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【剣は錆びず】能力者スレ【黄金は冷たく】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/20(水) 00:40:53.67 ID:saL+q0+2o
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/sports/37115/】 携帯【http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37115/

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)
【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。
・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。
 勝手に世界を氷河期などにはしないように。
・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について
 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1310472824/
wiki  【http://www31.atwiki.jp/nouryoku/
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/

旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/20(水) 00:46:53.50 ID:QajQrga/o
>>1乙と共に在れ
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage]:2011/07/20(水) 00:59:30.44 ID:q9kX9dgAO
>>1
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/20(水) 02:06:19.62 ID:dDwaHlMao
>>1
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/20(水) 02:09:08.73 ID:qhWRShGbo
>>1
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/20(水) 04:28:04.19 ID:fAtt5p2ko
>>1
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) :2011/07/20(水) 09:00:06.96 ID:6CPpb9+Co
>>1
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/07/20(水) 11:08:23.71 ID:qqOaoVmvo
>>1
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 17:42:11.55 ID:NI7wsb1So
>>1
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/20(水) 18:54:56.32 ID:ZZT1JRoCo
>>1
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/20(水) 18:57:17.57 ID:x5rjiSpDO
いちおつ
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 18:58:47.76 ID:NI7wsb1So
>>998

うーん……?
ただの一般人じゃあないからね…彼女は……
ちゃんとした…仕事だよ…?
優秀な人材を揃えるのは…悪く無い事だろ……?

【優秀な研究者を捕らえて、機関の為に働かせる】
【これはれっきな仕事だろう、と宮下は考える】
【だが、機嫌が悪くなる程の事でも無く、青年の腹の内も知らずにこにこと微笑む宮下】
【悪気がある訳でも無く、機嫌の良さを隠せないと言うだけらしい】

それに…人攫いなら他にもいるじゃないか……
あの子も正義組織の中核……2人とも機関にとって価値のある人物じゃないかな……?

【もう1人の人攫い、タナカの事を指した言葉】
【利織、黒野、双方とも価値のある人物と称し】
【1人は研究者、確定こそしてないが、ブレイザーシティ奪還の立役者だと推理しており】
【もう1人は対機関連合副リーダー、支部に閉じ込めておくだけでもその効果は計り知れないだろう】
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/20(水) 19:04:58.48 ID:saL+q0+2o
>>1俺乙

>>前999

【――、店からほんの少し歩き、辿り着いたのはベンチの脇】
【苦心しつつベンチの上にリュックを置くと、痺れたのか手を軽く振って】


……、さぁ。よく似合ってるから店員がプレゼントしてくれたんじゃねーの。
後でちゃんとタグ切っとけよ――折角の格好が台無しだ。


【そう返す彼だが――状況を鑑みれば、何が起こったのか判るのは時間の問題だろう】
【……欠伸を一つすると、遠くに見える時計台を見遣って】


――おっと、算盤塾の時間だ。 ……、じゃあな、游華。


【ぷらぷらー、と、ポケットに手を突っ込んで游華の脇を通り抜ける神鷹】
【引き止める事も難しくは無い速さだが――、引き止めねば、そのまま去るだろう】
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 19:09:19.01 ID:eeZ4uI5Mo
>>1おつ

>>12

価値のある人物、か
価値がそこまでないからこその暇だと思ったんだけどね

【彼としては代理が今暇なのが気にかかっている様子だ】

話を少し変えるけど、監視役から聞いたところ、支部の防衛が些か不安なようだけど、そのあたりはどうなんだい?
代理が今、暇してるってことは、万端なのかい?

【その理由は事前に天辰桜から聞いていた支部の状況だ】
【地の利はあれど、人材不足に加えてその半数が卵保有という不安定な状況。芳しくないと彼は聞いていた】
【その確認をしようとしているのだ】
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/20(水) 19:13:17.13 ID:saL+q0+2o
>>13
/申し訳ない、ご飯です
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/20(水) 19:16:59.19 ID:ZZT1JRoCo
>>13

んな、いくらなんでもそれはないだろう
って、おい神鷹!お前算盤なんて習ってないだろ!

――、……行ってしまった……

【何が起こったかわからず、混乱した状態でベンチまで行き。第一声で喚き始める】
【彼女がここまで大声を出すこと自体珍しい。それだけ、混乱していたのだろう】
【固い考えを持った彼女は自分が支払いをしていないこと≠ェ腑に落ちなかったのだ】

【神鷹を引きとめようとするも手が動かず、そのまま茫然と彼の背中を見送って】
【――やがてハッとして、ある答えに行き当たった】

(まさか――あいつが、会計してくれたのか)

【当然、それ以外の答えが出てくるはずもなく】
【神鷹に言われた通り、手に水のナイフを生成すると、タグを切り取って】
【それが終わると、彼が去っていった方を向き】



――ありがと、な。借りは、いつか返すぞ



【小さく、聞こえるはずの無い言葉を零すと、リュックを背負って、どこかへと歩き去ってゆくだろう――】

/お疲れ様でした!
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage sage]:2011/07/20(水) 19:20:59.08 ID:VuE4kjKS0
水の国】
【北西部――――バストロ・ヴィレッジ】

【そこは小さな泉のほとりにある、小さな集落】
【俗世から離れ、その泉の精霊を代々祀ってきたきた隠れ里である】
【住民は100人にも満たないが、確かな伝統と文化がある集落であった】
【集落の奥には洞窟があり、その奥には泉の精霊を祀った祭壇があるのである】

【悠久の時をゆっくりと過ごすその里に、外界からの脅威はないはずだった】

【しかし、現在集落は、何者かの攻撃に合い、激しく炎上している】
【逃げまどう人々の頭上から光線が降り注ぎ、建物を破壊し、蹂躙している】

他愛のない………これでは私が出る必要はなかったな…
何故こんな小さな村落を気にかけるのか

所詮は精霊や神などは貴様ら弱者の群像に過ぎぬ、貴様らの危機が訪れようが助けなどしまい
哀れな弱者たちよ、貴様らの呪われた生を終わりにしてやろう

【前部に銀色の仮面が付いて、サイドから砲身が飛び出ている黄金の小舟に乗った一人の男】

【銀色の腰まで伸びる長髪に、澄んだ青い瞳、髪色と同じ口ひげを生やした壮年の男性】
【彫の深い顔は、ただ冷徹に威圧を放っている】
【全身には白銀の輝く鎧をまとっており、背には青いマントがたなびいている】

【右手には黄金に輝く巨大な斧が握られている】

【そのまま小舟の砲身から光線を放ち続け、集落を破壊し、祭壇の方へ向かっていく】


18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/20(水) 19:21:21.32 ID:W4LmmeG4o
【――水の国。どこかの大通りの外れに、とあるオフィスビルが有る】

【築六年の五階建て、広さはそれなり以上。曰く付きだが、詳しくは割愛】
【値段はほどほど、立地は路地裏が目と鼻の先にある事を除けば言うこと無し。と】
【そんな、ちょっとお目にかかりにくい程度には優良な物件の三階に、その事務所は存在する】


はい、それじゃ最終確認を、と。
プレゼントよーし、ケーキよーし、料理大体よーし。
掃除は――……うん。まぁ、よし。頑張ったよ、俺。


【――近頃は閑古鳥が泣いているという訳でもないのだし、そろそろ色々と改めるべきだろうが】
【それでも普段から一人暮らしをいいことに、此処の主は概ね自堕落な生活を送っていた】
【いたの、だが。……何故だか今日に限っては、それが違った】
【朝も早よからあくせくと、買い出しやら掃除やら料理やら、活発に動き回っていたのである】

【それを見た一階の喫茶店の常連は揃って大丈夫だろうかと噂しあい、女店主に至っては槍でも降るかと心配する始末】
【吸血鬼か何かかという程の夜型駄目人間が、事もあろうにオフの午前6時に顔を出したのだ】
【無理もない。きっと誰もがそう思うだろう。――まあ、一先ずそれはさておいて】

(……お誕生日って、よく判んないけど……こんな感じで良いんだよ、ねー?)
(外でお祝いするんならまだしも、人を招いた経験ってあんまり無いしなぁ……。正直、ちょっと不安かも)

【応接間。合成皮革(フェイクレザー)のソファに寝転び、ぱたぱたと足を揺らしながら】
【階下の人びとの考えなど知る由もなく、彼――黒い何でも屋ことカイ=スケイプヴェルトは、事務所の扉が叩かれるのを待っていた】

【時折立ち上がってブラインドの隙間から外を覗いたと思えば、またソファに戻ってを繰り返し、と】
【いつも通りの気さくな笑みを浮かべながらも、どこかそわそわと落ち着かない様子で】
//予約なのです、申し訳ない
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 19:21:47.84 ID:NI7wsb1So
>>14

彼女を価値の無い人物と言うのは…宜しくないかな…
ブレイザーシティの防衛…失敗したのは彼女のせいだよ…?
そんな研究者を価値の無い人物…って言うのは…なんだかなぁ……

ま…そのころ俺は機関にいなかったから…大きな顔して言うのも難だけどね……

【彼女のせいで防衛が失敗している】
【その人物を無能と称するのは、機関はもっと無能と言う事では?という事らしく】

【だが、あくまで推測の域を出ないというのは事実】

あー…支部以外の人に言うのもアレだけど……
防衛の準備は大丈夫…だよ…
詳しい事は言えないけどね……
支部のナンバーズさえも…知らない事だから…だからね……

【一瞬悩ましげな表情に変化し】
【支部の内でも少数にしか知られていない情報】
【上位ナンバーズと言え、その詳細を知らせるのは些か抵抗があるのだろう】

【紡いでる途中、またにこにこした表情に変わり】
【恐らく上機嫌の理由は秘密=z
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 19:35:27.73 ID:eeZ4uI5Mo
>>19

別に価値がない、といったわけじゃないさ。ただ、事前に支部の防衛に不備があると聞いていたからね。そんな状況で暇なんかしてるから、てっきり防衛する価値がないと思ったんだよ

【価値がない、という意味で言ったわけではなく、あるならば今忙しくしているだろう、という推測を元にした言葉だった】
【ブレイザーシティ防衛のくだりには「へぇ、そうなんだ」とあまり驚いた様子はない】
【彼にとって、機関の領土拡大はそれほど重要なことでもないからだ。ならばそれに失敗した要因にはあまり興味を持たない】

なるほど。防衛はいいってわけか
それが上機嫌の理由かい?

【やたらとにこにこしている理由がそれなのではないか、と予測をつけて聞いてみた】
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/20(水) 19:43:33.93 ID:89Mw/4/p0
>>18

【陽は水平線に足をつける前に、分厚い雲に覆い隠されて】
【夏に似合わぬ冷たさと、海より来たりし水気を孕んだ風が荒ぶ】

【そんな――、ともすれば、人を祝うムードでも無い夜に】
【だけども特別な『海の記念日』に、誰かが突然ドアを叩く】

(ここ、なんだよね。)

(……なによ、何を話すにしたって、最初はアイサツすればいーだけ、なのに)
(どうしてアタシ、こんな、にっ―――)

 【小さく小さく、草陰の虫が鳴くように響くノック音は】
 【それが『約束』の下に奏でられたものだと、暗に語っていた】


【中に「彼」が居ることを確認できたなら】
【ぎし、ぎり、り―――、と。躊躇い加減にドアを軋ませ】

【――やがて半開きの隙間から、矮躯が意を決して踊り出る】

【装いはデニムの半ズボンに、ピンクのパンダがプリントされたTシャツ】
【兎のピンバッジ付きのエナメルを右肩から提げ、値打ちのしそうな「紅い指輪」を嵌め】
【紅眼白皙、癖の強い黒髪が特徴的で、小学上級生ほどの年頃の】


【そんな風采の少女は――少しの間、ドアを閉じるのも忘れていたが】
【いつの間にか。冷たい雫が風に煽られ舞い込み、脹脛を濡らすを覚えると】
【焦り気味に、派手な音を立てて扉を戻し】

……ひっ

久しぶりだね、カイ


………、あの、夜は、ゴメン
でもアタシったら、大切な事を忘れてたの

だから。ちゃんと、祝いたいの
今日は……よろしく、ねっ?

【生唾を飲み込んで、恐る恐る挨拶を投げかけた】
【しばしの沈黙を置いて、言い訳にしては不明瞭に過ぎる語を続け】
【いちど言葉を結ぶと――少女、史音は立ったまま】
【カイから齎される言葉を、じっと待とうとする事だろう】

【人差し指に鎮座する従者は、まだ何も語らず】
【ただ会釈をするが如く。太陽を嵌め込んだ様な赤光を明滅させるのみだった】
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 19:45:46.86 ID:NI7wsb1So
>>20

うーん…防衛だけじゃなくて…
機関全部に影響する話だからね……

防衛なんて…最悪人質の口を聞けなくして外に投げれば良い話だよ……
オマケに…ご自慢の手なんかも使えなくしてね……

【防衛そのものが目的では無く、防衛に使う何か】
【それが上機嫌にさせる原因なのは明らかだろう】

【人質、というか人員については割り切った考え方らしく】
【マズくなれば、研究者としての命を奪い、逃がせば良いとの考え】

もし…それでも支部を襲撃するようなら…
実験台になってもらうまでだよ……

【実験台、その言葉から考えるに、何らかの研究だろうか】
【口調は、襲撃する事を望んでいるかのようなモノ】
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/20(水) 19:48:15.95 ID:FKbAz9yqo
【曇天の草原】

…最近っ、弛んでるっ!!

【時刻は遅くなりつつある。今日は天気も悪く、夏場とは言え既に夜といえる】
【けれど時折小雨が降りながらも、時々蒼い光が瞬いていた】

寄りかかっちゃ…いけないっ!!

【芯状の蒼を握り、剣の如く猛烈な速度で振り回す】
【握った拳一つに一本、計二本。太刀筋は荒々しくも要所にて鋭い我流】

言い訳にしちゃっ…いけないっっ!!!

【魔法か何かのような光景だが、振るうたびに風を切り裂く音がする】
【何度も何度も、自身の迷いを切り裂こうと振られた二刀】

【振り回す人物は、物凄く真剣な表情】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々自身の蒼を反射してきらりと輝いた】

【その体表、毛皮と薄い服はうっすらぬれている】
【時折降る雨もあったのだろうが、鍛錬を長時間続けている事も原因の一つに違いあるまい】

はぁ、はぁ、はぁ……!!

【猫の乱舞は早いし変幻自在なのだが、時間経過と共に切れが落ちてきており】
【気を張り続ける猫の顔には疲労が色濃く、息も上がってきている】

【仕舞いには青い線を消して、膝に手をついて荒く呼吸する】
【隙まみれ、肩を上げる事はない。一目見てわかるオーバーワーク状態だった】
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/20(水) 19:50:07.64 ID:saL+q0+2o
>>16
/お疲れ様でしたー!
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/20(水) 19:52:27.54 ID:x5rjiSpDO
【公園】

「──感情。安定。反応。……魔翌力。代用」
「……んぅ、超、だめ。」
「不安定、さ──何か、安定させる、指針を」
「或いは、擬似的な、負のエネルギー、発生。果たして、解除、可能……?」

──何か思いついたか。

「……まだ。でも、超、部屋にいるより、マシ」

【2人の人物が、ベンチに座っていた】
【ひとりは紺色の袴と小袖、瓶覗色の羽織を纏った仏頂面の女性】
【漆黒の髪を赤い髪紐でポニーテールの形に縛り】
【左腰には、漆塗りの施された黒鞘を提げていた】

【もうひとりはローブの人物】
【フードで顔の半分程を覆っており、性別も年齢も分からない】
【羽織の女性とは違い、膝を抱え込んでベンチの上で体育座り】
【ぶつぶつと呟きを漏らしているのはこの人物で──】
【声色からして、女性。或いは少女なのだと分かるだろうか】

「卵、孵化。動物実験で、孵化、可能……?」
「違う。論点はそこじゃ、ない」
「無力化。安定性の、超、強化」
「……どっちかに、今は思考を、絞るべき、です」

【羽織の女性が、ローブの人物に声をかけるも】
【ローブの人物は短い答えを返し。また独り言を始める】
【時折ちらりと、フードの下から公園を眺める姿は──】
【少しばかり、異様に見えるかもしれなかった】
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 20:01:58.81 ID:eeZ4uI5Mo
>>22

(機関全部……?)

【その言葉を聞くと同時に眉をひそめる】
【このナンバーズにとっては南雲利織も、『Justice』の副リーダーとやらもはっきりいえばどうでもいい。死のうが戻ろうがどちらでも構わないと思っている】
【更に氷の国支部が防衛に成功しようが失敗して打撃を受けようがそれも重要視していない。だから例えこの話が氷の国支部の存亡に関わっていたとしても態度はあまり変わらないだろう】
【だがそれが機関”全て”に関わるなら話は別だ。彼にとってそれが最大にして唯一重要視している部分だ。もしもそれが機関に悪影響を及ぼすものならそれを排除しなくてはならない】

【しかしそう思いながらも聞き出すのは難しいかとも考えていた】
【彼は人質二人に価値があるといっていた。だが今ではいざとなれば放り出せばいいと言っている。それだけその防衛手段に自信があり、それが重要だということだ】
【そしてそれは支部の部下にすら教えないほどのもの。自分は上位ナンバーでありアンダーナンバーである彼に対して若干の上下関係はあるが、それは彼が支部長代理というので打ち消されているか、或いは自分が下とも見てとれるだろう】
【どちらにせよ、強引に聞き出すことは難しい。更に相手はこれを秘密にしたがっている】
【数秒考えるように黙りこみ、口を開いた】

それが何か、こっそり教えてはもらえないかい?

【温和な口調のまま、ダメ元で聞くことにした】
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 20:14:33.22 ID:NI7wsb1So
>>26

【情報を流される、正義陣営に魔道具を提供】
【防衛に失敗すれば、少なくともこれくらいの被害は出るだろう】
【もし、失敗しそうになるのだとすれば、襲撃側の目的の一つであろう人物を放り出す】
【魔道具の製作を出来ないように、尚且つ情報を流させないようにして】

【機関にとって有益な人物なのだが、人物像は正義寄り】
【機関への被害が大きくなりそうであれば、捨てる=z


―――、……無理


【キッパリ、と―――】

【上位ナンバーとは言え、氷の国支部にとって協力的な人物かどうかは判らず】

【それに、秘密は一つでは無い、―――】
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/20(水) 20:15:32.92 ID:qhWRShGbo
>>23

【草原に、少女も知っているであろう人物が現れた】
【その人物は少女に背後から近寄ってくると、肩をポンと叩こうとする】

…………頑張ってる……。

【赤いリボンでサイドポニーに纏めている銀髪に、林檎色の瞳】
【七色の星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

ただ……、適度な休息も必要だと思う。
過度に頑張っても、体に負担を強いるだけだから……。

……違う?

【キョトンと首を傾げて、問いかける彼女。相変わらずの無表情であった】

/未だいらっしゃいますか?
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/20(水) 20:21:52.57 ID:FKbAz9yqo
>>28
【緊張状態だったが、警戒はしていた】
【肩に手が触れた瞬間、ピクリと震えはしたものの、覚えのある感触】

【息を切らしながら振り返ると、見知った顔】
【安堵のため息を漏らし、笑いかけた】

はぁ、はぁ……う、うん、そう、だね。
ちょっと、張り切りすぎた、かも……。

【言いながら、酸素を体が求めて呼吸する】
【へたり込みながら、苦笑を浮かべて休憩の体勢へ以降】

【ごそごそインナーを探ると、ペットボトルのお茶を取り出し、一気に煽った】
【とてもおいしそうだ、それだけで顔色はいくらか改善され】

…チェルシー、リボン、ありがとう。
あの時、言いそびれたからっ

【ふと、礼を述べて、髪を束ねる林檎色のリボンに触れた】
【非常に気に入っている様子で、ほにゃっと柔らかく笑った】


//\         /
//大丈夫です、よろしくおねがいします!
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 20:22:05.78 ID:eeZ4uI5Mo
>>27

(まぁ……だろうな)

【予想通りの返答に表情は変わらなかった】
【この閉所で彼に力ずくで、という方法もないではないが、勝てるかどうかは分からず、機関に粛清されるのは目に見えているため、それは出来ない】
【ならばこの場で出来ることはもうない】
【それに、それが何かはすぐに分かる。もしそれが危険なものならば、そのときに改めて自分が排除すればいい】

そう、残念だよ
じゃ、精々防衛頑張ってね

【用事はもう終わった。防衛の件で準備している、そしてそれは秘密だと答えられた以上、こちらから提言などないし、出来ることでもない】
【若干嫌味の含んだ言葉を向けて、反対方向へ歩き出した。何か用があるならまだ呼び止められる】
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/20(水) 20:25:49.97 ID:W4LmmeG4o
>>21

(そも、それ以前の話なんだけどね。来てくれるかどうかって、さ……)

【そうして窓の外を覗いた回数は、手指の数を当に超え――――】
【十と七回目。今にも泣き出しそうな空模様に、青年は窓を閉め切った】
【腕を枕に天井を仰いで、ふと考えてしまうのは以前のこと】

(……いや。きっと誰かが、どうにかしてくれている。そう捨てた物じゃないよ、この世界って)

【あの夜の――届かなかった手のひらの事を思えば、昏い予想は胸の内に蟠るばかり】
【取り敢えずは煙草でも吸って落ち着こうと、彼は胸ポケットに手を伸ばす】

【その時だった。室内の沈黙によって無駄に研がれた聴覚が、小さな物音を拾う】
【叩音。ドアがノックされているのだと正しく理解するまでに、実に三秒を要した】
【頬を抓る。痛覚はある。彼はネックスプリングの要領で跳ね起きると、応接間のドアを開いて玄関に駆け出す】


――――ああ、お帰り。


【それからごしごしと目を擦って、そこに居たのは、宅配業者のお兄さん――なんてオチが無いことを確認して】
【ただ、一言だけ。少しばかり語弊があるかも知れないけれど、にっこり笑ってそう告げた】
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) :2011/07/20(水) 20:33:45.54 ID:dnxLDaVN0
>>946

まだ温かかったから、キット美味しいと思うヨ!…食べてみる?
…でも、むやみに人食べちゃダメダヨ?

【※良い子のみんなも食べちゃだめです】
【少女の発言に、流石にもう嘘は付けないと思ったのか、誘ってみることにしたらしい】
【常人ならば断わるのが道理であるのだが、何故か彼女の会話の糸は、少女を誘うように単語を紡いでいたらしい】

デモ…口から触手を中に入れるけど・・・大丈夫?
大丈夫だったら…やってみるケド……どうかな?

【完全に埋め込まれていたならば、解除することは少女の体に対する危険も高まるのだが】
【あえてそう言わなかったのは、彼女自身。旨く出来るという一種の余裕があるからだろう】
【否、一番の理由は、少女が流す黒き涙を見てしまったからである。人の悲しみを見てしまった以上、見て見ぬふりは出来ないからだ】

【彼女の眼球の様な胸の宝石から、直径4cmほどの触手が出現した。海中生物のようにぐにゃぐにゃしている赤黒い物体】
【はたして子の様なグロデスクなものを入れる勇気が少女にあるのだろうか】

…そうかなァ…類は友を呼ぶってやつなのかナ?

【発言が少女の言葉と合わないのはさておき】
【彼女と少女。人間と同じ外見を持つものの、皮膚より後ろは人とは違う構造になっている彼女ら】
【故に普通の人間が、その日常を謳歌する昼間の世界に生きられず、罪人たちが生きる闇夜の世界にしか生きられない彼女】
【きっとどこか、近いものを少女は持っていたのだろう。―――だからこそ、彼女たちは此処で出会ったのだ】

――じゃぁ、ワタシ達、今日から親友だね!

・・・私もおんなじ気持ちかなぁ…凄く嬉しくて、凄く不思議な気持ち・・・
・・・ワタシの、初めてのトモダチ・・・

【子の姿になって、本当の意味で友達になった人はいなかった】
【それだからこそ、憧れていた本当の友達。それも親友。それが目の前に居るのだ】
【感極まって、両目から血の様な、赤い涙がつーっと流れたのだった】

/すみません、お願いします
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 20:34:22.32 ID:NI7wsb1So
>>30

んじゃ…お仕事…頑張ってね?
上位ナンバーズ≠ウん―――?

【上位ナンバーに対する皮肉】
【パッション・プレイの意志を受け継ぐ者】
【自分の都合の良いように、――ではあるが】

(さて…支部に帰ってお話しよっかな…)
(うーん…ご機嫌取りは正直疲れるし……)
(しばらく散歩でも……)

【街中へと歩き出す宮下。気分のままに、――】

/お疲れ様でした−、ありがとうございました…!
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 20:36:28.15 ID:eeZ4uI5Mo
>>33
//お疲れ様でした
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 20:37:10.45 ID:NI7wsb1So
>>25
/まだいらっしゃいますかー?
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/20(水) 20:38:48.77 ID:x5rjiSpDO
>>35
/あなたのカバンの中にいます
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/20(水) 20:43:06.21 ID:qhWRShGbo
>>29

……ん、どういたしまして。
私よりも……、ずっと、似合っている。

【一歩下がってローズの全体像を目にすると、口元を綻ばせる】
【お世辞などは言わない彼女。これは、本心からの言葉で】

やけに頑張っているようだったけど、どうしたの……?
それに……、ライン達は…………。

【城での戦闘時から薄々思っていたが、二人の気配が見受けられない】
【三人の関係からして、分かれるようには思えないのだが。だからこそ気になる】
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/20(水) 20:44:07.45 ID:89Mw/4/p0
>>31

【「お帰り」と云われて、史音はギョッとして息を呑んだ】
【もう少し後に明かそうとしていた、自分の今の気持ち】
【それを、心の水底の泥を掻き分けて、見破られてしまったようで】

 【――緊張が秒刻みで増してしまう】
 【半ば本能的に、胸の前できゅっと両の手を重ねる】

【摘まれた痛みの冷めやらぬカイの頬さえ比較にならない程】
【少女の胸の内では、熱い物狂おしさが煮立っていた】

「……お久しぶりで御座います、カイ殿。
 今日は史音様ともども迎え、祝って頂けるという事で――恐悦至極、ですな」

「では、案内をお願いできますかな?」

【ここになって漸く、二人の間を緩衝する役割も買って出て】
【左手の平に埋もれたベンヌが口を開き、慇懃に挨拶をして見せる】

【それが終わったなら史音は、そわそわと踵で靴を脱ぎ】
【最低限のマナー。きちんと靴棚乃至玄関に揃えて並べると】
【少し蒸れた素足をマットに軟着陸させ、そして歩み出す】
【スリッパ等有るのならば、それを履いてから】


ほんとうは、話さなきゃいけないことがあるんだけどサ
それは――少しだけ、後回しにさせて

でも、お祝いの前には話さなきゃいけないかも
先にちょっとでもスッキリしときたいんだ

【「ただいま」なんて答えるのは、ひどく気恥ずかしいから】
【頬にうっすら桜色を乗せつつ、然し声は些か重く】
【カイに導かれるまま、彼女は事務所の中に入ろうとするだろう】

【――面倒事は、先に片付けねばならない】
【重苦しいものを抱えたまま、誕生日のたのしさを享受する振りなんて】
【幼い彼女には、まだ出来なかったのだ】

//もし靴を履いたまま入る形式なら、途中を幾らかすっ飛ばして扱ってください
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 20:47:12.80 ID:NI7wsb1So
>>25>>36

/カバンの中の無限の世界へ!
それではよろしくお願いします

【公園に一つの人影が追加される】
【酷く機嫌の良い、にこやかな表情の身長180cm程、年齢20位と思われる青年】

【瞳の奥底が淀んだ黒い双眸。同色の短く切られた髪】
【新しい黒いスーツの上からカーキのモッズコートを羽織った青島スタイル】
【瞳の淀みにさえ気付かなければ、さわやか系に分類されるかもしれず】

んー…散歩して正解だったかな……

お仕事…捗ってる……、――?

【緩められた頬、片手には黄色い缶の激甘コーヒー】
【ある程度距離が近づくと、そう、声を掛ける】

【穏やかな声だが、2人にとってはどうだろうか、――?】
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/20(水) 20:50:06.95 ID:FKbAz9yqo
>>37
これは、チェルシーの色。
ボクに似合ってるとしたら、きっとチェルシーが可愛いからだよっ

【リボンに触れながら、貴女の目をまっすぐ覗き込む】
【きっとそこには、猫の言う貴女の色がずっとあって】
【猫は、黙するときは黙すが基本的に、特に親しい相手には嘘はつかない】
【まだまだ幼いからとも、音が素直だからとも言えよう】

……えっと、その……、
さ、最近考え事の機会が多くなっちゃって……。

…それから、にぃたちは…いま、いない。
ボクを『成長』させてくれてから、いなくなっちゃった。

【自分が頑張っていた理由は、僅かに頬を染め、視線を逸らしながら歯切れ悪く】
【保護者達の不在は、また少し緑の双眸を曇らせたが】
【意外なほど、あっさり言い切ってしまう】

いつも一緒だったからね、こーいうのも、いい機会かも知れないから。

【拳を握って、形だけのガッツポーズ】
【気丈に笑って、割り切っているようにも見えたが、強がっているようにも見える】
【それを振り払うための過剰労働だったのかもしれない】
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/20(水) 20:54:12.39 ID:ZZT1JRoCo
>>32

【彼女の言葉に首肯で返し、屈む。死体と自分の顔との距離を詰める】
【そして、恐る恐る手を伸ばし、死んだ少年の頬を、つ、と撫でて――】

……冷たい。……
ってことは……きっと……おいしくない……のかな……

【 ―――― 】
【雨が降っているのが幸いしたか、死体は既に冷え切っていたらしい】

【“哲学者の卵”。大まかな位置はわかっても、どのように埋められているのかは、わからない】
【だけど――この忌々しき悪鬼の卵を取り除けるならば】

――ッ。……お願い……

【手段は選ばない。例えそれがどんな形でも】
【思わず息を呑んでしまうほどに、醜悪な物を体内に入れてでも】
【相応の覚悟を持って、少女に取り除くよう頼むだろう】

……きっと……そういうものだと……思う……

【肯定の理由はきっと、実際に経験しているから。自分と似たような人を知っているから、だろう】

……うんっ

【――涙が、止まった】
【降りしきる雨の所為で、きっと紫の少女は気付いていないだろうが】
【確かに、涙が止まったのだ。きっと、少しだけ心が軽くなったから、だろう】
【だが直ぐにまた、涙を流し始めた】
【まるで掬っても掬っても湧き出てくる、ヘドロのような、そんな涙だった】

/あともう少しで終わりますきっと。お願いします
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/20(水) 20:59:27.40 ID:saL+q0+2o
【 街中 】


【――人通りの少ない通り、ぽつんと歩く人物が一人】
【顔色は何処か悪く、…、…“病院”の、あの独特な匂いを振り撒いていて】


(…、…『ハッタリ』とは言え、半分は本気。)
(実行するのなら――どっちにしても、“戦力”が要る……。)
(――、―『会合』で決まった以上、正義組織の構成員も無条件には当てに出来ない。)



 ――――、― 一人ずつ、頼んで行くしかない……、か。



【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】


【歩く度に、何処か痛みを堪えるような表情――】
【恐らくは怪我でもしているのだろう…、…だが、双眸は真っ直ぐに前を向いていた】
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/20(水) 21:02:28.46 ID:3QA34lYQo
【路地裏にほど近い、小さな通り】

だー、くっそ、良い物件無いか‥‥、資金繰りも難しいし。

【不動産会社の出口から出たのは、一人の人影】
【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミの様につんつんに逆立てられており、すごく刺さりそうである】
【右目の部分には、大きな傷が一閃と撃ちぬかれた跡があり、少し見た目が悪い】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【特に印象深いのは、その双眸だろう。ぎらぎらと意思の光を宿した瞳は鋭く、しかしまだ少年らしさも残している】

【そして、さらに目立つのは、傍らに8〜13歳位の少年少女5名を連れている事だ】
【そのなかのリーダー格の様な白いローブを纏う、聖職者然とした格好の少年が口を開く】

「‥‥ボク達を、本当に日の当たるところに連れていってくれるんですか?」

【少年は、制服の少年を見上げ、そう問いかける】
【他の4人。合計10の目が、制服の少年を見据えることとなって】
【しかし、制服の少年は躊躇うこと無く、少年の頭をくしゃり、と撫でて】

ま、大丈夫だ、多分な。
とりあえず、物件見つかるまで俺の部屋で雑魚寝する事になるけど、良いよな。

「うん、それは構わない。路地裏で過ごすよりは、ずっとましだから」

【少年少女を引き連れて、人通りの少ない路地を歩く学生服の少年は、とても目立つことだろう】
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/20(水) 21:03:44.06 ID:OL8IMn7AO
【湖畔】

【少しばかり深い森を進めば、突如としてぼっかりと口を開く湖の光景が広がる】
【エメラルドとサファイアを溶かしたような色合いの水は、存外にさらりとしていて辺りによく馴染む】
【ふわり――天候は空へ僅かに雲をかける程度。先程から月が隠れては表れを繰り返して地表への光を斑にしていた】

【――錆び付いた時計台が、ぽつりと立っていた。】
【針も動かず硬直した文字盤の数字は剥げかけて、年月を感じさせる。その下に】
【ブーツと包帯、漆黒の鞘に納められた刀とジップパーカーが乱雑に捨てられていた。誰かいるのだろう】

【ぱしゃん。跳ねた水音は湖の方からだ】

……冷たいな。気持ちいい
夏は暑くてかなわないよ、本当に――

【流れたのは紅蓮。高い位置でひとつに纏められた長髪が揺れている】
【カッターシャツの、捲った袖から露出する肌は切傷と火傷に重ねられてみるも無残な惨状であったが】
【中性的な顔を、その中でも特に隻眼を水の冷たさに心地好く綻ばせる痩躯は何も気にしていないようで】

【不思議なくらい、この場所は動物の息吹が聞こえない】
【水の揺れる音を消せば、しんと降り積もる静寂は――違和感に成り得るだろうか】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/20(水) 21:05:48.09 ID:x5rjiSpDO
>>39

「反応する感情を、魔翌力的な要素へ……より強い、負のエネルギー……」
「……でも、そした、ら。対象への負担。超、パない」
「ならば……あぁ、まずは、手術的なものじゃなくて、薬的な──」
「根本的な処置では、なく。卵の行動を、外部から、抑止してみる、の、も……」

【彼が公園に入ってきたのには、ローブの人物は気付かず】
【ただ無心に、独り言を。連想ゲームにも似た言葉を紡ぎ続ける】
【声は途切れ途切れな上、小さい。余程近くに寄らなければ恐らく聞き取り辛いであろうが──】

……宮下正次か
貴様を支部外で見るのは珍しいな
最も──我々が支部外に出ることが稀なのかもはしれないが

「……、……!」

【羽織の人物──天辰桜が低い声で淡々と宮下へ声をかける】
【何を思っているのか分からぬ仏頂面。故に彼女の思考は未だ分からず──】

【一方ローブの人物──南雲利織は、天辰が宮下の名を呟くとびくりと肩を震わせ】
【それきり、ぼそぼそとした独り言を止めてしまう】

「……、……。」
「今日のノルマ、超、終了」
「今は、超、卵について、超、思考中」

【そしてしばらくした沈黙の後。事務的な口調で小さく答えた】
【どうやら反応から察するに、利織は宮下のことを良くは思っていないらしい】

/では、よろしくお願いします!
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 21:07:26.49 ID:eeZ4uI5Mo
>>43

支部防衛は成功するのやら
ま、どちらでも構わんが

【何やらぶつぶつと独り言を呟きながら近くの路地裏から人が出てきた】
【その人物は短い銀髪の若い青年。高い背と暗い青色の瞳が特徴的だ】
【黒を基調とし、所々に赤色の入ったカノッサ機関の制服を着ていて、二の腕には『No.32』と書かれた刺繍がある】
【制服は丈の長い上着、飾り気の無いズボン。上着の背面にはカノッサ機関の紋章が描かれている】

(ん? 変わった団体だ……)

【怪訝な表情で近くの少年少女の方に視線を向ける】
【こちらから何かする様子はないが明らかに機関員だ、どうだか分からない】
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/20(水) 21:11:50.27 ID:qhWRShGbo
>>40

……可愛くない……。

【首を横に振って、即否定】
【どうやら、褒められるのは苦手なようで】
【それでも覗き込んでくるローズの瞳を、ジッと見つめ返していた】

そう……、大変ね。
大切な人との別れは、どんな形であれ悲しいこと……。
無理しなくても……、いいと、思うけれど……。

……誰かに相談するのは、決して駄目なことじゃないから。

【あまり感情を交えず、淡々と自分の体験から思ったことを語る】
【彼女はこのように、大人びた一面も持っていて】
【お菓子に執着するような以前見せた子供びた一面とは、ギャップがあるような】
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/20(水) 21:12:23.13 ID:3QA34lYQo
>>46
――げ、「機関、ですね?」

【学生服の少年がぎょっとした顔をする前に、白服の少年がそう呟いて】
【金色の瞳を、相手に向けて、少し不安げな表情を後ろの4人はしていて】

(‥‥戦いになったら、こいつら守って戦える自信がぶっちゃけ無ェな)

【動きが止まり、学生服の少年の鋼色の双眸と、白服の少年の黄金の双眸が警戒心あらわに向けられる事となるだろう】
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) :2011/07/20(水) 21:17:02.72 ID:dnxLDaVN0
>>41

【死体の頬を、恐る恐る触れる少女。少女に食人したいという欲望があるのかは判らないが】
【おそらく少女は、いくらか食人に興味を抱いているのだなと思ったのだった】

でも死んで間もないから、まだ美味しいと思うヨ?
後で全部食べちゃうネ!

【嬉しそうに触手で死体の顔をなでたのだった。触手からは、何やら唾液に似た液体が出てきたのだった】
【おそらく、捕食の予兆であろう。彼女自身ではなく、彼女の能力が食べたがっているらしい】

【哲学者の卵。少女の示した定位置は、恐らく心臓周辺の何処か】
【捕食に特化した触手であるならば、中に入った刹那、卵めがけて動き蠢き始めるのであろう】
【だったら、胃カメラと同じ要領で動かせるかもしれない。そして、少女の身体の外傷を少しでも減らすためには、リラックスが必要である】

じゃぁ、リラックスしてね…大丈夫だからね!

【左手を少女の背中へと回し、胸元から植樹を少女の口へと進ませる】
【少女が触手を拒まなければ、そのまま一直線に心臓周辺まで触手が伸びる事だろう】

/遅れてすみません…
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 21:17:23.40 ID:NI7wsb1So
>>45

事務仕事が済んだら…外に出る事が多いからね……
ああいう仕事は苦手だし……

【時に、下っ端に事務仕事をお願いする事もあると噂の宮下支部長代理】

【考え事を外でする事も多く、フットワークは軽くを心掛けているらしい】
【理由は分からないが、何か訳でもあるのだろう――】

あー…俺嫌われちゃったなぁ……
ま…仕方ないとは思うけど……

【頭を掻き、あー…と言う辺り、怖がられているのを気に掛けているのだろう】
【まともに意思疎通が出来ないと言うのは、少々厳しく】
【アートマン相手なら、元気になってくれるかなぁ…なんて、思考し】

とにかく…仕事お疲れ様…天辰さんも……
改造@早cどんな感じなのかな…?

【改造卵、頬が一層緩くなる】
【どれだけ期待しているか、というのが見て分かるだろう】
【口調も弾み、言葉に期待の念が込められている】

【いや、逆にこれがプレッシャーとなるかもしれず――】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/20(水) 21:20:44.23 ID:FKbAz9yqo
>>47
チェルシーは可愛いよぅ、ボクは本気でそう思ってるんだから。
もっと自分に自身もっていいって!

【謙遜(?)するチェルシーに締まりなく笑いかけて】
【立ち上がって、少しよろめくも直立し、貴女の頭にその手を載せて撫でようとする】
【少し暖かくも、からかうような手つき。髪の表面を軽くかき混ぜてしまうかもしれない】

……あう人あう人、皆から言われる。
大丈夫だよ、本当に困ったらちゃんと言う。
今は、自分が頑張れること、やってみたいの。

【困ったように頬を掻き頷くローズは】
【疲れてはいるけれど確かな決意を顔に浮かべた】
【人と関わる中で、猫も少しずつ成長しているらしい。ちょっとだけ凛々しさが、混じるか】

今はね、学校作ろうとしてるの。
身寄りがない子達が、路地裏で迷う前に助けてあげたくて、友達と。
施設も先生もお金も、まだまだ足りてないんだけどね?

【その流れで、今手をつけていることに言及】
【不手際を恥じ入るように苦笑して、それでも、途中でやめる気はないらしい】
【はきはき言葉にした様子や雰囲気などからも、その本気度は伺えよう】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 21:23:47.70 ID:eeZ4uI5Mo
>>48

そんなに警戒しなくても、別に何もするつもりは……うん?

【警戒しなくていいと言った直後、何かに気付いたように学生服の少年に注視する】
【数秒間そうした後、悩むように頭に手を当てた】

谷山基樹、だっけ? 確か『Justice』の……

【彼が言ったのは少年の名前。恐らくデータベースか、或いは誰かから聞いたのを思いだしたのだろう】
【所属も把握していたが、それでも襲いかかるといった様子はなく、悩んでいるような仕草をしている】

仕事か。『Justice』の人員減らしにはあんまり重要性を感じないんだけどな……

【そう呟いて少年たちの方へと歩き始めた】
【距離はあるし歩行もゆっくりだ。また戦闘を挑んでくるかは分からない】
【話し合いに持ちこむか、逃走するか、先に仕掛けるか。選ぶならどれかだろう】
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/20(水) 21:25:12.57 ID:2glmsHtto
【街中】

【歩道脇に置かれたベンチに、一人の青年が腰掛けていた】

【紅茶色の柔らかな髪、オリーブ色の双眸】
【右目の瞳孔は異常に広がり、左目の瞳孔は異常に縮んでいる】
【マッドアイと形容するに相応しい、不気味な目】

【俯き加減の視線は、ぱちぱち操作している携帯に向けられていて】

…魔術協会の最近の動き、今一つ掴めないねぇ

【ぼそり、どことなく不機嫌な色を持った独り言】
【――余談だが、彼の携帯。盛り具合がパない】

【呟いた後も、変らずぱちぱちと重そうな携帯を弄り続けていて】
【隣に誰かが来れば、顔を上げるだろうか】

【さて、今宵の服装ですが】
【キャラメルブラウンのキャスケットを被って】
【紺と白のボーダーのTシャツに、赤のマキシスカートを合わせ】
【足元はエスニック調のサンダル。マリンコーデだそうです】
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/20(水) 21:28:10.58 ID:P+nOPzjN0
>>44

【積もる静寂に、からころと。相手の背後より混ざりこむのは、小さな鈴の音で】
【ふらふらと、ゆっくりゆっくり。近づいてくる音の源が、そのうちに木々の間にひょこりと姿を現せば】

…………あ。

【きっと、そんな風に】
【相手に届くだろう声は、ずいぶんと嬉しそうなもので】
【金属質に透き通った、鈴の音のような声。無数の鈴の音を従わせていた、少女のもので】

【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【首元には、金のキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【振り向こうと、振り向くまいと。そこに居るのは、そんな少女】

【モロバレではあるのだが、一生懸命に足音を殺し、そちらにゆっくりと】
【足音を殺そうとも、鈴がからころと鳴いているのはご愛嬌でした】

/ということで、まだいらっしゃいますでしょうかと尋ねてみちゃいます
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/20(水) 21:29:51.79 ID:3QA34lYQo
>>52
――ストップだ、それ以上近づくな。

【近づく男に、そう谷山は声を掛ける】
【敵対組織だという事も有り、容易に気を許すつもりは無い】
【しかし、戦うのも得策じゃない状況である。それ故】

とりあえず、今は$うつもりは無い、まずそれだけ言っておく。

【鋼色の双眸を、眇めながら、そう答えて】

何か用でもあるのか、無いなら俺はさっさと帰るんだが。
こいつらの為に部屋掃除しなきゃいけねぇから。

【後ろの4名を守るように、白服の少年は一歩下がって】
【険のある2つの目と不安そうな10の目が、相手を見据えることと成るだろう】
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 21:30:47.31 ID:3QA34lYQo
//おっと、名前欄とメ欄
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/20(水) 21:35:56.37 ID:qhWRShGbo
>>51

……ん…………。
だから……、可愛くなんか───

【撫でられるのは嫌いではないらしく、ビクっと反応した後眼を閉じて堪能する】
【謙遜──というよりかは、卑下に近いか。本気で自分なんか可愛くないと、思っている】
【造りもののような、ではなく本当に造りものである顔立ちは人形のようで】

…………なら、良かった。
困っているのに伸ばされた手を振り払うのは……、ただの、馬鹿。

【これは実体験。とはいえ、あまり気にかけるような事でもないだろう】

学校……?
そう、とても素晴らしいことだと思うから、頑張って……ね。
……私に出来ることは、少なそうだけど。
それでも出来ることがあれば、協力するから……。

子供……、そういえば、あの城にも…………。

【思い浮かべたのは、『魔王』の姿】
【『倒す』のか『救う』のか。彼女は現状、微妙な立ち位置だったりするのだが】
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/20(水) 21:36:53.21 ID:x5rjiSpDO
>>50

……、……なるほどな
人には得手不得手というものもある
苦手なものを無理にやる必要もないだろう──助手でも雇えばどうだ
事務仕事が得意な人材など、機関に少ないというわけでもないだろう

【事務処理が苦手かもしれない下っ端に仕事を頼むよりも】
【よりデスクワークが得意な人材を雇うか、他支部から引き抜くかすればいいと】
【訥々とした口調ながらも、そんな助言を天辰は紡いだ】

【利織が宮下を苦手とするのは、彼の言う通り無理のないことだろう】
【自分をこのような境遇にした張本人が、他ならぬ彼なのだから】
【更にはいつ自分の命が脅かされるか分からない状況】
【宮下だけでなく、他の機関員に対しても同等の感情を抱くのも、不思議ではなかった】

「──まだ、研究、途中」
「感情はデリケートなもの、だから」
「無理に孵化した卵、へ、外部から何かをしようとすると……」
「対象へ、取り返しのつかない影響が及ぶことが、超、想定、されます」
「研究は慎重にしなきゃ、……焦っても、難しい結果、生まれるだけ」

「……、今は不意に暴走しないよう、安定性を重視するつもり。……です」

【ぼそぼそと、彼女はまた言葉を紡いでいく】
【要は、未だ研究途中というわけだ】
【更には事を慎重に運ばなければならないこと。故に暗に、急かさないでくれということを告げる】
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 21:38:33.91 ID:eeZ4uI5Mo
>>55

用か。そりゃあ敵対勢力を排除するのは仕事ではあるね

【用は無いわけではない。機関員なのだから敵を見つけたら排除するのは役目の一つだ】
【が、止まれと言われたのを素直に従ったあたり、あまり乗り気ではない】

その子たちは……親戚?

【何げない世間話のように少年たちに視線を向けて質問をした】
【警戒させないように軽く両手を挙げている】
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/20(水) 21:38:49.19 ID:W4LmmeG4o
>>38

【上手く伝えられた――と、思いたい。少なくとも口篭ったり、途中で呑み込んだりはしていない】
【自然と、青年は細長く圧し殺された吐息を零した。……恐らくは、安堵だろう】
【少なくとも、落胆の類でない事は確かか】

【形容し難い感情を吐き出して多少胸が空けば、そこで漸く常の余裕が戻ってきて】
【彼の意識は始めて、白い指に嵌められた紅の従者に向けられる】
【円熟を感じさせる気遣いを有り難く思いつつ、軽く黙礼】

ん――ベンヌさんも、久しぶりだね。
慣れてないから、至らない所も多々有るだろうけど……。
それで良ければ、精一杯お持て成しさせて貰うよ。今日は寛いでいってね、二人とも。

【パーティーのホストたる者、何時までもゲストを玄関で待たせるようでは二流だろう】
【立ち話も何だしさ、等と言いながら、彼は史音らを応接間へ案内する】
【奥から薄らと漂ってくる香りは、煮込み料理当りのものか】
【――どうやら、此処は靴を履き替える様式(?)らしく】
【用意のいいことで、既にスリッパが一足、玄関マットの上に揃えてあった】

判った。……あんまり、気を遣わなくて良いからねー?史音ちゃん。
――その、そう。前に言った通り、俺にだって話を聞く程度は出来るから。

【案内に従ってもう一つ扉を潜れば、応接間に出る。そこを更に素通りして、リビングへ】
【事務所とは名ばかりな気もしなくは無いが、何はともあれ、彼は上座へと彼女を促すと】
【掛けるのを待って自らもまた席に着き、いつもと変わらない振る舞いを見せる】

【――ただ、流石に目を正視する事は躊躇われた。俯きはしないが、無意識に引いてしまった一線が越えられない】
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/20(水) 21:40:38.30 ID:x5rjiSpDO
/宮下の方へ
/次遅れるかもしれません
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/20(水) 21:41:13.22 ID:OL8IMn7AO
>>54

【――勿論、この痩躯が水浴びなどというエロゲ展開(?)をしてる訳もなく、ごく単純に涼を取っていただけだったのだが】
【聞こえてきた母音ひとつの声に、けれど、仮に鈴の音が聞こえずとも誰だか把握出来てしまうのが――所有する異能の厄介なところであった】

(……さて。)

【どうしてやろうか】
【からころと賽銭箱の上で鳴る鈴が移動してくる音を聞きながら、肩に乗った髪を払いのけつつ思考する】
【懸命に足音を殺そうとする努力くらいは認めてやろう。髪に付けているのだろう飾りの存在を忘れてるのにも目を瞑る】
【しかし問題なのは――忘れられない記憶力により、今も自分の服を引き続ける、彼女によく似た小さなお子様の存在だ】
【面倒だな、と。視界の片隅で散る幻影の桜を眺めながら、此方は結局のところ振り返ったりすることはなかった】

【刀やらの荷物が置かれた時計台の下まで、そんなに遠くはない】
【そして荷物から本人までも――水の中に入れば、ほんの数歩でたどり着く距離だ】

/いちゃったりしちゃったりたり。
/はい、宜しくお願いします
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/20(水) 21:43:44.03 ID:v1r1FybNo
【森の中、少し奥まった場所】

「……くのっ!」
『残念届きませんよ、愚かですね』

【響く金属同士がぶつかるような音】
【微かに飛び散る火花は時折暗い森の中を照らす】

『弱い人は嫌いですよ、……―――――』
「お前になんかっ、好かれたくないねえっ!!」

【声の主は少年と女性】
【白髪、緑眼、片腕のみで名状しがたい雰囲気を宿す刀を操る少年】
【膝裏まで伸びた白髪に紫白の瞳、白い肌、片手に白い「剣」を携えた女性】

「ち、少し退くか……」
『……?休憩ですか、なんとも情けないですねそんなのだからいつまでたっても―――――』
「うっせ、体力には限界があんだよバカめ」

【数回の接近、剣戟の後彼らは互いに離れる】
【少年は刀を降ろし、女性は「剣」を手から消す】

【一見すれば敵同士だが、互いに殺気は無く】
【それはどちらかと言えば戯れ、訓練のような物だろう】
【もっともこの現場をどう判断するかは人による訳であって……】

「ああ、もうお前一回死なないかな?」
『貴方こそ数回死んでみてはどうでしょう?新しい世界が切り開けますよ、多分』

【息を整えながら互いにそう言う彼ら】
【殺意はなくとも多少の敵意はあるらしかった】
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 21:46:28.82 ID:3QA34lYQo
>>59
【一瞬、息を吸い、吐いて、少しだけ思考を冷静にして】
【谷山は、落ち着いた様子を取り繕って、口を開く】

だよなぁ、でも悪いが見逃して欲しかったり。
こっちも、今のところはアンタにはなにもしないからさ。
それに、こう言っちゃなんだけど。

「ボクも、戦えなくはないから。それに、ボクの、後ろの友達も」

【要するに、この場で戦闘に成れば、自然と能力者二人が相手に成るという事だ】
【そして、子供たちの薄汚れた格好を見れば分かるだろう。ストリートチルドレンの類いだという事が】
【子供たちの服を見れば、銃器特有の膨らみが有り、皆一応は武装していると判断できる】

【しかしながら、谷山は相手の問に律儀にも答えて】

見た目が違うだろうに。
というか、俺には親も兄妹も居ねぇよ。

【要するに、この学生服の少年は孤児であったという事だった】
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/20(水) 21:47:04.49 ID:ZZT1JRoCo
>>49
/舞台裏見てくださると助かりますっ
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/20(水) 21:55:18.35 ID:P+nOPzjN0
>>62

【髪を払い退ける仕草に、バレたかと】
【そんな硬直は、三秒ばかし】
【振り向かない=気が付かれていない? なんて】
【単純な思考回路の元に、浮かべるのは、悪戯真っ最中の子どものような笑み】

【足音は頑張っているが、聞きなれた鈴の音は完全に意識の外】
【ゆっくりゆっくりと、近づいて、近づいて……】

――――。

【ふと、立ち止まってしまうのは、地面と水の境目】
【悪戯っ子みたいな気配はそこで霧散して、残るのはひたすらにおろおろした気配】
【誰が見ても浅いと言うだろうそんな場所から、水が怖い】
【おろおろおどおど、しばらくすれば】

…………ツァーリ、ねぇ、ツァーリー。

【最早バレることさえ厭わない。そこまで怖いか、水が】
【困ったような、甘えるような。そんな、小さな子どもみたいな声で、相手の名を呼んだ】
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/20(水) 21:56:08.83 ID:FKbAz9yqo
>>57
…むぅ、頑固だなぁ。
でも、ボクはチェルシーのこと、好きだからね?

ボクと同じようにか、それ以上に好きでいてくれる人もいると思うから、
その人に自分が可愛くないなんていったら、心配されちゃうからね。

【本気の感情が混ざり始めたのは、表情が人形めいていても、目には写り】
【アプローチを切り替えて、可愛いか否かではなく、好意を表した】
【その気持ちは、チェルシーが否定しても消えないのだと】

本当に困ってる人は、その手すらも見えなくなる、らしいから。
難しいね、世界とか、人ってさ。

【少しだけ悟ったような言葉を吐いて、猫は空を見上げる】
【曇天の向こう、瞬く星々の輝きを人は美しいという】
【それが悲鳴であるか怒号であるか、地上からでは…地球の外に出たって、容易には確認できないのに】

ありがとう、頑張る。

【激励と申し出には、にかっと歯をむき出し笑う】
【人間に近いが、むき出された犬歯には、うっすら猫科の気配を感じる】

……エリス、って言うんだって、あの子。
エリス=メレニア…基樹たちが、調べてた。
ボクは、助けたい。ゲームの世界を投影してるのだって、きっと寂しいからだよ。
でも方法がわからないから、人に危害を与えるああいう使い方しかできなくて……。

あの子も、迷ってる。闇の中で。
そういう子が救いたくて、ボクたちは……。

【自分を引き込もうとした、あの波動を想う】
【あのときの、笑顔から悲哀への変質を想う】

【手放しで憎むことは、お人よしの猫にはできなくない】
【憎んでしまったらきっと、猫の戦いは完膚なきまでの敗北なのだから】
【それは決して、許されない。踏みとどまったものの責任】

【そんな強い感情、表情に浮かべた猫は】
【決意と共に、頷いた】


―――――チェルシー、秘密は絶対守れる?


【内緒話にしては剣呑、冗句というにはあまりにも真剣な表情】
【緑は揺れない。ただまっすぐ】
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 21:56:37.26 ID:NI7wsb1So
>>58

助手…かぁ…
うーん…それだけでお金割くのも嫌だしなぁ…
ともかく…助言ありがとうね……?

【守銭奴的な思考の宮下】
【支部長代理としての威厳、そんなもの存在せず】
【恐らくは、お金>威厳という考え方なのだろう】

【と、自分の勝手な感情は措いて置き】
【助言に対する礼はキッチリと述べる宮下】
【フルネームで呼ばれても動じ無い、上下関係、然程気にしておらず】

うーん……難しいんだね…
俺はそっち方向はあまり知らないし…
とにかく…ゆっくりでも成果が出る事…期待してるよ…?

【顎に手を遣り、悩ましげな声を出し】
【兵器方向には明るく無く、とりあえず難しい事なんだなー、と物事を捉える】
【急かす事は無いが、期待はしてると、付言し】

あ…そうだ…
卵をさ…動物に埋め込んだらどうなると思う……?
俺の頭じゃ…なかなか答えが出なくてね……

ぜひ超天才≠フ君から答えを出してもらいたくてね……

【ふと、思い付いたかのように質問を投げる】
【感情を操る兵器、それを人間以外の動物に使用すれば……、――】
【能力が芽生える、悪意が増幅する、もしくは別の何かが起こる】

【只の知的好奇心、もしくはもっと意味のある問いか】

/了解しました
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/20(水) 22:00:59.04 ID:89Mw/4/p0
>>60

(……、おっきいなぁ)

【と言う事で、スリッパに足を通した】
【歳相応未満のサイズの其れは奥の奥まで潜り込み、想定された踵を余らせる】
【歩を進めるたびに所在なさ気に浮いて、少しだけ居心地が悪かった】
【つつんでくれるものは / とてもやわらかいのに】

うん………、分かってるよ
アンタはいつだって、アタシに手を伸ばしてくれた

「お心遣い、痛み入りますぞ
 ではその言語に甘えまして。史音様、そこにおかけ下さい――」

【気不味い沈黙、蓼食う虫も喰わぬ、濁りを愛す魚も住まぬ澱み】
【言葉が足りない、心が痛い、だからこそ、そんなものが生まれてしまう】
【専ら応対をベンヌが担当するのも、無理はなかった】

 【――見れば。少女の紅葉の手は、ときおり小刻みに震えて】
 【自らのなすべき所の正しさ、或いはカイの無条件の温かさを】
 【疑ってしまっているようにも、思えたかも知れず】

【兎に角、牽引されていく壊れた車さながらに】
【らしからぬ消極的な動きに見合った声を伴い、少女はあゆむ】
【やがてベンヌに促されて、デニムを衣擦れさせながら】
【実測以上に頼りなさ気な背を、椅子に凭れるだろう】

………、……ぅ、っ

【そして少女もまた暫時俯くも、何度か呼吸を重ねてやがて】
【心の生む斥力に抗おうと、心より生じる引力に隸おうと】
【その真紅を。緩慢ながら持ち上げようとするのだけど――】


  【それらは、交錯しない】


【香辛の染みた煙も、鍋の蓋の下で、ただ重苦しく垂れ込めるだけ】

……、えっと、ね?

【自分の責任から来る結果。火達磨になって水を求める様な焦燥が走り】
【膝小僧が向きあわんばかりに、不安気に膝を内に曲げつつ】
【彼女は――、彼の眸をを待たず、口を開こうと試みるはずだ】

70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/20(水) 22:03:54.68 ID:OL8IMn7AO
>>66

【どうするべきか困っていたのも事実。】
【この子供は、殺しかけようが何しようが次の邂逅時には犬のように懐いてくる、それが不思議でならなかった】
【動物ならばおそらく腹を蹴り飛ばせばいいのだろうが、そういった解決策は無い】
【自分はこの餓鬼を、一部分は疎ましく思うがその他を嫌ってもいないのだし、】
【それ以上に――なんというか、見捨てきれない情を持たせる子供なのだ】

(嗚呼、もう。コイツは、……)

【そんな声で名前を呼ぶなと言いたい】

【数秒の沈黙の後、足元の水を蹴り上げて痩躯は振り返った】
【冷え冷えと輝く紅蓮の光は、次にほんの少しばかり困ったように細められて】
【最終的に、作る表情を上手く定められなかった白皙は、どうやっても後ろをついてくる迷い猫を見るような色を湛えていた】
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/20(水) 22:04:59.71 ID:ZZT1JRoCo
>>49

【酷く、気味が悪い。だが、我慢しなくては】
【リラックスしてくれと言われても、このようなものを前にして、できるはずもなく】
【その言葉に対し首肯を返すも、身体は強張ったまま】
【けれど、全てを委ねることにした】

【視覚さえ絶ってしまえば怖くない――そんな安易な発想で、眼を瞑る】
【それでもなお、黒い涙は止まらず、流れたままだったが】


――んっ、……ぐ、……ぅ……んぅ……、っ……


【視覚を絶ったことは逆効果だったかもしれない】
【触手が口内に侵入してきた瞬間に、恐怖が倍増され苦悶の声を上げた】
【口を塞がれて、声にならない声が次々に漏れてゆく】

【体内へと潜り込んだ触手は、首尾よく“卵”を見つけることができるだろう】
【そして、それに牙を立てることもできるはずだ】

【だが――その瞬間、もしも彼女が少しでも触手の感覚がわかれば】
【いや、触手を操る感覚がわかれば、理解できるだろう】
【いつもとは、少なくとも人を喰らう時とは違う、違和感≠】

【“卵”を捕食することはできないのだろうか】
【それとも――】
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/20(水) 22:05:57.39 ID:qhWRShGbo
>>67

好いてくれるのは、嬉しいけれど……。
可愛くは───ん……、ぁー…………。

【またも『可愛い』という言葉を否定しようとしたが】
【「心配される」とまで言われてしまうと、中々言い切ることが出来ず。語尾がゴニョゴニョに】
【審議の対象である顔を隠したいのか両手で覆ったり、何だか良く分からない行動に走り始める】
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/20(水) 22:06:18.61 ID:qhWRShGbo
>>72
/途中レスですすみませんー。
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/20(水) 22:09:30.19 ID:bupnCH4Oo
【路地裏】
【何処かの建物が、改築工事でもしているのだろうか】
【ちょうど其処には、古びた家電や家具が大量に積み上げられていて】

【その頂上には、更に一つ】
【路地裏では珍しくもない、人間が重なっていた】


……何処や、ここ……覚えとらんな……
確か、逃げる途中で血が足りんで落ちて……

(って事は……暫く何も『食わせて』無い、か……)
(どれだけ寝とった?2日か、もっとか……)

【ほおずきの様な赤さの着物の、右目に眼帯をつけた少女】
【衣服の血の汚れなどから、何処かで戦闘行為をしてそのままである事が】
【血の色のあせ方から、相応に戦闘行為から時間が経過した事が窺える】

【積み重なったゴミの上から、喰らい地面に目を落とすと】
【其処を鼠が一匹。ちょろちょろと走って行く】

……美味そうやな……

(はよ食わせなあかん、これ以上待たせる訳にはあかん)
(食わせられへんかったら、今のウチやと……)

【少女の左腕は、重力に引きずられたまま動いていない】
【右手で懐から短刀を引き抜き、走って行く鼠に向けて投げつけた】
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 22:11:26.39 ID:eeZ4uI5Mo
>>64

ふふ。なるほど、それは怖いね
確かにここじゃ不利だ

【戦える人間が複数という申告に、微笑みながらこう返した】
【全く怖がっていないように見えるが続いた言葉の通り、狭い場所は彼にとって少なからずハンデとなる】
【その状態で銃器を持つ複数の人間を相手にするのは、いくらナンバーズといえど辛いだろう】
【少年たちの言葉は十分な歯止めとなった】

孤児か。もしかして、その要因は……?

【少年が孤児の理由。それはもしかすると自分達かもしれない】
【そう思って尋ねるように言葉を止めた】
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 22:18:06.02 ID:3QA34lYQo
>>75
というわけで、そっちがこっちを襲わない限りは、こっちも戦わない。
つーか、俺としちゃカノッサだから≠チて言うのは戦う理由には値しねぇしな。

【正義組織の人間だというのに、悪の組織だという事自体は戦う理由にはならないと言う】
【まあ、それは彼の中での悪≠フ基準が、独特のものである為、なのだが】
【少なくとも、只妄信的に正義を信奉している訳ではないという事は、言動から理解できる】

【そして、男の問には、少々間を於いて、目を合わせないようにしながら】

さぁ――ね。
物心ついたときには、胸糞悪ィ研究者のモルモットだった。
最初の記憶がなんにもない白い部屋だぜ?親も何も知っちゃいねぇっての。

【奪われたかどうかも定かではなく、最初から肉親、家族という物をこの少年は知らなかった】
【因みに、モルモットにされる前の戸籍は抹消されているため、己の過去をたどる事も出来ない】
【要するに、この世界にはありふれた不幸≠背負う一人。それがこの少年だ】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/20(水) 22:20:21.37 ID:qhWRShGbo
>>67

好いてくれるのは、嬉しいけれど……。
可愛くは───ん……、ぁー…………。

【またも『可愛い』という言葉を否定しようとしたが】
【「心配される」とまで言われてしまうと、中々言い切ることが出来ず。語尾がゴニョゴニョに】
【審議の対象である顔を隠したいのか両手で覆ったり、何だか良く分からない行動に走り始める】

…………エリス……。
そうね……、あの子は加害者であり、被害者。
手を伸ばして……、それが見えないなら、引っ張り出して……。
……それから、罪を償わせれば、いい。

【彼女は魔王の、エリスのそういった一面を見たわけではないが】
【それでも、エヴァンスの所業を考えれば──責めることは出来ないと、考える】

───……うん。

例え精神系能力者に襲われたって……、秘密は、守る……。

【ローズの問い掛けに、彼女はコクリと頷く】

【表情の変化が乏しい分、瞳の中に感情を乗せていて】
【今日とて、それは例外ではなく。林檎色は、じっと緑を見つめ返していた】
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/20(水) 22:21:44.24 ID:2glmsHtto
【街中】

【歩道脇に置かれたベンチに、一人の青年が腰掛けていた】

【紅茶色の柔らかな髪、オリーブ色の双眸】
【右の瞳孔は散大し、左の瞳孔は収縮している】
【マッドアイ、そんな表現が似合う瞳だった】

【その視線は、手元でぱちぱち弄っている携帯に】

…魔術協会の最近の動き、今一つ掴めないねぇ

【ぼそり、どことなく不機嫌な色を持った独り言】
【――余談だが、彼の携帯。盛り具合がパない】

【呟いた後も、変らずぱちぱちと重そうな携帯を弄り続けていて】
【隣に誰かが来れば、顔を上げるだろうか】



【さて、今宵の服装ですが】
【ゆったりした白シャツ、首から赤のクロスを下げ】
【黒のカーゴパンツ、足元は紺のスニーカー】
【80’sコーデというよりもモード寄り、かも】
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/20(水) 22:23:34.65 ID:P+nOPzjN0
>>70

【好きなひとならば、何をされようと、殺されかけても、好きで、大好きで】
【ただ、嫌いなひとならば、何をされようと、好きだと言われようと、嫌いで大嫌い】
【そんな、この子どもは、きっと】
【大事な螺子か何かが数本、消し飛んでいるのである】

…………。

【名前を呼んで、相手が振り返ってくれるまでの、ほんの少し】
【振り向いてくれるか、不安だった、のだろうか】
【相手の視界に真っ先に入る表情は、ひどく不安げなもので】
【口の前で、祈るわけでもないが手をちょこんと合わせていて】

あっ……、……。
……あ、の。……ひさしぶり。

【振り向いてくれたと分かれば、その瞬間に、ぱっと笑顔が咲いて、合わせていた手をぎゅっと握る】
【それから、ほんの少し照れたようにはにかんで。久しぶりとの挨拶を口にしながら、首を傾げれば】
【きらりと。月光を返して光ったのは、左手の、蛇と林檎を模った、銀と紅水晶の指輪】

ねえ、元気だった?

【銃口みたいに暗くて黒い瞳で、真っ直ぐに相手の隻眼を見据えながら】
【また首を傾げて、問うた】
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 22:24:35.41 ID:eeZ4uI5Mo
>>76

おや、『Justice』にしては珍しい
あの組織も一枚岩じゃない、ってとこかな

【谷山基樹の言葉に彼は驚いた表情を浮かべた】
【少なくとも彼にとって、『Justice』とは確実にこちらに戦いを挑んでくるもの、だったのだ】

ふむ
後ろの子たちもそんなところかい?

【今度は谷山基樹が連れている少年たちに視線を向ける】
【それは蔑むようなものではなく、心配するような真剣なものだ】
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/07/20(水) 22:30:43.58 ID:dnxLDaVNo
>>71
【彼女が発した触手は、今までの卵を解除するものとしては異例の物質である】
【物理的に卵を解除するという前例が無い為、彼女自身背中に負うものは大きい】
【自分のミスで、少女を殺してしまったら――今、友達になったばかりの少女を】

【その気持ちを押し殺し、彼女は触手を伸ばしていく】
【ご都合主義もいいところなのであるのだが、安易に卵の場所を特定できた】
【彼女は卵に、触手を真っ二つに分けると、切断部分から出てきた牙で、卵を捕食しようとする】
【もし成功したならば、卵の成分を沈下させ、彼女の奥深くで消化することになるのだが】

…っ!

【卵の強度は驚異的に高い。ゆえに噛み砕いての消化は出来ない】
【ならば丸呑みしか道は無い。少女の笑みを取り返すのには、ただしそれには欠点があった】
【噛み砕かない為に、卵自体に損傷が無いまま彼女の体内へと移動され、彼女の体内に居座ることになる】
【つまり、単純に宿主が少女から彼女に代わるだけということになってしまう】
【なんせこれは捕食。物体を完全に壊すことは出来ないのだから】

【しかし彼女は、それでも丸呑みをしようと、触手の口を大きく開けた】
【果たして成功するか、否か―】
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/20(水) 22:32:13.18 ID:OL8IMn7AO
>>79

【なにをそんなに不安がっているのかと、僅かに飽きれながら一歩踏み出した】
【月光に反射して煌めく雫のひとつひとつ、その形状全てを記憶する瞳は瞬く訳でもなく、ただ色彩を踊らせる】
【昔はつけていなかった指輪を納めて暫し、止められなければ彼女がいるであろう湖畔の臨界ぎりぎりまで近付いて】

あぁ、久しぶりだな。
……お前こそどうだったんだ?

【傷だらけの腕を、だらりと垂らしながら淀みも濁りも澄みもしない、】
【風穴のような瞳に、刃を突き立てるよう真っ直ぐに視線を交わす】

/前に音々子さんと絡んだ時、鈴音死亡の話をした気がしたけど、あってますよね?あれ?
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/20(水) 22:32:41.52 ID:FKbAz9yqo
>>77
…へへーっ。

【これ以上の追求は憚られた。困っているのはわかったから】
【そのまま抱きしめてしまいたい衝動に駆られたが…猫は耐えた。とぼけるように笑う】
【言葉にしてもループするだけだろう、黙ってみていた。後ろに回された指がわきわき動いている】

……うん、何もせず、許されるわけじゃない。
だから、まず救い上げて、自分のしたことを、ちゃんとみせる。

……そういう方法を教えるために、学校にしたんだ。
やり直す方法は、きっとあるよ。

【受け入れてなお進む決意、折れぬ意思】
【ただ救うだけじゃない、その後自分で歩いてゆく方法を見つける場所を用意したい】
【猫が学校の為にまい進する理由は、そこにあった】

【それすらも含み、彼女を信じて告げた『秘密』】
【声量を少しだけ落とし、彼女にだけ聞こえるように】


……もう一つ、組織を作ろうと思ってるんだ。
Justiceや対機関連合とは別角度で、世界に対してアプローチする、『学園』に隠された戦力。


【急に猫は、それまでの緩みを奥に納め、強い意志を滾らせた】
【大言壮語にも似ていたが、貴女の林檎色と出会う緑は僅かも揺らがない】

二つの組織は名前が売れすぎた、戦力の絶対的差からどうしても正面からのぶつかり合いになる。
おまけに相手は、人海戦術と策略を得意とするカノッサ機関や、他にも不穏勢力の挟撃なんてこともある。

それらに対して、存在を徹底的に隠して、不意をつき横っ面から殴りつける。
秘密結社には秘密結社…そんな組織。


……チェルシーにも、手伝って欲しい。


【秘匿することに意義がある構想、打ち明けるのは、相応に負担があったらしく】
【言い切って、肩を落とし息を吸い込んだ】

【一度目を閉じ、開いた後、】
【光は消えていない、再びまっすぐ、貴女の双眸へ】
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/07/20(水) 22:33:47.52 ID:dnxLDaVNo
>>71
【彼女が発した触手は、今までの卵を解除するものとしては異例の物質である】
【物理的に卵を解除するという前例が無い為、彼女自身背中に負うものは大きい】
【自分のミスで、少女を殺してしまったら――今、友達になったばかりの少女を】

【その気持ちを押し殺し、彼女は触手を伸ばしていく】
【ご都合主義もいいところなのであるのだが、安易に卵の場所を特定できた】
【彼女は卵に、触手を真っ二つに分けると、切断部分から出てきた牙で、卵を捕食しようとする】
【もし成功したならば、卵の成分を沈下させ、彼女の奥深くで消化することになるのだが】

…っ!

【卵の強度は驚異的に高い。ゆえに噛み砕いての消化は出来ない】
【ならば丸呑みしか道は無い。少女の笑みを取り返すのには、ただしそれには欠点があった】
【噛み砕かない為に、卵自体に損傷が無いまま彼女の体内へと移動され、彼女の体内に居座ることになる】
【つまり、単純に宿主が少女から彼女に代わるだけということになってしまう】
【なんせこれは捕食。物体を完全に壊すことは出来ないのだから】

【しかし彼女は、それでも丸呑みをしようと、触手の口を大きく開けた】
【果たして成功するか、否か―】
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/07/20(水) 22:34:29.72 ID:dnxLDaVNo
>>84
/連投すみません・・・
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 22:35:28.35 ID:3QA34lYQo
>>80
俺は俺の個人の正義を貫くために組織というものが必要だっただけ、さ。
それに、機関にだって正義は有るという事は理解しているよ、お前らにだって貫く信念はあるんだろ?

【敵対するどころか、一種認めるような発言すらを、この少年はする】
【そちらにも、貫く信念は有ると、それを認めると、少年はそう行った】
【そして、敵対するにたる理由は、この少年にとって一つ】

俺が戦うのは、俺の正義とぶつかる物≠セ。
俺の正義は、悪意と絶望を超える善意と希望の世界を作ること。
だからこそ、誰かに絶望を振りまき、悪意を振りかざすようなことをするのなら――――潰す。

【潰す、と言ったとき、たしかに穏やかな様子が莫大な威圧感に変わっただろう】
【見た目に反して、データベースに要注意と書かれるだけの実力と場慣れが有る事が分かる】
【それと同時に、それだけの威圧感を放つほどに、真っ直ぐに自己の正義≠貫くつもりが有るということも】

「ボク達も、孤児です。でも、谷山さんが、学校に通わせてくれる、って」

【谷山の代わりに、傍らの少年が答えた】

‥‥正義組織でもなんでもない、ちょっとした動き、さ。
未来を担う子供を救うのも、また俺の正義の一つ。
研究所に居たりしたけど、それでも俺は、アイツら≠ニ学校に通えたことは救いだったからな。
だからこそ、こいつらにも並の子供並みに、日々を過ごして欲しい。それだけ、さ。
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/20(水) 22:41:05.85 ID:x5rjiSpDO
>>68

……そうか

【彼女とて、正直言えば支部経営には詳しくない】
【更に言えば、氷の国支部が経営難或いはなんらかの理由で倒れたとして──】
【彼女が求めるのは、戦乱と護るべき存在】
【支部の存亡には、然程興味がなかったのだ】
【機関員は己が護る程、弱くない──そんな思考を、持っていたのだ】

【宮下の言葉には、短い返事を送り】
【それきり──彼から言葉をかけぬ限りは】
【天辰は、利織と宮下との会話を邪魔せぬよう、静かに口を閉ざすはずだ】


【利織は宮下の期待に対しては頷くだけで】
【続く問いかけには、言葉を選ぶかのようにしばし沈黙し】

「先日、改造卵のサンプルを用いて、ラットを超使用した、超動物実験を超、実行しました」
「結果として、改造卵は、孵化。能力の有無は確認しなかったものの──」
「孵化したのなら、能力の発動はあったと、超、推測」

「……冷静に超、考えれば、超、当然の、こと」
「動物にも、感情はある」
「叩かれれば怯え、怒り。親がいなければ不安を覚える」
「象は死んだ仲間を弔う性質があり、猿の群れのリーダーは、弱者を守る」
「動物とはいえ、知能の高い種族も超存在する。龍種などはその、最たるもの」

「……、結論が遅れました」
「感情が存在する以上。卵の孵化は十分に、超、可能」
「それに伴う感情の暴走や能力の発動。可能、でしょう」
「ただし動物は人間と違い、理性に欠け、本能に忠実……」
「卵を使用してしまった際は、ご自身の安全が脅かされる可能性もあること、考慮してください」

【研究に関しては、苦手とする人間の前ですら饒舌になるのか】
【先ほどとは様子が変わり、途切れ途切れではあるものの己の思考を語っていく】
【どうやら利織自身、支部で動物実験を行っていたらしく──】
【今現在の彼女の理論は、実験に基づいた結論であるようだ】

/ただいま戻りました!
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/20(水) 22:47:17.94 ID:P+nOPzjN0
>>82

【自分は水に怖くて入れない、ただ、久しぶりに会えた好きなひとと話すには、ちょっと遠い気がする】
【そんな思考回路は、当然相手を拒みはせず】
【ずいぶんと距離が縮まったことが嬉しいらしく、にこにこと笑っていたが】

えっと、……、私は、なんとも、ないよ?
元気だったの、うん、……元気。
蛇神様も元気だよ、今はちょっと、……いないけど。

【自身の近状に触れられれば、露骨に言葉が詰まる】
【笑顔は辛うじて維持していたが、ずいぶんと引きつっていて】
【絶対何かあった。お子様らしく、嘘が苦手らしい。ほんの少し、視線が泳いで】
【蛇神様。漢字としては一文字、ひらがなとしては二文字。言いながら示すのは、左手の指輪で】
【白蛇のことを挙げながら言うのだから、きっとその指輪は白蛇に関連するもので】
【それを左手の薬指につけている、のは。きっと、バレバレの嘘は。そこらへんに何か、あったのである】

【見つめられれば、じぃと。そのままに見つめ返す】
【光の弱い瞳は、突き立てられる刃にも反応を返さぬ人形か何かのよう】
【ただただ、虚ろに笑んでいた】

/行方不明、だったはずです、きっと、たぶん、めいびー、おそらく
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 22:52:45.29 ID:eeZ4uI5Mo
>>86

……なるほど

【谷山の語る”正義”、形こそ違えどそれは十分理解できるものだった】
【また要注意と書かれているのにも納得はいった。強い意志が感じ取れる相手だと】
【その言葉に男の表情が真剣なものとなった】

その内容はともかくとして、互いに信念があるというのは理解した
そちらがそちらの正義を貫けることを祈っておこう

【温和な口調から厳かなものに変わり、男は谷山の語った言葉を肯定した】
【敵対組織の人間であっても関係なく、同じ信念を持つ者として何かを感じ取ったのだろう】
【言い終わると温和な笑顔を浮かべた】

若いのに、よくやれるね
金もかかるんじゃない?

【少年たちの返事や谷山の返事に感心するように言った】
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/20(水) 22:55:32.92 ID:ZZT1JRoCo
>>81

ん、……ふっ……、んん?……んー!んー!

【――悶え方が、変わった】
【彼女≠ナなければ、他の誰かならばそのまま丸のみにすることが出来ただろう】
【しかし彼女≠フ中の“卵”は――まるで、少女の体内に深く根を張ったように、離れない】
【それどころか、激しく抵抗し始めた】

【彼女の身体から溢れる魔翌力が、視認できる程に黒く、高密度になるのがわかるだろう】
【これ自体にさして害はない。ただこれは、“卵”が活発化していることの証明――】


――んぅ……、っ……ぁ、…ぅああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!


【触手を口に咥えたまま、くぐもった叫び声を上げた】
【直後、体内の触手が先端からまるで干からびたかのように】
【生命力を抜かれていくのがわかるかもしれない。直ぐに抜き取らなければ、そのまま壊死させられてしまうだろう】
【それだけではない。彼女自体も激しく暴れ始めた】

【頭を振り、後退して無理矢理体内から触手を引き摺り出そうとするだろう】
【それでもダメならば、噛みちぎろうと歯を立てるだろう】


んぐっ、……ふー……、っ……ぅ、あぁ、……ああああぁああっ


【当然、体内にダメージを追ってしまうことは明白。先程の叫び声もそうだが、喉に損傷を受けるかもしれなかった】
【もしも、触手を全て体内から引き出すことに成功したならば】
【ゴボッ、と触手と一緒に血糊を吐きだすだろう】

【 そして―― 】

【その口元には、悪魔のような兇猛な笑みが、静かに浮かんでいるだろう】


――― アーテル・テネブラエ ―――


【右手を少女へと向け、なにか呟く声が聞こえてくるだろう】
【直後、掌から膨大な黒い魔翌力の奔流が、彼女を襲う――】
【しかし、威力はそれほど高くないはずだ。直撃をもらっても死に至ることはないだろう】
【だがその代わり直撃したならば大きく吹き飛ばされ、体力と魔翌力を半分ほど奪われる】
【人によっては、嘔吐感や倦怠感、眩暈などを引き起こすやもしれず】

【攻撃の成否にかかわらず、狂ってしまった#゙女は、踵を返し、一目散にどこかへと走り去ってしまうだろう】
【引き留めようと声をかけても、聞きとめはしないはずだ――】

【――後にはただ、雨音と、少女だけが、残されるのだろう】
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 22:56:29.81 ID:NI7wsb1So
>>87

よかった……ありがとう…
ま…利織ちゃんの言うとおり…当然だよね…――
――で

【予想はしていたが、自分の思い通りの答え】
【喜ばない理由は無い、感情のまま、ほっと安堵の溜息を吐き】

【一度視線を落とし、頬を一層強く緩めてみせる】
【わざとらしい、悪意の笑み――】

【―――顔を上げると】

その改造卵のサンプルはどこにあるのかな……?
あるんなら…ぜひとも提出してもらいたいんだけど……

【サンプルが完成しているのであれば、それを自分に提出しろ、と言う事だろう】
【それをわざわざ提出させない、と言うのは何か裏があるのではないか、と思考し】
【もっと単純な理由なのかもしれないのだけれど―――】

/お帰りなさい
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/20(水) 22:57:30.29 ID:qhWRShGbo
>>83

…………え?
つまり……、正義組織って、事?

……少し、考えさせて…………。

【目を僅かに見開き、驚いた様子を見せる】
【真剣な話だとは分かっていたが、これは予想外だったようで】
【宣言したとおり顎に手を当てて考え、悩み始める】

……、……。

【そして少しばかり時間が経つと、ゆっくりと口を開いた】

──……私は、『殺人鬼』だった。
指名手配はされてない筈だけど……、それでも、汚れた人間。
協力をしたら、貴方達に迷惑をかけてしまうかもしれない…………。

でも……、申し出は凄く、嬉しいから。
それでも、受け入れてくれるなら───是非、手伝いたい。
……私にだって……、人を、救えるのなら。

【ずっと目を逸らさず、秘密も含めて、自分の思いを全てさらけ出す】
【理由までは語らなかったが、エリスのように、彼女も罪を背負っているということで】
【林檎色の瞳は淀みを映し出さず、ただ月の光を反射して煌めいていた】
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/20(水) 23:00:01.36 ID:OL8IMn7AO
>>88

【戯れよりも悪意の濃い悪戯を好む性質ではあるが、流石に彼女を水に引き込んだりはしない】
【当たり前だ。この少女にそれをやれば、悪戯の垣根を飛び越えて虐めか虐待のレベルになるのだろうから】

ふぅん。そうか、なら構わない、が――

【元気と言い張る子供の嘘に、とりあえず乗っかってやりながらも】
【右手をそっと少女の頭に伸ばす。進路的には頭を撫でようとしている、】
【――ように思えて、直前で額まで指先を下降させて小さく弾こうとするだろう】
【無理に笑うな。以前、彼女に伝えたその言葉を思い出させるような、軽い一撃】

……おかしいな。俺は、お前は行方不明だと聞いたはずだが

【それから、問い掛けるような、探るような、少しばかり意地の悪い言葉と共に】
【彼女の隣辺りに、水に脚をつけたまま座り込もうとするだろう】

/おK、ありがとうございます
/そして遅れます。申し訳ない
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/20(水) 23:00:40.67 ID:W4LmmeG4o
>>69

【――ただ、それだけ。離すまいと締め付けもしなければ、その逆――突き放す事もまた、ない】
【意志の付随しない一方通行は、ひたすらに無機的だった】

【彼も、また――?そのχ/解≠ヘ、不確かなままで】

……あの時は、結局……掴んであげられなかったのが、一寸だけ悔しいけれどね。

【しかし。曖昧に打たれる相槌の中には、ほんの僅かな悔いと自嘲が混じる】
【澱んだ沈黙を破って、訥々と紡がれる言の葉。彼らしい≠烽フでは無かったが】
【それは、紛れもない本心だった】

…………。

【誰かを掴めないこの手なんて、どっちつかずの優しさなんて、極論、無いのと同じことだ】
【青年は口を衝きかけた台詞を飲み下して、きし、と右手を固く握る】
【暫しの逡巡の後、開いた口が、金魚のような無様さでぱくりと閉じた】
【逸れた視線は、震える史音の小さな手のひらへ――――】

(……あっちだって、怖い筈なんだよね。それなのに――何やってんだろ、俺)
(これで良いのかよ。史音ちゃんは、歩み寄ろうとしてくれてるのに――)

【そのまま机に肘を着き、緩く目を細める。穏やかに、笑うように】
【そうして口を開き、彼女に向けて何時もの¢ヤ度を繕おうとするが】
【――喉が張り付いたようで、声が出せない。彼は唾を飲み込み、深呼吸を繰り返して】


何……かなー?


【視線を交えないまま、問いを重ねた】
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 23:01:49.43 ID:3QA34lYQo
>>89
なんつーか、アンタ‥‥カノッサらしくねぇな。
カノッサの奴にも、マトモな奴はいくらか居るのは知ってるけどな、それでもらしくない、そう思っちまうわ。

【此方も、相手のことは言えず、正義組織らしくはないのだが】
【それでも、コレまで関わってきたカノッサの人間が人間であるため、やはり多少の違和感は拭えない】

――こっちも、アンタの正義が何かは判らんが、悪なりに正義を貫くことを祈っておくよ。

あと、出来れば俺の正義とぶつからないことも、な。

【そして、関心と共に放たれた問に、苦笑を零し】

金が無い、場所も無い。
だから今は‥‥‥‥なんだ、その‥‥うん、募金募集してたり、な。

【そう、雑談をしているうちに、後ろの子供の腹がぎゅるる、と鳴って】
【かりかり、と頭を掻きながら、口を開く】

悪ィ、そろそろ行くわ。
こいつらに飯作ってやんねぇと。

【そう言うと、子供たちを引き連れて歩き去っていくだろう】
【冷蔵庫に何有ったっけなー、とか呟きつつ、子供たちの集団は消えていった】

//乙でしたー!
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/20(水) 23:06:35.54 ID:2glmsHtto
【街中】

【歩道脇に置かれたベンチに、一人の青年が腰掛けていた】

【紅茶色の柔らかな髪、オリーブ色の双眸】
【右の瞳孔は散大し、左の瞳孔は収縮している】
【マッドアイ、そんな表現が似合う瞳だった】

【その視線は、手元でぱちぱち弄っている携帯に】

…魔術協会の最近の動き、今一つ掴めないねぇ

【ぼそり、どことなく不機嫌な色を持った独り言】
【――余談だが、彼の携帯。盛り具合がパない】

【呟いた後も、変らずぱちぱちと重そうな携帯を弄り続けていて】
【隣に誰かが来れば、顔を上げるだろうか】



【さて、今宵の服装ですが】
【ゆったりした白シャツ、首から赤のクロスを下げ】
【黒のカーゴパンツ、足元は紺のスニーカー】
【80’sコーデというよりもモード寄り、かも】
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 23:07:11.06 ID:eeZ4uI5Mo
>>95
//お疲れ様でした
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山梨県) [sage]:2011/07/20(水) 23:09:56.29 ID:dnxLDaVNo
>>90

…大丈夫ッ?!

【少女が突然、何かに憑依されたかのように、悶え方と卵の感触が変わる】
【根強く、そう簡単には抜けないほどの強度を持ち始めた卵からは、余り魔翌力を感じない彼女でさえも感じるほどの魔翌力】
【それが急激に彼女を、そして少女を襲い始めたのだった】

【触手の先端が、まるで水分を失った泥団子の如く、生命力を抜かれ少女の体内で崩れていく】
【崩れ落ちた触手は、そのまま卵の上へと溶けていく。それは若干の卵の動きを制御する成分に変わって行った】
【そして、生命力は触手には飽き足らず、胸元の宝石のものまで抜いていく】
【眼球の様な模様は次第に濁っていき、暫くして日々が入り、割れた】

…ぐあああああああああああああああああああああああああああああ!!

【彼女の瞳は忽ち白目へと仰け反り、そのまま彼女は後ろに倒れこむ】
【その際に少女から発せられた黒い魔翌力の奔流をダイレクトに直撃し、気を失う】
【否、生命活動を一時終了させ、タダの死体へと戻っていた】

【――其処にはタダ、4人の死体だけになってしまった】

/乙でした…かな?
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/20(水) 23:12:42.73 ID:ZZT1JRoCo
>>98
/おつでしたー!3日間お疲れ様でした!
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/20(水) 23:13:49.26 ID:FKbAz9yqo
>>92
世間的には、そうなるのかもしれないけど……
わかった、急がなくていいから。

【何故か、正義の言葉には少し躊躇いをみせて】
【答えは急かない。あなたが全てを語り終わるまで、ただ黙しているだろう】

【その姿勢、今までの猫の変化の中でも最も劇的で】
【誰かに、似ているかもしれない】

【熟考の後、明かされた、彼女の秘密】
【少し目を見開いたものの、それは単純な驚きによるもの】
【すぐに微笑みに変わって、チェルシーを抱き寄せようと、背中に手を回すだろう】
【もし受け入れられたなら、猫の体温は、少し高い】

……ありがとう、チェルシー。
それ、キミの秘密、でしょう?
教えてくれて、ありがとう。

【耳元で囁くように呟いたのは、まず礼だった】
【協力を申し出てくれたことの前に、自分を信じて秘密を打ち明けてくれた彼女への礼】

【重要なのは理由じゃない】
【ローズの気持ちに応え様としてくれた、貴女の意思を尊重してのこと】
【それそのものが、猫には嬉しかった】

【もし先ほど拒絶されていなければ、少しだけ力を強めて、自分に】
【苦しくはない程度の力加減】


大丈夫、チェルシーがそれを望むなら。
キミがそれを望むなら、ボクは決して拒まない。
にぃもねぇも、ここにいたら絶対そういう。基樹だってそういう。

―――――きっと出来る、ボクも手伝うから。


【だから、と、一度手を放して、向かい合うローズは】
【月明かりが彩る瞳に微笑みかけて、右手を差し出した】

【雲の切れ間、月が少し顔を出して、草原の両者を照らし出す】

【太陽のように、万物を照らし出すほど強くはないが、】
【傷を癒すように静かに、呼吸を忘れるほど美しく】
【誰かの輝きが強すぎないよう、和らげながら】
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/20(水) 23:18:54.65 ID:x5rjiSpDO
>>91

「……、破棄しました」
「成果はまだ、完成には、程遠い、です」
「今回超得られたデータを元に、更に安定性の強い卵、製作予定」
「生憎と、研究者や技術者にも、プライドは、超あります」
「不完全なものを提出するのは、超、主義に、超、反する」

「……薬だって、そう」
「何度も何度も、試行錯誤を、超繰り返し。やっと、世に出る」
「だから、私が満足できる成果が得られるまでは」
「改造卵のサンプルは、超、提出したくない」

【その笑みを見て。利織はびくりと震えて視線を地面へと向け】
【抱え込んだ膝を、もっと強く抱き締める】

【そして紡がれた言葉は、改造卵のサンプルは自力で処分したということ】
【しかし彼女の能力や力は覚えているだろう】
【そう、卵のように「分解」の出来ない素材には、彼女は決して能力的な影響を与えられない】
【更には卵は銃弾に加工される程の強度を持つ】
【金槌程度で叩いたところで破壊など出来ようもない上に──】
【所有物を制限されている彼女は、物理的な卵破壊手段を与えられていないのだ】

【つまりそれは──卵のサンプルが、卵としての形と能力を保ったまま】
【支部内のどこかに未だ存在している可能性を示唆するもの】
【ゴミ箱。焼却炉。或いは別の場所】
【利織が支部内を歩き回れる箇所すら、制限がある】
【更には彼女は、卵を破棄したのを「先日」と言っていた】
【そのことを考慮すれば──或いはまだ処分されていない卵が見つかるかもしれなかった】
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/20(水) 23:19:06.71 ID:P+nOPzjN0
>>93

あ、でも、ちょっと最近、……暑い……。

【それは、体調不良ではありません】
【思い出したように、少ししょんぼりとしながら、そう言って】
【「今は大丈夫なんだけど、」なんて。言ったあたりで】
【手を伸ばされて、ほんの少しだけ首を竦めて、薄目になって。僅かに警戒するような姿勢から】
【額を弾かれて、ぎゅっと。目を閉じてしまう】
【数秒後に、怯えたように目を開ければ。完全に理解していない風の瞳で、相手をじぃと見つめた】

【そして、それから。その問いかけには、さらに表情をきょとんとさせて】
【首を傾げていたが、そのうちに。何かに納得したのだろう、「ああ。」なんて、声を漏らしてから】

うん、と……。
……、……病院居たの、病院。

【行方不明だったんじゃないかと問われ、病院と返す】
【ならば、きっと。ある程度の期間は、そこに居たのだろう】
【隠すか隠さないか悩んだらしい。ほんの少し拗ねたような、無意味に怒ったような、よく分からない表情で、相手から緩く視線を逸らし】
【そのうちに、相手が座り込めば。少しの間の後に、こちらも座り込もうとして、悩む】
【足元は、きっと濡れた地面。当然ながら、靴下や靴は出来れば汚したくない】
【中途半端な姿勢で数秒ほど、たっぷり悩んだ後に】

……つめたい?

【なんて。水の温度を尋ねながら、ぺたん】
【気にしないことに決めたらしい。あひる座りで横に座り、首をかしげた】

/りょうかいしましたー
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/20(水) 23:24:39.65 ID:89Mw/4/p0
>>94

【自分の考えている事など、分かっている】
【すべて打ち明けて、受け止めて貰って、癒されてしまいたいのだ】

 【――だけども。彼女の背負う業は、それほど軽いものでは無い】
 【誕生から始まって軌跡を侵していく、過ちと後悔】
 【それでも。ベンヌと二人きりだけでは、その発端となった日を過ごす無聊に堪えぬ】

……あの時ね、アタシは「死んでる」って言ったでしょ
あれはね、本当はちょっとだけ違うの

【「顔を上げろ」なんて言う権利はないから、まず言葉を連ねて】
【今更になって、肩に / 心に圧しかかる重さに気づいた】
【集中が途切れ能力が解除され、もとの重量を取り戻したエナメルバッグ】
【それを、無造作に椅子の脇に置くと】

ほんとうのアタシは、「海部 史音」その人じゃない
その両親が自分の娘を蘇らせたい一心で、「あやね」の親友を見殺しにしてまで、
特別な術をほどこして誕生させた、生ける死体

……よりも、もっと酷いもの。

【この事を思い出すと、否が応でも卑屈になる】
【ベンヌを滴を湛えた眸で一瞥すると、今度は瞼を鎖し】
【どれだけ心を痛めても、「本当の目的」を忘れぬようにと】

【脳裏に刻みこむことを試みて、また顔を上げた】
【頚は――砲丸を載せているかの如く、重いけども】

カイは、「宝玉」って言う、すっごい魔力のカタマリ知ってるかな
アタシはね、そのなかでも珍しい、意思を持った宝玉
死せる宿主の『記憶』から心を真似る能力を持つ、「鳳来の宝玉」

 “海部の神宝”や“太陽の心臓”なんて云われてたらしいけど、飛んでもない
 夢いっぱいの女の子の身体を乗っ取って、のうのうと生きてる

ただの―――、――、ちっこい、石ころ。

【淡々とした声音が徐々に決壊し、哀しみは滂沱と溢れる】
【もう嫌という程理解した事実を改めて口にすると、矢張り辛くて】

 【彼女が目を落としたのは、「涙を見せたくないから」】
 【――ある意味、本末転倒な行為であり】
 【目尻を伝う儚い粒を隠し切る事も、当然出来ない】
 【だがそれも。彼が史音の顔を見ればの話――】

………、嫌だよ、こんなの
ずっと忘れて生きてければ良かったよ……!

でもね、逃げるのは罪だって言われた
それは正しいと思うのっ。それでねっ、アタシはアンタから逃げたの……。。

だから、………、
……おしえ、たげ、ないと…………、――!!

【こんな事を伝えて、何になるのか】
【そう思わないのは皮肉にも、「史音」の記憶の為だ】
【死せるセピアの中で燦燦と輝く、チェシャ猫の如き浮ついた笑みは、優しさは】
【カイの中に。類例を見いだせるものだった――】

【ただ、期待しているだけ】
【それが裏切られないという保証は、何処にも無いとつい最近識ったのに】
【この「宝玉」は、性質に反して学習能力に欠けるらしい】
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/20(水) 23:26:35.31 ID:v1r1FybNo
>>96

【毎日の食料は基本的にレーションで賄っていた】
【しかしそれでは味気ない、食事の折に果物の類も同時に摂取していた】
【その果物達が冷蔵庫から姿を消したのに気付いたのはつい30分程前の出来事だ】

【その人物は果物が豊富に包まれた紙袋を抱えて歩いていた】
【これだけの量だ一週間は買出しにでなくて良い、レーションも十分ある】
【しかし量が量だけに転ぶと一苦労だな、と呟くでもなく】

(レーションだけでも生きてはいけるが……まあ、いいだろう)

【細く開かれた瞳の色はシルバー、鋭いその視線は冷たさを宿して】
【対するような髪の色はブロンド、長さは肩にギリギリ触れるか触れない程度で風に揺れている】
【ジーンズ、上は背中に猛禽の翼の描かれた灰色のジャケット】
【首にはシルバープレートのドッグタグ、ただその周りはゴムなどでコーティングはされておらず無垢】
【端に触れれば指が切れてしまいそうな程鋭い光を放つ】

【本来ならば通行人など気にしなかった】
【今回はその紙袋が視界を邪魔して、唐突に蹌踉ける】
【転びはしないものの果物が転がり落ちる、青年の足元へ】

あ、………―――――。

【その「あ、……」はやってしまった、という意味の「あ、……」なのだろう】
【両手が塞がっている状態では物を拾うに拾えない、お手上げ状態】
【視界の端に写る青年に拾ってくれと頼もうと思った、歩みを止める……】

【転がった果物がこつん、と青年の靴に当たるかもしれない】
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/20(水) 23:33:29.54 ID:OL8IMn7AO
>>102

【理解してなさげな子供の頭を、今度こそ緩く、労りはない手付きで撫でるだろう】
【どうという訳でもない。ただ最近、誰かを甘やかす機会はなかったなと、】
【触ったこともない子猫の喉を擽る感じを夢想しながら、黒猫の髪を梳いてやった】

病院? なんだ、どこか怪我したのか
心配――するだろう。行方不明、とか知らない奴に聞かれると

【――ひとつ、言葉を飲み込む】
【心配『されなかったか』。その問い掛けは、なんとなくだが、言う気になれなかった】
【たとえば指輪と、病院。そして、声に出されないある男の名前】
【尋ねてみてもよかったのだが、存外に穏やかに思えた空間では全て無視しても構わない気がして】
【それは――夏にしてはただ静かなこの場所が、心地好かったのもあるのだろう】

……ほら

【問われ、一度だけ水に付けた手を彼女に伸ばす】
【傷痕だらけの指揮棒に似た指先から滴る水は、確かに冷たそうで】
【流石に――これくらいならば大丈夫だろうと、思うのだが】

/ただいま戻りましたー
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/20(水) 23:34:47.62 ID:NI7wsb1So
>>101

破棄……かぁ……

【破棄、その言葉を聞いても笑みは消さず】
【思考を巡らせる―――】

【卵…詳しい事は知らないが、恐らくは能力を使っても分解は不可】
【処分とは言っても、外に捨てるような真似さえしなければ支部内に残されている】
【外で処分…いやきっとそんな事しないとは思うが……】

【天辰と手を結べば―――?】

【この可能性は捨てきれない、逆らうような事は無いとは思うが……、―――】

ねぇ…天辰さん…
この子の言ってる事は本当なのかな……?
もし何か知ってたら……、―――    教えて欲しいなぁ……?

【笑みはそのまま、天辰へと視線の矛先を変え】
【この子、――疑惑の念が滲み出た代名詞】
【分かるはずだ、宮下は恐らく天辰と利織を、2人を疑っている、―――】
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/20(水) 23:42:16.43 ID:qhWRShGbo
>>100

【拒否などはせず、大人しく抱擁を受け入れる】
【伝わってくる温もりは心地良く、何となく安心出来るようで】

……うん…………。
やっぱりローズは……、優しい。

【素直に、嬉しいと思う。そして彼女は既に、その感情を表す術を知っていて】
【段々と、頬が緩んでくる】

…………こちらこそ、ありがとう。
貴方が、そう言ってくれるのなら…………。

私、チェルシーは───、貴方達の、助けになる。

【差し出された右手を握り返し、強く、意志を込めて言い切る】

【その背には、『天使の如き光の翼』が顕現していた】
【彼女の笑顔をキーにして発動する、この能力】
【つまりそれが在るという事は、彼女がそういう表情をしているという事で】
【優しさだとか、穏やかさだとか──そういったものを含んだ、彼女らしい笑顔であった】
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/20(水) 23:46:32.72 ID:2glmsHtto
>>104
【こつん】

【靴先にあたる感触、顔を上げれば果物がひとつ】
【「はて何かしらー」と手を伸ばして、拾いあげた】

んー、こちらはあなたの落し物かしらー
…ってそれじゃ受け取れないよねぇ、どれどれ

【おっこいしょ、なんて爺臭い掛け声で立ち上がり】
【青年の持つ紙袋の中へ、落ちていた果物を戻す】

【そして青年の抱える荷物をまじまじと見ると】
【携帯をぱたりと閉じて、今まで座っていたベンチを指した】

えっと、その荷物重くないー?
急ぎで無いなら、ちょっと休憩して行きなよぉ

【「話し相手も欲しかったしー」】
【そう言葉を添えて、不揃いな双眸で鋭い青年の瞳に視線を合わせる】

/よそ見してました、遅れてごめんね
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/20(水) 23:48:09.43 ID:U1goS5Ino
>>106

──、……、

【よもやこの段階で、己に話が振られるとは思ってもいなかったのだろう】
【面を張りつけ凍らせてしまったかのように、普段は変わらぬ表情に僅か、怪訝そうな色が浮かぶ】
【そして直ぐに気付いた、宮下の感情。向けられた疑念】
【彼の感情を悟り、浮かべた表情はやや不快を覚えたような其れになり】

────支部1階の研究室。南雲利織が普段魔導具開発や改造卵の研究をして居る部屋
あの場所で確かに、南雲利織は改造卵を破棄していた。
万が一、支部に迷い込んだ動物や他の道具の隅に紛れ込まぬよう、卵むき出しではなくケースに入れてまでな
我が刃で断ち斬ることも提案したが、南雲利織は首を振らなかった。
曰く、己の手で作ったものだから、私の手で壊されたくはないらしいとのこと。
最終的に破壊されるもの。どのような結末であれ、私は一緒だと思ったのだが、な

【僅かに赤い髪紐を揺らし。真っ直ぐに宮下を見つめて天辰はそう告げる】
【天辰は正直者だ。隠し事はしても、嘘はつかない。そんなタイプの人間】
【更には彼女は平の機関構成員。上司に慇懃無礼な真似は働けど、余程の事が無ければ逆らわない】
【訥々と、淡白な口調で語られていくサンプルの行方。どうやらこの言葉に嘘偽りは無いらしい】

【利織もまた、天辰の言葉に小さく首を縦に振る】
【処分は人の手を借りず、己の手で──】
【それは彼女の語る、研究者としての信念が一つなのかもはしれなかったが】
【或いは今回は、それが裏目に出るやもしれず──】
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/20(水) 23:59:03.40 ID:P+nOPzjN0
>105

【きょとんとした表情は、撫でられて、ころりと失せて】
【猫ならば、あっさりと喉を鳴らしてしまいそうなほどに。表情を蕩かせる】
【撫でてくれる手に、そっと頭を押し付けてみたりもして。「もっと撫でて」と、言外のおねだり】
【ただ、その手が。もしも右の側頭部へと触れれば、僅かに表情と身体が強張って】
【ぐいぐいと、頭を動かすことで。その手を別の位置に、誘導するのだろう】

ん、……怪我したの。
ちょっと、……撃たれた、けど。
もう大丈夫、ちゃんと治ったから。……ね。

そっか、……そっかぁ。

【怪我をした、それはあっさりと認めて】
【その直後の言葉には、僅かに詰まる】
【誰に撃たれたのか、言わないのは。言いたくないのか、必要が無いと判断したのか】
【ひどく悲しそうに、寂しそうに。言いながら、右手はそっと、右の側頭部を抑えて】
【それから。心配されていたとの言葉に。嬉しそうに、そっと笑んだ】

【そして、差し伸べられた手には。軽く手を伸ばして、滴る雫を受け取って】

わあ、冷たいー。

【ご機嫌そうにきゃあきゃあ声を上げるのが、また子どもみたいで】
【身体を浸す程度の水は恐怖の対象だが、身体を濡らす程度の水ならば。何の問題も無いらしい】
【目の前に広がる、もっと冷たいだろう湖に。視線を向けて、ただ】
【手を浸すことすら出来ないらしい】
【片方の手でスカートの裾をぎゅっと握りながら、温まっていく冷たさを。ぺたぺたと、頬につけていた】
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 00:00:43.73 ID:UKAO/SiOo
>>107
…いろんな人から、いっぱいもらったからね。
ボクの半分は、人からもらった気持ちで出来てるんだ。

【冗談めかして答えるローズ】
【その在り方には、他者の存在が必要不可欠であることを思い知っていて】
【そしてただ、享受するだけの自分とは、決別した。変わったあの瞬間から】

【でもやっぱり、根っこはいつまでもローズのまま】
【この世界で、生まれるはずがないのに生まれたという『奇跡』…その名に恥じぬよう、冠する蒼の如く】


ありがとう、チェルシー。

ようこそ、秘匿戦力『ガーデン』へ。


【此処に契約は完了した】
【握る手の力を信じる。今此処にある決意を、チェルシーという人物そのものを信じる】

【彼女の背に顕現した翼、そしてようやく、向き合って見れた笑顔】

【信じてよかったと、猫の目から一筋、涙がこぼれる】
【笑っているにもかかわらず、である。おかしな話だが、嫌なものではあるまい】

…あー、もぅ。成長してからボク、泣き虫になっちゃったよ……やだなぁ。

【肩の力を抜いて、困ったように笑いながら】
【涙もろくなってしまった自分への自嘲を、多分に吐き出した】
【仲のいい友達と談笑する如く】

…詳しいことは、そのうち連絡する。
とにかく今は、『ガーデン』のことは内緒。特に『学園』と関係があることは絶対に。
まだ活動開始には少し時間がかかるし……実はメンバーも君とボクと基樹で三人しかいないんだ。

【恥ずかしそうに告げるローズは、インナーの中から紙片を取り出す】
【白地に、下部に蒼いラインのワンポイント。ローズのメールアドレスが描かれたシンプルなものである】
【左手で差し出しながら、右手で頬を掻く】

【不安要素がないわけではないが、猫は決して、折れないだろう】
【二人のときより、また一つ、実現に向けて前進したのだから】

ふわぁ……なんだか、安心したら眠くなってきちゃった…。

【だというのに、ローズは疲れが出てきたのか欠伸を漏らし】
【時計を見るなりしたら、もう随分時間が経っていることに気付くだろう】
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 00:01:23.65 ID:Ta8WqgFKo
>>108

すまない……。

【平坦、その言葉には凡そ感謝という感情が内包さえているとは思えない】
【現に青年の行動を一瞥しただけで、そのまま歩き出そうとする】
【表情は変わらないまま只管無機質】

【状況が状況であるならばそのまま歩き、去っていただろう】

……仕方ない、か……。

【つれない回答】
【一度青年の顔を瞳だけ動かして見つめて】
【ベンチに近付き先ず紙袋を置いて、そして座る】

おれを話し相手に据えるか、申し訳ないが得意じゃないぞ?

【会話は苦手らしい、コミュニケーションの迷子である】
【今までの行動からもそれが伺える筈だ】
【それでも聞くだけならば出来るだろう、言葉は発せなくても……だ】
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/21(木) 00:13:38.71 ID:Xc2klISXo
>>109

【…、……―――にやり】
【醜悪な、ぞっとするような笑み。卵保有者が成せる笑み、なのか】
【それとも、元から歪んでいたのか、―――】

【僅かに動いた表情、気にも掛けず己を晒す】
【支部長代理の器で無い事は、―――確か】

ありがとね……2人共……
やる事増えちゃったなぁ……
ま…俺がやらなくてもいっか……

【感謝してる、―――が気持ちの良い物では無いだろう】
【わざとらしく独り言を呟くその様】
【視線は虚空へと向けられているが、言葉の対象は誰、】

あ…そうだ…
天辰さんに聞きたい事あったんだ…
支部防衛……君ならどうする……?

【思い出したかのように、唐突に話の腰を曲げる一言】
【反論させない手法だろうか、それとも単に聞きたかっただけか】
【もしかして、鎌を掛けている、――のかもしれない】
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 00:14:26.86 ID:YrLtjTSAO
>>110

【蕩けた表情と誘導したがる頭の動かし方に、やんわりとしながら指先を離した】
【右側の側頭部に触れた際の違和感を表す方法はなく、曖昧に、ここではじめて笑ってみせた】

無駄に怪我はするなよ、強くないんだから
……流石に、他人から聞かされるのは堪える。気をつけるべきだ

【差し出された言葉に微笑む少女の、その幼さは愛らしいものでもあって】
【一度は離した指先を、それでもどことなく悲しげな彼女の頭に再び添えてやった】

コップか何かがあればよかっただろうに

【そうつぶやきながらも、ぼうっとした瞳はどこも見てはいないようで】
【最後にぴっぴっと、悪戯でもするように水滴を彼女の顔に跳ねさせたりしながら】
【痩躯はゆっくりと――立ち上がるだろう。もう夜も深い。お別れ、だろうか】

/申し訳ない、再び用事です
/最悪1時すぎまで戻ってこれないので、眠かったら切ってください
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 00:15:08.04 ID:Qo1REncLo
>>112
【隣に青年が腰をおろしてくれた事に】
【少しだけほっとした、断られる事も十分考えていたから】

【先程まで携帯を弄っていたのも、一人を持て余していた為だ】

ふふー、靴先触れあうも何かの縁ってねぇ
得手不得手は気にしないよぅ、私も上手い話し手じゃあ無い

じゃあねー、まずあなたの名前が知りたいなぁ
私はギムレット・ダーズリン。魔術協会で教師をしてるよぅ

【スタートは、当たり障りのない自己紹介】
【紅茶色の髪を指先で弄びつつ、ベンチに深く腰掛ける】
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/21(木) 00:26:06.42 ID:ZU0mbYWpo
>>111

……そう…………。
じゃあ、お返しにその分まで頑張らないと……ね。

『ガーデン』、かぁ……。

【真剣な話なのに、何だか顔がニヤけてしまう】
【それが何だか恥ずかしくて、思わず手で顔を覆い隠したり】

自然に泣けるのは、羨ましい……。
私は……、一度しか、泣いたこと無いから。

【今でこそ、それなりに感情を表に出すようになったが】
【1年くらい前の彼女は、今の数十倍は無感情であった】
【だからこそ、感情的な証である『泣き虫』は羨ましかったりする】

……ん、分かった。
後で1度メールしておく……。

【紙片を受け取ると、丁寧にズボンのポケットの中に突っ込む】
【この口ぶりからするとちゃんと携帯は持っているようで、自身の連絡先も伝えるという事だろう】

…………眠いの……?
そろそろ、帰る時間…………。

【時計は持ち合わせていないが、彼女も眠気が襲ってきているようで目がとろんとしている】

じゃあ……、また。

【別れの挨拶を簡単に済ますと】
【悪目立ちする翼を消し、背を向けて帰り路についていく】

【途中、ふと彼女は足を止め、振り返ってローズの緑を見据え】

────よろしく……、ね。

【小さな握りこぶしを、見せつける】
【彼女なりの決意表明なのだろうか、とにかく、今度こそ挨拶は済んだようで】
【どこかご機嫌そうに、いつもより早足で去っていった】


/お疲れさまでした!
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 00:27:01.52 ID:Ta8WqgFKo
>>115

………………。

【座った状態で前方を見たまま、視界の隅で青年を捉えてはいるが何も応えない】
【無言のまま袋の中の果物に手を伸ばす、今の間に消費してしまえば運ぶのが楽だ】
【青年の言葉「靴先〜」の言葉に則って……と果物を青年に向け軽く投げ渡そうとする】
【青りんご、赤りんごとは違い爽やかな甘味と香りの品種】

名前か、おれはルフト……どこかの言葉で「空」か何かだったか、多分似たような感じだ。

【キャップを深く被り直す】
【それは至って普通の行動ではあるが、人を見る目に長けているならば】
【その行動は余り外界と関わりを持ちたくないという意思の現れだと分かるだろう】

あの悪名高い魔術協会か、……フムン。
教師であるなら何か研究をしているんだろう?何の研究だ?

【魔術協会についてどんな偏見を持っているのか、悪名高いなどと評して】
【彼のその階級、教師というからには協会の上部に位置する人物だろうと思い何の気なしに尋ねる】
【傍ら自分もリンゴを手に取り齧りつく、甘かったただそれだけ】
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 00:32:06.69 ID:WrELATa3o
>>113

(……ちっ。宮下正次といい、静離=ファイゲンバウムといい)
(ナンバーズは狂人揃いか。或いは致し方ないと感じるべきか)

──気に入らんな。

【ぼそりと呟かれた其の一言は、宮下の笑みに向けられたものか。或いは言葉に向けられたものか】
【少なくとも今。天辰の脳裏には一人の女性の姿が浮かんでいた】
【流れるような藍色と、宝石色の瞳を持つ幼馴染】
【──幼きあの日。あの幼馴染と決別した日から、天辰は策略を嫌悪するようになっていた】
【天辰と、彼女の幼馴染。二人の間に何が在ったのかは、未だ語られない】

【一方利織は、宮下の言葉を聞いてまたぎゅうと膝を抱えた】
【利織もまた、つい先日に天辰の幼馴染と顔を合わせていた】
【其のときに感じた恐怖は、目の前に居る男から感じるものとほぼ同等のもの】
【身体が強張るかのように硬直し──最早震えることすら、叶わなかった】

……先日も似たような問いかけをされた。
何故防衛ではなく攻撃に特化した、それも一般構成員の私に尋ねるのか理解に苦しむ

名を聞きそびれて居たが、No.32は索敵装置の設置を薦めていたな
聖堂の頂上。空からの襲撃にも気を配るべきだ
No.32も言っていたが、氷の国支部は一度制圧されてしまえば逆に立てこもられる
あの辺境の地では増援も総簡単に来れまい。
陸地の孤島でもある氷の国支部。地の利は果たして、本当に利となるのかを考えるべきかも知れぬな

加えて今は昼の国支部へ兵力を裂き支部は手薄
支部に残るナンバーズも少しずつ数は減らしている
……本当に支部を落とされたくないのであれば、フリーのナンバーズを集めるべきだ

【そして天辰が紡ぐのは、当たり障りの無い言葉。在る程度経験を積めば自然と身に付く思考】
【「あの女であれば、また別のえげつない答えを叩きだすのだろうか」──】
【矢張り天辰の思考に、藍色の長髪がちらつく。それに苛立ちを覚えたのか、彼女はすぅと目を細めた】
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 00:32:19.39 ID:UKAO/SiOo
>>116
あれ、チェルシー?

【顔を隠したチェルシーの顔を覗き込もうとして、失敗】
【何故今の流れでそうなるのかよくわからなくて、困惑の表情。暫し頭上にはてなマークがいくらか踊った】

…そ、かな。何事もほどほどが良いと思うよ?
心配されちゃうもの…恥ずかしい。

【指の背で涙を拭い、軽く恥じらう】
【成長してから今まで、泣かなかった日を数えるほうが簡単なほど】
【彼女には彼女の、猫には猫の苦労があるようだ】

うん、いっぱい運動したし、こういうときは、寝るに限る……
……また、甘いもの食べに行こうね。

【去って行く彼女の背に、小さな約束を貼り付けて】
【猫はもう一度、大きな欠伸をした。くあーっと口をあけて、かぷっと閉じる】
【そのまま再び地面に座り込むと、なんとその場で横になり】


……おやすみ、チェルシー。よろしく、ね……。


【別れと眠りとコンゴトモヨロシクを同時に射出しながら、目を閉じる】
【夢も見ないほど深い眠りへと落ちた猫の寝顔は、それはそれは健やかだったそうな】


//お疲れ様でしたー!!
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/21(木) 00:36:50.69 ID:06vcZGw80
>>114

だって、撃たれちゃったんだもん。
気がつかなかったし、だって、そんな。
……信じてたもん、……なのに。

……これからの怪我は気をつける、……けどー。

【「怪我はするなよ。」との言葉には。目を伏せて、しょんぼりと落ちたテンションでそう返す】
【信じてたとは言え、銃を向けられていることに気がつかない、なんて】
【きっと、背でも見せていたか、他所に意識を取られていたか。どちらとしても、彼女のやりそうなことではあって】

…………その子、なんて言ってた?

【添えられる指先に、そっと頭を傾げて、ほんの僅かに重さをかけるようにして】
【そうしながら尋ねるのは、何かを納得はしたらしいが、気になったらしい。その第三者について】

かける、の?

【コップ→掬う→ざばー】
【思考回路ではそう言う風になったらしい。首を傾げて、ちょっぴりむっとした目を向けて】
【その直後に、向けた目に、かけられた水が入り込む。両目ごとぎゅっと目を閉じて、手も添えて】
【数度ぐしぐしした後に、再びそちらに目を向ければ。相手は既に、立ち上がってしまっていて】
【ぺたんと座った百六十センチ。思い切り見上げて、相手に向けるのは】
【寂しそうな、もっと何かをねだるような。そんな表情で】
【「行かないで。」、と。言葉にはしないが、目があからさまにそう語っていた、が】

【あくまで、ただ見ているだけ。振り払おうとすれば、ひどく容易なのである】

/了解しましたー
/一時くらいならこちらは大丈夫だと思いますが、そちらが眠かったりすれば無理せず切ってどうぞです。
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 00:40:33.84 ID:0PKrKbrPo
【街中】

…………。

【大通りの一角に建つ呉服店の前】
【木枠にガラスをはめ込んで作られたショーウインドウに一人の青年が寄りかかるようにして座っている】
【ほとんどの店が閉め切ってしまったこの時間帯では、人通りが少なく、注意しようとする人も居ない】

【酷く汚れ、焦げ跡まで付いた鈍色のローブを身に纏い、同じ様に汚れた色のフードで顔を隠す青年のその姿は、】
【例えて言うなら、煤けて拉げた出来の悪いてるてる坊主のような風貌】

【その足元に覗く、これまた焦げ付いた裾と汚れたブーツが無ければ、さながら足の無い案山子といったところだろう】

【そんな薄汚れた青年とは対照的に】
【傍らに突き立てられた一振りの白刃は、その鋭さを誇示するかのように眩く磨かれ、】
【この暗く閑散とした大通りの風景においては、一際存在感を放っている】

【どうやらコレも青年の持ち物のようだが、衣服とは違って手入れが行き届いているらしい】

【じめじめとした夏特有の空気の中、彼の周りは微かな血の臭いを漂わせてはいるが】
【はたして青年と抜き身の刀、どちらに起因して発せられているのやら…】
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 00:47:57.90 ID:Qo1REncLo
>>117
【ぽーん、と宙を舞った青りんごをぱしりとキャッチして】
【数回香りを嗅いでから、かぷりと噛みつく】
【甘ったるさの無いその味は、ギムレットの良く好む所であった】

んー、美味しいねぇ。ふふー
ありがとう、久し振りに食べた気がするよぅ

【爽やかな甘味に双眸を細め、二口三口と齧って】
【片手間に、『空』を意味するというその名を聞く】

【名前について、少しばかり茶化してみようかなんて】
【意地の悪い考えが浮かんだのだが、結局は実行しなかった】

【青年が、ずけずけ立ち入る事を好む方では無いと気付けた故に、である】

…え、もしかして魔術協会って訳有りだったりするのー?
私、7月から赴任したばかりなんだよねぇ

専門は呪術学、研究内容もそれと同じだよぅ

【かり、かり】
【既に半分ほどりんごを齧りながら、問い掛けに応えていく】

/次から携帯移行ですー
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 00:54:12.48 ID:YrLtjTSAO
>>120

――――、……そうか

【誰に、とは問えない。頑なに紡がれない、あの男の名についても聞けない】
【だから、今はただ諾々とその言葉を飲み込んで。気をつけると言った彼女に対し、小さく頷くしか出来なかった】

……さて。
お前が行方不明で、何処にいるか知らないかと問われた。それだけだ

【そう、それだけ。】
【あの時の少女は、何故だか彼女の名前を出して問うことはなかったけれど】
【言えることはその程度しかなくて、瞳を瞬かせながら小さく頸を傾げた】

かけてやろうか?

【それも悪くない、と思ったとか思わないとか】
【幼い反応を見せる少女、その次の、縋るようなその瞳。それが苦手だ】
【言いたいことがあるなら言えばいい。察してと脅迫する声の無い腕が脚を引く】
【結局、溜息混じりに「なんだ」と問い掛ける程度で、終わらせた】
【振り払いもしないが、手も差し伸ばさない。優しくない友人に何かを訴えるには、言葉にしなければ始まらない】

/ただいま戻りましたー
/眠気さんはどっかにダイビングしたんで、続きをお願いします
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/21(木) 00:55:04.31 ID:Xc2klISXo
>>118

索敵装置…か…これまた痛手だなぁ……
ま…でも支部潜入されるよりかはマシ…かな…

【痛手と言うのは、出費が嵩むのが嫌という訳だろうか】
【守銭奴的な面を持つ男だ、金の事を考えずには居られないらしく】

【だが、出費が怖くて購入を踏みとどまるなんて馬鹿な事はしないだろう】
【氷の国支部、そこまで追い詰められてはいないということか】

【地形の影響は皆平等に降りかかるという訳か】
【慣れ≠アそあっても、根本的な部分は不動にして、不変】

ナンバーズ収集……これまた面倒……
はぁ…といっても大切な事だよね……
面倒だなぁ…
どっかの支部と連携でも出来れば良いんだけどな……

【本当に嫌そうな顔をする辺り、この男の素性を疑いたくなる】
【独り言のように、愚痴を零し――】

じゃ…今日は夜も遅いしこのへんで…
ナンバーズ…集めるの手伝って貰えると嬉しい…かな…?

【嫌な顔から一変、また微笑みに変わり】
【それだけ言い残すと、公園から出て行くだろう】
【何か言うとしたら、これが最後の機会か】
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 01:03:17.91 ID:Ta8WqgFKo
>>122

まあレーションばかりの中では爽やかな存在ではあるが……
そこまで旨いという訳でもないと思うが、……ああいや何でもない余計な言葉だったか。

【食べ物など栄養があれば十分だった】
【そう思う一方で果物が恋しくなるのは様々な味覚を持つ人間であるからだろう】

魔術だぞ、名前に「魔」なんて付くぐらいだ碌な事をやっていないに決まっている
お前はやってないにしても……―――――。

【魔術=怪しい物、というステレオタイプ】
【脳内に浮かぶのは藁人形やらゾンビちっくな物やら様々】
【それらの根底には邪なる概念という物がある、偏見ここに極まれりだ】

やってるじゃないか、呪術なんて正にそうじゃないか何だお前人を呪うのか?
おかしいなそういう人種は部屋に引きこもって研究したり、もっと陰険な格好をしていると思ったのだけど……。

【ここでようやく青年の全体像をまじまじと見つめる事にした】
【感想としては普通、少なくとも格好については問題は無いと思った】
【魔術協会の人間的な雰囲気は無きにしも非ずではあったが……】

/了解ですー
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/21(木) 01:15:32.30 ID:06vcZGw80
>>123

……でも、心配してくれるひとが居るなら。

【「少しはいいかな、なんて。」】
【まるで、心配してくれるひとなんてもう居ない、とでも言わんばかり】
【両手をちょんと合わせて、笑んで】

【そして、返された言葉からは、なんだか、自分の想像していたひとと違うような感じがして】
【納得が曖昧になって、疑問符になって】
【ほんの少し考えるも、相手が教えてくれないのだから仕方ない、と】
【相手のせいにするような思考と共に、考えを断ち切って】
【首を傾げながらも、「そっかー。」なんて、一言返す】
【無理矢理の納得の後に、きっと彼女はもうこの話題を掘り返さないはずで】

え、うーん、…………。
……あ、あんまり服濡らさないなら、いいけど……。

【あっさりと尋ね返されて、困り顔】
【口元に手を当てながら、自分の服を見やって、少し思考して】
【白のワイシャツ。濡れればきっと、体温を奪うだろうし、透けるだろうし】
【彼女が悩んだのは、どちらについて、だろうか】
【最終的にはそんな風に返して、「でも、ツァーリだけ濡れないの。ずるい、よね……。」とか、なんとか】

……あ、ぅー……。
…………久しぶり、だし、……、その。

……も、ちょっと。

【口に出せと、背中を突っつかれた気がして。このままだと、置いていかれる気がして】
【視線を伏せて、しばらくうろうろとさせて】
【草か小石を、両手で二回ほど数えるくらいの時間の後に】
【改めてのおねだり。気恥ずかしいのか、視線は地面のまま。スカートをぎゅっと握って、答えを待っているらしい】
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/21(木) 01:19:24.77 ID:06vcZGw80
>>126
/おっと、書き忘れ
/おかえりなさいませ、改めてよろしくおねがいしますー!
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 01:20:31.99 ID:WrELATa3o
>>124

(この男が支部長代理、か──)
(パッション・プレイも馬鹿な真似を。尤も、上の命令。逆らえはせんか)
(……宮下正次。お前は氷の国を何処へ導く心算だ──?)

【金銭に拘り、其の身に狂気を宿し更には卵の保有者】
【そんな人物に支部の運営を任せる事に些かの不安を覚えるものの】
【所詮は己はノーナンバー。いくらでも代替の効く存在なのだ】
【今しがた浮かんだ思考は決して口には出さず。感情を仏頂面の奥底へと沈めさせ】

──了解した。
ではまた、支部での再会を

【別れの言葉には、彼女らしい必要最低限の台詞を返し】
【ひゅうと赤い髪紐を夜風に揺らし。そのまま宮下を見送った】
【告げることなど、何も無かった】
【思うところはあるものの──其れを語る必要はないと、そう感じていたから】


【──そして。宮下が去った後】
【利織と天辰の二人しか居ない、公園にて】

……ゼーロ・ウィオラーケウス。それに、データベースに書き込みの在ったブラックハート
貴様に好意的なナンバーズだ。探せばまだ他にも大勢居る可能性はある
此れの意味するところが分かるか、南雲利織

「────?」

──最初から、防衛を成功させる心算など無いさ
支部の破壊までは流石にさせん。だが、貴様一人を逃がす分には十分だろう
内部に裏切り者が居れば──貴様の奪取など連中にとってはいとも簡単だろうな
貴様は機関には似合わぬ。其の手と思想は、機関という鳥篭ではなく世界という大海で活かすもの

【赤い髪紐がひゅるりと揺れ。天辰が黒き双眸を利織へ向ける】
【同じ櫻の民同士の目線が、静かに静かに、交わされて】
【低い声で紡がれた言葉は、カノッサ機関員らしくも無い言葉だった】
【その事が意外だったのか。或いは天辰の身を心配してのことか】
【利織は大きく其の目を見開くも──天辰は何処吹く風。それどころか、不敵な笑みを口元に浮かべ】

……ふ、策略を嫌いながらもこのざまか
つくづく遣ってくれる。静離=ファイゲンバウム
貴様と出会わなければ、このような考えを巡らせる事も無かっただろうに。
或いは其れが、貴様の策か──。どの道、貴様に学んだことだ静離=ファイゲンバウム
いずれ殺す。あの女、生かしてはおけん────得意な姦計を巡らせる間も無く、首を刈ってやる

【──すぅ、と利織から目を離し。夜空の暗闇を、睨み付けるかのように見上げる】
【天辰とシズリ。この二人の間に何が在ったかは分らぬが──】
【少なくとも分かるのは。天辰がシズリのことを、普段変わらぬ表情を歪めるほどに憎んでいるということだった】

/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/21(木) 01:23:28.21 ID:Xc2klISXo
>>128
/お疲れ様でしたー!ありがとうございましたー!
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/07/21(木) 01:30:48.26 ID:YrLtjTSAO
>>126

……蛇は心配するだろう

【その、今は居なくなった彼女を心配する誰かに、気付かないふりをして】
【笑む少女に、僅かに瞳を伏せて、見えない感情を弔うように沈黙するも】
【すぐにまた持ち上げられた、彩を転がす瞳は、いつも通りに愉快そうな光を湛えていた】

【彼女を探していた人の話題も、水の話題も全てを打ち切って】
【彼女を尻目に、傍に置いていたジップパーカーを拾い上げると】
【それを羽織り、ブーツを履いて、刀を持ち、全ての準備を終える】
【それから――ねだる少女に、ふと零れるような苦笑と共に、手を差し出して】

一晩なら、付き合ってやる。
とりあえず此処は、そろそろ冷える。どこかホテルにでも行こう。……一番最初に、会った時みたいに

【そう、誘う言葉は――子供には、ロリポップ程度に好まれる、お菓子になるだろうか】
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage saga]:2011/07/21(木) 01:33:35.32 ID:osWkQJfE0
>>125
わお、主食がずっとレーションじゃあ流石に飽きちゃうよねー
まぁ私も普段から適当な食事なんだけどねぇ、一日に一食と半分位しか食べられないからー

【「今日はこれで、おなかいっぱい】
【芯だけになった青りんごをちらつかせて、くすくす笑った】

ふふー、呪術と言ってもねぇ。呪いとはちょーっと違うなぁ
藁人形に釘カンカンするような、ベタな呪いじゃあないよぅ

味方の攻撃力や防御力を高めたり、逆に相手の体力や素早さを弱めたり
そういった類いの術がねぇ、数ある魔術の中で呪術として分類されるんだよー

【教師という職業柄、説明は得意な方であって】
【誤解を解き易いように、呪いと呪術の違いを示す】

まぁ、呪術は基本的に古臭くて流行らないものからねー
私は派手に楽しくお洒落にやりたい方なんだぁ
術式も私なりに組み換えたりしてねー、新しい呪術の在り方を研究してるんだよぅ

【「杖だってねぇ、伝統的な木の棒じゃあつまらない」】
【そう言って取り出したのは、錐】
【何の変鉄もない、本当にただの錐である】

【…魔法使いの杖って、もっとこう何と言うか…ねぇ】
【服装自体、魔術師らしさは微塵もないラフさで】
【ギムレットという人物の奔放さが垣間見える、かも知れない】

/遅レスすまない、眠気が…
/良ければ明日に持ち込ませてもらいたい
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 01:47:29.00 ID:Ta8WqgFKo
>>131
/わっかりましたー
/明日は6時くらいにはいると思います
/それではおやすみなさいませー!
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/21(木) 01:51:31.86 ID:06vcZGw80
>>130

……そう、かなぁ。
怪我したら心配、してくれるのか、な?

【相手の言葉は、どうやら予想外だったらしい】
【きょとんと目を丸くしてから、嬉しそうに嬉しそうに、笑んで】
【光は弱いが、きらきらと輝いて見えなくも無い瞳は、どうも。よからぬことを企んでいそうで】

【それから、歩く相手を目で追って、追って、最終的には辛くなったのか、身体ごと追いかけて】
【帰ってこない返事に、秒速で下がるテンション。最終的には泣きそうなところまで落ちた、そんなところに】

【差し伸べられる手は、きっと。彼女にとって、ある意味本当に欲しいもの、欲しかったもの】
【びっくりして、目をまん丸にして。手と、相手の目。視線を数度、行き来させて】

…………――あ、りが、と。

【そんな、言葉と共に。ようやく、手を持ち上げて、その手に触れる】
【心配になるくらい白くて細っこい手である。触れれば、もう片手で地面を押して、相手には体重をかけぬように立ち上がって】

――――――。

【嬉しそうに、嬉しそうに。にぎにぎと、数度。相手の手を、握ろうとするだろう】
【貰った飴玉を握り締める、というよりかは、ずっと欲しかったものをようやく貰えた、と。そんな風】
【泥のついた足なんかは最早意識の外。この様子からすれば、ホテルについても異論は無いはずである】
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 02:00:59.96 ID:YrLtjTSAO
>>133

……心配ばかりかけたら見離すからな
それは相手の負担になる感情だ、というのも覚えておくといい

【負担をかけると、嫌われる。言外に含められた言葉はそれだ】
【実際、そういうのも有りだろう。わざと怪我をして同情を引く。困難ではない】
【だが――本当に好かれたい相手にそれをやっても、無意味なのだと、思考して】

【……彼女が何を欲しがってたか、などは知らない】
【けれど、幼い子供を懐柔するには体温を与えれば簡単なのも知っている】
【どういたしまして。付け加えられた言葉と共に、彼女の細い手を握るのは】
【これまた同じくらい薄っぺらな掌で――包帯越しにさえ、体温は届かない】

【体温が嫌い。触れ合うのが苦手。そんな性癖の痩躯には、僅かに苦痛でもあるこの行為だが、】
【それを我慢して、飲み込んで。何もかもに見放された風な子供を一夜だけでも、】
【たった一人の孤独な世界から助けてやる代償には――まぁ、安いものであった】

【――ホテルは、少女もいることからそれなりに高いものをチョイスした】
【ふかふかのベッドは一応二つ。ソファーと、備え付けの冷蔵庫には飲み物が詰まっていて】
【部屋に入れば流石に手を離し、まずソファーに刀を起きはじめるだろう。何をしたところで痩躯から制止はない、はずだ】
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 02:03:58.00 ID:Ta8WqgFKo
>>131

飽きるが、果物は食生活のアクセントのような物だ別になくても構わないといえば構わない。
なんだお前もおれと似たり寄ったりか、仕事柄仕方ないんだろうけどな……。

【同じく芯だけのりんごを人差し指と親指だけでつまんで後方へポイっと投げる】
【マナーはよろしくない、礼儀を教えてくれる人間などいなかった仕方ないといえば仕方なかった】
【生まれた時の記憶はない、気付けば汚い仕事に身を染めて生きていた】

邪法ではなく、か?……魔術にも種類があるのか、それは知らなかったおれは物質文明だけしか知らないから。
状態付与とでも言えばいいのか、成程似たような肉体操作技術も物質文明側でもあるよ
何かの本で読んだかしたんだろうけど……確か脳に電極を通して弄る、とかだったかな。

【魔術サイドの技術体系は全くといっていいほど知らなかった】
【武器を持ち依頼をこなすだけで苦しいながらも生きていけた、逆を言えばそこに集中しなければ生き残れなかった】
【青年の説明に微かに頷きながら2つ目のリンゴに手を伸ばす、今日はもうレーションは入らないだろう】

流行らないなら要らないのだろう、淘汰されてしまえばそれまでだ
まあ個人で好きなようにする分ならどうでもいい、おれに危害がなければ関係ない。

錐?……それはどちらかと言えばおれ側の、物質文明側のアイテムじゃないか?

【魔術的要素は見た限り感じない、錐と魔術という単語は結びつかなかった】
【不思議、というより興味深そうに錐を見つめる】

/そして返レスしておきますねー
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/21(木) 02:23:43.08 ID:06vcZGw80
>>134

……え。
じゃあ、……、やめる……。

【見離される。その言葉は、浮付いた心に、突き刺さったらしい。ぐっさりと】
【笑顔とか、そんなものは失せて。想像してしまったのか、やだやだと首を数度振るって】
【……言われて初めて気がついたような表情と、言葉と、慌てっぷり】
【どうやら、この少女。そんなことにも気がついていなかった、らしく】
【思いついてから、実行しようと思うまでに特に躊躇いも無かったために。きっと、何度か繰り返しているはずで】
【だとしたら、心配してくれるひとが居ないことや、左手の指輪や、なんかも。ある程度仕方ないのかも、なんて。思えてしまう、かもしれなくて】

【その性癖も、少女は知っているはずなのだが。忘れてしまったのか、それとも、忘れたふりをしているのか】
【そのホテルに向かう最中も、ずーっと。握った手は、そのままで】
【道中、「この前路地裏で猫に逃げられた。」とか、「街中の花壇が綺麗だった。」とか】
【そんな、どうでもいいような話を、いくつか振るはずである】
【どれだけ適当に返しても、ご機嫌なまま。また別の話題を引っ張り出して、しばらく話して】
【そんなこんなでホテルに着けば、中に入る前にちょっとした制止をかけて】
【しばし服をぱたぱた、だいぶ乾いた泥たちを落として、そして部屋にたどり着けば】

……わぁ。
ほんとに、いいの?

【ある程度の高さは、見れば分かる】
【少なくとも、少女が時折使っている、鍵のかかるだけの部屋、何かよりもずっと良くて】
【ぱたぱたと歩いて、向かうはベッド。ふかふかを堪能しながら、尋ねるのはそんなことで】
【駄目といわれたら帰るのか、なんて。怪しいところである】
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 02:35:15.42 ID:YrLtjTSAO
>>136

うん、いい子だ

【一時の同情と、ずっとの縁】
【それを天秤に掛けて正しいものをつかみ取れるならば、まだ彼女はマシな方だ】
【ちゃんと選べたならば、褒めてやる。手が両方とも塞がっているので、頭は撫でてやれないが】

【汗ばむことも、体温も移らない異形の手。それはしっかりと少女の手を包む】
【道中の話にはそれなりに頷き、ときたま質問を投げかけては知識にいれて】
【欲しかったのだろう、他者の温もりを。相手にそっと分け与えた】

【カッターシャツのボタンを二、三個外し、荷物を置いてから隣のベッドに座る】
【いいのか、なんて、今更だ。苦笑しながらも、此方はベッドに倒れ込んだ】

構わない。……それより、だ
……おいで、鈴音。

【珍しくもうつらと、僅かに眠そうな瞳は今宵初めて少女の名を呼んだ】
【招く先は自分の隣。二つあるはずのベッドだというのに、其処を示す】
【痩せた二人、身長差はあれど窮屈にはなるまい。――それは、先程の正しい答を示した少女への、ご褒美】

――――……一緒に寝よう

【誘う声は、子守唄のように優しげで】
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/21(木) 03:16:22.50 ID:06vcZGw80
>>137

【「でもちょっとだけなら、」なんて、悪い思考は】
【相手の言葉に、一瞬で果てまで流されて、ぽかんと】
【まん丸よりもまん丸な瞳で、痩躯を見上げ、見つめて】
【そのうちに、浮かべるのは、褒められた子どもが、嬉しいのを一生懸命隠しているような、そんな笑みで】
【空いた手で、ほんの少し赤いような気のする頬を押さえて】
【褒められたいから、同じ行動を繰り返す、なんて。子どもにはよくあることである】
【こんな考え方は、そんな風に。繰り返されて、いつか癖になってくれる、といいのだけれど】


【そして、ホテル】
【大した荷物どころか、荷物すら持っていない少女は。何をするでもなく】
【ベッドにぽすんと腰掛けて、小さく跳ねたり、軽く叩いてみたり】
【そんなことをしながら、ちら、と。横目で見やれば、ちょうど、ボタンを外している頃合で】

……最近、野宿とか多かった、し。
誰かと一緒に居られるの、凄い久しぶりだし。
…………だから、すっごい嬉しいの。
ありがと、ね。……ツァーリ。

【手の動きも止めないまま、唐突に言うのは、そんな言葉】
【見ているのか見ていないのか、曖昧に視線を逸らしながら、なのは。……お礼を言うのが恥ずかしい、のだろうか】

……、な、に?

【そんなこんなで、恥ずかしいまま。ベッドに倒れこんだ痩躯を、見ているような見ていないような】
【それでも名前を呼ばれれば、そちらを向いて、首をかしげ】

【そして、示される先と、続いた言葉に】
【手の動きがぴたりと止まって】

え、……いいのっ?

【ぱあっと、それはそれは嬉しそう】
【ベッドから降りはしないが、身体を乗り出して】
【また、口にしない言葉で。改めて「いいの?」なんて、目が、気配が、全てが尋ねる】

/わあい、おくれました。申し訳ないです
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 03:27:17.79 ID:YrLtjTSAO
>>138

【先程は、口でしか褒めなかった】
【けれど言葉というのは流れるものだ。すぐに忘れてしまうもの。】
【……忘れられては、困る。むやみやたら傷付いて欲しくない程度に、自分は、この少女のことを】

【必死に礼を言う彼女に、口許に灯るのは柔らかな微笑】
【それから先の確認に、逆に「嘘だ」と答えたらどんな反応を見せるのかと】
【少しばかり気になったが――ともかく、実行には移さずにもう一度、ぽんと隣を叩いて】

嫌なら来なくて構わないけど?

【――なんて、意地悪くいいながら、瞳を閉じようとするだろう】
【眠いのは本当だ。このままでは寝てしまう、本人は良いと言ってるのだし――早急に潜り込んでしまうべきか】

/ギリギリまだいました、大丈夫です。多分
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/21(木) 03:40:55.54 ID:06vcZGw80
>>139

……っ、だ、やだやだ!

【撤回されてしまうのは、とても困る、らしい】
【比較的必死に、ふるふると首を振ってから、ようやく立ち上がると】
【ぱたぱたときっと数歩分の距離を詰めて、それから】
【ぷちぷちと、胸元や袖のボタンを外して。いくら細くても窮屈なもんは窮屈であるらしい】
【それから、ブーツは既に脱いでいるかもしれないが、まあ。その辺のものを脱いで、哀れ空きベッドのほうへと投げるように転がして】

……えっと。

…………、お邪魔します。

【なんて言うかに困ったらしい】
【少しだけ、妙なことを口走りながら。もふもふと、そちらのベッドに潜り込み込み】

【潜り込めば、すぐ側にひとが居る安心感と、ベッドの柔らかさとで、急に安心したらしい】
【小さく漏れた欠伸を噛み殺して、それから】

………………だっこ、して……。

【なんて。ぼそりと、我侭を口にしてみたり】
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 03:46:51.81 ID:YrLtjTSAO
>>140

……ん

【まぁ、一夜だけだ。相手は一般人よりも低体温の、子供】
【左手を彼女の腹部辺りに添え、少しばかり抱き寄せる。右腕は頭の方にやり、髪を梳いてやる】

良い子だから、特別だ。
悪い子にはしない。分かるな?

【我が儘も、良い子の特権。それを、ゆっくりと教えてやりながら囁いて】
【これで学ばなければ、見捨てるしかないなと思いながら、瞳を伏せる】

【おやすみ。小さな声で呟いた】
【何か言いたいならば――まだ、ぎりぎり届くかもしれない】
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/21(木) 04:05:23.41 ID:06vcZGw80
>>141

【抱き寄せられる身体は、自分から言い出したことだし当然なのだが、無抵抗で】
【ベッドに入ってほんの僅かだというに、もうずいぶんと眠いらしい、目元をとろんとさせながら、お返しにぎゅうと抱きついて】
【梳かれる黒髪は、野宿が多いなんて言った割には、どうにかして手入れしているらしく。それなり以上には美しく】
【そして、梳かれて初めて思い出したらしい。縛りっぱなしのポニーテールに、手を伸ばして】
【格闘はほんの数秒、するりとゴムを下ろして、ストレートに】
【そして、鈴はゴムにつけてあったらしい。鈴のついたゴムを手首に通して】

……うん。
いいこになる、の。

【抱きついたまま、ずいぶんと近い距離で、相手を見つめて】
【眠さで垂れる目元を、しきりにぱちぱちさせながら、こくりと一度、頷いて】

……いっぱい頑張るから、いっぱい頑張れたら。
…………そしたら、いっぱい、ほめてね。

【言いながら、もう一度。ぎゅ、と抱きしめて】
【墜ちるほんの直前に、「おやすみなさい。」と、ぽつり。返して】
【それっきり、話し掛けても反応は零】


【……ちなみに、夜のうちは結構引っ付いて取れない上に】
【朝はなかなか目覚めてくれない、なんて】
【そんな悪い癖は、昔から変わっていないのでした】

/おつかれさまでしたー!
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 04:10:52.40 ID:YrLtjTSAO
>>142

あぁ、いい子にしてたらな

【褒めてやるし、ご褒美もあげよう。これくらいの我が儘だって聞いてやる】
【だから、どうかこの少女が幸せになれるように。そっと抱きすくめた熱が、他の誰かを幸せにするように】
【別に神など信じてはいないが、それでも。――それでも】

……お疲れ様。おやすみ

【厳しい世界の、ただ中で。彼女の行く先を導くランタンの光を、夢想しながら】
【ゆっくりと異形もまた、久々の眠りについた】

/遅くまでお疲れ様でしたー、ありがとうございました!
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 15:01:05.33 ID:AYpQ5CmDo
【街中】

氷の国支部防衛は必要ないか
なら、仕事はしばらく無いな

【やや目立つ人物が表通りを歩いている】
【その人物は短い銀髪の若い青年。高い背と暗い青色の瞳が特徴的だ】
【黒を基調とし、所々に赤色の入ったカノッサ機関の制服を着ていて、二の腕には『No.32』と書かれた刺繍がある】
【制服は丈の長い上着、飾り気の無いズボン。上着の背面にはカノッサ機関の紋章が描かれている】

【彼を見るなり通行人はぎょっとした表情をして走り去ったり、或いはひそひそ話をし始めたり、周辺の人々の様子も少し変わったものとなる】
【その光景は普段とは違うもので近付く人に違和感を与えるだろう】
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/21(木) 15:36:06.19 ID:5ICjXB+00
>>144

〜〜♪

【少年は、浮かれていた】
【何に、というわけでもなく】
【誰に、というわけでもない】

【ただ、単純に気分が高揚していただけであった】

【些か容姿が特殊な少年は、周囲の“空気”が感じ取れなかった】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖でゆっくりと歩いている】

【何にも気付くことの無い少年は、堂々と町の道中を歩き続け】

【不幸にも、いや幸運にもというべきか】
【目の前の青年と、激突した】
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 15:50:28.04 ID:AYpQ5CmDo
>>145

【ドン! と少年と衝突】
【しかし松葉杖を使って歩いている人間とぶつかって倒れるほど貧弱ではなく、軽くよろけただけだった】
【周囲の人々は(恐らく)冷や冷やとした表情で少年を見ていることだろう】

痛い……

【ぼそりと呟くと、じっと彼は少年を見始めた】
【睨むようにではなく状態や状況を観察するようにだが、少年の心情次第では睨んでいるように見えるかもしれない】
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/21(木) 16:00:12.57 ID:5ICjXB+00
>>146

っとォ、すまねェな、怪我は無ェ……よなァ?

【衝突したものの、杖のおかげか、特に倒れたりするわけでもなく】
【少々浮かれていたこともあってか、軽く頭を下げる程度】

悪かったよ、つか、何だよこの“眼”は

何なんだよお前等、なんか文句でもあんのかァ?ああ?

【周囲の、威嚇とも威圧とも取れた視線に、苛立ちを隠すことなく言い放つ少年】
【しかし、顔は青年のほうを向いているため】

【おそらく、青年のほうは威圧された、と受け取るだろう】
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 16:16:22.65 ID:AYpQ5CmDo
>>147

【周囲の人々は慌てて目をそらした】

おーおー、威勢がいいね
怪我をしている状態でもそれは珍しい

【威圧されるような言動に対して怖がる様子はなく、それどころか笑っている】
【松葉杖から怪我をしているのはすぐに分かり、それでも強きな少年に感心しているようだ】
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/21(木) 16:25:25.29 ID:5ICjXB+00
>>148

あ?まァ普通怪我している奴ァおとなしくしてるのが普通なんだろォな

【ふむふむ、と考えるように腕を組んで頭をたれる】

【しかし、突然左手の杖を短く持ったかと思うと】
【それを青年の目の前まで突き出した】

だがな、“珍しい”とか“威勢がいい”ってェのはつまり

俺を、見下してねェか?怪我したガキだと馬鹿にしてねェかァ?

そォいう態度ァおれは大ッ嫌いでね、勘違いだったらすまねェが、馬鹿にしてンならただでは“済まねェ”ぜ?

【突然のけんか腰、周囲の目に対してやはり、怒っているのだろうか】
【感心して居る相手に対して、さすがに酷いものであろう】
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 16:47:15.38 ID:AYpQ5CmDo
>>149

威勢がいいのはいいけど、君めんどくさいね

【温和な笑顔が苦笑いへと変わる】
【まさかそんな風に取られるとは思っていなかったため、つい本音が出てしまった】
【杖を突きつけられただけでは動きはしないが、右手と左腕をそっと後ろに回した】

そう喧嘩腰で生きてると疲れないかい?
どうでもいい相手に怒鳴ったり、戦ったり、無駄が多くないかい?

【首を傾げながらそれこそどうでもよさそうなことを尋ねる】
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/21(木) 17:01:44.18 ID:5ICjXB+00
>>150

めんどくさい人間なことは否定しねェ、めんどくさい生き方だってのも否定しねェ

【突き出された杖を、降ろそうとせず、比類無く】
【ただただ、自身の言葉を言い掛ける】

だがな、そのめんどくさい生き方にァ、楽しいことだって面白ェことだっていっぱいあるんだぜェ?

疲れたり、怒ったりすることも、まァ何度も何度も有ったけどよォ

それァ、決して無駄じゃねェよ、無駄じゃねェ

【ふう、と軽いため息をつき、杖を降ろす】
【少年の表情には、軽い微笑が浮かんでいた】

―――よくよく考えたらどう考えても俺が勝手に喧嘩ふりかけてンだよなァ

悪かった、マジで悪かったよ

【先ほどより、感情と礼儀の篭った、礼】
【反省は、しているようだ】

【薄紅色に映る羽織から、数枚、銀色に輝くコインを取り出し】
【ニコッと笑った表情のまま】

お詫びに、“飯”奢るわ、何か食いてェもンでもあるかァ?

【左手で何度もコインを空に投げ、取り、を繰り返す】
【これで許されるとでも思っているのであろうか】
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 17:06:03.09 ID:AYpQ5CmDo
>>151

(本当にめんどくさいな……まぁ喧嘩なんてことに得はないし、放っておくか)

【もう少し喧嘩腰が続くと思いきや、予想外の謝罪。これには青年も少し驚いた顔をした】
【そこまで良い気分にはならないが、それを表に出したところで何がどうなるわけでもないから黙っておく】

そうだね、君のオススメでいいよ

【特に要望もなく選択権を譲る】
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/21(木) 17:18:31.32 ID:5ICjXB+00
>>152

そォだな、じゃ……そこのバーガーショップでかまわねぇか?

【少年が指差したのは】
【町並みの間にひっそりと、ジャンクフード店なのにひっそりと建って居るハンバーガーショップであった】

ほんとォはお前の意見を聞くべきだったンだが、まァいいか

ついでに自己紹介しておくわ、俺の名ァヴァーデッド

ヴァーデッド・劫火・ニコラスってんだ、お前の“名前”は?

【軽い気遣いも、ある程度所持しては居るようだ】
【とりあえず、食事をするという意味においては当然である自己紹介】

【長ったらしい彼の名前は、覚え辛いものでも有ったが】
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 17:22:37.57 ID:AYpQ5CmDo
>>153

名前……ヴェリタス・オブリージュ
カノッサ機関No.32

【自己紹介を受けて、こちらも名前と一応所属を名乗った】
【尤も所属は服装と二の腕の刺繍から簡単に分かるのだが】

【自己紹介を終えると、バーガーショップへ移動し始める】
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/21(木) 17:33:59.44 ID:5ICjXB+00
>>154

ほォ、カノッサだったのかァ

【わかってなかったらしい】
【当然、相手がどういう相手かも、分かっているわけない】

【バーガーショップに着いた、しょぼくれたとはいわないが、ずいぶん小さい】
【とりあえず、テーブル席に腰を下ろし、杖を近くに掛ける】

ンじゃァ、何を頼むかなァ

【メニューとにらみ合いを、突然始める少年】
【まだお冷すら届いていないというのに、いや、バーガーショップにお冷は無いか】
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 17:38:38.78 ID:AYpQ5CmDo
>>155

あぁ、そういうタイプね……

【軽く項垂れて呆れ顔】
【まさかこれだけ分かり易い格好をしていて気付かないとは思いもよらない。何故機関員に喧嘩が売れるのかと、少し考えていたりもしたのだが、その理由は判明した】
【尤も所属を聞いても動じないあたり、恐らく分かっていたとしても態度は変わらないのだろう】
【威勢はいいが鈍いタイプ。そういう意味合いを込めて呟きを零すが、そんなことを直接言えば怒りそうなので言いはしなかった】

【席に座ると辺りを見回し始める】
【この店がどのような店でどのような客が来るか次第だが、機関員が入ってくれば普通なら客は避け始めるだろう】
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/21(木) 17:50:17.70 ID:5ICjXB+00
>>156

―――なに呆れた顔してんだよ、あれかァ?自分はカノッサだから避けられるもんだと思ってたみたいな感じか?

【メニューとのにらめっこは終わったようで、相手の方を見る】
【些か違いはあるが、ある程度勘は働くようだ】

【少年は店員にダブルチーズバーガーを頼むと】
【腕杖を付きながら、ヴェリタスに向かって】

まァ実際、浸透はあんまりされてねェンじゃねェのか?

この前も、カノッサのお偉いさん方二人と一緒に、不良どもに絡まれたしなァ?

ま、そいつ等の頭の螺子が無かっただけかも知れねェが

【この場合は、無かったのだろう】
【当然少年には、機関への畏怖や恐怖などは無い】
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/21(木) 17:50:21.75 ID:bH0eFEl8o
>>103

【独白する少女に返す言葉が見つからないまま、泥のような時間だけが積み重なってゆく】
【良い筈が無い。判っていながら――青年の薄っぺらな舌はこの場の空気に押さえ込まれ、未だに不動を保ち】
【ついさっき宣った、慰めの言葉とは裏腹に。覗きかけた生の感情は、不誠実にも姿を隠して】

(やっぱり、人って割と重いから、なぁ。……俺みたいな人種が、背負っていくのは難しいよ)
(……この業界に居続けるなら、弱味は少ないに越した事はないし)
(俺があんまり深入りすれば、史音ちゃんにも迷惑を……)

【葛藤は未だに続く。人の好さそうな青年の内心で、汚れた言い訳の文句ばかりが人知れず渦巻いていた】
【全て、投げ出してしまいたい。どうせ自分が居なくても、誰かが何とかするだろう】
【踏み込めば戻れない。力になると口約束はしたが、この問題は何でも屋としての領分を逸脱している】
【それはいつもどおりの<Jイ=スケイプヴェルトにとって、致命的になるかも知れない】
【今ならばまだ、只のいいひとで居られる。馬脚を現すこともなく、誰の前でもほどほどな役割を演じられる】

【そう思ってしまうが故に、彼はただ聞きに徹する事しか出来ない】
【目を逸らしたまま机に肘を着き、握り拳を解いて両手の指を組み合わせる】
【そうして信じもしない神に祈るような仕種のまま、唖のごとく口を噤んで――】

【――自らを責め苛む、無力感という名の針の筵を耐え抜くことしか、出来なかった】
【だが、そこに涙混じりの儚げな声が突き刺さる。逃げるのは、罪だ=z
【今も逃げずに戦い続けているのだろう、名前も知らない誰かが少女に告げた言葉】
【それが――宛ら鎖のように、交わらない視線を繋ぎ止めた】

(……でも、)

(最悪、嫌われても良い。だからほんの少しだけ)

【途端に、幾重にも敷かれた不可視の予防線が、ぐらぐらと揺らぎ始める。今ならば未だ間に合う筈だ】
【彼女を放っておきたくない。他の誰でもない自分自身が、確かにそれを望んでいるから】

【……勇気を=B自分に宛てて小さく呟けば、青年は伏せていた眸を、少しずつ上へ上へと傾けてゆく】
【やがて頬を伝う泪が、ひとしずくその視界に収まれば。覚悟は、明確な形を持って固まった】


そっ、か。……ありがとう、史音ちゃん。もう良いよ。
――――君が納得できるような、答えじゃないかも知れないけれど……、決めたから。


【中々思い通りにならない舌に、悪戦苦闘しながら。今回ばかりは笑わずに、真剣な面持ちで】
【衒うことはもう止めて、心の奥にある本音を。彼は微かに声を震わせながら、徐々に言葉に変えてゆく】

だから敢えて言わせて貰う。極論、俺は君が誰だって構わない。
……そりゃ確かに君は、俺に嘘を吐いたのかも知れない。
俺がそれを知らないまま、力になるとかお誕生日を祝おうとか、軽はずみに約束を交わしたのも事実だ。

けどね、俺が力になりたいって思ったのは――生前の海部史音ちゃんじゃなくって、そのちっこい石ころ≠ネんだよ。
真似っこだって何だって、そこに居たのは君なんだ。……他の誰でもありはしない。そう、だろ?

【普段の明朗さも気丈さも見る影もなく、年相応に――いや、ともすればそれ以上に脆くて危うい、今の史音を】
【自分を信じてくれた彼女を、裏切って逃げ出すことが出来るほど。彼は、薄情な男にはなれない】

【恐れずに受け入れる。それが彼の選びたいと思った――いや。選んだ、道だった】

【漸く浮かべた笑みはぎこちない。それは飄々ともしていなければ、包み込むような柔らかさも無くて】
【色褪せる程に思い返してなお輝き続ける、記憶の中の笑顔には、似ても似つかないかも知れないけれど――――】
//ほんとに申し訳ありません、大変良いところでうっかり寝落ちてしまいました
//燃え盛る鉄板の上で土下座したい気分です、非常に……
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 17:59:31.64 ID:AYpQ5CmDo
>>157

不良たちは相手を気にしないからね。実際、僕も路地裏だとよく絡まれるよ

【「あまり路地裏には行かないけどね」──と返事をし、店員には適当な食事を注文する】

君はあまり怖がらないね。どうして?

【あまり動じた様子のない少年にその理由を尋ねる】
【怖がるのが当然とまでは思っていないが、敵意を露わにしたり、避けたりする方が多いのは確かだ】
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/21(木) 18:12:35.64 ID:5ICjXB+00
>>159

少々ォめんどくさい話しにァ成るんだが、聞いてくれるかァ?

いや、まァ返事が無くとも話すが

【とんとん、と机を何度も右手の人差し指で小突く】
【少年の顔には困ったような微笑が浮かんでおり、どうやら実話ではあるようだ】

まずなァ、俺がずっと恨んでて、この体を改造した組織が、カノッサだと思ってたんだよ

改造についてァ、説明を省くがな

それで、自由になったときからずっと機関に単身ゲリラ攻撃をずっとしてたんだよなァ

まァ、所詮、雑兵どもを薙ぎ払うだけだったがなァ

【ここで一区切りとでもいうように、注文していたばーがーが届く】
【少年はとりあえずそれを食べつつ、ゆっくりと話し出した】

【食事しながらの会話はマナー違反である】

だが、な、恥ずかしいことに最近、“勘違いした原因”の死んだはずの親友が生きていてなァ

そいつにぼこぼこにされた挙句、カノッサは関係ないことを知らされてな

当然、そこからカノッサに対する攻撃は一切やめたわ、まァ当たり前か

【聞いた本人が機関に所属していると分かって居るのか不明な語り方】
【相手によってはこの場で殴りかかってきてもおかしくは無いだろう】

そういう戦闘経験から、カノッサを怖がることも、敵意を出すこともねェってことだ

それに最近、ナンバーズであることを隠す奴も増えたんだろォ?そのせいでさらに恐怖心は薄れて消えたさ

だが、僅かながらの嫌悪感はあるなァ、俺の友人達、そこの組織で何度も何人も苦しめられてンだからな、イーブンってやつだ

【完全に、完璧に自己中心的な考え方である】
【しかも、イーブンの使い方も違う】

―――…長くなっちまったが、つまりはそういうこった

わざわざ悪いなァ、一回ぐらい語ってみたかったんだよ

【にこりと、全く謝っている気持ちの無い笑顔で、頭を下げる】
【バーガーはもう食い終わったようだ、早い】
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage saga]:2011/07/21(木) 18:15:59.75 ID:QWtek6nJ0
>>135
教師は忙しいからねぇ、幻獣商人やってた頃はもっとのんびりしてたんだけどー
…あ、そーいえばルフトは何のお仕事してるのかしらー?

【ぽいっと後方に放られたりんごの芯は】
【突如として、ギムレットの方へ引き寄せられた】
【彼の肩にいつの間にか乗っていたトカゲが、芯を舌で巻き取ったのだ】

【額に暗赤色の宝石が埋まった、黒い鱗のトカゲは】
【琥珀色の目をぱちくりと瞬かせ、りんごの芯をひたすら咀嚼していて】

ほーう、では私と真逆だねぇ
私は魔法が中心の世界からやってきたものだからー
この世界の技術文明には驚かされてばかりだよぅ
脳に電極だなんて、その最たるものだろうねぇ。想像するとちょっと怖いけどー

【自分の頭を小突いてみてから、肩を竦めて首を振り】
【ひとつ目の芯を食べ終えたトカゲに、手にしていた芯をやる】
【しゃりしゃりと小気味良い音を上げて、トカゲは再び咀嚼を始めた】

ふふー、魔術に一番必要なのは『適性』なんだよぅ
用いる杖も然り、使う術も然り
『自分に合っている』と感じられる事が一番大事なんだぁ
私の教え子の中には、ドライバーを杖にする子だっているよぅ

【非日常のファンタジーに、日常の道具が共演する世界】
【ギムレットがかつて暮らしていたのは、そんなお茶目な世界だったようだ】

/次からPC以降しますー
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 18:22:39.53 ID:AYpQ5CmDo
>>160

へぇ、そんなことがあったのかい

【食事を手に取りながら、話の全てを黙って聞いていた】

大体のいきさつは分かったけど、要は戦ったことが何度もあるから特に気にしないって感じかい?

【話の内容をまとめて確認するように聞き返す】
【こちらも話を聞いてる間に食べ終わってしまったようだが、元々量が少なめだった】
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/21(木) 18:22:58.81 ID:pRNhFBVx0
>>158

【耳の奥に、じんわりと染みこんでいく声は】
【胸に描いていたそれより、幾分かぎこちなくて】
【甘い甘い美辞のデコレートも、洗練された垢抜けなさも無かったけども】

……アタシって、流されてばっかり
誰かの優しい声を聞くとついつい嬉しくなってサ、
簡単に丸め込まれちゃったり、振り回すはずなのに振り回されちゃったり……!

だけど今は、ほんとうに嬉しいよ
伝えなきゃいけない事、ちゃんと伝えられたもん

これでもう、カイとアタシの負い目は言いっこなし
だよ……、……っ?

【だからこそ、素朴で純度の高い優しさが心に届く】
【格好付けたがる人間が時に覗かせる、飾りの無い感情の温かさは】
【かつてのそれと、遜色が無いどころか――】


【腿を締め付けるように置いていた手を、強張る膝を、史音は自然と緩めた】
【持ち上げた掌で、ふわり。熱を帯びた目尻を撫ぜると】
【赤の割合の増した眸を持ち上げた】
【全ての傷は癒えずとも、安堵と次への決意が宿った視線をぶつけ――】

――、でもね、

辛いことが、ちょっとだけ残ってるの

【――たどたどしさが抜け始めた声で、そう口にするだろう】
【包み隠す物、胸の錘が消えたために、幾らか軽い口調だったが】
【整えられた声には、また違う真剣味が宿っていた】

【果たして、次は何だと言うのだろうか】
【従者は己の役目を弁えてか、依然として黙して語らぬ】
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 18:26:19.36 ID:tePF4v96o
【海岸】

【夜の海は、墨汁を流したような漆黒を湛えていた】
【天上の月から注がれる淡い光は、海面上に一筋の道を描いている】
【そんな光景が際立つ程度には、この浜辺一体は穏やかな静寂だった】

 …………────

【一人の青年が、無言のまま腕を組み、佇んでいた】
【長身白皙で、烏羽色の髪は数房だけ白く染まっている】
【昏い水平線を見据える真紅の瞳は、薄闇によく映えた】

【彼は、余所行き用の黒いスーツに身を包んでいた】
【ジャケットの下には、ノータイ用と思しき、衿立ちの良い白のドレスシャツ】
【ボタンは上まで留めきっておらず、胸元には銀の小鍵が付いたチョーカーが覗く】

(……少し早く出過ぎたか)

【彼は何かを待っているらしく、陽の沈みきる前からそこにいたようだった】
【何もこんなに早く出る必要はなかったな──と、彼は内心で軽く後悔する】
【それから、懐から懐中時計を取り出して時刻を見やると、軽く嘆息した。──まだ一時間もありがやる】

 【── これは、一ヶ月ほど前。第三世界の暦で数えれば6月19日のことだった】
 【彼はその日、この時間と場所だけ自身の妻に告げると、自分はさっさと家を出てきた】

 【「──お洒落、してこいよ」】
 【出る間際に付け加えたのは、そんな一言だけである】

 【要は、待ち合わせだった】
 【今となってはもはや家族という間柄なのだから、誘った当人と一緒に出ることも出来ただろうが、】
 【それをあえて別々に出かける形にしたのは、今日という日が或る節目であったからに他ならない】

 【妻夫という関係に、年に一度だけ訪れるその日を、】
 【それなりに演出するのも、夫の務めだと彼は思っていた】

(──……そろそろ、か)

【彼は、脳内の妻アルバムをひたすら読みながら、時間を潰していた】
【三周ほど読み返した頃になってようやく我に返り、もう一度懐中時計を取り出して見やった】

【そして再び、彼は嘆息することになる】
【懐中時計の針は、先ほど見たから全く変わっていなかったのだ】

【──クソったれめ。こいつ、壊れてやがった】
【時計盤を憎憎しげに睨み、それをポケットに突っ込むと】
【溜息混じりに、左手で後頭部を掻く──その薬指には、銀色の指輪が輝いていた】


/お待たせしました。コーロコルの方、よろしくお願いします
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/21(木) 18:30:54.15 ID:5ICjXB+00
>>162

まァ、そういうこった、実際には気にしないって言うか

別段普通と変わりなく見える、ってのかな

【水をがぼがぼ、と飲み干し】
【銀のコインを数枚、机の上に投げ捨てるように置く】

【当然、値段以上程度はある】

じゃァ、ちょっと用事があるんでな、帰るわ

話、聞いてくれてありがとな、あと喧嘩ふっかけて済まなかった

んじゃあな

【そういって最後ににっこり笑うと】
【杖をとって立ち上がり、店の外に出て行った】

【外ではなにやらざわざわと此方を見つめる目線が有ったが】
【少年は一切気にせず、サッサと帰っていった】

/お疲れ様でしたーここで終わりにさせていただきます
/長話聞いていただいてありがとうございます!久しぶりの食事系でした!
166 :164 [sage saga]:2011/07/21(木) 18:32:40.99 ID:tePF4v96o
/うおい、早速脱字
/×【懐中時計の針は、先ほど見たから全く変わっていなかったのだ】
/○【懐中時計の針は、先ほど見た時から全く変わっていなかったのだ】

/初っ端失礼しました。そして舞台裏でも言いましたが、食事してくるので少し遅れます、すみません
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 18:35:35.04 ID:Ta8WqgFKo
>>161

仕事、……そんな綺麗な仕事はしていない少なくとも―――――
大体は情報収集、といっても受動的な情報収集の方だ……会話は苦手だから。

【盗聴、小型カメラによる監視、考えうる限りの情報収集手段を用いてそれを成す】
【集まったデータはそのまま依頼主に渡す、情報の吟味は自分の仕事ではなかった】
【玉石混交から何かを選ぶ行為はそれを欲しがる本人にしか出来ないのだから】

(とかげ……、あれも呪術の道具か……?)

【どうにも不吉さを感じさせるトカゲの姿】
【常識が偏見で構築されている者はやはりそう考えてしまうらしい】

微弱な電気を流して脳に働きかけるんだ、そこまで危険ではない……読んだ限りではだが。
こういう言い方は少し過激かもしれないが、アスリートがドラッグを用いるのと同じ感覚だろう
戦いに身を置く人種辺りは結構使っているヤツが多いんじゃないか?

【もっとも自分はそんな事をするつもりはなかった】
【頭を弄る、だなんて行為は生理的に嫌悪拒絶してしまうしそれは正しい事だと思う】
【それに誰かに自分の身体を弄らせるという事は自分の命を預けるという事に等しい、生殺与奪の権を与えたくはない】

それにしても錐にドライバー、いっそ何か工作した方が似合っているくらいだ。
ああ、そうだその魔術協会には工学系に特化した組織はないのか?
無論魔術の要素が絡まってくるだろうが、そういう部署もありそうなものだが……。

【魔術と技術の融合】
【魔術協会ならばあり得ると、教師であるギムレットに少しだけ顔を向け尋ねた】
【整ってはいるがその肌の色は日にあたっていない為白く不健康で脆く見えるかも分からない】
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 18:38:04.20 ID:AYpQ5CmDo
>>165
//お疲れ様でした
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 18:38:29.33 ID:Qo1REncLo
>>167
/飯で御座います、もう暫しお待ち遊ばせ
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/21(木) 18:41:05.26 ID:9MmrmMpC0
赤木さん相変わらずのウザさで安心しましたwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 18:49:38.41 ID:YrLtjTSAO
>>164

【削り取った闇を投げ入れて、煮詰めたような色。しかし、それにしては指先に絡むような印象を与えない柔らかさ】
【そんな水の塊を右側に、世界を貝殻の中に放り込んだような贅沢な潮騒を一身に浴びながら、しばし】
【風に煽られて揺れる灰色の髪を、僅かに梳かして。自身の服装を確認し、静かに溜息を零した】

(もっと前に言ってくれたら、良かったのに――……もう)

【これだから、おとこって。】
【なんて、形の上だけは拗ねたりしてみせる胸は、これからの事への楽しみに弾むのが抑え切れずに揺れていた】
【ちょっと無愛想で、鈍感で、心配性。彼を構成する要素は、それから、瞳を逸らす事の出来ない自分への愛で埋まってる】
【頭の中の映写機で、今まで見てきた彼の表情を思い出すこと数分。彼女はゆっくりと――先程から見えていた背中まで歩きだした】

 【――しゃく、しゃく、と。上質なシャーベットを踏み締めるような音がする】

【彼女は、大洋の夜を彷彿とさせる深海の紺、その色彩をベルベットのワンピースに宿していた】
【胸元から上をざっくりと露出した形の、割とボディーラインを強調させるその衣装は、相手が彼だからこそ許されたもの】
【砂浜だからか、靴を汚すのが憚られたのだろう。紗の上着を通した右手には白のレースアップサンダルが揺れて】
【最後にもう一度、左手で髪の毛を直す。薬指で輝くお揃いを強調させるようにして、それから、はにかんで】

……待った?

【ワンピースの丈は膝上20cm、群青の大きな瞳には火花が散って眩しい】
【強かな企みの似合う少女が、慣れないデートの常套句に潜ませた刃を向けたなら】
【少しだけ気恥ずかしい時間の――始まりだったり、する】
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 19:21:28.47 ID:tePF4v96o
>>171

【静寂に響いた柔らかな足音に、彼はすぐさま振り向きたかった】
【飛来する矢を察知するように、振り被られた剣に反応するように】
【いくらか鋭い人外の反射神経を持ってすれば、すぐに振り向くことぐらいは造作もなかった】

【だが、彼は足音が割と近いところに来るまで、振り向きはしなかった】
【──何となくもったいぶって、格好をつけてみる。今日ぐらい、許されるはずだ】

(──やっと、か)

【本当はすぐにでも迎えたかったのを堪えて、ようやく振り向いて】

【「……いや、俺が勝手に待ってただけ──」】

【それから、彼女の姿を見たとき──感嘆で、数呼吸言葉を失った】
【存外に大胆な装い。しかし、それがむしろ上品なようにさえ思えた】
【──見とれていたのに気付いてから、しかし落ち着いて、口の端で軽く笑んだ】

……──
あァ。やけに可愛い女が来たと思ったら、俺の妻か

【彼は泰然とそうのたまって、羞恥などは海の彼方へと放り捨てた】
【彼女がこんな表情をしているときは、こっちも強気になってやった方が面白い──そう思っていた】

【そして、彼の視線は右手のサンダルへと移った】

【「何で裸足だ、汚れるだろ」】
【見るなり、彼はそう言った。浜辺に呼び出した自身の非などはまるで省みず】
【──すると、彼は唐突に、彼女の背と、膝裏の方に手を伸ばすだろう】

【それから、何処かの姫でも抱え上げるように、彼女を持ち上げようとして】


/ただいま戻りました
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 19:29:02.83 ID:Qo1REncLo
>>167

情報収集かぁ、危険な仕事だろうねぇ
それはあれかなー、ええっと
データだとかのハッキング?とか、とにかく機械ぱちぱちして集める情報かしらー

【腹の満ちたらしいトカゲを撫でながら、興味深げに問い掛けた】
【集める情報がどんな内容なのかまでは、踏み込まない】

…言葉なんてものはねぇ、何より恐れるべき呪いだよぅ
紡ぐだけで人を殺しもすれば生かせもする
魔法にすら出来ない事をねぇ、対価も無しに叶えるんだからー

【会話が苦手】

【そう言う彼に掛けようと用意していた言葉が、どこかへ飛ぶ】
【代わりに呟いていたのは、ともすれば恨み言のような内容】
【「あ、ははっ。 気にしないでねー」】
【眉を下げて笑いかける顔、瞳の奥に悲しげな色が在った】

なるほど、思考回路にバフを掛けたようなものかしらー
魔術では介入できない領域だねー、機械文明だからこそ成し得る技だぁ

ところでところで、そう言うルフトは戦いに身を置く人種なのかなー?

【見た目に武器のような物は持ち合わせていない彼だけれど】
【その鋭い双眸から感じ取ったのは、戦禍の匂いだった】

うーん、工学に特化した組織ねぇ
魔導具開発班辺りが工学系に近しいのかしらー
ちょっと何を作っているかまではわからないけれどねぇ

【赴任して日が浅い故に、魔術協会について深くは語れない】
【けれど名前のイメージから思い当たった名前を、ひとつ挙げてみた】

【不揃いな、 ● と ・ の瞳孔は】
【不健康そうなルフトの顔色を写して、心配げな色を帯び】

【「長話させちゃってるけど、もしかして辛いかしらー」】
【そんな言葉で寄り添うように、そっと顔を覗き込んだ】

/大変お待たせ致しました
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 19:36:17.04 ID:YrLtjTSAO
>>172

【溜息みたいな感嘆を、飲み込むのに必死だった】
【なんというか、そう。後ろ姿を見た時に、からかってやろうと思って準備していた台詞が蕩けてしまうほど】
【新鮮な装いの彼は――普段着だったとしても、なのだが――たまらなくなるくらい、カッコイイのだった】
【馬子にも衣装とか、言えるわけがない。女性よりは種類が少ないにしても、それは男性の確かな勝負服だ】

……夫に釣り合うようにするのって、大変なんだよぉ?

【控えめな色のルージュで飾り付けた唇が、此方もまたそっと笑みを掃く】
【ぱちりと瞬き、それから惹かれるように一歩、二歩と、彼に寄り添って】

【「脚は拭けばいいけど、靴は汚れを落とすのが大変なの」】
【演出にこだわりすぎて配慮を忘れてるのも、彼らしいところだった】
【拗ねた“ふり”で糾弾しながらも、伸ばされた手に少女は一瞬だけ驚いた】
【世界がふわりと変わる。思わず彼の服を握りしめ、それから離した】
【皺にさせるのは申し訳なくて、行き場のない手をそっと彼の腕に添えたあと】

……これから、どこ行くの?

【尋ねるのはデートプラン。】
【そこだけは、本当に期待しているような、幼い瞳が恋人をじっと見詰めていた】
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/21(木) 19:41:43.77 ID:bH0eFEl8o
>>163
【青年は口を閉ざすと、俯いた白皙を不安げに覗き込む】
【本心を吐き出して幾分か楽にはなったが、それを拒絶される事はきっと】
【逃げる事と同じ位に、恐ろしい。――それでも、急かしはしなかった】
【先程、自分が史音に与えたであろうこの感情を、甘んじて受けるつもりで、待つ】

【ややあって。返り来たものは、掛け値なしの優しさだった】

(……ああ。確か、雪の女王≠セったか)

【泣き腫らした目許で微笑う彼女に、何かとても暖かな感情を覚えて】
【胸に支えた氷の棘が、融けてゆくような気さえする。ふと、昔に読んだ童話を思い出した】

俺もだよ。……楽な道を選んで、悪い方へ悪い方へと流されていた。
でも、今のは違うよ?本当に、君になら振り回されても良いかなぁ、って……。
何時もよりは、冴えてないかも知れないけどさ。

――――だから、そうだね。嘘も何もかも、これでチャラだ。

【深く掛けて、椅子の背凭れに体重を預ける。遠くを見るように天井を仰いで、ぽつり、呟く】
【昔のことを語る彼の口調からは、今までは常に付き纏っていた自嘲が抜け落ちて】
【口の端には、今も変わらず泣きじゃくる空とは正逆の、晴れやかな笑みが浮かんだ】

【視線を落とせば、目の前には濡れた真紅の瞳が見える。――自然、深い安堵の吐息が洩れる】

えっ、と……。な、何だい?

【だがしかし、話は終わっていなかった】
【未だ何かあっただろうか。ひょっとしたら、あの夜の――白天龍の娘のことか】
【何にせよ、力になりたい。そう約束したのだから、話を聞かない道理はないと】
【彼はきょとんと丸く見開いた瞳を細め、姿勢を正す】
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 19:48:25.83 ID:Ta8WqgFKo
>>173

およそはそんな物だ、仕事上しなければならない行為が具体的にどのような物かは伏せさせて貰う。
が……まあ機械を弄るのが主と言えばそうだ。

【汚い仕事とはつまり法に触れかねないという意味だった】
【その仕事に格好良さや英雄的な意味合いは皆無だった】
【しくじれば死ぬという世界、依頼主からも盗まれる側からも殺されかねない】

誰かと会話している時に、何か考えようとしているともうその話題は終わっていて
おれ個人の言葉など誰も待ってはくれない、だから会話は苦手なんだ。
そういった意味での恐れならおれも持っている……今更それについてどうも思わないが、な。

【思考が特別遅い訳ではない、ただ行動に他者というファクターが絡むと言葉を現すのが難しくなる】
【人と触れ合えないまま、そのまま自分の世界へと一人で閉じこもるしかなかった】
【そんな中で自分と根気よく付き合ってくれる物といえば機械くらいだった】

戦闘は得意じゃない、身を守る程度にはそういった技術はもっているけど……
逆に言えばその程度しかないという事だよ、生きる事は戦いだけど回避出来る戦いは回避するようにしてる。
お前も似たような物だろう?戦う教師などいない筈だ。

【情報を征する者が戦いを征する、もっとも積極的に戦うつもりなどない】
【そして逃げるだけならば誰にでも出来るそういう手段をとっていただけ】

魔道具、か……面白そうではあるな。
ふむ、しかしお世辞にも綺麗とはいえない経歴の人間は入れそうもない……か
見学だけも出来れば良かったが……まあ仕方ない。

【自身の顎を撫でながらぼうっと呟く】
【暫くしてキャップを深く被り直しジャケットのポケットに手を突っ込む】
【そして漏れる溜息】

【急に顔を覗き込んできた彼に驚くでもなく、平坦な口調のままで】
【「いや、別に……」とだけ返す、釣れない態度のまま】
【体力的には一般人のそれよりは高い、言ってしまえば健康体そのもの】
【もっとも太陽を浴びない生活を健康的と言えるかといえば疑問だが……】
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 19:50:36.78 ID:tePF4v96o
>>174

【「……そうか」】

【ここで初めて、彼は自身の間抜けたところに気付いた】
【──やはり慣れないことにはボロが出るな、と。自身を戒めて】

【それから、抱き上げた彼女と目が合う】
【──彼は、その宝石のような蒼玉がたまらなく好きだった】
【時に熱情を熾し、癒しを与え、魅惑してくる、その甘い眼差しが】

【その瞳に応えてやりたい想いだけは、やはりどこまでも強くて】

──海だ

【待っていたと言わんばかりに、彼は口に笑みを浮かべた】
【途端、「少し飛ぶぞ」と、前置きしてから、緩やかに地を蹴った】

【彼の背に緋色の光翼が顕現して、一度羽ばたくと】
【その力強い動作とは相反して、気球のように緩慢に浮かび上がっていく】

【彼女を抱えたまま、沖の方へとゆっくりと飛び立っていく】
【眼下、2,3mのところで、黒い海面は緩やかにさざ波を立てていて】

……覚えてるか
お前とは、ここで二度殺し合った

【そうして、口を開いて彼は語りかける】
【普段なららしくもない、少しだけ感傷を伴った声色で】

【静寂の中、海上飛行はこのまま少しだけ、続くだろう】
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/21(木) 20:00:16.86 ID:pRNhFBVx0
>>175

【白天龍の事については、言及はない】
【とは言え手酷い傷を負って何もせぬ程には、少女も愚かでは無く】
【反省も含めて、何かしら考えは秘めているのだろうが――】

【さて、新たに話題を立ち上げようとする時】
【少女の顔にはまだ、小匙一杯程度の晴がましさしか浮かばない】
【子供の素直な感情。それが滲み出るのは止まらないけども】
【もう少しだけ、湧き出る泉を抑えつけている必要に、迫られていた】

今度はね、どちらかというとお願いかな

まずね。幾ら言い聞かせても、アタシが生きていこうと思っても
この身体が盗品もいい所だって事は、変わらない
「史音」がたくさんの心残りを抱えて消えちゃったことは、否定出来ない

……「どろぼう」が、「継承者」になるんだって言うんなら
せめてその後腐れまで引き受けて、治して、弔いを試みるのが礼儀……、

いや―――義理を通すってことでしょ
きっと…………サ?

【そこまでを、気負いした声に乗せて。また少しだけ――口を噤んだ】
【尤も、頬の桜色が徐々に濃くなって行き、指先をもじもじと重ねる様から】
【先ほどとは違う感情で躊躇っていることは、分かるだろうか】


あ、あの……ね、?
実は「彼女」はサ、その、っ………、……

【「アンタみたいな人のことが、大好きだったの」――】

 【――いや、そんな台詞をこの唇が紡いだ日には】
 【電子レンジの中のダイナマイトの様に、膨れてはじけ飛んでしまう!!】

【ふるふると首を左右に振り乱し、脳裏を掠めた言葉を消し去った】
【或る程度の恥は覚悟しているけども、もう少しオブラートに包みたく】
【自分はやっぱり卑怯だ、と思いながらも――独りでに頷くと、ややあって】

……、…けっこう、寂しがりだったのサ
仲の良い友達だとか、優しい年上の人とかに、飢えてたの
それだけは、体感として……とっても、良く分かるの

【先延ばしの前振りに成功した、言葉は温め直した】
【また少しだけ沈黙して、頬を手でやわらかく挟みこむと】


ねえカイ、これから、お誕生日パーティ……でしょ?


 それが終わっても――「アタシ」は、此処に居て大丈夫かな


あの、……あ、――
―――、「史音」の………、為、なんだから、ね……。。。


【――、―、以上の、通り】
【本音と照れ隠しが折り重ねられた言葉を、ゆっくり吐き出すだろう】
【視線は窓の外、雨雲の海原を、どこまでも泳いでいきそうだったと言う――】
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 20:07:42.97 ID:YrLtjTSAO
>>177

【ようやく気付いたらしい彼に、少女は、仕方ないなぁというような笑みを見せる】
【分かってるのだ。彼の気持ちの、大部分くらい。だからこそ、この抱っこで無しにしてあげる程度の事でしかない】

【ルビーよりも尚赤く、夕の空より尚昏い。そんな瞳が、彼女も好きだった】
【導火線に付けられた火のように、赤々と。燃え上がり、燻ることのない色彩】
【大好き。今にも飛び出してしまいそうなその三文字を、仕舞いこんで】

――――うん

【はやく、と急かすように。頷いた瞬間、彼女の身体は空にあった】
【自分一人では決してこれない場所。月が近くて、けれど、もっと近くに愛しい人がいる幸福感】

……忘れるわけ、ないよ
昔のアナタが自分のことを“僕”って言ってたことも、覚えてる

【甘く引き伸ばす語尾も、今だけはなりを潜めた】
【思わず零れるのは僅かな軽口。からかうような声と共に、少し肌を近付けて】
【次に漏れた「……寒いかも」の一言も、ただの口実に過ぎなかった】
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/21(木) 20:23:11.63 ID:RRRV5PgVo
【 路地裏 】


【――、噎せ返る様な血臭と硝煙の香り】
【雨が上がった後の此処は、湿気を伴って一層に居心地が悪い】
【其の為だろうか…、…人っ子一人居ない様な、寂しい雰囲気が漂っていて】


  ――…、…誰も居ない、か。


【――それでも、物好きは居るらしい】

【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】


(……、こんな所に、『手助け』を捜すのが間違いなのかも知れないけど。)
(どっちにしても――、動かないよりは、マシだ。)


【目的は知らないが――、角を曲がる度に、キョロキョロと左右を見回して】
【誰も居ないと判ると、溜息。 ……それからまた、気を取り直した様に歩き出した】
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 20:26:45.75 ID:tePF4v96o
>>179

……あれは、あの口調は、ただ──
相手を煽りやすかったから、演技でやっていただけ、だ

【かつてのことに触れられると、彼は真顔に戻って水平線に視線を逸らした】
【並べる言い訳はぎこちない。言っていることは嘘ではない。嘘ではないのだが】
【どうしてあんな道化のような真似をしようと思ったのか、あまり思い出したくはない様子で】

【そして、そこから話を逸らすために、彼は言葉を次ぐ】

……二度目の時のことも、覚えてるだろ
二人して血塗れで、こうして海の上を飛んでいた。短い時間だったがな

【些細に変わった彼女に口調に、胸がうずいた。それがときめきであったことを彼は知らない】
【今だけは何を気にするでもなく、そっと溶かし込むような声色で、語りを続けていて】

【──そんな折、ふいに、高度が上がるだろう】

──そしてこの後、二人で掴み合ったまま海に落ちたンだ

【言った途端、彼は口の端に邪悪げな笑みを浮かばせると】
【「手、離すなよ──」それだけ言い、ふっ、と上昇をやめて】
【それから、重力の抵抗を少しだけ緩くした速度で、海面目掛けて墜落を開始した】


【──このまま行けば、二人揃って晴れ着がずぶ濡れになりそうなものだが】
【しかし、落下中、彼女を見つめる真紅の瞳は、ただ離れないでいてくれ、とだけ訴えていた】
【(髪が乱れるだとか、そう言ったことにはやはり意識が向きそうにはなくて)】
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 20:31:07.13 ID:Qo1REncLo
>>176
【ふんふん、と頷く顔はそれ以上を探らずに】

【彼のいる世界のシビアさを窺えた、それで十分】
【相手にリスクを負わせる会話に何の利が有ろうか】

【そう、会話だ】

…成ーる程、思考に言葉が追い付かない方かしらー
私の場合は思考が遅いんだよねぇ
言葉にするまでに、どうにも深く考え過ぎる

【「嫌われないように」とか「当たり障りの無いように」ばかりの】
【より完璧な、保身のための言葉を紡ぐには】
【思考というプロセスをどうしても挟む必要が在った】

【この男、多弁なようで饒舌では無い】

んーん、戦う教師はここに実在するのだよルフト君。ふふー
私の魔術適性と杖は、無意識ながらも戦闘の分野に長けていてねぇ
魔術師のタブーは近接戦って言うけれど、私はそれすら恐れない

【「まずは呪術、相手の動きを弱め」】
【魔法を掛ける様に、くるんと錐で宙に円を描き】

【「近寄って刺す、狙いは目」】
【しゅっと空を切った錐の先は、ベンチの板に軽く刺さる】

【――言うなれば明確な悪意】
【彼に適合する杖は、凶器にも為り得るのだから】

お、魔術協会に興味があるのかなー?
足踏みしてるなら思い切って門を叩いちゃいなよぅ
私も同期がいなくて淋しかったしー

【「ついでに言うと私の経歴だって…まぁ、いいやぁ」】
【違法に幻獣を売り捌いていたのは、既に過去の話だ】

【彼の態度には、どういう訳か安堵を覚えた】
【釣れない様子が元気な証、という事ではきっと無いのだろうけど】
【今はそう、解釈した】
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 20:38:30.13 ID:YrLtjTSAO
>>181

……そういうことにしといてあげる

【そうやって、聞かれたくないことを聞かれて詰まる姿は弟とよく似ていた】
【自分よりも多分、倍の数で年上であるはずの彼は、こういう時、途端に幼さを見せるのを知っている】
【そういえば――幼少の時など、彼はどうしていたのだろうか。あの世界でぽつんと置き去りにされる、】
【小さな子供を夢想して、少女は、無意識に彼を見詰めた。憂い、けれど、ちゃんと此処にいるという事を、確かめたかった】

【――頷きを、返答にする】
【ちらりと視界に入った海は、自分たちを飲み込もうと口を開く化け物に似ていた】
【指を伸ばし、鐘の音で操れるものであるならば。何も怖くない深淵の傍】
【それが仮に操れないものだとしても、】

――――もちろん

【貴方となら、此方を狙うその対象が何であろうと怯えはしない】

【添えるだけだった手は、細い両腕で相手の首筋を挟み込み、ギュッと抱き着く】
【離れるなというならば、肌と肌の臨界が溶け合うくらいに近付いて】
【閉じもしない瞳は普段通り、悪戯っぽく瞬いてから、楽しそうに彼に身を預けている】
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 20:47:27.64 ID:AYpQ5CmDo
>>180
//まだ居ますか?
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 20:48:40.62 ID:EjYntMD6o
>>180
リスク無し、とは思ってなかったけどな‥‥。
ああ糞、前よりましだがやっぱり辛ェ‥‥。

【そう呟きながら、ふらふらと覚束ない足取りで歩く人影が近づいてくるだろう】

【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミの様につんつんに逆立てられており、すごく刺さりそうである】
【右目の部分には、大きな傷が一閃と撃ちぬかれた跡があり、少し見た目が悪い】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【特に印象深いのは、その双眸だろう。ぎらぎらと意思の光を宿した瞳は鋭く、しかしまだ少年らしさも残している】

【そして、胡乱な瞳をおもむろに目の前に向けた】
【すると、目の前には、見覚えがある様な、顔が有り、うーん、と一瞬唸って、口を開く】

対機関連合の森島さん?

【少年は、壁に手をつきながら、そうだったよなぁ、と呟いて】
【少し辛そうに息を吐いた。目立つのは、左腕に抱える不動産の書類だろうか】
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 20:49:12.27 ID:EjYntMD6o
>>185
//おっと‥‥これは引くべきなのか、そうでないのか‥‥
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 20:50:08.94 ID:AYpQ5CmDo
>>186
//いえ、こちらが引きます。申し訳ない
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 20:52:11.88 ID:EjYntMD6o
>>187
//了解です、すいません
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 20:57:49.59 ID:AYpQ5CmDo
【路地裏】

ほら、よく絡まれるんだよ

【日の当たらない路地裏に数人の男たちが倒れており、その中心に機関員が立っていた】
【その機関員は短い銀髪の若い青年。高い背と暗い青色の瞳が特徴的だ】
【黒を基調とし、所々に赤色の入ったカノッサ機関の制服を着ていて、二の腕には『No.32』と書かれた刺繍がある】
【制服は丈の長い上着、飾り気の無いズボン。上着の背面にはカノッサ機関の紋章が描かれている】

さてどうしようか

【左腕には機械が装着されており、その先端から半透明のブレードが出ている】
【足元の倒れている不良にブレードを向ける。殺すつもりだろうか】
【今なら止めることも、或いはその様を眺めることもできるだろう】
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 20:58:44.95 ID:tePF4v96o
>>183

【触れ合う肌と肌の感触は、彼に言い知れぬ愛しさを呼び起こさせた】

【そうして、重力に身を任せながら、こちらからも肌を寄せてやる】
【落下中、その真紅の瞳をただ彼女だけに向けていて──時間が緩慢な感覚──】

【灰色の髪と、青い瞳──丁度、こんな色合いをした種類の猫がいなかったか、と思った】
【もっとも、ただ鳴くだけの猫よりも遥かに愛おしい姿をしているが──と、口の端を緩める】
【そんなことを口に出すのはあまりに羞恥が過ぎるため、代わりに、彼女を抱く腕の力を強めた】


【そうして、ついに二人して海の中へと堕ちていった】

【──しかし、衣服が濡れることはないだろう】
【確かに海の中に落ちたことは間違いないのだが、】
【まるで変わらず空気中にいるように、呼吸も出来る】

【あるのはただ、水の抵抗だけ】
【ゆったりと、夢中遊行のように二人で沈んでいく】

(──ほら、貸せ)

【最中、彼は彼女のサンダルへと手を伸ばすだろう】
【同時に、胸のポケットからハンカチ布を取り出しつつ、】
【それで彼女の足の砂をさっと拭えば、そのままサンダルを履かせようとする】

【そうして、無事に履かせ終えられたならば】
【エスコートするように彼女の手を取りながら、海底を指差すだろう】

/すみません、ちょっと分けます

【──彼が指差した先には、ぼんやりとした光が灯っていた】
【今、彼はそこに向かって連れて行こうとしている様子で──】

【やがて、彼らは『着地』するだろう】
【──海底に張られた小さな特殊結界の中に】

 ……たまには、こういうのも悪くないだろ

【そこは、透明な魔力の膜によって、ドーム状に開かれた空間】
【360°どこを眺めても海の壁、さながら水族館のようでもあった】
【上を見上げれば、大きなレンズを介したように、遠くで月影が揺らいでる】

【床は、よく磨かれた木目模様。海中ではあるが、潮の匂いはそれほど強くなく】
【代わりに、睡蓮や乳香を基にしたような、自然の香料の薫りが微かに漂っていた】
【──そして、そんな空間の中央には、白いクロスの敷かれたテーブルと椅子の姿】

【彼は一足先にそこへ歩めば、椅子を引いて座るように促すだろう】
【慣れないなりにも、紳士的な真似事をしている様子だった】
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/21(木) 20:59:40.42 ID:RRRV5PgVo
>>184>>187
/ゴメンなさい、この時間から複数はキツいので次の機会にお願いします

>>185

【角を曲がった所で――、見覚えの有る顔が見えた】
【……此方は直ぐに、『誰』なのか思い出したらしい】
【僅かに口元を緩めると、ぺこり、と会釈して立ち止まり――】


……、はい、森島です。
えーっと――会合の時以来ですか、お久し振りですね。


【何処か調子の悪そうな様子に――少し、心配そうな目線】
【元々が馬鹿正直なのだろうか、先程から感情の透けて見えるような表情ばかりである】
192 :190 [sage saga]:2011/07/21(木) 20:59:49.94 ID:tePF4v96o
/うああ、真ん中に入っている/文は気にしないでください、失礼!
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/21(木) 21:03:37.33 ID:bH0eFEl8o
>>178

まあ、確かにそれは事実だろうね。何れにせよ、彼女は生きていないとしても――
……うん。納得のいく形で区切りを付けたいって考えは、よく判る。

果たせなかった願いを請け負って、少しでも消化してあげたい……君がそれを望むなら、俺も出来る限り手伝うよ。

【――お願いと言われて彼は小首を傾げるも、続く言葉の意味だけは正しく理解した様子だった】
【ただ、それでも。肝心な願い事の中身にだけはてんで見当が付かない】
【史音がこんなに逡巡するのだから、きっと余程の事なのだろうが――】

【取り敢えず。何故だか浮かんだ、ロケット花火でも打ち上げたいのだろうか、なんて考えは頭の中から消去して】

……。。………、ん――――?

【――更に思案を重ねるも、やっぱり何も思い付かない。彼女が照れている事も、見れば判るが】
【その精神状態が、メガ粒子の閉鎖空間に閉じ込められたような有り様である事は――】

【きっと、微塵も理解できていない。頭上にはひよこだかクエスチョンマークだかが浮かんで、くるくると乱舞して】

……ああ、成る程ね。そこら辺は何となく識っているよ、君を見てれば想像は付く。

でも結局のところ、お願いってどういう――――ん。なぁんだ、そんな事?

【ようやっと、躊躇いがちに紡がれた本題に。彼は初めて、心の底から納得して】
【さして迷う事もなく、即断即決。「構わないよ」と宣った】

【にしても……そんな事≠ヘ無いだろうに。この男、妙なところで無神経というか、鈍い】

【常々片鱗は覗かせていたが、にしても――――】
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 21:04:25.66 ID:EjYntMD6o
>>191
【す、ぅ】【浅く息を吐いて、口を開き】

―――、おう。

【とん】壁に背を預けながら、億劫そうな様子で、そう答えて】

悪ぃな、ちょっと調子悪くて。
なんか、挙動不審だったけど、どしたんだ?

【調子が悪くも、観察眼が働いていたようで】
【疑問と心配の表情を、森島に谷山は向けるだろう】
【調子が悪い故、あまり表情は変わらないが、それでもその目には嘘ではない感情が有る】
【そして、前の谷山の姿を覚えているのであれば、眼帯が無くなったり、火傷跡が大幅に治療されているのが分かるだろう】
【袖口やシャツの胸元には抜歯してそれほど立っていない手術痕がいくつか見えて、】
【何らかの手術をうけた事が、分かるかも知れなかった。おそらく調子が悪いのもそれであると予想できるかも知れない】
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/21(木) 21:05:16.99 ID:gMr6+1pKo
【渡る列車もなく、錆びれに寂れた鉄橋の上】

【今夜、この場所は久方ぶりであろう賑わいを見せていた】
【何故かというと多くの人がいて、その足音はまるで祭りのようだからである】
【参加者達は皆隠密じみた格好で、鎧手甲を装備して、これから踊るかのように丸を作っており】

(……おいおい、いくら俺でもこんな妙な連中に囲まれる覚えはないぞ)
(そりゃ道端で刺されるくらいのならあるが………、…………。)

どうしたもんかなこりゃ……正義のヒーローは期待薄か?
いくらお人好しでも連中、こんなトコまで出張はしないだろうしな―――。

【その中心に居るのが、大型のバイクに跨った長身の人物である】
【髪も瞳も金色で、黒のロングコートを着、両の腰には三本ずつ計六本の刀剣を下げている】

【どうやら、周囲の者たちが狙っているのは彼に違いないらしく】
【五指の先端が尖った手甲をおもむろに上げて、隠密のような彼らは構えを取る】
【今宵行われる祭りは、祭りの中でも“血”祭りらしいが――――この辺鄙な会場に誰か、他者の姿はあるのだろうか――?】
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 21:06:10.35 ID:Ta8WqgFKo
>>182

結局おれみたいなものは世界の余計なものとして生まれたのさ
きちんとした場所があるお前に比べれば……な。

【その言葉に僻みといった感情はない】
【そも比べる事にもはやなんの思いも含まれない】
【希薄な対人関係はそういった感情すらも余計な物としてカットしていった】

なんなんだお前は……訳がわからない。
魔術師なのに近接戦?……ふむ、聞く限りでは余り戦いたい相手ではないな。

【目、人間に視界をもたらす物】
【それを絶たれるなんて冗談ではない】
【情報収集でだって視覚情報は重要なのだ、死活問題だ】

魔術そのものには興味は余りない、技術に興味がある
しかし……入った所で魔術協会とやらがおれに余計に干渉してくるなら、やはりやめよう。
こちらのペースを崩されても困るし、何より所属欲求などない……お前には申し訳ないが。

【協会とはつまり様々な人間がいるのだろう】
【中には他人に対して悪意をもって近づく人種もいるかもしれない】
【それは不快以外の何物でもなかった】
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 21:14:59.72 ID:YrLtjTSAO
>>190

【――にゃー、と。愛玩動物の真似事も、気紛れな彼女ならば似合うだろう】
【けれど、一方的に愛でられるのは主義でないのだ。それはいつの日かに弟に告げた事がある言葉】
【「愛したいのであって、愛されたいわけじゃないの」。そんな、捻くれた内容は】
【どちらかに寄り掛かる訳でなく、互い奪い合いながら依存する関係――】

【――そうして彼女は、もう何回目かも分からないくらい、彼に恋をする】

【堕ちた先で、息を吸い込んだ。まず、呼吸が出来ることに驚くも】
【思っていたより演出好きな彼ならば、この配慮は当たり前なのかもしれない、なんて思い、気にすることはなかった】

【大人しく、靴を渡す】
【今回のホストは彼であり、なるべくなら綺麗に終わらせてあげたいのが共通する想いだろう】
【脚を拭かれるときだけは、流石にくすくすと擽ったがりな面が見えたが、そればかりは仕方ない】
【真っ白な足首を、同じく白いサンダルが飾り立て、これで少女の余所行きは、完璧に完成し――】

――――……

【――この感動をなんて言い表せばいいのか分からず、少女は小さく息を呑んだ】
【水母みたいに浮かぶ月と、あたりを囲む魚の群れ。下に目を降ろせば水草がレースのように揺れている】
【なんとなく弟を思い出させる行為には、少しばかり癒されながらも甘えて座り、彼女は、視線を迷わせて】

……すっごい、ねぇ。これ。ほんと……、……うん……すっごい、よ。アーくん

【本当に感動しているのは、その言葉から読み取れるはずだ】
【ぽろぽろと零れていく内容。単純に凄いとしか紡げなくなりながらも、彼女は】
【ありがとう、と。はにかみながらも、精一杯、まだ早いかもしれない言葉を零す】
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/21(木) 21:15:12.08 ID:RRRV5PgVo
>>194


(…、…人の事言えないけど、怪我だらけだな――。)

【一応、自身も数日前に腹を刺されているのだが――】
【手術や入院――或いは要ったのかも知れないが――が必要な程では無かった】
【歩けている以上は彼も大丈夫なのだろう。「そうですか、お大事に」と、言葉を返し】


……あ、そんなに挙動不審でしたか?


【少し、気恥ずかしそうに苦笑する彼――、客観視出来ていなかったのか】
【裏を返せば、それだけ『必死』だったのかも知れず】


 【――柔らかいまま、性質が変わった様な錯覚】



 ――、……ちょっと、『戦力』になってくれそうな人を捜してたんです。



【其れは或いは、笑みの性質が変わっていないが故】
【…、…優しげな顔のまま、『血腥い』言葉が飛び出た事に由来するのかも知れなかった】
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/21(木) 21:19:17.27 ID:576Ek+oIo
>>195

匂う匂う、事件の匂いがプンプンと!
これは見逃せない、取り逃せなーい!

とーうっ!!

【ガキン、と何かが金属にぶつかった様な、固い音が響いて】
【それと同時、少女のものと思われるテンションの高い声が飛び込んで来る】
【隠密の様な格好の彼等や、長身の人物が其方を見たとしたのならば】

あいや失礼いや失礼、夜分遅くに申し訳ございません!
通りすがりの者ですが何分この辺りより楽しげな匂いを嗅ぎつけまして!

【橋の側面、金属部分、何処に手を掛けたのやら】
【上下とも陸上用のウインドブレーカーに、デザイン性を度外視した運動靴】
【黒髪に緑の目をした少女が、威勢良く飛び出してきた】

【バイクを囲む彼等を、数m離れた所で、彼女は右手でカメラを取り出して】

記念撮影しますよー、笑って笑ってハイチーズ!
……ああいやいや、私の事はお気になさらず、どうぞ殺人行為を続行してくださいませ

【左手でナイフを取り出しつつ、挑発的な言葉と笑みを向けた】
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 21:21:57.78 ID:EjYntMD6o
>>198
【お大事に、という言葉には、おう、と短く声を返して】

ま、そりゃこんな所できょろきょろしてちゃ、目立つのなんのって。

【ごそごそとベルトポーチを漁りつつも、森島のその言葉には同意を返して】
【ベルトポーチから取り出した錠剤を一つ口に放りこんで嚥下して、続く森島の言葉を聞く】
【す、ぅ、と目付きが変わる。胡乱としたやる気の無さそうな目ではない、一気にスイッチが切り替わった】

――んで、その戦力を何に使うつもりだ?

【とりあえずは、と詳細を問う】
【何も聞かず戦力に成ると言えるほど、自由な状況ではないから】
【しかしながら、出来る限りは力になりたいとも思って、故に詳細を問うと決めたのだった】
【血腥い言葉も、戦火飛び交う鉄火場も。必要であれば、飛び込む覚悟が少年には有った】
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/21(木) 21:25:59.85 ID:pRNhFBVx0
>>193

【あっさりと――感情が臨界する間も無く、余韻もなく】
【雑誌の広告欄を捲るような酷い気安さで紡がれた了承に】
【呆れ果てた面をして、少女はむすりと頬を膨らます】

そ、そんな事じゃ、ないもんっ……
ベンヌと何度もそーだんして、アタシの胸に聞いて
そうやってようやっと決めた事なのに――!!

 【「カイのバーカっ、カイのベトベト黒ミイラっ――――」】
 【八重歯を覗かせ紡ぐ罵詈は、ふわふわとして何処にも刺さらなかった】
 【喜びながら人を糾弾するのも、難しいものではあるが】

……ぁ、ぅ…。。

【元が染まらぬ白皙故に、紅潮した肌、唇の艶はなお際立つ】
【胸の内を溶かしていく甘い蜜は同時に、無様な瘡蓋の下にさえ沁みて痛む】

【暴れ回る不思議な感情 / 感情を処理できない精神】
【片手で顔を半ば隠して、ついに唸ったままそっぽを向いてしまい】

「……はっはっは、一部始終、お聞きしておりましたぞ
 史音お嬢様の人柄とカイ殿の苦労を鑑みれば、手放しに喜べませぬが――」

【入れ替わりに。荒海も凪ぐような穏やかな笑い声が】
【緩く大気に溶けこんでいき、光が強弱を付けて何度か明滅した】

「背を折る事も、首を傾ける事も、手を握る事も出来ぬ身ながら
 心の底から、貴殿に感謝しております。
 私も、マスターも――です」

「おっほん、ではこれで、本題に入れますな
 いやはや――、感無量で御座います……重ね重ね、」

ふ、ふんっ……アンタはかんけー無いでしょ
これはアタシの……「海部 史音」の、きもちなの。

【やがて彼の言葉を耳に、遠回りながら史音は張り合いを取り戻す】
【二度は言語化したくない恥ずかしい思いを、幽かに揺れる声に閉じ込め】
【今一度。カイの漆黒と己の柘榴色を、重ねようと――】
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/21(木) 21:26:48.32 ID:RRRV5PgVo
>>200

【――、少し、驚いた】
【正義組織の人間ならもう少し気色ばむ物かと思っていたが、其の様子は無い】
【……だが、“内容”をきちんと説明せねば其の限りでは無い、と思い直し】


 ……、…黒野カンナ≠、取り返します。


【発話された内容――谷山の考慮の内にも入っていたかも知れない】
【双眸は至って真剣な色を湛えており、冗談では無いのは確かだった】
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/21(木) 21:34:49.94 ID:gMr6+1pKo
>>199

(ん……新手、かと思ったらまたえらく健康的な………)

……おーいソコの君、写真を撮るのは結構だが危険じゃないか?
本来は守りたいところだが、生憎見ての通りな状況で……あぁホラ、まったく―――

【隠密じみた―――いや、以下隠密で通す―――彼らは、瞬時に少女へと顔を向けた】
【覆面で顔自体は見えないが、一斉に同じ面が見えたのだからそうなのだろう】

【そして男を囲んでいた約半数、六名ほどが足下の砂利を踏みながら素早く移動】
【結果、少女を遠巻き、半円状に囲むような格好に。その速度、また結構なものなのだが】
【バイクから降りて二本の刀を抜く彼と違い、実に無愛想―――手甲も、無骨極まりなく】

(全部で12人、一ダース……まずこの辺りのをやるにしても時間がかかる)
(そんなことをしてたら向こうが、とも思うが……あのナイフ、自衛は出来るのか?)

【少女を取り囲んだ者たちは、小さな槍のように研ぎ澄まされた右手の五指を、同じように構え】
【そして次の瞬間、ナイフを取り出した彼女へと、六名全員が突撃を試みる】
【中々の速度で、同じタイミングで、鋭い右手で―――それらを持って、六方から少女を『殺そう』と迫る】

【一方で男はといえば、こちらも戦闘を開始。有利不利はともかく、同じように六名を相手にし】
【手甲に一本の刀を押さえられつつもう一方で斬りかかり、一人を撃破。残りは五名、というようにしていた。】
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 21:40:18.70 ID:EjYntMD6o
>>202
【黒野カンナを取り返す】
【それは、組織では無理だと会合で言われていたこと】
【そこから予想するに、森島は、おそらく組織としてではなく個人で動こうとしている事が分かる】
【対機関連合や正義組織として動くのならば、そもそも戦力を募る&K要など無い、最初から戦力は整っている】
【しかしながら、整っているが故に、動けない。巨大組織という物は、そういう物だ】
【そして、小規模の集団に依る挟撃、それは己と己の大切な物が、共に考えていたことであって】

【数瞬、能力までも使用し、高速の思考を趨らせ、駆け巡らせる】
【そして、導き出した結論は、一つ】

うっし、分かった協力するぞ、俺は。

【という、協力の申し出であった、しかしながら、谷山はその後に言葉を繋げていく】

元々、何時かは動かなけりゃいけない事は分かってたし、動くにはいい機会だと思う。
だけど、俺にも今している事が有る。悪いけど、これは話せない、俺一人の事じゃないから。

でも、一つだけ約束できることは、俺達≠ヘ、きっと森島、アンタに協力をする。
プランを教えてくれれば、こっちでも作戦を考えておくから、今のところだけでもどうするつもりか教えてくれないか。

【谷山は、Justiceと統一征斗会に入っている】
【二つとも、大きな組織で、一人の人間を助けるには大きすぎる=z
【なのに、達≠ニ言ったということは、もう一つ、何らかの集団に関わっている事も匂わせており】
【しかしながら、そのすべてを話すつもりは無いという事も、その目を見れば分かるかも知れない】
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 21:44:24.82 ID:tePF4v96o
>>197

【この場を照らす明かりは、天上から差し込む月光のみ】
【魔術によって集められた月の光は、柔らかい薄暗さを醸していた】

【そんな中で感嘆の言葉を零している彼女の姿は、】
【まるで童話の中に引き込まれたそれのような、どこか幻想的な感さえした】

……そうか
嫌いじゃないなら、良い

【この場にて幼い愛称で呼ばれるのは、少しむずがゆくもあったが】
【彼女が本心で感動している様を見ると、それが何より嬉しくて、笑みは押さえ切れなかった】

【そんな折のこと】
【ぱっ、と、何かが弾ける様な音がして、一つの気配が現れる】

──奥様、旦那様。この名も無きリストランテへ、ようこそおいでになりました
今宵は、ご両名の大事な記念日でいらっしゃるということで、この場をご用意させていただきました

【それは、いつもは館にいるはずの、黒山羊頭の執事であった】
【いつもは寡黙なその異形の執事が、今宵だけはひどく滔々と喋って】

【──見れば、テーブルの上は既にナプキンや、ナイフ、フォークがセッティングされている】
【ワイングラスもあって、フルコース用なのだろう、大きさの違うものと一緒に数対あった】

手によりかけまして、このピールソインが給仕を務めて参ります
どうか心行くまで、素敵な時間をお過ごしくださいませ──

【そうして歓迎の文句を並べ終えれば、執事は恭しく一礼をした】

【リストランテ。ディナー。フルコース──】
【少しばかり気取りすぎているような感も、あるいは否めないかもしれないが】
【彼にとっては、こういった洋式のもてなしの方が慣れているだけのことである】


【──それから、何事もなければ、彼もまた椅子についていて】

──……一年か
まるで100年は一緒にいたような気がしているンだが

乾杯しよう、コーロコル。お前のために

【始めの乾杯の時。白ワインの注がれたグラスを片手に、それを掲げた】
【彼女の方も、注文があれば、好きなカクテルなどを頼むことが出来る】
【硝子が触れ合う清音が響けば、少しだけ大人な気取った時間はゆったりと流れていくだろう】
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/21(木) 21:46:47.98 ID:576Ek+oIo
>>203

いやいや、気絶させてしまってからでも写真は取れない事もない
あら?でも囲んでる所が取れないというのは勿体無いですねぇ
仕方が無い!写真は諦める事にしまして……

……インタビューにご協力願いたいのですが、構いませんね?

【カメラをぽんと投げ上げて、ウインドブレーカーのポケットに落とし込んで】
【少女は両手の間で、ナイフを行ったり来たりさせていた】
【そうしている間に完成する包囲網、180度】
【全部を見るには、何十度か視線を左右させる必要もあり】

(……良く鍛えられてそうねえ、そしてこの人数の利とは)
(一人一人を相手にするのは大変そうだけど、どうしたものか……)
(ってあら、纏めて掛かってくるじゃないのラッキー。タイミングも綺麗に揃ってるわね)

ご協力いただけますならば、皆々様方にはこれこの通り、
私(わたくし)が愛用しておりますナイフ、一時的にお貸ししましょうかと!

【彼等の全てが、自分を同時に狙っている、始動の瞬間に見て取って】
【ギリギリまで彼等の手を引き付け、接触の瞬間に後退、回避】
【先程自分が居た空間に、6つの右手が集まった事を確認して】

【刺すのではない。ナイフを、すうと差し出しただけだ】
【するとナイフが一瞬青白い光を発し、次の瞬間には強力な磁力を発する】
【ナイフの磁力は長く続かない。だが、これに強磁性の金属(鉄やコバルト、ニッケル等)が触れれば】
【それらもまた数秒の間、強い磁力を帯びる事になるだろう】
【そうなれば密集した彼等は、互いの手を磁力で引き寄せあう事になる筈だ】

そちらの長身のお方、こちらの方々は物取り?それとも仇討ちの類の方々?
前者はあまりウケが宜しくない、美味しい話題を期待しておりますよー!

【ノリは軽いながら、長身の人物と隠密達と、その関係性を確認しようとする】
【敵が命を賭けているのか、それとも退いても問題ない程度の覚悟なのか】
【その辺りは、確認しておきたいらしい】
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 21:48:03.47 ID:Qo1REncLo
>>196
何を言っているのかしらー、発想を逆転させてご覧よ
ルフトが余計なんじゃない、ルフトにとって世界が余計なだけ

【余計な物、煩わしい物】
【それは彼自身では無く、彼の周りの物の事だと】

【伝われば良いなぁなんて程度、助言とも呼べない台詞だった】

あっは、仕掛けられない限り私は戦いはしないよぅ
仕掛けられれば容赦は出来ないんだけれど、ねぇ

【目を狙う理由】
【戦闘を有利に進める為の局所破壊、そう言ってしまえば容易いだろうが】

【自身の目が正常で無い事と相手の目潰しにこだわる事は】
【きっと無関係では無い、どこかで何かが繋がっている】

協会の干渉はきっと避けられないだろうねぇ、所属とはそういう事だ
気にしなくていいよぅ、断られるような気はしてたんだー

【くすくす笑う、気を悪くした様子は見えない】
【もっと言えば残念そうな様子も、見えなかった】
【言葉の通り、本当に察していたのだろう。 彼なら断ると】

【ややあって、ギムレットはゆるりと立ち上がり】
【軽く伸びをしてからルフトに向き直る、その顔には微かな差異】

【縮んでいた左の瞳孔が、ぐっと散大していた】

さーぁ、有意義な話は有意義なままに終わらせるべきだよぅ
帰った帰った、いつまで話し込むつもりなのかしらー?

【――突然だった】
【話を持ち掛けたのは自分だろうに、堰立てる様に帰れと促し】

【…焦って、いる――?】
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/21(木) 21:56:59.06 ID:RRRV5PgVo
>>204

【――、如何でもいい話だが】
【この青年、何かの拍子に『スイッチ』が入ると、頭の回転は非常に早い】

【其れ故かは定かで無いが…、…谷山の言葉と様子から、大概は読めた=z


 ――、― ありがとうございます。


【其の上で――、本当に嬉しそうに、青年は笑みを浮かべて】
【深く頭を一度下げると――】


……、…『プラン』、ですね。


【――双眸には、一端の策謀家の様な色】


先ず、第一目標――、此れは、『仲間』を集める事です。
……信用出来る人なら、傭兵でも何でも構いはしません。

其れから、第二……、“夜の国支部”についての調査、ですね。
国自体が機関の所有物みたいな所ですから、難しい事ですが。
少なくとも「支部の位置」位は判ってないと――話になりません。


――攻め方としては、『奇襲』。 虚を突いて、奪還≠最優先に。


【其処で一旦、言葉を切ると――少しの逡巡】
【それから、唇を舌で濡らすと。再び、口を開いて】


……それから“あっち側”の人間に、『宣戦布告』をしました。
あの分だと――、森島京≠ェ攻めて来る積もりだ、って事は、機関内に早晩知れ渡ると思います。


――、―状況的に仕方無かったんですが。
……此れを“逆手に取る”方法が有りそうで無い様な、みたいな感じでしょうか。


【――、口振りから推測するに、逆手に取る方法≠ヘ余り自信が無いのだろう】
【谷山にこの時点で何か案が有るならば、提案した方が良いかも知れない】
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 21:59:56.75 ID:YrLtjTSAO
>>205

嫌いなんて、そんな、全然――

【――有り得ない!】
【声にならない内容は、彼にも伝わるだろう。そっと吐息を漏らしてから】
【きらきらと宝石のような宝物を胸に抱くように、少女は笑顔を見せた】

【それから現れ出た執事に、少女はいつもみたいに親しく呼びかけようと思ったが】
【今回ばかりは気取った夫を立てたたくて、小さく掌を振るに留まる】
【フルコースの流儀なんか知らないので、弟に学んでくればよかったと思いながらも――きっと彼は、許してくれるだろう】

【大パノラマの海の壁と、綺麗に整えられた一式の中で、少女が少しばかり緊張しているようなのがわかるだろう】
【最初にカッコつけてしまった手前、いつも通りに、とはいかないらしい。萎縮ではないが、身体が硬い】
【それでも、笑みまでは固まらないのが、当たり前だ。――こんなにも嬉しい時間なんか、存在しないんだから】

乾杯するなら二人の為に、がいいな
――もしかしたら、次にやるときはもっと増えるかも、だけど

【以前頼んだオレンジのカクテル、子供っぽいそれを注文しながらしばし】
【グラスとグラスで口付けて、薄い色合いの唇から零された言葉は――】
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 22:02:46.99 ID:Ta8WqgFKo
>>207

確かに、周りは邪魔だ……憎みはしないでもただ邪魔
世界なんて消えてしまっても構わない、それがどうした世界の顛末など知ったことではない。

【世界が消えてしまっても自分さえ生きていれば良い】
【他人に憎まれようが無関心、蔑まれようが無感動、罵られようが無表情】
【他の干渉に意味は存在しなかった、今まで一人で生きていけたのだこれからもそうだ】

教師が好戦的、というのもどうかと思うしな……
体面というものもあるだろうし、大変だな陽に当たる人間は。

【皮肉交じりの言葉ではない】
【その言葉はそのままの通りの意味であった】
【自分には体面などない動こうと思えば自由に動ける】

おれは陽に当たれないではなく、陽に当たりたくない……のだろうな。
やはり合わないよそういう社会は、鬱陶しいとしか思わない。

【一般的な人間はそうは思わない】
【人間性が欠落しているからこそそんな言葉を何の恐れもなく言えてしまう】
【そして自分を非人間的だと理解してもそれを直すつもりがないその姿こそ真に非人間的なのだ】

……なんだ突然、まあ帰れと言われれば帰るが。
(おれと長々会話していても面白くないだろうし、な……)
それじゃあ失礼するよ、ギムレット……じゃあ。

【触らぬ神になんとやら、ギムレットの瞳の様子が先程と違っていたのを知っていた】
【恐らく呪術関連の物か、何にせよ危険な香りがしてきたのは確かだ】
【それならばと紙袋を抱え、半ば義務的に手を振ってそのまま去ってゆくだろう】
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/21(木) 22:04:06.57 ID:gMr6+1pKo
>>206

【隠密たちは喋らない。首を振りもしないし、他のYES/NOのジェスチャーもない】
【その整然とした配置、動き、そして装備。どれも、明らかに一般のモノではなく】
【少し離れた場所で勇を振るう彼の持つ刀、それと合わせて見れば櫻の忍びを思わせるが】

【まあまず先に、その彼。一人倒して、二十五の鉄爪が迫る中を下がって掠らせ間をとって】
【鞘から“雷”を――否、その速度で刀を飛ばして当て、また一人を気絶させつつ言葉を聴き】

―――さてね!こんな格好した奴らはバイクも武器も取らないだろうし
それに俺は恨まれることは有っても、こんな集団に仇討ちされる覚えはないさ
……って、美味しい話題?参ったねこりゃ……ネタにならないかもしれないよ―――ッ!

【尚、優先。一方で視点を戻し、少女を包囲する隠密の突進】
【カチン、と金属音がした。誰か一人が触れたのだろう、何のことはない】

【――――いや、あったか。隠密は倒れなかったが、その数秒は間抜けに見えた】
【誰も彼もが右手を近づけるその姿、なにかの試合前の学生らにも見えないことはなく】
【けれど、やはり危険だ。全員が左手を少女に向け――何かの「カチリ」という音がして】
【その瞬間、彼らの左手甲に付いた鉄爪が全て、銃弾のように撃ち放たれるのである】

【鋭さは言うまでもないのだが、性質が悪いのは隠密だからか】
【爪にはそれぞれ、細い糸が付属しており、少女の服や肉体に爪が刺さればそれを手繰って引き寄せようとするだろう】
【それと、何故左手は磁石で無事なのかだが―――対処すれば分かる、脆いのだ。つまり、アルミか何かであるらしく。】
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 22:04:40.00 ID:WUC0hlc1o
【公園、ベンチ】

ふぃー……今日もあんまり集まらなかった……。

【手内輪で自分を仰ぎながら、傍らに『身寄りのない子供達の全寮制学校設立の募金』と描かれた箱を振る】
【小さく小銭同士がこすれあう音はしていたが、重みはそれほどなく】
【当の人物は、少しばかり肩を落とした】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々自身の蒼を反射してきらりと輝く】


で、でもでも、宣伝もしてもらったし、少しは興味出してくれる人も、でてくるんじゃないかなー…?

(ガーデンの戦力も整えたいけど、誰か知り合いの目に留まらないかなー?)

【お金はこの際諦めるとしても、自身の存在を喧伝、という点では効果があった】
【そう前向きに捉える猫少女は、疲れながらもポジティブさを忘れなかった】

【が、それを自画自賛してニヤニヤと笑うさまは、ぼんやりとした街灯の下でも、ちょっと不気味だった】
【尻尾はうねうねとうごめいている。酷く無防備で、わかりやすい】



【ところ変わって路地裏】

まーたいきなり涼みやがったな…。

【こつこつ、小さな靴音を響かせて歩む人物】
【惜しげもなく露出させた肩をさすり、気温の変化に対し愚痴っていた】

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【胸元や腰周りの丸みは、その人物の性別を色濃く映し出していたけれど】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだ】

(あいつにへし折られた腕は治った、が氷の支部に関する情報はない)
(ゼーロの素性どころか本人にすら遭遇できず、その周辺状況を一切把握できない…)
(……強いて言うなら、南雲が人形を使って知り合いに救援を求めたことは収穫か)

その筋の連中を探せばそれっぽい繋がりが見えるかもしれないが…。
…ちっ、胸糞わりぃ……。

【途中から思考が口に出ていたことに気付かないまま】
【不機嫌オーラを漂わせ、足元の空き缶を蹴り飛ばす不良少女】
【打点が高く前を見ていないため、例えば額あたりに直撃する可能性があった】
【もっとも、このご機嫌斜めな不良少女に面と向かって文句を言える剛の者なら、痛くもかゆくもないのだろうが】



【さて、選択はあなたに委ねられた】
【いずれかを選び、手に取ったなら、すぐに幕が上がるだろう】
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 22:09:21.98 ID:AYpQ5CmDo
>>212
【公園】

募金かい?

【ベンチでにやにやしている少女の前まで人が歩いてきた】
【その人物は短い銀髪の若い青年。高い背と暗い青色の瞳が特徴的だ】
【黒を基調とし、所々に赤色の入ったカノッサ機関の制服を着ていて、二の腕には『No.32』と書かれた刺繍がある】
【制服は丈の長い上着、飾り気の無いズボン。上着の背面にはカノッサ機関の紋章が描かれている】

大変だね

【にこりと温和な笑顔を浮かべて労いの言葉をかける】
【機関員だが危険そうな雰囲気は出ていない】
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 22:12:35.40 ID:EjYntMD6o
>>208
――なぁに、気にすんな。
同じ正義組織のよしみ、ってだけだよ。

【頬をぽりぽりと掻きながら、そっぽを向いてそう答えた】
【まあ、基本的に素直ではない。だけど、素直ではないのが分かりやすいだろう】
【場慣れしていつつも、年齢相応な少年の顔がそこにはあった】

【しかし、次の瞬間には、その表情は引き締まる】
【戦場ジャーナリストとしてあまたの戦場を見てきた己の経験を生かせないかと、施工しつつ】
【森島の語っていくプランを、思考の中で纏めていく】

第一目標、ね。
俺の伝手で、カネさえ払えばきっちり働く奴らが居る。
少なくとも、金を払えば裏切ることはないと思う、そんなに大規模な傭兵会社じゃないけどな。

そして、第二目標だけど―――夜の国支部、か。
攻める場所が分からねぇと、どうにもしようが無いな。
情報が入り次第、こっちにも送ってくれると有難い。

【そう言って、名刺を渡す】
【己の所属と名前と連絡先が書かれているのが分かるだろう】

【その後に続く、森島の言葉、逡巡と共に、放たれる状況の提示。それを受け、谷山は目を閉じる】
【能力すらも駆使し、思考を高速で回し続ける、脳のクロックが急上昇していき、オーバークロックと言っても良い程に】
【森島の言葉が終わってから、一秒後。目をすっ、と開きおもむろに口を動かしていく】

――だったら、むしろ森島、アンタが派手に、すっげー大きく動くべきだと思う。
機関が気をつけるのは森島京≠セ。
谷山 基樹でもJusticeでも対機関連合でもなく、森島京=B

アイツらはきっと、組織として動くことは無いと踏んでいるだろう。
だからこそ、森島京が個人で動き、攻めて来ると思っているはずだ。

【そこまでを、語る】
【行っている事は分かるだろう。宣戦布告をした以上、その相手に多くの目や耳は向けられる】
【そして、その分――付け入る隙も発生するとも、思える】

故に、俺は提示する。俺と森島は、情報以外を殆ど共有しない。
俺と森島の関係性を極めて薄い物とする事だ。
それにより、森島と俺の繋がりが、見えづらくなれば、宣戦布告していない相手の動き≠ヘ見えづらくなる。
そして、同時に森島。アンタが目立つように動いてくれれば、もっとやりやすく成る。

むしろ、多少の情報を漏らす程度でも良い。
それによって、森島側に意識が向いている間に、俺たちが本当の奇襲を掛ける。


―――って、感じなんだけど、どうかな。

【思考の隙を狙う。大きく動く目立つ物の影に隠れて、小さい物が小さく目立たず動く】
【自然、その動きは分かりづらいものとなり、奇襲の成功の確率も上がるだろうか】
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/21(木) 22:12:44.52 ID:ndUzl3MDO
【路地裏】

【しゃらり、しゃらり。音が鳴る】
【鎖のような音がしゃらり。人を恋うかのように鳴る】

【音の方には光がひとつ】
【人の目ん玉程の大きさの、淡い燐光だった】

【しゃらり、しゃらり。音が鳴る】
【もっと近くに寄れば、何が鳴っているのか分かるだろうか】

【今はまだ、路地裏の闇に隠されて見えぬ姿】
【ぱちくりと、光が小さく瞬きをした】
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 22:17:50.27 ID:tePF4v96o
>>209

【彼女の少女らしい笑顔が、彼の胸に甘い疼痛を齎した】
【悪党二人、下卑た笑いでもしていれば、あるいはそれが似つかわしいのかも知れないが】
【今の彼には、そんな思いなど欠片も消え失せていて、ただ彼女を見つめていたかった】

 【ふと、彼は思う──】
 【人の娘を愛するなど、我が魔族にはあるまじきことなのではないかと】
 【もっとも、例え禁忌であったとしても、今更何をするわけでもなかったが、】
 【彼が、見知らぬ親や先祖のことに想いを馳せたのは、これが初めてのことだった】 

──……気楽にしろよ
ここには俺とお前の二人だけしかいないンだ

【今やただ一人の、最愛の妻であり家族である彼女】
【緊張しているのが感じられて、彼は鷹揚な声色で告げた】

【──グラスの表面に移りこむ、二人の顔】

【「……そうだな」と、彼は彼女の言葉を受けて零す】
【それから、「俺とお前の……二人のために」】
【照れは押し込めて、硝子の口付けを交わした】

【が、その余韻を飲み込みきれぬうち、彼の目が見開かれた】


──、なに?
それは……、どういう意味で言ってるンだ

【彼女が最後に零した言葉が、妙な存在感を伴って彼を打った】
【いや、まさか──と、ある種の予感はあるものの、それをはっきりとは口に出来ず──】
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 22:20:29.18 ID:WUC0hlc1o
>>213
どーしようかなー、まず学食? 購買部とかちゃんと整えないと…
…ぅ、うぁ?

【募金の使い道を考えていて若干トリップしていた猫】
【翡翠のような緑の瞳をまん丸向いて、ベンチから僅かに飛び上がった】
【いきなり声を掛けられるとは思わなかったのだ、大丈夫だろうか】

い、いきなりびっくりした…うん、そう、なん、だけ、ど……?

【浮いた尻を再びベンチに接地し、瞬きをしながら素直に応じる】
【やはり見た目どおり、わかりやすい思考をしていると思われるだろう。天真爛漫、という言葉が似合いそうな】
【が、途中視線が機関の紋章と数字をちらりと見て】

【驚き顔から少しだけ隙が消えた】

あなた、機関の人なの?
募金に興味があるとは思わなかったんだけど……。

【表面上は素性を確認し、冷静さを装っているように見える…かもしれない】
【だが少し観察すれば、ちょっとだけ怪訝そうな、薄い警戒だけを少しずつ体中を巡らせ】
【冷静さが素でありながら、それほど極端な拒絶もまだ浮かべていないのも、わかるだろう】

【話す気は、あるらしい】
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/21(木) 22:21:17.01 ID:576Ek+oIo
>>211

『謎の覆面集団の暗躍!』これだけでも記事にはなる!
重要なのは如何に薄い事実を引き延ばし引き延ばしカルピスの様に薄めて出すか!
濃厚な事実の含まれた記事なんて疲れるものを読みたがる物好きは少なーい!!

【変わらぬテンション、バイクの男の言葉に返しつつも】
【彼等を一所に纏める事に成功した彼女には、数秒の余裕が有れば十分】

【少女の右手が青白く発光。ナイフへと電流を発した】
【通常ならばナイフを通り、自分の体内へ戻るだけの電流なのだが】
【隠密達の手を引き付け、回路を形成している今は例外】
【すぐさま手を引き剥がさなければ、彼等は揃いも揃って感電する事となるだろう】


(……あーら、何かしてきそうねぇ。こういう類の相手は厄介、厄介)
(だけど基本的に、避けておけばそんな大事にはならない訳で……)

【隠密同士の右手がくっつく様な間合い。少女も、ナイフを差し出しているだけ】
【現状では、彼我の距離はかなり狭い。互いに手を伸ばせば握手も出来よう】
【その状態で、彼等に左手を差し向けられれば、少女も危険を感じた】

あたたたあたた、痛い!髪痛い!引っ張るな引っ張らないで!
ああもうあっちの人にやってるみたいに素直に突っ込んで来なさいよ馬鹿みたいに!

【右足を前方、左足を後方に開き、膝の力を抜き。重力に任せ、体を下方へと落とす】
【鉄の爪の幾つかは、ウインドブレーカーの上着に引っ掛かり、髪に絡まり】
【幾つかは上着の内側で、皮膚に突き刺さっている様子】
【返しの有無次第では、刺さる瞬間より引っ張られてからの方が、ダメージが大きくもなるだろう】

【引き寄せるならば、現在の距離が近過ぎる】
【左右から同時に引き寄せようとすれば、大岡裁きの様な滑稽な図も完成するだろうが】
【近づけようというプランは、達成しているとでも言えば良いか】
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/21(木) 22:28:38.16 ID:RRRV5PgVo
>>214

【名刺を受け取り、軽く目を通すと――懐へ】
【脳内で谷山の言葉を吟味し、……そして先ず、前者の話題へ口を開く】


……、出来れば、『少数精鋭』。 普段の“正義組織”の作戦行動並みの規模が理想です。
傭兵を雇っても、やって貰うのは『バックアップ』。 戦線には僕達が立ちます。

――、出来れば、死人は出したくありません。


【此れだけの話を画策しておいて、それでも出される『甘さ』】
【――“不安定”か、其れ故に“安定”しているのか。判断は難しい物で】


 ……、…僕が考えていたのも、大体同じです。


【後者の話題に関しては――頷きつつも、懸念の有る様な表情】


『僕が目立つ』――、そして、『単独で動いている』と思わせる。
……“相手の戦力は大した事が無い”と思ってくれたら、めっけ物です。
攻める時も、僕が国境付近で適当に暴れてから…、…そうですね。
転移術式か何かで、「奇襲部隊」に合流すれば、何も無いところに敵を引き寄せられる。


【「戦力が少ないから、襲撃部隊には自分も参加する」――その様な旨の事を言って】
【……成る程、『クリーンヒット』すれば効果は非常に高いだろう】
【だが、この様な事を考えついてなお…、…表情は晴れる事無く】



 ――、―……問題は、『夜の国支部』が相手だって事です。



【――――端的な言葉で、『不安材料』を述べた】
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 22:29:31.16 ID:YrLtjTSAO
>>216

……でも、やっぱり気になるじゃん。

【せっかくの日なんだし、と、少女はどこか拗ねたように、呟いた】
【けれども彼の言葉で少しばかりリラックスしたような姿は、いつもみたいに甘い声を響かせる】

【――二人のために、なんて。とても気持ちいい言葉だと思う】
【ぱ、と頬に花が咲くような熱を感じて、もう酔いが回ったのかな、と思いながら】
【ジュースみたいな甘いお酒で唇を潤して、今日のため残しておいた話を――紡ぐ】

んとね……うん。ほら、言ったでしょ
……アナタの子供が――欲しい、って

【付き合うだけ、契るだけ。それだけで禁忌だというのならば】
【その先――自分の腹部を掌でそっと抑える少女に宿ったものは――なんだというのだろうか】
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 22:30:52.36 ID:Qo1REncLo
>>210
【内包したメッセージが伝わったようだと】
【ルフトの出した答えに、微かに口の端を持ち上げた】

【体面に縛られ、子供に社会の在り方を学ばせる立場に居て】
【ギムレットが出来得る限り、奔放に動こうと足掻いているのは】
【本心では彼の様に生きたかったから、かも知れない】

…またねぇ、ルフト

【彼が我を求む遥かな道の先は、きっと】
【『孤高』なんて言葉では安過ぎる】



【その後、】
【暫し目元を押さえてベンチに腰掛けていた青年は】
【不意にそろりと、瞳孔の縮んだ――鋭い双眸を持ち上げた】

  、  ― ―   。

【何か囁くと、青年は再び目元を押さえて】
【いやいやをする様に時折首を振る、そんな動作を繰り返し繰り返し】

【夜は、更けて行く】

/〆、二日間お疲れさまでしたー
/ゆったり喋らせてもらいました、感謝です
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 22:32:56.78 ID:AYpQ5CmDo
>>217

機関員は血も涙もないが定説だけど、こっちも人だからね
常識もあれば、それに外れているものへも興味もある。獣人、しかも子供が募金ってのは僕の常識では珍しい部類だったから、声をかけたのさ

【警戒をしている少女をよそに、ポケットから財布を取り出すと札を一枚取り出す】
【そしてそれを募金箱に入れようとして──入れずに手を戻した】
【お札を財布に戻すことはせず、何やら募金箱と少女の間で視線を往復させている。その眼差しには疑いが】

よく考えれば、子供の募金が珍しいのは、募金には社会的信用が必要だからだった
この募金、具体的にはどうするの?

【どうやら募金の使い道や信用できるものなのかどうかに疑いを持ち、お金を入れるのを躊躇ったようだ】
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/21(木) 22:40:38.75 ID:gMr6+1pKo
>>218

あー……金塊一つよりも同量の金箔を張り詰めた建物のほうが、って感じかい?
まあ確かにサクっと読めるものの方が、気楽に手に取ろうとは………っと!

【残りは四人、多少は二刀流の彼に近付くのを躊躇うようになってきたらしい】
【その分、男は話す余裕が出来る。同時に迫る三人を二刀で防いで弾き】
【その上で刀――ではなく、右足での蹴り。これを頭部に叩き込み、また一人】

【さて、六名居た少女側の者たちはどうだろう。視点を向けてみr――――おや】

(……また便利そうな。仕込みか、でなきゃ能力か?)

【倒れていた。六名全員、感電して。加えて、糸まで焼き切れている】
【これは偶然だろうか、電流というのは最善の手であったらしい】
【引き寄せようとした直前であったから、少女へのダメージも少ないハズである】

【はてさて、いやはや―――これで、残りは三名。男の側にばかりだが】

このままじゃ『12名の刺客に襲われた男を記者が救出!』なんて記事になりかねないな……
……仕方ないか。おい記者の君っ、タイミングを見てしゃがんでくれよ!

【男がそれを言った直後、彼の前面に奇妙な物体が現れた】
【人型、ダークブルー。鉄板を包帯のように巻きつけた、生き物らしくない存在である】

【ソレには指が有って、指先からは紫色の焔が覗き、徐々に火勢を増していて】
【残った三名の刺客が迫るその時、かの存在は両腕を上げ―――その場で、三回転】
【と、共に紫炎の光線を撃ち放つ。つまり、全方位に高熱の線を飛ばすわけである】

【少女が避けねば、迫った三名のようになるだろう。身体に漢数字の『三』という焦げ目である】
【どちらにしろ、この一撃によって全ての敵が倒れることとなるのだが――――さて?】
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 22:44:51.26 ID:EjYntMD6o
>>219
主要メンバーのベテランは20人くらい、だな。
バックアップをする分には、構わないと思うぜ。
金ももらえて命も保証されるなら、アイツらなら喜んで働くだろうさ。

【第1の話題に、淡々と、変わらぬ表情で口を開く】
【しかしながら、伝手の傭兵団には、それでも確りと働くという信頼が有るように見える】
【少なくとも、練度等に着いては、谷山が保証するという事だろう】

【そして、第二の話題に着いては、ある程度の思考力が有れば誰にでも辿りつける事】
【その後に提案された、森島の言葉に、首肯を返し】

ん、問題はないと思う。
悪いが魔術関係には伝手が無いから、そっちは森島に任せるけど。

少なくとも、それは効果的だと思う。

【と、認めた。しかしながら、続く森島の言葉を聞き】


不透明すぎる、な。
誰がいて、何をしているか分かったもんじゃねぇ。


【友に、機関に所属するものが居た】
【しかしながら、そいつは基本的に機関の事には関わらないスタンスを貫いている】
【故に、情報の提供は期待できなくて】
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 22:45:52.79 ID:wYIjoLSXo
>>222
そりゃー当然、だよね。
ボクが珍しいのもわかるし、あなたの言うことも尤もだ。
驚いちゃったのはこっちが隙を見せたからだしね、ごめんなさい。

【機関員だから話が通じない、などとは思っていないらしい】
【相手の言葉に頷いてみせると、まず自分の非を認め小さく頭を下げた】
【野生的風貌に反し、良識は備えているようだ】

【お金を差し出し、引っ込めたことも、驚く事もなくじっと見つめていて】
【相手が口にした疑問も正しいことだと、猫は頷き応じる】

学校設立の、最低限度の基金はあるの。
でもそれは最低限の教材を揃えたり、まだまだ少ない教師の人たちに薄給を配れる程度。
それに全寮制を考えていたから、まずは設備を整えようかなって思ってた。
せめてご飯はちゃんとしたものを食べて欲しいからね、厨房を整備しようかなって。

【自身の不出来を恥じ入るような猫】
【要約すると、お金の使い道は主に食べ物であるという事だ】
【健康な生活の為に欠かせない要素だが、他にも考える場所があるのは明白で】

…それとも、一人ひとりに個室を作れる集合住宅が先かな?
子供達の年齢によっては、最低限男女別で共同生活させるべきかなとも思うけど…。

【だがノウハウが足りていないのか、眠る場所と食べ物で少し考えがぶれた】
【どちらも本能が満たす欲求である、欠かせないのは事実なのだが】
【首をかしげて見せる猫は、他にも考えなきゃいけないことはある、と疲労を滲ませ、苦笑した】
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 22:47:28.33 ID:tePF4v96o
>>220

【聞き慣れた甘い声に、彼もまた安らぎを覚える】
【あらゆる地上にただ一人、三百年超の間で唯一の、】
【共にいて心安らぐ存在。自らを委ねられる伴侶であることを、彼は再認識した】

【あるいは、そんな他でもない彼女が紡いだ事実であるからこそ、】
【それは、幾百という今までの年月の中で、最も衝撃的なことだった】

まさか……──
──もう、『居る』のか、その腹に

【息が詰まりそうになる中を、どうにか搾り出すように紡いで】
【明白な答えを促すように、彼女の顔にじっと見入った】

 【──信じられない。それがまず第一だった】
 【確かに、子を設けたいとは言っていたが、】
 【まさか、人間と魔族の間で次の生が紡げるなど、半ば思ってはおらず】

【酒など飲ませている場合ではない、と思うに至るのは、しばらく呆けた後だ】
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 22:50:03.11 ID:AYpQ5CmDo
>>225

いや構わないよ。この御時勢じゃ仕方ないだろうしね

【少女の謝罪ににこりと微笑みで返した】

……うん、待って。それだとまるで君が募金の使い道を考えているように聞こえるんだけど?

【札を持っていない左手を前に出して待ったをかける】
【恐らく少女が使い道を考えているのだろう。だが彼の常識では募金の使い道は大人が決めるだの組織が集めるだの、色々あり、そのどれもが今の状況と合ってない】
【予想外の返答に眉をひそめて怪訝な表情をしている。表情から「いやまさか」というような思いが見てとれるかもしれない】
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/21(木) 22:51:07.60 ID:bH0eFEl8o
>>201
【膨れっ面に、呆れの滲んだ双眸。自らの間抜けな発言が招いた結果を、目の当たりにして】
【尚も無自覚なまま、むう、と難しい顔で唸りつつ】
【考えて、考えて、考え抜いたその末に、どうにか答えらしきものに辿り着く】

……あ、そっか。確かに、女の子が男が独り暮らししてる所に泊まるんだもんね?
そりゃ、道徳観念上の問題とか――うん。確かに、悩みもするよねぇ……。

【……なにか酷くズレているような気も、しなくも無いのだが】

【何はさておき、これで本日のメインイベントに相応しい状況は整ったわけである】
【可愛らしいな、なんて内心で考えつつ――青年はにやける顔を隠しもせずに、へらへらと彼女の罵詈雑言を受け流す】
【先程までの気不味さも、外の風雨に洗い流されてしまったようで。そのまま史音を眺めつ、和やかな時を――】


――――っおわぁ!?


【過ごそうと、この後のこと等色々考えていたのだが】
【其処で指輪より発されるベンヌの声音に、何故だか偉く驚いたようで】
【椅子に掛けた体重をそのまま、がたんっ!と勢いよく引っくり返った】

【二人の世界なる慣用句があるが、今回の場合はまさにそれだろう】
【どうやらカイは束の間、この従者の存在を完っ全に失念していたらしかった】

あ、ああ、うん。……知ってたよ?その、ホントだからね?
……いやあの、どう致しましてってえか、何てえか、その……うん。

【今までの発言が恥ずかしいやら何やらで、あの≠ニその≠ぶつぶつと、ゲシュタルト崩壊が迫る程にも並べつつ】
【珍しく取り乱しているようで、頬を微かに赤らめながら起き上がる。良い気味だ】

【――――さて。随分と遠回りしてしまったが、真っ直ぐに視線を交わして】

……ともあれ。お誕生日おめでとう、史音ちゃん!

【最初はやはり、この言葉が無難だろう。満面の笑みを浮かべて、始まりを飾る】
【うまれてきてくれて、ありがとう=\―――】
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 22:55:18.71 ID:Ta8WqgFKo
>>221
/乙でしたー!
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/21(木) 22:56:41.03 ID:576Ek+oIo
>>223

ったくもう、治療費だって包帯だって安くは無いというのに……
こうなりゃ懐でも漁らないと割に合わないわね!

……と、はい?タイミング?ずれた間の悪さも?言ってる場合か!

【体に刺さった爪をどうしたものか、素直に抜いても良いものか】
【考えるより先に次の指示、せわしない戦場である】
【自分の言葉に自分でツッコミを入れつつも、低くなった姿勢を更に低く】
【自分の周りに倒れた隠密の、陰に隠れる形に退避を行った】

【その状態から、首だけ持ち上げて見てみれば】

おおう、所謂アートマン≠ニいうものでしょうか……
いやなんとも派手に、そして奇妙な……ふぅむ、火種が無くとも料理は出来そうで

なにはともあれ、これで全部?もう一人隠れてて不意打ちー、なんてのはご勘弁を

【残りの相手も倒れ、攻撃は頭上を通過】
【漸く通常通りの立ち方に戻り、髪や衣服に引っ掛かった爪を外し始めた】
【体に刺さったものに関しては、返しが有ればそのまま引き抜く事はしない。傷を広げたくは無い】
【そういう問題もないのなら、さっさと外してその場に捨ててしまう】


……ふぅ。最近は多いですねぇ、取材にご協力願えない乱暴な方々
血気盛んな人間はもっと少数派で良い、そうじゃなきゃ神経が擦り減らされて敵わない
そうは思いませんか?と振った所でいきなりの質問ですが……

【綺麗さっぱり片付いた元戦場、少女はバイクの男の方へと近づいていく】
【近づくにつれて、見上げる角度が増していく。途中で背伸びなどして、幾らかそれを埋めて】

……何処かでお会い……は、してませんね。となると、テレビか何かに映った事は?
何となく何となく、何処かでそのお顔を見た気がしないでもないのですよ、ええ

【相手の顔を見上げて、首を傾げ。右手を自分の顎に当てて、うんうん唸りながら記憶を探り始めた】
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/21(木) 22:58:37.12 ID:RRRV5PgVo
>>224

【――谷山の最後の言葉に、少し考える素振りを見せた後】
【眼を閉じ、軽く首を左右に振ると…、…黒の双眸を向けて】


…、…『誰が居て、何をしているか判らない』よりも、です。
『誰が居るか判っている』方が――幾らか、怖いです。


【紡がれた意味深な言葉に、補足を入れるように】
【間髪入れずに紡がれる言葉……何処か、苦々しい】


……あそこには、『カリナトゥス』が居ます。
僕より何倍も頭が良くて、意地が悪くて――、それだから多分、『指揮能力』も高い。
ちょっとした作戦なら、すぐに見破って対策を打って来るでしょう。
――、アイツが『遊ぶ』気になるのに賭けるのなんて、不確定すぎる。


――、―場合によっては、「真正面からぶつかる」事に成るかも知れません。


【『カリナトゥス』――其れは、間違い無く彼の懸念の最大の要因】
【幾ら策を凝らしても、高笑いを上げながら一蹴してくる様な錯覚】
【幾度か衝突し…、…『勝てた』と実感した事など、一度として無いのだ】

【……仮に谷山に実感が湧かなくとも、森島の様子から想像≠ヘ出来るだろう】
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 23:00:50.38 ID:61ip2Cndo
【路地裏】

【表通りから奥まった所である狭隘な路】
【其処は、鼻を突くような異臭に満ちていた】


フ…フフフ……

…あぁ、脳ミソまで狂っちまったみたいだ…気持ち悪ぃ……

【呟かれるのは、若い青年と思しき声】

【その声の主は、酷く気怠そうに壁に左手を着いて立っていて】
【呼吸する度に身体に纏った鈍色のローブは揺れ、深く被ったフードの奥からは生温い息が漏れる】

く…どうするんだっけ……

……俺……俺…は……?

【異臭の出処は、どうやら青年の握り締めている血塗れの刀と、同じく辺りに散らばり染みを造る赤い液体のようだが、】
【放置すれば刀を悪くするだけだというのにも関わらず、青年は白刃に塗りたくられた血液を拭く様子は無い】

【この様子を見る限りでは、刀に配慮できる程の余裕も無いのだろう】
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 23:01:37.22 ID:wYIjoLSXo
>>227
そのまさか、だよ。

【表情を変えた青年の変化が面白くて、猫はくすくすと笑う】
【虚を突かれた表情、真正面から見ていると、やっぱり面白い】
【抑えるべきだとわかっていたから、含み笑い程度だが】

ボクが自分で企画して、募金しているの。
もちろん協力者さんはいるよ、一時的に設備を貸してくれたり、ボクの案をまとめるのを手伝ってくれた。

…でもさ、それならなおさら自分で動かないと、って思ったのが、はじまり。
ボク自身が主催者なんだから、前に出て動いて、宣伝しないと始まらないなって

今日はそこそこ涼しかったからいいけど、昨日おとといも日が沈むまでたちっぱなし。
みてこれ、脚パンパン!

【明朗に笑い、毛むくじゃらの太ももをぼふっと叩いた】
【毛皮の下は運動の形跡が見られる。締まっているが曲線がないわけではない】
【しかし猫の苦労を証明するように、動かすたびに億劫な顔をした】
【叩いておいて痛そうに両目を閉じたのもご愛嬌】

……おかしいと、思う?
こんなの、大人がやるべきだって顔してる。ボクみたいな子供が、って。

【顔色を読んでいるのか、疲れた顔をして確認しながら】
【猫は、その緑色の双眸に覚悟を滲ませて、問いかけた】
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 23:07:53.47 ID:EjYntMD6o
>>231
【森島が紡ぐ言葉を聞き、腕を組み】

――とりあえず、厄介な事が良く分かった。
俺は、カリナトゥスって奴は知っていないが、そこまで言われるならそれだけ危険な奴だってのは予想できる。
頭がイイ奴ってのは、相手をするには難しすぎる、何を使用と不利に成る。

【谷山自体、あまり頭が良いという訳でもない】
【しかしながら、頭が良くないなりに、頭が良い人間の厄介さも良く知っている】
【だが、だからって何もしないよりは、するほうがいいのも確か】

――失敗することを前提に=B
成功するための作戦≠動かそう。

【失敗する事を念頭に置きながら、現状取れる一番の行動をする】
【破られる事を覚悟して、それのリスクを知った上で動くのならば、それほどリスクも無いと踏んだ】
【少なくとも見破られると思い込んで無策で突撃するよりははるかにマシだと、そう思った】
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 23:09:18.77 ID:YrLtjTSAO
>>226

厳密に言うと……『此処』には、いない
でも――居るのは、事実だよ

【まさか、というように頭を振る。この腹にはいない、そんな前置きと共に――紡がれていくお話】

前にさ、僕の身体は作ってもらったものだ、って言ったでしょ?
その時にね、ご主人様は僕の死体から内臓を全部取り出して、機械に放り込んだの
それを全部蘇生させて、僕の身体の中のまがい物とリンクさせて――

【――まずAがあり、その役割を代用するBを作る】
【Aは、壊れてこそいないが自力で成すべきことを全て出来ない程度に死んでいて】
【Bは、Aにそっくりに作られてはいるがひとつでは動けない程度に粗悪品だった】

例えば、僕がモノを食べる。
五感は再生してもらったから、味覚はある。でも、ここには胃袋もどきしかない
……喉にね、転移陣があるの。咀嚼して、飲み込んだものはそこから転移して、薬漬けになってる僕の未熟な胃袋に飛んでいく
そこから消化して、また別の内臓に飛んで――僕の臓器は沢山の転移陣で繋げられて、そこまでして、やっと機能してるんだ

【ならばどうするか。彼女の主人は、その二つを繋いだようだった】
【AとBは、二つあれば一つくらいの力を生み出してはくれる】
【それで充分だった。一人分の働きをすれば、彼女は生きていけるのだから】

【Aを、その力を増幅させる液体に浸し、彼女の中のBと繋ぐ】
【BはAの働きを内から補助し、今にも壊れそうだったAをつなぎ止めながらその感覚を本人に与える】

――だから、此処にいるけど此処にいない
蹴ったりする感覚は伝わるけど、本人たちは、僕のお腹の中にはいないの

【子宮も同じだと、少女は言った】
【彼女の子供は、見掛けだけならば人造人間のように液体の世界で育っている】
【けれどその熱は彼女の腹部に納まった、偽物の子宮がちゃんと伝えていて】
【「……言うの、遅くなってごめんね」と。少女は最後に付け加えた】
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 23:11:16.32 ID:AYpQ5CmDo
>>233

……正直言えば、普通の人々は君がお金の使い道を決めるのであれば、献金しないだろう、と思うぐらいには違和感を抱えているよ

【問いかけに対し青年は少し躊躇いながらも、感じた事を素直にそのまま伝えた】
【悩むような罪悪感があるような、そんな声色だ】

君には学校を運営したり、その中での法を作ったりする知識はあるのかい?

【微かに首を傾けながらじっと少女の顔を見て質問を投げかける。それは質問でありながら断定するような声色でもあった】
【彼が思うにそれが気掛かりで要点なのだろう。学校を運営できるのかどうかが】
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/21(木) 23:11:28.94 ID:gMr6+1pKo
>>230

【鉄爪には毒その他の仕込みはない。そして返しもあるにはあるが、実に小さい】
【恐らくは装填式で、一時的に引っかかればいいという考えの元で作られたのだろうが】
【まあそういう理由もあって爪は簡単に外せ、捨てられ、戦いらしい戦いは終わりで】

んー……もう一人、居たとしても出ては来ないんじゃないか?
一ダースの連中を倒した二人、隊長みたいなヤツでも相手したくはないだろうしさ

いやしかし、本当にね。暴力的なばかりで文化的じゃない
もうちょっとばかり静かに暮らして欲しいもんだね
……あぁ、それとあれはアートマンじゃない。正体は、俺も知らないんだが

【まずは二本刀を納め、続いて彼は先ほど雷のように飛ばした刀を拾い】
【そうしてからバイクに戻って、大体少女と向かい合う形】

【そしてそう、大きいのだ。少女がどの程度の背かは分からないが、男は2m弱の長身で】

うん……?……ああ、君みたいな活発な子には会ったことがないね
テレビ出演は有ったような無かったような、昔のことを忘れる位にはおっさんでさ
まあもしかしたら、あれかな……ヒントはカノッサ機関、とかね?

【六本の刀を重そうにもせず、彼はスラッと立ったまま言葉を返す】
【見た目は二十代後半。しかし雰囲気は十代のように若々しく】

【ふと、彼は折角戻ったバイクから足を動かす。行き先は、斬ったばかりの死体達が在る所】
【適当に三人を選んで同じような場所へと引きずっていき、横に並べ】
【まるで簡易の死体安置所の如くする、が――――果たしてそれが、安息を願ってのものかは知れず。】
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/21(木) 23:18:30.26 ID:RRRV5PgVo
>>234


…、…そうですね。
動かなければ、カンナさんは助けられないんですから。

【こくり、頷けば――交換すべき意見は出揃った、と考えたのか】
【緩んだ笑みを浮かべると…、…軽く、伸びをして――】


…、…じゃあ、そろそろ遅いですし、僕はこの辺りで。
夜中になると物騒な人が集りますし――、一昨日も、追いかけられちゃいました。


――、じゃあ、色々とお願いしますね。 おやすみなさい、谷山さん。


【そう告げると――、彼は谷山を通り過ぎて歩いて行く】
【恐らくは、其の方向に住居が存在するのだろうか…、…其れは不明だが】


【――焦燥感に駆られること無く、家路に就く程度の余裕は手に入れた様だった】


/この辺りでしょうか、お疲れ様でしたー!
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 23:20:27.42 ID:EjYntMD6o
>>238
――おう、気を付けろよ森島。

【そう言って、去っていく森島に手のひらを振り】

‥‥さってと、物件も探さなきゃ行けねーし。
仕事は山積み、止まってる時間なんかありゃしねぇ。
さってと、仕事仕事、ってな。

【糖分タブレットを口に放り込むと、不動産の書類を見ながら谷山も歩き去っていくのだった】

//乙でしたー!
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/21(木) 23:21:29.10 ID:pRNhFBVx0
>>228

【史音からしてみると、ベンヌが唐突に喋り出すのは日常茶飯事】
【手許がぶつぶつ言っていても何ら意に介さない】

――ぶっ……、てぃ、ひ、ひひひ、ひっ……!!

【それだけに、虚を突く卒倒の面白さはひとしおと言うもの】
【雪細工にも似た白く柔らかな手で、腹をがっぷりと抱え】
【何時にない奇矯な笑い声が、居間に木霊する】
【音にしてみると然程の違和感は無いはず、だけれど――】

 【思えばこの時、ちょっといじわるな気持ちも芽生えていて】
 【それがいつ結実するかは、すぐに分かるだろうが】

「史音、様ぁ、……ひっ、品位に欠けますぞ
 その分では先が思いやられますな――く、くくっ。」

「……、む、申し訳ありませぬ、御両人様」

あははっ……アンタも、やっぱバーカ

【いつも堅苦しさを崩さないベンヌまでが、声と態度を砕いたのが】
【カイにしてみると――恥ずかしく思われるかも知れず】


【だが、何はともあれ】
【彼らの世界は、ようやく心を和やかに重ねあえる日常に戻った】
【眩い蛍光が映し出す少女の紅顔は、笑顔】
【暗い影を投げる要素は、もう乗り越えられない物には非ず】

 【「おめでとう御座います、史音様」】
 【ただ一人の主を、頑固な従者も飾らぬ言葉で祝福する】

――うんっ!!

さーて改めて!!今日は、たっぷりと楽しむよ?
何せアタシの歓迎パーティも兼ねるんだもんね、今決めたっ、そーだよね?

【そう。呪われた出自を持つ存在だとしても、祝ってはならぬ法は無い】
【バトンを与えてくれた「史音」への感謝と、取り戻しかけの自信を胸に】
【少女は――今日のパーティを、これからの日常を楽しむ】
【怏々とした様を見せる事は、しばらくは無い筈だ】

ねっ。カイ……、


  ―――おにぃ、ちゃん。


【不敵な笑み。小悪魔の自覚を伴って振るう、この諸刃の剣は】
【蕩けた頬と相まって、差し当たっての穏やかな日々を切り開いてくれるだろうか――】

//明日が遅いので、不完全燃焼なんだよ!な所ですがこんな具合で!
//何か質問・感想・苦情など有りましたら舞台裏でお願いします、楽しかったです!
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/21(木) 23:23:56.51 ID:pRNhFBVx0
//あ、ゴメンナサイ。>>240の明日が遅いは、明日が早いと帰りが遅いが融合して意味不明になったものです
//ともあれ、二日間お疲れさまでした
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 23:24:02.75 ID:wYIjoLSXo
>>236
…だろうね。

【少しだけ沈痛をみせた猫は、力ない苦笑へと移行】
【社会的基盤がないことも、自分が社会的にどういう目でみられるのかも、この前少しわかった】
【でも、それは目の前の青年のせいじゃない】

ボク一人じゃ、無理だろうね。正直な話学校に通ったことすらないもの。
知識として、どういうものが必要でどうすべきかは知っているけど、それだけ。
経験がないから、生かすのは難しいと思う。

「そーいうとこを補うために、大人ってやつはいるんだぜーぃ」

【公園の入り口から、ふとそんな声が響き渡る】
【軽妙な青年のものだ、もし声の出所を探り、振り返ったなら、きっと燃えるような赤を見る】

【堅牢な体つきで、惜しげもなく露出した上半身は胸板も腹筋も申し分ない】
【それから、二の腕の中ほどから黒い袖のようなものをつけていて、袖口はやや広くゆとりがある】
【ベージュのズボンは、その下に鍛え上げられた脚部を隠している】
【しかし全身毛むくじゃらで、大きな尻尾と、頭部がまんま犬、という点は充分特徴といえよう】
【毛皮は少し暗い赤、体毛より明度の高い赤髪を鉢巻でかきあげて、犬種は大型犬っぽいのに若干童顔だった】

リズ、どうしたの?

「夜のお散歩ー、頼まれてたものが一段楽したからねーっと」

【犬男と猫は知り合いのようで、リズと呼ばれた彼はベンチに座る猫へと近寄る】
【ゆとりのある袖口から手帳を取り出し、開きながら猫へとみせようとするだろう】
【あなたも覘く事は可能だ、もし読み取れるなら】

【びっしり書き込まれた『仮想運営シュミレーションの結果』を目にするだろう】
【収支バランス見込みを、一定の仮想レベルに設定し運用を続けた場合の緻密な計算が描かれていて】

【犬の手がめくるのを妨害しなければ、これまたびっしり書かれた『仮校則案』を目撃するだろう】
【概要を述べるなら極めて大らかな案ばかりだが、重視する点が微妙に違うのが特徴で】

【これを目の前の、見た目筋肉バカな犬が考えたというのであれば】
【彼が猫の知り合いかつ協力者であると、認識できるだろう】
【猫のカードの一枚】
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/21(木) 23:24:29.99 ID:576Ek+oIo
>>237

おや、アートマンではない?
……いやそもそもアートマンという線引きが曖昧にも程が有りましたねぇ
何処かの退屈な研究者がいい加減に定義してくれないもんでしょーか、面倒な

……ったた、あーもう血の汚れって落ちにくいのにー……

【腹の側から衣服の内側に手を入れて、刺さった爪を抜いては捨てて】
【どうにかこうにか、傷はまだ開いているものの、これ以上増える事は無い状態を確保】
【少女の身長は160cm代、半ばよりやや大きい程。30cm程の身長差は、首に相当な負担を強いているが】
【背伸びを止めて一歩下がれば、会話を楽に行える程度にはなる】

………はて、有った様な無かった様なとは、また面妖な
しかしそのヒントを聞きますれば……

【ヒント、カノッサ。此処まで来れば、後は然程前の事でもない、思い出せる】
【確か、過去の大会で姿を見せていた。昼の国支配の時は、どうだっただろうか】
【マスコミの前に姿は出さずとも、確か名前程度ならその時に聞いた筈だ】
【少女の両目は、暗い中でも何かを見つけて、ギラリギラリと光る】


ふむふむほうほう、カノッサ機関のお方にしては……いや、元?
随分と丁寧な事ですねえ、そんな風に優しく襲撃者を扱うなどと
然し私といたしましては、折角の情報のタネを放置しておくなどとは勿体無い
是非とも一人ほど、頂いたらどうかと思う訳なのですよ

……取材にご協力願えますか?
貴方にも相応の利益は与えられるかと思います……金獅子@l

【感電させた隠密6名の中から、1人ばかり選び、少女は引きずりだす】
【衣服の内側に隠してあったらしい、細目のロープで、その腕を後方に縛り上げようとし】
【自分自身はナイフを回収して、隠密に向けておく】

そのバイク、あと2人くらいは運べませんかねぇ?
いやいや、此処で吐かせるのでも良いのです。ええ、問題有りません
ただ、悲鳴が此処では些か、響き過ぎるかと思いまして……

【素性の答えには辿り着いて、低い腰がもう一段階程低くなった気がする】
【端的に言えば、「痛めつけますか?」 襲撃者の口を割らせる為に】
【移動するしないは、任せる事にしたらしい】
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/21(木) 23:36:24.45 ID:tePF4v96o
>>235

【──彼女が語っていく、明かしていく真実を、】
【彼はただ眼を見据えながら、一句をも漏らさずに聞いていた】

 【──内臓を取り出し──機械に放り込む】
 【作り物の身体──薬漬けの内臓──】

【そんな話を聞いているうちに、目の前にいる彼女が途端に儚い存在に思えてならなかった】
【それから、「遅くなってごめんね」などと付け加える理由も、彼には分からなかった】
【早く言っていたから、彼の彼女に対する想いの諸々が変わっていたということもないと思った】

……──、そう、か

【そして──彼は膝の上のナプキンを取ると、おもむろに立ち上がった】

【このような整えられた食事の席では、あまり行事のよろしくないことだとは承知していたが】
【もうそんな体面など、彼にはどうでもよくなっていた。ただ、彼は彼女の側まで近寄っていって】
【それから、左の手をそっと彼女の頬へと伸ばして、触れようとした】

……とんだびっくり人間だな

でも、お前はここにいるンだろ。俺を見てるンだよな
それだけ、確かめさせてくれ……少しでいい、このまま

【彼はそのまま、彼女の体温を確かめるように、黙するだろう】
【コーロコル、とそっと零すように名を呼ぶ。彼女という実感が欲するようだった】


【場の端の方、料理を持って現れた執事が、空気を読むようにじっと佇んでいるのも知らずに】
245 :244 [sage saga]:2011/07/21(木) 23:40:02.46 ID:tePF4v96o
/うごぁ、最後から二行目、【実感が〜】ではなくて【実感を〜】です、失礼しました。時間もかかってしまってすみません
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/21(木) 23:45:10.93 ID:gMr6+1pKo
>>243

能力なんてそんなものさ、むしろ定義できないから能力なんだ
アートマンって言ったって炎使いが人の形を作ればそれっぽくもあるしね
その辺、あいまいな考えの方が……大丈夫かい?

【ドサリと並べ終わり、爪の傷に心配のような言葉もかけるが治す術は無いワケで】
【結局のところ優しい人止まりらしい彼は、金色の瞳を彼女に向け】

………記者ってのは拷問官の真似事も?
いや、別に構いはしないが、少しイメージと違った取材でさ

それと俺のことは名前で……ってのも別に良いか、好きに呼ぶと良い
さあ乗った乗った、大きいだけ有ってあと二人なら軽いもんだ
で、乗ったら何処かに捕まってくれよ。割と揺れるものなんでね

【そう言って、彼は刀を鞘ごと抜く。言う言葉の裏には、暗黙の了解を重ねて】
【バイクはシートが長いため、乗るのは容易だ。ただ、少し高い位置にある】
【先に乗って待機してもいいし、気絶しているらしい隠密を男が載せる時まで静かに待っても良いだろう】

【ただ、彼が戻ってくるのは鞘で三人の隠密、その覆面を取ってからである】
【取ってしまえば刀を戻して、彼女なり隠密なりが乗るのを確認してからバイクは発進、郊外の廃車場に向かうこととなる】

【その際、見えるだろうか。覆面を取られた隠密は誰もかれも、全く同じ顔つきであることに】
【また恐らく、後ろ手に縛り上げられたバイクの上の隠密も――――場所について下ろされれば、同じ顔であり】
【長くなったが最後、残されたその他の隠密達。彼らはバイクが去った後、跡形もなく蒼く燃え尽きてしまったことを記しておく。】
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/21(木) 23:47:38.66 ID:AYpQ5CmDo
>>242

【現れた青年に対して首を傾げる】
【手帳を開いたのを見て好奇心から中身を覗いてみた】

なるほど。ちゃんと計算する人が居るってわけだね

【犬の青年、猫の少女に視線を向けて納得したように言う】
【これで懸念の一つは無くなったわけだが、未だに札を持ったまま。財布に仕舞わないあたり、まだ何かあるのだろうか】
【「うぅん」と唸って両腕を組み、眉までひそめている】

こんな御時勢だから自治体に認可されて募金する……なんてことは出来ないわけだから、社会的信用云々は難しいよね

【懸念していたのは実際に考えているところは見れたが、それでもやはり本当にこの資金が学校設立に使われるかどうかが分からないということだった】
【だがこんな世界では信用の裏づけなどできはしない。そう結論付けると「まぁいいか」と言いながらやっとお札を募金箱に入れた】
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/21(木) 23:53:26.16 ID:YrLtjTSAO
>>244

【「――五分五分だ」】
【主人に子を生める身体にしてくれと頼んだとき。即座に返答された言葉だった】
【僕の臓器は死体の頃から成長していない、未成熟なものだから、子の大きさに堪えられるかどうか分からないとも言われた】
【それでもいい、構わないからと懇願した自分を、オレンジの遮光グラスの向こう側で、笑っていたのだろうか】
【最終的には承諾してくれた主人の前から引いたあと、嬉しくなって弟に報告すれば、彼は、約束をしてくれた】
【「――子を産むまでは、姉さんを死なせない」と、うすく、笑って】

【ねぇ。そうやって生まれてきた僕らの子供は、すごくすごく幸せだと思うんだ】
【禁忌とかどうでもよくて、本当に、幸福の証明に成り得るはずだから】

【触れられた頬は、ふわりと暖かい】
【腐敗と枯草の香水、それすらも今は静かに落ちて、彼女からは本当に、彼女自身のほのかな甘い匂いがした】

……当たり前だよ
僕は此処に居て、アナタだけを見てる。嘘だと思うなら、この眼をあげてもいい

【呼ばれた名前に、声を返す。】
【疑うならばあげる、なんて言葉はこの夫婦らしいものでもあったが、】
【彼の体温を隣に、僅かに瞳を伏せて――少しだけ、なのは勿体なくて】

【――空気の読める、山羊の執事さん】
【行儀悪いかもしれないけれど、椅子を、隣に並べてくれると嬉しいな、なんて】
【静かに念じてみたりする小さな我が儘は――届いてくれるような気がした】
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/21(木) 23:54:09.61 ID:576Ek+oIo
>>246

大丈夫かと問われますと、いたいけな少女の肌に傷が出来ました
これは一大事、天地を揺るがす大騒動の元凶ともなりかねません!
……と、冗談はさて措きましてシェンさん、拷問なんて致しませんとも
ただ、ちょっとばかり強めにお願いをしてお話頂くだけ。平穏なやり口です
何せ私、善良な人間ですのでねぇ

(……クローン技術?んな効率の悪そうな……いや、そうでもないのかしら)
(安く作れるなら、人件費が要らない……でも育つまでに時間掛かるわよね)
(じゃあ双子とかそーいうノリ?有り得ないわ、人数が多すぎるもの)

【さっさとバイクに向かいながら、受け答えをしていた彼女だったのだが】
【それでも鍛え上げた記者の目は、覆面が剥ぎ取られるその様を確かに捉えていた】
【同じ顔が複数。ぱっと浮かぶアイデアは、自分で否定出来る程度のものばかり】
【飽く迄表向きはニコニコとしながらも、腹の内では首を傾げ、頭を抱えて唸っている】

【さて、いざバイクが発進すれば、だが】


いやぁ、無礼を承知で質問一つ!
本当に心当たりないんですか?いや、多すぎるって可能性も有りますけれども
そりゃあカノッサの人間だ、怨みなんて方々から買っている事でしょう

けれどあれは櫻の人間に見える、カノッサが櫻にちょっかい掛けたのって相当前では?
私の記憶では……二年くらい前に、割と大々的な攻勢が有ったと記憶してますが
それ以降ではテロ組織は向かっても、機関の襲撃なんてのは無かったかと!

(ぐー、足の置き場が無いっ!不安定よ、かなり不安定よこれ!)

【移動中の風音、エンジン音に負けない様に、彼女は声を張り上げる】
【落ちない様に、運転をするシェンの胴体に腕は回すものの】
【背の高いバイク、ほぼ荷台の位置。足が安定せず、内心では別ベクトルで叫んでいる】
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/21(木) 23:59:20.46 ID:wYIjoLSXo
>>247
【犬が差し出した案を、猫は食い入るように見つめていたが、あまりの文字の多さに途中目を回し】

……つまりどういうこと?

「現状維持方向での不安要素はないって事さー」
「プラスが今のとこ不安定だから、その辺何とかしようってだけ」

【犬が、極めてお気楽な口調で補足すると、猫はやっと安堵のため息を漏らした】

…そういうこと、だよ。ボクは一人じゃない、皆協力してくれるから。

「でもまー、こーんな可愛い子が汗だくで募金してくれって頼んできたら俺は全財産突っ込むけどねーっていたたたたっ!?」

【…犬のせいで台無しである】
【猫に腹の毛皮をつねられて悶絶。多分肉も挟んだ、しばらく地面を転げまわる】
【その末、猫は彼が募金箱に資金を投じてくれたのをみて、立ち上がる】
【落ち着いた手つきで募金箱を傍らに置くと、深々と頭を下げた】


ありがとうございますっ!


【それは、相手が機関員でも関係ない】
【助けてくれた相手への感謝…貴賎などなく】
【折り曲げた腰をまっすぐ伸ばした猫は、花咲くように笑っていた】

【犬もいつしか、地面に頬杖をつき、両者をニコニコ眺めている】
【黙っていれば温厚そうな青年に見えるのに】

「…ナイスアングル」

【腹這い=視点が低いので見上げる形になり】
【その頭上には猫の尻】

【裸足で踏まれた。鼻を上から踏みつけられたので口を開くことが出来ず、ひたすら呻き声を上げ続ける】

あなた、いい人、なのかな?
不思議な人…なんで、機関に?
……あ、いや、答えたくないんなら、無理にとはいわないけど……。

【踏みつけている犬がいないかのように振舞いながら、猫はちょっとだけ、好奇心をぶつけてみる】
【言った後で撤回して、募金箱を再び抱くように持ちながら、申し訳なさそうな顔をした】
【この時点で既に、あまり警戒しているようではなくて】
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/22(金) 00:05:30.53 ID:C2FaaqWDo
【公園】

【青年が一人、ベンチに座って空を眺めている】
【時折首を傾げたり、「うーん」などと唸ってることから、考え事をしているようだ】

(氷の国支部の情報、か。)
(支部が厄介なんて身に染みて分かってる。)
(でも、黙ってるなんて有り得ない。なら、どうすべきか───)

やっぱ……、誰かと話したいなぁ。

【燃えるように真っ赤なアホ毛、青空のように透き通った空色の瞳】
【白いシャツの上から灰混じりの黒いパーカーを羽織り】
【左手首にはオレンジ色の包帯を巻き、左足には蒼を基調とした金属製の細身のアンクレットを身に着け】
【霰を連想させるような幅広で白色透明な長剣を、抜身で腰に帯びている。】
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 00:13:06.67 ID:b2njw41to
>>250

【二人のやり取りが微笑ましいのか、にこにこと温和そうな笑顔を浮かべて見ていた】
【お礼を言われると「どういたしまして」と同じく笑顔で返し、犬が踏まれるのを見ると思わず笑い声を漏らした】
【そして少女に問いかけられる。何故機関に居るのかと】
【するとどこか困ったように笑った】

何故、か……
別に機関である必要はないけど、やらなきゃいけないことがあるんだよ

それは僕にしか出来なくて、僕にしか分からないこと
そのために機関に居る。だからこれから起こること次第では、僕は機関員じゃなくなるかもしれないね

【「こんなところかな」──と、また最後に困ったように微笑んだ】
【確かに彼は機関員で、それは必要なこと。けれどそれには彼なりの理由があり、それに従って生きている】
【彼にも彼がしなくてはならないことがあり、そのために機関に居る。彼にも信念のようなものがある】
【機関員だからといって悪人ばかりではないという一例に、なっただろうか】
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [saga]:2011/07/22(金) 00:19:02.48 ID:P969aho50
>>251

…!!間違いない…織守がくれた人相書きと一致しているッ…!!

【公園の自販機の近くから右手の缶コーヒーを握り潰しながら彼を凝視する男】
【青のスーツに青のスラックス、青のソフト帽と青づくしの派手な姿の男は胸ポケットから取り出した1枚の紙を見つめる】

…だよな。後ろからだが…どう見ても…なぁ。

【その紙に描かれた彼とベンチに腰掛ける彼の後ろ姿に視線を2,3度移した後】

アンタ…「対機関連合」の人…いや、リーダーだろ? ちょっといいか?

【彼の方向へゆっくりと足を進め、こう会話を切り出すであろう】
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 00:20:10.56 ID:/93YHqo7o
>>252
…そっか。
ボクも、いっぱいやりたいことがある。そのために、頑張ってる…つもり。
お互い、達成できるといいねっ!

【まだ何も、結果は見えていない。目的があるだけ】
【そこへ進もうとする姿勢があるなら、彼もある種の同士】
【機関は信用できないが、彼は、悪くないと思えた】

【だから励ました。同じ夢見る旅人として】

今日はありがとう。ボクは、ブルーローズ。

「お、俺っちはリズヴェ、」

またあえたらいいね、…お、お名前聞くの、忘れてた…。

【犬は最後まで言わせてもらえない。脚はどけてもらえたが、無碍な扱いを受けており】
【名を名乗りながら、尋ね返して、公園から歩き去ろうとするだろう】
【ひとしきり鼻をさすって、犬もローズの後を追う。…酷く変質者染みた鼻息の荒さで(やむを得ないのだが)】

【両者に何か言い残すことがあるなら、きっと今が最後のチャンスだろう】
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/22(金) 00:24:32.90 ID:RfOVsQ38o
>>248

【ゆっくりと、彼女の頬から手を離せば】
【掌に残った温もりを噛み締めるように、軽く拳を握った】

……──嘘だとは思わない
俺もお前をだけ見ているからそれが分かった

【口をついて出る言葉は、一切飾り立てられたものではなくなっていた】

 【世に二人といない最愛の彼女との間に、新たな命が宿った】
 【その事実は、未だ飲み込みきれない程度には、幸福が過ぎた】
 【じわじわと胸の奥から滲み出してくるそれが喜びであると気付くには、もう少しかかりそうだ】

【──密かに念じられた想いは、確かに執事へと届いていたようだ】
【執事は、ゆっくりと歩み寄ってくると、彼が座っていた椅子を彼女の隣へと寄せた】

……、?
何をして──

ただいま、料理お持ちしますので

【執事の行動に気付いた彼は、何事かと執事を見やったが、】
【彼に追求させる間も与えずに、一度金色の粒子と化して姿を消した】
【消える間際、彼女に向けて一揖したのが見えたかもしれない】

(……まあ、いいか)

【椅子と彼女を交互に見やって、少し渋ったながらも結局腰を下ろした】
【どうせ二人きりだ。彼女となら、こうして多少の行儀などには拘らないのも悪くないと思った】
【料理はどう食べるかではなく、誰と食べるか──そんな言葉が内心をよぎったような気がした】


【──それから、前菜のオードブル(サラダ仕立て)や、キッシュを経て、ディナーは進んでいくだろう】

──それで、いつ生まれそうなンだ
男か、女かは、まだ分からないのか?

【やがて、異世界ではマリニエール風という名がついた、魚介のオーブン焼き】
【(表面を香ばしく焼いた鯛を、マテ貝、トマト、オリーブ、菜の花と一緒に蒸したもの)】
【を、フォークで口に運び、咀嚼。飲み込んでから、そのように尋ねた】

【「……ん」】
【ついでに、ぶっきらぼうな合図と共に、トマトと魚の一欠けらを刺したフォークを、彼女の口元へと差し出して】
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 00:27:37.80 ID:b2njw41to
>>254

……そう、だね

【少女の励ましにはまた、困ったような笑顔を浮かべた】
【まるで少女の言葉が叶わないと思いつつもそれを言い出せないかのように】

僕はヴェリタス・オブリージュ
またねブルーローズ。幸運を

【名前を去る二人に名乗り返し、軽く手を振って見送った】

//お疲れさまでした。楽しかったです!
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 00:30:44.30 ID:/93YHqo7o
>>256
//お疲れ様でしたー!
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/22(金) 00:32:18.81 ID:klTUNu+Yo
>>249

【少女の言葉には苦笑をしつつも『任せるよ』と答えて返事とし】
【そしてクローンだか分身だか三つ子だか、コレばかりは分からない】
【DNAの分析などは易々出来るものではないし、仕方のないことでは在るのだが】

んー?心当たりはお察しのとおり、多すぎて逆に無いんだ
仮にも議員なんてやってた以上、機関の代表として恨みを受けることにはなる
だから襲われるって事は有っても妙じゃないが……なにせ集団では、ね?

……それに、櫻の国に関しては何とも言えないな
当時俺は加入していなかったし、君の言うように攻勢も無かったハズだ
今頃になって俺を狙う理由や動機、思いつきすらしないってのは妙なんだが……。

【前を向いたまま、そして少女の心中を知らぬままに彼は言葉を風に乗せる】
【心当たりもなく、相手も奇妙で、そもそも機関関連なのかも分からない】

【時折ガタン!と揺れながらも、そういった事を並べる彼に不安などは見て取れない】
【その辺りの余裕、腰に下げた刀にあるのか、それともそういう人物なのか】
【腕を回す少女を気遣うように速度を若干下げながらも暫く走り、やがては廃車の積み重なる僻地へとたどり着き】

【特に、その奥まった場所へとバイクを停めて、彼は隠密を抱え上げ】
【適当な廃車の塔を壁としてそこに横たえ覆面を取って、『どうぞ?』と少女に一声掛ける】

【対象は先ほどと同じ顔。男とも女ともつかない顔つきで、背は170cm程】
【意識は取り戻したようだが声もあげず、シェンと少女を交互に見上げている――と、そういった状態だ。】

/遅くなり申し訳ない、完全に見落としていました
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/22(金) 00:36:57.84 ID:C2FaaqWDo
>>253

──……ん?

【声をかけられると、立ち上がりくるっと振り向く】
【恐らくは人相通りであろう、若い顔立ち】
【ただ実際の彼の瞳は吸い込まれそうなほど深く、蒼々と煌めいている】

確かに俺は『対機関連合』リーダー、天ヶ谷 双葉だ。
勿論OKだけど、お前は誰さ?

【初対面の相手に顔を知られているのは始めてではないが、あまり気分がよいものではなく】
【まずは相手の名前を、正体を知ろうと、首を傾げて問いかける】
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/22(金) 00:39:53.42 ID:PPUfcHmAO
>>255

……うん。ありがとう

【飾り立てられない言葉――なによりも、それが一番嬉しいものだ】
【だから、此方も本当に簡素な言葉。感情の原石のようなそれを、転がして】

【――家族ならば、あの気配り上手な執事さんも、加えて構わない気がした】
【思うことを行う素晴らしい執事である彼に、ちょっとのプレゼントくらい渡したいな、とか】
【そんなふうに考えながら――旦那の見えないところで、消える執事にひらひらと、小さく手を振ってみせた】

【隣に彼が座ってご満悦なのか、少女は最低限の行儀に気をつけながらも】
【フルコースのマナーには少しばかり疎いようで、ちょっとずつ間違いながらも食べ進めていく】
【しかしそれは、並べられた食器を使う順番など、その程度のもの。支障を来す事はあまりないだろう】

んー……多分もうすぐで生まれる、かな
双子で、男の子と女の子。楽しみだね

【魚を咀嚼しながら、笑う】
【それから、名前はどうしようか、服とか生活洋品とか、なんて、そんな内容が零れそうになる口は】
【ぶっきらぼうにも彼が差し出したフォークによって心理的に塞がれ、数秒の躊躇と羞恥のあと、はくん、と、物理的にも塞がった】

……おいしい

【同じものなのに、さっきよりも、すごく。美味しかった】

/申し訳ないです、少し落ちます
/確実に帰りが1時過ぎになるので、持ち越してもらっても構いません
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/22(金) 00:47:05.81 ID:OwHcqBKvo
>>258

世の中不思議な事ばかり、怨みは何処で買っているか分からない
有名人ともなりますればおかしな恨みの買い方というものは良く有る話ではありますが
しかし得てしてそういう実行犯というものは単独である事が多く
この様な複数での犯行となるとそれ相応に理由がががっがががが

【犯人が複数であるというのは、大きな意味があるものだと考えた】
【つまりは誰かが指示を出して、統率の取れた動きが出来ているという事】
【ならば獲物の選定も、きっと意味があるのだろうと】

【が、その思考を言葉に仕切るにも、バイクが揺れると体ごと声も揺れる】
【結局の所、移動の間に推測は結論まで届く事もなく】


……ふぅ、未だに世界がぐわんぐわん、揺れてもないのに揺れてる気分〜
とそれはさておき到着到着、ではでは早速インタビューを始めたい所ですが……

【目的地に到着、バイクを降りて暫くは、あっちへふらふらこっちへふらふら】
【幾らか歩いて平衡感覚を取り戻すと、少女は隠密の方へと近づいていく】

どうも、こんばんは。早速ですがインタビューにご協力いただけますね?
あ、いやいやいや、強制では御座いません。何も無理にお答えなさらずとも結構
ただし然し残念な事に、私は少々気の短い性質で御座いまして
どうしても思い出せない事が御座います場合、思い出すお手伝いをして差し上げたくなるのですよ

【長い前振りをしながら、少女は右手の人差指をピンと伸ばす】
【指には青白い光が纏わり付いて、パチパチと空気を弾けさせる音が聞こえる】
【彼(または彼女)を一度倒れさせた、あの能力をもう一度発動しているのだ】

シェンさんシェンさん、何から聞きましょうかねえ?
とりあえずは、何故この様な襲撃をしたか……などでしょうか?

という訳でお答えください、名も知れぬお方。誰の差し金、何の為?

【少女は、電流の伝う指を、自分を見上げる隠密にそっと近づけて】
【そのまま警告など無しに、左の耳の穴へと、人差し指を押し込もうとする】
【そうなれば当然、耳の中へと電流が走る。先程より威力は低い、昏倒出来ない程度のものが、だ】
【電流は、きっかり5秒で止む。少女の指も、それだけの時間が経過すれば引き戻される】
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/22(金) 00:48:05.47 ID:OwHcqBKvo
/>>261追記

/お気になさらずー。と、そろそろ眠気が近づいてくる頃かも知れません
/2時くらいまでは行けそうですが、その前に切るか持ち越すか、選んで頂きたく
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [saga]:2011/07/22(金) 00:55:37.47 ID:P969aho50
>>259

(やはり人相書きを見た通り、リーダーにしては若いな…いや、織守も若いし俺も20だけどよぉ)

…先に言っておくが、織守…もといjusticeとは協力関係になっている。だからアンタへの敵意も無いぜ
俺ぁ…【blue justice/青義同盟】リーダー、マーシャル・T・ロウ。

【先に名を言わなかったのは、少しでもポスターでついたであろう悪い印象を薄めるためか】
【対機関連合と近い組織であろうjusticeの名を挙げる】

【「で、何を話したいかと言うと…」】
【そう話の本題に入ると彼はソフト帽を取りうつむき】

…前の話になるが…例の件は…申し訳無かった。
そして打倒カノッサのため…俺らも戦わせてもらいたい 
そしてjusticeと同じように…ウチとも協力関係を結んでほしい…と言うことだ

【言葉で語るのは容易である。しかし一度ついた印象はそう簡単には拭えない…であろうか】
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 01:01:01.48 ID:O7SiKxdIo
【森の中】

【少し拓けた場所、切り株の上にちょこんと座る人影】

(緋雷石、使い切っちゃった……)

【肩辺りまで伸びた黒い髪、墨汁のような黒い瞳】
【頭に赤い鉢巻を結んでいて後頭部には可愛らしげな蝶々結びが揺れていて】
【残念ながら起伏の少ない身体に水色のタンクトップ、その上からベルト付きの白いコートを肩に掛けるように羽織り】
【動きやすさを優先したのだろう、柔い太ももが少しだけ露出した短い白のジーパンとスニーカーを履いた】
【それは幼いというに相応しい顔立ちの少女だった】

(折角扱い方に慣れてきたのにな……残念)
(でも、基本は鉄だよね?やっぱり……)

【少女の傍らには2つの刀】
【1つは切り株に掛けられた白鞘の刀、小さな鎖が巻きつけてあり封印されているようだ】
【もう1つは黒い鞘の刀でこちらは少女の太腿の上に乗せてある、鞘に少し傷があって古ぼけた感じ】

刀を作るための良質な鉄、欲しいなあ……この辺りだとどこの鉄がいいんだろう?
むー……、後援者の人とかいれば悩まないで済むのに……。

【黒鞘の刀に瞳を落とし、むくれながら呟く少女】
【その言葉から彼女が刀匠であると分かる、もっとも実際は見習いであるが】
【どうやら彼女は自身の資金難に嘆いているようであった、後援者云々の下りはその為だろう】

【こんな夜中だその少女の言葉を聞いている人間などいないだろう】
【少女もそう思って好き勝手思った事を言っているのであった】
【しまいには「あー」だか「むむー」だか雄叫びを上げたり】
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/22(金) 01:03:45.96 ID:AqbliOvho
>>240
【今までの仕返しとばかりに呵々と響く、史音の笑い声を聞きながら】
【頬が熱を帯びるのを自覚しつつ、青年は転げた椅子を立て直す】

あーもう、非道いよ史音ちゃーん!驚いただけなのに、何も笑うこたないじゃないかぁ!
ね、ベンヌさ――って、君もかい!?ああもう、だからそんなんじゃなくてだねー……っく、ふふふふふ……。

【彼も少しは堪えたらしい。目を泳がせてあーだのうーだの言いながら、頻りに頭を掻き毟る】
【白魚の指の根元、鎮座した従者に助けを求めるも。その従者にまで笑われる始末なのだから、尚更だ】

【ああもう、どうにでもなれ。笑っても笑わずとも、どのみち自分が阿呆な事には変わりない】
【くつくつと釣られて肩を震わせながら、彼は半ば投げ遣りにそう思った】
【漸く格好を付けられるところが、これで台無し――どうも彼は、こういう星の元に生まれついてしまったらしい】

【何はなくとも、オチには事欠かないのがこの男】
【この狼狽えようなら、きっと暫くは揶揄って遊べることだろうか】

【停滞した歯車は、この時を以て再び動き始める。軋みもすれば、錆びもするだろうけど】
【仮令、前途に難が多かろうとも――そう簡単には、止まらない筈だ】

……ああ。それを君が望むなら、幾らでも振り回してくれて構わない。
今日の主役は君だから、好きなだけ我が儘になって?

【「それを、俺も望むから」】
【脳裡に浮かんだ台詞が妙に気恥ずかしいものに思えて、其処だけは咄嗟に飲み込んで】
【光の下で、笑いあう。今日がこの少女にとって、最良の記憶になる事を願いながら】


あまり凝った物は作れないけど、今日のディナーは頑張るから――――

――――あぁ、うん。……そうだよ、史音。


【ややあって。先程とは全く違う意味で彼女の顔が正視できないまま、彼はそそくさと席を立つだろう】
【朱みの差した耳だけは、隠せていない事など露知らず――パスタが茹で上がる頃には、この熱は冷めてくれるだろうか、なんて】

//あわわわわ……自分のせいで散々時間が掛かってしまいましたが、ともあれこれでお疲れ様です
//有り難うございました。此方こそむちゃくちゃ楽しかったのですよー!
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/22(金) 01:12:45.34 ID:C2FaaqWDo
>>263

【尚、彼は見た目より大人な23歳。一応は最年長ということになるのだろうか】

青義──あぁ、あんたがロウか。
一応、同盟だとかの話は知ってる。ザックリだけどな。

【集積情報で、同盟を求めたがっているのは知っていた】
【とはいえ、justiceと協力関係になっているのは初耳だったが】

ん、いいぜ?
お前たちがそう言うなら、こっちとしては断る理由はないしな。
戦力不足でもあるし、大歓迎だ。

【彼は、あっさりと申し出を受け入れた】
【リーダーとしての器量──というよりかは、単にそういう性格であるだけなのだが】

【──但し、織守からの話、及びこれまでの会話で分かる通り】
【彼は非常に感情的、情熱的な一面が強い。今までの一件を完全に許したとは、一概には言い切れず】

但し、条件がふたーつ。

【ビシッと、二本指を立てた左手を突き出して】

一つ目、お前の正義を聞かせてくれ。
心変わり……、と、いうか、協力を結ぼうと思った理由とかも含めてな。

【間髪入れずに質問を繰り出した。】
【少しでも思いを読み取ろうと、蒼穹の瞳でロウの瞳をジッと見据え】
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/22(金) 01:12:46.78 ID:klTUNu+Yo
>>261>>262

……まあ、あんな状態じゃそうなるのも仕方が無いさ
普通に乗れば快適でね、バイクを勘違いしないでやってくれよ
もし今度乗る時があれば、その時は揺れないようにもしておくから

『―――協力をする必要はない。何故なら、貴様らは敵だ。
 私たちは貴様らに口を開く理由を持たない従って―――っ、――――。』

【ふらつく彼女と、電流をちらつかせる彼女。見る相手は同じでも、印象は違う】
【初めて口を開いたこの隠密はどうやら女性であるらしく、その語りは事務的】
【けれど電流を見て言葉を止める辺り、生き物らしい反応で】

何から、ねえ……理由、目的、あとは仕掛け人が分かれば十分さ
彼女の名前を聞いても意味はないし、適当に捕虜Aとでも……またエグイね、そういえば君の名前は?

【――絶叫、その一言に尽きる。大体何かの入る穴ではないのだから当然なのだが】
【恐らく耳管の何処が裂けたのだろう。血が流れ、そして内部では文字通りのスパークである】
【描写こそしないが眼を見開き、涙腺から血の涙を流す“捕虜A”は実に打ちのめされた様子を見せ】

『ッ、ぁ、この……、………。目的、は……“長谷部紫炎”の、捕獲……。
 ……指令は、『そ…“蒼炎”』、でなけれ、ば、『フォーと……“フォート・ダヴァンタージュ”』、から………。』

【さて、これは―――目的は、“シェン・ロンド”ではないらしく、差し金への答えも“誰”ではない】
【ほんの5秒、されど五秒。効いていないわけではないが、多少は抵抗があるというのか】
【またそうでなければ、本当に知らないのか。これも、先程のDNAのように分からない事である】

【それと余談だが、気付けるだろうか。紫炎と、シェンである。語感が非常に近しいのだ】
【またシェン自身『長谷部紫炎』の名が出たときは、些細ながら反応があったのだが―――。】

/では次のそちらのレスで一度切るという形でどうでしょうか
/続行は明日なら午後2時以降であれば可能かと思われます。
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/22(金) 01:21:12.05 ID:RfOVsQ38o
>>260

【彼女の思いを執事が聞いたならば、それは至極光栄に余りあることだ、と畏れ入るだろう】
【人未満の一従者に過ぎないこの自分をそんな風に扱ってくれるとは──と】
【そう言った意味では、執事もまた、幸福であった】

(──思えば、こいつも実際、年頃の娘と変わりないンだな)

【そして、今この場での、食器を使う順番程度など瑣末事だった】
【今からでも、見て真似て行けばそれで十分だと彼は思っていた】
【既にこの隣り合った椅子と椅子──自分も偉そうにマナー講釈を垂れられる立場ではない】

【ただ彼女が言う「おいしい」の言葉が、この食事の席に花を添えた。それで十分すぎた】

……──双子?
それも男と女の、両方か──

【ふと、思う──本当にこの自分が父親になるのか、と。それも、一気に二児の父に】
【こんな悪党が──自身のルーツもロクに知らない、はぐれ魔族のこの自分が──】
【今すぐには、とてもではないが実感など沸きはしなかった。身に余る、幸福の極み】

【彼女の横顔を、ちらりと一瞥する】
【──自分のような者が素直にこれを受け入れていいものかという迷いも、ないではなかったが】
【彼女と共に親になるのなら、心に抱いていたわだかまりの一切は、霧散していったような気がした】

【「……あァ、楽しみだな」】
【一口、赤ぶどう酒で口を潤して、頬が緩むのを感じた】

(……俺が父親か。世も末のような気がするな)

【──いつか、この穢れた身に報いを受ける日が来るのは覚悟している】
【ただ、彼女との子だけは、悪しき罪からは無縁の世界で生きて欲しいと、願った】


/了解です
/で、お言葉に甘えるようですみませんが、ちょっとこの辺りで一旦切って頂けますでしょうか
/ひとまずお疲れ様でした、舞台裏の方に一言二言なり残しておきますので
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/22(金) 01:28:15.74 ID:OwHcqBKvo
>>267

次?おや、デートのお誘いですか、歓迎しますよ?
食事から何から、そちらで費用を持って下さるというのならですが……
そういえば名乗って居ませんでしたねえ、申し遅れました
私は羽々斬 千鳥(はばきり ちどり)、不定期刊行誌闇の中≠フ発行者で御座います

と、女性でしたかこの人。同性を傷めつけるのは気が退けますが……
少なくとも男性を痛めつけるより、勝手が分かるのは楽で良いですね。ええ
両耳こうなると会話に差し支えますし……

【引き抜いた指に付着した血は、隠密の衣服で拭いとって】
【まるで学術的な資料でも覗きこむかの様な眼で、千鳥は隠密の彼女の顔を覗く】


ふうむ……“長谷部紫炎”……?同郷ですかねえ?
そうなると櫻の国に狙われるのも、まだ分からない話ではありませんが……
“フォート・ダヴァンタージュ”、はて、随分お国に似合わない響き……

【くるり。烏や梟がやるような、首から上だけの振り向き】
【千鳥はシェンの方に顔を向けて、首を傾げている】

……お知り合いですか?アルフォートなんちゃらとか、長谷部さんとか
前者の方は些かに、知ってそうなお顔でいらっしゃいましたが……

【くるり。また、隠密の彼女の方へと振り向いて】
【今度は、人差し指と中指の二本。少女は、指に電流を走らせる】

……女性だというのは好都合。お互い、何処が脆いかは良く知っていますからねぇ
さて、今おっしゃった事に間違いは御座いませんね?それを確認した上で……
何故、も聞いておきましょう。何故、此処にいるシェン・ロンドを狙ったのか
強制は致しません、致しません。快く引き受けて頂ければ幸いでございます、ええ

【現状、ヒントは大量に転がっている。後は繋ぐ為のパーツが幾つか欲しい】
【この拷問の様な行為に抵抗を覚えないのは、今先程やってみせた通り】
【強制しないとは言いながら、脅迫する様な笑みを見せる】


/把握しました、それでお願いします
/明日はこちらは、午後の5時ごろには書き込みが可能になると思いますので
/到着次第、返レスを書き込みます

/それでは一先ずお疲れさまでした、お休みなさい
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [saga]:2011/07/22(金) 01:37:11.59 ID:P969aho50
>>266

…織守からは「一発くらい殴られる覚悟をしとけ」って言われたんだが…あっさりだな
…怒っていないのか?

【彼が怒りに任せて殴ってきても避けない、と言う覚悟を抱いていた彼にとってはそのあっさりさが逆に拍子抜けで】

…条件ね。分かった。
…と言っても俺の…いや「青義同盟(ウチ)」の正義はもう解ってるだろ? …「全員救済不殺厳守」。

【その後5秒ほど考えるような仕草をして】

そして理由か。
まず俺らだけではカノッサに太刀打ちできないってこと…
それと、俺は今まで自分の正義が絶対って思ってた でも人それぞれの正義があり…大体どれも「間違いでは無い」
…いや、「正しさ」なんてものは無いのかも知れない…で、思ったんだが 

色々な正義に触れないと また俺は自分の正義しか見えなくなっちまう そんな気がするんだ
だから色々な正義を見て感じて、「正義」とは何かってことを完全に理解したいんだ

…実際に言葉にしようとすると難しいが、こんな所かな… あ、織守はウチが「不殺厳守」ってことを考慮してくれるってよ

【途中途中言葉が不自然に途切れながらも言葉を紡ぐ彼の双眸は 彼の真っ直ぐなところを示すかのごとく純粋な黒で】
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/22(金) 01:46:31.50 ID:PPUfcHmAO
>>268

【執事を執事として扱いきれないのは、やはり弟の存在があるからだろう】
【異形であろうとなんだろうと、弟よりも空気の読める彼は、とても大事な存在だ】
【これから、お世話になるのが更に二人も増えるのだから――どこかで恩返しがしたくて】
【今度、弟に執事が貰って喜ぶものは何か聞いておこうと、小さく思った】

【フォークやナイフ自体は慣れているのか、使う手つきは普通だったが】
【海の生物が近寄ってくるたびに、嬉しそうに視線を向けたりする姿は確かに年頃の少女そのもので】
【――その少女も、酷い悪党で。さらには二児の母だというのだから、この世界は変なところで優しかったりした】

うん、双子
どんな子たちでも可愛いだろうし、はやく、アナタにも見せてあげたいなぁ

【夢見る少女の言葉は、しかしどの女性でも絶対に一度は考える内容だったりして】
【どっちに似てるのかな、以外と弟に似るかもしれないな、なんて】
【ふわふわ定まらない空想は――結局のところ、どんな子でも可愛いと、自分の発言に納まってしまう】

【――彼の瞳を思い描く】
【きっと、自分なんかが親でいいのかとか考えてるに違いない赤い瞳と】
【そこに燈る、恋人や夫、自分よりも弱い者を守る責任感の焔を浮かべ】

【「……一緒に頑張ろうね」】
【既に緩みきった頬は、酒の力をかりてふにゃふにゃになっていく】

(……でも、これから先も。僕は)

【主人は言った。戦いをはじめると】
【ならばきっと、この先に降る罪と罰の雨――彼とならば、それでも歩めるから】
【ただ、二人で子供を守るくらいの余裕はあるはずだと、少女は小さく眼を閉じた】

/了解しました、一旦はお疲れ様でしたー
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/22(金) 01:58:31.70 ID:C2FaaqWDo
>>270

怒ってるよ、めっちゃ?
流石に織守は分かってるな、うん。

【ニッコリ】
【何だか不穏な発言をしていたりもするので、覚悟は続行しておくべきかもしれない】

……成程、ね。
確かに、『不殺』の精神は間違ってないと思う。
でも俺は、俺達の正義が一番正しいと思う──、絶対に。

───皆を守るって、正義がさ。
俺に着いてきてくれる皆がいるんだ。だから俺は、迷わない。

【決して弁舌が上手いわけではない】
【しかし彼はただひたすらに真っ直ぐに、思いを伝えようとしている】
【グッと握りしめた拳に、自信に満ちた眼差し。まさしく、全身で表現をしていて】
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [saga]:2011/07/22(金) 02:22:29.38 ID:P969aho50
>>272

あ、でもよ…怒るのはわかるが…あのポスター作ったの俺じゃないからな?

【ポスターがもう見なくなり彼が入院していた時に知った事実である 少し笑顔が怖かったので零したか?】
【その時までは酒に酔った自分が作ったと思い込んでいたが、実際は作ったのは「青義」に所属する彼の同僚だったのだ】

…「皆を守る」か。リーダーならそんな感情、やっぱあるよな。
ま、俺もやっぱり心のどこかで「俺のが正しい」って思っちまう部分があってだな…
俺ぁ今まで迷いっぱなしだったけどよ…さすがにもう迷わんぜ

【軽くニヤつきながら言葉を返す】
【「あ、そういえば」そう何か思い出したかのように言うと】

何とか…システム?ネットワーク?だっけ?か忘れたが、織守から「入れてもらえ」って言われたの思い出したわ
justiceと一緒に情報共有してるとかアイツ言ってたしよぉ…で、許可くれない?

【正義組織の情報共有、これは敵のカノッサがまだまだ謎に包まれている部分が多いことからかなり重要であろう】
【今其方で困っていることにも協力できるかもしれない】

274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/22(金) 02:42:41.23 ID:C2FaaqWDo
>>273

知らん、お前が青義のリーダーだ。おーけい?

【言い訳無用、といったところか】
【ニッコリ笑顔はいつの間にか消えている。】

ん、分かったーっ
俺と織守の許可があれば多分大丈夫だろ。
後でネットワーク閲覧方法とか伝えるから、連絡先教えてくれ。

【そして事務的な話が終わると、人差し指をビシッと立てて】

じゃ、条件二つ目。
──お前の顔を、ぶん殴らせろ。それで、後腐れ無しだ。

【握りこぶしをグッと突き付け、こんな事を言いなさった】
【ニカっとした笑い。ただで済ますほど、彼は優しくないようで】
【リーダーであるからそれなり以上には鍛えられてるし、殴られれば当然痛いだろう】
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [saga]:2011/07/22(金) 02:56:53.22 ID:P969aho50
>>274

…リーダーって大変だねぇ…

【やれやれ、と肩をすくめて】
【皆をまとめ、責任を負う。それがリーダーの仕事である】

お、こっちもすんなりだな 
えーと ○○○‐△△△△‐■■■■。
…で、条件2つ目は?

【そう尋ねると飛んだ来た言葉は────「殴らせろ」。】

…クックック…結局殴るんじゃねーか。
ま、覚悟してたしな。良いぜ。受け身に定評のある俺だから、派手にぶっ飛んでやるさ

【やっぱりね と少し表情を緩ませ、足を軽く開き両手を後ろに──。 殴って来い の合図】
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/22(金) 03:05:00.75 ID:C2FaaqWDo
>>275

モチ。じゃあ、いくぜっ
せぇー、のっ─────

【掛け声と共に上体を捻り、思い切り振りかぶると】
【一歩踏み出し、全力でその左拳をロウの頬目がけて─────ズドン】


【─────────……】

【その後「宜しくな」と言い残し、彼は去っていった】
【欠伸をしていたことから、恐らく眠気が限界だったのだろう】
【どうやら本当に、後腐れなどは無くなったようだが】
【その分、これまでの怒りが全て込められた拳は──、すっごい、威力であった】


/眠気が酷いので失礼します。おつでしたー。
/ネットワーク関連のwiki編集などはお願いしますね。
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [saga]:2011/07/22(金) 03:11:07.16 ID:P969aho50
>>276

【当たった瞬間後ろに飛び、2回転、3回転。その後地面に打ち付けられる】
【プロレスのより派手な受け身である】

…いってぇなぁオイ。 …ま、これで済んだらましな方か。もしウチの不殺が馬鹿にされたら──…人数分ぶん殴るだろうし

【その後、あまりにも痛みが長く続いたので自販機の冷たい缶コーヒーで冷やしていたとか】

/解りました。ありがとうございました
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 10:12:46.05 ID:b2njw41to
【路地裏】

ほら、よく絡まれるんだよ

【日の当たらない路地裏に数人の男たちが倒れており、その中心に機関員が立っていた】
【その機関員は短い銀髪の若い青年。高い背と暗い青色の瞳が特徴的だ】
【黒を基調とし、所々に赤色の入ったカノッサ機関の制服を着ていて、二の腕には『No.32』と書かれた刺繍がある】
【制服は丈の長い上着、飾り気の無いズボン。上着の背面にはカノッサ機関の紋章が描かれている】

さてどうしようか

【左腕には機械が装着されており、その先端から半透明のブレードが出ている】
【足元の倒れている不良にブレードを向ける。殺すつもりだろうか】
【今なら止めることも、或いはその様を眺めることもできるだろう】
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 12:13:07.59 ID:+qpSv0Oro
【路地裏】


…逃げられたか……

【じめじめとした蒸すような暑さの中、鈍色のローブを纏った青年が立ち尽くしている】
【奥まった辺りには捨てられて幾日を経た死人が数多く、漂う死臭は滅多に風が通らないためか、極めて強い】

【そんな中で立ち尽くす青年は、項垂れて、肩で息をしながら、右手に携えた血塗れの刀を地面に突き立てる】
【おそらく、杖のように身体を支えるためだろう】


……頭が…気持ち悪ぃ……

(…訳が分からない…何故……)

【左手で頭を抑えながら、蹲るその姿は病的なそれそのもので】


…何故、俺は此処にいるんだっけ…?

…あぁ……暑い……

【今にも倒れそうなのにも関わらず、右手で刀を抜いて、再び歩き出そうとしていた】
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 13:33:26.62 ID:b2njw41to
>>279
//まだおられますか?
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 14:01:04.37 ID:+qpSv0Oro
>>280
/あややや、席を外していました…
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 14:20:48.05 ID:b2njw41to
>>279

そこの君、仕事かい?

【歩きだし始めた青年に声がかけられる。上からだ】
【声の方向に目を向ければ、建物の上に人が居る】
【その人物は短い銀髪の若い青年。高い背と暗い青色の瞳が特徴的だ】
【黒を基調とし、所々に赤色の入ったカノッサ機関の制服を着ていて、二の腕には『No.32』と書かれた刺繍がある】
【制服は丈の長い上着、飾り気の無いズボン。上着の背面にはカノッサ機関の紋章が描かれている】

こんな暑さでよくやるね!

【屋上から路地裏に声をかけているため、声量をやや大きくしている】

//ではよろしくです
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 14:32:18.66 ID:+qpSv0Oro
>>282

何だ……誰が…

…俺の…こと…なのか……

【声を掛けられた青年は朦朧とした頭を持ち上げ、声のした方に目を遣る】
【その際に深く被っていたフードが少し持ち上がるが、その下にはボサボサに伸びた髪、髪】
【表情を窺い知ることは、極めて難しそうだが…】

…お前は…何だ……

何故、俺を見ている……?

【相手を見据えれば青年は声を掛ける。途切れ途切れの声が屋上へ届くかは甚だ疑問ではあるが】


……機関か…

【少し間を置いて、呟く】
【集中力が散漫な為か、時間を掛けなければ刺繍にも気付けなかったようだ】
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 14:35:29.25 ID:b2njw41to
>>283

【軽く跳躍し、屋上から男の居るところまで飛び降りる】
【かなりの高さだが、何でもないように着地をした】

随分とぼろぼろだけど、戦いでもしていたのかい?

【男の容姿の状態を見るや首を傾げてそんなことを聞いてきた】
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 14:49:30.90 ID:+qpSv0Oro
>>284

…何だ…何を言っている……?

俺は……何をしていたのか…分からない…?

【言っている事がちぐはぐで、しかも聞き取りづらいことこの上ないだろう】
【だが、どうやら青年の記憶が混濁しているらしいことは解るかもしれない】


……そうだ、機関……!

…俺を……殺しに来たのか……?

【どうにも話が噛み合わない】

【青年は思い出したように右手に力を込め、刀の切っ先を>>284へ向けようとする】
【が、その姿はどうにも覇気が無く、見るからに満身創痍で】
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 14:54:09.93 ID:b2njw41to
>>285

ん? 君のような人間の排除命令は出ていなかったはずだけど……何か恨まれるようなことでもしたのかい?

【切っ先を向けられど、覇気のなさに気付いたか首を傾げるだけで涼しげな顔をしている】
【命令は出ていないが何かしたのだろうかと思い、直接当人に聞こうとしている】
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 15:04:48.09 ID:+qpSv0Oro
>>286

……信用…できない…な…

誰彼見境無く……襲撃を仕掛ける…奴等の…言うことなんざァ……

【『No.32』の刺繍を見据え、唸るように言葉を投げ掛ける】
【ありったけの疑いを持って、答えてやるまい、と】
【だが、それは同時に自分が排除される覚えのある人間だと裏付けてしまう】

【それは、青年には容易に思いつけたことだった筈】
【これ程に疲弊していなければ。】

【依然、刀は下ろされず…】
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 15:14:07.87 ID:b2njw41to
>>287

【疑いに返答を聞き、「ふむ」と一言唸る】
【刀や相手が他に何を持っているかに視線を巡らせながら、両腕を後ろに回し、腰あたりにある機械をそっと左腕に装着する】
【後ろに回しているとはいえど、腕に何かつけたのは見えるだろう】

そう、それだよね。ここ最近不思議なぐらい聞いてなかったけど、僕と僕らの評価は……

”そうあるべきだ”

【そう言うと同時に青年の雰囲気が変わる。飄々としたものではなく、機関員らしい圧迫感のあるものに】
【右足を引き、左半身を相手に向ける形になり、左腕の機械を相手に向ける】
【その機械は先端に薄い隙間があり、そこから何かが出る類の武器であることは想像に難くない】

君は疲弊しているようだ。その状態でナンバーズと戦うかい?
先に刀を向けたのは君だ。大義名分すらない

【攻撃はせず、挑発とも取れる言葉を投げかける】
【もしもそちらが攻撃をしてくれば戦闘となるだろう。だがまだ話し合いにもできる】
【そちらに選択権がある】
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 15:32:23.54 ID:+qpSv0Oro
>288

ふざけた事を……!

お前たちが…幾ら表面的に形骸化しようが……それは偽りだろうが…!

【唸る、唸る、これではまるで獣のようだ】
【気が立っているのか、そうでないのか、後ろ手に回した手に言及することは無かった】


…目的は……なんだ……?

それによっては…此処で[ピーーー]…!

言わないというのなら……同じく…殺してやる……!!

【余りに稚拙な脅し文句】
【相手の気迫と武器に気圧されることは無かったが、此方とて気合で圧倒できるほど気迫も無く】
【ただただ苦し紛れの言葉を連ねる】
【それも息も切れ切れに】


俺は……引く気は無い…ッ!

【突きつけた刀を、やや懐側へ引く】
【ただの脅迫的な構えから、いざとなれば戦うための構えへ】
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 15:45:53.70 ID:CaZofO2Po
【公園】

ううむ……

【無精髭を生やした30代の男性がベンチに腰かけている】
【袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。サングラスを着用し】
【右腕をところどころ色の落ちた、古い血を塗った様な赤の籠手が隠しており】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】
【右腰に漆黒の下地に、鍔付近には青と燈色の線が五つ、短く絡む模様を持つ鞘と、それに納めた全長約90cm程の刀を差していて】

【サングラスでは隠しきれない程大きな切り傷が両目に奔っていて】
【右目の疵に至っては顎まで達している】

【刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまうが…】
【存在すらしない左腕も、また気になるだろう】

【ぼぉっと空を煽ぎながら、ぽつりと…】


燃えた腕って生えてこないので御座ろうか

【人類ならきっと有り得ない悩みをくちにした】
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 15:50:30.95 ID:b2njw41to
>>289

ふふ、まるで機関を知っているかのような口ぶりだね
それこそ機関は、外側である君たちに”表面”しか見せていないよ

【唸る男に対し、またも挑発のように嘲笑】
【まるで男の評価こそが偽りであるかのようなことを言う】

威勢はいいね。そういった人間も増えてきた
特に目的はないけど、たまには示威行為も悪くない

勝てると思うなら来ればいい

【これで三度目の挑発。口元には笑みすら浮かべている】
【相手が戦うための構えに入っても、こちらの態勢は変わらない】
【左腕を向けたまま、右手を腰に回すだけ。先に仕掛けるつもりはないようだ】
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/22(金) 16:09:05.93 ID:klTUNu+Yo
>>269

本当かい?なら、君が暇なときにでも是非
過度なショッピングと超高級料理以外は奢らせてもらうよ
それと名前は呼び捨てで?それともちゃん付けか、でなきゃ苗字かな
闇の中≠ヘ聞いたことが無いが、普通に店で売ってるのかい?

【隠密の衣服はサラリと肌に心地よい。そして、よく血を吸い取る素材】
【安くはなさそうなそれを着た彼女はといえば、尚も苦悶の表情で】
【息の荒さと頬の汗、そして血涙が非日常を加速させ】

んー……同郷というか、“長谷部”は多分俺のことだ。同姓同名の別人でないのならね
親父が櫻の国の人で、そっちの名前が長谷部紫炎……で、『シエン』・ロンド、と
そもそも他人の知らない名前だし、使う機会も極少ないってのに、なんでバレてるんだか

で、もうひとつの菓子みたいな名前は俺も聞いたことがないよ
『蒼炎』とも言ってたし、名が二つある組織か……でなきゃ個人のコードネームかな?

【やはり、こういった荒事には慣れた物なのだろう、実にシェンはマイペース】
【電流を見てビクリと身を震わせる隠密を見ても、何を言うでもなくて】
【一方の彼女は、無意識に数度の瞬き。二本の指は恐らく、熱した釘にも見えるハズ】

【そして、後押しとも言える脅しである。隠密である以上、こういったことの訓練も無い訳はない】
【ただ、電流というものの恐怖が過ぎただけの話。耳への一撃は予想以上に効いたらしく】

『ぁ、なぜ……何故か、は………「時期が過ぎた」、から、回収………。
 “四人の内”で、長谷部紫炎、が……一番、見つけやすい。それに、っ―――?』

【ちょこちょこと、それらしいことを漏らし始めた―――その、直後】
【隠密の女が唐突に、口を閉じた。いや、言葉を途切れさせ、口自体は動きが停止したという表現が適切か】
【それからうめき声と共に苦しみ始め、縛られているからこそ大事ではないが、もぞもぞと暴れもし始めて】

【―――想像できるのは、毒。まるで、ドラマか何かの一場面のような反応だ】
【何も口にしてはいない。自殺とも思えない。しかし、その姿は数秒後にも呆気無く“終わって”しまいそう】
【新手の姿、制裁の仕掛け、可能性は兎も角―――質問をするのなら、急ぐべきだろうか。】

/ちょっと早いですが取り敢えず返させて頂くのです
/というわけで、本日もよろしくお願いします
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 16:09:09.01 ID:+qpSv0Oro
>>291

(…頭が…回らない……くそっ…)
(これ以上話していても…利は無い…か)

(…なら……)

…その減らず口……二度と叩けぬようにしてやるッ!!

【そう青年は吼えると、右手の刀を右肩に担ぐように大きく振りかぶり、同時に駆け出す】


…死んで悔いろ…!

うらぁぁああ!!

【吐き捨てるように言葉を発しながら】
【上体を反らし、大袈裟に見えるほどに左足を踏み込み、】
【そこから繰り出されるのは極めて大振りの一撃】
【相手が動くことが無ければ、その強力な一撃によって対象は頭から縦に真っ二つに斬り裂かれることだろう】

【だがしかし、いかんせん隙が大きすぎる】
【これでは当てることは愚か、反撃や牽制すら免れることが出来ない】

【今の青年は、まさに格好の「的」だった】
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 16:17:39.16 ID:b2njw41to
>>293

(何だ、この大振りな攻撃は?)

【真正面からの接近にも関わらず、切れ味の高いはずの刀でわざわざ振りかぶる】
【いくら疲弊しているとはいえ、あまりにも単調で隙の大きい攻撃】
【機関員には隙をつくのを誘っているように見えた】

【だがそれが何か、長々と考える時間はない】
【相手を十分に引き付けてから自分から見て左へ回避し、即座に刀を持っている腕に向けて左腕を下から上へと振るう】
【すると機械の先端から半透明なブレードが現れた。刀身はそれなりに長く、切れ味の高いものだ】
【まともに当たれば腕を切断するか、或いは大きなダメージとなるかもしれない】
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 16:37:03.24 ID:+qpSv0Oro
>>294


(避けられた…!!)

【青年はすぐさま反撃を感知し、その攻撃を避けようと刀ごと右腕を引いて振り上げ、加えて上体を反らすことで攻撃を躱そうとした】
【「頭の中では」】

【だが、右腕に力を入れても思うように持ち上がらなかった】
【その要因は、過剰に刀を握っていたため。易々持ち上げられるほどの体力が残されてい無かったこと。そして】

【振り下ろした刀が地面に突き刺さり、引き抜くのに決定的な遅延を発生させたことだ】

【迂闊だった】
【青年には相手の素早い動作についていくことが出来ない】


ぐぁあ……っ!!


【結果は、悲惨なものだった】
【辛うじて剣は引き抜けたものの、次の瞬間には手首より先が無くなっていた】

【皮肉にも引き上げる力より強力な一撃で、刀を握った右手が上空へと跳ね上げられていた】


……ぐ…ゥ……!!

【一つ、相手にとって予想外が有るとすれば、】
【青年が対して痛みに臆せず、左手で右手のあった場所を抑えながら、距離をとるように後退していったことだろうか】


【しばらくすれば、右手つきの刀が落ちてくるだろう】
【】
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 16:49:03.11 ID:b2njw41to
>>295

おや、何と呆気のない

【何かしらの能力で妨害されると思っていたため、怪訝な表情をする。言葉こそつまらなさそうなものだが、声色は未だに警戒心が含まれている】
【後退した相手を追撃することなく、左腕を下ろす】
【刀身は何か特殊なもので構成されているらしく、血は一切付着しなかった】

その程度かい? そうじゃないだろう?
まだ何かあるんだろう?

【相手に正対して行動を待つ】
【まるでまだ戦えることを期待するかのような言葉だ】
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 17:10:43.30 ID:+qpSv0Oro
>>296

(視界が…霞む…だが…!)


絶対に……殺す……!!

【青年はこれまでと同じように唸り、傷口から手を離す】
【すると不思議なことに、そこから溢れるのは血ではなく仄かな白光を放つ靄のような物だった】

【それは、ある程度の知識を持つ人間ならば解るかもしれないが、魔力の一種】
【青年の傷口から溢れる魔力は、緩やかな速さで右手の形へと収束していった】

【しかし、この行為は修復とはかけ離れて、ただの魔力の浪費とも取れる行為】
【なぜなら、物に触れることができないからだ】
【では、何故?】


絶対にだ……!!

【当の青年はといえば、相当頭に血が上っているのか】
【無謀にも、先程と同じように相手に向かって駆け出していた】

【武器も無く、傍に落ちてきた刀と右手に目を遣ることも無く】

【ただただ、愚直に】
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/22(金) 17:15:12.10 ID:OwHcqBKvo
>>292

呼び名は……ご自由に、あまり拘りは御座いませんので
闇の中≠ヘ不定期刊行、大手の本屋に注文すればバックナンバーくらいは見つかりますけどねぇ
確実に欲しいのでしたら水の国のあれ、あの大会会場からちょっといった噴水の所の本屋に……

……と宣伝活動をしている場合でも御座いませんねぇ
ふぅむ、櫻のお方で紫炎などという名、そうそう聞く機会など御座いませんが
他人が知らない名前だというなら推測は必然、身内が犯人という所に辿り着きますね
親戚関連一切合財、洗い直すというのも真実に近づくには……

……あら、らら、らー。足切り?尻尾切り?厄介厄介、爬虫類は厄介ですよ本当に!

【シェンと紫炎、良く似た名前だというのは、種明かしの後だと考える事】
【兎角、其れが身内しか知らない名前なら、身内が元凶だと単純な予想を立てつつ】
【さて次、と気合を入れ直すと、突然に沈黙した隠密】

【想像出来る事は幾つか有る。いざとなったら心臓に電気でも流すかとも思ったが】
【それで動く確率は、適当に組み合わせた機械部品が自立駆動するのを祈る様な者】
【この短時間にねじ込む事が出来る質問は一つだろう。なら、何を選ぶか?】
【言葉での遊び、などというものでもないが、きっとこれが一番効率的だと予想した】


『4人』の他の3人の名前は?答えたら病院に運びます!

【狙われている者の名前から、共通点を見いだせれば、目的は予想出来る】
【目的が予想出来たのなら、首謀者の正体も其処から推測出来るかも知れない】
【後半に付け足した言葉は、実際にそうするつもりも(必要すらも)無いのだろうが】
【口を開くのを躊躇わせている場合でも無い。躊躇の内に死なれたら困る】

(……そんな事になったら、ネタの手掛かりが途切れるじゃない!)

【結局の所行動の理念は、随分と低い位置に置いてあった】


/少々遅れました、今日も宜しくお願いします
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 17:17:45.17 ID:b2njw41to
>>297

(手……? あれは魔力か何かか?)

【魔力が溢れ出し、収束して右手の形となるのを見ると、また怪訝な表情を浮かべる】
【更に唯一であろう武器を落とされたにも関わらず、またしてもこちらへ向かってくる相手】
【何かがおかしい】

(これは、少々厄介そうだ)

【落ちた刀と相手の右手に一度目をやり、それから改めて相手の方に視線を向ける】
【今度はこちらからも接近。ブレードの範囲内まで入ると、胴体向けて横薙ぎをする】
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 17:36:56.99 ID:+qpSv0Oro
>>299

【青年の視界は霞み、ろくに物を見ることが敵わない】
【相手へ突進する際に狙いを定められるかどうかすら怪しいほどだ】

【そんな青年に相手の動きを見切れるかといえば、答えはノーだ】
【それが半透明の刀身ともなれば、尚更】

【青年は判っていた】



ぐぅ……うぅあああああああッ!!!


【直撃】

【青年の胴は横一文字に掻っ捌かれ、突進の勢いも、まるで無かったかのように仰向けに倒れた】

【そして、そこから漏れる、白く光る靄々】
【仰向けに倒れた青年の胴の傷口から漏れるそれは地面を伝い、四散していく】


【次の瞬間、何者かが背後の地を踏みしめる音を相手は聞くだろう】
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/22(金) 17:38:40.31 ID:klTUNu+Yo
>>298

親父のネーミングセンスからして、きっと同名は居ないだろうしな……
いやしかし、親戚ね……そうだな、それが一番良さそうだ
今度その本屋に寄るついで、調べてみるとするよ千鳥ちゃん

(まぁ……問題は、親から姉から知ってる血縁者は全員死んでるって事なんだが。)

【本屋の件に名前の件、まとめて答えつつその内ではちょっとした問題提起】
【しかし、名を知っているのは近親のものと親しい知り合い程度なのも確かであって】
【一先ずはどうにもならないか、と、悶え苦しむ隠密に意識を向け】

『あっ、が、ッ……!さん、人……“H・B・G”……と、ぉ、“M”……!
 “長谷部”、“番天”、ガル、に…エ、ッ。最後は、み……りぃ……えん…、……―――。』

……長谷部に番天、大会で見れる面が二つか
それに、ガルニエっていうとあのガルニエ……彼女、かな?
しかし最後のは一体誰……と、聞き直したいところだが手遅れか………。

【ころり、という表現はあまり用いる物でもない。けれど、隠密の最後はそれだった】
【四名のうち、三名までは確かに明かしたように思える。が、問題は最後の一人】

【その名の全てを明瞭に答えることは叶わず、隠密は苦悶の最後を遂げた】
【地に身を投げ打ち、その表情は描写に適さない―――そして、注意すべきはその後】
【彼女が死んでキッカリ10秒後に、燃えるのだ。その服も遺骸も、蒼く炎に包まれるのである】

【この火は水をかけても消えないが、燃え移りはしない。しかし熱くは有るので、危険に変わりはなく】
【まあ常識の範囲で近寄るのは宜しくないだろう――――触ろうと思えば、触れもするが。】
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 17:42:30.39 ID:b2njw41to
>>300

(何だ、これは……まるで手ごたえが……)

っ!?

【敵を倒した直後。手ごたえのなさに違和感を覚えていたところに聞こえてきた足音】
【彼は急いで背後を振り向いた。攻撃されるのを懸念して振り向きつつ、後ろの相手に対して後退も同時に行う】
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 17:59:27.99 ID:+qpSv0Oro
>>302


「…絶対ニ……殺ス…」


【振り向き、一番最初に目に入ったであろう物】

【それは倒れていたはずの死体だった】
【傷付き、幾日も経ち、誰にも引き取られること無く、死臭を撒き散らすだけの者】
【死んだはずのモノ、誰もが最早動くことは無いと思うであろうそれが、】

【動いている】


……慄けよ、機関……

…今日の「俺」は……大勢用意できそうだ……

【胴体を斬り裂かれて倒れていた青年がそう呟くと同時に】

【再びこの世で動き出した男の死体は、死体らしくも無い速さで『No.32』へと突進を開始する】
【武器は無い、だが…相手に与える印象は青年の突進より大きく異なったものとなるだろう】
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/22(金) 17:59:45.64 ID:OwHcqBKvo
>>301

番天、記憶に無し。ガルニエ、超が付く有名人じゃあありませんか
最後の一人は問題外、答えを聞く前にアウト……
いやはや、写真に取ったらそーいうの好きな人が高値で買ってくれそうなお顔
元の形状保ってるというのがまた、ねえ

いや然し、これはどうも繋がりが見えるのだか見えないのだか分かり辛いものに
ここからどう繋げて、どう通すべきか………ぅおお?

【大会参加者も、全部を全部記憶しているという訳ではないらしい】
【外見や参加回数、活躍、試合のインパクト、その後の消息、それらによりけりだ】
【一方で、ガルニエという名前は、情報を扱う者だ。直ぐにでも思い出せる】
【共通点というなら、丁度一つ有るじゃないか。そう指摘しようとした所で】

おおー……人体発火。魔術の類ですかねえ、情報保持の
直ぐに殺害出来ない欠陥品だったのが幸い、ヒントの幾らかは引き出せましたが……
……然しこれでは解剖に回す事も出来ませんねぇ

【燃え上がる死体を前に、思い切り仰け反って後退する千鳥】
【ガスバーナーが発する高熱の炎の様な青さ、熱さに近寄る事も出来ず】
【それが燃えて、燃え尽きていく様を、暫く眺め続ける事になるだろう】
【「割と良い匂いですよね」などと、可愛げの無い言葉を吐きながら】


……と、いう事ですがシェンさん……紫炎さん?
いやまあ、共通点なのかどうかは分かりませんが、機関の上層部を辞めた名が二つ
然しながらもう二つの方がそれに類似しそうに無い以上、この線も薄い気がしまして……ふむ

……シェンさん。貴方、機関以外で、何かの集団に与した事は?
機関繋がりで挙がってる名前に思えないんですよねえ、だったらもっと挙がる名が有る筈ですし
いやまあ、お答え頂けなくても結構。こんな良く分からないもの、まだ記事には出来ません
ですが一応ばかり、思考思索のヒントとなれば……

【左に45°、首を傾けて、顎に手を当てて。頭を使っていますよというアピールのポーズ】
【彼女の推測は、『元機関員』という肩書きは無縁だろうという、一種のあてずっぽうにも近い予想】
【だが、そう仮定を置いてしまうと、他の推測推察が捗る】
【上がった名の50%は櫻の名で、少なくとも50%が元機関員で。繋がりゼロ、とは思い難い】
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 18:08:14.28 ID:b2njw41to
>>303

【視界に入ったのは本来では動かないはずのもの。耳に入ったのは聞こえるはずのない言葉】
【しかしそれらは現実にあり、言葉の意味も理解できるもの】
【ここにきてやっと相手の正体が判明した】

ネクロマンサーか!

【バシュッ! という音と共に一瞬、No.32の背中から光が二つ噴出する。すると、推進力を得たかのように突進してきた死体に急接近】
【もう一度ブレードを振るう。今度の狙いは胴体ではなく首だ。もしかすればそれで動かなくなるかもしれないという憶測での攻撃だが、恐らく外れなのだろう】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/22(金) 18:20:33.32 ID:klTUNu+Yo
>>304

んー……俺が知ってる番天なら、最強最強とうるさい奴だな
あいつならこの間まで櫻に……で、ガルニエが入ると櫻は関係ない
アレじゃないか、全員戦いが得意ってのは共通点には?

……しかし、俺には理解出来ない世界だねソッチの方は
燃えればどんな顔でも同じように………ん?

【ふとした思いつきや、呟き。それから何かの違和感を覚えたのか、手を顎にやる】
【そうこうしていれば隠密が発火し、ぶすぶすと皮膚や服が燃えていく】
【『俺は普通の焼肉がいい』なんて漏らしながら、やがて火勢の弱体化と共に手を下ろし】

どっちでも。機関は、少し違うんじゃないか?
ガルニエはともかく俺は普通に辞めたつもりさ、内部の恨みなんぞ知ったことじゃない
名前にしても、俺は長谷部とロンドの二つ名持ち。共通点とは言いがたい

集団への所属は無い、が……十歳やそこらで普通の家庭にいて所属、なんてまず無いだろう?
ちょうどその頃、大怪我をして記憶が数ヶ月ほど無いんだが……前後の生活はマトモだった
そこ以外に曖昧な点はないし、どうやら君の仕事の種には出来そうもないな

………あぁ、そういえばあの名前の順番だが
思いつきで答えたにしては、ガルニエの名前が遅いのは妙だと思わないか?

【そういえば、名前の前にアルファベットを口走っていたような】
【Hの長谷部、Bの番天、Gのガルニエ、Mの「みりい」―――態々、何故そういう言い回しをしたのか】
【そして思いつきなら、有名さで変わるのではないか。前線引退の自分よりも、ガルニエが―――と】

【シェンの推理はそこまでだ。何故ならこれ以上考えようもないし、手がかりは尽きたのだから】
【その中でただ一つ分かっているのは、シェンだけが名も機関も条件を100%満たしている、というくらいで。】
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 18:24:16.70 ID:+qpSv0Oro
>>305

厳密には……違うな…

…使役ではなく…

【地に伏した状態の青年がそこまで言うと同時に、死体の首が空へ跳ねられるが】

「コレハ共有、ナイシ乗リ換エガフサワシイダロウヨ」

【と、嘲笑うかのように言葉を発し、墜落する】
【一応、死体の動きは止まったようだが、同時に死体から白い光を放つ靄が抜けていき、】


「サァ、残リハアト三人ハイルゾ…オマエニ耐エラレルカナ……?」

【という声と共に、今度は棄てられていた女の死体が起き上がる】

【白光する靄が女の死体に入っていったところを見る限りでは】
【どうやら、魔翌力を注入することによって死体を動かしているようだ】
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 18:28:45.73 ID:b2njw41to
>>307

(三体か。三体倒すのは容易だが、本当にやるなら死体を完全に消し飛ばす必要があるな……手持ちではきついか)

【女の死体と正対するも、今度は自分からは仕掛けずに相手の行動を待っている】
【表情からは余裕が消えて辛そうなものへと変わっている】
【ブレード以外の武器や攻撃手段を使わないあたり、恐らく他に手がないか何かしらの使えない理由があるのだろう】
【表情や行動から戦局が不利なのが見てとれる】
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 18:42:01.32 ID:+qpSv0Oro
>>308

「サァ、イクゾ!!」

【女の死体からは青年から感じられた満身創痍の様子は無い】

【死体はやはり、死体らしくも無い速度で>>308へと駆け出した】
【疲労は恐らく、肉体ごとに継続しているのかもしれない】


(こっちはこっちで動くか……)

【一方、胴体を掻っ捌かれて倒れていた青年だったが、】
【『No.32』には極力気付かれないように立ち上がろうとする】
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/22(金) 18:43:17.79 ID:RfOVsQ38o
>>271

 【そうして、海底での晩餐の時間はゆっくりと流れていった】

 【地上では、あいも変わらず穏やかな静寂を湛えていて、】
 【寄せては返す波の音色は、名も無き子守唄のようにも聞こえた】


 【──────】
 【────】
 【──】

 
 【そんな一ヶ月前の出来事を受けて、とうとうその日は目前にやってきた】
 【『タナバタ』という異世界の行事に彼の興味が行くことはなく、七月も半ばを過ぎた時分のこと】

【──『異空の館』にて】
【彼女ならもう、その広さは身に染みて分かっているだろうが、】
【彼を主人とするその館は、無駄に造りが良く、無意味に広大であった】

【一階の居間も、ちょっとしたプールが入りきる程度には広さがあった】
【大理石の床に絨毯が敷かれ、冬になれば暖炉に火が灯る。そんな洋風の一室】

 ………………

【彼がいた。黒いVネックのカットソーに、ベージュのスラックスという普段着で】
【コの字に配されたソファの一つに足を組みながら腰掛け、読書に耽っていた……ように見えた】

【『魔族のための灼熱子育て地獄〜パパ編〜』とおどろおどろしい題字がされた本の表紙】
【──ただし、上下が逆さまの状態だった。なおかつ、彼は先刻から一ページもめくっていない】

【気が気でないのは、明らかのようだった】

(……いつ生まれるンだ)
(二秒後か。三秒後か。いつだ)

【今さっき組み替えたばかりの足を再び入れ替える】
【側のテーブルに置いてあったワイングラスを取って仰ぐが、】
【ずっと前に空になったことに気付いていないらしく、口だけつけてまたテーブルに置いた】

311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/22(金) 18:43:43.36 ID:OwHcqBKvo
>>306

戦いが得意というのは、能力者の結構な数に当てはまりますからねぇ
その条件なら極論、私の名前が挙がっててもおかしくは無いわけでして
……ふぅむ、名前は国籍が見えますが……成程、何かが違う
そーいやガルニエさんはテレビで、昼の国の貴族がどうこう言ってましたっけ

……こうして断片を並べただけでは、随分と不確定ですが
こういう時は発想を完全に方向転換させないと行き止まりになってしまう訳でして
頭を切り替えましょう、ここに固執するの良くない

【情報が断片的すぎる上に、数も足りな過ぎるのだ】
【もう少し首を突っ込んで、情報をかき集めてからなら、推測も出来るだろうが】
【それが成らない現段階では、推測も妄想も、然程の違いが無い】
【思案顔アピールのポーズを解除して、ふぅ、と一息ついて】

…………名前の順番?

【収まったかに見えた目の光が、数段抜かしで跳ね上がった】

(成程、有名さで並べた名では無い。BとMは咄嗟に出て来ない程度の名前)
(H、B、G、M、この順列は知名度では無く優先順位と考えて……)
(「HBG」と「M」、最後にMを付け足したのは?どういう意図?)
(「時期が過ぎた」、「回収」……何かを持っている、または……当人がそう≠ナある)
(「目的は“長谷部紫炎”の捕獲」、殺害ではない。奪うのならば殺害すれば十分)
(となればなれば、あの同じ顔集団という面白さも併せて考えて……)

……最後の『M』。この名前の人物……女性ですかね?見つけるのが優先でしょう
この名前だけ、切り離して隠密は答えた。特に優先するのか、それとも一番優先度が低いのか
そして……おそらくこの場合、目的は社会的な立場とかそーいうのじゃないのでは?
もしかしたらシェンさんが薄汚いホームレスだったとしても、変わらずあの順番の解答だったかも知れません

【長い思考、とは言っても30秒程度の事ではあるのだが】
【千鳥が出した結論は、『今は分からないけど探る道はこれ』という様なもの】
【シェン・ロンドを、彼らは殺害しようとしなかった。捕獲しようとした】

……いや、それだけじゃない。ちょっとだけ、憶測で嫌な事を言いますが
もしかしたら、彼等からしたら貴方が最優先で、貴方を結構良く知ってるんじゃないでしょうか
彼等は櫻の人。貴方は、外見からすると大陸の人に見えますが……名前は櫻の人間です
もしかしたら……回収するというのは、貴方『本人を』なのでは……?

……いや失礼。記者は想像力豊かなものでしてね
何事も陰謀論に結び付けて考えてしまうのですよ、悪い癖悪い癖

【最後の方は、冗談めかして誤魔化そうとしては居るのだが】
【浮かべた笑みは、好奇心にギラ付いて顔に焼け付いていた】
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 18:51:38.71 ID:b2njw41to
>>309

くっ……!

【ある程度引き付けてから左足で踏み込み、女の死体の首元に向けて突きをくりだす】
【死体に集中しているせいか、相手の一人が立ち上がったのには気付いていないようだ】
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/22(金) 19:01:03.96 ID:PPUfcHmAO
>>310

【――カツコツと、それは廊下から迫っていた】
【革靴を磨きあげられた硬い床に打ち付けて進む音は、僅かずつボリュームを上げながら近付いてくる】
【しかし問題なのは、その音は少女の立てるものにしてはやけに比重が増えていたりして】

【やがて、特別な配慮はないものの、当人の身体に染み付いた癖からか、殆ど音もなく行儀良い感じで扉が開かれた】
【職業病に侵された腕は、少しばかり鈍い動きのまま彼へと近付いていく】

「―――義兄様。準備が整いましたので、これより“転移”と参ります
 ……文字を逆立ちで読む事が可能な技術を持たれる貴方様には不要な確認とは思われますが、心の準備は万全で御座いましょうか?」

【彼を案内しに来たのは、妻でなく義弟の方であった】
【振り返れば彼女と同じ色彩の青年は、以前出会った時とは異なり仕事着である燕尾服を着用している】

【――この日を迎える前に、妻に言われたこと】
【「僕のご主人様が、どうしても手に入れなきゃならないものがあるから、行ってくる」】
【群青の瞳に普段通りの狂気を乗せて、それでも心配掛けまいと悪戯っぽく笑う少女は、17日の夜、そう告げて出掛けた】
【結果的には成功で終わったその戦、驚くほど身体に怪我もなく帰宅した彼女は、】
【自分を守ってくれた功労者――唯一の血縁である弟の名前を、ちょっとだけ寂しそうな声で彼に教えていた】

【――右腕の動きが鈍いのは、おそらくはそれが原因なのだろう】
【けれども整数の羅列を思わせる理知的な容貌に、特別な動揺は表面には見えない】
【しかし本当は弟も旦那と同じくらい狼狽えているのは――普段よりも視点の定まらない瞳の彷徨い方でわかるはずだ】
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 19:02:33.33 ID:+qpSv0Oro
>>312

【女の死体はブレードを避けることなく、首で受けるが、】

「……フフフ、ソレデハイケナイ。コレハ死体ナノダカラ」

【その首を貫かれて尚、喉から空気を漏らしつつ言葉を紡ぎ、不敵に笑う】

【そして、>>312の左肩を自らの左手で押さえようとし、】
【押さえられずとも、右ひざを振り上げて>>312の胴体に膝蹴りを加えようとする】


【その間に青年は、落ちていた刀と自らの右手を回収しようとする】
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/22(金) 19:05:40.52 ID:klTUNu+Yo
>>311

だね。となると、戦いじゃない……ガルニエは貴族だが、俺は庶民
全く………君の言うとおりかも知れないな、考え方を変えたほうが良さそうだ
なんでまた面倒そうなことになってるのか、早々と分かれば楽なんだが……?

【蒼い炎は遂に消えた。残されたのは匂いと煙で、肉も骨も服も、全て燃えた】
【それを一瞥してどうしたものかと少女を見れば、なにやら瞳が随分と明るく見え】

薄汚いホームレス、って………いや、でもやっぱり順番が在るとすればそう、か
Mっていうのは、多分君の言うように女性だろうね、「みりい」なんて男が居て欲しくはないし
それに相当に適当な推測だが、男女比で丁度二対二に落ち着ける形だ
……なんなら記事じゃなく、迷い人扱いでこの『M』あたりを使ってみたらどうだい?

【少女の、少なくとも自分よりは機転の効く考えに便乗して、最後に提案】
【不定期だろうが個人誌だろうが、人の目に付くのであれば多少効率的に思えるが】

【まあ結局、決めるのは少女だ。得にもならない人探しの手伝いをするか、否か】

………こりゃまた随分と面白くて、それでいて確かに嫌な発想だね
俺自身を回収って、まるで俺は野に放たれた“実験動物”扱いだ
指令も発信機も無い俺を回収して、一体なにをどうするのか……考えるほど、気分は重いよ

あぁ、でも面白い発想ってのは本当さ。別にイラついてるってわけじゃないってのは伝えておくよ
だが今日のところはもう、こんな廃車のお城から抜けだしてしまわないかいお姫様?

【意外、だったのだろう。どこか衝撃を受けたような、そんな顔を彼はした】
【今までに見せていなかった表情で、言い回しも皮肉っぽく、少なからず感情的になったらしいが】
【その点は、ある程度の経験が物を言う。情報も無し、裏では気持ちを抑える為にも、此処を出ないかと彼女に言った。】
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 19:12:34.46 ID:b2njw41to
>>314

やはり生半可な攻撃では無駄か……!

【肩を押さえられるも膝蹴りは空いている右手で受け止める】
【ブレードで相手の左腕を上から斬り、そのまま胴体を横に切り裂こうとする】
【至近距離であるため、左腕か左手を掴めばブレードでの攻撃を防ぐことができるだろう】
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/22(金) 19:14:48.82 ID:RfOVsQ38o
>>313

【廊下を歩んでくる足音の差異にどころか、】
【その足音自体にも気付かない程度には彼は深い思索の中にいた】

【扉が開かれてようやくを気配を感じ、】
【次いで義弟の声が響いてきてやっと、意識が現界へと戻ってきた】

……──
魔族が人間の文字を読む時は、逆さに読んだ方が理解しやすいンだ

【苦し紛れの悪魔ジョークを背中越しに吐き捨てる】
【ばつん、と勢いの良い音を立てて本を閉じると、立ち上がって】

頼もしい義弟サマか
お迎えに来るとは良い心がけだな。早く連れて行け

【彼女と同じ色をした群青色の瞳は、自然と彼の意識を引いたのか、】
【この義弟も少なからず動揺しているのが、ありありと感じられた】
【すると、何故か、内心の動揺はいくらか引いていった】

【──対抗心なのか、義弟以上に動揺を悟られまいと思ったらしい】
【自然と早くなりがちな呼吸を落ち着け、是も非もなく『転移』を促す】
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/22(金) 19:19:32.62 ID:OwHcqBKvo
>>315

成程!それじゃあ今夜の事とは別に、適当に1件でっち上げましょう!
櫻の国からの旅行者Hさんが、「みりぃ」という名前の女性を探している
これだけじゃあ、明らかに情報は不足。しかし、当人が似た様な状況に置かれていたら?

「四つ子、五つ子の知り合いを共有するみりぃさん」なんて捻くれた言い回しでどうでしょ
あちらも襲われて、顔を見て、切りぬける事が出来ていれば……
……いやまあ、その前に知名度が低いのは私の雑誌ですけどねー。部数少ないですけどねー
個人発行なんだから仕方が無いじゃないの、ネットに晒すのは性に合わないし

【人探しが、得にならないかどうか。話の運び方によっては、得になると千鳥は判断した】
【不定期連載「謎の『M』を追って」……とでもなるのだろうか】
【どっちへ転んでも、少しでも利益は掴んで立ち上がりたいらしく】

……指令も発信機も、無いとまでは言い切れない。一度、身体検査をお勧めします
何故かってシェンさんおっしゃいましたよね?記憶が無い時期有るって
それが二十年くらい前の事だったとしても……不思議が無いのがこの世界ですから

……と、そうですねぇ、後はもう此処、見る物も聞く事もないでしょう
どうせちょっと歩けば見知った場所に出そうですし、抜けだしましょうか
ところで私がお姫様なら、シェンさんは王子さま?それともおじさま?

【どさくさ紛れで、相手を三十代扱いしている千鳥】
【シェンの発案に乗り、自分も此処を去る事にした】

【これ以降、何か話題が有るのなら】
【移動中、もしかしたらまたバイクに乗ってでも、その話を聞く事になるだろう】
【特に無いというのなら、後は別れの挨拶ばかり済ませて、此処で散会となる筈だ】
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 19:24:22.69 ID:+qpSv0Oro
>>316

【女性の死体は全ての攻撃を避ける事無く全て受け止め】

「ナルホド…イイ腕ダ……ダガ殺ス、絶対ニダ」

【グシャリ、と崩れ落ちる】

【そして、そこから放たれる白光りする靄】
【先程より、何故か量が少ないように見えるそれは、道端に転がっていた少女の死体の中に入っていき】

「ソウ、絶対ニ」

【少女の死体は立ち上がる】
【何度でも立ち上がるその様は、相手にじわりじわりと恐怖を与えていくことだろう】


(おかしい……が、そうも言ってられないか)

【一方、青年は刀を左手に、右手を備え付けのポケットへと移す】
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/22(金) 19:31:15.45 ID:PPUfcHmAO
>>317

【彼は、あまりこの屋敷に立ち入った事がない。内装に少しばかり視線をやり、】
【ジョークに対して僅かにその唇を緩ませ、「人間が魔族用の本を執筆するとは思いも致しませんでした」と呟いた】

【頼もしい、の言葉には瞳を瞬かせてから嫌味のように腰を折る】
【形式だけが先行した慇懃なその礼に感情は込められていなかったものの、】
【逆にこの弟だからこそ、今の礼がこの場に似つかわしいと言えた】

「“奥方”はあちらでお待ちしておられます
 準備は宜しいでしょうか。……――では、参りましょう」

【準備云々を尋ねはしたが、待ったを聞く気はあまりなかったらしく】
【五秒そこらで二の句を紡ぐと、その指先は一枚の栞を挟んでいた】

【――本に挟み、特定の位置を記録する栞は、転移装置にはこの上なく相応しい道具だ】
【魔力が込められると、足元にはシンプルな円形の陣が描かれる。所詮、ゲートと呼ばれるもの】
【それを確認した瞬間には、転移陣が発動し――次に視界にうつるものは、まったく異なった景色をしていた】

【――グラデイションの殆ど無い、暴情的な彩の場所は実験室によく似ていた】
【周囲には幾つかの水槽とそれを制御する為の機械が備え付けられ、電子音が輪唱する】
【中枢に据えられた、大人数人が入れそうな円筒形の硝子に充填されている液体が狂ったような茜に輝く他に】
【何の灯も此処には存在せず、故に並びたつ水槽と機械の群像は一様に等しく没個性の集団にみえた。】

「……此処が、我が姉の“体内”で御座います」

【呟く弟は、そこから動かないまま、彼に中央を指し示した】
【茜の液体が揺れる、海を切り取ったような場所。その前に立つ――灰色の髪の、小さな頭が彼を待っている】

/すいません、ちょっとご飯に行ってきます
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 19:35:10.24 ID:b2njw41to
>>319

死体はそれが最後だと聞いたがな

【すぐに少女の死体の方を向き、左足の踏み込みからの横薙ぎ。すぐに動きを止めようとの算段だ】
【だがこれで数度目の同じ攻撃。読み易い上に死体までの距離があれば時間がかかる。ブレードの射程こそ長いが上下には避けられるだろう】
【またもう片方の青年の動きには気付いていない】
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/22(金) 19:37:27.37 ID:klTUNu+Yo
>>318

そこらへんは文章の天才、記者の君にお任せするよ
どんな形でもその『M』を見つけ出せれば進展はあるだろうし
……あぁいいね、暗に四人を仄めかすのはナイスアイデアだ

それとなんなら雑誌、宣伝しておこうか?俺も一部くらいは買わせてもらうよ
面倒な事態に巻き込んで、結果が意味なしだったらどっちもイヤだしね

【まあまあ、と愚痴或いは自嘲する彼女を宥めて提案】
【とはいっても草の根運動のような真似、実際効果があるかは知れず、気遣い程度であり】
【また身体検査に関しては暫し唸ってから、そうだね、と頷いて】

(自分の身体だってのに妙な気分……ホント、ヤになるよ)
(本屋に行って、親戚調べて、あとは病院で……水の国に行く用事が三つ、か)

んー、一昔前なら王子様でも通じたんだがもう辛いかな
ってわけで、おじさまさ。君の手でなく剣を取って、護衛の騎士辺りがお似合いさ、多分ね―――。

【そうしてこの場を去って以降、特別に語ることもなく二人は別れることとなるだろう】
【一般的な話題に比べて、先程のことが大きすぎた、という理由も少なからずあるのだが】
【兎も角、彼は彼女を安全らしい場所まで送ると、身の丈にあった巨大なバイクに跨って何処かへと姿を消して行ったのである。】

/というわけで、お疲れさまでしたー!
/二日間も面倒事に付きあわせてしまいましたが、楽しかったです〜
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/22(金) 19:45:33.13 ID:OwHcqBKvo
>>322

おお、雑誌の宣伝は宜しく!
近々、櫻の国特集の連載を開始しようかと思っておりまして
あちらの出身者の方になど、特に広めて頂ければ有り難いですねえ

あ、バックナンバーの方もどうぞどうぞ、割と直ぐに見つかる筈ですとも

【草の根運動が目に見える効果を生んでしまう部数、というものもある】
【例えば大手の雑誌なら、一人が新しく読者になった所で0.001%程度の売り上げ増だが】
【100人程度しか読者が居ない雑誌なら、一人増えれば1%の売上増】
【……いや実際には、もう少し読者は居る。一応、雑誌として成り立つ程度には居る】

【後は、安全な場所まで送られて、バイクからぴょんととび下りて】
【ペンで手帳に走り書き、メモ書き。これからの記事の原案を作り終えると】

そうですか、それではシェンおじさま!何れ、デートとやらを期待して待ってますよー
お買い物にお食事ー、ああ楽しみ。然し服を買いに行く服が無い!

……これで櫻関連の話題は二つね。繋がっては来ないだろうけれど
“蒼炎”―――“フォート・ダヴァンタージュと……白天龍と
さーあ、夜食食べて気合い入れ直すわよー!

【街の、まだおそらく営業しているだろうラーメン屋の方向へ】
【靴の素材は中々良いものの様で、足音も軽く走り去った】


/お疲れさまでしたー、二日間ありがとうございました
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 19:49:14.89 ID:+qpSv0Oro
>>321

「ソノ通リダ…ダガ…!」

【少女の死体は身の軽さを利用し、ブレードを飛び越えるように跳躍】
【そのまま上空から>>321の顔を踏みつけようと落下してくる】
【跳躍力を見るに、もしかしたら死体だけあって、筋力に対する制御が無いのかもしれない】

「一手ノタメニハ、手段ハイトワヌ」

【不意に発せられる掠れた声は、なんと>>321の傍に転がる女性の死体から】
【その死体にはまだ魔翌力が残されていたらしく、その両手で以って>>321の両足を掴もうとする】

【まるで、計算されていたかのような一手】

【そして一方の青年は、刀を持ったまま>>321の背後へ近づく】
【音も無く、最後の一手を指す為に】
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/22(金) 19:56:07.82 ID:RfOVsQ38o
>>320

【同じ執事という点で、彼は無意識のうちに、自分の執事と義弟を比べていた】
【慇懃無礼、という言葉が良く似合うと思った。(いつかこいつの泣き顔を見てみたいものだ)】

【転移陣自体は、彼自身もよく使用するために、】
【さして身構えることも、転移酔いすることもなかったが──】

【──次の瞬間に現れた光景には、粘っこい悪酔いを覚えそうだった】

 ──……“体内”……?

【義弟の言葉を反芻しても、受容するのが追いつかない】
【彼はその場に棒立ちしたまま、緩慢に上下左右を眺め回した】

【蛇の心臓や蝙蝠の目玉をエーテル漬けにした、古風な黒魔術の培養瓶は扱ったことがあったが】
【ここに加わっている機械という要素が、彼にはひどく馴染ず、全く見慣れないもののように感じられて】

【しかしさほど呆けている間もなく、義弟に指差された方に視線を倣う】

 ……本当に、ここで生まれるのか──

【独り言のように呟くと、軽く眉根を寄せたまま、ゆっくりと足を進めていく】

/了解です、ごゆっくりどうぞ
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 20:02:05.89 ID:b2njw41to
>>324

(ここにきて回避……誘われたか!)

ぐっ!

【今までの捨て身は全てこのときのためにあったか、と気付くも時既に遅し。回避され、攻撃後の隙に真上からの攻撃】
【何とか頭と足の間に空いている右腕を挟ませて直接踏まれるのは防ぐも、両足を捕まれるのは防げない】
【その上、背後からの接近】

……侮っていたのは私か

【ようやく背後に近付く影に気付くも、両足は捕まれ、右腕は塞がれ、使える左腕は前を向いている】
【この完全に不利な状況で、ようやっと侮りを認めそれを後悔するように呟いた】
【残るは無防備な背中に近付くだけだが、声色にまだ余裕がある。この状況を打破できるのだろうか】
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 20:15:26.54 ID:+qpSv0Oro
>>326

【急降下攻撃を防がれた少女の死体は>>326の前方に降り立ち】
【女性の死体は足を掴んだまま】

余裕だな……

……推進力で……跳ね飛ばそうと言うなら…跳ねるがいい

それで俺は……この場を去れる

【青年は今考えられうる可能性を示唆しながらも、】
【左手の刀を、背後から『No.32』の胴体に突き刺そうとする】

【そこに迷いは無く、出会ったときよりも動きが洗練されているようにも思える程】
【少し休んでいたからだろうか…?】
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/22(金) 20:17:36.33 ID:vNzaKd3v0
【路地裏】

そういえ、ばー。

【濡羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【首元には、金のキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】

……って言うけど、言いたいことも特に無いし、することも特に無い、し……。

【内容が無いような独り言を呟きながら】
【ふと足元を見やれば、ポイ捨てされた空き缶がひとつ、落ちていて】

…………ていっ!

【助走数歩、思い切り、前方の闇の中へと。その缶を蹴りこんで】
【前の方に誰か居るかも、なんて発想は。残念ながら無いようでした】
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/22(金) 20:34:41.68 ID:PPUfcHmAO
>>325

【水槽のひとつひとつの中に納められているのは、きっと彼女が話した内臓】
【そう考えれば確かに此処は、体内だと言われても間違えではなくて――】

……あ。

【近付いてくる足音に、振り返った少女は、どことなく申し訳なさそうな顔をしながらも嬉しそうであった】
【真っ白なブラウスに黒いプリーツスカートが翻って、揺れて】
【近寄ってくれば、そっとその腕に指先を止めようとするだろう】

ごめんね、こんなとこで。

【なんて、はにかむ少女の目の前――】
【オレンジと紅の中間のような液体の中、浮かび上がる二つの影は膝を抱いて】
【けれど、胎児にしては大きく、幼児と呼べる年齢まで成長しているように見えた】

/ただいま戻りましたー
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 20:37:08.60 ID:b2njw41to
>>327

(そこまで読めるか……何者なのやら)

【青年の読みは的中していた】
【即座に彼は何かしらの能力で推進力を得る。ただし、光の放出は背中ではなく足元だ】
【人一人がぶら下がっていても難無く上昇し、屋上へと達する。場合によってはその途中で死体は落ちるかもしれないが】
【脱出はできた。だがそれは青年の目的が達したことも意味する。今なら逃げるのも容易だろう】
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/22(金) 20:51:54.09 ID:RfOVsQ38o
>>329

【水槽に浮かぶ彼女の内部構造たちを、一つ一つ目にする】
【胃袋、小さいな。あれは肝臓だろうか。心臓はどれだろう──と】

……いや。何も気にならないが

【そうして行き交った視線が最後にたどり着くのは、やはり彼女で】
【黒い鋼の装甲義手ではなく、生身に近い感覚義手が、その細指に触れる】
【体温を確かめるように、そのまま彼女の手を握っていきながら】

──……、これが、俺達の子か

【やがて、視線が前方へと向けられて──】
【鮮やかな羊水の中に浮かぶその双生児たちが、彼の瞳に映った】

【まじまじと、見つめる】
【我が子を前に、何とも言い知れぬ感覚だった】

口元は、お前に似ているな
──そうだ。名前、決めただろ

 こっちが、『ノーヴァ』で──

【言いながら一歩踏み出せば、水槽の壁に掌をつけて】
【男児の方の名前を呼べば、その片割れの方へも視線を移し】

/おかえりなさいませー
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 20:53:26.40 ID:+qpSv0Oro
>>330

(……この感覚……やはり…)

離れたか……

この期を逃して……屋根伝いに追われても面倒だな……

【推進力をモロに受けて、女性の死体は地に叩きつけられ、】
【屋上へ至る術を持たない青年は刀を左肩に担ぎ上げ、この場を去ろうと疾走する】

【まるで致命傷となりうる筈の斬撃を受けたことが嘘のような挙動】
【鈍色のローブを翻し、路地裏の奥へブーツの音を抑えながら、走る】

【此処までの耐久力を持つ青年を苛んでいたものとは、一体なんだったのか】

【ともあれ、青年は夜の闇に消えていくことだろう】

【血生臭い腐臭と三つの死体を残して】

/お疲れ様でした〜!
/外食の予定なのでここら辺で失礼致しますね。ではまた!
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/22(金) 20:59:11.13 ID:b2njw41to
>>332
//お疲れ様でした
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/22(金) 21:01:59.02 ID:PPUfcHmAO
>>331

【 ――人間の赤子は、産み落とされた時に歩くことが出来ない】
【野性動物の赤子は、立ち上がり、歩けなければ危険から逃げる事も出来ないのに】
【それは、人間として産まれればどんなに未熟でも誰かが守ってくれる、という信頼が根幹に存在する仕組みなのだろう】
【しかし彼と彼女を取り囲む状況は、他の野性動物が虎視眈々と弱い獲物を狙い、牙を剥く環境に似ていて】
【本当に危ない時――幼子たちにも、自分の意志で逃げられる身体があれば安心だろうと、ご主人様は言っていた】

【それが、此処に浮かぶ二つの証が、少しばかり大きく育ちすぎた理由】

眼は、結構アナタにそっくりな気がする
名前――うん、そうだね

 こっちが、『ヴァシリーサ』――

【合わせるように、此方も手を付けて、覗き込みながら】
【いつの間にやら近付いてきていた弟に、小さく視線を重ねて頷いた】

【二人を邪魔しないようにひっそりと、制御盤の前に立っていた弟は、静かに暗号を打ちこんでいく】
【認証を終えた画面に大きく質問文が現れた。Yes/Noを前に再び沈黙で意志を確かめてくる青年の瞳も、青く】

【頷けば――幼子達は、外界へと触れて、彼らの前に産み落とされるだろう】
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/22(金) 21:04:01.64 ID:C2FaaqWDo
【公園】

……うーん。
やっぱり経験不足……、ですねえ。
剣相手なら、幾らでもやったことがあるんですけど。

【茶色いアホ毛がぴょこんと生えた、レモン色の瞳を持つ小柄な少年】
【邪竜でも封印してるかのように右手には厳重に包帯を巻いていて】
【灰ローブを着用し、左腰には鞘に収められた西洋剣を二本提げている】

まぁでも、戦いあるのみですねっ!
出来れば、能力者さんと戦いたい──なんて、高望みですかー?

【無駄に大きな声である独り言の内容は模擬戦相手募集中といったもので、聞き取る事も容易だろう】
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/22(金) 21:25:49.59 ID:RfOVsQ38o
>>334

【意外に早く育っていたことに対して、疑問がないではなかった】
【ただ、尋ねるのもどうでもよくなってしまうぐらい、彼は感嘆していた】
【『ご主人様』から直に話を聞いていれば──納得の行く理由だと彼は思っただろう】

【もっとも、乳児なら乳児で、おしめを変えるぐらいの苦労なら苦も無くやっただろうが──】


【やがて義弟の方を一瞥すると、彼は無言のまま頷いた】
【──そうして、自身の広げた腕の中に、舞い降りてくる命】

 (これが、俺の子か──)

【早熟した幼子の、その温かい重みが、腕を介して全身に伝わってくるようだった】
【ほんの少し力を加えれば、そのまま潰れてしまいそうな程に儚いが──確かに生きている】
【『ノーヴァ』の方を腕で抱く彼は、その幼子の眠った顔を、透徹した瞳で見つめていた】

「…………────」

【──彼の遺伝なのか、白皙の肌。そして、彼女と同じ灰色の髪】
【一つ違うのは、毛先に向かって白いグラデーションを描いていること】
【さながら、曇天をそのまま映したような色合いだと彼は思った】

……こっちは妙に静かだが
ヴァシリーサは、どうだ。元気か

【それから、同様に『ヴァシリーサ』の方へも視線を移して】
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/22(金) 21:31:41.47 ID:xwroXecWo
>>335

ふぅん……。
物好きなのも居るもんだ。

【その聞こえよがしの声を受けて、一人の青年が皮肉げに唇を歪める】
【だが、青年の呟きは少年に届くことは無いだろう。彼が立っているのは、公園から離れた場所だ】
【公園の入り口のさらに向こう、街灯の下で、左手をポケットに突っ込んでいる】

【キャップのつばを後ろに向け、ほとんど乗せるようにして被り】
【フレームレスの眼鏡を鼻梁の上に引っ掛けた、金髪の青年】
【他に身に付けているものと言えば、白いシャツに青いジーンズと】
【あまり特徴的な服装ではなく、周囲の人ごみに埋没するような、ありふれたファッションだ】

……人のお願いを聞くのは善人のオシゴト。
俺って優しいなぁ。

【誰に聞かせるわけでもなく、そんな風にうそぶいて、彼は空いている右手をピストルの形にして】
【少年の左腰、鞘に納められた剣に、違えることなくぴたりと狙いをつける】

リハビリ代わりだ、せいぜい遊ばせてくれよぉ?
……バン、なんちって。

【気の抜けた掛け声とともに、本物のピストルを扱うように、あたかも反動を受けたかのように、彼の右手が跳ねる】
【少年がその場を動かないのならば、少年の左腰の上、剣を収めた鞘の上に衝撃が走るだろう】
【威力はさほどでもない。せいぜいが飛んできた石がぶつかった、程度の物だが――少年は、それにどのような反応を示すのか】

【少年の勘が鋭ければ、剣にぶつかった正体――空気の塊≠竅z
【その射線上に居る、嘲笑を浮かべた青年の姿に気付くこともできるだろう】
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/22(金) 21:37:11.41 ID:PPUfcHmAO
>>336

【ぽたぽたと、未だに濡れる髪からは液体が雫を描いて滴り落ちる】
【柔らかな肌と小さな身体は、少女一人でも包み込めるくらい脆そうで】
【雛菊に似た喉がひくひくと、何かを伝えようとするように動くのが、見えた】

【ぎゅうっと抱き寄せて、頬を寄せる】
【暖かな幼い熱がじんわりと、自分の身体の芯に火を付けていく気がして】

……ヴァシリーサ、分かる?

『…………、……、――』

【呼び掛け、紡いだ名前に反応するように痙攣する目蓋、それすらも愛おしく】
【元気なようだと、言葉にもならず問い掛けに小さく頷いた】

「……少しばかり遅い気も、致しますが」

【そして、カツンと一度だけ足音を鳴らした弟は、彼にタオルを渡すだろう】
【服が濡れるという配慮は、もう遅いかもしれないが――外界は液体の中よりも寒いような印象はある】
【彼女も弟から受け取ったタオルで子供の身体を包み、暖めながら、今度はそっと、ノーヴァの方を覗き込むはずだ】
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/22(金) 21:57:37.67 ID:RfOVsQ38o
>>338

【──ぱあっ、と、彼がときめきに頬を緩ませきった】
【それは、クリスマスプレゼントを初めて手にした少年のような、】
【彼が今まででまず間違いなく見せたことのなかった表情だった】

……分かるのか?
ヴァシリーサ、俺がパパだ
どうだ、見えるか。まだ目は開かないか──

【彼は、自分が今、どれだけ蕩けきった顔をしているのか、考えもしなかった】
【しきりにヴァシリーサの顔を覗き込みながら、『パパ』などと言い出す始末で】
【抱いたノーヴァを、ヴァシリーサと並べるように近づけて、二人の顔を交互に見つめていた】

【──普通の人間と比べれば、かなり異様な出生であることは間違いないだろうが、】
【しかし新たな命が誕生する瞬間に立ち会った感動というのは、他となんら変わりなかった】

【その感動のあまり、服が濡れることなどには、全く気の向く様子はなかった】
【義弟が差し出してきたタオルを見てようやく、事に気付く。「あ、ああ」と一瞬我に返り受け取って】

……どうだ、可愛いだろ。抱きたいか?
抱きたいだろ。仕方ないから今日は特別に抱かせてやってもいい
(ただしヴァシリーサがあまりに美人だからと言って妙なことをしたら二度は殺す)

【タオルに包んだノーヴァを一瞥した後、義弟に視線を向ければ、】
【そんな馬鹿100%の言葉をのたまった。最後だけ、地獄の底から囁くような黒い低音で呟き】
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/22(金) 22:02:22.57 ID:C2FaaqWDo
>>337

……ん?

【少年は呆けてるというか、勘が鈍いというか】
【突然の攻撃に対しても無反応で、剣に衝撃が伝わって漸くその存在に気づく】
【何かが飛んできた方向を見ると、そこには青年が一人だけいて】

えーっと……、宣戦布告ってことで、良いんですかね?
身体を狙わなかったってことは、ガチな人じゃ無さそうですし……、うーん。

【困り顔で黄金の長剣を左手で抜くと、文字通り、目の色が黄から紅に変わる】
【そして剣を正面に構えるが、万が一無関係な人物であったら困るので、自分から仕掛けたりはしないようだ】
【尚、少年は先程の攻撃の正体が『空気の塊』であるという事には気づいていない】

/すみません、遅くなりました。
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/22(金) 22:07:50.55 ID:AqbliOvho
【水の国。森林地帯の只中、湖畔にて】
【水面に浮かぶ城と、青白い月を背に。紬姿の女が一人、無心に太刀を振るっていた】

――――……。

【正眼に構え呼吸を練る。先ずは幾つか、刃筋を意識して大きく素振りを繰り返す】
【半刻も動けば、身体にも火が入り始める。太刀捌きはそれに連れて細かく、鋭さを増してゆき】
【稽古はやがて、複数の仮想敵を相手取ったものへと変わる】

【然程の速さはないが、歩法は流水に浮かぶ木ノ葉のそれだ。滑らかで、捉えどころが少ない】
【激しい緩急を付けて目まぐるしく攻守の入れ替わる、風鳴り一つない無音の仕合】

(……二度、だ。二度に渡って、此処は戦場になった)
(とすれば、出来るだけ空けたくはない。元より所在は公に割れているんだ)
(斥候が潜んでいる事も、無いとは言えない――いや、寧ろ確率は低くないだろう)
(……くそ。気配の一つも匂わせれば、捉まえて素っ首即座に刎ねてやるのに)

【彼方此方へ弾き散らされる冷たい月光だけが、この城の番人めいた女のことを顕示していた】
【――人の気配や魔翌力に妖気。またはそれに類似する異能の気配に敏いものなら】
【それに気付かずとも、彼女の存在を遠くから察することは容易かろうが】
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/22(金) 22:11:21.87 ID:PPUfcHmAO
>>339

【――こんな表情も出来るんだ、と。まず驚いてから、次に妻は微笑んだ】
【やはり、子供にはどうしたって敵わないのかもしれない。それは少しばかり悔しいものではあるが】
【それ以上に、愛しいもの、愛しい表情が、ひとつふたつと増えていく喜びが、たまらなく嬉しかった】

流石にまだ分からないんじゃないかなぁ
ほらほら、ノーヴァ。僕がママだよ

【母親の体温を知れば、今度は父親の体温が知りたくなるだろう】
【そう思ったらしく、彼女はそっとノーヴァの手を持ち上げ、握ろうとする】
【ふにふにとした小さな掌は、それだけで壊れてしまうのかと思うくらいで――】


【……気のせいか、弟の脚が引き気味だった】
【妻は、仕方ない。彼の妻であるからして、彼にベタ惚れだから仕方ないのだ】
【けれど義弟は、この幸せ空間において、一歩引いて物事を見れる立場におり】
【フィルターを通さない、そのままの眼で彼のときめき100%な表情を見れば、】
【思わず右手で心臓を抑えてしまうのも、これもまた仕方ないことだった。なんか、この星滅びるのかと思った。死ぬかと思った】

「い、いえ、……あー……」

ほら、プーシュカ。抱いてごらん?

【それから素気なく断ろうとしたところに、姉から渡された命の重み】
【青年の、無機質と死者の腕はその熱を伝えることはなかったが】
【少し力を加えれば――ぐしゃっといきそうな生き物に、小さく息を飲んで】

「(……帽子を被せることを、推奨する。本気で)」

【その頸から必死に視線を逸らしつつ、紡がれた言葉は――そんなものだった。彼だって姪を殺害したくはないのだ】
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/22(金) 22:16:50.70 ID:Z22O9i9DO
【街中──ビル屋上】

……、、しあわ、せ──?

【屋上の縁ぎりぎりに佇んで街を見下ろす、ひとりの少女がいた】
【淡い燐光を放つ右目と夜色の左目を持つ彼女は】
【誰に問うまでもなくそう紡ぎ、小さく首を傾げる】

【ひゅうと、ビルの谷間を風が吹き抜け】
【少女の蒼みがかった長い黒髪を、ふわりと揺らした】

【しゃらり。風の中に、小さく鎖の音が雑ざる】
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/22(金) 22:20:15.34 ID:xwroXecWo
>>340

【少年の剣帯を揺らした己の一撃に手応えを感じて、青年は楽しげに笑う】

……っ、と?

【だが、突然の衝撃にうろたえる様子も無く、即座に射手の位置を特定してきた少年に、その笑みを引っ込めた】
【明確に自分に向けて剣を抜いた少年に、苦々しげに吐き捨てる】

侮ったのはオレかぁ?
……イヤんなるねぇ。

【力の抜けただらしの無い姿勢のまま――しかし、さっきまでのふざけた態度はどこへやら】
【猛禽のような視線が、油断無く少年を見据える。嘲笑めいた表情を引っ込めたのは、遠目ながら少年にも分かるだろうか】
【――ピストルの形に構えた右手が二度、跳ね上がる】

【狙いは少年の右肩と左肩だ】
【威力は先ほどの悪戯じみたものではない。れっきとした、流線型の弾丸≠セ】
【本来ならば見えざるべきその凶弾は、しかし周囲の空気を切り裂いて、その軌道を明らかにしながら】

【少年の剣を振るう力の源、両肩を壊さんと、迫る】

/お気になさらずー
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/22(金) 22:32:54.71 ID:RfOVsQ38o
>>342

「……、……──」

【母の声を聞いたノーヴァは、ん、と少しだけ呻いてから】
【そして、存外に力強く、彼女の手を握り返すだろう】

 【 ──マ、マ?=@】

【そのとき、あるいは気のせいのように感じるかもしれないが、】
【触れ合った手と手を介して、うすぼんやりとした思念が届いたかもしれない】

 【 ──後になって思い出すことだけれど、 】
 【 ぼくは、このとき、確かにお母さんに触れた記憶がある 】
 【 優しい手だった。もっともっと、包まれたくなるような体温で── 】

「……、──……」

【ノーヴァ本人は、瞑目したまま安らかに息を立てているのみだが】
【彼は、確かに、母親という存在を脳に刻み付けていたようだった】


【一方の、パパさんの方は言うと】

……落とすなよ
(落としたら大気圏ぎりぎりのところから同じ目に合わせてやる)

【幼子を抱く義弟の姿を、警戒するように注視していた】
【ほら、もういいだろ、二秒で十分だ、早く退け──そんなことを思っていて】
【終いに零された言葉には、一瞬、氷のような真顔に戻って──「貴様が近づかなければいい」】

【ぼそっと零すように付け加えると、またじわりと頬を緩ませて】
【ノーヴァと、ヴァシリーサの将来の姿を思い浮かべながら子を抱いていた】
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/22(金) 22:38:34.84 ID:C2FaaqWDo
>>344

あはは……、やる気まんまんってわけですか。

(また、良く分からない攻撃ですね。)
(……驚かないで、冷静に冷静に。)

【向かってくる二つの弾丸を視認すると、少年は左に跳ぶ】

う……ぐっ

【結果、左肩を狙って飛んできた弾丸が右肩にヒットした】
【利き腕である左腕を確実に守るための行動、と見るべきで】
【痛みに顔をしかめてはいるものの、まだまだこれからといった感じだ】

でも──、模擬戦であるのなら、負けませんっ

【そして少年は地を蹴ると、青年の方へ向け一直線に駆け出す】
【身体能力が強化されてるらしく、その速度は明らかに見かけよりも上である】
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/22(金) 22:42:03.32 ID:PPUfcHmAO
>>345

ふわ……わ、わぁ……

【思っていたよりも力強い手に、そこに宿る命を想って小さく声を零す】
【勘違いでも気のせいでも、なんでもいい。この子が健やかに生きてくれるならば】
【これから先の未来を――誰かに奪われてもいいと、思ってしまった】


「……落とすわけないだろう」

【流石にこの場でそんなことをするわけもなく、青年は少しばかり幼子の熱を胸に抱いていた】
【伏せられた瞳は何を思っているのか――意外なことに彼の横顔と娘の横顔は、よく似ていたりして】
【結局、青年は表情を緩めることはなく(隣で急かすパパさんがいたからかもしれないが)姪を離すと】
【ほら、とでも言うように彼に愛娘を渡そうとするだろう――その蕩けた顔をこっちに向けるな、とも言いたかったのかもしれない】
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/22(金) 22:45:29.80 ID:vNzaKd3v0
【路地裏】

……にゃーにゃー、にゃー、ほら、おいでー?

【濡羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【首元には、金のキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】

おいで、ってばー。
撫でたり触ったりする以外何にもしないから、ねー?

【道のど真ん中、しゃがみ込んで。見つめている先には、一匹の黒猫が居て】
【明らかに警戒している猫に向かって、手を伸ばして】
【言葉が通じるわけも無いのに、にゃーだとかみゃーだとか。そこまでして猫が触りたいか、と】
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 22:47:18.23 ID:O7SiKxdIo
【公園内、街灯の下のベンチに佇む人影があった】

世間一般には暑いという事なので、……こんなもの。

【肩出しの白いブラウス、白いひだ付きのスカート】
【腰まで伸びた髪の色は白、瞳は紫白、人形のように整った表情は無】
【彼女の肌の色は一応は肌色ではあるが白に近い】

甘くて冷たいだけですね。まあ暑さを忘れるという意味では丁度いいのでしょうか。
……忘れる、か―――――。

【彼女の手の中にはアイスクリーム】
【夜とはいえ暑いこの季節にその存在は有り難い以外の何物でもない、が】
【その所有者の彼女の表情は微塵も変化しない、ただペロペロと事務的にアイスを舐めるだけ】

(半身、どうやら私の記憶から被探知防止の方法を学んだか……)
(ここ数週間探し続けているのに、小賢しい―――――)

【そんな思考も全く顔に出さず只管無心にアイスを舐める】
【舐める速度は溶ける速度に負けているようで、彼女の手には溶けたアイスが流れて】
【地面に白い斑点をぽたりぽたりと作り出している】
【女性は気付いていないのか拭きとるのが面倒なのか何もせずにそのままだった】

……いっそのこと、また私が死んだような状態になればむこうからノコノコと現れますかね。
現れた所を美味しくいただく……と、なんとなく思ったことを口にしたけれどこれは妙案かもしれないです……。

【中々に危険な香りのする単語を立ち並べる】
【黙ってアイスを食べているだけならば幾らか絵になったろうに】
【視線1つ動かさないまま、また彼女の手はより白く濡れてゆく】
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/22(金) 22:58:32.53 ID:xwroXecWo
>>346

(浅い……!)

【狙った所に着弾させることができなかった、そのことに苛立ちを覚えるが】
【表情には出さず、内心で舌打ちをしながら、青年は次の手を練り上げる】

【少年が一切の迷いを見せず、愚直に突っ込んでくるのを見て】

やれやれ、ちょっとした悪戯のつもりだったんだが、な!

【ちょっかいをかけた子犬が、実は猛獣だった――そんな後悔を滲ませて、愚痴をこぼすと】
【ついにポケットに突っ込んでいた左手を抜く。その左手もまた、ピストルの形を作っている】

……フォージェリー・バレット=I

【両手が、突進してくる少年に狙いを定めて跳ねる】
【右手の狙いは少年の左足、左手の狙いは少年の右足】

【懐に飛び込まれてしまえば、得物の取り回しの差を考えても、体術の練度を考えても、圧倒的不利は否めない】
【機動力を落とすことが出来れば――】

【銃撃を放った後、青年は僅かにでも距離を稼ごうと、地を蹴って飛び退る】
【だが、突進速度と比べれば、その移動距離の差は明らかだ】
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/22(金) 23:09:55.01 ID:RfOVsQ38o
>>347

【今の彼女の心中は、夫でさえも量ることは出来なかった】
【ただ、緩やかな表情で子を見つめている夫と、僅かに憂う彼女】
【──今だけは、何処か遠い世界同士のようだったかもしれない】

──ノーヴァの方、抱いててくれるか

【そんな彼が、やがておもむろに彼女へとノーヴァを差し出すだろう】
【義弟からヴァシリーサを差し出されて、その愛娘を両手で抱きたかったからだ】

【そのまま彼女が受け取れば、彼の方もヴァシリーサを抱いて】

……分かるか、ヴァシリーサ
俺が世界で一番強いパパだ

【ゆっくりと噛み締めるように、その体温と重みを直に感じる】
【右手の人差し指で、そっと愛娘の掌へと触れようとしながら】

 【──彼らは、どんな人生を歩んでいくのだろう】
 【彼は、息子と娘の顔を脳裏にしっかりと焼き付けながら、思った】

 【願わくば、己のような穢れある悪しき道とは無縁であって欲しい】
 【彼らが光の道を歩んでいけるならば、この身を差し出すことは何の苦にはならないだろう】
 【むしろ、それは願ってもないことですらあった。この罪深き生をそんな美徳的に締め括れるなら、上等すぎる】

 【 幸福になれよ、精一杯 】


【今はただ、この温かい時間を噛み締めていた】


/この辺りでしょうか?
/どうも長々と、本当にお疲れ様でした、ありがとうございました!
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/22(金) 23:13:12.89 ID:C2FaaqWDo
>>350

えっ、ちょっと……!
それはまずいです───って!?

【全力で突っ込んでいったため、急な方向転換が難しく】
【しかし、遠距離攻撃が殆ど無い少年は機動力が削がれるのを出来るだけ避けたく】
【左足で地面を無理矢理蹴り、右方向に大きく飛び込んで二つの弾丸を回避する】

──……っ……ぅ

【無理な回避が祟ったようで、体勢が大きく崩れて倒れかける】
【何とか右手で受身をとってバランスをとるが】
【その際肩の傷に負担がかかったりして、全体的に大きな隙となる】

【強力な遠距離攻撃手段を持っている相手に対して、後先考えずに全力疾走だとか】
【個々の能力や技量は高いのに、戦略面があまりにもおざなりで──独り言でぼやいていたとおり、経験不足である】
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/22(金) 23:24:40.08 ID:PPUfcHmAO
>>351

【頷き、そっと息子を預かればギュッとその身体を抱きしめて、はにかむ】
【淡雪のような体温とこの命を、自分が生み出せるなんて思ってなくて】
【愛しい子。ノーヴァ、と、彼の名前を呼べば、全て繋がれる気がした】

【――きゅう、と。掌が彼の指先を握りしめる】
 【世界で一番強いパパ。それはまるで呪詛のように貴方を締め付ける気がして】
 【いつの日か、伝えたい言葉。妙に耳に留まってしまったそれを、壊すように】
 【仮に、世界で一番弱くても――貴方はわたしの大好きなパパだから】


「…………、……。」

【そんな幸福の絵図を、弟は少し引いたところで見詰めていた】
【タイミングを計り、あとで移動を指示しなければならないと思う。】
【そうして一度、瞬いた時――脳裏には、不吉な紅蓮の色彩を思い出して】

「(……――此は)」

【幸せというものが、こういう風に完成するのならば。】
【――『初恋のひと』と、その幸福を守り、死ぬのが己の幸せなのだろうかと】
【彼の胸に潜む、幸福の欠片を固めたナイフが、小さく脈動した気がした】


   【――――手放せないものだけが、増えていく】


/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/22(金) 23:29:05.13 ID:xwroXecWo
>>352

(……あん?)

【また着弾をずらされるか、と想像し、それにあわせて次撃を練っていた彼にとっても、これは予想外だった】
【――そういえば】

【この少年、初撃を受けてからの反応は素晴らしかったが、初撃を受けるまで≠フ対応は、お粗末なものだった】

(……てんで素人じゃねぇか?)

【ならば合点が行く。周囲に気を張る能力や、相対して相手の次撃を読む能力が、極端に低い】
【戦闘能力は高いが、素人¥Lさが鼻に付く、そんなタイプだ、と冷静に判断する】

……やれやれ、ビビッた俺が馬鹿みてぇじゃねぇか。
ま。そこでおねんねしてなよ。

【ともあれ、相手の体制が崩れたのは千載一隅の好機】
【ゆっくりと、ピストルの形を取っていた左手を開いて、右手首を握る】
【まるで、小型拳銃から大型拳銃へ持ち換える――そんな余裕を見せる動作で少年に狙いを付けて】

っらよっ!

【――正面に構えた右手が、頭上まで大きく跳ね上がる】
【青年の体が大きく揺れて、頭に被っていたキャップがふわり、と落ちる】

【少年の胸部目掛けて、トドメの一撃が放たれるが――】
【構える動きは遅く、青年の狙いも近付いてきた少年には、ずっと鮮明に映っている】

【青年が内心、素人と揶揄した持ち前の身体能力≠ナひっくり返すことは、それほどの難事ではないだろう】
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/22(金) 23:37:28.28 ID:klTUNu+Yo
【路地裏】

(さてと、何をしたものか……氷の国支部はともかくとして)
(卵の収集、これだな。保有者はかなり、多いはずなのだが……)

……こうしていても釣れるかどうか、五分以下だろうな

【強大で劣悪な黒い魔翌力が、腐敗した匂いの代わりにこの場所に渦巻いていた】
【その元凶は褐色の肌に銀色の髪の女性であり、彼女はサングラスをかけていて】
【義手の左手には赤鞘の刀を、ジーンズにはナイフホルダーをそれぞれ下げており】

【そして何処とも無く、彼女は周囲へと意識を巡らせる】
【立ち姿は宛ら、彫像。けれどその行為は、まるで誘蛾灯の如くであり―――。】
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/22(金) 23:44:09.89 ID:C2FaaqWDo
>>354

【残念なことに、身体能力だけではひっくり返せる状態ではない】
【幾ら素早い回避が出来ても、そもそも回避できるような体勢ではないのだから】

フィールド展開、code-re01

【──しかし、手札は剣や身体能力だけでは無かった】
【少年の左手が一瞬、白く煌めいて】
【もし、探知能力などがあるならば、其れが魔翌力だと分かるかもしれず】

───《 リフレクト 》っ!

【少年の身を守るようにして、正方形状の魔翌力障壁が展開される】
【あまりこの壁の耐久力は高いとはいえない】
【しかし、それでも──止めの一撃の威力を、普通の一撃クラスに削ぐには充分な代物で】

【弾丸は衝撃を砕きそのまま少年の胸を穿つが、まだ勝負は終わらない】

く、ぅ…………。

そろ、そろ……、いかせて、もらいますよっ!!

【愚直なまでに、またも青年に向けて全力で駈け出した】

【確かにこの少年は素人である】
【だが一時とはいえそれでも青年をビビらせたということは、それだけの身体能力──速さがあるという事で】
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/22(金) 23:45:17.13 ID:xUtySU7SO
>>355
うぷっ…何だこりゃ、気分が悪い…
…奇妙な感じだ…っ!

【長く伸ばした金髪を後ろで束ねた髪型のまだ若い、しかし服装はモノクロ映画のようにレトロな保安官が誘われるように現れた】

テメーのせいか!
毒ガスでも垂れ流してんじゃあねーだろうな!?

【気分が悪いようで左手を口元に当て、右手は腰の拳銃に掛かっている】
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 23:48:14.34 ID:O7SiKxdIo
>>348
/まだいらっしゃいますかー?
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/22(金) 23:50:03.52 ID:vNzaKd3v0
>>358
/はい、あなたの半径30センチくらいのところに居るらしいです
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/22(金) 23:51:14.54 ID:klTUNu+Yo
>>357

ん……毒ガスをこんな開けたところでばらまくものか
使うのなら建物の中、最も効果の上がる場所で使用するさ

………で、何のようだ?見たところ、卵の魔翌力も知れない一般人のようだが。

【スッ、とそちらを向く。サングラスと口調から、若干の威圧感】
【そして拳銃にかかった手を見るが、むしろ小さく笑って見せて】
【まるで撃つなら撃てよと言わんばかりに、堂々とそちらに向き直り――。】
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/22(金) 23:57:40.66 ID:O7SiKxdIo
>>348

猫と遊ぶ暇が貴方にあるのですか?

【少女の背後から不意に掛けられる声】
【平淡、台本を読み上げるかのような声色】
【振り返ればそこに居るのは―――――】

【黒紺のローブ、フードを被った何者か】
【背中には赤黒い棺、それに拍動する鎖を巻きつけ背負っている】
【僅かに見える口元は微かに歪み】

猫は収集目標ではないですよ、畜生など求めていない。

【少女はこれにいつか出会った筈だ】
【棺を渡し、鍵を渡した者……それがこれだ】
【風にローブを揺らし、それは少女を見下ろしていた】

/それでは突っ込むんですよー
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/23(土) 00:01:38.55 ID:hHWetjYSO
>>360
あぁ!?悪いが、オレは魔法だなんだはサッパリなんだよ!
この気色悪いのがそうだってんなら今すぐ止めやがれ、おかげで…さっきから吐きそうだ……

【口元を拭った後、苦しそうな表情で胸部を抑える】
【その強い魔翌力に、呼応するように体内から今までは微弱だった卵の気配が強まっていく】

363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/23(土) 00:05:03.04 ID:bsTQgEKNo
>>356

【手応えを感じた】
【――なんらかの防壁を破砕した、青年にとっては喜ばしくない、その手応えを】

テメ……ッ!

【ダメージゆえか、少年の足取りは精彩を欠いてはいるものの、依然として、驚異的な速度を保っている】
【自分の目の前に展開した能力を起動するには、あまりにも――時間が足りない】

【苦し紛れに、少年の身体に目掛けて、右手のピストル≠発射する、が】
【その威力は最初に少年の鞘を叩いた程度の物だ】

【少年から離れようと、さらにバックステップで距離を取ろうとするものの】
【――もはや、彼我の能力差では、逃れきれる距離ではない】
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/23(土) 00:05:58.90 ID:ddFdVGBco
>>362

魔法なんぞ私もサッパリだ、しかし感覚くらいあるだろう
こう、そこに何となくあるというか、ぼんやりしたものだが……ん?

…………、………おいお前、ちょっと“見せて”みろ。

【ゾクリとした。何故か、それは自身以外の者で卵の所持者が居たからだ】
【それこそ、正しく探し求める人材―――そして、状況であったから】
【彼女は魔翌力をそのままに、銃も気にせず、真っ直ぐに保安官へと近付いていって】

【もし接近が成功すればだが、右手を彼の額へ当てようとするだろう。まるで、熱を測るように。】
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 00:08:20.67 ID:XBOE0pU70
>>361

【聞き覚えのある声に、不意を打たれて】
【びっくりしたらしい、少女は一度、身体を跳ねさせると】
【振り向けば、きょとんとした顔が、いくらか嬉しそうなものに変わって】

あ、……クチハぁ。

【意識は、猫から眼前の相手へと】
【振り向きつつ、ふらりと立ち上がれば、その隙に猫は闇の中へと逃げていって】

……だって、居たから。

【怒られたようにでも思ったか、嬉しそうな顔は今度、少しだけしょんぼりとしたものへ】
【「……だめー?」なんて。胸の前で手を軽く合わせながら、首を傾げ、尋ねた】
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/23(土) 00:12:04.81 ID:hHWetjYSO
>>364
【高熱の病人のように息が荒い】

はっ、はっ…やめろ、くん…な……

【近付いたせいか体を壁に預けなければならない程に消耗した】

その、気持ち悪い魔翌力を……止めろ…!

【苦しそうに言うが動ける力は無い】
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/23(土) 00:16:59.12 ID:ddFdVGBco
>>366

(衰弱……珍しく、素直に蝕まれたタイプか……?)
(………、……なんにしても放っておくのは、吉ではないな)

あぁ分かった、わかったから――――貴様の“卵”を寄越せ。

【静かに、そして唐突に卵の魔翌力が消え去った】
【そしてそれと同時に、女性は保安官の額に触れて、能力を発動させる】
【能力は、“介入”―――男の精神へと割り込んで、溶けるか植わるかした卵を探し】
【見つければ更に、それを強引にこちらへと吸い取ろうとするのである】

【しかしこの行為、心の中をあらすような真似であって、不快でないはずもなく】
【素直に受け入れれば卵は取り除かれるかも知れないが、抵抗があれば介入は弾かれ】
【それと同時に、ひやりとした彼女の手も離れることになるが―――どうなるかは、保安官の彼次第だ。】
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/23(土) 00:17:49.00 ID:bkgNR2vpo
>>365

……はあ、使いにする人間を間違えましたかね
緊張感の「き」の字もない、全く……。

【肩を竦め、溜息を吐く】
【怒りはなく呆れ半分といった所か】

別に駄目ではないですが、猫を飼うのはやめておいた方が良い
あれは些か気まぐれ過ぎる、こちらの思うように動く代物ではない。

【去っていった猫、少女にとっては取り逃がした猫を見つめもせず】
【その言葉、昔に猫に関した事で痛い目にでもあったのだろう】
【幾らか刺々しくあった】

……とまあそんな至極どうでも良い話をしにきたのではないの。
今月分のお給料、ついでだから渡しに来たの、はい手を出しましょうね。

【少女の表情の変化などお構いなしに目的を果たすのみ、思慮はなし】
【ローブの間に手を入れ、そして取り出したるは白い封筒、中身は契約に応じた量の給料】
【それが鈴音に渡されるだろう】

【ちなみに中身の量は鈴音さんがどれだけ死体を運んでくれたかによります、てけとーに決めてください】
【基準としては月に10体程で5万くらいです】
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/23(土) 00:22:58.56 ID:hHWetjYSO
>>367
…やめろっ!

【女の言動に対して心中に一瞬現れたのは恐怖】
【そして、同時に彼女の手を右手で払いのける】

駄目だ…渡せねえ…駄目なんだ……

【疲労から膝をつき、女を睨んでいる】

オレは…オレは、まだ死にたくねー……
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 00:23:26.64 ID:VNcdK75Ko
>>363

【迫り来る弾丸を剣の刃で防ぐ】
【足は止まらない。完全に流れは少年にある──ように、思えるが】

(痛いし、しんどい……です。)
(こりゃ長引いたらまずい、ですね……。)

【ダメージも大きいし、疲労も全力疾走してる分少年の方が上なのだ】
【平常時ならば接近戦で優位に立てるだろう】
【しかし今は、青年の攻撃によって負傷している今は、一概にそうとは言えない】

だから……、一撃で、決めますっ!

【そしてついに、長剣の間合いに入る】
【大きな叫びと共に、少年は剣を振り上げて───】

フィールド展開、code-mn07

魔法剣──、《 流星落とし 》っ!!

【鍔から魔翌力が溢れ出し、刀身に巨大な光の刃が形成される】
【範囲、威力ともに大きく上昇した、まさに必殺剣──それが、振り下ろされた】

【だがこの一撃、怪我によって十全な威力が出せていない】
【心中にもある通り、長期戦は少年にとって不利。これを凌げれば、青年にも────】
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/23(土) 00:27:24.18 ID:ddFdVGBco
>>369

っ……、………まあいい、卵の全ては自由意志だ
抱えるも孵化させるも、或いは別にどうかするのも貴様次第……

………しかし、死にたくないとはどういう事だ?
こんな出会いで何だがな、話してもらえると私も助かる
場合によっては、救えるかもしれん……どうするんだ?

【払われた手を義手でさすり、サングラスの奥から相手を見る】
【形として、見下ろす状態。しかし威圧というより、女性の感情は懐疑である】
【卵で、死ぬ。そんな事例は、五つの“卵”を抱える彼女も聞いたことが無いからで。】
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/23(土) 00:32:32.05 ID:hHWetjYSO
>>371
はぁ……はぁ……

【地面に座り込み壁に背を預けた】

先に…聞くが、アンタは…なんだってこんな……
こんなモンが…欲しいんだ?
もう、持ってんだろ?
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/23(土) 00:36:47.58 ID:ddFdVGBco
>>372

既に有るからだとか、数ではない。別に、趣味でもないが……

少しな、友人と約束をしたんだ。『広がりすぎた卵を消そう』、とな
実際はそんな綺麗事ではないのだが、凶悪な兵器が広がりすぎたのもまた事実
一箇所に集中させ、それを砕くことが出来れば……そういう考えで、私は今ここに居る

……それで、貴様は何故“卵”で死ぬんだ?精神面は兎も角、命そのものは……?

【義手に持つ刀を杖のように地面に突き立て、男を見下ろす格好を続けて】
【少しだけ照れくさそうというか、そんな様子で理由を語り―――そして、逆に質問を突き返す。】
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/23(土) 00:40:38.50 ID:bsTQgEKNo
>>370

く……!

【少年の叫びとともに、光剣が落ちてくる】
【咄嗟に右手を、迫り来る刃に向けて、銃撃を加えようとして――】

【青年の体術では、そこまでが限界だった】
【指先に展開していた、見えない銃身≠ェ、光に飲まれて粉砕される。その障害分だけ、ほんの僅かに勢いを減じた光剣は】
【――なお有り余る勢いで、青年の身体を吹き飛ばした】

……ッああぁっ!

【青年の体が、路上を二度三度と跳ねて転がる】
【ようやく止まった青年の姿は、散々なものだ】
【無惨に白いシャツが破れ、地肌の上に痛々しい裂傷を刻んでいる】

【だが、それでも致命傷に至ることが無かったのは、少年の模擬戦への手心ゆえか、あるいは単純な出力不足か】

……、っやってられるか、ッ……!

【よろよろと、片膝を付いて起き上がると、血交じりの唾とともに台詞を吐き捨てて】
【青年は、震える右手を少年に向けて突き出しながら、後じさる】

【そもそもが、いきがっている少年に、銃弾をぶつけてからかってやろう、程度のちょっかいなのだ】
【ここまで大怪我をして、なおも稽古をつけてやろうとか、そんな考えは微塵も残っていない】

……ああクソ、次回への教訓にさせてもらうぜ……。
いってぇ、マジ痛ぇ……。

【牽制するように、少年の足元に向けて銃を二度三度打ち込みながら、青年は恨みの形相で遠ざかっていく】
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 00:44:42.91 ID:XBOE0pU70
>>368

だって、だって。
近くに居たら、触りたいでしょ、……ね。

【呆れられようと、そんなのどこ吹く風、と言わんばかり】
【近くに猫が居れば触りたい、なんて。ずいぶんと単純な思考回路】
【さり気なく(?)同意を得ようともしていたり。無理な気もするのだけれど】

……今は取られちゃった、けど。
ちょっと前まで猫は飼ってた、のよ?
確かにちょっと、気紛れだけど……。
…………別に、猫に何しろなんて期待しないもん、大丈夫。

【「だって、猫だし。」】
【そんな一言で結論付けて。「猫嫌いなのかな」なんて、思ってそうな表情で、首を傾げる】
【飼い猫を取られるとか、どういう状況だったのだろう、良く分からないのだが】

わあ、……ありがとうー。

【至極どうでもいい話。言われても、特に気を悪くした風も無く】
【寧ろ、ぱ、と。笑顔を咲かせて、白い封筒を摘むようにして受け取って】
【それから、自分の側に手を戻し。両手で握って】
【やっぱり自分で働いてお金を貰うのは嬉しいらしく、にこにこしていたが】

……そういえば、ついで、って。
……何かほかに用事、あった、のー?

【聞き流しかけた相手の言葉が、ふと気になったらしい】
【胸のところで封筒を持ったまま、首を傾げて、尋ねた】

【そして余談】
【猫を追いかけたりして、時間を浪費する少女の働きっぷりは、といえば】
【土日は勝手に休日にして、忠実にそれを守っている以外は、基本毎日頑張っているらしく】
【時折やる気が無いのか見つけられなかったのか、働いて無い日もあるのだが】
【まあ、基本的には。頑張ってくれているようでした】
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/23(土) 00:50:00.45 ID:hHWetjYSO
>>373
【話している間女の顔をジッと見ていた】

………コレを…取られればオレは死ぬ
オレは、ちょっとしたワケがあって自分で自分を撃った…

【右手でピストルを作って自分の胸に当てた】

そんで、その時にこいつを賜ったって訳だ
調べて貰った所によるとだな…
卵が宿主の命の危機に反応して、使い物にならなくなった心臓に癒着しちまったらしい
卵は言葉通りオレの心臓なんだ……

【息を深く吐き出し】

オレだって死にたかねー……が
このままってワケにもいかねー…いつ孵化するか分かんねーんだ…
今まではそれほど切羽詰まっちゃなかったんだが…アンタのおかげで状況は切迫してるよ……

【咎めるようにジトッと女を見ている】
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [saga]:2011/07/23(土) 00:56:17.69 ID:ddFdVGBco
>>376

………ほう、こうして見ただけの印象と違って中々やるな
ただ、後先考え無さ過ぎたのが不味かったという所……ん?

おいおい、卵の事を人のせいだというような言い方は良くないな
心臓が卵と一緒になっていようが、それを管理するのは貴様だろう
少なくとも、私は全て自己責任で卵を抱えているつもりだが……

―――なんなら、今すぐここで殺して楽にしてやろうか?

【まるで、気にしない。悪いのは自分でなく、貴様だろうと】
【彼女の意志はきっと、硬いのだろう。だから自己責任という言葉が出る】
【自信があるから、そうなのだ。そして、殺してやろうかなんて言葉までもが口を突いて。】
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 01:03:36.75 ID:VNcdK75Ko
>>374

……んん?
えーっと……、やり過ぎました、かね?

【走り去っていく青年の背中を、心配そうに見据えるが】
【今更どうすることも出来ず、剣を鞘に収め瞳の色も元のレモン色に戻る】

ま、とにかく、僕の勝ちで───っ、ぅ!?

【高々と勝利を宣言しようとした瞬間、胸の傷が傷んだりしたが】
【その後少年も傷を治療するために、直ぐに公園から去っていった】

/おつでしたー
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/23(土) 01:04:59.40 ID:bkgNR2vpo
>>375

野良はノミが付いているから触りたくないわ。

【つっけどんな答え】
【小動物を積極的に愛好する人種ではないらしい】
【というよりむしろいじめそうですらある】

自分の事もきちんと出来ない人間が猫を飼うなんておこがましい、そう思わない?
まあ仕事をしてくれるというのは評価して然るべきですけど……。

【初めての給料という事で標準よりも少しだけ多めに入っているとかなんとか】
【こんな仕事を引き受けてくれる人間などそうはいない、鈴音を引き離すのは惜しいと考えての事だろう】

なに、少しばかり仕事をしていただけ。
道具を売っていたのだけど、今日は誰も求めていなかった……不発だったの。
まあ下らない人種の手に渡るぐらいならばそちらの方がマシ、というもの。

【鎖の動く音、後、ズシンという重低音】
【背負っていた棺が地面に落ち、放つ威圧】

【そしてそれは人の悲鳴のような声を上げながら唐突に開く】
【棺内部は棚状になっていた、紅いクロスで全体を包み、その姿は妖しく】
【棚に置かれているのは薬瓶やら鉱石やら、髪留めやら……只管に雑多なものがそこにあった】

求める者に、在るべき品を……そして少しばかりの代償を―――――。
これはそんな人にとって薬になるようで毒のような品物達、私はそれを売っている、という訳。

【地面に直立する棺、その主はクチハ】
【求める者に与える者、彼女は不出の道具屋である】

【といっても微妙に儲けは出ていないのは別の話で】
【じゃあどうやって鈴音にお金を払っているのかというのはもっと別の話だとか何とか】
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/23(土) 01:07:22.27 ID:hHWetjYSO
>>377
言ってくれるなよ、あんときゃ…他に思いつかなかったんだ……
どっちにしろ失敗だったがな…

【その時のことを思い出したのか悔しそうな顔】

テメーがあんな風に魔翌力?を垂れ流しにしてっから、大人しくしてたモンが暴れだしたんだろーがよ
それとも卵に餌を与えないで下さい、って…看板でも担いで歩けってか?

そりゃ困る、オレだって死ぬのは嫌だ……まだ死ぬ気はねーよ、少なくともまだ…正気のうちはな…
ま、イザとなりゃあ…また、自分でやるさ………
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/23(土) 01:07:27.38 ID:bsTQgEKNo
>>378

/おつかれさまでしたー
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/23(土) 01:14:30.96 ID:ddFdVGBco
>>380

考えるなら過去より未来にしておけ、少しは変えようのある物だぞ?
それに、魔翌力にしても……貴様の意志で、卵ごときは封じ込めてしまえ
勿論いつまでもそれが続くわけではないが、気力次第で人は何とでもなるだろう?

……まあ、正気を失った時やどうしても助けが欲しい時があれば
そんな時が来たら、また合うかもしれんな。私はガルニエだ、卵には‥‥気を付けろ、というまでも無いか

【鉄壁の意志の中にも、一縷の優しさ――と言えるかは兎も角、気遣いが見える】
【そこばかりは、人間なのだろう。相手を一瞥すると、彼女はかつりかつりと歩いて行って】
【やがて、路地裏の角へと姿を消す。弱らせてしまった相手を、そのままにして。】

/ごめんなさい、投下した癖に眠気が着てしまったのでこれで
/短めでしたが楽しかったです、お疲れさまでしたーっ!
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/23(土) 01:18:59.99 ID:hHWetjYSO
>>382
分かってんだよ…んな事は……

…勝手に名乗っていきやがった……はぁ…


/お疲れ様でした、ありがとうございました〜
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 01:24:22.46 ID:XBOE0pU70
>>379

……そう?
うちの猫、野良だったけど……、見なかったの。
それとも気がつかなかったのかな、……もう確かめられないけど。

【野良でもノミが居ないこともあるよ、なんて】
【そんな、猫を擁護するようなことを言って。ただ、それから】
【自分がもしかしたら気がついてなかっただけじゃないか、なんて、不安になったらしい】
【ほんの少し視線を伏せて、持ったものごと手を緩く握って】

だって、ついてくるんだもん。
……だから、しょうがないの。……しょうがなかったのー。

……だって、褒めてくれるんでしょ?

【自分のこともきちんと出来ない、という辺りは、遠まわしに肯定して】
【しながらも、ぶーぶーとそんな言い訳、そして】
【お仕事をするから、お金は少しでいいから、褒めて、なんて】
【この前の時に、少女から言い出したことである】
【褒めて欲しいからお仕事を頑張る、まあ、単純な動機。首をかしげて】

……お仕事……、……お店、やってるの?

【また、首をかしげる】
【そして、落ちる棺に、放たれる威圧に、悲鳴のような音に。少女の目は丸くなって】
【ほんの少し怖かったか、半歩ほど、足を、身体を引いて。その棺を、中身ををじぃっと見つめ】

…………わぁ。

【どうでもいい話ではあるが、この少女。露店なんかを見るのは比較的好きで】
【基本的にお金が無いので、買ったことは無いのだが。まあ、好きなのである】
【相手の話<棺の中身。良く分からない薬瓶やら、あんまり分からない鉱石やら、デザインによっては心惹かれそうな髪飾りだとか】
【興味深そうに、じぃっと見つめていて。少なくとも数秒は、クチハのことは忘れてしまっている、ような】
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/23(土) 01:48:15.49 ID:bkgNR2vpo
>>384

猫の事は置いておいて……
まあ褒めてあげる、正直余り期待していなかったのだけど予想以上。
おかげでこちらの作業もはかどるはかどる、ありがとうお嬢ちゃん。

【現時点で集めた死体は余剰分がある程】
【その死体がどこに保存されているかはさておき、この分だと困る事などなかった】
【仕事量に見合った報酬を、いつか言った通りに事務的ではあるが褒めるクチハ】

趣味半分、道具に振り回される愚か者の姿を見るのは正に愉悦なので
ま、一般人にはお勧め出来ない物しか売ってないの。

【そう呟きながら棚から1つの道具取り出し】
【月明かりに掲げるようにしてその鉱石飾りを鈴音に見せる】
【琥珀色の鉱石を蝶の形に加工した髪留めであった】

これは比較的安心な品物、得られる物は生体防御
魔翌力攻撃の中程度の攻撃ならば一度だけ防げる……一度使ったら壊れる、という代物。
代償としては虚脱、辟易。目眩などの身体的疲労。使用後2時間程でそれに襲われる、その1時間後治る。

【詰まらないとばかりに「フン」と鼻を鳴らす】
【クチハにとってそれは毒が少なすぎる、つまり面白くない道具であったのだ】
【つまりは準廃棄品の類】

折角だからあげる、仕事をよくやってくれたからね。
ま、違う人に売るなりあげるなり好きなようにどうぞ……。

【乱暴にぽいっと鈴音に投げられる、弧を描き揺れ月明かりを乱反射する蝶はむしろ蛾のでもあった】
【代償があるとはつまり毒があるという事である、そこから考えるに蛾というのは正しいのかもしれない】

じゃ、渡す物も渡したし……帰るわ。
お給料で何か美味しい物でも食べて活力をつけてね、それじゃ。

【一日一品、半ば無理矢理だが一応のノルマは果たした】
【また人の悲鳴のような音を上げ棺は閉じて、外され地面に落ちていた鎖が拍動しまた絡まる】
【クチハはそれを背負い、去ってゆくだろう去り際に鈴音の頭をポン……と撫でようとしたとか】
【もし手が触れたのならその金属のような冷たさが伝わるかもしれない】

/絡んでおいて申し訳ないですが眠気があばばばしています
/明日も何気に朝から用事があるのでこの辺で失礼してよろしいでしょうか?
/クチハに何か用事があるのならば明日以降に続けるという事でも構いません、むしろ大歓迎です
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 02:12:18.59 ID:XBOE0pU70
>>385

……褒めてくれるのは、すごくうれしいけど。
でもね、あのね。
…………よかったら、名前で呼んで。

【期待していなかった、なんて。言われようとも、その後に褒めてくれる言葉が続けば、それでもういいらしい】
【軽く下唇を噛むように、照れた笑みを浮かべながら。それでもほんのちょっとだけ、拗ねたように、そんな注文を追加して】
【お嬢ちゃんでは無く、鈴音と呼んで、と。まあ、無視したとしても、上機嫌なままなのだが】

そう、……なの?
私には良く分からない、……けど。

【そんな、相手のちょっと変わったような嗜好は。少女には理解できなかったらしい】
【精一杯に疑問な表情をしながらも、頑張って理解してみようとはしているらしい。ちょっと考えるようにして】
【数秒で終了。やっぱり分からない、といった風に、首をかしげて】
【そして見せられる蝶の髪留めは、少女の気に入るデザインであったらしい、「わぁ。」とか、声を漏らして】

【続く、その道具の効果】
【聞いてはいるのだが、幾分か視線のほうに集中していて。そんなに気に入ったのだろうか、と】
【突っ込みたくなるような辺りに、「あげる。」と、その言葉と、こちらにそれを放り投げる動作】

……ふ、ぇっ……!
えっ、……えっ、……いいのっ?

【一瞬ひどく驚いたらしく、慌てた仕草を見せるも、きちんとキャッチ】
【封筒は左手に持ったまま、右手で、キャッチできた蝶の髪飾りをじぃと見つめ、相手を見つめ、そうして数度、行き来させて】

あ……、……そっか、うん。
えっと、あの。お給料もそうだし、褒めてくれたのもだし、これ、くれたのもだし。
……えっと、ありがとう、なの。

【帰る、と言われれば。引き止めない】
【変わりに、言うのが少し恥ずかしいのか、ちょっとだけ視線を伏せながら。そんなお礼の言葉を述べて】

それじゃ、……あ。

【「またね。」。続けようとして、撫でられて。言葉が詰まり】
【金属のような冷たさなんて気にならない。数秒のフリーズの後に、立ち去る相手の背へと振り返り】

あの、……次はもっと、頑張るからっ!
……またねっ。

【次はもっと頑張るから=次はもっと褒めて】
【本心の透けた言葉と、挨拶の言葉を投げた】

【その、少し後。独りぼっちの路地裏で】

…………きれい。

【貰った髪飾りを、月明かりに翳して】
【ひどくご機嫌な、少女が居たとか】

/えっと、明日は用事が入るかもしれないので、ここで〆させていただきます。
/ありがとうございました、おつかれさまでした!
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/23(土) 02:26:36.25 ID:bkgNR2vpo
>>386

ふふ……それは次回のお楽しみにしておきなさい、その方が待つ喜びがあるでしょ?
好物ばかり食べていたらつまらないし飽きるし栄養も偏るの。

【理屈だか屁理屈だか分からない戯れ言を並べ】
【フードの間から見えたその口元は微かに笑みを浮かべていた】
【微笑ましい物を見るようなそんな笑み】

使う道具がどんな理屈で成立してるかなんて知る必要はないの
大事なのは如何なる力を秘めているか、得られる結果だけ知れば良い……なんてね。

【最後、鈴音とすれ違う瞬間に彼女の頭をペチンと軽く叩こうとして】

次ね、次があればいいわね。お互い不意に死神の鎌に襲われたりしないように気を付けましょう。
そしてまた会った時に生きていたなら……その時にでも代償を―――――。

【かつかつかつ、と靴音を鳴らし】
【音が消える頃には姿も消えて、残滓も消える】
【道具屋は代償として人の不幸を得て嘲笑う、気をつけるべきは死神よりも……】

/了解です
/お疲れ様でした!
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/23(土) 11:54:06.96 ID:UgXsAJ+O0
【水の国 広場】



                       『だ、誰か助けてくれー!!』



【ジョギングコースや、あるいはデートスポットにもなっている自然との調和を目指して作られた豊かな木々や、中央に白い噴水がある広場は静かで穏やかな雰囲気に包まれる】
【もし、気まぐれにふらりと立ち寄って見れば、男の声が聞こえるだろう】

【駆けつけてみれば、噴水の近くで尻餅をついて恐怖に顔を歪める太った老人と、黒の燕尾服を着た白の短髪の男が見えるはずだ】
【先の悲鳴は老人のもので、この燕尾服の男に怯えているが分かる。】

いや〜随分と無用心ですね。数日前にわざわざ”殺しに来ますから覚悟してくださいね”って
手紙を送りつけたのに、たった10人のボディガードですか?
無用心以外の何者でもありませんね。ていうか黒笠なめてます?

【男の言うとうり、老人の周りには黒のスーツを着た屈強な男たちが10人ほどいる。だが、皆地面に倒れ付しており、中には胸をバッサリ切られているものもいた】
【死んでいるのが容易に分かる】

【老人と男の距離はだいぶ開いているが男が一歩近づくたびに、老人の顔はますます恐怖にとらわれる】

『頼む!命だけは勘弁してくれ!金ならいくらでもあるんだ!!誰に雇われたかは知らないが
そいつの報酬以上の金を出す!!だからお願いだ!!まだ死にたくないんだ!!!』

魅力的な相談ですが無理ですね、傭兵は信用が大事です。ホイホイ裏切る訳にはねぇ?

【広場には老人と男以外の姿は今のところ見えない。あるのは10の死体のみだ】



//突発テロは初めてですがお願いします。先着3名までしか出来ませんので、よろしくお願いします
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/23(土) 12:14:45.18 ID:XWsZxjkc0
>>388

おいおいおいおい、老人に絡んでんじゃねェよ!

アレかァ?オヤジ狩りってやつかァ?ひでぇことしやがるなァオイ!

【男の後ろ側から、顔が見えないながらも啖呵を切る少年】
【周囲の人物に比べ、些か特殊な容姿をしていたといえるだろう】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖でゆっくりと歩いている】

そンなことをこの国の道中でやってんじゃねェよ

全く……この国の警備はどォ成ってんだか……

【深くため息をつきつつ、もっていた杖を地面に落とす】
【臨戦状態、戦う気はあるようだ】
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/23(土) 12:26:36.30 ID:B8l8fbhFo
>>388

【その近くを通りかかった一人の人物が、その様子を見て愉快そうに口元を吊り上げる】

くふふっ、今日も「世界に平和は訪れなぁい」!!

【黒髪の中に所々煤けたような色合いのが混じる髪の少年】
【背中に大きな髑髏が描かれたTシャツと、左足に穴の開いたダメージジーンズ】
【ピアスやネックレス、ベルトにはやはり髑髏模様のシルバーアクセサリィ】
【額には金属で出来た「サンブレード」が乗せられている】

良いね、最高だね!やっぱり色々殺伐としてなきゃダメなんだよ、ね!
そうでなきゃ、このソリタさんが心置きなく遊べる場所が無くなっちゃうもの、さ

【にたりとした表情のまま、ゆっくりと歩を進めながら】
【一人何かを納得したように小さく頷き、そして燕尾服の男の方向を向いて】

やあ、そこの人!死に損ないの人には無条件で優しくしなきゃいけないって知らない?
ダメだなぁ、こんなボクでも守れているルールなのに、ね
そんな人には────

──────ちょっと仕事の内容増やしたげちゃおう!!

【そう言い放つと、少年は額に乗せていたサンブレードを左手に取り】
【燕尾服の男の方向を指すように突きつける】
【……とは言っても、それ自体は所詮メガネの亜種で、そして距離はそれなりに開いている】
【いわゆる「宣戦布告」の意を表しているだけだろう】
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 12:35:42.35 ID:1M25ooFyo
>>388

【その光景を建物の上から見ている人物がいる】

……企業の人間。相手は傭兵か
まぁ大した変化ではないだろうが、止めるか

【その人物は短い銀髪の若い青年。高い背と暗い青色の瞳が特徴的だ】
【黒を基調とし、所々に赤色の入ったカノッサ機関の制服を着ていて、二の腕には『No.32』と書かれた刺繍がある】
【制服は丈の長い上着、飾り気の無いズボン。上着の背面にはカノッサ機関の紋章が描かれている】

【ポケットから黒いゴーグルのようなものを取り出すと顔に装着】
【屋上から飛び降り、傭兵の元へ駆け出す】

カノッサ機関No.32、ヴェリタス・オブリージュ、参戦する

【わざわざこちらに気付くよう名乗りをあげつつ、腰あたりから取り出した機械を左腕につける】
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  !蒼_res]:2011/07/23(土) 12:59:04.81 ID:UgXsAJ+O0
>>389

【聞こえてくる声に顔を向けないまま、また一歩、老人との距離をつめる】


失礼ですね。私は依頼か自衛でしか刃を向けたことが無いのが自慢なんですよ。
あ!でもだいぶ前に模擬戦をしましたから今のは無しです。


【以前、視線は老人に固定されている。獲物を睨む、獣の如く】

【そして男は左手で燕尾服の懐から、一枚の札のようなものを取り出す】
【札には文字が書かれており、魔術に詳しければそれが術式であることが分かるだろう】
【そして、札の文字が光ったと思えば、いつの間にか男の左手には札ではなく木刀が握られていた】


>>390

【男がちらりとその人物に顔を向ける】

世界が平和なときなんて、ありませんよ。っていうか殺す自分が言うのもあれですが”死に底無い”は言いすぎでしょう。

【助けようとしてはいるのだろうが失礼な物言いの人物に少々苦笑いを浮かべる】
【そして、男に宣戦布告を言い放った人物の後ろから】


「私はそんなことないとおもうけどな〜。死に底無いなんてピッタリじゃん!」


【一人の少女が近づいてくる】
【黒のセーラー服を着ているのだが、頭には黒のシルクハットがちょこんと乗っており】
【腰のスカートにはベルトが通してあり、そこには柄も鞘も黒いレイピアが差してあった】
【言動から察するに、仲間だろう】


「ごめんね★ 流罪と戦いたいんだろうけど、私があいてだよ〜♪」


【しゃりんと音を立ててレイピアを抜刀する】


>>391


≪ギャッハーーーーーーーーーー!!!おいおいおい!!!そりゃねーだろー同僚!!≫


【燕尾服の男に向かう男の進路を遮るように、一人の女性が立ちはだかる】
【だがその格好は奇妙だ、黒に染まった修道服を着ているのだが腕に手錠がはめられているのだ】
【ソレも1個だけではない、手首から肘のにかけてびっしりとはめられている】
【軽く10個は超えているだろう】


≪仕事の邪魔するってんならいいぜ、このアタシが相手になってやんよ!!!≫


【ギラリと笑うその姿は、少なくとも聖職者のそれではない】


≪ギャッハハハハハハハ!!!!!!≫


【女性は叫びながら、男に向かって走り出す】

393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/23(土) 13:06:37.24 ID:XWsZxjkc0
>>392

おいおいィ!!顔も見せずに自身の正義面を肯定しよォッたってできねぇってもんだろォが!

それに、あんたの持ってるその木刀ォ…どっかで見た覚えがあんだけどさァ…!

【右拳を握り、微笑を浮かべる】
【近くに、自身の顔見知りが女性に襲われかかっているが】

【彼ならそう簡単には死なないだろう】

サッサとその面ァ……見せて見やがれ!!

【言い終わると同時、地を少年は駆ける】
【ある程度接近していたとはいえ、そこそこ勢いが付いている】

【殴りかかったその拳、狙うは青年の後頭部】
【―――そして、危惧すべきはあの“木刀”、真剣であろう】
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/23(土) 13:15:03.30 ID:B8l8fbhFo
>>389 >>391 >>392

【燕尾服の男に対峙した他の2人を視界に入れて】

あらら、やっぱり三歩歩けばお人好しに当たる街だね
うんうん、そうでなきゃ!そうでなきゃあ、争いは絶えちゃうもの、さ!
(………“カノッサ”って聞こえたような気もするけど)

【相変わらず愉しそうな様子でそんなことを言いつつ】
【左手に持っていたサンブレードを手首のスナップを利かせて一振り】
【するとパチリ、という音とともにその遮光具が文字通りの『ブレード』へと形を変える】
【それはナイフと呼ぶには余りに細く……しかしその鋭利さは一目すれば分かるだろう】

【と、そこへ現れたセーラー服の少女】

あらら?へえへえ、成程ね!
動物のメスの肉は大体柔らかいからから喜んで狩る所だけど、さ
女の子を襲っちゃうのはダークヒーロー的にどうなのかなぁ?
くふふっ!まあまあ、ここはスパーンと格好よく終わらせちゃおうか、な!?

【振り返ることなく、早口でそんなことを口走りつつ】
【少年は予備動作無く高く……“バク宙”。そのままなら着地地点は少女のさらに後方辺りになる軌道だろうか】
【また、相応の動体視力を有していれば見られるだろうが、その間に少年の左手が鈍く光り始めている】
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 13:15:36.25 ID:1M25ooFyo
>>392

同僚だと? 知らんな

【相手が同僚だと分かってもあっさりと吐き捨て止まることはない】
【ある程度近付くと、バシュッ! という音と共に背中から光を噴出させ、瞬間的に急加速、突如として一気に接近し意表を突こうとする】
【接近に成功すれば、相手の胴体めがけて左腕を横薙ぎのように振るう。すると、機械の先端から半透明のブレードが現れる】
【刀身はそれなり以上に長く、切れ味も高いものだ。まともに受ければ大ダメージは避けられない。だが意表を突くような行動をしたとはいえ、直進的な接近と簡単な攻撃手段であることに変わりはない。横薙ぎに気付ければ上下に回避するなり防御するなりは簡単だ】
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  !蒼_res]:2011/07/23(土) 13:45:19.34 ID:UgXsAJ+O0

>>393

【”どこかで見覚えがある”】
【燕尾服の男がその言葉に引っかかりを覚えたのかゆっくりと振り向くと】


おや?あなたはもしかしてヴァーデットさん!?


【顔が驚きに満ちた】
【あの時死んだと思っていたのだろう、風霊城の屋上で戦った、あの時に】


いやーびっくりしました。怪我をしている辺り、化けて出ているわけではないようですね。


【顔面に襲い掛かる拳を木刀で防ぎながら、まるで旧友と再会したかのような笑みを浮かべる】
【だがすぐさま】

”狐狐狐―(トリプル・フォックス)”

【木刀を真剣に変化させ、拳を傷つけようとするだろう】

>>394

「うわ〜引くわ〜」


【年に似合わない言動をとる少年に少女は眉をひそめる】

「なにがって……このあたしに勝てるって思っているとことか、ねっ!」

【そして、バク宙の着地地点を予想し距離をつめる。恐らくは着地の瞬間を狙っているのだろうか】


「シィェア!!!」


【少女らしからぬ奇声を上げ、少年に向かって鋭い突きを放つ】
【左手の光には気づいてないようだ】

>>395


≪おいおいおいおいおいおいおいおいおい、こっちも一応機関員でしかもナンバーズなんですけど〜≫

【そんなことを呟いたかと思えば、男の急加速に驚く】

≪うお!!ちっ!!≫

【突如、腕にはめてある手錠がまるで泥のように溶けて、両腕をコーティングする】


≪あっぶね!!≫


【だが防ぐには硬度が足りないと踏んでか、バックスッテプで回避する】
【そして拳を大きく振りかぶり】


≪おぉらぁ!!カウンターだ!!≫


【顔面にめがけて拳を放つ】
【加速しているときは自分の攻撃は跳ね上がる。だが同時に相手の攻撃によるダメージも跳ね上がる。】
【素人の拳ではない殺意のこもるその拳は脅威となるだろう】
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/23(土) 13:53:50.70 ID:XWsZxjkc0
>>396

よォ!やっぱりその木刀、御前のだったか流罪ィ!!

【やはり、といった様子で、歩みを止めない】
【そして、此方もやはりといったように、木刀は真剣に変わり】
【拳に向かって飛んでくる】

【少年はすぐさま右手の手甲を取り外し】
【にやりと笑いながら、光り始める右手を“右手で”掴む】

“鬼狩緋刀”だァ、見たことァ、無かったよなァ?

【殴りかかっていたはずの右手には、そのままの姿勢で日本刀が握られており】
【その日本刀で、こちらに向かってくる刀を相殺する】

【勢いが有った分此方がやや押し勝ったが】
【所論弾いた程度以上のことは不可能であった】
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/23(土) 14:03:23.58 ID:B8l8fbhFo
>>396

何さ、やましい意味なんて微塵も無いよ!ボクは何時だって生きることに真剣なだけ、さ!
もちろん君に勝つことだってその内───

【滞空中も愉快そうにペラペラと喋り続けていて】
【そして着地、……しようとした所へ真正面から少女の突きが!】

ぎゃー

【着地した直後で体制を整えるのが上手くいかなかったのか、少年は回避の姿勢に移れない】
【しかし、突きが決まったかという瞬間に─────『何故か爆発』、あたかも特撮物の悪役がやられる時のように。】
【少年はそれによって後方に吹き飛ばされる】
【その爆風は少女に向かっても襲い掛かるだろうが、しっかりと踏みとどまればどうということはない程度だろう】

くうっ……!ボクとしたことがこんな所で終わりだなんてっ!!
そんな、そんなぁ………!

【顔を横向きにして地面に擦り付けるように這いつくばっていて】
【体を捩じるように微かに動かしてはいるが、立ち上がることは出来ないのだろうか】

【しかし、少年の左手は(先ほどよりもさらに小さくなっているが)発光しており】
【その左手は地面に押し付けるように置かれている】
【それは「立ち上がろうとするための」手だとも思えるかもしれないが、】
【察しの良い人間からは少々巫山戯ているようにも思える悪知恵だと直ぐ気が付くだろう】
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 14:07:37.70 ID:1M25ooFyo
>>396

【攻撃後の隙をつくカウンター。通常であればそれは回避と防御のし辛いものだ】
【だが刀身の範囲から脱出し切るほどのバックステップから拳で攻撃するには、もう一度接近する必要があるはずだ】
【そこに微かな空白がある】

【バシュッ! と噴出音が起こる。今度は後ろ方向にではなく、左にだ】
【その反対方向である右にずれるように移動。攻撃を回避する】

【瞬間的な加速を用いた距離の操作。広い範囲のブレード。徒手格闘ではかなり辛いだろうか】
【だが回避直後の位置はそれほど距離があるものではない。大きく一歩か二歩で詰められるような距離だ】
【更に瞬間的な加速が終わる際、足でブレーキをかけるように止まっている。短いながらも確実な隙だ】
【回避を予期し、すぐに攻撃に入れば隙が突けるだろう】

【回避した後、もう一度ブレードを振るう。またしても胴体めがけてだ】
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  !蒼_res]:2011/07/23(土) 14:28:12.73 ID:UgXsAJ+O0
>>397

いや〜ほんとに懐かしい。殺した相手の顔はそれなりに覚えていましたが、あなたほど強烈に
残っていたのは初めてですよ。

【後ろに下がって距離をとる。どうやら間合いは相手の方が長いだろう】

そうそうヴァーデットさん!実は私銃で”殺す”のはやめにしたんですよ。
あなたに銃弾を溶かされて能力者に警戒してというのもありますが、やはり死ぬときは銃
なんていうもので殺すのはあんまりでしょうしね?死ぬときくらい、死に方は選ばせてあげようと思いまして

【ニコニコと、愛想のよさそうな笑顔で話しながら、両の手で刀を握り、相手の出方を見る】

>>398

「どの辺が真剣よ、お姉ちゃんにおしえてほしいな〜?」

【半ばあきれ気味にいう】
【だが頭の中は先の爆発について考えていた。能力か、あるいは魔法の類か】
【前者なら爆破系統と予測がつくが、この少年がもし魔法を使えるなら】
【他にも”何か”があるかもしれないからだ。故に】


「ふ〜は〜は〜は〜(棒読み)、さあ少年よ、お前の命もこ〜こ〜ま〜で〜だ〜(棒読み)」


【悪ふざけに便乗し、ゆっくりと近づく。考える時間と、とっさの奇襲にそなえてのことだが】
【第三者からみれば、ここだけ遊んでいるかのようだ。】


>>399


【女性の拳は大きく空ぶることになるが予想はしていたのだろう、すぐに右足で踏ん張り上半身を左に向ける】
【そしてその勢いのまま上半身を前へと曲げてブレードを回避する】
【ぎりぎりではあるが、体が真っ二つにはならなかった】

≪もういっちょおおおおお!!≫

【そして、伏せた体を起こすと同時に右手を振り上げる】
【今度は腹にめがけての攻撃。先ほどと比べれば遅くはなるのだろうが】
【それでも金属にコーティングされた拳の威力は十分だろう】
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/23(土) 14:35:18.03 ID:XWsZxjkc0
>>400

そォかいそォかい!それァ良い心がけなんじゃねぇのかァ?

人ぶっ殺して居る時点で相手のことを考えて居るとはいえないだろォがなァ!

【相対した相手は受身】
【ちょうど良い、あえて此方を誘っているというのならば】

【特攻させてもらう!】

【右の手に握り締めた日本刀を両の手に握り締め】
【前に屈む様に構え、走り出す】

【狙うは相手の右腕、居合いの形に近い】
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 14:37:36.02 ID:1M25ooFyo
>>400

ぐっ……!!

【腹部に強烈なアッパーを受ける。内側に響くような痛みが走り、全身から力が抜けて一瞬動きが止まる】
【だがここで長々と動きを止めればラッシュを食らうのは容易に予測できる。歯を食い縛り、全身に力を戻すと、左、前の順番で連続に光を噴出させ、即座に後退をして距離を取ろうとする】
【武器の都合上、やはり至近距離ではそちらに分がある。いかに距離を詰めるか、或いは離すかがこの戦いの要点だろう】

【二度連続で高速移動をしたが、距離的には三歩分かそこらだ】
【またやはり今回も止まるときに隙が生まれている】
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/23(土) 14:39:58.71 ID:B8l8fbhFo
>>400

【次第に光度を増す少年の左手】
【そう、地面に顔を当てていたのはその体勢でも音を使って相手の位置を把握するため】
【勿論左手を地面に当てていたのは………】

ふ!どうやらバレたかな?ばれたとあっちゃあ仕方ないっ!?

【少女が立つ位置の後方の地面から生えるように現れるのは、白くもやもやと光る何か】
【ロープのような形状でグネグネと伸びる様は“蛇”を彷彿させるかもしれない】

くふふっ!こんなに曲がった世界だもの、可笑しく生きなきゃ仕方ない!
僕らも曲がって、そうして初めて自分の「真っ直ぐ」を貫くことができるの、さ
馬鹿正直に突っ走るなんて、それこそ真面目じゃあないよね、うん!

【そして数瞬の後にはその“蛇”は爆発するだろう……先程の物より数倍の威力で】
【勿論警戒していたなら回避は十分に可能で、距離を離せば離すだけ爆風は弱くなる】

【が、それと同時に少年は少女の方向に向かって走り出している】
【彼の左手には先程の“ブレード”と、そこから伸びる白い発光体】
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  !蒼_res]:2011/07/23(土) 15:01:27.76 ID:UgXsAJ+O0
>>401

【ニヤリ】

でもね、ヴァーデットさん。”殺す”ことはしませんが、”撃たない”とはいってませんよ?

【左手をポケットに入れ、醜悪な笑みへとかえる】
【そして懐から銃を】



な〜んてね?

【取り出さず、出てきたのはもう一枚の札】
【札はすぐさま木刀、から真剣に変わる】
【動作と、言葉の2重フェイントは恐らくは予想外だろう】

【左手の刀を、投げる】

>>402

≪お〜し!当たったぁ!!ってか質問なんだけどよー≫

【その場に留まり、腕の金属がまたしても泥のように溶ける】

≪あいつもあいつもカノッサなんだけどさー何で邪魔すんの?フツー逆じゃね?≫

【両手を合わせたかと思えば、片手を離し、右手のみに金属が残る】
【それは次第に形を変え、刃となる】
【太いその刃は、手刀の先より少し長いくらいか】

>>403

「あのさ〜その台詞ダークヒーローというより小物っp!!!!!」

【少女は少年が何かを仕掛けてくると思っていた】
【だからその攻撃は予想外で、背中から急に爆発によって飛ばされる】

「がっ!!!こんの餓鬼がぁ!!そんなに真っ直ぐ生きたいなら真っ直ぐ斬ってやる!!」

【背中に強い衝撃を受けるも、致命傷にはならなかったようで、勢いそのまま】

「シィィィィィィィアアアアアアア!!」

【奇声を上げ、顔面にレイピアを振り下ろす】
【元々レイピアは”刺す”ためのもので”斬る”事が出来るのは先端のみとなる】
【故に後方に一歩下げれば間合いからは容易に脱出できる】
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/23(土) 15:10:06.14 ID:XWsZxjkc0
>>404

はっ!銃弾一発程度、弾けねェとでも思って―――ッ!

【銃弾に集中した意識】
【それに相対して、取り出されたのは一本の、もう一本の真剣】

なァ!!?

【急遽意識を広範囲に変更し、投げられた刀を此方の刀で弾く】
【ガチィ、と鈍い鉄との接触音を鳴らし、火花を散らしつつも】

【完全に回避に成功する】

ちィ、小癪過ぎるなァオイ!

―――いや、御前はそんなもんか…

【弾き、勢いを失いつつも】
【そのまま切りかかる】
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 15:13:52.47 ID:1M25ooFyo
>>404

知らんな
貴様たちの下らん趣味に協力するような理由はない

【敵意を隠そうともせず、邪魔する理由を答える】
【作戦ならともかく、単独行動のテロに協力する気はないらしい】
【同じナンバーズだとしても思想が一致しているとは限らないということか】

貴様たちの所属とナンバーは?

【相手の正体を尋ねつつ、右手を腰へと回す】
【そこにはハンドガンのような銃器があり、それを掴む。戦闘が再開したときに取り出すためだ】
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/23(土) 15:19:29.42 ID:B8l8fbhFo
>>404

【少女がもし背後を振り返ったのなら……「そこに“蛇”はもう無い」と気が付くだろう】
【爆発したのだから当然といえば当然だろうか】
【しかし「依然として少年の左手からは“蛇が伸びており地面に繋がっている”」】

(このブレードじゃあレイピアにリーチで負けちゃうからクロスカウンターは無謀だよ、ねぇ)

【始めからこの接近で攻撃するつもりはなかったのか、直進から切り返すようにバックステップ】
【それによって間合いからは外れることが出来るだろうか】

やだな、ボクは曲がりますって言ってるじゃない?真面目に不真面目、くふふふふっ!?
ぐねぐねーぐねぐねー………っと、さ!

【しかし構えたブレードはそのままで、少女の方向へと伸ばす】
【すると少年の手と地面との間に伸びる“蛇”の胴がニュルリと伸びて】
【蜷局を巻くように動き……そのままレイピアを絡め取ろうとしているのだろうか】

(さてさて、ソリタさんは飽く迄ズルく!)

【“蛇”の頭はやはり地面に刺さったままで】
【少年は何かを探しているかのように、目の前に対峙している相手から視線を外す】

【そう………「死に損ない」を探しているのだろう】
【防御行動を取ったことで安心しているのか、戦闘中の行動としては不注意と言えるかもしれない】
【さらに“蛇”の動きは別のことに注意を払っているためかやや緩慢であり、もし正常に判断できればその拘束を逃れることは難しくないはずだ】
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/23(土) 15:25:10.30 ID:fXy9NMyro
【公園――昼下がりの広場、一枚の画用紙の如く雲ひとつない青い青い空の下】

シッ

【一人の女性が舞っていた――否、双頭剣を振っていた】
【おそらくは鍛錬なのだろうが、ゆっくりと流れるような動きや時折見せる跳ぶような動作は】
【まるで本当に、舞踊を剣に組み込んだかのような剣術だった】
【見る人が見れば、緩慢な動作にも関わらず隙が非常に少ないこともわかるだろう】

【艶やかな黒い長髪の無駄な部分を鞭のように細く一本に纏めて後部で括り、同色の瞳はややツリ目】
【白を基調としたディアードミニスカートを纏い、深い紺色のネクタイを着用し、】
【その上から丈の短く黒い半袖コートで身を包んでいる】
【背には大きなリュックを背負っており、ベルトには二本の木棒を携帯した、その長身の女性は】

【鍛錬を一時中断すると額に浮かんだ多量の汗を手の甲で拭いとり、一息吐くと】
【木の陰に置いてあったリュックの元へと向かい、膝を折って中からペットボトルを取り出すと】
【入っていた水を豪快に一気飲みして、立ち上がった】

【ふと、自分の服装を見て】

案外、願い事というものは早く叶うのかもしれんな
だが他はこれに比べると難易度は遥かに高い。叶えられる日が、来るといいが……

【ミニスカートの裾を摘んで、そんな呟きを零す】
【何故か満足げに、仏頂面を弛緩させ笑みを作ると】
【倒れ込むようにして腰を落とし、木に凭れかかって休憩を始めるだろう】
【青い青い空を仰いで】
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  !蒼_res]:2011/07/23(土) 15:38:59.08 ID:UgXsAJ+O0
>>405

まぁそんなものです。勝つなら手段は選びません、あ!でもさっきのは本当ですよ?

【当てることは出来なかったが勢いは殺せた。刀を傾け、鍔競りへと持ち込む】

どうにかこの場は見なかったことにしてくれませんかね?私はただ依頼をこなしたい
だけなんですけどねぇ?

【そんな無茶な注文を投げかける】
【確かにこのまま戦闘が続けば、恐怖に腰を抜かしている老人も逃げ出せるだろう】

依頼の失敗なんて傭兵失格ですからね?

>>406

≪いや、今回は一応依頼なんだけどよ、まぁ人殺しが趣味ってのはアタシにはあってるぜ!≫

【依頼ということはあの老人は誰かに恨まれたか、邪魔かのどっちかだろう】
【どうやらこの女性は少し違うようだが】

≪所属かぁ?氷の国支部だよ。ナンバーはアタシは906、あそこのキザは901
んで、あそこの女は904。≫

≪アタシ達は黒笠っつー傭兵一族だ、基本はカノッサが今の雇い主だが余裕がありゃこーして
他の仕事もやってんだよ。まぁアタシは基本暇なときは殺戮に没頭してっけどな!!≫

【傭兵といってもどうやらまともな思考はしていないようだ】

>>407

「いやああああああ!!キモっ!気持ち悪!!!」

【レイピアに絡みつく蛇をぶんぶん振り回し払い落とそうとするも、あわてているためにうまくいかない】
【そして、少年が噴水からちょっぴり離れた所をみると】

『くっ!はぁはぁ…(くそ!何でこんな目に!!!だがいまはチャンス!この隙に…)』

【みっともなく地べたを這いずって少しでも離れようとしている老人が見えるだろう】
【燕尾服の男は別の男と対峙しており、見ていないようだ】

「ねぇ〜よそみしてていいの〜?」

【もしその声に振り返ってみれば、少女の先ほどまでレイピアが握られていた手には何も無く】
【反対の手にレイピアが握られていた】

410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/23(土) 15:45:12.14 ID:2KDkL2HSO
>>408

【何処からか、拍手が響く】
【少し周囲を見渡せば、ベンチに座っている男が拍手の発信源だと分かるだろう】

【ツリ気味の糸目、まるで手入れのされていないバサバサの黒い長髪】
【夜空の闇を映したような闇色の和服に近い衣服】
【和服には無い、垂れや紐などの民族調の装飾が着けられており、それらには暗い緑色の複雑な刺繍が施されている】
【腰には緑色の宝珠が埋め込まれた剣を一本提げている】
【そんな風貌をした長身の男だ】

いやーお見事、思わず見入っちゃったよ。

【ベンチから立ち上がり、ニコニコとした笑みを浮かべながら女性に近づく】
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 15:47:42.50 ID:1M25ooFyo
>>409

アンダーナンバーか。上位ナンバーを退けたのであれば評価もつくだろう
精々気張れ

【下位ナンバーであることを見下すような発言をするなり、右手を引き抜き銃器を取り出す】
【相手の左側に回りこむように走りながらハンドガンを連射。ただし発射されたのは実弾ではなく、白いエネルギーの塊のようなもの。命中すれば熱した鉄で殴られたような熱と衝撃を受けるだろう】
【ハンドガンの連射速度は実弾のものよりは早い。ただ何度か当たらない限りは致命傷にならない上、動きながらの射撃なので命中精度は良くない。動けば回避は簡単だ】
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/23(土) 15:48:28.45 ID:B8l8fbhFo
>>409

【老人を視認すると、僅かに眉間に皺を寄せて】

(ちょっと遠いかなぁ……あの男の人も間抜けさんじゃあないだろうし)
(それにもう2発も打っちゃって、そろそろソリタさんもハングリィ)
そういえば今日昼ごはん食べてないような………

【口からもれるのは戦闘の際中にあてとぼけたような言葉】
【空腹感もあってか、色々と散漫になっているらしい】

っと、わ、わ!

【結果として少女が行動を起こしていたことへの対応が遅れ】
【慌てて二歩目のバックステップ、しかしその際姿勢を僅かに崩してしまう】
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/23(土) 15:50:27.49 ID:XWsZxjkc0
>>409

あの老人が!どんな悪をしたのかッ!俺にゃあわかんねェけどな…

たいした感情も無く、他人を殺そうとするなんざ絶ッ対にゆるさねェ!

この話ァ、前も言ったよなァァ!!!

【競り合った刀、ガチガチと威力を競い合う】
【怒りによる、とも、喜びによる、とも取れる】

【狂気で狂喜な笑みを、その表情に貼り付けていた】

【力任せにではなく、流れにあわせて力を入れる】
【威力は互角、さてどうなるか―――】
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/23(土) 16:00:16.24 ID:fXy9NMyro
>>410

――ん?

【手に持った空のペットボトルを傍らのリュックに仕舞い】
【二本目を取り出してキャップを外し、口を付けようとした、その時だった】
【聞こえてきた拍手に反応し、眼球を動かすとそこには男がいて】

よせ、そんなに大層なものでもない
未完成の剣技だ。その拍手は完成してから改めてもらうことにする

【謙遜しているのか、褒められるのが苦手なのか。あるいはその両方かもしれない】
【ばつが悪そうに頭をぽりぽりと掻くと、彼が携えている剣が眼に入った】

その刀、珍しいものが付いているな
業物か何かか?

【珍しいものというのは、剣に埋められた宝珠を指しているのだろう】
【どうやらすこし興味を持ったらしい】

【彼女が持っていた双頭剣はというと、どこかへと消えている】
【持っているものは、木の棒のみであった】

【因みに描写不足を埋めておくと、彼女が振るっていた双頭剣は】
【持ち手以外が水で出来ているものだった】
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/23(土) 16:13:26.99 ID:2KDkL2HSO
>>414

未完成、か。
それであれだけ良い動きなんだから、とんでもない剣技になりそうだ。
完成したら、その時はお手合わせ願いたいな。

【拍手を止め、そのままの表情で言う】

業物?あぁ、これ?

まぁね。雷の魔力が篭ってる。魔剣って言えば良いのかな?

【すらりと剣を抜き、宝珠を指でとんとんと軽く叩きながら答える】

【もし女性が魔力に敏感なら、男の台詞に違わず雷の魔力を感じることが出来るだろう】
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  !蒼_res]:2011/07/23(土) 16:16:55.67 ID:UgXsAJ+O0
>>411

≪っかぁーやだねぇ威張る上司ってのはよぉ!!やっぱ”断罪様”みてーな年下の丁寧口調が
いいなアタシは、その方が好みだし≫

【よその方向を見ながら、右手の刃で弾く】
【が】

≪うおあっちいいいいいいい!!!!≫

【油断大敵】
【わき腹にエネルギー弾をくらい、左手で抑える】

≪こんのやろおおおおお!!!≫

【怒りに我を忘れ、というほどではないが特攻する】

>>412

「ほらほら死んじゃうよ〜シィアアアアア!!」

【またしても奇声を上げ、左手に切りかかる】
【先ほどから左手の動きが重要なのは分かった、ならばそこを狙うのは当たり前といえる】


>>413

そうですね。しかしですねヴァーデットさん我が黒笠家にとって重要なのは
”仕事に見合うだけの報酬”と”自分の命の保障”と”依頼人が信用できるか”なんですが
聞く気も無いのに依頼人は教えてくれたんですよなぜ殺すのかを

【傭兵が依頼人いついてとやかく言う必要はない、だが依頼人が言うならば聞くしかない。面倒だが】

”アノ男は武器密輸をしている。誰に流しているかは知らないが、あいつが人殺しに加担しているのは間違いない”
だそうですよ?



(まぁうそですけど)

【言葉の揺さぶり】
【流罪は一度能力を見せたものは殺してきたが、すでにヴァーデットには3度も戦っている】
【能力が知られている以上、ヴァーデットとはほぼ互角の勝負が出来るであろうが、流罪から見れば彼は善人】

【言葉で揺さぶれば、崩すことは出来る!】

”人殺し”である私が”人殺し”を殺し!そしていつか、私も”人殺し”によって殺される!
そうすれば、”誰も殺すことは無い”!!そう思いませんか!!?

【腕に力を、こめる】
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 16:28:42.88 ID:1M25ooFyo
>>416

(銃器を持った高速機動相手に突進。流れから見ても遠距離攻撃が出来るとは思えんな)

振り切るか

【行動から戦闘可能範囲は近距離と判断。横目で腰を抜かしている老人を確認】
【ハンドガンを相手に連射しつつ、老人の方へと走っていく】

>>413

ヴァーデッド! そいつを押さえていろ!

【ただ老人の方に向かえば近くにいる人間に妨害されるのは必至。2対1は避けたい】
【そこでヴァーデッドに敵を押さえておくように叫ぶ。そうすれば老人を救い出し、この場を終わらせることができる】
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/23(土) 16:31:32.65 ID:fXy9NMyro
>>415

仮にも最強の剣技を作ろうと志している身だ
とんでもないどころか、至高と呼ぶに相応しいものを創り上げてみせるさ

【その口調は力強く、躊躇いも歪みもない】
【最強の剣技を創ると言う意志の強さと熱さは、狂いなく男も受け取ることが出来るだろう】

手合わせか――そうだな

【完成したら――その言葉を聞くと】
【顎に手を当てて思考の海に浸かって、何かを悩み始めた】

綺麗な玉だな。これに雷の魔翌力が籠っているのか

【宝珠を興味深げに眺めながら、率直な感想を漏らして】
【剣自体には魔翌力が籠っていないと解釈したらしい】

【彼女は魔法を使えないが――素質はある。本人は気付いていないのだが】
【しかし敏感でもないのではっきりとは伝わらなかった】
【ただ宝珠が纏う雰囲気が、周りよりも少し違うと、そう感じたのであった】

私は能力で剣を創りだすことが出来る
だが、やはり剣士たるもの、業物の一つぐらいは所持したいと思っていてな
立派な剣が少し、羨ましいんだ

――叶えたい10個の内の、一つでもあるしな

【どうやら水の剣は、彼女の能力で創りだしているようだ】
【しかしいくら能力で創れると言っても、本物の、それも腕利きの刀匠が作った業物が欲しいようで】
【男の顔に見向きもせず、吸い寄せられるように剣を眺めるその姿からは】
【彼女が嘘を吐いていないとわかるだろう。思わず本心を吐露していたのだ】
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/23(土) 16:32:43.68 ID:B8l8fbhFo
>>416

【先程の“蜷局を巻いた蛇”は少年の左手から伸びたままで】
【少年はとっさにそれを爆発させた】
【その“蛇”は相手よりもむしろ少年に近かったため、少年はその勢いで後方に大きく吹き飛ぶ】
【また、地下に潜っていた部分まで爆発したのだろうか、周囲に砂塵が巻き上がる】

ぐふ、ぅう
危ない……危ない、でも次は………もっと危ないねコレ

【砂塵の中で、少年は地面に叩き付けられるように着地】
【今度は「演技でなく」立つことに苦労している様子で】

くふ、ふ
もうお腹が空いちゃったんだよね、本当、困った困ったよ
失敗したらなら仕方が無い、ここは一先ず…………

【そして何とか立ち上がると、ポケットからクッキーのような物を取り出してそれを口に放り込みつつ】

覚えてろー!後二人てきとーに頑張れっ!

【捨て台詞を吐いてふらふらと走って逃げ始めた】
【その速度は決して速くはないが、視界が開けるまでにはどこかの路地裏に入り込んでしまうだろう】


//私はこの辺りで失礼させて頂きます、ありがとうございましたー
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/23(土) 16:33:05.06 ID:XWsZxjkc0
>>416

はァ?武器の密輸が人殺しィ?なに言ってんだ御前は?

武器ってのは“必要悪”だろ、それがどんなに悪で有ったとしてもなァ

それは人殺しにはッ…ならねェ!!

【少年にとっては、既成事実のみが、大切なものなのだろうか】
【武器売買に悪がないと、そういう意味を持って居るわけではない】

【ただ、“それが殺して良いことにはならない”ということなのだろう】

それにッ……御前が“殺されて良い”なんてことァ、ねェ

ねェよ、絶対にな、御前は曲がりなりにも……“友達”だからな

【押し付け、友情の押し付けである】
【相手にとっては不本意極まりないことであるだろうが】
【少年にとっては何度も戦い合った、戦友であると、そう思っていた】

【深く押し込まれた力に対し、似合わないが、刀を受け流す】
【受け流した直後、思いっきり蹴り飛ばそうと左足を突きこむ】

【怪我をした左足の一撃など、たいした威力も無いだろうが】
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/23(土) 16:52:10.70 ID:2KDkL2HSO
>>418

うん、この宝珠に篭ってる。
結構沢山篭められてるから、剣の本体も魔力を帯びてるよ。触ってみる?

【剣の刃を女性に向ける】
【男には殺気は無く、急に襲い掛かるような事は無いだろう】
【もし触れたなら、一瞬触った所が痺れるだろう】
【一瞬なので、それでダメージを受ける事は無い筈だ】

さっきの剣はそれか。
僕はこれがあれば能力みたいな事は出来るけど、逆に言えば、これが無いと何も出来ない。少し羨ましいよ。

【女性を慰めるような口調で言う】

…叶えたい10個?
詳しく聞いても良いかな?
いや、無理に言わなくても良いんだけど。
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  !蒼_res]:2011/07/23(土) 16:58:47.81 ID:UgXsAJ+O0
>>417

≪!!っちくしょーやっぱはえーなぁ諦めっか?≫

【間合いを選ばない攻撃、移動速度の速さ、追いつけないことは無いが自分はこの傷がある】

≪しゃーねーないっちぬっけたぁ〜≫

【右手の刃を溶かし、先の数十の手錠へと変え、両の腕にはめる。そしてそそくさとその場を去っていった】

『な!なんだお前は!!お、お前もワシを殺すきか!!』

【老人に近寄れば先の恐怖はどこへやら、えらそうにそんな風に言うだろう】

>>419

「あち〜!」

【少年の自爆に、少女はレイピアを手放してしまう】

「うえ〜逃げんの〜。つま〜んな〜い!せっかく面白かったのに〜」

【興がそがれたのか、ぷいっと拗ねてしまう。そしてレイピアを拾い上げ】

「じゃ〜ね〜流罪〜あとはよろしく〜」

【ヒラヒラと手を振り、去っていった】

//お疲れ様でしたそして続きます

423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  !蒼_res]:2011/07/23(土) 16:59:13.84 ID:UgXsAJ+O0
>>420

(おや、失敗ですか)

【適当についた嘘だったが失敗した。ならば別のことでと思ったが】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はえ?

【友達、という言葉に、間抜けな声を漏らすそして、そのまま蹴りをくらい】

うぐ!!!

【腹を押さえる     友達?自分が?不愉快?】

―――――――――はは!

【否】

あっははははは!!あはは!あははははははあっはっはっは!!!
ヒー、ヒー、…あーびっくりしました!!!!

【愉快極まりない】

本当にあなたは面白い。自分が、ふふ、友達って・・・あはは

【腹を抱え、必死に笑いをこらえようとする】

いや〜なんだか依頼がどーでも良くなってきましたよ。
応援に来てくれた妹たちも帰っちゃいましたし、2対1はさすがにねぇ?

【辺りを見回しそんな風に言うそして、】

じゃー私も帰りますか!!!

【ぱっと、笑顔で言うだろう】

ああ、そのご老人ならお好きにどーぞ!報酬も実は少なめですし、いつでも殺せますから
それとヴァーデットさん

           ――――――――こんな私でよければ、別にいいですよ、友達。

【そういうとさっと向きを変え、全力で走り去るだろう】
【余裕があるなら老人を気遣えるだろうが、敵がいない以上】
【別にこれ以上ここにいる意味も無いだろうが】

///この辺で終わりですありがとうございました!
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 17:01:48.64 ID:1M25ooFyo
>>422

……退いたか
これ以上居る意味はないな

【敵が退いたのを確認すると、老人に近付くのをやめて歩き去っていった】

//皆さん、お疲れ様でした!
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/23(土) 17:16:01.63 ID:XWsZxjkc0
>>423>>413

【掴みかかろうと思っていた相手がどこかに逃げ去り】
【目の前の相手はただただ笑う】

【目を大きく見開き、驚愕の表情をあらわにする】
【相手の、笑い上戸とも言える態度に、少し驚いた】

【だが】

ヒャハハハハ!!あァあァ友達だよ!

何度も何度も戦ってきたお前だがなァ、やっぱ“友達”だよ!!

【大きく口を歪ませ、笑う、笑う、笑う!】
【相手の去りを、見つめるように】

これでようやく、一勝ォ!!

【自分に言い放ち、人差し指を空に示す】
【そのまま、老人のことなど放置し、早々に去っていった】

/お疲れ様でした皆さんー!
/すごい楽しかったです!ありがとうございました!
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/23(土) 17:17:33.23 ID:fXy9NMyro
>>421

では少し拝借させてもらおう

【スッ、と無骨な手を上げてそのまま剣へと伸ばす】
【指先でなぞるように少しだけ触れると】

――!

【バチィ!と強い静電気――いや、スタンガンほどの電撃が指先から伝わり、体中を駆け巡った】
【それで仏頂面が崩れることこそなかったが、反射的に手を引っ込め、ぷらぷらと数度手を振って】

――なるほど、な。放つことが出来れば強力そうだ
ただ斬るだけでも、いや、掠るだけでも相手の動きを鈍らせることが出来る
いい剣だな

【実証されれば、興味は更に高まる】
【直ぐに実戦でのシュミレートを始める辺り、剣士の性が表れていると言えるかもしれない】
【結果は彼女からして優秀な剣だとカテゴライズされたようで】
【最後の一言は素直な心からの賞賛であった】

――無能力者、か?
ならば剣を取られることは致命的な一打となり得るだろう
お前の剣の腕は知らないが、な

【「これがないと何もできない」その言葉から、彼が無能力者ではないかと推察した】
【とすると、剣を奪われれば成す術がない。それこそ体術に長けてなければ敗北は必須だろう】
【――とは言っても、彼が普通の日常を暮らしていくには十分すぎる代物なのだろう、が。】

【最後の呟きを拾われて、きまりの悪そうに再度頭を掻き、】
【奇妙なポニーテールの毛先を掴んで、指先で弄り始めた。癖だろうか】

聞かれてしまったか。そうだな、何も目標の無い私に自分で課した、
『死ぬまでに達成したい10のコト』だ
とは言ってもまだ10個設定したわけではないのだがな

1つは、さっきも言った、剣術を完成させること
2つは、この前達成されたのだが……オシャレな服を着てみること
3つは、これもさっき言ったが業物の双頭剣を手に入れること

他は――そうだな。強敵と闘いたいな。生と死のギリギリの果てに、勝利を掴んでみたいのかもしれない

【目標の無い自分に課した、10の項目】
【思いだした順番に並べられたそれらの1つ目と3つ目は、先程言った通り】
【2つ目は彼女の風貌を見ればわかるとおり、既に達成されていた】
【最後に言った内容は――剣士としての本懐、なのかもしれず】
【それは剣術を志した誰もが背負う業≠ネのかも、しれなかった】

【並べられたのは4つ――他にも何か、彼女は自分に課しているのかもしれない】
【けれど、その全てが語られることはなかった。何れ語られるものであろうし】
【何より、会話が長くなるからだった】

さーて、私だけが自分を語るのも癪だな
お前も、何か達成したい事の一つでも挙げていけ

【……さあ語った。だから語り返せ。如何にもそう言っているかのように言うのだった】
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/23(土) 17:40:20.05 ID:2KDkL2HSO
>>426

強敵、か。
僕は多分そこまでの腕じゃ無いな。

…そうだ。最近、カノッサってのをよく聞くな。
そこの人だったら、丁度良い人がいるかも知れない。まぁ、自己責任だけど。

【剣を鞘に戻しながら、思いついた事を言ってみる】

達成したい事?
うーん…そうだなぁ……

【軽く顎に手を当て、考え込む】
【その時間、およそ数分】

…僕も、強い敵と戦いたいな。
僕のいた世界には、この世界みたいに強い人がいなかったから。
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/23(土) 17:56:03.24 ID:fXy9NMyro
>>427

カノッサ、か……戦争好きのくだらん組織だと聞いたことはある
個々の持つ力がどれだけ強大かは、まだ知らないがな

――私はな、正義も悪も関係なく闘いを愉しみたいんだよ
余計な感情を介入させず、ただ剣先に想いを乗せて、
伝わってくるスリルを愉しめればそれでいい

できれば勝利で終わらせていところだが、愉しめれば敗北でもいいと思う

【仏頂面は語る。己が望むは純然たる殺し合いだと】
【一本の刀となりて、命を奪い合えればそれでいいと。彼女の心の中で滾る闘志が語る】
【波音を立てず、水面下でただ静かに】

異世界の出身だったか
そうだな。なら、私と闘ってみるか?

――なんて、な。私も見境なしに剣を振るう程愚かではない

【言い終わると立ち上がって、リュックを担いだ】
【その所為で、折角のお洒落が少しシュールなものとなってしまったが、それを彼女は気にすることなく】
【中に大量の水でも入っているのか、ちゃぷ、と音が響いた】

そろそろ、お暇するとしよう。長く話しこんでしまったしな
そう言えばまだ名を訊いていなかったな

私の名は水走 游華(みずはしり ゆうか)だ
お前の名は?

【やはり、名乗ったならば、名乗り返せと言っているかの如く】
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/23(土) 18:17:51.20 ID:2KDkL2HSO
>>428

…そうか。
カノッサにも、戦いたいから入った人もいるだろうし。
探せば丁度いい人はいると思うよ。

【女性の台詞を聞き、呟く】

…いや、今は止めておくよ。
この前模擬戦闘して、左腕折られてさ。
また折れたら大変だし、万全の状態で戦いたいから。

【左腕を軽く振りながら応える】

僕はリューファ。
じゃあ、またいつか。
その時までに、願いが叶うと良いな。

【そう言い、踵を返し】
【その公園から立ち去っていった】




/乙でした!
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/23(土) 18:23:06.68 ID:fXy9NMyro
>>429

そうだったのか
ふ、それは宣戦布告だと受け取っておく

【万全の状態で――その言葉を游華は戦闘の意志がある≠ニ解釈して】

ありがとう
再開できる日を楽しみにしているぞ

【彼の背中を見つめた後、游華もリュックから水の音を響かせながら】
【どこかへと流れていった】

/お疲れ様でしたー!
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 18:42:49.37 ID:VNcdK75Ko
【街中】

(『ガーデン』……、私の新しい戦う理由、居場所。)
(ついに、ここまで来れた…………。)

【赤いリボンでサイドポニーに纏めている銀髪に、林檎色の瞳の少女が歩いている】
【七色の星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

……でも。
こんなに幸せで……、いいの……?

【ふと、突然少女は足を止める】
【急に立ち止まられるのは、まだ人気の多い往来においては邪魔かもしれない】
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 18:44:55.20 ID:1M25ooFyo
>>431

【ドン! と急に立ち止まった少女に人がぶつかる】

おっと、ごめんよ

【その直後に謝罪の声】
【その人物は短い銀髪の若い青年。高い背と暗い青色の瞳が特徴的だ】
【黒を基調とし、所々に赤色の入ったカノッサ機関の制服を着ていて、二の腕には『No.32』と書かれた刺繍がある】
【制服は丈の長い上着、飾り気の無いズボン。上着の背面にはカノッサ機関の紋章が描かれている】

大丈夫?

【少し首を傾げながら続けて声をかける】
【もし倒れていれば手を差し出すだろう】
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 18:50:56.42 ID:VNcdK75Ko
>>432

……っ

【小柄な少女は前方に倒れこむ】
【咄嗟に地面に手を付いたため、怪我などは無さそうだ】

…………そのナンバーは……。
別に、大丈夫…………。

【しかし差し出された手を取らず、少女は自力で立ち上がる】
【警戒しているような、鋭い視線】
【敵意はないようであるが、『機関』に対して無反応なほどお気楽な性格でもないらしい】
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 18:58:25.98 ID:1M25ooFyo
>>433

あぁ、最近そういう反応の方が多いね
敵意をむき出しにするほどじゃないけど、警戒はするっていう

【少女の鋭い視線を受けて、差し出した手を自分の腰に当てながら困ったような笑顔を浮かべる】
【何度もこういった状況になったのだろう】

僕が何かするように見える?

【両腕を広げ首を傾げて「どう?」と尋ねる】
【見た目と口調はまぁ、ただの青年だ。服装が特異であり、それで全てが台無しなのだが】
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 19:10:00.37 ID:VNcdK75Ko
>>434

見える……。

【即答】
【話している間にも、青年から少し距離を取る】

機関員だけど善人……、なんて人にはあった事があるけれど。
……それでも、機関は悪でしょう?
貴方自身は今のところ何とも言えないから……、その制服で、黒……。

【ただ機関の制服を除けば、青年よりもこの少女の方が異常である】
【特注品であろう銃器を二丁も持ち歩いている上、見かけに似合わぬ冷静さ、無表情】
【最もこの世界、特に裏側においては一概に珍しいとも言い切れないが───】
【それでもノーマルに近い青年と比べれば、格段にアブノーマルだ】

…………そうね、でも……。
少なくとも、無差別に危害を咥えるような人間じゃ無さそう……。
困った状況に陥りたくなければ……、その制服を、脱げばいい。

【万が一の警戒こそ解かないが、ある程度の信用(?)は得られたようで。視線が幾分か穏やかなものになる】
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 19:23:42.83 ID:1M25ooFyo
>>435

はは、困ったものだね。大口径の銃を二丁持っている少女よりも、この服一つで危険だなんて

【やれやれ、といった具合に首を振り、両手を下ろす】
【片や銃を持つ少女、片や武器のない制服の青年。どちらが危険かといわれれば些か割れそうだが、やはり機関員の青年なのだろう】
【これが今のカノッサ機関の評価だ】

確かに君の言う通りではあるね。これを脱げば僕が機関員だというのは、今の御時勢じゃ言わなきゃ分からない
武器を持っているのは最早当然。機関員以外にも犯罪者は山ほど居るから、例え殺人を犯したところで危険人物と言われど機関員かどうかはまた別問題になる

【そう言いながら制服を何度か軽く叩く】
【脱ぐ様子は全くなく、また口調も感心しているというか、妙に軽やかだ】
【ところで──と彼は続ける】

どうして急に立ち止まったりしたんだい?
まるで何かを考えているように見えたけど?

【唐突な話題変更。何故立ち止まったのかについて】
【「言いたくないなら別にいいけどね」と無理強いしないというのを付けたした】
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 19:33:15.94 ID:VNcdK75Ko
/すみません、飯でレス遅れますー。
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 19:45:57.20 ID:1M25ooFyo
>>437
//はーい
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 19:53:04.98 ID:VNcdK75Ko
>>436

……そんなのは、当たり前。
そんな組織に、貴方はいるのだから……それも、ナンバーズとして。
制服を纏うなんて、自分が危険人物だとPRしてるようなもの……。
当然後ろから刺されたって、襲撃されたって自業自得……、文句は言えない……。

【首を振っている青年を、冷ややかな視線が射抜く】
【今でこそ無事に会話が出来ているが、不審な行動でも見せたならば彼女は銃を抜くだろう】
【そして戦闘が始まり、下手したらどちらかが死ぬ。機関絡みでは至って普通な、有り触れた事件。】

…………そうね……。
こんなに幸せでいいのかと……、ふと、思っただけ。

【特に躊躇う様子も無く、思ったことを口にする。事情を知らなければ少々奇妙な言葉を】
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 20:12:16.37 ID:1M25ooFyo
>>439

ふふ、それを聞いて安心したよ

【にやりと、不敵な笑みを浮かべる】
【その言葉の真意は分からない】
【だが少なくともこの場で何かをやる様子はない。もちろん、数秒後は分からないわけだが】

まるで不幸だった人間に友人か恋人ができたような台詞だね

【苦笑いしながら首を傾げる。言葉の奇妙さは感じ取っているようだ】
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 20:22:21.31 ID:VNcdK75Ko
>>440

……?
安心できる要素は、無いように思えるけど……。

【キョトンと、首を傾げる】
【彼女はイマイチ目の前の青年の真意が読み取れず、何となく不気味に思う】
【機関員らしい機関員も嫌だが、機関員らしくない機関員も、それでいておかしいのだから】

……間違っては、いない。
ただ……、不幸なだけではなく、罪を犯していただけで。

【あまり話したくない事であるようで、俯きがちに話す】
【戦闘などであれば明確な隙であるが──まあ、今は関係ないだろうか】
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 20:31:58.62 ID:1M25ooFyo
>>441

中々定番だね
この世界での不幸は罪人とイコールで結びついてると思ったけど、それは僕の勘違いかな

【返事を聞くと両腕を組み、少女の顔を覗きこむように頭を傾ける】
【この世界で不幸というと色々あるが、彼の中ではその殆どは罪人だったりするようだ】

折角だからその幸せ話を教えてくれないかい?
不幸話の方はあんまりしたくなさそうだしね

【頭の傾きを戻すとにこりと笑みを浮かべて幸せな理由を聞こうとする】
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 20:42:55.55 ID:VNcdK75Ko
>>442

……そうとも、限らない。
家族が殺されたなんて……、残念な事に、ありふれてる話。
そしてその半分は、貴方たちの仕業…………。

【覗き込んできた青年の瞳を、強く睨みつける】
【彼女は理性的なようで、中々感情的でもある】

別に……、わざわざ話すようなことでも、ないけど。
同居人が出来たとか、恋人が出来たとか……、そんな、普通の事だから……。

【本当はもう一つ大きな幸せもあるのだが、秘密に触れかねないので話さない】
【ただこの話をしている時は表情が柔らかくなったり、分かりやすい反応をした】
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 20:46:54.97 ID:1M25ooFyo
>>443

その通り。それはあまりにありふれている
だから不幸にすら”ならない”

【責めるような視線を受けても怯えることなく、平然と、ありふれているからこそ不幸ですらないと言い切る】
【最早家族を失っているなど当然すぎることだと。特別だからこそ『不幸』なのだと】
【その元凶と呼ばれた上で言い切った】

ふぅん、そうか
それは良かったじゃないか

【にこりと温和な笑みを浮かべて、その幸福を祝福する】
【──正体の掴めない男に見えるだろうか】
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/23(土) 20:54:04.17 ID:8xfIV80lo
【寂れた公園】
【路地と表の境に当たる地域、このあたりから治安に強い格差が出始める】
【そんな場所に好んで居座るものがいるとすれば、主に路地裏にいる人間であろう】

……さて、ここ数日収穫なし。

【ベンチに缶コーヒー片手に、アンニュイな表情でくつろぐ人物が一人】
【空を見上げているその姿、中々の質量がありそうな胸部をあからさまに逸らし上げているのだが】
【なんというか、その胸を指摘することを憚られる雰囲気があって】

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】

(機関員、殺さないように締め上げるのはきつい)
(かといって尾行は俺にゃ向いてない…となると、)

いま手元にある手がかりは、南雲が人形ばら撒いて救援を求めてることか。
……後は、そうだな、

【周囲に誰もいないと思っているのだろう、独り言のように考えを整理しているらしい】
【そして最後、誰かいないかなと、ぽつりと】

………卵の破壊手段でもちらつかせれば、誰か寄ってくるか?

【あえて声量を上げ、誰かがいれば聞こえるように、そんな事を言った】


【所変わって町外れ、自然公園】
【夜間でもそれなりにライトアップされていたり、整備されていたりと非常に治安がよろしい風】
【ちらほらと利用客も見られる。散歩道を歩いたりベンチでくつろいだりさまざまなのだが】

……わ、今日はそこそこ多いかも。

【噴水の淵に腰掛け、手にした箱の中身の何かを数えている人物】
【箱には『身寄りのない子供達の全寮制学校設立の募金』と描かれていて、その人物いわく多いほう、らしい】
【振って音がするのは良いが、多分半分も入っていないであろうに、である】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々街灯を反射してきらりと輝く】

そういえば、制服とか、決めるべきかな? 私服通学とかもあるらしいけど……。

【ぶつぶつと独り言を漏らしながら、自分のインナーの首周りをつまむ】
【体型が露骨に出る服装、ここ数日結構指摘されているような気がする】
【見苦しくはないのだが、流石に正装の類も必要かな、と呟き】

……ボクもイメチェン代わりに制服着てみたいなー、なんてね。

【そんな妄想の世界に突入し、にへへとしまりなく笑った】
【言うまでもないが、隙だらけである。周囲の人たちに配慮し、噴水と向き合うようにして裸足を水面につけたりしているのだが】
【警戒心ゼロといわんばかりの背中と、まったく隙だらけの尻尾が、ゆらゆら揺れた】



【示されたのは、そんな二者の姿】
【あなたは一人、彼女らは別々の場所。出会えるとすればもちろん、一人限り―――――】
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 21:00:57.42 ID:VNcdK75Ko
>>444

……それは、おかしい。
何を不幸と感じるかは、本人の感性次第なのだから……。
他にも沢山同じ境遇の人がいるから諦めなさい……と、言ったとして、果たして其の人の不幸は消えるの?

貴方のその考えは……、傍観者の考え…………。
相対的に見れば不幸じゃないかもしれない……、でも、不幸の大きさは変わらない。

【彼女もまたバッサリと言い切り、青年の考えを否定した】
【祝福の言葉を受けても、むすっとしている。胸の中のもやもやが、消えないようで】

───……貴方は、一体『何』なの?

【曖昧な、抽象的な問い掛けをする】
【いつの間にやら視線が、始めの時と同じ鋭いものに戻っていた】
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 21:15:01.97 ID:qApvLsiLo
>>446

悪くない反論だね
けれど、不幸はそう思うから不幸なんだよ。最早家族が居ない孤児などありふれている
最初から家族の居ない人間がどうして家族の幸福を知れる? どうして家族のいない不幸が分かる?
例えば、家族がいなくて不幸なのは家族が最初に居た人間であり、近くに『家族』というものがある人間だけだ。自分にはない幸福を持っている人間を見て初めて『不幸』を実感する
家族がいるのが『普通』なんじゃない。家族がいないのが『普通』で、いるのが『特別』なんだ

不幸とは、またその大きさは、別の『何か』と”比較して”初めて分かる

【──不幸の定義の話だというのに、青年は変わらない笑みを浮かべていた。まるでこうやって話しているのが楽しいといわんばかりに】
【これは当人が不幸と感じる場合の話であり、世界の現状の捉え方の話でもある。また不幸かどうかは比較で決まる、という主張だ】
【しかし要点はこれではなく、更に青年は続ける】

それに、今僕が答えたのは、不幸かどうかの話であって、当時者がどう思うかではないよ
あくまで外側の──君が言うところの傍観者の考え、客観的な定義だ

君には残念だろうけど、概念とモノの定義は客観的に決められる。主観じゃない

【「と、これが僕の考えだけどいかがかな?」──両腕を組み、片方の手の人差し指を立てて、青年は面白い議論をしているかのように言った】
【一言でまとめてしまえば、傍観者の考えというのが定義には使われるのだ、と彼は答えた。当人がどれだけ苦しかろうが、客観的なものでそれは不幸ではないと呼ばれるのだと】

君達と世界の敵であり、そうあるべきのカノッサ機関──その尖兵たる機関員だよ
残虐非道。血も涙もない。たまに良い人がいる。それが機関と機関員の定義……だったと思うけど?

【『何』か、という抽象的な質問に、話の流れに乗ってか、定義で答えた】
【勿論これは、少女の聞きたかったものではないだろう】
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/23(土) 21:19:11.09 ID:QU6XsPdv0
>>445

【――町外れ / 自然公園】

【饐えた臭いに慣れきった人種とて、このような場所を歩かぬ訳では無い】
【穏やかな人波に紛れる事を目的としているのなら、それは尚更のこと】

(……、むっ、あれは………)
(只の獣人では無い筈だが、同族が居たとでも言うのか――?)

【齢にして14ほどと見える櫻國系の麗容が、怪訝そうに眼を凝らしていた】

 【降り積もった雪にも似た真白な長髪を三つに編んで、一房ずつ両サイドに垂らし】
 【赤縁のアンダーリム越しの眸は淡い緑、放つ雰囲気は零下だが】
 【黒ワンピースの胸元に付いた紅いリボンだけが、やけに強く主張している】

【――そんな風采の少女が、昏い木陰から、じっと猫を見つめていた】

(無事であったにしては、素行がおかしいな)
(或いはブルーラインの肉体を――いや、それは早計でもあるが)

【鉄面皮の裏側、希薄な気配の中で、彼女は内心首を捻る】
【人間離れした聴覚が捉えたのは、余りにたわいのない独り言】
【危険は覚えないが――油断は、禁物だ】

……、私が人の心配というのも、あの頃を思えば馬鹿馬鹿しい話だが

【自嘲気味に呟くと、少女は行動を開始する】
【左手で懐から徐に最低品位の通貨を掴み、青猫の前まで歩き】
【手が届かない程度の位置から、それを投げ入れようとするだろう】
【――「彼」なら覚えのあるだろう、硬い眸の一瞥と共に】
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/23(土) 21:29:02.79 ID:bsTQgEKNo
【街中】

……ふぅ。

【一人の少女が、きょろきょろと落ち着きなく周囲を見回しながら歩いている】
【年の頃は15には満ちるまい。同じ年頃の少女らと比べても格段に華奢な体つき】
【陽を浴びたことのないような、白磁のごとき滑らかな肌】
【腰まで伸びた柔らかそうな金髪を、白いカチューシャで留め上げた、まるで人形のような少女だ】

【細い手足や目鼻立ちに至るまで、人の手で計算されたような、どこか人工的な美】
【白いブラウスの袖から覗くべきはずの左腕は、存在せず】
【その欠損が、少女をよりマネキンじみて見せている】

【――ともあれ、目を引く少女であることに間違いは無い】

うーん……はぁ。
街に出てくるのも、久しぶりですね……。

【伸びをしてから、どこか悪戯っ気を覗かせる声でそう呟いて、立ち止まると】
【右手に持っていた林檎を、手持ち無沙汰に眺める】
【どこかの露店で買ったばかりなのか、瑞々しい色合いの赤い果実だ】

なーんにも考えずに出てきてしまいましたが……。

【――だが、人通りのある街路で、急に立ち止まるのはよろしくない】
【後ろから歩いてきていた男性が、少女を避けようとして――少女の肩と男性の肩が、ぶつかる】

……あっ!?

【――左腕の存在しない少女は、右手を使ってバランスを取らざるを得なかった】
【バランスを崩した彼女の手の平から、赤い果実が転がり落ちる】

【小さな手から滑り落ちた林檎が向かう先は、果たして――】
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/23(土) 21:29:19.01 ID:8xfIV80lo
>>448
【無防備の極致にいた猫がまず気付いたのは、足をつけていた水の温度が冷えるような錯覚】
【それを意識すると、今度はなんとなく『凍えた』視線を感じる】
【猫の瞳に輝く緑にて、背後の気配を目視しようとしたのだが、抱えた箱に投入される硬貨の感触に対し、反射的に】

あ、ありがとうございま―――――わーっ!?

【振り返りながら頭を下げるという高等技能は、披露が蓄積された猫にとっては過重労働であったらしく】
【もつれてバランスを崩し、噴水の中へ後ろ向きに倒れこむ】

【髪がぬれた、服も毛皮もぬれた。が募金箱は死守した】
【意地でも中身を零すまいと必死に持ち上げた結果である】
【ほとんど観賞用なので、足首がつかる程度の深度しかないのは不幸中の幸いといえよう】

【水しぶきが貴女のほうに跳ぶかもしれない】

いたた……びっくりした、な……?

【ぷるぷると顔の水気を払い、何が起こったのかと上体を起こし、貴女と視線をあわせようと試みる】
【『覚え』はある。この世界に来てからの記憶は、この猫にも刻まれている】
【ただ経験によるすりあわせが足りず、照合に時間がかかり】

【上から下まで、驚いたように見開きながら見回して、放心したように呟く】

オウメ……さん?

【髪型、瞳、振る舞い、言動】
【差異を克明に刻みながら似通った/同じ姿の猫】
【貴女は、果たしてどう受け取るのか】
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/23(土) 21:30:57.59 ID:EJ4g8iX6o
【街中の、通りの端っこに置かれたベンチ】
【そこに座って、なにやらぶつぶつ唸っている人影がひとつ】

んー、ん、…………

【髪と肌は虚無的に白くて、瞳すら白に程近い灰青。纏う服と靴は、それらと正反対の真っ黒で】
【色彩と言う概念が抜け落ちてしまったような、細く小柄な少女】
【右の眼を覆い隠す長い前髪は、「その下」を見せたくない、と語るように、世界と視界を遮断する】

【――首から下げた水晶のペンダントの、純粋な臙脂色だけが。少女の持つ、明確な色彩だ】


……あー。
一体、何日あれば櫻の国をひとめぐりできるんでしょうか……

【彼女の手には、観光用と思わしきパンフレット。腰の横にもまだ何冊か、それは置いてあって】
【ひょこひょこと、黄色い付箋が見え隠れするその紙束にちらと眼を落とし、溜息を吐いた】
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 21:37:44.73 ID:VNcdK75Ko
>>447

……主観的な不幸と、客観的な不幸。
同じようで違うことを話しているのだから……、噛み合うはずも、無い。
…………それでもあえて、言うのなら……。
不幸を不幸と思えない、なんて……、そこまで世の中は腐っていない……。

【見かけに似合わず──否、見かけ相応に彼女は感情的であったようだ】
【青年の笑が、話が、一挙一動が、とても不愉快で。言葉の節々に、その思いが現れている】

そうじゃ……、ない。
幾ら話しても……、暖簾に腕押し、ぬかに釘。
……本気は、一体何処にある。

今更だけど……制服抜きでの、評価を……。
────貴方はやっぱり、機関員だ。

【すうっと。滑らかな動作で回転式拳銃を抜き、銃口を青年に突きつける】
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/23(土) 21:47:17.78 ID:QU6XsPdv0
>>450

【猫人間の転倒には、少しばかり面食らいもしたが】
【僅かに眉間にシワを寄せるのみでおくびにも出さず、表情は淡然と】

フ、……《Ms.フロスティ》。

【冷ややかな女。そんな意味の能力を直ぐ様呟いたのなら】
【少女に降り掛かりそうな飛沫はすべて、その直前で瞬時に冷凍され】
【コンマ数秒空中を漂ったあと、足元に墜ちてかさかさと崩壊した】


……、自業自得と言いたい所だが
毛皮が濡れるのは辛かろう、問題はないのか?

【そうは言っても、自主的に何かをしてやる事は無いのだけど】
【立ち上がった青猫を仏頂面で見つめつつ、こんな台詞を吐いた】
【ただそれは社交辞令の前置きであり、その後は何ら返答を待たず】

ああ、人間らしい形式で個人を識別する方法ならそう呼ばれている、だが
――「ブルーライン」なら、迷う事無く私だと分かるだろう
それと、奴は口を動かさん筈だが……

……どうやら、記憶喪失や人格の急激な変化では無い様だな
納得はできんがその程度の事は予想がつく

【育ち盛りの容姿ながら、あの時と変わり無い姿の少女】
【強いて言うなら、僅かばかり薄氷の仮面に柔らかさを帯びた感の有る彼女は】
【青猫との距離感を維持したまま、腕を組んで言葉を押し付け始め――】


少なくとも概ねは知っていることを前提に聞かせて貰おう
奴はどこに行ったのだ。あぁ、……小娘よ


【――――眼鏡を指先で押し上げながら、そう問うだろう】
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 21:53:53.48 ID:qApvLsiLo
>>452

──ふふふふふ、そう、それでいいよ
それでこそ君は一般人だ。それでこそ、僕は機関員で居られる

【感情を言葉の節々に乗せ、敵意を露にして銃口を突きつけてきた少女】
【その様子を、行動を、言葉を、思想を、強い言葉で肯定した】
【まるで、この状況が本来のものであるかのように】

さぁどうする? 君にとって幸運なことに、僕は制服を着ているおかげで正体がバレてる
例えどんな状況だろうと、君の殺人は肯定される。機関員を殺して責めるような人間は、最早この世界に居ない
君がその引き金を引けば、目の前の不愉快且つ危険な思想の人間はこの世から消えるかもしれない。大多数の人間が居なくなるのを、もしかすると防ぐかもしれないね

【両腕を広げて、無防備な状態を晒す】
【その上で、挑発ともとれる言葉を放つ。ここで殺したとしても罪には問われないだろう、と】
【更に──】

気が引けるなら……後押ししようか?

【重々しい声色のこの言葉と共に、青年の雰囲気が変わる】
【鋭い眼光。強烈な殺意にも似た気配。まるでこの場が、先に動いた方が死ぬ戦場であるかのような、そんな緊張感が生まれるだろう】
【少女の評価通り、今この瞬間、目の前にいる青年は間違い無く機関員だ。いくつもの血を流してきた機関員だ】

【引き金を引けば、この男は死ぬかもしれない。だがもし外せば──そんな恐怖は、生まれるだろうか?】
【生まれなければ、また生まれたとして打ち勝てれば、引くか引かないかは自由だ】
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/23(土) 21:57:49.95 ID:8xfIV80lo
>>453
【氷の能力、記憶にある彼女に間違いない】
【水への対処も手馴れていて、隙がなく(吸血鬼としての耐性は比較的高いことをラインともども知らない)】
【覚えている通りだと、少しほっとした】

【無論、続く言葉に答える間もなかった】
【安堵が凍え、喉が詰まる。思っていたよりもずっと軽い威圧感だったが、それでも、元通り気を張りなおすには時間が掛かる】
【答える以外に手はない】

……にぃがどこに行ったのか、どこにいるのかは、わからない。
どういう状況にいるのかもわからない。

正真正銘、ボクは今一人。

【だが、明確な…というより、彼女は敵ではないと認識しているため】
【話していくうちに、舌が回るようになり、頭が少し温まって、口調がしっかりしてくる】


話すと長くなるから、掻い摘むけど。
ボクは、ブルーローズ。
原因はいろいろあるけど……あの時、イル・ディザスターの攻撃を受けたことを引き金として生まれた、この身体の命。

ブルーラインは、ボクの……複雑だけど、育ての親で、生みの親の一人、にぃ。


【目を縫いとめていた冷気が、少しずつ溶けてゆく】
【色こそ違うが、かなり早く順応し、見つめ返す視線】

【誰かに、似ていた】
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/23(土) 22:14:13.18 ID:QU6XsPdv0
>>455

【陽の光に触れても酷い熱中症になるだけで、体組織の崩壊は無い】
【清めの塩をたっぷり含んで流れる海水は、ホームグラウンドに等しい】
【お世辞にも本格派とは言い難いが、温度の無さと非情さは――】

【だが彼女も、敵でも獲物でも無い者の話には】
【頷きなどはしないが、真摯に耳を傾けるだけの人間性は有るらしい】
【「なるほど」と、存外に澄んだ声で紡ぐと】

……要点は承知した、奴がこの場に居ない事は確からしいな
安心しろ。全てを話せと喚き散らすほど幼くは無い―――がね、

そも、あのイル・ディザスターというのは、間違い無く負と混沌の属性の存在だ
この私とて吸血鬼――月の眷属、闇の生物、自然に散ることを許されぬもの
普通の人間と同じような生活というのは、望むべくも無い存在よ

【持って回った言い回し、不親切な語り口】
【記憶と照合すれば、それもまた変化していないと察せるだろう語調で】
【また前振りを置くと、少女は華奢な頚を前に傾けて目を閉じた】

 【――無防備を示すことで、幾らか気を許した事を告げているのかも知れないが】
 【それを読み取るのは、難しいと言わざるをえない】

………、いつまで、ブルーラインと共に居た?
奴が去った原因について、心当たりはあるのか?

見るに、随分と良い教育をされたようだな

【流れるようにそこまで呟けばまた頚を上げ、鋭い視線を投げかけて】
【「負と負を掛ければ正、という訳でもあるまい――」……と】
【どこか、ブルーラインさえも歪みと捉えた様な台詞を、重い息と一緒くたに吐き出した】

【――或いは、狂気の同類意識なのかも知れぬ】
【ローズが怒れば、それはそれという考えらしい】
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 22:23:20.35 ID:VNcdK75Ko
>>454

……必要ない。
例え責められたとしても……、構わない……。

(私は……、一般人じゃないから。)

【確かに強烈で、不快で、嫌な重圧だ。しかし始めてじゃない】
【それに彼女は『ガーデン』に所属しているのだ】
【例え今は小さな組織と言えど一般人じゃないし、覚悟は決めている】

貴方という不幸の源を、此処で撃ち抜く……っ!

【引金を引く。放たれるのは赤色の魔弾】
【通常の弾丸よりも攻撃範囲が広く、その分殺傷性が下がっているという物】
【狙いは青年の胸部であるが──ナンバーズをこの一発で殺せるとは、思っていない】

《 I r i s 》──、発動。

【右人差し指で口元を吊り上げ、作り笑顔を形作る】
【するとそれをトリガーに能力が発動。彼女の背に、『天使の如き光の翼』が顕現する】
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/23(土) 22:25:07.15 ID:V/vSbHjDO
>>449

【ころころ、ころり。こつん】
【知恵の実とも呼ばれる其れが、路地裏から出てきた誰かの足元に、転がりこんだ】
【白いサンダル。小さな足は、その人物が女性であることを示しており】

──、ふぇ?

【ふわふわと揺れる、ウェーブのかかった長いプラチナブロンドの髪】
【疑問と驚きを示す口元は、紅も塗られていないのにうっすらとしたピンク色をしていて】
【ぱちくりと瞬く蒼い視線は──足元の果実から、隻腕の少女へと向けられた】

あの……これ、あなた様のです、か──?

【白いワンピースが、風に揺れ】
【人目を憚るかのように纏われた灰色のカーディガンが、少女の肌を隠す】
【腰元には黒く細いベルトがすぅと巻かれており】

【──ちり、と】
【彼女の胸元に下がる、チェーン付きのコインが小さく音を立てた】

/まだいらっさいまふか
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/23(土) 22:30:36.29 ID:8xfIV80lo
>>456
【彼女と会うときは、いつだって夜】
【明確に拒絶を示したとすれば、あの交錯の瞬間】
【ラインが身を挺して魔術を仕掛けたあの時、もちろん彼の意識も朦朧、記憶も半ば曖昧、なのだが】
【だがオウメは、頑固な面はあるが頑迷ではないと信じる】

求められても説明できないからね、ボクもよくわかってないし。

………、っ。

【続く言い回しは、なんとなく続きを連想させた】
【考えないようにしていた、或いは、考えることを放棄しつつあった話】
【存在意義を揺らす説話への布石に見える】

【それはあまりにも重大で、流石の猫も、彼女の無警戒に気付けず】
【水が凍えてきたと思ったので、淵に腰掛け、半ば聞かないようにするため、インナーの中からタオルを取り出し身体を拭く】

………先月、まで。もうすぐ、いなくなって一月。
この身体をボクのものとして馴染ませたから、にぃが介入する余地がなくなってるから。

【繋がりは、記憶は消えない】
【でも『ライン』という存在の喪失も含め、猫は既に諦めて/受け入れたようだ】
【意図して、少し感情を殺し答えた】
【視線を伏せ、傍らに募金箱を置き、ごしごしと髪についた水分をふき取ってゆく】

【途中、髪を束ねていた林檎色のリボンを解いて膝に置いた】
【流された髪は、以前と同じ部分と、急激に変異して髪質と色が変わった部分とで劇的に違う】
【髪が伸びた、というだけでは説明できない】

………、いろんな人に、助けられてきた、からね。
その人たちと、一緒に、いたいから。

【存在意義、理由、全てが歪。命としても異端である猫】
【知識の増加でそれすらも自覚しているがためか、真意は読めたが否定はせず】
【自分はただ、そこにい続ける理由があるからとだけ、短く答えた】

【ラインが責められていると言うニュアンスより】
【こと此処に来て、ようやく自分と向き合ったローズは、怒ることはない】

【……ただふと、揺らいで】
【湿ってゆくタオルに乗せられた手の勢いが、小さくなってゆく】

………それだけ。

【付け足された言葉は、また弱弱しくて】
【タオルで隠された表情は貴女から隠れるが、肩が落ちた】
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 22:35:09.64 ID:qApvLsiLo
>>457

【ドン! という鈍い音がした。胸に弾丸が命中した音だ】
【強い衝撃により後ろへと吹っ飛んでいき、そのまま地面へと落下。仰向けに倒れる】

【発砲音と命中音で周囲の人々は一目散に二人から離れていった。おかげで戦うのに十分な空間ができた】

……はぁ。あっさり挑発に乗ったな
どちらが悪人なのやら

【倒れたまま、ため息をつく】
【ダメージが大きいのか、起き上がるのは遅かった】
【起き上がった後、これまたゆっくりと、腰あたりから機械を取り出し、左腕に装着する。恐らく武器だ】

今ので、何となくだけど君が今まで何をしてきたのかは分かった。人を殺すのに躊躇がない
元殺人鬼か傭兵か、大方そんなところじゃないかい?

【攻撃もせず、構えも取らず、暢気に少女の過去を推測している】
【隙だらけではあるが、ナンバーズだ。何か策があるのかもしれない】
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/23(土) 22:39:29.22 ID:bsTQgEKNo
>>458

む……。

【謝罪する声の一つもなく、去り往く男性の後姿にどこか不満げな表情を投げかけてから】
【右手から滑り落ちた果実の行方を目で追えば】

あ……どうも、ありがとうございます。

【その手に林檎を拾って差し出してくれる少女に、微笑んで礼を言うと、林檎を優しい手付きで受け取る】
【ワンピースの少女が現われた、暗い路地の方にちらり、と目をやって】
【少女から目を離すことしばし、思案するように眉を寄せてから】

……こんな時間に一人歩きは危ないですよ。
まぁ……転びそうになった私が言う事でもないですけれど。

【少女が話しやすいように、冗談を交えながら、その身を案じるような言葉を投げかける】
【――それを口にするのが、さして歳も違わぬであろう少女であるというのに、なんとも自省のないことである】

/よろしくお願いします
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 22:46:49.40 ID:VNcdK75Ko
>>460

……ええ、そうね。
だから……、それが、どうした。

【普段大人しい人程怒ると怖いというが、似たような感じで】
【最早彼女の心中には、躊躇する気など微塵もなかった】
【挑発が効き過ぎてる辺り、やはり外見相応の子供だと言えるかもしれない】

───《 光の槍 "Lance" 》

【左の翼から、青年の胴体を狙って光線が放たれる】
【そしてその間に、右手で自動式拳銃を抜く───『二丁拳銃使い』】

【普段の冷静さがあれば警戒したりするのであろうが、今の彼女は攻めあるのみ】
【だからこそ危険であり、だからこそ付け入る隙も大いにある】
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/23(土) 22:52:23.26 ID:QU6XsPdv0
>>459

【己の言葉が受容されない事には、もう感傷のひとつも抱かない】
【根本的に自分の思想が尖っている事は理解しているのだ】

【ただ。余りに拗れの無いブルーローズの姿を目にして】
【根源が邪だとすれば、何時か自壊を招くのではないかと密かに思うのみ】
【自分は倒錯により生き延びたと言うのに / 皮肉を孕み、唇は弧を描く】

肉体の支配権を失った……という訳か
あのイル・ディザスターと矛を交わしたが故に違和感を覚えぬ、運命の巡り合わせかな――

キャパシティの拡大、ないしは一時的な譲渡も不可能と判断して良いかね
何せその慕い様だろう。出来るものなら既に試みておるのではないか?

【何かを隠そうとすれば、隠匿の「意思」が明るみになってしまう】
【透徹して見える訳では無いが、伏せたまなこの真意を汲んで】
【その上で質問攻めに繋げるあたり、この女も酷である】
【ブルーローズが座しても、生きた氷像は視線を下ろすのみだった】

(………さすがに、親ほどの打たれ強さ、一種の悟りは無いか)
(とは言えあの猫も、頓悟した訳では無かろうがね――)

フ……、世の常の在り方で生きる事は難しいと言ったのみよ
特に君は、姿も人に交わって生きるには不都合なものだが……

生きているのなら、未完成なのなら
まだ――生き続けるに値する価値が、「蕾の価値」が有るだろうな

もちろん、それも自分の分を知るまでの事だが

【少女はブルーラインにそうしたのと同じ様に、人を花に例える】
【かの日の言葉を要約すれば、「動けぬ木は、運命を受け入れる姿勢の手本」と言う事になるが】
【確固たる思想は、幾らかの軟化を見せつつも変わらず――】

【助言と言うには曖昧で、慰めと言うには棘の多すぎる言葉を】
【猫の髭よりも細い視線と共に、足元へ投げかけた】
【形成された静かな雰囲気の中で、噴水は冷厳な旋律を奏で続ける】
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/23(土) 22:55:03.23 ID:V/vSbHjDO
>>461

【礼に対しては、彼女はにこりと笑って「どういたしまして」と】
【涼やかな声で、そう答える】
【その声は。容姿は──到底、路地裏を行き交うような種類の人間とは思えず】

あぅ……ご忠告、傷み入りますわ
優しい方、ですのね。見ず知らずの方を心配できるのは──なかなか出来ないことですわ?

【少女はそう言って、尊敬するかのような。或いは少しだけ驚いたような表情を浮かべる】
【相手と己の年齢差に関しては、然程深い興味を寄せているわけではないらしく】
【嗜めるような言葉は、一切口にしなかった】

/わーい、よろしくお願いします!
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 22:57:12.89 ID:qApvLsiLo
>>462

やれやれ、所詮子供か

【呆れたように首を振った。ここまでなるとは思わなかったのだろうか】

【青年の背中から光で構成された、地面に対し平行となった翼が四枚現れる】
【青年が翼を出したまま跳躍すると、自然と高い跳躍となり、空中で浮遊。跳躍のときも浮遊している最中も、翼は羽ばたかず、静止したままだ】

何がそんなに気に入らないのかは分からないし分かりたくもない
けれど、これだけは答えてほしい

選んで殺すのはそんなに上等なのかい?
今の君は、気に入らないという理由で殺人を犯そうとしてる。はっきり言えば、機関員以上に下種だ
それは、そんなに良いことなのかい? 相手が機関員だというだけで、そんなに誇れることなのかい?

【空中で静止したまま、攻撃することなく質問を投げかける】
【答えるも答えないも自由だ。攻撃をするならば、隙だらけなため簡単だろう】
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/23(土) 23:11:39.42 ID:8xfIV80lo
>>463
【存在の根源が負、方向性を与えたのがラインの魔法だとすれば】
【猫はまだ、歩き出したばかり。知識があっても、経験が足りない】
【少しずつ少しずつ蓄積されては行くものの、まだまだ彼には遠く及ばず】

…そういえば、知ってる?
ディザスター、封印されたんだって。自分の天敵…みたいな人に。
……にぃ達に伝言を頼んだ身体の持ち主さんも…、死んじゃった、らしいけど。

……ボクにはそんなこと、できないよ。
にぃの魔法は強力すぎる……知識は少しだけ分けてくれたけど、その手段をくれなかった。
……勉強はしてるけど、かなり厳しい。アレはもう固有能力の一種だから。

【子猫は、弱音を吐いていた】
【いつも明るく駆け回る風は、自身を見つめると途端に萎れそうになる】
【外からは伺えない渦を内へ内へと巻きながら】

【意思の交換によって成り立っていた猫は、人を見る目はあったかもしれない】
【けれどその中で、自分への言葉を他者への気持ちへと摩り替える場面があって】
【なるほど、まだ、幼い】
【視線は下を向いたままだった】

【だが、】

……え?

【その言葉は、ラインの記憶をもってしても予想外であり、らしからぬな熱があり】
【顔を上げたら、噴水の中へタオルが落ちたのに、猫は気にも留めず櫻芽を見上げた】

【あのときのやり取り、盛大な埋葬、季節はずれののダイヤモンドダスト】
【ローズは知っていたが、それがローズの気持ちと歯車がかみ合った瞬間である】
【ようやく、ローズは、】

【『ラインが彼女を好いた理由』を理解した】

【冷たい、というのは分子の運動が停止した状態である】
【完全に停止するのが氷点下-273.15度、いわゆる絶対零度であるが】
【彼女の冷気に幽かな震えが見えたのは、果たして猫の見間違えだろうか】

………、未完成、だから、か。
……ねぇ、アレから、何かあったの?

【体温が戻ってきた猫は、少しだけ笑みを浮かべて】
【櫻芽の振動の正体へと言及するだろう。真正面から】
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/23(土) 23:15:28.97 ID:CSDIYVuRo
【夜間、市街地】
【夜ともなれば、それはやはり相応に、性質の悪い人間が蔓延る訳で】
【その類の人間に食い物にされる者、逆に食い物にする者と】
【人間を二種類に分類するのが、非常に楽になる時間でもある】


「……ではつまり、こういうお仕事は嫌いでは無いと?」

『そうだね、天職かも知れない。これ以上に性に合う仕事は無い
 楽しく、収入も多く、拘束時間は技術次第で短くなる……
 こんな理想的な環境、真面目に働いてたら得られないだろう?』

「ふむふむ、見受けを夢見る人々とは、根底から違う考えなのですねぇ」

【そんな時間帯、外見だけを見るならば寧ろ、餌食にされる類の者にも見える二人が】
【閉店した店のシャッターにもたれかかり、何やら会話を行っていた】


【片方、視線を手帳に落としてペンを走らせているのは、ウインドブレーカーを纏った少女】
【黒い髪に緑の目の取り合わせの彼女は、時々ふくろうの様にぐるりと、頭全体を横へ向け】

【そうすれば視界に入るのは、長い白髪に赤い目の少年】
【タンクトップにジーンズ、ターンクロスのネックレス。夏だからか薄着の彼は】
【腕も肩も胸も、同世代の少年達と比べて随分薄く、細くできている】

「そんな貴方が何故、櫻の国の問題に首を?」

『……それ、話さなきゃ無いのかな?』

【時々少女は、ペンをマイクの様に持って少年へと向けて】
【少年はそれに、ニコニコと笑みを浮かべながらも、首を引っ込めて些細な抵抗を見せている】
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/23(土) 23:15:59.06 ID:bsTQgEKNo
>>464

そ、そんなことありませんよ。

【その返答に、隻腕の少女の表情が緩む】
【わずかながら、頬に朱が差したのは、予期せぬ麗句に対して照れたのだろうか】

元はと言えば、私の林檎を拾ってくださったのはあなたなのですし……。

【視線が明後日の方向へ向いているところを見ても、どうやら感情を隠すのが下手な少女のようだった】
【とにかく、と話を仕切りなおすように前置きしてから、言葉を続ける】

どこかに向かわれる最中ならば、お供させていただきますよ。
こう見えても、それなりに腕は立つものと自負しておりますので。

【――女性で、子供で、華奢で、色白で、挙句に隻腕】
【どこからどう見ても荒事には不向きな出で立ちだが、そう話す口調には、自信が見て取れる】

……もちろん、無理にとは申しませんが、なにかしらのお礼はさせていただきたいです。

【柔らかく微笑むその表情には、押し付けがましいところは何も無い】
【なまじ感情を隠すのが下手なだけに、少女の善意が透けて見えるようだった】
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/23(土) 23:28:16.36 ID:VNcdK75Ko
>>465

……だから、貴方は傍観者なんだ。

上等な殺しなんて……、存在しない。
そもそも、上等か下等かで、人は人を殺さない…………。
極単純に……、殺す理由があるから、殺す……。

【青年の言う答えを探している間に、少しは冷静さが戻ってきたようである】
【二つの銃口が跳躍した青年を追いかけ、狙いを定める】

貴方の言う定義は、確かに大多数の幸せを量ることは出来る……。
でもそれじゃ……、個人の考えを読み取ることは出来ないから……。
気に入らないから殺すなんて、思い違いをする…………。
言ったはず……、不幸をもたらす貴方を、撃ち抜くと。

【しかし冷静さが戻ったことにより、突発的な殺意も収まってきたようで】
【引き金は引かず、寧ろ攻撃もしない相手を警戒的に見据えている】
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/23(土) 23:32:43.80 ID:QU6XsPdv0
>>466

………、なに、!?

【純粋な驚きによって、櫻芽の声に目に見えて波が立つ】
【空白の期間に探し求め、殺すものなら自分の手で、と考えていた相手】
【――この少女とて、複雑な感情は抱く、然し】

……彼の願いが果たされたのなら、それで良いがね
花を散らす風は、どこから吹こうと風さ
そしてあの時私は言った、あんな薄弱な存在は滅びて道理だと――

【「運命」と言う独自の思想は、こんな時に役に立つ】
【元より後悔を理性で圧するための方程式なのだから、当然と言えば当然】
【余情で水を打ちつつも、何事も無い素振りで少女は断じ】


【その後のローズの問いについては鼻で笑って見せた】
【実際はどう思っていても、取り敢えずはそうしてしまう――習性だ】

さあ、私からすれば何も妙な心地はせぬよ
ラインと交信――私の素人考えでは、まず異界との境が曖昧な場所を探すことをお勧めするのだが、
それが出来たなら分かるだろう、あの二日間と方法論は同じよ

……、敢えて言うなら、少しだけ気の持ち方が変わったがね
幾らか溶かされたのだよ、酷く暑苦しい小娘にな

一度は手を貸した者の、人ならざる者の誼
名前でも聞きたいなら聞け、興味がないならさっさと話を戻すのだな?

【二日で本心を明かし過ぎた、と】
【悔やむのとは少し違うが、少女は溜息を吐いた】
【腕を組んだままの上体を僅かに反らし、半身と流し目を向ける姿は】
【或いは――この少女なりの、躊躇いの肖像だったのかも知れず】

【聞けば、或る程度までは答えるだろう】
【名前まで辿れれば、何かしら合点が行くか】
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/23(土) 23:34:13.59 ID:V/vSbHjDO
>>468

あぅ……そんな、お礼だなんて──
私はただ、りんごを拾っただけですわ。
落とし物があって、拾って、持ち主に届ける。
私がしたのはただ、そんな当たり前の行為なのですから

【相手の言葉にはふるふると首を振り。礼をされるようなことはしていないと暗に告げ】
【どこか困ったような笑みを、口元に浮かべた】
【そして、己が強さに自信があるような相手の態度には、ふわ、と感嘆の息を溢し】

ご自分に、自信がおありですのね
羨ましいですわ……ですが、あまり戦いに赴かれるような方には見えません、けれど──?

【浮かべた表情は、今度は相手を羨むような其れ】
【少しだけ気の弱そうな様子の彼女はきっと、自信のある人間のことが輝いて見えるのだろう】
【自分には持てない、自信というもの──どのような形であれ其れを持っている人間は】
【彼女にとっては、尊敬の対象であり】

【続く言葉。そこに、相手への疑問を織り交ぜる】
【彼女自身、路地裏から現れるような人種に見えないのではあるが】
【きっと──其れが自分のこと故なのだろう。己のことを棚に揚げ】
【浮かんだ思考を解決しようと、首を小さく傾げて相手に問い掛けた】
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/07/23(土) 23:36:36.14 ID:tyRGFm7AO
【公園】

さて……いい加減、蝉が五月蝿い季節だね
この服しか持って来てないのが非常に悔やまれる
持って来させるのも相手に悪いし、取ってくるのも非常に面倒だ

【両サイドを買い物袋に挟まれて公園のベンチを占領して呟く彼】
【グレーのパーカーにジーンズ、とどこにでもいそうな格好】
【目深に被ったパーカーからは黒髪がはみ出ていた】

……いい加減、道も覚えないと、辛いね、流石に
買い物一つにどれだけ時間を掛けるのかと

【迷子だった】
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/23(土) 23:45:34.52 ID:qApvLsiLo
>>469

”不幸をもたらす”という個人的な判断での殺人、か
それが”気に入らないから殺す”と同義だというのが分からないようだね

君にとっては、理由さえあれば殺人は肯定されるようだ
実に良い考えだね

【攻撃も何もせず、警戒心を抱かせたまま、徐々に上昇していく】
【警戒心を抱かせているのはブラフか】

君たちは常に個人主義だ。それが正しく、正義だと主張する
自分が間違っているかどうかなんて、疑ったことないだろう

もう少し付き合いたいところだけど、これ以上は無駄だ
じゃあね、幸福な少女。幸運を

【最後の最後に少女の今後を祈るような言葉をかけて、高速で飛び去っていった】

//失礼、夜も更けてまいりましたので、このあたりで
//お疲れ様でした
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/23(土) 23:48:15.72 ID:8xfIV80lo
>>470
【珍しいものを見た。櫻芽が動揺している】
【間違いなく、心の揺れ、凍えたと彼女自身が信じ込んでいる、心の熱】
【少しだけ微笑んで、表情が消えた】
【あの天災に思うところがあるのは、猫も同様なのだから】
【だから、追求しなかった。ただ小さな、沈んだ声で、「そう」と相槌を打つだけに留めて】

異界との、境……次元の境界はさておき、いろんなものが揺らいでいる場所なら知ってる。
虚構と現実がたゆたうダンジョン……魔王城ピリオド、っていうんだけ、ど……。

……場、か。多分今度、そこにボクは行くから……やってみる。
ありがとう、オウメ。

【いい提案だと思った。あの場所、今は文字通り魔王の住処と貸したあの場所なら、それも不可能じゃないかもしれない】
【今回は口にしていないが、二度目の変異もあそこで起こったのだ、ありえない話じゃない】
【氷解した顔面を緩めながら、率直な言葉を述べた。迂遠に婉曲する癖まで似なくて良かった】

暑苦しい…? 燃えるように忙しい女の子なら、知ってる。
元気で、明るくて、強くて、………、でも、……。

オウメ、もしかして名前言いたくてしょうがないんじゃないの?
そんな振り方されたら、聞いちゃうんだから。

その子のお名前は?

【思い浮かべた少女が当人だと断定はできない】
【遭遇したときを思い、顔をほころばせ、転げ落ちるように影が落ち】
【話題の流れを変えようと、彼女の慌てようをつくように話を振った】

【もちろん、『彼女』だとこの時点で猫は考えていない】
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/23(土) 23:52:37.94 ID:bsTQgEKNo
>>471

暗い夜道を往く女性を心配するのも、当たり前の行為では、ないですか。
……確かに、この辺りは人通りも多いですし、過敏になることも無い、とは思いますけれど。

【困惑する様子の少女に、その言葉を逆手に取って、からかうようにそう笑う】

【腕に自負あり――】
【その言葉に、なぜか羨望に似た眼差しを向けられて】
【居心地悪げに――どこか悲しみを滲ませるように、かすかに目を伏せて】

自分≠ノ自信があるわけでは、ありませんが……。
ええ、でも、これからは、そう在らねば、と思っています。

【それから、投げかけられた疑問ももっともの事だ、とは思う】
【エスコート役の力量も知らぬでは、安心して任せることはできまい――】

【隻腕の少女は、わずかに逡巡するように首を振ってから】

申し送れました。……私の名前はクルス。
……貴方に魔力≠感知する術がなければ、幸いです。

【脅えるようにそう言って、その場で右手を左肩から右腰にかけて振り払う】

【魔力≠ェ凝る】
【魔力と呼ぶには、余りにも禍々しく、瘴気とでも呼べば相応しかろう、あらゆる生ける者を凍りつかせずにはおられない】
【――そんな、冷たい魔力が、少女の振り抜いた右手の先に、短剣の形を為す】

……この通り。
剣術も、嗜んでおりますよ。

【魔力を感知する術がなければ、少女の性格や出で立ちとは裏腹な、その凶悪な魔力に気付くことはないだろう】
【右手に現われた銀色の短剣を掲げて見せて】
【少女は、自分が能力者であることを、ささやかにではあるが、披露したのであった】
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/23(土) 23:59:07.21 ID:VNcdK75Ko
>>473
/おつでしたー。
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/24(日) 00:04:26.20 ID:8xJO6tvK0
>>474

虚構と現実もまた、ひとつの世界と世界だろう?
例えば「異世界」も、それを知らぬ人間からすれば嘘も同然
逆説的に言えば、虚構が真実と摩り替わる事も有るのやも知れん

君が「ブルーラインを此方の世界に引きずり出せる」と言えば虚言だな?
――そういう事だ、そういう事だと思え

【詭弁めいているが、彼女には妙な自信が有るらしい】
【或いはいつもと変わらぬ口振りが、自然とそう見せるのだろうか】

【高圧を以て相対者に思想を浸透させようとするのも、また過去に見られた行為】
【尤も。これは彼女の悲観性からすると、ちぐはぐでも有るのだが――】


……そうだった、かね?
好いた女を無意識に自慢したがるのは儘ある事のようだ、私にも

 【この場合の「好いた」とは、明らかに恋慕の情だ】
 【心なしか、据えられた杭の如き抉剔の視線が鈍って見えたか】

【諦めが早いのか、自嘲を口に含んでローズと正対し直す】
【未だに溶けぬ氷の破片が踏み躙られ、不快なほど軽快に謳った】

花城――――、……、火憐!
愛しい女だ、ひとつになってしまいたい程にな

(………、……つくづく、運命の采配は奇妙だ)
(これ以上おかしくなられては、流石に気が変になりそうだが)

【羞恥心を滲ませもしない、雪化粧の白皙は流石である】
【然し声の些細な力みは、彼女の場合では酷く増幅されて感じられるかも知れず――】

【『彼女』を喰らいつつある「運命」など、知る由も無い】
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 00:12:56.89 ID:Es5b4CiDO
>>475

──あぅ、う……た、確かにそうかもは、しれません、けれど

【そう言って、彼女はますます困り顔】
【どうやら彼女は然程自分に自信があるタイプではないらしく】
【相手のからかうような言葉に対しては、おろおろと視線を泳がせ】
【きゅ、と。何かに縋るかのように、頼りにするかのように】
【胸元に下がるチェーン付きのコイン。それを右手で包み込んだ】

────?
それ、は……どういう──?

【自分に自信のあるわけではない。その言葉は、相手の態度と矛盾していた】
【故に、相手の意図が掴めなかったのだろう。彼女は傾げた首の角度をまた少し深め】

クルス、様──ですか
あの、私は、エルネスティーネ、と申します
よろしければ、エル、と──そう、お呼びください

えと……、ふわ、ぁ──!

【紡がれた相手の、クルスの名。それを一度だけ繰り返し】
【現れた短剣を見て、またも感嘆の息を漏らす】
【魔翌力に関しては、きっと感知出来なかったのだろう】
【すごいです、すごいです、なんて何度も呟いて】
【面白い玩具を与えられて子供のように、きらきらと目を輝かせた】

【──きぃ】
【クルスは、気付くだろうか】
【目の前の少女から、小さな小さな、機械の駆動音が聞こえることに】
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/24(日) 00:15:36.83 ID:3I6qbmOco
>>477
……オウメってさ、……なんでもないっ!

【ローズは言いかけてやめた。クスクスと笑っている】
【右手で口を、左手で腹を押さえて身体を折ることまでする。何かがツボに入ったらしい】
【少しの間プルプル可笑しそうに震えて、顔を上げたら、また少し目に熱が戻ってくる】

【貴女が溶かしたんだと、見せ付けるように】

【でも、告いだ言葉には面食らう、というか】
【いや、好きの気持ちは猫にもあるのだが、ニュアンスが微妙に違うことだけしか、読み取れなくて】
【微妙に首を傾げて、口に出すと怒られると想うので内々に仕舞い呟く】

【まるで花が咲いたような顔だと】

【……それを運命と呼ぶのなら、やはり残酷であろう】

……花城、火、憐……火憐?

【一文字ずつ呟くのは、あまりの大きさに飲み込みがたく、噛み砕くのに時間が掛かったせいかもしれない】
【だが、少しの間をおいてようやく『彼女』の名であることを受け入れた猫は、急に立ち上がった】

オウメ、火憐と知り合いなの!? 最後にあったのはいつ!? そのときまだ衝動に呑まれてなかった?!
ねぇ、火憐は、火憐は、

【そのまま詰め寄って、肩を引っつかもうとするかもしれない】
【妨害があって果たせなくても、言葉だけは必死な形相で紡ぎ、目には悲壮を滾らせて】

……ちゃんと、笑ってた?
「かなしいえがお」じゃなくて……心から、笑ってた?

【あれだけ塗れたのに、まだ水分が足りない花のような酷い顔になって】
【必死に、問いかける。それに関してはもう、散々泣いた後なのだと言わんばかりに】
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/24(日) 00:32:10.15 ID:WAn6wHLno
>>478

……。

【エルネスティーネの無邪気な反応を見て、クルスはほっと小さく息を吐いた】
【前置きまでして見せたのだ――その上でこの様子では、自分の魔力については、感知されてはいないのだろう】

エルネスティーネさん。……エル、さん。
はい、覚えました。

【エルネスティーネの名前を、何度か噛む様に呟いてから、愛称にさん付け、などと少々野暮ながらも、名前を呼んで返す】

……そんなに喜ばれては、少々照れてしまいます。

【今度は目を細めて、はっきりと頬を赤らめてから、余興のつもりだろうか】
【右手に現われた短剣を、もう一度一振りして、壊してみせる】
【魔力で構成された短剣は、ガラスの破砕音にも似た音を立てて、空に散って溶けて、跡形もなくなる】

……エスコート、お任せいただけま……ん?

【それから改めて、クルスは自分の礼を尽くしたいことを伝えようとして――かすかに聞こえる――小さな機械音に耳を澄ます】
【――それは、エルネスティーネの方から聞こえてくるようだったが】

こほん。……失礼。
申し上げたとおり、エスコートさせていただきたく。
大通りまでで結構ですので、送らせていただけますか?

【台詞の途中であったため、ひとまずはその疑問を棚上げに、咳払いを一つ】
【エルネスティーネに、もう一度言葉を伝えなおす】
【――余談ではあるが、クルスの愛らしい声でエスコート、などという言葉が出てくるのには、少々違和感を禁じえないだろう】
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/24(日) 00:35:51.84 ID:8xJO6tvK0
>>479

【微動だにしなかった少女の足、それが途端に、閃電の走るが如く】
【掴みかかるローズを前にして横へと伸びて、そのまま前のめりの低姿勢を作る】

【伸びた腕が、そうして頭上を通りすぎていくときに】
【身体を抱え込むようにホールドしてしまう事に、成功したのなら】
【「落ち着け」と。己の心情を押し隠して嘯き、爪を肌に立てるだろう】
【ローズが下手に動『けば』、刺さる程度の深度で】


っ……、半ば本能で手荒な真似をした、恨むな
ぎゃあぎゃあと喚かねば、ブルーラインの落子を敢えて敵とする事も無いのだ

【それを為すことが出来ようと、出来まいと】
【打って変わって沈痛をレンズの向こうに映し出し、少女は口を開くだろう】
【至近で見る眼鏡には、度が入っていないようだった】

最後に会ったのは、R.I.P.崩壊の日――最初に出会ったのもそこだ
終わった時には夜明け前だったから、忌々しき太陽の暦で五月五日、端午の節句だな?

ああ、心底笑っていたとも
私や行き合った連中と闘いながら、あの娘は笑っていた
純粋に戦いを楽しむ者こそ斯様な表情が出来るのだろう……
それはそれは心地良かった、波長が合ったのだな――

【――ふと、遠い彼方を見ている自分に気づいて】
【そこまで喋ると、少女はバツの悪そうな顔を作って、雨雲より低く息を吸う】

……、フン、また惚気になる前に話を進めよう
推し量るに私より「後」に花城と会ったようだが、何時如何な状況だった?
「衝動」というのは、闘争に誘うものでは無いのか?

涙は枯れているなら好都合、凍らせなくても良いな……
必要な情報を、可能な限り冷静かつ詳らかに伝えてくれたまえ

【もしも捕獲に成功していたなら、この辺りで手を離して】
【何故か三つ編みを左手でさっと撫ぜてから、また腕を組む事だろう】
【彼女でさえ、乱れる気をどうにか騙し、律しようとしている――】
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 00:47:00.69 ID:Es5b4CiDO
>>480

あ、あぅ……それは、失礼いたしました
ですか──魔法みたいで、本当にすごくて……わぁっ

【頬を赤らめるクルスに対しては、少しだけしょんぼりとした表情を浮かべ】
【確かに、謝罪の言葉を述べたものの──鈴がなるかのような、澄んだ破裂音が周囲に響くと】
【またもぱっと表情に華咲かせ。嬉しそうに目を輝かせるのであった】

──?
えぇ……それでは、お願い致しますわクルス様
それにしても……エスコート、だなんて。
まるで殿方のような言い方をなさるのですね

【相手が不意に言葉を切ったことに疑問を抱いたのか】
【エルはしぱしぱと目を瞬かせるも──】
【続く言葉に、疑念が流されたのだろう】
【ちょっとだけ、悪戯っぽい表情で。彼女は「エスコート」の単語に言及する】

【きぃ、きぃ、きぃ】
【聞こえた音は、決して空耳ではない】
【機械の駆動音。それはまるで、エルの呼吸に合わせるかのように。動きに沿うかのような】
【──彼女の、心音のように】
【途切れることはなく。小さく、小さく。だが確実に、空気を震わせていて】
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/24(日) 00:53:33.96 ID:3I6qbmOco
>>481
っ…ぅ、あ、…ごめんなさい、ありがとう…。

【肌に通う痛覚を、都合よく遮断…そんな器用な真似はできず、ただ苦痛に顔を歪め】
【だが、その感覚は狂い、手放してしまいそうな自分を引き戻す】
【地面にリボンを落としたことに気付き、息を荒げながら、顔色は悪いままだが、頷いて謝罪と礼を述べた】

……あの時、か。
ボクも現場にいて、なんか殺人鬼と闘った、カッターを使う人……まあ、それは今はいいけど。

【痛みのためか脳が過剰に回転し、放たれたワードから思い出が強制的に引き出される】
【だが少し考えればわかること、それはこの場においてまったく意味を成さず】
【打ち消して、二等辺三角形の耳二つを揺らし、その言葉を聞き届けた】

【離れてゆく手の感触は、冷たいが、強く】
【いつまでも残るその力が、彼女の心情をありありと物語っていた】
【だから突き立てられた爪の痕をぬぐったりはせず】

この前、にぃ達がいるときに火憐とあった。おっきな角と、背中の紋…かなり鬼になりかけてた。
そのせいで、時々人間を食べたくなるって、言ってた……どんどん鬼になっていくって。

火憐と友達だったにぃは応急処置の札をあげたけど、根本的解決には至ってなくて……、それで、それで……。

【この話題は、思い出すだけで辛いのだろう。後は先ほど呟いたワードに繋がる】
【火憐を知る貴女なら、もしかすると】
【友を心配させまいと気丈に「わらった」彼女を思い浮かべることも、容易いやも知れない】

【リボンを拾い上げる手つきは暗澹としていて】
【結ぶ気力はなく、拾い上げた時点で昏い緑が、握りこまれた林檎色に落ちた】

ボクはまだ、探してる。火憐が鬼に『なりかけている』内は、助かる方法があるかもしれない。
火憐は、人間であろうとしていた。そのためににぃ達を頼ってくれた。

…だから、にぃ達がいない今は、ボクが……ボクが火憐を助けるんだ…!

【林檎の色は赤々と燃えていて】
【見つめていると、やはり彼女を思い出した】
【思い出すにつれて、猫の闇もまた焼却されて、再び決意がその目に滾りだす】

【そうとも、何せローズが立つ理由は、その原点は】
【まさにそこにあったのだから】
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/24(日) 00:59:56.26 ID:WAn6wHLno
>>482

謹んで、お受けさせていただきます。
……あはは。

(言葉遣い……簡単には、治らないものですね)

【殿方のような、という言葉に、クルスは誤魔化すように苦笑いを浮かべて】
【先導するように、エルネスティーネの前を歩いていくだろう】

……。

【歩く道すがら、クルスは耳についてしまった、ごく小さな機械音について】
【――それが、エルについて回っていることに、おおよそながら気が付いた】

何か……。
大きな時計でも、お持ちなのですか?

【――律動するようなその音に、ひとまずアタリをつけて、当たり障りの無い言葉で訊ねる】
【無論、こんな大きな音を立てる時計があるはずがないのは分かっている】
【――もし、心当たりがあれば、話してくれるかもしれないし、話してくれなければ、それはそれで構わないだろう】

【なんだか、その音が、気になった】
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/24(日) 01:12:35.03 ID:8xJO6tvK0
>>483

………そう、か

【ローズの心が紐解かれるにつれて、温度差を強く感じた】
【櫻芽が強く惚れ込んだ火憐とは、つまるところその強さと『裏腹な』純粋さにあり】
【鬼になろうが悪魔になろうが、強化される事に異議は挟まない】

【寧ろ面白いのではないかとさえ――半獣のローズより、遙かに】
【野獣の世界観に歩み寄った心は、思い描いたのだけど】

話は分かったが「人間であろうとしていた」、というのには引っ掛かるな
戦えば分かる、あの娘は鬼になったくらいで変質し価値を喪う類の者ではない
寧ろ、より相応しい生命を得たとさえ解釈していたが――

……心が蝕まれている事には、別の理由が有るのではないか?
食性で人を襲ったり騙したりするようになるなら、私も同じだがね
どうにも……操縦不可能に視えるだろう、全くもって

助ける気が有るなら、明確なヴィジョンが欲しい
不可能を否む花言葉なれど奇跡への期待は禁物だぞ、青薔薇

【聞いた内容から想起するのは、「火憐」の崩壊だ】
【殺すか殺されるかは判らないが、あらゆる意味で腹を割って愉しめる相手】
【その存在を侵す者が有るというのなら、許せないと思った】

 【咲くべき花を枯らす者は、櫻芽にとっては敵だ】
 【その基準を審査するのは所詮、彼女という誰かのエゴに過ぎないが――】

【それでも、並べる推論は冷静そのもの】
【ヒントが増えれば、それはもう少し精度を増すかも知れない】
【少女の考え方に倣うなら『期待はしないべき』だが――】

【ローズの決意に、直接的に答える事はしなかった】
【然し。たかが一人の人間に、ここまで強く食いついてくるという事は?】

【――重ね重ねになるが、この女は不親切だ】
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 01:19:40.08 ID:Es5b4CiDO
>>484

……?……??

【クルスが浮かべた、苦笑い。その真意には、未だ気付かず、気付けず】
【何か変なことを言っただろうか、と言わんばかりにまたも首を傾げる角度を深めた】
【だが、その苦笑に何を問いかけるべきかも分からなくて】
【結局、そのまま。とことこと、彼女はクルスの後をついていくはずだ】


──、時計、ですか?
……んっと、お父様から頂いた時計、でしたら
あの……時計が、どうかなさいましたか?

【クルスの言葉には、しばし考えるような素振りを見せ】
【その後、台詞を紡ぎながらカーディガンのポケットから古びた懐中時計を取り出し】
【──かち、かち、かち】
【機械音の中にもうひとつ。時を刻む音が雑ざる】
【この時計、ではない。時計の音は、彼女がポケットから取り出してようやく聞こえたものだったから】

【懐中時計が時計であることを明確にするかのように、彼女は時計の蓋を開けて文字盤を露出させる】
【文字盤の数字は、ローマ数字】
【其の下半分には小さな窓が描かれており──窓からは月が覗いていた】
【──蓋の裏。文字盤を見れば自然と目につくその位置に】
【「アゼルとエルネスタより」──そう、英字で彫られているのが分かるだろうか】
【「エルネスタ」──表記が、「エルネスティーネ」と、よく似ていた】

【例えを時計で表したのが、裏目と出たか】
【エルは己から響く機械音に触ることなく、微笑みを浮かべてクルスへ時計を見せる】
【きぃ、きぃ、きぃ】
【其の音は、未だ止まらない】

【──常に自分について回る音は、指摘されても分からぬ者】
【例えば異世界人が急に表れ「妙な音がする」と言ったところで】
【その音が己の心音だと気付ける人間が──どのくらいいるだろうか】
【はっきりと言わなければ分からぬことも、この世界には多く存在する】
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/24(日) 01:29:16.75 ID:3I6qbmOco
>>485
多分、あの腕…鬼化を促進しているあの『腕』に引き摺られてるんだよ。
アレがなんだかわからないけど、それが多分癒着してて、心に食い込み始めてるんだ…。

…それに火憐は言った、そんな在り方は美しくない、食べたら後悔するって。
自分を裏切ってしまうそんな方法を取らせるのなら、多分間違ってる。

【原因は、魔法使いの知識が知っている】
【本質こそ知らないが、今の火憐を火憐たらしめている腕が原因であると、ラインは見ていた】
【だから魂を切り離す方法を提案しては見たのだが、彼女はそれを拒んだ】

【考えてみれば当然だろう、両者が愛している火憐である】
【その『純粋さ』を…より闘いにこだわる彼女だからこそ、腕を奪うことなど】
【だが原因は明らかであり、しかし手を出すには札が足りず】

【りぃんと、鈴の音がなった】


…そうだね、腕だ、火憐の腕を形作る『鬼』を[ピーーー]しかない。


【同時に、猫の思考が作り変わる】
【その望むまま、納められた知識を引っ張り出すべく】
【見た目の変化は薄いが、反射のように目が閉じられた】
【頭痛をこらえるように、ローズは頭を抑えはじめ】

その途中、『火憐』に対し攻撃しちゃいけない、『腕』の欠損も避けたいし、時間もあんまりない……
対概念兵装、魔術…能力を持ってピンポイントに『鬼』だけを[ピーーー]んだ……。

【つ、と、毛皮を汚したのは、赤】
【頭を抑える掌に、赤々とした血液が満ち始める】

【ただ、血のエキスパートであろう貴女は検知できるだろうが】
【それは赤いが、人の血とは『何か』が異なっていて―――――】
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/24(日) 01:29:29.24 ID:WAn6wHLno
>>486

そうですか……。

【見せてもらった時計の文字盤、飾り――】
【そして、恐らくは両親だろうか? 二つの名が刻まれた、蓋の裏】

【それらの凝った意匠や、文字についても興味が湧かないではなかったが――】
【この小さな駆動音――時計の音では、やはりない】

……。

【エルネスティーネに表情が悟られないように前を向いて、クルスは黙考する】

(聞いてしまっても……良いものでしょうか)

【だが、中途半端に質問をぶつけたせいで、少女は少なからずこちらの言葉に不審を抱いただろう】
【――あるいは、それも含めて存ぜぬ振りかもしれなかったが、クルスの洞察力では、それは推し量れない】

【大通りまでは、それほど時間が残っているわけでもない】
【この純粋そうな少女との間に、わだかまりを残してしまうのは、クルスとしても本意ではなかった】

(……私は、この方に隠し事をしてると言うのに)

【己の魔力を悟られなかったことを不可抗力と、自分に言い訳したことを、気に病みながら】
【クルスは意を決して、問いかけた】

……その。先ほどから、エルさんの身体から、小さな機械の音がするもので。
ちょっと、気になってしまいまして。

【出来る限り、なんでもない風を装ったつもりではあったが】
【その質問を口にすることが無礼に当たりはしないかと、不安から声が僅かに震えていた】
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/24(日) 01:45:19.22 ID:8xJO6tvK0
>>487

【少しだけ、言葉を返す事が憚られた】
【もしそれが真実とすれば、自分も原因の一翼を担う事になる】
【愛したが故に、或いは余計な情けを思い出したばかりに】

……知らないだろうな、特別に教えてやる
火憐が腕を失ったのはだな、あの落日の戦いの時だ
何度か言った様に、私は花城たちと戦い、そして引き分けに近い形で屈服させたが――

血を吸わずに活かしておいたら、彼女の持っていた『妖刀』が
花城が攻撃の中で自壊させた腕の隙間に定着し、彼女を鬼に変えてしまったのだ

………、それでも、と思っていたのだが
とうに過ぎた事は仕方有るまい、“運命”だな

【どうしても、まだ合点が行かなかった】
【人を捨ててどうなるか。兼ねてより修羅道にあり、鬼となり】
【自分の如き存在についても、知識を超えた理解が有るだろうと思うた少女は】
【疑わしげに眸を細めて、然し言葉の上では承知した様子】
【限界まで妥協はしないが、無駄な諍いはまだ避けて置きたい】

む、どうした……?
この私、喉の渇きは覚えておらん
唇が乾いたぐらいなら、そこに幾らでも水が有ろうよ―――

――、―――いや、何だ、これは?

【吸血鬼の血に飢えた眸が、明らかな異状を捉えた】
【それが何かは判らない。顕微鏡で言えば、微細を探すには倍率が小さすぎる状態だが】
【奇妙が潜んでいるというだけは、本能が素早く飲み込む】

む………、毒が有るなら先に言いたまえよ

実際に触れねば分からぬ事の方が、多いのだ

【硬く尖った、人より分厚いが色は透き通った10の爪】
【そのひとつをローズの掌のうちに、滑りこませようとするだろう】
【成功すれば血を掬い取り、臭いや魔力など更に詳細を感知しようと試み】
【吸血鬼の健常を害するものでなければ、舌の上に垂らしてもみる筈だ】
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 01:52:18.06 ID:Es5b4CiDO
>>488

【──クルスの視線が、エルから離れた時】
【それは、彼女がその瞬間を見計らってのことだったのか、或いは偶然か】
【そっと、そっと。エルは蓋に彫られて名前に指を這わせた】
【「エルネスタ」──己とよく似た名前の文字に触れた刹那】
【彼女が浮かべた表情は笑みではなく】
【ひどく寂しく切なさそうな、そんなものだった】


──、……あぁ、そのこと、でしたか

あの……クルス様。もしかしたら、信じてくれないかもしれません、けれど


【──恐らく、彼女にとってその問いかけはよく在るものだったのだろう】
【クルスの様子に対してようやく合点が言ったとばかりに頷いて】
【それから。少しばかり躊躇うかのように、顔を俯かせ。一言、クッションを起き】

……私、機械の人形なのです
人を模して創られた──お人形
クルス様が聞かれた音は……私の心音でしょう

【その言葉を紡ぐ時にはもう。蓋の名前を撫でた時のような表情は消えていて】
【どこか自嘲気味な表情を、浮かべていた】

【──表情も、声も、肌や髪の質感も】
【人間の其れと変わらぬくらい、精巧。否、まるで人間そのものだった】
【信じるか。信じないか──】
【きっとどちらにしても、彼女は小さく微笑むことだろう】

/申し訳ない、絡んでおいてあれですが、そろそろ眠気がヤバイです
/絡みを明日かそれ以降に続けることは可能でしょうか
/無理であれば、ここで切っていただいても構いません
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/24(日) 01:52:33.24 ID:8xJO6tvK0
//おっと、>>489に一応設定的な補足をば

【なお櫻芽とその同類は、少なくとも「人」と「猫」の血は問題なく吸収できる】
【他にも、哺乳類であれば大概は――人間が最上なのは当然だが――吸血対象と出来るのだが】
【魔法生物に近いだろう躯体については、此方では判断しようがない】
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/24(日) 01:56:47.00 ID:WAn6wHLno
>>490

/了解です、明日に持ち越す形でよろしいでしょうか。
/自分は明日は恐らく一日中いると思いますので、舞台裏で声を掛けてください
/一応こちらの490番に、こちらのレスを返しておきますので、次はそちらから続けていただければと思います
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 02:02:34.24 ID:Es5b4CiDO
>>492
/ありがとうございます、それで大丈夫です
/明日は今日と同じ時間、22時過ぎにスレにこれると思います
/では、今日のところは一旦これで。お疲れさまでした
/それと、悟堂さんちの渉くんのところに利織からお人形の贈り物が届いております
/wikiにてご確認いただけると幸いです
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/24(日) 02:03:27.74 ID:3I6qbmOco
>>489
…妖刀、それだ。
火憐は、それに意識を持っていかれかけている。
服装はともかく、以前とは全然違うあの腕…そうか、それなら、納得が、っ

【うわ言のように呟き、頷きながら】
【めぐらせる思考、引き出される置き土産、火憐への想い】
【それが櫻芽の責任か否かは関係ない、猫にとって、火憐がそれを望んでいるということが重要であって】

妹が、いるんだって。血が繋がってないけど、大切な子。
……その子が、苦しんでて…自分が人でなくなったら、その子が、悲しむからって……。

【付け足すように、彼女が踏みとどまろうとする理由であろう事情を一つ、告げる】
【火憐が戦を好むことは、ライン達にも理解できる】
【『それでも』留まろうとする意思は…きっとそこにあるのだろうという、確信があった】

…貴女なら、或いは。
この世界の吸血鬼のメカニズムにも拠るけど……にぃが見た吸血鬼は、
血を吸うことで『人間』の概念を血諸共捕食、代わりに自身が持つ『吸血鬼』の因子を開いた部分に注入し、眷族にする。
……応用して、火憐の鬼を吸い出すか、破壊すれば……ぅ、ぅ…?

【痛みを感じている余裕はない、自身の変異による戸惑いやら何やらで頭がいっぱいで】
【額から流れ出す血、掌に爪が食い込んでも、お構いなしに思考へと没頭するローズ】

【猫が垂れ流す人との差異を述べるなら】
【色は赤い、成分も概ね人のものといって良いが、『型』がない】
【ただの血、それを大別する『型』が存在しない】

【そのためか、血液そのものが『路』にして『炉』なっており】
【魔力と、それ以外――――近しい言葉を無理やり当てはめるなら『気』となるのだが――――を常時生成しつづけていた】
【魔力以外の動力源を、意図的に生成しているのだ】

【もし強引に接触し、解析しようとするのなら】
【その『気』のようなものを循環させる路が必要になる。なければ…『こじ開けられ』かねない】
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/24(日) 02:05:44.16 ID:U4TbeYDqo
【地の国北部、葉桜】

【葉桜と謂う地は、古くから月蛾氏に依って統治され】
【豊かな水田と黒木造の家屋、そして葉桜の木が多い土地である】

【今宵、この地の領主である月蛾 秋葦(げつが あきよし)が討たれた】
【月蛾氏の居城である葉桜城には門を破られた形跡も無く】
【敵の旗に刻まれていた家紋は、月に蛾】

【つまりは――城内で起きた、同じ月蛾の者による変】

葉桜守 秋葦、討ち取ったり
全てこの月蛾 葦成(げつが よしなり)が手柄
以て是より、私が当主 葉桜守を名乗る

【領主・秋葦の首を掲げて、天守閣から名乗りを上げた者がいた】

【束ねられた腰までの黒髪に、爛々と光る金の瞳を持ち】
【青地に朱色の蛾が舞う柄の和服を着た、年若い男】
【秋葦の実の息子であり、名を葦成と謂う】

【この事態の中で尚、】
【城郭の外から楼閣を見上げる領民達は、別段騒ぐ事もしない】
【一代前にも同じ変が起きた、二代前にも三代前にも――】

【月蛾当主は代々、こうして継がれて来たのだから】



【翌日の新聞、地の国の情勢欄には】
【先週から騒がれていた有名女優の不倫騒動の記事をすっかり押しやって】
【上記の事の顛末を記した記事と、こんな見出しのついた記事がある筈だ】

 【 『月蛾軍、新当主の下破道≠掲げ出陣』 】
 【 『全ての正義と悪≠ヨ宣戦布告――――』 】 

/これから先、不定期に開催させて頂くイベントの前置きの文になります
/絡み不要です
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/24(日) 02:23:02.30 ID:8xJO6tvK0
>>484

【櫻芽の「吸血鬼」は、一般に想像されるより泥臭い生物だ】
【霧にはなれない、神通力の類は持たず、杭で無くても心臓が潰れれば死ぬ】
【首を狩れば大蒜を詰めるまでもなく、急所を撃つ弾は銀で無くて良い】

【血を一舐めして、「及ばない」ものだと理解、土に吐き捨て踏み固める】
【爪に溜まった血は身体から湧き出す煙によって、凍結させられ】
【ルビーの如き色合いで凝固し、浮き上がったそばから砕け散った】

……残念だが、私の「吸血鬼」はそこまで便利なものでは無い
メカニズムは血液の注入による遺伝子の改造、それも人間に対してのみだ
仮に血を飲み干したらどうなると思う?

フン――、砂の国で良く見られるような物が一つ出来るだけだ

【吸血で何かを伝導・媒介するなら、まだ蚊の方が余程上手だ】
【はるか先を行き始めたローズに対し、少し斜に構えながら】
【少女も思考を回転させ、瞼を閉じ、与えられた札を眺め続ける】
【『14歳の柔軟さ』まで維持している己であれ、と言い聞かせて――】


【――そんな瞬間に、「もしや」と】
【ひとつ、考えついた事があった】
【目を見開いた櫻芽は、ブルーローズに翠玉の眸を向け直し】

……ブルーラインと同じ能力は、どの程度使える
奴は確か、私の氷の力を模写していたな?

もしも「吸血鬼の概念」を模写できるとすれば
それは私の吸血鬼ではなく、君の知る吸血鬼になるかも知れぬぞ

現に、奴の氷の発動の仕方は私とはまったく異なっていた
イル・ディザスターの炎を凍結させる事も、おそらく私には叶わぬ事だったろうな?

 【期待はしていない、理論も推測が大半を占め、荒唐無稽だが】
 【其れを言えば。幻想の極致に近い存在を、いま間近で味わっているのだ】

【出来る道理が無いにしても、出来ない道理も無い、未知数だと】
【時折そわそわと髪を撫でながら、尋ねる少女はそう思っていた】
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/24(日) 02:24:19.36 ID:WAn6wHLno
>>490 >>493

……え?

【クルスは頓狂な声を上げて、ぴたりと、大通りへと進む足を止めた】
【その顔には、驚愕の色がありありと浮かんでいて、エルネスティーネの言葉がにわかには信じられないようだった】

……。

【青い双眸を見開いて、エルネスティーネの身体をもう一度、眺める】
【――例え機械とは言え、女性の体をそのように眺め回すのは失礼にあたるだろうに、そんなことに気を使う余裕もないようだった】

……機械?

【だが、その反応を見れば、クルスが冗談と取った様子でないことは分かるだろう】
【よくも悪くも、生真面目で素直で、そして分かりやすい少女だった】

……。
まだまだこの世界には、私には想像もつかないような不思議が、あるものです……。

【感嘆するようにそう言って、クルスはようやくショックから立ち直ったように歩き出す】

【言葉を交わした限り、クルスにとって、エルネスティーネは人間となんら遜色することの無い――】
【なまじの人間よりよほど――らしい$l間に見えた】
【だから、機械扱いなど、する気は起きず――心のどこかでは、機械だと信じられずにいるのかもしれない】

……驚きました。本当に。

【それが、偽らざるクルスの心情だった】

……すみません、人の事を探るような不躾な真似をしてしまいました。
どうか、お許しください。

【それから、やはり気に負うところは会ったのだろう】
【小さいが、はっきりと通る声で、エルネスティーネに、そう謝罪した】

/それでは、今夜はこの辺りで〆ということで。
/また明日、よろしくお願いします。 おつかれさまでした。
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/24(日) 02:33:51.29 ID:3I6qbmOco
>>496
……そ、っか。

【概念を改造する吸血鬼、ではなく】
【生命体として、肉体に干渉する吸血鬼】
【確かに、猫の述べた方法は実現できないだろうが】
【どうしてそれを、猫が残念がったり、貴女を責めたりできようか】

【血の流れは止まる、頭痛も止まったのかごしごしと傷口を擦ると、毛皮の下に浮かぶ傷が溶けて消える】
【治癒力が高いのが幸いするが、これは…?】

…わからない、ボクが生まれてから、能力のあり方は変わったけど…。
一度だけ、他の人の力を遣うことに成功した事がある。
あの時は無我夢中で、どうやったかあんまり覚えてないけど……そうだね、可能性はある。

【ローズは疲弊した様子で、彼女の案に頷く】
【思考改造というのだろうか、おそらくラインの思考に近づき過ぎたための拒否反応で、ああいうことになったのだろうが】
【やってみる価値はある、そう想ったから、頷いたのだ】
【だが、猫はやはりふらふらしている。今のが応えたのかもしれない】

ただ、今日は、ちょっと、調子悪いから……一度、帰るね。
もし次会うときがあったら……そのとき、見せて。

【顔を青ざめさせながら、猫はインナーに手を突っ込み、貴女へと名刺を手渡そうとするだろう】
【何処かのネットカフェでも、知り合いに連絡してもらってもいいからと渡した中身は】
【白地に、青い線のワンポイント。メールアドレスと自分の名前が書かれた、シンプルなものだ】

【傍らの募金箱を持ち上げたローズは、おぼつかない足取りで公園から立ち去ろうとする】
【呼びかけには多分、歪な血に塗れた手を振ってこたえるだろう】

【凍える暖かな吸血鬼、そして新種の生命体】
【この二つの幻想は、古き鬼という幻想を打ち破る鍵と、なりうるだろうか…】


//こんな感じでしょうか、お疲れ様でしたー!
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/24(日) 02:38:07.70 ID:8xJO6tvK0
>>498
//レスが考えつく頭を失っているのでこのあたりで、お疲れさまでした!
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 11:43:58.55 ID:EshUTYXG0
赤木さっさと辞めろ
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 12:59:49.50 ID:EshUTYXG0
漂流者スレ作ったんだからずっとそこにいれば良かったのに
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/24(日) 13:17:35.22 ID:jo3YVMS1o
【街外れの空地】
【中心地から外れた位置にあるその場所は、外部へと通じる細い道に面してこそいるが】
【人通りは少なく、聞こえる音と言えば鳥の鳴き声くらいのものだ】

やはり推力がどうにも心許無い……かといって外部入力に頼るとスケールの巨大化は避けられない、と
そうなってしまっては、本末転倒にも程があるというものです
とすればやはりメイン出力の向上を図る……ならば、現状と行うことは変わらない。

【そんな空地の縁にある段差に腰かけているのは、一人の青年】
【研究者のそれだろうか、「非均一な形状のギア」が左胸に描かれた白衣を身に纏っており】
【やや長く伸びた黒髪の下には、どこか気怠げに目が開かれている】
【片手に持っているのは缶コーヒーだろうか】

やれやれ、ここは一つ、また客商売でもやらざるを得ないのでしょうかね
全く、何とも何とも面倒だという言葉に尽きる

【彼の座っている場所の隣には大きなジュラルミンケースが置かれており】
【周囲には工具と思しき金属の棒や、スプレーなどが散乱している】
【中にはクッキー状の栄養食も混じっているようだが……】

果てさて、何を作りましょう

【青年は一つ溜息を吐き、一口コーヒーを口に運び、そして大きく空を仰ぐ】
【その頭上には、────大きな“鷲”のような黒い影が舞っていた】
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 13:28:26.64 ID:9WiLY3Yeo
>>502
つーか、教師も必要か‥‥‥‥。

【そんなことを呟きながら、歩く人影が一つ】

【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミの様につんつんに逆立てられており、すごく刺さりそうである】
【右目の部分には、大きな傷が一閃と撃ちぬかれた跡があり、少し見た目が悪い】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【特に印象深いのは、その双眸だろう。ぎらぎらと意思の光を宿した瞳は鋭く、しかしまだ少年らしさも残している】
【手元には、不動産屋のパンフレットや、銀行の融資のパンフレット等が抱えられているのが分かるだろう】

【ふと、人の気配を感じて、空き地に目線を向けると】
【そこには割と目立つであろう、青年の姿が】
【少々興味を抱いたようで、少年は近づいていき、話しかける】

なにしてんだい、アンタ?

【身長は低く、ともすれば中学生にも見えかねない小柄さ】
【だが、馴れ馴れしい上に、妙に話しやすい雰囲気を感じさせるだろう】
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/24(日) 13:39:33.14 ID:jo3YVMS1o
>>503

【視線を空から下ろして、自分に掛けられた声の主の方向へと移す】

おや………

【少年の姿を視界に入れると、白衣の青年はそんな声を上げてから】
【片手に持っていた缶を横に置いてあるケースの上に置き、砂埃で少し汚れていた白衣を両手で軽く叩き】

「何をしているのか」───中々難しい質問ですね
今し方私が行っていた行動は、単なる休憩に過ぎないのですけれども
まあ、そんな詭弁は置いておきましょうか、ええ、少々暑くなってきたので無駄な話は控え目にしましょう
そう………今私が行っていたのも丁度“無駄を廃する”という目的のものです
すなわ“バグフィックス”のようなもの……より具体的には試作機──否、改良機の試運転といった所でしょうか
結論から言えば、理論上問題無かったものですから、やはり実際の挙動上でも特に障害は発生しなかったという所です
まあ、それで今は休憩を───しつつ、次に何をするかを考えていた、という程度でしょうか

【そんなことを捲し立てるように一息で語り始めた】

ふむ、久々に声を出した割には頭が回る───他に何か質問は?

【掌を空向けて手を広げ、肩を竦める】
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 13:45:06.69 ID:9WiLY3Yeo
>>504
‥‥ダチを彷彿とさせるな、その口調。

【青年の、その一息に語る長い長い語りを聞き、はぁ、とため息を付き】
【さらなる質問が無いかという問には、そうだなぁ、と小さく呟きを零す】

んで、なんの機械なんだ?
まあ、ぶっちゃけ俺はその手の専門じゃねーから、それほど詳しくもないけどな。
最近機械いじり始めたから、ちょいと気になるんだよ。

【ぎぃ、と彼の左腕からは小さな駆動音が響くだろう】
【少なくとも、その部分に於いては生身ではない、という事が分かるだろう】
【また、アタッシュケースを見る右目には、電子回路の様な模様が浮かんでいるのも分かるかも知れない】
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/24(日) 14:00:25.93 ID:jo3YVMS1o
>>505

【少年の言葉を聞いて白衣の青年は喉を二、三回鳴らす】

ええ、別段特別だとも言えないでしょうね、所詮口調なんて物は拡張子程の意味も持たない
或いは「この道」を志した人間なら誰しもこのような語り方になってしまうのやもしれません

【そして傍らに置いていた缶コーヒーを再び手に取り、一口飲んで】

「何の機械」か………、と。
まあもうバージョン1は公表済みの物ですし、特に隠す必要もありませんか

【白衣の青年は宙を仰ぐ】

『超小型自律式戦闘飛行システム』───通称を“ベールクト”
まあ、早い話がアレですよ
ということなので、ハードの機構も中々特殊な物を採用していますが、最も特徴的なのはやはりソフトウェアの部分ですからね

うーん、まあ、流石にその辺りの詳細に関しては企業秘密ですけれども
………成程、気になりますかね?

【その視線の先にあるのは空中で輪を描くように旋回を続けている「猛禽類のようなシルエット」】
【太陽がその付近にあることもあって、一見すると実際の鳥と区別はつかないかもしれない】
【もっとも、このような近郊にそんな大型の鳥が居るか、という違和感を除けばの話だが】
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 14:08:58.69 ID:9WiLY3Yeo
>>506
想い出せば、その手の輩はそう云う語り口が多い気がするな。
まあ、口調なんざ別に気にする程神経質じゃねぇから別にいいんだけどな。

【そういえば、アイツの所行かなきゃな、と小さく呟いて】
【ベルトポーチから、チュッパチ○プスの様な棒のついた飴を取り出すと口にそれを含んだ】

‥‥うぉ、鳥型の戦闘機械か。
成程、こりゃァすげぇもんだ。

【そう言って、手で太陽を遮りつつ、空の鳥のシルエットを持つ機械を見た】
【細める目は、蛍光色に輝いて、必要な文の光だけを採光し、その姿を容易に見定めて】

ま、ハードは専門外だが、ソフトは一応俺の得意分野だしな。
此奴いじるのにも、役立つかも知れねぇし。

【ベルトポーチから取り出したのは、一つの小さな金属球だ】
【それを指先でツン、と突付くと、液体金属の様に姿を替え、一体の妖精を形作った】
【ふわふわと浮遊し、頭の上にそれは着地して】

「前回起動から、3時間40分2秒ですね。まったく狭いベルトポーチに幼気なおなごを監禁するなんて‥‥」

いいから黙っとけよナビコ‥‥。

【甲高い声で、その機械が話し始めたのだった】
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/24(日) 14:22:01.41 ID:jo3YVMS1o
>>507

私の場合は客商売も行っていますから、ある種の癖でもあるでしょうかね
まあ、何れにせよ些末なことです

【視線を再び地に落として、首を小さく横に振る】

そう、私にしてはそれなりに凄い物を作っていると思っていますよ、でなければ作る意味なんてありませんから
だからこそ微妙に躊躇われる所ではあるのです、が……
まあ、どうせそろそろ仕舞いにしようと思っていた所なので降ろすのですけれどもね

【小さく溜息を吐いて、右手を白衣のポケットに突っ込むと】
【それまで旋回を続けていた黒い影が、羽撃たくことも無く、ゆっくりと滑空しながら下降してくる】
【そして地上に接触しようかという直前に、大気に打ち付けるように大きく一度翼を動かして】
【“それ”は白衣の青年のやや後方に降り立った】

【日光を反射して黒く光るボディ、しかしそれは羽毛の艶ではなく金属光沢のそれで】
【広げればその両端の幅は成人男性の背より長いだろう巨大な翼も、しなやかだが冷たさを感じるプレートの集合である】
【さらに細部を見れば、所々にフレームの継ぎ目や関節部にジョイントが見られるだろう】

ふむ、中々愉快な御嬢さんですね
会話プログラム……思考も十分に行えるのかな?
これは少々バラしたい衝動に駆られるというものですが

【が、その主人はその頃には既に目の前に現れた機械に対して感心の全てを向けていた】
【周囲に散乱していた様々な無数の工具を指の隙間に挟んで、まるで扇子のように持つ程度に】

【ただ“鷲”はその様子を見て、小さく首を傾げていた】
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 14:32:03.38 ID:9WiLY3Yeo
>>508
まあな、自分の作るものに自信を持てなきゃ、作る意味なんかないだろう。

【降りてくる、その鳥の機械を見て、うぉ、と声を漏らして】
【きゅぅ、と右目の瞳孔が締まり、その構造を確認していく】
【まあ、分かったところで、それを己が作れるかと言われれば、否と言わざるを得ないのだが】
【とにかく、それには高度な技術が使われている事は理解できた】
【そして、相手の言葉に、頭の上の妖精は、少年の髪を鷲掴みにして】

「へ、変質者ですか!?言っときますけど、私、すっごく弱いですよ!?」

‥‥‥‥まあ、こういうプログラミングされててな。
ダチの作なんだが、今は俺が預かっててな。

【頭の上のそれをつまみ上げると、肩の上に乗せて】
【髪引っ張るんじゃねーよ、とぺしり、と妖精を叩き、注意した】

元々、このハードに最適化されたプログラムじゃなくてな。
ちょっとばかし‥‥ネットゲーム、First≠チて知らねぇか?
今本社は異界になってるけど、あそこの中から能力で此奴のデータ引っ張り出してな。
暫定でこのハードに突っ込んだんだけど、本来ならもうちょい性能引き出せるはずなんだが。
どうも、最適化されてないせいか、浮遊機能と会話機能しか使用できないんだよ。

【妖精は少年の耳をぎゅうぎゅうと引っ張っている】
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/24(日) 14:46:14.77 ID:jo3YVMS1o
>>509

【“変質者”呼ばわりされた白衣の青年は】

成程、「身の危険」を察知することが出来ますか、益々もって興味深い
それにこの反応は単なるパターンではありませんね、まあそうでなければ意味は無い
この“新世界”で「アンドロイド」と呼べる高度な演算能力を与えられた物は幾度か確認しましたが……
ふむ、何か元にしたプログラムが存在するのですかね、それとも一から作成したのか
何れにしても、面白い。

【むしろさらに愉快そうな様子でジロジロと妖精を観察しつつも】
【「冗談だ」と言うように、両手に持った工具を元の位置に戻した】

ふむ……名前は聞いたことがありますね
私はここ数ヶ月はずっとラボに引き籠ってとある物体の解析に明け暮れていたので、気になってはいても関与はしませんでしたが
仮想現実的な何か、でしたっけ?

【青年は顎に手を当てて、少し考えるような仕草を見せる】

ふむ………
これはハードウェアに限った話ではありませんが、
元々の仕様や規格がきちんと理解できていないとアップデートというものは中々難しい
その点では私に力になれる点は少ないかもしれませんがね………
しかし、それだけ高度な知能を有しているのならば、別の方法もあるのではないでしょうかね
具体的には外部から間接的に機能を付与する、とか。
まあ、得策とは言えませんが足掻き程度にそんなことは出来るかもしれない
もっとも、きちんと解析して最適化が出来るのならばそれに越したことは無いですけれどもね

いや、私も先程“アレ”に関して似たようなことを考えていたのですよ
アレは私が作成した物ですが、お恥ずかしいところにあの中にも≪ブラックボックス≫が存在していましてね………

【そして後方で翼を毛づくろいしているような動きをしている“鷲”を親指でさす】
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 14:59:11.07 ID:9WiLY3Yeo
>>510
「ふふんっ、之でもFirstのナビゲーションプログラムの中でも一番完成度が高いんですよ私は!」

【妖精は、少年の肩の上で、胸を貼りながら、自慢げに】
【そして、少年は、思案をしながら、口を開いて】

ダチは、自分の人格データから作ったって言ってたけどな。
1から人格を作るより、元からある物に手を咥えたほうが楽だ、とかなんとか。

【少年の言う、ダチの作るロボットや機械は、感情を持つ物が多い】
【それも、むしろ人間より人間らしいような、そんな存在だ】
【本人曰くは、自分の足りない分の反動、と言うが、まあ、此処の誰も知る由も無く】
【妖精は、青年のその行動に、体の力を抜いて、ぐでっ、と肩に寝転がった】

‥‥うーん、そうだな。
とりあえずは、色々試してみるか。

【そう言うと、ベルトポーチから飴を取り出して、差し出すだろう】
【アンタも食うか?と言うことらしい】

ブラックボックスってなぁ、厄介だよなァ。
何が入っているか分からない、びっくり箱だからな。
ヘンにいじるとむしろ悪いことに成るかも知れねぇってのは、怖いもんだ。

【うんうん、と頷きながら】
【そういえば、と呟いて、青年の方を向いて】

‥‥なあ、アンタもしかしなくても、頭いいよな?

【そう問いかけて、さらに言葉を続ける】

今、俺、学校作ってるんだけど。
教員が足りないんだ、良ければ、ウチで働いてくれないか、と言ってみたりするんだが‥‥。

【これだけの智識が有れば、教えるのには問題が無いはずと思った】
【そして、報酬も提示しなければ、そもそも話にならないと理解しているゆえに】

もし、働いてくれるなら、このナビコを作った奴に会わせても良い。
アイツはむしろ開発より解析の方を専門にするから、もしかしたらそのブラックボックスも解析できるかも知れないぞ。

【と、交換条件を提示することにした】
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 15:00:00.44 ID:LGHqhOPKo
【街中】

さて、どうしようかな

【大きな建築物を見上げている人物がいる】
【その人物は短い銀髪の若い青年。高い背と暗い青色の瞳が特徴的だ】
【黒を基調とし、所々に赤色の入ったカノッサ機関の制服を着ていて、二の腕には『No.32』と書かれた刺繍がある】
【制服は丈の長い上着、飾り気の無いズボン。上着の背面にはカノッサ機関の紋章が描かれている】

建築物破壊は目立つけど、実益は薄いしなぁ
もし誰も来なかったらただの馬鹿だ

【独り言というには大きい呟きから察するに、目の前の建物を破壊するかどうかを考えているようだ】
【今なら止めるか説得か、場合によっては協力もできそうだ】
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/24(日) 15:12:02.67 ID:jo3YVMS1o
>>511

ふむ、ふむ………ふむ。
やはりベースとなる何かが存在した方が色々捗るというものですね
殊、人間の思考回路なんてファジィなものを模倣する際に一から創造する何て莫迦げた話ですらある

【手で小さくジェスチャをしながら答えて、軽く頷き】
【いつの間にか片手に持っていた小型の電子端末に何かを入力している】

うーん?これはまた唐突な話、ですね
私は好きで研究を行っていまして、その上に研究所の運営や営業等の雑務もあり……
意外と多忙なのですよね、これが
しかし───非常勤の講師といった形であれば、可能かもしれません
まあ、それにしても相応のリターンが期待できる場合に限って、ですけれどもね
そう……研究面でのメリットということも無論ありますが………、と

【そこで、何か思い出したように青年は自分の白衣の懐に左手を差し入れ】

そうそう、申し遅れましたが、私は街で研究所を開いております、マシノという人間です
以後、お見知り置きを。

【そう言って軽く会釈をしながら一枚の名刺と共に手を差し出す】
【そこには「増野 透冶 メカニック」という文字と、簡易な住所だけがシンプルに記されている】
【少年がそれを受け取れば、交換で飴を受け取るだろう】
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 15:18:30.57 ID:9WiLY3Yeo
>>513
‥‥とりあえずは、非常勤でも構わない。
科学は、今一人担当が居るんだが、一人で4教科担当してるしな。
非常勤でも入ってくれればそれだけで有難いよ。

あと、メリットについては約束する。
アイツの技術は、多分アンタには、役立つと思うから。

【非常勤で構わず、リターンは約束するとこの少年は言った】
【そして、マシノという青年に、名刺を渡されると、此方もベルトポーチを漁り名刺を取り出す】

えっと、じゃあ俺も。
ジャーナリストやってる、谷山 基樹だ、よろしくさん。

【統一征斗会新聞部部長/編集長、『学園』教頭(仮)、Justice所属という三つの肩書き】
【それと、谷山 基樹[タニヤマモトキ]という名と、連絡先がそれには印刷されていた】
【とりあえずは、色々と複雑な立ち位置に居る少年だということは分かるかも知れなかった】
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/24(日) 15:32:00.85 ID:jo3YVMS1o
>>514

成程、ね………

【名刺を受け取り、片手を顎に添えて一秒程度の沈黙】
【そしてそれを一回手首のスナップで払うように振ってから、懐に仕舞い】

中々愉快そうではありませんか、悪くはない
研究を行っていることがそのまま職として利用できるということは、元より好ましいことではある
それに、研究者が研究によって得た知識を普及させるということは一種の義務だとも言えるでしょう
まあ、私も申し訳程度にはその義務を果たしているつもりですけれども……

【そこで青年はくつくつと喉を鳴らす】

良いでしょう、ここは前向きに検討致しましょう
ただし、教職ともなればそうそう気軽に途中放棄できるものでもありませんからね
それなりに考えてから、正式に返事をさせて頂きましょう
まあ………適当に期待して頂いても構わないのではないでしょうかね
ただし、無論、状況に応じてイレギュラが存在し得るということはお忘れなく。
───それでは、よろしくお願いしますよ、谷山さん

【そして白衣の青年は、今度は名刺を持っていない手を差し出す…握手を求めているということなのだろう】
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 15:39:16.80 ID:9WiLY3Yeo
>>515
――ああ、子供が未来を担うんだ。
だから、もしかしたら、増野サンの、その智識が。
これから先の未来で、新たな発明を生む鴨しれない。
子供ってのは、可能性の塊だからな、だからこそ、教育が必要なんだ。

この世界、路地裏にどれだけ救われない子どもがいるか‥‥。
子供を救う事が、大局的な目で、世界を救うと俺は思うんだ。

【熱のある口調で、彼は教育に着いて語る】
【大人を助けないとは言わないが、子供には未来と可能性≠ェある】
【だからこそ、その可能性を潰したくはない。救った子供が、何かを救うかも知れない】
【――少年の夢は、世界平和。これも、少年の夢を達する一つの道であった】

【増野が笑いながら、前向きな態度を見せてくれたことに対して、ぱぁっ、と顔を輝かせて】

‥‥ありがとう、増野サン。
ああ、イレギュラー、想定外の自体が起こる事は考慮に入れておくよ。
もし、決まったら俺のデータベースのメールフォームに連絡してくれ。

―――よろしくお願いします、増野さん。

【ぎゅっ、と握手を交わす、少年の右手は妙に硬いと分かるかも知れなかった】
【本物に酷似した、人工物のそれである】
【色々と抱える物はあるものの、その瞳には邪気は無く、真っ直ぐに夢を追っている事が分かるかも知れなかった】
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/24(日) 15:53:34.65 ID:jo3YVMS1o
>>516

ああ、間違ってはいない。恐らくそれは多くの目から見ても「正しい」ことなのでしょう

【何処か冷やかすような語感が混じっているのは、照れのようなものなのだろうか】
【そもそも彼は「志」といったような物を真正面に掲げることを避ける人間である】
【合理的に、……故に道徳にも従い、不都合な悪徳は避ける】

【ただ、白衣の青年は少しだけ目を細めて】

まあ、詭弁は置いておきましょう───承りましたよ
余り過剰に評価しないようには、お願いしておきましょうか。過小は過小で困るというのも事実ですけれどもね

【そして一度腰を伸ばすような仕草をしてから】
【周りに散らばっていた工具などを手早くケースに詰めてゆき】

それでは、私はこの辺りで失礼させて頂きます
恐らく、また、遠くない内に………

【すっかり片付けてしまうと、それを持ちあげてから谷山に一礼し】
【着地していた“鷲”もそれに合わせて飛び上がった……少々砂埃を巻き上げながら。】
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 15:59:21.03 ID:9WiLY3Yeo
>>517
――まあ、色々と言われることもあるだろうけどな。
夢物語とか、只の理想に過ぎないって言われちゃ、それまでだし。

【自分の言っていることが大層なこと≠セというのは分かっている】
【それでも、ヤル価値が有るからこそ、谷山は大切な者と、『学園』を立ち上げたわけで】

‥‥、ん。
何事も中庸ってのは、大切だしな。
ほどほどに、期待しておくよ、期待しすぎもまた重み、だからな。

【くすり、と微笑みをこぼすと、去っていく増野に此方も頭を下げ】
【その姿が見えなくなるまで、見送ると、不動産屋の書類などを見ながら谷山も歩き去っていったのだった】

//乙でしたー!
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/24(日) 16:01:48.54 ID:jo3YVMS1o
>>518

//乙でしたー
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 16:52:41.02 ID:oCM971m9o
【森の中】

ふっ―――――、よっ……と。

【響音、刀が空を裂く音】
【それに相するように少年の掛け声】
【拓けた天然の広場のような場所に彼はいた】

(刀、慣れたかと言えば……正直微妙かもしれない)
(唯でさえ役に立てて無いんだから少しでも戦闘力上げなきゃな)

【新雪のような白い髪、深い緑色に染まった瞳】
【無地の長袖シャツの上にフード付きの灰色パーカーを羽織り】
【七分丈ズボンに黒いゴム製の安全靴、腰には無骨なナイフを2つ平行に掛けている】
【小さな身長(160cmくらい)の少年は焦燥に駆られるようにひたすら刀の訓練をしていた】

……んと、扱い大変だよなっ!よくよく考えるとさ―――――!

【袈裟、逆袈裟、正面、切り上げ、横面】
【振るう刀、切っ先の軌跡に妖しい魔翌力が帯状に残る】
【その帯を切り裂くようにまた刀を振る、その繰り返しをかれこれ2時間程】
【額から流れる汗も気に留めず続けていた】

やっぱ型とかちゃんと習ったほうが、いいかな……っと!よし休憩!

【少年の刀を握る手は常人と違っていた】
【彼の右腕だけが、丁度二の腕辺りから「黒い物体」に覆われている】
【純粋な黒色はおよそ生物の気というものは感じられない、しかし当の本人は気にしてすらいない】

【残滓を切り、円周に回し、刀を鞘に収める】
【直立不動のまま瞳を瞑り数分息を整えるのに費やす】
【「ふう」と息を吐き、身体の緊張を解く全身が弛緩するような感覚を覚えて少し足がふらついた】

30分水分補給と休憩、んでまた訓練するか。
……しかしこんなくそ真面目に訓練だなんてオレのキャラじゃあねえよなあ……。

【自嘲、鼻を「フン」と鳴らして巨木へと向かう】
【根元には数本のペットボトルとタオル、自分で用意したものだ】

(ま、昼間っからこんな場所にいる奇特なヤツなんかオレぐらいしかいないし見られる心配もないさな)

【努力などというものは他人に見せるようなものではないと思っている】
【無論そこには恥ずかしさという感情も内包されているのだろう】
【だからこそ少年はこんな人気の無い場所で訓練なんぞをしているのであった】
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 16:54:17.25 ID:RTvvCb8r0
赤木さんの武勇伝纏めようずwwww

・メインキャラが不安定(笑)
・クールキャラ(笑)
・中の人も当然クール(笑)
・セリフ一行も余裕(笑)
・地の文一行も余裕(笑)
・初代ギャルゲ主人公(笑)
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/24(日) 17:12:34.68 ID:hQ4Hdqafo
【人気の無い海。汚い、と言う訳でも無く謂わば穴場】

【燦燦と照りつける陽の光。煌びやかに金剛石の如くそれを反射する水面】
【嬉しそうに輝く双眸が合っても良いものだが、熱々の砂の上にも、海中にも存在していない】
【居るのは―――】

【綺麗な金の短髪。日に焼けた健康的な肌色】
【濃い青の瞳はシュノーケルの下に】
【膝までの長さの青い水着を着た、身長135cm、齢8歳程の少年】


【腰程までの深さの場所で泳ぎながら水中を観察しており】
【魚や珍しい物が居ないか、首を振って探している】

【ふと、何か思いついたのか立ち上がり、シュノーケルを頭の上の方に動かす】

…一人じゃあんまり楽しく無い…

【海中観察に飽きたのか、そんな言葉を孤独の海に零し】
【青の双眸は憂いに染まっており、――】

【尚、時間は午後3時程と言うことにして貰いたい】
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 17:13:34.62 ID:me5krWyto
>>520

【夏の昼間、とはいえ昼下がりの風は温く、肌にべたつくだろう
当然ながら、それは快とは言えず、むしろ不快な感触となって処理されるもの
必然的に、周囲の喧騒からは解放され、中々に訓練するには良い場所、であろう】

【――――……その分、人通りの少なく、人の気配も希薄な其処へ
しゃん、と踏みしめる音が、風の訪れと共に響き渡るだろう
なぜだかその風は、肌にべたつくわけでなく――――もっと、涼しげな清かな風であった】


……なるほど、独学に近い形でございますね、訓練の形も、あまりお見かけしないものです
けれども、その休憩の少なさは少々目にあまります、このようなお暑い時期に、倒れてしまいますよ?


【不意に響く言の葉は、広葉樹が如く棘の少ない、聞き易いソプラノボイス
瑞々しい、言葉の色が、耳をスーッと通って、あなたの脳内へと、響き渡るだろう
声の主は貴方の後方、声は貴方を惹こうと、貴方の襟首をすーっと絡め取るような感触で】

【後方にいるのは白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】


――――……っと、申し訳御座いません、ついお声をおかけしてしまいまして
実は私も少々、剣を嗜んでおりまして、数刻前から窺わせておりました

そして、つい、お声をかけた次第でございます
とても優秀な、良い御剣筋で――――思わず感嘆の思いを、内に秘めるばかりです


【彼女はそう紡ぐと、表情を波風に濡らした
――――微笑に歪む、整った顔たち、大人びた口調と言葉が、彼女の微笑を高貴なものへと彩っていく
身長はあまり高くないものの、丁寧な物腰と、口調は、等身大の彼女の虚像を、大きく見せて】

【彼女は彼女の左手に握った、鞘に収められた刀へ、ちらりと、視線を零す
真紅の瞳が、そのルビーのような輝きの中に、貴方への好奇心を孕みながら、手招きするように貴方へと注がれて
彼女もまた、剣を嗜む者である、という印象を、植え付けようとするだろう】
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 17:19:43.11 ID:oCM971m9o
>>523
/ノートさんの機嫌が悪いようなので別のPCを機動させてます
/ので少々お待ちください、すいません……
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 17:22:45.32 ID:me5krWyto
>>524
/あいあいー気長に待つぜー
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 17:41:09.58 ID:EshUTYXG0
エロゲマスター()
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/24(日) 17:42:36.92 ID:vL7lEmx40
>>522

ひゃははァそォだよなァ!一人じゃァ楽しくもなンともねェよなァ!

【近くに、にこやかに笑いながら歩み寄ってくる少年が居る】
【観光目的ならともかく、海に入るには向いていない容姿ではあった】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖でゆっくりと歩いている】

暇なんならさァ…闘りあわねェかァ?

それともクール気取っちゃってるのかァ?

【少年はそのまま杖で相手を指し】
【挑発含みの模擬戦の申し立て、突然すぎる】

【少年としてみれば、海に入れないため些か寂しいのかもしれない】
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 17:43:26.01 ID:EshUTYXG0
『学園』()
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 17:44:29.03 ID:oCM971m9o
>>523

んお……?

【ふいに耳に届く清涼とでも言うべき声色、何かに惑わされるように視線はそちらへと動く】
【現れた彼女を暫くの間呆然と見つめる、ナゼコンナトコロニメイドガ?……】
【元より人の少ない場所、そこに強烈な個性を持つ者が現れたのだから呆けるのも無理はなかった】

……あ、うんまあ大体は独学だけども、ええと。

【しどろもどろ、対応の仕方が出てこない】
【若干脳みそがフリーズしているようなので叩いて治す事にした】
【痛みは覚醒の1つの要因である】

いやはや、びっくりだ……あ、いやなんでもないよこっちの話。

【知り合いに見られた訳ではないのでまあ良しとして】
【未だメイドという職種の人間がなぜここにいるのだろうという疑問を残したまま】
【タオルを拾って汗を拭く】

(メイドなのに剣を嗜むってどういう事なんだろう……御主人様のボディーガードでもするのか?)
独学なのに優秀な剣筋っていうのも何か不思議だけど、まあありがと……。

【顔の汗は拭えても体の汗を誰かの前で拭くというのも躊躇われる、ましてそれが初対面なら尚更
【役目を一先ず終えたタオルを置いて、ぶっきらぼうな返答】
【その後彼女の姿を上に下にと見て……その刀に気付く】

へー、メイドにゃあ刀なんか扱うヤツもいるんだな知らなんだよ。
……他人の太刀筋云々が分かるってことはさ、アンタ結構刀使えるんだよな?
うん、そうに違いない。だったらオレの太刀筋だけ見てそのままだなんて言うのはズルイと思うんだぜ?

【若干間違えた理解を上書き保存して、刀をじろじろと見ながらそう呟く】
【彼の言いたい事はつまりはこういうことだ、「オレだけ見せるのも不公平だからお前の刀の扱いも見せろ」と】
【なんとも子どもじみたというか、頭の悪い理屈を言い出す辺り残念な人間だった】

/すいませんお待たせしました
/よろしくお願いします
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 17:46:46.40 ID:EshUTYXG0
赤木消えろ
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 17:51:47.85 ID:wkzkhhxho
【 路地裏 】


【大通りから少し奥まった路地――、】
【『血腥い』と云う様な雰囲気は無く、ちょっとした近道として住民に使われている此処】
【其処の壁に背を預け、何やら考えて居るような表情の人物が居た】


(…、…まだ、能力者だけで言えば僕入れて『二人』――。)
(人が全く足りない――作戦だって、練り切れてない。)
(……、しかも、「足で稼ぐ」しか無い、か。)


【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】



 ――、――くそっ。


【 ―― ダン=@】


【……、苛立たしげな一言と共に、『右手』が壁を叩く】
【響いたのは、存外に大きな音。 ――義手≠ゥ何かだろうか】
【路地にしては平和である此処で、大きな音が響く事は珍しいかも知れない――】
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/07/24(日) 17:58:55.67 ID:hQ4Hdqafo
>>527
/ごめんなさい、このキャラの中身=宮下の中身なんです
1週間に同じ人と二回絡むのは固定化に繋がりそうなので…
申し訳ないんですが、今回はこの絡み、無かった事にして頂けませんか?
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/24(日) 18:04:19.35 ID:vL7lEmx40
>>532
/はい分かりました、すみません
/お気になさらず、無かったことにしていただいて構いませんよ〜
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/07/24(日) 18:16:50.08 ID:i8n0hz9Ho
>>531
【<ジャリ/チャリ/ズッ>、っと音がした】
【足を擦る様な、鎖が擦れる様な、蛇が這う様な、そんな音が重なった様な奇妙な響き】

「……そんな顔して、好きな娘でもだれかに取られたのかい?」

【声が、掛けられる】
【振り向き、見やればそこに映るだろう姿】
【野暮ったい紫髪に無精髭。赤茶けた服に妙に短いジーンズを併せた、季節感の無い風貌】

「まあ、青春青春してるのは見てて気持ちいいんだけどねぇ」

【口元に煙草の火を点しながら、男が一人そこに立っていた】
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 18:18:38.33 ID:me5krWyto
>>529

【貴方の言葉を、少々飲み込めないのか、きょとん、と小首を傾げるも
続く言葉に視線を揺らし、瞼をぱっちり、と見開いた
長い睫が、風にそよいで、彼女の真紅の瞳を、静かに修飾していく】

【もう少し、互いに親密な関係にあるなら、お体でもお拭きしましょうか、と声をかけるところであったが
流石に初対面、彼女が、また貴方が信用の置ける人物か、と聞かれれば少々の疑問がいる状態
華奢な喉元まであがってきた言葉を、とくん、と飲み込むと、新たな言葉を紡ぐ】


なるほど、良い目を持っていらっしゃる御様子ですね
観察眼とでも言いましょうか……観察と考察、頭の回転はお早いようでして……

そうですね、その通りで御座いましょう
ですが、あまり私の剣は、他人に見せるものではございません、と断りの言葉を付け加えましょうか


【ぴん、と右手の人差し指をたてて、言葉を強調するように、口元に優しく添える
白い細雪に覆われたかのような、手袋に包まれた、彼女の手は――――刀を握るには小さく、細く見えるかもしれない
細く伸びた指先は、他者の命を奪う刀を握るためのものでなく、他者を労わる聖骸布を携えるためのものであろう】

【貴方の言葉に惹かれるかのように、彼女は左手で鞘を握り、貴方の言葉に承諾する意を伝える
特にその言葉に対し不快感は抱いていないようで、数歩、探るように辺りを歩くだろう
歩くたびに揺れる、今にもそのブーツで踏んでしまいそうなぐらいに、長いロングスカート
アゲハの彩りは無くとも、モンシロの可憐さを孕んでいるスカートは、ひらひら、とはためいて、ようやく動きを止める】

【彼の前方5m程度、ある程度の間合いをあけて、彼女は全身を貴方に向け、立ち止まるだろう】


――――先ほども申し上げましたが、私の剣は他者に見せるものではございません
ですので、最善の注意を払いますが、もしも、のことが在った場合は自己責任で宜しくお願いいたします

心配はございません、貴方様ほどのセンスの持ち主でいらっしゃるなら、きっと大丈夫なはずです


【表情が綻んで、微笑を浮かべる――――それはまるで、緊張を隠しているかのごとく、冷たい微笑
そんなこんなで彼女は、左手の刀の柄に、右の手を添えると、瞼を閉じて、数刻の間を空けた】

【それはさながら、虚空で鞭をしならせたが如く、鋭い音が響く
彼女が右の手で刀を抜刀し、そのまま水平に、右手をすっと伸ばし、刀を同じく地面に平行に為す
それだけの行為を、彼女は貴方が瞬きするよりも早く、心臓の鼓動が刻むよりも早く、為そうとするだろう】

【更に響くのは、風の凪ぐ音、ダムにせき止められていた風が、一気に押し流されるような、そんな音
彼女が大きく左足を踏み込ませ、右手に握った刀を高く、左斜め上へと振り上げる
当然ながら、貴方と彼女の間合いも一気に狭まって、彼女の潤いだ、真紅の瞳に映った自分を覗ける距離
――――しかし、そんな自分に見惚れる間も無く、瞼が閉じられて、貴方の姿が消えるだろう】

【振り下ろされる白刃、先ほど上へと凪いだ、その軌道をなぞるように振られた刃は
音を見せず、貴方の眼前で、止まるだろう
――――彼女の前進の数は一回ほど、けれども、刀を振るうたびに腰を捻り、少しずつ間合いを摘んでいき
結果的に、刀は殆ど紙一枚の隙間を残して、貴方まで肉薄しているだろう
眼前に突き立てられるであろう刃、そしてその奥にある、彼女の表情――――……そのどちらもが、真剣であった】


私の剣は、人を殺める剣≠ナございます
見せる、となるとこのように、殺気を身に纏わないとなりません

……貴方様の剣技を拝見し、私も良いところを見せようとしたまででして
危害を加える気持ちは微塵も存在しませんので――――……ご安心を


【響く、金属の触れる音、振り上げる動作と同じく、鞘へと鎮める動作もまた、コマ送りしなければ認識できないほど
――――なるほど、それなりに、剣の技に関しては、嗜んでいる、レベルにあるのだろう】


/ごめん!遅れた!
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 18:24:24.70 ID:wkzkhhxho
>>534

【――、其の言葉に、握り締めていた右手を解く】
【腕を下ろし、其方を振り向けば……見慣れない人物だった】


 ……、…いえ。 少し、厭な事が有っただけです。


【言葉と共に、苛付いたような表情≠ヘ消え去る――】
【代わりに浮かべられたのは、幾分柔らかめの表情】
【……、笑う必要性も無い場面だ。恐らくは、『素』の顔が其れなのだろう】
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 18:29:24.96 ID:wkzkhhxho
>>534
/いきなりゴメンなさい、ご飯食べて来ます
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/07/24(日) 18:42:38.59 ID:i8n0hz9Ho
>>536
【浮かぶ幾分柔らかい表情に、男は妙に捻た笑みを浮かべる】
【笑う必要性も無い場面だというのにも関わらず。その表情はあまりに不釣り合いで】

「厭な事、か……まあ、この街には碌でも無い事ばかり起こるからねぇ」

【そんな事を言いながら、男は青年の隣に背を預ける】
【咥えた煙草から、紫煙が揺れる。根本を摘む指先、真っ直ぐ伸ばす腕の先から、燃え殻が零れ落ちた】

「『真面目な奴ほど馬鹿を見る』、そんな言葉を思い出すね。キミも、そのクチかい?」

/いてらっしゃい
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 18:49:53.53 ID:oCM971m9o
>>535

褒めても何も出ねーけど、まあなんだかんだ見せてくれるなら見るさ
百聞は一見にしかず、しからば見るべきを見よ……なんてな。

【何事も己の糧とせよ、とまではいかないが得られるのであればいただこうではないか】
【肉になれば刀の鋭さが増し或いは指標になれば自分の技術の位置が掴める】
【刀を抜くそのモーションからも流麗さを感じる一方で、危うさを感じた】
【彼女の危うさではない、自分の危うさを……だ】

演舞とは趣旨が違うものそりゃそうさ?……ん、自己責任?
(つーかなんでオレを正面にそこに立つ……)

【嫌な予感、というものは本能から導かれるものだ】
【知らずの内に額に流れていた汗は披露の為ではなかった】
【彼女が浮かべる凍土の微笑み、少年は先ず恐れを感じた冷や汗を自覚したのはその後】

【といってもその後は数瞬後の話であった】
【始めに音が聞こえた】

いっ――――!?

【そこに切っ先がいた、刀を振るったのだなと理解は追いついたが】
【瞳はその動きを完全には捉えることは出来なかった】
【近づいてくる彼女、迫る刃、それでも逃げる事はしなかった】
【強いものに惹かれ、欲がそこに付随した「この動きを出来る限りで良いから見ていたい」と】

【或いは彼女の純然たる殺気に飲まれたのかもしれなかった】
【眼前に輝く切っ先を見てようやくまともな、平常の思考が動き出した】

あ、殺めない剣っていうのも変な表現だけどな――――
……つーか、なんだよアンタにとってオレみたいなのの剣技なんざ肥やしにもならねーだろ。
「良い御剣筋」?……謙虚もそこまでいくと罪なんだぜホント――――。

【自分よりも上の存在、とでも言えばよいのだろうか】
【鼻っ柱を折られた気分だった同時に自分の力の無さを理解するには十分過ぎた】
【真っ当な尊敬と少しばかりの羨みを込めて呟く、緊張していた】

プライドの「ぷ」の字も失っちまうよ実際、嗜むレベルだなんて冗談じゃない
痛みも与えずに人を殺める事が出来るレベルじゃないか、それってさ。

【鍔と鞘とが触れ合う音でようやくその緊張も収まる】
【数瞬だが耐用限界を超えるそれに少年の体は脱力を求め、その場に座り込む】
【彼自身なぜ座ってしまったのか直ぐには分からず数秒して、自分の状況をようやく理解】
【情けなく居所なさそうに乾いた笑いを浮かべながら顔を伏すのだった】

/いえいえ、とんでもございません
/唐突ですがごはんタイムですので次の返信が遅れるやもしれません、ご了承くださいまし
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 18:57:16.13 ID:wkzkhhxho
>>538

【――、距離が近い】

【捩れた様な笑みも加味して、行動に若干の不審感】
【……その感情は、「煙草があまり好きではない」という外的条件も加味されているのだが】


――、―別に……馬鹿を見てる気はしませんよ。
それに、そんなに真面目でも無いです。…、…じゃあなきゃ、路地裏なんて来ません。


【零れ落ちた灰色、視界の端で捉えつつ――否定の言葉】
【前者も後者も真偽の程は定かで無いが、ふるふる、と軽く首を振って】


/申し訳無い、お待たせしました
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 19:13:42.73 ID:me5krWyto
>>539

【刀が鞘に納まる感触、耳障りの良い音がどこか懐かしく聞こえた
それと同時に、自身の剣技の移ろいを感じつつ――――ここまで来た道のりを、密かに思う
やがて思考は貴方へと傾き、貴方の様子を眺め、言葉を紡ぐ】


あら、そんな事はございません、貴方様も剣を嗜めば≠アの程度の事など容易に可能、かと
更に付け加えるのなら私は女の身にございます、私の剣技など、やがて家事の妙技の中へ埋もれていくものでしょう

――――……ほんの少し、説明を付け加えるのでしたら、実は私、とある騎士団の長でございました
ですので、他人に手ほどきする、というものが得意……とは言えませんが、それなりの心得がある、と思っております
いかがでしょう、貴方様の時間を少々、私に委ねてはいただけませんか?

きっと、ほんの少しの手ほどきで、貴方様の剣技は飛躍を為すと思いますが……


【強制はしない、婉曲で言葉をつむぎつつ、貴方へと誘いの言葉を投げかけた
きっと、彼女は最初から、こう感じていたのだろう――――貴方に自身の知識を教えたい、と
少なくとも、それほどまでに、貴方に伸びしろを感じたのは、事実なのであろう】

【表情に浮かべた微笑の色が薄くなると、彼女はパタパタ、とスカートの裾の汚れを拭う
刀を左手から放すと、重力に引かれて、地面に落下し、そのまま沈み込んでいくだろう
後に残った彼女は、空となった手で彼女の端正な表情を彩る、白銀の横髪を撫でた
透明な汗が、微かな色を響かせると、硝子細工が壊れたような、透明な輝きを滲ませる】


強制は致しません、そもそも、私の技は私の国の技にございます
したがって、どうしても世界で主流のそれとは、微かに違った形にある、というものでしょう
あくまでも実践剣術≠フ一つ――――戦場で扱われるソレ、でございます

つまりは――――何度も述べるようですが殺める剣℃gい手によって、その正にも邪にも色を変化させます
……それでも、きっと、身に着けておいて損はございませにょ?


【付け加えた一文は、彼女の本心であろう、指導者としての彼女の本音、であろうか
ただし、やはり恥ずかしさが勝るのか、彼女の表情に照れ隠しの微笑が咲く
――――それは、大人びた彼女から零れる、一筋の、少女のような、年相応のそれで
頬をかく、手袋に包まれた手は、刀を握るソレでなく、花を摘むソレに見えるかもしれない】

【彼女はもう一方の手を貴方に向けると、その手を握ろうとし、貴方を立たせようとするだろう】


/あいよーごゆっくり!.


542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/07/24(日) 19:23:03.84 ID:i8n0hz9Ho
>>540
【若干煙たがる眦を傍目に、そんな様子が面白いのか口端を引いた笑みが浮かぶ】
【ククク、と声を殺した様な笑い声。不快だと捉えるのも、無理はない】

【この距離は嫌いかい? と出し抜けに問いが掛けられる】
【尤も、その問いに意味は無いのだろう。答えがどうえあったにせよ、男がそこを退く事はないのだから】
【つまりは、この立ち位置こそが、男の『素』なのだ】

「『真面目じゃあない』……おいおい冗談はよしておくれよ。そんな訳ないだろう、あんな――」

【一呼吸、間が空いた】
【なんてことはない、唯の言葉溜め。空いた隙間、伸ばした指先から、短くなった煙草が弾かれる】

「――あんな『事が思い通りに運ばない』なんて表情を浮かべる様な奴が、真面目じゃないなんてあり得ない。そうだろう?」

【向けた表情は、問いかけというよりも確信めいた色をしていて】
【弾けた煙草は、壁に当たって地面へと落ちた】

543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 19:31:14.20 ID:oCM971m9o
>>541

嗜むって単語の意味がオレとアンタとでは違う気がしてならない……。

【自分にとっての高次の出来事は彼女にとってはさして驚くような事でもないのだろう】
【一方で家事へと埋没していく、だなんて言葉に少し寂しさを感じずにはいられなかった】
【遥かに優れたそれが日常に正されていくなんて、悔しく感じた】

騎士団でしかも団長ならそりゃあ剣技も極致か、ふーん何の気まぐれかは分からないけども――――
そいつは渡りに船ってやつ、時間を代償にするだけで強くなれるなら願ったり叶ったりだ。

【一人で延々と訓練を続けるというのも尊いのだろうが】
【それでは永久に他者の視点は得られず、自分を客観視出来ない】
【見直す事によって事は正しく進んでゆく】

上等上等、オレみたいなヤツはさセオリー通りの型とか技なんて似合わないんだよね
実践に近ければ儲け物戦場にはちょっとばかし縁があってね、都合が良い。

【剣舞の時の彼女と今の彼女、とても同一の人間とは思えなかった】
【騎士か花を愛でる少女、それが同じ人間などと冗談だろう……いや現実は目の前にいる】
【そして現実は手を伸ばし待ち構えている、これは騎士の手かそれとも……】
【いや、何れにせよ――――】

答えは決まっている、よろしく頼むよセンセイ。
オレの名はエルフェスってんだ、アンタの名前、教えろよ。

【生身の左手を伸ばし、握り、立ち上がる】
【この世界に逃げ場などない、生きるには戦わねばならない】
【ならば、立つだけだ】

/ごちそーさまでした、そしてお待たせいたしました
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 19:37:00.45 ID:wkzkhhxho
>>542

【――「問い」には回答を返さない】
【流れから言えば、不自然な物でも無いだろう。…、…別に、嫌いでもない】
【ただ、言うなれば『男の醸し出す雰囲気』が好きになれない≠ニ言った所か】


……、…別に、『不真面目』な人でも浮かべると思います。


【出した言葉は、正直な其れ――】
【考えてもみれば、自分の意見の方が正しい様な気がする】


寧ろ――、『そう言う人』の方が、苛々するのは多いんじゃないでしょうか。
……それに、「厭なこと」が有っただけで、そんなに重大な事じゃ有りません。


――、―なんで、そんなに僕を『真面目な人』にしたがるんです?


【――ずりっ、と響くのは靴と地面が擦れる音】
【一つ横、煙草の残り香から逃れるように移動しつつ、そんな質問を投げかける】



 【  ――、 否定で否定している@lな物だ  】



【恐らく、男の言葉に『意味』を求める事が間違っている――】
【気紛れに「からかっている」だけなのだろうが、其れに対する真っ向な否定】
【『意味の無い遣り取り』に『意味を求める』と云う、一週回って『意味の無い行為』だった】
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 19:41:25.24 ID:me5krWyto
>>543

【貴方の言葉を聴き、表情に刻まれた微笑の色が、ほんのりと、明るさを増す
夜に沈み、宵月の灯りがたゆたい、二人の男女を照らしていく
彼女の白銀の髪がふんわりとした灯火を孕むと、その明るさを滲ませていく】


――――……その呼ばれ方も、久々ですね
カノン、カノン=ラン=パトリオットでございます、どうぞカノン、とお呼び下さいませ

ところでエルフィス様はどこかで剣のご経験が?
多少なりとも在るのであれば、てきぱきと、事を運ぶことが可能なのですが……


【彼女の身長は貴方よりやや低いぐらいか、少し表情を上向きに傾けながら
自身の誘いに乗った貴方へと、言の葉を投げかけた
くしゃ、っと貴方の手を握る、その手の感触は柔らかく、また同時に儚いもののように思えるかもしれない
しっかり握っていないと、それこそ、可憐な花が如く、掌からすり抜けて、花弁を散らすぐらいに】

【それと同時に、貴方への好意、を感じるだろう
――――立ち上がる、其処に至った心情を感じ取ったから、貴方の覚悟を感じたから
だからこそ、彼女の表情に刻まれるソレは、強く、艶る】


546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2011/07/24(日) 19:55:36.15 ID:i8n0hz9Ho
>>544
「不真面目に働いた奴が報酬の適正を気にするかい? それとも、不真面目に学ぶ奴が知識の真偽を気にするかい? ……そうとも。『不真面目な奴』は、そもそも深く考えない」

【一つ動いた青年に対し、男はその場を動かない】
【詰めようともせず、逆に離れようともしない。唯々、其処にいる】
【一歩には遠く、手は届かない――言葉は、届く】
【それだけで、男には十分だった】

「真面目な人を真面目な人と称して何が悪いのさ? 僕はこれでも、審議眼には自負が在る方だよ?」


/すみませんが、今度はこちらが夕飯のようです
/たぶん帰還は9時ぐらいになるかと
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 19:58:21.19 ID:1jnu6V1io
【街から随分離れた、なんにもない原っぱ】
【生温い夏の夜風に揺らされた草が、不快だ不快だと啜り泣く】

……さ、すがにぃ……まーだ何も、書かれないまんま、かぁ。

【それらを下敷きにして寝っ転がった、人影がひとつあった】

【鮮やかな赤の外ハネセミロングと同色のツリ目が目に痛いかもしれない、そんな少女】
【ゆるんだ赤のネクタイが通ったワイシャツ、赤チェックのプリーツスカートを身に纏い】
【赤黒ボーダーニーソを纏わせた足先――「赤いロッキンホース・バレリーナ」……は、今は脱ぎ散らかして】

【彼女は横になったまま、なにかの本を読んでいた】
【ページの上は、季節外れの雪景色。まっしろ、な、まんまであって】
【当然読んでいたって面白いはずもなく。紙の上を走る赤い視線は、少々尖り気味だ】


【ちゃり。ちょっとだけ寝返りを打てば、首に掛けていたネックレスのチェーンが、退屈そうに呟いた】
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 20:05:44.39 ID:wkzkhhxho
>>546

【――、此処で初めて、彼は理解した】
【目の前の男は、『話したい』のでは無い……、『からかいたい』だけだ】


……、別に、悪いことじゃないと思いますよ。


【青年は、「こう云う人間」が苦手だった――】
【同じからかうにしても、何処か“意地悪”な人間】
【……、どうしてかは判らないが、少なくとも「惹かれる」人種では無くて】


――、―じゃあ、僕は少し用事が有るので。 ……失礼します。


【そう、告げると――其の場を離れて行くだろう】


/あー…申し訳有りません、それでは此処で切らせて頂けると幸いです
/ちょっと一時間待ってられる自信が無い眠気が来たので……
/またの機会に宜しくお願いします、お疲れ様でした
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 20:16:38.64 ID:oCM971m9o
>>545

ほいよ、カノンセンセイ……ってやっぱそんな感じで呼ばれてたんか。
雰囲気というか何となくだけどそれっぽいもんなー。

【柔らかさと鋭さ、その緩急に驚きながらも尊敬の念を禁じ得なかった】
【剣技もさることながらその人間性も、正しいと表現するに相応しく】
【だからこそ不意に「センセイ」などと口走ったのだろう】

経験って言えば経験だけどさ……主に実戦?
ナイフとかの技術はあったから刀もそう変わらないだろうって使った訳
まあ実際は結構厳しい物があってさ、見た目どうってことないように見せてたけどキツクてキツクて。
それでも支離滅裂な中から形になりそうなものだけ選んで研鑽した、って感じ?

【安直な考えの下いざ刀を扱えば難しかった】
【リーチも違えば重さも違い鋭さは言わずもがな】
【慣れるまで時間を要するだろうと分かり、今でも慣れたとは言えず……】

ああ、あと知り合いに刀を使うヤツがいるからそいつにたまーに指導してもらったりかな。
ソイツが櫻の出身だから若干そっち寄りになってるかもしれん。

【下地として実戦での荒唐無稽な技術と、それに被せるように薄く櫻の技術】
【現在の少年の剣技の構成比はそんな感じ】
【まだ学ぶ余白は十分にある、スポンジのように水分を吸うとはいかないまでも】
【それなりの物覚えの良さはあるだろう】

大体はそんなトコ、まあともかくとっとと始めようぜセンセ。
多少スパルタでもいいからさ、むしろオレみたいなヤツにはそんぐらいが丁度良かったりなんてね。

【新たな技術、それを得られるのだろうかと興奮した】
【血流は新鮮さを増し流れを太く、次の段階への喜びをもって進む】
【握られた手を握手のように握り返す、彼女の儚さと対するような確かな力がそこにはあった】

/すいません遅くなってしまいました
/xpにも嫌われてしまったようです
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 20:18:49.39 ID:ABWbAuuKo
【広場】
【日が落ちてもなお熱気の籠る夏半ば、中央の噴水が空気を冷やそうと勢いよく噴き出している】
【その傍の腰をかける場所において、カタカタと忙しくパソコンを操作する者がいた】


……少々資金が足りないな……それに品も。今時ステルス迷彩なんてどこも置いていないしな
それに味方も数名、この辺りは例によって勇敢な猛者たちを当たってみるほかあるまい
相手は強大、それでも挑むであろう滾る者たちはこの世界には意外と大勢いる

【短い黒髪に新品同様に白く輝く白衣をカッターシャツと首から下げる髑髏のネクタイの上から羽織り
腕に銀色の腕輪タイプのアクセサリーをつけ、膝のところが破けそうな黒いデニム素材のジーンズに赤いスニーカーの青年】
【その口にコーヒー味のパピコを運びながら何か難しい事を考えているようであったが】


……機関を敵に回すのもイイがその前に私は長い間シリアスでいるのは嫌いな主義なのだがね
手っ取り早く解決して自由の身になれる方法はそのへんに落ちてないだろうか


【ふー、とため息をつきながら険しい表情を保つのをやめた青年は、パソコンを横に置いて辺りを見回し始める】
【案外根が不真面目なのかもしれない、そんな物が落ちていればだれも苦労しない】
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 20:39:46.12 ID:me5krWyto
>>549

【貴方の言葉が妙にくすぐったく感じるのは、恐らくソレが、昔日を思い出させるから
貴方の言葉を啄ばみつつも、その旋律に、微かに心を乗せてしまいそうで
そうですね、と言葉を返しつつ、在りし日の月を思い浮かべる――――そして、じぃ、と貴方へと視線を向けて】


ただし、私はまだ16でございます、ですのでその敬称は……
少々の恥ずかしさを感じますので、ご遠慮いただきたく、存じ上げますが……


【表情に浮かべるのは、淡い桜色の恥ずかしさに満ちた、紅潮
――――直ぐに一瞬で消して、貴方の言葉を確かめる、元の表情に戻すものの
彼女の年齢を告げる言葉と、表情が、その一瞬だけ、リンクしたように見えるかもしれない】

【貴方の言葉を聴き、なるほど、と答えながら、審議するように、口元に細い指先を絡ませて
数秒思考するような表情を見せると、そうですね、と言葉を付け足す
貴方から手を離す、と周囲を見渡し、状況を確認した】


ええ、最初からそのつもりでございます
きっと、私の持っているモノを沢山搾搾取していただける、と思っておりますので

私も櫻の国に近い国の出身でございました、きっと貴方様に惹かれたのは、その片鱗を覗いたからでしょう
まあ前戯はこれほどにしまして、そろそろ本番へと流れ込みましょうか

Under Cover of Darkness


【彼女がすっと、右の手を虚空に翳すと、その手に惹かれるように、地面の影が躍り上がる
月下に照らされる、純白の手袋と、ソレを汚すような、黒の侵食
やがて、黒は薄く姿を消していき、その中から現れる、一本の刀
彼女はその鞘を握ると、貴方へと刀を手渡そうとするだろう】

【その行動が終わったならば、彼女は鞘を右手で握ると、左手でスカートの裾を握る
スカートは前述したように長く、ぐいっと左手を伸ばしても、釣らされたカーテンが如く、余白を残していて
彼女はそれをひらひらさせ、動きにくそうな左腕を確認する
宵月の柔らかい灯りを含んだ、彼女は、それを反射させ、艶やかな色に染め上げる
――――白銀の髪が彼女を飾り付けると、まるで踊りだしそうな一瞬を、表現した】


今から私が、貴方様へと攻撃を為します、貴方様はそれを掻い潜りつつ、私に反撃をくださいませ
相手の身体に触れるのを一本≠ニ為し、私が三本℃謔驍ワでに一本、私から取れましたら貴方様の勝利でございます
私の左手は常に裾を握っております、ですので、如何に弄ぶのも、貴方様の自由でございましょう

貴方様は実践で培った生きるため≠フ剣技、それを備えております
私が為すのはそれを勝利するため≠フ剣技へと、昇華させることでしょう

どうやら貴方様は、口で問うよりも、体に教えるのが一番のようでして……では、参りましょうか


【彼女は左手で裾を握ったまま、恭しく礼をする――――後方で纏めた白銀の髪が揺れて、眼前で踊る
ぺこりと頭を下げ、左手で裾を広げ、右腕を後方へと回し礼をする
その一瞬、貴方の眼前に広がるのであろう、白銀の髪に、月光が反射する刹那的な灯り】

【左手で握った裾を、後方へと引っ張るように、彼女の身体を彼女の頭上から見て、半時計周りに回転
白銀の髪をなびかせながら、彼女は貴方の右手へと鞘の一撃を振るおうとするだろう
回転の途中の一瞬、勢いの乗った、中々に痛い∴鼬bナあろう】

【一回転終えると、彼女は左手で裾を握ったまま、左半身を貴方に向ける形で半身になっているだろう
横髪に彩られる横顔は、調度品のように整っていて、其処から見える真紅の瞳は、冷たい輝きを孕んでいる
――――先ほど貴方の眼前に向けた白刃≠サの色が、滲むほどに
なるほど、貴方に対して本気≠ナ向かっているのだろう】


/あいあいーごゆっくり、いくら時間かかってもいいから自分の納得できる文章を書いてくれたら嬉しいな!
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 20:53:15.71 ID:7lz63oDFo
>>550
/まだいらっしゃいますでしょうか?
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 20:56:58.30 ID:ABWbAuuKo
>>552
/まだいますです
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 20:58:16.70 ID:7lz63oDFo
>>550
【同じくその広場】
【噴水に近づく女性が居た、姿は深緑の軍服の、長い白金の巻紙を揺らしながら】
【同じ色のロングコートを右手挙げて、方にかけながら、カツカツとロングブーツを鳴らしてその噴水へと向かっている】

【女性は広場で、体を動かしていたのだ、日々のトレーニングというべきか】
【そしてそのトレーニングが終わり、その噴水へと涼みに来たという所】

【そして女性は気付く、その場所で座り込み、パソコンを操作する者に】
【その者が当たりを見回すころにそこに到着と言った所である】

【その青年をボーッと見ながら噴水えと近づいていた女性はその青年と目が合うのである】
【知らないもの同士、初対面であっても目が合うとなると、何か声をかけなければ気まずいと】

あ……
【戸惑いつつも自然にそんな言葉が口から零れて】

溜息なんかついて何か考え事かい?それとも仕事が溜まって手も足も…でないって状態かい?

【即座に思いついた事を喋る、急な事であったため、初対面に対する相手にはまた不自然なことを言ってしまったが】
【そう言いながら、その噴水の脇、女性の荷物、ボストンバッグが置いてあるその場所にむかって、その中にある水筒を取り出しながら】

【その中の物を口に運びながら、その青年に向い言葉をかけた】

/ではこんなのでよければお願いいたします!
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/24(日) 21:07:16.80 ID:3I6qbmOco
【森の中】
【町からそれほど遠くない森は、日が落ちてきたこともあり人通りもない】
【ただ風に揺られ、木の葉摺れのおとが優しい輪唱を奏でてるのみ】

【そんな静寂の世界、とある一本の木から垂れ下がる何か】
【毛の生えた、紐? にも見えるが、たどって視線をあげると、木の葉の影に見えるはずだ】
【蒼い何かが、眠っている】

【木々と風の子守唄に魅せられて、睡魔に襲われたのであろうその生き物は、胸に箱を抱いているのが見えるだろう】
【何の箱かは、下からでは読み取れまい。だが盗まれないようにと、枕か何かの代わりのようにひし、と】

【さて、木々がある道は若干の郊外】
【何かの拍子に通りかかった人物は、時折風とは無関係にぴくんと揺れる尻尾を目撃するだろう】
【毛皮の手入れは行き届いており、木の高さはそれほどでもない】
【ちょうど顔の高さといえるだろう】

【そんな時、あなたはどうする?】
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 21:09:00.31 ID:oCM971m9o
>>551

じゅ、じゅうろく?……あー、うん色々とごめん……。
なんていうか貶すつもりはなかったんだ、なんか大人っぽいしさ、いやちゃんと普通に呼ぶよ。

【人は見かけによらぬもの】
【無論大人っぽいというのは落ち着いているという意味である】
【貶すつもりなど微塵も無く、いや若干の悪戯心はあったかもしれない】

【しかしその16という若さでここまでの剣技となると、どうなのだろうか】
【それは絢爛なる才能によるものか、果て無い努力によるものか】
【何にせよ自分の力の不足を痛感させてもいた】

なる、結構近いんだなそれなら幾らかはかどるだろうぜ。

【本番と聞き、あの極致と対峙するのだと恐れそして滾る】
【生粋の武人という程ではないがそこは男性らしく強い物への憧れはあるのだ】
【刀を差し出される、これを取れば始まるのだろう】
【手を伸ばし、掴み取る】

(影の能力?いや、そんな詮索はどうでもいいよ……今は――――)
ルールは理解した、弄ぶかどうかは別にしてせいぜい学ばせて貰うよ。

【影から現れた刀を確かめるようにして触れて、左手に柔らかく持つ】
【こちらが一本取れば勝ち、三本取られてしまえば負け、委細承知した】
【それでは行こう、視界内に揺らぐ白凛の髪を見留めながらこちらも礼を返す】

【静かに、始まる】
【思考をニュートラルから戦闘思考へとスイッチ】
【あらゆる感覚を総動員させる、それでなければ勝てる相手ではないだろう】

――――――――。

【開始から不意の回転、予備動作があれば対抗策を練る事が出来る】
【遠心を用いた攻撃になるだろう、ならば――――と相手の間合いへと走る、内心であれば力は弱くなる】
【走りながら逆手に持ち替え刀の切っ先を下に、を地面と垂直に構え刀の峰に右手を添える】
【鞘の一撃を防ぎスライドさせるようにして尚も進み、そして凌げたのならば刀を地面と並行にさせ】
【柄の先の部分をカノンの脇腹に向け突き出そうとするだろう】

【迫る、交差した視線、訓練などという生やさしいものではないのだなと悟る】
【それならばこちらも相応の力を以て――――】
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 21:10:24.59 ID:ABWbAuuKo
>>554

【目が合うと青年はしばらく無言で口に含んでいたパピコを丸ごと吸いつくす】
【その間12秒、パピコを吸いつくすと彼は何一つ物を言わずじーっと女性を見続ける】
【しばらくすると彼は女性に向けていた無表情を急に柔らかい微笑みに変えると彼は言葉をかけた】


ハッハッハ、依然問題はないさお嬢さん
休み時間をなかなか取らないから少々疲れてしまってね、最近トレーニングが出来なくて鈍っている
君の方はずいぶん活き活きと動いているようだが、スポーツマンかね?夏にロングコートは暑いだろう


【と、彼は水筒とコートを順に指さしながら指摘してきた】
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/24(日) 21:13:36.71 ID:QcVkeARwo
【国と国との境・地名も無き土地】

【草木の生い茂るそこに、豪勢な屋敷があった】




   『さぁ、姿の見えぬお客人、こちらへおいで――』
  『私は、キミを待っている――その鏡にそっ、と触れてごらん』
 『その行為こそが、扉を開く鍵≠ニなる――…』


【屋敷の周囲へと、響く、儚く、幻想的なか弱い少女の声が響く】






【――御伽噺に出てくるような、或いは、漫画の中のお嬢様が住まうような】
  【そんな典型的な、如何にもなつくりの赤い屋根の大きなお家】



【開け放しにされた扉から屋敷の中を覗くとまず目に着くのは大きな鏡――】
【形容するならば、それは異世界への扉のようだ】


【まだ見ぬ誰か≠待つように、その鏡はただ在った――…】




559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 21:25:11.16 ID:9WiLY3Yeo
>>558
【扉のような、鏡の前に、本物の扉≠ェ現れた】
【空気を歪ませて、魔力を吹き散らして、異様な空間にさらに異様な物が割り込んだ】
【扉は、ぎぃ、と開き、そこから一人の人影が現れた、そのシルエットは女性的な物】
【ウェーブの掛かった長い黒髪に深い色の黒目。そして古いデザインをした紅い眼鏡が特徴的である】
【ふんわりとしたロングスカートに、ブラウス。そして首にはストールを巻いている】
【どことなく理智的な印象と抜けた印象を感じさせるだろう】
【口には年季の入った真鍮の煙管が咥えられていて、異質さを感じさせる】
【そんな少女は、磨き抜かれたクラシカル極まる安楽椅子に座り込み、興味深そうに鏡を見据えた】

―――変なところにお店が出るのは慣れていたのだけど‥‥。
中々コレは珍しい場所じゃないかしら?

【くすり、と微笑んで、ふわふわと中に浮く安楽椅子を動かし、扉の目の前まで来て】

鏡よ鏡よ鏡さん、この世で一番綺麗なのはだぁれ?‥‥、なんてね。

【そう言うと、すっ、と右手の人差し指を、まるで接吻を交すかの如く、鏡に触れさせた】
【指の趨る軌跡には、光が残り。一種幻想的な光景すら、作り出していた】

‥‥物騒なことは嫌いだけど、退屈はもっと嫌いなのよ。
長生きしてたら、ね。誘いに乗ってあげるから、私を導いてくださるかしら?マドモワゼル。

【気品ある微笑、気負わない口調】
【夜半の舞踏会に、歩みを進めたのは、百年を生きる生粋の魔女が一人――】

【さあ、今宵の邂逅は、いかなるものに成るのか―――、それは、この鏡に触れた結果が導きだすのだろうか?】
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 21:25:50.60 ID:7lz63oDFo
>>557

【相手の視線も、此方の目を逃さずに、なんとも言えないその表情で】
【そして何処から湧いてきたのか無駄な闘争心、女性もその視線を外さずその何とも言えぬ視線を凝視する】

【そして、次の青年の態度】
【その態度、言葉を聞いて間が抜ける、その女性は気を張っていたのだが、その緊張の糸が解かれる】
【女性の動作、表情では確認はできないが、その胸の内はよくバラエティーで言う、こける、と言ったところか】

あ、ああそれなら良いんだけどさ…
【そのペースを崩され最初の言葉がが何か可笑しく吃ったが、ペースを心を取り戻しつつ】

へぇ…難しいそうだねぇ…そんなずっと考え事をしてるのは私には難しい事だ
まぁ…運動は大事だよ?体を動かさなきゃねぇ…私の場合は唯でさえよくない頭だ、尚更思考が鈍るよ

【女は水筒をバックの中にほうり投げ、頭をかきながら】

私かい?
私はまぁ…軍人ってとこかねぇ、体を動かす方の軍人だよ

そんなアンタは…学者先生様かい?白衣なんて着てさ

【女は軍人で、ただの兵士で、司令官でもなんでもなくて…そんな感じの女である】
【自身の質問に総答え、その男の姿をまじまじと見ながら、その白衣という姿から、白衣を見ながらそう問うのである】

561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/24(日) 21:28:14.11 ID:me5krWyto
>>556

【お願いしますよ、と念のために一押し、そんな言葉をつむぎながら見せる表情は、まだ幼い少女で
その次の瞬間の彼女は既に、元の大人びた彼女へと、戻っているだろう
その後は言葉も必要ない、互いに真剣の、命の取り合いに近き、訓練が始まる】


(……なるほど、一本、と思っていましたが――――どうやら私の見たて以上でございましたか
何れにせよ、嬉しいことでございます……この世界には、才能に満ち溢れている方が沢山いらっしゃいますね)

防御は十分に及第点ですね、ですが、攻撃が宜しくございません
例え練習≠ニ言えども、その刃はつきたてるべきに、ございましょう

意思≠持たない攻撃に力はございません
――――……貴方様なら、それが十分、できるでしょう?


【刀の切っ先を向けられたのなら、また別の回避方法もあったのだろうが、突き出されたのは柄≠ナある
当然ながらリーチは本来のそれより短く、何より、彼女に恐怖≠危機≠感じさせることも無い
左の足で地面を軽く蹴り、後方へと下がり、攻撃を回避しようとしつつ、互いの間合いをあけようとする
――――だが、彼女の最初の演舞を見れば理解できるはずだ、この程度の間合いに、意味が無い、ということを】

【僅かな休息の後ぐいっと、彼女は体勢を低くし、左手でスカートの裾を後方に引っ張り、半身から全身を、貴方に向ける体勢へ移行
そのまま強く、右の脚で地面を蹴り、加速――――……白銀の髪が、宵月を乱反射させて、光の結晶を周囲に浮かべる
そして、一呼吸の元に、貴方へと間合いを肉薄するほどに接近しようとしながら、彼女は貴方の左足を右手の鞘でたたきつけようとするだろう】

【彼女は接近できたなら、ぐいっと顔をあげ、上半身を高くし貴方の顎先へと自身の顔を添えようとするだろう
殆ど――――否、彼女の小さな顔が、貴方の胸へと、くっつかせようとし、貴方の心音を聞こうとするだろう
行動の目的はいたって簡単、限界まで接近できたなら、自身の足元への視線は疎かになる
更に、足元より先に顔=\―――という大きなものを見せ付けることで、相手の足元への注意を解こうとしているのだ】


……ほら、私の左手が空いていますよ?
手を取るのはできるだけお早く、さもなくば、直ぐに他の殿方と舞踏へと洒落込んでしまいますよ?


【上目遣いに紡がれる、ソプラノの旋律、言葉どおり、彼女の左手は未だに、スカートの裾を握っている
攻撃をするなら、格好のかも、であろう――――……だが、彼女の瞬発力の問題もある
明らかに誘っている=\―――貴方はこれに、どう反応するのであろうか】
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/24(日) 21:40:44.35 ID:QcVkeARwo
>>559

  『やぁ、始めまして――お客人』
『それとも』  『こんばんは?』  

 『まぁ、どちらでもいいか』

【まるで鏡そのものが意思を持つかのように、周囲に声が響く】


【そして、魔女が鏡に触れた事で、鍵が開かれる】
【周囲が眩い光に包まれ――無数の粒となって弾ける】


【パリン――、音を立てて鏡は砕け散る】
【すると、鏡のあった空間に歪み≠ェ生じた】

【空間そのものに、亀裂が生じた、というのが正しいか――人一人が入れる隙間がそこに出来上がった】


【入る/入らないは魔女の自由である――】


【鍵を開いた魔女には、穴を介してその中を覗く傍観者にも】
【そして、穴の中の客人になりきることも出来る】


   『さて、ここから先はキミの自由だよ』
 『声だけでの会話をするか』『姿を見せ合って、会話をするか』



【その穴の中の世界は、単純明快なほどにわかりやすかった】


【そこは360゜見渡す限りの本と本棚に囲まれた図書館】
【その内部からその建物の形を推測するならば、果てしなく高く聳える塔】


  【穴を介して世界を覗き見た限り、図書館の主の姿は見ることが出来ない】


【その図書館へと足を踏み込めば、或いは、声の主は姿を現すかも知れないが…】




  『それと、一番美しいのは』『きっと、この私だ』
 『鏡が割れてしまったから、代わりに私が答えておいたよ』
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 21:44:28.60 ID:LGHqhOPKo
【路地裏】

人を助けるのはいいんだけど、いくらなんでも理想主義的すぎないか?
どう思う?

【路地裏の一角で、座りこんでいる人物がいる】
【その人物は短い銀髪の若い青年。高い背と暗い青色の瞳が特徴的だ】
【黒を基調とし、所々に赤色の入ったカノッサ機関の制服を着ていて、二の腕には『No.32』と書かれた刺繍がある】
【制服は丈の長い上着、飾り気の無いズボン。上着の背面にはカノッサ機関の紋章が描かれている】

【独り言かと思いきや、猫に話しかけている】
【酷い光景だ】
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 21:46:46.62 ID:ABWbAuuKo
>>560

【ずいぶん調子を崩されたらしい軍人の女にも気にせず白衣の青年は特に気にも留めない】
【そのまま次は足元に置いたクーラーボックスの次のパピコに手を伸ばしながら告げる】
【どうでもいいが、チラっと見えた中身は、15個くらいコーヒー味パピコがぎっしり詰まっている】


おまけに暑いからすぐ熱中症になってしまうのだよ…スイミングクラブとかはいいかもしれんがね
軍人になる気にはなれないなあ…私に上下関係とかいろいろ難しい


【なるほど言われてみればずいぶんと尊大そうな口調、しかし相手が女性だからかどうにも物腰は柔らかい】
【気のいい笑みを浮かべるのは多分女性だからだ…女好きか】


ちなみに、私は科学者様で冒険家大先生だよ、名前はジンジャー・ユースロット
…君は?


【す、とその手を前に出し、次は君の番だ、と告げる】
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 21:47:41.42 ID:9WiLY3Yeo
>>562
そうねぇ、初めましてそして今晩は、かしら。

【おっとりとした様子で、そう呟いて】

――あらあら、コレは派手に招かれたものね。

【目の前に空いた、空間の亀裂を見て、眼鏡の奥の目を細める】
【そして、逡巡すること無く、魔女は安楽椅子に乗ったまま、中に入り込んでいった】
【ふわふわ、と魔女は暢気な動きで、浮遊して。警戒の様子も見られないだろうか】

顔も見ないで話をするくらいなら、私は店に帰るわよ。
というわけで、あなたの姿を私にお見せなさいな。

【つぅ、と図書館の中に入り、居心地の良い場所だと理解する】
【己の店も、また別の意味での書の城ではあるが、此処ももう一つの書物の城だと理解する】
【おもむろに、近くの書棚に近づき、そのタイトルを確認してみようとするだろう】


――かもしれないわねぇ、こんな素晴らしい所に住むのは、綺麗な人だわ、きっと。


【彼女は、己を綺麗とは思っていない。むしろ忌まれる存在、疎まれる存在と認識している】
【故に、声の主のその言葉には、気を害した様子も欠片もなく、穏やかな微笑みを浮かべたまま、煙を一筋、口から吐き出したのだった】
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/07/24(日) 21:54:49.87 ID:EtYGUjUZo
>>563
【其の路地裏の入り口より】

っち・・・・まだ体は戻らぬか・・・・・

【黒い服、漆黒のマントフルフェイスタイプの仮面に、暗黒の腕輪を身につけた男が】
【その姿からはどこか生彩を欠いた雰囲気が漂い】
【溢れる自信を不逞で纏い、傲慢で着飾ったいつもの彼とは様子が全く異なる】
【時に他人の尊厳すら軽々と踏みしめるその足の何処かおぼつかない】

まさかたったあれだけで、此処までダメージが・・・・・・
にしても、幾らなんでも体の治りが遅すぎる・・・・・
・・・・・私はもう、駄目かもしれぬな。

【ため息とともに愚痴を吐きだす】
【何時もの、どこかぶっ飛んでいるような彼らしくない言動】

・・・ふん、だが其れがどうしたと言うのだ。
この私が消えて悲しむ物など・・・・・・

【口にする言葉、その一つ一つにも何処か・・・・・】

この世の何処にも、居やし・・・・ん?

【ここで、猫に話しかけている機関の制服組を発見】

・・・・・最近は暑いからな・・・・・猫と話をしたくなる気分もあるだろう。

【生温かく見つめながらその近くを通り過ぎようとする】
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 22:02:51.58 ID:7lz63oDFo
>>564
【青年はアイスをそのクーラーボックスから取り出しまたもや食べだす】
【そのクーラーボックスの中味を覗き込み、どれだけはいってんだ…など思いながら】

アイスが好きなんだねぇ…
【そう自然にそう言葉をこ零す】

暑いのが苦手ってやつかい…まぁロングコートも暑いけどさ、暑いのにも慣れとかなきゃね、何があるかわかんないしねぇ…

そうさね、軍人なんてなるもんじゃないさ、どんな軍隊にも多少の上下関係はあるからさ…でも…私のとこはそこまで厳しいってわけじゃないんだけどね
無いこともないんだけどさ……

【先程言われたロングコートの件、その暑くないかと言われた言葉を思い出しながらも、】
【確かにロングコートは暑いのではあるが…それに慣れるのだと、灼熱の砂漠でも任務もあるかもしれない、そんな精神論】

まぁ…無理はしないで自分にあった訓練をねっ、考え事ばかりじゃなく運動もいいってことさ
【運動がいいということをやたら進める女性である、その苦手だと、そういった青年に向かって、自分にあった適度なことをしてらばいいさと】
【自分の思ったその率直な意見を展開するのみである】

【女性は軍人、女でありながら、女では無い、自身のその女の部分を武器にすることもない】
【どちらかと言えば、その青年ではなくとも男に対するその気持というのも強くはない、ただ自分を鍛えて軍人として女は接するのみである】

へぇ…科学者で冒険家とはまた大層なもんだねぇ…いろいろ見てきたのかい?此の世界のことをさ

おっと…ジンジャー・ユースロット覚えたよ、
私はヴァイオレット・ロネ、よろしくね

【青年が女好きという事などいざ知れず、その自身の名を語る、】
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/24(日) 22:04:38.46 ID:QcVkeARwo
>>565
『この場所を気に入って貰えてなにより』

  『此処は、この世界のあらゆる事象を書物にして整理する場所なんだ――』
『あらゆる技術』『魔術』『能力』『情報』『そして記憶』『思い出』

   『ここには私の欲しいスベテが揃っている』
『いや、そろえたと言うのが正しいか……』


【ふわふわと、独りでに一冊の赤い本が本棚から飛び出し、宙を漂う】
【そして、声の主の居るその場所≠ヨと向かって行った】


  『あらためて挨拶をしよう』『始めまして』『或いは』『こんばんは』
『私がこの図書館の司書』『クリス・クロス』

   『普段はあまり人前に姿を現さない』
 『いや、適当な誰かの精神に寄生した状態で人前に姿を現すんだけれど』

【カツ――足音を響かせて少女は姿を現した】
【薄い、紫色の髪】【華奢で、小柄な体】

   『まぁ、そんなこんなで』『私を殺したいなら今がチャンスだ』

『尤も』『最近の機関はあまり怨みを買うようなマネはしないから』
       『その心配も杞憂におわりそうだけど』


【カノッサ機関≠フコートを羽織った幻想的な――少女】
【その左鎖骨付近に刻まれた数字はNo.13=z

【流された¥報の上では】【No.13は残忍で冷徹なマッドサイエンティスト】
【だが、いざ対峙する彼女の印象は、それとは逆――何処にでもいそうな、普通の少女だ】


 『私がキレイか、理解が早くてなにより――』



【そして、不思議な事に――全ての本が表紙に一切の記述がない】
【タイトルも、作者もなにもない】【中身≠セけが詰め込まれた無地の本だ】

  
   『そうそう、その本たちにまだタイトル≠ヘない――』
『強いてタイトルをつけるなら「セカイノスベテ」――これら一冊単位ではなく、この図書館全てを纏めてそう呼ぶべきだ』


【パシッ――No.13は赤い本をその手に掴む】
【そして、ゆっくりと魔女へと向けて歩みを進めた】
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 22:04:56.10 ID:LGHqhOPKo
>>566

【近くを通っていく黒ずくめの男】
【相手の独り言も耳に入ったため、何となしに目で追う】

何だあれ

【あまりの格好に驚きの声をもらした】
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/24(日) 22:06:35.14 ID:CUCOAgdNo
【市街地、工事現場】
【建築中のビルには、鉄骨が張り巡らされて】
【金網の足場が設置され、様々な工事の道具が夜間は放置されている】

【その、壁面から付きだした、一本の鉄骨に】


大会!来たわよ来たわよ美味しそうな記事の予感!
ああ、思い出すわ……最初に見たのは第五回だったかしら?

【一人の少女が、天地逆になってぶら下がっていた】
【陸上などで用いるウインドブレーカーを身に付けている彼女は、その飾り気の無い靴の裏で】
【吸盤か磁石でも固定しているかの様に、ぴたりと鉄骨に張り付いてつり下げられている】

【彼女が手にしているのは一枚のチラシ。どこからか紛れ込んだ、大会の告知】
【久しくこの世界で行われていなかった大会の、参加者を募集する旨告げるもの】

人が集まる!そうすればドラマが起きる!ドラマが起きれば知りたがる人間が出る!
そこを突いてこそ、そこを拾い逃さずに置く事こそ……!
櫻の件に大会に、ああ暫く書く事に困らない!

【地上10m程度の場所で逆さづりになりながら、少女は非常に上機嫌であった】
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 22:18:48.70 ID:9WiLY3Yeo
>>568
書を司る物として、この世界の意義は良く理解できるわよ。
ただ、私の城と貴方の城は、その存在意義を異とするようだけれど。

私の店は、主を待つ本の迷い家。それこそ、玉石混淆なのよね。
その、混沌さも、また私の好みではあるのだけど。

【情報というよりも本≠サのものを心から愛しているのがこの少女だ】
【百年以上の半分ほどを、病床に伏せって過ごしてきた。その間、共に居たのは、書物のみで】
【それゆえに、この場には、色々と思うところが有るようだった】

――クリス、ちゃんね。

【少女の名乗りを受けて、穏やかに微笑み、安楽椅子に背を預けて】
【百年以上を生きる彼女は、ゆったりと、おっとりと、その物騒な言の葉を受け止めた】

殺すのも、殺されるのもお断りよ。
それ≠ヘもう、何十年も前に嫌ってくらい経験したもの。
それに、私自身、恨みは多く買っているし、そう言う点じゃ、貴方の事は言えないわ。

【彼女は、教会の書物に伝えられる程、有名だった*o翌フ一人である】
【今は世捨て人の如く、店に引き篭もり、教会にもその存在は忘れ去られている、が】
【冬の魔女=A形を持った自然=A白の恐怖=A永久に凍結する少女=z
【それらの忌み名は、今も農村部に於いては伝承となっていたりもする】

では、私も挨拶をば。
体が弱いから、椅子に座ったまま失礼させてもらうけれど、いいわね?
古書店、子子子子堂%X主、子子子子 子墨[ネコジシネズミ]よ。
普段は本を読んで、紅茶を淹れて、紅茶を淹れて本を読むような生活をしているわ。

良ければ、貴女に紅茶を振舞っても宜しくてよ?

【最後の一言は、弾みながらも、何処か気取っていて】
【妙な育ちの良さを、底から感じるだろう。古い貴族の様な、そんな気配を】
【そして、魔女は、少女のその言葉を聞き、くすり、と声を零して】

――成程、名付けというのは、一番大切なものよ?
名は体を表すというのは、事実。
名を呼ばれることで、呼ばれる物は名の影響を受けるんだから。

【どこか掴みどころのない、魔女独特の哲学】
【名は体を表すから、体に相応しい名、またはそうあってほしい願いを名に付けるべき】
【魔女は、そう考えていた】
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/07/24(日) 22:20:16.25 ID:EtYGUjUZo
>>569
人をあれ呼ばわりとは随分と礼儀の正しい奴のようだな。

【二の腕のNo、自らの所属を示すその制服を一瞥し】

流石は機関の数字持ち、今の実力が知れるというものだ。

【両手を軽く動かし、体の具合を確かめ】
【自らの体に軽く魔翌力を通わせる】

にしても、こんなところで何をしている?
さすがに猫と談笑、と言うのが目的ではなかろう?

/すまん、描き込めてなかった
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 22:22:56.29 ID:Pb9amoBd0
赤木とラグナとか胸熱
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:27:34.59 ID:3I6qbmOco
【廃工場】
【表通りからスラムへと入り、その少し先、開発が断念された区域にある】
【内部のものは撤廃され、もっぱら不良少年のたまり場か、ならず者のねぐらと相場が決まっているのだが】

…ふぅん、大会、ね。

【今日此処を占拠しているのは、たった一人の人物】
【もし進入しようとこの建物に近づいたなら、外にぼろ雑巾のようになった不良達を見るだろう】

【そこまでして独り占めにした当人は、何処かで拾ったチラシを眺めて目を細める】

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】

最近一向に話が進まない…氷の国支部といい南雲といい、あいつといい……。

【イラついているのか、つま先で地面を小突きながらぶつくさ愚痴り】

………思いっきり闘ってストレス発散するのも悪くねぇ、かな?

【首から下、口はへの字口を作り不機嫌そうだった不良少女は】
【目の奥に闘志を燃やし、食い入るように参加要項を眺める】

【苛立ちをあらわす様な靴先の音が、何故か急に軽くなってゆき】

(だからといって肝心なことは忘れない…名が売れれば、向こうから話が飛び込んでくる)
(……だとして、どんな馬鹿がつれるのやら……)

【調子が上がったり下がったり、忙しい靴音が工場中に響き渡っていた】
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 22:29:13.43 ID:LGHqhOPKo
>>572

早速戦闘態勢かい。閉所は苦手なんだけどね

【やれやれ、といった具合に首を振ると立ち上がる】

ここ最近は、少なくとも僕は暇でね。路地裏で不良に襲われるか、こうやって猫と喋るか……
或いは、君のような人間とコミュニケーションを取るぐらいしかすることがないのさ

【目的を答えながら、猫、相手、という順で指を差す】

//お気になさらず
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/24(日) 22:36:30.71 ID:QcVkeARwo
>>571
『ここの本は』  『情報に本≠ニ言う形を与えただけのもの』
    『けれどそれでも』  『キミはこの本たちが好きなようだ』

『もし良ければ』『一冊くらいなら持ち帰っても構わないよ』

【まるで魔女とは真逆】【クリスは、本の本質は情報=z
【恐らく、きっと、心の底から彼女はそう思っている】

『殺し合いがキライな人は珍しくない』
  『けれど』

 『キミのばあいは特殊なようだ』『飽きてしまった?』『嫌気が差した?』

【本を右手に持ち替え、左手を顔に当てた】
【指と指の間から魔女を覗き、脳を高速で回転させて思考する――。】


『違うな』 『キミのそれは、たぶん』      『覚った』『そんな事に、意味はないのだと』

  『……と、あぁ、体が弱いなら無理に立ち話を強いるような』『私ではないさ』

   『紅茶を入れて』『読書』『そして読書』『紅茶』
  『今はいい』『今度あった時には』『キミの淹れた紅茶が呑みたい』

【―――パラ、手に持った赤い本を数ページめくる】
【魔女の言う言葉を聞きながら】【「どんなタイトルが相応しいか」】

【深く考え込む――】


『まぁ、言いたい事は解る』    『便宜上のものではない』
    『オンリーワンである証』  『それは名前、タイトルだ』

  『けれどどうしてかな、何も思い浮かばない』  『相応しいタイトルが見つからない』
 
『パソコンで付けたデータが文字化けを起こすように』
   『私が付けたタイトルは本来の意味を失い』『やがて言葉の意味そのものを失う』


『どうやら』  『私とキミとは違うようだ』

  『本質的な部分で』『何かが違う』  『決定的に』

『だからこそ』『その意見は私にとって必要なものである』


577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 22:39:19.33 ID:Es5b4CiDO
>>497

【彼女が告げた言葉は、事実。身体から奏でられる異音が、其れを示していた】
【だが──そうだとするならば】
【時計の蓋に彫られていた文字は、一体誰の名前なのだろう】
【両親のもの、だろうか。機械に人間の親など──そんな、お伽噺でも、あるまいに】

【「エルネスタ」「エルネスティーネ」】
【よく似た、ふたつの名前】
【彼女は言っていた】
【時計は「お父様」から貰ったものだと】
【「両親」ではなく、「お父様」だと】
【「アゼル」──男の名】
【「エルネスタ」──女の名】
【「アゼル」が「お父様」なら】
【「エルネスタ」とは……誰だ?】

──いいのですよ。別に隠すようなことでも、ございませんし……
少なくとも、私は気にしておりませんわ?

【身体中をじぃと見つめられ。エルは恥ずかしそうな、或いは困ったような表情を浮かべる】
【気にはしていないと言ったものの──】
【そのことと身体を見られることは、矢張り別物らしい】

【──本当は。少しだけ、隠し事をしていた】
【機械なのも人形なのも、本当のことだけど】
【もうひとつ。大切なことを、告げていなかった】
【でも、もし其れを語ってしまえば】
【自分と同じ髪と瞳の色をした目の前の少女が──怖がって、逃げてしまうような気がして】
【だから、言えなかった】

でも、信じてもらえてよかったですわ
やっぱり、疑われるのは何だか少し、悲しいですから

【ちりちりと、胸元のコインが鳴る】
【そのコインは何故か、不自然な歪みがあった】
【一点だけに力を入れて歪めたような、そんな跡が】

【ふわふわと、エルは笑う】
【金の髪を風に揺らし。蒼い瞳で、世界を見て】
【「後3ヶ月程で、2歳になるんですよ──?」】
【少しだけ嬉しそうに、彼女は言うのだ】

/ただいまバイトが終わりました……!
/この後数レス程返事が遅れがちになるかもはしれませんが、今日もよろしくお願いします!
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/07/24(日) 22:43:42.17 ID:EtYGUjUZo
>>575
いや、全くそのつもりはない。
只体がうまく動かないからな、治療促進のために行っているだけだ。

【全身に魔翌力を通わせて腕を見つめながら其の具合を確かめていく】

良くて7割、最悪半分にも満たぬか・・・・・・
なんとも厄介なことだ。
貴様の組織の同僚とは情報交換したりはしないのか?
今でも結構な数がいるのだろう?

【反対の腕も同様に見つめながら確かめつつ、尋ねる】
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 22:44:03.96 ID:UrwDF5pSO
>>574
ああーーっクソ!意味分かんねー!

【声を荒げながら工場に入ってくる少年】

うわっ、なんだこりゃ!

【入り口の不良を見て驚いているようだ】

まさかリーダー……じゃねえよな?

【入ってきたのは彼もまた不良らしい、短い金髪に黒いタンクトップ、下は学生服か何かの物のようだがトンボの形をしたシルバーのチェーンが付いている】
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 22:48:41.48 ID:LGHqhOPKo
>>578

今なら楽に殺せそうだね

【あっさりと物騒なことを言ってみせる】
【だが淡々とした口調からはその気がみえない】

するよ。けど、一体何の情報を交換するんだい?
データベースなんか、連中の私利私欲に塗れた『計画』という名前の悪ふざけしか載ってないよ?

【至極当たり前の、常識を語るように同僚たち全てを罵るような言葉を発した】
【憎々しげな表情や怒りなど一切ない。だからこそ、明確に見下しているというのが分かるだろうか】
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 22:49:19.98 ID:9WiLY3Yeo
>>576
本は、知識であり、先人と対話をする一番お手軽な方法よ?
余り外に出られなかった私としては、本が世界を広げてくれたもの。
だから、その出自や内容がどんなものであれども、私は書物を心から愛しているわ。

【二度言うが、魔女は、本が好きだ】
【それゆえに、クリスの言葉には、少し違うとも思い】
【だが、クリスの提案を聞くと、心から嬉しそうに微笑んで】

だったら、後で一冊何か持って行かせてもらうわぁ。

【くすくす、と笑い声を零すが、すこし咳き込んで】
【咄嗟に、煙管を咥えて、その煙を肺に淹れる】
【匂いが個性的な、タバコではなく、薬草の類いであることが分かるだろうか】
【要するに、日常的にこのようにして薬品を摂取しなければ、まともに生活が送れない体であるという事だ】

【そして、続く、クリスの言葉を聞き】

―――御名答、ね。
飽きたでもなく、嫌気が刺したのでもなく、理解した≠フよ。
だから、戦いは嫌い。そんなことに意味なんて無いから。

【魔女の、経験の重みが、その言葉の葉には載っていた】
【クリスの、紅茶は次との言葉には、じゃあしっかりと練習しておくわね、と返して】


―――名づけ、か。
ただ何も代価を支払うこと無く、物を頂くのは私の主義じゃないのよ。
何かを貰うなら、何かを与える必要がある。
此処で支払わなければ、きっといつか忘れた頃にそのツケは回ってくるわ。


だから―――提案するのだけれど。


【魔女は、何処か掴みどころのない、ふわふわと現実味の無い表情を浮かべて、口を開く】


名を付けてあげる、書を貰う代わりに、未だ名を得ていない、この子達に相応しき名を。


【魔女は、すぅ、と右手を差し出した。その手は、白磁のように真っ白で、細い】
【強く握れば、淡雪の如く、溶けて消えてしまいそうな朧気な印象】
【その手を取ることは、魔女との契約を交わす事となるだろう】
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 22:49:29.35 ID:ABWbAuuKo
>>567

それもこの味ばかり、というおまけつきだ
別に暑いのが苦手な訳ではない、大嫌いなだけだ
冒険の旅においてはいかなる環境にも適応できなくてはならないからね

まあ、単純に軍の空気は私の肌に合わないってだけさ、今が一番いい

【口を開け、シャリシャリとパピコを食べながら彼はひょい、とパピをコ投げつける】
【食べろ、と言う事だろうか、彼なりのサービスのようだ】

自分にあった訓練は常日頃行っているつもりさ
科学者だろうと今の時代はアウトドアに生きなくてはならない
…そして私は見て来たよ、ガキのころから各国のお宝を求めてね…トレジャーハンター一家だったんだ

/すいません、早いですがあと1、2レスで切る事はできるでしょうか
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:49:52.82 ID:3I6qbmOco
>>570
【自分で場の音を作っている間はいい】
【そこに突然他人の声がすると、気分を害す類の人種がいる】

意味わかんねーのはどっちだ、いきなり入ってきて。

【例えば、目の前の不良少女のような】

【靴音が一つ、こつんと高らかな音を立てるとそれまでの動作を中断】
【酷くイラついた様子で、あなたをじっとにらみつける】

【そのジト目には、なんと言うか】
【ただ不良というだけでは済まされない眼力が宿っていて】

―――――俺が率いる連中が、あんな軟弱であって溜まるか。
俺はそもそも誰の下にもつかないし部下も募らないが。

【傲岸不遜に吐き捨て、何もない工場中央からあなたを観察する】
【腰に当てた右手には、変わらずチラシが挟まれていた】
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/24(日) 22:57:19.53 ID:W0hTMPAAO
【広場】

【中央に置かれた噴水のおかげで、近辺よりも幾許か涼の取れるこの場所には】
【もう夜も近いというのに賑わいを見せ、小さめながら露店も開かれている始末】
【騒がしいというには少々物足りない程度の人の声に溢れた周辺から、ちょっとだけ離れたベンチに】
【夏祭りを思い、浮かれたような雰囲気を蹴散らすような――有り体に言えば周りに当たり散らす“気配”がひとつ、あった】

【額を通すようにして頭に包帯を巻いた、量の多めな癖が強い黒髪に藍色の瞳の青年だ】
【黒のポンチョで体型を隠し、その下に白のワイシャツを着用】
【ポンチョには1から12までの数字が暗い灰色で刻まれているが確認しにくく、】
【ベルト変わりに砂時計を繋ぐ細い鎖を使用し、サラサラと時を刻む音がする】

【時計が埋め込まれた八端十字架を提げており――どうやら、教会¥椛ョの神父のようでもあった】

【青年は先程から、鎖部分が有刺鉄線になっている懐中時計の蓋の開閉を延々と行っている】
【貧乏揺すりに似た、よくある苛立ちの紛らわせ方は騒音とはならないものの、】

……モドナ干渉に対するプログラム守護領域のイデア函数の変動に於いて、System≪DEADLY CLARIS≫への影響の測定

【などと先程から知識がなければ意味の分からない言葉を口走る青年は、】
【もはや存在自体がある種の脅威となって、周辺に妙な緊迫感を与えていた】

【もしかして:すごく邪魔】
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/07/24(日) 23:00:06.13 ID:EtYGUjUZo
>>580
悪いが、楽に殺される気は毛頭ない。
最悪相打ち覚悟でやらせてもらう。

【その気がないのを分かってか、本気でそう思っているのか】
【取りようによっては挑発的に返す】

ふむ・・・・・・

【其の返答に数瞬だけ考え込むように黙り】

どうやら今の機関は烏合の衆、ということらしい。
頭もおらず、作戦立案能力も低い、大した脅威にはならなさそうだ。
貴重な情報をありがとう、これで心配事が一つ減った。
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/24(日) 23:00:23.66 ID:3I6qbmOco
>>583
//申し訳ありません、>>570>>579への安価です、訂正しお詫びします
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 23:00:59.30 ID:UrwDF5pSO
>>583
あぁ?なんだテメェ?
ここで喋んのにテメェの許可が必要なのか?あ?
ここはテメェの土地ですかー?

【不良が他の不良に遭遇した時の第一段階、とりあえず喧嘩腰で睨みながら口喧嘩】

おっ、よく見たら口は悪いが結構、良い女じゃねーか

【軽いタイプみたいだ】
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/24(日) 23:02:46.38 ID:WAn6wHLno
>>577

……そう言って頂けるなら、幸いです。

【クルスはエルネスティーネの反応に、そう返答はするものの】
【内心は、半ば放心状態と言っても間違いはない状態だった】

【少女の身体が奏でる、静かな駆動音は今もやむことは無く、営々と続いている】

【――貴方を作った技師は?】
【――お父様とは?】
【――家族はいるのか?】
【――アゼルとエルネスタとは?】

……。

【次から次へと、疑問が湧き起こって、それをエルネスティーネにぶつけてみたい衝動にも駆られる】
【――が】

(……いけませんね、久しぶりの他人との会話)
(興に乗って、無礼が過ぎています)

【それらの問いは、いずれもクルスの興味本位に過ぎず、初対面の相手に根掘り葉掘り訊ねるのも、余りに品が無い】
【頭を振り、それらの疑問符を追い払う】

2歳ですか。
……お誕生日、おめでとうございます。と言うには、少々早いですか?

【おどけながら、そんな祝いの言葉を口にしてから、気付く】
【そういう自分も――】
【クルスとしての自分≠ヘ、もうあと二ヶ月ほどで一年を迎える】
【口には出さぬものの、親近感を感じずには、いられなかった】


/本日もよろしくお願いいたします。
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 23:06:00.50 ID:LGHqhOPKo
>>585

そういう解釈は違うんだけど……まぁ、いいか

【彼はデータベースの内容が彼にとってどうでもいい程度のもの、とは言ったが、それが頭が居なくて作戦立案能力が低い、というのとは少し違う】
【だがわざわざ勘違いを正す必要もなく、訂正は入れなかった】

発言から察するに、君は反動勢力の一員かい?

【両腕を組み、壁にもたれながら尋ねる】
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/24(日) 23:07:55.77 ID:3I6qbmOco
>>587
俺がいる場所に俺の許可なく入るなといっている。
礼の一つもいえねーのかクソガキ。

【もしかして:話が通じない人】
【どう考えても定型文な売り言葉を素直に買取り、真正面から三倍にしてつき返す】
【口の悪さといい目つきといい、どちらかといえば男性染みている】

【――――そんな人物に軽さを露呈させれば、】


――――――あ?


【ぐしゃりと、手にしていたチラシが握りつぶされた】
【空気が張り詰め、左腕に力が込められる】
【目つきが鋭くなり、強烈な威圧感で場が満たされる】

………聞こえなかったからもう一度言ってみろ。
いまなんつった……?

【元々低い声を更に低く押しとどめ、ゆっくりと少年へと足を踏み出し始める不良少女】
【一歩ごとに、まだ割れてない窓がみしみしと音を立て、その額に青筋が浮かんでゆく】

【この時点であなたが踏んだ地雷に気付けなければ、きっと大変なことになるだろう】
【あなたまでの距離、約30メートル】
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/24(日) 23:09:27.61 ID:QcVkeARwo
>>581
  『やはり違うな』『根本的に』
 『本は情報を介して自分を深めるための道具』

(人間と本は似ている)
(肉体と精神、どちらが本体なのか――)

『たとえば、キミのカラダとココロ』 『そのどちらが自分≠セと思う?』
  『私はきっと、本にも同じことが言える』『――と、思う。』

      『そうだ、私の精神が死んだとしよう』
   『そこに私と同じ記憶を持った別の精神が入ったとしたら』
  『その精神と肉体が今までの私の生活の続き≠していたら』
 『それは果たして私といえるのであろうか――?』

【顔に当てていた手を、そっと下ろす】
【そして、哲学的な問いかけをする】

『おっと、無理はしなくていい』  『話は、煙草を吸いながらで構わない』


  『――キミみたいに達観している人を、知っているだけさ』
    『人間』『でなくても、知的生命体はいつかその根本に気付く』

『それにはそれなりに長い時間を要する』『一生分の時間か、或いは数時間かはわからないが』


【そして、魔女からの提案】
【それは、このクリスにとって、ずっと願っていた事だ】

【この図書館を完成≠ウせるために、どの段階かできっと不可欠になる作業だ】
【それも、本を一冊あげる代わり】【実にシンプルな交換条件である】

『契約か――』『悪くはない』  『むしろ、ありがたい事だ』

     『そうだ、私は何も迷うことはない』
    『疑うな、彼女の言葉』『その蜜の誘惑に誘われるままあれ』
   『願っていたことなんだ』  『この図書館を完成させる』
  『そのために、私はキミから名前を授かろう――』


『……て、……る…………、……。』


    『あぁ、頼むよ』  『この子たちに相応しい名前を付けてやってくれ』

【静かに、クリスは右手を伸ばした】
【その直前に、赤い本を左手へと移して―――】

   【確かに、クリスは魔女の右手を取った―――言わずもがな、契約を交わす意思があると言うことになる】
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 23:10:53.29 ID:7lz63oDFo
>>582
【手元に、女に向かって青年が投げたパピコは弧を描いて、女の正面に落ちてくる】
【その場所に手を差し出して、バスッと言う音と同時にその物を受け取った】
【女はその先端を口で切り離して近くにあるそのゴミ箱に、其れを吹いて、飛ばす】

ああ、受け取るよ、ありがとね
昔から此れは好きだったんだ、感謝するよ
……先生様からもらった物だ、此れで私も頭が良くなればいいんだけどねぇ…
【そんな冗談を言いつつも、冗談交じりに笑いながら、その物を食べる】

へぇ…なんて素敵な事をしてるんだい…いいねぇ秘宝を求めて旅をするってさ
浪漫あふれるじゃないか、じゃあ私は何も心配する必要はなかったね、余計なことだったみたいだ
私も一度は…そんな事してみたいよ…

【トレジャーハンター、そうであれば、それなりの、そうであるための訓練はしてるのであろう、その運動不足の為動いたほうがいいぞと】
【そう言っていた事も、白衣という姿から運動は苦手だと思っていたことも、違っていたのかと、そう思い】
【其れをシャブリながら相手の話を聞いて、口を離してそう答える】
【宝探し、とてもいい響きで、なにか神秘的で、浪漫にあふれていて、とても憧れる、そう思うのだ】

【と…その時である、女のバックから電子音、電話の着信か、女は「おっと、失礼、」と一言言ってその電話を耳に寄せる】
【そして不機嫌そうに、相槌をうちながら、女はそれを切る】


…ハハハッ…呼ばれたみたいだ…
プライベートもありゃしないね…

【苦笑をだしつつも、青年に用事が出来たと言って、その服、ロングコートを羽織って、バックのほうえと歩む】
【そしてそのバックを肩から担いで】

じゃ、また何処かで会ったらよろしくねジンジャー…ユースロット
溜息ばかり履いてると…幸せが逃げるぞ

【笑いながら、言葉して青年を見て、その背を向ける、そして何処変え消えていくのであった、】

/了解しました、此れで去ったとと言うことにして頂ければ
/確信の部分に触れれなくて申し訳なかったです!お疲れ様でした!


593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 23:17:24.60 ID:UrwDF5pSO
>>590
何言ってんだぁ?
馬鹿女、脳ミソに何か湧いてんじゃねえのか?

【迫る女に対して】
【何の話か分かっていない】

あぁ?ここはテメェの土地ですかぁ?

594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 23:25:31.66 ID:Es5b4CiDO
>>588

【きっと、この少女ならば──それらの問いかけに対して言葉を濁すことはないだろう】
【確信はないだろうが、何となく、そんな気がするのだ】
【きっと彼女も正直者で、お人好し】
【だから、誰かの言葉を否定することも。誰かを嫌うことだって】
【よっぽどのことがなければ、ないのだろう】


ふふ、まだ少々早いですわね
季節がひとつ過ぎた頃──冬の始まりの月が、私のお誕生日ですから

そういえば、クルス様のお誕生日はいつなのですか?
私は10月22日ですけれど……クルス様のお誕生日、知りたいですわ

クルス様は今、私を祝福してくれました
ですから──その時まで私が生き長らえておりましたら……
私も、クルス様のお誕生日、お祝いしたいです

【そう言ってエルは、小さく笑った】
【今クルスが己のことを祝ってくれたのならば──そのお返しをしたい、と】
【彼女は静かに、そう言った】

【──だが、少し妙な言い方だった】
【「生き長らえておりましたら」──】
【まるで、身を危険に晒す可能性があるような、そんな、言い方】
【しかし、危険の多いこの世界だ】
【2年も生きていない少女が既にそのことを知っており】
【危険と死は誰にも平等であることを学んでいたとするならば】
【──それはそれで、少し悲しいことなのかもはしれなかった】
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/24(日) 23:27:43.19 ID:3I6qbmOco
>>593
【それも無理なきこと、普通言われなきゃわからない】
【まさか世の中に、『女だといわれると怒る女』がいるなんて、普通は考えないだろう】
【だから今回、悪いのはあなたではない】

【ただ普通に歩いた先に地雷が敷いてあったと、それだけのこと】

――――仮にお前が、

【右手が握りつぶしたくしゃくしゃのチラシが、地面に落ちた】
【握りなおされた拳、その手首に鎖の腕輪が出現し、掌の辺りに鏃が垂れる】
【鎖つきの鋭い鏃だ】

界隈では名が通り地元のヘッドと呼ばれていたとしよう。

【不良少女は接近しながら、その鏃をびゅんびゅん振り回し始める】
【ぐるぐる、ぐるぐる…一回転ごとに、その先端に取り付けられた鏃が巨大化し、錨となる】
【直径約七十センチ、保持できるよう鎖も太くたくましく成長する】

【この時点で、距離は二十メートルをきっている】
【不良少女はもったいぶるようにゆっくり接近を試みており、また錨が巨大化するにつれて振りも大きくなる】
【隙ができている、猶予といってもいい、今のうちに何らかの覚悟をしておくべきだ】


―――――でも死ね。


【その距離を縮めるほどに伸びる鎖、放たれた錨が横一線、あなたの頭上を掠める】
【打点が高い、直撃すれば壁に叩きつけられるほどの質量】
【現在の距離ギリギリを狙っているので、一歩下がったりしゃがむなどすれば、回避は充分可能であろう】

【はずして錨が壁を砕こうとも、少女は間違いなく接近をやめないが】
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 23:30:34.79 ID:9WiLY3Yeo
>>591
カラダとココロ、双方揃ってこそ自分という存在よ。
そして、もう一つ大切な物は、魂≠ヒ。

名は体を表し、体は心に繋がり、心は魂を揺り動かす――――。

全てが全てに影響し合うが故、どれ一つ欠けようとも、其れは大きな損失と成るわ。
少なくとも、名も体も心も魂も、どれか一つを失うだけで、自分≠ヘ自分≠ナはなくなってしまう。
だからといって、それら一つを取って、自分≠ゥと言われれば其れも違うわ。
すべてが揃ってこその自分≠諱A私も、クリスちゃんも。

【哲学的な問いかけ、投げかけられたのは二択】
【カラダとココロ、どちらが己であるか、その問に答えたのは第三択】
【全てが相互に永久しあうがゆえに、それは自分≠形作る】
【どれかが欠けただけで、自分≠ナはないが、どれか一つとっても自分≠ナはない】
【魔女の答えは、そういう煮え切らないものだった。だが、世の中というのは得てしてそういうものであるのもまた事実だ】

悪いわねぇ、病気と寿命で死なない体になったはいいのだけど、病気が治ったわけではないのよ。
だから、死ぬまで死にそうな病気に付き合わなきゃいけない、これってジレンマよね、死なないのに死にそうだなんて。

――そうね、其れを知るまでに私は十数年かかかったけれど。
相応の経験を重ねれば、どんな人でも、その答えに至るのは当然よ。

【煙管の煙を深く肺に取り込むと、少々落ち着いて】
【そして、クリスが己の手を取ったのを確認すると、その手を握り返して】

――――ならば、此処に契約は成立したわ。

【微笑むこともなく、黒い魔女の髪は、より黒々として見えて】
【口元の笑みも、どこか重い。その雰囲気が、どこか格を上げた】
【本来の彼女≠フ性質に、契約という形で一時的に近付いているようだ】
【魔女は、空中に右手で魔方陣を書き綴っていく。指の軌跡が光の線と成るのだ】
【そして、その魔方陣に直接文字が書き綴られていく】

                  我が魔導に遍く眠る偉大なる名のライブラリよ


    我が声を聞け、我が願いを聞け、我が思いを聞け、そしてその声に応えよ


         名は体、体は心、心は魂、魂は世に繋がり、名こそが全ての根本にして終わり


     故に、名にこそ価値が有り、世にこそ価値がある


                  我が前に示せ、その相応しき名を、相応しき体を、相応しき魂を、相応しき世界を


              ――書の魔女が命ず、汝の名を示せ

【直後、彼女の手元の魔方陣が、ぐるぐると渦巻き形を変えていく】
 【世界が周り、流転していき、その手に世界を刻むかのごとく名が渦巻く】
  【そして、数分後。その手元には、流麗な筆記体で、短い文字が浮かんでいた――】

―――That that is is that that is not is not is that it it is/存在するものは、在る。存在しないものは、在らず。あれはそれか?それである。

【彼女はおもむろに、そんな小さな言葉を呟いて】

――It.

【それ=B単純に、存在そのものを表す名、それを彼女は書物の群れに付けた】
【世界すらも、知識すらも、それら全て≠表すための名を、彼女の術式は導き出した】
【この名、全てを内包するに至った、二文字を聞き、貴女はどう思うのだろうか】
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 23:30:50.04 ID:ABWbAuuKo
>>592
【ニッコリと機嫌よく微笑んでいる、気分を良くしたのだろう】
【もう片方のパピコを頬張りながら彼は言う】

喜んでいただいて光栄だヴァイオレット君
少なくとも熱に思考力を奪われるのを阻止できるぞ、私が言うんだ間違いない
なによりうまい、めっちゃうまい、だがすぐに店からなくなる…人気があり過ぎる

宝探しは最近はほとんどしてない……そのうち再開したい物だ
もし良ければいずれ我々とともに冒険の旅に行こうではないか

【だが、そこで相手のコール音を聞き、少し残念そうにしながら】

ああ、忙しいのはお互いさまのようだね、次はもっと暇な時に会いたい物だ
ではさらばだ…頑張ってくれたまえよ


【←To Be Continued...】

/乙です、すいませんでした
/次はもうちょい調子を整えてから行きます
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/24(日) 23:39:34.22 ID:UrwDF5pSO
>>595
あぁ?テメェ…能力!

【少年に向かって放たれた鏃に対して、少年はポケットに右手を突っ込んだ】

女ぁ相手にすんのは好きじゃあねえんだがな!

【当たる直前、ポケットから刀での居合いのように放たれる拳】
【鏃に当たった瞬間爆発のように拳から炎が吹き出し、その勢いを持って鏃の軌道を大きく弾き上げた】

当たるかよ!んなもん!

【右手からガスとオイルの切れた百円ライターを投げ捨てた】
【何かの種になっているのだろうか?】
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/07/24(日) 23:40:30.87 ID:EtYGUjUZo
>>589
反動勢力・・・・・か。
私はどこぞの組織等には加入してはいない。
そうするつもりもないしその必要もない。

【彼の反応を見ながら続ける】

今現在、そんな活動をしている組織は、私の知る限り無いはずだ。
表立って敵対しているような組織はな。
あったとしても、私が知っているあそこの大将は、只の屑だ。
自分の掲げる正義に釣り合わぬ、な。

【手をピラピラとさせながら言う】

・・・・・では私はそろそろ行かせてもらう。
では、な。

【そう言って踵を返し、街の方に歩いて行く】
【先ほどよりもしっかりとした足取りで】

/すみません、回線の調子が悪いためこれで切らせてもらいます、お疲れ様でした
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/24(日) 23:41:19.83 ID:LGHqhOPKo
>>599
//お疲れ様でした
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/24(日) 23:45:08.86 ID:WAn6wHLno
>>594

私の……誕生日?

【――それは、クルスにとっては霹靂とも言うべき、予期せぬ問いだった】
【無論、誕生日は明確に覚えている――だが、それはクルス≠フ誕生日とは、違うところだった】
【忘れるはずの無い、誕生日の10日前】
【彼≠ヘ命を落とし――彼女≠ェ産声を上げた】

【忌まわしくもあり――それでも祝福されるベき、生誕の日】

……9月の、2日。
それが、私の誕生日です。

【重い口振りで、短く、誕生日だけを告げる】

……私のほうが、少し早いですね。
私も、10月22日まで、生きながらえることが出来れば……貴方の誕生日を、祝わせてください。

【硬い声で、エルネスティーネの、奇妙な前提条件に、こちらも全く同じ前提条件で返す】
【――クルスも、エルネスティーネと、思いを同じくするのだろうか】

【二人の乙女が、己の身に命の危険を感じながらも、互いのささやかな喜びを分かち合い、労わりあう】
【第三者が見れば、欺瞞と哂うだろうか】
【だとすれば、この世界はこんなにも――】

(……歪んでいる)

【前を歩くクルスの顔に、陰が差す】
【エルネスティーネからは見えないだろうが――なにかを思い詰めた、そんな顔だった】

あ……大通りが、見えてきましたよ。

【今歩いている街路も、それなりに広く、人通りも少なくは無い】
【が、それに輪をかけて人通りの多く、光の当たる大きな通りが、見えてきた】
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/24(日) 23:49:49.13 ID:3I6qbmOco
>>598
【女扱いされるたび、ぶちぶちぶちぃと音がする】
【もう血が噴出しても可笑しくはないほど、不良少女は怒り狂っていて】

……おいおい、自殺志願者か。
盛大だな、そんなにこの世が嫌になったのか? そーかそーか。

【吹き飛ばされた錨はまず空を舞い、それから弧を描いて前進を続ける少女の背後へと落下した】
【鎖の長さは自在なのか、途中引っ張られることもなく前進を続ける】
【頭にきているのだろう、ライターに気付く様子はない】

で? 圧殺が嫌なら蜂の巣ってのはどうだ?

【握った右拳を前に出しながら、少女は僅かにそれを開く】
【そこに現れたのは、赤褐色の鉄塊。側面から見ると一面が異様に長いL字で、いわゆるスパスに良く似たショットガンである】
【銃口をまっすぐ向け、あなたとの距離15メートル地点で立ち止まって発砲】

【射出されたシェルからベアリングが正面に十ほど飛散するも、射程距離と集弾性に難があるのか、全弾命中はありえない】
【せいぜいまぐれ当たりで末端に3〜1、何らかの方法で勢いを殺されれば即座にはじき返せるだろう】
【また、仮に直撃しても火薬が含まれているわけではない、皮膚の内側に埋没して身体の動きを阻害する程度の威力】

【で、あるならば、それそのものは何らかの布石の可能性があり】
【立ち止まり、悪鬼羅刹の顔であなたを観察する不良少女は、】

【暴力性の奥に徐々に鋭さを滲ませる】
【その目が物語る、『どう殺そうか』と】
603 :1/2 [sage saga]:2011/07/24(日) 23:57:46.90 ID:QcVkeARwo
>>596
『魂――ね。』『それが、私に欠如しているものの名か』
  『やれやれ、どうして、キミの意見は私とトコトン違うようだ』
    『それだけに、私に欠けてるそれらを埋めていく』

【多くの場合どちらか&ミ方を選択するのに対し、魔女は三つ目を答えとして用意してみせた】
【想定外、ではなかった】

【なぜなら、先に例えに挙げた例と全く逆の問答をしても、問いとして成り立つのだから】

  (半分は、精神寄生体………である、私……)
 (肉体も含めて自分か、考えたこともない。)
(私にカラダを乗っ取られた、人たちが、自分で無くなるのは確かだったけど)

【パチ――No.13は瞳を閉じる】
【再び、その眼を開くと、その瞳に金色の光を宿して】


ふふっ、死に掛けの体のまま不老不死になったのか…
それはなかなかどうして、面白い事じゃあないか――

死なない、つまり死≠意識することがない――最低の状況に陥らずにすんだんだ
そう考えれば悪くはない事ではないか――…


覚るまでに十数年でも、上出来だろう――気付かずに死んでいく人間も居る辺り、な…
まぁ、不死者に一般人の時間感覚を話題に出す時点で会話が成り立たないか


【目に光を宿す前と後で、若干ながら口調――そして雰囲気が変わった】
【それは他でもない】 【本来の人格≠ナ契約の成立を見届けたかった】

【理由としてはただそれだけの事なのだ――】



It=\―それ。




【ブゥン――クリスの左手に在る赤い本の表紙にたったの二文字が刻まれる】
【タイトル:『It』】

いやぁ、なかなかいい名前だ――私には考えつかないくらいに…
一先ずは及第点だ、のびしろがある――と言う意味でな。


/続きます
604 :2/2 [sage saga]:2011/07/24(日) 23:58:19.28 ID:QcVkeARwo
>>603続き

さて、私が貴様にやる本はこれだ―――
この『赤い本』――いや、今は『It』だったな。

【静かに、クリスは赤い本を魔女へと差し出した】
【その本を、受け取るか受け取らないかは魔女の自由――尤も、答えは決まっているが】

先に私の『能力』の説明をしたほうがいいな。
私の能力は『力を操る能力』――魔力、生命力、能力。

ありとあらゆる力を操る事が出来る。
そして、その力の一部を本と言う形にしたのがこの『It』たちだ――…



『太陽の光を操り、自在に発火させる能力』に関する記述の本だ――。
これをどう使うかは、貴様に任せる。

【不敵に、クリスは笑った――】
【その本は退屈しのぎに使う事も出来れば】
【先陣への会話にも】【自己との邂逅にも】

【そして、擬似的な能力と言う最高の武器にもなりうる】


――と、そろそろ時間のようだ

私はそろそろ消えるとするよ
帰り道は、元来た所から戻ればいい……


さて、他に言いたいことは何かあるか――?
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage sage]:2011/07/25(月) 00:00:30.46 ID:xENRAgVT0
【水の国―――近代都市部】
【リニアトレイン 4号車、一般乗客用車両】

【都市を歩く人々の頭上を悠々と走る銀色の物体】
【都市部の技術で新たに開発された金属で構成されたレールの上を駆けるトレイン】
【新開発されただけはあって、車両内はかなり美しく見える】
【レールは都市内をぐるりと回るように敷かれており、都市内の隅々までを高速で移動する】
【とはいってもあくまでこれは“一般乗客専用”である、先頭の車両は国の官僚や企業の重役用のVIP用だ】
【一般客でもこれなのだ、VIP用など市民には想像もつかない】

【そんな一般客に紛れて真ん中あたりの席に座っている人物】

いやー科学の発展は素晴らしいですねぇ…………感動して涙がでますよ
でもどうせならVIP用がよかったんですが……経費で落とせなかったんですよねぇ

ケチですねぇ機関て、まぁ、これならいいゲームの舞台になりそうですね、フフフフ

【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い糸目≠フ中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】

【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】
【ゆったりと足を組んで席に腰かけ、紙カップのコーヒーを折りたたみ式テーブルに置いてある】



      【席はもう一つ空いてある――――もしかしたら予期せぬ相席があるかもしれない】
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/25(月) 00:05:34.54 ID:aeyIEW+SO
>>602
んなっ!銃かっ!
ソレ喧嘩で出すようなもんかぁっ!?

【少年は一般的な不良であって銃、それもショットガンを相手にすることなどそうそう無い】
【うろ覚えな知識で取った行動は】

クソっ!一か八かだ!

【一度ポケットに両手を突っ込み何かを取り出した後、胸と頭を両腕で守り姿勢を低く突撃】

とにかく近づかなけりゃ、殴れやしねえっ!

【右腕に二発、左肩に一発、さらに一発がこめかみを掠めて血の気が引いた】

こんなもん出した以上はぁっ!女だろうが容赦しねえぞぉっ!!

【ガードを開きながら左の拳で銃を外側に払い飛ばそうとする】
【同時に右の拳を引いている】
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/25(月) 00:09:20.78 ID:V2C7DtzVo
>>603-604
――己の持たぬ物は、他の物に求めるべきよ。
私の場合は、その多くが書物だったのだけど。
こうしてクリスちゃんと話すのも、私としてはとても良い刺激に成るわ。

【おそらく、第三の答えもなんとなく予想されているのだろうな、と思いつつ】
【それでも、貴女との話は愉しいから、と彼女は小さく花びらの如き唇を綻ばせた】

そうねぇ、半殺しのまま永久に生きるのも、其れは其れで、諧謔的かしら。
と言っても、当人としては、そこそこ困っているのよ?死なないせいで火あぶりにされたりしたのだしね。

まあ‥‥、生きているという事には、感謝なのだけれど。

そんなに長く生きてないわよ、世の中もっと長く生きている人が居るんじゃないかしら。
まだ150にも満たないし、私。

【不死者としてはそれほど規格外には長く生きていないのが彼女】
【そして、契約の果てに行使された術式の結果が、書物に刻まれて】

【クリスが、代価として差し出す一冊の本、其れを躊躇わずに彼女は受け取って】


――あらあら、これは面白い本、ね。
ゴギョウちゃんに見せたらどう反応するかしら。


【説明を聞いて、くすくすと、微笑んで】
【魔女は其れを空間の裂け目に収納すると、ふんわりとした雰囲気を当たりに振りまいて】


―――言いたいことは、ただ一つ。


今度、紅茶を淹れてあげるから、私のお店に遊びに来なさい。
どうせ、年中暇しているもの、お客様が来るのは嬉しいのよ。
こうして招いてもらった以上、此方も一度、招いてあげたいしね。


【そんなことを、年頃の少女の様に無邪気に投げかけると、子墨は椅子ごと後ろを振り向き】


じゃあ、またいつか―――運命の輪が交錯するその日まで。


【不思議な雰囲気と、薬草の香りの煙を残して、書物の魔女≠ヘ消え去っていったのだった】

//乙でしたー!!
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/25(月) 00:10:50.73 ID:yFt0i2vqo
【町中、裏通り】
【切れ掛かった街灯のちかちかと瞬く、薄ら寂しい公園のブランコに腰を降ろして】
【赤錆びた鉄鎖の気の向くままに、ふらり、揺れる人影があった】

……大会か。やっぱり、今は足元から固めていくのが望ましい……つっても、な。
在野の実力者が一同に介する、またとない機会。人脈を拡げるにはもってこいとは言え……。

【白皙。肩ほどの長さに保たれた髪は、黒に近い濃藍色。容姿は遠目に見れば中性的】
【服装は黒いシャツに灰色のカーゴ、履物はミリ物の茶色いブーツ】
【夏も盛りというのに臙脂色のジャケットを羽織り、頸にはリングネックレス】

【それは右手に持ったチラシを覗きつつ唇を真一文字に引き結び、顰めっ面で唸っている】
【「無闇に衆前で色々曝すのは、出来れば避けておきたいし――――」】

【ぎいこ、ぎいこ。そんな思案を嘲笑うように、錆び錆びの金具はひっきりなしに軋っていた】
【こういった甲高い金属音は、ともすれば下手に喚き散らすより耳に障る】
【――或いは、付近を歩く人が引き寄せられてくる事もあろうか】
【善悪も老若も男女も問わず、この夜更けにこんな場所に居る、変わり者が】
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 00:14:35.30 ID:rrG1FAJFo
>>606
喧嘩じゃねぇよ処刑だ、お前は一方的に俺に殺されるために、……っと、

【そのまま蹂躙しようか、なんてサディスティックなことを考えていた不良少女だったが、】
【拳が快中し、吹き飛ばされるショットガンを見てようやく考えを改めたらしい】
【執着して握らなかったため、体勢が大きく崩れることはない】

【こいつは、ただのガキじゃない】
【目の色が変わった】

…いずれにせよ、喧嘩で銃使うなとか、相手の性別で加減するようなやつは、

【突き出されるであろう右手に対し、左腕を差し出し、握りこもうとする】
【投げ出された右腕を元に戻そうとすることはなく、むしろ勢いをつけて引き絞るのは同様】
【狙いは、たった今ベアリングが埋没した左肩である】

【なお、右腕がただの打撃ではなく魔力を使ったものの場合】
【左腕に掴まれた時点で威力の減衰を感じるかもしれない】
【同時に、体中に埋没している魔力を少しずつ吸い取られる可能性だってある】

【もちろん、ただの打撃だったなら、少女の握力の強さを思い知るだけである】
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/25(月) 00:19:54.14 ID:clIgWsoro
>>607
いちいち私の琴線に触れる暗号化された旋律――言葉を奏でてくれるな
この書物は、私と貴様とで全く意味合い――価値観の相違から、それが異なる。

まったく、その言葉をそのまま返してやりたいくらいだ…

【左手を顔に当て、指と指の隙間から世界を覗く――】
【彼女の言う言葉、その全てが意味を持っている】

【その処理をクリスは効率よく、そして高速で行った――】

ここには、他人の体を借りなければ生きられない人間が居るんだ
まぁ、不死であることの苦労は、少しはわかったから……羨ましいとは思わんが



さて、それじゃあ――またいつか

私からもそう返させて貰おう、私の計画上――次に会うときが敵でない保証はないが


【クリスは最後に、笑みを浮かべて彼女を見送った】
【それは、その笑みに敵であって欲しいという意味合いを込めているようで――】



/お疲れさまですー!!
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/25(月) 00:21:20.21 ID:l1Vv7k5Vo
>>605

―――失礼“レギン殿”……お隣、座ってもよろしいですかな?

【不意にそう、声が青年へとかかった。見れば、立っているのは一人の男】
【茶と緑の入り混じった着物と白の頭巾、そして手には信玄袋】
【帯には申し訳程度に地味な刀が下がっていて、全体的に控えめな印象だが】

いやいや、久方ぶりに櫻の国から出てきた所、新鮮な文化の香りに魅せられまして……
……ああそうだ、私のことはお覚えでしょうか?昼の支部で少し、挨拶ばかりでしたが――――。

【その人物の名は、亞北という。すこしばかり前、戦乱がどうのと小さく話題になっていたが】
【どうにもその後の音信がなく、立ち消えとなった噂ばかりの人―――彼、なのだが。】

/一時間くらいで切るか締めるかになってしまうのですが、絡んでよろしいでしょうか?
612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/25(月) 00:32:10.51 ID:aeyIEW+SO
>>609
いくら不良と呼ばれようとよぉ!
一般人と女子供に手ぇ挙げるような真似だきゃあできねんだよ!

【右拳をガッチリと掴まれ】

だがテメェは別だ!
タイマンの喧嘩でんな無粋なもん持ち出すような奴ぁ、男とも女とも認めやしねえ!

【少年は普通の学校に通うわりかし普通の不良少年で魔翌力の素養は無いし、[ピーーー]だのの物騒な経験も概念も無い】
【だが、能力はある】
【さっきは火炎の吹き出した右腕から、今度は数秒間の短い間だが、強い電撃が吹き出した】

貰うぜぇっ!!

【電撃を発すると同時に左手から火炎が吹き出し、相手の下顎を殴ろうとするが左肩を殴られたことで腕の動きが止まる】
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage sage]:2011/07/25(月) 00:32:42.68 ID:xENRAgVT0
>>611

おやおやこれはこれは、まさか貴方がこんな所に姿を現すとは…
相変わらず息災のようですね、お久しぶりです
ええどうぞどうぞ、正面でも隣でもお好きなように

【ぺこりと挨拶してから、脚の組を解き、どうぞ、と席を開けて座る】

ふふふ、貴方様のお住まいの場所も中々良き場所と聞きますが
こういった人工物に囲まれて生活するのもオツなモノでしょう

【うっすらと瞳を開きながら、笑みを浮かべてそう言う】

//了解です、では文の余計な装飾は結構カットしようと思うのでご了承を…元々装飾してないけど
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/25(月) 00:39:37.37 ID:l1Vv7k5Vo
>>613

【ぺこりと頭を下げて、正面の席に。その際、邪魔になるからと刀は帯から抜き】
【それを信玄袋と共に膝元に置く形で、漸く腰を下ろし】

えぇまあ、なにせ私の居城などは田舎ですから……
春は季節の櫻を、夏は蝉に蚊に蛇にと生き物たちに追われる生活です
あの活きた風も良いのですが、こちらの方に軍配を上げざるを得ない心地良さ……

……そう、申しておきましょう。時にレギン殿、昨今は機関もお忙しいのですかな?
田舎組んだりとはいえ噂も入りはします、が……今一、組織全体に元気が無いご様子で―――。

【にこり。相手の笑みに対して平和なそれで、かつ言葉は暴力的内容を、相手に向ける。】

/いえいえ、無茶言って申し訳ないです
/それではサクサクっと、よろしくおねがいしますっ!
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 00:41:26.22 ID:rrG1FAJFo
>>612
ちっ……!!

【当てが外れた、魔力吸収能力を持つ左腕だが、それ以外の力にはことただの腕に過ぎず】
【握った掌が電熱で焼かれ、思わず手を放す】
【軽い火傷を負った掌だが、包帯もまた消失して、内側に焼きついた禍々しい紫の回路図が露出した】

……無粋もクソもねぇ、二流だな、ガキが。

【腕の勢いは減ったのだろうが、おそらく殺されることはあるまい】
【それを承知の上で、少女は首を引いて頭突きへと持っていく】
【身体が押し出され、減速した炎の拳はその胸骨に振動を与えるだろう】
【むせかけるが、攻撃終了までは必死こいて耐える。頭突きが命中するにせよしないにせよ、バックステップで僅か距離を取る】

えふっ、げほっ……!

……温いんだよ、そんなんじゃ燃えねえ。

【胸を押さえ、口の中に溜まったものを吐き捨てる不良少女】
【口の端から少々漏れていたが、お構いなしにファイティングポーズを取り直すと、】

そんな餓鬼の遊びじゃ、退屈しのぎにすらならねぇんだ……!!

【滾る戦意を瞳に宿し、重々しく、放した距離を詰めなおすことを試みる】
【成功した暁には、右肘を水月へと叩き込もうとするだろう】
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage sage]:2011/07/25(月) 00:53:15.95 ID:xENRAgVT0
>>614

そうおっしゃいますけどね、こっちの生活に慣れるとそういった田舎や里の生活が欲しくなるんですよ
まったく面倒な生き物ですねぇ人間とは、変わらぬ日常がお嫌いなようだ

ですから私はそのような皆さんの刺激を求める願望を満たすために働いているわけですよ
こういうと、酷く偽善的な響きがしますよねぇ…ハハハハハハ

【冗談をいう西洋人のように両手を広げておおげさなアクションと共に笑う】

いやー実を言いますとね………非常に危ういんですよ…
どこかの機関員が議会解散を申請しちゃって、しかもそれが通るんですよ!?
いくら腐敗しきった上層部とはいえ…ねぇ?お飾りでも“存在”に意義があったのに

それから権力は各ナンバーズに移行……各々が権力を使い、統率がないままに行動
もはやただのギャングの集まりと大差はないですね、組織の形式など崩壊している

そういえば…貴方様と仲が協力関係にあったガルニエさんも脱退しちゃいまして…
昼の国に集った大規模な兵だけが残る形に…貴方様の起こす戦争にも大きな支援は望めないかもしれません
上にそげ変える者はいくらでもいるんですが、彼女のようなカリスマを持つ者は……そうはねぇ

そんな彼女だからこそ、今の機関が許せなかったのかもしれません
結果的には、改革はほぼ失敗とみて違いないでしょう、つながりが薄くなって、むしろ個々で孤立している

貴方様が気に入った組織の姿はもうないかもしれませんねぇ

【帽子を外し、はたき、脇にそっと置きながら、ばつが悪そうな顔をしている】
【以前の余裕はなく、切羽詰っている事が伺える】
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/25(月) 01:02:15.05 ID:ifiq+6iDO
>>601

9月2日、ですか──

【重く短く。まるで何かを避けるかのような、そんな返答に】
【エルは少しだけ、首を傾げて不安げな表情を浮かべた】
【──「自分は何か、悪いことを言ってしまったのだろうか。もしかしたら、聞かれたくないことだったのだろうか」】
【不安げな表情は次第に、しょげたようなものになっていき】

……えぇ。
約束、ですわよ。クルス様

【──それは或いは。互いの誕生日を祝うまでは生きようとも取れる、約束なのかもしれなかった】
【この世界のことしか知らない、エルネスティーネ】
【知識としては、異世界のことを知っていても。それでも】
【彼女は──こんな世界のことを。歪んだ世界のことを、当たり前だと思っていた】
【路地裏は危険で、いきなり戦いを挑まれることは、日常で】
【──強くなければ、生きることは出来ない】
【エルはこの世界のことを、そう、思っていた】
【それはきっと。歪んでいる思想なのかもは、しれないけれど】


……あぅ、本当、ですわね
名残惜しいですけれど──そろそろ、お別れの時間、でしょうか

あ……そういえば、クルス様
「イマミレイ=シーク」という女の子のことを、ご存知ですか?

【大通りの明かりが、見えてきて。エルは少しだけ、寂しそうに笑った】
【本当はもっともっと、話していたかったのだろう】
【彼女にとっては、同年代の少女との会話は、滅多に出来ないことだったから】
【しかし別れというのは必ずあるもの】
【それをエル自身、知っているのだろう】
【だからこその、微笑みであり──そして】
【最後にひとつ。誰かの名前を、口にして】

/遅くなってごめんなさい。ただいま戻りました!
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/25(月) 01:02:45.37 ID:aeyIEW+SO
>>615
がっ……!

【頭突きで大きく後ろに仰け反るが…耐える】

喧嘩に二流も一流もねえだろうが!
あるのは!相手より強いか!弱いか!
それだけだぁっ!

【割れた額を左手で拭うが血は止まらない】
【右手からはライター、左手からは単3乾電池を投げ捨てた】

温いぃ?だったらぁ!

【ポケットからライターを三本とり出し右手に握る】

今までの三倍!正真正銘今の全力!これでどうだぁ!

【右手から火柱と言える程の炎が吹き出した】
【肘うちを左腕で受ける、瞬間鈍い音と何かが折れる確かな感覚】

温いなんて言わせねえ!前髪がチリチリに焦げても文句言うんじゃねえぞぉっ!!

【火柱の吹き上がる右拳を相手の顔面目がけて振り抜く】
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/25(月) 01:03:04.79 ID:l1Vv7k5Vo
>>616

ふむなるほど、確かに変化は人の本能が望むもの……
善だ悪だと騒いで戦争を嫌っても、心の何処かでは楽しむフシがある
それが人間、というのは同意見です。私などは、旅でなんとか紛らわしておりますが

【そう返し、相手のアクションには愛想か単純な反応か、クスリと笑い】
【また機関の現状、あのガルニエの話、そしてレギンの意見――聴き比べ】

……ふむ、ふむ。あなた様の意見は聴きやすくて助かります
私などは……あぁこうして、言葉の飾りが多くて困り者。

いやさて、現状はわかりました。元よりなかった首が胴にまで裂けたわけですな
戦争を起こすものもおらず、物資と人員が余るが、正義は打って出てこない
停滞した日々、私達人間の嫌うもの……おや、話題が回帰してしまいましたか………。

【右手、スラリとした文人の手を顎に当てる。言うまでもなく、それは考える動作】
【あの余裕の塊のように見えた男が、今はどうか―――それだけで、機関の窮状が手に取るように。】
【そこで「少しばかりご提案が」、と亞北は口を開く。相手がこちらを向けば、口を開き】

私、思います。昼の国の浮いた人材、我が亞北領の力、そして貴方の支部の力
他にも御座いますが……少々今のこの世界、“回す”べき物が散在しすぎてはおりませんか?
そこで、如何です。貴方でこの際だからこそはっきりと申し上げます、早々に機関を見限って……共に新興勢力、などは―――。

【「どうでしょうか」、と。開いた口から続いた言葉は、そんな寝耳に水な単語であって。】
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 01:11:25.21 ID:rrG1FAJFo
>>618
【今度ばかりは、ライターを見逃すことはなかった】
【接近交じり、左は持っていた。だがそれが相手の種であるとは予想する猶予が足りない】

っっ、!

【熱能力者は、わかりやすい】
【わかりやすいほどに、まっすぐな拳だ】
【首を曲げて回避しても、その熱量は殺しきれず、右頬が火傷を負って】

【少女の口の端は、嬉しそうに釣りあがっていた】


……やればできるじゃねぇか、ガキが。


【訂正はしない、性分だから】
【ちらり、認めたようなえらそうなことをほざく不良少女】

【だが容赦する気はなく、左腕で手首を、右手で肘を握ろうとする】
【成功したなら手首を下へ、肘を上へとてこの原理で強引に折り曲げようとするだろう】

顔への礼だ、これで『許して』やる。

【どこまでも傲然と、それでいて、何処か楽しげに】
【最初の不機嫌を、今の拳が焼き払ってしまったように】
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage sage]:2011/07/25(月) 01:13:49.58 ID:xENRAgVT0
>>619

【他の言葉はほぼ流すように聞いていたが、最後の言葉を聞いた瞬間、眼の色が変わる】
【そしてにっこりと口元を歪めると、口を開く】


面白い―――――実は私も一つ考えがありましてね………
それにはどうも……機関の足かせが重い重いん…………ですよ

だが、期は熟しているんですか?そちらも中々思うようにいかないようですが
いや機関の大きな支援が無くなったのも要因の一つではありましょうが

こちらとしては大賛成………私も一段落付いたら姿を暗ましてある大戦≠構想していたんですよ

そして貴方にはもうひとつ大きなメリットが
実はこの間にかのJustice居城を襲撃したヴァイスグループと手を結んだんですよ…
これで、我が支部の独立、暴蜂、貴方の軍、この三つが合わされば…く…どうです?

【クックと喉を鳴らして笑いながら、瞳を開いて相手を見つめる】
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/25(月) 01:15:05.57 ID:qDuuVtEho
>>617

【前を歩くクルスの顔が、エルネスティーネからは覗けないように】
【エルネスティーネの顔もまた、クルスからは窺えない】

【しょげた様子のエルネスティーネには気付かず】

ええ、約束です。

【それだけは、しっかりと声にして約束を交わすと、大通りの前で立ち止まり】

私も……名残惜しくはありますが、別れもまた、しばしのこと。
また=c…必ず、お会いしましょう。

【エルネスティーネのほうに振り返って、笑みを浮かべる】

イマミレイ=シーク……。
……。
……いえ、申し訳ありませんが、心当たりはありません。

【突飛な質問に、クルスは小首をかしげて記憶を掘り起こすが、その名に覚えはないようだった】

その方に何か言伝があるのなら、お聞きしておきましょうか?
……もし、私が出会えれば、ですけれど。

【偶然と言うものは計り知れない】
【――予期せぬ人に出会うこともあるだろう。もし、エルネスティーネが何か言伝を残すのならば】
【クルスがイマミレイに出会えたとき、それを伝えるだろう】

/おかえりなさいませー
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/25(月) 01:25:14.99 ID:aeyIEW+SO
>>620
どこまでも偉そうなクソアマだなテメェはぁ!

【相手が腕をへし折ろうとするのに合わせて逆向きのとんぼ返りする】
【普通にやるのでは難しいが、腕を掴まれているのが補助となった】

流石に両腕はやれねえなぁ!
テスト勉強ができなくなっちまうからよぉ!!

【どうせやらないのだろうが】

それによぉ!喧嘩ってのは能力だけでするんじゃねぇだろうが!!
足だってあるんだぜぇっ!

【女に背を向けるように着地、直後に右足で相手の鳩尾めがけ、靴底で蹴りぬくような後ろ回し蹴りを放つ】
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/25(月) 01:28:53.49 ID:l1Vv7k5Vo
>>621

ほう、あの暴蜂……これまた強力な後押しとなりそうな
貴方の支部は言うまでも無く技術、かの暴蜂は資金、私は……少々お待ちを。

【ごそりと、彼は信玄袋を開いて紙――いや、写真を四枚取り出した】
【金髪の男性、青髪の青年、銀髪の女性、最後に桃色の髪をした少女】
【順番に意味があるようで、「こちらが“一”です」と金髪の男を指し】

……私、櫻国一を目指して挙兵致しました。しかしながら、中々現実は難しい
そこで、昔から見ていたもう一つの似た夢……“最強”ですが、それを進めました
もっとはっきり言うならば、全能の人類をと言ったところ……まあ御覧ください

一から、シェン・ロンド。続いて水の大会で少しばかり名を上げた番天零
また先程も出ましたな、ガルニエと……期待の新人ですか、ミリー・エンシャンスという少女

これら四人、私共が様々な手法を使って“創りだした”者たちでございます
今は自我を持ち、独自の成長を続けておりますが……回収すれば、これ以上ない戦力になりましょう
性能、才能は折り紙付きですなにせ―――貴方がたの上に、半分の者が立ったことになりますので

……では、改めて確認いたしましょう。要請することは機関への裏切りです
そして我らと手を組み、暴蜂を誘い込み、世界という名の鍋をかき回す……重い行為です
機関との繋がりはよろしくない。腐った部分は切り落としませんと、こちらも腐るのが必定ですから
それに人員の問題が難しいですが……まあ、誘えば何とでも名目を付けて入る者たちは居りましょう

【誘うその内容は、重大だ。なにせ、巨大な支部ごとあの機関を裏切れと言うのである】
【しかし、仮にレギンがここまで本気なのであれば魅力―――強力な楽しみに駆られるハズ】
【何故ならそれこそ激動の日々の幕開けであり、二人の与太話に在る本懐であって】

――――最後の、しつこいですが確認です。
機関を支部ごと抜け出し我々と手を組んで……世界の敵と、なりますか?

【ポツリと呟くように、この茶人は最新文化の中で堂々と、一大支部の長を誘ってみせた。】
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage sage]:2011/07/25(月) 01:40:38.85 ID:xENRAgVT0
>>624

【相手の説明に、口元を歪め、額に手を当てて、低く、堪えるような笑いをしていく】


ク………クックックックック…ヒャーハハハハハハハハハハハッ!!!!!!!
面白いッ!!!!!!!!!面白いですよぉぉぉぉぉぉ!!!!最高だぁ!

何が一国の小大名ですか…………とんでもない狐ですねキサマ=I

【ゲラゲラと笑いながら、周りの乗客の眼を気にしないで笑う】

是非もなし!!!!!いいでしょう!

フゥーーでは近いうちに三首領による会合を開きます
それで暴蜂が乗ってくればよし、乗らなければそれもまたよし…
機関内のめぼしい人材にも声をかけましょう、実力のある者にはそれ相応の地位を

では……造り変えましょうか………JENESIS―――創生≠フ時きたり…!

【巨大な悪意を孕んだ列車は、ただ闇の中を突き進んでいった】

//こんな感じですかね…とりあえず乙でしたー!!!!!!
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 01:41:05.34 ID:rrG1FAJFo
>>623
ちげぇねぇが、女扱いだけはやめろ……!

【こうも連呼されると気分が悪い、せっかく鎮火したのにと、此処に来てようやく警告を挟む】

【もう一つの武器を出そうかと思ったが、やめた】
【受け流すように回転すると同時に、先ほど弾き飛ばされ転がったショットガンが、突然謎の穴の中へ吸い込まれる】
【そのまま入れ替わった立ち居地を利用、拙速ながら入り口のほうへとじりじり距離を離そうとするだろう】
【遁走の算段を始めたらしい】

ったく、炎能力者ってやつはどいつもこいつも……。
やるよ、時間はいくらか潰せたからな。

【懐から取り出したものを、空中で回転させながら投げ渡す不良少女】
【受け取ったなら、ラベルには『セルジェネレイター』と描かれている】
【代謝を助け傷の治りを早くするとか、しないとか言われている】
【わざわざこの局面で渡すのだから、まったく効果がないわけではないのだろうが】
【ちなみに裏面の効能にはきっぱり骨折回復だの怪我の治癒だの言い切られていて】

【同時にこの不良少女、偉そうだが】
【当初のイライラは、多かれ少なかれ解消されているらしい】
【態度の軟化はおそらく、見て取れるだろうか】

じゃあな、ガキ。
今度はもっと派手な勝負をやろう。
互いのギリギリを削って探り合う…喧嘩よりも楽しい勝負をな。

【そのまま背を向けて、不良たちの残骸を踏みつけて出てゆこうとするだろう】
【追いすがることも可能だろう、声をかけることもしかり】
【いずれにせよ、姿が消える直前、首だけ振り返り】


もう一度女扱いしたら、本気で殺す。


【それだけ、脅迫するように言い残して】
【目は至ってマジだった】


//すみません睡魔でまぶたがマッハです、このあたりで! お疲れ様でした!!
//近接格闘戦マジ難しいです、いろいろいたらず申し訳ありませんorz
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/25(月) 01:47:37.02 ID:ifiq+6iDO
>>622

……えぇ。必ず、またお会いしましょうね

【クルスの表情につられてだろうか】
【エルもまた、にこりとした微笑をそっと浮かべ】
【ふたりの間に結ばれた約束を、確かなものにするのであった】

【そして──イマミレイという人物のことを知らないと見ると】
【ちょっぴり残念そうなため息を吐き。けれどすぐにまた、小さく笑って】

……伝言などは、特にございませんわ
ただ、イマミレイ様を探していらっしゃる方がおられるのです
ヴァルター・アルメクス様という方なのですが──
私自身、ヴァルター様がどのようなご用件でイマミレイ様を探していらっしゃるのかは、存じ上げませんわ
……イマミレイ様は、長い銀髪を持つ女の子だそうです。
黒いドレスを着て、もしかしたらお化けみたいな冠を被っているらしいです
路地裏で、魔法薬を売っていることが多いとのお話、でしたわね

……そのような方にお会いいたしましたら、お手数ですが、私へご一報願えますでしょうか
生憎と、携帯電話のようなものは持っておりません故に──
そうですわね、街中の、伝言板
あそこへ書き込みをしていただけると、幸いですわ

【どうやらその口振りからすると、彼女はイマミレイのことを直接知っているわけではなさそうだ】
【ならば何の用があるのかと言えば──今しがた、エルが説明した通りのこと】
【或いは語れない理由があるのかもは知れないが、其れをクルスが知る術はなく】
【住所や居場所を知られる手紙や携帯電話ではなく。古典的な掲示板を利用したやり取りを、彼女は提案した】
【もしかしたらそのことが、エルがなんらかの事情を有することをクルスに気付かせるかもしれず】

……それでは、クルス様
このあたりまでで大丈夫ですわ。本当に、ありがとうございました

──私はエルネスティーネ。
つい先日、何でも屋見習いとして働きはじめた、エルネスティーネ、です
何かご依頼がございましたら……未熟ながらも、精一杯働かせていただきますわ
ご依頼をする場合も──私が見つからなければ、街中の掲示板へお願いいたします

それでは──ごきげんよう、クルス様

【──最後の最後。示した言葉は】
【エルもまた。戦いの中に身を置く者であるという明確な証】
【しかし今までの言動はクルスを試していたというわけではなく──】
【純粋に、彼女の本心からの行動でもあった】

【そしてエルはまた、小さくにこりと微笑んで】
【ワンピースの裾を軽く摘んでちょこんと持ち上げ。僅かに膝を曲げる一礼をした後】
【ぱたぱたと、子供のように足音を立て──大通りの方へと、去っていった】

/このあたりでしょうかっ
/2日間、ありがとうございました、お疲れさまでしたー!
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/25(月) 01:48:23.17 ID:aeyIEW+SO
>>626
あん……?
あっ、オイっ!

【ラベルを眺める間に女は行ってしまった】

【相手が完全に行ったのを確認して】

黙って動かなきゃいい女なのによぉ……勿体ねえ



/はーい、お疲れ様でしたー
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/25(月) 01:55:56.63 ID:l1Vv7k5Vo
>>625

ふ、ふふっ……いえいえ、私などは単なる夢追い人でございますとも
どんな夢を見るのも、そしてそれを叶えようと努力するのも人間の得た自由
その当然の権利を……少々大きく、そして長々と持ったまで、ですから。

……では、暴蜂の方にはそちらからお願いいたします
機会があればこちらからも働きかけますが、なにぶん此方は“アウェー”でして。

【眼前の彼の言葉に頷き、高笑いには静かに同調し、そして終わりが見えてきて】
【写真を丁寧にしまい込み、ニコリとしたまま亞北刻永は思考する】

(カノッサ機関は最早、老いた巨木……早晩、朽ちるのは見えている)
(腐った根には金の肥料も銀の手法も意味を成さないと、既にそれは判明した)
(私をさんざ馬鹿にしていただいた、あの女史も矢張恐れるに足らず……いや)

(しかし、問題は回収ですか。三号は戦闘に特化しすぎた上、四号は未成熟極まりない)
(ここはやはり最もバランスのとれた一号を……長谷部紫炎、貴方を捕まえるのが急務です)
(機関の首となった才覚、見劣るように見えて最優秀。最強でなくとも、手札としては宜しいでしょう。)

……手勢は昊に、既に捕えた零。能力者が二人居れば十分です
場所も分かっている、手の内も読める……あとは現場の、頑張り次第ですかな―――。

【居慣れもしないはずの、列車内。今の彼には、茶室のように心地がよろしく感じられた。】

/ですねー予定より少しだけ長くなっちゃいましたがお疲れ様でした!
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/25(月) 02:03:46.57 ID:qDuuVtEho
>>627

ヴァルター・アルメクスさん……。
はい、確かに承りました。

【クルスはその名前を復唱し、エルネスティーネの用件を受諾する】
【――クルスもまた、携帯電話などというものは持ち合わせていないため、この連絡方法についても、異論を差し挟む余地は無かった】
【――今更、エルネスティーネの事情に踏み込むことなどはせず】

いえいえ、対したお礼も出来ず、申し訳ありません。
もし、貴方の力が必要になったなら……頼みにさせていただきます。

またお会いいたしましょう、エルネスティーネさん。

【――別れの挨拶を返し、去り行くエルネスティーネの後姿を見送るクルス】
【その背後に、一人の女性が姿を現す】

【目の下に隈を作った、不健康そうな面持ち――どこか、後暗い匂いのする――険のある女性だ】
【黒いスリムパンツ、白いカットソーに薄青いブラウスを重ねた、ごく普通の出で立ち】
【灰白色のセミロングは、ゆるくウェーブがかかっている】

「……どこで油を売っているのかと思ったら」

【女性はクルスに対して、不機嫌そうにそう言葉をぶつける】
【クルスは、背後から聞こえてきたその声に、しかし驚く様子も無く、ばつの悪い笑みを浮かべて振り向く】

……ごめんなさい、ジーナさん。
……たまには、息抜きくらい、いいでしょう?

【悪戯を見つかった子供のような口振りで、クルスはそう言う】
【――この、いかにも胡散臭い女性を、どうやら信用している様子だった】

「……そろそろ、自分の立場と言うものを弁えてくださいな」
「とにかく、まだまだ仕事はあるんです。戻ってもらいますよ」

……はい。良い息抜きが、できましたから。

【二人は、それだけを口にすると、クルスのもと来た道を戻り始める】
【大通りを一度振り返っても――そこには、エルネスティーネの姿は、もう見えない】

(……ご健勝でいらしてください、エルさん)

【やがて、二人の足音も雑踏に紛れて、消えた】

/おつかれさまでした!
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/25(月) 12:43:37.22 ID:8m3Q7a760
【森】

おらァ!

【正午だというのに薄暗く、鬱蒼とした雰囲気が漂う森の奥深くに】
【一際目立つ容姿で、木に向かって拳を放って居る少年が居た】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖が近くの木に立てかけられてある】

【体を大きく覆い被る様に前に突き出し】
【右手を思いっきり目の前の巨大な樹木に叩き付けている】

【睦まじい衝撃が森中に広がり、木々がざわめき続ける】

【樹木の中心部には何度も何度も殴りつけられた痕跡が残っており】
【少年が長い間、繰り返し繰り返し殴打を続けていたことが分かるだろう】
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 12:56:53.99 ID:rrG1FAJFo
>>631
……身体でも動かそうと来てみれば、どっかで見たやつがいるな。

【樹木の鳴動を聞きつけたように、その場に現れたのは】
【少年を知る人物のようだ、彼が覚えているかは別として】
【いつぞやの反省か、コンビニ袋には500ミリペットボトルが数本冷やされ、保冷剤が放り込まれていた】

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】

【右頬に若干の火傷があったが、それを抑えるように左手が当てられていて】
【そこから発せられる紫色の魔力光は、火傷に対する治癒力を高めているようだった】

精が出るな、お前も平常運転か。

【そこで一度左手を離し、右腕に下げられた袋から一本、ペットボトルを投げ渡す】
【ただのお茶だ】

【以前よりは気安いその様子】
【だが目には、彼が吐き出す熱意にも負けない何かがぎらついていた】
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/25(月) 13:21:37.90 ID:8m3Q7a760
>>632

あァ!?

【どこかから声が聞こえ、見てみると】
【そこには以前会ったことのある、“女扱い”を嫌う女性が居た】

おォ!竜崎じゃァねえか!!久ッしぶりだなァ!

その言い分からすりゃァ、俺のことを忘れてるわけじゃァねェみたいだな!

【樹木に対する打撃をとりあえず止め】
【ニッコリと相手に対して笑みを見せ付ける】

【こんな森の奥にコンビニ袋を吊れて来ていることから】
【ただの散歩ではなさそうだ】

おォサンキュー!喉がカラッカラに渇いていてなァ!

正直川でも探そォかと思ってたんだ!助かった!

【投げ出されたペットボトルを右手で受け取り】
【早々にキャップを開けて飲む、ごくりごくりと】
【飲み干すまで一切止まらなかった為】
【疲れていたのは本当だったのだろう】

そォだ……近日、大会があるのは知っているかァ?

俺はその特訓をしてるンだが、“模擬戦”手伝ってくんねェか?

【飲み終わったペットボトルを羽織の中に詰め】
【両の手を合わせて懇願する、相手の強さを知っての理である】
634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 13:32:35.80 ID:rrG1FAJFo
>>633
お前みたいなのを一度見て忘れるほど恍けちゃいねぇよ。

【笑顔を見せるのは昂揚している時か、一部の例外のみ】
【なので、仏頂面でない無表情は割りときやすい部類に入る遥人】
【今の軽口だって、表面上は何色も浮かべないまま返したのだ】

水分は重要だ、準備を怠って倒れたらカッコ悪いからな。

【訳知り顔でそんな薀蓄を垂れるが、前回の邂逅時それでぶっ倒れたのは自分である】
【だから無表情に少し、苦笑の色が浮いたのを見たなら気のせいではあるまい】
【性格上、指摘したら大変なことになるかもしれないが】

大会、ね。俺も出場(で)ようと思っている。
名を売るのに一役買ってくれるし、……、

【この不良少女も、名誉欲があるのか】
【そんなことを考えさせる乗り気な言葉だったが、途中妙な間があった】
【黒いカーテンの奥に揺れる琥珀に、思案の様相が一瞬だけ灯るも】

そぉだな、いいだろう引き受けよう。
ただしわかっていると思うが、使えるものは全部使わせてもらう。

        ケ ン カ
本気じゃない模擬戦に意味はねぇ、だろ?

【本質として、戦闘を好む遥人】
【獣の如くニタリと笑って、右腕に鎖の腕輪を出現させた】
【今は振り回すなんとこともない、ただただ鋭いばかりのそれが腕の動きに合わせて揺れる】

【右半身を前に出し、いつぞやの誰かの言葉を意訳して復唱】
【もうあのときのように、あなたを見下すことはない】

【酷く楽しそうに、遥人は右手にて手招きをした】
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/25(月) 13:47:12.52 ID:8m3Q7a760
>>634

ほォ…お前も出るんだ、まァ、そん時の対策にでも取らせて貰うさ

俺の場合は、“楽しむため”だなァ!まァ言わなくても分かるかも知れねェが……

【少年は目立ちたがり屋であり、快楽主義者】
【“楽しむため”の努力は、決して怠らない】

当ォ然!!手加減しておいて何が模擬戦か!!

本気と本気のぶつかり合いこそがァ!!戦いなんだからなァ!!

【右手の手工を早々に外し、羽織の中から一錠の薬を取り出し、飲み込む】
【鎮痛剤のようだ、少年の漆黒の瞳に薄い灰色が罹る】

―――死んでも後悔すんじゃねェぞッッ!!

【模擬戦だというのに、死んでもとは、少年らしいといえばらしいが】

【少年が相手の手招きに合わせ、走り出すと同時に】
【少年の右手が光に包まれる】

―――――――――『烈火』ァァ!!!

【そう言い放つと同時に、光は収まり】
【少年の右手が、前回に見せた形よりもさらに大きく、異形に成っていた】
【紅色の逆鱗が右手の肩部にまで侵食しており、右背中にはそれでできたでこぼこの羽の様な物ができていた】

【少年は右手の拳を振りかぶり】
【至極当然というかの如く、ただ、殴りかかった!】
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 14:03:33.13 ID:rrG1FAJFo
>>635
【戦闘狂は、快楽主義というより、刹那主義に近い】
【昂ぶれる一瞬を求めて危機へと身を投じる姿は、ある種の狂気をも宿すものだが】
【そのためか、現場の当人達は酷く楽しそうに映る物だ】
【常軌の世界が、それを脅威に思えば思うほど】


じゃあ俺は、死んだほうがよかったと後悔させてやろう――――!!


【笑顔とは本来攻撃的なものである…そんな言葉を連想させるほど犬歯を剥いて笑い】
【宣言を真正面から受け止め、闘争へと身を投じる遥人】
【これだから炎能力者はと、呆れ/喜びながら】

【少年の右拳、変わらず早い】
【その身に宿る力強さをひしひしと感じるが、もう躊躇わない】
【左下腕部をもって受け流すことを試みる。熱で包帯が焼け落ち灰へと変わるが、以前同様】
【包帯によって隠されていた紫色の回路図が発光、接触面から魔力の吸収を行い始める】

【勢いは緩慢、少年のそれが生命力と直結していようがお構いなし】
【だがフィールドを張れるわけではない、左腕の線が走る肘から先に接触した部位のみが効果範囲】
【それ以外は至近距離、遥人を焦がしてゆく】

【だから流しながら一歩踏み込み、左膝を腹へと叩き込もうとして】
【成否に関わらず即座に引き戻した左足を接地させつつ一歩分後退、鳩尾から胸部正中線への浴びせ蹴りをはなつだろう】
【距離を取ろうとしているようだ】
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/25(月) 14:20:47.70 ID:8m3Q7a760
>>636

【直撃を回避された少年の右腕は、相手によって受け流され】
【それと同時に魔力を吸収されている、少年にもひしひしとその感覚が伝わる】

ぐあっ……!

【ぼやけていく不快感にも近いその感覚、味わっている時間も無く】
【左膝による腹部への打撃が、聡明に意識を覚醒させる】

【口から血反吐を吐き捨て、一瞬動きが止まるものの】
【本来受けるべき激痛は、既に薬によって軽減されていた―――!】

――――――見えてんだよ!俺の“眼”でよォ!!

【ほとんど一瞬のうちの、度重なる連撃】
【少年の明確な“意識”では、捉えていなかった、が】

【少年の“眼”ともいえるべき本能は】
【その攻撃を鮮明に、かつ聡明に捉え続けていた】

【直撃すれば死に至らざるとも、確実な打撃を負う一撃】
【しかし、見えている少年にとっては直線による格好の餌食】
【狭い空間と時間故、己の自慢の拳は使えなかったが】

【怪我した左足に構うことなく、負担を抱えつつ急激に“しゃがみ”】
【上を通り抜ける蹴りと同時に、相手の軸足を右足で足払い、刈りに掛かった】
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 14:31:59.57 ID:rrG1FAJFo
>>637
【痛みを気付けとして使うケースも世の中にはある】
【追撃が裏目に出た形、攻め過ぎたようだ】

うぉっ、!?

【足払いは的中、タイミングも攻撃準備中、バランスを崩し仰向けに倒れ伏そうと視線が後方に流れるも】
【此処からの追撃は痛い、とにかく間合いを保つ事を優先すべきと判断】

「Ready」

【左足裏の陣が起動、まっすぐ少年へと向けられた足裏に瞬間的な魔力が収束】
【同時に右腕が地面の触れて落下を押し留め、】

「Discharge」

【暴と、空気を燃焼させながら爆発が発生する】
【炎としての密度はきわめて薄く、攻撃の役割は薄い。よくて目くらまし】
【だがその炎により遥人の足が後方へ流れ、その勢いに乗せて右腕で身体全身を使い流れに乗る】

【このまま間合いを放させた場合、少年の得意とするショートレンジからミドルレンジ程度の中距離戦へと移行する】
【体勢を立て直すまでには間がある、追撃すべき、なのかもしれないが、】
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/25(月) 14:49:28.67 ID:8m3Q7a760
>>638

命中ゥ!!!喰らいやがれェ!!

【相手のバランスを崩したのと続き、回転しながら立ち上がり】
【遠心力にて、思いっきり右拳を相手に直撃させようとした】

うォ!?

【しかし、振りかぶる速度よりも、遥かにあちらの爆発のほうが速く】
【少年が爆発を認識したと同時に、既に相手は走らなくては届かない、中距離にまで移動していた】

【少年は爆発を無意識下の内に両の手で防いでしまい】
【―――結果として、追いかけるための“一手”を逃してしまった】

―――ひゃはははははははっっ!!良いねェ好いねェ!!!

その“技”その“技術”その“技量”その“判断力”!!

能力に頼っている奴等たァ…全ッッ然違うなあ!!!

【言い訳ではないが、追いかけようと思えば追いかけることは出来る距離ではある】
【ましてや現在、少年は特攻に長けた能力なのだから】

【しかし、不気味とも狂気とも取れる異様に口を歪ませ】
【感動とばかりに大きく開く両目で、相手を見つめると】

―――俺にだってよ、“遠距離戦”は可能なんだぜェ?

『撃貫殲滅』だ、初めてお目にかかる、よな?


【少年の右手の異形が、崩壊し】
【両の手に二つの、紅色に輝く拳銃が握られていた】
【その拳銃の中心部には、少年の右手の甲に埋め込まれてある石と同じものが、それぞれ嵌め込まれていた】

さァ!!第二ラウンドだぜェ!!竜崎ィィ!!!

【少年は双方の拳銃握る手を、相手の方向に向け】
【にやりと笑うと、トリガーを呆気なく引き絞る】

【当然実銃ほどの速度ではないが、かなりの速さの“炎弾”が二つ】
【炎の尻尾を引きながら相手のほうに向かっていった】

640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 15:03:05.71 ID:rrG1FAJFo
>>639
使えるものは使う主義なんでね。

【自己中心的な遥人は謙遜しない、むしろ当然のように頷き】
【哄笑に哄笑で応じ、次の一手を身構える】
【まっすぐ向き合う視線が交錯し、地面に左手と両足の三点で着地、砂塵を巻き上げながら距離を取る】
【皮膚の表面には火傷…特に右頬のそれに追い討ちをかけてゆく】
【爪あとのような痕になりかねないが、気にすることはない】

初物だろうと何だっていい、来いよっ……!

【言い訳しない潔さといい、以前の啖呵といい】
【わかりやすくていい、最近の遥人に欠けていたものだ】
【紅色をした拳銃、放たれた炎の弾丸】
【左側に向かってきたものは側面から握りつぶす。その組成は、彼の性質から見れば明らかに魔力】
【掌に火傷を負いながらも、こちらのチャージには最適】

【右は、払いのけようとしたのだが】
【左に集中しすぎて機を逃した、払いのけようとした掌を貫通、風穴を開けた】
【痛みに目を瞑ったが、それにより笑みが深まり】

……お前こそ、特攻バカかと思えば中々柔軟じゃねぇか。
間合いを計れる目もいい、内蔵する力の強さを無駄なく消化している。

……ああ、そうだ、こーいうのが欲しかったんだ。

【右拳は握れない、骨を上手く避けたにせよ筋組織にダメージをもらっている】
【だから、出したのは以前とは異なるショットガン】
【銃身下部にマチェットブレードが備え付けられた、ウィンチェスターもどきである】
【魔力を一切用いず、ショットガンらしからぬスラッグ弾を装填した一発を、左手で引き金を引き、遥人から向かって左の拳銃を狙う】
【腐ってもショットガン、射程距離は長くなく、距離を離した現状では命中率は低い】

【だが発砲と同時に、上に向かって右手の鎖をアンカーのように射出、木の幹に差し込む】
【妨害がなければ、そのまま遥人の身体はリフトのように上へと移動するだろう】
【三次元戦闘に持ち込む心算か】
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/25(月) 15:24:02.10 ID:8m3Q7a760
>>640

【確かに魔力によって放出される炎弾、少年は自身の吸収される過程からある程度防がれることは分かっていたが】
【―――まさか…握りつぶすとはッ!】

【驚きを隠せず、眼を大きく見開くものの】
【早々に立ち直り、両の拳銃を足元に向ける】

ひゃっはァ!!ショットガンかよ!面白ェ!

【当然全弾相殺など不可能、さらに実銃などダメージも半端なそれではない】
【少年は地面に向けた銃口のまま、トリガーを引き絞り“続けた”】

ひゃッッはァァァ〜〜〜〜!!!

【双の炎弾が、まるで火柱のように急激に銃口から噴出される】
【少年の幼い体は浮かび上がり、いや飛び上がった!】

【同時に相手もリフトの如く上がって来たのに気付き】
【動揺は隠せないものの、隠す必要など無く!】

空中では身動きが取れる俺が有利何じゃねぇのかァ!

【左の銃口からは依然火柱が出続けていたが】
【均衡を保っていた右の銃口を竜崎のほうに向け】

カチャ、カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ!!!!!

【引き、絞った絞った絞った絞った絞ったっっっ!!】

【連続して放射される炎弾、先ほどよりも小さかったが、威力は負けず劣らずだろう】
【魔力で出来ているため、リロードなんて関係ない】
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 15:35:01.01 ID:rrG1FAJFo
>>641
【楽しくて仕方がない】
【木の上で、改めて彼を見下ろしながら、そんなことを思う】
【物質的立ち居地では彼を見下ろしていても、心情的に競り合っているのを本能で理解する】
【それは能力ではない、きっともっと根本的なもの】
【在り方として近いのかもしれない】

【上に上昇してくる少年、そのまま鎖を消し、上昇する勢いのまま上へと投げ出される遥人の全身】
【直前、ガンマチェットを縦回転させながらあなたのほうへと投擲する。拳銃の連射により軌道がそれ、あなたには命中しないのだが】
【その後襲い来る弾丸たちも、左腕で捌ける数にも限度がある】
【炎をいくらか払い食いつぶすも、二つ右腕に、一つは腹部に食い込み】

――――そこがてめぇの、命取り。

【打ち込まれた銃弾に対して抗うことはしない、その勢いを利用し、上体をそらすように空中で回転、小さな遠心力】

【くるりと下から浮き上がってきた遥人の上半身は、右肩を左腕で補強し、鎖のムチを振り上げた】
【きっと少年の足元から襲い掛かり、対応ができなければ身体の末端に巻きつくはずだ】

【もし鋼鉄の蛇をその身に許した場合、】
【待っているのは、あなたの魔力を吸い上げて強化され尽くした重力増加魔術】
【係数にして約10倍…文字通り、『飛ぶ鳥を落とす』対空技法】
【それは遥人にも例外ではなく掛かっており、歯を食いしばり鎖を引き摺りながら、あなた諸共大地へと落下しようとするだろう】

【避けられたのならそれまで、遥人は大きな隙をさらすことになる】
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/25(月) 15:55:30.66 ID:8m3Q7a760
>>642

【やはり、ある程度は素手で回避され、直撃しても威力は乏しい】
【そして、“ごり押しに弱い”】

ンなことァ先刻承知よォォォォォ!!!!!

【相手がこちらに向かって鋼鉄の蛇を放ったと同時に】
【少年は先ほどの、『烈火』と呼ばれた状態に、腕を戻していた】

【少年はそのまま背中の翼から火を噴出させ、殴りかかろうとするつもりだったが】

なッ!?何ィィィ!!!!!?

【タイミングよく、いや、タイミング悪くというべきであろうか】
【少年は空中にてやや強引に乱回転し、右拳を竜崎の方向に向けて】

【肩から炎を噴出させ、“下に向けて”加速した瞬間だった】
【体を乱回転させた所為か、巻きついた部分は右腕】
【急激に自身の攻撃速度が速くなるのを感じ、これは“やばい”ということに気付く】

うォおォォォ!!!!ヤベェヤベェヤベェ!!!

【計算は苦手であったが、自身にすさまじい重さが掛かっていることは分かる】
【さらに、自身が行った行為によって、スピードはさらに増した】

【止まれない、ここで止まれるほどご都合主義な能力ではない】

【少年は意を決し、ちょうど自身の加速によって高度が竜崎よりも下になった瞬間】
【―――――――――地面を、木を、“この勢いでぶち壊す”ことに決定した】
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 16:08:48.25 ID:rrG1FAJFo
>>643
くそっ、らしいが、滅茶苦茶だなぁおい!!

【重力負荷を食いしばって耐えながら、相手が激突した拍子、足場としていた木が砕かれるのを見た】
【もちろん遥人も落下する、その根元に埋没しているであろう少年の下へ】

【だが、それならそれでいい】
【そろそろ頃合であろう、勝負を〆る必要がある】
【以前の敗北を根に持っていた遥人、宣言した手前、この状況で追撃しない手はなく】

【足を振り上げた。腹部と肩が痛み照準がずれるが、気合で補正】
【高々と上る砂塵の中、おおよそのあたりをつけてギロチンの踵落としを叩きつける】
【絶対にあたらない。ギリギリを狙い、更なる視界消滅と、その場への移動こそが目的であるから】

【砂塵に消えた遥人、落着と同時に派手に巻き上げた砂塵】
【風に吹かれ煙が消え、その姿を見つけたなら、】

【遥人は先ほどの銃撃に軌道を歪曲され、木の根元に落着し突き刺さっていたガンマチェットを突きつけている】
【先ほどたたき付けた右足は壊れたのか、膝を軽く曲げて左足一本で立ち】
【引き金に指をかけ、冷徹に頭へ狙いをつけながら】

……今度は、俺の勝ちだな、ヴァーデット?

【負けず嫌い、此処に極まり】
【何時ぞやの意趣返し、決して狙いを逸らすことはなく】
【遥人はただ、銃を突きつける】
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/25(月) 16:22:55.81 ID:8m3Q7a760
>>644

【運よく衝突した樹木には大量の水分が含まれており】
【クッションのような役割で、拳圧により真っ二つになった後も、支えてくれていた】

【それでも些かの衝撃に、少し体を硬直させていた時】
【何かがはじけるような音とともに】
【突然、目の前に砂塵が巻き上がった】

なっ!?くそっ!目がっ!

【相手の思惑どおりに、といったところだろうか】
【少年の視界上には、相手の姿は全く見当たらない】

【半ば無理やりに皆目付かず腕を振り回すが、当然そんな攻撃は当たらず】
【ガチャリ、と頭上にて音が聞こえたとともに】

――――――……ひゃははァ、完全敗北だ。

【自身の敗北の宣告を、余儀なくさせられた】

【両手を挙げ、能力を解除して相手のほうを向く】
【その顔には、敗北したはずなのに】

【ニッコリとした、満足と思われる笑顔が張り付いていた】

――――――強くなった…いや、前回が手加減してたのかァ?

これじゃァ、ぐうの音も出ないほどに“負けた”じゃねェか畜生!!

【ひゃはははは、といつもの笑い声を上げ】
【その場に仰向けに倒れこんだ】
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 16:31:50.76 ID:rrG1FAJFo
>>645
ふん……、俺は元々これくらい出来る。

【唇を尖らせながらぶつくさと呟くと】
【やはり、引き金を引いた。狙いはそのままに】

【だが弾丸が放たれることはない。撃鉄が空撃ちする金属音が響き渡る】
【弾が薬室に送り込まれていなかったのだ】

【マチェットを異空間にしまいこみながら、バランスを崩して座り込む遥人】
【既に巻かれた鎖も双方消失し、重力の影響かも消えた。単に体重を支える体力がなくなっただけだ】

【穿たれた右掌、風穴の間右腕と腹、自分の攻撃で砕けた脚】
【勝ちはしたが、満身創痍同然】

……久しぶりに、何も考えないで戦いに没頭できた、いいケンカだった。
そしてこれでチャラだ。一勝一敗……イーブンだな。

【息を荒げながらも、明確な意思を伝える遥人】
【率直な感想を述べながら自身も大地に身体を投げ出し、森の大気を吸い上げる】
【無表情にもいろいろある。硬質なものから軟質なものまで】

【今の顔は、間違いなく後者の無表情であり】

……こりゃ、大会が楽しみだな。

【とても晴れやかに、将来起こるであろう決戦を想う言葉を、口にした】
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/25(月) 16:51:09.21 ID:8m3Q7a760
>>646

おいおい、それ弾丸入ってなかったのかよ…!

まじかァ……これじゃとんだピエロだなァおい!

【ふぅ、とため息を吐き、地面に落としていた手甲を拾い、嵌め】
【自身の容姿をよく見る】

【多少の擦り傷はあるものの、根本的な大怪我は無い】
【つまり】

(―――お前ェ…なんだかんだ言って手加減してんじゃねェか…)

はァ……お前、大会ではきっちり弾丸詰めとけよォ?

【思えば、回避困難な一撃を此方に加える手段は数限りなく合った、先ほどの砂塵を起こしたギロチンなどが明確に】
【それらをせず、此方にダメージを与えずして、勝たれた】

【悔しいが、それが実力差なのだろう】
【苦い思いとともに、それらを噛み締め、拳を握る】

【それでも、最終的に少年の顔に映るは輝かしい笑顔であり】

―――あァ、楽しみだなァ……そん時は前回みたいなアクシデントは解消しとけよ?

そんなんで勝っても…悔しいだけだからなァ

【ひゃはは、と空笑いをひとつ上げると】
【そう遠くないところに杖を発見し、拾う】

んじゃァな!特訓もここらが潮時だろォ!!

い〜〜い練習になったァ!“決勝で会おォ”!

【言ってみたかったその台詞を、恥ずかしげも無く言い放ち】
【左曲がりにふらふらと、森から去っていった】

/お疲れ様でした!ここらで終わらせていただきます!
/久しぶりの純粋なタイマンでした!かなり面白かったです!
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 17:03:07.49 ID:rrG1FAJFo
>>647
【弾丸が入っていないわけではない】
【あのマチェットは古式ゆかしいレバーアクションタイプと呼ばれるものだ】
【そもそも本来、ショットガンは一射毎に再装填が必要となる面倒な武器だ。そのセオリーを忠実に守っている武器の法が異端】
【右腕に穴が開き、脚は片方がだめになった。この状況でリロードするには寝転ぶ必要がある】

……いいや、俺が後先考えてなかったツケだよ。

【本心である。その隙を見せたくないから気合で立ち、ハッタリで勝ってしまった】
【それを漏らし、つまり少年を賞賛する】
【炎能力者というやつは、どいつもこいつも…】

【それに手加減していたわけではない】
【ケンカで攻めかねたのは、触れると火傷しそうな熱を持つ少年を警戒し過ぎたから】
【怪我を受け続けていたのは、やはり何処かに迷いがあったのかもしれない】
【技術や身体能力は確かに高いものの、まだまだブレる。棚上げしたところで、悩みは消えないのだ】

(……あいつにあったら、どーにかして責任とらせねえとな)

【その瞼の裏に、自身の左でうすく輝く紫を満たし】
【開いて、少年を見送った】


……強くなれヴァーデット、”決勝であろう”。


【まだ、足りない。極限を探るのではなく、超えようとする覚悟が】
【それを想いながら、自身もまた極みへの探求を胸に抱き】
【彼の期待にこたえるべく、まずはその場でゆっくりと自己再生を行うのであった】

【……ただ、森の中は】
【まだ日が落ちるには早い時刻なのに、うっすら暗くなってゆく】


//お疲れ様でしたー!
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 17:10:00.69 ID:rrG1FAJFo
>>648
//わーしまらねー…決勝であおう、でした訂正しますorz
650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/25(月) 19:38:48.69 ID:vm9SYGyyo
【公園】

【少年が一人、チラシを片手に大声ではしゃいでいる。】

んー……、大会開催のお知らせ、ですかぁ。

これはすっごくチャンスですねっ!
たくさん戦えますし、優勝──は、無理無理だとしましても。
本戦出場は、狙ってみたいところですねえ……。

【茶色いアホ毛がぴょこんと生えた、レモン色の瞳を持つ小柄な少年】
【邪竜でも封印してるかのように右手には厳重に包帯を巻いていて】
【灰ローブを着用し、左腰には鞘に収められた西洋剣を二本提げている】
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/25(月) 20:34:07.64 ID:hBKUrh5Ho
>>561

あ?なんだ、そういう意味でも本気でやっていいの?
じゃあ真面目も真面目に―――――。

【やはり攻撃はそう簡単には当たらない、手練というのに間違いは無い】
【具合試しもここまで事前の訓練で身体は既に温まっている、ならば、やるまで】
【敵は目の前にいる、死にたくなければ殺せ……と意識を実戦寄りにシフトさせる】

【彼女が離れる間に逆手から順手に構え直す】
【しかし幾ら距離が離れようとも油断ならないのはもはや自明の理で】
【次の間に目に入るのは光の筋と彼女】

(全く、落ち着く事もさせてくれやしない……)
ち、嫌だね―――――。

【視界の大半を彼女に抑えられ、左足への攻撃を受けてしまう】
【鈍い痛みにしかし悲鳴を上げる事はない、彼女はまだここにいる次の攻撃が来る】
【そんな中の微かな静止】

へっ、折角のセンセーを逃すってのも勿体ないな。
……でも悪いね、オレは踊りなんて高尚な物出来ねーのさ、だからって逃さねーけどな!!

【この状態での攻撃は接敵し過ぎているが為に大した事は出来ない】
【痺れる左足を起点に半歩、跳ねるように後退準備の為の時間を稼ぐ数秒も無くて良い】
【同時に、左手で持っている刀を右脇収めるように平行に構え】
【黒の右手の掌を指を曲げた状態で向け】

【そしてつがえられた矢の如く、今度は右足を起点に再度彼女へと接近】
【先ず刀、左胸から右へと抜けるように平行に振り抜き】
【次に右の掌底、その狙いは彼女の額へと少しの捻りを加え放とうとする】
【刀と掌底の攻撃の時間差は数秒にも満たない】
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 20:45:52.84 ID:fh0wqMBco
【 港 】


【――、大勢の人物が行き交う、『国際港』】
【とは言っても、貴族や重役が使うような場所ではない。……「庶民的」だ】
【この様な時間でも人々が多く行き交う其処】

【――其の一角に、設けられたテーブルに腰を下ろす人物】


 ……、……大会、ねぇ。


【ミディアム・バイオレットに黒のラインが縦に奔るシャツ、上から茶のファーコートを羽織った男だ】
【腰まで伸びた黒髪は後頭部で纏め上げられており、其の結び目には菊花の簪≠ェ差されていて】
【光沢を持つ灰色のスラックス――左腰には黒鞘の刀、右腰にはフリントロック式の銃を差している】


「――、おゥ兄ちゃん! アンタも大会出るのかい?
 何なら、仲間内の賭博でアンタに賭けてやってもいいぜ!」

……バーカ言うな、オッサン。
祭り事は好きじゃ無ぇんだよ。――、ンな事より、酒持って来てくれ。


【屋台の店主だろうか、スキンヘッドの人物が笑顔で声を掛けるも、軽く手を振り】
【見れば、非常に行儀悪く「卓上に足を乗せ」――、横になっているような体勢】
【手にしたチラシを眺める顔は、何とも暢気なそれだった】
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 21:03:44.04 ID:+DAboipmo
>>651

【まずは一つ、と彼女は心の中でカウントする、随分と時間と気力を使っての一つだ
しかも真正面からの勝利、というわけではなくトリックプレイに近い攻撃――――
それはつまり、貴方に対して、彼女も自身の全力を出さねばならない、という事実の証明】


あら私の踊りも、それほど謳われますような高尚なものではございません
ただただ一般教養のそれであり従者≠フ備えるそれでございましょう

――――ですが、そのような生半可な知識でも
身に付けておいて損になることはありません


【貴方が後方へと下がった瞬間に体勢を元に戻し、左手で裾を握ったまま、全身を貴方に向ける
そして、瞬く間に接近してくる貴方の瞬発力に、感嘆の情を感じながら、咄嗟に右の手を軽く振り上げ、握った鞘を躍らせる
平行に振りぬく貴方の刃に交錯する形で、縦に立てた鞘で攻撃を防ごうとしつつ
眼前に迫る、貴方の掌底へと、じぃ、と紅い視線を注ぐ――――……】

【微かに首が――――さながら、考え事でもする貴婦人が如く右へと傾げられて、薄皮一枚ほどの隙間で貴方の掌底を回避しようとするだろう
否、正確に言えば首だけを傾けたのではない、全身を、彼女を頭上から見て、半時計回りに、僅かに回転するような円運動
身体全体を回し、首の僅かな動きだけで、貴方の攻撃をギリギリまで惹きつけて、回避しようとするのだろう
かつん、と響き渡る、彼女の左足が、彼女の右足の後方へと動く音、くるっ、と右足の足首が回転し彼女の動きが連動する
――――額から刎ねる透明な汗が、宵月に照らされると、七色の輝きを映した】


私はお恥ずかしい話でございますが、あまり力は強くございません
必然的に、貴方様のような殿方とのお戯れの中ではどうしても弄ばれる、立場になりがちでございます
ですので、大切なのは力の流れを知ることでございましょう

力とは精巧なカラクリ細工のようなものでございます
ほんの少し、歯車の動きをずらすことで、すぐさま瓦解してしまいます


【貴方の刃を止めた右手を中心に円運動を行い、更に深く貴方の胸元へと接近しようとしながら
彼女は丁度自身の背中を貴方へと触れさせる形で、貴方へともたれかかるような体勢になるだろう
彼女のエプロンドレスの結び目が、貴方の胸の辺りに触れるだろうか、貴方の眼前にちらつくであろう彼女の後ろ髪
貴方の髪を微かに昇華させたような白銀の髪は、仄かな蘭の香りを、貴方へと零すかもしれない】

【彼女は更に、右手に力を加え、下方向へと、貴方の刃を振り下ろさせようと、鞘に下向きの力を加え
ほんの一瞬でも、貴方の刃が重力に引かれ、傾いたなら、スグサマ高く、上空へと鞘を投げ捨てる
そして僅かな足運びで更に貴方の中へと移動しようとしながら、貴方が依然として突き出しているであろう右腕へと、空になった右手を絡めようとする】

【――――……そのまま、背中を貴方へと触れさせたまま、かくん、と腰を落とし自身の背中へと貴方を乗せようとする
右手を絡められたなら、後はもう動きは一直線、いわゆる一本背負いを、貴方へと行おうとするだろう
成功したならば、貴方の頭上に彼女は立って、落ちてくる鞘を右手で握ろうとする】

【早い――――とはいえ、行動の数が多いのも事実、きな臭さを感じ、素早く突き出した右の手を引いたならば
彼女の投げ≠ヘ試みから失敗し、彼女は貴方の側面に居る状態から、離れる形で距離を置こうとするだろう
そこは既に、貴方のバトルセンスの問題、彼女にとってはブラックボックスのようなものであって】
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 21:20:16.49 ID:gpsG8PMz0
【路地裏】

さんざやった後だけど、そういえ、ばー。

【濡羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【長い前髪は、琥珀色の蝶の髪飾りで留めていて】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【首元には、金のキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】

……何に使ってんのかな、あれ……。

【右手に、青い宝石の埋め込まれた、少し大きめの鍵を持って】
【首を傾げながら、そんな独り言】
【足元には、大量の血の跡と、僅かの腐臭。ほんの少し前まで死体か何かでもあったような。そんな風であった】
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/25(月) 21:20:29.80 ID:E73w7xoAO
>>652

【――足音も何も、しなかった】
【ただ靡かせる赤色を後ろに、堂々と屋台の“裏手”から、男の背後を取る位置に着いたその人物は】
【もし許可が下りれば、店主からこの男が注文した酒を受け取り、運んできながら】
【余った方の手で――彼の簪を抜き取ろうとしつつ、机に酒を置くだろう】

ほら、注文の品だ。これでいいんだろう?

【――万華鏡に瞬く隻眼が、どこか剣呑な色を湛えている】
【カッターシャツにジーンズの痩躯は、立っているおかげの高低差を利用して上から男を覗き込みながら】
【もし簪が奪えていたならば、それを月光に透かしてみようとするだろう】
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/25(月) 21:29:59.61 ID:hBKUrh5Ho
>>653

(この状態が踊っていないなら、踊らされてるのかね……全く)
(機動性、瞬発力、獣地味てるよ、ホント―――――)

【刀は防がれる、まあそれはあり得るだろうとは思っていた】
【だがその次の掌底ならば捉えられるだろうと……結果は違っていた】
【驚くべき観察眼、回避された】

【ならば、と刀を翻そうとするもそれは抑えられ】
【それでも力で振り抜こうとすれば、操られる、刀は重力と誘いに導かれ下へ】
【視界の端で鞘が飛ぶ、このままでは不味いと突き出した右手を引こうとするも】

(いや……―――――)

【数秒動かす事を躊躇い、右腕がホールドされる】
【肌越しに伝わる力の流れ、体重移動、その最中刀をやや上に構える】
【腕が軋むような感覚ともすれば関節すら外れてしまうかもしれないような】

(ここ、だ……―――――)

【背負われそして投げられる、瞬間地面を蹴りより早く最高到達地点へ、そしてそこでエルフェスは……】
【右腕を構成していた「黒色」を解除、「黒の腕」は霧散しそれを掴んでいたカノンは文字通り霞を掴む事になる】
【同時に地面に叩きつけられる前なので投げられる方向性は未だ、エルフェスは地面と平行に投げられる事になるのだろう】

【先程地面を蹴ったのは早く行動する為だけではない、自分の身体を空中で制御する為の布石】
【空中、勢いを余らせたまま身体を丸める、エルフェスは天地逆の状態へ吹き飛ぶ瞬間に構えておいた刀を】
【カノンから見て下から上へと振り下げる、狙いは左胸部】

【その成否に関わらず力の方向性のまま彼女の前方へと跳ぶ】
【さらに回転を、身体を天地の状態へ擦過音を響かせながら足、膝、腰とショックアブソーバーに】
【最後に「黒色」で右腕を再構成、地面へと手を付いて爪を立て完全に停止、顔を上げ姿勢を上げる】

【刀を正面に両手で構え待機するだろう、今は彼女の行動を見て学びたかった】
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 21:38:39.45 ID:fh0wqMBco
>>655

【「おゥ、悪ぃな嬢…、…ん? まァ、どっちでもいいか。」】
【――、店主に『自分が持って行く』と申し出たなら、そんな答えが返って来るだろう】
【快活な笑顔は、痩躯が「何者」かも、「何時」来たのかも、気にしていないらしい】


【―― 一方、有体に言えば「ぼーっとしていた」人物】
【背後からの声に、「んー」と声を返しただけで。……、“簪”を引き抜いて、数秒後】





  ……、……  返せ 


 【――、殺気を孕んだ瞳で、背後を見遣る】


【同時に引き抜かれる「拳銃」…、…銃口は反射的に、“盗人”へと向けられ】
【“据わった”様な半眼は――、『誰』かを認めれば、一瞬だけ躊躇の色を交えて】


――、―……頼む、返してくれ。


【銃口を下ろしつつ、双眸だけは何処か尋常ではない色】

【――、月光に透かした其れは、薄く其の光を反射し、一方では通して】
【白色に僅かに混じった藍色が、宝石の様に輝いていた】
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/25(月) 21:39:54.74 ID:9yuCE9Lbo
>>654

【ひたり】
【足音にしては静かすぎる、アスファルトに「触れる」音】

【かりり とその手に持った得物がコンクリの壁を引っ掻いて其方の「頭上」から小さく音を鳴らし】
【気配は一般人には気取られない程度に殺した者が其方を窺う】

―――――フッ

【気取らせない程度に息を吐いて「其処」から落下。風を切る音がその場へ響く】
【右手の「く」の字をした大型の刃物。所謂ククリナイフの血臭と共に小さな殺気が降っていく】


【たまたまでも避けれねば、この者の凶器が其方の首目掛けて振るわれるだろう】
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/25(月) 21:43:35.39 ID:FZtPPZjeo
【地の国】

【数多の暴虐は、その地に挫折を味あわせるに至らず】
【氷土と化した事も、蟲蟲列車の襲来も】
【地の如き確固とした意志を持って、只管耐え忍んだ】

【――マドンルシティ】
【そこでは今宵、花火大会があった】

【焼きそば、綿飴、射的、林檎飴。 軒を連ねる屋台の内で】
【打ち上がる前から祭りを味わっていた、気の早い浴衣客達は】
【開始時刻が近くなって、そわそわと夜空を見上げ始める】

 ≪――…ガガー、た ザザ――、す ピー≫

 ≪、け …オ待たせシまシタ、て 第12カい―…≫

 ≪ピピ、! ガー…花火たイ会≫

【ノイズの多い放送】
【時を告げようとするその声の粗悪さを、断片的に混ざる声を】
【群衆は疑る事もせずに、ただただ上を見ていた】

 ≪にげ、 ザ、ザザー、ザ―― ≫

 ≪ ハじ、マるヨ ≫

【――打ち上がる、音】
【それだけで夏の風物詩と謂えるであろう、乾いた音だ】
【外からこの音が聞こえれば、急いで窓を開けて空を見上げるだろう】

 【ピピ―… どぉん】 【どん、ガー、ぱぁん】 【ぱん、ザザ、ぱらぱら】

【異音の混じった涼やかな爆発音。 妙だった】
【そして見上げる夜空には―― 何もない】
【派手な音がこれだけ響いているというのに、夜空は暗いまま】

 【音源は、地面だった】

【謂うなれば地雷の無差別爆発、悲鳴も無く吹き飛ぶ客達】
【尤もその範囲は広くは無い上に、妙な機械音という解りやすい初動がある】

【この派手な客引きに、寄り来る者が居るなら】
【闘争の始まり―― ここは現世の戦場、修羅の場所となる】

/3人来たら始まるよ!
/2時でお開きの予定
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 21:43:58.81 ID:+DAboipmo
>>656

【捕まえ、投げる――――これだけの行為に、力は殆ど必要ない
重心を見極め、それを軽く転ばすだけで、人を投げるなど他愛も無いこと
そう、楽な仕事であった、筈であった】


(――――右腕が、消えました……!?)


【不意に夜に消える、貴方の黒色の右腕、瞬間、彼女の脳裏に奔る、失策
このような奇妙な点$闘の最初から注意しておくべきであった、それを怠りソレに触れてしまったのだ
貴方を失った彼女は、支え立てを失った従者が如く、スカートを僅かにはためかせながら、右足を少し開けて踏みしめようとした】

【故に、貴方の攻撃への反応が遅れる――――右手は、空を切って、無造作に照らし出されている状態
本来なら、少し落ち着けば後方に飛ぶ、といった回避手段を取ることも十分可能であっただろう
けれども、彼女は決して完璧でない、先刻も述べたような16歳≠フ小娘であって
彼女の左手≠ェ、握っていた裾を離し、その指先をしならせた】

【刀の軌道を先読みし、指先が踊る、月下に舞う、白布で包まれた指先は、夜露の如く
滴り落ちる雫のようにしなやかな指先が、貴方の刃を摘んで∞止めようとする
成功したならスーッと、まるで、花でも愛でるかの如く、その華奢な手を、その刀身で濡らして
刃を左手で掴むような形で、貴方から抜き取ろうとするだろう――――……】


……お見事の言葉しか申し上げることができません
戒め≠破ってしまいました、私の負けでございます

どうやら、私の予想以上に、貴方様は……良いセンスの持ち主でいらっしゃるようで
少々……嫉妬したくもなります――――


【ふぅ、とため息混じりに紡がれる言葉は、彼女の敗北≠告げる声
彼女は多く数えても、貴方に二度しか触れていない、それなのに彼女は左手≠使った
剣の道をそれなりに嗜んだモノが、僅かに触れてしかいないモノに負ける
――――その心中はきっと、穏やかではない、のだろう】

【ほんのりと顔を覗かせた本音は、幼い色をしていて
彼女は表情を携えたまま、微かに俯き加減で、自身の右手へと視線を落とすだろう
月の陰影のせいか、その、整った顔たちは、悲色のスポットライトで照らしたかの如く、揺らいでいた】
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/25(月) 21:50:19.59 ID:E73w7xoAO
>>657

【向けられた銃口も殺意も、全て気にしたようではなかったが】
【文字にして二つ。音にして三つの単語に込められた、溢れるほどの意味に】
【ひくりと、自らの刀に添えていた指先が、反射的に“反撃”しようとしたのは隠しきれなかった】
【――それほどだっただろう。彼の発した言葉は、垂直に首筋へと向けられた刃の如き攻撃性を孕んでいた】

だったらお前は、俺がやった“名前”を返せよ。ばか

【……頼まれては仕方ない】
【彼の簪を、自分の指先で滑らせるように。けれど扱いは丁寧に渡そうとしながら】
【“盗人”には“盗人”の言葉を、中性的な声は吐き出してから頸を傾げた】

【それから仮に拒絶されようとも彼の前の席に座り、頬杖をつくと】
【「久しぶりだな」という外交辞令的な言葉と共に、彼の苗字を呼ぶだろう

【真っ赤な髪が長いことと露になった瞳が片方しかないこと。】
【それだけを除けば――やはりこの存在と、以前のテロの“首謀者”は瓜二つであって】
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/25(月) 21:52:26.12 ID:rrG1FAJFo
【とある密林】
【自然豊かだが、それ故に人を拒む面も持つ野生の王国】
【ここを訪れようというなら、ここの作法を学んでおくべきである…そんな場所】

【この場所の特徴は、地形差によって発生した巨大な滝と、それが溜まり流れ出す小さな湖の存在だろう】
【おまけに滝の裏には小さな洞窟があって、落下の衝撃で白む水がカーテンとなり、知る人ぞ知る隠れ家のようなものだった】
【観光地には適さないので、修験者の更に一部が知っている程度の】

よーし、ちょっと休憩っと。随分汗かいたなー…。

【そんな人目につきにくい場所ともいえるのが特徴である滝つぼ、その淵に】
【ストレッチを行っているその肢体は、毛皮に覆われていても中々少女らしい、そんな人物】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々月光を反射してきらりと輝く】

【そんな少女だが、ストレッチが終わるとまずリボンを解き】
【背中を半分覆い隠す不思議な髪の毛を流しつつ、インナーの中へと林檎色を仕舞う】
【腕輪のツケ具合をチェックしてから数度屈伸をし、湖へと飛び込んだ】

【………。時間を置いても戻ってこない猫少女】
【飛び込む現場を見ていれば、奇異に思うこともあろう】
【だが同時に、滝の裏手の洞窟を知っていれば、そのまま猫が湖経由で侵入したとも考えられるはずだ】

【いずれにせよ、仮に修行する人物がこんなところに来たとして】
【しばらく眺めていると、滝の向こうに揺らめく青い姿を発見するだろう】
【同じ色の光を取り出しライトアップまでして見せるのだから、なおさら目立つはずで】
663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 21:58:29.72 ID:gpsG8PMz0
>>658

……うー、ん……。
まあ、……気になるけど。いいかな、別、にっ?

【続く独り言、首を傾げている様子からも、何かに気がついた風も無かったのだが】
【唐突に、その独り言に。驚き気味の疑問系が混ざりこんで】
【同時に、ぴょんと後ろに数歩分跳んだ、その視線に映り込んだのは、殺意を実体化したような、ナイフで】

……――、え。

【いかにも現状が理解できていない風に、漏らすのは、そんな声で】
【目をまん丸にしながら、鍵を握ったままの手で、ワイシャツの胸の辺りをぎゅっと掴んで】

え、え……。
……――だれ?

【こんな場所に平然と居たくせに、ずいぶんとうろたえながら、ようやく】
【こんなものが落ちてくるなら、上にひと及び何かが居るはず、と。思考が移ったようで】
【未だに驚いたような表情のままだが、少しキツい目を、頭上の方へと向けた】
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/25(月) 21:58:39.26 ID:MwkIUu1Eo
>>659

たーまやー―――――――――あら?

……ぎゃああああああああああああああっ!?

【何処にでも、間の悪い奴というものはいるのである】
【それは観客として、一番良い場所から見物しようとすっ飛んで来ていたが為の悲劇】
【何処ぞの異世界から流れ込んだ掛け声をあげて、花火を見上げようとしていた彼女は】
【音源が空では無く、自分にかなり近い位置にあると、些か遅れて気が付いた】
【そして、気が付いた時には時すでに時間切れ】
【爆発が起こる地面を、頭を抱えて駆けまわり、何とか難を逃れているその姿は】

何?何!?何なのよ!?筒を地中に埋めてるの!?埋め火なの!?つまりは地雷なの!?
何処の誰よこんな馬鹿なセットしたの―――――

―――いや、落ち着け私

【陸上競技などで用いるだろうウインドブレーカーに、飾り気の無い靴を履いた】
【黒いショートの髪に緑色の目、手帳とペンを手にした少女だった】
【上げていた騒ぎ声をぴたりと止めて、混乱を明確に表していた目を閉じて】
【1、2、3。数えて目を開ければ、表情は火事の現場の野次馬のそれへと変貌する】

……現場に居合わせた!他の記者共は来るのが遅くなる……つまり!
この事件は私の独占記事だああああああぁっ!

という事ですので首謀者さん首謀者さん、さっさとご登場願えませんか!

【ペンを右、手帳は左のポケットに放り込み、代わりに鞘付きのナイフを取り出して】
【左手は顎の下、右手は鳩尾の前。奇襲に備える形で、少女は小さなステップを踏み始めた】
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 22:00:50.47 ID:fh0wqMBco
>>661

【――、銃を腰に戻し、“簪”を右手で受け取って】
【手にした其れを、何処か乱暴な動作で……胸元へと仕舞うと】

【ぱん、と両手で顔を叩いてから――正面の痩躯を向いた】


……、…其れは断る。結構気に入ってんだ。


【浮かべられた悪戯っぽい笑みは、“元に戻った”事を示す其れ】
【――「おう」と言葉を返すと、流石に失礼だと思ったのか。足を卓から下ろして】


――なぁ、ツァーリ。


【……酒に手を伸ばし、口に含むのは潤いを与える程度だけ】
【双眸を痩躯の顔に向ければ、少しだけ眉根を寄せ、それから平常に戻し】


…、…お前――、双子≠ニか居るのか?


【先ずは、常識的な範囲内で――推測される事案を、問うてみた】
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/25(月) 22:04:06.81 ID:+D3YS0ge0
>>659

【見様によっては律動的な、隙間を縫うステップを踏み】
【爆煙から守るように左手で鼻を拭う、歪な人影がそこに居た】

よっと、……   ……、っと!

……、「入荷」しに来てみりゃ、面白い事になってる
悪くない仕込みだ、例の『本職』さんかねぇ――?

【薄ら紅の胸甲と臑当を着け、腰には手斧を麻紐で括りつけ】
【赤い長髪を高く結い上げ背に流す、女武者と言った風の瓜実顔の若い女性】
【お誂えな事に、眸も似たり寄ったりの色の者らしく】


 【余り分厚くはない、大型の刃物や銃弾には飾りに近い鎧の右胸には】
 【「Cannosa」の文字列を散らしながら尾を引く、一筋の流星の図柄】
 【それを見止める事が可能なはずであり――】


【そして。シルエットの異常の正体は、姿勢を保つように地に石突きを向けた】
【柄だけで120センチに及ぶ程の、槍と大斧の間の子と言うべきポールウェポン】
【一般に――――“バルディッシュ”と呼ばれる業物だった】

(……空に視線を誘導させてやがった、地上戦だろうが)
(生憎と、隠れるのがなかなかお上手なようで)

【獣めいた笑みと、厭な冷静さをも共に携えた彼女は】
【バルディッシュを片手で持ち上げると右肩に担ぎ、手斧を一本解き放ち】
【左手にそれを持ち、殺気や視線を探り始めるであろう】

【なお民衆を救助し始める様子は、特に無い】
【他の人間がそれを始めたなら、どさくさに手を貸さないとも言えぬが】
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/25(月) 22:09:07.63 ID:9yuCE9Lbo
>>663

【だん、と大きな着地音】
【それが降ってきた者の大きさを知らしめる】
【身長は180cm程だろうか、降ってきた者は紛れもない人間】

【黒いシャツにカーキ色のズボンを着用し、そしてオリーブグリーンのトレンチコートの前側を開けて羽織っている男性だ】
【髪は短く、黒よりも白の髪が多い初老の風体、その姿で唯一御洒落と言えるのは左耳から垂れた小さなルークの駒のピアスだけで】

【少女のその結える程に長い#ッを見て一度だけ笑みを浮かべると】
【ゴキリ… 左手の関節を鳴らして】


【「誰か」と言う問いに答える様に】
【得物を手に 先程まで隠していた殺気すら隠そうとしないで 其方へ走り出した】


【右手の大型ナイフを振りかぶろうとするその動きだけでも】
【この男が其方にとっての「敵」である事は明白になるだろう】
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/25(月) 22:10:59.94 ID:E73w7xoAO
>>665

【大切なものだと推測する簪は、“盗人”の目に入るところから消えたので視線を別なところに移す】
【警戒されただろうかと思考するが、飄々としたそれを『保とうとする』相手に対し、乗らないのもアレかと思い】
【追求は飲み込んで、記憶には夜中の海のように輝く光だけが残った】

……先に言っていればナルヒェン(お馬鹿さん)とでも呼んでやったものを

【舌を打ち、苛立っているポーズを作りながらも、瞳はどこか楽しげに揺れ】
【この暑さの中ですら汗一つかきやしない白皙は、次の問い掛けに頬杖のまま器用に頸を傾げてみせた】

いや、いない。……生き別れとか言われたら、流石になんともいえないが、俺が生きてきた中で双子が居たって話は知らないな

【不思議そうな顔で、きっぱりと言い切る。記憶違いなど“有り得ない”】
【すぐさま「なんで」と聞き返す気はなく、面白そうに細められた指先は彼の二の句を待っていた】
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/25(月) 22:17:31.15 ID:hBKUrh5Ho
>>660

(……あのタイミングで刀を奪う、か普通―――――)
(能力か、技術か……どっちにしても真似しようとして出来る物じゃない……)

【空中での、狙いはあるものの不安定な刀の機動】
【それに合わせて摘み止め、しかも抜き取るなどとは畏怖の念を覚えずにはいられなかった】
【月下に踊るその指先、思わず見とれた】

負け?……いや、いまのは違うだろ?
だってホラ、腕を崩すなんて引っ掛けもいいトコ、ズルしたみたいなもんだし
……ああ、だったらやるなって話だけどさ……でも負けっていうか、ここで終わるのもオレは嫌だよ。

【言うなれば騙し、欺瞞、自分でその策を使いながらも彼は「終わっていない」と言う、その敗北を静止させようとする】
【その矛盾はまだ彼女の業を全て見ていない、もっと見て学び知識として蓄え再現に至りたいという願望にあった】
【懇願するような声色にそれは変わっていったという】

騙しなんてセンスとかそういう物とは別次元だし、嫉妬とかそういうのも筋違いだよ
……ああ、もう嫉妬したいのはコッチだぜ実際、なんだよ今のは?普通はあんな不安定な刀掴もうなんて思わないし
そうそう出来るようなもんでもないだろ、だからそんな……そんな事言うなよアンタは凄いヤツじゃんか……。

【得も言えない、様々な感情が渦巻いていたそれを言葉にはもはや出来ない】
【気持ちだけが先走り、行動にも出来ない……そして最後に残るのは後悔だけだった】
【彼女は誠実であったのに、自分のした行為は虚偽の技術、裏切りのようで……】

【唇を噛み締め、拳を握りながら見つめる彼女の表情】
【声を掛ける事も躊躇われてしまい、息を飲む、しばらくして目を逸らすしかなかった】
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 22:26:53.12 ID:fh0wqMBco
>>668


……、なら、俺はお前に酒代払わせてただろうな。
馬鹿なら礼儀もクソも無くったって、誰も文句言わねぇだろ。

――ほら、得したと思っとけ。其の方が世界は楽しいぜ。

【――売り言葉に買い言葉、と言った様に、言葉を返す彼】
【此方も機嫌が悪そうな表情をするのは、『ポーズ』に過ぎず――】


(…、…だと、すると――)


【幾つか、脳内で仮定が駆け巡る】

【痩躯が言った様に『生き別れ』――、うん、悪くない】
【最近なら、『クローン』と云う可能性もある――此れはイマイチ】
【平行世界の同素体だか同位体だか――SF作家の才能は無い様だ】


……いや――、な。 取り敢えず、こんがらがるから黙って聞いててくれ。


【馬鹿な妄想を打ち切り、……酒を置いて、『普通』に言葉を切り出す彼】
【――痩躯が黙っていたならば、紡がれる言の葉は出来事≠ニして伝わる】
【曰く、老人ホームでテロに遭ったとか。痩躯に瓜二つな人物に遭ったとか。】
【それから――、「伝言」を受け取ったとか、その内容とか。】


【――、「隠しても仕方無い」から、全部言ってしまおうと思った】
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 22:33:31.05 ID:gpsG8PMz0
>>667

【身長百八十センチ、自分より二十センチばかし大きな、落下物に】
【もう一度驚いて、さらに一度、飛びずさる】

【それから、右手の鍵を、左手に移して、それから。スカートのポケットへと、突っ込んで】
【空いた右手に、ふわりと魔力が溢れた、その次の瞬間に】
【その手に握られているのは、ぽたぽたと無色無臭の液体を垂らす、一振りの刀で】

……物ですら、そのうちに神となり口を利いたりするのに。
口も利けないの……、それとも、やっと動けるようになったお人形さん?

【二度も驚かされた仕返しか、口にするのはそんな、挑発とも取られそうな言葉】
【ぎゅうと刀を握り締めて、こちらへ向かってくる相手を、じとりと睨みつけて】

神の清水に焼かれて死ねばいいよ、……せっかくお仕事してたのに!

【もしかして:ある種の八つ当たりが含まれている】
【言いながら、少女は一度、刀を大きく振るう】
【こちらへ向かってくる相手を、狙っているようで特に狙ってもいない、そんな行動】
【ただの刀であれば、何も起こらないのであろう、が】
【ぱたぽたと、刀から垂れる雫が。その動作によって、そちらに向かって飛んで行く】
【ただの水と見えて、その実、強い酸性の液体。肌に触れれば、多少のダメージはあるだろうか】
【少女にすら操作できぬ、水滴の攻撃。防ぐことは難しくないが、避けることは、ずいぶんと。難しそうである】
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/25(月) 22:33:31.99 ID:FZtPPZjeo
>>664 >>666

ザ、ザザー…ガ―― ピー、ピッ、ザザ――

【足音の替わりに耳障りなノイズを引き連れ】
【一人の男が、双方に見える位置へ姿を現す】

【黒の髪に黄色のメッシュを入れ、紺のツナギを纏う若い男】
【その双眸はただ、閉じられている】
【――ジジ、と一瞬。彼の姿にノイズが掛った】

【危険信号のような頭髪よりも、彼の存在を示すのは】
【鼻を刺すような、強いガソリンの匂い―― 】

月蛾軍 軍師、烏丸 享(からすま きょう)
総大将は既にオネンネですので、代わりに俺様が出向いた次第

てめえ等の雁首揃えてのお出迎え、至極恐縮――

【右手をすっと胸の前へ、45度の礼を一つ】
【同時、囁くように呟いた】

  失せろ 

【「ガガー、ガガッ――、ピー」】
【ノイズと共に、烏丸の両隣りの位置、やや離れた地面が】
【ぼこりと盛り上がり―― 双方へ向けて、弾けた】

【道路の煉瓦などの瓦礫が、どちらにも飛来するだろう】
【妙な初動を見抜ければ回避は容易いが】
【爆風と共に襲う、目晦ましも兼ねた瓦礫は―― 些か厄介だろう】

/参加者一応〆、一応の行き違い対策として
/もしこのレスの直後にレスがあった場合は、参加を受け付けます
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 22:38:21.97 ID:+DAboipmo
>>669

【貴方の感情は痛いほどに理解できた、それは同時に彼女も思っていることだから
彼女もまた、これでおしまい≠ノしたくは無い、決着をつける、というわけではないが
僅かな間の刃と刃の交錯、鋼越しに見つめる貴方には無限の可能性を感じていて……】


……いえ、例えそれがいくら正しくない、と思われましても
私が私のルールを曲げるなどあってはならないことでございます

私はこの特訓の開始時に、貴方様と私の力量を判断し、このハンデで挑むと決めたのでございます
ですので……敢えて言葉を加えるのなら、私の判断ミス≠ナございましょう
更に付け加えさせていただけるのなら、それが私の敗因≠ニいうものでございます


【彼女は右手を背中へと回し、エプロンドレスの結び目を指先で辿り、元の均整な形に戻す
ぱんぱん、とスカートの裾の汚れをはたくと、そこには元の穢れ一つ無いメイド服を纏った彼女が居て
貴方へと言葉を紡ぐ、彼女の目は、その手に握られた刃が如く、鋭い色を滲ませている】

【再び鍔鳴りの音が響いて、彼女は刀を鞘に納めると、再び地面へと沈めこませた
足音はまるで、彼女の背後に広がる、飽和な闇に飲み込まれたかのごとく、消え果て
貴方へと歩む足取りはゆったりと、彼女は貴方へと、間合いを詰め寄る】


……負けて、悔しいです、本当に――――……今にも、仕切りなおしとしたいぐらいに……
初心者の貴方様に敗北して、私の技術≠上手に伝えられない私めが、情けなく、また同時に、みっともなく感じられます

けれども、決してこの事は無かった事≠ノしてはなりません
この戦いで身についた技術≠焉A培った経験≠焉A感じた感情≠焉A全てが……全てが無意味になってしまいますから

――――申し訳ございません、少々お時間を……頂きたくて……


【視線を傾ければ、直ぐ目の前で、視線を下げれば、手の届く範囲まで、彼女は近づいて来ただろう
そして、彼女は、そっと両手で――――その小さな顔を、パッチリとした紅い瞳を覆った
白い絹糸を伝って、滴り落ちる夜露が、月に照らされて、その色を反芻させると
果てしない慟哭のような、涙の音が、深い夜へと、染み渡る】

【尽くしたのは彼女にとっての全力≠サれを打ち破ったのは、紛れも無く貴方の能力の賜物であっただろう
それは十分に理解できた、理解できたからこそ、自身の無力に――――武芸者としても教師としても、無力な自分へ
止め処ない思いが溢れて、言葉にならず、形として表れた
貴方に技を見せようと、一生懸命だったから、真摯な思いを紡いだから、感情がその分、溢れ出た】
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/25(月) 22:42:38.71 ID:E73w7xoAO
>>670

酒? そんなのは当たり前だ、年下は年上に貢ぐものなんだからな
それに――世界はもう充分面白い。こんなに飽きないものはないだろう?

【不機嫌そうな表情を作ってはみたものの、最終的には吹き出すようにして笑った】
【以前よりも幼げな印象があるかもしれない笑い顔は、けれどやはり瞳には怜悧な光が宿っていて】
【それから――話されはじめる『出来事』に、光は酷薄な輝きを放つダイヤモンドのように硬質な銀を纏って眼窩に納まった】


……嗚呼、

【「――そいつか。」】
【対応は鈍く、けれど悪くはない】
【情報としては知っている。そんな感じの反応を返しながら、片手でカリカリと無意識のうちに、包帯で覆われた瞳を掻く】
【それから最後に「死ぬかボケ」とストレートな悪態を呟いてから、溜息をついた】

アレだろ、ドッペルゲンガーだろ。ちょっとはっちゃけた感じのさ
最近、なんだっけ……そう、宝玉を泥棒したって話は聞いた。面倒だな
……そいつ、俺を殺せば死ぬらしいけど

【どうする?】
【気軽に投げ掛けられた問い掛け。まるで、これから別の場所で飲まないかと誘うくらい、気軽に】
【どうする。その言葉のあとに続くのは、きっと――(――確かめてみるか?)】
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/25(月) 22:50:04.36 ID:9yuCE9Lbo
>>671

【じゅ、と音を立てて肌と衣服が腐食され。ほんの一瞬口元が歪む】
【しかしこの時期ですら長いコートを羽織っている男の露出した肌と言えば、顔と手位で】
【頬から香る嫌な臭いと痛みに、歯を食いしばった】


【――歩みは、止まらない】
【刀の間合いの内側に入りきれば、振り被ったククリナイフを、少女の左肩目掛けて振り下ろすだろう】
【リーチやナイフの大きさを考えれば後ろに下がるのは得策ではないだろうが、何分大振りで】
【其方から見て右側に一歩避ければ簡単に避けれそうだ】
【だがナイフを振り下ろすとほぼ同時、男の左腕も振り上げられて】
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/25(月) 22:53:03.76 ID:+D3YS0ge0
>>672

……最前線が「軍師」で、爆発を起こすだけ起こして、現状それだけ
おおきな臭い、大きな臭い、きな臭いってぇのは焦げた臭い、この状況にゃ相応しいな?

【女の胸をふと過ぎったのは、『陽動』の二文字だ】
【爆発の第二波はあれど変化は見えず、より大きな周囲に変化はない】
【余裕をかますような声量の大きい独り言へと、周囲への問いと注意喚起を込め】
【踏切かブルドーザの如き男に、半笑いの面を向けていたが】

―――と、言葉遊びをしてる場合でも無いな、……おらしゃぁぁぁ!

【大地の懐胎、そして破水。宙を流れゆく無数の刃】
【緩んだ頬を引き締めると、リディアは左半身で浅く振りかぶり】
【前方へと、緩い弧を描かせながら手斧を投げつけ――】

……、―― ≪ロング・ラブレターッ!!!≫

【その暴虐の佇まいに似合わぬ「異能」の名を叫んだなら】
【彼女は地中の炸薬、或いはそれに準ずるものの感覚を眼で探ろうとしながら】
【瓦礫を半ば無視しながら、前方へ馳せようと試みるだろう】
【可能であれば、煙の空白地点――今では、男の周囲に迫るまで】

【腕や腰などに小さな瓦礫が当たり、その度に僅かに呻いて息を吐くが】
【想定されるよりなんとも無い様子なのは、おそらく】
【女の前方で――右に左と自在な軌道を見せ流れ弾を弾く、「手斧」のお陰だろう】

【――彼女の能力『ロング・ラブレター』は、投擲したものを操る異能】
【瓦礫を弾き終わったなら、手斧は更に飛び翔けて】
【程なくして――烏丸の足首、アキレス腱の辺りに急降下を仕掛けるだろう】

【幾らか刃こぼれが見られ、軌道を読めば迎撃も成るが】
【逃走手段を潰して「次」の間合いを制す作戦。なかなか、冴えてはいる――?】
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/25(月) 22:53:31.90 ID:MwkIUu1Eo
>>672

おお!これはまた地味な服装ですねぇ、いや私が言うのもなんですが
そして早速名乗りを頂きありがとうございます、マイナー組織の方ですか?
いやいや貶しているのではありません、どうぞこの機会に主義主張の喧伝でも……

……失せろとは、取材の協力は頂けないようですねぇ。軍といっても機関みたいなもんでしょーか

(えーと、今の爆発が地雷みたいなもの、それからこのガソリンの臭い)
(戦いを引き延ばし引き付けて何かを達成、その後でガソリンに着火で逃げる寸法かしら)
(面倒ね、風上も風下もない、ガソリンが有れば無差別に燃える、回避が難しいわ)
(それだけじゃなく、この戦場には既に罠が仕掛けてあると考えると……)
(さっきの妙な音が予兆なら、仕掛けもその類として……)

【ナイフを、右手の中で指を使ってくるりと回し、逆手に持ち】
【少しばかりぶらぶらと腕を揺らしながら、まずは観察を開始する】
【現状の断片では、まだ突破口は見えない。自分の不利がはっきりと理解出来るだけだ】
【だが、不利を軽減する為のヒントは、一つだけ見えた】

……ほら来た!

(あの音、あれが合図!)

【先程の爆発は、妙な機械音を伴っていた。機械制御の地雷だったのかも知れない】
【という事は、機械音さえ聞き逃さなければ、少なくとも初動を遅らせる事は無い】
【音とほぼ同時、つまりは地面が盛り上がるとほぼ同時。少女は、地面に張り付くように伏せる】
【飛来する瓦礫はその背の上を、少女の後方へと飛んで行った】


成程成程、こちらの国に似合わぬお名前の軍勢ながら、然し装備は中々近代的
これはどの様な資金源と技術に支えられているか、是非とも知りたいのですが……

………≪雷切≫……『エレクトロレーダーフェンス』

【地面にうつ伏せに這う姿勢から膝を起こしつつ、少女は能力を発動】
【その両手が青白く発光し、少女の立つ地点を中心に、微弱な電流を円形の放出した】

【この行動に、攻撃としての意味は無い。触れた所でかゆみすら与えられないだろうが】
【もしもこの少女の電流網に、何か他の電気的要素―――電磁波なり、回路を動かす電流なり―――が触れれば】
【その部分の網は乱れ、少女はその乱れを察知する事となるだろう】
【つまりは、電気信号を常に発している何かが地中や地上にないか、少女は探ろうとしているのだ】
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/25(月) 22:57:49.67 ID:+D3YS0ge0
//感覚は目でさぐれませんね
//>>677のは「地中の地雷の間隔」です、まぁおまけのような行動ですけど
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/25(月) 22:58:20.83 ID:+D3YS0ge0
//って、>>677じゃない、>>676です
//失礼しました、ごめんなさい
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 23:00:01.46 ID:fh0wqMBco
>>674

【――月光に琥珀色の水面を揺らめかせ】
【其れを映し出し、乱雑な色に染まっていた双眸は。…、…問い掛けに、其方を向き】


 【 ―― 「アホか」 】


【…、…そう返す表情は、呆れた様な、それから――】


宝玉を盗むドッペルゲンガー…、…はっちゃけるってレベルじゃねーだろ。
……、盗まれたのは何処のマヌケだ。俺には関係無ぇけど、さ。


【――、こつん、とグラスとテーブルが奏でる音】
【表情は矢張り、『呆れている』其れ。……宝玉の重要性は理解している】
【みすみす盗まれるなど、“マヌケ”にしか思えなかったのだろうが】



――…、…ま、物騒な世の中って事だな。



【――、先程、「彼らしくも無い」表情が入り混じっていたのが嘘だった様に】
【或いは、其れが『起因した』のかも知れないが…、…あっさりと、一般論に挿げ替えて】
【面白くも無さそうな表情で――、軽く伸びをした】
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/25(月) 23:05:36.39 ID:hBKUrh5Ho
>>673

(そう、言われると……だけど……)

【湧き出る感情でグチャグチャの自分とは正反対にその言葉だけは冷静な彼女】
【理性的で的確な診断であるのは間違いない、しかしだからこそ彼女は――――】
【愚かだったのは自分だった、最後まで刀のみで戦い彼女にも自分にも誠実であるべきだった】

【しかしどう足掻こうとも戦闘は終わった】
【時は戻らない、誰も何も出来ず、ただ過ぎ去るのみ】
【そして時の流れはその場で得た感情や記憶、経験を削りやがて朽ち果てさせる】
【万物に流れ等しく滅びへと誘う】

無かった事になんて、オレもしたくないよ
折角訓練して貰ったんだ、そうだ後悔ばかりしてはいられない……。

【不誠実であった、そのまま終わってはそれこそ最悪だ】
【ならば得たものを時の流れに摩耗させる事なく記憶し昇華させるしかあるまい】
【それが、間違えてしまった自分が自分自身に成すべき事であり彼女へ出来る唯一の事】

言うべき言葉は、ごめんじゃなくってありがとうだ
本当に、尊い経験なったアンタのおかげだよ、だから無意味になんてしない。
きちんと教えて貰ったんだもの、得たものは十分にあったんだ。

【いっその事彼女は自分に怒っても良かったのだ】
【しかし彼女はそれをしないで、顔を隠し……雫を流す】
【憤慨せず自分を責めるような、そんな姿はとても人間らしく、尊く直視する事すら眩しく】

だから、泣いたりするなよ……アンタは誇ったって良いんだから、アンタは凄いヤツなんだから。

【気付けば生身の左手を伸ばし、、狼狽えながらも壊れ物を扱うように柔らかくしかし確かに】
【労りと尊敬、数少ない誠意を込めて彼女の頭を撫でようとしていた】
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/25(月) 23:12:23.21 ID:E73w7xoAO
>>680

【くつくつと、笑った。或いはその答えを期待していたのかもしれない】
【試してみようかと頷きひとつで、先程のように銃口を突き付ける相手ではないと、信じていたのだろうか】
【凪いだような漆黒、深夜の海の色に染まった瞳は――その奥底で何を思い、言葉を選んでいるのか。分からなかった】

……そのマヌケは教会≠セな
お偉いさんが直属で管理してて、今回防衛を命じられた奴が負けた、らしい。重傷だったそうだ

【間抜けな組織、というよりは間抜けた管理者を軽く馬鹿にする世間話】
【流石に見逃した訳ではない、くらいのフォローは入れながらも、結果的には変わらず】

そうだな、物騒だ
頸を突っ込まない方が聡い生き方なんだろう

【変えられた一般論に、乗る】
【それは聞き方によれば牽制しているようなものにも取れて――】
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 23:23:34.08 ID:fh0wqMBco
>>682

【――教会≠ニ云う単語に、凪いだ海が僅かに揺れた】
【だが、其れも一瞬の話。瞬きしてしまえば…、…其れは直ぐに、消えて】


……、…あぁ、そりゃそうだ。
『こっち』にでも顔出しとく方が、よっぽど有意義じゃねーの――、


【「賞品も有るだろうしな」、と続けられた言葉】
【…、…左手に有った紙片を店主に投げつければ、スキンヘッドはナイスキャッチ】
【広げて軽く眺めた後――、『大会』の要綱を、ボロボロの掲示板に貼り付けて】


 ――……、……。


【無言のまま、胸元から簪≠取り出すと――髪の結び目に差し】
【……其の行動が何を意味するのか、或いは何も意味しないのかは定かでは無い】
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 23:23:37.63 ID:+DAboipmo
>>681

【彼女の剣術には空手の型のような技≠ヘ無い
――――どちらかと言えば、技術、相手の攻撃のいなし方や、攻めへの転換といった
実践で扱うべき動きを合わせた技術の集大成、ともいえるものであろう
それはやはり教えられるものではなく、自身で作り上げるもの
彼女の動きを見て、そこから自分でその技術を生かす新たな技術を作り上げていくことになろう】


……その、申し訳御座いません……いきなり、取り乱してしまいまして……
このような短く拙い訓練でございましたが……何かの、手助けになれば幸いです

ですので、私から貴方様へと伝える技術は以上でございまして……
――――もう少しだけ、このままで居させてくださいませ


【貴方の指先からすり抜ける、彼女の髪の感触、絹糸に近しきそれは、素肌を撫でると
淡い芳香を指先へとこすり付けて、貴方の触覚を、優しく包んでいくだろう
白銀の髪は、月光に照らされると、その幻想的な色を、眩しく煌かせる
夜に満ちた一面の銀世界、穢れ一つ無い新雪の色を、思い出させるかもしれない】

【彼女は、と言えば――――貴方の優しさに、甘さを見せて、か
そんな言葉をつむぎながら、優しく頭の上をなぞる、手の感触に思わず瞼を閉じた
顔を覆っていた両手は、胸の前で一つに絡まって、しばしその場で羽根を休める
横髪に遮られながら覗かせる、彼女の表情は、どこか安心しきった、無防備な御様子
触れてしまえば、崩れてしまいそうな希少な寝顔が数秒、そこにはあるだろう】


……エルフェス様は、随分と……慣れた手つきでございますね
私は母親に撫でていただいた経験がないので……その――――とても、心地よく、感じられます

――――いけません、このまま眠ってしまいそうです


【ふと、紡いだ言葉に、自身がすっかり甘えきってしまっている、と自覚したのか
貴方の手が止まったタイミングで、パタパタ、と軽く頭を振り、気分を入れ替えるだろう
シャキッとするのはほんの一瞬で十分、立ち直りの早さが、彼女の従者≠スる様子を強調するだろうか】
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 23:27:14.47 ID:gpsG8PMz0
>>675

【酸が効く。それは、少女にとって。喜ばしいことであったらしく】
【「よし。」、と。小さく呟いて、ただ、当然とは言え、少ないその傷に】
【「何でコートなんて」とでも言う風な視線を、向けたとか】

……ひっ。

【挑発をかけてみたり、死ねなんて口走ってみたり】
【そんなことをしても、どうやらこの少女。臆病であるらしく】
【振り上げられるナイフに、今更ながら、僅かに怯えを見せて】
【後ろに跳ぶより、横に跳ぶほうがずっと楽。そんな考えから、こちらから見て右にぴょんと跳んで】
【振り上げられる左手は視界に入れながら、刀の無い左手を伸ばすのは、相手のナイフを持っている右手で】

【手を伸ばして、何をしようとするかと言えば】
【爪さえ立てるほどにその手を掴んで、それが出来たならば、ぐっと引っ張って。相手のバランスを、崩そうとする】
【その力は、ちょっといけない方向に力を込めれば折れてしまいそうに細い腕からは想像できないほどに強く。ただ、それでも、成人男性程度の力でしかなく】

【相手のバランスを崩すことが出来なければ、相手の左腕が何かをするほうが早ければ】
【少女は、ひどく隙だらけで】

【ひらひらと、髪の根元に結ばれる鈴からは、桜の花弁の形をした魔力の塊が、落ち始めて】
【そこからは敵性も殺気も何もなく。放っておいても、何になるでも無さそうである】
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/25(月) 23:28:56.35 ID:FZtPPZjeo
>>676

読む気も失せる、恋文か
頂けるとは嬉しくも無ぇ、ツバつけてお返ししてやんよ――!

【ひゅん】
【前方へ飛び、アキレス腱へ急降下した斧をかわし】
【同時にぐるん、と宙で一回転】

――、 ッらぁ!!!

【勢いをつけた強烈な踵落としを、女性に振舞わんとする】
【成功すれば、そのまま女性を蹴りつけた勢いと共に】
【一先ず後方へ下がって、攻撃の効き具合を見るだろう】

【受け止める事も無論、可能である】



>>677

(何だ、あのアマ何なさってやがる…?)
(――って、構ってられねぇか!)

【少女を一瞥しつつも、女性への反撃に集中】
【この判断は――、痛手だった】

【回避の際、地に張り付いた少女の耳になら】
【地の下で蠢くような、複数のノイズが微かに届くだろう】

【音源は常に移動しており、詳細な特定は難しいが】
【地中に放たれた微弱電流に、回路を持った存在が複数反応した】
【音源と電気的要素の位置は等しい、つまりは同一物】

【もし少女の能力が、詳細なサーチ効果を持ち合わせるなら】
【烏丸の立つ位置、近接の間合いには電気的要素は近寄らず、】
【意図的に配置されないようになっている事を―― 見抜けるだろう】
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/25(月) 23:37:08.72 ID:E73w7xoAO
>>683

まぁ、教会¢S体が守護してた訳じゃないだろうから、仕方ないとこもあるのか
死傷者はゼロらしいし……あぁ、聖堂がひとつぶっ壊れたとは聞いたな

【彼の波紋に、気付いているのかいないのか。雑談は適当に続けられる】
【それからひたりと隻眼はチラシに向けられてから、頷き、小さく頸を振った】

それ、意外と予選で満足するぞ
二回出たが星の全賭けが楽しくて堪らなかったな

【なんて言葉を続ける】
【……意地が悪ければ負け惜しみにも、聞こえるかもしれない】

【じーっと、彼の簪を見ていたが、気になったことがあったらしい】
【おもむろに指を差せば不思議そうに】

なぁ、簪に男性用とかあるのか?

【そう、問い掛けた】
【――瞬いた瞳は、黄色。菊を思わせる鮮やかな彩が咲き誇り、揺れた】
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/25(月) 23:43:47.53 ID:9yuCE9Lbo
>>685

【避けた相手を追う様に、男の武骨な手が迫る】
【直接殴る、と言う訳ではなくその狙いは―――その長い髪≠「掴む」こと】
【思い切り振りあげる訳ではないそれはきっと、少女が男の手を掴むより速くて】

―――ちっ

【引き寄せられ、バランスを崩されそうになれば…】

【もし彼女の髪を掴んでいるならそれを思い切り引いて体勢を立て直そうとし】

【もし掴めなかったら自ら地面へ倒れ込み。背中から地面へ着くだろう】
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/25(月) 23:44:11.57 ID:hBKUrh5Ho
>>684

【実践であるならばそれを用いる機会は十分にある】
【型は型で基礎を学ぶには重要な要素だ、しかし型で実践を学ぶ事は出来ても識る事は出来ない】
【何れ終わるとも分からないこの身体、それを少しでも長らえさせる事も出来るだろう】

うん、参考に……いや技術に昇華してみせる、それだけのものを見せてもらったしね。
だから変に自分を落とさなくていいし、別にいいよ。

【涙を少しでも止められたのならそれで良かったほう、と息をつき胸をなで下ろす】
【白い柔い新雪の掌で溶かすように撫でる、その内に感じる甘美なモノ】
【撫でているのか撫でさせられているのか、錯誤か錯覚か言える事はただ美しいというだけ】

そうかな?あまり意識した事はないけど……ま、そう言ってくれるなら嬉しい、かな。
……そっか、じゃあオレとおんなじだ、じゃあ今は母親の代わりとはいかないけれどもう少しだけ微睡んでいいよ。

【褒められて、少し嬉しそうにしながら目を逸らす】
【面と向かってのそういった言葉には慣れていないのだろう】
【少しばかり恥ずかしさからか頬を染める】

むう、……別に寝ても大丈夫なのに。
センセーへの恩返しなら夜警ぐらい安いもんだ、眠りたきゃ寝てもホントに大丈夫だぜ?
ああ、オレはあまり良い人種じゃないけどそれなりの躾は受けてるから安心してオッケー、変な事はしないよ。

【一方で、まあここの森の地べたで寝るような事などしないだろうと】
【彼女の服装から勝手に推測をしている、汚れも気にしているようだし】
【それでも彼女が寝たいというならば付き合うつもりで、それぐらいの恩返しならば罰は当たるまいと】
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/25(月) 23:45:07.12 ID:MwkIUu1Eo
>>686

(ほうほう……成程ね、遠距離は地雷で防御する、攻撃する)
(そして近づいた相手には自分で攻撃……発火能力くらいは有るのかしら?)
(今、後ろに下がったわよね。防ぐのは、そこまで得意じゃない?回避が主体?)
(だったら数歩後退させてあそこに立てば、向こうは地雷を使えなくなる……)

……良く考えてるわよねぇ、一対一なら脚が無くなってたかも
ま……これも運よね、運も実力の内って言うし、って事で―――

―――――突撃取材を敢行します!

【電流網は、引っ掛かった何かの種類を特定するという様な用途は苦手としているが】
【その反面、それが何処にあるかという事だけならば、相当な精度で察知が可能だ】
【地中で移動する何か、これがおそらくは爆発物。少女は、その様に認識して】
【それを踏む事が無いように、前方へと駆けだした】

【服装に似合いか、足の速さは同世代なら上位。競技会で活躍出来るだろう】
【探知網に引っ掛かった何かは踏まない様に軽く跳躍し、地上は姿勢を低くして走り】
【おそらくこの挙動では、後5mという程度の所までは辿りつける筈だ】
【そして、そこまで辿り着いたのなら】


『落雷注意』!黒焦げが嫌なら避けてくださいよ!!

(さあ、下がれ!下がって自分の地雷原に足突っ込んじゃえ!)

【青白く光る手から、ナイフを投擲する】
【鞘から引き抜かれたナイフは、刃を烏丸の左足の甲へと向けて飛んでいく】
【曲がりなりにもナイフだ。刺されば靴程度は貫通するし、ダメージも相応に有る】

【だが、今回の行動の真の目的は、それが危険であると錯覚させる事だ】
【『落雷注意』という警告文句に、自分自身の光る手。能力の推測は、きっと容易い】
【そういう能力だと分かってしまえば、ただのナイフだとて金属だ。内包する危険度は飛躍的に跳ね上がる】
【ナイフに、そしてナイフが突き刺さるだろう場所(回避されれば烏丸の立つ位置の地面)に意識を向けさせられれば】
【以降の行動は、成功率が上がって来るかも知れない】

【そしてもう一つ。烏丸がこれを回避するのなら、きっと前進はしないだろうとも踏んでいる】
【進めばもう一人、あの物騒な得物を持った女に近づく事になってしまうのだから】
【既に一度後退している事もある。また同じ方向に回避する可能性は十分にあり】
【もしもそうしてくれるのならば、烏丸は自ら、危険地帯に踏み込む事になりはしないか、という算段だ】


烏丸 享さん、インタビューにご協力お願いします!
こちら不定期刊行誌闇の中=A所謂メディアの一角でございます!

今回のテロ行為、月蛾軍とはどの様な意図を持って行ったのでしょうか!?
ただ虐殺行為を楽しみたかったのか、大義名分が有るのか!お答え頂きたい!
我々善良な市民には、知る権利というものが有るのです!!

【直接的な攻撃行為は少ないが、位置取りを支配せんと企む一手を放ち】
【少女は自分の目的、今回の取材≠開始する】
【知る権利、誰が保障してくれるのかも分からないそれを振りかざし、少女は相手に言葉を求めた】
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/25(月) 23:45:35.04 ID:+D3YS0ge0
>>686

あーあ、そうだな、恋文は短い方が心に響くねぇ
櫻の国の「うた」を見てみろ、私より馬鹿でも良く分かるさ

【宙に浮き仕掛ける一撃は鮮やかであり、攻防一体】
【だが近接戦の心得ならば、この女とて或る程度には備えている】

【敢えて摺り足気味に踏み込み、大斧の両端に近い部分を両手で握り】
【半身を更に至近距離まで滑りこませるように、体重を移動】
【伸びた方の足を避けたまま、長く太い柄を掲げようとするだろう】

……つぅまりだなァ、はなっから消えて貰う積りだって言うんだよぉーッ!!
男の尊厳、潰してやれぇぃリディア・ランゴバルトッ!!!

【そうして、股座の関節や急所にを強く打たせることを試みながら】
【相手の攻撃の勢いを自分の右手側に流して、地に伏せさせようとする】
【だが流石に重い。腕に痛みが走り、女の体勢はぐらりと揺らぐ】
【口元だけが、獰猛な笑みを絶えず湛えており――】

………どうする、自爆でもするか?
この近くで爆発が起きないんだ、そんな勇気は無いだろうけどねぇ

【成否にかかわらず――そんなことを口にするだろう】
【男が転げていたなら、手斧をもう一本解き放つ】
【そして先に投げた方は地面に突き刺さったきり、死んだ様に沈黙していた】

>>677

【女――名乗りからして、「リディア」は】
【この行動の後、早口気味に彼女に声をかけるだろう】

おい、さっきの一人芝居から察するに地雷探知機の売り込みかジャーナリストさんよ
こいつは捕まえたほうが都合が良いのか?
「軍師」を名乗るくらいだ、敵方についちゃあ詳しいだろうがねぇ――

それにしてもよ、「傭兵竜騎士の生活」か、「正義組織を滅茶苦茶に貶す記事」
……どっちかに興味が有りそうな面だな、私には分かる!

【カノッサ機関の所属を示す徽章を、魅せつけるが如く】
【右胸を軽く叩いて、確信を声色に浮かばせてそう言ったが】
【―――、――おそらく、愚者なのだろう】

【だが。星の国に機関支部が存在するという情報は珍しく】
【竜騎士と言うのも、一般には如何様なものか余り知られていない】
【万が一興味が湧けば、追求する事もできるだろう / 余裕も有ればだが】
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/25(月) 23:49:41.56 ID:+D3YS0ge0
//あ、台詞のコピペミスです
//>>691の後半に、以下の台詞を加えて保管してください

……私はリディア・ランゴバルト、星の国の支部に勤めてる流しの傭兵さ
残念な事に、思ったより金払いが悪いんだが
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 23:52:06.28 ID:fh0wqMBco
>>687

【白い簪と対照的な、黒い髪――】

【……、「似合っている」と言えば、似合っているのだろう】
【素振りや言動から推し量れる年代よりは、恐らく若く見えるであろう相貌だ】
【“若者の前衛的なファッション”と捉えようとすれば、出来ない事も無い】


……、……さぁ。 ――昔読んだ本だと、『女物』って書いてたが。


【「櫻の文化には詳しくない」――、そう続けはしても、基礎的な知識は有るらしい】
【其れだと言うのに、“簪”を付けるのに躊躇している様子は無く】
【…、…この男の事だ。そんなこと、百も承知で付けているのかも知れない】


【――、だが、それにしても先程は『おかしかった』】



――、―……もうこんな時間か。



【神鷹は立ち上がり、軽く伸びをすると――其の辺りに置かれたアナログ時計を、軽く見遣った】
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/25(月) 23:58:47.26 ID:+DAboipmo
>>689

【言葉や行動の端々に感じる、貴方の優しさ
それは、互いに母親の愛が欠けているからか、はたまた、それ以外の理由か
答えは分からなくても、その確かさだけは、ギュッと握りたくなるぐらいに明らかだった】


……いえ、あまりご迷惑もかけてはいられません
私は従者≠ナございます、奉仕はしても、決してされることは無かれ
他人に尽くす事に喜びを覚える人種でございますがゆえ――――……それに十分満足いたしました

ですので、今度は私に御奉仕させてくださいませ


【頬を染めた貴方の顔を見て、思わず微笑を零す
まだ少年っぽさが残る貴方の顔は、純情な色が良く映えて
それはまるで、夜に艶る桜色の景色に見とれるような、そんな様子で
真紅の視線がそっと、お花見をするように、貴方の色を眺めていた】

【彼女はその場から離れると、貴方が最初に使っていたタオルを取り、両手に拡げるだろう
端を片手ずつで握ると、汚れが無いか、裏表を確かめ、満足したように貴方の元へと歩いてくる
近寄ることができたのなら、くいっと背伸びをして、視線をなるべく高くしようとして、貴方の頬へ、タオルの端を当てようとするだろう】


……それに、何度も言わせていただいていますが……そのような――――呼ばれ方は、少々くすぐったく感じます
私は既に先生≠ナもなければ団長≠ナもなく、ただの単なる従者≠ナございます
ですから、カノン、と呼んでいただければ、結構でございますよ?


【そっと、右の手を貴方の頬に触れるように、タオルのふわりとした感触が、貴方の肌を撫でるだろう
汗がすっと吸い込まれ、夜風がその後をなぞると、不快感を取り除いて、心地よい涼しさを感じさせるだろう
肌に触れる柔らかいタオルの感触は、彼女の髪の感触を思い出させるかもしれない】

【可能ならば、貴方の顔を、優しく労わるように――――丁度、手間のかかる花を手入れするように
硝子細工の薔薇の、その細かな花弁の、棘の一部分にも丁寧にその細い指先を絡みつかせるように
貴方の顔についているであろう汗を拭いとろうとするだろう】
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/26(火) 00:02:35.88 ID:l4U22XyAO
>>693

……出身が櫻って訳ではないんだな

【詳しくない。その言葉を信じるならば、おそらく祖国ではないのだろう】
【簪。女性が髪にさす装飾品。それは大海の漣を彷彿とさせる、流れるような彼の髪に、見事に似合っていた】

【簡単に考えるならば、遺品】
【“名前を変えなければならないようなこと”――そのせいで恋人や女兄弟が亡くなった、とか】
【それだと、先程の反応だって簡単に納得出来るのだが、安直に恋愛に理由を丸投げしてる感じがして好きじゃない】
【……自分には、少なくともキャラクターに伏線を張るようなタイプの物語は書けないなと思った】

そうだな、もういい子は寝る時間だ
で――最後に聞かせろよ。神鷹、お前はコレに出るのか?

【立ち上がる彼を見上げる隻眼】
【興味本位で浅く、時間稼ぎのように尋ねた言葉は――大会のチラシを指していた】
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 00:10:58.34 ID:Yqu8Bino0
>>688

【左手は、殴られるか何かだと。きっと、思っていたのだろう】
【身体を硬くして、衝撃に備えたり、していたのだが】
【男の行動は、完全に予想外。高いところで結ったポニーテールでも、腰ほどにまで届く長さの髪は、あっさりと掴まれて】
【びくりと身体が跳ねて、表情が、露骨に、怯えたものへと変わって】

っ、やめっ、……、やめてよッ!

【あげた声は、最早悲鳴の高さ。元の声よりもずっと高く、夜の路地裏に響くはずで】
【ただ、それでも。掴んでしまった男の右手は、どうしようもなく。そのまま、強く強く引いた、結果】
【掴まれた髪を、思い切り引っ張られて。当然痛いのか、表情を歪め】
【転んでしまわないように、と。力をこめて、頑張って立っては居るようだが。細い身体に、男の体重。ふらふらと、今にも転んでしまいそうで】

【そんな状況でも、髪に触れられているのが、余程嫌であるらしい】
【先ほど、振り抜いて。そのままだった刀を、少女は躊躇いなく地へと放棄する】
【――地に着くその瞬間。刀は、無数の魔力で作られた桜の花弁と化け、失せて】
【そうして空いた右手を、髪を掴む男の手はなぜだかスルーして、結った根元にある、鈴たちへと】
【やって、なぜだか。二つ、鈴を掴んで、ぐっと引っ張る。ゴムごと引きちぎらんばかりに、引っ張って】
【特に妨害も入らねば、そのまま。ゴムは、ぶちりと音を立てて千切れ、鈴は少女の掌中に】
【それから、スカートのポケットへと。隠すように、動かされてしまうはずで】

【そして、男を引き倒せなかった左手は。再び倒そうとすることを企まず、こちらは男の手へと伸ばされて】
【その手を解こうと、試みるのだが】
【左手を離した結果、男の握るナイフが解放されてしまうことは。すっかりと忘れてしまったようだった】
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/26(火) 00:15:08.47 ID:ZkmGkU1po
>>694

迷惑とも思ってないってのに、全く……
従者ってのはややこしくていけないな、こう言っちゃ失礼だけど変なヤツだよ。

【他人の為に何かする事に喜びを感じるというのは分かるが、尽くすとなると話は別で】
【それでも目の前に彼女という人間がいるので確かにそういった人種は存在するのだろうけど、彼にとっては不思議だった】

しかし騎士から従者ってのも凄い転向……っとこそばゆいこそばゆい。
んー、……なんか「センセー」で定着しちゃった感じがするけど、善処してみる。

【一肌より数段柔いタオルの感触は嫌な物であるはずもなく】
【擽ったかったのはそんな奉仕を受けている自分の姿がそう思えたから】
【思えばこんな風にされた事は無かった、恥ずかしくなるのも当然だと思い】
【思いながらも拒否はしない、心地良い物を自ら捨てるなど勿体ないじゃないか】

(でもなあ、ここまでやられっぱなしっていうのも……申し訳がたたないんだぜ)
ん、ありがと……もう汗もないから大丈夫、流石従者ってトコだな―――――
そろそろ夜も深くなるから帰ろう、タオル貸して。

【自分に何か出来る事はないだろうかと考えている内、空を見上げれば月が高く】
【人も獣も寝る時間帯、そろそろ帰るべきだろうと彼女に手を伸ばす】

で、センs……カノンは街に住んでんのか?
もしそうなら途中まで付き添うよ、いくらアンタでもそれぐらいしたって文句は言わないだろ?

【月明かりで迷う事はないだろうけれど、もしかしたらという可能性もある】
【ついでに、付き添えれば多少なりとも恩返しにはなるだろうという魂胆】
【ペットボトルを持ってくるくる回しながら「どうすんのさ?」と首を傾げ、彼女を見つめながら尋ね】
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/26(火) 00:17:46.77 ID:YFt0G4w1o
>>695

【――、其れが『何』を意味しているのかは定かで無いが】
【少なくとも、“神鷹以前”の彼に関わる物であるのは間違い無いだろう】
【……其れに、拘泥した様子を見せる彼】

【或る意味では――、自己矛盾≠オているのかも知れず】


…、…髪は地毛だけどな。
婆ちゃんが櫻で――、だから、水のクォーターって事になるか。


【――、此処で珍しく、『自分の事』を彼が話した】
【“神鷹”では無く、“自分”の事。…、…表情も口調も、平生のままで】
【……櫻の血が濃いクォーターの、黒と青が混じったような双眸が、痩躯を収める】


――、“目立ちたく無い”から、出るの止めようと思ってたんだが……。
そうだな…、…お前が出るんなら、出る事にするさ。


【解答は、自信過剰°C味な其れ――、に、聞こえただろうか】
【……無職が目立っても問題ないだろうに、何を危惧しているのかは判らない】



――…、…じゃあな、ツァーリ。死ぬなよ。



【――、最後に、悪戯っぽい笑みを浮かべると。店主に金を払い、其の場から離れるだろう】
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/26(火) 00:24:54.06 ID:eY7R+SEBo
>>696

【髪を掴む男の手、それは髪を握りしめる以外の力も有ってより一層男の手と少女の髪を「くっつけて」】
【その髪を下へ引く様にして上を、少女に己の顔を見上げさせる】

【引き取られた鈴へはさして興味を示さず、何処か光すら失った瞳で少女を見下して】

…カノッサについて、貴様の知っている事は何かあるか?

【自由になった右手のナイフを、上を向いたことで晒された少女の喉へと切先を当て】
【そのままゆっくりと、その刃の冷たさを教える様に切先を滑らせて、刃を首筋に当てるだろう】
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/26(火) 00:29:09.39 ID:l4U22XyAO
>>698

(……まぁ、いいか)

【他人のことをほじくり返すのは嫌いじゃないが、物事には順序がある】
【丁度――現親友のスピード狂も、最初はこんなはずだった】
【もし今後、関係性が強くなるのであれば自ずと互いのことは知れるだろうし】
【どちらかといえば――自分が知りたいのは“空人”の方であったのだから】

へぇ……一度、行ってみろよ。悪くないぞ
冬とかは特に、気持ち悪い感じに綺麗だ

【だからこそ、驚いたらしい】
【ふつり、幕切れのように一度瞬いてから、次に柔らかく微笑み頸を傾げてみせ】
【綺麗な色だな、欲しいな、と、ネクロフィリア的な思考回路が少し回転したが】
【矛先を変えることで――ロリポップをねだる餓鬼のような考えは、成りを潜めた】

仕方ないな、じゃあ出るか
せいぜい目立って賞金でも手に入れるんだな

【速答気味に出場を決めれば、にまりと笑う】
【ただの厭味とも嫌がらせとも取れる言葉――案外、別の意味に響くのかもしれず】

…………――善処はするよ。またな、神鷹

【死ぬな。その言葉に、ふ、と。息を吐いて、別れの挨拶】
【ゆっくりと月を見上げながら、――此方は暫し、此処に留まるつもりらしい】
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/26(火) 00:30:17.08 ID:gg4xGWcoo
>>697

【変な奴≠ニいわれ、微かに小首を傾げた、少なくとも彼女はこの仕事に誇りを感じているのだろう
そうでなければプライベートでも、こんな格好はしていない、彼女が微かな動きをするたびに
長い長いロングスカートは大きくはためいて、彼女という存在を、やけに尊大に飾り立てる、というのに】


……夏になりまして、夜の訪れも遅くなった、と思っておりましたが
実際はそんな風ではございませんね、時が経つのはあっという間でございます
本当はお体もお拭きしたかったのですが――――それはまたの機会へと置いておきましょう


【彼女は貴方の言葉へ同調して、手に握っていたタオルを、貴方へと差し出すだろう
月灯りは強さを増して、輝きの色を、二人に注いでいく
互いに白をふんだんに孕んだ髪の色をしている、月光の色をくっきりと映す互いの髪の毛は、雪月花が如く】

【そうして、手ぶらになった両手を背中に回して一つにまとめ、自身に降り注ぐ月へと思いを馳せる
そろそろ新月も近く、才能を殆ど使った作曲家のような表情をした、その三日月へ
――――最期の輝きを、見逃さないように、優しく見つめている】


……折角のお心遣いを無碍にするようで申し訳ございませんが、少々特殊な場所でして
貴方様についてきていただくような場所ではございません、ですので、そのお誘いは――――……

何より、私は……貴方様が、ここでの経験をこれからに生かしてくだされば、それで十分でございます
それ以上を望んでしまえば、叶わなかった時に、辛くなるだけでございます

――――手の届く範囲にある願いを希望と呼び、決して届かない願いを絶望と呼ぶのです
それでは私はこれで、お先にお暇させていただくことにしましょうか


【くるり、とやはり体重を感じさせない軽やかな動きで、貴方へと背中を向ける
大きく踊ったスカートの裾を左手で掴み、元の位置へと戻すと、後方の髪の毛が揺れて
そっと、横顔を貴方へと向けると、くしゃ、っと綻ばせ、その表情に微笑を浮かべた】

【月光に照らされるその色は、白銀以上に透明で、屈託の無い、透き通った硝子細工のような少女の微笑み
やがて夜へと紛れる、黒と白の、彼女の服装のコントラスト
後に残るのは蘭の薫り、宵月の残光だけが、妙に眩しく、周囲へと広がっていた】


/これぐらいかなー乙でしたー!
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/26(火) 00:37:36.58 ID:vwjkOVm/o
>>691

ちィ、クッソアマぁァー!!

【蹴り付けた足と別の足で、掲げられた柄をもろに受け止め】
【その勢いに流される形で後方へ大きく飛んで、着地】

【股間を押さえて悶絶、という結末こそ無かったが】
【距離を余分に取った事と、着地の後に踏鞴を踏んだ事からも】
【足へのダメージは確実にあったと窺える】



>>690
【着地と同時、迫り来る少女に対して】
【烏丸は足のダメージにより踏鞴を踏んでいたため、】
【ナイフは僅かに狙いを逸れるも―― 命中、靴の端を切り裂いた】

ッ――!!

(雷電系、相性クッソ最悪…!)
(さっきの光、まさか―― あの回避だ、土竜にはお気付きになったな)

【裂かれたのは左足】
【女性の掲げた柄を受け止めたダメージも残る足、である】



>>all

【だん、】

【無事な右足で強く地を蹴り、更に後方へ】
【まさに少女の狙い通り、いやそれを上回る後退だが】
【地雷は起爆しないどころか、地中で動いて】
【烏丸の着地地点を避けているのだ】

【少女の能力なら読み取れる筈、否】
【既に読めているかも、知れない】

【 近寄れば、爆破は怖くない=@】

【現に接近戦を始めて以降は爆破が使用されていないのだ】
【読めたこの事柄を、共闘する女性に伝えたいならば―― 】

は、インタビュアー?
これはこれはご丁寧に、折角だし俺様が答えて差し上げよう

意図は前者。 総大将以下、月蛾軍は全て酔狂の集い故に
市民側だろうが機関側だろうが、構わず殺して差し上げる

尤も今日の祭りは、俺様個人の遊びで御座います

【 ――言葉を紡ぐ、この隙がある】
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 00:39:04.99 ID:Yqu8Bino0
>>699

【無理矢理に、男を見るような姿勢にさせられて。ひどく機嫌を損ねた、らしい】
【元よりキツい目つきをしているが、今はいっそうにキツい目をしていて】
【銃口みたいに暗くて黒い瞳が、今にでも吐き出せるわけも無い銃弾を吐き出しそうで】
【「ああ懐かしいなあ。」なんて。男の知る由も無い思考の隅で思ったことは、余談である】

【元々つけていた鈴は三つ、少女が引きちぎったのが二つ】
【残りの一つは、千切れたゴムの破片と一緒に、地面に落ちて】
【――かん、と。最後に音を鳴らして、それっきりの沈黙】

知らないよそんなの。
私の大嫌いなひとを攫ってくれたことしか知らない、このまま殺してくれないかしら。
そしたら凄く気分がいいのに。

【首筋にナイフを当てられて。身体が僅かに強張って】
【返せた答えは一つだけ、嘘を言っている風には見えなくて。どうやら、あまり関わらない人生を送ってきた、らしい】
【余計なことまで喋るのは、余裕のためか、恐怖のためか。きっと、後者である】
【微妙に声が上ずっていたし、手を離させようとしていた手も、ナイフを当てられて以降、すっかりと大人しく。僅かに震えていた】
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/07/26(火) 00:44:00.77 ID:YFt0G4w1o
>>700



【 「 ●●● 」 】


【――、そう、名前だけで呼ばれるのは嫌いじゃなかった】
【そう呼んでくれる人は決して多くなかったけど、嫌いじゃなかった】
【なら自分は…、…どうして、其れを捨てたのだろう】



    【 ―― 何も、見えなくなって ―― 】



【――、ふと、前を見れば。「あの人」だけが立っていた】
【軽口が出そうになるも……何故か、出せない】


【そうか、と気付いた。】
【…、…「あの人」に相対している自分は「●●●」 、だから、言えない 】
【それから、「あの人」は優しい表情で――】




























――…、…… 暑ぃ。



【――、汗だくで目が覚めたのは、ホテルの空調が壊れてしまっていたからだろう】
【――、妙に寝覚めが悪かったのは、夢の中で『昨日』を追体験してしまったせいだろう】
【きっと、万華鏡の光彩に当てられたに違いない。……きっと、そうだ】


【…、…神鷹空人≠ノは、悪夢を見る要素など無いのだから】


/お疲れ様でしたー!
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/26(火) 00:48:36.26 ID:ZkmGkU1po
>>701

涼しい方が好きだから早く夜が来るに越した事はないけどね
特にこの季節なんか日中は正に地獄って言うのに相応しい、暑いの嫌いだし冬の方が好きだな。
か、身体を拭くのは……まあまた今度にでも頼むよ、さんきゅな。

【一瞬、流石に身体を拭いて貰うのは駄目のように思った】
【しかし彼女の職業は従者であるからしてその行為自体は極自然な物】
【仕事上の物であるならば何ら恥ずかしがる必要もないだろうと、納得するのでした】

【受け取ったタオルを肩に掛け、背伸び欠伸も一緒に漏れでて瞳に涙が浮かぶ】
【袖で拭い、目を開いた先には絵画のような情景が広がっていた】
【絵になるというのは正にこのような事を言うのだろう、月明かりと彼女と、絶妙のバランスを保ちそこにあった】
【美しい傍らで触れるのさえ危ぶまれるような、そんな感覚に陥る】

むー……そっか、それなら仕方ない
でも、今度会った時は何かしらしてやらなきゃ気が済まないからそのつもりでいるように。
従者だとかそんなの関係ねーからな、覚悟しておくがいいぞ。

【まるで多くは望まない、とでも言うような彼女の言葉】
【そんな事を言われてしまえば天邪鬼はより何かしてやりたくなるというもの】
【去りゆく彼女、その横顔に「ふ」と笑みを浮かべて見送る】

【残るものは僅かの残滓、僅かな一時】
【いずれ月明かりに消えて、そして少年もねぐらへと帰る】

/はい、お疲れ様でした!
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/07/26(火) 00:51:31.86 ID:l4U22XyAO
>>704

【名前の存在理由を、口の中で転がす】
【それは自己を主張するもの。自己を存在させるもの。自己を示すもの】
【其処にあれど呼ぶ名がなければ指し示すことも、触れることもできない】
【風化させるには惜しいとしても――itに含みきれない意味が詰まっていて】

くーと。空人。……うん

【自分は何を思ってあの名を与えたのか。そんなのは、ちゃんと覚えている】
【夜の草原で、酒を酌み交わした日。ちょうどあの瞳が見上げた空の色に似ていたからで】
【……絶対に呼んでやらない。そんな硬い意志を持ってはいるが、意外と】

……似合ってるんじゃないかなぁ、あれ。

【其処にあれど其処にない】
【一定の形を持たず、ふらつきながら、見上げれば確かに存在するものを】
【――例えそれが『空』という名を持たずとも、ちゃんと其処にあるように】

【神鷹空人も、元の名を呼ばれずとも――彼は彼であるのだろうと、思った】


/お疲れ様でした、ありがとうございましたー
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/26(火) 00:53:17.43 ID:d/11pTCoo
>>691

ええと、どこのどちら様?という質問は答え方が難し過ぎる愚問よね
捕まえるなんて無意味よ!折角のテロの独占記事よ!?
ここで火が消えられたら勿体無いじゃないの、記事の価値が下がるわ!
テロは鎮圧する!情報は引き出す!だけど次のテロの阻止はしない!これくらいに留めないと意味が無いのよ!

……それと。正義を貶める記事って一般に受けないから無駄よ無駄
知ってる?既存の正義組織を揶揄するポスター貼った自称$ウ義組織
民間であれに対する信頼の言葉を聞いた事、私は一度もないわ

【戦闘中のテンションの為か、声がやたらと大きくなっていたこの少女】
【彼女の返答は、テロを阻止する人間としてはあるまじきもの。寧ろ支援者と取られても仕方が無いものだ】
【彼女に言わせれば、一発で鎮静する組織の記事は無意味。取り上げるなら巨大化して欲しい】
【だから此処では鎮圧するが、捕縛したり致命的な傷を与えるつもりはないのだとか】
【そして、続く言葉に対しては明確な否定。こちらは声を落ち着かせ、頭を冷やしての解答】
【行動は正義とはとても呼べないが、正義批判というものをするつもりもないらしく】
【此処までに賛同の意は一つもなかったが、少女の視線は僅かに横へ滑り、彼女の胸の徽章を捉えて】
【緑色の目が僅かに細められ、不規則なテンポで数回、瞬きをした】

……興味が有るとするなら寧ろ、めっきり景気の悪くなったカノッサのお話ですかねぇ
もうあまり長くない気もしますけど、それでもまだ最大手。内情は知りたい、是非書きたい!
という訳でお話したいならどうぞ、私は止めません!
『ただし、あれに張り付いてからにする事!』

【聞かせてくれ、とは言わない。自由に喋れば良いという適当なスタンス】
【それは、この場で取材を同時に二つ、並行出来る程の余裕が無いからだろう】
【もしも彼女が何かを話すのなら、少女はそれを妨害する事は無い。だが】
【だが然し、言葉を引き出す為の的確な質問が、少女から発せられる事は望めないだろう】
【ジャーナリストを広告塔に使うには、このタイミングは忙しさが度を越している】

>>702
【偶然戦場を共にした女性には、最後の言葉で一応ばかりのヒントを渡して】
【少女は、最初に烏丸が立っていた場所に辿り着き、一度両足を揃えた】

成程!思想も理想もないテロリスト集団!これは懐かしい響き!
最近のテロリストは高尚な理想を抱いた者達が多かったから寧ろ新鮮にすら聞こえます!
しかし理想無き集団とは一般の支持を得られず酔狂者の支持を得辛いというのは自明の理!

ただ殺しを楽しむばかりのテロリストである貴方達は、何を持って他と一線を画す存在となるのでしょうか!?

【その姿勢から、左足で地面を蹴り、右足からの踏み込み。相手には、右半身を向ける事になるか】
【少女は間合いを更に詰めて、右手に残ったナイフの鞘を前方に付きだす】
【右手が強く青白く発光。再びの、能力発動の予兆】

【インタビューの内容は、彼等が彼等であると世界に示す何か、である】
【ただのテロリストというのなら幾らでも居るだろう。機関も、それに分類される】
【それらの様に、目的も曖昧にただ破壊活動を繰り広げる集団と、同じなのか違うのか】
【この少女は、後者である事を望んでいる。その方が、記事が面白おかしく書けるからだ】


……夜も更けてまいりました、これ以上のお話は難しいかも知れませんねぇ
そういう訳で御座いますので、一先ず此処は退いて頂ければ……
我々としましても、テロの撃退者という栄誉を頂けて万々歳なので御座いますよ

『エレクトロクォレル』、徹底的に足狙いで行かせて貰います

【青白く光る右手に握りこまれた、金属のナイフの鞘。それを少女は、烏丸の左足首へと向けた】
【言葉が終わると同時。投擲のモーションを伴わず、ナイフの鞘が射出される】
【弓を引き絞り矢を放ったかの様な、直線的な鋭さ】
【目的は、脚を止める事。そして、もう一人の彼女≠ノ仕留めさせる事だ】
【この少女、楽をしたがる性分の様である】
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/26(火) 00:56:22.30 ID:eY7R+SEBo
>>703

………ふん

【と、一度鼻を鳴らして一度ナイフを引いた】
【とは言え髪は引いたまま、未だ上を向かせたままで】

【落ちた鈴の隙間にナイフの切先を引っ掛けて、其の儘上へと放り上げた】
【放り上げられた鈴の落ちる場所は少女の真上…自由な手を使えば、受け止めれるだろう】
【視線は嫌でも上で固定されているのだから】


死にたいなら死んでくれても構わん
だがもし貴様がカノッサの情報を持っていたなら俺が困るんでな

【そう言ってもう一度首へナイフを当てると、ゆっくりとそれを引く】
【1回、2回、3回と…何度も同じところを刃を「滑らせて」】
【血こそ垂れるだろうが――傷は深くならないだろう】
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/26(火) 01:07:59.01 ID:qmlQroKi0
>>707

はっ、要はテロリストの養殖か
まあそれで正義の連中の仕事が増えりゃ、こっちは楽が出来るんだが――

ありゃそう、そいつぁ残念さね
てっきりもっとアナーキーな方かと――ま、良い

【言動から滲み出る、常識からは幾らか外れた根性】
【それをリディアは誤解していた様だが、頭の足りぬなりに合点はいった】
【「彼女」は、有り触れた市民に爽快感を与え生き延びる類の記者だと】

【「張り付く程の間合いだと、逆にやりにくいんだがさぁ!」】
【そう言い残すと、彼女は吹っ飛んでいく男を追い駆ける】

>>702

ほーぅ、酔狂の集いだって
確かに機関は真面目くさってる奴も居るからねぇ――かは、はっ

……貴様の考えはどうでも良いんだよ、何なんだ「月蛾」って!
言っとくがな、機関と正義組織の一時的な休戦には前例があるんだ
策も考えも無しにどっちも敵に回す積りなら、二秒で切り返されるぞ

そりゃあ自分に酔えないようじゃ、誰も付いて来ないがねぇ
ただ誰も酔わない酒を楽しむ様な音痴が自分に酔ったら――おい、分かるよな?

【そもそもを言えば、自身に与えられた言葉では無いが】
【鼻息を荒くして、この女性も炎髪を掻き上げつつ問いを送った】
【――要するに、相手を馬鹿にしたいだけではあるが】

(「軍師」がコレか――スカウトしても使える連中じゃ無さそうだねぇ)
(動物園になっちまうのは、氷の国だけで十分。)
(あの魔乳将軍の意向もそんなところだろうし――、な)

んじゃ、あっちの元気な娘さんの意向の通り――
……腰から上が有れば、これからも作戦立案はしてくれるだろ?

【予備動作なしでのナイフの発射を、目で追いながら】
【リディアは浅く右踏み込んで、右手側を経由して斧を振り上げる】
【そして、深々と左足。斜め上から、怪力の勢いと遠心力、斧頭の重さを乗せて】
【膝下を\字状に刈る一撃を、叩き込んで行こうとするだろう】

【大方、転移装置や飛行装置は常備だろうと考えているのか】
【逃走の足を滅ぼそうとする事に、特段のためらいは見られず――】
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 01:09:55.98 ID:Yqu8Bino0
>>708

【この状況で、わざわざ救出するほどに、大事な鈴を】
【男がわざわざ、受け止めやすいように投げてくれれば】
【落ちてくる位置で手を開いて、ぱ、と、掴む】
【地面に落ちる乾いた音の変わりに、音を篭らせてころんと鳴いて】
【男の手をどうにかする気も失せたらしい、鈴を握りこんだ手を、身体の前側に下ろして】
【右手と繋いで、ただただ垂らす】

だから、っ、……知らない、って。

【傷を刻まれるたびに、微妙に上擦った声が、さらに跳ねて】
【よっぽど怖いのか、僅かに潤む瞳は、精一杯にキツいふりをしながら。男をじぃっと、睨みつけていて】
【やっぱり、嘘を言っている風ではないのである、ただ、まあ。態度が立場が分かっていない風に、悪いのだった】
711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/26(火) 01:17:48.79 ID:eY7R+SEBo
>>710

…………面倒なガキだ

【落胆の色の強い声と小さな舌打ち】
【冷たい刃を引いて、コートの下にあるケースへ納めると】

大事な物なら確りと持っておくんだな

【それだけ、伝えると】
【男はぎしりと右手で拳を作り―――】

【何の躊躇いも無く、少女の顔面へ拳を叩き込もうとするだろう】
712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 01:49:32.33 ID:Yqu8Bino0
>>711

…………。

【舌打ちも、言葉も。スルーして、言葉を返す変わりに、ぷいと視線を逸らす】
【ナイフを納める様子を、何となくそちらへ視線を動かすことで、理解して、安心したのか、小さく息を吐いて】

……別に、切り捨てられる程度には大事じゃないし。

【視線を逸らしたまま、ぼそり】
【そんなことを言っているが、少なくとも。三つのうちの二つを回収する程度には、大事なもので】
【こんなの別に怖くないですよ、とでも言う風に。つんと澄ましたふりをしながら、やっぱり声も身体も震えていて】

……っ。

【そんな風にしていたら、握られる拳が。視界に入って】
【お澄ましは破綻、怯えた表情になって。ぎゅうと目を閉じて、ぱっと。今度は顔ごと。男から逸らして】

【この至近距離で思い切り拳をスカす、なんて。奇跡が起こるはずもなく、少女は思い切りに頬の辺りを殴られて】
【髪を掴まれている以上、衝撃を逃がすことも出来ずに。一瞬足がふらついて、また、立つ】

【頬を庇うだとか、痛いとか喚くだとか、そんな反応は特になく】
【いつの間にやら無表情で、無言で。顔を、僅かに伏せるはずで】
【まあ、なんと言うか。面白くない、のかもしれない】
713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/26(火) 02:02:43.60 ID:eY7R+SEBo
>>712

…正直な事を教えてやろう

【俯いた少女の髪をもう一度引いて上を向かせて】

俺にとって貴様がカノッサの事を知っていようが知って居まいが「どうでもいい」
「知っている」ならば吐かせる
「知らない」ならば「思い出させる」

徹底的に痛めつけ、ほんの些細な情報でも言わせるのが俺の今の使命だ
その結果…お前が「死のうが」どうでもいい

【そしてもう一度、右手の拳を振り上げて見せ――――】

【其の儘、「両手」を降ろすだろう】
【左手は勿論、掴んでいた髪を離して】
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/26(火) 02:15:15.36 ID:vwjkOVm/o
>>707

――はっ、くははは!! 馬鹿でしょうかお前!!!
義賊でも無し、テロリストが支持を得ちゃ本末転倒
そうはお考えにならなかったかぁ――、 なぁ?

しっかし、高尚な理想ですか
近頃はそういう堅苦しい方々が多いようで、クソ面白くねぇ
俺様にゃどれも言い訳か綺麗事にしか聞こえませんよ

そんな高尚な理想をお持ちの奴らにしろ、
てめぇにしろ謂える事だが――、

あんたらは散歩に出られるのにも、一々理由を付けなさるのかい?

【幾らでも居るただのテロリスト=z
【恐らくどこまで突き詰めても、この枠を出ることはない】
【少女の期待には完璧にそぐわない】
【特に最後の台詞などは、寧ろ態とそうしているかのよう】

【彼らにしてみれば、理想のもとに動く事は馬鹿らしかった】
【理路整然とした道をただ求めるテロリストならば】
【それこそ、幾らでもいるだろうと―― 】



>>709

くはっ、はははははッ!! こいつもまた傑作のようで!!!
二秒で切り返せるものかどうか、一時休戦して確かめるのも宜しいかと
息巻く前に落ち着きなぁ、今の戦いを見失なわれる

【脅しと取った訳ではない】
【機関と正義が手を組むならば、彼らの望む所だった】
【戦い甲斐があるし珍しい光景も見れる、異論など無い】

【尤も今、この戦い自体が】
【正義と機関が手を結んだ、ひとつの例になるのかも知れないが】

…ああ、解って頂きたいとは思わねえが
明らかに解ってねえ面だなぁ、アマ

粋に狂うってのと、ただ発狂するのとは分けてお考えになれないかねぇ?

【子飼いにするのは、絶対的に無理な輩】
【持て余す以前に、使う事が出来ないだろう】
【被用者の思想になどまず染まらないし、理解されるのも危うい程だ】


/続きます
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/26(火) 02:22:20.35 ID:vwjkOVm/o
>>all

【射出されたナイフの鞘、弱った左足に避ける術は無かった】
【だから、避けなかった】
【鞘は足首を射止め、回避の手段は完全に奪われて】

【続くリディアの攻撃を、そのまま直に喰らった】
【切り落とされ、斜めに残った膝下を置いて】
【吹っ飛ばされた胴は、ノイズ混じりで笑っていた】


 ≪ ――ジジ ≫

 ≪ ザザージジ、――ガー、ピピー、ピ―― ≫

【残された膝下がノイズに替わり、煙のようにふっと消え】
【ノイズの合唱が始まる、地の底から蠢く気配が濃厚に伝わる】
【残されていた爆弾モグラが、膝下のあった一点に集まって】

【そして―― 大爆発】
【置き土産ともいうかの様な、非常な爆破】
【だが、ノイズのシグナルで回避を図れば逃げ切ることも可能だ】

【煙が収まった頃には、烏丸の姿は無い】
【先程の爆破で全てだったようで、地雷の残りも窺えないだろう】

【激しい爆破によるクレーターだけが、この地に遺されていた】

/長らくお待たせしました
/以上でイベントは〆ます、会話の方はこの後もご自由にお進め下さい
/参加ありがとうございました、そして全力で寝ます
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 02:23:48.02 ID:Yqu8Bino0
>>713

【髪を引かれ、再び。そちらに向かされても】
【視線ばっかりは、そちらを見ずに】
【拗ねたように、そっぽを向いたまま】

【また、振り上げられる右手に。ぎゅっと目を閉じるも、しばし待っても拳は降って来なくて】
【それどころか、髪を離されて。さらさらと髪が落ちる頃に、ようやく目を開けて】

……、私を殺すのは、神様を殺すのと一緒。
神殺しの大罪、背負う覚悟はあったかしら。

【ナイフは仕舞われた、手も今は離れている。ようやく自由になった身体を、半歩分ほど後ろに引かせて】
【ずいぶんと早口で口にするのは、そんなことで。「死のうがどうでもいい」、きっと、その言葉への返事】
【言い終わるか、言い終わらぬか。そんなところで、少女は、ちらりと上のほうを見上げて】
【次の瞬間には、猫のよう。ほんの少しだけ膝を曲げてからの、大きな跳躍。横の建物の屋根まで、人外染みた高さを跳んで】
【数秒後に、ひらひらと落ちてくるのは、魔力で作られた桜の花弁。それも、地に落ちれば数秒で存在を消して】

【ほんの数秒での逃亡、逃げた屋根のほうを見やれば、既に少女は見えなくて】
【幽かな魔力の残滓と、千切れたゴムと。それだけを残して。もしも追いかけようとしても、その姿はもうどこにも無いのでした】

/おつかれさまでした、ありがとうございましたー
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/26(火) 02:27:33.44 ID:eY7R+SEBo
>>716

…………神殺し、か

【魔の花弁を一瞥し、胸の内ポケットから煙草を一本取り出して咥えると】

この手で縊り殺せるなら、是非とも

【その言葉の後、シュッと燐寸を擦る音だけを零して】
【「撒き餌」は済んだと―――小さく笑った】

/お疲れ様でしたー
/遅くまで有難うございました
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/26(火) 02:35:00.34 ID:d/11pTCoo
>>709

ジャーナリストは権力に癒着せよ!そうすれば記事を書くのに邪魔は入らない!
適度に権力を馬鹿にしてその実重要な部分では膝を屈し、庇護を存分に受ける!
そうしてこそ安心安全に思う存分、民衆の望む記事が書けるというものです!

あ、庇護を下さるというのなら何時でも募集しておりますので!
どうかどうかお土産など持ってきて下されば筆を走らせますよ?

【ジャーナリスト等というものは、真実を追う為に力に刃向うというのが相場だが】
【この少女はそんな正義の味方らしい事はしない。楽に流れて、愉快なものを書きたがっている】

【だから、もしもカノッサの意向が愉快なものであり、一般受けしそうなら】
【いや、一般受けしそうなものに脚色出来るなら、少女は喰いつく可能性が有るのだ】
【事実を求めない記者は、或る意味では希少価値が有る。普通は有り得ない、という面で】
【別に嘘はつかずとも、間違った情報を伝えるなどは難しい事ではない】


>>714-715

いやいや、テロリストというのは実際、何らかの目的がある事が多いのですよ
それが例えば自分達の要求を不当な形で通す為、気に入らない存在を抹消する為
この様な単純明快な理由で武力を振るうのが彼等という訳です
まあ始めに目的ありき、その為にテロという手段を選ぶ者と言えば良いでしょうか?
機関の都市占領なんかこれですね。実際、数カ月単位の統治には成功してます

或いは過去の≪ネル・ナハト≫の大乱に代表される……こちらは寧ろ『革命』ですね
理想を達成する為に既存の勢力を破壊すると、言葉にしてしまえば同じに聞こえますが
然しこちらは始めに理想ありきな為に、幾分かテロとの差異が見受けられます

理由は、普通は有るのですよ。獣とて狩りには立派な目的が、理由が存在する
つまり貴方達―――1人としか遭遇していませんが―――は、テロリストというのも多少ずれている
『快楽殺人者の集まり』、こう示すのが妥当だとは思いませんか?

【少女が引き合いに出すのは過去の事例。それらを内部からではなく、外部から見たもの】
【大雑把過ぎるきらいはあるが、テロと呼ばれるものを二分割しての論評だ】

【つまり、この少女が持つテロ行為という概念の中に、月蛾軍に類似するものは無かったのだ】
【ただ、破壊をする。ただ、人を殺害する。それらに明確な理由を持たない集団】
【いや理由を持つとするならば、『そうしたいからそうする』という集団は】

【理解できないものは語れない。だから少女は、自分の理解出来る言葉と概念に、相手の存在を落とそうとした】
【異端のテロリストではなく、世間に溢れた快楽殺人者という事にして、理解しようと試みたのだった】


……然し、最後に私(わたくし)の見解を一言で纏めますのならば
「快楽殺人者へのインタビューは割と受けの良い記事」、という事でございますとも

インタビューへのご協力、ありがとうございました。その内、記事にして発行しますよー

【能力によって張り巡らしていた電流網は、地中に存在する何かの移動も、十分に認識していた】
【撤退時に爆発、或いは炎で追手を欺くのは常套手段。だから少女は、最初はガソリンに警戒していたのだ】
【ともなれば、音の移動、電流網の変化。二点の異質から、その結果を推測する事も容易】

………あーあー、こういうの苦手なのよねぇ……

【溜息がちに呟いて、後方へ退くと同時。爆風が巻き上げた煙幕が、少女の姿を覆い隠した】

【暫くすれば、煤で黒い髪が余計に黒くなった少女が、ナイフの鞘を探してクレーターをうろつきまわる姿が見えるだろう】
【察知し、逃げ回る、それが少女の戦術。逃げるも何もない広範囲攻撃というのは、防ぐ手段を持っておらず】
【爆心地から離れて燃え尽きる事を避けても、自分自身が黒塗りになる事ばかりは回避出来なかったという訳だ】
【「どう脚色しようかしら」などと、記者としてはねじ曲がった根性から一言吐いて】
【少女は今回の一件を、頭の中で再構築し始めた】


/お疲れさまでしたー
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/26(火) 02:44:29.25 ID:qmlQroKi0
>>718

成程、公権力ねぇ
そういう話だったら、私の上司の方が頭が回るなぁ
後。今思い出したんだが、私は傭兵であって窓口にゃ成れないんだ
人間とっ捕まえて「聞く」分にゃあ、お手の物なんだが……

貴様、何の誌上で書いてるんだ?
先ずは買ってみようじゃないか、後は縁と興味次第で上司が行くだろーよ
時代遅れの銃とやたらデカい胸と金髪、うざったい雰囲気ですぐ分かる

……、んじゃ、私は危なくなったからスタコラ逃げるぞ
戦略的撤退、手垢は付いてるが勇ましい言い回しよっ、と――

【そこまで述べると。女は手斧を腰元に忍ばせ、代わりに懐から小さな骨塊を取り出した】
【噛んで息を注いだなら、ひゅうと鼓膜を叩く甲高い音を出す其れは】
【深く考えなくても、ホイッスルの類だと分かるであろう】
【どこか、鳥笛に似た旋律でもあったが】

>>715

(……へっ、一気に「動かし過ぎた」な)
(一個一個なら動きの判らないものを、全部ひとところに纏めようとするから)

【さて。ひとつひとつなら希薄な気配が、無数に束ねられて】
【女は煮え切らない結果を内心吐き捨てながら、それから遁走する】
【それでも。距離は至近、間に合いそうには無かったが――】

…っ、来やがれ、“ズヴェーリ”ッ!

【すると程なくして、幾つかばかり路を隔てた先の小山の茂みから】
【凄まじい速度で風を切り『飛来』する巨影が、颯爽と女の姿を掻っ攫う】
【或いは――彼女が、それに飛び乗ったのかも知れなかったが】
【余りの早業故に、それを認識する事は至難の筈だ】

【その後、地の国のごく狭い地域で】
【謎の戦闘機だの、未確認飛行物体だの、絶滅した巨大鳥類だの】
【空を往く奇妙な物体の噂が、二週間ほど取りざたされた、らしい】

//お疲れさまでしたー!
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/26(火) 02:54:11.24 ID:d/11pTCoo
>>719
【少々、時間は前後して】

おう、申し遅れました
私、不定期刊行誌闇の中≠発行しております羽々斬 千鳥と申します
お買い上げは書店にて。次の号はそれなりの数を刷る事になりますかと

【リディアの問いに、少女は最低限必要な答えを返していた】
【闇の中=Aマイナーであるがために一部の信者からの支持は強い雑誌】
【他の雑誌に比べ、記者が事件の当事者である割合が大きいのが特徴だ】


【時間帯前後、終わり】

【爆風の熱やら煤やらで、少女にあってはならない真っ黒な顔になった少女は】

……あ、こんなところまで煤が……

【ティッシュで鼻の中を拭っていたりした】
【余談:花火を行った後は鼻の中が黒くなるものである】


/おっと、こちらにも捕捉をお疲れさまでしたー
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 14:12:25.41 ID:h8sqFBen0
【】
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 14:34:05.84 ID:h8sqFBen0
【路地裏】

……いつの時代もこのような輩は、やはりいるのでござるな。

【やや薄暗い路地裏で一人の少年が、そう呟いた】
【銀の髪を腰まで伸ばし、白の袴に水色の陣羽織を羽織っていて顔は女と見間違うほどの美少年である】
【腰には刀が差しており、その姿は侍そのものといえよう】

【少年の目の前には複数の男がいる】
【手にはナイフやパイプをもっている。どうやら金目当てか、あるいは腰に差してある刀を奪おうとしているのだろう】

………全く。

【少年はただ、冷たい目つきで男たちを睨んでいた】

【通りがかってこの光景を目にしたなら、助けに入るのも、あるいはこの男たちと共に少年を傷つけるのも】
【もちろん自由である】
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/26(火) 14:43:31.98 ID:u/15EZH00
>>722
ふぃ〜
ようやく怪我が治ってよかったよかった。

【その路地裏近くにて手をぶらぶらさせて白猫を抱えて心底うれしそうに歩く少年】
【黒い若干つんつんした髪に、白い無地のタンクトップと青いジーンズといたって普通の格好】
【だがその首元にはこのくそ暑い中見てるだけでもさらに暑苦しい赤い真っ赤な燃えるようなマフラーをしている】

そういや、最近はひどい目にしかあってねぇよなぁ…
酔っ払いに殺されかけたり、わけの分からない痴女に絡まれたり
骨折しててそのうえ手はぐちゃぐちゃで医療費がとぶとぶ…って

『……いつの時代もこのような輩は、やはりいるのでござるな。』

【愚痴をうだうだと呟いていると少年の声が聞こえてきて】
【件の路地裏から声が聞こえてきて】

…どうしてこうも路地裏というのはあれなのだ、漫画のお約束的展開になっているのだ

【路地裏のほうに入ってその光景を目の当たりにするとため息をつくと】
【周りを見渡した】

『ふみ〜』

【路地裏に猫の声が響く】
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/26(火) 14:44:58.97 ID:LR94poN6o
>>722

【これからリンチか虐殺か、路地裏ではよくある光景が繰り広げられようとしている場所から少し離れた曲がり角。そこから少年たちを覗いている男がいた】

ひぇ、まさかこんな状況に出くわすなんて、早々ついてないなぁ

【男は紺色の短髪、色白の肌、暗い赤の瞳をもった顔だけをひょこっと出している】
【眉をひそめてまずいものを見たというような表情だ。実際そう思っている】
【そこでさっさとこの場を立ち去ろうとしたのだが】

「にゃー!!」

ぎゃー!!

【近くの猫に驚かされた上、脚に噛みつかれたせいで大声を出して角から飛び出してしまった】
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 15:00:24.09 ID:h8sqFBen0
>>723

【ふと、猫の声のした方に顔を向ける少年】

………おい童(わらべ)、ここは危険だ早々に立ち去るが良い。

「そーだぞ坊っちゃん。いまからこいつがぼっこぼこにされてる間に逃げとくべきじゃねぇの?」

≪まぁ、こんな奴一分で終わっけどな≫

『……』

【状況が悪化したと考えたか、少年は刀を構える。ただし、鞘を抜かずに】

「てめぇよぉ、舐めてんのか」

≪かっこつけてんじゃね〜よ、3対1で勝てっと思ってんのかよ≫

『………。』

【少年の行動に路地裏の空気がピリピリし始める】
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 15:01:25.89 ID:h8sqFBen0
>>724

//おや?複数絡みでしょうか?だったら文を変えますが?
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/26(火) 15:08:47.96 ID:u/15EZH00
>>725

童って…お!お前だって子供じゃねーか!!!

【ちょっとムキになって反論する少年】

…っていうかなんだ?
いじめとか恐喝とか私刑(リンチ)とかそういう雰囲気か?
大人気ないねぇ…

【ぷっと鼻で笑ってやれやれと両腕を上げる】

三対一は不公平だろ
だから、3対2で行こうぜ
それか今すぐひとっ走り近くの交番に知らせるけど?

【少年に絡んでいる男達を馬鹿にするように】
【けれどもその顔は非常に真剣で】
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 15:09:53.71 ID:h8sqFBen0
>>723 >>724

【ふと、猫の声のした方と飛び出してきた少年に顔を向ける少年】

………おい童(わらべ)達、ここは危険だ早々に立ち去るが良い。

「そーそ。いまからこいつがぼっこぼこにされてる間に逃げとくべきじゃねぇの?」

≪まぁ、こんな奴一分で終わっけどな≫

『……』

【状況が悪化したと考えたか、少年は刀を構える。ただし、鞘を抜かずに】

「てめぇよぉ、舐めてんのか」

≪かっこつけてんじゃね〜よ、3対1で勝てっと思ってんのかよ≫

『………。』

【少年の行動に路地裏の空気がピリピリし始める】
【男達の数は3、対するのは一人】
【加勢すれば3対3にはなるが・・・】

//では少しの修正を加えて
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/26(火) 15:13:01.30 ID:LR94poN6o
>>726>>728
//既に返信されているので、あちらを優先して、こちらは今更ですが引こうと思います。ごめんなさい
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/26(火) 15:16:09.20 ID:u/15EZH00
>>729
/今、書き直してる修正してますので大丈夫ですよ?
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 15:22:29.99 ID:h8sqFBen0
>>729//分かりました、機会があればまた

>>727


≪おおっと!交番はだめだな。おいあのガキ足止めしとけ、ついでに金とかも取っとけ≫

「へ〜い。」

『……ん』

【さすがにまずいらしい、ナイフを持った男とメリケンサックをつけた男が少年に近づく】
【残ったパイプを持った男は侍の少年を相手にするようだ】

「いや〜わりぃね。俺らに見つかったのが運のツキってこと、で!!」

【少年にある程度近づくと、ナイフの男はマフラーを巻いた首にめがけてナイフを突き出す】
【殺す気なのは間違いないだろう、だが動きは素人だ】
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 15:23:00.13 ID:h8sqFBen0
//タイミング・・・
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/26(火) 15:29:14.14 ID:u/15EZH00
>>731
っの!
マジで殺しに来るかよ普通

【大口を叩いてはいたが戦闘自体は彼もまだ慣れては居ないが動きは素人である】
【紙一重ながらもなんとか交わす】

この!獲物はさすがに反則じゃねぇ?

【嘆くかのように語るとそのまま振りかぶりその顔面に殴りにかかる】
【威力はあれどその拳はストレートで読みやすい】
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/26(火) 15:40:19.40 ID:oWTIaWXT0

【公園】


【ベンチに座り、なにやら思索に没している様子の白い短髪の男】

【ミスリル金具で各部を繋いだ黒コートを纏い、左手にはグローブと黄金のナックルダスターを着用している】
【右手には不可思議な色合いの布が包帯のように巻かれ、その上に無数の印が次々と現われ、流動しては消えてゆく】

【魔力などを感知できる者なら、男の右腕に、魔力とは似て非なる特殊な神聖系のエネルギーの集中を感知できるかもしれない】
【それが記憶≠ニ生命≠フ色を帯びていることも――】

(――――――――――)
(―――ついでにコレも試してみるか)

【それ≠ヘ左手をベンチについて立ち上がる、右手は力が抜かれている】
【そして、自身の魔力・呪力類への感受性を強化し始めた】

【哲学者の卵≠ネどの魔力を感知すれば、すぐさま其処へ向かおうとするだろう】

【その前に、他者が独特の力を集約する彼に関わることも十分に有り得るのだが――】
【ベンチ付近でただ直立している、という違和感を与えるこの男は、それを認識しているのだろうか?】
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 15:41:08.05 ID:h8sqFBen0
>>733

「え?…ちょ!ブッッ!!」

【避けられるという事を全く考えてなかったようで、少年の拳は男にクリーンヒットする】
【そして、倒れた男はそのまま気絶した。どうやらさほど強くは無いようだ】

『へぇ、』

【あっという間にやられたナイフの男を跨いで、次はメリケンサックの男が】

『フンッ!!』

【拳を振りかぶり、上から叩き潰すように拳を繰り出す】
【一方、残ったパイプの男と侍の少年は】

≪この!ちょろちょろすんじゃねぇ!!≫

………………。

【男の振り回すような攻撃を、ひらりとかわし続けていた】
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/26(火) 15:47:50.28 ID:u/15EZH00
>>735
へ?なんだ?
それだけ?いや俺もあんまり喧嘩強くないけどさ
弱すぎ…

ガッ…っ!

【自分自身こんなに簡単にうまくいくとは思っておらず】
【動揺しているところをメリケンサックで殴られて】

いって…
いてぇじゃねぇかど畜生!!

【殴られた頭を抑えながらどうにか立ち上がり】
【相手の金的めがけて蹴り上げる】

得物使ってくるならこっちはこっちでてめぇらのその
粗末な『ピー!』をつぶしてやらぁ!!
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 15:55:08.01 ID:h8sqFBen0
>>736

【この男は反撃は予想してはいたようだ】

『!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

【まぁ、予想外ではあったようだが・・・】

【避けようとするも間に合わず、男の”それ”は潰されはしなくとも相当なダメージ負ったようだ】

『お…………おばえ…』

【足を縮め、両手で押さえている。これでは戦えないだろう】
【絶好のチャンスである】

738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/26(火) 16:01:22.40 ID:u/15EZH00
>>737
潰れなくてよかったな
とりあえずそこでしばらく蹲ってろ
それ以上はもうしないから

【そういうと少年は男に瀬を向け】
【先ほどの少年のほうを向きなおす】

あっちはあっちでどうなったんだ?
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 16:09:56.17 ID:h8sqFBen0
>>738

≪ぐふぅ!?≫

【少年が向いたとき、男が吹っ飛んでいるのが分かるだろう】
【近くの壁まで吹っ飛び叩きつけられた男は、そのまま地面に落下する】

ふぅ。

【侍の少年の方は疲れた様子も無く、鞘を腰に差す】
【そして、少年の方を見るとすぐさま駆け寄る】

無事でござるか?頭をやられたようでござるが。

【どうやら傷の心配をしているらしい】
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/26(火) 16:14:27.49 ID:u/15EZH00
>>739
つ…つぇぇ…

【一瞬のうちに男を倒したことに驚き、しばらく思考がストップして立ち止まっていたが】
【相手に声をかけられたのに気づき思考が戻る】

え?あぁ怪我か?
たぶん、大丈夫だ

【怪我した頭に手を押さえつつ、特に後遺症は無いようで】

あんたのほうも…大丈夫そうだな

【相手の体をじろじろ眺めて怪我がないのを確認すると】
【ほっとしたようにため息を吐く】
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 16:28:18.77 ID:h8sqFBen0
>>740

そうか。

【平気な様子に安心したか、そう呟く。だがすぐに目つきが変わる】
【冷たい目つきではなく、怒っているかのようだ】

助力には礼を言う。だがひとつ言いたい

拙者はこれでも武芸者でござる。しかしお主は拙者と年は近いが見たところ武芸を積んでいるようには
みえないな、あの短剣を持った男にも当たりはしたが、拙者には素人にもみえるぞ。

その程度の怪我で済んだものの、もしあの男が使い手だったらどうする気だったのだ

【その顔からは読みづらいが、少年を心配してのことというのは良く分かるだろう】
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/26(火) 16:35:26.95 ID:u/15EZH00
>>741
あ…あははは…

【誤魔化すように笑って目線を逸らす】

そ、そのときは最初に言ったとおり逃げて
交番なり何なりに…
ごめんなさいでした!ハイ!

【素直に深々と頭を下げて謝る】

い、いや!でも、でもだぜ?
所属してる組織が正義の組織なのに目の前の人間一人助けにいけなくて
何が正義って言うじゃん?

【っと思えばべらべらと言い訳をしてみる】
【若干冷や汗を流して、若干苦笑いをして】
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 16:47:54.34 ID:h8sqFBen0
>>742

む…まぁ分かってくれれば良いのだ

【深く頭を下げれ少しは反省してると見たか、少年も少し食い下がる】
【だが、続いて聞こえた”正義”という言葉にピクリと反応する】

正義…で、ござるか……

【少年は無意識に、拳を握り締めていた】

お主の言うその”正義組織”とやらは、その…どういうものなのだ

【少年はどうやら少しだけ興味を持ったようだ】
【だが、少年は何かを悟られまいとして、そう聞いているようにも取れる】
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/26(火) 16:48:13.97 ID:bYmEvAHxo
【水の国、市街地】
【この季節、特に居心地がいい広場】
【水路に流れる水に足先をつけて涼む人の姿も見られるのは、ある意味特有の光景かもしれない】
【櫻の国にも足湯という風習はあるが、それに近い】

あつぃー……とろけるぅ……。

【その一角を、中々長時間占拠し続けている人物がいた】
【姿を見れば納得が行くかもしれないが、非常にこの季節難儀する体質のようで】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々陽光を反射してきらりと輝く】

【ぱしゃぱしゃと脛の辺りにも水をかけたりして涼み、後生大事に抱えた募金箱をの中身を覗いては、ため息】

……お、お金じゃないよね? いま大事なのは、皆に知ってもらうことであって……。

【箱には『身寄りのない子供達の全寮制学校設立の募金』と描かれていて、猫少女も活動のため駆け回っていたようだが】
【この高温では、流石に少々ばててしまったようだ】

……あづーい……。

【尻尾と肩が落ちて、グロッキー状態の猫】
【募金箱は開かれているし、その隣は充分なスペースがある。また注意力も非常に散漫であったそうな】
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/26(火) 16:55:44.07 ID:u/15EZH00
>>743
ほっ…助かった

【それ以上責められないと分かり、安堵する】

え?あぁ俺の組織って言うのは
分かりやすく言うと

『善も悪も関係ない、みんな救ってやるぜ!』
『たとえ相手が悪人だろうと絶対に[ピーーー]な!』
『悪を排除するんじゃない、更正させるんだ』って感じかな

【相手が興味を持ったのに気づき自分の入っている組織】
【「blue justice/青義同盟」の方針を説明する】

一枚だけポスターあるけど…

【そういうとポケットからぐしゃぐしゃになったポスターを取り出し相手に見せる】
【ポスターには】

【新正義組織 「blue justice/青義同盟」】
【俺達の組織と、justice・対機関連合等の正義組織との違いは2点ある!】
【相手が悪といえども基本的には殺しはタブー という点と、 目的が悪の排除ではなく、悪の更生 である点だ!】
【俺達の組織の悪人に対する行動は、基本的に3種類。】
【1、更生が完全に成功→その場で解放 まぁこれが1番だわな。】
【2、更生成功の判断がしにくいor更生不可だが自警団に引き渡せる状況→自警団へ これが一番多くなるかと思う。】 
【3、更生不可能&自警団に送れない状況&超危険人物と判断→特例として殺害許可 これは仕方がない。】
【…というわけだ。こんな感じで善悪関係なく救おうという活動をしていく。】
【現在メンバー大募集中だ!!少しでも気になったら連絡してくれ!!】 
【お電話はこちら、リーダー「マーシャル・T・ロウ」のtel ○○○−△△△−□□□まで!!】
【全員救えないなんて解ってるけど、それでもできるだけ1人でも多く救おうと頑張ってみないか?】
【俺のクソ甘い考えに賛同できる奴!!悪人善人関係なく救ってやろうという器のでかい奴!! 】
【そういう奴を俺らは求めている!!ポスターじーっと見てりゃあスカウトしにいっからヨロシク!!】
【RIPでもカノッサでも救ってやるからかかってこいや!! by マーシャル・T・ロウ】

【と書かれている】
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 17:05:10.41 ID:h8sqFBen0
>>745

”青義組織”……。

【渡されたポスターを受け取る】
【そして、しばらくじーっと見ていたかと思えば】

不殺でござるか………この時代に、そのようなことを貫くものがいようとは…
拙者の生きていた時代ではありえないことでござるな。

【そう呟いた】
【その表情はやはり感情が読みにくいが、その声色はどこか嬉しそうだった】

747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/26(火) 17:09:31.76 ID:u/15EZH00
>>746
生きていた時代…?
あんたいったいいくつなんだ…?

【相手の言葉に若干引っかかるもその嬉しそうな声色に気づいて】

…なんだったら、あんたも入るか…?
見たところそれほど悪いやつって程でもないし
それどころか良いやつそうだ

【にっこりと笑って言うと手を差し伸べる】
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 17:16:37.35 ID:h8sqFBen0
>>747

【少年のそんな疑問に】

19でござる。
生きていた時代、といったのは拙者は蘇った屍だからでござる。

【さらっと、とんでもないことを言う少年】
【そしてさしだされた手と、勧誘の言葉】

………………いや、……拙者は、その……

【何やら戸惑いを見せる】





【一瞬、手が出かけるも】

すまない、少しだけ考えさせてほしいでござる。

【その手を握ることはしなかった】
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/26(火) 17:21:58.18 ID:u/15EZH00
>>748
屍!?

【ふと脳裏に昔であった幽霊みたいな怪しいやつが思い浮かぶがぶんぶんと頭を振り記憶を振り払う】

え?ってことは何だ
あんたが生きていたころは侍とか将軍とかいたのか?

【けっこうわくわくした目で相手を見ている】

…ん?あぁ別にいやなら構わないぜ?
下っ端の俺が言うのもあれだけどあんまりにも夢物語過ぎるからな

【ハハハと軽く笑うと】

あと、もうひとつ
あんたの名前はなんていうんだ?
俺は優志(ゆうし) 龍麒(りゅうき)だ
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga  ]:2011/07/26(火) 17:39:21.23 ID:h8sqFBen0
>>749

【少年の興味津々な目を見、少し微笑む少年】

ああ、いたでござる。

拙者自身一軍の将を任された事もあるが、何分拙者は馬に乗れなくてな
戦場では先頭に立っていた。

【少し照れているかのように頬をかく少年】

そんなことは無い。

確かに夢の如き所業ではあるが、それを貫かんとするこの男は立派でござるよ。

…………………拙者には出来なかったことでござるからな。

【そう最後に自嘲する】

そうだな、名乗り遅れた

拙者の名は聖 銀砦(せい ぎんさい)侍でござる。

それとすまないが優志殿この紙、いただいても良いか?

【どうやらポスターのことを言っているようだ。良ければ丁寧に折りたたんで懐にしまうだろうし、断れば返すだろう】

さて、すまないが優志殿、拙者は之で失礼する。

もし可能であれば、拙者のことをお主の頭(かしら)か、仲間に教えてほしいでござる。

そのときには拙者の腹も決まるでござろう。

【そういうと、そのまま去ってゆくだろう】


//この辺でしょうか?ありがとうございましたー!
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/26(火) 17:50:54.40 ID:ovDjyP2E0
>>750
へぇ、切り込み隊長ってやつか?

【心底楽しそうに呟く】

聖 銀砦だな
よし、覚えた
ポスターなら別に構わないぜ、なくて困ることもないしな

【快く承諾すると去り行く相手に手を降る】

わかった、また会うときを楽しみにしているぜ

/ありがとうございました&乙でした
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/26(火) 19:55:15.12 ID:x+bX4hYo0

【公園】

【ベンチに座り、なにやら思索に没している様子の白い短髪の男】

【ミスリル金具で各部を繋いだ黒コートを纏い、左手にはグローブと黄金のナックルダスターを着用している】
【右手には不可思議な色合いの布が包帯のように巻かれ、その上に無数の印が次々と現われ、流動しては消えてゆく】

【魔力などを感知できる者なら、男の右腕に、魔力とは似て非なる特殊な神聖系のエネルギーの集中を感知できるかもしれない】
【それが記憶≠ニ生命≠フ色を帯びていることも――】

(――――――――――)
(―――ついでにコレも試してみるか)

【それ≠ヘ左手をベンチについて立ち上がる、右手は力が抜かれている】
【そして、自身の魔力・呪力類への感受性を強化し始めた】

【哲学者の卵≠ネどの魔力を感知すれば、すぐさま其処へ向かおうとするだろう】

【その前に、他者が独特の力を集約する彼に関わることも十分に有り得るのだが――】
【ベンチ付近でただ直立している、という違和感を与えるこの男は、それを認識しているのだろうか?】
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟・東北) [saga]:2011/07/26(火) 20:12:59.89 ID:EUIL4crAO
/ageさせて頂きます
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/26(火) 21:01:23.49 ID:bYmEvAHxo
【人里からやや離れた高地】
【崖下に密林を臨める地形、一般人の出入りも少なく、修行にはもってこいのロケーション】
【境界となる崖には、ちょっとした森を抜けてたどり着ける。眼下の密林は地盤沈下による地形変動の賜物のようだが】

【周囲の木々には、枝をそがれた幹だけのものがいくつかあった】
【落とされた枝は綺麗に寸断され、いくつかの木片になっている】

【きっと今、此処で修行をしている誰かの足跡だろう】
【森から進入し途中でそれを見つけたなら、まっすぐ崖へと続いているのを知るはずで】
【断崖から脚をたらし、腰掛けている人物を、目にすることだろう】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々月光を反射してきらりと輝く】

【荒い呼吸を整え、景色を眺める姿は妖精のようで】
【ありのまま成長を続けた森と、儚くも美しい星明りで彩られる星空のコントラスト】
【猫も見とれて、ぼんやりとしていた。ほぅとため息すら漏れる有様】

……きれー…。

【エメラルドの双眸が、乙女チックな感性に揺れて】
【一瞬だけ寂しげな揺れをみせたのは、ひょっとすると】

【彼女が一人だから、かもしれない】
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/26(火) 21:06:46.10 ID:fEehvmvi0
>>754
/ヴァーデッドの人ですが、さすがに二日連続で絡むのは止めておいた方が良いでしょうか
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/26(火) 21:09:24.23 ID:bYmEvAHxo
>>754
//うーん、連日はちょっとまずいと思うので、今日のところはご容赦ください
//申し訳ありません、また次回があればよろしくお願いします!
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/26(火) 21:10:56.70 ID:fEehvmvi0
>>756
/分かりましたー、事を荒げてしまいすみませんでした
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/26(火) 21:43:12.59 ID:oj1fNyXLo
【町外れ】

(今のままの魔術じゃ、限界が見えてきた。)
(かといって、今までの魔術を捨てるのは……、無い。)
(俺らしく──それでいて、更なる高みに進むためには。)

【燃えるように真っ赤なアホ毛、青空のように透き通った空色の瞳】
【白いシャツの上から灰混じりの黒いパーカーを羽織り】
【左手首にはオレンジ色の包帯を巻き、左足には蒼を基調とした金属製の細身のアンクレットを身に着け】
【霰を連想させるような幅広で白色透明な長剣を、抜身で腰に帯びている。】

【物思いにふける様子で街中を歩いていた青年はふと足を止め、きょろきょろ辺りを見回し】

……あれ?
ここ───、どこだ?

【見知らぬ周囲の情景に、頭を抱える】
【どうやら考え事に夢中で、周りが見えなくなってしまっていたようだ】
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 21:56:19.25 ID:Yqu8Bino0
>>758

【りぃん、と。その背後から、そんな、鈴の音がして】
【同時に聞こえるのは、頑張って殺したらしい小さな小さな足音】
【さらにこれまた、頑張って殺したらしい気配】
【足音よりも気配よりも、どうにかするものはある気がするのだが、ともかく、その誰かさんは】

……ふーたばちゃーんっ。

【くすくす笑いながら、妙に金属質な、そんな声で、青年を呼んで】
【もしも振り返れば、ぱっと。振り向いたことで出来る死角側に、潜り込んだりして】
【遊んでいるというか、ふざけているというか、なんというか】
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/26(火) 22:04:40.66 ID:+90Ntm1go
>>754

【――ズドン、と】
【物思いに耽る少女の近くの樹木の幹に、あまりにも無粋な音が炸裂する】
【そこには、樹皮に突き立ったナイフと、その刃先に縫い止められた蛇の姿があった】

……。

【一人の青年が、無言で近付いてくる】
【白いカッターシャツに紺色のネクタイを緩く締め、それをネクタイピンで留めた、20歳頃の青年だ】
【シャツの裾を黒のスラックスからはみ出させた、だらしない格好】
【黒目黒髪、その黒曜のような瞳には感情は見受けられず、まるで能面のようだ】

……ん?

【青年は、樹皮に蛇を射抜いたナイフを引き抜こうと近付いてきたらしい】
【その途中、崖に腰掛けている少女の姿を見つける】

 (よう、仔猫ちゃん)
……Hey,kitty.
こんな所で何してんだ?

【能面のようだった顔に、表情らしいものが浮かぶ】
【人を食ったような笑みに、皮肉っぽい口調】

【それだけのことで、だらしのないナンパな青年――そういった印象へと劇的に変化する】

/まだいらっしゃいますか?
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/26(火) 22:05:20.34 ID:EfzCJxkuo
【とある河川、それを跨ぐように架かる橋の上】
【というよりは、欄干(てすり)の上か。そこに、一人の少女が足を投げ出し座っていた】

【薄手の服に赤いブレスレット、背にはリュックサックを負っていて】
【桃色髪と褐色肌が健康さを感じさせるような、そんな感じの10歳前後の子供である】
【今は何やら作業か遊びか―――両手で懐中電灯を持ちながら、水面をじっと見ており】

(右、上、つぎはこっちで……むー、せいこうする、かなっ……?)
(やっぱりもっと人のいないところでやればよかったなぁ………)

……でもでもっ、ミリーが上手にできたらきっとママもほめてくれるよねっ

【見るものが見れば、彼女は危なかっしく見えるのだろう。なにせ、押せば落ちる位置である】
【しかし視点を水面に移すと、電灯の光はまるでインクを残すように白い文字となっていて】
【更に知識のあるものがそれを見れば、簡素な凍結の魔術、そのための魔方陣と気付くはずで―――。】
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/26(火) 22:14:45.34 ID:bYmEvAHxo
>>760
【猫の耳がたって、数度動くと、音の元を探る】
【ほぼ後方、森の木にナイフが刺さる音。何か貫いているのはわかったが、蛇であることまでは感知できず】
【振り返ったとき、目の前にいたのはナンパな青年】
【覚えた肌寒さは夜風のせいかと思った】

…わ、こんなところに男の人が。こんばんは。
……えっと、修行が一段落すんだから、休憩。
景色がすっごく綺麗だったから、つい見とれちゃって。

【初対面の青年にも、物怖じする様子はない。物思いに耽っていて隙をさらした事を、僅かに恥らっているようだった】
【緑色の視線が貴方を探ると、特に怪しいところはないかと判断】
【幹に刺さったナイフも、この密林を行くには必要な装備と気にしなかった】
【修行という言葉といい、こういう展開には慣れているような】

【それから再び視線を、眼前のパノラマに戻す】
【虫と風の二重奏こそ、本来あるべき姿といえるのかもしれない】
【月光に照らし出され、染め上げられた蒼の世界】
【毛皮とブループラチナが互いで互いを輪唱し合う蒼い猫も、本当はそんな場所から来た…ようにも見えて】

はじめてきたけど、びっくりしたよ。こんなに綺麗なんだね。

【背後の青年にも、世間話のように感嘆を漏らした】


//いつもニコニコ貴方の背後に!
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/26(火) 22:18:19.33 ID:oj1fNyXLo
>>759

【気配──というより、鈴の音に気づいており】
【声を聞くまでもなく誰かは分かったようで】

……む、その声は。
双葉ちゃんって─────……ありっ

【ふたばちゃんの『ちゃ』の音を聞いた瞬間直ぐ様反応し】
【定型句と共に振り返るが、そこには誰もいなくて。ぽかんとするが】
【取り敢えずクルッともう1回転して、鈴音の姿を探し出そうとする】
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 22:26:14.63 ID:Yqu8Bino0
>>763

【振り返るのに合わせて隠れたのは自分、だが】
【それでも、全然違う方向を見ている青年が、なんだか面白いらしく】
【くすくすくすくす、声量は控えめに笑っていたのだが】

…………――あっ。

【まさかのもう一回転。……いや、よく考えれば、予想も出来そうなのだが】
【お子様染みた思考回路では、思いつかなかったらしい】
【右手を口に当てて、きょとんとした風に、青年を見つめる、のは】

【濡羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その髪先には、一センチほどの鈴が無数に結いつけられて】
【長い前髪は、琥珀色の蝶の髪飾りで留めていて】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【首元には、金のキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【りんりんと鈴の音を響かせる、少女】

……、……もうー。

【数秒きょとんと見つめた後、むーっと頬を膨らませて】
【拗ねたみたいにさらに数秒。じぃーっと見つめて】

元気だった?

【ぱ、と。笑顔になる】
【ころころと、良く変わる表情。首を傾げて、尋ねた】
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/26(火) 22:29:32.73 ID:+90Ntm1go
>>762

修行ね……・。

【少女の言葉に気の無い声を返してから、突き立ったままのナイフを一瞥して】
【結局、蛇もナイフも放置したまま。少女の背後から、少女の見ているのと同じ風景を目に入れて】
【――しかし、青年の反応は少女に比べて、冷めていた】

野生本能でも刺激されちゃったかい、猫の嬢ちゃん。
……ロマンティックでカンジュセー豊かなお年頃の女の子が、修行ってのも、似合わねぇ話だ。

【綺麗だ、という同意の言葉を一切返さないまま、青年の口は、軽薄に言葉を紡ぐ】

もっと楽しい事、イロイロあるだろうに。
俺が会うレディはどの子も、修行だの勉強だの仕事だの、いろいろ忙しそうだなァ。
嬢ちゃんも、負けたくない誰か≠ニか、そういうクチか?

【くつくつと喉の奥で噛み殺すように笑って、青年はナイフの刺さった樹にもたれかかる】
【青年の話法はのらりくらりと、身の無いものだが――それでも世間話には、応じるようだった】

/では、よろしくお願いします。
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/26(火) 22:32:36.95 ID:nnGNGI60o
【カノッサ機関、水の国支部、支部長室】
【両サイドの本棚には様々な魔道書≠竍古文書≠ネどが規則正しく置かれ】
【中央には黒いソファーが向かい合って二つとガラスのテーブルが一つ】
【奥にはいかにも管理職といった大きな木製のデスクの上に書類の束】
【デスクの社長椅子の後ろには4つの巨大なモニターがあり、デスクの脇の4つのPCに接続されている】
【部屋の隅には小さな螺旋階段があり1.5階といった部屋の上段に繋がっており】
【上段にはカプセルに入った様々な鉱石や、武具などが飾られている】
【部屋の隅には黒いソフトハットしか掛っていない帽子掛け】
【巨大モニターはリモコンで上昇し、天井に収納、ガラス張りの壁になる】
【その部屋に入り込む、二つの人影が】

――――、どう、も。

【黒い長髪に、淀んだ黄金の瞳を持つ少女だ】
【黒いセーラー服の上にヨレヨレの白衣を羽織っている】
【その姿は、見て分かるほどに研究者≠ナ】
【白衣の襟元には《91》というナンバーが刻まれたピンバッチが付けられている】
【そして、少女の纏う陰鬱な雰囲気は、その高い身長も相まってさらに増幅されているだろう】

‥‥、ち、カレー作ってたってのに。

【もう一人、彼女に付き従う者のその姿は、所謂メイドさんである】
【ロングドレスの上に白いエプロンを着て、靴は編み上げブーツ】
【ホワイトブリムで髪は後ろに纏められている】
【髪の色は情熱的な紅蓮で、瞳は深海の如く深い蒼碧】
【右耳には、《58》と刻まれたピアスが付けられている】
【見た目だけで言えば、何処から見ても完璧なヴィクトリアンメイドスタイルのメイドさんであった】


――そ、れで。
態々私を呼び出して、一体なんの用だレギン?
私とお前は、基本的には利害の一致の関係、慣れ合うつもりは無いはずだが。


【かつてより、無駄を削ぎ落した、感じがするだろうか】
【対人恐怖症が幾分か和らいで、弁舌鋭く、その舌鋒は目上にも容赦なく振るわれる】
【慣れ合うつもりがないのに呼んだということはなにか要件があるはずだ、ならば其れをさっさと話せ】
【ガートルッドが言うのは、そういう事であった】

//レギンの人との絡み予約です
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/26(火) 22:33:21.46 ID:GjUObAc9o
【月明かりのみで照らされた、路地裏】


【まるでそこだけスポットライトが当たっているように】
【まるで犯すことができない神秘的な聖域のように】
【"そこ"の雰囲気は辺りのものとは全く違っていた】

【"そこ"に居たのは、病的なまでに肌の白い、一人の少女】
【銀色の短髪に一本のアホ毛がぴょいんと伸びている】
【そして、人間であることは見た目からして間違いないのだが、】
【そうではないような、どこか無機質な感じを纏っていた】


すー……すー………


【少女の袖からは数本の大小入り交じった触手が伸びていて、】
【少女専用のベッドを形作り、その上で静かな寝息を立てている】

【畏れをなしてか、周囲に人気は全く無い】
【追い剥ぎ目的で襲うことも、物珍しさで近づくことも、恐らく容易だろう】
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/26(火) 22:39:15.63 ID:oj1fNyXLo
>>764

見ーつけたっ

【ビシッと鈴音の顔を指差し】

予想外だったか。
やっぱり、俺の方が鈴音より上ってことかな?

【ふふん、と胸を張って言う。ニヤリ】
【意味の良く分からない張りあい。大人気ない上に、子供っぽい】

ん、久しぶり。
俺は四六時中いつだって元気抜群さ。
お前は、どうだった?

【笑顔には笑顔で。青年は微笑みを浮かべる】
【キョトンと首を傾げて尋ねかける動作は、若干鈴音に似ている──というより、やはり子供みたいである】
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/26(火) 22:41:39.31 ID:bYmEvAHxo
>>765
……いいじゃん、女の子が修行しちゃいけないの?

【少々は気を害されたのか、まず両腕で腰の位置をずらし、それから両足のばねで立ち上がった】
【そして振り返った末に、少しだけ眉をひそめて、若干非難するような視線】
【ただ、まだそれほど本気で怒っているわけではない。せいぜい唇を尖らす程度】

楽しいことも一杯あるんだけどさ、それだけじゃ、ダメだよ。
ボクも、それ以上にやりたい事があるから、修行してるの。
そもそも、修行しようと思わなきゃここにも来なかったわけだし、何処で何がどういう結果をもたらすか、わからないからね。

【人差し指を立てて、ぷりぷりとお説教のような反論】
【猫にとっては、似合わないからとか、そんな話じゃなくて】
【楽しいだけじゃダメ、とも、それなりに考えがあってのことらしい】

…それに、負けたくない、って言うよりかは、その……、ど、何処かで一緒にがんばってる人が、いるから、さ…。

【その勢いも、ふと減速して、指も引っ込めて】
【視線を逸らしながらボソボソ呟いた猫は、少しばかり頬を染めていた】
【青年の言うとおり、お年頃ではあるらしいけれど】

……じゃ、じゃああなたはどうして、こんなところに来たのかな?!
むしろあなたみたいな人こそ、町でちゃらちゃら遊んでるべきじゃないのかなぁ?!

【強引な話題変換、誤魔化すにしても下手糞だ】
【このまま一方的じゃダメだと、猫は相手の素性を問い返した】
【非常に苦しい】
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage sage]:2011/07/26(火) 22:46:16.82 ID:HjYENKrM0
>>766

【デスクの社長椅子に座り、窓の外を眺めながらレギンと呼ばれた男は振り向いた】

まぁそういわないで下さいよ、その協力関係についてのお話ですよ

率直にいいますと、貴女は、いや貴女達は何と協力関係を結んでいるんですかね?

私≠ニでしょうか?          それとも機関?

それともう一つ、現在の機関の状況を貴女の主観で聞かせて下さい

【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い糸目≠フ中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】

【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】

【回りくどい言葉遊びでそう問いかける】

//ではお願いします
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 22:48:37.20 ID:Yqu8Bino0
>>768

……たまたま、油断してただけだもん。

【胸を張る様子に、なんだか悔しくなってきたらしい】
【むーっとした表情で、じぃーっと見つめ、見つめて】

次は絶対ミスらないんだから。

【ぷい。今回は負けてやったんだから……みたいに、視線を逸らして】

……ほんと、うー?
嘘吐いちゃ駄目なんだから……、……わたし?
私は、……うーんと、元気だった、けど。

【微笑みに、なぜだか、返すのは微妙に疑いの眼差しで】
【ただ、自分のことについて話題が移れば、なぜだか妙に言葉を区切りだして】
【口の前で両手を合わせて、ついーっと。さり気なく(?)視線を逸らし】
【左手薬指の指輪が、街灯か月かの光を返して、きらりと。一度煌いた】
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/26(火) 22:48:37.25 ID:vwjkOVm/o
>>761
【その橋の上を、一見すれば学校帰りのような】
【セーラー服を着た、中学生と思しき少女が渡っていた】
【髪には椿の花、腰には日本刀を差している】

【少女は、ある雑誌を片手に持ち】
【憤りを露わにして、それを読み進めつつ歩いており】

【雑誌の名は『不定期刊行誌闇の中≠V月26日号』である】

…もー、享さんのバカぁ!
雑誌で能力割られるって一体どういう事なのよぉ!
あの人本当に軍師なの!? 信じられないっ!!

【一頻り叫び、大きな溜息をついた所で】
【欄干に座る少女を見つけて、女学生は小さく息を呑む】

あ、危ないっ!? そこのキミーっ、降りて降りて!!
そんな所から川を照らして、一体――

【水面、浮かんだ魔方陣】
【知識が無かったため、それが凍結の魔法であると】
【読み取る事は出来なかったものの、】

ま、ほう…?

【女学生は、駆け寄った足を少女の傍で留めたまま】
【その光景を目を丸くして唯々、驚きと共に見つめている】

/いらっしゃるかなー…
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/26(火) 22:54:40.72 ID:nnGNGI60o
>>770
―――そう、だな。
基本的に、組織に属する主義はあまり無かった。
利の為に機関には所属≠ヘしたが、協力自体は、レギン、お前と結んだつもりだが。

【極めて事務的に、遊びのない言葉を即答の形で返していく】
【後方に控える、鋼のメイドよりも遥かに人間味の無い姿だ】
【そして、現在の機関の様子を聞かれて、すぐさまよどみなく答える】

――余り良くは無いだろう。
敵組織の重要人物を拉致したは良いが、そこから動きが無い。
かつて隆盛を誇ったとは思えないな、まあ、私としてはどうでもいいが。
まあ―――此の侭なら、正義組織に支部を一つ一つ潰されるかも知れないな。
一つ潰されればそういう事は勢いづく物だ、動きを見せないなら危険は迫るんじゃないか。
ま、私は只好きなように調べ、好きなように知り、好きなように実験をしたいだけだ。
機関が滅びようと、正義組織が滅びようと、勝手にすればいい。
求められれば研究成果は提供するが、私は好き勝手にしたいからな。

【因みに、最近星の国にも関わっていたりする彼女】
【なんだかんだでカノッサ機関にはある程度の貢献はしているようだ】
【しかしながら、それでも彼女はカノッサ機関自体はそれほど興味を持たないようだった】
【言った言葉には、感情が揺れないゆえに包み隠すこともない事が伺える】
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/26(火) 22:56:53.83 ID:+90Ntm1go
>>769

いや? 悪いなんて言ってない。
似合わない、って言った。

【揚げ足を取るように、少女の言葉を訂正して、青年は腕を組む】
【少女のいかにもな反応が面白いのか、あるいは単にそういう顔なのか】
【ニヤニヤと笑みを浮かべて、会話に応じていく】

やりたいこと、一緒にいたい人、欲しいもの尽くめで大変だなァ。
Love is blind. ま、それもまたセーシュンの悩みってコトかね。
想われ人もタイヘンだ。

【怒ったり照れたり、めまぐるしく表情を変える少女に、全てを見透かしたようなしたり顔】
【本心をうかがわせない青年の物言いは、少女とは全く対照的だった】

俺? ……そうだな。
じゃあ、俺も修行ってことで。

世の中物騒だからなー。 鍛えないとなー。

【じゃあ、だのも=Aだのといかにもたった今考えた、という事を隠しもしない口振り】

ンなことより、そんな猫少女のアツい恋の物語を聞かせてくれよ。
彼女はいかにして恋に落ち、燃え上がり、今こうして雌伏の時を時を過ごしているのか、そういう話を。

【そっちの方が興味がある、などと付け加えまでして、興味本位の野次馬っぷりを恥じ入りもしない】
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage sage]:2011/07/26(火) 23:07:17.45 ID:HjYENKrM0
>>773

成程、それなら話は速いですね

そうなんですよ、そこが問題なんですよ
私たち水の国支部は、兵器開発などが主な活動ですね?
戦場がなければ兵器も運用されない、運用されなければデータも取れない…由々しき事態です

まぁ私たちが動く……という考えもあるわけですが

残念ながら非戦闘員が多い我が支部……しかも水の国は敵勢力が溢れている

【困ったような笑みを浮かべながらクルクルと椅子で回りながら話を続ける】

そこでです……実は先日にある方からお誘いを受けましてね……新たな勢力として動くという事です
勿論、機関からは……脱退という事になるかもしれません、まだ不確定な話ですがね

そうした場合、私は貴方達にも共に来て頂きたいんですよ、技術部としてね
これまで通りの……いやそれ以上の設備、環境を与えます…どうですか?

その方は既に私が求める器の精製に成功していると思われます
その方の勢力の技術も取り込めばさらに発展できると思われます……そして上手くいけば彼ら≠焉c

    

    どうですか?正直な返答を聞かせて下さい……貴女の思うままに

【瞳を見開いて、柔和な笑みを浮かべながら、そう問いかける】
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/26(火) 23:10:38.53 ID:EfzCJxkuo
>>772

【するすると、電灯の光は跡を残す。そう、見事に明かりが具現化しているのである】
【そちらに集中しているからだろうか、少女は当初通りがかりの】
【つまり雑誌を読んでいた少女には気づかず、どうやらそのまま魔方陣を描き上げてしまい】

できたかな……ふぅ……ぅ、あっ……?
っ……えと、あの、もしかして『キミ』ってミリーのこt――ぅあ!?

【「降りて!」という声に、漸く気付いた。そして、そちらに身体と顔を向けてしまう】
【繰り返すが、ここは欄干の上であって―――更に悪いことに、彼女はリュックを背負っている】

【つまりは、バランスが崩れたのだ。ズルリ、少女の身体がゆっくりと傾きを見せ】
【彼女は手から懐中電灯を取り落として、自らも重力に引かれて落ち―――そうに、なる】
【もし、もしもだ。仮に傍らの少女が落ちる彼女の首なり服なりをつかめば、案外軽いのだが】


【また、これは余り重要ではないが―――なにか急に、ひんやりと周囲の気温が下がり始めた】
【雑誌を持つ彼女がもし川の方に注意をやれば、凍り始めたそれが見て取れるはずである。】

/居たりしました。が、明日もあるので途中で切ることになるかも知れません
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/26(火) 23:11:31.74 ID:bYmEvAHxo
>>774
…そー、なのかな…?
そういう風に見られないのかな、ボクって…?
やっぱり服変えようかな……。

【自分の風貌と行動の不一致は、以前も指摘されたのか】
【尻尾の付け根を見るように身体を捻り、再びぐるりと一周させて】
【譜面どおりに、相手の言葉を受け取って思索の海に沈もうとしてしまった】

【そのため、的を射るようなあなたの指摘は完全に不意打ちとなり。】

………ぅ、? あ、やっ……!

【失策であると、顔を伏せながら自らを叱責した】
【こういう人は隙を見せると際限なく付け上がる人だと、ようやく理解した猫】
【毛皮諸共赤くなった顔を隠すように背を向け、再び断崖へと腰掛けた】
【尻尾がせわしなく左右へ】

『も』って何さ『も』って! そんなとってつけたような……、っ

【その追求も間に合わず、続いてしまった話題】
【口では勝てそうにない、黙するしかないのか】
【でも猫の耳まで赤くなってしまっていて】

……恋、とか、そんなのじゃ、ないよ。
ただ、いろいろ縁があって、知り合って、協力してる、だけ。
……そーいうの、よくわからないし、お互い、やらなきゃいけないことは、はっきりしてるから。

【絞りでた言葉は硬く、言葉を選んでいるようではあったけれど】
【もし隣から覗き込んだりしたのなら、その拳は膝の上で硬く握られているのが伺えるはずで】
【景色を見るような遠い目は、口にしているのがただのごまかしでない事も伝えるだろう】

……そのためにも、まず大会。
大会に出るための修行して、名前を売るの。
ボク達のやってることを、もっと知らしめないといけないし、お金も必要だから。

【猫にとってのやらなきゃいけないこととして、それを挙げた】
【赤くなりながらもきっぱり言い切る猫は、その展望へ向けた野望にも満ちている】

あ、じゃあ、あなたも修行って事は…大会に出るの?

【言っていて思いついたので、半身だけ振り返りながら尋ねる】
【もう赤面は随分ひいていて、気になったから尋ね返した、というまっすぐな好奇心】
【じっと、貴方の目を見上げて答えを待つだろう】
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/26(火) 23:13:17.84 ID:oj1fNyXLo
>>771

俺に勝つなんて100年、いや1万年早い。
まぁ、せいぜい頑張ることだなっ!

【もしかして:調子に乗ってる】
【自信満々に笑みを浮かべてる姿は、いつも通りの彼で】

本当だよ。
嘘なんてついたって、しょうがないだろ?

【向けられた眼差しを、蒼穹の眼がじーっと見つめ返す】
【雲が一切無い青空。そのような青を連想させる、眩い瞳で】
【昔ほど頻繁に大怪我を負ってないし、確かに元気といえば元気なのだろう】
【実際には、色々と溜まってたりもするのだが】

そっか。でも、何かあったら俺に相談してくれても構わないんだからなッ!

【がしっと、鈴音の頭を軽く掴もうとして。成功したならば、強引に視線を合わそうとする】
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/26(火) 23:18:06.23 ID:nnGNGI60o
>>775
――ふむ、確かに間違っては居ない。
新シリーズを幾つか作ったが、まだ実戦で運用はしていないしな。

【MF、正式名称メタルフェアリーと呼ばれる小型兵器】
【それが、彼女のスカートのポケットから取り出された】
【小型ながらも、自律行動及び通信機能を持ち、それ自体が魔力を生成する】
【科学と魔術の融合という新しい分野に挑戦している彼女の発明した兵器だ】
【10cmにも満たない、小さな妖精型の金属の兵器は、ガートルッドの頭の上に着地し、座り込んで】

――たし、かにな。
私自身もそれほど強いという訳ではない。
それ故に副官として、メアリーを作ったのだがな。

【背後のメイドに、一瞬視線を向けて】
【続く、レギンの言葉、誘いを受けて、腕を組む】

―――ふむ、新たな技術、設備、環境、たしかにそれらは興味深いな。
研究の効率化を図るためならば、そうするのもありか、だが――――――。

【ぼそぼそぼそぼそ、と高速でひとりごとを呟いて】
【5秒後、淀んだ黄金の双眸は、レギンを見据えて】

―――条件は二つ。

一つ、私の自由を極力束縛しないこと、実験を好き勝手に遣らせること
二つ、離反の可能性を憂慮しておくこと、言っておくが私は自分勝手だ

さて、どうする?

【二つの条件。普通の者ならば、こんなバカな条件を出さないだろう】
【だが、己の研究成果を見れば分かると言うように、この条件を変わらぬ表情で提示する】
【これまでのガートルッドを見れば分かると思うが、自由に遣らせたほうが、研究が進みやすい性格を持つ】
【むしろ放し飼いの方が向く、そんな組織に向かぬ女が此奴であった】
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 23:23:16.07 ID:Yqu8Bino0
>>778

えー、でも。
双葉ちゃん大人でしょ、……でも私まだ子どもでしょ。
まだまだ伸びしろがあるの、だから、そんなに時間かからないのっ。

【自信満々な青年に、返す言葉も、どこか自信に溢れている気がして】
【青年の伸びしろの存在については何か勝手にスルー、こちらの伸びしろについてのみ言及して】
【伸びしろがあるから、時間がかからないらしい(?)】
【なんだか、良く分からないのだが】

じゃあ、いいけどー。
……怪我したら、ちょっとは心配しなきゃ駄目かなって気になるし、面倒だから、怪我しちゃ駄目だからね。

【向けられる蒼穹に、こちらは、曇った新月の夜よりも、ずっと暗い暗い瞳を返して】
【まん丸で暗くて黒くて。夜空というよりか、銃口、なんて表現した方が正しいような、そんな瞳】
【いろいろと溜まっているらしい何かには、ちっとも気がつけないらしい。ひどく遠まわしに相手を気遣うような言葉を言ってから】

……覚えてたら、そう言う気分だったら、双葉ちゃんがどうしてもって言うなら。

【頭は掴まれるが、どうも、視線が合わない】
【気恥ずかしいのか、ついーっと逸らされた視線はそのまま、ただ】
【何かがあったら、頼ってもいいかな……くらいには思っているらしい。条件が少し多いけれども】
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/26(火) 23:25:32.06 ID:vwjkOVm/o
>>776

っ――、

【咄嗟に、腰の日本刀を鞘のついたまま引き抜き】
【鞘の先を巧みに少女のリュックに引っ掛け】
【一本釣りのように、少女を橋の上へと引き戻す】

【最後の動作は、着地が上手くいくようにと】
【配慮を尽くした緩慢さで行われており、】
【恐らく少女は転ぶこと無く、地に足をつけられるだろう】

はー、危なかったっ
ミリーちゃんって言うのかな、もうこんな危ない所に登っちゃダメだよっ
見た所、魔法か何かの練習をしてたみたいだけど――

っと、いけないいけない!

【魔方陣と気温の低下、凍てつく川】
【(まさか、このちいさな子が?)】
【そう思案しつつも―― ひとまず】
【刀を持つ際に投げ捨ててしまった雑誌を、いそいそと拾いあげた】
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/26(火) 23:26:27.10 ID:vwjkOVm/o
>>776
/了解しました、短めに切り上げる形でも〜
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage sage]:2011/07/26(火) 23:27:43.01 ID:HjYENKrM0
>>779

いいでしょう、二つとも条件は飲みましょう
第一、離反者たちが集まる集団なのだからまた新たな裏切りがあってもおかしくはない

あぁ、ついでにお友達≠ノ情報を流してもいいですよ…なーんてハハハハハハハハハハ……

【手を組みながら、にこやかに即答をする】
【昨日今日の付き合いではないので、それなりに彼女の考え方は掴んではいた】

そちらの黙っているメイドさんもご一緒でよろしいんですかね?

あぁそれとセラフィさんにも私からお話しますが、もしどこかで会ったなら聞いておいてください
まぁ彼女も私のスカウトによって入ったようなものですから

では、また追って連絡をいたします、貴女方からは何かありますか?

ないのならご退出して構いませんよ……ありがとうございました

【くるりと回って再び背を向けて外を眺めながらそう言葉を終える】
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/26(火) 23:29:50.91 ID:+90Ntm1go
>>777

……まァ、もっとスポーティな格好でも良いんじゃね?
俺は、可愛いままでも良いとは思うがな。

【そんな歯の浮くような台詞をうそぶきながら】

【少女が背を向けて座り込んだ後ろで、青年は少女の背を見ていた】
【女性特有の細い肩や、小さい背を見て――少女の、自分に言い聞かせるような言葉を聞く】

……そうかい。
ま、せいぜい頑張ってくれ。

【少女の決意にも似た言葉を受け取って、しかし青年はやはり冷めている】
【後ろでに、ナイフに刺さった蛇ごと、樹から引き抜いて】
【今だ生きているのだろう。グネグネと刃の上で動く蛇を、面白くもなさそうに見つめながら】

……俺は出るつもりはねェよ。

【少女が振り返れば、蛇の刺さったナイフを手にしている青年の姿が見えるだろう】
【表情こそ、少女をからかうような笑みだが――それが、却って違和感を煽り立てる】

あーいうのは、楽しみたい奴らが楽しめばいいんだ。
俺ァもう懲りたよ。

【もう、ということは、過去に出場したことがあるのだろうか】
【あまり乗り気ではない風に言いながら、青年はナイフから蛇を左手で頭部を押さえて引き抜く】
【――そして、右手に持ったナイフで、その頭部を躊躇いも無く断ち切った】

……そういや、嬢ちゃんの名前は?

【躊躇いも無く命を刈り取りながら、しかしその口は流麗に会話を続ける】
【びくんびくんとのたうつ蛇の身体――食べるつもりだろうか。あるいは、悪戯にその命を弄んだだけか】
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/26(火) 23:35:37.75 ID:nnGNGI60o
>>783
だったら交渉は成立だ。

流すかどうかは私の気分次第だ。
其れにより何か此方にメリットがあるのなら、そうさせてもらおうか。

【淡々と、カノッサ機関への離反を決めたのだった】
【彼女は、中立組織%揶齔ェ斗会。そのなかでも彼女は悪よりの中立≠ニ言える存在であった】

――メアリーは私の&寢ッだ。
組織には所属させないが、私の部下にはする。

【メアリー、唯の開発物の彼女には、どこか思い入れがあるようで】
【極力自由な立場になれるように、配慮を彼女はしていたのだった】
【そして、何かが無いのかという言葉には】

では、一つだけ。
極力、私の作る兵器を運用してくれ。
一人では消費しきれないのでな、運用データを取るにはやはり数が物を言う。


じゃあ私は帰る、またいつか、レギン。

【そう言うと、メイドを引き連れて帰っていくのだった】
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/26(火) 23:38:10.14 ID:EfzCJxkuo
>>781

【クッ、という手応え。桃色髪の少女は、見事に釣り上げられる形となった】
【その表情を見れば、あっけに取られた様子と目尻の涙が見て取れ】
【どうやら結構な驚きが有ったらしいこと、そういったことが分かるだろう】

【また、その一連の出来事から一秒もせず、ガツッ!という音がするのだが】
【これは、先程少女の持っていた懐中電灯。頑丈らしく、氷の上でも明かりは煌々としており】

うぁ……ミリーびっくり、した……かもっ………?
……ぁ、えっと、あの、助けてくれてありがとう、おねーちゃんっ

【ぐしぐしと目元のそれを拭い、彼女は俄に救助してくれた相手に近寄って】
【もし拒絶されなければ、心許無さそうに相手のセーラー服、その一端を掴もうとするだろう】
【このミリーというらしい少女、どうやら魔術が使えても心は見た目そのまま―――或いは、もう少し幼いらしい】

【さてここで、別の話。貴女の読む雑誌のとある場所に探し人の項が存在するはずである】
【そしてそこには『みりい』という人物が探されており―――まあ、名前の感じが実に近い、と】

【勿論気付くかはわからないし、そもそも読み飛ばしてしまっているかもしれないが】
【少女自身はそんなことは知りもせず、今更になって凍結した川に気づき、覗き込んでいたりして】
【その凍結から来る冷気は涼やかに、ムシムシとした熱帯の夜を冷やしていた。】

/ありがとうです、ではよろしくお願いします〜!
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/26(火) 23:39:03.35 ID:bYmEvAHxo
>>784
これ以上は削れないよ、流石に。
あと、本気で言ってないでしょ、あなた。

【布面積が必要最小限なのは自覚している。これ以上となると後は毛を剃るしかなく、それは承服しかねる】
【そして相手の発言がいちいち軽く聞こえて、ジト目で少しだけにらみつけた】
【が、頬は緩んで僅かに染まっている。尻尾も一瞬ピンと立った。わかりやすい】

ま、ね。頑張るよ。
でも、その口ぶりだと経験者さん、か、な…?

【さめた言葉には、軽めの同意を混ぜて答えるのみで】
【後は、相手の動向を見守り話題を繋ぐ。蛇の頭を切り落とす行為は、必然性があれば気にも留めないのだが】
【それが少し見えない。黙って死を見届けようとしているようで】
【少し背筋が凍えて、ふと、目の前の男の得体が知れなくなる】

ブルーローズ。ノラ猫上がりの、……校長先生、になるの、かな?
今は学校、作ろうとしてるから。

あなたは……?

【不可思議な自己紹介だが、名前と所属(らしきもの)は明瞭に答える】
【そして同じように相手に問い返したのだが、それは、名前以外の存在意義の類にも、暗に言及していた】
【誰? 何者?】
【宿る感情は、極微量ながらも不信】
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage sage]:2011/07/26(火) 23:40:58.36 ID:HjYENKrM0
>>785

了解しました、後でデータを送っておいて下さい

ではこれからもどうぞよろしくお願いしますよ…

【去りゆく彼女に一礼しながら見送った】

//お疲れ様でした!!!
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/26(火) 23:46:40.06 ID:oj1fNyXLo
>>780

うん。大人だぜ、23歳だぜっ!
じゃあ、そういう事にしておいてやる。
追いつくのを楽しみに待っている……、なんて、さ。

【大人扱いされて上機嫌。ニッコニコ。超単純】
【微妙に上から目線なのは気のせい、じゃない。】

あー……、が、頑張る。

【微妙に返答まで間が開いたということは、つまりそういう事で】
【リーダーというポジション上怪我するのが普通なのだが、言い訳臭いので青年は言わない】

……ありがとっ、鈴音。

【ただ気持ちは嬉しいようで、素直な感謝の気持ちを伝える】

じゃあ、どうしても頼って欲しい。

【極あっさりと、当然の事のように言い切る】
【気恥ずかしい台詞も普通に言ってしまう辺り、言い慣れているのだろうか】
【頭から手を離すが、彼の瞳は鈴音の方に向いたままで】
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/26(火) 23:52:22.71 ID:vwjkOVm/o
>>786
【素直な感謝の言葉と、幼い仕草に】
【思わず口元を綻ばせて、少女はミリーをそっと撫でようとする】

どーいたしまして!
…ちょっと、乱暴だった気もするけど
お陰で懐中電灯落っことしちゃったもんねぇ

【暫し、凍結した川を一緒に覗き込んでいたが】
【隣の少女、その名を何かで見たような―― 】
【何となく、拾いあげた雑誌に再び視線を戻せば】

 【 探しています:『みりぃ』と言う名の=@】
 【 櫻の国に一卵性の多胎児の知り合いを持つ=@】
 【 おそらく女性か少女。 彼等(彼女等?)の別な知りあいが=@】
 【 会いたいと願っています――=@】


――わ、これもしかして…ッ!
ねぇねぇミリーちゃん、ちょっとこれ読んでみてっ!!

【まず、雑誌をちょっと変な形で折り曲げて】
【不定期連載のページだけを、ミリーへ向ける形にした】

【この特集より前のページを、意図的に隠していると】
【幼い少女には―― 気付けるだろうか】
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/26(火) 23:55:22.36 ID:+90Ntm1go
>>787

心外だな。俺はいつだって本気だぜ?
可愛い女の子が、戦いだの仕事だのに必死にならざるを得ないってのは、世界の損失だと思ってんだけどなァ。

【打てば響くようなタイミングで返すその姿は、何度と無く同じ質問を繰り返された、そんな事を夢想させる】
【つまるところ、どれだけ彼の言葉に追及したところで、無意味な言葉ではぐらかされてしまうのだ】

……校長?
……いや、まぁ、魔術協会にもアンタくらいの歳の教師はいるケド。

【どっちかと言うと教わる側じゃねェのか、とでも言いたげだ】
【魔術協会、という言葉から、彼がそれに所属している――あるいは、それに近しい人間だと類推することはできるだろう】
【右手に持ったナイフを、スラックスのポケットに仕舞って、右手に蛇の亡骸を持ち帰る】

俺は梧堂。梧堂渉(ごどう わたる)。
ゴドーでも、ワタルでも、好きに読んでくれ。

……ンな顔するなよ、こいつは晩飯さ。

【少女の問いには、梧堂は名前だけを告げて、しかし所属などは明言せず】
【不信を顕した少女の感情を捉えたらしく、笑みに若干の苦味を混ぜて、右手の蛇を食事だ、と言う】
【――信じるかどうか。否、信じられるか≠ヌうかは、少女次第】

……さて、随分遅くなっちまった。
じゃあな、ブルーローズ。大会、応援してるぜ?

【名前を教えてもらったばかりの少女の名前を、堂々と呼び捨てにして】
【青年は軽く少女の応援を口にし――呼び止めなければ、その影はすう、と森の奥に消えていくだろう】
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 00:06:33.66 ID:kgo2ch+X0
>>789

でも、双葉ちゃんに追いつくーって言う、けど。
……何で追いつけばいいのかな。

【「……わかる?」】
【自分には伸びしろがある、追いつこうと思えば追いつける(はず)、ただ】
【何について追いつけばいいのか、それが分からない、なんて風】
【きょとんとしながら、そんなことを尋ねて、首を傾げ】

頑張って、超頑張ってっ。
子どもに心配かけさせたら、駄目なんだから、ね。

【頑張れ頑張れ。頑張って怪我するな、と。なんだかひどいことを言っている気もするのだが】
【そして、都合のいい時は率先して行う子どものふり】
【もしかして:リーダーとか、しらな、い?】
【それから、続く、感謝の言葉には】

…………。
別に、心配するの疲れるから、言ってるだけだもん。

【目を丸くして、ほんの少し。照れたみたいな表情をしてから】
【ぷいーっと。視線を逸らして。長い前髪をいじいじ。あら、なにこれ】

……じゃあ、何かあったら、ちょっとくらいは頼ったげる。

【視線は逸らしたまま、むーっとしたふりで、そんなことを言って】
【時折視線をそちらに戻して、目が合って、また目を逸らす】
【少しの間、子どもみたいにそんなことを繰り返していたのだが】

……私ばっか借り作るの嫌だし。
後から十倍返ししろとか言われても嫌だしっ。
だから言うけど、……。

双葉ちゃんも、何かあったら、言っていいから、ね?
あんまり知ってること無いし、出来ること少ないかもだけど、手伝ってあげてもいいから。

【視線を合わせるのはいいが、なぜだか、軽く睨みつけるようにしながら】
【ちょっぴり上から目線で、言うのはそんなこと】
【「どうせ暇だろうし。」とも、付け足して。言い終われば、また視線を逸らした】
793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/27(水) 00:08:14.19 ID:U2rmSGwpo
>>791
か、可愛い可愛くないとか、女の子だからとか、それはちょっと違うんじゃないかなー?!
…そりゃ、闘わなきゃいけない世の中が残念なのは、認めるけどさ…。

【相手の技量や経験を読むには、それ相応の経験が必要】
【だというのにこの猫、そのあたりはまだまだ未熟な小娘で、読みきれず】
【素直に返事をするのが精一杯だった。まだまだ「あおい」】

あ、はは…そのあたりは複雑なんだけどねー。発案者だし。
…でも、魔術協会の人だったんだ? ……赤木さん、元気かな…?

【疑念は尤もだと、頬を掻いて苦笑する猫】
【彼が視線で訴えかけた疑念も否定しない、現状では組織創設者だから納まっている仮の立場なのだと】
【それが一段落ついて引継ぎできれば、猫は自分も学習机に向かうことになるだろう】

【貴方の所属に関して、突っ込むことといえば】
【『かつての知り合い』を思い出して、ふとそんなことを思い出し、口端に乗せる程度】
【あまり交流がないのかもしれないし、『彼女』の件も知らないらしい】

そうする、渉。

……なら、いいけど。

【先ほど本人の口から漏らされた所属から、ふと魔術の材料にされるんじゃないかという疑念が浮かんだ】
【『学者というのはそういうことを平気でやる人種』…そんな知識を、猫は持ち合わせていたけれど】
【食事にすると言い切られたら、信じるしかない】
【彼は表立って敵対しているわけではない、ほぼ勘のようなもので、頭ごなしに否定できる立場にはなく】

そうだね、ボクもそろそろ帰らなきゃ。
ありがとう、渉。頑張るから!

【応援が軽いか重いかよりも、それを述べてくれた事実のほうが、猫にとっては重要で】
【同じように即座に呼び捨てにした相手に手を振り、自分は―――――崖下に広がる蒼の世界へ飛び降りた】

【例え見咎め下を見ても、その姿はまるで見当たらず】
【魔術に造詣があるのなら、猫が転移魔術でどこぞへと移動した事もわかるはずだ】

【夜も更け、蒼は黒へと染まり消えてゆく】


//お疲れ様でしたー
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/27(水) 00:12:03.20 ID:P4Ke+wj8o
>>790

【伸ばされ、自らの頭に下ろされる掌に彼女は小さな笑顔を見せる】
【実に素直で、またわかりやすい。いかにも子どもらしい嬉しげな表情で】
【撫でられた際には甘えるような声も出して、また少しだけ相手に身を寄せ】

んー、でもねでもねっ、おねーちゃんのおかげでミリーはだいじょーぶだったよ?
かいちゅうでんとう……は、きっと後で取りに行けば………ぅ?

【そんなやり取りの後で、雑誌の特集が目に入る】
【青い瞳はちょこちょこと文章を追い、時折漢字を推理するように読み上げたりして】

………?えっと、ねー……ミリーのお友だちにね、三つ子ちゃんはいないんだよっ?
さくらの国も、お話で聞いたことはあるけど行ったこと、ないし………
それにねっ、ミリーのことをさがす人もいないんだよっ?ママはきっと、自分でさがしてくれるし……んぅ。

……ミリー、よくわかんない。ミリーはミリーで女の子だけど、こんなお友だちはいないもん
さがしてくれる人だって、“あーる”さんなんて、っ……ねね、そういえばおねーちゃん、なんておなまえ?

【つーん、と。知らないものは知らないよ、というような態度をとる。雑誌に。】
【しかし、探されている点の3つの内2つまでは条件クリア――この少女で、間違いは無いのだろう】
【それからそういえばという様子で、この少女は相手の名前を尋ね始めて】

【結局のところ、隠されたページには気付かない。いや、それが意図的だとは思わなかったのか】
【“難しい文字の並んだ紙”――ミリーにとって雑誌はそういう存在だった。それが幸いしたらしかった。】
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/27(水) 00:23:41.91 ID:/Jfwm1+Jo
>>793
/おつかれさまでした!
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/27(水) 00:25:44.83 ID:GCaumWZvo
【森の中】
【静けさの内、少しばかり拓けた場所に佇む人影一つ】
【その人影を中心に白い光が漏れ、樹々の間を縫うように照らしている】

近似、捜索……反応無し……。

【腰まで伸びた白髪、瞳の色は紫白】
【その顔立ちは人形のように造りもののように整っていて】
【全身を白い肩出しワンピースに包んだ女性がそこにいた】

(ここまで網にかからないとなると、やはり復活の折にどこか機能が破損したか……)
(或いは向こうの性能が上昇したのか、……ふむ)

【女性は胸元で手を掲げており、白い光の根源はそれ】
【掌の上にはホログラムのように透き通った白の球体、野球の球程の大きさである】
【それは時折何かに反応するように表面を歪まさている】

移行させて、対象を拡大……標準は小動物―――――
……反応はあり、となると後者か……、やれやれ……です。

【溜息を払うように首を横に振る】
【球体を握りつぶし、索敵網を解除、白い光は一瞬の内に消滅】
【森を鈍く照らしていたものは無くなる】

ま、基本でいえばこちらの方が上……イタチごっこはいつまでも続かない

【光の明滅は闇の中だからこそ目立つ】
【森の中を偶然歩くような人間はそうはいないだろうが、それでも光に気付く者はいるかもしれない】
797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/27(水) 00:29:43.06 ID:TnbJltFdo
>>792

いや、俺に聞くなって。
身長とか……、大人っぽさ?

【流石に分からないので疑問形、首を傾げる】
【しかし大人っぽさを挙げる辺り、やはり調子に乗っている】
【尚、今の双葉の身長は170ちょっと(アホ毛込み)。いくら成長期でも、厳しいかもしれない】

子供じゃないんじゃなかったのかー?
ま、頑張るさ。出来る限り怪我はしない。

【流石に絶対とは言えないが、それでも前向きに頑張ろうとしているようで】
【親指をグッと、突き立てた】
【もしかしなくても:伝えてない、始めましての頃は一般人であったことだし】

あぁ、どんどん頼れ。がんがん頼れ。
俺は、大人だからなッ!

【にこーっと、満足気に笑みを浮かべる】
【大人アピールに必死なにじゅーさんさい。頼りないのやら、頼れるのやら】

ふ、双葉ちゃんって呼ぶなっ!!

【テンプレ台詞だけ反射的に返す】
【鈴音の言葉が少し予想外だったのか、一瞬目が丸くなり】

……じゃあ、頼ってやらないことも無い。
俺は、大人だからなっ

【目には目を、上から目線には上から目線を】
【一応年長の男としてのプライドがあるのか、素直には受け入れられないようだが】
【それでも気持ちが嬉しいようで。やはり表情は、笑顔であった】
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/27(水) 00:38:25.93 ID:9jIg8jrPo
>>794
【きっと、書かれている訪ね人とこの少女は恐らく同じ】
【そこまでは推察したものの】
【本人が違うと言っているのなら、こちらではどうしようも無い】

【少し悩んだ表情で、幾度か文字列を追っていたが】
【不意に名前を尋ねられて、雑誌から目を上げた】

ん、あたし?
永倉 帆志(ながくら ほし)って言うんだよーっ
所属は月蛾軍、総大将のつるぎ≠ネんだ!

【活発さを感じさせる笑顔で、そう答える】
【瞳を輝かせ、どこか誇らしげに最後の台詞を言うと】

【おもむろに、雑誌のページをビリビリ破り始め―― 】

…はい、これあげる!
やっぱりこの話、ミリーちゃんと無関係とは思えないから
一応持っておいてよーく読んだ方がいいよっ!

【巻頭特集のページをすっかり破り取った雑誌を】
【一冊そのまま、ミリーへ手渡すだろう】

じゃ、あたし帰らなきゃだから…
送って行けなくてごめんね、夜道には気をつけて
ミリーちゃんも早くおうちに帰るんだよー!

【破ったページを後ろ手に隠して】
【それらしい言い訳を並べて、いそいそと暇を告げた】

【特に問われなければ、これ幸いに帆志はこの場を立ち去るが】
【その前に、凍った川へちょっと降りて】
【懐中電灯を拾い上げ、橋の上のミリーへパスしてから行くだろう】
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 00:42:52.01 ID:kgo2ch+X0
>>797

身長、……は、ちょっと。無理かな……。
……大人っぽさって、……、……双葉ちゃん大人っぽいんだっけ?

【現在の身長、百六十センチと、ブーツの底数センチ】
【アホ毛無しであれば、靴の底でどうにか出来たかもしれないのだが】
【さすがに、十センチの厚底は嫌らしい。動きにくいってレベルじゃねーぞ!】
【それから挙げられたことに、ふと。素が漏れて、首を傾げ】

いいの、子どもだもんー。
うん、そうして、ね。

【さて、ここで問題です。十八歳は子どもでしょうか……】
【答えは、明らかな否。もう子どもって年でもないのである、この少女】
【それでも、子どもアピールしながら。立てられる親指に、何となく満足げ】
【結論:知らないがために、微妙に認識に差があるが、まあ平和に収まったようなのでいいかな】

……でも、そんなに頼ること、……無いのよ?
探し物とか無いし、探し人とかも、……無いし、困ったことも、……多分無いし。

【どんどん頼れがんがん頼れ、言われても、頼る事柄が現状思いつかないらしい】
【後半に行くにつれ、なんだか不安な風に、そんな風に言ってから】

…………双葉ちゃん双葉ちゃん双葉ちゃんー!

【駄目と言われたらやりたくなる?】
【なんだか楽しそうに、数度連呼して、それから】

ずっと前に宿に泊めてくれたのとか、そう言うののお礼も込みだから、ね?
後から言われたって困るんだから、これでぜーんぶチャラだからっ!

【断られなかったことに、嬉しそうに笑って】
【それから、後だしのそんなこと。いつかのお礼も兼ねた提案だったらしい】
【「今、何かある?」。尋ねて、照れもだいぶ引いたのか、そちらをじぃっと見つめ。首を傾げた】
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/27(水) 00:53:47.60 ID:P4Ke+wj8o
>>798

ながくら、ほし……星?ぁ、帆志……おねーちゃん。
あ、ぁと………げつ、そうだい……つるぎ、なの?
んぅ、なんだかよくわからないけど、ほしおねーちゃんはすごい人っ?

【どうにも、相手の言葉に頭の処理が追いつかない】
【それが夜だからか子供だからかはわからないが、ページを破るのには違和感を覚える】
【だが、首を傾げるだけだ。あげると言われれば、嬉しそうに雑誌を受け取って】
【これまた律儀に「ありがとう」と頭を下げ、リュックを降ろしてその中に雑誌を丸めて突っ込み】

ぅ、うんっ。ミリーも気をつけるけど、おねーちゃんも気をつけてねっ?
あ、それとこれ………と、かいちゅうでんとう!いろいろありがとう、おねーちゃん!

【パスされた懐中電灯をなんとかキャッチし、それを最後に少女は手を振って】
【やがて闇夜へ消えて行くだろう相手が、実際にそうなってしまうまで、彼女はそれを続ける】
【そうやってついに一人となってしまえば川の氷を眺めてから、すたたっ、と少女も何処かへと走り去るだろう】

【果たしてこの出会いがどういった今後につながるのか、それはミリーにはわからない】
【月蛾軍、つるぎ――とういった単語、存在や意味を知らないから。しかし、重要な出会いで有ったことに違いは無いはずで―――。】

/お疲れ様でしたー!&ありがとうございましたっ!
801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/27(水) 00:57:16.57 ID:9jIg8jrPo
>>800
/こちらこそ&お疲れさまでした!
/ミリーちゃんかわゆい*:)
802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/27(水) 01:04:33.97 ID:TnbJltFdo
>>799

えーっ、超大人っぽいだろッ!?

【腕をぶんぶん振り回し、首を横に振る】
【夜中なのにうるさいだとか、その動作自体が子供っぽいだとかは禁句、かもしれない】
【尚、黙りこんだとしても大人っぽくはならない。高校生、という表現がしっくりくる外見】

別に、無理に頼る必要はないさ。
何か困った時にでも、声をかけてくれれば。

……だーかーらー、双葉ちゃんって呼ぶなッ!

【何度言われても全力で否定。ぎゃーぎゃー】
【こんな反応をしているから呼ばれてるのだとは、いつまで経っても気づかない】

あー、そういえばそんな事もあったな。もう1年以上経つのか?
最初に会ったときは、もっともお前も大人しかったのになー。

【逆ナンとか、なんて。】

今困ってること──、目の前の子供に双葉ちゃんって呼ばれてることっ!!

【そして嬉しそうに、こんなお願いをする】
【本気の懇願らしく、両手を強く握りしめてじーっと見つめている】
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 01:23:16.97 ID:kgo2ch+X0
>>802

……私の知ってる大人と違う……。

【まん丸な目は、すっかりと伏せられて、半円状態】
【じとーっと青年を見つめながら、ぼそりと】
【言う言葉は、無数の鈴の音にも負けず、青年の耳に届くはずで】
【「大人っぽさなら絶対勝てる」とでも思っていそうである。なんだかそんな気配が】

じゃあ、……そうする、の。
困ったこととか、無い方がいいけど。
……多分、あると思う、し。

だって、……、えー、親しみやすいのに。

【なぜだか、しょんぼり。まあ、困ったことはあって欲しくないのは当然、か】
【そして数秒後、呼ぶなといわれれば、「えー」とでも言いそうな顔で】
【親しみやすい。確かに親しみやすいだろうけれど、なんというか。年上を敬おう、という気持ちが欠如していらっしゃる】

そう、……だっけ?
あんまり覚えて無いけど……うーんと、もうちょっと秋だったんだっけ。
……雨降ってた気がする……。

…………そうだっけ。

【一年以上であるかどうかは、ちょっと微妙らしいが】
【季節と、天候は。何となく覚えてるらしく、それでも首を傾げながらだったけれど】
【大人しかったかどうかは、さらにはてな。まあ、仲良くなったと考えれば、きっといい変化のはずである】

……え、無理。

【まさかの真顔、まさかの即答】
【ただ、あまりにも本気で、見つめられ続ければ】
【当然のように居心地が悪くて、視線がうろうろとしだして】

…………、…………ふたば。

【しばらく経ったころに、ぽきりと。心が折れたらしい】
【ちょっとだけ泣きそうな表情で、ぼそり。ちゃんはついていないが、呼び捨てである】
【やっぱり、年上を敬うという気持ちは無いらしい】
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/27(水) 01:49:22.20 ID:TnbJltFdo
>>803

……な……─────っ
いや、俺大人っぽいしーっ!!

【目を大きく見開いて、ショックを受ける】
【今日は大人扱い(?)されてた分、ダメージも大きい】
【駄々をこねている姿は、完全に子供であった】

まあ、うん。
俺は暇じゃないけど、呼ばれたら即参上するぜっ

でも、俺大人の男だからッ!
ちゃん付けはおかしい、絶対ッ

【双葉ちゃん 23歳男】
【こうして並べてみると凄くおかしいのだが、一体どうしてこんな事になったのだろうか】

うんうん、あの頃のお前はもっと素直だった。

【大きく頷いて語るが、双葉もあまり覚えてはいないらしい】
【そのため記憶が美化されてるような、されてないような】

……え?

えーっと……、いや、そこまで無理する必要はないから。
それなら、双葉ちゃんって呼んで……あー、いや……、うー。
…………双葉ちゃんって、呼んでも……いい。

【鈴音の泣きそうな表情を見て、何だか悪いことをした気分になったらしく】
【プライドと優しさの狭間で揺れた結果、優しさが勝利。小声で、告げる】
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 02:00:32.90 ID:kgo2ch+X0
>>804

……ほんとうー?

【青年の目が見開かれる分、こちらの目はいっそうに伏せられて】
【じとじとと見つめ、首を傾げて】
【こちらもこちらで、十分子どもっぽいのだが。それでも。勝てる、とか思って居そうな気配は相変わらず】

……え、……どうやって?
だって、連絡する手段無いし、…………地獄耳?

…………うーんと、じゃあ、じゃあ。
かっこよく助けてくれたら、ちゃん付けないで呼んであげる。

【連絡手段が無い、ならどうするか】
【ヒーロー的なものにありがちな、宙に向かって呼んでみる、なんて。そんな思考に至ったらしい】
【地獄耳、いや、間違えては居ないのだろうが。それでもなんだか、あれな感じであって】
【それから、交換条件的に出されたのは、そんな提案】
【両手を口の前辺りで合わせて、「いいこと思いついた!」な表情。そして、そんな表情が子どもっぽいのである】

そうだった、……かな。
……変わってないと、思うんだ、けどー……。

【「変わってるのかなあ。」】
【自分の変化はよく分からないものである、まあ仕方ないのだけれど】
【首をいっぱいいっぱいに傾げながら、ぶつぶつと】
【しばらく疑問系に呟いていたのだが、それから】

…………ほんとうっ?

【ぱっ、と】
【びっくりするほど唐突に、笑顔へとその表情が変わって】
【光は弱いが、それでも瞳をきらきらと輝かせ】
【胸の前でぎゅっと握った両手が、嬉しさをアピールしている(?)】
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/27(水) 02:15:46.81 ID:TnbJltFdo
>>805

本当ッ!!

【むっと頬を膨らませ、強く主張する。】
【近所迷惑だとか、頭からすっ飛んでる。幸い周囲には、民家が少ないけれど】

いや、そんなに耳よくないけど、さ。
一応携帯なら持ってるし……、番号教えよっか?

成程、かっこよさに満ち溢れた俺なら楽勝だなっ!

【自信に満ちあふれた表情で、言い放つ】
【ボケとかじゃなく、本気。ナルシストというわけでもないのだが】
【良くも悪くも、真っ直ぐな性格なのである、多分】

俺もあの頃は……、ま、いっか。
昔は昔、今は今さッ!

【ふと、昔の自分を思い返してみると】
【あの頃はまだ子供だったなあとか、そんな事を思ってしまう】
【鈴音とは対照的に、成長できたという自負があるようだが】
【昔を語ると愚痴に近い内容も含まれてしまうため、双葉は明るく笑い飛ばした】

ほん、と……ぅ。
男に……、二言は、無いっ!!

【言ってはいけない事を言ってしまった、そんな気がしたが】
【鈴音の笑顔を見ると今更引き返すわけにもいかず、自らちゃん付けをOKしてしまった。】
【もはや苦笑いを浮かべるしか、無いようで】
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 02:35:25.26 ID:kgo2ch+X0
>>806

……ふーん?

【あんまりにも強く主張されたからか、それとも、無限ループの気配に気がついたか】
【疑いを孕んだ目つきはそのままだが、一応は納得してくれたらしい】
【最後に数秒、首を傾げながら見つめるも、すぐにやめて】

えー、じゃあ、どうすればいいの……。
……、……しょうがない、なぁ。
双葉ちゃんに地獄耳が搭載されて無いなら、仕方ないよね、うん。
私のも教えてあげるから、おしえてー?

……あんまり期待しないで待ってる。

【地獄耳じゃないなら仕方ないね、なんて】
【口ではそんなだが、何となく。嬉しそうである】
【余談だが、少女の持っている携帯。アドレス帳が閑古鳥】
【故に、嬉しいのである。もしかして:アドレス帳の嵩増しのため】
【それから、そんなかっこいい救済については。適度に期待しつつ、待っててくれる、らしい】
【嬉しそうな笑みは、きっと、アドレスどうこうのせいだけではなくて】

ううん、……まあ、あんまり思い出せないし、……いいかな。

【青年とは違って、こちらは。あんまり思い出せないから、という理由で、思い出すことをやめて】
【ほんのちょっと、首を傾げて。それから、ため息一つで、この話題を断ち切って】

わぁい、双葉ちゃんー!

【許可が出ていなかったときよりも、認められたからか、幾分嬉しそうに、もう一度呼んで】
【元より高めの声が、さらにトーン上がり気味。女子にしても少し高いくらいの声である。鈴も賑やかだが、本人も賑やか。これはひどい近所迷惑】
【そうして少しの間、きゃあきゃあうれしそうにしていたのだ、が】

……そだ。
さっきの、自分から言い出したことだし。
かっこよく助けてくれたら、ちゃんって呼ぶのやめたげる。
双葉ちゃんが自分で認めたことでも、約束だもん。守らなきゃ、後でなんか言われても嫌だしっ。

【寸前の笑顔は引き摺ったまま、右の頬に手を当てて】
【さっき自分から言い出したことは、青年が認めた後だろうと、適用されるらしい】
【「あ、でも、かっこよくなきゃ駄目ー。」とか、悪戯っこみたいに付け足して、なんだかご機嫌】
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/27(水) 03:00:10.37 ID:TnbJltFdo
>>807

よし、分かったー。
会って一年以上経つし、今更な気もするけど。

ん、待ってろ。

【ポケットからブルーの折畳式携帯を取り出し】
【赤外線なりなんなりで、アドレス及び番号交換を試みるだろう】
【元より親しい間柄であったとはいえ、「よし、完了!」と口にした際の双葉は嬉しそうであった】

……うー。

【黙ってちゃん付けされるのは気恥ずかしいようで、目を逸らす】
【沢山双葉ちゃんだとか双葉きゅんだとか言われた彼とはいえ】
【無抵抗で呼ばれるのは、初めての経験であった──多分、恐らくは】

約束だからなッ!!
言っとくけど、俺は約束を絶対に果たす男だ、覚悟しとけよっ!

【微妙に物騒な宣戦布告(?)】
【しかし不機嫌なわけではなく、鈴音と話していて不機嫌になるわけもなく】
【なんだかんだ言いつつも、やはり彼は笑顔で楽しんでいるのである】


…………さて、と。
じゃ、俺はそろそろ帰るから。
またな、鈴音──、帰り道には、気を付けろよー?

……久しぶりに楽しめた。サンキュ。

【話に区切りがつくと、彼は背を向けて】
【感謝の言葉を言い残し、その場から歩き去っていった】

/うとうとしてきましたので、この辺で。お疲れさまでしたー。
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 03:13:37.94 ID:kgo2ch+X0
>>808

だって、携帯持ったのって、……、……ああ、一年経ってた。

【携帯持ったの最近、なんて、いいわけも、よく考えてみれば、全く通用しなくて】
【ちょっとだけ困ったような表情を見せるも、アドレス交換のほうに気を取られて、すぐに嬉しそうな表情に戻って】
【白くて角ばった携帯電話。交換が終われば、嬉しそうに胸に抱いて】
【超余談ではあるが、メールアドレス。どっかの国の言葉で蛇、という意味で】
【指輪のデザインといい、蛇好きらしい。以上余談】

双葉ちゃん双葉ちゃん、ねえどうしたの双葉ちゃん、双葉ちゃん――。

【公認の喜びからか、軽い悪戯心からか】
【必要以上に連呼。くすくす笑いながら、顔を覗き込もうとしてみたりもして】

……うん、覚悟しとくー。

【そんな、宣戦布告のような言葉も、結局は】
【困ったときに助けてやる、という意味合いなのであって】
【そう考えたら、きっと。少女が浮かべる、なんだかふわーっとした笑顔も、しょうがないのである】

あ、……うん、分かった。
ばいばい、双葉ちゃん。……うん、ちゃんと気をつける、の。

…………、……どういたしまし、てー。
……またねっ。

【帰ると聞けば、引きとめもせずに、頷いて】
【きちんと気をつけてくれる、らしい。もう一度頷いてから】
【感謝の言葉がちょっとだけ恥ずかしかったらしい、ちょっとの間が空いて、そんなうちに】
【青年が少し離れてしまったので、またねの挨拶は、ちょっと大きめの声で】
【そうやって、青年の背中を見送れば】

……じゃあ、……気をつけて帰ろう、かな。

【呟いて、とん。猫よりも身軽に跳んで、着地する先は、近くの家の屋根】
【魔力の花弁を散らしながら、とん、とん、と。凄く安全なルートを通って、帰って行った、とか】

/おつかれさまでした、ありがとうございましたー!
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/27(水) 13:05:46.38 ID:4feMKiGT0
赤木消えろ
811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/27(水) 13:10:27.60 ID:4feMKiGT0
双葉愚痴スレに書き込みすぎ
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/27(水) 13:54:49.54 ID:O4tbVaubo
【街中】

何でも屋はいかがですかー?
何でもやりますよー。お安くしますよー

【表通りに客引きの声が響く】
【ぱっと見では仕事中には見えない青年が、看板も拡声器もなしで大声を張り上げていた】

【客引きの青年は空色の短く整えられた髪、焼けてない色白の肌、ルビーのような明るい赤色の瞳を持つ。比較的はっきりとした目鼻立ちをしており、活発な印象を与える顔つきだ】
【背丈は少し高め。歳は十代後半から二十代前半。黒い帽子を被り、茶色のYシャツと黒のカーゴパンツを着用している】

はぁ……ダメだな

【軽いため息をついてがっくりと肩を落とす】
【格好のせいなのか声が足りないのか全く客が寄り付いていない】
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 16:57:33.56 ID:J4/cCkuZ0
【広場】


【空中に、月を思わせる白金色の球体が浮かんでいる】
【まだ陽は高く、星空には未だ遠い。空の満月ではないだろう】

【球体の表面では、プリズム光がアレキサンドライトのように遷移している】

【其れに合わせて地上では実体を持たない存在たち――】
【兵士、魔獣、聖職者――多種多様な記憶≠スちが闊歩する】

【球体が地上に降下すると、幻は突如として消え去った】
【その物体を両手で受け止める者がひとり】

【白の短髪、各部をミスリル金具で繋げた黒コート、】
【両手の指空きグローブ。左手の黄金のナックルダスターには全体に刻印が刻まれている】

――成程、古代人の記憶≠ゥ。全ては夢幻の如く、とは言ったものだな…

【そんな言葉を呟くと、球体を持ち手の付いた重く頑丈な箱に仕舞おうとする】

【先ほどの光景を思い返しているのか、辺りにはあまり気を配っていない。声をかけるのも、干渉するのも容易だろう】
814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 17:05:16.93 ID:mm6Zbsk2o
>>813
うぅ‥‥、今日は暑いわね‥‥、外に出るべきじゃなかったかも。

【そんなことを呟きながら、ふわふわと動く影が有る】

【ウェーブの掛かった長い黒髪に深い色の黒目。そして古いデザインをした紅い眼鏡が特徴的である】
【真っ白なワンピースに麦わら帽子。そして、腕には白い手袋をはめていて紫外線を防いでいて】
【どことなく理智的な印象と抜けた印象を感じさせるだろう】
【口には年季の入った真鍮の煙管が咥えられていて、異質さを感じさせる】
【そして、空中に浮遊する、アンティークな安楽椅子に座り込み、移動しているのだった】

【ふと、視線を人の気配のする方に向けてみると、見覚えのある姿】
【驚かせてやろうとばかりに、浮かんでいる故、音が少ない性質も利用して、背後をとり口を開くだろう】


―――ばぁっ!!


【もし貴男が驚けば、くすくす、と楽しげに微笑む魔女の姿が目に入るはずであった】
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 17:27:56.11 ID:J4/cCkuZ0
>>814

【届いたのは、聞き覚えのある声で】
【ただ、その色合いがだいぶ違っていた。それゆえ男は一瞬思考して】

(…迂闊だな、全く。こうも容易に背後を許すとは…。)

…久しぶりだな、子墨。随分と衝撃的な再開だな?

【そんな風に、皮肉の色のない皮肉/冗談のような其れを言ってみた】
【そして直ぐにもうひとつ≠ノ思いつく。其れは大きな意味を持つモノ】

【超再生呪符――入手した一つ限りの其れを、コートの中で躊躇うことなく強制発動】
【対象は魔女の頭部、物理的ダメージへの強力な解消効果を以て干渉することを目的とする。】

【彼女の傷の有無に関わらず、其れは発動された。銀色の光が、彼女を包むだろう】
【マイナスの感覚は、恐らくない。】

【効果を確かめるように、その男は彼女を見やる。】
【灰色の虹彩は、透明な雰囲気を纏っている】



816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 17:35:22.99 ID:mm6Zbsk2o
>>815
なんだ、あんまり驚いていないのね、カイルちゃん。

【ちょっと残念そうに、唇をつん、と伸ばして】
【あの、冬の魔女と彼女が同一人物には、とても見えないだろう】
【子子子子 子墨とは、  ≠ェ、こうありたいと願った人格、姿】
【故に、誰よりも穏やかであろうとし、誰よりも優しく在りたがる】

【そして、ふと、額に残った傷跡に、一瞬の違和感を感じて】
【すっ、と髪を掻き上げるようにして、ぺたぺたと額を触って】

‥‥あらあら、良かったのに。
でも、ありがとうね、カイルちゃん。

【そう言うと、穏やかに微笑む、慈母の表情で、少し浮き上がるとカイルの頭へと手を伸ばす】
【くしゃり、とカイルの頭を撫でようとするだろう、その目には責める色は欠片もない】
【そして、おもむろに口を開き】

ちょっと、買い物し過ぎちゃったのよ。
良ければ荷物持ち、お願いできないかしら?
今ならよく冷えたアイスティーとお茶菓子が着いて来るわよ?

【そう、彼女は提案した】
【よく見れば、彼女の安楽椅子には大量の買い物袋がぶら下がっているのが分かるだろう】
【中には様々な生鮮食品や、保存食、そして大量の紅茶とお菓子の缶が半分】
【残り半分は、良く分からない薬品や薬草、鉱石等のおそらく魔術の触媒に使うであろうものだった】
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/27(水) 17:40:39.74 ID:gyTz2aJe0
【藪から棒に、突然何を言い出すのかと思う方は多数だろう】
【人が、人たりうる理由はなんだろうか?】

【陳腐な言葉で言い表すなら―――心とやらの存在であろう】
【だが、もしそれだけを削ぎ取ってしまえば、人は人たりえないのだろう】
【人の形をしているが正しく死んでいる。人形としての価値しかないだろう】

【黒のスーツを身に纏い黒髪オールバックで、蛇のような薄ら寒い目の】
【左腕を欠損している男が今日も変わらず繁華街で人形の素材の吟味をしている】

――…さて、今日は上質の素材がありませんねぇ
こんな日もありますか。まぁ低俗な素材で作られる人形はある程度は誤魔化せても
所詮二流品にしかならない。だから焦ることなく、吟味しますかね。…ッククク。

【浮かべる表情と口調こそは正常。しかし、思考回路及び思想は異常】
818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 17:57:31.55 ID:J4/cCkuZ0
>>816

俺はあまり驚かない。戦闘的なひとつの意志だからな。

【普段己を形容するのに用いる怪物≠フ呼称は使わなかった】
【闘争と殺戮の化身を意味する其れは、きっとこの場に似合わない――そう判断したために。】

【頭を撫でようとする彼女に、否、其の対象としての己に少々の違和感――】
【自己への誇りから来る其れを感じ、手を拒絶ではなく自分の頭の防御のような――広げた枝のような形にしながら呟いた】

…其れは余り好きじゃない。一体何歳くらいに見えるんだ…?
【まあ、何歳でも彼女にはそう変わりは無いだろう――そんなことも思いながら】


荷物?問題ない、運ぼう。扉は今開けるか?

【瞬諾。安楽椅子からぶら下がる品々を、軽々と持とうとするだろう】
【高速でありながら慎重、機能的な動きだ】
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 18:13:01.85 ID:mm6Zbsk2o
>>818
――そう、それは、ちょっと哀しくないかしら。
戦いも、死も、経験しすぎたからかも知れないけど。
戦いそれ自体には意味は無い≠フ。付随する価値は合っても、それ自体には、ね。

だから、もう少し無駄っていう物を身につけてみてもいいんじゃないかしら?

【なんとなく、彼女は思う。そういう、一つの目的の存在というのは、悲しいと】
【魔女として、幾度も殺し、幾度も生かし、幾度も殺されかけ、幾度も生かされてきた】
【その、百余年の人生の半生ほどは、そんな血と殺戮の日々で埋め尽くされていて】
【だからこそ、彼女は思う。平和が一番∞戦いたくない≠ニ】
【故に、魔女はこの姿を持った、この人格を持った】
【戦いを呼びこむ己の業を縛るために、力と人格を縛り、その上に本物の仮初を重ねて】
【そんな彼女の、それだけの存在は哀しい≠ニいう言葉。それは妙な重さを以て、貴男に放たれるだろう】

―――そうねぇ、年齢なんて、余り意味を持たないと思うのだけど。
それに、ふふ。カイルちゃんは、頑なで弄り甲斐が合って、愉しいのよ。

【くすくす、と少し意地悪な、嗜虐の笑み】
【穏やかかと思えば、優しくちょっと弄ってきたりする】
【掴みどころのない、穏やかな煙、そんな印象を彼女は与えるかもしれなくて】
【ふわふわ、と煙管から立ち上る、薬草の煙が、精神を落ち着かせる薫を漂わせていた】

――ちょっと待っててね。
今、ちょっとお店改装中なのよ。

【そう言うと、目を瞑り、大きく煙を吸い込むと、口から呪言を吐き出す】

導け、扉へと
――――転移、準備、完了

じゃ、カイルちゃん、この安楽椅子に触っておいてね。

【そう言うと、途端安楽椅子に無数の魔法文字が浮かび上がるだろう】
【もし魔術に詳しければ、かなり高度な転移術式である事が伺える物だ】
【安楽椅子に触れれば、直後術式が発動、扉の前まで転移されるはずだ】
【そして、彼女は貴男を店の中へと導き淹れるだろう】

【一つの、図書館と呼んで良いスペースを誇る、そんな場所が扉の奥には広がっている】
【窓が一つとして無く、広大な空間を埋め尽くすように、数万では聞かない数の本が山となって積み上げられていて】
【だが、本には一つとして保存状態の悪いものがない事が、分かるかもしれなかった】
【本のジャンルは、エロ本から古代の魔術書まで千差万別、混沌とした品揃えとなっていて】
【本の山の奥には、こじんまりとしたカウンターが、見えるはずである】
【カウンターの上には、細々とした雑貨や、紅茶のポット等が置いてあり、生活館を感じさせるだろう】

【因みに、店内には複数の指向性のある魔力が常に渦巻いているのが分かるかもしれない】
【微弱な治癒魔術と、空気清浄の魔法及び、清掃魔法が常にこの広大な空間全てに掛けられている】
【まるで、病人の為のように調整された空間である、と感じられるかもしれなかった】

【――そして、カウンターまで貴男を連れて行くと、ふぅ、と息を吐いて、貴男に微笑んだ】

お疲れ様、カイルちゃん。
後でコレは、倉庫にでも運んでおくわ。

【と、労る調子で言うだろう】
【前回は入れなかった、店の中は、まさに魔女の城∞書物の要塞≠ニ呼ぶに足る歴史と風格を持っていた】
【しかしながら、心地のよい空気と雰囲気もまた感じることが出来るだろう】

//御飯食べてきます!
820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 18:17:14.94 ID:mm6Zbsk2o
>>818
//ご飯と思ったら米炊けてませんでした、というわけでご飯まだです
821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 18:51:19.05 ID:J4/cCkuZ0
>>819

――そう、思うか?
俺は俺自身の自由意志で、闘争と抹殺を己の意味とする事を選択した。
自分の意志を持ち其れを貫く、そういう純粋なる俺自身が求め、俺自身の手で決める自我≠ニして俺は在りたい。

【何時になく饒舌に、自分自身の意味を語る。自分自身の全存在、其れを譲る理由も無く】
【自由なる意志を求め、ようやく手に入れて――遂に己となった怪物≠ヘ、】

意見の相違だな…闘争は、其れ自体が意味だと俺は思う。
其れに総てを賭けて生きてきた――
これからも其れは続くだろうし、其の後悔など俺にはない。闘争し抹殺する存在としての己の道こそを俺は誇る…!!

【語った、己が道/自身の誇る自分の全てを。一切の迷いなく其れはただ自由に在り、望みを果たしながら生きている】
【そういう存在として生きることこそを、それ≠ヘ望んだのだ】


頑な、か。そうだな。多分そうなのだろう。弄り甲斐…というのはよく解らんが、楽しいなら其れも良い。
【瞳の奥に、笑うような静かな光が宿った。】

【彼女の言葉のまま、椅子に触れ続ける。転移は問題なく完了した。】
【以前と変わらぬ光景、ただ今回は余裕があった】

【快適な空間。男は口を開く。】

…相変わらず凄いモノだな。何冊くらい有るんだ?蔵書には停滞術式でも掛けているのか?

【月並みな感想/続く質問。彼女はどう答えるだろうか】


/了解しましたー。じっくりレスを練らせて頂きましたー。
/…と思ってたら…遅くなってすみません。
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 19:15:47.87 ID:mm6Zbsk2o
>>821
【カイルの語りを全て聴き、そして口を開く】

―――そう、ならば止めはしないわ。
カイルちゃん―――貴方の選択した運命の道を動かすには、まだ私の運命の輪は交錯していないから。
でも、いずれ。もし貴方と私が又ぶつかるときが来るとすれば、それが貴方の運命を変える日になる――――かもしれないわねぇ。

‥‥でも、それまでは仲良くしましょ?
私は、戦いが大嫌い。パシエルとしての私も、本来は戦いを求めないのだし、ね。

【望まぬ、自由ではない意思を以て、彼女は戦いに身を投じてきた】
【望まぬ戦い、望まぬ苦しみ、望まぬ絶望、それらを乗り越えてのようやくの、自由。  ≠フ悲願】
【戦いという物、闘争という物に色濃く関わっておきながらも、その光景は貴方とは一種正反対の物であった】

【そして、店にたどり着き、カイルの質問を聞き】
【楽しそうにくすり、と微笑んで】

869万5698冊と特別の2冊、だったはずよ。
かなり空間拡張しているし、見えるところ以外にも本が有るのよ。
蔵書は――そうねぇ、本に術式をかけるのは主義じゃないから、基本的にはこの空間に術式をかけているの。
私の病気を悪化させないための、治癒術式は本にも聞くから、決して劣化することはないし。
ここの湿度も温度も、本を傷つけないために徹底した管理をしているから。
だから、いくら積み上げられても、傷つくことはないわ。

【まさに、彼女の城。高度な術式を複数重ねがけし、さらに其れを数十年単位で恒久的に稼動させる】
【それだけでも、彼女がどれだけ非常識な存在か分かるかも知れなかった】
【しかしながら、当の本人は、買ってきた新しい茶葉の缶の蓋を開けて、香りを嗅いでいた】

んー‥‥っ、ディンブラのF.T.G.F.O.P.‥‥‥。奮発して買ってきた甲斐が有ったわねぇ‥‥。
うふふ、やっぱり本を読むときは紅茶が無いと、ね。魔女になる前からの趣味なのよう、紅茶はね。

【とても嬉しそうに紅茶の香りを嗅いでいる。よくみると、彼女の後ろにある紅茶などの入る棚は、大量の種類の紅茶缶が有った】
【独自調合のハーブティーや、薬膳酒や、色々な物が揃っており、趣味どころか専門店が開けそうだった】

【そして、彼女は真剣な様子で、紅茶を淹れていく】
【まず、ポットを二つ、グラスを二つ用意し、片方には熱湯を注ぎ温め、片方には氷を大量に、グラスにも氷を入れておく】
【温まったポットのお湯を捨て、ティースプーンに小盛りで5杯、少し普段より多めな茶葉をポットに淹れる】
【そして、そこに沸騰したお湯を入れて、蓋をし、布巾を巻き、温度維持をして、茶の成分を良く出すようにした】
【3分と少しほど立った後に、布巾を外して、キンキンに冷えたポットに暖かい紅茶を一気に注ぎこむ】
【ぱきぱきぱき、と熱せられた氷の砕ける音が響き、その直後に、グラスに冷えた紅茶を注いでいった】
【紅茶は急激に冷却されていき、本来ならば紅茶は冷えると濁り安いのだが、旧冷却で其れを防ぎ、透明さと色を保つ】

‥‥っふう。

【優雅な様子で一連の動作を終えると、カイルの方のカウンターに一つ、自分の手元に一つ、グラスを置く】
【お茶菓子を用意し、テーブルに広げて】

薔薇の香りがする、アイスティー向けの茶葉なのよ。
まあ、とりあえずご賞味あれ♪

【自信満々で、澄んだオレンジ色の紅茶を、カイルに薦めるだろう】
【飲めば鼻を通る、バラの薫香と、綺麗な色のアンサンブル、そして洗練され、澄んだ味を感じるだろう】
【100年以上同じことをし続けてきた彼女の職人芸であった】

//今度こそご飯ですごめんなさーい!!
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/27(水) 19:20:09.17 ID:J4/cCkuZ0
>>822
/了解しましたー。では、此方も。
824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/27(水) 19:44:37.48 ID:TWE4TYP10
【山頂】

ここが……頂上ォ………!

【最早薄暗くなり始めたこの時刻に】
【山の頂にたどり着く少年、何のために?それは不明】

【余り高くは無い山とはいえ、登山に向いた容姿ではなかった】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖で体を支えており】

【その杖のみ、山らしいと言えない事も無いだろう】

ひゃははァ……!この高揚ォ感、この満足感、最ッ高だな!!

【夕闇交じりの涼しげな夜風が吹き鳴らし】
【明光ひとつ無いこの山頂にて、少年を照らすものはやはり“少年”であり】

【にやりと笑い夜空を見つめる、漆黒の世界にただ一つの稲光】
【一番星の、出現であった】
825 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/27(水) 20:04:30.61 ID:J4/cCkuZ0
>>822

【彼女の言葉――運命≠ヘ、またしても彼の精神の根幹に関わるものだった】

運命など、俺は認めない。我が全ては己の意志にのみ拠るモノだ。
俺はただ最後まで俺として在り闘争し抹殺する。何も、俺を変えはしない。俺自身の死≠ナすらな。

運命とやらがソレを変えようとするのなら――其の全てを消し去るだけだ。

【自由なる怪物は、あらゆる枷を否定する。其れこそがその基本的性質であるが故に】
【世界の全てがその敵ならば、躊躇いなくそれ≠ヘ総てに牙を剥くのだろう――】


抹殺が目的でない闘争のための闘争は、一方が望まないのなら基本的には避けようと思っている。
…貴女が俺の抹殺対象にならない限り、我々が再び争うことはないだろう。

【闘争を嫌う彼女への返答もまたシンプルで、少なくともこの場では平和的なものだった】

【凄まじい数の蔵書、その数字に若干の驚きが生じたが、揺らぎはしない。彼女の語る通り、目に見えるモノだけでは無い。】
【特別の二冊≠焉Aそうした隠された書の一部なのだろう――そう思考した男が、其れについて問う事はなかった。】

【治癒術式による図書の保存、その意味するところを推測】
【概念としての癒し=\―存続の補助によるモノか、】
【或いは、図書もまた生命≠ナある/またはそう見做されるという事か――そう思考し、一時的に結論した。】

【差し出される紅茶――この男は、紅茶にはそう詳しくない。】
【ただ、香りや味蕾への科学的刺激としての味などから、また別の味≠フようなモノを本質的に理解した。】

…プロだな。この感覚≠ヘ…よほど良いモノにしか感じない。

【そう言って彼女を賞賛するだろう。若干の感慨が、そこには含まれている】
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 20:21:47.51 ID:mm6Zbsk2o
>>825
――ふふ、羨ましいわね、ある意味。
その在り方は、私には決して出来ない事だもの。
だって、私の存在は、枷だらけ―――運命に囚われて、一人踊らされている大根役者。

残念ながら、その運命を打破する魔法は、私には仕えないみたい。

【彼女は17歳の誕生日のその日より、永久に抜け出せない運命の牢獄へと放りこまれた】
【望んでも居ない悪魔の契約、それが齎す不完全な不老不死】
【戦いを好まないのに、彼女が魔女だという理由で戦いが勝手に訪れる】
【――運命を打破出来ず、一人孤独に城に逃げ込んだ逃亡者、それが彼女であった】
【そして、此処こそが、彼女の運命に対するささやかな#ス逆でもあり】
【此処は、何処の世界でもない世界故に、彼女はここでは己の世界の運命に縛られる事は無い】
【この場に居る限りは、彼女もまた、運命に反逆していられるのだ】
【打破できないのなら、決して破られぬ扉の奥に逃げこもう。それが、彼女の取った選択であった】

―――もし、どう仕様も無い運命が私に牙を剥いたら、私を助けてくれるかしら?王子様は

【そして、付け足すように、彼女は冗談めかして、そう言った】
【しかし、瞳の端には、僅かな憂いと含みがみえたかも知れない。きっと何か≠抱えているのだろう】

―――この世の理を乱すことや、戦乱を呼びこむような動きが無い限りは、私は動かない。
だから、貴方が私の平穏を脅かさない限りは、私も貴方とは戦わないわ。


【彼女は戦わない*ではない】
【戦わなければ、己の平穏が乱されるとき≠サの時であれば、彼女は躊躇いなく力を振るうのだった】
【五色と白の魔力。パシエルの其れと、子墨の其れの混ざった魔力がうっすらと体から発せられ、直ぐに消えた】

【カイルが、紅茶を口に運ぶのと同じタイミングくらいで、彼女も紅茶を口に運び、含み、嚥下する】
【ふわりと香りが鼻を抜け、優しい味が口内を満たす。うん、成功。彼女はココロの中でそう思って】

ふふ、伊達に100年以上お茶淹れていないわよん?
お茶もアイスかホットか混ぜ物を入れるかとか、気温と湿度の兼ね合いとかで色々考えなきゃいけないから。
やっぱり、年季っていうのも、大切なんでしょうね、こういう載って。
ほら、櫻の国だとお茶を入れる流派も有ると聞くし。

【所謂茶の湯という奴だろう】
【まあ、彼女の其れは、洋モノなのだが】
【どちらにしろ、珍しいほど上機嫌なのが顔に出ているのが見える】
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/27(水) 21:02:53.09 ID:/H5i1pxw0
>>826

【運命≠フ枷を砕くのではなく、其の内に己の城壁を築き城主(ロード)となる――】

【彼女の選んだその平穏を、何処までも己と違うと感じながらも、彼女≠ニ認識して心の内で理解する】
【しかし、何かが自分の心に、折れかけた鍵のように残る事もその男は認識していた】

【どうしようもない運命――彼女の語る、彼女の視る世界のソレを、男は何故か疎ましく思った】
【――己の視る世界と彼女の視る世界、それらは別の物であると理解し認識しているのにも関わらず。】
【冗談めかした彼女の言葉。その含みも多少は認識されて、黒衣は言葉を紡いでゆく】

貴女の世界の運命≠ェ、貴女の世界と意志を滅ぼすならば――
俺は己として、≪意志≫喰らう化物を狩る≪怪物≫として、その運命≠焼くだろう。

貴女が貴女の平穏のために戦う、それと同じことだ。俺は自由意志の怪物として、≪意志≫喰らう怪物を狩る――それだけだ。

【ただひたすらに己として在る≪怪物≫は揺るがない。故に、ありのままをそう語った】

【再び紅茶を口に運ぶ。100年以上紅茶を淹れている――】
【その齎す妙技を味わう。ある形の芸術が其処には在った】

【櫻の国の茶について語る彼女を見て、ふと思いつく】

…それで、実際何歳なんだ?

【詳細に$qねた。あえて唐突に$qねてみたのだった】
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 21:11:59.61 ID:mm6Zbsk2o
>>827
―――ありがとう、カイルちゃん/怪物=B
きっと、来るの、その時が――星辰の運行も、季節の巡りも。
近いうちに動乱が訪れるって、そう予言しているわ。

【魔女は、すでに運命が己に牙を向くことを理解していた】
【そして、もしかすると、その時が己の終わり≠ネのではないか、とも】

【100余年間の日常が、非日常の領域の洗練を生んでいた】
【日々飲む紅茶が美味しく有ればいい、そう思って練習してみたこともあった】
【それゆえに、己の紅茶で人が楽しんでくれる事は、何よりも彼女に取って、嬉しかった】

1876年2月29日――その時が16歳の誕生日だったから――ええと、今年は2011年‥‥。
多分、151歳かしらね。あら、思ったより年が行っていたわぁ、まだ150に満たないと思っていたのだけど。

【彼女の生まれは閏年なのである】
【故に誕生の日は4年に一回しか訪れない、という事は】
【言い様に依っては、四分の一で37歳と言っても、まあ嘘ではないかも知れない、日本の法律では無理だが】

【要するに、不老不死としては、それほど非常識なほど長く生きているわけではなかった】

//ちょっと洗濯物干してくるので、遅れます!
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/27(水) 21:28:06.84 ID:/Jfwm1+Jo
【路地裏】

【一人の男性が、壁に背を預けた状態で倒れている】
【――手足をだらんと伸ばしたその姿から、既に気を失っているものと見える】

さんじゅうびょー。やっぱ路地裏パンピーよえーわ。

【その男性の前に立つ、一人の青年が間延びした口調でそう呟いている】
【短めの金色の髪、その頭部は、つばを後ろに回したキャップを載せている】
【フレームレスの丸メガネを鼻梁の上に引っ掛けており】
【装いは白地に青のストライプのシャツに青いジーンズと、涼やかだ】

短い砲身作って乱射する方が速ェかなぁ。
あーあー、久しぶりすぎて加減わかんねーや。

【ぶつぶつとそんな事を、どうでもよさそうに呟きながら、青年は右手をピストルの形に構え】
【目の前の気絶した男性へと向ける】

バン!

【青年の右手が、本物の拳銃であるかのように、跳ねる】
【座り込んでいた男性が、何かに頬を張られたように、バチン、と音を立てた】
【壁に預けていた背がズレ落ちて、今度こそ男性は、路地裏の路上に倒れ伏した】

まぁいいや、連れてくか。
あのクソ女も、こんなの集めてどうすんだか。

【――青年は、失神している男性に歩み寄り、その右腕を無造作に掴み上げる】
【どうやら、無理やりどこかへ連れて行くようだが――?】
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/27(水) 21:35:28.83 ID:BAPKBI6co
【公園】

あーあー本当についてねぇよ…最近。

【一人の男が小さく愚痴をこぼしながら公園のベンチに座っていた】
【白いローブを身にまとい、中には黒いボディースーツを着用している】
【緑色の逆立った髪に両耳に赤いピアス、整った顔立ちをしているが、鋭く赤い目がソレを感じさせない】
【腰には剣の柄のようなアクセサリーを二つ、両手には禍々しい形をした篭手を装着している】

なんつーか、ただの治療で終わるかと思ったんだけどなあ。
思わぬところで風邪は引くわ、余計な病気はもらっちゃうわ…
くっそー…カミサマってやつは俺のことを見てねぇのか!?

【ハァ、と深いため息をついて男はグシャグシャと頭をかく】
【どうやら最近あまりいいことは無いようだった】

久しぶりに路地裏にでも行って暴れてもいいんだが…。
チンピラみたいな雑魚は相手にしたくねーし、まだこうなんつーか…
……って俺は誰に向かって話してんだ……?

【我に返り、周囲の視線が気になったのか、男はベンチの周りを伺い】
【軽く、ため息】
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/27(水) 21:49:40.55 ID:AXFWb40fo
>>829

【路地裏の入り口から、カランコロンと缶を蹴る音】

……………、……。

【曲がり角から路地に足を踏み入れて直ぐの所、一人の少女が口を噤んだままそこで足を止めた】
【琥珀色の短髪に、無地の黒パーカー、煤けたジーンズ】
【「取り立てて特徴が無い」という特徴を強調したような、"地味"で"目立った"服装】

【月灯りの弱々しい光と、鈍く広がる路地裏の影に若干隠れてはいるものの】
【――――非常に面倒臭そうな表情をしている】

……………………あー。

【青年を見、気を失っていると思しき男の姿を見、一度道を引き返そうかと半歩足を戻し、】
【そこで先程まで蹴っていた缶――転がる音は青年にも聞こえただろう――を見返して、】

――――何してんすか、こんなとこで?

【面倒臭そうな表情を改めようともせず、面倒臭そうに頭を掻いて、面倒臭そうにそう言葉を発した】


/まだいますか?
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/27(水) 21:52:07.06 ID:/H5i1pxw0
>>828

【予言――経験則や演算から導き出される神秘学的な其れは、時に強力な実現性を持つ】
【専門家中の専門家、達人たる151歳の魔女の予言は精密性・現実干渉性ともに高いのだろう】

【そう考えたその男の内なる漆黒の獣≠ヘ、動乱の/戦乱の/闘争の響きに己の牙を研ぎ上げる】
【絶対的意志により其れをゼロ秒で制圧、男は思考し口を開いた】

…其れが避けられないのなら、準備をしておくのも良いかもしれない。
其れについて考えず、ただ日常を過ごすのも一つの手ではあるのだろうが――どちらを選ぶかは、貴女の選択だ。

【そう言いつつも、平穏のために躊躇わず戦う彼女が選ぶのがどちらなのか――その男は理解していた。】
【少なくとも、そう認識してはいた。】

ひとつ思いついた事がある。予言≠ノついて、だ。
【自分の知識から、それ≠ヘ自分の考えを告げる。それは――】

思うに、予言≠ノはある種の現実干渉性がある。
それは、予言者の無意識や超自我、あるいは演算プロセスにおける「小さな世界」と現実世界の共感によるものかもしれない。
いずれにせよ――意図的に「望む結果」が高い確率で現れるようにし、其れを現実と共鳴させれば――

ある程度の現実への干渉が可能なのではないか、と俺は考えている。魔術の基本原理の一つはコレと似たようなモノだろう?
信頼できる協力者――いや、論理人造霊を使って、それらの並行作業でその影響力を増大させればいい。

【「小さな世界」における全能者の真似事で、現実世界を改変する――】
【論理により世界を説き伏せるような暗示的プログラム、それを男は提唱する。彼女なら、それも可能であると考えて】

そうして予言≠オ、その動乱を延期、或いは偶然に¢j止してやるというのはどうだ?

【ひとつの絶対的自我の所有者が、世界を変えることを語っているのだった】
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/27(水) 21:56:19.77 ID:TPyXF/2bo
【森林】

【夜も更け森に闇の帳が落ちる頃】
【森に住む生物達の僅かな命の脈動と木々がざわめく音がやけに大きく聞こえる静寂の中】

【土を掠める程のボサボサの黒髪の先を申し訳程度に紐で束ね】
【腰まで垂れる長い前髪を兜の様な、特徴的な紫色の花が付いたピンで分けた】
【森に溶け込む様な暗緑色のローブを着た、背が高めの若い女性が一人】

はぁ、はぁ……うぷ…っ。

【口を手で押さえながら妙に気分が悪そうにふらふらとふら付きながら森を歩いている】
【押さえられた口の端からは淡い紫色の煙が漏れ、辺りに仄かな甘い香りを漂わせていた】

ここ、どこ…?

【彼女は眩しそうに、煙たそうに、半分以上閉じられた瞼から覗く毒々しい真紫色の目で】
【きょろきょろと周りを見渡し、自分が何処にいるのかを必死に確認しようとしているようで―――】

(こんなことになるなら、せめて食料位持ってくるべきだったなぁ…。)

【本来、深い森林を装備も知識も無しに、当てもなく彷徨うことは自殺行為にも等しいことである】
【しかも、迷ってるであろう彼女の体は痩せ細り、ローブから除く肌は不健康そうな青白い肌】
【その身体は殆ど皮と骨だけで支えられていて、今にも風に吹かれて折れてしまいそうだ】

でも……此処なら…大丈夫な筈…。

【そんな状態で彼女は身の危険を知りながら何故か自ら死の行軍を突き進み、迷うことなく森の奥へと足を進めていく】
【周囲に人がいないか常に気を配りながら―――】
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/27(水) 21:58:45.41 ID:TnbJltFdo
>>830

【同公園。隣のベンチに一人の少年が座っている】
【ふと突然、彼は勢い良く立ち上がると、独り言に惹かれてか男に近寄って声をかける】

……えーっと、ですね。
そんな大きな声で独り言をしてると変な人に見えますよ……、なんて。
…………って、失礼なこと言ってすみませんっ!!

【話しかけていた当初は苦笑いを浮かべていたのだが】
【自分の失言に気づくと、慌てて何度も頭を下げた】

【そして相手の様子を伺うように、そーっと頭を上げる】

……それで、その……。
独り言の内容が、ちょびっと、聞こえちゃったのですが。
戦う相手を探してるのであれば、僕で良ければ相手になりますよ?

【茶色いアホ毛がぴょこんと生えた、レモン色の瞳を持つ小柄な少年】
【邪竜でも封印してるかのように右手には厳重に包帯を巻いていて】
【灰ローブを着用し、左腰には鞘に収められた西洋剣を二本提げている】

【しかしこの少年、覇気がないどころか見るからに弱気で──、模擬戦の相手としては、少し頼りないかもしれない】
835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/27(水) 22:02:21.23 ID:/Jfwm1+Jo
>>831

お?

【缶の転がる音を聞きつけて、青年は男性の腕から手を放さずに、そちらへと目を向ける】
【現われた少女の姿を確認して、ようやく男性の身体から、一旦手を離す】

こんちわ。
んー……勧誘?
だってさぁ、付いて来ねーって言うんだぜ、こいつ。
したら、無理やり連れて行くしかないっしょ。

【へらへらと悪びれずに、聞かれもしないことまで口にする】
【暴力沙汰は日常茶飯事だろうが、ここまで緊張感も罪悪感も見せず】
【暴力を振るったことを口にする人種も、そう多くはない】

お前も来る? 後ろめたい奴、大歓迎らしいよ。

【口先だけの勧誘か、そんな事を軽く口にして】
【青年は、ピストルを模した右手の銃口にあたる人差し指を、少女に向ける】

どーする?

【その仕草だけならば、ただのジョークにもなろうが】
【――少女が、もし青年の能力の行使を見ていたならば、それが紛れもない凶器なのだと、判別できるかもしれない】

/まだおりました。よろしくお願いします
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/27(水) 22:12:17.33 ID:BAPKBI6co
>>834

【ビクリ!、と男は体を震わせる】
【まさか独り言をきかれていたとは…という後悔だろうか、やや顔は引きつっている】

変な人…確かに独り言を大声で言ってちゃあ変人だよな……
ハハハ、ハ…

【気づけば少年が目の前で頭を下げている、恐らく男の必死の取り繕いも耳に入っていないだろう】
【そして頭を恐る恐る上げた少年の提案】

(模擬戦…だと…?)

【見るからに弱気でとても戦いには向いてない風な少年】
【しかし、厳重な包帯のされた右手、左腰に収められた二本の剣】
【思わず目を細めてみてしまう】

【ゾクリ、と背筋を何かが通り抜けた】
【悪い癖だ、と思いつつも男はその衝動を無視することはできない】

模擬戦か…悪くない提案だ。
今は久しぶりに体を動かしたい気分なんでな。
少年、悪いけど相手になってもらおうか。

【ベンチから立ち上がり、少年の横を通り過ぎ若干の距離をとる】
【ボキボキと骨をならしながら、体の調子を確認する】

(よし…悪くはねぇ。)
(万全とまではいかなくとも、それには近い状態だろ、多分。)

【ニヤリ、とコンディションの良さに笑みがこぼれる】
【相手にとっては一人でニヤニヤしてる気持ち悪い人間かもしれない】

よし、こっちの準備はいいぜ。
そっちの準備ができたら……かかってきな!

【スッ――っと右半身を後ろに下げ、左半身が前に出るような構えを取る】


/よろしくお願いします!
837 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/27(水) 22:15:43.12 ID:O4tbVaubo
>>833

【夜風が吹き、木々がざわつく】
【その響きにまぎれて、女性の傍の木に降り立つ人影があった。ぎしっ、と枝の軋む音がする】
【ざわめきが収まったあたりで、真上から声がかけられる】

こんばんは、お姉さん

【声は若かった。若い男のものだ】
【その方向へ視線を向ければ、夜闇に浮かぶ二つの焔のような赤と人影の指先に灯る火が見えるだろう】
【そこには黒い帽子を被った青年が立っていた】
【火という灯りのおかげで風貌が明瞭に浮かび上がる。男にしては綺麗なやや長めの空色の髪、焔のような赤の双眸、人種特有の色白の肌が印象的だ】
【加えてはっきりとした目鼻立ちが、聡明さと明るさの両方を思わせる】
【しかし服装の方は茶色のYシャツに黒のカーゴパンツという、容姿と比べるとあまり目立たないものだ】

こんな時間に明かりもなしで、森に何か御用かい?

【青年は警戒する様子もなく女性に話しかける】
【口元には人の良さそうな笑みが浮かんでいた】
838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 22:15:50.66 ID:mm6Zbsk2o
>>832
―――そう、ね。
何も手を拱いている訳ではないのよ?
さっき大量に買い込んだ、あの触媒もその一つ。

避けられぬ宿命に、少しでも己が抗う為に。
力のない私に、出来ることは限られているけれど。

【そう言うと、指先を紅茶のグラスに浸し、水滴を一滴、床に落とす】
【直後、その衝撃が店内をぐらぐら、と揺らした】

―――此処は、私の世界。
思い通りにならないことも無いわけじゃないけれど、それでも粗方は私の手に有るわ。

【カイルの言う事が、不可能ではない、そう彼女は語る】
【しかしながら、彼女の会話は、まだ、続く】

‥‥一つの問題は、私と同格か、それ以上の力量を持つ、かもしれないという事よ。
あの子≠ヘ、私と違って、運命を己で打破する為に力を磨いていたから。

【ごそごそ】【棚を漁り、一冊の本を取り出した】
【思い出を画像化するだけの力を持つ魔道書、その1ページを開く】


―――私の最初で最後の弟子なのよ、あの子は。


【ぼう】【開いたページに、二人のニンゲンの映る写真が浮かび上がった】
【一人は、白い髪に白いドレスを着る、魔女パシエル=z
【もう一人は、紅い魔女帽に紅い装束の小さな魔女、である】
【小さな魔女は、パシエルの袖を掴み、後ろに隠れるように怯えている】
【運命を打破する力は欠片も感じられず、唯引っ込んでいるだけに見えるだろうか】
【しかし、二ページ目をめくり、浮かんだ画像は、違った】
【赤装束の魔女と、白装束の魔女の殺し合いの画像であったのだ】
【赤が劣勢ではあるものの、ある程度渡り合っており、そして――――】
【――――赤の魔女の目は、強い意思の光が、宿っている】
【そして、三ページ目に於いては、互いに背を向け、去っていく魔女二人が、居た】

‥‥あの子は、この世界を嫌っていた。
私と同じく、戦いが大嫌いな子だったけれど、それよりもこの世界を、人間を嫌っていたの。

あの子は―――必ず動くわ。
97年前の決別、その時に―――「必ず、貴女も私も拒絶されない世界を作る」
「――この世界を作り替える、理を組み替える」「人の罪を、人に知らしめる」

―――そして、星の巡りが、来たのよ。あの子がやろうとしていることは、一つ=B
戦争≠諱A大きな流血を大地に流すこと、それが彼女の最大の魔術の儀式だから。

星辰の流れが、乱れているから、いつ動くかは分からないけれど。少なくとも数ヶ月以内に動くはず。

だから、カイルちゃん。お願いが一つだけ。
――この事を、できるだけ多くの人に伝えて頂戴。
正義組織でも、何でもいい。多くの人に気をつけて、と言って欲しいの。
そうじゃないと、必ず犠牲者が出る。今のあの子は、手を選ばないから。

【確定のような警告。己のかつての弟子が、それを成すと】
【そして、儀式は流血伴う戦場を以て、成されると、そう彼女は語った】
839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/27(水) 22:24:24.21 ID:AXFWb40fo
>>835

…………ふーん。

【ハナから興味なさげに呟きつつ、さりげなく倒れて居る男に目を落とした】
【目立った外傷は見当たらない。直ぐに視線を戻す】

自分、後ろめたいことはしてねーッす。
何の勧誘かもわかんねーのにホイホイ付いて行けるほど自信家でもねーッす。

【警戒は解いていないようで、まだ距離を詰めようとはしない】
【しかし青年の"兇器"には気付いていないようで、指に対しては何のリアクションも起こさない】
【単に気障ったらしく指差されただけだと思ったのだろうか】

【しかし、】

んで……話は変わるッすけど。

【「誘い」に乗らないという事はつまり、そこに倒れている男と同じ選択をしたという事】

……自分、あんまり面倒臭いことは好きじゃないッす。
ほら、ラヴアンドピースなんて言ったりするじゃないッすか?

だから―――「自分達は出会わなかった」って事にして、平和的に済ませたいんすけど。

【警戒の声は更に色濃く、路地裏の冷たい空気に混じって広がる】

【――彼女の足元を中心として真四角に、何か魔翌力を纏った領域が広がる】
【音も無く、色も無いが、魔翌力を感知できるものなら直ぐ分かるだろう】
【言葉とは裏腹に、自分の無事のためなら手段は選ばないらしい】
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/27(水) 22:25:07.75 ID:TnbJltFdo
>>836

……えーっと。
ニヤニヤしてても変な人に見えますよ、あはは。

【またも苦笑いを浮かべて、口を滑らせる】
【良くも悪くも嘘をつけない、本音を隠せない人物なのだろう】

さて、と──、手加減の必要はありませんから。
こんなのでも、一応剣士ですので。

【自分の性格について自覚はあるのだろう。自虐と自信が入り交じった台詞を言う】
【相手の準備が整ったのを確認すると、自分を落ち着かせるため大きく息を吐き】

では、よろしくお願いしますっ!!

【右手で、黄金の剣を抜いた】
【抜刀した瞬間、文字通り『目の色が変わる』──黄色から、燃え盛る炎のような灼熱の紅に】
【そして男めがけて一直線に、勢い良く走りだす。身体能力が上昇しているようで、そのスピードは見かけ以上だ】
841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/27(水) 22:34:25.60 ID:TPyXF/2bo
>>837

【我武者羅に道無き道を歩き続けていた彼女の耳に異音が聞こえる】
【周囲に警戒を払っていた彼女はすぐさまその場を飛び退き、木の上へと視線を移す】

…けほ…っ…こんばんは…。

【また苦しそうに紫煙を吐き、あなたの目を見つめる】
【何故、人間の指先から火が出ているのか、何故突然木の上に現われたのか少し気にはなったが】
【自分も同じようなものだと思い、口には出さなかった】

意外と夜目が利いてね…。灯りは要らなかったのよ。

【何となく意地を張りたくなって、忘れたとは言わなかった】
【どうしてかそう語りかけてくる笑みに逆らいたくなったからだ】

…貴方は、何の用で来たの?

【できるだけ呼吸を乱さないようゆっくりと語りかける】
【しかし、その表情に映るのは多少の焦りと恐怖にも似たもの】
【それらはきっと彼女がこんな人里離れた場所に来た理由からだろう】
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/27(水) 22:36:34.46 ID:/Jfwm1+Jo
>>839

またまたぁ。
後ろめたくない子が、こーんな危ないところウロウロしてるわけないじゃん。

それに、俺も何の勧誘してんのか知らないんだよなー。
犯罪者とか指名手配人とか、適当に集めてこいってさ。

【ちらり、と傍らに倒れる男を一瞥して、再び視線を少女へ】

俺もメンドーなのはイヤだけどさぁ。
……なんか、やる気みたいじゃん?

【――少女の警戒も露わな態度や、立ち上ってきた魔力に敏感に反応したらしく】
【青年もまた、接敵の態勢を取る】

それにー。俺リハビリしたいしー。
こないだは大怪我しちゃったからさー。カンを取り戻さないと、ね。

【青年は気負う風も無く、そんな事を言って、唇を舐めた】
【そこら辺をうろついているチンピラと、差して変わりのない締まりの無い笑みの中】
【ただ一点、その眼だけが、獲物を見つけた猛禽の輝きを放っている】

……バン!

【突きつけた右手が跳ねる】
【その指先――小さな筒状に編まれた不可視の力場が、空気を凝縮して、撃ち出す】
【威力は石を投げつけられた程度のものだが、目標は少女の左胸だ】
【無防備に受ければ、相応の衝撃が全身を脅かすことになる】
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/27(水) 22:40:55.74 ID:cFnjoWAVo
【廃れた、街その街道】

【人々は帰路に帰り、その自らの巣に明かりを灯す】
【そこの中では数々の話がされているのであろう、しかし此処は違う】
【廃れた街、その建物は朽ち果て明かりも灯ることのないその家々】

【微かな息を、絶えかけた子供のように点滅するその街灯】
【外れ者、明るい暮らしをできなくなった者、何かから逃げるもの】
【帰る場所を失った者、そんな者たちが此処には大勢いる、】
【その中を、そのゴミであふれた、砂埃が舞い上がる、その道を一人の男が歩く】

ここは…どこだろうか…?
いや…分からない…分かるはずもないか…

【独り言、そう呟きながら男が歩く】
【黒い髪、其れを盆の窪のあたりで纏め、その流れる髪はブレーズで細かく編みこんで】
【黒の細身のスキニーパンツ、淡い青色の何も刺繍が入っていないシャンブレーシャツ】
【180cm程の慎重に見える、そしてそこまで若うなさそうなそんな歳、大体20半ばほどであろう】
【何の変哲もないその格好、だが一つだけ目を奪う物があるかも知れない】
【男の顔右半分に浮き出ている理解異不能な刺青のような、そんな魔方陣、それが体に浮き出ている】
【そしてその手からも、その模様は見えるのである】

【男は元々此処の人間ではない、なぜか分からぬが違った時代から飛ばされて来た】
【だが来たばかり、というわけでは無いらしい、その今風な格好、男もなにかと此処に合わせようとはして知るのだ】

此処に来て…半年…ほどか?
私たちは何故此処に来たのだろうな…?

【先程から聞いてみていれば、男は『何か』に語りかけながら、そして声もしない『何か』からの声に頷きながら】
【そのように何かと話しているように見える】
【これを異常者としてみるか、それは見る者次第、魔翌力というセンスがある者、微かでも魔翌力に繋がりがあるものであれば分かるかも知れない】
【男が憑かれていることに、強大な魔翌力が男から発信されていることに、男は契約者、悪魔と契約した男】

【そんな者が歩いている、何方にせよ、そこは男以外、歩く者もいない所、目立つことには変わりはない】
【端で横たわる何人かの浮浪者達を横目にその道を歩く】
844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/27(水) 22:44:38.33 ID:BAPKBI6co
>>840

【剣士、という言葉に再び背筋がゾクリとする】
【"体が戦いを求めている"、そう本能で男は感じ取った】

よーし、存分に戦ってやるぜ!
有難く思えよぉ俺の体!

【殺気を周囲に撒き散らし、先ほどとは男の雰囲気が変わった】
【自称"善良な一般市民"から"戦闘狂"へ】

さてさて、まずはどうやって遊ぶかな…!


【右手で剣を抜き、予想以上の速さで距離をつめてくる少年を見て、少し目を細める】

(予想以上にはええな、距離をとっておいて正解だったか。)
(だが、まだ能力の発動は容易だな……"幻影分身(ダブル)")

【冷静に今の状況を分析し、能力を発動させる】
【その瞬間、男の隣に全く同じ姿の男が現れた】
【少年から見て左側の男は左の篭手に仕込んでいたであろう刃物を出し
 右側の男は先ほどと同じ構えを取り、少年に対して突っ込んでくる】

さぁて!
どこまでできる模擬戦か、楽しませてもらうぜぇ!


【左側の男は刃を水平に振るい少年の顔を、右側の男は右拳での腹への一撃を狙って繰り出してくる】
【左側が幻影、右側が本物なのだが…見た目による差異は一切見られない
 ただし、殺気に対して敏感な者であれば、右側の男から滲み出る殺気によってどちらが本物か気づくかもしれない】
【幻影のため、左側に切られても傷は負わないし、少年から手を出せば簡単に幻影は消え去るだろう】
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/27(水) 22:47:36.28 ID:/H5i1pxw0
>>838

【嘗て己の闘った氷雪の魔女、それと恐らくは同格以上である存在――】
【その存在を知ってに呼応するように、獣≠ヘ更なる進化を遂げてゆく】

【闘争本能が刺激される。生体聖紋の無数の術式の内のひとつが解放される】
【以前より遥かに激烈な、特有のエネルギーを彼女は知覚するだろう】
【≪怪物≫は、救済者ではない。闘争と抹殺、其のために生きるそれ≠ェ思考し、語る】

…そうか。その魔女≠ヘどのような手段を以て犠牲者を狩る?
ただ魔女に気をつけろ≠ニ語るのでは、警告の意味も薄い。術中に嵌った時には、多くの場合手遅れだろう。
そして何より…単純すぎる其れは魔女狩り≠引き起こすだけだろうからな。

【魔女の手口を語らせる=\―対抗魔術や心理的警戒による回避を目的とする其れの普及は、】
【目の前の優しい魔女への、巨大な負荷にもなるであろうことを認識しながら、尋ねる】

そして…貴女は、その対抗手段を広めることを望むのか?
犠牲者の数は、その情報を知る者が多ければ多いほど減るだろう。俺は正義の徒ではない。
結局――貴女は、自分の弟子から民衆を守るための盾を配るつもりなのか?それは、貴女たちへの鈍器ともなるだろう。

【戦闘的な言葉は、闘争を意味とするが故の論理的思考】
【ただ警戒を呼び掛けても、何を警戒し、どう対策すれば良いのか解らないのでは意味がない――】
【その意味を含んで、彼女の意志を聞いているのだった】
846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/27(水) 22:52:58.01 ID:O4tbVaubo
>>841

【指先の灯火はそう遠くまで照らしてはくれない】
【それでも目の前の女性の状態は確認できた】
【苦しそうな声と口元から出ている紫煙。普通ではありえない】
【何故なのか気になったがまずは質問に答えることにした】

街の周辺を探索してたら少し遠くに来すぎてね
たまたま君を見つけたのさ

【周辺というものを表現するために火の灯った手を左から右へと動かす。灯火は指に追従して離れない】
【理由を話すと、たんっ、と軽く飛び上がった。反動で枝が上下に揺れて、青年はそこから地面へと降りたっていた】

僕は答えた。次は是非君に答えてほしい
どうしてここに? 体調が良さそうにも見えないね

【今度はそちらの番。そう意図を込めて灯火を女性へと向ける】
【笑みは先ほどよりも深くなっており、焔の双眸には興味が浮かびあがっていた】
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/27(水) 22:55:40.99 ID:O2LmOAIh0
伝説:ギラン
S-1:ル、ウェイン
S-2:太郎、織守、エロゲマスター、ハブ酒
A+-1:ラギデュース、森島、ルカス、シェン
A+-2:朔夜、エルメア、シャロ、サージ、ツァーリ、マリア、シズク
A-1:院長、双葉、アリエル、リロード、あやベン、サナ
A-2:ゼーロ、蒼線、ぱおん、キョーコ、クルス
B+-1:檸檬、杏奈、カレル、エルフェス、ルシア、スノドロ
B+-2:谷山、重太郎、鈴音、ギムレット
B-1:翠、リライズ、ミーナ、ハッピー、ロンメル
B-2:ミスド、朝宮、千年、レギン、ヴァーデッド
C-1:釈迦、セシリア、獅子堂、ヴァルトスラット、赤木
C-2:ガブ様、十束丸、ロウ、赤井、ガシャロ、真織
D-1:ヘイロン、白髪、毒牙、木蓮、シモン、神導
E-1:サバト、鵺、ジャーニッド、優志、神裂

害悪:ラグナ(ロール力ならD位?)、アルバス(B-2)、ノビタ(B-2)、晃(E-1)、優蛾(B-1 ウェスカか?)
    ウェスカ(B+-2)、dj(E-1)、鮮(?)、焔裂(?)、チェリオ(?)、キング(B-2)、悪人粛清(B-1)


お前らも自分のスレにおける価値をよく理解するんだな
848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/27(水) 23:06:00.51 ID:TnbJltFdo
>>844

……えっ!?
ふ、二人に増え────

【目に見えて少年は驚愕して、足を止める】
【能力を見ただけで混乱している辺り、あまり戦闘慣れはしていないようで】

(いや、慌てないように、慌てないようにです……。)

より危ないのは……、左ですっ!

【振るわれた刃を、少年は剣で防御しようとする】
【──が、それは幻影であるため、当然のようにすり抜け】

ぐ……ぅ

【本物の拳が腹にヒットし、少年の身体が軽く蹌踉めく】
【しかし、ダメージを受けるのも覚悟の上だったのか】
【攻撃を食らいながらも、本物と分かった右側の男を見据える】
849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 23:07:22.94 ID:mm6Zbsk2o
>>845
死の濃い場所=Aそこにて命を散らせる事。
例えば古戦場、例えば墓地―――そういう所で無ければ、あの子の秘儀は成されない。

あの子の魔術は―――魂の操作≠諱B
無機物や有機物、魂を持たぬ物に魂を宿らせる事で、その物に力を与える。

――だからこそ、きっとあの子は古戦場や墓地を儀式場に選ぶと思う。
そして、裏で動いて戦争を起こす―――、表には、でない形で。
土地に染み付いた未練や、悪霊を新たな血で目覚めさせるつもり‥‥じゃないかしら。

この世界には、沢山の動乱が有るわ。
カノッサ機関を初めとした、色々な悪が存在する。
‥‥‥‥きっと、この不安定な情勢だからこそ、彼女は動く。
戦いや戦争が多ければ多いほど、彼女の力は強くなるんだから。

【――決めていた。決別した彼女がこれ以上罪を重ねないためにも】
【少しでも、変わらぬ定めに手を下そうと、そう、己に聞かせていて】

―――どう、なのかしらね。あの子は、哀しい子よ。
だけれど、やろうとしていることは、間違っている、そう思うわ。
己の平穏の為に、その他すべての物の平穏を奪うのは、絶対間違っている。

赤い魔女、サンクトゥム=レグヌム≠、私は止めたいの。
これ以上罪を重ねさせたくはない。

――その為なら、私はまた十字架に掛けられようと―――構わない。

【淀みない言葉。揺らがぬ瞳】
【100年近く、別離してから想い続けていたこと】
【それは、不肖の弟子を止めてやりたいということだった】

正義組織に伝えて。―――戦乱には、気をつけて、と。
戦うにしても、犠牲者を減らして欲しい、とも。
血が流れば流れるほど、あの子の儀式の完成は、近づくから。

多分、そう成れば――――生者と死者、罪人と聖人が、入れ替わるわ。
苦しみを以て死んだ死者がこの世に蘇り、命を考えぬ生者を殺しに行き。
不実の罪を被せられた罪人が、ふんぞり返る聖人を皆殺しにする。

――その地獄を見たくないのならば、せめて流血だけでも、避けて欲しいわ。

【流血を以て成る儀式を防ぐならば、流血を起こさなければいい】
【魔女個人では、それにたる流血は起こせないようだった】
850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/27(水) 23:07:43.44 ID:AXFWb40fo
>>842

自分がどこを歩いてようが自分の勝手ッす。
そんなことより……

【青年の態度に一つ息を吐き、】
【合わせて一歩、後ろに下がる】

アンタの都合に合わせるほど心広くないし暇でもねーんで。
用が無いんなら自分はもう……

【そして青年に半身を見せ、口を開いた所で】

―――――ッッっ?!

【衝撃のままに身を捩じらせ、背後へ仰け反った】

【青年が何もアクションを起こさなければ、数秒後には回復するだろうが】
【未だ状況は把握しておらず、接近を試みるなら絶好の機会】


【また足元の"領域"は、先程までの位置から動いてはいない】



/遅れました・・・
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/27(水) 23:11:15.81 ID:TPyXF/2bo
>>846
【探索という言葉に少しだけ引っかかりを覚えたが、きっと言葉のままの意味だろうと深くは考えないことにした】
【指を追従する灯を目で追い、その火の姿に素直に綺麗だなと思った】

…そう。……えほっ!…けほけほっ。

【そんなことをぼうっと考えていると胸に激痛が走り、咳き込んでしまう】
【そこに降り立つあなたの姿を見て一歩後ろに下がる】

近づかない方が良いわよ…。

【悲しそうに目を伏せ、あなたから距離置く】
【彼女の周囲には彼女が吐き出した薄い紫の霧と甘い香りが漂っている】

…初対面の相手に話すようなことじゃない。
それに、貴方に迷惑をかけたくない…。

【先程の灯火の様な輝きを放つ目を見つめてまた同じように感銘を抱く】
【自分には無い、生気のある美しさだったから】

……貴方、医者か何か?

【俯いていた顔を少し上げ呟くように尋ねる】
【そこには迷いの様なものが見て取れるだろう】
852 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/27(水) 23:23:06.24 ID:/Jfwm1+Jo
>>850

そう言うなよ。ちょっとだけ付き合っていけって。
な?

【よろめいた少女に、嗜虐的な言葉をぶつけ】

 フォージェリー・バレット
……架空銃弾。

【青年は、レティクルを僅かに修正、再び少女の左胸に狙いを定めて、人差し指を合わせる】
【圧縮された空気の弾は、周囲の気流を歪めているのが見て取れるため】
【よく見れば、その軌道を眼で追うことも可能だろう】

ほいよ、どーすんの?

【嘲弄するような青年の声と共に、今度は二連射、再び圧縮された空気を放つ】
【威力は先ほどの先制攻撃と変わらず】
【どちらもが、少女の左胸目掛けて――心臓部を狙っているのは、効率的にダメージを与えるためだろう――飛翔する】

/お気になさらずー
853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/27(水) 23:23:08.04 ID:O4tbVaubo
>>851

【女性が咳き込むのを見て心配そうな表情へとすぐに変わる】
【体調が悪い、と思ったがその程度ではないとやっと気付いた】
【近付かない方が良いと忠告されて尚、もう一歩進む】
【心配そうな表情はそれと一緒に真剣さを帯び始めていた】

僕は医者じゃない
だけど幸か不幸か、困っている女性を助けたいと思う程度には男だ

どうか、僕の我侭として、君の手助けをさせてくれないか?

【灯火で女性を照らしながら、力強く答えを返す】
【目の前の女性は医者を求めているのだろう。何かしらの病のようにも見える。そして自分は医者ではなかった】
【それでも青年は手助けを申し出た。彼女の負担とならないよう、自分の我侭だということを強調して】
【女性の答えを待って、じっと強い眼差しを向けている】

//ごめんなさい、就寝しなくてはならない時間になってしまいました
//こちらとしては明日への引継ぎをお願いしたいのですが、ここで切っても絡みをなかったことにしても構いません
//本当にごめんなさい
854 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/27(水) 23:28:02.85 ID:/H5i1pxw0
>>849

【語られる内容を認識。個人レベルではなく、戦火を避ける/縮小するという対策】
【平穏ごと自分の生を喪っても、嘗ての弟子を、その齎す地獄の現出を止めたい――彼女の意志は認識された】

…了解した。伝達の仕方を工夫して、出来るだけ早急にJusticeの所属者に伝えよう。


(だが、俺自身も行動する――そのやり方を、彼女が知る必要は無いだろう)

【彼女が望まないかもしれない、自分自身のやり方を語ることはない】
【鮮血を太陽で消し飛ばすような、戦闘的な対策を男は計画していた。何処まで行ってもそれ≠ヘそれ≠セった】

そろそろ俺は去ろうか。計画の準備は早急に始めたいからな。素晴らしい紅茶だった。
【そう言うと男は立ち上がろうとするだろう。去る前の、最後に近い言葉は紡がれた】

…何か、他に俺が知っておくべき事や伝えるべき事は有るか?
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/07/27(水) 23:28:19.22 ID:BAPKBI6co
>>848

ハハッ…いい感触だ。
ヒッサビサに、久々にいい感触だ!

【興奮しているのか、軽く息を荒げて叫ぶ】
【そして、殴りつけた拳の感触を確かめるように、右拳を握りなおす】
【よろめいている少年を、獲物を見るかのような目で見つめ】

(分身は消えちまった…か。まぁいい…アレは陽動のための一手
 しかし同じ手を二度食らうような相手でも無さそうだな…!)

――ジャギンッ!

【鈍い金属の音とともに、右篭手の指の爪部分から、5cm程度の刃が親指から小指にかけて姿を見せる。】
【どうやらこの篭手は、暗器を仕込むための道具のようだ。】

次はこいつだ、模擬戦で大ケガをしたくなけりゃあ
うまく防いでくれよ!少年!

【ジャキジャキと爪の様子を確かめ終わった男は地面を蹴り、少年へと迫る】
【繰り出される右の掌、狙う場所はさきほどと同じ腹部である】
【注意すべきは爪部分から出ている刃、刺さればかなりの傷を負う可能性はある】
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/27(水) 23:35:44.19 ID:mm6Zbsk2o
>>854
―――ありがとう、カイルちゃん。

【心の底からの、彼女の感謝の声】
【やり方がどうであれど、己は外のことには大きく関われない】
【既に死んだことになっている、己が動くのは、不都合が存在する】

【だからこそ、己の代わりに動いてくれることが、心からありがたくて】

‥‥ええ、私も少しでも運命に介入する術を組まないと。

【そして、カイルが去っていく直前の言葉と同時に、棚を漁って】

――たしか、ここに‥‥っ、有った。

【取り出したのは、一つの短刀である】
【刀身にはびっしりと魔法文字が刻み込まれていて】

魔術に対する耐性を持つ、魔を斬る刃よ。
相手が魔術師である以上、少なくとも役に立たないことは無いはず。
ただし、この刃では人は切れない。それだけ覚えておいて。

【短刀をカイルに託すと、彼女はカイルを見送っただろう】

//乙でしたー!!
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/27(水) 23:44:10.77 ID:AXFWb40fo
>>852

っ………ア、ンタみたいな怪しい人と付き合う趣味なんて持ってねーッす、よ!

【突然の衝撃、反射的に腕を前に持っていき、原始的な防御の体勢】
【二発の追撃は左腕に当たるだろう】


どーすんの、って。決まってるじゃないですか。

【今度は衝撃を予測できていたからか、大きく仰け反る事も無く圧縮空気の塊をいなす】
【そして腕の隙間から青年の瞳をじっと睨むと、】

――三十六計、なんとやらって奴ですよ。

【体は前に向けたまま大きくステップバックし、路地の交差点まで戻った】

【後ろ向きに移動しているため速度はさほど出ていない。簡単に追いつけるだろうが―――】
【足元の"領域"は、彼女とは反対に青年の方へ徐々に近づいている】
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/27(水) 23:45:17.96 ID:TnbJltFdo
>>855

うぅ……、良いパンチですね。

【痛みがまだ腹部に残ってるのか、未だ顔をしかめている】
【しかしまだ戦いは序盤。パンチ一発で戦意喪失するほど、やわではないようで】

でも、真向勝負なら負けませんっ!

……えいっ!!

【繰り出された掌に対し、少年は右から左、横方向に剣を振るい迎え撃つ】
【掌を弾き、あわよくばダメージを与えられたらという狙いのようだ】
【少年は体格に恵まれていないものの、前述の通り身体能力が上昇している──パワーも甘く見ないほうが良いだろう】
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/27(水) 23:46:41.03 ID:TPyXF/2bo
【忠告を受けて尚近づいてくるあなたを見て驚きと恐怖を感じた】
【それはきっとひとえに彼女の性格の為だろう】

近づかないでッ!……ぐ…っ

【故に叫ぶ。相手が親切で心配していると心では分かっていても、頭でそれを理解している訳ではない】
【人間とは嘘を付く生き物だ。彼女はそれを良く知っている】
【けれど、今度はその場から退くことはなかった】
【それはあなたからそれ相応の覚悟がみられたからだろう】

…はぁ、はぁ…医者、じゃないのね。……心配してくれて有難う。
でも、やっぱり貴方に迷惑をかける訳にはいかない。

【感謝はしている。狂おしい程の後悔と懺悔の念も】
【それでも、それでも―――。彼女は他人を巻き込むことはしたくなくて】

だから、一つだけお願い。貴方が知ってる優秀な医者…もしくは科学者。
それを教えてくれないかしら…。

【その末に出した一つの妥協点。それはあなたに情報を求めることだった】

/こちらこそ夜分遅くまですみません
/それでは明日に引き継ぎという形で、引き続き宜しくお願いします



860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/27(水) 23:47:44.82 ID:TPyXF/2bo
すいません。>>859>>853です
861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/27(水) 23:49:43.53 ID:O4tbVaubo
>>859>>860
//ありがとうございます。明日は昼ごろかそこらに来られそうなので、随時返信しますね
//では、おやすみなさい
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/27(水) 23:51:59.65 ID:TPyXF/2bo
>>861
/了解です。おやすみなさい
863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/07/27(水) 23:58:04.59 ID:BAPKBI6co
>>858

【繰り出した右手は見事に弾かれた、予想以上のパワーに前に出ていた右半身が後ろに下がるほどだ】
【篭手そのものに傷はないようだが、弾かれた際の金属同士のぶつかりあいの衝撃が腕に伝わり思わず顔をしかめる】

(予想以上のパワー……ッ!……!?
 まずい、今の態勢のままだと次の一撃がよけきれねぇぞ!?)

【そう、今は右手を弾かれて態勢を崩し左半身が前に無防備で出てしまった状態】
【左手でかろうじて防御はできる状態ではあるものの、攻撃を避ける、とまで余裕はなさそうだ】
【次の一撃を少年がどう繰り出すかで、戦況は変わるかもしれない】
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/27(水) 23:59:42.75 ID:/Jfwm1+Jo
>>857

ああ? つまんねー奴だな。

【素早く撤退の意を表した少女に、青年は少々気落ちしたようだった】
【かと思えば、次の瞬間には、なにか良からぬことを企んでか、表情を明るくする】

……そーだな、逃げる獲物を追ってこそ、ってことで。

【青年のピストルを模した右手の指先、空気を放つ銃身が伸張していく――】
【その力場もまた、弾丸同様に周囲の気流を歪めているため、長く伸びるほどに、その銃身が可視化していく】

【太くは無いが、細く長い銃身が姿を現す。まるで、猟銃か狙撃銃のソレを思わせる、細長い筒だ】

虎穴に……なんだっけ? まぁいーか。

【魔法陣らしき魔力の塊が、こちらへと近付いてくるのを見て――しかし、青年はそれから離れようとはしない】
【逆にその場で腰を落とし、重心を低く構えて、右手親指――レティクルにあたる部分を、右目で覗き込む】

安心しろよー。 命まで取る気はねぇから、さ!

【先だっての銃撃とは、全く質の違う攻撃】
【流線型に歪められた圧縮空気が、先ほどとは段違いの速度で唸りを上げる】
【狙いは少女の右腿。機動力を殺そういうことだろう】

【本物の銃の様な貫通力こそないが――打突の威力は、半端なものではない】
【とは言え、可視化し、長く伸びた銃身の狙いを読み取ることはそう難しくは無い】
【――青年の狙いを読み、この銃弾を防ぐことができるだろうか】
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/28(木) 00:10:33.63 ID:36fxy2rMo
>>863

……見逃しませんよっ!

【少年の瞳が、無防備な体勢の男の姿を捉える】
【直ぐ様振り抜いた剣を戻し】

や……っ!

【胴体を狙って、斜め左下方向に振り下ろす】
【確実性を重視したため、非常にコンパクトな振りであるが】
【少年の技量と若さが組み合わさり──非常にキレのある、一撃である】
【とはいえ前述の通り小振りであるので、威力だけを見ればそこまで驚異的なわけでもない】
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/28(木) 00:31:56.69 ID:+opTXPkzo
>>864

つまんなくて結構ッす。人生面白く生きる上のリスクを、これ以上負う気は無いッすから!

【青年の挙動を注視。姿勢を低くして青年に向けて露出する「面」を小さくする】
【徐々に青年の指先から現れてくる銃身。無駄に怯える事は無く、ただ警戒の色だけを強めていく】

(よく分からないけど……とりあえず喰らったらヤバげ、って感じかな)

【"領域"は青年のすぐ手前で停止し、それ以上の接近の様子は無い】


ド悪役の台詞ッすね、いつか正義の味方にコテンパンにされるといいッすよ……ッッと!

【青年の右手、指の動きとシンクロさせるように、】
【短く息を止めると、右方向へ体を大きくスライドさせた】

【銃の狙う先を完全に読むことなど至難の業だ】
【それよりも、先程の狙いから青年の考えを読んだ方が余程利があるという物だ】

【しかし―――】

―――っく、ゥ……!

【狙いは左胸ではなく右腿】
【深い傷は避けたものの、腿内側を掠った弾丸はささやかながら鮮やかな血飛沫を路地裏に舞わせた】

(―――近寄ってこない……計画変更)

【それでもなお、後ろへ後ずさろうとしている】
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/07/28(木) 00:37:51.52 ID:EDF5AAeMo
>>865

チッ、隙はキッチリ狙ってくるんだ、な!

【軽い舌打ちをしながら、左の篭手で防ごうとするが、速度、威力などの点から上手く防ぎきれず】
【なんとか軌道を逸らせた程度、胴体から逸れた剣は男の右わき腹あたりを引き裂く】

―――ッ!!

【痛みに顔を歪ませる、思わず額に脂汗が滲む】
【それと同時に今度こそ体制を整え、追撃がくる前に地面を蹴って距離をとる】

ふー……やるじゃねえか…。
予想以上のパワーにおっそろしいキレの剣技だな…感服だぜ。

【傷口が傷むのか、左手で裂けたわき腹を押さえながら男は言う】
【痛みで顔を歪ませつつも、表情はどこか嬉しそうだ】

よーし、よし。
大分勘が戻ってきた気がするぜ…。
次は、こんな手品を見せてやるよ……!


【そして――スッと男が右手を少年に向けると、右手の前に憎しみを感じさせる、邪悪な黒い球体が生成される】
【その邪悪な球は少しずつ大きくなっていく】

さて、どうする?
斬りかかってきても、いいんだぜぇ?
その瞬間この邪悪な力が襲い掛かるかもしれねぇがな…!

(……まだ"黒衝撃(ヘイトバッシュ)"の威力は足止め程度
 もう少し溜めなけりゃあ相手を吹っ飛ばすほどの威力は得られねぇな…)


【ハッタリをかまし、技の威力を増幅するために時間を稼ぎはじめる】
【勇気あるものなら、今この瞬間に向かってくるかもしれない】
【向かってきた場合、男は足止め程度の威力でも技を放つだろう】


/今日は寝る時間になってしまったのですが、絡みを明日に延長しても大丈夫でしょうか?
/ごめんなさい!
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/28(木) 00:40:06.61 ID:36fxy2rMo
>>867
/大丈夫ですよー。
/明日は多分午後4時頃からいますので、舞台裏で声をかけてくださればー。
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/28(木) 00:48:37.27 ID:c7X5hKdmo
>>866

なんでだよ。殺さないって言ってんのに何で俺が悪役なワケ?

【不満げに唇を尖らせて、青年は銃身越しに、少女の肢体へ狙いを定め続けている】

さーって、どんどん行きましょ。
魔術師連れて帰ったら、ポイント高いんかねぇ?

ところでお前、おとなしく降参したらどーなの?

【銃身を形成してしまえば、労はそれほどの物でもないらしい。軽薄な文句を垂れ流す口を閉じると同時に】
【今度はさらに狙いを転換、無傷の左腿に狙いを定めて、引き金を引く】

【ピストルの時の様に、右手が跳ね上がるのとは違う】
【青年の右腕全体が、肩口に押し込まれるようにリコイルを受けて、わずかに青年の体が傾ぐ】
870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/28(木) 01:03:39.16 ID:+opTXPkzo
>>869

何言ってんのかわかんねーッすけど……自分なんか攫ってもいい事ないと思うッすよ……

【青年の構えた腕から視線を逸らさずにゆっくりと後退していたが、】
【一瞬だけ下に逸らすと、何かを引き寄せるように思い切り腕を引いた】

【何か大きな板が滑り動くような、そんな不自然的な音と風と共に】
【"領域"が青年の前、立ち塞がるような位置へ移動した】


降参とか、諦観とか……そういうのは死んでからするものッす―――!

【と同時に青年の「銃弾」が発射され………】
【瞬間、辺りにガラスの割れたような鋭い音が響いた】



【少女に外傷はなく、"領域"の魔翌力も感じられなくなっている事が分かるだろう】
【同時に、再び少女の足元から魔翌力を纏った新たな"領域"が生成されている事に気づくかもしれない】
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/28(木) 01:11:44.13 ID:c7X5hKdmo
>>870

おおっ!?

【いささか緊張感に欠ける驚愕の声を上げて、青年は反射的に両手で両耳を押さえた】
【青年の右手に凝縮していた力場が、その行為と共に解けて消失する】

【その場でバックステップして、周囲に眼を配る――】

てっめぇ……!

【攻撃を受けたのかと思ったが、特に青年がダメージを受けたわけでもない】
【強いて言えば、能力が解除されてしまったことくらいだろうか】

【青年の表情に苛立ちが混じる】
【脅かされた――コケにされた、とでも思ったのだろうか】

【耳から右手を離して、少女に向けて再び人差し指を突きつける】
【少女の胴体の中心に向けて、狙いもそこそこに放った弾は、少女の逃走を恐れての焦りの一撃だ】

【青年を驚かし、動かせ、能力を解除させたのだ】
【そのタイムアドバンテージの中で、逃走することも可能だろう】
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/28(木) 01:15:27.19 ID:36fxy2rMo
>>867

剣士ですから。

【褒められるとやはり嬉しいようで】
【素っ気無く答えつつも、少し顔がにやける】

…………う……。

(接近するのは、危ないですね……。)

【少年はヘタレである。しかも、戦闘経験も不足している】
【そのため男の言葉をあっさりと信用し、足が止まる】
【困っているのが表情にも現れているが──しかし少年は、ただのヘタレではない】
【メンタル面などの弱点を補うだけの、実力があるわけであって】

──でも、ただの剣士じゃないんですよ?

【魔力感知などが出来れば、男にも分かるだろう】
【包帯が巻かれた少年の右手に、白色の魔力が集まっているのが】
【ただの剣士ではなく───『魔法剣士』、という事である】
873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/28(木) 01:24:21.47 ID:6xvOYaV60
>>856

【彼女から短刀を受け取り、礼を述べてから別れた】

【厳重に白金色の球体を封じた筐を片手に、黒衣が夜道を歩み行く】

【残留思念が甦り、暴走するならば――残滓すら残さず再度殺し尽くせば良い=z
【漆黒の獣≠フもたらす破壊的思考、其れを男は肯定する】

【其のタイミングが早いか遅いか――その違いこそ有れ、其処に闘争は必ず生じる】
【赤の魔女≠フ計画を挫くための闘争と、計画が完成した場合の闘争】

【その両方を獣≠ヘ望む。殺戮を謳う其の意志は、その主(ロード)たる抹殺者の其れとどの程度違っていたのだろうか】
【宙と筐の中、ふたつの月はただ笑う。】

/改めて、お疲れ様でしたー。
874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/28(木) 01:39:03.32 ID:+opTXPkzo
>>871

【一瞬怯んだ青年を見、パーカーの右ポケットに手を突っ込み、素早く何かを取り出す】
【青年の視点からでは影になって確認できないかもしれないが、ただのボールペン】

……アンタ、ギャンブルは好きッすか?
自分は割と嫌いなんッすけど……一か八かに賭けるより仕方無いみたいッすから!

【それを順手に握り、その場に身を屈めた】
【腰を落とす、といった程度ではなく、左膝を付いて完全に座りこんでいる】

【そして、】

―――だから、面倒なのは嫌だって言うんッすよ。

【誰にともなく一人呟くと同時……少女の体が丸ごと、ありえない加速度で青年へと突っ込んでいく】

【銃弾の弾道を潜るように避け、地面すれすれを滑りながら、】
【まるで魔法の絨毯に乗っているかのように、姿勢を変えずに高速で移動している】

【注意深く見れば……少女の足元、彼女の乗った"領域"がそのまま滑り移動しているのが分かるだろう】
【どうやら"領域"は触る事ができ、また自在に移動ができるようだ】



【とはいえ、傍から見ればあり得ない現象。普通の人なら驚愕に怯むかもしれない】
【その隙さえ考慮しているのだろう】

【このまま何もしなければ、少女は青年の膝元に強烈な「体当たり」を喰らわせる】
【行き掛けの駄賃とばかりに、握ったボールペンを右腿めがけて突き刺そうともするだろう】
【ただし、瞬時に反応できさえすれば……一直線に突っ込んでくるだけの攻撃、避けるも返すも簡単だろう】

【果たして―――?】
875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/28(木) 01:55:07.86 ID:c7X5hKdmo
>>874

このガキ……!

【放たれた銃弾は、少女の上方を掠めて飛び去っていく】

……ちっくしょ……!

【改めて照準しようにも、少女が飛び込んでくるまでに時間が無い】
【事此処にいたって、ようやく少女の術式の媒体はつかめたものの、切り札は既に切られてしまっている】
【右手を動かすその動作は、もはや苦し紛れにしか過ぎなかった】

っつああァ!

【正面からの突撃を受けて、青年の足がはね飛ぶ】
【救い上げられるような形で、前方に宙返りし、背中から地面に叩きつけられる!】

かはっ……!

【肺の中の空気が搾り出され、痛みに喘ぐ】
【右腿に突き刺さったボールペンには気付かない、ただ背の痛みと、激突された膝に感じる痛みが青年の痛覚を支配していた】

く……!

【少女の行方を追って、仰向けに伏した青年の瞳が動く】
【――能力の源泉、両手は無事だ】
【トドメを差しに来ることを想定し、通り過ぎていった少女の方へと、手を伸ばさんとする】
876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/28(木) 02:13:43.30 ID:+opTXPkzo
>>875

―――――っあゥっ………ッく……!

【体当たりは成功、しかし―――】
【相手に与えた衝撃は当然、自身にも同じだけ降りかかるのだ】

【大きくつんのめって地面に投げ出され、うつ伏せで激しく地面を擦る】
【"領域"は変わらず少女の足元付近にあるが―――】


……だ、から、嫌だって言うんッすよ……!

【痛みに痺れた上体を何とか起こし、背後の青年の方を振り返る】
【何やらこちらに手を伸ばしているように見える】

まだ、やるんッすか……?
もうそろそろ「平和的解決」ってのを模索した方がいい頃合いじゃないかと思うッすけど。

【警戒の視線を向けたまま、しかしそれ以上近づこうとはせず、】
【ゆっくりと立ち上がって後ずさった】
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/28(木) 02:22:41.19 ID:c7X5hKdmo
>>876

……。

【歯を噛み締める音がする】
【有利を一転、地面に這い蹲っているのは自分だけで、まるで少女に諭されるような格好】

【それは、青年のなけなしのプライドを傷つけるには十分だったのだろう】
【脳震盪でも起こしているのか、瞳孔が揺れている――その中で、青年は初めて、酷く冷たい声を出した】

……今度見かけたら、テメェの後ろから脳天ブチ抜く。

【――事実、彼の武器は不可視で、遠距離狙撃が可能なものだ】
【たとえソレが街中であっても、その宣言は履行されてもおかしくない――】

それで良いなら、行っちまえよ。

【挑発的にそう言い放ち、青年は右手に力場を小さく発生させながら】
【トドメを差しに来るであろう、間抜けな少女の喉笛を打ち抜くつもりで居た】
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/28(木) 02:44:20.07 ID:+opTXPkzo
>>877

………状況、分かってるッすか?
流石にこの状況なら自分の方が有利ッすよ?

【一言一言、確認するようにはっきりと言葉を紡ぎ】
【瞳に影を落とすと、凄む様に唸った】

【しかし不用意に近づこうとはせず、一度"領域"を自分の足元に移動させると】
【その上に乗って、青年の顔を見下ろした】

自分を[ピーーー]、って言ってる相手を、タダで済ますと思ってるッすか……?


【言うや否や、直立の姿勢のまま鉛直に浮き上がり、3m程の所で止まる】
【そしてゆっくりと、青年の顔の真上まで滑るように移動した】

約束するッす。今後、自分の事を襲わないと。

……そこから自分を銃撃するのはアンタの勝手ッすけど、
自分が力尽きてここから落ちたら、どうなるのかはわかるッすよね?
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/28(木) 02:44:57.21 ID:+opTXPkzo
>>877

………状況、分かってるッすか?
流石にこの状況なら自分の方が有利ッすよ?

【一言一言、確認するようにはっきりと言葉を紡ぎ】
【瞳に影を落とすと、凄む様に唸った】

【しかし不用意に近づこうとはせず、一度"領域"を自分の足元に移動させると】
【その上に乗って、青年の顔を見下ろした】

自分を[ピーーー]、って言ってる相手を、タダで済ますと思ってるッすか……?


【言うや否や、直立の姿勢のまま鉛直に浮き上がり、3m程の所で止まる】
【そしてゆっくりと、青年の顔の真上まで滑るように移動した】

約束するッす。今後、自分の事を襲わないと。

……そこから自分を銃撃するのはアンタの勝手ッすけど、
自分が力尽きてここから落ちたら、どうなるのかはわかるッすよね?
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/28(木) 02:57:52.51 ID:c7X5hKdmo
>>878 >>879

……さぁて、それはどーかな?

【唇を歪めて青年は笑う】
【どれだけ軽薄に見えようとも、青年の思考はやくざ者のソレと大差は無い】

【自分の顔に泥を塗られて、それを是と飲み込むほど――大らかではないのだ】
【ましてや、敗北宣言をその口から吐き出すなどと】

……死んだほうがマシだ。

【ぽつり、と呟いて】
【焦点の合わない瞳で、少女のぼやけた像へ向けて、右手を差し伸べる】
【高く掲げられた人差し指には、不可視の力場が渦巻いて――】

フォージェリー・バレット。

【躊躇うことなく、その引鉄を引いた】
【威力は低くとも、至近距離からの二連射だ】
【とは言え、狙い自体は曖昧だ。少女に当たれば良い、という程度の物だが――】

【――少女が近くにあるかぎり、青年の意志が途切れぬかぎり】
【青年はその引鉄から指を離すことは無い】
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/28(木) 03:30:43.30 ID:+opTXPkzo
>>880

なっ、ッ!?

【本気で撃つとは思っていなかったのか、回避行動に移る間もなく】
【銃弾は"領域"へと接触し―――】

【再び、ガラスの割れるような音が路地裏に響いた】

――――――ッ!!!

【"領域"は消滅し、残りの一弾が少女の左脚に着弾した】
【しかし、それすらまるで意に介そうともせず―――】
【重力という絶対の法則は、少女の体を容赦なく青年へ向けて叩き込む】


【少女が行動を起こすのは不可能】
【このまま男が何もしなければ、バランスを崩した少女の脚部が青年の胸部を直撃する】
【少女の脚部は硬直しているわけではないが、それでも十分に決定だとしての威力を孕んでいる】
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/07/28(木) 03:48:24.43 ID:c7X5hKdmo
>>881

【青年の唇が、満足げに歪む】
【――青年にも、少女を避ける余力など残っていない】
【それでも、青年に後悔はなかった】

【まさに少女の脚が、青年にめりこもうとしたその瞬間】

【黒い獣のような影が、間一髪のところで青年の身体を、路地裏の地面から引き剥がす】

「……」

【獣の様にも見えたのは、少年の姿だった】
【銀色の短髪に、真紅の瞳。険しい表情だが、その多くを締めるのは苛立ちのようだった】
【黒いシャツ、黒いレザーパンツ、暗赤色のレザーベストを纏い】
【ホルダー付きのベルトの右側に、二本の長い黒い棒。ベルトの左側には、三本の短い棒が吊られている】

【大小あわせて五本の棒を鳴らしながら、青年の襟を右手で引っつかみ、両足を撓めて少女を睨みつけている】

「……こいつの喧嘩の始末まで付ける気はねェ、どこへなりと失せろ」

【――上から目線、有無を言わせぬ一方的な物言いだった】
【青年の方は、気絶してしまったのか。もはや何も語らない】
【その身のこなしを見ても、戦闘力は十二分であることは見て取れるだろうが、少年が仕掛けてくる様子はないようだった】

【少年は、青年の襟を掴んだまま、その身体を背に抱え上げると】
【それきり、少女に背を向けて、路地裏から立ち去っていった】

/申し訳ありません、眠気が限界なのでこの辺りで切らせてください。
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/28(木) 04:07:05.86 ID:+opTXPkzo
>>882

―――――ッぐ、ぁ!

【青年に躱された形となり、そのまま石畳へと脚から叩きつけられる】
【先程の傷も碌に癒えないままの衝撃に、思わず声を漏らす】


っ…………。……? ……………ッ!?

【真下にいたはずの青年の行方を眼で追い、】
【その先にある"存在"に気づき、】

【しかし動けるわけでもなく、ただその場で凍りついたままそれを注視する】

……………。だ、れだかは知らねえッすけど、ここは大人しくお言葉に甘えた方がいいッすかね………?

【声を聞き、指し当たって危害の意思が見えないことを理解すると】
【精一杯の虚勢で貼り合わせた笑顔を向け、若干震えの隠せていない声でそう呟くと、】
【その少年の背中が路地裏から消えるのを待って、自らも逆方向の道へと歩を進め始めた

/了解です、お疲れ様でした
/しばしばレスが遅れて申し訳ないです・・・
884 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 12:22:22.05 ID:G5K42Vp0o
>>859

【二度目の強い拒絶。今度は思わず立ち止まってしまった】
【瞳に迷いが映る。視線を彷徨わせて逡巡する】
【結局もう一歩は踏み出せなかった。女性へと戻ってきた視線には悲しみが宿っている】
【人を強く拒絶するにはそれ相応の理由がある。拒絶しなければならない女性に、どうしても憐憫の情が浮かんだ】
【「心配してくれて有難う」「迷惑をかける訳にはいかない」】
【それらの言葉にも、歯がゆそうで辛そうな表情さえ浮かべた】

【更に、女性の問いを聞いて一瞬顔を俯かせた】
【顔を上げると、申し訳なさそうな表情になっていた】

……どうやら、これだけ偉そうなことを言っておいて、君の求めるものは提示できそうにない
医者も科学者も、個人的な知り合いはいないんだ

ごめん

【彼女の求めた情報。それを彼は持っていなかった】
【これは自分の我侭として言い出したこと。だから力になれないことに、恥と自責の念を感じた】
【青年は頭をも下げた。迷惑をかけてしまったと思いながら】

//こんにちは。返信ができる時間になりましたので、返しますね
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/28(木) 13:17:48.55 ID:PVeZ3g4co
>>884

【決して青年の行為が嬉しくなかった訳ではない】
【だが、どうしても彼女の中にある人に対する暗い感情が邪魔をする】
【他人を信じるな、頼るな。お前が他人に与えれるもの等何もない、と】

……。

【そして彼女は見た―――】
【立ち止まるあなたの姿を―――】

…そう。……そうよね。

【酷い悲哀と落胆の思い満ちたが表情で依然とあなたの輝く目を見続ける】
【その薄く開かれた真紫の目は深く沈んでいて―――】

謝らないで。誰が悪いわけでもなのだから。
貴方も私も、お互いに何も知らない。
ほんの少し話しただけで理解し合うことなんて……。

【月の光無き漆黒を纏うこの森の様に】
【命の光無き静寂を湛えるこの場所の様に。彼女はゆっくりと笑う】
【その笑顔は辺りに満ちる甘美な香りに似た甘さを含んでいた】

だから、教えて貴方の事を―――。
私も教えるから―――。

【深淵の底、女性と青年以外は誰もいない闇に覆われた森林の中】
【彼女は少しだけその心を開く】

私はアコ。貴方は…?

/こんにちは。返信遅れてすみませんでした。引き続き宜しくお願いします
886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 13:49:55.78 ID:G5K42Vp0o
>>885

【女性の落胆の表情が目に映った。視線を合わせれば、沈んでいく真紫の瞳がそこに見えた】
【まるでこの位置は心の距離のようだと感じた。近付きすぎた人を拒絶するのも、立ち止まるのを見て落胆するのも、それに似ていると】
【所詮は初対面。たった今、知り合い未満の何かになっただけの人間。当然の結果だ。不用意に近寄ろうとした自分が悪いのだろう】

【それでも彼は悲哀と落胆の表情を見るや否や、この距離を縮めるようにもう一度歩み寄った】
【それが必要なことだと感じて。この状況でできる唯一のことだと信じて】


【女性の笑みを初めて見た。甘美さを含むその笑みは、思わず見惚れる魅力があった】
【呆気に取られるように視線を動かさずにいると、名前を尋ねられる。そこでやっと視線を外すことができた】
【青年はすぐに笑みを向けた】
【嬉しかった。心を開いてくれた気がしたから。そしてそれはきっと、彼女にとって勇気のあることだと思ったから】
【浮かべた微笑みは、最初のものと同じように明るいものだった】

ウィリアム。ウィリアム・フェルディナンド。ウィルって呼んでほしいな

”はじめまして”

【”はじめまして”──人が人を知るために伝える言葉。知るための架け橋となる言葉】
【それを彼はとても大切そうに、そして嬉しそうに言った】

//お願いします。こちらも遅れてごめんなさい
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/28(木) 14:17:52.22 ID:PVeZ3g4co
>>885

【近づくあなたを見て彼女は動揺していた】
【それは拒絶だった筈なのに。自らを見て抱いた嫌悪の行動だった筈なのに】
【それでも踏み出した。近づき、接し理解し合う為の大きな一歩を】
【彼女にとってあなたが踏み出したその一歩は小さくも大きな意味を持って】

……っ。

【その時遠い昔、誰かが彼女に教えてくれたことを思い出す】

『相手の目を見て話せ。そして相手が汚らわしいお前の真紫の目を見て目を逸らしたならば―――』

【その先は思い出せなかった。まるで脳が思い出すことを危惧しているかの様に】
【だから彼女は絶対に目を逸らさない。出会いを、運命を、そしてあなたを信じる為に】

はじめまして。ウィル。
そして改めて有難う。私を心配してくれて。

【今度はしっかりとした口調で微笑みながら言う】
【そこにあるのは儚いけれど確かな信用と覚悟の想いだった】

…げほっ、ごほっ。……今度は私が質問に答える番
どうしてこんな場所に来たのかだったわね

【先程よりさらに辛そうに身体をふらつかせながら咳き込む】
【それは何かの”限界”タイムリミットが近づいてきている証でもある】

詳しくはやっぱり言えないのだけれど…。
簡単に言うと”危険物”を投棄しに来たのよ。
それはとてもとても危険なもの―――。
そうね。恐らくこの森の八分の一位は巻き込む位の、ね。

【変わらぬ笑顔のまま、さらりとそんなことを言う】
【そこには心の底からの警告と忠告が伺えるだろう】

/いえいえ。私も返信が遅れがちなので気にしないでください
/ゆっくりまったりいきましょう
888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/28(木) 14:19:14.78 ID:PVeZ3g4co
/度々すいません>>887>>886です…。本当にすみません
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 14:38:07.85 ID:G5K42Vp0o
>>887

【不思議と目を逸らさない彼女に、何故だろう、という小さな疑問が湧き起こった】
【だけどそれは本当に小さなもので、それほど気になるものでもなかった。何よりそれ以上に気を引くものがあった】
【それは彼女の瞳だった。真紫の瞳は今までに見た事のないものだ】
【右手を開き指先の小さな灯火を、掌の上の大きな焔へと変える。これでより一層、互いの姿が確認できる】
【改めて、彼女の瞳を覗きこんだ。何か珍しいものを見るような好奇心の表情で】
【しばらくそうすれば、また彼は微笑んだ】

綺麗な瞳をしているね

【そう言うと少し気恥ずかしそうに、視線を逸らした】
【素直な感想だったが、言うには少し勇気が必要だった】

いいよ、気にしないで

【彼女の笑みと礼には、同じように微笑みと優しい言葉で返した】
【彼女がふらつくと慌てた表情で思わず一歩前に出てしまう。だけど近付いていいかが分からず、出した足をすぐに戻した】
【それでも「大丈夫?」とは声をかける。心配そうな表情だ】

危険物を? ……何故?

【顔に疑問が浮かぶ。それが何なのか、何故なのか】
【そういった疑問も口にしてはいけない気がした。だけど躊躇いがちにだが口はそれを紡いでしまっていた】
【言ってしまったことにしまったという表情をするがすぐに真剣味を帯びたものへと変え、返答を待つ】

//そういっていただけると助かります。ありがとうございます
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/28(木) 15:02:06.98 ID:PVeZ3g4co
>>889

【灯火が燃え上がり暗がりを仄かな灯りの元に照らし出す】
【因縁に突き動かされた目は覗きこまれても変わらず眠たそうに瞼を下している】

……綺、麗?

【過去、彼女の目を見てそんな事を言った人間はいなかった】
【ただその毒々しい普通の人間にはありえない濁った目を見て皆、侮蔑し嫌悪するだけだった】
【それを綺麗と言った】

不思議な人…。そんな言葉を誰にでも言えるのなら一級品ね。

【少しだけ冗談を交えながら語る顔にはもう、一種の穏やかさの様なものまで現れ始めている】

ふぅ…。

【ふらりふらりと身を揺らしながらもくもくと紫煙を吐き続ける】
【辺りに漂っていた甘い香りは段々と刺激臭へと変わってきている】

ごめんなさい…。心配してくれているのは嬉しいのだけれど…。
少し離れて話を聞いた方がいいかも…そろそろ、不味いと……思うから。

【あなたの大丈夫と言う一言にそう、返す】
【それは注意よいうよりお願いに近いものだった】

何故、か。それは私が聞きたいくらいよ…。
暈して言うなら私自身の為、そしてもう一つが誰も巻き込まない為……かな。

【そういうとまた溜め息を付く様に薄い紫の霧を吐く】
【ここら一体は既に殆どその霧に包まれている様な状態になっていた】
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 15:36:43.26 ID:G5K42Vp0o
>>890

【気恥ずかしさで視線を逸らしてしまった自分に、彼女は穏やかな表情を向けてくれた】
【その表情を見ると、言ってよかった、と素直に思えた。素直に笑顔が浮かんできた】
【照れくさそうに左手で帽子を押さえた】

誰にでも言えるほど、口は上手くないよ
今だって恥ずかしいくらいだ

【もう一度、彼女の綺麗な双眸を見つめる。似たような穏やかな笑顔と声で言葉を返す】
【頬がやんわりと赤いのは炎という明かりのせいか恥ずかしさのせいか】
【きっとそれは簡単に分かってしまうのだろう】


【帽子から手を離して周囲に視線を移す】
【すっかり周りは薄い紫の霧に覆われていた】
【刺激臭へと変わってきた甘い香りは寄せ餌を連想させる。花が虫をおびき寄せるための罠を思わせる】
【この状況は何か。自分はどういった状態に置かれているのか】
【周囲に警戒しながら思案する顔は彼のもう一つの一面、怜悧さを映していた】

理由を話してくれてありがとう
察するに、この霧自体が君の悩みといったところかな?

【双眸を彼女へと戻す】
【推察を口にする彼の眼差しは真剣なもの。この状況が危険だと認識し、判明させようとしている】

この霧は最初こそ甘い香りを放っているが、時間経過と共に刺激臭へと変化している
色合いから見ても恐らく毒性のものかな。おびき寄せるための寄せ餌にも似てる

【左右や前後、上下と周辺にくまなく視線を移動させる】
【口にした推測はひどく簡単なものだ。だけど少なくとも彼がこの霧を危険なものだと考えているのが分かる】
【その後視線を一点に固定して考えを巡らせていたが、小さく「全く分からない」と呟くと、またアコに目線を戻す】

アコ、教えてほしい。君は僕にどうしてほしい?
今すぐ離れろというのならそうするし、あと少し一緒に居てほしいと言われてもそうする

僕と君はもう赤の他人じゃないし、僕はこの霧に興味が出た
だから怖がらないで、どうされたいか、教えてほしい

【彼はアコに尋ねた。焔の双眸には強い意志が宿っている】
【恐らく自分にできることは少ない。精々、一緒に居るか離れるかぐらいしか選択肢はない】
【だからせめてそれを彼女に委ねようとしている。彼女の望みを叶えようとしている】
【怖がらなくてもいいと言って、少しでも本音を言いやすいようにして】
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/28(木) 16:13:11.42 ID:PVeZ3g4co
>>891

【照れくさそうに帽子を押さえ頬を赤く染めるあなたをふと少し考える】
【どうしてこんなにも素直で真っ直ぐな子が私に構うのか】
【それが青年の性格だと思えばそうなのだろうし、それが自然に口にしてしまったことなのだと思えばそうなるだろう】
【そんなことを考えるほど他人に対して警戒心を抱く自分が嫌になる】

……ふふ。恥ずかしいなら言葉にしなくてもいいのよ
でも、きっとそれが貴方の――――がぁ…っ!

【そこまで言いかけたところで今まで以上に苦しそうに前かがみになり嗚咽を上げる】
【口元から漏れる霧は既に今までの様な色鮮やかさを完全に失いどす黒いものへと変貌していた】

……げふっ…うくっ!
…はぁ、はぁ…悩み、じゃなく…これは多分私の罪…

【必死に胸からこみ上げるものを抑え言葉を続ける】
【全身から汗が吹き出し暗緑色のローブを濡らす、その姿はやけに艶めかしい】

毒だって分かったのなら早く離れた方が良い…っ。もう時間が無い…。

【一刻の猶予もないと知らしめる様に語尾を強くし、真剣な顔で言い放つ】

有難うウィル。こんな私としっかり目を合わせて話してくれて…。
嬉しかった…。今度はもっと違う形で……ぐぅっ!

【話を続けながら後ずさる。もう、ここまでだと行動で示す】

最後に…貴方が知りたがっていた霧について…。
これは貴方が思っている通り、毒の霧…。この匂いは寄せ餌なんて生易しいものじゃない
人を苦しめ、命を奪う。無情で無慈悲で冷酷なもの。

【内から蝕むものを必死に抑え、休むことなく口を動かす】
【その間にもどんどんと霧は黒くおぞましいものになっていっている】
【青年がそれに気付かずその場に留まり続けるなら体に倦怠感や疲労感の様なものが襲うだろう】

それが何故、私の口から出ているかは今は話せない。
でも、もし神様の悪戯で次に縁が合うことがあったら―――。
その時は包み隠さず全て話すわ。だから今日はさようなら…。

【完全にあなたに背を向け、ふらふらの身体を引きずり彼女はの姿は森の奥へと消えていく】
【振り返る瞬間に霧とは違う透明な雫が炎の光に照らされ煌くだろう】
【草木を踏み鳴らす音に交り聞こえる嗚咽は吐き気を耐える様なものではないようで―――】
893 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 16:39:26.66 ID:/KiMUP6DO
【郊外──廃墟】

【曇り空の下。陰鬱とした光景の中】
【そこに、ひとつの炎の翼があった】

────っ、……は、ぁっ……

【翼を背負うは、ひとりの少女】
【透き通るようなプラチナブロンドの髪と蒼い蒼い瞳をした、少女だった】
【ふんわりとした白いワンピースの腰元には黒く細いベルトがすぅと巻かれており】
【その上からは灰色のカーディガンを羽織っている】
【不思議なことに、彼女の背にある炎翼は衣服を持たすことなく】
【時折吹く風に乗せられ、翼から火の粉が煌めき宙に溶ける】

【きらり、きらりと灰色に消えていく赤色】
【それらはまるで、物語の中にある光景のようでもあったが──】
【少女の表情は、どこか苦しげなもの】
【彼女がひとつ呼吸をするたび。またふわりと赤色が煌めいた】

【そんな彼女の左腕には、炎を模した小型の盾があった】
【胸元には蝶々のブローチ、靴には赤い炎のような羽根】
【──彼女が能力を用いて翼を顕現させていることは、ほぼ間違いないだろうか】
【ちりちりと。彼女の胸元に下がるチェーン付きのコインが、小さく揺れる】
894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 16:41:34.81 ID:G5K42Vp0o
>>892

【彼女の穏やかな表情と言葉、綺麗な瞳】
【そのどれにも優しげな笑みを浮かべていた】
【けれどそれは唐突に破られる】

アコ!

【嗚咽を上げたアコに駆け寄ろうとするがどす黒い霧と、それを見た自分の危機感が足を止めさせた】
【「くっ」と悔しそうな声を漏らして歯噛みする。掌に煌々と輝く焔は霧までは晴らしてくれなかった】
【徐々に広がっていく蝕みの霧。苦々しげな表情を浮かべてどうするか逡巡しているところに聞こえた声】
【ここまできて初めてウィルはアコから──いや、毒の霧から逃れようと後ろへさがった】

【霧の詳細を聞いた彼は苦々しさや悔しさや悲しさの入り混じった複雑な表情を浮かべた】
【体内から発生しているのであろう霧。それを何とかする手段は彼にはない。精々、こうやって夜闇を照らすのが関の山だ】
【大口を叩いておいて何もできない状況に痛みすら走った】

【何も──?】

アコ!!

【背を向けて消えていこうとする彼女を呼びとめようと大声で叫んだ】
【開いた距離を埋めるように強く叫んだ】

必ず会える! そのときには医者だって科学者だって見つけておく!

だから待ってろ!!

【約束の叫びだった。次に出会うときにはきっと何とかするから待っていて、と】
【今の自分にはこれぐらいしかできない。小さな雫と耐える嗚咽を消すこともできない】

【だけどこれならできる】

【彼の声に呼応するかのように、掌の炎はより強く輝いていた。その光は振り返らずとも分かるだろう】
【もしも振り返れば、そこには強い決意の眼差しが見えるはずだ】
895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/28(木) 17:09:57.10 ID:PVeZ3g4co
>>894

【青年から遠ざかり、今まで堪えていたものを全て吐き出す】
【吐き出された霧はもはや、重油かの様な黒光りする黒煙となって空に立ち上っている】
【結局自分の我儘でその場に留まり青年を傷つけた】
【誰にも関わるべきではなかったのに。誰とも心通わせることなどできはしないのに】
【だが、次の瞬間、自己嫌悪に呑まれる彼女の耳にあなたの必死な声が響く】

(……馬鹿ね。そんなに叫ばなくても聞こえてるわよ…。)

【でも、その声は彼女の胸の中にある毒とは違う痛みを薄れさせた】
【忌々しい痛み。それはきっと彼女が生きてきた中で積み重なった猜疑心に憑りつく亡霊】
【それをその声はじんわりと和らげて―――】

(……ねぇ、ウィル。もしも、もしも次に貴方に会えたなら―――。)

【彼女の小さな夢。小さな願望】
【誰も叶えてはくれず、自ら叶えるようともしなかった普通ならば考えない夢】

(貴方の事を――――。)

【ある続ける彼女の後ろに後光の様に優しい光が射す】
【それに気付いても決して振り返らず、真っ直ぐ力強く歩いていく】
【ほんの僅かな時間。その間に青年から沢山のものをもらったから】
【だから、もしも叶うのならば――――】

(友達と呼んでもいいのかな…っ。)

【静かな森林に輝く温かな炎、そして立ち上る黒煙】
【もちろん火事なんて大きなことがあったのではない。その暗き森であったのはきっと些細なこと】
【ただ、一人の女性の小さな夢が叶っただけのこと―――】

【後日、この森林の一部が砂漠化するのだが、それは未だ誰も知らない】

/一夜越しのロール本当にお疲れさまでした!
896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 17:19:24.53 ID:G5K42Vp0o
>>895

【彼女の姿が消えるまで青年はそこに立ち続けた。彼女とその道を照らし続けた】
【それは勿論ただの自己満足。だけどそれで彼女の何かが救われると信じて】

【姿が見えなくなり、その場で片膝をつく。霧による疲労感・倦怠感が回ってきた】
【少し格好をつけすぎたかな、と自嘲した笑みを浮かべる。気分は悪くない】
【それぐらいが丁度いい】

ごほっ、ごほっ!

【一度大きく咳き込んだ。これ以上この場に居れば約束も果たせなくなる】
【脚に力を入れて立ち上がり、彼女とは反対方向に一歩踏み出す】
【もう一度出会うために。約束を果たすために】
【足取りはまだ軽やかだった】
【数歩進み、ぐっと掌を握りしめる。光が消える】

【森には暗闇と静謐が戻った】

//お疲れ様でした。とても楽しくロールができました。初陣にお付き合いいただき、ありがとうございました!
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 17:47:11.88 ID:e6ruE8mSO
【路地裏】

うだぁ…………暑い……

【脱色した白いツンツン頭で耳には赤いピアスをした】
【小柄な不良が影に座り込んでいる】

…早く秋来ないかな………

【トンボのイラストの印刷された長袖のパーカーが見た目に暑苦しさを倍増させているのだが、脱ぐ気はないのだろうか】
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/28(木) 17:49:10.15 ID:Faq937wl0
いくら文体変えても赤木さんは害悪ですね 流石です
899 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/28(木) 18:15:48.33 ID:R7S8ooWHo
【魔術協会――の、前。玄関先でそわそわする影が一つあった】

【正確には玄関から出てきた人と鉢合わせにならぬよう、】
【少し離れた場所の物陰から、頭を出したりひっこめたりしては】
【魔術協会を眺めているのだった】

【しばらく協会を見つめては、諦めたかのように眼を伏せることを繰り返すその姿は】
【何かを躊躇っているようにも、見えなくはない】

……どう……しよう……
入りたい……けど……こわい……

【挙動不審な行動を繰り返すその人物は】
【スラリとした痩駆の長身に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪】
【前髪は短く切り揃えられていて、紫色の双眸を持ち】
【腰には鞘に収まった刀を一本ベルトで固定させていて】
【袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーを履いた少女だ】

【首元には鈍色に光るNo.696とカノッサ機関の紋章が刻まれたドッグタグが、無機質な音を立てて揺れている】

【魔翌力を感知できるなら、ある程度まで近づけば少女が周囲にどす黒い魔翌力を漂わせているのがわかるだろう】
【そしてその中に、含まれるのは“哲学者の卵”の黒い魔翌力――】

【魔翌力感知が出来る人が多いであろうこの場所では、隠れていても少々人目に付きやすすぎるか】
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/28(木) 18:33:41.10 ID:lKs8ziV9o
>>899
【何故そんな場所にいたのかと問われたら、】
【気まぐれ、としか言いようがあるまい】

【卵について、知っているのは感覚だけ】
【知識はないし、関連人物との出会いもなく】
【ただ探している人物の一人と、この前であった知人がそこに所属していたなと、思うばかりで】

【それに、この世界の知識が欠けていると思った】
【以前出合った獲物、この世界でも新種だというなら、遭遇は僥倖…しかし照合に必要なモノがなく】
【そして求めるものは何一つ、進展がない】

【痺れを切らし暇つぶしにと、珍しく本を読む気持ちにさせたのは、暇を持て余して作っていたモノを、ポケットの中で遊ばせていたとき】

……偶然ってのは、怖いな。

【似つかわしくない人物だった】
【学業という言葉から縁遠い、不良染みた人物が図書館へ向けて歩く途中、彼女を発見した】

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口、右頬に火傷の跡】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】

【表情はなく、険もないその顔色】
【よく観察しなければわからないほど、僅かに細めて、貴方の背後から接近を試みる】

【包帯の下、下腕に刻まれた紫が啼いたけれど】
【握りこんで、抑えた。今は黙ってろと】


……四度目は、正気だったな、ゼーロ。


【接近に成功していれば、恐れ躊躇う貴女の背後、一メートルほどから、小さく声をかけて】
【何色でもないはずの鉄面皮を極々小さく緩めて、見覚えがあるかないか、そんな人物が、上着のポケットに手を突っ込み立っている】
【ポケットの中に小さな何かを潜ませ、手慰みに遊ばせながら】

何をしている? 入りたければ入ればいいのに。
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/28(木) 18:48:44.21 ID:O4M9q/3Xo
【淀む空、灰色に広がる雲】
【瞼を閉じれば夏の風情、蝉の鳴くその音が季節を感じさせる】
【瞼を開けると現実、淀むその色が、人の感情を物語るかのようで】

【ーー河川敷…その堤防の上】
【その瞳に見えるのは流れる川、灰色の空、灰色の煙を吐くその建物】
【堤防から見下ろす川はまるで底が無いかの様にに淀んでいて、周りの景色も合わせその場を心地のよい物には見せる事は無いかも知れない】

【青い空、透き通る川、そして果てしなく見えるその景色、それは何処に行ったのだろうか】
【この世界に飛ばされ半年ほど、此処に来た原因もわからない】
【そこに入るのは一人の男】

【淡い色のシャンブレーシャツ、細身の黒いパンツ、その髪は盆の窪の辺りで纏めてあり】
【そこから流る、腰の辺りまで伸びる何本かのブレーズヘアー此の様な暑さの日に、何故か長袖】
【そして顔の右半分、首にまでも伸びるその魔方陣の様な刺青のような、そんな物】

………平和だな…
居心地がいいようで…だが…何か違う

…平安では無いか…
私たちは何故此処へ来たのだろうな?
理由も無いか…理由などいらない…そういいたいのか?

【まるで誰かと話すかの様に、男はその堤防から、その淀むその川を眺めている】
【呟くように、誰かと何かの会話しているかのように】

【ただ其れだけの光景】
【傍から見るとどの様に映るだろうか、只の変人か】
【あるいは…魔翌力に精通している者であれば、その力に気付くかも知れない、男から湧き出る者に】
【深い屈辱にあふれたその魔翌力、其れに気付くのかも知れない】
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/28(木) 18:53:34.82 ID:R7S8ooWHo
>>900

【――その声が耳に入ると、ピクリと肩を震わせて、数瞬の間身体を硬直させた】
【振り返ればきっと、今まで幾度となく傷つけてしまった人物がいる】
【そう思うと、心を蝕むように不安が広がっていく】

【けれど――振り返らない訳にはいかない】
【ぎゅ、と拳を作り力を込めると、意を決して、振り返るだろう】
【ほんの少しだけ、俯いて、視線を合わせようとは、しない】

……竜、崎……さん……

【目の前の人物は幻ではない。何もしていないというのに足を竦ませる威圧感を感じて】
【思わず相手の名を呟いた】

【相手の言葉にコクリと頷き、肯定を返す】
【今の精神状態は、すこぶる安定している。そうじゃなければこんな場所には来ていない】
【竜崎が現れたことにより若干の動揺はあったが、暴走するには程遠かった】

【――続く問いかけは確かに聞こえた。だけど、それよりもまず、】
【ずっと言いたかった言葉を、言うべきだ】

……あの、……竜崎、さん……
いっぱい傷つけて……ごめん……なさい……

【赦してくれるだろうか。振り返ることを躊躇ったのも、視線を合わせようとしないことも、全部。】
【謝罪の言葉に対する竜崎の反応が怖かったから。責められると、思っていたから】
【それもこれも、狂気を抑えることができない自分が悪い】
【わかっているのに止めようとしてくれた彼女を、何度も傷つけてしまった】
【――こんな言葉で赦されると思ってはいない。でも、言いたかった】

【ごめんなさい、と。たったその一言だけを】
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/28(木) 19:11:00.28 ID:lKs8ziV9o
>>902
【きっと、彼女は決死の覚悟で口にしたのだろう】
【震えも、恐れも見えていた。だが言い切るまでは黙って、それから少し間を空けて】
【返答はため息だった。とても気の抜けるような、非常に大げさな】

……お前さ、

【今度は眉だけ吊り上げて、ずいと上半身を貴女へと寄せる】
【身長160未満の不良少女、どうやったって170の彼女には届かないのに】

質問の答えになってねーよ、俺が今聞いてることに答えろ。

【ばっさり、真正面からぶった切っておいて、】
【…罰の悪い顔をして、咳払いを一つ】
【唇を尖らせながら、不機嫌そうな表情を作りながら、付け加える】

いーよ、別に。
あんなの日常茶飯事だし、むしろお前の攻撃を避け切れなかった俺が悪いんだ。
……ったく、初めてまともに話す相手への第一声がごめんなさいだぁ? ふざけんなっつーの。

【ぶつぶつ愚痴を垂れるような言葉だが、それが向けられているのは、たった今彼女が発した謝罪】
【それまでの、彼女にとって重大であろう重苦を、読点込み8文字でなかったことにしてしまう】
【挙句の果てに悪かったのは自分だ、とまで】

【右手でバリバリと頭を掻き毟り、言いにくそうにあー、だの、うー、だの呻いてから、】
【山でも見上げるようにじぃと上を見上げると、つりあがっていた眉がほぼ水平になる】

……でけーな、おい。成長期ってレベルじゃねーぞ。

【そのまま軽く背伸びして、言葉では悪態をつきながら、右手で髪を乱暴に混ぜようとするだろう】
【不器用だが、何の悪意も含まない手つきで、動物にでもするようにわしゃわしゃと】

で、もう一度聞くぞ。なんで入らねーの?
用があるならさっさと入って済ませればいいだろ。

【撫でるのに成功していたなら、少し混ぜた後手を引っ込めて】
【一度スルーした話題を掘り返し、改めて問い直す】
【口調には一切遺恨が見られない、荒っぽいが、対等な友人と話すような言葉遣いだった】
904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/28(木) 19:17:04.55 ID:OMIvS5cYo
【地の国、アズーレ港】

【マドンルシティから幾分の距離も無いこの地は】
【海沿いという利点から、重化学工業が発展しており、】
【大型タンカーの並んだコンビナート地帯と化している】

【勿論、旅行の際の出立港としても使用されるため】
【商船の外に、目立つ豪華客船が一隻繋がれていた】

【出向間際のその船から、】
【貴族層の人々が優雅に眺める、無骨な船やタンクを照らす夕日が】
【一番美しくなる頃合いをまるで見計らったかのように―― 】

【澄んだ歌声が、聞こえ出す】


Come all ye pretty fair maids, whoever ye may be
(さぁみんな、出てきて選ぶのよ)

There is nothing can console me,
(私を慰められるのはただ一人)

But my jolly sailor bold.
(勇敢な海の男、愛しの船乗り)


【 ――それは突然だった】

【客船に、2m近い氷の矢が飛来し】
【容赦なく横っ腹に穴を穿ち、船上の人々を射抜く】

【船内は途端にパニックに陥り、緊急で船から橋が下ろされるが】
【それも狙ったかのように、規格外の氷の矢で破壊されてしまう】

【矢の出所は、広い港のとある一角だった】
【飛来する方向を見定められれば、この場所に辿り着くのは容易いだろう―― 】

/3人来たら始まるかも
/開始時間が早いので、途中でご飯やお風呂を挟んでも全然構いません
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 19:22:07.84 ID:/KiMUP6DO
【路地裏】

(ゼーロ=ウィオラーケウスにブラックハート──)
(連中に遭遇出来れば僥倖だが……)

【ざ、ざ、ざ。薄暗い道に響く、地面を擦るような足音ひとつ】
【音の聞こえる方には、ひとりの女性が歩いていた】
【櫻国特有の黒髪を赤い髪紐でポニーテールの形に縛り】
【紺色の袴と小袖、瓶覗色の夏羽織を身に纏う女性だった】
【彼女の左腰には漆塗りを施された黒鞘に納められた刀が提げられている】

(……矛盾、しているな。今の私は)
(あいつを逃がしたいという気持ちと、機関に報いたいという感情)
(──中々、厄介なものだ。静離=ファイゲンバウムにとっては格好の獲物だろうな、私は)

南雲利織、か──
あいつの研究品を宮下正次に悪用される前に……なんとかしなくては、な
或いは≪Justice≫の連中を探すのも手だろうか

【感情の浮かばぬ仏頂面でありながらも、彼女は小さくため息を吐く】
【紡いだ言葉に含まれるいくつかの固有名詞】
【或いはそれに聞き覚えのある者がいるかもしれず──】
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 19:27:13.68 ID:G5K42Vp0o
【街中】

【日は殆ど落ちていた。微かな光のみが残り夜の帳へと変わっていく。街灯に明かりが灯り道行く人々を照らしていた】
【夕食の食材を腕に抱える主婦、遊びが終わり家に帰る途中の子供、仕事帰りの男性、これからどこかへと出かけようとしている人々】
【表通りからも人は減ることはなく、その内約が変わるだけ。一方の路地裏では怪しげな人影が見え隠れしている】
【様々な場所と人が変化する境目の時間だ】
【そんな街中に大声が響き渡る】

こちら何でも屋でーす! 名の通り大体のことはお金と引き換えにやります!
したいことがあるけど自分じゃできない方! いかがですかー!

【声の主は路地裏の近くに立っていた。黒い帽子を被った二十歳前後の青年だ】
【男にしては綺麗なやや長めの空色の髪、焔のような赤の双眸、人種特有の色白の肌。どれもが人目を引きそうだ】
【はっきりとした目鼻立ちが、聡明さと明るさの両方を思わせる】
【しかし服装の方は茶色のYシャツに黒のカーゴパンツと、容姿と比べるとあまり目立たない】
【何でも屋として客引きをしているようだが、相手にはされていない】

それとどなたか優秀な医者か科学者の方はいらっしゃいませんかー!!

【何でも屋とは関係のないことも叫んでいる。不思議とこちらの方が真剣な様子】
【大声は表通りのみならず路地裏にまで響き渡っている。声が大きすぎてうるさいとも感じ取れる】
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/28(木) 19:36:14.63 ID:R7S8ooWHo
>>903

う……

【…正論である。ゼーロもそれがわかっていたのか、二の句を告げなくなり、】
【結果、言葉になっていない短い唸りを上げた】

……、っ……でも、……

【――先の言葉は紡げなかった。また冷たく、ぶっきらぼうに返されるだろうと思って】
【竜崎の性格をイマイチ掴めていないので、余計に思い留まらせてしまった】

【それに、自分が悪いとまで言われてしまえば、それがおそらく嘘であろうことは彼女にだってわかる】
【そう言ってくれた竜崎に、否定の言葉を重ねることは申し訳なく思ったことも】
【おそらく、理由の一つなのだろう】

【乗せられた手の衝撃に反応して、彼女は初めて竜崎を直視する】
【抵抗する様子もなく、大型犬がされるみたいに表情を変えず、髪を混ぜられるのだった】
【――きっと、手が離れた後、てっぺんが乱れに乱れるだろうが、それは置いておくとする】

背は……なんでだろう……
“卵”を……取り込んだときに……大きくなったから……そのせいかも……

【それほどに、“哲学者の卵”は彼女に大きな変化をもたらしたらしい】

……だって、……前みたいに……暴走してしまったら……
今度こそ……取り返しが……つかなくなるから……

怖いの……

【水の国での暴走は、彼女にとって行動を起こさせないための楔になってしまっていた】
【また誰かを傷つけるかもしれない。それも、皆魔翌力をもってるこの場所は、】
【自分の中の狂気が暴走するに十分過ぎるほどの理由だったから】

【――それでも、彼女はこの場所へと赴いた】
【その理由は、一体】
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/28(木) 19:43:26.58 ID:R7S8ooWHo
>>907>>903
//すいません!ごはん食べてきます
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 19:45:14.63 ID:e6ruE8mSO
>>904
いったぁ…なんなのよ急に……
氷山にでもぶつかったわけぇ?

【船内から出てくる一人の女】
【180近い長身に腰を過ぎる程長い銀白色の髪】
【豪華客船に乗り合わせているだけあって高そうな白いドレスを着ている】

って何これぇ!?

【目の前に突き刺さっている氷に驚愕】

…せっかくの夏休み、人の旅行を台無しにしてくれちゃって!!

【怒りに任せて拳を振り上げ、突き刺さった氷の矢を素手で殴り砕いた】

絶対に許さないんだからぁ!

【ドレスの裾をたくしあげると紐を巻いて縛り】

待ってなさい!今ブチ殺しに行くわよーっ!

【客船から港に飛び降りて走りだした】
910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/28(木) 19:47:12.04 ID:4DAiMnCX0
>>905

【後天的に染み付いた戦士の足取り、鋭い声】
【いつの間にやら其れと並行していくのは、粘性の甘さを孕んだ声、視線と】
【足を交差させ、後ろ膝を曲げる事をしない、芝居がかった歩み】

あらあらあらあら――随分と、お悩みのようですわね
こうも暑さが続くのに、そんな……

冴えた頭も、いずれは火を吹き煙を吐きますのよ?

【白色をした柔らかい羽飾りが付いた、焦げ茶のミニベレーと】
【膝下丈の黒いブーツに、紺地金ラインが物々しい立襟左前の軍服風コート】
【そして。斯様な重たい装いに負けないほどに富める双丘を備え】
【肩紐にはカービンモデルの燧発銃を帯びた女性――】
【――或いは。大人びた少女とも言えそうな、艶やかな金髪の娘>>905

【後天的に染み付いた戦士の足取り、鋭い声】
【いつの間にやら其れと並行していくのは、粘性の甘さを孕んだ声、視線と】
【足を交差させ、後ろ膝を曲げる事をしない、芝居がかった歩み】

あらあらあらあら――随分と、お悩みのようですわね
こうも暑さが続くのに、そんな……

冴えた頭も、いずれは火を吹き煙を吐きますのよ?

【白色をした柔らかい羽飾りが付いた、焦げ茶のミニベレーと】
【膝下丈の黒いブーツに、紺地金ラインが物々しい立襟左前の軍服風コート】
【そして。斯様な重たい装いに負けないほどに富める双丘を備え】
【肩紐にはカービンモデルの燧発銃を帯びた女性――】
【――或いは。大人びた少女とも言えそうな、艶やかな金髪の娘が、その主だった】

……わざわざ口にするという事は、誰かに聞かせるお積りでは?
わたしで宜しい、と貴女が思し召すなら――

その話、聞かせて頂きたく存じあげますわ?

【不必要なまでに語尾を上げた、奇矯な口調ながら】
【堂々と。然し恭しい完成された振る舞いを伴ない、彼女はそう尋ねるだろう】
【たわわに実った胸の中心近くに、レースの手袋を被る右が、そっと重ねられた】

//まだ居らっしゃいますか?
911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/28(木) 19:48:34.89 ID:4DAiMnCX0
//あわわあ、コピペカオス
//>>910は以下に総入れ替えをお願いします!!

>>905

【後天的に染み付いた戦士の足取り、鋭い声】
【いつの間にやら其れと並行していくのは、粘性の甘さを孕んだ声、視線と】
【足を交差させ、後ろ膝を曲げる事をしない、芝居がかった歩み】

あらあらあらあら――随分と、お悩みのようですわね
こうも暑さが続くのに、そんな……

冴えた頭も、いずれは火を吹き煙を吐きますのよ?

【白色をした柔らかい羽飾りが付いた、焦げ茶のミニベレーと】
【膝下丈の黒いブーツに、紺地金ラインが物々しい立襟左前の軍服風コート】
【そして。斯様な重たい装いに負けないほどに富める双丘を備え】
【肩紐にはカービンモデルの燧発銃を帯びた女性――】
【――或いは。大人びた少女とも言えそうな、艶やかな金髪の娘が、その主だった】

……わざわざ口にするという事は、誰かに聞かせるお積りでは?
わたしで宜しい、と貴女が思し召すなら――

その話、聞かせて頂きたく存じあげますわ?

【不必要なまでに語尾を上げた、奇矯な口調ながら】
【堂々と。然し恭しい完成された振る舞いを伴ない、彼女はそう尋ねるだろう】
【たわわに実った胸の中心近くに、レースの手袋を被る右が、そっと重ねられた】

//まだ居らっしゃいますか?
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/28(木) 19:51:33.96 ID:lKs8ziV9o
>>907
……だから、もういいよ。
お前に謝る気があったってんなら、それでいい。
…きっと、あの怪我には意味があったんだ…それでいい。

【あまり引き摺っても、きっとゼーロは喜ばない】
【だから、なれない顔をしてみる。ぎこちなく、硬く、おまけに変化なんてほとんどない】
【でも、遥人なりにそんな顔をしてみる。慣れない顔を】

……卵って背まで変えちまうのか、厄介だな。

(意識侵食、以前とはまるで別物の暴走……に、しては一つ……?)

【卵に触れていた経験はあるが、理解には乏しい】
【それを調べるため図書館を漁りに来たのだが、とにかく厄介なものであると再認識する】
【だがその裏、思考を巡らせた遥人には一つ、腑に落ちない点があったが、表には出さない】

【彼女の吐露した恐れは、今なお身に潜める恐れが存在し続ける証拠】
【目を細めてじっとその胸を…正確にはその奥部に潜む黒を見て、目を閉じ】

じゃあ、俺も同行する。
どの道図書館の使用許可とか取らなきゃいけなかったんだ、用が済むまで付き合う。
で、お前が壊れたら、俺が止める。それなら問題ない。

【あっさり言い切ると右手首を掴もうと試みて、強引に物陰から連れ出そうとするだろう】
【成功し振りほどこうとしたなら一度手は放すが、緩くにらみつけてさっさと行くぞ、なんて脅迫する】

お前を止めるのは最初じゃない、実績ならあると思うが。

【そんな風に、少しだけ自身ありげに胸を張りながら】
【歩き出したならロビーへと進みながら首だけ、結局進まなかったならその場でふと振り返り】

それで、こんなところに何の用事だ?
俺は今言ったとおり図書館を借りに来たんだけど。

【自分の事を告げながら、相手の用事を尋ねようとする】

>>908
//了解しました、ごゆっくりー
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 20:07:09.84 ID:/KiMUP6DO
>>911

【蕩けた蜂蜜が如き声色に、寒気をすら覚える程の視線】
【其れを感じ──仏頂面にはっきりとした嫌悪の表情が浮かんだ】
【相手が話し掛けるまでは静かな岩が如き気配であったにも関わらず】
【今の彼女はあたかも、噴火寸前の火口】

──初対面早々で悪いが、貴様のような女を私は好かぬ
わざとらしい動作、芝居地味た口調、無駄に強調された肢体
どれもこれも気に喰わぬ。反吐が出る程にな

【ちゃき、と。言葉と共に刀の鯉口が切られた】
【この女性。どうやら相手に対して良い感情を抱いていないらしい】
【過去に相手と同様のタイプに何かされたのか、或いは純粋に嫌いなのか】
【実際に金髪の彼女が何をしたというわけではないだろうが──】
【数秒の会話にして、既に一触即発の気配。彼女との対話には、今後慎重さが必要になってくるか】

/ここにー!
/口の悪いキャラでごめんなさい、よろしくお願いします
914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/28(木) 20:17:40.37 ID:OMIvS5cYo
>>904

【駆けつけた、その場所に据えられていたのは】
【10mはあるだろう、氷で出来た人魚の彫像だ】
【どういう仕組みなのか腕が動き、大きな矢を放っている】

【コンビナートの従業員達や、客船の中の人々を守りたいならば】
【まずは、このマーメイドを破壊するのが急務になるだろう】

【彫像は、ただ客船のみを狙っていて】
【この場の者達を射抜こうとはしないため、】
【能力さえあれば―― 破壊自体は非常にやりやすい】

【もし、散って行く人命など些末にも感じないならば】
【人魚の彫像の後方から聞こえてくる歌、女性のもののようだが】
【その出所を探ってみるのも、また一興だろう―― 】

/お待たせするのも申し訳ないので、始めちゃいます
/あと二人まで乱入受け付けしていルノデス
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/28(木) 20:18:22.23 ID:OMIvS5cYo
/早速ミス…上のアンカーは>>909です
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/28(木) 20:23:43.51 ID:4DAiMnCX0
>>913

(……この世界に来てから、三年近く)
(逆に言えば、たったの三年――なにか、このような狼藉を働かれる因縁でも有ったかしら)
(………無いわね、有ったら撃ち落としていますわ)

【嫌悪を顕にするという事は、同等の対応を行われるリスクを孕む】
【もしもこの女性に、もう少しばかり欠点が重なっていたなら】
【尤も――「癇癪持ち」の要素は、見られない様だ】
【余裕を以て押さえ込んでいる可能性も否定はできないけども】

【落胆。憎悪の感情は面には出さず、それだけを溜息と鎖した眸に込めて】
【線の細い手を二度、音の少ないように叩き合わせる】
【まるで何かのスイッチを押し込むような、奇妙な「間」をそれは孕んでいた】


……、いきなり否まれ凄まれると、取り付く島が有りませんね
この様な仕打を受けるのは、何かの間違い――もしくは、とばっちりかしら?

分かりました、貴女に合わせます
礼儀は義務ですゆえ――そうさせて頂きましょう

(「これでご不満なら、その剣でわたしを好きにして下さいまし……」)
(いや、これは嫌われるわね。捨てましょっと――)

【さて。万が一、思考を覗く事のできる能力者が彼女と出会ったなら】
【言葉を考えている段階では、大仰なエッセンスが薄い事が分かる筈だ】
【文章に直した場合には、さほどの虚飾が無いという事が】

【敬語自体は崩さないが、その思考をそのまま出す幾らか砕けた口調に変わり】
【手は『消極的な威嚇』を示すように、右だけ腰の銃に掛けられ】
【「これで駄目なら」と言いかけて――彼女は、視線を合わせようと試みつつも】
【寧ろ騎士のそれに近い剛健な足取りで、二歩ほど下がった】

【それすら三文芝居と見るのも、自由だが】
【対話を望む余地と感情は、少なくともこの女には有るらしい】
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 20:31:05.76 ID:e6ruE8mSO
>>914
む、反対側に犯人がいんのね……

【当たり前と言えば当たり前だが女は能力者だ】
【だが彼女はあまり能力は使わない】

私の楽しみを奪った罪はか〜なり、大きいわよ……

【別個の能力なのかはたまた能力をその身に宿すことの副産物か、豪華客船の船体を貫くような氷塊を素手で殴り砕くような異常な程のパワーが彼女のメインウェポンなのだ】

もろとも潰す!

【拳を強く握り力付くで氷像を壊しにかかる】
【反対側にいるのであろう犯人をその破片に巻き込むつもりだ】

ぶっ壊すわよっ!!

【氷像に向かってパンチパンチパンチパンチ】
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/28(木) 20:33:34.18 ID:Rz28QF+O0
>>914
/突発ですか?
/参加してもよろしいですか?
919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/28(木) 20:36:23.95 ID:OMIvS5cYo
>>918
/ドウゾー
/>>914宛てでお願いしまーす!
920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/28(木) 20:41:04.06 ID:Rz28QF+O0
>>914

何だァ?何が起こってやがる?

【軽い気持ちで港に向かった少年が眼にしたのは】
【激しい騒音とともに響き渡る混乱の渦、その原因である船の沈没と】
【全くといっていいほど“合わない”微かに聞こえる綺麗な音色】

【少年の距離は港から少し離れており、パニックになっている事しか分からなかったが】
【その分、美しく鮮やかな歌声が、耳を通していた】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖でゆっくりと歩いている】

【自分の容姿、状態からいって救助は困難であろう事を感じ】
【歌声鳴り響く場所を、紀陽に陽気に探していた】
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 20:41:20.91 ID:/KiMUP6DO
>>916

【ぴりぴりと、尖った気配が女性から滲み出る】
【恐らくは金髪の彼女が考える通り──この事態はとばっちりなのだろう】
【それを考えるとこの女性。相手のような種類の人間に対してはほぼ確実に同様の対応をするのだろう】
【見た目や素振りのみで相手の全てを決め付ける──それはとても愚かなことではあるが】
【其のようなことをする理由も、また彼女にはあると見てもいいはずだ】

──言葉は必要最低限。其れだけで事足りる
問おう。何の用だ
まさか話を聞きにきただけというわけでもあるまい

【右手を腰の刀にかけたまま、睨み付けるかのように彼女は黒き視線を相手へ向ける】
【低い低い声で紡がれる言葉は、相手に心を閉ざしている証だろうか】
【もし彼女が相手の思考を読めていたならば──既にこの段階でこの場を去るか相手に斬り掛かるかしていただろうが】
【生憎と其のような事態は生まれなかったことから、少なくとも精神系の能力者ではないのだろう】
【或いは能力らしきものの発動の気配すらない──無能力者の可能性すらあった】
922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/28(木) 20:47:27.99 ID:R7S8ooWHo
>>912

うん……

【ぎこちなく表れた竜崎の複雑な表情――ゼーロはそれを見て、我に返る】
【自分の感情ばかりを押し付けてはいけない、と】
【能力以外で人を傷つけることは、絶対にしたくなかった】

……ありがとう……竜崎さん……

【短く、礼を述べた。きっとこの「ありがとう」は、赦してくれたことに対しての感謝の気持ちと】
【困ったような顔をさせてしまったことなどに対する、謝罪も含まれているに違いない】
【もう、謝らない。だからこその、礼の言葉だった】

……わからない。……背が伸びたのは……わたしだけかも……しれないし……

【さっきといい今といい、ゼーロも“卵”を理解しきれていない口ぶりだ】
【彼女はただ、悪意に流されているだけだった】
【故に、彼女に“卵”とは何かを訊こうとしても、無駄に終わるだろう】

いいの?……じゃあ……お願い……

【とはいえ、また壊れてしまっては目も当てられない】
【やはり怖いのか一瞬だけ躊躇うも、続く竜崎の言葉に頷いて、されるがまま、表へと出る】

【協会内へ向かう途中にゼーロは、竜崎からの問いを返す】

竜崎さんって……本……読むんだ。……――あ、ぅ……今のは忘れて……

わたしが……ここに……来た理由は……
……南雲さんに……“卵”を研究する……道具を……届ける為に……
南雲さんの……代わりに……道具を……取りに来たの……

【一瞬、すごく失礼なことを口走ったが、それは置いておくとして】
【どうやら『南雲』という人物の為に、ここに赴いたらしい】

/ごめんなさい…めっちゃ遅れました…
923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/07/28(木) 20:52:31.54 ID:2YyrstPAO
【公園】

違いますって!それはうちの部下がですね!?

【そこには、けたたましい怒鳴り声を携帯電話にぶつける男性の姿があった】

【雑に伸びた黒のウルフカット。無精髭を生やし、イマイチパッとしない面】
【前を開いた黒のスーツに、第一ボタンを開いた白Yシャツ】
【適当に緩められたネクタイにバッジが五つ】
【他にはウエストポーチ、腕時計、革靴、手提げカバン等々…】

【要するに絵に書いたようなサラリーマンがそこにはいた】

すみません責任取りますんで!…いえですから俺では無くて部下のミスで!……

【相当面倒な事情があったのか、髪をかきむしりながら公園内を右往左往】
【近所の人を叩き起こさんばかりに怒鳴り散らしている】
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/07/28(木) 20:57:10.88 ID:EDF5AAeMo
>>872

(向かってこねぇ…か。実力はあるのに、精神面で多少へたれみたいだな
 もっと戦いを楽しめよなあ…せっかくゾクゾクしてるんだから、よ。)

【少年がかかってこないのを見て、右手に集まる邪悪な力を増幅させていく】
【同時に、少年から発せられる違和感に――気づく】

……あん……?
こいつぁ…魔力……か?

【この男は魔術師ではないため、明確な魔術の知識は存在しない】
【しかし、今までの戦いの経験から、魔術師が魔法を使う瞬間の違和感を覚えていた】
【その違和感を――目の前の少年から感じる】

…ハハ…ハハハハハハハッ!
面白ェじゃねえか、魔剣士ってやつか!
より戦いがいがあるってもんよ!

【笑いながら、右手の邪悪な力の集まり具合を確認する】

(よーし、人をぶっ飛ばせる程度の威力は集まってるはずだ。
 おもしれぇ……このガキの魔力がどの程度かは知らねェが
 俺の黒衝撃を防げるものかテストしてやるぜ……!)

【ニヤリ、口元を歪めて男は少年を見据える】
【そしてグッっと右手に力を込めると、黒球は圧縮されたように小さくなり――】

この一撃を喰らいやがれ!
"黒衝撃(ヘイトバッシュ)"!

【ボン!!と黒球は炸裂し、その中から黒い衝撃波が少年に襲い掛かる】
【衝撃波そのものはそれほど速くはないが、遅くもない】
【まともに喰らえば人が大きく吹っ飛ぶほどの威力を持つ衝撃波だ】
【魔法ではないものの、それに近い現象なので魔力による防御も利くだろう】
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/28(木) 20:57:32.01 ID:OMIvS5cYo
>>917

【強烈な打撃に苛まれ、氷の像はぐらりぐらり】
【それでも健気に矢を放とうとしていたが、】

 【びし、ばきばきっ―― !!!】

【足元に罅が入り、大きく後方へ人魚は傾き】
【倒れ際に放たれた大きな矢は、全く的外れな方向へ飛んでいく】
【果たして、ドレスの少女の目論見通りに行くだろうか―― 】

 【―― ぐら、】 【ぐら… ずぅん】

【 ――惜しい、すんでの所で倒れなかった】
【氷像は倒れずに再び矢を放とうとしているが、】
【足元に入った罅の具合から見るに、再びここを攻撃すれば―― 】

>>920

【少年が歌声の元を探りあてたなら、そこには】

【凍てつく空気を漂わせる、真珠色の長い髪の女性がいた】
【年は20代後半だろうか、上品な紺碧のマーメイドドレスを着ており】
【周囲には、幾つもの泡がふわふわと浮いていた】

こんばんは…、体調、悪いのかしら…?
この騒ぎはきっと、傷に…響いてしまうわね…、ごめんなさいね…

…止めるつもりは、ないの…

【紡ぐ言葉はいやに重く、陰鬱な雰囲気を漂わせ】
【感情のこもらない若草色の瞳で、少年をじっと見つめている】
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/28(木) 20:58:50.23 ID:lKs8ziV9o
>>922
……ああ、それでいい。

【それだけを告げると、遥人は顔を元の無表情に戻した】
【少しだけうつむくと、背の都合で前髪に視線が隠れるだろう】
【なにやらもごもご蠢いていたが、音を奏でることはなく】

変なもんだよな、機関ってのは物好きだよ…。

【製作目的は、わからなくもない】
【能力の開発については知らないが、悪意をばら撒き暴走させる…例えば、敵対者に打ち込めば、勝手に暴走してくれる】
【自分の手を汚さなくてよい上、上手く立ち回れば敵も潰せる】

【結果、もとある意思を押しつぶす…それが遥人には、許せないだけで】
【だから少し、周囲の空気を張り詰めさせて、すぐに解いた】
【彼女を刺激してはいけないと思ったのだ】

【それに関係があるのか、ないのか】
【遥人は決してゼーロを自身の左半身に近づけない】
【常に彼女の左側、自身の右を近くに寄せていた】

任された。

【応えは、それだけで充分】
【ようやく巡ってきた邂逅には、余計な言葉は不要とばかりに、短く答えた】
【が、忘れてといわれた言葉を忘れられない。耳がぴくりと動いた、気がする】

………気の迷いだよ心配すんな、滅多に来ない。

で、南雲、か。そうか道具を取りに……え?

【間抜けな間があった。素直に頷きそうになって、思わず聞き返し、歩調が止まり】

………そうだった、お前ら、同じ支部にいるんだよな。
カレルから聞いた、……お前があそこにいる件、とか、

【記憶をたどり、それに関する事象を拾い上げると】
【少しだけ口を淀ませながら、その事実を知ることをあっさり告げ、更に何事かを続けようとする】
【……何か、支部にいる件よりもずっと、聞きづらそうに】

//おかえりなさいましー
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/28(木) 21:03:07.52 ID:4DAiMnCX0
>>921

わたしは貴女の容姿には見覚えがありません
つまり、純粋な興味という事なのですけど――?

剣呑ながら、やはり冴えているわ
声を掛ける事を望んだことには、一応の根拠があります

【歩み寄りか、或いは余裕の誇示か】
【敢えて口で告げることはせず、一方の彼女は銃から手を離し】
【下がった後の路の辺、立ち並んだ塀に、そっとコートの分厚い輪郭を預けた】
【――とは言え、口ぶりは「修正後」の儘であり】

幾つか、櫻の方の名前が聞こえましたね?
あなたの為に具体的に申し上げると、「宮下」と「南雲」です

……、さてさてさて、ここからもなるたけ単刀直入に申しましょうか
このわたし「《No.373》のフェーデ」は、“仮設星の国支部”所属の機関員
ガルニエ以降相次ぐ、支部長モドキの狼藉に心を痛めている一人、かしら?

先ほど挙げた語句から推測されるものは、「氷」。
奇遇な事に、わたしの同士が出会ったそこの支部の人間も――『卵』を抱えている様子でして?
看過できる事態でも無しと、考えている次第ですの

【或る種の決断。彼女は、目の前の人間を「同僚」と断定していた】
【口ぶりの詳細かつ切迫した様子や、行き過ぎかも知れない程ストイックな姿勢】
【それらの要素から、推し量ったようだが――】

【――「敵だったとしても、手はありますわ」】
【整備の行き届いた鎧にも似る神妙な顔の裏で、彼女はそう考えていた】
【星の国支部とは、「そういうもの」だ】
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 21:09:19.10 ID:e6ruE8mSO
>>925

いいっ!加減にぃっ!

【持ち直した氷像を前に深呼吸して力を溜め】

壊れろっ!

【深く踏み込み、右足で渾身の蹴りを放つ】

あっ!ヒール折れちゃった…高かったのにぃ〜!

【当たり前、そもそもヒールで蹴りを放つことがおかしい】

仕方ないし、こっちも折っちゃえ
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/28(木) 21:15:10.24 ID:36fxy2rMo
>>924

……来ましたかっ

【衝撃波へと、剣を持っていない左手を向け】

フィールド展開、code-re01

──《 リフレクト 》っ!!

【直後、正方形状の魔力障壁が目の前に出現する】
【少年が戦闘で多用する防御手段】
【しかしその強度は頼りなく、衝撃波がぶつかると数瞬後に砕け散り】

ぐぅ……。

【攻撃の余波が少年を襲い、体が軽く吹っ飛ぶ】
【受け身が上手く取れたのに加え、障壁で威力が軽減されていたためダメージ自体は小さいが】
【体勢が崩れ、尻餅をついたのに近い形になっていて隙が大きい。追撃を加えるならチャンスかも知れない】
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/28(木) 21:15:44.57 ID:Rz28QF+O0
>>925

【鮮やかな、かつどこか悲しいその音を発する女性は】
【夕暮れ色に薄く輝く夜空を背景に、こちらに感情無く言い捨てた】

―――あんたがこの騒動の、主犯、てェ事かい?

――――――止めァしねェよ、あんたを話だけで動かせるとは思えねェしな

だが、なぜこんな事をするんだ?俺には理解に苦しむねェ……

【軽くため息を吐き、女性の隣に座り込む】
【杖を近くに立てかけ、両手を頭の後ろに回しながら】

【ゆっくりと女性のほうを向いた】

手伝えるかも知れねェし、手伝えないかも知れねェ

聞かれたくないことだろォし、言うつもりも無いんだろうなァ…

だが、俺は“知りてェ”、どうしてこんな事をしたんだァ?

【そよそよと吹雪く涼しい夜風が止まらず吹き続け】
【目の前の荒れ果てた船の惨状を否定するかのように】
【少年の目は、まっすぐ女性を見つめていた】
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/28(木) 21:17:03.74 ID:O4M9q/3Xo
【森林地帯】

【月夜の晩、辺りはその光にうっすら照らされ薄暗い中にも優しさを感じるか】
【それともその光に不気味な物を感じるか、或いは其れ以外か暗闇に輝くその月を見て感じることは其々であろう】
【然しそこは木々の生い茂るそんな場所辺りは暗闇、月の光も入ることの無い場所】

【男が一人…】
【淡い色のシャンブレーシャツ、黒い裾がボロボロに成ったそんなパンツ、何方も今風の服ではなく何か民族衣装の様な物を感じる】
【その髪は盆の窪の辺りで纏めてあり、そこから流る、腰の辺りまで伸びる何本かのブレーズヘアー此の様な暑さの日に、何故か長袖】
【そして顔の右半分、首にまでも伸びるその魔方陣の様な刺青のような、そんな物】


【その男がその森で、焚き火を目の前にして、大きな丸太に腰掛けて、】
【ボロボロになったその手帳の様な物、その本に何かを記している】

【カリカリと、その本だけを眺めながら、そこに何かを記している】
【日記、其の様なものだと解釈してくれると良い、男は今その本に自身の体験を記しているのだから】

【火を灯している、そんな事もありその辺りはオレンジ色に暖かく揺れている】
【暗闇に灯るその炎、通るものがいれば目につくことが予想される】

【そして…魔翌翌翌力に精通している者であれば、その力に気付くかも知れない、男から湧き出る者に】
【深いその魔翌翌翌力、其れにも気付くのかも知れない】


/>>901を変えてもう一度投下です。
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/28(木) 21:28:42.38 ID:OMIvS5cYo
>>928

 【ど、ごぉおお―― 、おぉん!!】

【ヒールを折る程の努力の甲斐あってか、】
【氷像は遂に砕けて、少女の最初の狙い通りに】
【歌声が響いていた場所へ場所へと崩れていく―― 】

 【ガガー、ピ… ザザ、ジジ―― 】

【同時、妙なノイズ音が聞こえ出す】
【崩れていく氷像が巻き上げる粉塵の中、】
【歌声とは別の―― 男の声が聞こえた】

「…クハッ! とんだ馬鹿力のお姫様がいらっしゃった様だ!!」
「まさかコイツを一人で壊しなさるなんてなぁ―― 」

【少女の前に現れたのは、一人の男だった】

【黒の髪に黄色のメッシュを入れ、紺のツナギを纏い】
【灰色の双眸、右目の斜め下には蛾と三日月のペイント】
【 ――ジジ、と一瞬。ノイズと共に彼の姿がブレた】

【危険信号のような頭髪よりも、その存在の異質さを示すのは】
【鼻を刺すような、強いガソリンの匂い―― 】


>>930
【隣に座り込んだ少年に、女性は驚いた様に】
【ぱちぱちと瞬いて、それから―― ちょっとだけ、微笑んだ】

優しいのね、あなた… わたくしの話を、聞いてくれるのね…
知りたいなら教えてあげるわ…、…優しいあなたにだけ、特別…

【 ――だが、>>928の少女の手によって】
【大きな氷の塊が、話を始めた二人の上へと降って来た】

【10mもの大きな氷像が砕けたことにより】
【その破片が、全てこちらに降って来ているのだ】
【直撃すれば、互いに命は無いだろう】

【だが、女性はそれをただ見ているだけで何もしない】
【『確実に死なない、大丈夫だ』と思っているように、見えるが―― 】
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/28(木) 21:32:50.52 ID:R7S8ooWHo
>>926

【“哲学者の卵”――敵に使えば、もしかすると味方に引き摺りこめるかもしれないし】
【仲間割れを起こしてくれるかもしれない、悪意に塗れた、悪鬼の卵】
【その目的があったとしも、ゼーロのような危険人物を支部に置いておく理由とは、一体――】

【機関≠ニいうワードを聞くと一瞬、殺気と魔翌力が漏れだしたが、すぐに引っ込んでいった】
【そして、竜崎の言葉に首肯を返すだけに終わった】
【彼女が自分の左側を意識して歩いていることは、彼女はどうやらまだ気付いていないようだ】

【自分の失言に対し、竜崎が反応すると】
【距離をわずかにとって、怯えた反応をみせた後】

……南雲さんを……知ってるの……?

【あっさりと全ての単語を受け入れそうになったあたり、事情をある程度知っているのだろう】
【その竜崎の反応から、ゼーロは彼女が南雲を知っていると思ったらしく】

うん。……南雲さんは……悪いことを……してないのに……閉じ込められて……
研究したくても……できないみたい……だったから……

そう、……カレルさんから……聞いたんだ……
――カレルさん……わたしのこと……なんて言ってたの……?

【退屈しているであろう南雲の為に、研究材料を取りに来たらしい】
【おそらく一度は、支部の中で会話をしたのであろう】

【カレルのことも、ゼーロは知っていた】
【そして彼女は、彼が自分のことをどう言っていたか気にする素振りを見せる】
【自分がカノッサに身を置く理由。それがどう伝えられたのか】
【やはり彼女も、聞き辛そうに】

【――このまま歩けばすぐに、協会のロビーへと到着する】
【協会内の地図の前まで行くとゼーロは、『魔導具開発班、研究室』を探し】
【そちらへ向かおうと、歩を進めようとするだろう】
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 21:34:47.20 ID:/KiMUP6DO
>>927

──興味。なるほどな
だとすれば矢張り、余計な言葉は不要だろうな
最も、貴様のような人種に不用に言葉を紡ぐ心算はないが

【「少なくとも、今はな」──】
【櫻の彼女は相変わらず低い声で、嫌悪の色を滲ませて言葉を語る】
【武器から手を離した相手とは違い、彼女は未だ刀に手をかけたまま】
【其処から覚えるのは、或いは不必要なまでの警戒だろうか】

……一般構成員、天辰桜。所属支部は貴様の言う通り、氷。

──なるほど、貴様も機関員だったか
確かに氷の国支部は哲学者の卵を所持する人間が多い
支部長代理である宮下正次ですら卵の所持者という事態だ

して──フェーデとやら。
其れを私に告げてどうするつもりだ?
機関の為にという大儀で宮下や氷の支部を倒すか──?

【相手の予測通り──この彼女もまた機関員。其れもナンバーを持たぬ一般構成員らしい】
【一般構成員であるならば、或いはナンバーズや支部長相手に畏怖や尊敬の感情を持っていても不思議ではないが】
【この女──天辰はそうでもないらしい】
【目の前にいる、自分よりも上の相手や直属の上司をすら呼び捨てで呼ぶという不敬】
【人によってはこの場で叱責或いは殺されても文句は言えぬ行為であった】

【そして、所属を明確にした相手フェーデに対しては未だ警戒を解かず】
【刀にかけた手は、決して離さなかった】
【──どうも、味方であったとしても相手に抱いた感情は変わらぬようだが】
【仏頂面に浮かんだ、微かな笑みは】
【不敵なものではあるものの、相手に或る程度歩み寄る姿勢を見せてのこと、だろうか】

/っと、絡み初めて早々申し訳ない
/ちょっと明日が早くて、そろそろ落ちなくてはいけません
/絡みを明日以降に持ち越しても大丈夫でしょうか?
/だめなようであれば、絡みをなかったことにするかここで別れたことにしても大丈夫です
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 21:37:58.31 ID:e6ruE8mSO
>>932
あんたね、私の旅行を台無しにしちゃってくれたのは!?

【人の頭部程はある氷塊を軽々と踏み砕き怒りを顕にする】

この日があったからこそテストもレポートも頑張れたっていうのに…………とにかく!

【サムズアップで左手を突き出し】

あんたは絶対ブッ[ピーーー]!!

【親指を下へ】

覚悟したって遅いんだからね!

【手近な氷の破片を凄まじい脚力で男に向かって蹴り飛ばした】
936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/28(木) 21:39:06.19 ID:4DAiMnCX0
>>934
//了解しました、では宜しければ明日続きを行いましょう
//こちらのプレイヤーは、19時前には帰ってきているかと
//レスに15分以上かかることが多いので、先に書いておきますね
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/28(木) 21:39:30.32 ID:Rz28QF+O0
>>932

【女性の微笑みに、些か驚き】
【此方もニコリと笑い返す、軽い微笑】

あァ、だがそれよりもな

【少年はその場からゆっくりと立ち上がり】
【右手の手甲を外す、外された右手の甲には、魔力を無尽蔵に履き続ける石が埋め込まれていた】

『焔』

【ぼそりと呟く様にそう言い放つと】
【少年の腕が紅色の逆鱗に包まれた異形の腕に変わり果てていた】

【少年はその場で軽く体をひねると】
【肩部から炎を噴出させ、上空の氷に向かって“飛び上がった”】

ひゃははァ!なんだかしらねェが、これで貸し一つだからなァ!

【楽しそうに笑うと、捻ったままの姿勢から氷に向かって拳を放ち】
【勢いとともに砕き割った】

【少年はそのまま腕を無理矢理女性のほうに向け】
【もう一度炎を噴出させ、砕けた小さな氷を全て溶かし尽くし】

【早々に女性の元に戻ってきた】

で、だ

教えて―――くれるんだよなァ?

【今度は一転し、少々悪戯のような笑顔】
【右手は既に元に戻り、同じ場所に座り込んだ】
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/07/28(木) 21:41:08.75 ID:EDF5AAeMo
>>929

おーおー、いい具合に吹っ飛んじまったな
てっきり対抗で攻撃魔法をぶっ放してくるかと思ったが…防御魔法だったか。

【少しアテが外れたような顔をして、男は少年に向かって歩きはじめる】
【走り出さないのは右のわき腹の傷が痛むからだろうか――
 ――あるいはゆっくりと距離をつめることで少年の恐怖を煽っているのだろうか――】
【男はゆっくりと歩きながら、わき腹を押さえていた左手を離し――】

ジャギン!

【鈍い金属音と共に左篭手の甲部分から、刃が飛び出す】
【固定された刃はギラギラと光り、不気味さを醸し出している】

便利だろー?
こういう暗器仕込みの道具ってのは、俺の戦いの理想なんだよ

【自慢げに自分の篭手を少年に見せつけながら、男は言う】
【果たして少年にはその男がどう写るのだろうか――?】

さて、仕切りなおしだ
第二ラウンド、始めるかい?小さな魔剣士さんよぉ

【第二ラウンド、それを行うということはつまり、男は更に能力を上げた戦いを行うだろう】
【完全に戦いを楽しんでいるこの男】
【少年の体勢が整うまで、待つつもりのようだ】
【戦闘の続行の全ては少年に委ねられている】
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/07/28(木) 21:41:48.46 ID:2YyrstPAO
【公園】

ですから!明日中にはどうにかなりますってば!

【そこには、けたたましい怒鳴り声を携帯電話にぶつける男性の姿があった】

【雑に伸びた黒のウルフカット。無精髭を生やし、イマイチパッとしない面】
【前を開いた黒のスーツに、第一ボタンを開いた白Yシャツ】
【適当に緩められたネクタイにバッジが五つ】
【他にはウエストポーチ、腕時計、革靴、手提げカバン等々…】

【要するに絵に書いたようなサラリーマンがそこにはいた】

すみません口が悪く!…いえですから俺では無くて部下のミスで!……

【相当面倒な事情があったのか、髪をかきむしりながら公園内を右往左往】
【近所の人を叩き起こさんばかりに怒鳴り散らしている】

/>>923再投下です
940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 21:42:01.43 ID:/KiMUP6DO
>>936
/了解しました
/では、また明日よろしくお願いします
/今日のところはこれでお疲れさまでした、ありがとうございました!
941 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/28(木) 21:48:49.91 ID:lKs8ziV9o
>>933
【一瞬身体が強張ったのは、殺気を検知したからか】
【ゼーロの左側を維持しながらちらりと視線をやると、すぐに引き戻す】
【今までの緩みが消えた】

(……今のは反転、じゃないな。ゼーロが……)
(……まさか、とは思うが……、今は、抑えろ。用くらい済ませてやれ)

【先ほど抱いた一つの疑念が、おぼろげながら裏付けられた気がした】
【しかし、必死で感情を抑える。そもそも今暴走させたら…まして自分が引き金になりでもしたらと、気が気ではない】
【無理やり疑念を押しつぶし、平静を装う】

【だが、左が、その感情に反応して】
【ごく僅かに、悪い魔翌力を垂れ流した】

【検知できたのなら、全て覚えがあるはずだ】
【遥人が元々持っていた『闇』、卵の『黒』、そして自身の―――――】

【能面のような顔をして、遥人は発作的に左腕を右腕で押さえた】
【これで魔翌力反応は抑えられたの、だが、空気中に僅か、滞留して、】

カレルと、もう一人…知り合い、になるのかな、が探してた。それからここにいる奴も一人知ってたらしいけど。
一度関わると言ったんでな、情報集めにあちこち歩いてて、そしてお前の事を探ってたら、カレルと会った。
で、大体聞いた。お前が氷に所属してる事とか、卵の経緯とか、

【それまでの疑念を払うように、あくまで世間話のような軽さで話を続ける】
【やや早口になったり冷や汗が出たり、右腕で左を抑え続けるなど挙動は微妙に不振】
【先ほどの魔翌力に不振を覚えて遥人を見たなら、その視界から遠ざけるように左手を後ろに回すだろう】
【やや高い貴女の視線からは、多分後ろで腕を組んでいるように見えるはずだ】

【ただ、遥人にとってそれらはあくまで振りだった、ようで】
【最後、案内板にたどり着いて歩き出すまでたっぷり溜めた後、】


―――――あ、姉御が、いるんだろ?
花城、とかいう……。


【…そんなことを、非常に聞きづらそうに、尋ねた】
【背けた視線の意味はわからないけれど、どうしたのだろうか】
942 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/28(木) 21:51:38.70 ID:36fxy2rMo
>>938

いえ、僕には剣があれば充分ですし。

【男が待っているのだと分かると、腹部を抑えながらゆっくりと立ち上がる】
【直ぐに手を離すが、少し顔が引きつってることから】
【衝撃波によって傷を負ったのだと、男からも分かるだろう】

……随分、楽しんでるみたいですね。
後で後悔しても……、知りませんよ?

【剣を正面に構える、が、少年からは仕掛けない】
【相手が待ってくれたのだから、先手くらい譲るのが礼儀だと考えているようだ】
943 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/28(木) 22:06:48.13 ID:OMIvS5cYo
>>935

クハハハ! そうそうそのとーり、俺様で御座いますよぅ!!
この月蛾軍・軍師、烏丸 享の仕業さぁ!!!

【実際はこの男ではない、歌声は女のものだったのだから】
【だが、間違えられたのを否定もせず】
【むしろ自分であると騙って、楽しげに中指を上へ。ふぁっきゅー】

 【ガガーピピ、 ――ジジ、ザザ、ザー】

【そして、蹴り飛ばされた氷塊に向かって】
【地面から突如、ノイズと共に何かの機械が飛び出した】
【モグラの形をしたそれは、氷に体当たりし―― 】

派手にヤれぇッ!! 地雷土竜(グラウンド・モグリュー・ドラゴン)ッ!!!

【 ――爆発、氷の塊を粉々に砕いて】
【お返しとばかりに、少女の方へ弾き飛ばす】
【一つ一つは小さいが、破片となったため数が多い】


>>937

【氷の像は、女性の能力で作り出したものであり】
【ぶつかる前に消してしまおう―― そう、考えていた矢先】

 【少年が、自分を守ってくれた=z

【隣に戻ってきて、悪戯のような笑顔を向けられれば】
【じわりと大きな瞳に涙が浮かび出し、ぽろりと零れ出す】

あ、りがとう…助けて、くれたのね…、うれしい…
初めてよ、誰かに…助けてもらうなんて…幸せな、夢みたいだわ…

【少しばかりさめざめと泣いてから、息を整えて】
【相変わらず、陰鬱な雰囲気のまま少年へ向き直る】

わたくしはね…、やりたいことも…何も、無いから…
『月蛾軍』の人たちと、退屈を…紛らわせているの…
何かを壊してみたり、するのは…、楽しいような、気がするから…

ぁ、わたくしの、名前は…、マリーシア。
あなたは…?

【月蛾軍、近くで戦闘している男もそんな名乗りを上げている】
【だが名前だけでは、何が目的なのかは掴めないだろう―― 】
944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/07/28(木) 22:10:53.49 ID:EDF5AAeMo
>>929

つれないやつだな。
少しくらい興味を持ってくれよ、興味を。

【ほんの少し悲しそうな顔をしながら男は言う】
【しかし、少年が剣を構えなおすとその顔はすぐに消え去る】

後悔…ねぇ…。
後悔はいつもしてるぜ、もっと戦っておけばよかったってな!
いくぜ!第二ラウンド!

【ダン!と地面を蹴り少年へ迫る】
【左手の剣を左上から右下に振り下ろし、少年を斬りつけようとする、狙うは胴体】

(だがこっちはフェイクよ!
 俺の本命は――"幻影の剣(ファントムソード)")

【ズァッ!っと男の右手から紫色の力が放出され右手にオーラのような物を纏う】
【長さは1m程度、その右手を手刀のように繰り出し、左手の剣と同時にクロスさせるように放つ】

(幻影の剣は実体を持たない空想の剣…全てをすり抜け相手を斬りつける……。)
(斬りつけられたやつは傷は負う事はねぇ…だが斬られた時と同じ痛みを感じるっていうイカした代物…。)
(こいつのヤバさに果たして気づけるかッ!)

【少年が剣で右手の剣を防御しようとすれば、その剣をすり抜け少年は幻影に斬り付けられるだろう】
【勿論傷を負う事はないが……それなりの痛みを感じる結果になるだろう】
【少年が防御ではなく、回避を選択をすれば剣は空を斬る事となるだろう】
945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/28(木) 22:13:30.21 ID:EDF5AAeMo
/ >>944は942への返信です すいません!
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/28(木) 22:17:25.02 ID:R7S8ooWHo
>>941

【――竜崎の挙動がおかしい】
【いつもの威風堂々たる振る舞いはどこへやら、】
【ゼーロの眼から見てもそれははっきりとしていた】
【だけど皮肉なことに彼女は、それが自分のせいだと認識していない】
【殺気も魔翌力も――無意識の内の行為、だった】
【だから、竜崎の様子を不思議そうに見遣って、小首を傾げる】

【直後、漏れ出た魔翌力にゼーロはすぐさま気付いた】
【空を泳ぐ魔翌力を、自身の魔翌力で絡め取るとピクリと身体を震わせて】

……竜崎さん、……これ――なに……?
なんで、……竜崎……さんが……“卵”を……?

【三種混合、2度にわたって垣間見た、竜崎自身に眠る闇を感知】
【自分とよく似た気配を感じたことも気にはなったが】
【それよりも、なぜ彼女から“卵”の気配がするのかが気になった】
【まさか竜崎さんまで――最悪の返答が、脳裏を過る】

……そっか。……わたしのために。……ありがとう……

わたしが……機関にいる理由は……訊かないで……

【再度、自分の為に奔走してくれていることに対し、感謝する】
【そして、おそらくまだ誰も知らないであろう、自分が機関に所属する理由、】
【それを訊かれないように、釘を差す】
【――なにか訊かれたくない理由なのだろうか】

【さて、目的地の確認も済み、そこへと向かおうとした時】
【何故か幾分と丸くなったような竜崎の言葉を、拾い上げた】

――?
火憐お姉ちゃんの……こと……?
カレルさんに……教えてもらったの……?
でも、……なんで……?

【クエスチョンマークの応酬だった】
【姉の存在に対して、カレルからなにか聞いていたなら、ごく普通の会話だったろう】
【でも、竜崎がこんなに言い辛そうにする理由がわからなかった】
【だから、どこまでもストレートに、訊いてみることにする】

【魔導具開発班、研究室までは、まだ少し、かかりそうだ】
947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/28(木) 22:17:25.62 ID:Rz28QF+O0
>>943

ッ!?何で泣くんだァ?

アレか!?溶かしきれなくて何かに当たったのかァ!?

【あたふたと慌てふためきながら、女性の周りを見る】
【当然怪我などは無く、そうではない事が判明する】

ひゃ、ひゃはははァ

おいおい、お前今まで誰にも助けてもらえなかったのかァ?

そいつァ酷い奴等にばっかり会ってきたんだなァオイ、まァあれだよ、“泣かないでくれ”頼むから

【ウインクとは違う、苦笑交じりに左目を閉じ】
【右の手を縦に、胸の前に掲げ、祈るように頼む】

【少ししてから、女性は自身の事を語りだし】
【ふむふむと、それを聞きながら相槌を打ち続ける】

あァ分かる、すげェ分かるわ

俺も何かを壊したりするのは楽しいし、退屈は何よりもつらいよなァ…

その『月蛾軍』ってェのはよく知らねェけどさ、まァ…止めはしねェよ

【そこで一区切り、何かを考えるように腕を組んでうつむき】

俺の名ァヴァーデッド

ヴァーデッド・劫火・ニコラスってんだ、よろしくな、マリーシア

【すぐに顔を上げて自身の名前を言う】
【余り気に入っていないのか、少々陰鬱そうな表情を見せるものの、すぐにかき消す】
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 22:18:59.02 ID:e6ruE8mSO
>>943
えぇっ!?烏丸…って、まさか親戚…じゃあ、ないわよねえ……?
それに月蛾軍とか聞いた事も無いわねえ、胡散臭い新興宗教か何かかしら?

っと、せいやっ!

【地面にパンチ、瓦礫と粉塵を巻き上げて破片を遮断した】

とにかく!謝罪を要求するわっ!

【粉塵の中を突っ切って男目がけて走ってくる女、同時に両脇から二羽の真っ白い烏が飛び出して男に向かっていく】
【烏は色こそ白いものの攻撃翌力耐久力共に普通の烏と変わりない】
949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/28(木) 22:26:38.91 ID:s4HbwnAfo
【路地裏】

【平時の通り、というのも妙な事だが、数人の亡骸と多量の血が路地に転がり広がっていた】
【遺体の傷はまるで棘のついた鞭か、でなければノコギリで付けたようなものばかり】
【凄惨さはそれだけで詳しく言うまでもない―――が、被害者たちの格好がまた妙であった】

【両手には金属の手甲。全身を黒い布で隠した、所謂忍者か隠密のような見た目であり】
【その奇妙極まりない血溜まりの中心に立つ人物が、どうやらその者たちを血祭りに上げたらしく】

誰だ……?カノッサ機関でも、かつて戦ったどの集団とも違うが……
……いくら私でも、櫻の国にこういった恨みを買うような相手は居ないハズ、だな……?

【銀色の髪に褐色の肌、サングラスをかけ、ジーンズとワイシャツのラフな格好をした女性が、その下手人】
【腰にはナイフホルダー、左手・金属の義手には血濡れの刀――シャツも本来は、白いのだろうが】
【どうやら返り血で汚れたらしく、布面積の半分以上がべっとりと赤く汚れている】

【また彼女は、酷く強烈な負の魔翌力を周囲へと放ってもいるため】
【路地裏の遠く、または表通りからでも―――強い血臭と共に、誰かを引き寄せているのかもしれなくて。】
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/28(木) 22:26:53.35 ID:4DAiMnCX0
>>934

(人を見た目で判断してくださる方ほど、有利――)
(だけれど、例外も有るのね?)

天辰様――「仮設」支部ともども、宜しくお願いしますわ

ええ。必要時以外、ナンバーは掲げないのですが?
飽くまでもいまのわたしにとっては、市井と「融け合う」事こそ任務ですから

……話が逸れましたわね、元に戻しましょうか
おそらく宮下殿は、己に撃ち込んだ卵に頭を熔かされておいでなのでしょう
他のメンバーの勧誘にそれを使用するのも、そんな中毒者の心理故――

それでです、同士が巡り合った方は確か「ゼーロ」と言う方にありました
報告によると酷く精神に不安定が見られ、機関への忠誠心は皆無
或いは―――叛意を抱いている素振りさえ、見られたとか?

【秘めた胸の内で舌を打ちつつ、それを腹の底に飲み込む】
【仮面と直面の区別が曖昧な、物語の人物の如き態度を当初取っていた彼女】
【ある意味では。価値を見出す限り、己を偽る事は吝かでは無いのかも知れず――】

【先に述べた内容の、延長と言うべきだろうか】
【敬体の中に滲み出る自惚と愚弄は、氷の国の上層部へ向けられた】
【どうやら――問題とみられる発言の言質は、幾つか有るらしい】
【また。セシリア・ランツの暴行事件や、ナンバーズ「夢幻檸檬」の離反など】
【データベースにある情報は、無言の前提にでもしているのか】
【相手がそれを想起する時まで、触れることはなく】

いえ、必ずしもそういう訳では無いのです
「卵」を抜き取る手段と、宮下の首という癌の外は、最低限の犠牲で済ます手段
なかなか都合の良い魔法は転がってなど居りませんわ――、ですけど

―――、「支部長」が無事であり続ける理由は、何故だと思います?
それは簡単なことです、危険と見ればすぐ本拠地に戻ってしまう
かつてより、機関の転移システムが体制側に解読された事はありませんね?

【頚だけを横に向ければ、サイドポニーが蒸した風を切った】
【艶やかな金の閃きも、彼女にとっては嫌悪の対象なのだろうけど】
【そのままフェーデは、不安を帯びた表情を練り上げ】

ですけれど!わたしは僭越ながら提案させて頂きます
………なら、その本拠地で戦えば?
かつてのそれの様に、支部襲撃を我々の側から演出したなら――


【どこか相手に頼るような、言葉の終着点を断定しない】
【だが導きだすには容易な台詞を、風に溶かすようにそっと紡ぐだろう】
【帯びた憂色の真偽は兎も角。その声は、至極真剣ではあった】
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/28(木) 22:29:49.29 ID:36fxy2rMo
>>944

に、二刀流ですか……っ!?

(回避……いや、交差する点を防御すればっ!)

【剣を地面と平行になるように構え】
【刃部分に左手を添え、同時に襲いかかる二撃を防ごうとするが】

……え?
が……っ

【幻影の剣は──その刃をすり抜けた】
【その直後少年の身に激痛が襲いかかり、表情が歪む】
【全く予想外の一撃。肉体的ダメージは無くとも、動揺の色が濃い】
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 22:39:24.21 ID:4DAiMnCX0
//次スレです ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1311860235/
953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/28(木) 22:39:34.77 ID:lKs8ziV9o
>>946
【――――隠し通す、心算だった、のだが】
【ばれてしまっては、下手な言い訳も通じまい。彼女はプロだ】
【それに感知したからと言って、暴走するでもない。その安定には心底救われた】
【だから二重の意味を持つため息の後、腹を括り左を見せる】
【硬く巻いた包帯、軽く解いて、掌の指を露出させたら】

【手に一面びっしり、紫色の回路図】
【魔翌力は抑えられていて、あまり放出される類ではないのだが】
【包帯はまだまだ、肘のほうまで巻かれている。そこまで線は続いているのだろう】

……この前、お前から卵を吸い出そうとしたときに、無理して回路を精製した。
そのとき、多分卵の影響で、作り出した回路が焼き付いたんだ。

……卵ってのは、まったく面倒で仕方ない。
もっと別の使い道が出来るようになって、例えば自分の意思で制御できるようになるなら、
単純な力としては、とても強力だ……もっとマシな使い道も、あるだろうに。

【自嘲/苦笑を浮かべながら、左の由来を説明した遥人】
【付け加えた言葉は、露出させた左手を証明に透かせながら呟いたもの】
【敵意のち、願望。ところにより遠い目】
【哲学者の卵を許せない遥人は、ただ一点。『人の意思を汚す』…そこだけに注がれている】

【だがその後一度貴女を見た目は、やっぱりいつもの焦げ茶のジト目】
【奥の奥に、かすかな柔らかさを宿してまっすぐ見つめている】


……でも、いい。俺は後悔していないし、絶対に後悔しない。
……これで、俺は、お前を忘れない。ずっとここにいるから、忘れない。


【左腕を、近づけすぎないほど差し出した遥人は、拳を握り】
【ありえないくらいに素直な気持ちを吐露し、ゼーロを励まそうとするだろう】

【だがその後、はっとしたように背を向けて急速に包帯を巻きなおしながら】

…か、貸しがあることを忘れないって意味だぞ、アレは許したがそれは忘れないからな、いずれきっちり返すように。

【そんな風に早口で捲くし立てるだろう。阿呆め。】

………まさにその件で、話がある。
というより、カレルの話から大体見当がついている。
そしてさっきと今の反応で確信した。

【照れ隠しは、押しつぶして、再び闘志を宿し、背を伸ばし】
【今度は鋭く細めた目で、貴女を見ようとする】
【若干の怒りが込められていたが、もし続きを促した場合、「お前の用が済んでからだ」と釘を刺すだろう】
【そらされた目は、さまざまな感情が渦巻くマーブル模様で真意は見えず】

【でも不思議なのは遥人の反応で】
【彼女の姉の話題には少し、言葉から勢いが消えた】
【目的地へ向かう足は早足なのだが、まるで自分を誤魔化しているようなおぼつかなさが少し透けていた】

……いや、ほら、血が、繋がってないのに、姉妹、なんだろ?
聞いた話だと凄く仲がよさそうだっていうし、その……お、お前はどう思ってるのかなーって。

【本人にあったことはないんだがとか、珍しいよな、とか】
【若干しどろもどろになっていて、遥人自身が何を言いたいのか混乱しているようだ】
【そんな自分に本人も驚いていたが、少しだけ】

【力なく伏せた顔は、なんというか、『寂しそう』、だった】
954 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/07/28(木) 22:46:59.22 ID:EDF5AAeMo
>>951

【キン!という音が響く、左手の刃が"防がれた音"だ】
【防がれた、ということはつまり――幻影の剣が少年を切り裂いたことをも意味する】
【男は左腕は剣に防がれ、右手は少年を切り裂き、男から見て少年の左下に切り裂いた位置にある】

何が起きてるのか理解できない……って顔だなぁ?
だがこんなことで驚いてちゃあ俺とこのあと戦い続けるのは難しいぜェ?

【驚愕に歪む少年の顔を見て満足そうに男は笑い】
【右手の剣を消し、右拳を握り……地面を蹴り必殺の裏拳を放つ、狙うは少年の鳩尾】
【加えて男は体に軽く捻りをきかせ、裏拳の威力を増幅させようとする――が】

――!!!

【ズキリ、と右脇腹の傷が痛んだ、男が思っていたよりもも傷は深かったようだ】
【そのせいでせっかくの体のひねりが無駄になり、裏拳の正確さも威力も大きく失われる】
【動揺しているとはいえ、少年にも受けることは容易かもしれない】
955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/28(木) 22:48:47.78 ID:OMIvS5cYo
>>948
「月蛾は宗教でも無ぇ、粋狂集団とでもお呼びになりやがれ!!!」

「俺様のご活躍で最近やーっと糞マイナー雑誌に載った訳だ!!!」
「もし知ってらっしゃったらトレンド一番乗りだろうぜぇ!!」

【マイナー雑誌とは闇の中≠ニいう発行巻数の少ない雑誌】
【この男の能力も殆ど全て割られていたりするのだが―― 】
【大活躍と言うより、大失態と言っても良い】

【少女が恐らく読んでいないだろう事は、烏丸にとって幸いだった】

「アマっこに頭下げられる訳ねぇだろ、死ね!!」

【向かって来る少女と烏に、纏めて蹴りを放とうとする】
【こちらは少女のような怪力では無いものの、それなりの勢いがある】


>>947
【少年らしさの見える頼み方に、頬を緩めて頷き】
【ドレスの袖で涙を拭って、少年の言葉を聞いていたが】

 【「すげぇ分かる」】  【「止めはしねェ」】

【その言葉に、女性はとても驚いたようで―― 】
【また涙を滲ませそうになりながら、大きな瞳で瞬いて】

分かって、くれるのね… それも…、初めて…
嬉しい…本当に、うれしい…!

今まであった人たちはね…、だれも、分かってくれなかったの…
闇の中≠チていう雑誌にも…、とても、ひどい書き方をされたわ…
わたくし達を、だぁれも分かろうとしてくれないの…

でも、あなたは違う…分かってくれる…
退屈で苦しいから、楽しさがほしくて、壊す…そう、よね?

ありがとう、本当に…

【言葉を区切って、潤んだ瞳でヴァーデッドを見つめる】
【こんな温かさに触れた事なんて、女性には一度も無かったのだ】

素敵ななまえ…全てを焼き尽くすようで、それでいて…暖かい…
そのなまえを嫌わないで…、あなたがあなたである証なんだから…

【恥じらいもしないで、そんな言葉を並べる】
【暗い表情を見せた少年を、心配したのだろう―― 】
956 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/28(木) 22:54:03.34 ID:O4M9q/3Xo
>>949

【魔翌力につられ、その嗅ぎ覚えのある匂いにつられ、男は自然とその場へ足を運ぶ】
【まるで何かに引っ張られるかのように、迷いもせず、その足取りは止まることもない】

【カツカツと、その場に近づく靴の音】
【そして男は女の前に姿を表す】
【淡い色のシャンブレーシャツ、黒い裾がボロボロに成ったそんなパンツ、何方も今風の服ではなく何か民族衣装の様な物を感じる】
【その髪は盆の窪の辺りで纏めてあり、そこから流る、腰の辺りまで伸びる何本かのブレーズヘアー此の様な暑さの日に、何故か長袖】
【そして顔の右半分、首にまでも伸びるその魔方陣の様な刺青のような、そんな物】

【男はその惨劇を目にした、だがその表情は変わらない、恐怖を覚えるわけでもない、正義を名乗り女に襲いかかるわけでも無い】
【男はその自身の瞳で相手を見据え………】

なにか強い魔翌力のような者を感じたと思い来てみたのですが…これは酷い惨劇だ


何を…しているのです?
これは…貴方がやったのですか?

【ゆっくりと、落ち着いたようなその声色でその言葉を発する】
【確認することに意味があるのか、この場を見れば、その女の血のついたシャツ、その刀を見れば】
【その女がやったことであると、そんな事は男にも予想はついた】
【であるが其れを聞く、意味はない、その聞くことに関しては全く意味が無いこと】

【だが、男は喋りかける、その場に来てしまったから、その惨劇に出くわしてしまったから】
【相手がどういう人物であり、どんな言葉を返すのか、その反応を見るために所謂…言葉のキャッチボール、其れをするために】

【相手が狂人かもしれないのに何故?襲いかかってくるかも知れないのに何故?】
【それは男がこの世界の事を知るため、その上方を得るため、どんな世界でなにが起こっているのかそれを聞くため】
【異世界から飛ばされて着た男にとっては、其れのほうが重要であったのだ】

【因みに男にも…その魔翌力が溢れていることが気付くかも知れない、その資質を持っているのならば】
【近づいて来るその時から、女は気づくかも知れない、その酷く醜い魔翌力を】
957 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/28(木) 23:04:37.89 ID:Rz28QF+O0
>>955

ひゃははァ、一つだけ、いや二つだけ、これもせいぜい忠告なんだが

それ以外の興味、があるんなら、壊すなんて行為はしねェ方がいい

それと、人ァ“出来る限り”殺そうとしない、それだけは言っておくがなァ

【褒められた、自分の名前、余り気に入っていなかった名前】
【その代わりといわんばかりに、いや、自分自身にも言い聞かせているのだろうか】

【言葉の重みが、表情が、意思が】
【先ほどとは打って変わった、重苦しい言葉と成り果てていた】
【まるで、“感想”であるかのように】

それで、さ、もう一つ聞いてもいいかァ?

“さっきの歌”もう歌わないのか?

【今度は少し心配そうに、聞いてみる】
【それがどういう効果なのかなど知らず、なぜ歌っていたのかも聞かず】
【ただ単に、止めてしまったのは少し残念だったから】

【だろうか】
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 23:04:50.21 ID:e6ruE8mSO
>>955
あんった……本当に親戚じゃないでしょうね!?
結構珍しい名前なんだから、そんっな馬鹿みたいな事して!
家に迷惑でもかけたらすりおろすわよ!?

【一羽が打ち落とされ、真ん中にいた女が腕で蹴りをブロック】
【残る一羽の烏が男の顔面へと飛びかかる】

死ぬのは……あんたよっ!

【男の顔面へ飛び付いた烏ごと蹴り潰すように、男の顔面にむけて正面から飛び膝蹴りを放つ】
【烏はこのための目眩ましということだ】
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/28(木) 23:04:53.72 ID:Rz28QF+O0
>>955

ひゃははァ、一つだけ、いや二つだけ、これもせいぜい忠告なんだが

それ以外の興味、があるんなら、壊すなんて行為はしねェ方がいい

それと、人ァ“出来る限り”殺そうとしない、それだけは言っておくがなァ

【褒められた、自分の名前、余り気に入っていなかった名前】
【その代わりといわんばかりに、いや、自分自身にも言い聞かせているのだろうか】

【言葉の重みが、表情が、意思が】
【先ほどとは打って変わった、重苦しい言葉と成り果てていた】
【まるで、“感想”であるかのように】

それで、さ、もう一つ聞いてもいいかァ?

“さっきの歌”もう歌わないのか?

【今度は少し心配そうに、聞いてみる】
【それがどういう効果なのかなど知らず、なぜ歌っていたのかも聞かず】
【ただ単に、止めてしまったのは少し残念だったから】

【だろうか】
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/28(木) 23:06:02.96 ID:36fxy2rMo
>>954

(確かに痛かったのに……、傷がない、です。)

……ああもう、一体なんなんですかっ!?

【幾ら混乱していても、少年の身体能力は健在】
【素早く反応、バックステップで裏拳を回避しつつ一旦仕切り直す】
【驚愕だとか、困惑だとか、そういったマイナス面の感情が伺える表情であるが】

(これはマズい、ですね……。)
(流れが完全に行っちゃってるです……。)
(幸いダメージはあちらの方が大きいですから、互角に渡り合えてますが───)

長引かせるわけにはいかない、ですね。
戦い続けるのが難しいのなら──、短期決戦で決めるまでです。

【吹っ切ったようで、目が大きく見開かれる】
【宣言通り短期決戦で──いや恐らくは、次の一撃で決めるつもりなのだろう】
【男を待ち構えるように悠然と構える。もし来なくとも、直ぐに少年は仕掛ける筈だ】
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/28(木) 23:07:55.06 ID:s4HbwnAfo
>>956

【『!』というマークが見えるような、それほどの反応を女性は見せた】
【男の足音がする方向へ直ぐ様目を向け、血の滴る刀を前方に出し】
【そして相手がどんな人物か、それが分かると体勢はそのままに数歩下がり】

何、を……っ、撃退だ。近道をしようとしたところで、襲われた
相手の数も多かった、だから……手加減は、しなかった。それだけだ―――。

【気付く、だろうか。女性の持つ雰囲気は、圧倒的な覇気、力強いものである】
【それだというのに言葉は何処か弱々しく、刀を持つ手などは細かに震えてまでいて】

………、……お前は?何故こんな危険な場所を通る?
大体、何故これを見て逃げも……まして私に、近付くような真似を?
いやそれに……その、魔翌力。…………何者、だ……?

【グ、と両手で刀を持つ。警戒してこそいるが、先手を打とうとはしていない】
【相手の魔翌力と素性に違和感を感じて、それについての質問を返すのみである】

【つまり、会話のキャッチボールは可能だ。酷く危ういが、不可能ではない】
【いかにしてその回数を積み重ねていくかは状況もあって―――相手の力量、それに委ねられるのだろうが。】
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/28(木) 23:11:09.37 ID:R7S8ooWHo
>>953

【露出された、紫色。もはや自分そのものを表しているといっても過言ではない色】

……かいろ……?

【身長が身長なだけに、今は年齢を間違われがちなゼーロ】
【しかし精神的には竜崎と最初に出会った時の姿――10歳程度のものと変わらない】
【故に、回路と言われても、何かはわからなかった】
【ただ、“卵”と自分の魔翌力が関係しているくらいしか、わからなかった】

【しかし、「この前」と聞くと、二重の意味で自分を赦せなくなった】
【誰かを傷つけることに加えて、消えそうにない刻印まで、刻んでしまった】

……全部、……<無く/亡く>なってしまえば……いいのに
どうせ……自分の魔翌力すら……抑えられないのに……
“卵”なんて……使えるわけ……ないもん……

【――自分が使えないから、全部なくなってしまえばいい】
【酷く子供染みていて、単純で、そして自虐的だった】
【この後ろ向きな姿勢も、或いは“卵”に強化されてしまったのかもしれない】
【紫の瞳は、廊下を見る。淀んで濁った視線を、只管に落とし続けた】

それって……どういう――――

【きっと、「後悔していない」よりも「お前を忘れない」に反応したのだろう】
【自分の魔翌力が宿っているから、自分を忘れないのだろうか?なんで?】
【全てを言い終わる前に、竜崎の言葉に遮られ――】

え、……うん。……3つ……だった、……よね

【それがあることを忘れてはいなかったが】
【持ちだされると、自分にしか非はないので認めるしかなく】

―――――――。

【――瞳に満ちた闘気に一瞬たじろいで、言うべき言葉に、迷った】
【その結果、何を返す訳でもなく、沈黙だけが訪れる。まるで、訊いて欲しくないと言わんばかりに】
【何も聞いていなかったかのように】

……うん。……血は……繋がってない……
けど、とっても優しくて、強くて……誰よりも、大好き……

……ちょっと、ばかだけど……

【そんな中展開される、姉についての話】
【ゼーロはよほど、姉である火憐の事を慕っているのだろう】
【いつものたどたどしい口調は何割か伏せられて、表情に喜色を浮かべた】
【沈む竜崎とは対照的に】
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/28(木) 23:23:43.51 ID:lKs8ziV9o
>>962
【本当は5つあった、前回で刺した腹の分と入院の件】
【…でも、この際不問にした。口にしてはいたが、もはや細かい数はいい】
【ゼーロがそれを、覚えている。それでいい】

【彼女の後ろ向きな発言は、今は捨て置く】

……卵を砕こうと考えているバカは、案外大勢いるらしい。
この前のガルニエだってそうだ、奴も卵を一箇所に集め破壊しようとしている。

…だから奴が来て卵を明け渡せといったら、素直に従え。
あいつは俺の、協力者だ。

【ただ、卵の件は希望を捨てるなとだけ、言い含めておく】
【そのとき目の前の彼女がどうなっているかはわからないが、自分から言えば伝わるだろうと信じる】

そーだみっつだ、こいつは借用書代わりにする。忘れるなよ。

【訂正しない、左を包帯越しに叩いて、念を押した】
【契約とは、双方の意思があって成立する。だから意地でも、覚えていてもらわなければならないのだと】
【…遥人は今、それを曲げない。目の前の少女が切り開いてくれた意思だから】

誰よりも、ね。それはどうだろうな?
案外俺のほうが強かったりするかもしれない、バカならやりやすいし。

【姉の強さ比べには、そんな風に強がって見せる】
【何せ本人に会ったことがないので、正確なところははかれないから、少しばかり大言壮語である】
【ただ当人が同類であることは聞き及んでいたので、いずれ決着をつける必要があるなと、意気込んでは見る】

【――――悲哀を押し殺し、ゼーロの気持ちを押し上げる軽口】
【それはきっと、彼女にとっての原動力だと、理解する。先ほどまでの暗闇が消えていたから】
【…その様子を見て取り、遥人はなんともいえない顔をしていた】
【あえて先行し顔を見せないようにしながら、……『それでいい』と、心の中で繰り返す】

【ひょっとしていま、目的地の扉を通り過ぎたかもしれないのに】
964 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/07/28(木) 23:25:28.17 ID:EDF5AAeMo
>>960

短期決戦か……。
確かに、俺のほうも戦いを長時間続けるのは少しきつそうだな。

【右脇腹を見ながら男は呟く、戦い続けるのは楽しいがそうも言ってられない】
【傷は重症とまではいかないが、それなりのダメージを男の体に警告しているのだ】
【今はアドレナリンでやわらいでいるが、それが切れれば痛みは現実にやってくるだろう】

(短期決戦というと――必殺技ってやつを持ってくるはずだ。
 あのガキの剣術はかなりのモノ、魔法は――弱くは無いが強くもないハズ
 となると――剣での一撃――か)

【男は少年が身に着けているもう一つの剣に目をやる】
【あれが必殺の武器なのかどうか、ともう少し思案しておきたいが――】

ようし、俺の能力使って思い切り遊んでやる!
いくぜ!

【待ち構えている少年に対し、男は右手からさきほどの紫色の刃を出し…そして】

ズアッ!

【左手からは右手と同じ形の刃……ただし、刃は黒く、おぞましさを感じさせる】

(憎悪の剣……こいつは実体を持つ正真正銘の漆黒の剣。)
(幻影の剣で混乱した相手をしとめるのがこいつの仕事だが…さてさっきの一撃で混乱はするか?)

【まあいい、と小さく呟き――】
【全力で地面を蹴って少年に襲い掛かる二つの刃】
【右手の刃を――実体を持たない幻影の剣を先に繰り出し、少年の左肩を突き刺すように狙う】
【そして左手の刃――実体を持った刃は少年の胴体を――左上から右下へ切り裂くように振り下ろす】


さあ、お前の力ってやつを見せやがれ!
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/28(木) 23:28:59.33 ID:O4M9q/3Xo
>>961
【目の前の女の反応、それは警戒心、それが会った】
【確かに怪しすぎるその男、普通の感性を持っている人間であればなにも言わずに立ち去る】
【しかし男は違ったようだ…何かがズレていたその普通の感性とは何かが】

おっと驚かせてしまったようですね…これは申し訳ありませんでした…

ーーー其れであれば…そうですね…此の者達は死んでも同然の者…
【女からは何か異様な気、全てを飲み込むような、そんな気、それが感じ取れる】
【只者では無い、男は思う…殺り会うのであれば危険な相手、しかし…この世界の事を聞くには十分な相手かもしれないと】

【そかし男の言葉はその声色を変えない、あくまで冷静にあくまでゆっくりと…】
【私は敵ではない、と、そう言わんばかりに女に自身の両手を手のひらを見せ其れを掲げる】
【相手の手は震えていた、其れを見るが其れには何も言わない、あくまで話し合いたい、挑発などはしない】

私はヨハネ…足が勝手に此処に出向いたと……言った感じでしょうか
何か凄まじい魔翌力を感じたもので、
そしてその場につくと…貴方が血だらけでこの場に居た…というわけです

【その女の覇気という者か、その圧倒的なその物に対し、男のその魔翌力も自然と荒れる、大きくなる】
【反応しているのである、その力に対して其れを感知して、意識はしていないが大きくなる、動物が威嚇するその行動と同じ事である】

……私はあなたと戦うつもりはない…
よろしければ…それを下げていただきたい…流石に其の様な物が向いてると
少しばかり臆してしまいます

【臆してしまう、すこし言葉を盛った、その自分は恐怖していると、戦うつもりは無い事を強調するために】
【だが、其れとは正反対に流る魔翌力、その正体、それは此の者が悪魔と契約したことに関係している】
【そしてその悪魔の名『バアル・ゼブブ』蠅の王とよばれたその悪魔の魔翌力である、】
【その冷静さもその悪魔により精神が毒されているからこその落ち着きであるのかも知れない】
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/28(木) 23:32:15.69 ID:OMIvS5cYo
>>958
あぁ!? …んだよお前、まさか名字がご一緒なんてオチか?

そんなら折角だし夫婦にでもなるか、どうせ名字変わりなさらねぇしなぁ!!!
今からてめぇの家とやらに挨拶しにいってやろうか、クハハハ!!

(今すりおろすッつったぞ、このアマ…)

【口では、余裕の見える台詞を吐いているものの】
【先程の怪力と「すりおろす」の言葉に、】
【実際にやられるかも知れない、そんな悪寒を感じる】

【 ――その悪寒は、正しかった】

【顔面に飛び膝、何とか両手で受けたが強く弾き飛ばされて】
【凄まじい勢いで、後方へと飛ばされる】

【だが、飛ばされた事により】
【少女と自分の距離が、大きく開いたのを確認して】
【烏丸は、血の滲む口の端を吊り上げ―― 獰猛な笑いを見せた】

 【ガガー、ピ…ザ、ザザージジ、ガッ――】

【少女の足元から、そんなノイズ音が響くだろう】
【これに気付いて何らかの回避行動をしなければ、】
【地中からの小規模な爆発が、少女を襲う筈だ】


>>957 >>959

【忠告は、素直には受けられなかったのだろう】
【思い悩んだ顔をして―― 力なく首を振っただけ】

【歌わないのかと問われて漸く、顔を上げ】


Come all ye pretty fair maids, whoever ye may be
(さぁみんな、出てきて選ぶのよ)

There is nothing can console me,
(私を慰められるのはただ一人)

But my jolly sailor bold.
(勇敢な海の男、愛しの船乗り)


【歌い出す、それと同時に女性の周囲の水泡が固まって】
【数体の、氷で出来た小さな人魚の彫像が現れる】
【先程崩れた氷像も、この歌で呼び出したのだろう】

さっき、大きな人魚(なかま)を呼んだから…
もう、今日はあまり呼べないみたい…

 【「私を慰められるのは、ただ一人―― 」】

【ヴァーデッドを見つめたまま、そんな事を呟いて】
【柔らかな表情で彼に微笑んだ後、すっと立ち上がった】

そろそろ、帰るわ…
あなたと話せて、この気持ちも落ち着いたから…

【小さく笑顔を見せて、そう言った】
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/28(木) 23:42:00.47 ID:s4HbwnAfo
>>965

【女性の魔翌力もまた、男のものと共鳴するように膨れていった】
【その内訳は―――などと、言うまでもない。全てにおいて真っ黒で】
【一体なにがこうさせたのか、その向こうに何かがあるのか】
【そういったものを一切感じさせない、不快で強烈な魔翌力を放ちながらも―――】

は、っ……ヨハネ、か。私は……私の名は、ガルニエ
魔翌力はどうしようもない、止められんのでな……それに、血も。

お前の……その魔翌力は、何か違うな。近いようで、私のものとは違う
それだけ強大な力を持っていながら、冷静に刀を降ろせとは……
……実際の所、信じろと言われ手も信じられないのが現状だ――――。

【「しかし」――――トス、と彼女は後退の途中で座り込む】
【何かの箱だろうか、椅子替わりとしてはうってつけのそれに腰を下ろし、刀が落ちる】

【そう、落ちる。下ろすのではなく、脱力による自由落下である。当然、危険だ】
【あぁそれに、座り込んだままの彼女はどうか――視線はうつむき、そして血塗れ】
【酷く虚弱している様に見えるのだ。だがしかし、会話は出来る。しようと思えば、可能であり】

【従って、やはり男の行動しだい―――どんな話をフルか、行動を取るか。速ければ速いほど、良いだろう。】
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 23:45:10.87 ID:e6ruE8mSO
>>966
冗談はヤメテ、下品で馬鹿で金も家柄も無い男なんて絶ッッッッッッ対無理ッ!!!
寒気がするわ…っ!

【咄嗟に右に飛び込み前転、直後爆発】
あっぶなぁ…っ!
何よコレ…見たかぎり地中を進む爆弾…魚雷みたいな感じかしら?
(ともかく、相手に近付いちゃえば爆発物は使えないわよね!)

【思い立つと全力で相手に向かって走りだす】
【近接以外には烏しか攻撃方法は無いようだ】
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/28(木) 23:45:20.75 ID:Rz28QF+O0
>>966

【女性の歌声に合わせて、人魚の氷像が現れる】
【綺麗な、無機質ゆえの綺麗さを併せ持つ、それを】

いィ〜い歌だなァ、歌声もそうだが、あんたは不自然なほどに“綺麗過ぎる”

―――ホント、何でアンタが他人に認められねェのか、マジでわかんねェよ……

【深くため息をつき、少年も立ち上がる】
【立てかけていた杖も拾い、体を支える】

【立ち上がったと同時に大きく伸びを行い】
【くぅー…と言葉にならない声を上げながら、マリーシアのほうを向き】

じゃァな、縁が合ったらまた会おう

【右手首だけで軽く手を振り、さよならの挨拶の後】
【最後に軽く笑みを浮かべ、去っていった】

【地の国の奥に奥にと進んでいく少年】
【すぐに見切れて消え果てた】

/お疲れ様でしたー
/久しぶりのロールだったのでミス多かったです、でも楽しかったー
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/28(木) 23:45:28.03 ID:R7S8ooWHo
>>963

――“卵”を?……そんなこと……できるの……?

【“卵”の破壊。今まで皆が試みてくれたが失敗に終わったそれを本当にできるのだろうか】
【そもそも、簡単に身体から剥がせる物なのか、どうなのか】
【だが、一縷の希望がまた生まれたことに、変わりはなかった】
【その証拠に、淀んだ紫水晶が少しだけ輝きを取り戻した】

……わかった。……
……“卵”を……取り出せたら、……わたしも……破壊に……協力する

【ガルニエにもう一度出会ったならば、素直に彼女に従うと約束して】
【もしよければ、といったニュアンスで自分も“卵”の破壊に力を貸すと、申し出た】

……忘れない。……いつか……返すもん……

【――でないと、申し訳が立たないから】
【今まで散々な目に合わせてきたから、何か罪滅ぼしになることくらい、させてもらえないと気が済まない】
【叩かれた左腕を見つめながら、誓う】

……そんなことないもん。火憐お姉ちゃん……すごく強いんだよ?
ばかだけど

【自分の姉は無敵だと信じてやまないようだ】
【きっと彼女は何時だって、剣と業火の申し子の背を、追っているのだろう】
【あんな姿になりたいと。ある意味――目標なのかもしれない】

【だけど、この話をするにつれて段々と複雑な表情を深めていく竜崎の心情を】
【彼女は察してやることができなかったようだ】

【ちらり、と確認がてらに壁を見る】
【ただしくは部屋名――通りすぎてないか、確認するためだったが】

――あれ?……迷った……

【案の定、行き過ぎてしまっていたらしい】
【立ち止まると後ろを振り返って、来た道をすこしだけ戻ろうとするだろう】
【行き過ぎた距離は僅かなものだったようで、注意を払えば、直ぐに目的地へと辿りつく筈だ】

【そしておもむろにドアを開けると、研究室の中に入り】
【“卵”の現物と、無力化された“卵”、それから研究に使いそうな器具を数個持って、部屋を後にしようとする】

/鍵かかってんじゃねーの?というツッコミは無しの方向で…
/協会に入った時点で考えていませんでした…
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/28(木) 23:48:21.35 ID:36fxy2rMo
>>964

また二刀流……ですか。

(両方幻か、両方本物か、片方本物で片方幻か……。)
(……分かるわけ、ないです。)
(でも逃げるわけにもいけないですし……、こうなったらっ)

【少年は男の目論見通り混乱した、が】
【既に覚悟は決めており、それが例え馬鹿げた考えだったとしても、決断に迷いが無い】

【青年の予想は半分当たりで、半分外れ】
【何故ならばこれから少年が繰り出す技は、剣+魔法だからで】

【黄金の剣を振り上げ、真っ向から迎え撃つ──】

フィールド展開、code-mn07

魔法剣──、《 流星落とし 》っ!!

【鍔から魔翌力が溢れ出し、刀身に巨大な光の刃が形成される】
【範囲、威力ともに大きく上昇した、まさに必殺剣──それが、振り下ろされた】

ぐぅ……!

【だがしかし大振りなその一撃よりも、先に相手に到達したのは男の剣で】
【左肩に苦痛が生まれ、また胴体を深く切り裂かれ鮮血が舞う】
【それらの所為で最後の最後に型が崩れ、魔法剣の威力も大きく損なわれる】

【『肉を切らせて骨を断つ』という狙いだったようだが、少年は骨まで断たれてしまった】
【最後の一撃の結果に関わらず崩れ去り、地面に仰向けに倒れ込むだろう】

【身につけているもう一つの剣──禍々しい柄の其れは、結局抜かずじまいであった】
972 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/28(木) 23:54:00.08 ID:lKs8ziV9o
>>970
ああ、出来る。
ただ、抵抗されると失敗するかもしれない。ガルニエか、俺が呼びかけたら全ての防御を解け。
……それが出来るなら、間違いはない。

【その希望をただの篝火のまま消させるわけには行かない】
【目敏く見つけ、膨らましておく。落差なんか知るか、遥人は確信している】

【その紫水晶の美しさ、真の輝きが、自身の闇を、例え一瞬でも間違いなく晴らしたのだと】

――――約束、だぞ。

【借用書がどうだとか、言ってはみたが】
【この少女にはきっと、こちらのほうが響くだろうと、思い直して】
【言葉を変えた。素直にストレートに、より身近において置けるように】

そーかい…じゃあ遭遇を楽しみにしていよう。
お前の話を聞いたら闘う日が楽しみでならないな。

【そう、『それでいい』。気付かれないよう振舞ったのだから、二度もへまをしたくない】
【だから左のときよりも上手く、仮面をかぶれた自分に安堵して、】
【視線が落ちて、そして上がった。一瞬の出来事】

…しっかりしろよ、ったく。

【自分が先攻しすぎたのが悪いのに、ちゃっかり責任転嫁して】
【戻った末、ゼーロが指定のものを回収するのを見届けながら、思考を切り替える】

【確認しなければならないことがある】


――――――お前が機関にいるのは、復讐か?
氷の国支部長、とやらに。


【これ以上婉曲した表現を、自分の意地が許さず】
【扉の外で出てくるのを待ち構えて、真正面から突きつけた】


//脳内補正脳内補正! 問題ありません!
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/29(金) 00:08:07.57 ID:06sLYErEo
>>967
【圧倒的なその物は感じる、だが何かが分からない】
【気を抜くとそれに平伏してしまいそうなほどの物、男自体にその魔翌力の耐性が有るわけではない】
【その魔翌力が無ければ男はこんなにも平然としていられなかっただろう、それもこれもこの魔翌力によること】

ああ…よろしくガルニエさん…

……そんな事言うあなたの魔翌力も…いや魔翌力というものかは分かりませんが…
物凄い物を感じます…正直あなたとは戦いたくない、もし私が貴方を[ピーーー]ために来ていたとしても…
その行為をすることは躊躇われる…私も無事では入れないと思いますしね

【確かに見知らぬ男、何をされるか何を考えているか全く分からない】
【男は反省する、無用な言葉であったと、意味のない言葉であったと】
【そして今男が言った話も先程思った本当のこと、戦いたくない事、覇気の事】

確かに……知らぬ者に信じろと言われ手ても信じようが無い話ですね

【その言葉を言う前に、女はその箱に倒れこむ、その刀が地に落ちて、】
【座ったと、そんな風には見えなかった、その自身の刀を不意にも落とす女にも見えなかった】
【今の状況、先ほどの状況、それを考慮し考え男が導いた答えは、疲労しているのではないか】
【その女を見ると虚弱しているかの用にも見えるから、男はそう考えた】

…大変な惨劇の後だ…疲れてらっしゃるように見受けられる…
傷などは…追ってはいないのですか?

【女を心配しつつも、その言葉は単調であるからしてそう感じないかも知れないが…】

一つだけ、私の話を聞いて下さい…私は此処の世界の人間ではない…いつの間にか…此の様な場所に飛ばされた
そしてまだ此の世界のことは何も分からない…
もう一度いいます、私は戦う気は無い、貴方を傷つけるつもりは無い…

【俯いたままの女性にそう言いながら近づく、刀には触れない、そのまま近づく】
【通常であればそこまで近づくことはしない、警戒している相手の懐に自ら行くことはしない】
【何故そうしたか?それは心配だったから、その虚弱した女がその者を思ってそれだけでの行動であった】

あの者達は誰なのです?何故‥あなたは襲われている?
【はじめの言葉は単純な疑問、なぜ此の様なことになったのか、其れが気になったから】
【自分のことは後回しでいい、そこまで大した質問ではない、其れにいつでも聞けるから】
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/29(金) 00:08:55.90 ID:06sLYErEo
>>967
【圧倒的なその物は感じる、だが何かが分からない】
【気を抜くとそれに平伏してしまいそうなほどの物、男自体にその魔翌力の耐性が有るわけではない】
【その魔翌力が無ければ男はこんなにも平然としていられなかっただろう、それもこれもこの魔翌力によること】

ああ…よろしくガルニエさん…

……そんな事言うあなたの魔翌力も…いや魔翌力というものかは分かりませんが…
物凄い物を感じます…正直あなたとは戦いたくない、もし私が貴方を[ピーーー]ために来ていたとしても…
その行為をすることは躊躇われる…私も無事では入れないと思いますしね

【確かに見知らぬ男、何をされるか何を考えているか全く分からない】
【男は反省する、無用な言葉であったと、意味のない言葉であったと】
【そして今男が言った話も先程思った本当のこと、戦いたくない事、覇気の事】

確かに……知らぬ者に信じろと言われ手ても信じようが無い話ですね

【その言葉を言う前に、女はその箱に倒れこむ、その刀が地に落ちて、】
【座ったと、そんな風には見えなかった、その自身の刀を不意にも落とす女にも見えなかった】
【今の状況、先ほどの状況、それを考慮し考え男が導いた答えは、疲労しているのではないか】
【その女を見ると虚弱しているかの用にも見えるから、男はそう考えた】

…大変な惨劇の後だ…疲れてらっしゃるように見受けられる…
傷などは…追ってはいないのですか?

【女を心配しつつも、その言葉は単調であるからしてそう感じないかも知れないが…】

一つだけ、私の話を聞いて下さい…私は此処の世界の人間ではない…いつの間にか…此の様な場所に飛ばされた
そしてまだ此の世界のことは何も分からない…
もう一度いいます、私は戦う気は無い、貴方を傷つけるつもりは無い…

【俯いたままの女性にそう言いながら近づく、刀には触れない、そのまま近づく】
【通常であればそこまで近づくことはしない、警戒している相手の懐に自ら行くことはしない】
【何故そうしたか?それは心配だったから、その虚弱した女がその者を思ってそれだけでの行動であった】

あの者達は誰なのです?何故‥あなたは襲われている?
【はじめの言葉は単純な疑問、なぜ此の様なことになったのか、其れが気になったから】
【自分のことは後回しでいい、そこまで大した質問ではない、其れにいつでも聞けるから】
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/29(金) 00:10:07.48 ID:06sLYErEo
>>973
/連投申し訳ありません、そして遅れまして申し訳ないです。
976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !桜_res]:2011/07/29(金) 00:12:49.19 ID:qVXXsgLMo
>>968

「っち、選べるような顔かてめぇ!! っ痛てぇ…」

(まぁた近づいてきやがった、これ以上近接はマズい)
(足もぶったぎられてから完治してねぇし…)

( ――、あぁ?)

【烏丸は能力の運用上、聴覚が優れていた】
【その為、自分達の後方での会話が断片的に届いており】

(ッあんの、メンヘラ統失ヒス女ッ…!!!)
(てめぇで噛ましておいて「帰る」だぁ!?)

「チィ! おい烏丸(多分)、この戦いは一旦預けとく!!」
「次会った時は問答無用で籍入れてやるから覚悟しとくんだなぁ!!」

【「殺してやる」という意味合いだろう、嫌な笑みでそう言い放ち】
【突撃してくる少女へ、どす黒い黒煙を吐き出した】

【鼻を突くようなガソリン臭と、濃い煙幕が晴れる頃には】
【男の姿は既に無い―― ジジ、と僅かなノイズが残るばかりだった】

/以上でイベントしめさせて頂きます
/参加ありがとうございました!
/キャラのお名前聞かせて頂けたら幸いです〜


>>969
【去って行くヴァーデッドを、見えなくなるまで見送って】
【もう一度微笑むと―― ざぱん】

【マリーシアは海へ飛び込み、同時に海に同化するように】
【泡となって消えていった。それは宛ら人魚姫の如く】

 【陸の王子に恋した人魚は、声を失ったという】
 【ならば彼女もきっと―― 声を失うのだろう】

【少年の知る知らないに関わらず、】
【この出会いは、そういう結果を齎したのだから―― 】


/乙でした、参加ありがとうございました!
/まさかほのぼの絡みで終わるとは…
/こちらはとても楽しかったのですが、そちら様が楽しめていたか不安です…
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/07/29(金) 00:18:38.17 ID:j9GbtBego
>>971

魔法…剣…だとッ!?

【男は少年の技量に改めて驚愕する】
【剣と魔法を組み合わせた魔法剣…使いこなせる人間は、そう多くはないのだろう】

【自分の予想以上の攻撃に驚愕した男だが、男の攻撃はもう止まらない】
【先ほどよりも大きな黄金の剣が振り下ろされる前に、男の一撃は少年を捉える――そして】

(まずい……こいつ…まだ振り下ろすだけの力がッ…!?

【魔法で強化されたであろう黄金の剣が振り下ろされる】
【男と同じで単純に振り下ろすだけの一撃――魔法で強化された以外は】
【しかし、その刃が男に到達する寸前に剣の光りが弱まる】
【つまりは男の攻撃が少年に致命的なダメージを与えたということなのだが――】


ご……ぐあッ……!?


【振り下ろされた一撃の威力は弱まったものの、其れは必殺剣】
【勝利を確信しきった男への必殺には十分すぎる一撃であった】
【男の体を上から下へと切り裂き、ダメージを与えるには…】

う…ぐ……!
俺は…俺はまだ負けたわけじゃあ……!

【ダラダラと血を流し、辛うじて大地に立とうとする男】
【しかし、小さな魔剣士が――少年が地面に倒れているのを見て、少し表情を崩し】

――ガハッ――

【ヨロヨロと2,3歩後ろに下がり、ドサッという音とともに男は仰向けに倒れた】


…おい…小さな…魔剣士さんよ
……生きてるかァ?

【仰向けに倒れながらも、こちらは辛うじて軽口を叩くことはできるようだ】
【少年に聞こえてるか聞こえてないかは男には分からないが、さらに続ける】

……生きてるなら…病院につれてってやるよ…
…その間の痛みも俺が和らげてやる…あー…きこえてねェか…?

【少年が気絶していても、男は少年を病院に連れて行くだろう】
【男は戦うのが好きでも、人を殺すのが好きなわけではないのだ】
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/29(金) 00:19:58.69 ID:N3U9rmmNo
>>972

【――そこで全てとはいかないが、“卵”との決別を果たすことができる】
【「間違いはない」、その言葉は深く深く、心へと刻みこまれる】
【そのカウントダウンは、“卵”に焼き付けられた。あとは、その時を、待つばかり】

【大きく頷いて、竜崎に応じる】
【威圧感を与えそうなジト目が、心なしかすごく心強く思えた】

――うんっ

【単純な彼女には、直球の物言いほど効果は高い。竜崎の言葉選びは功を奏したと言えるだろう】
【彼女はこれからも忘れることはない。全てが終わるまで】
【自分で自分を確立できるその日まで。借りを返すのは、その後だ】



【“卵”やその他を腕一杯に抱えて、研究室から出ようとして、彼女は立ち止る】


【ガシャン、と腕に抱えた物を全て落として、茫然と立ち尽くす】
【――全て見透かされている。自分が機関に身を置く理由を、何もかも】

【先と同様、ストレートな言葉ほど、彼女に有効なものはない】
【鼓動の音がいやに大きく聞こえる。脳にまで響くそれはまるで、誰かが頭の中で呪詛を囁いているようで。】
【激しい動揺、それを喰らって、漆黒の魔力が視認できる程に濃度を高めてゆく】


――――そう。……わたしは……宮下さんを……殺す……
何をしてでも……絶対に……

殺す。


【竜崎へ向けられた瞳に殺意が宿る。周囲を切り裂くような、鋭いそれではない】
【もっと別の、全てを呑みこむようなどろりとした殺意の塊】

【殺すと、何度も呟かれる】
【――必滅の殺意を滾らせる、ただの殺人兵器へと、姿を変えていた】
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/29(金) 00:24:22.75 ID:axmZkw2Ho
>>974

あぁ、よろしく……そこまで大した付き合いになるかは、わからんが
戦いは私も勘弁願いたい。見ての通り、そして察しの通り、少しな……

……この魔翌力は、哲学者の卵という兵器のものだ
人の負の感情を食らって、悪しき孵化を成す……無我の化物。
5つ、抱えていてな……最近少し、抑えるのも辛く感じられて仕方がないんだ

まあ、忘れろ。本来の私は、ここまで弱くはないつもりだから。

【そう言って、魔翌力の話題を区切る。あまり触れたくはないのだろう】
【ガルニエからしても相手特有の魔翌力に興味はある―――が、しかし】
【彼女は言うように酷く疲れていたから、細かな事を気にかけるのも億劫らしく】

【また、卵に関しての説明の後に自分は強い、とも言って】
【そここそ、負の感情がという件なのだろう。成程確かに、感情が漏れているような感じである】

………異世界人?だったら、《Justice》辺りを頼るのがいい
この世界は街中だろうと危険だからな。連中の居城なら、まず安全だろう
それと此処……路地裏には近づかないことだ、死んだり、それに近い目に会いたくないのならだが……、………。

【近付く相手を拒絶はしない。それだけ疲れているのか、または心を許しているのか】
【座るものと立つものの姿勢関係となるだろうか。その場合、彼女のサングラスの奥も見えるハズ】
【そう、もし上から覗けば、無惨に傷付き潰れた右目と、碧い左目が確認できるのだが】

さあ、誰かな……生憎、襲われる理由は多すぎて皆目見当もつかんよ
格好からして櫻の国……東国の者だろうが、私には心当たりもない。ただの物盗りかもしれんしな

【赤く染まったワイシャツ、よくよく視点を向ければ銀の髪にも褐色の肌にも血は飛んでいて】
【まるで衝動的に大量殺人を犯した、初心な子供の様に。このガルニエという女性は、ぽつりぽつりと話すのだ】
【そのさまは弱々しいが、しかし会話のできる芯がある。接近を許す辺り、仮に相手が肌に触れても反応は薄いと思われもして。】

/いえいえ、どうぞご自分のペースでー。
/ただ一時くらいに一度切らせていただいても宜しいでしょうか、明日も朝があるので
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/29(金) 00:27:23.81 ID:stpN6p6SO
>>976
何ですってぇ!?
コース変更っ!捻り切ってから摺り下ろしてやるわ!!

【女性にそういう事を言ってはいけません、鬼が出ます】

んなっ、待ちさ…ゲホッ、臭っ!

【文字どおり煙にまかれて見失い】

あーもうっ!
旅行は潰れるし変なのとは知り合うし…最ッ悪!!


【この後散々酔っ払うまで飲みに行ったとかなんとか…】


/お疲れ様でしたー
/今回絡ませて頂きましたのは烏丸 白でしたー
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 00:27:52.41 ID:gSGsJQhfo
>>978
三度目は、一ヶ月半前。
カレルにはそのあとあって話を聞いて、それから今日までずっとそればかり考えてた。

一度目は明らかに抵抗を見せ会話もできた。
二度目は既に卵で汚染されていて、グラムで削れはしたが完治にはいたらず、意識回復後もレベルは朦朧、
そして三度目は、卵が削れていたにもかかわらず以前よりも規模がでかくなっていた。

……おまえ自身の心境の変化以外に、考えられないんだよ。

そこに原因が加われば、より明確な意味を持つ。
卵を持ち、二度目の後意識が回復したお前は、事実を認識して感情を膨らませたんだ。

【腕を組んで壁に背を預け、そこにいたるまでの理路を説明する】
【卵は悪性兵器であるが、同時に成長の要素を持っていることは、彼女から吸い上げたそれから解析済み】
【もとより狂気の要素を持つゼーロは、間違いなくそこを漬け込まれた挙句半ば身を委ねようとしている】

……ふざけんなよ、ゼーロ。

【立ち上がった、遥人はまっすぐ向かい合い、】
【右手で、その胸倉へと掴みかかろうと試みて、できなければ眼光をぎらつかせてにらみつける】
【たとえその目に殺意が滾ろうが、決して怯むことなく、真っ向から】

【怒りの矛先は、卵に向けられたものではない】

【彼女自身の、弱さへ。】
【自分が彼女に救われ、かけがえのない価値を得られたが為に、】
【その強さをもらった彼女の弱さが、赦せない。】

お前、以前俺に二度、ありがとうっつったな? アレは正気に戻れたことを喜んだからだろ?
一度目の出会い頭と三度目の終盤、逃げてっつったな? アレはお前の真意が狂気に身を委ねることじゃねぇからだろ?

……それを信じて、俺はお前を引き上げた。
今後お前がそうあり続けると信じて、引き上げようと思う。

お前の姉御、花城が、本当にお前の姉御であるなら、
決して、そんなお前を望まないし、赦さないだろうな。

【それに身を委ねることを良しとしてはならないと、遥人に改めて刻んだ相手だから】
【その価値を、教えてくれたゼーロだからと、遥人は迫る】

【残酷な二択を迫るために、前もって聞き出しておいてよかった】
【そうでもしなければ、この深すぎる暗闇は、払えない】


……答えろ、お前の真意は、『どっち』だ?

狂気に浸かって『成り下がる』か、姉御と一緒に『笑って暮らす』か。


【…だから、彼女の闇を払った紅を、】

【裏切ってはならないのだと、突きつけた】
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/29(金) 00:35:05.74 ID:GoBf3zm2o
>>977

う……ぁ……、大丈夫です、生きてます……。
いや、大丈夫じゃないですけど……、うぅ。
……それと……、僕の名前は、七草 なぐさです。

【苦悶の声が混じりながらも、少年は返事する】
【一応放置しても死にはしないだろうが、重症と呼べる傷】
【傷の一部を左手で抑えながら、歯を食いしばる】

【西洋剣を鞘に納めると、少年の瞳の色が元のレモン色に戻る】

あ……ありがとう、ございます…………。
お礼、という訳でもありませんけど……。
来月水の国で闘技大会が開かれるみたいですから、参加してみたらどう───……ぅ。

【突如激痛が襲いかかってきたようで、言葉が途中で途絶えた】
【そしてそのまま気絶してしまう──病院には、何事も無く運ぶことが出来るだろう】
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga sage]:2011/07/29(金) 00:50:52.69 ID:j9GbtBego
>>982

七草 なぐさ、ね。
随分しゃれた名前じゃねえか……。

【気絶したであろう少年の名を口に出して男は言う】
【男のほうもあまり軽々しく動いてはならない傷なのだが――】

あー…くそ…。
流石に能力をフルで使ったあとに感覚麻痺は通じにくいな……

【一瞬動きを止めたかと思うと、よろよろと男は立ち上がる】
【先ほどの苦しそうな顔は少し和らぎ、多少動きにも余裕が見られる】

…つっても麻痺させてるだけだから、傷は傷。
……コイツもだが、俺も早いとこ治療しねぇとな……。

【倒れた少年を抱きかかえ、男は歩き出す】
【それほど重くは無いのか、割と簡単に少年を抱えれたようだった】

(水の国の闘技大会……なぁ。
 随分面白そうな情報を手にいれちまったなぁ……くくくっ)

【少しニヤニヤしながら、男は少年の頭に指をつける】

――俺の名前は、ハルヴァー・トーラス――
  縁があったらまた会おうぜ、少年

【恐らく少年が目を覚ましたときに一番最初に耳に――いや、頭に響くのは今のセリフだろう】

(この少年を病院に預けたら、俺は別の病院にでも行くかな。
 俺がいないのに俺の声を聞いて驚いてたら……うん、なかなかに笑えるな。)

【その驚いた顔を想像して少し笑いながら、男は少年と共に病院へ向かい、夜の闇へ消えていった】
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/29(金) 00:57:18.38 ID:06sLYErEo
>>979
一期一会…そんな言葉が有るでしょう、今は分かりませんが何時か会う時があるかも知れません
その時に、顔見知りと…そうじゃないとでは全く違う物ですよ
改めまして…宜しくお願いしますね…

【男の接近は許された様だ、相手は抵抗を見せることはしない】
【抵抗しないからと言って、男が危害を加えることも無い、形はなった】
【話し合える形に、それだけでいい、警戒されていない、今のその事実があればいい】
【実際どうなのかと言われると人の心、それは分からないがお互い傷つけ合わない今の事実があればそれでいいと】

哲学者の卵…ですかそれは…恐ろしい物だ…
負の感情を喰らう……ですか

私のーーー
【その言葉は最後まで発することはしなかった、相手が疲れている、喋るのも体力がいるのだろう、その女が言った情報を聞き、】
【無用な質問は避けた、その哲学者の卵、それには興味をもったのだが、それを深くは聞かなかった】
【いろいろ男の中でも思ったことがあったのではあるが…その区切りと同時にその話は止めとしよう、女が話す気になるのであれば話は別であるのだが】

いえ、あの様な出来事の後では仕方がない事でしょう、流石に人数が多いと見る
疲れぐらいは…たまります
【その哲学者の卵の事もあり、それは相手に尚更疲労を与えているのであろうと、そう解釈し】

justice…ああ…よく聞きます、悪と対立する組織だと聞きました
……お気遣いありがとう御座います、しかし、私も間抜けではない、イザとなれば、自分の身の一つぐらいは守れますよ…
余程の事ではないかぎり…ね

【女を見ながら、その上から見下ろす形ではあるが、その視線を女に向け、その質問に答えてくれたと言う感謝の心と共に】
【フフッと少しばかり笑う、そしてその中で、そのサングラスの奥にあるその瞳に気付く】

綺麗な瞳だ、ただ貴方も相当な修羅場をくぐり抜けてきたと見える、弱いなどとは思いません
襲われる理由が多いと…あなたは相当恨まれているようですね、
私が言える立場でもないですが…異世界に来て其れも無くなり良かったとも言えますかね…

【自信に対する、苦笑、ブラックジョーク、そして男はその女の前にしゃがみ込む】
【その瞳、潰れた瞳を見て、其れが何か儚く思えて】
【そしてその弱々しく、話す言葉、その容姿、男は思わずそのサングラスに触れる、その顔の側面に触れる】

あなたの瞳は美しい、その様なものをかける意味はあるのでしょうか?その碧い目も、もう片方の目も
生命を感じる…それに疲れている時はなるべく外せるものは外したほうがいい

ソチラのほうが…楽ですよ?

【と、些細な気遣いであるがそれがどう映るか、男の思いはその言葉通り、美しい瞳、そしてサングラスをしていると余計なものがあると】
【疲れが取れないと、その言葉までも冗談に聞こえるが、本気の言葉】

/了解しました!
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/29(金) 00:58:46.32 ID:GoBf3zm2o
>>983

【「ぎゃーっ!!!」という、何とも分かりやすい悲鳴】
【それが真夜中の病室で響き渡ったのは、また別の話である】

/お疲れさまでした!
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/29(金) 01:06:13.25 ID:N3U9rmmNo
>>981

―――――ッ!!

【竜崎の言ったことは、全て悲しい程的確だった。そこに一切の隙はない】
【彼女は、ゼーロは体よく機関に利用され、悪質な兵器に成り下がったに過ぎない】

【そして彼女の中の善が醜く変貌したカタチが、復讐≠セった】
【宮下を赦さない、機関を赦さない、世界も、人も、“卵”も全部】

―――い。

【殺気も魔翌力も収まることのない中、弱弱しく何かが呟かれた】
【悪意に塗れたコトバが――】

憎い、憎い憎い憎い憎いッ!!!
みんな、みんな赦さない。……誰にも復讐できないなら、
いっそ、みんな無に還ればいい……

わたしと同じ苦しみを、みんな味わえばいいんだ!

【もう復讐の先はカノッサに留まっていない】
【永き間蓄積された憎悪と狂気は、目的を失って暴走していた】
【抜け出すことのできない暗闇が、彼女を盲目にしていた】

【胸倉を掴まれ壁に叩きつけられようと、殺意や闘志が宿った眼で睨まれようと、彼女が怯むことはない】
【手を払おうと、一度大きく抵抗しようとするだろう】
【成否にかかわらず――】

   ――――― アーテル・スフィア

【右腕を中に翳し、漆黒の球体を生成する。全てを呑みこんで、無に還す為に】
【   だが―――   】

――――ッ、ぁ……

【突き付けられた問い――】
【狂気に身を委ねるか、それとも一縷の希望を信じ、最後まで抗うか】
【彼女は竜崎へと攻撃する寸前で踏みとどまった】
【火憐お姉ちゃんも、竜崎さんも、今まで出会ってきた人全員を裏切る訳にはいかない】
【全てを無に還しては――いけない】


―――だって、……どうすれば……
みんな憎い。……憎いのに……殺してしまいたいのに……


【悪意と善意が、彼女の中で混ざり合い、対立していた】
【うわごとのようにぶつぶつと呟き続ける。壁に体重を預け、ぐったりと。考えることに疲れてしまったかのように】
【虚ろな瞳から――ふた筋の涙が、頬を伝い始めた】

【左の瞳からは透明な】   【右の瞳からは漆黒の】

【やがて立つ力もなくして、地面へへたり込もうとするだろう】
【胸倉を掴まれたままでも構わず、すとんと、糸が切れたように】

/時間かけすぎました。ごめんなさい!
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 01:10:36.56 ID:gSGsJQhfo
>>986
……わかった、じゃあ、いま貸しを返せ。

【崩れ落ちる貴女にあわせ、自分もゆっくりしゃがみこみ、衝撃を吸収】
【二つの瞳から零れ落ちる涙をじっと見た後、遥人は突然、厳しい顔のままそんなことを言い出す】
【有無を言わせぬ迫力を持って、指を一つ立て】

以前名刺を渡したな、あれに氷の国支部の内部情報を細かく送信しろ。
内部構造から南雲が捕まっている位置、機関員配備状況まで細かくだ。
もちろん他の誰にも内密に。

【一つ目は、それで返済とする。】
【きつい口調で言いつけると、反論が出る前にポケットに手を突っ込み何かを投げ渡す】
【受け取ったなら…或いは、そのままほうっておいて地面に落ちたのを眺めたなら】
【三つに紅い水晶のかけらが並んだ、ミサンガのようなもの】
【小粒の石で僅かにくすんではいたが、それを差し引いても天然の、人智を超えた美しさや力を感じさせる見た目をしている】

【指を二つ立てる】

それを身に着けてろ、肌身離さず、ポケットに放り込むだけでもいいから持ってろ。
……もしものとき、お前を守る。

【遥人は口にしないが、実はそのミサンガはお手製で】
【以前とあるクエストに出かけたとき、拾った竜の紅水晶を加工してアクセサリーにしたものだ】
【お守りとして、どこかに忍ばせてろというつもりらしいが、強い眼光はそれ以外の意思も滲んでいる】
【何か意味があるのだろうが、それを聞いても口を閉ざし、ただ持ってろと、強く短く言い含める】

【そして三つ目、立てた指は、】


――――――その痛みを、俺に寄越せ。


【熱を多分に含んだ残響を、廊下に響かせる声】
【如何なる意思を受けても揺らがぬ、強い想い】

……お前は、そんな風になっちゃいけない。そんなものに身を委ねるべきじゃない。
どうしても、奴――――宮下とか言うやつが許せないんだって言うなら、俺が[ピーーー]。
俺が、お前の痛みを引き受ける。全部がダメなら、半分だっていい、引き受けてやる。

…お前を見てて、ようやく、ようやくわかったんだ。
……ゼーロ、お前がくれたんだ…こんな、どうでもいいくらい暖かい日々を。

……だから、もしこの時間に意味があるなら、このためだったって、気付いたんだ。

【今まで目の奥に隠し通し、求め続け、秘め続けた感情を、曝け出し】
【必死に、必死に訴えかける。今まで亡くしていた物を、取り返してくれた貴女へ】

【…全て亡くなればいいなんて、嘘っぱちだと】
【手放したくない何かを持っているのもお見通しだぞと、】

――――借り三つ、絶対返すんだろ?

【―――――――自身が損をするばかりの、理不尽な取引を、持ちかける】
【ただ一つ…きっと本人は知らない、あまりにも巨大であまりにも優しい『借り』を、返すために】

//こちらこそ、こんな時間まで申し訳ない! 辛ければ後日に回してもらっても構わないです!
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/29(金) 01:19:06.73 ID:axmZkw2Ho
>>984

【男の言葉に、こくりと小さく頷いてみせる。はたしてそれは、何に対しての頷きなのか】
【「宜しく」か、「哲学者の卵」か、「疲れぐらい」なのか――結局のところ、わからないが】
【それでも、好意的であるらしい。魔翌力関係の話を無理やりにだが終わらせて】

悪いな………あぁ、Justiceは名前の通りの集団で、少しばかり偽善的だよ
志が高すぎる集団とも言えるが……なんだ、戦えるのか?
だったら今度、私が自由に動ける時にでも一死合と行きたいところだが……

………目のことをそう言われるのは、初めてだな。

【パチリとまぶたが動いて、碧い瞳が上を向く。時間帯もあって、良く輝き】
【褐色の肌という色と合わせてみると、何か宝石のように明るく見えて】
【確かに、褒めるに値しないでもない。ただ、ガルニエはそういう考えを持たない人である】
【生粋の武人。或いは、俗世間が苦手なヒト。そういった印象があるだろう】

私の、瞳は……。……綺麗だとしても、不釣合だ
目だけが綺麗でも、その肉体は穢れ傷付き、ましてあるべき右目が無い
そんなモノはキレイとは言わないんだ……しかし、なんというかな………。

……そうして言ってくれるのは、うれしいよ。

【肌には、張りがある。それこそ、この女性の活力を表しているかのようで】
【ガルニエは彼の手を拒絶しない。温かみと、魔翌力の邂逅が行われ】
【それからゆっくりと、促されたままに―――彼女はサングラスを、震える右手で落とすように外してしまう】

【あらためて顕になるのは、どこか気恥ずかしげに視線を逸らすガルニエの素顔】
【右目の傷と対照的に、碧瞳は輝く。ただ、当の本人はそれを寧ろ宜しくないと思っていて。】

/申し訳ないですー、それでは本日はこの辺りで!
/明日は午後なら居るかと思います。それでは、一旦お疲れ様でしたー!
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/29(金) 01:41:47.23 ID:N3U9rmmNo
>>987

【   ああそうだ、借りは全て――   】


返す。ぐすっ……全部返す……絶対……ひっ、く……全部返すから……


【瞳に色が戻った。善と悪のふた筋の涙は依然として流れたままではあったが】
【その口調は強く強く、自分に負けないように紡がれてゆく】
【空に浮かんだ黒球は霧散して、淡い光を残して溶けた】

【止め処なく流れる涙を両手で拭う】
【黒く滲んでゆく視界の中、飛び込んできたミサンガを取り損なったが】
【すぐに拾って、ポケットへ突っ込んだ。そして、竜崎の名刺はポケットの中にあるか、確かめる】

でも、……ひっく……一つだけ……きいて欲しい……
……もし……、っ……宮下さんと……闘うなら……


――――わたしも一緒に……闘わせてほしい……
宮下さんは……ぐすっ……最初は……悪い人じゃ……なかったから……
きっと……助けられるはず


【全部なくなってしまえばいいなんて、ただ現実から逃げた結果生まれたものに過ぎない】
【次はきっと、全て認める番なのだろう】

【最初に出会った時の宮下は、優しい人だった】
【腰の刀も、彼に貰ったもの。ちょっと変わった人だったけど、いいひとだった】
【彼もきっと“卵”に毒されて苦しんでいるに違いない】

【自分が助かったなら、復讐や私怨を抜きにして、彼を助けたい】
【狂気なんて全て叩き潰して、平穏を取り戻そうと】
【そう竜崎に、言ったのだった】


じゃあ、……もう少しだけ……力を貸してほしい……
絶対温かい日々を取り戻して見せるから……だから……お願い


【これを乗り越えれば、みんなで温かい日常を謳歌すればいい】
【もう少しだと信じて、それに向かって直走る】

【最後に涙をグッと、拭った。目は泣いた所為で真っ赤になっているが】
【――――黒い涙は、消えていた】
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/29(金) 01:42:55.91 ID:N3U9rmmNo
>>987>>989
//もう少しだと思うので、其方が大丈夫ならお付き合いください!
//こーひーのんで充電してきますっ
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 01:54:20.23 ID:gSGsJQhfo
>>989
………そうだ、それでいい。

【ようやく、肩の力を抜いた遥人】
【汚れた黒とクリアのコントラスト、彼女が拭い損ねた黒だけを、右手人差し指で一筋拭い】
【左は何があるかわからないので、垂らしたまま、右手だけで抱きよせて、背中を適度な力加減で叩こうとする】
【泣き虫を宥めるように】

…お前がそれを、望むならな。

【願いを聞き届けて、頷いてみせた】
【ただ、今は相手の素性が知れない。支部長というのだから半端ではないのだろうけれど】
【そのときの咎は、自分が背負うと約束したのだから、頷いた】
【ゼーロがそちらにいる覚悟を抱く限り、遥人はその背を裏切らないという、契約】
【最善を尽くそう、彼女がそれを望む限り】

【…そこまで考えて、自分の変化を自覚した遥人だが】
【――――どうせ誰も見ていないのだからと、取り繕うことを止めた】
【今だけは…】

(………以前もそんなことがあったような………)

【都合よく忘却し、記憶は帰ってこない】
【…ああ、温い。心地よい、闘い以外の暖かさだ。】
【黒が消えた彼女の顔を見ていたら、なんとなく、そんな思考すら愚かしく思えて、停止】

………なぁ、ゼーロ。血が繋がってなくても、家族になれるんなら、
……それで手に入れた家族が、そんなに大事なものになるんなら、

【至近距離だから、どんな小声でも伝わるということを忘れているのか】
【耳元で囁くように、そんな独白めいた言葉を漏らし】

………もし、もしお前が、その、よければ、その……お、俺も……っ、

【決死の覚悟、呟こうとして、喉がつまり、詰まり、つまり……?】
【右手を離し、ゆっくりと立ち上がった遥人は、ぎこちない動きで落っことした実験道具を拾い集め始める】
【割れたものは、代わりと思しきものを研究室内に取りに行き集めて】
【積み上げた道具で、顔は見えない】

……ほら、帰るぞ。

【その荷物を抱えたまま、えっちらおっちら入り口まで向かおうとするだろう】
【変に固まった足取りで】
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 01:55:27.99 ID:gSGsJQhfo
//承知しました、突っ走ってしまいましょう
//本当にすみません…
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/29(金) 02:16:41.85 ID:N3U9rmmNo
>>991

ありがとう……竜崎さん……

【これで何度目だろうか、感謝の言葉を告げるのは】
【本当に、感謝してもしきれないくらいの恩を、自分は貰った】
【彼女が内心ででかい恩を作っていることは未だ知らないままだったが】
【それと同じくらい、いやそれよりも大きい恩を貰っていた】

【涙を拭われ、抱き寄せられ、そして宥められれば】
【悲痛な表情に混じってようやく、笑顔が顔を覗かせた】
【哀しみと喜び、善と悪のマーブル模様が――】

【あったかい彼女の抱擁を堪能していると、とある言葉が耳に飛び込んできた】
【でも――全てを紡ぎ終える前に言葉を切ってしまったのをいいことに】
【何も聞いていないふりをして】

【彼女が落ちた器具を拾い集めるのを手伝い始める】
【終わったならば、そそくさと先へ行こうとする彼女の背中を少しの間立ち止まって眺めた後】

【くすくす、と真っ赤な眼のまま、小悪魔のような笑みを漏らして】


      ――うん。お姉ちゃんが増えるの……楽しみに……してるねっ


【もちろん、火憐がそれを許せばの、話だが】
【きっと聞こえないであろう音量で、いつか家族になれることを願うのだった】

【そして、後を付いて来ていないのをどやされる前に、走って後を追うのでした】

/このあたりで終わり、でしょうか?
/携帯へのメールは、ソロールでもぶちこんでおきますね!
/長時間のロール、お疲れ様でした!!
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 02:22:38.22 ID:gSGsJQhfo
>>993
……ハルトでいいよ、ゼーロ。

【……何が起きたというのだろうか】
【ありのまま今起こったことを話すと、『諭して懐柔したはずなのに懐柔されたのは俺だった』】
【本人も何が起こっているのかわからない、荷物をぐらぐら揺らしながら、考えまい考えまいと思考の片隅に追いやったが】

【幻聴が聞こえたかと、遥人は一瞬凍りつき】
【……何も言わないまま、ひたすら突き進む。入り口で看守さんにどやされかけたりしたが、切り抜けて】
【必要なものを選別させたら、後は知らん顔で看守さんへつき返し、戻しといてと言い捨てて】

【そのまま遥人たちは別れるだろう】
【これでようやく、遺恨が一つ消えて―――――】

//お疲れ様でしたー!!







【ゼーロと別れ、暗くなった夜道を行く遥人】
【その周囲は、照明のほの暗い明かりを経てなお、深い深い暗黒模様】

……ああ、本気だとも。

【陰に飲まれた遥人は、独り言を呟いているようにも見える】
【それだけが残響する世界、酷く不気味で、夏だというのに/夏だからこそ寒々しく】
                        ア レ
……ガルニエが間に合わなければ、『三本目』を使う。

【誰かへ/闇へ語りかける声には、揺ぎ無い決意を宿している】
【視界が更に、更に暗く消えて、声すらも吸い込まれるほど黒く】


―――――覚悟なんて、とうにできてる。


【全てが消え果た暗黒の中、邪悪に下卑た笑みが残響した】
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/29(金) 03:13:16.81 ID:06sLYErEo
>>988
いや、疲れているんです…私こそ無理に引き止めて申し訳ない
【頷く女、男は其れを静かに見ていた、言葉通りのその思いを抱きながら】
【その警戒心は無いであろうその者の前で】

justice…私も元の世界では…悪は許すまじと…そう思っていた時期がありました
容赦なく、その者に審判を与える、行為によるその対価、悪しきことには罰を…とね
罪にたいする罰は何であろうと善であるとね
しかし…あるとき気づきました、
罪は罪によってのみ罰する事が出来るのだと、罪を背負わない者はその者を罰する資格はない
そう考えるうちに…何かよく分からなくなってしまいましてね、気づいたら…個々

っと…少しばかり話しすぎてしまいましたね、申し訳ありません

【男は少しばかり笑みを見せながらそう話す、人とまともに話したのはどれ程前の事だろうかと】
【此処にきて少し落ち着いて、今の心情であるからこそ、こうやって人として人に話せるのだと】
【自分は汚れ過ぎたから、今更その善を掲げることも出来やしない、自分の本当の意思】
【この世界に来たことは、そんな事を考える丁度いい機会であるなと思いながら】

ええ…少しばかりは剣の腕も自信をもってますよ、自分で言うのも可笑しな話ですがね
しかしあれ程の人数を相手にする貴方だ、勝つのは難しいかもしれない…また機会があれば…

っと……初めてだと?それはまた可笑しな話です、
私は今まで底まで綺麗な瞳は見たことがない、不思議なものです…

【月に照らされ、その瞳は輝いて、一層それを良く見せる】
【肌とのコントラスト、それもその物を引き立てる、その者の喋り方、しぐさからも】
【其れとは真逆の光を放つその瞳、全てが調和しているようで、そう感じさせる】

その碧い瞳だけでは有りません、その全体が合ってからこその調和、不釣合なんて物じゃない
肉体は今までの記憶を語る、その貴方経験も全て
その行為が何であれ…記憶をもった体は美しい、その瞳とその体を全て含めてからこその言葉です
その右目もね…その物全部が合わさって、全部が調和して、一つの者一人の者を形成しているのですから…

【サングラスが外される、その外されていくその中でそう言葉を出す】
【強い者、その者が見せた女の素顔、その震える弱さと言う部分、何も恥ずかしがることはない、何も忌まわしいと思うこともない】
【その右目さえも、その傷だらけの体でさえも、全ては調和していると、それが合ってからこその美しいとそう思うのだ】
【飾りでつけた言葉ではない、ただ素直な意見】

気恥ずかしいものです、しかし貴方はソチラのほうがいい…隠しておくのが勿体無い
私が言うのも…説得力に欠けるかもしれないですが…

【男の体には傷など一つもない、それは今まで戦った事がないから?いや其れだと前の発言が嘘になる】
【何らかの理由があるのだろう、その代わりに男の肌に浮かぶのは、理解しがたい魔方陣のような痕、】
【それは顔の右半分を覆い尽くしており、その首元首下、シャツの下から見えるその肌まで、女に向けるその手にまでそれは刻印されている】
【それを隠すかのようなその長い袖】

【そして視線を背けた、その女に対し、男もその視線をそらす、そして自然と笑みが溢れるそして呟く】

言葉を重ねるとその言葉は疑わしくなるとは言いますが…
そうでも無いみたいですね…良い物はいい、綺麗なものは綺麗、何ども言いたくなりますね
芯を持ってらっしゃる、こんな状態で私などと会話を交える貴方は素敵ですよ。

命あるものとして…あなたは美しいですよ、

/返しておきます!返事は6時以降になるとは思いますので遅いようでしたら
/無理やり閉めておいても構いません、それでは!
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/29(金) 12:07:43.68 ID:pqOGxpwoo
【街中】
【暑い。誰もがそう思い始める時間だ。事実、暑い】
【真上にある灼熱の太陽はこれでもかというほど光と熱を降り注いでいる。我々人類に恨みがあるとしか思えないような勢いだ】
【表通りを行く人々はハンカチで汗を拭いていたりうちわで扇いでいたりしていた。勿論あまり効果はない】
【大半の人は日陰を求めて歪なルートを通っている。中には危険といわれる路地裏の入り口で涼んだり、果てには路地裏を近道として使う人が居るほど】
【この暑さは路地裏の悲鳴をも増やしていそうだ】

【うだるような暑さ。死の熱光線が頭上より降り注ぎ、地獄の熱気が足元から湧き上がっている街中で、大声が響いていた】

何でも屋ですよー……何でもやりますよー……
医者と科学者探してますよー……

【いや、全く大声ではなかった。呻き声の方が近いかもしれない】
【声の主は路地裏近くの壁際、日陰にいた。黒い帽子を被った二十歳前後の青年だ】
【男にしては綺麗なやや長めの空色の髪が涼しげな印象を与え、焔のような赤の双眸が暑さを連想させる。人種特有の色白の肌は不思議と汗ばんではいなかった】
【はっきりとした目鼻立ちはしゃきっとしていれば聡明さだとか明るさだとかを思わせるのだろうが、今は明らかにぐったりとした表情をしている】
【服装の方は茶色のYシャツに黒のカーゴパンツと、まるで秋のような格好。暑苦しい】

ぐえー

【完全に呻き声をあげている。客引きか何かなんだろうが誰も止まらないどころか目も向けない】
【ただ不思議なことに彼の近くは比較的涼しい。路地裏から吹く風もあるが、そもそも彼の周囲だけ気温が低いように感じる】
【気のせいかもしれないが】
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/29(金) 16:06:40.35 ID:38AJNEnp0
【公園】

あつい〜……

【その中に一つ、丁度木陰に隠れる位置にベンチがあるのだが】
【今そこに、少女が一人寝転がっていた】

その上湿気って……これじゃ溶けますって……

【仰向けだと木漏れ日がまぶしいのか、うつぶせの少女は】
【濃い灰色のローブを、皮膚を覆い隠すように纏っていて】
【左の腰には抜き身の刀。魔力や妖気のようなものが滲み出ているのが分かるかも知れず】


あーーつーーいーー……


【 う る さ い 】
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/29(金) 18:21:53.37 ID:axmZkw2Ho
>>995

……いや、いいよ。他人の考え方を聞くのは嫌いじゃない
正義と悪に傾いたり、法に偏ったり、他の何かに執着したり……
一人ひとりが違うから面白いんだ……新しい考えにも、繋がる時があるからな

私などは、人生の半分……12年近く、戦うことしかしてこなかった
戦うということが生きる全てで、戦うことが目的で
そしてそれが理由で、そのJusticeと敵対するカノッサ機関に加入し
また自分の本能を抑えきれずに裏切り、今も曖昧な立ち位置のまま……不器用な人間でな

【あまりに長い、闘争の人生―――その疲れが、一気に来たとでも言いたげな】
【相も変わらずのそんな様子で、彼女はつらつらと心中を吐露していく】

【そしてきっと、ヨハネの見出した“綺麗さ”というのはそこなのだろう】
【純粋な、戦いのみに生きた彼女だからこそ他の汚れが見取れない、と】
【銀も、褐も、碧も、その全てが戦いの歴史と色しか知らないから底抜けに明るいのだと】

【一種、理想的な生き物である。本能のままに一直線で、ここまで生きることが出来た】
【それは恐らく、歪であっても充実した生活で。ただ今の彼女は、戦いに生きる人には到底見えず】

……それでも私は、綺麗なんかじゃない。記憶も身体も、傷だらけで見れたものじゃない
他人の気持ちひとつ理解するのも下手で、戦いしか取り柄がないのにそれすら消えかけている
謂わば余りだ。戦場で燃え尽きるはずだったガルニエという人間の、余りが私だ

【「けれど、お前は私を綺麗だと言う」「あまつさえ、美しいとまで言ってくれる」】
【逸らした視線と、時折悩むように停滞するガルニエの態度、そして言葉】

【ソレは――碧い視線はふと、くるりと上を、彼を見上げて】
【魔方陣も含め、全てを見透かすように。そして、非常に戸惑ったように】

なあヨハネ、その……本当に私は、……美しい、のかな………?

【また或いは、親に答えを求める子供のように。ガルニエは、彼へと一つの問い掛けをする】
【自分はそう在ってもいいのか。本当に、お前はそう思ってくれているのか。】
【人の意思を汲むのが下手だから――――なんて幼稚な理由を盾に、細々と質問の言葉を並べたのだ。】

/こちらも返しておきますねー、ちょっと次が遅くなるかも知れません
/それでは本日もよろしくお願いしますです〜
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/29(金) 19:05:23.51 ID:GoBf3zm2o
埋め
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/07/29(金) 19:05:57.22 ID:GoBf3zm2o
埋め
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
http://ex14.vip2ch.com/part4vip/

ローカルルール変更に伴い、1000到達の報告が不要になりました。

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
【避難所】まどか「安価で1レスSS選手権!!」 @ 2011/07/29(金) 19:03:23.57 ID:B/IpllUdo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1311933803/

メガほむ「わ……わらしべ長者?」 @ 2011/07/29(金) 18:48:42.89 ID:kvaM3N7x0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311932922/

暇だし包丁質問スレ立ててみたwwwww @ 2011/07/29(金) 18:12:28.67 ID:eZ4ZuFj00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1311930748/

吸血女「血を・・・下さい」男「はあ?」 @ 2011/07/29(金) 17:56:35.53 ID:Dwc1nBXi0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311929795/

村 長「ハンターさん、ミッキ〇マウスを駆除して下さい」 @ 2011/07/29(金) 17:28:49.44 ID:hEcq/zsT0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311928128/

京介「妹たちに安価で悪戯する」 その5 @ 2011/07/29(金) 16:49:42.69 ID:PN35eEAqo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311925782/

スクールデイズ @ 2011/07/29(金) 16:02:20.24 ID:iOXfUlyAO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311922940/

カレーがそんなに好きじゃないor嫌いな雑民集まれー @ 2011/07/29(金) 15:51:05.57 ID:ASONELY1o
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