に脆く柔らかいが、割れた時の破片が鋭く刃のようになっていて】
【かわしてしまえば問題無いが、当たってしまったり迎撃を狙えば毒の破片が拡散し身体に向かってくる】

きゃあっ!!

【放った結晶と入れ代わりに足元が炎上】
【驚き数歩後ずさる】
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 01:12:25.43 ID:mrbAd8DPo
>>182
【この身体になってから=z
【それだけを聞いて少しだけ、悟った】
【その前が、あったのだろうと。きっとその時は、あまり強い体では無かったのだろうと】

【過去が彼女にとって、どのようなものだったかは知り得ない、が】
【――、―弟。薬指の指輪。】
【サイン通りの少女の今の幸せを、読み取って】


―――!


【肩に感じた重み、聞き覚えのある声……、…覗いたモノクローム】
【不意をつかれたせいか。リッカは少しばかり、不機嫌な様相で】


―――、――…久し振り。相変わらず色が無いね。


【不機嫌に尖らせた唇、ただ声だけが、不釣り合いに穏やかに】
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/11(土) 01:14:57.82 ID:UMapXnteo
>>192

知識欲が生きる原動、って訳か
何かのために生きている――そう言えるのはある意味では幸せで、
ある意味では残酷なのかも知れないな

【何か思う所があるのか、そんな事を聞こえない程小さく呟く】

ああ、その為にも谷山には、早いところ元気になって貰わないとな
【未だ目覚めぬ谷山を見やり、そういう】

【そうして、最後にガートルッドを一瞥し、メイドに促され去っていくだろう】
【出る際に、メイドから名刺を受け取り――逆にメイドに自身の連絡先とアドレスが書かれた名刺を渡すだろう】


【後日、ラボにVirtual Origin社製の量産型GFが1機届けられる事になるだろう】
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/11(土) 01:15:42.52 ID:jgcocNI1o
>>197
//乙でしたー!!
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 01:20:19.00 ID:DpRgjk8Wo
>>195
【数の優位、フィールドの優位。現在では、数の優位性の方が上か】
【然し仮面の下の表情は、見える事も無い】

【結晶二つ、一つは天井で体をよじり、軌道上から体を避けた】
【もう一つは、衣服の袖で落とせると見たか、自由になっている右手で払う】
【そうなれば、幼女の目論見通り。結晶が割れて、破片が飛散する】
【顔面は、面に守られているが、首や手足はどうしても露出する場所】
【突き刺さったそれ等は、致命傷では無いが、継戦には大きく影響するだろう】


「…………爆ぜえ、狭い」

【蛙面の手足には、吸盤の様なものが付いているらしい】
【体重を支えられるだけの吸盤、というのも相当な強さだが】
【蛙面は、脚力だけでそれを振り払い、跳躍を行った】
【着地目的地は、机を斬った少女の後方。振り向くのに合わせ、背後に回るつもりらしく】

【その行動を行いながら、床から上がった火に、今度は黒い球体を投げつける】
【火にあぶられた瞬間、黒い球体は破裂。鋭い炸裂音と、目もくらむ様な閃光を発する】
【もしもそれに気を取られたなら、蛙面は窓枠に着地しているだろう】


/申し訳無い、少しずつ眠気が襲ってきたので、ちょっと無理矢理ですが収束させる方向に持ってきます
/おそらく、2か3レスくらいはまだ大丈夫かと
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 01:22:34.24 ID:tDoh9ftFo
>>191

…ええ、そんな…オレの生きがいは女の子の頭を撫でることと膝枕をしてもらう事だと言うのに…グスン
でも今すぐやってとはいわないさ…いつか気が向いてからでいいよ

【…本気で残念がってる、どんだけ女の子に触りたいのだろうかこの少年は】
【珍しい金属を機関が欲していたことのある話を聞いて少し興味深そうに顔を覗き込みながら告げる】
【彼にもなにか心当たりでもあるのだろうか】

…なるほど、大きな組織だからな…技術力も大きなところだってシズリも言ってたしそういう珍しい鉱物を取り入れるような
作業を行っててもおかしくはねえだろうなあ…

【機関を最近まで知らなかった事に対してジンジャーは少しマズイ事を言ったか?と明らかに怪しまれた事を悟る】
【このままでは自分の秘密に関する事まで根掘り葉掘り聞かれてしまいそうなそんな気がした】
【とりあえず少し慌てたように弁解をしておく】

何十年くらいも前からある組織だぞ、名前はずっと前から知ってたし全く知らなかった訳じゃあないぜ
ただ…これまでの人生ずっと秘境へと冒険の旅を繰り返してたから人里に下りて来た回数は人生の中でも少ない
ぶっちゃけ政治には疎いんだよねー

【嘘は言っていない、とりあえず今後はその辺りを聞かれた時はこう返そうと思いながらジンジャー少年はそう告げた】
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/06/11(土) 01:23:22.16 ID:UMapXnteo
>>198
/おつかれさまでしたー!またよろしくです!
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/06/11(土) 01:25:34.82 ID:JyzdbGnAO
>>196

【伊倉が姿を見せると、面倒くさそうにプーシュカは立ち上がった】
【本来ならば一人で抱えられないであろう量の荷物を器用に積み重ねると】
【リッカに視線を向けて、すぐに今度はその後ろの男へと焦点を合わせた】

『で、帽子屋ぁ。心が見付かりそうだって聞いたから俺ぁ遥々来たんだがぁ?』

「断定はしてないだろう。あとはお前が、視て探せ」

『ふざけんな。なんか奢れよぃ』

「その女を相手する権利をやるから、あとは任せた。帰るぞ」

【淡々と繰り返す会話は、温度がない。男同士だから、なのだろうか】
【結局、ここでバトンタッチのようだ。プーシュカは姉に呼び掛けると】
【彼女は小さく頷いて、半分ほど食べたケーキを置くと立ち上がった】

じゃあねぇ、リッカちゃん。ばいばぁい
伊倉ぁ、襲ったりしたらぁダメだからねぇ。やったらあとで引っこ抜く

『……冗談キツイぞ、お前』

【ひらひらと手を振り、満面の笑みでえげつない宣言】
【さすがに蒼褪めながら騒がしい姉弟を見送ると、漸く伊倉は正面に来るだろう】

【白地に黒斑のファーハットを被り、尻尾のように伸びた数束の白髪の男】
【囚人服に似た白黒横縞の着流しと左手には壊れた夜色の手錠をぶらさげて】
【隈の浮いたどろりとした瞳は、相変わらずジャンキーみたいに澱んでいる】

【泥沼のような漆黒の双眸を瞬かせた男は正面に座ると、コーロコルが残したケーキを徐に手繰り寄せながら】

『……ぶっさいくな面ぁしてるねぃ』

【と、失礼なことを言った】
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 01:25:49.99 ID:NQ3QrrESO
>>199
【急な閃光と爆音に対応する手段というのは中々無い物で数秒の間感覚を奪われる】

きゃあっ!
あっ…!逃げる気ですの!?

【気付いた時にはもう遅い】

/了解、じゃあその方向へ
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/06/11(土) 01:26:42.04 ID:o+w7LjQo0
>>194
すいませんまた見逃してましたOTL
わかりました、本当に遅レスで申し訳ない・・・お疲れ様でした
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/11(土) 01:29:20.09 ID:f/4Ch7Zwo
>>204
/乙でしたー!
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 01:31:11.11 ID:DpRgjk8Wo
>>203
【閃光に対する抵抗力は、生物では中々得られない】
【両手使用不能状態の少女は尚の事で、身体を丸めたままで呻いていた】
【その視界が取り戻される前に】


「…………一人なら殺していた。二人では四倍、時間が掛かる」

【蛙面は、何枚かの書類を掴んで、窓から無造作に飛びだす】
【ここは5階だ、17,8mも落下すれば、人などあっけなく潰れてしまいそうなものだが】
【もしも、窓から外を見たとして。足下に、潰れた蛙は映らないだろう】
【おそらくは吸盤で壁面に張り付き、ブレーキを掛けて降りたか】


……くっそ……逃げられたか……
何やってやがったんだ、あいつ……?

……言ってる場合じゃない。逃げるぞ
崩れはしないにしても、そろそろ火がヤバい

【ようやく視界を取り戻した少女は、幼女に撤退を促す】
【そして、自分自身も階段を駆けおり始めた】
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/11(土) 01:34:00.12 ID:Xq3GNnOBo
>>200
……それは他所を当たることを強く勧めるわ、ええ

【とりあえずサフィリアがしてやろうという発想は無いらしい。まぁ初対面でそこまで甘えていいよという輩もそういないだろうが】
【しかし、微妙に苦そうな彼女の表情からして、「いつか」もあまり期待できない、ような】

シズリ?機関員に知り合いがいるんだ?

【そんな事を呟いてから、興味顔でジンジャーの弁明を聞く】

ああ、それでトレジャーハンターに繋がるのね、大変だったでしょうね
まぁ好きでやってるっぽいから同情もしないけど

【感心のち呆れ顔、とでもいった調子で、少年の経歴にそんな評価?をしてみせる】
【どうやら誤魔化しには成功した模様、深く疑っている様子も伺えない】


【で】

この人形とそこの鳥はどうするの?結局、人違い云々の問題は解決してないみたいだけど

【自らの両手の中の人形と、ジンジャーの周りを飛ぶ鳥に視線をやってそんな事を聞いてみたり】
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 01:36:03.09 ID:NQ3QrrESO
>>206
ううっ…目がチカチカしますわ…

【目をしょぼしょぼさせながらやっとこさ避難に移る】

そういえば…このビルは一体なんの会社なのかしら?

【後に続き脱出】

延焼する前に消防を呼んだ方が良さそうですわね…
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 01:44:53.48 ID:DpRgjk8Wo
>>208

何の会社、か…………?
さあ、偶然見つけた場所だからな。調べれば直ぐに分かりそうだが……

【ビルを出て暫くすれば、野次馬もいるだろう、消防もそろそろ集まってくる頃だろう】
【それらに掴まってあれこれと問い詰められる前に、少女は人の群れへ逃れようとする】

あー……悪いな、変なことに巻きこんで
あれをとっ捕まられりゃ良かったんだが……
……一応、気を付けとけ。ああいうの、執念深いのが多いから

【逃げる前に一応とばかり、警告を重ねるのは、やはり相手を子供と見ているからか】
【あまり高くない身長を活かして、人ごみの中へと消えていく】


【尚、このビルに入っていた会社を調べるなら】
【一般的な情報を見れば、ここが輸送業者だという事が分かるだろう】
【小さな船やトラックなどで、少量の荷物を輸送する会社だ】

【そして、調べる方法が、所謂『裏』のルートなら】

【運ぶものを選ばないこと。珍獣、兵器、薬物、奴隷、なんでもござれ】
【違法行為に首まで浸かっている会社「だった」とも分かるかも知れない】


/無理を言って申し訳ない、お疲れさまでしたー
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 01:44:53.82 ID:mrbAd8DPo
>>202
【二人きりにされるとは、想定していなかったようで】
【それ以前に、結局呼んだのか、と。去ってくプーシュカの背を睨みつけ】
【先ず気を落ち着かせようと、近くにあった氷水入りのグラスを掴み】
【口元に運ぼうとする―――、が】


―――ばり、ん


【伊倉の発言のせいか、少しばかり、手元が狂ったようで】
【握り潰したグラスは、さほど大きな音は立てなかったが―――、】


……、この前さ。退いちゃったでしょ。あたし。


【不意にそんな話題を出す】
【グラスを潰した左手を開けば、硝子片が歪に喰い込んでいて、どろりとした血液が腕を伝い】
【人気が無いのが幸い、か。そのまま少女が玩具の様に手を変形させても、気付く者はきっといないだろう】

【最終的に左手は、硝子片を喰い込ませたまま、鋭い爪を備えたそれに変形し】


ちょっと後悔してた。戯言に時間を裂き過ぎた―――、
お互いに愉しむ時間が、無かったかな、って。


【歪な手で目前の男を指し、悪戯に微笑んでみせ】
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 01:51:03.02 ID:NQ3QrrESO
>>209
お兄様に頼んでみようかしら…

問題ありませんわ、そんなにヤワじゃありませんものあなたこそ気をつけて、人間はとても脆いのだから…

【軽く言い放つと幼女はふわりと夜の空へと消えていく】


/いえいえー
/お疲れ様でしたー
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/06/11(土) 01:55:02.17 ID:JyzdbGnAO
>>210

【ひく、と嫌な感じに男の顔が引き攣った。場を和ませる冗談にしては最悪のものを選択した結果だった】
【勿論、テロリスト集団の一員たるこの男も弱くはないだろう。ないだろうが、興が乗るかと言えば否であるらしく】
【それでも気怠げに手を挙げると、店員を呼ぼうとしながら頬杖をついて】

そう。どっちかってぇと、俺ぁそっちの顔のが好みだねぃ。愉しそうだ

【と、彼女の悪戯げな表情を差して、そんなことを言い放った】
【指されても気にする様子はない――ただ、此方を見る彼女を『視』ている】

/申し訳ない、ちょっと限界です
/中断か、それともここで切るかはそちらにお任せしたいのですがどちらがいいでしょう?
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 01:55:11.46 ID:tDoh9ftFo
>>207

何かオレは間違った事を言っただろうか、昔は正直者で偉いとよく褒められたのに
時代が変わると意識も変わる…嫌な世の中になってしまったもんです

【年いくつだよ、とツッコミを入れたくなるような発言をした後でサフィリアが興味顔を向けてくる事に気が付く】

…ん?ああ、偶然ちょっとした調査の仕事の依頼を受けた時に会った奴なんだけどね、最初は機関員とはわからなかったが
こう…溺れたくなるような美人だったかな、おでこを妙につつきたくなる衝動に駆られた事がしばしば…あとオセロのルール知らない変人だった
だがオレの冒険に少々興味を持っていた節があったから互いに名前を覚えておくことにしたわけだ

好きでやってると言うよりも女の子と仲良くなったり新しい物開発したり宝探すためにスリルを楽しんだりというのが当たり前の
人生送ってきたと言うのが正しいんだよなー、ぶっちゃけ充実はしているぜ

【サフィリアの疑問に答えるかのように赤色の鳥は人形の頭の上に乗ると、その人形も鳥を両手で掴もうとしていた】
【その鳥は今もジンジャー少年に向けて光と音でサインを送る、ジンジャー少年はふむ、ふむ、としばらく唸ると】

…この鳥が本来人形が合うべきだった人間の元まで案内するってよ、こいつら顔見知りなんだし
全然知らない所へ連れて行かれるって感じでもなさそうだ、『マタイズレオアイシヨウ』と言っているからまた会えるらしいな
ま、大丈夫なんじゃあないか?

【そう告げると、鳥が突然人形を掴んだまま、バサ、バサ、と羽ばたき始めている】
【人形ごと空を飛んで行こうというのか…?離してあげるとそのまま人形たちは空へと浮かび始める】
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 01:58:01.78 ID:mrbAd8DPo
>>212
/では、私のレスで切らせて下さいなっ
/遅くまでありがとうございました、乙でしたー!
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/06/11(土) 02:01:22.29 ID:JyzdbGnAO
>>214
/最後まで付き合えなくて申し訳ないです
/お疲れ様でした、ありがとうございました。愉しかったですー
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/06/11(土) 02:08:38.71 ID:o+w7LjQo0
(あの黒球は自動的に動くアートマン・・・多分『一定』以内の距離から発せられた『一定』以上の音量の音に反応してあの針を打ち出すのか。

そして黒髪のメスガキは表通りの音の方へ幻覚のせいで向かっていた・・・祭りかなんかと勘違いしてたのか?・・・まぁ、やってんのはゲリラライブ・・・あのメスガキが着いてたら何人死んでたかな?

おおっと、忘れちゃいけねェ。あれはアートマンの『性質』だ。『能力』は別!

まぁいい・・・どの道あのメスガキにはDOAをたんまり打ち込んだからなぁ。一生幻覚という夢の中か中毒症状が死ぬほどきついはずだ。あまりのひどさに自分の指を全部食いちぎった奴なんかもいるんだからな・・・しばらくは精神病棟・・・たまたま今回はDOAの効果の時間切れだったが・・・近いうち『ごあいさつ』といくか。)

【彼はこの様子をビデオに撮って依頼主に渡し金を受け取る。そしてその金で遊びながら腰ぎんちゃくをまた二人調達して同じようなことをする・・・もっともシオンのおかげで今回は決定的な場面を撮り損ねたので、金は手に入らなかったが】

【その後ドリルで空間に『穴』を開けるとその中にダーティーは消えていった】

【そこに治安維持部隊がやってきたのは少し遅れてだった】
/絡み不要
>>93の絡みの書きためを迷ったけど、一部改編して後のことのために投下しときます
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/11(土) 02:12:14.43 ID:Xq3GNnOBo
>>213
私も昔はそうだったわ……歳はとりたくないわね

【こいつも何を言ってるのか……推定中学生レベルの体躯を軽くよじらせながら】

へー、溺れたくなるような人だったんだー、それはよかったじゃない
しかしオセロ、ねぇ?

【そう言うサフィリアの視線は妙に冷めていた――
     ――意訳「アタシはそんな美人じゃないですよーだ」】

あんたが充実してるのなら、それはそれでいいけどね
楽しそうに生きててうらやましー……おっと!

【話してる所に鳥が飛来してきて、ちょっと驚いた様子のサフィリア】
【ジンジャーが「大丈夫だろう」と言っている間、その二体の様子をじっと見ていて―――】

(……!) そうだ、コレをあげるわ!少しは可愛くなりなさいよ!

【そう言ってポーチを探るとリング上のアクセサリーを取り出し、人形の左腕に自然には外れないようにしっかり装着する】
【サフィリア視点で言うなら、それは彼女自身の「技術」の片鱗―――所謂発信機付きの代物なのだが】
【魔術人形と機械の鳥。それらの動向がどうにも気になった彼女は、そんなささやかな「仕込み」で以て探りを入れることにして】

【リングを付けると人形を手の中から開放し―――鳥と人形は空に開放されるだろう】
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 02:15:34.38 ID:mrbAd8DPo
>>212
【気さえ乗れば、この場でも構わないと】
【目前の男を知ってみたいと、その手段は戦いが良いと】
【兼ねてより渦巻いていた、諸々の思いを告げようとして―――、】


―――、――…っ!!


【伊倉の言った何かの台詞に、突然顔を耳まで赤く染め】
【臨戦態勢だった左手、その鋭い爪や骨格は瞬く間に縮んでいき】
【内側の硝子片を皮膚の中から吐き出しきると、荒々しく少女は席を立った】


――、ジャバウォック。
次に会う時は―――……、


【…結局続きを言えないまま、少女はぷいと顔を逸らし】
【ぱたぱたと、急ぎ足で店を去っていった】
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 02:44:38.63 ID:tDoh9ftFo
>>217

…失礼、見た感じあなたの年はオレと大して変わらないように見えましたが?
もしかして年上なのかしら?だとしたらすばらしい瑞々しさ…!

【ああ、もう間違いない、この少年は変態と言う名の紳士、ジンジャー・ユースロットとは15の時点で変態紳士だったのだ】
【そして異常にマイペース…サフィリアの冷めた目線ものらりくらりとかわして好意的に振舞ってくる】

【そしてこのジンジャー少年はそのアクセサリーの「仕込み」にも特に気が付かずにずいぶんと少女らしい趣味だなとか思いながら】

へえ、お人形も喜んでくれるんじゃないかな…じゃあまたなー
そこの鳥!こちらこそぜひ会いたいねとおまえの御主人に言っておくんだぞ〜!

…変な奴らだったな、おや、もうこんな時間じゃないか

【そう呟きながら、ジンジャー少年は時計を見る…だいぶ遅い時間である事に気が付きながら】
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/11(土) 02:51:30.26 ID:Xq3GNnOBo
>>219
……あれ、何歳だっけ、あたし?

【何を悩んでいるのか…若ボケ、という線は技術職という話からも考えづらいが】
【まぁきっとジンジャーからは小ボケに見えるだろうそんな言葉をさらっと真面目っぽく言って】

【「無事にねー」と、鳥と人形を見送ったあと、ジンジャーの言葉ではっとした表情を見せる】

おおっと!もうこんな時間?
あたし、そろそろ戻らないと、それじゃあ、面白かったわよ、ジンジャー!

【何かに急かされるように焦りを露にした態度で、そう別れの言葉を告げて】
【それからすぐに踵を返して、川原を後にするだろう】


/それではこの辺りで、お疲れ様でしたー!
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 03:17:46.18 ID:tDoh9ftFo
>>220
/おおっと、ちょっとPCの様子がおかしくて遅れました
/今日はこのまま失礼しますー、乙でした
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/06/11(土) 12:59:25.50 ID:EqpAnjd+0
【カノッサ機関 昼の国支部】

【機関による占領下の元、日々が過ぎてゆく昼の国】
【合議制となったこの国は、他の支部よりも自由な行動をする人間が目立つ】

【機関に占領された空港に一般人の姿はなく、機関の関係者のみがうろつくそれはもの寂しい光景である】
【その一角、デスクトップが並べられた空港の隅を一台のPCの光が仄かに照らしていた】

…………

【青く染められたストレートの長髪の女が、PCをボーっとした表情で見つめているのだ】
【黒く大人びたレディーススーツを着用し、その左肩にはマジックインクで『No.32』と殴り書きされた紙が安全ピンで留められている】

(うっわぁー、やっぱチクられてるし…警備は緩いとはいえ、変装した甲斐はあったってもんかしら?)
(攻略の要であった議会が解散させられるとか、私が席を外してた間に随分と色々とあったもんねー)
(それに掃除屋の奴等も少し目立ち過ぎじゃん…後で注意は呼び掛けておく必要があるかも)

(――そんなことより、今最も注目すべきは今日justice≠フ本拠地を襲撃するっていう件ね)
(暴蜂≠ニかって組織、確か前に一級を倒したらしいじゃない…?)

(…ま、今日の攻撃がどのような結末を迎えるかは粗方見当がつくわね)
(あの人もどうせ私と同じコト言うだろうし、詳しい報告はしなくていいっか)
(予想外≠フ方向に転がらない限り、これであの組織と機関との繋がりのキッカケ位は作れるってコトになる)

【はぁ、とため息を一つつくと、電源を着けたまま椅子から立ち上がり背伸びをし】

さて、これから忙しくなりますわ
報告すべき業務事項は、早くお伝えするに限りますわね

善は急げ、それでは皆様ごきげんよう

【まるで品の良さを強調するかのような独り言を呟いた後、彼女は空港に列を並べる飛行機の一つへ向かい歩きだしていく】
【機関員の屯う空港内でこの服装は目立ちにくく、人ごみに溶け込み易い】
【何ら声を掛けない限り、彼女は即座にその人々の中の一人として静かに消えていくことだろう】
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/06/11(土) 13:45:02.20 ID:EqpAnjd+0
>>前813

【谷山が立ち去る際、この場には三つの死体、そこから少し離れた箇所に一つの瀕死体が残されることとなる】
【戦闘と卵の孵化による影響で非常に危ない今、これは怪我の治療と身体の安定を優先させるべきかもしれない】

【――が、まだ残された選択肢が存在する】
【ここにいる彼等の中身、つまり情報を得ることである】

【谷山が周囲を観察すれば、気になる箇所が無数に存在することに気付くかもしれない】
【まず、彼等のその服のポケットである】
【仕込み武器やメモ書きでも保存しているのか、過剰なまでにポケットが装着されている】
【胸ポケット、肩ポケット、腰ポケット、そしてズボンのポケット――漁れば、何かしら出てきそうなものばかりである】

【また、魔翌力に敏感であれば彼等の被るキャップ帽から誘導性能を含んだ魔翌力を感じられる場合もあるはずだ】
【それに彼等の使用した武器、拳銃を始めとしたそれらも調べることは可能である】
【死体の一つはおそらく自分で投躑した硫酸兵器によって、酷い臭いを放ったまま溶けているので漁るのは難しい】
【しかし、残りに関しては無残ながらも体は綺麗に保存されている為、体を弄ることは容易であろう】

【しかし、一見しただけでは分からない情報≠焉A彼等の周囲に無数に漂っているのも事実】
【この場から収集出来る情報の数と種類は、谷山が何所まで洞察力や感知力に優れているかといった情報収集能力によって】
【そして自らの体力の限界を何所まで引き延ばせるかによって大きく変わるだろう――】
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/11(土) 13:51:26.79 ID:jgcocNI1o
>>223
……っ、ぐ……。
…………そう、だ。
その、前に。…………コイツらが、何者か=B
それだけ、でも。

【ボロボロの体を引きずりながら、引換してきた、谷山基樹】
【精神の内部では、激情がうずまき、苦痛が肉体を苛んでいる】
【しかし、それでも谷山は、情報を手に入れようと、決めた様だ】
【刀を持った男の死体に、先ず近づき、ポケットを左手でちぎり取るように開けていくだろう】
【残りの力で、左目に異能の発現を集中、五感を強化していて、ビーズくらいの大きさのものならば見逃さない】
【尚、能力の一部が変質しているため、知覚が少し飛び抜けている状況に有る】
【魔翌力を視認≠キることも可能だろう】

……武器、拳銃一つ解析に。

【拳銃を拾い、ベルトポーチに入れて】
【刀も、奪おうとするだろう】
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 14:01:19.52 ID:mrbAd8DPo
【廃工場。一発の銃声が、錆び付いた空間に木霊した】
【撃ったのは、癖のある茶髪に穏やかな青の瞳の青年】
【身に纏う黒のスーツは、機関支給の品】


こーんなとこにいたんスか、先輩――、

「っ、誰、あなた……、…!」


【撃たれたのは、黒髪黒目の18歳程の少女】
【右手薬指には、黒く輝くφの指輪】

【背後の大きなビロードに隠された水槽に寄り掛かり、肩で荒い息をしつつ】
【脇腹からにじみでる血には気も止めず、まるで水槽を守る様に手を広げていて】
【そんな彼女の必死の問いかけにも、青年は応じない】


仕事残して勝手に死なないで欲しいんスけど――、―僕が面倒な事になるし。
元議員さんからのブーイングの引き受け役とか、僕が仕事ミスった時に頭下げる役とか……、
いないといないで困るんスよね、マジで。


【どうやら、撃った少女に話しかけている訳ではないらしい】
【その穏やかな青の瞳は、ビロードの掛った大きな水槽だけを見据えていて】

【そして面倒臭そうに、銃を再び少女に向けた】
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 14:14:16.85 ID:l7XxNSTso
>>225

【それは、殺気と呼ぶにはあまりにも生温く、敵意と呼ぶには、甘すぎて
それほどまでに、軟弱なシロモノ、故にか、もしかしたら、気づけないかもしれない
――――それでも、明確な威嚇≠ネのだから】

【もし、その、粗悪な威嚇≠ノ気づけたならば、廃工場の入り口へと視線を手繰られるだろう
そして、向いた視線の先には、その威嚇≠フ正体が立っている】


……そこまでです、今すぐ――――その銃を彼女から離しなさい
私も、傷つけたくありません……っ一日に二度血を見るのは、その――――勘弁したいところ、なので


【薄暗い工場内からでも、見えるほどに、彼女の手に握られたソレは、重厚で
響き渡るソプラノボイスの甘い旋律と間逆の、無機質な戦慄を微かに滴らせていく
無骨なCz75≠ニ呼ばれる拳銃が、白い手袋に握られて――――……】

【紫苑色の長い髪の後方を三つ編みにし、一つにまとめ腰の辺りまで垂らした
白いオフショルの長袖のトップスに純白の手袋、両手首にかけた黄色いリングそして黒いレースのミニスカ
やや濃いめの紫苑色のニーソックスからみえる脚線美が素晴らしい巨乳の少女】

【彼女はじぃ、と其方へと視線を向け、右手で握った銃の銃口を、しっかりと向けている
何かしらの戦闘でもあったのか、彼女はどこか気を張っているように思えるだろう
――――……それはまるで、砂上のお城、今にも崩れ落ちてしまいそうに】


お分かりいただけたなら、銃を下げて、お名前と……ここで、何をしていたのかを言ってください
受け入れてもらえないなら――――……貴方に、不幸なことが起こると、言っておきましょう


【一歩、彼女が貴方達へと歩みを寄せる
彼彼女の距離は大体5m、彼女の銃の腕前にもよるが、絶対的な間合い、とはいえないだろう】
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/06/11(土) 14:18:00.33 ID:EqpAnjd+0
>>224

【まずポケットから見つけられるものは複数ある】
【一つは大きくS&C@ラにやや小さめで所属:ブルゾン%凾ニ書かれたカード――証明書のようなものだろうか】
【刀の男のものにはジン=A頭部の吹き飛んだ男のものにはシン≠ニ、それぞれ書かれている――名前、或いはコードネームか】

【ここでこのS&C≠ニいう単語に聞き覚えがあるかどうかで、今後の展開は大きく左右されることとなる】
【S&C社――表向きは、星の国に籍を置く清掃業者であり、ボランティア活動も行うことで知られている】
【元々星の国のビジネスにおいで有力企業同士であったSWP社とCLN社が合併し誕生した巨大企業】
【別の顔として世界大戦以来は軍需産業にも手を出している――と、いうのが知る人が知りうる知識である】

【星の国の出身・在住者なら大半が、そうでなくても世間にはそこそこ知れ渡っている存在である】
【谷山がこれに通ずる知識を持ち合わせていなければ、S&C≠ニいう単語から情報を読み解くことは難しいだろう】



【また、他には茶色い手帳がポケットから確認出来るはずだ】
【中を開けば、そこには夥しい程の何かの名前が記載されているのを目にするだろう】

【この情報を読み取るカギには、谷山の悪人に対する姿勢も一つ噛んでくることになる】
【中に記載されているのは人名――それも世間一般で悪人≠ニいう部類に入るような、他人を傷つける手の人物らの名である】
【指名手配されていないはずの者も無数にその名を連ねていることから、おそらく何かしらの公共機関との繋がりがあるということだろう】



【帽子が放つ魔翌力の性質は誘導=z
【拳銃を始めとした飛び道具が頭部目掛けて放たれた際は、それらを自動で引きつける能力を有していることが伺える】
【ここでも気づけるかどうかは洞察力に懸かってくるのだが、この死体達をよく見れば業と帽子を浅く被っていることが分かるだろう】



【そして最後、この拳銃は近年出回ってきたタイプであり、弾は12〜13発程度、威力がやや控えめだが扱いやすいものである】
【見方によっては、何らかの新興企業が生産を始めたものだと伺える】

【また居合刀は非常に軽いもので、刀の中ではあまり見かけないタイプの武器だ】
【多分、元は櫻の国ではない、おそらくこれも同様の企業が開発したものか――】
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 14:23:07.12 ID:mrbAd8DPo
>>226
【青年は「やれやれ」等とぼやきつつ、入口の方を見遣り】
【自身に銃を向ける少女を視界に捉えれば、「うわぉ!」と芝居臭く驚いて見せた】


あーっと、お名前は、そうっスねー…スターダスト・シューティングス≠チて事で一つ。
長いってんなら星屑野郎≠ナもいいっスよ?

んで、良ければお嬢ちゃんのお名前も知りたいんスけどー?


【ニコニコ笑顔で、歩み寄る少女にそんな返答を返すが―――、】
【水槽に寄り掛かる少女に向けた銃は、動かすつもりもないようで】
【「銃を下げて」という要求は、受け入れるつもりも無さそうだ…】
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/11(土) 14:31:24.42 ID:jgcocNI1o
>>227
【カードを手に取り、まじまじとその内容を確認する】

……S&W。
軍需系も、手ェだしてる、よな、そういえば。

【谷山基樹は、元々戦場ジャーナリストである】
【現在は第一線を退いたものの、戦争や軍事に対しては未だにアンテナを張り続けている】
【巨大企業どころか、中小の名が売れてるレベルまで、軍需産業に関わる企業は、ある程度名は憶えている】

……きな臭いな。
絶対、後ろ暗い所が有るのは粗確定ってところか。

…………少なくとも、この情報を考えなしに公表したところで、大企業だ、それも星の国。
もみ消される可能性は、高い。だとしたら、之をタネに取材≠するしか無い、か。

【ご、ぽ、と口から血を零して、方膝を突きつつ、カードをベルトポーチに収める】
【そして、手帳を一つ、奪い、中身を確認】

…………悪を、[ピーーー]のがあいつらの仕事か。
掃除屋=A…………ち、気に食わねぇ、全く、気に食わねぇよ。

まあいい、情報としては貴重、いただく。

……どっちにしろ、これだけの情報を持っているなら、やっぱり癒着してんのかね……。

【その手帳も、ベルトポーチに収納、そして、帽子の一つを手にとって、左目を眇める】

……………………なんとなく……分かった、か?

(帽子を犠牲に、頭を潰されるのを防ぐ、ってところかね。
浅くかぶってるのは、誘導した弾が頭に当たらないようにするため、って感じか。
……んで、刀は妙に軽い、刀匠の作ったのなら、重いよな。
俺の仕込杖だって、結構重い。)

【そうして、思考を回して、回した結果、たどり着いた予想は】

…………星の国、かね。勘、だが。

【少なくとも、何らかの闇が、星の国で動いているのは間違いないという結論】
【そして、谷山は硫酸で死んだ男の死体にむけて歩んでいく】
【谷山の義手は、ガートルッドのラボによって開発された特殊な合金を使用している】
【その耐食性はかなりの高さを誇っていると言えるだろう】
【情報は既に得たが、硫酸兵器が残っていないか確認し、それがあれば、刀と共にガートルッドに解析を回すつもりだ】
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/06/11(土) 14:31:59.03 ID:jgcocNI1o
//saga付け忘れてた……
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 14:32:19.64 ID:jgcocNI1o
//名前欄も
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 14:42:01.05 ID:l7XxNSTso
>>228

【貴方のその余裕のある様相に、微かな焦りを感じつつも
その心を表情に出さず、ただただ舌先で吟味しつつ、言の葉を紡ぐ】


……分かりましたスターダスト・シューティングス
私はシオンです、シオン・エルミオール・オルテンシア

それと、まだ疑問に答えていただいてませんでしたね?
――――……カノッサ機関の者、ともあろうものが、この場で何をなさっているんですか?


【先に手の内は見せない、少しずつ、彼女の歩みのように、貴方の心へと肉薄していこうとする
噛み締める言葉は重く、口の中に広がる鉄のような味
以前見たことある、機関支給のコートから、微かに思考を走らせ、言葉を探し、貴方へと紡ぐ】

【互いの距離は、少しずつ狭まっていき、少しずつ彼女の持つ銃口も、貴方へと近づいていく
零れるソプラノの音が、とくんとくん、と揺らぐ、彼女の心音をかき消すが如く
ふぅ、とため息が漏れる、とたゆんと大きく一度、彼女の胸が揺れて】


――――そして、言いましたよね銃を下げて=\―――さもなくば
不幸なことがおきる、と

――――Thnks fr th Mmrs=I!


【掌に握られた、銃口が、瞬きよりも早く、寸刻のうちに、変化する
次に呼吸を為すと、その手の中には、無骨な鎖が、握られていて
救い上げた手から、スルリ、と水が滴り落ちるように、彼女の手から鎖が零れ落ちる】

【零れ落ちた鎖は、貴方の眼前へと向かい、彼女が右の腕を微かに引くことで、叩き付ける様に、襲い掛かる
狙いは貴方の顔であろうか、速度自体は早いが、一直線、回避はそこまで難しくないか
彼女の狙いは、貴方が回避すること、か――――……同時に彼女は地面を蹴り、貴方の元へと走り、近づこうと為す】

【もし、貴方が回避行動を為せば、そのうちに、銃口を向けいれられていた少女の元へと向かうはずだ】
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 14:51:38.49 ID:mrbAd8DPo
>>232
…シオンちゃん。僕さぁ、知りたがりな女の子って嫌いなんスよね。
機関の関係者ならともかく、明らかに無関係そうなシオンちゃんに言える訳ないっショ。

そこのクソアマ≠烽サうっスけど、なーんで女の子って何でも知りたがるのか……、…っ!


【―――、思惑通り。青年は「うわっち!」と危うくその鎖を回避し】
【ただし、その体捌きは酷く拙い。避けきれず手にしていた銃が、鎖に弾き飛ばされ】

【そして少女が辿り着くか着かないかの所で、傷を負っていた少女が態勢を崩し倒れ込む】
【同時に、水槽に掛けられていたビロードがずり落ち―――、】


――、―…先輩。
やっと会えたってのに、酷い有様っスね。


【円柱型の水槽の中身が、露わになる】
【表面には大きくφ≠フ文字が刻まれ、下方にはまるでアンプルのラベリングのように】
【内容物の名称だろうか、ウェスカ・クルーガー≠ニ記されていて】

【そしてその中に居たのは、長い銀髪の男。纏う黒のロングコートは、機関員の証】
【整った顔の双眸は閉じられ、体中に無骨なケーブルやコードが繋がれていて】
【水槽の全貌を目の当たりにした青年―――星屑野郎は、悲しげにそう呟いた】

【―――、―…大きな隙が、ここに生じる】
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/06/11(土) 14:57:34.22 ID:EqpAnjd+0
>>229

【気体となった硫酸は、今は薄くなっている】
【近づくと少し頭にくる可能性も高いが、さほど大したものではない】

【男に近づけば、付近に同様のビンが一個存在するのが確認出来る】
【いや、彼だけでない――他の仲間らも、それぞれ同様のビンを一個備えているのだ】
【谷山の判断にもよるが、これで同様の殺人兵器を三つ取得出来ることとなるはずだ】



【これで大方この男達の持つ表≠フ情報は理解出来たこととなるはず】
【ここからは経験と分析から裏≠フ情報を探り出すことも出来るだろう】
【特に前回の戦闘は、谷山にとって裏面を探るのに持ってこいの経験になったはずだ】


【まず、今の証明書らしきカードから確認出来る事項】
【所属:ブルゾン=\―この文字から察するに、他にも同様の仲間が存在していることは言うまでも無いはず】
【しかしS&C社といえば大企業――人材や兵器などは、それ相応の準備を行うのが非常に楽な現場であると言える】
【そう考えると、彼等の仲間に当たる人間は一体何人存在するというのか】


【次に、あの際に警察が到着したにも関わらず平然と同様の事件を実行出来る環境】
【勿論、警察のやる気や権力の弱さ、そして無能さによるものもあるのだろう】
【しかし見方を変えれば、彼らが、或いはその仲間らが完全に警察を制する権力を持っている可能性があるのかもしれない】


【そしてもう一つ、以前の戦闘において破壊したアレ≠フ存在】
【爆弾によって木っ端微塵になったそれを修復するのは難しいことである】
【しかしもし、彼等の上に立つ者が大企業であったら、ましてや星の国で軍需産業を営む企業であったなら――】

〈(――ゲンさんの奴等、連絡が遅い…何かあったのか?)〉

【谷山がそこまで考えを巡らせていたのであれば、それは確信に変わる】
【遠くから、少しずつ、地面を疾走するあの音が微かに聞こえてくるかもしれない】
【同時に路地の奥から、夜道を照らす仄かな光が現れるのが確認出来るだろう】
【五感を強化しているのであれば、音や光から人一倍その存在を早く察知出来るはずだ――】

【やはり、付近にその車は存在していたのだ――】
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 15:02:15.44 ID:l7XxNSTso
>>233

【言葉を辿るよりも早く、彼女の身体は先に動く
地面を蹴る華奢な脚が、たんと大きく地面を叩くと、彼女はまるで、羽が生えたかのように、低く、長く、飛んで
左脚を軽く地面に接し、床へと、その脚をスライドさせ、スライディングのカタチで、倒れこむ少女を、抱きかかえるだろう
地面との摩擦熱で、ソックスと、スカートの合間の太股に、微かな傷が入り、鮮血が漏れる】


……んぅ……何とか、間に合いましたね……っ


【最初に漏れるのは、安堵の言葉、貴方の言葉へ返すよりも、目の前の水槽の中身に言及するよりも
彼女が最初に辿るのは目の前の少女の安否、それが保証された今、一つ大きな肩の荷が降りた、というところか】

【恐らく、彼に出来た大きな隙=\―――それを、彼女は見逃すこととなろう
けれども、構わない――――これで、心置きなく、尋ねられる、と言わんばかりに
そっと、顔だけを、後方の貴方へと向け、言葉を辿る】


……すいません、知りたがりな女の子で
でも、一応自覚はしてるんですよ?――――だから、引き際も考えています

コレは何で∞貴方とどう関係があるのか=\―――……そして
貴方の心からの謝罪の言葉が聴ければ、満足してこの場を後にしましょう


【もし、可能であるならば、彼女はぎゅぅ、と自身の腕の中にあるであろう少女を抱きしめようとするだろう
傷の深さを確かめるためでもあり、止血の一環でもあり、出血で下がったであろう体温を上げようとしているのか】
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 15:08:36.51 ID:jgcocNI1o
>>234
【ビンを、一つ拾い上げる。そして、其れを手に取り、それもベルトポーチに収めて】

……っ、ぅ……。

【うめき声をあげつつ、壁にもたれかかり、思考を巡らせる】
【傷が深い、あまり時間がないのは自覚している。故に、能力を応用して思考を高速化して】 

(……大企業。それも、軍需。そして、所属部隊が書いてあるという事は、他にも部隊が有るということ。
そして、あの、帽子の術式や、武装。あのレベルの装備を全員が装備しているのなら、やはりS&Cクラスの大企業でなければならないだろう。
…………何が目的だ。ボランティア≠フ積り、じゃないのは恐らく、間違いない。
一発目の時点で、警察すら、牛耳っている。あの後、警察にどうなった聞いても教えてくれなかったからな。
……伊達や酔狂ではないのは、確実。そして、部隊が一つではないこと、そして、……、物資が豊富であると前提を於けば。)

――――そろそろ、逃げるべきか。
取るもんは取った、之以上とどまるのは得策じゃないからな。

【遠くから、車の音が聞こえてくる、しかし、車がたどり着いた時点で路地裏に谷山の姿はなかった】
【靴には血が付いていて、足跡は残る筈なのに、引換した時点でそこから先に足跡は無い】
【撒くために、谷山はワイヤーを路地裏のビルの屋上に伸ばし、そのルートで逃走したようだ】
【少なくとも、周囲を虱潰しに探索しなければ、谷山の逃走の痕跡を見つけるのは至難】
【しかしながら、路地裏のオトコたちの装備を確認すれば、かなりの情報が誰かに抜かれたのは間違いないと視えるだろう】

【……ただ一つ、落ち度があったとすれば】

【リーダー格の男を瀕死≠ノしただけで、止めを刺す事を忘れていたこと、だろうか――――】
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 15:20:49.32 ID:mrbAd8DPo
>>235
【抱きかかえられ、意識を飛ばしかけていた少女は微かに目を開き】
【豊満なその胸に頭を埋めていた事に気付くと、同性ながらもぱっと赤面し】
【傷はさほど深くなく、おまけに少女の特異体質だろうか―――、少しづつ、傷口が再生している】


「――、痛…ぁ、あなた、―――、ありがと、う。」
「ここは、危な…、からっ、逃げて―――、っ。私は……、…」


【水槽を放置して、自身も逃げる。その選択肢は、どうやら少女には無いらしい】
【重量もあり様々な機械に繋がれて動作しているらしい水槽、共に逃げるのは不可能】

【そして、悲痛な面持ちで覚悟を決めた少女を、スターダストは鼻で笑い】
【シオンの問いに、銃を弾かれた手を軽く振りながら応える】


コレ≠ヘ、俺とそこのクソアマで取り合いゲームしてるブツ、っスね。
僕とコレの関係はまぁ、先輩っス。
クソアマとコレの関係は、仲間≠轤オいッスけど。勝手な思い込みっスよ。絶対。


【忌々しげに、傷ついた少女を睨む】
【水槽の男を挟んで、両者の思惑はどうやら対立しているようだ】


……、…はーぁ? 謝罪っスか? ―――、訳わかんねっス。
寧ろそっちが、僕の邪魔をした事を謝って、そこのクソアマ連れて退いて欲しいんスけど!


【かつ、かつかつかつ】
【二人へと、歩み寄る青年の速度が徐々に上がって行く】

【そして……、…】


―――プラネタリウム=I


【スターダストの周囲に、金属製の大小様々な★が幾つも浮かぶ】
【厚さ1cm程の、黒い鉄板のような其れ。その内の3つがくる、くると回り出し】


いっけー、ブッ千切れー!


【二人目掛け、流れ星のように飛来する!】
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 15:22:53.45 ID:mrbAd8DPo
>>237
/微修正、10行目の一人称は僕です…
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) :2011/06/11(土) 15:33:46.90 ID:2gWFUoJL0
【路地裏】


【人通りが少なく静まり変えった路地裏】

【その路地裏に突如、強い風が吹く】
【その風は真上から地面に向けて吹き付けており、路地裏の砂やらの粉塵やゴミ屑を巻き上げる】

【やがて風は次第に弱くなり収まるが、その風によって巻き上げられた粉塵は路地裏の薄暗さとあいまって大変視界を悪くしている】
【そのとき、巻き上がる粉塵の中から、声が聞こえる】

ゲホッ…くっそ、ひでぇ…降りる場所まちがえた・・・

【次第に巻き上がった粉塵が収まってくると、その中に見える人影】
【白髪、薄く緑かがったの瞳の男。灰色を基調にしたジャージを着ており、手に白色のねじれた自分の背丈ほどの木の枝を持っており、首にはキラキラ輝く液体の入った試験管にチェーンが付いたような首飾りをかけている】

【男は顔をしかめながら、まだ少し漂う粉塵を手で軽くはらいながら、路地裏を歩き始めた】

240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/06/11(土) 15:34:50.25 ID:EqpAnjd+0
>>236

【車は路地の細さギリギリを抜け、その無数の死体が転がる一角へと辿り着く】
【彼等がこの車両を愛用しているのも、このように路地裏での行動を有利にする為なのだろう】

〈(オイオイ――嘘だろ――はぁ――〉

【やっと到着したその車の運転手は、窓からライトに照らされるその光景を眺めながら、動こうとしない】
【そして暫しの沈黙の後、車の上方にある四角いハッチをスライドさせて運転手は外に出た】
【路地裏の細さでは横から出るには難しい、そういった点も配慮しているのだろう】

〈…ブルゾンの“一軍”全滅かよ)〉

【今回谷山が潰した部隊は、彼等の中でも上の方に立つ存在だったらしい】
【拳銃を構えて周囲を見渡すが、広がるのはかつての仲間の惨い死体、そして彼等が仕留めたのであろう息のある数人の悪人のみ】
【男はため息をつくと、拳銃を持ったまま動揺を感じさせないかのように欠伸をする】

―――ノリ…―――

【ふと傍らから、男の名を呼ぶ声がした】

〈…なんだ、アンタ生きてたんですか。まあその能力なら長生き出来ると思ってたけど〉

…あのガキはぜってぇ潰すぞ…今度はワゴン使え、二軍の奴等も全員引っ張って来い

〈…ガキって誰?後でじっくり話聞かせて下さいよ。まずは“記憶を引き出す”ヤツに会わないとどうしようもないわけだし〉

…もう許さねェぞ…アイツの事は公に広がる前にブッ潰すッ…いいか、絶対だ、絶対だ…絶対だぞ…ッ…!

〈(一軍を壊滅させて、尚且つノブを気に入ってたゲンさんがここまで執着持つとか――何者なんだよ…!?)〉

【瀕死とは思えない、そんな気の強い口調で語る彼に肩を貸す男】
【この戦いを機に、谷山は彼等にとって“最も早急に潰すべき相手”となった――】
【やがて彼等の仲間が到着する頃になれば、数多の情報≠引き抜かれたことに気付くはずだろう】
【それからより一層谷山に対する因縁が深まるのは、言うまでもないか】

/他にレスが無い場合は、この辺で乙で宜しいでしょうか…!?
/返信がどうも遅くなってしまい申し訳ありません、有難う御座いました!!
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 15:36:38.03 ID:jgcocNI1o
>>240
//乙でしたー!
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 15:40:03.37 ID:l7XxNSTso
>>237

【貴女の表情に、仄かに彼女自身も頬が赤くなるものの
安心したのか、ふと、表情が緩んで、端正な顔が、微笑みに揺れる
貴女の言葉を脳裏に溶かしながら、思考を始める――――……彼女は、何をすべきなのか、を】


……分かりました、どうしても、護りたいと言うのですね
ならば、その言葉に答えましょう――――だから安心して、待ってて下さい
直ぐに此処を、安全な場所にしてみせますよ


【貴女に、逃走の道が無い様に、彼女にも、逃走の道は無い
貴女をそっと、その場に横たえると、彼女の問いへ答えを紡ぐ、貴方へと視線を揺らす
身体を向けて、自然体で立つと、唇を揺らし、言の葉を零す】


……ええ、そうですね――――……貴方の邪魔をした、という点では、確かに此方にも非がありましたね
その事について謝罪をしましょう、すいません、そして、ごめんなさい

貴方のお願いは、聞き入れることはできません――――……っ!!

Thnks fr th Mmrs=\―――!!


【パチン、と、彼女の耳元で、彼女の右手の指先が、軽い音を鳴らした
すると、彼女の手首のリングから、幾重もの光が、零れ落ちる
それが、ワイヤーロープであることは、少々、把握するのに時間がかかるかもしれない】

【彼女がスッと、右手を前方にかざすと、零れ落ちたワイヤーが、意志を持っているかのごとく、彼女の眼前で踊る
寸刻して、数本のワイヤーが絡み合い、大きな鉄製の網≠作り上げるだろう
網≠フ出所は、元のワイヤーとなっており、彼女がワイヤーを握るカタチで、その網≠動かすのだろう】

【彼女が右手を、思い切り振り上げると、ワイヤーで出来た網が、流れ星のように彼女へと飛来する星を拾い上げるだろう
行動が成功したならば、彼女はぐっと、右手の手首を、左手で握り締める】


流れ星≠掬うとは、何ともロマンチックですね、今ならいくつか願い事も叶いそうです
――――そんな幸運を、お返ししますよ――――……!!


【そして、思いっきり、右手を地面へと振り下ろすだろう
当然、網に星は絡まったままであろうか、貴方へとそれがたたきつけられる≠フは目に見えている
更には、通常の網の役割もある、半端な回避では、ワイヤーの網に絡め取られるだろう】

【――――……しかし、所詮はワイヤーロープ、貴方のスターダスト≠ノ、並以上の鋭利さが在れば、切り裂くことも可能だろう】
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 15:59:41.93 ID:mrbAd8DPo
>>242
【シオンの言葉を聞いて、少女は大きな黒い瞳を揺らした】
【あの危険な青年の相手を、彼女にさせる訳には―――、】

【――、―でも、彼≠護ってほしい。そんな葛藤の末に】


「あり、がとう……、ごめ、ね…ありが、と――、」


【そっと横たえられたまま、そう言い残して気を失い、力無く瞳を閉じ】
【一筋の涙が、頬を流星のように零れ落ちていった】

【―――…一方、スターダストは】
【絡め取られた★が、網と共に此方へ向かって叩き返されたのを、他人事のように眺めていたが―――、】


―――、――あれ。ヤバい感じ?


【直後、がきぃいん、と。強烈な金属同士の立てる音が響く】
【1m程の大きさの★を盾にし、叩きつけられそうになった其れから身を守ったのだ】
【それに依り網に捕獲されるのは回避したが】
【勢いで網を突き切った一つの★が、青年の腕を掠めていった】


っ! ……、もー頭に来たッス!!
不運じゃないっスかコレぇ!!!


【「うあー!」とか叫びつつ、苛立ちに任せてか】
【更に4つの★を、シオンを狙って飛ばした】
【狙いは右やら左やら当てずっぽう、回避は容易いだろうが、苛立ち故になかなかの威力だ】
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 16:20:14.03 ID:l7XxNSTso
>>243

【貴女の言葉が一片、掌に落ちて、とくん、と彼女の中へと流れ込む
思わず左手を、胸に当てて、その鼓動を確かめたくなるほどに――――……その言葉が暖かくて
心に契る誓いは、確固とした思いとなって、彼女を強く、後押しする】

【すっと、落ち着いた彼女の心が、静かに動く、彼女の思考が
彼女の言葉を、少しずつ、強くしていく】


……まあ確かに、禍福の基準は人それぞれと言いますし
尤も、私にとっては幸運≠ナしたよ?少し、スッキリしましたし……


【――――語尾が、強く、色を魅せる、紫苑色の瞳の奥に、赤色が滲む
それはまるで、赤黒色の薔薇の花、強く深く艶やかな赤色は、怒りの色、であろうか
尤も、錯覚にすぎないかもしれない、彼女自身に、それほどの強さなど感じさせないであろうが故に】

【華奢な体躯は、組み伏せるには難く、組み伏せられるには易く
その細い腕は、何かを為すには脆く、何も為さぬには堅く
――――けれどもその表情は、それらを知った上で、貫き通そうとする意志が感じられる
怒っている、というのは何となく、理解できるであろうか】

【彼女の下腹部に当てるような形で下げられている右手と、その手首を掴んでいる左手
彼女は切り裂かれた網を、手元で切断、放棄すると、左手をバッと、右手から引き抜くように離す
ぐっと、横に伸ばす形で、伸びた左手と、その先に集まっていく斜光=z


願わくは、私にとっての幸運≠ェ続くことを――――……流れ星にでも、願いましょう

Thnks fr th Mmrs


【横に倒された左手と、その手に握られ出現する、Cz75――――ほんの少し、指先で、虚空をなぞるように、左手を動かすと
心地よく爆ぜる、銃弾の音、風を裂き、音を歪ませ、オーバードライブのエフェクターを響き渡らせる
銃声は四つ、当てずっぽうの星達へ、キチンと狙いをあわせ、放つ――――……しかし】


っ――――……!!


【白いインナーに浮かぶ、紅い紅い、艶やかな模様
破かれた布の奥からは、服と間違うほどに綺麗な白色の肌で
――――……すぐさまソレが、赤色に汚される】


んぅ……ぅくっ……――――ぁッ……
なんて、威力ですか……ぐぅ――――……!!


【思わず、彼女は右手で、傷口を押さえるであろう、星の切っ先のひとつが、彼女の左腕を掠めていった
否、掠めた、という表現は正しくない、激情に任せて放たれた、彼の思いは、彼女の肉の一部を抉った≠フだ
傷口を押さえる白い手袋に、赤色が滲む、抑えても抑えても零れてくる血液は、まるで、涙を流すが、如く】

【かくんっ、と思わず足腰の力が抜けるくらいに、風が彼女の傷口を舐めていく
額に汗を浮かべながらも、未だ激情の思いは消えないのか、震える左手に握られる銃が、血まみれの牙を向ける】
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 16:33:00.99 ID:mrbAd8DPo
>>244
【この戦闘の中でも正確なその射撃に、スターダストは小さく舌打ち――、】
【――、―少女の肉を抉った★に「っイエス!」とガッツポーズ】
【全て落ち落とされてしまったものと思っていたが、まぁ放った青年よりかは★の方が根性があったようで】


ふっふふー、これ以上の戦闘はマズいんじゃないッスかねー?
今逃げちゃえばー、僕もクマさんみたいに追いかけたりはしないっスよー?


【――…まさか、少女がまだ震える左手に銃を握っている事を、失念しているのだろうか】
【この馬鹿っぽい余裕の見せ方的に、どうもその様である――…。】



【そして―――、――二人の、後方でかしゃん、と音がした】
【先程当てずっぽうに放った★が、とんでもない事態を引き起こしたのだ―――、】

【……、…だが、戦闘に集中しきっている二人の耳には、きっと届かない筈】
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 16:45:45.03 ID:l7XxNSTso
>>245

【痛みが数割ほど、脳裏を紅く染めるものの、思考の遅れは見られない
少しずつ落ち着いていく思考を片手に、彼女は推測を少し走らせた】


(……っ……軽口を叩いている割には、中々に恐ろしい能力です……
迎撃手段が少ないのもあってか、これ以上喰らうのは厳しいんですが――――……っ)


【今にも吹き飛ばされそうなぐらいに、崖の上に咲く花が如く、緩やかに両脚を揺らしながら、ぐっと立ち
彼女は傷口を押さえたまま、貴方へと視線を向ける
――――……貴方の思考が読めないのは、深読みしているから、か――――……】

【傷の痛みもあってか、思考が上手く働かない、貴方の言葉に、容易にかき乱される、心
じぃと向ける紫苑色の瞳は、怒りの色が強く滲んでいる】


そんなこと……っ!!誰が、するもんですか……
……それに、今、有利なのは――――こちらです……


【銃を握る手を強める、言葉を使い、貴方の注意を此方に、そして、彼女の持つ拳銃へと向けさせようとしたのだろう
貴方との距離は大体5mもない、彼女の持つソレは、中々の抑止力を孕んでいるだろうか】

【ハァハァ、と荒い呼吸は次第に落ち着いていくものの、額に浮かぶ汗の色は消えず
出血は依然として続いており、傷の深さが窺えるだろうか
時折、脚がかくん、と砕けそうになるものの、必死に、踏み堪え、その銃口を揺らさない】


私の腕前は、見たとおりです――――……ぜーったいに、外しません……っ
……分かったら、今すぐ此処から立ち去ることです、私も、熊さんみたいに追いかけはしませんよ?


【口だけでは気丈に言葉を紡ぎ、会話のイニシアチブを取ろうとする彼女
――――無論、とんでもない事態には、気づいていない】
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 17:08:53.54 ID:mrbAd8DPo
>>246
【向けられた拳銃。スターダストもようやく危機感を感じたか、口の端を引き攣らせ】
【ちょっと後ずさりしつつも、こちらにはまだ★があると】
【僅かな余裕を見せて、自分の周囲を確認したが……、…】


(―――、―…残弾0だったー!!!)

調子乗り過ぎました、マジすんません、撃たないでねーハハッ!


【先程の暴投で、既に力は使い果たしていたのだ】
【情けない声を上げつつ、自らを指して逸らさないその銃口に】
【両手を上げて降参の意を示してから―――、】


逃げるが勝ちッ、すたこらさっさとぉ―――、――…痛でっ!?


【間抜けな調子で、逃げ出そうとして……、】
【…少し大きめの機械の塊が、ごう、と二人の後方から飛来した】
【それは見事に、スターダストの後頭部に命中し――、―…星屑野郎、撃沈】

                  ゴミクズ
『―――、叩き起しやがって。塵屑野郎。』


【後方を確認したのなら、★がめり込み大きく割れた、空の水槽と】
【体に纏わりつくケーブルを、邪魔そうに外しながら近づいて来る……、…】
【……銀髪に真紅の瞳の、先程まで水槽にいた筈の男が、見えるだろう】

【先程の好投は、この男の犯行のようだ】
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 17:20:29.05 ID:l7XxNSTso
>>247

【――――……貴方のその態度に、拍子抜けと、安堵を、同時に感じる
何だかんだ言いつつも、彼女は他人を傷つけるのは嫌いなのであろう
銃が消えると、彼女の両手が空いて、ふぅ、とため息を零した】


あっ……ちょっと、彼女への謝罪の――――――――


【寸刻、頬を撫でる、鈍い感触
え、と疑問に思うすき間もなく、ただただ頬に感じる冷たい軌跡
そして眼前に踊るのは、道化師のようにあっけなく退場する、スターダスト
――――何事か、と思考が働かず、脚がもたつく】

【それでも数秒して、ようやく脳内が落ち着き、思考が整い
乱れた呼吸をどうにか整えると、状況を把握していく
――――まず、彼女は、倒れたスターダストの元へと駆け出すだろう】

【揺れるたびに、傷口に風が染みるのか、瞼をぎゅっと閉じて、痛みを噛み締めた】


っ……だ、大丈夫ですか!!え、えっと……こんなとき、どうするんだったっけ……っ


【スターダストの元へといくと、ぱたん、と座り込み、彼へと言葉を交わす
そうして、数秒、彼へと注意を向けた後、言葉に惹かれるカタチで、貴方へと視線を揺らがせた】

【――――寸刻、固まる、痛みを忘れ、脳内に走る幾重もの、思考
それでも、気丈な表情は崩さず、ぎゅっと、凛とした表情で飾り立てた】


何をなさったんですか……こんなこと……当たり所が悪ければ死んでしまいますよ……!!


【言葉はやけに空虚に、室内へと染み渡り、反芻され、真空管で増徴される
響く音は弱々しく、座り込む彼女から手向けられる謙譲にも似た、仕種
脚をパタンと、地面に付けながら、左手の傷口を押さえつつ、貴方を見つめる】
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 17:34:39.03 ID:mrbAd8DPo
>>248
【スターダストに駆け寄ったシオンを見遣って】
【男は不思議そうに首を傾げ、未だケーブルのへばりついた左手を気だるげに持ち上げて】
【がしがし、と水気の残る頭を掻く】


――、―そいつは。お前に害を成した男だろう?
わからねえな。心配してやる理由が何処にある?
死んだら死んだで、お前にゃ得だろ。邪魔モンが消えるんだからな。


【名称はウェスカ、だったか。心底冷たいこの男の名は】
【一方のスターダスト、意識は遥か彼方へお飛びになったのだろう】
【心優しいシオンの問い掛けには、応えられず。全く以て残念な奴である】

【そして、もう一人。先程まで気を失っていた少女が、代わりに目を醒まし】


っ、シオン…! 倒したんだね、ありがと、うっ!


【状況を知らない少女は、シオンがスターダストを倒したものと思っていて】
【覚束無い足取りでシオンに近づき、今度は精一杯に抱きしめ返すだろう】

【シオンばかりに気を取られていて、水槽から目覚めた男にまだ気付けていない】
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 17:49:20.39 ID:l7XxNSTso
>>249

【スターダストの元へと近寄り、無事を確かめると、安堵のため息が零れ
そして同時に、ウェスカと呼ばれた男の言葉に、心を揺らされる
ぐっと、唇の端を噛んで、開いて、紡ぐ言葉は――――……どこまでも、エモーショナルな言葉】


……例え、悪人であろうと、邪魔者であろうと、この世界に死すべき命なんてありません
生きている限りは、罪を償うことも、過ちを認めることも、そして、抗うこともできるんです

――――……苦しんでいる人を心配し、救おうとする
その行動に、思想も、信教も、言葉も、いらないはずでしょう?


【寸刻、彼女の言葉の後に広がるであろう、凪のような静寂、それをかき乱す可愛らしい蛇
少女が目を覚ましたのに、彼女の心も揺れる、視線が貴女へと揺れて、表情に笑みの色が萌える
――――……尤も、傷口もあって、心配していたのか、満面の微笑とは言いがたい】

【ひとまずは、ウェスカより少女へと注意をやり、此方へと近づく少女を受け入れようとする
――――そして、ぎゅぅ、と抱きしめられるであろう――――……】


ふぇっ……あ、あの……ちょっと……もう、こんなとこで、恥ずかしいですよ……
そ、それに――――っぅ……んぅ……もう少し、くぁ……手加減していただけると……ぉ……うれひぃ、です……


【貴女に抱きしめられ、傷口が、染みるのか、ビクッ、と大きく反応し、きゅぅ、と表情を赤らめつつ、苦悶の色を滲ませる
彼女自身も抱きしめられるのは嫌いではないのだろう、むしろ、嬉しそうな表情を見せるものの
ビンカンな傷口の神経を撫でる、その感触は、さながら、身体の底からたたき起こされるようなもので
ハァハァと、小さな唇から零れる、暖かい吐息に、微かに嬌声が混じり始める】

【どうにか逃れようと、座り込ませた両脚を、苦しそうに揺らすものの、汗がじとーっと、張り付いて、逆にむず痒くなってしまい
呼吸の荒さを止めるには至らず、むしろ、悪戯に助長させる結果となるであろうか――――
苦痛と快楽が同居している、との言葉は、言い過ぎでは無いかなー?】
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 18:09:38.83 ID:mrbAd8DPo
>>250
【シオンの言葉、それを一笑に付して】
【呆れた、と言わんばかりに諸手を軽く上げて見せ】


馬鹿馬鹿しいな。全ての命は死す為にある。
時間が伸びるか早まるか、それだけの違いじゃねえか。
どうせ誰しもチープな一生だ、出来る事が多かれ少なかれ…

――…ハッ、下らねえ偽善だ。金も出ねえんだろうに、ご苦労なこったな。


【温かなシオンの言葉は、この男には僅かも響かないのか――、―…】
【――、―…一方の少女は、シオンの暖かさを全身で感じようと】

【抱き締めすぎた所為で喘いでいる事に、果たして気付いているのか否か】
【豊満な胸に再び頭を埋め、すん、と。少女の香を一杯に吸い込む】
【その動作は、非常にくすぐったいものだろう】


「ありがとう、本当に―――、っ!!!
 ウェス…良かった、ウェスも目を醒まして……、…!
 あたし、あたしだよ、リッカだよ! 解る、よね!?」


【ここで漸くウェスカに気付いて。少女――、リッカは更に満面の笑みを浮かべ】
【右手薬指の、φのモチーフを彼へ見せる。男の首元にも、同じモチーフが輝いていたが――…‥】


―――、――誰だお前。


【残酷な言葉が、廃工場に響いた】
【彼を守るために、シオンの力も借りて奮闘した、その筈なのに―――、】
【シオンを抱きしめたまま、リッカは目を大きく見開いて――、…小さく震えだし】
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 18:28:12.70 ID:l7XxNSTso
>>251

【少女に抱きしめられ、思わず表情が緩みそうになるものの
ウィスカの言葉は、それでも、彼女が無視できるほどに、軽い言葉ではなかった
胸に湧いてくる思いは、明確な言葉となって、その細く華奢な喉を震わせ、心情を吐露する】


……確かに、人の一生なんて、チープなものかもしれません
けれども、その時の中で、誰かの中に残ることはできます
――――例え死んだとしても、思い出はDead Memories≠ノなんてならないんです

ですから、私は……どんな人にも、嫌な思い出で、残って欲しくないんです
犯罪者≠ニして、記録に、記憶に残るなんて――――哀しすぎるじゃないですか……っ


【それは、パラノイアにも感じられる、ウィスカの言葉
辿っていけば、貴方の思想の、思惑の色に塗り替えられそうに思うほどに、貴方の言葉は、強く、深い
けれども、彼女はそれに、抗いの思いを唄う、届かなくとも、そこに残ることは出来る】

【じぃ、と貴方を見つめる、紫苑色の瞳は、今にもはじけそうなほどに
夜露をしっかりと、瞳の蕾の中にはらんで、潤沢さを、輝かせながら
――――……言葉の強さを、思いの深さを――――……彼に負けないように、紡ごうとした=z


ひゃっ、ぁっ……や、やめっ……苦手らんですっ――――……そ、そういうの……
だって、その……その、なんだか、じーんっ、て……あつくなるはら……

ふぁ、はぅ――――……っぁ、ぐぅ……


【全身の神経が、薄皮を爪先で剥いだように、むき出しになっているようにも思えて
貴方の柔らかく、甘い吐息に、弄ばれて、髪の感触に、愛撫されて
言葉を探す、思考を[ピーーー]、甘い甘い砂糖のような甘さが、脳内へと溶け込んでいく】

【たらん、と地面に座り込んだ両脚は、汗でびっしょり濡れていて
力なく、今にもだらん、と倒れそうな表情は、きゅぅ、と今にも泣き出しそうで
白いほっぺたを、真っ赤に染めながら、彼女は――――……少しずつ、思考を揺らめかす】

【――――……自身の、胸元で震える、小さな感触が
麻薬のような酔いを、一気に醒ましていく】


ひっ……一体、どういう意味、れす――――ですか……?
貴方と……リッカは、知り合いでしょう?


【判断材料も乏しく、脳内はしっかりと働かないが
それでも――――何を紡ぐべきかは、分かった様子
腕の中で震える、小さな命が、望むことは――――……分かるに決まっている】
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 18:51:51.53 ID:mrbAd8DPo
>>252
【必死に、自らの信条を、心情を訴えかけるシオン】
【紫苑色の瞳で見据えられた真紅の瞳は――、微かに揺らぎ】


―――、―っくく。夢見がちな少女の、戯言ってか。
死んだ事も無いだろうに、良く言えてやがらぁ。

……、…まぁ、あながち間違ってはねえが――。


【一度死んだ身、故に彼女の言葉は沁みて解る。生き返った今も、脳裏に焼きつく『友人』の記憶】
【ただ――、他にも思い出せない、思い出が在った】
【勿論、それは少女の言う通りDead Memories%凾ナは無い】
【忘れたんじゃない、思い出せないだけだ―――、と。そんな結論をつけ】


知り合い――? そいつと、俺がか?
―――、―…人違い、じゃねえか。
この場で俺の知り合いなのは、ここで伸びてる出来そこないの後輩だけだ。


【そう吐き捨てると、スターダストの首根っこを掴んで、ずるずると引きずって行く】
【声を掛けられたにせよ、振り向きもせずにそのまま去って行ってしまうのだろう】

【彼を求めて戦った、後輩≠ニ仲間=\――、蘇った男・ウェスカは、無情にも前者のみを選んだ】
【去りゆく彼――、―…ウェスカの背を、絶望に打ちひしがれた様な表情でリッカは見つめて…】


っ、ひっく……、…うああぁん!!


【少女の豊満な胸に顔をうずめて、泣き出した。抱き締める腕には更に力が籠って】
【シオンがそのまま胸を貸してくれたのなら、暫しの間、リッカは涙を流し続けるのだろう】
【廃工場を、冷えた月の光が、か細く照らして――、―…】

/この辺、でしょうか…?
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 19:01:05.08 ID:l7XxNSTso
>>253

【返す言葉も無く、行くがままに、時の流れに任せることしか出来ない
後に残るのは、無常な舌触り、ただただ静かな残香が、妙に鼻を擽る】

【良い励ましの言葉も無ければ、慰める行動も出来ない
――――ただただ静かな、涙の音だけが、しんしん、と降り積もっていって】

【夜の訪れを告げる、月の光が、薄く影を延ばすと、切り抜かれたように、ぽっかりと、月光の下に、二人の少女が咲いている
寄り添うように、祈り続けるその涙の音だけが、静かに響いていった】


/かねー、乙でしたー!愉しかったよー
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/11(土) 19:08:03.71 ID:mrbAd8DPo
>>254
/乙でした、こちらもとても楽しかったです…!
/長々とお付き合い頂き、本当にありがとうございました!
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 19:59:38.10 ID:q0IBUPHo0
【――――――――――――――――水の国『風霊統主の城』】

【周囲を森に囲まれ、穏やかな湖の湖面に浮かぶ、『Justice』の本拠地『風霊統主の城』――――世界の悪と戦い、寄る辺なき窮民を救わんとする、正義を旗印に掲げた者たちの帰る場所】
【――――――――そこは、今まさに戦場へと様変わりしようとしていた】

「兵員の配置は!?」「既に森林地帯へと展開完了しています!」
「砲撃用の自走砲2基は、所定の位置にて待機!!」「了解!!」

【――――――――森林の中に紛れる様にして、蠢くは『Justice』に敵対する勢力による連合軍】
【その数、一般兵を合計して1500――――姿を隠すには無理があるかに思われる様な、決して小さくない規模の部隊ではあるが】
【彼等は、実に巧妙に闇に紛れて展開し、侵攻準備を着々と進めていった】

「――――もう一度確認するぞ!!
攻撃命令があった後、能力者を中心とした少数精鋭の部隊が、城に対して白兵戦を仕掛ける!!
我々の任務は、自走砲陣営の守備、及び湖面に即席の橋を敷設する事による、先遣隊の支援だ!!
先遣隊による白兵戦が成果を上げた場合、自走砲2基と、携行火器による砲撃を仕掛け、以って作戦は終了になる!!
攻撃命令が出るまで待機……決して抜かるなよ!!」

【士官の立場に居るらしい男が、部隊の人間たちに喝を飛ばす】
【――――――――能力者による迎撃能力を奪って後、砲撃によって施設を破壊する事が、彼等の目的】
【準備を終えた部隊は、ただ攻撃命令を待つ為に、死んだように静まり返って待機していた】



【同時刻――――――――――――――――『風霊統主の城』上空1000m】
【――――――――全領域拠点航空武装機『グランバルバレイ』機内】

「――――――――目標上空、直上へと到達しました」
うむ…………
{――――――――……………………}

【軍服の様な黒く豪奢な服を着込み、金の長髪をオールバックにした大柄な男――――――――『暴蜂』総帥、シュバルツ=L=ヴェイスが】
【様々な情報が錯綜するモニターに視線を注ぎ、数刻後には戦場と化すであろう眼下の大地に、寸分の隙もない視線を走らせている】
【その背後には、全身を赤い炎で包んだ、人間の頭部程の大きさの蜂が、静かに控えていた】

「…………作戦開始予定時間、1分前です」
よし……マイクを

【攻撃命令を出す時が来た――――――――シュバルツは、眼下の全部隊に通じる無線のマイクに手を伸ばす】

――――――――所属の垣根を超え、今宵同一の目的の為に集った、全ての者たちに告ぐ…………
もはやこの様な事など、口に出して言うまでもない事とは思う……しかし、忘れてはならんのだ
『Justice』は自分たちの正義を狂信し、愚かにも――――実に愚かにも、我々と敵対する道を選んだ…………
例え『悪』と断じられても、カノッサの諸君は生きる道を、彼等の言うところの『悪』に見出すしかない…………そういう境遇にある諸君も、決して少なくは無いだろう
ならばどうするか……――――――――破壊せよ。『Justice』の全てを徹底的に破壊せよ…………
世界の守護者を気取り、我らの障害となる事を選んだ者たちに、『破滅』――――『破壊』と『滅亡』を、齎すのだ
『暴蜂』……そして『カノッサ機関』の全将兵に命令する…………シュバルツ=L=ヴェイスの名の元に、命令する

          ――――――――作戦を開始し、我らの願いを砕かんとする『正義の名を冠する逆賊』を、この地上から一掃せよ――――――――

【戦場に立つ者全てを見ている、見守っている――――そう表現するかのような、大仰な攻撃命令が、全ての者たちに下された】
【これもまた、上に立つ者として従う者の心を奮起させる為の、シュバルツの実践する独自の帝王学の一つ】

…………高度を下げろ。部隊を降下させる
「了解…………」

【地上と空中からの、二重侵攻――――彼等もまた、戦場に赴く】

これで終わりだ。レイド、アストラ…………そして、私を否む全ての愚者達よ…………
悔い改めの機会は、既に逸した――――――――後はただひたすらに、死へと赴くだけだ…………

/続きます
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 20:01:03.72 ID:q0IBUPHo0
【――――――――『風霊統主の城』4階屋上】

「――――待て、おい待てよレイド!!」
[一体どうしたんだ!! いきなり屋上に駆け出して!?]
――――周りの敵はフェイクよ!! 多分……父様の狙いは…………!

【――――今回の戦闘の仕掛け人、『暴蜂』の目標であるレイド=E=ヴェイス、アストラ=O=ヴェイス、そして東 銀鶏】
【彼等は、突如駆けだしたレイドを追って、屋上へと飛び出していた】

〔――――――――ヒャッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!
流石に首領の腹を読んだのかよ、レイドォォォ!!〕
《レイド殿……アストラ殿……そして、東 銀鶏…………!》
<<<<<――――第一級優先攻撃目標、レイド=E=ヴェイス……第二級優先攻撃目標、アストラ=O=ヴェイス並びに、東 銀鶏を確認…………>>>>>

【果たして屋上には、空を見上げれば天に蓋をするように、巨大な影が覆いかぶさっており、そこからいくつもの影が飛び出してきた】

【胸元に、逆三角形の金のプレートに蜂を象ったバッジを留めた、白のビジネススーツに身を包んだ、赤の不健康そうな長髪をした痩せ身の男――――ガルンロード=イクシール】
【青の下地に黄色のラインが入った大型の甲冑に身を包み、逆三角形の金のプレートに蜂を象ったエンブレムを甲冑に取りつけている、2m半はあろうかと言う巨体を誇る大男――――グルゴン=イクシール】
【そして、額に、α、κ、μ、ο、υの文字が刻みこまれた、黒のボディースーツを着込み、目元をバイザーで覆っている、小学生ほどの5人の少女――――リイロクローン】

〔しっかし……わざわざ姿を見せに来たってのは……観念して死にに来たのか、お前ら?〕
《……言っておくが……降伏は認められぬぞ……。殿の厳命であるからな…………》
<<<<<…………>>>>>

【攻める側としては、一見不可解な状況でもある。狙われている事を知って、わざわざ『獲物』が雁首そろえて出迎えてくるものだろうか】
【軽口を叩きながらも、暴蜂の一行に緊張が走る】

そんなんじゃないわ……あたしがここに逃げ込んだ事で、今回の事態を引き起こしてしまった…………
だから、護ってもらうなんて立場で、城の中で震えているのが嫌なだけよ…………
ここが落ちたりしたら、もうあたし達には行き場が無い……こうなった以上、もうこうして立ち向かうしかないのよ…………ッ!
「……レイドの言うとおりだなぁ……父上のお抱えであるてめぇらだって、無敵の軍隊じゃねぇんだ…………!
きっちり、返り討ちにしてやるよ…………!」
[……こんな所でビビってて、世界一が名乗れるものかよ!!
特にグルゴン…………いつぞやの雪辱、注がせてもらうぜ!!]

【――――言ってしまえば、無策で飛び出してきた様なものだ。しかし、何も玉砕覚悟で飛び出した訳ではない】
【座して滅びを待つよりは、出でて死中に活を求めん――――その為に、彼等は飛び出したのだ】
【まさに絶体絶命の状況下。そうするしか無いからこそ、彼等は戦場へと自ら赴いたのだ――――――――】

【――――彼等の戦いを見守る様に、『グランバルバレイ』はギリギリまで高度を落とし、ただ待機に甘んじている】

/イベント開始です
/襲撃側の方から投下を行ってください。対主催の方々は、これにレスをお願いします
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 20:03:57.98 ID:MVNTzhMo0
【水の国 / 『風霊統主の城』より北西 / 森林地帯】

【背の高い木々が並び、その隙間を静謐だけが埋める】
【小鼠や鼬の輩が音もなく駆け過ぎて、せせらぎだけが鼓膜を撫ぜる】
【空が燃ゆ今日この日とて、この場所だけは――】


【―――否、】
【静かに静かに、風に紛れるように、此処には何者かが潜む】
【櫻の忍道を修めた彼には、捉える事が出来るだろうか】
【蛇のようなふたつの息遣い、僅かに早まったふたつの鼓動を――】

 【もし、それを探り当てる事に成功したなら】
 【道に程近い林中に身を隠した、何かの正体を知るだろう】

(航空戦力、および対空能を備えた砲台は未確認)
(あとは、混乱に乗じて、中枢へと「飛び込む」のみ――)
(あくまでも、機関の目的のために……?)

(うふっ………飛べますわね?)
(わたしの可愛い“ファーゴ”……ちゃん?)

【それは腕の代わりに、帆のような一対の巨翼を備えていた】
【反り返った鶏冠を戴き、肉を切り裂くことだけを考えた鋭い歯列を口蓋に宿し】
【足を生やして頚を鮫のものにすげ替えられたような、翡翠色の大蛇だった】
【大陸の人間は、それを――「飛竜(ワイバーン)」と呼ぶのかも知れず】

 【――さて、その上に。思案に耽た面持ちの、人影も見えただろうか】

【白色をした柔らかい羽飾りが付いた、焦げ茶のミニベレーと】
【膝下丈の黒いブーツを履き、紺地金ラインが物々しい立襟左前の軍服風コートに白手袋】
【そして。斯様な重たい装いに負けないほどに富める双丘を持つ少女が】
【竜のざらついた背に配された「鞍」に、跨っている】


 【細いとも言えないような腕(かいな)には、着剣した燧発の小銃を抱き】
 【黄に近しいヘーゼルの双眸が見据える先は、「正義の牙城」】
 【湛えた微笑も、柔らかな視線も、揃って不快な粘性を帯び】


【―――疑うべくもなかろう、彼女の、「悪」は。】


//フェーデ(と、飛竜ファーゴ)です
//獅子堂さんの方、よろしくお願いしまし!!
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 20:04:24.01 ID:I58Z9e1ro
【『風霊統主の城』―――周囲湖面、簡易筏】

【波こそ無いが、少し揺れる。陸上と違って、足場も良くはない】
【蒼い軍服の彼女が思ったのは先ず、そんなことであった。】

(既に機関は抜けた。それ故、これは単なる私戦だが……しかし)
(作戦の詳細を知らないのは痛いな。おあつらえ向きの場所が有ったから、来たものの)
(果たして此処に私の求めるものが存在するかは、甚だ疑問――――。)

…………、……まぁいい。
善も悪も敵に回しておけば、それだけ機会は増えるだろうしな。

【銀色の髪、褐色の肌。サングラスをかけて、右の大腿にはナイフホルダーを括る】
【そういった出で立ちの女性が、湖上の道を進んでいた】
【向かう先は正義の居城。然しながら考えとしては、行き先よりも番人を探しており】
【時折、どこかから聞こえてくる喧騒だとかを耳に入れながら、道の先を見据え――――。】

/谷山君の方、よろしくお願いしますのっ!
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 20:04:47.55 ID:r4GnXFsAo
【風雲統主の城――城門前】
【聳え立つその門の前に立ち尽くし、扉に手をつける人影がひとつ】


……ここが、<Justice>の本拠地かぁ。


【その正体は。鮮やかで爽やかな薄緑色の瞳を持つ、黄緑のパーカーに身を包んだ少女だ】
【丈が長くてミニスカワンピースみたいになっているその服には、フードに三角耳と背中に尻尾のお飾り付き】
【濃緑のショートカットは、何故だか左サイドの一房だけ長くて。「鈴付きの紫のリボン」で結ってある】

【――――119。レスキューナンバーの刻まれた、銀のチョーカーは。正しく「従属」を表していた】

【視線を上げて門のてっぺんを見定めようとして、首が痛くなって、やめる】
【ち、と舌打ち一つ。少女はふいに軽く拳を握り、】


――――ここを「落とす」お手伝いが、できたら。
ボクはひとつ、――――上に行けるよねぇ?


 【こん。】――――【こん】【こん・こん】
 【――――こん、こんこんこんごんがんがんがんがんがんがんがん!】

【四回より、多くの数の荒々しいノック】
【それは明確に、「敵対」を表す行動として。――此処に現れる「守護者」に、アピールされるだろう】


//セラフィナイトです。護くんの方、よろしくお願い致します!
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 20:06:55.83 ID:jgcocNI1o
>>259
【だん、っ】
【筏の端の先に、立ち、ゆっくりと近づいてくる影がある】

【白い髪をそのまま後ろに流して適当にヘアゴムで纏め。普段は眼帯で隠れている右目をそのまま晒している】
【右目のあるところには、虚空の眼窩が有り、銃痕と切り傷の跡が残る】
【格好も、学ランではなく、入院服。そして、体からは繋がっていない点滴の管が伸びている】
【全身には大量の包帯が巻かれ、僅かに血が滲んでいる。明らかに満身創痍といった様相】
【普段は精緻な作りの義手が装備されている左腕には、どう見ても市販品の筋電義手が】
【そして、右腕の手首には特に厳重に包帯が巻かれており、その先の手はぴくりとも動かない】
【しかし、ベルトポーチはしっかりと腰に巻いて、戦う装備だけは装備しているのが分かるだろう】

【そんな、半死人のような少年が、ガルニエに立ちはだかった】

――っ、ぐ……ッ、う……ッ!!

【うめき声をあげつつ、ガルニエを睨みつける谷山】
【気がつくだろうか、彼の全身から、哲学者の卵の悪意の魔力が立ち上っている事を】
【薄い入院服は、服の上からも、腹部と右肩に有る哲学者の卵の膨らみを分からせる】

…………通さねぇ、ぞ。
ガルニ……エ……ッ!

【ぎしり、とぎこちない動きで左の義手を動かし、ベルトポーチから拳銃を取り出して言う】
【谷山の義手は基本、専用に微調整を施しているため、生身以上によく動く】
【しかし、逆にそういう義手≠オか使っていないため、市販の義手には慣れていないのだ】

//ガル二工の方、本日はよろしくお願いします!
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 20:10:52.00 ID:8dI+Jqero
【『風霊統主の城』周辺】

【水の国──かの『城』を擁立する森林地帯の北東部】
【そこだけ木々を毟り取ったような荒地が広がっていた】

【今は生物の気配さえ希薄で、嵐の前の静けさを呈するかのようだったが】

 ──おはようございます、おはようございます

【唐突に声が響く。遠方から、歩んでくる人影があった】

 毎日お仕事、お疲れ様です
 おはようございます。ありがとうございます。夜分遅くに申し訳ありません

【──きっちりと七三に分けられた黒髪に、柔和な黒い瞳】
【糊のきいた黒いスーツを身に纏い、角の丸い黒縁眼鏡をかけている】
【高級そうな黒の革靴を履いて、右手に提げているのは皮製の手提げ鞄】

【尺で計ったかのように、服装の一切には乱れがなく】
【その固定された温和な笑みも相まって、まるでサラリーマンの標本のような風貌であった】

 今日も一日、爽やかな気分で勤めさせて頂きます
 多くは語らず汗水流し、笑顔で明るく誠実に

 ありがとうございます、ありがとうございます
 皆様のご声援が何よりの力でございます

【周りに人もいないのに、男は喋り続けた】
【暗記したものを復唱するように、その声は淀みなく】
【足取りも軽やかに、黒いセールスマンは歩み続ける】

 おはようございます、おはようございます
 
 勤勉実直、品行方正。清く正しく前向きに

 世界の平和と未来を築く
 毎度お馴染み、『カノッサ機関』でございます

【「おはようございます、おはようございます──」】
【縷々と語られる口上は、オウムのようにひたすら繰り返される】
【終止符代わりに打たれたのは、悪の代名詞。底抜けな明るさは、皮肉なのか】

【男は歩み続けていた。背筋を張り、線上を歩むようにぶれることなく】
【歩幅も完全に一定で、瞬きさえも定められた間隔を正確に刻み続けている】


 ──おはようございます、おはようございます
 我々、愛と勇気をお届けする、『カノッサ機関』の者でございます


【──右斜め上に37°傾げられた視線】
【その黒瞳は、じっと、あの『城』の方角を見上げていた】


//襲撃側、タナカです。朔夜の方、よろしくお願いします!
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/11(土) 20:11:33.56 ID:Xq3GNnOBo
【簡易筏付近】

【侵入のために即席で拵えられた水上の足場―――その岸に、二人の人影が現れる】


「……道案内は、ここまでかな」

【一人は、夜色ののっぺりした無装飾な仮面を付けた、壊れた錠の形の髪飾りを付けたスタイルのいい人物】
【漆黒の長髪は後頭部の高いところで結ばれポニーテールとなり、夜色の仮面は無機質さと冷たさを感じさせる】
【制服風の黒い上着とスカートを赤いインナーに重ねるように着ており、白のニーソックスが足を覆っている】


ほう、実際に見るのは初めてだけど……なかなか小奇麗な場所じゃない

【そしてもう一人―――メリハリのある体形で、大人びた雰囲気を持った橙色の瞳の女性が、視界に収まった『城』を見てそう評する】
【黒に近い濃紫色の背にかかる程度の長髪は所々が跳ねており、ぴょこんとアホ毛も】
【黒いコートに焦げ茶色のブーツと、この時期にはいささか以上に怪しい出で立ちをしていて】
【その背中には、先端に鎖の絡まった大きめの赤い球体が付いた、銀色の杖が背負われている】

「私はここで待機、ティナの戦闘の如何で適宜行動する、で良かったかな?」

ああ、それでいいとも……[ピーーー]のはアタシの役回りさ

【コートの女が、小さく舌舐めずりをする―――妖艶さと、狡猾さ。それらを同時に感じさせる歪な笑みを浮かべて、彼女が筏に踏み込んでいく】
【ぎぃ、と小さく足場が揺れる音が響く―――ぎぃ、ぎぃ。悠然と進むコートの女に従うように音が続く】

【血を求める『正義の敵』が、そこに居る―――】


//アメシスティナ(と何か)の人です、重太郎の人よろしくお願いします
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/11(土) 20:12:23.18 ID:JZVa+wWAO
【風霊統主の城・吊り橋前】


気に入らない演説ですけれど、ね、それを理由に脚を止める事なんて赦されない。
悪いですけれど、戦いを終わらせる為には、私の理想を叶える為には―――。

【闇夜を切り裂くような一筋の閃光が、暗い夜を、黒い森を一瞬だけ照らしだす】
【風霊統主の城、跳ね橋の前、其処に、煌めく刃を手にした小柄な人影が一人】
【カノッサ機関の制服を身に纏い、手に光を纏う細剣を握った、陽光のような金色の髪と翠玉のような碧色の瞳が印象的な小柄な少女】
【その首には、小さな銀色のペンダントが掛けられていて、其処には《No.300》との文字が彫り込まれている】
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 20:12:52.72 ID:xbk8SnwKo
【『風霊統主の城』、城門前】


怖いのか? ハイド。腕が震えているぞ

茶化すなよ、此葉。私を誰だと思っている。
あと、所外ではその呼び方をするな

【湖畔から離れた、湖の中心に浮かぶ『Justice』の拠点である、この城、その城門前】
【片側が壁、片側が湖になっており、辛うじて戦闘スペースこそあるものの走りまわるほどの幅はない】
【そんな城の前に、白。】【白衣を着た、二人の少女が。城壁に手を掛けて、静かに佇んでいる】
【二人の容姿は、同一。類似だとか近似だとかではなく、画一】

・・・悪かったよ、夜夢。それで、準備の方は?

万端だ。今なら、月の軍団が攻めてきても一掃さ

 【身長は130半ば辺り、割と華奢な体型をしていて】
 【腰の辺りまで伸びた髪は、空中に溶け込むように白く】
 【まだ子供であることを示す、つんと張った肌は雪の様に白く】
 【小学〜中学生くらいであろうか、小さな身体でぶかぶかの白衣に身を包み】
 【蒼空を写し取った様なアクア・ブルーの瞳】


・・・君は相変わらず、洒落が下手だなぁ
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 20:15:52.20 ID:I58Z9e1ro
>>261

………なんだ、その無様な格好は。

【一言、侮蔑である。青年を見て構えるより先に、それが口を突いた】
【全身の怪我、左手の様子、右目、右手、加えて拳銃】
【例え鉛玉の標的にされようとも、彼女は眉一つ動かさずに右手を上げて】

私はな谷山基樹、わざわざこんな所に、何をしに来たと思う?
戦いに来たんだよ、剣や拳や能力を交えて血を流す、そういうものをな

……貴様に今、それが出来るのか?
殴れば倒れ、刺せば死に、今にも壊れそうな青年に。
戦うためだけに十何年と生きてきた私を、止めることなど出来るのか?

【サングラスを外す。偶然か、彼女も右目は潰れていて、左腕は肘先が無い】

【軍服のポケット、その一つにメガネを差し入れ、右手を空け】
【俄に自身の周囲を薄暗く発光させながら――――カツン、と一歩】
【撃つなら撃ってみろと言わんばかりに、ガルニエは大きく踏み出して。】
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/11(土) 20:16:53.13 ID:QT9H3CdH0
【風霊統主の城 屋上】


【本隊が下り去った航空機から、ひとつの影が飛び降りる】
【容姿は、白の短髪に黒の燕尾服、背中には当たり前だがパラシュートが開かれている】


【地上まであと1mというところで男は突如、パラシュートを脱ぎ捨てる】
【すると、パラシュートは突風により吹き飛ばされる】

――――――っほ!

【男のほうは空中で180度回転し逆立ちで着地を決める】
【なんとも奇妙だが男は当たり前のように着地したのである】


ふふ、傭兵としての初仕事、腕がなりますね

黒笠流罪、推して参ります!


【逆立ちしながら笑う男は何とも奇妙である】


//襲撃側、流罪、ですヴァーデットの方よろしくお願いします!
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 20:20:13.62 ID:DpRgjk8Wo
>>265
【同時刻、城門前】
【同じ様に、城壁に寄りかかって、座っている少女が一人】

……別に、どうでも良いんだけどさ
野次馬根性での見物だったら、あんまりお勧めできないよ?
いや、普通に参加しようって言うのでも、お勧めはしないけど

【顔には、右眉の上から瞼を通過し、頬に至る幅の広い傷】
【首からは聖ユダのメダイのペンダント。両腕に真紅の籠手を装備した、灰色のロングポニテの少女だ】

【彼女が何をしているのかと言うと、現れた二人のやりとりを見物しつつ】
【自分がこれから戦うことになるフィールドを確認している】
【走る場所も無い程狭い。室内で戦うのと、殆ど状況は変わるまい、と見て】


……今夜は厳戒態勢、部外者には即刻お帰りのお願い
受けられないなら実力行使、単純明快だと思わない?

【やがて、壁から少し体を離し、両手をだらりとぶら下げた】


/どっちがどう喋ったか分かりにくいから、二人の台詞を括弧で区別してくれると有り難いかも
/と、便宜上、何か差異を設けてくれると、描写した時に擦れ違いが減るかと
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 20:22:31.18 ID:LK0E+xrCo
>>256>>257

人様の庭に土足で入り込んでおきながら、御大層に演説とは
随分と身勝手で、品のない連中じゃのぅ

【絡みつく因縁の鎖を視界に捉えながら】
【堂々たる気配と臆さぬ闘志を纏った声が、屋上全体に響き渡る】

【この声に聞き覚えのあるものが如何ほどいるだろうか】
【風霊統主の城を拠点とする城主、正義組織Justiceを治める若き長】
【櫻を象った華美な着物を身に纏い、腰まで届く黒髪と黒曜石のような瞳が特徴的な】
【身長150cm程の童顔気味な面立ちをした東洋風の女性――貴宝院織守は、その鋭い視線を頭上のグランバルバレイへと向けていた】

【織守の声が響くと同時に】
【屋上の縁を囲うかのようにポツポツと人魂のような青白い光が生まれ】
【床一面に一瞬、夥しい量の「複雑な紋様を刻む線」が浮かび、消えた】
【知識のあるものならば、それが何らかの術法による陣地形成であると察することも出来るだろう】
【効果は、他の者に影響を齎す様子はないが、現状は不明である】

貴様らは我らが組織の協力者に手を出し
あまつさえ今は、こうして無遠慮に我らが拠点に侵攻し破壊の限りを尽くさんとしておる。
其の罪、如何なる理由を掲げようとも許すことは出来ぬ

――雑兵共、生きて故郷の地を踏めると思うでないぞ。
この貴宝院織守……世界の平定のため、共に歩む仲間のため
容赦などしてやるつもりは毛頭ないのでな

【朗々とした口調で敵対勢力に向けて宣言すると】
【瞬間、織守の上方左右の空間がジワリと歪み、2m四方の薄い紙のような物体が出現する】
【紙は空中に浮かんだまま、ひとりでにパタパタと折られ始め何かの形になろうとしていく】

(この陣の中ならば、妾もあの娘程度には戦うことが出来よう)
(――神衣よ、頼んだぞ。妾には妾の、御主には御主の戦いがある)
(真に護るべき者を、己が信念を賭して護り抜いてみせるがよい)

【予め拠点や周辺に張り巡らされた補助術法、その精度を確かめながら】
【今はこの場にいない、しかしこの瞬間も動いているであろう守護者の事を思う】

【何はともあれ、今宵の戦闘の幕は切って落とされた】
【天秤はどちらに傾くか、結末へと続く道は如何なる未来を描き出すか。……それは未だ、神のみぞ知る】
270 :MW [!red_res saga]:2011/06/11(土) 20:25:44.39 ID:ttuOv3zM0
>>267
【突然、爆音とともに現れる一人の少年】
【屋根を吹き飛ばして表れたようだ、足元に大きな穴が空いている】

おやおやおやおや奇遇だねェ流罪くゥンンンンンン!!!

どうしたのかなァ!?こんな城に攻め込んできてよォ!!!?

【大きく歪む口と目、楽しそうかつ怒っているようにも取れる】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】

【その拳部分、右手には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【既に手甲を取り外しており、能力解放して登ってきたようだ】

もしかしてェ!?もしかしなくてもテメェカノッサの傭兵だろ?

悪ィけどぶっ潰させてもらうんだわァ!

【すでに巨大な右手を振り回し、さらに大きく口を歪ませる】
【異様な容姿、すぐにも殴りかかってきそうである】

/防衛側のヴァ―デッドの人です、流罪の方、頑張りましょう
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 20:25:59.56 ID:zg8gKyWmo
>>258

【同じく城より北西に位置する森林地帯】
【その森の木々を跳ぶ様に移動している人影があった】

何か…いやな予感がするぜぇ……

【しばらく走破していた時だろうか、彼の直勘が危険を捉えていて――――】

ん、あれは…

【急に立ち止まり、気配を殺して竜らしきモノに近づいていく――――】
【ちょうどその竜らしき影の背後だろうか、後方15m程度の木の枝に乗って身を隠している】

あれは…トカゲ…?いや違うな…龍と人…?

【櫻の国で生まれ育った彼には竜(ワイバーン)というものをあまり知らず】
【それは初めてみるようなものであっただろう】

こいつら、一体何を…
たしかこの先には城があるって聞くが…

【青年は後方から気配を殺して竜のほうを観察している】
【しかし、もし風などが吹いて匂いがそちらの方にいって気づかれることなどがあれば】

【濃紺のバサッとしたザンギリ頭で、白銀の瞳と端正な顔持ちで】
【赤地に金のラインが入った忍服の上から黒地に金の豪華な羽織を羽織って金の下駄を履いている。】
【背中に2つの大きめの金色と銀色の煙管(キセル)を担いでいる青年が木の枝の上で隠れているのに気づくだろう】

//フェーデさんとファーゴさんの方よろしくおねがいしますですー!
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 20:26:02.68 ID:7rrVcJ9Ro
>>257

戦うしかないか……ホントこの状況じゃあそうするしかねーわな
なんというか現実離れ……?いや、こんな世の中だから現実もクソもあったもんじゃないか。

【ふいに響く声、そちらに視線を移したならば在るのは新雪のような白い髪、深い緑色に染まった瞳】
【白のタートルネックの長袖シャツの上にフード付きの灰色パーカーを羽織っており】
【膝下までの長さの収納がやたらと多いズボンに黒いゴム製の安全靴を履き】
【ズボンのベルトの左側に無骨なナイフを2つ平行に掛け、妖しい魔翌力を放つ黒鞘の刀を右側に下げた】
【小さな身長(160cmくらい)の少年がいた】

しかしでっかい話になってたみたいだなあレイドよう、というか久しぶり元気ー?
……いや冗談、久しぶりに会ってちょっとテンション上がっただけだから怒らんでくれ。

【戦闘の前だというのに「にははは」と頭を掻きながら軽い笑い声を上げる、が】

……さて、さすがのオレも自分の居住場所を潰されるのは勘弁願いたいんだよな
布団も恋しいし、なによりここにゃあ少なからず知り合いもいる。

【ふいにその笑みは消え、視線は尖く現れた影たちに向けられる】
【敵、目の前の彼らは明確な敵、自分の住処を壊そうとする者共】
【ただやられるのを指を咥えて見ている程自分は良い子ではない、敵意があるなら戦える】

まあ上等な理由なんか要らないか、物事は単純な方がいいし……
とするとオレはお前らが気に入らないから戦うとしよう、別に誰かの為でもねーしオレの為に。

【瞬間「黒色の物体」が右肩から滲み出し不在の右腕へと絡まり……】
【装甲付きの「黒の腕」が創られる、その黒色はより深淵へと渦巻いて月明かりも反射しそうにない「黒」】
【2,3回その掌を握り開きを繰り返し具合を確かめ腰元のナイフに手を伸ばし緩く構える】

さあさ、とっとと殺られちまえよ痛いのはきっと一瞬だからさ。

【些かおかしな表現ではあるが真顔のままくつくつと薄ら笑い】
【ナイフを手の内に回転させ逆手に構え直し、息を吸い気を引き締め】
【そうしてようやく眼前に敵達へと意識をもってゆく、戦いは始まる】
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/11(土) 20:26:30.63 ID:ttuOv3zM0
>>270
/これは失礼しました!
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 20:27:02.15 ID:jgcocNI1o
>>266
……は、ぶざま、無様、ね……。

【苦笑と共に、しかしその瞳には強い意思を込めて】

――知らねぇよ。
止めに来ただけだ、戦うのはその手段に過ぎねぇ。

…………絶対≠ヘ、無い。
だから、お前を此処で止める可能性も、ゼロじゃない。
だったら、俺が此処に来たことは――――


――――無意味じゃ、無いッ!

【谷山の不安定な感情が高ぶると同時、筏の一部が砕け、谷山の右腕に収束していく】
【歪に、腕の一部を覆い、指先がぴくりと動く。腕の運動機能が上昇している様だ】
【木でできた装甲など、殆ど意味を成さないが、それでも右腕を一応動かせる状況に成って】

(…………なんとなく、予想は付いている。俺のこの、新しい力は素材としたものの性質を持つ装甲を作る#\力。
…………だったら、予想が当たっている限り……ッ!)

【先ず、牽制に発砲をした。狙いは、筏のつなぎ目=z
【筏が砕けた際に、片方のつなぎ目が壊れている。直ぐに移動しなければ橋が分断されるだろう】
【この状況で、谷山は戦うつもりである】
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/11(土) 20:29:34.21 ID:iU8YqwI1o
>>264

【少女の行先。吊り橋前で、立ち塞がっている青年が、一人】

……っと。
──こっから先は、通さねぇぞ。

【燃えるように真っ赤なアホ毛、青空のように透き通った空色の瞳】
【白いシャツの上に灰混じりの黒色のパーカーを羽織り】
【左手首にはオレンジ色の包帯を巻き、左足には蒼を基調とした金属製の細身のアンクレットを身に着けている】

負けてやるつもりは欠片もないけど、さ。
どうしても進みたけりゃ……、俺を、倒してけッ!!

【幅広で白色透明な処刑剣を右手に】
【もう一方の手には、蒼穹の魔翌力を集めている】

【恐らくはデータベースで容姿データを見たことがあるだろう】
【彼の名は「天ヶ谷 双葉」───対機関連合リーダーだ】


/よろしくお願いしますー。
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 20:30:14.21 ID:NzHn7UBvo
>>256>>257


【――、恐らくは、最初から『待っていた』のだろう】
【屋上の片隅。座していた人影が動き……、立ち上がる】



 ……、……スイマセン。何言ってるのかさっぱりです。



【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】



……、態々、言葉を並べて――。
早い話が、「気に入らないからブッ潰す」って言ってるだけ、でしょう。




――……そんな事、通る訳が無いじゃないですか。




【――、手の甲の魔法陣が、蒼い光を放った】


/何とか間に合った森島です宜しくお願いしますー
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 20:30:21.68 ID:xbk8SnwKo
>>268

・・・早いところ姿を晦ましていれば、面倒事を避けられたものを

逸るなよ、夜夢。戦闘は君が請け負うと言う話だっただろう?

【少女の声を聞いて、小さくため息。二人で顔を見合わせてはこんなやり取り】
【風が吹けば、白衣の内に垣間見えるであろう《No.15》のプレート】
【彼女たちが紛れもない、カノッサ機関の一員だと言う事を表している】

・・・あまり好きじゃあ、ないんだが。

好きだ嫌いだでしか動けない程、子供でも無いだろう。
じゃ、面倒事は君に任せて、高みの見物といこうか・・・

【此葉、こう呼ばれた少女の姿が、端から消えていく】
【溶け込むように、やがて背景と一体になって。完全に視界から消えた】

・・・・・・やれやれ。
ところでそこの君、部外者はお帰り、と言ったな。
残念だが私達はそれに非ず、よって帰る道理は無い。

 ・・・・・・道を開けてくれるかな?

【夜夢、そう呼ばれた少女は、目の前の"標的"に向き直る】
【まるで内を読ませない無表情。蒼の瞳からは、敵意も害意も、誠意も好意も感じられない】


/あわわすみません、わからないのは半分仕様です
/片方に絞りますのでどうにかお願いいたします
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 20:31:14.93 ID:7nMCXxMDO
>>260

【ノックに呼び出されてか、そんな少女の前に現れる守護者が一人】


――――残念ですが、此処で行き止まりですよ。

【白のカッターシャツに青のネクタイを着け、腰には二本の刀を携えた少年が少女の前に立ち塞がる。】
【カッターシャツの袖に校章を着けており、彼が学生なのが分かるだろう】
【だが、顔立ちはその歳の割には幼ならしく、所謂童顔だった。良く言えば可愛いらしいが、同時に女々しさや子供っぽさを漂わせている。】


それは僕が、壁になるからだッ!!
此処から先は一歩たりも行かせませんよ!!

【立ち塞がる壁――どうやら通るにはもう「壊す」しかない様だ】

/ヨロシクお願いします!
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 20:38:12.57 ID:DpRgjk8Wo
>>15

……ナンバーズ、かー。そういえば、初めてかも
久しぶりの戦闘だし、若い番号なのは嬉しいかもね

ああ、言っておくけど。通さないし、こっそり通るのも許さない
ま、見えてなくても居れば分かるけど……

【「走る事も出来ない」狭さのフィールドで、灰色の髪の少女は、前傾姿勢を取る】
【左脚をやや前方、右足を後方。上体を曲げ、両手を地面に近づけたその姿は】
【少々形が崩れているが、陸上競技のスタートの用でもあり】

【相手が、交戦の意思を示した。それ以上の事は求めない】
【肩書きも無表情も、まだ警戒する程の物には思えず】


……ねえ、着衣水泳って得意?

【極限まで重心を低くし、加速のラグを減らす、特殊な走法】
【最初の一歩から最大速度となって、少女はNo.15へと向かって駆けだす】
【十分に近づいたとしても減速はしない。そのまま、体当たりを仕掛けるつもりだ】
【身長は160cm近くはある。細身だが、目の前の相手に比べれば体は十分に大きい】

【近接格闘に極限まで特化した、獣】
【このフィールドを、自分にとって不利だとは見なさなかった】
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 20:38:48.97 ID:DpRgjk8Wo
>>279
/安価思いっきりミスった>>277
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 20:39:16.02 ID:I58Z9e1ro
>>274

………貴様も、そうか。

善だの悪だの無意味に語り、露程も繋がりのない他者の為
その為だけに身命なんぞを賭して、戦いは手段だと吐き捨て“やがる”

いいかよ谷山。絶対は無いなんて言うのは、経験不足なガキだけだ
絶対は在る。無いのはせいぜい、貴様の勝率程度……
手段か目的か、戦闘というものの意識からして、貴様らは温すぎる―――!

【カッ、と光の剣が数本ほど、ガルニエの周囲に出現し、撃ち放たれる】
【それらは相手の青年を狙ったものではなく、向かう先は徐々に離れる向かいの筏】

【その一端に剣を突き刺し、柄から伸びた光の縄を右腕で引き】

……正義は勝つだの、新しい能力のお決まり展開だの
そういった事も在り得ない。そんな“積み木”では尚更、なぁ?

【跳躍、相手の待つ方の筏へと跳んでいって。】
【邪魔さえ無ければそのまま着地し、周囲に突き立つ光の剣を消して】
【また自身の周りを発光させながら、臨戦体勢へと入っていくことになる。】
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/11(土) 20:40:00.07 ID:rco/jDwzo
>>263

【次に筏の音を響かせたのは、身長165cm程、齢15歳程と思われる少年】
【次に

【黒い瞳。長くもなく、短くもないぺったんこの黒い髪】
【身の丈にピッタリの、黒い学生服をキッチリと着こなすこの少年。異質とも言えるのは、腰の2つのホルスター】
【其の中には、銃が1丁ずつ入っており、右のホルスターに入っている銃は、今この瞬間にも魔翌力を溜めている】
【魔翌力を感じることの出来るのであれば、魔翌力の感知は容易だろう】

【今、少年の表情に満ちているのは、自己嫌悪と殺意】
【理由は、ナンバーズであるコートの女には分かるだろうか】
【そう、この少年こそ、「宮本重太郎」】

【黒い学生服に、2丁の拳銃を所持しており、用紙情報と一致している】
【対機関連合の情報の一件を中心とした、データベースへ寄せられた情報から表情の元凶と、名前は判断出来るだろう】

【いや、それよりも仮面の少女が覚えていれば話は早いか】
【一度敵対した2人。少年のほうは、忘れているなんて事は無く】

【仮面の少女を瞳に映すと、疑問符がすぐに頭の上に浮かんだ】
【だけど、今は疑問符を消す質問をする時じゃない】

 【今やるべきは――――】


(パニキュレータと……後1人誰か……)

カンナさんは……黒野カンナは今どうなっているか教えてくれないか……?

「教えてくれる相手じゃないだろ……」
『でも聞くしかないでしょ……?』

【湧き上がる殺意を唾と共に飲み干して、ぎゅっと拳に力を入れる】

【自分がその元凶を作っておいて、そんな事聞くのはおこがましいのは分かってた】
【銃の声に、相槌も返さず、2人を見据える】
【銃の言葉には、心の内だけで呟く】



     【でも、聞かなくちゃ、最低、暴力で言わせてやる―――】



/重太郎です、本日はよろしくお願いしますっ!
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/11(土) 20:41:32.27 ID:rco/jDwzo
>>263>>282
/おうふ、盛大にミス恥ずかしい

重太郎は、反対側から来た、という脳内補完をお願いします
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 20:41:59.98 ID:r4GnXFsAo
>>278

…………ふぅん?
一見しただけでは、随分と頼りない壁に見えるけど。

【投げ飛ばす、軽いジョークのようなトーンのことば】
【しかしそれは、この場においてはざらつく棘にしか成り得ずに】
【これっぽっちも笑わないまんま、少女は少年を睨みつけ】


邪魔。――――邪魔、邪魔、邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔ッ!!
ボクの邪魔を、してんじゃねェよ――――

――――――そこを、退けッ!!


【次いで吐き捨てるのは、苛立ちをたっぷり含んだ歪な刃のことば】
【それは、護り手たる少年に向けられたのか、いつまでたっても足踏みばっかりの自分に向けられたのか】
【……おそらく、両方なんだろう。とにかく少女は、乱雑に包帯を巻いただけの脚で地を踏み締めて】

【胸の前と脇腹の横で構える両の手と、大きめに広げて重心を落とした両の足と】
【計、四つ。身体の末端に、「紫色の球体」を纏わせた――これがおそらく、少女の能力】
【今はまだ、その球体の効力は測り知れず。しかし、警戒を持つに越したことはないはずだ】
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/11(土) 20:42:05.97 ID:JZVa+wWAO
>>275

そんな事は言われなくても、ですよ。
私にだって叶えたい夢と、掴みたい理想が有るんです。

【言葉が終わるか終わらないかの瀬戸際で、たん、と地を蹴り少女は駆け出した】
【魔術や射撃による迎撃に対処する為に、僅かに姿勢を低くし、身体を前に傾けて】
【視線は、青年の手に集められた魔翌力に向け、何時でも回避の姿勢に移る事が出来るようにしながら】

だから、悪いとは思いますけれど、貴方達の“正義”を、挫かせて貰いますよっ!!

【外見とは真逆、戦い慣れた戦士のように、躊躇い無く、迅速に、距離を詰めようとする】
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 20:43:52.89 ID:MVNTzhMo0
>>271

【青年が、観察を続けている間】
【竜と少女は城の方向を見据え、事の始まりを眺望していた】

【竜巻が訪れるが如くに降り立った「悪」、迎え撃たんと踊り出る「正義」】
【その戦いが過熱し始めるのは、もはや時間の問題だ】
【あと少し――待つことが“出来れば”、至善であったが】


 「……クォ………?」


【例によって、嗅覚に優れる「竜」が、確かな風の変調を感じ取った】
【肉の薫り、髪の匂い、その他雑多な体臭】
【口をぼんやりと開けて、頚を左右に傾けるその仕草を見取るだけで】

(……、…もう邪魔が入っている?)
(しかし――見られている、だけ……いや、)

【希薄な気配の正体を、「人間」だと断定してしまったらしい】
【抱えていた銃を静かに両手で携え、横に寝かした形に直し】
【訝し気に――双のヘーゼルを、細めた】

(ただの人間であれば、飛び去って終りですけども――)
(銃で背後を狙われれば、わたしとて無事では居られませんわね)

(………腕を潰してから、飛びますか?)

「……グルゥ…!」

【 「穏やかな関係を望んでいる相手とは、とても思えない」 】
【本能に長じる竜が、そう言いたげに眸の奥に昏い炎を宿したのを見やると】
【少女は息を零し、首の綱を引き、竜に旋回を命じ】

【さすれば。樹皮の擦れる音を起こすことすら無く、一人と一匹は】
【器用に振り返り、遂には視覚的に樹上の青年を発見してしまう筈だ】
【そして竜は、長い舌が潜んだ口をがぱりと開き】

【―――じゅ、ぅ】
【何かが焦げ付くような、賤しい音を孕んで】
【青年が今いる地点へ、黄土色の粘ついた液体が「吐かれる」】

【受けてしまったのなら、肉が焼けつくような感覚と共に、】
【場合によっては行動に軽度の支障を来す、濡れた衣服の重さを覚えるだろう】
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/11(土) 20:44:52.76 ID:QT9H3CdH0
>>270
【爆音にて少しばかり驚いてか、逆立ちの体制が揺さぶらる】

おっとと!はっ!

【だが倒れるということは無く、腕をバネにジャンプ、180度回転】
【見事な着地を決める】
【そして、爆音のした方向を見やると】

おやおや!これはこれは、まさかあなたがお相手とは
なにか運命的なものを感じますね。

【かつて路地裏にて”模擬戦”を繰り広げた相手がそこにいた】

ええ、カノッサ機関に現在進行形で雇われています。

【そして懐からなにやら”お札のような物”を取り出す】

前回は申し訳ありませんでした、でもご安心を、
今回は”本気の装備”です。”殺して”差し上げますよ。

【邪悪な笑顔を浮かべて、臨戦態勢に入る】
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 20:46:41.47 ID:xbk8SnwKo
>>279

それは遠慮願いたいな、生憎と金槌なもので・・・

【白衣の裾から転がり落ちる、4つの金属輪】
【地に落ちたかと思えば、浮翌遊して、夜夢の腕、脚に絡み付く】
【丁度、ブレスレットの様な形だろうか】

【それと同時に、夜夢の体全体が"宙に浮く"】
【勿論、相手の突進を避けるためにそれなりの高速だが】
【3メートル程上空に浮いた所で静止。少女を見降ろしては】

此のまま城内に侵入してもいいのだけれど。
君は満足しなさそうだね?

私達は陸上に文明を築いたのだ、それに倣おうではないか?

【不敵に、嗤う】
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 20:50:30.94 ID:G+1DThqSO
>>262
【その歩みの延長線上には、ぽつりと影が一つきり。ただ、独り】
【それはさながら、ショーウインドウの内側に据え置かれたマネキンのように】
【微動だにせず、静かどころか、却って耳鳴りのするような沈黙を纏い。只管、その場に立ち尽くしている】


……、――――――。


【薄い青のジーンズを穿き、黒のシャツを着て。上から羽織ったジャケットは、月夜に映える臙脂色】
【肩ほどで無造作に切られた濃藍の髪に、白皙の肌をした、痩躯】
【腰と左手に提がった刃物が無いのなら、それは繁華街を彷徨いていても、何等不自然なところの無い格好だが】
【ただ、影――遠目には彼とも、彼女ともつかない――の周囲に漂う雰囲気は】
【物騒な得物の分を差し引いたとしても、明らかに剣呑だと言えるか】

【凍てついた冬の湖面のような、無表情を保ちながらも】
【伏せられたその眼の内には、どす黒い感情が薄らと透いている――】




【返る言葉は、無い。視線は未だ、交わらない】
【彼方此方で戦端が開かれても尚、この戦場には薄ら寒い静寂が満ちていた】
//遅れて申し訳ない、朔夜中身ただ今っ!宜しくお願いします!
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 20:51:10.92 ID:jgcocNI1o
>>281
――それでも、俺は引けない。
なんだかんだで、甘いんだ、俺はな。
此処で此処見捨てりゃ、こんな死地に居なくても済んだ。
だが、そうしたら俺じゃねー、だから、ここに居る、此処に来た。

【甘いと言われて尚、谷山はそんな世迷いごとを口にして】

勝つのは正義じゃねーよ、正しいヤツ≠セ。

【ばきり、ばきり、と周囲の筏をわずかに砕きつつ、谷山は拳銃を発砲、相手の胴を狙う】
【撃った直後、哲学者の卵が疼き、表情を歪める】

――――っ、ぐ……。

(きっつ……、ヤバイな)

【卵の悪意、悪意が増幅されすぎてもはや悪意ですら無い激情に襲われながらも谷山はバックステップを取る】

それでも、倒す。此処は、通さない。

【ごそ、ごそとベルトポーチから何かを右手で取り出したのが見えるだろう】
【鋼色の金属のインゴットが、その手には握られている】

は、ぁ。
後でガートルッドに謝らねーと。

【ガートルッドのラボから奪い取ってきた、特殊金属のインゴットがその手には握られていた】
【直後】

――ッ、ぐ……オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

【雄叫びをあげながら、右手に握るインゴットを粉砕】
【右腕に装甲を創り上げていく。額には脂汗が浮かび、かなりの苦痛が発動には伴う事が分かる】
【白銀の装甲に、真紅のラインが入り。その形は生物的な感じを与える流線型である】
【拳部分は特に強く装甲が作られており、背部装甲にはブースターが生まれている】

――――黙ってろ、糞、卵≠ィおおおッ!!

【発動の瞬間、卵がその気配を強めた。その時に、腹部の卵に打撃を加え、無理矢理に抑えこむ】
【神経系と結合している卵への打撃はかなりの激痛を与えるが、歯を食いしばり、耐えて】
【右拳を握りしめると、ブースターから黄緑色のエネルギーを噴射し、高速で相手に接近していくだろう】
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/11(土) 20:51:26.39 ID:ttuOv3zM0
>>287

【にやりと笑い、右腕を前に突き出す】

確かに“運命”を感じるなァオイ!ついこの間戦ったばかりなのによォ!?

ヒャハハハハッッッ!!!

【じわじわと相手の方向に接近していく】
【その顔には笑みは見えたが】

【余裕】

【安堵等は一切残っておらず】

【明確な殺意と敵意のみが残っていた】

“殺して差し上げる”?“殺してもらう”の間違いだろォが!

ヒャハハ、本気はこっちも一緒なんだよォ!!

【右手を大きく振りかぶり】

うらァあああああああああ!!!!!

【爆じけ跳ぶ、背中から炎を噴出させて】

【瞬間加速は前回のときよりはるかに速くなっており】
【直線的ではあるが、“本気”であるのは確かだろう】
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 20:51:38.14 ID:q0IBUPHo0
>>269

――――!!
織守、さん!!
〔あぁ? …………へっ、あんたが、ここのボスって訳か……『Justice』のリーダーかよぉ!?〕

【――――以前の会合に出席していたレイド只一人が、声でもって現われた人物を察知する】
【そしてワンテンポ遅れ、その言葉から他の面々も、織守がどういう立場の人間であるかを理解した】

〔ハッ…………しらねぇな。首領(ドン)に身も心も売ってんだよ、こちとらなぁ…………その首領のご命令だ…………そこに居るレイド=E=ヴェイスを殺せってなぁ……
邪魔する奴は容赦しねぇってのは、当たり前の事だろうが……!!〕

【ニヤリと嫌らしい笑みを見せながら、その手に炎を溜める赤の長髪――――ガルンロード】
【まるで臆する様子もなく、そしてまるで怯む様子もなく、真っ向から言葉を返す】

〔ο!! κとμを連れて、あのボスに当たれ!!〕
<<<――――任務、受領完了…………>>>

【この一段のイニシアティブをとっているのも、ガルンロードであるようだ】
【即座に、同じ姿をした少女たち――――リイロクローンに、指示を飛ばした】

>>272

「お…………お前!!」
――――エルフェス!! あなたも……!

【更に現われたのは、かつて共に一度死地を潜りぬけてきた、対機関連合の『仲間』】
【思わぬ仲間の出現に、レイドとアストラの表情に一瞬の安堵が顔を出す】

〔――――チッ、あの野郎、攻撃タイプか……? グルゴン!! υを連れてって、奴に当たれ!! υは射撃タイプだ……お前とタッグを組むに丁度いいだろ!?〕
《……御意じゃ、兄者…………》

【すぐさま戦闘態勢に移る少年――――エルフェスに、ガルンロードは一度舌打ちを見せ、そのまま更に甲冑の大男――――グルゴンと、リイロクローンのυをあてがう】

《…………多くは語らぬ。殿に不満はあろうとも……わしをもっとも認めてくれた存在…………刃向う事など考えぬ!!
来たれ、少年よ…………わしも、わしの想いの元、お前を下してみせようぞ!!》
<…………クリスタルビット、展開……>

【全身を甲冑で覆っている為、その表情すらも窺う事は容易ではないが、声色には微かな躊躇いが感じられる】
【しかし、それも一瞬の事――――すっと顔を上げると、背に構えたハルバートを剣のように軽々と抜き放ち、右手一本で構える】
【そのそばでは、υが、背中から六角柱の形をしたビットを背中からいくつか展開し、両手に装着する物と、周囲に浮遊させるものとを構える】

>>276

〔…………どうなってやがる…………陽動のはずが、こんなに邪魔が入るたぁ…………『Justice』の面子、こんなに多かったか……!?〕
[ッ、森島じゃねぇか!! 覚えてるか、銀鶏だ!!]

【そうして――――まるで初めからそこに居た様に現われた青年――――森島を認めた時に、ガルンロードの顔に明らかな焦りが浮かぶ】
【それとは対照的に、そこに居た銀鶏は、表情に喜色を浮かばせて、その名を呼んだ】

[…………リイロちゃんの事を護れなかったせいで、こんな事になっちまったけど……まだ、一緒に戦えるよな……!?]

【しかし、ふと思い出してしまったのは、共に護ると約束を交わしておきながら、護れなかった『恩人』の事】
【そこに負い目を感じる様にして、おずおずと銀鶏は、森島へと声を掛けた】

/続きます
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 20:52:13.69 ID:q0IBUPHo0
>>269>>272>>276

〔ケッ……ともあれ、敵は全て排除する。それは変わらねぇ…………!!〕

【陽動としては、間違いなく失敗だが、だからと言って戦いの結果が決まった訳ではない】
【ガルンロードは、一つ苛立たしげな言葉を吐くと、頭を切り替えた】

〔α……ついてきやがれ!! 一緒に森島 京をやるぞ……!!〕
<了解…………>
《では、往くぞυ…………覚悟せよ少年!!》
<……ビット展開完了。いつでもいけます>
<……敵は空中にあり。μ、お前の剣は何時でも使える様に……そしてκ、共に奴を撃つぞ>
<了解…………>

【統率だった動きは、正に訓練された者のそれ。織守には3体のクローンが、エルフェスにはグルゴンとクローン1体が、そしてガルンロードにも、クローン1体が従い】
【それぞれに、攻撃の準備を整えた】

――――あたしはあのリイロクローン達3人をやるわ……兄上はエルフェスに、東さんは森島さんについて!!
「オーケー!! 護られるだけじゃねぇ、きっちり役目はこなしてやんよ!!」
[分かったぜ!! 互いに気をつけろよ、レイド!!]

【それを受けて、先に屋上に到着していた『暴蜂』の目標の人物たちも、三分する】
【レイドが織守に、アストラがエルフェスに、そして銀鶏が森島に――――それぞれ側へと駆けより、戦う姿勢を取る】

〔(――――馬鹿が。生き残れるとでも思ってんのか?
特にレイド…………てめぇは破滅だ。こればっかりは、首領の策からは逃げられそうもねぇよ……!!)〕

【そうして、全体が一触即発の空気となる中、ガルンロードは人知れずほくそ笑む】
【既に、シュバルツの作戦の全容を聞いていた彼は、この状況が望ましい者である事を理解していた――――】

/すいません、次ちょっと遅れるかもしれません
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 20:54:46.44 ID:DpRgjk8Wo
>>288
【一切の減速を行わない走行、の筈だが】
【少女は、たった一歩右足を前に出すだけで、その速度ゼロにした】
【停止位置は、相手が飛びあがってから二歩程進んだ位置】
【後方上空、相手が居る事を、首を半分だけ振りむかせて確認した上で】

(……飛ぶ相手か……飛び続けられると困るんだよね、飛び道具あんまり無いし)
(さっさと引きずり落として、可能なら水に……)

……その如何にも「お前に合わせてやる」的な言動……小物っぽーい
ナンバーズなんだからさ、もっと堂々としてくれないと困るんだけど?

【体の向きは、変えてはいない】
【幾らか膝を曲げて力を溜め、走り高跳びの様な軌道で跳躍した】


【自分を見降ろす相手へ、後方回転しながら向かって行く跳躍。あわよくば、相手の衣服の胸倉を掴もうとする】
【遠距離攻撃の手段を持たない以上、逃げる相手に対しては追いかけ続ける事しか出来ない】
【空中で接触すれば衝撃はそれなりに有るだろうし、もしも少女に掴まれたなら】
【追加で一人分の体重を支え、浮翌遊し続けることにもなるだろう】
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 20:57:41.53 ID:zg8gKyWmo
>>286

【青年を取り巻く空気は緊迫している】
【少しの物音ですらかき消されそうな森の中でも――――】

【そして風が吹いた、風上に青年がいて―――――】

気づかれた…か…?

【竜と少女の両者に見つかってしまったのだろう】
【青年は飛んでくる液体を跳んで避けて別の木の枝の上に着地した】
【相対的な距離はあまり変わらず、方角で言えば竜と少女の右側あたりの木だろうか】

いきなり何しやがんでぇ!

【対峙する一人の青年と竜を駆る一人の少女】
【雰囲気でいえば通りすがりに近いのだろうか、特別な理由があって少女らを邪魔するようには見えないだろう】

【だが、少女らが敵意を向けてくるのであれば青年は気を練りこむだろう、そして】

―――――――<<卍眼>>―――――――!!
【青年の白銀の瞳に卍の様な刻印が浮かび上がる】
【その技は動体視力と洞察力を飛躍的に向上させる彼特有の瞳術】

(こういう場合はあのデカブツから…やらねぇとな)
(あれは・・・銃か――厄介だな)

【彼はその卍の双瞳で竜と彼女を洞察するだろう――――おそらくは弱点でも探しているのだろう】
【そして竜を睨み付けるだろう、もし竜がその青年の瞳と目が合うような事になれば】
【竜の心を襲う畏怖のイメージに襲われるかもしれない―――恐らくは竜を混乱させてその隙を狙うつもりなのだろうか】
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/11(土) 20:57:55.54 ID:iU8YqwI1o
>>285

悪いと思う必要はないさ。
正義は挫けない、勝つのは俺達だからなッ!

(──それに、お前には重太郎の分の借りもある。)

【小さく息を吐き、集中。相手の姿を確りと見据え】

(警戒されてるし、俊敏だ。ただ撃つだけじゃ中々当たりそうにない。)
(……ギリギリまで引き付けるしか無いか。)

【処刑剣を正面に構えて、接近してくる少女を待ち受ける】
【大気中の魔翌力を吸収して、左手の魔翌力は段々と大きくなっていく】
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/11(土) 21:00:15.57 ID:Xq3GNnOBo
>>282
「……おや、アレは確か」

【重太郎が現れたことを確かめたパニーが、小さく呟いて】

知り合いかい?まぁ、どっちでもいいけどさ……邪魔はしないでくれよ?パニー

「わかってる。私は『今回は』戦いに来たわけじゃないしね。ちなみに名前は…重太郎、だっけ」

【怪訝顔のティナに対しても、マイペースに言葉を返すパニー……彼女は、あんなに落ち着いた性格だったろうか?】
【≪R.I.P.≫の一件以降心境の変化があったのか、それとも…?―――だが、それを詮索する余裕は今は無いだろう】

【何故なら、既に―――『構えられている』】

なんだ、あの女のことが気になるのか―――ああ、重太郎

【杖を両手で構えたティナは、重太郎の言葉に軽く首を傾げ―――すぐに、データベースの情報に思い当たる】
【鎖がジャラジャラとほどけていく音をBGMに、ティナが愉快そうな声音で話す】

責任感というやつかい?正義の味方ってやつは律儀なものだねぇ!
別に話すのは構わないさ、でも―――やっぱりこういうのは、さ

【声を上ずらせた一言と同時、鎖の解けた球体が飛び上がるように上昇し―――】


―――戦って聞き出すのが礼儀ってやつだろう!?


【上昇が止まった、その刹那―――重太郎の居る所目がけて、大質量を持った球体が急降下を仕掛けてくる!】
【挙動が分かりやすいのでよそ見でもしていなければかわすのは容易い――
   ――だが、この足場。見た目通りの勢い、そして威力を備えた球体は、それに大きなダメージを加えることになる。留意しないと、厄介なことになるかもしれない】
【ちなみに、この杖の鎖、そして球体の構造はけん玉のそれに近い―――T字の杖に、長い鎖で球体がつながれている】
【鎖の長さが球体の射程限界という一面もあるが―――筏という足場の限定された空間では突ける弱点ではないか】
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 21:01:20.01 ID:xbk8SnwKo
>>294

・・・小物と言われようが、水に入る気は・・・

って、跳ん・・・・・・!

【なにやら話している最中、不意を突かれた挙動】
【身体能力は高くないのか、跳んでくる少女の幾らの反応も出来ず】
【胸倉を掴むことを許して、成すがままにぶら下がられてしまう】

・・・大した跳躍力だな、褒めてやろう。
だから降りろ! 腕が千切れる!

【あえて小物っぽいセリフを選ぶのも、彼女の美学か】
【どうしたわけか一切の抵抗をせずに、ひたすら顔を歪めている】
【動かないのではなく、動けないと考えるのが当然だろうか】
【いまなら打撃を叩きこむのは容易い筈】
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 21:03:58.12 ID:I58Z9e1ro
>>290

【キィン!と鉄の擦れる音。ガルニエの作った小さな光の盾が、銃弾を逸らした音だ】
【ただ、確りと防がなかったことが少し痛い。結果的には、弾道をずらすのみに留まって】
【左の脇腹に掠った鉛玉が、僅かな傷を作り―――そして、着地。】

(――――、―――ガートルッドだと?)

……騒がしいぞ小僧、力を入れる時は歯を食いしばれ。

【装甲を作り、装備し、徐々に姿を変える青年へと左目をやる】
【どうやら、ただの金属ではないのだろうか。ならば、殴り合いは避けたい所】
【弱点らしいものも見えたが、今は高速接近する相手に対応を、と――――】

(おそらく、以前の事からして“E”での精神汚染は効果が薄い)
(そうなれば、ヤツが既に負っている傷を徹底的に叩くのが良い。)

(………問題は、やつの新しい能力だが)

【周囲の明かりを、具現化させる。此方に向かう相手に向けて、無数の槍を作り出すのだ】
【そのまま突っ込めば当然、串刺しも有りうるだろうが―――問題は、もう少し難しい】
【無数の槍もまた、突っ込んでいくのだ。青年と正面からブチ当たってやろうと、真っ直ぐに。】

【この時、ガルニエは右手で足のホルダーからナイフを抜く】
【奇しくもこのナイフ、かのガートルッドから譲り受けた物―――近距離遠距離、どちらも準備は出来ていた。】
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 21:07:15.38 ID:8dI+Jqero
>>289

おはようございます、おはようござ──おや?

【無機質な喧伝が唐突に止む】
【男は両足は綺麗に揃えて、歩みを止めた】

【何がこの男の歩みを止めさせたに至ったのかは分からない】
【その静かな威圧を感じ取ったのだろうか、傾けていた視線の先を前方に据える】

やや、これはこれは

【男は、眼鏡を片手でつまんで位置を直す仕草を挟み】
【再度、にこやかな笑みを今一度整えると】

どうも、こんばんは
私、カノッサ機関より参りました、
金之助・タナカ=フィリップスJr.と申しますぞ

【にこやかに会釈】
【さらに言葉を次いだ】

はてさて食後のお散歩でございましょうかな
貴重な安らぎのお時間をお邪魔するようで大変恐縮なのですが、

私も仕事中の身、そこお退きになっていただくと助かりますなぁああっと手が滑りましたぁ

【ひゅン──】
【男の語尾に、鋭利な風斬り音が混じった】

【軽い一礼と共に、男は懐に入れた手を鋭く引き抜いたのだが】
【それは投擲の動作。指の間に挟んだ『名刺』を、手裏剣のように放った】

【その材質は紙ではあるが、しかし何か特殊なものであるのか、】
【高速で回転させられると、縁が剃刀のように鋭くなる性質を備えているのだ】

【しゅるしゅると夜気を切り裂きながら、名刺の刃は、人物の喉元目掛けて飛翔していく】
【開幕の急所狙い──しかし、距離はあり、その沈黙が無用心によるものでないならば、回避などは難しくないだろう】
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/11(土) 21:07:36.12 ID:JZVa+wWAO
>>296

なら、今から試してみましょうか。
私の掲げる“正義”と、貴方の掲げる“正義”のどちらが強いのか、です。

【地を蹴る度に、駆ける距離が長くなる度に、加速は段々と増していく】
【手にした細剣が纏う輝きが、周囲を照らしつつ、闇夜にその軌跡を描く】

(今は、まだ早い、これでもかと肉薄してから、相手に先に振らせてから、避けさせてから、確実に、ですね)
(一歩間違えたら、私が真っ二つになる気もしますけど、今更恐れる事なんて―――無いですから)

【ぐんぐんと、青年との距離を詰めていく少女】
【やがて、数歩踏み込めば剣の間合いとなる位置になり、遂に間合いに入り、刃でその身を斬り裂けるような位置になるが】


【少女は―――――止まらない】


【当然だが、このままでは衝突は逃れる事は出来ないだろう】
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/11(土) 21:08:34.59 ID:QT9H3CdH0
>>291

【前回とは少し様子の違うヴァーデットをみて】

・・・・何かいいことでもあったんですか?
少し”ハイ”になってますよ。

【笑みはそのまま、呆れたような台詞を吐く】

【すると突然”お札のような物”に文字が浮かび上がる】
【魔術に精通している者なら分かるだろう術式が描かれていた】
【お札は姿を変える】

【”プラスチックでできたおもちゃの包丁”に】

【まるでおままごとにでも使われそうな】
【この場にそぐわない物であった】

【まるでなめているかのような”得物”に、あるいは不快感を抱くかもしれない】

あなたなんて、これで十分ですよ!

【明らかな挑発と共に、突撃を左に大きく跳んでかわす】

―――――はっ!

【おもちゃの包丁を投げつける】

”狐狐狐(トリプルフォックス)”

【だが、放たれた包丁は突如】

【”本物”の包丁に”変わる”】

【”あたったところで屁でもない”はずの物が】
【”あたれば死の危険の可能性を持つ物”へと”変わる”】

【突如として変わった包丁は、不意打ちともなろう】
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 21:11:06.05 ID:DpRgjk8Wo
>>298

へえ……一人くらい増えても飛べるんだ……
こうやって浮かぶのは、あんまり無い経験だけど……

(ここで致命傷を与えられれば良いんだけど……)
(両手が使えない、足場が無い。使える技にも限界は有る)
(攻撃した後で何処に降りるのも良いけど……また跳ばれると厄介だし)
(……魔翌力消費だったらスタミナを使う。胴打ち重ねようかな)

【戦闘経験は豊富だが、その殆どが地上戦。空中戦など数える程も無く】
【少ない引き出しから選んだのは、相手の体力を奪う攻撃手段】

【相手の胸倉を鉄棒に見立て、懸垂をする様に両腕を縮め】
【さらに両膝を自分の胸に近づけ、足を引き上げた】
【引き上げた足を、相手の腹部に宛がおうとしつつ】


……はいやっ!

【両足の裏で、押しだす様な蹴りを、相手の腹へと放つ】
【非常に近い位置からの、加速の少ない蹴り。空中という事も有り、身体が流れ、ダメージは少ないだろうが】
【狙ったのは、骨の存在しない腹。スタミナを削ぐのが狙いの攻撃だろう】

【少女は、蹴りがあたればこの反動で後方へ。再び、城門前に着地】
【外れれば、その勢いで振り子の様に揺られながら、まだ衣服にぶら下がっている事だろう】
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 21:13:02.54 ID:jgcocNI1o
>>299
(……ぎりぎり、だが。正気は保てている。之なら、前みたいに獣じみたことにはならないはずだ)

【思考を、呻きを漏らしながら回す、苦痛と激情の中、冷えた思考を一筋保ち】
【銃を握る右の義手の、コレまでとは違う虚ろな感覚に耐えながら、慣れぬ感覚を握りしめる】
【右腕にも、力を込めて。それに呼応するように、右腕のブースターがさらに出力を上昇させる】

(……正面から受けるのは、得策じゃねぇ。だったら、跳ぶか)
――――フゥッハァッ!!

【足に力を込め、ブースターの噴射方向を変更し、地面を蹴る】
【轟ッ、とエネルギーを噴射し、跳躍の速度と高度を高める】
【しかし、そのままなぐりかかることはしない。相手の攻撃が自在だと知っているからだ】
【隙の多い空中では得策ではないと判断】
【空中でガルニエに拳銃を構え、牽制に一発を放ち、地面に着地】
【そのまま、えぐり込むように右拳を相手の腹部に叩き込もうとする】

ッ、はぁっ!!

【拳の部分の硬度はかなりの物な腕、右腕の膂力はかなり強化を受けている】
【当たればかなり痛い筈だ。卵の悪意は未だ体から吹き上がっているが、今のところぎりぎりで正気を保てているようだ】
【ある程度の冷静さを持っていると思うべきだろう】
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 21:13:16.58 ID:7nMCXxMDO
>>284


…………此処が、帰る場所の人達だっているんだ!!
僕は退けないッ!!!退かないッッ!!!


……あぁ、邪魔なのは貴女の方だ!!!!

【睨み返したその瞳には、闘志が宿っていた。】
【能力のわからない今、無理に接近戦を持ち込むのは危険なのだろうが】
【それでも少年には刀しかない。腰の二本のうち一本を抜くと】


――――――そこ、退けぇえあああああぁあ!!!!!!

【少年――護は、少女の言葉に同じくそう吐き返し】
【少女に迫りに駆け出す!】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 21:13:45.54 ID:NzHn7UBvo
>>292>>293

【――、フィールド上、『顔ぶれ』を確認】
【味方の方は殆どが見知った顔、その実力も一定以上と言える】
【……ならば、目前のリーダー格≠ノ集中するのが定石だろう】


…、……何、当たり前の事を言ってるんですか。


【――銀鶏に返すのは、意思の篭った双眸と言葉】
【こくり、頷くと。其の右手に…、紅く輝く『槍』を生成し、軽く振って】


――織守さん、判っているとは思いますが、レイドさんは相手の最優先目標です。
此れだけで仕掛けて@る筈が有りません…、…注意してください。

エルフェスさん、優先して狙うべきは『甲冑』の方です。
……『クローン』は、能動的な行動を余り得意としていません。



――、―銀鶏さん、男≠フ方を一気に狙いますよ。



【――告げ終わると同時、『疾駆』…、…狙うは、ガルンロード】
【直線的な動きは、「銀鶏との連携」を意図した為の物か】
【攻撃範囲に入れば…、…彼の腹部へ、半身になりつつ鋭い一突きを放つだろう】
【『右手+槍』の長さを使って攻撃している為に、リーチは長い】
【……だが、『槍の専門職』の攻撃では無い為に、回避する余地は有るだろうか】
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 21:16:46.22 ID:LK0E+xrCo
>>292>>293

知らぬならば、この名を冥土の土産に覚えておくがよい賊よ
この貴宝院織守の手で葬られたのならば、地獄の鬼にも自慢できるじゃろうからの

【織守は自信に満ちた不敵な顔で言う】
【小さな組織とはいえ長を務める者】
【柳の如く華奢な見た目でありながら、その瞳には烈火のような意志が宿っていた】

【そして始まる今宵の戦闘】
【自身と対峙する三人のクローン達と、駆け寄るレイド】
【森島やエルフェスの方へと向かう残りの敵達を認識すると】

(この状況では向こうの支援は難しいか……。)
(綺麗に分断された形になるが、現状は各々に眼前の敵を討伐するしかないな)
(……こやつらを片付けて、全体の支援に回りたいところだがの)

【織守の本来得意とするポジションは後方支援】
【分断されなかった場合、エルフェスや森島らのサポートに回るつもりであったが】
【現状ではそれが難しいと悟り、思考を切り替え折っていた紙に若干の修正を掛けた】

……行くぞ、レイドよ。
妾が背を護っておる限り、御主には勝利の女神が微笑んでおると思うがよい

                   【<貴宝院流不折正方形一枚折り:狼頭×2・鉄剣>】

【織守の左右の紙は、1.4m程の高さをした巨大な「狼の頭」を模した折り紙となり】
【頭上の紙は刃渡り90cm程の剣のような形状となりそれぞれ宙にふわりと浮かぶ】
【狼の頭はまるで生物のようにカチ、カチと数度顎を噛みあわせ】
【頭上の剣はスッ……と動くと、レイドの左肩の上方1m程の位置に停止し】

【間もなく――織守の第一の攻撃が開始された】
【左方に出現した紙の狼が、その大顎を開けてリィロクローンへと突撃し噛み砕かんとする】
【狙う対象は、織守から一番近くにいるクローンとなるだろう】
【狼は紙で出来たものだが、特性によって補強がされており】
【全身の強度は猪の毛皮ほど、顎の力は鰐のように強いものとなっている】

【剣の折り紙はリィロに追従するようにして動いていくだろう】
【恐らくは彼女を補助するための折り紙であった】

【織守の左方に新たに2m四方の紙が出現し、折られ始める】

【現状:狼折り紙A・クローンに突撃中 B・織守の右方に待機中】
【剣折り紙・リィろの近くに浮翌遊中 紙:織守の左方で展開中】
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 21:17:54.48 ID:MVNTzhMo0
>>295

【竜は、ほぼ全身が隙間なく重なりあった堅牢な鱗に覆われ】
【武器と呼べるものも、牙、足の鉤爪、鋭利な無数の牙、そして先程の毒液と】
【確認できるだけで、4種類。からだの彼方此方に生得している】
【弱点らしい弱点は――粘膜が露出した、目や口に、鱗が薄い腹部だろうか】
【余談。下半身を見れば、この竜が「雌」だと気付くかも知れず】

 【“ファーゴ”の正体は、風の國に生息する、希少な野生ワイバーンの一種】
 【新世界統一学名は「ウィペラ・セプテントリオーネス」】
 【体長は4メートル60センチほど、その半分以上は尾の長さであり】
 【蛇に似通う姿形と、北部の山林地帯に分布している事から】
 【「北蛇竜」との漢字表記が、東方への紹介の際には行われる】
 【主な武器は既に明らかになった物に加え、火種程度のブレスだと言う】

 【その「火種程度」が如何なる意味を持つかは、まだ分からないのだが――】

あなたこそなぜ今まで、不躾に観察なさっていたのかしら?
その穢いお声にお似合いの、礼儀知らずな方ですの?

わたしの名はフェーデ。フェーデ・ファルクラム。
今宵の戦いに馳せ参じた、カノッサの騎竜将――
今の攻撃は、危険回避のための威嚇射撃という事になりますわ?

まさか、「正義」ごっこの為だけに、
あなたは『機関』を敵に為さるわけでは――ありませんのよね?

(……眼が変わった?
深く考えないでも、能力なのでしょうけど――)

【青年が二人を探るのと同じく、少女もまた彼を睥睨し】
【明らかに殺傷を狙った攻撃は、威嚇であったと嘯きながら】
【疑問符の異常発生した語調を用いて、最後通告とばかりに彼に問うだろう】

「――グ、クォ……!?」

……な、あなた…。
――わたしのファーゴに、いったい何を………?

【――ただし、彼の返答に関わらず】
【戦闘経験の浅いこの飛竜は脳を蝕み背筋を這う恐怖に戦き】
【何も無いのにたたらを踏んで、不自然な後退を見せる】
【フェーデの自惚れが透けた眸にも、僅かな焦りが浮かんだか】
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 21:18:12.08 ID:7rrVcJ9Ro
>>292>>293

お呼びと有らばどこでも現れるぜー、魔法のランプはねーけどなー。
もっとも今回はオレ的な戦闘意欲もあるから貸し借りとかそういう面倒くさいのはなし
そんな訳でせいぜいお互い死なないようにアイツらに吠え面かかせてやろうぜ、ほいじゃ死ぬなよ。

【そしてこっちは任せろとばかりにレイドに向かい手を振り、そうして見据えるのは甲冑の彼】
【なによりも彼を見て思い浮かんだ感想が「デカイ」の一言だった】
【それは彼が装備している甲冑の影響もある、重装備はそれを装備する人物を大きく見せる】

でっかいの1人と変なの1人、武器はハルバートとやっぱり変なやつ……。
(うーむ……現実的に恐いのはハルバート、しかしあの変なのも変なのだから恐い気を付ける)

【悠長に目の前の2人を確認するように指を差し、対策でもない考えを巡らす】
【ハルバートの破壊力は恐い何よりそれを片手で操る筋力は警戒してし過ぎることはない】
【そしてもう1つクリスタルビット、どうやらエルフェスはそれが何だかわからないようで不明故に恐れを感じたらしい】

……なんだオッサン、そんな事を言うって事はつまり何かしらの淀みを胸に抱えてる訳?
心のどっかでその殿とかいうのを疑ってたり?……なんて、ね……。

【少年は意地悪い、グルゴンのその台詞から幾らかの躊躇いを感じたのか】
【それを態々彼に向け尋ねる、少年はやはりいやらしい笑み】
【そんな言葉での牽制をしているとふいに、誰かが近づいて来る気配】

って、おうおうなんだレイドの兄貴さんと共闘かー、ぶっちゃけ助かるわ
この状況を1人ってのは辛いかななんて思ってた所でさ。
まあともあれ宜しくな、ああそうそうオレの能力ってこの「黒いの」をてけとーに操作する事だから、一応教えとくな。

【現れるのはレイドの兄、その存在に幾らか心に余裕が生まれる】
【グルゴンに比べれば自分の体格は小さく貧弱、苦戦は必死】
【そこに現れてくれたのだからその安心も計る事は容易だろう】

さ、まあ仲間も増えました所で……柔軟に対処しつつ、行くぞ――――。

【その声が終わると共にエルフェスは駆ける】
【目標はグルゴンではなくクローン、もっともグルゴンが邪魔をするとも限らない】
【どちらかと言えば様子見の意味が強いそんな疾走である】
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/11(土) 21:20:11.26 ID:ttuOv3zM0
>>302

【少しハイになっているのではなく、かなりハイに成っている】
【自身から明確な機関への敵対妨害を行っているからということもある】

チィッ!!

テメェの種は“見切って”ンだよ!!

【少年は一度、相手の玩具もどきが実物に変わるのを目撃している】
【そのため、眼の前の包丁が確実に危険物だと瞬間的に察知した】

【右腕を内側に無理やり捻じ曲げ、急ブレーキ】
【急激な停止によって瞬間的に平衡感覚が崩れていくが】

【その場で立ち止まり、拳を地面にたたきつけて停止する】

オイオイィ!!今さらその程度の飛び道具で子供だましかァ?

ぬる過ぎっぞ!全力ってんだから全力で来い!!

【歯を食いしばり、首を回す】
【その後右手を二回ほど振ると、右手の紅色の逆鱗がバラバラに砕け散り】

【少年は普通の身体になる】

『狩鬼緋刀。』今日はサァービスだァ!

手加減出しの超全力だァ!

【両手に持たれた緋色の太刀を除けば、だが】
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 21:21:55.71 ID:xbk8SnwKo
>>303
――――うぐっ・・・・・・ッ!

【腹部の中心で、蹴りを受けとめた夜夢】
【少女の脚は、深くのめり込んで。夜夢の内臓を圧迫した】

【もしかすると、蹴った時に不思議な感覚を覚えたかもしれない】
【壁を背にした相手を殴った様な】 【そんな感触】

ゲホッ、ゲホ・・・はぁ、はぁ・・・、なん、だ、その程度か・・・・・・
・・・ふふふ、今のは敢えて喰らったのだ。もう君の蹴り、その威力は覚えたぞ

【両手で腹を押さえて、ゆっくりと地上へ降り立つ】
【目には僅かに涙。これだけで、この少女が戦闘慣れしていないのがわかるだろう】
【それとも、戦闘をしていても――――攻撃を喰らったことが無いのか】


・・・どうしても戦うと言うのなら、悪いが容赦はしない・・・!

【じゃらり、ポケットに手を入れて、何かを掴みだす。手には大量の金属球】
【ぐにゃり、その形を歪めて変えて。鉄製の金属球は、液体の様に宙を漂う】
【そして広がり、刃のカタチへ】 【のべ10本のメス】



             アイアンメイデン
――――――――【鉄製処女】――――――――


・・・・・・・・・串刺しにしろっ!


【風を切って飛来する、鋭い刃先】【強度は本物、触れればただでは済まないだろうが】
【速度はそれほど速くない、躱すのも困難ではないだろう】
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 21:23:25.40 ID:I58Z9e1ro
>>304

【槍は青年の眼下を飛び続け、やがてその背後へと姿を消す】
【おそらくは、やがて霧消するのだろうが―――本当に小さく、ごポリという音がして】

(避けられた、か……しかしあの様子では、細かい動作は出来ないな)
(それなら何も怖くはない。馬防柵さえあれば、速度で負けることは――――)

―――――、――――無いな。

【タンと足下の筏を蹴って、小さく右へと位置をずらす】
【それによって相手の攻撃を回避――実際には「ドスッ」と鈍く掠り――して】
【表情を歪ませながら、反撃。左膝で相手の腹部を突こうとし】

【加えて、その動作のまま相手を押し倒そうともする】
【一撃が重いのなら、その分返しも遅いはずと考えての思い切った反撃だが――果たして。】
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/11(土) 21:24:36.37 ID:iU8YqwI1o
>>301

望むところだッ!!

(技量はともかく、この体格差なら力負けはしない筈。)
(まず一発受け止めて、その隙に魔術を叩き込む。)

【まずは初撃を受け止めようと、待ちに徹する】
【しかしその一発は来ず、それどころか間合いがどんどんと詰まってきていて】

仕方、ない────

【衝突してしまう前にバックステップ。】
【少しだけ開いた二人の間のスペースに、左手を伸ばし】

───《 ストレートフラッシュ 》ッ!

【その掌から光の奔流が放たれる】
【狙いは幾らか適当でありながら、少女へと向かっていく】
【「左手を向ける」という前動作があるため、警戒していれば対応も可能か】

【魔術を放った後、反動で彼に隙が出来る】
【遠距離戦であれば無視できるほどの小さな隙であるが、この間合であればどうか】
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/11(土) 21:25:14.37 ID:rco/jDwzo
>>297

ああ、重太郎だ久しぶり

(『こんな性格だったっけ?』)

【チラリとパニキュレータを見遣り、短く、挨拶を返す】
【違和感を感じたのは、腰の銃。ただし、そんな事考える余裕が無いのが事実】
【違和感を脳裏に沈めて、戦闘へと意識を向ける】


「オイ、」   「『気づいてる?」』

ああ……

じゃあお前の礼儀に従って―――

――――聞かせてもらうぞ?

【明らかな殺意、戦意を双眸に顕現させた】
【答えは、その双眸に相応しい、戦いを望むモノ】

【球体が上昇するのと同時、左のホルスターから銃を引き抜き】
【すぐに撃てる状態にあり、すぐに引き金に手を当てた】

【その場から動かないが、球体を防御する企てが無いワケが無い】
【少年の頭上に鏡を5枚出現させる】

【魔翌力の篭った、硬い鏡。防御の為に作られたモノだが、球体を防御するには足らないだろう】
【その為の5枚重ねなのだが、果たして十分かどうか―――】


  【がきン―――鏡が球体に衝突する音、鏡にヒビが入り砕ける音】

【それと……銃声―――?】

【鏡は2枚目までは粉々、3枚目にも大きなヒビ、4枚目には少しヒビが入ったが、球体から少年を、橋を守った】

【だが、今は攻撃の合否を気にかけるべきでは無い】
【引き金に掛けられた右手は、引き金を引いて、少女の下半身目掛けて銃弾が飛翔していく】
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 21:29:10.32 ID:r4GnXFsAo
>>305

――――――ッ、

【奇しくも、吐き出す言葉はおんなじで。目的だっておんなじ、「邪魔の排除」】
【相反する同極が揃ってしまえば最早、虚飾の言葉など無価値に等しい】

【駆けだす少年に合わせて、少女も地を蹴りつける】
【疾駆の途中、きゅい、きゅい。球体が二回、脈動したのが見えただろうか】
【まるで、光を取りこんで「成長」しているような動き――】

≪愛と≫≪情熱の≫ッ――――

【動かしたのは、左の拳。肩の前あたりまで引き付けて】
【打ち出すフォームは単純明快、少年の顔面へ向けてまっすぐ一直線】


――――≪ セラフィ・ナックル ≫ッッ!!


【――しかしその拳には、あの「球体」が付随されている】
【もし、拳が「少年・及び少年の装備品」に「当たった」なら】
【まるで、磁石の同極どうしが近付けられたときのような、「撥ね飛ばす」力が浴びせられるだろう】

【少女の能力のたねあかし――「斥力を持った球体の操作」、及び「その球体のエネルギーを成長させる」こと】
【攻撃のモーションこそ読みやすく大振りではあるが、受けてしまえば相当の痛手になることは間違いないはずだ】
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 21:30:00.56 ID:jgcocNI1o
>>312
【ヒュゴウッ!】
【拳が、鋭く突き出され、風を切る】
【しかし、その勢いに体が振り回される様子は無い。装甲以外にも肉体全体に変質を与えているのだろう】

(……変な音。あの時の泡≠ンたいだが)

【思考だけを、回して踊らせ結論を求めていく】
【激情の中の冷静さ。卵に此処まで侵されておきながら、なぜ正気の欠片を持つのか】
【ガルニエが、異能や力の探知に強い才を持っていれば、ベルトポーチの中にある何かが谷山に力を与えているのが分かるだろう】
【何方かというと、聖なる物に属する力。其れがぎりぎりで谷山を押しとどめているようだ】

【そして、迫る相手の膝の一撃】

【ご、しゃ】

【其れを役立たずの右の義手で受ける事で防御を成した】
【関節が軋み、拳銃を落としたが、一応未だ動くようだ】

――――ふっ!

【そのまま、谷山は相手の右足に蹴りを入れ、足払いを掛けようとするだろう】
【膝を戻すのが早ければ、足払いは失敗と成るだろうが……?】
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/11(土) 21:33:32.14 ID:QT9H3CdH0
>>310

【少年が見切ったように、流罪の能力は”始めてみた者に対しては強い”が】
【”一度見られた者に対しては効果が無い”のである】

なるほど、これは失礼を。

【そういうとまた”お札”を取り出す】
【お札はまたしても姿が変わる】
【おそらくこの札は収納魔術の効果があるのだろう】

ではこちらも、

【姿が変わった札は木刀となり、能力により”本物”、太刀に変わる】

ふっ!!

【少年ほどではないにしろ、素早く突撃する】
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 21:33:51.96 ID:zg8gKyWmo
>>308

【青年はおおよその弱点を見抜いたのだろうか】
【目や口、そして腹部―――――基本的な弱点は爬虫類と似通っているという事だろう】

オイラはただ通りすがってただけでぃ!
(この先の城のお宝があるって聞いてたのによ―――まさかこんなおっかねぇ奴らに見つかっちまうなんて)

【どうやら青年は通りすがりだったらしく、先程攻撃された恨みだろうか?怒りじみた声で本当だとわかるだろう】

オイラの名は獅子堂 輝天てぇんだ!
機関っていうと……

【こちらも礼儀としてなのか名を名乗る、それもこの場では敵になるであろうカノッサの一員に】
【櫻の国の大泥棒の噂を彼女が聞いているならば先程の通りすがりというのも納得がいくかもしれない】

ちょっと悪夢をみてもらってるんでぇ!
(あのデカブツにも聞いたか…さすがに二対一じゃ分が悪すぎる…)
(それに女の子には使いたくねぇ――――)
わりぃが、今おめぇさんらにかまってる暇はねぇんでな!


【そういうと青年は動揺している隙をぬって城の方へ行こうとして――――】
【恐らくは竜は幻術にかかっているのだろう】
【しかし、彼女とその相棒との絆が深ければ、相棒を幻から目を覚ます事は十分可能だろう】

319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 21:34:40.24 ID:DpRgjk8Wo
>>311
(……覚えた、ねー……あの程度の威力で)
(に、しても……なんだろ。流されて、分散するかと思ったんだけど……)
(飛行≠カゃなく、固定=Hだから引きずり落とせなかったのかな……)

(……決めた)

………頑丈じゃない。結構本気だったんだけど

【不安定な場所での蹴りだ。相手の状況が予想外だったとは言え、決して全力では無い】
【だが少女は、敢えて顔をしかめて悔しそうな声を出し、「それが全力だった」と告げた】
【これも、胴打ちと同じ、後に響く狙い。速効性などは、無いのだが】


……自分の次はメス、ぶんぶんぶんぶん良く飛ぶねっ……!

【飛び道具も、実体が有る物なら、防ぐことが出来なくは無い】
【両手を顔の高さに構えて、飛来するメスに合わせ、迎撃を図る】
【左半身へ向かったメスは、その全てが左手に撃ち落とされた】
【だが、右半身】

【メスを落とそうとした右手、目測を誤って逆に親指の付け根に裂傷】
【右上腕外側、飛来した事自体見えて居なかったかの様に、メスが深く突き刺さる】
【首右側面、身体を傾けた為、皮膚が幾らか切れただけ。こちらは血は滲むが、出血多量にはならないだろう】
【右脇腹。かろうじて打ち払いが間に合い、衣服とその下の筋肉を、それぞれ浅く切り裂いて行く】

……ったー……ナイフよりスパッと来るからやだよ、こういうの
ちょっと厚い服着た位じゃ役にも立たないしさ……

【少女は最初、左脚を前方に置く、所謂右構えを取っていた】
【ならば利き腕、器用なのは右手の方だと考えても良い筈だが】
【或いは、利き腕を前方に出す構え、と考える事も出来るかも知れず】
【この判断は、No.15に任せられる】
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/11(土) 21:35:05.08 ID:JZVa+wWAO
>>313

【少女は、自分自身の非力を自覚しており、それが鍛錬で補いきれる物では無いと知っている】
【故に、このような行為、攻撃を行わずに距離を詰め続けると言う半ば無謀な行為に出たのだが、それが功を奏したようだ】

【先に動いた青年の様子を理解しようと、何を行おうとしているのか識ろうと、攻撃を頭から捨てて、それだけに専念する】
【後方への跳躍に追従するように駆けながらも、それだけに意識を注ぎ続けて、その結果】
【光の奔流が放たれる一瞬前に、自分の体重を掛ける向きを変え、重心をズラし、そのまま脚に力を込めて】
【放たれた一撃の直撃を受ける事からは、何とか逃れる事に成功する】

【――――が、回避に力を使い過ぎたのか、即座に近接攻撃に転じる事が出来ずに、生まれた僅かな隙を突く事が出来なくて】
【それでも、このまま何もしないうちに再度のチャージを許すよりはマシだと、袈裟斬りにするような斜めの斬撃を放つが……回避は難しくは無い筈だ】
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/11(土) 21:41:39.68 ID:Xq3GNnOBo
>>314
【鏡が球体を受け止めたのを見て―――再び口の端を歪めるティナ】

この程度と思われちゃあ、心外だねぇ…

弾けな―――≪ヴォルティールスフィア≫!

【鋭い叫びと同時、球体が破裂音と共に電撃を纏い始め――
     ――がきん、と。機械的な音と共に周囲に無差別に電撃を放つ】
【今度は物理的な防御だけでは心許ないか―――ただ、やはり攻撃前の隙があるので対処を講じる間はあるだろう】
【また、この一連の攻撃から、彼女が電磁力を扱う能力者だと推測できるだろう―――球体の制御も、恐らくはそれか】
【電撃を放った後、球体は彼女の手元に戻ろうとする】


―――くっ…はは、この程度でアタシを殺せるとでも?

【飛来した銃弾が左太股に命中する―――当たり所では命の危険もあるが、当のティナは軽く痛みに呻いただけ】
【ティナの言葉通り、彼女を沈めるにはまだまだ不十分だと見て取れる】

……そう言えば、アタシは名乗ってなかったか
アメシスティナ・エレジー。長い名前は嫌いでね、ティナとでも呼べばいい

【まだ余裕が残っている様子の表情を浮かべ、態々自己紹介をするティナ】
【こと戦闘に関しては律儀なのかと解釈するか、それとも余裕を示して馬鹿にしていると取るか――】
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 21:42:35.27 ID:I58Z9e1ro
>>316

【ガルニエの能力は、光。言わずもがな、本来は聖に属す能力である】
【それ故に、青年の持つ何か――防波堤のようなものには、気付いた】
【しかし残念、反撃が防がれ、足払いをかけられて――――】

…………、……ナイフ投げは経験が無い、な。

【倒れ行く、非常に不安定な姿勢のまま、彼女には右手のナイフを投げる】
【狙いは勿論、彼のポーチ。破くなり切るなり、件の物体を引き離そうとして】

(槍の雨などは、どうだ―――?)

【ゴポリ。背後、さきほど光槍が飛んでいった方向から、また音がして】
【もしそちらを見れば、空間が侵食されているのが分かるだろう。黒い穴が開いているのだ、宙空に】
【そしてそこから、死にかけた蛍光灯が見える。薄暗い光を放つ、無数の槍だ。】

【どうやら、槍はそのまま消えたわけでは無かったらしい】
【再び舞い戻る形で、青年を背中から串刺しにせんと、再度迫る。】

【一方のガルニエは倒れた状態から後転、しゃがむような格好ながら体勢を整えようとして。】
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 21:45:54.25 ID:xbk8SnwKo
>>319

(・・・ふむ・・・攻撃してこない所を見ると、遠距離系の攻撃手段は持ちえず)
(メスを叩き落とす、3メートル跳躍する、・・・誰の眼に見ても明らか)
(身体能力特化の体力バカかそれとも)

【右手で腹を押さえて、構える様子もなく立ったまま】
【ただ、相手の挙動を観察し、分析する】
【冷静なようだが、先程の一撃だけで、既に肩で息をしているのが見える】
【打撃に対しての耐性は、皆無とみて良いだろう】

(気になると言えば、右構えの割に右半身の動きが悪い)
(拳法の心得が無いようにも見えない。独自の流派か、)
(或いは庇っているのか・・・何かを狙っているのか・・・)
(・・・どちらにせよ、痴れ者ではない・・・むしろ切れ者の様だが)
(如何せん判断材料が少ない・・・もうちょっと探ってみるか)

【懐に手を入れて、取り出したメスを10本、投擲する】
【放たれたメスは、やや上空へ。途中で軌跡を変えて、5本-5本にわかれて】
【それぞれが少女の右足、左足へと向かい跳んでいく】

(さあ・・・どうでる。 また突っ込んでくるか)
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 21:46:18.46 ID:q0IBUPHo0
>>306

[――――!! …………ありがとう……ありがとう、森島…………リイロちゃんがこんな事になっちまった以上、せめてレイドだけは、護りたいんだ……
――――逃げも隠れもしねぇ……だから、力を貸してくれ!!]

【森島の言葉に、言葉にできない喜びが表情に溢れる銀鶏】
【偽らざる、飾りの無い言葉を口にしながら、腰から剣と魔銃――――父の残した最高の武具を取り出した】

〔チッ…………こんな厄介な面々が、こんな数揃ってるたぁ……下手踏んじまったな――――っと!!〕

【自分の情報を知っている森島が、周囲に情報を飛ばす――――この状況に、ガルンロードの表情は歪む一方である】
【しかし、突き出された攻撃には、自慢のスピードを活かしてバックステップで回避。右手を森島に向けて、反撃の火球を放とうとするが】

[――――させねぇッッ!!]
〔ック!? この野郎……ッ!! キラークイーン!! お前がやれ!!〕
<了解……ナイフ、投擲します……>

【回避から攻撃に転じようとしていた動きを見て取った銀鶏が、左腕の銃から光弾を発射し、更にガルンロードを牽制】
【無理な体勢から放たれた一撃は、虚しく明後日の方向へと飛んでいく】
【しかし、そこを補うのがα――――キラークイーンの役目である】
【両手に3本づつの投げナイフを構えると、森島、銀鶏両名へと投擲する】

>>307

<……『Justice』リーダー……貴宝院織守……>

【ある種挑発とも取れる言葉を、律義に反芻して記憶するクローン達】
【感情に乏しく、また任務の目的意識を何より優先する彼女らの機械の様な所作が、そんな所にも現われていた】

――――お願いします、織守さん……!!
≪姉貴、来るっす!!≫

【一度だけ、上空の織守へと返事を返すと、使い魔のジェムの警告に従い、眼前のクローンへと視線を向ける】
【右手には、既に『恋慕色華』が抜き放たれており、彼女の戦闘準備も万端だ】

<くっ……紙!? ――――うぅあ……ッ!!>
<…………紙ならば、炎が効くはず……μ、お前が要だ。貴宝院織守をやり込めた時は、お前が止めを刺せ……!>
<了解……!>

【放たれた狼折り紙の片割れは、κの文字が書かれたクローンへと飛来する】
【咄嗟にκは、左手の指先を狼折り紙に向け、レーザーを放って迎撃するが、口径が細いのが災いして無力化に失敗】
【多少のダメージを与えたものの、左手首に噛みつかれてしまう】
【しかし、その様子を見ていたοが、攻撃の特性を把握し、μに指示を飛ばす】
【μの使い武器は、高熱を宿した炎の剣――――紙の攻撃が飛来すれば、切り払うのは簡単だろう】

ジェム、とりあえず合わせて!!
≪了解っす姉貴……『ソウルファイヤ』!!≫

【敵に、接近戦に強いタイプが紛れこんでいる以上、下手な接近戦は厳禁】
【レイドとジェムは、それぞれに体力・魔力を減退させる青い炎と、光魔術の光弾をクローン達に向かって放つ】

<っく……!! マイクロミサイル……!!>

【その妨害の隙を縫いながら、οが織守へと向けて、数発の小さなミサイルを放つ】
【一発一発の威力は、対人用の小さなものだが、連続してもらうとそれなりに厄介だろう】

<……!!>

【μは一人、仕掛けるタイミングを計っているが――――その表情は、他のクローン達と比べて、やけに気負っている様なものだ】

/続きます
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 21:46:55.26 ID:q0IBUPHo0
>>309

えぇ……そっちも気をつけて!

【短い言葉のやり取り。戦場ではそれが精いっぱい】
【しかし、レイドにとっては、そうやって絆を確認するだけで十分だった。既に一度、共に死地を潜っているのだ】

《…………自分のご子女を、クローン兵士の素材に用いるなど、常軌を逸しておろう……!!
その様な行いを、心の底から納得しようとしても、無理と言うものだ……ッ!!》
<…………>

【エルフェスの言葉に、チラリと側に控える少女を見やりながら、グルゴンは苦々しげな言葉を吐く】
【同じ容姿をした、5人の少女。そしてシュバルツの『ご子女』――――そこから、その少女たちの正体が、見えてくるだろうか?】

《――――だが!! わしの武は殿の為に振るう為に存在する物!! 殿の期待を裏切るなど、武士の風上にも置けぬ愚か!!》

【迷いを振り払う様なグルゴンの叫び。不満はあっても、仕えるべき主として、シュバルツを見ているのだろう】

「……流石に、体力じゃあいつにはかなわねぇけどな? でも、俺だってある程度はやれる……安心してくれ」

【言いながら、背中から触手を生やし、その手に機械的なハンマーを握りしめる】
【手早く、アストラも戦闘準備を整えた】

<……来る!! ビット、射撃!!>

【エルフェスの突進を受けるυは、冷静にエルフェスを認めると、腕に装着したクリスタルを、真っすぐにエルフェスに向ける】
【瞬間――――ビットから放たれるのは、ビーム。これは遠隔兵器の一種だ。しかも、運用性の高く、手持ちの武器としても使えるもの――――】

《少年……それは匹夫の勇と言うものだ……っぐ!?》
「させねぇ……ダハル!!」
"了解だ、我が主よ!!"

【υのビームに合わせて、グルゴンがハルバートの一撃を向けようとするが、そこをアストラがカバーする】
【ダハルが溶解液を吐いて、グルゴンを足止めし、エルフェスへとの攻撃を中断させたのだ】
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/06/11(土) 21:47:17.58 ID:iU8YqwI1o
>>320

……っと。

【隙が出来た後なので無理に回避はせず、斬撃を処刑剣でガード】
【その後バックステップで間合いをとって、一旦仕切りなおそうとする】

(単純に早いんじゃなくて、軽やかっていうか。)
(零距離射撃とか無理をしなきゃ、決め手に欠け───いや、アレがあるか。)
(……気になるのは、まだ能力が確認できてないことだけど。)

まだまだ、これからだ。

【再び、左手に蒼穹の魔力を集め始める】
【先程の一撃で分かるかもしれないが】
【彼の魔術にはタメが必要で、軌道が単純で──それらの欠点を補うほどの、火力がある】

327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/11(土) 21:49:12.78 ID:ttuOv3zM0
>>317

【此方もそれに準じて突進、太刀を右手に持ち替える】
【それに合わさり、太刀が片手剣程度に小さくなる】

はッ!

【相手の突進による攻撃を右手の太刀でずらし、回避する】

喰らいな、紅の一撃

――――――『断罪のクローチェ』!!!

【刹那、少年の持つ太刀が瞬間的に真紅に染まり】
【それに追従するかのように、太刀の周りに溶岩の様なものが噴き出してきている】

【―――それは見る間もなく太刀に纏われ】
【さらに鮮やかで色濃い“神紅”に昇華した】

【それを大きく振り回し、そのままの勢いで流罪の方向に向かって】

【勢いよく切りつけた!】
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 21:49:22.50 ID:G+1DThqSO
>>300

今晩は――ご丁寧にどうも。此方はJustice≠フ構成員、識槻朔夜という者だ。

【男が足を止めるのに合わせて、朔夜はゆっくりと伏せた目を上げ】
【その爪先から頭の天辺までをなぞるように視線を這わせ、一拍置いて】
【沈黙を破り、事務的な口調で名乗りを返すと、それから一度言葉を区切り――】

【ぱしん。何とも気の抜けるような音が夜気を震わせる】
【それは振るわれた寸延の短刀の腹が、名刺を打ち据えた音だった】
【はらりと宙を舞う紙片に一瞥を呉れ、彼女は一本調子に、更に続けて】

……ああ、仕事か。こんな夜分にこんな場所まで、御苦労な事で。
だがこう見えて生憎と、現在は立て込んでいる。

押し売りの類なら、引き取って貰えれば幸いだが、な。

【そう述べると、つかつかと彼に向かって歩き出す】
【一歩、また一歩。比較的緩い歩調と狭い歩幅で、三歩ほど詰めれば】
【酷く唐突に、滑るような動作で深く踏み込み。一挙に、彼我距離を詰めんとする】

【初動の少ない足捌きは、暗殺者か剣士のそれ。だが無論、注意を巡らしていれば見切る事は容易である】
【何等かの妨害を受けて踏み込みが中断されるような事が無ければ、そこから続けて】
【右の太腿を狙った、短刀による浅い一閃を放つだろう。此方もまた、上に同じだ】
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 21:52:26.55 ID:jgcocNI1o
>>322
――――ちぃ、気がついたか。

【そう呟くと、右腕を振るいナイフをはじき飛ばした】
【しかし、ガートルッドのナイフである。そのナイフにより装甲に一閃の傷が趨る】

(丁度いい……、試してみるには、好機か)

【手の甲に趨る傷からは、真紅の光≠ェ漏れていた】
【まるで、装甲の内に高エネルギーを押さえつけているかのように】

(……感覚と予想で、扱いは分かる。だったら、あとは実践するだけ。
というか――――此処で外せば死んじまうからな)

――――さぁ、俺の予想よ、当たれ――――――ッ!!

【振り返り、谷山は槍の群れに向けて右腕を振るう】
【その瞬間、谷山は何か、コマンドの様な物を口にした】

ファースト・デトネイション――――ッ!!

【直後、その拳の傷を中心として、右腕全体に一瞬で罅が趨りぬける】
【そして、その罅から膨らむようにして真紅の光が発露して】

おおおおおおおおおッ!!

【轟ッ!!】
【光を前方に飛ばし、槍の群れを相殺した】

――――ッ、ぐ……ッ!!

【そして、苦痛を堪えながら、谷山は後ろを振り返る】
【右腕には大量の罅が入り、そこから光が漏れていて】
【壊れていない時よりも、その力は増した様に見えるだろう】

(……予想通り。ガートルッドのFLM_1016。…………反応性に富む、高エネルギー金属。
その性質を、装甲が得ている。………………成程、シンプルだ)

【とても、その力は分かりやすい】
【そして、逆にコレまでの谷山の力と違い、扱いやすい力であった】

【唯一罅の入らぬ、拳を握り、ガルニエに向けて、谷山は駆け出した】
【拳銃を取り落とした今、谷山には近接戦をするしか無いのだろう】
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 21:54:15.29 ID:MVNTzhMo0
>>318

【自分を置いてけぼりにして会話を進める彼に、静かな憤りを覚えた】
【そして城に進路を取っているのが見えた、と言うことは】
【彼の行動が機関に仇を為す可能性は、十分過ぎる程にある】

 【私情 / 至上の命令が、少女の胸の中で咬み合って】
 【彼を「滅ぼす」という“正統な行為”を、決意させるに至った】

くぅ、ファーゴ!!

……ええい、かくなる上は――
久し振りに手荒い手段を用いる外無いですわね?

 ―――≪フラッシュ・フラッド≫……!

【紡がれたその名は、彼女の能力なのだろうか】
【苦悶するファーゴの鶏冠に右手を伸ばし、強く握ると】
【そこから。魔力に拠るものと見られる夥しい光が溢れ――】
【何拍かが過ぎて、それは嘘のように収まるだろう】

【竜は。青年が見せたもの以上に、「本能」を害されたような】
【昏い昏い――生物が帯びる事のできるであろう、最上級の醜悪な表情を浮かべ】
【しかし直ぐ様、元通りの鋭い敵意を、青年に剥き出した】
【薬効のそれと同じように、彼の瞳術にも耐性が生じてしまった筈だ】
【――彼女の異能の正体も。何とは知れず】

さてさてさてさて、さて――
糞生意気な鼠小僧様、交戦の準備は完了していらっしゃいますか?

……火事場泥棒ほど情けないことも、そうそう浮世には有りませんのよ?
ですから、わたしが仕事ついでに引き捉えて差し上げます

――宜しく、お願いしますわ

【恭しく、慇懃無礼に彼女が頭を垂れると同時】
【竜は巨翼を以て羽撃き、その身を轟音とともに宙に浮かべる】
【ただし、高度は攻撃が届かない程では無かった】

 【――急激な加速と浮上は、風の魔力の影響だろうか】
 【翼に走る血の管が、薄い燐光を纏った】

【男がどのようなルートで城へ向かおうとするかは分からないが】
【彼女たちは、障害の少ない広い「道」に追い立てんと】
【空中を蛇行・疾駆し、先の毒液を三発ほど背後から放とうとする】
【狙いは、痛みと「攻撃が存在する」事によるプレッシャーの付与であり】
【物理的な照準は、そこまでなっている訳では無いけども――】

【――ただ逃げるだけでは、何れ追いつかれてしまうだろう】
【木々の合間を滑る巨体が進み行く度、風が切り裂かれ】
【枝葉は、悲嘆するように小擦れ合y】
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 21:54:21.61 ID:bngVeZaSO
【人里離れた樹海】

【そのほぼ中心部にある、一際大きい樹】
【その枝に座る人影が一つ】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳程に見える少年だ】

今日は星が綺麗だなぁ……

【ぼんやりとそんな事を呟きながら、樹になっている林檎に似た木の実を取り、かじる】
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 22:00:33.38 ID:DpRgjk8Wo
>>323

(……やっぱり、反応が遅れる。どれだけ目に頼ってたか分かるね)
(メスを抜いたら出血が増える、逃げられ続ければそれだけで負ける)
(仕方が無い……今は、右腕は休ませるしかない、か)

【答えは、少女の右目の大きな傷だ】
【夜間でも僅かな灯りで景色を見通す暗視能力、人の平均を遥かに超えた動体視力】
【それらを持って、視覚情報に頼って戦うのが、少女のやり方だったのだが】
【右目に傷を受けてより、両目の視力バランスが崩れた。右目だけなら、眼鏡が必要になる程】
【見えなかった、或いは気付いた時には避けられない位置だった。そういうことだ】

【右手を、身体の側面にだらりとぶら下げる。拳は作らず、軽く開いたまま】
【無理に動かすことによる、出血の悪化を嫌ったものだろう】


【だが、それでも少女のやることは変わらない】

……この程度、肺を片方潰されたのに比べたら痛くないね!
ほら、もっと面白いもの見せてよ、メス飛ばすだけが芸じゃないでしょ?

【半ば自分に言い聞かせるような虚勢を張り、再び前方へ】
【今度は、一度メスが離れたが為に、その軌道を全て『両目で』観察出来た】
【切っ先が向いたのが、自分の足だと知っても、進む方向は変わらない】

【左足を振り上げ、前方へ大きな踏み込み。それも、飛来したメスを踏みつける形で、だ】
【これによって。左足を狙ったメス5本を、地面に叩きつけて沈黙させる】
【右足への攻撃は、やはり先程と同じ様に、防御の正確性が下がる】
【纏めて靴の甲で蹴りあげようとして、攻撃を外した2本が、脹脛を外側から裂いて行く】
【ズボンは厚手の素材らしいが、メスの鋭さの前にはシャツと然程の差は無い。黒系統の布地に赤が混ざる】


【然し、少女は止まらない。メス3本を蹴りあげた足を、振り降ろして前方への踏み込みと変え】
【無事な左足を、地面を滑らせる様に前方へ進めて、相手へ接近しようとする】
【十分に近づく事が出来たとしても、この段階ではまだ、攻撃には映れない】

【メスは、鋭さこそ有るが、重さが無い。前へ出る相手を止めるには、些か不足なのだ】
【だが、削られ続ければ、やがては血が足りなくなり、動けなくもなる】
【追いつくか、逃げ切られるか。重い一撃を加えるか、小さな攻撃を幾つも重ねるか】
【インファイターとアウトボクサーの関係にも似た緊張感は、まだ続く】
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 22:01:51.16 ID:7nMCXxMDO
>>315


そんなの、喰らうかぁああああッ!!!

【刃は、彼の顔の前に移動する】
【それにより少女の拳は、刀によって塞がれた】
【だがそれでも防御は『成功』ではなく、『失敗』だった】


――――う…ぁ……っ?何ッ?!

【防いだ刀は拳を、それが纏う彼女の能力を、喰らってしまった】
【跳ね返される――刀を持っている腕ごと上へ無理矢理へ振り上げさせられる】

【それに今の護は余りに隙だらけになってしまった】【追撃を与えられる程にボディががら空きだ】
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/11(土) 22:01:52.10 ID:JZVa+wWAO
>>326

【かきん、と軽い音を響かせて、剣撃は防がれ、距離を取らせてしまう】
【少しだけ困ったような表情を浮かべながらも、少女は、戦場の中に居るにしては冷静に思考を巡らせて】

(……時間を与えたら、距離を離したら、此方が不利になるばかりですね、厄介です)
(かと言って、距離を詰めれば圧倒出来る訳でもない、となると、勝つ為には不意打ちが、思考の裏を掻いて一撃を入れる必要が有るんですけれど……)

(……やっぱり、これしか無いですよね)

【かちゃり、と、機関の制服のポケットから取り出し構えるのは、一本の細身のナイフ】
【小さな声で少女が何かを呟くと、その刀身に淡い光が宿り、数瞬後には、右手に持った細剣のように煌めき始める】

そうみたいですね、流石は対機関連合のリーダーの方です。
悔しいですけれど、正面からのぶつかり合いでは勝ち目が見えませんよ。

だからと言って、諦めて帰る気は微塵も無いんですけれどねっ。

【このままチャージをさせてはいけない、と判断したのだろう】
【先のように、体勢を低く、重心を低くして、迎撃に備えながらの接近を繰り返す】
【先と違う点を挙げるならば、少女の手にした細剣の光が膨れ上がり、魔翌力が強まり、更に強い光を放ち始めている事か】
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 22:03:03.94 ID:7rrVcJ9Ro
>>325

なーる、つまりはお前の言う殿はロクでもねえヤツなわけか
(クローンならまだしもそれを兵器転用するとか、ぞっとしないね全くよう……どっかの誰かさんみてーじゃねーか)

【思い浮かべるのはとある少女とその姉妹たち】
【彼女らもまた同じような境遇の者達、そのような者とこうも短い期間に出会うとは運命かそれとも……】

ま、そっちが戦うってえのならこっちもやったるけどな
それにしたって武士ねえ……自分を定義付けて、か。

【彼のその思いは武士としてはきっと正しいのかもしれない】
【だからといってエルフェスは自分の住処を壊されるのは良しと出来る筈もなく、あるのは決裂】
【そして更にその先にあるのは戦い――――】

(テメーも死ぬような怪我すんじゃねーぞ……っと!!)

【後方のアストラに返すようにエルフェスの左手はサムズアップに握られていた】

…………あっぶね!そういう武器かよ!!

【向けられたクリスタルに不穏な物を感じ取り既のところで姿勢を左へとズラし緊急回避】
【地面に跳び膝を曲げる形で回避の衝撃を和らげかつまた膝を開き走り出す】

それじゃあ今度はこっちだな!!

【右手に逆手にて構えたままのナイフを地面と水平に持ったまま】
【駆け抜けつつυの左脇腹を切り裂こうと試みるだろう】
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 22:04:55.63 ID:I58Z9e1ro
>>329

(避けも受けもせず、態々その腕で受けたか……)
(そうなるとやはり、狙うなら卵かあのポーチ。後者は、優先度が低いな)

………チッ、ジェットエンジンでも積んでいるのか、その腕は。

【避ける防ぐ弾く、そういった方法で光の攻撃に対応されたことはある】
【しかし、こうして全てが消されたことが今までに有っただろうか?】
【いや、無い。だが消された、ということはつまり、あの右腕は脅威である】

【と、頭に叩き込んだ。同時にまた、過去の記憶を引きずり出す】
【接近戦―――どこでどの部位を動かし、どのようにして対処するのか】

……人生の、丁度半分。その間ずっと、染み付かせてきた
たとえ片腕だけであろうと素人相手に……引けなど取らんぞ、ッ―――!

【起きて、駆ける。青年と同じようにかけ出して、右腕を引き】
【直ぐ様交差するであろう敵対者の顔面をぶっ飛ばしてやる、とでも】
【そう言いたげな一撃を、常人の拳より硬い一発を、叩き込もうとする。】
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/11(土) 22:06:17.51 ID:rco/jDwzo
>>321

『あ、あぶ―――』
っぁあ゙あ゙あ゙ああああ!!

【鏡では、電流を防ぐには足らず、電流を受けるのを覚悟した】
【電流は少年の身を走り、少年の身体は狂ったように、踊る】

【球体に行動は何も起こさず、否起こせず】
【そのまま戻っていくだろう】

『「大丈夫――!?』」

(『電気系統の能力者……球体を制御するのにも納得はいくけど、ちょっとこれはきついかな……』)
(『防御手段が無い……やるなら、―――ん?』)

【ティナの能力を判断し、大雑把ではあるが、電気系統の能力との結論を出した】
【このくらいの判断なら3人のうちの誰でも出来る。自分の仕事はこれからの対策を編み出す事――】

【考えたのは、この少女に電流が聞くのかどうか、下は浅いながらも水】
【電気が聞くのであれば、能力は抑えられるハズだが……問題はそれをどう確かめるか】

【さてさて、思考に精を出す銃に対して、少年はと言うと】

(クソ、銃弾が効いてないとなると相当キツい……)

行くぞ―――

【自己紹介は、どうやら律儀と解釈したようで、頭に血が昇るような事はならず】
【いや、もうすでに頭に血が昇っているのかもしれない】

【右のホルスターから銃を引き抜いた、魔翌力がかなり溜まっており、中々厄介か】
【少女の上半身目掛けて、左手の銃から実弾が発射される】

【初級魔術ほどの威力しか持っていないが、速度に優れており、無傷で回避するのは難しいかもしれず】

【もし、もしも少女が球体による防御を行った場合、すぐさま右手の魔銃の銃口から魔弾が発射されるだろう】
【中級魔術と上級魔術の中間ほどの威力を持った魔弾。喰らえば軽く呻く程度で済まないだろう】
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 22:07:28.13 ID:LK0E+xrCo
>>324>>325

【レーザーを受けた狼折り紙は、口を貫通する穴が空きながらも動き続ける】
【噛み付いた手首を固定したまま、大きな頭を上下に振り回し】
【左腕へのダメージ蓄積と、床に叩きつけることによる全身ダメージを狙おうとする】

【だが、狼折り紙の耐久力は然程高いものではない】
【もう2,3箇所穴を空けられれば無力化し、ただの紙となって消えて行くだろう】

ちぃっ……チマチマと小賢しいのじゃ!

【向かってくるミサイル群。それを確認した瞬間に】
【織守は傍らの狼折り紙を操作し前面に押し出す】
【ミサイルの大半はそれに命中、爆発を受けた狼折り紙は衝撃と熱によりその場で散り散りとなり破壊される】
【そして弱点となる熱属性の攻撃は、狼折り紙のスペックでは完全に受けきることはできず】
【爆風と衝撃が幾らか、織守の肌を撫で身体を仰け反らせた】

(あの者以外はレイドも含め遠隔攻撃が主となる)
(ならば要となるはあの斬り込む力を持った前衛、か)
(――厄介だの、幾らか手を打つ必要があるだろう)

【遠距離からの打ち合いに縺れ込んだ初手の流れ】
【その中で唯一動かぬμとその得物に注意を向けながら、織守は操作を続ける】

           【貴宝院流不折正方形一枚折り:亀甲】

【左方で生成されていた紙は、丸い亀の甲羅となり織守の前に浮かぶ】
【見たまま防御用折り紙、特性により強化されたそれは】
【熱への耐性は変わらず低い水準ではあるものの、鉄に近い強度を持ち物理攻撃に強い】

【織守の左右・上方・後方に2m程の長方形折り紙が出現し、折られ始める】
【一気に四枚、何らかの大掛かりな術の前触れか】
【そして、織守は懐に手を差し入れて青銅色をした諸刃の古剣を取り出し構えた】

【現状:狼折り紙・κに噛み付き攻撃中 剣折り紙・レイドの上方で待機中】
【折り紙・左右上方背後にて展開中】
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 22:08:11.62 ID:r4GnXFsAo
>>333

――――――もー、ら、いっ!

【口の端っこを横に引っ張ってちょっと上へ】
【歯――否、ぎらつく牙を輝かせて、少女はここにきて初めて笑う】
【それは単なる、行動の成功を喜ぶ笑みだったけど。無意識の、狂喜なのか】

【打ち出した左、残っているのは――】


ブッ飛んじゃえ――――
≪愛と≫≪情熱の≫……≪ セラフィ・クロス ≫ッ!!


【――勿論、右。】
【障害物の見えない(と彼女は思っている)腹に向けて、やっぱり一直線に】
【そしてやっぱり大振りな一撃が、放たれる】
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 22:11:42.21 ID:jgcocNI1o
>>336
――さあな。ただ、分かるのは。
使ってる間は、なんとかなるっつーことだ。

【ボロボロの体には確実に負荷を溜め込んでいるのだろうが、発動中はなんとか体を動かすことが可能である】
【それでも、発動中は鈍い痛みが断続的に己を襲っているし、負担がそろそろ許容値を超えてくるのだが】

【握る右腕の拳に向けて、肩から罅を走り抜けて拳に光が込められていく】
【強度を敢えて著しく下げ、むしろ破壊する事により、その秘めたエネルギーを運用しているのだろう】

――――素人、ナメんじゃねーぞ……ッ!!
俺は、戦場ジャーナリストだ……ッ!戦場自体は、素人じゃねェ!

【ぐりぃっ!と捻りを加えて、光を込めた拳が相手の腹部へ放つだろう】
【当然、相手の打撃を受けることになる、が】
【うすうす感づいている。負担が表に出る形で発露するのが】
【だからこそ、早めに決める積りなのだろう】
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 22:12:38.01 ID:8dI+Jqero
>>328

【打たれた名刺に記されているのは、】
【『Canossa』の印字と紋章、『≪大狼≫ヴィルダ・ヴォルデ』の名】
【そして最後に、『金之助』云々の文字が添えられていた】

【宙空を静かに紙片が舞う中──】

やや、これは大変な無礼を致してしまいましたな
名刺を差し上げようと思ったのですが、手が滑ってしまったものですから

【悪気はないのです、何卒──などと、変わらぬ笑みでのたまう】
【向かってくる彼女に対し、しかし男はそのままその場を動かず】

識槻朔夜>氛
ははあ、貴方があの……

【顎先をつまむように、思案する仕草を交え】
【朔夜の姿を、その黒瞳の中に捉え続ける】

──左様でございますか

しかし押し売りとは心外ですな
我々の仕事は、愛と善意によって成り立っているのですから
そんじょそこらの悪徳セールマンと一緒にされては、困ります──な

【その瞬時、男の瞳孔が散大し】

【──ぱンッ、と絹を裂いたような音が炸裂する】
【ちょうど、向かってくる刀の軌道を逆に辿るように、】
【男がその右手に提げた鞄を振るい、一閃を受けたのだ】

【通常の鞄の強度を大きく越えて、鞄に刻まれたのは浅い傷のみ】
【もっとも、そもそもが短刀による浅めの斬撃だったこともあろうが──】

 【──ひゅン】

【間髪を入れず、男の左足が飛燕のように振り上げられる】
【初動は、膝を胸に付けるかのようにに上げられるが、そこから先】
【脛から爪先が、まるで『ジャブ』のように、鋭く突き出されるだろう】

【狙いは、相手の右わき腹】
【初動が見えたのなら、反応は難しくないだろう】

【──だが、通常の蹴りではないことに、彼女は気づけるかもしれない】
【命中の瞬間、爪先から、三角形の刃が飛び出し、それによる斬撃ないし刺突を狙ったものだからだ】

【仕込み刃、暗器──当たろうが当たるまいが、足は鋭く引き戻される】
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 22:14:02.44 ID:NzHn7UBvo
>>324>>325


【『避けられた』――、そう認識すると、即座に半回転】
【途上、左手≠ノ槍を持ち替え、第二撃を放とうとするも――】


(――っ、『ナイフ』……“武器投擲能力”は、確か高かった筈……。)
(「掠る」とか、「外す」って言うのは期待出来ない――、か。)


……銀鶏さん、先ずは回避を優先してください!!


【無理な援護を彼に強いては、戦力の低下に直結してしまう――】
【現状前衛である自分の補助は必要無い、と彼に告げて】



(攻撃と回避、……援護抜きで同時にするのなら――!!)



【 ―― どん=@】


【軽い『地響き』が、屋上の位置地点に響く――】
【原因は、森島。 ……、先端を「小爆発」させると共に、『槍』を地面へ】
【結果、槍の三分の一£が屋上へと突き刺さる事に成り】



 ――――…、……    こう =@ッ!!



【同時、『跳躍』――、身体能力の高さを生かし、『槍の柄の端』へ左足を掛け】
【更に其れを蹴り飛ばすことで、ガルンロードへと「空中から迫る」と同時、ナイフを回避】
【…、…正確に言えば『掠って』は居るが、動きに支障が出るほどの物でもない】


【空中で握り締めるは、『鉄の塊』である右義手=\―、】
【ガルンロードから見て左側面、肩から頭部に掛けた部位に拳を叩き込もうとする】
【無論、半ば無理矢理な動きの為に、狙いは定まっていない】
【トリッキーなアプローチに惑わされる事が無ければ…、…対処は可能だろう】
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 22:14:29.57 ID:xbk8SnwKo
>>332

ふむ、見せてほしいとな。 それではとくと、ご覧あれ。

【無表情のまま、おどけた様子で両手を大きく広げて】
【袖からさらに、金属球】【カタチを変えては、籠手になって両手を覆い】


―――――金属結合の制御、電磁波による磁力干渉。
・・・それを応用すれば、こんなことも出来るのだよ。


【籠手で覆われた右手を握りしめ、向かってくる少女を睨みつける】
【接近しようものなら、その腹部に――――真正面から、拳を放つだろう】
【この少女の力は非力なれど。"籠手"自体が動きを持つ以上、少女の身体能力には依存しない】
【鉄の固さで放たれる一撃は、重い。それ故に、速度が出ないのが欠点だが】

【それより幾らか前の時間に。相手の少女の、右腕に刺さったメスが細い振動を始める】
【"鉄を操る"相手を前に、身につけたままの鉄とは、爆弾を抱えているのと同義】
【出血を気にして抜かないままなら、傷が抉れて広がるだろう】

【少女の後方。弾き落とされた筈のメスも、僅かに振動を始め、浮翌遊する】
【一度に大量は操れないようだが。いずれまた、弾丸となって襲ってくるかもしれない】
【ただ、弾かれて湖に落ちたメス。これだけは、沈んだまま浮かんでこないが】
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/11(土) 22:16:48.07 ID:QT9H3CdH0
>>327

―――――――――(マズイ!)

【突撃したとはいえ、考えなしに突撃したわけではない】
【カウンターにたいする警戒もしていた】

【だが、火傷程度ではすまないソレは”タダの太刀”では防ぎようも無い!】

くっ!!

【太刀を捨て、逃げるように回避するも刹那間に合わなかった】

あっっっっっっっつい!!

【燕尾服の袖が焼け、手首の肌があらわになる】

・・・・・・危ない危ない、服が無かったら確実に焦げてましたね。

【ふーやれやれ、そんな感じの表情である】
【そしてまた札を取り出す】
【姿が変わり、”虎の木彫りの置物”となる】

―――――――――――「ガァルァアアア!!」

【虎の置物が、能力により変わった姿は”獰猛な虎”】

【偽物を本物に】

【それは、精巧な作り物にすら適用される!!】

噛み殺せ「ガルァ!!」

【静かに命令された虎はただ、命令に従い噛み殺さんと駆け、覆うように飛び掛る!!】

こっちもお忘れなく。  


【バチン!】【バチン!】【バチン!】


【流罪は姿勢を低くし、いつの間にやら取り出していた改造エアガンを虎を援護するように】
【太刀を持つ手に向かって放つ】
【エアガンは改造されているため、小動物なら一撃である】
【但し弾はBB弾のまま、当たっても肉を食い破り、貫通することは無いだろうが】


//すいません、風呂に入ってきます。
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 22:18:25.09 ID:zg8gKyWmo
>>330

【青年はそのまま城へ直行しようとしていたが】
【背後からの光に気づき、立ち止まり振り返ると】

ちぃ、たいした時間稼ぎにもならなかったか…
どうやら幻術も解かれちまったみてぇだな

【竜もう混乱から解放されており、元の青年に仇なす存在となったのだ】
【そして、彼女による戦闘開始ともよべる言葉――――――】
【飛びあがった竜と彼女を見上げて】

ちぃ!やるしかねぇか…

【青年は竜の攻撃を避けながら移動して……】
【照準が甘い為か攻撃は当たってはいないが、現に広い道まで追い込まれようとして――――】

(追い込もうとしてやがるのか…?だったら油断させて…)

【青年は広い道に追い込まれる直前、竜の方へ振り返る刹那、気を足に集中させて】
【疾風のようなスピードで木と木の間を使いかく乱するかの如く瞬速に移動しながら翻弄して竜の方へ近づき】
【後ろに回りこむ事に成功したのであれば、跳躍して少女の背面に気を纏った掌底を放とうとするだろう】
【外面よりも内面にダメージを与えるであろう攻撃、掌底と共に気を打ち込む浸透掌のようなモノで考えていいだろう】
【もし後方に回り込めないのであれば、竜の腹部と喉の間あたりに気を纏った掌を打ち込むだろう】
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/11(土) 22:23:09.61 ID:iU8YqwI1o
>>334

(……光?)
(あれが多分、能力か。)

【彼は少女から一時も目を離していないため】
【取り出されたナイフも、数瞬後の煌きも、当然目に映る】

(なにか仕掛けてくるのは、間違いない──ここは。)

【今の魔翌力量ではあまり強力な魔術は使えず】
【このまま待ち受けていても恐らく、相手の策に嵌るだけ。ならば】

正面からのぶつかり合いでは、ね。
だったら、全力でやってやるまでだッ!

───突っ込むッ!!

【体勢を低くすると、一直線に少女目がけて駆けていき】
【間合いに入ったならば、腹部を狙って地面と平行に処刑剣を振るう】
【リスクは覚悟しているのだろう。彼は剣の扱いが得意とは言えないため、隙もそれなりにある。】
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/11(土) 22:24:03.02 ID:Xq3GNnOBo
>>337
あっははは!いいもがきっぷりじゃないか!

【電撃に苦しむ重太郎をとても楽しそうに見ながら、鎖を、そして球体を自らの手元に引き戻す】
【相手の得物は銃―――狩りを楽しむハンターの目で、重太郎の両手にあるものを見据える】


おいで――アンタの力を、『生きる意味』を見せてみな!

【挑発に近い歓喜の叫び、それと同時に飛来する第一の弾丸】
【杖(と球体)を射線上に構えなおして、実弾を受け止める―――鈍い音と共に杖が小さく揺れ、足が明らかに止まり】
【追撃に飛来する魔翌力の弾丸―――それをしっかり見据えた後、】

―――はぁっ!

【『電撃を纏った左腕』を振るい、強引に弾き飛ばす!】
【魔弾と共に、左腕から血肉がはじけ飛ぶ――肘から先が大きく損傷し、見るからに痛々しい様相を呈している】
【しかしそれでも、ティナには戦いの愉悦の方が強いのか―――歪んだ笑みを浮かべ、鋭い視線が重太郎を射抜く】

少しはやるじゃないか――!

【球体が再び宙に浮く―――それが纏う電撃は、露骨に『次』の予兆を示していて】
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 22:26:27.69 ID:I58Z9e1ro
>>340

【ぴちゃ、と血が飛ぶ。左脇腹、銃弾が掠めて出来た傷からだ】
【腹部に重く、一撃が入る。代わりに、右腕の先にも確かな感触】
【狙っていたのは相手の顔だ、きっとダメージが無い、ということは無い筈で】

グ、ぁ………はぁ、ッ……?
ナメているのは……キサマだろうッ、ジャーナリストっ!

――――、―――私は……私“たち”はっ………
お前のようなジャーナリストが、飯を食うために赴く戦場でッ!
銃弾や死や病や能力の飛び交う場で『生きて』きたんだッ!

仲間が死のうと隊長が死のうと体に穴が空こうともッ
貴様らが首をつっこむだけの戦場で、生き続けたのが私だッ!!

【臓腑に響く。破裂こそしていないはずだが、どこか傷ついたのだろうか】
【蒼い軍服が汚れる程度に、その口元から血を吐いて】

死体に集る蟲……私たちを生業にする貴様らなんぞに、負けるワケが、ッ―――!!!

【自身の右腕を動かして、相手の右腕を掴もうとする。】
【それが成功してもしなくても、先程のように右膝を相手の腹部に突き出して】
【ほとんど無意識下に“卵”を狙いながら、一撃を繰りだそうとする―――】

【―――しかし、ただの膝蹴りではない。光の刃が、プロテクターのように付いている】
【この程度のサイズなら、直ぐに作れるのだろう。刺突と打撃の二つで以て、一気に迫り―――。】
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 22:28:49.83 ID:DpRgjk8Wo
>>343
【間に、相手が行動をする余地こそ挟んだが、十分な接近は完了した】
【自分の間合いに入った以上、後は仕留めるばかり、となる筈だったが】
【そのタイミング、右上腕に刺さったメスに異変】

(…………ああ、やっぱり)

【一度飛ばした以上、もう一度操作出来るというのは、あまり珍しい事では無い】
【珍しくは無いが、直ぐ引き抜いても損、相手に斬られれば尚更に損】
【だから、対処をして居なかったというだけの話で】

どうせ時間制限かかるんなら……!

(この一発で使えなくなったとしても、損は無い……いや、十分に得!)

【傷口が広がれば、肉に抑え込まれていたメスも、重力に従って落下する事になるだろう】
【だが、近接距離の攻防は、メスが地上に触れる前に終わる】
【腹部を狙って放たれた拳は、回避する事は十分に可能に見えたが】
【少女は敢えて、籠手を身に付けた右手を、その真正面から叩き込んだ】
【籠手と籠手、右手と右手。この戦闘の中で最大の、火花も散る様な衝撃】
【全力で打ちこんだ拳はそのまま、ダメージを腕に伝える。広がった傷口、出血が増す】
【手の傷などの分も合わせ、そろそろ無尽蔵のスタミナも、少しずつ底が見え始めたか。呼吸の際、肩が上下した】


えげつない手を使ってくれるね……そういうのは嫌いじゃないよ
でもね……エグさで負ける様じゃこんな生き方したられなくってね!

【右腕の暫くの麻痺と、出血の増加と引き換え、腹部への攻撃を防いだ少女】
【すぐさま、左膝を軽く曲げて、上体も低くする。低身長の相手より、更に頭を引き下げて】
【左手の手のひらで、相手の右膝を、外側から内側へ押しこむ様に打ち据えようとする】
【力は然程入れず、速度を重視。関節を曲がらない方向へ動かし、脚の動きの阻害を狙う一打】
【逃げ脚を潰して、以降の攻撃に賭けるのだろうか】
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 22:32:09.27 ID:q0IBUPHo0
>>335

《――――わしとて、そう短い人生を送った者でもない……綺麗事だけでは世界は回らん。それは十分に認識しておるつもりだ……
しかし…………ここまでする意味は、どこに…………ッ!?》

【恐らくは、シュバルツはシュバルツなりに必要を感じているからこそ、自分の娘をクローンに使ったのだろう】
【しかし、それでも、人の道を踏み外す事に全く躊躇を感じていないシュバルツの態度だけは、グルゴンには納得できなかった】

《――――少年……いや、エルフェスと言ったか? そなたは『敵』だ…………だが、『邪魔者』ではない……!》

【そこにどれほどの意味があるのか、それをくみ取れるのはグルゴンだけだろう】
【だが、少なくともグルゴンには、その区別は重要らしく、またそれを口にする事も、意味のある事であったらしい】

「っよし……合わせるぜエルフェス!!」
<くっ……!! しま、かァッ……!?>

【回避をして見せたエルフェスの姿を見て、間髪いれずにアストラは援護に走る】
【白い傷のついたようなビー玉――――レイドの魔玉『斬撃玉』を、υ向けて投げつける】
【それを回避するために、υに隙が生まれ――――そこにエルフェスの斬撃が入ってしまう】

《――――不覚ッ!!》

【遠距離から援護をさせる為にυを率いたのに、こうも簡単に接近を許してしまっては意味が無い】
【グルゴンは、己のふがいなさに歯噛みしつつ、エルフェスに左の拳を見舞う。υが近い為、ハルバートでは巻き込んでしまう恐れがあったのだ】
【しかし、その拳も甲冑の装甲に覆われており、その筋力もまた、決して侮れない――――】

>>338

<ぐあ、う、ぁ…………ッ、この!!>

【左手を捉えられたκは、自棄になって右腕で狼折り紙を殴りつけ、どうにか無力化させる】
【しかし、喰らい付かれて振り回された左腕は、手首の出血がやや重傷の域に入りつつあった】

――――今よ、ジェム!!
≪了解っす姉貴!!≫

【κは、今すぐには左腕のレーザーを使えまい――――好機と取ったレイドが、左の触手に妖気を溜めながら、ジェムを伴って突進する】
【目標は、炎の剣を構えるμ】

<くっ……来るな、来るなぁぁっ!! …………うあっ!!>

【妖気を伴った触手の一撃を、その炎の剣で受け止めるμ】
【やはり、他のクローンと比べて、明らかに気負い――――更には恐怖の様な物が見え隠れし】
【レイドのそばに来ていた剣折り紙の一撃を、肩に受けてしまう】

<――――その術のチャージ、させはしない…………アンカークロー、射出!!>

【残ったοは、織守の展開する紙を注視すると、行動を開始した】
【先ほどのマイクロミサイルとは別の手――――両腕に装着されている、工業用のアームの様な『爪』を、織守に向けて放つ】
【一方は、空中に展開する紙を叩き落とすべく。そしてもう一方は、織守本人を狙う様に】

/続きます
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 22:32:41.24 ID:q0IBUPHo0
>>342

[大丈夫だ!! 俺は……防御型!!]

【森島の言葉を汲み、銀鶏は敵の攻撃に対する対処に専念する】
【コートに魔力を注ぎ込むと、それで身体を庇い、ナイフから身を護る】
【すると、まるで弾かれる様にしてナイフはコートを傷つける事も叶わず力を失って足元に転がる】
【――――銀鶏の崇拝する、父の遺産の一つの効力だった】

〔……ッ、この野郎、どこまでも……!!〕

【スピードは自分の専売特許――――そうした自負があったガルンロードだけに、森島の動きの速さ・淀みなさに面食らったようで】
【かろうじて反応は出来たものの、回避をするにはやや遅かった――――脆い身体でも、防御を選択せざるを得ない】

〔――――あがっ……重てぇ…………ッ!!〕

【咄嗟に、両腕を組んで左側頭部をカバーする。それで足りるとも考えたが、鉄の義手が慣性を伴った威力は、想像以上だった】
【脳へのダメージこそ防いだものの、ガルンロードの腕は痛く傷つく】

〔この野郎……お返しだ!!〕

【受け流すと言うほどに攻撃を捌けたわけではないが、一応防御には成功した】
【ガルンロードは右腕を森島に向けると、手早く術式を組み上げ、火炎放射を真っ向から見舞う】
【痛みによって多少動作が遅れたそれは、回避は決して不可能ではないが、喰らえばダメージはそれなりのものがあるだろう】

〔キラークイーン!! 次はチャクラムだ!! 確実に見舞えよ!!〕
<了解…………>

【こうしたギリギリの動作を続けながらも、ガルンロードはキラークイーンへの指示は忘れない】
【その言葉を受けて、キラークイーンはチャクラムを取り出す――――片腕につき一つづつしか飛ばせないが、その分威力は高い部類に入る――――】
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/11(土) 22:33:13.46 ID:ttuOv3zM0
>>344

―――ッ!!?

ヒャハハハハハハッッ!!!この世界で虎が見えるたァな!!

【恐ろしいうなり声をあげて此方に突進してくる虎】
【此方も臆することなく神紅の太刀を振りかざす】

【持続するのに凄まじく体力を使うのか、既に心身ともに疲労を隠せないほど弱っているヴァ―デッドだが】

【既に此処にきて退却の二文字は存在しない!】

【“神紅”状態のまま、腰の鞘に納める】
【不思議と溶けていないが、まだ溶岩の噴出は溶けていない』

―――――――――――――――……“居合”ッ!

【瞬間、ヴァ―デッドは右手を鞘に置いたまま走り出し】

【―――一撃で、巨大な虎を、文字通り“両断”した!!】

ぐあっ…!かはっ…!!

【刀を鞘におさめた瞬間、右手から血が流出しだし】
【口から大量の吐血してしまう】

【同時に接近しているBB弾には気が付かず】
【四発、全段直撃する】

がはっ…!!!クソッ…糞がァああああああ!!!!

【その場で倒れこむ、太刀も鞘とともに消失し、右手の緑の石に戻る】
【完全に危険な状況にもかかわらず―――――】

【その双眸には一切の敗北は刻まれてはいなかった。】
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 22:34:05.27 ID:MVNTzhMo0
>>345

【「翻弄する」という動作を交えた事は、必ずしも有利を招かない】
【敵は人間と言うコンピュータ兼迎撃砲座を載せた、戦闘機のようなもの】
【指揮権がフェーデにある以上、そう簡単に事は運ばず――】

ファーゴ、首を上げ尾を振りなさい!
斯様な動きを見せた後は、不意を打とうとするのが定石ですわよ?

【左手で綱を引き、竜の首を緩く締め付けたなら】
【命令通り浅く天を仰いだファーゴはぐんぐんと高度を上げ、上下に尻尾を振り乱す】
【これによって彼の急襲を避けながら、鞭の如き尾撃によって】
【彼の身体に、互いの勢いが上乗せされた一閃を据えんという訳だ】

……空戦で竜に勝る事ができるなど、思わないことですわね?
彼らは翼を生まれ持ち、わたし達はそれを得なかった
嗚呼――地上の虎も、空の王者には牙も届くまい、ですのよ!?

【斬撃や魔力の要素は無く、おそらく致命傷には成り得ないけど――】
【軌道を修正するか防御せねば、完全なる無事では居られまい】
【幸いな事に、「声」による命令が下されているため】
【スピードに歪んだそれを蝸牛に上手く取り込めれば、先も見えるだろうか】
【――問題は、彼自身の加速度でもある】
【無理に襲いかかろうとしていたのなら、静止は適わないかも知れず】

【ただし、この攻撃を受けた場合】
【反動はワイバーンにも伝わり、多少なりとも飛行の軌道は揺らぐ】
【吹き飛んでから体勢を建て直す事も、隙は顧慮せなばならないが可能であろう】
【少女の言うとおり――問題は、「翼」なのだ】
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/11(土) 22:35:09.04 ID:JZVa+wWAO
>>346

……う、正面からじゃ勝てないと言った途端にコレですか。
意地悪な戦い方ばかりしていると、女の子に嫌われてしまいますよ?

【私は人の戦い方にケチを付けられる立場じゃないんですけどね、と、内心思いながらも、軽口を叩いて見せる少女】
【だがそれは、迂闊な発言により自分の不利を招いた事による後悔を隠す為でしかない】

【ぎいん、と、長剣と細剣が、鋼と鋼がぶつかり合い、独特の音を鳴らす】
【剣術に長けている少女だが、小柄な体躯が災いしてか、力はさほど強くない】
【故に、攻撃を完全に受けきる事が出来ずに、細剣が押され、長剣の先端が、少女の脇腹に或る程度の傷を負ってしまう事は避けられなくて】

――――っ、でもッ!!

【だが、それでも、不利になり掛けた戦況だが、決して戦えない訳では無い】
【長剣とぶつかり合っている細剣の纏う光が膨張し、炸裂し、辺りを真昼に変えるような、激しい閃光を放つ】
【一瞬の光、威力は零、目を瞑っていればとくに何事も無く避けられる閃光だ】
【だが、それをさせない為に、武器に光を宿らせ、これみよがしにナイフに魔翌力を纏わせて、武器に視線を集めるようにした】

【だが、それは少女が考えただけの話、卓上の理論であり、理想、現実がどうなるかは解らない】
【双葉がこの作戦を読んでいたら、或いは、武器が怪しいと感じていたら、どうにでも回避は出来るだろう】
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 22:40:05.19 ID:jgcocNI1o
>>348
ぐ、が……あッ!!

【ご、しゃり】
【顔面に拳が突き刺さり、鼻が折れた】
【鼻血が吹出し、喉に血が流れ鉄の味が口の中に広がる】
【ぐわん、ぐわんと視界が揺れて】
【だん、と地面を強く踏みしめ、相手を睨みつける】

――――見るだけ≠フ辛さを、テメェは知らねぇだろうがァ!!

あそこで戦ってるだけじゃ、なにも変わらないし終わらないッ!
戦いを止めるために、誰かがその戦いを終わらせる為に、止められるものに、教える必要が有るッ!
だから……ッ!だから俺は――――ッ!!見ることを選択した≠だァ!!

舐めるなよ、只首を突っ込む覚悟も知らねぇお前が――――ッ!!

ただ当事者だからってだけで、己の存在に誇りなんか抱いちまうお前が――――ッ!!



何よりも戦いの原因となり、人々を苦しめる、悪≠セって事を、知りやがれェ――――ッ!!



【そう、叫んだ。朦朧とする思考の中で、谷山は己の考えを口から吐露した】
【之が、谷山がガルニエに敵対する理由。軍人などが居るから、戦いに誇りを持つものが居るから、無用な戦いが起こる】
【戦いに大義を求める物、戦いに意味を求める物が居るから、人々が戦いへと扇動されていく】
【だからこそ、谷山は言うのだ。戦いは作業に過ぎない≠ニ。意味を求めてはいけないと、理由≠ノしてはいけないと】

【右腕をもしガルニエが掴めば、高熱を感じるだろう】
【右腕の罅の奥は、エネルギーの塊だ。肉を焼く程の強い熱がそこにある】

【しかし、その代わりに谷山の腹部へ、膝が叩き込まれた】

――――――ぎ、が……ぅ、ぐ……ッ、が……ァ……ッ!!

【呻きを漏らし、蹈鞴を踏む谷山。膝は、確かに卵に突き刺さっていた】
【直後、谷山の体を襲う、凄まじい激痛。卵は神経系に結合し、谷山に狂気を流し込んでいた】
【神経の塊に刃が突き刺さったと思えば、その苦痛は押して図るべきだろう】

【しかし、谷山は】

――――ぐ、が……ああああああああああああああッ!!

【そのまま一歩を踏み出し、ガルニエの顔面に頭突きを繰り出すだろう】
【背後のブースターにより力を込めた強い一撃だ】
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 22:41:00.03 ID:7nMCXxMDO
>>339


―――…ッ…!

【初めて笑う少女、一方の少年は口の端は下がってへの字になっている】
【そして、先程睨みつけていた瞳は強く閉じられた】
【――どうしたって追撃に対応するのは不可能と判断した、攻撃を避ける事を諦めて、受け止めるしかない】


うぁ………くぅ……―、

【少女の右手は少年の腹部を捕らえる】
【そして、後方へと吹き飛んでいく。】
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 22:43:31.59 ID:xbk8SnwKo
>>349

(対処しきれないのか・・・敢えて、対処していないのか)

【迷いのない相手の眼を見て、少女は思う】

(していないのだとしたら。別に狙いが、何かある筈)
(傷を広げる事を差しおいて、狙うべき目的が――)

【拳を繰り出しながら、少女は考える】

【拳と拳が重なって。鈍い音と共に、右腕を駆け巡る衝撃】
【籠手を着けていると言えど、その衝撃は殺しきれるものではない】
【びりびりと腕がしびれれば、次の行動に後れをとってしまい】


(やはり、専制攻撃・・・! しかも狙いは―――――――――)





【 ぐ しゃ り 】




【明らかに、異質な音が。湖面を跳ねて、虚空へ飛びさる】
【それを掻き消すように、悲鳴。断末魔の様な叫びが森の中に木霊する】

【少女は膝を抱えて蹲る、転げ回る。低い呻き声を未だ発しながら】
【右足は、その中心、膝関節から"あり得ない"方向へ歪曲していて】
【患部の肉が裂けて、骨が飛び出している。顔には、凄まじい量の脂汗】
【これではもう、動けないだろう】


【呆気なく、勝負は幕を閉じた・・・・・・】









――――――――――― 御苦労、後は私が引き受けよう


                 【その瞬間】【後方の空間が】

【歪み、捩れ、崩れていき―――その空間が、空間で無くなったように見えた】
【虚空から、振ってくる刃。それを握るのは、最初に"居た"もう一人の少女】
【相手の少女の真後ろ、1メートルの距離から。その頭頂部を目がけて、日本刀を振り下ろす】

【無表情ながら。口元には、狂気に似た笑みを浮かべて】
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 22:48:12.42 ID:r4GnXFsAo
>>356

ふ、ふふふふッ……ほぉら、どうしたのさっ、「壁さん」……!
豆腐で出来てたりするのかなッ!?

【確かな破壊の手ごたえに、歓喜の吐息を吹きかけて】
【少女は吹き飛んだ少年を追って、駆けだした】
【止めをこの手で極めるまで、少女は止まる気はないらしく】


 【――ひゅん。】


【――――】

【見えただろうか。攻撃を放った両の手の、球体が萎んで行く様が】
【そうだ。どれだけ溜めても、一回使いきってしまえば最初からやり直し】
【加えて、この少女の持つ能力には「小出しにする機能が無い」】

【この特性と、高火力故の「大振りさ」と「愚直さ」と】
【この三つを、見極められれば――?】
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 22:48:20.78 ID:zg8gKyWmo
>>353

【彼は空中戦を挑んだのがマズかったのだろう】
【相手は竜であり、地を歩く人間ではない―――】

ああ、オイラは竜でもなんでもねぇ…
(空中じゃ避けきれねぇか…)

だが地にいる獅子や虎の牙となめるんじゃねぇ!

【しかし、その尻尾が彼に当たる寸前だろうか、その前に彼の眼は尻尾の動きを見据ようとしていて―――】
【青年は空中で両方の掌を前に打ち出すようにして防御姿勢をとるだろう、云わば上半身だけでいえば腕立ての腕を曲げているような姿勢で】
【そして、両掌に竜の尻尾があたる刹那、尻尾に気を打ち込むだろう】

ぐっ―――!

【青年はガードしたが、尻尾による攻撃の衝撃はまともに食らい―――】
【木々の中へ吹き飛ばされる】

(重てぇ一撃だ…だが)

【青年は受身を取って立ち上がって―――、両手で防御姿勢をとった事、木々によって勢いが軽減できた事によって重症は避けられたのだろう】
【そして、木々の中へ吹き飛ばされたのだろう。しかし木々の中へに吹き飛ばされたと言うことは彼女らは目標を一時見失う事になるだろう】

【咄嗟に木々の中で隠れて青年は印を組んでいる様だ――――恐らくは何かの準備か―――】
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/11(土) 22:53:52.23 ID:rco/jDwzo
>>347

「戦闘狂タイプか……?ガルニエより酷いぞ……」

【攻撃は、成功し、思惑通りに事は運んだハズだ】
【なのに、なぜ―――?左手の銃の心の奥底には、そんな考えがあり】

(『うっ、球体の対策を忘れてた僕の馬鹿……電撃の起点となっているのはあれだから……』)
(『どうにかしないと……』)


『重太郎、アイツの足場崩して』

【出した指示の意図は、ティナに電撃が効くか否か、それと、球体による攻撃の阻止】
【成功すれば、前者のほうはすぐに分かるけれど、後者はこの1発の攻撃を凌ぐだけにしか成り得ない】
【だけど、今の状況を無事切り抜けて、次の一手へのヒントを作るならこれしかない】
【それに、痙攣したせいで、筋肉が上手く動かないかもしれないし】

【喋るだけしか出来ない自分を恨めしく思う、人間のように動けるのならば、この身体を犠牲にしてでも―――】

(「……俺は重太郎と喧嘩するだけの存在かよ」)

【そういう意味では、もっと自己嫌悪を抱いていたのは左手の銃】
【武器としての性能も、口黒よりか下。重太郎でも分かる事を喋るだけ】
【有用な事を喋る事すら出来ない】
【もし自分が人間のように動けるのならば、――――】



      【―――さて、銃2丁の心理描写は措いといて、少年が取った行動はと言うと】
 



【左手の銃に、一瞬の内にして魔翌力を篭める】
【然程多くは無く、初級魔術1発分程度の魔翌力】

【だが、足場を壊すには十分】  【さぁ――】   【後はこれを――!】

【引き金を引くのにためらいなんていらない。目の前にいるのは敵】
【早く倒して、カンナさんの情報を聞かなければ、死んでたらどうしようなんて考えてなんていられない】

【今、引き金を引いて―――】

【魔弾は、少女の足場目掛けて飛んでいくだろう】
【直撃すれば、足場を壊すくらいの威力はある】
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 22:55:36.13 ID:NzHn7UBvo
>>350>>351


(“入った”……!! ――、っ、…いや、まだか――。)

【『拳を入れた事』は、確かな前進――】

【……だが、“防御された”事はこの場合に於いて、非常に不味かった】
【叩き伏せるか、或いは体勢を崩すかに成功すれば、『第二撃』は狙える】
【最悪なのは即座に反撃に移られる場合…、…そして、今が其れ】


(――仕方、無い……炎≠ネら耐えられる――。)


 ――――ぃ……ッ!!


【――、『回避』する術は無く、火炎放射が直撃】


【即座に“後方へと転がり”、炎を消そうとする彼――、】
【同時に発動するのは『吸熱』…、…此れによって、火の消滅を促進】
【また、“熱”を扱うの能力者である以上、「熱さには強い」――】




……、……げほっ。



――、―はぁ、はぁ……っ。 ……銀鶏さん、『クローン』をお願いします。
この人、強い。 …、…援護≠ワで有ったら、勝てません。



【有る程度離れた所で、立ち上がる彼――横目で見れば、クローンの攻撃準備】
【……だが、今の火炎放射でダメージを負っている以上、二正面作戦は避けたい】
【故に、銀鶏に文字通り“背を預ける”と、ガルンロードに向き直り】


……、……どうしたんです。 僕をやる≠じゃ無かったんですか。
まだ、こうしてピンピン――、とは言い難いですが、二本足で立ってます。


【――、笑みと共に、“挑発”の言葉を吐く】
【相手としても、一撃入れられて気が立っているのでは無いか】
【加えて、攻撃の効果が思ったより薄い事も、彼を苛付かせるだろう――そう、考えて】


【……相手から見えない様に、握った両掌の中。 『球』を生成し、反応を待つ】
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 22:55:43.89 ID:DpRgjk8Wo
>>349
【本来なら、これでひるませ、次。それが狙いだった】
【次の一撃を放つ前に相手が倒れたのは、全くの計算外と言えるだろう】

……脆っ!牛乳飲んでないね

【引き手を取り、通常の構えと同じ姿勢に戻る】


【これで、一人。だが、敵はもう一人居る】
【その程度の事を忘れては、この世界で生き延びる事など敵わない】
【次の襲撃が何時来るか、少女は内心、注意を払っていた】
【そしてそれは、間髪いれず、後方からだった】

【気配も臭いも音も、接近する予兆が無い。空間転移の類なのだろうが】
【出現したその瞬間の空気の流れの変化、刃が風を切る音から、その居場所は知ることが出来た】

……こっちは、あんまり長持ちしそうにないんだけど?

【左腕を頭上に振り上げ、籠手で刀の一撃を受け止める】
【すぐさま、右足を軸にして、距離を離すことなく振り向いた】
【視界に、先程沈めた相手と、全く変わらない相手を捕捉する】


……何人かで同時に来るなら、許した。獣の狩りだってそんなものだし
でもね、味方が不利な時にも出て来ないで、傷ついた敵を仕留めようなんて真似は……

【振り向いた少女にも、表情はない。だが、目だけは】

………心の底から気に入らないんだけど

【不機嫌などというものではない。明確に、怒りの感情を示している】
【敵対者だから倒すという或る種事務的な考えから、気に入らない敵を潰すという感情的な思考へ】

【このまま相手が離れないのならば、少女は】
【相手の右足を、左足の靴で踏みつけて、後退という選択肢を削ごうとするだろう】
【広がった傷口、戦える残りの時間はそう長くない。後まで響く攻撃は選ばない】
【間違いなく少女は、次で殺しに来る=z
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 22:56:06.80 ID:G+1DThqSO
>>341
【「気に病むな。端から受け取る気も無かった」と、素気ない言葉を遣って、彼女は】

偏執狂じみた自愛と、歪んだ善意の間違いだろう。
どのみち、喧嘩の押し売りには変わらない……っ!?

【受け流された短刀を引き戻し、息吐く間もなく半歩分の距離を後ずさる】
【コンパクトな予備動作から繰り出される蹴りの当たりは、これにより相当に浅く】

【それこそ、掠めた程度に留まる――――筈、だった】
【次の刹那、爪先から飛び出す暗器。寸前で気付き躱そうと試みるも、遅く】
【シャツが裂かれ、身を捻る動作で引かれた右脇腹を刃が奔る。撫でると言うには、些か深い】


――――、っく!


【じわり、患部に滲む紅い血の線。彼女はその痛みに、半ば反射的に歯を食い縛りつつ】
【引き足に合わせて、前進を重ねた。そのまま姿勢を低くし、踏み出す左足を軸に】

【相手の右膝を狙って、右の下段廻し蹴りを放つ。相手の軸足を払って、態勢を崩すのが狙いか】
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 22:56:14.93 ID:LK0E+xrCo
>>350

ふむ……妨害に来おったか
成程、適切な判断じゃがそれでは手数が足りぬぞ

【自身に向けて放たれた爪は、前面に展開していた亀甲折り紙で受け止め】
【空中に展開された紙、頭上のソレは護ることが出来ずに】
【そのまま叩き落とされ消えていき、頭上から落下してくる其れを小さくバックステップをして回避した】
【完成する前の紙は、ただの紙と耐久力は変わらないようで簡単に破壊できる】
【しかし一度に数枚生成し、動かす折り紙は一枚一枚破壊していてもジリ貧になる】

【生み出すまでの時間がかかり、紙に宿る弱点を全て有するというデメリット】
【その辺りの弱みを突いていくことが、中遠距離戦織守との戦闘で重要になるだろうか】

(剣の娘はレイドが対応してくれたか)
(あのまま終わってくれれば話が早くて良いものだが)
(未だ数の劣勢は覆せず、奴らの火力は軽視できぬ物)
(一手間違えたならば、天秤が傾くことも考えられるか)

【レイドがμに対して切り込んだことで、近接攻撃を仕掛けられる事への不安が薄くなる】
【しかし、先程見たレーザーやミサイルは織守が苦手とする熱や手数を持っている】
【表面上は余裕そうな顔をしているが、まだまだ勝利するには遠い状況だということも理解していた】

                 【貴宝院流不折長方形一枚折り:鋭翼×2・怪鳥体】

【左右背後で折られていた紙は、それぞれ大きな翼と鳥を模した身体の形状で完成する】
【それらは織守の背後で合流し結合、「頭の無い巨大な鳥の形」となってその場に留まった】
【見る限り、先程壊された頭上の紙が頭部になる予定だったのだろう。巨鳥は未だ動き出す気配はない】

【そして、次は剣折り紙の操作】
【触手を受け止める形になっているμ】
【つまりは炎の剣ではどちらかに意識を割く必要があると、織守は考える】
【剣の折り紙は、μの眉間を狙い鋭い刺突を繰り出す】
【急所を狙った、「対処せざるをえない」であろう攻撃】
【受ける、避けるなどの対処をせねば痛手を負う可能性が高く、そちらに気を取られればレイドに隙を晒すことになる】
【そう考えたが故の操作であったが――剣は炎を受ければ直ぐ様無力化される。そこが、抜け道として存在していた】

【織守の左右・頭上に長方形・2m四方程の紙がそれぞれ出現し折られ始める】

(頭上で作れば、警戒されような)
(ならば頭は左で、後は攻撃翌用の折り紙を作っておかねばな)

【現状・亀甲折り紙:前方で浮翌遊中(損傷) 巨鳥:未完成・背後で待機中】
【剣折り紙・μの眉間に向けて刺突攻撃を繰り出し中 紙:左右頭上で生成中】
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 22:56:23.17 ID:DpRgjk8Wo
>>362
/また安価ミス>>357
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 22:56:31.69 ID:7rrVcJ9Ro
>>350

アンタは下手にまともな理性があるせいでそんな心境に陥っているとみた
しかしその理性があるなら自分の主くらいなら選別出来るだろうに、殿の期待に応える必要がどこにあるんだ、よっと!!

【仄かな赤色を弾いた刀身を振り、払う】
【その腕の回転運動の反動を利用して自身も反転、彼らと向き合う事となる】

ほらまず一人目だ、……(サンキュー、アストラ……)

【仲間がいるからこそ自分のナイフを通ったのだろう】
【心の中で礼を言い、そしてそれが隙になる一瞬の戦闘以外の思考は一瞬の隙になりえる】

……――――ッ!!?

【ふいに近づいてくる大きく重たい拳、回避は間に合わない】
【それならば防御と壊れても別段問題のない右腕の甲を突き出しその拳を受けるが】
【やはりそこには体重差が存在し、エルフェスは当たり前のようにそのまま吹き飛ぶ】

…………わっ、……と――――!!

【衝撃による痛みと浮翌遊感、凡そ普通の人間が慣れるものではなく】
【エルフェスは小さく叫び声を上げる、その声の数瞬後ようやくエルフェスは床へと着地】
【いやこの場合は墜落という表現が正しいだろう、受身も取れず地面に転がるように墜落した】

いて……(やっぱ侮れねー、しかし近づかないで攻撃する手段とかないし)
(ナイフ投げた所で……ってあれ?ナイフどこいった?)

【転んでいる間か殴られた瞬間か右手にナイフは存在せず】
【キョロキョロと見回せば屋上の縁の近くに転がっていた、手を伸ばせば届きそうな距離】
【つまりエルフェスをここから突き落そうとすれば落とせるような場所にいるということである】

…………いやいやいや拾わねーだろコレは流石に、一発退避決定だ。

【しかしエルフェスもそこまでバカではなく、未練たらしくナイフを取りに行くことはしない】
【もう一本のナイフを腰から引きぬき再び右手で構えそしていち早くこの場から退避しようと走りだす】
【走りだす先は邪魔が入らないように誰もいない場所を選ぶ、この高さだ落ちては重症だけで済むかどうかもわからない】
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/11(土) 22:59:06.76 ID:iU8YqwI1o
>>354

それは、ちょっとやだな。
だからって、手加減する理由にはならないけどさッ!

【真向勝負では有利な現状。一番警戒すべきは能力】
【そのため、彼は武器を凝視していた。結果的にはそれが裏目に出て】

────ッ、───、────!

【反射的に目を閉じるが、当然間に合わず。目眩ましがクリーンヒット】
【辺りが暗いこともあり効果は抜群、見事なまでに大きな隙を晒す】
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 23:04:41.76 ID:I58Z9e1ro
>>355

ッ、キサマに――――貴様に何が分かるッッ!!!

軍人の誰も彼もが誇りなんぞで戦っているとでも見えたのかッ!?
違うな、間違っているッ!どうしようもなくて戦っている者の、その多さを分かっていないッ!
金も身寄りも才も運も持たない者が軍の他に何処に行けるッ!

機関はどうだっ!戦闘員の一人ひとりに到るまでもが邪悪だと思っているのかッ!?
違うッ!間違いだ!自分のため家庭のため誰かのために戦う者の多さを知れッ!
貴様らが抵抗しなければ戦いも消えるッ!私のような奇人も軍人も消えて無くなるッ!


   何が正義だ何が悪だッ!そんなモノに縋った考えなど―――

               ――――私には死ぬほど温く思えてならないんだよォ―――ッ!!!

【ズルリと、膝を引く。蒼い軍服は、気がつけば半分ほどが紅く染まっていて】
【右手が熱い。焼けそうだ、というよりは、今まさに焼けているのだろうか。感覚は薄い。】
【そして見えるのは、青年が思い切り繰り出す頭突きの様で――――】

………が、あ、ヵ……き、サマに………負ける、など―――


   ――――まだだッ!まだ終わっていないッッ!!!

【眉間から右目の上、額にかけて、ぱっくりと肉が裂ける】
【そこから見えるのは血と脂と、人ならざる白銀の頭蓋。】
【チカチカと明滅する視界に鞭打って、後方へと仰け反ったその頭を、彼女は無理に引き戻し】

【『返すぞッ!』という言葉のまま、相手のものよりは弱い頭突きを返そうとして】
【更に、ついには掴んでいられなくなったか、右手に力を込めて、相手の右腕を強く押し】
【自身の右腕、その外側に沿う形の光刃を作り出し―――青年の首筋へと、当てようとする。】


【ただし、だ。青年の頭突きは確実なダメージを与えているようで、ガルニエの力は一定ではない】
【つまりは、強弱の波がある。そこをうまく付ければ、或いは――――!】
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 23:06:03.22 ID:MVNTzhMo0
>>359

【尻尾を通して送られた気は、苦痛となりて駆け巡る】
【甲皮の向こう側に突き抜けたダメージに、竜は眸を血走らせ】
【剥がれ墜ちた鱗は魔力光を閉じ込め、翡翠の薄雪の如し】
【伝わる揺れに、フェーデは強く綱を握りしめ――】

【されど。尾が鈍っただけで、まだ体力は残っている】
【己の血の匂いと青年の気配を嗅ぎわけるだけの能力も、生きている】
【また少し、余韻を残すように前上方へと進むと――】

……尾応えは有りましたのね?
ならば、弛まず追撃ですのよ

ふふふ―、―― ドラクルビット =c…!

【ギュンッ――と、ほぼ直立の状態まで首を上げた刹那に】
【垂直に立った翼の持つ風の魔力を利用し、神速を以て180度近く旋回する】
【まるで、独楽が回る様な独特の機動は、竜に特有のものであり】
【勢いは然程削がれず、転進後のスピードは充分】
【威容の蛇体は、再び大地と平行に構えて宙を駆けていく】
【「彼ら」の行動を素早く処理する技能が無ければ難しい、高等な飛行術――】


【しゅ、しゅ、しゅぅ――】
【フェーデに進路を示すためか、それでも多少速度を落とした竜は】
【進撃と同時。そよぐ木の葉さえ溶かす毒液を、懲りずに三度放つだろう】
【またしても、牽制にあたるのかも知れないが】
【それにしても――狙いが散漫で、少し動けば回避は成ってしまう】

 【そしてフェーデ達は吹き飛ばされた青年に、まだ追い付く事が出来ないが】
 【考えなく立ち回っている訳では無い事を、言外に示すように】

【――「銃剣」のソケットが、何も無い所へ投げ落とされる】

【燧発銃は、着剣状態では弾を射ることが出来ない事を知っているなら】
【この行動の「意味」も、半ばほどは予測できるだろうか】
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 23:06:59.66 ID:8dI+Jqero
>>363

……愛の形は様々であると、私は信じておりますぞ
そう、例えば刃と刃で抱きしめあうような形があっても良いのでは──

【ぎらり。爪先から覗く仕込み刃が、月光を帯びて鈍く光る】
【猫科の猛獣が爪を内側に引っ込めるように、刃は再び靴の中へ戻り】

【その微かな命中の感触を確かに感じ取りながら、】
【さらに、追撃を繰り出そうと身を捻ろうとした──その刹那だ】

──おっ、と!?

【ぐらり、地面が傾く──いや、男の視界だけが傾いた】
【放たれた廻し蹴りは、掻い潜るように迫り来て、男の軸足を見事に払う】

【男はそのまま背中から地面に倒れ込んでいくが、しかし、】
【体の捌きにおいては並ではないということか、咄嗟、鞄を持った右手が先に接地】
【完全に倒れこむまでは行かなかったものの──この間合いにおいては、明確な隙を男は晒す】
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/11(土) 23:07:22.33 ID:JZVa+wWAO
>>367

手加減をしてくれるなら……どうでしょう、何だかそれはそれで不愉快ですねっ。

【何て、凄く我が儘な返答を、軽口を返しながら、少女は閃光を放った】
【結果は直撃、大きな隙を作る事に成功し、この不利な勝負からも逃れられる】

【処刑剣を抑えている細剣はそのままに、光を宿したナイフを、少女は青年の腕、処刑剣を持つ腕の付け根、肩口に向けて、小さく振るう】
【煌めく光が軌跡を描き、其処から、青年の腕を切り飛ばさんと―――振りが小さく、威力が下がっている為、実際に其処までの威力は出ないが】
【兎に角、青年の武器を奪い、小さくない手傷を負わせてしまおうと、光り輝く斬撃波を撃ち出した】

【そして、青年が復帰まで、隙を晒した状態が回復するまで時間が掛かりそうならば】
【少女は細剣を真上に振り上げて、青年の握る処刑剣を弾き飛ばそうとするだろう】
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 23:11:25.26 ID:MLkO/i6DO
【街中──人気のない通り】

買い物は許可が下りなかった。悪く思うな
ただ──食事程度なら可能とのことだ
貴様も支部内だけの生活はつらかろう

「────、……」

【2人の人物が、夜の街を静かに歩いていた】
【1人は女性。櫻国特有の黒髪を、赤い髪紐でポニーテールに纏めており】
【紺色の小袖に袴、更にその上から矢張り紺の羽織で身を包んでいる】
【彼女の左腰には、漆塗りの施された鞘に収められた刀が提げられていて】
【ざ、ざ、と。地面を擦る独特の足音と共に、彼女は歩む】

【もう1人は、性別不明の人物だった】
【身の丈は然程高いわけでもないことから、女子供の類だろうか】
【質素なローブを纏い、頭部をすっぽりとフードで覆ったその姿は】
【或いは「お忍び」で街に来ているようにも見え──】
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/11(土) 23:11:24.73 ID:JZVa+wWAO
>>371
//ちょっとだけ訂正です

【処刑剣を抑えている細剣はそのままに、光を宿したナイフを、少女は青年の腕、処刑剣を持つ腕の付け根、肩口に『兎に角武器を持てなくなりそうな場所に』向けて、小さく振るう】


//『』の中を追加でお願いします
//すいませんでした
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/11(土) 23:12:36.30 ID:Xq3GNnOBo
>>360
戦闘狂、か。よく言われるし否定もしないよ
さて、次はどんな趣向で来てくれるんだい?

【銃の呟きに、さも当然のような冷静さを帯びた声音を返すティナ】
【傷ついた左手を省みることもせず、球体の攻撃準備に移り―――】


……へぇ!そんな手で来るのかい!

【重太郎の選択は、足場の破壊―――対してティナの一手は】


―――潰れなぁっ!

【一直線に、球体を飛ばす―――重太郎の胴体を叩き、吹き飛ばさんとする軌道で】
【電撃としてのダメージはおまけ程度だが、放電の分だけ大きく避ける必要が出てくるという効果はあるか】


【そして、球体と交差するように重太郎たちの放った弾丸が飛来、足場を破壊し―――】

―――あははっ!

【崩れた足場と共に、ティナの身体がたちまち沈んでいく―――杖が手元を離れ、足場に残される】
【沈んでいく刹那の間も、その顔には恐れよりも楽しみのほうが強く現れていて―――】



【……『たちまち沈んでいく』?】
【しかも、パニーの表情に焦りが見えない―――まだ、詰め切れてないとでもいうのか?】
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 23:13:14.89 ID:xbk8SnwKo
>>362

・・・ふむ、やはり不意打ちは効かない、か。

【刃が防がれたのを見るや、不満げに声を漏らす】
【言われた通り、彼女は隙を窺っていた。戦闘において、相手が最も無防備になる瞬間】
【勝利の瞬間を】

"何人かで、同時に" 、か。
獣など狩る気は毛頭ないが、それでも良ければ見せてやるぞ?

【この手の人種は、挑発に乗り易いのだろうか】
【日本刀を引っ込めると、数歩後退、距離をとって】
【冷たい、湖の底を思わせる瞳は。少女の写し取って、歪めて――】





                         レイジィクレイジー
――――――――― さぁ、踊り狂え 【歪曲鏡】 ―――――――――



【ひゅうと風が吹けば、白衣少女の姿が"ブレて"】

【風に靡く白衣が一つ】【二つ】【三つ】【四つ】【五つ】
                             【六つ七つ八つ九つ・・・・・・】
【鋭い殺気を放つ少女を、取り囲むように】【円形にぐるりと】
【白衣の少女は、"増えた" その姿が、20人分。全員が全員、くすくすと笑い声を上げて】


 ・・・・・・・さぁ、どうした・・・・・・?
          噛みついて見せろよ、獣さん。

【その声も、姿も本物たけれども―――・・・よほど鈍感な人でない限りは気付く筈だ】
【群立する白衣の群れは、一つを除いて"実体のない幻覚"だと】
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/11(土) 23:13:17.99 ID:xErJrIfTo
【路地裏】

【月光でわずかに照らされた路地裏には血の匂いが漂う】
【そこに居たのは、翡翠色の長髪に翡翠色の瞳の少女】
【ワンピースに似た黒色のバトルドレスを羽織り、
 その肌は石英のように白く透き通っていて】
【更に特徴的なのが、闇に溶け込み、近寄らないと気付きにくいが
 黒紅色をした翼が、彼女の背中から伸びている】

………ふぅ

【鋭い爪の伸びた、異形の腕から滴る血を振り払い、】
【顔を纏わりつくように伝う汗をぐいっと拭いとる】
【血の匂いのもとは、腹部を一突きされた死体であった】

……ごめんなさい。
貴方さんは悪く無いです。仕事ですけど、悪いのは、私です。
どうか、私を怨んでください。私が貴方さんを忘れないために。

【その場に屈みこんで、目を閉じ、両手を合わせる】
【心から、申し訳ないと思っているのだろう】
【言葉からは、皮肉や悪態の類などは一切感じられない】

【───と、その時、首に巻かれたチョーカーに付いた十字架がキラリと輝く】
【そこに刻まれているのは、No.10の刻印。それが意味するものは、機関員であるということ】
【だとしたら、悪である機関員のこの行為はとても奇妙に取られてしまうかもしれない】

【彼女の背中は、がら空きの無防備である】
【もし機関を憎む正義の徒であるならば、攻撃することも容易であろう】
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/11(土) 23:13:18.80 ID:QT9H3CdH0
>>352
//ただいまです。あと【その肌はやや赤く、軽い火傷を負っている】
これがぬけていました、すいません。


【両断された虎は命令を果たすことなく、炭となり地面に転がる】

ほう、見事!

【その技に素直に敬意を表す流罪】
【そして、ヴァーデットが地面に倒れるのを見】

・・・・・どうやらその能力、長期戦向きではないようですね。
ですが、今尚衰えないその闘志、気力、精神は
私が今まで殺してきた者達には全くいませんでした。
大概の人はそうなると諦めるんですけどね?

【冷静に分析、そして自分が贈れる、精一杯の賞賛をする】

・・・・・・立ち上がらないなら・・・・その腕、遠慮なく頂きましょう。
・・・・・・・・狐狐狐(トリプルフォックス)


【エアガンを本物に】 【偽物を本物に】 【拳銃に変える】



――――――――――――――――――――――――――――――――【ズドン、ズドン!!!】



【非情の弾丸が両の腕に放たれる!!】

【かなり緩慢な動作、油断も少しはあるだろう】
【かわすことができれば逆転の一手が掴めるが】
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/11(土) 23:13:44.23 ID:Xq3GNnOBo
>>360
戦闘狂、か。よく言われるし否定もしないよ
さて、次はどんな趣向で来てくれるんだい?

【銃の呟きに、さも当然のような冷静さを帯びた声音を返すティナ】
【傷ついた左手を省みることもせず、球体の攻撃準備に移り―――】


……へぇ!そんな手で来るのかい!

【重太郎の選択は、足場の破壊―――対してティナの一手は】


―――潰れなぁっ!

【一直線に、球体を飛ばす―――重太郎の胴体を叩き、吹き飛ばさんとする軌道で】
【電撃としてのダメージはおまけ程度だが、放電の分だけ大きく避ける必要が出てくるという効果はあるか】


【そして、球体と交差するように重太郎たちの放った弾丸が飛来、足場を破壊し―――】

―――あははっ!

【崩れた足場と共に、ティナの身体がたちまち沈んでいく―――杖が手元を離れ、足場に残される】
【沈んでいく刹那の間も、その顔には恐れよりも楽しみのほうが強く現れていて―――】



【……『たちまち沈んでいく』?】
【しかも、パニーの表情に焦りが見えない―――まだ、詰め切れてないとでもいうのか?】
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 23:21:29.59 ID:7nMCXxMDO
>>358

………はぁ、はぁ、―――

(跳ね返す能力…なのか、厄介だなぁ…)
(接近戦しか出来ない様な僕には特に…厄介だ)

【吹き飛ばされ、地面にたたき付けられた少年は少女が駆け出した頃に起き上がる。】
【そしてそんな事を考えた頃、見えたのだ――彼女の能力が萎えるのが】


―――…!

【それを見て、少年は彼女の能力は充電式だとそう仮定する。】
【一度使い切れば次また使うまでにチャージが必要なのだろうと、】


(なら…、チャージ仕切るまでに――…近づいて一気に喰らわすしかない!)


【勝負――!少年の接近が速いか少女の能力使用できるのが速いか!】
【こちらも少女に向かって駆け出す、もし成功したならば峰打ちを繰り出すだろう】
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 23:23:01.57 ID:7nMCXxMDO
>>358

………はぁ、はぁ、―――

(跳ね返す能力…なのか、厄介だなぁ…)
(接近戦しか出来ない様な僕には特に…厄介だ)

【吹き飛ばされ、地面にたたき付けられた少年は少女が駆け出した頃に起き上がる。】
【そしてそんな事を考えた頃、見えたのだ――彼女の能力が萎えるのが】


―――…!

【それを見て、少年は彼女の能力は充電式だとそう仮定する。】
【一度使い切れば次また使うまでにチャージが必要なのだろうと、】


(なら…、チャージ仕切るまでに――…近づいて一気に喰らわすしかない!)


【勝負――!少年の接近が速いか少女の能力使用できるのが速いか!】
【こちらも少女に向かって駆け出す、もし成功したならば峰打ちを繰り出すだろう】
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 23:23:38.39 ID:7nMCXxMDO
>>358

………はぁ、はぁ、―――

(跳ね返す能力…なのか、厄介だなぁ…)
(接近戦しか出来ない様な僕には特に…厄介だ)

【吹き飛ばされ、地面にたたき付けられた少年は少女が駆け出した頃に起き上がる。】
【そしてそんな事を考えた頃、見えたのだ――彼女の能力が萎えるのが】


―――…!

【それを見て、少年は彼女の能力は充電式だとそう仮定する。】
【一度使い切れば次また使うまでにチャージが必要なのだろうと、】


(なら…、チャージ仕切るまでに――…近づいて一気に喰らわすしかない!)


【勝負――!少年の接近が速いか少女の能力使用できるのが速いか!】
【こちらも少女に向かって駆け出す、もし成功したならば峰打ちを繰り出すだろう】
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 23:23:46.48 ID:q0IBUPHo0
>>361

[わ、分かった……クローンの事は気にするな、森島……!!]

【森島は、あくまでガルンロードを敵として捉えている――――その意志を汲んだ銀鶏は、キラークイーンへと突撃する】
【投擲をメインとした存在――――しかもナイフならまだしも、チャクラムでは接近戦には分が悪いはず。森島には届かせない――――】

<不味い…………このままでは……!>

【その読みは当たっていた。左のチャクラムを放ちつつ、キラークイーンは後退を続けるしかできない】
【銀鶏の行動は、見事にガルンロードとキラークイーンの連携を崩した】

〔ぐ、ぅ…………糞が…………〕

【森島に一撃を当てたと言うのに、追撃が出来ないガルンロード】
【防御こそ成功したものの、その分腕にダメージが蓄積し、その痛みが動きを鈍らせたのだ】

〔だが――――おつむまでは賢くは出来て無かったようだな、森島 京…………
俺らの『本当の目的』…………最初に口にしてたのはお前だろ?〕

【腕を押えたまま、ニヤリと笑みを貼り付けるガルンロード――――――――まるで、この流れが予想通りであったかのようだ】

〔――――そろそろ頃合いだぜ?〕

>>364

<くっ…………あの強度、魔力の産物か……!?>

【頭上に展開する紙は撃ち落とせたものの、亀甲折り紙にはじかれたアンカークローに、バイザーの中の目を見張るο】
【咄嗟にアンカーを引き戻しながら、思案する――――形を生成させて、溜められては危険だと】

<…………レーザー砲は……まだ、機動する、が…………>

【κは、自分の武装の状態を確かめる】
【レーザー砲は、光の収束の調整とレンズさえ無事なら使用できる。しかし、腕が思う様に持ち上がらなかった】
【止むをえまいと、顔を顰めながら、右手に振り出し型のロッドを構えるκ。本来は担当ではない、接近戦の構えを見せる】

<馬鹿な……こんなッ!!>

【触手を受けて、更に眉間へと迫る剣折り紙。μの混乱が、更に極まる】
【咄嗟に、自ら体勢を崩す事でそれをやり過ごすが、同時に触手への防御も崩れてしまう】

――――これで止め!!
≪――――――――!? 姉貴危ない!!≫ …………え!?

【倒れたμへと、追い打ちに掛かろうとするレイド】
【しかし、突如飛ぶのはジェムの、必死な静止の声――――――――何が起こったのか】

/続きます
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/11(土) 23:25:31.79 ID:DpRgjk8Wo
>>375

………悪くない気分で戦ってたっていうのに……
ああ、今は最悪の気分だね………やっぱりカノッサは嫌いだ

……もう良いよ、これから先は一秒も………

【「止まらない」という言葉が終わるより先、少女は動き始める】
【動きまわるには狭すぎるフィールドに20人だ。こうなってしまうと、細かいことを考える必要はない】
【数人単位で薙ぎ払っていけば、直ぐにでも本体は見つかる】
【が、そんな手段を使って、幻影を散らす時間が惜しい程、少女は腹を立てていた】

(……姿を増やすだけだったら、これで十分)
(最悪の場合でも……カウンター狙いで沈めることは出来るけど……)

【少女は、嗅覚に頼る。生き物の臭いまで再現する幻影は、あまり見ない】
【視覚に、それも自分に干渉してくるのではなく、幻影を作りだすタイプの幻術なら】
【この手段で、大概は打ち破れると判断したのだ】

【先程まで戦っていた相手と、後から現れた相手の外見は同じ。なら、臭いも同じだろうと】
【嗅覚任せで少女は、真っ直ぐに飛びこむ】

……そんな終わり方じゃ、気が晴れない

【接近すれば少女は、狙ったそれの腹部対し、右の爪先での蹴りを放つだろう】
【走る勢いをそのまま攻撃へと変える、体当たりなどよりも余程重い一撃だが】
【吹き飛ばす事が目的では無い。内臓まで、響かせる事が狙いだ】
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 23:26:03.73 ID:jgcocNI1o
>>368
【その言葉に、思考が真っ赤に燃えた。激情が。闇を切り裂くように強い激情が谷山の悪意を吹き飛ばした】
【あゝ、なんと皮肉か。目の前の敵の言葉が、谷山の闇を吹き払った】


ふっ――――ざけてんじゃねぇぞ―――――――――ッ!


てめえが思うより、俺は何も持っちゃいねぇんだよ……ッ!!
親もねぇ、記憶もねェ、友達は奪われた、あの男に、全て……ッ!!
戸籍なんか贋物さ、あの研究所で、己の全てを奪われた!此処にいる谷山基樹は、全てを奪われた残りカスみたいな男だッ!

でも、それでもだ……ッ!!無い才能を無理やり使って、俺はカメラ一つで戦場に出たッ!
んで、見たぞ、そうだ、見たから、空っぽの俺は、空っぽの心で、誰かが、止めなきゃいけないって、そう思ったから。

俺は、お前ら機関員全てを否定する積りもねェ!!

だが、だがだ……ッ!!
だからって、テメェが俺らを蹂躙していいってことには、ならねーだろうがあああああああああああああああああッ!!

誰も、間違っちゃいない……ッ!だけど、俺はてめえが認められない!!

泣いて喚くだけで、己の不幸を嘆くだけの似非軍人が――――ッ!!
希望にすら、善にすら、悪にすら。手を伸ばすことを諦めた、空っぽなお前の、その目的は――何処にあるッ!?

俺は、俺達は……ッ!縋ってんじゃねぇ、信じてる≠だ!
ああ、そうだ、世迷いごととお前は言うんだろう、そうさ、それでいい、どうせ俺とお前は決して相容れないッ!!

ぬるくて甘い思いをいだいて、何が悪いってんだよ。
みんながみんな絶望してたら、みんながみんな正義も悪も無くなって、諦めたら……ッ!!

それこそ戦いなんか終わらないだろう、だから俺はお前に抵抗する――――ッ!!

【叫んだ。その言葉は、もはや己ですら意味を理解できず】

【頭突きが相手の額を裂き、己の頭からも血が吹出す】
【そして、反撃の頭突きが此方を襲い、視界を揺らし、此方の口から血を吹き出させた】

――――――諦めねぇッ!!お前と違って、俺は諦めね――ッ!!

【叫ぶ。谷山は諦めを拒絶して、此処に立っている】
【何時だって、最後に頼れるのは、己の意思だけ。お互いに満身創痍】
【後は、意思の勝ったものが、最後に立つだけだから】

【弾かれた右腕、その右腕の罅がさらに大きくなった】
【そして、理解する。己の能力の、そのさらなる能力の開放を】

バースト――――――ッ!!

【ばきばきばきばきばき】
【装甲が砕けていき、己の右腕が光りに包まれていくのが分かる】
【首筋に当たる、刃。それが首の血管にめり込むようにして、襲いかかっていく、が】

――――ブレイザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

【ざ、く、と首に刃がめり込んだ瞬間。真紅の光そのもののような拳がガルニエの顔面へと伸びていく】
【その威力は、先ほどのファースト・デトネィションよりも、高い筈だ。しかし、装甲と引換。之を耐えられれば、谷山は首を咲かれ、負ける】
【一撃を受けるのを、覚悟しての一撃は、手の速さを谷山に齎した】

【さあ――――その結果は?】
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 23:26:21.54 ID:q0IBUPHo0
>>361

[わ、分かった……クローンの事は気にするな、森島……!!]

【森島は、あくまでガルンロードを敵として捉えている――――その意志を汲んだ銀鶏は、キラークイーンへと突撃する】
【投擲をメインとした存在――――しかもナイフならまだしも、チャクラムでは接近戦には分が悪いはず。森島には届かせない――――】

<不味い…………このままでは……!>

【その読みは当たっていた。左のチャクラムを放ちつつ、キラークイーンは後退を続けるしかできない】
【銀鶏の行動は、見事にガルンロードとキラークイーンの連携を崩した】

〔ぐ、ぅ…………糞が…………〕

【森島に一撃を当てたと言うのに、追撃が出来ないガルンロード】
【防御こそ成功したものの、その分腕にダメージが蓄積し、その痛みが動きを鈍らせたのだ】

〔だが――――おつむまでは賢くは出来て無かったようだな、森島 京…………
俺らの『本当の目的』…………最初に口にしてたのはお前だろ?〕

【腕を押えたまま、ニヤリと笑みを貼り付けるガルンロード――――――――まるで、この流れが予想通りであったかのようだ】

〔――――そろそろ頃合いだぜ?〕

>>364

<くっ…………あの強度、魔力の産物か……!?>

【頭上に展開する紙は撃ち落とせたものの、亀甲折り紙にはじかれたアンカークローに、バイザーの中の目を見張るο】
【咄嗟にアンカーを引き戻しながら、思案する――――形を生成させて、溜められては危険だと】

<…………レーザー砲は……まだ、機動する、が…………>

【κは、自分の武装の状態を確かめる】
【レーザー砲は、光の収束の調整とレンズさえ無事なら使用できる。しかし、腕が思う様に持ち上がらなかった】
【止むをえまいと、顔を顰めながら、右手に振り出し型のロッドを構えるκ。本来は担当ではない、接近戦の構えを見せる】

<馬鹿な……こんなッ!!>

【触手を受けて、更に眉間へと迫る剣折り紙。μの混乱が、更に極まる】
【咄嗟に、自ら体勢を崩す事でそれをやり過ごすが、同時に触手への防御も崩れてしまう】

――――これで止め!!
≪――――――――!? 姉貴危ない!!≫ …………え!?

【倒れたμへと、追い打ちに掛かろうとするレイド】
【しかし、突如飛ぶのはジェムの、必死な静止の声――――――――何が起こったのか】

/続きます
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/11(土) 23:26:49.07 ID:iU8YqwI1o
>>371

が……、っ……

【為す術も無く、斬撃波に肩口が切り裂かれる】
【我武者羅に後ろに下がったため、続く細剣の一撃は受けなかったが】
【それでも傷は深く、この戦闘中には満足に剣を振るうことは出来ないだろう】

【その上、まだ彼の視界は回復しておらず】
【防御行動はかなり難しい。隙とは言えないかもしれないが、チャンスはまだ続いている】

【尚、蒼穹の魔翌力は未だ大きくなり続けている。】
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 23:27:00.70 ID:zg8gKyWmo
>>369


チッ!
手ごたえはあったが…
あの一撃だけじゃあのデカブツは倒せねぇな

【青年の周りの木々や舞う木の葉が液体の毒効果で溶けていくのを視認した彼は】
【竜がまだ戦闘可能でこちらに近づいてきているのだと悟った】

そうこなくちゃ面白くねぇな…!
ん?

【突如青年の付近に何かが落ちる音が聞こえる、しかし彼は念を入れているのだろうか】
【何かが落ちた場所から少し距離を空ける為に数10m後方に離れた木の上に飛び移り】
【青年は両掌に気を集め青白い雷≠ノ変化させる、其れは雷の鋭い手裏剣に3枚ずつ形を変えて】
【その眼≠ナ見渡して警戒しようとして、竜もしくは少女がいつ飛び出てきてもいいように――――】
【もし彼を見つけて襲い掛かってくるならば、雷手裏剣を相手に勢い良く投げつけるだろう―――狙いは竜なら翼、少女なら銃もしくは腕を目掛けて―――】
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/11(土) 23:27:49.34 ID:jgcocNI1o
>>368
【その言葉に、思考が真っ赤に燃えた。激情が。闇を切り裂くように強い激情が谷山の悪意を吹き飛ばした】
【あゝ、なんと皮肉か。目の前の敵の言葉が、谷山の闇を吹き払った】


ふっ――――ざけてんじゃねぇぞ―――――――――ッ!


てめえが思うより、俺は何も持っちゃいねぇんだよ……ッ!!
親もねぇ、記憶もねェ、友達は奪われた、あの男に、全て……ッ!!
戸籍なんか贋物さ、あの研究所で、己の全てを奪われた!此処にいる谷山基樹は、全てを奪われた残りカスみたいな男だッ!

でも、それでもだ……ッ!!無い才能を無理やり使って、俺はカメラ一つで戦場に出たッ!
んで、見たぞ、そうだ、見たから、空っぽの俺は、空っぽの心で、誰かが、止めなきゃいけないって、そう思ったから。

俺は、お前ら機関員全てを否定する積りもねェ!!

だが、だがだ……ッ!!
だからって、テメェが俺らを蹂躙していいってことには、ならねーだろうがあああああああああああああああああッ!!

誰も、間違っちゃいない……ッ!だけど、俺はてめえが認められない!!

泣いて喚くだけで、己の不幸を嘆くだけの似非軍人が――――ッ!!
希望にすら、善にすら、悪にすら。手を伸ばすことを諦めた、空っぽなお前の、その目的は――何処にあるッ!?

俺は、俺達は……ッ!縋ってんじゃねぇ、信じてる≠だ!
ああ、そうだ、世迷いごととお前は言うんだろう、そうさ、それでいい、どうせ俺とお前は決して相容れないッ!!

ぬるくて甘い思いをいだいて、何が悪いってんだよ。
みんながみんな絶望してたら、みんながみんな正義も悪も無くなって、諦めたら……ッ!!

それこそ戦いなんか終わらないだろう、だから俺はお前に抵抗する――――ッ!!

【叫んだ。その言葉は、もはや己ですら意味を理解できず】

【頭突きが相手の額を裂き、己の頭からも血が吹出す】
【そして、反撃の頭突きが此方を襲い、視界を揺らし、此方の口から血を吹き出させた】

――――――諦めねぇッ!!お前と違って、俺は諦めね――ッ!!

【叫ぶ。谷山は諦めを拒絶して、此処に立っている】
【何時だって、最後に頼れるのは、己の意思だけ。お互いに満身創痍】
【後は、意思の勝ったものが、最後に立つだけだから】

【弾かれた右腕、その右腕の罅がさらに大きくなった】
【そして、理解する。己の能力の、そのさらなる能力の開放を】

バースト――――――ッ!!

【ばきばきばきばきばき】
【装甲が砕けていき、己の右腕が光りに包まれていくのが分かる】
【首筋に当たる、刃。それが首の血管にめり込むようにして、襲いかかっていく、が】

――――ブレイザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

【ざ、く、と首に刃がめり込んだ瞬間。真紅の光そのもののような拳がガルニエの顔面へと伸びていく】
【その威力は、先ほどのファースト・デトネィションよりも、高い筈だ。しかし、装甲と引換。之を耐えられれば、谷山は首を咲かれ、負ける】
【一撃を受けるのを、覚悟しての一撃は、手の速さを谷山に齎した】

【さあ――――その結果は?】
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 23:28:10.29 ID:q0IBUPHo0
>>366

《…………わしは殿に恩を受けた!! その恩を返すは、当たり前の事であろう!!
――――――――不義に対して不義を働いては、何にもならん…………!!》

【――――その言葉は、シュバルツの行いは『不義』であると認める様な言葉だが、グルゴンはそこには気づいていない】
【ただ、己の苦心している状況を吐き捨てる様な言葉だけが、その場に残った】

「あぁ……後ろは任せてくれ!!」
《くっ…………クリスタルアビス、無事か……!?》
<なん、とか…………比較的、浅いです……致命傷には、至っていません……>

【アストラも、エルフェスの言葉に答える。恐らく、彼はこうしたタッグ戦に慣れているのだろう】
【一方のグルゴンは、この会話の隙をついて自分たちもυ――――クリスタルアビスと意志疎通を行う】
【どうやら、クリスタルアビスのダメージは、軽くも重くもない、と言った具合の様だ】

《よし…………クリスタルアビス、わしの背後へと下がれ
遠距離からの火力支援……お主はそれに専心してくれれば良い》
<……任務、受領完了>

【殴り飛ばしたエルフェスを目で追いかけながら、グルゴンはクリスタルアビスの前に立つ】
【状況は、小康状態にもつれた。この場からどう展開するか――――――――グルゴンが、そう思考した時だった】

/続きます
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 23:30:02.42 ID:bngVeZaSO
>>376

【ぺた、ぺた】

【少女の背後から、一人分の足音が響く】
【その足音からは、敵意や殺意の類は感じられないだろう】
【もしも少女が振り向けば】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、もしかしたら親近感を覚えるかもしれない14〜5歳程に見える少年を見つけるだろう】

……血の臭いがする……

…ん?

【少女に気づき、少し足音を小さくして近づく】

…何を、してるんですか?
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 23:31:38.61 ID:bngVeZaSO
>>376

【ぺた、ぺた】

【少女の背後から、一人分の足音が響く】
【その足音からは、敵意や殺意の類は感じられないだろう】
【もしも少女が振り向けば】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、もしかしたら親近感を覚えるかもしれない14〜5歳程に見える少年を見つけるだろう】

……血の臭いがする……

…ん?

【少女に気づき、少し足音を小さくして近づく】

…何を、してるんですか?
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 23:32:27.31 ID:bngVeZaSO
>>376

【ぺた、ぺた】

【少女の背後から、一人分の足音が響く】
【その足音からは、敵意や殺意の類は感じられないだろう】
【もしも少女が振り向けば】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、もしかしたら親近感を覚えるかもしれない14〜5歳程に見える少年を見つけるだろう】

……血の臭いがする……

…ん?

【少女に気づき、少し足音を小さくして近づく】

…何を、してるんですか?
393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/11(土) 23:35:57.17 ID:ttuOv3zM0
>>377

【―――銃弾が発射される】
【撃ち出された弾丸の音が明確に聞こえる】

(俺ァ…また勝てないのかァ・・・?)

【不思議と体は動かず、全身は軋むように痛い】
【―――なのに何故か意識は冴える一方】

(力が欲しい…!誰にも負けねぇ唯一無二の力がァ!!!)

【全身がまるで麻酔によって麻痺させられたかのように……“痛み”が消える】
【それに続いて、全身の虚脱感が一瞬で喪失する―――!!】

――――――――アァ…あァァぁあああ……

【全身が震え、全てが右手に集まるような感覚が芽生える】
【意識は“覚醒”し、脳内は発射された弾丸を“警戒”している】

――――――ああああああぁぁぁあああああぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!

【解き放つ、鋭く尖る封印してきた力】
【子供の頃の―――――無茶した時の力!】

【“勝つための”『力』!!】

【瞬間、少年の体全体が光に包まれていき】
【弾丸が―――全て先ほどとは別方向に弾け飛ぶ】

―――――――ッッ…!

【全身に紅色の逆鱗が装甲の様に纏わりつく】
【それこそ“全身”顔以外全体が紅色】

【両腕には牙があり、そこには無限に湧き出る炎が絶えず溢れる】
【背中には無骨な双翼、空洞が存在している】

【起ち上がる、驚愕を隠せない瞳で流罪を見つめる】

―――『溶砕蓮撫』……何でだ…?

【少年にとっても異例な出来事】
【きょとんとした表情に疲労やダメージは全く見えず】

【完全なる麻酔状態に見える、危険な状態だろう】
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/11(土) 23:36:43.69 ID:ttuOv3zM0
>>377

【―――銃弾が発射される】
【撃ち出された弾丸の音が明確に聞こえる】

(俺ァ…また勝てないのかァ・・・?)

【不思議と体は動かず、全身は軋むように痛い】
【―――なのに何故か意識は冴える一方】

(力が欲しい…!誰にも負けねぇ唯一無二の力がァ!!!)

【全身がまるで麻酔によって麻痺させられたかのように……“痛み”が消える】
【それに続いて、全身の虚脱感が一瞬で喪失する―――!!】

――――――――アァ…あァァぁあああ……

【全身が震え、全てが右手に集まるような感覚が芽生える】
【意識は“覚醒”し、脳内は発射された弾丸を“警戒”している】

――――――ああああああぁぁぁあああああぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!

【解き放つ、鋭く尖る封印してきた力】
【子供の頃の―――――無茶した時の力!】

【“勝つための”『力』!!】

【瞬間、少年の体全体が光に包まれていき】
【弾丸が―――全て先ほどとは別方向に弾け飛ぶ】

―――――――ッッ…!

【全身に紅色の逆鱗が装甲の様に纏わりつく】
【それこそ“全身”顔以外全体が紅色】

【両腕には牙があり、そこには無限に湧き出る炎が絶えず溢れる】
【背中には無骨な双翼、空洞が存在している】

【起ち上がる、驚愕を隠せない瞳で流罪を見つめる】

―――『溶砕蓮撫』……何でだ…?

【少年にとっても異例な出来事】
【きょとんとした表情に疲労やダメージは全く見えず】

【完全なる麻酔状態に見える、危険な状態だろう】
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 23:36:46.15 ID:r4GnXFsAo
>>379

【駆けながら、チャージすれば十分だと】
【倒れ込んだ少年が、再び起き上がるには時間がかかるだろうと】
【「そう思ってしまった」のも、彼女の弱点の一つか】

……、ッ!?

【なんでまた立ち上がる、向かってくる、の、】
【驚愕に見開いた緑の眼が、次の瞬間には大きく揺れる】

 【――そうだ。三つの要素が組み合わさった時に生まれるのは】
 【明確な、巨大な隙。】


――――――ぎ、ィい、っ、

【――歯を喰いしばって、悲鳴だけは漏らさないように】
【じわじわと蝕む、鈍い痛み――「打撲」?】

(……ほんと、なんで。正義の人は、みんな)
(こんなに、甘いんだろ)

【攻撃を受けたことにより生じた距離を睨みつけて、そんなことを考えたり】
【距離と言っても、数歩分。少女の球体のチャージ分は、未だ一段階分のみ】
【このまま怯むことなく詰めよって、攻撃することも可能だ】
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/11(土) 23:37:32.36 ID:JZVa+wWAO
>>386

(……魔翌力を武器に付加させて戦うのが私の戦い方なんですけど、ね、今は一瞬が惜しいです)
(だったら、視界を回復される前に、今は付加させずに一気に攻めるしか無い、ですよね……っ)
(でも、脇腹の傷が有るから、短時間で距離を詰める事は出来ない、“切り札”はこの状況では使えない)

(……いや、だったら、この前、魔斬さんと会った時に武器屋に注文した此方を使えば……!!)

【からん、と左手に握っていたナイフを敢えて取り落とし、左腕を正面に突き出すと】
【袖の下に仕込まれていた小型の拳銃が、がしゃん、と、少女の手の中に姿を覗かせる】
【それを握り締めた少女は、魔翌力による砲撃を事前に防ぐ為に、蒼色の魔翌力を集わせている腕を狙い、たん、たん、と、弾丸を連続で放つ】

【が――――少女は最近拳銃を扱い始めたばかり、狙いが悪いとは言えないが、良いとも言えない】
【回避動作をとってしまえば、よほど単調な回避をしない限り、少女は中々弾丸を当てられないだろう】
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 23:40:41.39 ID:q0IBUPHo0
>>361>>364>>366

【ガルンロードの不敵な笑み。ジェムの突然の叫び。グルゴンの後退】
【これらは全て、とある一つの事象に対する反応として、そこに存在していた】

【――――――――グ、シャッ】

え――――――――
「…………!!! レイドッッッ!!」

【突如、上空の航空機より飛び降りてきた黒い影が、屋上へと降り立つ】
【その刹那、鋭く何かを薙ぎつける様な、重々しく風を切る音が響き】
【――――――――――――――――レイドの右腕が――――二の腕の半ばから――――切り飛ばされた】

〈レイド……レイド、レイドッ!!
オ前ダケハ、命令ジャナイ…………僕ノ意志デ、殺スト決メテルンダ…………!!〉
…………う、そ――――――――!!
「なん、だ……と…………」
[そ――――そんなッッ!!]

【降り立ったナニカ――――自身の右腕を切り落としたそれを確認しようとした瞬間、レイドの表情は凍りつく】
【――――頭部を金属的な装甲で覆われた、ネコ科の大型動物の様な獣】
【機械的な一対の角が、頭部の側面から前方に飛び出しており、更に、前を向いた頭とは別に、上を向いた機械の塊の様な『頭』が存在し】
【まるで鎧を着込んだ様に、肩や腹の周りに金属的なパーツが備え付けられ、8m前後の、先端に、縁が刃になっている金属の環の様なものがついた尾を帯び】
【そして、その背中には――――――――】
【オレンジ色のショートカットで、鼻に酸素吸引用と思しきチューブを差し込まれ、背筋を伸ばしたまま眠った様に目を閉じ、額にωの文字を刻みこまれている、小学生ほどの少女が】
【赤黒い肉塊によって無理やりにつなぎ合わせた様に、獣の背中にその上半身だけを残していた】

/続きます
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/11(土) 23:41:02.17 ID:rco/jDwzo
>>374

「来たぞ!」  『来たよ!』

【迫る球体、鏡での防御を行うには、魔翌力を篭めた鏡を最低4枚出現させなければいけない】
【自分が包容する魔翌力は多くは無く、球体による攻撃の度に4枚分の魔翌力を消費するのは、賢い手とは言えない】

【次に動かしたのは、足。無論回避の為、だが、先程の電流】
【電流が足を思うように動かしてくれない、しかし幸いにも、球体からの攻撃範囲は脱出出来た】

【球体からは――――】

あ゙あ゙あ゙!!

【また、身体を奔る電流】
【少し耐性が出来たからか、悲鳴は先程まで大きくはない物も、体力を奪うには十分】
【この状態で近距離の戦いを強いられるとかなりマズい】


『―――!?大丈夫……?』   「大丈夫か?――っそれよりもあいつは?」

【息を整えつつも、沈んでいくティナを確かめる。そして、パニキュレータに動きがないかと、視線を遣る】
【パニキュレータには焦燥の色は見えない、ならば何か手を打つつもりなのだろう】

【水中に行くのは、電流をもろに喰らう危険性と、待ち構えている可能性がある為、行かず】

【とった選択は、―――空中】

【空中に3段ほどの階段のように鏡を出現させる】
【たったったっ、――鏡の階段は登る毎に消滅し、一番上の鏡の上に立つ】

【下へと注意と銃口を向ける、あらゆる事態は想定している、だけど、それ以上の事があれば―――】
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 23:41:03.72 ID:xbk8SnwKo
>>383
ふむ、良い狙いだ。 だが残念、外れだ。

【少女が向かっていった先、その白衣は空に溶け込んで消えた】
【臭いは、確かにその方向からしただろう。した筈だ、そのように操作したのだから】
【・・・・・・どうやら、唯の幻覚では無いらしい】 
 
おっと、言っておくが、君が見ているのは幻覚なんてチャチなものじゃない。
魔術だとか、呪術だとかは信用できないのでね。此方は此方の流儀に則ってやらせて貰う

【皮肉ぶった笑いを浮かべながら。戦いを楽しんでいるようだが】
【それと同時に、白衣の少女。その全員が一斉に右手を上げて】
【その腕先を中心に、小さな光の球が出現する】

・・・ハイドの奴は、お人よし過ぎた。"私達"にしては、出来そこないと言って良いくらいにな。
相手の出方を窺うだとか、殺さない程度に加減だとか。実に意味のない、非生産的な行為だ。
その点私は、君みたいな雑魚一匹ひねりつぶすのに。何の躊躇もない

大人しくハイドに殺られていれば、後腐れなく終われたのにな

【光球は周りの光を吸い込むようにして、次第に大きくなり】
【やがて射出されて、一筋の光線へと変貌する】
【19人分の、19本の光線。いや、光線と言うには、余りにも速度が足りないだろうか・・・】
【その速度は銃弾にも劣る程だが、高速であることには違いない】

【光線、と言うよりは光弾。 収束する先は、相手の少女の右足】
【光粒子の塊とはいえ、疑似レーザー銃の様な物で、それなりの威力はある】
【飽くまでも機動力を削ぐつもりだ。裏返せば、それだけ怖いと言うことなのだが】
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/11(土) 23:41:47.31 ID:q0IBUPHo0

【――――――――信じたくなかった。それが何であるかを理解する事を、本能が全面的に拒絶しようとして思考を凍りつかせた】

〈オ前ガアンナ事ヲシナキャ…………オ前サエ居ナキャ…………リイロチャンハ、コンナ目ニ遭ワナイデ済ンダンダヨ…………!!
死ネ…………死ンデリイロチャンニ詫ビルンダ…………レイドォォォォォォ!!〉
いや…………うそ……………………こんな、なんで……こん、な……………………――――――――――――――――!!

【しかし、そんな儚い抵抗も、無慈悲な真実の言葉は無残に打ち砕く】
【間違い様もなく、そこに居るのはリイロ=M=ヴェイスと使い魔のファルガ――――――――あまりにも変わり果てた姿で、レイドを滅ぼさんとする尖兵としてこの戦場へと降り立った、実の妹】

ひ、ぃ…………う……あ、ああああああ…………あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
「れ、レイド!? しっかり――――――――ッガァ!?」
|――――――――やらせはせんぞ、アストラ…………レイドを救うなどと、その様な事、実現させはせん…………|
{…………――――!!}

【――――かつて、レイドの精神は酷い錯乱状態に陥った事がある。その時の経験は、今でもレイドの心に『ヒビ』として残っていた】
【骨折とは違い、人の心とは――――――――負った傷と言うものの完全な修復と言うものは、不可能である】
【変わり果てた妹の姿は、その心のヒビを突き、再び瓦解させるに十分すぎる力を発揮していた】

【そうして、錯乱へと陥ろうとしているレイドの姿に、思わずアストラは駆け寄ろうとするが、上空からの魔弾が、その足を傷めつける】
【――――――――見れば、中空にシュバルツ=L=ヴェイスとその使い魔のラグが陣取り、どこまでも冷徹な眼で戦場を見下ろしていた】
【――――そう。レイドを追い詰める妙策がその威力を発揮している。その完遂を妨害する事は許さないと、牽制の魔弾が放たれたのだ】

うううぅぅうううわああああああああああああああああああああっっっ、やああああああああああああああああああああッッッッ!!!
|……………………|

【残された左腕の触手を意味もなく振り回し、全身を暴れさせて何かを振り払おうとする様な仕草を繰り返すレイド】
【まるで――――自分を苦しめる現実を、必死に振り払おうとしている様に】
【――――――――そんなレイドの姿を見下ろしながら、シュバルツの鉄面皮が笑みを見せる様に歪んだ】
【その視線は、しっかりとレイドに固定され、一番の関心を寄せている事が分かる】

【――――レイドを狩る為の、シュバルツの秘策。たった一発の隠し玉。それが今、戦場の状況を一変させた】
【三者三様に分かれて、ある種の均衡を保っていた戦場のバランスが崩れた。この中で、戦士たちはどのような行動に移るか――――――――】
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/11(土) 23:47:29.87 ID:EbbQuZCBo
【路地裏】
【その薄暗い場所を歩く黒髪の青年】

いやはや、何とも困りましたね……
よりにもよって、こんな場所で信号が途絶えるとは。

【胸に[非均一な形状のギア]が描かれた、薄汚れた白衣を纏っており】
【情報端末らしき物体を手に持って周囲を見回している様子から、どうやら何かの研究員らしい様子】

昨夜時点のメンテナンスでは何一つとして異常は見受けられなかった
また、特に高負荷を強いる動作を要求したワケでもない
とすれば………

【そこで青年は歩みを止めて大きくため息を吐き、天を仰ぐ】

何らかの外的要因によるアクシデント、とするのが妥当でしょうか
……困ったな、“眼鏡”も持っていない
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/11(土) 23:48:18.20 ID:QT9H3CdH0
>>393

【少年の変貌、ダメージを受けているのにも関わらず、立ち上がる様】

・・・・・・あ、はは!!

すごいじゃないですか、そんな力を隠し持っていたとは

やはり運命的なものを感じずにはいられませんね。

【ズドンズドンズドン!!!】

【勢い任せて3発撃つ】
【腹と頭に向けて】
【多少興奮はしていても傭兵、でたらめに撃つなどということはしない】
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 23:48:39.30 ID:MVNTzhMo0
>>387

【闇の向こうから見えた雷光を、警戒しない筈がない】
【フェーデに首を引かれて竜は緩やかに旋回し、空中でホバリングを開始した】
【一挙に数十メートルを飛び退く、規格外の力を突撃に活かせば】
【或いは、竜たちの度肝を抜くこともできたかも知れないが――】

まったくまったくまったくもって、宝の持ち腐れですわね?
そうしている間に――わたしは、この戦いに一石を投じて差し上げますわ?

………燧(ひうち)の華は、穢土の華
櫻に生まれなさったであろう鼠小僧様には、
きっときっと、深いご理解を示して頂けます――わ!

【目印とするのは、先ほど放った液体の「臭い」】
【竜が視線を用いて、それを指し示したのなら】
【いきなり前に屈んだフェーデは、竜の鶏冠――角にも近いそれに、銃身を乗せ】
【撃鉄を起こし。それを支点(ファルクラム)として、下方へ狙いを定める】
【あの「毒」が少なからず散っている、かつて青年が立っていた所へ】


  ――――アール・アーチャー


     ……――Fire!!!


【――冷たい引き金が音を立て、火蓋を火打石がノックすれば】
【何も装填されていない筈のマスケットが、硝煙を吐いた】

【黒色の煙雲を突き抜ける様に、紫色の魔弾が馳せる】
【地上に到達し、竜の放った「毒液」にそれが頭を埋めたなら】
【空気が爆ぜるような重い音を、青年は聞く事となるだろう】

【「毒液」の正体は、可燃性の液体】
【“火種”程度の炎を業火に成長させる、灯油以上の養分】
【火の手が、森の只中へと放たれれば】
【その後どのような状態になるかは――想像に難くないだろう】

【ようは、今度こそ文字通り燻り出してしまおうという訳だ】
【障害 / 空中の足場を廃して決戦に持ち込める、道中へと】
【それを示すように――竜は、徐々に離れてゆく】

【風が一瞬だけ凪いで、すぐさま裏返った】
【翼の余波といえるそれは、火の粉を森の奥まで運ぼうとするだろう――】

404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/11(土) 23:48:52.62 ID:xErJrIfTo
>>390

……こーして、ですね
お墓を作ってあげることもできませんし、家族のもとにも返してあげれない…
殺してしまった人を少しでも慰めてあげようかと思っているのです

………いえ、きっと、自分を許してほしいだけかもしれません

【後ろからする声と足音に対して、独り言を言うようにそう返して】
【ふぅ、ともう一度息を吐いて、目を開ける】
【ゆっくりと立ち上がり、亡骸を一瞥して、少年の方を振り返る】

【自分が殺した、その証を隠したりせず、太腿の横にぶら下げて】

……む、失礼ですが貴方さんも龍か、その類ですか?
久しぶりに出会いましたね…こんばんわっ

【唇に人差し指を当てて、少し驚いた表情を見せる】
【しかし、すぐにそれを崩して、にこっと曇のない笑顔を見せる】

─────────さて、

この状況を見て、貴方さんは何をしますか?
間違いなく悪である、殺人者の私を、攻撃しますか?

【笑顔をそのまま、声色はやや真面目に、唇から人差し指を離し、そちらに向ける】
【銀色の十字架が夜風に靡いて、チョーカーとぶつかり、小さく金属音を立てた】
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/11(土) 23:51:53.97 ID:MVNTzhMo0
//あ、最後の行がごっそり抜けてました
//>>403にこれを追加します

【ただし、この行動の間は隙だらけであり】
【吐き出された黒煙は、竜の視界にも悪影響を与えてしまう――】
【或意味では、反撃のチャンスなのだ】
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 23:54:29.71 ID:I58Z9e1ro
>>384

――――黙れッ!貴様の事など知ったことかッ!

親には裏切られたッ!記憶は血と硝煙ばかりッ!
友人など元より居ないッ!特別でもなんでも無いんだよこんなことはッ!

私にはっ、戦うことと能力以外に何も無い!
傭兵として、軍人として、機関員としてっ、戦う以外に能は無いッ!
それを生きがいにして、目的にして何が悪いッ!?私の目的はっ、今ここに在るッ!!

どうせ届かないなら諦めて捨て、自分のやれる事だけやれば良いッ!
そんな生き方が認められないというのなら、ッ………――――――

【脇腹を含めた腹部、額、右腕と、傷は多い】
【血みどろで言葉を吐き合う“これ”は果たして、真っ当な戦いと言えるのか】
【少なくとも、ガルニエは違う。楽しんでいないから、戦いではない】

【なら、何だ。意見のぶつけ合いか。それはそれで戦いだが、違うのだ】
【なんて言えばこいつは理解する。どう聞けば、こいつの言葉を理解できる?】

【まったくもって、ガルニエには分からない。仕掛けた頭突きで、また額が切れ】

――――私を守れッ!
       ――――邪魔をするなッ!〈貴様〉の手など死んでも借りるかッ!


 生まれ持った唯一の才が今開かないで何時開くのだッ!
 戦いのために目覚めたのだっ、此処で使えずして何が能力ッ!
 貴様ごときの新興能力に破られて堪るかァ――――ッッ!!!

【右腕を、引く。感触はあったが、どこまで切れたのかは分からない】
【何故なら、視界が塞がれるからだ。ガルニエと谷山を分つように、真っ白な壁が出現するからだ】
【良くよく見ると、それは光っている。太陽を見て、それが白んでいるように―――輝きすぎて、白い。】


【―――しかし。ヒビが入り、ガラスの割れるような音と共に、それは砕ける】
【向こう側には下を向いて、左膝を付いたガルニエがおり、その周囲を〈黒い泡〉が舞っていて】

【青年の一撃を、彼女は防いだ―――そのようだが、反応がない】
【どうやら能力の強硬な行使から、一時的に気絶しているようで。】
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/11(土) 23:55:07.57 ID:NzHn7UBvo
>>385>>389>>397>>400


【――、ガルンロードの表情、 笑み 】
【……その意味を取った時には、既に事態は止められなかった】



 …… 、  …… 『まだ』 ―― 。



【その言葉が、何を指し示したのかは判らない】
【―、―だが、刹那の沈黙の後。 上げた瞳は確りと、状況≠確認していた】
【リイロ、ファルガ、シュバルツ、ラグ…、…それから、レイド】




……、……銀鶏さん、お願いします。
貴方も、きっと、『そう』なんでしょうけど……「耐えて」ください。
先ずは、「耐えて」…、…レイドさんを、何とかしてあげないと、皆が不幸になる=B




【――、有る意味では、誰よりも冷静であり、誰よりも錯乱していたのかも知れない】
【銀鶏にとって、意味の取れない言葉かも知れない。受け入れられない物かも知れない】
【だが、……その双眸は、少なくとも“正常な思考と決意”を宿していて】









 ……、…… 此処、頼みます。




【――、― レイドとファルガの間へ躍り出ようと、森島は走り出す】
【アストラへ向けて行った其れと同様に、阻害は可能だろう――】
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/11(土) 23:55:32.75 ID:G+1DThqSO
>>370
【直撃、直後。鞭のように撓り放たれた右脚は、引かれずに踏み込みへと転じる】
【相手の足を払った事を認めると、間髪入れず彼女は短刀を逆手に握り直した】

どうでも好いよ。そもそもからして興味が無いし、要らない――。

【黒豹を思わせる柔軟な身のこなしに、暗器。この上なく厄介な敵手だ、と踏んだか】
【躊躇う事は、微塵もない。接近し、覆い被さるような態勢を取れば】
【短刀の切っ先を翻し、頭の高さにまで掲げて。鳩尾を狙い、振り下ろすだろう】

【肺を抉るような角度を付け、体重を乗せて突き込む一撃。仕留めに来ている事は歴然だ】
【予備動作は比較的大きい。このため、何等かの対処は取れるだろうか】
【尤も、この距離では猶予はそう無いが――彼ならば、間違いなく】


(……当然、捌かれるだろうな。躱すか防ぐかして、隙が出来れば)


【それと、同時。空いた左手が、彼女の背――彼にとっては、死角となる位置――に、さりげなく回された】
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/06/11(土) 23:56:01.99 ID:iU8YqwI1o
>>396

(まだ目が……、急所、だけは。)

ぐ、ぅ……っ!

【回避はせず、剣で頭などの急所を守る】
【最悪の事態を想定した行動は残念ながら今回は的外れで】
【肩と肘を一発ずつ撃ち抜かれ、鮮血が舞う】

【その後、視界が回復してきたようで、薄らと目を開く】

(この腕じゃ剣振るえないし、魔術の狙いも定められない。)
(──もう、あれしか手が無いか。)

【まだ致命傷は負っていないが】
【その分少女の的確な攻撃で、攻撃手段が殆ど奪われてしまった】

ドルンレースヒェン─────

【故に、攻撃はせず魔力を溜めるのに集中し】
【痛みに顔をしかめながらも、処刑剣の鞘を強く握りしめる】
【どうやら───次の"一撃"で、決めるつもりのようだ】
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/11(土) 23:59:57.23 ID:7rrVcJ9Ro
>>389>>397

はははは、恩返しか良いね人間臭くていいよそういうのはさ。
しかし自分の部下に不義と言われるような行為をしているヤツにそんな恩を返す必要は本当にあるのかね
というかオッサンもしかしたら殿ってヤツに付けこまれて利用されてるんじゃねーの?

【グルゴンが誠実で義に厚い人間である事は分かった】
【だからこそグルゴンのような性格の人間は利用されやすい】
【味方に不義であると言われる人間は果たして善人だろうか?尽くすべきだろうか?とエルフェスは問う】

(いかん、先に遠距離っぽいヤツを潰そうと思ったのに……慣れてるなコイツら)

【屋上の端から安全な位置へと移動を終えながらも彼らの動きからそう読み取るエルフェス】
【もし彼らの思い通りのまま進めばこちら側はどんどんと削られてゆくだけ】
【彼らの戦術はかくも合理的であった】

はてさて、それじゃあ虎の子を出すとしますかね……
そういやこの状態での実戦って始めてじゃねーか?ふん、腕が鳴るってもんだ。

【ナイフ1つで戦える相手かと自らに問えば、それは否】
【ようやく腰元に掛けられた異様な魔翌力を宿す刀に手を掛け、引き抜く】
【強鉄、只管に丈夫な刀身、かつて亡霊が扱っていた刀そして少女から頂いた刀は】
【月下を受けて三日月のように己を輝かせる】

>>400

よし、じゃあいっちょう跡形もなくバラして……?――――

【ふいにぞわりと沸き立つ、それは肌を立たせる、それは意識を細める】
【宙に浮かぶ腕は、それは凡そ現実的とは思えず思考は空白へと塗られる】
【あれは誰のものだろう?現れた者は誰だろう?原因と結果がただそこにはある】

(――――この戦いの目的は城を落とすだけじゃない、もう1つ……自らで操れなくなった子を排除する為の……?)
(だとすれば、だとすればこの場合の「負け」は?……それはレイドが死ぬ事か)
そいつは酷く気に入らねえな――――。

【言うが遅いかエルフェス駆けていた、負けてはならないから】
【敵の思い通りにはなってはいけないから、悪意が成就されてはならないから】

【足を進めたと同時にエルフェスは右手のナイフを現れた何者かとレイドの間に向けて投擲】
【そして刀を両手で持ち上げ背中に背負うようにしてレイド達へと近づいてゆくだろう】
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 00:01:01.04 ID:XmvUjSL2o
>>403

【森の至るところでの爆発。それは青年の近くにも起こり】
【直撃こそしなかったが、爆風と燃え上がる熱により一瞬視界がぐらつき】

く…――――!
あの唾みてぇなのは油みてぇなもんか…
(あの時食らってたら今頃火葬されてたかもしれねぇ……)

【確実に燃やされていく森、いずれ隠れる場所すらなくなるであろう】
【それどころか、速くその場を離れなければ危ないということに】
【しかしその為には彼女らをどうにしかしなければいけないわけで】

(あれは……)
――――――そこだっ!

【木々が燃えているということは木々は無くなり遮るものがなくなるという事】
【彼の眼の能力もあるだろう、燃え行く木々の隙間から竜の体表か何か≠見据えて―――】
【そしてその隙間を縫うように先程の手裏剣を6枚全部投げつけるだろう】
【しかし残念ながら翼は視認しずらいようで、当たるなら横腹部か脚だろうか――――竜が動くことによって翼に当たる可能性も0ではないか】
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 00:01:45.60 ID:jBg8hqWwo
>>399
【空振った蹴りを引き戻し、地面に付けて方向転換】
【一つが外れれば次、また次、走り回る】
【「一つを除いて"実体のない幻覚"だと分かる」のに、本体が見つけられない】
【この、形容しがたい奇妙な状況に、大人しく甘んじる事は出来ない】

(………気に入らない気に入らない気に入らない気に入らない気に入らない……)

【そして、怒りは尚の事込み上げる】
【「お人よし」「出来損ない」「出方を窺う」「殺さない程度」「加減」】
【まるで、「手加減してやったからお前は生きてるんだ」とでも言われている様で】
【ブチブチと音を立てて、頭の中の回路が数本単位で消し飛んで行く】


………調子にのるんじゃない……ふざけんじゃあない……!

【少女は動かなかった。射出されたレーザーは、それら全てが狙った通りの位置を打ち抜くだろう】
【19本の光線は、足を容易く貫通する。傷口が焼けた為か、出血は少ない】
【だが、筋肉を貫いたのだ。動く事が可能でも、飛びまわることは不可能、か】
【元々、一人と戦って消耗した後なのだ】

【見た目も臭いも全て同じでは、幻影とそうでないものの区別などつかない】
【数が20も居ては、一つ一つ確かめた所で20手。間に自分が攻撃されて終わる】
【理屈で考えるならばこの状況はチェックメイト、今すぐに逃げるのが賢いやり方だろうが】


人狼舐めてんじゃねえぞこのクソガキがあぁッ!!!


【ぶち切れた¥ュ女は、右の拳を地面に叩きつけた】
【骨も砕けんばかりの轟音が響き、籠手を付けた腕が地面に突き刺さる】
【再び引き抜いた時には、手は骨が潰れて砕け、赤色は籠手のそれか血のそれかも分からなくなる】
【右手は、完全に使用不能になった「筈」だ】

【流れた血は、罅割れた地面に、その周囲に散らばった】
【魔翌力を感知する技術が有れば、だが。その血を媒介にして、魔翌力が収束を開始した事が分かるだろう】
【種別は『水』。この戦場の直ぐ近くに、大量に有り余っている『水』だ】
【少女の両の瞳が、真紅に染まった】


          『水弾・重瀑布・波濤』

【地面に落ちた血が、無色透明の水に変化するという予兆の、直ぐ後】
【湖の水が、二人(或いは20人)の戦う戦場へ、波の様に押し寄せる】
【湖側から流れ、壁へと打ちつけられる、大量の質量】
【所有する、然程多くも無い魔翌力の全て、此処で使い果たさんばかりの魔術を用いて】
【狭いフィールド全て、水で流してしまおうとする】
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/12(日) 00:01:52.40 ID:6MfNW21oo
>>398
【はぁ、とパニーが仮面の上から判断できるほどの呆れをその吐息に込め―――】


【ざばぁ、と。『彼女』が浮上する―――】

……情報抜かれるほど迂闊なやつだと聞いてたけど、少しは戦えるじゃないか
―――ああ、左腕が染みる

【彼女は、『水面に佇んでいた』―――衣服に仕込みをしていたか、それとも元から人体を対象に出来るのか
     恐らくは球体を自在に浮かせ、操っていたのと同じ要領で、その身を悠然と水上に浮かべ、笑っていた】
【鏡の足場でもって、自らの上に陣取る重太郎を見て―――小さく、溜息をこぼす】

調子に乗って左手を潰させたのは失敗かもしれんね……


【そんな事をぼやきながら、コートの内に右手を忍ばせ、抜身の短剣を取り出す】
【逆手に短剣を構えると、右足で水面を叩き―――】

そうそう、黒野カンナとかいう女の話だったか
あいつは水の国支部で近々尋問に掛けられると聞いたよ

【先程球体をそのようにしていたように自らの身を空中に躍らせ、一直線に重太郎に肉薄し―――】

捕縛の実行者はタナカとかいう男だったか、アカリという奴の情報のお陰で所在を掴んだらしいよ

【重太郎のの右腕を浅く裂く軌道で右腕を、その短剣を振るう】
【速さは兎も角、空中の足場という環境が対応のポイントか。電撃や魔翌力を纏っていない辺り、剣自体は特別な性能は感じられないか】
【しかしこの女、何を唐突に……?】
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/12(日) 00:02:13.73 ID:YmqYbBRSO
>>404

殺して、しまった…?
それって、どういう……
……っ!

【少女の傍に倒れている死体に気づき、息を呑む】

え、ええ。竜人族、ですけど…

【少し後退りしながら、少し震える声で答える】

え…えっと…えと……

…こ、攻撃なんて…出来ませんよ……?

【更に後退りしながら、震える声でなんとか答える】
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/12(日) 00:04:21.82 ID:Oivn+FTu0
>>402

――――――いそがねぇと…っ…!

【身体を大きくねじり、戻る反動で右手を思いっきり振る】
【大振りした右手の残炎が牙から発生し】

【一瞬でノーダメージ程度に銃弾を溶かす】

【その後、相手の上方に向かって跳ぶ、飛ぶ!】
【背中の翼から出る爆炎が、加速をさらに跳ね上げていく―――――】


押しィィィ――――潰すゥッッッ!!!!
            『隕石衝突』!!!!!

【少年は相手よりも遥か上空にまで移動し】
【その場で拳を下に向けて急降下し始めた】

【空気抵抗とは別の炎が全身に纏われ、凄まじい速さの隕石の如く落下する】

【この状態のヴァ―デッドには硬直や反動、抵抗などの衝撃が極端に擦り減っているため】
【空中の落下時とはいえ、確実に相手を追尾しつつ墜ちて行った】

【―――――この時点で、少年の全身の紅色の逆鱗が】
【ボロボロと剥がれ落ちつつあった】
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 00:08:40.60 ID:A7/umoWto
>>406
それでも、諦めた時点で、お前の負けだろうが――――ッ!!

諦める事を否定して、何が悪いッ!!

届かないと誰が決めた!?誰も決めてないだろうッ!?
諦めなければ、きっと届いた!届かなかったのは、お前が諦めたからだろ――ガルニエェエエエエエエエエ!!

【もはや、舌戦ですら無い。言葉のドッジボールですらない】
【只、己の口を動かして叫びを挙げているだけだ。届くとも知れぬ言葉は、きっと届かないのだろう】
【それでも、届かない言葉を吐くのは、きっと愚か。それでも言葉を吐く少年は、きっと、愚者だ】
【能力の負担で、全身から血が吹き出した、皮膚が裂け、首筋に刃がめり込む】

――――ぐ、が……ぁ……ッ!!おおおおおおッ!!
………………ッ!!
未だ、諦めない<b!

【首からは鮮血を吹き出して、右腕の装甲は砕け散り、只、谷山は立つ】
【刃は届き、拳は届かなかった。それが、結論】


――――一発、一発だけ。殴るぞガルニエ――――ッ!!


【理由なんかない拳を谷山は一発、ガルニエの脳天にぶち込もうとするだろう】
【もはや、威力も持たない。しかし、届かせなければならないと思った、その意地を】


――悲しいだろ。諦めたまま、なんて。
お前、結局、今よ、諦めなかっただろうが……ッ!!
どの口開いて、諦めたなんて、ほざきやがる。


【顔を歪めて、谷山は気絶しているガルニエにひとりごとの様に言葉を零すだろう】
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 00:09:52.12 ID:6LP37/FAO
>>409

私は、今から貴方が何をするつもりかなんて知り得ませんけれど、ね。
簡単にヒーローに必殺技を出させてあげる、創作作品の敵役と一緒にされては、困ります。

全力で、止めに掛かりますよ、覚悟はして下さいね。

【すぅ、と息を吸い、傷の痛みを堪え、雰囲気に呑まれ冷静さを失わないようにする】
【緊迫した雰囲気と、次の一撃に掛けた青年の気迫に押され、脚が下がり掛けるも、使命感がそれを拒否する】
【だから、少女は、その場に止まったまま、左手に握った拳銃を、更に放つ】
【攻撃翌力の次の狙いは機動力、青年の脚、具体的に言えば両脚の太股の部分だ】
【其処を狙い、たん、たん、と、また、手にした拳銃が弾丸を吐き出す】

【四肢を破壊して、戦闘能力を根刮ぎ奪い、序でに放とうとしている“必殺技”を、体勢を崩させる事で無効化しようとしているのだろう】
【だが、この射撃も先と同じ、避けようと思えば避けられない攻撃では無い】
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 00:10:57.93 ID:7UCH2OMGo
>>385>>389>>397>>400>>407>>410

……――

【目の前で起きた状況は、これまで積み重ねたソレを悉く粉砕する悪夢】
【織守はレイドの事を人伝以外に殆ど知らないため、リィロの姿を見ても動揺することはなく】
【ただ協力していたレイドの錯乱と危機、新たなる脅威の出現に、舌打ちを一つ洩らし】

……邪魔じゃレイドよ!
戦場で泣き喚くしか出来ぬならば、後ろに下がって膝を抱えておれ!!

【織守は厳しい叱咤の言葉と共に剣折り紙を操作し】
【レイドの服の一部にその切っ先を勢い良く突き刺そうとする】
【意図はレイドの殺害……などでは当然無く、レイドの服に剣を引っ掛け】
【その剣を引き寄せることで強引にリィロと距離を取らせようとするものだった】

【形振りは構っていられない。対応が遅れれば絶望的な結末以外にないだろう】
【故にレイドの肌を傷つける可能性や、引っ張ることによる強い痛みがあろうことを思考に入れながらも】
【それらを無視してこのような行動を取ったのだ】
【成功したならば、勢いのままにレイドを自身の後方まで引きずり、剣は護るようにして周囲に浮かせるような動きとなる】

(あの兵どもだけでも面倒だったというのに……次から次へと)
(今の「巨鳥」だけで仕留めきれるか、判らぬが短期決戦を考えるならば今から別のモノは作れまい)
(一手二手、盤上が乱れてきておる……当然、敗北など考えてもやらぬがな)

                 【<貴宝院流不折正方形一枚折り・鬼頭×2 鳥頭>】

【織守の上部・右の紙は、1.3m程の全高をした巨大な鬼の頭部となり浮かぶ】
【鬼の額には二本の長く鋭い角が生えており、厳ついしかめ面と共に戦場を眺めている】
【左方の紙は鳥の頭のような形状となると、それは背後にあった鳥の折り紙と結合し――……一体の、巨大な鳥の折り紙が完成した】

【鳥の折り紙は二度三度と羽ばたく動きを見せるが未だ攻撃に移ることはない】
【その代わりに、織守に従う二体の鬼折り紙が高速で突撃を開始した】

【一体目の鬼折り紙の狙いは、ファルガ。その頭部に向かい一直線に疾駆する】
【鬼は獣の皮を重ねたような強度を持ち、勢いのままに固い額の角を突き立てんとする】

【二体目の鬼折り紙の狙いはμ】
【攻撃方法はファルガに向けたものと同じで、腹部付近を狙って突撃する】
【炎の剣に晒されれば、直ぐ様焼き切られ無力化されてしまうだろうが】
【それでも近接能力を持ち、レイドに近い位置にあったこのクローンの足を止める必要がある】
【――例え、他のクローンへの隙になろうとも、レイドを救うにはこの二体の行動を制限しなければならないのだ】

【現状:剣折り紙:レイドを避難させようと行動中 亀甲折り紙:織守の前方に浮翌遊中】
【巨鳥・織守の背後に待機中 鬼折り紙A・ファルガへ攻撃中 鬼折り紙B・μに攻撃中】

【皆が皆、残酷な結末を避けるべくレイドを救出に向かっている】
【これらの行動が重なった結果……如何なる未来が紡ぎだされることになるか】
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/12(日) 00:12:33.28 ID:Gd2FxMADO
>>395


未だ…――未だ未だ未だァッ!!

【少年は更に距離を詰めに駆け出す】
【もし少女が何の阻止もせずにこれが成功したならば】
【刀をもう一度、二度、三度と振るい続けるだろう。】
【その反撃も相変わらず峰打ちのまま、打撃のままだが何度も喰らい続ければダメージは確実に蓄積していく】

【少女の想う通り、少年は『甘い』のかもしれない。】
【その刃には、その瞳の中には殺意はない―――そして、それが彼の何よりの弱点だろう】
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 00:13:49.10 ID:XmvUjSL2o
>>403 >>405

//了解です!
//下から3行目の燃え行く木々の隙間から→燃え行く木々と黒煙に向こうにいるであろう
//に変更します!
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 00:16:38.55 ID:GLff/wPMo
>>408

愛なき刃は誰の為
あゝ、美しきも悲しや──

【不利を晒したというのに、男の口は減ることがなかった】

【最中、既に振りかぶられている刃──卓越したその紫電に戦慄をしない訳がない】
【完全に倒れきっていれば、間違いなく致命的な一撃と相成っていただろう一撃──】

お、ほ──ッ!

【しかし、あるいは朔夜の読みどおりか】
【男は咄嗟、鋭く右手側に身体をねじり、一瞬前まで男の鳩尾があった空間を刃が通り抜けていく】
【しかし何分、密接した距離。完全に躱しきることは叶わず、左腕の肩から肩甲骨にかけて一文字に傷を負った】

【血飛沫が舞う。熱い痛みが男の脳髄を貫く】

 ────ふ、う

【──だが、男の貌に浮かんでいたのは、】
【苦悶ではなく、薄らと滲むような笑みだった】

 【──が、しゃンッ】

【刹那だ。男が右手に持っていた鞄が、突如と展開される】
【鞄が、物を収納する道具から、何条もの帯へと変化していくと】
【瞬時、それらは意志を持った生物のように蠢いて、男の左腕へと纏わりついていく】

【刹那のうちに男の左腕を覆った漆黒は、非常に堅硬な積層装甲へと変化した】

 ほ、ほほーッ

【同時、男は右手側に身体をねじった勢いのまま、彼女から見て左方に転がっていく】
【しかし、一回転し、二回転中には身を起こし、三回転と仕切らないうちに、しなやかに跳ね起きるだろう】

【追撃を行わなければ、出来上がるのは中距離の間合いだろうか】
【しかし、この距離ならば、追撃に移るのも難しいことではないかもしれない】

【──何より、死角に回された腕に気付いている素振りはなかった】
【ここで攻撃の態勢を整えさせるか、否か──瞬時の判断が明暗を分けるか】
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/12(日) 00:18:20.80 ID:W56XI81ko
>>412
【予想通りと言えばそうであり、予想外と言ってもそうである】
【放たれた光弾は、一切の抵抗を受けずに貫通した。狙ってやったことだが、それが不可解だった】

(避けないのか? ・・・・・・諦めたか、それとも・・・)

【などと冷静に静観しているうちに、怒声を上げて、拳を地に打ちつける少女】
【あれだけの疵を負っていて、尚使用するなど普通では考えられない】
【何を思ったか、気が狂ったのかとでも思ったが】


      ・・・・・・・・・津波・・・・・・っ・・・!?


【魔翌力を感知できない彼女には、唐突、としか言いようがなかった】
【湖の水が、一斉に押し寄せてくる。数十、数百トンはあろうかと言う質量】
【そんなものを受ければ、ひとたまりもない。壁に挟まれれば、最悪死―――】


          レイジィクレイジー!
――――― ・・・【歪曲鏡】 っ!!  波の"運動エネルギー"を"屈折"させろっ!!

【彼女が手を伸ばした前方から、波が裂けるように―――もとい、避けるように】
【大量の水の中に、ハイド――夜夢は流されてしまったが。この少女は、なんとか逃れたようで】

・・・・・・これは、敵わない・・・・・・か・・・・・・

【賢明な彼女は、この技を受けて―――"自分では敵わない"と判断した】
【能力を使い、疲弊しきった彼女にはもう体力も残されておらず】
【相手も限界間際だと言う事を除けば、最善の判断だったのだろう】



【白衣が、虚空に溶けていく】
【津波が引いて、気付いた時にはもう彼女の気配は完全に無いだろう】

【さて―――運が良ければ、先鋒――夜夢の方が、湖畔の何処かで発見される筈だが】
【捕まえて捕虜にするなり、その場で止めを刺すなり見捨てるなり自由である】
423 :421 [sage saga]:2011/06/12(日) 00:19:15.13 ID:GLff/wPMo
//失礼、どうでもところですが訂正します
//×【完全に倒れきっていれば、間違いなく致命的な一撃と相成っていただろう一撃──】
//○【完全に倒れきっていれば、間違いなく致命に足るであろう一撃──】
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/12(日) 00:20:16.63 ID:9RjIT10G0
>>411

 【尤もこの炎は、魔力を根源とする部分が非常に大きく】
 【誰も鎮火しなかったとして、一日と待たずに消沈するのだけど】
 【今は――知っていた所で、何になるだろうか?】

ふふふっ、今頃寄せて出てきましたの?
思う壺ですわよ、泥棒ねず――、!!


  ――――ぐ、がああっ!!


【飛竜は、確かに素早い】
【特にこの「北蛇竜」は、風の国のワイバーンの内でも屈指のものを持つ】
【森という深く重厚な緑の密集の内に忍び、木々の間を摺り抜け】
【本来の予定では城の窓や外壁を破壊し、ぬるりと潜入し、破壊を齎す】
【その為に。本来の相棒でなく、この蛇竜をフェーデは選んだ】
【戦闘能力や防御力を、多少ならず犠牲にしつつも――】

【――さて。その犠牲がいまここで祟る事となる】
【挑発的に舌を振るうフェーデは、身を捩らせて一枚を回避し】
【竜も残り五枚のうち三枚目までは、鮮やかな手際で逃れることが出来たのだが】
【一枚。予想外の方向から飛び込んで来たそれが、「翼」を穿った】

【片翼をほぼ二枚に分解された、惨めな姿の竜】
【飛び方も当然狂い出し、フェーデの命令も用をなさない】
【彼女の左足に、閃電が突き立てられ――】

【肉が焦げる嫌な匂いが、広がる煙の臭気に混じっていく】
【鐙に掛けられた足からは一挙に力が失せ、どうにか踏み締めている有様】
【少女はいっそう深い敵愾心を覚え、粘性の笑みをぱたりと消し去った】

「グァ、グァルッ……グァーーーー!!!」

【彼女にとり、痛みに耐え忍ぶ事はもはや慣れてしまった事】
【胸中で敵への憎しみと、自身の正当化を目的の像として結びながら】
【少女の苦悶の絶叫は途絶え、竜だけガァがァと喚き散らし】
【辛うじて。「道中」へと、それらは不恰好に着陸するだろう】
【まだ、竜の足と頭は無事とは言え】
【現状で城内に奇襲を仕掛ける事は、不可能に近い――のだから】


【後はただ、徹底的に攻伐しあうのみのこと】
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 00:21:00.86 ID:mZM5tp2Vo
>>414

……私のお仕事の一つです
物凄く辛いですけど、望んでなった仕事ですから………

だからこの罪から逃れずに、この人の恨みと共に全部背負って生きていきます
きっと、これから背負うものはどんどん重くなっていくと思います

いつか重みに耐え切れずにぺちゃんこになってしまう日まで、ですけどね

【皮肉っぽく、自虐っぽく、そんなことをつぶやいて】
【よく見ると、まだ血の温もりが残る腕は、小さく震えている】
【もう一度、振り向いて死体に、ごめんなさいと声をかけた】

ふむ、竜人族さんでしたか……
こんな状況で自己紹介するのもなんですが…
………私はミーナって言います。
こんなナリですが、一応、純粋な古龍種なんですよ?

【最後に、殺人者に名乗りたくないなら名乗らなくても結構ですよ?と付け加えて】
【距離を詰めようとせず、その場で礼儀正しく、深々と頭を下げる】

………なるほど。
それは、私への怯えですか、それとも、同情ですか?
…どちらでも変わりませんが、とにかく、ありがとうございます

【声が震えているのを聞いて、何故か納得したような表情を浮かべた】
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 00:24:32.63 ID:pD42YhZYo
>>416

【青年の血が、蒼い軍服を染める。寒色と暖色、今は後者が濃い。】
【頭部に拳が降りて、その衝撃から体がグラリと、前方へ倒れこみ】

………機関を、辞めたのだ。
卵に呑まれ……戦いだけを求めて、膨大な戦力を支部で目にしてしまった
そこで何人と殺して、抜けて、結局全部、無くしてしまった。

【意識が、戻った。俯せに倒れた状態で、丁度右目を伏せるような形】
【視界には湖と城、それに周囲の森と、誰のものか分からない血が見えて】

……どうしろと、いうのだ。生きるのは、難しすぎる。
戦いと違って煩雑すぎて……私には、諦め以外、分からん

善でも悪でもなく……かといって、一般の人間にはなりきれない
教えろよジャーナリスト、谷山基樹……もう、どうしようもないんだよ。
私という人間は、不出来に過ぎた。戦いでは、生きていけないんだよ……ッ!

【生い立ちなどは、知った話ではない。もっとも、マトモな成長はしていない】
【機関に入れば戦い一筋として、また性格の固さから鉄の女王などと呼ばれ】

【今、ただの戦人としても敗れた彼女は、もはやただの無力な人間だった】
【気が付くと碧い左目からは涙が一筋流れていて、拭こうにも右腕が動かない】
【蒼い鉄は、紅く溶けた。ガルニエという人間は、先程の壁のように、砕けていて。】
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/12(日) 00:27:03.00 ID:nfQJCpBo0
>>415

【溶かされた銃弾には特にコレといった反応を見せない流罪】

(腕で防がずに溶かした、・・・ということは”ダメージがなくなった”わけではないですね。)

【いまだ冷静でいられるのは傭兵ゆえか、落下するヴァーデットに眼を向ける】

ではこちらも”切り札”投入です!!

【そういって札を取り出す】
【札は”棺桶”に変わる】

さて、念のため”連れてきました”が

【棺桶を開ける】
【そこにいたのは】

「〜!!〜〜〜!!」  ――――――――あなたにコレが”殺せ”ますか?

【両の手足を縛られ】
【猿轡をはめられた】
【”衰弱した少年”だった】

【流罪は”正義組織”に対抗するために、全ての正義側に通用する切り札を用意していた】
【絶対に”壊せない”であろう最強の盾】
【”人質”を】

(まっ、といっても”マネキン”を”人間”変えただけなんですがね)

【流罪の能力は精巧な作り物にも適用される】
【其れは、マネキンですらも例外ではない!!】

(さて、”良心”のある人間でいてくださいよ。)

【当の流罪は衰弱した少年をいつでも”見捨てて避ける”用意をしている】
【おそらく、流罪自身もこれ以上、戦えば”得物”を失う可能性が出てくるからだ】
【武器を失うことが戦場では何を意味するか、それくらいは常識のレベルである】
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/12(日) 00:27:19.42 ID:1lSlpQhdo
>>413


(『あれも能力の一環?ならただの電気系統って考えは捨てたほうがいいのかな……?』)

【水中に立つティナを見て、考えを改める必要があるらしい】
【だが、今はそれよりも、対策を考えるべきだ】

【電流の耐性があるかどうかは分からず仕舞いだったし、と心の内で呟く】

(殺されてなかったのか、よかった……でも尋問……)

【殺されていないと分かって、少し落ち着くが、今は余韻に浸っている場合じゃない】
【目の前に迫る刃がそれを許さない】

っぁあ……

【右腕が裂かれて、鮮血が舞う。骨までは達していない、だが銃の反動による腕への衝撃を吸収するのが厳しくなった】
【もっとも、痛いくらいで引き金を引くのをためらう少年では無いけれど】

【鏡と、悪い足場の上で、防御もせずに、攻撃を受けた理由】
【狙いはカウンター。至近距離での射撃。魔弾の一撃を腕に叩き込む心算】

【左の銃口がティナへと向けられる。魔翌力の篭った銃】
【引き金を引いて、ティナの右腕に向けて魔弾が発射される】
【速度はそこまでだが、問題は距離か、だが距離が問題なのは少年も同じ事】
【足場が悪い上に、少女と違って浮翌遊能力など無い。それに近距離での戦闘は苦手】

【ここさえ逃れればなんとか―――】


(『おかしい……なんでこのタイミングで?』)

【脳裏に疑問がよぎる】
【感じた疑問は考えても、消える事はなく、少女の言葉によって明かされるのだろう】
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/12(日) 00:29:06.91 ID:pyJpce9e0
>>407

[う、う……嘘だ……嘘なんだろ…………嘘だと言ってくれ、リイロちゃん…………!!]

【怯みや怯えと言った物とは無縁とも思えていた、銀鶏の表情が青ざめ、恐怖と絶望の色を宿していく】
【自分の傷を癒してくれた、幼い『恩人』の無残な姿は、レイドのみに非ず、銀鶏の心をも、十二分に引き裂いて見せた。だが――――】

[……耐え、る…………そう、か…………耐えなきゃ、しっかりしなきゃ…………今は、戦場だろ…………!!]

【森島の、銀鶏にとっては意外な程の静かではっきりした声に、震えながらも顔を上げ、視線をぐっと突きあげる】
【その言葉は、確かに銀鶏の心に、一抹の戦意を取り戻させていた】

[――――――――許さねぇ
貴様ら、どいつもこいつも…………この刃の露にしてくれるぜ…………!!]

【絶望を怒りに――――アグレッシブでアクティブな感情に変換し、銀鶏の心は持ち直した】
【その怒りの目を湛えたまま、ガルンロードとキラークイーンに突撃する】

〔馬鹿な…………!! 森島、あの野郎どこまで…………!!〕
<が…………ガルンロード、様…………!!>

【銀鶏の怒りの猛反撃に、二人揃って押されて行くガルンロードとキラークイーン】
【よもや、森島の一言でここまで状況が盛り返すなどと、シュバルツもガルンロードも思っていなかったのだ】

>>410

《――――利用されているから、どうだと言うのだ…………エルフェス!!
人は、人と関わる事でしか、生きてはゆけぬ…………殿との関わりも、わしを構成する重要な一ピースなのだ……!
それに……殿は、わしらを利用した分、正当に評価と対価を与えてくださる…………!!
物欲ではないのだ!! 『報いてくださる事』そのものが重要なのだ!! お主に、それが分かるか……!?》

【――――つくづく感じていた。エルフェスの言うとおりだと】
【シュバルツは、本当に自分の命を掛けて仕えるに値する主なのか――――幾度か、自分に問いかけた事もある】
【しかし、それでもシュバルツを見限れなかったのは――――この場には無いもう一つの要因が、グルゴンを繋ぎ止めている為でもあった】

《…………これ以上傷つく事は許さぬ、クリスタルアビス…………!
遠隔射撃だけで良い。其れに徹するのだ!》
<了、解…………!>

【グルゴンの本分は、その防御力を活かした防備を固めた戦法】
【それは味方がいるなら、より盤石のものとなる――――故に、普通とは逆に、クローンであるクリスタルアビスを護る体勢に、グルゴンは入った】

【それを受けて、クリスタルアビスの周囲のビットが、動きを変える】
【サークル状に整列し、その中心を真っすぐエルフェスへと向ける――――】

/続きます
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/12(日) 00:29:58.16 ID:pyJpce9e0
>>418

<――――オリジナルが、到着した……!>

【3体のクローンの間に、一瞬の緊張感が走る】
【――――原理は不明だが、彼女らはオリジナルの存在であるリイロを特別視している】
【それは、心強い増援とも、傷つけさせてはならない護るべき存在とも取れる、そうした表情だった】

な――――うああああッッ!?

【織守の剣は、狙い通りにレイドを引っかけ、後方へと引き戻す】
【それに抗うだけの、確かな動きは今のレイドには出来なかった。故に、抗うなど初めからあり得ない事だったのだ】

〈――――僕ヲコピー共ト一緒ニスルナァァァァァァァァッッッ!!〉

【向けられた鬼折り紙に対して、ファルガ――――オリジナルシンは、その角を振り上げ、振り下ろす】
【瞬間、角から電撃がほとばしり、向かってくる鬼折り紙を、鋭く捉えて押し戻さんとする】
【――――文字通りに一心同体となってしまった、護るべき存在を背に抱えているのだ。ファルガの表情も『必死』のそれである】

<――――う、ごぉぅえ、あ――――!!>

【一方、μに向かった鬼折り紙は、狙い通りにμ――――メルティングブレイダーの腹部に、深々と突き刺さる】
【それは、如何にサイボーグ強化を受けている彼女にとっても、明らかな致命傷だ】
【数回の激しい痙攣の後、剣を取り落としてメルティングブレイダーは脱力する】

>>407>>410>>418

「ぐ、あ…………れい、ど…………!!」

【魔弾に直撃されたアストラは、レイドを救う事が出来ない。ヴェイス家史上最強にも迫らんと言われているラグの一撃は、それだけ重かった】
【混乱する妹に、何もしてやれない――――アストラは、己のふがいなさに涙を流す】

【――――それでも、レイドは救われた】
【織守が、レイドを護る為に動いた。森島も、エルフェスも、レイドを護らんとして行動をうった】
【その事実が、無意識にレイドの認識するところとなった。ひび割れた心を繋ぎ止めた糸は、再び瓦解させんとする圧力に、辛くも耐えきった。だが――――――――】

――――――――う、ぐぁ…………うぁ、あ…………あああぁぁぁっぐうぅぅぅぁぁぁあああああッッ…………!!

【耐えきった心が、再びその体の感覚を取り戻す――――――――瞬間、切断された右腕の激痛が、レイドを切り裂く】
【四肢を欠損し、平常無事で耐えられるはずもないのだ。如何にレイドが正気と狂気の狭間に居ようとも、それは変わらない事実】
【左腕に残った触手で、自身の傷口を抑えつけ、腕を縛り、その痛みに悶絶して立っていられなくなっても、必死にレイドは生きようとする】

|――――どうしたファルガ? リイロを死なせたくないのならば……|
〈――――分カッテル!! 急カサナイデクレヨ!! コノ状況デ…………!!〉

【上空から見下ろすシュバルツは、無慈悲な言葉でファルガを叱責し、その尻を叩く】
【ファルガもまた、必死になってレイドを殺そうとしているのだ】

<…………マイクロミサイル!!>

【この状況下で、咄嗟に動けるのはο――――ラ・グランドクロス1体だけだった】
【咄嗟に、マイクロミサイルを乱射――――狙いは森島とエルフェスの二者だ】

<…………何とか、妨害を……!>

【そして、手首を傷つけたκ――――アブノーマルデイライトも、行動を開始する】
【何とか左腕を使えないかと、腕を持ち上げようとしながら、織守に接近し、右のロッドを振り上げた】
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 00:30:26.93 ID:jBg8hqWwo
>>422
【敵も自分も纏めて押し流す、水の魔術】
【多属性こそは扱えないが、単一の属性に特化して、全ての魔翌力を注ぎ込めば】
【戦場の助けも有る。十分な効果を発揮する事は出来る】
【出来て、やらない理由は、自分も危ないからに尽きるか】
【身の安全など、怒りと釣り合わせれば、安いものだった】


【同じ場所から流されれば、辿り着く場所も殆ど同じ】
【波が引いた後、少女もまた、湖畔に打ち上げられていた】
【そこに自分が先程まで戦っていた、気にくわない奴≠ニ同じ姿の相手が居る】
【それを見てしまえば、後はやることなど決まっている】

………捕まえた……ようやく

【右腕。持ち上げることも出来なければ、拳を振るう事も出来ない】
【右足。引きずれば動かせる程度、走行や跳躍は不可能】
【出血量。十数秒呼吸を行わなければ、酸欠倒れる危険が有る】
【それだけの条件を重ねても、躊躇する理由にはならない】

【先鋒も次鋒も区別がつかないまま、見つけたそれを先程の敵とみなし】
【少女は、その体を左手で掴み、仰向けに横たえようとする】


【殺意はまだ消えていない。殺害を躊躇う程、優しい生き物でも無い】
【もしも、目を覚ます事が無いのなら】

【少女の強靭な顎と鋭い牙は、横たえられた彼女の喉を食い千切りにかかるだろう】
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 00:30:52.01 ID:fx7LV6JSO
>>419 //携帯に移行しました!

……っ、本当に!

【同じ、なのだ】
【少年が吹き飛ばされても立ち上がり、こうして刀を振るい続けるのと】
【少女が攻撃を受けても闘志を消さず、苦し紛れの防御行動を取ってみせるのは】
【お互いに、捨てたくないからなのだ】


そんな攻撃だけで、このボクを撥ね退けるつもりか――――、


【顔と胴の前に持ってきた腕に、青アザが幾つも、幾つも】
【そんな体勢の中、――ざり。少女が「右足」を僅かに退いた音が、明確に響く】


――――――甘ェんだよこの、馬鹿がッ!!


【――次。「左足」に、大きく体重をかけて――】



≪愛と≫! ≪情熱の≫ッ!!

――――≪ セラフィ・ハイキ――――ック ≫ッ!!



【振り上げる、「右足」――そこには、「球体は残っていた」――――!】
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 00:33:17.89 ID:XmvUjSL2o
>>424

【手裏剣が竜の翼と彼女の左足に当たった事を視認すると】
【飛ぶのをやめ、着陸するのを確認して――――】

コイツでケリをつけるっ!

【青年もどうやら決着をつけるためになにやら気を溜め込んでるようで】
【気を大量に練りこんでいる様で、青年の周りからは気の波動と一瞬の蒼い光が発生して】

こいつは時間がかかる…
次で決めるっ―――――!

【胸騒ぎを感じ取れれば青年の位置は勘≠ナ感じ取れるだろう】
【彼女らも決着をつけるならば今が技の放ちどころだろう】

434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/12(日) 00:34:53.53 ID:YmqYbBRSO
>>425

えと、ミーナさん、ですね。

いえ、一応、名乗られたら名乗り返すって、決めてますから。
僕は、ヘイロンっていいます。よ、よろしく。

【少し失礼だと感じたのか、ゆっくり近づきながら答える】


…すみません、どちらかと言うと、怯え、です。

…え?
なんで、「ありがとう」なんですか?

【少女の台詞の意図が理解できず、怪訝な表情で尋ねる】
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 00:36:58.91 ID:A7/umoWto
>>426
――は、俺だってあんまり出来の良い頭じゃねーよ。
俺はガルニエ、アンタと違って諦めないこと以外を選べなかっただけさ。
じゃねーと、狂いもせずに此処に立ってなんか居ない。

【ごん、と拳を叩きつけた後、谷山は地面に方膝をついて】
【微笑むような表情で、ガルニエの顔を覗き込もうとするだろう】

……後悔できるなら、十分に上等だろうに。

【そんな事を小さく呟きつつ、提案をしてみる、谷山】

――――着いてくか?
仲間になれとは言わないけどさ、お前の大っきらいなジャーナリストの仕事、教えてやるよ。
なぁに、卵の事なんか関係ない。そんな事言ったら俺なんて卵3つぶち込まれてんのに未だJusticeに居るしな。
…………ま、Justiceの奴らに知られちゃ、大目玉だろうけど。

そんな、弱気なアンタ、アンタらしくねーよ。
希望は目の前にさし出してやる。手を取るかどうかお前次第だ。


――――どうする、ガルニエ。

【すっ、とガルニエの目の前に、右腕を差し出す】
【手をとれば、谷山はきっと、諦めたキミを、引き上げようと、その手を引っ張るだろう】
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 00:39:03.52 ID:7gtgcpyxo
>>417

…………っ……!

【避けずに、魔翌力を溜める事一点に集中し続ける】
【結果、両脚共に撃ち抜かれ、地面を踏みしめられず体制が崩れる】
【地面に剣を刺して身体を支えるが、片膝を地面についてしまう】

【致命傷と呼べるほどの傷は、無い】
【だが一つ一つの傷が彼の行動の自由を奪い、出血で着実に命を削っている】

はぁ……、はぁ……………。
そんな事、思ってないさ。まず、俺はヒーローじゃない。

【少女の狙い通り、四肢破壊は成功した】
【けれど、両腕が破壊された状態で尚、狙っていた技】

けど、俺は──対機関連合リーダーなんだッ!!

【普通のものではなく、体勢など関係なかったのだ】

【彼は溜めてきた魔翌力を、一気に処刑剣:ドルンレースヒェンへと注ぎこむ】
【白色透明の剣は、空色の魔翌力に彩られて淡く煌いた】

【霰石と呼ばれる特殊な鉱石で作り出されたこの剣】
【その石が持つ性質は、魔翌力を込めることで氷の粒を創りだすという物】

【一つ、二つ、十つ──彼の周囲に、紡錘状の氷の矢が大量に出現する】

【余談ではあるが、処刑剣は「とある名も知らぬ機関員」の遺品で】

これで、決める。力を貸しやがれ────


───《 タナトイド スピンドル 》ッ!!!


【一斉に、氷の矢が少女目がけて撃ち出された】
【正真正銘彼の最後の一撃にして、最高の必殺技だ────】
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/12(日) 00:41:10.94 ID:Oivn+FTu0
>>427

【戦法、もしくは方法は正しかった】
【ヴァ―デッドにはその少年を見殺しにすることなどできないし】

【そのため、地面を殴りつけて衝撃を出すこともできない】

【しかし】

―――――舐めてんじゃねェよ……

そんなちゃちな、愚手で俺を止められると思ってるのかァ?

【少年は衝突寸前で右手を後ろに回し】
【巨大な双翼を大きく広げ、超超超急停止】

【先程までならば、反動で体中がバラバラになっていたが】
【現在のLVであるならば、もはや反動における衝撃など、微小足るものだった】

―――そういう、舐めた真似すんの、“カノッサだから”だよなァ?

――――――――――お前が“カノッサ”にいるからそうなっちまってんだよ、本能的になァ……!

【完全に決めつけ、八つ当たりであるが】
【少年の目に見えるのは人質等を差し出した相手への憐れみと怒りのみ】

【―――既に限界が来たのか、それとも自発的にかは分からないが】
【少年は能力発動状態を解いており、普通の少年に戻っていた】

テメェはッ…!これでも喰らってッ…!

―――――いい加減“悪”を手放しやがれえええええええッッッ!!!!!

【ほぼ倒れ込むように流罪の方に身体を倒すと】
【そのまま、ゆっくりと歩き出し】

【そんな勢いのままに少年は強く拳を握りしめ】
【渾身の力で右手で顔を殴りかかった―――――ッ!】
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/12(日) 00:41:14.79 ID:W56XI81ko
>>431

【細い首筋に、少女の歯が食い込んで】
【噴き出す大量の血は、純白の白衣を紅に染める】
【反射的に、身体が跳ね上がる。それでも彼女が目を覚ますことは無く】



【―――――ここは何処だろう】

【暗い、ひたすらに暗い場所】
【何もない、黒の空間。そこに彼女は立っていた】


【―――――私は、誰だろう】

【自分の姿すら、見えない。記憶すら、靄がかかったように曖昧で】
【思い出せない。身体も動かない、動かせない】


【―――――あれは、誰だろう】

【幽かに見える、人影。右手をこちらへ向けて、手招きをしている】
【その手の動きに合わせるように、右足が前に出る。意識とは関係なく】

【ゆっくりと。しかし確実に、歩いていく】



【どくどくと脈打っていた心臓が、その役割を放棄して】
【かつての思考、体験、それらすべてを包括した頭脳も】【暗い闇に沈んでいく】

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

【桃色の、唇の隙間から洩れる吐息は。いつの間にか、沈黙していた】
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage saga]:2011/06/12(日) 00:42:05.06 ID:6MfNW21oo
>>428
【斬撃にカウンターで飛来する弾丸―――避けるにはタイミングが悪いが、両腕に傷を負うわけにもいかず】

ちっ―――ぐっ!

【斬撃の流れで身体を大きく捩り、背中を盾のようにして弾丸を受ける】
【小さく呻きながら、ティナはその身体をゆっくり降下させていく―――緩い螺旋を描きながら、再び筏に降り立つ】

「……足場を崩したのは、ティナを沈めるため、かな?水濡れは電撃使いの弱点のお約束だけど」

―――だとしたら、50点だね

【重太郎の戦術を、冷静に観察・評価するパニー
   ―――50点という評価は、『半分当たり』……つまり、使えないまでは無いが制限がかかるといったところか?】
【ティナは素の短剣を構えたまま、饒舌そうに言葉を紡ぐ】

最近の機関は小賢しいことをやっているものだねぇ…『氷の国には、利織とかいう小娘が捕まってる』らしいし
そんなつまらないことをしてないで、さっさと『櫻の国に侵攻』でもすればいいものを

【―――やはり、妙だ。機関の内情を必要以上に喋りすぎている】
【真偽はさておきとしても、そのようなことをする理由に、普通の人間は疑念を抱くだろう―――だが、ことティナに関して言えば、きっとこの一言で事足りる】


―――アタシは、もっと殺し合えればそれでいいんだけどねぇ
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 00:54:01.91 ID:pD42YhZYo
>>435

………後悔するのが、遅すぎた。

機関に居場所を見つけられず、部下を殺して落ち延び
自由という名の檻に入って戦えば、こうして敗れ、叩き込まれて
そこに到るまで、十二年………我ながら、笑えない。

【額を二箇所、それに目の傷も開いたようで、褐色の肌は血に塗れ】
【その下に見える表情は、喜怒哀楽のどれとも取れない微妙なモノ】

【けれど、涙は止まらない。今までせき止めていたものが、ほろほろと。】

【左腕も、肘まではある。なんとか駆使して、上体を起こし】
【熱でボロボロに焼けた右手で、なんとかして塩水を拭い】

……元機関支部長の、戦闘狂だぞ?
Justiceに知られて困るのは、卵だけではなくなるぞ?
それでも、お前は……、………いや、いい。

――――――後悔するぞ。

【悩んだ。いっそこの辺りで死んでしまえば楽なのじゃないか、と】
【しかし、過る者があった。気が付けば、青年の右手に自身の右手を重ねていて】
【一度は諦めた事をもう一度――――そんなふうに、引き上げられ。】
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/12(日) 00:55:26.18 ID:9RjIT10G0
>>433

な、このっ……
あんな攻撃に当たるとは、馬鹿な竜ですわね!
煙の吹き消し方は、なんども教えたと言いますのに――

【失敗したと見れば、部下に責任を押し付ける】
【俗悪な将軍にはまま有ることであり、彼女の本性】
【怒りと憎悪が、いつもは繕っている「もの」をさらけ出させるのだ】
【――これがもし、「何時もの相棒」であったなら】
【もう少許、温情をもって接したのかも知れないけども】
【ファーゴには只、痛罵を耳に短く瞳を鎖すほかなかった】

(……火災を拡大し過ぎれば、ダミーに近いとは言え……友軍を巻き込んでしまいますわね)
(それに――、呼吸の阻害なども見られません、あの男は化け物ですわ)
(この際、炎ごと「消してしまう」――それが、一番かしら)

……≪フラッシュ・フラッド≫

【波動を飽くまでも「視覚的」に捉えた彼女は、竜を歩ませ】
【青年が居るだろう場所に向き直り、再び照準を合わせる】
【鶏冠を用いて狙いを定め、反動を緩和する――】
【あの、方法で】

【能力の名を紡ぐのは二度目、だが、今度は】
【彼女の身体がから銃に吸い込まれるように、多量の魔力が滂沱と溢れ】
【撃鉄が起き、彼女のヘーゼルは照星の彼方に敵を見据えた】



                       ア ポ フ ィ ス
            ―――   陽天ヲ蝕ム冥暗 =@  ―――



【―――そして。引き金が、深く押し込まれ】
【太陽円盤を信仰する古の國にて、その日輪を喰らうとされた竜蛇】
【その名を冠する魔砲が、一直線に放たれるだろう】
【炎が燃焼に使用している魔力を吸収して射られた「其れ」は】
【火勢を吸い取るように己の勢いを強め、青年の元へ】
【もしまともに受けてしまえば、一溜りも無いはず】

【そして、これの成否に関わらず】
【フェーデの輪郭が少しずつぼやけて行く、奇怪な現象が起こるだろう】
【よく見てみれば、竜はそのままの状態を保ち】
【着込んだコートの中から、紅い光が幾つとなく零れ――】
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 00:56:03.34 ID:jBg8hqWwo
>>438
【手で絞めるのは愉悦の為で、爪で狙うのは勝利の為】
【牙で食い千切るのは、何の為だろう。喰う為、とでもなるのか】
【だが、食いちぎった肉片を、幾度か咀嚼した少女は】

………誰が、喰ってやるか

【近くの草むらに、血と唾液ごと、肉片を吐き出した】
【狩りで仕留めた獲物を、大量に喰ってきた。人も、それ以外もだ】
【自分達を守る為に死んだ古龍の肉を、敬意と共に喰らった事もある】
【喰らうとは、生きるための行動では無くなった。それは、一つの儀式である】
【『それ』を引き連れ、更に強く成る為の、儀式なのだ】


肉の一片、毛髪の一筋、血の一滴たりと喰らってやるか……
その命の一欠片だって、この先に連れて行ってやるもんか……!

お前の存在の何一つ、私に残してやるもんか!!

【殺した側が、殺された側に呪詛を吐く。逃げられたことを、知りもしないのに】
【やがて少女は適当な木を見つけて、其れを背もたれに座りこみ】
【再びつり橋が降りて城門が開くまで。この戦闘が終わるまで、止血を行いながら待つだろう】

【屍を、どうする事も無い。それ以上に傷付けることも、弔う事もしない】
【どうせ周囲は森だ。何もせずとも自然が全て、良い様にしてくれる】
【獣は、考える事も無く、そういう思考に辿り着いていた】


【人の喉から、狼の高らかな叫びが、夜の森に響く】
【戦勝を祝す筈のその声は、だが勝利の満足感に彩られてはおらず】
【ただ、ただ、怒りと怨念ばかり籠って、くぐもっていた】



/この辺り、でしょうか?まだ必要な展開有るなら、反応は十分出来ます
 一応ながらお先に、お疲れさまでしたー
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 00:56:16.55 ID:7UCH2OMGo
>>429>>430

【ファルガの力と、迸る電撃に偽りの鬼が抗うことは出来ず】
【ただの焼け焦げた紙となり虚空に消えていく】

【だが、次の瞬間メルティングブレイダーを仕留めた鬼折り紙が】
【その角をずぶりと引き抜き間髪入れずファルガに向かい行動を開始しようとする】
【妨害がなかった場合、鬼折り紙はファルガの横腹に鉄杭の如き角の一撃を食らわせんと迫るだろう】

【後方のレイドには、今は一瞥すらしない】
【現状から目を離せば、すぐにでも敗北の道は近づいてくる】
【レイドに何かをする代わりに織守は、袖口から小さな鶴を滑るようにして出現させ】
【それをレイドの傍に浮翌遊させた】

雑兵よ、その行動に出るならば……後二手は早めてくべきじゃったな

【接近するアブノーマルデイライト。少し前ならば術の妨害を許してしまい】
【現状を打破する機会を遠ざけられていたことだろう】
【だが今は、「巨鳥折り紙が完成」しており、更に「亀甲折り紙」が健在だ】
【場が完成している――故に、】

【ロッドを振り上げるアブノーマルディライトに向かい、亀甲折り紙が動く】
【前面を護る盾であるこの折り紙は、当然ながら彼女の侵攻を妨げに行く】
【動作は単純、向かってくる相手へと前面に素早くスライドするというもの】
【そのままならば、正面の道を亀甲に防がれることになり、最悪の場合衝突し衝撃をうける可能性もある】

【織守は、手に持っていた剣を懐に収めると】
【両の手を胸の前で大きく開き、すぅ……と息を吸う】
【瞬間、織守の周囲の空気が浄化され、聖浄なる「気」が満ちる】
【これは前触れ。織守の秘術が完成する――】

               我折る紙に――
                             ――神は降る

              【貴宝院流秘術降り神:鉄刃怪鳥】

【――パァン。両の手を打ち鳴らし、森羅万象に響くように音を空に溶かす】
【その行動を行った瞬間、背後の巨鳥に変化が訪れた】

【紙で出来ていたフラットな体表に肉が生まれ、血が通い、体毛が宿る】
【凹んだ眼窩には紅色の瞳が備わり、鋭利な刃のような装甲を翼に頭部に、尾羽、胸部に生やす】
【それは生物――「貴宝院流秘術降り神」により実体化した異形であった】

「――――――!!」

【生誕を祝福するように、声なき声で巨鳥は叫ぶと】
【一度素早い速度で宙に飛び上がった後】
【矢の如き速度で滑空し、左横をすれ違うようにしながらアブノーマルデイライトの胸部を刃の翼で切り裂こうとする】
【その姿は宛ら断頭刃を持つ死神。単調な動きながらも、巨大な刃の翼が命中すれば唯では済まないだろう】

【現状・剣折り紙:レイドの傍で待機中 折り鶴:レイドの傍で待機中】
【鬼折り紙:ファルガに向けて行動しようとしている 亀甲折り紙・前方にて守備行動中 巨鳥・アブノーマルデイライトに攻撃中】
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/12(日) 00:59:21.55 ID:1lSlpQhdo
>>439

「お、おい腕……」   『だ、大丈夫?』

気にしないでいい……


(『50点……?電気の攻撃はしてこなかったから……電流による攻撃は出来ないだろうけど……』)
(『いや、電流を抑えられただけでよしとしよう。上を見ちゃあキリが無いからね……』)

【50点、と評価されても、悔しがるような思考には至らず】
【今のところ、電流による攻撃は見られない、それだけで十分か――】
【頭に血が昇らないのは良い事なのかもしれない、だけど今感じたのは、場合によっては油断と成りえるかもしれず――】


利織?利織さん……南雲利織さんの事か?

【口から洩れた疑問は、自問のようなモノ】


【だらり、と下げられて右手。それでも銃に篭める力は変えない】
【強く握り締める。そして、右手の銃の魔翌力による輝きは増していく】

【魔翌力量、出決量共に最後の一撃となるのだろう。これをどう対処するか――】
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 00:59:53.67 ID:6LP37/FAO
>>436

【怒濤の如く攻め立てる氷の矢は、無慈悲に少女へと降り注ぎ、その華奢な身体を貫き、破砕し、氷結させてゆく】
【先の傷も有り、避ける事は出来なかった、必死になって腕や細剣を盾代わりにして、頭等の急所を穿たれる事は避ける】
【だが、その代価として、盾代わりにした腕や細剣は、当然破壊されて、細剣は半ばから折れ、腕は間違いなく、この戦いの間は戦闘に使う事の出来る状態では無くなって】
【それ以外の、全身の至る所にも、白亜の魔弾が突き刺さり、少女の身体と制服を、赤く、赤く染め上げていた】

【―――――だが、少女は、倒れずに、武器を失い、身体が満足に動かなくなっても、かつり、かつり、と、青年に向けて、歩いていた】

……まだ、終われないんです、よ、私は、戦わなければいけないんです。
此処で終わってしまったら、私は悪戯に人を傷つけた、だけなんですから……。

【言葉を紡ぎながら、朦朧とした意識の中で、二つの術式を構築し、発動させる】
【一つの術式の起動により、光が溢れ、少女の背から現れる、二対の煌めく光の翼】
【其れが、羽撃いて、先端から魔翌力を噴射して、鮮血に染まった少女の身体を空に持ち上げて】
【もう一つの術式により、少女の履いていた靴に光が宿り、少女の脚を包み込み、護るような形になる】

【そのまま、四枚の背中の光翼が炸裂して、少女の身体を青年に向けて加速させて】
【最期の一撃、魔翌力を付加させただけの“蹴り”を放とうとする】

【落下こそ早いが、浮かび上がる所からの動作は非情にゆっくりとしたもの、怪我が原因で蹴りの威力も、これだけやって健康な状態での蹴りの威力と漸く並ぶかどうか】
【迎撃、回避、防御、どの手段でも、この一撃に対応する事は容易に出来る筈だ】
【そして、少女は攻撃の正否に関わらず、意識こそ失わないものの、魔翌力を使い果たし、今度こそ戦闘不能になる】
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 01:00:25.62 ID:mZM5tp2Vo
>>434

ヘイロンさん、よろしくお願いしますね
こんな状況で出くわしたのも何かの縁かもしれませんね?

…あ、無理して近づかないでも大丈夫ですよ
私、そういうのはあんまり気にしませんし、仕方ないと思ってますし

【少年の踏み出した、その一歩に対して驚いたようだ】
【勇気をだしてくれたことが嬉しかったのか、こくっと小さく頷いて】

気にしないでください
こんなの見たら、一般の人ならだれだって同じ反応しますから

【ふふっと、小さくはにかみながら手を顔の前で振る】

一つはそのまま、攻撃しないでくれたこと。
もう一つは……そういう反応をしてくれたってことです。

………もうそっち側には戻れない、ってことを改めて自覚したのです
私は弱いですから、ついつい、甘い夢を見てしまうのです
でも、そんな夢に囚われてたら、背負うなんて無理ですからね

【機関員の証であるその十字架を手に載せ、覗き込む】
【もちろん、そうしたことで何か変わりがあるわけではないが】
【少しだけ満足そうに、且つ寂しそうな面持ちになって】

/遅れてごめんなさい!
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/12(日) 01:03:08.07 ID:Gd2FxMADO
>>432

【振り上げられた右足―――もう一度喰らえば跳ね返され、せっかく出来たこの反撃追撃のチャンスが失われてしまう!】
【少年にとって、これは危機的状況だっただろう
【が、しかし】


甘いのは――――――

【それでも少年の足は一歩も動かなかった、一歩たりとも引かなかった!】


――――そっちの方だ…ッ!


僕が、何度も同じ手を喰らうと思ってんじゃあああねえぇええ!!!!

【そう叫びながら動かしたのは刀を持たないもう片手、】
【少年は少女の身体に、手を前へ押し出す!】
【狙いはただーつ、バランスを崩し彼女を押し倒す事で攻撃を防ぐ事だった――!】
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/12(日) 01:03:09.73 ID:+VKX/9kSO
>>421

【響く斬音、鈍い手応え。頬に飛び散った返り血の感触に、知らず彼女は口の片端を歪める】

【直撃すれば必殺に値するだろう一閃をしても、彼の命を奪うには、なお不足】
【だが、手傷は負わせた。内心、その結果に上々だとの評価を下し――】


(……其処を、撃ち抜く――――!)


【途絶えぬ笑みと積層装甲に、薄気味の悪さを禁じ得ぬも】
【即座にその右手が掴んだのは、小振りのスローイング・ダガー】
【抜く手も見せぬとばかりに素早く、纏めて二本引き抜けば】

【それを鋭く、弓を引き絞るように振り被り。身を起こす彼を狙って、投擲】
【そのダガーは陽炎を纏い、何等かの力に弾かれた≠謔、に、二段の加速を経て標的に迫る】
【傷口の発する痛みゆえに狙いはやや精密さを欠くが、大凡膝から下腹部に掛けてを狙った物だ――】

【それ以上の追撃は行わず、彼女は態勢を立て直す。その周囲に、ふわり】
【これもまた、能力か――淡い霞が湧き出して、棚引き始めた】
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 01:03:30.54 ID:A7/umoWto
>>440
……自由だと思っても、世の中しがらみだらけさ。
しがらみが人と人を繋いで、しがらみを繋ぐのがジャーナリストの仕事、それがジャーナリズム。
本当の自由は、好き勝手することじゃ、無いんだ。

【ぐらぐらと視界が揺らぐ、ふらふらと足が地につかない、だらだらと血が流れる】
【それでも、谷山は視線だけは揺らがせず、ガルニエを見ていて】

【表情は、只、何処か吹っ切れたような、そんな物】

【右手は、多分差し出すだけで手一杯。それでも、引き上げよう】
【目の前の、敵を助けようと、そう思ったから】

……元実験体のキチガイじみた理想主義者さ。
俺の正義はJusticeの正義じゃない。いざとなれば抜けてもいい。
俺が俺である限り、善に寄ろうと悪に立とうと俺のいる場所が俺の正義だ。


――――後悔も絶望もしない。俺は諦めることを諦めたんだから。


【重ねた手を、握りしめて】
【ゆっくりと、血まみれの少年はその手を引く】
【引くのは、体だけじゃない。きっと、心も――――】
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/12(日) 01:03:45.65 ID:W56XI81ko
>>442

【首から下げた、《No.15》のプレート】
【他の白衣の少女が付けている、複製品ではなく】
【ある人から貰った、いや"預かった"―――立ったひとつのナンバープレート】

【鈍色のプレートは、真紅の色で上塗りされて】
【その文字も、汚れて、見えなくなっていた】


【誇り高き狼の遠吠えも、その耳には届かない―――――――】




【 留止夜夢 / ハイド=ファスタ】 【 死亡 】


/絡みはここで終いとさせていただきます。
/お疲れ様でした!
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/12(日) 01:04:23.86 ID:x1MKMdkLo
>>429>>430


【 ――、躍り出て、振り向く 】

【マイクロミサイルを回避する余裕は無い為、『壁』を生成】
【目前に盾として展開させ…、…その大部分、重傷と成り得る者は防御】
【一部の爆発が其の身を焦がすも――、】



 ……、……       



【――、『何か』を、ラ・グランドクロスへ告げた】
【其れは警告だったのかも知れないし、懇願だったのかも知れないし、宣告だったのかも知れない】
【問題なのは其れが擁く『攻撃を止めろ』と云うメッセージ性と、『意思』】
【…、…後、彼女からは目を離す。 撃ち抜く事も容易だろうが、彼は其れも覚悟した上なのだろうか】




 ……、…ファルガさん、貴方は其れで良いんですか。



【――、静かに、双眸で彼と彼女を捉え、告げる】



仮令、シュバルツに従ってリイロさんが生かされ続けたとしても。
其れって――、生きてる≠チて、事に成るんでしょうか。
リイロさんが大好きだった、『家族』まで傷付けて…、…彼女、喜ぶんでしょうか。
……貴方自身、本当にレイドさんの事、殺したいなんて思ってるんですか。



【其れは恐らく、彼が幾度も煩悶したであろう問い――】
【投げかけるのは残酷だと判っていたとしても、其れは止められない】
【……否、残酷な現実『だからこそ』、それを彼に問わねば成らない気がして】


【――、次いで、双眸は空を向いた】



……、……  シュバルツ=L=ヴェイス =@ッ!!!!



【叫び声と共に――、発されるのは、『黒い魔翌力』】
【……だが、厭な感じ≠ヘ無く。 恐らくは“意図的に出した”物であろう其れ】
【「コントロール」されている、となれば、“何かをして来る”可能性は否めない】


【だが――名を呼んだ事も、脅しの様な魔翌力を出した事も】
【それは、シュバルツの意識を『此方』へ少しでも向け、ファルガの答えを導く物に過ぎなかった】
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 01:05:20.96 ID:5Rf4uDPWo
>>429>>430

分かんねー、そんなん分かんねーよ!だけど、テメエはそこまで分かってんなら
なんでテメエのボスのその行為を咎めて、抵抗しねーんだよ!
正しい事をしろよ人間!すべきことをしねーで甘ったれてんじゃねーよグルゴンッ!!

【生きている上でままならない状況に陥る事もあるのだろう】
【しかしだからといって正しくある事を止めてもよいのだろうか?果たしてそれは人間的か?】
【少年は違うと思った、人は苦境にいるからこそ人らしくなければならないのだと……】

【己に向けられるビット、直線的であるならば避ける事は容易い筈】
【幸いにもレイドは織守によって後方へと投げ出され危険な領域からは脱した】
【強襲者も同じく抑えられているのであれば、それは攻撃のチャンスとエルフェスはより近づこうとする、が】


(マイクロミサイル……!?――――)
ふざっけんな!邪魔すんじゃねええ!!不塵ッ!!

【それを狙うかのように迫る兵器、しかし止まる理由にしてはいけない】
【エルフェスは「黒色」を滲ませた右足を床へ大きく踏みつける】
【その踏みつけた点を中心に発生するのは「黒の波」それは頭ひとつ出る程度の高さをもって円周上に広がってゆく】
【物理的な波の壁は拡散するにつれて薄くなってゆくが、ミサイルを誤爆させるには十分の筈】
【直撃さえしなければ死には直結しないだろうという判断なのだろう
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/12(日) 01:05:45.80 ID:Gd2FxMADO
>>447
/携帯移行了解です!
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/12(日) 01:06:09.17 ID:nfQJCpBo0
>>437

―――――――――――――――っっっっっ!!!!!!

【結果、流罪は”殴られた”】
【最強の盾である人質を突き飛ばして】

【別に、殺傷能力が低いから、”あえて受けた”というわけではない】

【少年の叫びに心を打たれ、呆然としていたわけでもない】


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・”あぁ?”


【流罪の口調が一瞬だけ変わった】
【拳を頬で受け止めながら】

勘違いしているようだから、一応言っておきます。

カノッサには、雇われているだけです、心を売ったわけではありませんし、なにより

”傭兵は生き残れてなんぼです。生き残らなければ報酬は貰えない、黒笠家も守れない!!”

【本音は後者の方だけだろう】
【その眼はまるで】
【”家族を守る者の眼”をしていたのだから】

そうなりたくないから、どんな手を使ってでも生き残ると決めたんですよっ!!!!!!!


【そういいつつ、ヴァーデットを殴ろうとする】
【同じく右手で、顔面を】
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 01:11:35.44 ID:XmvUjSL2o
>>441

(気が狂ったか…?)

【そして彼女の魔翌力をその瞳力で視認し、何か来ると直感し】
【そして魔砲の一直線の弾道を見切ろうとし】

もう少しだ……

―――――――<<雷光拳・閃光突>>―――――――!!

【青年は左掌に大量の気を集中させそれを先程とは違う蒼銀に輝く雷≠ノ変化させる】
【其れは空気を切り裂いて、甲高い音で鳴く轟雷――鮮烈な雷光の輝きで】
【白銀の蒼雷を纏ったその左掌で疾風のように走って突く轟撃――――!】
【卍の双眼で相手とその魔砲の一撃を見据え―――――甲高い音を奏でながら光り輝く一閃】


くらいやがれっ―――――!


【いずれ彼女の魔炎の弾と彼の雷の一閃がぶつかるだろう】
【もし魔砲を突き抜ける事ができれば、彼女の胸あたりを目掛けて突撃する形になるだろう】
【その場合、彼女の行動を常に見据えていて――――】
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 01:14:47.90 ID:fx7LV6JSO
>>447

――――――――、


【景色が、回転する】
【……違う。視界が、動いているんだ】
【打撲、打撲打撲打撲。ダメージの蓄積された身体は、衝撃に律儀に反応し】
【一切の抵抗もなく、少年の行動は成功へと導かれた】


(………………ああ、)


【仰向けに倒れることによって、はじめて視界に納まった城門のてっぺん】
【そして、その向こうに聳え立つ正義の砦、頂上で繰り広げられる激戦――】


(遠い。遠い、遠すぎるよ、なんでこんなに…………)

――――――ちくしょ、畜生、畜生畜生畜生――――――――ッ!!


【なにかを求めて伸ばされる手は、天に昇り】
【零れた涙は宙を舞い、重力に伴って地へ墜ちる】



   【どこまでも、どこまでもどこまでも甘っちょろくて不恰好ななりそこないの身体は】
   【どこまでも、どこまでもどこまでも昏いところへ堕ちてゆく】
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/12(日) 01:15:45.25 ID:YmqYbBRSO
>>446

え…と……僕には、あなたがそんなに悪い人には、見えないんですけど…
人、殺してましたけど……

【死体と少女を交互に見ながら呟く】

…どうして、こんな事をしてるんですか……?

…何か、あったんですか……?

【真性の悪には見えない少女】
【なのに人を殺している事に疑問を抱いた少年】
【過去に何かあったのか、それが気になり、恐る恐る尋ねる】
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/12(日) 01:15:53.47 ID:6MfNW21oo
>>444
―――さて、コレで『引き出されるべき情報』は大体出したかねぇ?

【背中、足、腕に一発ずつ貰っておいて、その痛痒をおくびにも出さないティナ――
       ――あるいは痛覚などが普通の人間とは違うのかもしれないが、それはさておき】

技術屋が欲しかったんだろうがね、内蔵を潰されたりしている辺りに雑さを感じるよ
―――無力な奴をいたぶったって、なんにもなりはしないのにね?

【どうにも機関においての利織の置かれた環境の悪さに、愚痴っぽく一人ボヤいてみせる】
【ティナの望むところは「殺し合い」であって、「一方的な蹂躙」では無いのだろう―――その辺りを考えれば、口が軽い理由も察せられるかもしれない】


……さて、もう少しだけ殺し合いを楽しもうかねぇっ!!

【戦意を見せる重太郎を見て、実に楽しそうに獰猛な笑みを見せ―――】
【踏み出すのは一足―――電磁力による自身の飛翔でもって、一気に肉薄し、交差する軌道でその右脇腹を狙う】
【加速は驚異的だが、直線的故に軌道を見切るチャンスは十分にある―――当てられるか、その一発を】
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/12(日) 01:20:08.17 ID:Oivn+FTu0
>>457

【渾身の一撃、直撃させた】
【本当に最後の一撃、全力を尽くした一撃】

お前…はっ…!

お前はッ……つッ……!

【眼を大きく見開く】
【もはや回避や防御する力は残されていなかった】

【しかし、明確なる相手の“本音”が感じ取れたヴァ―デッドの眼には】
【“安堵”もしくは“満足”の表情をしていた】

―――いい…じゃァねぇか…!家族を守る…ッ…!

決めつけて…悪かった…っ―――――お前……は“悪く”無い……!

はッ…!はははははッ!!!ヒャッハハハッハハハッハハハッハハハッハハッハハハハアアアアアアアアアアハッハッハッッ――――――――――――――――――――

【相手からの一撃】
【―――――伝わる、全力の意思】

【ヴァ―デッドは、それでもう既に満足だった】
【“全力”を尽くし、“本気”を使い】

【―――そして“敗北する”それでも構わなかった】

【殴られ、そのまま弾け飛んで城から落ちて行った】
【少年は落ちるその瞬間まで、決して】

【―――――決して笑いを止めなかった】



/ヴァ―デッド・劫火・ニコラス敗北です
/勝利報告をよろしくお願いしますー
/ものすごく楽しかったですっマジで!
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 01:23:38.94 ID:pD42YhZYo
>>449

【額に目に、腹部もそうではあるが、真っ赤な服の大半は自らの血ではない】
【そんなガルニエは、多少ふらつきながらも引っ張られて、立ち上がる】
【諦めとも見える微妙な笑顔が気になるが、最早そんな事は無く。】

………そう、か。

お前の考えるジャーナリズム、よく聞く必要がありそうだ
どうにも今までとは世界が違いすぎて、分からないことも多そうだ……


そうだ、谷山……今まで、散々罵って悪かったな。

【一言伝えて、彼女は筏の道の最奥にある城を見る】
【このままでは結局共倒れ、それは不味いと、青年に言って】
【おそらくきっと、なんとかして、城に入ろうとするだろう】

【ただし、ガルニエは入らないが。なにせ、未だ色々と準備があるし】
【まだ、機関を抜けたと“彼ら”に伝わってもいないハズだから。】
【そうして『必ず連絡する』と最後に言い、血塗れの笑顔をそこに残して、ガルニエは去っていく。】

【――――この日を境に、“蒼い軍服の女性”というのは姿を消す】
【戦いの象徴であった軍服は燃やされ、彼女は諦めないことを学んで、他の道を進むこととなる。】


【『痛恨』――風霊統主の城、簡易筏における戦い―――→ガルニエ:敗北】

/お疲れさまでしたー&ありがとうございましたっ!
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/12(日) 01:25:07.52 ID:Oivn+FTu0
>>459
/ゴバァ!まっ間違えたッ!?
>>457ではなく>>454です;;
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/12(日) 01:27:24.27 ID:9RjIT10G0
>>455

【まず「魔砲」は、物理的に突き抜けられるものではない】
【当たれば“切削”――つまり、肉であれば削ぎ落とされてしまう】
【だが、雷を纏った彼は幾らか傷を負ったにしても】
【漆黒の破壊の帯の中を、弾丸の如く貫いていくのだろう】


【――、――ぶちん】

【「頚の骨」が断たれ。命が絶たれる無慈悲な音が奏でられ】
【雷の手甲の内に、確かな手応えが響き渡るだろう】
【その一撃は、これ以上ない程鮮やかに命中した、が】

【――そこに、少女は居なかった】
【僅かに残った形跡は、帽子の羽飾りの断片と思しき繊維】
【先の光と輪郭の崩壊の正体は、「転移術式」であったのだろう】
【彼女の姿は、数瞬前には完全に消失しており――】
【件の白い毛綿は、頭を失った蛇竜の背の上にはらはらと舞っていた】

 【ひとまずは炎で退路を塞いだ状態】
 【普通に考えれば。相手は、単純に逃げる事はできない】
 【攻撃を行使する際に用いる魔力か、或いは命を捨てることとなり】
 【その後、「彼」は――城を守る戦力には、おそらく成り得ぬ】
 【対して、フェーデとてもう城攻めには望めず】
 【つまり――両方、役を終えた状態に持ち込むのが、彼女の目的だったのだ】

【死亡を確認しないことは、歪な自信の現れ】
【竜を見殺しにした事は、確実に技を使わせる慎重さと】
【慈愛もなにも無い、酷薄な性格よりでた行動】

【兎角、彼女は卑怯であったが】
【取り敢えず、「風雲統主の城」が奇襲を受ける虞は無くなった】
【――その恩人が泥棒だというのは、些か皮肉か?】
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/12(日) 01:27:48.51 ID:GLff/wPMo
>>448

【二陣の疾風が、服の裾を揺らした】
【摩擦風だ。投擲された二本のダガーは、男にほとんど回避の余裕を与えなかった】

 ……お?

【熱い痛みを二つ感じる。左わき腹と、右腿】
【わき腹の方は、運が良かったのか、外側を掠める程度に収まっているが、】
【男がふと視線をやった右腿には、防刃繊維のスーツ生地を穿って、刃先が肉に突き立てられていた】

【起き上がりに合わせられた刃は、確かに、この男に予想外の損傷を齎した】
【だが、やはり命中箇所が、急所ではなかったためか、男はまだ戦闘を放棄する様子はなさそうで】

 なるほど、なるほど──
 そうですかぁ……ううん、少し、痛いですなぁ

 足をやられたのは少々まずいですが──

【──胸ポケットから万年筆を取り出すと、一度くるりと回す】
【その刹那、万年筆は金の光に包まれ、一瞬のうちに一振りの刀へと変化した】
【鞘はなく、抜き身だ。これと言って変わった意匠が施されている訳でもなく、無個性な代物】

【途端、】

 ──う、ふ、ふ、うう、あふ、うぅうふふ
 これはぁ……これはぁ、如何ぁです、か、な、ぁ、ア、ふうう──

【だらり、と──首をかしげ、左腕を力なく垂らす】
【瞳孔の散大した黒瞳は、固定されたように朔夜の姿を捉えていて】
【発作のように、不規則な間隔で笑みが湧き上がり、肩が上下する】

【同時だ。肘を相手に向ける形で、右腕をゆっくりと自らの側にひきつけていく】

【すると──まるで鞭でも扱うかのように、男はスナップを効かせて刀を横薙ぎに振るう】
【間合いの外であるため、刃は当然、朔夜には届かないように思われる、が──】

 【──ひュッ】

【風斬り音が夜気を走り抜ける──その刹那、彼女は見切れるだろうか】
【刀の刃が一瞬だけ『伸張』し、撓った刃が、彼女の腹部を横から薙がんとする軌道で迫り行くのを】
【飛燕のように、軌跡は一瞬だ。伸びた刃は、命中の如何に関わらず、即座に元の長さに戻るだろう】

【まるで瞬くような、変則的な斬撃】
【攻撃自体の予測は、難しくはないだろうが──果たして】
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 01:27:49.23 ID:7gtgcpyxo
>>445

……俺だって……、進まなくちゃ、いけないんだ。
だから……、この道は、譲れない。

【出血多量の所為か。何だか意識がぼんやりとしてきながらも、確りと言葉を紡ぐ】
【心で負けたら、倒されてしまう気がしたから】

【少女最後の蹴りを、彼は左手で受け止めた】
【衝撃で傷口が広がり出血がひどくなる。痛みを感じないのは、何か危険な兆候か】

皆を、守る、ために………───

【ギリギリ倒れてはいないが、四肢を破壊された彼】
【攻撃手段がない以上追撃は不可能で、戦闘続行は不可能だ】
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/12(日) 01:29:48.69 ID:9RjIT10G0
>>462
//以下の文、忘れてました

【フェーデ・ファルクラム、森林地帯での戦闘にて敗走せり――】
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 01:30:49.30 ID:A7/umoWto
>>460
――ああ、教えてやるさ。
戦闘者としては、お前が先輩だけど。
ジャーナリストとしては俺が先輩だからな。

【にっ、と少し気取ったような笑いを浮かべて、谷山はそんな事を言って】
【そして、ガルニエのそんな謝罪に、驚いたような表情を浮かべて、そして笑い声を上げた】

っは、ははは……ッ!
気にすんな、先刻まで敵だったんだ、罵りも暴言も、当然だろ。
ま、確かにちょっとむかっ腹来たのは会ったけどな。

【そして、気にせず。何とかして、城の入り口にたどり着き】
【去っていくガルニエを、谷山は笑みを持って、送り出した】

【敵の言葉により、悪意を払い。新たな力、貫くための拳を手に入れ、谷山はこれから先も変わらぬ道を進む】

【風霊統主の城、簡易筏の戦い】
【勝者、谷山】
【敗者、ガルニエ】

【しかしながら、唯の勝利ではなく、唯の敗北ではない】
【何かを得て、何かが繋がって、何かの決着がついた――――そんな、一つの結末が、この戦いの末だったのだ】

//乙でしたー!めちゃくそ楽しかったです!!
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/12(日) 01:31:18.45 ID:pyJpce9e0
>>443

〈――――絶対ニダ…………絶対ニ、僕ハ負ケナイ……!!〉

【元々、ファルガもまた、ヴェイス家の使い魔としては、直接的な戦闘に長けたタイプの1体だった】
【それが、サイボーグ強化を受け、更に『兵器』としての色合いを強めたが、それでなくても彼は八方ふさがりにはなっていない】
【――――その長大な尾をしならせると、向かってくる鬼折り紙に叩きつける】

う、うぅっぐ…………あっ、うぅ…………!!

【傷口を抑えつけ、歯を食いしばって痛みに耐えているレイドは、外の情報を感受する事は出来ても、その情報を処理する事が出来ていない】
【そばへと飛んできた折り鶴の事は見えていたが、それがどういうものかと、思考するには至っていない。痛みが、思考の邪魔をしていた】

<――――『雑兵』じゃない……私は、『兵器』だ…………!>

【何か、非常に危険な事態に陥っている事は理解できたが、それでもアブノーマルデイライトは止まらない】
【『兵器』が自分の命を惜しむようでは、存在意義を失ってしまう】
【それは、彼女らがもっとも忌み嫌う事の一つ――――ロッドを止められ、巨鳥が現われても、その意志は変わらない】
【既に、機能を活かせない状況にある。ならば、玉砕覚悟で敵の動きを食い止める事が第一――――そう信じて、巨鳥の刃を甘んじて胸に受ける】
【――――その瞬間】

<――――!!>

【胸を切り裂き、引き倒す痛みと同時に、その脳に最後のひらめきが走った】
【腕があげられなくて狙えないのなら、体勢を作ればいい――――持ち上げられない腕の代わりに、身体全体を動かせばいい】
【――――『鉄刃怪鳥』に切り裂かれた瞬間、アブノーマルデイライトは自ら身体を崩し――――倒れ込むようにして指先を織守に向けて照準する】
【そして、機能停止の間際――――最後のレーザーを、断末魔の様にして放った】

>>451

<――――防御、か…………、ッ――――?>

【壁を生成し、重篤な部分を悉くしのぐ森島に向けて、次にはアンカークローを見舞おうとするが】
【森島のメッセージ――――そしてオリジナルへと向かうその姿勢に、動きが止まる】

〈――――森島、サン…………邪魔ヲ、シナイデ…………僕ノ前ニ、立タナイデヨ…………〉

【森島の言葉を、聞くことそのものを拒否しようとするファルガ】
【敵として現われている以上、『攻撃』以外の選択肢は、滅多な事では打てないのが、彼の現状だ】

〈……ドウイウ、事ダヨ…………!? 生キテテモショウガナイカラ、死ネッテ言イタイノ!?
味方ナンテ、モウ誰モイナイコノ世界デ…………命ニシガミ付クノハ無意味ダッテ……!!
――――ソレコソ、リイロチャンガ可哀ソウスギルジャナイカ…………ッッ!!〉

【森島の思った通り、この事実は何度もファルガの中で逡巡していた問いだった】
【しかし、彼はリイロの生存を――――例え単なる『生物』に落ちた様な現状でも、諦める事は出来なかった】
【それは使い魔としての性。そして――――】

〈――――ソレニ、レイドヲ殺シタイッテ、僕ノ意志ハ本物ダ…………!! アイツノセイデ、アイツノセイデコンナ事ニナッチマッタンジャナイカ!!
昔カラ、自分勝手ニ突ッ走ッテ、イツモリイロチャンヲ置イテケボリニシテ…………!! コレハリイロチャントカハ関係無イ……僕自身ノ心ダ、憎シミダ…………!〉

【――――今持ってなお、ファルガのレイドへの怒り・憎しみは、潰える事は無かった】
【あるいは、だからこそリイロの『生物』としての生存に、しがみつき続けているのかもしれない】

/続きます
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/12(日) 01:32:41.45 ID:pyJpce9e0
>>452

《…………言ったであろう、エルフェス。現実は、その様な綺麗事だけでは回らんと……!!
――――それを思い知らされたのだ。わしは…………》

【グルゴンの言う言葉が、具体的に何を指しているのかは分からない】
【しかし、ともあれ彼の心には、強く抑制の効果をもたらす『何か』が存在しているのは事実のようだ】

<――――発射!!>

【ミサイルを飲み込んでいく『黒の波』を目視してなお、クリスタルアビスは攻撃を強行する】
【――――フォーメーションを組んだビットの中心部分にエネルギーが収束し、巨大なビームとなって放たれる】
【――――こうした芸当が出来る事も、そのビットの特殊な取り回しの良さに起因しているのかもしれない】
【ともあれ、減退こそされれど、無力化は出来ないだろうと、クリスタルアビスはその攻撃を放った――――】

>>443>>451>>452

{…………――――!!}

【森島がシュバルツへと向けた意志と魔力】
【それを読み取ってか、ラグの目に一瞬の光が走り――――瞬間】
【眼下の森島に、4発の光弾が放たれる。先ほどの反撃、あるいは牽制と言う事か】

|…………|

【シュバルツ自身は、先ほどの笑みも失せ、鉄面皮な無表情を再び取り戻し、何事も無かったかのように、戦場を見下ろし続ける】

「く……く、そ…………!!」
"我が主よ、ともあれクローン達だ。今はアレを打つしかあるまい…………!"

【ようやく、立ち上がったアストラだが、状況は混迷に入り】
【どうした動きを見せるか、一瞬の迷いが見えた】
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 01:33:32.26 ID:mZM5tp2Vo
>>457

人を見た目で判断してはいけないのです
いい意味ではもちろん、悪い意味でも

どんな理由でも人を[ピーーー]のは、悪です

【その視線を追うように、もう血の黒くなってきている死体を見つめ】
【それからそれと同じ血の付いた腕をまじまじと眺める】

どうしてこんなことをしているか…
先程も言ったと思いますが、お仕事だからです
一応、言い訳しておきますと、誰でもよかった訳ではなくて、理由ありきです

………ふふふ。
あまり女の子のことを深く詮索する男の子は嫌われちゃいますよ?

…………えへへ、冗談です。ちょっと言ってみたかっただけですっ

【くすくす笑って大人ぶっては見てみるものの、自分が堪えきれず】
【だが、うまいことはぐらかされてしまったのかもしれない】
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/12(日) 01:33:51.52 ID:1lSlpQhdo
>>458

『技術屋っていうと……考え付くのは1人しかいないかな』
「あった事はないが、口黒をかいぞーしてくれた奴だろ?」

(『内臓ってことは……暴行か何か……いや、今すべきは』)

【ティナの言う利織は、少年も知っている利織であると確信し】
【内臓を潰された、――と聞いて、瞳の嫌悪を濃い色に変えた】


【力なく、垂れ下がる右手に力を入れる】
【血が出る勢いが強くなった。それと共に痛みも増した】
【それでも、右手を、銃口をティナに向ける】

【戦意は消えるわけない、気合は十分。後は引き金を引くだけ】

往くぞ――!

『了解っ!』

【銃口から発射される魔弾。上級魔術ほどの威力を持った魔弾】
【速度こそは実弾に劣るが、火力だけならば、能力者の中でも誇れる程】

【莫大な魔翌力を秘めし魔弾。ティナに向けて、一直線に飛んでいく―――】
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 01:34:52.66 ID:6LP37/FAO
>>464

【最後の一撃、思うように動かない身体を、魔翌力を使って無理矢理動かして放った一撃】
【それを防がれた以上、もう、少女に攻撃をする手段は、いや、既に帰る手段すら残されていなかった】

……私も……ですよ、まだ……戦いは何一つとして……無くなってないんです……。
機関を勝たせて……戦いを、無くして……戦争も巻き込まれて死ぬ人も……ない、平和な、世界。

……そんな、世界を、私は…………。

【出血と冷気により、少女の身体から体力は奪われていって】
【只でさえ、歳不相応な小柄な身体から、更に力が抜けていって】
【ふらり、とよろめいて、大地に伏せかけるけれど、片膝を付いて、地面に両手を押し当てて、何とか、意識を手放さないようにして】

【だが、それで精一杯、少女には既に、武器を構える力すら、残されていなかった】
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/12(日) 01:38:48.93 ID:W56XI81ko




【数時間後。あるいは、数日後】


【森の中、横たわるハイドの死体を取り囲む】 【白衣の少女たち】

『―――――ふむ、これ、か・・・。』
『全く、この体たらくで部隊長とは―――嗤わせてくれるな』

【異様なまでに白く】【何処までも白く】 【それは純白と言うより】
【森の自然を食い散らかすように、圧倒する】  【 潔白 】

『元々、戦闘では機械制御手だったのだろう? 
生身での実戦経験も無しに、勝てるほど能力者は甘くない』
『"Justice"、か・・・・・・中々楽しそうな集団じゃあないか』

【その中の一人が、ふと手を伸ばし。"鍵の様な何か"で、ハイドの死体に軽く触れると】
【地面に扉が出現して、その亡骸を飲みこんでいく】

『・・・ハイドちゃん・・・可哀想に・・・』
『なぁに、代わりは幾らでも居るさ。負けるような欠陥品よりは、勝てる奴の方が良いに決まっている』

『さぁ、フレア様に連絡しろ。ナトルとアーセ、オキシは私と死体の解剖だ。
上手くいけば、"魔翌力"方面の技術も手に入るぞ・・・』
『ボクも参加したいね。魔術がどういうものなのか、少し興味がわいたよ』

【もう一度、鍵を地面に刺せば。巨大な扉が展開されて、隙間から白い光が溢れる】
【ゆっくりとドアが開いて、閉まる。森から白は消えて、静寂だけが残された】
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/12(日) 01:41:38.97 ID:6MfNW21oo
>>470
【交錯の一瞬―――迫り来る魔弾の回避を諦めたティナは、その手のうちの短剣を重太郎に投げつけ―――】


【それから、『右胸に風穴を開けられた』女が、重太郎の横を通過して湖に沈んだ】
【恐らく、決まった。重太郎の意思は、確実にティナを貫いた―――のだが】


【パニーがティナの沈んだ水面を見て、小さくこう呟いた】
【「天丼は、しなくてもいいよ」、と】

【ゆらり、と。パニーのいる辺り―――つまりは湖の岸に、気配が浮上してくる】
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/12(日) 01:41:46.36 ID:nfQJCpBo0
>>459

【笑いが聞こえる】

・・・・・・・・・・・・・・・・。

【本来なら直ぐに否定するべきだろう】
【人殺しを生業とする自分達が”悪く”ないわけが無いと】

【だがそれは”侮辱”であろう】
【己自身にも】
【己の本音を受け止めたヴァーデットにも】

【だから】


―――――――――――――――――――――――――――ー―――――――――――――――。



【何も言わなかった】
【其れが、今できる流罪としての】

【精一杯の賞賛であった】

・・・おっと!忘れるところでした。

【人質として人間にした元マネキンの少年をの拘束を解き】

どこへなりと行け、人として暮らすといい「はい。」

【そう命令した】
【少年は屋上の入り口へと向かい城から出て行くだろう】
【運がよければ無事脱出できるかもしれない】


・・・・・ふう、疲れた。


【ロープを下ろすよう航空機に指示し】
【航空機からのロープが下りてき次第、それに掴まり屋上から去るだろう】
【カノッサの為に働きに来たのだ、一時的な仲間に加勢する気など無い】





            【襲撃側 黒笠 流罪 対 防衛側 ヴァーデット・却火・ニコラス】


                     

                     【勝者・襲撃側 黒笠 流罪】


//お疲れ様でしたー!私もです!!
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 01:46:34.31 ID:XmvUjSL2o
>>462 >>465

【魔砲により、体のあちこちを傷つかせ突き進んでいく青年】
【そして手ごたえを感じたが―――――青年の眼に写ったものは】

逃げられたか…

【舞う羽飾りと竜の遺体だろうか―――】
【むなしくも青年は勝負には勝ったが、試合には負けたという事だろう】

【彼女は奇襲を遂行できなかったが、利巧な行動であることに間違いはないだろう】
【そして燃え上がる森、まさに囲まれた炎の檻の様であり】

か、体が……―――――
うごか…ねぇ……―――――くそっ…

【眼を酷使した事と、先程の大技で青年の体は疲労しており、前にうけた竜の尾による攻撃によるダメージ】
【確実に青年は疲労と損傷が激しく、足取りも弱弱しくなっていて】
【できるかどうか分からないが、周りの熱気と煙に苦しみながらも青年はその場から離れようとするだろう】

//お疲れ様でしたー!
//誤字ばかりですみませんでした><
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/12(日) 01:49:51.19 ID:YmqYbBRSO
>>469

…いや、やっぱりあなたは良い人ですよ。
本当に悪い人は、殺した人に頭を下げるような事はしないと思いますから。

【少女が自分を「悪」だと言い切る事に違和感を感じ、慰めるように声を掛ける】


「お仕事」……
人を殺す仕事……

【顔をしかめつつ、確かめるように繰り返す】

…ところで、その「お仕事」って何ですか?

【少女が人を殺す理由である「お仕事」について尋ねる】

【ちなみにこの少年、カノッサを知らない】
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/12(日) 01:51:42.55 ID:7rcdRQDSo
【街から少し離れたところの森】

小鳥さん小鳥さん、ここしばらく変わった事は起きていないかい?

【15歳くらいだろうか、肩に鷹を乗せた茶髪で上下茶色のジャージの少年が森に語りかける、間もなく、四方八方から鳥のさえずりが聞こえてくる】

そんなにいっぺんに喋ったら聞こえないよ、
ひとりづつお願い

【傍から見ればただ独り言を喋っている様に見える、】

なになに、最近森に来る人間が多くなった?
ゴミが酷くて大変?そりゃ酷い。

【実は彼は鳥と会話が出来る能力だ】

/誰か居たら絡みまってますー
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/12(日) 01:56:11.22 ID:1lSlpQhdo
>>473

(よしっ……!当たった……)

【ぐらり――揺れる視界】
【足に力が入らない。一撃を決めれた事からの安心だろうか】

【とにかく痛みを抑えていた脳内物質は、影を潜めた】
【そして繰り返される右腕の痛みと新たな胸への痛み】

っうううう……

【情けないが、痛みを元とした声が零れる】
【心配した、銃2丁の声が聞こえた。崩れ落ちる身体。消える鏡】

【音を立てて筏に落ちる。その際に銃を手から離してしまった】
【だけど、代わりに痛みが意識を連れ戻してくれた】

【やっとの思いで膝を筏の上に立てて】
【気配を感じ取ったのは、筏の上の銃2丁】



『「―――!?」』
「お、おいまさか……?」
『白口も感じたの……?』

【2人とも自分を疑った。怖くてたまらなかったが、2人で確かめ合う】
【気配は確からしいが、これから少女2人がどう出るか】
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 01:56:16.15 ID:7UCH2OMGo
>>467

【鬼折り紙は、尾の一撃により床面に叩きつけられ】
【真ん中から大きく凹んだ其れは力を失い、ただの紙に戻ると消えていった】

ぐっ……ぬ――悪足掻きを、しおって……!

【放たれたレーザーを遮るモノは無く】
【織守は視覚してからレーザーを避けられる程に身軽ではない】
【右肩付近を焼き貫かれ、右腕が力を失いダラリ……と垂れた】
【この戦闘中に使用することは不可能だろうということが、傍目からでも見て取れるダメージであった】

……

【織守は、今の敵味方の状況を考える】
【今自分が為すべきうことは何か】
【誰を救い、誰を倒し、誰を制するか】
【声を上げて説得をする森島の姿が目に留まる。敵と言葉を交わすエルフェスの姿が見える】
【この状況で、貴宝院織守が為すべき事は――】

(――あやつを「救う」舌戦は森島に任せよう)
(妾はJusticeの長として、この城を護る主として)
(賊どもを無力化することに務めるのみだろうか)

【救うことではなく、悪を斬る剣であること】
【説得の役割を森島に委ね、自身は折り紙を操作し武を奮う】
【それがこの場での自分の役割だと認識し、思考する】

「――――」

【血に濡れた翼を打ち払う巨鳥。全身に刃を備えた異形の怪物は】
【その嘴をファルガの方へと向ける】
【微弱な意志を全て塗りつぶすかのように宿る戦意と殺意】
【戦の為に生まれた疑似生命は、主の意志に添い行動を開始した】

【翼を打ち震わせ、巨鳥は鋭い動きで再び上空へと飛び上がる】
【そして、長く伸びた鋭い三本の刃尾羽を打ち鳴らすと】
【其れを勢いよくスイングし射出、長槍のような凶器として一直線に飛ばした】

【狙いは左腕、右腕の関節部と、そして胸部】
【急所は避けているが、其れを除けば容赦なく戦闘能力を奪わんとする攻撃だ】
【直撃したならば、相応のダメージが下ることだろう】

【織守の左右に新たに2m四方の紙が出現し、折られ始める】

【現状:剣、鶴折り紙:レイドの傍に待機中 亀甲折り紙:織守の前面に浮翌遊中(損傷大)】
【巨鳥降り神:ファルガに向けて三枚の尾羽を飛ばし攻撃中 紙:左右にて展開中】
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 01:57:27.68 ID:7gtgcpyxo
>>471

…………平和、か、いいよな……。
けど……その世界の中に、俺の世界はないんだよ……。
俺は、皆と一緒に……笑顔、で。

【機関が勝者になって平和になるということは、対抗組織が無くなるということ】
【そんな世界に、対機関連合のリーダーたる彼が存在できるわけがない】
【そして彼が望む世界には、機関の存在は邪魔であって】
【結局は、相容れないという事。どちらの考えも正しいのだとしても】

………………だから…………。

【ギリギリの状態に変わりはないが、"少女に比べれば"彼にはまだ余裕がある。】
【それは彼が成人男性だから。肉体が少女より頑丈という、ただそれだけの事】
【実力的にも、精神的にも殆ど互角で。だからこそ勝敗を分けるのは、このような小さな要因かもしれず】
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/12(日) 02:00:55.87 ID:x1MKMdkLo
>>467>>468



……、…うん、判りました。


【――、シュバルツからは、まるで『もう興味が無い』とでも言う様に】
【素っ気無く目線を外すと、再びファルガに向き直って】


……味方≠ネら、まだ居ます。
貴方は、リイロさんの味方でしょうし……レイドさん、アストラさん、銀鶏さんも。
――、僕だって、その積もりですよ。


――…、だから、全部をそんなに悲しまなくても良いんじゃないでしょうか。


リイロさんにとっては――、貴方だって、『家族』でしょう?
なら、貴方が『絶望』してちゃ……、駄目なんですよ。きっと、彼女も悲しみます。
……僕は、何とかして“リイロさんを元に戻せる”って、信じてますから。
それを『信じる』だけでも――、リイロさんは、喜ぶと思うんです。


【仮令、現実が如何有ろうとも――、『其れ』だけは確実だ、と彼は思う】
【“可能/不可能”の話では無く、“信じる/信じない”の話】
【…、…信じなければ100%不可能だが、信じれば幾らかは可能に成るかも知れない】
【ファルガに対して、『戦わない』事を強制している訳ではなくて――】


【――理想論だ、とは自身でも判っているが、そう告げると】










 ……、…… そして、それを現実にするのが“僕達”の領分です。



  【 ――、― 『 理解した上 』 での本気に、他ならない 】



【『光弾』の接近に、弾かれた様に飛び退いて回避――、】
【恐らくは彼の立っていた周辺、屋上が削られて粉塵が舞い、視界が悪くなるだろうか】
【その様を見て、何か思いついたのだろうか…、…アストラの方へ、向かい】



……、…アストラさん、ですね。 ――『何か』有るのなら、お願いします。
今なら視界が悪いから、シュバルツも「見えない」かも知れないでしょうし――。
――僕も十分に、サポートできます。



【『指示を』――、そう告げて彼は、アストラの横へ付く形になるだろう】
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 02:03:29.25 ID:5Rf4uDPWo
>>468

人間が綺麗事を求めないで…………っ!?

【彼に何があったのか、何が彼をそこまでさせるのか、彼は心の内で何を思うのか】
【エルフェスには具体的な事は分からないでもニュアンス的な事は感じ取れた】
【しかしそれを言語化出来るかといえばそれはまた別の話で、言葉を連ねようともそれは出来ず】
【そして実際問題としても余計な事を話す余裕はなかった】

(そんな芸当もできんのかよっ!!――――)

【ビットはそれぞれが小さなレーザーのみしか出せないのだろうと断定していた】
【エルフェスの予測より僅かに兵器の機能の方が上回っていたという1つの結果だろう】

(今から盾を出しても間に合わねえ、ああもうこういう賭け事は嫌なのに――――!!)

【自分の身体で攻撃に対する犠牲に出来る箇所と言えば創りだした右腕くらいしかなく】
【切っ先を向け右腕を突き出し防御とする、無論その程度でレーザーを防ぎきれる訳もないのは百も承知】
【要は臓器に深刻なダメージさえなければ良い、幾らかの壁を通せば威力は弱まる筈】

が――――――――!?

【しかし目論見を誤ったのか彼の「黒の腕」は耐えられず、崩れ霧散してしまう】
【手がなければ握れないので刀も後方へと弾き飛ぶ、レーザーの一撃を受けても壊れないのを見ると相当に丈夫なのだろう】
【もっともそれを所持している本人が丈夫な理由は無く】
【エルフェスは僅かのみ減退したレーザーを受けよろけながら2,3歩後退し】

………………が、……クソ……。

【暫くの間俯いていたが、突然膝を折り地面に着く】
【見れば脇腹から焦げた臭いと赤い血液が流れていた】
【どうやら「黒の腕」が崩れ身体の左右のバランスが崩れた事が幸いしたのか腹の中心は避けられたようだ】

【耳を澄ませば、掠れる声】

………………も……でも、負けて……やんねえ……っ!

【まだ起とうと膝に力を込める、足元の血液がぬかるみ滑りそうになるが堪え】
【腕から垂らした「黒色」を伸ばし後方に飛んだ刀を掴み左手へと戻す】
【柄を握るが力が弱い、ならばと「黒」で手ごと鞘を固定し】

てめえが、言う事ももっともなんだろうけど……よ
オレは本当の意味でお前の立場になんか、絶対になれないんだろう……から。
でも、でもだからってこんな事ってさ……ないだろグルゴン……、人間が綺麗事を求めないでどうすんだよ……。

【流れる血、損傷的にはもう倒れるべき傷】
【しかしここで倒れては意味がない、彼の言葉を聞けなくなってしまう】
【精神力のみで己を動かし、しかし確りとした足取りで刀を携えながらグルゴンへと構える】
【緑眼は甲冑の騎士を見つめる――――】
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 02:09:32.66 ID:6LP37/FAO
>>480

そう、ですよね……解ってます、私の理想は……只の、独善で……我が儘で。
……それでも私は、こんな世界は……嫌だ……何もしていない人が……巻き……込まれ……。

【がくり、と、最後まで語らないうちに、少女の身体は崩れ落ちて、その場に倒れ伏す】
【戦いは終わった――――筈なのだが、新しい気配が一つと、響く足音が一つ】
【振り向けば其処には、カノッサ機関の制服を纏った銀髪の青年が立っていて、困ったような表情を浮かべていて】

「参りましたね、戦闘が長引いているので援護に、と思って此方に来たのですが……」
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 02:11:10.76 ID:mZM5tp2Vo
>>476

そう言われると、ちょっとだけ嬉しいです
どうも、ありがとうございますっ

…でも、実際はどうなのでしょうね?
真の悪人は悪人には見えないとも聞きますし

【再度、少年へ向けて深々と頭を下げた】
【そして、とぼけるように首を傾げ、自分のことなのに上げ調子で】

【…或いは、本人にも、未だに分かっていないのかもしれない】

カノッサ機関という職場です
まぁ…世間一般で言うところの悪の組織って感じですね
死体を前にすると、説得力も増しますでしょ?

上からの命令で、この人を殺しに来たってわけですね
別に殺しだけが目的ではないですよ?
………これ以上は企業秘密、ってやつですけど

【やはり、大事な部分は、言わない…というよりか言えないのだろう】
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/12(日) 02:15:56.58 ID:6MfNW21oo
>>478
【ざばぁ(以下略)】
【胸部に重症を負って、流石に消耗した様子を表情に浮かべたティナを、パニーが横に立って支える様子を見せる】
【逆に言えば、胸を貫かれてもまだ繕えるだけの余裕があるという、いささか恐ろしい話でもあるのだが】

少しばかり、遊びすぎたか……ここは退くことにするよ

「そうだね―――ここは撤退しようか。…さて」

【目を閉じて、血を流している右胸を右腕で庇いながらティナがそう停戦を告げる】
【パニーが打って出る選択肢は初めから無いらしく、パニーもあっさりと撤退の算段に入り―――】
【おもむろに刀身の無い剣を取り出し、そこに魔翌力の刃を形成した】


「お互いのために、ここは落としておくよ―――はっ!」

【剣を幾重にも振るい、筏の接続を切っていく―――しばしの後に、岸近くのそれは完全に崩壊し、即席通路の用を成さなくなる】
【襲撃者が足場として使うことも、防衛者が追撃に利用することも困難となったその足場だったものを一瞥したあと、ティナが言葉を紡ぐ】


次に戦場で会ったら、今度はもっと遠慮無く殺し合おうじゃないか
……くくっ、ハハハッ!!


【ティナの笑いを残響させながら、二人は森の中に消えて行く―――】
【後に残るのは、壊れた筏、そして防衛を果たした重太郎と二つの銃
   ついでに杖も残されているが、解析しても一般的な材質に比べて異能・魔翌力の伝導性に優れている程度の発見しか無いだろう】


//この辺で、お疲れ様でしたー!
//gdgdな展開で申し訳なかったのです…
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 02:22:29.98 ID:7gtgcpyxo
>>483

だから……、俺は機関を倒す。

【少女の思いは伝わってくる。だがそれでも、彼の考えは変わらない】
【譲れないものが、曲げられないものがあるから】

【近寄ってくる気配に気づくと、そちらの方を向き】

…………援軍、か。

(なんとか、耐え凌いで、魔翌力溜めて……回復魔術で片足応急処置すれば。)

【朦朧とした頭を無理矢理動かし、生き残るための手段を探し】
【左手で身体を支えて処刑剣を地面から抜き、片足を地面に付いたまま何とか構える】
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/06/12(日) 02:24:53.53 ID:1lSlpQhdo
>>485

「化け物かあれは……」

【ふと、そんな言葉が白口から洩れる】
【あれだけの攻撃を浴びせたのに、まだ立つ余裕があるなんて、比喩じゃなくて化け物かもしれないなんて真剣に思ったりしたり】


【バタリ、とまた意識は途切れ、橋へと倒れる重太郎】

【次に起きるのは、いつになるのかさえも分からないが、護り切った】

【そして奇妙な事が1つ、銃が2丁とも、一部分が鏡面になっていた】
【能力か、果たしてそれとも―――】


/有難う御座いましたお疲れ様でした
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/12(日) 02:28:27.13 ID:pyJpce9e0
>>479

<…………ッ――――>

【引き倒され、地面を無様に転がりながら、アブノーマルデイライトのバイザーは、最後のレーザーが功を奏したのを見届け】
【年相応の、無邪気な笑顔を見せて――――完全に機能を停止した】

〈ク、ウワアアアァァァァァァ!!〉

【迫りくる3本の弾――――そのスピードを見て取ったのか、ファルガは身をしならせると、一気に跳躍する】
【今考えるは、回避だけで良い。中途半端に攻撃に転じる姿勢など作って、万一背中のリイロに攻撃を当ててしまっては目も当てられない】
【身体をしならせ、勢いをつけると、全てを回避せんとして、その身を躍らせた】

〈――――ッ、グアアアアアアァァァ…………!〉

【しかし、その跳躍は失敗に終わる。厳密には、ほぼ避け切ってはいるのだが】
【左足のみ、捉えられて深く傷つけられてしまう】
【左足を庇う様にして、どうにか着地は決めたものの、俊敏な動きを封じられるこの一打は、非常に『痛い』ものだった】

〈ウ、ウゥ…………コ、ノオオオオォォォォ!!〉

【敵の攻撃は過ぎた。ならば、反撃に転じなければならない】
【角に電流を溜めると、再び頭を振りかぶって発射する――――狙いは『鉄刃怪鳥』】

>>481

〈「――――警告。不適当行動、既に1分を経過。直ちに攻撃に移る事を命令する――――」〉
〈――――何ヲ、ドウヤッテ信ジロッテ言ウノ? コンナ状況デ…………〉

【――――突如響く異質な音声は、ファルガの身体に備えられた、機械の頭からの警告】
【命は既に握られている。その事を無慈悲に告げる、死の鎖】

〈――――シュバルツノ鎖ハ、徹底的ナンダ…………元々、僕ハ使イ捨テ……ソンナ希望ガ見エタラ、一モ二モナク殺サレルノニ…………何ヲ信ジロッテ言ウノ?
――――『信ジロ』ッテイウナラ、今スグ見セテヨ!! コンナ爆弾ノ身体デ逆ラッテモ、リイロチャンヲ元ニ戻スマデ死ナセナイ方法ヲ!!〉

【これ以上、会話を続けていては、爆破される――――ファルガは爪を振るって、森島の胸元を切り裂きに掛かる】
【だが、その狙いは浅い――――体面の上だけで、攻撃している『ポーズ』を見せるだけの様な一撃だ】

〈――――リイロチャンガ助カルナラ、僕ハ死ンダッテ構ワナイ…………。現実ニソンナ事ガ出来ルナラ、僕ダッテ…………〉

【使い魔として、自分の命より主の命を――――吐き捨てる様に、ファルガは呟いた】

/続きます
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/12(日) 02:29:40.18 ID:pyJpce9e0
>>482

<…………ッ>

【攻撃を成功させたクリスタルアビスの口元から、微かに血がこぼれる】
【じわじわと、先ほどの傷は身体を侵食していたようだ】

《――――馬鹿者。人間は『現実』に生きているのだ…………
綺麗事を追う事が間違っているなどと、わしは言わん。だが、綺麗事だけで『現実』は作れん……!
どこかで折り合いをつけねばならぬのだ…………。さもなくば、『命』と言う現実から、追い出されるぞ……!》

【ハルバートを構えながらも、言葉を投げかけるグルゴン】
【全てを知った上で、それでなおこうした選択肢を選ぶ様に、折衷しなければならなかったと、そう訴えて】

《――――殿の生み出す『現実』も、紛れもなく『現実』なのだ…………》

【今こうして、エルフェスが手ひどい傷を受けて、劣勢に立たされているのも、その一環だと主張する】
【――――言わば、形を変えた『降伏勧告』だ。「ここで『現実』を見なければ死ぬぞ」と言う】

>>479>>481>>482

「……森島、か…………。いや、ぶっちゃけ策は無い…………だが、敵のクローンは、確実に減ってる…………何とか、ガルンロードかグルゴンを叩く事が出来れば……」

【アストラには、現状を打開する明確な手と言うのは見えなかった。しかし、おぼろげな方針なら見えている】
【使い捨てであるクローンよりも、『暴蜂』の正規構成員を狙うべきだと】

「――――そういや、銀鶏の奴は…………ッ!?」

【土煙に紛れて、アストラの横を何かが駆ける】

〔貴様が…………この紙野郎がァァァァァッッ!!〕

【銀鶏と戦っていたはずのガルンロードが、その『神速』を発動させ、飛び出してきたのだ】
【狙いは――――リーダーである織守】

〔燃えろぉぉぉ――――ッ、はガッ…………!?〕
[――――にがさねぇぞ、ガルンロード…………]

【炎を纏った拳を叩きつけんとした瞬間、その場に銀鶏が『瞬間的に現われ』、ガルンロードの右肩に深々と剣を突き立てる】

[――――助かったぜ、ブルーライン…………]

【銃を仕舞った左腕に握られていたのは、一枚の護符】
【それが、ガルンロードの『神速』を超えた、一回限りの瞬間移動を実現したのだ】

「――――森島!! グルゴンだ! あの甲冑を狙ってくれ!!」

【ガルンロードが手傷を負った今が好機。アストラは森島にそう指示を出した】
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/12(日) 02:32:07.73 ID:YmqYbBRSO
>>484

カノッサ、機関……
どこかで聞いたような…うーん……どこだっけ……

【頭に手を当てうーんうーんと考え込む】

えーと…この前テレビに出てたあれ、ですか?

【5月の昼の国の事件の事だろうか】
【なんとか少し思い出した様子】

この人、何か変な事でもしたのかな…?

…まぁ良いか、あんまり深く聞くと大変な事になりそうだし。

【誰に言うでもなく呟く】
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 02:36:45.96 ID:6LP37/FAO
>>486

「……剣を収めて下さい、此処で戦って“対機関連合”のリーダーを討つのも悪くはないのですが」
「そこの彼女《No.300》の傷を見ると、そう長く持たないと思うので、早々と回収して戻りたいのです」
「其方が手を出さなければ、此方も手を出す事はしませんので、見逃して貰う事は出来ないでしょうか……?」


【そう語る青年は、ちらちらと、倒れ伏した少女に視線をやりながら、そう告げる】
【腰に長剣を帯びているが、其れを抜く気配や敵意は、今の所全く存在していない】

【その身体では子供に勝てるかも怪しいでしょう、と説得するような言葉を投げ掛けて、早々と双葉を始末しようとしない青年は、きっと】
【倒れている少女と同じく、どちらかと言えば『穏健派』と呼ばれる人間なのだろう】


「……《No.300》は、黒野カンナの尋問の後、殺害せず、捕虜にするように進言してみるそうです」
「これなら、貴方達にとっても、彼女を殺さない理由になるのではないでしょうか?」
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/12(日) 02:38:14.07 ID:+VKX/9kSO
>>463

(……浅い。行動不能に陥らせるには、更なる追撃が要るか)
(距離を詰めて、一気に畳み掛ければ――)

【痛みを感じていないような挙動と、熱病者めいた狂的な笑みを視界に捉えながら、彼女は束の間、思案する】
【結果。先の差し合いから鑑みて、刀の届く至近距離ならば恐らくは己に分がある。そう決断したか】

――……

【ダガーの投擲から数秒と置かず、腰を据えて重心を前傾】
【平行して短刀を順手に握り直し、停止状態から瞬時に加速】
【滑るように、深く。ともすれば跳躍にもにた鋭い踏み込みで、一気に距離を潰そうと――】

【その刹那だった。鋭い風斬り音を伴って、抜き身の刀が振るわれる】


――……っく、ッ……あ!?


【その剣閃は、咄嗟に空いた右手で引き抜かれた刀に遮られるも】
【深々と、彼女の左脇腹を切り裂いた――防御が適わなければ、或いは】

【そのまま刃は突き進み、その胴体を横に両断していただろう】
【勢いよく舞い散る、紅の飛沫。出血は多い――深手と言って、差し支えない傷だった】

【ふらり。急激な失血によるショック症状か、眩暈に襲われたように痩躯が揺れる】
【俗に言う一足一刀ほどの間合いを開けて、彼女は姿勢制御の為に前進を完全に停止する】

【隙だ――ともすれば、致命的なほどの】
//済みません、落ちかかってました……orz
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 02:45:45.85 ID:mZM5tp2Vo
>>490

テレビに出てたのですか?

…ごめんなさい
カノッサ機関も一枚岩では無いですし、
私も最近入ったばかりなので、あまり詳しいことは知らないんですよねー…

【頬を人差し指で軽く撫でながら、困った表情をする】
【入っていると言っても日が浅く、信用されていないのだろう】
【先程の企業秘密、という言葉も実は知らないだけ、の可能性もある】

……っと、すっかり話し込んでしまいましたね
私は、次のお仕事がありますのでお暇させてもらいます
……………安心してください。そんなに頻繁に殺人はありませんから

それと、もしよろしかったら、もう亡くなってはいますが、ここで見たのも何かの縁
心の中で、で良いので、冥福を祈っていただけると私も嬉しいです

…それではっ!

【狭い路地裏を、翼を器用に畳んで駆け出す】
【ある程度ひらけた場所で翼を開き、闇へと溶けこんでいった】

/遅くまでありがとうございました!
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/12(日) 02:48:34.64 ID:x1MKMdkLo
>>488>>489


【――、現時点で、ファルガに返答する必要は無い、と考えた】
【彼には『考える時間』が必要で…、…それに、「少しだけ」判っている】
【ファルガが“それしか”出来ないのだから、自分達がやらなければいけない――】


 ……、……ッ!!


【双眸だけに感情を込めつつ――、先程の『球』、左手の其れを展開】
【薄く胸元を切り裂いた直後のファルガを、弱爆発で退けようとして――】



……、…了解です。


【――アストラの指示通り、グルゴンの方向へと駆ける森島】
【累積のダメージは大きな物が有るが、其れでも今は、走るしか無い】



――、―エルフェス≠ウんッ!!
話したい事が有るのなら…、…こんな所で倒れてなんて、居られないでしょう!!



【――、何を思ったのか、大怪我人の背中を思いっ切り追い抜き様に叩こうとして】
【恐らくは、激励≠フ積もりなのだろう…、…言葉は要らない、と思ったか】


【グルゴンの正面まで到達すれば――『能力による大跳躍』】
【選んだ選択肢は、“攻撃”では無く“攪乱”】
【…、…戦術%Iに見れば愚作だが、出来るだけ『援護』は少なく――エルフェスの意思に、後は委ねたかった】
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 02:51:43.97 ID:7gtgcpyxo
>>491

…………カンナ、を……?

【生きている可能性が高いのは、分かっていた】
【それでも不安で、取引抜きでこの情報は、嬉しいものであった】

……どちらにしても、手出しする余力はないさ。
早く、行け…………それと。

…………カンナを頼むって、伝えておいて……、くれ。

【剣を地面に向けると、もう動かない。動く余裕が無いとも、言う】
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 02:53:36.51 ID:7UCH2OMGo
>>488

「――――」

【怪鳥は、電撃を翼の端に掠らせるようなタイミングで回避する】
【ファルガが尾羽を回避できた事と同様に、十分な距離があるため】
【パーツを切り落として速度を上げた怪鳥ならば、対応も可能な範囲のものであった】

(爆弾、か。絡繰による自動操作ならば打つ手は限られておる)
(少なくとも――妾の術で其れを打ち破る手段は無い)
(森島に可能性を賭けてみる考えもあるが……ここは――――)

【織守は、気づかれないほど小さく視線を上に向けた】
【其処に存在するのは最初からずっと頭上を制圧し続けてきた巨塊の姿】
【指揮官の座する相手の巨大拠点。其処の機能を乱せば――】

(――ふむ、敵の戦力も減った今相手の頭を狙うことは戦術としても悪くはない)
(試してみる価値は、あるかの)

【回避動作を取った怪鳥は、そのまま旋回軌道を取ると】
【ファルガの頭上を攻撃するように、嘴の切っ先を向け翼を前方で重ねるように折り畳むと】
【瞬間――グルリと突如方向を変えて、シュバルツのいる艦へと突撃を敢行した】

【両翼を前面で重ね、まるで巨大な槍のような形状となった怪鳥】
【喩えるならば攻城杭、硬質な刃を一点に集中させ】
【飛行に使っていた神気を一息に放出することで爆発的な推進力を加えること】
【攻防一体、高速の一撃――鉄刃怪鳥が誇る最強の一撃を繰り出さんとする】

【翼長5mにも及ぶサイズの怪鳥が全身を使った攻撃だ】
【動きこそ単純な直線行動だが、直撃を許せば相応の被害が発生する可能性がある】
【動作が大きく、個人対象にはまず使えないような代物ではあったが、相手が的の大きい「艦」ならば――如何なる結果を齎すか】

――……ふむ、危なかったな
感謝するぞ御主。

               【貴宝院流不折正方形一枚折り:鉄槌×2】

【攻撃に重きを置き、防御に回す駒に欠いていた織守】
【更に苦手な炎使いが相手では、苦戦を強いられていたことは必至であった】
【織守は、左右にハンマーのような形状をしたに枚の折り紙を構えながら】
【状況がどう働くか、それを見定めんと戦場を眺め続ける】

【現状:亀甲折り紙:織守の前面で待機中(損傷大) 剣・鶴折り紙:レイドの傍に待機中】
【怪鳥:相手旗艦に向けて攻撃中 鉄槌・織守の左右に浮翌遊中】
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/12(日) 02:57:19.67 ID:YmqYbBRSO
>>493

へぇー…
思ってたよりバラバラなんだ、カノッサって。

【しみじみと呟く】


えっと、じゃあ、さよなら!
いつかまた、もっと平和な時に会いましょう!

【そう言って、駆け出した少女を見送り】
【死体に軽くおじぎをし、背中の翼を広げ】
【そのまま何処かへ飛び去っていった】



/乙でしたー!
/こちらこそ返しが遅かったりしてすみません!
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 02:57:50.76 ID:5Rf4uDPWo
>>489

うっせ……んな『現実』なんか知らねえ……
やりたい事も分からないで、殿とかいうのが生み出す『現実』を壊そうとしなかったお前に一々言われてたまるか。
自分のやりーて事が出来ないなら『命』になんの価値があるってんだ……
守りたければ守って逃げちまえば良かったんだ……。

【仄かに鼻に届くこの臭いは死臭だろうかそれとも焼け焦げた組織の臭いだろうか】
【その正誤すら分からないというのにそれでもエルフェスは立ち上がったまま】
【元より天邪鬼で、ひねくれ者なのだからグルゴンからそう言われれば尚更ここで倒れる訳にはいかない】
【倒れる事は即ち負ける事だ、正しい者が勝利を手にする筈だから】

……………っ……。

【しかし、精神が肉体を凌駕するにも限界が存在する】
【何事も全てには限りがある、終わらぬものなどなく】
【握っていた刀は床へと垂れて、限界が近いのは言うまでもなく】

ここじゃあ死んでやらない、オレが生き残るのがオレが作る『現実』だ
だから負けてやらない――――。

【恐らくこれが最後、攻撃は一度だけしか出来ないだろう】
【刀に「黒色」を纏わせる、一重二重、何重にも、渦を描くように、廻し廻し廻し】
【やがて刀身に沿うように姿を現すのは「黒い渦」、全てを巻き込んだような螺旋】
【振り下ろせばその「渦」は床を削りながらもグルゴンへと向かってゆくだろう】

【ただその勢いも始めの内だけ、エルフェスから離れた「黒色」は段々とその形を保てなくなる】
【耐え切れれば事もなし、その後に残る物は無く「黒色」は霧散し残る物は床に伏すエルフェスだけ
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 03:05:45.16 ID:6LP37/FAO
>>495

「……ええ、甘ちゃんですからね、この人は、本当に戦いを終わらせたいのなら、早く敵を潰すべき」
「だったら対機関連合の副リーダーを助命する意味なんて無いと、分かり切っている筈なんですけどね」
「彼女に頼まれて此処に来た“外部の人間”である私にだって、それ位解るのに、ですよ……」

【やれやれ、と溜め息を吐く青年は、双葉から許可を貰うと、倒れ伏した少女を抱え上げて、其処を立ち去ろうとして】

「……解りました、伝言はしっかりと伝えましょう、約束します、上手くいくかは解りませんが、ね」
「それと、これをどうぞ、対機関のリーダーが機関員の連絡先を知っていたら問題が有るでしょうが、傭兵紛いの男の連絡先なら良いでしょう」
「黒野カンナの安否など、ちょっとした、漏らしても問題の無い情報などなら、教えてあげられるかもしれませんから」

【要らなかったら焼き捨てて下さい、と言いながら、双葉の前に、一枚の名刺を放り投げてから、帰路に付こうとする青年】
【名刺には、フォス・ランプスという名前と、連絡先だけが書かれている】
【この銀髪の青年の言葉を信じて、取り敢えず名刺を保管するのも、敵のなど受け取れない、と焼き捨てるのも、双葉の自由だ】
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/12(日) 03:15:54.30 ID:pyJpce9e0
>>494>>496>>498

|…………ラグ…………!|
{…………――――!!}

【迫りくる怪鳥に対して、つまらなそうな視線をくれると、シュバルツは短くラグへと指示を飛ばした】
【瞬間――――シュバルツを、空中に浮遊させているフィールド内に取り込んだまま、怪鳥の進路を遮る地点へと移動し】

{――――――――!!}

【――――青いバリアの様な物を展開し、その突撃を受け止めた】
【激しい両者のぶつかり合いは、物理的なものではない障壁にさえ、火花を散らせる】
【しかし、強固なバリアはそのベクトルを確実に侵食し、ほぼゼロに至った時点でバリアは効力を失う】

{……………………}

【その瞬間、ラグの身に纏う赤い炎が、調子の悪いボイラーの様に一瞬消えかかり、数秒後に調子を取り戻す】
【――――強大な効果をもたらす半面、その消費も大きい様だ】
【だが逆を言えば――――その消費さえできれば、攻城兵器の如き一撃でさえ耐えられる――――それだけの力を秘めている、とも言える】
【シュバルツの振るう絶対的な力は、この使い魔に大部分を依存したもののようである】



<――――ッ、グルゴン様!!>
《なに!? ――――しまった、ブラフ!!》

【森島の接近に、クリスタルアビスが警告の声を飛ばす――――それが逆効果だった】
【接近する森島に気を取られるグルゴン。クリスタルアビスの警告の声がそれに拍車を掛け、そこに迫るのがエルフェスの放った『黒い渦』】

《――――ぐああああああああああッッッ!!》

【防御の姿勢も間に合わず、その最後の膨大な魔力を直撃される】
【強固な甲冑にもヒビが入り、軋みを上げ――――そして破裂する】
【中には、ごつごつした顔つきの、短く角刈りにした水色の髪をした男の姿があった】
【そんな大男が、よろめき、膝をつく――――先ほどの魔力のダメージは、見た目以上に『内部』に響いたようだった】

/続きます
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 03:16:12.52 ID:7gtgcpyxo
>>499

…………貰っとく……。

【名刺を拾い上げると、取り敢えずポケットに突っ込む】
【貰っておいても損はないはずだし】
【頭が回らない今の状況で捨ててしまうのは、避けたい】

502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/12(日) 03:16:53.01 ID:pyJpce9e0
>>500の続き

[トドメだぁぁぁぁぁ!!]

【ガルンロードから織守を護った銀鶏が、深手を負ったガルンロードに一撃を食わせんと、武器を振り回す】

〔――――お前の好きにさせるかよぉぉぉ!!〕

【それに対して、肩の傷を気にしつつも、ガルンロードは更に『神速』を発動。銀鶏の背後を取り、拳を振るう】

[――――――――!!]
〔な――――――――〕

【しかし――――――――まるでそれを読んでいたかの如く、銀鶏は剣ごと身体を回転させ、背後のガルンロードを討たんとし――――――――】
【ガルンロードもまた、その動きを止める訳にもいかず、銀鶏を討たんと炎を宿した拳を放ち――――――――】

【――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――】

【永遠にも思えた一瞬が過ぎ去ると、そこには『結果』が端的に示されていた】

【――――――――ガルンロードの拳は銀鶏の胸板を貫通し】
【――――――――銀鶏の刃は、ガルンロードの喉笛を掻き切っていた】

[――――――――うぁ、あ…………おや、じ……ご、め――――――――]

【心の臓を破壊され、銀鶏はそのまま仰向けに倒れ込む】
【最後に、己の生涯を掛けてその名を広めようとした、亡き父への言葉を口にして――――――――】

【――――――――――――――――彼が追い続けていた夢は、その人生と共に、終わりを告げる事となった――――――――――――――――】

〔――――――――ひ、ヒヒ……ヒヒ、ヒ………………〕

【拳に炎を宿したまま、倒れる銀鶏をニヤケ顔で見下ろすガルンロード】
【喉笛をかき切られた彼に、もはや生命力など残っておらず、拳に宿した炎を制御する術も失って――――――――】

〔――――――――ヒ、ヒィィィィィィィィィィ――――――――――――――――!〕

【狂笑の様な、悲鳴のような断末魔の叫びをあげて、己の炎に飲みこまれる】
【それはまるで、地獄の火炎に裁かれる様な姿だった】

「――――――――銀、鶏…………」

【――――――――その光景を、アストラはただ黙って見ているしかなかった】

|――――――――っ、馬鹿な…………ガルンロード、お前が…………!?|

【上空から見下ろすシュバルツも、その無表情を、珍しく驚愕に歪めていた。起こるはずの無い事が、起きてしまったのだ――――――――】
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/12(日) 03:18:05.78 ID:GLff/wPMo
>>492

【刃が、微かながらも相手の肉を切り裂いた感触】
【それが刀を通じて男に伝わった瞬間、男の口角は限界を超えて吊り上った】

 ( ── 好 機 )

【相手は眼前、大きな隙】
【絶好の機会に男の胸が打ち震える】

【──だが、奇妙なことに、その瞬間】

 …………────、────?

【一瞬だけ、男の表情筋が硬直した】

 【脳髄を麻痺させる脳内麻薬。血に酩酊したトリップ状態】
 【──そう。ここで振るってしまえば、必ず箍は外れるだろう】
 【そうなったとき、最後まで立っているのが自分であるという保障はどこにもない】

……ふ、ふ、うう、ふ──
ひっ、ひひ、うふううふふふ、あ、ぁはふは

キキキ、Grrrr、かこコココ 、こ ヲ ふふふふ──

【刹那──男は刀を逆手に握ると、それを振り上げる】
【ぎらり。刃の側面に移りこんだ男の横顔は、泣き顔が裏返ったような笑みを湛えていた】
【顔は、悪寒を患ったように小さく震え、大きく見開かれた目は瞳孔が開いていることを一層強調した】


 ──ァぁあアアア゛ア゛ー──ッィ!


【びュ──ッ】
【そして男は、猿の狂ったような叫び声をあげて、思い切り刀を振り下ろす】

【血飛沫が、弾ける】


//つ、続くんです
504 :503 [sage saga]:2011/06/12(日) 03:18:58.36 ID:GLff/wPMo

【──ただし、それは朔夜からのものではない】
【男が刃を突き立てたのは、自分の左腿だった】

 ──ふ、ふ……危ない、危ない
 またお仕事を放り出してしまうところ、でした……

【──ずざ】
【男はゆっくりと後退りを始め、やがて立ち止まる】
【血に塗れた刀を引き抜いて、だらりと力なく下ろす】

【紅い雫の滴るその刃先は、小刻みに揺れていた】

 ……ざ、ざはぁ、んぬ、えン、ですが……
 き、きひひひ、きひょウのところぅ、はァ、……
 て、てて、てひ、てひ、てひじたいシャァ、ということで──

【「残念ですが、今日のところは、定時退社ということで」】
【男は呂律の回らぬ舌でそう紡ぎ終えると、また一歩後退】

【この不可解な状況をなんら説明しようとはせず、】
【男は撤退の様相を呈し始めて──】

 aぁぁあ誠に、残念で、ございましたぁ

 次ぁ殺します殺して差し上げます
 殺しこそぉ、殺、お仕事をぉ、完遂し殺て
 いひひヒ殺ヒキャハ殺殺ハハッッハー殺殺
 殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺
 殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺
 殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺
 殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺
 殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺

【──りりりりん。りりりりん】

【そして、唐突に黒電話の音が鳴ったかと思えば、】
【次の瞬間、男の姿は光の粒子と化して──空気に溶けるように消えていった】

【後に残されるのは、黒い沈黙の澱】

【一体何が起こったのか、それを語るものはいないが】
【しかし、襲撃者の一人は、間違いなくこの地から去った】

【しばしの静寂が、降りてくるのだろう──】


【北東部──荒地の戦い】
【金之助・タナカ=フィリップスJr. VS 識槻 朔夜】
【識槻 朔夜──防衛成功】


//ぐ、申し訳ないです。眠気が結構きついところまで来ているので、この辺りで失礼させて頂きます
//お待たせしてすみませんでした。お疲れ様でした、ありがとうございました!
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 03:22:23.41 ID:6LP37/FAO
>>501

「……では、私達はこれで」


【ぺこり、と頭を下げると、青年は少女を背負い、城から離れていく】
【互いに深手を負ったが、最後まで意識を保っていたのは、間違いなく双葉だった】
【この戦いの勝者は、間違いなく彼だろう】


//捕虜になってもいいかなー、とか考えたんだけれど、尋問イベに参加出来なくなる為に増援による回収という形にさせて貰いました
//自分の不手際で締まらない最後になってしまったのなら、申し訳ありません、対戦ありがとうございましたー。
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 03:33:53.20 ID:7gtgcpyxo
>>505
/お疲れさまでしたー。
/いえいえ、そんな事はないです。ありがとうございましたっ
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 03:35:23.77 ID:7UCH2OMGo
>>500>>502

「――――!」

(アレほど大きな的を晒しているだけのことはあるか)
(この一撃で破れぬならば、正面からあの艦を落とすことは妾には難しい)
(ならば、大きな損害を狙わず単純な撹乱を狙う方向が正しいかの)

【ガギン、と金属が爆ぜるような音と共に怪鳥の攻撃が停止する】
【この降り神の最強の一撃をも事も止めて見せる強力な防御フィールドに】
【織守は小さく舌打ちをしつつ更なる指示を出す】

【怪鳥は、翼に張り付いた無数の「羽」を】
【羽撃きの動作と共に前方へ勢いよく射出する】
【一発一発は先程の突撃とは比べものにならないくらい弱いものだが】
【巨鳥の膂力で放たれる「刃羽」は数が多く、攻撃箇所も散弾のようにバラけている】
【致命的なダメージには到底届かないだろうが、命中箇所によっては艦にダメージを与える可能性もあるかも知れない】
【最も織守の考えは派手に動き回ることによる撹乱なので、ダメージが無かったとしても然程問題はないが。】
【そして――】

……大義であったな。

【目の前で、二人が共倒れになり絶命する】
【その様をしかと目に焼き付け、光景を刻む】
【しかし死を悼むにはまだ早い。埋葬し弔ってやるのは後にしなければならない】
【織守は意識を敵旗艦と背後のレイドに向けながら、その場に凛と立ち続けていた】

【向こうの戦いも佳境だ。恐らく、織守が手を下すこともなく終結する】
【ならば織守は撹乱やレイドの守護に重点を置き】
【他の者が戦いやすいよう後ろから静かに支えることを選んだ】

【現状:亀甲折り紙:織守の前面で待機中(損傷大) 剣・鶴折り紙:レイドの傍に待機中】
【怪鳥:相手旗艦に向けて攻撃中 鉄槌AB・織守の左右に浮翌遊中】
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 03:35:56.37 ID:5Rf4uDPWo
>>500

……………………。

【倒れた彼はその攻撃の結果をしる事はなく】
【ただ湿気た床の臭いがするなあ、と思いそして意識を離す】
【持ち主が倒れ、刀はカランと音を立て持ち主と同じように地面に伏していた】

……………………。

【目を開ける事も出来そうにない、血が流れすぎていた】
【いつだったかこんな事が前にもあった気がするが思い出すという作業も怠く】
【死に近づくとはこういうことなのだろうかと無意識的に語る】

【かつてあっただろう月は沈み始め、太陽が昇る準備をする頃】
【昼と夜との中間点、風は静かで】

……………………………。

【これが負けなのかどうか、耳に掠れる風音は告げてくれはしなかった】
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/12(日) 03:40:53.10 ID:x1MKMdkLo
>>500>>502


【――振り向いた時、一部始終が目に入る】
【屋上に倒れ伏す二人、膝を付く一人、燃え上がる一人】
【…、…本能的に、『誰』が死んでいるのか、死に逝こうとしているのかも、感じる事が出来た】



 ――――……、…… はぁ、……はぁ……っ。



【息が荒いのは――、決して、消耗≠フ為だけでは無いだろう】
【『死』が、刈り取って行く。 …、…仲間だけでなく、己の心までもが――】




       【 ―――、―自分の頬を、自分で叩いた 】




【悲しむ事は、後でも出来る――、今、自分が成すべき事は何か】
【論ずるまでも無く、『生きる者』の助けと成る事】
【……無力だからこそ、声も上げず。 其れを為すしかない】


(レイドさんの腕、と……、エルフェスさん――。)


……、織守さん、対空の警戒をお願いします。
取り敢えず、動けない人は中に入れて――、シュバルツが降りて来たら、僕達だけででも、何とか。


【シュバルツが気を取られている隙――、屋上の上、レイドの腕を探し】
【見つけられたなら、ボロボロのシャツを引き裂いて、其れを巻くと片手で持ち】
【次いで――>>508、エルフェスを右肩に背負い、一旦後退しようとするだろう】
【屋上への入り口近くまで到達すれば、双方を其の場に置いて、再び前衛へと出る】




――――………はぁ……、っ。



【 ――、何だか酷く、残酷な事をしている気がした 】
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/12(日) 03:57:54.37 ID:pyJpce9e0
>>507

{…………――――!!}

【更に怪鳥から放たれる、無数の羽に対して、先ほどのバリアを展開し――――恐らくは、船の致命的な部分を庇うように、ラグはバリアでそれを受ける】
【ホバリング状態のグランバルバレイは、わずかにバランスを崩して揺らぐも、致命的なダメージは受ける事が無かった】

{……………………}

【またも、ラグの炎が一瞬消えかける】
【連続してのバリア展開は、その強大な力をもってしても、無理があったようだ】
【――――あるいは、この性質を利用して、波状攻撃を仕掛ける事が、ラグを下す鍵なのかもしれない】

|…………そろそろ限界か。まさか、ここまで食い下がられるとは、な…………|

【ラグの消耗を見て、シュバルツの顔に苦い表情が走った】
【作戦を遂行できなかった痛手も大きいが、なによりガルンロードの絶命が、シュバルツにとっては一番の損失だった】

>>508

《エルフェス…………いずれ分かる時が、来るじゃろう……――――わしの様な馬鹿馬鹿しい理由では無くな……》

【倒れ伏したエルフェスを、膝をついた体勢ながらも見やり、グルゴンはポツリとつぶやく】
【偉そうなことを言っていたが、自分の本心は実に単純な、下らないもの】
【――――たった一人の愛する人がいる。ただそれだけだったのだ】

>>509

――――――――っか、は……………………

【千切れたレイドの腕は、特に損傷もなく回収できるだろう】
【しかし、時間が経てば、それも腐食し崩壊していくもの】
【何らかの確実な保存手段を講じる必要が、あるだろう】

【レイド本人は、痛みの末に気絶してしまったようで、口から泡を吹きながらも、未だ命の息吹を保っている】
【そばでジェムが賢明な救命活動をしている所から、恐らくは助かると見て良いだろう】

/続きます
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/12(日) 03:58:34.10 ID:pyJpce9e0
>>507-509

|――――撤退するぞ。お前たち……|

【――――かすかに不機嫌そうな表情を湛えていたシュバルツの第一声が、それだった】

《と、殿…………?》
|――――ガルンロードが死に、レイドの殺害に失敗した今、被害は最小限に抑えなくてはならん……|
《――――!!!
あ、兄者が…………う、嘘でございましょう、殿…………!!》
|…………|

【シュバルツの言葉に、信じられないと言った表情をしながら、身体を起こすグルゴン】
【そうして顔を上げれば――――すぐにその姿は目に入った。銀鶏と刺し違え、燃え尽きた『兄』の姿を】

《あ、あぁ…………あああああ…………!!
――――――――兄者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――ッッ!!》

【粗暴で、残酷で、馬の合わなかった兄。しかしそれでも、血を分けた兄なのだ】
【グルゴンは、腹の底から絞り出す様にして、痛哭の叫びを上げるしかできなかった】

|分かっただろう…………退くぞ。グルゴン、キラークイーン、ラ・グランドクロス、クリスタルアビス…………そしてオリジナルシン|
〈ッッ…………〉

【シュバルツの声とともに、『グランバルバレイ』が高度を下げ、彼等を収容する】

|――――貴宝院織守。認めよう…………生半では、お前たち『Justice』は落とせん様だ……………………
お前たちには、強者たる資格がある…………次は、雌雄を決する事になるかもしれん…………そこのところを、私の愚かな子供たちに、良く伝えておくがいい…………|

【――――去り際、シュバルツは織守を見やってそう口にする】
【事実上の敗北宣言――――しかし、シュバルツはそれを飾り立てる様な事はしなかった】
【負けの事実は、厳然と存在するのだ。それを素直に認めるのが、シュバルツの考えの一つだった】

【――――――――そうして、敗者の死体を残して、グランバルバレイは戦場を後にした】



「銀鶏…………っ、くっそぉぉぉぉぉ!!」
"我が主よ、『人工宝玉』だ!! アレを使えばもしや…………"
「ダハル……………………てめぇ何時からそこまで愚かに成り下がった……!?」
"…………っ"
「――――潰えちまった命に、延命も何もねぇんだよッッッ!!」
"――――犠牲は避けられぬ戦いだと、分かってはいたが…………しかし――――――――ッッ!!"

【絶望こそ微かに薄れたが、その叫びはどこまでも悲痛だった――――――――】

/続きます
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !red_res]:2011/06/12(日) 04:00:11.21 ID:pyJpce9e0
【――――――――能力者たちによる戦いは、そのほとんどが終局を迎えた】

「戦況は!?」
「ダメです!! 先遣隊は半数以上が返り討ち、戦線が後退しています!!」
「くっ…………ッ!!」

【『Justice』の堅牢な防備は――――そして、所属能力者の健闘は、機関・暴蜂連合軍の侵攻を寄せ付けなかった】
【事ここに至っては、無防備を突く為の備えである砲兵部隊が、逆に無防備な窮地へと追い込まれてしまう】

「――――――――止むを得ん、撤退だ!! 物資や情報を可能な限り引き揚げろ!! 敵に残すな!!
今回の作戦は…………失敗だ!!」
「了解!! 直ちに全部隊へと伝令します!!」

【機関・暴蜂連合軍による、作戦の全行程は終了した】
【大掛かりな進軍は功を成さず、『Justice』への打撃を与える事は、叶わなかった】
【彼等の掲げた『正義』の旗印は、それほどまでに頑強だった】

「…………まずい、な……これは…………。逆に、敵に勢いを与えてしまう事になるんじゃないだろうか…………
再戦に期すと言っても、次にここを攻める機会なんて、本当にあるんだろうか…………」

【撤退のさなか、『暴蜂』側の下士官が、誰にも聞かれることなくポツリと漏らした言葉があった】
【返り討ち――――飾りなく今回の結果を表現すれば、そうなる】
【もし、これで『Justice』に勝ちの流れが向けば、盤石に思えたこの同盟も、『Justice』の前に粉砕されるのではないか――――――――】
【今はまだ、この懸念が事実になるかは分からない。それでも、一つの可能性として、それは確かに目の前に存在しているのだ】

【しかし、ただ一つだけ言える事がある】
【――――――――――――――――例え手ひどい痛手を被ろうとも、蜂の羽音は未だ止まりはしない――――――――――――――――】

/これにて、イベントの本筋の進行は全て終了です
/参加してくださった皆様、大変お疲れ様でしたー!
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 04:10:26.79 ID:5Rf4uDPWo
>>509>>510

――――……――――――――…………。
………………い、……痛いから……丁寧に扱え……よ。

【例えるならそれはラジオの番組を合わせるような、砂嵐の中で正しい物を探すような感覚】
【不意にネジを弄っていると不意に繋がり、音が流れる】
【断絶した意識はそうやって呼び起こされる】

悪い…………。

【森島に運ばれるまま運ばれて壁に寄りかかり小さく呟く】
【腹部からの出血は「黒色」がり塗り固めて辛うじてではあるが止まっていた】
【ただきちんとした手当が必要なのは言うまでもない、「黒色」は所詮代用品でしかないのだから】

………………………。

【そして少年はふと思ったのだった、自分はこの「黒色」で右腕の代用を創り出しているが】
【もしそれが臓器などに及んだとしたらどうなるのだろう?そしてそれが全身に及んだのなら?】
【その時に自分の意識はどこへゆくのだろうか、全てが代用品になってしまったのら自己はどこへゆくのか】
【「黒色」を使った後に訪れる頭痛はそれに対する警鐘なのかもしれない】
【直線的な驚異がお前の中にあるぞ……という】

…………冗談じゃない。

【思考もここまで来れば妄想だと苦笑いを浮かべ】
【流石にこの状態で自分だけの力で医療施設まで行くのは不可能だろう】
【でもこれぐらいは頼っても良い筈だと、エルフェスは今度こそ完全に意識を離すのだった】

/みなさんお疲れ様でしたー!
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/12(日) 04:12:46.06 ID:x1MKMdkLo
>>510>>511>>512


【本当ならば――、一撃でも、入れてやりたかった】
【だが、其れには『体力』が…、…そして、『気力』が足りない】
【去り行く船を、睨み付け。 ――それも長い間は、継続せず】



……、……レイドさんの『腕』は、取り敢えず僕の能力で冷やして置きます。
多分――十時間弱は持ちますから、何とか手段を講じましょう。
銀鶏さんも…、…それから、ガルンロードさんも同じ様に。



……、…織守さん、アストラさん。 エルフェスさんやレイドさん達、頼みます。
僕は、その辺りで倒れてる人を連れて来ますから――。




【――、事務的な口調にならざるを得ないのも、仕方無いか】
【怪我人の運搬ならば、織守の方が向いているのかも知れないが――思考が、回らず】


【…、…保冷措置を施し終われば。 森島は、何かに急きたてられる様に、走って城から出て行く】
【恐らく、倒れたままの人物が居れば――彼に救助される事となろうか】


/遅くまでお疲れ様でしたー!
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 04:21:36.47 ID:7UCH2OMGo
>>510>>511>>512>>513>>514

……貴様ら如き賊が、何度刃を掲げようともと正義の旗は折れはせぬよ
これに懲りたならば、無意味な命を散らすことはせず大人しく影に隠れておるがよい

尤も、それを聞き入れる程殊勝な性格はしておらんじゃろうがな

【織守は、去っていくシュバルツらに対して】
【ふん、と息を吐きながら塩でも撒くかのように邪険に払う】

【そして、織守は今の自分達の状態をグルリと視界を回し確認した】
【仲間は皆被害は大きく、今回勝利できた理由は――】

(――運が良かった。それ以外に在り得ぬな)
(今の我らの状態を見るに、あのシュバルツとやらと艦が攻めてきておったら一網打尽にされておった)
(そうでなくとも、あと20人程度兵を増やされただけで勝ち目はなかった)

(やはり、これは捨て置ける問題ではないな)
(Justiceも、対機関連合もまだまだ奴らに比べて「弱い」)
(世界には――意志の強さなどでは覆せぬ事が星の数ほどあるのだからな)

【織守は再認識する】
【勝利したことによって織守が固めた思考は「正義組織の弱さ」】
【確かに今まで勝利を重ねることが出来てきている】
【しかし――そんな「偶然」がいつまで続くものかと、彼女の考えは現実的な結論に至っていた】

【そして、そんな事を真剣に考える自分に織守は】

(妾も変わったものだ。……よく知りもせぬ人間の事を、こうも考えるとはな)
(香美那よ、妾はまだまだ御主の気持ちは判らぬが……そうだな、少しだけ理解できる気がする)

【何とも判らない、自分でも表現の難しいような顔で溜息を吐いた】

うむ、構わぬよ
一番近い医務室は三階じゃから、ちと手間じゃが問題はなかろう
とはいえここでは応急処置が限界じゃ。町医者に連絡は入れておく、ここまでの誘導を頼んだぞ森島よ。

【織守は、今まで展開していた全ての折り紙を解除し】
【新たに数体の人形折り紙、「術師折り紙」で治癒の施術を行いながら】
【術師折り紙に怪我人を抱えさせて医務室の方まで連れていくことだろう】

【死者への弔いは後日行われることになろうか】
【此処で散った兵らの遺体は、何処かから希望がない場合は水の国の墓地に葬られることになるだろうか】

/お疲れ様でーす
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 04:24:56.86 ID:+VKX/9kSO
>>503-504
【裂帛――動きの止まった所を目掛けて、咆哮と共に振るわれる一閃】
【朔夜はそれを如何にか受けんとするが、だが然し。構えた刀には、一向に衝撃は来ない】
【見れば、敵手の剣尖が捉えたのは彼自身の太腿であり――】
【ややあって、彼は光となって消えてゆく。それを確認すると、彼女はがくりと地面に膝を着き】


――……失態、だな。


【短刀を手放し、小さく語散ると目を閉じた。その周囲に、ふわふわと霞は躍り】

【次の瞬間には、それらは硝子様の結晶で出来た四ツの刃へと変じ。外敵を牽制するように、辺りを浮翌遊し始める】
【ぴし、ぴし。霞は傷口を抑える左掌の内にも凝集し、同じく結晶して徐々に傷を覆っていった】
【とは言えど、その効果は精々が軽い止血程度だろう。応急処置にしても、粗悪だ】

【その全てが終われば、彼女は静寂の中。独り、緩く瞳を閉じた】
//……此方こそ申し訳ありません。お疲れ様でした、有り難うございました
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 08:46:45.72 ID:fXux31Rgo
【どこかの廃屋――…、佇む一人の青年】
【癖のある茶髪、穏やかな青の瞳。ぐっと体を伸ばし、大欠伸】


くぅー…、まだまだ眠いっス。


【穏やかでないのは、纏う黒のコートが機関員の証で有る事…】
【……、…尤もこの証は、機関に関わった者でなければ気付けない程の】
【ちいさなちいさな、自己主張であった】


――…、あ。歯磨き忘れた。


【ついでに言うなら――…、馬鹿であった】

/12時までですが、よろしければ!
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 10:05:40.39 ID:fXux31Rgo
>>517
/ラジオの方に移行ですー
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 11:32:21.12 ID:jBg8hqWwo
【水の国】
【近くに広大な森がある、自然の多い街並み】
【その中を、億劫そうにゆっくりと歩くのは】

……あー、あちこち痛い。物凄く痛い
やっぱり一日やそこらで回復なんて無理だって……

【顔には、右眉の上から瞼を通過し、頬に至る幅の広い傷】
【首からは聖ユダのメダイのペンダント。両腕に真紅の籠手を装備した、灰色のロングポニテの少女】

【見れば、腕や首に包帯が巻き付けられており、怪我人という事は明白で】
【衣服にも幾らか、血の汚れが残っている】


………ん?

【少女は、歩いている最中、何かに気付いた様に立ち止まる】
【きょろきょろと周囲を見渡し、最終的に視線を向けたのは、一つの建物】
【既に営業を中止した、小さな薬屋の建物で】

……おかしいな……

【少女は怪訝な顔をし、建物へと近づき始める】
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 11:43:39.55 ID:qdlnjgxJo
【街中】

買い物は許可が下りなかった。悪く思うな
ただ──食事程度なら可能とのことだ
貴様も支部内だけの生活はつらかろう

「────、……」

【2人の人物が、休日の街を静かに歩いていた】
【1人は女性。櫻国特有の黒髪を、赤い髪紐でポニーテールに纏めており】
【紺色の小袖に袴、更にその上から矢張り紺の羽織で身を包んでいる】
【彼女の左腰には、漆塗りの施された鞘に収められた刀が提げられていて】
【ざ、ざ、と。地面を擦る独特の足音と共に、彼女は歩む】

【もう1人は、性別不明の人物だった】
【身の丈は然程高いわけでもないことから、女子供の類だろうか】
【質素なローブを纏い、頭部をすっぽりとフードで覆ったその姿は】
【或いは「お忍び」で街に来ているようにも見え──】

【ふと、ローブの人物の足が止まる】
【ローブの人物の顔すら、フードの所為で碌に見えもしないが】
【その人物は明確に、一つの屋台を見つめていて】

──飴細工、か。
一つ食べるか?見るだけでも別に構わんが。

「……、!」

【羽織の女性が、低い声でそう呟くと】
【ローブの人物は嬉しそうにフードを僅かに震わせ。ととと……と屋台に近付いていく】
【近付く先は飴細工が売っている露店】
【水色の花や白いウサギなど、様々なものを象った飴が棒にさされて売られており──】
【羽織の彼女は、はしゃいでいる子供のようなローブの人物をゆったりとした足取りで追いかける】
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/12(日) 11:56:11.87 ID:Gd2FxMADO
>>456(セラフィナイトさん)


――――………。

【もし、少女がそのまま起き上がれなければ、】
【その涙で滲む視界には、城門のてっぺんの次に少年の姿と刀が向けられている映り込むだろう】


………降参…ですか…?

僕も貴女ももう十分闘ったでしょ…?もうお互いにボロボロじゃないですか……。
これ以上は、もう貴女を傷つけるのは…辛いですッ

…だからお願いです。「降参だ」とただその一言で良いんです。
それだけで、この闘いは終わるんです…

【そして、そう終戦を要求するだろう】
【といっても少女に闘志があるなら別な話なのだが……――】

/返レスしておきますね
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 12:00:39.29 ID:A7/umoWto
>>519
【Yシャツの左袖をひらひらとさせながら歩く人影が一つ】
【白い髪は、普段はワックスでセットされているが、今はそんな事は無く、なんかちょんまげチックに頭の上で結ばれていて】
【首もとや袖口、そして頭には包帯が巻かれており、怪我をしているのが分かる】
【右目には、白いガーゼの眼帯をしており縦に裂くように一閃の傷が走っているのが分かる】
【左の袖は根元からひらひらとしており、彼が隻腕であることを示していた】
【腰にはかなり丈夫そうな作りのベルトポーチが巻きつけられていて、中はパンパンに膨らんでいた】

だー……、おとなしく寝てられるかってーの。

【しかし、歩いていて、ちょっと痛みがぶり返してきて】

――っ、ぐ……。
痛み止めでも、売ってねーかな。

【総つぶやき、周囲を見回すと、薬局を見つけ、歩いて行く】
【すると、直ぐ近くにはポニテ少女が】
【何やら怪訝そうな表情を浮かべているのが気になったのか、話しかける】

……どした、なんかあったのか?

【割と、気さくで話しやすい声色と表情である】
【しかしながら、格好がぼろぼろ過ぎる。まるで今しがた病院から抜けだした入院患者≠ゥのようなかんじだ】

//マダイマスカー
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 12:11:08.83 ID:fx7LV6JSO
>>521

――――――、

【刀の切っ先を視界に入れて、思い出す、「データベース」に載っていた単語】
【「捕虜」、だとか「尋問」――冷静な頭で考えれば、この護り手たる少年はそんなことはしないだろうと思っただろうが】
【下へ下へ降下していく脳回路は、そう前向きな結論を見いだしはしなかった】


――――するもん、か――ッ
今は、もうダメだけど……っ、次会った時には必ず、
――――――必ず殺してやるッ!!


【――救いの言葉に、呪咀を吐き返す】
【上体を捻り、無様に地面を這いずって――】


――――っ、


【最後の最後。ひとつだけ残っていた「左足」の球体を炸裂させて】
【浮翌遊する城、少女はその岸の向こうへと】



   【どこまでも、どこまでもどこまでもまっすぐに、おちてゆく】



【風雲統主の城攻防戦・城門前フィールド――≪No.119≫、逃亡・敗北】


//お疲れさまでした、ありがとうございましたー!
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 12:12:23.44 ID:jBg8hqWwo
>>522

………ん?

……うわ、酷い。色々と酷い
なんだか浮浪者を一晩無理矢理徹夜させたみたいになってる

【接近してきていたことは、きっと気付いていただろう】
【だがそれが、此処までボロボロな人間だと予想はしていない】
【自分より酷い怪我人を見て、少女は怪訝そうな表情を深める】

【尚、この少女と相手と、おそらく所属は同じ組織なのだろうが】
【臭いを記憶する程、顔を合わせて居ない。容姿は変わり過ぎて分からない、と】
【少女の側から記憶を喚起させられることは、おそらく無いだろう】


……いや、ね。ちょっと……

【声を掛けられても少女は言葉を濁し、建物に近づく】
【シャッターは下ろされていて、建物に入ることは出来ない様に見えるが】
【鼻をぴくぴくと動かし、少女は首を傾げ】

……ねえ。薬屋って、実験動物とか飼育してたりすると思う?

【相手に対し、やや珍妙な印象を受ける質問をした】


/マダイマシター
/所用やイベントの事もあり、五時ごろまでには終わらせることになるかと
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 12:18:08.31 ID:A7/umoWto
>>524
その例えは面白いな。
残念だけど、浮浪者じゃねーよ、どこにでも居る唯の高校生だ。

【唯の高校生にも見えない少年だが、そんな事を冗談メカしながら言っていて】
【相手の姿を見て、首を傾げて記憶を掘り起こしてみる】
【数秒後、思い出したように口を開き】

んー……、もしかして、Justiceのメンバーか?

【そう、問いかけるだろう】
【名簿等で、ある程度メンバーの顔は覚えている】
【きっかけがあれば、少年は思い出せた。割とそういう点では豆故に】

【そして、少女が近づくのに着いて行くように、少年も足を進めて】
【建物に近づいていき。投げかけられる質問に、首をひねって】

……そう言うのは製薬会社の仕事だろうよ。
普通の*屋なら、あり得ないと思うけど。

なんか、気になることでもあるのか?

【すっ、と細められた左目は、一転して真剣な様子を伺わせる】
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/12(日) 12:19:47.37 ID:x1MKMdkLo
>>520
/まだ居られますかー
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 12:25:02.16 ID:qdlnjgxJo
>>526
/いるよっ
/いるけど次の返信遅くなるかもー
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 12:27:24.19 ID:jBg8hqWwo
>>525

この世界、ただの学生なんて珍しいかも知れないけどね
教育を公的機関に任せないで、家や村単位でやってたりするし
或る程度の年齢になったらもう働かせてたりするし……と

……この顔とその所属、セットで売れてる覚えはないんだけど
会合か何かで顔合わせたっけ?

【世間に一般的に知られる様な位置には居ない、なら知っているのは身内だろう、と】
【あまり深く考えずとも答えには行きあたって、相手の身分の確認を行う】
【名簿で顔が確認出来るかは知らない。顔写真の撮影の有無も然り】


【シャッターの降りた建物の、周囲を足音を消して歩きながら】

だよねー。街の薬屋のやることじゃあない
ましてや、こんなふうに店じまいした所だったら尚更……
……こんな多種多様、飼ってるとも思えないし

【少女はやがて、窓を見つけてそこで立ち止まる】
【カーテンはなく、部屋に灯りも無く、外から覗きこんでみれば机も無い】
【完全に空き店舗となっている事が分かる一室】

んー……身内、だよね?ちょっと確認するけど
汚い事全部許せないって真面目さんタイプか、そうでないか、どっち?
後者だったら付いて来てくれると嬉しいし、前者だったら……逃げた方がいいかも
いきなり、不法侵入から始める事になるしさ

【小さな跳躍。右足がひらめき、靴の側面が窓ガラスに叩きつけられる】
【ガラスは粉々に砕け散って、部屋への簡素な入り口と化した】
【少女はそこから、建物の中へと入っていこうとする】
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/12(日) 12:30:38.40 ID:x1MKMdkLo
>>520>>527


【――、その屋台、彼女達に続いて近付く人物が一人】
【此方もどこか、はしゃいだような表情で。 『幼さ』が少し目立つ】


 …、…… 丁度良かった。


【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】

【呟く彼、左手には『花束』を抱きかかえており――】
【幾許か隈の浮いた目元。其れを少し細めて、飴を見遣ると】



――……、……ぁ。


…、…スイマセン――、お先にどうぞ。



【此処で初めて、『二人連れ』に気付いたのだろう――】
【『子供』が居るからだろうか、先に注文が出来る様に、一旦屋台から離れた】


/はい、了解です宜しくお願いしますー
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/12(日) 12:36:52.68 ID:Gd2FxMADO
>>523

――――…。

【少女は逃げていった】
【少年はもう何も追いかける事はせずに、ただ少女を見送っていく。】


………良かった

【少年は、最後にそう呟いて】
【彼が護りきれた門の中へと戻っていくのだった。】

【門前の闘い・勝者――――護】

/乙でした!
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 12:39:23.57 ID:A7/umoWto
>>528
ま、俺は学生やりたいからやってるだけだしな。
と言っても、まあ礼に漏れず最近行ってないから単位やばいけど。

【右手でちょんまげチックに縛った髪をいじりつつ、そう答えて】
【相手のその確認の言葉に】

この前の会合は一応出てるよ、そん時にひと通り顔は確認してたしな。
之でも覚えはいいタチさ。
不安に思うなら、一応名刺でも。

【そう言いつつ、ベルトポーチから手慣れた様子で名刺を取り出して差し出した】
【名刺には、統一征斗会新聞部部長/編集長兼Justice所属という肩書きと】
【谷山 基樹[タニヤマモトキ]という名前が書かれているだろう】

……どうにも、きな臭いな。

【少年も慣れた様子で静かに動き、窓の近くへ行く】
【そして、少女の問に笑いを浮かべて】

目的のためなら手段は選ばないタイプだな。
つーワケで、着いてかせてもらうさ。

【そう言うと、右手で窓枠を掴み、中に入り込んだ】
【一応とばかりにベルトポーチから小口径の拳銃を抜き右手に握っておく】
【そして、部屋の中を見回すだろう】
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 12:49:59.32 ID:jBg8hqWwo
>>531
【時系列、幾らかの前後】

名刺……谷山?

……あー、名前は見た事ある、顔はどうだったっけ……

【差し出された名刺を受け取り、名前を確認】
【所属に関しては、名前が正しければそれで間違いないだろう、という程度の認識に留める】
【魔術協会所属の学生としては、無縁と言う訳でもない組織の名も見えたが】


【名刺はポケットにねじ込んで、それから窓を粉砕して】
【室内に飛び込んだ少女は、身を低くして空気を吸い込んだ】
【頼るのは嗅覚。床の近くを流れる、幾らか冷たい空気の臭いを探りながら】

その目的が、Justiceの目的と一致してるなら……そういうタイプの方が有り難いんだよね
自分の目的最優先、だったら流石に困るけど………っと

【埃の被った床の上、部屋の隅々まで探る】


【部屋を見渡せば、見事に何も無いことが分かるだろう】
【棚にも、床に固定されたカウンターにも、何も置かれていない。椅子もない】
【床にも、入口のドアノブにも、埃がうっすらと溜まっている】
【つまり、外部からシャッターを開けて、この部屋に入った人間は、ここ最近は居ない筈だ】

【だが床には、少女のものでも谷山のものでもない、別な靴痕が一つ】
【それを追っていけば、少女が臭いを追いかけているのと、同じ場所に到達するだろう】
【カウンターの影、床板が一部、金属になっている】
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 12:58:50.83 ID:A7/umoWto
>>532
【谷山は中に入り込むと同時、左目を蛍光色に光らせ視覚聴覚を強化した】
【鼻に関しては目の前の少女がカバーしてくれると予想したし、怪我をしている現状、あまり能力は使用したくない】

ま、一応そうそう反する事はしないさ。
最優先するのは自分の目的より自己の正義だしな。

【そう言いつつ、足跡を発見した】
【そこから推理して、暫く人は来ていないと知る】
【そして、足跡を追って、カウンターの奥にたどり着くと、床板が金属で】

外れたりするか?

【そう聞きつつ、しゃがんで床板を見て触ろうとする】
【隙間か何かが無いか、左目で確認をしているようだ】
【一応その間も周囲に警戒は張っている。何かが起こってもある程度は対応できるはずだ】
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 13:00:39.47 ID:qdlnjgxJo
>>529

すまぬ、悪いな
ほら、どれがいいんだ。早く選べ

【ローブの人物は先に屋台に辿り着き、飴を眺めていたため青年に気付かなかったのだろうか】
【後から追いついた、羽織の彼女が低い声で一言、謝罪をいれ】
【飴を眺めている人物に、早く買い物をすませるように告げる】

「────んっと、じゃあ、超、これ」

【──フードの中から紡がれた声は、或いは】
【彼にとって、聞き覚えのあるものだったかもしれない】
【選び取った飴は、季節はずれの雪だるま】
【其の声質は少女の物。其の口癖は──】

雪だるまか、涼しげがあって逆によかろうな。

それにしても、花束、か──どこかで結納でもあるのか、青年
それとも墓参りか、誰ぞかの見舞いか。
飴を求めるのならば、或いは恋人との逢瀬か?

【ローブの──少女の声を、遮るかのように】
【羽織の女性は、青年の花束を見てそう問いかける】
【最も表情に笑みは無く、あくまでも感情の分からぬ仏頂面】
【或いは、感情を表に出すのが苦手な人種なのかも知れず】

/ただいま戻りました
/では、よろしくお願いします!
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 13:09:24.35 ID:jBg8hqWwo
>>533

……貴方の正義が、Justiceの正義と食い違うことが出来たらどうする?
正義の為にっていうなら、正義を目的と言い換えてもあんまり変わらないだろうけど
例えば……貴方が守りたいと思った人間が、殺さないとJusticeに大きな害を為すような人間だった時とか

【少々、思った事でもあるのだろうか。少女は、意地の悪い質問をする】
【この世界、「肩書きが欲しいから」「情報が欲しいから」組織に所属する者など、幾らでも居るだろう】
【が、Justiceに集まる人間はそうでない『筈だ』と、少女は願っても居て】
【ならこれは、軽く試す程度のものなのか?】


……割とあっさり。隠し方が緩いね……怪しいくらいに、さ

【金属の板は、ただの蓋の様なものだ。隙間はないが、小さな取っ手の様なものは有り】
【それを掴んで持ち上げようとすると、予想より軽かった様でひょいと持ちあがる】
【その下は、暗い通路。暗視能力が高ければ、深さは3m程度と見えるだろう】
【僅かだが、何処かからか灯りも入っているらしい。完全な闇にはなっていないが】
【その灯りも、視界がゼロにならないという程度の気休め具合だ】

……どうする?一人で行くか、二人で行くか、二人で入って分かれるか
一応言っておくと、蓋開けたら臭いは強まったよ……棺桶掘り出したみたいに、ね
病院の死体置き場まで、トンネルでも繋いだのかと思った

【少女の言葉は、先程まで追っていた臭い≠ェなんだったか、分かりやすく伝えている】
【此処から、どう行動するかは、比較的自由に選ぶことが出来るだろう】

【周囲に、今の所の変化はない。一般人はガラスが割れた音に、「また喧嘩か」とでも思うのだろう】
【暫くすれば自警団くらいは確認にくるかも知れない】
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/12(日) 13:13:32.92 ID:x1MKMdkLo
>>534

【――どこか、聞き覚えの有る声】

【『材料』としては、十分な物を持っている――】
【それこそ“本人”に会った事も有れば、“人形”の話も聞いている】
【加えて、『集積情報』……、】


……、……ん、いや――うん、 『墓参り』に入るんでしょうか。


【――だが、眼前の平穏≠ニ其れ≠ヘ直結しない】


…、…昨日、なんですが――知り合いが…、ですね。
お葬式とかはまだなんですが、お供えだけでも、と思いまして。


【…、…昨日@Lった出来事、と言えば、一つ思い浮ぶかも知れない】
【見れば青年が疲れた様に見えるのも、『其の為』なのかも知れず】
【――、ならば、少なくとも『知り合い』の素性は押して測るべし、か】
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 13:22:58.84 ID:A7/umoWto
>>535
【少女のその質問に、少年は迷いなく答えた】

それなら当然Justiceを抜けるさ。
俺の正義とJusticeの正義は違うんだからな。

Justice in my heart.

己の想いに正直に動くことが正義となると思っていてね。
役職も肩書きも結局は飾りに過ぎねぇよ。
そんなものに縛られて動けなくなるくらいなら、そんなもんは要らない。

善だろうと、悪だろうと。俺の立つ場所が俺の正義を貫く場所だからな。

【元々、組織に属するには向いていない性格だ】
【そして、己の義の為ならば、組織にも離反すると同じ組織の物に言う辺り度胸があるのかバカなのか】
【まあ、先日の戦いで元カノッサ機関の支部長の手を取り、引き上げようとする当たり、やはり、いつかは離反の可能性はあるのかも知れない】
【この答えは、彼女の満足のいくものだったろうか?】

【そして、蓋が開き、その奥からは死臭が来る】
【そして、暗い様子を見て、拳銃をベルトポーチに仕舞い込みペンライトを取り出した】
【ガートルッド謹製でかなりの光量を持っているものだ、探索には役立つだろう】
【普段であれば、能力の使用を躊躇わないが、病み上がりどころか未だ療養中、負担を裂けるために道具を使うつもりだ】

んー……、能力使っとけば、一応一人でも大丈夫だろうけどな。
俺もアンタも、けが人だし、俺は隻腕。正直言うと、ひとりで行くのは不安だな。
もしそっちがよければアンタに同行したい。

【思考を回しつつ、そう答える】
【ライトを口に加えれば拳銃も使えるだろうが、すこし心もとないと思ったため、ともに行くことを求めた】
【死臭には、割と慣れているのか、それほど反応は見せていない】
【思い出したように、少女の顔を見て、問いかける】

そういや、名前なんて言うんだ。
俺はさっき名刺渡したけど、谷山 基樹[タニヤマモトキ]だ。
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 13:23:00.32 ID:qdlnjgxJo
>>536

【羽織の彼女は、ローブの少女の飴代を払うためだろう】
【袖の中から、矢張り紺色の小銭入れを取り出し。丁度の代金を店主へと払う】
【ローブの少女はそれを見てやっと、ぺろぺろと雪だるまの飴を舐めはじめ──】

昨日──なるほど、な
すまない、野暮な事を聞いた
……遭って間もない人間が言うのも難だが──冥福を、祈る。

【「お供えだけでも」──その言葉に、女性の動きが僅かに止まる】
【「同僚」か、其れに値する人物には到底見えなかった。ならば、対抗組織の者か】
【そんな思考がつぃと浮かぶも。決して、敵意や殺意などは見せず】
【逆に、彼の知り会いの死を悼むような態度でそっと、目を伏せた】

【そして──羽織の彼女の元へ、ローブの少女が戻ってくる】
【少女は下を俯いたまま、無心に飴を舐めていたが──彼らの話を聞いていたのか】
【或いは、「彼」の声を、聞いたのだろう】
【ぴく、と肩を震わせ。緊張するかのように、飴を舐めるのをぴたりと止めた】
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/12(日) 13:35:06.64 ID:x1MKMdkLo
>>538

【女性の言葉と目礼に、軽く微笑んで】
【「ありがとうございます」――と、そんな言葉を返し、此方も軽く一礼】


……、… 妹さん、ですか?
良いですね――僕は兄弟が居ないから、羨ましいです。


【――話題が暗くなった事を感じ取ったのだろうか】
【少女を見遣って、そんな問い掛け。 後、屋台に近寄ると】
【…、…年甲斐も無く、何処か楽しそうな表情で、飴を選び始め】


(…、…そう言えば、名前名乗ってないな――。)


【……或いは、自らにとっての墓穴≠ニ成り得るかも知れない其れ】
【相手が機関員である事を警戒する事も無く、暢気に考えていた】
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 13:38:32.09 ID:jBg8hqWwo
>>537

……なら、良いや。その辺りを分かってるなら、多分大丈夫
組織に所属して利を得るなら、利を返す義務もある……当たり前の事だけどさ
「正義は人それぞれ」なんて聞こえはいいけど、要は「自分は正しいんだ」でしょ?

Justiceの構成員である以上、正義は貴宝院 織守のそれを選ぶべきだと思っててね
でも、自分の正義を通す為に抜ける事を選べるなら、それはそれで良いんだと思うよ

【少女の思考は、所謂『副官』的なもの。トップをトップとして盛りたてる為のものだ】
【Justiceに所属するというのは、施設の使用や情報の提供など、様々な利を得られる】
【そればかりではなく、肩書きそれ自体ですら、この世界では力を持つのだ】
【その恩恵に預かる以上、自分を曲げる程度の事は出来なければ困るが】
【曲げられぬ一線というものはある。それに触れた時、どうするのかは、知っておきたかった】
【まずは満足、という所か。少なくとも、不満の声は聞こえない】


ん、名前?ああ、そう言えば名乗るの忘れてたっけ
私は吟雪、これでもそこそこにJusticeの古株だよ
まあ、初期メンバーに比べたら結構遅い参入なんだけどさー

……で、付いて来るんだね?だったら、一応だけ言っとくけど……
何時でも、全力疾走する覚悟は必要かも。危ないと思ったら逃げるつもりだからさ

と、着地は大丈夫?

【ペンライトで照らされた床下。やはり、3m程度の高さは変わらない】
【足元は平坦だから転ぶ危険はないだろう、身のこなしが優れていれば着地は十分に可能だ】
【そして、降り立って周囲を見渡したのなら】

【下水道によく似ている、とでも言おうか。そんなに広くはなく、音が良く響く場所】
【死臭は、きっと鼠の死骸などのそれもあるのだろう、あちらこちらから漂っていて】
【道は基本的に一本道。途中で枝別れしている場所も、覗きこめば直ぐに行き止まりが見える】
【今はペンライトに掻き消されているが、先程まで僅かな光が差し込んでいた方向は】
【緩やかな空気の流れが運んでくる、一際強い死臭の元凶となっている】

……食欲の湧いてくる臭いで良い事だねー、こりゃ夕飯に困らない
どこの誰が経営してる弁当工場だか知らないけど、破産は間違いないや

【吟雪はこともなげに飛び降り、足首と膝で衝撃を吸収、音も無く着地して】
【自分の鼻でなくとももう捉えられる濃度の死臭に、皮肉を吐き捨てた】
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 13:48:32.63 ID:qdlnjgxJo
>>539

──あぁ、妹だ
歳は少々、離れているが

【妹か、の問いかけに──羽織の彼女は「嘘」をつく】
【感情の見えぬ其の表情から、彼女の嘘を見抜くことは難しいだろうが】

【しかし其の会話に対して穏やかな心情でいられないのが、ローブの少女】
【彼女はこの先どうしたものかと、飴を持つ手に僅か、力を入れ】
【何度か、青年の方を見上げようとフードを揺らしていたが】
【其の時──青年が、屋台の飴に気を取られている時】
【羽織の女性が、ローブの少女を軽く小突き──】

「…………っ、か、香織って、いう、のっ」

【──「話を、あわせた」】
【咄嗟の義名。咄嗟の反応。少しぎこちないところがあるのは、致し方ないもの】
【ローブの少女は更にぎゅうと、飴の棒を握りしめ】
【ふるふると震えて、地面へ視線を落とす】

  【──大声で助けを求めれば、羽織の彼女の刃が自分に向くと、そう思ったのだろう】
  【だから、ばれるわけには、いかなかった。ばれたら、「酷い」ことをされると】
  【ローブの少女は、そう、思っていたから】
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 13:49:32.89 ID:A7/umoWto
>>540
まあ、もし俺が離反することになったとても。
その日まではJusticeに協力するつもりは十分にあるさ。
組織ってものに所属する事がどういう事かなんて、ガキじゃないんだから知ってるしな。

俺は俺が正しいと信じているから迷いなく正しいと思うことをするだけ。
ま、言ってしまえば唯の自分勝手だわな。
それでも、俺は自分勝手を貫くつもり、ってだけさ。

【己が絶対的に正しい訳ではないことを谷山は知っている】
【そして、正しい訳ではないこと知りながら、正しいことを信じて前に進むのも又谷山だ】
【もしいつか離反するとしても、其れまでは谷山はJusticeの構成員としてしっかりと動くと、そう宣言した】
【割り切った答えだが、分かりやすい考えだろう】

吟雪センパイ、とでも呼ぶかね、じゃあ。

……あ、やっぱ無し。
取材モード以外で敬語を使うのは苦手なんだよ。

じゃ、吟雪。
一応新米だけど、よろしくさん。

【そう、軽く冗談っぽく言葉を紡ぎ、砕けた口調で話すことにしたようだ】
【吟雪の着地は大丈夫か、という問に足をぱんぱん、と叩いて】

之でも、元$場ジャーナリスト。
戦いより逃走のほうが慣れてるさ。足腰に自身あるしな。

【谷山は、そう言いながら飛び降り、衝撃を殺して着地】
【すっ、と縮めた膝を伸ばし、立ち上がって】
【ペンライトを軽く周囲に向け、場所の確認をする】

……臭っ……。

【鼻が曲がりそうな死臭。嗅ぎ慣れていても不快には変りない】
【そして、皮肉じみたその言葉に苦笑を漏らし】

こんなトコロにいちゃ、病気になっちまう。
薬局に入って調子悪くするとか本末転倒、だしな。

ぱっぱと奥いっちまおうじゃねーか。

【そう言うと、一本道を早足で歩いて来る】
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 14:03:43.90 ID:jBg8hqWwo
>>542

……昔の城攻めでは、死体を投石機で投げ込んで疫病流行らせるって手も有ったらしいけど
今の時代でも、十分すぎる程に有効な気がしてきたねー……
あー、鼻がおかしくなりそう。何でこんな所に来たんだか……いや私がそうしたんだけど

……此処までは、何も無し
ここから先は、結構色々ありそうだけど……

【「此処まで」と言うまで、然程歩きはしなかった】
【光の漏れていたのは、壁面の扉の隙間。暗さで見えづらかったが、近づけばはっきりと分かる】
【ドアノブもあるが、奇妙な仕掛けなどはなく、簡単に開けられそうに見える】
【尤も、此処までは然程珍しくも無い。長時間歩かされるのは、誰だって嫌なのだ】
【隠し通路に入ってすぐ近くに、目的地があってもおかしい事は何も無い】

【中の誰かに発見されるとか、そういうことは考えていないのか】
【気配を消すことも声を顰める事も無く、ドアノブに手を掛けて】
【一思いにガチャリと開ければ、部屋の中の灯りが通路を照らす】
【白色の蛍光灯は、むしろ日の光よりも光源が近い分、目には不親切だったかも知れない】


【部屋は、談話室の様に見えた】
【ソファがあり、コーヒーマシンがあり、水道があり】
【あまり広くはないが、それはここが複数の部屋への通路も兼ねているからである】

【部屋には、更に扉が三つ。うち一つは半透明の板の様な素材で出来ている】
【透けて見える向こうは、動力室だろうか。扉を開けずに機器の状況を確認出来るシステムで】
【残り二つの扉は、赤と青にそれぞれが染められている】

【赤い扉に近づいたのなら、その向こうから、獣の鳴き声を聞く事だろう】
【青い扉に近づいたのなら、その向こうから、人の話し声を聞く事だろう】

………どうする?

【吟雪も、ここまでくれば口数が減る。二つの扉の内、どちらを探るか】
【或いは、一つずつ調べるという手段も、無くも無いのだが】
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/12(日) 14:05:14.34 ID:Oivn+FTu0
【櫻の国、街並み】

はァ…どォにも歩き辛いな……

「もうっ、文句ばっかり言ったらだめだよ?支えてあげないよ?」

【一人の少年と、それよりも些か幼い少女が歩いていた】

【少年は彼女に支えられつつ、特徴的な服装二人で街並みを歩んでいた】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は新しいが、左足に酷くえぐれた傷痕があり】
【歩くのに不便をしているようにも見える】

【それを支えるように手を繋いでいる少女】

【周囲を穏やかに安らがせる空色の長髪】
【それに相対するかのような深い漆黒の双眸】

【未だ9歳程度、柔らかい表情が浮かんでいる】

【浴衣に近い、藍色の着物を常に着用しており】

【にこやかに笑う表情に、一片の邪は含まれていなかった】

―――とは言ってもなァ…お前ェに支えられてるとどォにもモチベーションが上がらないんだよなァー

つか、マジで恥ずかしい、とはいっても一人では歩け無ェしな……はぁ……

「……怒るよニコ、とゆーか怒ってるよニコ?」

【少年の深いため息に苛立ちを感じたのか】
【柔らかい表情の少女の額に僅かに怒りが感じられる】

【とぼとぼと、支えられながら歩く彼らは】
【歩みからして支杖を探しているのであろう】
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/12(日) 14:05:21.22 ID:x1MKMdkLo
>>541


【飴を『数本』選び取ると――、片手では持てない事に気付いたのか】
【屋台の人物が気を利かせて、紙で包み。 袋に入れてくれた】
【片手に花束、もう片方の手に飴の入った袋…、…金を払うと、何処か、ちぐはぐで振り返って】


(……、? ――何か、悪い事したかな。)
(単に『人見知り』なだけ…、…だろうか。)


――、― 『香織』さん、ですか。


【――『怪しむ』と云うよりは、『何となく違和感』と云う感じだ】
【原因も、自分の何かが彼女を怖がらせたのだろう、と推し量る】

【『香織』の前。 170cm強との身長差を縮める為、少し姿勢を低くして】
【右手に花束を移動させると――、彼女の頭へと、左手を伸ばし】



僕の名前は、森島 京≠ナす―― 別に、怖い人じゃ有りませんから。



【――『機関員』ならば、誰もが知り得るであろう名】
【実質的には、女性≠ノだけ其れを告げる形で……、微笑と共に、名乗った】


【……無論、一連の行動は女性の阻害し得る物だ】
【その場合でも、森島は十中八九に自らの名を名乗るだろうが――】
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 14:05:21.60 ID:7gtgcpyxo
【ビル:屋上】

【フェンスなどの安全対策は無く、ベンチが一つだけ置いてある殺風景な屋上】
【しゃがみ込み、階下の景色をぼんやりと見つめている小柄な人影が一人】

羽があれば、飛べるかな……。

【銀髪を赤いリボンでサイドポニーに纏めている、林檎色の瞳の少女】
【七つの色違いの星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:10:42.13 ID:A7/umoWto
>>543
だー……、くそ、くっさい……。
鼻をつまみたいが残念だけど腕一本。
隻腕は辛いなぁ、さっさと義手出来ねーかな。

【ライトで先を照らしつつ、そんな愚痴を漏らして進み】
【歩き、中に光を見つけて、ライトを仕舞い拳銃を取り出した】

……未だ誰か使ってやがるな。
ったく、きな臭いにも程があるぞ。

【拳銃を握る手に力を込めて、警戒しつつ後に続いて中に入る】
【目に光が入り、しょぼしょぼして、何度か瞬きをして光に慣れる】

…………こりゃ又、凝っているこって、まあ俺はお断りだけど。

【そんな事を呟きつつ、赤と蒼の扉二つを見て】
【吟雪のその言葉に、人の方を指差す】

……会話中ってことは、警戒していない状況だ。
乱入して制圧するのも割と楽だと思う。
……それに赤の方はなんとなく腰が引ける。
実験動物閉じ込めてるとかだと、洒落にならねーからな。
だから、青い方行って、中の人ぶちのめして話聞き出すほうがいいんじゃないか。

【そんな結論を出し、拳銃の安全装置を外しトリガーに指を掛けた】
【何方に行くとしても、谷山はついて行くだろう】
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 14:13:08.86 ID:ImAIp6jG0
>>546

―にしてもあちぃぃな…

『ふにゃ〜』

【道端を気だるそうに猫を連れて歩く少年】
【服装は黒いパーカーに青いジーンズ】
【首もとには季節はずれな血のように真っ赤に燃える赤色のマフラーを巻いている】

もう少し太陽も離れてくれねぇかな…
こうじりじりとさぁ…暑苦しい…

『にゃぁ〜』

【暑苦しいのは自分の服装である】

【もしかしたら屋上から見えるかもしれない】
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 14:18:16.26 ID:jBg8hqWwo
>>547

……隠すつもりの薄い入口に、隠すつもりもない存在に
此処まで揃えられると、どんな迎撃手段が有るか分かったもんじゃないけど……

………下手な盗人が紛れ込んだくらいだったら、赤の扉の向こうに仲間入り、とか?

【これは冗談にしても、この場所の隠し方は温すぎる】
【少しやる気があり度胸があるならば、此処を見つけるまでに大きな障害はないのだ】
【ならば、見つけられて問題が無い、そういう対処をしてあると見るべきか】

【蝶番を見るに、扉は押して開ける形。開けてから、扉の影に隠れることは出来ない】
【一方で、中に居る人間は扉の影で待ち伏せが出来るという、如何にもな状況で】


……OK。私が先行して、兎に角駆け抜ける
一拍遅れて入って、私を狙ってるのが居たら攻撃して
そうすれば、制圧は出来るんじゃないかと思う

【それだけを伝え、吟雪は、前傾姿勢を取った】
【「行くよ」と一言。扉を蹴り飛ばし、中へと飛びこむ。此処までに妨害は入らなかったが】

【吟雪の姿が部屋の中へ消える、それと擦れ違うかの様に】
【釣り針のような「返し」を付けた、一本の細い槍が、室内から室外へと投擲されてくる】
【追随して跳び込もうとすれば、丁度正面から向かって来る形になるだろうか】
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 14:18:55.39 ID:qdlnjgxJo
>>545

「──森島、くん」

【「香織」は。頭に手を伸ばされると僅かに震えたが】
【人見知りにしてはその手を拒むことなく──小さく、彼の名を呼んだ】
【奏でられた彼の名は。まるで、「助け」を求めるような其れだった】

森島京──そうか、貴様が、か。
私は天辰桜(あまたつ さくら)……いずれ、また、遭い見える機会があるだろうな。
貴様が、貴様であると言うのであればの話だが

【低く、感情の感じられぬ声で彼女は己の名を紡ぎ】
【語った言葉は、明らかに「森島の名前を知っていた」者の発言】
【だが、彼女は。天辰は彼の名を知って尚、彼に危害を与えるような事はしなかった】
【其れはただ単に、彼女に与えられた任務が「敵の殺害」ではないことに由来しており──】

……行くぞ、「香織」
雪だるまが溶けても知らぬぞ。最も、飴の雪は溶けないだろうが

【──天辰はそう言って、「香織」に、先へ急ぐことを伝え】
【飴の握られて居ない「香織」の手をそっと、握ろうとする】
【そしてそのまま、森島が何も止める事が無ければ──.一歩、二歩と】
【彼女達はその場から、離れ始めることだろう】
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 14:21:39.99 ID:7gtgcpyxo
>>548

【少女は何となしに眼下の景色を見渡していると】
【ふと、こんな季節に暑苦しい物を身につけた少年の姿が目に留まる】

……どう考えても。
マフラーなんか身につけてるのが、悪いから……。

【"屋上から"少年に向かって語りかける】
【声のした方向を向けば、少女の存在に気づくことが出来るはずだ】
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:24:07.35 ID:A7/umoWto
>>549
……どっちにしろ、どっちかに行かなきゃならねーから、迎撃は覚悟してでも行くべきかもな。

【そこら辺の予想がつかないわけではないが、それでもどっちにしろ進むなら行かなければならない】
【だからこそ、対処をしてある予想を立てて進むしか無いと思ったようだ】

【扉の形を確認、谷山は扉の横に立ち、扉から何が飛び出しても大丈夫なようにする】
【真正面に立つのは突入役だけで十分だ】

……了解、出来れば怪我せず終わることを祈っとく。
お互い怪我人だしな。

【そう言いつつ、扉が開いた瞬間拳銃のトリガーに指を掛け】

――うぉ……ッ!!

【はいろうとした瞬間、目の前を槍が通り過ぎ、しかしためらうこと無く中に入っていく】
【左目の光が強まり、五感をより強化し思考加速をする。一瞬、怪我の身への負担で思考がスパークしたが、そのまま中に入り、拳銃を構えるだろう】
【反動は小さく、狙いやすいタイプの拳銃。装弾数が多いため、室内戦には十分に向いているだろう】
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 14:27:01.40 ID:ImAIp6jG0
>>551
ん?上から声が…?

【語られた言葉は聞き取れなかったが】
【なにやら声らしきものが聞こえ顔を上に上げる】

ん…?
人がいる…?

【太陽の光でよく見えなかったが、少女がいた事に気づいた】

なんだあれ…
あんなところで何やってるんだろ…

【ちょっと興味深そうに眺めている】
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 14:32:41.74 ID:7gtgcpyxo
>>553

【少女は、何をしているというわけでもなく】
【ただぼんやりと、物思いに耽っているだけで】

……。

【チョイチョイと、手振りで少年にこちらに来るように促す】
【但し、この少女がいるのは6階建てビルの屋上】
【エレベーターがあるとしても、出向くのは少々面倒臭いかもしれない】
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 14:37:57.59 ID:ImAIp6jG0
>>554
…来い…てか?
…まぁ行ってみるかなぁ

『にゃ』

【少年は猫を抱きかかえてビルに向かうも】

…ってエレベーター無ぇじゃねぇか!!!
階段であそこまでかよ!?

【今のこの時代にエレベーターの無いビルなど少年は始めてみたのであった】
【仕方なく文句を言いながらも階段を上っていく】

め…面倒クセェ

【何とかたどり着き屋上の扉のノブに手をかける】
【めっぽう疲れた顔で】
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/12(日) 14:38:23.04 ID:x1MKMdkLo
>>550


【 ―― 「そうか、貴様が、か。」 】






………、…… ――少し、お願いしてもいいですか、桜さん。



【――、『知っている』事を『知った』今、両者にとって両者の立場は自明】
【「聞いてくれなくてもいいですから」と、前置きして。平静の双眸を背に向ける】


…、…『黒野カンナ』か、『南雲利織』。
この二人の――、どっちかと、会う機会が有ったら、伝えてあげてください。


――、「皆が、貴女達を助けようとしてる。 もう少しの辛抱だ」、って。


【――今、此処で出来るのは、『それ』しか無かった】
【何の希望も無い状況よりは、“一抹の希望”でも有った方が良いだろう――、と】
【『性質の悪い悪人』には見えない桜の、良心に賭けるしか、彼には出来ず】



……、……『香織さん』も、機会が有れば。 お願いします。


【――、或いは、『憶測』程度は有ったのかも知れない】
【それでも強硬手段に出ないのは、それが『憶測』に過ぎない事と、『事態の悪化』を恐れたから】
【外に出る程度の自由は保障されているのなら、それまでも奪う様な真似はしたく無くて】


【――、そのまま、軽く一礼をして。二人の後姿を森島は見送った】



/この辺りでしょうか、お疲れ様でしたー!
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2011/06/12(日) 14:38:24.28 ID:jBg8hqWwo
>>552

「当たったか?いいや、外してしまったらしいね
 喜ばしい事だ、一撃で終わってくれないというのは」

【室内から聞こえた低い声、男のものだろうそれは】
【彼が、この奇妙な武器を投げたのだという事を知らせてくれる】


【青い扉の向こうは、幾つかのカプセルが並ぶ実験施設だった】
【或いは奇妙な色の液体、或いは人体、様々な物がカプセルに入れられて】
【それ等から伸びたコードは、小型のモニタとコンピュータに接続されている】
【研究施設の規模としては、小規模な部類になるだろう。こそこそと作業する場所、当然かも知れない】

随分余裕かまして待っててくれたじゃない……餌が迷いこんだとでも思った?

『……生贄は、もう十分だと思ったが……増えるなら、越した事はない』

【先に飛び込んだ吟雪を探したのなら、彼女は部屋の奥で】
【左腕の籠手で、短刀二本を持った敵≠ニつばぜり合いを行っていた】
【身長差は殆ど無い。寧ろ吟雪の方が背が高い程、相手は櫻の人間か】
【顔は見えない。蛙を象った仮面を身に付けている】

【そして、もう一人。谷山へと槍を投げた、その人物は】

「ゥウェエルカァァアアアアム……だが残念だ、歓迎パーティーは用意出来ないのだよ
 送別会ならば間に合うかも知れない、名前を聞かせてもらえるかな?」

【囚人服を着たままで、靴も履いていない。赤毛の髪も、無造作に伸ばしたまま】
【だが口髭だけは、こざっぱりと整えて、紳士らしさを演出している】
【鍵の外れた手錠を右手に持つその男は】

「……その物騒な武器は、誰を殺す為のものだ?」

【瞬きを忘れたかの様に、瞼を大きく開き、目をぎらつかせていた】
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/12(日) 14:42:19.72 ID:9RjIT10G0
【夜の国 / 海辺】

【まだ海開きはおろか、梅雨季すら去っては居ない】
【それでも。蒸れた街角の湿り気から、爽やかの潮風の微温さに逃げる為】
【月の微笑み始めた波打ち際を訪れる者は、そう珍しくも無い】

………果たして、何度目だろうか
今年もまた、嫌な季節が来るな――

自然の摂理は、受容するしか無いのだろうが
こればかりは――まったく、恨めしく思う事を禁じえぬわ

【――そこに、ひとり少女がいた】

【降り積もった雪にも似た真白の長髪を三つに編んで、二房。両サイドに垂らし】
【赤縁のアンダーリム越しに映る眸は淡い緑、紅のリボンを黒いワンピースの胸に】
【白磁のように滑らかな素足をさらけ出す、儚げな麗容の貌は】
【色彩のイメージに反して、典型的の部類に入る櫻國人の物だった】

【しけた砂に小さな足跡を残しながら、仏頂面で無軌道に散策する彼女】
【その周囲には、なぜだか。不自然な「冷気」が渦巻いており――】
【遠目にも、一面の闇を飲み込む白い靄のようなものとして】
【それは――朧にではあるが、知覚する事ができるかも知れず】


【同刻 / 水の国 / 港】

【永遠の夜天が支配するかの國と違い、昼下がりのこの國の天蓋は突き抜ける蒼穹】
【当たり前といえば当たり前の景色だが。一面の青に白い雲霞が鏤められる――】
【そんな光景は、いつ見たって美しいと呼べるもので】

 【――そこにも、ひとり少女がいた】

んーっ!やっぱり海はいいよねー
アタシの中の血が、塩水を求めてるってゆーか……

あー、宝船でも沈んでたら面白そーなのにっ。

【装いはデニムの半ズボンに、ピンクのパンダがプリントされたTシャツ】
【兎のピンバッジ付きポシェットを右肩から提げ、値打ちのしそうな「紅い指輪」を嵌め】
【紅眼白皙、癖の強い黒髪が特徴的で、小学上級生ぐらいの容姿】

【そんな風采の彼女は、沖に突き出した波止場で、】
【背の低いローブの巻かれた繋船柱の上に片足を乗せ、水平線の彼方を望む】
【――嵐を呼ぶ男や魔法少女がやる、あれだ】
【彼女もする事といえば独り言。しかし表情は対照的な無邪気さを孕み――】


 【君は、見るからに活発そうな水の国の少女に話しかけても良いし】
 【少し近づき難い雰囲気の夜の国の少女へ、コンタクトを図っても良い】
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:44:09.52 ID:A7/umoWto
>>557
(……はいはい、成程。……研究所ってのはどうも好きになれねーな。)

【一瞬、かぁっ、と思考が赤くなった。谷山は元々研究所で実験を受けていた存在】
【この手の事には少し思うことがあるようで。しかしながら思考を冷やして冷静さをすぐさま取り戻す】

……ち、櫻の国とはどうにも最近縁がある。
吟雪、大丈夫か。

【男の姿を見て、桜の国の物だと理解して】
【つばぜり合いをしている吟雪を気にしつつ、もう一人の男に拳銃を構えた】

――わざわざ名乗るか馬鹿野郎。

【そう言いながら足元に威嚇射撃をするだろう】
【覚悟を決めれば躊躇いなく人を撃てるのがこの少年だ】
【男の問に谷山は答えず、睨みつけたまま脳内で思考を巡らせていく】

(……コレは、能力使うのも視野に入れるべきか。ガートルッドに、調整金属貰ったしな)

【ちらり、と己のベルトポーチに視線を写し、直ぐに戻して】
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 14:45:18.66 ID:7gtgcpyxo
>>555

【少女自身は、悠々とベンチに座って待っていた】

……ごめんなさい。
本当は、私の方から出向くべきだったのだろうけど……、
声が届かなかったし……ビルの下まで行く間に、どこか行ってしまいそうだったから。

【めっぽう疲れた顔の少年を見て、まず第一声は謝罪】
【感情は確りと篭っているのだが、無表情であるため少し伝わりづらいかもしれない】
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 14:46:40.36 ID:7rcdRQDSo
【町外れの森】

・・・

【肩に鷹を乗せた茶髪に上下茶色いジャージの少年が】

ぴーすけ、今日の晩御飯何食べたい?

【鷹と会話していた】

「くえー」

また鼠?飽きないね

「くくっく!」

ウサギは邪道?分かったから、食ってらっしゃい

【ナチュラルに会話できているのがすごいと思う。鷹は飛び去り、少年だけが残った】


562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 14:49:36.77 ID:ImAIp6jG0
>>560
…いや、まぁ気にしてはいないけど

【謝れたら弱い人間だった】

しかし、暑いな…
まぁこの季節は仕方ないんだろうけど

【ため息を吐くと少女の隣に座る】
【マフラーを着用したままである】
【馬鹿である】
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 14:56:23.21 ID:7gtgcpyxo
>>562

……いや、仕方なくない。
暑いのは……そのマフラーが、原因だから。

【少々呆れた様子で、少年のマフラーを指さす】

…………だから、外せばいいのに。

【林檎色の瞳で少年の瞳をじいっと見つめて、言う】
【見ているだけで暑苦しいマフラー。少女としては、出来れば外させたい】
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 14:58:21.18 ID:jBg8hqWwo
>>559
【思う事が、的を得ている、としたらどうなるだろう】
【この手の事は、世界では幾らでもありそうだ。だが、国の事も合わせて考えるならば】

……大丈夫、では無いと思うね。ちょっと厄介そう
邪魔はしないつもりだけど、巻き添えにならない様に気を付けて

「……………………ふん」

【蛙の仮面、声だけ聞けば女だと分かるだろうか】
【最後の、鼻で笑うような声を合図に、二人は動き始める】
【狭い部屋の中、だがどちらも最初から最大加速で】
【床を走り切れば壁を蹴り、天井を蹴り、相手の前となり後ろとなりの追いかけ合い】
【後方を取ろうとし合う様は、戦闘機のドッグファイトにも似る】


『ほう、名乗ることを恥じるのだね?君は罪人なのか、知らなかったよ失礼した
 だが勿体無いね。自ら名乗れば、相手に名乗ることを促せられる
 何を知りたいのだね、鼠のお二人よ。知る事はあまり多くないが―――』

【言葉を終えるより前に、足元に着弾。だが、男は下を見ない】
【目を見開いたまま。時折、二秒ほどかけてゆっくりと瞬きをする】


『―――そうか、私が気に入らないのだね?宜しい、ならば戦おうではないか
 私としても、レディとの会談を邪魔されては不機嫌にもなろうものだ』

『我が名はギルバート=ゼーオルム……ブラック・レイン <Mルバート、十年も前の名乗りだがね』

【ブラック・レイン <Mルバート、男の言葉通り、十年も前の犯罪者だ】
【その名を知っていれば、その特徴的な罪状は直ぐに思い当たることとなろう】

【ギルバートが、左手の指をパチンと鳴らす。すると、何処からともなくその手の中に鞭が現れる】
【鞣革の先に金属片を固定し、殺傷力を跳ね上げた、1m程の鞭。俗称は―――】

『―――サソリ鞭。何か吐かせる前に、罪人が死んでしまうのが残念だよ』

【踏み込みは、速度はそこまで速くも無い。だが、余計な動きというものが少ない】
【小さな挙動で男は接近し、谷山の手の甲に、鞭を振り降ろそうとする】
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 14:58:25.11 ID:qdlnjgxJo
>>556

「────っ、」

あぁ、必ず伝えよう。
私に定められた任務はあくまでも「監視」──そして精神状態の管理。
貴様の言葉を伝える程度のことは……許されるはず。

──では、な。森島京。
いずれまた会おう。恐らく次は、戦場だろうが

【ざ、と。地面に足を擦らせ。天辰はそう言った】
【既に視線は街の大通りへ向けられており。黒色の視線に彼は映っていなかったが】
【其の言葉は、彼の伝言を確かに承ったもので──】


「……ニシンは、寒い国の魚です。超」
「だから、寒い国に、連れてきたほうが、いい」
「“氷漬け”のニシンはきっと、保存状態はいいだろうから」


【──「香織」の言葉は、森島の言葉に対する返答にはなっていなかったが】
【紡がれたものは、一種の暗号のようなものだった】
【ニシンとは──とある魔術師の使役する人形の名前】
【寒い国。氷漬け。その言葉から連想される国は、この世界ではたった一つ】
【直接的な言葉ではなく。暗喩で、自身の居場所を明確に「香織」は示し】


【天辰は、それを咎めることなく。ざ、ざ、と】
【地面を擦って歩く際の、特有の足音を立て】
【二人揃って、静かにその場を立ち去って行くのであった】

/お疲れ様でしたー!
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 15:02:05.14 ID:ImAIp6jG0
>>563
…うぇ!?
いや、その、これはその…
このマフラーがないと俺じゃないって言うか…
大事な宝物って言うか…
…そのとおりですねはい

【少女の無言の圧力に負け渋々マフラーをはずす少年】

ていうか、そこまで暑苦しく見えるのかこれ…
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 15:07:40.24 ID:7gtgcpyxo
>>566

うん……。

【即答】

別に、宝物を大事にするのはいいけど……。
季節感も……大事に、しよう?

……そういえば、その猫は?

【少年から目を逸らし、今度は猫の瞳を見つめ始める】
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 15:09:22.27 ID:7rcdRQDSo
なんにしろ、ひまだねぇー

【伸びをする少年】

ぴーすけも居ないし、街にでも行くか

【そして彼は町へと歩き出す】
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:10:12.57 ID:A7/umoWto
>>564
りょーかい。そっちも気をつけて。
俺の能力、未だ扱い慣れてねーから。

(……女、ね。動きが早い。成程強いな。
っつーことは、俺の目の前のヤツも油断は大敵だってことだ)


【仮面の女だけが強いということもあるまい】
【先程の投擲を見れば、危険だということは分かる】
【そして、挑発の様な言葉に口を歪めて】

よく分からないヤツに告げる名は持ち合わせちゃいねーさ。

【そして、威嚇射撃が意味を成さないことを知ると、谷山は戦闘するしか無いと思う】
【ぐっ、と足に力を込め、より強く大地を得る】

……聞かなくても名乗ってくれるのはありがたいな。

……どっかで聞いた名だ。

【ジャーナリストとして警察の事件録を漁っている時に見たことが有ったが良く思い出せない】
【犯罪関係は専門ではないため、其れほど明るくないのだ】

――――あっぶねェ!

【だんっ、と地面を蹴り、バックステップを踏み鞭を回避しようとする】
【手の甲には当たらなかったが、膝を掠めぱっ、と血の華が咲く】

……出し惜しみしてる場合じゃねーな。
……一応質問だ、此処はなんのための場所だ。

【そう呟くと拳銃をベルトポーチに収め、紅い金属のインゴットをその手に握り取り出した】


エヴォル・アルマ――――ブレイズ=I


【直後、手に握りしめる金属のインゴットが粉砕され、谷山の右腕にまとわりついて行く】
【真紅を基調とした装甲に、漆黒のラインが引かれた生物的なフォルムの装甲だ】
【背部にはブースターが付き、移動速度を上昇させていて】

ヒュ――――ッ!

【体を捻り、すぱぁんっ、と軽い動きで相手の顔面にジャブを放つだろう】
【一連の動きはブースターで加速され、その速度をかなりの物としている】
【拳部分の装甲は固く、ジャブでも普通の拳とは比べものにならない威力を生むだろう】
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 15:11:29.60 ID:ImAIp6jG0
>>567


【ショックでしばらく真っ白な灰と化していたが】

ん…あぁ
この猫はちょいと捨てられてたのを拾ってきたって言うか
まぁそんな感じ

『にゃふ』

名前はまだない

【マフラーを綺麗に折り畳みつつ】
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 15:16:50.51 ID:7rcdRQDSo
【街、上空】

久々の飛行は気持ちがいいね!

【両腕が翼、両脚がツバメの尾翼のようになった少年が空を飛んでいる】

ひぃぃいやっふぅぅぅ!!

【大絶叫しているから下にも聞こえるかも知れない】
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 15:17:16.63 ID:7gtgcpyxo
>>570

……それと、貴方自身も暑苦しいから。
マフラーをすると、暑苦しさが二乗に……なる。

【淡々とした口調で、追い打ちをかける】

…………そう……。
ちょっと触っても……いい……?

【返答は聞かず、猫に向かって手を伸ばして】
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 15:19:06.09 ID:ImAIp6jG0
>>572
……

【失意のそこで沈んでいる】
【しばらく、立ち直れそうに無い】

『ふにゃ〜』

【猫のほうから相手のほうに向かっている】
【それほど人見知りはしないタイプらしい】
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 15:26:24.55 ID:jBg8hqWwo
>>569
【吟雪と、蛙の仮面の戦闘を、もしも観察する余裕が有るのなら見えるだろう】
【単純な速度や旋回半径は吟雪が上だ。これが平地なら、然程時間も掛からず捕まえている筈】
【だが、壁から壁へ飛ぶ技術、判断速度、部屋の障害物の使い方など、細かい技量に加えて】
【仮面の女は時々、壁や天井に張り付いて完全に静止する】
【互いに一撃も受けず一撃も与えられない状況だが、その性質は異なるのだ】


「質問に答えろと言うのなら、私の質問にも答えてくれるのかね?
 いいや、どうだろうね。自分の損になる事は、話したがらないのが人というものだ
 どうせ何時か話す必要があるなら、痛みを受ける前に答えれば良いものを」

「……見ての通りだとも。それとも、見ている暇も無かったかね?
 そら、確か私の右手側にあるのには、人の首を挿げ替えた犬が入っていた筈だ」

【見ての通り。この様な研究室で、カプセルに入っているものから想像出来る用途】
【だとすれば、後は答えを出すまで、思考時間は必要あるまい】

「ほう、いきなり顔を潰しに来るとは……思いやりの無い少年だ」

「(が……単発か。あまり慣れてはいないな、技量が経験と釣り合っていないか)」
「(弓矢や槍の穂先に比べれば……一撃で死なないだけまだマシというものだ)」

【顔面へ向かう拳へは、到達に合わせて体を後方へ逸らし、相対速度を落として対処する】
【拳は頭を捉えたが、だが鼻を潰すには至らない。僅かに脳を揺らせたか、という所だろう】
【然し、後退はしない。相手が拳で来た以上、間合いを引き離すのが常だろうが】

【鞭が手から離れ、またパチンと音が成る】
【手から離れた鞭は、床にぶつかるより先に消滅して】
【代わりに、左手から出現したのは、一本の革のベルト】
【それはまるで蛇の様に蠢き、ギルバートの顔に一撃加えたその腕に、絡みつこうとするだろう】
【もしも絡みつかれれば、ベルトは金属も軋む様な強さでの締め付けを加えて来る】
【ベルトの裏側には小さな棘。これは、生身を攻撃する際の武器だろうか】
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 15:28:08.38 ID:7gtgcpyxo
>>573

……これで、涼しくなった。

【少年が沈んでるのを見ると、何となく体感温度が下がったようで】
【最もまだ初夏とはいえ、この少女は汗一つ掻いていないのだが】

…………ん……。

【取り敢えず、ネコのことを両腕で抱きしめようとする】

576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 15:29:26.30 ID:ImAIp6jG0
>>575
……

【いまだに違う世界に行っている】

『ごろごろにゃ〜』

【猫は猫でのどを鳴らして喜んでいる】
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 15:31:27.90 ID:NwA+o2xWo
>>571

「――ちゅん?」

【そこへ、少年の正面から。きらりと光る小さな影が一つ、“囀り”を伴って飛んでくる】
【太陽光を反射する様子は宛ら金属のようにも見えるが、しかしよく観察したならば】
【その影が「鋼色の羽毛を持つ小さな雀」であることが、少年は判るかもしれない】

「ちゅん、……ちゅん?」

【翼を忙しなくはためかせつつ、不思議そうに首を左右へ幾度も傾ける雀は】
【その唐紅の目で相手の姿を見ながら、少年の数メートル手前で停滞することだろう】

【尚、雀の“囀り”を人間の用いる言語に変換するとしたならば――「鳥?じゃない……人間?」】
【どうやらこの雀、少年の第一印象を「非常に不可思議な存在」だと思っているようであった】
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 15:35:15.31 ID:7rcdRQDSo
>>577
あ、今日は良い天気だね

【ナチュラルに話しかけてくる】

僕はあの・・・能力者って言ったら分かるかな?僕の能力は飛行と鳥との会話なんだ

【警戒しなさすぎにもほどがある】

579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:36:00.64 ID:A7/umoWto
>>574
(……蜘蛛みてぇ)

【仮面の女の動きをちらりと見て、そう評価を下して】

――――成程。

これだから研究者は嫌なんだ、ったく、思い出したくもないことを思い出しちまう。

言い逃れをするつもりは無いな、そこまで言う以上。
十分だ、少なくともお前が屑野郎だってことが分かった。
だから躊躇いなくやられやがれ。

【吐き捨てるように、そんな言葉を零す谷山】
【まるで、怒りで周りが見えていないように見える≠セろう】

(……ちぃ、義手が有れば連続も決まるものの……。帰ったらガートルッドを急かすか。
…………コレは半端じゃなく死活問題になる)

【義手無しでの戦闘は慣れていない。腕一本という不便を今谷山は痛感していた】
【そして、腕に巻きつくベルトが絞めつけてきて、刺が装甲に食い込んだ】

――――正体不明の力に攻撃するなんて、いい度胸してるじゃねーか。

【にぃ、と口元に笑いを浮かべた】
【生まれた装甲の罅から、赤光が漏れでているのが視えるだろう】


――――――ファースト・デトネィション


【直後、拳の延長線上に光の線が解き放たれた】
【高エネルギーによるビームのような物だ。威力は極めて高いだろう】
【そして、その瞬間腕全体から強い力が放出された】
【普通の革なら一瞬でズタズタに引き裂かれる程である】
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 15:40:11.69 ID:7gtgcpyxo
>>576

……。

【猫が特別好きな訳ではないが、動物の温もりは心地良い】
【今なら連れ帰ってもバレないんじゃないかな、とか、邪な考えを振り払い】

…………戻ってこい……。

【猫から片腕を離すと、その手で少年にデコピンしようとする】
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 15:42:04.41 ID:ImAIp6jG0
>>580
……?

【突如目の前になにやら手が現われて】

だっ!?

【そのまま額に食らってしまうのだった】

ちょ…いきなり何をするんだ!?

【額を押さえつつ】
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 15:47:20.81 ID:7gtgcpyxo
>>581

……貴方が、いつまでも凹んでいるから。
あれくらいの事で、うじうじしない…………。

【デコピンは非常に軽いもの】
【少年をこの世界に呼び戻す以上の意図は無かった】

…………猫……。

【最後にもう一度両腕で抱きしめた後、少年に猫を差し出す】
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 15:47:58.39 ID:NwA+o2xWo
>>578
【ナチュラルに話し掛けてきたことにも動じず、雀は会話を続けるために口を開く】
【「能力者」の単語が聞こえると、唐紅の眼が奇妙なぎらつきを孕んだ気がして】

「ちゅん」

【「ああ、良い天気だね。能力者ならば、知っているよ」】
【――と、こういった意味の肯定を返す。警戒の無さは、きっとこちらも同じことだ】
【しかしながら雀は、首を幾度も傾げては、頭の中で何かを考えている様子で、】
【ふと唐突に滑空したかと思えば、ぐるりと少年を一周。元の位置へと戻ると】

「……ちゅん。ちゅん、ちゅん?」

【「……“能力者”、ね。一旦下に降りて話さないか、飛び続けるのも疲れるだろう?」】
【――雀はそう提案して頭を垂らし、眼下に存在する街の情景へと視線を移動させる】
【そうして視線の先には、廃ビルが一軒。彼奴はそこへ移動しようと言いたいらしい】
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 15:53:27.46 ID:jBg8hqWwo
>>579

「……何も聞かない知ろうとしないことの弊害だね、過ちを起こす
 自らが正しいと考え、私がどういう存在か推測も出来ないのだから
 私はつい先日、この空の下に帰ったばかりのだとも」

「……そして、君の過ちはもう一つ
 自分だけが、相手の知らない力を持って居て、有利だと考えている事だとも」

【本当に、この男が研究者に見えるか?研究結果に不純物が相当に混ざりそうな服装のこの男が】
【男の言葉を信じるのなら、研究者では無い。この場所の関係者ではあるのだろうが】
【もう一つ、過ちと評したもの。それは、男の戦力への過小評価だ】
【相手に手の内を見せていないのは、谷山だけでは無いのだから】


【絡みついたベルトは、谷山の腕を振りまわしにかかる】
【赤光を見た瞬間、男は、それが自分に向いている状況は良くないと判断した】
【何処でも良いから、自分から的を外してしまえばそれで良い】

【放たれた光の線は、腕の軌道に合わせて、部屋中に無差別攻撃を仕掛けることになるだろう】
【広くも無い部屋、動きまわる二人。後は、用意に結果は見える】

………え、え!?

「……………!」

【跳びまわる二人、先に光線の餌食になりかけたのは吟雪】
【天井を蹴って射線から離脱するものの、左肩を一掴みほど抉られる】
【その後方に回り込んでいた仮面の女は、それに一寸遅れて、射線上へ】
【脚を庇う為に無理な姿勢を取った為か、腹部に光線を掠らせつつ落下する】


『おお、恐ろしいものだ。躊躇いが無いね、人殺しの君
 もう少しばかり私の様に、相手を殺さない技術を磨き給えよ
 ……聖エラスムスのベルトも駄目。さて、次はどれを選ぼうか、楽しいね』

【絡みついたベルトは、自らの力で裂けない程度の強度しか与えられていない】
【光を浴びれば耐えることも無く、容易く裂けて消えていく】

『(……あの跳びまわる彼女に近づけば、そうそう攻撃もできまい)』
『(過剰な力を持った者の悩みだ。近くにあるもの全て傷付ける……)』

【男は一歩後退し、もう一組の戦闘の光景を確かめた】
【どちらも負傷。動きが止まったのは自分の味方。手助けを行うことも、出来なくはないが】
【それは選ばず、仮面の女に接近する吟雪へ、自分から近づく様な位置へ】
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 15:57:26.91 ID:7rcdRQDSo
>>583

OK行こうか

【行ったとたん、廃ビルの方向へ旋回し着地する】

よっこいしょっと

【彼の体は普通の両手両足に戻っていた】

この街には来た ばっかりでさ、いろいろ教えてくれない?
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 15:59:27.47 ID:7rcdRQDSo
>>585の続きです、すんません


【彼は笑顔のまま口笛を吹いた】

友達呼んだけど、いいよね?

【彼は笑顔を浮かべてそういった】
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 16:01:43.93 ID:ImAIp6jG0
>>582
ひでぇ

【傷つくが何だかこれ以上弱音を吐くと】
【さらに穿られそうなので表情には出さない】
【筈だったのが普通に出てしまっている】

…ん

【差し出された猫を抱き取る】
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 16:06:51.41 ID:A7/umoWto
>>584
……少なくとも、お前が気にくわないのは確かだ。

お前の能力はわかりゃしねーがな。

(とりあえず、いろんな道具が出てくるのは分かる。
…………厄介だな。…………ち、制御の効きづらい力、屋内で使うにゃ向いてねーし。
…………だが使わなきゃ戦うのも難しい。…………ジレンマだな、こりゃ)

【厄介な状況である。本当に厄介だ】
【狭い場所な上に、己の今の力は派手で破壊力の高い物】
【屋内で扱うには向いていない、そんな力で戦わざるを得ない状況】
【之がゲームならばステージ選択を間違ったかのような状況か】

【腕の膂力はかなり強い。金属の装甲を纏って尚、生身より早く動かせるのだから当然だろう】
【故に、あまり派手に動くことはない】
【それでも、腕からの赤光は機動をズラして、攻撃を二人に当ててしまう結果となる】

……ち、ぃ、悪い、吟雪ッ!

【血が出るほどに強く歯を食いしばり、謝罪をする】


…………成程、此処で使うにゃ、向いてねーか。コレは。

――――ブレイク

【直後、己の装甲を自ら粉砕して、ベルトポーチから二つ目の金属を取り出した】
【腕からは数多の血痕が残り、発動の旅に腕に負担が残る事を分からせる】
【そして取り出した金属は、薄い黄緑色の物。其れを再度粉砕し装甲化する】

リ・アームド。

【次は軽量な構造で腕部分にブレードが接続されている形状だ】

(……軽量かつ、鋭い動きが可能なタイプ。
…………速攻で決めるより、着実に詰めてくべきだったか。
………ち、向いてねー、全く向いてねー)

【左目の蛍光色の光が強まり、五感を強化、特に動体視力を強めていく】
【そして、たん、と軽く地面を蹴ると、首筋に一閃の突きを放つだろう】

――――しゅっ!

【腕の動きはかなり速い。しかしながら、制御は先程の形態より効いている】
【精密操作による物理攻撃が可能な形態なのだろう】
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 16:08:03.26 ID:7gtgcpyxo
>>587

…………そう……。

【酷いとまで言われては、あまり気乗りもせず】
【追撃はせずに、ベンチから立ち上がり】

……じゃあ、帰る。
マフラーをするのはいいけど……熱中症には、気をつけて。

【ドアの方に歩いていき、そのままこの屋上から立ち去ろうとする】
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 16:13:49.55 ID:NwA+o2xWo
>>585>>586
【少年に追従して下降、雀は目線を合わせる為に朽ちた金網へと留まる】
【それから、相手の体の変化を目の当たりにした雀は、軽く目を瞬かせると】
【「へぇ、本当に能力なのか」と言った意味のツイートを零し、感心してみせた】

「ちゅん。ちゅん、ちゅん」

【「すまないね。“我々”もこの街については詳しくないんだよ」】
【そう言って謝罪をするように頭を下げ、「何せ空の民だからね」とおどけてみせる】

【瞼を僅かに閉じ、目を細めた様子はどうやら笑っていることを示したかったようだが、】
【如何様な方法を用いようが、雀の笑顔は人間のそれと同様の笑顔にはならない】

【けれども、少年の口笛の音色には、本当に心地よさそうな表情を浮かべて】
【「良い音色だね」と称賛の言葉をひとつ――口笛を気に入ったらしい】

「ちゅん?ちゅちゅん、ちゅんちゅん」

【「友達?――全く構わないが、我々の“主”がどうだか」】
【――少年の問いには、まるで冗談のように返答する雀ではあった、が】
【彼の口笛に惹かれたのか、『別の鋼色の雀』が数羽、金網へと集まってきた】

【それと同時に――カン、カン、カン。廃ビルの階段を上ってくる音が、近づいてくる】
【どうも何者かが屋上に向かってきている模様。足音は一つ、やってくるのは“ひとり”】
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 16:16:42.55 ID:ImAIp6jG0
>>589
ん…そうか

【猫を地面に下ろし】

俺もそろそろ行こうかな…
…あぁ、そうそう
俺の名前は優志 龍麒
人と人の出会いは一期一会、できればあんたの名前を聞いてもいいか?

【聞いてもいないのに名乗り出て、相手に名前を問うてみる】
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 16:19:48.61 ID:7gtgcpyxo
>>591

【名前を問われると、一度振り返って】

…………チェルシー……。
龍麒…………覚えた。

【簡単に名乗ると、その場から歩き去っていった】

/おつでしたー
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 16:20:24.11 ID:7rcdRQDSo
>>590

あーたぶん大丈夫だ、

【遠くから 鷹 が飛んでくる、しかしその鷹の目に敵意は無いように見える】

おかえり、ぴーすけ

「くえー」(訳:よっすー)

【鷹の名前はぴーすけというらしい】

詳しくないのかー残念だな、僕も空の民みたいなもんですー

【雀に対して彼は言った】

主?まぁ、いいや、

【足音には気づいていたがあえて無視した】
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 16:22:20.95 ID:ImAIp6jG0
>>592
チェルシー…か
んじゃ、縁があったらまたな

【にっこり笑うと手を振りながら相手を見送る】

/おつでしたー
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 16:23:18.36 ID:jBg8hqWwo
>>588

「力を持っているというのは、優越感に浸れて嬉しいだろう?
 謝ることはない、彼女が弱かったのだ。君の力に耐えられない程に
 そら、誇るが良い。自分は強いのだと誇って、存分に傲慢に力を振るいたまえ
 殺したいのだろう?得物の選び方が残酷だからね」

【男は、如何なる場合でも、言葉で戯れることは忘れない】
【心を揺さぶるのが目的では無い。ただ、こうして相手を責めるのが好きなだけだ】

【ついで男の手に現れるのは、顔を完全に覆うタイプの鉄仮面】
【装飾などは施されておらず、口元にはヘラ状の鉄の板】
【それを左手に持ち、両手を顔の前でボクシングの様に構え】

「(……私から何かを聞き出そう、とは考えていないらしい)」
「(全ての攻撃で殺しに来ると考えて、守りを主体に戦うべきか)」
「(稼ぐべき時間は……彼女が離脱する経路を作る、その瞬間まで)」
「(あのお嬢さんを黙らせられれば、直ぐにでも行けるのだが……)」

「殺してみたまえ、スカッとするぞ!掛けた時間に比例するように!
 だから一瞬で殺してしまうのは勿体無いのだ、味わうことなく美食を喰らうは愚者の行為なのだ……っお、ぐ!」

【相手の突きに合わせ、鉄仮面を喉の前へ差し入れ、斬撃を受け止める】
【防御自体は薄い、衝撃は防げない。喉を掻き切られる、それだけ防いだ形になる】
【呼吸がつまったか言葉が途切れ、背中を丸めながらまた一歩後退し】


『…………ギルバート、退け。勝っても穴開き、負ければ死ぬぞ
 お前は借り物だ、死なれると向こうに申し訳が立たない』

「素直じゃないな、レディ。死んでほしくないなら、素直にそう言えば良いのだよ」

【一方で、落下した仮面の女を追った吟雪は、谷山の攻撃に合わせて一度離脱した】
【また攻撃に巻き込まれれば危険と判断して、安全策を選んだものだろうが】
【それによって猶予を与えられた仮面の女は、部屋の隅へと飛んで何かのスイッチを押した】

【部屋の奥、床の一部がぱかりと開き、その下には黒々とした闇が】
【そればかりでは無く、ざあざあと水が流れる音も聞こえてくる。地下水脈か、下水か】
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 16:35:46.41 ID:A7/umoWto
>>595
あー、黙れ、饒舌なヤツは嫌いだ。

(……只言葉でいたぶるのが好きなだけか、全く趣味が悪い。
罵倒とかにゃ慣れてるが、ねちっこいのは嫌だな、ったく。
あー、いい、考えるな、考えたら相手の思うつぼだ)

【思考の時間だけは脳内で十二分以上に稼いでいた為、思考を回してしまう=z
【しかし、元々谷山は戦うのは好きではない。あくまで手段として選ぶ事は有るだけで】

(……またなんか出してきた。嫌になるなまったく)

――殺しなんか胸糞ワリーだけだろうが、犯罪者。

【がんっ、と突きを止められて、びぃぃん、と装甲に振動が伝わるが、衝撃を伝えたのを知って】
【しかしながら、相手が引き、仮面の女がギルバートに言葉を掛けているのを見て】

(――――ち。スラッシュ・ウィングは重みが無いから仮面で防がれそうだな
此処で仕留める事も不可能じゃないかも知れねーが、ギルバートに防がれる可能性も高いか。
クラッシュかブレイズなら力押しで行けるが此処で使うには規模が大きすぎる。
八方手詰まり、詰んでるか。…………ダメもとで後で資料を捜すとするか)

【ぎ、りと歯を食いしばりブレードを二人に牽制するように向けながら、相手の出方を待つこととした】
【細かい調整のできるウィングであるが、それでもこの部屋の中では制御が効かない可能性もある】
【だとすれば、不用意な動きは逆に相手の思うつぼ】

【だからこそ、谷山はこの場に於いて動くことが出来なかった】
【完敗である、仲間には己の力を的に良いように使われ傷を付け】
【ぎしぎし、と悔しさに握りしめる右腕の装甲が軋み音を上げていた】
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 16:36:04.64 ID:NwA+o2xWo
>>593

「――ちゅん」

【「――名前付きか、羨ましいことだ」】
【そう囀って、飛来する鷹――ぴーすけの姿を、雀全てが見やる】
【数十個の唐紅の瞳は、何故か生気を孕まず、まるで作り物のよう】

【その間にも、少年が無視した足音は刻一刻と迫ってきているのだが――】
【少年が“魔力”を感知する能力を持っているならば、気付くことが出来るかもしれない】
【接近してくるその人物が、“禍々しい「黒い魔力」”を垂れ流しているということに。】

【但し、仮に“魔力”を感知出来なくとも、ソイツの接近に伴って“空気の淀み”が強くなる】
【どちらにせよ、何か「悪いモノ」が近づいてきていることには、違いなかった】

「……ちゅん。ちゅんちゅん、ちゅん――」

【「……そう、我々の主だ。所詮この姿も、仮初の姿でしかない――」】
【そこまで言い掛けて、屋上に設置されていた扉が錆びた音を立てて開き始める】
【埃っぽい臭いと共に、中性的で酷く嗄れた声音が、扉の隙間から響いて】

――つまるところ、“能力の賜物”ッてヤツ……かなア?
こんなところに居やがッたのか、お前らサボるンじゃねーぞ

【彼奴の言う「お前ら」とは、恐らく「鋼色の雀たち」のことであろう】
【まだ、少年たちの前に姿は現さない。扉の向こう側から、暫く様子を窺っている】
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 16:45:00.43 ID:eN3QJK/T0
【狭まった天上。夕焼けの陰りを見せる空が、路地裏の道を照らしていた。銀鼠色や、クリーム色等の様々な壁から、僅かに冷気を感じる】
【道の中央に、歪な腕を持つ影が在った。異形の足元で、影に仄暗く隠された存在が、低く呻いていた】

【異形が、女の声で言葉を紡ぐ。休憩する意を含んだ言葉だった。篭った声は、反響する事も無く消える】
【異形の容姿は、黒の大きなキャスケット帽を被り、旧い血の色をしたボブヘア、蝋燭の様に白い、死人の様な肌。右頬に深い傷跡
【死者の様に生気の失った、然し、淡く輝くオレンジの瞳】
【赤と黒のボーダー、タートルネックの、ニットワンピース。黒いオーバーニッソックスに、同色のレースアップブーツ】
【左腕が、皮を剥いだ肉の様な色の、悪魔の様な、鋭い爪を持つ巨大な異形の腕。手の甲の中央に、簡略化した山羊と、六芒星が掘り込んである】
【異形の左を隠そうと、血で穢れた包帯を巻いているが、其れは意味を成さず。脈動するグロテスクな肉が、大きく覗いている】
【十字架型ドッグタグ、右手首に、「No.90」の刻印が入った、銀のハンドカフスを着けた、背の低い、十八歳程の少女だった】

……、

【視線を、足元へ。苦痛の声を漏らす青年に移す。失神している。両眼を閉ざし、どの様な色彩の虹彩をしているのか分からなかった】
【異形は、眼球を覆う瞼が、小さく動く光景を、映画を鑑賞する様子で見詰めた。物思いに耽り、異形は、右手を己の左腕へ伸ばす】
【橙の魔力光が、腕を包んだ】

……。行こう……、

【腕は、鍔の無い、赤黒い柄に五芒星が刻まれている、銀の刃の刀に変化する。刃を動かすと、金属の触れ合うものに似た音が聞こえた】
【刃の先に、青年の首の根元に掛け、引き摺り、路地裏の奥へ進もうとする。 このままでは、青年は、異形に連れ去られてしまう】
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 16:48:27.79 ID:jBg8hqWwo
>>596

「………っく、くは、は……追撃はしないのかね?」

【喉を打たれ、声を元通りに出せるまで幾らかの間】
【回復してくれば、またあの言葉が戻ってくる】

「胸糞悪い殺しを完遂出来るように、君は手段を選んでいるではないか
 あの拳が直撃すれば頭蓋が砕けてもおかしくない
 光線が心臓を狙って居れば、痛みすら感じず死ぬだろう
 喉を刃で抉った事は?血が噴水の様に噴き出して綺麗だぞ?」

「だがね、私も仕事だ。仕事仲間のレディを、君の手に掛けさせる訳にはいかんのだよ
 誠に名残惜しいが、尻尾を巻いて逃げさせてもらう……死ぬのは怖かろう?私達も、だとも」

『………無駄話をするな』

【ギルバートが口を動かしている間に、仮面の女は床の穴へ】
【走る勢いそのままに飛び込んで、下の水流に飲まれて姿を消す】


ちっ……せめてもう一人……!

【一度間合いから離れた吟雪が、方向転換して再び走るが】
【幾ら早くとも室内だ。移動距離の短い相手には追いつけない】

「そういえば、君達の名前も素性も知らず……私達の素性も知らせていない
 これはうかつだったとは思わないかね?野蛮人の様な事をしてしまった、恥じなければ
 ……が、知りたくない者に無理に聞かせると言うのは、それは愚としか言えぬ故に……」

【ギルバートもまた、床に空いた穴に飛び込んで、水に流されていく】
【姿が消える直前、「また会おう」などと言っていたのが聞こえて来た】
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage saga]:2011/06/12(日) 16:50:39.87 ID:7rcdRQDSo
>>597

はじめましてぇ!なんかお宅の雀さんと話しててすいません

【魔力?なにそれおいしい?】

「くえ・・・・」

どうしたぴーすけ、

「くっくけーくえー!」(訳:なんかやばい気がするんだけど!)

はっはっは、考えすぎだよ、お前は

【鷹と会話している警戒する様子は・・・ない】
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 16:54:59.71 ID:A7/umoWto
>>599
そりゃ、其れが必要ならそうするさ。
好まないだけでやらないわけじゃない。

【そう、好まないだけだ】
【必要ならば殺しも辞さないだけという事】
【そして、その手段に楽しみを抱かないし、抱けないのが谷山】

【そして、ギルバートと仮面の女がきえていって、吟雪が女に追いつけない光景を見て】

……ッ!!

【どしゃぁっ!】
【拳を地面に叩きつけるようにして床にブレードを突き刺した】

……悪い……、ほんと、悪い、吟雪。
………………早く、病院に行ったほうがいい。
俺、は。部屋の中に何か証拠になる書類がないか見てみるから。

……すまん、本当に。

役立たずだってのに、付いてきて。

【腕があっても、多分己はギルバートを逃していた】
【其れは思考の若さ、そしてジャーナリストとして、とだけの経験の豊富さに対する経験の狭さ=z
【全てにおいて未熟、全てにおいて全てが及ばなかったからこそ、この現状が生まれた】
【右腕の装甲が砕けて、血肉をぼとぼとと地面に落としながら、谷山は立ち上がって。無言で部屋の中を探索しようとするだろう】
【その思考の内では、煮えたぎるような激情を燃え上がらせて】
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 17:04:14.47 ID:jBg8hqWwo
>>601

………フィールドを間違えた
広い所へ引きずりだしてからやれば、大したことはない相手だったのに……

……何も吐かせられなかった

【谷山に何か言われたことを認識していたが、吟雪は直ぐには答えなかった】
【速度では勝っていたのだから、負ける要因など無いように思えたが】
【フィールドを利用して翻弄されたことが一つ。誤射という、乱戦につきものの事態を恐れた事が一つ】
【追いつけなかった理由が、自分でも腹立たしい事ばかりで】

……何か、探すの?
向こうは迎撃の体勢に入ってたし、直ぐに逃げた
直ぐに逃げられるだけの用意は、して有ったと思うけど……

【抉られた肩を右手で押さえ、直ぐには帰還しない】
【部屋の探索を終えるまでは、そこに居るつもりだった】


【部屋を調べてみれば、見つかるのは実験データの一部】
【ジャンルは、この部屋を見ての通り、生物実験】
【どういう薬剤を投与すれば、どれだけの影響が被験者に有るか】
【どの薬物同士を組み合わせれば、より依存性の強いものが出来あがるか】
【薬物投与による筋力増強傾向の調査、それに伴う骨の弱化の状況】
【幻覚を見続ければどの様な精神状態になり、どの様な誘導に従いやすくなるか】
【それらが、人間だけではなく、各種の生物を利用して行われていたことを示すもの】

【組織など、この実験を行っていた元凶を、直接示す文字列はない】
【指令書類などの類も無い。既に記録したのだろうデータばかり残されている】
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 17:11:38.42 ID:A7/umoWto
>>602
……だとしても、少しだけでも手に入る情報は……!?

【見た情報を脳内で記録していく】
【小さく口元でTruth Newsと呟き、ベルトポーチの中の端末にコンタクトレンズ型ビデオカメラと接続した】
【そしてそのまま見た情報をテキストデータと画像データとして端末に保存していく】

(……この性質。そして、筋力増強骨の弱化。さらには櫻の国の影。
きな臭いな。コレは白蘭に情報を流すべきかもしれねーな。
後でどうせガートルッドの所に帰るんだ、データも一応記録。解析でもさせてみるか)

【そうして、目を縦横無尽に巡らせてデータの全てを端末に保存した】
【そして、吟雪の方に向き直り】

実験の内容データだけは見つかった。多分之で全部だろう。
……桜の国、怪しいな。

【そう呟いて。手を貸すか、と訊こうとしたが己の右腕の状況を見て手がかせないことを思い出し】

……とりあえず、上に登ろう。
これ以上得る物は多分ない。

【そう言って、吟雪と共に上に戻ろうとするだろう】
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 17:14:18.84 ID:NwA+o2xWo
>>600
【何処までものどかな様子の少年に対して、】
【雀は一部苦笑を浮かべ、扉の向こうからは溜息が聞こえる有様】
【扉が完全に開いた瞬間、雀たちは一斉に羽ばたき始めて】

「ちゅちゅん、ちゅん」

【「まあ、そこまで警戒するなよ」と、警戒心を抱くぴーすけに声を掛けてから】
【全ての雀が、そこへ現れた人物の袂へ吸い込まれるように入り込んでいく】
【そうして暫く経てば、その雀たちの気配も空気に溶け込むように消える】

【扉の向こうに居たのは、なんとも奇異な風采をした人物だった】
【頭部を棕櫚皮の覆面で全て覆い隠し、黒い着流しを纏っている】
【ざりざりざり、と粗雑な足音を響かせ、屋上へと足を踏み入れると】

いんや、謝る必要はねーけどよオ……ちッたア怖がるなり何なりしたらどォだよ?
ソコに居る鷹の……ァあ、なンだ、ぴーすけ――だッけか?
今んトコ、ソイツの反応のが正しい気がするンだが……

【微量の“黒い魔力”を垂れ流しながらも、忠告染みた言葉を吐いてみせた】
【面で表情は見えないが、明らかに呆れていることは目に見えて分かる】
【腕を組んで少年の前まで歩み寄ってゆき、少年と鷹を交互に見やって】

――でェ、な。急かもしれんが話は変わるぞ、肯定以外の返事は要らん
今“雀”から聞いたンだけどよォ、お前“能力者”なンだッて?
と、なるとこッちからの質問は一つだけだ

『カノッサ機関』。コレについて知ッてることは、あるか?

【出来るだけ柔らかく――それでも妙な威圧感は有るのだが――そう、彼らへと問うた】
【『カノッサ機関』。この世界へ来て日が浅いか、余程の世間知らずでない限りは知っている筈の単語である】
【……しかしこの不審人物、一体何者であろうか。身分も明かしていないのに、ふてぶてしく問うてくるとは】
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 17:21:12.72 ID:jBg8hqWwo
>>603
【谷山が記録した後の書類に、吟雪も目を通す】
【此方は、保存先は自分の脳しか無い分、何度か読み返して】
【その内、実験データを暗記しても無意味なことに気付いて、丸ごと持ち帰る事に決めたようだ】

………櫻の国?

あの国、そう言えばきな臭い話は集積情報に乗ってたけど……
カルトがどうこうって話だけじゃなかったの?

【集積情報を見ているだけの吟雪では、この程度の認識しか無い】
【何か機関が噛んでいるらしい、カルトが流行っていたらしい】
【それだけは知っているが、それ以上を何も知らない。情報が少ないのだ】
【櫻の大名が云々、機関が云々、その辺りの情報など持って居ないが為】
【此処で名前が出た事には、ピンと来ないような表情をしている】

【帰路、赤い扉の向こう、動物の声は聞こえなくなっていたが】
【それは、あまり気にする程の事でも無い変化、と言っても良いだろう】
【動物の命は人の命より軽い、というのが人間社会の考え方だ】


……オーケー、誰もいない。今なら大丈夫

【薬屋の建物の真下まで戻れば、吟雪は跳躍し、地下道から出る】
【割った窓から周囲を見回し、野次馬の類はいない事を確認した】
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 17:28:14.17 ID:5vdQbb6R0
>>598

やあ、嬢さん。

【短髪、白髪。ミスリル金具で各部を繋げたやや短めの黒コート、】
【硬質ゴムのボディアーマー、】
【ダークグレーのボトムスの男が現れる】

【灰色の虹彩が少女を見据え】

その“ヒト”を連れてどこへ行くんだ?

【ひとつの極致まで鍛えられた肉体が語る、その口調には】
【少女を、“現在を生きるヒト”にあらざるものとする断定が含まれていた】

【その右手には、左手同様の指の空いたミスリルチップ付きのグローブのほかに】
【全体に刻印の刻まれた黄金のナックルダスターが装着されている】
【中心には、青い宝石がひとつ】
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 17:29:16.65 ID:A7/umoWto
>>605
そっちの紙は好きにしてくれていい。
俺はデータあるから。

【そう言って書類は吟雪に委ねて】
【吟雪のその言葉に、一瞬言うべきか迷って】

東部の宗教団体が噛んでいてな。
そのカルトがばらまいている薬品の性質とこのデータが合致している。
それに、あの女は桜の国の出身、これだけの要素が揃って無関係とは考えづらい。

あまりおおっぴらに出せない情報でな、集積情報にも載せられなくて。

【そう、簡単な情報だけを話しておく】
【最近の動きは櫻に多い。そこら辺の内容も帰路の中で話すだろう】

【そして、地下道の出口に出て、ベルトポーチから縄を取り出して出口に引っ掛ける】
【腕一本で苦労しながら、なんとか登り、息を吐いた】

……あー……、新鮮な空気がこんなに美味しいとは思わなかった。

【死臭のない空気に、感謝を覚えながらも、入ってきた窓から外に出て】

……悪い、俺はダチのラボに戻る。
ちょっとこの研究データとか、解析できないか気になるから。

【そう言うと、谷山は小走りで走り去っていった】

//乙でしたー!
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage saga]:2011/06/12(日) 17:34:16.72 ID:7rcdRQDSo
>>604
いや、知らない

【笑顔のまま】

でも・・・興味はあるね、その話

【笑顔から、おふざけが消え、どこと無く冷酷な笑顔になった】

僕は「鈴芽 長助」(すずめ ちょうすけ)知っていること僕にも教えてよ

【彼はここへ来て日が浅い、森で生活していたからなおのこと】

ついでに、この街のことも

「くえ」(訳:やめとけって)

【鷹はとても正論を言っている】
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 17:35:38.46 ID:jBg8hqWwo
>>607

………集積情報に乗せないのは
情報を見る他のメンバーを、信用して無いから?
それとも……知らせて、誰かに不利益でも?

……まあ、どっちでも良いよ
そう判断したなら仕方が無い、かな……

【所謂『身内』しか見ない場所ですら、乗せられないと言う情報】
【あまり良い顔はしなかったが、情報の提出は強制できない】
【自分が聞かされた分だけ自分の中に留める、そういう結論を出して】


……ん、分かった。解析結果くらいは……って、どうするのかなー……
提出されたの見て、何か分かると思えないけど……

【去る谷山に、最後まで言葉は掛けず、途中で切り】
【自分自身は手当ての為、人目につきにくい場所を探して歩き始めた】


/お疲れさまでしたー
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 17:55:21.68 ID:eN3QJK/T0
>>606

【異形の鼓膜を震え、導かれる様に、彼へと双つの橙を向けた。虹彩に映った、白髪と右手に、不安に彩られた表情を浮かべる】
【彼の右手のグローブ。 中心に存在する青の色彩が、目を離した後でも、黒い記憶の海の中で、ぽつりと在った】

……。言えない。……、

【問い掛けに答えず、怯えの混じった瞳を、彼の双眸へ。空が、赤寄りのオレンジで染まる】
【彼が、己に声を掛けたという事は。恐らく、連れて行こうとした青年を、救出する為だと思考した】

……。そこ、……通らせて。……

【刃を外し、剣先を彼へ向け様とする。それを振り被る事は無く、薄暗く成り始めた空間に、一時、銀の光が反射したのみだった】
【顔に浮かべた感情は、確固たる自信が含まれたものでは無い。異形は、身構えているが、未だ行動は起こさなかった】

/遅れてすみません…
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 18:11:17.16 ID:5vdQbb6R0
>>610

【白髪の偉丈夫に、わずかな困惑が湧く】
【眼前の少女――己に銀の刃をむける彼女の眼に浮かぶ怯えは、】
【強者とも感じた相手に想定したものではなく】
【故に――男は、戦闘に移れないでいた】

通すわけには――いかない。

【一瞬瞳に顕れた困惑を隠し、それは語る】
【魔を滅してきた両の拳は、振るわれるために握られ】
【即座の戦闘行動を可能にしていた】

――彼を置いていくなら別だがな。

【提示されるは青年の解放】
【彼女の――返答は?】

/大丈夫ですー


612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 18:17:08.11 ID:NwA+o2xWo
>>608
鈴芽――“スズメ”? ……クク、くは、は
オイオイ、とんだ偶然もあるモンだよなア、長助よ
至極どォでもいいかも分からんが、わたしも“基”は「スズメ」でな

【冷酷な笑顔を見て、その名前を聞いて、仮面の人物は愉快げに、喉の奥から低い笑声を零す】
【「自分の“基”が『雀』である」という言葉が、果たして何を意味するのかは定かではない、が】
【「鋼色の雀」が“能力の賜物”であるということから、少なくとも彼奴が「能力者」であることが判る筈だ】

銘打たれた名は“玖雀”。「クジャク」と呼べ、長助
この街のコトについては自分で飛び回って調べやがれ、面倒くせェ
お前のその翼は何の為に有るんだ、ロクに使えねェのなら斬り獲ってやる

【「面倒臭い」と一言で切り捨てる辺り、玖雀の性格はあまり好ましいものではないようだ】
【組んでいた腕を解き、右手を左袖の中に入れると、そこから鉄扇をひとつ抜き出す】

まァ――簡潔に言うと『カノッサ機関』ッてェのは、多くの悪モンが集うでッけェ組織だ
潰そうにも規模がデカ過ぎて潰せやしねェ、しかも今までに相当の被害を出してやがる
そんな極悪人どもの集まりさ

【そう説明してから玖雀は、「わたしが言うのも滑稽な話だがな」と】
【自身に対する皮肉めいたことを、低い声で笑いながらのたまうのであった】
【右腕を真っ直ぐに伸ばし、閉じた鉄扇で長助を指し示す玖雀。小鳥の如く首を傾げて】

……で。そのカノッサに、わたし自身の個人的な怨恨があッてなァ
斬り殺すのも悪かねェと、そォ思ッて一応「敵対」みたいなコトはしてンだがよォ

鈴芽 長助、そしてぴーすけ。お前らはどォ思うよ?
餌はたァんとあるぞ。それこそ、一、ニ匹じゃァ食い切れねェ程度にはな

【一通り説明を終えた玖雀は、『カノッサ機関』を『有り余る餌』だと形容すれば】
【「わたし達と一緒に『餌』を喰うのも悪かねェぞ」――と。少年らに囀ってみせるのだった】

/大変お待たせして申し訳ありません
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 18:38:51.67 ID:eN3QJK/T0
>>611

【拳を握る彼に、異形も、思わず柄を握る力が増す】
【彼の言葉。掲示された考えに、異形は】

……。それは、……出来ない。……

【紡がれたものは、否定だった。僅かに顔を逸らし、薄汚い赤の髪が舞う】
【現在、地で眠っている青年に、執着は無かった。然し、苦労して捕らえた人物を、直ぐに手放す事が惜しかった】
【同時に、彼が己を倒し、青年を解放する事も望んでいる。矛盾し、戸惑を孕んだ感情を、瞳に込めて】

……。貴方も。……、

【倒して。一緒に、場所へ連れて行く。言葉を続けた後、再度、刃が音を立てる】
【同時に、異形が彼へ向けて駆け出すだろう。刀を上に振り被り、袈裟斬りの軌道を狙っている様だ】
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage saga]:2011/06/12(日) 18:43:51.34 ID:7rcdRQDSo
>>612
クジャク・・・ははっこりゃおもしろい、カノッサ機関ねぇ、まぁ、できることがあったら協力しますよ
僕も、餌(食料・悪党)には、飢えてまして、

【にこっと笑い右手を差し出す】

「クエッくくくっクエ」(訳:雀と孔雀と鷹ねぇ)

黙ってろぴーすけ、

【肩の鷹にデコピン】

多すぎる餌は横取りされたり、腐らせたりしますからね、僕も食べるとしますよ

【交渉成立(?)】
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 18:56:42.70 ID:5vdQbb6R0
>>613

…そうか。残念だ。
【もたらされた否定と戦意、その両方を認識し】
【駆ける紅に対抗するように、無彩色が走り向かう】

【身体を深く、獣のごとく沈み込ませ斬撃にそなえつつ、】
【刀が振るわれ進むであろう方向とは逆側に回り込もうとする】
【成功したなら―片脚を軸に、回転し拳で胸部と腹部の間に打撃を打ち込もうとするだろう】

【彼女を敵と断じたその思考に、一切の躊躇はなく】
【その点において、内なる対立を秘めた彼女とは対照的であった】
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 19:23:00.62 ID:NwA+o2xWo
>>614
はッはッは!よォーし、その意気だ長助ェ!
飢えてンなら、……満たさにゃァ損だよなア?

【差し出された右手に対して、玖雀は握手をするより先に、持っていた鉄扇を頭上高くに放り上げる】
【放り上げられた鉄扇は数羽の「鋼色の雀」へ変貌を遂げ、それぞれが四方八方へと飛び去っていく】
【そうして、彼奴は握手をすべく少年・長助の右手を、ほんの数瞬の間のみ握り締めることだろう】

ハ、どンな種類であれ『鳥』であることには変わらねェよ、ぴーすけ
種族としちゃァ“一応の”「仲間」なンだ、仲良くしようぜエ?

【握手を終えて手を離せば、左袖の中に右手を納め、再び腕を組む玖雀】
【ぴーすけの言葉には、やはり愉快そうな低い笑声を零しつつ、饒舌に振舞い続ける】

そうだそうだァ、飽きてその腹が満たされるまでついばめ、啄ばめェ!
骨までシャブッた暁にゃァ、共に欣喜雀躍の囀りを上げようじゃねェか!

――もし気が向いたらの話だが、『対機関連合』や『Justice』にも入ッてみろよ
その名の通り『正義』なンて、実にくッだらねェモン掲げてる組織だがなァ、

更にウメェ「餌」を喰えるかもしれねェから――よォ

【結局、覆面のお陰で見えないのだが、その顔には不敵な笑みを浮かばせ】
【粗雑な摺足には変化のないまま、踵を返し長助たちに背中を向けると】

……ま、先の通り大体は雀を飛ばしてるからな
何かあッたら、ぴーすけで連絡でもしてこい

ンじゃ、“また”がありゃア、そんときゃ宜しく。

【そう言い残し、その場を悠々と去っていった】

/この辺ですかね!長時間お疲れ様でした、有難う御座いました!!
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:31:44.37 ID:adKVgq3Qo
【街中、どこかのビルの、屋上】

んー、……っんー。
作業を続けていると、疲れちゃいましたね……

【濃紺の襟のシンプルなセーラー服を着た、菫色の瞳の少女が其処に居た】
【襟と同色のプリーツスカートから伸びる脚は、何故だか靴下も靴もはいていなくて、涼しげ】
【お尻を隠す程度にまで伸ばされた藤色の髪は、腰の辺り、「緑のリボン」で纏められ、揺れる】

 【そんな彼女、「屋上のどの位置に居るのか」と。具体的に描写して見れば】
 【「転落防止のために備え付けられたフェンスの『外』」に居ることになり】

ちょーっと、気分転換しちゃいましょう、そうしましょう!

 【そんな危険な場所に「裸足」で立って。人工的な断崖絶壁の向こうを見つめている――】

【もしかしなくても:大いに誤解される確率――極高】
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 19:34:59.74 ID:eN3QJK/T0
>>615

【彼が回り込んだ瞬間、小さく声を上げただろう。勢い付いて振り下ろした刀を、制止する事が出来ず】
【銀が空を裂く前に、彼が打撃を打ち込む。激痛を伴い、箇所に奔った衝撃。 異形の身が傾き、地を転がって行こうとする】

……、ッ!

【彼が、それを阻止しなかった場合、後方にあった壁に体を打ち、漸く止まるだろう。暫し、痛みに悶えている様子で】
【未だ意識が有り、刀を彼に向けているが、起き上がる気配は無い】

(……。体術……?)

……っ。……貴方、……、

【思考を巡らせ、今後の彼の攻撃に警戒し、視線を離さずに向け続ける】
【焦燥が支配しつつあった。異形は能力を行使し始めたのか、空間が、徐々に冷えて行くかもしれない】
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 19:50:38.43 ID:EQleHrmvo
>>617
うーん....今日も一日頑張ったな〜
「(特になにかしたってわけじゃないですけどねー)」
うるさいな...お前は

【自分の頭の中で聞こえる声に少しテンションを下げながら歩く黒いローブを身に纏った人物】


【交じりっけない黒髪】
【深く、どこか遠くを見ている黒い瞳】
【性別がイマイチわからない中世的な声】
【黒いローブを身に纏った、どう見ても女に見える顔の人物】

今日もいい夜空....ん?
「(どうかしましたか?.........あ。)」

【ふと、上を見上げて.....絶句】
【少女の姿を目視した様子】
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:56:57.98 ID:adKVgq3Qo
>>619

準備運動ーっ、大きく吸ってーはいてーっ深呼吸ーっ!

【そんな彼(若しくは彼女)の心中など露知らず。】
【屋上から身投げする(ように見える)姿勢の少女は、呑気に大きく呼吸して】

んー、――――――っ、

【まるで、プールの飛び込み台の上でするようなポーズを、取って】
【ぐぅっと、膝を、曲げ――――】


そ――――――ぉ、

        ――――――れっ!


【――――華麗なフォームで、屋上のコンクリートから、足を離した――!】
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 20:02:13.69 ID:5vdQbb6R0
>>618

【小さな驚きの声を、その耳は捉え】
【追撃を行うことなく、少女を見やる】

(―成功、だな)

【見れば、先ほど交錯した少女が地に伏し】
【警戒を強めながら見据えている】

存在否定・滅殺聖拳(サニタイズ・ナックル)…

【男の言葉に呼応し、碧玉が輝きを増す】

聖光拳…!

【群青の光が、白く変わり】
【放出され、拡散する】

【対抗手段をもたなければ、その光は彼女の目を眩まし】
【彼女が魔的存在や生ける死者ならば、皮膚を灼くような痛みを与えるだろう】

【しかし、冷え行く空間―恐らくは彼女の能力―が、どう作用するかわからない】

【男は疑念ごと警戒を捨て去り、ジグザグに接近しようとする】
【妨害がなければ、彼女に起こっているであろう視界の混乱に乗じ】

【鉄槌の様に、右拳をその頭部に振り下ろそうとするだろう】




622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 20:08:12.94 ID:adKVgq3Qo
>>619
//っと失礼、ご飯に行って参りますのでレスが遅れると思います
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 20:09:44.24 ID:EQleHrmvo
>>620
お、おい!何して....!
「(最近はずいぶん過激なスポーツが有るんですね)」
どう見てもスポーツじゃねーよ!

【急に準備体操(黒いローブから見れば飛び降り準備)を始めた少女を見てアタフタする黒いローブ】

【そして、足が離れるーーーー!】

時間が無いッ!力を借りるぞ!
「(どうぞ、ご自由に)」

【そう言うと、黒いローブの足元のアスファルトが大きく砕けると同時に、大きくジャンプする】

【大きくジャンプし、スピードが落ちたらビルの窓枠を蹴って飛ぶ】


【少女を受け止めるようだ】
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 20:10:16.72 ID:pyJpce9e0
【雷の国 とある山村周辺】

「――――ここか…………とうとう辿りついたな…………」
――――…………

【ラベンダー色の肩ほどまで伸びた髪で、赤と青のどこか虚ろなオッドアイを持ち、白いワンピースを着た10歳くらいの少女と】
【フード付きのマントと半ズボンを着た、顔に大きな傷があり尻尾の先が二つに分かれた、猫人間という表現がしっくりくる眼つきの鋭い二足歩行の猫が】
【夕闇の中、油断なく視線を周囲に飛ばしながら、しっかりとした足取りで歩いている】

【オッドアイの少女の身からは、尋常ならざる量の魔力が感じ取れるかもしれない】

「――――砂、それに土が…………完全に生気を失っている…………やはり間違いないだろう……」
…………この先に、奴が…………
「……本当にいいのか、ラベンダァイス……?」
…………お父さんを奴から解放して、私も一緒に死ぬ…………その為に、私はここに居るんです
「――――ならば、俺にはもう言う事は無い…………露払いは任せろ…………」

【オッドアイの少女は、虚ろな瞳のまま猫人間の言葉に返事を返す】
【どこか案じる様な様子を見せていた猫人間だが、その返事に、諦めをつけた様なため息を一つ吐くと、再び歩を進める】

【――――向かう先は、約半年前に、全ての生活の息吹が途絶えた、死の村――――】

/予約です
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/12(日) 20:18:08.73 ID:LK4ZI8tW0
>>624

……なんだか、全くと言っていいほど生命の気配を感じませんよぅ。
嫌な雰囲気の場所ですね――かつては、この場所も……。

【そうぽつりと呟くのは、フェアブロンドの髪を白いリボンでサイドポニーテールにまとめた少女だ】
【白を基調としたブレザーに、黒白チェックのミニスカート――決戦に向かうというには、あまりに軽装】
【だが。彼女の翠蒼色の瞳、世界を模した≠謔、な色の瞳だけは、普段よりも幾分輝きを宿していた】

……今更ですが。エルメア=ミルフォードと申します。
イル=ディザスターの討伐に、最善を尽くさせて頂きます。

【ぺこり。初めて出会うはずである猫人間に向けて、彼女は名を伝えるとぺこりと恭しく礼をする】
【――ラベンダァイスの悲しげなつぶやきを、その耳で受け止めて。さあ、もう敵はすぐそこの筈だ】
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 20:25:07.81 ID:adKVgq3Qo
>>623

【ぐん、ぐん。どんどんと降下していく少女、――】
【――それにしては、スピードが、遅い?】

……ふぃー!
やっぱり、「泳ぐ」のは気持ちいいです、ね――、

 【そうだ、まるで「水の中を漂っているかのような」】
 【そんな謎の浮翌遊感を持って、少女は、ゆっくりゆっくり降下していく】


…………はれ?

【数メートルほど降下したところで、黒いローブの人物をようやく見定めて】
【眼を点に。首を傾げ。「なにをしているの」、とでも言いたげな表情で、そちらを見――】

 【――ゆったりした少女の速度は、黒ローブのあなたの計算した落下速度とは違うはずだ】
 【つまり、あなたが計算して導き出した、少女を受け止めようとするポイントに。少女は居らず――?】
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 20:26:32.53 ID:adKVgq3Qo
>>626
//書き忘れたっ、お待たせいたしました!
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/12(日) 20:28:35.90 ID:GLff/wPMo
【カノッサ機関水の国支部──13階】

【そこは、床や壁に至るまでの全てが、純白に塗装された部屋】
【──『尋問室』だ。天井の右隅を見やれば、監視用のカメラと目が合うだろう】

【全てが白の壁面だが、入り口から見て右側の壁だけは、大きなミラーと化していた】
【ただし、これは単に部屋を広く見せるためのものではなく、『マジックミラー』だ】
【隣の部屋から、この尋問室の様子を一方的に見ることができるようになっている】

【部屋の中央には、同じく純白の、簡素な机と椅子が備えられていた】
【机の脇には、小さな端末のような機械の姿。記録をとる際に用いるのだろう】

【そんな無機質極まりない部屋──】
【中央の椅子には既に、一人の人物が腰掛けていた】

【もっとも、これを正確に表すならば、腰掛けている、というよりは、】
【ただ椅子の上に乗せられている、と言った方が相応しいかもしれないのだが】


 …………────


【──ひどく擦り切れた古着の一式を着せられた、少女】
【緩く波打った暁色の髪。茜色の双眸──データ照合の結果、『クロノ カンナ』のものと一致】
【対機関連合副リーダー。ブレイザーシティ戦線を扇動した疑いも濃厚──との、件の捕囚である】

【死んだように沈黙しているが、十二分は息はあるようだ】
【白い帯で目隠しをされており、手には分厚い銀の手錠がかけられていた】
【銀の手錠は、能力者の拘束用に特別に誂えられたもので、魔力の使用を封じ込めてしまう効果がある】

【(彼女の詳細な健康状態その他については、今は少しさておこう)】

「──では、お集まりの皆様、お待たせ致しましたな」
「これより件の尋問を執り行おうと思いますぞ。皆様の準備は、よろしいですかな」

【机の傍に立つ人物、タナカが言った。もう大した説明も不要だろうが、】
【きっちり七三に分けられた黒髪と、眼鏡が特徴的な、サラリーマン風の男だ】

【今回の尋問を主に取り仕切る役目であるらしい】
【まずは改めて人員を確認しようと、柔和な笑みで辺りを見回しながら、そう尋ねる】

 【今宵、打たれる一手はどのようなものになるのか、それは未だ誰にも知れない】
 【捕らえた駒の扱い方──生殺与奪含めて、全てはこのカノッサの手中にあった】


//お待たせしました。では参加される皆様方、どうぞよろしくお願いします
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 20:32:08.10 ID:eN3QJK/T0
>>621

【接近する彼に、伏しながらも、刀を構え様とする。そして、】
【青の輝き。拡散した白光に、異形は瞳を閉じるだろう。刀を手放し、直後、瞳を覆い隠す】

……ッ!……かっ……ッ、!

【直後、奔った、皮膚を灼く様な痛み。灼熱に炙られる感覚に、己の意識を覚醒している状態が恐くなった。痛みを忘れ、眠りたいと願った】
【更に、眼前が見えない。視界を潰され、その混乱から、思考能力も奪って行く。彼が、いつ来るか分からない恐怖を感じた】

【混乱が埋め尽くした。 咄嗟に出た行動は、彼が接近している中で】
【異形が、右手を翳し。 先端が鋭く、細い氷の棒。冬の日に屋根から垂れている、氷柱に良く似たそれを、発射しようとするだろう】
【見えない状態で放たれた攻撃は、彼から大きく外れる可能性が高い。 その後、弛緩した様子で右手が下がり、失神するかもしれない】
【痛みに耐え切れなかった様だ。左腕が魔力化し、異形の体に戻って行く】
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 20:32:15.72 ID:pyJpce9e0
>>625

エルメア、さん…………
「――――君が、ラギデュースが世話になっていたと言う、エルメア=ミルフォードか…………
――――奴の古い知り合いで、アーディン=プラゴールと言う…………
状況柄、あまり長々と自己紹介など出来ないが…………そこは勘弁してもらおう」

【既に、幾度か顔を合わせた事のあるラベンダァイスだが、その表情は深く沈みこんでいる様に感じるだろう】
【言うまでもなくその原因は、その虚ろな瞳――――死を覚悟して、生に見切りをつけた、暗さが醸し出すものだ】

【一方、エルメアとはこの場が初対面の猫人間――――アーディンは、軽くさわり程度の自己紹介を済ませる】
【ラギデュースと縁がある人物だったようで、恐らくは現在のラベンダァイスの面倒も、彼が見ていたのだろう】
【――――その表情には、近づく戦いに意識を向けているのがありありと見てとれる】

「――――奴は君を至極恐れていると言う……奴を滅する事が出来るのは、恐らく君しかいまい…………頼りにしている
そこまでの露払いは、我々が努めよう……」

【『露払い』――――そんな役目が必要な状況に、現在はあるのだ】



【――――――――更に一行が歩を進め、山村の中へと分け入る】



<――――ガアアアァァァァァ……!!>
<――――ウグオォォォォォォ……!!>

【――――そこは、既に人間の澄みかではなくなっていた】
【額に穴を穿たれた、幾百人もの『レヴナン』――――この村の住人は言うに及ばず、今回の件の『元凶』が各地で襲い、作り上げてきた『死形』たちだ】

<――――――――バァァァアアアアアアアアッァァァァァアアァァッッッッ!!>

【更に、地面を割って飛び出してきたのは】
【大量の人間をこね合わせた様な、直径7mほどはあろうかという、巨大な肉の球体】
【表面には、人間の上半身が、腕が、足が、首が、無秩序に突き出し、不気味に蠢いている】
【――――『レヴナン』を材料として作り上げた、死形集合体『レギオン』】

【――――さながら、この村は『命の破滅』を象徴する、地獄の現出している様な状況下におかれていた】

「エルメア!! 君は邪気を辿って、直接『奴』の元へと向かってくれ!! こいつらの相手は、俺とラベンダァイスが引き受ける!!」
――――『ギガンテス・フォース』!!

【敵の出現に、二人はすぐさま戦闘態勢へと入った。爪を剥き身構えるアーディンと、閃光を放って、変身するラベンダァイス】
【3m程の人形の様な巨体】
【土偶とも、石像とも表現できそうな威圧感を備えている】
【寸胴で、巨大な腕を備えており、腕の先端には、半透明のラベンダー色の爪がついている】

はぁぁぁぁぁ…………!!

【ラベンダァイスの放ったロケットパンチが、レヴナンの群れをなぎ倒し、一つの道を切り開く】
【この道を通って、エルメアに「行け」と言っているのだろう】
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 20:34:06.08 ID:EQleHrmvo
>>626
へ....?
「(あら...?)」
【思ったよりも落ちるのが遅い....と思い、ポカーンとする黒いローブ】

「(何かの....能力.....?)」
「泳ぐ」ってどういう.....うわ!

【少しぼーっとしていたせいで、空中で失速し落ちそうになる】
【この高さで落ちたら無傷では済まない】
【落ちそうになると近くの窓枠をに掴まってなんとか体勢を立て直す】

ふー...危ない、危ない.....
【窓枠に掴まりながら少女の方を向く】

【「一体どう言う事なの?」と言いたげな目】

/申し訳ないですが、風呂落ちです
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 20:38:26.89 ID:jBg8hqWwo
>>628

「……準備なんてもの、殆ど無いけどな。私達は大丈夫だよ
 ただ……今の状況はちゃんと知っておきたい。説明を頼めるか?」

『……………ご飯食べて来た、だいじょうぶ』

【尋問室、同じく机の直ぐ近く】
【二人とも、機関の施設内という事も有ってか、あまり警戒はせずにそこに居た】


『…………生きてる、ね……ぼろぼろ、なんで?』

【黒地に桜の花を散らした小袖、その上に銀糸の鶴が舞う色打掛を羽織った少女】
【≪死拾弐≫の刻印がされた小袖の帯には刀が一振り。藍色がかった黒髪は、眉の上と肩でそれぞれ切りそろえられている】
【夜の国支部所属ナンバーズ、No.42】

「……何かする前に、何をしてきたか知ってた方が良いだろ
 今まで、どういう手段を使って……で、どういう結果が出てる?
 その辺り、聞いておきたいな」

【≪死獸弌≫の印を刻む袖無しジャケット、藍色がかった膝までの白髪】
【金属補強された戦闘靴を履いた、身長160cm程の少女】
【右腕は包帯が巻かれ、首からぶら下げられている】
【同じく、夜の国支部所属ナンバーズ、No.41】


「(……悪くはない状況だ……が、あまり急いても駄目だ)」
「(仕事はする、我は通す。どちらもやってのけないと、な……)」

【咥えた煙草の煙を、鼻からの息で時々乱しながら】
【目の前の捕虜の姿を、No.41は細めた目で見つめていた】
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 20:39:03.44 ID:6LP37/FAO
>>628

……うぁ、すいません、少し遅れてしまいました……っ。

【こつこつ、という足音ではなく、かつんかつんと、金属が床を叩く音が尋問室の前から響き】
【ぱたん、と、扉が勢い良く開かれて、其処から、全身の至る所に包帯を巻き付けた金髪の少女が、姿を現した】
【その片手には、松葉杖、脚を折りはしなかったが、先日の負傷は一日で治るようなものではなかったらしく、未だに片足が動かないのだ】
【そして、反対側の手には、何かが入っているらしい、大きな紙袋を握っている】

……あ、こんばんは、尋問は、まだ始まっていません……よね?

【不安そうな声を漏らし、きょろきょろと周囲を見回す少女は、この尋問室の雰囲気には不似合いで】
【少しばかりの違和感と言うか、此処に不似合いだという感情を抱かせるかもしれない】
634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 20:43:45.91 ID:adKVgq3Qo
>>631

【――静止。少女は、空中で静止した】

あ、……えーっと、

【こちらも同じくぽかーん顔。開いた口の前に、手を持ってきて】
【少女の方も、黒い人物が「どうやって」此処に来たのか、少しだけ疑問視しているようで】
【そんな少女、次の瞬間にはこんな口を聞く――】


 ……一体、どうなさったんですか?


【――――】

【 おまえが いうな 】


 【因みに。浮翌遊する少女は、足だけを軽やかにばたばた、させていて】
 【「泳ぐ」というのは、このことか。「飛行」若しくは「浮翌遊」、「空中歩行」などではなく】
 【文字通り、空中「遊泳」しているのが、彼女の現状】

//いってらっしゃいませー
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/12(日) 20:44:10.82 ID:LK4ZI8tW0
>>630

アーディンさん、ですか。……大変な役回りを押しつける事になってしまい、申し訳ございません。
大丈夫ですよぅ、「イル=ディザスターは」この私が絶対に打倒してみせますから――。

【自信過剰にも取られかねないようなその言葉は、慢心からでは無い。むしろ決意を新たにする言葉だ】
【そして、同時にラベンダァイスへ向けたものでもあった――まだ、希望を失ってはならない≠ニ】
【まるで死へと歩を進めるために此処へ来たような旧知の友人へ向け、彼女はそう励ましの言葉を掛けた】

【――所変わって、山村の奥へ。そこはまるで、地獄を切り取って現世に運び込んだような場所で】

……あれがレヴナンと、レギオンですか……ッ。

【彼女はそうつぶやき、拳を強く握る。そして、アーディンからの指示を受けると、ひとつ頷いて】

あ、ありがとうございますっ!
Angel Arts=\―天使術°@動! レビテーション=I

【術式名を宣言。その瞬間、彼女の背に穢れ無き純白の翼が現れ――エルメアの体を僅かに浮かせると】
【低空飛行で、ラベンダァイスの作り出した道を駆けていく。邪気をたどり、その先へ向かって――】
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/12(日) 20:54:04.88 ID:9RjIT10G0
【水の国 / 海辺】

【まだ海開きはおろか、梅雨季すら去っては居ない】
【それでも。蒸れた街角の湿り気から、爽やかの潮風の微温さに逃げる為】
【月の微笑む波打ち際を訪れる者は、そう珍しくも無い】

………果たして、何度目だろうか
今年もまた、嫌な季節が来るな――

自然の摂理は、受容するしか無いのだろうが
こればかりは――まったく、恨めしく思う事を禁じえぬわ

 【――まず、ひとり少女がいた】

【降り積もった雪にも似た真白の長髪を三つに編んで、二房。両サイドに垂らし】
【赤縁のアンダーリム越しに映る眸は淡い緑、紅のリボンを黒いワンピースの胸に】
【白磁のように滑らかな素足をさらけ出す、儚げな麗容の貌は】
【色彩のイメージに反して、典型的の部類に入る櫻國人の物だった】

【しけた砂に小さな足跡を残しながら、仏頂面で無軌道に散策する彼女】
【その周囲には、なぜだか。不自然な「冷気」が渦巻いており――】
【遠目にも、一面の闇を飲み込む白い靄のようなものとして】
【それは――朧にではあるが、知覚する事ができるかも知れず】


 【――また、ひとり少女がいた】

んーっ!やっぱり海はいいよねー
アタシの中の血が、塩水を求めてるってゆーか……

あー、宝船でも沈んでたら面白そーなのにっ。

【装いはデニムの半ズボンに、ピンクのパンダがプリントされたTシャツ】
【兎のピンバッジ付きポシェットを右肩から提げ、値打ちのしそうな「紅い指輪」を嵌め】
【紅眼白皙、癖の強い黒髪が特徴的で、小学上級生ぐらいの容姿】

【そんな風采の彼女は、沖に突き出した波止場の、】
【少女と同じく背の低い、ローブの巻かれた繋船柱の上に片足を乗せている】
【――嵐を呼ぶ男や魔法少女がやる、あれだ】
【彼女もする事といえば独り言。しかし表情は無邪気にして、夜に似合わぬ灯を宿し――】

637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/12(日) 20:54:46.67 ID:9RjIT10G0
//>>636,最後がまるごと切れてました

 【君は、見るからに活発そうな少女に話しかけても良いし】
 【少し近づき難い雰囲気の少女へ、コンタクトを図っても良い】
 【ただし、二名の距離は比較的離れていることには留意して欲しい】
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 20:55:35.21 ID:pyJpce9e0
>>635

[――――さぁ来るがいい、死に損ないどもが!! せめて、俺たちが貴様らに『死』を齎してやろう!!]
「――――邪魔をするなら…………潰すよッ!!」

【アーディンの爪が閃き、次々と頸椎を切断していく】
【ラベンダァイスの巨大な腕が、群がるレヴナンをなぎ払い、撃たれた腕がレギオンを深くえぐる】
【――――苦しい立場には追い込まれる事になるだろうが、そうそう簡単に潰えるようでもなさそうだ】
【そのまま、当面の脅威が去るまで、後方で『露払い』に徹するつもりだろう】



【――――――――そして、山村深部】

――――――――馬鹿な…………ッ!!
まずい…………この気配は、非常にまずい…………!!

【かつては、教会か集会所か。ともあれ村の生活の中心地であったであろう建造物の残骸のそばに、その人物はいた】
【くたびれたコートを着込み、ツンツンとした短い髪で、身体に黒い茨の様なものを巻きつけている、左目に眼帯を付けている深い青色の目をした男】

【――――世界から命を駆逐する事を望み、狩り取った命を己が手足として破壊を振りまいている『悪意持ちし災厄』――――イル・ディザスター】

馬鹿な…………何故貴様がここに居る……ッ、エルメア=ミルフォード!!

【血相を変え、怒号を飛ばすディザスター】
【その体も、声も、ラギデュース=キャニドップのものでこそあったが、身に纏う黒い魔力、そしてその凶相は、あまりにかつての彼と乖離していた】

――――やらせはせん…………この肉体は、こやつの魂は……100年に1度あるか無いかの、貴重な土台なのだ…………
こんな所で、貴様の為に躓く事など、出来ん…………ッッ!!

【苦々しげな怒号と共に、左手に炎を纏い、両足は電気を帯電させ、その右目が、ほんの少し更に青くなる】
【そして、身に纏う黒い魔力が、更に渦を巻く】
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 20:56:26.47 ID:pD42YhZYo
【路地裏】

半生をかけた軍人から、ジャーナリスト見習い、か……
……悪くない。諦めさえしなければ、道はある

【チンピラも死体も、少なくとも付近には見当たらないような】
【そんな場所に一人、かつん、カツンとブーツの音を響かせる人物が居た】

【道端に砕けた鏡に移るのは、女性。ジーンズに着崩したシャツというラフな格好で】
【また、銀色の髪と褐色の肌が特徴的であり、左腕は肘から先が見当たらず】
【顔を見ればサングラスをかけ、額付近には大きな二つの縫い傷があり】

………自分で言うのもなんだが、犯罪者然とした面構えだな。

【ポツリと、彼女はそう呟いて。】
【それからやがて、『なにかないかな』と周囲に意識を配り―――。】
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 20:56:37.02 ID:EQleHrmvo
>>634
それは....俺のセリフだ....

【窓枠の狭いスペースでなんとかバランスをとっている黒いローブ】

能力か....? そんな空中で静止できるなんて...

飛び降り自殺でもするんじゃ無いかと焦ったぞ.....
「(空中で浮かべるなんて結構便利ですね....私も欲しいです)」


【黒いローブは安心したのか、はぁ...とため息をする】

/ただいま帰りましたー!
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 20:57:13.48 ID:mZM5tp2Vo
【公園】

……くぁ…。

機関員というのもなかなか忙しいですね……。
それともこのナンバーを持ってるから期待してもらってるのでしょうか…

【大きな欠伸を上げたのは翡翠色の長髪と、翡翠色の瞳を持った少女】
【ワンピースに似た形の黒いバトルドレスに身を包んで】
【それから見える肌は、石英のように透き通って見るからに華奢である】
【背中からは、不気味な黒紅色をした大翼が伸びていて、】
【公園の電灯に曝されたそれは非常に特徴的である】

むー……眠たいです
次のお仕事まで時間有りますし………
少し仮眠をとっても大丈夫……です…よね

【おまけに彼女の首に巻かれたチョーカーには十字架型のドッグタグが付いていて】
【そこに刻まれているのはNo.10。先程の発言と合わせて機関員の証拠には十分だ】
【数字だけ見れば間違いなく上位ナンバー……にも関わらず無防備にうとうとしている】
【容赦なく奇襲をすることもできるが……作戦なのだろうか】
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/12(日) 21:00:53.88 ID:GLff/wPMo
>>632>>633

「やや、アカリ殿もようこそお越しで」
「大丈夫ですぞ、これから始めるところですからな」

【タナカは、入ってきたアカリに向けて、軽く会釈】
【それから、次いで≪No.41≫の方へと向き直り】

「ええ、まあ……」
「この有様を見て頂ければおおよそ検討はつくかもしれませんが──」

【ちらり。タナカが、少女を一瞥する】

…………────

【──半袖から覗く細い腕には、大量のみみず腫れのような傷があった】
【指先は、爪の部分が妙に生々しい赤をしていた。マニキュア、ではない】

【よく観察したならば、彼女には爪がないことが分かるかもしれない】
【剥がされたのだろう。その朱色は、肉の赤だった】

「──我々の方で一度、取調べを行ったのですが」
「組織の情報はおろか、自分のことに関しても一切答えてくれないのです」

【≪No.41≫の問いに、タナカは語りを進めていく】

「捕らえられてからというもの、こうしてただだんまりの日々」
「『拉致』だけに、このままでは『埒』が明かなかった訳ですな」

「……オホン。えー、と」
「とにかく、そういう訳で御座いましたので、少し荒っぽいことをしてみたのですが」
「どうにも、痛めつけるだけでは何も喋ってはくれなさそうで御座いましてな」

「そこで本日、こうしてあなた方のご協力を仰ごうという次第ですぞ」
「ナンバーズたるカノッサのスペシャリストの方々の手にかかれば、」
「尋問なんてちょいちょいのぱー、で御座いましょう」

【滔々と淀みない声でそう紡ぎ終える】
【要は、既に拷問は受けている、とのこと】
【もっとも、『軽め』の、とでも付きそうな面持ちだが】

「さて……では」

「まずは一体、何をすべきでしょうな」
「単に痛めつけるだけでは、何も吐いてくれそうにはありませんが」

「何か、お考えはお持ちで?」

【そう言って、タナカは三人の顔を見渡す】
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 21:04:21.56 ID:adKVgq3Qo
>>640

んー、能力というか、スキルみたいなモノですね!
ニンゲンさんは少し訓練すれば歩行だってできるようになるでしょう?
そんなモノなのです、わたしにとっての「空中遊泳」は!

【「じさつ、ですかー? あははー、そんなまさかっ!」】
【彼の心中をほとんど察しないまま、底抜けに明るく笑って見せる】

む。えっとですねー、静止は一応できるんですけどねっ、

【……もし。彼が、少女に視線を合わせ続けているのならば】
【いつの間にか、その高さが「下がってきている」ことに気付けるだろうか――】

これ、足を動かし続けておかないと下へ下へ沈んで行っちゃうんですよー。
だからですね、結構疲れるっていうかもう既に結構疲れて来てるんですよねーなんて
あははははぁー……疲れました、ちょっとすみません……

【――水の中では、バタ足を続けていなければ沈んで行ってしまう】
【それと同じなのだ。喩えここが、空中であっても】

【「立ち話」ならぬ「泳ぎ話」は、結構疲れたのだろう】
【少女は、勝手に下へ下へ。降下していってしまう――】
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 21:05:07.55 ID:NP65gu3po
>>639

【路地裏に風が吹いて―――――――】
【その風はどこか悲しい音色のようなざわめきを奏で】

俺はどうすれば――――――いい……

【彼女がふと周囲に気を配るなら、近くの屋根の上で夜空を見浮かべている青年がみえるだろう】

【その男は全身が白い肌で銀色の長い髪と翡翠の瞳を持ち、年齢は10代後半程度に見え】
【上着が水色、下半身が黒灰色で上着は袖が長いゆったりとした着物を着用しており】
【ゆったりと力が抜けたように夜空を見上げ、月を見ている】
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 21:05:22.33 ID:5vdQbb6R0
>>629

【光輝が、彼女を傷つける】

【左右に大きく動く白髪は接近してゆき】

【突如放たれる、槍のように鋭利な氷柱】
【無警戒に高速移動を行っていたことが仇となり】

(…!?)

【男の頬を切り裂いた】

【されど、躰は止まらない】

【加速を続ける肉体は】
【彼女の目前へと迫る】

【彼女の表情が恐怖を示したその後に】
【少女の腕が垂れ下がる】

【その瞬間が瞳に写り】
【破壊者の思考を狂わせる】

(止ま、れ…!)

【拳が打ち下ろされたのは】

【彼女の頭のすぐとなり】

【作られたのは小さなくぼみ】

【魔を討ち滅ぼす――それを日常とする男には】

【ありえないはずの行動だった】

【動揺と無理な身体操作の結果たる荒い呼吸の中、】

【立ち上がり、男は思う―】

【―なぜ、己は避けたのか。自らが敵と断じた彼女への、滅びの完成を】

【もはや、決着はついたと感じたのか―自らの血に濡れた拳は開かれ】

【憂いを、困惑を宿す双眸が―】

【彼女の、閉じられた瞳を見つめていた】
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/12(日) 21:08:59.27 ID:LK4ZI8tW0
>>638

【――手早く終わらせて、私が二人を助けに行く。そんな格好いい事が言える状況ならまだ良いのだけれど】
【エルメアはそんな事を考えながら、飛翔する。今回の相手は、まず間違いなくかなりの実力を有している】
【という事は、いきおい『露払い』の二人に負担を掛けるという事で――それは、多くの危険に晒すという事】
【当然、二人の実力を信用していない訳では無い。だがこれだけの軍勢と長く戦えば、何が起こるかは――】

【……ふるふる、と。エルメアは小さく頭を振った。今は、考えないでおこう。二人をただ信頼しておこう】
【私がすべきはただ一つ。この邪気の先に居る「病魔」を、この手で全てなぎ払う事、それだけだ――!】

【ざん。イルの前へと着地した彼女は、眼光鋭く彼を見つめる。脅威を前にして、ほんの少しも怯む事はなく】

フフ、伝わった≠です、この前の戦いの時に――ね。
あまり人の力を甘く見てもらっては、困ります……!!

Justice≠ェ末席、エルメア=ミルフォードの名の元に――イル=ディザスター、貴方をこの世界から消し去りますッ!!

【名乗りと共に彼へとかざした右の掌に、光が集中していく。それは、彼女の魔術――詠唱を破棄した奇襲攻撃】

――セイクリッド・ロアー<b!!

【放った攻撃は、単純な光弾。大きさはドッジボール程度だろうか、空を切ってイルへと一直線に飛んでいく】
【低級魔術、そして詠唱無しの魔術。威力は察せるだろうが、それには浄化≠フ概念が付与されている――!】
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/12(日) 21:10:31.72 ID:fFUkqHcto
>>636

そうかなー?俺は結構、夏は好きだけど、ねー

【ふいに、三つ編みの少女の背後から声が聞こえてくるだろう。振り返れば】

【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのか後部はそれを一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男が】

【そちらへと、ゆっくり歩いてくるのがわかる筈だ】
【ヘラヘラしているとも、柔和とも取れる、誰に向けるでもない笑顔を張り付けて――】

ま、梅雨は俺も嫌いなんだけど、ねー

【距離がまだ少し開いている所為か、彼女を取り巻く冷気には気付いていない】
【だが、靄には気付いている――のだろうか。敢えて気にかけていないとも、取れるか】

【ともかく、靄の及ぶ範囲へと足を運んでゆく】
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 21:12:30.84 ID:jBg8hqWwo
>>642

「………あーあーあー……なんて分かりやすい事やってんだか
 しかもこれだけやって、何も白状させられてない?」

『……痛そう』

【痛々しい傷口など、幾らでも見慣れている。首の断面すら、数十数百と見た】
【だから、カンナの有様を見ても、二人とも表情は変わる事が無い】
【だが、身に纏う雰囲気は、少しばかり機嫌の悪そうなものになって】
【その為に寧ろ、ナンバーズとしてはしっくり来る様な雰囲気へと変わる】


「………ああ、拷問の技術だったら夜の国支部の得意分野だよ
 随分前に退職した副官なんか、金鎚一本で大の大人発狂させたって聞いてるし
 一応程度、技術は習って来てるけど……」

『……………しない、の?』

「してどーすんだよ、意味無いだろ……えーと、タナカだったよな?
 この拷問の手はず整えた責任者のツラ、拝ませてくれるか?
 ああ、後……ちょっと聞きたいんだけど、もう一人捕まえてたよな
 それって、こいつと何か関係有ったりするか?何て名前だったかな……」

【まずは、それこそカノッサ機関らしく、わざとはっきり聞こえる声量で、物騒な単語を並べて】
【そうしながらもタナカには、カンナの事ではなくもう一人の捕虜についての質問を行った】
【氷の国の彼女の事ではない。タナカが捉えたという、彼の事だ】


【No.41、香月は、カンナの椅子の正面に立つ】
【No.42に灰皿を取りださせ、煙草を片付けると、互いの呼吸音が聞こえる程に顔を近づけて】

「初めて′ゥたけど、悪くないじゃない……来た甲斐が有ったよ
 まだ壊れてないだろうな?何か言って見ろよ、ほら」

【その耳に、やはりはっきり聞こえる様に】
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 21:12:53.15 ID:pD42YhZYo
>>644

【く、と捉えた。意識を向けていただけに、気付くのも速く】
【屋根の上だと把握すると、手近な壁に寄り―――そこに、薄暗い光の階段を出現させ】
【たん、たん、たん、と登っていきながら、青年にサングラスの下から視線を向け】

………わざわざこんな所で、何をしているのだ?
月を見るのなら、もう少しマシな場所もあると思うが

【そう声をかけて、やがて青年の居る屋根の上へとたどり着き】
【おせっかいにも思えるが、好奇心からそちらへと寄っていって。】
650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/12(日) 21:15:48.91 ID:6MfNW21oo
>>641
【丁子色の長く緩いウェーブヘア―に黒いリボンを結び、金色の瞳を持ったスタイルのいい少女が、公園に歩いて来る】
【制服のようにも見える純白の上着と短めのプリーツスカートを、黒いインナーに重ねる様にして着ている】
【羽織った漆黒の外套は神秘性を感じさせる色合いで、左腰に携えた刀の鞘は病的な白さを帯びている】
【それから左中指には、翡翠色をしており水晶のように透き通った指輪がコントラストで一際輝いていて】

……あら

【街灯に照らされた外套の少女が、公園の先客―――龍の少女にその視線を留める】
【それから、くるりと方向転換して龍の少女の方を向き、入ってきた時より静かな様子で歩を進める】

(龍、とは珍しいわね……『アレ』に心当たりがあったりするのかしら?)

【歩きながら、少女が訳知り顔で思考するものとは―――?】
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 21:16:02.96 ID:EQleHrmv0
>>643
スキル....ねえ...
「(うらましいですねぇ....我も練習しましょうか...)」

【そして、高度が下がってきた少女をみて】

俺も...降りるかな...っと!

【そう言いビルから軽く飛び降りる】
【途中で壁を蹴り、スピードを落としながら地面に降りる】

っと...
(「どうしましたか? まさか足でも挫きましたか?」)
んなわけ....痛...

【どうやら足を挫いたようだ】
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 21:20:33.39 ID:adKVgq3Qo
>>651

【下降速度はやっぱり、ゆっくりで】
【彼が地面に降り立ってから数秒後。彼女も、地表へ到達した】

むー……ヒトがいるところで泳ぐと、騒ぎになっちゃうことを学習しました。
今度からは人気のないところで泳ぐことにいたしましょう、か?

【そして気付く、彼の異変】
【訝しげに首を傾げ、ぺたぺたと足音を鳴らしながらそちらへ近づく】

どうなさいました、何処か痛いのですか?

【上半身を屈めて、顔をぐいっと】
【ローブの黒い布の向こうに隠された、彼の顔を覗きこもうとする】
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 21:20:33.85 ID:J6J4hR2Uo
【公園】

【街灯の下に在るベンチに座っている】
【黒髪の――恐らく人類であろう小柄な影】
【かろうじて青だと分かる鉄工のツナギと呼ばれる作業服、そしてそれと同色の帽子を着用している】
【隙間から覗く瞳は左右で色が違い、右目は赤、左目は金の色をしていて】
【しかしそんなのは些細な問題で、一番目につくのはその無駄に綺麗な黒髪だろう】
【ヴェールの様に垂れ下がった髪は、前髪揉み上げ後ろ髪に至るまで全てが地面スレスレまで伸びており】
【故に彼女の衣服も、その瞳も、文字通り窺わねば£mる事は出来ないだろう】


【…お化けと思われても仕方あるまい】
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 21:20:35.29 ID:6LP37/FAO
>>642

ああ、良かった……ありがとうございます。

【ほ、と、安堵の息を吐き、僅かに緊張の色を薄れさせる少女】
【タナカの言った洒落を聞いて、一瞬、絶対零度の視線を彼に向けたが、まあ、気にしないでも良いだろう】

拷問の技術も、一通りは有りますけど……むぅ、爪を剥ぐ必要なんて、無かったんじゃないですか?
痛みに屈する程度の人間が、機関に刃向かう筈も無いんですし、もっと効果的な方法が有ったと思うんですけど……。

例えば、情報を吐かなければ、対機関連合と関わっていそうな人を片端から殺して廻る、とかですね。
彼女みたいな正義を掲げる人間には、何よりも堪えるんじゃないですか?

【柄にもない台詞ですね、と、内心で思うが、そんな事はどうでも良いだろう】
【今大切なのは、彼女に《No.300》という人間が手段を選ばない過激派で、民間人に危害を加えかねないと、荒事を躊躇わないと、思い込ませる事だ】
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 21:20:37.78 ID:pyJpce9e0
>>646

伝わった…………!?
馬鹿な!! あんな不完全な言葉で何故伝えられる!!
『Justice』の事も、そこに連なる情報も、奴は何も残し得なかったはずだッッ!!

【――――運命が、この点に関しては自身に敵対していた事を、ディザスターは知らない】
【確かに、微かな隙をついてラギデュースが残した情報は、不完全極まりないものだった】
【しかしその情報が、もっとも的確な場所へ『偶然』伝わっただけの事――――それだけで、彼のもっとも恐れていたこの事態は、実現してしまっていた】

やらせはせん…………この世界を、私の理想へと導くその時まで…………!!
負ける事など、許されぬのだ――――――――!!

【――――全ては、計画通りに運んでいたはずだった】
【この肉体も闇に沈み、無限の負を供給してくれる事を約束されていたし、魂狩りも順調に推移して、力も蓄えられていたはずなのだ】
【多少欠損が増えてしまった肉体を馴染ませるのは時間が掛かったが、それもほぼ完了している】
【だと言うのに――――それを全て覆し兼ねない人物であるエルメアが、ここに居る】
【ディザスターの言葉通り――――彼に負けは、許されなかった】

当たれない…………当たれるものかよッッ!!

【エルメアの持つ破邪の力――――――――それをこそ、ディザスターはもっとも恐れていた。その力が宿った光の魔術など、喰らう訳にはいかない】
【咄嗟に身を横へと投げ出し、回避する――――それに命中してしまえば、その力は少なくない減退に見舞われる事になるのだ】

――――――――私の闇は、容易に照らされぬ…………却って光を飲み込んでくれよう!!

【回避をしながら、ディザスターの右手から、闇の魔力によるエネルギー弾が飛び出す】
【まるで、エルメアの放つ光弾を、そのまま闇へと変換したような、単純な一撃――――しかし、その破壊力も、単純に高められている】
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 21:25:26.12 ID:NP65gu3po
>>649

【青年に近づいてきた気配と足音を察知すると】
【月のように冷たく哀しげな視線を月の方から近づいてきたであろう彼女の方へ向けて――――】


今日は月がでている――――
  ……下にいると月が消えた時に自分を抑えられなくなる

【彼は路地で月を見ないのだという、月が出ていない場合彼に何が起こるのか?】
【彼女が出した光の階段を一目見ると、視線を月に戻して―――――】

ここで月を見ていると犠牲になるものが見えないからな

【滑らかな動作で下の路地に向かって指を刺す―――それは彼女が来た反対側の道になる】
【ちょっと離れた場所になるかもしれないが、複数のチンピラか―――または身近な悪に染まった複数の能力者か何か】

ここにいて空を見ていればあいつらを見つけなくて済むからな

【屋根という高い位置で空を見ていれば彼の視線に路地裏を歩く人間が目に入らないという事】
【現段階では月はでていて―――――彼も比較的おとなしそうだが?】

お前も力在る者のようだな

【視線を空から動かさずに彼女に聞くだろう】
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/12(日) 21:27:06.06 ID:9RjIT10G0
>>647

【散策に気を遣り過ぎたか、気配に気付くのは遅れたけども】
【人間離れ――実際人ではないが――した聴力が、呑々たるその声を捉えたなら】
【仏頂面に色のない警戒心を混ぜて、少し気怠げに見返り】

………聞いていたのか
君も暇なやつだな、私のような者に話しかけて

……歓待しないとは言わんが、君の意見は私に変化を齎さんぞ
体質からして、夏とは相いれんのだ

【帰ってくるものと言えば、事務的にも思える乾いた口調】
【存外に澄んだ幼い音律の印象を覆す、尊大で堅苦しい言葉運びと共に】
【彼女の冷めた視線は、迫って来る男の身体を緩やかに這って行く】
【そして。眼が――胸元の、月明を束ねて跳ね返す「ソレ」に向かった時】
【彼女の口元は、なぜだか皮肉げに歪められた――】

ああ……夏が好きなら、私には寄るんじゃない
おそらく――君にとっては、骨も凍えるような空間だろうからな

…………それと、梅雨季が嫌いなのは君だけなのだぞ?

【会話は成立させるし、彼の行動を積極的に止めようともしない】
【されど。青年の軽薄な雰囲気が気に食わないとばかりに、言葉の上では突っ撥ね】

【もし、実際に靄――寄って見れば「白煙」の内へと足を踏み入れたなら】
【少なくとも、水の国の首都では味わえないような冷気が身を苛む】
【「攻撃」とは呼べないが――常人なれば、心地良いものでは無いはず】
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 21:29:50.49 ID:EQleHrmv0
>>652
痛....って何見てるんだ!

【いきなり顔を見られ、思わず後ずさり】
【交じりっけない...しかしとても綺麗な黒髪】
【整った顔立ち】

【ようは、めっちゃ美少女顔】
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/12(日) 21:33:36.66 ID:LK4ZI8tW0
>>655

(――偶然、でしたか。主に感謝する他無いですね、これは……)

【彼女はあくまで、集積情報に乗せられた情報しか知らない。ここで初めて、それが偶然だと知ったのだ】
【少ない情報を正しく伝える事ができた。それが、早くにイルを討つ機会をこの手にもたらしてくれた――】
【ひとえにそれは幸運の成しえる事であったとするのなら、感謝すべきは天にまします我が主だろう、と】

その言葉、そっくりそのままお返ししますっ。
私も、世界の為――そして、ラギデュースさんやラベンダァイスさんの為にも、負けられないッッ!!

(やっぱり、私の天使術の浄化≠非常に恐れている……当然ですね、向こうからすれば相性が悪すぎます)
(ならば、こちらがやるべき事はできる限り手数を増やす事。一撃を早めに入れて戦況を有利にする事――!)

――ッッ、コールゴスペル=芙グロリア=I!

【イルの放った闇弾に対し、彼女の手は防御だった。聖銀の剣ゴスペルに、聖なる魔力の翼を纏わせて】
【それを壁とし、攻撃から身を守る。……相性こそ良いが、単純な火力ではさすがに幾分か劣ってしまう】
【体重の軽い彼女は僅かに後退を余儀なくされ、その上翼剣の大きさも呼び出した時より小さくなった】

フ、ッッ!!

【彼女は地面に向けて翼剣を振るう――近くに落ちている瓦礫を、イルへ向けて数個飛ばすのが目的だ】
【当然ながら瓦礫に浄化≠フ概念は付与されてはいない。あくまでこれは、牽制と守りの一手でしかない――】
【後退させられたものの、次の一手を少しでも軽いものにできれば、と。そうすれば浄化もしやすくなる、と】

/っと、風呂いってきます。
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 21:36:53.68 ID:pD42YhZYo
>>656

ふむ……まあなんとなくだが、成程だな。
良くも悪くも、路地裏の住人らしいと見ても?

【つ、と視線をやる。屋根に上がってからは、階段を消して】
【青年の差した方を見やると、上記のような事を言い】
【なんとも慣れた様子で、続く質問をぶつけてみて】

ん……いかにも、能力者だとも。
昨日までなら、戦いの一つ二つは大歓迎だったのだがな

【サングラスの下、視線を空へ、青年の見る月へとやり】
【そうしながら質問には答え、やがて3mほどの距離をとって立ち止まり】
【『どうする?』という言葉を続けて、視線を青年へと戻し―――。】
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 21:38:06.64 ID:adKVgq3Qo
>>658

……、……?

【さて、この少女。黒いローブのあなたのことを、男性だと思っている】
【理由は、「言葉遣いが男性のそれだったから」というもので】
【声色だけで判定がつかなかったのだからそうしたのだが】
【……はて。首を、かくん。】

……んー、んー……

【菫色の瞳を、ちょっとだけ上に向けて】
【何やら少し、考え込む仕草を見せる】

【――やや、あって。】


……完了ですっ。
検索結果、該当ワードがありました!

つまりあなたは――「ボーイッシュ少女」さんだったわけですねっ!?

【ずびし。人差し指の先っぽを、少女(?)に向けて】
【高らかに、宣言した】
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/12(日) 21:41:46.12 ID:GLff/wPMo
>>648>>654

…………────

【≪No.41≫から聞こえてくる物騒な言葉の羅列に、しかし、】
【少女はただ俯いたまま、意に介していないとでも言う風に、無言だった】

「モーゼフさんなら、今こちらに向かっているところで御座いますぞ」
「何分身体が良くないそうですから、到着に遅れているとのことで……」

「それと……ああ、元≪No.101≫のことですかな?」
「ええと、確か確か……ああ、ありました、これですな」
「身元を洗った結果、どうやら二人は元教師と教え子、といった関係のようですな」

【男は、提げていた鞄から書類を取り出すと、そう答えて】
【さらに補足として、言葉を次ぐ】

「彼奴の本名は緋山 銀之助」
「私立の教育機関、『帝イサナギ學園』の高等科の教師。この捕囚さんも、そこの生徒、と」
「どうやら、異能を持った子供の訓練施設であったようです。もっとも、今は無くなっておりますがな」

「関係と言えば、それぐらいのようです」

【めくっていた書類から顔をあげ】

>>654

「ええ、それはごもっともですなあ」

「こういうのは、肉体的により、
 むしろ精神的に追い詰める方が合理的ではないかと私も進言したのですが──」

【まるで、自分は乗り気ではなかったとでも言うような口ぶり】
【そして、タナカは少女の方をまた一瞥する。香月が、声をかけているところだった】

…………っ

【少女は、ふいに至近距離からの声を受けて、思わず顔を横に背けた】
【断固として、黙秘を続けるつもりのようであったが──そのとき】

 ……、──……ッ

【アカリが紡いだ台詞に、少女は思わず顔を上げた】
【明らかに滲んだ動揺の情。効果はてきめんのようであった】

「おや、なるほど」
「やはりこういう風に言うほうが、効果はあるようですな」

「ほれ、聞こえていますかな捕囚さん」
「そういうわけですから、質問には答えて頂いた方が、お互いのためですぞ」

……──、……

【タナカが少女に語りかけると、少女は一層身を強張らせたようだった】
【今でこそ無言のままだが、この方法で脅迫をかければ、折れるのは早そうだった】

//続きます

663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 21:41:59.32 ID:7gtgcpyxo
【街中:広場】

【人通りが耐えてきたそこの片隅、ベンチに腰掛けている小柄な人影】

……お腹、減った…………。

【銀髪を赤いリボンでサイドポニーに纏めている、林檎色の瞳の少女】
【七つの色違いの星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

(…………ここから家は、少し遠い。)
(近くのお店で……何か、食べようかな。)
(でも……、お金もかかるし、それに…………───)

……………お腹減った。

【ボソリと、先程から同じような事を呟き】
【何やら考え事をしているようで、ぼーっと夜空を見据えている】
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 21:43:13.60 ID:mZM5tp2Vo
>>650

……っとと……
でも…寝るのは…流石に………危な……

…けど……ねむ……

【目を半分瞑って、前に倒れそうになっては起き上がり】
【こっくりこっくり、船を漕ぐように何度も繰り返す】

【そして、遂に完全に目を閉じてしまい、身体が傾く】

……きゃああああ!!!

【ずしゃああっと音を立てて、おでこを地面で擦った】
【それが強烈な目覚ましにはなったようで、恥ずかしそうにあたりをきょろきょろして】
【そこでようやく、もう一人の少女と目が合う】

………あ、…あの、み、見てませんよね?

【恥ずかしそうに顔をかああっと赤く染めて】

/ごめんなさい 見逃してました
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 21:43:43.83 ID:pyJpce9e0
>>659

愚かなッッッ!!
こんな猥雑な世界の為など、寝ぼけた事を…………ッ、いや……貴様らには分からぬか…………ッ

【――――『命』と言う存在概念そのものを深く憎むディザスターならではの言葉だった】
【しかし、その怨念の如き暗い言葉は、途中で噛み殺される――――この言葉を『納得』できるものは愚か、『理解』出来る者すら、恐らくは命を持つ者にはいないだろう】

やはり、効きが悪いか…………これだけの闇を込めても、撃ち抜けないとは……!!

【単純に、闇は光に対して相性が悪い。ならば、その相性を乗り越えるだけの力を込めれば――――それが思考の根底にあった】
【しかし、それもそう上手くはいかない様だと、防御の様子を見て、ディザスターは悟る】

――――『黒穿針』!!
そして、『タナトス・スレイヴァー』!!

【飛来する瓦礫に対して、胴体に巻きついた黒い茨の刺が伸び、貫通、そして粉砕する】
【更に、身体から黒い魔力を放出すると、それが4発の魔力弾を形成し、後退したエルメアへと放たれる】
【多少の誘導性を持っている魔力弾は、まだ威力の面では高い方ではないと言う事実が、救いと言えるだろうか?】

/了解しましたー
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 21:46:48.34 ID:EQleHrmv0
>>661
「ボーイッシュ少女」....って
「(ボーイッシュ少女....ククッ)」

【しばし....沈黙】

なんで女なんだッ! おっ俺は男だ!
【※彼は男だそうです】

【顔を真っ赤にして後ずさる】
【どう見ても女の子】
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 21:46:49.87 ID:NP65gu3po
>>660

【彼は彼女からの路地裏の住人が目に映るモノなのかと問われ】
【月を映していた瞳を伏せて――――――】

人間、いや動物も何もない場所には立ち止まろうとはしない
その目的を持った人間ならば変化を気に入るものな

【彼の言う意味は彼女には分からないかもしれないが】
【人間は何もない場所よりも何か変化のある場所を好むと言って】
【路地裏は人気の少ない、カモが多い、夜道では格好の狩場であるといった変化があると】

戦いを好むか……
その戦いは生きる戦いか?

今は月が出ている……―――――フッ…
               命拾いしたな

【彼は一度彼女の方を向いて――――】
【また再び夜空を見上げ月を見て――】
【彼女が彼の挑発ともとれる発言をどう取るかは彼女次第で】
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/12(日) 21:49:23.72 ID:fFUkqHcto
>>657

クス、――こんな時間にこんな場所をふらふら歩いてるくらいだからねー。ヒマなのさ

【目を細めて自嘲気味に笑ってみせるだろう】
【見た目に反するような堅苦しい態度と口調を全く気にすることなく、歩を進める】

んー?俺はまだ何も言ってないけど、ねー
体質かー。溶けちゃうー!……ってやつかなー?よっぽど暑がりなんだねー

【さっきまでのばつの悪そうな笑みは、今度はおどけたものになって、】
【少女とは対照的に、感情豊かなのだが、どうも鬱陶しい感は否めない】

ん、なんでなのか……な?

【全てを言い終わる前に、靄の範囲へと足を踏み入れた】
【その瞬間足元から伝わってくる身を刺すような冷気が伝わって来て】

ああ、なるほどー。能力、なのかなー?

【されど、不快感を露わにすることなく――むしろ不快と感じていないのかもしれないが】
【冷気の原因に興味が湧いたのか、尋ねる】

/遅くなりましたごめんなさい!
669 :662 [sage saga]:2011/06/12(日) 21:51:06.44 ID:GLff/wPMo
【その時である】
【がちゃり、と、扉が開いて、一人の人物が入ってきた】

『これは、これは、どうもお揃いで……エフッ、エフッ……』

【──いささか恰幅の良すぎる男だ。後ろに流された黒髪に、橙色の瞳】
【纏っているのは、白を基調とした将官服。肩当やボタンは派手な金色をしている】
【そして、卵の殻を半分に切ったような形状の、カプセル型の浮遊する車椅子に乗っていた】

『お初にお目にかかりますかな……』
『私、≪大狽≫ヴィルダ・ヴォルダの元帥……モーゼフ・ラドベルグ、と申します』

【──モーゼフ・ラドベルグ。名乗った通り『ヴィルダ・ヴォルダ』の元帥であり、】
【そして、ブレイザーシティが奪還された日、その街の指揮を預かっていた男である】

【もっとも、それ以外では全く表舞台には出てきていないので、まず無名も同義であるが】

「ああ、モーゼフさんが来られましたな」
「≪No.41≫殿がお待ちかねのようでしたぞ」

『そうでしたか。それは誠に、申し訳ない……エフッ、エフッ……』

『私もお手伝いはさせて頂きますので……』
『……どうぞ、何でも好きなことを、彼女に聞くと良いでしょう……プフー』

『答えぬようなら、我々が無理にでも吐かせてやります……エフッ、エフッ……』

【──拙い拷問など必要でない、というのが大筋であるというのに、】
【モーゼフは血に逸った笑みを浮かべ、少女を見やった】
【笑い声とも咳とも取れぬ、奇妙な異音を伴いながら、この場にいる皆を見渡し】

【聞きたいことなどがあれば、自由に尋ねれば良い。答えぬなら我々が痛めつける】
【──おおむね、モーゼフの言いたそうはことはそのようである】
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 21:52:11.14 ID:eN3QJK/T0
>>645

【彼に向けられた視線に、自ら反応は返さない。故に、異形が此の後起こした行動は、自分勝手なものだった】
【眠りに落ちた事で、幾分か、痛みが和らいでいるのか、柔らかな表情を浮かべていた。薄く口を開いて、数拍の間を置き】

……、

【呆とした様子が抜けない声音で、言葉を紡ごうとしている。声量は、徐々に大きくなっていくだろう】
【眠っていた為、彼の心中は分からなかった。意識が覚醒していた場合、己を滅ぼさなかった事に、驚いていたかもしれない】
【然し、彼が命を奪わなかった事を、無意識で分かっていたのか】

……。……が、……と。……、

【紡いだものは、寝言と思われる、不完全な言葉だった。然し、届けたかった相手は、恐らく】
【礼を告げた後、僅かに口元が緩ませ、再度、呼吸もせずに眠っているだろう。死亡している様にも見えたが、時々体を小さく動いている】

【魔は、濃い冷気を纏い、沈黙する。此の夜、異形が、指の先まで、力が込める事は無かった】
【夢中でも、青の残光が、煌いている。それは、消えずに】

/遅レス、すみませんでした…
/ありがとうございました、お疲れ様でした…!
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 21:53:45.27 ID:adKVgq3Qo
>>666

えー……? でもでもだって、
わたしのメモリには、あなたの御顔の配置は女性のそれに酷似していると認識されますよ?

【よく解らないことを言いながらも、唇を尖らせて】
【不満を訴えるアピール。これだけはなかなかに、解りやすい】

んー。しかし、あなたの仰ることが本当だとするのなら。
わたしにはまだまだ、知らないことが多過ぎるということなのです!
あなたの御顔のデータ、採取させてくださいなっ!

【それでも、次の瞬間にはにっこり。笑って】
【ぺた、ぺた、ゆっくりと歩いて近づいてゆく――】
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 21:55:04.92 ID:wM6RvfLDO
>>664
【さて、その一部始終を見ていた外套少女の反応と言えば―――】


そうねぇ〜、ここにはついさっき来たばかりだから、余り詳しくは……

【ニヤニヤと興味顔を龍の少女に向けて、そう言ってみせる】
【……やっぱり完全に見ていたのだろう、言葉尻が微妙に上がっていたり、挙動がいちいちわざとらしい】


……ぷっ。それで、こんな公園にいて何を考えていたのかしら?

【ニヤニヤを若干強めてそんなことを……なんかもう笑ってるんですが】
【あと、手を差し伸べない余り優しくない気がする、この女】
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 21:58:35.63 ID:pD42YhZYo
>>667

ふむ……難しいな、頭を使うのは苦手なのだが
勘で理解できた部分は、大半が同意かな
私自身、つい昨日までそんな場所に居たから、分からないでもない

【『……と、思う』―――少し困ったように、銀髪を弄り】

生来、戦いは好きだよ。生きることと戦うことは同義だ
人生の道が変わろうとそれは変わらん……が、貴様にその気は無いのだろう?

それなら、戦う必要はない。月の無い夜に会うことを期待しよう

………ところで、済まないが名前を教えてもらってもいいか?

【僅かに笑ってみせ、挑発を一蹴――多少の分別はあるのだろう】
【それから唐突に、またも質問を投げかけて。】
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 22:00:30.84 ID:EQleHrmv0
>>671
確かに...俺は女みたいな顔だけど...
「(今までどれだけ多くの男性を騙してきたか...)」
うるさいぞ....おい...
【頭の中の声に喋っているので少女には不思議な言動に聞こえるかもしれない】

って...なっ...なに近づいてるんだ...?
【近づいてきた少女に少し後ずさりながら言う】
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 22:03:32.77 ID:6LP37/FAO
>>662

悪戯に痛めつけても、得をする事は無いと思うんですけどねー。
それが愉しいと感じる人も、機関の中には居るんでしょうけど。

【タナカが彼女をどう扱ったのかは、一切興味が無さそうな口振りだが、矢張り、多少は彼女に同情の念を抱いているのだろう】
【だが、それを決して口調に出さず、冷徹な仮面を被る事が出来るのは、この少女も『機関員』の端くれである証拠で】

……と、言う訳なんですけど、どうしますか、黒野カンナさん。
えーっと、資料を見ると、対機関連合等の組織に協力している“疑惑”が有る場所は結構多いんですよね。
本来なら、その疑惑が真実か嘘かを確かめて、本当なら叩きに行くんですけれど。

……貴女の返答次第では、少し、真偽を確かめる手間を省いてしまっても良いかもしれませんね?

【――――少女が目隠しをされているから、端末を操作する音を敢えて、ぴ、ぴ、と響かせて】
【金髪の少女は、そう、対機関連合の副リーダーに、正義の味方に、問いかける】
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/12(日) 22:05:26.49 ID:9RjIT10G0
>>668

私は寧ろ、この時間でなければ出歩く暇も無いのだよ
君は――夜の方が忙しそうな格好だと言うのに、なぜ今ここに?

【敵意や殺意の類が見えないので、付き合いはする】
【しかし――やはり少女の声や仕草には、剣呑に過ぎるきらいがあり】
【腰の傍に据えられた拳・腕は、力を入れずに垂らされていつつも】
【何かがあれば、直ぐに振り翳される靭性をも孕んでいた】

【さて。青年の姿に、水商売めいた物を感じたのだろうか】
【休日だからと言って、その様な職種は休みだとは限らないから】
【自分のぼやけた曜日感覚をも疑いながら、尋ね】

……ああ、能力だ
この一帯に立ち込める煙はな、全て私の随意であるから、
何も考えずに飛び込んだ事―――よくよく思えば、無用心だな?

………尤も、夜の散歩中に戦いは興が乗らん
君が私にいきなり触れでもせねば、煙はただ冷たいだけだ

【「暖かくなる事は、無いが――」と、淡然とした声で付け加えた】
【警戒の無い相手を試すような台詞を。ひと通り、紡いだあとに】
【雰囲気は冷徹そのものでも、お喋りな方なのかも知れない】

【青年から一度顔を外し、真正面――海岸線を視線でなぞるように、直ると】
【ひた、ひた。ぽちゃ、ぽちゃ】
【冴えた水音を響かせながら、波打ち際を牛歩で進んで行くだろう】

【――共に散歩する気が有るのなら、別に否定はしないと】
【彼女は。恐ろしく言葉足らずながら、告げているのかも知れないが】
【胸の内で何を問うても、波は空騒ぎするのみ――】
【つまり、追うか追わないかは貴方の自由である】
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 22:06:32.79 ID:6LP37/FAO
//うぐあ、途中送信してしまいました、すいません
//アカリからモーゼスさんに挨拶と『“どうしても”必要ならお願いしますね』との言葉が有ったと脳内補完をお願いします……。
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/12(日) 22:06:41.56 ID:LK4ZI8tW0
>>665

確かにこの世界は混沌としているかもしれません――。
でもそれは、人々の想いの一つ一つが絶えず交錯しているからですっ!

何の感慨も無く命を奪い去る貴方には、分からないでしょうけど……っ。

【エルメアは、魔力弾に対して一歩も動かない。此方へ全部飛んでくるのなら、動かない方が良い】
【そして、自分へ向けて飛んできた闇弾へ向けて翼剣を振るえば――そのどちらもが消える。相殺だ】
【普段なら防御の後に攻撃に転じられるグロリア≠防戦一方で失った。イルの実力が窺える】

今度はこっちの番ですっ!! 墜ちよ=\―ディバイン・ティアー=I!

【詠唱というよりは宣言に近い言葉。彼女がそう叫ぶと、イルの上空3m程度の地点に魔法陣が発生し】
【そこから数本の細い光のレーザーが降ってくる。今度は天使術――彼の恐れている攻撃魔術である】

/只今戻りましたー
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 22:10:02.35 ID:NP65gu3po
>>673

勘が鋭いというのは悪い事ではない……
―――……

【何か言いかけた様で、場はしばし沈黙に包まれるが】

戦いが好きか?

近い内に櫻の国で戦があるらしいが、お前ほどの自信に溢れた奴ならもう奴に会っているのだろうが――――
戦いたいのであれば、櫻の国に行くといい……
黒い影の者にはもう会ったか?

【戦いが好きだと自信満々に言う彼女に対して、先日黒子に言われた櫻の国の戦の事を簡潔に話して】
【彼女程の自信家ならばもう会っている可能性もあるのだが】

俺の名か?
名を名乗る時は自分から名乗る物だと言うが?……―――――

それにお前が強いかどうかこの俺が確かめさせてもらう

【彼は彼女に対して強い殺気を放つだろう、しかしそれはとても哀しく冷たい殺気】
【青年は体こそ彼女のほうに向いてはいるが、動こうとはしない】

【月は現在、雲に隠れて――――それにつられて月光が遮られて】
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 22:10:38.91 ID:jBg8hqWwo
>>662

「ほら、ちょうどアカリも言ってるだろ?
 こーいう厄介な奴には、拷問よりもっともっと有効な手段が有るんだ、って
 にしても、訓練施設、教師と生徒か……うん、悪くないな」

【立っている場所も姿勢も変えない。声の出所は直ぐ近くのまま】
【そして台詞、こういうのが良いだろうと選んで発する】

「……黒野 カンナ。なあ、死体ってどれくらい見た事が有る?
 ああ、いや、訂正するよ。人が死体になってくのって、どれくらい見た?
 あんまり気分の良いもんじゃないよなあ、ついさっきまで生きてたのに
 たった数分、数十秒で、物言わぬ冷たい蛋白質の塊になるんだから」

「………なあ、教え子が悪い事≠オたら、担任が呼び出されるよな?
 どうせだったらお前の先生に、ここで合わせてやろうか?
 私は優しいんだ、感動の再会を演出してやるくらいには、さ」

【安い脅迫の文句を、一つ一つ時間を掛けながらも捻り出し】
【同時進行、アカリの脅迫も横で聞いていて、「これは遠くないな」と内心考えた】
【だが、どうせなら白状させるのは早い方が良いだろう、とも考え】

「なあ、緋山ってスパイ野郎、何か知ってたりするのか?
 丁度良い機会だからさ、ここへ呼んで来てやるのはどうだろうな
 折角だから、こんな無粋な目隠しも取ってやって……
 恩師の顔を、たっぷり見せてやるとかさ」

「……まあ、そういう事だ、カンナ。一応だけど、まず聞いておくぞ
 正義組織ってのは……何らかの手段で、情報交換とかしてたりするか?
 機関が昨日グシャグシャに潰した≠の浮いてる城とかに集まって、さ」

【その場で思い付いた嘘を交えつつ、被害者を一人増やす事を提案】
【尋問や拷問では、比較的ありふれた手段とも言えるだろうが】
【言葉での脅迫だけでなく、それは実行に移せる手段だ。重さが、少しばかり違う】


【その場で思い付いた脅迫を、一通り終えた所で】
>>669、部屋に新しく入ってきた男に、香月は目線だけをくれてやり】

「……お前か、あの部隊の指揮官。こうして面見るのは初めてか?
 No.41だ、元ブレイザーシティ所属の、な……
 タナカってのから、伝言は聞いてるか?私、結構色々と伝えろって言った筈だったけど……」

【まず目が行くのは奇妙な乗り物、ついで体躯】
【どちらも、機関という集団の中では、あまり見ないタイプの生物で】
【香月は、カンナから離れて、モーゼフの方へと近づいていく】

「……そうかー、お前がここまでやった訳だ
 ブレイザーを預けてみれば、私達が戻るまで持ちこたえも出来なくて
 尋問を任せてみれば甚振るばかりで余計に口を閉ざさせて
 挙句の果てに……言ったよな?私が貰うから、無駄に傷付けるなって」
 
「………お前、気に入らないんだよ」

【距離が2m程度まで詰まれば、突然香月は、身体に横回転を加えて跳躍する】
【十分に高さも有り、距離もある跳躍。回転を加えた体は、空中でモーゼフに背を見せて】

【もしもそのまま何も起こらなければ、香月の右足、戦闘靴を履いたそれが】
【カプセルの上から、モーゼフの顔面目掛けて放たれるだろう】

【相手が身内だという事は知っている筈だ、たった今名乗られたのだから】
【機関の施設の中でこのナンバーズは、機関の構成員に危害を加えようとしている】
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 22:10:39.50 ID:adKVgq3Qo
>>674

ですからー、データの採集です。
わたし、あなたのような「女性に近い顔立ちをした男性」というモノを見たことがないので!
今後のわたしの成長のためにも、あなたのデータを採らせて頂きたいのです!


【――――――】

【きっぱりはっきり、言いやがった。】


【とにかく少女は、歩みを止める気配なく】
【もうすぐそこまで、近づいてきている――】
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 22:15:16.12 ID:mZM5tp2Vo
>>672

あっ、そうなんですか…!
良かった―!
……あ、いえ、別に何にも無かったのですよ!?

【その言葉をそのまま信じたようです】
【半泣きの状態で笑顔を取り繕って、擦ったおでこを手でさする】

んっ、いえ大したことではないですよ?
ちょっと仕事が忙しいなーって溜息をついていただけです
でもお仕事ってそんなものですよね?

【機関員には似つかわしくないような曇のない笑顔でにこっと笑って】
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 22:20:50.16 ID:fCBL9N7G0
>>670

【茫然とする思考に】
【眠る彼女の言葉が届く】

【それは、“不可思議な不殺”―瞬間の奇跡への、感謝】

【理解できぬ思いを抱え、沁み渡る“何か”】

【鋼鉄の意志に、一滴のしずく】

【その持続を、無意識の一方が望み、他方が拒む中】

【青年を肩に抱え、黒衣は夕闇へ消えていった】

/こちらこそありがとうございました。楽しかったです!
/お疲れ様でしたー!

684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/12(日) 22:20:53.70 ID:6MfNW21oo
>>682
(……)
そうね、何も無かったわ。『何も』

【その刹那、「この子、多分馬鹿ね」と確信を得たとか得て無いとか】
【そんな心境が反映されたのかもしれない、微妙に心地悪そうに眉を下げて】


……ニートって、楽よ?

【こいつ……っ!?】


ま〜そんなことより、一目見た時から気になってたんだけど
―――もしかしなくても、あなたは龍の眷属だったりするのかしら?

【そう言うと、外套少女の視線は龍少女の背に生える翼に―――まぁ当然の興味ではあるのだろうが】
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 22:20:54.32 ID:pD42YhZYo
>>679

戦いは好きだとも。黒子の主人にも、既に会ったよ
櫻の国での戦乱にも誘われたし、行くつもりもあった
……だが、止めだ。しなければならないことが幾つかできてな

見たところ、お前でも相当出来るだろう
櫻の国には、行く予定はあるのか?

【質問に答え、同じ質問を返す】
【丁度月光が消え始めた辺り、『ふむ』と一言、小さく呟き】

確かに……私の名は、マーク・マーギュリス・ガルニエだ
ガルニエ、と呼ぶのが良いだろう。強さはまあ、推して測れ

………それで?お前は名前を教えてくれるのかな。

【動じない。まるで鉄のごとく、殺気は無いものの様に扱って】
【そこから分かるのは、慣れ。死線を幾度もくぐり抜けてきた、その感覚であって】
【果たしてそこから何を感じ取るかは青年次第だが―――女性は臆さず、尚も名を尋ねる。】
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 22:21:07.30 ID:EQleHrmv0
>>681
データ採集って...どう採集するんだよ
【後ずさるが壁にぶつかり後ろに下がれなくなる】

ど...どうするんだ...よ....
【顔が赤いっす】
【可愛らしいかも】
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 22:22:49.10 ID:pyJpce9e0
>>678

――――――――それが不完全だと言うのだッッ!!
それが醜いと言うのだッッ!!
命を持たぬ石の、風の、雲の、なんと真実な事だッッ…………それに対して、命と言う物のなんと不完全で、醜悪で、目障りな事だッッ!!
許さぬぞ……………………こんな汚れに満ちた世界など…………ッッ!!

【彼の語る言葉は、やはり常軌を逸している。その――――ある種の『美意識』のために『生物』である事を捨てただけはある】
【しかし――――彼は決して『世界』を滅ぼそうとしている訳ではない。彼の考えるあるべき姿へと、世界を変えようとしているのだ】

(やはり…………危険でも、近づいて直接叩きこむしかないのか……?
私の知る限り、エルメア=ミルフォード……こいつさえ下してしまえば、私を害する事が出来る存在など、この世界には存在しないはずだ……!)

【魔力弾が相殺されるのを見届け、素早く思考を巡らせる】
【遠距離からちまちまとした攻撃を繰り返すだけでは効果が薄い。もっと確実な一撃を用意しなければならない】
【その為には――――足を止めて魔力を練るか、あるいは接近するか、その二択しかない】
【この状況で足を止めるのはあまりに危険が過ぎる行為。しかし、接近を簡単に許す相手でもなさそうだ】
【なにか、隙を作るだけの何かを、こちらで用意しなければならない】

――――なっ!? …………ぁぁぁぁああああああッッ!!

【そうした思考を切り裂く様に、上空から降り注ぐ光】
【咄嗟にディザスターは、足の電気を用いて再び横へと跳躍――――ラギデュースの能力である『雷電脚』の発現だ】
【しかし、その跳躍はわずかに遅れ、一条の光がその身を切り裂いた】

ぐっ…………お、のれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

【傷は大した事が無い。かすった程度だ】
【しかし、かすかであるが明らかに、彼の周囲に漂う黒い魔力はその勢いを失う】

――――――――ッ!!

【立ち上がろうと、片膝をつきながら、ディザスターは欠落した左手首をエルメアへと向ける】
【瞬間――――その断面から黒い一本のワイヤーの様な物が飛び出す。黒い魔力が凝固した、鞭の様なものだ】
【それを横一線に振るい、エルメアを打ちつけようとする】

/おかえりですー
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 22:25:32.48 ID:adKVgq3Qo
>>686

簡単です。
このわたしの二つの眼で、あなたをスキャンさせて頂くだけなのです!

【確かに、口に出すだけではとても簡単なそれ】
【すでに実行しているのだろう。少女は、彼の顔をじーっとじーっと見つめている】
【そう、じーっと。じーっと、じーっとじーっとじーっと】
【じーっとじーっとじーっとじーっとじーっとじーっじーっじーじーじーじ――――――】

【――――】

【――そう、この行為には。「見られる側に、多大なる気恥ずかしさが付きまとう」のだ――!】
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/12(日) 22:27:17.46 ID:fFUkqHcto
>>676

うん、確かに恰好は冬だねー。否定はしないよー
というよりも俺にとってはこれが制服みたいないものだからねー

何故って…。クス、――たぶんキミと同じ、だと思うよー?
なーんて、ただ気まぐれで海に来ようと思っただけだよー。そしたらキミがいたから、声を掛けただけさ

【つい先ほどまで垂らされていた両の手を、今度はポケットの中に入れて】
【歩みはもう止まっている、彼女が撒く冷気の靄と外界とのちょうど境界線上に彼は立っていた】
【不用意に靄の中へと突っ込んでいったこともそうだが、どうにも警戒心が無さ過ぎる】

【彼の発言のどれも、たいして意味は無いのだろう。他愛のない掛け合いだ】
【気まぐれで来たらここにキミがいた、なんて、ナンパの誘いのような言葉も本心なのだろう】
【どこまでが素なのか】

やっぱり能力かー
クス、――うん、そうだねー。それも認めるよー
でも、俺は強いから、ねー。少しくらい隙を見せててもいいんじゃないかなー

けど、そうだねー。せっかく散歩に来たんだ、争い事は避けたいねー
せっかくの綺麗な景色も、血が舞ったら台無しだ

…いくらなんでも、キミにいきなり触れたりはしないよー

【――いや、実際にやりかねないのが怖いところではあるが】
【たまにはこういうのもいいかな、と心の中でそう思考しつつ、革靴を抜いてスラックスの裾を濡れないよう捲り】
【彼女が移動するに伴って靄の範囲も移動するというのならば、その境界線上をきっちりと守りながら、彼女に付いてゆくだろう】
【問おうが問わまいが、彼は無理にでも少女と共に散歩する気でいるのだから】
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 22:32:54.64 ID:NP65gu3po
>>685

それは、生きる上で必要な事か?

奴も…仕事が速いものだな
俺は行くつもりではいる、我が一族の……
櫻の国には因縁があってな

【彼女がしたい事は彼には分からないが、それは生きる上で必要な事か聞いて】
【櫻の国の戦には参加するらしい。格好からして彼も一族も櫻の国なのだろう】

俺は呪いに従っているだけだ、強くなどはない
ガルニエ……、機関だったか?噂には聞いたことがある

俺の名は十拳丸だ……
名が噂になるくらいだ、お前が強いのはもはや疑うまでもない

【彼女の噂は彼の耳にも届いていて、それなりに力在る者だと認識して】
【堂々とした態度がさらにそれを強調させて】

まぁいい、お前が強いのは認めよう。
その態度、男でも早々いるものではない
しかし、今は月がでていないぞ?どうする?

【彼は素直に彼女がかなりの強者であると認める。薄々と見える態度からもそれは分かるはずだ】
【しかし、月はまだ雲にかくれている様で、彼は待ち構えるかの如く動かずにいて】
【月はお互い3レス程度で雲から出ると思われるが――――――】
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/12(日) 22:33:24.30 ID:LK4ZI8tW0
>>687

ええ、そうですっ。命に完全なんてありはしない――。
だからこそ人は助け合うんです、少しでも互いを高めあう為に!

貴方の望む世界は整然としているかもしれませんが、其処に美しさは無い――ッ!!

【おそらくイルは説得が通じる相手ではない。そんな事は彼女は百も承知だった。だが、それでも――】
【エルメアは彼の理想に、歪んだ野望に、自分の意思を真っ向から叩きつけずにはいられなかったのだ】
【それが彼女のやり方でもあり、幾多の戦場を抜けここまで彼女を生き残らせてきた強さでもあった】

よし、当たったっ!

【わずかな傷でも、明らかに力が減衰したのが見て取れた。――効果はあった。確実なダメージになった】
【だが、「ダメージが通ったからすぐには反撃が無い」と、彼女が気を緩めた――それが仇となってしまう】

な、ッ……!!

【まさに奇襲。イルの振るった闇の鞭は、最高のタイミングで一直線にエルメアへと襲いかかっていく】
【これが別の攻撃形態なら、剣で防ぐことも出来ただろう。だが、イルが選択した武器は鞭≠セった】
【剣で防御しようとしても、それは曲がって、形を変えてエルメアへと襲いかかるだけだった――】

くぅぅ、ッ。

【腰付近に鞭が命中し、衣服が破け血が流れる。同時にバランスを崩す――立て直すには、十分すぎる隙だ】
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 22:37:16.72 ID:EQleHrmv0
>>688
【見られてます、むっちゃ見られてますよ】

【顔が赤く...紅くなっていく...】

うぅぅぅ....
「(むっちゃ顔赤いっすよ主)」
うるさい.....

【思わず目をそらす黒ローブ】
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/12(日) 22:37:21.93 ID:GLff/wPMo
>>675>>677>>680

……──やめ、て
分かったから……早まったことは、しないで

【視界が奪われた状態というのは、ひどく不安を駆り立てやすい】
【黒野カンナもまたそうした状態の中にあって、強いストレスを受けていた】

【アカリの言葉が、実際以上に冷酷な色を伴って聞こえたのか、】
【黒野カンナはここに来て初めて口を開き、言葉には応じる旨を露にした】

【そして──】

……──っ、待って
何を、したの? お城に……『風霊総主の城』に、何を、したの……?

【少女はまず質問に答える前に、それが先に口をついて出た】
【捕囚に要求できる余地などあるか、といった話だろうが、それでも声色は切迫していた】

「緋山、ですか。どうでしょうな、彼奴もまた頑固者で」
「何を知っているのかいないのか、それさえも分からずじまい」
「しかし、そうですな、輸送だけならすぐ済む話ですし、手配させましょう」

【そう言って、タナカは携帯端末を取り出して操作し始める】

>>680

『これはこれは、≪No.41≫殿……
 ええ、確かにご命令はしかと承っておりました……エフッ……』

『ごらんのように、こうして息も残し、ちゃんと喋れる状態に──、────ッ!!?』

【途端だった。モーゼフの目が、大きく見開かれる】
【驚愕、動揺、ない交ぜになった全てが、顔面に浮き上がる──そして】

【何とも形容しがたい、肉の潰れる音が響いた】

『……──っ、おぶ、ヴっ……』

【衝撃でカプセルごと部屋の壁に激突し、モーゼフの体躯がカプセルから転げ落ちる】
【拉げた鼻からは止め処なく血が溢れ、大きく腫れた唇からは豚の呻く様なくぐもり声が漏れる】

【見ていたタナカが、息を呑んだ】

『……っ、…………────』

【顔を手で押さえ、地に這い蹲るモーゼフ】
【表情は深く影が差して、窺い知ることは難しい】

【やがて、生まれたての小鹿のように震えながら、カプセルにしがみついていき】

『……な、何の権限があって、このような、真似を……なさる、のか』
『少し、理解が、及ばぬ、のですが……げ、フっ……──』

『……わ、私なりに、全て、良かれと考えて、行った、もの……』
『結果こそ、出せません、でした、が……う、ブッ……』

【この期に及んで、紡ぐ言葉は自己保身と言い訳】

【──不必要な拷問は控えるようにと令を受けたにも関わらず、】
【これぐらいならば大して影響もないだろうと、自らの憎悪に身を任せ甚振り続けたのは事実だ】

【モーゼフは、ただ身を震わせ、絶え絶えの言葉を紡ぎ続ける】
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/06/12(日) 22:38:30.88 ID:ImAIp6jG0
【街中】

うー…じめじめする

『ふにゃー』

【ぶつぶつ良いながら猫を連れて歩く少年】
【容姿は黒いパーカーに青いジーンズ】
【そして、血のように燃えるような真っ赤なマフラーだ】

それにそろそろ、衣替えと行きたいよな?

『にゃふ〜』

【どうやら衣服売り場を探しているようだ】
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 22:38:58.78 ID:mZM5tp2Vo
>>684

………ニートってなんですか?

【きらきら輝く瞳でそんなことを尋ねた】
【声の調子や表情から、冗談を言っているようには見えない】
【本当に知らないようだ】

…はい、そうですよっ
一応、こんな人間の姿をしていますが、古龍種の一体です
それが、どうかしましたか?

【ベンチから立ち上がって背中側を見せる】
【翼だけではなく、尻尾もきちんと有って、ぱたぱた振ってみせた】
【ちなみにちょっとだけ誇らしげである】
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 22:41:47.97 ID:adKVgq3Qo
>>692

【少女の好奇の視線に晒され続けるというこの、じーっと地獄】
【それは無限に続けられるのではないか、と思うくらいに。長く長く、時間が感じられただろう】
【――ややあって。少女はひとつ、ふぅっと息を吐いた】

……よーしっ、採集完了です!
あとは、このデータに名前を付けて保存するだけなのですけれど……

【視線を外して、笑いながら】
【軽やかに動く唇は、いま、最大の禁句を音にして発されることになる――】


……あなたのような御顔の作りの男性を、一般的に何と呼称するのですか?


【――――】

【つまりそれは、彼自身に。「男の娘」だとか「女顔」だとか】
【彼にとって最大のNGワードであろうそれを、口に出させようとする、極めて残酷なる言葉――!】
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 22:46:19.00 ID:pyJpce9e0
>>691

美しさが無い…………その様な事はあり得ない!!
真実は、何にも勝る美しさを持つものだ…………ッ!!
命途絶えた世界には、ただ永遠の静けさと、不変の美しさが存在する…………ッ!!
イキモノの醸し出す、吐き気を催す様な要素など、そこには微塵もないッッ!!
分からないか、この素晴らしさがッッ…………無限に不変たる事こそ、真に美しいものなのだッッ!!

【彼の夢見る世界は、正に命の『息吹』が途絶えた世界】
【殺し合い、食い合い、生まれ――――そうした営みの排除された『静寂の世界』】
【それをこそ、ディザスターは一心に求め、その為に命の駆逐に心を砕いているのだ】

――――欠落も、無駄ではない…………あの櫻の国の戦乱で学んだ事だ……ッ!!
全く……いずれ私が使うのだから、この様な傷物にしおってと、奴の内に潜んでいた頃は思っていたが、これが僥倖……!

【エルメアを打ちすえながら、立ち上がるディザスター】
【手首の欠落は、通常ならば戦闘力の低下をもたらすが、そこは『人の則を超えた存在』である】
【その欠落を利点へと転じる――――その方法が、このワイヤーなのだろう】

(――――好機だ…………立て直す!!)

【エルメアにダメージが通ったのを受けて、ディザスターは次の行動を決める】
【先ほどの被弾で消耗してしまった魔力を回復を重視しつつ、この機に乗じて更にエルメアの戦力を奪う】

――――私には、無限の闇を生み出す土台があるのだ…………!!
19年間、闇を生ませる為だけに育て上げてきた、この男の魂がな…………ッ!

【先ほどよりも少ない、2発の魔力弾を発射しながら、その場で仁王立ちになるディザスター】
【――――ふつふつと、黒いオーラの様な物が立ち昇る。言葉通り、闇が回復していっているのだ】
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/12(日) 22:46:34.92 ID:9RjIT10G0
>>689

【彼の奏でる言葉に、よい意味で「中身がなかった」としても】
【この少女は不必要な警戒や深読みを続けてしまうのだ】
【何せ、自分を人の皮を被った狼か何かとでも思っている】
【人里に存在している「だけ」で、既に安穏は無いのだと――】
        
 【とある一夜の逢瀬を経て、多少ばかりは改善されたとは言え】
 【染み付いた習慣は、もはや「習性」と化している】

……いや、それは聞く前から予想もついておったわ
なぜそんな制服を着た君はいま「暇」なのか、と
そう尋ねたつもりだったのさ――、―。

【情動のありかたの違いに拍車をかけられる、会話の噛み合わなさ】
【比較的不親切な類に含まれる少女に、己の言行を説明させたというのは】
【或る意味では、貴重な事かも知れぬ――、が】
【後頭部に阻まれた表情が浮かべるのは、呆れを孕んだ苦笑】
【やはり、一方的なところのある少女であり】

驕れる者久しからず――
櫻の国では、小学生でさえ知っている文言を君に捧げよう

……ああ、そう言うことよ
邪魔だと思っていれば、もう不意打ちで潰している
煙の種を明かすなどという馬鹿馬鹿しい行いも、せんな?

【顔を合わせないまま。やがて始まる、奇妙な夜の散歩】
【ふたつぶんの水音は見事に重ならず、砕け散った低い波は儚く飛散し】
【岸辺の果てまで向かわんばかりに、彼女は歩み続ける】
【警告のような言葉を紡ぎながら――ゆっくり、ゆっくりと】

……まだ付いて来るか
本当に暇らしいな、君は――

【煙を羽衣のように棚引かせ、冷気の境界と共に練り歩き】
【数十歩足を進めた後に、彼女は後ろへと振り向いて】
【じっとりとした視線を投げかけつ――そう、口にするはずだ】
【まだ信用はされていないらしいが、不思議と敵意は無く】
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 22:47:35.96 ID:pD42YhZYo
>>690

さて……必要だった、かな。
言い換えれば、戦うために生きていたよ

……ふむ。ま、十拳丸という名にその出で立ちだ
大体わかったよ、呪いというヤツは不心得だが、な
それと私の名も昔の話だ、今はジャーナリスト見習いでな

【僅かな笑み。それは一応の好意を示しており、満足も見せる】
【名を伝え合うというコミュニケーション、それはその程度の感情を湧き起こらせて】

………いや、止めておこう
私事ではあるが、昨日散々味わった後なのでな。

すまないな、先程も言ったとおり、次に。
加えて、会って早々ながら失礼するよ……用事が有るんだ
ではな十拳丸。櫻の国での戦い、一応は応援しているぞ

【そう言うと彼女は、フックの付いたロープを屋根の縁に作り出して】
【軽く手を振ると、飛び降りるようにしてそれに捕まり、路地裏へ】

【なんとも、あっと言う間だった。だがこの出会い、いずれ何かしらの形に―――。】

/と、ちょっと早々なのですがお疲れさまでしたー!
/また次に会うことがあれば楽しみましょうねっ!
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/12(日) 22:50:19.63 ID:6MfNW21oo
>>695
【くすり、と妖しげな笑みを隠すこともせず―――子供に説き教えるような調子で滑らかな声で言葉を紡ぐ】

―――自由人の隠語よ?

【……これはひどい】
【イマイチ突っ込みづらい嘘をしれっと吐きながら、右手を自分の顔に添える】


【左腕を胸を強調するような形で体の前に置き、右人差し指でクルクルと髪を弄りながら龍の少女を見る】
【少女の古龍種発言に「ふむぅ…?」と興味と疑問の混じった感じの声を上げたりして】

いいえ〜、ちょっと調べ物をしててね〜
それが龍に関わるものだってところまではわかったから、資料を集めたりしてたのよ?

【もったいぶるように間の伸びた声で、自分が龍に関する調べ物をしていることを明かす】
【胸を揺らし―――もとい、左腕をよじるように動かし、焦れているような態度も垣間見せたり】
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/12(日) 22:52:49.52 ID:6MfNW21oo
>>695>>700
//お風呂に入るので次遅れるかもですー
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 22:53:31.87 ID:EQleHrmv0
>>696
やっと...終わった....

【目をそらしながらなんとか安堵の表情】
【でも、少女に言われた言葉】

【女のような容姿の男性を何というか】

【勿論、知っている】
【16年間生きてきたのだから当然】

そっそれは....
【お顔が再び真っ赤に】
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 22:54:27.59 ID:NP65gu3po
>>699

俺の呪い……そうか……
ジャーナリスト見習い…、だがその強さの自信は戦人の方が似合うと思うが

【彼女は彼の呪いを大体分かったと言って――――】
【戦う為に生きてきた彼女も今はジャーナリストの見習いをしていると】
【だが、彼女はジャーナリストでさえその確固な自信で戦い続けるのだろう】

そうか、無理には言わないでおこう
深くは聞かないが生きるといい……―――――

【そして、彼女が路地裏へ消えていくのを見送って】

【彼女が完全に姿を消すのを見届けると】

お前ともいずれは戦う日が来る――――楽しみにしているぞ

【瞳をつぶり、嬉しそうに声を出さずに笑うと、彼もまた消えていった】

//お疲れ様でした!
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 22:56:05.91 ID:jBg8hqWwo
>>680
【空中で脚を引き戻し、左足一本で着地して】
【右足をぶらぶらと揺らしたまま、香月は本性の一部を引きずり出す】
【元々、こういう人間だった。最近大人しくしてはいるが、チンピラを強くした様な人間だったのだ】

「何の権限、だ?今更寝ぼけた事を言ってるんじゃあねえよ
 良いか?議会は解散したって事くらいは覚えてるだろうその脂身だらけの脳でもな?
 だったら私達ナンバーズより上には、もうどんな権力者もいやしないんだ
 分かるか?私達ナンバーズが!カノッサのルールであり正当性なんだよ!」

「だと言うのにお前は、私の命令を見事に無視してくれたよなあ
 それだけじゃない。貴重な人質の価値を、大分落としてくれた
 私が使う筈の玩具を、最初から壊れものにしやがった……豚にも劣る愚行だよ
 これで理解が及ばないってんなら濁った目玉繰り抜いてそこから脳とスポンジ入れ替えやがれ」

「……以上。文句が有るならウチの支部長にでもいいな
 無能は嫌いだって、実験動物の檻に放り込まれるのがオチだろうけどなぁ」

【チンピラは、暴力に訴え、権力を振りかざす。している事は、まさにそれ】
【機関の体制の変更は嬉しい誤算だった。自分への枷が随分減ったからだ】
【身勝手で横暴で、だが力が有るから困る。世間一般によく有る、ステレオタイプの小悪党を】
【演じる、とまでは言い難い。半分程本音で真似してみせた】


【モーゼフに蹴りを入れ終わると、再びカンナの近くへ】
【同僚一人に云われない暴力を振るった後でも、呼吸と足音は乱れておらず】

「……質問に質問で答えるってのは、教育がなってない証拠だよなぁ。やっぱり教師の罪か?
 まあいいや、教えてやるよ。昨日、機関とどっかの企業の連合軍が、「風霊統主の城」に攻め込んだんだ
 二千人くらい動員したのか?そりゃどんな城だってあっという間だよなあ、私見てないけど」

【此処では、嘘は言っていない。大袈裟を言い、結末を言わず、一般論を掲げただけだ】

「どれくらい死んだか、どれくらい捕まえたかは知らないけど……
 まあ、捕まえられたのが居たら、お前と同じ様な目には遭うだろうな、多分
 人手が足りなかったら、配慮の足りない兵士に任せるだろうし……あーあ、想像したくもない
 挽肉幾ら作ったって、そんなハンバーグ誰が喰うんだ……犬か何かか?」

「……もう一度聞くよ。正義組織ってのは、どうやって連絡取ってるんだ?
 答えてくれないと私は、お前よりもっと痛みに弱い奴を探して、腕の一本も落とさなきゃなくなるんだ
 まあそうすれば、お前はもう傷めつけられる事も無くなるかも知れないけどさぁ?」

「(後は、アカリが上手くやってくれれば……だな)」

【城を潰したという嘘以外は、少なくとも嘘は言っていないが】
【前提一つ誤魔化したが為、仮定の話にも実体の無い意味が生じて来る】
【良くもこんな出まかせが出るものだと、口元がおかしな形に緩んだ】
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 22:56:50.36 ID:jBg8hqWwo
/>>704安価ミス>>693
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/12(日) 22:57:13.76 ID:LK4ZI8tW0
>>697

(――ク、ッ、油断しましたか……こんなにすぐ反撃の手を打ってくるとは)
(攻撃の相性が最高だからとはいえ、多少状況を楽観視しすぎていたようです――)

っと、……!!

【次いで発射された二発の魔弾を避ける手段は、ひとつ。背中の白翼、レビテーション≠オかない】
【とはいえ、それを用いても即時空に浮ける訳ではない――魔力弾のうち一つが、彼女の左脚に掠る】
【一瞬の判断ミスで、一気に戦況がひっくり返る。それだけの力量を、イル=ディザスターは有している】

【ふぅ、と。彼女は空中にてひとつ息を吐く。自らを落ち着かせるように、今の状況を整理するように】

(――埒があきませんね、あれでは。あんなに回復されては……)
(それに、そうそう簡単に攻め込めない――どうすれば)

(みんななら――今まで戦ったみんなや、共に戦った皆なら、こんな時にはどうするのでしょう)

【じわり。……彼女の左翼に変化が表れ始める。根本から、黒く――闇に侵されたのでは、ないようだが】

……イル=ディザスター。

今からその理想の間違いを、この手で糾してみせます――ッ。

【どうやら彼女にも何らかの策があるのだろう。その瞳は絶望に染まらず、むしろ輝かしい光を宿して――】
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 22:57:16.34 ID:6LP37/FAO
>>693

物分かりが良くて助かります、ちゃんと本当の事を言って貰えるのなら、約束は護ります。
ああ、でも……嘘を吐かれても面倒ですからね、少しだけ、貴女の手を貸して貰いますよ。

【かつん、かつん、と椅子の側に近寄って、少女は紙袋の中からビニールテープを取り出す】
【その後に、ポケットの中を漁り、数枚の硬貨を取り出すと、それをビニールテープと一緒にカンナの手の平の何ヶ所かに張り付けようとするだろう】
【そして、それに成功したならば、数歩の距離、少しだけ離れて、少女はこう言うだろう】

嘘発見器、って解りますよね。
手の平の汗やら、その他色々な身体の変化から、嘘を判断する機械です。
今、貴女に張り付けた金属片がそれなんですよ、これで、貴女が嘘を吐いたならすぐに解ります。

……そして、私は、貴女が一つ嘘を吐く度に、一つの団体を潰しに行きます、まあ、当然ですよね。
本当に真偽が明らかになっていない人達の、罪の無いかもしれない人達の命が奪われるのが嫌ならば……もう、解りますよね?

【冷徹な響きを携えて、嘘八百を並べ立てる少女、この少女の性格ならば、実際にそんな事が出来る筈が無い】
【だが、その冷たく突き刺さるような口調からは、その性格の甘さを確かめる事は出来なくて】
【彼女の肌に触れる冷たい感覚が、嘘発見器と称して張り付けた物体の正体が只の硬貨だという事を確かめる事は、出来ないだろう】


……って、うぁ、大丈夫ですか?

【そして、恰幅の良い男が、蹴り跳ばされたのを見て、一応声を掛けてはみたが】
【同情する意味が有るのかなぁ、と、次の瞬間にはそんな考えが浮かんでいた】
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 22:59:11.64 ID:adKVgq3Qo
>>702

うー……もしかして、御存知ないのですか?
それならば仕方ありませんね、他の方に訊くことにいたしましょう。

【答えに詰まり、沈黙の海に溺れる彼を見て。そういう判断を下す】
【……まだ、ちょっとだけ不満げな顔だけど】

とりあえず、明確な名称は付けないまま保存してしまいましょうっ。
仮のファイル名として、あなたのお名前を……あ!

【そして、やっぱり良く解らないことを呟きながら俯いたあと】
【顔を上げて、ぽんと手を叩く】

「人に名前を訊くときはまず自分から」、ですねっ。
この前学習したことでしたっ!

わたくし、「ヴォルフィーネ」と申します!
あなたのお名前を訊かせて頂いても、宜しいですかっ?
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 23:03:58.97 ID:EQleHrmv0
>>708
ふぅ....
「(危なかったですね)」
【答えずにすんでとりあえず安心する黒ローブ】

名前...?
【今までとは違う普通の質問に少し安心した様子】

桜......白髪 桜だ....
【自分の名前を.....言う】
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 23:09:22.38 ID:pyJpce9e0

>>706

フフフフ…………喚いている、苦しんでいる…………私の喰らってきた魂が…………!!

【徐々に黒い色を濃くしていくオーラに、不気味な笑みが乗せられる】
【ラギデュースの魂――――そして今までの被害者たちの魂を、内に取り込んで刺激して、そうして魔力を生成しているのだろう】

間違い――――?
…………『命』に囚われ、真実の見えぬ…………そんなものの言葉など、聞くつもりはない…………
貴様はただ黙って、私に滅ぼされればいいのだ…………貴様の魂など、喰らう意味が無い…………無へと還れ――――!!

【――――『命』をとことん下等に見る彼の思想が、嫌と言うほどにその言葉に乗せられている】
【『命』に拘る者が、『命』を賛美するなど、当たり前の事。そうした立場を抜け出せもしない言葉など、聞く必要はない】
【実に冷徹に、そうしたプロセスでエルメアの言葉を拒絶した】

(――――ただ一人の相手に、この様な大技を使い、闇をいたずらに消耗するなど、下策も良いところ…………
しかし……こやつだけは、どうしても乗り越えなければならぬ障壁――――天秤になど、掛けている場合ではない……ッ!!)

【どんな犠牲を払ってでも、ディザスターはここでエルメアを倒しておきたい】
【一瞬の迷いを無へと叩き落とし、その身の魔力を更に練る――――大技を放とうとしている、その前兆――――】
711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 23:09:44.03 ID:mZM5tp2Vo
>>700

へぇ…なんだか、素敵ですねっ!
では、あなたさんはその………ニートとやら、なのですか?

【人差し指を頬に添えて、首を傾げる】
【決して悪気があるわけではない…全くないです】
【悪気がないからこそ、ますます酷いのではあるが】

…ふむ。それはそれはっ
私は情報を隠したりするタイプではないですから、
力になれるなら、何でも聞いても大丈夫ですよっ!

【力になれそうなのがうれしいのか、こくっと頷いて】
【ドンッと胸を叩いて、やはり誇らしげである】

>>701
/了解ですーごゆっくりっ
712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/12(日) 23:09:50.07 ID:adKVgq3Qo
>>709

オーケーです。白髪、桜さん!
インプット完了です!

 【嬉しそうにこくこく、縦に二回振られる頭部】
 【――その付近から、かりかりかりかり】

それではわたしは、作業に戻りますっ!
お話とデータ提供、ありがとうございましたっ!

 【微かな微かなささやかな、非常に小さな音で有れども】
 【かりかりかりかり、かり。】

【少女は彼に手を振って、やっぱりにっこり笑いながら】
【街の、人込みの中へ。融ける様にして消えてゆく】


 【――――機械の、駆動音。】


//明日は魔の月曜日ですので、ここらへんで。
//絡み、ありがとうございましたー!
713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/12(日) 23:14:38.57 ID:EQleHrmv0
>>712
ヴォルフィーネか...変わった奴もいるんだな
「(そうですね....ん?)」
【わずかに聞こえる音】

「(....主。)」
聞こえてる....
【ヴォルフィーネの歩いて行った方向を見る】

機械...なのか....
【ふと、つぶやいた】


/お疲れさまでしたー!
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/12(日) 23:14:46.58 ID:fFUkqHcto
>>698

【少女の習慣など露知らず――彼はポケットに手を突っこんだまま、一定の距離を保ち彼女の後を追う】
【その姿、そして表情から敵意は微塵も感じられないだろう。彼は只々、誰に向けるでもない笑みを零し続けるだけ】
【それが少女にとってどのように作用するのかは、わからないが】
【それに、彼が猫をかぶっているとも、考えられる】

んー、そうだねー。仕事を抜け出してきたから、かなー
あ、別に仕事が嫌いなわけじゃないよー?ただちょっと、気分転換に、ねー
…こうでもしないと、気が詰まって仕方がない、キミも、そう思うだろう?

【嘘とも真実とも取れる、いや嘘だと匂わせるような口調と、語尾】
【不遜とも取れる彼女の態度に、やはり何の不快感もないようで】
【気分転換だと言った直後の問いは、何故か本当に――生きていくことに疲れたかのように脱力した口調で】
【不思議な雰囲気を持つ少女に、問いかける】

クス、―― それくらい俺も知ってるよー?

【それ以上多くは語らない。けれども、不敵な笑みと眼差しが少女に向けられる。それらが語るものは――】
【俺は真に強いから≠ニいうものだが、言葉に表さない以上、断片的にしか伝わらないであろうか】

“鏡よ鏡よ鏡さん――世界で一番暇な人はだーれだ?”
クス、――俺とキミ、どっちだろうねー?

【おどけて言う童話の一文を応用した問いかけは】
【あたかも、キミも人のことを言えないくらい暇みたいだけどね、と言っているようで】

【月光の下、夜の海を歩く二人。白いタキシードの彼は、彼女の出す靄と態度の冷たさと、】
【それから何度も押し寄せる小さな波の冷たさを感じながら、歩き続け】

【視線を投げられれば、ウィンクでも贈りそうな軽い笑顔で応えて】
【敵意がなければ――】

キミも、もうちょっと笑えばカワイイと思うんだけど、ねー

【にっこりと、】
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/12(日) 23:20:30.67 ID:LK4ZI8tW0
>>710

(――思い出せ=c…みんながこんな時、何を言って、何をしてきたか)
(思い出せ……みんなと一緒に、私はどうやってここまで戦い抜いて来たのか)

(今はただ、それをカタチ≠ノするだけで良いんです……ッ!!)

――いいえ。真実が見えていないのは、貴方だ……。
人は願える、想いを持てる、そしてその感情の下、運命や真実さえ覆せる。
私はそんな人々の姿を、これまで幾度となく見てきました。

永遠なんてない。この世界に生命がある限り。
そして、貴方の紡ぐ運命は、今、人間によって覆されます――ッ!!

【ふわり、ふわり。左翼の黒はどんどんと進んでいく。そして最後は、左翼のその全てを染め上げる】
【――それは、この地で幾らでも見ることができる漆黒ではなく、どこかやさしい″武Fをしていて】

           【ぱきん】

【何かが砕けるような音が、ひとつ。間違いなく、エルメアは何かをやろうとしている――!】
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/12(日) 23:21:23.15 ID:6MfNW21oo
>>711
暫定ニート、かしらね〜?
必要に追われる仕事というのもあまりなくてね

【訂正するのを無駄だと判断したか、それとも訂正しない方が面白いとでも思ったか】
【「ニート=自由人」という半分だけ正しい解釈そのままに会話を続けてしまう】
【不敵さを思わせる優雅な笑みを浮かべているあたり、なんかもうアレすぎるような気も】

話が早いわね?
―――それじゃあ、コレを

【左手で何処からともなく取り出したのは、手に収まる程度の大きさの翡翠のような綺麗な球体】
【直接触れずとも、その球体に高純度・高密度の『風と龍の魔翌力』が収まっていることが感じられるだろうか】
【恐らくは、コレの出処について探っていたのだろう―――風龍、と言えば……?】


/ただいまですよー
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/12(日) 23:23:35.08 ID:GLff/wPMo
>>704

 【──おのれ、おのれ、おのれおのれおのれこの小娘どもが】
 【ナンバーズがルールだと? ふざけおっで女風情に青二才の分際で】

 【私を、私を一体誰だと思っている】
 【流浪の装甲戦闘集団≪大狽≫の元帥だぞ】
 【私を無能呼ばわりするなど……こんな仕打ち、私が受けて良いはずがない】

 【……そうだ。全てあの女のせいだ】
 【徹底的に甚振り殺しておくべきだった】
 【機関に報告などせず、私のものだけにしておけば良かった】

 【……許すものか、絶対に。この屈辱、必ず──】

【モーゼフという男は、とかく権力に固執する人物だった】
【故に、内心では議会の解散などひどく不服だったし、】
【さらには自らのプライドというものを貶められるのが一番気に食わない】

【空っぽの権威と、見せ掛けの立場──それがこの男を支える腐った柱】

『……──分かり、ました……』
『全て、……≪No.41≫殿の、……仰る、通り……』
『……異議など、ありません、ゆえに……』

【煮えたぎる腹の内を押し込めて、モーゼフはそう搾り出し】
【何とかカプセル内に乗り込むと、ゆっくりとその進路を扉の方へ変え始めた】

【「……傷の手当てを、して参ります」】
【モーゼフはそう言い残すと、退室しようとしていく】

【そして、何が起こったのかは一向に掴めない少女は】
【戻ってきた香月と、そしてアカリからの言葉に意識が向いていく】

…………っ、

【軽からぬ問い。下唇を強く噛んで、しばし無言を返した】
【息が詰まりそうで、頭が真っ白になっていく。いっそ死ねれば楽ですらあった】

【しかし、やはり黙秘は通らぬことは痛感しているのか、やがて口を開き】

……──、ただ、端末を使うだけ
電子ネットワーク技術よ……

【搾り出すように紡ぎ終えて、少女はまた押し黙る】
【偽の嘘発見器の効果もあるのだろうか、嘘はついていない】

【しかし、嘘発見器が仕掛けられているということ自体が、既に大きな重圧になるもの】
【少女の鼓動はいくらか早まり、手には汗が滲み始めた】

【タナカは、黙って記録をとり続けている】
【緋山はまだ到着しないようで、質問を続ける猶予はまだありそうだ】
718 :717 [sage saga]:2011/06/12(日) 23:24:23.80 ID:GLff/wPMo
//失礼、安価が抜けました。>>707宛でもあります
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/12(日) 23:32:57.45 ID:9RjIT10G0
>>714

【粗製濫造された柔和さと善意は、もう懲り懲りなのだ】
【零下の眸は、無言のうちにそう告げる様に鋭く細まって】
【されど――また、感情を含有しない冷たさが、すぐ帰って来る】

……気分転換なら昼にでもやっていろ
君の言葉は、どうにも軽薄に思えてならんわ

耳あたりの良さは結構だが、真実を語る才には恵まれなかったらしい

………或いは――。
語るに忍びないような真実しか、知らないのか

【その「貧と乳」な胸を抱え込むように、少女はすっと腕を組み】
【今度は眸に些かの疑念を帯させながら。言いたい放題を紡いだ、が】
【彼女の声もまた、微かな自嘲を宿す】
【曇りない氷の鏡に、薄い罅が刻まれるように――】


【――不意に、今度はあからさまに態度が変わった】
【声の響きのひとつひとつが、男を嘲るものと入れ替わった】

バカめ……私は鏡の言うことなど信用しない
あれは、必ずしも真実を写しているわけでは――無いのだから。

 【まだ、この会話の中では言及していないのだが】
 【この少女――に見える50代前半の齢の人物は、吸血鬼という生物種だ】
 【清めの塩を孕んだ海水にも、清流にも動じる事はないし、】
 【日光にも1時間程度は耐えられるという点では、そう呼ぶのもはばかられるけども】
 【ひとつ、吸血鬼の「オーソドックスな特徴」で、踏襲している部分がある】


   【――鏡に映ることが、できないのだ】


【にこりどころか、くすりともせず――】
【秀麗な容姿を無駄にしているという、尤もな指摘には無言を貫き】
【また、男から見れば完全に明後日の方向を向こうとするだろう】
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/12(日) 23:36:13.43 ID:pyJpce9e0
>>715

世界の、命だと…………?
世迷言を……ッ! この世界は基盤……その上に何者をも許容すれども、それ自体はただの盆……テーブルの様なものだ!!
そんなものが、命など持とうものか…………ッ!!

【――――聞き捨てならない文言だった】
【世界が命を持つ――――考えたくもない想定。しかし、否定材料などいくらでもある】
【かすかに、力強さが単なる強弁へと変わるのを自覚しながら、それでも自身の認識の正しさを、信じて疑わなかった】

――――『生』も『死』も……意味の無い次元へ…………!!
私は『至る』…………貴様は『墜ちろ』――――――――ッ!!

【何かを仕掛けてくる。恐らくは、自分と同じく、強大な力で雌雄を決しようと言うのだろう】
【ならば、小細工はしない。正面からぶつかって叩きのめし、自分の正しさを証明する】
【――――最強の敵に真っ向から勝利する事こそが、望む真実なのだから――――】

――――――――『タナトス・ブラスター』ァァァァァァァァァァァァァ!!

【――――黒い魔力が胸部に収束し、放たれる――――それは、一言で、そして言葉の誤用を承知で表現するなら、『黒いレーザー』とでも言うべきものだった】
【おおよそではあるが、その口径は4mにもなろうか――――知る限りの最強の敵を下さんと、持てる力の限りを注いだ一撃で】
【全てを闇で覆い、喰らい、破壊する――――既に命の営みを失ったこの地の大地を、深く抉りながら】
【――――そして、それだけにとどまらない。破壊という意味では、意味を成さないものだが】

――――――――「ぎゃあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
    ――――――――「助け、っ、助けてくれぇぇぇッッッ!! 誰か…………誰かぁぁぁぁぁぁぁ!!」
        ――――――――「嫌だぁぁっ、俺は嫌だっっ!! あんな化物の仲間になんて、なりたくない――――ッッッ!!」

【――――――――これまでイル・ディザスターに殺されて、喰われてきた魂の断末魔が、幻聴と言う形であふれ出る】
【触れれば凍りついてしまう様な、うすら寒く、悲しく、そして痛い悲鳴】
【彼等の叫びは皆一様に、苦痛を訴えていた――――それこそが、ディザスターの力になるのだから】

【――――それら全てがエルメアへとベクトルを向けている】
【生半な光など飲みこんでくれると、黒い力を猛らせながら――――――――】
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 23:41:37.39 ID:jBg8hqWwo
>>717

「(……うっし、邪魔なの一人排除……ざまあ見ろってんだ)」
「(後は、この頑固の心を適度に……壊れないだろうし、ちょっと無茶にやっても大丈夫だろ)」

「おい、唇噛み千切るなよ?出血多量で死なれたりしたら、他の奴に聞く事になる
 お前には全部の情報話す間、確りと健康体で生きてて貰わなきゃ困るんだから
 ……んで、端末か……世の中、便利になったもんだよなあ」

【昔は飛脚使ってたのに、などと時代錯誤な独り言】
【部屋の入口の方を見て、まだもう一人は到着しない事を確認し】

「じゃあ、次だ。その端末の使い方教えろ。どうするんだ?
 そういう持ち歩いてるものなら、多分没収して有るだろうし……してるよな?
 兎に角、その情報を閲覧できるようにして貰おうか、ログまでな」

「タナカ、こいつの持ちものに、端末っぽいの有ったか?
 あったら、この場でさっさと見ちまおう。見た事バレれば対策もされる
 今の段階の情報だけでも抜きとっちまえば、それで十分役立つだろ?」

【ネットワーク技術に関して、詳細スペックは知らないが】
【自分が機関のそれで使っているような、パスワードでアクセスするものと判断】
【ならば、端末とパスワードをここで奪い取れれば、暫くは情報は勝手に流れて来る】
【これさえ出来れば、仕事という部分は十分に達成出来る、と判断した】


「……お前も大変だよなぁ。命惜しさに情報売られて、爪なんか剥がされて
 お前の情報あっさり吐いた奴は、今頃美味い飯食って柔らかいベッドで寝てるんだろうに……
 助けにゃ来ないだろ、死ぬの怖さにゲロった奴だ。機関支部に突撃なんて出来ないさ
 ボランティアで人の命を救って、身を粉にして尽くして……末路は裏切られ、敵に弄ばれ、死ぬ
 正義の味方が報われないってのは、歴史じゃ繰り返される事とは言え……酷い話だなぁ」

「ま、怨むんならお前を売った奴だ。そこのアカリって奴なら、それが誰なのかも知ってるさ
 運良くお前が日の下に戻れる事が有ったら……爪一枚くらい、仕返ししてもバチは当たらないよ?」

【何故か、口が何時も以上に滑らかに動いた】
【それは、事前に企んでいた事と、或る種逆方向に進む言葉】
【他人ごとの様な口調で、カンナがこうして捉えられている訳を告げる】

【何故か、そうしたくなった。そうする事が、良い様に思えた】

『……………香月……?』

【No.42の無感情な声に、疑念の色が混ざった】
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/12(日) 23:44:29.08 ID:mZM5tp2Vo
>>716

…ふむ。
今の私にはちょっとだけ羨ましいです!

だけど、望んでなった仕事ですから、泣き言も言ってられませんよね

【こうして、半分嘘の混じった知識が植えつけられた】
【うらやましがる一方で仕事に妙に使命感を持っていて】
【一番、社畜になりやすいタイプのようだ】

これ……は……まさか…!
…一体、これをどこで?

あと…すこし、触れてもいいですか?

【一目見ただけで、それが何なのか大体分かったようで】
【先ほどまでの笑顔を一転、急に真面目な表情を浮かべて】
【僅かに声が震えているのを感じ取れるかもしれない】
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 23:47:44.30 ID:6LP37/FAO
>>717

(……上手く騙せて、良かったです)

【内心で、大きな安堵の息を吐く少女、目隠しをしている事に加え、既に体力を消耗し、思考が鈍りかけている相手だ】
【自分が下手をしでかさなければ、どうにかなるとは思っていたが、それでも緊張しないとは言ったならば嘘になる】

(……しかし、少しだけやらかしてしまいましたね、魔斬さん)
(風霊統主の城を潰した、なんて言ってしまったら、彼等の戦力を聞く事が出来ないです)
(何で倒した相手の力を今更知りたがるのか、と思われてしまうでしょうから……)

【自分が聞く事は特に無いな、と、そう判断した少女は、カンナの手に張り付けたテープを少し、本物の其れを調整するように、らしくいじってみて】
【その後に少女は、タナカの方にも視線を送って、『何か問いかける事は有りませんか』と聞くだろう】

>>721

……あの、あまり精神を揺さぶらないであげて下さいね。
変に動揺されて、間違った結果を出されても困るんですから、お願いしますよ……《No.41》。

【少女の声に、視線に、魔斬を咎めるような色が混じる】
【言い過ぎだ、と、貴女はその人への義理を果たすのでは無かったのか、と】
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/12(日) 23:52:05.24 ID:LK4ZI8tW0
>>720


      ――Since I was Named(うまれてから、いままで)=c…。


【S.I.N.=\―それが彼女の、能力の名前。おもいで≠カタチ≠ノ変える、その力の名前】
【彼女の周囲に、七つの欠片が漂い始める。一切の色を宿さない、澄み切ったクリアな力の塊が――】
【そのうちの一つが、翳した彼女の右手の前にふよふよと移動し。にわかに赤く、染まり始めた】


世界は命と共にあり、命と共に移ろい、命と共に生きていく≠フです。
そして、人はどんな時でも困難な運命を打ち破れる想いの力≠持っている……。
それはどんな法則より、どんな整然とした地表より、美しいものなんですッッ!!


たとえどんな障害が立ちふさがろうと、あがいてもがいて……『夢』を手にする。

……そんな『ニンゲンの強さ』をッッ!! 私が、見せてあげますッ!!
イル=ディザスターッ、全力で――貴方の歩みを、其処で止めるッッ!!!


     借りますよッ、ユヒカさん――ッッ!!


≪ 輪夜焔想ッ―――― 【   ≪ 泡沫の暁 〜 Wind Flower. ≫   】 ――――往けぇぇえッ!≫


【ぱきん、と。欠片が割れたその瞬間――エルメアの背後に、一本の桜の大樹≠ェその姿を現した】
【まるで命の存在を主張するかのように聳えるそれから、数えきれない程の花びらが舞い散って――】
【その一枚一枚が、魔弾となって。小さな力をまとめて、大きな力へ変えて、闇の魔砲へと対抗する】
【人の想いの正しさを証明すべく、大いなる力を前にしても挫けないその力を見せつけるべく――!】


……もう、絶望なんてする必要はありません。

すべて、すべて、私が、終わらせてあげますから……!

【――それは、誰に向けた言葉だったのだろう。そう呟くエルメアの表情は、とても安らかだったという】
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/12(日) 23:53:44.36 ID:fFUkqHcto
>>719

【彼の零す笑み―― それは少女の異様な警戒心と同じで“習慣”になってしまっているのだ】
【作り笑いではない、けれども、本当の笑みでもない。そんな笑顔】
【だからどんなに温度の無い視線を向けたとしても、彼の笑顔が崩れることは無い】

…昼にできない気分転換の方法だってあるじゃん。今こうして歩くことも、昼間にはできないよねー
――もしかして、遠まわしに俺を突き放しているのかなー?

【ああ言えばこう言う。この男、大層捻くれている。ちょっとだけ、目の前の少女と似ているのかもしれず】
【先程の彼女の台詞――「この時間でなければ出歩く暇もない」――を思い出して、言ってみる】

真実――ねー。

【その単語を耳にすると、張り付けた笑みはそのままに、月を見遣った】
【なにも無い荒涼の銀の大地。地上から見ればちっぽけな大きさの球体】
【声の抑揚が少しだけ抑えられているのは、何故なのだろうか】

クス、――真実って、なんなんだろうねー
キミが言ったように、疑心暗鬼な答えが返ってくるかもしれないし
不動の物だ!って息巻く人もいるだろうねー

或いは―― そんなものなければ、考えなければ、楽なのに、……ねー

【まるで月表のように渇いた笑みを零して、紡ぐ】
【その笑顔は今まで彼が浮かべていたものとは全く違う、氷点下の笑み――】

【そして、彼女の方へと視線を戻してみれば、もう此方を見ていなくて】

まだ、――散歩を続けるかい?

【最初の、軽くてもちゃんと温度のある口調で】
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/12(日) 23:54:05.89 ID:6MfNW21oo
>>722
まぁ、義務はなくともするべきことは結構あったりしてね
本当に自由きままにはならないものよ。だから「暫定」

……ま、自分で選んだことなら手は抜かないことね?

【目先の仕事はなくとも、手をつけなければならない事柄はあるらしく】
【やれやれと言った調子で溜息をひとつ、割と分かりやすくついて】


【風龍玉を見ての龍少女の反応に、「当たった」感触からか笑みを浮かべ】

……ええ、どうぞ。心当たりがあるなら、少しでも教えてくれないかしら?
今の私には、それの『価値』は分かっても『意味』が理解出来ないのよ。―――それを、知りたいの

【そう言いながら、龍少女が手に取れるような位置にその手(の上の球体)を差し出す】
【目を伏せて、そんな持って回った言い方で少女は尋ねる―――まこと、何だというのだろうか?】
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 00:04:42.55 ID:5kDwBxJ90
>>724

笑わせるな!! その流れが、営みが、世界を腐らせていくのではないか!!
特に貴様ら人間は、どれだけ世界に背いてきた…………どれだけ世界を壊してきた!?
蝕み、蝕み、蝕み…………おのれらの思い通りにならぬものは、真理ですら曲解し!!
そうして他に干渉し、世界に寄生していく――――――――その様なもの、断じて認めぬ!! 認められぬッッ!!
その様な現実など認めぬ…………これは、その為の力なのだァァァァァァァァァッッッ!!

【吼える――――己が『理想』、己が『試練』、己が『信念』】
【そうして、この『現実』を清算し、果てなき腐蝕の『輪廻』を断ちきる】
【――――その為に、かつてヒトであったこの男は、人間を超越した次元へと至りながら、まだこの世界に干渉を続けているのだ】

――――――――『桜』!?

【あの時――――ミスマッチで終わった櫻の国で、何かあったのか】
【ふと、そんな疑念が生まれるのを禁じえなかった】
【こちらも万全ではなかったが、討ちに行くのはむしろあの時だったのではないか――――――――】

……………………オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!

【そんな思いは、如何に封じても芽生える】
【なぜなら――――わずかづつではあるが、押されているのだ】
【大量の魂を喰らい、無限に等しい闇を生み出し、それを力へと変えていけるはずの攻撃が、この嵐の様な魔弾に押されているのだ】

【――――認められない。断じて認められない】
【そんな思いを叫びに変えて、ギリギリのところで両者の力を均衡に持ち直す】
【押し返さねばならない――――そうしなければ、本当に『敗北』が、そこに顔を覗かせている――――――――】
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/13(月) 00:05:36.36 ID:1uBXulrZo
>>726

ありがとうございます…
では、失礼しますね……

─────ッッ!!

【小さく、かつ丁寧に頭を下げて、差し出されたものを手に取る】
【完全に自分の手の管理下に置かれた瞬間、顔色が変わって】
【涼しげだった顔を、雫のような汗がつーっと伝う】

……はぁ…っ………はぁ……
疑ってたわけではないですが…
どうやら、本当に、本物みたいですね…

【震える手で、何とか風龍玉をそちらの手元に返す】
【何度か深呼吸をして、汗を手で拭って】

それは…龍種の中でも最上位クラスである、風龍の魔翌力の詰まった物です
って、ここまでぐらいは調べが付いているんでしょうが…

…『意味』とはそういうことですか?
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/13(月) 00:09:49.44 ID:KBoXRKuco
>>721>>723

……パスワードと一緒にアクセスするだけよ
携帯端末の使い方ぐらい……分かるでしょ

【そこまでは、淀みなく答えた】
【まるで、そんなことで良ければいくらでも言う、というように】

「……へ? 端末、端末ですか、はてな……」
「そのようなものを没収した記憶は……」

「少々お待ちください、『実行犯』の方々にお聞きしますのでな」

【立ったまま調書を取っていたタナカが、素っ頓狂な声と共に顔を上げた】
【タナカの知る限り、端末を没収したという報告は受けていないようだったのだ】
【それでも確認してみるべく、黒い携帯端末を取り出してダイヤルし始めた】

【PRRRRRR……】

【すると、存外に近くから、唐突に呼び出し音が響いた】
【扉の向こうからだ。それは次第に接近してきて、やがて勢い良く扉が開かれる】

 【※カッコの表記を変えます】

『おっ邪魔しやすぜーい』
『ご注文の品をお届けにあがりやしたー』

{うす、うす。ごちゅうもん}

【入ってきたのは、機関の軍服に身を包んだ男の二人組み】
【一人は、緑色の瞳をした、小柄な男】
【もう一人は対照的に、まるでビヤ樽のような体躯の男だった】

【小柄な男は、じゃじゃーん、とでも言いたげに、ビヤ樽の方を手で指していて】
【手で指された先──ビヤ樽の男は、肩にまた一人別の男を担いでいた】

『元≪No.101≫、緋山 銀之助?でしたっけ』
『こいつがそうですぜ。ほれ起きろ起きろ、ご到着だーい』

{うす、うす。起きる、起きる}

【ビヤ樽が、担いでいた男を地面にほうり捨てる】

<…………────>

【それは、同じく目隠しと手錠をされた男】
【肩ほどまで伸びた黒髪は、ひどく乱れきっており】
【纏っている麻の服も、浮浪者のように擦り切れていた】

【奇妙なことに、タナカとは顔つきも声も何処か似通っていた】

「おや、もう近くまで来ていたのですな」
「≪No.41≫殿、こちらがあの緋山という男ですな」

「それから、こちらは私の同僚でして──」

//続きます
730 :729 [sage saga]:2011/06/13(月) 00:10:11.66 ID:KBoXRKuco

『どうもぉ、ジャスパーでーす。相棒は居眠り上手のバッカでーす』
『個体識別名、コランダム。ランダで良いですぜ、麗しきお嬢さん方』

{うす、うす。ランダ、居眠り上手}

【二人組みの男──ジャスパーとランダは、そのように息の合った(?)自己紹介をして】

「ジャスパーさん、この捕囚さんの持ち物に、携帯端末はありませんでしたかな?」

『端末ぅ? いんや、連れてきたときにはもう既になかったですがー』
『ランダは見たか、携帯端末? ほら、電話とかするときに使う、四角くて小さいあれだ、分かるか?』

{ランダ、見ていない。ケイタイタンマツ、見ていない}

「……ふむ。残念ながらそういうことのようですな、≪No.41≫殿」
「たまたま持ち歩いていなかったのか、あるいは何処かで落としてしまったのか──」

【そう言って、タナカは香月を見やり】

……、……────

【カンナは、香月の流暢な語りに、ただ俯くことしかできなかった】
【無駄な口を利きたくなかったのか、それとも言葉も出ぬほどに衝撃的だったのか】
【それは、知れることはないだろうが──】

「さて、そうですな……問いかけること」
「≪No.41≫殿、この捕囚さんはどうやら携帯端末を持っていなかったようですが」

「──如何いたしますかな、この後の処遇は」

【眼鏡をつまんで位置を直しながら、男はそう問いかけた】
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/13(月) 00:12:30.89 ID:1uBXulrZo
>>728
/ミスです そういうこと→どういうこと が正しいですっ
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/13(月) 00:15:19.49 ID:xLo/wMG40
>>725

【ある意味、己に通じるところの有る氷点下】
【背筋に突き立てられたそれに、敏捷な所作で向き直ると】
【――少女の表情に、ほんの僅かな喜色が宿る】

……真実は有るだろうが、どんなものかは知らん
垂直抗力と同じで、「無いと成り立たない」から、仮定的に設定される
故に――哲学的な意味でのそれをさがすのは、無駄骨だろう

 要は己が満足出来さえすれば――それで何もかも完結するのでは無いかね?

風向き次第であと1500年は命を繋げる私が、それでも至った考えだ
間違い無い――とは言わんが、誤魔化し方としては最善だと思っているぞ

考えないのでも、存在を否定するのでも無い
諦めれば、その事については楽になる
――もう少し、マシなことを考えたまえ………、……ああ、――何某君よ。

【人間らしい長広舌を振るってはいるが。精神の修養の滋味を知る、人間の思考よりも】
【本能で行動する獣に親しい思想を、彼女は「押し付ける」】
【それが、例え受け取られないものだとしても――】

【彼女がまた表情を変えたのは、きっと】
【それを理解する素養が、男にあると見出したからなのだろうが】
【所詮は「ひとり」の考え――誤りの可能性は、大いに有り】

………そうだな、もう大分歩いた
太陽のもとに出れば、溶けるどころの騒ぎでは無いな
嗚呼、いっそ神経系まで溶かして貰えるなら余程楽だろうに――

……ん、答えるのを忘れていた
今日はもう、お開きとしようじゃないか

【今度こそ、男から完全に目を背けて】
【紡ぐ言葉は――少許、余熱を保っていたかも知れず】
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/13(月) 00:17:02.56 ID:g3fTolXGo
>>728
【そこはかとなく消耗した様子の龍少女に、「大丈夫かしら?」と小さくつぶやき】

コレが龍の力を含んだものだというのは、その通りおおよそ把握しているのよ

【小さく肯定の頷きを返した後、少女に少しだけ弱そうな視線を向ける】
【一見、不敵に細めたようにも見えるが―――その目は確かに、何かを希求する人間の目であった】

ただ、ね?私は具体的にコレがどういった経緯をたどったのかを知りたいの
……具体的に言うなら、『蛍川翠』がコレを「持っていた」理由をね


【そして彼女は、一人の「人間」の名を告げる―――】
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/13(月) 00:19:12.48 ID:3Qyc9vGZ0
>>727

確かに、人はたくさんの物を壊してきました――。
法則であり、環境であり。それは、否定しようは無いでしょう。

然し。人が、世界が変わりゆく中で、必ずや人は間違いに気付き、糾していきます。
流れる川が決して濁りきらないように、人は流れの中で正しく変わっていく。

そして、そこで生まれた間違いでさえ――人は、いつしか乗り越えていく。

イル=ディザスター。
貴方が目指しているのは完全≠ネんかじゃない。それは停滞≠ノ過ぎないんです――!!


【負けじと彼女も叫ぶ。己が想いの全てを以てすればこの病魔を打ち倒せると、そう信じて疑わず】
【――押して、押し返されて。永遠のように拮抗は続く。だが、このままでは負けるのは確実なのだ】
【何せ、相手には無限にも近い魔力が備わっているのだから。これを破って勝利を手にするには――】


……スーベニア


【ぽつん、と。彼女がこぼした言葉が一つあった。その瞬間、ぱきん、と七つのうちの一つが割れて】
【エルメアの隣に光が集まり――現れたのは、エルメアと良く似た赤い髪の少女。かつての彼女の姿】
【彼女――アートマン・エセルはエルメアの左手を握ると、口元だけで小さなほほえみを零して】


「……ワタシが今、こう≠ネってるのが、それの何よりの証明だわ」
「さ、エルメア――もうちょっとよ、頑張りなさい」

……ええ!


【――瞬間、桜の火力がさらに増加する。それは彼女にあって彼に無い、これまで≠フ力だったのかもしれない】
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/13(月) 00:20:07.81 ID:xLo/wMG40
>>732
//あ、台詞が微妙に書き込み忘れでした
//一部分、下に更新をお願いします

考えないのでも、真実の存在を否定するのでも無い
無駄なあがきを諦めれば、その事については楽になる
そのあとは――もう少し、マシなことを考えたまえ………、……ああ、――何某君よ。
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/13(月) 00:24:59.84 ID:I8o/Si4zo
>>616の後

機関ねぇ、反機関組織にでも行ってみるか

「くえー...」(訳:また厄介な事になったな)

【くじゃくと別れてから、一人と一羽は街を歩いていた】

カノッサ機関、強大な悪の組織、
それに反旗を翻すくっせぇ正義なんて掲げてやがる反機関組織、
ぴーすけ、なかなか楽しい事になったな!

「くえ、くっく」(訳:俺はどうなってももう知らんぞ)

【その日、少年は、機関を敵にまわす事にした】


/絡んでもいいのよ?
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 00:28:34.84 ID:5kDwBxJ90
>>734

う、ぐぅ…………ば、かな……………………!!
この様な事が…………認められて良いのか!?――――――――世界よ――――――――――――――――ッッッ!!
過ちが勝利を得る事など――――――――認められて良いのか!?

【必死に取り戻した均衡が、再び崩れていく】
【叫ぶ――――――――叫ぶ――――――――今まで蜂起して、成し遂げてきた全てが水泡に帰するその瞬間が迫っている事を認識して、叫ぶ――――――――】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ッッッッッ!!

【そして――――――――黒い波動は桜の炎――――『光』に裂かれる】
【その炎が、イル・ディザスターの肉体を、飲みこんでいく】



[――――お父さん!?]
「エルメア…………そちらの首尾は、っ…………!?」

【そこに、露払いを務めていたラベンダァイスとアーディンも合流する】
【二人ともに、ボロボロで傷だらけの姿ではあるが、無事にやり通したらしい】
【ディザスターが飲みこまれて行く様を、黙って見守って――――――――――――――――】

が――――――――は、あ――――――――――――――――

【――――――――――――――――そして、全てが終わった後には、一人の男が立っていた】
【全てを吐きだし、敵わず飲みこまれ――――――――それでもなお、仁王立ちの姿勢だけは保っている】
【しかし――――――――もはや彼には何もする力が無いのは明らかだ】

……………………――――――――――――――――ぃ

【その時――――――――男は何事かを力なく呟く】
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 00:28:56.65 ID:yccP6v0+o
>>723
【アカリの言葉に先に反応したのは、此処まで静かだったNo.42の方だ】
【すり足気味に、音を立てない様にして近づいて行き】

『……………ちがう……あんなの、ちがう……香月だけど、香月じゃ、ない………』

【小さな声で告げて、首を左右に振った】

【そうだ、彼女が自分で言う様な人間なら】
【人の無駄死にを嫌い、他人に義理を果たす事を目的に動く人間なら】
【果たして幾ら悪党とは言え、同僚にあれ程容赦なく攻撃を行えるだろうか】

【自分の嘘が、理性の有る相手には見破られるものだと、気付いてもいないだろう】
【いいや、そればかりではない。今の自分の言動が、助ける≠ニいう行為とどれだけ離れているか】
【香月はきっと、考えもしていない】

「なあ、アカリ。もう嘘発見器なんていらなくないか?
 もう一人お客さんは来るんだし、そっちに付けちまおうよ
 で、聞いてみるんだ。黒野カンナは仲間に見捨てられたのか≠チてさ
 そいつの答えはノーだろう。そしたらお前が、嘘発見器の表示を読み上げるんだ
 なあ、良い考えだと思わないか?なあ、良いやり方だと思わないか?
 正義の味方ってのが良い様に扱われてるのが分かると思わないか?」

【包帯で吊られた右手と、胸―――心臓と、二か所から】
【黒い、暗い魔翌力。機関員には馴染みの深いだろう、哲学者の卵の魔翌力が零れ始めた】
【咎め立てする目へ、振り向いて向けられた視線】
【櫻に特有の黒い瞳は、光を映していなかった】

>>729-730
【そこで運びこまれてきた、もう一人の被害者。そして現れた二人組、と】
【この場の雰囲気を変えかねない要素に対して】

「おー、来たかぁ。もう少しゆっくりしてきても良かったんだぞー
 で、お前達が実行犯かー、御苦労さん。どっかにボーナスでも要求しといたらどうだ?」

【やけに陽気に挨拶を行い、そして緋山へと近づく】
【こちらには、多くの言葉を投げつけない。耳元に口を近づけ、彼だけに聞こえる声で】

「……先生なんだって?あんたの生徒、結構いい女だよなぁ……
 生徒の内臓を夕食に出されたくなきゃ、私に上手く合わせてくれると嬉しいよ」

【そんな、もはや警告にすらならない、脅迫の言葉を告げるだろう】
【楽しそうに嬉しそうに、変化する場の中を右へ左へと歩きまわる香月】
【また、カンナの元へと戻ってくれば、饒舌な言葉が再開される】

/続きます申し訳ないorz
739 :738 [sage]:2011/06/13(月) 00:29:33.69 ID:yccP6v0+o
「お前はさ、正義の為に戦ってたんだろ?おかしいじゃないか、じゃあなんでこんな目に遭うんだ
 今まで沢山の人間を助けた、誰かが助けてくれたって良い筈だろ?
 何でお前は見捨てられて、痛い目合わされてボロ雑巾にされなきゃ無いんだよ
 ……多分、お前は黒野カンナ≠ニして、見られてたんじゃないんだ
 正義組織対機関連合=c…そんな名前の正義組織の副リーダー
 誰かの為に命を削って戦って、勝手に勝利を持ってきてくれる装置として見られてたんだよ
 酷いよな、お前の事なんて誰も考えちゃくれないんだ」

「……私達だって同じさ。元をただせば、それが良い方向に繋がるって思ってる奴は沢山いる
 家族を食わせる為だったり、自分が生きる為だったり、世界の為だったり
 そんな色んな事考えて、私達だって戦ってるんだよ……世間じゃ一方的に、悪人って呼ばれるけど
 正義の味方に殺されたり、後遺症が残る程傷めつけられたりしても、誰も助けちゃくれない
 丁度今のお前とおんなじさ……役に立たなくなったら、捨てられちまうんだ」

「……私はな、そーいうのが嫌いだ。人を使い捨てにしやがるのは、さ
 正義組織だろうがカノッサだろうが、要らなくなったら見捨てるなんざ屑のやる事だ
 私は……恩人≠ェ、屑に使い捨てにされるのが、我慢ならないんだよ」

【香月が行っているのは、言わば理屈のすり替えの単純な例】
【何故助けに来ないのかという理由を、自分が決めた一つに錯覚させて】
【それが真実だと思いこませようとする、詭弁の一種に他ならない】
【が、この言葉の最後、恩人≠ニいうキーワードを入れた事で、言葉の重さも変わる】

「覚えてるか?ほら、クリスマスも近くなった時さ……
 あんときはこいつが……No.42が迷惑掛けたの、見逃してもらったよな
 あの時からずっと、どうやって義理を果たすか考えてたんだぞ?」

「お前が掴まったって聞いて、分かったよ。お前を助けるのが、私の恩返しさ
 お前を見捨てた連中からも、お前を傷めつけようとする連中からも……
 どっちからも救って、お前を黒野 カンナ≠ニして扱ってやろう、ってね」

【カンナへの語りは、一先ず此処で中断した】
【気付けば、頬は熱に浮かされたかの様に紅潮しており】

「ん、あ、処遇?あー、こいつ貰って帰っていいかな?
 いやさ、このまんま置いといて傷付けられるのもかわいそうだし……
 連れて帰って、手当てでもしてやろうかと思ってるんだよ。良いだろ?」

【最初に企んでいた内容を、逃がすという部分だけ抜かして殆どそのまま】
【陽気さを残した口調で、その場の全員に知らせてしまった】
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/13(月) 00:33:33.96 ID:1uBXulrZo
>>733

大丈夫です
言ったとおり風龍は私よりもずっと上の存在なので……
………少し、魔翌力にあてられただけです

【たとえ、形でなく魔翌力だけだとしてもその階級は存在しているらしく】
【ただでさえ未熟な者では圧力に似たそれなりの何かを感じるらしい】
【あのまま長時間持っていたら、かなりの負担になっていたのだろうか】

【最後に大きく、息を吐いて、ようやく元の調子を取り戻す】

蛍川……どこかで…あっ!思い出しました!
…それは、彼女の物なのですか?

それなら、特別な経緯なんて無いのです
とある、可哀想な風龍の一体を倒したときに報酬として貰ったものでしょう

【私が知っている、思いつくのはそれぐらいですが…と付け加えて】
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/13(月) 00:33:51.19 ID:3Qyc9vGZ0
>>737

……。

【終わった。長かった戦いが、ようやく終焉を見た――そう解釈しても、良いのだろう】
【それを確認すると、アートマン・エセルはふわりと立ち消え。エルメアはその場に膝を着いた】

……ラギデュース、さん。

【エルメアが呟いたのは、イル=ディザスター……病魔の名前ではなく、本来の彼の名前だった】
【今の一撃でイルの全てを焼き尽くせたとするのならば、あるいは彼が戻ってきているやも――】
【そんな淡い希望を抱いた言葉だった。見上げた先、其処に居るのははたして何だったのだろうか】
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/13(月) 00:36:44.08 ID:zXq5Lmyio
>>732

クス、――ああ、いい答えだねー

【マニュアル通りだがそれの一歩先を行く答え――彼は、そんな答えが欲しかったのかもしれず】
【満足げに紡がれた言葉は、期待した答えが返ってきた、ということなのだろうか】
【押しつけの真実でも、それは彼にとっては心地いいものだったのかもしれず】
【だがこの男も言った通り、何が真実かわからないのもまた、真実であり――】

【彼女の視線を、絡め取るように合わせるだろう】
【その瞳の奥にはいつだって、どこか煉獄の景色が宿っている】
【無論、それは心の中にも巣食っているだろうが――彼の心は、鏡で囲まれていて、見えないだろう】

【そして、いくつかの“人外”を匂わせるワードに】

1500年、かー。途方もないねーそれが真実≠ネらば
そのころにはこのどうしようもない世界はどうなっているのか――ねえキミ、最期を迎えるその前に

――俺の墓の前で、教えてくれないかい?

【どこか真剣味を帯びた口調だったのだが――】

なーんて、冗談。キミにはちょいと早いかなー?

クス、――やっぱりキミは変わってるねー。だけどそれもいいと思うよー
それじゃまた会おう――って、名前訊くの忘れてたや

俺の名はミロワール・ロワ。ただのしがないホスト野郎だよー
キミの、名前は――?

【次の瞬間にはもう、悪戯っぽく笑ってその真剣さを誤魔化して】
【立ち去ろうと波打ち際から数歩、遠ざかると、思い出したように少女の名を訊こうと】
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/13(月) 00:44:26.28 ID:g3fTolXGo
>>740
私はなんとも無いのだけど〜…
同類ならでは、ということかしらね?

【ふむ、と興味あり気に呟き、返してもらった風龍玉は再び懐に仕舞い込む】
【本筋とは違うものの、それはそれで興味を強く惹くものだったらしい、細められた目がとても楽しそうだ】

ふむ、討伐した風龍の持っていたものねぇ



【――ざざっ】
【不意に、外套の少女の額から汗が一筋流れ落ちる―――知恵熱…ではないだろう】


可哀想、ねぇ……

―――そう言えば、それを知っているって事はあなたもそこに居合わせたのかしら?
理由はともかくとしても、同族に手をかけるようには見えなかったのだけど


【ざーっ、と。思考に砂嵐が入る―――ああ、『あの感覚だ』と、冷や汗をもう一筋垂らしながら胸の内で考える】
【少女は問いかけを続ける―――その瞳は、軽く威圧感を与えるほどの真剣味を帯びていて】
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/13(月) 00:45:46.00 ID:l9OaYovAO
>>729

……お久しぶりですね、貴方がスパイだ、と聞いた時には吃驚しましたよ、長谷部さん。
まあ、でもタイミングとしては最良ですね、貴方にも、聞きたい事は有りますから。
取り敢えず、嘘は吐けないように、嘘発見器は取り付けさせて貰いますね。

【そして少女は、黒野カンナにした説明と同様に、嘘を吐けば疑惑の有る人々を殺して回ると、説明をするだろう】
【そしてカンナから硬貨を剥がすと、テープだけ貼り替えて、硬貨を彼に貼り付ける筈だ】

>>738
自分の役割を果たす為に熱が入ってしまった、だけですよね。
演じるのに力を入れすぎた、そう、信じておきましょう……ね?

【近くに寄ってきた、《No.42》に、少女は、他の人に聞こえないように、囁くようにそう言って】
【不安を拭うように、ゆっくりとその頭を撫でようとするだろう、拒否されたのならば、それ以上は何もしない】

……良い考えですね、でも、それでは多分反応しませんよ。
黒野カンナと言う“戦力”は必要とされているのでしょうから。

だから、こう問う事にしますね。
対機関連合の人間は、仮に彼女が四肢を砕かれ戦えぬ身体になっても、彼女を求めるのか、と。


それと、手当ての件は悪いですけれど、認めたくないです。
万が一逃げられた時の損失は小さくないでしょうからね、幾ら何でも、その待遇は甘過ぎると思うんです。
ですが…………貴方にも色々と思う事は有るのでしょうし。

【そう言って、がさがさと紙袋を漁って、少女は鈍色の首輪とリモコンのような装置を取り出すだろう】

この―――“爆弾入りの首輪”を付けるのならば、私も彼女の保護に賛成する事にします。
交渉の道具としては有益でしょうし、実を言うと、私も[ピーーー]意味は無いと思っていましたからね。
だから、こんな物を用意させて貰っていたんですけれど……。
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 00:51:12.34 ID:5kDwBxJ90
>>741

――――――――ぃ…………

【言葉は、どこまでも静かだ。先ほどまでの黒い力など、寸分も宿していない】
【しかし――――――――同時に、その声からは生命力をも消えていて】

――――――――織守、キルベルク、エルメア、カエデ――――――――――――――――『済まない』ッッッ――――――――――――――――!!

【叫ばれたのは、『ラギデュースが』尊敬し、あるいは共感し、そして大事にしていた者たちの名前】
【そして、その者たちに対する『謝罪』の言葉】

【――――――――瞬間、ラギデュースの肉体は閃光を発して、爆発――――――――――――――――】
【一瞬の後には、彼の身に着けていたコートと、彼の持っていた橙色の鍵が、宙を舞い】
【コートは特に強調する事もない場所へ、そして鍵は、ラベンダァイスの足元に、転がった】

(―――――――――――――――おのれ…………おのれ、おのれぇぇぇぇぇぇぇぇッッッ!!
よくも、よくもこの素体を破壊してくれたな…………考えられる限りの、最高の条件を揃えた肉体と魂を…………ッ!!)
「ッ、まだ死んでいないのか、イル・ディザスター……!?」
(――――言ったはずだ! 元より私に命などない!! そうした次元はとうに超越していると!! だと言うに…………!!)

【どこからともなく、ディザスターの声が響く】
【しかし、この状況では互いになんら干渉の出来ない立ち位置だ――――会話が出来るだけで、既に意味などない】

(―――――――――――――――だが、この時の為の予備だッッ!!)
「あ…………ラベンダァイス、逃げろ!!」
[……………………]

【しかし、往生際が悪い――――ディザスターは、まだ諦めていなかった】
【彼が目をつけたのは、ラベンダァイス――――――――かつて自分の魔力を一部取り込み、虚ろな眼をした彼女は、繋ぎとしては十分な肉体を持っているはずだと】
【その狙いに気付いたアーディンは、ラベンダァイスに逃げろと叫ぶが、まるで聞こえていないかのように、ラベンダァイスは足元の鍵を拾い上げる】

(さぁ…………次の私の傀儡に――――――――ッ!?)
[――――――――あなたも消える? 私に付いてくるなら、一緒に消えよう…………『お父さんと一緒に』――――――――ッ!]

【その肉体に、目には見えなくとも気配で分かる――――ディザスターが入り込んだ】
【だが、次の瞬間――――ラベンダァイスは拾い上げた鍵を、自分の額に勢いよく突き刺す】
【鍵は、折れることなく、そして抵抗を見せることなく埋まり――――否、『差さり』、カチリと言う音を響かせる】

『――――ケツァル・コアトル=ラベンダァイス、全初期化行程に入ります…………』
(馬鹿なッ!! なんと言う事…………えぇぇい……………………!!)

【ラベンダァイスの人格、記憶――――そうしたものを全て消去する。ケツァル・コアトルの廃棄シーケンス】
【それをラベンダァイスは、ディザスターを『抱え込んだ』まま、自分で発動させたのだ】

【―――――――――――――――何らかの妨害が無ければ、ラベンダァイスはディザスターと共に『消える』事になるだろう】
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/13(月) 00:52:15.12 ID:xLo/wMG40
>>742

【最後の振り向き際に、ふと彼女は男の眸を覗き込んでいた】
【その奥に秘めたものを、完全に理解する事はできなかった――し、】
【そこに、少女の姿は映っても居なかった】

……バカめ
私が何処で最期を迎えるかなど、分からんよ

老衰は当分無い、病気など下らんものとは無縁、生半可な傷は生きてさえいれ何れ治る
死期を悟ることに関しては、極めて不便な体であるし
わざわざ、君の墓を探す気も――、――『毛頭ない』わ。

万が一気が向いたら、
今こうしているように、冗談に付き合ってやらんでも無いが――な。

【底意地の悪さは、吸血鬼としての荒んだ生活が培ったものだろう】
【では、ささやかに覗いた温情は――果たして、何時の日に?】

 【自分自身、それには気づいていない風であるが】

……私は、「吸血鬼」だが。
呼ぶなら“大嘴 櫻芽”――人間だった頃、私を定義していた名前を使えば良かろう

………ではさらばだ、ホスト野郎君。

【と、持って回った自己紹介と、淡白な別れの辞を述べ】
【彼女もまた――砂浜の更に奥へ。去っていく事だろう】
747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/13(月) 00:55:02.97 ID:1uBXulrZo
>>743

…まぁ、そんな感じです
龍種の上位下位の階級なんて人間にとっては全く関係ないことですからね…

【あはは…と人差し指で頬を軽く引っ掻く】

はいっ、居ましたよ
きちんと最期を看取ってあげました…

あれは……仕方無かったんですよ
共存の道を踏み外してしまいましたから…
結局は、人間のエゴが招いた結果なんですけどね…

…って、貴方さんのことを言っている訳ではないですよ?

【目の前の少女の様子の変化に気づかず、風龍に思いを馳せる】
【戦った間の短い時間ではあったが、本人にとっては大切な時間で】
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/13(月) 01:00:55.12 ID:3Qyc9vGZ0
>>745

……な、ッ……ラギデュース、さ……ッッ!!

【――それは、思いもよらない出来事だった。炸裂……それは当然、ラギデュースの死を意味する】
【止める事ができなかった、守れなかった――後悔がエルメアを襲う。しかし、今はそんな場合では】


……巫山戯るな


【ぽつん、と。呟いた言葉が一つあった。それは既に、普段の彼女の礼儀正しさを全て失っていて】
【これ以上無いほどに、冷たく。冷酷な宣言と共に、エルメアは右手をラベンダァイスへと翳す】


そんな結末、認めない。認めるものか……ッ!!

失せろ&a魔、お前の居る場所は現世(ここ)≠ナはない……夢幻の中へ朧と消えよ!!


――Testimony


【発動せしは、おそらくは天使術の一環である魔術――効力は、法則≠ニいうたったそれだけ】
【ラベンダァイスの体を、法則を元にあるべき姿へ戻す。その魔術が問題なく通ったのならば】
【彼女の体から弾きだされたであろうイルに向け、エルメアはS.I.N.≠フ欠片をひとつ飛ばす】
【おもいで≠カタチ≠ノ――ならば、思念に過ぎないイルを固めて封じる≠アとも……?】
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/13(月) 01:03:42.22 ID:zXq5Lmyio
>>746

だーかーらー、冗談≠セって言ったろー?
クス、――やっぱりキミには早かったかなー?

まあでも、キミなら来てくれそうだけど、ねー

【からかうように――いや実際からかっているのだろう】
【心の底から楽しそうに、そしてやっぱり温和な笑顔と共に、紡いで】

吸血鬼、ねー。どーりで寿命が長かったり日光に当たると溶けちゃうわけだ
水に浸かれることと――コレに反応しないことは、ちょっと納得いかないけど、ねー

【櫻芽の正体を知って尚、彼は畏怖することはない】
【寧ろ興味を持ったくらいだ。だから】

人間だった頃≠ヒー
クス、――今度会った時は、ゆっくりそのことについても話してもらおうかなー

じゃあねー。吸血鬼≠ウん?

【敢えて名前で呼ばなかったのは、櫻芽に対抗してのことか】
【ともかく、それだけを述べると、暫くは革靴を履き直すこともせず】
【足に擦れる浜辺の感触を楽しみながら、喜色を前面に出したような笑顔で――どこかへと去ってゆくだろう】

/お疲れ様でしたー!たのしかったです!
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/13(月) 01:04:49.88 ID:g3fTolXGo
>>747
私が魔翌力に「ボケている」という説も面白いんじゃないかと思うんだけどね?
まぁそれだけの力を持ったものなら、当てられても可笑しくは無かったかしら?

【うふふ、と優雅かつ不敵な笑い声を小さく響かせ、恐縮そうな龍少女を見る】


人間のエゴ、ねぇ……
人とそうでないものは、何処でどう分かれてしまうのかしら

【その概念には思うところがあったのか、静かに目を閉じ、一瞬だけ思考にふける―――】
【夜風が吹き抜け、漆黒の外套がひらりと揺れた】


……っ!

【―――ざぁ】
【少女の思考に、一際強いノイズが走る―――とっさに右手で額を覆う】
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/13(月) 01:09:34.92 ID:zXq5Lmyio
>>749
/あ、最後の最後にヘマしてますね…
/コレというのは、首元にある鏡で出来た十字型のネックレスのことですー
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/13(月) 01:11:04.70 ID:xLo/wMG40
>>749

【櫻芽は、それ以上何も言い残さなかった】
【この数十分後――黒髪に紅い眸の少女が、慌て騒ぎながら砂浜を通り過ぎたりしたが】
【概ね、この夜はもう「誰も居なかった」と言って良いだろう】


 【―――ざ、ざぁ】
 【波の音に混ざりこむように、縮れたようなノイズの音が】
 【浅瀬の波間で、何人も気づかぬ程静かに響き渡る】

 【それが途絶えたとき、波に紛れて】
 【重々しい金属光沢が――優しく降り注ぐ月影に、映えた】


【調べれば分かることだが。海の向こう側、水平線の向こうまで進んでいったなら】
【そこには。とある国が直轄領として所有する、ひとつの港に行き当たるだろう】

【―――『エギルモデル三号港』】
【星の国と水の国の交易に用いられる、互いの国力に比して不釣合いに寂れた地】
【かの国家の経済的鎖国主義を象徴するような、ソコに――】


【............................?】
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 01:14:07.77 ID:5kDwBxJ90
>>748

『――――――――致命的なエラーを確認。全初期化を中断します…………』
[うぅあっっ――――――――!!]
(うぉぉぉぉぉぉぉッッ!?)

【Testimony≠ヘ、問題なく作用した】
【ラベンダァイスの額から鍵が吐き出され、その反動で、ラベンダァイスは後ろへと吹き飛ばされる】
【――――同時に、目には見えない、感じ取れないが、ディザスターもまたラベンダァイスの身体から弾き飛ばされて――――】

(――――――――馬鹿な…………私は、何故……………………)

【自身の思念体としての『力』はおろか、『存在』をも――――『命』を超越した概念としての『存在』をも、封じられていく】

(そうか…………私は、完全に負けたのか……………………
ならば、もう何も言わん。好きにしろ――――――――『世界を無で清める』のではなく、『私が無へと帰ろう』…………
…………帰るのは、『無』ではないのかも、知れないがな…………――――――――)

【――――――――焦燥も凶相も、その声からは消え去り、あるのはただ諦観だけ】
【そんな声が全員の耳へと響き――――――――そしてふっと消えていくだろう】

「――――――――終わった、か…………」

【それを確認してのアーディンのつぶやきが、一連の戦闘の終了を告げる】
【――――――――死に満ちた大地から、黒い魔力が揮発し、風化して――――――――後にはなにも残らなかった】

[お、とう……っ、さん…………っ、う…………うぅ…………!!]

【――――――――『父の後を追う』事に失敗したラベンダァイスは、俯いたまま涙を流し続けていた】
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/13(月) 01:16:50.88 ID:KBoXRKuco
>>738>>739
【カンナは、≪No.41≫の語りを、ただ黙して聞いていた】
【言葉は挟まず、ただじっと。そして、それが終わってから、数拍の無言を挟み】

……やめてよ

【ぽつり。少女が零すように呟いた】
【その声色は、例えるなら、氷点下の溶岩のように】
【重くて冷たくて、それでいて渦巻くものを呈していた】

……何であなたに、『見捨てた』なんて言い切れるの
あなたは、私の仲間の何を知ってるの
私が愛した皆のことを勝手に屑呼ばわりしないで

【見えない視界の向こうに、言葉は投げつけられる】

私がそんなこと聞いて、信じて、絶望するとでも思った
もう全部投げ出して、あなたに甘えるとでも思ったの

見くびらないでよ

【そう言って、少女は深く俯いた】

恩返しだって言うなら……
なんで、何であなたはそんなところにいるのよ

【最後に付けたし、そして震えながら途切れた言葉】
【目隠しが、濡れて滲んだ。頬を、透明の雫が伝っていく】

【重い沈黙。言葉を、もう綴る事ができそうになくて】


「……あー、いや。お取り込み中のところすみませんが」

【どことなく居場所をなくし気味だったタナカが、おずおずと切り出した】

「連れて帰るのは構いませんが、しかしその後をどうするおつもりなのか、」
「私どもにもお聞かせいただけるとありがたいですな」

「……あ、いやいや、決して≪No.41≫殿を信用していないなどという訳ではなくですな、」
「捕らえたのは私どもであります手前、引き渡すに値する十分な理由がないと報告書が──」

【と、何やら困ったように手を擦りながら辺りを見渡して】

『まァ、いいんじゃないですかねえー』

【そんなときだ】
【壁に背を預けて状況を見ていたジャスパーが、見計らって告げた】

『ほら、その首輪? おっしゃれ〜なそれがあれば、逃げ出す気も失せるでしょうって』
『引き渡すに値する理由なんて、大事に扱ってくれそうだからー、ナンバーズだからー、で十分じゃあねーですかい』
『モーゼフの爺もナンバーズの面々に任せろーって、そう言ってたんだから』

「……まあ、そういえばそうですな」
「そう指示されていますし、何か文句があれば、直接向かわせましょう」

【と、タナカは、≪No.41≫が彼女の身柄を引き受ける事に関しては、異論を挟まなかった】
【派手に顔を蹴られた相手へ、また再びあの男が真っ向から向かわないだろうとも、見越していた】
【何より、アカリの爆弾首輪が大きく結論を後押ししたのだろう。それがあれば、まあ大丈夫だろう──と】

『……そういや爺がさっきここから出てきたとき、顔面ボッコボコだったけど、ありゃあ何があったんで?』
『ここに極められしと思ってた不細工面が、更なる高みを見出してたから、すーっごく感動しちゃって』

【ジャスパーが、けたけたと肩を揺らして笑う】

//つ、続きます
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/13(月) 01:19:41.18 ID:1uBXulrZo
>>750
そんなことは無いと思いますよ?
事実、蛍川さんは持っていてもなんともなかったみたいですし

【やはり、基準は龍かどうかであるようだ】
【逆に、彼女だけがあてられる、可能性もあるが】

生物的な話をするなら、生まれだと思います
それとも、人なのに、人ではない扱いのことですか?
人間の所業と思えないことを成し遂げたり…ですかねぇ…?

【そう質問されても、彼女は人間ではないし、思い浮かばず】
【むーっと考え込んで、そんな答えを返して】

…む
大丈夫ですかっ?
何か私、不味いことでも言ってしまいました?

【流石にその動作で以上に気付いて、目の鼻の先まで数歩詰めて】
【心配そうに、表情を覗き込もうとする】
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/13(月) 01:21:10.86 ID:3Qyc9vGZ0
>>753

……私はね、ラベンダァイスさん。
ラギデュースさんはきっと、後を追う事なんて望んで……ッ……。

【――これは、正しかったのだろうか。怒りに任せて自分の手でイルを封印することが】
【ラベンダァイスさんは、死にたがっていた。そして私は、それをも止めた。止めてしまった】
【死なせた方が、幸せだったのか。彼女の意思を尊重するのが、最も良い選択肢だったのか】

(……どちらにせよ、私はこの道を選んでしまった。傲慢にも)
(たったひとつだけ言える事があるとするのならば――)

……生きましょう、ラベンダァイスさん。
父を想うなら、共に朽ちるのでなく……自らの心の中に、ずっと抱き続けて……。

【ぽつん、とそう零す。残酷にも慈悲にも取れる行為が正しかったのか、知る人間は居ない――】



【ふと見れば、近くの地面に一輪の花が咲いているのが分かるかもしれない】
【それは、かつてエルメアがラギデュースにあげたハンカチに縫い付けられた、小さな白い花だった】


/お疲れ様でしたー。
757 :754 [sage saga]:2011/06/13(月) 01:23:45.01 ID:KBoXRKuco
>>744

<……く、ふ……────>

【緋山は、身をよじって顔を起こす】
【香月とアカリの言葉は、耳に入っていたようだが】
【まともな返答は返せず、ただ呻くだけ──】

【嘘発見器が取り付けられていく中も、抵抗はせず】

『ふうむ。だいぶ弱っているようですな』
『抵抗はしないし、出来ないと見てよいでしょう』

『何か、この男から聞きだす当てでもおありですかな?』

【そう言って、タナカはアカリを見やる】


【──黒野カンナの処遇に関しては、ほぼ決まっている】
【この後に成すことと言えば、この緋山という男をどうするか、ということであろうか】

【おおよそ、抵抗は出来そうにない】
【何か策があるなら、少女よりは容易く成せそうだが──】
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/13(月) 01:27:53.10 ID:g3fTolXGo
>>755
……ああ、それもそうね
でもあいつも魔翌力には疎かった方だったから、どうかしら

【……この少女、翠のことをどこまで知っているのだろう?】

―――別に、定義上の話をしたかった訳でもないのだけれど


【何が不満だというのか、僅かに眉根を寄せてムッとした(ようにも見える)表情を見せる】


……大丈夫、気に病むことはないわ
私の個人的な問題だから

【痛みを振り払うかのように頭を振って、落ち着いた表情を繕うと再び龍少女に視線を合わせ】

そう言えば、さっき共存の話をしていたけど―――あなたの仕事は、あなたの望むそれに届きそうなのかしら?

【不意に、龍の少女の事について疑問を呈した―――】
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 01:32:41.10 ID:5kDwBxJ90
>>756

[――――エルメア、さん…………!]

【涙を流しながら、ラベンダァイスはエルメアを見上げる】
【その声には、軽い恨みの響きが混じっていたが、その感情の大部分は『悲しみ』――――そして『達成感』】
【ラギデュースが死んで、一番悲しい思いをするのは、間違いなくたった一人の家族として生きてきたラベンダァイス】
【同時に――――これでラギデュースの苦しみは終わる――――その事が、せめてものラベンダァイスにとっての救いだった】

「――――――――俺からも言わせてもらおう、ラベンダァイス…………
生きた以上、生きてしまった以上、前を向け。今を生きているのだ、お前は…………死んだ誰かの、いや…………ラギデュースの残した道の上に、お前は立っているんだ…………」

【アーディンも、ラベンダァイスへと掛ける言葉を続ける】
【あるいは、彼女に『生きろ』と言うのは残酷なのかもしれない。人ではない、兵器としての属性も孕ませるラベンダァイスに、完全に人間の理屈は通用しないのかもしれない】
【しかし、ともあれ生きているのなら――――全力で『生き抜け』と、そう口にする】

「…………まぁ、今は分からなくともいい
だがお前は紛れもない『ケツァル・コアトル=ラベンダァイス=カエデ=キャニドップ』だ…………『キャニドップ』なのだ…………」
[うっ…………っず、っ………………うぅ……………………]

【家族を失ったラベンダァイスの心が、完全に救われるかは分からない】
【しかしそれでも、こうして『泣ける』事は――――『涙を流せる』事は、生きている者にとっては幸せのはずで――――――――】

【――――――――世界は、人知れず一つの危機を回避した】
【真理が何を口にするか。どこでどう世界が巡ってゆくか】
【人間には分からなくとも、それでも――――――――明日もまた、太陽は上り、この世界の全てを温めていくのだろう】

/乙でしたー!
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 01:39:51.14 ID:yccP6v0+o
>>744
『………なんだか、ちがう、けど……』

【『私とおそろい』 最後に呟いた言葉は、聞こえただろうか】
【No.42は素直に髪を撫でられて、気持ち良さそうに目を細める】
【彼女の目もやはり、香月と同じ。澄んではいるが、光の無い目で】


「ああ、成程ー、そう言えば良いのか!
 そうそう、それだよ言いたかった事。あいつらが見てるのは、有能な副リーダー様なんだって事
 こうして掴まって戦えなくなってる黒野カンナを、誰が必要とするのか、ってさ……」

「……って、爆弾付きの首輪ー?暴発なんかしないだろうな?
 手当て中に巻き込まれて木端微塵なんて、私は嫌だぞ?
 何だかペットみたいな扱いで、あんまり見栄えも良くないし……」

「………っても、それ以外に妥協できる所も無いんだよなぁ
 分かったよ、その条件を飲む。それで良いんだろ?
 その代わり、『絶対壊れないの』を頼む。壊れたら、八つ当たりするぞ?」

【そして此方は打ち合わせの通り。難色を示して見せるというおまけ付きだ】
【混沌とした思考も、アカリの口から端的に纏められて、すっきりしたと言う様な表情で】
【首輪と言われれば表情を曇らせ、しぶしぶと受け入れるような表情を作る】
【最後の一言は、それと同じ方法を尋問に用いたアカリなら、言わんとする所は】

>>754>>757

「そんなとこってどこさ?お前の爪を剥いだ連中の隣?
 カノッサ機関に居るから信じない……なんて言わないよな?
 それじゃ、結局他の奴と同じだ。カノッサだから、殺して良い
 お前の所のリーダー、ルビーシャで共同戦線するのしぶってたよ
 何でだろうなあ、そんなにカノッサが嫌い?兵卒なんか死にやがれって?」

「……でも、そうかー。愛してたんじゃ仕方ないよな、悪かった
 お前が愛したのはきっと、お前を売った誰か以外の事だったんだろうさ
 ああ、そうだ!教えてなかったよなぁ、その裏切ってくれた奴の名前……
 私達の為に、お前が副リーダーだって教えてくれた奴の名前をさあ……」

【どーしよーかなー、などと言いながら、まだその「誰か」の名前は出さずに居た】
【それは、その誰かと黒野カンナの親しさの度合いを知らないからで】
【もしもその名前が、彼女の無二の親友だという情報でも入っていたら】
【躊躇いも無くその名前を、彼女へと突き付けていただろう】

「見くびるな∞絶望しない=Aそんな事を言ってるけど……
 もしかしたら≠ネんて、何処かで思ってるんじゃないだろうか?
 気付いてるかどうか、分からないけど。爪を剥がされたって、お前は何も言わなかったのに……
 今のお前、泣いてるよ。私の言葉だけでさぁ」

【分厚い革の手袋が、彼女の頬の涙を拭い取ろうとする】
【そうすれば、香月はその指先を、まるで指輪でも眺めるかの様に掲げて】
【部屋の白と灯りとを合わせて、愛おしげに見つめる事だろう】


/またもや続きますorz
761 :760 [sage]:2011/06/13(月) 01:40:53.80 ID:yccP6v0+o
【連れて帰ってどうするか、と問われて】
【香月の狂った脳裏には、一つの素敵に自分ばかり気持ち良い案が浮かんでいた】

「ちゃーんと連れて帰って手当てするし、飯も食わせる、風呂も使わせてやる
 手錠は外しちゃやれないけど、家一つの中では自由さ
 それで、毎晩、今やってるみたいに色々と話しをしようよ。楽しいぞ?」

「毎日、毎晩、こうして話をするんだ。どれだけ、正義の味方は扱いが悪くて
 裏切り者がのうのうと暮らし善人が損する世の中はどれだけ間違ってて
 機関にこうして居られる事が、実はどれだけ幸せなのか
 戦えなくなればお払い箱、そんな境遇から逃れられるってどういう事か……
 毎日、毎日、毎日。分かってくれるまで、何度でも話すよ
 その内何時か分かってくれるだろう?なあ、カンナ?」

【彼女の口を開かせ、涙を流させた悪口を、断定を】
【毎日複数回、それを期間の制限を加えず、語り続ける】
【身体への拷問など、もう行いはしない。狙うのは精神だけ】
【そして精神を保つ為に、生活環境だけは整えてやる、と】

「なあ、先生よ?教え子が使い捨てられるなんて、教育者として耐えられないだろう?
 だったら言ってやれよ、もう正義の為に戦うな≠ニかさあ?
 正義の御仲間に裏切られたこいつを、解放してやれよ?
 ……いや、自由だよ?私が決めたメニューの食事が良いなら、それで良いんだよ?」

【緋山に掛ける最後の言葉は、半分以上は本気だった】
【どうせ、情報はこれ以上得られそうもない。言う事を聞かない玩具など、要らない】
【だったら機関員らしい行動を取っても、良いでは無いか】
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/13(月) 01:45:27.35 ID:1uBXulrZo
>>758

…ありゃ、聞く限りでは蛍川さんと随分な知り合いなんですねー
では、別の人に持たせてみるとか…

【微笑ましいものでも感じたのか、ふふっと笑って】

…ごめんなさい……
で、ではっ、「自分は人じゃない」とはっきりと感じたとき、なんてどうでしょう?

【難しい顔をして、なんとか次なる答えを搾り出す】

どこか、痛むのですか?
頭痛とかなら、早めに寝たほうが…

【とても大丈夫には見えなかったが、拒絶されるとそれ以上は踏み込めず】

…………どうなのでしょうね
正直、今はさっぱりわかりません
不安ですけど、無意味ではないと…思います

【自信が無いのか声がどんどん下り調子になる】
【それは「思います」というよりは「思いたい」と言ったほうが正しいのかもしれない】
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/13(月) 01:53:09.16 ID:l9OaYovAO
>>757>>754

いえ、今の彼の状態では、とてもマトモな返答は期待出来そうに無いですからね。
こんな衰弱した状態の人間では、嘘発見器が最後まで機能するかも怪しいですし。

【そうタナカに言ったあと、長谷部……改め、緋山に向き直り、少女は優しげで、冷たい、矛盾を含んだ声を投げ掛ける】

だから、二つだけ『対機関連合』の人間の集まる場所、アジトの場所を教えて貰いたいです。
それと、彼女、黒野カンナという“人間”を“副リーダー”ではなく、一人の人物として貴方達は必要としているのか。
その二つさえ聞く事が出来たのなら、私は満足ですからね、民間人に危害を加えるような真似は避けます。

だから、それだけ聞き出した後には、この人、私が預かっても良いですか。
爆弾付きの首輪は複数用意してきましたし、彼にこれ以上弱って貰っては困るんです。
これ以上は、更に情報を引き出す前に本当に衰弱死しかねませんから。

それに……えっと……。

【とまで言って、少女は、言葉を紡ぐ事を躊躇って】
【少しの時間悩んだ後に、ゆっくりと言葉を発した】

……貴方達の、いえ、モーゼスさんの下にいたら、彼の体調が好転する事は無い気がしますから……すいません。

【失礼な事を言いました、と頭を下げて、謝罪する少女】
【だが、そう感じたのは事実であり、言葉を撤回する事は無い】

>>760

……貴女と?

【呟きを聞く事は出来たが、その真意は掴めずに、ただ首を傾げるだけ】
【二度の邂逅だけでは、少女の心情を理解出来る程には、関係は深まらない……当然か】

《No.41》……いえ、魔斬さんと呼ばせて貰いますね。
一応は星の国の人間に作らせた物ですから、機能は信頼出来ると思いますよ。
カノッサの人間だとも名乗りましたし、もし欠陥品を渡されていたら、店ごと焼き払うと脅しましたから、心配は無いと思います。

【店主が余程反骨精神に溢れた人間で無い限りは、大丈夫ですよ、と、少女はそう言って】
【紙袋から自分が使う予定の分を取り除くと、袋を渡そうとするだろう】
【そして、その中に存在する首輪の一つは、螺子穴が僅かにズレていて―――】

……一応、精密機械ですからね、誤爆を防ぐために簡単なメンテナンスは行って下さい。
その為に、何個か予備も含めて渡しておきますから。

【―――つまりは、逃がすタイミングは魔斬が選べ、と】
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/13(月) 01:53:53.85 ID:g3fTolXGo
>>762
―――まぁ、腐れ縁みたいなものよね?

【何故疑問形?少女の表情も、頭上に?が浮かんでいそうな不思議げなもので】


―――ああ、それは面白い考えね
『逸脱』を自覚したとき、人はその意識を大きく転換するのかもしれないわ

【勝手に何か納得したような満足気な表情。ドヤ顔一歩手前位の】


……もう大丈夫よ、心配されるほどじゃないわ
でも、そろそろ寝たほうがいいのは同意ね〜…

【すっかり闇が落ちた公園の街頭の下、そんなことを言い出して】

そう言えば、まだ名乗ってなかったわね
私は、翠川 一葉。一葉で構わないわ
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/13(月) 01:56:28.59 ID:wugE3lYDo
>>663

(なんだか毎度毎度家に帰るのが遅れている気がします……)
(でも今日もお土産があるし、急いで帰って――――)

【墨塗りの髪と瞳、それは櫻の国の人間の象徴のような物】
【残念ながら起伏の少ない身体に水色のタンクトップ、その上からベルト付きの白いコートを肩に掛けるように羽織り】
【動きやすさを優先したのだろう、柔い太ももが少しだけ露出した短い白のジーパンとスニーカーを履いた】
【幼いというに相応しい顔立ちの少女は急ぎ気味に走っていた】

ん……?(女の子?こんな時間に危ない、よね……?)

【少女は正義の味方という訳ではないがそれなりの理性と常識は携えている】
【腰に掛けられた白鞘と黒鞘の刀を除けばそれは一般的な容姿で】
【彼女の姿をふと見ればその走りを止めじっと暫く観察してから】

えっと……お腹空いているの?

【近づいてそんな言葉で少女を尋ねる】
【彼女の台詞から彼女が空腹だというのが分かったのだろう】
【手に下げたケーキボックス(今日はチョコケーキ)を控えめに持ちながら少女に見せて】
【これ食べる?などと言い出す】
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 02:04:58.21 ID:OBNYCJc6o
>>765

…………え?

【声をかけられると顔を上げ、和風の少女の瞳を見据える】
【この少女の外見は子供そのもの。異世界で言えば、小学校高学年ほどだ】

……うん…………。
空いてる、けど…………。
その……我慢できるし、貴方に悪いから。

【遠慮がちに、首を横に振って少女の申し出を断る】
【しかし、お腹が鳴ったりなどこそしないものの】
【ケーキボックスをじーっと見つめているため、本心では欲しがっているが容易に分かるだろう】
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/13(月) 02:08:45.17 ID:1uBXulrZo
>>764

…かもしれませんねっ
意識だけでも変えるのとかえないのでは大違いですし…

【ようやく納得できる答えが導きだせたことに安堵して】
【こちらは完全にドヤ顔である。どやー】

あ、そうですね……すっかり話し込んでしまいました
……ごめんなさい…

…くぁ…
【そういえばうとうとしていた、ということを脳が思い出して】
【手で口を隠しながら、大きな欠伸を浮かべた】

一葉さんですね
私は、ミーナって言います!
えっと今は…No.10、ミーナ=ヴィリクって名乗ったほうがいいのかも…

【なるほど、名前からして縁を感じる、そう心の中で思ってくすりと笑い】
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/13(月) 02:15:57.56 ID:wugE3lYDo
>>766

う……あの、えっとねコレは何というか……
バイトの廃棄品なの、ホラ賞味期限切れみたいな物でね……あ、でも全然食べられるんだよ!
……って言いたいのはそういう事じゃないくてね!私がお金を出して買った訳じゃないから全然悪くないの。

【ケーキの正体はそんな感じ】
【少女はお金を払っていないのでケーキをあげた所で損はしない】
【だから気にする必要もないよ、と教えて】

このケーキはね、確かザッハ……タルト?みたいな名前のケーキなんだ。
表面が板チョコみたいになってて生地も少し硬めだけど、チョコの香りが凄く素敵なの
私はバイト先でたまーに食べさせてもらってるんだ、美味しいよ?

【ごそごそとケーキボックスを開ければ3つ程のケーキ】
【正しくはザッハトルテ、そのケーキの起源は長いので割愛させていただく】
【残念ながらフォーク等は入っていないようで食べるなら素手で】

実は1つ多めに貰ったから、1つ余るの
私だけ多く食べるのも太る……じゃなくてなんだか失礼な気がするし
だから、ね?食べていいよっ。

【自分の分と師匠の分、プラスアルファ】
【余り物になるのならやはり誰かにあげたほうが公平で】
【少女はボックスを開けっぴろげに彼女へと差し出しまた「どうぞっ」とケーキを取るように誘う】
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/13(月) 02:18:59.30 ID:KBoXRKuco
>>760>>761
【香月の言葉が、カンナの内面に何らかの揺さぶりを齎したことは確かだった】

【その証拠に、涙は止まらない】
【言っていることの節々には、その通りだと思う節もあった】
【しかし、何故だろうか、それを受け入れることが出来ない】

【カノッサの言うことだから──】
【まるで、カノッサだって正しい、というような口ぶりだ、と彼女は思った】
【志のためなら何をしたって良いとでも言うつもりなのか──そう抗議したかったが、もう言葉は形にならなかった】

【香月の言うとおり。精一杯紡いだ言葉は、やはり強がりでしかないのだろうか】
【仲間だ愛だの綺麗ごとは、自分を奮い立たせるための詭弁でしかないのだろうか】

【彼女は、もうそれを考えることさえしたくなくなっていた】

……っ、……!

【涙を拭われて、しかし嫌がるようにすぐに顔を横に逸らす】

【何を考えることもしたくなっていた彼女は、ただ嫌悪と拒絶だけが脳内に満ちた】
【甘く紡がれるその言葉は、この上なく優しそうなのに、何故だか生理的に受け付けない】
【それは恐怖のレベルにまで達していた。この女といたら、間違いなく自分は壊されるだろう、と】

<……アジトの場所など、知りません。知っていたとしても教えません>

【一つ目の問い。震える笑みで、にこやかに拒絶】

<貴方は、正義を掲げる組織を何だとお思いですか>
<人格を認めない人間戦闘兵器の集団だとも、お考えなのですか──な゛っ>

【二つ目の問い。途中で鈍い音が響き、男の顔に苦悶が炸裂した】

「聞かれたことだけお答えなさい」
「余計なお喋りは時間の無駄ですからな」

【タナカが、緋山の横腹を蹴りつけていた。柔和な笑みだった】
【そのままタナカは緋山を足蹴にしながら、答えだけを言うように促した】

<……、私は、少なくともそうです>
<それ以上は、ぜひ自分の足で聞いて回ってみるとよろしいでしょう>

<そして、その問い……>
<自分の胸にも、聞いてみると良──【ぐしゃっ】

【タナカが踏んだ。緋山の顔面を】
【それから、再び勢い良くその横腹を蹴り上げると、】
【緋山の体躯は壁に叩きつけられ、そして沈黙した】

『この男に利用価値などありません』
『元々処分する予定でしたから、わざわざアカリ殿の手を煩わせるようなことはありませんぞ』

『ジャスパーさん、コランダムさん。邪魔ですから持っていってください』

【呼ばれた二人組みは、ボロ雑巾と化した緋山の身体を担ぎ上げ、そのまま扉へ向かっていく】
【タナカは温和な笑みを崩すことはなかった。ただ一つ、瞳孔だけが散大して、据わりきっていた】

【退室の間際、緋山はカンナに向けて顔を起こし】

 【「あなたの仲間を信じなさい。あなたが信じてもらった分だけ、そしてそれ以上に」】

【ばたん。扉が閉じられる】

【そして緋山は、舌を噛み切った】

//続きます
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/13(月) 02:21:10.98 ID:g3fTolXGo
>>767
―――気にすることはないわよ。「お説教」なんて無視でいいのよ

【なんだかすました顔ですごい悪ガキっぽいことを言っている…】


ええ、よろしくね、ミーナ

【完全にいつもの不敵顔に戻った一葉が、ミーナに目だけで礼をする。出来るの?】


あなたが機関でやっている何か―――深くは聞かないけれど
それが『共存』のために無意味にならないことを願っておくわ
じゃあ、またどこかでね〜

【余裕を誇示するかのように間延びした別れの挨拶を告げ―――】

【びゅう!っと、一陣の風が二人の間に割り込めば、その風の後に一葉の姿はなく】

//この辺で、お疲れ様でしたー!
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 02:26:40.04 ID:OBNYCJc6o
>>768

幾らお金を払ってなくても……貴方のものは、貴方の物だから。
……私が貰うわけには、いかない。

【結構頑固な性格のようで】
【ケーキの説明をされて心が揺れ動きつつも、】
【受け取る気は無いとばかりに、両腕を組んでいたのだが】

…………余り……?
なら……、仕方がないから、貰う…………。

【余り物だと聞くと、あっさりと心変わりして】
【差し出されたケーキボックスからケーキを一つ、両手で取り出す】
【実はこの少女の好物は甘いものであり】
【現在空腹という事もあってケーキがとても甘美的なものに見え、口元が緩む】

…………本当に、いいの?

【しかし今直ぐにでも食べたい気持ちを何とか抑え、最後の確認をする】
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/06/13(月) 02:27:11.94 ID:1uBXulrZo
>>770
/眠気がマックスで〆のレスが書けそうにないので
/遅くまでありがとうございましたー!
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/13(月) 02:28:51.78 ID:KBoXRKuco

【この後、タナカは尋問を一通り終了する旨を皆に告げるだろう】
【そうした後、何事もなければ、後片付けをして退室していくことになる】


【少しだけ時系列を飛ばし──後日の話をすることにする】

【尋問、そして話し合いの結果】
【黒野カンナの身柄は、≪No.41≫の元へ移されることになる(のだろう)】
【尋問の記録は全てタナカが管理し、共有情報として機関に提供される】

【そして、この尋問の様子は全て監視カメラの映像に収められているが、】
【香月とアカリが許可した場合、それも共有情報として水の国支部に残されていく】
【どちらからが拒否した場合、『拒否された』という報告を伴って、映像は非公開になる】

【両者がどうするかで、この結果は異なってくる】
【もし許可するのなら、退室の際にタナカに言い残していくと良いだろう】


【今宵の盤面は幕が下ろされる】
【これが如何なる未来を齎すのか──それはまだ、誰にもしれず】


//では、この辺りで。お疲れ様でした、ありがとうございました!
774 :769 [sage saga]:2011/06/13(月) 02:33:57.52 ID:KBoXRKuco
//うわ、安価が抜けている……>>763宛を含みます、大変失礼しました
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/13(月) 02:35:50.45 ID:wugE3lYDo
>>771

うん、大丈夫だから気にしないで食べて
味は保証するよ!凄く甘くて素敵だから、貴方に食べて欲しいなーって。

【にっこりと笑みを浮かべて食べるようにと促す】
【そこには誰かとそのケーキの美味しさを共有したいという気持ちもあるのだろう】
【少女はケーキを食べて美味しいと言ってくれるだろうか?とドキドキもしていた】

【ケーキは微かにビターな味わい、元がそれなりに硬いので崩れたりという心配はない】
【口の中で咀嚼した後に残るのは深くむせ返るような芳醇なチョコの香り】
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 02:40:09.32 ID:yccP6v0+o
>>763

『…………おんなじ、だから………たぶん
 たぶん、もっと、おんなじ人が増えれば……』

『……みんな友達、ね?』

【同じ、という言葉の意味。それが示すものはなんだったのだろう】
【No.42の過去の姿を知っているものは、今のこの姿と繋げる事は難しい筈だ】
【一つの都市を占領し、冷酷な統治をおこなった戦術家が、今はただの幼子】
【それと同様に香月の、このような姿を見たものなど、他には居ないだろう】
【彼女は、すくなくともブレイザー以降は、随分と丸くなっていたのに】


「そうかー、人の丸焼きって凄い臭いがするからなあ
 タッパに入れて、裏切り者に差し入れしてやるのも良いかも知れないな!
 ……外そうとしちゃ駄目だぞカンナー、首が吹っ飛んで死んじゃうぞー?
 死んだら誰のせいかなぁ……情報流した誰かさんだよなあ?」

【袋を受け取って、その中から首輪を一つ取り出す】
【今回選んだのは、確かに螺子穴のずれたそれ。これを、最初の段階で付けるというのだ】
【「ちゃんとメンテナンスはするよ」 メンテナンスの後、同じ首輪を選ぶかどうか】
【それを知る者は、現時点では誰もいない】


>>769>>773

「いつだって、聞かせてやるよ。私達の傍に居れば、どれだけ安心なのか
 もう誰もお前を裏切らない、誰も傷つけたりしない……
 だって、お前は強くないんだ。だから、誰かの為に戦う必要なんてない
 そうだよ、強いから戦わされて削れていくんだ、弱い奴は誰かに寄りかかってしぶとく生きるんだ
 弱くなろうよ、それが一番良いんだからさぁ……」

「だから、何時かは教えてくれるよな?お前を見捨てた仲間たちの事だって、なんだって
 そいつらを全部消しちまえば……もう、戦いなんて綺麗さっぱりだ
 誰も見捨てられたりしない世界が、手が届くんだ……」

【アカリが用意した爆弾付き首輪。香月が手に取った一つは、偶然にも&s良品だ】
【決して爆発する事が無いそれを、香月はカンナの首に、左手だけで苦戦しながらも付けようとする】
【これ自体に、拘束の能力など無い。鎖を付けた所で、容易く外されてしまうだろう】
【カンナの身を縛るのは、魔翌力を封じる手錠だけだ】

【映像の公開の可否を訊ねられて、香月は半ば反射的に『YES』と解答した】
【この映像を、誰が見る事も許す。自分のこの姿を、誰が見る事も許す】
【もしかすれば、見て欲しかったのかも知れない。誰に、という事もなく、だ】

「そうだ、変に動いて怪我しない様に、色々作って貰わないとな
 食事の時はどうする?手錠のままじゃ食べるのも辛いよなぁ……
 あ、でも大丈夫だぞ?爪が治ればフォークくらいは持てるだろうし……それに」


「ずっと一緒に居てやるよ、お前が分かってくれるまで」


【身柄が移される先は、夜の国。星の巡りで、時の流れを知る事の出来ない国】
【夜の国支部の中の部屋、三つ程を繋いで作った空間が、彼女の隔離施設だ】
【No.41が留守にしている間、カンナの手錠には鎖が繋がれ、脱走を阻害するだろうが】
【部屋にその主人が戻ってくれば、鎖は外され、三つの部屋を自由に行き来出来るようになる】
【本も与えられ、ビデオなども有り、食べ物も水も困らない。ベッドは柔らかく、傷の手当ては完璧に行われるだろう】

【その部屋には、時計だけが無かった。時の流れを刻む印が、その部屋にはなかった】
【体を傷つけて損ねる一切を排除した優しい空間で、毎朝毎夜、同じ光量の中】
【香月は幾度となく、同じ言葉を繰り返すのだろう】

/お疲れ様でした、ありがとうございましたー
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 02:44:37.57 ID:OBNYCJc6o
>>775

……分かった。
…………ん…………。

【許可が得られると、口を大きく開いて勢い良くケーキに齧り付く】
【外見に似合わぬ豪快な食べっぷりは、お腹が減っていたからか】

【口の中に広がるビターな味わい】
【甘さ第一な少女の好みからは少し外れていたが、それでも】

……。
おいしい………────

【保証されただけの味はあって。】
【一言だけ感想を言うとケーキを食べるのを再開し、あっという間に一個完食してしまう】
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/13(月) 02:52:01.02 ID:wugE3lYDo
>>777

ん、美味しそうに食べてくれて私も嬉しいよっ!
(でも…………まだ足りなさそう?)

【気持ちの良い食べっぷりに頬を緩ませる】
【やはり甘いものは一刻だけであるが人を幸せに出来るのだと再認識】
【しかしケーキをあっという間に食べてしまった少女を見てまだ足りないのかしらんと首を傾げ】
【そしてボックスに残っているケーキを見下ろす】

あのねもう一個食べてもいいよ、コレは私の分だから
私はいつでも食べられるしお腹が空いている子に食べてもらった方が作った人も私も嬉しいから、ね?

【自分の胃袋は満ち足りているし、元から自分の物であるのならあげた所で問題はない】
【ならば未だ空腹に近い少女に幸せをおすそ分けする方が良いという事で】
【もう一個を取り出して少女に手渡そうとするだろう、一個食べてくれたからかちょっと強引である】
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 03:02:24.68 ID:OBNYCJc6o
>>778

…………いや……。
すごく美味しいし、出来ればもう一つ食べたいけれど……。

【両手を握りしめて、ケーキの受け取りを拒否する】
【見てしまうと心が揺らいでしまいそうなので、少女の瞳を見つめ】

その……、私だけが堪能するより、
貴方にも味わって欲しいから……、いい。

……だから、私の分まで。

【相手にも、食べたときの幸せを分けてあげたいということだろう】
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 03:03:11.84 ID:yccP6v0+o
【夜の国支部、執務室】

【雑多な本が置かれた机の上には、どんと重ねられた二本の足】
【背もたれが良くしなる上質の椅子に、部屋の主は腰掛けていた】


……ナンバーズってのは、幾つに分けられるんでしょうねえ
ただの常識人、善人、悪人。狂人もいるだろうし、流されるだけのもいる
細かく分けようとすりゃ、無理が生じるでしょうが……

……………ふふ、ふふふ、うふふふふふっふふふふふふふ……

【膝の上に重ねられていた手が、くい、と眼鏡を推し上げて】
【室内では、トレードマークのラボコートは肩に羽織っているだけ】
【それが後ろにずり落ちる程、その女は仰け反って笑い始めた】


部下を思いやる中途半端な『善人』で、だけど絶対の一の為に全てを捨てられて
そんな人間でありながら卵≠フ『被害者』で、真っ直ぐな怨みをぶつける事も難しい
挙句の果てには狂って狂って、人を傷つけるのが楽しみになってるくせに……
一方であれの望みは「誰かへの救い」ってんだから恐れ入る!

ああ、ああ、此処まで長かった!よーーーーーやく辿り着きましたよ此処までねえ!
私でも駄目だった、ブレイザーの敗戦でも駄目だった。マイナスにマイナス積み重ねてよーやっと発火した!


二人目の副官、遠回りもしましたが……魔斬 香月、完成です。


【彼女自身の口から報告された今日の顛末を、腹を抱えて聞いた女、カリナトゥス】
【だが、報告した者はそれに不快感を見せる事なく、こう言ってのけたのだった】
【「あいつも、これからは鏡花のともだち≠セ」】

【この日、夜の国支部で、小規模な部隊編成が行われる】
【既存部隊からかき集めた精兵に、新たに拾った能力者一名を加えて】
【それは≪No.42≫の直轄部隊として、夜の国支部の支部長より認められた】


/絡み不要なりよ
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/13(月) 03:16:36.26 ID:GR36jQiSO
>>779

むう……食べてくれないのかあ……!

【誠実な少女言葉に好感を受けると共に、ちょっと残念な気持ちに襲われる】
【自分は食べようと思えば食べられるのに、と考えながら何か閃いたようでハッっと顔をあげた】

じゃあね半分こしようよ!そうすれば私も幸せで貴方も幸せでおんなじだよねっ。
……むぐ、……んくっ……はい私は半分食べましたっ、次は貴方ですよ!

【要するに自分もこの場でケーキを味わえば問題は無い、半分にすれは幸せも半分こ】
【ぱっくりと口を開けてケーキにかぶり付き自分の分だけを食らい、そして残りを少女に渡そうとする】
【刀を持っているならそれで切り分けろよ、とか言ってはいけません】
【刀というものは繊細だからケーキを切るのは向かないのです、多分】

/一度だけ携帯から失礼します
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 03:24:41.64 ID:OBNYCJc6o
>>781

半分こ、に……?
………それなら、いい。

【これ以上少女の言葉を無下にするのは悪い】
【というのは建前で、なんだかんだ言ったってもこの少女はケーキを食べたかった】
【故に半分こになったケーキを受け取って口の中に運び、幸せを噛み締める】

……美味し、かった…………。

そういえば……こんな時間に出歩いて、大丈夫なの……?

【この少女に言われたくないような発言であるが】
【こんな事を言うということは、つまり、相手の少女がかなり幼く見えているということで】
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 03:24:44.25 ID:OBNYCJc6o
>>781

半分こ、に……?
………それなら、いい。

【これ以上少女の言葉を無下にするのは悪い】
【というのは建前で、なんだかんだ言ったってもこの少女はケーキを食べたかった】
【故に半分こになったケーキを受け取って口の中に運び、幸せを噛み締める】

……美味し、かった…………。

そういえば……こんな時間に出歩いて、大丈夫なの……?

【この少女に言われたくないような発言であるが】
【こんな事を言うということは、つまり、相手の少女がかなり幼く見えているということで】
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 03:25:22.63 ID:OBNYCJc6o
/ぎゃー、二連投失礼
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/13(月) 03:41:48.54 ID:wugE3lYDo
>>782

うん、甘いねー……やっぱり美味しいっ。

【名残惜しいのか指に少しだけついたチョコを舐めとり微笑む】
【こうして幸せを共有出来たのがなによりも嬉しいそんな笑み】

え?……あ、そだねそういえば帰る途中だったんだ……。
でもあなたもこんな時間に出歩いているのは危ないよ?家族の人はいないの?
あっ!も、もしかして迷子……とか?

【てへへ、と本来の目的を忘れていたことを恥ずかしそうに頭を掻く】
【そろそろ帰ろうかしらんと思ったが目の前の少女も少女であるからして夜は危ない筈】
【そんな少女が何故こんな所にいるのだろうと考えれば一番先に思いつくのが迷子という存在】
【自分がそうなった訳でもないのに軽くパニクりながらどうしようとあたふた】

と、取り敢えず……そ、そうすればいいんだっけ?

【交番か何かに連れてゆくのがこの場合は最善なのだろうけど】
【何分なれない状況なのでただただその場でキョロキョロするだけなのであった】
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 03:47:47.37 ID:OBNYCJc6o
>>785

家族みたいな存在なら家にいるけど……いない。
……でも、迷子じゃない。

【パニクってる少女とは対照的に、冷静で無表情】
【口元を拭って、チョコが付いていたりしないか確認しつつ】
【淡々と、少女の問い掛けを答えて】

私は、大丈夫だから…………。

【大丈夫な理由も告げずに、ベンチから立ち上がる】
【ただ二丁も銃を持っていることから、冷静に見れば一般人ではないことが分かるかもしれない】
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/13(月) 04:02:43.99 ID:wugE3lYDo
>>786

え……あう、そのゴメンなさい……変な事聞いちゃった、よね?
……気の利いた言葉も言えなくてゴメン……。

【変な意味であがっていたテンションも一気にダウン】
【よくよく考えれば、この街ならば親がいない子供もいれば旅で訪れたような子もいるはずで】
【自分の浅い考えに自己嫌悪に陥る】

大丈夫じゃないよ……やっぱり女の子だし、一人は危ないけど……。

【危ないけれど自分が少女に何ができようか】
【金銭は?それ程無い、人脈は?言う程広くない、何より自分は器量良しではない】
【出来る事といったらさっきのようにケーキをあげることくらい】

【溜息を吐きながら視線を落とせば、そこでようやく少女の拳銃に気が付き】
【ハッっとした表情を浮かべながら顔を上げる】

(…………、違うよこの子はきっと悪い子じゃない……)
(ケーキ食べてくれたし本当に悪い子ならとっくに……)

【一瞬竦んだその身を正すようにフルフルと振って】
【きっ、と前を見る】

あの、私に出来る事は少ないけど……?Phosphorusっていう喫茶店に来てくれたら
そこで私が働いているから、その……安くお勘定してあげられると思うから……お腹が空いてお金が心許ない時は来て、ね?

【矮小な自分に唯一出来る事といえばそれくらい】
【一品料理を少し安くしてあげるくらい、なんとも情けなく】
【そしてなんとも小さいのかとしょんぼりしながら告げるのだった】

【もしかして:宣伝】
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 04:15:54.60 ID:OBNYCJc6o
>>787

……別に、構わない。
今のままで充分、私は幸せ……。
それに……一緒に暮らしてくれる人も、いる。

【三言目の言葉はかなりの小声で、ボソボソっと】

【林檎色の瞳で少女の瞳をじーっと見つめ】
【目にも、言葉にも、嘘が一切ないのが伝わってくるかもしれない】

それでも……大丈夫……。
──私は、能力者だから。

【両人差し指で口元を押し上げ、"笑顔"を形作ると】
【この少女の背中に、天使の如き光の翼が出現する──これが、彼女の能力】

その……ケーキ、美味しかったから。
……お腹が空いてなくても、行く。

【コクリと頷き、宣伝に乗っかる】
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/13(月) 04:28:39.22 ID:wugE3lYDo
>>788

……でもでもやっぱり心配、だけど……
一緒にいてくれる人がいるなら、大丈夫……?

【三言目もしっかりと聞こえていたようで、一人じゃないと分かった】
【一人は寂しい、自分の兄がいなくなって少女はそれを骨身にしみる程知っていた】
【だからこそその瞳から伝わる虚偽の1つもない意思を受け取り、少し安心】

……わ、すごく……きれい…………天の使いみたい。

【現れる現実離れしたその光翼は、いつか話に聞いた事のある天の使いに似ていて】
【ここが天上の国ではないかと一瞬錯覚する、少女の自分で作った笑顔も翼に相応しいくらいに輝いて見えて】

うん、絶対に来てね精一杯お相手させてもらうからねっ。
……それじゃあ私はそろそろ帰らないと怒られちゃう、というか絶対に怒られるよう
まあそれはいいとして私の名前は七野 七緒っていうの、一応刀匠だから刃物を研ぐくらいも出来るよ!
それでそれで、あなたのお名前を教えてくれると嬉しかったり……して。

【こんななりでも刀匠らしく、しかし研ぐくらいという辺りから察するにそれ程技術はないのか】
【とも少女ははにかみながら自分の名を教えそして少女の名を問う】

【少女がその名を教えてくれるかくれないか、どちらにしても七緒は最後に微笑んで】
【その場から急いで去ってゆくだろう】

【よく見れば、ベンチの上に忘れ去られたケーキボックスがあったとか】

/眠気がポップしてきたのでこの辺りで落ちてゆきます
/何か問題があるようでしたら舞台裏で教えて下さいまし
/お付き合いありがとうございましたー!
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 04:35:04.37 ID:OBNYCJc6o
>>789

……天の使いなんて、私には不釣合い。

【目を背けながら、首を横に振って否定】
【翼はかなり目立つため長時間展開したくなく、直ぐに解除する】

そう……時間取らせて、ごめんなさい……。
私の名前は、チェルシー……。
七緒ね……覚えた。

【自分の名前を簡潔に告げると、少女の背中を見送る】
【そして自分も帰ろうかと歩き出そうとした瞬間、ふと、忘れ去られたケーキボックスに気づく】

…………忘れ、物。
誰かにあげるみたい、だったけど……。
……勿体無いから、仕方ない…………───

【残されたケーキは後でチェルシーが美味しく頂きました】

/お疲れさまでしたー。
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/13(月) 18:07:17.61 ID:U0JS7aWco
【秘湯白煙湯】

【知る人ぞ知る、と巷で評判の温泉施設、白煙湯】
【白濁の泉質と視界がほぼ消失するほどの湯気、空が見える半露天風呂で、なおかつ混浴】
【なけなしの倫理を守るためか水着推奨だが、気持ち暑めの湯温はデトックスに適していたりもする】

“…あのさぁ”

[…なんだよ]

【この温泉、入り口入って左に温泉、右が洗面台である】
【煙が濃すぎて視界が確保できないのを、明確に位置を分担する事で移動しやすくしてある】
【岩作りの縁に腰掛、すね辺りだけ浸かる姿は、はいってすぐ視界に入るはずだ】

【なにせ、青い。白い世界でも目立つ青いシルエットは、ぼんやり毛皮についた汗を拭っている】
【施設のルールに従いクリームイエローのセパレート水着を着込み、身体の主張はそこそこ】
【ボサボサの黒髪を湿気でしんなりさせて、猫耳と尻尾は血が通う動きを見せる】
【糸目の下にうっすら蒼い瞳を輝かせて…腫れた頬の感触に眉をひそめる】

“ロゥが起きると面倒だからとか温泉で戦闘行為はまずくないかとかいろいろあるけど”
“出会いがしらになぐるこたぁないじゃないか”

[うるせぇ三味線にするぞ]

【一方、やや距離を開けて温泉に肩まで浸かるのは黒】
【櫻の国出身者の特徴を持ってはいるが、大和撫子には程遠い男性染みた雰囲気を放つウルフカットの黒髪】
【湯温の為かうっすら頬を上気させているが、表情はジト目にへの字口。どう見ても不機嫌】
【上には黒いシャツを着込んでいるが、何もかもを溶かすように不明瞭な泉質にも、うっすら主張の強いバレーボールが二つ透けて見えている】
【…あろうことか、あろう事か温泉に爆弾魔がいらっしゃるようだ】

“僕だって本当はこんな事になると思ってなかったんだ”
“たまたまロゥが昨日夜更かしして、昼寝が長引きそうだから隙を付いて風呂に入りに着ただけで”

[ごちゃごちゃうるせぇっつってんだろ]

【念話にて必死に弁明する猫少女(?)だが、不良少女は聞く耳を持つ様子がなく】
【無為に時間だけが流れる】
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/13(月) 18:47:47.82 ID:mCefdKq3o
【路地裏】
【そこに、人影が有った】

……はぁ、機関、機関ねぇ。
――――尋問とか、ぶっちゃけ好きじゃねぇんだよな。

【その姿は、所謂メイドさんである】
【ロングドレスの上に白いエプロンを着て、靴は編み上げブーツ】
【ホワイトブリムで髪は後ろに纏められている】
【髪の色は情熱的な紅蓮で、瞳は深海の如く深い蒼碧】
【右耳には、《58》と刻まれたピアスが付けられている】
【見た目だけで言えば、何処から見ても完璧なヴィクトリアンメイドスタイルのメイドさんであった】

MF、攻撃終了な。

【足元には、血まみれで倒れる死体が一つ】
【その周囲には、10cm位の小さな人形が5体群がりその上でぴょんぴょんと飛んでいた】
【そして、メイドの命令を聞いた直後、その人形。少女型のそれらは宙に浮き、彼女の周囲を浮遊する】
【人形は羽が生えた少女人形で、全て金属製で出来ている、MF、と呼ばれた人形たちは何らかの兵器と見るべきか】

……案外使えるのな。
もう少し、実地試験するべきかねぇ。

【頭の上に金属の妖精をのっけつつ、死体の横で暢気に佇むメイド】
【その姿は非日常その者であると言えるだろう】
793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 19:10:44.57 ID:4zuObItCo
>>792
【――ふと、路地裏の奥から。ざりざりざり、と粗雑な足音を伴って】
【ひとつ、人影が迫ってくるのが、メイドさんの目に映るかもしれなかった】

――オウ、なんだなんだァ?「機関」で、「尋問」だァ?
ハ、面白そォなコトごちてんじゃねエか、……よオ?

【頭部を棕櫚皮の覆面で全て覆い隠し、黒い着流しを纏った奇異な風采の人物だ】
【中性的な嗄れた声音で独り言に対する興味を示しつつ、悠々と歩み寄ってくる】

【はてさて、周囲の様子を見渡しているのだろうか、面ごと首を僅かに動かしてみせると】
【事も無げに袖の中へと腕を入れれば、その中で腕を組み、少し離れた位置にて佇んで】

話の内容から察するに、嬢ちゃんはカノッサの機関員かい?

【仮面の人物はクク、と喉の奥から低い笑声を零してそう問うた】
【今のところ彼奴自身に敵意自体は無いようにも思えるのだ、――が】

【身体のあらゆる部分から、微量の「禍々しい“黒い魔力”」を垂れ流しているという事実】
【メイドさんや人形たちが感知する能力を有していれば判別が可能かもしれないし、――或いは】
【濃密になる路地裏の空気の「淀み」が分かれば、ソイツが“危険である”と判断出来るやもしれなかった】
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/13(月) 19:16:55.35 ID:mCefdKq3o
>>793
……おっと、聞かれてた?

【振り返りつつ、にぃ、と笑いを浮かべてそう問いかけるだろう】
【悪びれる様子も、全くない。妙にひょうひょうとした様子である】
【格好や所作はメイドっぽいのに言動がメイドではないミスマッチ感を感じるだろう】

【頭の上に乗る五匹の金属妖精は、ぱたぱたと羽を動かし、その表情部分の表情を鋭くしている】
【警戒をしているようだ】
【その頭の上の妖精を指先でつついて黙らせながら、メイドはその問に答えた】

……ま、そういう事に成るわな。否定はできねーよ。
ちなみに、一応ナンバーズ、らしいぞ。

【耳には、《58》という数字が刻まれたピアスが付けられている】
【番号がナンバーズの証であるという事を知っていれば、もはやその事実は確定と言えるだろう】
【そして、メイドの蒼い目が、きゅっ、と締まり、かりかりかり、と内部で稼動音を響かせて】

(……うわ、これ魔力か。…………どうするかねぇ。戦えないわけじゃないけど)

【一瞬で回路の中で思考演算をして、結論を出す】

……で、そうだったとして、何か用でもあるのか。

【不用意に動くと、物騒なことに成るかも知れない】
【だから、一応とばかりに、相手に何が目的かと問いかけることとした】
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 19:19:29.43 ID:WQOk+sGAo
【廃工場、夕焼けの色を鈍く反射する場所】
【そこに並べる様に横たえられていたのは、5人の死体】

【黒髪の少女、鬼の青年、ビキニ姿の女性、初老の紳士、白髪の幼女】

【一見すれば何の共通点も無い彼ら、だが目を凝らして見てみれば――】
【 ――…、全員が体のどこかにφ≠身に着けていて】


 ――、疲れた。

 「ごくろーさまッス」


【ぷしゅ、と飲料缶を空ける音が響く――、】
【 ――…並べられた死体の傍で、二人の男が乾杯していた】
【一方は、血に濡れた大鎌を担いだ銀髪の男】
【他方は、癖のある茶髪に青い瞳の青年】

【前者の男の首元にも――、φが在った】


 てこずったな……、…つくづく気味の悪ぃ奴らだった。
 ひたすら仲間≠セのなんだの喚いてたが――…
  ―――…どいつもこいつも、覚えのねぇ面だ。

 「最近あったかくなってきましたからねー、変な人も多いッスから。
  先輩なんかを生き返らせた位だし、よっぽど頭のネジが――、痛ぇ!」

 確かに死んだ筈の俺を仮死状態にまで戻して、水槽に漬けたのは奴らだ。
 だがその水槽をブチ割って俺を叩き起したのは―――…

 「僕っスね!」


【はぁ、と溜息をつき、銀髪の男は自身の首元――…輝くφのモチーフを弄る】
【死体達も同じφを、それぞれ指輪、刺青、アンクレット、ピアス、ブレスレットとして持っていて】
【耳に残る、仲間≠ニ約束=B覚えなど無い、気味が悪い。】

【 ―――… 一体誰だ、こいつらは 】
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 19:20:15.82 ID:WQOk+sGAo
>>795続き


 …おい星屑、コレ付けとけ。

 「えー、嫌っスよー。おっさんが付けてたピアスなんてー。
  おまけに先輩とお揃いのデザインとかマジ無い――…、
 
  ――…ちょ、嘘です付けます、だから鎌下ろしてー!!」


【まぁ、何かの目印には成る。奴らが騙る仲間%凾ヘとんと知らないが】
【こちらの仲間≠フ証として持つのも、悪くは無い筈だと】
【 ――、―…何気ない、ただの思いつき】


 「…そーいえば、この黒髪の女の子。
  ジャバウォック≠ェどうとか言ってたっスけど――…
  あと何だっけ、ポ、 」

 ―――…、ポイエーシス・オルガノン。


【「ああそうソレっスー!」とか叫ぶ喧しい後輩を、もう一発殴りつけて】
【聞き慣れない組織、だがそれを語った少女の瞳が、不穏さを孕んでいた―― 】
【 ――…、若しφとやらに、その組織も関わりが在るなら。】

【 気味の悪い物は、片付けておくに限る 】


/絡み不要です、失礼しました・・・
797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 19:47:51.70 ID:4zuObItCo
>>794
まァな、零れた『餌』は一所懸命に拾わにゃなるめェ
面白そォなヤツが居たから盗み聞いてた、ッてだけなンだけどよ
こんな場所たア言えども、あんまり油断してッと首獲られるぜ?

【飄然たる雰囲気を持つメイドに、仮面の人物は愉快そうな口調で返事をした】
【中途紛れた忠告の如き言葉は、とても「忠告」とは思えない軽薄なリズムで紡がれる】
【仮面の隙間から覗く唐紅の瞳が、ピアスと妖精たちを、それぞれ見据えて】

ふぅん、――いや。別に、とりわけ大した用事なんか、……なァ
たまたま通り掛かッて、面白そォなコトを聞いて、興味が湧いて
わたしにとッちゃ、ただただソレだけの理由に過ぎねーワケだが

【特別警戒心といったような感情も表に出さず、彼奴は腕を組んだまま移動を開始する】
【一見すれば、メイドと変わらない飄々とした様の人物。格好こそ不可思議なものではあるが】
【「ただ好奇心が湧いただけなのだ」と、単純明快で至極簡潔な“目的”を答えて、】

まァ、気になッたのは、やッぱ「尋問」ッて部分かなァ……
何かを吐かせるにゃ、“最高に手ッ取り早い”手段だとは思うんだが

【死体の傍へと近寄ろうとしながら、彼女へと振る話題は「尋問」についてのこと】
【自分自身は尋問賛成派の意見を示しつつ、「気に喰わねェみたいだな?」と一言】

/っと、遅れてすいません、夕飯が近いのでまた遅れる可能性があります
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/13(月) 19:51:31.08 ID:s6vrYYCXo
【水の国――森林地帯】
【ぴちゃ、――ぴちゃ。ささやかな水音を滴らせ、のろのろ進む人影がひとつ】

(……ああ。情報端末、大丈夫かな、水に沈んだけど)
(レイント社の、技術力を……信用するべきだね、今は)

【鮮やかで爽やかな薄緑色の瞳を持つ、黄緑のパーカーに身を包んだ少女だ】
【丈が長くてミニスカワンピースみたいになっているその服には、フードに三角耳と背中に尻尾のお飾り付き】
【濃緑のショートカットは、何故だか左サイドの一房だけ長くて。「鈴付きの紫のリボン」で結ってある】

【――――119。レスキューナンバーの刻まれた、銀のチョーカーは。正しく「従属」を表していて】
【よろりとした手つきで取り出す機械もまた、「とある組織」に所属していることを表すそれだった】


……あ、ぁ――――クソ、クソっ……

【忌々しげな呻きを漏らし、歩みを止めて。適当な樹に体重を預け】
【未だ少し濡れている猫耳付きフードを取り払い、機械を操作し始める――】
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/13(月) 19:53:16.96 ID:U0JS7aWco
【大通り】

”…ったく、公共施設はこれだから…”
「むーっ!!」
ローズ、これはマスターに責任はありませんのです!

【腫れた頬を押さえながら、ぽふぽふと柔らかくも消音性に優れた足音を立てる】
【感情的に無事の頬も膨らませ、ぷりぷりと虫の居所が悪い、猫少女である】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、獣人少女】
【クリームイエローの臍だし袖なしインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪や毛皮はほんのり湿っており、まだ暖かい。風呂上りのようだ】

「…またローズにないしょでどこかにいってたんじゃないのー?」
”そんなことはないよ、単に寝てる間にお風呂を済ませただけさ”
「ローズはおふろきらいっていってるのにー!!」
我侭言っては行けませんよローズっ!!

【晴れ上がった左頬を押さえ、虚空に向かって文句をたれ、地団駄を踏む猫少女】
【それに応じる念話の少年の姿も、軽やかで丁寧口調な少女の姿も、周囲にはなく】

【視線が上を向いているし、おまけに奇異な振る舞いや容姿が人の眼を引く】
【何が起こっても不思議ではないけれど】
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/13(月) 19:56:19.57 ID:UblBxYako
【 街中 】


【どちらかと言えば、『路地』に程近い其処――】
【脇道に存在する“階段”に腰掛け、手にした物を見遣る人物が一人】

【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】


(…、…何処かの支部に居るとすれば――。)
(水の国支部なら、誰か知り合いが……いや、確か移転してるのか。)
(半分くらいは昼の国支部に移動になってるし――、顔が割れてるし、マズい。)
(利織さんは多分、『氷の国』で……、最悪なのは『夜の国』か。)
(攻めようにも、国境を強行突破して奇襲掛けるしか……。)



 ――、 ……、情報が集らないなら――足で探すしか無い、か…。



【――呟いて、一つ、大きな伸びをする青年】
【見れば服の下には包帯が巻かれていて、余り出歩いて良さそうな状態でもない】
【また、座っている場所が場所である。 …、…通行人にとっては、邪魔となるか】
801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/13(月) 19:57:57.00 ID:mCefdKq3o
>>797
……首取られたらマスターに怒られるな。
この前のオーバーホールは大変だった。

【頭をかりかりと掻きながら、そんな事を言って】
【しかし、口元に獣っぽい笑を浮かべながら、右腕を軽く降る】
【そうすると、袖から4つの銃口を持つ小型拳銃COP .357 MAGNUMが現れた】

これでも、戦いは苦手じゃない。
メイドは万能職業で有るべきだからな。
一応秘書職と護衛職と家事雑用は私の仕事なのさ。

【少し、自慢気。己の仕事に誇りをいだいていることが見て分かる】
【格好も、その純粋さも、カノッサ機関に入っているとは思えないタイプか】
【だが、足元の死体を忘れるな。彼女もまた、獣≠ネのだから】

……それだけ、ね。まあ、あんまり話せはしないぞ。
一応機密とかあるからな、聞き出そうとするなら諦めてくれ。

【じゃかっ、と拳銃を袖に仕舞い込みながら、そう言って】
【死体に近寄ろうとしながらの、その一言に首肯を返す】

私は人間≠ェ大好きなんだ。
私には決してなれないものだからな。だからこそ、無駄に苦しめるのは、好みじゃない。

【どこか、遠くを見るように。メイドは言葉を零していた】
【憧れるがゆえに、あまり非道な事はしたくない、そう思っていた】
【足元の死体も、それ程苦しめられずに殺されている上に損傷が少ない】
【さらに、良く見れば指名手配犯の殺人犯であることが分かるだろう】

まあ、喧嘩も大好きだし、殺し合いもマスターの命令ならやるけどな。

【そんな一言も、付け足していた】
【頭の上では、妖精がごろごろと転がっていて、髪の毛が引っかかっている】
【眉根を寄せて妖精を引き剥がし、肩の上に載せた】

//了解です!自分もご飯まだなので後で飯落ちすると思います
802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/06/13(月) 20:18:08.50 ID:5vh1T7UB0
>>800


【青年のすぐ近くの建物の脇――――】

【帰宅する大人や、学校から帰る子供達で道が溢れかえる時間帯】

【道の端にに止まっている一台のバイクとそれに寄りかかる人物】


私だ………あぁ問題ない……これを憑代≠ノすることとしようか…うむ

これで≪創生神―――GENESIS≫の方も動かす事が出来るだろう…もうアレ≠ヘ用済みだな
だがまぁ、もう少し様子を見ようか、慣らしも必要だろうしな

それで?昨日の尋問のデータは?捕虜はどこの支部に収容したのだ?


【黒い流線的なフォルムに、全面部には幾つもの装甲が折り重なり】
【後方の両側面にはブースターが装着されたブラックメタルの大型バイク】

【それに寄りかかって何処かへと連絡をしている人物】

【透き通るような肩ほどまで伸びて後頭部の方が少しハネているプラチナブロンドの髪】
【整った顔立ちに、ワインレッドのフレームに赤いレンズのライダース系のBIGフレームサングラスを付けて】
【それに隠れた黄金の瞳の瞳孔には黒い十字架≠ェ浮かんでいる】
【シャープな黒い光沢のある素材のダブルブレストの襟が折り返されたブリティッシュウォーマー系の丈が長く、四つに分かれたコート】
【コートの肩章からは数本の黒い小さなベルトのようなモノが下がっている】
【その下には灰色の襟がチェック柄のドレスシャツに、黒のネクタイ】
【コートと同じく光沢のある素材の黒いスラックスに灰色のコンバットブーツの】
【身長は180半ば程の静かな威圧≠放つ青年】
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/13(月) 20:22:25.68 ID:ov6yRjR1o
【わりと広い2つの公園に一人づつ、変わった雰囲気を持つ者たちがいる】

【まず一方にいる人影は】
【スラリとした痩駆の長身に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪】
【前髪は短く切り揃えられていて、狂気を湛えた紫色の双眸を持ち、腰には鞘に収まった刀を一本ベルトで固定させていて】
【袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーを履いた少女だ】

……なんか……ふしぎな気持ち……
“卵”が……弱くなったから……かな……

【自分の今の心境を確かめるように、ぽつり、独り言を零して】
【すっかり人影がなくなった公園の端っこでぽけー、と突っ立っていた】
【やがて手持無沙汰になったか、腰の刀を抜いて素振りを始めるだろう。ちなみに、あまり達者ではない】

【魔翌力を感知できる者ならば、ある程度まで近づけば、その少女の周囲にどす黒い魔翌力が滲み出ているのに気がつくだろう】
【然し彼女は敵意の類は持っておらず、勘が鋭いなら魔翌力を制御できていないとわかるかもしれない】
【そしてその魔翌力のなかには少なからず――“卵”の黒い魔翌力も含まれていて】



【さて、もう一方の公園に佇む人影は】
【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのか後部はそれを一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男だ】

【彼が居る場所は、一目で手入れされていないことがわかる廃れ模様の休憩所。そのベンチの上】
【見れば向かいのテーブルには、様々な動物たちを形取った鏡板が所狭しと並べられていて】

クス、――ああ、暇だねー
なにか面白いことでも、あるといいんだけどなー

【並べられた鏡達は、どれもキラキラ光っていてとても目立つ】
【この公園を通り抜けようとしたならば、嫌でも目に止まってしまうことは明白だ】


【貴方はこの二つの公園、そのどちらかに足を踏み入れてもいいし、もう踏み入れているかもしれない】
【そこで上記の二人のどちらかに出会ったならば――どのような物語が、待ち受けているというのだろうか】

/やってみたかった
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/13(月) 20:28:20.29 ID:UblBxYako
>>802

【――、耳に、するりと入って来る単語が有った】
【この世界では『有触れた物』なのかも知れないが…、…“もう一つ”が信憑性を高める】


(…、……尋問≠ノ、支部=\―、聞き耳を立てる価値は有る。)
(――、一応、“バイク”も呼んで置こうかな。)


【――気配を殺し、静かに立ち上がると】
【辺りを見遣って、見つけたのは『木のゴミ箱』…、…「陰に隠れる」程度の大きさは有る】
【携帯を操作し、逃げられる可能性も考慮して足≠呼んでおくと――】



 (――……、……さて。)



【若干、男に近い位置――其処に存在する『遮蔽物』に、身を隠した】
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/13(月) 20:33:29.24 ID:DWiW1Irvo
【公園】


 いやあ、しかし暑いですわねぇ。世間ではもう夏ですかしら。
 夏至と言うものがありますが、どの気温点を境に一般人は"夏"を感じるのか。
 興味深いですわねぇ・・・。

 【ベンチの右端に座るのは、17〜19歳くらいの、"使用人服"(メイド服)姿の少女】
 【身長は160半ば辺り、・・・普乳・・・よりは、少し大きめと言った所か・・・】
 【足首、踝のあたりまで伸びた髪は、空中に溶け込むように白く】
 【衣服の隙間から露出する、つんと張った肌は雪の様に白く】
 【蒼空を写し取った様なアクア・ブルーの瞳】


 そうっすね・・・私は26,44度を感知したあたりから夏?
 もっと言うならー、この子がアイス齧りだしたら「夏だなー」って気がするっすねー

 【少し離れて、ベンチ左端に座るのは白いロングコートの少女】
 【ハンチングキャップを深くかぶっており、顔は良く見えないが】
 【身長から察するにおよそ15,6歳だろう、長い白銀の髪が風に流れ】


 相対的な体感気温など気にしてどうする、他に討究すべき事があるだろう。
 丸三日サウナに閉じ込められて、自分の身体で実験してみるか?

 【その隣、中央に座るのは、白いワンピースの少女】
 【彼女たちより一回り小さく、年齢は12,3あたりだろうか】
 【容姿は――――隣のメイド姿の少女と"そっくり"で、良く似た姉妹に見えなくもない】
 【気だるそうな顔で、アイスバーを頬張っていて】

 【幽かに光を纏う――――――――エメラルド・グリーンの瞳】


【その空間だけ、修正液で塗りたくられた様な。なんとも珍妙な3人組である】
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/06/13(月) 20:41:26.69 ID:5vh1T7UB0
>>804

【一瞬、青年が身を隠した方向に対して十字架が輝く横目で眺めるが、直ぐに再び正面を向く】
【心なしか―――口元は笑みを浮かべているようではあった】

あぁ…分かった……一度支部に戻るとする……録画した映像も見ておきたいからな

そうだな、紅茶を二つでも用意しておいて貰おうか………

      黒野 カンナ≠フ醜態でも眺めながらな……ククク

【そう言うと、端末をコートに仕舞い込み、大型のカスタムバイクに跨る】
【指紋認証によるロックを解除し、そのままエンジンをかけて、大通りに向けて発信した】

【ノーヘル運転……とそんな事は置いておいて、このままでは逃げ去ってしまう】
【発進する間際、よく見れば口元を動かしているのが分かるだろう】



         
                 

            ついてこい





【―――――と】
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/13(月) 20:51:46.70 ID:UblBxYako
>>806


【…、…黒野カンナ=Aと。 そう、確かに聞こえた】
【双眸を見開き、――  その時、『バイクに跨った』事に気付いて】


 ―――、――っ!!、……待てッ!!


【――、瞬間、『表へと飛び出す』青年】

【唇の動き、憶測する言葉、発進するバイク――、確かに、『聞いた』】
【『足』はそれ程離れた所に置いては居ない。到着はまだか―― 】




   【 ――― キィィィィィイイィ―――ィィンッ!!! =@】



        (…、……くッ ――仕方ない、か――ッ!!)



【――、忌々しげに言葉を吐き捨て、目の前に現れたバイクへと飛び乗る】
【一年程前の、レイント社最新式。 …、…現行モデル、と言った所か】
【指紋認証を済ませ、――アクセルを入れると、目立つ大型の背を追いかける――】
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/13(月) 20:53:19.73 ID:UblBxYako
>>807
/どうでもいいですが、吐き捨ててませんね
/適当に脳内補完でお願いします
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/13(月) 20:59:09.65 ID:Y4mT7VEho
>>803

【素振りをしている少女の横を通り過ぎようとする青年】
【ふと通り過ぎる直前に】


力に飲み込まれていたようだな……――――――――残念だ

【その男は全身が白い肌で銀色の長い髪と翡翠の瞳を持ち、年齢は10代後半程度に見え】
【上着が水色、下半身が黒灰色で上着は袖が長いゆったりとした着物を着用しており】
【どこか寂しそうな雰囲気を醸し出している】

【彼の足取りはそこまでゆったりしていて、彼女が青年を呼び止めるのも可能だろう】
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 21:00:28.49 ID:yccP6v0+o
【水の国、市街地】


古風なやり方だけど、こーいうのもインパクト有るよなあ?
予算組んでまで、揃いの衣装作った甲斐が有ったってもんだよ全く
……おい、誰か?挨拶代わりに、適当に店でも回って来い!

「はっ!」

【人ごみの規則性が乱れたと思えば、その中から数人が蹴りだされて】
【開けた道を、揃いの衣装の集団が歩いてくる】

【彼等の服装は、一般的な兵士が身に付ける軍服の上に、柄の無い純白の羽織を重ねたもの】
【腰のベルトには拳銃が一丁とナイフが一本、櫻の東部の刀が一振り下げられている】
【彼等の内の二人程は、分厚い布で作られた旗を掲げていて】
【その旗それぞれには『Canossa Organization』 『白装抜刀隊』と刺繍が施されていた】


良い世の中だよなあ、カノッサの構成員がこうやって堂々と街を歩ける!
もう抑えつけてくる上司なんてのもいない、潰しに来る連中だって恐ろしかない!
おいどうだ?そこで見てる連中よ、さっさと頭下げる相手を決めたら?

【隊列の先頭を行くのは、身長160cm程の少女】
【藍色がかった膝までの白髪、金属補強された戦闘靴。純白の羽織には≪死獸弌≫の刻印】
【右腕は包帯で首からつりさげられ、左手はポケットへと入れられている】

……じゃないと、何処かの組織の捕虜みたいに……かわいそうな目に遭うかも知れないよ?
お前達が、じゃない。お前達の家族が、さぁ?

【道の脇で見ている者、或いは開いている店などに】
【その集団は武力行使こそしないが、脅迫めいた文言を投げつけつつ行進している】
811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 21:03:23.62 ID:4zuObItCo
>>801
へェ、首とられて“怒られるだけ”、な。一体どうなッてンだよ、人外の類か?
戦うのが苦手な侍女じゃアねーッてコトだけは、コレ見て判るんだがな
ヒトであろうが無かろうが、こんな綺麗に殺しをやッてのけるくらいだしよ

【首を傾け、ある程度の適当な憶測を付けつつ、動かした顎で軽く指し示すのは】
【足元に存在しているひとつの死体、どうやらメイドが只者ではない事は察していた模様】
【更に『カノッサ機関』に所属していると解れば、それは殆ど確定的な事項となる】

そういうコトなら、無理矢理にでも聞き出したくなるけどなァ……
うゥン、と……だな。じゃあ、一つ二つ、当たり障りの無いコトくらいは訊かせてくれよ

「尋問した」ッて要するに、『強制的に吐かせた』ンだよな
やッぱそう言うのッてさァ、“捕虜”だとか、“裏切り者”だとか
そういう、“敵”みたいな……そんな奴らにやるモンなのか?

【どうしても、彼奴が抱く「尋問」への好奇心は尽きないらしい】
【素直に潔く諦めることはなく、だからとて余計な詮索もしない。しかしながら】
【『一つ二つ、答えても支障のないこと』 これを前提に、彼女へ問いを投げ掛ける】
【「“拷問”ならともかく、“尋問”ッてのがよく分からなくてな」――そんな言葉を添えて】

ふうん、「“ニンゲン”が好き」――……かよ
全く物好きな奴も居るモンだ、「なれないから」ッてどうして好きになれるンだ?

【死体の――殺人犯の顔には今一ピンと来ない様子らしく、首を傾げているまま】
【「人間≠ェ大好き」というメイドの言葉を聞いた瞬間に、“黒い魔力”が大きく揺らいだ】
【何故、人間を愛することが出来るのか。その問いは、確かに彼奴が“人間嫌い”であることを示す】
【そうして左袖から響くのは、幽かな金属音。この場に存在する者たちに聞こえたか否かは、定かではない】

/大変長らくお待たせしました…!
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/06/13(月) 21:07:09.75 ID:5vh1T7UB0
>>807

(追ってきたか…………面白い…まずは見せてもらおうか……価するかを…)


【後方を振り向きながら口元を緩めながら、縫うように車の間を移動していく】
【ガチャンッとバイクの側面の装甲が開き、格納してあった、細い二連シリンダー式のマグナムを掴む】

【それを後ろを向きながら青年に標準を合わせ、二発、発砲する】

【飛び出すのはレールガン形式の電磁弾、威力はさほどでもないが、当たればスタンする】
【高速で走行中なので、狙いは甘い、よく見れば回避も防御も可能だろう】

【しだいに道はカーブを描いていっている】
【――そして目の前には、現在走っている公道に交差するように、4m程頭上に】
【陸橋型の高速道路が走っている、前方の男は、それを確認すると口元を歪め】

【速いクラッチ操作と、グリップについているボタンを押して】

【ブースターの火力を最大限に高め、そのままガードレールに突っ込み】
【飛翔した、そしてそのまま頭上の高速道路に大きな音を立てて乗り移る】

【回り道をすれば安全に高速に乗る事も出来る、もしくはそのまま男の後を追うように飛べば高速道路に乗り移れるだろう】

【どちらを選ぶかは青年次第である】
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/13(月) 21:08:52.54 ID:ov6yRjR1o
>>809

ハッ……ハッ……ふぅ…

【何度か剣をふるっただけでこの息の上がりよう。体力はお世辞にも高いとは言えない】
【けれども、疲労はとても軽いもののようで、剣を両手で構えたまま呼吸を整え】

【 ふと、声の方を―― 】

―――――ッ!!

【畏怖か、驚愕か、それとも別な何かか。それが身に作用して、瞬く間に表情が強張る】
【そこには警戒心が露わになっているようで】
【剣を持つ両手は下げない、下げれない。固まったのはなにも表情だけではなかった】

あ……なた……は……

【少しの間を置いた後、震える声でそこまでを紡ぐ】
【背筋が急に冷たくなったのを感じながら、相手の様子を窺う】
814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/13(月) 21:16:16.59 ID:Y4mT7VEho
>>813

【少女の震える声を聞いて青年は振り返らないまま立ち止まり】
【少しの沈黙の後、口を開く――――――――】

俺を忘れたか……?

【青年は振り返り、彼女の方をじっと見て――――】
【寂しいながらも強い殺気を放ち続けていて、その殺気は彼女を飲み込まんとして】

噂は色々と聞いている……、機関とやらの犬になった噂もな

【彼女に対して冷たい一言を言い放ち、青年は空を見上げる】
【月が出ていない様で――――彼の殺気は更に濃く増していくだろう】
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/13(月) 21:23:49.66 ID:mCefdKq3o
>>811
……ロボットだけど?
マスターは私を作ってくれた人だ。
……かなり気難しいし、ひきこもりだし、対人恐怖症だけど、技術力だけは確かな人だよ。
それに、本当はきっと優しい。じゃないと、私も仕えはしないからな。

【主の事を、誇らしげに語るメイド】
【気難し屋でひきこもりで対人恐怖症。大分人としては致命的だろうが、それでも技術だけでカバーできると言う】
【まあ、これだけの性能を誇るロボットが目の前に居れば、その技術は押して図れるだろう】

…………さァ、ね。胸糞悪いから私は行かなかった。
マスターも興味がないなら、私にも行く必要はないしな。

まあ、カノッサ機関は世間一般からの悪。
その手のあくどい事も、やっていて当然だとは思えないか。

さぁ、ね。あいつらは趣味が悪い。
どうせ虚言で追い詰め暴力で傷めつけて心を削ってその様を見て楽しんでいたんだろうさ。
あの手のやり方は性に合わない、嫌いなんだよ、絡め手は。

【心のそこから面倒かつ嫌そうな顔をして、答える】
【主の持たない要素を持たせて副官として作られたのがこのメイド】
【主に対して、かなり短気かつ常識的で思考はまともだった】

……だって、憧れないか。私には決して成長は無い、機械の体にはよ。
この、今嫌だと思っている心≠セって、結局はマスターによりプログラミングされインストールされたデータに過ぎない。

…………だからこそ、憧れるのさ、作り物じゃない存在≠ノな。

【その目に有るのは、――――憧憬の念か】
【己の持たぬ物を持つ者を、彼女は憎まず只羨む事が出来る存在だったから】
【目の前の相手には、この発言はどう感じるのだろうか】

【そして、相手の袖から響いた金属音にメイドがぴくりと眉根を動かした】
【頭の上の妖精も、少しその雰囲気を鋭くさせたように見える】
816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/13(月) 21:28:42.02 ID:UblBxYako
>>812

【男と同様に、車の間を縫って走行する青年――】
【運転は得意なのだろうか、相当に速いスピードだが『危なっかしさ』は無い】
【…、…風に双眸を細め。着実に、ターンで距離を詰めて行き――】


(……、…銃<b――、…  『右』 !! )


【――、咄嗟に、「大きく右」へと回避】
【見切れはしても、“最小限の動き”での回避は難しい…、…無理も無いだろう】
【戦闘経験は有ったとしても、『チェイス』、況してや其の状況下での戦闘経験などは無い】

【車線を端から端へ、クラクションを鳴らされつつ横切ると――、逆にハンドルを切り】


(あの加速……、まさか、「跳ぶ」積もり――?)
(…、…マズい、距離を空けられる……、…クソ、逃げられる訳には――。)



 ……、……こっちの方が、『軽い』んだから――!!



【 ――、フルスロットル=@】


【音声指示でAIに対し、最適な『ルート』検索をさせ――、“針路”を定め】
【……とは言っても、成功は『ドライバーが躊躇わなかった』場合に限定される】
【眼を閉じたり、少しでもスピードを緩めたり、バランスを崩せば一巻の終わり―― 】



         【    ダン =@ッ !!!!  】



【半ば『激突』する様な音と共に、飛び上がる℃ヤ体】
【中型では有るが高性能の為、若干ながら『男よりも高い場所』を舞い――】





―――…、……  ッ!!   ……、…『待て』ッ!!



【――、――着地、成功】
【即座にターンすると、背が見えるであろう男を追いかけアクセルを回す】
【衝撃が、決して頑強とは言えない体を奔るが ――止まっては、居られない】
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/13(月) 21:30:38.62 ID:ov6yRjR1o
>>814

【感じる、あの時の殺気を。そしてそれに、呑み込まれそうになる】
【同時に、僅かなものだが胸に痛みが奔る。精神状態の揺らぎから来る“卵”の副作用】
【だけど今は軽い。今ならば呑み込まれない】

【痛みも殺気も断ち切るように瞼を一度閉じて、数瞬後、眼を開く】
【不思議ともう、震えは止まっていた】

忘れてなんか……ない……
それに……わたしは……“卵”に呑み込まれたけど……今は……大丈夫……だから

【それは一時的なものでしかない。そうとわかっていても、今こうして正気を保っていられることは事実で】
【彼の発言から、自分が機関員になったことが大勢の人にばれていると錯覚する】

……機関員になったことは……否定しない
けど……いつかは……抜けるから。……いつまでもこんな場所に……いるつもりはないから……

わたしには、帰る場所があるから

【この発言も、矛盾でしかない】
【本当に機関に居たくないのなら、直ぐにでも脱退すればいいだけの話だ】
【それをしないということは――脱退しないだけの理由があるからであって】

【帰る場所がある、そう断言する彼女の声色は、何かしらの覚悟が宿っているようで】

……あなたの呪い≠ヘ……治ったの……?

【話をはぐらかすように、いつか十拳丸が言っていた呪いの話を持ちだす】
818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/06/13(月) 21:42:00.20 ID:5vh1T7UB0
>>816


ほう…………只の正義かぶれのお子様ではないようだ……いいだろう――


【青年の技量に、楽しそうに口元を緩めながら、横目で見る】


【その後は目立った動きは見せず、相変わらずの速さで車を縫いながら進行していく】
【そして暫くしてから高速道路から一般の市道に降りていく(料金所はない)】



【降りればその先に見えてくるだろう――ゴールが―――】


【黒き超高層ビル――――水の国支部≠ェ】

【その入り口ゲート付近に停まると、バイクから降りて、青年が追いつくのを待つ】
【BIGフレームサングラスを外し黒い十字架が光る瞳孔で青年を見つめて口を開く】


流石だな………確かお前は椿といったか……まぁ名前など、どうでもいい
何の目的で盗み聞きし、挑発に乗って追ってきた……よほど深刻な事なのか?

―――――こい


【そのまま首で支部を刺してから、ゆっくりと支部の中に入っていくだろう】
【支部の機関員達は、特に椿に対して関心を示してはいない】
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/13(月) 21:42:26.22 ID:Y4mT7VEho
>>817

【彼女の震えが止まる、それは彼女が以前よりも成長していると言うことか】
【彼も瞳を閉じ――――重くゆっくりと瞼を上げて彼女の方を見て】

卵……――――まぁいい
機関とやら、強者はいるのか?

【卵という言葉を聞いて、顔をしかめるが大体の事は彼女の雰囲気から察したようで】
【機関というものを知らない彼は機関はどういう所か聞いて】

帰る場所か……

――――――うっ………!

【帰る場所という彼女の一言を聞いた途端、何かを思い出したように】
【膝を突いて、苦しそうな表情を見せてしばらくすると立ち上がり、下を向いてさらに暗い表情で】

俺の……呪いは、生を終えるまで終わることはない
もはやこの世界に一つだけの呪いはな

【彼の呪いは死ぬまで治る事はないという、そしてその呪いがもう世界に一つしかないと言って】
【先ほどの帰る場所というキーワード、それと今のもう彼しか呪いを持つ者はいないと言うこと】
【それは彼の一族がもはや彼一人だけとなっている事だろう】
820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/06/13(月) 21:49:33.43 ID:Ow09scHAO
【公園】

はぁ……気にしても、仕方ない……けど、なぁ……

【公園のベンチ、そこに座って猫と遊ぶのが一名】
【深い赤色の眼に短い銀髪、黒いローブを身に纏った女性だ】
【ローブの袖が少し長いせいで片手は隠れていた】

マリアと遊ぶのも、あんまり、効果無さそう、だな……

【猫の方―マリアと言うらしい―は薄いグレーの短い毛をした子猫だ】
【片袖を少し捲った彼女が指を動かす度、それに合わせて前足を動かしていた】
821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/06/13(月) 21:54:07.87 ID:UblBxYako
>>818

【――、バイクから降りると、タッチパネルに軽く触れ】
【『飛び出す』のは、『拳銃』…、…其れを素早く装備すると、男を見遣る】
【……実を言えば、機関時代に使っていた非殺傷武器≠ネのだが】
【脅しくらいには成ると考えたのだろう――、持っていく事に、決めて】



 ……、……黒野カンナ≠ヘ、今、何処に居るんですか。



【――「何故自分の名を知っているのか」等と、問い掛けるよりも先に】
【問い掛けを投げると…、…彼に促されるままに、中へと入って行く】
【虎穴に入らずんば虎児を得ず≠ナ有るとも言えるし――】


(…、…『殺る』積もりなら、わざわざ支部に招待したりなんてしない――。)
(相手からすれば、森島 京≠捕まえる意味は有っても、橋立 椿≠ヘ如何でも良い筈。)

(それに、いざと成れば――。)


【――、以上の様な理由があった、とも言える】
【見知った顔は居ないか、と軽く見回すも…、…恐らくは、居ないのだろう】
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/13(月) 21:57:59.21 ID:ov6yRjR1o
>>819

――?
“卵”のことは……知らないの……?

機関には……いっぱい……強い人がいる……

【彼の様子から“卵”の存在を知らないと察する。けれど、】
【自分が機関に入ったことを知っているくらいだから、“卵”についても知っていてもおかしくない筈】
【反する二つの要素が、彼女の語尾に疑問符を付けさせて】

【問いの答えは、猛者が犇めくといもの】
【なぜ彼がこのような問いを投げたのかは見当がつかないが、以前闘った時の様子から】
【呪い≠ノ関係するものなのかと、一瞬思考するが、確証が持てないので考えることを止め】

――大丈夫!?

【言葉では心配するが、身体は動かない。依然警戒したままなのだ】
【不用意に近づいてはいけないと、本能が告げる】

【十拳丸の言葉から、呪いは彼一人だけしか背負っていないものだと理解する】
【けれど――肝心なものが抜け落ちている】
【それを確かめるべく、口を開く】

……その、……あなたしか背負っていない……呪いって……なんなの……?
治るものなの……?

【自分の中の狂気が不思議と落ち着いている今、確かめる時は、今しかない】
【それに、呪い―― それが病魔かなにかとして、それに蝕まれている人を】
【例え過去に自分を半死半生に追いやった人だとしても、放っておくことは出来なかった】

【それに――以前死にかけたことは、自分に非がある】
【自分が見境なく十拳丸を襲ったことがそもそもの原因だと、ゼーロはそう思っていたから】
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/06/13(月) 21:59:39.56 ID:6m9cuMm9o
【魔術協会図書館】

えーっと....どこなのかなーっと
「(一体何をお探しで?)」

【広くて静かな空間に聞こえる声】

【交じりっけない黒髪】
【深く、どこか遠くを見ている黒い瞳】
【中性的な声で性別がイマイチわからない】
【黒いローブを身に纏ったどうみても女に見える顔の人物】

ちょっと両親について知りたいんだ...ほら俺、親の顔知らねえし...
「(なるほど...どこに有るんでしょうね?)」

【外部からきたのか、この図書館は初めての様子】

【辺りをキョロキョロしている】

824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 22:04:35.79 ID:4zuObItCo
>>815
はン、機械人形だッたのか。全然そうは見えねェな
てッきり生モノだと思ッていたが、然し精巧な造りしてやがる

【上体を僅かに倒し、軽く会釈するような体勢で視線をメイドへと近付ける】
【人ではなく、生物ですらないという相手の姿を見て、少なからず関心しているようだ】
【返答に対しては反対側へと首を傾け、ふうんと一つ、淡白な相槌を打ってから】

「尋問対象」に関して問うたつもりだったんだがな、わたしは
ま、そんなモンか。そう聞けば結局、“拷問”も“尋問”も大して変わりゃしねエ

そうだな、例えるなら「流石ニンゲン様!」――ッて感じだよ
最終的には、寄って集って“力”にモノを言わせるンだ
一匹じゃ弱っちい癖に、群れると途端に強くなりやがる

【皮肉と愚痴の綯い交ぜになったような悪態を吐き捨てると、仮面の人物は右足を振り上げ】
【死体の腹部に勢いよく踏み込もうとしつつ、低姿勢になりながら左腕を後方へと引いて】
【右手に握られ袖の中から現れたのは、何処に隠し持っていたのやら一振りの「小太刀」】

だから所詮、“私”や“お前”の「ヒトに対する憧れ」なんてなア!
単なる「無いモノねだり」と「幻想」に過ぎねェんだ、よッ――……!!

【彼奴は初めて飄然さを失い、無意識に己の感情を吐き散らしながら】
【その白刃がメイドの首を斬り裂くべく、単純な動作を以て袈裟に振り上げられる――!】
【――風に靡く左袖が、左腕の消失を示していることには、果たして気付くことが出来るだろうか】
825 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/06/13(月) 22:12:44.38 ID:5vh1T7UB0
>>821

なるほどな、貴様は彼女の仲間だったという訳か、ならば自ずと素性は見えてくる
対機関連合≠フ一員、もしくはその協力者ということか

何処だと思う?少なくともこの支部にはいないな、彼女を置いておく理由がないからな

【中央ホールを入って正面のエレベーターの入っていき】
【森島も乗り込むと、デジタルパネルの13階のボタンを押す】

【そのまま箱は音もなく上昇していくだろう】

昨日の尋問の参加者は、黒野 カンナを含めれば4人だそうだ
まぁ後から増えたという可能性もなくはないが………うち一人はどこかの支部所属だそうだ

ちなみに、現在昼の国支部はほぼもぬけの空だ、ガルニエ支部長が造反したからな

【淡々と回りくどい口調で答えていく】
【頭の中で少しずつ整理していかなければ、答えにはたどり着けないかもしれない】
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/13(月) 22:13:57.87 ID:mCefdKq3o
>>824
……人間様、か。
いいじゃないか、それでも。
其れは人という種の性質だろうに。

【相手の動きに反応し、両袖から手のひらに相手に見えないように小型サイズの銃が飛び出した】
【手のひらに隠れるサイズで、ホッチキスの様な形をした変態拳銃】
【その名をアストラプレッシン、護衛されるVIP自らが持つ超小型拳銃である】
【装弾数は二発、ホッチキスを握りしめるようにすることで弾丸が発射される】

……。来るか、結局は。

【相手の、その吐露される感情を受け止め、はぁ、とため息を付く】
【頭の上の妖精が宙に浮かび、その形状を変化。太い針の様なランスを持つ形態と成った】

――――私を作ったのは人間≠セ。だから、どうしても人は嫌いになれない。
だって、人が居なけりゃ、私は生まれてこなかったんだからな。


MF――――メタル・フェアリー、ファランクス。

【鋼の妖精が、メイドの前に横並びと成った】
【そして、メイドは右手を振りあげて、振り下ろす】

――――ファイア!

【直後、妖精が弾丸の如き速度で相手に襲いかかっていく】
【二匹は喉に針のような槍を突き刺そうと】
【三匹は右腕を抑えこもうと飛んでいく】

【そして、その間にメイドは後ろに跳躍し両手をだらん、と下げるだろう】
【メイドの得意領域は遠距離。妖精に接近を阻害させ、己は距離を取る積りだ】

【ちなみに妖精の肉体は液体金属で出来ている】
【かなりの密度を誇っているようで、一匹当たり300g程。振り払うにはそこそこの力を入れる必要があるだろう】 
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/13(月) 22:19:14.07 ID:Y4mT7VEho
>>822

卵など聞いた事もない、お前が飲み込まれた力か何かか?
いる……くく
昨夜もガルニエという女に出会ったが……奴は間違いなく自信に溢れていた……

【彼は哲学者の卵の事は知らないようだが、彼女の強い者が大勢いるという言葉を聞いて】
【笑みを浮かべて……――――】

特別に俺の呪いを教えてやる……その前にお前が知っている強者を教えてもらおう

【呪いの事を語りかけようとする彼、その代わり彼女の知っている機関員の中で強者を教えろと言う】

俺の一族は元々櫻の国の秘里に居を構えていた
元々一族自体の数はそこまで多くはない、この呪いの力『呪血骨』で裏の大名から暗殺の依頼を受けながら生きていた。
しかし、我が一族はこの力と戦が好きな性格がたたってか近くの大きな大名に戦線布告をした。
無論国を奪う為ではない、戦う為だ。そして我が一族の20倍以上の兵を相手に戦った。

【彼は淡々と喋り続けて】

中には強者の武士や侍が多くいてな、この戦いで俺以外の一族はすべて息絶えた。
残るは一族の死骸と敵の死骸のみだ。そしてその日は月がでていた。月が俺を助けてくれたのだ。

【彼の話によると、昔の櫻の国の戦によって彼以外の一族は滅んだという】
【っして、彼だけが生き残って――――その日が月がでていたと】
【彼は月が自分の命を助けたのだと思っている。】


【彼は淡々と喋り続けて】
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 22:22:17.27 ID:WQOk+sGAo
【とある、薄汚い酒場】
【…中はまぁ、野郎共の宴といった感じで】
【煙草の煙が充満し、酒瓶が頭上を飛び交い、下卑た笑い声が酷く耳触り。】


 「ようウェスカ、暫く顔出さなかったじゃねーか。何処ほっつき歩いてやがった?」

 ――…、あの世。

 <がっははは! 冗談にしちゃー傑作だなぁオイ!>


【最早、机も椅子も適当な場所に適当に置かれ――…】
【 ――店の中心に位置するであろう机、その上に腰掛けた青年が、ふぅと溜息をついた】

【長い銀髪と、纏う機関支給の黒のトレンチコートは、汚らしい場にそぐわぬ上品さで】
【蝋燭とランプが放つ、淡いオレンジの光を写す瞳は、ガーネットを彷彿とさせる暗い赤】
【首元には、黒く輝くφのモチーフ】


 ――…あー、つまらねぇなぁ…。


【誰か面白い輩は居ないかと、店の中を見回し】
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/13(月) 22:28:05.97 ID:UblBxYako
>>825


【此処ではない、との言葉に――唇を軽く噛む】
【男が『嘘』を言っている可能性も否定は出来ないが、理屈としては其れで通るのだ】
【…、…もし感知系能力者≠ナ有った場合の事を考えず、】
【自分をこの支部内へ入れる程、目の前の男は抜けてそうではない】



  ……、…… ガルニエさ――、が造反?


(――集積情報≠ノは、そんな情報は無かった。)
(誰も掴んでないのか、或いは……、『流してない』だけか――。)
(……、気に成るけど、今は後回し、か。)


【律儀な性格なのだろう――こんな時には似つかわしくない、『敬称』を付けようとして】
【本能的に止めておいた方が良い、と感じたのか、途中で其れを打ち切ると】



……、……。


――、……なら、氷の国支部≠ゥ夜の国支部=B
個人的には、攻め易い氷の国≠フ方が有り難いですが……。
……『カリナトゥス』辺りの好きそうな話です。 六割位で夜の国≠ナしょう。



【「尤も、他にも拠点は存在するでしょうが」――そう、事務的な返答を返す彼】
【思考する時間は少々要したが、『機関員的な知識』を持ち合せているかの様な回答】

【…、…「まだ繋がらない」かも知れないが、データベースの容姿情報と合わせれば、】
【『青年の本名』を解き明かすのは然程苦労しないのかも知れない――】
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/13(月) 22:35:04.67 ID:ov6yRjR1o
>>827

そう。……じゃあ、気をつけて……
あれを呑みこんだら……あなたも……わたしみたいになる……から

【ガルニエ―― その女性の名をどこかで聞いたことがある】
【狂気に取り込まれていた時のことであるが為に、その記憶は曖昧なものになっていたけれど】

【ともかく問いには肯定し、さらに彼が自分に突き付けた条件には首肯を以て応じ】

【彼女は只々、黙って静かに彼の話を聴く】

【歴史や国のことを殆ど知らない彼女にとって、難しい話ではあった】
【それでも何となくではあるが、彼の能力が一族に伝わるものだということ】
【そして一族が無謀とも言える戦に敗れて、彼だけが生き残ったこと】

【それらの表面だけを掬い取って】
【でも、彼が助かった理由というのが気になった】

……月が出ていたから助かった……ってこと……?
それって――

【「偶然じゃないの?」その言葉を声にすることは憚られると思って、口にする前に飲み込んだ】
【――と、よくよく考えてみれば、肝心要の呪い≠ノついてだが】

え……と、……あなたの呪いって……結局……どういうもの……なの?

【明かされたものは、彼の素姓のみ】
【呪い≠ノついては触れられていないことに気がついて】
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/13(月) 22:48:32.77 ID:Y4mT7VEho
>>830

俺は卵など必要ではない、
おそらくこの呪いが拒絶するだろう

【彼は卵を必要ないと力強く言って】
【おそらく彼には自信の表れか、彼の体に他の力が干渉する事ができないという事か】

そうだ、月のおかげだ
元々、一族は月を崇拝していた。月の様に強く輝けるようにと
そして俺の呪いの意味は……

【月がでていた時に助かったというのは偶然かもしれない】
【しかし、月が綺麗に輝いていたその夜の出来事は幼かった彼にとって衝撃だったのだろう】

生きる間に血を地にさらしあげなければならない事だ、
その血は月への貢物。そして今からお前も貢がれる事となる
月に無様な俺の呪いを見せるわけには行かない

【彼は彼女へと近づいていく、狂気に満ちたその気配は表情すら暗いが彼女を飲み込まんと】
【しかし、前回の様に彼女が逃げれば追うことはしないようで】
【そして今現在月が雲に隠れて―――――あとお互い3レス、月は見えない状態だろう】
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/06/13(月) 22:51:03.34 ID:5vh1T7UB0
>>829

このまま会わせてくれるのかと思ったか?それは残念だったな
私もそこまで気前のいい性格はしていないのでな

そういえば、尋問にはNO.300のアカリという女性も参加したようだな
彼女の情報が黒野を捕える決定打になったようだ

なんだ、てっきりそちら側の陣営に逃げ込んだのかと思ったが、違ったのか
まぁそんな事なら鉄の女王が聞いて呆れるがな、意外と貴様らの仲間に懐柔されているかと思ったが

【ポーンと言う音と共に、目的の階層に到着し、廊下を歩いて行く】
【対して興味がある様子もなく、淡々とあいての回答に相槌を打っていく】


いや、それはどうだろうな?氷≠ノは違う捕虜も捕えてあると聞く
一つにまとめてしまった方が守りやすいだろうからな、そちらかもしれない
私はあんな目立つ場所にある支部に捕虜を捕えておく神経を疑うがな

だが、君の今の回答は模範的で無難だ、平均点を超える回答だよ
どうやら機関の内情にも随分と詳しいようだな

【そうして会話していく内に、あるいっしうの前にたどり着き、脇の端末に指紋を認証しその扉を開ける】


【そこは、床や壁に至るまでの全てが、純白に塗装された部屋】
【──『尋問室』だ。天井の右隅を見やれば、監視用のカメラと目が合うだろう】

【全てが白の壁面だが、入り口から見て右側の壁だけは、大きなミラーと化していた】
【ただし、これは単に部屋を広く見せるためのものではなく、『マジックミラー』だ】
【隣の部屋から、この尋問室の様子を一方的に見ることができるようになっている】

【部屋の中央には、同じく純白の、簡素な机と椅子が備えられていた】
【机の脇には、小さな端末のような機械の姿。記録をとる際に用いるのだろう】

【そんな無機質極まりない部屋──】

ここが、昨日黒野 カンナ≠ェ尋問……いや拷問か?
まぁとにかく何か≠された部屋だ

【が―――純白の壁には所々に、血が付いている、もっとも誰のものかとまでは男は言っていない】
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/13(月) 23:05:21.95 ID:ov6yRjR1o
>>831

……それなら……いいけど……

【必要であるか否か、それは大して重要なことではない】
【いつ何時それを機関員に撃ち込まれる日がやって来ないとも限らないから】
【ゼーロのように突然狂ってしまうことも、十分に考えられる。彼はそのことに気が付いていないだけだろう】

月――……

【違和感を覚えた】
【いつだか廃屋の屋上で一人の少女と一緒に星を見ながら考えた――月が光る理由】
【月は淡く強く輝けども、それは自らが光っている訳ではない】
【彼の一族は――幻想の光を手に入れることを願い、滅びていっただけなのではなかろうか】

【それが違和感の正体なのかもしれず。言葉では言い表すことが出来ないけれど】
【それは確かに、心に引っかかって】

なんで――なんでそうなるの?
ここで血を流したとして……それは……月には届かない……はず

あなたが……背負った呪いは……

【そして、違和感を言葉≠ノ変える】




      ―――― 一族が夢見た幻想=c…じゃないの……?




【それは凡そ呪いと呼ぶに相応しくないもの】
【只、彼は一族が掴みたかった幻にとり憑かれているだけなのではないのだろうか】

【濃厚な殺気、その気配に彼女は臆することはもうない】
【ただ刀を携えて、彼の返答を――待つ】
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/13(月) 23:11:28.18 ID:UblBxYako
>>832


(……、『機関の制服を着た、金髪の少女』――。)
(やっぱりアカリさん……、だったか。 ――…、 ……)


……、…そんなに簡単にナンバーズの情報を流して、良いんですか。


【――顔色を変える事は、無い】

【それは、紛れも無く彼女が友人≠セからで…、…】
【彼女の立ち居地が悪くなる様な言葉は、極力発したくは無かったから】
【あたかも『初めて聞いた名前』であるかの様に、装って言葉を返すと――】


(……『尋問室』と言うよりは、『拷問も出来る部屋』、か――。)
(――、趣味が悪い。 ……、機関も、大分と「遣り口が変わって」来てる。)


【――、先ず、目に入った部屋の様子に対して思いを巡らせる】
【彼が機関に居た頃―、―少なくとも、水の国支部に関しては、この様な部屋は無かった様に思う】
【「頭」が変われば、「中身」も変わる、と。……そう、改めて実感して】



 ――――、――ッ。


【目に入った血に――、明らかな、動揺】

【眉根を寄せ、苦々しい表情をしていたが――、直ぐに、表情を戻す】
【其れは明らかに、『次の展開』に繋げる為の冷静さを取り戻そうと努めている其れで】
【……一見、『薄情』にも見える彼の本質は、「逆」だと洞察出来るだろうか】



……、……。


――…、…本人が生きているのなら、其れに越した事は有りません。
それよりも…、…此処でお尋ねしましょうか。


……、…『貴方の素性』と、『僕にこんな物を見せる理由』、教えてください。


【「僕の素性は知っているんでしょう」――、と、言葉を続ける椿=z
【誤認してくれているのならば、好都合。無理に訂正する義理は無い】


【――、何かを掴む『取っ掛かり』とするかの様に、青年は問いを発した】
835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/13(月) 23:12:55.75 ID:4zuObItCo
>>826
……ハッ、何が「ヒトの性質」だァ、くッだらねエ!
ニンゲンなぞ、理性を持つ生モノの中で、最も醜悪かつ汚れた奴らだろォが――!!
生モノの私とそうじゃねェお前とが、元より理解し合えねェのは百も承知だけど、よォ……――

お前の“ソレ”は!「ヒト」を信じて好いてやるその心はァ!!
――――本当に、お前自身のモンだと言えンのか!!

【仮面の人物の身体を刺し貫かんと肉薄する金属の針、それを彼奴は】
【体勢を更に低くしながら右足で死体を蹴り抜き、跳躍するよう更に前進】
【前者二匹は、右手の小太刀を喉もとに持ってくることで軌道を変えようとしつつ、】

……わたしの邪魔をするンじゃねェぞ、融けて消え去れ毒虫共め――!

【瞬間、右腕を薄く覆う、「桜色の魔力」。小太刀もろとも高熱を帯びて、MFを融解させんと滾る】
【無論、彼奴の右腕は無事では済まない。衣服が焼け焦げ、高熱に右腕の皮膚が爛れ始める】
【けれどもこの人外は、一騎打ちの勝負を好み、外部からの介入を、邪魔を決して許しはしない】

【妖精が腕に纏わりついたままでも、意に介することはなく。右の小太刀を腰に引き付け】
【鈍く接近をしつつも低姿勢を保ち続けて、恐らくは頭頂部の辺りを相手の側に向けてから】

穿て、啄め、刳り貫け、――『ヒバリ』!

【短簡的な詠唱を終えた刹那、棕櫚皮の面の隙間から放たれる、鋼色の細い「針」が複数本】
【数にして実に4本、長くて硬いが太くはない。高熱を帯びて、それぞれ両肩・肘へと2本ずつ迫る】

/お待たせしました申し訳ありません…
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/13(月) 23:18:34.43 ID:Y4mT7VEho
>>831

【男は右の掌から鋭い骨を出して、彼女のほうへと歩んでいく】

月は俺を生かしてくれている、俺ができるのは……

【彼女の力強く放たれた言葉、それを聞いた彼は立ち止まって】
【心の深い場所を突き刺されたような感覚に落ちていって】


―――――――幻想=c…
   違う、幻想等ではない……、現に俺は今こうして生きている。
   これも俺が血を月に捧げているからだ!

【たしかに、俗にいう呪いという物ではないのかもしれない】
【普段見せないであろう彼の怒声は、彼女の言った事が彼の精神に大きな杭を打ち込んだ結果とも言えるのではないか】
【彼は動揺して震えていて、身動きすら取れないでいて――――】
【その頬を伝って彼の足元には普段の彼からは想像できない雫≠ェ滴り落ちていた】
【彼は当分動けそうもなく、彼女が攻撃か何かを仕掛けるなら絶好のチャンスとも言える。】
837 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/13(月) 23:34:26.81 ID:ov6yRjR1o
>>836

【彼がこちらへと歩み寄ってくる。呪い――いや、幻想の具現を携えて】
【脳裏を過る戦闘の予感。刀を持つ両手に、思わず力が込められて】

――違う……あなたが生きているのは……月のおかげなんかじゃ……ない
あなたはただ……幻想に縋っているだけ……
無意味に血を流し続けているだけ……

なんで……気付かないの……?

【畳みかけるように訴える。彼の言っていることが間違っていると思えて仕方がない】
【流れ出た血は天には昇らない。例え魂が天界へ行けるとしても、血はこの世に残り、只々渇いて無くなるだけ――】

あなたは――自分が生きている理由≠ェ……欲しいだけなんじゃないの……?

【歩を進める足が止まって、自分の言葉が届いていることを確信する】
【怒気も、動揺も、そして涙も――全ては心に言葉が刺さって、核心に刺さって生まれたものなのではないか】

【 言葉では否定していても、心が否定していないのではないか 】


【そう思ったから、彼女は震える彼をしっかりと見据えて、ただ彼の返答を待つことに徹する】
【手に持った刀を鞘に納めて、敵意はないことを、彼に伝えようとする】

【もしも自分の言葉が全て伝わったなら、攻撃なんて仕掛けてくる筈がないと】
838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/06/13(月) 23:39:53.95 ID:5vh1T7UB0
>>834

君も知っているはずだ、今の機関は組織としての繋がりは恐ろしく脆い
各々が好きな事をやり、利害が一致した場合は徒党をくんだり、協力したりする

つまり自分に有益な事があれば平気で裏切るような組織なのさ、覚えておくといい

それは逆をとれば君たちが我々のように誰かを捕えても、さほど意味はないということだ

【「君はここを動くな」と言って端末の近くの椅子に腰かけ、そうゆったりとした口調で説明をする】
【瞳孔に浮かび上がる黒き十字架は、依然として、暗い光を放っている】
【そして端末を操作し、何かの映像を見ている、森島の角度からは伺い知る事はできないだろう】


ふむ、よかったな、この血痕は黒野 カンナのモノではないようだ…
緋山というスパイの男のモノのようだ、この男はもう駄目だな、半死半生といったところか、精神的にも肉体的にも

【そうたいした興味もないようにそう呟く】
【端末のスピーカーからはグシャ、ゴギといった音と、森島のよく知った男性のうめき声がする】


どうして?さぁどうしてだろうな…………





               君に機関を潰してもらいたいのかも


なんていうのは恐らく嘘だ、全くこの身体は回りくどくて嫌だな
簡単に言えばより火種が広がるようにするためかな、人質を取られて身動きが取れないより
場所を知って仕掛ける方が血が流れるだろう?まぁそんな所か

私はしがない機関員の一人だよ…名前はそうだな………ADAM=cそう呼んで貰おうか

【適当な答えでそう返答する、これが本心かどうかは分からない】
【そして自らの存在の記号を口にする、これも本当の名前かどうかは分からない】


さて、黒野カンナの居場所だったな、君が私に対して何かを提供してくれるなら教えよう

ただしあまりにも陳腐な回答なら君の素性を機関全体にばら撒く…もちろん回答しないのもアリだ
839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/13(月) 23:40:37.36 ID:mCefdKq3o
>>835
――たとえ作られたものであろうとも。

【メイドは、小さく呟いた】
【直後、MFが高熱で溶解させられるかと思われたが、耐熱耐電性能が極めて高いのかコントロールを失い地面に墜ちるだけだった】
【そして、迫って来る相手、そして、放たれる針を前にして】

――日々、奉仕の精神を忘れることなかれ、その奉仕は礼となり帰って来るから

――日々、常に清潔を心がける事、清浄な家は清浄な街を、清浄な街は清浄な国を作るから

――日々、愛を持って料理を作ること、愛有る料理は人の心に味を伝えるから

――日々、己の職務に誇りを持つこと、誇り無き仕事に礼は返されないから

我、鉄のフレームに鋼の心を持ち堅く冷たき仮初の肌を持つ乙女。
しかし、我の職務は只一つ、侍女であることそれだけ故に。
我は進め、我は奉ずる、我は主の傍らに侍り続ける。
侍女の魂は、鋼の身にも、宿り踊る。

【そんな、詠唱じみた言葉をメイドは紡ぎ、針がその肉に食い込んだ直後、何かが起きる】

さぁ――――、侍女魂[メイドソウル]を見せてやらァ!!

【彼女の胸部から、光が生まれ、きぃぃぃぃ、と起動音が路地裏に響き渡る】

グラヴィティ!!

【轟ッ!と一瞬彼女の周囲の空間が歪み、針が地面へとたたきつけられた】
【皮膚の繊維が裂け、その下の鋼を顕にして、侍女は立つ】
【その目は赤へと代わり、その体からは聖なる力を思わせる光が発露している】

//すいません洗い物してました!
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/13(月) 23:49:18.65 ID:Y4mT7VEho
>>837

【流した血はもう戻らない、殺した魂も生き返ることはない】
【彼は今までに多くの者を葬ってきたのだろう、その今まで葬ってきた者たちの叫びが】


じゃあ…俺は、生きていく事ができない
いや、もう必要ないのか…俺も俺の一族も幻想に……――――――

【相変わらず彼は動こうとしない、ただ震えていて】
【涙はもう流してはいないが、表情は虚ろのようで……】

じゃあ俺はこれからどうやって……
俺はもう生きていく事さえ許されないのか――――――

【多くの犠牲を出した彼は、すでに自分の信じていた幻想を打ち砕かれるともう生きていく事はできないと】
【その時彼の掌から出た骨が、崩れて粉のようになって地面に落ちて――――――】
【彼は前かがみに倒れて――――泣いている】

――――――――俺を、殺せ


【もう彼に生きる意味がないと見出したのか、彼女に自分を葬る様に頼んで】
【彼の体は微かに顔を出した月の光に当たってかすかに輝いて―――――】
841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/13(月) 23:54:19.98 ID:UblBxYako
>>838

【――、矢張り、筋道は立っている】
【男の回答に対する答えは無いが、それは『判っている』と云う事で】
【目の前の男は―、―恐らく、自身の数倍は頭が切れるのだろう、と森島は考え――】



 (………銀之助、……さん、が……?)



【――その『事実』は、思考を暫し中断させるのに十分だった】


【ブレイザーの一件以来、『行方不明』だった彼――】
【…、…金之助≠フ名から、同一人物だとばかり思い、思考から無意識に外していた】
【寧ろ――、“まさか捕まっては居ないだろう”と、思わせる「何か」が、彼には有って】





………、それに応じるか応じないか、の前に、一つ。
教えて貰いたい事が有るんですが――此れは別に、単なる僕自身の問題です。




 …… カンナさんは、何か 『 口を割って 』 いますか。




【――、何処か、据わった双眸で。 じろり、黒が其方を向いた】
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/14(火) 00:02:58.39 ID:gAqTeqN/o
>>840

死ぬことは……罪滅ぼしには……ならない……
――あなたがもし……もしも……今まで殺めた人たちに……申し訳ないと思うなら……

【腰のベルトから刀を鞘ごと引き抜いて、崩れ落ちた彼の傍へと歩み寄り屈んで】
【それを彼に視えるように、視線の先へとそっと、置くだろう。そして】



   ―――― せめて……人の為に……刀を振るってあげて……



【それが彼に――十拳丸に出来ることだろうと思考して、提案するように紡ぐだろう】
【それは人を守るために、命を救うために、身を挺するということであり】

【生きる気力を失って泣く彼の頭に手をやさしく、ふわりと乗せて、そして撫でようとする】
【みんながいつも自分にしてくれるように、悲しんでいる時はそうやって励ましてくれたから】
【自分もそれを見習って、すこしでも十拳丸の悲しみが拭えたらと思って】

あなたが……その生き方を選ぶなら……
“Justice”っていう組織の所に……行ってみると……いいと思う……

【それは正義の為に動く機関。彼女は名前だけしか知らない身ではあるが】
【ともかく、そこへ行ってみるといいと言って】
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/06/14(火) 00:15:46.48 ID:6AyUDUSR0
>>841

【BIGフレームサングラスを外して、その黄金の瞳で端末を見つめている】
【そして森島の質問に対して、「ふむ」と顎に手を当てて考えるような仕草をして】


あぁ、一つだけ……だが君たちにとっては一つの組織のシステム変革をしなければならない事かもしれない
だが彼女を責めないでやってくれ、心拍やパルスの揺らぎから偽る事は許されなかったのだから


まぁ彼女は利口ではあるだろう、はたから見れば懐柔されているようにも見えるが…
さてさて………口を頑なに閉ざした緋山という男は悲惨な末路だからな


【そう含みを持たせた言い方で質問に答えていく】
【そして端末の電源を落とすと、席から立ち上がらり、再び入り口の方へ戻る】


さて、満足したかね?満足したのなら元来た道を帰るがいい
後ろから不意打ちを掛けるような事はしないよ、それと、これを持っていくといい

黒野 カンナが生きているという証だけを持ってきた

【そう言って一つのUSBを森島に差し出す】
【内容は、ひたすら暴行を受ける緋山と何処かへ連れ出される黒野の姿のみを切り抜いたものだ】
【音声はカットされており、映像も意図的に画質を落としてあるため、】
【尋問の内容や、唇の動き、切り抜き映像なので他にいる人物などは全く分からない】
【だが黒野が傷を負っていないという事は分かるだろう】
844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/14(火) 00:22:20.26 ID:7kYY5M1Lo
>>842

なぜ…殺さない……
俺は…――――――

【泣いて視界と感覚が定まらない彼は彼女が彼のほうへ歩いてたのにも気づかずにいて】
【彼はすっと彼女が置いた刀を涙を拭いて、その眸で見る】

人の為に……刀を振る……

【彼は彼女の置いた刀を手に取ろうとして立ち上がって―――】
【改めてその刀を鞘から少し引き抜いて刀身の輝きを目にすると】

これはお前のモノだ。俺は少しだけだが希望≠ニいう刀を心の鞘に仕舞う事ができた。

【そういうとその刀を彼女に渡そうと近づく―――彼女はある事に気づくだろうか】
【彼が以前とは違う表情になっていると言う事に―――消して元気で明るい表情ではないが】
【以前の暗さと冷たさは無く、どこかしこ彼の瞳には希望の光が生まれかけていて】

Justice=c…――――初めて聞く名だが、尋ねてみるとしよう。

【そして彼は振り向いて】

           ――――ありがとう……―――――――。

【彼はゆっくりと歩いて去っていく、そして月が見送るかのように雲から顔を出して】
【彼の言う呪い≠ヘ無くなったのだろう。彼はJustisの人間に会うために歩み出した。】

//ありがとうございましたー!
//急展開に燃えましたっ!
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/14(火) 00:27:41.30 ID:OWnURI0Wo
>>839
【――きいんッ!】
【叩き付けられた針が甲高い金属音を立てた直後、はらり、柔軟な繊維となって地面に横たわる】
【よくよく観察すればそれらは全て、あの硬質な金属ではなく無彩色の細く柔らかな「毛髪」だった】
【「左腕」の消失と入れ代わりに現れた「小太刀」、「針」から変化した「毛髪」――成程、恐らくは、これが彼奴の『能力』!】

【メイドの口から紡がれた詠唱の如き言葉は、宛ら彼女自身の確固たる“信念”にも思えて】
【口を挟むことなくそれを聴いていた仮面の人物は、見えないところで唐紅に苛立ちを滲ませる】

……何が。なァにが、「侍女魂」だ……!
生モノじゃねェ癖に、魂なんかなア――……!

【そうして短く悪態を吐いたが、何故だか見当違いのことを言っているような気が、する】
【より濃くなる黒い魔力の気配は、メイドの纏う聖なる力と相対して、しかし密度も量も輝きも圧し負けている】
【「鋼の身」であることは、自分もあまり変わらない。だと言うのに、彼女に有って自分に無い「何か」がある】
【それを熱く燃え滾る「侍女魂」――メイドソウルによって、勢いよく頭に叩き込まれたような気分になった】

――――……クソッたれ、よく考えりゃ今はそんなコト問題じゃねェ……!
おい侍女ォ!生モノじゃなくても良いや、兎も角お前は「ヒト」を好むッてンなら!
私とお前は多分、決して相容れることは無い、それだけ覚えてやがれ!

但し、『暴力で一方的に傷めつけるのが胸糞悪い』ッてェのは――この「玖雀」が同意しておいてやる

【上から目線な態度でそんなことを相手に叫んだ辺り、若干は冷静さを取り戻したらしい】
【高熱を帯びた小太刀を腰に引きつけたまま、雀躍のごとく小さく跳躍するようにして疾駆】

クソ、今回はちッと頭に血が上り過ぎたな――人間ごときで、とンだ恥曝しだ……
……お前の“魂”、置き土産に見といてやらないコトもねェがな

【目線を逸らしながら、メイドの右隣を駆け抜けようとしつつ。通りすがりに“浅く”脇腹を切り裂こうとする】
【僅かに横移動すれば回避が可能な程度には、とても浅く。さながら置き土産のような、それ】
【少しだけ恥じらいの雑じったツイートは、――果たして侍女の耳に届いただろうか】
846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/14(火) 00:32:52.85 ID:XHPHIGMmo
>>843


【――、その回答を聞くと、彼はとても『辛そうな』表情をした】
【最早其れを隠す事は無く、……苛立たしげに、下を向いて】



 ……、…馬鹿ばっかりだ。 さっさと、話せば良いのに。



【言葉とは対照的に――、その口調と表情は、二人を思い遣る物】
【ともすれば、組織全体≠謔閧焉A二人≠フ事を大切に思っている様な】
【……そう言う性格なのだろう。 情に流され易い、阿呆だ】


【――差し出されたUSBを、半ば奪い取る様にして受け取り】



……、……礼は、言っておきます。 ありがとう。
一応、『義理』として――「水の国支部」が情報源、と云う話は、極力出しません。



…………ですが。



――もしこの先、カンナさん達を助ける事を妨害するのなら。
少なくとも、『僕』は容赦しない。 ……その時だけは、“正義”も“悪”も関係は有りません。



【くるり――、とても『満足した』様子では無さそうな彼は、振り返って】
【何か、奥底から響くような声色と。 滲み出すような『何か』と共に――】






 ――――…… どうあっても、……僕の仲間≠、返して貰います。




【――、扉を抜け、『宣言』と共にその場を去った】



/この辺りでしょうか、お疲れ様でしたー!
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/14(火) 00:35:25.67 ID:gAqTeqN/o
>>844

……よかった……――

【十拳丸の表情に希望が宿ると、彼女は酷く安堵したようで、詰まらせていた空気を一気に吐き出して】

わかった……それじゃあ……この刀はいらないね……

【そう言うと再びベルトにそれを固定させて】
【それが終わると、また十拳丸に視線を戻し、瞳の奥に生まれた灯を見る】

お礼なんて……いいよ……

【面と向かって素直にお礼を言われると、少し気恥ずかしくなったのか顔を赤らめて眼を伏せる】
【けれどそれも一瞬のことで、視線を再び上げるともう彼の後姿が見えて】

【その姿は――月という過去の幻影に照らされて、輝いて見えた】
【まるで彼の一族が、十拳丸に激励を贈っているかのようだった】


【残された少女は――】

わたしも……早く……普通の女の子に……なれるように……頑張らないと……

【十拳丸を見て、自分の意志を再確認して】


     ―――― “ また会おうね ”


【そんな玲瓏な声を残して、月光が降り注ぐ夜の公園から姿を消していった――】

//お疲れ様でした!!
848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/06/14(火) 00:37:58.84 ID:6AyUDUSR0
>>846


正直者≠セな君は…………私も満足させてもらった、せいぜい仲間を助ける為に奔走するがいい


別に好きにするがいい、この支部も間もなく用はなくなるのだから

【と、森島とは逆方向に歩き出しながらそう呟いていった】


//お疲れ様でしたー!!
849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/14(火) 00:38:53.43 ID:zksLK4Jgo
【街上空】

"Justice"ねぇ、クジャク(>>616)に言われて興味があるけど、何処に行けばいいのやら

【茶髪、上下茶色のジャージの少年、両腕は翼に、両足はツバメの尻尾みたいになっている】

「ククエークっくエー」(訳:反カノッサ機関組織らしいけどねー)

【少年と一緒に飛んでいる 鷹 はぴーすけという名前が有る】

反機関!ってしたのはいいけど、先ず仲間だよなー

【本当に反機関を掲げているのかわからないほど無警戒である】

"Justice"本部どこかなー!!!

「クェッ!」(訳:声でけえよ!びっくりした)

【あまりにも大声だから下にも聞こえてるかも】
850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/14(火) 00:39:22.85 ID:0Z4Eybeno
>>845
(……、体を武器にする力、か)

【その、足元の毛髪を見て、そう当たりを付けた】

――主を愛する気持ち。それこそが奉仕の心だ。

鋼の身に仮初の心を収めていても、この奉仕の精神と、その誇りだけは己のものと信じたいから信じるんだよ。

【鋭い目を細めて、そう呟く】
【両の手の延長線上の空間、30cm程が歪んでいく】
【細く長いその歪みは、重力力場により作られるブレードで、メイドの光の力により出力が上昇しているため使える力だ】

おっと、未だ名乗りもしていなかったか。
カノッサ機関、ナンバーズ。bヘ58。91に使える鋼の侍女、メアリー・シェリーだ覚えておけ。

【本来であれば、スカートの端をつまみ頭をしとやかに下げるがその余裕は無い】
【そして、相手のその言葉に、首肯を返し】

――――いつかまた、決着が来るだろうよ、その時は私が勝つ、必ずだ。

【そんな不敵な言葉を玖雀に返して】
【すれ違い様に、切り裂くそれを甘んじて受け止めて】
【飛び散るオイルの中で、振り向きざまに右腕をひゅぅ、と振るうだろう】

グラヴィティ、スラッシャー!

【ぐわぁっ、と空間の歪みが近づいていく。その歪みに触れた瞬間、触れた部分の自重で無理やりに肉を引きちぎられるような斬撃が襲いかかるだろう】
【重力力場による物理的性質を持たない斬撃だ】

――――武器を見せず、血を浴びぬ。
之こそ優雅な侍女の信念ッ!!血痕は掃除が大変なんだよ!!
さぁ、此処は見逃してやるが、テメェの体に私の魂≠刻んでやるよッ!!

【ブレードの速度が上昇した。相手の背後から迫るであろう、ブレード】
【そのヤイバは相手をとらえるだろうか】
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/14(火) 01:00:21.95 ID:mMu+jsaNo
【深夜、大通り】
【この新世界、いろんな場所に危険が潜んでいる】
【白昼堂々やらかす輩ももちろん存在するが、夜は更に、危険に遭遇する確立が高い】
【それはこの大通りすらも例外ではないらしい】

【そのとき、道を歩いていたのはふたり】
【一人は残業を片付けたようなサラリーマン風の男。時計や周囲を気にして、とにかく早く帰ろうと急いている様子】
【よくある光景だ、わかりやすい一般人】

【対し、悠然と人の少ないとおりを行く男がもう一人いた】
【特徴を一言で言うなら、緑】
【薄緑のコート、ダークグリーンのセミロングヘアをうなじの辺りで束ねている】
【猛禽のように鋭い目はうっすら赤く、緑尽くめの中ではアクセントとなる】
【この季節に薄手ながらマフラーを巻いてとても暑苦しいのだが、汗もかかずに涼しい無表情】
【全体的に美形とは言えたのだが、どこか『遠い』印象を与える】

【ちょっとした不審者なのは間違いないが、長身痩躯の緑男は、自分を気にかけた様子が無い】
【サラリーマンは、出来る限り目を合わせないようにしながら、早足ですれ違う】

【交錯の一瞬、耳元に届くのは、風の様な声】



――――――――――振り向くな。



【突然の出来事、すれ違い様正面から吹きぬけた風に掻き消されそうな音】
【イヤでも印象に残る、その意味を思考する間もなく、咄嗟に振り返り男を見ようとしたサラリーマンは】

【首を落とし、崩れ落ちる】

【緑の男は気にかける様子もなく、一切変わらぬ悠然たる足取りで通りを進む】
【その周囲には風が集い、服や髪に一定の動きを作り続ける】

【その頭上、星空が広がっているはずだが】
【微妙に景色が、歪んでいる】

【じ、じじ――――――】
852 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/14(火) 01:04:49.89 ID:zksLK4Jgo
>>851

>>849参照】

"Justice"本部どこかなー!!!

「クエっ!」

【彼の歪んだ視界に鳥人間が入ってきた】
853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [saga]:2011/06/14(火) 01:10:04.44 ID:1jMsBlSAO
>>850
――そりゃアまるで仮初のモンじゃねェよォに思えるがな、わたしは
己を信じることが出来ることこそ、誇るべきだろォよ

『カノッサ』の野郎どもにゃ、何がなんでも負けやしねエ!
58番のメアリーよ、わたしは言われなくとも覚えといてやるぜェ?
何せ意外と執念深いから、――なア?

【愉快げな低い笑声を高らかに零しながら、身体中が斬撃でずたずたに引き裂かれて】
【それでも、小太刀は堅く握り締め決して離そうとはしない。ブレードが迫って、尚】
【鋼の身でない肉の身体は、柔らかすぎてあっさりと刃で刻まれてしまうけれど】
【流れて地面に遺されていく血痕は、彼奴が生きているという明確な証明となって】

――おッい、……想像以上に痛ッてェな、畜生ォ!
次に遇ったら、その肉必ず啄んでやる……!

【ピーチクパーチクとやかましく叫びながら、路地裏の闇へと紛れ込んでいく】
【――ただ、ほんの少しだけ、生きている心地を胸に抱いたところから】
【侍女の重く熱き魂は、彼奴の身体へと確かに刻み込まれたのだろう】

/もう数えきれないほど様々な改善点が……すみません、精進します
/今日は遅くまで拙いロールにお付き合いいただき本当に有難う御座いました、お疲れ様でした!!
854 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/14(火) 01:13:02.59 ID:mMu+jsaNo
>>852
【じじ、じ、じじ――――】
【緑男は不意に、脚を止める】
【鳥人、と呼ぶべきか、明らかに亜人】
【無表情の中に、僅かな喜色。舞う風すら、穏やかに沈み】

…“同胞”、か?

【緑男の声質は、さながら風のようにするりと流れる】
【堅苦しい言葉遣いながら、出会いがしら相手に尋ねた】

風の眷属…鳥よ、汝は、何故、人里へ…?

【けれどこの青年、鳥人間を見て真っ先にこのような事を尋ねる】
【見た目がいくら人間でも、その本性はそんなものではないという、明瞭な自己主張となる】

【風がうっすら、鳥人間と人にまとわりつく】
【吹き飛ばすような荒れ狂うものではない、柔らかな、歓迎の意を見せるような微風】
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/14(火) 01:14:19.11 ID:0Z4Eybeno
>>853
……マスターは、人の心がないからこそ、心ある物を作りたかった、って言っていたからな。
そう、思ってくれれば、マスターも浮かばれるというものだ。

【オイルが、だらだらと漏れ出して、アラートが成っている】
【そして、重力力場のブレードを当てて、その時点で耐久限界】
【吹出す力が消え去っていく】

……ったく、うるっせぇな。
次会うときは礼儀≠チてものを叩き込んでやらァ!

【そんなチンピラじみた言葉を逃げる相手に叩きつけて】
【消えていく相手を、見て腹部のオイルに手で触れて】

……痛くないし、紅いものも出ない。
やっぱり私は鉄の侍女、か。


―――さて、マスターが待っている、今日のメニューはカレー味の牛丼だ。

//乙でしたー!
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/14(火) 01:46:32.24 ID:zksLK4Jgo
>>854
/遅れてすまん

ん?下に緑っぽい人がいる、あの人は知ってるかも!

「くえー」(訳:又厄介な事に巻き込まれてもしらんぞ)

【降下してくる】
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/14(火) 01:52:43.43 ID:mMu+jsaNo
>>856
【返答はないけれど、青年は気を害した様子はない】
【あの景色の歪みも、鳥人間が降下するに伴い、小さくなってゆく】
【まるで景色を歪曲していた原因が、上へ上へと昇るように】

【青年は鳥人間に対し、手を伸ばす】
【他意なく、握手でも求めるかのように】

…私に、問うこと、が、ある、のか?
…私には、この世界の、条理の知識は、ないぞ…?

【青年の言葉は、どこかたどたどしい】
【使い慣れない言語を扱うときのように、妙に区切って話す】
【でもそれを不便に感じる様子もない】

【後方、首が地面に落ちて、サラリーマンの身体が折れても】
【急速に命を絶たれ、血が流れ、靴を汚そうと迫っても、決して】

【……異変】
【纏う風も、青年も、その異変を歯牙にもかけないほど、穏やかで、】
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/14(火) 03:02:57.65 ID:mMu+jsaNo
>>856
//申し訳ありません、しんどくなってきたので、ここら辺で切らせてください…orz
//緑はこの後姿を消した事にしていただいてもかまいませんが
//後日続行をご希望でしたら、舞台裏にて呼びかけてください
//投下しておいて申し訳ありません…
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/14(火) 19:50:13.44 ID:3OFaCfjZo
【とある、薄汚い酒場――…】
【…中はまぁ、野郎共の宴といった感じで】
【 ――煙草の煙が充満し、酒瓶が頭上を飛び交い】


 「ようウェスカ、暫く顔出さなかったじゃねーか。何処ほっつき歩いてやがった?」

 ――…、あの世。

 <がっははは! 冗談にしちゃー傑作だなぁオイ!>


【最早、机も椅子も適当な場所に適当に置かれ――…】
【 ――その中でも、店の中心に位置する机 】
【お山の大将のように其れに腰掛けた青年が、ふぅと溜息をついた】

【長い銀髪、機関支給の黒のロングコート】
【瞳は、ガーネットを彷彿とさせる暗い赤】
【 ――…首元には、黒く輝くφのモチーフ】


 ――…あー…。


【青年は酷く気だるそうに、店の中を見回し――…】
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/14(火) 19:55:07.13 ID:XwNF1fFSo
【公園】


 いやあ、しかし暑いですわねぇ。世間ではもう夏ですかしら。
 夏至と言うものがありますが、どの気温点を境に一般人は"夏"を感じるのか。
 興味深いですわねぇ・・・。

 【ベンチの右端に座るのは、17〜19歳くらいの、"使用人服"(メイド服)姿の少女】
 【身長は160半ば辺り、・・・普乳・・・よりは、少し大きめと言った所か・・・】
 【足首、踝のあたりまで伸びた髪は、空中に溶け込むように白く】
 【衣服の隙間から露出する、つんと張った肌は雪の様に白く】
 【蒼空を写し取った様なアクア・ブルーの瞳】


 そうっすね・・・私は26,44度を感知したあたりから夏?
 もっと言うならー、この子がアイス齧りだしたら「夏だなー」って気がするっすねー

 【少し離れて、ベンチ左端に座るのは白いロングコートの少女】
 【ハンチングキャップを深くかぶっており、顔は良く見えないが】
 【身長から察するにおよそ15,6歳だろう、長い白銀の髪が風に流れ】


 相対的な体感気温など気にしてどうする、他に討究すべき事があるだろう。
 丸三日サウナに閉じ込められて、自分の身体で実験してみるか?

 【その隣、中央に座るのは、白いワンピースの少女】
 【彼女たちより一回り小さく、年齢は12,3あたりだろうか】
 【容姿は――――隣のメイド姿の少女と"そっくり"で、良く似た姉妹に見えなくもない】
 【気だるそうな顔で、アイスバーを頬張っていて】

 【幽かに光を纏う――――――――エメラルド・グリーンの瞳】


【その空間だけ、修正液で塗りたくられた様な。なんとも珍妙な3人組である】
861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/14(火) 20:07:02.48 ID:0Z4Eybeno
【路地裏】
【そこに立つ、一人の少女が居た】

――――っ……、っはぁ……っ……!

【荒れ狂う火焔そのものを形にしたかの如き腰ほどまで或る真紅の長髪を流し】
【地獄の業火を映すが如く濁り淀む、紅玉の瞳をギラつかせ】
【両腕から背にかけては、焔と刃の意匠を感じさせる文様がびっしりと刻まれている】
【格好は、上半身晒布姿に下半身はデニムと言う物。なんかスタイリッシュ痴女みたいな感じだろうか】
【頭からは、30cm程の角が二本生えていて、もはやその様は、悪鬼の姿で】
【……そんな少女が、5,6人分の死体の真ん中に、立っていた】

(……どうも、可笑しい。消耗が、激しすぎる……。
………………糞、血の薫りが、濃い……、頭が、どうにか、なってしまいそう……だ)

【荒い息を吐きながら、血に染まった真紅の刃を左手に握り】
【地面におちている、焼け焦げた腕≠おもむろに拾うと、がぱり、と大口を開けて――――】

(ダメだ……ダメだ、ダメだ……、だめだだめだ……っ!
口に、してしまえば、きっと、戻れない≠チ!……抑えろ、私……っ!
く、そ……、苦しい……、辛い……ッ……!)

【ぎしぃ、と鋭い肉食獣のような歯を食いしばり、壁に腕を叩きつけるように投げつけ、粉砕した】
【どっ、と壁に背をもたれ掛からせ、少女は憔悴した表情で荒い息を吐いている】
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/14(火) 20:26:12.96 ID:/rmobLjSO
>>861
ふんふん〜♪っと、何かしらこの臭い?
焦げ臭い?ような…まさか火事じゃないわよね!?

【その濃い臭いに誘われて、運悪くその場に辿り着いた一人の女性】

ちょっ……何よコレ…

【路地裏という光の射し込みにくい薄暗い中でも目立つ全身真っ白な服装】
【服装以上に目立つのは僅かな光でもキラキラ輝く銀白色に輝く髪、しかも腰より下に届く程に長い】
【そして女性には稀なあと2cmで180に届く身長、そんな長身で腰下まで伸びているのだから相当に髪も長い】

ねえ、あなた…ここで何が……

【太っている訳ではないが身長に見合った肉付き、胸も尻も一般的なソレを凌駕しており】
【様々な意味を含めて美味しそうと言える】
863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/14(火) 20:26:40.50 ID:mMu+jsaNo
【大通り】
【夕刻を過ぎ、既に夜。繁華街のテンションがあがる波の一つ】
【人通りの多いこの場所では、いくらなんでも騒ぎを起こさない。…一般人たちはそう思っていた】
【水の国で起こったテロ二つを経てなお、直接かかわりないと、思いたかったが故かもしれないけれど】

【誰かが言った、空が歪んでいると】
【隣の誰かが促され、天を見上げると、突然上空から叩きつけるような突風】
【姿勢を崩してしまいかねないほど瞬間風速、異質な状況】

【けれどそれはすぐさま止み、繁華街にはざわめきが戻る】
【誰かが指摘した空の歪みも、今は見ることが出来ず】

【代わりに通りすがり、四人が突き崩されたまま立ち上がらなかった】

【頭頂部から背骨を真っ直ぐ粉砕する穴が出来上がっていたためだ、即死である】

【喧騒の性質が変わる、民衆に狂気が伝播し、空気は徐々に異界のものへ】

【その様子を、ビルの上から見下ろす姿が一つ】
【特徴を一言で言うなら、緑】
【薄緑のコート、ダークグリーンのセミロングヘアをうなじの辺りで束ねている】
【猛禽のように鋭い目はうっすら赤く、緑尽くめの中ではアクセントとなる】
【この季節に薄手のマフラーを巻いてとても暑苦しいのだが、汗もかかずに涼しい無表情】

【冷徹な表情で眼下の光景を見下ろすその姿は、常に風を帯びている】
【ゆらゆら、ゆらゆら、裾や髪が揺れた】
【そしてその上空、誰かが指摘した空間の歪みがあった】

【寿命ギリギリの電球のような異音を発しながら、星の消えた黒い空を歪曲するものがある】

【じじ、じ――――――】
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/14(火) 20:33:12.95 ID:0Z4Eybeno
>>862
――――見られた、か。

【はぁ、と嘆息して。青ざめた表情で女性に振り向いた】
【その動きで、ぎ、ち、り、と左手の刃が生きているかのように軋みを上げて】
【刃を濡らす紅い水が、蒸発。さらに周囲の血の臭いを濃厚かつ芳醇な物としていった】

……あまり、この手の事には、関わり合いにならないほうがいいと思うが。
まあ、一つだけ言うとすれば、此処の死体は全部私が作った、って事位か。

【かたかた、と剣先が震え、歯を食いしばり、何かを抑えている様な、そんな表情を浮かべる】
【頭の角が眼に入るか。鋭い牙の照り返しが、路地に映るか、その様は人喰いの鬼に映るだろうか】
【少なくとも、人の域からは外れようとしている、そしてそれを拒絶しようと抑えつけ、苦しんでいるのが分かるかも知れない】

頼む、それ以上近づくな。

お願い、だから。

【死肉には、未だ、耐えられる。食欲は、抑えられた】
【だが、目の前の、美味しそうな、肉が、生きている、そんな肉を】
【食べたい、襲いたい、殺したい、全てを略奪して、己の身に取り込んでしまいたい】
【そんな衝動が、今の弱る彼女を突き動かそうとしていて。それをなけなしの意思で無理やり押さえ込んでいる】
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/14(火) 20:44:43.15 ID:/rmobLjSO
>>864
えっ、でも…あなたの様子、なんだか……苦しそうな…

【相手の様子は異常】
【悪人やチンピラが開き直る時の態度とは訳が違う】

怪我でもしてるの?それとも何か病気の発作とか…

【状況の全く理解していない、お節介な女はその限界のラインを越えて近付いてくる】
【香水とはまた違う、年頃の女性特有の臭いが死臭の中で僅かに漂う】

救急車とか、いる?

【女は歩み寄って少女の顔を覗きこもうとする】
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/14(火) 20:51:36.07 ID:3OFaCfjZo
【――…公園のベンチ、横たわる一人の青年】
【癖のある茶髪、青の瞳。 左耳のφのピアスが、黒く輝く】
【青年はぐっと、大欠伸して】


くぅー…、僕もう眠いっス…。


【穏やかでないのは、纏う黒のコートが機関員の証で有る事…】
【……、…尤もこの証は、機関に関わった者でなければ気付けない程の】
【ちいさなちいさな、自己主張であった】


――…、あ、流れ星! 願い事するッス!んーっと、




先輩死ね先輩死ね先輩死ねぇぇえ!! あと仕事返せぇぇええ!!!




……、…あれ、もう流れ星消えてるっスね…


【ついでに言うなら――…、馬鹿であった】
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/14(火) 20:51:36.22 ID:0Z4Eybeno
>>865
――――くる、な……、近づくな……頼む……お願い、だか……らッ……。

【近づく、女性に、びくり、と体を硬直させて】
【そして、ふわり、と薫る、その、死人ではあり得ない、香りに、意識が一瞬――――】

……っ、ぐ……ぅ、あ……あああああああああッ!!

【首もとに、喰らいつくように、泣きながら少女は噛み付いてくるだろう】
【顎の力は、強い。骨までは持って行かれないが、肉が削がれ、持って行かれかねないほどに】
【表情は、哀しみ。襲うことは本位ではない事が、分かるだろう】
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/14(火) 21:03:47.81 ID:/rmobLjSO
>>867
【突然の事で女はマウントを取られるように後ろに倒れこんでしまう】

え…あぎっ!?

【首筋に噛み付かれ血が噴き出す】
【首筋の肉と主要な血管を数本削がれる】

あっ……あ…っ…

【急速に体内から血液の抜けていく感覚】
【噴き出す血液は白い服と髪を黒く染めていく】

あぅっ……何…が……

【一瞬の間に意識を失い再び取り戻す、それを何度か繰り返し】

え…あれ……何、を……ワタ…シ……

【左手が弱々しくではあるがのしかかってくる少女を押し返す】

……い………て……
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/14(火) 21:09:47.33 ID:0Z4Eybeno
>>868
【肉を、食いちぎり、咀嚼し、飲み込んだ】
【恍惚とした表情を浮かべ、吹出す血を浴びて、正気を失っていて】

あ……は、は……お……い、し……い。

【そんな事をぶつぶつと呟きつつ、少女はまた、女性の肉を食いちぎろうと、口を開く】
【しかし、そこで、押し返す、弱い力を、感じて】

――ぇ……、あ……、わた……し!?

【びく、と体が震え、正気を取り戻したようだ】
【恐らく、血肉の一部を、食ってしまった故に、少し本能を抑える力を取り戻したのだ】
【女性の傍らに、座り込み、必至に傷口を手で抑えようとするだろう】

……ごめん……、ごめん……っ!
だか、ら……、近づくな、って……っ!!
助ける、から……、だから、ごめん……っ!

【そう言うと、少女はポケットから包帯を取り出すだろう】
【梵字がビッシリと刻み込まれた、妖力の感じられるものだ】
【止血及び耐火の力を持つ、その包帯を彼女は手慣れた様子で首の傷に巻いていくはずだ】
【そして、青ざめた表情のまま、女性を背負い病院まで走っていくかも知れない】
870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/14(火) 21:17:59.10 ID:/rmobLjSO
>>869
…ア…シの前……どけ……っ…てんだよコラァァァ!

【止血しようとしているのだろうが】
【突如覆いかぶさる少女にむけていきなり人が変わったように叫びながら右手の拳が飛ぶ】
【しかも死に際の爆発力とか火事場のクソ力とかそんなレベルを超越した異常な程の怪力で、だ】




/これで終わりだと思ったか?
/これからが本番さ


//すいませんご飯行ってきます
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/14(火) 21:23:41.04 ID:0Z4Eybeno
>>870
な――!?

【ひゅっ、とまるで人ではないかのような¢f早さで、後ろに飛びすさった】
【しかし、頭から生える角に拳が掠った。其れにより、振動が脳を揺らし、少し足元を怪しくさせる】

(……何が起きた。死にかけだったはず。…………それに、とうとう、人の肉に、手を出してしまった、か。
………………ああくそ……、こう思い悩むのは私の性に合わないのにな。…………だが、此処で死ぬわけにもいかない。

だから――――)

【左手の刀に、復活した妖気を込めて、熱を生み出した】
【そして、紅玉の瞳――より、血の色が混ざったように赤くなった其れを、鋭く細めて】

――――悪いが、自分勝手なんだ。

ここで、死ぬわけにはいかない。でも、キミを殺すのも本意じゃない。
でも、来るんだろう。その、満身創痍で。
だから、殺さない程度に全力で、相手をさせてもらおう。

【妖気が吹き上がり、角が徐々に伸びていく。その長さは、30cmより少し長いくらい】
【そこに居たのは、焔の力を従える、鉄血の妖鬼であった】
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/14(火) 21:38:46.33 ID:tU0TBMPAO
【裏路地】


【漆黒のコートを羽織り、腰に長剣を帯び、肩に目の大きな人形を乗せた黒髪緋眼の青年が、裏路地を歩く】
【その表情は、僅かと言わず、相当に不機嫌そうで、纏う気配もそれと同じ、ぴりぴりとした刺々しい物で】

……この子の言ってる事が真実なら、利織の居る場所は氷の国の支部、だよね、また彼処か。
ゼーロと同じ場所だし、機関に無関係な人間を巻き込むやり方だし、もしかしなくても、やった犯人は同じなのかもね。
でも、場所が解ったから攻め入れる訳じゃない、厄介な事になってるよなぁ……。

【独り言を言いながら……一応意志の有るらしい人形に話して居るのだが、周りからはそうは思われないだろう】
【兎に角、青年は言葉を小さな声で紡ぎながら、裏路地を歩いていて―――その後に、どがぁ、と】
【八つ当たりとばかりに、廃屋の壁に拳を、これでもかと言わんばかりに全力で叩きつけた】
【当然、拳には血が滲み、ぽたりと紅が地に落ちるが、他人の目を引くのはきっと、其処ではないだろう】

【何故ならば、青年が殴りつけた場所には、巨大な蜘蛛の巣を思わせるような亀裂が生まれていて】
【数瞬後に、がら、がらがら、と、音を立ててその場所が崩れ落ちるからだ】

……チェルシーには悪いけど、こんな事をやってる馬鹿は、この手で殺さなきゃ気が済まないな。
裏路地に転がってるゴミ箱の中身より酷い状態にしてやるから、覚悟しておけよ―――。
873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/14(火) 21:46:29.74 ID:mMu+jsaNo
>>872
面白い話が聞こえたな。

【黒い世界、人が忌避する死臭塗れの異界】
【ある種原始的闘争が常であるこの場に惹かれるは、やはり『その類』と相場が決まっている】

【ちゃり、右腕に巻かれた鎖の輪が鳴る】
【足音が謡うのは、何の躊躇いもない、なれた世界に浸る事実】

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びる両腕は、右手には先ほどの鎖の輪、左手は肘から先を包帯で巻いている】
【タイトなジーンズに腰周りを隠すほど裾が長いシャツ】
【うっすら浮かび上がる腰周りや胸元の曲線が、その人物の性別を明確に示すけれど】

『南雲』と『ゼーロ』、っつったな?
お前、そのふたりとどんな関係がある?

【鋭い視線や振る舞い、薄く握られた拳】
【不良めいた…いや、唯の不良にしては場慣れた気配が、少女を少女と呼ぶことを憚らせて】

【目の奥に踊る炎が、青年を見据える】

俺も混ぜろよ、おい。

【微妙に喧嘩腰なのは、彼もまた戦士であると、知る為か】
【距離を微妙に開けて、探るような薄い敵意を向ける】
874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/14(火) 21:46:38.13 ID:/rmobLjSO
>>871
【女はフラリと起き上がる】

あぁ……え…あれ…わた…ア…シ……は………

【血の巡りの悪い頭を押さえて壁に右手をつく】

どっち…?……頭が…ぐらぐらする………

【不意に血に染まって綺麗な白が赤黒く潰された自分の髪を見て】

あれ…今……「相手」?…あぁ…そうカァ……
アヒャッ♪
アヒャハハハヒヒヒーヒヒヒフフヘヘヒャヒャヒャブへホヒャハヒハハハハァ!!!!

【唐突に口元をひしゃげて笑い、続けて馬鹿笑い】
【妖怪変化と化した少女を見るとニヤァと笑いを浮かべ】

なんだなんだなんダァァ?
オンナノコが立派なモン2本も並べやがってヨォォ!
ヒャハハハハハハハ!!

【先程までの清楚と言って差し支え無かった人柄とまるで違う、下品極まりない台詞】

ああクソッ!目の前がグラつくっ!
テメェか?テメェがやったんだナァァァ!?

【笑っていたかと思えば激昂する】
【右手の指輪から魔翌力が漏れだして保護するように右手首までまとわりつく】

グッチャグッチャにしてやりテェ…ミンチにして絞って脳獎の一滴まで啜ってやりテェんだヨォォ…!!

【女は左手をダラリと下げた状態でフラフラと歩いて近寄ってくる】
【恐るべきはその怪力、血の足りない寝そべった状態で放たれた先程のパンチですら並みの男性の全力を軽く上回る程だ】
875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/14(火) 21:51:09.55 ID:9Atv57X/o
【街中】

【人通りが絶えた路地のど真ん中を歩く、小柄な人影が一人】

…………機関……………。
私は……どちらに味方すれば、いいの?

【銀髪を赤いリボンでサイドポニーに纏めている、林檎色の瞳の少女】
【七つの色違いの星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

……正しい答えを、出さなきゃいけないのに。

【少女の表情は一貫して無表情であるが】
【額に一筋の汗を掻いていたり、左手を握り締めていたりなど】
【これらの要因から、何か思いつめていることが分かるかもしれない】
876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/14(火) 21:52:27.33 ID:mMu+jsaNo
>>873
//うひゃあすみません、台詞を訂正します

『利織』…っつーのはもしかして、『南雲利織』の事か?
それにゼーロとも言ったな…?

//申し訳ありませんorz
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/14(火) 21:54:23.14 ID:0Z4Eybeno
>>874
――――ふ、ぅ……。

(……あまり、明鏡止水とか、好きじゃないんだがな。
あまり感情を燃やし過ぎると、また正気を失いかねないから)

【すっ、とやっと足腰がしっかりとして来た様で、少女は刀を中段に構える】
【一番オーソドックスかつ、大抵の状況に対応できる便利な構えだ】
【もし、武道の心得が有れば、妖怪の類いの力任せの物ではなく、人として高みに有る剣術の構えだと分かるはずだ】
【激昂する相手に比して、此方は只々、涼やかに】

(…………そういえば、前、ガルニエと戦ったとき、静かな気持ちだったのに、燃え上がった≠ネ。
……何か、理由があったのか、コレは、少し、気になるな。まあいい、来るならば、相手をするだけだ)

【そして、振るわれる拳を刃の峰で受け止める】
【そのまま、押し返すのではなく、腕を引き、後ろに飛び衝撃を殺して】

――――っ、なんって馬鹿力だ!

【それでも、びりびりとした衝撃が腕を突き抜けた】
【幸い刃を振るうには問題がない程度の痺れ、妖気を刀に集中させ、刃を横薙ぎに振るう】

――はぁっ!

【直後、斬撃というほどではないが、熱風を纏う衝撃が前方へ撃ち放たれる】

(……心を静める、か。お祖父様は、こういうの、得意だったな)

【ちり、と体から吹き出る火の粉が、一瞬だけ蒼い色へと染まっていた】
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/14(火) 21:54:58.36 ID:tU0TBMPAO
>>873

一度逢っただけの、知り合いだよ、友人と呼ぶにも足りない程の、浅い関係だ。
でも、助けを求められた、だからその為に足りない頭を必死に動かしてるんだよ。

【声のした方向に視線を送り、少女の姿を捕らえるが、声の鋭さは消えないまま】
【抉り穿つような声色のまま、青年は、その後も言葉を並べるだろう】

力が足りないのは自覚しているからね、混ざりたいと言う人間は拒まない―――つもりだったんだけれどね。
悪いけれど、僕は遊びでやっている訳じゃないんだ、軽い気持ちで入るなら、他を当たってくれないかな。
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/06/14(火) 22:03:14.45 ID:6tqu1CVG0
【街中】

【未だに人の絶えない表通り、その傍ら】
【既に閉まった店へど続く数段ほどの階段、そこに、腰掛けている少女がひとり】

……いち、にい、さん、よん、ごー、ろく、なな、はち、きゅう、じゅう……。

【腿ほどまで届く烏羽色の髪を、右で小さくサイドテールに結って】
【残りは全て、ストレート。下ろした髪には無数の鈴を結び付けていて】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、蛇と林檎をあしらった銀の指輪をきらつかせる、そんな少女で】

【適当にだらんと伸ばした足を時折ぱたぱたさせながら、何度も何度も】
【指折り数えるのは十までの数字。数えるたびに、テンションは右下一直線】

…………いち……、……はあ。

【そのうちに、ため息をついて。憂鬱そうな瞳を人通りの方へと向けて】
【足は道へとはみ出しているし、無数の鈴たちは常に鳴りっぱなし。どうも、目立っていた】
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/14(火) 22:05:37.19 ID:mMu+jsaNo
>>878
【言葉には棘があるも、それはなおさら、この不良少女の視線を鋭く尖らせただけ】

南雲利織は、実のところあったこともない。
たまたま面白半分、首を突っ込んだ奴が探してた…それだけだ。

【低い声色、発言内容は、彼の言うとおり軽いけれど】
【更に一段、下げた声には】

だが、関わるって言った。始まりは軽かったにせよ、俺はそいつに言った。
口にした以上、撤回する気はない。最後まで噛ませて貰う。

【…馬鹿な話だと、一蹴されるかもしれないけれど】
【馬鹿正直に、たったそれだけの理由を理由とした事を、宣言する】

そしてゼーロは、放っておかないと決めた。
アイツにはいろいろある、アイツに関しては、絶対に遊べないんだ。

【顔を伏せて、前髪に隠れた視線の奥で、何を思うのかはわからない】
【でも、ぎり、と歯軋りの音が響く。感情が所作に出るほど、強い何かは燃えていて】

…俺には、手がかりがない。
南雲にせよ、ゼーロにせよ、何も…。
…何か、何かあるなら、教えて欲しい。

【握った拳は、震えていて】
【遊びであるという様子は、ない】
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/14(火) 22:10:57.72 ID:/rmobLjSO
>>877
なんダァ?おイィィ!
押して引いての駆け引きダァァ?一々そんな策練るような女はモテねえゼェェ?
萎えっちまうだろうがヨォォ!

【ここは路地裏で左右には壁、逃げたり避けたりはしにくい直線の地形だ】
【力任せに右手を壁に突き刺して崩し、瓦礫で衝撃を打ち消した】
【埃と砂煙が舞い上がる】

そんな立派なモン持ってるくせにチマチマやってんじゃネェェゼェェェェ!
ゲヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!

【子供の頭部ぐらいの瓦礫を正面から蹴り付けると同時に右手を振り上げながら跳躍、見上げれば今なお肩から噴き出す血がパラパラと雨のように降り掛かる】
【どうやら脚力も馬鹿力らしく正面と上からの同時攻撃】
【とはいえどちらも力任せの直線で何かを狙っているようにも見えない】
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/14(火) 22:15:43.36 ID:0Z4Eybeno
>>881
やれやれ全く――――

【嘆息しながら、口元が徐々に釣り上がって行き、犬歯を剥き出しとして】

――――なかなかどうして気が合いそうじゃないかッ!

【直後、髪が劫火へと変状、逆立ち逆巻き踊り燃え盛る】
【本来の彼女は、感情の上に技術を載せ相手にぶつける戦い方】
【故に、駆け引きはそもそもの前提ではあるものの、轟火の感情は彼女のものだ】
【そして、迫る瓦礫を見て、剣をざん、と振るう】

―――し、ぃッ!!

【瓦礫を赤熱させながら切り砕き、返す刃で真上へと斬り込もうとする】
【速度は速い。しかしながら、彼女は力を取り戻したばかり。斬撃の威力と、高熱に耐え抜けば抜ける可能性は有るだろう】
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/14(火) 22:15:47.33 ID:tU0TBMPAO
>>880

そうか……うん、解ったよ。

【青年の言葉から、穿つような冷たさが消えて、代わりに、穏やかな響きが混じる】
【顔を上げて見たのならば、青年はきっと、口元に穏やかな笑みを浮かべているだろう】

ああやって言ったけれど、実は、僕も他人の事はあまり言えないんだ。
今回の事とは違うけれど、裏路地で襲いかかってきた子が少し気になって、お節介を焼いて、色々関わったりとかね。

【だから、何となく、関わると決めたのを撤回しない気持ちは解る、と、そう言って】

それに……どうやら、君は本気みたいだからね。
それを理解出来ずに、遊び半分だと思ってしまった事は許してほしい。

【年下であろう少女に、ぺこりと頭を下げて謝罪をして、その後、少し真剣な眼差しを其方に向けるだろう】

僕の知っている事も限られているけれど、それでも良いのなら、伝えるよ。
どうせ、僕一人でどうにか出来る事じゃないんだ、協力していけるなら、そうしたい。

……僕はカレル、カレル=レナントだ、宜しくね。
884 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/14(火) 22:23:12.58 ID:mMu+jsaNo
>>883
【解ったと、帰ってくるのが、あまりにも早すぎた気がする】
【あのジト目を真ん丸に開いて、顔を上げたとき、数度瞬きをした】

【不良少女は、気持ちは解る、と返されて、言葉を詰まらせた】
【挙句、これでダメならどうしようと頭の中でもやもやしていたのに、行き場を無くして、戸惑う】

…あ、あ?

【おまけに頭を下げられた、自分より先に。】
【戸惑いに支配されて、ふと思考が止まるも、名乗られて、挨拶を交わした相手の雰囲気が変わって、】
【右腕に巻いた鎖の腕輪が消えた】

…りゅ、竜崎遥人(りゅうざきはると)だ、その…今後ともよろしく…。

【尻すぼみに、そう名乗った】
【謝罪の反応云々は、首を振って忘れて、彼に合わせて剣呑さを瞳に宿す】

…いきなりで悪いけど、まず聞きたいことがある。
ゼーロについては、どれだけ知ってる?

【この勝手な少女は、あまり相手に話されるとペースを握られる、とでも思ったか】
【自分の手持ちの布石として、そんな質問】
【これだけだと、若干意図が不明瞭かもしれないけれど、お構い無しに】
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/14(火) 22:30:42.84 ID:/rmobLjSO
>>882
【高熱に焼かれながらも狂気的な笑みは増す】

ギャハッ♪

【右手だけは、右手首から先だけは魔道具的な指輪による保護により刃も受けることができる】
【その右手で斬撃を防ぎ着地、手のひらから血が流れる】

あっツーーーーーイキッスをやるヨォォ!!
下手糞だから歯ァぶつかったりするけどナァァァ!!?!
ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!

【右手は肩を掴もうとしながらも頭を大きく仰け反る】

フヒャオゥッ!!!

【次の瞬間頭突きが飛ぶ】
【大振りなため溜めに僅かな間があり、貧血気味なのもあって空振れば前のめりに転んでしまう】
886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/14(火) 22:33:12.53 ID:3OFaCfjZo
【路地裏】
【真紅のドレスを纏った女性が、駆け抜けて行く】
【 ――…まるで、夜会から抜け出して来たかのようで】

【艶やかな黒髪を、ポンパドールに纏め上げ】
【口紅も髪飾りもアイシャドウもネイルも、全てが全て赤】
【淑女、と呼ぶのが相応しいだろう――…、そんな容貌】


 ……、…!


【人の気配を感じ、赤い羽根製の扇ですっと顔を隠す】
【扇を持つ右手薬指――…φのモチーフが、輝いていた】
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/14(火) 22:38:45.13 ID:0Z4Eybeno
>>885
――――ッ!!

【がぁん、と斬撃と手がぶつかり合い、音を響かせる】
【手応えが腕を突き抜け、ああ、斬り合っていると実感を彼女に与えて】
【そして、相手が己の肩をつかんだのを確認、甘んじて其れを受け止める】

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!

【が、ぁ、んっ!!】
【彼女の、頭蓋骨。角の伸びる頭蓋骨は、かなり堅い】
【しかし、それでも、脳には大きな衝撃が伝わり、足元がふらつく】
【コレでは、剣を振るうのも難しい=z
【ならば】
【剣を振るわなければいい=z


   ――お返しだ、抱きしめてやろう。


【足元に、刃を落とし、コンクリートに突き刺して】
【その両腕に妖気を集中させ、一時的に膂力を増強】
【肩を捕まれ密着状態にある相手を、抱きしめようとする】
【もし、抱きしめが成功すれば、腕を従事に組み、高熱で苦痛を与えながら締め上げていくだろう】
【相撲に於ける鯖折りに酷似した技。戦場における剣技では、このような徒手の技の存在も珍しくはないものである】
888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/14(火) 22:39:58.94 ID:tU0TBMPAO
>>884

【一方青年は、何故この少女は困惑しているのだろうと、内心で頭を傾げていた】
【教えない、と言ったなら、自分が断った所為で情報を逃し、どうして良いか解らなくなったと判断したのだろうが】
【何故、僕は協力しようと言ったのに、こうなっているのか……青年には解らなかった】

竜崎遥人、だね、宜しく。
取り敢えず僕が解っているのは……。

ゼーロと呼ばれる彼女に“哲学者の卵”が埋め込まれている事。
彼女がカノッサ機関のナンバーズであり、氷の国の支部に所属している事。
彼女自身はそれを望んでいないけれど“卵”の狂気に汚染されて攻撃的な性格になっている事、くらいかな。

あとは、花城火燐って人を“お姉ちゃん”と慕っている事くらいだけれど、これは関係ないかな。


ああ、それと、彼女に“卵”を埋めてナンバーズに仕立て上げた犯人は、氷の国の支部長らしいよ。

【とまで言って、言葉を区切り、少女の反応を待つだろう】
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/14(火) 22:52:32.40 ID:mMu+jsaNo
>>888
【遥人の困惑の原因は、まさにその豹変であった】
【当初出会い頭、彼は殺気を撒いていて、やりやすい相手だと思った】
【血の気の多い人物は殴りつけて吐かせようとか考えていた】
【強くても、それはそれで、なんて考えてはいたのに】

【こういう手合いは遥人にとって想定外で】
【相手が実力者なのはわかるのだが、計算が覆されたというのが大きいだろう】

【けれどカレルの吐いた情報は、精査するに値する】
【困惑を揉み消し、真摯に受け止める。間違いがあってはならないから、一字一句聞き漏らすまいと】

【特に後ろの情報は、ほとんど初耳だった】
【機関に所属していることもだが】

…そうか、姉貴が、いるのか…。

【暖かいのに、その熱が抜けてゆくような呟き】
【遥人の内面をあらわすのは、ほんの一瞬口元に浮かべられた、】

…機関、ってのは、そういうことをして回ってるんだな。
なるほど、こりゃ確かに、えぐいな。

【直前の表情を塗り潰すように口にして、僅かに犬歯をちらつかせる遥人】
【小さく、けれど確かな怒りを見せて、】

…俺が持ってる情報は、どっちかというと意見だ。
けれど間違いないのは、ゼーロを煽っているのは卵であっても、根本的原因が別にある点だ。
アイツは、卵を埋め込まれる以前から時折暴走を繰り返していたようだ。
あの吸収能力は卵が強化したんだろうが、以前からそれに振り回されていたようだ。


…卵を破壊する手段はさておき、アイツを何とかするためには素性を探る必要がありそうだ。


【さらりと流し、次の話題へとなだれ込もうとする遥人だったが】
【彼は、果たして、】
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/14(火) 22:56:06.56 ID:/rmobLjSO
>>887
フヒヒッ…ぐぎぃ……っ…ヒャハッ……♪

【クラクラと回る頭、そして締めあげられながらも笑い声をあげる】

アァァアァァア〜〜……!!
これダこれダこれダァァ!!!
血だッ!肉だッ!鉄だッ!鉛ダァァァッ!!
鉄を啜れ!肉を突き刺せ!鉛をぶつけろ!血をブチ込メェェ!!!

ヒャッハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハァァァ!!!!
ブシュッブシュッブシャァァァッ!!

【顔を上げ、空を見て笑う】
【最後に一際高く肩から血が吹き上がり、笑い顔に赤く斑点模様をつける】

フヒャッ……!……

【カセットテープが終わったときのように笑い声が途切れ、クタリと体重が少女にかかる】
【大量の噴血に流石に意識を失ったか】
【身長もあるうえに見ただけで肩の凝りそうな胸など、その総重量はかなりのものか】
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/14(火) 22:59:22.85 ID:0Z4Eybeno
>>890
……っ、また、血の、香りに、当てられる。

【そう、呟きながら、唇についた血を、舐めとって】
【かかった体重を、鬼の筋力で受け止めた】

……すまん。
――――、とりあえず、病院へ。

【そう呟くと、女性をお姫様だっこして、病院へ送りどけた後、消えて行くだろう】
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/14(火) 23:02:28.54 ID:/rmobLjSO
>>891
/お疲れ様でしたー
/まともな会話が無かったwwww
/次の出会いを楽しみにしてます!
893 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/14(火) 23:13:14.76 ID:tU0TBMPAO
>>889

【豹変、と呼ぶのは間違いではないのだろうが、本人はきっと、そう言われる事を嫌がるだろう】
【カレル=レナントという青年は、身内には優しく、他人には、その人物を見て相応に】
【そして、敵となる相手には、これでもかと言わんばかりの敵意と殺意を持って相対する人間だ】

【今回は、最初は竜崎の事を『興味本位で話に乗ってきた人』と思い、冷たく接したが、その真意を知り、共感を覚え】
【僅かな時間のうちに、彼女の事を自分と似た価値観を持つ『仲間』だと認識してしまった故の変化だったのだが】

【まあ―――当然、語りもしない情報が伝わる訳が有る筈もなく】

血が繋がっているのかは、怪しいけれどね、外見は似ても似付かなかったし。
でも、火燐の事を心から慕っているのは、初対面の僕でも解る位だったよ。

【初対面の青年でも理解出来たということは、きっとそれは相応の信頼関係が有るからで】
【血筋だとかそんな問題はきっと、何処にも存在しないのだろうな、と感じていた】

……みたいだね、僕の知っている人間には『体内に爆弾を埋めた、死にたくなければ人を殺せ』って、脅されている子もいたよ。

【―――今では元気に人の枕元に溶けたアイスを置いたりしやがるけど】
【と、付け加えたかったが、無駄な話は控えようと思い、今は止めて置いた】

“卵”で悪化しているだけで、魔翌力を奪う事は昔からやっていた、って事だよね。
悪い子には見えないし、実際にそうなんだろうから……何とかしてあげないとね。

あと、卵を破壊する方法は、正義組織の人が知っているらしいよ。
以前に偶々リーダーの連絡先を知れたから、連絡したいんだけど……何故か繋がらなくて。

【はぁ、と溜め息を一つ】
【嘘を吐かれた訳では無いのだろうから、単純に、青年のタイミングが悪いのだろう】

……素性、ね、何か心当たりは有るのかい?
894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/14(火) 23:31:54.74 ID:mMu+jsaNo
>>893
【見知らぬ、彼女の姉】
【ゼーロが慕うに足る人物である、というのは口ぶりからわかる】
【悪い人間ではないらしい、ということも】

(姉…家族、か…)

【それに関して思うところがあるのか、遥人は少し目を瞑って反芻する】
【傍目には感情を押し殺したように見えるかもしれないけれど】

【あえて例えるなら、子ども時代に落してなくした宝物を回顧するような、少し悲しげなものだ】

…血のつながりなんて、何の信用にもならないからな…。

【気持ちを整理するためか、独り言のようにそう漏らす】

よくある話だ、耳にたこが出来るほど聞いたよ、そういうの。
でも、連中はそーいう組織なんだなってのは、わかった。
…意思を汚す卵なんて、平気で撒ける連中、ってことか…。

…わかった、その路線で調べてみる。
ついでに、機関員を識別できる要素は、何かないか?
出来るなら向こうにも近づいて、情報搾り取ってみようと思うんだけど。

【堂々と言い放った言葉には、少なからぬ凶暴性】
【同時に、一定の理性を保っている証か、使えるものは使う精神が滲む】
【出会い頭にぶっ飛ばす、なんてわけではないらしい。見た目で判別できるならそれに越した事はない、と問いかける】

多分、その原因を突き止めたところで、一番肝心なところは、あいつがやるべきだ。
…俺はただ、アイツにいろいろ貸し借りがあるから、居なくなってもらうと困る…。
ギリギリで引っ張り戻して、留めておきたい。それだけだからな。

【急に口ごもって、そっぽを向いた遥人】
【それだけだと口にしても、先ほどの戸惑いが効いているのか、直前の発言を若干忘却しているらしく……】


ああ、卵を壊す算段なら、俺もある。
可能な限り状況を見極めたいし、成功してもしなくても面倒くさいリスクがあるが。


【そんなことを口にした遥人は、嘘をついた様子はなく】
【出来ると、一定の確信があるかのようだ】

…そういえば、初めて出会ったときにおかしな名乗りを返していたな。
今はこう名乗るしかないけど、気にしないで、って。

長ったらしくてあんまり覚えてないけど…確か、自立自動、殺戮ユニット、…なんとか、001だったか。

【記憶を搾り出すように首を捻り、途切れ途切れながら思い出した単語を並べる】
【言っていて、遥人も何か思い当たる節を見つけたのか、少し目に輝きが宿る】
895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/14(火) 23:41:07.94 ID:EVv5cVxUo
>>112

あたしはただ、事実≠述べただけっすよ?


【あくまでおどけた様子を見せる最中に、ふ、と笑いにも似た笑みを漏らして】


────偶然=B

【一言、】

いやー、グウゼン≠チすね?自分と同じ響き≠フ名字の人が有名人になるなんて────…

【そして、再び同じ調子で話した後に】


────…本当に=B

【もう、一言、】


【───そして、また再び嫌な笑み≠浮かべる。】

…何処までも、事実=B
それは変わらないし、あたしの立ち位置もあなたの立ち位置も、変わらない。


──そして、キョウミホンイ∴ネ外の目的は、無いっす。


【顔全体をすっぽりと覆う仮面を換えるかのようにして、少女────識槻天月と名乗った其れは────相手に見せる表情、そして感情を転々とさせる。】
【その仮面の中身≠ヘ、果たしてどの表情≠ネのか────】
896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/14(火) 23:50:55.53 ID:tU0TBMPAO
>>894

【何やら回想に耽り、悲しげな表情を見せた少女の様子を青年は目にするが】
【こればかりは、自分ではどうしようもないと、今は諦める事にしておいた】
【目的が一致していて、共感を持てる相手ではあるが、初対面の自分が踏み込むのには深すぎる位置の話だろう】
【そう、この青年は判断したのだった】

血縁なんてそんなものだよ、強いように見えるけど、脆すぎるんだ。
ちょっとした切っ掛けで亀裂が入って、ちょっとじゃ済まなくなれば崩れてしまう。
世の中全ての家族がそうだとは思わないけれど、ね。

【独り言だと解っていても、青年は、これに関しては返事を返さざるを得なかった】
【それを口にした後に、衝動で動きすぎたかと後悔する事になると知っていても】

気に入らない、よね。
意志を曇らせて、視界を封じて、罪を背負わせる。
質が悪いのにも、限度があると僕は思うよ。

機関員の目印、かぁ。
ナンバーズは番号を服やアクセサリーに付けている事が多いけど、それ以外は解らないな。

【ごめん、と言った後に、ふと大切な事を思い出したように、言葉を紡ぐ】

ああ、あと、夢幻檸檬って機関員には手を出さないであげてほしいな、片手が化け物みたいな女の子の機関員だけれど。
機関員なのにお人好しの変な奴でね、ゼーロの事もその子に教えて貰ったんだよ。
裏切る事になるって解ってるのに言ってくれたんだ、人助けをするなら手伝いたい、って。

【だから、お願いだ、と、青年は懇願するように言う】

成る程、ね、何だかんだ理由を付けているけど、解決させてあげたい訳だ。

【言葉遣いは荒いけど、親切なんだな、と、青年は少女の認識を少し改めて】
【その後に、卵を壊す算段はある、と聞いて、驚いた様子を見せるだろう】

……凄いね、リスクの有無を抜きにしても、十分過ぎる程だよ。

【そして、割と素直な賞賛の言葉を口にする】

人造人間、アンドロイドとかガイノイドって奴なのかな。
だったら、作られた場所や理由が解れば、何か手掛かりを得られるかもね。

【折角解放されたのに悪い気もするけれど、今度チェルシーにでも聞いてみようかな、と、そう考える】
【と言うか、それしか心当たりが無いので、そうせざるを得ないのだが】
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 00:01:34.74 ID:3mx7wcaW0
【大通り】
【しとしとと、雨が降っている】
【人通りの少ない中、ぱちゃ、ぱちゃ、と水音】

――雨、止みませんねえ……

【雨を吸った、濃い灰色をしたローブは、さらにその濃さを増し】
【首もとの「L」の字をした首飾りも、薄っすらと光沢を見せるのみ】

――ックシュン

【左の腰に、抜き身の刀を下げたまま、少女は歩く】
【察すことが出来る者なら、刀から魔力や妖気といった類のものが感じられるかもしれない】
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 00:12:30.49 ID:+0/8ts48o
>>897

【大通り上空】

〜♪

【茶髪、茶色いジャージ、両腕翼、脚は燕のしっぽの様に変化した少年が口笛を吹いて飛んでいる】

「......」

【彼の傍には鷹が飛んでいる】

〜♪〜♫

【その口笛の音色は、鳥のさえずりの様に、自然と体に染みていくような音、雨の雑音の中、綺麗に聞こえてくるだろう】

【この音色が聞こえたならば、空を見上げてみるといい】
899 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/15(水) 00:15:49.44 ID:qTSsGeaFo
>>896
【血縁への彼の考えが漏れた事には、小さく鼻を鳴らしただけ】
【自嘲の響きがあった。初対面の彼に言う事は憚られるにせよ、思うところがあるらしくて】
【話題は流れるように次へ移り】

ああ、生きるってのはそういうことだ。
他者を汚すことではなく、自分を、自分の意思で高める事にこそ意義がある。
俺はゼーロの卵を見たとき、それが一番許せなかった。
…それを踏みにじるあの卵こそ、俺の敵だ。

…いや、いい。それがわかれ、ば…。
ナンバー?

【思い当たる節があったのか、ふと思考に沈降しかける遥人】
【そのうち一つの名前が、即座に彼の口から吐き出されたのに、小さく驚く】

…檸檬を、知っているのか。
…アイツにも、縁があるな。こんなところで聞くとは…。
…アイツは、機関員だろうが、敵じゃないはずだと、俺も思う。

【呟いた声には、小さいながら暖かい響き】
【頷いて、肯定の意を示す。対応力を見せながら、そうか、あいつも…と、複雑そうに頷き、こぼす】

………言ったろ、アイツには…その、いろいろあるんだ…。

【再び逸らした頬は、少しだけ赤くなっていて】
【その性分を存分に物語る、わかりやすくもねじくれた不良少女がそこに居た】

…カレル、だったか。
もし、俺がそれに失敗しても、成功しても…。
………。

【賞賛の言葉には、複雑そうな顔をして、歯切れ悪く告げかけて、途中で止まる】
【そこそこ豊かな胸の狭間、服の布を力強く掴む仕草は、遥人の内なる葛藤をあらわすのか】
【目が泳いで、言うべきか言わざるべきかと悩んでいたけれど、意を決して】


………そのときは、頼む。


【得体の知れない決意が込められた、そんな願い】
【覚悟と、痛み。何をとは、結局言い切れない】
【けれど目は、感情がない交ぜになって混沌模様。感情を正確に推し量る事は、きっと難しく】

……ああ、頼む。俺も情報収集は続ける。
今度本人見かけたら聞いてみようかとも思う。…アイツにも、ひょっとしたら必要かもしれないからな。

【結局、遥人は彼女を気にかけながら、ある程度信頼していて】
【話題の彼女が、ただ守られるだけじゃないとも、言外に口にしていた】

…お前には、俺が一方的に話してばかりのような気がする。
今度は、俺が聞く。というか、こっちに関しては俺の手持ちがないからな…。

南雲利織の事は、どれだけ知っている?
なんか、超うるさいとか、掃除機と懐中電灯だとか、卵持ちにさらわれたとか位しか知らないけど。

【ちょっとだけ心を許して、対等だとでも思っているのか。相手に発言権を譲った】
【次はお前だ、と拗ねたような目は、素直になりきれない遥人のさがか】
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 00:25:14.38 ID:3mx7wcaW0
>>898

ズズ――……ん?

【丁度鼻を啜った時だった。流れる旋律が耳に入る】
【周囲を見渡して、それらしい音源を捜すが、見つからない】

(ということは……上?)

【こんな雨の中、とも思うが空を見上げる】
【――が、雨が目に入ってまともに見えない】

いたっ! いたたたたたた……

【思わず目を閉じる。一応人影らしきものは見えたが、なんだかはっきりして無いらしい】

……誰かそこにいますかー!?

【目を瞑り、上を見上げて叫んでみる】
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/15(水) 00:25:17.69 ID:vcxKWObDO
>>898
/横からですが、雑談で呼ばれています
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/15(水) 00:40:21.30 ID:e+WRSEDAO
>>899

そうだね、其処に関しては僕も同意見だよ、人の心を弄ぶあの道具は許せない。
善にしろ、悪にしろ、自分の道は自分の意志で歩む事に意味があるんだから。

【そう言って、こくりと頷く青年、その瞳に偽りの色や、適当に話を合わせているだけのような気軽さは、無い】

……また、奇妙な縁だね、あの子の知り合いだったのか。
でも、だったら話が早いよね、それなら僕からは何も言う事は無いよ。

【そう言って、少しの間瞼を下ろして、何かを考え、目を開く】
【その後に、少女が躊躇いながら紡いだ言葉を聞き、様々な想いと、確固たる決意を受け止めて】

解った、引き受けるよ、君に何かあった時には、あの子の身の回りの安全を命を賭けてでも護り抜こう。
僕にも限界は有るけれど、その限界まで、その役目を果たす為に意志を貫こう。

でも、だよ、やっぱり無茶はしちゃ駄目だ。
さっきも言ったけど、他に“卵”を破壊する方法がある、それと同じように、解決策は一人とは限らない。
君がゼーロの友人なら、君は、何が何でも元気に生きなければならないんだ。
卵に呑まれて悪事を行った事を、きっと彼女は悔やむだろうから、君みたいな友人が必要になるだろうと思う。

……僕の言っている事は、おかしいかな?

【そう、少女に問いかけて、青年は一旦話を区切り】
【南雲利織についての情報を、語り始めるだろう】

掃除機とか懐中電灯は良く解らないけれど……『超何とかです』みたいな話し方をする子だったね。
あと、彼女は魔道具の優秀な制作者だよ、魔術協会に所属してる、余談だけれど僕の剣も、彼女に魔翌力を纏わせ易く改造して貰ったんだ。
連れ去られたのは、本当の事、僕の肩に乗ってるこの目の大きな人形が、それを伝えに来たから多分、本当だよ。
一応、魔術協会に脚を運んだけれど居なかったから、間違い無いと思う。

【取り敢えず、思い当たる事を並べて言って】
【その後に、一枚の紙切れを遥人に渡そうとするだろう】
【その紙には青年の連絡先と、住所が何処だかが書かれている】

【受け取るかどうかは、当然彼女次第だ】
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 00:42:11.82 ID:+0/8ts48o
>>900

〜...ん?誰か居るのか?

【雨に濡れた少年は空から静かに降りてくる】

「くぇっくしゅん!」(訳:へっくしょん!)

ぴーすけ、風邪ひくなよ、

【両腕脚は人間のものに戻っている】

こんにちは、何をしているんです?

【少年は問う】
904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 00:50:41.23 ID:3mx7wcaW0
>>903

【両目を手でごしごしとこすり、改めて降りてきた少年を見やる】
【――何故か違和感を感じる。強いて言えば腕や脚に】
【先ほど目に映ったのは、どちらかといえば鳥のようにも見えたのだが】

こんにちはって、もう夜ですよ……

【とりあえず今は気のせいだったと切り捨てることにした】
【半ば時間のずれた挨拶にツッコミを返しつつ、やはりまだ目をこする】

……強いて言えば散歩でしょうか。そういう貴方は一体何をしていたんですか?

【こんな雨の中傘もささずに散歩する物好きはまずいないだろう。少女の答えを信じるか否かは自由だ】
【同じような問いを返してみる。雨の中傘もささずに飛ぶ物好きは、散歩する物好きより稀だと思ったか】
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/15(水) 00:53:28.36 ID:AhnXmWhSO
>>895

……事実、ね。世界の狭さに嫌気が差すな、今回ばかりは。
これほど気味の悪い偶然≠チて、そうは無いよ。

【彼女は無表情のまま、口の端だけを吊り上げたアルカイック・スマイルを浮かべて】
【延々続く揶揄うような態度に、それ相応の鋭い言葉を――しかし語気は荒げぬままに――放つ】
【相手の表情から内面を推し量る事は、どうやら無駄だと放棄したようだった】

ユウメイジン≠カゃない。……そう訂正しても、訊く気は無い物として質問しようか。

オレの名前を、言ってみてくれよ。それを何処で、誰から得たのかも。
後は出来るなら所属と、「本当の」苗字の方もお聞かせ願えると有り難いが――。

……まあ、お前がそう≠セって言うんなら、その通りなんだろうな。
大方、親戚か何か――ってトコか?付き合いどころか、興味すら無かったけど。

【見知らぬ他人に、一方的に、興味本位で探られる】
【そんな得体の知れない目に遭えば、恐らく誰しも良い気はすまい】
【取り分け、彼女はそれを嫌う性質だったのだろう】
【物腰だけは穏やかながらも、眼光と口調は冷ややかな刺を帯びている】

黒いのと同じ手合い、か。意志が確り見えてる分だけ、機関員相手の方がまだマシかな――。

【怒っても愉しんでもいない、無関心な無表情で。とんとん、と】
【彼女は言外に威圧するよう、人差し指で刀の柄尻を叩きながら独りごち】
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 00:59:52.34 ID:+0/8ts48o
>>904

散...飛?ですかね?

【おどけた様にいう】

ところで

【ニコニコと笑ながら】

貴方は、カノッサ機関と反機関連合、あと"Justice"について何か知りませんか?

【いきなり本題を切り出すバカ一名】

「くえ?!」(訳:ストレートに言った?!)

【ぴーすけと呼ばれた鷹に突っ込まれたが、鳥語を理解できなければわからないだろう】
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/15(水) 01:01:58.59 ID:qTSsGeaFo
>>902
【卵に対する意見、檸檬への見解】
【そのいずれも、遥人は頷いて返すに留まる】
【相手が心底言葉通りの思考をしているのは、見ていれば十二分に伝わったからだ】

…お前、変な奴だな。
バカッ正直で、お人よしで…出会い頭に殺気向ける俺みたいなのと平気で話せるんだな。
そのうち痛い目見るぞ。

【当初の殺意、変貌、理性を保ちつつも心象は常に穏やかであり、そして惜しげもなく本音を口にする】
【真面目な話題の最中、不機嫌そうだったり悲しげだったり歪められていた眉の力が抜けた】
【固まっていた肩の力も少し抜けて、軽い警告にあわせられた肩をすくめる動作も、冗談めかされていた】

【なんというか、居心地がいい男だと、益体もないことを想う】
【口には出さないが、険の取れた立ち姿全体が物語っていた】

…俺は、

【気遣いの言葉には、迷いを見せた】
【見ず知らず、今日知り合ったばかりの相手に対し、偽りない気持ちを投げかけてくる青年】
【それに対し嘘をつきたくないという葛藤と決意、諦めが、その内側でこね回されているのが透けて見えるだろう】

…ならとりあえず、情報収集と、解析用に卵の現物、その手段とやらを探そう。
それなら文句はないだろ?

【その『手段』を使うことは否定せず、次善の策として、彼の提案を肯定した】
【元々卵の現物は探していたのだから、うそをついたわけではない】
【展望が見えない状況では、手段をそろえる事は重要だと、なけなしの意地と理性が囁いた】

魔術協会、か。それは聞いていた。後、その話をくれた奴もそんな感じでうるさかった。
でも、『超』って口癖かよ? 変わってんな。
話を聞く限り、誘拐されるだけの価値はあるらしいな…奪還作戦とかやるなら誘え、そして俺も後でなんか作ってもらおうっと。

【調子が戻ってきたのか、或いは自然体になってきたのか】
【軽口でこの場に居ない彼女を貶しながら、さらりと褒めて厚かましい事をほざく】
【連絡先を受け取ると、自分も懐から名刺を出して、交換しようとするだろう】
【住所も名前も書かれていない、ただメールアドレスと電話番号が書かれた以外白紙という、名刺と呼ぶか怪しい代物だ】

【言うまでもなく、受け取るも突っ返すも彼次第だ】

随分進展した、感謝する、カレル。
…お、おま、おまえにあえて…その、

【紙を上着のうちポケットにしまいながら、遥人は急に背を向けた】
【何か言いにくいことを口にする様にもごもご呟いていて、声量が少しずつ落ちていく】
【………?】
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 01:06:40.57 ID:3mx7wcaW0
>>906

――……あー、成る程。せめて傘くらいさしましょうよ……

【自分のことを棚に上げて何を言うか】
【ここまで、半ば気の抜けた表情だったが、次の瞬間には半ば表情が硬くなる】

……カノッサと、連合、Justice……――
……そうですね、普通の人並みにしか知ってることはないとは思います、が……
一ついいですか? 反じゃなくて対ですよ……

【とりあえずツッコミを入れる】
【軽くうつむき加減のまま、腕を組む】

――……今のうちに聞いておきます。どちら側の人ですか?

【悪と、正義。二つの方面で名高い組織の名】
【それに関する情報が知りたいということは、少なからず正義か悪のどちらかに関心が寄っているはず】
【まあどちらと言われても話す内容に変わりはないのだが……】
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 01:14:22.87 ID:+0/8ts48o
>>908

僕?機関の敵、かな?

【あっさりと凄い事を言う】

餌(悪党)はね、みんなで分け合いながら、かつ自分のもの(敵)を確保しつつ、腐らないうちに楽しむもの、でしょ?だからさ、情報、頂戴。

【悪党を餌と例える、玖雀という青年に聞いた事を少し変えて話す】

910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 01:16:22.44 ID:+0/8ts48o
>>909
/ちょいたし

悪に立ち向かう悪の仲間になった中立ってところかな?

【彼は笑って見せる】
911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/15(水) 01:17:24.97 ID:heLQzAzfo
>>905

【表情は────嫌な笑み≠ヘ崩さずに、静かに息を吐く。】
【溜め息には似ているが、実際の感情を読み取る事は難しい。】


朔夜────って呼び捨てにするのは不味いかもしれないっすね。

お姉様≠ニかそんな呼称で良いっすか?…(胸の薄い)お姉様。

【────お姉様≠ニいう単語の前に、何か言ったような気がする。】

…んー。
【ここで、唐突にむむむむむ、等と言う書き文字を浮かべながら眉間に皺を寄せると】

こっちからこの話題を持ち掛けたとは言え、ちょっと外側から外側から責めるのも飽き────疲れて来たっすよ。


情報料、とまでは行かないっすけどなにか*ウいっすかね?食べ物とか、食べ物とか、食べ物とか。朔姉=B

【──この状況下、意味不明≠ニも取れる要求を発する。】

…あ、身体で払うとかそういうの≠ヘ良いっすからね、のーせんきゅー、さー、っす。
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 01:20:35.50 ID:3mx7wcaW0
>>909

――えーと、その喩えは非常にわかりかねます。
……が、とりあえず情報が欲しいということだけは分かりました。

【どうやら、悪に対する考えが根本から違うようで】
【理解こそ出来るが同意は難しかったらしい】

――えーと、何を話せば良いでしょうかね……
何分カノッサからは距離をおいてますので……そこまで有益な情報は持ってないと思いますが……
うーん……ックション。……ズズ

【くしゃみが出た。風邪でもひくんじゃないかこいつ】

うーーん……そこまで機関員と接触しているわけでもなし……
まあ、誰と接触したかくらいは覚えてる範囲でなら言えますけど……
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/15(水) 01:21:36.51 ID:e+WRSEDAO
>>907

僕が苛々していて、あんな状態だったからね、自分でも敵意を向けられても仕方なかったと思ったから、ね。
それに、痛い目を見るのが嫌で人を拒絶していたら、何時まで経っても先に進めない、そう思ってるからさ。

僕が考えた結論だから、他の人に当てはまるかは解らないし、まだ、本当に正しいかどうかも解らないけどね。

【青年は、相も変わらぬ穏やかな表情のままに、そう語る】
【話し相手の竜崎から険しさが抜けた事もあってか、青年の様子は少しだけ、嬉しそうにも見えて】

……ん、ごめんね、無理をさせてしまったかな。
早く解決しなければいけない問題だけれど、やっぱり嫌でも時間は掛かる。
取り敢えず、焦らないでね、とだけ、今は言っておくよ。

【そんな彼女の様子を見てか、青年は、落ち着かせるような物言いでそう言って】
【今は、焦って判断を誤らないように、とだけ、言っておく事にした】

そうだね、被害報告は良く聞くけど、現物は見た事が無いや。
それに、もし手に入れば破壊する為の手懸かりになるかもしれないからね。

【一方、青年は、卵の作りを理解すれば、何かしら負担の掛かる事をやろうとしている彼女の助けにもなるだろう、そう考えた】
【壊す手段を知っているのと知らないのでは、負担も段違いの筈、的確に、精確、確実にに破壊する術が欲しかった】

口癖、なんじゃないかな、超天才とか、何かに付けて『超』と言ってた位だし。
もしそういう話が耳に入ったら、連絡させて貰うよ、その時には宜しくね。

【殆ど白紙の名刺を受け取りながら、そう答えて】

ん、感謝しなければいけないのは、僕もだよ。
色々と話せた御陰で手懸かりも増えたし、冷静になれた、ありがとう。

………………?

【背を向けて、何かを呟く少女を見て、頭の上に疑問符を一つ】
914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 01:30:04.88 ID:+0/8ts48o
>>912

風邪、ひきますよ

【彼は自分の腕を翼にして、少女を柔らかい羽毛で包み込む、...抱擁のように】

この際なんでもいいです、情報を

【耳元で囁く様に】

いただけますか?
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/15(水) 01:41:03.88 ID:qTSsGeaFo
>>913
そうだな、痛みは、生きてる事を実感させてくれる。
前に進む事をやめたら、俺達が生きている意味がなくなる。
俺は、生きる。この痛みが消えない限り。

…お前も多分、それでいい。

【茨の道を、敢えて行く。『生きる』ために】
【善悪ではなく、らしく生きるという我道のために、遥人は行く宣言して】
【早口で、彼の言葉を肯定する。少なくとも自分はそう思う、なんて婉曲しながら】

敵を知り己を知れば、だな。
俺の手は、奥の手だからな。それ以外で何とか出来るなら、それに越した事はない。

【自信の表れであり、そのリスクの重大さも含ませ、それでもなお柔軟に応じる姿勢】
【今の遥人は、きっと急に迫られる事態でもなければ、簡単にそれを使うつもりはないだろう】
【ちらり、青年を一瞬窺うジト目が、批難するような光を帯びた】

【俺の決意に水差しやがって】

【文句を含みながら、どこか可笑しそうな目だ】
【それに気付いて頭を振り、今度はちょっと邪悪な笑みを浮かべる】

奪還したら…そうだな、シェルの魔翌力伝導率を上げるか?
『ドラグスレイブ』も装弾数増やして…いっそ複製して連結できるようにするのもいい。
クククッ、魔改造だぜ魔改造…!!

【……既に頭は、救出が成功した前提に移っているようで】
【その後で何を改造してもらうか、勝手に妄想タイムに入ったようだ】
【なんとなく闘志が滲むような背中は、ろくでもないことを考えているようにしか見えず】

…か、かかかっ、

【か?】

…れ、礼を言ったな! 言ったよな、言ったぞ聞いたぞ!?
よーしこれでちゃらだ貸し借りなし! 一件落着すっきりした!!
これで後腐れなく別れられるってもんだべらぼうめぃこんちくしょうがっ!!?

【突然早口で意味のわからない事を捲くし立て、鼻息荒く勝手に納得した遥人は】
【カレルに振り返る事無く、路地の出口へ疾走する】
【何かを振り払うような全力疾走、腕を振り急速に角を曲がり姿を消した】

【…と、思いきや右手だけ出して人差し指でカレルをさすと】


…ちゃんと呼べよ!! いいなっ!!??


【それだけ一方的に言い捨てて、腕も引っ込んだ】
【…良くわからないけれど、嫌そうでは、なかった】


//こんなところでしょうか、お疲れ様でしたー!!
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/15(水) 01:54:18.60 ID:AhnXmWhSO
>>911
【「正解」――溜息交じりに呟いて、ぱちぱちと気のない拍手を少女に送り】
【彼女はその呼び名を聞くや、似合わない≠ニでも言いたげに眉をひくつかせ】

……止めろ、益々以って薄気味が悪い。呼び捨ての方が数倍ましだ。

【……等と、一言。聞こえなかったのか、或いは聞き流したのか、余計な科白には触れず】
【ぐりぐりと目許を揉み解しながら、視線を逸らしてまた嘆息】

(幸せ、今ので幾つ逃げたかな――まあ、詮方の無いことだけれども)

この科白をオレが言うのも何だが、お前、友達居ないだろ……。

――ああ、好いよ。旨い蕎麦屋がある。この時間なら、丁度近い筈だ。

【取りあえずは色々と諦める事にして、席を立つと早足に歩き出す】
【律義な性質なのだろう、気に掛ける素振りは見せないようにしつつも】
【ちらちらとさりげなく後方を確認したり、歩幅を合わせたりして】

【暫くそんな彼女の後を追えば、年季の入った屋台が見えてくる筈だ】
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/06/15(水) 01:55:04.08 ID:e+WRSEDAO
>>915

プラスもマイナスも纏めて糧にして、先に進むのが正しいんだろうね、きっと。
どんな結果であろうと、自分の出した結果に代わりはないんだから。

……でも、やっぱり、こうやって同意して貰えるのは嬉しいよね。

【小さく笑って、そう言って、自分の道を再確認する】
【失敗も山程有るけれど、無駄ではない、悪い事ではない】

そうだね、最高の結果を、最低の代価で手に入れるには、まず知る事から始めないと。

……それとさ、えーっと、僕は、何かやらかしたかな?

【非難を交えた視線を受けて、子供のように少し戸惑った様子を見せて】
【それでも結局、最終的には、竜崎が不機嫌でない事を悟って、安堵の息を吐いた】

改造は浪漫、だよね。
自分だけの武器っていうのも悪くないし、僕も、もう少し自分好みに変えてみようかな。

御陰で、奪還しない選択肢が消えてしまったよ。
元からそんなのは存在しないけどさ。


……って、いきなり櫻の国の昔言葉になったね、君に何があったのさ。
僕は全然すっきり別れられないよ、何があったのか気になって仕方ないよ。

【あーあ、行ってしまった、と、仕方なく背中を向けて立ち去ろうとして】
【聞こえた声に振り向いて、様子を確認して、くすりと笑い】

……ああ、そうなったら呼ぶからねっ。

【そう、返事を返したのだった】


//お疲れさまでしたー。
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 01:55:14.58 ID:3mx7wcaW0
>>914

あ……――

【優しく、包み込まれるような感覚。こんな感覚を味わったのは、何時以来だろう】
【なんてことが頭をよぎる。が、よくよく考えてみれば】

――……? これ、もしかして……腕?

【先ほどの違和感が一発で解決できる答えだった】
【独り言のように呟き、すぐにはっとして思考を元に戻す】

あ、ご、ゴメンなさい……。情報でしたよね?
とりあえず……一応知っていることといえば――

【今までに会った機関員の名。聞いたことのある機関員の名が、覚えている範囲で分かる範囲で告げられる】
【だが、その情報は……ほんの少し古い】

【一番初めに出てきた名が、カリナトゥス。少女曰く「危険人物」】
【その次に出てきたのが、スノー・ドロップ。一度「草……」と言いかけたのが聞こえただろうか】
【それから、それから――と、思い出そうとして、出てきそうでつっかえて】
【それでもまだ思い出そうとする。その表情は真剣そのものだ】

/すみません遅れました……
919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 02:03:35.45 ID:+0/8ts48o
>>918
/構いませんよ

腕ですけど?

【なにを今更といった表情で】

一応、機関の本拠地知りません?もしわかったら内部に潜入して内側からの破壊にしますけど

【恐ろしいことを言う少年だ】

で、貴女はどうです?僕の仲間で悪を食らうか、中立の立場で、見守るか、

【彼の笑顔から、ふざけが消えた】

悪で今からコロサレルか。
貴女 も 能力者でしょう?
【囁く様に耳元で、誘うように、かつ、冷酷に】
920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/15(水) 02:10:06.56 ID:heLQzAzfo
>>916

いやー、あたしには沢山のエア友達≠ェ────…

【────思惑、と言った物を色々と考えたりもするのだが、連れて行ってくれる事に関しては単純に嬉しい≠轤オい。】
【ただ、その表情がにまにま、という表現で表されるのは限りなく残念≠ナあるのだが。】


────いや、居ないっすよ?そんな目で見ないで下さいっすよ、ホントに居ないっすッ!

【はわわわわわわ、とまた表情が忙しく変わる。焦ったフリなのか、それとも本当に焦っているのは定かでは無いのだが、なんとも楽しそうな様子である。】


【だが、目的地に着いた瞬間に何故か、ふ、と蝋燭の火が風に煽られたかのように呆気なくその表情が立ち消える=B】

────本当に、家族>氛氛氛氓セったんすかね、この距離感。

【ぼそ、と呟いた言葉は何処か寂しげ≠ネ印象を纏っていた。】
【──だが、それも一瞬。気を取り直したかのように、再び仮面≠被る。──偽物の笑み≠。】
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 02:21:36.60 ID:3mx7wcaW0
>>919

……――変身か或いは、体の一部の変形、ですかね?

【幾分か落ち着いたらしく】
【思い出す作業を一旦中断し】

残念ながら……でも、多分見れば分かる程度の作りな所もあるんじゃないでしょうか?
各国にあるみたいですし。……というか各国にあるはずなんですよ。そうじゃないと非効率的ですし。
……捕まって惨殺がオチじゃないでしょうか、それ。

【こっちもまた恐ろしい】

――……私は、すでに決めています。いや、決めていました。この戦いは、見守ることにしようと。
……ですが、片足はすでに踏み入れてしまったようです。機関と、それに対抗する者との戦いに。
だから、私は……機関と……

【その先は、言葉が詰まってしまう】
【その先の言葉は、想像するには容易いものだろう】

――ところで、何で能力者だと思ったんですか?

【そこを聞くか。あえてそこを聞くか】
922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 02:42:05.76 ID:+0/8ts48o
>>921

一般人で機関と関わって更に名前を知ってるわけがないじゃん、危険か否かを判別できるなら戦って生きているってことでしょ?

【最初の、笑顔だった】

機関を敵に回すなら、僕と協力してくれる?やっぱりソロはキツイからね、三人目の仲間が欲しいんだ、

【彼は、まるでこれから反機関組織を作るかのような口振りで話す、本人にそんなきはさらさらないが】

僕は 鈴芽 長助(すずめ ちょうすけ)って言うんだけど、君は?

【勝手に自己紹介】
923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 02:48:53.38 ID:3mx7wcaW0
>>922

無能力者でも機関員と戦える人はごまんと……までは言いませんが結構いると思いますよ?
まあ、能力を持ってることを否定するつもりはないですけど……

【なら何故聞いたし】

あー、と、んー……今すぐ決めなければ駄目ですか?

【何か、思うところがあるのだろう。協力するとは言い出せず】
【彼女がとった道は、判断の先延ばし】

鈴芽さんですか……。私は……リライズ、です。

【名乗られたら名乗り返す。そういう癖か習慣でもついているのだろう。或いは条件反射か】
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/15(水) 02:57:49.33 ID:AhnXmWhSO
>>920

……そうかそうか。まあ、そういうお年頃だもんな?
純粋無垢可憐な天月ちゃんにもオトモダチが沢山居るみたいで、お姉様安心……っと。

【歩調を合わせつつ、少女が焦っていると見ればここぞとばかりに憎まれ口を叩く】
【此方も本気か、フリかは判然としない。が、少なくとも吐き出した分だけ溜飲は下がったようで】

【晴れやか――とは行かずとも、鉄面皮はほんの僅かに軟化していた】
【蕎麦効果、というセンも無きにしも非ずだが、閑話休題】


憶えが無いよ。小さい頃のコトなんて只でさえ曖昧だし、親戚絡みともなれば余計に。
そも、従姉妹やら又従姉妹やらは家族と呼べるのかってお話に――――。

【少女の内心については推し量るだけ無駄だ、と早合点していた所為か】
【その態度の微細な変化には気が行き届かず、見過ごす形となり】
【だが呟きだけは耳に留めていたのか、結果、大して考えもせずに生返事】

……ああ、そうだ。何頼む?

【暖簾を潜って席に着き、好々爺然とした風体の店主と二、三言葉を交わせば、少女を見遣ってそう尋ねた】
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/15(水) 03:19:04.73 ID:heLQzAzfo
>>924

…あうあうあう、痛い子認定は堪えるっすよー。
【ばたばたばたばた、無意味に腕をばたばたばたばた。ウザい=B】

むむむむむ、って感じっすね。流石に気付くきっかけは在ったと思うんすけど────

【じとー、と視線を向けていた途中で、不意に問われると】

───あー、月見≠チすかね?…あったら、の話っすけど。ちなみに葱はあんまり好きじゃないっす。

【恐らくこの場に存在する筈のメニューを一度も見ずに返答を返す。もしかすれば、来る前に考えていたのかもしれない。】

姉…最近、どうしてたんすかね。

【何気ない、問い。──其れは少女にとっての距離≠指し示す物であって】

交流が無い事は聞いてたっすよ、その───あっち─────…本家≠チて言った方が正しいんすか。

【小出しではあるが、言葉の端々に単語≠ェ含まれて来ている。】

//うーむ、悪いんだが全力で寝落ちる、全力でだ。ちょっと色々と響きそうな予感。
置きレスが…理想型…
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 03:27:33.69 ID:+0/8ts48o
>>923

リライズね、覚えた

【彼は踵を返す】

今すぐじゃなくていい、OKなら、深夜、空に向かって口笛を吹いてくれ、聞こえたら行く

【包み込んで翼をはなし、天高く舞い上がっていった】


/遅くてすいません。もう眠気が限界なので寝ます

/酒場で呼びかけて頂いてもいいです、できるだけ12時以降がベスト

/ではノシ
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 03:28:06.27 ID:+0/8ts48o
>>923

/乙でした
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/15(水) 03:34:16.97 ID:AhnXmWhSO
>>925
//はい。それでは待たすのも何ですので、お先にお休みくださいませね
//置きレスの件も了解です。暇があったら返せるだけ返しときますー
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 07:51:52.56 ID:3mx7wcaW0
>>926
/ごめんなさい寝落ちてました。
/返レスも今は思いつかないので、お疲れ様でした
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 18:46:01.26 ID:ovzfK33ko
【水の国】


【顔には、右眉の上から瞼を通過し、頬に至る幅の広い傷】
【首からは聖ユダのメダイのペンダント。両腕に真紅の籠手を装備した、灰色のロングポニテの少女が】
【少なくとも、普通の人なら取りそうもない方法で移動している】

……ふんふん……次があっちで、こうだから……港か
と、なると………逃げられた、かな……?

【両手足を地面に付けた四足歩行で、顔を地面に近づけて】
【鼻をひくひくと動かし、何か臭いを探っている様子】
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 19:02:33.21 ID:Osc2nw67o
>>930
【……、…何やら、臭いを探っているらしい少女】
【 ――その前方から、ノンビリ歩いてきた一人の青年】

【少女を視界に入れれば、彼は口を開けたまま数秒固まって――… 】


 ――…ぶっ! お嬢さん何してるんスか!?
 オバケの真似っスか!? リアルに怖いんスけど!!


【癖のある茶髪、青の瞳。左耳のφのピアスが、黒く輝く】
【纏う黒のコートは、機関員の身分を示す物――… 】

【 ――尤もこの証は、機関に関わった者でなければ気付けない程の】
【ちいさなちいさな、自己主張であった】
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 19:10:59.11 ID:ovzfK33ko
>>931

………上下逆にひっくり返ってたら、その表現も適切かなとは思うけど
これを見て最初にオバケという表現が出て来る、貴方の頭を不思議に思う

……で?その質問の意図するところは……
「本当に何してるか聞く」「冷やかし」「別にどうでもいい挨拶代わり」
この中のどれに該当するの?

【少女は、体勢を直そうとはしない】
【臭いを探る事を継続し、新路上の青年を迂回しつつ】
【何か訊ねられた事に対しては、その意図を理解してからの回答にしようとする】

……大したことの無い用事だった場合、八つ当たりに付き合ってもらうかも知れないけど

【少しばかり持ち上げられた首が、青年の姿を捉えて】
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 19:20:27.15 ID:Osc2nw67o
>>932
/あああ文が…もう少しだけお待ち下さいorz
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/15(水) 19:23:43.78 ID:kGn/o1AC0
【錆びた商店街】


【キィ】     【キィ】      ・・・・・・・・・・。


【不景気の影響を受けどこもかしこもシャッターの下りる商店街】
【そこにいまどき古い荷車を押している青年がいる】

【キィ】         【キィ】

【女の子と見間違えそうな美少年で】
【髪は銀髪、腰まで伸ばしており】
【草鞋に白い袴に水色の陣羽織を着た】
【なんとも時代錯誤な格好で】

【腰には刀を差していた】

・・・・・・・・・・・。

【荷車には包帯が巻かれた”何か”が乗っていた】
【その”何か”は”血”で染まっていた】
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 19:29:57.61 ID:Osc2nw67o
>>932

 ――イヤイヤ上下逆だったらもう僕逃げ出してるッスよ!
 突然這いつくばってる女の子見つけたら、誰だってオバケだと思うっス!!


【少女がつらつらと並べたその言葉にも、面食らったようで】
【動揺しつつも、あまりよろしくない頭で回答を弾き出す―― 】


 ……、…んーと、「本当に何してるか聞く」っスね。
 あと「聞きたい事があったりする」にも該当するっス!

 ――…それと、八つ当たりはもう嫌ッスーーー!!!


【 ――…まぁ、彼なりの精一杯。】
936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 19:38:05.09 ID:ovzfK33ko
>>935

……「誰だって」とは言うけれど、私はそんな人間見た事無いね
明らかに貴方が過剰反応してると思うけど……

……それはどうでもいいね、だから一度置いといて

【よ、と軽く掛け声を入れて、手で体を跳ね上げて】
【浮いた体が着地した時には、足を前後に開くファイトスタイルを取っている】


教えてあげても良いけれど、交換条件は幾つか
そしてその交換条件を断った場合、結構無茶をさせてもらうかもねー
ま、別に良いよね?これまでにやってきた事が事だしさ
今更ちょっと酷い目に遭わせたって、あんまり顰蹙は買わないと思うんだ

……確か、情報の交換ネットワークみたいなの、持ってるんだよね
その端末か何か置いて行って貰えると嬉しいな、機関員さん
勿論、異論は認めるつもりが無い

【相手の服装で、立場は十分に理解した様で】
【交渉とは言いながら、自分が何か譲ろうとは考えていない】
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/15(水) 19:39:48.91 ID:tqjNCNDV0
【水の国 / カフェテラス「楽園」】

【なぜかカレーが美味しいと評判の小洒落た店】
【色とりどりに林立する茸のような傘の裏側には、橙色の柔らかな光を放つ電灯があり】
【ある二人席。明りに浮かされるように、小さな影が腰掛けていた】

(わざわざ、呼ぶほどじゃなかったかも知れないけど)
(会合の前に会えた方が、これは何かと都合がいいからねぇ――。)
(それに、僕は仲間との面識がどぉにも乏しいからなぁ……?)

【ふんわりウェーブした桜色の髪は、赤いリボンで花束のような短いツインテに】
【薄紫色の瞳は射抜くような意志の強さを感じさせるのに、垂れ目】
【桃色の地に青帯の『ミニスカ着物』に、華奢な身を包む】
【中高生ほどと思しき――視覚を以てしては、少女としか言えない者だ】

そろそろ、かなぁ?
ここに来たのは、ほぼぴったり五分前だからねぇ……。

【対岸の「予約席」には置き石として膨れたリュックサックを置き】
【湯気の立ち上るマグカップをつ掴む右手は、第五指を半ばほど立てて】
【期待を宿しながらもどこか硬直した眸が、店内への扉と大通りを行き来していた】
【いまかいまか、と―――】

//ゴメンナサイ、予約です
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/15(水) 19:45:40.09 ID:qTSsGeaFo
【櫻の国、港】
【主要航路から外れた場所にある、ド田舎と呼べる漁村が所有する小さな港】
【今日は天候も悪く、漁に出る船もない。それでなくとも寂れた村だ、港に人気など皆無だった】

【その隅のほう、港と砂浜の境目となるコンクリートの防波堤に、傘を差してぼんやりたそがれる姿があった】
【濡れる事も恐れず裸足を揺らし、何の気なしに缶ジュースを煽っている】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+アルファの肉付きをした、猫の獣人少女だ】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ともするとはしたないとすら言える服装だったが、青く輝く瞳で遠くを見やる姿は、どこか神秘的な気配をまとっていて】

【缶ジュースはレモン味。アルコールなしの清涼飲料水だと、ラベルが主張する】
【ボサボサの黒髪は湿度で更にはねていたけれど、特に気にする様子はなく】

【物思いに耽りながら、荒れ狂う海を眺めている】
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/15(水) 19:48:30.66 ID:AhnXmWhSO
>>925

……残念ながら、もう遅い。諦めるんだな。
ってかきっかけと言われても、元から知らない物に気付く道理も……。

【今更何を言うか、と肩を竦めて軽く流し、批難するようなジト目に首を傾げ】
【次いでその返答に首肯でもって応じるが、暫くして彼女は露骨に眉根を寄せると】


――――寝言は寝て言え、阿呆。薬味があってこその蕎麦だろうに……。
一応言っとくけど、オレは食わないからな。好き嫌い言わず、自分で片付けろ。

それじゃあ、天ざると月見蕎麦。両方大盛りで。

【なんて偉そうに宣って――譲れない拘泥りというものが有るらしい――店主に、注文をつけた】
【それから。彼女は頼んだ品を待つ傍ら、くるりと体ごと其方に向き直って】

あぁ、そういや半ば絶縁状態だったっけ。どうも好かなくてさ、あの連中は。
親父の頃から元々疎遠だったんだ、滅ぼうが絶えようが、オレはちっとも困らないし……。

【――――と、随分な科白を吐き出す】
//あばばばば、遅れました只今っ
940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 19:49:26.95 ID:Osc2nw67o
>>936
【華麗な着地を決めた少女に、「おおー」と呆けた顔で驚いて見せる―― 】

【 ――…が、直後のファイトスタイル。】
【其れを見れば流石に、この馬鹿の顔も少しは締まったものになり】


 ……、…端末が欲しいんスね?
 困ったなー、コレ結構高性能だしなー、うーん…
 それに僕みたいなの≠ノとっては、身分証の役割も果たしてくれるし―――…



 ―――…何より、先輩に怒られちゃいますしぃ。無理っスね!


【ぽんぽん、と懐を叩いて。その仕草は「ここにあるぞ」と言わんとする様で】
【 …威圧を持った少女の「交渉」を、拒否≠オた 】
941 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/15(水) 19:54:18.90 ID:OdXu/hIy0
>>938

どうしたんだ?こんなところで、何か落し物かァ?

【こちらの顔を覗き込むように見てくる少年】
【奇抜な服装をしており、潮風が吹く港にはあまり釣り合わない】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は新しいが、左足に酷くえぐれた傷痕があり】
【歩くのに不便をしているようにも見える】

ついでに一つ聞きてェんだけどよ、杖持ってないかァ?

最近怪我しちまってよ、歩くのにも生活にも不便極まりねェんだ…

【そう言って左足をゆっくりと相手に近づけて見せる】
【傷は恐らくは衝撃によって付いたものだろう、足全体に幅広く痕跡が残っていた】
942 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 19:55:07.75 ID:ovzfK33ko
>>940

ん、じゃあ交渉は決裂だね
まあ、機関員と交渉何て事、最初から無理だとは思ってたけどさー
……でも、本人毎確保すればそれで済むか

……あ、その前に。立場はどの辺?下っ端?お偉いさん?
下っ端だったら捕虜にする価値もないし……遠慮しなくて済むんだけど

【構えの形を変えないまま、幾らか前方へ体重を掛けて】
【前方に置いた左足に、後方の右足を少し近づける】
【十分に両足が距離を詰めた瞬間、左足を地面に付けたまま、身体全体を前方へ押し出し】
【相手に右半身を向けた状態での接近を開始する】

【先制の一打は右拳のジャブ、相手の顎を狙ったものだ】
【威力より速度を重視し、放った後はすぐに腕を引く】
【これはせいぜいが様子見、という所だろうか】
943 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/15(水) 19:59:31.82 ID:M63yCOWSo
>>937
【着崩した学生服が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【白骨よりも白い髪は、オールバックにして後ろで小さく縛っている】
【右目を覆うように拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【夏服にしたのか、上はシャツなのだが、左袖がひらひらと歩くたびにたなびいている、隻腕である】
【隻眼隻腕白髪眼帯学生服、そんな目立つ風貌が、店内へと静かに入り込んだ】

―――で、どこだ。

【店内をきょろきょろと案外気の抜けた動きで見回していると、店員が近づいてきて、此方に話しかけてきて】
【苦笑を浮かべながら、説明をすると直ぐに少年はキミの所に向けて歩いて来るだろう】

えーっと、失礼。
重太郎から話し聞いたけど、アンタがセシウスでオーケーか?

一応、俺が谷山基樹、な。
悪いけど、結構負傷中。座らせてもらっていいか。

【割と話しやすい、見た目に反して歳相応の様子で、キミに少年は話しかける】
【あまり調子は良く無さそうである。所々から包帯が見える筈だから、それで分かると思われた】

//よろしくお願いしますー!
944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/15(水) 20:06:51.87 ID:qTSsGeaFo
>>941
【声を掛けられて、猫少女は視線をそちらへ向けた】
【魔翌力によるものか、雨や薄暗がりでもなお、存在を主張する、猫の眼】
【なんとなく、相手を探るような感情が見えるだろうか】

“考えごとをしてたら、ごちゃごちゃしちゃってね。気晴らしに来たけど荒れててさ、参っちゃうよね”

【返答は、声ではなく念話によるものだった】
【少年のような低いトーン、頭に直接届くその声は、雨や波の音に掻き消されないはずだ】
【言葉には厭世的な響きが含まれていた。なんとなく、疲れているような】

【相手の眼を見て、顔をみて、視線は徐々に下へ】
【不躾に観察するその目は、手甲と足の傷を見つけて、痛ましいものをみる目になる】
【近づけられた左足は、なるほど、確かに酷い】

“杖、ね。これでどうかな”

【相手の注文にちょっと考え込むと、猫少女は指を鳴らした】
【すると如何なる手品か、その手の中には一瞬にして、注文どおりの杖が現れる】
【松葉杖の亜種、といったところか。彼の身長にあわせ、体重を預けやすい長さに調節できるようになっている】

“日常生活だけなら、それで充分補えるはずだ。それで人を殴ったりしないように”

【相手が戦士である事を見抜いてか、冗談めかした警告】
【だが、手荒に扱うなというニュアンス。殴られたほうではなく、殴った杖の強度はそれほどということだろう】

“濡れるよ、こっちきたら?”

【先ほどの指鳴らしで、傘のサイズが更に大きくなっていた】
【彼が隣に座っても、充分余裕があるほどだ】

【この猫少女、妙ななりをしているが、手品を操るようだ】
945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 20:07:34.95 ID:Osc2nw67o
>>942
【勢いを味方につけた右拳、青年はすんでの所で顔を逸らし】
【後方へ下がって、ある程度の距離を取る―― 】

【 ――…様子見程度の拳に、まぁこんな様な回避。】
【ナンバーズ≠フ力量としては、お粗末と感じるであろう其れ】


 ッ僕は、下っ端っスよ――…良かったっスね、遠慮要らずで――!



      プラネタリウム≠チ!




【声に数瞬遅れて、青年の上方に浮かんだ一つの★】
【黒い鉄板を星形にカットしたような其れは、縦幅50cm程、厚さは約1cm】


 いっけー、shoot!!


【宙の★を指差してから――… 前方の少女を思いっきり、指差せば】
【くるんくるんと、回転をつけて飛来する★】
【縦に、まるでノコギリ刃の様な回転……、速度はあまり、速くはない】
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/15(水) 20:14:58.65 ID:tqjNCNDV0
>>943

【下手なヤクザより、余程周囲を威圧する彼の風貌】
【現物を目の当たりにしてみると、思わず眸を鎖してしまったが】
【話しかけられれば、その雑句把覧さに驚いて】
【それに絆されて瞼を開けば、思ったよりも背が低い――】
【人物――クレプシドラは、温かい息を吐き出しながら立ち上がり】

そのとおり。容姿情報を先に伝えておいた甲斐があったなぁ
祭りの時期でも無ければ、僕も君も同じような格好の人を見つける事はないでしょ?
少なくとも、この界隈では――ねぇ

……うん、こんばんは。宜しくねぇ谷山さん
別に怪我なんかして無くても、君には座る権利があるさーぁ――。

【自分の口調や言葉のテンポが暢気なのは、自覚しているのだろう】
【唇歯とは無関係に動く身体は、急かされた風に立ち上がり】
【椅子を投げ出したまま、リュックサックを両手でよいしょと掴んだ】
【口をひとまず閉ざしたのは更にその後椅子に腰掛けた後であり――】


谷山さんは何か、頼んだのかい?
長い話にするつもりは無いけど――意外と、口って乾くんだよぉ。

【いきなり会話を始めるのも、無粋と思われたから】
【谷山が席に着くのを見計らって、他愛のない話を始めるだろう】
【或いは――ただ単に、彼の負担や歓楽を心配しているのかも知れず】
947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 20:16:16.79 ID:ovzfK33ko
>>945

吐かせる情報も無さそうなのが困るけどね……

(……刀よりは軽い、殴られるよりは軽い)
(その分、切れそうだね。素手で止めるのは無理そうだ)
(けど、一つだけ。発動にも時間が掛かる……)

【青年が叫んでから星が現れるまでの過程】
【現れたそれを観察し、少女は短時間で考察を行う】
【考察とは言うが、要は経験則。これまで見た何に似ているか、で】
【刃物の類に近い、と認識したのだろう】

【右足を地面に置いたまま、体を反転させる様にして】
【左半身を相手に向けつつ、左足を前方へ一歩進める】
【飛来してくる星に対し、左腕前腕、籠手の部分を振り上げて】
【星を上に弾きつつ、自分はその下をくぐり抜けるようにして防御を行う】

……成程ね、大きさ相応の重さくらいは有る、と
でも、これくらいならまだ別に……

【腕に幾らか響きはすれど、そう時間も置かずに回復する程度と見て】
【相手が後退した事で開いた距離を埋める為、更に左足を前にしてもう一歩の前進】
【今度は、靴の底が地面に擦れる、摺り足での一歩。重心の上下が無い、拳法等のそれに近い】


/夕飯食べてきます、然程時間は掛からないかと
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/15(水) 20:20:01.31 ID:kGn/o1AC0

【錆びた商店街】


【キィ】     【キィ】      ・・・・・・・・・・。


【不景気の影響を受けどこもかしこもシャッターの下りる商店街】
【そこにいまどき古い荷車を押している青年がいる】

【キィ】         【キィ】

【女の子と見間違えそうな美少年で】
【髪は銀髪、腰まで伸ばしており】
【草鞋に白い袴に水色の陣羽織を着た】
【なんとも時代錯誤な格好で】

【腰には刀を差していた】

・・・・・・・・・・・。

【荷車には包帯が巻かれた”何か”が乗っていた】
【その”何か”は”血”で染まっていた】

//再投下です
949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/15(水) 20:26:31.33 ID:M63yCOWSo
>>946
そりゃぁ、そんな目立つ格好してりゃぁな。
パッと見で分かる、少なくとも櫻≠ナも無い限り、な。

【はは、と笑いながら、そんな事をつぶやき】
【リュックサックをどかしながらの、相手のその言葉に、にぃ、と表情を緩める】
【そして、相手が席に着くと同じくらいに、谷山も椅子に座り込んだ】
【キビキビとしていながらも、あまり人を焦らせない、そんな独特の雰囲気を感じさせるだろうか】
【そして、相手の、その注文をしたか、との問に】

あ、そうだったな。
すいません店員さーん。

【そう言って、店員さんを呼びつつ、メニューを取り出して】

う、……。

【一瞬、ためらったが、思い切った様子で】

メロンソーダとチョコバナナパフェ、パフェは大のコーヒーゼリートッピングでお願いします。

【そう、メニューを頼んだ】
【丸で年頃のおなごの様な、スイーツ(笑)っぷりである】
【この見た目でありつつも、甘党。ギャップと言うには、あまり萌えないだろう】
【そして、思い切っての注文をして、少し嘆息をして、セシウスに眼帯に隠されていない左目をすっ、と向ける】

……なんつーか、こういうもん頼むと、似合わねーとか、良くからかわれるんだよなぁ。
まあ、自覚はしてるんだけどさ……、甘いもんって美味しいじゃん?

【言い訳じみたことを口にしているこの男、先程までの凛とした様子は何処に行ったのか】
【そして、思い出した様子でベルトポーチから名刺を取り出して、差し出す】

悪いな、作法だと両手なんだけど、容赦してくれ。
名前も分かっているだろうけど、一応な。

【名刺には、統一征斗会新聞部部長/編集長兼Justiceメンバーという肩書きと】
【谷山 基樹[タニヤマモトキ]という名、そして連絡先が書かれているだろう】
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [ saga]:2011/06/15(水) 20:29:02.81 ID:OdXu/hIy0
>>944

念力…?珍しい会話方法だなァオイ

俺ァ結構面倒くさがりだからどうでもいいけどよ、そういうの忌む奴も少なからずいるもんじゃねぇのか?

【とんとん、と何度か側頭部を左手で小突きつつ】
【相手の違和感などを比較的無視しながら】

【“面白い”】

【と、心の中でひそかに呟いた】

ほおォ…!?すげぇなアンタ!

マジで杖を渡してくれるたァ思ってはいなかったぜ、つか渡されるとも思ってなかったけどな

【相手が差し出した?杖を受け取る】
【重量感はそこそこあり、決して安物という訳では無さそうだ】

【少年は気に入ったようで、何度か杖で地面をこすったり振ったりしているうちに】
【相手が傘を開いて呼んでいることに気がついた】

【念力とはいえ、夢中になっていると聞こえなくなっている時もあるようだ】

あァ…?ああ、雨か

んー…もう濡れちまったしなァ…?まあこれ以上濡れたいわけでもねェし

そんじゃ、おじゃましますっと

【少年は拙い歩き方でゆっくりと少女の隣に座り込み】
【杖を石の建造物の横に立て掛け】

【“こするように右手の手甲をふき続けた”】

【どう見ても異質な右手の手甲だが】
【不思議と少年はそれに手慣れている、何かの枷のようにも見えた】
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 20:32:55.58 ID:Osc2nw67o
>>947
【★を弾いた所から、間合いを詰めるまで―― 】
【 ――…淀みの無い其の動きに、青年は少しばかり眉根を寄せた】


 (近接――… )
 ( ……、…流れ星じゃあ、心許無いっスね)


【両手をパーに。 ぐっ、と握り締めれば―― 】
【 ――、―指の間に3つ、薄い大きさ5cm程の★が挟まれていた】

【さながら猫の爪のように。両拳に装備された、計6つの★】



 ――…殴り合いは、苦手なんスけどね…ッ!!!



【鋭い凶器を湛えた拳で、腹部を狙い――】
【 ――…先ずは左拳で、突かんとする】


/はいな、ごゆっくりどうぞ!
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/15(水) 20:44:11.77 ID:qTSsGeaFo
>>950
“声が出ないんだよ、勘弁して欲しい”
“そりゃ僕だって普通に話せるならそのほうがいいけどさ…”

【唇を尖らせてみるのは、境遇への不満だろうか】
【気にしてはいるらしい】

“それは間に合わせに過ぎないよ、本格的なものが欲しければ専門家に頼むほうがいい”
“ただ簡単に腐食したりしないだけ。衝撃を続けて与えれば折れたりするかも”

【求められたから出しただけだと気負いなしに口にする】
【反射的にやったらしい、いよいよ変わった猫娘だ】
【だが、量販品よりいくらかマシでしかないそれを過信してはいけないと改めて警告】

“怪我してるのに雨に濡れるとか、被虐趣味でもあるんじゃないかと疑うよ”
“知り合いも出会う度にボロボロだったりするけど、君もその類なのかな?”

【濡れていた事実を気にしない少年を呆れ混じりにからかい、溜息】
【少しだけ気取った言葉遣いながら、瞼を閉じた糸目と口元は笑っていて】
【隣に座られることも、そんな彼の様子も、嫌そうではなく】

“…その手甲、なんだい? ただの装具にしては…変わってるね?”

【話題欲しさにか、なんとなく目に付いた手甲について尋ねてみる】
【外見のわかりやすい部分に突っ込みを入れるが、場合によっては地雷になりかねないけれど】
【猫はそれを恐れず、軽く触るような問い】

“ああ、ごめんね、名乗りもせずに”
“僕はブルーライン。住所不定の旅人、のようなものだよ”

【奇異な猫にも多少の常識はあるのか、少し恥じ入るように名乗る】
【いろいろ突っ込みどころはあったけど、口調=念に混ざり物はなかった】
953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/15(水) 20:45:06.27 ID:tqjNCNDV0
>>949

まあ、これは僕の普段着なんだけどねぇ
腰が締まるし、けっこう涼しい。着てみると病みつきに――


 ―――、――っっえぇっ………!?


【少女よりは少年に近い、あどけないハスキーボイスは】
【あまりの出来事に。性別の概念を廃した素っ頓狂な裏声に変わる】
【声のギャップは好印象だったが、此処までは――】
【無礼されど克明に表現すると、「望んでいなかった」わけだ】


【数秒後。改めて周囲を顧みると、店員は自分の方に呆れている】
【ここが公共の場である事を思い出させる為、軽く頬を叩いて自省した】
【ばつが悪そうにウェイターを見上げ、「僕は大丈夫ですよぉ」と、】
【含みを持たせて告げると、再び谷山の方へと顔を向ける】

 【――此方については恥ずかしいのはお互い様だ】
 【開き直ったような淡い笑みが、少しばかり鬱陶しい】

……うん、そうだね
甘いものは脳の正常な運動のためにも必要だ、で――

統一征斗会新聞部部長……やっぱり、ねぇ
実を言うと僕は、きみの「その側面」に期待しているんだ
自己紹介が終わったら、そろそろ話そうか

【苦手な話題である「性(ジェンダー)」の関わるものを、さらりと横に置き】
【きょうの主題への導入を述べつ、彼は左手だけを差し出し】
【名刺を受け取ると胸の高さまで戻し、「よろしくお願いしまぁす」と軽く頭を下げる】
【腕の本数を除けば、それは本式の方法に類似した】

使う機会が余り無いけれど、僕も名刺は持ってるんだぁ。
どこかなっ、と―――あ、ここか。

ちょっと……そちらさんの後だと恥ずかしいような名刺だけど、ねぇ

【そしてクレプシドラ。懐に己の右手を潜り込ませると】
【忍ばせていた自身の名刺を取り出し、小さな身を乗り出し両手で渡そうと試みる】

【名前と「対機関連合所属」の文言だけが、飾り無く刻まれていた】
【確かに――谷山と比べると、些か肩書きは軽いが】
954 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 20:45:52.28 ID:ovzfK33ko
>>951

(虎爪……深さよりも出血が怖い)
(だけどあの手の武器は……握りが弱いと自分の手が危ない)

……試してみるのも有りかもね!

【相手の拳が自分に届く、十分に近接格闘の間合いと言える位置】
【リーチの差で先に相手が攻撃してくる、そればかりはどうにもならず】
【この間合いでの一手目は、防御か回避に限られる】

【右手を左肩の手前まで持ち上げ、そこから右脇腹まで落す様に】
【右腕全体で払い=A相手の拳を体の外側へと押しやる】
【それによって、拳の到達地点を、腹部ではなく脇腹へと逸らし】
【星の刃が、衣服とその下の筋肉に、縦に三つ並んだ傷を刻みこむ】

(避け切れないにしても、完全に刺さるのは御免だし、ね)
(先に潰してしまう方が良い、かな?いや、思い付いた通りに行こう)

【右腕を、傷を負った脇腹を庇う様に引き戻しつつ】
【籠手の、左手の甲の部分で、相手の右拳を裏拳気味に殴りつけようとする】
【目的は、拳を砕く事では無く、相手が握った星を無理に押し込む事】
【内部に握りが存在するメリケンサックとは、おそらく形状が違うだろうと推測して】
【相手の武器で相手の拳を傷つけよう、という目論見だ】
955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/15(水) 20:55:23.57 ID:kGn/o1AC0
【錆びた商店街】


【キィ】     【キィ】      ・・・・・・・・・・。


【不景気の影響を受けどこもかしこもシャッターの下りる商店街】
【そこにいまどき古い荷車を押している青年がいる】

【キィ】         【キィ】

【女の子と見間違えそうな美少年で】
【髪は銀髪、腰まで伸ばしており】
【草鞋に白い袴に水色の陣羽織を着た】
【なんとも時代錯誤な格好で】

【腰には刀を差していた】

・・・・・・・・・・・。

【荷車には包帯が巻かれた”何か”が乗っていた】
【その”何か”は”血”で染まっていた】

//再投下です
956 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/15(水) 20:56:33.81 ID:M63yCOWSo
>>953
【店員は、苦笑を浮かべながら、下がっていって】
【相手が恥ずかしいのを見て、敢えて触れないことで、此方のダメージも少なくしようとして】
【そして、フォローが入りつつの相手の言葉に、少し感謝を含む息を吐いた】

ま、第一線から引いて半年以上。
まあ、それでもカメラは常に持ち歩いているけどな。

そっちの期待に答えられることを、此方も期待しておこうかね。

【名刺を渡した後、来たメロンソーダに軽く口を付け、ストローで緑色の炭酸を啜る】
【口を湿らせる程度に、炭酸を嚥下した後、セシウスの方を向き】
【差し出された名刺を、隻腕の右腕を伸ばし此方も本式に則った動きで其れを受け取った】
【そして、セシウスの、その言葉に穏やかな表情と声色で】

なぁに、役職とか肩書きは、結局おまけだろうに。
まあ、この手の肩書きは、結構便利だったりするけど、それだけ、さ。

【先日、Justiceの者との会話で、必要があれば躊躇いなくJusticeを止めるとまで言った谷山】
【肩書きの類いには拘りや価値を殆ど抱かない。唯一誇りを持つのは、ジャーナリスト≠ニいう肩書きだ】
【谷山はもう一口メロンソーダを口に含むと、気を撮り直した様子で言う】

んじゃ、さっそく本題に入っていこうか――つっても、俺はなんにも知らねーからな、話題提供よろしく。

【にっ、と緊張感を抱かせない様子ながらも、真面目な様子に態度をシフトさせた】
957 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/15(水) 20:58:54.68 ID:tqjNCNDV0
// http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1308139016/
//代理で次スレであります
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 21:02:43.22 ID:Osc2nw67o
>>954
【少女の目論見――… 響く、金属同士の衝突音】

【右拳への攻撃は、彼女の狙い通りに★を押し込む結果となるだろうが】
【果たして、この青年は……、自身の武器が諸刃であると、気付いていたのか?】



 ……、…痛ぁぁああッ、ッスぅぅー!!!



【 ――…まぁ、答えはNOである】
【喰い込んだ★、鮮血が拳を彩って――… 】
【指間に触れていたのが谷の部分で無かったなら――、そのまま指を裂いていただろう】

【 ――★は離さず、籠手から右拳を素早く退くと】


 ッやっぱ、遠距離に路線戻しで――

   
    
     シューティングスター<b!!!



【両手の6つの★を、手裏剣の様に少女へ飛ばす】
【 ――…速度に優れるが、一つ一つが酷く小さい。威力も然程は無いだろう】
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/15(水) 21:04:41.28 ID:FSZ3mPuWo
【公園】 【の、ブランコ】

【錆びた鉄鎖が軋んで、ゆっくりとした、独特のリズムを刻む】
【揺らしているのは、闇の中幽かに浮かぶ人影】 【一人の少女】

・・・・・・本当に。良かったのかな・・・・・・。

 【その体躯は小学生の様で、紅緋色の大きな瞳に、あどけない顔立ち】
 【黒いブレザーの制服と、羽織った墨色の外套が。顔だけを残し、その白い肌を全て覆い隠していて】
 【黒く長く艶やかな髪に一点、紅い薔薇の装飾が】【文字通り異色を放っている】

 【肩には、黒猫。真紅の瞳を携えた、闇色の子猫が乗っている】
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/15(水) 21:05:46.83 ID:OdXu/hIy0
>>953

おっと…それは済まないことをしたなァ…

悪かった、只気になっただけなんだよ

【少し声色が下がり、同じように頭を垂らして謝る】
【しかし、だからと言って念力とは…とも思ってはいるが】

―――別に濡れたかったわけじゃァねェし…

ただ、ただめんどくさいだけだよ、傘を差さなくてもこの体は“風邪なんか引かない”からな

雨は……むしろ嫌いでもないしな

【少々自虐的に、ぷらす何かを思い出すように空を向く】
【曇天によって包まれた大雨の中、左手を精一杯伸ばす】

【雨露が指をつたわり、腕からこぼれおちるのをじっと見つめていたが】
【不意に少女の方をちらりと見て、にぃっと笑う】

知りたいかァ?なら教えてやるよ

これはな、“魔力を放出しないための遮断機”さ、今外して見せてやらァ

【少年は器用に左手で右手の手甲を外す】
【ガコンッ、と奇妙な音とともに手甲が外れ、彼の右手が顕わになる】

【普通の腕であった、】

【特に目立った怪我があるわけではなく、比較的細みの少年の腕】
【唯一つ違うところを上げるとするならば】

【手の甲の部分に緑色の石が埋め込まれており】
【そこから無尽蔵に濃密な魔力が噴き出し続けていた事であろうか】

―――…すごいだろ?これが俺の“異質”

能力の基礎だ、見せてほしいか?

【自慢げに少女の方をじっと見つめていたが】
【突然思い出したように慌てふためき、笑いながら自己紹介をする】

っっとぉ!俺の名前を言うのを忘れてたなァ!

俺の名ァ、ヴァーデッド、ヴァ―デッド・劫火・ニコラスだ

異様な名前だろ?ヴァ―デッドでいいよ、ブルーライン

【にこりと笑い、照れるように右手で頭を掻く】
【ほおを軽く桜色に染めつつ、ゆっくりと座り込んだ】
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/15(水) 21:10:50.33 ID:kGn/o1AC0
>>959


【キィ】     【キィ】      ・・・・・・・・・・。

【そこにいまどき古い荷車を押している青年がいる】

【キィ】         【キィ】

【女の子と見間違えそうな美少年で】
【髪は銀髪、腰まで伸ばしており】
【草鞋に白い袴に水色の陣羽織を着た】
【なんとも時代錯誤な格好で】

【腰には刀を差していた】

そこの童、すこし尋ねたいことがあるのだが。

【荷車には包帯が巻かれた”何か”が乗っていた】
【その”何か”は”血”で染まっていた】

【少女が見たら悲鳴を上げそうなものを乗せている青年は】
【静かに、話しかける】
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/15(水) 21:11:54.75 ID:cTQkj0yo0
【水の国/人通りの比較的少ない、街中】

【ガシリ、ガシリ。そんなぎこちない脚音をたてて】
【血の気の無い右手に掴むポスターの束を持ちながら寡黙に動く、其れが居た】

【其の片腕を漆黒ローブに仕舞っている風の其れより「銀色の髑髏と眼窩に宿る赤い眼」の其の顔が印象強い】
【そんな異形は、何やら壁の方向へと目を配っていて。眼を顰めるふり≠、していた】

(矢張り廃っている……又、変えなければな)

【徐々に歩の速度を緩め、脚を止めると壁の方向に向く】
【ある一定の間隔で壁に貼られていたポスター用紙の何枚かは、破れているポスターから始まり】
【茶色がかったポスター。血糊の付いたポスター迄に至っていた】

【ポスターの内容は同じであっても時代によって、廃り、変わるのだろう】
【然し、今この場で貼り直された新しいポスターを貼る者が居る限りは、其れは永遠に変わらない】

【此の行動の捉え方は、多岐に渡る。只、異形はポスターを新調する事にしたという事である】

【壁に貼られるポスターの中で状態が好いポスターが僅かながらに在った】
【然し、其れであっても読み取れる文字は「青義同盟」の四文字であろう】
【其のたった四文字について訊くも、咎めるも、襲うも、或いは無視するも。……最早個人の自由である】
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 21:14:59.88 ID:ovzfK33ko
>>958

(……まさかここまで思った通りに行くとは)

【少女からしても、ここまで自分の予想通りに展開が進むとは思ってもおらず】
【相手が上げる叫びに、内心で幾らか溜息を零す】

【が、実質的なダメージはまだ与えていない。自分自身は斬りつけられた】
【ここだけ見れば不利は自分だと、自分に言い聞かせて】

……この距離なら、逃がさないよ

【相手が後退しなかった事を幸いと、一度右足を引き付けて】
【左足を鞭のようにしならせ、相手の右膝の外へ、下段の回し蹴りを放つ】
【靴の甲を使っての、内部まで響かせる為の重い蹴り】
【これ以降の逃げ脚を削いで、攻撃の命中率を上げる為だ】


(けど……この距離≠ネんだよねぇ)
(……右は捨てよう)

【近距離という条件は平等だ】
【相手が放ったのが飛び道具だろうが、それは直ぐ近くから襲ってくる】
【普段の様に、十分に見て回避という行動は中々難しい】

【右腕を右脇腹の前に置き、左手は額の前に構えて】
【少女は、上体全てを動かす様にして、飛来する星の回避を狙う】
【一つ、二つ、三つ、回避し叩き落とし】
【残り三つの内、一つは右腕を、二つは胸から右肩に掛けての部分に受けた】
【衣服の上から刺さったが為に、深く貫通した訳ではないが】

………ちっ……やっぱりこっちは避けられないか……

【傷が増えれば、出血量も増える。威力の低さが幸いか】
【削り切られる前に仕留めようと、左手の拳を強く握りしめた】
964 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/15(水) 21:15:48.06 ID:heLQzAzfo
>>939

…薬味ってのは香りと見た目程度の物っすよ、つまり食欲がそそられる事に意味があって――――

――あうあうあう、食べろって言うんすねー…ここは好感度上げるポイントっすよ?
バッドエンド′}えて唐突に刺されても知らないっすよ?

【グダグダと意味不明な言葉を並べながら、渋々、食べる。】
【食べない事は無いのだが、度々横に除けている。好きじゃない≠ナはなく、嫌い≠フ方が正しい様な気がする。】

――――ま、仕方が無いとは思うんすけどね。色々と。

…そう思われる≠フも、こうなる≠フも。

【――ずぞー。溜め息を一つ。お茶を飲んでもう一息。】

…まあ、これはもういいっすね。
ある日突然、あなたに12人もの○竹ができたらどうしますか?≠ニか言われてもどうもしないっすよねー。

――あ、アレはお兄ちゃん≠チすか。まあ別に良いっすけど。

【――ずぞぞぞぞぞぞぞ。何かを諦めた、そんな様子。先程から意味不明な発言が続く。】


…正義≠チて言葉を使い続けるなら、多分また会うっすよ。

いやー、何度もエンカウント出来るなんて、幸運っすねー。
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/15(水) 21:18:12.88 ID:qTSsGeaFo
>>960
【見た目に似合わぬ、ちょっとしおらしい反応】
【猫は尖らせた唇を戻して、少し意地悪な笑みを浮かべた】

“気にしないでよ、今はこれのほうが、イメージ伝達しやすくて楽だなとか思ってるんだ”

【喋るより楽だし、なんて、阿呆な事をのたまう】
【気にしてはいないし、むしろからかい返すような論調】

“風邪よりも傷の悪化が怖いと思うんだけど…そっか、面白い体質だね”
“…この雨が、悩みも何もかも洗い流してくれると、いいんだけど”

【傘越しに空を見上げる猫】
【傘ではなく、その先を、ずっとずっと遠い場所を見るような蒼い目は儚げ】
【何か思う所があるらしいけれど、すぐさま打ち消す】

【手甲の下、埋め込まれた魔石】

【濃厚な魔翌力がその価値、というか、存在意義の強さを主張しているのがわかる】
【眉をひそめて、少しだけ近づいて魔石を観察する。二つの蒼い目が輝き、魔的に解析しようとするようでもあった】

“…これはすごいな、かなり濃いぞ”
“強力すぎて君が自壊しないかどうかが心配だけど…”

【怪我人にそんなことをさせるのも、と一瞬躊躇いはしたけれど】
【目に滲むは好奇心。見せてもらえるなら見たい、と目が物語っていて】

“…うん、見たい。すごく見たい”

【自分の感情には素直な猫だった】

“よろしく、ヴァーデット”
“名は体を現すというけれど…強い熱を感じる、いい名前だと思うよ”

【異様だと自分で感じているのはわかるけれど】
【その豊かな感情や服装、魔石の吐き出す力の性質を総合して、蒼い猫はその名を褒めた】
【心からの気持ちを込めて、はにかむように笑い返した】
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/15(水) 21:19:07.69 ID:FSZ3mPuWo
>>961

・・・・・・・・・・・・

【呆けたように虚空の一点を見続けていて、一度は少年の声を聞き逃してしまうも】
【乾いた荷車の車輪の音が、彼女をこの世界へ引き戻した】

・・・・・・あっ、はい、なんでしょう?

【慌てて、少年に用事を聞き直す】
【辺りが暗かった為に、その荷車の中身までは確認できなかったが】
【腰の刀が視界に入れば、警戒心を抱かない訳では無かった】

(へんな、格好ですねぇ・・・・・・。)

【黒猫だけが、その"何か"から目を離さなかった】
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/15(水) 21:19:25.59 ID:tqjNCNDV0
>>956

おまけ、かぁ……。。
とは言えきみならば、ただの虚仮威しでも無いんだろう?
僕、見たのさ。きみの管理してるニュースサイト、
あんな大掛かりなものを運営しているんだから、凄いものだよねぇ……

【ポップな笑みは消えないが、ほんの僅かに翳る】
【彼にとっては。周囲に「認められる」ことが重要であり】
【役職や肩書きは、その一種のバロメータにもなると考えていたから】
【打算的とも言える発言には、少し思うところが有るらしく――】

【だが。そんな思考はすぐに失せ、クレプシドラの口は別のことを紡ぎ出した】
【――世辞というわけでは、無いだろう】

うん、そうだねぇ
そろそろ本題に入らないと、コーヒーが冷めてしまうよ

【生まれながら微睡んだような眸を、緊張感を伴い瞬かせた】
【自分の言葉を証明でもするのか、マグカップの中身を喉に流し込むと】
【それが円卓を叩く音を皮切りに――クレプシドラは語り出す】

……つい先日、昼の国が完全に機関の支配下に入った事は知っているよねぇ?
更にそれ以前、僕が「連合」に入る前にも、街規模で何度かそう云う事はあった
「ブレイザーシティ」に、「ルビーシャ」――他にも、あるのかなぁ

これらに関してログを漁る限りだと“組織間”では、能く連絡が出来ているんだ
実際に、決戦があったと思われる日には書き込み数が大きく増えているし……会合もあったらしいね

ただ、僕たちは何時だって後手に回っている!
向こう側が動く前に街を支配してやる!なんてなったら、本末転倒なのだけど
仕方ないのかも知れない、けれども――

それでも、出来ることが有るんじゃないかと思ったんだぁ
カノッサ機関にできて、僕達がやった事がなくて、でもやろうと思えば出来る事

――「新聞部」所属の、谷山さんに尋ねるよぉ
それって、何だと思うかなあ?

【長台詞を垂れる時も、その長閑なペースに変わりは無いが】
【乱れる事無く据えられた視線には、やはりと言うべきか鋭い光が灯る】
【それでも。言葉をひと通り束ね終えると、不安にも思うのか】
【柔和らしい少年の双眸は、平行から僅かに転倒したが】

 【――例えば、かの「ガルニエ」は】
 【昼の国を襲撃する直前に、何を利用して宣戦布告しただろうか?】

【されど。その眸が、根本から逸らされることはなく――】
【じっと、谷山の言葉を待ち続けてゐた】

968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 21:26:41.03 ID:Osc2nw67o
>>963
【 ――至近距離。勿論それは、自身にだけ有利に働く筈は無く。】
【下段の回し蹴り、重みのあるその一撃を――… 】

【 ……、…退く間もなく、軸足に嫌と云う程喰らって】


 ッうぁ――…!!



【ぐらり、青年の体が揺らいだ】
【★の命中を確かめる間も、拳を握りしめた少女を警戒する間も――、ない】

【大きな一撃を放つなら――…、ここに絶好の隙が、在る】




  ――----ざり、




【そして――…二人に近づく、靴音】
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/15(水) 21:31:10.79 ID:kGn/o1AC0
>>966

【黒猫の目線に気づきほんの少し目を向けるが、すぐに少女の方へ戻す】

・・・御主、火種を持ってはおらぬか。

”この者”を弔おうと思うのだが・・・火種を持ち合わせておらぬでな。

【そういいながら荷車に乗った”ソレ”に目を向ける】
【弔うと言った】
【ならばソレは、”人”だということが容易に想像できるだろう】
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/15(水) 21:33:30.21 ID:OdXu/hIy0
>>965
壊れねェよ、てかこれは“壊れる”とか“暴走する”とかの次元を超えたンだよ

もうこれは“俺”なんだ、外せばたぶん死ぬし

―――これのせいで未だにこの外見なんだと思うしな

【少年は自分自身を深く見つめる】
【未だ12〜14歳程度にしか見えない幼さが窺える少年、確かに少し若すぎるようにも見える】

よォし、じゃあ見てろよォ!?

『焔』ァ!!

【少年が右手を上に掲げ、何かを叫んだ】
【突然右手が光に包まれていく】

【―――光が消えたと思ッた瞬間、少年の右腕が異形と化していた】

【紅色の逆鱗が右手中に包まれ、巨大な獣の腕のようになっていた】
【肩には大きめの空洞が存在しており、恐らく何かを噴出するためにあるのだろうか】

どうだ?驚いたか?

実はもっともっとスゲエ能力は一杯あるんだけどよ―――――――

【少年は長々と自分自身の能力について語り続ける】
【眼を光らせ、にこやかな表情で大量の自慢を吐き出すように】

―――――ってなわけだよ、どうだ?凄いだろ?

【ある程度話し切ったのち、ブルーラインの方向を向き】
【きらきらと光る視線を向ける】

お前の能力はどんなんなんだ?あの手品も能力の一種なのかァ?

さっき魔力が云々って聞こえたから、お前も何か使えるンだよな?

【今度は一転して興味的な質問】
【次はお前だろ?と言っているようだった】
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 21:34:49.81 ID:ovzfK33ko
>>968

(……刃物で削って出血多量を狙う敵、その後に追加でもう一人)
(デジャヴ……なんて思うより前に前例思い出せるのが腹が立つ……)

………ああもう嫌な事を思い出させてくれて……!

【蹴りを放った左足を、引き戻さずその場に降ろす】
【そして体重を左足に移せば、身体は前に進んで踏み込みの完成】
【体に乗った勢いを止めぬまま、上体を前方に折り畳んで】

……かっ!

【身長差を利用し、身体が起き上がる勢いを利用しての、左アッパー】
【相手の顎の先を真上へ跳ね上げる軌道で放つ】
【この攻撃後、少女は一度後方へと跳躍し、間合いを開けるだろう】


与しやすい相手……だったけど
まさか今回まで、おまけ付けて2個1セットだったりしないよね?

……勿体ぶって無いで、顔を見せるなりなんなりすれば良いよ

【そして、靴音の主と戦っている相手、両方を同時に視界に収められる位置へ】
【サイドステップを使い、縁を描くようにして移動する】
972 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/15(水) 21:35:11.16 ID:M63yCOWSo
>>967
あんなもん、設備用意してこまめに運営すりゃある程度はアクセス稼げるさ。
後は日々世の中にアンテナ張っとくくらいだしな。
まあ、褒めてもらうのは満更じゃない、一応ありがとう、と言わせてもらう。

【なんとなく、その言葉に陰を感じたのか、眉根を潜めて】
【恐らく、コレは価値観の違い、なかなか分かり合うのは難しい】
【己の目的のためになら打算はしても己のためには打算をしない主義だった】

【そして、相手がコーヒーを啜り、語り始めたのを、目を細め】
【腕を組もうとしたが出来なかったためテーブルに手を置き、聞く】

【全てを聴き終えるまで、一言も発さず、只黙を守り続けた】
【最後に、セシウスから掛けられた、問に一瞬の間を於いて】
【鋭く輝く色素の抜けた白銀をセシウスの目に合わせるように見開き、口を開く】


――――プロパガンダ、宣伝か。


【結論。Justiceや対機関連合は、宣伝行為のようなことを全くしていない】

なんとなく、な――俺も思っていた。
相手の動く前に、此方が動ければいい、防衛ではなく、迎撃≠するべきだ、ともな。

さて、どうするべきか。新聞じゃ、速さ≠ェ足りない、日刊だしな、ウチのは。

ということは、メディア関連部会に議題上げることになりそうだな。
まあ、なんだ、いざとなりゃウチの会長に頼めば、なんとかなる、と思うぞ。

【内容を理解した上で、こちらから協力を申し出た】
【相手としては、展開の速さはうれしいものだろうか】
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/15(水) 21:39:02.29 ID:FSZ3mPuWo
>>969

この者・・・・・・って、もしかして・・・・・・

【冷たい、予感がした。目を凝らして、荷車の中をのぞき見る】
【白い包帯から滲む、純白を掻き消す】 【紅――――】

人間・・・・・・ですか・・・・・・?

【驚いて、ブランコから立ち上がろうと思った】
【弔うと。ならば、"この者"は既に死んでいるのだろう】
【少年が刀で切り殺したのか、死んでいたのを見つけたのか】
【救助したが間に合わなかったのかもしれないけど、そんな事わかりようもない】

・・・・・・火、くらいなら、あります。
そのかわり、その人の事・・・・・・ちょっとだけ、教えてくれませんか・・・?

【好奇心か、と問われれば、そうであったのかもしれない】
【だが、彼女は彼女の"正義"の為に―――それを聞かなくてはならなかった】
【心に迷いは、未だあるけれど。】
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/15(水) 21:49:28.29 ID:qTSsGeaFo
>>970
(“同化しているのか…? 長期にわたって埋め込まれていたか…多分、あのぐらいの年齢で…”)

【内心そんなことを考えながら、猫は相手の様子を見ている】

“まあ、僕も見た目どおりの歳じゃないけどね”

【クスクスと、何が面白いのか含み笑いを浮かべた】
【この少女も、人間換算なら15・6程度には見えるのだが、どこかちぐはぐな印象を与えるやもしれず】
【本人は言わないが、肉体の年齢だけなら更に乖離していたりする】

“ほぅ、自己改造型の能力かな”
“腕力の強化に、その赤色を信用するなら熱とか、そんな感じか”
“確かに強力そうな能力だ”

【変形には、小さな歓声】
【目に見える情報からさわりだけでも解析して、頷いている】
【派手な驚愕を期待したなら肩透かしを食らうかもしれないが、表情は真剣そのものだったりする】

“なるほど、それだけの力があれば確かに闘いに生かさないわけにはいかないね”
“…手品は、趣味みたいなものさ。おまけだよ”

【表情を輝かせる彼に習うように、自分も愉しげに笑い、立ち上がる】
【傘は畳まれて、防波堤に寝かされた。雨に濡れて薄い布地が透ける…かと、思われたが】

【布に張り付く前に、蒸発している】
【それを証明するように、猫の周囲を球状に赤く薄い膜が張られていて、雨がそれに触れると気体へと変わる】

【熱量による結界だ】


“僕は、魔法使いだよ”
“例えば熱量を操作して、短時間だけ雨を弾き飛ばすとかね”


【肩書きらしきそんな言葉を、誇らしげに呟いて】
【猫は畳まれた傘を拾い上げ、右腕に一瞬蒼い光の線を走らせる】

【すると傘が瞬間的に発光し、形を変える】
【全長は猫少女の身長程度、細身で取り回しに優れたような、青褪めた槍に】

“攻撃翌力は低めだけど、器用に対応できるのが売りさ”

【ウィンクをかまして、槍を担ぐ】
【両腕を廻して肩に乗せた状態で固定する姿は、軽々しくも自信に満ちている】
【見た目はともかく、振る舞いは戦い慣れを感じさせるものだった】
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/15(水) 21:51:24.51 ID:kGn/o1AC0
>>973

【少女の、警戒を解こうと思ってか、少年はとりあえず話す】

・・・・教えろ、と言われても、拙者はこの者のことは一切知らぬ。
拙者はこの者に”呼ばれ”、なにやら結界のようなものに入っていた、

だがそのときにはすでに血を流していた。

「失敗した」、と、死ぬ間際にそう言っておったが・・・。

【語る少年の声は、物静かで無表情であった】
【感情の起伏が乏しいのかもしれない】


//すいません風呂はいって来ます
976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/15(水) 21:55:18.21 ID:tqjNCNDV0
>>972

………ありがとう、谷山さん

【思ったよりも、すんなりと話が運んでくれた】
【それだけで。十分、この謝辞を使うに値する――】
【名刺交換の際より深く、セシウスは腰を折り曲げた】

【――持ち上がった髪の毛の裏側に、丸い焦げ跡のような物が見えただろうか】
【俗的に「根性焼き」と言われるそれに近い、煙草の吸口の径ほどの痣】
【だが彼は、それについては特に言及しようとはせず】

必ずしも、「宣伝」には限らないさ
例えば――予測されうるテロの情報や、「哲学者の卵」の破壊手段のこと
各国の最新の情勢、ただのジャーナリストが踏み入れない危険地帯について
こう言うのはデリケートな情報だから、下手な公開は墓穴を掘ることになる、でも……

暗い話だけじゃなく――もっと、色々な風物も扱えるかもねぇ
能力者というのは、探検家としての才能でもあるからさぁ

【情報は強力な武器だが、両刃の剣でもあろう】
【敵が天下のカノッサともなれば、尚の事扱いには留意すべきだ】
【――そんな事を、多少の俯き加減で述べはすれど】
【綻んだ頬に浮かぶ喜色は、とても隠せそうには無かった】

……とは言え、これは僕達だけで決められる事ではないよねぇ
「組織」を巻き込むことを、半分以上確定事項にしなければ始まらない
このあたりは。少しぼかしつつ、重太郎君にも言ってるんだけどぉ

だからこそ、今の時期に会いたいと思ったんだ
近いうちに――連合、そして正義組織の会議があるでしょ?
僕は、きみにも来てほしいなぁ、なんて考えるのさ
この話題を建議できるのは――やはり、本職である谷山基樹なのでは、とねぇ……。

【そして。その気ならば電話口でも片付きそうな話を】
【敢えて直接の面会に持ち込んだ理由。予測は難しくない其れを告げる】
【言葉をひとたび区切ると、彼は文字通り一息ついて】
【ぐ、―――と。事前に砂糖だくにしていた珈琲を、半分ほどまで呷った】
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 21:55:26.19 ID:Osc2nw67o
>>971
【踏み込みからの流れるような、その攻撃】
【 ――…軸足を折られた青年に、回避出来得るものでは無く】
【少女の左アッパーも、それはそれは入りやすい事だっただろう――… 】


 ―――……、…


【軽く吹っ飛んだ後、どしゃり、と倒れ込んだ青年】
【 ……その位置は、丁度二人に歩み寄っていた男の足元】




 「相変わらず弱えなぁ――…、星屑野郎」




【その男の姿は、先ず長躯に大鎌を担いでおり】
【長い銀髪に暗い赤の瞳、首元にはφのモチーフ】

【 ――纏うロングコートは、機関員の証で】


 ウェスカ、せん…ぱ――…。この、子が、端末…ほしい、って――


 「…――ほぉ。それでスターダスト君、
 まさか負けて端末盗られて其処に伸びている訳では無いだろう?」


 ――盗られて、無いっス…だって、家に、忘れて…来て―――うぐぇっ!?


【鋭い蹴りが、倒れ込んだ青年―――、スターダストの腹部へ。】
【続けて数回蹴りを入れながら、片手間のように――… 】
【 …ウェスカと呼ばれた男は、暗い赤の瞳で少女を見遣って】



 ――…お前、最近機関員と戦ったか?



【そんな事を、問うた】
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/15(水) 22:01:08.96 ID:FSZ3mPuWo
>>975

呼ばれて・・・・・・? 

【とりあえず、少年が殺したのではと言う疑念は晴れた】
【ただ、その死に方にはどうにも腑に落ちないものがある】

【彼女は、魔術に明るい方では無かったが】
【その憧れは人一倍強いもので、付け焼刃とはいえ知識量はあった筈】
【結界、呼ばれた、時代錯誤、失敗、血、死】
【無造作に散らばる知識の中を、探して捜して彷徨い求めて】
【脳裏に浮かんだ、一つの仮定】
                   (もしかして)

( ―――― 召喚魔術 ―――― !! )


もしかして、貴方は・・・・・・ この世界の人間では無い――――― ?


/いってらっしゃいなのです
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 22:02:05.40 ID:ovzfK33ko
>>977

……攻撃の軌道は単調、威力が有っても速さが無い
速さが有る方は、数をよっぽど重ねないと相手を倒せない……って所かな
運良く持ってる能力頼り……番号が無い訳だね

……で、そっちのは?或る程度の立場だと有り難いんだけど
ナンバーズだったら、もう少し強いんだよね?

【軽く息を吸い込んで、ふ、と纏めて吐き出して】
【激しく動いた事で乱れた呼吸を整えにかかる】
【会話を続けている間に回復出来ればそれで良い、その程度のペースで】
【倒した相手への敬意は無く、新しい敵への警戒ばかり強める】

んー?私の顔の報告でも入ってたー?
戦ったよ、攻め込まれたからね。で、それがどうかした?

……それ、要らないなら置いていってくれない?夕飯にしたいし

【自分の戦闘に関して問われた時は、然程驚きはしない】
【情報網が有るのなら、あの時の二人の内の、逃げられた方】
【それが報告をしているというのも、有り得る話だからだ】
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/15(水) 22:02:29.42 ID:OdXu/hIy0
>>974

おまけ?なんだそりゃ…っ!?

【相手が傘を畳み、雨の中に自ら入ろうとするのを見て】
【何をやっているんだろうと思い、自身の巨大な右手で雨を遮断している時】

【相手の“それ”を見る】
【凄い、その一言に尽きる】
【少年の技の中にも同じような技があるが、こんなにも長い間は不可能である】
【また、こんなに安定しているわけでもない】

【見ているうちに蒼い槍が彼女の手の内に存在しており】
【驚愕した表情でそれを見続けていた】

魔法ォ使い…!カノッサか?

まあいいか、いやしかし珍しいもンを見たな、いやびっくりした

【その顔が次第にニヤけていき、高笑いに変わる】

曲芸じゃなくて実戦用だが、俺にも雨宿りっぽく使える技はあるんだぜ?

【そういうと、少年の右手は先程の元の右手に変わっており】
【少年の背中には、紅色に染まった巨大な双翼が存在していた】

当然、飛べるし浮けるし駆けれるぜ?

【少年は翼を自身の頭の上にかぶせるように動かし】
【雨を完全にシャットアウトした】

【はっきりいってばかばかしい異様さである】
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/15(水) 22:03:39.31 ID:nA+FIPRSO
【路地裏で、鼠は笑う】
【燃えるように赤い瞳を持ち、後述の鼠耳が飛び出すように穴が空いた、黒に赤の魔術的な紋様が描かれた、袖が振り袖のフード付きローブと、白いドロワースという服装の少女が、さも可笑しそうに、然し声は張り上げに、笑っている。】

…クスッ――……ひ、ハハ――

【自慢の白い大きな鼠耳、鼠尻尾に、まるでランタンのように火が点いていて。肌は色白、フードから飛び出す髪も白――】

【不気味、とも言える。そんな姿だ。】
【人外である事は、確定だろう。振り袖のせいで、或いはお蔭で、腕は見えない。足は平常だが――耳と尾が、彼女が隠す気もなく異端児である事を物語る。】


【彼女の視線の先を見れば、餌がある。】
【餌――それは、カノッサ機関の制服を着こなす、多種多様な方々だ。正義の犬も悪の魚も浮足立つ、一般社会からは浮いた光景。】

【多種多様な、と書いたが――制服以外に一つ、外見的特徴が有る。】
【皆、燃えている。熱血とかでは無く、炎上である――】


【街灯で照らされた夜の裏で、火葬で照らされた夜も有る。】
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/15(水) 22:10:18.26 ID:M63yCOWSo
>>976
なァに、気にすんな、調度良かった≠セけ、さ。
動こうにも、良い機会が見当たらなかったからな、丁度いい頃合いだった。

【頭を下げられたりするのには、慣れていないのかくすぐったそうな反応を返して】
【しかし、その言葉には、穏やかな色が含まれているのが、聞いていて分かるはずだ】

そうだな……ぶっちゃけて言おう、俺のデータベースにも非公開情報は有る。
一応、段階分けで情報は後悔しているけどな、一般枠と正義組織枠で。

【自分のデータベースのコンテンツの説明をしつつ、どうするべきか、思考を纏めていき】

……、あ、ちょっとまて、今思い浮かんだ。
ウチの放送局は、テレビ局とラジオ局に提携しているんだ。
だから、ちょっとばかし、緊急放送を入れるだけのコネはある。

突然の、襲撃に避難勧告を出すには、良い方法じゃないか。

【提案しつつ、他のセシウスの言葉を脳内で吟味していき】

……卵≠フ破壊手段、か。

【その呟きは、何処か張り詰めた気配を持ち合わせていた】
【何気ない呟きに混ざる。ぴん、と緊張したその気配に、セシウスは気づくだろうか】

はは、探索系は専門だ。
まあ、一番得意なのは戦場に出る事だけど、最近は退いてるしな。
秘境探索コーナーでも設けてみるかね。

【そんな事を、先のつぶやきに被せるように冗談めかして言いつつ】
【次に相手が此方に向けた言葉に、少し上に目線を動かして】

……ちょぉっとまって。
あー、うし、大丈夫、予定は空いてるな。

了解だ、会合も参加させてもらうよ。
一応、その時に、ウチの会長も連れてっていいか。
統一征斗会自体は中立≠セけどな、会長自体は、こっち寄り≠セからさ。

【そして、手元のメロンソーダを啜ろうとするも、空になっていた】
【数秒ほどからからと中身をかき回していたら、パフェが来た】
【普通のパフェよりも二回り程大きいそれは、結構美味しそうなパフェである】

……おお、うまそ。

【呟きつつ、一口を口に放り込んだ。甘味と共に、冷たさが口を満たし、そしてチョコレートの濃厚さとバナナのトロピカルが広がっていく】
【目元と口元を緩ませながら、谷山はパフェを頬張り続けて、2〜3分で平らげると、また真面目な表情に戻って】

一応、議題でもじゃあ纏めておくよ、セシウスも会議には出るんだよな?

【確認とばかりに沿う問いかけた】
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/15(水) 22:14:22.68 ID:qTSsGeaFo
>>980
“維持にコストがかかるから、普段は傘のほうがいいんだけどね”

【槍をつきたて、傘に再び姿を変えてから、結界を解除する】
【蒸発現象は収まり、雨脚が傘に音を立ててぶつかる。言葉通り疲労したのか、溜息なんかついて】

“…そこは非常に心外だね、機関の連中と一緒にしないで欲しい”

【糸目に戻った瞼の狭間、蒼が鋭く少年をにらみつける】
【一瞬で再び穏やかな雰囲気に戻り、ちょっとした豹変は残滓も残さず消え去っていたが】
【言葉を聞き、鋭さを目撃したのであれば、猫は機関と敵対する立場である事を理解できるだろうか】

“おお、これまた派手な”

【炎翼を見た猫の感想は、わかりやすくも驚きに満ち満ちていた】
【見とれながら拍手をささげて、しげしげとその炎を右から左から観察】

【そしてその言葉を聞いた瞬間、頭についた猫耳がぴくぴくと反応する】

“…飛べるの? 本当に?”

【再び、好奇心が顔に出る】
【蒼い目がきらきらと、魔翌力以外の理由で輝いていた】
【遠慮しいな事に、ただ遠まわしで聞いただけなのだが、目が明瞭に物語る】

【すっごくみたい。】

“…あ、でも、それすると、濡れちゃう、よね?”

【でも外の雨が目に入ったか、ふいと、顔を背ける猫】
【厚かましい自分の振る舞いを恥じ入るように、その頬に僅かに朱がさしていた】
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/15(水) 22:18:24.89 ID:kGn/o1AC0
>>978//ただいまです。


・・・・・否、違うでござる。

【少し考え否定する】

なぜなら、”拙者はすでに死んでいるからでござる。”

【そして驚愕の事実を口にする】
【すでに死んでいる】
【つまりこの少年はこの世界の人間であっても】


                       【”この時代の人間ではない”ということ!】
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 22:20:19.37 ID:Osc2nw67o
>>979
【少女の批評に、くつくつと男は肩を揺らし―― 】


「だ、そうだ――… ああ、もう飛んでやがったか。塵屑が。
 俺もこいつと同じノーナンバー、No.15の就任要請は来てたが――、――断っちまった。
 その上に無能力者、と来たもんだ。
 
 ――…これだけ聞けば、食指は動かねえだろ?」


【次の戦闘に備える少女に、そう言って――… 】
【 ……、…嫌な笑いを、浮かべた】


「あんたのお相手をした奴についての、詳しいデータが無くてな。
 丁度俺も病み上がり、ってか死に上がりだったもんで。
 良ければ、そいつのナンバーを教えて貰いたい――…

 ――仕事をしくじったとなりゃあ、上だろうと容赦出来ねえから。」


【怜悧な瞳。死に上がり、というのは蘇生された事を暗に示していて】
【 ――仕事への執着が、彼を再び呼び起こしたようにも…、…感じられる】
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/15(水) 22:23:41.99 ID:tqjNCNDV0
>>982

【他人の目に対しては、他人の顔色に対しては、敏感な性質】
【張り詰めた糸を谷山の中に見出す事は、易かったけども】
【それを口に出す事までも、易い事と言えるだろうか】

【谷山自身がはぐらかす様な態度をしたのも、躊躇に拍車を掛けた】
【――相手によっては、容赦なく付け込むと言うのに】

一枚岩じゃない――ああ、たしかにね
僕の知り合いに、井坂くんって子が居るんだけどさぁ
彼も――悪い人ではないけど、正義の為に働くタイプには見えなかったなぁ

【「話自体は、面白かったけどねぇ」と――】
【此処に居もしない男の名誉を守るような言葉を、一言二言呟くと】
【谷山の前に置かれたパフェに、ときおり目を奪われつつも】
【端無い真似はせず、彼の言葉にこくりと頷く】
【ふわり。桜色のツインテールが揺れて】
【清涼なシャンプーの薫りが、風味を侵害しない程度に漂った】

何か出来ることがあるなら、協力するさぁ
君に任せてしまったけど、これは僕の本願でもあるから――ねぇ

【パフェは完食され、メロンソーダはすべて喉の中】
【セシウスの珈琲も。いま啜るのを最後に、内容物を失い】
【そろそろ――今回の小会議の終わりも近いだろうか】
【手で払って落とさないためか、空っぽのマグは少し遠巻きに配された――】
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/15(水) 22:26:50.02 ID:OdXu/hIy0
>>983

維持にコストがかかるのは俺も同じだ

だが、俺の場合は命がかかわるんだよなァ…

【自虐気味に微笑み、右手をくるりと回す】
【そこに滲み見える明確な殺意、何か他意でもあるのだろうか?】

お?お前も機関を敵対してんのかァ?

そりゃ失礼した、俺もなンだよ!機関をぶっ潰して、あいつらを助けて仇を討ちたくてな…!

【先程の殺意は、機関に対して放たれた者の様だ】
【この能力、ひいては緑色の石と何か関係はあるのだろうか】

【煌々と淡く輝く双翼は少年の意のままに動かせるようで】
【彼女の頭の上、悠々と雨を遮断する】

ああ、飛べるさ、飛んでみたいか?

これは“二人用”の能力何でな、飛べるし、さっきのあれより全然疲れ無ェ

―――それも、この薬のおかげだろうがな……

【少年は胸元から一本の瓶を取り出す】
【中には何かの薬が何錠か入っていたようだが、すぐに直してしまったため分からない】

今更少し濡れた程度であんまり変わらねェし

俺の翼には乾燥効果もあるから大丈夫だって!

【そう言って少年は相手に対して手を伸ばす】
【実際、少年の翼は何故か雨にぬれておらず、巨大な為落ちることもなさそうだ】



【少年は】
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 22:27:28.79 ID:ovzfK33ko
>>985

15、就任要請……へー、断ったんだ?
だけどざーんねん、上の見立てが甘いんじゃないの?
こういう時に、何も見返り無しに情報得られるなんて思ってる……
そんなのを、ナンバーズに選ぶんじゃあさ

……だから、その質問に関しては……
さあ、どうだろう。そんな答えしか返せないね
そっちが相応のものを差し出せるなら、何か思い出すかも知れないけどー
少なくとも今の私は、何も思い出せないし

それを殺して置いてくか、そっちの情報でも置いてくか
それぐらいの事はして貰わないと、親切心は起こらないから

【相手が死に上がりだろうが病みあがりだろうが、あまり関係が無いというのが少女の本音だ】
【重要なのは相手が機関員で有る事で、少なくとも自分から攻撃はしてきていないという事】
【いざとなれば、既に戦えそうに無い青年だけでも、止めを刺せるように】
【軽く前方に体を傾けたまま、血の巡りが鈍い者でも分かる程度に条件を突き出す】
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/15(水) 22:32:10.37 ID:M63yCOWSo
>>986
井坂……。ああ、能力調査部か。
あそことはあんまり交流も無いな。
まあ、面白そうなヤツでは有ったな、確かに。

統一征斗会ってのは、基本的にやりたいことのあるヤツがやりたい事を出来るようにするための組織さ。
だからこそ、色々な奴らが集まるし、一枚岩じゃない事にもなる。
科学部の部長はダチだが、どうみてもアイツらは正義よりじゃないしな。

【谷山は組織にはあまり向いていない性格である】
【しかしながら、そのなかで部長が出来ているというのは、こういう大分の自由が認められる組織だからであった】
【そして、パフェを平らげて、パッと見は女だよなぁ、とセシウスを見つつ、言葉を聞く】

協力、か。
だったら、掃除屋≠チていう奴らに着いて、情報を見つけたら情報提供フォームに投稿してほしいんだ。
詳細は、俺のデータベースに書いてあるから、頼む。

確実に、俺達にとっては敵になる存在なんだ。

【と、己の今関わっている案件に対する協力を頼んだ】
【そして、互いの注文物がなくなり、会議も終了に向かったのを感じて】

……じゃ、そろそろ出るか?
一応、帰ったら新しい腕の調整しなきゃ行けねーんだ。

【どうも、用事が後に控えているようだ】
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/15(水) 22:33:45.66 ID:FSZ3mPuWo
>>984

・・・だとしたら、もっとすごい・・・

【彼女にとっては、確かに驚愕の事実だった】
【この時代の人間では無い、つまり過去の人間であると言う事】
【目の前の少年が、真実を語っていると言う保証は無い】
【それでも、それが"真実なのだとしたら"―――】


           ネクロマンシー
   ―――― 死者蘇生術 ――――


【少女の顔が一気に明るくなって、口元も綻ぶ】
【少年に駆け寄って、許すなら、その手を握りしめるだろう】

すごいっ! 本物の、本物のネクロマンサーなんですね!?
黒魔術っ!黒魔術だよ師匠っ! すごい!!

【師匠という言葉に反応して、肩の黒猫が小さく鳴く】

それで、その術者は――――――・・・・・・あ、お亡くなりに・・・なったんですよね・・・。
ごめんなさい、ヘンな事ではしゃいじゃって・・・

・・・火葬の、お話でしたよね・・・。それなら、こんな所で焼いてしまうよりは、
そういう職の人に任せた方がいいと思います・・・。

【どうやらこの少女、黒魔術に対する憧れが尋常ではない様子】
【死者蘇生術―――或いは、反魂の術か、それを使用する術者がすぐ目の前に居るというのに】
【他の物に命を与えて、自分は命を落とすと言う皮肉】
【考えなしに騒いだことの申し訳なさもあって、すっかり気を落としてしまった】
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/15(水) 22:38:26.31 ID:qTSsGeaFo
>>987
“…そのコストは高価過ぎると思う、無茶はするなよ”

【滲む殺意を鋭敏に察知しながらも、深く突っ込むことはせず】
【彼が口にした財産をベットする事実だけ、小さく警告した】

(“…どうして炎翼使いはどいつもこいつも…”)

【やりきれない思いは、内側に仕舞って】

“まあね、主義的に相容れないから、あいつらは”
“なんというか…哲学者の卵のやり口とか、気に入らないし”
“かといって正義か、って言うと違う気がするし…だから、あいつらは『僕の敵』”

【この猫、根っこの部分で捻くれているのか】
【自身を正義であるとは決して言わず、個人的理由からの敵対であるとした】
【大別するなら間違いなくそちら側であるに関わらず、だ】

【そういう意味で、敵討ちなどの理由にも一定の理解を示すように頷く】

“…助けたい誰かがいるなら、いいんじゃない?”
“ただ敵を滅ぼすってだけより、ずっといい理由だと、僕は思う”

【あくまで誰かのために、というのであればと、肯定したのは】
【猫もそのために進み続ける、ある種の同類であるからだろうか】
【怪我の理由も、なんとなくわかった気がした】

“…いいの、かい?”
“………うん、頼む”

【猫は、おずおずと右手を差し出して、彼の手をとる】
【後は彼の成すまま、空を飛ぶことになるのだろう】

【ただ、抜け目なく】
【身体の表面に耐熱の結界を薄く張り巡らせる事は忘れない】
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 22:38:26.49 ID:Osc2nw67o
>>988

 ――…これは手厳しいな…、っくく。
 見返りが欲しいなら、あんたが価値を感じるかは解らないが――…

 機関上層部の、今の内情。
 知りてえか? 興味無いなら素直に言え、俺が上に大目玉喰らわなくて済むし。


【彼女の問いには、後者を選び】
【何気ない動作で、気絶した青年を左手で担ぐ――… 】
【 ――まぁ、後輩への情は多少なりとも持っている、か】

【 ……、…提供するらしき情報には、疑念を抱くかも知れない】
【下っ端である筈の彼が、何故上層部の内情を知っているのか――?】
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 22:43:23.31 ID:+0/8ts48o
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 22:43:27.08 ID:ovzfK33ko
>>992

……議会が潰れたー、とかいう情報だったら別に要らないよ
組織の頭を態々バラすなんて、機関も馬鹿な事をしたもんだよねー
何百といるナンバーズに実権持たせたらどうなるか……
そんなの、賢ければ子供だって気付きそうなものなのに

で、内情とか言うからには、これよりは役に立つ情報?
大した事の無い情報なら……ああ、やっぱいいや

【途中まで要求を続けていた少女は、突然にそれを切って踵を返す】
【後方の警戒こそはしているが、然し背後を振り向きはしない】

(……重ねて傷付けられると、塞がりにくいんだよね……)
(さっさと傷塞いで血を止めて……かな)

【脇腹の傷の影響も有る、何時までも話を続けては居られないと判断したのだろう】
【このまま呼び止められなければ、少女は何も話さず、逃げるように立ち去ってしまう】
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/06/15(水) 22:46:38.45 ID:tqjNCNDV0
>>989

ほんと変な人が集まるよねぇ
重太郎くんも、入ったみたいだしさぁ……
僕も、いつかお世話になる――かも。

【そも、彼が「男性」である事を証明してくれるものは、殆ど無い】
【少なくとも。外的に認められるのは、重太郎少年が経験した「其れ」だけ――】

ん、……わかったよぉ
名前からすると、暗殺集団のようだけど――後で、見てみるねぇ

【自分から提供できる情報は、これ以上は無かった】
【「星の国」に、些か臭いところはあるが――それは、まだ不明瞭であり】
【もし連絡するにしても、会合で言った方がよほど良い】
【故に彼は、相手の言葉を正真正銘「受け答える」だけであった】

そうだねぇ、だれだって時間は有限じゃない
もし言い忘れたことがあれば――今度こそ、「電話口で済む」しねぇ

……よいしょぅ、と。

【リュックサック――旅行セットである――を、よろよろと背負い】
【マグは店員が片付けるのかな、と。世間知らず気味な事をふと過ぎらせ】
【背を衣擦れさせながら、性別を超越した矮躯は立ち上がる】
【これで、お開きと言ったところだろう――】
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/06/15(水) 22:51:35.82 ID:kGn/o1AC0
>>990

【突如、明るくなり手を握り締められた少年】

・・・・・・・・・・・・?

【やや考え、まぁいいかと判断したのか、とりあえず握り返す】

くろまじゅつ?とは妖術の類でござるか?

・・・・職のものと申されても拙者はこの時代を知らぬ故、
それに少しでも早くこの者を弔いたい。

【静かに言いながら小枝を集め始める少年】

しかし御主の言うことも事実、離れたところで弔うとしよう。
御主も手伝ってはくれまいか。

【静かに微笑みながらいう】
【恐らく、気を落とした少女の気を紛らわそうとしてのことであろう】
【女に見えそうな顔のせいか、凛とした雰囲気をかもし出す】


997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/06/15(水) 22:51:36.80 ID:M63yCOWSo
>>995
来る物は拒まないさ、統一征斗会はいつでも人の出入りを求めているからな。

つーか、多分部局会見れば、どれか一個は引っかかるのありそうだしな。
興味があれば、いつでも行ってくれ。

【お世話になる、との言葉に、そう谷山は返した】
【谷山の観察眼は、職業上鋭い。さらに能力の兼ね合いも有る】
【所作や、体の些細な作りの違いから、男性であると当たりを付けたようだ】

おう、悪いな。
あと、もし会ったら気を付けとけ。
殺すことには躊躇いを抱かない奴らだから。

【警告混じりに、そう言葉を返し、谷山も立ち上がった】
【そして、谷山は伝票を手に取ると会計をして、セシウスと別れていく筈だ】
【この小さな喫茶店で行われた、会議は、大きな流れを作ることになるのだろうか――?】

//乙でしたー!!
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/15(水) 22:51:51.88 ID:OdXu/hIy0
>>991

哲学者の卵、ってのはよく分からねェが…

身体を改造されたやつ、そのせいで自身を崩壊させた奴…“殺された友人”の恨みを晴らすためにな

【実は、殺された友人はある面倒ないきさつ故生きており】
【それには一切カノッサのかかわりは無いのだが、それはまた別の話】

【怒りを内に滾らせていたが、ふと表情に怒りが消え】
【どうしてだ?といった表情に成る】

―――俺のやってることは曲がりなりかもしれないがあいつらの居場所を消す

たぶん…間違ってることなんだよ、復讐何ざな

言い訳を見つけられなきゃ死んでいく世界だ……お互い頑張ろうぜ

【柄にもなく悟るように話してしまい、言い終わった後顔を紅色に染め】
【その場で顔をそむけてしまった】

―――……おし、じゃあ飛ぶからな、しっかり掴まってろよ―――っと!!!

【瞬間、少年は地面を蹴り】
【高く、高くに飛んでいた】

【初めはふわふわとその場で浮いている程度だったが】
【少女が自信にちゃんと載っているのを確認し、速度を、出す!】

どォだ!すっさまじい速度だろォ!?

【空を裂く。その感覚に近い風が双方に吹き付ける】
【常人なら眼を開けていられない筈だが、不思議とそういう突風では無く】

【むしろ優しい、雨には合わないが心地よい貫くような風だった】

【瞬間的にだが、雨の落ちる速さよりも早く成り、周囲の雨が自分たちを裂けているようにすら見える】

――――――――――!!!!

【微笑みながら何かを叫ぶ少年、聞き取れないだろう】
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/06/15(水) 23:00:31.77 ID:Osc2nw67o
>>994
【暗い赤の瞳は、訝しげな色を帯びる】
【端末を求めていたらしいこの少女は、その端末以外で知り様の無い事を知っていた……、… 】
【データベース以外での議会解散情報の出所は、少なくともこの男は掴んでいない】


 ――…まぁ、提言したのがどこぞの馬鹿だからな。
 馬鹿な事をしたのは、その馬鹿ただ一人だ……、…だから


【射抜くように、暗い赤の瞳が――、―少女を見据えた】

 
 それを受けて宣言を下した奴≠フ責任では無い。其れだけは、確かだ。
 


       奴を罵倒するってなら――、―てめえを口から刻んでやる。



【 ……、…言い放つ言葉は、強い】

【そして立ち去ろうとする少女には、特に言葉を掛けないだろう】
【辛うじて息をしている出来の悪い後輩を連れて、彼もこの場を去る筈だ】


/この辺り、でしょうか…?
/お疲れさまでした!
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/06/15(水) 23:04:36.38 ID:+0/8ts48o
1000
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
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