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【君の居ないこの世界を】能力者スレ【見守る変わらない蒼穹】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/28(木) 22:37:16.30 ID:4DAiMnCX0
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/sports/37115/】 携帯【http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37115/

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)
【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。
・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。
 勝手に世界を氷河期などにはしないように。
・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について
 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1311090053/
wiki  【http://www31.atwiki.jp/nouryoku/
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/28(木) 22:40:04.47 ID:lKs8ziV9o
>>1
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/07/28(木) 22:40:41.01 ID:36fxy2rMo
>>1
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/07/28(木) 22:44:42.36 ID:XwI+ZM770
>>1おつ
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/28(木) 22:47:19.68 ID:s4HbwnAfo
>>1
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/29(金) 19:23:03.14 ID:tKiXZVKXo
>>1
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/29(金) 19:49:37.41 ID:06sLYErEo


前スレ>>998
それは良かった…
私の考えも、お役に立つのであれば幸いですよ

……カノッサ…
【その名前は聞いたことがある、自分の居た時代、底では聞かぬ名ではあったが、】
【悪と名を持つ組織、その名前はこの世界で、嫌になるほど耳につく】
【女がはいっていたその組織、その女の生涯を、男は黙って、聞いていた、項垂れるその姿を見ながら】

私はね、ガルニエさん…貴方は純粋で有ると、そう思います
自分の目的の為に…そこへ入り、そして本能のままそこを抜けた、他人からしてみれば裏切りかもしれません
これは…綺麗事だと思われるかも…しれないそですが、自分を裏切れないからそうなった、私も同じような経験があります

一つの事に執着するあまり…その本能の思うがままに…ね

【その言葉は後付の綺麗事に聞こえるかも知れない、しかし男は体験している】
【罪を断つことに執着するあまりに、そうなった行動、神への裏切り、悪魔との契約】
【愚か者だと人に言われた、裏切り者だと、だが男はそれで目的が達成さえされれば何でもよかったから】

貴方は今まで其れに執着しすぎてきた、私もそうだった
そしてその取り柄も、その行動も、自分のやるべき事もわからなくなっている、
少なくとも私はそうでした、純粋すぎるが故、其れが濁るとその濁りを誤魔化すことができない

私も苦悩しました…
いいじゃないですか、貴方の傷はその目的の中で残された記憶、その傷も、記憶も
今悩んでいるその心も、純粋すぎるが故悩む、分からなくなる、誤魔化すことができなくなる

【初めから濁っていれば、何が入ろうとその濁りの中に消えていく、色々なものが混ざりそして何が濁りで有っのかさえ分からなくなる】
【透き通るその物が濁ってしまうと、それは誤魔化しようがなくその場に残る、だがその濁りが何なのかハッキリと分かる】
【其れを取り除くことだって出来るはず、悩んで、苦悩して、色々自分の中で考えて】

美しいか…少なくとも私はそう思います、私のような者にい言われても説得力が無いのかも知れませんが

貴方は美しい、その目的を見失わず悩んでいる、迷っている、濁らぬようにと必死で抵抗している
今はまだ…貴方は輝いている
今の貴方はまだ…私の目には美しいと綺麗だと映っている

だけどね…其のままではやがて濁る、それに抵抗して、答えを求めて居るうちは貴方は綺麗で在るとそう思います

【壁にブツカリ、悩む、それそ繰り返してその自身を保てる、その壁に甘んじて、それに寄りかかっていない、】
【必死に越えようとしている女を思っての、その言葉、それがどう映るかは分からない、どう聞こえるかは分からない】

【だた、男は今の女の姿は美しいとそれは紛れも無い事実である、それだけの事】

/只今帰宅しました、予定より遅れて申し訳ありません
/よろしくお願いいたします!
/そして>>1乙です
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/29(金) 20:29:43.01 ID:axmZkw2Ho
>>7

ぁ………お前も、同じ……っ?

【瞳だけでなく、その首も顔も、項垂れるという表現が見上げるに変わった】
【こんな奇特な生き方をしている人物は他に居ないと、そう決めつけていたからだ】
【たった一つに執着し、それすら見失う者など、と――――しかし、違っていた】

【ガルニエはそのいかにも意外そうな表情を崩さずに、ヨハネの言葉を耳に入れる】
【「なんだ、自分だけではないのか」なんて、相手の語りが終われば呟いて】

……なにかすまないな。ありがとう、ヨハネ
どうも、私はやはり不器用らしい……思い込みが激しいのかな
今、そうだな……『憑き物が落ちた』ような心地だよ、楽になった

【すぅ、と。これまで彼女がむき出しにしていた、黒い魔翌力が静まった】
【いやむしろ、抜けていったのか。ガルニエ自身の表情も、幾分明るく】
【なにより、笑ってみせた。陰鬱な表情、驚きの顔、どれもプラスのイメージではなかったが】
【ニコリと笑う彼女は、確かに綺麗で美しく。また、彼女自身も最早それを否定せず、受け入れて】

まさか、な……今日初めて、それもこんな場所であった男とこうなるとは
……正直、予想だにしなかった。改めて言わせてもらうよ、ありがとうヨハネ

【『救われた』―――笑う彼女の右目が、うっすらと開いて碧が覗く】
【ガルニエも意外だったのだろう、思わず義手の左手で目を押さえて、くすりと笑う】
【言うなら、奇跡か。心の憑き物も、壁と同義にも思えた右目も、万事が順調に動き出した】

【ふと、彼女は右手を伸ばす。ヨハネの左肩に、その手を乗せて力を込め、起き上がろうとするのである】
【まだ疲れが残っているからか、その動きは弱々しいが―――やはり何処か、芯を感じることが出来て。】

/いえいえいえ、こちらも返すのが遅れてすいませんです
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/29(金) 20:58:40.55 ID:06sLYErEo
>>8

私は何時のまにか見失ってしまったのですけどね…
それも…無駄では無かったと感じます、

それで次の段階に行けるのなら…何時かは透き通った物になれるならどれだけども汚れて見ます
今はそう思える…心は矛盾なのです、絶対ということ無い、それで自分の答えが見つかればいいんですよ…
その答えがどんなモノであろうとも…美しいものには変わりはないのですから、悩んで見つけたものはどれも素敵なものです

神でさえ…悩むものらしいですからね…

【話してみないと分からないこともある、男も女の生涯については驚くものがあった】
【似たような事を感じている、そんなものがいるとはと】

いえ…私の言葉も所詮一人の人間の言葉です、
其れが正しいかなんて分からない、また悩み、この意見も変わっているかも知れない
しかし自分で見つけたものであれば、信じる事しかできない

心の隅にでも置いて置いて下さい、役に立つかは分からないですが、そうして頂けると私も嬉しいと…思います
こちらこそ、礼を言いたい所、迷い込んで個々に来て、そこに居たのが貴方でよかった、私もいろいろ考えさせられました
ありがとう御座います。

【不器用である者が見せるその笑顔、芯がある者の表情、其れは全てを背負い、それでも生きていこうとするする者の】
【その鼓動を感じる、その活力を感じるような、男もその笑みを返す、そして見る、その奇跡を】
【新たな記憶が刻まれたかのように、息を吹き返す、その瞳】

大丈夫そうですね、貴方なら…心配する必要もなさそうだ…

【そしてその伸びる右手、男は届きやすい様に、その身を少し下げ、その左腕を差し出す、】
【楽に、起き上がれるように、強き芯、それには不要かもしれぬが…手を取る柱が増えれば増えるほど、何事も上手くいくのである】

ええ…私も思いもしなかった…
こんな所で、こんな人に出会うとはね…強い人だ、

【血の匂いが、漂うその場所、そんな所、男の魔翌力も、その刺々しいその感覚は失せていて】
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 20:59:37.12 ID:gSGsJQhfo
【魔術協会:図書館】
【既に閉館時間は過ぎているこの図書館、常なら全ての照明が落とされ、錠が掛けられる】
【防犯の観点から当然なのだが、今日に限っては何故か入り口の鍵が掛けられておらず、また表ロビーが点灯していた】

【仕掛けは単純だ、中に誰かいるのだ】                    キョウハク
【この時間になっても強引にそんな場所で本を読もう、などと考え、職員を説 得して鍵を握り締めているバカが】

【もし途中で職員に出会い話を聞いたなら、恐々と教えてくれるだろう】
【『ショットガンつきつけられて自分が警備して鍵も持って帰るから開けとけと言われた』】
【『目がマジだった、あの人はそれをやるっていう凄みを感じた』】

【まあいずれにせよ、そんな図書館に侵入しようとしたのなら】
【カウンターに大量の図鑑や論文を積み上げ、心もとない照明の下読みふける人物を発見するだろう】
【だがその風貌はこの場所には酷く不似合いであり、状況とあいまって強い違和感を与えること必至】

【積み上げられた蔵書は竜、近代史、魔術論の参考書(難度問わず)、新聞のバックナンバーなどだ】
【当事者はそれをもくもくと読み上げているの、だが】

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口、右頬に火傷の跡】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】

【今不良少女が読んでいるのは近代史『カノッサの隆盛』】
【学生に不人気であるケースが多い歴史の参考書を熱心に読み上げているが、表情は芳しくなく】
【速読気味の速さでページをめくり、読み飛ばそうとしているのかもしれない】

【でなければ、カウンターに一緒に開いた『魔翌力制御論』と何らかの関連を探っているのかも知れず】

【…彼の機関が保有する技術で、魔翌力制御論を紐解く必要がある項目】
【勘がよければ、この不良少女が、わざわざ職員を脅迫してまで本を探っている理由も、読み取れるかもしれないが】
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/07/29(金) 21:00:30.96 ID:pKSfeUDAO
【街中】

気晴らしに……と思ったが、ちょっと無茶だった、かな……
(勝てなくたって気にはしないが……どうせなら、なぁ?)

【そんな事を呟きながら歩く】
【深い赤色の眼に短い銀髪、黒いローブを身に纏った女性】
【ローブの袖が少し長いせいで両手は隠れている】

【すぐ横にある店ウィンドウに目を向け立ち止まった】
【中身は、最近出た服、を着ているマネキン】

……着飾ってどうする、私

【とは言っても、立ち止まりっぱなし】
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/07/29(金) 21:06:53.07 ID:GugKDPbAO
>>11

うおっ……

(スゲェ格好の人がいるぜ……)

【帰宅途中なのか、一人の男性が近くを通る】

【雑に伸びた黒のウルフカット。無精髭を生やし、イマイチパッとしない面】
【前を開いた黒のスーツに、第一ボタンを開いた白Yシャツ】
【適当に緩められたネクタイにバッジが五つ】
【他にはウエストポーチ、腕時計、革靴、手提げカバン等々…】

【要するに絵に書いたようなサラリーマンがそこにはいた】

【普通のサラリーマンなら何もせずに立ち去る場面だろう】
【だが、今日のサラリーマンは興味が沸いたらしい】

そこの姉ちゃん、お困りごとですかい?

【何となく、ただ興味本意に話しかけてみた】
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/29(金) 21:16:51.11 ID:axmZkw2Ho
>>9

神でさえ、か……神というと、私の信じない物の筆頭なのだが
こうして話に出てくると、また妙に親近感を覚えるよ

……ヨハネ、お前は既に、こんな壁を乗り越えたのか?
口振りからすると、そのようだが……だとすれば、お前はすごいな
これだと戦っても、負けるのは私かもしれんと本気で思えるよ。

【相手の返事が感謝であることに、そして心の隅に置いてくれという言葉に】
【そのどちらにも一つの頷きで返して、彼女は立ち上がる】

【それから、これは試みだが―――立ち上がり、距離の近付くその刹那に】
【ガルニエは軽くだが、勢いに乗せてヨハネの頬に唇を当てようとして】
【成否にかかわらず、元気を取り戻した彼女は刀を拾い、鞘に納め】

そうだヨハネ、お前は異世界の人間だそうだが、こちらに家などはあるのか?
もしよければだが、私の家は部屋がいくつか空いていてな
今は娘が一人で住んでいるはずだが、この世界に慣れるまで居てはどうだ?

あぁもちろん。金は取らないよ。単なる気まぐれの提案だと思ってくれ

【「……それで、どうかな?」と、彼女は最後に問いかける】
【なにか、随分と重要そうな事を言ったが――色々と、明るく吹っ切れたようで。】
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga sage]:2011/07/29(金) 21:17:56.49 ID:pKSfeUDAO
>>12

ん?あ、いや、気にしないでくれ、大した事じゃ、ないんだ
少し身だしなみを、気にした方がいいと、思ってな

【声を掛けられて、少し焦ったが顔をそちらに向け答えを返した】
【彼女の口振りから察するに、彼女はいつもこの格好だ】
【誰かに注意されたか、もしくは気にする要因が出来たか】

……こういうのは、全然分からなくてな、何がいいのか全くわからん

【そう言って彼女はウィンドウに目を戻した】
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/29(金) 21:18:58.09 ID:iqVMbU+yo
【公園】


【辺りは雲ひとつ無い、まさに青一色の青天】
【その公園だけが、あまりに異常で、周囲とは一線を画していた】
【ほぼ公園の真上だけをどす黒い雲が覆い、ごろごろと不穏な音が鳴っているのだ】
【ぴしゃあん!──稲妻が砂場へ落雷して、砂が宙を舞い、クレーター状に抉れる】
【おまけに、魔翌力を知覚出来る者なら、濃い魔翌力が公園を中心に渦巻いていることがわかるだろう】


……へくちっ!
うー…頭痛くて………ふらふらしますぅ…

………でも、お仕事……終わらせないと………


【───普段と様相を変えた公園に居たのは、一人の少女】
【翡翠色のロングヘアに、同じく翡翠色のとろんと虚ろげな瞳】
【ワンピースの様な形状のバトルドレスに身を包み、身長は145cm程である】
【そして、背中から伸びた黒紅色の不気味な翼が、人外であることを表している】

【そんな少女は、石英のように透き通った、見るからに華奢な白い肌を酷く紅潮させ、】
【あちらへふらふら、こちらへふらふら、足元が安定していない】

【ぴしゃあん、……また一つ、落雷した】
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 21:27:47.03 ID:gSGsJQhfo
>>15
……やっぱ本読むとか俺のジャンルじゃねぇよな。

【ふらふらと、お疲れなご様子である少女がいる公園】
【それと同じくらいへとへとになっている人物が、ふらりと前を通りかかる】

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口、右頬に火傷の跡】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】

【直前まで何をしていたのかは知れないが、とにかく頭を抑えてふらりふらりと揺らめいており】
【しかも疲れ目でしばしばと開いたり閉じたりを繰り返す。らしからぬ頭脳労働の後だろうか】

【だが、ふと雷鳴が直近で鳴り響き、自分の左側、地面に落ちて】

【思わず振り返ると、眉がつりあがって目の色が金へと変色】
【疲労を上塗りするように、全身を鋭く引き締める】


――――いつぞやの竜か。


【目の色は変わらず、あのときより邪気は少ない】
【公園へと進行方向を切り替え、いくらか進む不良少女】
【闘志は抑えられている、冷静さを欠き、いきなり襲い掛かるようなことはない】

近所迷惑だろ、その雷何とかしろよ。

【やや距離を取り、不機嫌を乗せた声色で、雷に負けない程度呼びかけた】
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/07/29(金) 21:27:47.67 ID:GugKDPbAO
>>14

身だしなみぃ?

成る程いつもローブだと映えないって誰かに言われたんだな?

【リーマンは目線を顔から服に移す】
【確かに常時ローブというのは女性としては些か飾り気に乏しい】

【世の中にはそれを気にせぬ人もいる。恐らく彼女も“最近までは”気にしてなかった人だろう】
【とリーマンにも予想出来た】

悲しいがオッサンはファッションに疎くて敵わんなぁ

【とは言ってもオッサンに年頃の女性の服選びを手伝えというのは少々酷である】
【だからこのオッサン】

好きな人でも出来たの?

【自分が話を聞けそうな、失礼極まりない質問を投げ掛けてみた】
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/29(金) 21:28:01.42 ID:0O9IxFmS0
>>15

【静かな薄暗い公園の夜空から】
【突然、すさまじい衝突音とともに、一人の少年が突撃してきた】

ひゃっははははああァ!!!どォしたどォしたァ!!!?

【少年の左手には薄汚れたスーツを着ている中年が握られており】
【少年の容姿は、端見に見ても“異質”としか思えないそれであった】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【右手から右肩にかけて、紅色の逆鱗がびっしりと付着しており】
【その腕は、人間のそれではなく、まるで獣の腕のようだった】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖を背中に掛けてある】

【少年は未だ少女には気付かず、中年を地面に叩きつけ】
【異様に口を大きく歪ませ、笑い続けている】
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/29(金) 21:29:07.00 ID:0O9IxFmS0
>>15>>16
/おっとすみません!
/>>18は無かったことにします!
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/29(金) 21:32:15.26 ID:IHYQc4GOo
【街外れ】

【街道から少し離れたあまり人気がない寂しい場所】
【そこは既に暗くなった墨色の空と交り、街灯も届かぬ仄暗い街の隅】
【そんな場所に忍び立つ、暗闇に溶け込むかの様な暗緑色のロープを纏いフードを深く被った人物】
【フードに隠れて顔は窺えないが、身体のラインから女性であることと身長が高く、酷くやせ細っていることが分かるだろう】
【髪はフードから覗く腰まで伸びる長い黒髪。後ろ髪に至ってはボサボサでローブから溢れ、地面を掠めるの長さ程だ】
【顔全体をほぼ覆い隠しているフードからは薄い紫の霧が漏れ、紫霧からは香水にも似た甘い香りがして―――】
【それがまた、女性の妖しさをより一層際立てている】

……。

【女性は無言でその場に立ち尽くし、じっと何かを探しているようにきょろきょろと頭を左右に忙しなく動かしていた】
【その様子は傍から見ても物凄く不審で、危うい雰囲気を感じ取れる筈だ】

……行かなきゃ、駄目…よね。

【と、突然何かを決意した女性は短くそう呟き、ゆっくりと喧騒が溢れる街の方へと足を踏み出した】
【だが足取りは枷が付けられたように重く、まるで街へと……いや、人と出会う事を恐れているかのようで―――】

『ねぇ、あれ…』『しっ!見ちゃ駄目!』
『くわばらくわばら……』『気持ち悪い…』

【こんな時間帯でも街外れを出歩く人間は少なからず存在する】
【人間には到底あり得ない紫煙を立ち上らせる、みすぼらしい姿の女性を見て彼ら普通の人間が何を思うか等、想像に容易い】
【彼女が人目を避けていたのは恐らくこの為だろう】

見世物じゃ、ないわよ……。

【誰にも聞こえない声で抗議しながら、遠ざかるそれらの声を無視する様に若干速足で彼女は街へと歩く】
【ローブの中の顔を屈辱と怒り、そして人間への憎悪により捻じ曲げ、下唇を血が滲むくらいに強く噛み締めながら―――】
【感情の激流に翻弄され、周囲に異様な空気を漂わせる彼女はその思惑とは正反対にとても人目に付く】
【近づく影があれば過敏過ぎるくらいに素早く反応し、敵意ともとれる黒い感情を露わにすることだろう】
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage saga]:2011/07/29(金) 21:37:18.88 ID:pKSfeUDAO
>>17

まぁ……そんな所だ

【細部を説明すれば結構違ってくるのだが】
【結局目的は違わないのだから問題はない、はず】

【彼女自身も自分の格好に目をやって、何もない格好だな、と溜め息を吐いた】

まぁ……期待はしていなかったが……別に、今のままでも私は問題な……

【そんな誤魔化す様な事を言っていれば、オッサンのその質問】

いや、違う、あぁ、絶対に違う

【わかりやすいぐらいに顔を逸らして、否定を繰り返した】
【図星みたいです】
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/29(金) 21:45:25.58 ID:06sLYErEo
>>13
私は神を裏切った、今は信じてなどは居ません…
今の私は悪魔崇拝者、愚か者です…

【男は微かに笑い、その返事に答える】
【男の時代は遠い昔の今より文明も栄えては居ないそんな時代】
【神との接点は今より、この時代よりは深いのかも知れない】
【元は一人の神を信じし者であった、その者である】

……今も悩んでいる、しかし…進んでいる、壁を登り続けてね…
決して立ち止まったりはしないように、その先に何が待っていようとも…私は進む其れだけです
まだ見ぬその先へとね…

貴方は私より遥かに強い、一人で悩み続けてきたのだから、私など、貴方が思うほど…出来た人間では無いですよ…


【そう言っている、その間に、女の柔らかい其の物が頬に触れる】
【拒絶はしない、その行為をを其のまま受け取り、黙ってその行為を受け入れた、】
【その一瞬であったが、その暖かさが身に伝わる】
【刀を納めるその女の方へと体をかえし】

【その流る様に女が発した言葉を聞いて男は微かに笑みを零して】

勿論家は有りません…安い宿でその日暮らしと言う感じでしょうか…
貴方が良いのであれば…その言葉喜んで受けさせて頂きます…

あなたのお嬢さんに気に入られるかは分かりません…けどね…

【その言葉は最後まで聞いていた、その娘が住んでいると、そんな事も聞きながら、】
【少しばかり間を置いて、その言葉を口にした、答えはYES、良かったらお願いしたいと、そういう事】

【そして男は礼をする、「では‥よろしくお願いします」と言いながら】
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !蒼_res]:2011/07/29(金) 21:45:48.47 ID:YR1/iCDN0

【或る都市、打ち捨てられた教会】


【嘗ては栄華を誇ったこの都市も、度重なる戦乱に疲弊し】
【中心街を除き今では無法者(アウトロー)と、それに脅える市民たちの住む暗黒街と化していた】
【だが公権力が弱体であるこの街は、違法な取引の場所として便利であることも確かであり】
【それ故に情報屋、魔導工学者なども多く立ち寄るのであった】

【それらの情報や蔓延る悪≠打ち倒すことを目的に、正義組織に所属する能力者もまた訪れるのではないか――】
【そう考えたそれ≠ヘ、都市の外郭部にあたり、多数の地脈が走るこの場所を会場≠ノ選んだ】


【白の短髪、各部をミスリル金具で繋げた黒コート、】
【両手の指空きグローブ。左手の黄金のナックルダスターには全体に刻印が刻まれている】

【そんな外見をした男の手には、1.5mほどの黒色の魔導杖――頭骨型のヘッド部を持つ其れが握られ】
【男は垂直に其れを持ち上げると、凄まじい勢いを以って其の尖った端を地面に突き刺した】
【地脈からエネルギーを吸収し、骸骨がカタカタと笑うような音を立てる】
【そしてゲラゲラと不可聴域の音波――強力な人払い≠フ効果を持つ呪的振動波が発せられる】

【同時に≪Justice≫への好意≠条件に発動するプロテクト術式を発動、振動波に乗せて拡散させる】
【これにより、≪Justice≫所属者などへの対魔術防護壁を個別に形成、人払い≠フ影響から外す事が出来る】


【半径50mに音のない音が響き渡り、アウトローや市民、亡霊たちを退避させていく】
【小一時間もそうしていただろうか、伝えたい意味だけを含有する純粋な思念波が上乗せされ拡散される】

【≪Justice≫への攻撃意志を持たない者≠セけに届く其れを、言語として表現するならば――】


≪拝聴せよ。これは極めて重要な情報の提供である。無関係な者は即刻退去せよ。≫
≪Justiceに所属する能力者は、セント・スカーレット教会跡に直ちに急行して欲しい。≫
≪繰り返す。これは極めて重要な情報の提供である。多数の人民の生命が係っている。≫
≪協力を願いたい。セント・スカーレット教会跡に直ちに急行して欲しい。≫


【――と、言った具合だろうか。同時に、各人の座標から目的地までの最短ルートを其々の脳内に再現するだろう。】
【塔のような身廊の天井が一際目立つ、このゴシック式教会堂のイメージも添えて】

【その場に到着したならば、前述の黒いロッドと黒衣の男が目に入るだろう。】


/情報提供ロールです。
/Justiceに所属するキャラの方、お願いします。
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/07/29(金) 21:47:20.35 ID:GugKDPbAO
>>21

ほー…

【誤魔化しの否定にオッサンの口角が23.4度傾く。何故か23.4度】

成る程そいつぁ大問題だな……
大問題なんだろ?

【ここで一度オッサンの視線が女性の頭から爪先を往復する】
【決してやましい目的は無い】

とりあえずは服の色だな
せっかく白じゃない銀色の髪なんだ、それが映える色がいい
服の色は服の種類より大切だからな。多分

【「あとは…」と無精髭を撫で付けながら、考え込むオッサン】
【オッサン(と中の人)が無い知恵絞って考えてみるようです】
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/29(金) 21:48:18.11 ID:iqVMbU+yo
>>16

【ふらふら、ふらふら。それなりの広さのある公園内を、殆ど進めていない】
【もちろん、新たな入場者の存在にも全く気付いておらず】

……ふぇ……?
どなた……ですか……?

【十分すぎる音量は、朦朧とした意識の中にもしっかり届いて】
【僅かに間抜けな表情を見せた後、視線をやや前方へと向ける】
【目を細めたり、目をぱちぱちさせたり、何度も繰り返す】
【恐らく、焦点が合いにくく、ぼやけてしまうのだろう】

───あっ…!

お久し……ぶりです
お元気でした…かぁ……?

【30秒ほどして、ようやくその姿をしっかりと捉えることができた】
【あとは簡単、記憶に瞬時に結びつき、ぽむっと手を叩く】

……えへへ……やだなぁ
いくら龍でも……私ぐらいだと……天候は操れませんよう
買いかぶり……すぎです…!

【褒められていると勘違いしているのか、ややうれしそうである】
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/29(金) 21:55:13.10 ID:xGOzdcQDO
>>950(フェーデ)

(市井に融け合う、か──そうすることで貴様が得られるのは、何だろうなフェーデとやら)
(……ちっ、今日はどうもダメだな)
(尤も、こいつと静離=ファイゲンバウムが似ている所為でもあるだろうが)

【フェーデの任務内容には敢えて触れず。然し心中ではしっかりと悪態や呪咀にも似た言葉を紡ぎあげる】
【出会い頭に浮かべた嫌悪や警戒の表情は──彼女も、少しずつ頭を冷やしてきたのだろうか】
【少なくとも、今のままではまともな会話など不可能だと。己の取った行動より始まった状況を反省しようとしたのか】
【徐々に徐々に、負の感情は天辰の仏頂面。其の奥底へと沈んでいくも】

ゼーロ──ゼーロ・ウィオラーケウスか
確かにあやつも哲学者の卵を所持していたな
そしてなるほど……なんとなく、分かった。

【紡がれたゼーロの名に対して返すのは、淡白な言葉】
【むしろ今の天辰に取っては、紫の少女よりも気に掛かる点があった】
【たったひとつ。叩きだされた思考は──天辰の小さな小さな過去に起因するものだった】

【沈みつつあった、嫌悪の表情】
【其れは再び泡となって表層に浮上し、彼女の仏頂面に色を付けていく】
【──ひゅう】
【路地裏の風が、彼女の黒髪を縛る赤い髪紐を小さく揺さぶって】

──フェーデ。貴様それを、私の口から言わせたいのか?
支部裏切りを仄めかし、機関内部に居る「機関を良く思わぬ機関員」を集めさせ──
そうして得られるのは、今の機関に反発する者の粛清

機関員らしいな──酷く其れらしいさフェーデとやら
ただ氷の国支部を陥落させるより、其方の方がずっと機関に取っては有用な策。違うか?
宮下という膿を孕んだ傷口に対処すると見せかけ、実はその奥に宿る不穏分子という癌を切除する──

宮下の首など、能力者が数名がかりで襲い掛かれば簡単に落とすことが出来よう
ならば、目に見える傷を釣り餌とした方が更なる利益を得られような

【其れは──徹底的に臆病にも聞こえるかも知れぬ言葉】
【見える嫌悪は、感じる憎悪は或いはフェーデや彼女に似た女性に寄せられるものではなく】
【「策」そのものに向けられる感情か】

【何が彼女をここまで疑わせるのか】
【何が彼女をここまで動かすのか】
【──少なくとも今分かるのは】
【天辰がフェーデを、他の感情が入り込む余地がない程に疑っていることだ】
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 21:55:45.04 ID:gSGsJQhfo
>>25
【以前の件を覚えていたら、おびえられるのではないかと思った】
【別にそれならそれでいいと、受け入れてはいたのだが、】
【予想外に緩い言葉に拍子抜けしてしまう。目は金色のまま、『戻らない』】

……いろいろあったけど、まあぼちぼち。

【左腕の包帯とか右頬の火傷とか、変化はあるけれど】
【何より、いきなり襲い掛かろうとしないあたりはかなりマシなのだろう】
【疲れてはいるが、充実した種類の疲労であるようだ】

…いやそうじゃなくて、今……おい大丈夫か?
なんかしんどそうだけど、竜風邪か何かか?

【呆れ果てて突っ込もうとするが、様子が可笑しいことに気付く】
【人間で言う風邪の症状に、似ているような気がする】
【本来竜殺しの狩人が嬉々として寝首を掻きに行ける状況なのだが、とにかく本人に自覚があるのかないのかを問いかけた】

【武器を出さぬまま数歩接近すると、金の魔眼の瞳孔は細められる】
【だがそれでも何故か、不良少女は安定している】
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/07/29(金) 21:55:50.89 ID:pKSfeUDAO
>>24

だあぁっ!違うって言ってるだろう?!
…………初めて異性からプレゼント貰った、だけだ

【少しやかましくなった後、熱が冷めてから本当の事を言った】
【その後ローブの中に手を入れ首にかけた小さな赤い石が付いたネックレスを見せた】
【プレゼントとはこれの事だろう】

……無理して、考えなくていいからな

【少しだけ期待はしてます】
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/29(金) 22:05:43.52 ID:axmZkw2Ho
>>22

悪魔崇拝……なるほど、深く聞くまでもなく辛そうだ
もしだが、その進む道に疲れたら是非とも私を頼って欲しい
救われたんだ。その礼くらいは、たとえ拒否されてもしたくてな

そして、きっとどちらも強いのではないかと私は思うよ
ただしどちらも、不器用で極端な面がある……っと。

感謝の印だ。一先ず受け取っておけよ、ヨハネ
それでは行こうか、きっと娘もお前を気に入るだろう――――。

【ふふっ、と笑う彼女は歳相応で、けれど血に塗れているから魔性に見え】
【結局自分の服装なんて気にすることもなく、ガルニエは街へと歩き出す】
【奇異の視線はなんのそのと、進む先は水の国―――案外、早く着くだろう】
【道中では娘の名――ミリーというらしい――を教えたり、他愛のない言葉を交わし】


【やがて、たどり着くのは三階建ての一戸建て。割と大きな家である】
【玄関を開けても娘らしき少女の姿も声もないのは、どうやら寝てしまっているからのようで】
【「まあ入れ」とガルニエは彼を招き入れ、それから二階のある一室を案内するだろう】

【内装は、せいぜいカーテンとベッドがある程度。掃除はされていて清潔だが、なにより殺風景】
【まあ、寝る分にはいいだろう。きっと朝になれば食事も出るし、安宿より良い待遇の筈で】
【そこに案内をした後、何かしらの質問などがなければガルニエは階下へと姿を消すだろう。以降は、また別のお話となるわけだが―――。】
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/07/29(金) 22:05:52.86 ID:GugKDPbAO
>>28

あん?プレゼント?
それならそうと早く言えば良いのに

【銀色が映える色を、と思案を巡らせていたオッサンは、少々無理難題を良いながら中断した】
【両手で「やれやれ」と言ったポーズを取ってから、また髭を撫で付けながら考え始める】

………

【オッサン'sブレイン稼働中】

ローブじゃネックレスが見えなくなるからアウトだな……

【乏しい結論を淡々と話始めるオッサン】

多分色は黒のままで良いだろうな。赤も銀色が映えるがネックレスが目立たん
ローブは首もとまで来るからアウトで…あれ、何て言うの?ええとあれだ、上下別々の服に変えた方が良い…と思う

【これがオッサンの全力である】
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/29(金) 22:13:39.55 ID:iqVMbU+yo
>>27

そうですかー…!
それなら、よかったですぅ
……私は、ほら!
この通り……ぴんぴんしてますよぉ…!

【ギャグで言っているのか本気で言っているのか分からない】
【…が、語勢や目から十人中、九人が本気だと答えるだろう

龍が………風邪なんて、かかるわけ、ないですよー…!
今度は馬鹿に……しすぎですよー
……おしおき……ですっ…!

【にへらと笑って、ゆらりと龍の鋭い爪を持ち上げる】
【その状態から軽く振り下ろすと─────】

       【───ぴしゃあん!】
【爪に走る雷属性の魔翌力が、雲の雷を引き寄せ、近くに落ちる】
【あと数歩隣に居たら間違いなく直撃していた位置である】
【本人は悪びれた様子なくケラケラと笑っているが、割と洒落にならない】
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/07/29(金) 22:14:18.13 ID:pKSfeUDAO
>>30

お前が勝手にそう思ったんだろうが……説明しなかったのは悪かったよ

【あぁ言えば、普通はそう思っても仕方がない】
【勘違いさせた事に対する一応のお詫び】

だろうな、まぁ……わざわざ考えてくれて、ありがとう
誰かに、相談とかしてみるよ

【期待はしてみたが、やっぱり駄目だった】
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/07/29(金) 22:21:25.84 ID:GugKDPbAO
>>32

いや、だって、いや、すまん

【釣られて謝ってしまう悲しきリーマン体質】
【だって、の後に何が続く予定だったかは想像にお任せします】

ごめんな、不甲斐ないオッサンで

【組んでいた腕を下ろし、頭を垂れて猫背で項垂れるオッサン】
【あれで割とマジだったらしい】

あ、でも良い女は黒でも映えるらしいから、頑張って頂ー戴

【しかし一転変わって頭を上げ熱弁(?)し始めたオッサン】
【要するに「大丈夫だから頑張れ」と言いたいんだろう】
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/29(金) 22:22:51.88 ID:06sLYErEo
>>29
悪魔も悪くはない…
正確には悪魔と呼ばれている者を崇拝しているという事ですかね

寧ろ神などと言う者よりは耳を傾けてくれる者達、それもその者其々ではありますけどね…

ええ、私がどうにも為らなくなったときは…貴方を頼りにしてますよ…
そうですね、其々違う所があるから面白い…貴方の言葉だ、不思議な者、悪くはないですね
こうやって人同士で助け合うのも

【男はその後を追い、女に並び、歩むのだ、血塗られた魔性と、その男、何方も奇異なものであり】
【それも気にする事はなく、きっとその帰路では色々なことを話したのであろう、ミリーと言う名、そしてお互いのこと】

【そしてその家へと着く、案内されるがままにその部屋に入り、辺りを一望し】
【男の新たな生活が始まるのであった、その降りゆく女の背を見ながら、】
【男は、一つの古びた手帳を取り出して、その内容を記すのであった】

【そして暫く、なにか考えに吹けるように、その窓から見える月を眺めて】
【朝を迎えるであろう…そこからの話はまた別の物……静かな夜は個々で終わる、目覚めたときには何時もと違うそんな光景があるだろう】

/2日にわたってありがとう御座いました!
/度々の遅レス、分の内容が宙を浮いていた事もあったと思いますが
/ありがとう御座いました!お疲れ様です!
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 22:24:46.05 ID:gSGsJQhfo
>>31
………おかしいな、もうすぐ八月だろ……?

【疲れ目をぱちくりさせながら空を見上げて、現実逃避気味に日付を思い出す】
【何故か頭が春にしか見えないこの竜の変貌、読みきれない】

風邪じゃねぇなら一体なんだよ、足元覚束ないし会話も覚束ないし…ってうおぅあぶなっ!?

【雷撃が掠めたが、身を竦め距離を取ったのは発生より半瞬早かった】
【本能、だろうか。危機回避の本能か呪いのいずれかが、何か仕掛けてくると判断したのかもしれない】
【気付くのが遅れて直撃したら、普通に死にそう。】

【そんなわけで、大体五メートル程度のところで接近は止めた】
【実際距離は関係ないのかもしれないが、あまり近づきたくないなと思ったのだ。手に負えん】

……えっと、じゃあ、お前ここに来る前何してたわけ?
というより帰れよ、今のお前はどうみても普通じゃないぞ!?

【調子を狂わされている不良少女は、自身が彼女に言い放ったよう近所迷惑な大声を出した】
【そりゃ命の危機が薄皮一枚掠めたのだから必死にもなるが】
【記憶にある相手はもう少し…こう…? とにかく、異様だと思う】
【せめて原因が知りたかった。ついでにうっすら関わると厄介そうだなと思ったが、自分からは遠のかない変な性質で】
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/07/29(金) 22:28:14.32 ID:pKSfeUDAO
>>33

……気にしないでくれ、手伝ってくれただけで私は嬉しいよ
私だけじゃ、何も思い付いてなかっただろうしな

【フォロー、と言うか何というか、要するにはお礼】
【ネックレスをローブの中に仕舞い軽く頭を下げた】

……一応、名乗っておく、シルヴァーグだ
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/29(金) 22:30:31.05 ID:KV5q2K3z0
>>26

【例えるなら、笊で海を掬い上げるような物かもしれかった】
【正しい用途なら不足は無いが、相性が兎角悪い、そしてその根源が深い】

 【同じ風の中でぶつかり合う眸には、食い違った色】
 【束ねられ揺れる妖の金糸と威の黒糸は宛ら、剣戟を交わすが如く】

【緊迫感の中にあって、フェーデは溜息混じりに苦笑し――】

(……支部長をこき下ろしておいて、なぜ策を選びません?)
(野心はよりによってあるまい、仲睦まじき者が、――、あ)
(そうか、そうよね、その線は有るやも……)

そうですとも。只の正面突破は、時間の問題だと思われませんか?
例えば南雲様が何らかの危機管理策を講じていたとしたら――
例えば。氷國の構成員と縁を結んでいた人々が、
奪われた物を取り返すために、結託を始めているとしたなら―――
ですがそれは、必ずしも「後手」には成り得ません

過去の支部襲撃は、明らかな罠だったかも知れませんね?
然しいま我々がピアノ線を張れば、もしそれを見通す事が出来たとしても
感情や民意との折衝に耐え切れずに彼らは、武を振るわざるを得ません
そうなればあとは俎の上の何とやら、料理の始まりと相成りましょう?

同じ戦いが生まれるのなら、より万全の戦いを
「機関」という居場所を守るのなら――そう考えることが、妥当ではなくて?

【武士の思考と小悪党の思考、或いは】
【一兵士の思考と、曲がりなりにも将を務める者の思考】
【研ぎ澄まされた視線を鞘走らせる貴女と、この女の間には】
【そんな隔絶すらも、横たわっていたのだろうか】

【尋ねるような語調でも。悪の華園を居場所に求めるのは、実は彼女なのだろう】
【黄色い濁りを湛えたヘーゼルに落ちた陰は、誰にとなく訴えていた】

……実際の手術とてそうでしょう、良心や一部の臓腑の犠牲を強いる
その厳しさだけは、認識して頂きたかったのです

首が変わった所で、その悪意は既に転移していますわ
貴女の与えられている「任務」も、既にひとりの機関員に揺るがされたでは有りませんか
これだけは―――ただ、忠告としてお聞き下さいませ

【「納得までは、求められませんけども」――と】
【譲歩の皮を着た或る種の脅迫、指摘の〆括りには、そう告げた】
【自己礼賛の塊が個人主義を批判する姿は、彼女を知る者からすれば滑稽に見えるかも知れず】

【だが――決断の時が近い事は、強ち嘘でも無いはずだ】
【機関は水面下で、断崖に面した岐路に立たされているのだ】

38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/07/29(金) 22:38:32.92 ID:GugKDPbAO
>>36

ん?そうか。そりゃ良かった

【不意にふぅ、と脱力する様な姿勢と顔になる】
【あれでも結構気を頑張った方らしい】

んじゃぁ俺もだな
俺は坂倉大吉。おみくじの大吉って書いて「ヒロヨシ」な
別に大吉(ダイキチ)でも構わんけどね

【自分も軽く会釈を返し、帰る方向なのかシルヴァーグの横を通り過ぎる】
【そしてすれ違い様に軽く肩を叩いていこうとする】

まぁまた縁が会ったら会おうや
達者でな

【後ろ手に手を振りながらフラフラと歩いて去っていった】
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/29(金) 22:43:00.93 ID:iqVMbU+yo
>>35

だーかーらー…!
ちょっと頭痛がするだけで……至って…健康ですよ…!

【殺人(?)未遂をしかけたのに、全く気にしていない)
【へらへら笑いながら、質問に受け答えていく】
【脳の大事な部分がやられてるのは疑いようもない】

何もしてませんよぅ…朝から頭が……がんがんするだけですー…
それにぃ…お前じゃなくて…
私にはちゃんと……ミーナって名前がぁ……

……ぁっ…?

【わざわざ保身のために取ったスペースをこちらから埋めるように近づく】
【目標物があっても、おぼつかなくて、ふらふらで】
【案の定、直前で視界がぐらりと反転して、そちらに寄りかかってしまう】

【体重はちゃんと食べているのか心配なほど、ふわりとまではいかないが、軽い】
【──────しかし、それより問題なのが、体温である】
【火を吐く生物だけ有って、耐熱力は非常に高い】
【故に、この状態はその高い熱処理能力を上回っているのだ】
【ぶっちゃけ、おでこで目玉焼きを比喩ではなく焼けるほど、熱い】
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/29(金) 22:43:46.05 ID:5UlvgLu3o
【森の中】
【少し開けて広場のようになった場所を中心に空を裂く音が響いていた】

……っと!……素振り100回、おーわりっ……と。

【音の主は一人の少年】

【新雪のような白い髪、深い緑色に染まった瞳】
【無地のシャツの上にフード着きの灰色パーカーを羽織っている】
【袖に通る腕は、右腕だけが「黒色」をしていて異質を放っているのが分かる】
【七分丈のズボンの腰の部分に無骨なナイフを2つ平行に掛け反対側には刀の鞘】
【少年の振るう刀は妖しい魔翌力を有しているが当の本人は素知らぬ顔】

さてさて夜も深いし、そろそろ化物でも出そうな時間……
最後に適当に振って帰ろう―――――

【額に流れる汗を拭う、彼の傍らには汗で湿気たタオル】
【恐らく一日中刀の訓練でもしていたのだろう】
【最後の締めとばかりに刀を構えようとし……】

―――――と?……なんだ、雨かよ……。

【一度だけ振って肌に触れた雫に動きを止める】
【空から振る水、雨が肌に伝った幸いまだ小雨のよう】
【少年はこのまま訓練を続けようか否か数瞬悩んで】

(むうう、区切りの良い所までやりたい……)
(しかし雨の中汗かいたままで運動ってのも、風邪引きそうな気が……)
……ようし、休憩がてら暫く様子見よう。

【一先ず折衷案的なものを見出して、刀を収める】
【タオルを乱暴に拾い、僅かでもやらないよりましだと木陰へと避難】
【ふう、と一息ついて暫くぼうっと曇天を見上げる】

【雨の代わりに止んだ刀の音】
【もしかしたら降られる前に気付いた人間がどこかにいるかも、しれない……】
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/07/29(金) 22:44:50.66 ID:pKSfeUDAO
>>38

……まぁ、佐倉で呼ばせて貰うよ、名前は、何かあれだしな

【馴れ馴れしい、と言うか何というか】
【大人しく肩を叩かれ、こちらも手を振り適当に見送る】

そっちも、色々と頑張れよ
(……黒か……探してみようかな……)


/ こんな所かね、お疲れ様したー
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/07/29(金) 22:46:02.96 ID:GugKDPbAO
>>41
/お疲れさまでしたー
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 22:53:17.31 ID:gSGsJQhfo
>>39
――――それを世間じゃ風邪っていうんだよバカ。

【何とかは風邪を引かないというが、実態はそれが掛かった自覚がないことだと思う】
【だから自分は風邪を引いていない、そう思うのが、正しいところなのだろう】
【とにかく、知る限り風邪の症状に近いのは見て取れる。なんとなく相手の性質を理解した気がしたが、頭痛が増すばかりだった】

おい近寄るなよ、それから別に名前なんてどうでも、……あ、おい。

【こちらもこちらで無体に遠ざけようとしたのだが、ふらついた姿には反射的に手が出た】
【何とか抱きとめて、身体の軽さと体温の高さを知る】
【熱いとは思ったが、この状態ではまずい。近くのベンチまで引き摺ることにした】

あーもう、言わんこっちゃない。
ほら、しっかりしろ。肩貸すからそこまで歩け、雷出したらぶっ飛ばす。

【呼びかけに応じようが応じまいが、龍の少女に腕を回して何とか目的地まで持っていこうとする】
【熱くて火傷しそうだったが、とにかく手近なベンチまでの十数歩分は耐えることにしたらしい】
【こちらの不良少女も、バカだが律儀である】

【なお、接近・接触の際、感覚が優れていれば、左腕からおかしな魔翌力を垂れ流しているのに、気付けるかもしれない】
【卵の『黒』、それを煮詰めて濃くしたような『闇』と、『紫』という三色混合の奇妙な魔翌力】
【異質な感触だが、明らかに負の性質を持っているそれは、花の香ほどに幽かなものだが―――――】
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/29(金) 22:57:53.59 ID:axmZkw2Ho
>>34

【階下に降りて後、ガルニエは洗面台の前に立っていた】
【傷付いた右目、けれど見えるその双眸で、自身の顔を眺めていたのである】
【理由はない。何となく、風呂を上がってそうしたまでであって】

(美しい、か……どういう形であろうと、言われると嬉しいものだな)
(自分にこんな感情が有ったこと、今更になって驚くが……、………ん?)

―――――、――――………、……“金烏”?

【ふと彼女は振り返って声をかける。誰もいない空間に、居るかのように】
【いや、普段であれば黒い泡が答えるのだが――――どうにも、反応はなくて。】


【一方、家の屋根。月夜か雨夜か、どちらにしてもその場所には一人の人物が居た】
【その姿は何処かで見たようなそれであり、歪に巨大な両手両足のシルエットが特徴的】
【なにより、その生き物には尾があった。酷く長大で強靭な、黒い甲殻に覆われた尻尾である。】

『……卵の回収。戦い。卵の回収、それと戦い。
 私の使命は回収と戦い、か……イイぞ、実に………。
 だが先ずは服装か………、……確かあれの弟が―――。』

【なんて、呟きが漏れる。するとその人物は、暗闇の中にするりと消えて】
【その夜、昼の国の何処か、片田舎―――そこで、一人の男が殺された。】

/お疲れ様でしたー!
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/29(金) 23:08:38.27 ID:xGOzdcQDO
>>37

【ぎり、と刃を握る手に再度力が籠もる】
【人を惑わす風と、人を薙ぎ斬る風】
【或いは──将として立つ者と、当主足り得なかった者】
【金糸と黒樹の双方は若しくは】
【出会い方が正しいものであれば──良きパートナーとして、支え合えていたかもしれず】
【然し其れは最早、不可能な仮定に過ぎなかった】

……どのような言葉で飾ろうと、どのような大義名分を振りかざそうと所詮は罠に過ぎん
其も機関とは其のような姑息な手を使わねば勝てぬ程墜ちたのか?
世界の覇者なら、悪を名乗る組織ならば堂々としているべき。違うか?
力で叩き伏せてこそ、其れは認められるものではないか?

馬鹿馬鹿しい──策など。下らんものだ

【──水と油。否、相性は其れ以下か】
【策を嫌う堅物と、策を好む妖艶】
【天辰はフェーデの考えを、まるで吐き捨てるかのように否定してみせた】
【何故策を嫌うのは其れは定かではないが──】
【少なくともフェーデの言葉の裏を読む程度の頭は持っているのだろう】
【其れを活かさぬことは或いは、彼女の程度が知れるのかもは知れず】

……任務初日は遅れを取ったが──今後はそういかぬ
南雲利織の安全を脅かす者がいれば……そうだな
例え貴様であろうと、私は容赦なく刃を抜こう

【──言葉は、通じない】
【お人好しと称されたことがある彼女だが】
【今金髪の彼女の前に立つのは只の人斬りであり】
【大切な存在を護るために戦う人間でもあった】

【任務のためであれば、同僚であろうとも牙を向くと言い放った天辰桜】
【或いは彼女もまた──機関にとっては、危険なのだろうか】

/うわ、めっちゃ遅れちゃってごめんなさい
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/29(金) 23:19:18.63 ID:iqVMbU+yo
>>43

あぅー……ごめんなさい…
ちょっとふらついて………
……きっと休んだら……すぐ治ります……

【本人は自覚がない上に、何が起こっているのかわかっていない】
【もちろん、火傷しそうな程の熱を押し当てていることなど思いも寄らないだろう】
【引きずられるように、ベンチまで歩いて行く】

………んー…

【一瞬だが、翼の端までぴくんと揺れた】
【不良少女の持つ、異質な魔翌力に気付いたのであろう】
【だが、違和感を覚えて離れるわけではなく、居心地が良さそうに僅かに擦り寄って】

【また不良少女側からすれば別の何かが溶けこむ感じを覚えるかもしれない】
【こいつもまた、卵の魔翌力と龍の魔翌力が織り交ざったイレギュラーなそれを抱えている】
【相反するわけがないのだ。これもまたマイナス側だ。相反するならとっくに───】
【彼女の魔翌力が色濃く渦巻く、この公園に入った時点ですでにそうなっている】

/遅れてごめんなさい!あとお風呂入ってくるので次レスも遅れるかもです
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 23:29:07.89 ID:gSGsJQhfo
>>46
龍だろうが人間だろうが、きついときはきつい。
そういう時は、無理するな。

【早足で歩を進めながら、軽い少女をさっさと運ぶ】
【掛けた言葉は、その粗暴でぶっきらぼうな風貌に似合わないものだった】

【龍という存在に対し、本能レベルで憎しみをぶつけ殺しあう宿命にあったのに】
【心境の変化という奴だろうか、或いはようやく人間に近づきつつある、というのかもしれない】
【変われるのかもしれないと、希望を抱くほどに】

(……っ、こいつっ…!!)

【接触すればするほど、自身が穢されるような気がする】
【それが卵による汚染と気付いたとき、不良少女の顔は蒼白だった】
【熱も含めさっさとこいつから離れなければならない。その一心でベンチまで歩を進めたら】

【また粗暴な手つきで、貴女を横にしようとするだろう】
【叩きつける、の三歩ほど手前、痛くはないが小さな衝撃を感じる程度の手つき】


―――――お前、卵もちか。


【病態に鞭打つ酷薄な声色、敵意は】
【貴女から送り込まれた『黒』の源を見据えるべく、魔眼を開かせる】

【何処だ、何処にある?】

【それを許せない少女は、何時ぞやのように鋭い目つきで】
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/29(金) 23:29:45.48 ID:gSGsJQhfo
>>46
//了解でーすごゆるりとー!
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/29(金) 23:31:36.19 ID:KV5q2K3z0
>>45

(……ランパートとなら、話が合うのかも知れないわね)
(でもわざわざ機関に居てまで、どうしてこう真面目腐るのかしら)
(嗚呼!!奪われたものを貴女もまた――なんて?)

【巨山を叩いて崩して見せんとするかの如く】
【揺すぶっても打ち抜いても、さっぱり効き目が無かった】
【のらくら躱されていると言うよりも。正しく岩塊の如く、弾かれる感覚】
【探せばそれを穿ち抜く手段が有る、とも思えるのだけど――】

勘違いされては困りますのよ?
わたしは策の為に戦うのでは無く、戦いの為に策を用いる

そも「純粋な武力で世界を制圧できるなら」……
今頃カノッサ機関の版図は、新世界の総てを覆う事になっていて如かるべきで無くて?
貴女様が、「墜ちたか」と問うまでも無いのでは無くて?

……人間の手の内に無い「刀」は。
大部分を鋼が占める物々しさのみで、「竿」にも満たぬ物ですよ
美しさという価値を持っていたとしても――ね?

【明確な拒絶を突き付けられたなら。フェーデは】
【路地の壁に背を預けるのをやめ、背筋をすっと伸ばし】
【身体ごと桜の方へと向き直り、以上の文言を並べる】
【相手の装束に準えた喩えを、何故だか哀しげに形作られた顔で】

―――せめて、兵士では無く騎士であれば良かったのかも知れないわね
失言の言質はお互いに有るだろうけど、貴女には其れは使えない

そのストイシズムに捕虜までを巻き込んでいる事に、気付いた方が宜しいかと
あなたと彼女には、「任務」以上に暖かな繋がりが有るのかしら?

【一歩踏み込めば、切り掛「れる」程度の距離感を維持したまま】
【明らかに本音の零れた語調で、彼女は更にそう続けるはずだ】
【竜騎士では無く竜騎兵。ロマンの幻想に溺れながら、乾いた思考をも抱く彼女は】
【言葉遊びの楽しみの中で、一抹の虚無感を覚えていて――】

 【―――頬に緩やかな弧を刻んで、微笑う】
 【それがまた、『愉しい』と思えるのだから】

【とは言え、説得として考えれば最早駄目もとにも近い状態であり】
【もう少しばかり斥力を示せば、退ける事も難しくはなかろう】
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/29(金) 23:35:27.58 ID:06sLYErEo
>>44

哲学者の卵…か……
どう思う…バアル…私と共にこの世界へと連れてこられ…

ん…
【男は多少の何かを感じていた、だが其れは何で有るのかは分からなかった】
【何処から来るものなのかさえ、ただ何か少しの違和感を感じたその程度】

【しかしその魔翌力に気付いたその者がいた、男に憑きし者、契約を結んだ悪魔】
【バアル・ゼブブ…その者はハッキリとその魔翌力の先、その屋根の上から来るその力を感じていた】

【先の女、ガルニエと似たような雰囲気のその魔翌力、】
【感じるその気からして…悪魔と言えるような憑き物であるような、そこまでをその悪魔は理解した】

【何時もは帰ってくるその返事も、今回は帰って来ずに、それを知るのは此の悪魔のみ、】
【其れを男に伝える事はしない、ただ黙って、その者を感じるのみ】

返事は帰って来ず…か
では私は寝るとするよ…

【男は深い眠りにつく、其の疲労のせいもあり、其のまま深く、】

『‥……』
『……‥……………』

【そして何か濃くその男のから、黒い霧のようなものが湧き出てくるも、その姿は次の瞬間には消えており】
【底にいるのは、ただ寝ている男、のみであった】

/何か問題があれば言って頂ければと思います、それではお疲れ様でした!
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/29(金) 23:37:34.29 ID:1qY3N2kto
【そこに光はなかった】
【空から注ぐ優しい月光は拒絶され陰鬱とした暗闇が抱かれていた】
【表通りの平和な世界とは隔絶されたその場所は、建築物と建築物の間にあるただの道。所謂『路地裏』だ】
【ただそれだけでその場所は別の世界として扱われ、足を踏み入れた者に容赦ない洗礼を与えていた】
【悲鳴と断末魔、血と屍の臭い、死者の冷気と閉所特有の熱気が入る人間全てに不快感と危機感をもたらす】
【そこに光はなかった。次の瞬間までは】

【ボッ、という焼却音と共に灯火が現れた。それは真下の指先を照らし、手を映し出し、火を灯している人物の輪郭を取り戻させた】
【そこに居たのは黒い帽子を被った二十歳前後の青年だった】
【男にしては綺麗なやや長めの空色の髪や、焔のような赤の双眸、人種特有の色白の肌が印象的だ】
【加えてはっきりとした目鼻立ちが、聡明さと明るさの両方を思わせる】
【しかし服装の方は茶色のYシャツに黒のカーゴパンツという、容姿と比べるとあまり目立たないものだ】

情報屋みたいなのが路地裏に居るっていう推測は流石に安直すぎたかな?
とはいえ、医者や科学者を探すにはそういったことも必要だろうしなぁ

【周囲に誰も居ないと思って独り言を、呟くというには大きな声で言っている】
【辺りを何かを探すように見回しているが念入りには程遠い】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/30(土) 00:06:04.40 ID:Q+XERZgeo
>>47

ご迷惑……おかけします…ぅ……
ありがとー………ございます

【先ほどまでの破天荒の様子から比べると大分落ち着いたようである】
【症状としては、倒れそうになるほど悪化しているのかもしれないが】

【その体の軽さは、彼女の孤独さを表しているようでもあった】
【誰かの力になろうとするあまり、自分に他人の力を借りようとしない】
【一人で全てを抱え込むような、そんなタイプである】

きゃっ…!?

…卵…………哲学者の卵……ですか?
……はい……持ってますよ…?

【ベンチに放られると、様子の急変に流石に紅潮した顔をきょとんとさせた】

【どこだ、と探せば魔眼でも見つからない、または変わった反応を見せるだろう】
【人間でないからか、増幅するもとの憎しみを持っていなかったからか、】
【或いは、他の様々な要素を巻き込んた複雑な原因なのか】
【もはや必要不可欠の臓器の様に、全身に溶け込んでいるのだ】
【それ故か、卵の魔翌力には違いないものの、質、様子が随分と普通の物と異なる】

/おまたせしました!
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 00:13:17.50 ID:fPaShkeDO
>>49

【会話を交わしはじめて未だ数刻──】
【互いを知るにはまだまだ短すぎる時間であり】
【更には彼女は言っていた。「言葉は必要最低限」だと】
【ならば得られた天辰の情報も、少ないのだろうか】
【気配では己のことを語るものの、言葉ではほとんど紡ぐことはない天辰】
【少なくとも今の段階では、何故彼女が策を嫌うかということすら明らかにされてはいなかった】

……策士共が下らん策ばかり使うのも、原因のひとつではないか?
哲学者の卵など、其の最たる物
尤も──貴様に其れを説いたところで暖簾に腕押し糠に釘
所詮は思考の違う人間同士だ……分かりあえぬのもまた道理

──ヒトの手に無き刀、か
しかし刀が意志を持っていれば話は違うだろうな……、フェーデ?

【低い低い、感情の見えぬ声で天辰は続ける】
【所詮は分かりあえぬと、自ら語りを拒む口調で。対話を断ち切る気配で彼女は紡ぐ】
【これもまた──彼女の弱さ足り得る性格か】
【己が感情にそぐわぬ者には心を閉ざすのは】
【人としては、あまり誉められた行為ではなかった】
【そして紡がれた、フェーデの一言には……】


────黙れ、下郎が
南雲利織は関係ない
貴様の下衆な企みに、南雲利織を利用はさせんぞ

通じあうものなど無くて元より。或いは怨まれているやも知れぬな
だが、私はあいつを護ると決めた
例えあいつが機関に居る僅かな間であろうとも──私はそう決めた
其れだけで十分よ──違うか、フェーデ

【かたかたと、刃と鞘が触れ合って小刻みに音を立てる】
【押さえているのだろう──己の感情を】
【今にも斬り掛からんと歯を食い縛る彼女の理性】
【其れを辛うじて留めているのはたったひとつの名──「南雲利織」か】

【だが、刃の呻きも直ぐに止み】
【一度だけ忌々しげにフェーデへ黒曜の視界を向けた後は──そのまま】
【くるりと相手に背を向けて、歩き始めることだろう】
【引き止めるか、声をかけるならば今のうち、だろうか】
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/30(土) 00:17:33.76 ID:TvANpVBbo
>>52
【何が原因で彼女の体調が悪くなったのか、最初は興味があった】
【覚えているからこそ、適当にあしらいながらも見限るなんて事はなく】
【横になったままの彼女から、視線はきらないまま】

【でも、龍と哲学者の卵…それが不良少女にもたらす感覚は、ひたすらに不快だった】
【卵が見つからない理由も、対人兵器をそれ以外の生物に打ち込んだためと推測は出来る】
【それを経てなお暢気でいられる理由も、同様に】
【だがその冷静さをもたらす理性と感情は別の話である】

………よく、平気で居られるな。
そんなものを身体にいれて、平然としていられるとは、恐れ入ったよ。

【疲れが消し飛んで、摩り替わったのは憎悪・敵意】
【卵が大嫌いなこの少女がそれへと抱く強い感情】
【考えれば考えるほど、少女を苛立たせて行く】

【……ここでぶつけたって、仕方がない】
【それを秘め、胸中に押しとどめたまま、ベンチの隣へとしゃがみこむ】
【貴女の顔側へ、地べたに立てひざ半胡坐をかきながら】

他に卵を食らった連中がどうなるか、知ってるか?

【力を抜いた、世間話の論調で尋ねる】
【その卵の存在意義を知っているのか、と】
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 00:38:34.37 ID:/CK6b2G40
>>53

解り合おうとして見せないのが貴女様でしょう?
手応えが無いのも、触れるのではなく水を掛けていれば当然

我々「仮設星の国支部」は、哲学者の卵には原則反対の方針を取っておりますわ
理解して頂けるかは、天辰殿次第ではありますが?

……刀に意思があるとすれば、それは斬る事だけでありましょうね
それが人の優しさを覚えたとして、どこまでが真実ですの?

【先程のそれを経由して、再び声色は装飾を帯びる】
【しかしながら。フェーデの方も、少しずつ感情を露呈させて来ており】
【僅かに汗の珠の浮いた頬を、手の甲で軽く拭う時に】
【自分を律する様に――乱れてもいない襟を、右、左と正した】


【さて。二人の間に流れる大気を、真っ二つに割る様な気迫と態度を】
【フェーデは何事も妨げる事はなく、桜が背後を向けたとしても】
【古式ゆかしき燧発銃で、裏側を撃ち抜いてしまいもしないだろう】

……捕虜を正当に扱ってくださる限りは
機関に貢献してくださる限りは、まだ貴女様を止めはしませんわ

然しながら、我々に偽善は似合わない
思想を押し付けられることの不快感、誰かの手の内にある事の苦渋
わたしが教えた訳ではないでしょうけども――、良く、知っていらっしゃるのでは?

刀がどう思っていようと、刃は万人を傷付けます、傷つけてしまいます
面白からぬ生き方を続けるなら、それをお忘れなく――。

(……もう少し心根が見えていれば、折れたかも知れない)
(高く聳えている分、いちど倒れたならば酷く暴れまわるのでしょうけど)
(―――とは言え、「氷」に対する方針は決まったわね)
(或いは、「機関」そのものに対しても――)

【ただ、最後まで舌峰を刺すばかりの事】
【それで少しでもゆらぎが生まれたなら、後に続く者も有るだろう】
【或いは、宮下支部長などを――自分の手で、利用することも】


  ――うふふふ、ふふっ!!


【影がひとつ、完全に失せた時】
【金色の双眸は、いつになくぎらついていた】
【獲物を探す、意地の悪い梟の様に――】

//ではそろそろ明日がピンチですので、この辺りで!
//二日間、お疲れ様でした!
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/30(土) 00:38:44.01 ID:Q+XERZgeo
>>54

………………?

【再び、きょとんとした】
【間を置いて、そういうことか、と納得したように口を開く】
【そう、彼女に深い理由なんてさらさら無いのだ】

逆です。………これを受け入れたからこそ、……死なずに済みました
だから………こうして、平然として…いられるんです

【龍を初めとする魔法生物は、魔翌力が生命力と入っても過言ではない】
【それ故、多くは精神面と魔翌力が強くリンクしている】
【"誰とでも仲良く、平和で居たい"がモットーの彼女だからこそ、】
【龍の魔翌力、卵の魔翌力、そして他人の魔翌力との"調和"するイレギュラーな魔翌力を持っているのかもしれない】

……ごめんなさい、……知りません……

【哲学者の卵入りの相手に出会ったのは、不良少女で3人目】
【目の前で成れの果てを目撃したことなど、当然無かった】
【教えてください、と訴えるように熱で虚ろな瞳を向けて】
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/30(土) 00:51:52.42 ID:TvANpVBbo
>>56
ふぅん、卵の魔翌力で生命維持してるのか。
よかったな、お前はかなり運がいい、例外的なケースだ。

【全てを知るわけではないが、今まで見た中ではかなりマシな方である】
【好き好んでではないが、こちらもいろいろなケースを見てきた上、他者の卵を吸い上げるという奇策まで採った】
【吸い上げた魔翌力の大半は使ってしまったが、その残りが、左腕に焼き付いている】
【それをろくでもない、といえるのは、一重に酷い目にあった連中を知っているから】

…普通はな、壊れる。人間として成立しなくなる。
卵が撒き散らす憎悪やら狂気やらに飲まれて、まず会話が通じなくなる。
それからなまじ強力な分、被弾者が持っていた力を増強する。
で、それを振り回す。……結果どうなるか、主に殺人鬼になるわけだ。

【遊びのルールを問われて答えるような、軽やかな舌捌き】
【内容は刃のように残酷であり、同時に、先ほどの発言の意味が切り替わる】
【ベンチに背を預けているので、貴女から見えるのは後頭部。闇よりも黒い髪が風にそよいだ】
【粗い切り方だが、そのためか野生の有様を色濃く映し出す】

感情を壊し、捻じ曲げる『兵器』だ。
機関がばら撒く悪意の権化……俺の、敵だ。
……知らずに、飲んでいたのか?

【強く、強く、卵への敵意を断言すると】
【首を小さく動かし、横顔の端から視線だけが貴女を伺い見るだろう】
【ジト目は呆れを含み、反応をうかがい内面へと切り込む隙をみるように刺々しい】
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 00:54:24.92 ID:fPaShkeDO
>>55

【──果たして言葉は、届いたのだろうか】
【ざ、ざ、ざ。地を擦る足音は次第にその場から遠ざかっていき】
【ひゅう。路地裏に吹いた風に揺れた、赤い髪紐がきっと】
【フェーデが最後に見た、彼女に宿る色なのだろう】

【─────】
【───】
【─】

【そして──数刻後】


傷付ける刃、か──ふ、刀は元より斬る道具でしかない
……それに、刃をあいつに向けなければいい話。

【ひゅうひゅうと、赤い髪紐が揺れて】
【漆黒の髪が、風に踊る】
【路地裏を行く彼女はふと──天を仰ぎ】
【道と道の間に見えた暗闇の中。ぽっかりと、月が浮かんでいた】

……なぁ、「櫻」
貴様は私のことを愚かだと────そう、言うか?

【低い低い声で紡がれた、誰かの名は】
【決して誰かに届くことはなく、風の中に消えていった】

/2日間、ありがとうございました、お疲れさまでした!/
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 01:44:21.75 ID:4WT1L84x0
そうだ、赤木さんの彼女は能力者スレに居るんだったな

ルカスか?妙に仲が良いもんな
ん?教えてくれよ
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 09:20:50.33 ID:18QVsGDgo
【路地裏】

 【ガガー、ピ…ザ、ザ―― 】

【騒ぐノイズを引き連れて、歩く男が一人居た】

【黒の髪に黄色のメッシュを入れ、紺のツナギを纏い】
【灰色の双眸、右目の斜め下には蛾と三日月のペイント】

【 ――ジジ、と一瞬。ノイズと共に彼の姿がブレた】

【危険信号のような頭髪よりも、その存在の異質さを示すのは】
【鼻を刺すような、強いガソリンの匂い―― 】

(…ああ畜生、湿気ってやがら)
(お陰様でイマイチ燃えが悪い…)

【ふぅ、と】
【どす黒い煙を吐き出して、忌々しげに舌打ちを一つ】
【苛立ちを乗せて、手近な空き缶を蹴り飛ばし】

 【ピ、ガガー、ザザ―― 】  【 ――ぽつ、ぽつぽつ】

【ノイズの音に、雨音が混じり出した】
【空き缶が落ちる乾いた音も、もうすぐこの場に響くはず―― 】
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 11:08:11.69 ID:DF4HHHJSo
【街中】

【日差しが徐々に強くなり熱気が増してくる時間になってきた】
【昼休みの直前ということもあって表通りを歩いているのは大半が主婦らしき女性。昼食の買出しか何かだろう。学生や子供、会社員の姿はまだない】
【表通りはそれなりに賑わっている。屋台や店の前での客引きの声が響き、まだ少しは涼しいため主婦たちが日陰で世間話に花を咲かせている】
【平和かつ普遍的な光景だ】

【ただ一つ変わっているといえば変わっている客引きの声があった】

何でも屋いかがですかー! お金と引き換えに色々やりますよー!
うちわで扇げってのもやりますよー! お金持ち気分を味わいたい方どうですかー!

【その声は他の客引きの声に負けじと張り上げられているが、微妙に負けている】
【客引きをしているのは黒い帽子を被った二十歳前後の青年だ。路地裏近くの壁際の日陰に居た】
【男にしては綺麗なやや長めの空色の髪、焔のような赤の双眸、人種特有の色白の肌。どれもが人目を引きそうだ】
【はっきりとした目鼻立ちが、聡明さと明るさの両方を思わせる】
【しかし服装の方は茶色のYシャツに黒のカーゴパンツと、容姿と比べるとあまり目立たない、というか夏にしては暑苦しい色合いだ】

【風貌からして何でも屋にはあまり見えない。事実そう思われているのか、人は寄り付いていない】
【ただ大声だけは頑張って張り上げているのでそれは表通りのみならず、路地裏にも響いていそうだ】
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 11:45:25.17 ID:18QVsGDgo
>>61

 ――おい、そこの何でも屋

【声を張り上げる青年の後方、薄暗い路地裏から】
【何やら潜めた調子で、彼を呼ぶ声がひとつ】

聞こえてんならこっち来い、仕事の話だ
金はありったけくれてやる――

【何かしらの訳があって、街中の方へは出れないのだろう】
【姿は見せないままにただ声は青年を呼んでいて】

 【…ガガー、ジ、ピー、ザ―― 】

【妙なノイズ音と、ガソリンの匂いを辿ったならば】
【薄暗い路地裏の先に、一人の男がいるだろう】
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 12:14:35.84 ID:18QVsGDgo
/いらっしゃらないかな?
/こちらお昼なんで離席しますね
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 12:17:50.30 ID:DF4HHHJSo
>>62

【客引きの声、道行く人々の喧騒、騒々しさとは別の場所から聞こえてきたまるで切り離されているような小さな声】
【思わず眉をひそめてしまった。その表情のままで声のした方向を見ても誰も居ない】
【しかし不可思議なノイズ音とガソリンの臭いが相手の存在を示していた】
【厄介ごとだろうなと推測して軽くため息をつく。無視しようかな、とも思ったが流石にそれはできなかった】
【とりあえず、臭いと音に誘われて路地裏へと歩いていく】

【路地裏の先に居る男。灰色の双眸に蛾と三日月のペイント】

(あ、怪しすぎる)

【と、頭の中で思った。頭の中でだけ思ったつもりなのだが、明確に顔に出ている】
【とにかくお客の前なのですぐに作り笑顔を浮かべた】

依頼は何でしょうか?

【言葉は中途半端に丁寧に。笑顔が引きつっている】

//遅くなってごめんなさい
//戻られるまで待ってますね
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 12:47:08.22 ID:18QVsGDgo
>>64
…良し、いらしゃった

【彼の引き攣った顔には、一瞥するだけで】
【気を悪くした様子も無く、品定めするような視線を向ける】

ある男を殺してほしい、それも今からだ
金は暗殺が成功すればたんまり入る、つまり今持ち合わせは無ぇ

【 ――何でも屋とは言え、殺人依頼など果たして受けるのだろうか】
【しかも「ありったけやる」とか言っておきながら、今は無一文だという】

【断るも受けるも自由、だが――? 】

/いえいえこちらこそ、お待たせしましたー
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 13:02:53.05 ID:DF4HHHJSo
>>65

【暗殺の依頼と聞いて引きつりが酷くなった】
【がちがちに固まった笑みを浮かべたまま、焔の双眸をかなり泳がせている。明らかに困惑している】
【きな臭い感じはしたがまさか本当だとは思っていなかった。彷徨う視界にちらっと入る相手はよく見れば怖い格好をしている】
【視線を一度相手に固定しようとしたが、怖くてできなかった。結局瞳は関係ない路地裏の壁に向けられている】

い、い、一応、話をうかがいましょうか……

【視線は外されている、冷や汗も滲み出ている、その上どもりまくりだ】
【話を聞こうとしているがどう見ても緊張していて依頼を受けそうには思えない】
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 13:19:12.14 ID:18QVsGDgo
>>66
【引き攣る笑みと、見事に泳ぎまくる視線に】
【頼んだ男の方まで、思わず視線が泳いだ】

【青年の足元辺りに視線を向けつつ、】
【口元に手を当てて―― 数秒思考】

(無理っぽいか)

【それでも、話を聞くとの事だったので】
【気だるげな灰色の双眸で青年を見据え、口を開く】

【 ――少しばかり睨んでいるように、見えてしまうかも】

俺様よぉ、今日は調子が悪ぃんだ
だから暇つぶしに何かしたくても、手前じゃ動けねぇ

…んで、てめぇ様が何でもやるって言ってたから
俺様の代わりに『ウチの総大将』をブッ殺してもらおうかと思ってなぁ

いつも暇な時は俺様が直々に殺しに行くんだが、今日ばかりはなぁ…

【そ ん な 事 頼 む な !】
【『ウチの総大将』とか言う辺り、何かの組織に属しているようで】
【その組織の親玉を殺せと言うのだから、飛んでも無い依頼である】

【さて、青年は受けるかどうか―― 男はじっと相手を窺い】
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 13:34:52.34 ID:DF4HHHJSo
>>67

【こちらに向けられる視線。睨んでいるように見える。緊張状態の青年はそれをすぐに怒っていると認識した】
【びくっ! と肩を震わせると目を凄い勢いで泳がせ始めた。目線だけでなく少し顔まで動いている。所謂挙動不審だ】
【一言一言相手が話すごとに怯えたようにびくつく。実際、怯えている】
【話を聞けばそれは組織の総大将の暗殺という。震えが酷くなった。暑くもないのに汗も流れている】
【目の前の人間がこんなに怖いのにその総大将だなんて、きっと見ただけで気絶か命を取られてしまうに違いない】
【そう考えると受けられるわけはない。しかしもし断れば自分が今死んでしまうかもしれない】
【来なければよかった、と思った】

い、やぁ。そんなに難しそうな依頼ともなると、わたくしめ程度には荷が重いというか、その、あの……

【顔と目線の両方を下げてごにょごにょと歯切れが悪い返事をする】
【返事をしている最中でさえ視線は上に行ったり右に行ったり、ときには相手の目に向けたりもするがすぐに逃げる】
【歯切れの悪さは不快感を与えるかもしれない】
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 13:48:03.35 ID:18QVsGDgo
>>68
(…しかし何だ、俺様はそんなにおっかねえ面してんのか?)
(今まで会ったアマ共もここまでは怖がらなかったが―― )

【※怖いです】

【相手の歯切れの悪い返事、答えはノー】
【既にその答えを予測していたのか、別段怒る事も無く】

んー… なら良い

んで、てめぇ様はどんな頼みならお受けなさるんだ?
アレか、内蔵(パーツ)集めとか薬運びとか――

【…挙げる例が一々物騒けれど】
【青年の得意とする仕事を知りたがっているらしい】
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 14:06:07.07 ID:DF4HHHJSo
>>69

【怒られないと分かるとふーっと安堵の息をついた】
【肩を落として心底良かったという表情をしている】
【しかしやっぱり怖いのか、顔を上げても目を合わせようとはしなかった】

何でも屋は副業でね
多少なら危険なこともするけど犯罪の手助けはしないよ

【質問には首を振った。多少は緊張が解けたようで砕けた口調に変わった。どもったりもしていない】
【何でも屋らしくない風貌どおり、それで食べているわけではないそうだ。だから犯罪行為の依頼は受けられないと答えた】

精々、行くのに少し手間取るところから物を取ってくるだとか、平和的なお使いくらいだよ
あるいは普通の人じゃできないことをする、だとかね

【笑みを交えて大雑把に依頼の内容を話す。何でも屋とは名ばかりの簡単なものばかりだと語る】
【しかし普通の人ではできないことをする、というくだりで、右手の人差し指を立てた】
【次の瞬間、指先に灯火が現れた。周囲を軽く照らせる程度の、小さな火だ】
【それは手品でも何でもなく、自然の火と同じくゆらゆらと揺らめいている。また、魔翌力も感じ取れない】
【これが能力だというのは、簡単に分かるだろう】
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 14:18:53.03 ID:18QVsGDgo
>>70
【青年の話を、男はふんふんと適当に相槌を打って聞いていたが】
【指先に灯るその火を見た途端、顔色が変わった】

 【ガガ、ジジー、 ――ザザ、ピー…】

【聞こえていたノイズの音は遠ざかって行き】
【堂々とした態度が一転、男は一歩後ずさった】

…っは、火炎系能力者ってか
それ近づけんなよ、絶対近づけんじゃねぇ

【懐から『火気厳禁』と書かれた黄色のステッカーを出し】
【後ずさりながらも、近くの壁にぺたりと貼った】

 【 ――別段何の効果も無い、ただ貼っただけである】

【とにかく攻守逆転と言うか、何と言うか】
【「押すなよ!絶対押すなよ!」みたいな、上島状態である】

【男の周囲のガソリン臭にも、関係しているのかも知れない―― 】
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 14:31:21.75 ID:DF4HHHJSo
>>71

【後ずさった相手を見て青年は怪訝な表情をした。首を傾げて眉をひそめて、何故後ずさったのか分からないという表情を】
【そこで漂うガソリン臭を思いだした。きっと何か関係があるのだろうと推測した】
【灯火にふっ、と息を吹きかける。小さな火は風に揺らめく姿を見せる間もなく消えた】
【攻守逆転は青年に余裕を与えたようだ。上島状態の相手を見て軽い笑みを浮かべている】

男に火を向けて喜ぶような趣味はないから安心して

【そう言って火がないことをアピールするために両手を軽く上げてひらひらと振る】
【近付くな、と言われたため離れた距離を戻そうとはしなかった】
【両手を下ろしてもう一度臭いを嗅ぐ。本当にガソリンの臭いかを確認する】

ところでこの臭いは? ガソリンの臭いのようだけど

【焔の双眸を相手に向けて臭いが何なのかを尋ねた】
【その瞳は好奇心に輝いていて楽しげな笑みまで浮かべている】
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 14:54:22.28 ID:18QVsGDgo
>>72
【火が消えたのを見て、ようやく安堵の表情】

【だが、後ずさった事が情けなかったのだろう】
【軽く笑っている相手に気付き、盛大に舌打ちをひとつ】

…あぁ、俺様の燃料がガソリンだからなぁ
今日は内燃機関の調子が良く無ぇ、消化不良だから余計臭うって訳だ

火気厳禁ってのもそれが理由、まだ自爆する趣味は無ぇしな

【下腹を軽く叩き、同時に僅かな黒煙を吐く】

【この男も、もしかしたら青年と同じ火炎系能力者かも知れないが】
【少なくとも能力を扱う男自身は―― 火には弱いらしい】

( ――バラし過ぎた、か?)
(まぁ良い、闇の中≠ナさんざバラされてるし…)

…あんたの能力は燃費良さそうだな、羨ましい限りだ

【話題を、それとなく自身から外す】
【相変わらず距離は保ったまま、である】

/申し訳無い、遅れました
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 15:07:25.41 ID:DF4HHHJSo
>>73

【舌打ちをされても笑みを浮かべたままだ。それでも怯えない程度に肩の力が抜けてきた】
【返事を聞いて黒煙を見て、さっきよりも遥かに怪訝な表情をした】
【赤い瞳が観察するように相手の爪先から頭の上までを見回す】

驚いた。燃料を必要とする能力者なんて初めてだ
いや、そもそも君は能力者かい? 言葉だけ聞くとサイボーグか何かを思い浮かべる

【怪訝な表情は科学者だとか研究者だとかが浮かべそうな好奇心溢れたものに変わり、初めて青年は相手と目を合わせた】
【少し興奮ぎみに早口でまくし立てている。珍しさに興味を引かれたようだ】
【しかしその後で自身に話題を向けられた】

あぁ……まぁ、能力なんて特異変異みたいなものだから、千差万別だよね

【羨ましいと言われて苦笑いを浮かべる。躊躇しながらまるで慰めるような返事した】
【言葉を選んでいるような印象を与える。気を遣っているのかもしれない】
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 15:26:52.17 ID:18QVsGDgo
>>74
【好奇心一杯の視線を向けられて】
【今度はこちらが、所在無さげに視線を泳がせる】

(…目ェきらきらさせてんじゃねぇぞオイ!)
(ああ、やっぱり喋り過ぎたな―― 畜生)

【心中ではこう罵るものの、口には出せない】
【引火はそれだけ怖いらしく、距離も先程から離れたままだ】

まぁ、珍しいんだろうが―― 能力者だ
サイボーグかどうかはまぁ、秘密でひとつ

能力なんて千差万別、つまりはその通りって訳さぁ

【青年の台詞を借りて、薄ら笑いを見せ】
【曇り始めた空を見上げると、もう一度舌打ちをした】

…雨が降る前に、帰る
せめて名前位聞いておくか―― なぁ、何でも屋

俺様は烏丸 享、月蛾軍の軍師サマだ

【目の下の、蛾と三日月の紋を指差しながらそう自己紹介し】
【相手の言葉を待ちつつ、背を向けた】
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 15:36:15.89 ID:DF4HHHJSo
>>75

【秘密と答えられると笑みは簡単に残念そうなものへと変わった】
【ただ一言「そうか」と呟くと一つため息をついた】
【相手が空を見上げるとそれにつられて同じく真上に顔を向けるが、すぐに戻した】

ウィリアム。ウィリアム・フェルディナンド
もしかするとまた会うかもしれないね。そのときにはウィルって呼んでほしい

【自己紹介を終えると右手で帽子を押さえて一度後ろを確認し、また相手に視線を戻して表通りへと後退していく】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 15:44:15.59 ID:18QVsGDgo
>>76
【背を向けて歩み出しながら】
【片手をひらりと上げ、適当に二三度振り】

享(きょう)でいい、お互い生きてりゃまた会うだろうよ

【そういい、暗がりの奥へと消えていく】
【ウィルと呼びはしなかったが、次会う時が来たならば】
【もしかしたら、そう呼ぶのかも知れない】

【味方同士で会えるかは、分からないけれど―― 】

/乙でした!
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 15:52:20.13 ID:DF4HHHJSo
>>77

【別れの挨拶を済ませると、表通りへと戻った】
【壁に背を預けてずるずると座りこむ。はぁーっと深く息をついて腕で額の汗を拭う】
【首から上は結構汗だくになっていた。帽子も外して、ぱたぱたとうちわ代わりにして扇ぐ】

前半の緊張っぷりはやばいなぁ。死ぬかと思った
結局依頼もないし医者やら科学者やらも見つからずじまい、か

【もう一度、顔を上に向けてふーっと息をつく。今度のは力を抜くためではなく落胆のため息だ】
【未だに副業の仕事は入らず、私用もすんでいない。これから暑くなる一方の街角でまた大声を張り上げるはめになるだろう】
【ウィルの脳裏を過ぎったそんな予測は彼から気力を奪うには十分だった】

//乙です!
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 16:47:30.03 ID:QgdLxPsS0
【森】

意外に肩に来るわね、これ……
あまり重さも感じないから、楽勝かなって思ってたけど…………

【薄手のトレーナーの上に赤いジャケットを羽織った、左目を縦に走る傷跡が目立つ、背中に掛かる程度の青い髪で】
【右腕に、鈍い金属光沢を放つ、先端に水色と橙色をした球体と、剣の様な物が埋め込まれた、何かの射出口らしきものも備えられている、物々しい義手を装着した少女が】
【大木に背を預ける様にして座り込み、左の袖で汗を拭っている】

≪姉貴……使いこなすのは大事っすけど、あまり無茶をしないでくださいよ?≫
当然…………これで肩を壊しちゃったら、本当に終わりだものね…………
緩慢な死に、身を委ねるつもりはないわ……

【傍らには、青い炎を纏った、やけにデフォルメされた髑髏が浮かんでいる】
【が、その姿や声は、魔力持ちなどでなければ感知する事は出来ないはずだ】
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 17:09:06.26 ID:fmqXon9mo
>>79

少し迷ったか……

【少女が背を預ける大木を通り過ぎる形で、彼女から少し離れた場所に長身の影が姿を現すだろう】
【がさがさと草木を掻き分け独り言を呟いたりしているので、視界に入る前に察知することも可能か】

【その長身の影は辺りを見渡しながら進んでいた】
【故に、すぐに貴女に気付くと、何を思ったかそちらへと歩み寄ろうとする】

そこのお前、どうした?
どこか怪我をしたなら近くの町まで連れて行くが……

――修行、か?

【その長躯――】
【艶やかな黒い長髪の無駄な部分を鞭のように細く一本に纏めて後部で括り、同色の瞳はややツリ目】
【白を基調としたティアードミニスカートを纏い、深い紺色のネクタイを着用し、】
【その上から丈の短く黒い半袖コートで身を包んでいる】
【背には大きなリュックを背負っており、ベルトには二本の木棒を携帯した女性は】

【貴女と2m程離れた場所まで距離を縮めると、仏頂面でそう問いかけるだろう】
【背負ったリュックは大きく、それの所為で折角のお洒落が少しシュールなものとなっていた】

【汗を多量に浮かばせていることに気がつくと】
【リュックを開けて、中からペットボトルを取り出すだろう】
【見れば、中には水が入っていることがわかる筈だ】

ただの水だが、飲むか?

【そしてそれを貴女に見えるよう、少し持ち上げて提示する】
【浮翌遊している髑髏の存在には、どうやら気付いていないらしい】
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 17:23:17.65 ID:QgdLxPsS0
>>80

ふぅ…………、――――?

【木に背を預け、ため息をこぼす様にして疲れを吐き出していた少女だが】
【何かが近づいてくる物音を感知すると、ゆっくりと身を起こす】
【何か、危険な野生動物が近づいてくると言う事も、あり得ない話ではない。もしもの時を考え、即座に動ける様に体制を作ろうとして】

あら…………道にでも迷ったの?

【現われたのは、人――――それも長身が良く映える女性だった】
【そんな人物が森の中を歩いている事に違和感を感じたのか、少女は迷ったのかと問いかける】

ん……あぁ、そう言う事なら問題は無いわ……
ただ、身体を慣らす合間に休憩を入れてただけだから、ね

【ぐったりと身体を木に預けている姿は、確かに負傷して消耗したようにも見えたかもしれない】
【それに、顔には左目を縦断する様な傷跡もついている】
【故に、問いかけに対しては心配ないとアピールした】

――――いいのかしら?
じゃあ……悪いわね

【ペットボトルを差しだされると、少女は立ち上がって女性に近づくと、異形の左腕でそれを受け取る】
【くすんだピンク色の、8本の触手――――右腕の仰々しい義手とはまた別の意味で、非情に特徴的な形態と取れるだろう】

≪…………≫

【髑髏は、ただ黙って事の成り行きを見守っている】
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 17:39:21.85 ID:fmqXon9mo
>>81

そんなところだな
ま、方位磁針も持っているから、遭難することはない

【――目の前の少女がもし怪我をしていたらどうするつもりだったのだろうか】
【コンパスを持ち合わせているらしく、おそらく大きく迷うことはないようだが…】

身体を、か。なるほど、その右腕を使いこなす為の鍛錬といったところか
見たところ、かなり変わったもののようだが

【「身体を」、そして仰々しい義手から、それを使いこなす為にここへ来たと推察したらしい】
【同時に興味を持ったのか、異様な義手に視線を注ぎ始めた】

【水を渡すと、視線がまたすこし動いた。今度は触手の方へ】
【怪訝そうにそれらを一瞥すると】

……なにやら、変わったものを多く所持しているらしいな

それと――さっきからお前の傍らに変な違和感を感じるのだが
なにかあるのか?

【朧げながらだが、浮翌遊する髑髏の存在に気が付いていたようだ】
【彼女は魔法を使うことこそできないが、魔翌力自体は微量ながら持っている】
【故に髑髏の全体像を捉えることができず、違和感≠ニして感じたのだった】
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!美鳥_res]:2011/07/30(土) 17:40:47.27 ID:Zzbawy1F0
【水の国―――近代都市部】
【リニアトレイン内部】

【都市を歩く人々の頭上を悠々と走る銀色の物体】
【都市部の技術で新たに開発された金属で構成されたレールの上を駆けるトレイン】
【全部で9号車の車両があるそのトレイン、新開発されただけはあって、車両内はかなり美しく見える】
【レールは都市内をぐるりと回るように敷かれており、都市内の隅々までを高速で移動する】
【とはいってもあくまでこれは“一般乗客専用”である、先頭の車両は国の官僚や企業の重役用のVIP用だ】
【一般客でもこれなのだ、VIP用など市民には想像もつかない】

【今日はそのVIP車両に、水の国の大物政治家が乗車していた】
【彼の名はアラルド・グットマン@金問題など、汚職の噂が絶えない狸のような体型の男だ】
【彼は今日、都市庁へ向かうとともに、リニアトレインの視察に来ていた】
【数名の屈強な体つきのボディーガードと共に、優雅にVIPルームでグラスを傾けていた】

【そこに――――…どこから入ってきたのだろうか、小さな黒いキューブのようなモノが転がって】
【グットマンの高級そうな靴にコツンと当たって再び床を転がる】


{ん……?おい誰だねこんなおもちゃを転がしおったのは………誰だと聞いている!!!}



【グットマンが怒鳴っても、一号車に居る乗務員とボディーガードは、不思議そうに顔を見合わせるばかり】
【っと、一人の乗務員が、キューブを拾い上げようとしたとき………】

【バシュゥゥゥゥゥゥゥウゥゥッ!とキューブが展開し、辺りに緑のガスが噴き出し一瞬で車両内を埋め尽くす】

オイッッ!!!!!!どうしたんだ!!!!!????????

………!こ、これは一体……………!?

【隣の二号車、つまりは一般乗客用の車両にいた乗務員が、異変に気づいて、扉を叩くが、開かない】
【どうやら電子ロックが起動しているようだ、そして煙が晴れた先には………】


         【まるでホルマリン漬けのように、琥珀のように一号車の中≠ェ固まっている=z

【何かのバイオ兵器なのだろうか…………とその時車内放送が響き渡る】


「やぁやぁ皆さんこんばんは、みんな大好きカノッサ機関の人だよー!なんちゃって!」
「さぁてではこれからゲームをしようか!この糞豚みたいな有様になりたくなかったらゲームをしよう!」

「さぁ挑戦者は立ち上がって!そして向かってくる敵を倒そう!もし負けたら……一生人柱だ!」

【陽気な青年の声が、車内に響き渡った、この窮地に立ち向かうものはいるのか】

//突発テロです、5人辺りまでは対応します、1と9以外のキャラがいる号車も書いてください
//取りあえず6時で最初のレスは締めますー
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 17:51:12.23 ID:QgdLxPsS0
>>82

慣れてないと、確かにここら辺はちょっときついかもね…………
まぁ、それぐらい準備を固めてれば、大丈夫だとは思うけど

【見れば、リュックを背負い、しっかりとこうした環境を移動するための装備は整えているのだろう】
【ならば、遭難する可能性は低いと言うのも納得できる。よしんばそうした状況に追い込まれたとしても、無事に生き延びる事は出来るだろう】

――――右腕が、肘から先が使い物にならなくなっちゃったからね…………
こうでもしておかないと、危ないのよ…………それに、なるべく二の腕と肩の筋肉を鍛えておかないと、いざって時に上手く振り回せないからね

【つ、と右の義手に視線を落とす少女】
【肩の部分でベルトによって何重にも括りつけられたそれは、すっぽりと右腕全体を覆い、少女の言葉通り肩の筋肉で振り回すような構造になっているのだろう】
【先端に用意された装備もあり、一言で言うならば、右腕全体が『銃剣付きの銃砲』となっている、と表現できそうだ】

まぁ、ね…………生きてく為に、必要だったのよ……こう言う力が
右腕が逝かれちゃったのは、不味かったけど…………意外と、不便でもないわ。見た目を気にしなきゃね

【左手の触手だけでペットボトルを受け取ると、2本の触手がキャップを押え、器用に片手でキャップを空ける】
【なるほど、人の指よりも確かに利便性では上と見る事も出来るだろう】

違和感?
…………あぁ、あたしの使い魔が側にいるのよ……
あんた、どうやら感じる事はできるみたいね…………見てみる?

【女性の言う違和感の正体は、すぐに見当がついた】
【自身のそばを浮遊している髑髏――――少女の大切なパートナーの姿は、魔力を宿している様な人間にしか見えない】
【その姿までは捉えていない様子の女性に、少女は姿を見たいかと問いかけた】
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/30(土) 17:53:25.84 ID:emgggZr/0
>>83
【リニアトレイン内4号車】
【一般市民用車内、その窓近くの席で少年は座っていた】
【黒い若干つんつんした髪、そして白い無地のタンクトップに青いジーンズ】
【そしてあまりにも季節はずれな首もとの赤い赤い燃えるような赤色のマフラー】

なんっつーか、本当にSF作品に出てきそうな世界だ
中に居るとそうでもないが
外から見るとやっぱすげーな

【たまたま遠出をしようという気になって、何なしに新しい車両ということも逢って乗ってみたのだが】
【その、凄まじさに感嘆の声を上げている】

「やぁやぁ皆さんこんばんは、みんな大好きカノッサ機関の人だよー!なんちゃって!」
「さぁてではこれからゲームをしようか!この糞豚みたいな有様になりたくなかったらゲームをしよう!」

「さぁ挑戦者は立ち上がって!そして向かってくる敵を倒そう!もし負けたら……一生人柱だ!」

【熱心に窓の外を眺めていると例の青年の声が放送され】
【それは無論、少年の耳にも否応なしに入る】

…なんだ?なにかあったのか

【それと同時に多くの人々が一号車のほうに集まり、騒いでるのを気づき】
【そちらへ急ぐ】

…なんだ、これ?
さっきのカノッサっていうのがやったのか…?

【ぐるりと車内を見渡すも、もちろん先ほどの声が誰なのかなんて分からないわけで】



【とりあえずは人ごみを抜けて立ち尽くす】
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!美鳥_res]:2011/07/30(土) 18:12:15.09 ID:Zzbawy1F0
>>85

いやーこんな時でも野次馬っているんだねぇ………危機感がないっていうか
キゃハハハ、まぁいいんだけどねぇ、こっちはこっちの仕事をするだけだから…ハハハハ

【人ごみを抜けて立ち尽くす青年の背後からそんな可愛らしい声が響く】
【振り返れば、透き通る白銀のツインテールに青い瞳】
【フードにウサギの耳のついた白いパーカーに紫のプリーツスカートを履いた】
【まだ幼さの残る顔立ちの小柄な13、14歳程の少女が三又の槍をクルクル回しながら立っている】

ねぇ?お兄ちゃんもそう思わない?ねぇ……私と遊ぼうよ……フフ

【ブンッと槍を横に振るうと同時に、三つの弾丸のような水が発射される】
【殺傷力は極めて低いが、威力はある、気を付けた方がいいだろう、水弾はそれぞれ両肩、首を狙っている】

【進路は直線、回避は可能だろうが、背後に他の乗客がいる事を忘れてはならない】

【車両内で使えそうなモノは、車両の端に一つずつある消火器ぐらいか】

//どうでもいいですが、凄いIDですね…


//まだ余裕で募集中です
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 18:14:56.06 ID:DuYqT6n90
>>83

【――8号車】
【最後尾から二番目のこの車両からは、何があったかは窺い知れず】
【ただ――】

「やぁやァ皆さん――」

【車内放送だけが、事件の香りを漂わせる】



――もしかしてテレビカメラでも回ってる? 少なくともここには回ってないね、うん
誰かテレビクルーでも呼んでくれない? カノッサ相手じゃたぶん治安部隊も歯が立たないだろうし

【この車両でも多くの乗客が騒ぐ中、異常に落ち着いた、というより、暢気な少年がいた】
【何の気なしに乗ったのだろう。窓際の席に座っている彼は、缶コーヒーの空き缶を握っている】
【ボロボロに擦り切れ、血でも被ったかのように赤黒く汚れたコートが、不気味さを醸し出す】

事が起こったのは前の方の車両かな? 流石に後ろの9号車だったら分かるだろうし
――全く、何でこういう時に限って問題が起きるかなー

【この列車に乗り込んでから、いや乗り込む前から】
【笑顔を浮かべていた少年はやはり、気味が悪いものだろう】
【そして今この時でさえ――笑顔は崩れていない】
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 18:19:50.49 ID:fmqXon9mo
>>84

何で出来ているかはわからんが……何を振り回すにしろ、筋力は必須だからな
剣でも銃でも、ましてやそれが重いものなら尚更だ

――で、順調なのか?
存外、辛そうだが

【ジャケットの裾から伸びた彼女の腕は細く華奢であるが、無駄な筋肉がない】
【見る者が見れば、無駄なく鍛えられているとわかるだろう】
【だからこそ、なのだろうか。なにか重いもの≠振り回す必要があるから】
【このような筋肉を得る必要があったのかもしれない】
【だが、彼女が装備しているものは木刀でも何でもないただの木の棒だった】

【辛そうだと言った理由は単に、貴女が、坂道を全力で走った後のような様子だったから】
【おそらく身体に表れているだろう疲労感を見て、そのように感じたのだろう】
【彼女が浮かべている汗がその一つか】

【つまりは、剣など扱ったことがないから鍛える必要があったのか、】
【或いは――その義手が異常に重いのかもしれず】

生きてく為に、か。強いのだな、お前は
その左目も、おそらくは光を感じていないのだろう
眼といい腕といい、普通なら絶望してもおかしくないが

【眼と腕を失っても、生きる為――或いはそうでもしないといけない他の理由があるのか】
【ともかく、それでも力を付けようとする少女を、この女性は強い者≠セと賞賛した】

見ることもできるのか
そうだな、興味がある。見せてもらおうか

【ぼんやりとして見えないものは、なにかが歯に詰まったように気になるものだ】
【もちろん、興味があるということも嘘ではないが】

/やば、遅れましたすいません
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/30(土) 18:21:58.19 ID:emgggZr/0
>>86
は?子供?
っていうか仕事…って

【いきなり現れた少女に驚くもその驚きはすぐに吹き飛んだ】

…っ痛

【無論、相手の攻撃によって】
【何とか首への直撃は交わすもそのまま方二つへの攻撃は当たっている】

…うぁ

【ふと、後ろを見ると交わした首の分の水弾が乗客に当たっている】
【『しまった』と今更に後悔するももう遅い、とりあえずは前の少女に集中することにする】

おいおい、女の子がそんな危ない水鉄砲振り回しちゃだめだろう
遊んでも良いけどおままごととかにすべきだ

【軽く冗談をかますと車両の端にある消火器へと向かう】

あぁ、もう!
不利だ不利だ!全く持って不利な戦いだ!

【嘆きながら消火器へと走りよる姿は無防備だ】
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!美鳥_res]:2011/07/30(土) 18:32:56.82 ID:Zzbawy1F0
>>87

『随分と余裕をかましてくれるな、少年よ、では吾輩と少し遊ぼうではないか』

【突如として光の柱が車両の真ん中辺りに現れ中から低い声と共に人が現れる】
【銀色の腰まで伸びる長髪に、澄んだ青い瞳、髪色と同じ口ひげを生やした壮年の男】
【彫の深い顔は、ただ冷徹に威圧を放っている】
【全身には白銀の輝く鎧をまとっており、背には青いマントがたなびいている】

【男は騒ぎ、逃げまどい、車両の隅へと集まっていく乗客には目もくれず、ただ少年を見おろす】

『だが安心しろ、直ぐにその笑みも消え去ろう、吾輩に感謝するのだな』
『もっとも、この程度でリタイアされても詰まらんがなぁ』


【右手をかざすと、光がそこに収束していき、巨大な両刃の光り輝く斧に変貌する】
【それをそのまま少年へと振り下ろす、座席ごと両断しようという速度で】

【だが動きは単調だ、少年が、一般人より優れた存在なら、回避は可能だろう】
【この車両にも勿論前後に一つ、消火器が存在する】

>>89

いやだよぉ、おままごとなんてつまらない……もっと楽しい事がいいよ!
そう!生か死かの楽しい遊びぉぉぉぉ!

【青年の問いに無邪気に笑って否定の言葉を放ち再び槍を構える】
【乗客は団子のように隅に固まっている、これならよっぽどの事がなければ流れ弾は当たらないだろう】
【そして槍の先端から消火用のホースのように水がジェット噴射して青年に迫るッ!】
【これもどうよう、殺傷力はないが、体力を奪うだけの威力はある】

【ちなみに、ドアは魔術結界により閉ざされている、他へ移動するなら窓から屋根へ移動しなければならない】


//まだまだ募集中どす
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 18:33:45.23 ID:QgdLxPsS0
>>88

見た目ほど、重くは無いわよ?
構造を単純にして、その分頑強さと取り回しの良さを追求して欲しいって注文して、作った品だから……
――――まぁ、それ相応の負荷を要求されるのは事実だけどね……
だから、肩を痛めない程度に練習してたって訳

【パッと見には、片腕では持ち上げることすら叶わない様な、鋼鉄の塊の様に映るかもしれない】
【だが、実際には武器としての使用に耐えうるように、それなりの重量に抑えられた作りになっていた】
【無論、それとて10kgは超す重量――――故に、これほどまでに疲労困憊しているのだろう】
【これで、腕全体の筋肉を使う事も出来れば、まだ状況は改善されるのだろうが、先ほど言った通り、少女の右腕はほとんど機能していない】
【結局、訓練の段階で疲れ果ててしまうのも、無理からぬ事と言えた】

――――あぁ、ご心配なく
目の方は、まだ生きてるわ…………深く抉れてるように見えるけど、実際は大した事ないのよね
まぁ、傷跡になって残っちゃったから、それなりに深手だったのかもしれないけどさ…………
――――――――それにあたしの場合は、絶望は死とほぼ等号の関係……立ち止まってられないのよね、生きてく為には…………

【左の触手でさらりと左目の傷を撫ぜながら、少女はフッと笑んでみせる】
【流石に左の視力までを失った訳ではないらしい。それでもその傷跡は、やはり少女に尋常ならざる過去を嗅ぎ取らせるには十分か】
【そしてこの少女は、生きる事を強く渇望しているらしい。そしてその為には、絶望などしている暇はないと言った】
【――――その、過剰武装とも取れる右の義手からも分かる通り、何時とも分からぬ中で命の危機に晒された生き方をしているのだろう】

オーケー
――――出てきなさい
≪……了解っす≫

【女性の興味ありげな返答を聞き、少女は虚空に向かって声を掛ける】
【それに反応して、ぼうっと青い炎が燃えあがると、炎に包まれた髑髏はその姿を現した】
【その姿を認めながら、少女は左手のペットボトルの水を一口呷る】
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/30(土) 18:42:33.40 ID:emgggZr/0
>>90
いっ!?

【迫るジェット噴射、それを受けて壁に直撃する】

か…は…
…でも目的は果たしたかね…

【何とか端にある消火器を手に入れると】
【そのまま消火器のレナーを握り相手に向かって走る】

生憎賭け事は嫌いでね
それも命を懸けるのはもっと嫌いだ
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 18:45:31.72 ID:DuYqT6n90
>>90

――えー、嫌だって言ったら? 後誰か本気でテレビクルー呼んでくれない?

【威圧感など何処吹く風と言わんばかりに、というかこの状況の深刻さに気づいているのかいないのか】
【やれやれ、といった様子で座席から立つ】

消せるもんなら消してみれば? どれだけがんばっても消えてくれなかったからねー、この表情。
本当に消してくれたら感謝してあげよう。顔を削ぐなんてのは却下だけど

【光の凶刃が動き出すと同時、軽く跳び、窓を蹴る】
【まるでばねでも仕込んで有るかのように思いっきり跳ね返り、車両の中央線上へ。斧がかち割ったのは、座席のみ】
【――この少年、裸足だ】

――ところでさあ、車両の中で戦うのってせまっ苦しくない?

【跳ね返っていたせいで寝転がっている体勢だったが、やれやれと立ち上がって】
【左手をコートのポケットに突っ込み、右手に持っていた缶を投げつける】
【狙いは男の顔だが、途中で何かに触れれば缶は破裂する】
【とはいえ風圧と金属片くらいしかダメージになりそうなものは無いだろうが】
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!美鳥_res]:2011/07/30(土) 18:58:31.25 ID:Zzbawy1F0
>>92

ふんッ!!そんなモノでぇぇぇぇ!!!!!
かっこ悪いねぇぇお兄さん!!!!!そんなんじゃあ何も成し遂げられないよ!

【向かってくる青年に向けて少女も駆け出し、槍を横に構える】
【そして間合いに入ったと同時に横一文字に左から槍を振るうだろう】
【先ほどまでとは違い、今回は刃による攻撃だ、注意をした方がいいだろう】

>>93

『フン、ならば顔を叩き潰してその表情を消してやろう』

『チッ!すばしっこい奴め!!!逃げ足だけは上等なようだな!』

【斧が空ぶった事に悪態を付いて暴言を吐き捨てながら、斧を引き抜こうとする】
【そのままの体勢で少年の方を向きながら、眼を細めて口を開く】

『では上≠ヨ移動するか?吾輩は一向に構わない、貴様がその余裕をすてるというなら』

『ハッ!小賢しい真似をッッッ!グッッッ!!?』

【斧を持っていない方の腕で空き缶を払いのけようとするが、腕に触れた瞬間に破裂し、驚きの声を上げる】
【腕には破片が複数突き刺さっており、ドロドロと血液が流れ出ている】

『キッサマァァァァァァァァッぁァァァァ!!!!!!!!吾輩の血をッ!!!!』

『万死に値する行為をしたなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!』

【そのまま血だらけの手を少年に向けて、掌をかざす】
【すると何やらキラキラとした小さな粒が手のひらから放たれるだろう】
【その一つ一つはビーズ程の小さな光弾、威力は小さいが、数が恐ろしく多い】
【怒りにまかせた範囲攻撃、少年が回避すればその後ろの窓ガラスをすべて叩き割るだろう】



//まだまだ募集
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 19:01:06.81 ID:QgdLxPsS0
>>88
/すいません、飯行ってきます
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 19:03:48.31 ID:fmqXon9mo
>>91

肩か。なるほどな
なら――なぜ左腕で武器を持とうとしなかったんだ?
その触手にでも剣を取らせればよかったろうに

【欠落して機能を失ってしまった右腕に替わって、左を使うこともできただろう】
【まして、8本もの触手は普通ならば、腕を二本所有するものよりも有利に立ち回れるはずだ】
【ボトルのキャップを開けることができる程に、細かな動きが可能ならば、なぜ】

――眼は視えない訳ではなかったのか。失礼した

絶望と死は同等、か
だが、あまり無茶をし過ぎると今度こそ本当に絶望を見ることになるぞ
そうなってしまっては、元も子もないからな

立ち止まらないことが、真に強いことではない
時には立ち止まって、状況を確認することも大切だろう?
でないと、横から邪魔されて転ぶやもしれんぞ

【左目にはもう光が映されることはないと、早合点したことを詫びるて】
【次に彼女は、あまり無茶をするなと、そう忠告した】

【真の絶望を与えられる前に、本当に立ち止まってしまう前に。】
【走り続けていれば、過ぎゆく景色を注視することはできないのだ】
【だからこそ彼女は、時には立ち止ることも選択肢だと、そう言ったのである】

話すこともできるのだな
ふむ、人ではないのか……で、一体こいつは何なんだ?

【リュックをそっと地面へ降ろし、近くの樹に背を預け凭れ、腕を組んだ】
【顔だけをそちらに向けた体勢のまま、その髑髏をじっと見ている】
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/30(土) 19:10:05.50 ID:RafpfS60o
>>94
【4号車】
【時を同じくしてリニアトレインの一般車両内、其れは突然起きる】
【忌まわしく、何かを楽しむように車内に響く其の声】

【女はその声を窓際の其の席で聞いた、深緑の軍服を纏っている一人の女】
【体は鍛えているようで、一般の女性などとは違う肉体、だがその女性特有のラインは失ってはいない】

【その白金の長い巻紙、その前髪に隠れる自身の瞳を見開いて、黙ってその内容を聞いていた】
【何故、個々に居るのか、其れは何かの任務で個々に来て、序に観光程度に個々に乗って見たのだろう】
【そんな気まぐれが、今非常によろしくないその状況になっていたのである】

ふぅ…まいったねぇ…まさかカノッサと鉢合うとは…
思いもよらなかったよ

【戸惑い、震え上がり、叫び、パニックを起こすその者達とは違い】
【冗談交じりの笑いを見せながら、女はゆっくりと立ち上がり】

面倒事は嫌いだけど…ころは仕方がない、
さぁて…どうしたもんかねぇ…

【ロングブーツをカツカツ鳴らしながら、座席からその間の通路に出て辺りを見渡す】
【他の一般人たちは、パニックを起こしているようで、その中に一人だけ、その現状を冷静に見る者がいた、】
【逃げようと震え、走りまわるその者達の中で、そこに一人の女が立っていた】

/参加させて頂きます!こんな感じでよろしかったでしょうか?
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 19:12:58.11 ID:fmqXon9mo
>>96>>91
/すいません。自分も飯です
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 19:13:24.45 ID:DF4HHHJSo
【街中】
【空は薄暗くなっていた。灰色の天井が街を覆い忍び寄る暗闇を街灯が拒絶していた】
【これから夜を迎える街は時間に合わせて姿を変え始めていた。行き交う人々も、並ぶ店も、聞こえる音も、何もかもを変えようとしていた】
【今は姿が変わる直前。入れ替わりの途中のように表通りから人の姿が減っている】
【変わらないのは夏特有の熱気ばかりだ】
【そんな街中の一角。路地裏近くの壁の前に立っている青年が居た】
【黒い帽子を被った二十歳前後の青年だ】
【男にしては綺麗なやや長めの空色の髪、焔のような赤の双眸、人種特有の色白の肌。どれもが人目を引きそうだ】
【はっきりとした目鼻立ちが、聡明さと明るさの両方を思わせる】
【しかし服装の方は茶色のYシャツに黒のカーゴパンツと、容姿と比べるとあまり目立たない】

何でも屋はいかがですかー
それ以上に医者か科学者を探してまーす

【大声、というには勢いのない声で呼びかけをしている】
【しかし人の少なくなってきたこの時間では耳を傾ける人もおらず、あまり捗っているようには見えない】
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 19:16:13.32 ID:DuYqT6n90
>>94

せめて潰すなら頭以外にしてくれないかなー? 再生できないし
後言ったよね? 遊ぶ気は無いってさあ

【左手をコートのポケットから取り出すと同時、今度は右手をポケットに突っ込む】
【左手に握られていたのは、その数十あまりの小石のようなもの】
【それをばら撒くと、網目の細かいネットへと変形し、光弾を受け止めていく】
【が、流石に耐え切れなくなって破け、体のあちこちにぶつかる】
【痛そうなそぶりは見せない】

【同時に右足を大きく踏む。少し遅れて男の足元が歪み、そこから床の材質と同じ棘が真上に飛び出すだろう】
【床に気づければ、回避は楽である】

/すみません夕飯食べてきます
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 19:17:58.11 ID:ZJuT+1Nl0
>>94
うるせ!
カッコ悪くてもこれが俺のやり方だ!
あとでおしりペンペンしてやる!

【大人げないが向きになって怒る】

ッチ!けど!

【相手の攻撃を消火器で、なんとか受けると】

あと、ついでにいっておくとお兄さんと闘っても愉しくないぜ
なんせ、死なないからな
最悪、気絶で終わりだ

【そのまま押し返し距離をとって、消火器を投げつける】

102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/30(土) 19:19:00.45 ID:ko4wKdE6o
>>94
【リニアトレイン二号車】


あーらあら、酷い有様ねぇ。狸の置物ならまだ愛嬌有るのにホルマリン漬けって
こんな悪趣味なもの、何処の研究室だって引きとってくれないわよ

……あーあ。『アラルド・グットマン、悪行を自白!』
独占記事にしようと思ってたのにー……これじゃインタビュー出来ないじゃないの!
仕方が無いわね、こうなったら予定変更!

【パン、と何かが弾ける様な音がした】
【音源は一般客の座席、きっと殆どは頭を伏しているだろう筈の場所から】

『一般乗客を巻き込んだカノッサ機関の卑劣なテロ!鎮圧までの一部始終!』
さあ取材のスタートです、インタビューからの逃亡は許可できません!

【上下とも陸上用のウインドブレーカーに、デザイン性を度外視した運動靴】
【黒髪に緑の目をした少女が、ナイフを手に立ちあがっていた】
【ショートの髪は、酷い寝癖でも付いたかの様に逆立ち、口角は吊りあがり】
【どうにもこの少女、正義感よりは愉悦目的の参加者らしい】


/飛び入りで参加希望!
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/30(土) 19:25:47.91 ID:RafpfS60o
>>94
/申し訳ありません…突然に呼び出しがありまして
/絡み自体ができなくなりました…投下しておいて申し訳ないのですが…
/参加できそうにない感じになりました…申し訳ありません…
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!美鳥_res]:2011/07/30(土) 19:39:20.57 ID:Zzbawy1F0
>>100

『キサマッッククッ少しばかり舐めてかかっていたようだな…ハハ』

【攻撃を難なく回避した少年に対して、称賛とも取れる声を上げて、斧を引き抜く】
【そして床の変化を感知し、後方に飛び引いて回避する】
【だが、完全には回避できず、鎧の隙間を切り裂かれ、血を流す】

『クッックックハハハハハハハハ!!!!!限定解放=I!!!!』

【その雄叫びと同時に男の頭上に光の輪が現れ、背中には輝く翼が現れる】
【そしてそのまま両の翼を少年に向けて、腹部を突き刺さそうと放つ】

>>101

ッつ痛ぁーーーーーい!!!!!酷いよね女子の顔をッ!!!!

【顔面に消火器を受けて、そのまま後ろに仰け反って倒れそうになるが持ちこたえる】
【折れてはいないが、鼻血がダラダラとこぼれている】

怒ったからね!!!もう怒った!!!!!!!

げんてーい、かいほーう!!!!!!!!もうさよらなするよ!!!!
死なないなんて知らないよ!!!!じゃあ痛めつける!!!!!

【その声と同時に、背中に水で出来た翼が現れ、頭上には水で出来た輪が現れる】
【そして槍を数回振って、水の斬撃を二つ首と右肩に向けて飛ばす】
【水は高速で振動しており、皮膚もたやすく切り裂くだろう】

>>102

【と、一号車との間のドア付近の天井が破られ、誰か降りてくる】
【スタッと美しい着地と共にニヒルな笑みを浮かべた男――――】

≪駄目だよお嬢さん、記者精神は買うけど、あまり危ない事に首を突っ込んでは…≫
≪あぁ申し遅れたね、今回のゲームの主催の黒城っていいますよろしく≫

≪じゃあ僕にインタビューしようか?ねぇ?≫

【真っ黒な肩まで掛るサラサラした黒髪に狼のような耳を生やし】
【黒い瞳で、さらに赤いフレームのゴーグルを付けた整った顔立ちをして首から81≠ェ刻まれたドックタグを下げた青年】
【袖、フード、裾にファーをあしらった足まで体を覆いつくす黒いコートに】
【黒いボトムに黒いコンバットブーツと黒ずくめの服装である】
【スラリとした長身でいかにもチャラチャラしたホスト≠フような雰囲気である】
【ボトムの青いベルトにはジャラジャラと複数のバタフライナイフが垂れている】

【そう営業スマイルを顔に貼り付けて、ゆっくりと接近していくだろう】

>>103
//了解ですお気になさらずー!
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/30(土) 19:47:40.22 ID:ko4wKdE6o
>>104

黒城さん?これはこれはご丁寧にどうも名乗って頂いて
然しながら私の取材を妨害したという大罪はその程度の礼儀では打ち消せないのですよ
という訳でインタビュー、強制的に協力して頂きますがその前に……

……運転席は?外部の遠隔操作?それともそこのホルマリン車両の中?
とりあえず此処で車両ストップさせたいんですけどねぇ、色々と大変そうですし
これはインタビューではなく質問、真っ当な良心が有るならお答えください

……尤も、テロリストに良心を期待するのは無意味でしょうし……

【少女は、ナイフの鞘を左手に。柄を右手に持ち、拳を顔の高さに構える】
【ぱちん、と火花の散る音。少女の両手が、青白く発光し始めた】

【素早く、少女は周囲の状況を確認する】
【車両の内部だ、左右の移動には限度が有る。自分も相手も、それは変わらない】
【だが、通路を前後に移動するならスペースは十分】
【跳躍するには天井が邪魔。高く飛び過ぎれば頭をぶつける羽目になりそうだ】
【この状況を把握し、分析し】

(……悪く無いわねぇ)

【少女は、笑みを少しだけ深め、小さなステップを始めた】
【右足を後方、左足を前方。拳の位置に似合いの、ボクシングの様なステップ】
【接近する相手を、その場で待ちうけている】

【足を地面に付けて踏み込むタイプのボクサーとは、構えが違う】
【待ちかまえている事からも、ステップの幅からも、重心からも】
【彼女のボクシングスタイルは、カウンターやステップを多用するアウトボクシングと予想出来るだろう】

【勿論、これから行うのはボクシングでは無い。だから、この情報も】
【少女の戦い方の、ほんの一部に過ぎないのだが】
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 19:49:27.59 ID:fPaShkeDO
【街中】

【ざ、ざ、ざ。地を擦るような足音が、街を行き交う人々の中に混じる】
【足音の主はひとりの女性】
【櫻国特有の黒髪を赤い髪紐でポニーテールの形に縛る彼女】
【其の身に纏うのは紺色の袴と小袖、瓶覗色の夏羽織という、矢張り櫻国の衣裳】
【少なくとも櫻の国ではないこの街中では、やや目立つ出で立ちであった】

(策、か──ふ、皮肉だな)
(昨夜フェーデに告げられたことと私が考えていたこと……ほぼ同一だった)
(尤も、機関を敵視している内部の人間か、南雲利織に好意を抱く内部の人間かという違いはあるが──)

……下らんな。実に下らん
或いは──戦うだけでは足りぬということか

(だがそれでも──)

【感情の浮かばぬ仏頂面ね彼女は、低い低い声で独り言を呟いた】
【その言葉が周囲に届いたかどうか。それは定かではないが──】

────、む、

【ざぁっ──!】
【唐突に街中に降り注いだ、通り雨】
【その前兆は僅かにあったのだが、この女性は考え事でもしていて気付かなかったのだろう】
【ぽつぽつと降り始めた大粒の雨が分からなかったことから、余程己の思考に夢中になっていたのか】

【兎に角今、彼女がずぶ濡れになってしまった事実に変わりはなく】
【「あー」だなんて諦めたような声を上げて困り顔】
【濡れてしまったのならば、最早雨宿りは不要だとでも思ったのだろうか】
【雨の降る街中。そこに佇む和服の女性は──些か、奇妙にすら見えるかもしれず】
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 19:50:43.80 ID:ZJuT+1Nl0
>>104
殺そうとする相手が言うことかよ

【苦笑いを浮かべつつ、その二斬激を前へハリウッドダイブのように飛び出す形で避けて】

最初にいった通り
絶対に!絶対に!ぜっっっっっっっっっっっっったいに!
おしりペンペンの刑だからな!
俺のささやかな幸せを返せ!

【そして、素早く立ち上がり相手に掌低を顔に向かって行おうとする】
【もし、当たったのなら彼の能力『熱』も加わり、顔に高熱が襲うだろう】

んでもって、もう少しおとなしい遊びを教えてやる!
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 19:52:08.04 ID:DuYqT6n90
>>104

――うわー、天使だったんだ。どっちかって言うと堕天使?

【右手をポケットから出す。その手に握られていたのは、どう見てもポケットに収まりきらない吸盤】
【左足を大きく踏む。と同時、ばねでも踏んだかのように真上に跳ねる】
【もう一度言おう。この少年は裸足である】
【跳んだときに翼を回避できたものの、両足をほぼ左右対称に切り裂く】
【――血が、出ていない】

こーこまーでおーいでー

【右手の吸盤を天井に貼り付け、停止】
【何かを握っている左手を出し、左目をむいて舌を出す】
【非常に分かりやすい挑発である】
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/30(土) 19:59:51.67 ID:mCAtDjdD0
>>106

うわー!雨降りやがったァ!!

【目の前に、傘も差さずに走り続ける少年】
【此方も気付かずに雨を迎えてしまったらしく、頭を押さえながら走っている】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖で必死に走ってはいるが】
【足元がふらふらしているのは、怪我の所為だろうか】

【頭を歩さえて走っていたためか、それとも雨でぬれていた地面の所為か】
【少年は彼女の前で、偶然にも】

――――――……うおわァ!!?

【滑り、転び、もとい突撃した】
【そこそこの勢いではあるが、よけられないことも無いだろう】
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 20:00:57.67 ID:QgdLxPsS0
>>96

――――右腕が動かなくなりました、で……そのまま放っておいて良い状況じゃなかったのよ
左腕は、無論左腕として、戦いに使う……でも、それだけじゃ足りなかったのよ…………
この、動かなくなった右腕も、戦いの手段として用いないと、とても生き残れない……そんな状況、だったからね
――――逆に言うなら、右腕をこうしなきゃ、多分あたしは、早晩殺されてただろうから……

【少女は、自分を襲う脅威に立ち向かうには、左腕だけでは足りないと言う】
【だからこそ、機能を損ねてしまった右腕にも、せめて戦いのための手段としての活用法を求めるしかなかったと】

まぁ、気にしないでよ……こんな見てくれなら、そう誤解されるのも仕方が無いんだし…………

【傷跡は、明らかに斬撃によるものだった】
【それが目を縦断していれば、視力が失われているのではと考えられても、無理からぬことだと少女は口にする】

――――――――そうも言ってられないのよ……
あたしを殺す為に、何千って人間が動いてるから……立ち止まるだけの余裕さえ、あたしには無いの
立ち止まれば最後…………あたし如き小さな存在、奴等に裂かれて終わってしまう…………

【その諫言を、少女は受け入れる事が出来なかった】
【その背中を押すのは、尋常ではない危機感。寸刻たりとも気を抜いてはならないと言う、そんな状況に少女はあるらしい】

それに――――――――仲間の意志も、継いじゃったしね…………
この剣…………あたしに協力してくれて、一緒に戦って…………そして死んだ、仲間の形見なのよ…………
それを引き継いだ以上…………あたしは最後まで止まらない……いえ、止まれない…………!

【右腕の義手を、ぐいと持ち上げて、先端に配置された剣を見つめる】
【良く良く見れば、その刃の根元には、元々はグリップであったと思しき、不可解な部品が一緒に埋まっている】
【――――仲間の形見の武器を、その義手の中にそのまま埋め込んだのだろう】

≪俺は…………姉貴の使い魔っす≫
……5歳の時に、あたしの魂をかち割って作られた……なんて言うのかしらね、生涯に渡る絶対のパートナーって所かしら?

【現われた髑髏に視線を移すと、少女はそう口にする】
【元々は、二者は同一の存在であったらしい。主従関係と言う形を取りながら、両社は互いにパートナーとしての関係も築いているのだろう】

/ただいま戻りましたー
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/30(土) 20:05:33.99 ID:CasmcVq4o
【森の中】
【少し開けて広場のようになった場所を中心に空を裂く音が響いていた】

……っと!……素振り100回、おーわりっ……と。

【音の主は一人の少年】

【新雪のような白い髪、深い緑色に染まった瞳】
【無地のシャツの上にフード着きの灰色パーカーを羽織っている】
【袖に通る腕は、右腕だけが「黒色」をしていて異質を放っているのが分かる】
【七分丈のズボンの腰の部分に無骨なナイフを2つ平行に掛け反対側には刀の鞘】
【少年の振るう刀は妖しい魔翌翌翌力を有しているが当の本人は素知らぬ顔】

さてさて夜も深いし、そろそろ化物でも出そうな時間……
最後に適当に振って帰ろう―――――

【額に流れる汗を拭う、彼の傍らには汗で湿気たタオル】
【恐らく一日中刀の訓練でもしていたのだろう】
【最後の締めとばかりに刀を構えようとし……】

―――――と?……なんだ、雨かよ……。

【一度だけ振って肌に触れた雫に動きを止める】
【空から振る水、雨が肌に伝った幸いまだ小雨のよう】
【少年はこのまま訓練を続けようか否か数瞬悩んで】

(むうう、区切りの良い所までやりたい……)
(しかし雨の中汗かいたままで運動ってのも、風邪引きそうな気が……)
……ようし、休憩がてら暫く様子見よう。

【一先ず折衷案的なものを見出して、刀を収める】
【タオルを乱暴に拾い、僅かでもやらないよりましだと木陰へと避難】
【ふう、と一息ついて暫くぼうっと曇天を見上げる】

【雨の代わりに止んだ刀の音】
【もしかしたら降られる前に気付いた人間がどこかにいるかも、しれない……】
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!美鳥_res]:2011/07/30(土) 20:11:52.13 ID:Zzbawy1F0
>>105

≪まぁそう言わずにさぁ………これだからマスコミは嫌いだよ≫
≪ある事ない事誇張してさァ……僕の種族も迫害が酷かったりすんだよーその一因は君達だろう≫

≪安心してよ一号車のさらに先の先っぽさ、まぁこのまま走り続けるけどね≫
≪止まらない車両!泣き叫ぶ人々!!なんとも芸術的だぁ!≫

≪そんなぁ酷いなァ、人には、特に女性には優しいよ僕は≫

【肩を竦めてそのまま接近を続けていく、ある程度間合いが詰まった後、脚を止める】
【そして少女の行動を眺めると、口元を歪め、犬歯を剥き出しにして笑う】

≪僕達も色々大変でさぁ……たまには宣伝しないとみんな忘れるし≫
≪だからこの開通したばかりのリニアトレインにかのグットマン議員が視察に来るっていうからねぇ?≫

≪まぁその点君が乗り合わせた事は行幸…かなッ!!!!!≫

【タンっと人狼の脚力を活かした加速を用いて接近し腰のベルトからバタフライナイフを右手で引き抜く】
【そのまま少女の首の動脈を切り裂こうとナイフを振るう】
【バタフライナイフには黒い電撃が纏っており、切れ味の増加、触れた場合のスタン効果がある】

【奇しくも、少女と黒城は同系統の能力であった】

>>107

こ………のっ!!!!!!!ちょこまかと動かないでよッ!!!!!!

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

【懐に入られた事により、槍を振るう事が出来ず、そのまま掌打を受ける】
【そして高熱により皮膚を焼かれて、煙と、肉を焼くにおいが辺りに充満する】


がッあ……………!!!!!!!!!!!離せぇぇぇぇぇ!!!!!

【それから逃れようと、右足で、青年に対して勢いよく金的を放つ】

>>108


「キサマも普通ではないな…………面妖な!!!!!!!」
「吾輩に対してそのような態度でいつまでも居られるとッッ!!!!!」


「オノレ………おのれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!この愚者が!!!!」

【いとも簡単に挑発に乗り翼から四本の光線を放って、両腕、両脚を打ち抜こうとする】
【完全に我を失っており、全身が隙だらけである】
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/30(土) 20:15:36.91 ID:Q+XERZgeo
>>57

………やっぱり、ですか
貴方さんの言うとおり、……運がいいのかもしれませんね

【その表情は、何となくわかっていた、という感じだ】
【死の淵から立ち直る。それだけの力にはデメリットが無いほうがおかしい】
【そして、そちらからは見えないものの、複雑な表情に陥る】
【ここまでが幸運なら、この先は───成れの果ての一人になるかも知れない】
【そんな不安がぞっと、胸を駆け上る】

知らずに…飲みました。
……あの時は、死にたくなくて、必死でしたから…

…えっと………もう一つ、私は………謝らないといけないかも、しれません

【"それ"を明かせば、せっかく友好的に接してくれているのを崩すかもしれない】
【いくら高熱で意識が、理性が朦朧としていようともそれぐらいは分かる】
【でも、黙ったまま嘘を付くのは、どうしてもできない】
【弱々しく腕を動かし、首に巻かれたチョーカーから垂れる、銀色の十字架を持ち上げる】
【そこに刻まれていたのは、No.10という、機関員であることを表す、数字】


私も────機関員なんです…
………飲んだ後に、入りましたが…

【それから、そちらに向けていた視線をきゅっと下ろした】
【どのような反応されるのか。"敵"であると言ったのだから、嫌悪、或いは近いもの】
【それが恐ろしくて、それが嫌で、目を背けたのだ】
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 20:15:47.21 ID:DF4HHHJSo
【街中】
【優しい月光を拒否するように、街の灯が煌々と灯る夜】
【仕事帰りの会社員、夕食に出かける家族、仲間を連れて歩く若者。道行く人々は昼間と変わらないほどに多い】
【熱気は夜風に掻き消され、喧騒と明かりが人々を照らし出していた】
【高さの違う建築物が立ち並ぶ表通り。その狭間、危険地帯と知られている路地裏近くの壁に背を預ける青年が居た】
【黒い帽子を被った二十歳前後の青年だ】
【男にしては綺麗なやや長めの空色の髪、焔のような赤の双眸、人種特有の色白の肌。どれもが人目を引く】
【はっきりとした目鼻立ちが、聡明さと明るさの両方を思わせる】
【服装の方は茶色のYシャツに黒のカーゴパンツと、容姿と比べるとあまり目立たない】

何でも屋ですよー! 御依頼はありませんかー!
医者と科学者探してまーす! むしろこっちが何でも屋に頼みたいでーす!

【両手を口の端に当てて大声で何かを叫んでいる。客引きのように聞こえるが、逆に依頼を頼みたいようにも聞こえる】
【声はかなり大きく、それは路地裏にまで響いていた】
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 20:16:39.90 ID:fPaShkeDO
>>109

(参ったな──通り雨、か)
(服も濡れた。このままでは風邪をひいて……)

……、…………あ?

【女性は足を止め、ぼんやりと街中に佇んで雨降り空を見上げており】
【恐らくは何かしらの理由で疲れていたのか】
【腰に提げられた黒鞘と同じ色の視線は、やや疲労が浮かんでいた】

【故に、少年の接近に気付くのが遅れたのだろう】
【彼に意識が向いたのは、彼が叫び声をあげた後──避けるには既に遅すぎるタイミングで】

……っ、────!!

【それでも、せめて相手を支えようとしたのか】
【倒れこんでくる彼の胸元あたりへ手を宛てがおうとし】
【しかし、濡れた地面に勢いのついた少年。完全に受けとめるには、あまりに状況が悪すぎた】
【更にはこの女性の靴──草履の表記が正しい履き物は滑りやすい】
【故に、少年を抱き留めること叶わず。そのまま彼らは地面に倒れこむことになるだろうか】
【尤も──倒れこむ直前にでも少年が何かをすれば、其の限りではないけれど】
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 20:18:54.68 ID:GoEIfGEao
【街中】

【日も完全に沈み、黒塗りの空に瞬く星々と優しい月の光を反射する雨粒で彩られ、まるで絵画のような美しさを保つ時間】
【雨水に濡れても街は変わらず、いつも通りの広がりゆく喧騒と煌びやかな華やかさを持って、今日もそこにある】
【そんな活気溢れる街中に似合わぬ、禍々しいオーラを放つものがいた】

……はぁ。

【それは街角の隅で暗く淀んだ雰囲気を身に纏う、水をたっぷりと吸った暗緑色のローブを着、フードを深く被った人物】
【フードに隠れて顔は窺えないが、身体のラインから女性であることと身長が高く、酷くやせ細っていることが分かるだろう】
【前髪はフードから覗く腰まで伸びる長い黒髪。後ろ髪に至ってはボサボサで濡れたローブから溢れ、地面を掠めるの長さ程だ】
【顔全体をほぼ覆い隠しているフードからは薄い紫の霧が漏れ、紫霧からは蜂蜜にも似た蕩けるような甘い香りがして―――】
【それがまた、女性の放つ哀愁をより一層際立てている】

どうしよう…。

【眩しいくらいに輝きを放つ人々の荒波、それを暗がりから注意深く観察しては溜め息を付き肩を落とす】
【雨に濡れても気にも留めず、それだけを飽きもせずに繰り返す女性は、その場から一歩も動こうとせず、何かを強く恐れているかのようだった】

やっぱり、誰かに聞いた方が…いやでも…。

【女性は未だぶつぶつと独り言を呟きながら、呆然と流れゆく水滴と人々を眺めている】
【このままなら朝までずっとこの調子でこの場所に立ち尽くしていそうな気さえしてくる】
【それでもなんとか勇気を振り絞り目の前を通り過ぎていく男性に声をかけようとして―――】

……うぅ。

【結局断念し、何も行動を起こすことなく先程までの行為をなぞり、繰り返すだけとなった】
【戸惑いと不安の渦中の真っ只中にいる彼女は、切っ掛けもタイミングも掴めず、ただおどおどと雨の栄華の街の一角で棒立ちするのみ】
【その異様な外見と行動にだんだんと周囲の人間達も違和感を感じ始めている様で―――】
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 20:20:36.54 ID:ZJuT+1Nl0
>>112
ちょ!

【直撃は逃そうと動くがそのせいで足がもつれて倒れてしまう】

悪い、やり過ぎた

【なんとか、立ち上がり距離をとる】

熱いか苦しいか
それでも、まだやるか?
今ならおしりペンペンで覚悟してやる

【相手に対して説得を試みる】
【そのせいか無防備だ】
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/30(土) 20:22:00.09 ID:ko4wKdE6o
>>112

ふっふっふ、世の中の仕組みがまだおわかりで無い?
私達は民衆の望む物を望む形で提供するサービス集団!
人外が迫害される世とは即ち!多くがそれを望む世という事!
私達の報道が理由と言うのなら、その報道を望む民衆にこそ非が有るのです!

さあてもっともっとその迫害について語って頂けると嬉しいんですがねえ
犯人の不幸な境遇というのは得てして優越感を擽る最高のスパイスに―――っとお!

【左足で半歩の踏み込みから、少女は後方への上体のスウェーバック】
【更に腰を左側へと折る事で、首を狙うナイフを回避しつつ、相手の右手を右肩の上に通過させる】


――――――し、いぃっ!

【そして、伸びた手、引き手に合わせて、右手を突き出す】
【狙いは相手の右肘。但し、これは命中する事が無い】
【ナイフを持ったままの右手は、目的地までの距離を半分まで通過した所でブレーキを掛けられる】

【右手は、言うならばフェイント。更には続く攻撃を加速する為の振り子】
【途中で止められた右手が戻り始めると同時、左手が付きだされる】
【此方の狙いは、相手の右脇の下。拳では無く、ナイフの鞘を使っての打撃だ】
【金属の柄を、筋肉の防御の薄い脇へと打ち込む。極力、筋力を使わない戦法を選んでいる】

【同系統の能力という偶然こそ有るが、その使い方は随分と違いが有る様で】
【少女は能力発動の予兆こそ見せていたが、ナイフにも鞘にも電流は走っていない】
【今はまだ蓄積しているだけ。発動するのは、これとタイミングを計ってからだろう】
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/30(土) 20:27:50.57 ID:TvANpVBbo
>>113
【じっと貴女を見ていた不良少女だが、話が終わるまで、黙っていた】
【その目には終始ぶしつけな、探るような鋭さを隠しもしない】
【言葉を紡がない代わりに、目がその全てを代弁する】

【だが、最後に明かされた言葉を、聞いてなお】
【その刃は貴女を切り裂かない】

……そうか。

【視線を逸らし、ガス抜きのようにため息をつきながら、背をベンチに預けた】
【胸いっぱいのタバコの煙を吐き出す様子に似ていた。鬱憤全てが今なお大気中に漂っているのかもしれないが】
【少女は、責めない。決して。】
【再び、貴女の視界には後頭部】

勘違いするな、別に機関そのものはどうでもいいんだ。
卵と、卵を利用して人の意思を踏みにじるのが嫌いなだけだ。

お前は、機関員になったからって敵じゃない。俺の前に立たなければ。

【何処までも素直で、まっすぐな龍】
【言葉に滲んだ恐れもなお、まっすぐ伝えてきたというのに】
【この不良少女は、そんな言い方しかできない】
【病気を通り越した性分、なのだろう】

【その背にはもう、貴女への敵意はなかった】

……遥人だ、竜崎遥人。

【思い出したように名乗った声も、くぐもっていた】
【きっと照明が薄い夜の公園では、顔色も何も見えないだろうに】
【龍の視力を警戒してか、かたくなに顔を逸らし続ける】
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/30(土) 20:30:29.46 ID:CasmcVq4o
>>111
/今から絡んでいただける方はいないと思いますけれど
/調子が悪いのでこの投下は無しにさせていただきます
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 20:33:13.26 ID:DuYqT6n90
>>112

あ、なーに今頃気づいた? 鈍感だねえ。君よく生きてこれたねえ。
っていうかこっちに来いって言ったじゃない。何? 言語障害持ち?

【よくもここまで口が回るものである。悪い方向に】
【左手を天井に押し当てる。吸盤の辺りの天井が丸く、切り取られた】

頭ぶったたけばよくなるかなー。って、もっと悪くなるか。

【支えを失った体は勿論落下する。一本だけ光線が腹部を掠めた】
【やはり、血が出ない】
【着地と同時に右手の円盤(吸盤付き)を男の頭部に投げつける】
【そしてまた少年は跳ね返る。上に空けた円盤部分から、天井部分に飛び出した】

遊びたいならここまできなよ!

【少年の声が響く】
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 20:33:46.00 ID:fmqXon9mo
>>110

【壮絶。その二文字が相応しい彼女の人生】
【たったこれだけの会話を交わしただけで、それがありありと垣間見れてしまう】
【次に防御の手を、攻撃の手を、それを考えることを止めてしまうと死に直結すると、彼女は言う】

【背にぞくりとした感覚が駆け巡った】
【大きな存在から逃げると言う感覚は、きっとこのように得体の知れない感覚なのだろう】

【しかし、それと立ち止まらないことは、直結しない――】

お前は一人なのか?一人でその宿命を背負っているのか?
違うのだろう。その腕の先にある刃がその証拠だからな

もう少し、仲間を頼ってもいいんじゃないか?
走り続けていては――そいつらもお前を追って来れんだろうに

【つまりは、仲間をもっと頼れと、休息の間もないならば作ってもらえと、そう言ったのだった】
【立ち止まることを知らない少女にとって、それは押し付けに聞こえるかもしれない】
【実際、彼女のことを何も知らないのだ。この女性は、自分の考えを貴女にぶつけるのみ】
【それが間違っているなど、考えない。結果は、後から付いてくる】

それと、お前を追っている者とは、一体何なんだ?
千もの人員をお前一人にかまけれるなど、並大抵の組織ではあるまい

いや、そこまでしてそれに執着させるお前は、一体何者なんだ――?

【自分が言いたいだけ言った後――気にかかったこと、それは】
【たった一人の人間に、そこまでの力を注ぐ理由】
【彼女の負った宿命、それは一体何なのかを、問いかける】

使い魔か。なんかこう――幽霊船の船長のような面をしているな
しかし、手も足もないこいつは、なにができるんだ?

【――きっと、サーベルと海賊帽を持った、ガイコツのことを連想したのだろうが、それは置いておくとして】
【手足のない使い魔、一見何もできなさそうな存在だが…】
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/30(土) 20:33:52.55 ID:mCAtDjdD0
>>115

【端から見ればまるで故意にやったかのような、テンプレートのような転び】
【少年はそのまま地面に、直撃するかと思い、身を竦め、目を閉じたが】

【思ったほどの衝撃が来ず、降雨が当たらない箇所があることを不思議に思い】
【眼をゆっくりと開いていくと】

――――――すっ、すまねェ!本当にすまねェ!!

【目の前には自分の所為で巻き込まれた女性がおり】
【相手が自分を留めようとしてこうなったことは一目瞭然】

【少年は早々に立ち上がり、即座に地面に両手を押し付け】
【通じるかどうかは不明だが、最大級の謝罪である】

【土下座】

【を、行使した】

【雨の中地面に突っ伏して土下座している】
【その上、少年はまだまだ幼そうな外見、杖を携帯しており】
【傍目に見うる周囲の人々は、怪訝そうな瞳で此方を見続けていた】
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!美鳥_res]:2011/07/30(土) 20:47:24.33 ID:Zzbawy1F0
>>117

全く………本当に甘ちゃんだねぇお兄さんは…フフ

なぁーんて、大して熱くはなかったけどねぇ…

【パッと顔に当てていた手を外す、その顔は、赤くなってはいるが全く爛れてはいない】
【どうやら、水の膜で顔を覆い、熱を逃がしていたようだ、焼ける臭いは本当だが、煙は水蒸気という事か】

ふ、じゃあこれで終わりにするよ………それでもまだ立ち上がるっていうなら……負けを認めてあげるよ

                『滅界水撃!!!!!!!!!!!!』

【ザンッと槍を地面に突き立てる、同時に複数の水柱が床から吹き出す】
【それはやがて水の竜の形に変貌し、そのまま青年の腹部を貫こうと一直線に迫っていく!】

>>118

≪フン、そうやって挑発して怒りにまかせた相手を記事にするのかい?≫

(このタイミングで躱したッ!?ただのジャーナリスト気取りの少女ではないようだな…)

≪ハッ!そんな単調な攻撃では!!!テレフォンパンチなんだよ!!ナッッ!!!???≫

【相手の言葉に鼻で笑うように吐き捨てると同時に回避に対する称賛を浮かべる】

【フェイントにまんまと引っ掛かり、そのまま鞘が脇に食い込み、ゴキンという骨が軋む音がする】
【握っていたバタフライナイフは痛みによる脱力により床へと落下し、突き刺さる】
【そのまま逃げるようにバックステップで飛び引いてから左手を突き出す】

≪やるねぇぇぇ!!!!!でもまだまだッ!!!!!!≫

    ≪もっと楽しもうかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!≫

【左手からは先ほどナイフに纏っていた黒い電撃を少女の身体に向けて放つ】
【当たってしまえば激しい苦痛とともに体がスタンしてしまうだろう】

>>121

「おおおおおおおおおおおあああああああああああああああああ!!!!!!許さん赦さんユルサン!!!!!!」
「キサマの存在を無に帰してやるッ!!!!!!!!!!!!!虚無の果てへ!!!!」

【相手の度重なる挑発にもはや発狂しているのではないかと疑うほどに怒り】
【円盤を避けようともせず、右肩を大きく抉られて、血が噴き出しながら接近する】

「吹き飛べ愚者がぁあああああああああああああああああああ!!!!!!!」

【そのまま翼を羽ばたかせて天井へ向かい、少年がいると思われる場所に向けて斧を振るう】
【少年への攻撃の成否に関わらず、屋根部分の一部を削ぎ落すことになるだろう】
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/30(土) 20:49:41.86 ID:Q+XERZgeo
>>119

【きゅっと閉じた瞼は涙すらも孕んでいた】
【言わなければよかった、と後悔は後から渦巻く】
【人外なのに、いや人外だからこそ、人に嫌われるのは何より辛い】

……ふぇ…?

【いい意味で想像を裏切られて、思わずに間抜けな声が溢れる】
【溜まった涙は、勢いをそのまま、ぽたりと、ベンチに落ちる】
【言葉が出ない。正確には、喉まで出かかっているのだが】

【───ありがとう】
【やっと出せた言葉は、わずか五文字だった】

…遥人さん……やっと、教えてくれましたね
……はいっ!…覚えました!

【相手の感情に鈍感なことが、この時ばかりは幸いだ】
【そうでなくとも覗き込む無粋なことはしないであろうが】
【その背中だけをぼんやりと、眺め続ける】
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 20:52:29.04 ID:fPaShkeDO
>>123

────っ、く

【地面に激突する直前。完全にとはいえないが、ある程度の受け身はとったのか】
【軽い呻き声が聞こえたことから、確かに衝撃はあったのだろう】
【仏頂面の彼女ではあったが──その表情には僅かな痛みが浮かんでおり】

……、き、気にせずともよい
元より気を散じていたのは此方──貴様に否はあるまい

それに……どうやら杖付きのようだ
雨の中、杖をついての移動は辛いだろうから、な

【元より雨に濡れた衣服であったが──】
【水溜まりすらある地面に背中から倒れこんだせいで、更に上から下までびっしょりと濡れ、泥すらついてしまっていた】
【自慢かどうかは分からぬが、烏羽の濡れ羽色と言ってもいい黒髪すら土が付き】
【それでいて、こんな尊大ともいえる言葉遣いで話すのはやや滑稽とも見れるかもしれなかった】

【だが台詞から分かる通り、彼女自身今の事故を気にしていないらしい】
【ゆっくりと上半身を起こしつつ、低い低い声で言葉を紡ぐ女性】
【濡れたせいで身体にぴたりと張り付いた衣服を厄介そうな表情で軽くつまみ】
【小さく小さく、はぁ、とため息を吐くのであった】
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/30(土) 20:54:01.08 ID:dagDmZxto
>>114

ねー、君、うるさいんだけどー?

【そんな事を言いながら、青年の方につかつかと寄って来る少女の姿がある】
【身長は160pほどだろうか。年の頃は――はっきりとは分からない。なぜならば――】

そんなとこでギャーギャー騒いでてさー、客なんて来んのー?

【厚めの唇にラメの入ったリップ、薄く塗られたアイシャドー、長い睫毛】
【耳たぶには、小さいながらいくつものピアスが彩っている】
【けばけばしいと言うほどではないが、やや厚めの化粧を施した――恐らくは$ツ年よりは年下の少女だ】

【丈の足りないタンクトップの裾からは、少女の細い腹部が晒され、ホットパンツを履いている】
【全体的に露出の多く、扇情的なそのファッションは、いかにも遊んでいます≠ニいうのを主張してはばからない】

【染めているのか、根元の黒くなり始めた茶色のショートヘアを揺らしながら、青年のそばに近寄ってくる】
【その黒い瞳は、青年に対する興味でらんらんと輝いている】

/まだいらっしゃいますか?
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 20:54:24.22 ID:QgdLxPsS0
>>122

――――言われずとも、今まであたしは一人で生きてきた訳じゃない…………

【その事は、身にしみて良く分かっている。少女が戦いの道に足を踏み入れたのも、元はと言えば親友のためだ】
【人の『絆』を、常に戦いの原動力にしている少女が、仲間の存在を忘れてしまうはずがない】
【――――自分をクールダウンさせるためか、少女は再びペットボトルの水に口をつける】

――――頼ってきたわ。自分の手に負えない時に、多くの仲間たちに…………
でも、だからと言ってあたしが気を抜く理由にはならない…………あたしを庇ったがために『Justice』は……1ヵ月半前に、本拠地を攻撃された…………
あたしの右腕も、その時ダメになったし、この剣の持ち主も、その時に命を落とした…………
――――――――分かるでしょ? まるで古びた吊り橋を渡ってる様な状況…………駆け抜けなきゃ、奈落…………あたしの置かれてる状況は、こんなものよ……

【安息と庇護を求めて、世間にある程度は名の通っている『Justice』に匿ってもらった事が、少女にはあると言う】
【と言うよりも、今現在も少女はそこで世話になっている。その意味では、今の少女は確かに休息の時を得ているとも言えた】
【しかし――――結果的にそれが、大きな災厄をもたらした。大戦の引き金となり、少なくない犠牲を齎した】
【だからこそ、少女は『つり橋を走る』事を、止めようとはしないのだ――――次を『Justice』が凌いでくれる保証は、どこにもないから】

――――簡単な話よ。あたしは家のしきたりを破った『元お嬢様』…………
あたしを狙ってるのは、そんなあたしを『罪人』として処刑しようとする父様…………
だからあたしは止まれないの。あたし自身、死んで友達たちを悲しませたくないって言うのもあるけど…………囚われた妹を、救いだす為にも…………ッ!!

【非常に端的に、そして的確に、少女は自身と『敵』との因縁を表現した】
【どうやら少女は、一般庶民とは一線を画す、それなりに上等な生まれを持っているらしい】
【だが、そうした家は、得てして社会常識とは離れた所にある、独自の『ルール』を持っているもの。そのルールを、少女は破ってしまったのだろう】
【そして――――そうした行いをする者は許さないと、『家』が強力な執着を見せると言うのも、ある意味理解できる話だ】

そうは言うけど……頑丈さは折り紙付きよ?
それに、こんな芸当も出来るし…………ジェム、あの木に撃ち込みなさい
≪了解っす姉貴…………っハッ!≫

【少女は、少し離れた立ち木を指さし、髑髏に指示を飛ばす】
【それを受けて、髑髏は青い火球を2発、木の太い枝目がけ放った】
【――――着弾した炎は、さして燃え広がる様な様子も見せなかったが――――数秒後、急速に萎れていき、そして折れる】

……見ての通り、こいつの炎は、生物の生命力と魔力を減退させる効果があるのよね
それに――――魔力のバックアップが必要だけど、こいつには『哲学者の卵』を破壊する力がある…………これはある意味、最大の武器だと思ってる

【炎が宿すのは、物理的な破壊力ではなく、敵を弱体化させる効果。故に、木の枝は力を失い、枯れて折れたのだろう】
【そして――――この髑髏には、世間を騒がせている狂気の苗床である『卵』を破壊する能力があるという】
【少女の言うとおり、その芸当はある意味、戦闘能力などよりもよっぽど重要なものだろう】
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 20:57:24.79 ID:enTZUhAco
>>116


【暗い路地の闇から、分裂するかのようにして現れる人影がひとつ。】
【武器を携えたその人影は、相手の姿を視認すると同時に、一瞬鋭い視線を向けて立ち止まる。】
【――――ふ、と小さな溜め息。「警戒のし過ぎか」なんて小さな呟きを漏らして、人影はこちらに向かって歩き近付いてきた。】

【その正体は、ウルフカットの茶髪に紅の瞳を持つ、若い外見の男。】

――――。

【掌に握っていた黒縁の眼鏡を掛けると、声を掛けようと息を吸い込んで――――そのまま吐き出す。】


【何度も声を掛けようとする、そんな様子を苦笑いをして眺めると、何を思ったか、指だけを突き出して首の部分に触れようとしていた。】
【気配等で相手が気付く様子があれば、即座に引っ込めて誤魔化すのだが、そうでなければこのまま悪戯に及ぶのだろう。】
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/30(土) 21:00:20.71 ID:TvANpVBbo
>>125
……ふん。

【返事はただ、鼻を鳴らしただけ】
【名前を呼ばれたから呼び返すとか、そんな真似はしない】
【今声を上げたら、何を言い出すか自分でも想像がつかなかった】
【だが、言わずには居られず】

……だ、だが、肝に銘じろ。
もしお前が、何かの拍子に敵対するって言うなら容赦はしない。
例えば他の誰かに卵を植え付けるとか、そんなバカな真似してみろ、八つ裂きにしてやる。

【ほらみたことか、最初に声が上ずった】
【素直になるスキルが他の技能と比べると幼稚園児なので、とりあえず威嚇するように言うしかない】
【一応、本気で言っている。有言実行の意思は見えるのだが、傍から見ると無様である】

……そりゃー、さ、お前の命を救った卵を開発したんだから、わからなくはないよ。
お前はそういうの、こだわりそうなタイプに見えるし。

……でもお前、機関の任務とか出来るわけ?
卵に始まり相当あくどいことやってるみたいだし、お前みたいなのは向かないと思うけど。

【恥の上塗りを避けたいという判断か、彼女の所属する組織について言及してみる】
【あくまで世間話のように、場のつなぎとしてゆるゆると】
【目は、変わらず金。龍気の検知でそうなるのだろうけれど、感情は気安く】
【それでいて、何処となく相手を知った風な口ぶりである】
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/30(土) 21:02:09.11 ID:mCAtDjdD0
>>126

だ、大丈夫かァ……?大丈夫じゃなさそうだな……その服とか

杖にあんまり使い慣れてねェからよく間違えて左足に重心を置いちまうんだよ……いやすまねェ

【頭を上げ、もう一度下げ、立ち上がる】
【心底反省している、といった顔をしており】
【些かだが雨に対する苛立ちも含まれているようだ】

そ、そうだ!ここら辺店多いし、さ

新しい服、服買っていこうぜ!!今、金いっぱい手に入ったからさ…な!

こんな餓鬼に服奢られるのなンざ屈辱だとは思うが、懺悔の気概だと思ってくれれば、幸いだからよッ……!

【ふらふらとした指先で、近くにある店を指差す】
【いや、実際に指差しているのはラグジュアリーショップなのだが、隣に服屋があることはある】

【開いているほうの腕で財布を取り出し】
【カタカタと、恐怖とも怒りとも違う震えを起こしながら金札を数枚抜き取った】
【金持ちではあるらしい】

【その後、扱けた時に落としてしまった杖を拾い上げ】
【上目遣いで相手のほうを見る】
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 21:03:16.33 ID:ZJuT+1Nl0
>>124
あぁ、そりゃよかった・・・・・って
んなっ!?この!畜生が!

【相手の行動に気をとられ、龍になりこっちへ向かうのを避けることは不可能と判断し】

うあああああああああああああああああああああああ!

【そのまま、責めてダメージを減らそうと両手を前に出して】
【熱で竜の攻撃を軽減しつつ受けて壁にぶつかり】

が・・・・・・は・・・・・
は、ハァハア・・・・・・・じょ、うだんじゃねぇ

【なんとか、威力を押さえさせたお陰で死ぬようなことはなく】
【それでもダメージはひどく】

でも、これで俺のかち・・・・・・・・だろ

【かすれた声で笑いながらそう言うと気を失った】

/用事があるのでここら辺で落とさせていただきます
/ありがとうございました
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 21:03:19.44 ID:DuYqT6n90
>>124

――っと。うはー、結構見晴らし良いわー。
どうしよー、ノリでここまで来ちゃったけど。

【天井の無事な部分に着地し、流れる景色を見やる】
【※走る列車の上は非常に危険です。絶対に立たないでください】
【なんていう忠告も有るかもしれないが、少年は直立している】

【が、その直後に膝をつく】

(……まずいなー、さっきのでちょっと脚がいかれたみたいだ)
結構酷使したしなー。さてどうやってたおs――おわっと!?

【屋根への攻撃、その際の衝撃や異音に若干驚き、すぐさまそこから後方に飛び退く】
【すんでの所でかわしたようだが、右膝の辺りに赤い線が刻まれる】
【丁度、8号車から、9号車――最後尾の車両の屋根へ】

【流石に屋根の下の相手には攻撃も出来ず、仕方なく両手をポケットに突っ込み、体勢を立て直す】
【ただその目線は……8号車と9号車を繋ぐ……連結器に注がれている】
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/30(土) 21:07:21.72 ID:ko4wKdE6o
>>124

(獣ね、頭は単純!身体能力と、あの黒い電気と……それが怖いかしら)
(でもそれだけなら、削り合いなら何時かはこっちが有利になる)
(だとすると、今考えなきゃ無いのは……)

(このフィールド、完全な回避は不可能。いや、種類にもよるけど……)
(速さの有る攻撃は回避しきれない。避けるだけの動きをしたら壁にゴツンだしね)
(だから、最低限のダメージで済ます方法を考えて……)
(彼我の能力、そこから鑑みるに有効な手は……これだ!)

【左手は引き戻されて、また元の様に顎の下へ】
【両の拳は何れも、ピタリと張り付いた様に低位置を動かない】
【そんな、意識を刈り取られない為の防御を固めながら、少女は思案していた】
【どう防ぐか。完全に防げないなら、どうダメージを減らすか】
【今回の幸運は、相手の能力が自分に近い系統のものだった事】

(……素直に受けて流し切る……っ!)

ぎ、あぐ、ぐううううううううっ……!!

【歯を食いしばり、少女は自分に迫る電撃を、そのままに体で受け止めた】
【人体は、然程電流に強くない。コンセント程度の電圧でも死ぬ時は死ぬ】
【この様な受け方をすれば、それこそ内臓まで電流で麻痺させられかねないのだが】

ううう、うぅ…………―――――――ぅ、ぅう、があああぁっ!!

【吼え、両手を左右に大きく広げた少女】
【その背、頭からは、まるで焼けた鉄を水に落としたかの様な水蒸気が立ち上がっていて】
【そして両手の青白い光は、幾らかの黒さを取り込んで強まっていた】


……舐めんじゃないです、体内の電気抵抗くらい、骨から毛髪の一本まで自由自在……!
この程度の電気で焼き殺されてる様じゃあ世間様という灼熱地獄渡っていけるかぁ!!

【骨の電気抵抗を極限まで落とし、筋肉や内臓の電気抵抗は上げて】
【自分の体内で簡単な回路図を作り上げ、比較的ダメージの少ない部分に電流を走らせる】
【電熱も、電気抵抗を引き下げれば発生量は落とせる。後は電流を体の外へ逃がすだけ】
【逃がす手段は?そんなもの、幾らでもある】

『エレクトロクォレル』!!本日は当社比30%増しィ!!!

【少女の左手の鞘が、何かに弾かれた様に黒城のベルト目掛けて射出された】
【投げたのでは無い。速度も、少女の力で投げるより余程上だ】
【だが、この攻撃が狙っているのはダメージでは無い】

【もしも鞘がベルトに、いやつり下がっているナイフに近づいた時】
【ナイフが磁石に引き付けられる金属で出来て居れば、それらは鞘に強く引き付けられるだろう】
【固定が緩ければ、ベルトから引き抜かれてそのまま、黒城の後方まで飛んで行きかねない】

【あわよくば武装解除。失敗しても武器の材質のチェックと】
【電流の影響で煙を上げる少女は、やはり策に走った】
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 21:10:52.54 ID:GoEIfGEao
>>129
【雨脚も弱まり、街行く人々が一様に傘を畳んだり雨宿りを止めたり、歩きだしたりして騒がしくなってきた】
【そんな中、依然と女性はびしょ濡れのまま俯いてその場に木の様に根を張っていた】

……馬鹿。

【そこに近づく影に気付くこともなく自身を罵倒する】
【自己嫌悪に追われ注意力散漫状態になっていたのだろう】
【このままいけば男の悪戯の良い玩具にされることになるかもしれないというのに】

……はぁぁ。

【だが、その時彼女は一つ大きな溜め息を付いた】
【その溜め息は薄い紫を帯びていて―――】
【異能や危険を察知する能力があればそれがどんなものかおおよそ気が付けるだろう】
【そうでなかったとしても普通の人間ならばフードの奥から突然紫煙が吐き出されるのを確認すれば驚愕を隠せない状況になる筈だ】
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 21:13:56.63 ID:DF4HHHJSo
>>127

【聞こえてきたのは客の声などではなく文句】
【ついに文句を言われたか。そう思いながら眉をひそめ、肩をすくめ、それらを直してから声の方向に顔を向ける】
【焔の双眸に映ったのは厚い化粧で年齢不詳の少女。遊んでいる風貌の人物は珍しい】
【思わず青年は口に出した】

うおぉ

【驚き半分、引いてるのが半分といった声だ】
【声だけかと思いきや顔にも出ている。それどころか上半身を軽く後ろに傾けたせいで引いているのがばればれだ】
【次の瞬間にははっとした表情をする。また表情を直して引いた上半身を前に傾け直す】
【少しの間視線を彷徨わせた後、口を開いた】

客が来るかはご覧の通り
探し物も見つからない

困りものだよ

【両腕を広げてやれやれといった具合で首を振る】
【仕草からも状況からも分かるがあまり芳しくはなさそうだ】

//おりますぜ
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 21:18:27.44 ID:enTZUhAco
>>135

【観察≠キる事に長けていたその男は、初めに相手を見た時と同じく警戒をその表情に表して、小さく後ろに跳んだ。】
【余程間抜け≠ナも無ければ、地面を擦る明確な足音に気付く事は容易いであろう。】

(瘴気、でも無さそうだが――――…取り敢えず、何をすべきだろうな)

【武器を構えるかどうか迷って、右手を宙に彷徨わせながら、男は相手の様子――――特に紫煙の挙動を伺っていた。】
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/30(土) 21:21:59.32 ID:Q+XERZgeo
>>130

はい、……わかってますよ!
尤も、私にそんな度胸は無いのはそちらもわかっているでしょう?

【上ずった声は、流石に見逃さなかった】
【一瞬だけ、くすっ、という笑い声が口から漏れる】
【全部お見通し、と言わんばかりに少しだけ、にやにやして】

そ……それは……!
い、一応頑張っては……いるんですが………

………。

【漫画だったら、背後にギクッ!という擬音が付いていることだろう】
【顔を伝う汗に、風邪由来の物以外の物が交じる】
【泣きそうな表情から察するにあまり芳しくないようだ】
【悪の組織に居続けるには、あまりに優しすぎる】

……でもっ…!
私が機関に入った理由は………

機関員にしか救えない人を、救う……ことです!

それさえ達成できれば…いいのです!

【自信満々に、軽くガッツポーズをして続けた】
【彼女らしい理由であるといえばそうだ】
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/30(土) 21:24:56.83 ID:dagDmZxto
>>136

なーにー、その『うおー』って。ヒドくない?

【青年のあまりと言えばあまりな反応に、不満げな声で少女は零す】
【唇を尖らせて、不機嫌な表情を作りつつも、さらに青年の近くにすり寄っていく】

ふーん。まーいーけどー。君ちょっとかっこいいしー。
ねーねー、何でも屋って言うんならさー、ちょっとアタシに付き合ってくんない?

【かと思えば、少年の顔に免じて、ということか、いきなり表情を媚びるような笑顔に転じる】
【――もし青年が避けなければ、青年の肩に寄りかからんばかりの勢いで擦り寄ってくる】

いーでしょー? どーせ客なんていないんならさー?
どっか、美味しいご飯食べられるとこがいーなー。案内してよー。

【さらり、と相手の営業不振にケチを付け、まだ何の了承も得ていないのに、そんな注文までつけてくる】
【――どう好意的に解釈しても、自己中心的な性格であることは、間違いない】

/では、よろしくお願いします。
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 21:26:50.23 ID:fmqXon9mo
>>128

“Justice”の本拠地が、攻撃を受けただと?
お前の言葉から察するに、ギリギリの勝利だったのだな

【詰まった感情を抜くように、女性は一度大きく森の空気を吸い込み、そして吐いた】
【叩いて渡るのではない、逆転の発想。落ちる前に渡り切ってしまえばいいと、眼の前の少女は言う】

戯け。それだけではわからん
だがお前が狙われているということと、お前の妹が囚われているということはわかった

【組んだ腕をほどき、奇妙なポニーテールの毛先を弄り始めた】
【束の間の沈黙の後、口を開く】

――なら私も、その妹とやらを助けだすのに一役買おうではないか
もちろん、タダ出という程私もお人よしではないからな
当然、見返りはもらう。全てが終わった後にな

どうだ、受けるか?お譲さま=H

【尊大な口調からはわかり辛いが、正直、見返りなどどうでもいい】
【ただ目の前に困っている人がいれば助ける。信念もへったくれもないが、彼女はそれで動く】
【それがどんな混沌の中であろうと】

【青い炎。着弾した木が枯れてゆくのを眼にして】
【あらゆる物を燃やすそれとはまた違うことを理解すると】
【「ほぅ」と感嘆の声を漏らし、凭れかかっていた木から離れて身体を少女へと向けた】

なるほど、大したものだ。見た目で侮るものではないな
“哲学者の卵”をか。噂には聞いたことがある
なんでも、人の憎悪を喰らって暴走させるもの――だったか

まさか、それを破壊する術を持つことも、お前が狙われる原因の一つか?

【“哲学者の卵”に関しては小耳にはさんだ程度で、それほど知識がある訳ではなかった】
【だがよくないもの≠セとは聞いていたらしい】
【それを破壊する手段を持つ者――使用者にとっては、排除すべき存在であると、推察して】
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 21:27:53.88 ID:GoEIfGEao
>>137
【パシャ!】

…ん。

【男が小さく跳び、着地した際に足下の水溜まりを踏み水音を立てる】
【その音でようやく自分の近くまで人が来ていた事に気が付き、俯いていた頭を少しだけ上げてあなたの方を見る】
【フードの奥にから射す視線は、煙たそうに瞼を半分以上閉じた真紫の瞳のもの】

……何?

【少しの恐れと悲しさを内包した小さな哀しみの声を発する。それはこの街の喧騒の中では聞きとることも困難なもので―――】
【と、同時に宙をゆっくりと浮翌遊していた紫の霧は静かに薄れ、空気と同化していった】
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 21:28:23.64 ID:GoEIfGEao
>>137
【パシャ!】

…ん。

【男が小さく跳び、着地した際に足下の水溜まりを踏み水音を立てる】
【その音でようやく自分の近くまで人が来ていた事に気が付き、俯いていた頭を少しだけ上げてあなたの方を見る】
【フードの奥にから射す視線は、煙たそうに瞼を半分以上閉じた真紫の瞳のもの】

……何?

【少しの恐れと悲しさを内包した小さな哀しみの声を発する。それはこの街の喧騒の中では聞きとることも困難なもので―――】
【と、同時に宙をゆっくりと浮翌遊していた紫の霧は静かに薄れ、空気と同化していった】
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 21:28:31.74 ID:fPaShkeDO
>>131

何……使い慣れぬ道具ならば仕方あるまい
それに、私のことは気にするな。元より雨に濡れた服
転んで泥がついた程度──大差ないだろう
洗えば綺麗に落ち……

【相手が立ち上がるのを見て、彼女もまたすぅと立ち上がる】
【濡れた衣服からぱたぱたと水滴が滴り落ち、己の重みに耐え切れなかった泥がはたりと地に戻っていく】
【紺色の袴や小袖は元より──白とも見まごう瓶覗色の羽織は無惨にも土色で汚されていて】

【それでも或いは、自宅にでも替えがあるのか】
【小さくゆっくりと首を横に振り。気にするな、と何度か口にするが──】

……って──は?
いや、その……下着の類は間に合っている
だから、その──気にし無くともいいのだが

それに……元より其れは貴様の金だろう
好意はありがたいが……むぅ

【買い物先が、彼の指差すラグジュアリーショップなのが理由だからか】
【或いは単純に、他人の好意を受け取るのが苦手なだけなのか】
【左腰に提げた刀の位置を、居心地が悪そうに直しながらそう語る】
【元々は仏頂面なのだろうが──少しだけ、困惑した表情が浮かんでいた】
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 21:30:03.60 ID:GoEIfGEao
/連投すいません。返信は>>142の方に宜しくお願いします
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/30(土) 21:39:07.28 ID:mCAtDjdD0
>>143

気にすんなよ、な?な?

ほらさ、ここでこのまま放置して帰っちまったら俺の良心が爆死するんだわ

だからさ、これ完全に自己満足だからな?おし!行こう!

【少年は若干雨に濡れた札束を相手のほうに投げ】
【ジュエリーショップの前にまで歩き出す、少年は余りこういうところに寄らないようで】
【服屋だと思ったらしい】

【雨水がぽたぽたと店の屋根から零れ落ち】
【そこで軽く雨宿りをしながら、相手のほうに手を振っている】

【その表情はニッコリと】
【まるで「女子はこういうもんも服装なんだろ?」といわんばかりに】

【店員が此方のほうを鬱陶しがるような視線で睨み付けて来るが】
【少年は気にしない】

【なお、投げられた札束の値段は】
【軽くジュエル数個を購入して余りが出るほどの額であった為、そちら方面の心配は要らない】
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/30(土) 21:40:57.79 ID:TvANpVBbo
>>138
……さぁ、どーかな。

(『そんな度胸』、ね)

【今度は鼻で笑った。若干小ばかにしたような響きも見られたが、その実、やや疑っている】
【彼女の度胸は、以前身をもって思い知ったのだから、と】
【おかげで酷い目にあったが、同時に、後悔はしないと決めた】
【でなければ、今こうして暢気に談笑なんかしていないのだから】

そりゃご立派な志じゃないか。
それで?

【彼女が明かした理由を、一応は、褒めた】
【褒めた、の、だが、妙な響きを持った質問を続けた遥人は】

お前は何人救った?
お前がその何人を救う間、機関は何人不幸にした?

【彼女の掲げる理想の矛盾点を、それまでの談笑の勢いのまま、提示する】
【声にストレスはない、本当に軽く、或いはどうでもいいことのように】

【…きっと本当は、どうでもよくなんかないのだろう】
【ベンチの下は、もちろん地面。そこに立てひざの半胡坐なのだから土はつく】
【おろした腕は、その土を握り締めて震えていた】

――――いーたくなきゃ、答えなくて良い。
具合がよくないんだろ、おとなしく黙ってたって罰は当たらない。

【でも、そこで追求を止め、逃げ道を用意したのは、やはり】
【悪く思っては、いないのだろう。この不良少女の性質上、酷く婉曲した表現だが】
【立ち上がると、握り締めた拳の土を落とし、ジーンズやシャツについたそれと一緒に払い落とす】
【それから熱を測るためか、額に額をあわせようとしながら】

体温が上がったときは、水分をとるといいらしい。人間はな。
お前は人間の飲み物を飲めるか?

【上着のポケットに納まった小銭を、指の感触で数える】
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 21:42:07.42 ID:enTZUhAco
>>142

【暫く警戒していたものの、溜め息と共に肩をすくめて、視線を少し彷徨わせた。】

――――…何、と言われても、な。
逆にお前が何なんだ、と言いたくなるんだが――――まあいいか。

…強いて言うなら、自警団≠フヒトだ。街中の異変を調査する役目。

【――――自警団≠ニして武器を持つのは、この世界では特に不自然な事でも無い。】
【能力者犯罪≠ノ対抗する目的であれば、重火器を持っていてもまだ足りない<激xルなのである。】

――んで、ちょっとさっきから怪しい≠ニ思ったから声を掛けようと思っていた、そんな所だ。

【紫煙≠ノ関しては、言及しない。】
【頭の隅に留めては居るが、特に言及するに値しないと判断した為である。】
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 21:44:41.20 ID:QgdLxPsS0
>>140

……あたしの仲間にも、犠牲者が出た…………それに、『Justice』の面々が善戦してくれなきゃ、あの城は、多分砲撃で損壊させられてた、から……

【無論、そうしてまで敵を滅しようという者たちには、それ相応の備えがある】
【1000人以上の兵隊に、2門の自走砲まで用意したのだ】
【幸いにもその侵攻に抜かせる事は無かったが――――もし砲撃を許してしまえば、『Justice』は少なからぬ被害を被っていただろう】

…………そうね、説明不足だったかしら
――――『ヴェイスグループ』……水の国を中心に、手広く資産を運用してる、大企業……一種のコンツェルンって言えばいいのかしら?
そこが元締めよ……あたしもそこの出なんだけどね…………
父様は、金の力と、自分の手駒に雇い入れた能力者の力で、覇権を手にする気らしい、わね…………

【詳しい事情は、あまり口外したくなかった】
【しかし、ここまで話してしまった以上、それはもう同じ事だろうと、少女は更に具体的に話す】
【敵は、社会的に地位を持ち、その裏で暗躍する私設軍の様な存在らしい】

――――見返り…………何を出せるか、あたしにはわからないけど…………
それと、お嬢様はよしてくれないかしら?
今のあたしは、そう呼ばれる様な存在じゃない…………名前はレイド=E=ヴェイスよ

【女性の申し出は、少女――――レイドにはありがたかったが、同時に容易に頷ける話でも無かった】
【まさかとは思うが――――相手の女性が『自分の背後にある資産』を求めているのではないか、と言う疑念が胸をついたのだ】
【だが、それはとりあえず置いておき、『お嬢様』と言う落ちつかない呼称を改めてくれと、レイドは自分の名を名乗った】

えぇ……知り合いも2人、あれの犠牲になりかかって、1人は、危ない橋を渡って除去して、もう1人はこれで除去した…………
嫌と言うほどに思い知ってるわ……アレの齎す狂気は…………!

【レイドは、既に『卵』と縁の深い人物となっている。それは、『卵』の破壊術と言う物を開拓した事からも分かるだろうが――――】
【現在、『卵』を無力化する手段は、ほんの2〜3通り程度しか確認されていない。その一翼を担っているのが、レイドなのだろう】

さぁ…………それは分からない
ただ、あたしはカノッサ機関からは、狙われてる…………そして、ヴェイスグループの敵たちは、機関と共闘を狙ってるらしいって情報があった…………
もしかしたら、そう言う意味でもあたしは狙われてるのかもしれないわね…………向こうにとっては『共通の敵』でしょうから

【レイドを害しようと考える者にとっては、それは利害の一致点として見出す事が出来るだろう】
【そうした利用価値を見出されたなら、それを理由に命を狙われる事も、あるいはあるのかもしれないと、レイドは口にする】
【逆に言うなら、積極的に肯定する材料も、レイドは持っていない様だった】
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!美鳥_res]:2011/07/30(土) 21:47:14.00 ID:Zzbawy1F0
>>133

「キサマァァァァァァァァ!!!!!!もう逃がしはしない!!!!!!ここで散れ!!!」

「ォオオオオォオオオオォオオオオォオオオオオォオオオオォオオオオォオオオオ!!!!!!!!!!」

【そのまま飛行して追跡し、斧を大きく上に構える、そこを中心に光が渦巻いて行く】
【そしてそれを逃げる相手に向けて放つだろう、威力は絶大、回避しても屋根を粉々にするだろう】

【しかし怒りにまかせた攻撃は隙も大きい、カウンターは恐らくヒットするだろう】
【連結部分も容易に取り外す事が可能だ、しかし外された車両の乗客は…】

【少年はいかなる判断をするのだろうか】

>>132

【その後、彼女は自警団に自ら身柄を預けていった、青年の言葉が通じたのか…】

//ありがとうございました!!!!!

>>134

ハハハハハハハハハハ!!!!!!!さっきまでの威勢はもうなくなったか!!!!!!!
だがその判断力は称賛に値するよ!!!!!!素晴らしい!!!!!

【狂喜したように笑いながら両手を広げて電撃を窓に放ち、ガラスを割る】
【挑発的だが、少女への称賛も送っている】

【そして簡単にベルトの武装を外されて、奥へ吹き飛んでいく】


それで……?これで武装をすべて外したつもりかい??
君は本当に頭がいいな、常に一歩先を見ている、戦術、戦略共にスバラシイ!



            だからさ…! 僕の本当をみせてあげるよ!!!よく撮っておけ!!!!



   【バキン、肩が変形していく、ゴキン、膝が折れていく、黒い体毛が身体を覆っていく】
    【すべての変化が終わった後――――そこにいるのは】   


        これが人狼の真価さ………記録しておけよ?



    【2mを超える大きさの黒き大狼≠ナある】
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 21:54:29.26 ID:GoEIfGEao
>>147
【肩を竦める様子を見てフードの奥でなにやら憂鬱そうな表情を浮かべる】

どうせ……私を見て不審だと思った誰かが、貴方を頼ったのでしょう…?

【いつものことだ。頭の中でそう呟いて】
【今度はしっかりとあなたの方に向き直りばっ、とフードをとり長過ぎる髪をかきあげ、大きく大げさに両手を広げる】

…はい。これで良い?
私は何も持ってないし、誰にも危害は与えない。

――――なんなら、服も脱ぎましょうか。

【そんな冗談にしか聞こえない様なことを、真剣な表情と口調で言いあなたを睨み付けた】
【口からは薄い霧が依然と漏れ出しているが気になる程ではない。変わりに女性の口元からは仄かに甘い香りが漂っていた】
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/30(土) 21:59:34.05 ID:ko4wKdE6o
>>149

こちとら真っ当な人間様よ、これ以外に能力なんか持って無い、ね!
貴方の様に種族のアドバンテージを持ってる生き物とは違うんです!

(……手が減る。これだけで、随分と先は分かりやすくなる)
(最悪、脚を。左かしらね、怪我しても問題が少ないのは……)
(どの攻撃を大きく避けて、どれを小さく避けるか……見極めが肝心だけど……)

【少女の右手が、鳩尾の位置まで降りた】
【元来少女は、顎だけを拳でカバーして、その上で上体ごと相手の攻撃を回避する】
【女であるというハンデはどうしても拭えない、力での勝負にはしたくないからだ】
【それが、受ける事を前提とする、腹部の防御を行うというのは】

(思考加速……今は無理ね、脳が焼けかねないわ……)
(暫くは防戦一方になりかねない……何処まで耐えきれるか……)

【回避し続けるに十分な速度―――判断速度、体捌き―――が得られないからだ】
【例え能力による対応が出来ようと、そもそも電流とは受けるべき攻撃では無い】
【現時点で両足で立って居られるという、それだけでも十分に異常事態なのだから】


【意図的に異常事態を作る事に成功した少女は、相手が生んだ異常事態を】
【有り得ない事では無い。人では無い姿を見せたその時に、推測だけなら出来た事態を】
【はっきりと見せられて、だがまだ笑う】

……はっ、記事にするにはあんまりに足りないですねぇ
動物がただ列車の中で暴れただけ?それじゃあ駆除の対象ですか
これはテロ行為ですら無い、野生動物が降りてきた珍騒動とされてしまうでしょう

おいでなさいワンちゃーん!いっちょまえのテロリストを名乗りたいというのなら、
まずは何処かにビデオレターでも送ってからにしなさい!

【挑発、本人にしてみればやや温めのそれを口にしつつ、後方に置いた右足に体重を掛け】
【何時でも後方へと下がれる様にして、再び待ちの姿勢】
【今度は、左手には武器が無い。右手のナイフだけが、彼女の手に有る武器だ】
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 21:59:43.13 ID:DF4HHHJSo
>>139

【不機嫌な表情を見ると、しまったという表情をし、すり寄られれば同じように後ろに下がる】
【が、すぐに壁にぶつかった。気付かずぶつかったせいで「うっ」と声をあげて痛そうに顔をしかめる】
【何とかして離れようとするが慌てているせいで左右が見えていない】

え、えぇ?

【笑顔を向けられても反比例した引きつった笑顔を浮かべる】
【視線は泳ぎまくり。非常に困惑している様子だ】
【後ろの壁のせいで擦り寄ってくるのを避けられずに肩に寄りかかられる】
【寄りかかられると、ばっと両腕を上げた。まるで降参のように見える】

う、うぅ
依頼ってことならやるけど、依頼じゃなさそうだね……

【営業不振にケチをつけられ、心にグサリと刺さる痛みを苦笑いで隠して何とか返事をした】
【こういった状況は慣れてないのか心臓が小動物のような早い鼓動を刻んでいる】
【間違いなく彼の寿命は今この瞬間のせいで縮まっている】

まぁ、仰るとおりお客なんてこないし、夕食時だから別にいいけどね……

【がくっと肩を落として落ち込んだ声を出す】
【最終的には折れる形で承諾した】
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 21:59:51.33 ID:fPaShkeDO
>>145

な、な、な──し、しかし……!

【何かを噛み締めるような複雑な表情を彼女はしていてが】
【それでも投げられた物を咄嗟に掴んでしまう、そんな己の反射神経を彼女は密かに呪った】
【そして、自分の静止と抗議の声を聞かぬまま歩きだした相手に対してまたため息を吐き】
【やがて──仕方ない、とでも思ったのか】
【やれやれと言わんばかりにまた、小さくゆっくりと首を振って少年の方へと歩きだし】

……天辰桜だ。
名も知らぬ相手から、施しを受ける気にもなれぬ
貴様の名は、何だ

【雨音に負けぬよう、其の声は少しばかり大きなものだったが】
【其の言葉は間違いなく、彼の好意を受け取ろうとした──少しばかり不器用な言葉でもあった】

【店内に入れば──彼女もまた、このような店からは縁遠かったのだろう】
【どこか居心地が悪そうに、控えめに店内を見渡して】
【どう動けばいいのかすら理解していなさそうな表情で、其方を見ることだろう】
【尤もその表情。彼女からしてみれば精一杯感情を表現しているつもりなのだろうが】
【実際滲んでいる色はごく僅か。彼女の気持ちを読み取るには、少しばかり苦労するかもしれなかった】

/ラグジュアリーとランジェリーを素で間違えて羞恥心が爆発しそう
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/30(土) 22:03:27.98 ID:Q+XERZgeo
>>146

……まだ、誰一人、救えてません
そして、機関が………何人を不幸にしたのかは……わかりませんが…

少なくとも私が…………二人を殺しました

【自分が未熟だったから、機関員だから仕方ない】
【そんな言い訳は一切口にしなかった】
【そこにあるのは、殺した事実と、その罪】
【高々と理想を上げておいて、軽蔑されるかもしれない】
【でも、今度は目を背けずに瞬きもせず、精一杯目を澄ませて】

全く問題なく……飲めますよ
水から炭酸飲料まで

あっ…でも、お酒は……無理です

【一番飲めそうな物が飲めないらしい】
【とはいえ、見た目と性格を考えると妥当だが】
【そして、おでこをつけるのは自殺行為に等しい】
【先程触れた時よりも更に、発熱している】
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 22:07:11.72 ID:DuYqT6n90
>>149

やだなあ、ここで散るのは君じゃないか。内臓でも撒き散らしてみる?
(……やっぱり外すのはリスクが有るよなあ、届かないし)

【連結器から目を離し、両手をポケットから出す。握られていたのは、鎖鎌の柄】
【鎖の一端はポケットの中だが……やはり、ポケットに入るような大きさではない】

【右足を踏み鳴らす。――足元で、爆発】
【跳躍するよりも、この方が速く上へ跳べる。その分脚へのダメージが強いのが難点だが】
【ともかく、光の竜巻は列車の屋根を吹き飛ばすだけに終わり――破片が、頬を始め体の数箇所に刺さる】

僕には遠距離攻撃は効かないよ。学習出来なかったのかな?
やっぱりとどめをさすなら顔面を直接狙ったほうが良いんじゃない?

【両手の鎌を両方とも、男の翼めがけて投げつける】
【まるで鋏のように両側から回り込むそれは、遠ざからなければ鎌か鎖に当たってしまう】
【突き刺さるにしろ絡まるにしろ、行動を制限されるだろう】
【――傷こそついているが、嫌味な笑みは変わらない】
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 22:07:36.25 ID:enTZUhAco
>>150

――――だったら、どうって話だ。

【やれやれ、とばかりに大袈裟な身振りを入れて、言葉を返す。】

…不審だと思われるのが嫌なら、改善すれば良い話だろ?

――それで、だ。
そもそも、ここで佇む理由は何なのかって事になる。

【くあ、と少し気怠さを交えた欠伸を隠して、苦笑いで接する。】


それとも、変な追及をした方が良いのか?

…さっきから続けてる一連の動作≠フ意味、とかだ。

【じと、といった視線を向けた後に、再び欠伸。】
【興味があるのか無いのかは良く分からないが、取り敢えず先程から見られていた事は確かなようだ。】
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/30(土) 22:12:09.25 ID:dagDmZxto
>>152

【青年の初心な反応に、ネズミをいたぶる猫のような笑みを浮かべる】
【後ろの壁に頭をぶつけ、両腕を上げる青年の姿の何がツボに入ったのか】
【ケラケラと笑いながら、青年の腕を取って、壁から引き剥がそうとする】

えー、依頼じゃない? 女の子のー、街の案内。
あとー、最近の世の中のジジョー? も、教えて欲しいなー。
危ない国とかー、組織とかー、場所とかー、そーゆーの。

あ、依頼だからお金いるの? いくら欲しいー?

【まるで恋人にでもするように、青年の顔の近くに顔を寄せて、囁く様に言う】
【――傍から見れば、少々いかがわしい動きをする恋人、と言った感じにでも見えるのだろうか】

んふふ。じゃ、いこっか。
どっかおいしいトコ、案内してよ。はーやーくー。

【悪戯のつもりか、青年の腕に腕を絡めようとまでしてくる――】
【そして、青年の身体を揺すって、青年に案内を促すだろう】

【貴方は適当な店に連れて行ってしまったことにしてもいいし、歩きながら彼女と話しても構わない】
【――ただし、少女に文句の一つも言わないようであれば、その道すがら、ベタベタされてしまうことは間違いない】
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/30(土) 22:12:31.57 ID:mCAtDjdD0
>>153

【ニッコリと、もう一度満面の笑みを見せつけ】
【振っていた手を下ろし、腰に当てる】

ヴァーデッド、ヴァーデッド・劫火・ニコラスだ

お前に迷惑かけた相手、覚えておいてくれよォ?

【少し言いにくそうにそう言うと】
【後に続いて中に入っていった】

【中には異常なまでに煌く宝石が大量に周囲に鏤めて合ったが】
【少年は ? といった表情で銀色に輝くダイヤクロスの小さな指輪を掴み取る】
【店内には冷や冷やした空気が漂っていたが、少年は当然、気付かない】

これでいいんじゃねェかな?よくわかんねェけど

【さすがにいやな視線に気が付いたのか、指輪を拾い上げて天辰のほうに“同じように”投げた】
【本人としてみればこのいやな雰囲気から抜け出したかったんだろうが】
【周囲の人々にしてみれば、鳥肌ものではある】

159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 22:12:52.23 ID:fmqXon9mo
>>148

大いなる野望、といったところか。金持ちの考えることはわからん
だが、それほどまでに大きい存在ならば、全く知らないという者のほうが少ないだろう

世間の反感を買えば、槍の先が向けられるのは必須――
その者たちとも協力することができれば、お前ももう少し有利になるのではないか?

【大きな存在ほど、その裏に大きな闇を抱えるものなのか】
【レイドの父親も、そうなのかもしれないが、その目的をこの女性は知らないので言及することはできない】

わかった、レイドだな
わたしは水走 游華(みずはしり ゆうか)だ。好きに呼んでくれて構わない

見返りは――そうだな
『死ぬまでにしたい10のコト』に、守るべきものを得たいことと、業物の双頭剣が欲しいというのがあってな
前者はお前が守るに値する人物なら達成されるだろうし、
後者はお前の妹を救ってからでも、そのヴェイスグループとやらの力を使って探し出してくれればいい
もちろん、できるならで構わない

それでもダメか?

【守るべきものを持たない彼女にとってこの話題は、恥ずべきことであるようで】
【ほんの少し言いにくそうに、口に出してゆく】
【その様子からわかるだろうが、悪意というものが全くない】

実際に眼で見た訳ではないからな、“卵”とやらの狂気性はわからんが
さっき言ったコトの内一つでも達成できそうならば、私はお前に力を貸そう

ま、要らないというのであれば、其れでも構わない
通りかかった一旅人だからな

【二つの条件の内、一つでも達成できそうであれば、游華はレイドに協力する姿勢を見せる】
【伸るか反るか、レイド次第だが――果たして】
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/30(土) 22:15:27.86 ID:TvANpVBbo
>>154
……わかってるんなら、いい。
あづっ!

【ただ頭が春なだけじゃないし、自覚もある】
【それを知ってなお、その選択をしたのなら、もはや何も言うことはない】
【簡素だが、それだけは応じておいた】

【ひょっとして、卵を身に納めて呑まれないのは、龍だからではなく……】
【ふとそんな思考がよぎる。冗句と流したかったが、何故か切り捨て事ができないまま、頭の中で残留する】

【体温の高さは既に知っていたが、こうなるとプールに漬けたほうがいいんじゃないかとすら思えてくる】
【これ以上更に上がるとは思っていなかったらしい、電流が走ったようにのけぞり、近くの自販機へ】

【―――――ほんの十数秒で戻ってきた遥人は、水分吸収率がよいという売り込みのスポーツ飲料と、緑茶のペットボトルを手にしていた】
【緑茶は自分のものらしい、蒼いラベルの飲料をミーナの顔の横において、再び座り込む】
【蓋は既に封を切られていたが、自分の緑茶はたった今開封する】

物好きだね、お前も。
どうしてそこまで、機関に居ることを拘る?
別にどこで理想を掲げたって同じだろうに、なんつーか…命の恩人、ってだけ説明不足な気がする。

【相手が相手なので、気が気ではない】
【話題の最中テンションが上がったり下がったり、忙しい遥人だったけれど、表情は硬めの無表情】
【不機嫌ではないのだが、一線の見極めをしかねる相手だから、戸惑い混じりに、興味はあるらしい】
【言い終わると、おそらく貴女の返答を聞きながら、緑茶に手をつける】
【夏場には、その冷たさがしみるらしい。おっさんのようにまた息を吐いた】
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!美鳥_res]:2011/07/30(土) 22:20:12.03 ID:Zzbawy1F0
>>151

吠えるなよ変異もできずに衰退していくだけの劣等種が……君は頭はいいが…
挑発に関してはイマイチ………だなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

テロリストじゃあない!!!!!僕は芸術家さ!!!!!!!!

【バンバンバンッ!!!!とその巨躯を感じさせない速度で壁や天井を弾けまわる】
【その光景はKい稲妻が車内を蹂躙しているような光景である】
【乗客達はその轟音と揺れる車両内で祈るように頭を抱えて喚き散らしている】


さぁ!!さぁ!さぁ!さぁ!見切って見せろハンター!!!!!!
君の本当の野性を見せてクレぇぇぇぇえぇえぇぇぇぇ!ギャハハハハハハハハハハ!!!!


その細い首ッ!!!!!頂いたぁ!!!!!!!!

【そのまま口を大きく開き、少女へと天井を経由して首に鋭い犬歯で食いつこうとする】
【噛まれればその傷口から凄まじい電撃が体内を焼き尽くすことになる】

【2mを超える巨体の突撃は、それだけで驚異の攻撃となる】

>>155

「吠えるな、貴様は既に棺桶に片足をいれておる、強がりももはやここまでだ」
「贓物と糞尿を巻き散らし、無様に這いずって消えるのだッ!!!!!!」

【斧を振り終わり、そう相手を挑発、見下す言葉を投げつけるが、攻撃後の隙を狙われる】
【鎖鎌が、翼を貫き、巻き付き、引き裂き、光り輝く粒子が辺りに広がる】

【だが男は侵攻を止める事はなく、ボロボロの翼を羽ばたかせ、少年に突撃をする】

「砕けろ!!爆ぜろ!切り裂かれろ!折れろ!!!消えろ!!!!」

【そのまま斧を振りかぶって少年の脳天を割ろうと振り下ろす、もはや防御や回避は行わない】
【否、行う余裕もないのだろう、だがその決死の一撃だからこそ脅威ではあるが】
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 22:29:22.45 ID:GoEIfGEao
>>156
……改善、できるならとっくの昔にしてるわよ…。

【ストイックな男の返答に少し面くらいながらも動揺の感情を一切表に出さず話を続ける】
【煙たそうな目はじっとあなたの紅眸を見つめ続けながら】

理由?……それは、その…あの…ぉ。

【佇む理由を聞かれた途端、青白すぎるくらいの肌を赤く染め、あたふたし始める】
【そこにあるのは後ろめたいことを指摘されたことからくる動揺ではなく、どちらかというと羞恥心に近しいものだ】

……私、こんな…だから、人に話かけずらくて…

【途切れ途切れに語る、彼女の表情はだんだんと林檎の様に真っ赤になっていく】

…っ!
要するに、上手く人にものを尋ねられなくて困ってたのよっ!

【最終的に逆切れにも等しい声色で、紫煙を口から撒き散らしながら街に佇んでいた理由を男に言い放つ】
【その時には女性の顔はもはや沸騰したヤカンのようになっていた】

はぁはぁ…。……ふぅ。
えと、後一連の動作≠フ意味だっけ?…私にはどの一連の動作≠ゥ分からないのだけれど?

【一瞬、ヒステリーに入っていた彼女はゆっくり深呼吸し、呼吸を落ち着かせ、ようやくまともに会話し始めたが】
【男の言う一連の動作≠フ指摘するところがいまいち良く分かってないようだ】
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 22:31:04.71 ID:DF4HHHJSo
>>157

【腕を引っ張られればそれはもう簡単に引き剥がせる】
【あまりに足に力が入っていなかったせいで軽くふらついたほどだ】
【顔を寄せられると抵抗するように多少反対方向に首を傾けるが、あまり効果はない】
【囁かれたのがくすぐったいのか、軽く肩を震わせた。ついでに顔も赤い】

街の案内に情報?
常識程度にしか教えられないけど、それで良ければ
簡単なことしかできないから、夕食代を出してくれればそれでいいけど……

【依頼として言われるとは思っていなかったようだ。赤い瞳を不安そうに彷徨わせながら渋々承諾して料金の説明もした】
【腕に腕を絡められるとびくっ、と大きく肩を震わせる。こういったことには完全に不慣れなようだ】
【ふー、と一つ息をつくと「分かった」と返事をして歩き始めた】
【道中腕を振り払おうとはしなかった。あるいはできなかったのか】
【しばらく歩けば一軒のレストランに到着する。道中に会話があるかは少女次第だが、青年の口数はあまり多くない】
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 22:34:22.76 ID:fPaShkeDO
>>158

ヴァーデット・劫火・ニコラス──
変わった名だ。櫻の言葉と大陸のもの、双方が混じっているとはな

【島国である櫻の国を「櫻」と呼び、其れ以外の国の総称として「大陸」の言葉を天辰は使う】
【ならば彼女は櫻の国出身の人間なのだろうか】
【身成りや名前からしても恐らく、そのことは容易に推察できるはずだ】

【「お前に迷惑を掛けた相手」──其の言葉を聞いて、天辰は愉快な冗句でも貰ったかのように口元に笑みを浮かべる】
【とはいっても、口角をほんの数ミリにも満たぬ程僅かにあげただけ】
【どうやら感情の表現が徹底的に苦手な様子であった】

────っ、ま、待て!
店の商品を投げるな粗末に扱うな仮にも玉(ぎょく)だぞ貴様気は確か、か……っ!

【そして投げられた指輪を見て、ぎょっとした様子で目を見開き】
【ぞわ、と腹の中から込み上げた寒気とも違う嫌な気配が、勝手に身体を支配した】
【気付けば口では文句を、身体は指輪を受けとめるために動いており】
【上手く指輪をキャッチすることが出来れば、まるでそれがガラス細工であるかのように指輪を扱うことだろう】

【泥や雨に濡れた、羽織姿の二人組】
【店の人々にとっては、或いは強盗か何かと二人を間違えるかもしれなかった】
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 22:35:28.28 ID:QgdLxPsS0
>>159

――――もみ消される可能性も、無きにしも非ずって言うのが、怖い所なのよ…………
特に水の国では、何気なく病院に足を踏み入れてみたら、そこはヴェイスグループの息が掛かってる施設だった、とか…………そう言う事が、普通にあるしね……
一定以上、父様にはついてくる面々が居るのよ……利権にしがみついて、あるいは父様にとっては安い恩を、ここぞって所にばら撒いて…………
さっき話した能力者…………『暴蜂(バウフェン)』の中にも、父様に命がけで恩を返すって言う奴もいたしね…………
――――メディア攻勢に対しても、一定の耐性がある…………だから、人を殺してもみ消すなんて、無茶も出来るってところかしら?

【例えその正体を衆目に引きずり出した所で、ヴェイスグループには大したダメージにはならないのだと言う】
【既に、彼の目指す『裏から糸を引く』形での支配は、順調な経過を見せていると言う事か】

――――游華、ね…………
…………あたしが、守るに値する人間かどうかは、分からないわ…………でも、双頭剣は…………あるいは、それそのものを、あるいはそれを作れるだけの人間を探し出せれば……!

【妹を救い出すための助力は、多いに越した事は無い】
【女性――――游華から提示された条件を吟味するレイドは、それが自分に担えるかを考える】
【前者に関しては、すぐに答えなど出せようはずもない。それこそ『そちらで判断してくれ』としか返せない】
【しかし、後者に関しては、まだ望みはあった。それが、果たして自分にも届くかどうか――――】

――――――――分かった。あなたの力、貸してもらいたい…………

【30秒ほど悩み、レイドはそう切り出した。游華の申し出を、受け入れると】

ただ…………妹に関しては、難しい事になってるわ…………
妹は、今は植物人間になっちゃって……クローン兵士の材料にされて、30足らずの兵隊にコピーが使われて…………
本人も、使い魔と融合させられた挙句、サイボーグ強化をさせられてるから…………
命令に逆らったり、負けたりしたら、自爆させられるらしいから……向こうも使い魔が全力で襲ってくる…………
だから、下手な手には出ないで、出来たら、逃げて欲しい…………むしろ、妹の周りの面々を、片付けてほしい…………
妹を救う手段は、あたしが持ってる…………一回こっきり、失敗したらもう助けられない。そんな手段だけどね…………

【レイドは、自身の『妹』についての状況を游華に語る】
【あろう事か、植物人間になり、使い魔の道具に立場を逆転させられ、そして戦場に飛び出していると言う】
【そんな状態の妹を救う手立ては、レイドの中にあるらしいが、これもやはり、伸るか反るかの『賭け』にならざるを得ないと言う】
【レイドが游華に頼みたいのは、その賭けの勝率を上げるための戦いだった】

――――――――もうこんな時間ね…………
もし、それで良かったら、今度やつら……蜂のマークを付けてる奴等に会ったら、気をつけてほしい…………
…………それじゃあ、お願いね、游華…………

【ふと空を見上げれば、既に夜の帳が下りている】
【レイドは、疲労した身体を持ち上げると、背中越しに游華にそう告げて、歩き始める。恐らくは、Justiceの本拠地である『風霊統主の城』へと向かうのだ】
【呼びとめなければ、そのまま立ち去ってしまうだろう】
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 22:35:36.22 ID:DuYqT6n90
>>161

――ドンマイ、君の負けだよ。

【――バツン】
【何かが、切れた音がした。紛れも無くその何かは、鎖】
【頭を狙った男の一撃は、しかしその狙い通りには行かず、少年の肩から縦一直線に深く、深く傷をつけるだけだった】
【だけ、と言い切れるほどの傷ではないかもしれないが――やはり血が出てこない。断ち切られた骨や血管は確かに有るのだが】

まあ僕は別に君の攻撃をかわす必要なんて無いんだけど。
――さて、ここで問題。僕たちは今列車の最後尾にいる。
そして……

【直後、爆発音。鎖鎌が爆発した】
【一番初めのあの缶と同じ様に、今度はボロボロの翼を直撃するだろう】

君は今速度をつけた。列車の進行方向と丁度反対の方向にね。
――さて、そんなボロボロの羽で君が落ちる場所はどーこだ?

【少年の方向を見れば、今までと変わらない、満面の笑みを浮かべて】
【天井の吹き飛んだ9号車へと落ちていく姿が見えるだろう】
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/30(土) 22:42:23.39 ID:dagDmZxto
>>163

うん、いーよいーよ。それでじゅーぶん。
んふふ、奢ったげるよー。

【少女は軽くそう請け負うと、特に細かい注文や、料金のシステムなどについてまでは言及してこなかった】
【やや早足気味に、青年の横を歩いていく。そのたびに、低めのヒールがカツカツと、地面を叩いて音を立てた】

【店につけば、いーところだねー、などと世辞か本心か分からぬような軽さで言って、さっさと中に入っていく】
【青年を置いてきぼりに、店員にあれやこれやと注文を付けて――殆ど待たされること無く、二人掛けのテーブル席に案内される】

【メニューを眺めるのもそこそこに、注文を済ませると――】
【いよいよ少女は、にっこりと機嫌良さげに、青年に会話を要求し始める】

ねー、君なんて名前なの?
アタシはねー。リョーカ。リョーカって呼んでねー。

すっごくキレーな眼と髪してるよねー、それって染めてんの?
恋人とかいるのー?

【――しかし、そこに浴びせられる質問は、依頼されていた情報≠ニは全く関係のない】
【なんとも少女の趣味というか、少女の興味がより高い、そういった質問だ】
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/30(土) 22:46:26.54 ID:ko4wKdE6o
>>161

見切れ……ね

(もう少し広い場所なら兎も角、この狭さに距離……無茶言うわ)
(あっちこっち飛び回るにしても、もっと狭い所でやって欲しいものね)

【少女の口数は、露骨に減った。それに、理由が有るのか】
【この理由を推測出来たのなら或いは、何をしようとしているかも悟れるかも知れない】
【何故かと言えば】

……さて、迫害されて数を減らしている人狼が、未だに数を増やし続ける人間を劣等種と?
生まれついての能力に胡座をかいて鍛えもせず知恵もつけない獣が優秀?
これは驚いた、その様な愚かな思考回路こそが自分達の種族を亡びに導いているのだと気付かない
だから私の言葉の意味も理解出来ないのですねお犬様?

どうでしょう?少しだけギアを上げてみましたよ?

【この少女は、能力こそは強力だが、それでも人間】
【人間は常に、自分より強い存在を知恵で駆逐し、反映してきた生き物なのだ】
【温めの挑発から、また挑発と分かりやすく、そして内容は少しばかり温度を冷やし】
【タン、と靴底で音を立て、少女は腰を落とした】

【ボクサーの様な構えから一転、少女は左足を高く振り上げる】
【狙いは、蹴りでは無い。足を首の前に置き、狼の牙に曝す事】

―――――――――っ、た、く、……ぅうぁ゛、ああっ……

………あ、ああああああっっ!?ぎい、あ、ああがっ、あぁっ!?

【肉を牙が貫く痛みまでは、声を噛みころして耐える事が出来た】
【だが、体内を直接電流が駆け廻れば、それを耐えきる術など無い】
【痙攣を起こした様に手足が跳ね、上体が首が仰け反り、唯一床についていた右足も体を支える事は出来なくなっている】
【例え電気を扱う能力者と言えど、電流を無効化出来る訳ではない】


/長くなったので分割します
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 22:46:37.68 ID:enTZUhAco
>>162

────。

【目は口ほどに物を言う、という言葉があるが、今の状況が恐らく適切であろう。】
【────無言。だが、じっと相手の顔を見るその瞳が、呆れていると認識するに十分な材料となっている。】

(これが本当なら、俺がした警戒は一体────…?)

…誰かを見ては溜め息吐いて、また誰かを見ては────って感じのだ。
【────先程の様子=B】

それを俺にキレられても、どうしろって話になる。

【果たして心情を分かっているのか分かっていないのか。わざと怒らせようとしているようにも見える。】

…頑張って来るなら頑張って来い。
俺に対してキレられる声があるんだろ?…それを引っ張ってこいよ。
【顔に疲れを見せながら、くるりと背中を向ける。とっとと行って来い、とでも言いたげである。】
170 :168 [sage]:2011/07/30(土) 22:47:05.04 ID:ko4wKdE6o
【そう、電流を無効化出来る筈が無いと、彼女は十分以上に知っていた】

……くっ、ハ、ハハハハハハ……やはり犬は犬です……
私の能力を一度ならず見て、私に能力を一度ならず見せて……『頭がいい』とは……
呑気な事、です、よ……

……≪雷切≫―――『エレクトロ=ジャック・ザ・リッパー』

【少女の右手には、まだナイフが有る。だが、これを突き刺そうとはせず】
【噛みつかれた自分の左脹脛に近づけて、能力の発動を宣言】
【右手が青白く、強く強く発光した】


【もしかすれば狼は、後方から迫る風切り音を聞きとれるかも知れない】
【だが、それが到達するまでの時間は短く、また射出位置は遠くは無い】
【特に動かなければ、それ等は狼の背へと向かう事になるだろう】

逃げ回るなら……別な車両まで行っても良かった……
けれどそれでは……駄目なんですよ、ジリ貧になる……

【射出されたのは。いや、『少女の持つナイフに引き寄せられた』のは】
【先程、黒城のナイフを引き付けて後方へと落下した、あの鞘だった】

私の力、武器では威力が足りない………なら、貴方の力を借りよう……
幾ら頑丈な肉体でも………金属の誘電率で、筋肉の深い位置に……
四肢では無く胴体に電流を流されたらどうなります?

……劣等種、体力くらいは勝ってみせてくださいよ

【黒城のジャックナイフ複数を連れて、鞘は狼の背へと迫る】
【もしも、ジャックナイフが背に突き刺されば】
【少女はすぐさま左手を伸ばし、そのナイフに自分の手を触れさせるだろう】

【そうなれば、後は、少女が味わった地獄を、狼も体験―――いや】
【少女の体に走る電流に加えて、少女自身が能力で生む電流】
【つまりは、少女以上の地獄を味わう事となるだろう】
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/30(土) 22:48:24.44 ID:Q+XERZgeo
>>160

……もし、私が卵に呑まれて……壊れた、とします
そしたら、その時、遥人さんは、私を………

【ふと、初めてしたこちらからの質問】
【半ば独り言のようなもので聞こえていないかもしれない】
【だがその途中で、ペットボトルを差し出され、何でもないです、と打ち切る】

【差し出されたスポーツ飲料を、器用に傾け、寝転んだ状態で口にする】
【一口分だけ口に含み、こくんと飲み干すと乾いた口内が潤う】
【よく観察すれば、数滴がしゅう、と音を立てて蒸発していて】

一つは………居場所が欲しかったこと、……ですね
私は………とても、弱い、ですから

【如何に強大で、最強の一種と謳われる龍とはいえど、】
【こうして、顔を真っ赤にしてベンチに転がる姿はとても小さく見える】
【卵を呑んで、一番初めに失ったものは"居場所"】
【人外故の肩身の狭さは、容易に想像できるかもしれない】

【もう一口。口をつけた。不良少女と同じようにほぅっと息をつくと、】
【彼女の背中から伸びた翼が、端から砂のように霧散していく】
【同時に、公園を取り巻く、濃い魔翌力も次第に薄まっていく】
【あれだけの魔翌力をダダ漏れに放出し続けていたのだから、尽きてきたのも当然であるが】
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 22:58:53.56 ID:fmqXon9mo
>>165

――いよいよもって、対処が難しいものになってきたな
その『暴蜂』とやらにでも遭遇した時にでも、詳しい話を聞きだしてみる

【大衆の前に姿をさらけ出させ、身動きをとれなくする方法ができないのなら】
【残った手段は『暴蜂』から直接情報を得るしかない】
【無論取り逃がした時のリスク等を鑑みると、危険なものではあるが】

それはいつか――お前と闘ってみればわかる話だ
それまで生き延びて見せろ

双頭剣は後でいい、楽しみにしてるぞ

【游華は闘いの中でしか人物に価値を見出すことができないのだろうか】
【強きものと守るべきものがイコールで結ばれるとは思えないが、彼女は闘いを通してレイドに価値を見出そうとしているらしく】

よし、確かに任されたぞ

妹の方は、そうだな。お前に従おう
私が下手な策をとって状況を悪化させては身も蓋もない

お前の妹を完全に取り押さえられる状況を、お前とお前の仲間たちとで協力してつくり、
妹が暴れ出そうというのなら抑えて――お前がカタを付けろ、レイド

【レイドの指示に従うことを約束し、その時が来れば彼女らとの連携を図り、妹の救出に協力すると誓った】
【たったこれだけのことだろうが、おそらくはとてつもなく長い道のりになることだろう】
【彼女は巨大な竜巻の中に自ら足を踏み入れたことを、自覚していない】

蜂のマークだな、気を付けよう
次に会う時は、もう少し具体的な話を聞かせてもらうとするか

じゃあな、レイド。次までに死ぬんじゃないぞ

【踵を返し、游華もまた、流れてゆく】

【――更に道に迷うのは、その十数分後であったとさ】

/お疲れ様でした!
/レス遅くて申し訳ないです…
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/30(土) 23:04:34.11 ID:mCAtDjdD0
>>164

おッ…?知ってんのか!俺の名前が普通とは些か違う

“混ざり”があることに、まァ所論ヴァーデッドは苗字みたいなもんだ、名前はニコラスか、劫火かなァ…?

【ひゃはは、と笑い声を上げながら追憶する】
【降り始めた雨はそろそろ佳境を迎え】
【ずぶ濡れだった服装はある程度乾燥したようだ】

服も、そろそろ乾いたしさ

雨も止んだみたいだぜ、ようやく帰れるっての…

【ふぁぁ、とつま先を立てて大きく伸びをした後、空を見つめる】
【苛立ちとともに銃を持った黒服の男と、警戒音を鳴らすボタンの前でたち続ける女性が現れたが】
【例によって少年は気が付かない】

それ買っちまえよ、どうせ純正100%じゃァ無い半紛いモンだ

何の特性も感じない、“ただの綺麗な石”同然だぜ?

【軽い気持ちで言い放つ少年、さすがは少年、怖いもの知らず】
【当然、店内は半プッツン状態の空気ではある上に】
【その矛先は天辰にも向いていたわけだが】
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 23:04:32.92 ID:DF4HHHJSo
>>167

【少女の迅速さと勢いに青年は唖然とするばかり】
【何て子だ、と思いながら引きつった笑みを浮かべてついていくしか出来なかった】
【店に到着すればさっさと入ってしまう少女を慌てて追い、店員にあれやらこれやらと注文をつける少女を見てぽかんと口を開けていた】
【依頼された側なのに最後まで困り顔で少女に任せきりだった。椅子に座るまで】
【声をかけられると、はっとしたように顔を上げる】
【しばらくぽかんとしていたが、何とか口を開いた】

ウィ、ウィリアム。ウィリアム・フェルディナンド
ウィルって呼んで……

これは地毛。よく珍しいって言われるよ。褒めてくれたのはありがとう
幸か不幸かフリーだよ

【まくしたてられた質問にこちらも同じように繋げて答える】
【答え終わると疲れたように「あはは」と苦笑いを浮かべて肩を落とした】
【その表情のまま焔の双眸をリョーカに向ける】

君は変わってるね

【やっと発した彼からの言葉は、聞く人によっては失礼にあたりそうなものだった】
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [!美鳥_res]:2011/07/30(土) 23:08:26.66 ID:Zzbawy1F0
>>166

(取ったッッッ!!!!!!!!!)

【少年に、常人なら明らかな致命傷となりえる傷を与えた事で勝利を確信したのか笑みがこぼれる】
【しかし男は二つほど失念をしていた、一つは少年が常人とは遥かに違う存在な事】
【そして少年の爆破能力の事であった、鎖鎌の爆発により、翼が吹き飛ぶ】

なん………だと………謀ったな………この………くそ…

キぃィィィィサマァァァァァァァァァァァl!!!!!!!!この吾輩が!!!!!!!
高貴なる天の力がァァァァァァァァァぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!


【そのまま路線へ落下し、身体を強く打ち、そのまま地上へと落下していった】
【残るのは爆炎の香りと、黄金の羽が堕ちていくだけである】

【と、9号車に何か落ちている、あの男の遺物だろうか】

【光翼のアニマ:ガラスの瓶のようなモノに入った白い炎、武器などに付加すれば光属性を得る事が出来る】

【取る、取らないも少年の自由だ】

>>168>>170

そうさ、君たちは劣等種だ!!!恐怖で!!!恐れで僕たちを迫害しているだけさ!
いずれまた人狼が!!!獣人が世界を支配するのさ!!!!!1ハハハハハハハハハハハハ!!!!

このままかみ砕いてッッ!!!!!!?????何をッ!!!!!???

【種としての身体能力は確かに黒城の方が上回っていただろう、だが】
【それがまた弱点にもなりえるのだ、つまりは大きな慢心℃としての巨大なプライドだ】
【人間など簡単に壊れる、そう考えていたが故の過ち、必殺できると、そう思っていた】


がぁぁぁぁぁああぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!????????

こんな!!!!!!!????劣等種の!!!!!劣等種の力などにぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!
人狼のッ!!!!!!!!!!!!!上位種である、こ、の、ぼ、く、が、ぁ、ぁ


アアアアああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアア!!!!!

【凄まじい電撃により、痙攣、眼は白目を剥き、ダラダラと涎を垂らしている】
【次第に顔面の穴という穴から血をどくどくと流し、顎に入る力も弱まっていく】

       【ボトリ、そして地面にただの黒い焼け焦げた犬の死骸だけが転がった】

【自らを上としプライドを持つ事、それは大きな力になりえるが、それ以上にさらに大きな欠点となりえる】
【次第に列車は減速し、次の駅で止まるだろう、1号車の亡骸達は、自警団に連れて行かれる】

【ふと、床に目をやれば、何かが落ちている、近づけばよく分かるだろう】

【水の国支部IDカード:100階層までいく事の出来るナンバーズ用のIDカード】
【黒雷の牙;黒い電撃を纏った牙、持っているだけで黒い高威力の雷も扱えるようになる、武器に付加も可能】


>>ALL

【こうして、惨劇の列車は三人の能力者の手によって、救われた】
【1号車を除くすべての乗客は無事であった、しかしこのテロの真の目的は分からずじまいであった……―――】

//これにてテロはおしまいにします!拙いテロに参加して下さってありがとうございました!
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/30(土) 23:08:58.83 ID:TvANpVBbo
>>171
……龍にもいろいろ居ると思うが、変な奴だよ、お前は。

【飲料を飲む姿を見ながら、漏らした言葉は、打ち切られた言葉が聞こえていなかった風だ】
【やっぱりベンチに背を預け、地面に座っているのだから顔は隠しているのだが】
【風邪引いて(?)具合が悪いのに、その癖まず他人より自分の心配】

【――――最近は人のことを言えなくなりつつあるが、表面には出さない】

…居場所が機関、ね。
ぶっちゃけ無理だろって思うけど、それはおいといて。

…弱い、ねぇ。

【蒸発する水分、消え行く魔翌力。無尽ではないようだ】
【それに数発雷撃を起こしているらしいから、無理もないと思うけれど】
【彼女が吐いた言葉を、素直に受け取れない遥人が居た。見えない視線は懐疑に満ちている】

それに、その様子だと他にもありそうだな、洗いざらい吐いてみろよ。

【やっぱり談笑の調子で尋ねながら、半身を捻って視線を貴女へ】
【最後あたりは軽くふざけが入っていたが、器用にも真顔で】
【おそらく二度目、あわせられる視線は、手招きするようでもある】

【人外の肩身の狭さ、ではないが】
【迫害された経験は、遥人にだってある】
【素性にいろいろ問題があって、おまけに境遇も豊かとはいえないけれど】
【――――ここに至るまでの何かが、彼女が気にする『居場所』への執着すら、奪い去っていて】

【だから、だろうか、或いは、別の】
【今まではありえない龍との対話を、心待ちにしている遥人が居た】
【本人には苦痛なのだろうが、魔翌力はともかく、その熱は距離を置けば心地よい。太陽のように】
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 23:10:02.15 ID:QgdLxPsS0
>>172

……言うまでもない事かもしれないけど、気をつけて……!

【無論、游華とて危険は百も承知の上での発言だろう】
【わざわざそこに、注意を重ねる必要など無かったかもしれないが、しかしレイドはそう告げずには居られなかった】

闘う…………?
……ともあれ、あたしはそう簡単に死ぬ気は無いわ…………

【守る価値があるかどうかを、戦う事で見定めると言う游華の言葉に、不思議そうな表情を見せるレイドだが】
【そこには、恐らく游華にしか分からない価値があるだろうと、自分を納得させた】

…………ありがとう…………!
必ず……『起死回生』…………成功させてみせる……ッ!

【既に、妹を『暴蜂』の手から取り戻す手段は、これしかないのだ】
【レイドは決意を新たに、強く頷く――――課せられた死の運命から、必ず妹を救い出すと】

えぇ……あなたも気をつけて、游華……!

【死ぬつもりはない。だが、敵は待ってはくれない】
【互いに出来る事は、先の約束を自分の糧にする事だけだと、レイドは知っていた】
【――――新たなる戦いの力を、重々しく掲げながら、レイドもまた闇の中へと消えていった】

/乙でした―!
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 23:11:24.01 ID:GoEIfGEao
>>169
【男の視線から決して目を逸らさず、瞳を見つめ続けていた彼女は男が何か落胆した感情を抱いた事を敏感に察する】

その目は何よ?まぁ、呆れられているのは自分でも分かってるけど…。
もしかして…貴方私を誰かと勘違いしてたんじゃない?

【いつのまにか先程より断然ハキハキとした口調で男に向かって問いかける】
【一度、心の中のもやもやしたものを全て吐き出したせいだろう】
【暗く俯いていたときとは違い、その表情は幾分か柔らかなものになっていた】

それと、いきなり怒鳴ったことは謝るわ…。どうにも、私口下手で…。

【本当に申し訳なさそうな表情をして深く頭を下げる】
【自分の恥ずかしい一面を垣間見られたことで正気を失っていたのだと付け加えて】

ありがとう。今度は頑張ってみる…。


厳しい叱咤の言葉が聞いたのか少し戸惑いながらも、見知らぬ誰かと会話する努力はしてみる気になったようだ】
【礼を言う顔は何かが吹っ切れたように明るい】

…あ!ちょっと待って!

【その場を去ろうとする男を引き留め、背中向かって言う】

―――貴方の名前は?
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/30(土) 23:17:54.79 ID:dagDmZxto
>>174

ウィルね。
ふーん、地毛なんだー、いーなーうらやましー。

アタシなんかさぁ、毎月毎月染めなきゃいけないんだよー?
アタシも空色とか赤とかの髪が良かったなー。

【ぺらぺらとそんな事をまくし立てながら、手を伸ばしてウィリアムの髪を触ろうとする】
【――遠慮、というものが存在しない。まるで興味のあるもの全てに手を出す幼児のようだ】

フリーなんだー。 じゃあアタシの恋人になるぅー?

【流し目で、ウィルの方を見ながら――誘惑するようにそんな事を言う】
【身を乗り出して、ウィルの方に顔を近づけて――】

……そう?
……まー、確かに変わってるかもだけどー。 別に、アタシはアタシだしー。

【――しかし、ウィルの搾り出したような言葉に、その動きを止めてそう答える】

だいたい、そーゆーウィルだってソートー変わってんじゃん?
何でも屋とかー。ナニソレって感じするしー?

……変わってる者同士、お似合いだと思うんだけどなぁー?

【身を乗り出した姿勢で、髪を触るために伸ばしていた手をウィルの顔の方に持っていく】
【さけなければ――頬を撫でられてしまう】
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/30(土) 23:24:36.63 ID:ko4wKdE6o
>>175

……例え貴方が体調3mの熊だろうと、5mのワニだろうと
獣人であるという強さにしがみついている限り……勝てる筈が有りません
そんな温い世の中だったら、もっと楽に生きられるのにねぇ

……まあ、それが分からないから亜人は数を減らしているのであって
やはり劣等種のレッテルを張られて文句も言えない生き物なのよねぇ

バイバイ、人間の強さを思い知ったか……はぁーあ……

【じゃらじゃらとくっついたジャックナイフは捨てて、鞘を回収し】
【ナイフを鞘におさめ、ウインドブレーカーのポケットへ放り込んだ】
【左足がイカレている、直すのに時間が掛かるのも憂鬱だが】
【気に入りの衣服に穴をあけられたのもまた、溜息の原因となり】

【少女の目は、何時もあちこち飛び回る。床にも、何時かは視線が到着する】
【そこに有った二つの品物を見て】

……ふーん、こんなものをねぇ。磁気で記録するタイプじゃなきゃ良いけど

【迷う事なくIDカードだけ拾って、牙は放置した】

【自分が身に付けた訳ではない力など、持って居ても使えない】
【力に溺れて炭になるくらいなら、多少力が弱くても確実に歩ける道を】
【それ以上に、自分の能力と同系統で何だか高威力に見えるアイテムが気に入らなかった、というのも有るだろう】


今回のじゃ記事に出来ないわねぇ、どうせ他の雑誌も新聞も取り上げる
動機不明のテロじゃあ、路地裏の喧嘩と大差もないじゃないの

………治療費の請求と取材に、行こうかしらねぇ
記事を書くのはそれからでも遅く無いわ

【数日は病院暮らしだろうと思うと、その間に逃すスクープが歯ぎしりする程悔しいが】
【この鬱憤は別な機会に、十分に支払ってもらおうと】
【財布の、カード類の入っている部分に、IDカードを仕舞い込んだのだった】


/お疲れさまでしたー
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/07/30(土) 23:26:06.01 ID:ko4wKdE6o
>>175

……例え貴方が体調3mの熊だろうと、5mのワニだろうと
獣人であるという強さにしがみついている限り……勝てる筈が有りません
そんな温い世の中だったら、もっと楽に生きられるのにねぇ

……まあ、それが分からないから亜人は数を減らしているのであって
やはり劣等種のレッテルを張られて文句も言えない生き物なのよねぇ

バイバイ、人間の強さを思い知ったか……はぁーあ……

【じゃらじゃらとくっついたジャックナイフは捨てて、鞘を回収し】
【ナイフを鞘におさめ、ウインドブレーカーのポケットへ放り込んだ】
【左足がイカレている、直すのに時間が掛かるのも憂鬱だが】
【気に入りの衣服に穴をあけられたのもまた、溜息の原因となり】

【少女の目は、何時もあちこち飛び回る。床にも、何時かは視線が到着する】
【そこに有った二つの品物を見て】

……ふーん、こんなものをねぇ。磁気で記録するタイプじゃなきゃ良いけど

【迷う事なくIDカードだけ拾って、牙は放置した】

【自分が身に付けた訳ではない力など、持って居ても使えない】
【力に溺れて炭になるくらいなら、多少力が弱くても確実に歩ける道を】
【それ以上に、自分の能力と同系統で何だか高威力に見えるアイテムが気に入らなかった、というのも有るだろう】


今回のじゃ記事に出来ないわねぇ、どうせ他の雑誌も新聞も取り上げる
動機不明のテロじゃあ、路地裏の喧嘩と大差もないじゃないの

………治療費の請求と取材に、行こうかしらねぇ
記事を書くのはそれからでも遅く無いわ

【数日は病院暮らしだろうと思うと、その間に逃すスクープが歯ぎしりする程悔しいが】
【この鬱憤は別な機会に、十分に支払ってもらおうと】
【財布の、カード類の入っている部分に、IDカードを仕舞い込んだのだった】


/お疲れさまでしたー
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/30(土) 23:27:20.29 ID:DuYqT6n90
>>175

【――当然のことながら、少年の落下衝撃も相当なものである】

――……やっば。これじゃしばらく復帰できないじゃん……
「――何をしてたのですか、マスター」
見てたなら加勢してくれたって良いじゃない。まあ無くても結果はこれだけどさー
「失礼ながら、面白がっていたようなので……」

【何かの箍が外れたかのように、少年の傷跡から血が流れ出てくる】
【倒れた少年の横に立つのは、緑色の髪から二本のあほ毛の跳ねた、無表情の少女】

間違ってないしよく分かってるじゃない。……あ、その瓶回収しておいて。
「かしこまりました」

【緑と赤、二つのボトルを腰回りに下げた少女が、瓶を拾い上げる】
【右と左で色の違う赤と緑の瞳からは、感情の有無が測れない】

……ついでに次の駅に着くまでに止血お願い。もうちょっとで意識飛ぶわ、これ
「痛みでは飛ばないのですね」
まあ慣れてるしねー……


【次の駅で、傷まみれの少年を背負った少女の姿が目撃されたという】

/お疲れ様でしたー。最後半分確定のようになってしまって申し訳ない
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 23:32:17.95 ID:fPaShkeDO
>>173

響きが違うからな……すぐ分かるさ
櫻の言葉と大陸の言葉──最近は混ざっていることも多いが、それでも分かる

それにしても……不思議だな、貴様の言い方は
まるで己の名が分かっていないようだ

【ある程度乾燥したとはいえ、冷えた身体や、下着にまで染みた水分に対する不快感はどうしようも出来ず】
【かといって、せめて服についた泥を落とそうにも此処は店内】
【店員にこれ以上迷惑をかけるわけにもいかず。結局は己の感情を我慢させて】

……嗚呼。それに、早く此処から出た方がよさそうだな、ヴァーデット・劫火・ニコラス

あー、その。我々は怪しいものではない
貴様らの気に障ることをしたならすまなかった
この通り、金はある。此処に置いておく

よし、行くぞヴァーデット・劫火・ニコラス

【警備員らしき男や、最早迂闊な行動の取れなくなった店内の空気を感じとり】
【ため息や困惑の表情を出すよりも、最早呆れた色が仏頂面に滲み出る】
【そして、指輪はしっかりと手に握りしめ】
【ゆっくりとした動きでそろそろと、近くにあるカウンターへヴァーデットから貰った札束を全て置いた】
【紡いだ言葉は、半分はヴァーデットへ、半分は店員達へ】
【店員へ向けられた台詞は、やや早口なものではあったが──】
【カウンターへ札束を置いた後は、足早にヴァーデットへ歩み寄り】
【彼の手を半ば荒々しく掴もうとして。其れが叶えば、店内から外へ出ようとするはずだ】
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 23:33:34.07 ID:fPaShkeDO
>>173

響きが違うからな……すぐ分かるさ
櫻の言葉と大陸の言葉──最近は混ざっていることも多いが、それでも分かる

それにしても……不思議だな、貴様の言い方は
まるで己の名が分かっていないようだ

【ある程度乾燥したとはいえ、冷えた身体や、下着にまで染みた水分に対する不快感はどうしようも出来ず】
【かといって、せめて服についた泥を落とそうにも此処は店内】
【店員にこれ以上迷惑をかけるわけにもいかず。結局は己の感情を我慢させて】

……嗚呼。それに、早く此処から出た方がよさそうだな、ヴァーデット・劫火・ニコラス

あー、その。我々は怪しいものではない
貴様らの気に障ることをしたならすまなかった
この通り、金はある。此処に置いておく

よし、行くぞヴァーデット・劫火・ニコラス

【警備員らしき男や、最早迂闊な行動の取れなくなった店内の空気を感じとり】
【ため息や困惑の表情を出すよりも、最早呆れた色が仏頂面に滲み出る】
【そして、指輪はしっかりと手に握りしめ】
【ゆっくりとした動きでそろそろと、近くにあるカウンターへヴァーデットから貰った札束を全て置いた】
【紡いだ言葉は、半分はヴァーデットへ、半分は店員達へ】
【店員へ向けられた台詞は、やや早口なものではあったが──】
【カウンターへ札束を置いた後は、足早にヴァーデットへ歩み寄り】
【彼の手を半ば荒々しく掴もうとして。其れが叶えば、店内から外へ出ようとするはずだ】
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 23:36:36.07 ID:DF4HHHJSo
>>179

【髪を触れられるのも止めはしない。ただ触られると少しくすぐったそうに目を細めた】
【恥ずかしいのか顔も赤くなっている。照れ隠しに右手で帽子を押さえた】

黒髪は嫌いかい?
それはそれでいいものだよ

【そう言うと帽子から手を離してリョーカの髪にのばす】
【が、触ることはなかった】
【「恋人になる?」と言われて動きが止まってしまったからだ。頬の赤みも増している】
【赤い瞳も揺らいでいたが、目線を下に落として数秒考えると、リョーカに笑みを浮かべた】
【その笑みは冗談を言われたときのものだ】

本当に君は面白いなぁ

【ふふ、と優しげな笑みを浮かべた】
【頬を撫でられると軽く目を細める。顔が熱を持っているのが分かるだろう】
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/30(土) 23:37:40.09 ID:enTZUhAco
>>178

――――別に、こっちは怒ってない。
自己嫌悪≠オてるんなら、そっちをどうにかしてくれれば俺は良い。

【背中を向けたまま、溜め息を一つ。】

…今どういう気持ちでも、実際人の前に立てば変わって来るだろうよ。
普通じゃない要素を持ってるんなら、尚更。

――まあ、だからどうする、なんて事は俺が言う事じゃないが。

【――自分で考えろ、と続けかけて止める。】

…記憶に留めておく程の名前じゃない。
俺は、別に何かをしたつもりは無いし、恐らく何にもなって無いだろうから、な。

【先程彼が来た方向の路地の闇に、またもや溶けるようにして姿を消す。】


【刹那、と言う彼の名前は恐らく今回は彼から教えられる事は無いだろう。】
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/30(土) 23:38:12.18 ID:DF4HHHJSo
>>179

【髪を触れられるのも止めはしない。ただ触られると少しくすぐったそうに目を細めた】
【恥ずかしいのか顔も赤くなっている。照れ隠しに右手で帽子を押さえた】

黒髪は嫌いかい?
それはそれでいいものだよ

【そう言うと帽子から手を離してリョーカの髪にのばす】
【が、触ることはなかった】
【「恋人になる?」と言われて動きが止まってしまったからだ。頬の赤みも増している】
【赤い瞳も揺らいでいたが、目線を下に落として数秒考えると、リョーカに笑みを浮かべた】
【その笑みは冗談を言われたときのものだ】

本当に君は面白いなぁ

【ふふ、と優しげな笑みを浮かべた】
【頬を撫でられると軽く目を細める。顔が熱を持っているのが分かるだろう】
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/30(土) 23:38:42.55 ID:Q+XERZgeo
>>176
/ごめんなさい。パソコンが再起動かかって、レス文が消滅しました
/もう少しお待ちください!
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/30(土) 23:48:22.42 ID:TvANpVBbo
>>188
//了解しました、無理のないペースでどうぞー!
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/30(土) 23:49:46.57 ID:mCAtDjdD0
>>183

ま、分かってないってのが本当の意味かなァ?

親はいるんだけど、口を利いたことも少ないしなァ…

【何か特別な家庭の事情でもあるのだろうか】
【余り“自分”に付いて詳しくないようだ】

あとさ、フルネームで呼ぶのはやめてもらいたいンだが……

いや、その、あのさ、恥ずかしいッ―――――――――!?

【ぴりぴりとした店内の中、外を向いていた少年は】
【天辰が自分の手を握り、外に出ようとしていたことに気が付かず】

【半ば引きずられるような感覚で共に外に出る】

【そのとき、もしかすると相手側には】
【少年が体型と比べて“余りにも軽い”事に気が付くだろうか】

あ、そうだ、忘れてたわ

完全に忘れてた、何を当たり前のことを忘れてんだ俺は

【外まで引きずられ、というかバランスを保とうと努力しながら】
【呆けるような顔をしながら天辰の方を見た】
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/30(土) 23:50:35.21 ID:dagDmZxto
>>185

えー? やだよー。
黒って地味だしーダサいしー、アタシの故郷じゃみーんな似たような髪なんだもん。

【ウィリアムの言葉に、こちらはあからさまに嫌そうな顔をして、自分の髪をもう一方の手で触る】
【脱色しちゃおっかなー、などとぼやいて、その髪の先端をつまんで弄る】

あれぇ?

【笑みを浮かべたウィリアムの頬から手を離して、納得いかない、とでも言うような声を上げる】
【と同時に、先ほどまでのような色香の溢れる雰囲気はどこへやら】
【乗り出していた身体を椅子に落ち着けてから、悪戯っぽい笑みを浮かべる】

ちぇー。もっとビクビクしてくれないとつまんなーい。

【――ウィリアムの予測は正しく的を射ていた】
【もし返答に詰まったり首肯していたりすれば、盛大に笑いものにされていただろう】

【丁度その折に、テーブルに店員が近付いてきて料理を置いて行った】

まーいーかー。ちょっとはドキドキしてくれたみたいだしー?

【リョーカは頼んでいたドリアに手を付けつつ、頬の赤くなったウィリアムをからかってから、質問を変えた】

アタシ、櫻の国にしか居たことなくてー。しかも、あんまり外に出たことなくてー。
どんな事件があったとかー、どんな人たちがヤバイとかー。

そういう人たちが何処にいるかとかー、ぜんぜん知らないんだよねー。
そーゆーの、教えてよー。

【フォークを時折、口にくわえながら話すその様子は、行儀のよろしくないものではあるが】
【――ともかく、依頼≠フ話へと話題はシフトしたようである】
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/30(土) 23:56:46.54 ID:Q+XERZgeo
>>176

そう……ですか?
褒め言葉って……取っておきます

【どのあたりが変なのか、自覚は無いようだ】
【しかし、あえてそれは聞かず、にこっと無邪気な笑みを浮かべる】

いえいえ、……言い方悪いですけど…住めば都、ってやつです
支部の他の方も、こういっていいのかわかりませんが……いい人ですし

【翼が全て消滅すれば、次は鋭い爪の伸びた腕である】
【凶悪で鋭そうな爪もまた、砂のように霧散していく】
【そうして全ての装甲が剥がれれば、もはや一人の単なる少女と遜色はなかった】
【………体温計が壊れる程の発熱は人間の物ではないが】

そうですね……こんな機会………あんまりないですし

まずは・・・………─────────

【その先の言葉は、いくら待っても続くことはなかった】
【耳を澄ませば、安らかとは言いがたいが、寝息が聞こえる】
【先述通り魔法生物にとっての魔翌力は命も同じ】
【これだけ使い続ければ、生命の危機にも曝される】
【それを防ぐための、緊急睡眠。充電のようなものである】

【非常にタイミングが悪く、対話の機会は失われてしまう】

/超お待たせしました…ごめんなさい
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/31(日) 00:03:20.93 ID:fVlX7vrYo
>>191

【やれやれ、と思いながら視線を外して一息つく】
【暑くなってしまったようで帽子を取って膝の上に置いた】
【空色の髪が全部見えるようになった。根元が黒かったり白かったりはしてないため染めてはない】
【髪が気に入っているのなら全て出したことでより綺麗な印象になるだろうか】

そういうのは慣れてなくてね
そこまでもてるわけじゃないから

【からかいには困ったように微笑んだ】
【料理が運ばれてくると手をつける前に数秒間、目を閉じて黙祷をする】
【それからフォークとナイフを手にとった】

さっきも言ったけど常識程度にしか知らないよ?
カノッサ機関が危険だとか路地裏は危ないだとか、そのぐらい

【こちらも食事を取りながら答える】
【答えた内容は本当に常識レベルのもの。それをリョーカが知っているかどうかは別なのだが】
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/31(日) 00:04:29.58 ID:fVlX7vrYo
>>191

【やれやれ、と思いながら視線を外して一息つく】
【暑くなってしまったようで帽子を取って膝の上に置いた】
【空色の髪が全部見えるようになった。根元が黒かったり白かったりはしてないため染めてはない】
【髪が気に入っているのなら全て出したことでより綺麗な印象になるだろうか】

そういうのは慣れてなくてね
そこまでもてるわけじゃないから

【からかいには困ったように微笑んだ】
【料理が運ばれてくると手をつける前に数秒間、目を閉じて黙祷をする】
【それからフォークとナイフを手にとった】

さっきも言ったけど常識程度にしか知らないよ?
カノッサ機関が危険だとか路地裏は危ないだとか、そのぐらい

【こちらも食事を取りながら答える】
【答えた内容は本当に常識レベルのもの。それをリョーカが知っているかどうかは別なのだが】
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 00:04:37.97 ID:ZWCFnR5ko
>>186
【背中越しに語る、あなたの背中を無言で何処か温かな心持で、見つめ続ける】

(ごめんなさい…。多分自己嫌悪℃謔闖怩ュのは随分、遠い話になるかもしれない…。)
(でも、私は誰かと出会うことで変われたと思うより、誰かがいたから変わりたいと思えたのだと思いたい)

【もう、その背中に言葉を投げかけることはなく、彼女は一人、雨が上がりの月明かりが射しこむ喧騒の街の中に向かって歩き出す】
【信念や覚悟とはまた違った想いを胸に抱いて―――】

……よし。

【日も完全に沈み、黒塗りの空に瞬く星々と優しい月の光を反射するウィンドウで彩られ、まるで絵画のような美しさを保つ時間】
【何処かで人と人が出会っても街は変わらず、いつも通りの広がりゆく喧騒と煌びやかな華やかさを持って、今日もそこにある】
【ただ彼女の瞳に映る街が最初と違うように見えるのは―――】

あ、あの…っ!

【きっと、不器用な優しい何処かの誰か≠ェまた一人彼女の心の中に増えたから】

/お疲れ様でしたー!
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/31(日) 00:05:27.60 ID:fVlX7vrYo
>>191

【やれやれ、と思いながら視線を外して一息つく】
【暑くなってしまったようで帽子を取って膝の上に置いた】
【空色の髪が全部見えるようになった。根元が黒かったり白かったりはしてないため染めてはない】
【髪が気に入っているのなら全て出したことでより綺麗な印象になるだろうか】

そういうのは慣れてなくてね
そこまでもてるわけじゃないから

【からかいには困ったように微笑んだ】
【料理が運ばれてくると手をつける前に数秒間、目を閉じて黙祷をする】
【それからフォークとナイフを手にとった】

さっきも言ったけど常識程度にしか知らないよ?
カノッサ機関が危険だとか路地裏は危ないだとか、そのぐらい

【こちらも食事を取りながら答える】
【答えた内容は本当に常識レベルのもの。それをリョーカが知っているかどうかは別なのだが】
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/31(日) 00:06:28.97 ID:eAgO3/Fco
>>192
【…返事が、来ない。】
【彼女の瞳が伏せられて、眠りに落ちたらしい。一部始終を、じっと見ていた】

……まあ、無理な話か。
どうしたものかな、悪いが運ぶのは二重の意味で無理だし。

【場所を知らない、そして機関支部に顔を知られたくない】
【ほぼ独りになると、頭が冷えてくる】
【まったく、どうかしている…】
【きょろきょろ周囲を見渡すと、どこもかしこも真っ暗であり】

……また次があって、お互いまともなら、そのときに。
ミーナ、だったか。

【ため息交じりに立ち上がりながら、遥人はようやく、彼女の名前を呼んだ】
【調子に乗って話しすぎたと、あくまで自分の不都合をぶつくさ愚痴りながら】

身体には気をつけろ。気の持ちようもだ。
……何かあったら、俺が殺してやる。

【それだけを告げて、ついに遥人は歩き出す】
【程なくして公園入り口を抜けると、すぐさま彼女の視界から消滅するだろう。目を覚ますまで】

【―――――ただ、目を覚ましたとき】
【公園の周囲に数名、ボコボコにされた暴漢が転がっているのには、気付くかもしれない】
【漂う三色の残り香を残して】


//こんな感じでしょうか、二日間お疲れ様でした!
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/31(日) 00:08:55.23 ID:fVlX7vrYo
//連投申し訳ありません
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/31(日) 00:13:29.39 ID:aEUqNHkDO
>>190

……、……なるほどな
親と不仲というのはよく在る話だ。少なくとも、よく在る話には聞こえる
だが──いずれ分かるといいな。貴様の名前と、其の意味が

【低い低い声で、天辰は静かにそう言った】
【語る言葉は全て臆測からくるものではあったが】
【名前に関して触れたのは恐らく。名前を大切にする櫻の国の住人故か】
【或いは彼女自身も──名前に対して思うところがあったのかもしれなかった】
【祖国と同じ響きを持つ、己の名を。「桜」の名を】

……ならば何と呼べばよい
悪いが、名を全て呼ぶのは癖でな。
そうされたくなければ、貴様が呼ばれたい名を提示しろ、ヴァーデット・劫火・ニコラ……、……?

(む────?)
(何だ、この軽さは……)
(先程は気が動転していたが故か気付かなかったが──)
(まるで子供が如き軽さ……痩躯というわけでもなしに)

【フルネームで呼ぶのはやめろ、と言われて尚フルネームで呼ぼうとしたのは】
【きっとそれは、彼女なりの冗談だったのかもしれず】
【しかし。彼の手を引いて外へ出る時に感じた彼の重みは、流石に違和感を覚えたのか】
【怪訝そうに目を細め。だが初対面故か、決して己が思考や疑問を彼へ投げ掛けることはなかった】
【或いはいつかまた、縁があって彼と会うことがあれば──】
【その時に改めて、彼へ己の心中をぶつけることがあるのかもはしれない】

で、忘れていたのは何だ、常識か
生憎と街中にいる以上、常識などというものは通用してもらわなければ困る

【──もう、店の外に出ただろうか】
【それならば恐らく天辰はヴァーデットの手を離すことだろう】
【そして彼の方へ振り向いて。呆れ顔に対しては仏頂面で応えるのであった】
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/31(日) 00:15:43.31 ID:L8gV6ba6o
>>193 >>194 >>196

カノッサ機関はアタシも知ってるけどー。あー、どんなことしてるかは知らないけどねー。

【ソフトドリンクに口を付けて、リョーカは唸るように言う】

路地裏かぁ……。どこも一緒なんだねー。
……じゃあさぁ。

人通りの少ないところに行けば∞悪い人に会えちゃう≠け?

【――青年は、少女の言葉に違和感を覚えるかもしれない】

【まるでその言い方では、危険な目に合わないために、路地裏を避けるのではなく】
【危険に出会うために、路地裏に飛び込んでいくようではないか】

そっかそっかー。

【それきり、ドリアを平らげるまでには、何かを考えるように急に黙り込んでいたが】
【食後にソフトドリンクを口にしながら、一人で何かに納得するように頷いた】

ありがとねー、ウィル。アタシぃ、優しい男の人に会えてよかったなぁー?

【そして、また挑発的にウィルにそんな言葉をぶつける】
【食事は終わり、リョーカの聞きたいことも聞き終えたようだ。もう、お開きの時間は近い】
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/31(日) 00:16:14.84 ID:7tfODQXmo
>>197
/おつかれさまでした!
/楽しかったですよ!
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/31(日) 00:25:51.84 ID:fVlX7vrYo
>>200

【その言葉に違和感を覚えた。怪訝な表情を浮かべ、疑問の瞳を少女へと向けるほどに】
【どう聞いてもそれは会いに行くためのものに聞こえた。そう考えた方が違和感は拭える】
【数秒間、彼女に視線を固定したまま、どういう意味かに思考を傾けた】
【しかしそれはすぐに首を振って放棄した。情報が少なく、重要性も低かったからだ】
【次に彼女に視線を戻したときには、怪訝な表情はなくなっていた】

確かにそうだね。人通りの少ないところの方が、危険人物は多そうだよ

【推測のようだがウィルは彼女の言葉に首肯した】
【彼女が黙った後はウィルからも声はかけず、食事に集中した】
【その間も時折ちらちらとリョーカの方を見ていたが何も言わないままに食事は終わった】
【彼女にからかいを含んだ御礼を言われると、にこりと笑みを浮かべた】
【このぐらいでは慌てない程度に慣れてきたようだ】

どういたしまして。僕も楽しかったよ
からかいが多かったのはちょっとどうかと思うけどね?

【そう言って優しく叱るような視線を向けた】
【膝元の帽子を拾い上げて被る。いつでも店を出られるように】
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/07/31(日) 00:30:30.86 ID:gxK88YPD0
>>199

今度から俺を呼ぶときは……そうだなァ

ヴァーデッドでいい、そう呼んでくれ

―――…間違ってもヴァー君とかニコ君は止めてくれ!マジで止めてくれよォ!?

【ゆっくりと語るように自身の呼び名を語ったかと思うと】
【突然何かを思い出したかのように顔が青くなり】

【後半、テンパリのような声の張り上げ】
【おそらく彼をそう呼ぶ人がいるのであろう、恥ずかしいのであろう】

【なお、少年自身は自分の体が軽いことには気が付いておらず】
【それを問いかけられれば、心当たりはあるのであろうが】
【その事に関して相手が感じた違和感というものは、少年自身には全く伝わっていない】

―――“常識”、確かに忘れていたのは常識かも知れないなァ…

これは確実に常識を逸脱しているし、慌てていたからといって許される其れでもないと思うんだが…

あえて、あえて言わせて貰う!

【少年は深く、重く息を吸い込み、吐き出す】
【真剣な表情になり、ごほん、と息をもう一度吐くと】
【またしても胸元から札束を取り出し、足元にそっと置く】

そう、其れは……――――――

――――――女性の服屋や下着屋に男が一緒に入っちゃいけないって事だよォォォォ!!!!!

【叫びだしたとたん、少年は踵を返して後ろ向きに】
【小さな体躯とは思えない速度で駆け出していく】

【つまり、自分が何を言ったのかを思い出し、またしても恥ずかしくなったのであろう】
【札束をおいて逃げることで、相手も迂闊に自分を追えないというくだらない作戦もあったのだが】

じゃあなまた会おうぜええぇぇぇ………――――――

【どんどん遠ざかっていく少年の叫び声】
【既にその体は見えなくなり、町の雑踏に消えた】

/お疲れさまでしたーちょっと強引過ぎる気がするけど、仕方ないですよね?
/言い回しの上手さ、行動の紳士(淑女?)さが凄かったです!ありがとうございましたー
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/31(日) 00:37:19.96 ID:L8gV6ba6o
>>202

えー、からかってなんかないよ?
アタシはぁ、本気でウィルの恋人でも良いなって思うけどー?

【ウィルのたしなめる様な視線にも、リョーカは怯むことはない】
【逆に、こちらもまたからかうような台詞を投げて】

んふふ、じゃあこれお金とー。

【リョーカはホットパンツから、薄い財布を取り出すと、食事代と、一枚の紙切れを取り出す】
【その紙片には、なにやら文字と数字が並んでいた】
【『葛城 凌花』という名前が、丸っこい字で書かれ、その隣には数字の羅列】

アタシの電話番号ー。 いつでも電話してねー?
じゃあまたねー ウィル。 今度は奢ってねー!

【紙片に軽く口付けすると、そこには彼女のリップの赤色が移っている】
【――そのキスマークと電話番号の書かれた紙片を、お金とテーブルの上におくと】

【小さく手を振りながら、リョーカはなんの未練もなかったかのように】
【軽快なヒールの音と、小さな鼻歌を遺して、街の中へと消えていった】
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/31(日) 00:47:44.48 ID:aEUqNHkDO
>>203

……ヴァーデッド、だな。
嗚呼、了解した。いずれまた会うことがあれば──ニコ君、いや、止めておこう
兎も角、ヴァーデッド、だな

【名に関しては、またも冗談めいた言葉を紡ごうとした天辰ではあったが】
【恐らく、強烈なまでの違和感──己に対する印象を含めた違和感を覚えたのだろう】
【言葉を口に出した直後、即座に自分の言葉を否定し改めて彼の名を言い直し】

【続いて紡がれようとしている、ヴァーデッドの言葉へは】
【仏頂面に僅かな真剣味を浮かべ。ごく、と唾を飲み込むも──】
【その表情は一転。彼が札束を地面に置いたことから、怪訝そうなものへと変わる】

……、…………あ、おいまて貴様っ!
金を置いて行くんじゃ──聞いているの、か……っ!

【そして急に羞かしげに叫びだし、走りだした彼に対しては静止の言葉しかかけられず】
【彼を追おうにも、札束を拾ってからならば恐らく間に合わないし──】
【更には今は雨上がり。鬼ごっこをするにはあまりに不適切な状況だと判断したのだろう】
【はぁ、と一度だけため息をついて】

……嗚呼
またいずれ会おうか──ヴァーデッド

【最後に呼んだ名はフルネームではなく、略称】
【其の名を紡いだ彼女の口元は数ミリ程、上弦の月が如き形を作ろうとしており】

【──きら、と】
【雨上がりの、星の下】
【天辰の手の中で、銀の指輪が小さく煌めいた】

/お疲れさまでした、ありがとうございましたー!
/強引なのは仕方ないと思うぜ!
/そしてそう言っていただきありがとうございます、嬉し恥ずかしでちょっと爆発してきます
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/31(日) 00:50:01.25 ID:fVlX7vrYo
>>204

【またもからかうような言葉を向けるリョーカに、また同じくウィルは笑っていた】
【変わらない困ったような笑みを浮かべていた】
【リョーカが食事代と紙切れを出すと首を傾げてからそれに視線を向ける】
【そこに書かれていたのは数字の羅列。何かと尋ねる前に彼女から答えがきた】
【紙片に口付けをするのを見て一瞬目を丸くしたがすぐにまた困ったように笑って、手を振るリョーカに手を振り返した】

【彼女が居なくなった後に、お金と電話番号の書かれた紙片をポケットに入れる】

全く、アグレッシブな女性だ
気分は悪くないけど慣れないね

【キスマークのついた紙片を持っていることがどこか恥ずかしくて、照れ隠しに右手で帽子を押さえて顔を隠すように傾ける】
【照れたような笑みを浮かべて店から出る】
【外に出た後、夜風に火照った顔を冷やされたのもあって、一つの疑問を思いだした】

(彼女は悪人を探しているようだった。仇討か興味か)

【帽子から手を下ろして夜空を見上げる。答えなんて降ってこなかった】
【今度もまた首を振って疑問をかき消す。気にしても仕方ないことだ】
【必要であれば次会ったときに聞けばいい。そう結論を出して、夜の街へと歩き出す】

【街灯という作られた光が彼の道を照らしていた】

//お疲れ様でした!
//途中途中でレスが遅くなってごめんなさい。これから頑張ります!
//ありがとうございましたー!
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/31(日) 00:52:23.18 ID:L8gV6ba6o
>>206
/おつかれさまでした!
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 10:40:15.14 ID:JQ4cMvvzo
【洞窟】
【森の一角の岩肌にある横穴から入って、しばらく奥】
【ぐねぐねと曲がりくねった構造になっている空洞の、その中】

「昏い、くらい、喰らい。何も無くなるくらいまで」

【どこからか出ているぼんやりとした光の中で、壁面にある突起に腰かけているのは一人の少女】
【背中に届く程度に伸ばされた茶髪は、前では眉よりも下で切りそろえられていて】
【その上に乗った蛍光色の黄色いヘッドフォンがやや目を引くだろうか】
【服装は白いシャツの上に橙色のベスト、やや短めの紺色のスカート】

<くふふっ!的確だね適格だね、ストーリーテラー!
そうそう、やっぱりさー、こういう状況でこそ普段通りにするのが大切だと思うんだよ、ね!>

【それを聞いて笑うのは、彼女から少し離れた場所を歩き回っている少年】
【背中に大きな髑髏の描かれた黒いTシャツ、青いダメージジーンズ】
【片手に持った小さなライトから出た光が、暗い洞窟の中で体に身に着けた銀のアクセサリをちらちらと輝かせる】
【もう片方の手には、棒状の携帯食が握りしめられていて、彼はそれを齧りながら……】

【ふとライトの明かりを顎の下に持ってきて、自分の顔を照らすようにしつつ少女の方向を向き】
【……それによって、少年が額に乗せていたサンブレードは煩いくらい光を反射する】

<でもそれって皮肉だよね!?ボクに対する黒い感情が空けて見える気がするよ!
でもでもでも、さ!……そもそも君がこんな所に逃げ込んじゃうからダメだったんじゃない?>

「追われば逃げる、待てと言われて待つものは居ない……昔の人は言いました」

【そう言って、かくりと横に傾くヘッドフォン】
【対して、呆れたように前にうなだれるサンブレード。溜息の音が一つ】

<やっぱ、さ。地面ぶち抜いちゃった方が色々現実的だと思うけど……
さっきからこうやって周りを調べてても、ボクらだけで出られる気配が迷子ですってノリだし、さ
───誰かを待つってったって!
わざわざこんな、美味しい生き物も居ない所まで来る物好きなんて、ボクはキミ含めて数人しか知らないし、
うっかり迷い込むお馬鹿さんだって、やっぱりボクはボク以外に数人しか知らないよ!>

【黒髪の少年は何か必死に語っているが、茶髪の少女は洞窟の奥をただぼうっと見つめている】

【様子からすると、要するに、この二人は迷子になっているらしい】
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 11:33:35.60 ID:XwQjgmY6o
>>208
/まだいらっしゃいますかー?
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 11:37:30.23 ID:JQ4cMvvzo
>>209
//おっと居ます
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 11:44:27.42 ID:XwQjgmY6o
>>208>>210

【ずる、ずる、ずる……】

【少女が見つめる洞窟の奥から、何かを重いものを引きずるような音が響いてくるだろう】
【その音は、不規則な間隔で響いたり止んだりを繰り返し、妙な余韻が反響してくる】

【しゅるしゅる……しゅるる】

【引きずるような音の時折、紙帯を靡かせるような異音が混じる】
【まるで何かを伺うように、これまた不規則に鳴ったり止んだり】

【暗闇の奥──】
【毒々しい色をした二つの眼光が、彼らを見据えているようだ】
【ずる、ずる……しゅるる。その気配は、存外に大きいようだが──】


/わーいではお邪魔します、よろしくお願いします
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 11:57:36.27 ID:JQ4cMvvzo
>>211

<大体キミはいっつもそうやってボーっとしてるけど、さ!
もう少し周りの人の苦労ってやつを考えてみたらどうなのさ!
や、ボクが迂闊だったかもしれないけどさー、それにしたって君は……>

【少年はその気配に気付いていないようで、少女の方を向いたままネチネチと話し続け】
【手に持っていた携帯食の残りを口の中に放り込んでしまった】

「………………?」

【一方の少女は、視線を動かさないまま、ただかくりと首を傾げて見せた】
【その奥にいる“何か”に気が付いたのだろうか?】

<ほら、そうやって首傾げたって仕方がないよ!いつもそうやって誤魔化そうとするんだからさ!
もー、ソリタさんは空腹が今にも襲い掛かってきそうでイライラなんだよ!
ちょっと、聞いてますかー?かっこぴーえぬさーーん!?>

【そんな茶髪の少女の様子を見て、少年は彼女の視線の先に回り込むように動く】
【そう──それは結果として「気配に背を向けて立つ」ことになるのだが………】
【当の少年はそのことに気付く様子がまるでない】
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 12:09:22.43 ID:XwQjgmY6o
>>212

【ずる、ずる……と蠢く気配は、彼らに近づいていく】

【そうして、少年のライトから漏れる光が、『それ』の姿を薄らと照らし出すだろう】

 「──────…………」

【──現れたのは、洞窟を埋め尽くさんばかりの巨躯を持った、『大蛇』であった】
【その肌は、白地に紫と黒の斑点模様、というまるで腐った錦鯉のような色彩で】
【鱗の表面を粘液で覆われているらしく、明かりを受けるとてらてらと艶かしく輝いた】

【砲丸のようなその大目玉は、獰猛そうなオレンジ色を湛えて、彼らを捕捉していた】
【背を向けている少年はともかく、少女とは目が合うだろうか】
【そして大蛇は、ウツボのように大きな赤い舌を一度、蠢かせ】

 【ぐわあっ──】

【──と、地獄の門でも開かれたかのごとく、】
【その巨大な顎門が、唾液を引きながら大きく開かれ】
【少年を、その背後から丸呑みにせんとして喰らいかかっていくだろう】

【動作はゆっくりであるため、気付いたならば無論反応はそう難しくはなさそうだが】
【何分、その湾曲した短剣のような牙がびっしりと並んだ顎は、慈悲というものを欠片も持ち合わせていなさそうだった】
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 12:23:23.61 ID:JQ4cMvvzo
>>213

【薄暗い洞窟の中にあって、色彩に乏しい霧のように掠れた少女の瞳】
【焦点がどこにあるのか判別するのが難しいその目は、奥から現れた“それ”を見つめていた】
【そして、ふと少女は傾いていた首をもとに戻して】

「スイ、後ろ」

<ん?何、そんな『あっUFO!』みたいな古典的小技に引っかかるボクじゃな………
─────っふぎゃぁあぁぁあああああぁあああああああ!!!!>

【少年はその存在に気付いた途端に悲鳴を上げながら飛び退く】
【その反応の素早さと跳躍力は常人を逸しているものがあるが……この状況下ではどこかコミカル】

<く、くふふ……その程度でこのボクが驚くとでもおおおお思ったのかな!?
愚かだね実に愚かしいね愚の骨頂だよっ!!
というか今完全に喰いに来てたよね!?
この『喰らう者』たるボクを喰らおうなんて、お、おこがましいとは思わんかねっ!>

「やあ、蛇さん、こんにちは」

【唐突な出来事に息を切らし肩を上下させながら、指差して叫ぶ少年と】
【腰を下したまま、ただ手を挙げて能天気に挨拶をする少女】

<っ──これはもしかして蛇の巣だったりするのかな!?マズったねマズったよどうしよう逃げよう!!>

【少年はそう言いながら頭に乗せていたメガネのようなものに手をかけつつ】
【もう片方の手に持っていたライトを左右に振って周囲の状況を確認しようとしている】
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 12:36:55.35 ID:XwQjgmY6o
>>214

【ばくンッ、と大仰な音を立てて、大蛇の顎門は虚空を喰らった】
【獲物を逃した大蛇は、口惜しそうにその鎌首を低くもたげ、舌を蠢かせた】

「────…………」

【しゅるる、と鳴らした舌は、まさか少女の挨拶に応答したものではないだろうが】
【今一度、彼らに自分の存在を知らしめるかのように、威嚇じみた目つきで二人を見た】

【──右往左往するライトの光が、周囲の様子を映し出す】
【よくよく見てみると、地面にはところどころに『白骨』が転がっているのが見えるかもしれない】
【何の骨かはっきり証明するものはないだろうが、側に転がっている頭蓋骨は、少年少女たちのものと大きさが同じだった】

【そして、もう一つ、気付けるかもしれない事項といえば】
【洞窟の端の方に、一つの『ビー玉』が意味深に転げていることだろう】
【よく磨かれていて艶がよく、どうやらまだ新しいもののようだが──】

【どうあれ、大蛇を前にそれらをじっくり観察する猶予は……】

「────…………」

【ずる、ずるずる、とその大樹のごとき体躯をうねらせ、彼らに近づいていく】
【その動きは、今のところは緩慢で、大蛇にしても少し様子を伺っているようだった】
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 12:58:43.84 ID:JQ4cMvvzo
>>215

【ゆっくりと息を整えつつ、少年は自分の額に乗せていた“サンブレード”を手に取る】

<……よく考えたら逃げようにも道が分からないし、行き止まりに当たったら厄介だよね>

【ライトによって照らされた光景に目を細めつつも 少年は何とか冷静になっているようだった】
【周囲を確認し終わると、少年は手に持っていたライトをジーンズのポケットへと突っ込む】
【それによって洞窟内には殆ど光がない状況になってしまうのだが……】

<くふふ、ふ……でもでも、ボクを相手にしたのが運の尽きってヤツ、さ!
何たってボクは『喰らう者』っ!そのシンボルは“髑髏”と“刃”、それから………>

【と、少年が手に取った“サンブレード”がパチリという音と共に冷たい刃の形へと変形し】
【さらにそこから淡く光るもやもやとしたひも状の何かが伸び始める】
【ぐねぐねと動くその様子は、まるで……】

<────“蛇”、さ! くふふっ、さあさあどちらが“喰らう”のか、一つ呑みあってみようじゃない!!>

【その“刃”と“蛇”を大蛇の方向を指し示すように構えて、少年は啖呵を切る】
【人を丸呑みにしようかという大蛇と、精々数メートルの蛇が睨み合う様相となるか】


【一方、それまでただぼうっと座っていた少女はそこでゆっくりと立ち上がる】
【洞窟の隅にあったビー玉が気になったのか、そちらへと歩いているようだ】
【その様子は無防備極まりないのだが、やっぱり少年は気づいていない様子】
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 13:19:32.18 ID:XwQjgmY6o
>>216

【光が消えても、蛇は大してうろたえたりする様子はない】
【この暗い洞窟で活動する以上、視覚に頼らないのは当然、という風にも考えられうるか】

【しゅる、しゅるる……と長大な舌を蠢かす大蛇】
【一般的な知識として、このように蛇が舌を頻繁に出し入れする動作は、】
【“舌によって臭いを察知”している──と、彼らが知っていても不思議ではないだろう】

【この暗闇の中でも、彼らの位置などは把握しているようだ】

「──────……」

【だが、大蛇は少年が取り出したその『刃』へは反応を示した】
【様子を伺うように、体躯を蛇行させながら少し後退して、舌を伸ばし引っ込める】

【しかし、自らより小さいものに対して脅威を感じないのは、自然の性か】

 【ずずず……ずずずずずずっ】

【大蛇は、その巨躯を勢い良く、かつ素早くうねらせると】
【ひどく滑らかに地を這い、その頭の先で少年に突進をしかけんとした】
【そのまま向かえば、少年の胸から下に、丸太で打つように大蛇の頭が衝突する形になるだろう】


【──大蛇の意識は、少年の方に向ききっていた】

【落ちていたビー玉は、ほんのりと温かみを帯びている】
【彼女が魔力を感じられるなら、そのビー玉から微弱な魔力を感じられるだろう】

【例えば、それを誰かの落し物とするならば、だが──】
【この場に、誰かが先に来ていた、ということになりそうだ】

【ただ、その人物がどうなったのか──ということに関して】
【あまり明るい予想を立てられそうなものは、この場にはない】

【──ここしばらく、洞窟から出て行った人物はおらず】
【そして、この人食いと思しき凶暴な大蛇──】

【もしかして:タベラレタ?】
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 13:40:00.68 ID:JQ4cMvvzo
>>217

【少女は落ちていたビー玉を拾い上げ、目を閉じる】
【彼女は魔翌力を察知することは出来るらしく、それを胸の前で強く握るようにしながら……】

「「店長、三枚下しで」、昔の人は言いました」

<言わないよっ!!……っとおう凄っ!!怖っ!!>

【突進を仕掛けてきた大蛇に対して、少年は上方へと高く飛んで回避する】
【だが然程高さがあるわけでもない洞窟……天井に叩き付けらてしまうかという勢い】
【(ちなみに蛇は魚と違って人間のアバラのような構造をしているので三枚おろしにするのは多分難しい)】

<よ、良くわからないけど“何か”が中に入ってるってことか、な!?
オーケィ、サバイバルで鍛えに鍛えたこのソリタさんのナイフ調理法をご覧にいれようか───>

【早口でそんなことを言いつつ、少年はそのままの勢いで“器用に天井へと着地”】

<──なっ!!>

【そしてそのまま“地に向かってジャンプ”をする……片手に持ったブレードを前方へと構えて。】
【落ちる先にあるのは大蛇の腹だろうか】
【少年は、そのままブレードを大蛇に突き立て、腹の一部を切り裂こうという魂胆らしい】
【しかし……もし大蛇がその襲撃を回避するだけ十分に機敏であったなら】
【少年は地面に激突し、衝撃が大きな隙となるだろう】
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 14:03:14.30 ID:XwQjgmY6o
>>218

【大蛇の視界には、少年が一瞬のうちに『姿を消した』ように移った】
【左右への回避ならいざ知れず、『上』へと逃げる生物など、大蛇には全く慣れないものだったからだ】

 【──鉄板を剣山で掻き毟ったような悲鳴が響いた】

【消えた少年に驚愕していたのも、コンマ何秒に満たない束の間】
【天上から逆襲してきた少年に反応することなど到底かなわず、】
【大蛇の腹は、彼の刃によって、トマトのように容易く掻っ捌かれてしまった】

 「────っッシャアアアアアア、アアアアッ!」

【まるで、陸に釣り上げられた人食い鮫のように、】
【どったんびったんと地面を揺らしながら、のたうつ大蛇】
【だが、さすがにこの巨体に見合っただけの生命力はあるようで、息絶えはしない】

【──と、そのとき】

【開いた大蛇の横腹から、にゅっ、と、『足』が生えた】
【いや、生えたというよりは、「出てきた」と言えるかもしれない】

【だがすぐに、すぽーんっ、と、大蛇がのたうつ弾みで、何かが腹から飛び出る】

 ────────…………ォァっっ、ッっ!

【──がんっ、ががんっ】
【飛び出た勢いで天上にぶち当たり、横壁へと衝突、そして地面に墜落】
【まるでビリヤードの玉のような勢いと反射角度でもって、それは出てきた】

 …………────

【それはまだ若い、金髪癖毛の青年であった】
【胃液で溶けたのか、ぼろぼろの服を纏い、長剣を背負っている】
【彼はグルグルと渦巻き状に目を回しながら、きゅうの音も漏らさず、気絶していて──】


【大蛇は、ずるずると後退を始めたようだ】
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 14:09:25.00 ID:ZWCFnR5ko
【廃ビル、屋上】

【本来ならば未だ日も高い午後の昼下がり。天に燦々と輝いているであろう太陽は雲に隠れ、全てが薄暗い灰色一色の世界】
【錆びついた鉄と荒れて老化したアスファルトだけが僅かに鈍く射しこむ光を反射している】
【そこに空の悲しみを直に受ける孤独な暗緑色が一つ】

嫌ね、こうゆう天気は。

【眩しそうに、煙たそうに半分以上閉じた瞼から覗く真紫色の瞳】
【長く伸びたボサボサの黒髪は煤けたアスファルトを擦る程長く、その先を申し訳程度に紐で束ね】
【腰まで届く前髪を兜の様な、特徴的な紫の花が付いたピンで分けている】
【暗緑色のロープを着た、酷く痩せ細った女性が退廃的な世界に一人佇み、寂しそうに呟く】

結局、変われない…。

【不変を嘆き、革命に歓喜する。そんな人間は世に数多く存在し、それらはただ立ち止まり英雄や勇者を待望する】
【革命家、政治家、もしくは支配者。それがどんな意味であれ、現状を打破し新たな風を巻き起こそうとする意思は同じものだろう】
【そこに善も正義もなく、神も悪魔も意味を成さない】
【そして彼女はそのどちらでもなく、どちらにもなれなかった者】

……ふぅ。

【淀んだ空にむかって大きく溜め息を付く。吐かれた息は何故か薄い紫を含んでいて―――】
【その息は生温い風に乗って流されていき、淀んだ灰色の空に溶けて消えた】
【彩色の消えうせた物悲しげな世界を眩しそうに目を細め、見つめ続ける彼女の目は憂いを帯びている】

行かなきゃなぁ…。

【地平線の果てまで続く、モノクロの空間を見下ろす彼女は何を見て、何を感じていたのだろう】
【その答えを出すこともなく振り返り、人々が這いずり回る地の底へと続く歪曲したドアに向かって、赤錆びた手摺に寄り掛かりながら】
【曇天を見上げて、もう一度深い溜め息を付き溜め息と同時に天高く舞い上がる、紫煙の行く先をぼーっと目で追っている】

【そんな静謐と荒廃だけが残る、時を重ね忘れ去られた建物の扉は、来る筈の無い来客を待つ様に薄く開かれていた】
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 14:20:14.15 ID:JQ4cMvvzo
>>219

<───っと一丁上がり、ヘイお待ちぃ!!>

【大蛇の上に着地したことによって落下の衝撃はある程度緩和されたが、すべてを吸収することはできず】
【少年は地面の上を大蛇から遠ざかる方向にゴロゴロと2、3回転がる】

「……やあ、こんにちは」

【そして現れる金髪の青年。少女はそれに向かって軽く挨拶をしてみせるが】

<ふ、ぎゃぁあああぁぁあぁあくぁあああ!!>

【少年の本日二度目の悲鳴が洞窟内に反響する】
【転がった姿勢のまま、立ち上がることもせずに、手でじりじりと後方に下がる】

<グロとか生々しいのは大丈夫だけど、さ!ホ、ホラーはボクダメだよ!ダメなんだってー!!>

【暗い洞窟の中で、少年自身が手の“蛇”から出す不気味な光に照らされて】
【金髪の青年の姿はそれなりにショッキングな様子に見えたのだろうか】
【しかし先程の骸骨は大丈夫だった辺り、少年の恐怖の基準は不明である】


「これは、貴方のかな?」

【一方の少女は、まるでこうなることが分かっていたかのように落ち着いた様子で……或いは何も考えていないだけか】
【手に持っていたビー玉を、気絶している青年の方向に向かって投げる】
【何故かコントロールは抜群で、そのままだとビー玉は青年の額当たりに直撃するだろう】
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 14:34:14.99 ID:XwQjgmY6o
>>221

【「ぬちゃ」】

【これは、投げられたビー玉が青年の額へ命中した音】
【なぜ湿っているのかと言えば、蛇の体液に塗れた状態であったため──】
【生まれたて異星人、とでも形容できそうな、少々名伏し難い姿をしていた】

 ──う、ん……──

【少年の悲鳴の余韻がまだかすかに残っている中、青年は呻きながら目を開けた】
【夢現な心地なのか、灰色の瞳をぼんやりと瞬きさせ、呆然としていたが】

 ──え?
 あ、ああっ……これは確かに僕のだ

 ……君たちは、一体……僕は何を──

【少女に声をかけられると、上体だけむくりと起き上がらせ】
【大蛇が去った後、彼ら二人を交互に眺めながら、呆然と問うた】

【ちなみに、だが】
【大蛇の腹の中にいたせいか、生臭い。彼はひどく生臭い】
【腐った生レバーのような、あるいは牛乳を身体で拭いたような】
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/31(日) 14:38:47.74 ID:Xam/80kgo

   空が・・・・・・眩しいな・・・・・・

【 とある 公園 】
【その中央近く、遊具と遊具の間に佇む】 【一人の少女】
【降り注ぐ陽光を受けとめるかのように、大きく空を仰げば】
【思わず、顔を顰めてしまう。強い強い、恵みの日差し】

  外に出るのも、何ヶ月振りか・・・

 【身長は130半ば辺り、割と華奢な体型をしている】
 【腰の辺りまで伸びた髪は、空中に溶け込むように白く】
 【まだ子供であることを示す、つんと張った肌は雪の様に白く】
 【小学〜中学生くらいであろうか、小さな身体でぶかぶかの白衣に身を包み】
 【蒼空を写し取った様なアクア・ブルーの瞳】

 ふむ、部屋の中の"暑い"と違って・・・自然の"暑い"は心地いい

【小さな胸を、せいいっぱいに張って】
【純白の衣は、空に負けじと輝いて】
【やがて風に流れて、さらさらと】


 ・・・やっぱ暑い。 木陰で休もう・・・
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 14:49:15.52 ID:JQ4cMvvzo
>>222

<うぇ………この人臭うYO!!>

【巫山戯けているのか、本気なのか、とにかくリアクションが忙しい少年】
【地面に付いていた手で、鼻をつまんで首を振って見せる】

「此処は何処でしょう、私は一体誰なのでしょう。解らないから、騙るのです、語るのです
 貴方は一体全体何なのでしょう?解らないから答えない、語らない」

<うん、まあ、迷ってるから何処に居るかはホントにわからないんだけどね>

【詩を読み上げるかのような口調の少女と】
【立ち上がり、片手で服に付いた土を払っている少年は言う】

<さて、と……さっきの蛇さんはもう引きこもっちゃったのかな?
放っておくには危ない気もするけど、さ………
お兄さん、本当に何してたのさ、こんな所で!ボクらも人のことを言えた義理じゃあないけどね!>

【少年は手から出していた“蛇”を消し、ポケットに突っこんでいたライトを再び取り出して点灯させる】
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 15:09:27.52 ID:XwQjgmY6o
>>224

 【「臭うYO」 「臭うYO」 「臭うYO」 ──……】

【そのとき、少年の言葉が自分に向けられたものだと知って】
【青年は、まるで信じられないものを見るように、目を開いて硬直した】

何だって? 僕が臭いだって?
初対面で臭いなんて言われたのは、まったく初めて──

【と、確かめるように、自分の腕を鼻に近づけて軽く臭いをかぐ】

 【「エ゛んッ」】

【──鼻の奥を針で突かれたような刺激が走った】
【両手を地面について、激しくむせこみながら、涙ぐみ】

──……げほっ、ごほっ……

いや、僕はただ、この洞窟の奥にある薬草を取りに来ただけなんだ
その帰り道の途中から記憶がなくって、気付いたらここにいて──

【要するに、彼はあの大蛇に不意打ちを喰らって呑まれたのだろう】
【消化されきる前に助けられたのは、まったくの僥倖としか言いようがないが】

【やがて彼は、言いながら立ち上がると、何かを探すように壁の方へと近寄っていく】
【少女の方に近づくので、臭いに注意】

──ああ、よかった
ここは一度通った道さ。ほら、印をつけておいたんだ

帰るなら僕が案内するよ、迷ってるんだろう?

【青年がさすった壁には、刃物で刻まれたような小さい×印の姿あった】
【どうやら、彼が迷わないようにつけた印の類であるらしい】
【案内するよ、と、彼は胸を張り、鼻を鳴らして言った。悪臭と共に。】
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 15:27:47.12 ID:JQ4cMvvzo
>>225

<おおっ!賢いね流石だね!どこかの誰かさんとは大違いだ、ね!>

【×印を手に持ったライトで照らしながらぐっと親指を立てる】

<でもそれにしては蛇に呑まれちゃうなんておまぬけさんだね
……まあボクもさっき一人だったら確実に呑まれちゃってたけど、さ
でもでも、そもそも一人ならこんな所に来るなんてこともなかったしー>

【ぶつぶつと何かを言いながら、“ブレード”を元の形に変形させて、額の上へと載せようとするが】
【それにも蛇の体液が付いていたことに気が付き、顔をしかめてから手首のスナップで体液を振り払う】

「帰ろうかな、帰るべきでない所に」

【しかし少女は依然として平気そうな顔をしている……臭いに鈍いのだろうか】
【だが、魔翌力に敏い者ならば、彼女が自分の周囲に特殊な結界のようなものを構築していることに気が付くはずだ】
【………………臭いを防ぐためだけに。】

<そういえば、さ。お兄さん名前は何て言うの?ちなみにボクの名前は『反田 彗』っていうのさ!>

【少年は青年の方へと歩み寄って行く。既に案内してもらう気は満々らしい】
【ちなみにその声が鼻声な理由は、言うまでもないことだろう】
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/31(日) 15:28:18.38 ID:IF7V9wgSO
【公園】

あぅぅー……暑い……

【そのベンチを占領している人影が一つ】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った白い腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳程に見える少年だ】

暑い……冷たい物欲しい……

【自分の翼で風を作り、扇いでいる】
【目立つ事は確実だろう】
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 15:35:05.53 ID:a3+Hc4N0o
>>220
/いるのなら 返事をしたまえ ホトトギス
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 15:37:54.54 ID:ZWCFnR5ko
>>228
/いるから 返事をしてみた ホーホケキョ!
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 15:44:30.78 ID:a3+Hc4N0o
>>220
【屋上のドアが、開かれる】
【 ――そして、閉じられた】

【時間にして1秒あったか無いか。まさに一瞬の出来事だった】
【どうも、屋上に先客がいたのに気付いて慌てて閉めたらしいが】

【その刹那にドアの隙間から窺えた色は、】
【腰まであろう、長い長い燈色の髪―― 】

           ロール
/よろしい、ならば戦争だ
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/31(日) 15:49:33.28 ID:54jCbS2g0
【街中】

っつつつ…流石にまだ怪我が治りきっていないか

『みゃぁ〜』

【腹をおさえながら苦悶の表情をして歩く白猫をつれた17ほどの少年】
【黒い若干つんつんした髪、白い無地のタンクトップに青いジーンズ】
【そして首元にはもう八月に入るというのに診ているだけでも暑苦しい赤い燃えるようなマフラー】

っていうか、最近怪我しすぎだ
おかげでお金が飛ぶとぶ…!どこぞでバイトでもして金を得ないと明日のおかずが減る…

【項垂れつつそういうと、たまたま近くに店を開いていた】
【移動型クレープ屋台を見つけて】

…食べたいときに食べれるものは食べれるべきだと思うんだ

【チョコバナナクレープを買うと少しだけ中に入っているバナナを猫に与えて】
【近くのベンチに座って食べ始める】

…それにしても暑いな
もう少し太陽が離れてくれれば良いのに…

【言ってる事と首もとのそれが矛盾している】
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 15:51:06.93 ID:XwQjgmY6o
>>226

【少年のサムズアップに、青年も白い歯を見せながら、親指を立てる】
【ただ、体液塗れのせいで爽やかさは半減、異星人のジェスチャーにしかならない】

──へ、蛇……! 蛇に呑まれたのか、僕は

じゃあ、僕は君たちに助けられたってわけだね
……ああ、全く現実感がないよ。でも本当にありがとう

【呟きを聞くと、青年の顔がさあっと青ざめる】
【本人としては、まさか蛇の腹から帰ってきたとはまるで飲み込めなかったが】
【自分の身体を見ると、「ああ、だから臭いのか……」と、ようやく合点がいった様子で】

ソリタ スイ──だね、よろしく
で、そっちの連れの子は……?

【ふと、魔力の気配に気付いて、青年が少女の方を見やる】
【だが、まさか臭いを防ぐために結界を張っているとは、思い至らず──】

あ、僕は太郎って言うんだ。ソール・アルバート・太郎
旅人として世界中を回ってるんだけどね、
ほら、今度水の国で『大会』があるだろう? だから最近こっちに戻ってきたんだ──

【そのままそう続けながら、彼は歩みを始めるだろう】

【道中、地を張っていたトカゲが、泡を吹いてひっくり返ったり】
【青年に寄ってきたハエが、ことごとく独りでに墜落していく】
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 15:54:59.89 ID:ZWCFnR5ko
>>230
【だんだんと雲の向こうの太陽も下がり始め薄暗くなってきた頃】
【静寂を保っていたドアが突然開き―――閉じた】

…え?

【まさに閃光の如き速さ。静けさに助けられ、ほんの僅かな音でなんとか辛うじて気付くことができた】

髪の毛……誰かそこに居るの?

【一瞬だけ閉まりゆくドアの隙間から伺い見た髪から人だと判断する】
【そして正体を確かめようと女性はゆったりとした足取りでドアへと近づいていく】
【ドアの向こう側の人物がこのままなんの行動も起こさなければドアはあっさりと開かれるだろう】
ロール  ロール  ロール  ロール
/戦争!戦争!戦争!戦争!
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 16:03:17.06 ID:a3+Hc4N0o
>>233
【開かれたドアの先、びくりと肩を震わせる一人の青年の姿があった】
【彼は女性の姿を暫し見つめた後、ぺたん、と床にしゃがみ込んでしまう】

【長い燈色の髪を、惜しげも無く薄汚れた床に散ばせて】
【ダンボールの中の捨て猫のような心細げな双眸は、翡翠色】

【こちらも、汚い床に擦ってしまっている、黒いベルベット地の高そうなローブは】
【首元のファーがとてもモフモフしており、かなり暑そうに思えるだろう】

………あ、の
俺、怪しい物では…、………

【※怪しいです】

【ともかく、女性を窺う視線は怯えたように酷く弱弱しくて】
【20代後半に見える男のとる態度というよりは、乙女か何かのようであった】
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 16:10:32.63 ID:JQ4cMvvzo
>>232

【ジーンズの端の方で“サンブレード”を軽くぬぐってから、少年はそれを額へと戻す】
【この暗闇の中では、遮光具なんて何の役にも立たないだろうが……】

<あれ、気付いてなかったの?そーか気絶してたから、ね
でも礼には及ばないよっ!飽く迄も当然のことをしたまでさ!!(自分の身を守るために)!>

【言葉の割には威張りちらかすような少年の様子】

「私の名前は今路説夢かっこぴーえぬ、ぴーえぬはペンネームの略です」

【少女は首に掛けていたヘッドフォンに手を当てて、少女は小さく、しかしよく通る声で名乗る】
【しかし青年の方へと目は向けない。最早汚物として認識されてしまっているかのようだ】

<お、おおぅ!?お兄サンも出るのかい?───『大会』にっ!
ふ、くふふっ、何を隠そう、なんとなんとこのソリタさんも『大会』にエントリィしている所なの、さ!!>

【片手で指パッチン。もう片方の手は顔の前に常駐】

<で、その太朗さんの“能力”は悪臭でノックアウトするスキルってことかな?これは鼻センで対策しないと、ね!>

【洞窟は曲がりくねった構造ではあるが、然程深い位置には無いと思われる】
【道を間違えさえしなければ、直ぐに森の出口へと辿り着くはずだ】
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 16:21:47.86 ID:ZWCFnR5ko
>>234
【神速の速さで閉じられたドアを開けたその先―――】
【そこには肩を震わせ、怯える男が一人立っていた】

そんなに怯えなくても、いいじゃない…。

【そんな様子の男を見て残念そうに俯いて―――】
【実際、彼女自身そういった反応をされるのは初めてではなく、その男の翡翠の眸に自分がどう映っているのかは想像に容易かった】
【男が怯える理由も、女性が自分を恐ろしいものと自覚している理由も、恐らくはこの口元から立ち上る紫煙の性だと悟って】

怯えないで。私は何もしないから

【顔を上げ、酷くやつれた哀しみに満ちた顔で、座り込むあなたに向かって手を差し伸べ、無理矢理笑顔を作りあなたに語りかける】
【その表情の中にあるのは男に対しての軽蔑の感情ではなくどちらかといえば自分自身に向けられているように見えた】

えと、それで…その、何か用かしら?

【あなたがその手を取る取らないに関わらず、彼女は此処に来た理由を男に優しい声で尋ねるだろう】
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 16:31:17.18 ID:XwQjgmY6o
>>235

【「やあ、全く僕は助けられてばっかりだなぁ……」】
【と、少年の言葉を受けて、少々うな垂れるように呟いて】

ぴーえぬ……ペンネーム?
へえ、面白い名前だね。セツム──イマジ セツムさんか

【そして、少女の名前を面白い、と評す青年】
【その相手に、まさか汚物扱いされているとは知らず、にこやかに話し続ける】

【それから、視線をもう一度反田の方へと戻すと】
【(もはやあからさまに臭がられているのは気にせず)】

え、そうなのかい!
それは奇遇だね、僕も出──……

え、あ、いや……ぼ、僕は出ないんだ
出るのは僕の知り合いだから、それを見に行こうと思って
そ、そうそう、知り合い。知り合いなんだ、出るのはね

【──と】
【大会には青年も出る、と言いかけたのだが、何故か言い直す】
【出るのは知り合いで、自分は出ません──と、そこを強調して】

──……ま、まあ、ソリタ君も中々腕に覚えがあるみたいだし
僕の知り合いに、君のことは伝えておくよ。せ、せいぜい鍛えておくことだね

(予選で会ったら絶対倒そう)

【──そんなことを話しているうちに、森の出口へとたどり着くだろう】
【そして、青年は二人に振り向いて、「この辺りまでで大丈夫かい」と尋ねて】
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 16:36:23.78 ID:a3+Hc4N0o
>>234
【差し伸べられたその手に、翡翠色の双眸は相変わらず怯えた色を写していたが】
【何だか女性が悲しげであると悟って、決意したように、黒いマニキュアの施された手をおずおずと伸ばす】
【そして立ち上がる―― 190近いだろう、痩せた男だった】

………女性が、怖い

【「怯えないで」との言葉に、そう返す】
【『が』と言ったのは彼女の姿を恐れているのではない=\― そう言いたかったから、かも知れない】
【女性恐怖症。どうもこの男はそれに該当する様だった】

【石膏像のように、嫌に整った顔は捨て猫のような寂しさを持ったままで、青年は女性の問いを聞く】

寝る場所、探してた…けど…
………先客がいた…

【視線を斜め下に下げて、どこか申し訳なさそうに。図体の大きさに釣り合わない小さな声でそう言う】
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 16:38:14.18 ID:a3+Hc4N0o
/>>238>>236宛てですピャー
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 16:49:41.08 ID:JQ4cMvvzo
>>237

<ふぅ……ん?じゃあ、さ、楽しみにしておくとするよ!>

【何となく少年は違和感は感じている様子だが、深く考えることもせず】
【空いている方の片手で額のサンブレードを弄りながら答える】

<くふふっ!ボクの本気はあんなものじゃあないよ!
……いややっぱりあんなものだと思っておいて油断するようにその友人さんに伝えておいてくれるかなっ?
そうそう、むしろマグレで君を助けられたくらい過小評価しておいてくれるかな!>

「歌唱評価はどのくらい?」

【ふざけているのか本気なのか、どちらかというとマジで言っている少年と、よく分からないボケをする少女】
【そして出口に到着し】

<うん、ここまで出れば後は帰れるね、ボクはこの辺りの道には詳しいし、さ
セツムは………………>

【と、そこで後方から「ばさり」という鳥が羽撃たくような音がする】
【そちらと見れば、先ほどまで歩いていた少女が背中から翼を生やして、空中へと飛び上がっている様子が目に入るだろう】
【少女は地上に立つ2人に向かって小さく手を振りながら】

「それじゃあ、食べられてた人、またあおう」

<あ、ちょ、だから待ちなって!─────歯医者くらい行きなよーー!!
 ……っと、じゃあ太郎さん!ボクもここでバイバイ、さ!シーユーアゲン!!>

【そのまま街のある方向へと飛んで行ってしまい、少年はその後を追いかける】
【しばらくすると、その姿も見えなくなってしまうだろう】


//乙でしたー
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 16:55:31.86 ID:ZWCFnR5ko
>>238
―――――え?

【おずおずと伸ばされた手を握り軽く掴んで引き起こして、立ち上がらせた】
【だが、そうしてお互いに立ってみると男の身長が明らかに自分より高いことが分かり少し驚く】
【そして何より、彼女にとって本当に予想外だったのは女性が怖い≠サの一言だった】

それは、その…悪いことをしたわね…。ごめんなさい。

【そう言って掴んでいた手をそっと離す】
【そこにあったのは先程の様な哀しみに満ちた表情とは違う温かな感情だった】

ああ。お昼寝する場所を探してたのね。
でも、それならもっと他にいい場所が―――。

【そこまで言いかけて、止めた】
【きっと何か大きな理由があるのだろうと。自分が人目を避けてこんな朽ち果てた場所で一人黄昏ていた様に】

なんでもない。……ごめんなさいね、折角のお昼寝場所をとっちゃって。
もう私は行くからゆっくりしていって頂戴。別に、私の特別な場所って訳でもないけど。

【そう言って彼女は男の隣を通り過ぎ、階段を降りようとする】
【今なら未だ、引き留めることも容易であろう】
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 17:08:09.53 ID:XwQjgmY6o
>>240

い、いやー、どうだろうなー
彼はそんなこと言っても、油断しないかもしれないぞ

うん、僕も楽しみにしてr……あ、いや、もちろん試合の観戦をね
お互い、本戦で会おう──って、僕の知り合いはきっと言うはずだよ

【と、妙に回りくどい言い方で、しかし笑みを滲ませながら親指を立てる】


──そうか、それなら僕もこの辺で
じゃあ、気をつけて帰──っ、ん?

【ふと、意外な距離から羽音を聞いて、青年は咄嗟に振り返った】
【そこで見た少女の姿に──青年は、ぽかん、と我を忘れて呆ける】

お、おお……──?

【さながら天使か何かのように、背から翼を生やした彼女の姿】
【手を振り返すのも忘れて、ただ驚きで少女を眺めていて】

【ようやく思い出したように手を振り返したのは、彼らがだいぶ遠ざかった辺りのことで】

     ...
 ひ、『ひこう少女』……


【──ぽつり。やがて呟いたのは、しょうもない駄洒落だった】
【少女のボケに対する、遅れながらのお返しのつもりだったのか】

【不思議な二人組みだった──と、青年はいつまでも手を振っていた】


/お疲れ様でした、ありがとうございました!
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 17:10:10.41 ID:a3+Hc4N0o
>>241
【女性の言葉を聞いて驚いたように、翡翠色の瞳を見開き】
【階段へ向かう、その暗緑色のローブの裾を、そっと掴んで引き留める】

【大した力でもないので、振りほどくのは容易だろう】

……そっちが、先だから…
大丈夫、……俺は、どこでも良いから

【こちらもまた遠慮しているようで。先にここに居たのは女性だから、と言いたいのだろう】
【口数がやや増えて来た辺り、女性への恐怖心は少しづつ和らいでいるようだった】

…あ、と………名前、聞きたい
いろいろ…、話も、聞きたい
……駄目、か…?

【唐突。その問いの理由は恐らく、女性の温かな表情にある】
【自分が恐れて来た女性達とは、どこか違った色が紫の瞳に窺えたから】
【ちょっとばかりの勇気を出して、そんな事を問うたのだろう―― 】
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 17:32:42.88 ID:ZWCFnR5ko
>>243
【いつもの様に、そのまま別れることになるだろうと踏み出した足を止めようとする、小さな感覚】
【それは、あなたが控えめにローブの裾を掴んだ感覚だった】

大丈夫って……貴方、私が怖いのでしょう?

【その感覚に引き留められ、ふわりと掴まれたローブをはためかせ振り返り、心配そうに問いかける】
【しかし、良く見れば真紫の瞳の奥は少しだけ潤いを帯びていて―――】
【そこに浮かんだ潤いは、彼女自身を拒絶されなかったことからの喜びからきているようで】

名前……。名前は、アコ

【そして、名前を言う前に一瞬俯き、考える素振りを見せたが特に抵抗もなくあなたに名を名乗る】

色々…といっても、私が話せる様な話なんて何もないわよ?

【あなたの待ってという問いに、肯定でもなく否定でもない言葉で返す。それは彼女なりの此処に留まるという意思の表れ】
【けれど、その言葉の通り女性が持つ情報は無いに等しく、その質問に多少の動揺を受けていた】
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 17:49:40.76 ID:a3+Hc4N0o
>>244
【怖いのだろうと訊かれて、考え込むように視線を下げてから】
【視線を合わせようと、そっと顔を上げたが、潤いを帯びた瞳に気付いて慌てて逆戻りし】

アコ。……アコ、アコ。あーこ

【名前を繰り返して、こくこく頷いて顔を上げ】

………アコは、あまり。怖くない

【そう言って、今度こそ視線を合わせると、小さな笑みを見せた】
【眉尻を下げ、口元を僅かばかり上げたような笑みだが―― 】
【今までの怯えた表情は、既にそこには無い。安堵の色さえ浮かびつつあった】

気に、なったから……聞きたかった
その…煙、何だろう、って

【彼女の口の端から覗く、紫煙の事だろう】
【聞いて良いものだったか、と不安げな色を見せながら、青年はそう問う】
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 18:08:00.05 ID:ZWCFnR5ko
>>245
【怖いのだろうと聞いた後、視線を下げて考え込んでしまったあなたを、何も言うこと無く慈愛に溢れた表情で見守り】
【顔を上げた男の翡翠の双眸をしっかりと見つめ、怖くないという言葉を受け取り―――有難う、と囁く】

でも、無理はしないでね…。

【本来、そこには二重の意味が込められているのだが、それは未だ男には分からないこと】
【そしてたどたどしく話す男の言葉を黙って静かに聞いていたが、煙という単語が出た瞬間びくっ、と身体全体を震わせた】

……ごめんなさい。今は言えない…。
貴方に、迷惑をかけたくないから…。

【そしてまた、先程までの悲哀に満ちた表情に戻り、小刻みに呼吸を繰り返す】
【最初に出会った時からずっと、女性の口元から漏れ出していた霧は依然と薄い紫と甘い香水の様な匂いを持って周囲に漂っていた】
【注意深く女性を観察すれば呼吸と紫煙の関係性に気づけるかもしれないが―――】
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 18:25:03.87 ID:a3+Hc4N0o
>>246
【「無理はしないでね」、そう言われ素直に青年は頷く。もう一つの意味には気付けていない】
【だが、悲哀の表情を見て、やはり問うべきでは無かったと理解し】
【謝られれば、ふるふると首を振った。謝るのはこちらだ、と言いたそうな瞳で】

……アコ。 …謝らなくて、いい…、すまない……
…、……。

【青年は寂しげな表情に戻って、アコに背を向け、階段へと歩みを進めていく】
【手すりに手を掛け、ぺた、ぺたと妙な足音を立てて下って行く―― 裸足なのだろう】
【だが二、三段下ったところで振り返り、もう一度アコを見据える。】

…この、香り………俺は、嫌いじゃない

【そう言って、もう一度慣れない笑みを浮かべて見せて】
【今度こそ、階段を下りて行くだろう】
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/31(日) 18:32:52.03 ID:a1/n0YSHo
【森の中】
【少し開けて広場のようになった場所を中心に空を裂く音が響いていた】

……っと!……素振り100回、おーわりっ……と。

【音の主は一人の少年】

【新雪のような白い髪、深い緑色に染まった瞳】
【無地のシャツの上にフード着きの灰色パーカーを羽織っている】
【袖に通る腕は、右腕だけが「黒色」をしていて異質を放っているのが分かる】
【七分丈のズボンの腰の部分に無骨なナイフを2つ平行に掛け反対側には刀の鞘】
【少年の振るう刀は妖しい魔翌翌翌翌翌翌翌力を有しているが当の本人は素知らぬ顔】

さてさて夜も深いし、そろそろ化物でも出そうな時間……
最後に適当に振って帰ろう―――――

【額に流れる汗を拭う、彼の傍らには汗で湿気たタオル】
【恐らく一日中刀の訓練でもしていたのだろう】
【最後の締めとばかりに刀を構えようとし……】

―――――と?……なんだ、雨かよ……。

【一度だけ振って肌に触れた雫に動きを止める】
【空から振る水、雨が肌に伝った幸いまだ小雨のよう】
【少年はこのまま訓練を続けようか否か数瞬悩んで】

(むうう、区切りの良い所までやりたい……)
(しかし雨の中汗かいたままで運動ってのも、風邪引きそうな気が……)
……ようし、休憩がてら暫く様子見よう。

【一先ず折衷案的なものを見出して、刀を収める】
【タオルを乱暴に拾い、僅かでもやらないよりましだと木陰へと避難】
【ふう、と一息ついて暫くぼうっと曇天を見上げる】

【雨の代わりに止んだ刀の音】
【もしかしたら降られる前に気付いた人間がどこかにいるかも、しれない……】
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 18:41:25.12 ID:ZWCFnR5ko
>>247
【首を振り寂しそうに謝るあなたをみて、心の何処かで嗚呼、やっぱり―――】
【そう、思いかけてはっ、と瞳を見開く】

『…頑張って来るなら頑張って来い』

【瞬間、何処かの誰かのそんな言葉が頭に反響して、響き染み渡る】

ねぇ、貴方の名前も教えて!
私は……貴方とこんな形で別れたくないのっ!

【暗そうな雰囲気と憂鬱そうな表情だった彼女はどこへやら】
【ぎこちない笑みを浮かべて去ろうとするあなたの背に向かって必死に声を振り絞り、大きな声で叫ぶ】

ねぇ…お願いよ…っ。

【ぽろぽろと雫を零しながらその場に膝からがくんと崩れ落ちる】
【その姿は先程までの彼女の陰鬱な印象とは真逆のものだった】
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 19:00:35.72 ID:a3+Hc4N0o
>>246
【階段を降り掛けて、突如響いた大声に。青年は思わずぴーん、と背を伸ばし】
【後半の声の様子に違和感を感じたのか、恐る恐る振り返って―― 】

………!

【急いで、階段を駆け上がる。長いローブが纏わりつき、転びそうになるのも気にせず】
【崩れ落ちて滴を零すアコの傍に駆け寄って、一瞬躊躇って―― 彼女の肩に、手を掛ける】

…泣くな、アコ

【肩に触れられたのなら、そのままぽんぽん、とあやす様に肩を叩くだろう】

俺は、………ポチ、と呼べ

【 ――この男、最初もそうだったが、捨て犬か何かのような雰囲気があった】
【名乗ったのは非常に情けない名だが、彼と言う男を評するならこれ以上の名も無い】

【そしてアコが落ち着いた頃合いを見計らって、懐から指輪を差し出すだろう】
【燈色の宝石の入った、古めかしい指輪である】

………受け取れ

【取るも取らないも彼女の自由だが、きっと。彼なりに別れに「形」を残そうとしているのだろう―― 】

/ちょいと失礼、ご飯平らげてきまっす!
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/07/31(日) 19:08:31.98 ID:KsPhlse8o
>>247
【木々の生い茂る道なき道より空を仰げば、頭上に佇むのは青を埋め尽くす入道雲】
【とすれば恐らく、一雨来るだろう――只の夕立ならば、まだ良いのだが】

【そんな事を胡乱な頭で考えつつ、それ≠ヘ家路を急いでいた】
【汗に湿った肌をなぶって過ぎる一陣の風に、漏れかかったくしゃみを噛み殺す――】

【と、その時だ。その耳に少年の立てる刃音が届いた】
【ひょうと風を断つ一閃。荒削りだが確りと刃筋が立った鋭い音色は、好ましく思われて】
【興が乗ったか、それ≠ヘ雨滴のぱらつき始めたのにも構わず】

【息を殺して彼へと近寄り、その姿を一目見てやろうと藪越しに眼を凝らす】
【雨足は強くなる一方。服が濡れる感触は不快だったが、その姿を瞳に納めれば自然と口端を吊り上げて】
//まだ大丈夫でしょうか
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/07/31(日) 19:14:05.34 ID:KsPhlse8o
//>>251>>248にです、済まない
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/31(日) 19:23:12.85 ID:a1/n0YSHo
>>251

…………………。

【じぃっと雨が止むのを待つ、しとしとと垂れる】
【つまらなそうに空を見上げても自然はそうそう振る舞いを変えてはくれない】
【少年は樹に背中を預け、溜息を吐く】

(少しして、まだ止まないようだったら帰る……)
(天気が不安定なのも考えものだよな、全く)

【少しの暇つぶしに、と収めた刀でなくナイフを引き抜いて左手で遊び始める】
【ジャグリングのようにクルクルと回したり、軽く振ってみたり色々】
【ただそれもやはり飽きる、暫くしてまた1つ大きな溜息を吐く雨は止みそうにない】

帰る……―――――?
誰かいるな、……おい隠れてねーで出てこいよ観察されるのは嫌いなんだ。

【雨は周りの空気をかき消すのだろう、来訪者に気付くのが遅れた】
【移動に意識を割いた事でようやく発見出来た】
【少年は彼か彼女の方向を向き声を掛ける、警戒を表すようにその声色は棘を持ちナイフはより強く握られて……】
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 19:24:46.07 ID:ZWCFnR5ko
>>250
【崩れ落ち、階段の側面の壁に持たれるようにして身体を預け涙を堪える】
【その時涙に歪む視界に、必死に此方に駆け寄って来るあなたの姿が映った】

…ぁ、ああ……っ

【淡白ながらも想いのこもった言葉と、黒いマニキュアが施された温かい手が肩に触れる】

ポチ…。ええ、忘れない。忘れないわ、絶対に

【何処か男が纏う流浪の空気と合ったその名を大事そうに言葉に出し、反復する】
【そして目尻に溜まった涙をローブの袖でぐいっ、と拭い、改めてあなたの顔を見つめる】
【決意と信念に染まった真紫の瞳は、もう迷わないとばかりに大きく開かれていて―――】

…え?
……ありがとう、受け取るわ

【その手に乗った燈色の宝石の入った、古めかしい指輪を見て良いの?という表情で一度、貴方を見て】
【まるで、自分に何かを言い聞かせるようにそっとその指輪を受け取り、胸元で大切そうに握りしめた】

私には、何も貴方にあげられるものはないけど…。

【そう言って両手を男の首に回し、優しくやんわりと抱擁するだろう】
【それを拒絶することも、受け入れることも男にはできる】
【抱擁の合否に関わらず、彼女は慈しみと愛情に満ちた口調で男に向かって呟く】

――――ありがとう、と
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 19:27:11.71 ID:ZWCFnR5ko
>>250
/了解です!ゆっくりとどうぞ
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/07/31(日) 19:31:48.91 ID:eAgO3/Fco
【渓谷】
【足場が悪く、鳥類系モンスターの住処と化している自然の要塞】
【そんな場所を自然に通行できるようにするだけでも、充分修行として成立しそうだ】

【赤茶けた岩場を蹴飛ばし、順調に駆け抜けるのは蒼】
【途中襲い来る鳥たちは、器用に蹴り飛ばすなりして戦闘を回避しつつ、ただ進むばかりの疾風】
【奥地から人里へと向かい直進するそれは、獣染みた身体能力を惜しげなく行使していた】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々夕日を反射してきらりと輝く】

【難所を越えて、入り口付近の通りやすい場所へと戻ってくる猫少女】
【夏場とはいえ、そろそろ街の明かりが点灯される時間、日が落ちて暗くなるだろう】
【しかしこの渓谷入り口にはある店舗が設置されていて、猫はそこにばかり視線が行っていた】

さーって、今日の修行も一段落したしっ、お風呂お風呂ーっと!

【それまでは毛皮に覆われた肢体を限界まで制御した、ヒョウのようにしなやかで機敏な猫だったが】
【着地しスイッチを切り替えたら、それこそ少女のように期待を溢れさせながら施設へと直行した】

【この施設、辺鄙な場所にあるがそこそこに名のある露天風呂である】
【男湯と女湯を隔てるのは、櫻の国の伝統を模した背の高い竹柵、当然会話は筒抜け】
【少々の賑わいもあるが、当然その柵へと近づこうとする物好きな女子は少ない】

【ここを経由して他所へ行こうとする旅人や、猫のような修行人に親しまれてやまない】
【メインは温泉だが、同時に休憩所としての側面も持っているため、内部にはそれなりの食堂が設置してある】
【いろいろ待ちきれないのか、猫は入り口の自動ドアが開くのも前方すら確認せず身体をねじ込み突っ走った】

【いずれにせよ、確かなことは】
【近隣にて猫少女を目撃したなら、接触の機会は多い、という点だろうか】
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 19:38:56.24 ID:a3+Hc4N0o
>>254
【指輪が受け取られ、ほっとした表情を見せたのも束の間】
【抱擁。青年は一際大きく目を見開いて―― ぎこちなく、アコの背をぽんぽん叩き、受け入れた】
【恐怖していた存在は、これほどまでに温かかったのかと。いつにない安堵感で胸が一杯だった】

………なら、名を
名が、欲しい……、真の名

【やはり名乗ったのは仮初の名だったのだろう。どうやらこの男、名を持っていないらしい】
【『ポチ』よりマシであれば、どんな名でもこの男は喜ぶはずだ】

【小さな身体を抱きしめ返しているが、こちらは体躯がやけに大きいため】
【いつしか、アコを閉じ込めるような―― そんな抱擁になってしまっていて】
【「名を寄越せ」と、果てには命令のように、青年は低く掠れた声でそう求めた】

/戻りましたー!
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/07/31(日) 19:46:02.30 ID:KsPhlse8o
>>253
【誰何の声に喜色を深めて、何者かは視線を冷たく尖らせる】
【静謐を保ったまま、刀じみた剣呑な気配だけが、少年に無言の応答を返した】

【悪癖だ。そう判ってはいるが、こればかりは止められない】
【黄昏時に彷徨く妖物と同程度かそれ以上には、彼か彼女かは性悪だった】
【さて。それ≠ヘ懐に突っ込んだ手のひらを、衣擦れ一つ立てずに返せば】
【正しく目当ての物――先端を鋭く研ぎ上げた鉄片、俗に云う棒手裏剣だ――をその内に納め】

【一閃、擲った。何事も無ければ、風を巻いて飛ぶその剣尖は】
【少年の手にしたナイフの切っ先を擦って、彼の胴体を大きく外し】
【その左後方、地面へと着弾する筈だ】

なんだ、思ったより随分早いな。鈍ったか――いや、そっちが成長したのか?
男子三日会わざれば刮目して見ろ。年寄りの云うことは、中々どうして的を射てるよ……。

【その投擲は悪戯と言うには過ぎていたが、されど全く殺意が乗っておらず――】
【挨拶程度だとばかり、それ≠ヘ平坦な声でぼやいた】
【酷薄さを孕んだ涼しげな響き。それは、彼も大分聞きなれた】

【あの、人でなしのものに酷似している。と言うより、そのものだ】
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/31(日) 20:00:18.49 ID:a1/n0YSHo
>>258

うおっ―――――!

【敵意、殺意は意識する程でもない】
【しかしまあ脅威というのは受け取る側が感ずるもので】
【空を裂いて飛んでくる棒手裏剣、危ないと思い避けようとする、金属が僅かばかり擦れる音】
【地面に突き刺さるそれを見て冷や汗を流す、いやこれは雨だろうか】

んだよロクでもねー挨拶だな、どういう教育受けてんだお前は……
それともどこかの地域のポピュラーな挨拶か?どっちにしても非常識だぜそれってさ。
もっともお前なんかにそう言ってもどうもならねーと思うけどな!

【まあ正直ビックリはしたのだろう、声色に少しの同様】
【それと少し上回ってのブーイング、しかし少年のような者が常識を問うとはなんとも阿呆らしい……】

……ったく、久しぶりかと思ったらコレだもんな腹もちょっとは立つってもんだ。
ま、お前の言う通りオレ様成長は早いからな、フフン……。
ん、ホラよ悪戯の品返すぞ……っと!

【地面に墓標のように突き刺さる棒手裏剣を引き抜き、くるんと掌で一回転】
【声の根源のヒトデナシに向けて緩い速度で投げ返す、その手の手練でなくとも受け取るのは容易だろう】

【身長の方は成長しないね、とかは禁句である……多分】
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 20:04:45.33 ID:ZWCFnR5ko
>>257
【あなたが拒絶しないとみるや一度、痛いくらいに強く抱きしめそっと男から離れ】
【その後には蕩ける様な甘美な香りだけが残った】

名前、名前が欲しいの?
……。

【名前。それも真名】
【それは全ての生命と存在に強く影響を及ぼすとてもとても重要なもの】
【女性は目を瞑り、強く深く考えた。儚げで温かなこの光に名前を付けるなら―――】

――――アンバー

【それは橙色の宝石の名前。男のしなやかな橙色髪と同じ色】
【櫻の言葉にして琥珀。その温かい暖色の宝石に込められた石言葉は―――】

私にはこれ位しか、思いつかない
でも、この名が貴方のこれから歩む道を創造≠オてくれると願って…。

【そういって力強く立ち上がり、少し赤く腫れた瞳をもう一度拭い、あなたを見据える】

ありがとう、アンバー。
そして、またいつかもう一度、会いましょう

【清々しいほど柔らかな笑みを浮かべ、小指を立てる】

―――約束よ

【その勇ましく付きたてられた小指に指を絡めるも、絡めないも自由だ】
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 20:18:37.93 ID:a3+Hc4N0o
>>260
【授けられた名、その込められた意味を悟って、青年―― アンバーは、嬉しそうに笑み、自身の名を呟く】

……アコ、お前は。 …俺の、飼い主……

【言葉と共に、青年の影が人の形では無くなり―― 真の姿、二尾の狼の影となる】
【そして渡した指輪の裏側には、アンバーの名が刻まれ。燈色の宝石が今までにない輝きを持った】

【名を受け、指輪は特別な意味を持ったらしい。もちろんこれは放棄する事も出来る】
【 ――指輪を拒む拒まないに関わらず、アンバーは差し出された小指にそっと指を絡めるだろう】

 【指輪をもし受け取るなら、秘められた力は下記の通りだ】

【指輪:アンバーの契約印】
【刻まれた真名を呼ぶ事により、3レスの間、燈色の魔力を持った二尾の狼を呼び出し操れる】
【足が非常に早く、逃走の際に乗れば確実に逃げ切れるだろう】
【人の言葉を理解出来るが話せない、また飼い主の命以外は聞かない】
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/07/31(日) 20:29:00.62 ID:KsPhlse8o
>>259
【項から頸にかけて張りついた、黒に近い濃藍の髪に、青を宿した薄墨の目】

【ふわり。身軽なもので、手近な木の幹を足場に三角跳びで藪を越え】
【無駄に華麗な着地を決めてみせる和装の何者かは、やはりと言うべきか彼女であり】

ああ、出会い頭に撃たれるのは珍しくなかったよ。
確か五年かそこら前――内戦末期の西のことだし、此処と比べるのも考え物だけどさ。

【彼の言葉をいけしゃあしゃあと全肯定してのければ、この女はあろう事か】
【「ぶっちゃけると鍛練の一環。だから、おまえ以外にはあんまりやらない」等と二の句を接ぐと】
【自覚は大いに有るのだろう、非常識だ、との抗議に深く首肯する。こいつ、駄目だ】

【それから、投げ返された鉄片を右手の人差し指と中指とで挟み取り】
【ペンでも回すようにくるりくるりと玩びながら、そちらへと歩み寄った】

まあ、苛ついたんなら悪かったな。今更直そうったって、おまえの云う通り無駄だけど。
……さておき。音を聴く限りでは、そっちにも大分馴れてきたみたいで何よりだ。

【ぶっきらぼうに謝りつつ会釈を返せば、腰の刀を顎で指して】
【浮かんだ「背は相変わらず、オレより低いけど」なんて台詞は、口に出さずに飲み込む。武士の情けだ】
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 20:36:37.34 ID:ZWCFnR5ko
>>261
【その手に握った燈色の宝石が煌きを放ち】
【青年の姿が変異していく様をまるで、当然のように眺め続け、紡がれた言葉を否定する】

違うわ、アンバー。飼い主と犬の関係なんて、私は嫌。
だって、そうでしょう?…もう、私と貴方は友達≠ネんだから。

【優しげに囁いて、絡められた指を軽く振って友情の誓いを交わす】
【それはきっと未来永劫潰えることのない盟約になると信じて―――】
【そして手の中の指輪を、近くに落ちていた赤錆びた黒光りする鋼鉄の鎖に通し、愛おしそうにゆっくりと首からかける】

これで、絶対に失くさない…。

【鉄の楔を通した誓いに、悠然と煌く燈色は彼女の心を照らす様に胸元で輝いていた】
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/31(日) 20:42:05.35 ID:a1/n0YSHo
>>262

うっへ……何その殺伐空間、オレだったら一週間と保たないね何せ平和主義者だから。
内戦っていうと櫻の?つーか五年前?……そういえばお前って何歳だっけ?

【女性に年齡は聞くな、なんて常識を生憎と持っていないらしく】
【悪気も悪意も全く無く極平然と彼女の年齡を尋ねる】
【普通に尋ねる分タチが悪いというか……】

えーお前が謝るとなんか気持ち悪い……なんてね
まあ冗談だし気にしてねーよお前が駄目人間だってのは知ってるけどね。

【ナイフを流れるような動作で収める、こちらは慣れたものだ】
【指先の延長にある刀、同じように視線を落とす】

んー……慣れたと言えば慣れた、のかな?お前とかと比べればまだまだだろうけど。
一朝一夕とはやっぱりいかないよ、結果に見合う努力をしなきゃだし……。
お前だってオレみたいなヤツが触って直ぐの刀を完璧に扱ったりしたら何か腹立つだろ?

【自分の技術にまだ半信半疑、それに彼女の技術と比べれば雲泥、月とスッポンというやつだ】
【比べる事で評価が出来る、感情的にならず自分を客観視するくらいは出来るのだ】

ああ、そうそうこの間お前と同じく刀を扱うヤツに軽く指導して貰ったぜ、うははどうだ羨ましかろう?

【そして刀の件で付属する事柄を思い出す、最近の事なので脳裏に浮かぶのは直ぐ】
【朔夜も刀を教えてくれた人物なのでそれは少しばかり背信行為なのかもしれないけれど】
【彼女にして、そんな事で怒ったりはしないだろうという独りよがりにも似た考えだったとかなんとか】
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/31(日) 20:46:11.71 ID:dgE0PmKho
【森林】

【ぽっかりと開いた空間、其処だけが月明かりに照らされている】
【さり、さり、と擦る様な音がその中央から響いており】

【其処では無精髭を生やした30代の男性が、切り株に居た】
【袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。サングラスを着用し】
【右腕をところどころ色の落ちた、古い血を塗った様な赤の籠手が隠しており】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】
【右腰に漆黒の下地に、鍔付近には青と燈色の線が五つ、短く絡む模様を持つ鞘と、それに納めた全長約90cm程の刀を差していて】

【サングラスでは隠しきれない程大きな切り傷が両目に奔っていて】
【右目の疵に至っては顎まで達している】

【刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまう】



【さり、さり】
【擦る様な音の正体は、この男が小刀を使って、木を削っているかららしい】
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/07/31(日) 20:51:05.98 ID:a3+Hc4N0o
>>263
【アコの言葉を聞いて、呆けた様子でぱちぱちと瞬きし。影の狼も、小首を傾げたりして】
【アンバーは少し遅れてその意を掴むと、嬉しそうに、頷いた】

……友達。 解った、友達。

【もう、その顔に捨て犬のような淋しげな色は無い。女性恐怖の色もだいぶ和らいだ】
【絡めた黒い爪の手が離れると、最後にぽんとアコの肩を叩き、立ち上がるだろう】

………守る。名の礼だ
何かあったら…、それで呼べ

【首に大事そうに掛けられた指輪に、満足した表情を見せて】
【今度こそ、アンバーはゆっくりと階段を下りていく。ひたひたと素足の音が、廃ビルに反響した】

/乙乙乙+
/名づけ感謝です&設定は自由にして下さって構いませんので〜
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/31(日) 21:05:36.60 ID:2nlRSOBMo
【街中・オープンカフェ】

【数セットのイスとテーブル、店内に入ればおかわり自由のコーヒー】
【そして繁華街からはやや離れた静けさ、落ち着きが売りの店である】

【現在は時間帯もあってほぼ満席―――その中でも、目立つ人物が一人】
【黒のブーツに黒のスラックス、また黒のロングコートを着た、長身の男である】
【腰の左右に分けて下げた計6本の刀と合わせ、彼は非常に怪しい感じが強いのだが】

『元Justiceの少年』に『募金活動の獣人少女』……
あとは『月蛾軍』、か……買ってみて正解かな、あの積極性がそのまま記事になってるってのは面白い

それに、あの『みりぃ』って探し人のもキチンと誤魔化して出している、と
こりゃ次に会った時の事、考えておかないとマズそうだな
……まあ、その時まで無事にいるためにも正義か悪かの人間に会いたい所だが―――。

【今、折がいいのか悪いのか空席なのは丁度その人物の陣取るテーブルのみで】
【そこには闇の中≠ニいう雑誌が広げられており、ついでにちょこんとコーヒーカップが置いてある】

【また、描写が遅れたが金髪金眼の彼は時折人気の少なめな通りへと視線を向けていて】
【そこに目立つ人物――例えば数字入りの服を着ているとか、刀を持っているとか】
【そういう誰かが通りはしないかと、ここ十数分ほどだが人間観察をしているのだった。】
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 21:09:27.63 ID:ZWCFnR5ko
>>266
【呆けた様子の青年の様子に少し不安感を抱いたが、すぐに嬉しそうに頷いてくるのを見て】
【彼女も同じように、嬉しそうに頬笑みながら頷いた】

そう、友達。それで良いの

【淋しげな表情が抜け落ちた、青年の顔を満足そうに見つめる彼女の顔もまた】
【憑きものが落ちたような、希望に満ち溢れた顔で青年の背を見送る】

【今度はお互いに笑いながら別れる。その道は違えど、きっとまた何処かで交差することもあるだろう】

/長時間乙でしたー!
/名づけ&設定の件了解です!
【その時こそ心の底からの笑顔を見せられる様に】
【この誓いに恥ずかしくない生き方を作っていく=\―――】

またね。アンバー

【そうして、また朽ちた時間に静謐と無音が戻る。そこで生まれた新しい出会いを歓迎するかのように】
【ドアから二人を照らす月光は、交わした約束の輝きのと同じ優しい光を湛えていた】
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/31(日) 21:20:47.82 ID:KsPhlse8o
>>264

ん、そうか?確かに割と酷かったけどさ、今のお前なら良いセン行くと思うぞ、オレ。
お年頃ってやつかな、若い時分は何かと危ない橋を――

【彼女は少年の――エルフェスの実力を、それなり以上に高く買っているのだろう】
【精神面について論じる彼に、ひどくズレた相槌を打って】
【年不相応に老けた挙措で、感慨に耽るように雨空を仰ぎ見る】

【まあ、彼が疑問を抱くのは無理もないが。にしても、女性にこう率直に実年齢を聞くというのは――】

……二十歳だけど、それが?

【何と云うか、至極不用心ではある。この女のような手合いには、余計だ】
【しかし、予想に反して彼女の態度は穏やかだった。目許を剣呑に引き攣らせながらも】

【特に何事もなく、「駄目人間じゃない、人でなし≠セ」と軽く流して】


別に嫌じゃないけど?ただ、仕合ってみたくなるだけで。
……まあ、何にせよ良いことだよ。おまえって筋は良いから、そうやって続けてれば必ず伸びるぜ。
努力の方向性さえ間違えなければ、って但し書きが付くが――大丈夫だな。
ある程度までは、間違ってもその都度オレが矯正できるし。

【その返事に、心無しか嬉しそうに微笑いながら】
【何だか嫌な誉め言葉(?)を返し、言外にそう自分を卑下するなと窘める】

ふぅん。じゃあ取り敢えず、一寸ばかり振って見せてよ。
あとさ――――そいつ、強いの?

【彼の考える通り、彼女は怒りもしなければ、拗ねも妬みもしない】
【――ただほんの少し触発されて、やる気を出してしまったようだった】
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/31(日) 21:48:15.70 ID:a1/n0YSHo
>>269

誰が好き好んで戦場なんか突っ込むか、……って今の状況も似たようなもんだけどさ
そう考えるとお前と似たもの同士か、それはそれで何か嫌だな……。

【加えて言うならば内戦という次元の戦いを経験したことはない】
【規模の戦闘は単独の戦闘に慣れてしまっているエルフェスには荷が重い】
【やろうと思えば「黒色」を人間の尊厳を無視した形状で用いて殲滅出来なくもないが、それはそれ】
【出来る出来ないかではなくやるかやらないか、そしてやる気は無い】

二十だと……つまりは一五で内戦経験かい、お前も随分な人生歩んでるなあ
そりゃ強くなるのも納得、というか強くなければ生き残れないってか?尊敬しちゃうぜ全く。

【指を折って数える中で】
【一瞬、彼女の引き攣る目元を視認、ゆっくりと目を逸らす】
【成程この手の質問は例え相手が誰だろうと危険だ、地雷は見えているなら踏まない方が良い】

【「人間としての質が下、って意味ならどっちも同じ」なんて減らず口】
【寝ているライオンだろうとお構いなしにちょっかいを出す人種と見て相違無い】

え、……どういう風の吹き回しだソレ
お前の誉め言葉とかもう世界が滅亡するクラスの珍事なんだが……。
まあ多少は嬉しくもあるけどサ……そしてお前の指導込みの話かよ命が危ないな。

【彼女が誉める、まして自分を……だ、彼にとってそれは珍事だったらしい】
【ここで頬でも染めていれば可愛げもあったのだろうけど、浮かべるのは訝しげな表情だった、残念(?)】

そう改まって言われると何というか―――――まあやるけどさ
(つーかやらなかったら後が恐いよ、なます切りとかにされちゃたまったもんじゃない)
ん?強いよ、曰くだけどどこかの騎士団長をやってたらしいし……さて、やるぜ。

【小さい粒ではあるが先程よりも勢いを増す雨粒の中】
【そろり、と静かに刀を引き抜く―――刀身から漏れ出る妖しげな魔翌力が空気に触れる】
【正眼に構え、ゆっくりと持ち上げ切っ先が地面と垂直になった瞬間に、振り下ろす】

【風切音、雨粒が円周状に跳ぶ】
【丹田の辺りで手を止め、そして抜いた時と同じように静かに納刀】
【振るという動作自体は問題無いがやはり他人に頼まれて見せるという行為自体慣れていないのだろう】
【どことなく違和感を受けるかもしれない、他人の目があるというのは少しばかり苦手なのだった】
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/07/31(日) 22:45:26.08 ID:KsPhlse8o
>>270
【その返事を聞いて、漸く合点がいったのだろう。ああ、と小さく唸って肯定を返せば】

【「まあ、正確に言えばもう少しだけ前か」と付け加え、彼の言葉に何故だか不可解そうにして】
【きょとんと眼を見開いて首を傾け、暫く逡巡したのちに口を開く】

……随分、か?大した事ないじゃないか、こんなの。まともじゃないって言われれば、事実その通りだけどさ。
小規模な殺し屋組合(キラーズギルド)に入って、依頼であちこち動いて、ひっきりなしに殺して回った。それだけだ。

【ひくつく眦は直ぐにその動きを停めて、代わりに顔を出すのは冷涼な笑み】
【「尊敬には値しないよ」、自嘲にも取れる呟きを溢して。ほんの束の間、何処か遠くを見据えると】
【「上下じゃないよ、方向性の相違。異なる端って書いて、異端って読むだろ?」と戯言に戯言を重ねた】

どういうって、そういう事だよ。早く伸びろ、じゃないと闘り甲斐が無い。
あと……大丈夫だ、死ぬほど痛いだけで死にはしないから。

【――因みに、誉め言葉も何もかも結局はそこに帰結するらしい】
【とんだ戦闘狂、もとい人でなしだ。大事なことだからもう一度。駄目だこいつ】

――――うん。悪くないよ、前よりもずっと良い。
以前よりも動きに……なんていうか、バラつきが無くなった。
小手先じゃなくて、全身を使って振れてる。

そういやおまえ、その黒いのって普段から着けてるのか?それとも、消してる?

【何はともあれ、彼女は彼が刀を抜くと同時に一歩退き】
【眼を凝らしてその一部始終を観察すると、満足したのか一つ頷きつつそう問うて】
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/31(日) 23:05:00.82 ID:a1/n0YSHo
>>271

そいつはまあ、なんというか……正にまともじゃない
十五かそこらで殺し屋連合なんかで殺しまくってたらまともなヤツだってまともじゃなくなっちまう。
つーかさお前ってどっちなんだろうね、まともだったけど異常に成らざるを得なかったのか、それとも最初から異常だったのか
……―――――なんて、ね。

【環境に適応しなければ生き残れないのなら人間は異常にだってなる】
【己の命を長らえさせるのが人の種としての根源的な欲求で、それは如何なる過酷な環境でも乗り越える】
【もし少年の言ったように異常者へ至る道が2つあるのなら識槻朔夜という人物はどちらなのだろうか】

あ、結局お前の戦闘相手な訳ね、死ぬ死なない抜きでなんだか泣けてくる……。

【目頭を抑え少しばかりの落胆】
【死ぬ程痛いというのがこの先待っていて、それが不定期に続きかねない】
【いっそ部屋に引き篭っていようかしら、なんて考えた】

へー、そうなのかやっぱ他人の視点だと分かるもんなのかね。
上手くいってるようなら幸い、やっぱ日頃の鍛錬と行いがいいからだな。

【行いが良いかどうかは別として、鍛錬はそれなりにしているらしく】
【しかしその鍛錬の場所がこんな所というのはやはりその鍛錬の姿を誰かに見られるのが恥ずかしいのだろう】
【なんともまあ微笑ましいというか、男の癖に情けないというか……】

ん?これか?……これは普段は消してるな、だって使いすぎると頭痛くなるし。
日常生活はまあ片手でなんとかしようと思えばなんとかなる……かな
でも、風呂の時に生身の左腕を洗えないのがなんかなあ……悲しくてさ。

【もう雨は止む気配もない、鍛錬を続けるつもりもなかった潮時というやつだ】
【朔夜に言われるように「黒い腕」を霧散、何も無くなる】

【ついこの間に起きた幻肢痛の事は言わずのままだった】
【余計な心配はされないでもされたくないのだろう】

さて、雨もこの感じだと止まないし……折角だから帰ろうぜ
この分だと湿度もうなぎ登り、しかも森の中だからキノコでも生えちまうよ。

【タオルを首に引っ掛けて、朔夜に向けて帰ろうと急かす】
【話し込んで、挙句彼女を風邪引きにしてしまうというのも申し訳が立たない】
【というか後が恐い、そのどっちもどっちも本音だった】
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/31(日) 23:08:31.42 ID:ZqjbS8980
【街中】

っつつつ…流石にまだ怪我が治りきっていないか

『みゃぁ〜』

【腹をおさえながら苦悶の表情をして歩く白猫をつれた17ほどの少年】
【黒い若干つんつんした髪、白い無地のタンクトップに青いジーンズ】
【そして首元にはもう八月に入るというのに診ているだけでも暑苦しい赤い燃えるようなマフラー】

っていうか、最近怪我しすぎだ
おかげでお金が飛ぶとぶ…!どこぞでバイトでもして金を得ないと明日のおかずが減る…

【項垂れつつそういうと、たまたま近くに店を開いていた】
【移動型クレープ屋台を見つけて】

…食べたいときに食べれるものは食べれるべきだと思うんだ

【チョコバナナクレープを買うと少しだけ中に入っているバナナを猫に与えて】
【近くのベンチに座って食べ始める】

…それにしても暑いな
なんていうかこう、ジメジメしてて暑い

【言ってる事と首もとのそれが矛盾している】
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/07/31(日) 23:43:26.65 ID:fVlX7vrYo
【廃虚】
【夜風が森の木々を揺らし、ざわざわと枝葉の擦れる音が響き渡る】
【微かに雲のかかった月が朽ち果て打ち捨てられた建築物を優しく照らしていた】
【何かの歴史をほんの僅かに残すその場所は、誰にも知られることなく忘れ去られた記憶を語っていた】
【廃虚群の一つ、最も大きな──それでも精々三階程度の大きさの建物の上に、夜空に輝く月を背にした人影があった】
【端に腰掛け両足を宙に下ろしているその人影は、黒い帽子を被った青年】
【月光を受けて微かに輝く空色の髪、対照的な焔の双眸、夜空とは違う白い肌】
【顔立ちからは聡明さと明るさが感じられる】
【茶色のYシャツと黒色のカーゴパンツはこの時期には少し珍しい】

…………〜♪

【彼は歌を口ずさんでいた。彼らが普段話しているものとは違う言葉の、どこか悲しげな歌を】
【静謐な廃虚にその歌は響き渡っていた。ときおり木々たちが風に吹かれて囁くばかりだった】
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 00:30:24.41 ID:OAcjXO7lo
>>274
/まだいらっしゃいますか?
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 00:36:34.02 ID:EDfD04/Ko
>>275
//おりますよー
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 00:41:26.05 ID:OAcjXO7lo
>>274
【響くのは枝葉の座和めき、何処からか聞こえるその歌声】
【闇に囲まれ、その出所の分からない歌、空に浮かぶ月、その柔らかな光が辺りの悲しみを強調するか】

【青年に近づく音、カツカツと、鳴り響くもう一つの音】
【音の主は女性、深緑のロングコート、シャツ、そしてパンツ、軍人の様な姿をした170程の背丈の女性】
【この時期にこの格好男と同じように珍しくあるかもしれない】
【前髪は作らず、その表情は隠れており、その下に隠れる菫色の目はその男を見て】
【月光はその髪を輝かせる、その光を反射する、纏う白金の長い髪、その巻紙を揺らしながら、その男に近づく】

……

【そのカツカツと、その足音は次第に近くなり、男も気付くかも知れない】
【そして立ち止まり言うであろう】

「こんな時間に何か聞こえると思ったら…」
「何をしてるんだい?」
「こんな所でさ」

【そんな言葉を男に向けて、男の背に向けて、そのシルエットを見ながら】
【静かに、その優しい世界を崩さぬ様に、ゆっくりと口にするであろう】

/ではお願いします!
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 00:54:56.44 ID:EDfD04/Ko
>>277

【足音が聞こえた。それはこちらに近付いている。訪問者を知らせる音だ】
【青年は歌うのをやめた。そして足音の方に、焔の双眸を向ける。相手を確認するために】
【視界に入ったのは軍人姿の背の高い女性。青年は輝く白金の髪を綺麗だと思い、しばらく視線を動かせずにいた】
【髪に目を奪われているところに、声がかけられる】
【青年ははっとした表情で視線を外し、口を開いた】

聞こえたのであれば、その通り
景色を楽しみながら歌を歌いにきたのさ

【にこりと微笑んで質問に答える。人が訪れたことが嬉しそうだ】
【宙に投げ出している脚を組み、その上で手も組む】
【不思議なことに、彼は景色を楽しみながら、と答えた。しかしここは廃虚だ、あまり楽しめそうには見えない】

//よろしくお願いします!
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 01:08:25.76 ID:OAcjXO7lo
>>278
【此方を見つめる視線、その瞳は焔、その景色とは対照的な物】
【歩きながらもその視線を感じ、その歌が止まると、女はは暫く間を置いて、先の言葉を口にする】
【月光はその闇を崩すこと無く淡く光、その男の表情も、その姿も、見とる事は容易であった】

【そして女は止めた足を再び動かして、ゆっくりとそこに近づくのである】

景色を楽しみながら…かい?

【女は辺りを見渡して、朽ちた建物その物に柔らかく包む月光】
【景色を楽しむ、其れであれば個々よりも、綺麗な場所があるのかも知れない】
【だけど感性などは人それぞれで】

私ならもっと…違うところで景色を楽しみたいよ、
まぁ…人の趣味に文句つけるわけじゃないんだけどさ、

アンタは何を感じたんだい?そんな歌を歌いながら…何を思ってたんだい?

【道中その歌を聞きながら、どこか悲しげに聞こえたその歌を耳にしながら】
【そして男の言葉を聞いて、思う事をそのまま口に】
【不思議な事を言うと、そんな事を感じていたのかも知れない、だからこそ、その今あったばかりの男に向い】
【そんな質問をそう尋ねたのであった】
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 01:16:58.82 ID:EDfD04/Ko
>>279

【女性の質問を聞くと、彼はきょとんとした表情を浮かべて首を傾げた】
【ほんの少しの間そうしていたが、またくすりと笑って微笑みを浮かべる】

君は不思議だね。初対面の人間の思考や感覚を聞くのかい?
それも歌を聞いただけなのに?

【反対方向に首を傾けて興味深そうに赤い瞳を向けている】
【その言葉はまるで彼が目の前の女性を探ろうとしているような、そんな印象を与えるだろう】
【どうしてそう思ったのか、どうして聞こうと思ったのか。普通ならしない質問を、どうしてこの場でしたのか】
【それらの疑問を解くための言葉だ】
【彼はただただ不思議そうな瞳と笑みで女性の答えを待っている】
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 01:27:04.69 ID:OAcjXO7lo
>>280
私が不思議かい?アンタがそう思ってると同じように私もアンタの言ったことが不思議だと
そう思ったんだ、だから聞いた…それ以外の思いはないよ

自分と違う事を思う人間が目の前に居る
私は何でそう思ったのかを聞きたいと思ったから、それ以上になにか理由がいるかい?

【歩んでいた足を止め、その青年より少しはなれたその場所で、】
【首を傾げる、その笑いを見せる、青年を髪を奥のその瞳を向けながら】

綺麗な場所を見るなら他にも沢山ある少なくとも私はそう思った
アンタの歌はなにか悲しげに聞こえた、少なくともそう思った

だからあんたを不思議に思った、こんなところかねぇ…?
自分と違うものがこの景色を見て、何を思って何を感じているのか興味が湧いた、それだけさ

【女はその場で手の平を空に上げ、肩をすくめ、その言葉を口にした】
【これが、答えで、思ったこと、其れだけの理由である、】
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 01:42:29.21 ID:EDfD04/Ko
>>281

【答えを聞くと青年は気の抜けたような笑いを漏らした】
【「うん、そうだね」と言ってまた笑顔を向ける】
【その笑顔はさっきとは違って困ったような、不思議な笑みだ】

確かに、違うことを思う人の考えを聞くのは面白いことだね

【青年は片目を瞑り人差し指を立てて「だけど」と続ける】

一つだけ違うことがある。僕は、ここより綺麗なところをあまり知らない
たくさんの場所を巡って、色んなものを見てきた
だけど、ここより綺麗だと思う場所は少ない

【そう言い終わると彼は立ち上がり、女性へと右手を差し出した】

ここにおいで
そうすれば、その理由が分かるよ

【大きな月を背に、青年は微笑みながら女性を誘った】
【それはまるで子供が、大切な何かを見せるような、そんな笑みだった】
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 01:53:32.90 ID:OAcjXO7lo
>>282
面白いことさ、いろんな事に気付かされる
だから聞かないより…聞くほうがいいと私は思うね

【思うことは其れだけ、その先程の言葉の通りであり】
【女は色々いろんな意見を聞くのが面白く、色んな意見を聞きたい、だから率直に聞いてしまう】
【其れは悪いところでもあるが、女にとってはどんな意見もプラスに成るとそう思っての事、行動である】

ふうん…

【女は其れだけ口から零して】
【その手を差し伸べる男の方えと向かう、何があるのか、其れを見ようと】
【まだ女が知らない、何かが有るのかも知れない】
【その理由を、其れを見たいと言うその純粋な気持ちで、そこに近づき、その光景を、その青年が綺麗だと言うその場を見ようと】
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 02:17:01.12 ID:EDfD04/Ko
>>283

【青年の居る建築物の屋上部分。高さでいえば三階程度の位置】
【そこに来るよう彼は女性に声をかける】
【女性が来れば、彼はある方向を指差すだろう】
【指差した方向は廃虚の全貌が現れていた】

【淡い青色の月光に照らし出されたいくつもの朽ち果てた建物、その周囲を囲む木々、そこから広がる森】
【視界全体まで行き渡るほどの広大な廃虚は森の中にぽっかりと開いた平地にできていた】
【そこにあるのは瓦礫と風に晒されて老朽し原型を微かに留めているだけの何か】
【しかしそれらは月明かりを受けて淡く輝いていた。淡い青色に輝く、形がばらばらの廃虚が、まるで墓標のように眼前全てに広がっていた】
【一度夜風が吹けば、ざわざわと森の木々が揺れ動く。その音に紛れて足元に石が転がってくる。足元の建物がまた削れる音がする。刻一刻と寿命をすり減らすように】

【この場所から見える光景には、月光を受けて輝く幻想さと、既に忘れられたものが緩慢な終わりを待つだけの悲愴さが広がっていた】
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/08/01(月) 02:22:59.87 ID:52vxCaBqo
test
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 02:41:44.85 ID:OAcjXO7lo
>>284
………

【女性は其れを見る、その光景を】
【思うこと、其れは生命、それと終焉、】
【何かが終わる、そしてその場所にまた始まるものがある、何時かはその木々は全てを覆い尽くすのだろうか】
【女が思ったことは男と違うかも知れない、女がその光景を見て思ったこと】

【今までそこに聳えてたものが終わる時、そこには新たな生命が根を生やす】
【その強く、たくましい命の鼓動に、女は其れを美しいと思う】

【そして役目を終えて、朽ちるだけのその物も、其れを受け入れるかのようにゆっくりと】
【その身を崩して終わりを迎えようとする、其れすら儚い物だと思えて】

【人の作ったもの、其れに命なんて有るわけではない、何故そう思ったのか】
【ただ終わりを待つ物、整備もされず、ただ朽ちる物、それが在っての新たな生命】
【その2つの進む所は逆、生と死の逆なことではあるが、その2つを見て、それが合わさる共存している姿を見て】
【言葉では表現できない、だが、儚く、その美しく、そんな事を感じるのである、その場を見てそう思ったのである】

【暫く黙って其れを見続けて、その瞳は其れに釘付けにされて、そして暫くして何分かの沈黙を経て】
【その青年の方へと瞳を向けて】

……言葉で表すなんてトテモじゃないが出来ないよ
何てゆうかねぇ…其れすらどうでも言いって思わせられるよ

【思った、色々とその場を見て思った、だが…その言葉はこの前では薄っぺらく思えて】
【その言葉で表せ無いほどの、その姿を見て、何も言わなかった、ただ最後に一つ、「綺麗だ」とそう言ったのみである】
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 02:59:30.43 ID:EDfD04/Ko
>>286

【軍人の女性がその光景を見ている間、青年は何も言わずに口を噤んでいた】
【ただ同じように廃虚を眺めて言葉を待っていた】

これで僕がこの場に居た理由は分かってもらえたようだね

【彼女の短い感想に彼は優しげな笑みを向けた】
【その後、先ほど座っていた場所とは反対方向の端へと歩いていく】
【そこで立ち止まり、背中を向けたまま口を開いた】

夜も更けてきた。あまり長居をすると流石に危ない
だから今日はこのあたりでお開き

僕の名前はウィリアム・フェルディナンド
次会うことがあればウィルと呼んでほしい

最後に、君の名前を聞かせて

【時刻はすでに、月が降り始める頃合となっていた】
【青年は最後に自分の名前を名乗り、そして女性に名前を尋ねる】
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 03:24:50.96 ID:OAcjXO7lo
>>287
アンタの意見を聞きたいと思っていたが…
何を思うかなどどうでも良いと思えてきたよ、こんなものを見たらさ
でも気になる事は気になるね、他人が何を思うかはさ、此れは私の欲求だ、止めることは出来ないみたいだ

【綺麗だと思った、女の感覚の感性で捉えてそう思った】
【その場から離れる其の男の背を見て】
【女もその足を進める、反対側に、笑って俯きながら、その背を向ける】
【そしてそのまま男とは反対側に歩いて行く、良いものを見たと、瞳は隠れ、見えるのはその唇呑み】
【だけど、その口角が少し上がった、その表情は、満足しているようであり】

【其のまま足を進めていく、そして…】
【後ろから聞こえる其の問、女はそこで足を止め、その背を向けたまま】

私はヴァイオレット・ロネ

…ああ次ぎ会う機会があればそうさせてもらうさ
あと…アンタの思うことも聞きたいよ、次会う時は聞かせてくれよ
あんたの価値観をさ

【そして其のまま足を進めて、去っていく、ゆっくと、大地を強く踏みしめて】
【そしてその男の価値観、思うこと、其れはやはり気になるようで、】
【まだ女性にとっては不思議な男であるウィリアムに向けその言葉を言いのこし、そのまま闇えと消えていった】
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 03:29:17.94 ID:EDfD04/Ko
>>288
//お疲れ様でした
//時間がややかかってしまった上、一方的なロールになってしまったこと、大変申し訳ありませんでした
//今後は可能な限り無いように努力しますので、どうかご容赦ください
//本当にごめんなさい。ありがとうございました
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 03:33:28.45 ID:OAcjXO7lo
>>289
/いえ、こちらこそ上手く言えない面が多々ありましたし
/一方的だとは思っては居ないのでお気になさらずに、私の方こそ話を広めれず申し訳ない
/それではお疲れ様でした、あるがとうございました。
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 15:38:25.98 ID:EDfD04/Ko
【街中】
【街を灰色の空が覆っていた。日光が遮られ鈍い明かりとなって地上を照らしている】
【昼間だというのに熱気も少なく比較的涼しい風が通りを吹いていた】
【街の一角、路地裏近くの壁に背を預けた青年が居る】
【黒い帽子を被った二十歳前後のその青年は声を張りあげていた】

何でも屋ですよー、依頼はいかがですかー
医者と科学者探してたりもしてまーす

【両手を口にあてて客引きをする彼は少し目立つ容姿をしている】
【男にしては綺麗なやや長めの空色の髪、焔のような赤の双眸、人種特有の色白の肌。どれもが人目を引きそうだ】
【はっきりとした目鼻立ちが、聡明さと明るさの両方を思わせる】
【しかし服装の方は茶色のYシャツに黒のカーゴパンツとあまり目立たないもの】
【彼の声はそこまで大きなものではないが表通りと路地裏の両方に響いている】
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/01(月) 19:18:42.99 ID:lsP69czLo
【公園】

【ベンチに座る、人影一つ】


【黒いスーツの上からカーキのコートを羽織った所謂青島スタイルの青年】
【瞳の奥底が淀んだ黒い双眸に同色の短い髪】
【身長は180cm程で、齢は20程度と思われる】

【瞳の淀みにさえ気づかなければさわやか系に分類される容姿かもしれず――】

(うーん…なんとかして出費を抑えたいんだけどなぁ……)
(他支部の人に協力してもらうとか…でもなぁ…)

――うーん…

【しかめっ面で悩ましげな声を零す青年】
【有り触れた光景かもしれないが、考え事≠ヘ有り触れ物とは言えず】

【それと、青年の体。細かく言えば着ているスーツからほんのりと漂う冷気】
【通り掛かれば一般人でも感じる事が出来るだろう】

【冷気の正体。異能か、それとも違う何かか、――】
【青年の正体。所属を知っていれば暢気にも思える光景】
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/01(月) 19:22:03.97 ID:KJWpSKlho
【廃工場】

【瓦礫の山、とも言えるであろう場所】
【機械は悉く破壊され、建屋には大きな穴が幾つも空き】
【そんな場所を、ノイズを引き連れて歩く、妙な人物がいた】

 【ガガー、ピ…ザザ―― ジ、ジジー】

【 ――眼光鋭い灰色の双眸】
【肩までの黒髪には、黄色のメッシュを入れ】
【紺のツナギを纏った若い男、である】

( ――ああああ畜生)
(殺したい。殺したい殺したい殺したい、どなた様でもいい)

 【ピ、ガガガガガ、ジジーザザザ―― 】


(…艶咲は、何処で何やってやがる)


【言葉にこそ出す事は無いものの、酷い殺気を撒き散らし】
【彼の思いに同調するような、苦しげなノイズ音を纏わりつかせて】

 【がん、】

【苛立ち交じりに、既にボロボロに壊れていた機械を、蹴り付けた】
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/08/01(月) 19:39:10.14 ID:KWHEzChAO
>>292

【動機に明確な理由は無かった】
【最近物騒だと解りながらも何となくその日も公園を横切る】

うー…何か肌寒くなってきたな…歳か…

【雑に伸びた黒のウルフカット。無精髭を生やし、イマイチパッとしない面】
【前を開いた黒のスーツに、第一ボタンを開いた白Yシャツ】
【適当に緩められたネクタイにバッジが五つ】
【他にはウエストポーチ、腕時計、革靴、手提げカバン等々…】

【要するに絵に書いたようなサラリーマンがそこにはいた】

放射冷却だったっけ?寒すぎ……

【不意に足を止めて一際大きく震える。寒いのだろう】
【そんな彼の視線が青年を捉え、】

あのー、兄さん。能力垂れ流しは勘弁してくれぃ

【寒くて敵わん、と言いたげに言葉を発した】
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 19:45:49.78 ID:SwAgFGQSO
能力者スレ愚痴スレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/sports/37777/
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 19:52:47.12 ID:1+BLrv2Q0
赤木とルカスが仲良い理由を探ろう
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/01(月) 19:55:22.23 ID:lsP69czLo
>>294

【声が発せられて、すぐに反応する事は無く】
【それほどまでに考え事に熱中していたという証だろうか】

【少しの間が経ってから、声の主、男性の方に視線を遣り】

あー…そこまで強くしたつもりは無かったんだけどな…
調整がまだ上手く出来ないのかな…

とりあえずごめんね……?

【一瞬、きょとんとした表情を見せる青年】
【本人としては、寒いという自覚は無いのだろう。若さ故か】
【謝る態度としては不十分な気がしない事も無い】

【能力という事は否定しない事から、青年は恐らくは異能持ち】
【口調からは、能力を得てからあまり時間が経っていない事が分かるかもしれない】

/文章消えて遅れました、ごめんなさい
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/01(月) 19:57:43.22 ID:7LWirt4jo
>>272
【曰く、「殺し屋というか、半ば戦争屋の勢いだった」との事らしい】
【性格も歪んで当然だろう。ただ――】

――それは持たない者の理屈だよ、エルフェス。オレは追い込まれてなんかいない。
択は幾つもあって、その中から自由意思で選んだんだ。あの家に留まる理由も無かったし。

ほんとに無謀だったよ。……でも予想通り、得る物は多かった。

【朔夜はその顔に曖昧な笑みを湛えたまま、小さく肩を竦めつつ】
【何の衒いも嫌味もなく、さらりと。さもそれが当たり前だとばかりに宣った】

【恵まれた環境から敢えて地獄に飛び込むのは、自殺志願者か余程の馬鹿か、或いは。――つまり、そういう事だ】

ああ、それは大丈夫。戦りたい相手は割と多いからさ。
一人頭の負担はそうキツくないよ、きっと。ふふ、ふふふふふ……。

【鉄片を仕舞うと夢見る乙女よろしく両の手指を組み、彼女は空を仰いでみせる】
【これが個人的に戦いたいと思う相手は、きっと何れも一騎当千の強者揃いなのだろう】
【とすれば、エルフェスもまた有望視されていると見て相違無い。嫌な期待だ】

【閑話休題。腕の件に話が戻ると、彼女は唐突に、いつになく真剣な顔をする】
【それから彼に近付きつつ、「要らないお節介かも知れないけど」と前置きして】

……だと思った。普段から片腕が無いのに慣れてるせいかな。
着けてる時は重心のブレやら偏りやらが、ほんの少し増してる気がする。
悲しいとか、そういう話は兎も角として――やりづらくない?

【間近で視線を合わせ、顔を覗き込むようにして問いかける】
【答えるまでは帰さない。瞳に煌と灯った蒼色が、無言の内に告げていた】

【――心配、しているのか?……多分?】
//昨日は済みません……只今帰りましたので、宜しければ
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/08/01(月) 20:07:55.43 ID:KWHEzChAO
>>297

慣れてないならもっと人の居ない場所でやるべきだとオッサンは思うぞ……

【自称オッサンの男は未だ寒そうに体を小刻みに震わせている】

とりあえずまぁこの問題は置いといて、と、

【謝って貰えたからOKと言わんばかりに話を展開しようとするオッサン】
【返事が遅かった事や、能力の発生について等々には気にする様子は無い】

時に青年。何を悩んでるんだ?

【訂正する。やはり気にしていた】
【オッサンには青年の悩みが解らない。能力についてか、家族か、経済面か、】
【それを引っくるめて「とりあえず話を聞く」という形で済ませようとしている】
【オッサンのこの行動をどう受け止めるかは青年次第だが】

/いえいえお気になさらず
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/01(月) 20:08:45.53 ID:G6uVJcIjo
【 路地裏 】


【――、其の、少し奥まった『広場』の様な場所】
【普段は不良の溜まり場にでも成っているのだろう其処に、一つの影】


 …、…… ダメだ。 全然足りない。


【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】


(……『兵器』よりも、『人間』。)
(其れも――、一定以上の力量で、「戦闘狂」じゃない人……、か。)


――、― ……はぁ。


【彼が腰掛けているのは――、古びた木製の椅子】
【膝の上には身形と似合わない、最新型に近いのであろうノートPCが在って】
【其の画面には…、…『LOSE』と言う文字が、ポップな字体が踊っていた】
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/08/01(月) 20:17:12.25 ID:Lo2TILMVo
>>300
【りぃん、りりぃん】
【鈴の音に似たそれは、果たして幻聴だろうか】
【夏らしく風鈴だと思うのも自由だが、あまりにも微かで、この場からはかけ離れた、清涼の風】

【それをともなって、現れたのは、】


――――京?


【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々暗闇に満ちたここでなお、差し込む灯りを反射してきらりと輝く】

【かばんのようにビニールテープで箱を肩から提げ】
【その箱には、『身寄りのない子供達の全寮制学校設立の募金』と描かれている。募金活動帰りのようだ】
【だが、その振る舞いは、あなたが知る猫とは少し、様子がおかしくて】

どうか、したの? とても、疲れた顔をしてる。

【真正面からでは、画面は見えない】
【まず表情を見て、自分も顔色を曇らせて、緑の双眸をパソコンに移し】
【きっとそこに何かがあるのだろうと、箱を抱えたまま接近を試みた】

【もし接近に成功し、画面を覗き込むことに成功したなら、シュミレーションと思しき敗北の結果を見て、更に眉をひそめるだろう】
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 20:21:23.32 ID:DALJBnQIo
>>298

オレにゃあとてもじゃないが出来ないね、自由って言葉嫌いだよ
逆に何かに強制されてる気がして嫌ったらないね……。

【戦争なんか行かずに得られるものもあったろうに】
【精神的に未だ幼い彼が思うのはそんな所だった】

その戦闘意欲をさ、先ず減らす事から始めたりしない?
そうすりゃ皆シアワセだと思うんだ、特にオレとか……見かけによらず平和大好きですよオレ?

【自分の命が最優先、朔夜の横顔を尻目にトホホと呟く】
【どこぞの配管工みたく命をストック出来れば楽だがそうはいかない】
【まあ彼女ならば行き過ぎた模擬戦にはならないだろうとは思っているけれど】

あー、なんだその発想はなかったわ、重心かー
確かに、毎度毎度同じような「腕」を作れる訳じゃないからその可能性はあるかもしれんね。
やりづらいと言われればその通り、使いすぎると頭痛くなるしね。

【本人だからこそ気づかなかったのだろう】
【以外、とばかりに目を見開く】
【総合的に見てやはりやりづらいらしく頷く】

でもまあ義手とかだと手入れも必要だろうしなあ……
オレにはこういうのがあってるのかもしれませんよ?ま、オレがどうなろうとオレの自己責任ってやつですぜ。
ほれほれもう帰ろうぜ、和服って高いんだろ濡れると勿体無いぞー。

【自己責任、例えそれで自分が死のうとどうなろうとそれで事も無く】
【彼女のその問に対する答えとしては些か乱暴かもしれなかった】
【そしてこの話題を早く終わらせたいのか帰る事を促そうとして】

/はいはい、よろしくどーぞ
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/01(月) 20:23:48.28 ID:lsP69czLo
>>299

俺にとってはこれくらいが…丁度良いんだけどね……
うーん…俺の感覚っておかしいのかな……

【青年、男性。どちらの感覚が正しいのかは定かでは無いが】
【男性にとって寒いと感じている、それは不変の事実】
【ならばやる事は一つ、と、冷気を少し穏やかにし】

んー…?
ああ…お金の話だよ…どうやりくりするか……
そこまで困ってる訳では無いけど…出来るだけ出費は抑えたいしね……

【悩みの種はと言うと、お金の話らしく】
【貧乏、という訳では無い見たいだが、お金が普通の人よりも好きらしく】
【守銭奴、――そんな言葉が似合う人物なのかもしれない】

【「心遣い…ありがとうね……」と頬を軽く緩ませながら付言し】

君も…見たところサラリーマンみたいだし…
たくさん悩みはあるでしょ…?ムカ付く上司が居るとか……
俺も昔はそうだったなぁ……

【同情しているかのような声色。昔を顧みるかのような、遠くに焦点の合った瞳】
【見た目はかなり若いが、リーマン経験はあるらしく】
【脱サラしてから会社を立ち上げたか、経営でもしているのだろう】
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/01(月) 20:26:31.26 ID:G6uVJcIjo
>>301

【――、名を呼ばれれば、下げていた目線を上げる】
【同時に感じたのは…、…『呼び方』と『声質』を結び付ける要素の欠落】
【海中で砂を掴んだときの様な、曖昧さ――】


 ――…、… ローズさん、ですか?


【――視認と共に、問うたのは仕方の無い事だろう】
【其れと共に目に入ったのは、「募金箱」…、…僅か、混乱した】


…、…いえ、少し上手く行かない事が有りまして。
でも、大丈夫ですよ――そんなに疲れては居ませんから。


【確かに、一部暗澹とした雰囲気は有ったかも知れないが――】
【軽く微笑む彼の様子は、前に会った時と比べても遜色無い】
【……、『変化』については問わない事にした。何が有っても可笑しくは無い世界だ】
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/08/01(月) 20:37:17.45 ID:KWHEzChAO
>>303

いや多分オッサンが寒がりなんだと思うぞ。歳があるし
でも夏の夜でも冷気は寒いだろうな……

【うんうん、と腕を組んで一人納得するように頷いている】
【だが直ぐにその行動は止めた。青年が冷気を抑えたからだ】
【「ありがとう」と礼を言い、少々近くに寄った。結構離れて話す形になっていたからだ】

金ぇ?あー……そいつぁオッサンにはどうしようも無いな……
いや保守的なのは良いことだ。貯めた分は裏切らないし

あ、でも警備員の人件費なら削れるかも知れんぞ?

【元々何が出来るかと言われれば、何も出来ない。精々ショボい能力で人を笑わせるぐらいだ】
【いやいや良いんだよ、と手で表しながら言った】
【ただ、少々手が貸せるかもと助言をしてみる】

おお?解ってくれるか…
俺も最近課長にミス押し付けられてさぁ…手前のミスだってのに……

【同じ思いを分かち合う物と解ると、立場なんて考えもせずに話した】
【結構貯めていたらしく、顔は「もうイヤ」の感情で歪んでいた】
【……首を左右に振りながら】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/08/01(月) 20:41:02.87 ID:Lo2TILMVo
>>304
――――うん、ローズ、だよ。
成長、しちゃったんだ。

【問われない事に、感謝して、それだけを返した】
【自分もたははと笑って見せて、複雑な胸中が透ける瞳を、僅かに伏せる】

【でも、パソコンに浮かぶ文字といい、変わらないが為に、異変を感じ取れてしまう笑顔に、同じく困惑した】
【以前も戦術論という本を読んでいたし、ヤツルギ様の話をした時だって、多かれ少なかれ義憤に駆られた表情をしていた】
【そして、とても優しい。常に誰かの事を想い…あの時だって、まず自分を心配して、撫でてくれた手つきが、忘れられない】

【覚えているからこそ、変わらない顔に不安を覚えるけれど】
【…忘れないからこそ、再びあなたの正面に回り、募金箱を下においた】
【箱のサイズは、それほど大きくない。三分の一にも満たない部分を占拠する貨幣が音を立てた】

【ついで浮かべた表情は、不安を和らげるためか、笑顔】

……多分、京みたいな人は、無理しないでって言っても通じないんだよね。

【瞼を下ろし、経験を一つ生かした言葉】
【最初に口にした『成長』という単語は、見た目の変化だけに留まらない】
【確かに実りあるものだったようで】

【緑が顔を出すと、まじめそうな顔つきをしながら、膝を折って視線を合わせる格好】

何か手伝えること、ある?

【上手くいかないこと、彼が抱える重り】
【気になって、尋ねたのは、自分にすべき事】
【何か出来ることはないかと、問いかけるように】

【彼が浮かべた微笑みは、真実であろう】
【だからこそ、以前と同じ、だからこそ】

【猫は、今度はその力になりたいと、想う】
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 20:47:51.54 ID:FYvUSB8o0
ルカスが自分から絡むのは赤木だけ
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/01(月) 20:50:32.66 ID:lsP69czLo
>>305

【「ああ…心遣いはありがたいんだけど…大丈夫だよ」】
【何せ、青年の頭を悩ませるのは機関の支部運営のお話】
【話が合うとはいえ、今暴露するという危険性というのは―――】

ああ……ミスの押し付けは本当に腹が立つよね…
俺もそれで上司に手出して辞めちゃったし……

【ぐっ、と拳を強く握り、怒りの表れか】
【責任転嫁は腹が立つ、というのは皆同じ考えといっても過言では無いだろう――】

【――ただ、青年は短気なのか、手が出てしまったらしく】
【「後悔はしてないけどね」といたずらっぽく舌を出して笑ってみせる】

もしかして…能力者なのかな…?
…見たところ能力慣れしてるから能力者かなんかだと思ったんだけど……

もし能力持ちなら…殴っちゃえば……?

【冷気を操る能力、と言えば語弊があるのだが】
【詳しく書くのも難なのでそう表記させて頂く】

【冷気を出していても、そこまで驚いた反応はされず】
【そういう経験が多いだけかもしれなが、湧き出る興味の感情のまま口を動かし】
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/01(月) 20:53:49.10 ID:G6uVJcIjo
>>306

【――「しちゃいましたか。」と、苦笑と共に返すだけ】
【細かい事を訊いたとして、其れは彼女にとって飽きるほど繰り返した事だろうし】
【『二人』が居ないらしい事から推し量れば……、判るような、判らない様な】


 ……、……。


【――笑顔に返されたのは、不思議そうな顔での無言だった】
【確信犯なのか、天然なのか…、…其れに続いた問い掛けに、僅かな逡巡】


――手伝える事、ですか。 ……、


【目の前の彼女の思いやりは、伝わって来る】
【…、…だが、危険が伴う事案だ。一般人の彼女を『巻き込んで』良い物なのか】
【思考が脳内で廻り、其の後――】




……、……ちょっと、話を聞いて貰えませんか。


【――、広場の隅辺りから、椅子を引っ張って来て勧めると】
【彼は、『対機関連合副リーダー誘拐』について、一通りを話し始めるだろう】
【飽くまでも、「経過」だけ…、…下手人の名前等は、語ったとしても】
【自らが企んでいる事は巧妙に隠し、先ずは事実だけ――】
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/08/01(月) 21:04:27.11 ID:KWHEzChAO
>>308

むぅ……あらそう……

【結構マジで残念そうな顔をしている】
【手伝いが出来なかったからか、もしくはセールス話しに持っていけなかったからか、】
【ただ、機関の話と知らないオッサンも、これは駄目だと思えたらしい。素直に引き下がる】
【ちゃっかりしたオッサンである】

そうなんだよなぁ……って手出したの!?
そいつぁ駄目だよ兄さん。幾らムカついてもそこは抑えないと

【この怒りは過言どころか当然の感情である】
【しかしそれでも手を出した方が負け、というのも社会の心理】
【オッサンは青年を宥めようした。この先青年が上司と揉め事を起こして貰いたくないからだろう】

んー……まぁ能力持ちっちゃそうだな
ただスッッッゴいショボいから人様を傷つけるとか無理無理。慣れてるのは否定しないけど

でも暴力沙汰はダメ、ゼッタイ

【あっさりと自身が能力持ちの人間であるとバラす】
【いや、先にカミングアウトする、といった方が適切かも知れない】
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/08/01(月) 21:04:29.51 ID:Lo2TILMVo
>>309
【顔を読むのは得意だ、とある出来事で酷く敏感になってしまった】
【逡巡が見えた、自分を一人の少女と見てくれることも、嬉しかった】
【―――でも、】

うん、もちろん。ボクに手伝えることなら。

【薦められた椅子に、同じく腰掛ける】
【こんな場所に何故、と思いはしたが、今そんなことは重要じゃない】
【箱を視界に納めながら、話が始まる前に、インナーの中に手を突っ込み】
【取り出した両手には、アイスの缶コーヒーが握られていて、差し出そうとする】
【「リクエストが他にあるなら」と、冗談めかして見せて、まずは少しでも、彼の気苦労を和らげようと思った】

【話を聞いていると、なるほど大事であろう】
【他者の為に心を砕き続ける彼の抱えているものは、とても重い】
【まして対機関連合副リーダー…社会的立場も、想像を絶するほど。誘拐の理由も納得がいく】
【だから敗北のシュミレーションで頭を痛めていたのだ】

【話は、つかめる。彼と過ごした時間は少ないが、なんとなくわかる】
【でもきっと、彼にも算段があるのだろう】


――――その人を、助ける、つもりなんだね。


【だから、今はその意思を確認するだけに留める】
【自身の缶ジュースには手をつけず、その冷たさを堪能していた手】
【一瞬それに落ちた視線を上げると、あなたの言葉と、視線に宿る感情を統合するように、じっと見つめるだろう】
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 21:09:38.16 ID:8iXHAsZDO
【路地裏】

【ひゅう、と風を薙ぐ音ひとつ、ふたつ】
【或いは少し前から其の音は響いていたかもはしれず】
【風薙音に混じり聞こえるのは、男性の呻き声が数人分】

──煩い蝿共が
女と見るや寄って集ってこの様か、愚か者共め

尤も、所詮は独りだけでは禄に物すら言えぬ、頭の足りぬ連中──
身の程を知れ、と言っても再び同じことを繰り返すのだろうな

【──音の聞こえた方へ視線を遣れば、其処にひとりの女性を見ることだろう】
【櫻国特有の黒髪を赤い髪紐でポニーテールの形に縛り上げ】
【身につける衣裳は紺色の小袖に袴、瓶覗色の夏羽織というある種典型的なもの】
【彼女は足元に横たわる数名の男たちを見て、小さくため息を吐き】
【右手に持った、漆黒の鞘に納められたままの刀を左腰に提げる】

【恐らくは路地裏を歩いていたところを狼藉者に襲われた──】
【そんな、この世界の路地裏ではよく見られる光景及び状況であった】
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 21:12:52.41 ID:rAhUMaHH0
>>312
よう姉チャン やらせろや
【カッコイイ顔の男がいつの間にか目の前にたっていた】
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 21:17:53.29 ID:8iXHAsZDO
>>313
/新規の方でしょうか
/でしたら>>1をもう一度熟読することをおすすめ致します
/ご質問等ございましたら舞台裏へどうぞ
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/01(月) 21:20:52.83 ID:xkXjODG0o
【路地裏】

んー……。

【人通りの少ないその一角で、一人の少女が気だるげに伸びをした】
【丈の足りないタンクトップからは細い腰が覗き、ホットパンツからは艶かしい腿のラインが伸びる】

【耳にはいくつものピアス。長い睫毛、厚めの唇にはラメ入りのリップ】
【瞼に薄いアイシャドーを塗った少女の年齢は、その厚めの化粧ゆえに――判然としない】

やっぱかったるーい。
こんなクサくてムサくてクラいとこ、アタシには似合わなーい!

【大声でそんな不平不満を零す少女の足元には、一人の男性が倒れていて】
【男性の髪や服の端々には焦げ痕があり、炭にも似た臭いを漂わせていた】

【その男性に、ちらりと視線をやって――】

あー、つまんなーい!
ちょっとお前さー、何か言ったらどうなのー?

【少女はガン、とその頭部を踏みつけた】
【低いとは言え、ヒールの踵が男性の頭蓋に突き刺さり、そこから血が流れ出す】
【すると少女は顔を顰めて脚を引いて】

ちょっ……! きったなーい! 信じらんなーい!

【そんなこんな――治安の悪い場所で、きゃあきゃあと黄色い声を上げながら】
【男性をいたぶる、露出の多い少女の姿は――余りにも目立ちすぎている】
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/01(月) 21:21:36.81 ID:G6uVJcIjo
>>311

【――缶コーヒーを、礼と共に受け取り】
【手の中で軽く弄びつつ、語り終えると…、…彼女と双眸を合わせた】


…、…正義組織の会合では、僕も含めて却下した事なんですけどね。
――他に大きな事が有ったから、仕方無かったんですが。


……でも、女の子一人も助けられないなんて、やっぱり僕は厭です。


【――恐らく彼は、老若男女問わず、同じ様な事に成ったなら同じ様に言うのだろうが】
【彼が助けたいのは…、…『副リーダー』だからでは、無いのだろう】
【「黒野カンナ」個人を、一人の人間として見ているからこそ、余計に彼は必死で】


 【――ぷしゅり。 缶が間抜けな音を立てて】



――、……危ない事に巻き込まれますから、聞かないなら今です。



【――間を置いた後、微笑と共に問うた言葉】
【双眸は色が変わらずとも、何処か据わった様な…、…何らかの『覚悟』か】
【性格とは似合わない「役回り」、血を流す場所を用意するという其れが起因するのかも知れなかった】
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/01(月) 21:24:31.43 ID:lsP69czLo
>>310

雇用環境も悪くてさ……ついカッとなってね……
ま…でも良い仕事貰ったし…大丈夫だよ…

【相手の言い分の方が、社会に適合しており正しいのは当時の青年も理解していたらしいが】
【若さ故の過ち、という事だろうか、痛すぎる気がしない事も無いが】
【今が幸せなのが何よりも大事】
【そういう面で見れば、今笑顔を見せている青年のやった事は悪い事じゃないかもしれない】

ショボイかもしれないけど……能力持ちってだけでもかなり貴重じゃないのかな……?
後…よかったら詳細、教えてくれると嬉しいな……

【どんな異能であれ、それを宿されたというだけでも価値は一般人よりかは高い――】
【そう考える青年。どんなつまらない物だったとしても、詳細を聞きたくなるのは人間の性かもしれない】

【「時と場合によっては仕方ないよ…」】
【と、肯定の意味合いの方を強く含んだ台詞を返し】
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 21:26:14.11 ID:dt/XLRuno
【森】

【夜の闇も深くなり、全てが静まり返る時刻になってもうだるような熱気が漂い続ける
嫌な空気の中、それをぶん、ぶん、と夜の森に幾度も力任せに空気を切る音が聞こえてくる】



……――――…よ、ようし、もう一度いくよ!
猫ジャブ!猫ジャブ!そしてさっちんスーパー猫パンチ!
そのまま全力全身からのムーンサルトキーック!



【肩まで伸びた茶色の長髪の左右一房ずつを括り、額の部分に白いハチマキを巻いた髪型
学校などで見かけるような体操服の上から赤いジャージを羽織り前のジッパーを閉めると大きく盛り上がる程度には巨乳の少女
下に履いた紺色のブルマーから白いハイソックスと運動靴の間からは極めて白く、柔らかそうな丸みを帯びた両脚を外気に晒していた】

【こんな時間に体育の授業が始まるわけもなく、彼女が行っているのはどうやら自主トレのようだ、それも呼吸や足運びのタイミングなどは
スポーツ格闘技のそれではなく、実戦向きの技の鍛錬を積んでいるようであった】


―――……ようし、次は空中バック転からの…さっちん唐竹割りフライングトールを試してみようかな…


【時折、空へ跳ねあがり滞空したまま一回転を決めて空中に蹴りを入れて行くフォーム―――彼女が行っているのは空中殺法だろうか】
【途中、前へ後ろへと跳ねまわるためにぽよん、と身体の弾みやすい所がよく弾む事に気が付き、着地と同時に困り顔になっていた】
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 21:27:42.51 ID:8iXHAsZDO
>>313
/20分返答がなかったので絡みを継続する意志なしと見なしますね
/というわけで
/>>312への絡み、まだ募集中ですー
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/01(月) 21:30:13.29 ID:TMn4UqSro
>>312

おー、祭りの季節だっていうのにこっちは血祭りか
変わんないなー路地裏、進歩の無さが吃驚だ

……で、生かしてあんのか?それはそれで不親切かも知れないけどな

【≪死獸弌≫の印を刻む袖無しジャケット、藍色がかった膝までの白髪】
【金属補強された戦闘靴を履いた、身長160cm程の少女が、煙草をふかしながら其処へやってくる】
【どうやら祭りを楽しんでいた様で、手に下げたビニール袋の中には、安酒の缶や何かの串が入っている】

よっ、久しぶり。暫くサボってたけどそっちはどうだー?

【多少は酔いが有るらしく、やや上機嫌に】
【手袋をしたままの右手を上げ、挨拶の代わりとした】
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 21:31:44.99 ID:EDfD04/Ko
>>318

【ぱちぱちぱち、と拍手の音が響いた】
【それはすぐ傍の木の上から。幹の上に立っている人影があった】
【そこには黒い帽子を被った二十歳前後の青年がいた】

お見事。いいものを見せてもらったよ

【拍手をしながら青年は少女に賛嘆の言葉をかける】
【それは格闘技に対してなのだが少女には別の意味に聞こえるかもしれない】
【青年は少し独特の容姿をしていた】
【男にしては綺麗なやや長めの空色の髪、焔のような赤の双眸、人種特有の色白の肌。どれもが人目を引きそうだ】
【はっきりとした目鼻立ちが、聡明さと明るさの両方を思わせる】
【しかし服装の方は茶色のYシャツに黒のカーゴパンツと、容姿と比べるとあまり目立たない】

トレーニングかい?

【拍手を止めた青年は首を傾げて少女に問いかける】
【口元には人のよさそうな笑みを浮かべていた】
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/08/01(月) 21:33:15.34 ID:Lo2TILMVo
>>316
……そう、だろうね
Justiceと対機関連合は、大きくなりすぎた。
だから動きにくい。目標が小さすぎて、その知名度や大きさが行動を狭めるんだ…。

ボクだってそうさ。
その人が大事であるなら、自分達の組織で行動を縛られちゃ適わないもの。

【昨日今日、幼児から多少成長した蒼い猫は、それが理解できる知能は取得していて】
【人と人との繋がりの重要性は、猫も、或いは猫だからこそ知っている】

【今まで顔見知りになった全ての人たち…その誰か一人でもさらわれたと言うなら】
【きっと猫も、同じように動く。たった一人でも動く】

【そしてきっと、『二人』も。だからこそ、『あなた』も】


だったら、なおさら聞かないわけにはいかない。


【――――その覚悟を前に、怯むことはなく】
【耳を塞がれ、おびえから遠ざけられるばかりの子供であることを、猫は既に止めていた】

【対等とは行くまい、場数が違う。いくら成長したからといって経験不足は決定的であるけれど】
【この子猫、誰に似たのか強情である】
【そんな話を前に、黙って引き下がることなどできようもない】
【だから同じく、猫のもてる覚悟で緑を満たす】

……京には、考えがあるの?
多分、その様子だと『猫の手も借りたい』ように見えるけれど。

【血を流す事など、既に慣れた。血まみれになったことも一度や二度ではなく】
【それに、】

【たとえどれほどの戦場であろうとも】
【人の繋がりが持つ価値を知るが故に、猫は想う】

【力になりたいと、強く、強く】
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/08/01(月) 21:37:04.94 ID:KWHEzChAO
>>317

んー……まぁ今が幸せなら良いか
お互い何だかんだで天職に就けたみたいだ。良かったな

【特に自分が正しいとは思っていない。青年が正しいとも言う気もない】
【ただその気持ちはイヤと言うほどわかる。悪い事を悪いと言えた青年は正しいだろう】
【そんな事を思いつつ、オッサンは笑顔で返した】

まぁ一応社長には評価されたし捨てたモンじゃないかもな
よしちょっと待っててくれ

【あっさり承諾するオッサン。先に能力を見せて貰った(?)義理があるからだろうか】
【ウエストポーチからパーティ用クラッカーを取り出すと、真上に向けて紐を引く。すると】

「「「ニャーーン!!」」」

【クラッカー独特の爆発音……では無く、大音量の猫の鳴き声が響き渡る】

ハイパークラッカー……クラッカーを強化出来る能力だよ

【自分でやっといてツボにハマったか。腹筋を抑えながら簡潔に答えた】
【「ダメなもんはダメだ」と強く否定を返しながら】
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/01(月) 21:44:20.41 ID:tHwYG9jP0
【路地裏】

――――――さァ、有り金全部だしてもらォうかァ?

ひゃはははははあああ!!断らねェよなァ?断らねェよなァ!?

「あが、がひぃ…!!」

【薄暗く明かり一つ無い路地裏の、小さく開いた場所の壁際に】
【特殊で異質な容姿をした少年が、薄汚れた中年の胸元を掴み、壁際に押し付けていた】
【中年の顔には殴られたような後があり、少年に現在カツアゲをされているのだと思われる】

【しかし、少年はカツアゲするようには思えない、綺麗な服装をしていた】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖で体を支えているようだ】

【中年はガクガクと顔を震わせながらも】
【震える右手で少年の頬を殴りつけた】

【ぱしっ、と乾いた振動音が路地裏に響き、少年の頬が軽く赤に染まる】

―――そォかそォか……

お前の言いたいことァよォく分かった、ああ分かっちまったよ……!

【左手で中年の胸元を強く掴みあげており】
【空いた右手の拳を、力強く握り締めた】

【少年は今にも殴ろうと右拳を振り上げると同時に】
【年齢にそぐわない、狂気で凶気な笑みを口元に怪しく浮かべていた】
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 21:45:32.21 ID:dt/XLRuno
>>321

【闇の中で怯えたように身動きをする少女のシルエット】
【全く見知らぬ人間の気配、最初彼女の左手の方向――湖の方角からかと思ったがそれは違う】
【上だ、と気が付いたころには目の前にその少年の姿が見えていた】


――――……え、えっと……どうもありがとうございます
世間は物騒ですからいっつもこういう鍛練をしないといざって時に危ないから怖くって
家庭教師まで頼んで戦闘術を身に付けようとしてる最中なんです

貴方は、夜のお散歩中ですか?……日が沈んでるのにとっても熱いですよね
後雨ばっかりで全然服が乾かないし……わたしはこの天気が続くのは困るなあ……


【人のよさそうな笑みを浮かべる青年の登場に身構えてはいるが、さほど嫌がってはいないようだ】
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 21:45:55.59 ID:8iXHAsZDO
>>320

【路地に混ざる、血とは違う独特の香りが鼻につき】
【新手か、或いは──其のようなことを脳裏に浮かべて身体ごと其方を振り返った】

【視界に入るは、いつぞや己の監視対象に面会に来た人間】
【嗚呼、ならば同僚、いや上司かとそんなことを思考して】
【煙草の香りと共に僅か風に紛れる、酒の其れを認識し】
【感情を滅多に浮かべぬ仏頂面。其の左目だけが、すぅと細められた】

……魔斬香月、か
久しいな。貴様が酒を飲むとは、少々意外だったが

【──まず口を開くのはそんなこと】
【相手への問いかけに答えず、まず己の疑問を解消しようとする様子はあまり誉められたものではないが】
【性格が素直だと──無理に好意的な解釈をすることも可能ではあった】

……こいつらは生かしてある。気絶しているだけだ
このような連中、斬ったところで何の益にもならぬ
死闘のひとつやふたつ、繰り広げてくれるのであれば話は別だがな

【手を挙げる挨拶に対しては、軽い会釈をして返事とし】
【そしてようやく、最初の質問に対する返答をした】
【どうもこの女──天辰桜は、余計な殺生は好まぬらしい】
【戦場や任務であれば躊躇なく刃を向けるが】
【路地裏に居る不良程度であれば、鞘での殴打ですませるといったところか】
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 21:49:13.60 ID:Ktdob8+Do
【いまはもう誰もいなくなって、朽ちてしまったちいさな街の址】
【もともとは鮮烈な赤色だったのだろう、ひとつの建物の屋根の上から、かつかつん】
【軽いかるーい足音が、響いていたり、した】

さがしものはなんですかー、みつけにくいものですかーっ

【白いシャツの襟元と、それに寄り添うネクタイは、暑さに負けて緩くなり】
【スカートのプリーツも、アイロンに掛けられるのを拒否したのだろうか、ゆるく風を受けて靡く】

かばんのなかも、つくえのなかも、
さがしたけれどみつからないのにーっ

【光などほとんどないこの場所では、彼女の色彩は薄くなり】
【黒い色に融けて消えてしまいそうにも見えた、けれど】

【――――黒い髪留めで纏められた、外ハネ気味のポニーテール】
【屋根を無慈悲に打ち付ける、底の厚い靴、と】
【首からかけたネックレスの、ペンダントトップ】


…………踊る相手すら見つかりゃしないんだけどネ。


【それらのみが、現在進行形で真っ赤な少女】
【彼女こそが、この足音と、間延びした歌の発生源であった】
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/01(月) 21:52:38.59 ID:G6uVJcIjo
>>322

【――缶に口を付け、喉元を動かす】
【一息の内に全てを飲み干してしまえば…、…立ち上がり】


――、―……『夜の国支部』に、直接仕掛けます。


【かつん、――…… 『広場の中央』に、缶が置かれた 】


…、…先ず、何よりも必要なのは『戦力』。
条件としては、信用出来る実力者…、…傭兵でも構いません。
少数精鋭で奇襲を掛けて――狙いは奪還≠フみです。
支部を落とす必要は有りませんし、恐らくは落とせません。

それから、「情報」――。
……敵支部の位置情報、ですね。 ――でも、此れは難しいかも知れない。
夜の国は丸ごとが機関みたいな物ですし…、…情報統制は、凄“かった”。



――、―後、作戦が一つ。



【――引っ掛かると言えば、切れ者らしい様相を見せ始めた彼の「全て」と言えるかも知れないが】
【それよりも、彼女にとって不自然なのは『過去形』で一部が語られた事か】
【…、…まるで過去に、“機関内部”に居たかの様な。そんな口振りで】



…、…少し前、機関に『宣戦布告』をしました。
此れを逆手に取って――、「僕単体で攻めて来る」と、敵に思わせます。
攻める際に、国境付近で僕が暴れれば……、『引き付けられる』かも知れない。
加えて、防御体勢の薄弱化≠煌待出来ます。 ……気休め程度、ですが。



【詰まりは――相手側に、『戦力の誤認』を引き起こすと云う事か】
【其の為には、戦力を集めるにも、“集めている事”を隠すという細心の注意が必要】
【……彼の言うとおり、確かな効果は期待出来ない物だ】



…、…でも、やっぱり一番必要なのは『戦力』ですね。



【――、矢張り最後は、個々の力≠ェ物を言う話なのだろう】
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/01(月) 21:55:31.79 ID:TMn4UqSro
>>326

うちの支部は、どいつも大体が大酒飲みだぞー?
支部長は笑い上戸、前の支部長はウワバミ、No.2は絡んで来るし
私が飲むのだってそう珍しい事じゃ……いやそれはどーでも良いよな、うん

どうせこいつら、明日になりゃまた同じ事するんだろ?
まあそりゃ、怖い相手には近づかなくなるかも知れないけどさ
叩き伏せられた事で子知恵を身に付けて、弱い奴を嗅ぎつけるようになる
成長率が大きいのは、勝ち続ける奴じゃなくて負け続ける奴なんだし

【ビニール袋の中の缶は、決してアルコールの度数は高く無いのだが】
【香月は程良く酔いが回っている様で、早速饒舌に自分の見解を語り始めた】
【尤も、この様な論争を求めて此処に来た訳ではない。軽く流してしまって問題無い事だ】

【それよりも、香月が本題としようとしているのは、こちらだろう】
【ビニール袋の中に、手袋をしたままの右手が入り込んで】

飲むか?祭りが有るなら飲まないなんて勿体無いだろ?
……ってもこの時期、殆ど毎日、何処かで祭りが有るけどさ

酒は会話の潤滑油、大概の話題は話し易くなるし

【ほれ、とばかりに突き出されたのは、所謂チューハイなどと呼ばれる軽い酒】
【余程量と飲まなければ深く酔う事もないだろう、度数の低いそれを手渡そうとしながら】
【香月は、壁を背に座りこみ、転がっている男たちを眺め始めた】
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/01(月) 21:56:47.67 ID:lsP69czLo
>>323

【ニャーンと猫の鳴き声と共に、キョトンと、目を丸くさせ】
【数瞬の沈黙―――の後】

ぶっ……!
あはははっ…はは…アーッハッハッハハハッハ!!

【堪えられなかったのか、一瞬吹き出し】
【笑いの感情のダムは決壊】
【腹を抱えて、ひぃ…ひぃ…等と呼吸困難気味になりつつも、笑みを止めようと頑張っている模様】
【はぁ…はぁ…と痛む腹筋を手で押さえながら、荒れた呼吸を戻そうと深呼吸を始め】

ツボに入ったよ……ちょっと笑い過ぎたかな…ごめんね……

うーん…でも…つまらない――って言うには難ありじゃないのかな……
銃声の鳴るクラッカーを作って護身用にして売り出したり……
それに…能力者と一般人を繋ぐ架け橋になるかも…しれないしね…?

【どんな事も考え方次第、という事らしく】
【最後の言葉。一般人と能力者を繋ぐ架け橋――】
【能力者、というだけで恐怖の念を抱かれたりするのはそう珍しくは無いだろう】
【能力者が一般人に猛威を振るうというのは、有り触れた事かもしれない】

ほら…TVにでも売り出してさ……
大道芸でもやってみせれば…能力者の悪いイメージは…ちょっとは取り除かれるんじゃないのかな……?
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 21:57:51.50 ID:EDfD04/Ko
>>325

【「へぇ、そうなんだ」と少女の返事に笑みで返す】
【木の上から軽く跳躍して着地。少女の方へと歩いていく】
【勿論これは少女と会話しやすい距離まで行くためだ】
【立ち止まると青年は赤い双眸を少女のあちこちへと向ける】
【足、手、腕、胴体。最後に瞳を覗きこむように目を合わせると、またにこりと微笑んだ】

君は変わった格好をしているね。学生さんかい?
確かに物騒だけど学生さんがトレーニングってのは珍しいね
普通なら、自衛なんて無駄だと考えていそうだよ

実に面白いね

【にこにこと笑いながら話す間、彼はずっと瞳から視線を外していなかった】
【言い終わってやっと視線をよそへと向けると、今度は少女の周りを回り始めた】

うん、僕は夜の散歩中だよ
今日は結構涼しい方だと思うけどねー

【手を後ろで組みながら話している彼の周辺は、何故だか気温が下がっているように感じられる】
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 22:00:14.33 ID:OAcjXO7lo
>>324

何を……している?そこのお前!?

【その路地裏、横の離れた所から聞こえるのは女の声、】
【高い声色なわけではない、部類で言えば低い声、その目の前の現状に、その場に現れるひとりの女】

【路地裏であるためか、その場は薄暗くその2人の顔も良く判断は出来ないそんな場所】
【女はその声で喋りながら、その場へと一歩一歩近づいていく】

何をしている?只の喧嘩か?強奪か?
そこを動くな……そしてソイツを放してやれ

【激しい口調で、その足取りも強く地を踏みしめて】
【白金の長い巻髪を揺らしながら弾ませながら、深緑のロングコートを羽織った女軍服を纏った女がその場へと近づく】
【そしてその場を見る、前髪に隠れたその菫色のその瞳で】

【そしてその少年の姿も…女は確認する、胸ぐらを掴まれた中年の男と共に】

もう一度言う…放してやれ
お前はそいつのプライドまで壊すつもりか?

【女の長い前髪から、その隙間から見せる厳しい目、女はその少年にその言葉を言い放つ】
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/01(月) 22:01:16.20 ID:Sb8ixrbQo
>>315
/いらっしゃるかしら、なんて
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/01(月) 22:02:02.60 ID:xkXjODG0o
>>333
/ 壁┃ω・)ジー
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/08/01(月) 22:07:56.27 ID:KWHEzChAO
>>330

アッハッハッハッハッ!
良いんだよ!笑われるための能力だ!

【最早笑うしか無い】
【というかこのオッサン狙ってやりました】
【未だに顔の筋肉をひきつらせながら、また向き直る】

おいおいちょっと能力者と一般人を繋ぐのは言い過ぎだろう
オッサンはそんな芸が上手いわけじゃないしトークも下手だしな、ちょっとそう言うのはパスだ
でも銃声のクラッカーの案は貰ったぞ

【悲しいがオッサンの言う通りなのだ】
【残念ながらオッサンは特別裕福でも、賢くも、生真面目でも人望が有るわけでもない】
【ただ能力を持ってるだけの凡人なのだ】

それにそういう役はあんた等特別な若い衆の仕事だ
そうだろ?

【オッサンがやっても気持ち悪いだけだが、そう言いながら青年にウィンクをした】
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/01(月) 22:10:55.80 ID:Sb8ixrbQo
>>315
 【ガガー、ピ…ザザ―― ジ、ジジー】

【ノイズ音を引き連れて、一人の男が姿を現す】

【 ――眼光鋭い灰色の双眸】
【肩までの黒髪には、黄色のメッシュを入れ】
【紺のツナギを纏った若い男、である】

【危険信号の体を示す頭髪よりも、強烈な彼の証となるのは】
【肺腑どころか脳髄にまで悪影響を及ぼしそうな、強烈なガソリン臭―― 】

…アマっこ。 キャーキャーうっせえ。
汚れんのが嫌なら、小奇麗な場所でもお歩きになれってんだ

【眉根を寄せてそう言った辺りで、少女の足元の男性に目を遣って】
【何事か思案し、自分の懐を探って何かを探し始めていた】

/わーい!よろしくお願いすます
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/08/01(月) 22:15:41.36 ID:Lo2TILMVo
>>328
【変容、それまで纏っていたのは、彼の一面】
【本質ではあるのだろうけれど、同時に秘めた刃を目の当たりにしたのは、きっと二度目】

【あの時は、わからなかったけれど、気を抜くと呑まれそうな迫力】
【でも、刃が凍えるほど冷たくはないこともわかる】

【ローズは缶に手をつけず、一心に彼の作戦を伺う】

【途中、彼が漏らした過去形の言葉に気付き、眉をひそめたが】
【すぐに表情を戻し、それについて尋ねることはなかった】
【あなたが自分の事を聞かないで、受け入れてくれる返礼として、かもしれない】
【―――――猫は、受けた恩をずっと忘れないという。】

……戦力、か。
陽動をかけるってことだよね、それ。
だったら、キミは派手に動いてもらったほうがいい。
……Justiceや対機関連合の看板も出せば、もっと燻りだせるかもしれないけれど。

……奇襲に偽装した潜入作戦、は、その様子だときつそうだね……。
そうだね、最悪の場合、その副リーダーさんが捕まっている位置を割り出して、
こっちが本気であり、手が届きかけたって事実があれば揺さぶれるかもしれない。

【陽動作戦そのものには、肯定的な様子を見せる】
【同時に、勝手に大組織の看板を流用するなどと大言を吐く】

【先ほどからその思考は、彼に追いつこうとフル回転されているのかやや狡猾なものを含んでいて】
【中々重労働なのだろう、徐々に顔が赤くなってゆく。知恵熱かもしれないが、ふらつくことなどはない】
【それほど、真剣に考えている様子】

……あ、でなければ。

【するといきなり猫は、考えるのを少し止めたように顔色が晴れ】


情報統制がしっかりしてるって事は、その、夜の国支部には頭が切れる人がいる、…んだよね?


【難攻不落の城を守る人物、敵指令に言及し】
【何を思いついたのか、確認する】
【だが途中で穴が見えたのだろう、尋ねながら少しばかり自信がしぼんで行く】
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/01(月) 22:17:18.25 ID:7LWirt4jo
>>302

おまえはそれで良いよ、エルフェス。
自分勝手にやるのって一見して楽だけど、結果を他人の所為にできないしさ。

――ああ、それは無理。強い奴と闘いたくなるのは、武芸者の性みたいな物だから。

本気で嫌だっていうんなら、お前とはなるべくやらないけどさ……。
色々と、定期的に発散する必要も有るしな。……弱い者苛めは愉しくないし、避けたいから。

【朔夜はひらひらと手を振り、ばっさりと彼の提言を切り捨てて】
【しかし、それなりに意見を酌もうとは思っているのか】
【ばつが悪そうに頭を掻きつつ、そう小声で付け加えた】

なら、義手にした方が良いかも知れないな。定期的な手入れが必要なのは、刀もナイフも同じだ。
まあ、確かにお前の勝手だけどさ。仮にも先生が、生徒を心配するのは当たり前だろ?

――――それに、自分の服の手入れくらい……ああもう、判ったよ。
エルフェスのばか。ばかの上にちび。お前なんて30cmに縮んじまえ。

【そう提案はしたものの、所詮は違和感程度のものだ】
【重心の乱れには気付いても、能力の反動がそこまで深刻な物だとは思わず】

【よって――言質は取れても、拒絶されれば無理矢理に押し付けはしない】
【彼がこの話題を避けたがっている事を悟ってか、くるりと踵を返して背を向け】
【彼女は険を強くして、子供のような語調で彼を罵倒すると】

【「[ピーーー]からな、勝手に死んだら」】
【――とだけ言い残して、つかつかと城に向かって歩き始める】
//あばばばば、重ねて申し訳ない……
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/01(月) 22:19:16.60 ID:tHwYG9jP0
>>332

ひゃははははは!動くな、離してやれ、だとォ!?

こりゃ傑作だ!ひゃははははっはあ!笑うしかねェや!!

【高笑い、高笑い、高笑い】
【此方もあちらの姿は未だ見えないが、警戒なぞしない】

【非常に長い間、凶気にも似た笑いを続けた少年は】
【ふと笑いを止め、姿の見えぬ女性であろう相手に言い放つ】

見とけ、あんたが言うプライドなンざァな

こいつみたいなカスが持つにはッ!程遠いんッだよッッ!

【振り上げた右手を、手刀の形にし、振り下ろす】
【狙われたのは震え続ける中年の首元】

【直撃、どすっ、と言う鈍い打撃音とともに少年は手を離す】
【中年は地面に崩れ落ち、動かなくなる】

ひゃはひゃっはァ!どォしたどォした!?

一発で終わっちまうのかよォ!?なっさけねェ!!

【もう一度歪に口を大きく歪ませ】
【声と視線が感じられる方向を向き、言い放つ】

―――ほらな、お前には止められなかったぜェ?

ひゃはは、さァ俺をこの後どうするんだァ?

【右手で何かを握る潰す様な仕草をしながら】
【見えない暗闇へとゆっくりと近づいていく】
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/01(月) 22:21:16.75 ID:xkXjODG0o
>>336

うっ……?

【男性が声を掛けるよりも速く、少女の鼻は異臭を嗅ぎ取ったようだった】
【次いで聞こえてくるのはノイズ音、否が応にもその気配を感じ取らずには居れない】

【現われた男性の方へと目をやって、少女は左手の平を鼻に当てた】

くっさーい! 信じらんなーい!
ちょっとなにー? ガソリンでも被ってきたのー?

焼身自殺したいならぁ、アタシの居ないとこでやってよねー!

【鼻声になりながら、男性から漂う揮発臭に文句をつける】
【うるさい、との男性の言葉は耳に届いていないのか、さらに甲高い声で続ける】

それにー、アタシだってぇ、頼まれなけりゃこんなトコ来たくないわよー。
君がぜーんぶやってくれるっていうんならー、さっさと出てくー。

っていうか、君くさーい! どっかいってよー!

【――最後に、あまりにも直截的な言葉を用いて男性を非難する】
【デリカシーであるとか、遠慮であるとか、そういったものとは無縁の人格をしているようだ】

/よろしくお願いします。
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 22:21:51.23 ID:dt/XLRuno
>>331

(……なんか、この人じろじろ見てるんだけど、どうしよう……もしかしてこの人もドラ先生と
同じタイプの人かなあ……この年頃の男の人ってみんなそうなのかなあ)

【目を自分自身の各場所に向けてくるのを彼女はあまり好しとはしていない、自分の戦いの師と同じタイプの人かと
勝手に決めたりしつつある……もじもじと恥ずかしそうに身動きする少女は、やがて自分の瞳を覗きこんでくる事に気が付く】
【一瞬赤みが増していたようにも見えた少女の瞳だが、今は櫻の国の人間同様鳶色の瞳を覗かせている】


……まあ、それに健全な魂は健全な肉体に宿ると言いますし、鍛えて悪い事はないかな―って
身体能力に自信はあるからこれを活かす事が出来たらなあって思ってて
そんな時にドラ先生が自分を雇ってみないか?と進めて来たんで、今こうして教えの通りに鍛えてるんです

…あれ?ちょっと涼しくなってるかも知れない……ちょっと動き回り過ぎただけかなあ…?

【どうした事だろう、と首を傾げながらわずかに下がっている気温に、しかしコレは得だと喜ぶ少女は】
【休憩を取ることにしたのか、その場で体育座りになると、腰に付けていた水筒に口をつけ始める】
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 22:22:07.00 ID:8iXHAsZDO
>>329

【天辰の中では、「夜の国支部」というのは得体の知れぬ支部でもあった】
【夜の国、というイメージ通り──どこか陰鬱で、何が起こるか、何を考えているか分からぬ。そんな場所】
【故に香月から話された、「夜の国支部は酒飲みが多い」という事実には、左目だけではなく右目まで細めてしまう】
【そんな彼女の表情からは、呆れたような。或いは意外そうな雰囲気を感じ取るかもしれず】

……、……意外と、陽気な──

【薄暗い部屋の中。ギャグアニメよろしく酒と冗句を話し合う、顔も知らぬ夜の国支部の面々】
【其れを想像し、どこか怖いと思いつつも彼女は小さくそう呟いた】

……確かに、それもそうだな
だが所詮は鼠或いはゴキブリが如く何処にでも沸き、斬っても斬ってもまた表れる

──尤も、気にしても無駄、か
絡まれる時は絡まれる。そんなものだろうから、な

【香月の解釈へは──義理堅い性格なのか、律儀に答えを返す】
【しかし其れは答えというよりもどちらかといえば思考放棄に近いもの】
【絡まれる時は絡まれる──其れはまるで、通り雨にあった時のように】
【何処かしら、諦めの気持ちも混じっていた】

【そして差し出された酒へは──暫し缶を見つめ。どうしようかと迷う素振りを見せ】
【上司の酒は断れぬ、という結論にでも達したのだろうか】
【差し出された其れを、何も言うことなく受け取って】

……祭り、か
久しく行ってないな──今年も、行けそうにはないが

【かり、かりと缶のプルタブを戯れのように指をかけ。しかし中々開けようとはせず】
【低い低い声で紡がれた言葉は──故郷を懐かしむかのような其れであった】

【足元に倒れている不良たち──】
【彼らの意識はまだ戻りそうになく、暫くは会話を楽しめるだろうか】
【地面には、不良の武器御用達の鉄パイプ等も転がっていたが】
【天辰がその一撃を食らったかどうかは、定かではなかった】
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/01(月) 22:25:44.71 ID:lsP69czLo
>>335

多分…一般人と変わりない…人の方が適役だと思うよ…

【「そう…貴方みたいな人が……、―――」】
【にやり、と頬を大きく緩ませて、そう紡ぎ】
【尤も、この青年もそういう大衆の前に出る事は苦手なのだが】
【それを明言しない辺り、なんというか、卑怯臭い】

【「こんなんでも力になれて嬉しいよ…」とだけ返し】

…そうだね…貴方の言うとおりだよ……
でも…それだけの力は俺には無いかな……

【自分を嘲笑うかのような苦笑いを浮かべながら、ぴょこっと舌を出し】
【ウインクを気持ち悪いと思ってような節は無いようだ】
【というか、成人してて舌を出す男と言うのも非常に気持ち悪い気がする】

【それと、呼び方が君から貴方に変化した】
【敬意の表れ、――多分、そうだろう】

あ…俺は…宮下正次……名前を教えてもらえると嬉しいかな……

【唐突の自己紹介と同時にポケットから名詞を取り出し】
【連絡先と宮下商事社長宮下正次と書かれた名詞を差し出すだろう】
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/01(月) 22:29:12.86 ID:G6uVJcIjo
>>337

【――彼女の意見に関して、後者については特に口を挟まない】
【だが、前者については。……何処か困ったような、笑みを浮かべて】


…、…流石に、其処まで使う訳には行きません。
この件に関しては、僕が勝手に動いてるだけ――ですし、ね。


【やんわりとした却下――彼にも、思う所が有るのだろう】
【正義組織が動けないからと言って、其れを怨み、利用してやろうと思っている訳ではない】


【――顔色が晴れたと認めれば、視線を向け】
【言葉を促すような間を置くも…、…投げかけられた問いに、軽く首肯し】


最近の情報は知りませんが――、そう、ですね。
少なくとも、元議員の『月輪悠楽』と、……それから、『カリナトゥス』。
――特に後者は、僕なんか目じゃないほどに頭が切れます。


…、…かと言って、“全知全能”な訳じゃ有りませんよ。


【『カリナトゥス』――、其の名は、新世界の者なら知っている者が殆どだろう】
【嘗てテレビ放送をジャックし、「世界一有名な悪党」となった女だ】

【彼も顔を合わせた事も有るのだろうが…、…それでも、笑みながら言葉を締めた】
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/01(月) 22:32:34.81 ID:Sb8ixrbQo
>>340
【探った懐から取り出したのは、】
【黄色地に黒で『火気厳禁』と記されたステッカーだった】

【何の変哲もない、ただのステッカーである】

【焦げ臭い男を警戒するように、視線を外さず】
【ステッカーをそっと近くの壁に貼り付けてから―― ほっとしたように、漸く少女を見て】

被ってねぇ。たらふく飲んできただけだ

…で、誰に何を頼まれなすったんだかは知らねえけれど。
俺様に何をやれって仰るんだ? どっか行く以外ならやってやっても構わねえが

【(艶咲みてぇな女―― )】
【惜しげも無く出された脚や、華美な化粧に】
【そんな事を思考して―― ふぅ、と小さく黒煙を吐く】
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 22:32:52.11 ID:OAcjXO7lo
>>339

【女の目の前で、その男は倒れる、狂気に滲むその笑いを上げながら少年が…手を下す】

【崩れを散る男を黙って見続けて、そしてその瞳を少年に戻す】
【女は自身の両うでを前に持って指と指を通して、骨を鳴らす、手を解す】
【戦闘準備と言ったところか】

一発で終わっただと…?
いい気な物だな、弱い者をそうやって殺して楽しいか?

【低い声、あくまで冷静、怒りなども無い、有るのはただ、狂人を見る冷めた感情】

止められなかったから何だというのだ?挑発のつもりか?

【フフフッと女はその口角を上げ笑を零して】
【その場から動かない、その場で、その大勢を低く構えて、】

お前のこの後か?
ーーーーまぁ……死ぬしか無いんじゃないか…?
家族がいただろうなその男にも、お前がしたその行為は…とてもじゃないが許されない
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/01(月) 22:34:35.55 ID:TMn4UqSro
>>342

どこの誰が言ったかは忘れたけど、
「正義の味方は何時も怒ってる、悪人は何時も笑ってる」だとさ
合ってるかもなー、うちの支部は賑やかだし
唯一暗ーい顔をしてるのが正義の味方の成れの果て、ああ愉快愉快

……このまま陽気で居られそうにないのが困ったもんだよ
まさか襲撃するって指名されるなんてなー、怨みは確かに買ってるけどさ

【此処まで言葉を終えると口をすぼめ、煙草を吹き矢の様に、ぷっと飛ばした】
【目標到達地点は、転がっている男達の内の一人、その鼻先】
【地味な嫌がらせが目的なのだろうが、それは一先ず意識の外に回して】


カノッサの中で祭りやればいいのになー、捕虜も引きずり出して
戦果だって事で全体に曝せば、末端の方の士気も上がるだろうさ
一般人じゃなく、能力者の捕虜。非能力者から見れば奇跡の様なもんだしな
……っても、捕虜の見張りが有るのかそっちは。こっちは楽なもんだけど

あー、そろそろ次の段階に進めたいんだよなー
多分だけどもう少しで、戻れないくらいに壊せる筈なのにさ
どうも膝抱えてばっかりでいけないよ、あいつ

【酔っている人間は、話の脈絡が分かり辛くなる事がある。この時の香月もそうだ】
【祭りの話題と、相手が見張っている捕虜の話題と、自分の支部の捕虜の話題】
【この3つがごっちゃになって、区切りも無く語られたから理解が面倒になる】

【が、最後の話題は後半、或る程度の分量で語られたからまだ認識は容易の筈】
【香月は、夜の国支部の周囲の評価に良く似合う、他人の不幸を楽しむ様な口調で】
【自分が抱えている捕虜の処遇、これからどうするかを考えていた】
【氷の国支部で捕虜と面会した、その時と全く同じ声で、だ】
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 22:40:01.41 ID:EDfD04/Ko
>>341

【うんうん、と何度か頷くと、しばらく黙ったまま俯いて歩き回る】
【少しの間そうしてから顔を上げて体育座りをしている少女の方に顔を向ける】

教えてくれてる人、ドラ先生っていうのかい?
どんな人?

【少女の近くの木に背を預けて腰かけ、少女の出した人の名前について尋ねる】
【彼のいる場所は少女から見て右側。また微笑みを浮かべながら首を傾げて返事を待っている】
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/08/01(月) 22:40:05.27 ID:KWHEzChAO
>>343

いやでも一般人過ぎだと信用無いだろー
あれ、そんな事無いか?

【青年の思惑は露知らず。顎に手を当てて自問自答している】
【ここで違和感を感じる様子が無いところが、平和ボケした一般人たる由縁の一つかも知れない】

【「いやいや此方こそ」と手でも表現しながら返す】

いやそんな事無いぞ
人間やれば出来るってきっと。うん
アンタなら大丈夫だって

あと、貴方って言われるんのはむず痒いから勘弁してくれ

【どうやら悪感は買ってないと安心すると、同じ様に舌をぺろっと出した】
【非常にシュールである】

【あと、あまり部下からも敬語は使われないタチなのか、少々違和感があるようだ】

ああ、俺は坂倉大吉。おみくじの「大吉」でヒロヨシってんです。ダイキチでも構わないです。よろしくお願いします宮下さん

【同じ様に名刺を取り出して交換する。途中から敬語に変わったのは「社長」の二文字を見たからだろう】
【青年の手には「森田総合機械工業(株)営業部主任」と銘打った名刺が渡った筈だ】
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/01(月) 22:43:19.90 ID:xkXjODG0o
>>345

……はぁー?
ちょっとぉ、近付かないでよねー。いきなり爆発とかしそうでこわーい。

【飲んできた、という台詞に加え、懐から取り出したステッカー】
【少女は露骨に眉を顰めて、男性から二歩ほど距離を取る】

【それもそうだろう、ガソリンはそもそも摂取できるような液体ではないし――】
【――ましてや、それが真実であったならば、目の前にいる男は危険物の塊ということになるのだから】

えー?
うーん……? 喋っちゃダメなんだっけー?

……まぁ良いよねー。えっとー、この。これ。このゴミをさぁー。

【青年の言葉に、少女は僅かな間、首を傾げて考えていたが】
【すぐに投げやりに判断を下して、ヒールのつま先で、地面に転がった男性の頭を数度、蹴りつけて示す】

これ、まだ生きてんだけどー。死んで欲しいんだけどー。
これをー、近くのバーに運んで欲しいのー。

【少女が口にしたバーの場所は、この場所からはそれなりに離れた場所にある】
【路地裏を縫っていけば辿り着ける場所ではあるが、そんな距離を人一人担いで運ぶのは、それなりに危険な重労働だ】
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/01(月) 22:46:50.70 ID:tHwYG9jP0
>>346

【きょとん、と困惑のような表情で一瞬押し黙り】

ひゃはははははははあ!あっははははははははあはッッ!!!

【大爆笑、腹を抱えて大笑い】
【高笑いといえるレベルを遥かに上回る】

(人間がそう簡単に死ぬかよ、ひゃははァ)

【彼女には伝わらないだろうし、見えてもいないだろうが】
【せいぜい“中学生”の少年の腕では、一撃で中年の首をすることはへし折ることは】
【所論不可能であり、実際には気絶しているだけなのだが】

【少年がようやく笑いを止め、目の前の相手を見極める】

あァ、楽しいねェ!愉しいッたらありゃあしねェなァ

その言い分だと、俺を殺す気でいるんだよなァ?そうなんだよなァ?

――――――いいぜェ!ほら来いよ、お前の“感性”で殺されちゃたまらねェや!

【体の軸を中心にして、右腕を前に突き出し、「来い」、と】
【あえて中年が未だ死亡していない事は伝えず、もう一度挑発】

【月夜に晒されている路地裏にて】
【この空間が特に明るく見えた】
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/01(月) 22:51:37.09 ID:lsP69czLo
>>349

【名刺交換を済ませて、軽く名刺を目に入れて】

そんな畏まらなくても大丈夫だからね……?
敬語使われるのは違和感があるからね……

むしろタメ口のほうが気が楽だよ…?

【愚痴等のやり取りをした相手に敬語を使われるというのは、なんというか違和感があるのだろう】
【少しだけ、困った表情でそう紡ぎ】

んじゃ…夜も遅いしここらへんでね……
よかったら飲みにでも行きたかったんだけど……
まだすこしだけやる事が残ってるから…

【「お仕事、頑張ってね…?」】
【少し緩んだ口元から紡ぎだされる言葉】
【別れを惜しむかのような口調】

【それだけ言うと、手を振り公園を出て行くだろう】

【公園を出て行く際、ポケットに手を突っ込み何かを取り出した】
【それと同時にポケットから落ちる、月明かりを煌びやかに反射する何か】
【近づけば、十字架型のドッグタグで――】
【112と刻まれており、宮下の落し物である事は明確】

【仮に届けようとしても、目の届く範囲に宮下は居ないだろう―――】

/眠気がマックスなのでここらへんで…
お疲れ様でしたーありがとうございましたー!
楽しかったです!
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/08/01(月) 22:51:37.10 ID:Lo2TILMVo
>>344
そ、だよね……、うん、せめて許可取らなきゃね……。

【急きすぎて、とんでもないことを言ってしまったと、反省】
【ならばいかにして、針のように忍び込み、そして考えうる限り最大の効果を出すかが目下の課題】
【どうころんだって、少数精鋭以外では行えない作戦であろう】
【自らの浅慮を恥じ入り、ちょっとだけ縮こまった】

隙を知ってる、って感じだね。
じゃあ、作戦立案は京に任せる。ボクも…知り合いとかあったら、それとなくあたってみる。
ボクは派手に動くより、細かく動くほうが得意だからね、猫だし。

……でもさ、頭良い人って、バカを苦手とする人、多いよね?

【猫も椅子から立ち上がり、協力をさらりと約束しつつ、おそらく潜入のほうに噛むといい置いているのだろう】
【彼の顔色から見て、既に練られた策があるのだろう。とてもとても、えげつない策が】
【以前の、そして今真剣に語る森島の様子は、疑うべくもない】

【だが、そんな快諾の言葉の締めに置かれた言葉は、珍しく】
【猫にしては非常に珍しいのだが、ちょっとだけ誰かを小馬鹿にしたような響きが含まれていた】
【誰かのくしゃみ…の幻聴が木霊する】
【きっと猫なりの手品を思いついたのだろうけれど、とりあえず、捨て置き、】

【箱を回収し、ビニールテープの紐を肩にかける】
【振り返ると、出合った当初と同じ…某雑誌に取材された『募金活動の獣人少女』になる】
【今の今まで、機関に潜入しようと話し込んでいたのとはまた別の姿】

京、その副リーダーさんの、名前を知りたい。
あ、それから準備が整ったら連絡して。空メール送ってくれれば、こっちから進展があったとき返すから。

【問いかけ、深く知ろうとするのは…猫なりに、京へと関わろうとする意気込みだろう】
【何時ぞやよりも目に確かな意思を宿して進もうとする意地は、まだまだ軽い募金箱を手放そうとしないのと、同じ根源で】
【同時に、インナーから取り出した名刺を渡そうとする】
【白地に、下部の青い線のワンポイント。名前とメールアドレスは飾り気のない書体で、シンプルなものだった】

一人よりも二人、だよ。
まだ何が出来るかもわからないけれど……京、ボクは、君の手の暖かさを、覚えているから。
今度は、ボクがキミを助ける番だから。

【数歩、出口へ歩を進め、振り返って】
【改めてその意思を伝える。黙するだけでは届かない、自分が動き始めた理由を】
【細められた瞳は、ただ一度、過去に乗せてもらった暖かさを奥にて再演し、揺れていた】
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 22:52:29.17 ID:DALJBnQIo
>>338

死なば[ピーーー]、ってな言われなくても自分勝手に好き勝手やらせてもらって好きなように死ぬさ。

ああ、武芸者って厄介な人種……ストレスの捌け口にされるのは堪らないけど
……って今弱い者いじめって言った?……いいぜやってやるよこのやろーバカにすんのも大概にしとけよ。

【ブタもおだてれば木に登る、いや微妙にニュアンスが違うような気がしないでもないが……】
【まあ兎も角として長い付き合いの相手の要求を頑なに突っぱねるような事はしない】
【今までの発言は所謂冗談半分というヤツで、やっぱりひねくれ者であった】

へえ先生らしい事も言うんだ、なんかガラじゃないななーんて。
義手もそう考えたらアリかもしれないけど―――――ってテメエ言ってはならぬ事を……。

【まさかの相手に心配をされるとは、いやどうにも彼女は律儀な人種らしい】
【律儀な人間は嫌いじゃないし、仕方ない、そのくらいの発言は寛大な心で許してあげよう】
【なんて、抗議の声をあげつつも微笑みを浮かべながら城へと向かう】

それってどっちも死ぬじゃんか、バッカだなあ……。
もっともオレはそう簡単には殺されてやらないけどね、特にお前にはさ。

【減らず口はその言葉の通り減らないまま】
【朔夜の後ろをついて歩き、数分もしないで城へと到着】

【そして城の入り口の辺りで思い出したように】

ああ、そういやお前いつか飯作ってくれるって言ってたよなあ
未だかよオイ、当方に飯食いの用意あり!だぞ。

【とか言い出したり】

/いえいえー
/でも眠いようなら言って下さいましねー
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/01(月) 22:55:56.46 ID:Sb8ixrbQo
>>350
【「怖いのはこっちだっつの、アホ女」】

【そうぼやきつつ、少女がつま先で示した男を再度見遣って】
【男はだらだら歩み寄り、面倒臭そうにしゃがみ】
【男性の首根っこを掴んで、億劫そうに担ぎ上げだ】

【 ――存外素直に、言う事を聞くらしい】

…んだよ、生きてんのかコレ
残り火なんか燻ってたり、しねぇだろうな…焼いたのか、それともスタンガンか?

【火気を嫌うらしく、焦げたような後のある男性に、あからさまに嫌な顔をしつつも】
【男性がこうなるに至った原因を問いつつ、少女の提示した方へ歩き出すだろう】
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 22:59:01.21 ID:8iXHAsZDO
>>347

……一理あるな、それは
確かに機関の連中で怒っているのはあまり見た事がない

然し──襲撃されるのも当然といえば当然ではないか?
仮にも連合の複リーダー。連中にとっては重要だろうに

【かり、かり、かり、かしゅっ】
【漸く開いた缶のプルタブ。だが天辰は暫し、小さな穴から覗き見える液体をじっと見つめた】
【毒を疑っているわけではなく──単純に、言葉を語り終えるまでは待とうという心算なのだろう】

【缶を小さく揺さぶり、水面を僅か波立たせる】
【ぽちゃん、と水滴が開け口から跳ね。缶を持つ天辰の指を濡らした】
【香月の口から漏れた捕虜の処遇──其処に思うところはあったのだろうが】
【今は未だ、其れを口に出すことはなく】

……壊す、か
矢張り貴様も夜の国の人間だったのだな、魔斬香月

だがまぁ──所詮は捕虜。生かして貰っているだけ、マシというものか
晒し者なんぞにすれば、南雲利織はまた萎縮するだろうけどな

【天辰にとっては──氷の国で利織と語った声で】
【夜の国の捕虜の残酷な。少なくとも天辰にとっては残酷な境遇を語るのはどうも愉快ではなかったのだろう】
【表情が変わるよりも先に缶を握る指先に力が籠もり。べこりと缶の一部が凹んでしまう】
【そして其れを誤魔化すかのように、ぐいと酒を煽って】
【矢張り心配するのは、己の監視対象南雲利織のこと】
【真っ先に彼女のことを気に掛けるのは、任務に真面目すぎるせいか、或いは他の理由があるのか】
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 22:59:08.41 ID:OAcjXO7lo
>>346

【女が思うのは男は死んでいると言うこと、その崩れ落ちた男を見て】
【思ったのは其れだけ、死んでいないことは分かるはずもなく】
【女に取っては目の前の少年は殺人犯、男を殺した者にしか映ることはない】

何が可笑しいかわからんが、来ないようなら此方から行くーーー

【女は走る、その少年の方へ】
【この女、軍人であるからして、その力は一般の女と考えて甘く見ることは危険であるかも知れない】

【女が起こした行動、それはその右腕をつきだしたその少年の真正面に走りこみ】
【助走を付けてからの蹴り、真正面へ突き出すような蹴り】

【狙う場所はその少年の中心、能力も何も使わずの、その軍人の女である身体能力のみでの攻撃】
【下手に一般人である者かも知れない相手に安々と能力は見せないと言うことなのか】

私の感性でか!?ッハ!
ーー笑わせる!アンタには…言われたくないねっ!

【そう叫びながら、その物に近づく】
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/01(月) 23:04:33.67 ID:G6uVJcIjo
>>353

【――、こくり、と彼女の申し出に頷くも、軽く頭を掻き】

…、…『策』って言えるほどの物じゃ、有りませんよ。
何か良い案が思いついたら、ローズさんもお願いします。

【余り買い被るな、とでも言いたげな、淡い笑み――】
【箱を回収した彼女を見て、慌てて札を一枚取り出すと。最小額の其れを中に突っ込んだ】



 …、… 黒野 カンナ=Aです。



【――名刺を受け取ると共に、唇で其の名前を紡ぐ】
【受け取った其れを懐に仕舞い……、彼女の言葉に、頷いて】



――、― ありがとう。



【単純な、そんな言葉と共に――笑みを浮かべ、彼女を見送るだろう】
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/01(月) 23:05:40.86 ID:xkXjODG0o
>>355

えー? ほんとに運んでくれんのー?
ありがとー、君いいやつじゃん! 臭いけど。お風呂入んなよー。

【さっきまでの近寄るなコールから一点、素直に男性を担いでくれた男に、少女は明け透けに褒め言葉を贈る】
【あまりにも軽すぎて、感謝されている、というよりはバカにされている、という印象が強いかもしれない】

そー。殺しちゃいけないんだってー。

えー? なんでわかったのー?

【青年を追い越すように早足で前に出ると、道を先導するように歩いていく】
【その中、男性の予測の言葉に、あっけらかんと少女は答えた】

【鼻を押さえている左手とは逆の右手を目線の高さまで掲げて――】
【パリパリパリ、と少女の右手の上に、青白い火花が散る】

ベンリでしょー。

【凶器を手にしてにこり、と微笑む顔は、化粧っ気も相俟って、妖艶で、稚気に富んでいて】
【ゆえにこそ、少女の狂気を浮き彫りにさせる】
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2011/08/01(月) 23:05:54.03 ID:KWHEzChAO
>>352

ぅえ、あ、あら、そう
じゃあ遠慮なく……

【とは言え相手はかなりの目上。タメ口で良いと言われても完璧には直ぐに直らないだろう】
【とはいっても大吉自体も愚痴を言い合った仲だとは理解しているため、次には直っていることだろう】

そうだなぁ……俺も資料とか整理しないといけないしな
また会ったらゆっくり飲みに行こうぜ

【「また会ったら」敢えて完全な別れの言葉は使わず、明るい口調で話す】
【また会える事を連想させる為だろう。何時かまた会う日の為に】

【公園から去る宮下を眼で送っていると、そこで落とし物に気付く】

おい!これ……

【拾い上げて渡そう、とするがそれは叶わなかった】
【仕方無いと言った風にカバンにドッグタグを入れた。また会った日に返すために】

【帰り道の足取りが軽かったのは、気のせいでは無いはずだ】

/お疲れ様でした!
/自分も凄く楽しかったです!ありがとうございました!
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/01(月) 23:12:37.90 ID:TMn4UqSro
>>356

夜の国?いーや私は櫻の生まれ。お前と同郷の筈だよ?
ついでに言えばあの、えーと……南雲だかもそうだと思うけど
同僚にも結構いるよなー、名簿を見た限りで、ひのふの……

【言葉の意味を理解出来ていない、という訳でもないだろうが】
【酔いのまわった頭は相手の言葉を、生まれた場所という様にすり替えて認識した】
【指はおらず、何かを数え始める。きっとナンバーズの名前で、同郷らしき人間が何人居るか】
【櫻風の名前とは言え、その生まれで無いものが居る、とは頭が回らないらしい】

……シズリくらいしか合った事ないな……いやあいつも櫻で良いのか?
名前はそれっぽいけどなー……

【カウントして見て気付いたが、自分が顔を合わせた同僚で、同郷人は殆ど居なかった】
【目の前の相手と、後は不確定の一人だけ。顔の狭い事である】


【膝まである長い白髪は、座れば座高より大きく余る】
【それ等を手ですくい上げ、胡座をかいた膝の上に重ねながら、香月は軽く俯いて】
【目だけを少し持ち上げて、天辰の手元に視線を向けた】

……萎縮して、困るのか?あいつ、何か今まで作って見せたっけ?
そろそろ本格的に危険を感じさせないと、適当にダラダラと……何もせずに居続けるんじゃないか?

ほら、研究成果一つにつき娯楽一つとかさ、外出数時間とか
独房みたいな所に放り込んで、そんな条件付ければ必死で働くんじゃないか?
なんだったらいっその事、技術だけでも確保する為に機関らしい&法で……

【声が、弾むようになってきた。声量が少しばかり、大きくなってきた】
【酔いは寧ろ薄れている、それは顔色から窺えるだろう。ならば、これは?】
【もしも適当な言葉を探すなら、『テンションが上がってきた』というのが適切だろうか】
【唇の端が、吊りあがったまま下がらない。香月は、楽しそうだった】
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/08/01(月) 23:15:09.52 ID:Lo2TILMVo
>>358
ボクも考えるのは苦手だよ…にぃやねぇには、逆立ちしたってなれないんだし。
でも、そーいうのが好きなバカは知ってるから、話してみるね。

…わ、いいの? あ、ありがとう、京。
……む、無理しないでいいんだよ?

【淡い笑みには、淡い笑みで答えるローズ】
【きっと猫も、自分にそれほど、自信がないのだろうと透けた気持ち。若干の卑屈】
【それでも彼の心遣いは謙遜せず、慣れた所作でお辞儀をした】
【…その後で結局、森島青年の生活苦をついてしまう形になり、小さくあたふたとするのだが】

……京、お礼は後。

【名を聞いて、頷いて、背を向けたローズ】
【単純なその言葉を、今は少し、跳ね除けて】


それはカンナを助けてから、だよっ!
じゃあ、またねっ!!


【まるで確定事項であるかのように、笑ったのだった】
【それからもう一度、手を振って背を向けると、現れた時同様、風のように駆けて行った】

【約束、縁、運命…いろいろ言葉はあるのだろうけれど】
【猫が駆け抜けた後の路地には、いずれ来る祝福を待つように、鈴の音が輪唱するだろう】

【りぃん、りりぃん。】

【きっと彼らも、同じように約束したのだと、伝えるように】

【―――――その尊厳と共に在れ、と―――――】


//お疲れ様でしたー!
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/01(月) 23:18:52.13 ID:Sb8ixrbQo
>>359

くっは、今更気付いたのかってなぁ
…風呂は嫌いだ、内燃機関が濡れる

【身体の中にエンジンでもあるかのような、そんな言い草】
【明け透けな褒め言葉はそのままに受け取り、気を悪くした風も無い】

 【 ――送り狼=z

 【この場合での意味は多少異なるが、見た目の悪いこの男が善行(?)をする理由として】
 【これ程に納得出来る言葉と言うのも無いだろう―― 】

【少女の右手の青白い火花を一目見れば、二三歩分の横の距離を取り】
【散る火花に引火しないように、精一杯の配慮を巡らせてから、その妖艶な笑みを】
【一瞥―― チッ、と舌打ちをひとつ】

…厄介。俺様にとっては、だが

【そのまま、目的地に着くまでの会話では】
【口数こそ少ないものの、疲労の色も見せないままに淡々と受け答えるだろう】
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/01(月) 23:22:07.59 ID:tHwYG9jP0
>>357

【想像よりもかなり早く、相手の女性は此方に攻撃してきた】
【純粋な蹴り、に見える、少なくとも能力は使っていないだろう】

そんな直線的な攻撃ッいくら早かろうが当たるものじゃねェぞ!

【速度から察するに、相手は特殊な訓練を受けているだろう】
【それ故、威力もかなり高いであろうことは分かる】
【――――――防御すら、悪手】

―――……たァのしいねェ……!

【少年は突き出された脚の動きに沿って体を左に逸らし】
【右手でこちらに向かってくる脚の横腹を払い】

【相手の顔を見て一瞬、ニコリと笑いかけ】
【左腕による掌底を、相手の腹部に目掛けて打ち放った】

【リーチの差が合った分此方の攻撃に勢いは少なく、速度も無い】
【しかし、其れを“防御する必要も無い”と思うのは過信であろう】
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 23:23:45.04 ID:dt/XLRuno
>>348

【水筒のストローをちゅーちゅー吸ってスポーツドリンクを飲み始めていたら
そこで青年から質問を投げかけられ――――明らかに答えに困ったように目を逸らす
しかししばらくすると少女は観念したように湖の方向に指をさし】


…そこでシンクロナイズドスイミングしてるのがそうです
あ、一応気持ちよく泳いでいるみたいだからあまりちょっかいかけないでくださいね…


【妙にしなやかに、そして無駄に華麗に泳ぐ半裸の麗人がそこにいた】
【黒髪に鷹の絵を刻印した仮面、そしてスパッツタイプの男性用競泳水着の人物が心地よく泳いでいる】
【彼はしばらく自分一人の世界を優雅に泳いでいたがしばらくするとこちらに気づいたらしく】

【顔は見えないが、にこやかそうに手を振ってきたのだった】


……あ、気にしないで会話をつづけたらどうだだって


【……今のサインが分かるのだろうか】
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 23:27:27.57 ID:EDfD04/Ko
>>365

【指を差された方向に目を向ければ、たった一人で二人以上の水泳をしている人物が視界に入った】
【青年は隠すこともなくうわぁ、という表情をして、すぐに少女に向き直った】

よく、サインが分かるね
けど僕はもう行くよ。夜も遅くなってきたから

じゃ、縁があればまたね

【少女に向けて手を軽く振ると、青年は森の奥へと消えて行った】

//短くて申し訳ありません。夜も更けてまいりましたので、ここで終わらせていただきます
//駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。お疲れ様でした
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/01(月) 23:27:28.75 ID:G6uVJcIjo
>>362


【――、『策士』を止める、確固たる策なんて持っていない】
【それに、止めなくても…、…恐らく、敵は「常に動いている」タイプの人間だ】
【……ならば、自分は如何するか。 自分に出来る事は、たった一つしかない】





【 ―― 面白い℃魔、引き起こすしか無いのだろう 】





【『止めない方が面白い』ならば…、…彼の悪党も、止めはしないかも知れない】
【其の人物観が性格なのかは判らないし、アレが出張って来るかも知らない】
【だが――、其れも含めて、可能性を考慮するのならば、だ】


【もっと、人を。】

【もっと、策を。】

【もっと、力を。】


【――常闇の国に黎明の鉄槌を加えるが如き、『倦怠の打破』を】
【与えられなくとも、其れで構わない。……、「思わせれれば」いい】
【深読みのしすぎなら、其れで構わない。 何も無いに越した事は無い】







……、…… っ。



【其処まで考えた所で――、『成り下がっている』ことに、気付いた】
【…、だが、其れ位で歩みを止められるなら、もう止まっているのだろう】



【――果たして、今の自分に「尊厳」と呼べる物は有るのだろうか】



/お疲れ様でしたー!
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 23:28:57.77 ID:dt/XLRuno
>>366
/いえ、こちらこそ遅れて本当に申し訳ありませんでした…
/ホントすいません
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/01(月) 23:29:48.08 ID:xkXjODG0o
>>363

ナイネン……?

【男の言葉は、少女には伝わらなかったようだ】
【単純に聞き取ることが出来なかったのか、あるいは知識が無いのか】

そりゃー、ガソリン一杯飲んだんでしょぉ?

【だが、男の舌打ちの音は耳聡く聞きつけた――】
【笑みの色を深めて、離れようとした男性の方へと二歩三歩、と擦り寄る】

引火しちゃったらぁ、大変だよねー?

【右手を伸ばして、男には決して火花が届くことの無いような距離で、再びスパークを躍らせる】

……んふふ、じょーだんじょーだん!
君に引火しちゃったらー、アタシも危ないモンねー。

【――男の反応をひとしきり楽しんだ後は、少女はすい、と手をまた引き戻して】
【屈託の無い笑顔で笑うだろう】

【――ともあれ、少女はバーの近くまで男性を案内した】
【古ぼけた木製の扉に、さびたドアノッカー】
【こちらも錆びたノブに、少女は手を伸ばそうとして――】

あ、知らない人入れちゃまずいかー。
ねー君、それ置いといて良いよー。

もー用は無いからー。帰っても良いけどー。興味あるんなら覗いてくー?
もちろんー、ジーナさんが良いよって言ったらだけどー。

【ぴたり、と動きを止めて、男の方を振り返る】
【――さんざんこき使って置きながら、用が済んだら帰れとの事】

【少女の言うジーナさん≠ェ何なのかは不明だが――男はどうするのか】
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 23:32:05.09 ID:8iXHAsZDO
>>361

【酔っ払いの言葉、とでも受け取ったのか】
【己の台詞をズレて認識した相手には、小さくため息をついてみせ】
【しかし香月が紡いだひとつの名──「シズリ」に対しては明確な舌打ちをした】

貴様もあいつと知り合いなのか……
あの女──いや、今はいうまい

【──どうも彼女。シズリに対して良からぬ思い出でもあるらしく】
【仏頂面に、苦々しげな色が明らかに浮き出てくる】
【感情が滲んでも、普段の表情との違いはごく僅かである天辰】
【そんな彼女にしては、酷く珍しいことではあったが】

【己の感情を掻き消すかのようにして、また酒を一口】
【やけ酒に近いのだろうか。其の酒の飲み方は、やや荒っぽかった】

……今は、哲学者の卵を研究しているがな
後は宮下正次が課すノルマとやらをこなしているだけだ

──外出は監視付きで二週に一度、部屋は窓なしの、必要最低限の広さ
私は今の状況以下に南雲利織を置くことには、賛成しかねる

卵の研究と、魔道具の量産
其れ以外の何かを作れと命じられれば、現状でもあいつは何かを作るだろう
機関に対する恐怖は、既に十分すぎるほどあるようだからな

【紡ぐ言葉は、まるで南雲利織を庇うような其れ】
【楽しげな相手の歪んだ口元には視線を向けず】
【光が薄いせいで黒く見える酒の水面。其処を、同じく黒い眼差しで捉えたまま】
【べこりと凹んだ缶の表面。また小さく音を立て、先ほどよりも小さな凹みが生じた】

/っと、申し訳ない。そろそろ寝なくてはいけない時間になりました
/明日以降に絡みを継続しても大丈夫でしょうか?
/今週1週間は、帰宅時間は15時頃になる予定です
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/01(月) 23:34:21.87 ID:TMn4UqSro
>>370
/あいさ、返信を書く前にこちらの返事だけを
/こちらは、明日と明後日は割と早い時間から居られる筈です
/なので明日、そちらが帰宅次第呼んでくださればおそらく返答出来るかと

/此方のレスは、この後で返します
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 23:37:57.83 ID:8iXHAsZDO
>>371
/了解しました
/ではまた明日、帰宅次第舞台裏で呼び掛けますね
/それでは今日のところはこれで
/ありがとうございました、お疲れさまでしたー!
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/01(月) 23:41:29.28 ID:OAcjXO7lo
>>364
【直線的な動き、やはり其れは見事に避けらる、そしてその大振りな行動】
【足を払われバランスを崩す、だが格闘術をその格闘術のみを極めて来た女、バランスは崩すものの】
【腹筋、その全身の筋肉を活性させ、右足を大地に振り下ろし大勢を保つ】

クッ……流石にっ…

【そしてその次の、追い打ち、バランスを崩した事により、この状態から避けることは難しい】
【そして…その戦闘中、挑発するかのようなその一瞬の間、】
【その間があった、そのおかげで、防御すると言う判断が出来た、】
【女は咄嗟にその腹部の前に右手をかざす、手の平をその拳に向けて其れを受ける】

【だが、やはりその先の無理な態勢から無理やりバランスを戻したと、そういう事もあり】
【ガードが甘かった、拳は手の平で防いだものの、その衝撃は体に伝わる】

【勢い、速度が無かった分、その衝撃はそこまで酷くはなかったのが救いであった】
【そして女はその態勢を、そのバランスを崩した状態から立ち直る為、後ろにバックステップで下がり】

……少々甘く見てたね…

【女は呟きその少年に拳を向けて再び構える、】
【出来るの行動は個々まで、後ろに下がり、大勢を立て直し、次の攻撃に備える】
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/01(月) 23:43:46.11 ID:Sb8ixrbQo
>>369
【距離は簡単に詰められる。成人男性を担いでいるという事も影響した】
【悪戯に、さも楽しそうに躍った火花に。男は忌々しげな視線を向けた】
【 ――だがそれは、直後の屈託の無い笑顔を、直視することになり】

(………クソが、腸吹き飛ばしてやろうか)

 【…ガガー、ピ…ザ――… 】

【弱弱しいノイズの返事に落胆しつつ、空いた手で髪を適当に掻き乱す】
【実を言えば、始めは適当に殺しをしたい気分で、少女に近づいたのだが】
【どうも毒気を抜かれてしまい、心なしかばつが悪くなる。弱まるノイズは誰よりも正直者だった】

【そして、バーの前に辿り着き、やれやれと言った表情で男性を投げ捨てて】

…駄賃位払いやがれ。アルコールで良い
俺様は燃費が悪いんだよ…って、てめぇ様に言っても仕方ねぇが

【つまりはバーで何か飲ませろと、そんな要求であった】
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/01(月) 23:48:25.37 ID:TMn4UqSro
>>370

貴様「も」?って事はお前もか?
ふーん、お前もそーいう趣味ねぇ……言葉を真似ると「少々意外だったが」?
ま、同僚の事なんだかそう嫌な顔をしなさんな。あれもナンバーズだしな

……で、話の続きだけど……

【酔人の戯れは、その酔いの度合い次第では、相当危うい所まで踏み込んでしまう事も有る】
【酔いが抜けてきた香月の場合、理性というブレーキは搭載している筈だが】
【それを外してしまうのは、その場の勢い、テンション。興が乗っている今、言葉は中々止まりはしない】

【両手で地面を押して、胡座のままで少しばかり距離を詰める】
【上体を前に倒し、首を伸ばし、頭の位置を前方へとずらす】
【左右の目の開き方に差異が生まれた。右目だけ、大きく見開かれた】
【好奇心をくすぐられたのは、酒の飲み方か表情か、或いは相手の手元の缶か】
【もしかすれば、自分の意見に対して相手が返している、その内容かも知れない】


……いやさぁ、結構危ない爆弾だと思うんだよな、あいつ
捕虜を抱えるってのは、襲撃を受ける危険が増すだろ?
言っちゃ悪いが氷の国支部って、卵に飲まれた気狂いの集まりって聞くしな
能力者が集団で襲撃してきたら、耐えきれないと覆う訳なのよ
……これ、実は今の夜の国支部もそうなんだけど。いや、気狂いの方じゃなく、耐えきれないって方でさ

だから、早めに『奪還する価値』をゼロにしてしまうか……
そもそも奪還が出来ない状況にするか、しちゃいたいよなぁ……と思ってさ
お前だって扉一枚を必死で守るより、もっと大きい物を守りたくないか?

【酒の勢いでは無いだろう。香月は、夜の国支部の現状、その一部を口に出した】
【具体的な数字も何もない、理由の説明もまだ無い。これだけでは不完全な状況だが】
【襲撃を受ければ負ける、そう内部の人間が認識している状態に有るというのは、良い物では無い】

……だからまあ早い話が、爆弾は他の奴にでもさっさと預けて
お前みたいに狂ってない貴重な奴は、支部の防衛に力を注ぐべきだと思うんだよなぁ

【「なんなら、預け先も探してやろうか?」】
【歯が見えない、ぱかりと開いた笑み。大きくもなく、品良く小さい訳でもない】
【奇怪な表情を浮かべた喉から、くっくっと引っ掛かる様な笑い声】
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/01(月) 23:50:40.83 ID:7LWirt4jo
>>354

……くくっ。べっつにー?お前が弱いって訳じゃないよ。
オレにとっての弱い者ってのは、ろくすっぽ戦えない奴らの事だしさ。

ただ、こんなチキンっぷりじゃもう暫くは師匠越えも無理かなって……。

【エルフェスが本気で嫌がっていないと見るや、こちらもまた冗談半分に発破を掛け】
【喜色の滲んだ声色に棒読み口調で、「あー、口が滑ったー」などと付け加えて肩を震わす】
【捩くれ者は御互い様、という事か】

一度受け持った以上、半端なことは出来ないさ……ん、判った。
そうと決まれば、先ずは腕利きの職人捜しだな。あと牛乳。

あとさ、嘘でもない限り、オレはやるって言った事はやるからな。
――だから、死ぬな。オレの力がどんな物かはお前だって識ってるだろ?

【早足で歩きながら、抗議の声ををゆるく受け流して追い討ちを掛け】
【満更でも無い反応に、勝手に肯定の方向で話を進めつつ】

【冗談じゃないぞ、ともう一度念を押す。確かに、朔夜ならやりかねなかった。彼の魂にその刃が届くなら】

……ああ、そういやそんな事も言ったっけ。風呂に入って着替えてからな、じゃあ。

【さて、そうこうしている内に城へと到着。彼女は振り返ると、彼の問いかけに答える】
【台所までキンクリしますか? ニアはい  yes 】
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/01(月) 23:52:10.17 ID:xkXjODG0o
>>374

ガソリンのカクテルなんてあるのかなー?
……ってゆーか、営業してんのかなー?

まーいーや、じゃあちょっと待っててねー。

【錆びたドアノブをまわして、少女は中に入っていく】
【古ぼけたその建物には、看板のようなものも無く】
【バーだと聞かされていなければ、廃屋にしか見えないような代物だ】

【数分後、少女が中から顔を出す】
【――なぜか、ひどく不機嫌な顔つきで】

入っていーよ。それも持ってきて。

【トゲのある口調で短くそれだけを伝えると、顎で地面に横たえられた男性を示して、また中に引っ込んでいく】
【――今ならばまだ、引き返すことはできるが――?】
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/01(月) 23:53:06.90 ID:X5GpZb8S0
赤木とルカスは落ちる時間まで同じ
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/01(月) 23:54:37.35 ID:tHwYG9jP0
>>373

ほォ…!なかなかやるなァ!その服装は伊達じゃあなかったてェ訳だ

【正直押し付け、倒しきれると考えていた】
【少年は先ほどよりもやや真剣みの増した表情で、ひゃはは、と小さく笑うと】

【打ち込んだ左手を戻し、手首を振る】

―――俺の名ァヴァーデッド、ヴァーデッド・劫火・ニコラスだァ

お前が“殺す”相手の名前だぜェ?ちゃあんと覚えておけよッと!

【言い終わると同時に右足を強く踏み込んで加速】
【左足を怪我しているため、不恰好な走行だが、スピードは十二分に乗っている】

【相手と自分との位置が狭まり、攻撃が届く位置になり】
【その勢いを乗せつつ、少年は】

ひゃっはァ!これは読めたかァ!!?

【急激に小さくしゃがみ込むと】
【右手を思いっきり地面に叩きつけ、空に浮く】
【とはいってもせいぜい、相手の頭上程度の空中だが】

【不意を付きつつも勢いは一切消えておらず】
【少年はそのまま、頭部に向かって左脚で蹴りかかった】
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/02(火) 00:03:38.26 ID:cLCDyd5Ko
>>377
【待ってろと言われ、これまた素直にドアの前に立つ事数分】
【出て来た少女には、何やら不穏な気配があった。中で何事かあったのだろう】

………

【少しだけ考えてから、片手で男性の首根っこを掴んで持ちあげ】
【ドアを開けて、まず男性を中へと思い切り放り投げた】
【そしてドアを閉めて、再び外から店内の様子をそっと伺う】

【火に油、そんな言葉を知っているのかいないのか―― 】
【愉快犯ともとれる行動の後は、反応の有無に関わらずその場を去るだろう】
【運び損が無いように、彼なりに面白い事をしてみた。きっとそんな所だ】

/申し訳ない、眠気が…
/ここらで切らせてもらいます、お店入れなくてすまない(´・ω:;.:...
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/02(火) 00:12:30.01 ID:MelmBrV+o
>>380
【店舗内】

「……あら」

【男性の視界は、きちんと暗順応を起こして、店内を眺めることができただろうか】
【照明の殆ど灯らないカウンター席の奥で、少女とは違う女性の声がした】

「……まぁ良いわ、ここを知られたのは面倒だったけど……」

【灰白色のセミロングに、緩くウェーブの掛かった妙齢の女性だ】
【目の下には濃い隈があり、不摂生が見て取れる】

「君子危うきに近寄らず、賢明な子だったようね」
「……リョーカ」

【カウンター席でぶー垂れている少女――リョーカに、女性は静かに話しかける】

何よぉ?

「……まだこの組織は、正式には活動していないの」
「何度でも言うわよ、謹んで頂戴」

分かったって言ってんでしょー、うるさいなー。

「……あなたも、あの小うるさい代表殿を怒らせたくはないでしょう?」

……分かったっつってんでしょ、クソババァ。

【暗い店内に一瞬、バチン、と音がして、稲光が走る】
【――だが、それもやがて、店内の闇に呑まれて消えた】

/おつかれさまでした!
/いえいえ、ここまでお付き合いくださってありがとうございました。
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/02(火) 00:15:17.43 ID:75kDmW9Eo
>>379

なんだ…?私に死後の弔いでもして欲しいって言うのかい?
笑えるねぇ…笑えるよ!アンタッ!

【その男を殺した、正確には殺してはいないが、その少年と手を交えてみて】
【女はその罪を罰することよりも、その戦いを楽しんでいるかのように其れに答える】
【女は軍人、最初から市民を守る義務はない、そんな軍人、何からも束縛されないある軍隊の一人】
【戦好きの女である】

【そしてその怪我にしては十分なスピード…いや寧ろ速い、女は其れに備え防御の姿勢】
【突っ込んでくるならば、その足を前に出し、ねじ伏せるとそういう思いであったのだが…】

【突如目の前で高く上がる少年、女はその少年を見据えて】
【空中に上がる、その間は攻撃が来ない、不意は付かれた、しかし行動する時間は十分にある、】

【女は姿勢を下に下げ、その蹴りを避けるが、やはり不意での攻撃、その反応は少遅れ】
【かする、その蹴りが女の頭部をかすめる、】
【ダメージは無い、ただ、そのかすったことにより次の攻撃に遅れが出る】

チィ…小賢しいガキだ…!

【そんな事を呟きながら、その上空から降りて来ようとするその少年めがけて右手の掌での掌手】
【タイミングが少しズレた、女が行動を移す前に着地していたのであれば何らかの行動を取ることもできる】
【たとえ其れが空中でも、防御をすること、反撃も出来るかも知れない】

【狙うはその者の胸部、そこめがけ、腕を放つ】
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/02(火) 00:17:41.85 ID:trKBl+Xvo
>>376

あ、腹立った今腹立ちましたよーチキンとか言われたのは初めてですよー?
しかし否定は出来ないから困る、けどもしかしbut乗り越えられない壁はないんですよシショー
寝首をかかれないようにせいぜいビビってるこった。

【しかし時を経て現時点の識槻朔夜という人物に追いついても】
【その経過分識槻朔夜という人物は成長しているに違いない】
【追い付けないんじゃないかな、とか一瞬思ったり思わなかったり】

職人か、出来るだけまともなヤツがいいな毒気のある人種は自分含めて食傷気味なんだぜ
貴様まだその話題を……牛乳なんぞで伸びてたまるか。

ほいよ、それじゃオレ様も律儀にお前が死んだ後に死ぬ事にするわ
鬼の居ぬ間に、って訳じゃないけどね。

【師に死ぬなと言われてしまえば、死ぬ訳にもいくまい】
【不義というのも人としてよろしくないし、魂までバラバラに殺されては芥にもならない】

【いえす、キンクリ】

(さてさて、……まともなご飯は果たして現れるのでせうか)
突撃翌隣の晩ごはんー、おーい来てやったぞー。

【自室で適当に風呂に入って着替えて何か台所に現れたらしいです】
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/08/02(火) 00:18:11.49 ID:o3+GeX4s0
【とある街中――広場】
【広場に設置された掲示板に、広告のようなものを貼り付けている人影が一つ】

……ふぅ。ま、こんなもんであろう。
我ながら善い出来であるな……印刷とかいうのは手間取ったが、我にかかればこんなもんよの

【貼り付けを終え、満足そうにそれを見上げるのは】
【前頭部のみが美しい白銀色という、特徴的な短い外ハネの黒髪】
【清廉なる紅白の巫女装束を纏い、その上から白い衣を羽織った少女であった】
【凛とした銀の瞳は、世の果てまでをも見据えているな儚さを持っていて】
【背中でとても大きく結ばれた蝶々結びの飾りが、羽か尾のようにひらりと舞っている】
【そしてその首元には、白い石のペンダントがちらりと覗いていて】

これで我が社に多くの参拝客が赴いてくれれば良いのだが……。
『人事を尽くして天命を待つ』。我は我の成すべきことを成すまでよ。

【ちなみに、その広告には大きな文字で『第1回 春霞夏祭のお知らせ』と描かれており――】
【――まぁ、早い話が、夏祭り開催の告知らしい。メタ的は詳細は雑談所のイベントスレ参照、である】

……それにしても久々にこっちに降りてきたのう。
一仕事終えたら腹が減ったぞ、何か無いものか?

【そして巫女は、辺りをきょろきょろ見回して、どうやら飲食店を探しているらしい】
【そもそも、その容姿は巫女装束。何もしていなくても人目を引くだろうから、これを気に留める人が居るか――】
【或いは、今しがた貼り付けられた告知のチラシが気に掛かる者も、また居るかもしれない】
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/02(火) 00:27:39.59 ID:CdFHdC2AO
機関支部持ちは屑しかいないなwww
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/02(火) 00:28:58.76 ID:CdFHdC2AO
ブルーラインキメェwww
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/02(火) 00:30:16.42 ID:PzX8YYIN0
>>382

【空を切る左足、当然空中では受身を取れず】

―――ちィ!

【空いている両手でクロスガード、この姿勢上、胸部しか守れなかったものの】
【相手の一撃は望みどうり胸部に来る】

【完全に、とまではいかないものの、両の手を駆使した防御】
【かなりの衝撃を緩和したはずだった、が】

くッ…―――かはッ!

【クリーンヒットではない相手の攻撃を防御したにもかかわらず】
【下から打ち上げられ、少年は再び空を舞い】

【地に、叩きつけられた】
【腕は使えなかった上に、左脚の所為で受身も取れない】
【地面に直撃し、肺の中の息を吐き出す】

げほっ……はァはァ、なんつー威力だ馬鹿力め……!

ったく、これだから“女”はァ…

【苦しそうに立ち上がり、衝撃に震える左脚に一喝】
【吐き出した口元の血の痕を左手で拭い、口の中の血を地面に吐き捨てる】

【少年は動かず、もう一度右手を前に突き出し挑発】
【―――まだ戦闘意欲はあるようだ】
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/02(火) 00:51:29.88 ID:cKhhMqSLo
>>383

【キング・クリムゾンッ!以下省略!】
【風霊統主の城、食堂。矢鱈と設備が整った厨房の中に】
【湯上がりの仄かに濡れた髪を後ろに括り、着物の袖をたくしあげ】
【鼻唄なんぞ歌いながら、前掛けを着けた女性が一人】

味噌汁はOK。漬け物も……うん、良い感じ。
飯はあと何分か蒸らせば大丈夫。――まあ、こんなトコかな。

【粗方の作業を済ませて、何やら味見中】
【言わずもがな今回の「突撃!justiceの晩御飯」(第二〜三回辺り)のパーソナリティ、識槻朔夜その人である】
【割と満足な仕上がりのようで、一人ごちつつ彼女は小さく頷いて】

ああ、来たのか。もう少しだけ掛かるから、待ってろ。

【エルフェスの姿を認めれば、手にしたお玉を軽く振って見せた】
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/02(火) 00:51:50.48 ID:75kDmW9Eo
>>387
【その攻撃は防御された、しかしダメージは通っておる様であった】
【宙を舞うその姿を見届ける、その鈍い音をヲタて其のまま地面に叩きつけられたその少年を見る】

【しかし、其れを見ても、可哀想だ、などとそんな感情などは出てこない】
【それは十分な相手として認めているからか、そこには年齢の差などどうでも良いことであった】

此れだからーーーー
ーーーーーー女は…なんなんだい?女だからって舐めて書かてこられても困るんだよ

それに私は女を捨てたんだ、軍に入った時点でね今更そんな事言われても、何にも感じないよ

【その状態でも、そんな身体でも立ち向かってくる少年、女は受ける】

シブトイ野郎だねぇ……


【そう言いながら女は地面を蹴る、そして助走をつけて、跳ぶ、】
【行動は踵落とし、その飛んでからのその勢い、落下の勢いを合わせた踵落とし】
【跳ぶと言っても、人の物、ジャンプ力もそこまで高くはないが、そのまま突っ込む】
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/02(火) 00:58:18.51 ID:trKBl+Xvo
>>388

(なんだ……アレ……)

【今現在の朔夜の格好が普段の彼女のそれと遠かったらしく暫く無言で】
【顔は同じだし同一人物だろうと判断、というかこの場所で合っているのだから本人で間違い無く】

(ホント、いっそどっかの旅館で料理でも作ってりゃいいんじゃねーのアレ)
(……しかしただの料理でも若干スプラッタ要素が混じりそうなのは何故だろう)
お、おうよ……。それじゃあ適当な席に座って待ってるわー。

【取り敢えず彼女への認識はそんな感じらしい】
【言葉にしたらそれこそ殺されそうなので自粛】

【食堂なのだからテーブルくらいはあるだろう】
【適当な場所を選んでぼーっとしながら待機していることでしょう】

/眠気がヤバイので明日に持ち越していただいてよろしいでしょうか?
/了承頂ける場合、明日は21時にはいられると思いますですハイ
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/02(火) 01:09:08.83 ID:cKhhMqSLo
>>390
//了解しました、それでは無理せずお休み下さいませー
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/02(火) 01:14:41.88 ID:PzX8YYIN0
>>389

なめて掛かってるわけじゃァねェよ……寧ろこう思ってるだけさ

“どいつもこいつも肉体派”だなってなァ…!!

【相手が此方に“飛んでくる”】
【少年が先ほど行った行為よりも戦闘的だが、それでも対応は否応無く遅れてしまう】

【相手が天高く脚を張り上げていることから】
【自身の頭部を狙っての踵落としであることは容易に想像できた】

こんにゃろッ……アクロバティック過ぎんだろうがッ…!

【どっこいどっこいであるが、少年はそんなことは気にしない】

【相手の動きには一切の無駄や張著が無く、一度止まれば連激を重ねてくるであろう】
【即ち、防御やサイドステップ程度の回避では危険】

――――――はァ、玉砕覚悟で、しかねェよなあッッッ!!!

【意を決した少年は両の手を背後に回し、自身も特攻】
【振り下ろされる相手の鉄槌を、左肩で受ける】

【激痛により全身のバランスが崩れることが理解できるが】
【少年の両の腕の勢いと“意思”だけは未だ崩れない】

吹き飛べこの野郎ォ!!!

【振り下ろされた瞬間に合わせ、カウンターというよりは相討ちのように】
【両の手を勢いよく前に突き出し、相手の胸部に向かって放つ】

【発勁と呼ばれる特殊な技法の一つで】
【小さい体躯であっても、相手を吹き飛ばすことの可能な技である】

【なお、命中の成否にかかわらず、少年は踵落としによる勢いで後ろに飛び出した】
393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/02(火) 01:36:14.81 ID:75kDmW9Eo
>>392
【少年の言葉に、その髪でよく見えないがその口角は上に上がっており】
【そのまま左肩、少年が受けたその場所に踵が下される】

ーーーーーーオラァァア!!!!!!!!

【気合十分のそんな声、叫びながら、振りおろした踵が肩に減り込む】
【入った、此れで終わったと思えた、】

【が、其れと同時に、その女の攻撃と同時に出された両手、】
【全体重を載せたその攻撃、防御は間に合わない、女の胸部めがけてその両手は叩き込まれる】

【少年の力とは思えぬその攻撃、発勁、女はその攻撃の力が理解できなかった】
【そのままその攻撃を受け、そのまま吹き飛ばされる、】

なっ……

【衝撃は其のまま身体に伝わり、大きく女は壁へとぶつかる】

ガハッ

【大きな音と共に壁に叩きつけられ、口から飛び出すのは赤い鮮血】
【女は震える、其の身体に力を込め、何とか立ち上がろうとする】

【然し思ったよりもダメージは大きかった、膝をつき、立ち上がるのには時間がかかりそうである】

本当に…小賢しい野郎だぁ…
クソッ……足が震えてらぁ…

【その顔には口から、その赤い雫がたれて】
【其のまま相手を見る、女はその衝撃によるダメージにより大きな動きをするのは困難であろう】
【そこまで力を込めることも難しいのかも知れない、】
【ボロボロになりながらも立ち上がり、その警戒は解かない、まだ終わっては居ないから、】

【震えるその身体を抑えようとも、力を入れると痛みが走る、やはり鍛えていても身体は女、そこまで男より頑丈では無いようで】





/おお、狙う箇所を書いてませんでしたね、申し訳ありません
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/02(火) 01:53:44.67 ID:PzX8YYIN0
>>393

【此方の一撃により、相手との距離に決別を発生させることに成功したものの】
【此方も相応の重症を負い、後部の壁まで弾かれた】

―――…ひゃはは、俺の、勝ちだなァ……!

これ以上は…ちょっとばかし……無理がある…んでなァ……

ひゃははァ、じゃぁ…な……!

【強引に自分の勝利だと言い放つと】
【投げ出されていた杖を拾い上げ、それで体を支える】

【どうやら、もう戦う気は無いらしく】
【ゆったりと相手とは別の方向に歩いて去ろうとした、が】

―――…そうだ、忘れていたがな

そこの糞野郎、ちゃん…と生きてるからなァ……?

はっ…!俺をガキだと思って……舐めて掛かるからだよ……糞野郎が…ッ…!

【痛そうに右手で左肩を押さえながら】
【フラフラと奥へ奥へと歩いていき、相手の姿が見えなくなる】

【残った中年は、未だ意識を失ったままで】
【其れをどうしようと、少年には全くの無関係だった】

/お疲れ様でしたーこんなに遅くなったのは地味に初めてでした…!
/いやー近距離戦だけの戦闘はやはり楽しいです!ありがとうございましたー!
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2011/08/02(火) 02:03:29.23 ID:cKhhMqSLo
>>390

――――?……おい、返事はどうした。おーい、エールフェース?

【出来上がった料理を皿やら小鉢やらに盛り付け、使った道具をてきぱきと一頻り洗ってしまうと】
【正しく唖然といった調子で黙りこくるエルフェスの様子に、不思議そうに】
【前掛けの裏地に仕込んだ棒手裏剣を三本ばかり取り出して、右の手指の股に挟み】
【先程お玉でやったように、ひらひらと振って見せる】

【彼の考えを読み取った訳ではなく、こうすれば何かしらのアクションを返すだろうという、極めて彼女らしい当て推量だ】
【何はともあれ、武器は手放していないようだ。どうやら、彼の予感は当たっていたようである】
【喫茶店で給仕をしようが城で板前の真似事をしようが、この女は変わらず血腥い】

……ああ、そうそう。何せ急だから、そう大層な物じゃないぞ。
色々と不備はあるだろうが、何せ素人の手慰みだ。細かい事は大目に見てくれ。

【だがしかし。反応が有ろうが無かろうが、それが擲たれる事は流石になく】
【ややあって朔夜は黒光りする凶器を収め、盆に載せた食器をそちらに運びだす】
【一往復と半分ほどは配膳は終わり、テーブルの上には料理が並ぶだろう】

薬味は各自適当で。そこの刻んだ茗荷が味噌汁で、蓼酢――そこの緑っぽいのは鮎に。
里芋は柚子味噌か生姜醤油で。塩が良いんなら自分で取ってこい。以上。

【炊きたての銀しゃりに蕪の味噌汁、白和えに衣かつぎにお新香。鮎の塩焼きに、茶碗蒸し、と】
【……まあ、何の変哲もないごく普通の和食である。茶碗蒸しの入った器が、やたらと多い事を除けば】
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/02(火) 02:09:08.15 ID:75kDmW9Eo
>>394

チィ…上手いこと言いやがって…
だからガキは嫌いなんだ、

【その一方的な勝利宣言、その少年の消える背を見ながら、女は血が混じったその体液を吐き出し】
【唇を手で拭う、首を少し傾け、その骨を鳴らして、身体をほぐして、】

生きていただと…
あのガキが…

【不機嫌そうに女は男の首のあたりに手を差し出して】
【その男が息をしているのを確認する、女は深い溜息を吐きながらその男を担いで】
【その路地の裏から出るのであった】

【その後、ボロボロになった中年の男が病院の前で捨てられている事に気付く者が居るであろう】

確かヴァーデッドとか言ってたな…
次見つけたら……

【と、何か不機嫌そうに呟きながら、なにか楽しげに笑いながら】
【女はその自身の住むその場所へと戻っていった】
【足取りはやはりその身体のためゆっくりとしたスピードであり】
【其のまま何処変え消えていった】

/お疲れ様でした!ありがとう御座います!
/戦闘は地味に今回2回目だったりして、何かおかしなところもあったかも知れないですが
/能力を使わずの戦闘になるとはまさか思っていませんでしたが此方も楽しめました
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 14:17:57.38 ID:IqxsvI6DO
>>375

……趣味?

【相手が酔っていても尚気に掛かる一言が、其処にあった】
【──果て、己はあの売女と仲良しこよしした記憶があっただろうか】
【花札将棋四目並べ。影踏み鬼に謎掛け遊び】
【幼少の頃付き合い程度に覚えた児戯は。然し藍色のアレと共有した憶えなど塵芥程もなく】
【趣味というより生き様にも近い剣術は、翡翠と似た瞳の女狐とは共に鍛練すら願い下げ】

……、……?

【趣味と言われて思い当たる節などついぞなく】
【天辰は目を半開きにして、自分なりに精一杯の困惑の感情を表現してみせた】

──なぁ
だったら南雲利織を大人しく返すか、機関員にでもしてしまえばいいのではないか?

【そして。日頃の疲れが酒の回りを早めたのか】
【頬紅を差したが如くほんのりと、天辰の頬に朱が浮かびはじめ】
【口にしたのは、なんとも両極端な意見だった】
【護れないなら返せばいい。護りたいから、奪われることなきよう手元に置く】
【そんな、歪んだ保護者精神にも似た言葉を彼女はさらりと口にした】

少なくとも、あいつを余所へ預けようとは思わんよ、私は
南雲利織を機関員にしてしまえば、南雲利織を取り戻そうとする連中が今度は誘拐犯だ
はっ──或いは連中、また南雲利織を捕虜にでもするか?

【──護るべきと思っている弱者が、常に手の届くところに居る】
【嗚呼、其れは金平糖の味に慣れた天辰にとっては蜂蜜酒が如く甘味と酔いに満ちていた】
【同性愛などという倒錯した性癖は、この堅物のことだ。きっと持ち合わせておらず】
【僅か脳裏に入り込んだ酔いのせいで、口でも滑らせたのだろう】

/帰宅中ですが返しておきますね
/では、今日もよろしくお願いします!
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/02(火) 14:55:54.84 ID:j6i4pAXYo
>>397

……面白い顔をするよなぁ、お前
こりゃからかいの対象になりやすそうだ、そう思うよ……
うちの支部長からもそうだし、シズリからだってそうなりそうだ

……なのにお前のその意見、びっくりするくらいに「そっち」に近いよなぁ

【表情の変化に乏しい相手の顔を、そろそろ見慣れて来た為だろうか】
【僅かな変化であっても、それは顔一杯で感情を表現したのと、殆ど変わらない様に見えた】
【戯れの様な言葉に素直に反応を返す相手が、酔った脳には楽しく思えて仕方が無い】
【思わず膝をぱしりと叩いて、今度は割と素直な笑い顔を作った】

【が、一拍置いてから発された言葉、相手の言葉への感想は】
【意図してはいないものの、相手が酷く嫌うものと相手を、似ていると評するものになった】


いや、さ?確かにそれが一番良いと思うんだよ、出来るんなら
私だって、機関員に引き込めるならそれが一番だって考えて、こっちの捕虜を扱ってる
返してしまえば襲撃の心配も減る、どっちも良案だ

でもさ、機関に引き込む―――利用価値を考えるなら、卵*ウしで―――とすると、
私やお前みたいな……ほら、単純な頭してるのだと、難しい『筈』なんだ。分かるだろ?
そうなると、専門家のお出ましを願いたくなる。先に名前出した二人とかさ

【相手の提案は、香月も少しは考えていた。だが、自分では実現させられないと結論付けていたらしい】
【その為に、それ以上の考慮の対象にはならず、深い思案も行って居なかった】
【が、この案がまさか、武人などと呼ぶのが適当だろうこの相手から提出されるなどとは思わず】
【顔全部をぐいと持ち上げ、やや驚きと呆れを混ぜた様な表情で、天辰の顔に視線を止めた】

……なんだか知らないけど今のお前だと、出来そうな気がするから不思議だよなぁ……
引き込むあては有るのか?南雲利織を、完全に機関の側に引き込む手段が、さ

………そういう技術は、私はまだ勉強中だ。さっぱり手段が思い付かないよ

【「しよう」という発想は、或る程度「出来る」確証が無いと、生まれにくいものだと思った】
【なら、この侍はどの様にして、その案を実現してくれるのだろうか】
【無償に知りたくなったのは、好奇心に加えて幾らかの、自分も出来るかもという期待も有るのだろう】
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/02(火) 15:10:41.12 ID:CdFHdC2AO
レギン愚痴スレにびびって逃げたwww
お前達も愚痴スレを敵に回さないように気をつけろよw
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 15:35:15.68 ID:IqxsvI6DO
>>398

……ちっ

【思わず出た舌打ちは、からかわれそうな状況に対してか。或いは嫌悪対象に似てると言われたからか】
【この天辰のことだ。恐らくは其の両方である可能性が非常に高かった】
【前者には単純に、弄られることに慣れていないが故の戸惑いを】
【後者へは、己の思考がエメラルド寄りだと改めて認識しての苛立ちを】
【双方の感情は流石に表すことが出来なかったのだろう】
【半開きの両方の目。其れを更に左目だけ細め、ふぃと斜め下へと視線を逃がした】


──哲学者の卵を使ったところで、今の南雲利織には逆効果だろう
今のあいつが増幅される感情は恐らくは機関への恐怖
其れはまたも無意味に、他の機関員を危険に晒す結果になるだろうな……
今まで哲学者の卵を打ち込まれた連中が、機関に牙を向いたのと同じように、だ

【恐らくは、長い長い台詞を紡ぐのには慣れていないのだろう】
【一度其処で言葉を区切り。手にした酒を口元へ運んでまた煽る】
【喉が渇いていたのか、今度は二口三口と一気に下し】
【はぁとついた一呼吸。其れは僅かに、熱く酒精の香がした】

……貴様の上司のことは、詳しくは知らぬ。精々が何らかの情報媒体で見聞きした程度だ
だが──静離=ファイゲンバウムならば……
あいつは他者を、恐怖で支配する。
己に依存していれば安全だと錯覚させて、他者を弄ぶ


──恐怖じゃ、駄目なんだよ魔斬香月。
恐れるだけじゃ、其れ以上の感情が現れた時に上書きされてしまうんだ
殺意、憎悪、嫌悪或いは他者への恋慕──
静離=ファイゲンバウムは其れすら利用しそうではあるが……それでも、分かるさ
南雲利織は……恐怖を覚えれば内側に籠もるタイプの人間だ

だったらどうすれば、という話だが──

【静離=ファイゲンバウム──恐らくは藍色の彼女の名前だろう】
【音のみでは字は分からぬけれど。それでも分かることは】
【さざ波笑いのエメラルド。彼女には大陸の血も混じっているということか】
【シズリをよく知るかのように語る天辰の口振り】
【其れはまるで、天辰自身が一度でもシズリの策中に陥ったことを仄めかす言葉】
【だが今こうやってシズリに対して嫌悪の感情を持っているということは】
【何らかの形で、蜘蛛の糸を断ち切ったということか】

……機関にいれば、命の危機はない
機関にいれば快適で、親しいものがいて──

要は、機関にいたいと思わせればいいんじゃないだろうか
尤も──難しいだろうが、な

……南雲利織、か
だが……返してやるのが自然、なのだろうか

【終盤に語った思考は、今までの機関の方針とは180度違うもの】
【鞭が駄目なら飴を与えれば──そんな、堅物らしくない言葉だった】
【しかし最後に紡いだ台詞は、未だ天辰が迷いの内にあることを示すもの】
【手元に置くか、外に返すか】
【恐らく彼女自身、其の結論は出ていないのだろう】
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/02(火) 15:54:38.37 ID:j6i4pAXYo
>>400

……フルネーム、そんな名前だったのか……いや、それはどうでも良いな

随分詳しいな、古い知りあい?
あれのやり方に関しては……あんまり、異論を持たないけどさ
でも、一つばかり思う事が有るんだ、その見解に対して

恐怖が無効だって知ってれば、他のやり方だって選べるんじゃないか?
それが出来るくらいには器用そうに見えたぞ、あいつ……こっちの上司もだけど
要は、それを助言するかしないか……それだけで、結構変わりそうな気がするよ

【相手が饒舌になったからか、予定していたからかいの言葉は、入れる事を断念した】
【相槌の延長程度の言葉を返しながら、頷いたり「ふむふむ」と声を混ぜてみたり】
【暫くの間は、特に相手の言葉を妨害はせず、静かにとは言えないが聞いている】


……でも、なぁ。もう既に、恐怖なんか結構なもんを抱えてるだろ?
今更それを上書きするには……氷の国支部に居る、それだけでも難しいと思うぞ
大体あの部屋にいて、快適なんて思わないだろ?親しい者だって居ないんだし

……「居たい」だけじゃなくて、「居るしかない」にも出来れば良いんだけどな
退路を完全に壊した上で、現状に留まれば快適な環境を約束する、とか……
研究施設に予算、後は買いだしに走れる助手、護衛……後は何が必要だ……?

【機関に留め置く方策、不可能では無いが実現の可能性は低い様に思える】
【少なくとも現時点で、成功するだろうと予想出来る策を練る事は出来ない】
【だから、自分で条件を勝手に一つ付け足して、幾らか思考の難易度を落とす】
【「難しいよな」 溜息がちに一つ呟いて、胡座を組んだ足の組み方を直して】

……機関を裏切らないよな、お前は?

【前後の脈絡も何もかも断ち切って、突然に一つ、訊ねた】
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 16:25:25.93 ID:IqxsvI6DO
>>401

……幼馴染みだ。だが、今は確かに意味のない答えだろうな、これは

──私がアレと再開したのは、数日程前だったか
子供の頃よりも悪化していた……
恐怖が無効だと知ったのか。身体を使うようにもなっていた

……あの時逃げずに、殺めておけばよかったものを

【まるで独り言のように紡がれた台詞は或いは、回った酔いに拠る言葉か】
【恐らく天辰は何を話しているか、曖昧な心地になっているのだろう】
【肌を染める朱色は先程よりも色濃くなり。耳のあたりまでじわりと濡らしていた】

【親しい者などいないという香月の言葉へは、少しばかり表情を歪め】
【浮かべた感情はどこか寂しげなもの】
【護るべき者として、ここ二月ばかり常に利織の傍にいた天辰は恐らく】
【利織から、少しは好かれておきたいという淡い希望でも持っていたのだろう】
【しかし矢張り──希望を信じたい気持ちと、否定する気持ちは拮抗しており】
【其の感情を目の前の香月に否定されたが故の、表情なのだろう】

……話し相手が、いるんじゃあないか?

【そして香月への条件へは、此方からもひとつ条件を付け足した】
【言葉は表情と同じ、幾分か寂しさの滲んだもので】
【この事から──天辰は利織に対して一方的な親しみを抱いていることが、分かるかもしれなかった】

……?
嗚呼、裏切りなどはせんさ。元より戦を求めて機関に入った身
今更どこへ行こうというのだ

【唐突な言葉に対しては、数ミリばかり首を傾げてそう応えた】
【其の返答は、恐らく今の段階では事実なのだろう】
【しかし、堅物で歪んだ策を嫌う彼女】
【或いは其れは、機関よりもその対抗組織に似合う姿勢なのかもはしれず】

【──がらん、と】
【腕を持ち上げ、酒を飲もうとしたところで缶を取り落としたのだろう】
【路地裏に渇いた物音が響き。地に落ちた缶から、黒々と液体が零れ墜ちた】
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/02(火) 16:42:23.40 ID:j6i4pAXYo
>>402

……殺さないどいてくれたから、助かってる事もある
これから先も、殺そうとか思うなよ?あれ、ナンバーズでも貴重な類だと思うから

……ま、そりゃ良いさ。それよりその顔だ、その顔。捨て犬みたいな顔をするなよ
確かに他の連中と比べれば、お前が一番親しいんだろうっていうのは認めるさ
でもな……結局、自分を閉じ込める扉の前に居る誰か、だろ?
どんな理屈を付けても……自分を逃がしてくれない奴なんだからさ

でも……それが、話し相手に昇格する事は、私は悪い事だと思わない
そいつが護衛と……情報を遮断する係を兼任してくれれば、尚更良いと思うよ

【否定してしまった事は取り消せない。事実、香月はそう思っている】
【だが、反応を見て後付けで、幾らかフォロー出来ないかとチャレンジするくらいは可能だ】
【南雲と天辰が親しくは見えない、それを前提に踏まえた上で、追加した条件は】
【「お前がやればいい」と背中を押しながら、別な面倒事も同時に押しつけようとする物】

【情報の遮断。それが、どこからどこまで断ち切れば良いかは、特に言わなかったが】
【機関の中が天国であると思わせる為、何を切れば良いのか。これは、南雲の事を良く知っている者に任せるべきだ】
【口にこそしないが、それは伝わってくれるだろう、と期待を込め】


【話題が移る。何故、裏切りなどと口にしたのか】

どんな理由があれ、あいつは機関の捕虜だ。戦功だ
何かと引き換えで逃がすなら兎も角……可哀想だからって解放する訳にはいかないさ
何が自然だとか、もうどうでも良い。そんな段階じゃないだろう?

……あいつに同情するのは良いし、あいつを守ろうとするのも良いよ
だけど、機関に刃を向ける様な事にはならないでくれ……それ、結構辛いんだ
身内だと思ってた奴が、背中に刃物を突き付けてくる。背後から首を斬ろうと迫ってくる……
それがどれだけ怖いものか、言葉で言い表すには……私はちょっと、語彙が少なすぎるよ

……後ろから矢が飛んでくる不安に比べたら、恐怖による依存の方がまだ心地良い
依存していられる間は、背中も足元もみんな、誰かに預けて目を閉じてられるんだからさ……

【きっと、深い理由もない。少しばかり、嫌な予感がしただけで】
【その嫌な予感も、自分の過剰反応に過ぎない可能性が高い。口にしてから思い当たる】
【出した言葉は引っ込める事も出来ず、結局最後まで続けた】


……あー、もう随分酔ってるな……一杯で悪酔いする方か?
まだ行けそうなら二杯目と思ってたんだけど……無理っぽいな

立てるか?歩けるか?無理なら暫く、肩くらいなら貸すよ

【転がった酒の缶から零れる中身が広がって、自分の足元に辿り着く前に】
【組んでいた足を解き、軽く跳ねあがりながら香月は立ち上がった】
【それから中腰になり、天辰に右手(結局今回、手袋は外さなかった)を差し出して】
【「酔ったら寝るのが一番だ」 解決策というには単純すぎる案を提示した】
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 17:12:39.86 ID:IqxsvI6DO
>>403

……、……ちっ
だが──覚えておこう。少なくとも、理性在るうちは

【舌打ちの数が多いということは、感情が幾分か表に出やすくなっているということ】
【どうも天辰という人間は、酒が入るといつも以上に素直になる性格らしく】
【感情や表情が普段よりも分かりやすくなってしまうようでもあった】

──情報遮断に関しては、どうなるかは分からんが
だが……護衛と話し相手ならば、可能だろうな
尤も、上が命じてくれなければどうにも動けぬ
所詮は一般構成員だ。其のような重要なこと、任せられるかどうか分かんな

【──そうは言うものの、僅かに吊り上がった口元はやや嬉しげなもの】
【捨て犬との言葉に反応しなかったのは、其れより後の台詞により意識が向いたためだろう】
【普段の天辰ならばそもそもこのような言葉を紡がず、表情も眉一つ動かさなかっただろうが──】
【いやはや、酒の力とは恐ろしいものであった】

……分かっているさ、魔斬香月
何、私のような者を居させてくれる──居場所を与えてくれた機関には恩義がある
その恩に背くようなことなど、しないさ

【酔いもある程度回ったか】
【口数は最早一周して、普段の彼女らしい寡ないもの】
【しかしどこか微笑んですら見える表情から、酒の影響が伺えるか】

……久しく飲んでいない。弱くなった、か
ふ──或いは酔いたかったのかも、な

なぁ……魔斬、香月──
利織を、南雲利織を……赦せとは、言わん
だが──機関の中ででもいい

  【「平穏な日常に、居させてやって──」】

【言葉は、そこまで】
【香月の手を掴もうとした天辰だったが、一歩前へ進もうとすればふらりとふらつき】
【そのまま或いは、香月の身体に身を預けることになるのだろうか】
【「赦せ」とは一体なんのことかは分からぬが──天辰が何かを隠していたのは、窺えるかもしれず】
【天辰が望んでいるのはただひとつ。南雲利織の平穏であることは、明確なことであった】
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/02(火) 17:26:35.00 ID:j6i4pAXYo
>>404

……人材不足の今だ、申し出れば任せられるさ
もしかしたら……独断で動いたって、事後承諾で済むかもしれない
膨れ上がって頭が無くなった、今の機関はもう……何でも有り、だしな

『居場所を与えてくれた機関』が、何処かへ消えてしまっても……
……機関であるってだけで、其処にいてくれれば……

【よいしょ、とばかりに手を取って、肩へ担ぐように腕を引っ張って】
【足腰は強い、体重を掛けられてもよろける様な事は無い】
【揺れているのは言葉と考え方。どこか、諦めの見えている口調で】
【もう酔いの醒めてしまった香月は、天辰を支えて歩き始める】


……機関の中に、平穏なんて無いさ……今の機関には、な
異常を危険を平穏に感じられる、面の皮の厚い人間がいるだけだよ
赦すも赦さないも、何も無い。本人が慣れるしかないんだから……

……首の無い化け物は辛いなぁ、日光を浴びれば溶けて流れる
もう何でも良い、新しい首を誰か……

【「持ってきてくれないか」 その言葉は他のものより、小さくとぎれとぎれに吐き出された】
【酔っ払い二人、肩を組んで歩くなら、大声の放歌などが似合いそうなものだが】
【路地裏、夜。世間に顔向けできない人間が済む、場所と時間帯】

自由は辛いよ、馬鹿が生きるには。もっと縛って欲しいもんだ
考えないで生きられるなら……きっと愉快な毎日だろうに

【酒が抜けても愚痴が出るのは、むしろ平時のテンションに戻って来たからかも知れない】
【岐路に危険は感じないが、ただ暗いのが困りものだった】


/それではこの辺りで、お疲れさまでしたー
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 17:31:12.71 ID:IqxsvI6DO
>>405
/お疲れさまでした、ありがとうございましたー!
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/02(火) 19:01:59.04 ID:zoYrfY4Z0
【木々に囲まれた湖から、水の跳ねる音が響く。地が歪にくりぬかれた場は、青い蜜が注がれていた】
【魔力光が灯る湖に、夜色が消える。液体が、乱れる音は続く。潜水する、薄汚い赤の、異形の影があった】

【泳ぎ、進むたび、入り込む甘さ。開けた瞼からも、砂糖を被る。味覚を満たすものから、体内が、溶けそうな感覚】
【焼けたマシュマロのように、身が蕩ける自のイメージ。腐敗を、甘く漬けても、食べられたものではないだろうと、考えた】

……、

【遊泳を止めた。意味の分からない、想像を終える。淀む赤の頭を出し、髪から糖を滴らせ、揺れる水面に双眸を向けた】
【影の容姿は、旧い血の色をしたボブヘア。死人の様な白い肌に、右頬に深い傷跡】
【起きたばかりの様な、力の無い表情。生気の失った、然し、淡く輝くオレンジの瞳。赤と黒のボーダー、厚い生地のニットワンピースを着て】
【左腕が、皮を剥いだ肉の様な色の、鋭い爪を持つ異形。手の甲の中央に、簡略化した山羊と、五芒星が掘り込んである】
【背の低い、十八歳程の少女だった】

……。ごめん、……
……。……御主人様。……。は、……、

【文章に成り立っていない、単語を紡ぐ。それは、意を含まない、獣の呻きに似たものだ。湖に接近すると、聴こえるだろう】
【湖のほとり。光に照らされた地に、黒いオーバーニッソックスと、同色のレースアップブーツが置かれていた】
【する事が無いためか、視線を、脱いだ履物に移す。異形は、数拍の後に、目を逸らし、再度たゆたう青を見る】
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 19:33:09.99 ID:HFiUpeKG0
リスカ女さんちーっすwwww
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/02(火) 19:47:31.10 ID:PzX8YYIN0
>>407
/まだいますか?
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/02(火) 19:48:51.25 ID:ykmi5DEDO
>>409
/携帯移行しました、居ますよー
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/02(火) 19:57:42.24 ID:PzX8YYIN0
>>407

よォ、久しぶりだなァ

どうしたんだ、こんな異様なところで…?

【苦笑交じりの軽い挨拶が、木々を挟んで聞こえてくる】
【どうやら、人がそこに居るようで】

【ゆっくりと相手の方に歩みを進めていく、少年である】

俺のこと、覚えてるかィ?

【右手をすっ、と頭部の上に上げ、しぐさによる挨拶】
【周囲の色と反発するかのような容姿は、些か悪目立ちしていた】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖で体を支えている】

【ニッコリと笑う少年の表情には】
【内心忘れられてたらなんて切り替えそう、とか考えてもいた】
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/02(火) 20:12:18.64 ID:ykmi5DEDO
>>411

【鼓膜を震わせた、少年の声。異形の記憶に、確かに刻まれている声だった。想起する、異形よりも美しい赤と、成長を記す顔立ち】
【濃い橙の双眸を、そちらに向ける。恐る恐ると言った挙動だったが、再会の喜びの込められた、明るみも含まれていた】

……。ヴァーデッド、……

【やがて、映る、熱さを背負う瞳。少年の、劫火を連ねた名を、あの時の様に紡ぐと、温かさが胸に点る】
【強張ったものが、小さな笑みに変わったのが、見えたかもしれない。明度を落とした赤は、未だ濡れそぼり、揺れている】

……。久しぶり、……

……。やっぱり。……。綺麗、……髪。……

【温く、甘ったるい青を進み、湖の辺に、歩み寄ろうとする。異形の行動を阻止しなければ、更に湖から上がるだろう】
【濡れたものが、闇と光の中、近付く光景。不気味だろう】
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/02(火) 20:24:55.65 ID:PzX8YYIN0
>>412

ひゃはは、久しぶりだなァ夢幻

―――お前も、あんまり変わってねェなァ……

【青色に染まった湖の中を進む相手は】
【妖しげな雰囲気と重ね合わさり、少年の意識的には】

【綺麗】

【に見えている】

―――……髪の色ならお前もな、随分と鮮やかなダークレッド

おれァ、お前の髪の色の方ォが……綺麗だと思うぜ?

【照れているように右手で顔を隠しつつ】
【見えている口元は和やかに笑みを浮かべている】

【目の前の青い湖に若干奇妙さを感じるものの】
【余り気にせず、湖辺に座り込む】
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/02(火) 20:45:11.85 ID:swLGcM3SO
【森】

【そのほぼ中心にある一際高い樹の枝に座る人影が一つ】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った白い腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳程に見える少年だ】

人の街と違って、ここは涼しいな……
星も綺麗だし、食べ物もあるし……

【空を見上げながら、枝に成っているリンゴに似た木の実をかじる】
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/02(火) 20:45:27.19 ID:CdFHdC2AO
メンヘラワロタwwwお前も辞めろカス
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 20:47:38.51 ID:kccXV1jp0
http://jbbs.livedoor.jp/internet/9882/

IDが出ない愚痴スレ
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/02(火) 20:58:17.84 ID:zoYrfY4Z0
>>413

【聴こえた言葉に、驚いた様子で、橙を見開いただろう。照れから、隣に腰掛けるタイミングを失い、青の液から、彼を見上げる姿勢になる】
【表情は、照れた様子で、笑みとも取れる様なそれを浮かべているが、顔を染めず。異形の体に、熱が宿っていないからだろう】

……。それは。……。照れる、……から。……
……。ありがとう、……

【上手い返答が、思いつかないのか。ヴァーデッドは可愛いと、照れ隠しに紡ぐ。歳の離れた者を、愛でる語調だ】
【場を照らした青と、アクセントの様に、二つ並んだ赤。異形は、うつろう思考から、記憶と、言うべき声を彼に掛ける】

……。薬、……。ありがとう。……落ち着いて。……過ごしている、……

【森で出逢った際、頂いた薬品。服用せずとも、恐れている女性に対して、恐怖が軽減した。彼の、薬あっての事】
【見上げた橙は、離さずに、赤で満たされ続けている。再度、想いを込めようとする様に、口元を緩めるだろう】
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/02(火) 21:10:39.85 ID:PzX8YYIN0
>>417

【満面の笑みを顔に貼り付け】
【安堵や安心にも似た声で、相手に話しかけた】

ひゃはは、そいつは良かった!

ほんとになァ、安全に過ごせる、其れが一番だよなァ……

【右手の手を開いたり閉じたりしつつ】
【自分の体の小さな変化について、考えている】

【木々の間から洩れる陽光が、湖に反射して周囲を照らす】
【そのお陰で薄暗い森林でも鮮やかな青と、赤を眼に映す事ができる】

―――最近は、カノッサ機関の奴とよく会うんだがなァ……

皆いい奴だからなァ、あの機関の内情を勘違いしちまいそォだよ、ひゃはは

【思い出すように空を見つめ、軽いため息】
【未だ持ち続けていた杖を地面に添えるように置き、足を伸ばす】

【そろそろ湖に触ってみようか悩んではいるものの】
【僅かながらの警戒心が触れるのを拒み続ける】

419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/02(火) 21:16:51.41 ID:CdFHdC2AO
>>418

www
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/02(火) 21:17:25.30 ID:CdFHdC2AO
メンヘラwww流石キチガイだらけの能力者www
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 21:30:59.26 ID:SAiKBOMU0
わっちを使う奴にはキチガイしか居ない
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/02(火) 21:32:37.98 ID:CdFHdC2AO
双葉いつもは愚痴スレに書き込んでる癖に議論で威張るな
黒笠は舞台裏でも愚痴スレでも馬鹿丸出しw
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 21:42:33.04 ID:AamaqzwMo
a
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 21:43:12.88 ID:AamaqzwMo
能力者スレ愚痴スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/37777/1309890190/

その2
http://jbbs.livedoor.jp/internet/9882/

交流愚痴スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1309769785/

ネヲチ愚痴スレ
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/net/1311608417/
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/02(火) 21:47:57.43 ID:zoYrfY4Z0
>>418

【橙に映った喜色を、脳裏に刻む様に、瞼を僅かに落とした。筋がほぐれた様に、異形の笑みも、深いものへ変わっていくだろう】
【少年の、右手を開き、閉じる動作に気付く。そこから、彼の身に、何か起こったのだろうかと、異形が思考した】

……。ヴァーデッド、……。困る事。……あったの、……

【湖から出て、辺に腰掛ける。水滴が、土に落ちる音が響く。恐らく、彼の近くに腰を下ろしただろう】
【舌のだるくなる甘みを滴らせ、久しぶりの地の感触に、慣れる様に、腰を沈めた】

……。機関員は、……。色々、……居るから。……
……。いつも、……穏やか。……。けれど、……、

【彼の言う通り、機関は、穏やかな組織では無い。だが、惹かれるものがあり、暖かさが確かにあった事を、今も覚えている】
【言葉から思い出し、異形が、機関を辞職した意思を伝えるだろう】
【その後、瞳を、彼が伸ばした足に。先程から見える、左足に刻まれた、古い傷跡。異形が、僅かに、顔を歪める。痛くないのか、気になっている様子だ】

……。湖、……。シロップ。……

【触れようか迷っている彼に、その青さが、蜜から作られたものだと、伝えるだろう。この場を作ったのは、恐らく、異形なのか】
【先程まで、異形が入っていた湖なので、口に入れるのは、危険かもしれない】
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/02(火) 21:48:14.65 ID:rH1/Xby8o
>>395

へいへい、言われずともここにおりますよお嬢様……。

【面倒臭げ、いやそれはぞっとした感情の裏返し】
【手裏剣を挨拶がわりにひらひら見せられれば誰だってそうなるだろう】

【そしてなんやかんやで料理が運ばれ】

おー……なんだそう言う割りには豪勢な感じじゃないか
これ素人云々言うのはホントに素人の人間にゃあ失礼なレベルだと思うぜー。

【自分のイメージした料理とは数段上の物が目の前にあった】
【素直に感嘆したのだろう、手を叩くまではしないけれど瞳を興味深げに見開いた】

んで、これ本当に食っていいの?

【ここに来て怖気付いたのか朔夜の表情、顔色を伺うように】
【見上げ、尋ねる】

/ただいま帰還いたしました
/ではよろしくお願いしますねー
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/02(火) 22:09:02.10 ID:PzX8YYIN0
>>425

―――……ん?別に、ねェよ?

【一瞬硬直するように表情を強張らせ】
【その後、きょとんとした表情で相手のほうを見つめる】

【その一瞬の情緒の変化、気付くか否か】

―――そォだよなァ、やっぱり自分が痛くない場所にいるのが一番だろォな

其れを決めるのも、そしてそういう風に受け止めるのも自分だからなァ

多分その決断は、合ってるよ、考え付いた答えはたいてい正解なもんだ

【きしし、と笑顔を見せる、的外れだが慰めるように】
【其れは優しさというよりは、自身との重ね合わせも含まれているのだろう】

ん?ああ、この傷か

名誉の負傷だ、痛みは無ェが、随分肉が剥がれちまってな

バランスが悪いんだよ、そのための杖だ、それだけだよ

【少年は相手の視線に気付き、左脚を自身の近くに持ってくる】
【まるで地面に叩きつけられたときのような、飛散していない傷口】
【既に完全に血は止まっており、古傷であることは良く分かる】

【少女が此方に上がって来たと同時に、四つんばいの状態から】
【少年は湖に手を少しずつ伸ばしていたが】

し、シロップかよッ!?

ちょ、ちょっと遠慮しておくわ……!

【少年は大の砂糖嫌い】
【果物系以外は余り好きではないらしい】
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/02(火) 22:14:39.18 ID:CdFHdC2AO
空気っぽい雰囲気かましてるが、ヴァーデッドも立派な愚痴スレ民だからな
詳しくは愚痴スレ参照
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/02(火) 22:22:10.42 ID:cKhhMqSLo
>>426
【「宜しい」――エルフェスの返事に、朔夜は満足そうに頷いた】
【酷い話もあったものである。彼女風に言うならば、識槻朔夜に常識的思考を期待する方が――なのだろうが】

……――そうか?確かに少しは頑張ったけど、所詮は真似事だよ。
コツを覚えればこの程度は何とかなるけど、プロには及ばない。

まあ、先生が良かったんだ。三つ子の魂何とやら、ってやつ。

【こういった事で誉められるのには慣れないのか、気恥ずかしげに頬を掻きつつ】
【彼女は常の不遜な態度が嘘のように、頻りに謙遜すると】
【前掛けを外し、自らも席に着いて】

駄目ならそもそも出さないし、作らない。……それじゃ、頂きます、っと。

……ああ、ひょっとして箸が使えないのか?

【居た堪れない様子の彼に、色気も素っ気もなく言い放ち】
【箸を取って、早々に鮎の身をほぐし始める。気遣いはするものの、掛ける言葉はズレていた】
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/02(火) 22:24:10.24 ID:cKhhMqSLo
>>426
//では、改めて宜しくお願いします!
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/02(火) 22:24:35.08 ID:cKhhMqSLo
>>426
//では、改めて宜しくお願いします!
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 22:28:31.91 ID:FfhCzzSZ0
能力者スレ登場人物紹介
ル:物語展開と台詞回しと頭の回転の速さにおいて最強、然しうぬぼれ屋で多忙アピールと自分語りが大好きだぞ
ハブ酒:屁理屈武装で他プレイヤーの意見を封殺、エロ厨、女尊、傲慢etcの覇王様。媚を売ったら負けだ
太郎:癖が強くなく文に邪気が滾る最高峰の中身だが出番が少ない。期待に応えることを得意とする
織守:Justiceリーダーだが登場頻度は絶滅しかけで、もはや存在しているかも定かではない。珍しい社会人でロールは最高峰
ラギ:^q^を多用するSTGヲタ。上位層でキャラの思考がはっきりしているが文は難読で多忙
森島:非常に独自性の強いロールとリア充っぽさが特徴。元愚痴スレ住民である
シェン:根気強いのか飽きっぽいのか良く分からない、ロールは一級だがイベンターとしては二流以下
ルカス:赤木にべったり。ロール面では描写の定型化や独特の比喩表現、擬音を多用する
朔夜:レス速度が半分なら評価されそうな人。相手のレスまで冗長化させる能力を持っている
ツァーリ:難解な言葉遊びを好み携帯使いとしては速度が異常。主に釈迦関係で分煙を良く使っていた
シャローム:空気化その1、レス速度に劣化が見られる
サージ:マイナス方面への再評価が進んでいる。人格は柔らかく、ロールでは独特のセンスと配慮を発揮
院長:的外れで過剰な形容と【】の使い方の奇妙さとエロさ、癖が強すぎるが舞台裏では穏健派
双葉:管理人の力を手に入れて暴君への道を邁進中!ロールは可もなく不可も無いバランス中量級
増野:空気化その2、地味だが安定してキャラを喋らせる事ができる。中身は理系
ぱおん:少しだけサージに近いポップな味がある。キャラの絵を書くのが好きだがさほど上手ではない
リロード:果たして彼はスレに残っているのか?ぶっちぎりのハイテンションと奇人が持ち味
アリエル:前半同上。通称アリエロ。培った描写力は男の娘の肉棒とリーズたん[田島「チ○コ破裂するっ!」]に注ぎ込まれ、ルとの絡み保留中
あやベン:媚び売り上手で腹黒い優秀新規。A+以上の連中を混ぜて薄めたようなロールが特徴
ゼーロ:プライドが高く下手嫌いな優秀新規。ロールは堅実。スレの流れで囚われのお姫様
青線:パロディ上等で捻くれた優秀新規。ロールはスピーディで引き出しも多いが理解が難しいでしゃばり性
クルス:慇懃無礼で歯に衣着せぬ中身。硬質な文体が特徴で、舞台裏の思考はカレルに近いぞ
カレル:最上級の携帯使いだが社会人で出番が少ない。傲慢な所があり、良く言えば毅然としているが
谷山:みんな大好き谷山大先生。色々なスレに出没してイベントを後回しにする。ロール文は軽い
重太郎:期待の新規の4人目だが幾らかレベルが劣る。致命的に悪役の扱いが下手で、頭は余りよくなさそうだ
残り:空気か下手糞か不在者。悔しければ自分で追記しろよ
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/02(火) 22:37:17.07 ID:rH1/Xby8o
>>429

そりゃ先生様様だな、うん少しは常識的な知り合いもいるようで安心。
料理っていいと思うよ実際、出来ると出来ないじゃ雲泥、月とスッポンだし

【料理の価値判断基準が微妙ではあるがジャンクフードなんかよりは数倍マシ】
【違えず賞賛に値する物拍手の1つでも……するのは恥ずかしいのでしないけど】

そうかいそうかい、ほいじゃまあ遠慮なく……
ばっか箸ぐらいは使えるわ!見くびるなよこのやろ、それぐらいの知識くらい。

【言葉に乗せられるように「腕」を形成】
【箸を持ち、茶碗を掴み黙々と食べ始める、むぐむぐと】
【味噌汁やらお新香やら鮎やら……すいません食べる系の描写は苦手なんですお許し下さい!】

(んー……なんだろ、普通に美味しいなあ……)
(突っ込みどころが無いから何も言えないじゃねーか、ボケの1つや2つ……)

【黙々としたまま、料理を口に運ぶ】
【そんな中、時折じっと朔夜の顔を見つめ……いや睨んだり】

んくっ……っと、つーか何で茶碗蒸し?だっけ、そんなに多いのさ
食っていいのはどれだけだよ、何も言わねーなら食べちゃうぞ。

【未だ手をつけていなかった茶碗蒸しに視線を落とす】
【やはり気になっていたらしく、手を付けられずにいたらしい】
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/02(火) 22:38:58.34 ID:zoYrfY4Z0
>>427

【彼が、浮かべた表情。瞬間、垣間見えた感情に、言葉を迷った】
【彼の負担になる事柄ならば、異形が聞く方がいけない。だが、見なかった事にするのは、心苦しい】

……。無理に、……話さなくても。……

【返答は、酷いものだった。無理に踏み入れない様に、然し、気になる意思を含んでいる、面倒なもの】
【答えは、彼に委ねた】

……。けれど。……。僕は、……間違って、……ばかりで。……
……。ヴァーデッドが、……。答え、……正しいと。……言ってくれるのなら、……、

【正しいのだと、続けるだろう。幾度も迷った後、決意した、異形の回答。重ねた境遇は、彼の選択した未来でもある】
【機能しない肺からは出ない、希薄を宿す声。彼の明るい声を、心で受け止め、想いに返そうとする】

……。無茶、……しないで。……

……。ヴァーデッドが、……傷付くのは。……

【時が経っている事を、教える傷。最後まで終らせず、紡いだ言葉。表に出した感情は、負に満ちていた】
【視線を逸らそうとしたが、彼が湖に接近する様子が気になり、見詰めた】

……。甘いの、……。苦手。……

【彼に対して、勝手に、菓子好きのイメージを持っていたのか。砂糖が嫌いだという事に、驚愕した】
【暫し、驚いた後、彼へと笑む。感情の暗さは、僅かに扶植されている。先程から、異形は失礼な態度ばかり取っていた】
【謝罪と共に、彼の頭部へ、温度を失った手を伸ばそうとするだろう。阻止されなければ、撫でるかもしれない】
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/02(火) 22:44:33.62 ID:MelmBrV+o
【街中 広場にて】

【一人の青年が、缶コーヒーを片手にベンチに座っている】
【ベンチに深く腰掛けることはせず、腰の位置を前にずらしただらしない座り方だ】
【その瞳はどこを見つめているのか、胡乱気に空に向けられている】

【服装はと言えば、白いカッターシャツの裾を、だらしなく黒のスラックスからはみ出させ】
【紺色のネクタイを緩く締め、わざわざそれをネクタイピンでとめている】
【どこか皮肉げな造作をした、黒目黒髪の――20歳ごろと見える青年だ】

はぁ。どうすっかな……?

【青年は、溜息と共に、スラックスのポケットからコインを取り出す】
【握りこんだ右手の親指の上にそのコインをのせて――】

……明日天気になぁれっ、って、か。

【そして、そのまま親指で、コインを弾いて、高く高く上に舞い上げる】
【――だが、気を抜いていたせいだろうか】

……お?

【高く舞い上がったコインは、緩い放物線を描き、青年の手元に届かない場所へと飛んでいく】
【――ここは人通りの耐えない街のターミナルの一角】
【もしかしたら、誰かに当たってしまうかも】
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/02(火) 22:44:44.28 ID:CdFHdC2AO
赤井うぜーよ空気読めカス
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 22:55:31.63 ID:FfhCzzSZ0
能力者スレは終りを迎えるべき
こんなグダグダで支部長は失踪したり投げ出したりな世界つまんねーだろ?
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/02(火) 23:04:19.59 ID:FfhCzzSZ0
レギンさん見てますかwwwwwwwwケツまくって逃げ出したレギンさんwwwwwwwwwwww
支部員二人を見捨ててスレから逃げた糞チート野郎さんwwwwwwwwwwwwwwwwww
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/02(火) 23:09:38.06 ID:PzX8YYIN0
>>434

――――――………一つ、一つ言わせて貰うが

俺は“正しく”は無い、絶対になァ…たとえどんなに正解に近い言葉だったとしても、俺なんかの言葉に“正しさ”はねェ

【きっぱりと、些か冷たい物言いだが】
【それでも少年は言い放ち】

だが、俺はお前の進み、決め、届いた行動を、俺ァ“正しい”と“思う”!

お前の意思が持つ確固たる“正しさ”だ、其れは俺のもんじゃねェからなァ?

―――ただの少年の戯言だァ、だがそれでも俺なりの価値観はあるということは、分かって欲しい

―――……何言ってんだかわかんねェよなァ、ひゃはは

【最後のほうを早口で言い遂げると、恥ずかしそうに俯き】
【シロップの湖に指を刺し、甘い甘いと嘆いている】

【少し経ってから、少女の心配事に対し】

無理はしてねェぜ?ただの無茶だ

楽しい愉しい戦闘をなァ、とある奴と城で遣ったんだよ

夢幻、お前だってそういうのあるだろ?無いか…?

【突然少年の表情が悪戯を企む子供のような悪笑になり】
【そのときの事を思い出したようだ、右手の拳を握り閉めている】

【しかし、これもまた突然きょとんとした表情になると】

ちッ、違う!俺は甘いものは好きだぜ!?

生クリーム、果物、乳製品、氷菓、駄菓子まで何でも大好きだ

ただちょーっとばかし砂糖系が苦手なんだよ、チョコとかキャラメルとかいう甘すぎる奴!

【狼狽にも近い慌て方をした】
【何を必死になっているのだろうか、何度も弁護を返していたら】

だから別に嫌いなものがあるってわけ―――――――――ッッ??!

【檸檬の手が少年の頭に添えられたとき、少年の脳内には】
【“なだめられた”という恥ずかしさが体中に周り】

【結果、顔を真っ赤にして座り尽くすしかなく】
【全身が熱い少年にとっては、相手の体温の無さなど余り関係が無かった】
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/02(火) 23:13:34.41 ID:CdFHdC2AO
宮下もついでに辞めとけよwww頭の弱い二人がいなければもう少し機関もまともになるだろうよ
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/02(火) 23:21:32.98 ID:cKhhMqSLo
>>433

……確かにな。お蔭で随分助かったよ、一人暮らしの時も。
でも、そこまで大層な物じゃない。やる気があれば誰にだって出来るさ。

【肯定はするも、矢張り賞賛を素直に受け取るのには抵抗があるのか】
【朔夜は話題を打ち切り、こちらも暫くは食事に徹する】

【鮎の中骨を抜き取って、蓼酢は掛けずに一口。独特の薫りに、夏と言えばこれだと内心で舌鼓を打ちつつも】
【自画自賛は気が引けて、嚥下すると「――天然物なだけは有るかな」なんて捻た事を言い】

……じゃあ、心配は要らないか。鮎の骨だけは、オレが取ってやろうかと思ったけど。
焼き加減が難しいんだよな……どうも、納得の行く出来にならなくてさ。

あ、そっちの味噌汁はほんの少しだけ濃い目にしてみた。鍛練で疲れてるだろ?

【形成された黒い右腕に、少しだけ眉を寄せるが。彼が箸を使えると聞けば、手出しはしなかった】
【※食べ物の描写は自分も苦手ですのでお気になさらずです】

――――何見てんだよ、気色悪い。オレの顔に何か付いてるのか。

【こう凝視されていると、何だか食べ難い。そんな感情も露に、彼女はちらちらとそちらを見遣り】
【和え物を嚥下すれば、少し視線をを尖らせて軽く咎める】

好物なんだよ、悪いか。
……三つだ。それ以上は何があろうと譲らないぞ。

【茶碗蒸しに関しては、そういう事らしい。美味しいよね!】
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/02(火) 23:32:45.64 ID:rH1/Xby8o
>>441

ん、暑い時は塩分足りなくなるもんなサンキュー
……そんな目で見られても片手で飯食うのは下品だろ?

【味噌汁に口を付け食道に落とす、濃い味だが今の身体には丁度良い】
【その最中、朔夜のその表情に気づいたのか態とらしく右手をヒラヒラと揺らして見せる】
【多少なりともマナーはあるらしかったです】

ああ、別に変な顔だなーって見てた訳じゃないよ訳じゃないから斬りかかろうとすんな。
ただやっぱ人は見かけによらないなーと思いましてね、普通に美味しいよこの料理
突っ込みどころも無く美味しい、いや真面目に言ってるんだぜ?

【少年にしては珍しく褒めて】
【そして許可も貰ったので茶碗蒸しに手を伸ばす】

3つも食べられりゃあ十分、むしろ食い過ぎな感じすらあるが……
腹が減ってるのでいただきますよー、っと。

【プリンの親戚、というのが彼の茶碗蒸しに対する認識】
【無論味とか色々と違うのだけど、卵だし固まってるし姿は似ているし】
【結構いい加減なヤツなのだろう】

なんだ、これ結構好きな味だなー気に入ったよ。

【なんやかんやで彼も気に入ったらしい】
【美味しいですよねー】
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/02(火) 23:51:06.93 ID:CdFHdC2AO
リースーカー
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/02(火) 23:58:42.33 ID:zoYrfY4Z0
>>439

【彼の言葉を聴き、異形は、瞼を落とす。間違いばかり起こした異形に、その様な、貫く正しさは、あるのかと、迷った表情だった】
【そして、唯一、否定したい意見があった。彼は、正しい道を進む者だと、異形は確信を持って言えた】

……。僕の、……持つ。……正しさ。……

……。分かった。……信じる。……。けれど、……、
……。暖かい、……言葉を。……教えてくれる。……ヴァーデッドは。……
……絶対。……正しい、……、

【答えた言葉は、彼の熱いものよりも、薄っぺらいものだった。然し、受け取った想いは、炎を宿した】
【正しさを信じる事。忘れずに、未来への道を決めていこうと、決意を込める】

……。僕も、……あるかも。……。しれない。……けれど、……
……。立てなくなるのは、……

【そこまで紡ぎ、口篭るだろう。歩く事が難しくなったのは、いけない変化だと、想っているのか】
【松葉杖を着きながら、生活するのは、大変かもしれないと思考する。怪我に対して、行動しない自を腹立たしく感じる】

……。ヴァーデッド、……、

【染まった彼。異形は、驚いた様子で、すぐさま謝罪しようとしたが。彼が肌に宿したものが懐かし】
【緩やかな、日常の一場面。切り取り、残しておこうと想った。彼と、額を合わせようとするだろう】
【回避や、阻止が可能な行動だ。その後、行動の結果に問わず】

……。元気、……。出た。……、
……。ヴァーデッド。……ありがとう、……

【あの日の様に、励まされ、再び焦がれる熱が宿る。血の冷たさなど、溶かしてしまう様な、灼の赤】
【異形は、感謝の表現が薄いのだろう。行動や、表情で示すか、五文字に想いを乗せるのみだったが、想いを只管に抱き】

……。夜も、……深い。……、僕は。……そろそろ、……
……。また。……会おう、……ヴァーデッド。……

【その後、惜しむ様に、別れを紡ぐ。双つの橙は、感情に霞んで、揺らいでいた】
【闇に囚われた世界で、再会を果たす事が、奇跡なのかもしれない。彼と、再び会う事が出来るのか、分からない】
【然し、会いたかった。友になりたいと、感じている彼。希望を忘れず、歩いた先で、道が交差するかもしれないと信じる】

……。生きて。……、

【微笑みを向けた際に放つ、三文字。異形の、我儘な意見】
【またね、と言い残して。異形は、その場から立ち上がるだろう】

/遅れてすみません…
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/03(水) 00:02:14.59 ID:JItlQ/1fo
>>442

あまり行儀は良くないけど、御飯に掛けるにも濃い方が良いしな。
夏場は偶にやるんだ、何か作るのも外食するのも億劫な時とか。

……まあ、そうだけどさ。

【船頭飯っていうらしいです】
【――と、閑話休題。それでも釈然としないのか、口をへの字に折り曲げて】
【ふいと右手から視線を外し、味噌汁を掻き込んだ】

(……早いとこ、義手を作らせよう)

――ん、っ……何より、仮にも櫻の女たるもの、自炊くらい出来ない訳がないだろう。
そうおだてても、茶碗蒸しは増えないぜ。……そりゃ……嬉しくなくは、ないけどさ。

【そんな事を考えつつ、彼女はハイペースで箸を進める。見掛けによらない健啖家だ】
【彼の誉め言葉にも答えず、暫くはお行儀よく黙々と料理を咀嚼し】
【ややあって口の中から物が無くなると、口を開いてぶっきらぼうに】


だろ?良かった。……お前は茶碗蒸しの良さが解るみたいだな。
あんの黒いの、「うえ……このプリン、味付けが可笑しくない?」なんて言いやがって……

【――――――。】

【同好の士がまた一人、とえらく嬉しそうに微笑みながらも】
【余計なことまで思い出したらしく、怨嗟を吐き出しながら】

【まるで呼吸するような自然さで、彼女は茶碗蒸しの器を】
【瞬時に四つ、空にした。――死閃≠フ応用である。嘘だけど】
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 00:15:23.39 ID:cCtsHZrio
>>445

この暑さじゃあやってられねーもんなあ……
実際干からびかねないもの、嫌になるよ流石にさ。

【「黒色は熱持つしね」なんて自嘲するように言って】

櫻の国すげえ!……櫻出身の奴はみんな自炊出来るのかーそっかそっかー
(やっぱ自炊とか出来た方がいいのかもしれねえなー)

【ジャンクフードに戻れなくなりそう、料理を嚥下しながらぼうっとそう思う】
【舌が良いものになれてしまった場合はどうしようかと悩んだり悩まなかったり】

ああ、件の……その後どうなったかは察するまでもないな……。
ま、兎も角ごちそうさまでした……と。

【彼も彼で何気に食べる物は食べていたらしく】
【皿は既に空に、茶碗蒸しも美味しく頂きました】
【役目を終えた「腕」を消す、頭痛薬を飲んだし弊害の問題はない】
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/03(水) 00:19:11.14 ID:8Ai0FwFW0
>>444

ひゃ、ひゃはは、そりゃあうれしいなァ!

【にこやかに、満足そうに笑う少年】
【先ほどの赤っ恥が合ってか、若干噛んでしまう】
【しかしなぜだろうか、微妙にデジャヴを感じている】

ん?杖が無くても立てるぜ?そうじゃなきゃ戦えねェじゃねェか!

ただ単にフラフラしちまうのと、杖を気に入ってんのさ、この杖をな

【檸檬が思う以上に、少年の容態は軽度であり】
【其れはとある宝玉がかかわっているのだが、この際には全く関係は無い】

【ひゃはは、と軽い笑いを続けていると】
【相手が、此方と額を合わせる、合わさる】

ッ―――――――――ッ…………

【冷たく、ひんやりした相手の額は】
【即座に赤く紅潮してしまった自身の体温を適度に冷まし、心地よかった】

【極度の恥ずかしがり屋である少年は、相手の言葉を聴きつつも】
【ただ、やはり、座り込んで尽くすしかなかった】
【―――相手が、去り終えてしまうまで】

―――…あァ、ありがとうなァ檸檬。

生きて……生きてまた会おう…!

今度は、お前の話、聞かせてくれよォ…?

【ふう、と大きくため息をつき、満面の星が見える夜空を見上げる】
【結局相対して言えなかった“檸檬”という相手の名前】
【聞こえるはずの無い此方のお願い】

【シロップによって出来ている青色の湖のほとりで】
【少年はただただ、夜空の星を見続けていた】

/お疲れ様でしたー
/やはり夢幻檸檬産の文章は上手です!為に成ります!真面目に!
/とことん恥ずかしがりキャラと化していく自キャラ…ありがとうございましたー
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/03(水) 00:36:24.50 ID:8Ai0FwFW0
>>447
/さんですさん!産じゃないです!すみません!
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/03(水) 00:39:32.98 ID:JItlQ/1fo
>>446

自制するのに苦労したよ。無駄だったけど。

【案の定である。具体的な事は語らないのが、逆に不気味なのである】
【――それからややあって、箸を置いて手を合わせ。こちらも完食し、席を立つと】

……ん、お粗末様。片付けはやっとくから、部屋に戻って寝てて良いよ。
それと――明日は久々に、オレが稽古を付けてやるから。そのつもりでな?

【ものっそい良い笑顔を満面に浮かべつつ、またも凄まじく不吉な事を宣いやがるのでありました】
//きりも良いところですし、ここら辺で〆ましょうかー?
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/03(水) 00:44:48.45 ID:ybiPpwyi0
>>447

【座り込んでいる彼に、小さな笑みを向け。彼と、手を振って、別れ、木々の間を通り抜ける】
【葉の落ちた地を進む最中、気付いた様子で、立ち止まり、天を。葉の隙間から覗く、夜の空に記された、多くの光】

……。足、……治って。……。欲しい。……、

【世界の変わった様な、心の沸き踊る感覚。信じる事と、教えて貰った言葉を、思考で紡ぐ】
【蕩けた思考の中、名前で呼ばれていない事を、思い出した。彼が、名を紡いだ事を知らない筈だが、胸をくすぐる感覚が過ぎる】

/お疲れ様でした、日本語狂ってすみませんでした…
/自分の文章は酷いです、ヴァーデッド君の方の、張り詰めた言葉を、スパッと美しく並べた文章が、好き過ぎます…
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 00:45:44.39 ID:cCtsHZrio
>>449

(南無南無……願わくは来世で幸せであれよ黒いの……)

【同じように片手のみで礼をする、それは黒いのに対する祈りでもあった】
【ふう、と一息ついてエルフェスも立ち上がり】

改めてごちそうさんでした、中々に美味しかったよ比べる材料がジャンクフードってのもお前に失礼だけどさ
それにしたって十分美味しかった、また機会があれば夕飯にお呼ばれしたいくらいにな。

【自分も片付けを手伝おうと思ったが、既に片手のみ】
【これでは逆に邪魔になりかねないのでその言葉に甘えることにして】

うわお濃厚な死亡フラグにオレ様大歓喜……霞んで前が見えないよ。
とまあ折角だし、付き合ってやるよオレの成長ぶりを見て腰を抜かすがいいさ。
ほいじゃま、先に失礼するぜーおやすみなー。

【体力なんて一晩寝れば大丈夫】
【朔夜に向け軽く手を振って、自室へと帰ってゆくのだった】

/お疲れ様でしたー!
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/03(水) 01:45:17.04 ID:q+IzHf6AO
双葉愚痴スレに書き込み過ぎ
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/03(水) 01:47:30.61 ID:q+IzHf6AO
そんなだから単位落とすんだよハブ酒www
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/03(水) 08:01:52.73 ID:q+IzHf6AO
愚痴スレが恐くて逃げ出したレギンさーんwww
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/03(水) 09:24:18.00 ID:q+IzHf6AO
お前も下手くそだから辞めろよ宮下www
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/03(水) 15:06:58.55 ID:q+IzHf6AO
害悪赤木さんwwwに粘着のルカス
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/03(水) 15:45:16.31 ID:340A1Uszo
【街中】
【暑い。誰もがそう思い始める時間だ。事実、暑い】
【真上にある灼熱の太陽はこれでもかというほど光と熱を降り注いでいる。我々人類に恨みがあるとしか思えないような勢いだ】
【表通りを行く人々はハンカチで汗を拭いていたりうちわで扇いでいたりしていた。勿論あまり効果はない】
【大半の人は日陰を求めて歪なルートを通っている。中には危険といわれる路地裏の入り口で涼んだり、果てには路地裏を近道として使う人が居るほど】
【この暑さは路地裏の悲鳴をも増やしていそうだ】

【うだるような暑さ。死の熱光線が頭上より降り注ぎ、地獄の熱気が足元から湧き上がっている街中で、大声が響いていた】

何でも屋ですよー……何でもやりますよー……
医者と科学者探してますよー……

【いや、全く大声ではなかった。呻き声の方が近いかもしれない】
【声の主は路地裏近くの壁際、日陰にいた。黒い帽子を被った二十歳前後の青年だ】
【男にしては綺麗なやや長めの空色の髪が涼しげな印象を与え、焔のような赤の双眸が暑さを連想させる。人種特有の色白の肌は不思議と汗ばんではいなかった】
【はっきりとした目鼻立ちはしゃきっとしていれば聡明さだとか明るさだとかを思わせるのだろうが、今は明らかにぐったりとした表情をしている】
【服装の方は茶色のYシャツに黒のカーゴパンツと、まるで秋のような格好。暑苦しい】

ぐえー

【完全に呻き声をあげている。客引きか何かなんだろうが誰も止まらないどころか目も向けない】
【ただ不思議なことに彼の近くは比較的涼しい。路地裏から吹く風もあるが、そもそも彼の周囲だけ気温が低いように感じる】
【気のせいかもしれないが】
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/03(水) 16:32:37.01 ID:q+IzHf6AO
>>457

www
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 19:30:55.88 ID:Yuf4/XB6o
【何処かの山奥】

【山の中、そこは滝が流るそんな場所、岩の隙間から激しく流るのは激流で】
【細かい水の飛沫が舞っている、広く開けた場所、周りは岩に囲まれて、その周りを更に木々が生い茂る】
【滝壺に映る、その銀色は、丸い形をゆらりと揺らす】

【その宇宙の姿を水面が映し出し、光を散らす、周りは青白く輝いて、其れは優しくその場所を照らす】
【そしてその脇には一つのテント、蘭嘆の光が透けていて、その炎がゆらゆら揺れる】

滝…ねぇ…アイツが言ってたっけねぇ…
精神修行は滝行だ、雑念を払うのには滝行だ…
……風邪引きそうだねそんな事したら…

【そこに居るのは一人の女、なにか呟きながら、その滝の方を眺めている】
【白金の長い巻髪、その前髪は長く顔の半左半分を隠す】
【深緑のロングコート、軍服を身に纏、椅子に座り、その滝を眺めている】

【右手に林檎、その林檎を投げたり回転させたり手のひらで遊びながら】

絶対寒い…痛そうだしねぇ…想像するだけでも…
だめだ、やめといたほうがいいね…

【アイツ、と言っても気にする必要は無い、それは只の知り合いであり、同じ軍の一人の仲間】
【その滝を見て、そういう言葉を言っていたなと、思い出していると其の様な物である】

【そして何かどうでもいい事を想像しているのである】

おっーーと…

【そして女の手の林檎が転がる、手のひらからコロコロと、女はその林檎をボーッとしながら見つめていて】
【そして林檎は遠くまでその少しの傾斜を転がって何処かへ転がって行くのであった】
【少し噛じったその林檎、それを見ながら女は呟く】

雑念……ねぇ…
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/03(水) 19:34:28.48 ID:q+IzHf6AO
固定化ルカス消えろ
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 19:50:57.82 ID:cCtsHZrio
>>459

【その女性の下方、リンゴが転がっていった場所に偶然一人の人間がいた】
【周りにリンゴの樹など恐らくない、となれば上の方に誰かいうという事で……】

(歯型からして、人間……?)

【漠然とした興味から上を見つめる】
【山篭りでもしている人間がいるのだろうか?】
【修行というのなら同種の人間かもしれない、と人物は上に向けて歩みを進める】

【数分してようやっと現れるのは】
【紫紺の袈裟を羽織り頭に笠を被りその表情を隠した男性、お坊さんみたいな感じと思えば良い】
【彼の右手には金色の光を放つ錫杖、シャリンという高い音が響いている】

(テントとは、本格的だなあ……)
……ああ、どうもこんばんは。……修行か何かですか?
軍人さんも修行なんてするのですね、あとリンゴ落としましたよね?

【女性の姿も見留め、和やかな口調で尋ねる】
【軍人相手でも敵意や恐れはないのかなんともとぼけた感じ】
【片手には土に汚れたリンゴが彼の左手にあった】
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 20:07:46.20 ID:Yuf4/XB6o
>>461
【その奥へ消えた林檎、その転がっていた方向を眺めていた、只ボーッと眺めていた】
【すると奥のほうから何か足跡が聞こえてきて、目の前に現れたのは一人の人間】
【その表情は見えないがど、うやら声色からして男らしい】
【女はその椅子から立ち上がり、その顔を横に振り、男の方向へ歩いて行く】

修行…と言った修行とかじゃないけどねぇ…
まぁ其の様なもんさ、アンタは…?こんな時間にどうしたんだい?

【「ありがとね」とそう付け加え、女はその手を男に向ける、林檎は受け取るらしく】
【女の菫色の其の瞳が男を見る】

【170cm程の身長、そんな女が男の前まで足を運ぶ】

【女も敵意は無いらしく、特に警戒もしていない様だ、】
【只、こんな時間にこんな山奥で何をしているのかが気になると、其の様な感じである】
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 20:16:52.30 ID:cCtsHZrio
>>462

あ、はいどうぞ……汚れているから水で洗った方が良いですよ、なんて言わなくていいですね。

【地面を転がったのだから汚れてもいるのだろう】
【彼女の手の中にリンゴを渡す】
【幾ら彼女が男の表情を伺おうとも影で表情は伺えないだろう】

僕は、そうですね修行に来た感じです
見た通り修行僧のような感じなのでね、自己鍛錬ですよ自己鍛錬。

【男性の身長もおよそ170くらい】
【しかしそれでも女性の170cmというのは高いのだろう、少しばかり驚く】

貴方は違うのですねー、となると純粋にキャンプでもしてた……という事でしょうか?
見た目は軍人さんのように思えますけども……。

【影の下の瞳で彼女の姿をマジマジと見つめる】
【そこから予想出来るのは軍人という職業の人種だったのだろう】
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 20:36:28.19 ID:Yuf4/XB6o
>>463
【少し顔を傾けて、その表情を伺おうとするものの、その表情は見えなくて】
【女はその林檎を受け取り近くに溜まる、その滝壺にその林檎を浸からせて】
【徐に一口噛じる】

へぇ…修行僧ねぇ…
アンタ見たいな格好の人には初めて会ったからさ、

【その問に滝壺に向けていたその身体を男の方えと返して】

ああ…アンタの言う通り私は軍人だ、よく分かったねぇ…いや流石に分かるのかね?

あと、言い方が悪かったね、一応修行だよ、自己鍛錬さ、アンタと一緒だね

【自身の姿を見ながら、女は喋る、正に女は軍人であり、その男の予想は正解であり】
【そして奥の木を指さしながら、その気に巻かれた分厚いマットの様な物を差しながら「自己鍛錬」だとそう答る】
【そのマットをよく見れば分かるかも知れないが、使い古されたそんなマット、そしてその物にはよく分からない焦げ跡が無数に存在していた】

そういえば……
アンタも滝行って奴ってするのかい?私の知り合いの櫻の国の奴がさ
精神修行、雑念を払うには其れが一番だ!とか何とか言ってたんだけどね

【男の姿から、その格好は初めて見たものの、何か着物だとか羽織だとかそのかぶっている笠などを見て】
【そう予想したまでであり、女はそう尋ねるのであった】
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 20:46:39.02 ID:cCtsHZrio
>>464

となると修行仲間という事ですね、お互い頑張りましょうね。

【只管に柔和なままで】
【一方、彼女が指さした先のマットを見つめる】
【焦げ跡から察するに炎でも扱うのだろうかなどと推測したり】

おやおやそれは偶然ですね、僕も櫻の国出身ですよ。
もっとも滝行はしたことはないですけどね、一度はやってもいいかなとは思っていますけど
実際雑念とか払えそうじゃないですか、水は洗い流すものですからね。

【男もやはりその容姿から櫻の出身だった】
【流れる滝を見つめながら、ふふふと微笑みを浮かべ】
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/03(水) 20:54:57.70 ID:ixgHtIgDo
【街中】

【ふらふらと、頼りない足取りで往来を行く影がある】
【年の頃は20前後だろう。白いカッターシャツの裾を黒いスラックスからはみ出させた、だらしない服装の青年だ】
【紺色のネクタイも、やはり緩めに締められており、それをわざわざネクタイピンで留めている】

……。

【青年は、右手に開いた一冊の本を眺めながら歩いている】
【よほど集中しているのだろうが、それゆえに周囲への注意が散漫になっており】
【時折、誰かにぶつかりそうにはなっている】

【――周囲から見れば、非常に迷惑な通行者であることは間違いない】
【未だ誰にもぶつからずに済んでいるようだが、そのような幸運も、果たしていつまで持つのだろうか】
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 20:57:47.37 ID:Yuf4/XB6o
>>465
そうだね…自己鍛錬は何時でも必要さ
やればやるだけ、自分の利益になるもんだからさ
こんな山奥ですることでもないんだけどねぇ…まぁ中々涼しくて快適だよ

【女は林檎を椅子の上にチョコンと置き、】
【その男が持つ色々な物を眺めていたその杖、深く被った笠】
【どれも珍しい物であって、興味深そうに眺めて】

へぇ…アンタも櫻の国出身なんだね、ソイツはまぁ精神論が何だとかまぁ熱いやつってかんじ何だけどさ
話を聞いていたら桜の国では当たり前だ、見たいな口調だったから気になってねぇ…

確かに払えそう…って思うけどねぇ…
風邪ひきそうじゃない?それにあんな激流に身を委ねるとなると…相当大変そうだよ…

【滝を見つめ、微笑を浮かべる男をマジマジと見つめながら】

何か悟りが開けるんじゃないか?ちょうどいい場所だ、やるのも悪くないかもしれないよ?

【そんな男に自分の先の言葉は棚に上げ、進めるのであった】
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 21:09:56.95 ID:cCtsHZrio
>>467

人目に付かない、という意味ならば結構いいと思いますけど
……まあ人目を気にするようなモノも大概ですよね。

【人目を気にするという事はつまり負い目を感じている訳で】
【となると今この場にいる自分達も何かした悪いことをしているのではないかと錯覚した】

え、やめてください幾ら櫻の国出身でもそんな事はそうそうしませんよ……少なくとも僕は、ですけど。

冬場とかにやると風邪じゃ済まなさそうですね、命を落としかねない
というか流れの速さに真面目に流されそうで恐いです。

【土左衛門、なんて洒落にもならない】
【確かに精神鍛錬は重要だけれど彼はそこまで重要視していないらしい】
【やはり命が一番大事なのだろう】

冗談でしょう、見ず知らずの女性の前で肌を晒す程愚かじゃないですよ
悟りじゃなくて変な性癖に目覚めそうですし……。

【実施やるとなると笠を脱がなければならない】
【笠の下、顔には火傷の痕、他人が見て気分が良いものではないだろう】
【隠すに越したことはない】
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/03(水) 21:22:04.58 ID:q+IzHf6AO
固定化ルカスウザいって
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 21:25:49.50 ID:c92/BQrko
【風の国、丘の上】
【文字通り、夜風に愛された大地】
【高低差のある地形を涼しい風が吹き抜ける、ちょっとしたハイキングコース】

【――――今日は少しばかり、風が強く】
【只人を拒絶するように、力無き者を拒むように、厳しい】

――――よい、風が吹く、な。

【高台にすらりと長い脚を掛け、天を見やる男が一人】
【薄緑のコート、ダークグリーンのセミロングヘアをうなじの辺りで束ねている】
【猛禽のように鋭い目はうっすら赤く、緑尽くめの中ではアクセントとなる】
【この季節に薄手のマフラーを巻いてとても暑苦しいのだが、汗もかかずに涼しい無表情】

【あらぶる大気もなんのその、むしろ自らこそが、その粒子移動現象を制しているかのような振る舞い】
【はためく衣服、踊る髪、人形のような顔に清涼感を漂わせ】
【全身にて世界/風を感じている男は、どこまでも自由だった】

この地は、良い場所、だ。
いつまでも、いつまでも、風に愛され、る―――――。

【視線を上げ、眼下の平原を踊るものを見る】
【遠目には野鳥に見えるけれど、姿をはっきりと視認出来ず】
【もし夜目が聞き、耳が良いなら、その異質さが理解できるはずだ】

【翼を広げた全長が五メートルにも及ぶ、姿が見えない鳥が踊っている】
【寿命ギリギリの電球にも似た異音を発し、景色を歪めながら踊る、見えざる怪鳥が居ることを】

【じじ、じ、じじ―――――】
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 21:28:33.34 ID:Yuf4/XB6o
>>468
まぁ…そうだねぇ…
中々人には大勢に見られたくないって事もあるって事さ、情報を掴まれない為にさ
ましてや軍人だ、あそこにはあんな奴が居るぞって思われても嫌だしね、他の人に迷惑がかかる可能性もあるしさ

【こんな山奥で一人で修行をしているのは、そう言う事であろう】
【女は軍でも一部の者しか知らない、その軍ではただの一般軍人として通っている】
【能力者が人前で一目の付くところで能力を惜しみなく使うのも気がひけるのであろう】

おっと…そうだったのかい、じゃあソイツが特殊ってことだねぇ…
まぁ世界には変なやつもいるんだねぇ…私はみずからあんな所に突っ込もうとは思わないさ、

やっぱり誰でもそう思うさ、でも少しだけ…興味はあるんだけどさ

【その激流、流石に鍛えていても、なかなか耐えるのは難しいのであろう】
【それに滝に混じり何がながされてくるか分からないのだ、危険極まりない、一人でやるのは難しいと】
【そんな事を考えていた】

あらあら、そんな思春期でもあるまいし、私はそんなの気にならないよ?
軍人なんてやってたら、全く気にならなくなったよ
まぁ僧って言ったらいろいろ厳しい世界ってのもあるかも知れないしね、櫻の国の連中は礼儀を重んじる奴も多い
それならソレで仕方ないねぇ…

【変な性癖と、そんな言葉にクスリと笑い、その滝から目線を外す】
【そして冗談交じりな事を笑って話しながら】
【そして男の笠の下にそんな傷跡が有ることなども分からぬまま】

そういえば…修行っていっていたね?
なにか魔法みたいなものでも使うのかい?それともその杖でなにか殴ったりって感じかい?
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 21:41:50.85 ID:cCtsHZrio
>>471

あー……そうか軍は機密情報やらがややこしいから……。
軍人さんは大変ですね、そこまで考えは及びませんでしたよ。

【軍とは全く縁がない彼でも流石に情報の重要性は理解している】
【情報を征するものが戦いを征するとはよくいったものだった】

やめておいたほうが無難だとは思いますけど、風邪引いちゃいますよ?夏風邪は怠いと聞きますし。
近くに温泉か何かがあれば身体を直ぐに温められていいのですけど、そうはいかないでしょうから。

【その流れで筋肉は先ず鍛えられるかもしれないが】
【後に風邪を引いてしまっては意味が無い、総合的観点からやはり勧める事はしないのでした】

貴方が気にならなくても僕が気にするのですよ、自分の肌を見せたいような人種じゃないですし。
厳しい、といいますか僕はそこまで僧兵じみたことはしていないのできっと貴方の方が厳しい世界にいると思います
軍ってそういうものでしょう?

【自分の住んでいた世界が緩いとは決して言えないが】
【彼女のいる軍というものは戦闘組織だ、となれば高度に統率され訓練も壮絶だろう】
【それと比べれば全てが霞むようなもの】

ええと、法力僧なので魔法はあまり使わないのですけど……。
主な仕事は化物退治とかです、ちなみにこれは仕込杖で中は刀になっております。
貴方が人間に対するカウンターなら僕は化物に対するカウンター、みたいな感じですよ。

【金の輪で装飾された錫杖を地面に打ち付ければ鈴音のように音が響く】
【刀身は隠されたまま、余程の事がない限りは見せるつもりもない】
【人間は彼の敵ではないのだから】
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 22:04:34.38 ID:2vo1LZQ3o
tes
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 22:08:23.83 ID:Yuf4/XB6o
>>472
そうだねぇ…中々普段は派手なことも出来ないもんさ…
って言いながら色々やらかした事もあるんだけどね

まぁ…情報をできる限り絞って絞ってって感じかねぇ、戦争でも起きれば話は別だけどさ

【やらかした事もある、そんな事を笑いながら言って、どうやら女はそこまで堅物ち言うわけでは無く】
【どちらかと言えば脳天気な、深く考えないようなそんな人物なのだろう、あくまで何方かと言えばと言う話ではあるが】

そうだねぇ…櫻の国のアンタが言うくらいだ、滝行は諦めるよ、
ウエットスーツも一応有るんだけどさ、まぁアンタの忠告受け取るさ

【テントの中には大きなバック、そこには様々な物が入っており、急などんな事にでも対処できるようにと言う】
【そんな事前準備であり、女はテントの方へと顔を向け、そう男の意見を受け入れたようだった】

うーん…まぁ確かにそうかもしれないねぇ…自由では無いって感じかな
でも少しだけ他と違う所もあるんだけどね、まぁ…厳しいことには変わりはないんだけどさ
でも、みんな楽しんでるよ、各々辛いこともあるだろうけどねー…


【確かに訓練、其の様なものはは厳しい物で、その男が言っている事も正しいことである】

…化物退治って…さらっと言ったけどあんたまた大層な事をしてんだねぇ…
それに其れ刀だったのかい…珍しい物持ってるじゃないか、

羨ましいねぇ刀が使えるってさ、私は全然ダメだ、何か攻撃を与える物が自分から離れすぎていてよく分かんなくなってしまうよ

【頭をかいながら、その杖、仕込杖をマジマジと見つめて、化物退治という言葉にも、その男に興味を持たせるような】

でもさ、化物って火とかわけわからない力とか色々大変じゃないか?
戦っているとこっちの身がもたなさそうだ、怪我とかそんなのもなさそうだけど…あんた強いんだねぇ

/遅れました…申し訳ありません!
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/03(水) 22:21:02.90 ID:q+IzHf6AO
>>470

wwwww
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 22:24:06.17 ID:cCtsHZrio
>>474

幾ら化物を倒しても人間は人間同士で争う……か
いや貴方を否定した訳じゃありませんよ、ただ戦争なんて起きて欲しくないなと思いまして。
そうなったらそうなったで貴方は困るのでしょうけど……やっぱり複雑ですよねその辺りの問題は。

【人の争いのあった場所を地図上で赤で塗れば、きっと赤くない場所はそうそうない】
【それ程までに人間の歴史は戦闘の歴史でもある、これからもきっとそうなのだろう】
【少しばかりの呆れと悲しみが声色に混じるのも仕方ないのかもしれない】

でも仲間と一緒にいられるというのも中々……良い、ですよね?
僕だったら自由を対価にしても仲間と一緒にいたいと思いますもの。

【誰かと共に1つの目的の為に邁進するというのは何物にも代えがたい】
【自分は寄り添う人もいない、軍人の彼女は違う、少しばかり眩しく見えた】

拳なら確かに直接的、僕もたまーにですけど数珠を拳に巻きつけて殴ったりしてますよ?

【そう言いながらジャラリと数珠を取り出す、なにやら梵字のようなものが書かれていて】
【霊験あらたかそうに見えなくもない】

化物が何であろうと関係ない、殺せるモノは[ピーーー]だけ、これからもそうするだけ
もし化物の力が強大ならばそれに対応すれば良い、火を使う相手ならば水を使う……。
……とまあこんな感じですよ大体は、道具に頼る場面が多いです僕なんか特に、弱いですから。

【響くのは鋭い声色、化物と相対するような厳しさを含む】
【無論それも一瞬で影を潜め、元の柔和な声色に戻るのだった】

/いえいえ大丈夫ですよ
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 22:53:37.58 ID:Yuf4/XB6o
>>476
確かにそうかもしれないねぇ…其れは正論だ、そんな事を言われると何も言えないねぇ
私も其れは何時も思うよ、人間同士での争い、そんなのが無くなればいいとは思う…だけど無くならないの今だからねぇ…

アンタの言うとおり、複雑な問題だよ…人の命を奪うのも人、でも其れを守るのも人ってね、余計なことは考えていられないからね
ただ目の前に起こったことを対処するのみさ

【女の軍は完全独立組織、国にも属しては居ない、そして他の所との同盟も無い】
【一見なんの為の軍であるのか分からない、それは外部秘密であり、多くのことは明かすことはできないが、】
【その戦争に加担してきた事は少なくとも有るのである、其れを商売としていた事が】

無くなったら無くなっただよ、其れは其れで私はいいと思うよ
ただ、働き所が無くなるのがつらいけどね

【最後の言葉を笑いながら、そう言った、少なくとも戦争は良いものではないと女も思っているようであり】
【だが、今の世界はは血を流さなければ解決しないということも分かっている、だから、それを実行するのみである】

おお…アンタも拳で勝負をするんだね、やっぱり拳で行くのが一番素直だね
なんせ動きやすいしさ、それにしてもまた不思議なものだねぇ…私は霊感とかそんなのは全く無いけどさ
そんな文字が書かれてたら神秘的って感じるよ

【仕込杖、数珠、それはどれも女にとっては不思議なもので、其の様なことに疎いそのものからは全てが新鮮に見えて】

何かとても恐ろしそうだねぇ…全然私には弱く見えないけどさ、
その化物に対する厳しさってのを今あんたから感じた気がするよ…

じゃあ聞くけどさ、アンタにとって化物ってのは妖怪とかそんなたぐいの者かい?
私が思うのは人間も化物になり得るんじゃないかなってさ、

ーーーーーーまぁ…これも答えなんて無いようなもんか…無用なことを聞いたね
気にしないでおくれよ

【女はその化物とは何かと?その境界線は何なのか、例えば人では無かったらそうなのか】
【人でどれだけ醜い心を持つものでもそうとは言わないのか】
【勢いだけで聞いたものの、暫く間を開けて、難しい事だと、自分でそう思い、後の言葉を言ったのである】
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/03(水) 22:53:55.46 ID:q+IzHf6AO
固定化ルカスウザい消えろ
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 23:13:01.07 ID:cCtsHZrio
>>477

僕は化物と敵対はしている一方で人間にも失望してるのかもしれません
本当に人間は情けないと言いますか、学習しない……。まあ人間の僕がそれを語るのも筋違いですかね。

【フ、と鼻を鳴らす】
【戦争などは個人の力でどうにかなるものでもない】
【その内、考えるのもやめたどうせ答えもでないし解決もしないのだから】

間接的に[ピーーー]のはどうにも安心出来ないというのはありますね
一応死骸は確認する事にしているのでその点は大丈夫ですけど、確からしさがあるのは良い事ですよ。
ふむ……折角ですしこの数珠貴方にあげましょうか?訳に立つ……か、どうかは分かりませんけれど。

【どうやら必需品という訳でもないらしく】
【随分適当な感じで彼女に向けて数珠を突き出す】

基本的に考えの構造が違いますから、自分を律さないといかないのです
そういうのは軍人の貴方もあるでしょう?強く己を保たなければ生きていけない……ような。

人と獣のボーダー、ですかね……
まあ人間に危害を加えた獣は化物でいいんじゃないですか?
変異した人間は化物とみなすかもしれないですけど……。その辺りは実物を見てみないと分からないです。

【所詮人間なんて碌でも無い生き物】
【化物というならばそれもよし、それを倒せと言われればそうするだけ】
【下らない感情はいらない、我はただ倒すのみ】
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 23:42:44.60 ID:Yuf4/XB6o
>>479
学習ねぇ…確かに戦争なんてはるか昔から続けられてきた事だしねぇ…

難しい話だ、どうにも分からないね、ただ自分の信じることをやる呑みだね、其れが違ってたら直せばいいさ!

【答えは出ない、無数の人の意思がある中で誰が何かを唱えようとも人それぞれ、考え方は違うのだから】
【だから、自分の信じること、それを信じて突き進む事、間違っていてたら直せばいい、とても脳天気な考え方であるが】
【直せないこともあるだろう、それを曲げることは出来ないこともあるだろう、其れはその時になってみないと、分からない】

へぇ…なかなか怖いことを言うんだねぇ…まぁそんな感じでもあるさ

おっと…大事物じゃないのかい?
くれるって言うならありがたく貰うけどさ、

【その数珠をまじまじと見ながら、突き出された数珠に手を欠ける、貰えればありがたいよと、でも大事なモノだったら貰えないよと】
【だが、その相手の態度からして、その随分適当なその渡し方を見て、そこまで必要ないものなのかなとも思いその数珠を受け取るのであった】

だね…さっきも言ったけど、私達のやっていることは少なくとも良いことでは無い、戦争に加担しているんだからね
でも守らなきゃいけない者の為に戦う、何かあった時は全力で相手を潰す、
今は特に何も無いんだけどさ、邪魔する者は殺さなければならない、其の人に待つ家族が居るとしてもね、一人の意思じゃないとしてもね
相手から見れば悪人と言われるだろうね、人殺しってさ…でもどうしてもやらなきゃいけない時もある…悲しい話だけどね、
軍人として、私はそう言う生き方さ、いざ戦場立つ時は情けなんてかけていられないしね


【己を強くもたなければ、人を手にかける事などは出来ない】
【それを感じなく、ただ[ピーーー]のは狂人かなにかだ、しかし結果は同じ[ピーーー]ことには違いない】
【だからこそ、其れを忘れないために、人の心をもって、人を殺さなければならない、哀しい事ではある、だがそれが女の現実】

…まぁそうだねぇ…実物を前にしてみないとどうかは分からないだろうねェ…
ソイツがどんな考えを持っているかも分かんないだろうしさ
それに…
標的は標的でしか無い、そんな事を考えてると、自分が危ない、あらためて…無用なことだったよ、
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/03(水) 23:55:48.06 ID:cCtsHZrio
>>480

ふふ、貴方は尊敬するべき人物のようだ……。

【自分を信じる、という言葉はそう簡単には言えない】
【それを笑い飛ばすように言う彼女は紛れもなく「人間」なのだろう】

家に変えれば補充はそれなりにありますしね、安いものですよ
それこそ土産屋で買えるくらい……というのは冗談ですけどね。

【木製の数珠、微かに檜の香りが残っている品物】
【霊体やら妖怪にダメージを与える事が出来るかもしれない】
【まあその性能は兎も角としてそれは彼女に渡されるだろう】

人という種が生まれた時、原初に立ち帰られればそんなどうしようも無さも存在しないのでしょうけど
少し人間は複雑に創られすぎたのかもしれません、神というものがいるならその神に……ね。

【多様性と言えば聞こえはいいがその実は対立を深めるものでもあった】
【他者の理解も難しく、それ故に敵対が起こるのかもしれない】

相手を倒すと同時に自分も生き残る、というのが僕の……
いえ貴方と僕の至上命題でしょう、生き残らなければ何も残らないのですから。

【死んでは意味がない、何も残らないのであれば無意味に相違ない】
【彼が冷めているという訳ではない、生きていく内にそういう考えに行き着いてしまった】
【軍人である彼女もやはり生き抜く事が第一なのだろうか?】

さて、転がったリンゴによる出会いというのも中々面白い……。
僕はそろそろ帰るとします、修行よりも違う人間とお話出来たことが幸いですからね重畳重畳。
僕の名は正誤と申します、変な名前ですが化物関連で面倒ごとがございましたら思い出してくださいね……。

【夜も更けて、もう少しで丑三つ時】
【その時間は異形が舞い踊る刻、つまりは彼の仕事の時間】
【今宵の化物に対する殺戮はやはり行われるのだろう】
【彼は彼女に軽く手を振って、その場から去ってゆくだろう】
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/03(水) 23:57:17.04 ID:q+IzHf6AO
あやベンは劣化ハブ酒でウザい
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/08/04(木) 00:15:45.90 ID:OEjQc8uko
【街中】

【汗だくの少年が一人、駆け足で道のど真ん中を歩いている】

いやー、深夜っていいですよね。
道を占領しているというか、僕だけの世界って感じがしまして。
あは、あはは…………はぁ。

【茶色いアホ毛がぴょこんと生えた、レモン色の瞳を持つ小柄な少年】
【邪竜でも封印してるかのように右手には厳重に包帯を巻いていて】
【灰ローブを着用し、左腰には鞘に収められた西洋剣を二本提げている】

【独り言を言ったり、突然笑い出したり、溜息をついたり、こんな時間帯に歩いてたり】
【若干、というかかなり、不審人物の要素があるが】

(こんな時間帯に出歩くとか、バカですか僕は……。)
(……昼間は暑いからって、夜に鍛錬しなければ良かったです。)
(き、危険人物とか来ないでくださいよ。お願いですから……ぁ。)

【何だか身体が小刻みに震えている少年──弱気だとか、ヘタレだとか、そんな性格のようだ】
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/04(木) 00:20:54.66 ID:VfM2hWcBo
>>481
いやいや、そんな尊敬されるような者じゃないさ、ただ信じなきゃ何も始まらないし
信じなきゃ私じゃなくなる、だから、其れしかできなし、其れをやる呑みさ

何時だって私は身勝手だよ、
【悩んだりも、苦しい時もそれは女にも存在する、でも自分を信じる事は辞めてはいけない】
【一種の自分への催眠なのかもしれない、でもその言葉は真実で嘘偽りはない、人間としての女の言葉】

へぇ…それは有難いよ
じゃあ遠慮無く貰っておくよ、

【そんなお茶目な冗談に対して微笑んで、その数珠を自身のそのロングコートの裏ポケット、そこに徐に入れて】

そうだねぇ…チッポケな存在さ、でもそれでも必死に自分の信じる道を歩めばいいと思うよ
例え寄り道をしてもね、最終的なゴールがそこだったらそれは紛れも無い自分の信じた道、その過程だからね

単純な者、ただそんなのも羨ましい思うけどさ、悩んで、苦しんでそんな人間も悪くは無いよ、

【随分ポジティブな発言ではあるが、それが女の人格なのだろう】
【悩んでいても、迷っていても、其れは道を外れていない、と気楽な感じだとは思われるかも知れないがそれが間違えなく此の女なのである】


ああ…私は死なない、まだやりたい事もたくさんある、まだ[ピーーー]ないよ
どんな事があってもだ、生き抜くことが第一だ、死んだら終わり、私の意思はそこで終了だ

【戦場をめぐって来た軍人、その思いはやはり生きること、どんな事を言われようとも】
【世間からどんな目で見られようとも。生きること、それが全て】
【死を見てきたものがそう思うのだ、自分が生きること、それが大前提である】

…そうだね、林檎が転がらなければあんたと会うことは無かったしね、
ああ、夜道に気をつけて、私はまだまだ、個々で泊まりがけの修行ってやつさ、
正誤、覚えたよ、何か大変なことが起こったらアンタに助けてもらうとするさ、
私はヴァイオレット…また機会があったら、な…

【自身んの其の名を言って、女は奥へと去っていくその男を見送る、】
【そして女はその椅子へまた腰掛けて、林檎を噛じるのであった】
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/04(木) 00:30:48.25 ID:srEJ5EYSO
【郊外:裏路地】

【そこにいるのは二人と"一体"】

【壁にもたれ掛かるようにしている女性、そして全身をワインレッド色で統一した長髪の――一見すると女性のようにも見えるが】

「そんなに怯えなくても良いと思うんだけどねぇ、アタシだって多少は傷付くのよ?」

【声質からすると、どうやら男性らしい人影、そして――】


「ま、相方こんなふうにされちゃ、そりゃぁ怖がるわよネ」


【四肢に車輪を絡め、捩られ、千切れ、潰れた"肉塊"】


「とはいえ仕事だから仕方ないわよねー、アタシだって――」

『――し』

「……?」

『知ってる!貴方…ッ!"車輪"……そう!"錆宮 車輪"!』

「……」

『貴方は"女には手をかけない"!そう!そういうルールがあるはず!だから――ッ!?』

【車輪と呼ばれた男は女の口元に手をかける、そして】

『…かッ!?…ァ……ガ……!?』

【その指先から"黒い砂のようなもの"を流し込んだ】

「そう、アタシ女の子って好きなのよ。綺麗だし、可愛いから」

【黒い砂は女の肺の方まで侵入していく】

「でも最近無傷で逃がすと怒られちゃうようになったのよ。まぁ怒られるっていっても姉さんからなんだけど」

『……………!!』

「だからすっごく悲しいけど、最近"無傷"は止めたのよ」

【そして車輪は女を解放する】

「アナタの心臓の太い血管に、アタシの"車輪"を絡ませた」

『………!?』

「行っても良いわよ。でも、もしアナタが今回の事で余計な事を言ったりしたりすれば――」

【そして指先を小さく回して】

「くるんっ」

「ってなるから」

【と、微笑んだ】

――――――――

【女が逃げ去った裏路地で車輪は一人頭をかく】

「また姉さんに怒られるかなっと、まぁ姉さんは色々と忠実過ぎるところがあるし…別に良いわよね」
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/04(木) 07:12:17.92 ID:Uk6GZpuAO
暴君双葉調子に乗りすぎ
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/04(木) 10:28:21.84 ID:Uk6GZpuAO
双葉愚痴スレ書き込み過ぎ
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/04(木) 11:56:57.46 ID:AZUjcNnzo
【街中】

【日差しが徐々に強くなり熱気が増してくる時間になってきた】
【昼休みの直前ということもあって表通りを歩いているのは大半が主婦らしき女性。昼食の買出しか何かだろう。学生や子供、会社員の姿はまだない】
【表通りはそれなりに賑わっている。屋台や店の前での客引きの声が響き、まだ少しは涼しいため主婦たちが日陰で世間話に花を咲かせている】
【平和かつ普遍的な光景だ】

【ただ一つ変わっているといえば変わっている客引きの声があった】

何でも屋いかがですかー! お金と引き換えに色々やりますよー!
うちわで扇げってのもやりますよー! お金持ち気分を味わいたい方どうですかー!

【その声は他の客引きの声に負けじと張り上げられているが、微妙に負けている】
【客引きをしているのは黒い帽子を被った二十歳前後の青年だ。路地裏近くの壁際の日陰に居た】
【男にしては綺麗なやや長めの空色の髪、焔のような赤の双眸、人種特有の色白の肌。どれもが人目を引きそうだ】
【はっきりとした目鼻立ちが、聡明さと明るさの両方を思わせる】
【しかし服装の方は茶色のYシャツに黒のカーゴパンツと、容姿と比べるとあまり目立たない、というか夏にしては暑苦しい色合いだ】

【風貌からして何でも屋にはあまり見えない。事実そう思われているのか、人は寄り付いていない】
【ただ大声だけは頑張って張り上げているのでそれは表通りのみならず、路地裏にも響いていそうだ】
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/04(木) 12:04:52.79 ID:Uk6GZpuAO
>>488

wwwww
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/04(木) 12:19:47.95 ID:dGJOny2So
>>488

このご時世になんでも屋とは……。

【唐突に重い呟きが響く】
【耳元で直接囁いているようなそんな呟き】
【その発信源はとある人物、黒紺のローブ、フードを被って顔を隠した人物だった】

仕事でありながらその仕事の内容は選ばないで他人任せ、ふむ
何を求めてそんなことをしているやら……、こんにちはお兄さん。儲けの方はいかがかしら?

【嘲笑うようにその人物は青年に近づいてゆく】
【風貌は言うまでもなく妖しい、というよりこの直射日光の下で前述の服装である】
【見た目は暑そう、だが口調からはいっそ涼しさすら感じるだろう】
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/04(木) 12:43:20.43 ID:AZUjcNnzo
>>490

【突然の重たい囁き。耳元で呟かれているような錯覚を覚えるそれに青年は驚いてばっと振り返った】
【しかしそこには誰も居らず、その更に先に怪しげなローブの人影があるだけ】
【この距離に青年は怪訝な表情を浮かべた】

見ての通り悪いよ
ところで君は?

【相手の質問への返答は非常に短く、すぐに質問を返した】
【眉をひそめた表情をしたまま、じっと相手に赤い双眸を向けている】
【不審がっているのが見て分かるだろう】
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/04(木) 12:52:04.21 ID:dGJOny2So
>>491

でしょうねえ……、氷菓売りならまだしもこの暑さ
やる気以前の問題、暑さはやる気を削ぐ……。

【街中でもきっと蝉の声が耳障りなのだろう】
【加えてアスファルトならばその放射熱も相当な物】
【やる気を削ぐにはそれらは十分な要素】

私?ただの通りすがりの商人、今のところはね。
この暑さで私も私で売上が……まあ儲けは気にしていないのだけど
余り人が来なくてね、面倒臭いから帰ろうかと思っていた所なの。

【彼女の言葉通りならば彼女は商人らしい】
【それにしたって商品となるものはどこにも見当たらないのだが】
【それはそれとしてだ、彼女はこれといった殺意やら敵意は持っていない】
【恐らく、本当にただなんとなく話し掛けたのだろう】
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/04(木) 13:15:23.65 ID:AZUjcNnzo
>>492

【ローブの女性の暢気な返事により一層怪訝さを深める】
【確かにかなりの高温だが、彼の周囲は不思議と他と比べて涼しさを感じる】
【次の返事を聞いてやっと表情から警戒が解れた】

そっか、通りすがりか
何の商人をしてるの?

【安心したように言葉を漏らす】
【それに続いて首を傾げながら質問を返した】
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/04(木) 13:25:50.15 ID:dGJOny2So
>>493

そう通りすがり、ただなんとなく通っただけ。

【フード下の表情は結界でもあるのか影で全く伺えない】
【彼女の声色が涼しげなのももしかしたらこのローブの効果なのかもしれない】

何の商人と言われても、様々な毒にも薬にもならないアイテムを売っているというだけ
……いやむしろ毒にしかならない、かな。
ま、渡す相手を選ぶからそうそう売れたりしないのよね……。

【とは言いながらも彼女自身金には執着はないのか】
【その口調は非常にどうでも良さ気、金持ちなのか価値観がズレているのか】

しかし、貴方は何でも屋だったかしら?
貴方どこかの組織とかにコネはあるの?何でも屋はそうそう客は来ないわよ
待っているくらいだったら自分から仕事を取得した方が合理的、まあ貴方の価値観は分からないけどね。

【仕事は受け身のままでは成立しない】
【待っているだけでは金が回ってこないのと同じように】
【仕事も天下の回り物、と言えるかもしれない。彼女が言いたいのはつまりはそういうことなのだろう】
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/04(木) 13:34:41.66 ID:AZUjcNnzo
>>494

【「ふ〜ん」と相槌を打ちながら表情をこっそり窺おうとするも、全く見えない】
【おかしいなと思って一度首を傾げ、それはあっさりと諦めた】

あんまり気にしてる様子はなさそうだね?

【執着心のなさそうなどうでも良さげな口調に青年はまた首を傾げた】
【商人ならば金が好きそうなものなのだが】

コネなんてないし、お客があまり来ないことは言われずとも知ってるさ
けど、僕はこれでいいんだよ。これぐらいが丁度いい

【彼女の助言ともとれる言葉には微笑んだが頷かなかった】
【何かの事情があるのかもしれない。ともかく彼はこれで良いと気にしていない様子だ】
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/04(木) 13:47:27.28 ID:dGJOny2So
>>495

道具に弄ばれる人の様が大好物なのでね、お金なんて回り物
だったらあってもなくても同じだし……。

【テンプレートな悪人ならば「ククク……」という微笑みでも浮かべるのだろうけど】
【そんな事などなくただ淡々と言葉を連ねる】

ふうん、そうなの変な人間……。
ま、熱中症にならないように気を付けるに越した事はないでしょうね
貴方がどんな人間かは別として、備えあれば憂いなしという事……。

【他人の助言など当の本人においては邪魔なものだろう】
【自分の定型を崩すものなど不要以外の何物でもあるまい】

【女性はローブの袖の下から何か取り出し】
【そしてそれを青年へと投げ渡そうとする、所謂アイス……ガリガリ君的なアレである】

ま、折角出会ったのだからこれくらいはプレゼントしてあげる
毒も何も入っていないから安心して大丈夫、……って他人の言葉なんて信用出来ないか
だったら捨ててくれてもいいわ、適当にあしらって頂戴。

【こつこつと靴を鳴らし】
【彼女はそれだけ渡してそれだけ言って去ってゆくだろう】
【きっと暑さのせいだった】

/すいませんちょっくら用事が出来てしまったので
/ここらで失礼させて下さいまし、申し訳ございません……
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/04(木) 13:48:46.53 ID:AZUjcNnzo
>>496
//はい、お疲れ様でした
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/04(木) 15:10:46.20 ID:Uk6GZpuAO
>>497

wwwww
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/04(木) 18:28:24.00 ID:SFhC9N+Vo
【公園】

うぅ・・・暑い・・・

【そのベンチを占領している人影が1つ】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じように薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った白い腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳ほどに見える少年が、ベンチの上にうつ伏せに寝転がっている】

なんで人の町ってこんなに暑いんだろ・・・

【力なく翼を羽ばたかせ、弱いながらも風を作る】

【とても目立つし、ベンチに座りたい人がいれば、間違いなく邪魔である】
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/04(木) 19:59:09.09 ID:Uk6GZpuAO
ロウさんまだいたんすかwwwしかもスレから人を追い出したチートのタツミってwww
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 20:55:17.38 ID:QrQ3rsC7o
【水の国、街中】

【夜の色が深さを増して、熱気を孕んだ夜風が急に体温を下げる
薄袖の肌に触れる冷気、夏とはいえ水資源が豊富なこの国は夜になるとまだ冷たいようで
過ごし易い気温になったからか、漣が再び満ちるように、人波が勢いを増した】


……明日からいよいよ、大会の予選期間というものでございましょうか
やはり優勝するとお金も頂けるのでしょう、そして何より――――名誉を得ることもできましょう
――――欲というものが、湧いてきますね


【声を紡ぐのは白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】

【彼女はその小ぶりなお尻を噴水前のベンチへと降ろして、抱きしめられそうなくらい華奢な肩を寄せて
小さく細く縮こまりながら、絹糸に包まれた、細く慎ましやかな両指を、さながら、鍵盤を叩くように唄わせていた
指先には編み棒が一対、それに絡まっている毛糸が、彼女が指をはためかせる度に折られていく】


……はいどうぞ、次は無くしてはいけませんよ?
折角親御様から買っていただいたんですから、ね


【表情に刻まれる微笑が、彼女の色を修飾する、横髪に彩られる端正な顔立ち
大人びた薄氷の如く整った微笑は、つーっと背伸びして踊る、少女のようで
編み終えたマフラーを、彼女の目の前で目を輝かせていた幼女へと手渡した】

【幼女は――――夏だというのに、厚着で……どうやらマフラーもつけていたらしい
それをなくしたところを彼女が手助けしたのだろうか、彼女の側には毛糸の玉を包んでいたであろう袋がたたまれていて
幼女はそのマフラーを受け取ると、満面の笑みを浮かべ、礼を言い、その場を址にするだろう】

【幼女が居なくなるのを見送ると、彼女は何の気なしに、直ぐ側の袋を拾い上げると、ふわり――――宙空へと躍らせた
同時に何かが弾ける様な微かな旋律、スタッカートが一瞬夜風に刻まれると、袋がバラバラに刻まれて、風に揺られて消えていく
彼女はくるくる、と右の手で編み棒を回転させ、しばし、その行き先を見送っていた
――――どうやら、編み棒で袋を切り刻んだ御様子】
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 21:06:23.63 ID:2MbLyVbeo
>>501



 …、……ぶっ!!


【――、行き先を見送ったのなら、『見える』と同時に『聞こえる』だろうか】

【見遣れば、顔に袋が激突した≠轤オく――両手で其れを払う者】
【口にも幾つか入ったのか、其の長身の人物は、雰囲気もへったくれも無く唾と一緒に其れを吐き出し】


…、けほっ……何だ此れ―― 化学物質臭ぇ。
何でこんなバラバラになって飛んで……、



――、― お前か。



【ミディアム・バイオレットに黒のラインが縦に奔るシャツ、上から茶のファーコートを羽織った男だ】
【腰まで伸びた黒髪は後頭部で纏め上げられており、其の結び目には菊花の簪≠ェ差されていて】
【光沢を持つ灰色のスラックス――左腰には黒鞘の刀、右腰にはフリントロック式の銃を差している】


【飛んできた方向を見遣れば――人物は少女独りだけ】
【目尻をひくつかせ、少しだけ『怒り』の感じられる表情を其方へ向けた】
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/04(木) 21:12:43.32 ID:Uk6GZpuAO
院長相変わらず糞面倒な文書きますねwwwエロール期待してます!
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 21:23:20.11 ID:QrQ3rsC7o
>>502

【ちょっとした後戯のつもりであった為、他者に迷惑をかけるとは思ってなかった様子
彼女はと言えば、しんしんと光の結晶を降らす月へと思いを馳せていて
――――ふと視線を下ろせば、此方へと向く貴方の視線、その表情から、大体何があったかを理解した】


……ぁ――――申し訳ございません、私の不注意で……
まさか貴方様が前方にいらっしゃるとは思いませんでしたので……

どう申し上げましたら……その、お詫びができますでしょうか


【彼女の表情が一変する、調度品のように冷静な、完成されたような落ち着いた表情が崩れ
ポロポロと崩れる薄氷の下の、彼女の表情は不安げに父を見上げる小娘のような色をしていて
彼女は慌ててベンチから立ち上がり、編み棒をベンチの上に置くと、貴方の元へと急ぐだろう】

【パタパタ、と音がしそうなぐらいにその走り方は年相応の少々覚束ない感じで
長いスカートの裾を踏まないように、と両手で裾を掴む様子が、どこか危なっかしく思えるかもしれない
数秒もすれば、貴方の目の前まで歩みを寄せて、彼女は貴方の様子を窺うだろう】

【彼女の身長は160cmも無く、長身の貴方を、ぐぐっと見上げるような体勢で視線をはためかせる
白銀の髪の毛は、月光を一杯に浴びて光を孕むと自身の色に溶かし、その色を更に艶やかに修飾させ
彼女から零れる蘭のような優しい香りが、少しでも貴方の気分を落ち着かせたなら、幸いであろう】


――――本当に申し訳御座いません……謝って許していただけるとは思ってはおりませんが
お詫びを為そうにも、貴方様に見合うほどの高価なモノを所持してはおりません
ですので……何かお困りごとはございませんか?

何かを為すには少々覚束ず、頼りない両手ではございますが
それでも人並みの技巧は持っておりますので――――……


【そう紡ぐと彼女はぎゅっと、お腹の前辺りで、自身の両腕を交錯させ、両手を絡めた
彼女の華奢な両腕が側面から胸を圧迫し、その谷の深さをやや強調させて
唄うソプラノの旋律は変拍子、安定しない彼女の胸の鼓動をしっかりと伝えてくる】

【――――嫌われたくない、悪い印象を残したくない、少なくとも彼女はそう感じているのだろう
何が彼女をそうさせるのかはわからない――――ひょっとして、貴方の武器を見て萎縮しているの、か】
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/04(木) 21:40:38.43 ID:KBUE4mZwo
【住宅街・公園】
【寮やマンションといった集合住宅密集地…それらの管理人達が一同に出資してできた公園がある】
【遊具スペースと広々としたグラウンドを分割して設置し、ちょっとした運動会くらいなら開催できそう】
【けれど流石に、今の時間はそんな場所でも人は少なく、利用者は現在一人】

うーん……独りで練習するのも、そろそろ限界が見え始めたかも。

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々街灯を反射し、きらりと輝いた】

【毛皮の下に染み出した汗を拭い、膝に手をつき酸素を取り込む】
【それまでランニングをしたり、アクロバットの型の練習をしたりと忙しかったのだが】
【彼女の言葉通りだとすれば、きっと鍛錬の行き詰まりを覚えているのだろう】
【夜の闇をほのぐらい、程度に和らげる街灯の下で、困った顔をしていた】

大会とかのためにちょっと練習しておきたいんだけどなぁ…。
……っていうか、考えたらすぐだよ! あんまり時間ないよっ!!
どーしよぅ……?

【広々とした公園を占拠する優越感は溶けて消え、代わりに芽生えたのは、焦燥と寂寥感】
【大げさに呟き肩を落とした猫少女は、このまま良い手を思いつかなければ帰り支度を始めるだろう】
【しょんぼりした様子で、とぼとぼと】
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 21:40:41.52 ID:2MbLyVbeo
>>504

【此方としても、彼女の“過剰”とも言える反応は予想外だったのだろう――】
【引っ込みがつかないのか、目の端だけはピクピクと動かし続けるも】
【表情には次第に、「困惑」の色が増えて行って】


――…、……。 ……あー、いや。


【―― 一瞬、『見合うほど』と云う下りで双眸に変化が見えた】
【具体的に言えば、少しだけ「驚いた」様な色】
【『困惑』の後に浮かべるには、少し不自然な感情だが――】
【それでも、数瞬の後には…、…「怒りの消えた」双眸に戻り】



そこまで謝られると、調子狂うな――。
……別に怪我した訳じゃねぇし、謝罪だけで十分だよ。
寧ろ、其処まで謝られると、こっちが飯でも奢らなきゃいけない気に成る。


――、って訳で、この件は終わりな。


【「もう謝るなよ」――そんな、奇妙な強制の言葉を吐いて】
【軽く笑みを浮かべたのは、彼女が“怯えている”様に見えたからか――】

【…、…彼女の香りが鼻腔を擽るも、色香は感じない】
【少女にそう言う感情を抱く歳でも無い――見る限り、男は20代と言った所か】
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 21:57:09.09 ID:QrQ3rsC7o
>>506

【そんな、と口から零れそうになった音を飲み込んだ
相手が終わり≠ニ言っているのだ、これ以上踏み込むのは逆に無礼、というものであろう
ただし、それで納得できないのも事実、どうするか、寸刻思考が脳裏を過ぎった】


……分かりました、けれども……貴方様が不快感を抱かれたのは事実でございましょう
その原因が私にあるのでしたら、お詫びを為さなければ――――従者℃ク格です

……宜しければお散歩など如何でしょう
そこまで時間はかかりませんし――――……そして何より
私に挽回のチャンスを頂きたくて……


【若干虫の良いお願いのようにも感じたのだろう、言い切ってから、どこか恥ずかしげに顔を俯かせる
雪国の、誰も踏みしめていない処女地の如き初雪――――その色に酷似した肌の色が紅潮する
感受性豊かな年頃なのだろう、表情の一つ一つにくっきりと感情が色を見せる】

【時折じぃ、と再び貴方を伝う真紅の視線、貴方の瞳から怒りが消えた≠フを感じ取ったのか
安堵するような、そんな雰囲気を身にまとって、そしてそのクロースの隙間から覗く、好奇心
年頃の少女だ、貴方の大人を纏ったルックスに、不快感を示すわけがない】


そういえば、まだ名乗っていませんでしたね……カノンです、カノン=ラン=パトリオット
少し……自分勝手なようにも感じますが――――貴方様のお名前を教えていただけると、とても嬉しいです


【言葉はきっと、彼女の召している従者≠フ服相応の棘を限界まで削った舌触りの良い言葉
舌先で解ける彼女の言葉は、シロップの如き甘い響きを、貴方の味覚を刺激して響かせていく
透き通ったトーンは、貴方の耳を通り、ぱぁ、と口内で花開くだろうか】

【握った両の手を、少し柔らかく握りなおして、貴方の笑みに心惹かれる色を覗かせる
表情のこわばりが消えると、不自然さが溶けて指先でナチュラルな色と混ぜ合わさっていく
再び貴方へと揺れる表情には、貴方に釣られたような微笑が、微かに隙間から顔を覗かせる】
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/04(木) 22:00:26.59 ID:7Qu/GDgIo
>>505
【夏の夜。日中の茹だるような熱気が、遮る雲のない空へと逃げてゆくと】
【仕事や学業、そのほかの雑多な用を終えて、暇な人々の大半は街に繰り出す】
【暇潰しには事欠かない。なにせ時期が時期だ。祭りだの花火大会だのが、其処彼処で催されている】

焼きそばは経木に盛るものだよな、矢っ張り。
パックは風情がなくていけない――さて、御馳走様でした、と。

【「大会」前夜に託つけてのものか、今日もまたメインストリートからの喧騒が遠雷のように遠く聞こえ――】
【そんな中、から、ころ、と。下駄かなにかの足音か、小気味のよい硬質の音色が公園に近付いてくる】

【一寸したお祭りを満喫してきました、とでも言わんばかりの呟きと共に】
【それは、落ち込む彼女の耳に届くだろうか】
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/04(木) 22:02:29.40 ID:vx5WwoZ10
>>505
/まだいますかー?
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/04(木) 22:03:02.70 ID:vx5WwoZ10
/おっと、>>509は無しで
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/04(木) 22:13:01.23 ID:L6Nfz15Do
【水の国・市街地】

【愈々大会の開始も間近と成り、そこかしこに宣伝のポスターも見られる中】
【パシャパシャとフラッシュを炊いて、それを写真に収めている者がいる】

よーしよしよし、これくらいの枚数が有れば良いかしら
後は本戦まで、適当にふらつきながら負けた人間でも探して……

【上下とも陸上用のウインドブレーカーに、デザイン性を度外視した運動靴。黒髪に緑の目をした少女】
【手にしたカメラは然程高級な品でも無く、どうやら文字が読み取れればそれで良いというスタンスの様子】


【撮影を終えて満足したのか、カメラを片付け始めた彼女の頭上で】
【ひゅるるるるるるるる……と、何かの落下してくる様な音】

……は?え?いや待った待った待ったストーップ――――――

【少女が右手側へ飛び退くのに一瞬遅れ、其処に何か、金属の塊の様なものが落下した】

―――――なんじゃこりゃ

【危うく潰され掛けた少女は、地面に座り込んだまま、特に捻りの無いコメントを一つ】
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 22:13:41.43 ID:2MbLyVbeo
>>507


【ころころと変わる彼女の様子――】
【男は、若さの象徴とも言うべき其れに好感を持ったらしく、柔らかい表情だった】
【…、…彼女の言葉を聞き終えてから、蒼と黒が入り混じった双眸を向けると】


…、…散歩は良いが、『挽回』とか『お詫び』ってのは駄目だ。
大体、それって謝ってる様なモンだろ。……次謝ったらデコピン。
後、従者≠チてのも――そう言う関係は、あんまり好きじゃない。


【――、其処だけ、軽い中にも「真剣な」色が混じって】
【強調する様に自分で軽く頷くと…、…彼女を追い越して歩き出し】

【発されるのは――、『軽い調子に変わった』声】


っつー事で、だ。 …、…『親交を深める』為の散歩だ。
さっきの件は終わったし、年齢差なんて気にし……と言うか、俺は若い。
だから――、立場としたら、“対等”な付き合いで、な。


…、…神鷹 空人≠セ。 ほれ、行こうぜカノン。


【それだけ言うと――彼女が追いつける様に、大幅だった歩幅を小さくして】
【のんべんだらりと、夜の散歩に繰り出していく――】
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/04(木) 22:14:26.39 ID:KBUE4mZwo
>>508
【猫はどうにも、考え始めると落ち込むタイプなのかもしれない】
【或いは、思い込んだら一直線。修行が間に合わずに終わってしまう事を考え、他に目がいかない状態だったかもしれない】

【しかし健全な嗅覚と聴覚が取得した外界の情報に、目を煌かせた】
【耳がぴんと天を指し、落ち込んで丸まっていた背がしゃんとする】
【それから思わず爪先立ちで周囲を見渡すと、鼻をすんすん鳴らして、発信源の特定を試みはじめた。わかりやすい】

お祭り…そういえば、そんな話もあったような。
募金とか修行に集中してて気付かなかったよ…で、どこかな? どこにあるのかな?

【本能に忠実なのか、見た目相応に少女なのか、エメラルドの如き双眸が輝き始めて】
【メインストリート側の灯りを見つけ、それを背にして公園へと侵入しようとする誰かを発見した】
【その人物が背負っている世界は、とてもとても楽しそうに見えて】
【持って来てくれた祭りの気配は、猫の心を躍らせる】

あー、焼きソバ、たこ焼き、綿飴……おいしそーだなー…。

【ふらり、ふらり、ふらり】
【熱に浮かされたような足取りで接近をはじめた猫は、目を細めながら口の端によだれを垂らして】
【豊かな想像力をフル回転させながら、脳内縁日の世界へと沈降する】

ふふふ、りんごあめ、って、おいしーのかな?
あめでりんごっていうんだから、あまいんだろー……なぁっ!!??

【そうなると、現実世界への配慮がお留守になって】
【あなたへと近づきながら、途中何もない場所でけつまずくだろう。間の抜けたお話】
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 22:31:14.07 ID:QrQ3rsC7o
>>512

【――――それでも彼女は気取ったように、背伸びして表情を大人びて見せようとする
彼女からしてみれば、自身の若さ≠ノ関しては良い感覚を持っていないのだろう
どこか余裕を持った、貴方のように……と、表情の色をシンプルに統一しようとする】


で、でこぴんでございますか……分かりました、以後気をつけます……

――――ですが、お言葉を返すようですが
私は従者≠ェ故……その心持を常に胸に抱く必要がございます
従者≠フ恥は主人≠フ恥――――私は常に、完璧である必要があるのです

ですから、小さな事かもしれませんが、この思いだけは常に持っていたいのです
……我が侭、ですよね――――……すいません


【貴方が、言葉の中に真剣な色を見せると、彼女の表情が寸刻、それに射抜かれる
一面に広がる三つ葉の草原の中に、一片の四つ葉のクローバーを見つけたような、そんな表情で
そして、改めて紡ぐその言葉は、貴方へと拾った花弁を差し出すが如く
――――彼女もまた、真剣な色を言の葉に滲みこませた】

【すぐさま追い越されて、彼女は少々呆気に取られた様子、で
揺れる貴方の後ろ髪に、どこか自身との共通点を感じ取って嬉しさを感じて
月光に導かれる貴方の影を辿るように、貴方へと歩み寄る】


いえいえ、そんな事ございませんよ……とても落ち着いていらして、風格が漂っていらっしゃいます
私にはきっと10年、20年たったとしても身に纏えない気品に満ちた召し物でございましょう

――――……はい、分かりました!


【……彼女の言葉を読解すると、貴方はイケメンのおじさまです!カッコイイです!……との一言に
彼女がどう見ても16歳程度ぐらいのことから……言葉から想像するに、すっごく無礼な事を言ってるみたい
それでも黄色い檸檬のような声を夜の水面に落として波紋を広がせるのは、好意を抱いている、からか】

【やや大股で貴方へと歩み寄ると、貴方の右側について、少し先導するように歩いていくだろう
寸刻、貴方の手へと、自身の手を触れさせようとするものの、やはり戸惑いというより遠慮があるのだろう
その手を引っ込めると、スカートの裾をはためかせながら、凛とした様子を漂わせる】

【行き先は街中から少し郊外の方へ
遊歩道のような場所に出て、舗装された道を歩くことになるだろう
道の側面には等間隔に植えられた木々が揺れていて、零れる月光を微かに隠す】
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/04(木) 22:33:31.05 ID:clWUnVKjo
>>511

【市街地をぶらぶらと歩いていたのは、単なる気紛れだった】
【――水の国において、近く大会が行われると言うことは知っていた】
【ただ、それの下見であるとか見物であるとか、そういうつもりは、彼には一切なかったのだが――】

【ともあれ、市街地を散策していた彼の目に飛び込んできたものは】
【何かパパラッチらしき人物が、脈絡の無い災難に見舞われる、その一場面だった】

……は?

【何か――とても大きなモノが落下してくる】
【目の前に起きた事に、理解が追いつかず、呆けたような声を上げる間に、そのナニカは、あわや潰し掛けた】

……おい、嬢ちゃん大丈夫か?

【やや早足で、少女の下に近付いていきながら】
【しかし、彼の頭にあったのは、その口から出た言葉とは裏腹に】
【――人命救助だとかの尊い使命感とは程遠い、単なる好奇心だった】
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/04(木) 22:44:15.79 ID:L6Nfz15Do
>>515

あー、びっくりしたびっくりした……何よもー、事故?
工事現場の事故か何か?……な、訳無いわよねぇ……

……ん?

【あわや惨劇という状況から辛くも脱出した少女】
【胸を押さえて自分を落ち着かせようとしながら、声を掛けてきた誰かの方に顔を向けた】

【その時の反応は、場合によりけりだ】
【その彼≠ニやらの顔が良いのなら、同世代の女子程度の現金さは見せて、良い顔をしただろうし】
【あまり見目が宜しく無いのなら、顔面偏差値差別主義者の片鱗を表情に浮かべただろう】
【小奇麗な服装をしていれば好感を抱き、見苦しい服装ならば見苦しさに幾らか嫌悪を見せ】
【人が良さそうなら安堵の表情、危険そうな人物なら露骨な警戒心を浮かべる筈だ】
【人は外見では無いが、この少女は外見で判断する性質の様である】

【が、その何れの場合だったとしても】

……あー、まあ、大丈夫よ……あー驚いた
何これ、何処から降って湧いたの?

【大丈夫と返答をして、少女は立ち上がり、衣服に付いた土埃を払い落す】

【地面に突き立った金属の塊―――落下中はそう見えたからそう描写―――の形状は】
【例えるなら棺。人間一人、十分放り込む事は出来るだろう大きさに、金属製の蓋】
【余程頑丈な作りの様で、地面に衝突して歪みも傷もない】

【そして、もしも周囲を見渡そうという好奇心まで有るのなら】
【少女の頭の位置から、垂直に線を伸ばしていくと、交わる物が星しか無い事が理解出来るだろう】
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/04(木) 22:46:38.88 ID:Uk6GZpuAO
ハブ酒さんこんちわーすwwwwww流石害悪様は違うぜ
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 22:48:44.72 ID:2MbLyVbeo
>>514

【 ――、従者としての信条=z

【…、…『余り好きではない』にしても、輝いては見えるから不思議だ】
【そうなって来ると今度は、其れほど悪い物でも無いような気もする――】


(……此れで拒絶したら、俺の方が我儘――、だな。)


【心中、苦笑しつつそんな思考】
【少なくとも、自分よりは確りとした『芯』を持って生きている様な気がした】


…、…我儘なんかじゃねーだろうさ。
“信条”と、“制約”は別モンだろうしな。 ――お前のは前者だろ?
なら、問題無い。……、俺としても、余所余所しくされるのが厭なだけだ。

――はい、それからデコピン一発ー。


【――色々とシリアスだったのが台無しな、残酷な死刑宣告】
【彼女のほうを振り向けば、容赦無く、それでも手加減してデコピンを放つだろう】
【…、…成功の可否に関わらず、笑い声を上げて再び歩き出し】


…、…気品、なぁ。
まぁ、身に付けといて損は無いだろうが――、うん。


……、あー、そう言えば。 大会と祭りが近いな。


【――少女の純粋な善意は、痛いほど判る】
【だから取り敢えず、このままだと皮肉交じりの罵声紛いしか出そうに無いので】
【適当に頭に浮かんだ話題に、会話の流れを逸らそうとする――】


【――、月光が造形する影法師は、彼の身長よりは小さかった】
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/04(木) 22:48:50.18 ID:Uk6GZpuAO
明日から大会wwwエルメア対鮮、エルメア対ジルバみたいなチート合戦中身の煽りあい合戦期待してます!
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/04(木) 22:50:20.14 ID:7Qu/GDgIo
>>513
【砂糖と焦げたソースの、甘いような辛いようなえもいわれぬ香気】
【白魚の指先で、ぱしゃぱしゃと跳ねる水風船。細身に纏わりつく、人いきれの残り滓】
【手招くような祭りの雰囲気は、修行漬けの身には酷く堪えたに違いない】

さて、明日からはどうしたモノかな。大会には出たい、さりとて他を疎かには――……。

【そんな蠱惑的な空気を引き連れてやって来た人影は、物憂げに小さく一人ごちると】
【猫少女の派手に蹴躓いた物音に、此方も漸く泥のような思索の世界から現実へと引き戻された】
【目線を下に傾けて彼女を視界の真ん中に据えれば、円くした眼を二、三度ばかりぱちくりと瞬かせ】

……って、大丈夫か!?

【なんて、今更な問いと共にそちらに駆け寄り手を差し伸べつつ】
【薄墨色の双眸で、彼女を覗き込む。――ふわり。濃藍の髪が、夜風に揺れる】

【逆光を逃れて、そのパーツの細部まではっきりと見えるようになった人影は】
【白を基調としたあまり華美でない小袖に、素足履きにした黒塗りの下駄と、和の装いに身を包み】
【腰には物騒にも、刀やら短刀やらを三振りも帯びていた】

【――そういえばこの彼もしくは彼女、何処かで見覚えがあるような……?】
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/04(木) 22:55:05.53 ID:clWUnVKjo
>>516

【少女が声の方を見やればそこには】
【白いカッターシャツの裾を、黒のスラックスからはみ出させた、20歳頃の青年がいる】
【紺色のネクタイを緩めて首に掛け、それをわざわざネクタイピンで留めている】

【黒目黒髪――見目は良い方だろう】
【ただ、危機感の欠片もないゆるい笑みに、その全体的な服装のだらしなさで、誠実さ≠ニはあまり縁の無い雰囲気がある】

まァ怪我が無かったんなら、何より。

【特に外傷も見当たらない少女に笑みを向けて、そう言うと――今度は突然現われたその『元凶』に目を向ける】

棺桶……?
……。

【上を見上げても、何かを落とす人物も無ければ、そんな足場もない】
【――仕方なく、その箱状の何かを調べようと、手を伸ばす】
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/04(木) 22:58:41.03 ID:Uk6GZpuAO
オイそんな男キャラでいったらハブ酒様にフルボッコにされるぞwwwww
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/04(木) 23:02:16.93 ID:KBUE4mZwo
>>520
いたた…足がもつれた……。

【赤くなった鼻っ柱をさすり、涙目になりつつ上体を起こす猫】
【なんとも綺麗に地面とご挨拶したので、痛みは想像の通りだろう】
【だがまあ、おかげさまで現実には帰ってこれた。その点は、後に猫は感謝するだろう】
【この場ではもちろん、自分のバカさ加減を恥じ入ると共に、地面に対し理不尽な怒りを抱いているが】

あ、うん、大丈夫。
ボクが不注意だったか、ら……だけ、ど……。

【左手、腕輪をはめた手は鼻に宛がわれている】
【差し出された手に捕まった右手は、骨格は人、掌と指の第一関節までが肉球でほんのり柔らかく】
【握りながら、下半身を立て直しつつ、貴方を目視した】
【記憶に該当項目があったのだろう、言葉が尻すぼみになりながら、検索をかけてゆき、】

……えっと、もしかして、

【照合しなおすように、視線が貴方の上から下へとぶしつけに見回した】
【刀、短刀……思い出すのは、堕ち逝く理想郷】


朔夜、さん……?


【まん丸にした目を貴方に向けながら、確認するように名を呟いた】

【そう、あの時、ローズ=ラインを助けてくれた人物】
【敵対したあの殺人鬼と敵対した、死神の如きヒト】

【けれど、祭りの気配を背に現れた貴方は、猫ですらあまりにも美しいと思った】
【ぽんやりと美貌に見とれ、ちゃんと着物を着こなしている立ち振る舞い】
【奥から染み出すような雰囲気に、目が離したくても離せず、見とれてしまった】

……あなたも、こんな風にお祭りとか参加するんだ……。

【呆然としたまま、そんな失礼な言葉を吐いてしまう猫だが】
【少なくとも目には、一切の悪気はなく】
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 23:05:13.90 ID:QrQ3rsC7o
>>518

【夏の香りがどこか姿を潜め、代わりに漂うのは涼しい風と、木々の青々しい味
それはさながら秋の訪れを感じさせるような一瞬で、過ぎ去った夏の慕情を感じさせようとでもしているのか
服の隙間から透き通る風は、汗を拭いとり、代わりに心地よい潤いをしみこませていく】


……信条=\―――そう貴方様に言っていただけると、悪い気はいたしません
少なくとも今の一瞬までは、私の単なる残った最後の意地でございました
それが貴方様のお陰で……少なくとも、私には満足できる、誇りに思えるモノへとなったように思えますね

――――……何だか堅苦しくなってしましました……どうしても、よそよそしくなっちゃ……ひゃっ!?


【響き渡る、じーん、とした染み渡る痛み、いたっ……と年相応の小さな声を漏らして両の手がおでこを覆う
な、何事ですか!とはしたなく声をあげて、貴方へと抗議の意を示す……どうやら結構ナチュラルに言った様子
仄かに滲む、透明な一包みの潤沢$^紅の色をより一層透明に濡らすそれは、彼女の瞳の端に滲んでいる】

【そして数刻して、自身の状況に恥ずかしさを覚えてか、きゅぅ、と再び紅潮の色を滲ませる
それをどうにかして取り繕いたい、とぱたぱた、とスカートの裾をはためかせたり、髪をいじったりするものの
やはり羞恥の色は消えないようで、少々しょぼん、とした御様子……】


お祭り……ですか――――そういえば、一度も参ったことはございませんでしたね
私の母国≠ナはそのような習慣がありませんでしたが故……

かく言う私も文献でしか辿ったことはございませんが……
何でも腰布一枚の男性が猛々しい声を張り上げ乱舞する、という行事だそうで
――――……少々私には刺激が強すぎまして……それで、大会のほうを選択しました

ところで貴方様は?……とーっても、お祭りが得意そうにお見えいたしますが……


【この世界は存外に広く、小さな国であればほぼ無数に存在するのだろう
彼女の出身もまた、それらの散弾の一つに過ぎず、また、彼女もまた、囲われて育った存在なのであろう
だからか、本当の祭りを知らない彼女は大会≠ノ参加する道を選んだ】

【貴方を見つめる――――否、見上げる彼女の視線は、羨望の色を滲ませている
彼女は肉体労働に向かないカタチをしている、口元に触れる華奢な右の手は、強く握れば、今にも砕けそうなぐらいに
エプロンドレスの帯でぎゅぅ、と絞められた細いくびれは、一ミリのずれも許さないような繊細な硝子細工のように
――――だからこそ、か……貴方の全てに、興味と――――そして、好意を抱いているようにも感じるかもしれない】

【月明かりは、木々のフィルターに通されて、木漏れ日が如く、夜の明かりを彼女たちへと降り注ぐ
白銀の髪は灯火を孕むと、その色をとろけさせて、彼女へとしみこませ、彼女を修飾していく
彼女達の言葉と、衣擦れの音だけが響く空間は、どこか心細く、どこか心地よいかもしれない】

525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/04(木) 23:05:31.00 ID:L6Nfz15Do
>>521

(締めてるのやら、緩めてるのやら、どっちつかずな服装ねぇ……)
(……少なくとも、こーいう笑い方をする人間は……)

【少女の表情の変化は、内心の移り方をそのまま見せていた】
【まず相手の顔を見て、幾らかこわばった表情が緩んで】
【次に服装を見れば、緩んだ表情に落胆の色が混ざる】
【一度落ちた視線が持ち上がり、相手の顔に浮かんだ表情を見て】

(………善人じゃあ無いわよねぇ)

【少女の目が幾らか細まる。と、とん、と二歩、後退した】
【距離を取ったのである、万が一に対処出来る程度の位置まで】


何より?どこがそう見えるのよ!
下手したら大惨事よ大惨事、か弱き美少女圧死!
私は記事を書く人間で記事になる人間じゃないの!

……で、棺桶?

【笑みを向けられると反論。怪我が無いのは確かだが、当人は納得もいかず】
【だが『棺桶』などと言われれば、言葉がぴたりと止まって首が回る】

【成程、棺桶だ。ドラキュラでも眠っていそうな、引き延ばした六角形の金属の棺】
【地面へ深くめり込んでいるのは落下の勢いの為か】
【重量が正確に分かれば、落下を開始した位置が分からないでもないだろうが】


【手を伸ばして、直ぐに異常は見られない】
【金属の棺桶は、外気よりは幾らか冷たい程度。触れて皮膚に害は為さない】
【地面、アスファルトに落下して傷も付かない強度。固さは相当なものである】

……言われてみると棺桶、よねぇ……何これ、本当に

【もしも、それに触れてみたのなら】
【機械が作動するのに伴う、軽微な振動を感じ取る事が出来るだろう】
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/04(木) 23:09:33.87 ID:Uk6GZpuAO
ハブ酒さん糞キャラばっか量産してないで少しは自分が作った組織を終わらせる努力してくださいよwwwww
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/04(木) 23:18:03.84 ID:clWUnVKjo
>>525

【青年は、少女の表情を見て――そして、少女が警戒心を見せて後ろに下がっても】
【態度は変わらず。相変わらずの笑みで、そんな少女を見透かすように眺める】

下手しなかったから良いじゃねェか。
貴重な体験を記事に出来て、むしろ願ったり叶ったりってトコじゃねェの?
美少女、間一髪で救出さる=c…大衆受けすると思うがなァ。

【少女の言葉に皮肉っぽく減らず口を叩いて】
【そっとその金属の塊を撫でる――】

……中に何が入ってんだろうな。
開くのか、コレ?

【伝わってくる感覚に、機械的な物を感じて――蓋を取ってみたい衝動に駆られる】
【少女に一切の断りも無く、青年は勝手にその棺桶の蓋に手を掛け、引き剥がそうとするが――?】
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/04(木) 23:18:38.37 ID:VfM2hWcBo
【何処かの砂漠】

【砂漠の夜は寒いらしい、辺り一面砂の海、月光に照らされ其れは銀色にも見えるほど】
【光を邪魔する物はない、夜にしてはそこはとても明るくて】

【そして砂漠の廃虚、そこに一人の女が居た】
【廃れた鉄の壁、そして所々に残る銃痕、巻き込まれたで有ろう人々の姿】

……駄目だ…やっぱやられてるね…
ああ…いや、誰がやったのかは分からん、
軍人らし死体も幾つかある…それに一般人のもな

【女が一人、深緑のロングコートを羽織り、深緑の軍服、焦げ茶のロングブーツ】
【長い白金の巻髪を揺らしながら、誰かに向い電話をしている様である】

【長い前髪、それは顔の半分を隠していて、じゃまにならないように耳にかけていて、その菫色の瞳は何を見るのか】

多分…小さな内紛ってやつじゃないか?
特に珍しい物も見当たらない…
とりあえず私はもう少し見てみるよ、ああ、じゃあな

【女は電話を切る、そして再びその廃虚を歩く、】
【只の調査、何があったのか、そのような感じであろう、平常業務】
【情報収集、なんら特別なことではない、女の任務が今はそれだから、そこに行き、何があったか調べること】
【それだけ、そこで何があったのか、どの様な状態なのか調べているだけ】
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 23:26:08.23 ID:2MbLyVbeo
>>524


あっはっは――、何事も何も、『謝った』だろーが。
約束は約束、心は痛むが少女に世間の厳しさを教えるのも大人の仕事だ。

【彼女の『素』っぽい反応に満足したのだろう――】
【笑い声を上げつつ、何の役にも立たない詭弁を振りかざし】
【…、…或いは真面目な彼女を怒らせるような態度だが、気にしていない様子】


…、…あぁ、うん。
なんつーか、認識に齟齬が――取り敢えず、其のイメージは捨てろ。
それから、そんな行事は得意だったとしても出る事は断固拒否する。


【軽く頭を抱えると――、如何にも外国生まれ、と言った感じのイメージに辟易する】
【一応の反論をし尽くすと、顎をに軽く手を手を当て、数瞬の沈黙】


……、まぁ、簡単に言うと、だ。
祭りってのは――誰でも笑顔になれる行事≠セな。
いっぺん、大会の合間を縫って行ってみろよ。


【「多分、俺の言ってる意味が判る」――そう、軽く笑んで神鷹は続けた】
【…、…民俗学的な起源やら、具体的な出店の話をするよりも】
【こう言った方が、この場では正しい様な気がして――】


…、…って、よく考えりゃ明日から大会か。
一応、俺も出るんだよな――カノン、そろそろ帰らなくて大丈夫か。


【恐らく、明日に向けて英気を養ったり――或いは、戦闘具の準備をしたり】
【そういった時間が必要なのでは無いか、と、心配しての事だろう】
【――足を止めると、疑問の色を混じらせた双眸を向けた】
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/04(木) 23:31:38.63 ID:L6Nfz15Do
>>527

救出「されて」たらね。それなら記事も書けるわよ
自分で逃げただけじゃ面白みも何もないのよこう言う記事……待てよ?
……いっそ救出された事に仕立て上げるのも……

【潰れそうになって逃げた、では、ただの事実に過ぎないが】
【潰されそうになって助けられた、ならば美談に仕立て上げるのは容易い】
【その案も悪くは無いか、と相手の顔の品定めを始め】

……人助けしそうにない顔よねぇ
もう少し良い感じに笑えるなら、救出者の顔写真入りで記事にするんだけど
はい、チーズ。口の端をに〜って引っ張る感じで笑ってくださーい

【大会のポスターを撮影していた、どうにか無事に生き延びたカメラを】
【手の上でぽんぽんと跳ねさせながら、シャッターに指は掛けず、相手へ向けた】
【そんな冗談を行いながらも、少女も棺桶に興味はあるらしく】
【開いていた間合いを摺り足で詰めて、棺桶の方へ意識を傾けた】


【実際に蓋を引っ張ろうとすると、それがやけに重い事が分かるだろう】
【蓋自体が重いのではなく、蓋が本体に固定されている為、本体の重量がそのまま伝わるのだ】

開く?開いた?というかこれ、開けて良い物なの?

……の前に貴方誰よ、勢いで聞くの忘れてたけど

【何らかの手段で(隙間から覗き込むなり、透視能力の類を使うなり)すれば】
【棺桶の蓋は、内側で爪を本体に引っ掛け、固定されている事が分かる】
【外側から開けるなら、その爪を外す必要が有る様だ】
【例えば、蓋自体を並行にずらすなり、どうにか凹ませてフックの位置をずらすなり、と】

【相手が肉体労働を行っている最中、この少女は見学に徹する事を決定したらしく】
【自分が名乗るのは後回しにして、一先ず相手の素性を訊ねた】
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 23:37:22.71 ID:QrQ3rsC7o
>>529

【思わず握ったグーの手を、貴方の言葉に押さえつけられるように開いて
何か言おうとしたものの、自分の過失であることを認めてか、何もいえないようになって
じぃ、と貴方を見つめる視線に、ちょっと怒ったような色が混じった】


……そうですね……全くもってその通りでございます
貴方様の教え、一生心に刻んでおくことにいたしましょう

――――貴方様を見れば、直ぐに思い出せるくらいにまで――――……


【含んだ言葉、紡いだ後の彼女のとってつけたような微笑を見れば、何を意味しているかは理解できるだろう
つまりは――――……絶対覚えておくからね!≠チて感じである、全くである
ふぅ、とため息を零すと、そこには元の彼女が在って】


誰でも笑顔=c…なるほど、とても分かり易い言葉でございますね
それと同時に心惹かれるような、そんな言葉でもあります

そしてやっぱり、貴方様にピッタリの行事でございますね――――……


【ふふ、と緩んだ表情は、容易に砕けて微笑みを零す
貴方へと紡がれる言葉は、冷たい夜風にのって、貴方の心へと注がれていく
凪を揺らす彼女の言葉、波紋がしっとりと、夜へと響き渡る】


……あら、もうこんな時間でございますこと……つい話しこんでしまいましたね
貴方様も出られるのでしたら、尚更――――今日の出会いを心に刻み込むことができることでしょう

では、私はこの辺りで
出来れば予選≠ナ――――願わくば本戦≠ナ、出会えることを楽しみにしていますよ?


【月光のスポットライトが灯火の如く揺れる、数歩彼女が貴方から歩み出て、すっと背中を向ける
目立つのはエプロンドレスの帯の結び目、リボン結びの大きな結び目が、彼女の服装の特異さを見せ付けるようで
彼女はすっと、横顔を貴方へと向けて、小さな唇を、さよならのカタチへとゆらめかせた
白銀の横髪が彩る彼女の端正な顔の色は――――背伸びした少女のソレに、違いない】

【夜の雑踏へと彼女が消えていくと、後に残るのは微かな残香
蘭の香りが貴方へと纏わりつくと、一端はねて、やがて消えていくだろう】


/乙でしたーかな、愉しかったぜー
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/04(木) 23:38:47.76 ID:7Qu/GDgIo
>>523

大事は無いのか、なら良かった。
こんな季節だしな。てっきり、具合でも悪くした物だと――?

【強かに鼻を打ったらしいが、どうやら折れても擦りむいてもいないようだ、と】
【ちらと傷の具合を診れば、猫少女の自己申告を耳にして。問題無し、と判断を下す】

【そのまま手のひらを掴んで引き起こそうとしつつ、まじまじと彼女を凝視し】
【こちらも引っ掛かる物があったのか、眉を寄せつつ口を閉ざして】

……ああ。そういうお前は、ブルー……ローズ、か?

【暫く黙考したのち、首肯と共に相槌を打ち。おずおずと、確認するような問いを返した】
【朔夜は、今の彼女が一人であることを未だ知らない。この反応も、無理はないか】

警邏を兼ねて少しばかり、な。無粋なのが居ないとも限らないから。
……お前は、どうして此処に?祭りを楽しんできましたって風には見えないけど。

【仕事にしては満喫し過ぎているような――というのは、さておいて】

【不用意だが毒気のない言葉遣いに関しては、特に咎め立てすることもなく】
【予想外だとでも言いたげな表情に、可笑しいのかな、オレが祭りに行くのって。なんて】
【戦場とは似ても似つかない無邪気さで首を傾げて、同じく不思議そうな顔をした】
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/04(木) 23:45:30.54 ID:AzdlAb8T0
【街中】

ちょいと買い物しすぎたな…
閉店前は価格が下がるからと調子に乗りすぎた

【パンパンに買った物が詰まった買い物袋を二つずつ両手に持って歩いている17ほどの少年】
【白いタンクトップに青いジーンズと一見季節によく合った服装なのだが】
【季節はずれな首もとの燃えるように赤いマフラーが浮いている】

やべぇ…さすがに重たい…
衝動買いは罪だな
…うん。明日から気をつけることにしようそうしよう

【ぶつぶつと今日の行いに反省してだらだらと歩いていると】
【少し盛り上がったアスファルトに足をつっかかっしてしまって】

うわぁ!?

【前のめりに倒れてしまう】
【同時に手に持っていた荷物たちは袋という袋を出て道路に広く散乱しているわけで…】

…ぐすん
嘆いていても仕方ない…拾っていくしか…
…卵割れてる…

【だらだらと道いっぱいに広がった荷物を拾って集めていく】
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/04(木) 23:46:35.25 ID:Uk6GZpuAO
>>533

wwwwww
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/04(木) 23:47:01.80 ID:2MbLyVbeo
>>531

【――幾つか返事を返し、去り行く彼女を見送る】
【何を言ったのかは余り覚えていないが…、…神鷹≠ヘ調子の良い事を言ったのだろう】


【例えば、恨めし気な彼女に、からかい混じりに謝ったり】

【例えば、似合っている、と云う言葉に、曖昧な返事をしてみたり】

【例えば、本戦に出る自信は無い、とでも言って、彼女の健闘を期待してみたり】


【――、其の間も、思考の内では別物の感情が去来する】
【過去の群像か、現実の剥離か、未来への憧憬か…、…どちらにせよ、同じなのかも知れない】






 ――…、…『俺にピッタリ』、ね。


【――、苦笑と共に言葉を吐くと、靴音が遊歩道から去って行った】


/ですね、お疲れ様でしたー!
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/04(木) 23:53:07.65 ID:KBUE4mZwo
>>532
うん、ローズ、だよ。
いろいろあって、今は一人、だけど。

【祭りは、日常とかけ離れた世界。いわば一種の幻想】
【だから、というべきか。蒼という色を身に宿すあなたは、この場の空気を併せると印象深い】
【頷いて、些細な補足を付け足しながらも、目を放す事はできなかった】
【けれど、いつまでもそうしている不躾に気付いたのか、無理して首ごと視線を下げる】

【余談だが、朔夜が目覚めたとき既にローズはラインと入れ替わっており】
【あの後病院に運ばれ、その支払いを任せた際、全員の自己紹介をベルから受けていたものとしてほしい】
【//申し訳ないorz】

そうなんだ…Justiceの人、だったよね。
ボクは、大会に出るから、その前に調整。
……実は大会とかほかの事で頭が一杯で、お祭り、いけてないんだ。ハハ……。

【だから、ローズがあなたを知っているのも、ベルから伝え聞いているからだと思うかもしれない】

【そして自分の事に話が及ぶと、軽く腕を曲げて、訓練していたと告げる】
【今の今まで完全に失念していたと漏らし、渇いた笑い声を零す姿は、身体的なものよりも精神的な疲労が滲んでいた】
【気を張っているようにも見える】

【でも、首を傾げるあなたには勢いよく左右に首を振り替えし】
【一度しかあってないし、あの時は鋭そうに見えたから、と感覚的な言葉を返す】
【戦場で一度出会い、そのときの印象が鮮烈に過ぎたからこそ、すり併せに時間が掛かるのだと、頑張って主張する】
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/04(木) 23:53:35.89 ID:clWUnVKjo
>>530

仕立てるも何も……。
記事っつーのはそうやって作るもんじゃねェのか?

【少女の悪巧みとも思えるような言葉に、しかし青年はむしろ不思議そうな表情を浮かべた】

ナマの情報≠ノ、イロを付けて売る≠フが記者だろ?

【――いささか議論の余地がありそうな職業観を、当の記者相手に述べる】
【そういった意見をはばかることなく口に出来るあたり、やはり実直さの望めぬ人種なのだろう】

やれやれ、どうも俺は外見で損してるなァ。
……こんなに優しくて誠実な奴も、そうそう居ないんだが。

【少女の冗談には取り合わず、あまりにも自省の足りない言葉をうそぶいて】
【近付いてきた少女に良く見えるように身体を少し開きながら、棺桶と格闘する】

っつ……。
……くそ、中になんか閊えてやがる。

【ガチャガチャと、何度と無く蓋を揺らしてから、力尽くでは開かないと悟ったか、一度手を放す】
【両手を振って、凝り固まった指先を解しながら、青年は少女の方を一瞥する】

人の事を聞く時はまず自分から、だろ?
誠意を見せなきゃ取材は成り立たねェよ、嬢ちゃん。

【お決まりの返し文句を、テンプレートに返して笑う】
【それから、しばし思案するように頭を掻いたあと――】

ま、いいか。

――Cogito Ergo Sum.

【軽い口調でぼやくと、小さく呪文のようなものを口にした】
【青年の身体を、黒いオーラのようなものが包み込んでいく】

【オーラの正体は青年の能力――あらゆる物理法則を書き換える°ュ力無比の力】
【その強大さゆえに、多くの制限があることもまた事実だが――なんの前情報もない少女の目には、どう映るだろうか】

(弾性値再設定、空気圧再設定……っく!)

【棺桶内の気圧を一瞬だけ上昇させ、同時に、フックの根元の金属に干渉、その弾性値を低下させる】
【――だが、その変化はほんのわずか一瞬。だと言うのに、青年の脳には過負荷ゆえの鈍痛が走る】

【ゆえに、そのわずかな機会、隙を見逃さず――】

せぇのっ……と!

【掛け声と共に、無理やり棺桶を押し開く】
【ガン、という膨張した空気が金属を叩く音と共に、弾き飛ばされるようにして蓋が剥がれるだろう】
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 00:11:54.88 ID:euR7c2DTo
>>537

下絵が確りしてないと、色付けても良い絵にならないのよ
良い記事を書けるかどうかは、下絵を見つけられるかどうかに有ると思うのよね
今回は下絵が地味すぎるというか……あーあ、どっかの誰かが潰れてれば良かったのに
そうすれば悪そうな人間、適当に容疑者に仕立てられるのにねぇ

……容疑者になるつもりない?有名になれるわよ、それなりの範囲で

【記者の仕事に誇りを持つ人種とは、どうやらかけ離れているこの少女は】
【真っ当な記者なら腹を立てそうな意見を、肯定するという前提で応答していた】
【最後に、応を期待せずの問いは、相手を自分がどう見ているかを率直に述べる物】

取材……なのかしら、これ。どう思う?
偶然居合わせた人間と、世間話してるだけって言い訳も成り立ちそうよ
あ、私は羽々斬 千鳥(はばきり ちどり)。不定期刊行誌闇の中&メ集長
袖振り合うも多生の縁だし、バックナンバーごと買うつもりはない?

【これが取材だと、まだ少女は位置づけてはいない模様】
【名は名乗り返し、棺桶を覗きこみ続けたが】
【理性的な思考より先、直感の類で少女は再び後方へと引きさがり、相手との距離を開けた】


……何それ、なんか面白そう……嫌な音してるけど
熱膨張か何か?それとも、液体を流し込むとか?

………ぅ、わっ!?

【ぎぃぎぃと異音を上げ始める金属の棺桶。僅かに膨れ、軋む】
【何が起こっているのか、見ているだけの少女では、理解が到底及ばないが】
【内部に細工を加えているのだろうと予測し、幾つかの推測を並べた】
【答えを得る前に、蓋が剥がれた。何か飛んでくるかもと、反射的に腕で頭を庇った少女】
【だが実際には、棺桶から蓋が無くなり、内部の状況を露出させただけに留まる―――現時点では】


【それは、小さな格納庫の様でもあり、戦闘機のキャノピーの様でも有った】
【極めて小さなモニターに記号が飛び交い、幾つかのホースから液体と気体が零れ】
【緩衝材なのだろう、白く弾力のある素材が、隙間にぎっしり詰め込まれている】
【全てが、中心にある『一つ』を守るため、作られていた】

………えーと、私のこの台詞が何回目か覚えてません?「なんじゃこりゃ」って

【棺桶に収まっていたのは、人間の形と大きさをした何かだった】
【加圧や加重に耐える為だろう、特殊なスーツとヘルメットで容姿の確認は出来ないが】
【身長は175cm程。あまり体格が良いとは言えない、人体に存在しないパーツは見当たらない】
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 00:28:01.61 ID:Clsq/P5bo
>>538

……そうだなァ、アンタが被害者だったら、それも良かっただろうケド。

【ニヤリ、と微笑みを向け、婉曲に『あんたが潰れていたら、居合わせた俺は容疑者だろう』と口にして】
【冗談の応酬は互いの真意を見せぬままに終わりそうである】

……まァ、それもそうか。
俺は梧堂渉(ごどう わたる)。まァ……ただのおヒマな通行人さ。

【――おヒマな通行人が、誰も彼も能力持ちではなかろうに】
【名前こそ名乗り返したものの、身の上を喋りたがらない、ということは、やはり後ろめたいところでもあるのだろうか】

そうさね、最新版を見てからバックナンバーを買うかどうかは決めようかね。

【案外に購入には乗り気な答えを返して、ようやく棺桶らしきものから離れた】

やれやれ……。

【少女の問いには一切取り合わずに、頭を振って、頭痛を追いやる】
【――ようやく開いた箱の中身は――】

……なんだろうなァ、コレ。

【少女の隣に立ち、その威容をしげしげと眺める】
【――羽々斬と同様、梧堂もその内容物について、理解できない、と評価を下した】

……まぁ、毒を食らわば皿までっつーしな。
写真でも取っとくか?

【そうして、結局梧堂は、観察だけに止まらずに、その中にあるモノに触れて――その正体を確かめようとする】
【が、その前に取材≠するなら、今のうちだ、と羽々斬に促してみる】
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 00:39:10.37 ID:euR7c2DTo
>>539

通行人のゴドーさんね。待てば来ない、待たなければ来る
待ちぼうけ、待ちぼうけ、兎も切り株は跳び越える、っと……

……おヒマな通行人にしては、嫌な笑い方するわよねぇ

【互いの名前の交換をしても、どうにも距離が縮まった印象が無いのは】
【それぞれが腹の中に、何か飼う類の人間だからだろうか】
【玩具にされていたカメラが、再び撮影の体勢に移行して】


……それが分かれば苦労はしませんねぇ
少なくとも私の知識の中に、似た様なものは入ってませんし
ま、写真はとりあえず一枚パシャリと……

【取材モードに入ったからか、これまで常体だった言葉が敬体に変化】
【まずは全体像をフレームに収め、一度フラッシュを光らせた】

ふーむ、ごちゃごちゃした作り……良くもまあ壊れないもので
こんなもん落としたら、普通は衝撃でぐしゃぐしゃになりそうなもんですけど……

そっち、何か見つかりましたー?

【写真を撮影すると、少女の興味はまず、棺桶内部の機械類に向いた】
【何れも破損は見られない。蓋が開いた事で、幾つか動作を終了させたものは有るが】
【上空からの落下という無茶な出現をしておいて、それは無事を保っていた】


【一方、梧堂の手に伝わる感触】
【対衝スーツの上からでも、中にいる何かの体温は伝わってくるだろう】
【人と同じ、もしくは行動していない為にやや低いかも知れない程度の温度で】
【触れた位置によっては(肘の裏や手首、首など皮膚の薄い場所なら)、脈拍も感じ取れるだろう】
【これは、生物だ。保護をされて投下された生物だ】

【内部の機械の幾つか、小さなメーターの付いたものが】
【梧堂が『それ』に触れると同時、カラカラと回り始めたが】
【少女はそれに気付く様子も無く、もっと大きな機械部品を観察している】
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 00:51:19.12 ID:f7TNAlG+o
>>536
【所謂ところの、晴れの日というものか】
【靡く髪を蒼く透かして、遠くに揺れる人工の灯】
【古風な囃子は聞こえずとも、やはり祭は非日常の舞台だ】

……そうか。じゃあ久し振り、ローズ。

【ローズが立ち上がれば握った手を放し、自分の懐に突っ込んで】
【軽い会釈と共にハンカチを取り出すと、無造作に其方へと差し出した】
【※了解しました、こちらこそすみません……。】

ああ、成る程……奇遇だな。実はオレも出ようと思ってるんだ、大会。
正確に言うならば、まだ迷ってる途中なんだけど――――。

……何にせよ、あんまり一人で気負い過ぎるのも考え物だよ。
鍛練に付き合う位なら、オレにも……って、そういう問題じゃないか。

【大会と聞くや、ふむと小さく鼻を鳴らしてそう応じ】
【口の片端を上げて曖昧に苦笑しつつ、お節介にも助言する】
【きっと、覚えがあるのだろう。確かにこの女、日々の鍛練にかまけて息抜きを疎かにしそうにも見える】

まあ、確かにな。……あの時は少し苛ついてたし、殺り合う時は色々と切り替えるようにしてるから。

【――第一印象って大事だな。内心でそんな事を考えつつ】
【必死に失言のリカバリーを計る彼女の仕種に、小動物めいた微笑ましさを覚えて】
【失礼だとは知っているが、答えながらついくつくつと肩を震わせてしまう】
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 00:52:51.59 ID:Clsq/P5bo
>>540

(……人工子宮じゃあるまいし)

【――梧堂の知識の中には、これと似たようなモノはあった】
【だが、それを口にしたところで得られる事はないし――】

(……)

【ちらり、と横目で羽々斬を見て、嘆息する】
【――このパパラッチ然とした少女に漏らしてよいものとも思えない】

……。

【『棺桶』という無機物を扱っていた時とは明らかに違う、どこか畏れを含んだ手付きで】
【梧堂はそのスーツの、心臓に当たる部分に触れる】

ッ……!

【が、そのスーツの下の体温を感知して、梧堂は弾かれたように、手を放した】
【――イキテイル?】

……千鳥。
何か……動き出したぞ

【カラカラに渇いた口の中、張り付いたような下を動かして、掠れ声で、羽々斬を呼ぶ】
【さらっと彼女の下の名前を呼んでいる――不愉快に思われても仕方ないだろう】

【何かが起こったときに、すぐに飛び退けるだけの余裕は残しつつ――】
【動き出したメーターの部分を指差して、しかし棺桶からは離れないまま、事態の推移を見守る】
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 00:54:23.82 ID:f7TNAlG+o
>>536
//大幅に遅れました、申し訳ありません
//明日に響くようなら、適当なところで遠慮なく切っちゃって下さい……
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 01:09:35.95 ID:euR7c2DTo
>>542

ふーむ、奇妙奇妙。何かのカプセル?
何でこんなもんを投下したのか……

……はい?動き……え?

【物事の理解に、段階が必要な人間もいる】
【耳で聞いて音として繰り返し、この少女は漸く事態の異常に気付いて】

そりゃ大事じゃないんですか?いや、良く分かりませんけど……
ありゃりゃ、何やらカラカラと………ちょっと、何したんですか!?

【近づいたり跳び退いたりと忙しい少女だが、今回は後退を選び】
【ちゃっかりと梧堂の背中側に回り込み、彼を盾にする形を整えた】
【『何か』が目を覚ました理由を、相手にあると断定しての防御態勢】
【そんな状況でもカメラだけは構えているのが、記者根性の発露であった】


【メーターはやがて、駆動域の限界に到達して止まる】
【棺桶内部の機械も一つ一つ、キィと音を立てて動作を放棄する】
【『何か』を保護する棺桶はその役目を終えた】
【これまで保護されていた『何か』は、ゆるりと動き始める】

【先程まで自分の胸に触れていた手へ、スーツに覆われた右手が伸び】
【到達する前に左手が、対衝スーツを力任せに引きちぎった】
【スーツの下には、古着屋で売って居そうな安物のシャツとジーンズ】
【頭部を覆うフルフェイスのヘルメット、その内側の目に当たる位置、緑色の光が二つ見えた】

「……何時?」

「暗いが……何時?」

【聞こえてきた声は、女性のもの。伸ばされた手の指の作りからも、性別は予想できただろうが】
【『彼女』の第一声は、現在の時間を問う物だった】


……喋った……?喋りましたよ、今?
ええと………ロボット、って奴ですか?

【千鳥は、『それ』の体温も、心音も知らない。意思の無い機械人形だと思い込んでいる】
【カメラのレンズが『それ』へ向けられ、ピントが合わせられ始めた】
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 01:16:21.01 ID:5dHYkw6to
>>541
【非日常、幻想たる色…蒼を身に宿すあなたは】
【この場において、きっと猫の目には輝いて見えるのだろう】
【自信が未だ到達しない場所に居る、あなたが】

うん、久しぶり。元気そうで、よかった。

【再開を口にした朔夜に、ローズもまた喜色を浮かべ応えたのだった】
【ボク自身が会うのは倒れてるところだったと、思うけれど。都合よく鳴り響く炸薬に、そんな言葉を隠しながら】
【問われる前に、ハンカチを受け取って鼻を拭う】
【幸い血は出ていない、打ち付けただけで、泥がいくらかこびりつくのみ】
【空を見上げると、なるほど、祭りの花形がいくらか空を彩り、賑わせていた】


朔夜も出るの? ……うぅ、だとしたらとんでもない強敵だなぁ。
でも、迷ったらやるといいって思う。やりたい事があって、悩んだらまず行動!
何もしなければ何も変わらないし…ボクも、そんな良いきっかけになるかなって、思ったからさ。

ありがとう。
でも、今日はもう寝て、明日に備えようかなって思ってたところだし。
相談出来る人も一応いるから…とりあえず、大会の結果にかんでる間は、それだけを考えることにしたから。

【言葉の含みに、対峙した瞬間を思い苦笑いを浮かべた猫】
【けれど結局、続けたのは後押しの言葉だった】
【猫は確かに、『彼』よりはずっと幼く、経験不足を自覚しているけれど】
【だからこそ単純明快、意思ある限り動くと宣言した】

【土を拭ったハンカチは握ったまま、深夜の空にて踊る火薬】
【無粋に解析することも出来るそれを見上げて、感心のため息を漏らす猫は】
【今日までを必死に自己研鑽に注ぎ込みながら、たったそれだけの『祭り』を思いのまま堪能していた】

【――――彼女には告げないが、猫が体験する『祭り』は、これがはじめて】
【生まれて初めて出会う夏の風物詩が、花火とあなたの着物だったのだ】
【知っているだけと、経験した出来事…その価値は決してつりあわない】


なら、よかった。今日朔夜にあえて。
鋭いだけじゃないあなたにここで出会えて、良かったと思う。
ありがとう……っていったら、変だから――――うん、よかった。

【視線は空へと向けられていたので、あなたの肩の震えを直接は見ない】
【からかいの意思は感じたか、耳は少し伏せられ唇も若干尖らせたけれど、結局追求はなく】
【夏の夜に咲く花をただうっとりと見上げて、穏やかな言葉を返した】

【立ち居地は多分、あなたの隣。先ほど向かい合う場所から数歩踏み出して】
【時折破裂音に身を竦めながらも、咲いては散る閃光に魅せられていた】


//だいじょーぶです、多分。
//3時までは持ちますけれど、それを目処に畳んでゆく形で善処します
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 01:23:54.55 ID:Clsq/P5bo
>>544

やばいかも知れねェな……。
ってオイ、人の後ろに隠れてんじゃ……!

【飛び退く体勢を作っていた後ろに回られ、焦った声を出す梧堂】
【羽々斬を引き剥がそうと、手を伸ばそうとしたところで――】

……っ。

【目の前のナニカが、動き出した伸ばされた手から逃れるように、上体を僅かに反らす】
【次いで、スーツが破られ、その下からはありふれた服装が見える】

……あ?

【よもや、喋るとは思わず――梧堂は内容が聞き取れていたにも関わらず、疑問符を口にした】
【――ソレを受けて、ということもあるまいが、その女性の声は、もう一度同じ問いをl繰り返す】

……夜中も夜中だ、こんな時間にスカイダイビングか、お嬢ちゃん?

【だが、言葉が通じるとあれば、彼に取っては、その正体が何であろうと同じだ】
【幾分か安心した様子で、誰に対しても変わらない、皮肉っぽい問いを投げかけてから】

【首を少し回して、後ろに隠れた羽々斬に小声で話しかける】

……たぶん、ロボットじゃねェな。体温があったし、脈拍もあるみたいだった。
ところで、もういいだろ。そこ退けよ。

【背に隠れた少女を、押し出すようにして、自分の隣に立たせようとするだろう】
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 01:36:30.83 ID:euR7c2DTo
>>546

こーいう時はいたいけな少女を庇うのが男の甲斐性ってもんでしょうが!
最悪の事態に備えて盾となりなさい押すな掴むな動かすなー!

【自分が被害者にならなければ良い、というこの少女】
【隣に引き出されそうになると、ぎゃあぎゃあ騒ぎながら足を踏ん張るのだが】
【やはりそこは、性別と体格の差もある。結局の所は引きずり出されて】

……あ、どーもー……

「………………どーもー」

【無言に耐えきれずに頭を下げれば、『それ』は声だけで挨拶を返した】


【「スカイダイビング?」 ヘルメットごと『それ』は首を傾げて】
【空を見上げ、自分の背後を振りかえり、手元を眺めて】
【漸く得心がいったとばかり、小さく何度か頷いた】

「スカイダイビングには行うべき時間が有るのか……知らなかった。これからは覚えておく」
「……時間帯も了承した。夜の国では無いな……」

「……ここは水の国か?多分、そうだと思うが……」

【棺桶から一歩離れ、梧堂へ近づく『それ』。千鳥はやはり、下がりたがる】
【だが『それ』は、自分を過剰に警戒する千鳥には興味も見せず、棺桶へ向き直り】
【座席の様になっている部分を、ひ弱に見える両手の指でがっしりと掴んだ】

【直ぐに、メキメキと重苦しい音が聞こえてくる。『それ』の手からでは無い】
【掴まれ、引っ張られている、棺桶内部の部品からだ】

「もしそうなら、大会の会場が有る筈。何処だ?」

……ひえぇ……何、この人……
ねえ、ちょっとヤバくありません……?

【筆や楽器しか扱いません、といった風情の指は、錨の様に部品に食い込んでいた】
【梧堂に耳打ちし、警戒を促す千鳥。尚、またちゃっかりと、後ろに回り込もうとはしている】
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 01:50:14.89 ID:Clsq/P5bo
>>547

……別にもう危なかねぇだろ。
庇ってやるのは吝かじゃねぇが、危険もねェのに過剰に怖がってどうすんだ。

【ずい、と少女を押し出してから】

……はぁ。

【二人のやり取りを憮然とした面持ちで眺めて、嘆息する】
【羽々斬に任せておいても埒が明かぬと、梧堂は再び口を開く】

別にスカイダイビングする事を責めやしねェさ、ただな、一応落下場所の安全くらいは確保しとくもんじゃねぇか?
この嬢ちゃんが潰されかかってたぞ。

【この嬢ちゃん、と言いながら親指で羽々斬を示す】

まァ、お察しの通り、ここは水の国だ。

【近付いてくるヘルメットには、もはや警戒心など見せず、淡々と受け答えを行う】
【――だが】

……うぇ。

【その細い指が、棺桶の部品を毟り取り始めたのを見て、梧堂は相手には聞こえぬように小さく呻いた】
【――自分は間違いなくこのヘルメットの向こう側に体温を感じたはずだったが】
【また後ろに回り込み始めた少女の言ではないが、その実感も、なんだか不確かなものに思えてもくる】

【とまれ、羽々斬が怖がるのは――ある程度仕方なかろう、と判断を下し、今度は後ろに回りこまれるままにする】
【――存外にフェミニストのようだった】

大会会場なら……。

【問われた事にも、律儀に大会会場の位置を告げてから】

……なァアンタ。
もしかして、大会に出る気か?

【説明した後、ふとそんな予感がしたので、口に出して聞いてみるが――】
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 02:05:28.62 ID:euR7c2DTo
>>548

「私に言われても困る……私が決めた訳じゃない」
「かと言って、誰かに文句を言う事が出来る訳でもないが……」

「……水の国、で有ってたか。間違えてたら大変だった」
「何せ、地図を持たされていないからな」

【自分の入れ物が人間一人潰し掛けた事を、この女性は詫びる様子も無く】
【きょろきょろと周囲を見渡しながら、比較的落ち着いた声での応答】
【感情の起伏が無い、という訳でもないのだろうが、それを表すのが不得手らしく】
【大変だったと口にしても、あまり大変さが伝わってこない声である】


【機械部品にも、複数の種類が有る】
【専門家が見れば判別出来ただろう。生命維持系、姿勢維持系、内部からのモニタ】
【そして、『彼女』以外の何かを保護する為の、言うなれば保管庫】
【彼女の細い指が破壊していたのは、その保管庫だった】

【引きちぎられた中から出てきたのは、拳銃が一丁と白衣】
【拳銃は、装弾数と反動の少ない小型のもの。白衣は、布地の分厚い、やや大きめのもの】
【白衣に袖を通し、拳銃をそのポケットに放り込みながら】

「……多くの能力者が参加すると聞いている。お前は出ないのか?」
「本来、このポッドは日中に展開される筈だった。開いたのは外部の要因だ」
「ここに、私以外の知的生命体は二つしか確認出来ない。そして……」

……何ですか、こっち見ないでくださいなんか怖いヘルメットいい加減外してください

「……それ≠ヘ、その様な行動に出るとは思えない」

【大会に出る、と明言はしなかったが、その意思は有るのだろう】
【寧ろ彼女は自分の事より、目の前の相手が参加するのかどうかに興味を抱いた様で】
【ヘルメットを被ったままで表情も分からないが、首を伸ばす様に近づいた】

【梧堂に、大会に出ないかと聞いた理由。それは、あの棺桶をこじ開ける事が出来たから、だろう】
【やけに怯えている千鳥がやったのではない、彼女はそう予想している】
【特に根拠もない予想だが、今回は偶然にも正解、答えに辿り着く事となっていた】
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 02:13:19.86 ID:Clsq/P5bo
>>549

まァ、そうかもしれんがね。
元凶のアンタに文句をぶつけたくなるこの嬢ちゃんの気持ちも汲んでやってくれや。

【謝罪の言葉一つすらないその様子に苦笑を見せる】
【そうしている間にも、棺桶から引きずり出されてきた、あれやこれやの物資を、身に付けていくのを眺める】

……俺は出ねェよ。
出ないでよかったと、今、心の底から安心してるところだ。

【目の前の怪力を見せ付けられて、呆れ混じりに皮肉をぶつける】
【――理解してもらえるかどうかは、この抑揚の無い声の様子からして、かなり怪しいが――これが梧堂の話し方なのだろう】

……そりゃ悪かった。
レディの寝室に押し入った事は、素直に謝ろう。

……しかしだ。無礼ついでに、俺も千鳥の意見に賛成しとこう。
そのモノモノしいヘルメット、外せねェの?

【少女の、取りようによっては当て擦りとも思える言葉に、梧堂は素直に頭を小さく下げた】
【だが、頭を上げれば、そこに見えるのはやはり好奇心で――羽々斬と結託して、ヘルメットを外させようと企んでみる】
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 02:27:44.74 ID:euR7c2DTo
>>550

「ぶつけられても困るが……そうか、出ないのか」
「手間が省けると思ったのだが……」

……あのー、大会参加にも手続きというものが有りまして
ただ相手を叩き伏せれば良いというものでも……

「……そうなのか?」

【相手が大会に出ないという事に、特に落胆の姿勢は示さなかった】
【飽く迄、事実を確認しただけ。その上で、続けられた言葉は】
【もしも彼が「出場する」と言っていた場合、どの様な行動に出るか示すもの】
【千鳥に指摘された様に、どうやらルールへの理解が足りていないらしい】


【Tシャツとジーンズの上にだぶついた白衣という、何処かの学生の様なスタイルを確保し】
【残る一つの異常、ヘルメットに言及されると、彼女はまた首を傾げた】

「……外せるが……」

【どうやら、物理的に外せる外せないを問われた、と受け取ってしまったらしく】
【彼女は実にあっさりと、ヘルメットを外してみせた】

【彼女の容姿は、少なくとも少女と呼べる年代のそれではない】
【緑色の長い髪は、ヘルメットの中で丸められていた為、ウェーブが掛かったようになっており】
【だが、一番の異端は目だろう。あまり力の無い開き方をしているその目は】
【黒目と白目の配色が通常と逆。周囲が緑色、中央が白という作りになっていた】

「外せるぞ、こんな風に」

【変わらず、ずれた答えを無理に押してくる彼女】
【理解力が根本的に、そして致命的に欠けている様で有った】


「……大会に出ない事は分かった。だが、会場も分かった」
「大会がどういうものかは知らないが、戦闘行為で構成されると聞いている」
「ならば、特に大きな問題は無い……」

あ、ちょっと、これ片付けて―――

【自分が知りたい事を知った彼女は、それきり礼も言わず】
【またヘルメットをかぶり直し、歩き去ろうとした】
【が、千鳥が、部品を幾らか失った棺桶を指し示し、引きとめる】

……正直記事のネタになりそうもない人ですけどこの人、
それでも色々とおかしいと言いますか変だと言いますか兎に角……
えーと、このまま逃がします?それともなんだかんだ言って留めます?

【梧堂へと小さな声で耳打ちする千鳥。そのまま行かせていいものか、決めかねた様で】
【一先ずは引きとめて、その選択肢を梧堂へと託した】
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 02:45:25.26 ID:f7TNAlG+o
>>545
【「……気を付けろよ?まだ若い女の子が、顔に傷でも残ったらいけない」】

【相槌一つ。ほんの少しだけ揶揄いめいた色を乗せて、窘めれば】
【一歩だけ其方に寄って、可能ならば衣服や毛皮の汚れを軽く叩いて落としに掛かるだろう】
【それから炸裂音に紛れた言葉について、もう一度聞き直そうとして――】

(……まあ、良いや。向こうも言い直さないんだから、そう重要なコトじゃないだろう)

【どーん。頭上から降り注ぐ色鮮やかな光に、考え直して天を仰いだ】
【遠い夜空にあって尚、大気と共に肚の底までも揺さぶるような景気の宜しい重低音】
【咲き誇る大輪の花火に、祭りの締めはこうで無くてはと年寄くさく頷いて】

――だよなぁ、先ずは動くか。皮算用は、獲物をきっちり仕留めてからだ。
ああ、そうそう。未経験なら言っとくよ……オレくらいで後込みしてちゃ、きっと身が持たないぜ。
何せ天下の大会≠セ、ヘンに気負うと為にならない。兎に角、楽しんでやるコトをお勧めするよ。

此方こそ、有り難う。予選で――いや、この場合は本選か?まあ良いや。
……どちらにしろ、お前と悔いを残さずに闘り合えることを祈ってる。

【返って来た言葉は、衒いのない率直なエール。その純真さに背中を押され、朔夜も決心が付いたようで】
【違いないな、と。若干の剣呑さを含んだ笑みを浮かべて、声高に覚悟を表明すると】
【忠告か、嚇しか。あるいはその両方とも取れる、人でなしなりのヒネた応援をローズに送った】

【「たーまやー!」】
【次々と打ち上がり、咲いては散りゆく光の花片】
【極論、燃焼という単語一つで言い表せるそれは、実を残さない徒花だ】
【だがそれは間違いなく、少女の中に何かを残したのだろう。きっと、そう悪くない物を】

【自らも囃し立てたり息を呑んだりと、柄にもなくはしゃぎながら】
【きらきらと目を輝かすローズを見遣って、朔夜は思った】


そうか。……まぁ、何だ。多分、オレにとっても悪くなかった。


【穏やかな響きの中に、直向きさを感じさせる少女の言葉を聞きながら】
【照れているのだろう。わずかに口籠りつつも、女性は概ね好意的な言葉を投げかけて】

(……純粋というか、子供っぽいっていうか……やっぱり苦手だ、こういう奴。)

【困った風に――それでも、悪くは無いといった表情ではにかみながら】
【空から花火が尽きるまで、ぼんやりと見惚れ続けるのだった】
//あばばば、言った側からorz
//それではお疲れさまでした、大変ありがとうございましたー!!
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 02:46:30.11 ID:Clsq/P5bo
>>551

……。
いやァ、マジで大会に出なくてよかったぜ。

【頭痛がしてきたような気がして、目の上に右手を当てて、再び深く嘆息する】
【もし、大会に出ていれば、彼女と大会でかち合ったかもしれない――どころではない】
【この場で一方的に戦闘を仕掛けられていたかもしれないのだ】

……。

【少女の容姿をようやく目に入れて――しかし梧堂の口からは、何も出てこなかった】
【どこか歪さを感じさせる、少女の造作――なかんずくその瞳の構造に――吐き気にも似た悪寒が這い登る】

……そりゃ良かった。
綺麗な顔してんだから、ずっとそうしてれば良いだろうに。

【ワンテンポ遅れてようやく、いつもの様に軽口を吐き出すが】
【それは何か、鉛のようなものを吐き出すように感じられた】

【去り往く少女の背中を見つめながら、千鳥との会話に意識を戻す】

ああ……。
……いや、まぁ大会参加者だってんなら、ネタにはなるだろうが……。
お前がその気が無いなら、俺は別に、どうでも。

【どこか上の空で、羽々斬の耳打ちに答えてから、ぼんやりとした顔で、頭を掻いた】

ま、大会は祭りも兼ねてるらしいし、見物に行きゃ、イヤって程見れるだろ。
……ちょっちばかり、気分が悪ぃわ

【――そう言って、棺桶の――要は生体維持ポッドだったのだろう――残骸を見やってから】

……俺は帰るぜ。

ああ、千鳥、また会おうぜ。
アンタの雑誌、ちょっと興味があるし……な。

【どこか気のない声で、そんなナンパじみたことを囁いて】
【梧堂はスラックスのポケットから、一枚の紙片を取り出す】
【携帯の番号らしき数字の羅列と、梧堂渉、という文字が書かれたメモだ】
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 03:04:18.49 ID:euR7c2DTo
>>553

いや、さっきも言ったようにですね、ネタを作るには下絵が必要で、
この人を下絵にするのは……なんだかこう、嫌ーな予感がですね……

……と言いますか、ああいう類の人間って偶に見ますけど
下手に賢い人間よりああいう頭抜けて分からない人間の方が怖いんですって
だってほら、貴方も多分思った通り。大会出てる人間だったら、この場で、って人ですよ?
ああいう理性とかそういう事と遠くに住んでそうな人は、触れない方が良いんです

【さわらぬ神にたたりなし。藪を放置すれば蛇も出てこない】
【どうやら千鳥には、その相手が直感的に、自分とは合わないものだと判断した様だった】
【だから、梧堂の背後に隠れるようにして、自分は表に立たなかった】
【自分では、ふとした拍子に危険にさらされるかも知れない、と感じていたからだ】

……気分は上々なんですがねぇ、私の場合
ただ、ああいう類の人間……人間?兎に角、接するのはごめんです
それにその通り、大会参加者はあれだけじゃないんですから……

【取材をするにせよ、ただ眺めるにせよ、参加者は十分な数が有る筈だ】
【何も、自分が苦手な相手を追いまわす必要は無い、と自分に言い訳をして】
【千鳥もまた、去った『それ』に執着する事は無かった】


ああ、はい……って何時までもこの口調も堅苦しいわね
雑誌は書店で探せば有ると思うわよ、特にこの国だったら
会場近くの本屋とか、結構バックナンバーも扱ってくれてたりするし……

……って、携帯の番号?ナンパされても困るわよ
もっとダンディーな人にだって、買い物の約束を取り付けてあるんだから

【なんのかんの言いながらも、渡されたメモは受け取り、ポケットへねじ込む】
【「私の連絡先は雑誌ね」 購入すれば分かる、という事だろうか】
【雑誌を購入させようという手立てだけは、こんな所まで踏んでいて】

ん……良く考えると変わった遭遇になったけど……またね、って言うべきなのかしら
また会うのなら何か面白そうな事を見つけといてくれると嬉しいわね
なんなら事件起こしてくれてても良いわよー、その方が面白い記事になりそうだし

【別れの挨拶の代わり、軽く手を振って歩き始める】
【残骸に一度蹴りをくれてやるが、壊れた物はそれ以上壊れる事もなく】
【呼び止める事が無ければ、千鳥もまた去って行くだろう】
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 03:07:53.93 ID:5dHYkw6to
>>552
【「流石にそこまで子供じゃないよーっ」】
【恥じて身を遠ざけようとしたが、言葉だけが独り歩きして】
【結局、毛皮やらに手をつけさせてしまう。彼女の行動を制し切れなかったけれど、今払ってもらっている場所以外を自分で払う】
【少しでも早く完了を手伝ったほうがいいと思ったからで、多分時間は短縮されるはずで】
【終わると、ハンカチを洗って返すと約束するだろう。礼の言葉も短く付け足しながら】

(…言い直せなかった……)

【花火一発は、長々と滞留しない。順番が着たら空へ飛び立ち、すぐさま散る。それが連続するから、外から観測するには継続してみえるだけで】
【一瞬爆発して、それで終わり。いくつもの花が、空に咲いては散る】
【酸いも甘いも噛み分けた大人な彼女の言葉には、終わっちゃうねと、幼く小さく食い下がる事しかできなかった】

…さ、朔夜より強いヒトとか、想像もつかないよ……。
く、悔いが残らないよう、頑張るっ!!

うん、そのときは、よろしくね。お互い、死なない程度に全力でやろう。
簡単には負けないからねーっ!

【しり込みを見せるけれど、大会の意義が戦いを通じての交流なら、その気持ちはきっと邪魔だ】
【朔夜だってそう、その中に身を置き続けて来たからこそ、強くなれたのだろうと、猫は勝手に想像する】
【ならせめて、もてる全てを持って食い下がる事こそが最大の礼なのだと、エールに応えた】

【「か、かーぎやーっ?」】
【囃し言葉を真似たローズ。知識はあるのだろうが疑問系で、使い方に自信がなさそうな】
【――――でもまぁ、今このご時勢、その起源なんて些細なことであろう】
【散り行く徒花を見送る定型句は、その門出を見送る飾りとしての役割があれば、何だっていいのだ】

【例えば、一度といえど肩を並べ、窮地を救ってくれた戦友との再会】
【隣で一緒に時間を共有できるヒトと、まためぐり合えたのだから】

【少し篭った、不器用な気持ちを伝える朔夜】
【猫の周囲には、そんなヒトが時々居る。そういうのが苦手な人種は、否応なし世の中に氾濫しているのだろうかと考える】
【だから自分は、せめて自分は、】

【その気持ちを無碍にしないよう、まっすぐ受け止めたいと思った】

【にへへとはにかみ、揃って同じ空を見上げる時間】
【前夜の終わりを告げる火が消えたなら、この場の解散の合図で】
【そして日が出たのなら、すぐに再開の合図が踊るのだ】

【それまでたった数時間、気持ちを弾ませながら夢を見るのだ】


//お疲れ様でしたー!!
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 03:16:29.89 ID:Clsq/P5bo
>>554

……同感だ。
どうも、ああいう人種は苦手だ。

【キザったらしい所作で肩を竦めて、梧堂はようやく笑う】
【素直で、愚直で、皮肉を理解できない――】
【どれだけの意図を込めて紡いだ言葉も、理解されなければ、それは額面どおりの言葉でしかない】

……さて、人間だったのかどうか。
まァ……俺が人間だってのと同じくらいには、彼女も人間だろうさ。

【いやに意味深に、そんな事を独り言るように呟く】
【――羽々斬に、その意味は理解できないだろう。余人に理解できぬからこその、独り言なのだから】

あいよ、んじゃまァ買ってみるとしますよ。
バックナンバー買うかどうかまでは保障できねェけど。

【こちらも、全てを鵜呑みにするような返答は返さず】
【ようやく正面から、羽々斬に向き直る】

生きてる限りはまたがあるさ。
……縁がなくとも、大会の取材をしてる間は、観客席で会うかもなァ。

……事件なんて、俺が起こすまでも無いだろうよ。
また≠ネ、千鳥。

【最後の言葉にだけは、羽々斬のパパラッチ根性に辟易してか、うんざりとした口調で投げられて】
【梧堂もまた、背を向けて、後ろ手に手を振り返し、去っていった】

(……)

【梧堂の頭の中では、人形じみた彼女が――無垢で歪な姿が――焼き付いたように、離れなかった】

/こんなところでしょうか。
/おつかれさまでした!
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 03:21:59.44 ID:euR7c2DTo
>>556
【両者が同じ人間を苦手と感じたのは】
【それはもしかしたら、二人が同系列の人間だからなのかも知れない】
【素直な言葉を使わず、捻くれさせて言葉遊びをする】
【それらは理解されるからこそ意味が有るのだ】
【どれだけ高尚な論文を綴っても、乳飲み子はその価値を理解出来ないのだから】

【逃げるように、千鳥は早足で去って行く】
【現場の写真を撮る事すら、途中で放棄してしまっていた彼女は】
【今日の出来事は、きっと記事に書かない】


【もしも、大会の参加者一覧などというものが有れば】
【その中に、奇妙な名前の参加者を発見する事になるだろう】
【この世界、おかしな名前など幾らでもある、と高を括っていても】

【ダビング≠ニいう名前の人間は、そう多くは有るまい】


/あいさ、お疲れさまでしたー
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 07:42:59.64 ID:Ofaekq/AO
青線ウゼェ消えろ
獣姦の谷山と一緒になwww
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/05(金) 08:31:13.55 ID:Ofaekq/AO
今日か大会wwwwwエルメア並のチートは出てくるのかwwww
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/05(金) 10:20:44.88 ID:Ofaekq/AO
エルメア対鮮の中身丸出しの煽りあいは最高だったなwwwww
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 12:02:01.54 ID:Ofaekq/AO
今回は谷山さんとタツミさんに期待してますwwwww
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [!red_res saga]:2011/08/05(金) 18:00:45.23 ID:gUHravuko
【大会会場】

えー、テステス。まずは、大会本部からお知らせです。

今大会は春霞夏祭とのコラボが実現しております。
そして星の数が足りず、惜しくも本選出場を逃した方々対象に、
神社の『かわいい』巫女さんとのエキシビションマッチが予定されています!
ですので皆様、より一層気合いを入れて頑張ってくださいっ!


…………ゴホン。

では、開始時刻になりました。
───第十回闘技大会予選、只今より開始ですッ!!
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 18:13:44.84 ID:GYwbUTIao


【大会会場内、開放フィールド=B】
【簡素な石畳のフィールドの上に、一人で立つ人影。】



【――――ぴ、ぱしん。】

【大会開始前に配られたバッチを、軽く投げたりしながら掌で弄ぶ人影。】
【特に緊張はしていないのか、軽く欠伸まで浮かべたりしながら、ゆったりと佇んでいる。】

(―――賭け★は5つ、と言ったって、中々受ける奴も居ないだろうな)

(…まあ、本選に勝ち進みたいと考えるのは当然なんだろうが、俺みたいなバカ≠ヘ居ないのかね?)


【もう片方の腕で軽く髪に触れると同時に、辺りを軽く見回して、後に嘆息。】
【参加者≠ナある事に間違いは無さそうだが――――】
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 18:18:53.58 ID:sGeBKOJTo
【水の国 公園】

……ほう、ほう、遂に始まったか。
さて、儂が若い力にどこまで対抗できるものか

【公園の芝生の上に、小さな人物が腰掛けていた】
【身長の頃は140前後程であろうか。黒い外套で身を覆い白塗りの杖を脇に置いている】
【その顔立ちは老人と呼ぶに相応しかろう】
【見た目の年齢は70を超えよう皺だらけの面立ちで小さく微笑みを浮かべていた】

【纏う気配も風に靡くススキのように穏やかなもので】
【外見と合わせてもとても現役で闘う戦士とは思えない様相を呈している】

……うむ、夏に飲む茶もまた美味い。
どれ、物好きな相手が参上するまではゆるりとしておろうか

【ずず……と冷えた麦茶を飲みながら、老人はのんびりと待ち始める】
【老人の頭上ではチチチチ……と小鳥たちが平和に鳴いていた】

【大会参加者「翁」。傍らに杖と並べるようにして置いてある5つのバッチから、選手であることを察せられるだろう】
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 18:25:49.02 ID:4iTZv2ayo
>>563

【そこに、新たな人影が現れる】

【黒い瞳、赤い組紐で一つに束ねた黒髪】
【返り血を浴びてそのままにしたような赤黒い和服】
【腰には白い鉤手甲がぶら下がり】
【両腕には黒い鉤手甲を装備】
【黒い方は、鉤爪の代わりに長さ20cmほどの刃が付いている】
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/08/05(金) 18:27:04.38 ID:MbqSOGqno
>>564
【公園に入り込む、一つの人影を、老人は目に入れるだろうか】
【老人とは対照的に、未だ学生、若いも若い、高校生】

さ――ぁってと、久々の出勤だなぁオイ。

【そんなのんきな声を上げる少年の姿を描写売るとすれば】

【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミの様につんつんに逆立てられており、すごく刺さりそうである】
【右目の部分には、大きな傷が一閃と撃ちぬかれた跡があり、少し見た目が悪い】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【特に印象深いのは、その双眸だろう。ぎらぎらと意思の光を宿した瞳は鋭く、しかしまだ少年らしさも残している】
【そして、スラックスに5つのバッジが付けられているのも、分かるだろう】

【きょろきょろと、公園内を見回すと、バッジを装備する老人を見つけ】
【悠々と歩いて来る姿が、近づいてくるだろう】

よう、お爺さん、いい天気ですね。

【麦茶を飲んでいるのを見て、自分も喉が乾いたのか】
【ベルトポーチから3錠ほどの白い錠剤を取り出し、スポーツドリンクで飲み下す】

‥‥で、答えはわかっちゃいるけど、参加者でいいんですよね?

【長幼の序は守るのか、確り敬語で話している】
【見た目は不良っぽいが案外常識が有るようだった】
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 18:27:29.72 ID:CulyWG0G0
【水の国 街中】

なんか、とりあえず祭りっぽいし
はいっとけー!って感じで参加したけどいまいちどうやってやりゃぁいいのかわからないな

【町の壁に背中を持たれかけてた立ちつくしている少年】
【17歳ほどの容姿に白い無地のタンクトップと青いジーンズ】
【そして見ているだけで暑苦しい燃えるように赤いマフラー】

とりあえずこの星を駆けて戦えばいいん…だよな?

【ポンポンとお手玉をするように★を上に投げてはつかみを繰り返している】

…あ

【だが途中で掴み損ねたのか★がどんどん転がっている】

あぁ!待て待て!まってくれ!

【走って追いかけていく】
【周りを見ていないため、誰か前にいるとぶつかってしまうかもしれない】
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/05(金) 18:30:28.13 ID:tptanmkco
【宵闇の月は依然として姿を見せず、夕焼けの色は既にその色を無くした
主を失った夜はさながら、亡国を弔う騎士の如く、さやかな星明りだけを一面に浮かべて
薄靄の黒に満ちた夜が、しっとりと世界を覆う】


意気込みは十分なのですが……それに惹かれ、動きが出せないのも情けない話でしょう
まずは気を落ち着かせる意味でも、楽しんで戦える御仁と出会えれば幸いでございますが……


【言の葉を紡ぐのは白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】

【彼女が立つのは人気の少ない遊歩道、舗装された道路と、等間隔に道の側に添えられた木々が彩る
風が一陣踊ると、喘ぐような木の葉のざわめきが、やけに涼しくこの場所を飾り立てる
気温が低く、過ごし易い環境――――戦い易い場ではあろう】


――――……何だか、上手く交流できるか……不安になって参りましたね……
大丈夫です、皆さん良い人ばっかりなんですから……っ……


【彼女はすぅーと空気をすうと、とくん、と細い喉を鳴らしてそれを身体の隅々にまで染み渡らせる
真新しい空気の味は、正しい鼓動のリズムを思い出させて、戦いの前の火照りを解していく
彼女はそのまま、街路樹の一本にもたれかかるようなカタチで、静かに時を待つだろう】

【傍らには一本の鞘に収められた刀――――そして無造作に置かれた五つの星】
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 18:32:35.96 ID:4iTZv2ayo
>>563
/すみません間違えました

【そこに、新たな人影が現れる】

【黒い瞳、赤い組紐で一つに束ねた黒髪】
【返り血を浴びてそのままにしたような赤黒い和服】
【腰には白い鉤手甲がぶら下がり】
【両腕には黒い鉤手甲を装備】
【黒い方は、鉤爪の代わりに長さ20cmほどの刃が付いている】
【そんな男が、先客の人影に近づいていく】

…よう。早速だが、始めようぜ。
いくつ賭ける?

【配布されたバッジを軽く投げながら声を掛ける】
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 18:33:22.76 ID:GYwbUTIao
>>565

――――。
(アレは――)

【姿を視認するものの、相手の目的がこちら≠ナは無いと判断した為、別の場所に視線を向ける。】
【相手が近寄って来た場合に於いては、話し掛けるつもりであるのだが――】

//最低限の行動描写はお願いします。
相手から動作が無ければ判断が不可能ですし、現状こちらからの判断は
【端っこに立っている人が居る】程度で、別に気になりません。
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 18:33:48.35 ID:GYwbUTIao
>>570
//おっと取り消し
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 18:36:17.53 ID:sGeBKOJTo
>>566

ああ、まっことよい天気じゃよ
今年も天気に恵まれたようで、大会も大いに盛り上がることじゃろうさ

【老人は麦茶を入れた水筒をその場に置きながら、にこりと笑ってそう応える】
【その顔には額から左目の上を通り頬まで裂けた古い傷跡があり】
【傷口を隠すようにして装着された眼帯が、優しげな老人の表情とアンバランスな雰囲気を醸し出していた】

ああ、参加者で違いないよ
老骨の出張る場でないとは分かっておったが
街の活気を見ておるとたまにはこうして、身体を動かしてみたくなってな。

【よいしょ……と、小さく声を上げながら傍らの杖を左手で持ち立ち上がる】
【立ち上がる動作も実にゆっくりとした頼りないもので】
【腰を右手でポンポンと叩きながら、体重を左手の杖にかけて少年と向かい合う】

さて、さて。先ずは互いにバッチを賭けるんじゃったか?
特に異論がなければ様子見の意味も兼ねて2つと行きたいところじゃが……どうじゃろうか?

【皺だらけの右手に2つの☆を乗せながら少年に提案する】
【彼の方に反対意見がなかった場合は、この試合の賭け星は2つと決定されるだろう】
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 18:40:07.86 ID:euR7c2DTo
>>567
【星が転がって行く、その進路上】
【一つの人影が、ぼーっと立って居た】
【向かって来る相手を避けようともせず、直立不動でいるその人物は】

始まった……参加者か?

【自分の方へと走ってくる相手に、警告もせず突然問いかけた】
【だが、もしも正面衝突をしてしまおうとも】
【この人物はよろける様子も見せず、そのまま立ちつくしている事だろう】

【身長は175cm程。痩躯に白衣、フルフェイスのヘルメットを被った女性】
【白衣の胸には、大会参加者である事を示す星が5つ、付けられている】
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/05(金) 18:40:55.37 ID:pG7FEf2To
>>567

【ドごっ、と、お約束通りに少年とぶつかる人影一つ】
【見た所星を拾おうとしたらしく、手に掴んだ直後の出来事のようだ】

【もみあげや、耳付近が黒という一風変わった銀の短髪】
【射抜くような、冷たく、鋭い碧眼】

【装飾の少ない黒の軍服を着した青年。身長190cm程で、年は二十歳頃だろうか】
【若年である事は人相から分かるのだが、青年活気さを感じさせぬ青年】
【軍服の胸の部分には五つ星が付いており、大会参加者なのは誰の目から見ても明らかだろう】

これは失礼したな。少年よ
如何なる困難にも周りを見て行動するのが吉だぞ――

【当たった感触からは、青年の体は硬く。鍛えられているのが分かるだろう】
【まるで、年配者のような言葉。悪く言えばジジ臭く】
【上から目線ではあるが、心配はしているらしく】

で、見た所大会参加者のようだが、君さえ良ければ一戦交えようぞ?

【手を開き、星を少年に差出つつ、戦闘を持ちかける台詞】
【筋肉から見るに軍服が飾りで無い事は確からしいが――】
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 18:41:27.24 ID:GYwbUTIao
>>569

【姿を一度視認するも一度視線を別の方角に向け、相手が近付いて来た事に気付いて苦笑しながら振り向く。】

――ああ、始めるか。

…俺の希望は初っ端から5つ、だが、そっちの希望に任せておく。

【――バッジを身に付けていないのは、相手に全て渡しても構わないからであろうか。】
【腰に差した長剣を引き抜いて身体の後ろで軽く振り回すと、肺の息を一気に吐き出して沈黙する。】

【もう既に始める準備は出来ている、という事だろう。不敵な笑みを微かに浮かべたような気もする。】
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/05(金) 18:41:28.06 ID:pG7FEf2To
/あらごめんなさい退きます
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/08/05(金) 18:46:59.48 ID:MbqSOGqno
>>572
(――、経験が深いってのァ、厄介だな。ま、胸を借りる積りで挑ませてもらうとするか)

【老人の立ち姿や優しげな雰囲気に似合わぬ傷等を見て、思う】
【少年が恐れるのは強大な力よりも積み重ねた経験】
【故に、この戦いでは、己に分が悪いと分かり。しかし、それでも挑む価値は有ると思う】
【ただ勝ち残るのではなく。少年は星以外の物≠得る為に参加したのだから】

【少年は無意識の内に、己の右目に趨る一閃の傷を撫でた】

‥‥そうだな、熱中症にならねぇように気を付けねぇと、互いに。

【はは、と楽しげに少年は微笑んで】
【これから戦うとは思えぬ、穏やかさがそこにはあった】

あ、うっかりした、敬語苦手だから、やっぱりタメで話す、すまんね。

【一言、罰が悪そうに理ってから】

最近退院してから事務ばっかでよ。
丁度いい機会だ、鈍った体もあったまってきたし‥‥。
それに、強くなる必要が有る=B

【少年の目には、強い意思の光が有る】
【その目は、真直ぐと目の前の人生の先達に向けられていて】
【見せられた二つのバッジと条件を聞き、コクリと首肯】

‥‥んじゃ、二つでOKだ。
場所は此処でオッケーだよな?始めようぜ、爺さん。

【そう言って、たんっ、と軽く後ろに飛んでストレッチをする】
【両目には蛍光色の緑色が浮かび、能力の発動を伺わせて】

一応、名乗っとくぞ。
統一征斗会新聞部部長、そして学園°ウ頭(仮)。
――谷山 基樹[タニヤマ モトキ]だ。

宜しく頼むよ、爺さん。

【相手に対して、失礼のないように、というスタンスだった】
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 18:47:04.60 ID:5dHYkw6to
【水の国、ビル屋上】
【今日という日の為に設置された会場の一つ、いわば見世物としての形式をもかねたリングがある】

うわぁ、緊張するなぁ…?

【そこで挑戦者を待つ、一人の人物】
【普段は屋上遊戯スペースとなっている場所だけあって、一見する着ぐるみのような印象を見るものに与えよう】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々夕日を反射してきらりと輝く】

どうするんだっけ、確かこの星を賭けて、闘うんだよね…?

【カットジーンズ、腰周りのベルトに下げた五つの星】
【大会参加者である証明と共に、その猫が未だ闘っていないことを示す】

【おいっちに、おいっちにとストレッチをしながら、猫は不安と期待で高鳴る鼓動を聞いていた】



【一方、ビルの一階部分】
【建築物に寄りかかって腕を組む、少し近寄りがたい雰囲気の人物がいた】

さて、どんな奴が釣れるかな…?

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口、右頬に火傷の跡】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】

……強いんだろうなぁ、おい。
大会参加者っつーからには、さぁ…楽しいんだろうなぁ?
クックック…!

【暗色の上着、開け放たれた止め口には五つの星】
【寄りかかった姿勢のまま、開いたつま先で地面をこつこつとならしている】
【そしていずれくる闘争を想い、酷く不気味な含み笑いを小さく零すのだった】
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 18:52:55.19 ID:4iTZv2ayo
>>575

初っ端から五つかよ、でかい博打すんなぁ・・・
割に合わない博打は嫌いじゃねぇが、いきなり予選落ちは勘弁だ。

俺は三つがいいんだが、それでもいいか?

【流石に五つは賭けられず、懐にバッジをしまいながらやや控えめの三つを提案する】
【控えたといっても五つのうちの三つは決して少なくない】

【これを受ければ、いよいよ試合が始まるだろう】
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 18:54:08.07 ID:CulyWG0G0
>>573
っだ!

【お約束どおりにぶつかる少年】

う…っとと!ごめん!ちょっと焦っててさ!
えと!えと!なんだっけ?あ!参加者か!?
確かに俺は参加者だけど

【落ち着きがなく早口で相手の質問に答える】

あーっとさ!さっきこっちのほうに★転がってこなかったか?
戦ってもいいんだけど★がないとお話にもならないしさ

【きょろきょろと周りを見渡して落とした★を探している】
【そのしぐさ、まるで子犬】

>>576
/了解です、機会がありましたらまた
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/05(金) 18:55:59.01 ID:pG7FEf2To
>>568

【遊歩道を歩く人物一人】
【足音が段々と近づいてきて、少女の前で足を止めて、碧眼が少女を見据える】
【碧眼の持ち主はと言うと――】

【もみあげや、耳付近が黒という一風変わった銀の短髪】
【射抜くような、冷たく、鋭い碧眼】

【装飾の少ない黒の軍服を着した青年。身長190cm程で、年は二十歳頃だろうか】
【若年である事は人相から分かるのだが、青年活気さを感じさせぬ青年】
【軍服の胸の部分には五つ星が付いており、大会参加者なのは誰の目から見ても明らかだろう】

今晩は、少女――

【在り来たりな、夜の挨拶を涼しい大気に溶かし】
【ちらり、と少女の星に視線を遣った――】

/まだいらっしゃいますか?
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 18:59:23.03 ID:sGeBKOJTo
>>577

ああ、構わぬ構わぬ。
儂もこう……堅苦しい態度は苦手でな
選手として向かい合っている以上は対等じゃし、肩の力を抜いてくれて構わんよ

【ほっほっ、と好々爺じみた笑い声を上げながら応じる】

谷山君じゃな。儂は翁(おきな)と申す者。
無論真の名ではないが、名はとうの昔に忘れてしまったのでの。
じゃから偽りの名ですまんが、許しておくれよ

【老人――翁は短く自己紹介を済ませると】
【くの字に大きく曲がった腰をまたポンポンと叩きながら谷山を見る】
【若く、輝かしい未来を見据える少年の姿を――。】

さて、さて。では早速参ろうか
持てる時間は限られておるのでの。最大限有効に使ってやらねばならん。
谷山君も、老人相手にいつまでも構っているわけには行かぬじゃろうしな

よっこい、しょ……っと。ふぅ……どうにも身体が重くてならんわい

【翁は、そう告げると行動を開始した】
【言葉に違わぬ緩慢な動作で、一歩一歩杖で身体を支えながら】
【ゆっくり……ゆっくりと谷山へ接近していこうとする】

【身を覆う外套からは、足先と両手首ほどまでしか見えず他は覆い隠されている】
【そしてくの字に曲がった身体は小柄なソレを更に小さく見せ、頭は谷山の腹ほどの位置になっていようか】
【見たままならば、とても戦うような姿ではない。隙も多く、歩法も特別なものではない】

【谷山は、真っ直ぐ接近し始めるこの老人に如何なる手段で対抗するだろうか】
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 19:01:16.88 ID:euR7c2DTo
>>580

……………………

……足元を見れば良いと思うんだが

【極端に傾斜のある土地でも無ければ、星の様に角が大きいものは何れは止まる】
【そう考えているのか、この女性は積極的に、自分から探そうとはしなかった】

【街中、足元はおそらくアスファルト。星の材質にもよるが、見えなくなる事も有るまい】
【探せば直ぐにでも見つかる筈。いや、見つかって貰わねば困るのだが】


【星探しを行う少年を直立不動で見降ろしながら】
【ヘルメットの女性は、胸の星を指差し、改めて参加者である事を示す】

……先に進みたいか?それとも、戦いたいだけか?
前者なら3〜5、後者なら1か2を提案する

【賭け数の提案は、これと一点で定めるものでは無かった】
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/05(金) 19:06:16.85 ID:tptanmkco
>>581

【碧眼と交錯する彼女の真紅の瞳
艶やかに光を内包した、その輝きはその瞳のうちに隠して
彼女は網膜に写し取った貴方を、そっと指先で辿る】


――――ええ、こんばんは……長身の御仁、貴方様も大会へ?
でしたら幸運というものでございましょう、貴方様の視線の通り、私もまた、そこへと参加しております

願わくば、ここで一矢交える事をお願いしたいのですが……


【彼女は貴方の姿を確認すると、背中を預けていた木から離れて
そっと遊歩道の真ん中辺りへと躍り出る
はためく長いスカートの裾は、その砂雪の如く白い布地に、星明りを吸い込ませて
光沢をゆらめかしながら、彼女の色を修飾する】

【彼女は貴方の前――――5m程度の間合いをあけて、更なる言葉を紡ぐだろう
細く華奢な喉が震えて、つむぎだす言葉は、ソプラノの旋律で紡がれる、舌触りの良い音
きっとそう教育されたのだろう、棘の無い言葉で、自身の意志を紡いでいく】


私はカノン、カノン=ラン=パトリオットでございます

……例え貴方様が私のお願いを受け入れていただいても、いただかなくても
今宵の邂逅を永久に忘れぬように――――……

貴方様のお名前を、窺ってもよろしいでしょうか?


【小首を傾げると、彼女の横顔を修飾する横髪が鈴蘭のように揺れる
白銀の髪は灯りを孕むと、それを溶かし込み、更なる色を反芻させて
――――彼女の大人びた表情を、少しだけ飾り立てる】

【160cmにも満たない彼女、身長さは明らかであろう
彼女はそっと右の手で納刀された刀を握ると、貴方へと向き直る
獲物は刀、か……どのような戦略をたてるのやら】
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 19:07:05.03 ID:CulyWG0G0
>>583
え?
あ!本当だ!
姉さんいい人!すげぇいい人!

【鬱陶しいくらいに落ち着きがない】
【とりあえず足元に落ちていた星を拾って相手のほうに向き直り】

んで、早速戦闘か…
そうだなぁ…とりあえずは無難に三つでいくか?

【腕を組み一通り考えた後賭け数の提案をしてにっこり笑う】
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 19:07:54.89 ID:GYwbUTIao
>>579

ああ、構わないんだが――――

――割とこれは、博打でも無いんだ。
3つでやり取りをして、負けた場合に残る星は2つ。

【4つのバッジをしまった後の掌で、Vサインを作る。】

次に2つでやっても、4つ。その次に4つを賭けても8つ、だ。
本選進出を考えるなら、最低でも三連勝する羽目になる。

【2、4を示した後の掌をぐっと握って、パキリと指を鳴らした後に、バッジの一つを不意に放り投げる。】
【垂直に、高く投げられたバッジの行方を追わずに、バックステップで距離を取る。】

…まあ、俺自身はあまり本選に行きたいとは思ってないんだけどな。



――――勝ち負けは関係無いが。

【暫く間を置いて、双方が構え終わったであろう所に、小さく音を立てて地面を打つバッジ。】
【その音を契機としたかのように、バックステップで取った距離を一気に詰めて横一線に斬りかかる。】


【軽い不意打ちではあるが、反応はし易いであろう。】
【間合いの関係上、バックステップする程度で回避出来るが、そこから急に攻撃するのは難しい。】
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/08/05(金) 19:09:26.14 ID:MbqSOGqno
>>582
おう、そう思ってくれれば此方としても有難い。
じゃ、遠慮無く行かせてもらいますかね。

【にぃ、と年齢に見合わぬ鋭い笑みを浮かべて】
【相手の自己紹介を受けて、脳内で思考を巡らせる】

(‥‥見た目からすると接近戦には向かないか。
だが、見た目で判断するのはこの世界で一番の愚行。
回せ回せ、経験じゃ勝てねぇなら頭を回すのが一番の勝ち星への近道だ)

【能力によって加速し過熱し、回りだす思考】
【老人の言葉には、もはや臨戦に写った鋭い瞳で】

‥‥んじゃ、俺も精精頑張って戦わせてもらいますか。

【此方に迫る老人を見て、その動きからは武術の影は見えず】
【しかし、外套等により全容は見えないため、谷山は容赦なく行動を開始する】
【先ず、左手を相手に向けた、そしてその直後】


――― B O M B !


【左腕に無数の光の線が浮かび、爆風が手のひらから放たれ、老人を襲うだろう】
【威力は低いが、衝撃は強く、当たれば外套等を吹き飛ばしつつ、距離を取れるはずである】
【そして、同時に普段は機能により衝撃を殺しているが、それを切る事により後ろに転がるように移動、距離を取る】

(‥‥先ずは様子見、何らかの対処が有れば、そこから戦略を組み立てられる。)

【転がりながらも、蛍光色の瞳をぎらつかせて、相手の一挙一動を見逃さないようにした】
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 19:09:30.63 ID:w94+fzWSO
>>578
【ビル屋上のリングにて】

へぇーこんなとこにリングがねぇ
[今年こそは勝たねーとなあ…って毎回言ってる気がする……]

【旅人のように薄汚れたマントをはおり、袖口の広い服を着た少年】
【大きなゴーグルを着けているため目元が隠れていて、どこを見ているのか窺い知ることはできない】
【少年が口から発する声とは別に声がするがどこからとは分からず、ただ聞こえてくるだけだ】

[おっ?あの嬢ちゃんが相手してくれんのかぁ?]
っぽいねぇ?

【マントの襟首には小さな星が5つ並んでいる】
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 19:12:48.54 ID:euR7c2DTo
>>585

3つ……負けた時点で、本戦への出場に届かなくなるラインだな

が……それで良い

【予選の日数から考えて、3戦以上行うのは難しいだろう】
【3つ賭けて負ければ残りは2。残りの全賭けを、二回を行っても8】
【それでも構わないと答えたのは、戦闘行為そのものに価値を見出しているからだろうか】

【両腕が持ち上げられ、ヘルメットを左右から挟む様な位置に置かれる】
【両足が軽く開かれ、膝が僅かに曲げられる】
【重心は比較的高いまま、防御は完全に頭部だけに集中した構えを取って】


始めるが……用意は良いな?

【会話が出来る程度の間合いから、手が届く程度まで詰めようと】
【摺り足気味の大股で一歩、右足から相手へと踏み込む】
【用意を問いつつ先手を取ろうとする辺りは、あまり親切な人間では無いらしい】
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 19:13:20.43 ID:5dHYkw6to
>>588
むむっ、その星っ!

【今か今かと対戦者を待ち構えていたのだろう、襟首の星を目敏く見つけると、ぴんと背筋を伸ばし、リングへと両者を促す】
【どうも相手が二人だとか、そういうことは気にしていないらしい。向こう見ずなのかも知れない】

そうだよ、ボクが大会参加者だよ。
それで、時間が惜しいから早速やろうよっ! ボクは無難に三つくらい賭けようかなって思うんだけどっ!!

【ぴょんぴょんロープで跳ねながら、腰につけたバッチ三つをベット】
【そして上がってくる二人を待たず、リングの対岸へと俊足で移動し、腰を落とし構えた】
【よほど楽しみにしていたのか、焦れていたのだろう】
【目を輝かせ、相手の承諾を待つようにうずうずしていた】
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 19:21:18.47 ID:w94+fzWSO
>>590
[おうおう、乗り気だなぁ〜?悲惨なぁ!未来が待っているともォ知らずによぉぉぉぉぉ!!!]
テンションたけーよ……ま、初戦で3つか、景気付けにゃちょうどいい!

[[とうっ!!]]

【ジャンプしてリングイン!】
【相手の反対側のロープへ体を預け】

まぁまずは自己紹介で、俺はバット!
[とぉ、キラーだ!二人っちゃ二人だが実質一人だから卑怯じゃあねーぜ?]

592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 19:22:56.28 ID:sGeBKOJTo
>>587

ほう、最善手じゃな

【谷山の攻撃が発生した瞬間、翁の動きが一変する】
【身体を支えていた杖を躊躇いなく「前方に掲げ」、「二本の足でしっかりと立ちながら」、「地面を強く蹴った」】
【それと同時に谷山の放った爆風が翁に命中。翁が後方に向かって吹き飛んでいく】

ふぅむ……慎重な男じゃて。
もしお主の選択が点や線の攻撃ならば、易々と喉元を取れておったのじゃが。

【翁は軽業師のような動作で空中でくるりと一回転してみせると】
【とん、と木の葉のように危なげなく着地し、「ガシャリ」……と金属同士が打ち付け合う音が一つ鳴った】
【先ほどの動作は杖で顔面を護り、自ら後方に飛ぶことで衝撃を和らげる動作】
【この体捌きは恐らく、谷山の最初に考えた「接近戦には向かない」という予想を覆すものであろう】

では――仕切りなおしと行こうかの?
谷山君よ、次はどうする?一手一手をよく吟味することじゃ
期待しておるぞ……昔の血を思い出させてくれることをのぅ

【翁は腰を落とし身を更に低く構えると】
【先ほどの歩行とは比べものにならない速度で谷山に向かい疾駆する】
【杖の中程を左手で持ち、極度に前傾した姿勢で地を叩き爛々と右目を輝かせながら変わらぬ笑顔を携えて】
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 19:24:11.48 ID:CulyWG0G0
>>589
びくびくおびえて挙句負けるくらいなら
無難に賭けて戦って派手に負けたほうが面白い

【はははと笑って相手を見据えると】
【こちらも拳を低く構えて重心を少しおろす】

いいとか言う前に行動を開始するやつが言うことかよ

【相手がこちらへ踏み込もうとしてるのに気づき】
【即座に防御ができる用に身構える】

不親切なやつ
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 19:25:46.51 ID:MSiaEt3Qo
>>586

何連勝か、なんて関係ねぇ。要は勝ちゃ良いんだろ。
俺は喧嘩できりゃそれでいい。でも最悪一回しか喧嘩できねぇのはごめんだ。

【この男も、それほど勝ちに執着してはいないらしい】


っ・・・!

(速い・・・!)

【バックステップで刃を避ける、が】
【一瞬体制が崩れたため、反撃はできない】

【改めて鉤爪を構え、追撃に備える】
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/05(金) 19:26:42.86 ID:pG7FEf2To
>>584

【「この通り」と短く紡ぐと胸のバッジをとんとんと叩き】

当然、自分も其の心算。何卒、宜しくお願いする
カノン、カノン=ラン=パトリオット――良い名だ

自分の名前はブライト・ブライユ。手加減は要らぬぞ?[ピーーー]心算でも構わぬからな?

【先程にも増して、研ぎ澄まされた刃の如く言辞を発し】
【言葉からは、戦闘慣れしたような感じで、軍服は飾りでは無いと言う事だろうか】

賭ける星は2つで宜しいかな?
大博打に出るというのは柄じゃないものでな

【屈伸運動をしたり、戦闘前の準備をしつつ賭ける星の数についての話を切り出す青年】
【喋る時だけ、準備を中断しピースサインを作る】
【賭ける星の数は2つ。体格は大柄ではあるが、性格は堅実らしく――】

【体操を終え、少女の答えを待ち】
【少女が違う数を示すのであればそれに肯くだろう】

【そして、両方の手の平を暗い空に向けて固定する】
【掌の上には黒色の魔翌力が溜まり、魔術師か何かだろうか】
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 19:26:51.16 ID:IAD0Lb9lo
【水の国――大会会場内】
【そこに立って、ぼうっと、何処でもないところを見つめている少女の影があった】


……さてさて、なーんにもしないまま夏を終えちゃうのは勿体ないから、ネ。

【ひょんひょん跳ねた髪は、黒い髪留めでポニーテールに】
【赤チェックのネクタイは今日は身に着けず、カッターシャツのボタンは二つ目まで開け放して】
【開けた胸元で踊る、ふたつのペンダントトップが冷たい音を鳴らす】

【かつん、かつん。自分が此処にいることをアピールするかのように】
【あかいあかい靴の厚い底が、戦場に打ち付けられる】
【それは、親しいだれかを待っている時の仕草に、よく似ていた】


【片手に拳銃、胸には五つ星】
【この少女もまた、お祭り騒ぎに乗っかった人物のひとりなのだ】
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 19:29:24.40 ID:euR7c2DTo
>>593

……べつに5の賭けでも良かったんだが

【挑発の様な言葉を、当の本人としては挑発の意図も無く交えて】
【地面に降ろした右足に力を入れ、更にもう一歩の踏み込み】
【これにより、拳が命中する程度の距離にまで、接近を試みて】

【拳を低く降ろした、腹部中心に守る形の相手】
【両腕を高く上げた、頭部だけを守る形の自分】
【十分に近づいてしまうと、それぞれの構えの高さの違いがはっきりと浮き彫りになる】


…………ふ、ぅらっ!

【最初の一手は、拳でも足でもない】
【構えの高さの違いを用いて、ヘルメットの顔面部分を、相手の頭頂部へ叩き込もうとする】

【頭蓋骨は意外に固い。直撃した所で、骨の損傷などはまず無いだろうが】
【衝撃が脳を揺らしてしまえば、以降の行動に支障をきたしかねない】
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 19:30:47.67 ID:5dHYkw6to
>>591
別に卑怯がどうとか、気にしてないもの。
勝つために、生存の為に手を尽くすんでしょ?
それなら多分、大した問題じゃないっ!

【もとより楽観的思考の持ち主なのだろう、数はハンデにはならないといい置きつつ、にっと笑った】
【心からこの出会いを、祭りを楽しむ…そんな晴れやかな感情の発露】

ボクはブルーローズ。『学園』校長(仮)っ!

【盛大に、奇妙とすら言える称号を高らかと名乗った猫――――ローズは】
【両者の戦闘の意思に答え、武器を展開する】

【両手の指と指の間から生えた、三×二の蒼い線】
【獣の爪を延長したような六爪流という奴だ】
【ふぅと、小さく息を吐いたローズは、】


いきますっ!!!


【先制と同時に一歩踏み出し、二歩目で一メートル圏内まで距離を詰める】
【速い、リングの広さは十二分、別にリングアウトしたって負けではないし、そう簡単には端に追いやられないが】
【低い姿勢から、右腕の三爪を薙ぎ払う。とりあえずバットの腹部が狙い】

【斬撃特性はない、見た目にそぐわず、ただの棒のような打撃武器らしい】
【そして猫自身の筋力のなさか、命中してもあまり威力は見込めない。また軌道も極めてわかりやすいが】
【とにかく、振りは『速い』】
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/08/05(金) 19:31:29.45 ID:MbqSOGqno
>>592
――ブラフか、畜生。

【やはり、油断は禁物だったと谷山は思う】
【故にこそ、もっと慎重に、もっと思慮深く、もっと臆病に】
【己の強さは蛮勇に無く、撤退と戦略にこそ有ると理解するためだ】

容赦ねーな、爺。
まあいい、そっちがそのつもりなら俺も容赦はしねーさ。
お前を爺とはもう思わない。

【此方に迫る老人を見て、思考を巡らせる】

(‥‥いわゆる達人。確実に技と経験に於いては己が劣る。場合によっちゃ火力すらも俺が劣る可能性すら有る。
だったら何が勝る?何が届く?結論は一つだけだ。戦略≠ニ能力=B俺はまだ能力を見せていない。
最後に立つ物が勝者、長い目で最後に勝てればいい。ならば――――先ずは、相手の機動を奪おう。
足を潰せば近接系には、大きなリスクと成る。そして、此方の足元の攻撃を警戒させれば‥‥。
その分相手の行動は限定され、予測をしやすく成る。よし、思考完了)

【その間、1秒】
【直後、谷山は行動を開始した】

―――っ、しぃッ!

【途端、虚空に向けて谷山が左腕を振るう】
【直後、風切音がして、足元を縫う様に何かが迫るだろう】
【しかし、極めて視認しづらく、音も小さい。接近する事による移動音の方が大きいほどだ】

【放ったのは、極細の鋼糸。其れにより、足元を絡めとり、あわよくば裂傷を与えるつもりであった】
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 19:35:13.19 ID:GYwbUTIao
>>594

――――回数よりも、俺は中身に拘る方だ。
一度負けたら終わりって感じの焦燥感。それを楽しみに――――

【予定通りの連撃。右手だけで握る長剣での、突撃に近い突き。】
【長剣のリーチからかなり射程が長い。】

【剣、という武器からも近接戦闘はかなり得意のようだが、それだけでは無い違和感≠ェある。】
【この男の情報を先に知っていれば簡単な事であるのだが、初見の相手だと言う事で意図的に隠しているようだ。】

【そして――――この大会に参加している以上、十中八九非能力者では無いだろう。】
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 19:35:42.17 ID:DbTOjTr50
>>596

【祭り、祭り、祭り!!】
【今まさに、この國では戦いの宴が巻き起こっている訳だが】
【その中に。行く祭りを間違えた様な、場違いな影が紛れていた】

(だ、大丈夫……あたしなら、行けるっ)
(家のみんなを見返して、そして何より、「あいつ」に会える――っ)

【紅に青帯のコントラストが映える浴衣、軽く日に焼けた素足、下駄の装い】
【栗色の髪は肩を過ぎ、黒真珠を埋めた眸は静かに張り詰め】
【首にかかっている、『紐』の元を辿れば――“鉄かぶと”を被っている】

【そんな奇妙な風体の少女が――人という文字を、そっと】
【左手で右掌に描いてから、軽く口付けして】
【一連のシークエンスを終えると、布地に輝く五つ星を見据えた】
【彼我の距離はおおよそ5メートル。遠巻きに、しかし確かに】

……、あっ、あのっ!!
あたしと一発――お願いできません、か?

【唇がしょっぱいのは、手に汗握っているからだろう】
【内気な人間が腹を決めた時特有の、奇妙なテンションを伴い】
【然し距離は詰めようとしないままに、彼女は紅い少女に問う筈だ】

 【浴衣の左袖に集中して、五連星が煌めく】
 【彼女もまた。この闘劇へのマレビトに違いなく――】
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 19:38:47.48 ID:w94+fzWSO
>>598
速い!…普通の黙視じゃあ追い付けないぞこれは…
[ケモノっ娘な見た目通りかぁ?]

【左腕でガード、その瞬間金属音が響く、服の下には手甲を装備しているようだ】

[まずは実力を見極めなきゃなぁ?]
ほいっ!

【相手の顎目がけて爪先で蹴りあげるように軽く右足を振り上げる】

603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/05(金) 19:39:37.03 ID:tptanmkco
>>595

【――――言の葉に懐かしい響きを感じる、戦いなれた戦場に生きる者の物言い
きっと貴方は、数々の修羅場を越えてきたのだろう、貴方の纏う召し物に、思考が宿っているようで
彼女もまた自身の召し物=\―――メイド服に、微かな思考をもたれさせた】


良い名……そう言っていただけると、すごく嬉しく思えます
数少ない父が残してくれたものの一つでございますが故――――……

っと、話が少々脱線しそうですね、申し訳御座いません……あまり、お話は得意ではありませんので
では貴方様のお言葉に手繰られることにしましょう、全身全霊を以ってお相手なします


【貴方の問いかけに了承し、静かに戦いの幕が開くだろう
数秒彼女の視線が夜に踊る、真紅の瞳がそっと貴方の肌に触れて、貴方の外面を覗く
魔術師系と判断を下すのはそこまで時間は必要ない、ならば――――狙う道筋は絞られる】

【左手で刀の鞘を握ると、右の手で刀の柄を握り締める
彼女の細い体躯を横断するような華奢な右の腕――――それは戦場に見合わぬ、細い腕で
微かに体勢を低くすると、彼女の残香のような後ろ髪が、軽くふわりと舞った】


では――――始めましょう


【強く地面を蹴る、足音は響かず、彼女の奔る後に響く風の音だけが夜を裂いた
足腰は強いのか中々の速度、瞬きよりも早く、彼と彼女の隙間を埋めようとし
彼女は貴方の腹部に向け一閃、先手を取ろうとする】
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 19:40:35.40 ID:CulyWG0G0
>>597
せっかくの大会だしさ
一回で終わるのもいやだからさ

【当の本人としては挑発の意図ではなくただ率直な言葉で】
【相手の足の踏み込みで拳だと思い込み】

っんな!?

【まさかの頭突きに反応しきれず】
【とっさに腕でガードするがその分の威力は腕に来る】

っつつ…
そういやヘルメット付きか…
てっきりグーか足でくるかと思ってた

【構えなおすと拳を強く握り腹部めがけてアッパーを行おうとする】
【あたればかなりのダメージはあるだろうが避けてしまえば何のことはない】
【攻撃できるだけの隙はあるだろう】
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 19:41:44.22 ID:Ofaekq/AO
チート大会開幕かwww
まずは谷山に注目だなww
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 19:43:20.11 ID:Woml7atSO
【大会開始の定刻から、およそ20分が経過した現在――】
【明らかに<異質>な空間が、大会会場付近に胡座をかいて座り込む“何者か”を中心に出来上がっていた。】

(うーむ……人間の街というのは頭が痛くなるな。電波、とやらが悪いのか……?)

(さて――)

【角錐のような一対の濃緑の大角を側頭に生やし、黒いベレー帽を被った、鋼色のセミロングの髪の少女。】

【自身の角型ネクタイピンが付いた長い黒ネクタイを締め、濃い緑色の軍服風の衣装を着ているその姿は――果たして、それ程人間と違うのか?】

(この異常を察知して、大会参加者が来てくれれば上等。)
(関係の無いバカが来てくれれば、それはそれで、悪くは無い――)

(遠巻きに群がる人間共も、観客になる――少しでも多くの人間に、私の“危険性”――“手を出してはいけない存在”である事を教える必要がある。)

【何が、人々をそうさせるのだろう。】
【彼女の周囲に作られた、穴が大きい<ドーナツ>のような“人の輪”が、彼女の“異質”を際立たせ――それで際立った異質が更なる輪を生み、また、異質が――】

【負のスパイラルだ。】

【しかし、輪の人々から“鬼”と噂される少女は、そんな事を気にするでも無い。】
【投げられる石やゴミも、一睨みと共に地面を割った拳で絶えた。】

【胸に付けた、五つの星のバッジと、特異な容姿と、特異な状況は、嫌でも人を呼び集めるか?】
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/08/05(金) 19:43:20.08 ID:+jTFG5LAO
【水の国 公園】

確か今日……か、いや、まぁ……いいか
勝つのが、目的じゃないしな……気が紛れたなら、いいんだが……

【深い赤色の眼に短い銀髪、黒いローブを身に纏った女性】
【ローブの袖が少し長いせいで両手は隠れてて】
【公園のベンチに座ってる彼女】
【右肩に並んだ五つの星を見るに、彼女も大会参加者だが】

(……未完成でも鎧か、何か着てくるべき……だったか?流石にズルいか……)

【どうも、何か迷っている様で、浮かない表情で何か悩んでる】
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 19:44:28.17 ID:Woml7atSO
>>606
/あー、ミスった
/20分じゃなくて2時間でお願いします
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 19:44:30.98 ID:CKBw/Aen0
【大会会場】

ひゃはははァ…出遅れたかなァ?

【一歩一歩踏みしめ、大会にたどり着いた少年】
【周囲には既に戦闘を開始している集団も目に付いており】
【完全に出遅れた感覚である】

まァいいさ、こちとら余りモンには“伏”があるってな

―――どっかに、面白そうな奴はいねェかな……?

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【胸元に五つ星が付けられており】
【この少年もやはり大会出場者のようだ】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖で体を支えている】

【少年はおおよそ大会会場の中心部まで歩み寄り】
【その場で立ち尽くした】
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 19:45:36.61 ID:Ofaekq/AO
みんなハブ酒さんのキャラに壊されろ
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 19:47:14.60 ID:IAD0Lb9lo
>>601

――――よーし来た来た、っ……。

【声のした方を振り向いて、この少女が最初に思ったことは】
【「……重くないのかなぁ」。そんな、この場に似合わない呑気なことだった】

【次いで視線はゆるやかな速度を持って下へ、下へ】
【そうして、袖に着いた星のきらめきを目に入れて、ようやく】
【自分が居るのは、戦場と祭りの香りが混ざったアツい場所であることを思い出す】


……おっけー。断る理由が見つかんない。
さあて、幾つ賭ける?

【くらっと来そうな熱気に、当てられているのか】
【少しだけあかく染まった頬を緩めて、快諾】
612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 19:47:24.80 ID:5dHYkw6to
>>602
【初手が防がれる、それは考えていた】
【いくら非力な猫といえど、修行で自分を見つめる時間はたっぷりあった】
【だから次は、縦のベクトルを持つ攻撃で一文字にくる可能性が高い】

よっ、!

【右手の線はそのまま、押しのけるように右後方へ身体を移動。無論力はさほどないので一方的に押さえ込んだだけなのだが】
【攻撃を回避しつつ立ち居地を変更、次は踵を軸に回転】

ほっ!

【左腕を同じように薙いだ。バットには届かないし、無論キラーにも】
【だがそれは直接攻撃ではなく投擲。収束されていない三本の線=棒が打点から扇状に広がり打ち出された】
【これの速度はそこそこ、上手く当たると少し痺れる程度】

もういっちょっ!!

【その間、右手を留守にはしない】
【払った左を戻す勢いで身体を逆回転、身体を押し込むと線が消え、右手がその防御をすり抜ける】
【すり抜けて背中に腕が回るタイミングで再び線を出現させ、踏ん張る足で身体を押し出しバックアタックを試みた】
【不意打ちだが、やっぱり威力は低い。背骨に直撃、なんてことにならなければ痺れすらあるまい】
【これに対処された場合、体重移動の負荷をかけすぎているため若干の隙が出来る】
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 19:47:35.22 ID:zDxtSLBio
>>600

なかなかやるじゃねぇか・・・!

【高速で迫る刃を左腕の手甲で弾き逸らす】

っぅ・・・!

【しかしリーチが長く、左わき腹を細く切り裂く】

そこだッ!

【相手の右腕、上腕に向け右腕の鉤爪を振るう】
【上手く当たれば、少なくともこの戦いで右腕を使うのは難しくなるだろう】
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 19:48:45.70 ID:5dHYkw6to
>>612
//投擲はキラー氏へのものです、失礼しました
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 19:49:32.89 ID:sGeBKOJTo
>>599

人は歳月を重ねるごとに嘘つきになるものじゃよ
日々を過ごすうちに幾千幾万の嘘が積み重なり、やがて嘘が常識となる。
儂のような弱者となれば余計に、の。そうでなくては年寄りに成ることすら敵わぬのがこの世界じゃて

【ほ、ほ……と楽しげに笑いながら語る】
【見た目で欺き、油断した相手の首を射ぬくが翁の常套】
【その戦法は偽りより始まり偽りに終わる。大凡、「達人と呼ばれる人間」の戦い方ではない】
【ならば――この老人は何か?それを見極めることが、勝利への近道となるだろうか。】

ふっ――

【小さく息を吐くと同時に、翁は地を蹴り跳躍する】
【それにより足元を狙う鋼糸から逃れ、外套の一部を掠めるようにして通りすぎるだろうか】
【動体視力、反射神経に長けるからこその回避であった】

   ――――シィァッ!!

【猿(ましら)の如き一声と共に、谷山に向かい翁が迫る】
【前傾姿勢からの跳躍、勢いをそのままに谷山へと接近し】
【身体を宙に浮かせたまま、左手を杖の端に、右手を反対の端に添えて「抜き放つ」】

【杖の表面がズレ、現れるは白刃の姿】
【「仕込杖」と呼ばれる刀剣の類でも特異な類に属する武具】
【其の刃を以て、谷山の胸部を打ち据えんとする】

【大会の為か刃は落としてあり切れ味はないが、勢いよく鉄の塊を叩きつけられれば相応のダメージは下るだろう】
【しかし、現在翁は地に足をつけていないため動き自体は単純で回避手段も失われている】
【翁の行動や武器に意表を付かれず、素早く対処することが出来れば逆に好機と取ることも出来るだろうか】
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 19:50:02.18 ID:euR7c2DTo
>>604
【この女性の構えは、完全に頭だけを守っている】
【腹部への防御を度外視して、意識すらも払わない構え】
【それが、どういう意味を表すのか】

【至近距離から放たれた少年の拳を、女性はおそらく見る事だけは出来た】
【だが、回避出来る位置、タイミングには無い。腹へ、拳は間違いなく突き立った】

……能力では無いのか……それにしては重い
テスト用の兵士に比べると、随分な違いだ……

【少年の腕には、固い物を叩いた時に特有の反動が有っただろう】
【女性の腹は、人間のそれと同じ様な手応えをして居ながら、やけに固い】
【元々ボディ狙いの攻撃は、数を重ねて効果を発揮するものではあるのだが】
【それを踏まえても、異常に手応えが固く、鈍いのだ】

【ひゅう、と女性の口元(ヘルメットの中だが)から、空気を吸い込む音】
【腹部へのダメージは、呼吸器にも浸透する。強制的に吐き出された空気を取り戻そうとしているのだろう】
【その為に、次の行動へ移るまでに、二呼吸程のタイムラグが生じた】


打撃戦のデータはまだ少ない、貴重なサンプルだ。あまり離れてくれるなよ?

【二呼吸遅れて、女性は右手を背中側まで、大きく振り被る】
【左腕はやはり頭の横、防御の為だけに構えられたままだ】
【左足が僅かに前方へ滑り、右足が引かれ。力任せに殴る為のフォームが完成する】

【仮に少年が、彼のアッパーによって生んだ二呼吸の猶予を行かせなければ】
【次の挙動(次の此方のレス)で、彼女は拳を振るう事になるだろう】
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 19:51:06.31 ID:w94+fzWSO
>>614
/すいません、説明不足でしたね
声は二人分ですが身体はバット一人だけなんです…
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/05(金) 19:51:46.71 ID:Ofaekq/AO
>>617

ふざけんな消えろ
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/05(金) 19:52:41.20 ID:3sfzQmvu0
【公園】

フー…良し。あと1回…

【少し乱れた呼吸を整えながら、ゆっくりと腰を捻る】
【左手は鞘に、右手は柄に】

【藍色の単着物の見た目と握られているモノから解るように――この男、侍】
【ただし普通と違う点が1つだけ――それは】
【握られている刀――鞘に収まったその刀が、長すぎるということ】
【1.8m…いや、2mあるかと言うその刀を今にも居合で引き抜かんとするその黒の長髪の男は】

【2秒ほど静止した後――――突風を起こす】

【その風が砂場の砂、青く茂った葉、立派な木に止まった小鳥達を舞上がらせる――】

…。右膝は…何とか持ちそう…か。さて、そろそろ星を増やしに行きたいところだが…果たして通用するのか…

【居合で巻き起こった砂煙の中から、若い男の声。先程の侍か】
【重そうな2mの刀で砂を巻き上げるほどの風を叩きだすのだ、相当な筋力とスイングスピードの持ち主であろう】
【しかし先ほどの発言――「右膝」】
【痛めているのかは解らないが2mの刀を持って縦横無尽に動き回るのは無理な話】
【おそらく彼には機動力はあまり無いか】
【もしそうなら彼、典型的なパワータイプ】

【――――砂煙が止み、刀を抜き横に振り切った姿勢のまままるで公園のオブジェのように静止した彼が姿を現して】
【「では、行こうか」 という声と同時に流れるような動作で左腰の鞘にその2mの凶器をしまった】

【右腰からぶら下げられているのは、星が5つ入った青の小さい巾着】    【現在の☆数 5つ】
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 19:52:51.22 ID:5dHYkw6to
>>617
//こちらこそ見逃していたようです、失礼しました…
//じゃあ投擲なしで後方への回り込みを試みただけにします、攻撃はしません
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/05(金) 19:56:19.77 ID:pG7FEf2To
>>603

【戦場と化した遊歩道。空気を感じ取り、少し息を漏らす】
【何度も戦いと繰り返した礎はあるが、少々不安なの――か?】

中々速い――なッ!

【サイドステップし、間一髪で直撃を避ける】
【と、いっても完全に回避する事は叶わず、軍服が斬られ、脇腹腹にすーっと紅い線が浮かぶ】
【時手の位置は変えず。何か裏があるようで――】

ふっ――!

【右足での蹴りを刀の柄目掛けて行うだろう】
【コンパクトで速度は速いが、的が小さい分、回避も容易いだろう】
【そして、刀を狙ったということは、刀を相手取るのは少々厳しい事の裏返しかもしれず――】

/飯食ってくるので遅れます。ゴメンナサイ
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 19:58:25.82 ID:w94+fzWSO
>>612
ちょこまかと…!

【首すら向けずに背後の相手に向かって左腕を伸ばす】

[前も後ろも俺達にゃあ関係ねぇえーーっぜ!]

【伸ばした左腕の袖の中からボウガンの矢が一発射出された】

ん…?切れてない…あれは刃物じゃあないのか…
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 19:59:42.84 ID:GYwbUTIao
>>613

――狙いは良いが、俺に能力がある事を忘れるな…ッ!

【――鉤爪が上腕に向かう瞬間、瞳を一瞬見開く事で彼は能力を発動した。】

≪Insight≫

【主に視覚への支援効果(バフ)を発揮するこの能力は、物事をコマ送り――刹那の世界≠ナ観察する事を可能とする。】
【――とは言っても、一度始めた動きを急に止める事は難しい。】

【意図的に♂スも握っていなかった左手で握り拳を作り、鉤爪が命中する寸前に爪を殴ろうとする。】
【成功すれば、突きを繰り出した状態で右方向に斬り払おうと力を込める。】
【もし失敗した場合に於いてはバックステップで距離を取るだろう。】
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/05(金) 19:59:49.99 ID:Y/m8iBzJ0
【路地裏】

……いつものクセでここに来ちゃいましたね。

【黒に近い、濃い灰色のローブを身に纏い】
【首から下げているのは、月光を受けて銀白色に煌く、「L」の字をした首飾り】
【左の腰には抜き身の刀。魔力や妖力のようなものが滲み出ている】

……さて、やってくるのを待った方がいいんでしょうか? この場合

【壁に寄りかかる少女の胸元には、薄く輝く五つの☆】
【――大会参加者、だろう】
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 20:01:53.82 ID:CulyWG0G0
>>616
一応、能力はあるっちゃあるけど

(何だよ、こいつ…兵士か何かかよ…)

【相手のボディの強固さに驚き幾許かの隙が応じる】

そういうお前はどちら様
兵士か何かかよ…

【悪態をつきつつ其方の攻撃を避けるのは無理と判断し】
【防御を行おうと重心を深く構えて対処できるように構える】

あいにくと能力使うには離れられなくてね

【苦笑いをしつつ相手に対して自嘲めいた発言をする】
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 20:01:58.04 ID:DbTOjTr50
>>611

【鉄かぶとと言うのは、要するに分厚いヘルメットなのだが】
【それでも、全く重くないと言う事は無いらしくて】
【少女の首は、ときおり居心地悪げに揺れる事があった】
【慣れているのと、はしたなく思うのとで、極力しないけれど】

あ、ありがとうございますっ

……あーっと、ですね。
即時退場はあたしとしても貴女としても望ましくないでしょうから。
でも、せっかくだから勝った方は沢山アドが欲しいです、よね?

だから、そう……ですね。

―――、……、………たがいに、みっつ。
……、賭けてみませんか?

【まずは一礼。頭を押さえつけながら、深々と腰を折り】
【その後は、緊張と慣れない戦術思考(それも稚拙ではあるが)のために】
【直截に言うのが憚られ、長々と理由を添えて】

 【躊躇い加減な声色と、そこだけは据わった『視線』が告げたのは】
 【少なくとも、ローリスクとは言い難いレベルの賭け数】
 【背筋は、定規でも入れたみたいにピンと伸び――】

【まずは安全路線を望むなら、この大人しそうな少女と交渉するべきであろう】
【或いは逆も然りで――どちらでも無いなら、了承してしまえば良い】
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/08/05(金) 20:02:05.64 ID:MbqSOGqno
>>615
は、弱者弱者ね。
己を弱者と言える奴程恐ろしいもんさ。
―――俺も、弱者だけど。

【決して力が強いわけではない、決して強力な能力を持つわけではない】
【少なくとも、目の前の老人に、経験は劣り、身体能力はトントンか逆に劣る】
【故にこそ、その弱みを知った上で挑むのが谷山の戦い方】
【弱い己の一撃を、どうにかして強者にねじ込むか、思考を巡らせる戦い】

(‥‥バケモンかよ、速いな)

【少なくとも物理的速度に於いては、己に勝機は無いと知る】
【だが、己の強みは身体能力ではないこともまた事実であり】

【抜き放ち、迫る武器の種別に谷山は覚えが有った】
【『仕込杖』、己の知る宿敵の一人が己に託し、今は肉体に溶け込む其れ】
【胸に迫るのは、視認できる。そして、歩みはためらわない】
【瞬間で思考を巡らせる少年に、躊躇いは無く、迷わず進む事が出来る】

――だ、がッ!

【動体視力、反射神経、それこそ、谷山の独壇場】
【情報を瞬時に送受信する谷山の能力は、超越的反射神経を約束している】
【武器という物は、近づけば威力を削ることが出来る。速度が乗るには距離が必要だからだ】
【故に、歯を食いしばり。食らうのを覚悟して=A全力で一歩踏み込んだ】

【そして、直後】

出番だぜぇ――――HelloWorld<b!

【交錯するように、相手の腹部に左腕で重いボディブローを放つだろう】
【義手であるこの腕は鋼であり、さらにその膂力は極めて強い】
【唯一、彼の打撃に於いて重みを約束する部位がそこで有り、さらに其れに能力が乗る】
【拳に数式がまとわりついたのだ】
【打撃の威力を上げる物ではない、むしろ効果を追加するものだ】
【その効果は、相手の神経系に莫大な情報を流しこみ、一時的に神経の伝達を遅くする】
【要するに、相手の素早い動きを数秒に限り抑えこむ効果を発揮するのだ】
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 20:02:06.77 ID:f7TNAlG+o
【水の国――とある廃墟群にて】
【崩れかけのブロック塀に背中を預け、細身の人影がぼんやりと空を仰いでいた】
【肩ほどの高さに整えられた濃藍の髪、眠たげに細めた墨色の眼に、白皙】
【黒のTシャツの上から羽織った、丈の長い臙脂のジャケット】
【ジーンズのベルトに括ったホルダーで、刀一振りと短刀双振りを腰に帯び】

(さて……此処なら、他人を気にせず仕合えそうだな)
(――肝心の相手さえも中々来そうにないってのが、珠に疵ではあるけれど)

なに、焦れる事も無いだろう。同じような考えの奴は、きっと存外多い筈――――。

【中性的な容貌のそれは、まるで誰かを手招くように、掌で何かを弄ぶ】
【しゃら、しゃら。擦れ合って微かな金属音を散らすそれは、金の五つ星。大会参加者の証である】

【市街地から少し離れた、人目に付かないこの場所にも、また】
【冷たい寂寞を押し退けて、「大会」の熱気は吹き荒れんとしていた】

…………と、思ってた時期がオレにもありました。
いい加減に来いよべネット、武器なんか捨て――なくても良いからかかってこーい……。

【………………多分。】
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 20:02:50.98 ID:i3oCxfwg0
【――水の国】
【大会の熱気の中央から外れた、人もまばらな開けた場所に、一つの怪しい人影がぽつんと佇んでいた】

……あっつい。この格好だとやっぱり暑いかなぁ?
ま、仕方ないよね。事情が事情だし――。

さっ、ボクもがんばるとしよう!

【ううんと一つ伸びをすると、何かを確かめるように人影は手を握っては閉じ、そして小さく微笑むのだった】

【目深にかぶった灰色のキャスケット帽は少々サイズが大き目なのだろうか、人物の人相を判断しづらくして】
【その奥から覗く青い瞳と、帽子からわずかに外に出てしまっている金髪も、ごくごく無個性な物であった】
【真夏にも関わらずまとっている真っ黒なコートとタイトなジーンズは、先の言葉の通り少々暑苦しく見える】
【つぶやく声の質は中性的なそれだが、一人称『ボク』を鑑みる限り、恐らくこの人物は男性なのであろう】

【――エリオット:☆5。彼もまた、立派な大会参加者の一人である】
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 20:03:21.55 ID:CKBw/Aen0
>>619

よォ、“星を増やしに行きてェ”んだよな?

【ゆっくりとした足並みで相手に接近していく少年】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【胸元に五つ星が付けられており】
【この少年もやはり大会出場者のようだ】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖で体を支えている】

アンタのその獲物、面白ェ、実に面白ェ!

俺と一戦仕合わねえか?星一つ懸けでな

【ひゃはは、と気楽そうな笑いを言い放つとともに】
【少年は右手の手甲を外し、杖を近くに立てかけた】
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 20:06:26.27 ID:5dHYkw6to
>>622
っ……左腕がっ!?

【まるで後ろにも目がついているかのような変則的軌道、これは驚いた】
【反応が一瞬遅れて、左肩に直撃、突き刺さりよろめく猫】
【だが一応背後は取れている】

…なるほど、ねぇがいた頃のボクみたいだ。
キラーさんが二つ目の……なら、

【どうも、そういう類の能力に覚えがあるらしい】
【呟きを交えた猫の口元は、笑みを浮かべていて】


両方同時に欺瞞するっ!!


【ひゅん、………】

【ローズの姿が消えた】
【観戦していた人間達も歓声、当惑の声が上がるけれど、目が四つもあるあなたなら、目を凝らせば見えるはずだ】

【猫の目である緑と、その爪とした蒼い線六本、そしてこま落ちした足音】
【瞬間最高速度で人間の視認限界を超えているが、消しきれていない残滓が視界の端に映る】

【だが、いつまでもそのままではあるまい】

【現に前方、三本の線がまっすぐ投擲される】
【打点からして低い、膝関節を狙って動きを封じるつもりかもしれない】
【仮に避けても、後方から振り下ろされる残り三本の襲撃、捉えられるか】

//すみません次遅れます
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 20:08:44.95 ID:euR7c2DTo
>>625

『強化改造人間』……その中の戦闘用(バトルモデル)
兵士と言うのは、大きく外れてはいない

【極端に振り被った姿勢から、一拍の為を置いて】
【女性は、オーバースローの投擲の様な軌道で、右の拳を振るう】
【背中の後ろから自分の頭上を通過し、相手の頭の上へと向かう、巨大な弧】

【兵士との評を間違いで無いと当人は言ったが、それも正確ではない】
【少なくともこの攻撃に、技術が必要な要素は何一つ存在していないのだ】
【生まれつき力の有る生物が、力任せに腕を振るっている。その認識が最も近いだろう】

【ほぼ真上から振り降ろすこの拳、もしも回避したのなら】
【女性の拳は足元のアスファルトに、直撃する事になるだろう】
【それでも拳は砕けず、寧ろアスファルトに罅を入れてしまう程の威力】
【『改造人間』というだけは有る。技術はゼロだが、パワーは怪物じみている】


【拳を振るい終えても、女性は間合いを取ろうとはしない】
【おそらくは近接戦闘型なのだろう、この距離を自分から放棄するつもりは無い様だ】
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 20:13:32.24 ID:sGeBKOJTo
>>627

ほう――――

【前述通り、翁は現在回避する手段は持たない】
【故に谷山のボディブローは老人の腹に叩き込まれる事となった】
【そして腹部……外套に覆われたその部分を叩いた瞬間妙な感触を覚えるだろう】
【無数の金属を重ね合わせたような、奇怪な感触と音が谷山に伝わる可能性が高い】

【翁はそのまま殴り飛ばされ数m後ろへと吹き飛んでいく】
【咄嗟に受け身はとるも、衝撃と神経干渉によって二の足で着地することは叶わず】
【公園の床を叩きながらゴロゴロと数度転がった後止まった】

く、はは……良い反応じゃ
谷山君よ、未だ二十にも届かぬ身であろうに相当な修羅場を潜っておると見た。
この翁の動きを一目で捉えるその眼力、恐れいったぞ

【ふらり、と頭をゆっくりと振りながら立ち上がる】
【口や額からは血が伝い、ダメージと谷山の能力により身体能力も低下している】
【確かなダメージ。直ぐに復帰できるものではないだろう】

【恐らく今ならば、常人ほどにも刀は振るえまい】
【近接戦闘能力は、谷山の狙い通りに著しく低下している。】

【勝負を決する好機とも見えるこの状況】
【若干距離はあるものの、素早く行動すれば懐にも届くであろう位置に翁は居る】
【谷山は、この老人に対して次はどのような手を使い行動するであろうか】

【翁は身体を枯葉のようにふらふらとさせながら、静かにその場に立っていた】
634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 20:13:45.11 ID:CulyWG0G0
>>632
…マジデ?
すげぇな…おれなんか普通の能力者だし

【なにやらキラキラした目で相手を見るとすぐに相手の攻撃の先に瞳を戻し】

っく!

【その大降りゆえにある程度は避けやすかったようで】
【バックステップのような形で攻撃を避けると直撃したアスファルトに驚愕する】

…と、とんでもないな
殴り合いなんて挑んだら簡単にやられそうだ…

【だがあくまで彼は間合いを離そうとはしない】
【彼もまた近接でないと相手にダメージを入れられることはない故か距離を離す気はないようだ】

/すいません!ちょっと用事があるので落ちます
/帰ったコロには11時かと…
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 20:14:31.38 ID:IAD0Lb9lo
>>626

……おっけい。みっつ、だネ。
いやー実はさー、今日の朝の占いでラッキーナンバーは3、って言われてたんだー。

【「ちょうどよかった」、そう言って少女は笑うけれど】
【彼女は基本的に、朝起きするのが苦手なタイプ――所謂「ずぼら」であって】
【姿勢の整った目の前の少女とは、性質が反対なのかもしれなかった】

【さて、そんな彼女であるが。一つたりとも返事を挟まずに、あっさり了承】
【単に考えるのが面倒くさかったのもあるだろうし、少女の考えに同意を示したのかもしれない】
【それと別、――やけに表情が、そわそわしているような気が、しないでも無くて】


よっし、交渉成立。賭ける数はみっつ。
それじゃ、……あーゆーれでぃー?

【恰好つけて、異国の言葉で準備を促してみるものの、ちょっぴり発音がヘンだったりした】
【けれども右の手に握られた拳銃は、きちりと整って。貴方の合図を、待ちわびている】
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/05(金) 20:15:45.49 ID:tptanmkco
>>621

【彼女は依然として左の手で鞘を握った状態、右手を振りぬいたものの
感触は軽い、上手く回避されましたね、と一つ――――頭の中で思考の楔を打つ
そしてすぐさま来る彼の鋭い蹴り、軌道と貴方の瞳に視線を向け、目的を辿った】


なるほど、相手の武器を奪う攻撃でしょうか……中々良い戦法のように思えます
私はどうしても女の身で在るが故、得物を失うことは大幅な痛手になることは間違いないでしょう

そして蹴りの角度も速度も文句なしでございます
――――……良いお手前ですね


【彼の蹴りが見事に、彼女の刀の柄を捉える、鈍い衝撃が奔り、彼女の刀が空中へと飛んでいく
そして同時に踊る、彼女の空になった右の手――――そして、華奢な腕越しに見えるであろう彼女の表情
端正な顔達は、嬉しげな色を滲ませて、細い喉が愉しそうに艶やかな声を紡ぐ】

【彼女は寸刻の間も空けず、左の手を開く――――つまり、左の手で握っていた鞘が地面に落ちる
そして、右の腕の軌跡を辿るように、左の手が右の手の元へと動いて
くしゃ――――軽い音が響いて、彼女の純白に包まれた、小さく細い両手が一つになる】


ですが、誤算が一つ――――……私にとっては得物は大した意味を持ちません
貴方様の腕にもたれるカタチですが、ここは一つ、責めさせて頂くことに致しましょう
偶には騎乗するのも悪くはございません

――――Under Cover of Darkness


【それはさながら、水しぶきがあがるが如く、地面に満ちた影が形を変える
重力に逆らって浮かび上がる、リキッドのような滑らかな影は、月光に触れると、その色を薄くかき消されていく
代わりに現れるのは、彼女の髪のような、艶やかな白銀の色
――――スラリと伸びた、それはまさしく刀剣≠フソレであろう】

【彼女は地面から浮かび上がってきた刀≠右に向けたままの両手で握ると
彼女の柄めがけ蹴り上げた貴方の足の膝下へと向け、振り下ろそうとするだろう
同時に微かに脚を動かし、体勢を丁度、サイドへと逃げた、貴方の対面へと移動させるように】

【彼女の攻撃が成功すれば、ある程度深くまで刀の刃は貴方の身を焦がすだろう
正確に言えば骨に触れる程度の深さ、貴方が近接戦闘を主とするのであれば、中々に痛手であろうか
彼女は攻撃を終えると同時に、刀から両手を離し、貴方の行動を待つように、すっと彼女のスカートの裾へ両手を添える
微かに浮かび上がるスカートの裾は、彼女の召し物≠ノ対する思いを真摯に表しているようで】

【攻撃自体は早く、回避するには少々の経験が必要かもしれない
――――尤も、貴方に関してはそこは不問か、彼女の視線の動き、微かな指先のはためき
或いは、彼女がほんの少し、表情を揺らすたびに踊る、彼女の長い髪の毛から、攻撃の兆候を予知するのは十分可能だ
それはまさしく、経験に裏打ちされたスキルが為せる技で、あろう】
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 20:16:27.92 ID:Ofaekq/AO
動きをコマ送りとか完全にチートじゃねーか
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/05(金) 20:25:02.83 ID:3sfzQmvu0
>>630

【侍は声の方向にゆっくりと顔を向ける】
【視線は顔、胸元、左足、杖、そして全体という順番に動いていた】

…お互い「傷持ち」と言う訳か…しかし杖をついているのに…いや、心配するのは止めよう

――――大会に出る覚悟がある、なおかつ今から戦う相手に情けなど無用だろう…?

【「しかし」 男はそう続けて――――】

…この刀は100sある…故に下手したらその左足
――その跡がさらに悲惨なことになるぞ

【と、脅し。精神的揺さ振り――もしこれで少しでも恐れてくれればもうけもの――心を制すは勝負を制す】
【彼がこの様な事をするのは、彼が一筋縄ではいかないと感じたことからなのかも知れない…】

(その手甲…打撃か?…接近戦なら負ける気がしないが…いや、勝ち負けなど二の次…!売られた勝負は…)
受けよう、その勝負 ☆1つ…だな

【彼は先ほどと同じ居合の構え】
【一般的な居合より腰を大きく捻ったその構えを取り――――待つ】
【いや、待たざるを得ない、というべきか】

(先ほどのを見られていたなら…そう簡単には攻めてこないか …大丈夫。右膝も耐えれる…はず。)

【100s、2mの刀が速いスピードで襲い掛かってくるのだ――さらに腕を伸ばせば3m、踏み込めば4mのリーチ】
【闇雲に突っ込めば、あっさり、ということも有り得なくはない】

639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/08/05(金) 20:25:31.62 ID:MbqSOGqno
>>633
ッぐ‥‥っ。

【吹き飛ばして、そして、胸の痛みに顔をしかめる】
【だが、倒れはしない。少し痛みが残るが】

(‥‥硬いな、生身で叩いてたら拳逝ってたかも。あぶねー)

【基本的に打撃の際は、左腕を用いる癖が役に立った】
【そして、相手が飛ぶのと同時に、痛みを引きずりながら接近していく】

は、能力の相性がいいだけさ。
アンタ程長くは生きてねーよ、でもひとつだけ言うなら―。
アンタと俺はちょいと似てるな、だから厄介だ。

【ブラフや仕込みは、己の得意分野であり】
【故に、己の先を行った先達は、相性としては最悪と言っても良い】
【だが、谷山は勝つために来ている。だからこそ、機を見つけようとする】

今なら、届くッ!

【警戒は、谷山の一番の性質である】
【常に最悪、常に己のピンチを予想し続ける】
【目の前の老人は、得体が知れない、不用意に接近するのは安心出来ない】
【例えば、仕込杖以外の暗器が外套から飛び出す可能性もある】

――しィッ!

【それゆえに、数式を仕込んだ糸を、老人の足に放つのだった】
【先ほどの其れよりも太く、強い。そしてその分空気の抵抗に強いため、速度が速い】
【其れにより、相手の足のどちからかだけでも、ある程度の負傷を与えたいと思った】
【数式が相手に触れれば、打撃を食らったような感覚が開いての腹部を襲うだろうか】
【足を攻撃されて腹部に痛みが来る。その違和感で、相手の隙を作るつもりも有った一撃だ】
【攻撃の威力には劣り。しかしながら、小ワザと仕込みに、己の強みを少年は見いだしている】
【人生の先達への、己の17年間の経験と思考と努力の結果のスタイルは、届くのだろうか?】
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 20:25:45.86 ID:euR7c2DTo
>>634

私に、特殊な能力は無いが……
この体全体が技術の結晶、言うなれば一つの能力の様なものだ

……捕まえるぞ

【罅の入ったアスファルトを、右足で強く踏みつける】
【同時に左足をやや引き下げて、立ち方を変更】
【両足を肩幅より広く開き、軽く腰を落とした体勢に移行する】
【近距離で縮こまった攻撃を打つ、そういう手段もない事は無いが】
【互いが全力で腕を振り抜ける位置に立つのが、この女性のやり方らしい】


【左手が、少年の首へ真っ直ぐ伸ばされる】
【狙いは、マフラーをわしづかみにする事。首に巻き付く布を掴む事】
【握力で絞めあげるのでは無く、逃げ道を奪うのが目的だろう】

【右手の拳が、再び背中へと大きく回される。次の一撃を狙う様だ】
【何処までも、技術は持たない。獣の様な戦い方である】


/了解しましたー。ただし11時ごろからの再開となると、
/もしかすると戦闘を持ちこしにする必要が出るかも知れません
/明日は夕方まで用事が有るので、その場合は再開が遅れます
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 20:26:29.15 ID:w94+fzWSO
>>631
なーんか、勘違いしてないかなぁ?
[俺達はなぁ…なーんも見えちゃいねぇぜ?]

【手を下げて直立】

[速さで俺達を振り切りたきゃ、まず音速を超えるこったなぁ?]

そこだっ!!

【投擲された線を飛び越え着地の瞬間、背後へ突き上げるような回し蹴り】
【と同時にこめかみに爪のような棒が当たりゴーグルが弾け飛ぶ】

あっ!くそ…

【2、3歩後退り】
【ゴーグルの下の素顔、その目には2つの大きな傷痕、ただ切られたような線ではなく、刺されたうえでぐちゃぐちゃと抉られたような痕があったった】

[ま、もう隠す意味もねーか…イルカとかコウモリとか…エコーロケーションとか反響定位ってやつよぉ]

【落ち着いて耳を澄ませば聞こえるか、いや、周りの歓声が邪魔だろう】
【犬笛よりも遥かに高い、犬やコウモリですら聞こえるかどうかの音が常に周囲へと放出されている】

俺の名前はバットだからね……って、能力の方が後付けだけどさ
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 20:28:27.57 ID:Ofaekq/AO
ハブ酒さん逃げられて残念でしたねwww
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 20:28:28.25 ID:JFsdVxbXo
>>628
                【―――ジャリ】

【ジャリ―――】


【廃墟の瓦礫を、踏み抜いて】
【足音響かす、人の影】

―――『野郎ぶっ殺してやる!』ってかあ?

【声、その出所】
【オレンジのツナギを着た、男】
【黒髪を短く刈り上げた、彫りの深い、剛毅な顔立ちを持つ男だ】
【ツナギの襟に煌くのは、五つの☆】
【肩から斜め掛けにしたボディバッグからオイルライターを取り出して、目線の高さまで上げ】

その様子じゃあ、すぐにでも始められそうだな。
さぁて、賭け星は幾つだ?

【キンッ――指先でカバーを弾いて、親指をフリントへあてがった】
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 20:33:29.78 ID:DbTOjTr50
>>625

うはははっ……そう、ですか
あたしは神頼みは大事な時だけって、決めてますから――

……やや、今日が大事じゃないって訳では無いですよ!?
あたし「纏馬(まとば) めぐ」って言います。いい試合のため、努力しますねっ

(………あの人も、緊張してますかね)

【少女の総合的な印象ほどでは無いが、彼女――めぐは、頬を赤に染める】
【生真面目さが空回りしてか、変な所で墓穴を掘ってしまうらしかった】

【その場しのぎで名乗った名。その姓を、聞いた事が有るだろうか】
【櫻國の下町で、火消しの一族として知られる家の物だが】
【尤も――『知っている方が珍しい』一族である事は間違い無い】


ちょっと、変わった発音ですね
あたしもそうなっちゃうんですけど――同郷かな?

【さて。火蓋を切る事を促されて、些か当惑したけれども】
【少女の微笑ましい発音と柔らかい雰囲気が、上手く中和してくれた】
【僅かに疑問だった、少女の表情の揺らぎも脳裏から失せて】


す、はぁァ―――、ふっ。
……、……、さ、始めましょう!!


 【戦場の風が、社交辞令の笑顔を削り取っていく】
 【精悍には少し届かない、畏れの滲んだ集中をその面に『着装』し――】


  ――――≪ スクランブル=Q9 ≫


                    ――――――『 現場(げんじょう) 』ッ!!!!


【「スクランブル・キューナイン」――唱えた、まさにその刻】
【少女のとなりの空白地点で、人型をしているらしい何かが虚空を割って出ようとする】
【そのとき響く耳障りな音は――“サイレン”?】

【まだ、出現は完成していないらしく】
【空間の裂け目からは、その物の分厚い「指」と、鳴り響く轟音しか出ていない】
【――先攻扱いと見ていいはずだ】
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 20:34:25.76 ID:Clsq/P5bo
>>629

こんばんは。
……参加者の方でいらっしゃいますね?

【乱痴気騒ぎの夜には不釣合いな、鈴を鳴らすような声が響く】
【その声の元へと目を向ければ、そこには、一人の少女が立っている】

【年の頃は未だ15にも達せぬだろう。身長は150p程度で、同年代の少女らと比べても、格段に華奢な身体つきだ】
【白磁のように滑らかな肌、腰ほどまで伸びた金の髪はまるで絹のようで】
【愛玩人形のような、どこか人工的に整った造作には、微笑を浮かべている】

【何より特徴的なのは、左肩から先――そこにあるべき左腕が、綺麗に消失している】
【反対の右腕、上腕部には布が巻かれており、その上には大会参加者たる証、星状のチップが貼り付けられていた】

私の名前はクルスと申します。
今大会のルールに則り、貴方様に挑戦させて頂きたく、まかり越しました。

☆のレートは如何様でも結構です。
……いかがでしょうか。

【クルスは丁寧な口調で、少年に聞こえるようにそう名乗りを上げ】
【右腕に巻かれた星を示して、チップの賭け数を問う】
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 20:34:27.73 ID:5dHYkw6to
>>641
うぁっ!?

【完全に、見切られていた】
【カードを切るのが早すぎたかとすら想ったが、どうにも向こうは、それすらも検知出来るようだ】
【負荷で足が動かない、左肩の矢は抜いたが、場所が悪い、動きに信頼性はなく】

ソナーか、それでバット……ごめん、侮ってた。


【猫の聴覚は、うっすらとだが高音を捉えていた】
【知識だけはそれなりにあるらしく、手品の種明かしを受けて苦笑する】

【投擲した三本線は、リングを超えて壁に当たり落ちた】
【地面に落ちた三本線はそのまま、動きに信頼性のない左の三本を右に移植】
【どの道、今は動けない。そしてソナーの策敵範囲を超えるためには、あのこま落ちすら許されない】
【強敵であろう、これは】

【でも猫は笑う】
【こうでなくてはと、愉快そうに】

足は動かないけど、迎撃は出来るよ。
未だ終わってない、次はどうする、お二人とも?

【右手を前に差し出し、肘を曲げて構える】
【水平に並んだ二本は、正面からだと一本に見えるほど角度は完璧】
【負荷でその場から動けないことを明かしながら、猫は誘う。次の一手を、】
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 20:34:55.56 ID:GxSjar19o
>>623

――何だと!?

【予想しておくべきだった『相手の能力』】
【拳は鉤手甲に当たり、狙い道理鉤爪の回避に成功する】

やっべ・・・!

【刃が食い込み、血が垂れていく】

【右側にサイドステップし、射程外に逃げる】

・・・面白ぇじゃねぇか・・・!

【右手で拳を作り、開く】
【そこには、今まで存在しなかった黒いサイコロが九つ】
【掌を返し、サイコロを落とす】

【サイコロ大:1.4.5】
【サイコロ中:6.6.2】
【サイコロ小:6.5.3】

【6.6.2:ニタコ】
【サイコロを使うこの能力は、出た目によって様々な支援効果が発揮される】

ちっ、使えねぇ!

【良い目が出なかったらしい】
【鉤手甲を構え、守りの体制に入る】


/すみません少々遅れました
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 20:38:17.03 ID:CKBw/Aen0
>>638

おいおいおいおい!何で俺の“心配”何かしてんだァ?

ガキだからって見下してんじゃねぇぞ

【右手の指を何度も閉じたり開いたり】
【歪に歪んだ口は、ただただ笑っていた】

―――俺の名はヴァーデッド・劫火・ニコラスだ

以後よろしく、以後が合ったらだけどな…ッ!

【少年は先ほどとは一転、恨み辛みの無いにこやかな笑いを顔に写し】
【右拳を強く、強く握り締めた】

【瞬間、少年の両足から胸に掛けてに、紅色の強固そうな逆鱗が多い尽くす】
【両腕と首から上を除いて全ての部位にその逆鱗は存在しており】

【特に強度を誇りそうなその両足の】
【踵部足元からは、絶える事無く炎が出続ける】

さァ、お前の名を言いな

まさか“ナナシ”でも無いだろォ?

【完全なる戦闘体制、相手の名乗りを待っているかのように】
【その場で腕を組んで相手の行動を待つ】
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/05(金) 20:39:37.90 ID:pG7FEf2To
>>636

(少々単純過ぎたか――糞ッ)

【青年の碧いスクリーンが嬉しげが少女の表情を映す】
【唇の端を後悔の念と共に噛み締めながら、次の手を思考し】
【いや、それよりも能力の解析が先だろうか――そもそも考える時間は残されているのか】

【剣先が、青年の膝に刺さった瞬間――】

【黒いながらもブライトに、澄んだ魔翌力が一層濃くなり】
【右手を右方向に向けて魔翌力を爆発≠ウせる――】
【爆発の勢いでそのまま左方向に移動し、直撃を回避】

【非常に小さい爆発だが巻き込まれる可能性が有る】
【だが、掌の魔翌力にさえ注意していれば、回避は簡単だろう】

奇妙な能力を有しているな、カノンよ
尤も自分とて自分の異能に不満が在る訳では無いがな

【少女と青年の距離は刀が届く間合いギリギリ】

【一見普通の立ち姿に見える青年だが、怪我した方の足に体重を掛けていないのが分かるだろう】
【近距離での戦闘を優位に進めるという点で見れば攻撃は成功だろう――】

【また、右手に魔翌力を篭め始め――】
650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 20:40:19.87 ID:sGeBKOJTo
>>639

谷山君よ、御主の判断は何処までも正しい。
既に読めておるな、儂が「何であるか」。ならばこそ……先を行ってみせるがよい。
この世界では、重ねた歳など如何程の価値もないのじゃからの……。

【接近する谷山の姿を見て、翁は孫を見るかのように優しげに微笑む】
【谷山の読み通り、この老人は真っ当な剣士では……否、剣士ですらない】
【欺き偽り、相手の虚を突き殺傷するために鍛えた技と武具。それを操る者の名は――】

……・フッ――

【――暗器使い。暗殺者と呼ばれる者である】
【外套の右袖を軽く振るうと、滑り出るようにして小さな閃光が打ち出される】
【其れは、短い刃……スローイングダガーと呼ばれる投擲用の短刀】
【卓越した動体視力により迫る糸を視覚し、自身に届く前に地面に抜い止めんと放ったのだ】

【成功したならば、翁はそのまま左の腕をダラリと下げる】
【未だ仕込み刀を握ったその腕は、大凡普通の剣技に通じる構えではない】
【接近することは容易。しかし如何なる手を用意してあるか分からぬ其処は、毒蛇の顎に等しきデッドゾーンでもある】

【暗器使いを前に一手の誤りは其のまま敗北に通じる可能性が高い】
【焦るなかれ侮るなかれ。慎重な判断こそが、勝敗を分ける事となる】
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/08/05(金) 20:42:46.18 ID:MbqSOGqno
>>650
//すいません、御飯食べてきます!できるだけ速く戻りますので!
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 20:44:58.64 ID:w94+fzWSO
>>646

いや、まぁ名前のが先なんだけどね?そこんとこ大事よ?

【やる気十分の相手を前に嬉しそうな声(だけだが)が響く】

[そうっ…だなぁ?そろそろレディにばっかり動かさせるのも、失礼かぁ?]
下ネタ、サイテー……
[ヒャッヒャッ!ともかく行くぜ!いつまでも受け身は性に合わねえぇーっぜ!]
次はこっちから攻めるよ!

【愚直にも、真っ直ぐに走って向かってくる】
【足は速いが特筆する程ではなく迎撃は十分可能だ】
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 20:48:01.42 ID:GYwbUTIao
>>647

…。
(素手で殴れば、流石に痛いに決まってるか…)
【少量ではあるが血が流れる掌を一瞥し、一度立ち止まって息を整える。】

【≪Insight≫は、その出力――正確には入力に応じた体力を必要とする。】
【その為、先程のような刹那の見切り≠熬キ時間持続させられる訳ではない。】
【彼は≪Insight≫を強化≠ニ超強化≠切り換えて使用しており、燃費を抑えているが―――それでもやはり、疲れ≠ニして現れる。】

――相手が二つ能力を持っている事も想定しろ――と言いたい所だが、俺の使える能力は一つだけ、だ。

あまり気軽に使える能力でも無いんでな――――とっとと決めさせて貰う…ッ!


【魔翌力を剣に流し込み、長い溜め息。宣言通り来るのならば、後数撃で決着は着くだろう。】
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 20:51:34.60 ID:IAD0Lb9lo
>>644

めぐちゃん。んっ、覚えた。多分ネっ!
あたしは夕月、夕の月と書いて「ゆづき」って読むの。

【緊張しているのも、もちろんあった】
【けれども、その張りつめた空気すら心地よい。そんな気分なのだ】
【つまり彼女は――ぱあっと騒ぎたくって、うずうずしていたのだった】


――――れでぃー・ごー。

【開幕のゴングの変わりにけたたましく鳴り響く、警告音】
【音のするほうに視線を上げて、こんどこそ彼女は表情を引き締める】

(……なんだろう、アートマンってやつ?)
(それとも、何かの召喚……ううん)
(解んないことをいつまでも考えるのは、時間の無駄か)

【思考とともにくるりと回転する拳銃は、ぴたりと静止して】
【銃口を、まっすぐ「めぐの頭部」へ向けて】

……「それ」、被ってるなら。
当たっても死にゃーしないよネっ!?

【「殺害禁止」の大会ルールに則って、銃弾の威力は普段より削いであるし】
【なにより、めぐは鉄かぶとを被っているのだから、対したダメージにはならないだろう、と】
【そう判断して、彼女はその一点に照準を合わせたのだった】

【またたき二つ分くらいの時間を持って狙いを定め、発砲】
【乾いた音とともに放たれた魔弾は、めぐの鉄かぶとを「揺らす」狙いも兼ねて】
【まずは小手調べ、一発分の銃声がサイレンに混ざって、飛来する】


【――――残弾数、右:4】
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 20:52:19.28 ID:Ofaekq/AO
刹那の見切りwww
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 20:53:57.43 ID:5dHYkw6to
>>652
……??

【ここ最近乙女スキルに目覚めつつある猫だったが、流石にそちらは守備範囲外のようで、反応せず】
【ただ、向かってきた事には喜んできた】
【ここまでは、思惑通り】

【二者の策敵範囲にも拠るだろうが、このとき、先ほど猫の後方に落ちた三本の線が動き始めた】
【かたかた、まるで意思が宿ったかのようにアスファルトの上で踊り、浮翌遊し、】
【急速、ローズの後頭部めがけてまっすぐ飛び掛った】

【三本全て、点の部分をまっすぐこちらにむけ、そしてリング手前で一本が消失する】
【残り二本はまっすぐ猫の後頭部を打ちつけるとばかりに動くが、】

【猫は首だけを動かしてちゃんと避けた】

【よって、頭があった位置を通過し、まっすぐバットの胸部へ二本が迫る】
【後は、タイミング次第】

(ソナーで動きを読まれてるなら、多分回避して突っ込んでくる)
(攻撃手段にも寄るけど、まだ接近するなら――――っ!)

【その二射への対処が万全であり、回避が適ったなら、猫の肘が前に突き出ている】
【そして猫の右手に構えられた線が、手首の動きで露呈する】

【一本ではなく、二本】
【二本……?】

【仮に突撃の末、この肘がどちらか鳩尾に突き刺さるなんて事があったなら】
【そこから線を延ばし、追撃をかますことになる】
【足の痺れは、取れつつあった】
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 20:55:12.39 ID:f7TNAlG+o
>>643

そういうコト。待ち草臥れたよ、まったく――。

【男の姿を認めれば、仏頂面を俄かに綻ばせ】
【ひらり。会釈代わりに片手を挙げて、人影は腰を上げると】

【左手に握った星を懐に突っ込むと、掌を翻しつつゆらりと右半身に構え】
【鞘擦れも立てずに腰の短刀を引き抜いて、逆手に握る】
【空いた右手でピースサイン。中指と人指し指を立てて、ベットを提示した】

二つ。此処にはスチームボイラーが無いから、必ず勝てるとも限らないしな。
七つあればある程度は好きにやれるし、三つでも本選出場の目は十分にある。

初戦はお互い、後腐れなく気楽に行こうぜ。

【尤もな話ではあった。タイムリミットは三日間、とすれば戦える回数は限られている】
【であるからして、初戦から星を大きく失えば、勝ち上がる事は難しくなるだろう】
【リスクは少ないに越した事はない。だが――乗るか反るかは、彼の自由だ】
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 20:58:59.57 ID:Ofaekq/AO
谷山さんカッケーwww
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 20:59:15.91 ID:Qx6g67IWo
>>653

来ねぇならこっちから行くぜ!

【守りの構えのまま、相手に向かう】

そぅらっ!

【右腕だけ構えを解き、相手の腹に鉤爪を叩き込む】

【左腕の構えはそのまま、攻めるなら右半身だろうか】
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/05(金) 20:59:32.76 ID:tptanmkco
>>649

【寸刻――――彼女が刃を振り下ろした瞬間に、指先を伝う衝撃
人の肉を断つ行為は存外に重く、また同時にその反動も大きい
コンマ数秒の硬直、それすらも十分に隙≠ニなりうる】


っ……魔力の爆発で、ございますか……
回避と反撃を同時に為すとは――――良い一手でございますね

正直言って私は魔力を使用した能力に関してはあまり秀でてはおりません
ですから――――貴方様と刃と力を交錯させるたびに
自身に無いものを学べる、そのような嬉しさでこの胸が一杯になります

願わくば……互いに満足のいく戦いを……
仕切りなおし≠ニ参りましょう


【互いの位置は、初期の遊歩道の真ん中で向かい合った位置から90度ほどずらしたように
遊歩道を横に遮るように正面に立つ、二人の姿――――互いに街路樹を背にし、木々の陰に身を委ねて
彼女は、と言えば、左手で爆発を庇ったのか、服の左袖がところどころ破けている
その下の純白の――――さながら、新雪のような肌には、いくらかの傷がついている】

【間合いは刀が届くギリギリ、といえど回避のことも考えると踏み込みはもう少し必要になる、というもの
彼女は傷を負った左手の代わりに、右の手をはためかせる……髪が風に弄ばれて、か……何かが動く音が微かに響く
右の手に集まる魔力を感じながら、彼女は対処法を探すだろう
揺らめく表情は、そっと口元に写る微笑の色を滲み出させる】


Under Cover of Darkness≠ヘ影≠ゥら物体≠再生する能力でございます
私に取っては得物が意味をなさない、というのはこのことでございます
――――ですが、どうしても攻撃は直接的なものに限られるのが弱点、というところでしょうか

ですから私は、この身体をフルに活用し、貴方様へと向かい合いましょう

Under Cover of Darkness


【右の手をすっと、右へと伸ばすと、再び舞い上がる影=\―――月光が照らす白刃は、赤光のように瞬いて
彗星のように尾を伸ばすと、彼女の右手に納まり、とくん、と彼女の鼓動を一つ、高鳴らせるように思えるかもしれない
それが攻撃の合図、彼女は再び、貴方への接近を為そうとする】

【右の手を後方へと逸らし、刀身を背後へと向け、彼女は接近を為す
接近≠ニいえど、彼女の間合いであることには違いなく、数歩踏み込んだだけで彼女に取っては十分な接近≠ニ言えるだろう
彼女は左足を少し外へ開くように踏み込ませると、間髪いれず、右の足で貴方の怪我をしていない″カ足を踏みつけようとする
体重がかかっているのは左足≠ナあろう、そのバランスを崩そうとやや斜め方向から加えられる攻撃】

【更に彼女は外側から大きく刈るように右の手で握った刀を振りぬこうと為すだろう
貴方から見て左側から来る攻撃、もし、彼女の右足による攻撃を受け、体勢を貴方から見て左側に崩していれば
倒れる方向から来る刃だ、破壊力、殺傷力共に高い水準にある攻撃となるだろう
――――これをどう対処するか、貴方の判断力がきっと問われるはずだ――――……】
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/05(金) 21:00:33.65 ID:3sfzQmvu0
>>648

…そこは素直に謝ろう。「済まない」
戦いには性別も年齢も人種も関係ないからな…

【居合の姿勢のまま申し訳無さそうな顔で謝罪――】
【その謝罪の後、青年の体を鮮やかな赤がコーティングし出す】

…なるほど…それがニコラス君の能力…という所か?
(あの逆鱗…それで私の「蒼天」の一撃をガードしようというのか…?)
(ならばこちらも全力の居合で応えよう…!)

私は 【blue justice/青義同盟】所属 タツミという者だ 組織も含めて以後宜しく頼む…

【存分に捻った腰をさらに捻る】
【威力を上げようという肚か】

【侍は――動かない 動かざること山の如しとはこの事か――】

【彼の刀、名を「蒼天」と言うが――「斬る」という行為ができない活人刀である代わりに切れ味を犠牲にして一撃の威力に特化している】
【一応名刀の部類に入るのだが――名刀と呼ばれる所以は「しなる」という所】
【一定以上のスイングスピードに達すると2m100sのこの刀が微量にしなり、そのしなりがさらに爆発的なパワーを生むとか】
【一言で言うと――「一撃特化」】
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/08/05(金) 21:06:47.68 ID:Ofaekq/AO
でたータツミさんのチート刀wwwww
リーチもあって威力もあってスピードもあるとか最高だな、一撃特化とか李さんを思い出す
663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/08/05(金) 21:06:58.58 ID:MbqSOGqno
>>650
――何となくだけどな。

【そう、短く声を出し、刃が迫るのを確認する】
【糸を縫いとめるための、相手の攻撃、其れを見て相手の事は理解した】

‥‥は、成程通りで。

【鼻で笑う様に、呟く】
【暗殺者に対し、相手取る此方はジャーナリスト=z
【剣士でも、ましてや戦闘を生業にするものではない】
【だが、この少年は。年齢に見合わぬほどの多くの戦場≠見てきた】
【その経験は、たしかにこの少年に根づいていて】

――だったら五本ならどうだ爺ッ!

【五指、全ての先端から、糸が伸び、襲いかかってくるだろう】
【相手の胴部を絡めとるように、糸はバラけて襲いかかり】
【しかし、一本一本は細いため、仕込杖で切る事は不可能ではない、だが】

(‥‥集中、集中。不可能じゃない、あとはイメージ。己の体がどこまでか≠フ、イメージだ)

【糸を巡るように、数式がまとわりついている】
【そして、油断無く、少年は老人を睨みつけている】
【さあ、少年の警戒の果て、接近を捨てたこの行動は、相手からすればどう映るだろうか】
【高威力の攻撃は今のところ近接のみでしか見せていない、だからこそ、接近の隙を作るように見えるだろうか】
【少なくとも、そう見えたのならば――少年の作戦≠ヘ成功であるのだが】

//只今戻りました!
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 21:09:51.34 ID:JFsdVxbXo
>>657
もし負けてもトリックでなんとかなんだろ…

【ライターを自分の目線に掲げたまま、男は相手の提示する☆の数を確認――】
【――頷き、了解の台詞を口にする】

――オーケイだ。
俺は戦えりゃなんだっていい。
星の数なんざどれだけ長く戦えるかの燃料みたいなもんさ。

【そして、親指が、フリントを弾く】
【ボッと点いた火が、おぼろげに辺りを照らし出し――】

………ま、燃えちまえよ。

【――その火が、オイルライターでは有り得ないレベルで、燃え上がる】
【炎の能力者、だろうか】

俺はブレイズデル!
まー精々楽しもうぜ、燃やして焦がして灰にしてやっから…よ!

【そして、ライターの火が彼の右手に吸い込まれるようにして移動する】
【したかと思えば、次の瞬間には球体のように丸くなる】
【バスケットボール程の大きさの炎球を、彼が相手へ向かって投げた、その瞬間】
【戦いのゴングが、鳴り響いた】
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 21:12:41.93 ID:w94+fzWSO
>>656
うおおっ!?
[遠隔操作なのかっ!]

【両手を揃えて前に出し、2本の棒の間をこじ開けるように棒を後ろへと流す】

見たかっ!これぞ師父直伝双纏手!走りながらやるもんじゃないけど、応用すればこのくらい…!
[馬鹿っ!まだだっ!]
ハッッ!?

【咄嗟に右肘は左手の手甲で外側に逸らすが左肘は肩に当たり更に追撃】
【ノックバックで数歩分下がる】

っ…〜〜!パイルバンカーってやつか!?

【右腕をダラリと下げて右肩を押さえている】

[利き腕やられたのはキツいなぁ…?]
関係ねぇっ!俺はまだ立ってる!
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 21:15:22.02 ID:CKBw/Aen0
>>661

タツミね、OKOK覚えたぜ

【右足のつま先で何度も地面を踏み地面を鳴らす】
【踏み切るタイミングを計っているようだ】

―――ゴングは鳴った、“仕合”の開始だ

今から“待った”はッ!利かねェぞッ!!

【言い終わった瞬間、少年は相手の方に駆け出す】
【すさまじい速さ、少年の体躯からは考えられない程の、人間の成せる速さではない】

【眼で追えないほどではないが、それでも疾い】

【さすがに少年も、相手の事前の行動を見て気付いてはいた】
【あの刀に直接接触することはアウトだと】

(なら、近距離か遠距離しかねェよ…なァ!!)

【少年は相手の刀がまだまだに届かない位置まで接近すると】
【急激に体を左方に傾け、動きを急停止させる】

喰らえェ『炎刃のカリバーン』!

【少年はそのまま右足を何も無い空間に対して振る】
【すると、足元から溢れ出ていた炎が、走行の勢いと合わさり】
【火炎による鋭い刃のようになり、相手の方向に飛んで行った】

【少年は右足を振った勢いで体を回転させ、その場に止まる】

【質量こそ存在しないものの、撃ち出された刃は高速】
【自身に当たる前に消え失せるなどという楽観的な考えは捨てるべきだろう】
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 21:16:06.52 ID:DbTOjTr50
>>654

【二次大戦中は、国民のポピュラーな防具だった鉄かぶと】
【これで爆風や鉄の破片を防ぐのには、確かに無理があるのだが】
【抑制された銃弾、その数発程度であるなら】

……う゛っ!!

【――頭がぐわんと揺らぐ程度で、耐えてみせる】

【『召喚』に集中していて、反応が間に合わなかったのだろう】
【殆ど回避行動らしい事はせず、額に弾丸が弾かれ、小気味良い響き】
【弾痕は浅く、血が垂れて来る事も無いが】
【夕月の狙い通りに、目を回した様になってしまった】

(いた、たたたっ)
(幾らこうしてるからって、行き成り頭狙いなんて)

しょ、正直、怖いですよっ?!
……でも、あたし、大丈夫――たぶんっ、たぶん、ぜったい………、……、…。

お願いします………キューナイン、『現着』!!

【抑え切れない心の声が、乱れた息と共に吐き出され】
【必死に夕月の姿を捉え直そうとしながらそう紡ぐと】
【空間の“裂け目”が一気に拡張されて、『風穴へと転じる』――】


【そうして現れた第三の姿は、サイレンを止め】
【引き千切った空間から、急行の勢いを以て飛び出してきた】

 【火消し頭巾とガスマスクを織り交ぜた意匠を持つ頭の頂部には、明く光る赤色ランプ】
 【傾いた豪奢な和装を思わせる胴体は、眩い銀に照り輝き】
 【双腕は太く頼りがいの有りそうで、ブーツ部分は足袋の様に】

【レスキューアートマン――、―――“スクランブル=Q9”】
【古今の消防従事者をごった煮にしたような魁偉な容貌が、姿を現す】

//敢えて分けます
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 21:17:33.68 ID:DbTOjTr50

夕月さん、ですね?
これが……あたしの能力です

【投光器めいた単眼を光らせて、少女の言葉に答えたアートマンは】
【めぐの手の中と自分の手の中に、それぞれ異なるものを発生させた】
【――小さな裂け目から、瞬く間に捻り出されるは】

【まずめぐの手の中には、鮮やかな赤の箱――消火器】
【そしてキューナインの方は、3メートルに及ぶカギ付き梯子を抱え】
【なるほど。確かに、火災現場で使われそうなものであった】

――、ご覚悟下さいっ!

【そう叫ぶと纏馬は、消火器のセーフティを慣れた手つきで解除し】
【ホースをそちらに向けると――顔面へ、一気に放出するだろう】
【ぎりぎりまで、目を逸らしながら】

【とは言えこれは薬品では無く、ガス圧で放たれる水】
【服を重くしたり、鼻や粘膜を傷つける可能性はあるが、それ以上は無く】
【勢いは凄まじいけども――ホースの狙う先は、少しいい加減だ】
【先のダメージが、響いているのだろう】

【そしてキューナインは、少しずつ前方へと踏み出して】
【梯子をさながら槍のように付き出した構えで持ちながら、接近を試みる】
【スクランブルを名乗る割には、どうも鈍重に見えるが――】

//攻撃は、基本的に此方に集中しています
//召喚バンクが終わったので、後は普通にレスできるかと。ゴメンナサイ
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 21:21:17.18 ID:5dHYkw6to
>>665
そうだね、あなたもまだ、立ってる…。
でも、ボクもまだ負けてない……!!

【バンカーの反動、よろめいて、足が後ろへ】
【かくんと頭の位置が下がったが、膝を屈してはいない。宣言どおり立ったまま】
【しかし万全とはいえない、お互い鎬を削ってはいるが、決め手にかける】
【なお、後ろの線二本は流されて数秒で消えた】

(どうする、このままじゃ攻めきれない…)

【攻撃翌力の不足、そして遠隔操作に拠るツケは、確実に回っていた】
【微妙に目が回って、頭がふらついているのがその証拠だ、絶好のチャンスといえるだろうが】
【その状況下で思考を打ち切らず、勝ち残ろうと食いつく執念は健在。未だなお、健在!】

(腕力は足りない、不意打ちも対して効果がない、そしてこれ以上の奇策なんて、ボクには……)

【余裕がなくなっているのも事実、笑顔が消えて、息を荒げる姿はダメージのしるし】
【腕力だけではなく、体力もあまりないのかもしれない。根っからの短距離走者(スプリンター)といえよう】
【さあ、どうする?】

……バットさん、キラーさん、この大会に出たのは、なんで?

【ここにきて開いた口は、相手の動機を問うもの】
【左肩が痛み出したのか線を消し、右手で肩を抑えるローズ】
【見るからに満身創痍、後は一手、差し合えるかどうかの瀬戸際――――】

【ローズ、展開中の線、ゼロ】
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/05(金) 21:23:34.02 ID:pG7FEf2To
>>660

先に謝らせて貰う。すまぬ――

出来ればこの能力は使いたく無かったのだがな
うら若き乙女の肌に一生モノの傷を付ける、なんてすれば責任は取れぬからな
だが――自分にもプライドがあってな。少々情けないが

【「礼等いらぬぞ?」と言葉を返し】
【紡いだのは、戦場の相貌に似付かぬ謝罪の言葉】
【勝つだけが戦いでは無いのは承知しているらしいが、男のプライドがあるらしく――】

なるほど…厄介な能力だな
だがこんな所で喋っても良いのか?

察しは付いてるだろうが、自分の能力は魔翌力を炎に変換する能力
応用が利き、中々気に入ってるもので――なッ!

【少女の二段攻撃。これをどう対処するか――】
【踏み込み。居合いには必要不可欠な動作。それを自分の足の届く位置に持ってきてくれるのならば――】
【取るべき選択は――右足を軸にし、踏みつけようとする足のふくらはぎ部分に対しての蹴りを行うだろう】
【右の膝が悲鳴を上げたが、歯を食いしばり耐え】

【力まかせの攻撃。そして軸足が不安定な所為か、十分な蹴りは出来ず】
【それに、この攻撃が決まらなければ、刀での一撃を諸に喰らう事になる】

  【一種の賭け】     【全ては本能のままに――】
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 21:29:05.86 ID:sGeBKOJTo
>>663

――其の糸は三度目じゃ。
如何に数を増やせど、一度見せた芸当が通じると思わぬことじゃよ。

【迫る五本の糸に対して、翁は瞬時に身を屈めることで回避する】
【唯でさえ低い身体は、胴を狙う糸から逃れる為に這うような姿勢へと移行していた】
【そして――】

……さて、参ろうか。
御主の潜める一手が勝るか、儂の持つ一手が勝るか
狸の狐の騙し合いに洒落込もうぞ

【――這うような極度の低姿勢のまま、前方に鋭く踏み込んだ】
【翁は谷山を慎重な人物と見ており、糸の牽制から「近接戦闘者」としては認識していない】
【故に容易に懐に飛び込む愚を侵すとは思っておらず、その点では谷山の目論見は外れである】

【しかして翁の虎穴に入るかの如き前進。】
【其れは谷山の慧眼に敬意を評したが故の、翁の矜持】
【策があるならば絡めてみせろ、真っ向より騙し勝って見せると言わんばかりの行動だ】

【翁は谷山に向かい、奇妙な構えで止めてあった左腕を振るう】
【その手に握られるは仕込杖。狙いは胴体、横薙ぎに払う一閃だ】

【しかし、真の狙いは別。杖を振るうと同時に左袖口より奇怪な形状をした蛇のような物体が伸びる】
【其れは無数の小さな円形の刃を細い鎖で繋いだ「奇剣」】
【袖に仕込まれた其れは腕の振りと共に谷山の首を狙い、成功したならば其の首に絡み付こうとする】
【本来ならば刃を絡めて引くことにより五肢を切断する為の暗器であるが、非殺傷用に刃を落としてあるため「太い鎖」と然程力は変わらない】

【弐の手・陰の剣。虚を突く同時二段構えの攻撃を前に、谷山は如何なる手段で立ち向かうか】

【現在、翁は谷山に接近を図っており、腕を振る動作と前進する動作を全力で行っているため行動後には確実に隙ができる】
【谷山の策がこれに対抗できるものであれば――其の一手で、勝敗は決するかもしれない】
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 21:30:50.16 ID:GYwbUTIao
>>659

――。

【直撃し、血を流すと共に吹き飛び――――否、攻撃の衝突と共に吹き飛ぶ≠ゥのような挙動で、後退した。】
【近接戦闘をするのならば、この距離はあまりにも遠過ぎる=B】

勝つと言うのなら仕掛けて来い、容赦はしない。だが――――

【しかしながら――――また接近するのでは無く、何を思ったか剣を空へ向かって突き立てた。】

  この天空≠ゥら逃げられると思うんじゃ――――ねぇぞッッッ!!!


【―――― < スターリィストライカー >】
【光属性の魔翌力を込めた剣を天に向け、そこから横一直線に剣を振るうと同時に、銀色に閃く一閃を繰り出す攻撃技能。】
【魔翌力を刃型に射出すると言う基本的な技能ながらも、限界まで高められた斬撃≠ヘ装甲をも貫く一撃と為り得る。】

【小手先を考えない、強力な魔術攻撃。】
【そう何度も仕掛けられないであろう攻撃を仕掛けて来た所から、恐らく決着を急いでいるのだろう。】
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 21:32:19.21 ID:IAD0Lb9lo
>>667

えーっだってさ、言うじゃんほら。
馬を射んと欲すればまず将を……あれ?

【面倒臭がりというものは、時に恐ろしい行動をするもので】
【馬を射る暇なんかあったら、将を撃ち抜くために弾薬を使う】
【そんな感じの、分かりやすい思考回路を持ち合せているのであった】

【さて、銃弾が当たって、めぐが揺らいだのを見て】
【にんまり。御満悦な表情を浮かべながら、ひとつ後ろへステップを――】

…………と、っとぉ!?

【し、かけて、目を瞑った。消火器の射程距離を、夕月は侮ったのだ】
【両の腕を顔の前に持ってきても、完全なるバリケードは出来あがらない】
【けほけほっと小さく咳き込みながら、後ろによろりと二・三歩】
【白いシャツが水を吸って、身体に張り付いて不快だけども――そんな場合では、無かったのだ】

(……や、ばいやばいやばい。水、まかれた、やばい、「足」が……!)

【狙う先が曖昧だったということは、実は結構ラッキーだったかもしれない】
【滴り落ちた雫は地面に広がって、足場の滑りやすさを増幅させる】
【「動き回るスナイパー」である夕月にとって、とっても、きついことであった】

【よろけた足を、必死に/しかし慎重に動かして、キューナインから距離を取ろうとする】
【しかしそれでも銃口はぴったり、めぐに向けたまま――放さなかった】
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 21:33:48.54 ID:w94+fzWSO
>>669
【一方、右肩は負傷しているが今の所普段から行っている探知以外に能力を使用していないこちら】
【彼の能力も過度に使用すれば身体に負担の掛かるタイプではあるが、現状では十二分に温存できていると言える】

戦いが好きだから!
[男の子ってのは強さや名誉に憧れるもんだ]
[ま、3分の1ぐらいは今回こそはって意地だがな]
何回か参加してんだけど毎回すぐ負けちゃってんだよね……

【意地と野心、男らしいというよりは男の子らしい理由】
【そしてシンプルながらも人間誰もが持つ強い感情】

[悪ぃが、いつまでも休憩時間はやれねーぞ?]

【強く握りこんだ左手、その中から微かに光がもれている】
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/05(金) 21:40:08.89 ID:z7KuBGqAO
【公園】

【曇り空に隠れた暑さは熱気をほのかに和らげるものの、やはりじんわりと肌を舐める湿度は苛立たしいものだ】
【はたり、手で扇いではみるがあまりにも差がありすぎて、どうしたって涼など取れない】
【けれど溜息のように漏れた落胆へと折り重なった星型を握りしめて弄ぶ小さな音は――今はひとつの目印になる】

……初日から全賭けに付き合う奴は、流石にいない……かな。リスキーすぎるし

【闇に流れる紅蓮の長髪と、季節外れの雪を思わせる涼やかな声音】
【隻眼痩躯の人物は、カッターシャツの袖を捲り上げて包帯の巻かれた二の腕を晒していた】
【ジーンズにブーツと服装に特徴はなく、けれど片手に携えた黒鞘の刀は暴力的な輝きを街灯の下で光らせて】

【――大会参加者、未だ星に増減無く】
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/05(金) 21:41:56.44 ID:tptanmkco
>>670

【本当なら、このまま押し切ってしまいたかった――――相手が魔翌力の能力を使う以上
長期戦になれば、彼女の不利は否めない、だからこそ、確率が高く、その上ダメージの大きい技を選んだ
しかしながら、カードが開いてみれば、それは悪手、無味無臭の刃が、保身の隙間から突き出された】


っ……くぁ……んぅ――――……痛いですね……身体の芯まで響くようでございます
ハァ……っぐ……ですが……お言葉を返すようでございますが……

貴方様もそう易々とご自身の能力を明かしてしまうのはあまりよろしくないように思えますが……


【ふくらはぎへの攻撃が直撃、思わず嬌声が漏れ、彼女の小さな唇が、苦痛に歪み、微かに開く
右足は貴方の攻撃に弾かれ、後退するかのごとく、後ろの地面を踏みしめる
体勢が悪く、振り切れなかった刃は、微かな音をたて、地面に落ちる】

【そしてそのまま、彼女は立っているものの、芯まで貴方の攻撃が響いたのか
時折整ったその顔に苦痛の色に滲ませ、白い純潔に、紅い紅潮の色を響き渡らせる
蹴ったなら分かるが、栄養が不足しているかの如く、細く華奢な彼女の脚
――――……十分な蹴り、でなくともダメージは深いのだろう】

【それでも、彼女の表情には、苦痛の色の下には、嬉しさのような色が彩られていた】


……私もまた、ここで喋るべきでは無かったかもしれませんね
ですがお気をつけ下さいませ、私は従者≠ノございます

従者≠ヘ常に、どのような方々にも自身を曝け出す必要がございます
この召し物の絹糸の一片までも、命令とあれば剥がされる覚悟もまた、然り

――――けれども、最後のご主人様≠ノ付けていただいた首輪の内側だけは
誰にも覗かせない、秘密が存在していらっしゃるんですよ?

Last Shadow Puppets


【彼女の空になった右手の人差し指が、唄うように囁いた
――――……すかさず、一つの衝撃が、貴方の後方から襲いかかる
油断していれば、深い傷を負うことになるであろうその衝撃
後方を見れば、その正体を隠さず、辿れるはずだ】

【貴方の後方の影が意志を持ってるかの如く浮き上がり、鋭い槍の形を模し
地面から一本、貴方の左足を貫こうと襲い掛かったのだ
貫かれたならば、焼けるような――――それこそ、貴方の炎で焼かれるような痛みを感じるだろう
どうやら、もう一つ、彼女は能力を保持していたようで】
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 21:42:28.70 ID:i3oCxfwg0
>>645

……ん?
ああそうだよ、参加者の――エリオットだ、よろしくね。

【現れた少女へと顔を向けて。参加者の単語を聞けば、人影はくるっとその体をクルスへ向ける】
【名乗りを上げる少女に答えるようにして、少年は帽子を抑えたままに小さく礼をして微笑んだ】
【……余裕、という訳ではないがいささか緊張感が無さすぎるようにも見える。良くいえば自然体】
【ある種この少年の大会――ひいては戦闘そのものに向かう態度は、柔らかすぎるように思えた】

【ぴくん、と。キャスケット帽のツバの下で少年の眉が顰められた事に、気づく人物はいないだろう――】

☆は……そうだね、ボクは男らしく全賭けといきたいところなんだケド……。
2回。最低2回は遊びたいから……4つ賭けでどうかな?

【コートのポケットに付けられた☆を見ながらエリオットはそう答える。4つ――かなり危険な賭け】
【これに異を唱えるのも同意するのも、クルスの自由だ。不服があるならば、彼は取りやめるだろう】


……さ。じゃあ、始めようか?
先攻は譲る……ってね。お先にどうぞ――?

【す、と。彼は自然に半歩足を開いた構えを取る。徒手空拳の戦い方だろうか――今は分からない】
【とにもかくにも、エリオットに先んじてクルスは攻撃や布石の行動を取ることができるようだ】
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 21:42:41.13 ID:MbqSOGqno
>>671
は、目が慣れてるから、回避を選ぶッ!

【之で三度目、長く暗殺者を続けてきたのであろう老人に避けられないはずは無い】
【其れが分かっていて、谷山は糸を伸ばした】
【そう――糸を当てるのは、目的ではなかった】

【そして、糸が戻されていく。その速度は、遅い】
【まるで、相手が己の糸を追いぬくのを待っていたかのように】
【老人は、糸を縫う様に、接近してくるのだろう】
【正面から、谷山を倒しに来るのならば、そうせざるを得ないのだから】
【糸に触れれば数式が来る】
【老人の行動を阻害するように、糸は触れずただ巻き戻されていき】

【直後、谷山は】

よ、っ、ご‥‥ぉ、ぇ‥‥ッ!!

【相手の攻撃に、無抵抗を以てして、受けた】
【胴体を打ち据えれば、不自然な感覚があるだろう】
【――そう、谷山の服は、ある程度衝撃を殺す、たい衝撃繊維だ】
【少なくとも、衝撃は着ても吹き飛ぶことはない】
【そして、谷山は直後】

――ひゅ、ぐォッ!

【両目の光を強めて、瞬間鎖をその手で受け止めた】
【中指が変な方向に折り曲がったが、それでも握りしめる、そして】

【その瞬間―――策が発動する】


―――HelloWorld<b!


【谷山の左腕の五指から伸びる糸、そこから――――】

【蛍光色のワイヤーフレームの腕≠ェ生成されて、老人の足を掴み地面に叩きつけようとした】
【そう、これが谷山の能力の正しい発動の一つ】
【アートマンの肉体の一部を己の肉体から生やすことが谷山にはできて】
【それを、左腕の機能により強化、一時的に糸を己の肉体の一部と定義し、生み出したのだ】
【そして。もし、老人が地面に倒れたとすれば、いや、倒れなくても】

いっけぇああああああああああああああああああああああ!!

【腹部≠ゥら、アートマンの足が生えて、老人を蹴り飛ばそうとするだろう】
【それら全て腕にも足にも数式がまとわりつく、莫大な情報量が】
【成功すれば、莫大な情報量が相手の神経系の全ての情報を流し吹き飛ばし】
【1秒ほどの、意識の消失を齎すことと成るだろう】
【ここまで、逃げの戦略をとり、己の強みであるアートマンを使わなかったのは、全て此処の一打】
【虚を付く一撃を放つためだけの戦略であったのだった】
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 21:44:26.88 ID:5dHYkw6to
>>674
【余裕がなくなり、思考が冷えてくると】
【思い出したのは、最初の一歩。この大会に出ようと想ったきっかけ】
【『学園』。にぃたちの理想、一つの形】
【その資金のため、知名度向上の為に出場を決めたのだ】

【昨日、良い出会いがあった。その出会いを経て、今日を楽しもうと腹を括ったつもりだった】
【……でも、自分の不出来。『楽しむ』には、自分はまだまだ弱い】
【それが剥がされて、心に滾ったのは、渇望。強い願い。約束――――】

【今まで忘れていた自分が、ふがいない】
【不甲斐なくて、】

……ボクは、約束がある。
大事な人が帰ってくるまでに、強くなるって。
大事な人と一緒にいるために、強くなるって。

【細く長く息を吐くと、猫は再び腰を落とした】
【一度目を伏せ、再び開く。肝が据わった、覚悟の目】

              モラトリアム
―――――だから、休憩時間はこれで終わり。


【充電完了、脚が復帰】
【低く威圧を込めて放った言葉と共に、猫は再び消えた】
【先ほどの高速移動。時折視線と足音の残像が見えるのは同様だが、間隔が長い】
【ソナーを振り切ろうとしている? 否、そんな体力、もはやない】

【ただ、一手。先ほどと同様正面から線が一本、まっすぐに飛来】
【軌道は再び膝狙い、横に激しく回転しながら飛んでいる】

【でも今度は、後ろではなく、】


――――――うっ、あああああああああああああああああああっっ!!!


【―――――直上。あの間に飛び上がったらしい】
【咆哮をあげながら右拳を握り、残り全ての線をその周囲へと展開】
【腕力などなくたって、これだけ束ねて叩きつければ威力はお墨付きだ】
【さぁ来い、これが自分の全身全霊!】

【頭上から、その全てを込めて右拳を振り落とす】
【それそのものは温いといわざるを得ないが、たとえはずして地面に命中したって、同時に五本が叩き込まれる】
【乾坤一擲、必殺の衝撃が込められた五束】


       バーストベクター
        絶   撃
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/05(金) 21:46:14.11 ID:3sfzQmvu0
>>666

…来いッ…!

【侍は、あからさまに居合を狙い、待つ】

(…!!突っ込んで…私の「蒼天」を恐れないというのか…?)
(ならば…間合いに入った瞬間、全力で振りぬくまでッ…!!)

【そして――彼の狙い通り、相手が間合いに入って――否、こない】
【青年の代わりに間合いに入ってきたのは――炎の刀】

なっ…!!

【意表を突かれ軽く焦ったのか、恐怖を感じたのか――彼は攻撃よりも守りを優先】
【しかし彼の守りは居合のフォームとはあまり共通しておらず、腰を大幅に捻ったフォームが悪い方に流れ動作がコンマ何秒か遅れる】

【苦し紛れに左斜め後ろに飛びながら刀を引き抜き空中で円を描こうとするが――】
【その円が完成する前に炎刃が彼の右太腿の一部を焼切る】

グゥッ…!!
(よりによって右足ッ…!!)

【そのその声にならない叫びと共に両足で着地しようとするが、100sの衝撃が傷ついた右足に伝わり――】
【彼は顔を歪めながら右膝を地面に付き片膝立ちの状態になった】

不覚ッ…!!
(一瞬気圧されたッ…!武士失格ッ…!!何故守りに行ったッ…!?あのまま振り切ってぶつけるのが…取らなくてはならない姿勢ッ…!)

【その苦虫をを噛み潰す様な顔は彼の後悔の念と自分に対する嫌悪感が滲み出ていた】
【しかし相手には気になるだろうか、先ほどの行動】
【何を持ってジャンプしたのか、何を持って円を描いたのか――とくに後者は一見無意味にしか見えない行動】

クッ…このままではッ…アイツに合わす顔が無い…!!

【その嫌悪感、後悔が青年に向けての覇気に変わり――片足を付いた状態のまま腰を捻る】
【左手は鞘に 右手は柄に 】
【腰は先ほどよりもやや控えめに捻り――殺すような鋭い漆黒の双眸を青年に向けた】

…先程は意表を突かれたが…次は無いッ!!!
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 21:51:00.67 ID:f7TNAlG+o
>>664
【「違いない」――首肯を返しつつ、僅かに腰を落とし】
【獲物を狙う肉食獣よろしく、今か今かと返答を待つ】
【脱力した左手の先、提げられた大振りの抜き身がゆらゆらと揺れる】

道理だな。オレもやるからにはなるべく長く、強い奴と戦いたい。
それじゃあ、決まりだ……って訳で。

【彼が首肯し、ライターを点けた瞬間に、刃先がぴたりと動きを止めて――】
【次の瞬間、人影は駆け出した。重心を前傾させ、踏み込むというより半ば左足を前方に投げ出す勢いで】
【彼我距離、おおよそ6m。一跳びに間合いを詰めんとする影の眼前に迫る炎球】

――朔夜だ。灰は御免被るよ……折角の祭だ、燃え尽きるには早すぎる!

【それを迎え撃つのは、フックの要領で放たれる一閃――いや】
【そこから瞬時に順手に持ち換え、袈裟懸けに繰り出される連撃二閃だ】
【そうして左前腕に軽度の熱傷を負いながらも、炎球を千々に吹き散らし】
【人影は彼に接近。懐に飛び込むことに成功したなら鳩尾を目掛け、体重を乗せた右の掌底を放つ】

【真っ向から突っ込んだにも関わらず、衣服が延焼する様子は無い】
【ジーンズはごく普通のデニム。ジャケットやシャツも見たところ、防火繊維という訳では無さそうだ】

【判断するには情報が少なすぎるが、或いは能力か――】
//遅れました、すみません!
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 21:51:14.25 ID:DbTOjTr50
>>673

(やった……、けど)
(人に向かって撃つのは、いい気はしませんね)

【戦いを舐めたとも取られる思考は、口に出さずに留めおき】
【消火器を構えためぐは、敵を見据えて動かない】
【僅かに緩んだ口元に浮かぶのは、幼い浮かれ――】

 【さて。キューナインは、めぐと感覚を共有している】
 【そしてその能力は、『消防用具の生成と行使』】
 【人間二人までで扱える仕様とサイズであるなら、ほぼ何でも――だ】

【抜け目なく、臆病な / 当然の足捌きを発見した『彼』は】
【表向きは誰に言われるでも無く、更に夕月への距離を縮める】
【幻体ながら地上歩行で、質量を感じさせる足音と共に】

……当り所は、良く調べてありますから。
さ、振ってっ――キューナイン!!

【漸く下された命令は、攻撃そのものを示すものだった】

【二列にまっすぐ伸びる梯子の骨組み。その一端から、突き出たフック】
【それを夕月の服に引っ掛け――或いは、銅を引っ捕えるに】
【踏み込みながら思い切り腕を付き出して、そして内側に引き込もうと試みるだろう】
【成功したなら梯子を投げ捨て、勢いで夕月を目の前の地面に叩き付けようとする】
【或いは。足元の潤滑により、引かれた時点でそうなるかもしれないが】

【移動は確かに遅い。だがこの行動自体は迅速だ】
【そして。更にそれを逆に取れば、それまでは攻撃のチャンスは有る】
【例えば――消火器に風穴をブチ開けたら、どうなるだろうか?】
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 21:52:52.63 ID:Clsq/P5bo
>>677

4つ……。

【その数に、クルスは少なからず躊躇を覚えたようだった】
【右腕に巻かれた布をそっとなぞってから、目を瞑る】

……わかりました。
この戦いに、全力を尽くすことを、誓います。

【やがて意を決したようにそう宣誓してから、構えを取ったエリオットに向けて、こちらは正面から向き直る】
【ふわり、と。その細い髪の数本が――脈動し始めた魔力によって浮き上がる】

……では、お言葉に甘えさせて頂きます。
ゆめゆめ後悔など為されぬよう……!

【――夏の生温い夜気を押し退けるようにして、冷風が流れてくる】
【だが、それは心地の良いものではないだろう】
【背筋を凍らせるような、本能的な嫌悪感を喚起させずには居られない、青白い魔力の胎動】
【その温和で、丁寧な物腰からは想像も付かぬような、邪悪な魔力をその身から溢れさせて、クルスは右手をかざす】

三十枚の銀貨=I
……Shoot!

【魔力が、術式によって実像を結ぶ】
【詠唱と共に、掲げられた右手の前に、銀色の短剣が出現する】
【クルスの命を受けて、その短剣は真っ直ぐな軌道を描き、エリオットの、こちらに向けられている方の肩口へと射出される】

【と同時に、クルス自身もデニムのパンツの腰元から、一本の短刀を引き抜いて、エリオットを中心に右回りの円を描くように走り出す】
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 21:53:25.18 ID:DbTOjTr50
//>>682に修正個所があります
//攻撃パートの二行目ぐらい、かと

【それを夕月の服に引っ掛け――或いは、胴をぐいと引っ捕える形で】
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 21:53:48.68 ID:JFsdVxbXo
>>681
ハッ
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 21:54:20.96 ID:JFsdVxbXo
>>685
/うげえ、ミスです…すみませんorz
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 21:55:51.32 ID:sGeBKOJTo
>>678

やれやれ……儂も耄碌したかのぅ?
まぁ……

【仕込杖の攻撃は通用せず、奇剣は谷山の手によって受け止められる】
【これにて終幕。「必殺」は殺せなかった時点で負けなのだ】
【暗器使いは真っ向勝負に於いては只の剣士にも劣る。化かし合いで負けたならば、その先は】

……悪い気はせんの。
ほ、ほ――見事じゃ谷山基樹。この翁、十年は若返った気分じゃ
今度はそうじゃな、茶を啜りながら花見にでも洒落込もうかの――

【敗北を認め、相手を称えるのみ】
【翁は変わらぬ好々爺の笑みを浮かべ、迫る腕を、迫る脚をその身で受ける】
【外套の中に仕込まれた数十の暗器がジャラジャラとけたたましい音を立て】
【老人の小さな身体は意識を消し飛ばしながら公園の芝生に転がった】

【起き上がる気配はない。死んではいないようだが完全に気絶している】
【この瞬間、勝敗は決した。暗殺者翁とジャーナリスト谷山の決闘は、谷山の策が上回る事となった】

【だが翁の顔には悔しさや苦しさはない】
【最初からずっと、この老人は笑みを浮かべ続けていた】
【如何なる人生を送り、何を思ってきたか知る者は既にいない。老いた暗器使いは、ただ静かに芝生の上で安らかな表情を浮かべていた】

【残り星……3つ】

/お疲れ様でしたー
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/05(金) 21:58:46.34 ID:TVQ9Jzk0o
>>672

くそっ、タイミングが悪い・・・!

【右腕を引き、再び拳を作り開く】
【先ほどのサイコロはいつの間にか消え、新しいサイコロが落ちる】

【サイコロ大:5.3.1】
【サイコロ中:6.1.6】
【サイコロ小:2.1.6】

【6.1.6:ピン】

・・・よし来たァッ!!

【相手の魔力の刃に正面から突っ込んだ】

【本来なら自殺行為、だが今はサイコロの効果により『耐久力』が上がっている】

ぐっふ・・・!

【とはいっても相手の攻撃は強力、直撃し血が噴き出す】

――当たれェッ!!

【全身の力を振り絞り、相手の腹に右手の鉤爪を突き立てる】
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 22:01:08.97 ID:MbqSOGqno
>>687
‥‥は――っ。
結構ギリギリだったよ、爺さん。

【現に、指は折れ、腹部と胸部に打撃を受けている】
【そして、糸とアートマンは空気に溶けるように消えていって】

やっべ、腰抜けた。

【どさり、と極度の緊張と糖分不足により、地面に尻餅を着いたのだった】
【目の前で倒れこむ老人を見て、目を細めて】

‥‥ま、悪くはなかった、か。
色々参考になったよ、先輩。

【口に濃縮糖分の錠剤を複数放りこみ、スポーツドリンクで飲み下す】
【数分後、老人の星を回収し、谷山は歩き去っていくのだった】
【もし、目が覚めれば。老人の服に差し込まれるように、一枚の紙片が有っただろう】
【その紙片には】

【今度は完全勝利してやるから覚えとけby谷山】

【と書かれていたようだった】

//乙でしたー!
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 22:01:34.18 ID:CKBw/Aen0
>>680

ひゃはははァ!!どォしたどォしたァ!!?

なぜ攻撃してこねェ!?俺を舐めてんのかァ!!?

【ハイテンポに右足を何度も地面に叩きつけ】
【苛立たしげに相手の方をただただ、睨み付ける】

(あんな獲物持ってる相手に接近できるかよ……!)

(遠隔は俺の得意じゃねぇってのに…ッ……―――ッ!!)

【突如、少年は組んでいた腕を解き、右拳をゆっくりと握り締める】
【その時の少年の表情は、激怒、類い稀なる怒りであった】

(何を…何を俺は逃げてんだッ!何が獲物だ!こっちだって“異能力”だろォが!)

(―――ビビッてんのか…ッ……俺はビビッてたのかァァァ!!!!)

――――――ッだらあああああああああァァァ!!!

【突然激昂したかと思えば】
【少年はテンポよく叩きつけていた右足の速度を上げ、上げ、上げッ!】

【―――――――――踏み切るッ!】

おッらあああああああッァァああああッッ!!!

【一撃で悟った、“埒が明かない”】
【そして、“楽しくない”】

【先ほどよりも、更に更に疾い走行、否、もはや突貫】
【少年の“眼”は、常にその鞘に収まった獲物を見つめている】

【相手の行動に対して、些かの疑念は確かに湧いた、恐怖も、戸惑いも、危険度すらも】
【しかし、少年はそれらを全て“完全否定”し、突貫した】
【其れこそが、少年のスタイルなのだ、と】
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 22:03:20.74 ID:uNDXcFYR0
>>640
へぇ、格好いいなそれ
何て言うかヒーローみたいだ

【何に憧れを抱いているのか純粋に誉めて】

うぐっ!

【マフラーを捕まれ、逃げる道をなくすも少年の瞳にはピンチと言うよりチャンスといった瞳で】
【そしてそのまま相手のマフラーを掴んでいる腕とヘルメットを掴もうとする】

力で勝てないなら能力で勝つ!
おぉぉぉぉぉぉ!

【彼の能力は『熱』、もしつかむことができたなら】
【皮膚を焦がすことはなくともすさまじい高温が襲ってくるだろう】

/遅くなりましたが、お願いします
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 22:04:31.37 ID:w94+fzWSO
>>679
【深く腰を落とし構える】

コォォォォ……

【彼の能力はエネルギーの変換、通常は拳法等で気と呼ばれる人間の生命エネルギーを】
【その気になれば僅かずつながらも、周囲の熱気や騒音、太陽光や重力すらも取り込み利用する】

俺達だって、ハンパでやってんじゃないんだよっ!!

【右足を大きく振り上げ飛んできた棒を踏みつけ、一度体を沈めてから地面を強く踏みしめて拳を振り上げながら飛び上がる】
【その左拳に籠められたのは何の属性も持たない純粋な威力としてのエネルギー】

『真龍拳!』

【名前はお察し】
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 22:05:30.63 ID:IAD0Lb9lo
>>682

――――っ!!

【夕月は、それ以上動くことをしなかった。というか、出来なかった】
【足場に不安を残したまま闇雲に動いて、無様に転倒して隙を晒すことのほうが、怖かったから】

 【「何処を」撃ち抜くべきだ。もう一度頭を撃っても、対したダメージにはならないだろう】
 【脚か。……撃ったとしても、キューナインが自在に動けるんだから意味がない】
 【的としての面積が広い胴体、――そこが一番無難だろう。きっとそうだ】

【静止。したのなら、無理な回避行動は取ろうとはしない】
【見事に引っ掛かったフックを、一瞬だけ睨みつけ】
【前のめりに、急速に倒れてゆく視界の中で――めぐの浴衣に、視線を移す】


【 び、だんっ / たぁん 】


【夕月の身体が地面と熱烈な抱擁を交わす音、それと同時に発砲音、ひとつ】
【「めぐの胴体」に向けての発砲、これもまた威力は削いであるものの】
【当たれば痛い、し、当たれば何かが壊れる程度の威力は兼ね備えてある】

【もし、めぐがまだ、消火器を抱えているのなら、或いは――】


【残弾数――右:3/5】
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 22:05:55.02 ID:i3oCxfwg0
>>683

ハハハ、後悔なんてするわけないさ。
勝っても負けても、楽しい時間にしようよクルスちゃん――っ!!

【――彼のスタンスは見え透いている。楽しむ事だ。先も戦闘を遊び≠ニ称していた】
【真剣に勝ちを狙う人物がひしめく大会という場において、なぜこんな考えの少年が――?】
【そんな思考に時間を費やしている余裕は、どうやら戦闘が始まった今ありそうにはない】


……っと、これは……。
マズそーな魔力してるね……夏の夜に怖いモノはつきもの、って感じかな。

【やっぱり後悔しちゃうかも、などと彼はふざけたような付け足しこそしたものの――】
【本能的にクルスの魔力の危険性、邪悪さを感じ取ったらしい。ぴくん、と右腕が動く】
【先ほどまでの緩やかな感じはどこか薄れたようにも思える――ようやく、といった所か】

【――そして、飛来するクルスのナイフ。出している右肩へ向けて一直線に走るそれに対し】


流石に最初から串刺しは勘弁っ、ライト・ハンマー<b!!

【彼が打った手は、魔術による防御――それも、一本のナイフに対するにはあまりに大きな魔術で】
【エリオットの眼前に現れた光魔力でできたハンマーは、振り下ろされてナイフを撃ち落とす】
【そしてそのハンマーの勢いは止まらず、エリオットの足元の地面へと向かい――轟音と共に衝突】

【――彼の狙いはただ一つ。右回りに向かってくるクルスから、自分自身の姿を隠すことだ】
【地面に衝突したハンマーは地を砕き、砂埃を巻き起こす。これで視界を遮るつもりなのだろう】
【ただ――注視していれば、エリオットの挙動は見えたはずだ。そう、それは砂埃が起きる直前】
【クルスから離れるように¢魔闔nめていた事――これが見えていたなら、追撃は成るハズだ】
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/05(金) 22:08:50.27 ID:pG7FEf2To
>>676

【蹴りが成功した後、視線は右足の方に】
【ほんの少しだけ目尻をひくつかせ――】
【苦痛を表に出さないのは、強がりか、それとも戦いの記憶がそうさせるのか】

単純な能力…すぐにバレるのは目に見えてるからな…!

もし…っ…決まってなければ…恐らくは自分が負けていただろうな…

【されど苦痛は声に現れ――】
【それでも会話を続けるのは彼がお喋り≠セからだろうか】

従者£Nかに忠誠を誓う其の姿。感慨さえ覚える
だが自分とて軍人――君に負けない位の覚悟も信条も在るつもりだ

【輝いた碧い眸を少女の真紅の眸へと向けて】

【人差し指が動きを見せたのと同時。周りの動きに集中し】
【視覚、聴覚、嗅覚、触覚。全ての感覚を少女の刀の如く研ぎ澄まし】
【何かの予備動作か何かだろう――だが、間合いを詰める様子は無いということは――?】

【後方に何かを感じ、体を動かそうとした瞬間――】

――っぐ!

【気付き、体を動かそうとした瞬間――】
【時すでに遅し、影で出来た槍は自らの左足を捉え】
【足を貫通する槍。馬鹿野郎と自分に向けて呟き】

≪  ブライユ・バースト  ≫ッッ!

【動かしたのは足では無く手――】
【両手を少女に向けて、魔翌力弾を二つ射出し】
【魔翌力弾は空気中で炎に変換され、炎の弾となり、少女へと向かっていく】

【攻撃の終わりと同時に、舗装された地面に倒れ】
【唇の端を噛み締めながら、炎の最後を見届けるだろう】
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 22:08:56.99 ID:i3oCxfwg0
>>694
/×【クルスから離れるように=`】
/○【クルスから離れるように、後方へと=`】
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 22:10:06.05 ID:GYwbUTIao
>>688

【予想はしていなかったものの、支障は無い。】
【正面からの攻撃であり、それが体力のある内である以上、≪Insight≫が見逃す事は無い――――】

【刃を引き、寸分狂わず――――突く。】
【鉤爪の先端。その細い部分に向けて刃を突き立て、武器破壊を狙う。】

【それと同時に左手に魔銃を取り出し、もう片方の鉤爪に炸裂する魔弾≠ノよる銃撃を行う。】
【正面衝突に於いては、明らかに此方の方が分が大きい。】
【それを回避し、この剣と銃による攻撃型双舞式≠フ使い手を相手にするには――――】
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 22:10:44.21 ID:GYwbUTIao
>>688

【予想はしていなかったものの、支障は無い。】
【正面からの攻撃であり、それが体力のある内である以上、≪Insight≫が見逃す事は無い――――】

【刃を引き、寸分狂わず――――突く。】
【鉤爪の先端。その細い部分に向けて刃を突き立て、武器破壊を狙う。】

【それと同時に左手に魔銃を取り出し、もう片方の鉤爪に炸裂する魔弾≠ノよる銃撃を行う。】
【正面衝突に於いては、明らかに此方の方が分が大きい。】
【それを回避し、この剣と銃による攻撃型双舞式≠フ使い手を相手にするには――――】
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 22:11:29.95 ID:JFsdVxbXo
>>681
ハッ、全くだ!

【投げ付ける炎球、二撃の剣閃に弾かれ、霧散して】
【軽度ながらダメージを与えたものの、腑に落ちないこと、一つ】
【朔夜を視界に捉えながら、後ろ手にボディバッグを漁り――】

(当たったが、何かおかしい…なんだこの違和感は?)
ッ…!速ええな!

【懐へ入り込むことは、成功するだろう】
【僅かな違和感が思考を掠めるが、今は眼前の処理に忙しい】
【迫る掌底、直前、バッグより取り出されるターボライター】
【右手にターボライター、左手にオイルライター】
【そして、ターボライターの火が、ジェット噴射の如き勢いで、横合いに噴き出した瞬間】
【朔夜の掌底が、ブレイズデルの鳩尾を捉える】

ぐおッ――…まだ…まだァ!

【だが、クリーンヒットとまではいかなかったようだ】
【インパクトの瞬間にターボライターから噴き出した火が、ブレイズデルの身体を勢い良く右へ半回転させ】
【朔夜の右腕を伝うようにして、裏拳を放つ――!】
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 22:13:05.31 ID:5dHYkw6to
>>692
【エネルギーはこちらも同様、ただ五つ分を束ねて強固にした、それだけ】
【衝撃は、おそらく拮抗。お互いの気の持ちよう、意地になって互いに譲らず、粘り、粘り、】
【反作用というか、激突の衝撃で右がいかれ、吹っ飛ばされた。観客達も避難を開始、踏みつけられた線も消える】

……っ、つあっ……!

【背中をうちつけ、いよいよ足腰が立たない】
【めまいがする、後頭部も打ち付けたらしい、視界がぼやけてきた】
【あぁ、強い。なんて世界は強者に満ちている事か】

……ぅあ、つよ、い……

【これがにぃたちだったら、なんて、少し逃避したくなる程度に】
【遠いけれど、だからこそやりがいがある。バッチが二個になったって、そこから巻き返せるだけ巻き返せばいい】
【ただまあ、最後っ屁。どこぞへ消えたバットの頭上に線を練成し、小突くように殴り飛ばす操作をしてみる】
【合否に関わらず、それが終わればいよいよ全ての力は消えうせ、】

【猫は多分、約束のバッチ三つをはずし、握った状態で気絶するだろう】
【……棒直撃で気絶なんて事にならなければ、あなたの勝ちとなるだろう】
【負けず嫌い、最後の一手である。集中も切れているので威力はないし】

【ブルーロー:星二つ】

//お疲れ様でしたー!!
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 22:14:01.09 ID:5dHYkw6to
>>700
//キヤアアアァアァァミスッタアアアァァァアアアアァ
//【ブルーローズ:星二つ】に訂正します
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/05(金) 22:15:27.40 ID:0fLMIrUao
【路地裏】


…………。

………愚かね。

【該当の灯りがわずかに入り込むこの場所、例の如く柄の悪い数人が蹲っていて】
【流血している様子は見られないが、皆、一様に苦しそうな表情に見える】
【そしてその前に立つのはスクールバッグを持った、一人の少女】
【白いブラウスを僅かに覗かせる紺色のブレザーに、首元で結ばれた青いリボン】
【プリーツの入った黒いスカートに、同じく黒のストッキングを履いた、】
【……いわゆる制服を着ているところを見ると女子学生だろうか】

自分の力量を弁えないから、こうなるのよ
そこで、身を、苦しみを持って……反省しなさい

【塀に寄りかかるようにして淡々と彼らに告げ、】
【やや冷めたドライな表情を浮かべて、ため息を吐く】
【そして、髪を払うと、何故か水滴が飛び散り地面を濡らした】
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 22:19:58.04 ID:Clsq/P5bo
>>694

(ナイフ一つのために、なんて大仰な……!)

【光輝と共にハンマーが振り下ろされるのを視認して、クルスは驚愕の言葉を飲み込む】
【――濛々と立ち上る砂埃を見て、こちらが本命だったのだ、と悟ったからだ】

三十枚の銀貨=I

【エリオットの影は煙る視界の中に隠れてしまったが――それでも、その範囲の中にあることに変わりは無い】
【動きを止めて、魔術を詠唱と共に、さらに連続発動】
【右手に持った短刀を振り上げて、指揮棒を操るが如くに、たおやかに振り下ろす】

……veby!

【振り下ろされた短刀の切っ先の周囲に、剣尖を合わせて、5つの短剣が出現する】
【砂埃に向かって、その出来る限り広い範囲をカバーするように、そのうち、4つの£Z剣を放射する】
【まるでツバメの群れの様に、鋭く優雅に、短剣が銀閃を残して翔ぶ――】

【だが、この攻撃は、必ずしも当てることが目的ではない】

【こちらから相手が見えない、ということは、何らかの能力が無い限り、相手からもこちらを見つけにくい、ということ】
【範囲攻撃で炙り出されたエリオットに、手元に残った一本の短剣を叩きつけることこそが、最大の目的だ】
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 22:22:42.16 ID:euR7c2DTo
>>691
【人間には、反射というものがある】
【例えば、熱い鍋に触れてしまった場合、人は考えるより先に手を引っ込める】
【人体が過剰な破壊を免れるためには、必ず必要な特性だ】

…………?

【その時の異常は、時間にしてみれば然程長くは無いが】
【誰よりも近くにいた少年の目には、はっきり映った事だろう】
【女性は、腕を掴まれて、だが指をぴくりとも反応させなかった―――最初のゼロコンマ以下の時間は】

【皮膚が焼け筋肉が焼け神経が焼け、意思とは無関係に指が力を失う】
【彼のマフラーを掴んでいた腕が、だらりと垂れ下がって初めて】

……「この臭い」……熱か!

【女性はようやっと、臭いで自分の腕の異変に気付けたのだった】

【ここまでの異常で、この女性の能力の一端は、理解出来ただろうか】
【そう、彼女には痛覚が無い。その為に、自分が受けたダメージを、感覚で理解出来ない】
【通常の生物なら熱を感じた瞬間逃げただろうに、左腕が使用不能になるまで手を引っ込めなかった】
【長短両側面を持つ特性だが、今回は大きく不利に傾く】

【だが、ヘルメットの方は、熱を直ぐに内部まで伝える事は無い】
【頑丈な樹脂製のヘルメットだ。長時間触れられ続ければ、やがては溶けてしまうだろうが】
【まだこの瞬間は形状を保ち、打撃に耐えられるだけの防御力を誇っている】


左腕、使用不能……右腕、正常、戦闘続行可能……!
まだだ、まだ見せろ、データを寄こせぇっ!!

【背中へと振り被った拳は、今度は地面すれすれまで引き下ろされて】
【ほぼ真下から相手の顎を、真上へ跳ね上げようと放たれる】
【少年が最初の攻防で、自分に打ち込んだアッパーと、軌道は良く似ているが】

【掴んだまま当てるつもりだった一撃は、左腕の破壊により、精度を大きく失っている】
【もしもこの攻撃を回避出来れば、少年の眼前には伸びあがった胴体が曝される事になるだろう】


/こちらも戻りました、改めてお願いします
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/05(金) 22:24:40.52 ID:w94+fzWSO
>>700
ぎゃんっ!?

【強い衝撃によって地面落下するも受け身が取れない】
【彼の能力の使用は生命エネルギーの減少、死なない程度であれば直接疲労の蓄積へと繋がる】

……疲れ…た……勝てた……のk痛いっ!

【疲弊しきった所を小突かれた】

[おーう、気絶してらぁ]
じゃあ起きてるから…勝ちだ…ぁ
[ギリギリじゃねーか…体力使いすぎだろ……]
ヘヘ……ヘヘヘヘヘヘ…………場数が違うんでぇ…

【この後しばらく動けなかった為体力が回復するまでかなりこのままだったとか…】



/お疲れ様でしたー
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/05(金) 22:25:21.32 ID:/gkWQaX3o
>>675

【──きぃん】
【其れは例えるならば、硝子の割れるような音。或いは金属の擦れる響き】
【ちりちりとした其の音階は次第に紅蓮色へと近付いてきて】

…………、ツァーリ、様?

【ふわり。透き通るようなプラチナブロンドの髪が揺れ】
【蒼い蒼い視線が、雪色の声へ向けられる】
【其処にいたのはひとりの少女。以前廃虚で邂逅した、機械の少女】
【彼女は膝上くらいまでの長さの白いワンピースの上から灰色のカーディガンを羽織り】
【腰につけられている黒いすっきりとしたベルトは、彼女の身体を細く見せていた】

【彼女は少しばかり意外そうな表情を浮かべ。僅かに首を傾けて公園の入り口に佇んでいた】
【ちりちりと鳴る音は、彼女の首に下がるチェーン付のコインから導き出されるものだろうか】

【そして其のコインは──彼女の胸元に付けられた5つの五芒星に時折擦りよっていた】
【間違いない。彼女も今大会の、参加者であった】

/まだいらっしゃいますか?
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 22:25:29.12 ID:DbTOjTr50
>>693

【夕月が転倒した直後に、キューナインは動き出す】
【渦を巻く同心円状の眸から、射竦めるような光を溢れさせ】
【その額を――サッカーボールよろしく、勢いつけて蹴り付けようとする】

 【意趣返しと言うべき行動、なのだろうけども】
 【其れを捉えた「めぐ」は『動揺』――、……、…“何故だ?”】
 【嗚咽にも似た喉の震わせ方で、「えっ」と零し】

【アートマンの操作への集中と、裏腹なその困惑】
【――二つ以上の要因が。消火器を投棄する暇を失わせた】


【最初に。「どんっ」と鈍く響いて、消火器は貫かれ】
【次に奏でられるのは、叫喚の如き轟音―――!!】

―――ぐぁ、あぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっっ!!

【結論から言えば、一連の造形物は総て『魔力』の組成を持つ】
【破裂したところで、実際にガスが爆ぜ破片が四散する様な惨事にはならないが】
【唐突に形を失った魔力は、手元で一種の暴走を示した】

 【悲鳴が遠ざかっていくのは、少女が吹き飛んだからに違い無い】
 【打撲そして転倒。受け身は完璧でも、痛みも傷も消しきれず】
 【身体を起こすのも難儀するめぐは、足元に血溜まりを作る】

 【片方の下駄が脱げているのを見ると、もう片方の鼻緒を摘んで投げ】
 【爪まで痛めた素足で、目を潤ませながら立ち上がった】

【こんな有様だから――キューナインも、暫く動かず】
【何秒か、棒立ちの時間を産んでしまうだろう】
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/05(金) 22:25:56.94 ID:y4TyFeNO0
>>702

な・・・なんだこりゃぁ・・・。

【静かな夜の路地裏・・・普通なら誰も寄り付かない場所】

げっ幻覚か・・・・だよなだよな・・・。

【そこに広がる異常な光景に意図せず加わる闖入者】

【形はクセのある赤毛をもった制服を着た高校生】
【迷い込んだのだろうか?・・・そのブラウンの瞳には『恐怖』の色が色濃く映ってる】
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/05(金) 22:25:59.89 ID:tptanmkco
>>695

【思わず、貴方の碧色の瞳に――――……寸刻、心惹かれるような
そんな、感慨の思いを感じてしまう、真紅の瞳が、微かな色を瞬かせる
それはきっと、貴方の軍人≠ニしての――――信条≠ェ自分よりも、輝いて見えたから
――――少なくとも、つい昨日、誰かに教えられた、自分のそれよりかは】


……ええ、全く以って分の悪い賭けのように私には思えました
だからでございましょう……貴方の攻撃の一片も、私には感じ取ることはできませんでした

貴方様は軍人=\―――時には薄氷の上を歩み、その先にある目的≠得ようとする気高き方々にございます
――――私は……私は決してそのような事はできません
歩んだ道のりすらも信じることのできない、臆病者にございます

……ですからせめて、貴方様の思い≠セけは正面から受け止めてご覧に入れましょう――――っ

Last Shadow Puppets=I!


【彼女の左手がスカートの裾を握る、染み渡る痛みに、思わず表情を歪めつつも
貴方のソレよりはかなり浅く、弱い傷、これぐらい耐えられなくてどうする、と自身を鼓舞し
右の手が、彼女の胸元で、そっと揺れた】

【彼女を護るように、舞い上がる、影の群れ――――それはさながら、大量の鴉の羽根が如く
彼女を覆うように、彼女の姿を隠すかのごとく、大量の影が彼女を覆っていく
――――そしてソレは、炎の弾に触れると燃え上がる、影もまた炎≠ナできているのだろう、か】


Last Shadow Puppets≠ヘ影を使役する能力にございます
そして、私の操る影は、影の元となったモノ≠フ性質を宿します

私は貴方様のブライユ・バースト≠フ影を使役いたしました
……私は、貴方様の力で、貴方様の力を受け止めます――――……!!


【燃える影は、花火の如く、炸裂して一枚、また一枚と姿を消していく
飛び火は街路樹の落ち葉を燃やし、炎の群れを周囲へと広がらせていくだろう
――――しかしながら、そのどれもは、儚き命、すぐさま短い一生を終え、夜に溶け込んでいく】

【貴方の攻撃の威力は彼女には知れない――――しかしながら、彼女の作った壁により威力は減少するだろう
彼女はといえば、能力の数が多いことと、熱による攻撃で、かなりの量の体力を奪われている
やがて、数刻して、影は燃え尽き、また炎も消え、その先にある彼女の姿が覗けるだろう】

【降り注ぐ月光は、たゆたう影の残骸を照らし、その灯りを反芻させていく
偏光を浴びたステンドグラスのように、鮮やかな彩を醸し出して、その先に在る彼女を移すであろうそれらの色
彼女はまた、今にも崩れそうな足元を――――……静かな呼吸で、耐えている】

【小さな唇が震える、細い喉が小さく喘いで新たな吐息を零す
小さな火傷をあちこちにしているのだろう、メイド服の裾はボロボロで、その下の肌には赤い色が滲んでいる
それでも、白銀の髪ごしの真紅の瞳は、じぃ、と貴方を見つめ
――――倒れた貴方へと、近づこうと――――震える脚をはためかせ、向かうだろう】
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/05(金) 22:27:49.79 ID:3sfzQmvu0
>>690

…ッ…!!

【彼の顔がまた苦虫を噛み潰した様に―――今度は怒りが自分の不甲斐無さから青年に向けられる】

(クソ…クソッ…!!!クソォォォォーーーーッ!!!!)
(あの笑いッ…!!「馬鹿」にしているなッ…!!腰抜け…ビビリ…ただ獲物がデカいだけで大したことは無いッ…!!)
(あいつは今の私をそう思っているッ!!!そうだッ!!舐められて…いる!!)

武士が…舐められテ…イル…だ…と…?

―――ッツ!!!舐められて堪るかッ!!!!

【彼が突っ込んでくる―――その行為も「自分を舐めた上での行動」ととらえたタツミは怒りを左腰の獲物に乗せて】
【彼の突貫が間合いの3mに入りかけた瞬間―――】

【彼の武士としての、そして青義同盟のメンバーとしての、一人の人間―――タツミとしての】
【誇りを、そしてそれを馬鹿にされた(と思っている)事への怒りを居合で―――「蒼天」に乗せて横一文字に振り切る】

ウオォォォオォォォォォッツ!!!!

【しかし気合いでも隠せないモノが体のケガ―――右足は痛み、更に右膝をついての姿勢、そして腰の捻りが少ないこともあり】
【十分に体重が乗った一撃とは言えない――】

【そして2人の異なった怒りが―――激突】
【鼓膜を破りかねないような大きな音がした刹那―――彼は刀を持ったまま後ろに吹き飛ぶ】
【さすがに片膝で相手の全力疾走からの攻撃を不動で受けきることは不可能であることは彼の本能も理解はしていた】

グハッッツ!!!

【お互いに受けた衝撃はおそらく小さくは無い―――彼は100sの獲物を持っているため天高く吹っ飛びはしなかったが】
【低弾道で滑るように後ろに5m―――公園のグラウンドの小石が彼の背中を着物越しに痛々しく削る】

ホント…厄介な相手だなッ…しかし俺の誇りにかけて…ま…グッフ…負ける訳にはいか…ナイ!!

【仰向けになりながらも意識はまだあるようだが、荒々しい息と時々詰まった声が彼との戦闘の終焉を近づけているようで】
【すぐに片足立ちに戻るが少しふらついている】



711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 22:30:40.27 ID:5dHYkw6to
【水の国、公園】
【大会ということもあり、一般人は敷地内に入ろうとしない】
【そこに能力者がいるとなれば、なおさら。まあ壊れただけなら運営が後で直してくれるんだし】

うぅ、いきなり負けた……。

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々夕日を反射してきらりと輝く】


【カットジーンズについた星の数は二つ】
【どうも初戦から盛大に負け越したようで、酷く落ち込んでいる】
【しかし勝負を捨てず、未だ参戦の意思を見せ続ける猫少女、意外と執念深いのかもしれない】

よーっし、次はどいつだー!?
こっちは二個しかないけど全賭けでいくぞーっ!!
――――それに、油断なんか絶対にしない。
もう、負けない………!!

【元気に、快活に、それでいて情熱的に】
【蒼い猫は執念の炎を燃やし、次の対戦者を探していた】



【一方所変わって水の国、ストリートバスケ用広場】
【ゴール下に腕を組み、その場を占拠する人物が一人】

たのしそーだなぁ、どこもさ?
爆発音や打撃音に銃声火薬臭……たまにはさぁ、こー言うのもいいよなぁ

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口、右頬に火傷の跡】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】

【上着につけたバッチは五つ、未だ無敗にして無勝】
【組まれた腕が、自分の腕を握り締めてギリギリ音を立てていた】

誰かこねぇかなぁ…? 今日の俺は最高にハイって奴だ、派手派手に闘いたいんだがよぉ…?
懐かしいねぇ、こんな気分…昂揚して昂揚して…ククッ、ククククッ……!!

【ある種の狂気、戦闘狂気質なのだろうか、不良少女は】
【全身から殺意すれすれの闘気を吐き出しながら、対等以上に闘える対戦相手を待ち構えていた】


【本来なら、選択されるべき二者】
【しかし今日は大会……同時に二箇所で何かが起こったって、不思議ではなく……】
712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 22:34:09.45 ID:i3oCxfwg0
>>703

(……ひとまず、ってとこか。これで時間を上手く作れは――)

しないみたいだね……ッと!!

【クルスから距離を取っていたエリオットは、砂埃の向こうでいくつもの空を裂く音を聞いた】
【こちらの手に焦るでもなく、冷静に対処してくる。揺さぶりが効かないタイプは苦手だ――】
【そんな分析をしながら、エリオットはクルスから見て右――先ほど回り込まれた方向の逆へと逃げる】
【だが、一瞬判断が遅れてしまい――ナイフの一本が彼の左の手の甲を裂き、鮮血を散らさせた】

【離れる≠ニいう彼の思考パターンさえしっかりと見きれていれば、この避け方は容易に想像できる】
【そこを突いて彼へと一本のナイフを放てば、恐らく彼が手傷を負うことは避けられないであろう】

【――当然、彼が何もせぬままに逃げているだけなら、の話ではあるのだが……!】

動いてなきゃそのへんでしょ……分散せよバベル・ジャッジメント<b!!

【彼の次なる手は、範囲攻撃。あくまで動いていない事を前提としているが、予想外にも対処できるように】
【天から降りてくる光魔力の柱は、彼の言葉通り途中で分散≠オ、その形を幾条もの細い光のレーザーへ変え】
【クルスの周囲の半径3m程度に降り注ぐ――速度はそう速くない。気づくのが早ければ十分対処できるハズだ】
713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/05(金) 22:38:41.79 ID:z7KuBGqAO
>>706

【つい、と、水中を滑るように片方しかない瞳がそちらへ視線を落とした】
【瞬間で見れば冷淡にも見える無機質的な容貌は、相手の髪を視界に納めるや】
【すぐに煮崩れした、やや皮肉っぽい色が混ざるものの好意的微笑で唇を彩った】

やぁ、エル。いい夜だな
久しぶり――元気だったかい?

【気持ち悪いくらいのパステルカラーで塗り潰された廃墟での出来事】
【一度きりの邂逅を反射のように振り返りながら、一歩二歩とそちらに歩み寄る】
【見えない月光に似る冷えた瞳の青色は、伏せられれば闇のような漆黒に変わり】

で、まぁ。俺も参加者な訳で――そっちは幾つがいい?
こっちは全賭けさせてもらうよ、仮にお前が1だとしてもな

【……どうやら戦闘は確定事項らしい】
【中性的声音は気分を弾ませたようにご機嫌な感情で、そちらに提示を求める】

/はい此方に。宜しくお願いします
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 22:40:30.86 ID:CulyWG0G0
>>704
…!?

【その異常に少年はすぐに気づいた】
【今までは行った相手は必ず何かしらの反応をしていた】
【だが今回はそれがない、初めは自分が不発したかとさえ思ったが相手がその後行った事に相手のほうが異常だと気がついた】

…あんた…感覚がないのか…?
それって…やばいんじゃねぇのか…?

【率直に相手に対して疑問を投げかけるも直後の彼女の行動に悠長にはしていられず】
【すぐにヘルメットから手を引いて】

その腕でまだやるのかよ…
相変わらずタフなやつだよ…
そういうやつは大好きだ!

【マフラーをつかまれていれば流石に避けることもできず】
【その場で一撃KOだっただろう…】
【だが、今はそうではない。きちんと逃げ場があり避けることができる】

っくの…!

【何とか相手からの攻撃を横にステップする形で避けて】

感覚がないのだったら
やりすぎても、文句をいうなよ!

【そのまま自身の能力を発動したまま拳を強く握って殴りにかかる】
【狙いは腹部、非常に率直なストレートだ】
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 22:40:58.39 ID:DA84D3ZNo
>>698

【ばきぃん】

【硬い金属がぶつかり、砕け散る音が響く】

――コイツを壊されるのは二回目だ。

【得物を砕かれ、丸腰になってしまう】

【そのままゆっくりと倒れ――】

――まだだ・・・

【倒れる勢いを使い、相手に体当たりを繰り出す】
【その成否に関わらず、今度こそ地面に倒れ伏すだろう】

【この体当たりで気絶でもしなければ、こちらの負けになるだろう】
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/05(金) 22:41:50.78 ID:pG7FEf2To
>>709

届け、我が力―――ッ!

【腹に力を入れ、思い切り叫び声を上げて】
【叫んだ所で何か変わる訳という訳でも無いが、それでも叫ばずには居られなかった】
【それほどまでに、この戦いに入れる思いは重く、大きく――】

【炎のベールに包まれる少女。消え行く炎】
【碧眼。その先に移す光景は何か―――】
【――青年は敗北を、自分の甘さを悟り】

【必死に近づこうとする少女を見て、負けてられるかと歯を食い縛り】
【がたがたと震える足。全身が悲鳴を上げるが、ゆっくり、ゆっくりと足を進め】

【そして、少女と近付けば、ぎこちなく胸のバッジを二つ外し、手渡そうとするだろう】

自分の敗北だ…どうぞ受け取ってくれ……
全力を出し切った上での敗北。カノン少女。君のその強さ、賞賛の値する

【能力を一つと決め付け、まんまと術中に嵌った】
【情けない気持ちはあるが、後悔は無い】
【それに、自分の負けを認められない事程恥ずかしい行為は無いと、青年は考える】
【全力を出し切ったのだ。自分が不足してるだけ――】
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/05(金) 22:41:56.74 ID:0fLMIrUao
>>708

………あら。

【声の発せられた元に、軽く目をやり、そちらに気づいた】
【見られて不味い、といった様子は微塵も無く、取り澄ました表情をしている】
【相変わらず塀に背中を預けた状態を崩さず、そのまま言葉を続けた】

あなた、自分の健康状態もわからないの?
………これが現実よ。
紛れもなく正真正銘のね。
嘘だと思うなら…そうね、月並みだけど頬をつねってみたらどう?

【感情の起伏を読み取る余地の無いような声で喋り、】
【喋り終えると、また視線を戻し、一度だけ瞬きをする】
【逃げるといった様子も、そちらに襲いかかるといった様子も、気配すらないが…】
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 22:43:55.27 ID:IAD0Lb9lo
>>707

【夕月の身体はそれほど大きくはなくって、重くもなく】
【地面に叩きつけられた彼女は、ちいさくバウンドして軽く浮きあがり】
【次いで、横から叩きつけられる蹴り。今度は横方向に、大きく吹っ飛んだ】
【水を吸ってびちゃびちゃな身体は、ふたたびバウンドを繰り返して】


……ぁああ、これでおっけー。離れられた、っ。


【――何度目かの跳ね返りで体勢を立て直して、なんとか着地】
【額と鼻孔から、血液の筋をまっすぐ下に垂らした顔を、ゆっくりと上げて】
【上唇に流れた血を、舐めとって見せる】

【ぐいっと目元の血を腕で拭うタイムロス、その後の発砲】
【たん、たん、たん――放たれた銃声は、三つ】
【赤色の魔弾、三発のうち一発はきっちりと、めぐの腹部に向けて放たれて――】

【残った二発は、めぐに到達する前に「地面に当たり、その場――めぐの目の前の地面に残る」】
【それを、単なる「ハズレ弾」と判断するか否かは、めぐに委ねられる】


【残弾数――右:0/5】
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/08/05(金) 22:44:55.56 ID:+jTFG5LAO
>>711

【選択されたのは――】

……そういう風にしてたら、人が近寄って来ないぞ
まぁ……私みたいなのは、釣れるかも知れないが

【殺気立っていた彼女の方だった】
【少し遠く、入り口の方から歩いてきていた】
【深い赤色の眼に短い銀髪、黒いローブを身に纏った女性】
【ローブの袖が少し長いせいで両手は隠れているが】
【右肩につけられた星は五つ、彼女も参加者らしい】

私が賭けられるのは2つまでだ、それ以下なら好きにしてくれてかまわない

【そう言いながら彼女が向かうのは少女とは反対側のゴール】
【距離的に、ちょうど良いと思ったんだろう】
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/08/05(金) 22:45:40.28 ID:+jTFG5LAO
>>711

【選択されたのは――】

……そういう風にしてたら、人が近寄って来ないぞ
まぁ……私みたいなのは、釣れるかも知れないが

【殺気立っていた彼女の方だった】
【少し遠く、入り口の方から歩いてきていた】
【深い赤色の眼に短い銀髪、黒いローブを身に纏った女性】
【ローブの袖が少し長いせいで両手は隠れているが】
【右肩につけられた星は五つ、彼女も参加者らしい】

私が賭けられるのは2つまでだ、それ以下なら好きにしてくれてかまわない

【そう言いながら彼女が向かうのは少女とは反対側のゴール】
【距離的に、ちょうど良いと思ったんだろう】
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/08/05(金) 22:46:06.18 ID:+jTFG5LAO
>>711

【選択されたのは――】

……そういう風にしてたら、人が近寄って来ないぞ
まぁ……私みたいなのは、釣れるかも知れないが

【殺気立っていた彼女の方だった】
【少し遠く、入り口の方から歩いてきていた】
【深い赤色の眼に短い銀髪、黒いローブを身に纏った女性】
【ローブの袖が少し長いせいで両手は隠れているが】
【右肩につけられた星は五つ、彼女も参加者らしい】

私が賭けられるのは2つまでだ、それ以下なら好きにしてくれてかまわない

【そう言いながら彼女が向かうのは少女とは反対側のゴール】
【距離的に、ちょうど良いと思ったんだろう】
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/08/05(金) 22:48:36.74 ID:+jTFG5LAO
>>719-721
/ 何という重複、申し訳ない
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 22:49:19.55 ID:Clsq/P5bo
>>712

(……出てこない?)

【砂煙の向こうから、声こそ聞こえてくるものの、一向にこちらに向かってくる気配は無い】
【先のハンマーのような魔術からして、近距離での攻防に優れた式だと思ったのだが――】

……くっ!

【揺らぐ視界の向こうから飛び出してくる彼を今かと待ち構えていたが、返って来たのは魔術の詠唱だった】
【慌ててその場を離れようとするも、もう遅い】
【煙の向こう側からではなく――己の頭上に振って湧いた魔力攻撃を、交わすほどの反射神経は無かった】

う、ああぁぁっ!!
……っく、ぅ……。

【少女の矮躯を、無慈悲に光条が貫いていく――】
【肩、頬、脚部、右腕――全身のあちらこちらに突き刺さった熱量は、赤い火傷の跡となって、その白い肌を汚す】

【構えていた短剣も、少女の集中力の途絶によって霧散し、ガラスのような粉砕音を残して消失してしまった】

【――どうやら、彼は徹底的に距離を取る、いかにも魔術師らしい魔術師であるらしい】
【それだけを理解するのに払った授業料は、高くは無いが――】

(とにかく、有利な土俵に持ち込まなければ……!)

【いつまでも同じ場所に止まっていれば、また蜂の巣になることは目に見えている】
【右手に持った短刀は胸の前に構えて、もはや晴れつつあるだろう、砂煙りの中へと飛び込む】

【遠距離を得手とする相手には、接近戦】
【そのセオリーを守るためにも、まずはエリオットを視認することからだ】
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 22:49:30.72 ID:xEFwcXPPo
【路地裏】

【街が大会一色になっているその頃、路地裏に一人男がいた】
【静まり返ったその道は、何時もと変わらぬその光景】
【壁には何時のものか分からぬどす黒いシミ、そして辺りにただよう悪臭】

【そしれ男の前に……もう一人男がいた、いや男だったもの、命が会ったもの】
【男はその前にしゃがみ込み、何かをしている様であった】

【淡い青色のシャンブレーシャツ、黒の細身のパンツ、顔の右半分、首、その手全てに刺青のように】
【理解不能な痕、魔方陣のようなその痕が見える】

………酷い物だ、ああ、貴方から言わせれば此れが美しいんだろう?
しかし人は[ピーーー]ば全てが終わる、その先はない

……貴方の言うことも十分分かる…しかし、人はそういうモノだ…
後悔?後悔はしていないよ、その時の私も私だよ、今の私になるための…必要だったことさ

【男と、男だった者以外、そこには誰もいない、だが男は何かと話しているようで】
【目の前の男だったもの?いやその者からは返事は帰って来ない、確実にその男は何かと、誰かと会話している】

【そんな男が、路地の裏、その男だった者の側に居る、なにか奇妙な独り言を呟きながら】

其れに、人が死ぬ時は向上心、羨望が無くなった時だろう?
私はまだまだ、こうはならないよ…まだ答えを見つけていないからね…
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 22:49:44.55 ID:f7TNAlG+o
>>699
【――そう、可笑しい≠フだ】
【ブレイズデルが炎球が霧散する一瞬を注視していたのなら、違和感はより確かなものとなっただろう】
【ごく僅かに、火勢が削がれていたのだ。寸延びの短刀が閃き、白刃が炎へと潜り込んだ瞬間に――】

……伊達や酔狂で、提げてない!

(惜しい、外され――っ、不味い!?)

【滑るように距離を潰して、体ごと掌底を捩じ込んだと同時】
【轟と音を立て、取り出されたターボライターより迸る猛火】
【それを推進力として、凄まじい勢いで彼の身体が半回転し――】

【必然、回転運動によって朔夜の打撃は芯を外された】
【……巧い。内心で舌を巻く。それを口にする暇すら無く、繰り出される反撃】
【右腕は今しがた打ち込んでしまった。無理に回避すれば、崩れた所を火球に狙い撃たれる】
【左手は――――割り込ませようにも、届かない】

――ぁ、ぐ…………っ!

【完全なカウンター。裏拳が側頭部をモロに捉え、彼女の意識が一瞬揺らぐ】
【昏倒には至らずとも瞳は暫時焦点を失い、引き抜かれる草のようにぐらりと身体が揺れる】

【相討ちを狙ったか。それと同時に、背を目掛けて切り上げを浴びせかけつつ】
【朔夜はたたらを踏んで後退し、体勢の立て直しを計る】
【余裕が有ればバッグを狙ったのだろうが、軽度の脳震盪で手元が覚束ない】
【その上、下がりながらの一閃だ。必然的に入りは浅くなる】
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 22:50:29.68 ID:CKBw/Aen0
>>710

【見えていた】
【見えては、いた】

―――――――――ッッ!!!

【少年の動体視力は、常時のそれを遥かに凌駕していたといえる】
【能力を使用していたためとも、集中していたためとも取れる】

【相手が抜刀し、此方に切りかかる瞬間を“見切り”、防御しようとはした】

【相手のすさまじい速度による横一文字の抜刀の、刀の腹の部分を右膝で蹴り上げる】
【予想よりも遥かに早かったが、突貫していたことが利を成し、走っていた足のタイミングも合った】

なんだとッッ!!!?

【予想外のことが二つ合った】
【刀の重量が想像を絶していたこと】
【相手の“揺らぎ”により、刀が若干ぶれたこと】

【つまりは、脚による半白刃取りが、中途半端に失敗した】

がァあああああああッッ!!

【―――少年は、弾き返すことに失敗し、右膝の蹴り上げは刀身を縦に動かしただけに過ぎ無かった】
【相手に大して衝撃を与えることには成功したが、防御には半分失敗】

【つまりは相手が振った横一文字の刀の腹に脚が直撃し】
【その勢いで、横に振り払われた】

がッ……ッ!!……かはッ……!

【少し遠くに合った巨大なジャングルジムに直撃し、ジャングルジム粉砕】
【その場に伏し、静まり返っている、が】

【相手を睨み付ける少年の眼から未だ闘志が消えていないことから】
【おそらく、戦意喪失とは行かないだろう】
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/05(金) 22:51:13.24 ID:tptanmkco
>>716

【炎の残香を感じ取る、それはまさしく、今の今までそれがあったという証拠
一歩間違えれば、身を焼きかねなかったその威力に、今更ながら感嘆の声が漏れる
それと同時に心に思うのは賞賛――――これだけの技を、最後に繰り出した貴方への】


――――……あっ……有難う御座います――――……
あの、歩かない方が良いので……


【そこまで紡いで、彼女は言葉を遮った
きっとこれ以上、彼女が勝手に言葉を紡いだところで、出てくるのは労わりの言葉に過ぎないだろう
それはつまり、目の前の貴方にとってはきっと――――聞き心地の良くない言葉であろうから】

【彼女はバッジを受け取ると、まだ痛む左手と、右の手でスカートの裾を掴み
左足を後方に下げ、爪先を軽く地面に接吻させ、恭しく礼をする
彼女の白銀の髪が揺れて、柔らかい香りが漏れると、そこには――――少女の姿が在る
能力者でなく、この戦いの勝者でもなく、ただただ一介の、彼女がいて】


願わくば――――……本戦≠ナ出会えますことを
次はきっと、これ以上の戦略を持って、貴方様と身体を重ねたく思えます

……では私は……良い戦いでございました


【言葉を探すのは苦手で、紡ぐのはもっと苦手
だからこの言葉も正しいかは分からない、貴方を治療せず置いていくのも正しいか、否か
背中を向ける彼女の意図はきっと――――複雑な表情を、隠したいからか】

【それでも、僅かに、横顔を向けて、貴方へと去り際の表情を見せる彼女
――――そこに刻まれる微笑みは、全力を出し切った、その証であろう】


/乙でしたーかな、良い勝負だったぜー
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 22:53:00.15 ID:5dHYkw6to
>>721
【現れた少女に視線を向けた不良少女は、無言で身体を起こす】
【屹立したとき、既に笑みは消え、無表情と仏頂面の境界のような顔を作っていた】
【戦いに挑む、心境の切り替えという奴だろうか。非情に迅速な変異だった】

……互いに全部賭ける、ってのはどうだ?

【話を聞いていない? 否、聴いた上で、不服を訴えているらしい】
【上着につけた星のバッジ五つ、ささやかな証明の下で小さく光っている】
【不良少女には、もっと派手に消費してくれ、とでも言っているように聞こえるのかもしれない】

【しかし話がわからないわけではないらしい】
【おそらくあなたの返答を聞くまで十二分の間をおいてから、妥協のため息混じりに】

…ダメなら普通に、二つ賭けよう。ただし手は抜くなよ。

【そんな風に、興が削がれたと言わんばかりに肩を落とし、】

【顔を上げると、格闘戦向けのファイティングポーズを取った】
【成立、であろう。もしくは賭け云々ではなく闘いそのものに飢えているのかもしれない】
【ようやく巡ってきた闘争に、無表情を偽装した瞳の向こうで炎が燃え滾っている】
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 22:53:45.60 ID:euR7c2DTo
>>714
【最初の密着戦闘とは違う。腕を伸ばし切り、拳を振り切れる位置での攻防】
【それに加えて、自分が放った攻撃への、カウンターの形ともなった】

……ご、ぅっ……!?

【初めて、苦痛に声を上げた】
【これも、痛みでは無い。内臓への衝撃で声が漏れた、という事だろう】
【固い感触はそのままだが、内部へのダメージは蓄積する】
【女性にしては背の高い体が、くの字に折れた】


【左腕は完全に使用不能。スタミナも腹部への打撃で奪われている】
【長期戦になればなる程、女性の不利は確定するだろう】

【それを、彼女は理屈では無く、直感で捉えて】

……やり過ぎ程度でなければデータにならない
加減を加えていては……データになりはしない……!

これで死ぬなよ、死なせたら反則になる―――≪リミッター・オフ≫!!

【折れ曲がり、頭が腰程の高さまで下がっていた、その姿勢のまま】
【女性の体は、カタパルトで射出されたかの様な速度で、少年へと真っ直ぐに突き進む】
【元々が、拳の届く距離。間合いを詰めるのは、瞬き一度の時間も必要にはならず】
【接近すれば女性は、まだ動く右腕を使い、少年の胴体を掴もうとしつつ】
【更に両足で、高く高く跳躍を行うだろう】

【ビルの二階に、助走も無しで飛びこめそうな跳躍。もしも、少年が捕まってしまえば】
【跳躍の最高到達点で、女性は手を離す筈だ】
【何も投げつける必要は無い。足元はコンクリート、高所から落とせば十分なダメージになる】
【打撃での戦闘が不利と見て、女性は重力と足場を武器にする事にした様だ】

【≪リミッター・オフ≫ この言葉を、聞き取る暇は有っただろうか】
【少年の耳の作りによっては、彼女の両膝が軋みを上げた、その音を聞きとれたかも知れない】
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 22:55:09.25 ID:Ofaekq/AO
皆エルメアを越えるチートになれるように頑張れよwwwww
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/05(金) 22:55:28.10 ID:/gkWQaX3o
>>713

【ひとつだけの、万華鏡】
【其の色を見遣ればふと、あの廃虚のことを思いだして】
【この大会では思い浮かべるまいと考えていた黒衣の師匠を、想起してしまった】
【──ちり、ちり、ちり。コインの音が、風に揺れ】
【愛しさと、哀しさと。廃虚で覚えた感情が、ちり、ちり、ちり】
【まるで小さな種火のように、彼女の心をふわりと燃やす】

……えぇ、お久しぶりですわツァーリ様。
私の方は、なんとか──。

【「ツァーリ様は、どうでしたでしょうか?」】
【反対側に傾げられた首と、控えめな声で投げかけられた声は、社交辞令にも似たもの】
【くるり変わった万華鏡──其の瞳の中に、彼女はまたしても「彼」を見てしまい】
【想い届かぬ未熟さゆえか。蒼色を湛えた双眸が、僅かに哀しそうに細められた】

──、では、私の方もすべてを賭けましょう。
その方がフェア、でしょうし

【其れは機械らしからぬ、人形らしからぬ言葉であった】
【己が不利になる可能性を抱えて尚、公正さを求める彼女】
【或いは──下手な人間よりも、人らしい性格なのかもはしれなかった】

【ひゅう、風が吹く。ふわり、彼女の周囲に火の粉が舞い散って】
【彼女の左腕に生まれたのは、炎を模した小型の盾】
【足元に一瞬だけ奔った焔円が彼女の金髪を夜闇に照らし出し】
【蝶を模したブローチが胸元に。火の如き小さな羽根が足元へ生まれ落ちる】
【──彼女の能力を見せるのは、此れが初めてか】
【其の様子を見れば若しくは、焔系統の能力者である事が容易に予測できるやもしれず】

【一歩、二歩。戦うには少しばかり離れすぎていた相手へと、静かに彼女は歩み寄ろうとする】
【距離はこの移動で、10mほどに縮まっただろうか】

/では、よろしくお願いします!
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/05(金) 23:02:02.79 ID:y4TyFeNO0
>>717

現実・・・現実・・・・。

【頬をつねれという声に対し、少年は右拳で少女から見て右側の壁を殴るという奇行に出る】
【当然、人間の拳より壁が硬い】
【少年の拳の皮が剥げ血が流れる】
【出血量が多い、よほどショックだったのか相当な力で壁を殴ってしまったのだろう】
【もしかしたら骨を折ってるかもしれない】

はぁ・・・はぁ・・・・はぁ。

【なぜ少年はそんな奇行に出たか?】
【恐らくはこの光景が原因だろう・・・濃密な暴力の臭気にパニックを起こしているのだ】

サラマン・・・ドラゴ・・・・・。

【突然少年は右手を少女に向け、左手で首に鎖で掛けた指輪を握る】

【と、次の瞬間にはその右手から火炎放射器のように少女に向けて炎が放たれるだろう】
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/08/05(金) 23:02:10.83 ID:pG7FEf2To
>>727

大した怪我では無い――心配しなくとも大丈夫だ

それに君の体こそ。自分の体よりよっぽど希少だろうからな。大事にするべきだぞ?
尤も、自分が言える台詞では無いがな

【声が大きくなり、強がり≠ニいうのは明らかだろうか】
【足がガタガタと震えだしたが、それを意に介するような素振りは見せず】

それではまた手合わせする事を望む
自分も修練に励み精進するからその時は是非――な

【彼女が背中を見せる意図も露知らず】
【少女の背中が見えなくなるまで、見届けるだろう】

【見えなくなった頃――】
【ばたり、と音を立てて大の字で空を仰ぐ】

ふぅ…腕が鈍ったか……早く怪我を治して鍛えなおさなければな

/お疲れさまでした!ありがとうございましたー!
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 23:02:12.54 ID:Ofaekq/AO
谷山さんまずは一勝おめでとうございますwwwwwこのまま余裕で勝ち続けてチートナンバーワンにw
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/05(金) 23:03:27.59 ID:y4TyFeNO0
>>717

現実・・・現実・・・・。

【頬をつねれという声に対し、少年は右拳で少女から見て右側の壁を殴るという奇行に出る】
【当然、人間の拳より壁が硬い】
【少年の拳の皮が剥げ血が流れる】
【出血量が多い、よほどショックだったのか相当な力で壁を殴ってしまったのだろう】
【もしかしたら骨を折ってるかもしれない】

はぁ・・・はぁ・・・・はぁ。

【なぜ少年はそんな奇行に出たか?】
【恐らくはこの光景が原因だろう・・・濃密な暴力の臭気にパニックを起こしているのだ】

サラマン・・・ドラゴ・・・・・。

【突然少年は右手を少女に向け、左手で首に鎖で掛けた指輪を握る】

【と、次の瞬間にはその右手から火炎放射器のように少女に向けて炎が放たれるだろう】
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 23:03:57.13 ID:Ofaekq/AO
谷山さんまずは一勝おめでとうございますwwwwwこのまま余裕で勝ち続けてチートナンバーワンになって下さいwww
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 23:05:46.21 ID:GYwbUTIao
>>715

【――――相手の体当たりを視認した瞬間、それが最後である事も悟り――】

【――】

【真正面からぶつけるようにして、此方も体当たりで迎え撃つ。】
【結果的に、衝撃によって倒れるのだが、まだまだ行けるとばかりに剣を杖代わりにして立ち上がる。】

――まだまだ武器を使いこなせていない証拠、かもしれないな。
能力無しの戦闘が覚束ないのなら、いざ使えなくなった時に何も出来なくなる。


――まだやるか?
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 23:05:54.59 ID:i3oCxfwg0
>>723

【クルスの見立ては正しい。エリオットは典型的な魔法使いタイプであり、遠距離が彼の得意な舞台だ】
【しかし――魔法使いは往々にして接近されれば弱い。それを克服するべく生みだしたのが、彼の魔術】
【ライト・ハンマー≠フような、インファイトでの攻防に優れる魔術を多数用意しておく事によって】
【クロスレンジでの戦いを流しながら、遠距離から魔術を叩き込む――距離こそ遠いが、典型的な速攻だ】
【恐らく先手を譲ったのは、攻勢に出た相手に後の先≠ナ大き目の魔術を撃つ事が目的だったのだろう】

【……だが。大技と言ってもいい魔術を二つ使った後だ。初見殺しは次が無いのが定番ではあるが――】


(やっぱそうそうあきらめちゃくれないか……っても、連射は効かないけどね……!)

【当然、彼もその例に漏れない。詠唱破棄での魔術乱発の副作用で、魔術を撃つ事ができないでいた】
【結果としてクルスの接近を簡単に許す事になる――砂煙の向こう、5m程度の場所に彼は立っている】
【左手には切り傷。先ほどのナイフ投擲でついた物だ。彼は若干の焦りを浮かべ、クルスを見やる】


っち、でもそうそう簡単にやらせはしないよ……!
聖霊よ来たれ、我に仇為す者へと裁きを与えよ!

【……バックステップを取りながら彼が紡ぐのは、聖書の中にでもありそうな詠唱じみたセリフ】
【魔法使いである以上、魔術につながるものに思えるが――実はこの詠唱はただのハッタリである】
【――彼の周囲に魔力の流れが感じられない。紡いだ言葉から、重みや意志の強さを感じられない】
【気づけるファクターはさまざまにある。さあ、果たしてクルスの次なる一手はいかに――?】
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 23:06:37.65 ID:CulyWG0G0
>>729
っ!?

【聞き取れるほどの時間もなかった】
【何か聞こえたかと思えば相手はもうすぐそこにいた】

しま――――っ!?

【そしてマフラーを掴まれてしまう】
【単純な、単純な身体能力の差。だがそれは十分勝敗に差がつくほどのものだ】

う…ぐ…
死ぬなんて死んでもお断りだ
死ぬほどの怪我をしても生きることができるなら其方を選ぶ
戦闘中に死ぬようなことをされたら精一杯悪あがきをする
無理だとしても相打ちで我慢してやる

【だが、密着されれば逆を言えば彼もまた能力が使いやすくなる】
【そのまま右腕を掴みにかかるだろう】
【そして、掴むことができたなら。また能力を発動しようとするはずだ】

【彼とて所詮は少し特殊な能力を持ったただの人間である】
【流石に叩き落されては適わないと踏んだのであろう】

死なせたくないなら…
まず殺そうとするなよ…

【挑発するかのように笑いかける】
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 23:07:36.01 ID:CulyWG0G0
>>729
っ!?

【聞き取れるほどの時間もなかった】
【何か聞こえたかと思えば相手はもうすぐそこにいた】

しま――――っ!?

【そしてマフラーを掴まれてしまう】
【単純な、単純な身体能力の差。だがそれは十分勝敗に差がつくほどのものだ】

う…ぐ…
死ぬなんて死んでもお断りだ
死ぬほどの怪我をしても生きることができるなら其方を選ぶ
戦闘中に死ぬようなことをされたら精一杯悪あがきをする
無理だとしても相打ちで我慢してやる

【だが、密着されれば逆を言えば彼もまた能力が使いやすくなる】
【そのまま右腕を掴みにかかるだろう】
【そして、掴むことができたなら。また能力を発動しようとするはずだ】

【彼とて所詮は少し特殊な能力を持ったただの人間である】
【流石に叩き落されては適わないと踏んだのであろう】

死なせたくないなら…
まず殺そうとするなよ…

【挑発するかのように笑いかける】
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/08/05(金) 23:08:19.41 ID:+jTFG5LAO
>>728

【描写不足極まりないですが、一応成人した女性、であります】

負けたらそれまで、なんてつまらんだろう
せっかくの大会なんだ、楽しもうじゃないか

【そう言うと彼女はローブの中から鞘に収まったままの剣を取り出した】
【大きさは市販されている西洋剣と同じ程度、片手でやる気のないように構えた】
【手を抜くな、と言われたが、これを止める気はない】

それじゃあ―――行くぞ

【先ほど纏っていた雰囲気を全て吹き飛ばして、態勢を低くして少女へと駆ける】
【その速さは、人間では絶対に出し得ない程の速さ、だが距離はある】
【迎撃するのは簡単だろう】
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 23:09:49.55 ID:DbTOjTr50
>>718

(……、いたい、痛い、イタイっ)
(で。でも。要救助者さんの痛みは、こんなもんじゃないっ)
(あたしの痛みなんて、アンダートリアージ《低く見積もる》しちゃえば……ぐぅぅっ!!)

【立ち上がってから少しの間、めぐは痛みを堪えながら】
【先のキューナインの『命令外』の行動も忘れ、前方を見据えていた】
【勝てるかは兎も角。意地になれるのは、今は幸せな事だ】
【まだ、生命を賭した戦いではないのだから――】

う、来る……

―――持ってちょうだい、《バケットシルト》!!

【射撃に対抗する方法としては、なんとか覚えが有った】
【キューナインが遠くで小さく手を翳すと、少女の前に消防バケツが浮遊する】
【底の深い鉄の塊が、何個も重なった状態で】

【勢いを減衰させられた魔弾を、身を屈めて回避する――が】
【今度は、自分の体にまったく傷がない事が不可解だった】

(……銃声は三回なのに――当たりは、一回分。)
(ちょっと、どういうこと……あっ)

【然し。屈んだ事が幸いして、残り二発の残留を発見することに成功する】
【どうなるかは分からないのだが、破壊したほうが良い気がした】
【――痛みの中で、直感的になってきている】

【彼女はアートマンに夕月の吹き飛んだ先を追わせながら】
【己の手の内に、これまでで最も大きな工具を発生させるだろう】

 【黄色い警戒色。突き出た極太の錐――削岩機の一種、だ】

【粉塵を巻きあげにくい小型。ハンマードリルと呼ばれるそれを】
【スイッチを入れ、エンジンをけたたましく叫ばせて】
【弾丸の落下した二つの地点に、順番に叩きつけようと試みる――!】


【成功したなら、存外に粉塵を出さない「それ」は放棄し】
【今度は右手に消防斧を形作り、アートマンを追いかけようとする筈だ】
【紅い生命の水の流失は、着実に体力を削っていく】
【もう一度まともに食らえば、いよいよ危ないだろうか】
【行動の結果――腕にも、痺れを来たし始め】
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/08/05(金) 23:10:36.77 ID:+jTFG5LAO
>>728

【描写不足極まりないですが、一応成人した女性、であります】

負けたらそれまで、なんてつまらんだろう
せっかくの大会なんだ、楽しもうじゃないか

【そう言うと彼女はローブの中から鞘に収まったままの剣を取り出した】
【大きさは市販されている西洋剣と同じ程度、片手でやる気のないように構えた】
【手を抜くな、と言われたが、これを止める気はない】

それじゃあ―――行くぞ

【先ほど纏っていた雰囲気を全て吹き飛ばして、態勢を低くして少女へと駆ける】
【その速さは、人間では絶対に出し得ない程の速さ、だが距離はある】
【迎撃するのは簡単だろう】
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 23:12:51.17 ID:DbTOjTr50
>>718

(……、いたい、痛い、イタイっ)
(で。でも。要救助者さんの痛みは、こんなもんじゃないっ)
(あたしの痛みなんて、アンダートリアージ《低く見積もる》しちゃえば……ぐぅぅっ!!)

【立ち上がってから少しの間、めぐは痛みを堪えながら】
【先のキューナインの『命令外』の行動も忘れ、前方を見据えていた】
【勝てるかは兎も角。意地になれるのは、今は幸せな事だ】
【まだ、生命を賭した戦いではないのだから――】

う、来る……

―――持ってちょうだい、《バケットシルト》!!

【射撃に対抗する方法としては、なんとか覚えが有った】
【キューナインが遠くで小さく手を翳すと、少女の前に消防バケツが浮遊する】
【底の深い鉄の塊が、何個も重なった状態で】

【勢いを減衰させられた魔弾を、身を屈めて回避する――が】
【今度は、自分の体にまったく傷がない事が不可解だった】

(……銃声は三回なのに――当たりは、一回分。)
(ちょっと、どういうこと……あっ)

【然し。屈んだ事が幸いして、残り二発の残留を発見することに成功する】
【どうなるかは分からないのだが、破壊したほうが良い気がした】
【――痛みの中で、直感的になってきている】

【彼女はアートマンに夕月の吹き飛んだ先を追わせながら】
【己の手の内に、これまでで最も大きな工具を発生させるだろう】

 【黄色い警戒色。突き出た極太の錐――削岩機の一種、だ】

【粉塵を巻きあげにくい小型。ハンマードリルと呼ばれるそれを】
【スイッチを入れ、エンジンをけたたましく叫ばせて】
【弾丸の落下した二つの地点に、順番に叩きつけようと試みる――!】


【成功したなら、存外に粉塵を出さない「それ」は放棄し】
【今度は右手に消防斧を形作り、アートマンを追いかけようとする筈だ】
【紅い生命の水の流失は、着実に体力を削っていく】
【もう一度まともに食らえば、いよいよ危ないだろうか】
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 23:14:30.67 ID:JFsdVxbXo
>>725
(そうだ…燃えてねえ≠だ…コイツ――)

【猛烈な速度での半回転、直撃した裏拳、しかし屈さず、此方へ刃を振るう、朔夜】
【全てがスローモーションに感じる、その思考の中で感じた、違和感の正体】
【振るわれた刃が、ツナギごとブレイズデルの背を、切り裂き】
【浅い――だが、確かに舞う、鮮血】
【その赤色さえ、今の彼には色褪せて――】

『能力』――かあ!?

【――直後、彼の視界に色が戻る】
【両の手に握られたライターから、それぞれ業火の如き炎が、噴出して】

そうだ、燃えてねえ=I
お前にゃ確かに火球をブチ当てた!なのになんだ?その服はよおおおおおおお!

【燃え上がる、更に強く、更に高く】
【最早、炎は男の両腕を覆い、ゴウゴウと音を立てている】
. . ... . . .
炎に対する耐性か?!だったら物理が有効ってか!?

【――致命的】
【その勘違い≠ェ、致命的なミスとなるか】
【ブレイズデルは、朔夜の能力を、そう判断したのだ】
【此処で深追いをせず、炎による追撃をしておけばいいものを――彼はそれを上記の理由から放棄する】

ハッハァ!だったらもいっぱああああつ!

【轟!と唸りをあげた右手の炎が、ブレイズデルの身体を一度上空へ飛ばし】
【炎の噴射が右だけでバランスが悪いのか、その身体は錐揉みするような挙動をとる】
【だが、確かに、狙いだけは、狂わずに】

喰らい…やがれえええええええええッ!!

【再び、右の噴射】
【斜めに落ちながら、後退した朔夜を狙って】
【左手を覆う炎が、突き出された右足に纏わり付く】
【――ライダーキック。そう見て取れるような一撃が、朔夜を狙う――】

【――しかし、このやり方では、普通に追撃するよりも、上空に飛び上がる分の挙動が多い】
【それ故に威力は高いのだろうが、要する時間は長い】
【つまり――】
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 23:15:03.13 ID:JFsdVxbXo
>>725
(そうだ…燃えてねえ≠だ…コイツ――)

【猛烈な速度での半回転、直撃した裏拳、しかし屈さず、此方へ刃を振るう、朔夜】
【全てがスローモーションに感じる、その思考の中で感じた、違和感の正体】
【振るわれた刃が、ツナギごとブレイズデルの背を、切り裂き】
【浅い――だが、確かに舞う、鮮血】
【その赤色さえ、今の彼には色褪せて――】

『能力』――かあ!?

【――直後、彼の視界に色が戻る】
【両の手に握られたライターから、それぞれ業火の如き炎が、噴出して】

そうだ、燃えてねえ=I
お前にゃ確かに火球をブチ当てた!なのになんだ?その服はよおおおおおおお!

【燃え上がる、更に強く、更に高く】
【最早、炎は男の両腕を覆い、ゴウゴウと音を立てている】
. . ... . . .
炎に対する耐性か?!だったら物理が有効ってか!?

【――致命的】
【その勘違い≠ェ、致命的なミスとなるか】
【ブレイズデルは、朔夜の能力を、そう判断したのだ】
【此処で深追いをせず、炎による追撃をしておけばいいものを――彼はそれを上記の理由から放棄する】

ハッハァ!だったらもいっぱああああつ!

【轟!と唸りをあげた右手の炎が、ブレイズデルの身体を一度上空へ飛ばし】
【炎の噴射が右だけでバランスが悪いのか、その身体は錐揉みするような挙動をとる】
【だが、確かに、狙いだけは、狂わずに】

喰らい…やがれえええええええええッ!!

【再び、右の噴射】
【斜めに落ちながら、後退した朔夜を狙って】
【左手を覆う炎が、突き出された右足に纏わり付く】
【――ライダーキック。そう見て取れるような一撃が、朔夜を狙う――】

【――しかし、このやり方では、普通に追撃するよりも、上空に飛び上がる分の挙動が多い】
【それ故に威力は高いのだろうが、要する時間は長い】
【つまり――】
747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/05(金) 23:15:33.38 ID:z7KuBGqAO
>>731

【流転していく瞳の色彩は、いつの時か誰かの思い出を騒がせるものを宿す】
【億万と存在する感情を揺り動かす特別な彩は隻眼を濡らし、別物へと移りながら】
【けれどその人外なる雰囲気、マネキンのように体温を拒絶する白い頬は――この存在だけのものであった】

……そうだな
少し前に綺麗な紅い月を落とした以外は、なにも。……――うん、『なにも』ない

【仮に社交辞令だとしても、どこか面白そうなチェシャ猫の気配で笑う姿】
【殺意で編まれた透明な衣を纏うような、裏の世界特有のそれは、確かに似ているのかもしれなかった】

【フェア、と聞いて笑みには苦味が増える。少し愉しかったようだ】
【けれどそれを止めるつもりはなく、「ありがとう」と礼すら口にしながらも】
【どちらかと言えば彼女よりもこの人外の方が、生物よりも機械寄りの存在に似ている】

【――きん、と、澄んだ音が一度響く】
【鞘に結ばれた灰色の飾り紐が揺れ、引き抜かれた刃は朝露で清めたかのようにどこまでも透明に白い】
【光を固めれば、こんな色になるのだろう。それは自分にとって唯一無二の鍛冶師が作り上げた一振りの刀】
【その刀身を子でも撫でるように、そっと掌で包み込む――つぅと滑り落ちる液体は、命の色彩をしていた】
【瞬間、僅かに軋む周囲。深く切り裂かれた平から滴る紅蓮を気にした様子もなく、刀を左手で握り、一度正眼に構えてから降ろす】

【此方は、姿からは能力の全貌が掴めない。けれど先程の行動は明らかに発動のトリガーである訳で】
【近寄る彼女に対して此方も自然体で歩みよりながら見据えていたが、互いの距離が10mになると一転、】
【たんっと脚で地を蹴り、急に走り出して彼女の懐へ飛び込もうとするだろう】

【得物から考えれば、近距離を得意とするに違いないこの痩躯】
【けれど攻撃の幕は、彼女の纏う焔が舞台を焼き払うことで開くのだろう】
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/05(金) 23:16:29.01 ID:JFsdVxbXo
>>725
(そうだ…燃えてねえ≠だ…コイツ――)

【猛烈な速度での半回転、直撃した裏拳、しかし屈さず、此方へ刃を振るう、朔夜】
【全てがスローモーションに感じる、その思考の中で感じた、違和感の正体】
【振るわれた刃が、ツナギごとブレイズデルの背を、切り裂き】
【浅い――だが、確かに舞う、鮮血】
【その赤色さえ、今の彼には色褪せて――】

『能力』――かあ!?

【――直後、彼の視界に色が戻る】
【両の手に握られたライターから、それぞれ業火の如き炎が、噴出して】

そうだ、燃えてねえ=I
お前にゃ確かに火球をブチ当てた!なのになんだ?その服はよおおおおおおお!

【燃え上がる、更に強く、更に高く】
【最早、炎は男の両腕を覆い、ゴウゴウと音を立てている】
. . ... . . .
炎に対する耐性か?!だったら物理が有効ってか!?

【――致命的】
【その勘違い≠ェ、致命的なミスとなるか】
【ブレイズデルは、朔夜の能力を、そう判断したのだ】
【此処で深追いをせず、炎による追撃をしておけばいいものを――彼はそれを上記の理由から放棄する】

ハッハァ!だったらもいっぱああああつ!

【轟!と唸りをあげた右手の炎が、ブレイズデルの身体を一度上空へ飛ばし】
【炎の噴射が右だけでバランスが悪いのか、その身体は錐揉みするような挙動をとる】
【だが、確かに、狙いだけは、狂わずに】

喰らい…やがれえええええええええッ!!

【再び、右の噴射】
【斜めに落ちながら、後退した朔夜を狙って】
【左手を覆う炎が、突き出された右足に纏わり付く】
【――ライダーキック。そう見て取れるような一撃が、朔夜を狙う――】

【――しかし、このやり方では、普通に追撃するよりも、上空に飛び上がる分の挙動が多い】
【それ故に威力は高いのだろうが、要する時間は長い】
【つまり――】
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/05(金) 23:16:57.67 ID:JFsdVxbXo
>>725
(そうだ…燃えてねえ≠だ…コイツ――)

【猛烈な速度での半回転、直撃した裏拳、しかし屈さず、此方へ刃を振るう、朔夜】
【全てがスローモーションに感じる、その思考の中で感じた、違和感の正体】
【振るわれた刃が、ツナギごとブレイズデルの背を、切り裂き】
【浅い――だが、確かに舞う、鮮血】
【その赤色さえ、今の彼には色褪せて――】

『能力』――かあ!?

【――直後、彼の視界に色が戻る】
【両の手に握られたライターから、それぞれ業火の如き炎が、噴出して】

そうだ、燃えてねえ=I
お前にゃ確かに火球をブチ当てた!なのになんだ?その服はよおおおおおおお!

【燃え上がる、更に強く、更に高く】
【最早、炎は男の両腕を覆い、ゴウゴウと音を立てている】
. . ... . . .
炎に対する耐性か?!だったら物理が有効ってか!?

【――致命的】
【その勘違い≠ェ、致命的なミスとなるか】
【ブレイズデルは、朔夜の能力を、そう判断したのだ】
【此処で深追いをせず、炎による追撃をしておけばいいものを――彼はそれを上記の理由から放棄する】

ハッハァ!だったらもいっぱああああつ!

【轟!と唸りをあげた右手の炎が、ブレイズデルの身体を一度上空へ飛ばし】
【炎の噴射が右だけでバランスが悪いのか、その身体は錐揉みするような挙動をとる】
【だが、確かに、狙いだけは、狂わずに】

喰らい…やがれえええええええええッ!!

【再び、右の噴射】
【斜めに落ちながら、後退した朔夜を狙って】
【左手を覆う炎が、突き出された右足に纏わり付く】
【――ライダーキック。そう見て取れるような一撃が、朔夜を狙う――】

【――しかし、このやり方では、普通に追撃するよりも、上空に飛び上がる分の挙動が多い】
【それ故に威力は高いのだろうが、要する時間は長い】
【つまり――】
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 23:18:02.74 ID:5dHYkw6to
>>741
【失礼しました、こちらの手落ちです……】

闘いってのは、そのぎりぎりを探り合うもんだと想ってたんだけどな…!

【言葉だけを捉えたら、残念、といった念が篭っているのだが】
【声のトーンは嬉々としていて、もはやチップの掛け金なんてどうでもいいらしい】
【一瞬、口の端が獣のように吊りあがった】

早い! ……お前、人間じゃねぇな?

【人間がその速度を出せない理由としては、筋組織が要求される動作に対し剛性不足であるから】
【その不足した強度を持つ人型の人外といえば、いくらか限られる】
【特にその、血色を湛えた双眸などは格好の判断材料】

【魔翌力云々の判別のためか、不良少女の目が金色に染まる】
【同時に自身も駆け出し、距離を僅か詰め始める。貴女と比べれば雲泥の差だが、自身の歩調は把握しているらしい】
【タイミングを合わせて、下からえぐりこむような拳を持って迎撃を試みる】
【低い姿勢、命中するとすれば顔、或いは胸部などに突き刺さるはずだ】
【こちらも見た目に不相応に重い拳だが、そのためか速度はなく】
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 23:18:33.53 ID:Clsq/P5bo
>>738

【視界の不自由な中にあるうち、クルスの胸を占めるのは恐怖だった】
【――今まさに、自分がそうしようとしていたように、エリオットがカウンターの魔術を構えている可能性は大きい】

【全身に受けた熱傷の影響か、最初の動きに比べて精彩を欠いた足取りで、クルスはようやく砂埃を抜ける――】

……ッ!

【クルスが目にしたのは、エリオットの姿と、左手甲に付いた創傷】
【そして、今まさに完成しようとしている詠唱の姿】

【頭で思考するよりも先、クルスの身体が反射を起こす】

銀貨を聖所に=I

【呪文を詠唱、右手に構えていた短刀を真っ直ぐに突き出して魔術を掛ける】
【幾度と無くクルスの魔力を受け続け――】
【――もはやクルスの身体の一部と化した妖刀鬼酔割義人≠フ小柄が、ロケットのように飛翔する!】

【狙うは腹部、胴体の中心だ】
【ともかく、回避に専念させて詠唱を中断させるか】
【あるいは、その魔術と相打ちになってでも、あの魔術師にダメージを与えておく算段だ】
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/05(金) 23:19:51.86 ID:0fLMIrUao
>>732

………。

私、そんなあなたの何かに触れるようなことを言った?
……血、出てるわよ

【奇妙な行動に、少しだけ、本当に少しだけ驚いたようだ】
【再度そちらに視線を向け、次に血の滴る拳へと移す】

初対面の女の子にいきなり火傷を負わせようとするなんて……
男の子のすることじゃないわ

顔に痕でも残ったら責任取ってくれるのかしら?

【恐ろしいほど冷静沈着なまま、だが、ようやく動いた】
【塀から離れ、素早い動作でスクールバッグから何かを取り出し投げつける】
【それは鈍器でも火器でもなく、単なる水入りの500mlペットボトルだった】
【火炎放射の熱によって樹脂がぐにゃりと溶け、水が炸裂する】
【それで鎮火するなら良し。そうでない場合に備え、数歩距離を取った】
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 23:20:45.07 ID:euR7c2DTo
>>739

……相討ち、か……別にそれでも構わない
どうせ後は落下するだけだ、腕がどうなろうが……

【掴み、跳躍。そこまでが終わってしまえば、後は女性の攻撃は終わりだ】
【筋力のリミッターを外した足は、加速と跳躍の二挙動で既に力を失っている】
【左腕は焼けただれ、ヘルメットすら幾らか破損している状況】
【これまで有効打は無かった。この攻撃(落下)にしくじれば、それまでだ】

【空中で右腕を掴まれても、それを振りはらう事は無い】
【寧ろ掴まれたまま、相手を自分の下にする様に、空中で体をよじった】
【アスファルトと自分の体重で、挟み潰す】
【技術が無いなら力だけで押し通すという、彼女の戦闘スタイルは変わらない】


【熱を与え続ければ、右腕も左腕と同様、焼けただれて力を失うだろう】
【だが、それは地上に足を付けている、余裕が有る時の事だ】
【落下に掛かる時間は長くは無い。指が力を失うのは、二人が着地してからとなるだろう】

【最後の一手は、もう本人でも止められない】
【彼女も重力に逆らう術はなく、アスファルトの上に転がる事になる】
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 23:20:59.89 ID:Ofaekq/AO
チートで勝利して指摘を受けて半ば逆ギレでチラ裏を荒らしてキャラをアホみたいに弱体化させたけど結局変わらなかったエルメアさんまだですか?
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 23:21:30.60 ID:DA84D3ZNo
>>737

――はは、俺の負けか。

能力使った喧嘩、これが初めてだったんだが・・・
まだまだ、か・・・

【もう、起き上がらない】

何が悪かったんだろうな・・・
・・・まぁいいや。ほれ。

【懐からバッジを三つ取り出す】

・・・そう言や、まだ名前聞いてなかったな。
俺は橡 蘇芳(つるばみ すおう)てんだ。お前は?

【バッジを差し出しながら、相手の名前を尋ねる】
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/05(金) 23:25:33.34 ID:3sfzQmvu0
>>726

グッ…!!

【浮かしている右足をゆっくりと地面に降ろし、衝撃が強く来ないようにゆっくりと体重を右足にかける それでも痛みは声となる】
【その際バランスを崩さないように刀は自分の中心に来るようにして剣先を降ろし少し前の地面に充てる】

フーーーーッ…

【そのままゆっくりと腰を捻る 痛みを少しでも和らげようと息をゆっくりと吐く】
【今回は立ったまま。足の負担を気にしていては負ける。そう踏んだのか】

【背中を打ち付けた痛み。もともと悪い右膝。さらに一部が焼切られた右太腿…】
【その傷により膝が曲げられず姿勢が若干高い。背中も少し曲がっている。やはり自分の力を最大限に引き出すのは不可能】
【しかしこれ以上長引いてはこちらが不利。この男、やはり100sの剣を振り回す所為かバテやすいのだ。怪我の存在もある】

【よって次に―――選択される行為は】
【「無理してでも決めに行く」】

(出すかッ…葵返しッ!!!)

【居合の構えで彼を見つめる】
【ジャングルジムの廃墟の中で睨む彼の眼と―――かち合う、視線。あちらも、まだ精神(ココロ)は死んではいない。】
【ぶつかり合う、闘志。タツミの闘志は、色でいうなら青。青い焔が居合の構えから滲み出ているかのようで―――】

グフッ…さぁ…ニコラス君ッ!!! 侍魂…そして青義魂ッ…!! それをお前にッ…グッ…この技を持ってぶつける!!!
だからお前の魂もぶつけて来いッ…!!!

【正直この居合の姿勢を保つことすらしんどいが、それに耐えながら…彼を、待つ。ひたすら、待つ。】

(葵返しは二撃入れる技ッ…!!一撃を左から右に横一文字に振り切った後…間髪入れずに強引に切り替えし右から左に二撃目を入れる…)
(しかし万全の状態でもかなりの負担…そして狙いが若干甘くなりブレる…!!)
(正直これは賭けに近い…が この道しか勝利にはつながっていないッ…!!耐えてくれ俺の体…耐えてくれ右膝ッ…右足ッ…!!)

757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 23:32:42.65 ID:IAD0Lb9lo
>>742

【さてこれで、弾は撃ち尽くしてしまった。】
【リロードを行うか、それとも、「もう一人」――】


――――≪ TF ⇒ T-SSSs ≫ !


【――「呼ぶ」前に、残留した銃弾の処理を。】
【二つの弾丸は、数瞬の間を持って「変形」、それぞれが牙の形によく似た刃になって】
【お互いが、喰らいつくように挟み込む――所謂「トラバサミ」に、変わった】

【もっともこれは、めぐのハンマードリルによって粉々に壊れてしまったけれど】
【夕月の放つ弾丸には「小細工」が齎されることもある、ということを、刷り込めただろうか】


(……ああ、どうだろう。リロードするよりも、「呼んだ」ほうが早い、かな)
(どっちでも構わない。かまってる暇がない……くらくらする)

【そして、夕月自身。半歩引いただけで、動かない】
【顔面を強打したという事実は、何とも重く圧し掛かり】
【ふ、と小さく息を吐き、吸い】


……………………≪おいでませ、ませ≫


【右の拳銃を、捨てた / 鉄の味がくっきり残ったままの舌を、動かした】

【夕月はまだ、なにかを残している】
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 23:35:11.98 ID:CulyWG0G0
>>753
…なんだよ
えらく簡単に肯定しちまうんだな

【若干その言動に呆れつつハハハと笑って】

まったく、無茶するぜ
無理心中でもあるまいにわざわざ飛び降り・・・いや飛び上がりか?
飛び上がり自殺をするなんてさ

【流石にもう抵抗したところで意味はないと考えたようで】
【落下の恐怖にガタガタ震えながらも強がって笑う】

まぁ、死なないことを祈っておくかね

【少しでも頭に落下のダメージを抑えるように頭を丸めるようにして手を頭を抱えるようにして】
【地面落下までを待つ】
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 23:35:44.12 ID:IAD0Lb9lo
>>742

【さてこれで、弾は撃ち尽くしてしまった。】
【リロードを行うか、それとも、「もう一人」――】


――――≪ TF ⇒ T-SSSs ≫ !


【――「呼ぶ」前に、残留した銃弾の処理を。】
【二つの弾丸は、数瞬の間を持って「変形」、それぞれが牙の形によく似た刃になって】
【お互いが、喰らいつくように挟み込む――所謂「トラバサミ」に、変わった】

【もっともこれは、めぐのハンマードリルによって粉々に壊れてしまったけれど】
【夕月の放つ弾丸には「小細工」が齎されることもある、ということを、刷り込めただろうか】


(……ああ、どうだろう。リロードするよりも、「呼んだ」ほうが早い、かな)
(どっちでも構わない。かまってる暇がない……くらくらする)

【そして、夕月自身。半歩引いただけで、動かない】
【顔面を強打したという事実は、何とも重く圧し掛かり】
【ふ、と小さく息を吐き、吸い】


……………………≪おいでませ、ませ≫


【右の拳銃を、捨てた / 鉄の味がくっきり残ったままの舌を、動かした】

【夕月はまだ、なにかを残している】
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 23:36:42.27 ID:i3oCxfwg0
>>751

……うわッと!?

【彼はクルスの刀の一撃をすんでの所で避けようとし――しかし完全には避けきれず、腹部にざくりと傷を負う】
【エリオットは右手でそれを庇うと、かくんと力を失いかける膝を何とか律し、クルスをその双眸で睨みつける】

【……拙い事をした。下手にハッタリ詠唱なんてやっているから、反射的な攻撃をもらうハメになってしまった】
【細かい削り合いになれば、ナイフを延々生みだせる相手の方が分がある。ならば、自分ができる手段といえば】

【ふっ、と。彼は笑った。この状況で――ともすればそれだけで負けが決まりかねない傷を、負った直後だというのに】


もう、これしかない……かな……。
残り全ての魔力を、攻撃に使う。一気呵成に攻めて、制圧する。

【すっ、と両手を外に広げれば、彼の足元に緑色の光で構成された魔法陣が展開され、ゆっくりと回り始める】
【先ほど負った腹部の傷から血が流れる事もいとわない。この一連の攻撃が、この勝負の雌雄を分けるからだ】
【傷は五分五分といったところだろう。なら、先に攻め始めて、相手のペースを無理やりに押し流す――!】


さあ、これがボクの持てる全てだ――。
これを打ち破る事ができなきゃ、キミの前に道は無いと思えッッ!!

――アセンション=I!

【昇天≠フ名を持つ魔術を、彼は行使した。生みだされるのは、魔力の奔流とでもいうべき光の塊だ】
【その光の塊はクルスへ向かって飛来し――まるでアッパーのように、彼女を巻き込むようにして急上昇するだろう】
【逆に言えば、それは一歩バックステップしたり横に避けたりすれば回避可能な攻撃という事でもある――】

【彼の足元の魔法陣は、その3分の1を失った。つまり、彼の攻撃は――残り2回という事だろう】
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/05(金) 23:36:42.49 ID:y4TyFeNO0
>>752

あああああぁああああああぁぁぁぁ!

【炎はその量の水を一瞬蒸発させるほどの熱量は持ってなかったようだ】
【水に勢いをそがれ、少女が距離を離したことにより完全に無力化し消える】

うるせぇっ!畜生ッ畜生っっ!

【だがすぐに右手からテニスボール大の火球が三つほど連続で放たれる】
【動揺もあってか狙いは甘い】
【しかし火球はあたると小規模な爆発をおこす】
【手榴弾のように破片もなく威力も爆発の規模が小さいので致命傷はまずない】
【狙いは爆発で動きを止めて、またあの火炎放射を出す気なのだろう】

オレは死なねぇっ!俺は死なねぇぞっ!
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/08/05(金) 23:36:47.37 ID:+jTFG5LAO
>>750

そりゃあ、こんな人間がいてたまるか
(能力者か分かっていない以上無闇に触れるのは危険……)
(ヒット&アウェイ……なんてのもつまらないな、なら)

【その質問に彼女は一応は答えた、かなり荒くだが】
【少女との距離を詰めきった彼女が取った選択は】
【少女の拳を大袈裟に回避するように横へ大きく跳躍した】
【急加速からの急停車、次いでこの跳躍、人ならざる者だからこそ出来る行動だろう】

【大きく開けた距離で彼女が取った行動は】
【袖から手を出し、クイクイ、と人差し指と中指を数回曲げた】
【分かりやすい挑発だ】
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 23:39:44.22 ID:Ofaekq/AO
固定化ゴミクズルカス消えろ、大好きな赤木と一緒に
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/05(金) 23:39:50.56 ID:/gkWQaX3o
>>747

(──強く、なります。貴方様が安心できるように)
(私が、貴方様に勝って……一緒に、いられるように)

【ざわざわと、心のどこかが切なく疼いた】
【其れは言葉に表れぬ感情故か。或いは内に抱く想い故か】
【感情を持つ機械人形。人の形を模した彼女は、たった一度だけ目を伏せて】
【まるで何かに祈るかのように、胸元に下がるコインをきゅうと握りしめた】

……月、ですか。
なんだか羨ましいですわね──

【礼の言葉に対しては、くすりと笑いながらふわりと目を開き】
【月の返答に対しては、ほんの少し眩しそうに、開いた目をまた薄らめた】
【最も其れは、演技なのかもはしれなかった】
【彼女が欲しいのは月でも星でも太陽でもなく。夜を包む闇色なのだから】


【そして静かに開かれた戦闘の協奏曲】
【清らかな命を宿した刀と駆けて来る痩躯を見て、彼女はすぅと右手を前へと向け】
【まるでコンサートの開幕を告げるかのように、そっと言葉を舞い落とす】

.                ラヴァーズ・コンチェルト
        ────≪愛しき人との協奏曲≫

.          トレイル・ダスト
        ≪夢幻の残火≫──────!

【──きぃん!】
【其れまるで、カーテンが開かれて舞台の照明が会場を照らすが如く】
【地を蹴りだした痩躯と少女の間を裂くかのように】
【少女から1mほどの距離に、小さな火の粉の幕が展開される】
【威力など無く、其のまま炎幕を無視して彼女へ向かってきても然程ダメージは受けぬ技】
【しかしこの夜闇に急に展開された光の渦──視力を一瞬でも奪うことが目的だろうか】
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/05(金) 23:41:22.21 ID:GYwbUTIao
>>755


――まあ、経験の問題だろ。
とは言っても、俺もまだまだなんだけど、な。

【ぞんざいに受け取って、背中を向ける。】

…刹那。Justiceの所属だ。

【試合が始まる際に放り投げた一個を拾い上げて、長い溜め息を吐くと、懐に収めてそのまま歩き去ろうとする。】
【会場のスタッフに声を掛けていたので、数分でスタッフが回収≠ノ来るだろう。】
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/05(金) 23:43:15.04 ID:euR7c2DTo
>>758
【口では、相討ちも上等とは言ったが】
【此処まで攻撃を通せていない女性は、それに甘んじられる程物分かりが良くない】
【その現れが、相手を下に向けての落下なのだろう】

【飛び上がって、落ちるまで、本当にあっという間の事だ】
【外側から攻防を見ていれば、その攻防の意味を理解する事も難しいだろう】


【結論を言えば、女性はまだ意識があり、会話を行える状態にある】
【これまで受けたダメージは圧倒的に上だが、相手を下にして落ちた事で】
【その体をクッションとし、自分自身へのダメージを軽減したのだ】
【元々、頑丈な体だ。クッションさえあればアスファルトだろうが、耐える事は容易い】

【だが、女性は立ち上がらない】
【リミッターを吹っ飛ばしての接近と跳躍、二挙動】
【これで女性の脚は限界を迎え、もう動かせる状態にない】
【両腕もそれぞれ焼かれて、現時点で四肢に無事なものは何一つ無い】
【かろうじて右腕がまだ、火傷が比較的軽く、動かせない事もないという程度だ】


……まだ動くか?

【自分自身は動けない状況、右手で地面を押し、仰向けになりながら】
【おそらく相手が落下しただろう方へ、首を向け、継戦の意思を確認する】
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 23:44:42.51 ID:5dHYkw6to
>>762
逆だろ、そうなったらもう人間じゃねぇ。
ほどほど弱く、無駄に強情。それが人間だろ。

【拳の回避、速度が足りなかったのだから仕方ないと割り切り、自分も二歩分相対距離を開ける】
【あからさまな挑発、冷静なら乗るべきではないのかもしれないけれど】
【少女の返事は、腰だめにした拳に集中】

しゅっ―――――!!!

【そして裂ぱくの気合と共に叩き出した正拳突き】
【単純に考えれば距離など届くべくもないのだが、ここからが本領】
【突き出された拳の形、風圧が発生。まっすぐ女性を押しつぶそうと迫る】
【面攻撃、コートの外には建造物。普通に受けてしまったら押し出され、壁に叩きつけられるほどの衝撃】

【直接接近はせず、遠距離攻撃の手段が一応ある事を告げ】
【同時に、その片鱗として、突き出した右手首に鎖の輪を出現させた】
【技の後で姿勢は硬直していたが、握りこぶしを開くと、鎖の腕輪から続いている先端には、小さな鏃が備え付けられていた】

【今はただ、見せるだけ。振り回しもしないし投げもしない】
【距離を開けていると次がくる可能性を張ったりでかまし、向こうから寄って貰うまで】

【実際は、錬気などの関係で今の業――――百歩神拳――――は連発できないのだが】
【突然現出した鎖を能力の一端としてにおわせれば、アクションの一つや二つを期待した】
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 23:47:03.36 ID:Ofaekq/AO
谷山 基樹←まず一勝。能力を使わずに虚を突く余裕の持ち主()
★ブルーローズ←戦闘中。絶賛チーティング中
★竜崎 遥人←チート期待
カノン=ラン=パトリオット←文が長すぎて何が何やらわかめ
タツミ←随分と改善された。上手ではないが
返田 彗←誰だよ
橡 蘇芳←相変わらずの下手糞さ、残ってほしくはない
ヴァーデッド・劫火・ニコラス←戦闘中。あのタツミさんに勝ちそう?
優志 龍麒←ハブ酒の毒牙の犠牲者そのいち。ロールはウンコもいいところ
ツァーリ=F=カーディナル←待機中。チート凶状持ち
纏馬 めぐ←恐らくあやベン。原状は普通か少しチート気味?
グレートマスク・ザ・ウロタ←太郎なので大丈夫だと思われる
エルネスティーネ←ルカスなので大丈夫だと思われる。能力は地味にかなり強い
エルフェス←エルフェスなので以下略。
神鷹空人←森島なので以下略。
シルヴァーグ=バレットリーン←誰だよ
クルス←能力自体が弱めなので、チートにはならない様子。
月詠 聖←エロゲ以下略
翁←谷山の最初の対戦相手。誰だよ、ロールはなかなか
ブレイズデル←朔夜の遅さの最初の犠牲者。誰だよ
ブライト・ブライユ←誰だよ、ロールはなかなか
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/05(金) 23:49:46.84 ID:CKBw/Aen0
>>756

――――――……あァ、行ってやるよ…!!

今其処に行って…ぶん殴ってやるよ……タツミィ……ッ!!

【所論、少年の理性論はこういっている】
【「今行かなければ、勝てる」】

【此方には遠くから攻撃する術がある】
【相手が抵抗してこないとは限らないが、あの獲物持ちでは抵抗も難しいだろう】

【つまり、勝てる勝負なのだ、と脳は言う】

【が】

(そんなこたァ“先刻承知”よォォォォ!!!!)

(俺は勝ちに来たんじゃあねェ!!“自分”を“知り”にきたんだッッ!!!)

【下らない事を考えた脳に一括、拳を叩き付けた】
【震盪し、全身がふらつくも、そのまま立ち上がる】

勝つんだ…!“勝って”その上で“勝つ”んだよォ!!!

【叫び終わった瞬間、少年は一瞬だけニコリ、と楽しそうに笑みを零すと】
【後ろの壊れたジャングルジムに、ドロップキックを仕掛けた】

おッらああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!

【両の脚で鉄屑を蹴り飛ばした瞬間、脚から炎が大量に噴出し】
【推進力によって、一瞬だけ垂直な残骸の上に平行に立つ】

【つまりは、全速力での突進だった】

【其処を足場とばかりにもう一度蹴り、足からは更に推進となる炎を噴出させる】
【大空を駆けんとばかりに跳び、飛ぶ】

【狙うは相手の顔面、爆炎が出続ける足ではなく】
【――――――敢えて、右拳。】
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/05(金) 23:50:53.82 ID:DA84D3ZNo
>>765

刹那、か。よし覚えた。
じゃあな。今度会ったらボコボコにしてやるから覚悟しとけ。

【名前を復唱し、確認】
【捨て台詞という名の再戦の約束をする】

【その後、スタッフたちが気絶した彼を医務室へ運んでいくだろう】


/乙でしたー!
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/05(金) 23:51:58.71 ID:DbTOjTr50
>>757

【トラバサミという形態を、確かにめぐは了解した】
【――見るからに、「罠」として生まれ堕ちた存在なのだろう、と】

……ふ、踏まなくて、
良かっ……たっ

貴女も、結構器用なんですね……!!

 【ただ。それとは別の、「罠」の属性を孕んでいたとしたら】
 【それに気付いているかには――首を横に振らざるを得ず】

【意識レベルが低下を始めているのは、此方も同じ】
【知識として収集した詳しいその定義は、今となっては『どうでもいい』】
【素足を更に朱に染めて、歩みを鈍らせて】
【やがてめぐは。夕月、キューナイン、その後ろと言った風な位置で停止】

(ああっ、今度は何ですか……?)
(きっと。伏せて避けられるようなものじゃない――)

 【思考――恐らく、根刮ぎ破壊するような技だろう】
 【「しにはしないだろう」という曖昧な前提が、崩れてしまう気がした】

【漠然とした考えしか出来上がらないが、仕方なく。】
【キューナインを夕月ににじり寄らせ、その右手に何かを握らせる】
【――勘が良ければ気づくかも知れないが、「巻き取り機」】
【先端が不自然に途絶えたワイヤーを、一束蟠らせていた】

【そして、めぐの胴体とその頭上で、小さな空間の裂け目が発生する】
【例に倣えば物品召喚だが――どうも、手間取っている様子で。】
【苦し紛れに、握っていた消防斧を横回転で投げつけるだろう / 回避は容易だ】

【何をするかも分からないまま / 何もしないまま】
【焦燥を眸に浮かばせて、めぐは相手の出方を待っている】
【――救命士らしいと言えばらしい、『生命をベットして賭けに出る』構え】
【血の止まらぬ足は、小刻みに震えていた】
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/05(金) 23:52:03.63 ID:CulyWG0G0
>>766
【少年は何とか生きていた…が】
【流石にあれほどの高さから落ちるとダメージが半端ではない】

お…ま…よく、言えるよな…
こっちは…だっての…

【流石にダメージがひどくて動けない】
【立ち上がろうにも立ち上がれないし言葉を出すのもかなり苦しい】
【むしろ喋れてるだけましといった所か】

…動けん
何だよ…まだ戦えんのか…

【一応、なけなしの力を振り絞り能力を使ってアスファルトから熱を伝えるくらいはかろうじてできる…が】
【相手が相手だ、まったく持って意味がなさない】

俺の負けだ

【体に激痛が走っているというのに清清しい笑顔であっさり自身の敗北を宣言した】
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/05(金) 23:53:29.42 ID:Clsq/P5bo
>>760

……っ!?

【エリオットの腹部を掠めたナイフに、クルスはむしろ戸惑いを覚えた】
【相討ち覚悟で放った攻撃だったがために、反撃が到来しなかったこと、そして相手にダメージを負わせることが出来たこと】
【想定外ではあったが、攻防の要、短刀を手放しただけの成果は得られた、ということか】

(わ、笑っている……?)

【だが、そのダメージを受けた張本人はと言えば、腹部に手を当てながら、かすかに笑顔を浮かべていた】
【――まだ、余裕はあるということか】

【ならば遠慮は要らぬと、さらなる追撃を掛けようと、踏み出した足が止まる】

……こ、れは……!

【紺碧に揺らぐ魔力の奔流】
【魔法陣をその媒体に、決意の術式が唸りを上げている――】

ッ、そんな見え見えの攻撃っ!

【だが、先に食らったレーザーの砲火とは違う】
【発動も、狙いも、術式も、今は全てクルスの視認できる範囲にある――】

【飛来する魔術から、辛うじて右にステップを切って身をかわす】
【――だが、このままでは、彼に接近することはかなわない】

【これだけの魔力攻撃が、あとどれだけ放出されるのか――想像することはできぬが】
【あと何発、この攻撃が放たれようと、今のクルスに取っては無意味だろう】

【なぜならば、クルスの勘が、身体が、告げてくるる】

【この崩れた体勢で、次は、避けられない=\―と】

(……なら)

【次の攻撃の到来までに、と】
【クルスはその氷のような魔力を、精一杯に練り上げ始める】
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/05(金) 23:55:01.17 ID:0fLMIrUao
>>761

何を言っても聞きそうにないわね…
……仕方ない、か

──────エンドルフィン

【ふぅ、と少し長めに息を吐くと、イルカの様な何かが制服少女の周りを泳ぎ回る】
【手元に引き寄せ、頭を軽く撫でるときゅいきゅいと愛らしい鳴き声を上げた】
【スクールバッグから二本目の水入りペットボトルを取り出し、
 今度は炎ではなくキャップを外し、イルカへと中身を零すと】
【一滴も地面へと落ちず、全てイルカが吸収するように、水が消えた】


……少し頭を冷やしなさい
思い込みに一直線は、まさに、愚の骨頂よ
自分に、"溺れないように”、ね?

【火球を躱せるか躱せないかのギリギリに立ち、指を振るとイルカがそちらへ向けて動き出す】
【ある程度自由に動くものの、動きは単調に、顔へ向かっている】
【もしも命中すれば、冷たい水がそちらの顔を覆うことになるだろう】
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/05(金) 23:55:59.79 ID:/gkWQaX3o
//ツァーリの人へ。次遅れます
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/08/05(金) 23:57:34.31 ID:+jTFG5LAO
>>767

気にしてる事をズバズバと言ってくれるな、まぁ構わないが

【挑発の目的は、能力の誘発だ】
【無ければ殴りかかってくるし、あれば使ってくる、はず】
【最も、こんな安っぽい挑発で良かったのか、と思ったが】

(遠距離攻撃の手段はあったか)

【それも特大の、これは少し予想外だった】
【反応が遅れたのか、彼女はその風を受けた】
【コート外の建物まで押し出され、壁にぶつかった瞬間】
【姿が見えなくなるほどの大きな砂埃を立てた】
【壁が崩れたのだろうか】
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/05(金) 23:58:33.29 ID:z7KuBGqAO
>>764

【――特に、思うことはない】
【彼女と違い老獪とも呼べる思考すら持つこの人外は、大会も暇潰しで参加したに過ぎないのだから】
【自らの力に上乗せされる感情は無く、平淡。或いは、故に――その力は彼女のものよりも単純な暴力と化す】

【火の幕に対して一瞬の躊躇いもなく飛び込んだ痩躯は、焔と同様に燃え上がる髪を靡かせて更に接近した】
【けれど暗闇で爆ぜた花火のような明かりは僅かなれども瞳を焼き、彼女の思惑通りに此方の視界を閉ざす】
【こうなれば、“完全記憶”の中に書き留められた彼女の立ち位置を正確に切り裂くことでしか攻撃を当てる手段はない】
【それすらも移動されればヒットは難しいという一気に不利な戦局――『けれど』】


     ――――≪ AVERAGE PSVCHO ≫


【それは、歪んだ境界線。】
【無理さえすれば瞬間的な加速を可能とする重力操作能力をすぐさま解放した】
【視界を失う最後に見た彼女の居場所まで飛び込めば、痩躯は左手に握った刀を相手の右肩目掛けて『振り下ろす』――】
【――その、上から下へという動作に対して重力を掛けて予想から外れる速度を生み出すだろう】
【掛ける重力によればギロチンの一撃にも等しいそれは、けれど殺害が禁止されている大会の予選なので】
【直撃だろうと掠るだろうと、手に彼女の柔肉を切り裂いた感触が伝わった瞬間にリセットされる】

【重力により刀を振る速度は上がったが、それに付随する力はない】
【なので、仮に当たり所が悪くとも腕を切り落とされるなどといった事態は有り得ないだろう】

【――そして、この動作は全て“彼女が動く前ならば”という仮定がつく】
【故に一歩でも居場所をずらされれば、視界が無いため攻撃を調整できない此方が直撃させることは簡単に不可能になる】
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/05(金) 23:59:46.07 ID:z7KuBGqAO
>>775
/はい、了解しました
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 00:00:16.93 ID:SIC2/fy60
固定化の上さらに遅れるとか最悪だな糞女
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/06(土) 00:01:30.84 ID:4iCre2Ruo
>>772

腕相撲か指相撲なら……一戦するか?

【右腕一本、戦える土俵もない事はない。ノー、と答えは返せない】
【おかしな所で生真面目に、まだ動く右手を持ち上げ、振って見せた】

【が、その打診に応は帰らない】
【自分の勝利を相手に告げられると、右手もまた、他の四肢と同様】
【力を込められず、重力任せにアスファルトの上に横たわる事となった】


データ確保完了……四肢、防具の破損有り
対象の生存確認、行動は……即時は不可能、時間経過で行動可能性有り

……中々良いデータが取れた、が……

【首の向きも、多少無理が有った先程までの状態から真上へ向けて】
【場所が場所なら、即刻担架で運ばれてしまいそうな姿のまま分析】


私はダビング=c…お前の名前は?

………と、起こしてくれ

【ふと、自分も相手も、どちらも名乗っていない事に気付いた】
【自分から先に名乗り、右手を相手の方へと差し出す】
【握手を求めている訳ではない。立ち上がれないから起こせ、と要求しているのだ】
【この、双方ともアスファルトの上に転がっている状況を作ったのは、自分だというのに】
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 00:04:44.75 ID:KOOr8Q//0
>>773

【端的に言えば、カウンター気味の攻撃はしなかったのではない。単純に、できなかったのだ】
【副作用≠烽るが、剣による一撃が存外に効いた。直後の魔術行使をすることができない程度には】
【……だが、それでも彼は笑った。試合前に浮かべていた余裕がなせる技なのであろうか? いや――】


……フフ、避け方が拙かったかな、クルスちゃん……。
コレでどうだい……? そうそう簡単には、終わってくれないでね――!!

――レインフォール・ライト=I! 驟雨の魔弾よ来たれッッ!!

【彼は右手でクルスの斜め上を指さす。すると、彼の指さした地点――クルスの上に魔法陣が描かれる】
【そこから彼女に向けて、いくつもの魔弾が放たれる。さながら集中的に降り注ぐ、豪雨のようにして】
【相手の接近をアセンション≠ナ止めて、そこをこの魔術で突く……徹底的に遠くに貼り付けるつもりだ】


ふふ、ふ……!!

【――彼は笑う。極限状態の中で。相手がこの状況をいかにして破り、自分の下へと向かってくるのかを】
【それを見るべく、彼は笑う。――簡単だ。彼は今のこの戦いが、ただ楽しくて楽しくて仕方ないのだ】
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 00:04:55.50 ID:HcocpgLSO
>>771 //携帯に移動しましたっ

(…………動かない、)
(いままで、銃持ってた、相手に?)
(否、なにか、している……ああ解んない、解んないっ)

【重い足取りで、投げられた斧を回避して】
【めぐを見て、キューナインを見て、ぎゅうっと眉間に皺を寄せる】

(……いくら考えても解んない、なら)
(解んないこと、もろとも、…………)

【掲げる左手、踏みしめた両足】
【視線はまっすぐ前に、喉は痛いけど声は出せる――】


―――― ≪ カスパール ≫ !!


【――宣言とともに、左手に握られた「新たな拳銃」】
【彼女は、それに装填された弾すべて――五発を、撃ちだした】

【――――しかし弾丸は、中空に留まって、そのまま】
【ゆるい速度で、集合――「また」だ!】
【また、さっきみたいに、「変形」を始めている――】
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 00:06:21.43 ID:KOOr8Q//0
>>781
/途中投稿です……しばしお待ちを
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 00:06:22.27 ID:6YBEWPOto
>>776
思った事は口に出す…ストレスを溜めないコツだ。
だが、人間じゃない事は別にマイナスじゃないだろ。

【壁が崩れ、煙の中に消えた】
【頑丈そうな相手だから心配はしていないが、接近を試みる。割と早足】
【歩きながら鎖を振りまわり、先端の鏃を錨と呼べるレベルまで巨大化させる】
【大体三十センチ程度で固定、様子見】

ちなみに今のは能力じゃなくて技術だ。
かつて何処かの誰かが、小賢しくも大局に抗おうと作った悪あがきの一種だ。
……お前、人間寄りか?

【闘いの最中口上を並べながら、砂塵の中へ錨を投擲】
【視界がさえぎられ姿は見えず、あてずっぽうもいいところだ】
【おまけに三十センチという中途半端なサイズ、あたったところで青あざがせいぜいだろう】
【金色に染めたままの瞳で、相手の動向を試すべく放ったようだ】

……どうした、かかって来いよ。
まだまだ始まったばかりだろう?

【『人間寄りか』。その言葉には僅かながらそれらしい熱があったけれど】
【ついで、意趣返しとばかりに放たれた挑発は、熱こそ宿していたがベクトルが違った】
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 00:06:34.37 ID:adRnk7su0
荒らしはツァーリだろ?
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 00:07:29.75 ID:L8y9sELz0
>>780
なんていうか…データデータ言うなよ…
機械相手にしてるみたいで悲しくなるぜ…

【ちょっと落ち込んだようにそういうと】
【相手のほうに目を向けて】

俺か…?
俺の名前は優志 龍麒
よろしくな

【こちらも名を名乗る】
【その後、相手が手を差し伸べていることに気づき、握手かと思い手を握るが】

…なぁ、あのさ
それ普通俺が言うことじゃないか…?
お前がやっといて挙句、俺まだ立ち上がれないぜ…?
うん、しばらく寝転んでおくという選択儀を俺は推奨する
っていうかそれしかできない

【悪態をついて】
【再び倒れたまま空を見上げる】
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 00:08:16.44 ID:KOOr8Q//0
>>773

【端的に言えば、カウンター気味の攻撃はしなかったのではない。単純に、できなかったのだ】
【副作用≠烽るが、剣による一撃が存外に効いた。直後の魔術行使をすることができない程度には】
【……だが、それでも彼は笑った。試合前に浮かべていた余裕がなせる技なのであろうか? いや――】


……フフ、避け方が拙かったかな、クルスちゃん……。
コレでどうだい……? そうそう簡単には、終わってくれないでね――!!

――レインフォール・ライト=I! 驟雨の魔弾よ来たれッッ!!

【彼は右手でクルスの斜め上を指さす。すると、彼の指さした地点――クルスの上に魔法陣が描かれる】
【そこから彼女に向けて、いくつもの魔弾が放たれる。さながら集中的に降り注ぐ、豪雨のようにして】
【相手の接近をアセンション≠ナ止めて、そこをこの魔術で突く……徹底的に遠くに貼り付けるつもりだ】


ふふ、ふ……!!

【――彼は笑う。極限状態の中で。相手がこの状況をいかにして破り、自分の下へと向かってくるのかを】
【それを見るべく、彼は笑う。――簡単だ。彼は今のこの戦いが、ただ楽しくて楽しくて仕方ないのだ】

【……しかし、かくん、と。彼は上空を指さしたまま膝を折り、地面に両足を着く事になってしまう】
【気持ちに体が追いつかなくなってきている。いよいよもって、彼の限界も迫ってきているのだろう】

【今回の魔術はだんだんと魔力を使うタイプ≠ネのか、魔弾が放たれるたびに魔法陣が消えていく】
【――恐らくは、まだあと少しの余力は残されているのだろう。クルスはこの状況をどう脱するか……?】
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/06(土) 00:11:41.87 ID:mdZngBS60
>>774

【火球はそのまま交わされ通り過ぎていく】

【銃の戦場での命中率の低さに注目した学者が調べた結果・・・兵士は自らはずしていたらしい】
【兵士が不真面目だったわけでも臆病だったわけでもない】
【無意識の行動によるもの・・・少年の火球が一つもかすりもしなかったのにはそういった要素もあるだろう】

【ただやはり現実は少女との実力差の占める割合が高いだろうが・・・】

ぐっぐぼ・・・う。

【突然のアートマンの出現とその力】
【アートマンに弾き飛ばされ、地にあおむけに倒れた少年】
【彼は必死に顔の水を取ろうと顔をひっかくようにしてもがいてる】
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/06(土) 00:15:12.43 ID:4iCre2Ruo
>>786

機械相手では駄目なのか?
純粋な人間と戦わなければ悲しいというなら、期待には答えられないが……

……私は『強化改造人間』だからな

【機械とは違う。が、純粋な人間よりは随分、機械に近い生き物だ】
【相手の「悲しい」という言葉に、端的に事実ばかり返して】
【本人は、悲しげな声も出さない、表情も作れない】
【いや、ヘルメットの下の表情は、そもそも見えもしない】


優志 龍麒……記憶した

……が、その台詞を私が言う事に問題が有るとは思えない
二階天井、もしくは三階床程度の高さ。多分、致命傷にはなっていない筈……多分
もしくは、医療班でも呼んでくれれば助かる。携帯を持って居ない

【手を握られて、それを解こうとはせず、何故か軽く上下に振りながら】
【素直に転がってはいても口を閉じるのは嫌なのか、喋り続けて要求を出し続けている】

……あ、星は忘れるな

【そして、自分の利益には割とがめつかった】
【欲を見せる所だけは、機械から遠い人間らしい部分なのかも知れない】
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/08/06(土) 00:16:13.36 ID:SfMpTykAO
>>784

人間から離れようとはしていないな

【ヒュン、と砂埃を割いて現れたのは、少し大きめの石だった】
【狙いは真っ直ぐ少女の腕、かなりの速さだ】

【それが当たろうと当たらずとも、砂埃を割いて彼女は真っ直ぐに駆けた】
【先ほどより少し速度が落ちてはいるが、十二分に速い】

あぁ……その通りだな
(錨の正体が掴めないが、仕方ない、攻めるか)

【距離を詰めれば、鞘に収まった剣で大振りな横薙を放つだろう】
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 00:18:50.58 ID:4euZIDU00
>>782

【発動するまでは、なにが出てくるか分からない】
【知識が無いならば、その関連性や用途も分からないかも知れない】
【制限の多いキューナインに、幾つか利点が有るなら――まず、一つ】

【空中で停止した弾丸を前に、めぐは尚も行動を起こさない】
【それどころか、ダメージが危険域に到達しているのか】
【がくり――膝をついてさえ、見せたが】

【先程呼び出されたものが、その時明らかになるだろう】
【救助時に「引き上げ」に用いる布のリングの様な物――「サバイバースリング」と】
【それに括りつけられたワイヤーが繋がる、宙に浮いた滑車が】
【魔力によって、形成されている事に】

上か、下か、どっちもか
すぐに大きな一発を決めると思ってましたけど――違い、ました……。

【キューナインの手の巻取り機は、いつの間にか其れとコネクトしており】
【指示さえ有れば。いつでもめぐを持ち上げられるのだが――】

【大事に巻取り機を抱えたまま、ワイヤーを撓ませながら】
【注意を引きつける様に――彼は、夕月の腹に蹴り込もうとするだろう】
【型としては、足刀。見るからに硬質な足の側面で、一撃を】

【もし、自在に弾を操ることが出来るのなら】
【めぐを倒すだけなら、五発、いや三発も必要としないだろう】
【冷静さを保つ事が出来れば――両者を抑える配分が、見えるかも知れず】
【もし不可能にしても、危険なのは明らかに“キューナイン”――!】
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/06(土) 00:19:24.54 ID:vjLRp67u0
>>769

面白いッ…!!それが君の魂の一撃かッ…!!!ならば答えようッ その魂に敬意を込めてッ!!!!!!!

【右手の柄を強く、強く握り、体の芯まで響いてくる藻掻き苦しみたくなるような痛みを必死に押し殺しながら】
【腰を鋭く回転させ―――右拳に刀をぶつける】

【その後お互いに弾きあったところを強引に二撃目を入れて仕留める、というのが彼の理想のプランであった】
【しかしそのプランは彼の右拳によって打ち砕かれる―――――】

[ギィィィィィイィンッ!!!!]

【彼の全速力がタツミの現在のスイングスピードを上回った、のだ】
【必然的にタツミは差し込まれ―――自分の力が十分に伝わらない所でぶつかり合い、鈍い音が公園中に拡散した】

[カランカランッ]

【この音は…刀が地面に落ちた音】
【すなわち、彼の握力が弱まっており、彼の右拳との衝突に耐え切れなかったのだろう】

【そして彼自身は、拳を刀で受けた衝撃で空中に飛ばされ8mほど後ろで地面に叩き落とされた】

ま…だ…だ…ま…だ…終わ…っては…おらぬッ…!!

【仰向けの状態のまま手をプルプルと震わせて腰の鞘を取り両手で持つが】
【もちろん剣先が絶えずブレている…いくら左手は平気だとしても完全に右手の握力は尽きて、機能していない】

【気絶はしていないが―――――おそらくもう彼は戦えない。足がうまく動かないのだ】
【彼から5mほど前に無造作に横たわっている「蒼天」を見れば解る通り―――青年は見事にこの脅威に打ち勝った】
793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 00:24:44.64 ID:14ncFhXXo
【歯を食い縛って踏み留まれば、朔夜はボヤける視線を再度目の前の相手へと定めた】
【くつり。肩が震える。歓喜の声が、自然と喉奥から沸き起こるのを感じながら】
【乱れた呼吸を練り直しつつ、傷の痛みに実感する――こいつは、強い】

さあ、な……!

【腕の輪郭すら隠す程に激しく、夜気を焦がして燃え盛る業火】
【あれにまともに呑み込まれれば、恐らく、戦闘を続行する事は不可能だったろう】
【本人は勿論のこと、衣類も刀も、本来ならば♂鰍ノは耐性を持たないのだ】

(……見誤った、な。不用意に突っ込んだオレもそうだが)
(多分、あっちもオレの能力を――何にせよ命拾いした)

――――誰が!

【であるからして、追撃が物理攻撃――それも飛び蹴りであった事は、思わぬ僥倖だった】
【いかに速くともモーションの大きい一撃なら、現在の彼女にも回避は可能】
【威力があろうと、当たらなければどうという事はない――】
【左前方に踏み込みつつ上体を投げ出し、受け身を取って前転しつつこれを避け】

当たって、やるかよぉ――――っ!

【――直後。そちらに振り返る朔夜の瞳が、その色彩を深い蒼に変じた。能力発動の前触れか】
【変化と共に、淡い霞が――いや、正確には霞のようなものが、何処からともなく現出し】
【羽衣のような輪郭を伴って、彼女の周囲に棚引き始める】

【水分操作――いや、違う。それにしては、この霞が纏う雰囲気は異質に過ぎる】
【だが、どちらにせよ同じ事。衣服の延焼を防ぎ、火傷を軽減したのは、これに違いない】
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 00:26:44.13 ID:14ncFhXXo
//>>793>>749にです、遅レスしかり安価ミスしかり、ほんとに申し訳ない……。
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 00:27:49.07 ID:6YBEWPOto
>>790
【ぱしんと、石が命中】
【鎖につながれた錨の軌道がそれ、流れてゆき】
【現れた女性への対処に右は回せない】

【この錨=鎖は消失自在であるが、問題があり】
【再出現時は必ず、直径五センチ程度の『鏃』状態であるということ】
【このため、右を消したところで対処できる物理攻撃は使えず】

っ、来たか…!!

【納刀された刀の薙ぎ払いを、左で受けることになる】
【受けた場所は腕の中ほど、人外の膂力、命中した箇所は痺れて動かせない】
【おそらく関係ないだろうが、もし剣が魔翌力を帯びていたりしたのなら、包帯の下に紫色の光が輝き、それを吸収しようと試みるだろう】

……お前、何故出場した。
お前みたいな半端者が人間に留まろうっつーんなら、引きこもってた方が確実だろうに。
こんな闘争の世界に来ないで、黙って隅に蹲ってればいいだろうに。

【右手で、鞘の上から剣を握ろうと試みる不良少女】
【もし成功したなら、そのまま鞘から抜剣させようと力を込めるだろう。少女とも…或いは、人間離れした異様な膂力で、引き千切るべく】

【言葉上では憐憫を、表情には憤怒を浮かべる不一致】
【ひょっとしたらこの不良少女、感情の制御が下手糞なタイプなのかもしれない】

【半端な場所で留まるなと、腕と顔は語り】
【こんな危険な場所に出なければ、誰かの目に付き後ろ指指されることもあるまいにと、喉と口は謡う】
【いずれの感情にも、覚えがあるかのごとく】
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/06(土) 00:28:35.37 ID:OlztCjL4o
>>788

……冷静になりなさい。
そんなに強い吸着力は持ち合わせてないわ。

【引っ掻こうとすれば、冷水はかなりあっさり剥がれ、重力に従い、落ちる】
【イルカ型のアートマンはくるっと向きを変え、主人の元へと戻る】
【ご苦労様、と撫でると幻のように消えて行って】

氷点近くまで冷やした貴重な一本よ

……頭は冷えた?

【あくまでもドライに、行動を止めた】
【取った距離は詰めず、視線はどこから上の空】
【一仕事終えたように髪を払うとやはり水滴が飛び散る】
【その表情には勝利の喜びも、勝者の余裕も無い】
797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 00:29:33.68 ID:itLXI0fz0
>>789
いや、そうじゃなくて・・・何て言うかさ
なんだろう・・・言葉にできない

【うーんと唸ったあとあっさり、思考を停止して】
【実際言葉にできないものと言うのがある、彼からするとそんな感じなのだろう】

あー、そう言えば大会だから医療班いるのか
まってろ、今呼び出・・・・・・
よびだ・・・・・・

【ポケットにてをいれて気づく】
【ケータイが粉々に砕けていることに、そして段々と顔が青ざめていく】

ケータイが・・・ケータイが・・・

【顔をひきつらせて相手の方を視る、否睨む】

・・・どうするよ

【拗ねたような顔をすると★を渡す】
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 00:29:48.84 ID:itLXI0fz0
>>789
いや、そうじゃなくて・・・何て言うかさ
なんだろう・・・言葉にできない

【うーんと唸ったあとあっさり、思考を停止して】
【実際言葉にできないものと言うのがある、彼からするとそんな感じなのだろう】

あー、そう言えば大会だから医療班いるのか
まってろ、今呼び出・・・・・・
よびだ・・・・・・

【ポケットにてをいれて気づく】
【ケータイが粉々に砕けていることに、そして段々と顔が青ざめていく】

ケータイが・・・ケータイが・・・

【顔をひきつらせて相手の方を視る、否睨む】

・・・どうするよ

【拗ねたような顔をすると★を渡す】
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 00:32:42.90 ID:HcocpgLSO
>>791

……あはは、あたしの「小細工」ってさぁ。
タイムラグが付き纏うんだよ、ネー。

 【笑え。笑え笑えにっこりと。余裕があるふりをしておけ】
 【見える。キューナインの、蹴り、あたしの腹に?】
 【回避、できない、する気がおきない。ならばならばならば、】


   ≪ TF ⇒ c-Lay-more ≫


【――いちど下した命令は、破棄が出来ない】
【故に弾丸は、五発すべてが集合し、融合を始める】
【数瞬のタイムラグ。のち、姿を表し、其方に切っ先を向けたのは――大剣】



――――――――ブチ抜けぇええええっ!!!



【最後の咆哮、貫く意志を乗せた紅は】
【キューナインへ向かってまっすぐに、撃ち出される――!】
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 00:34:35.84 ID:okoyPdqBo
>>777

────っ!

【よもや、炎幕を躊躇いもなく突破されるなどとは思って居なかったのだろう】
【目潰しをしたのであれば、相手はその場で止まってくれるはずだ、なんて楽観主義の如き思考は】
【痩躯の経験という名の動きに阻害され、見事破砕されることとなった】

(早……!)

【ふわりふわりと彼女の周囲に浮かんだ火の粉は、恐らく次の攻撃への準備として布石されたもの】
【だが今の段階ではただの火の粉──】
【最早痩躯の後ろに広がる其れとはまた、若干色の違う其れはふわりふわりとただ舞い続け】

【そして、炎幕と少女の距離は僅か1m──刀を避けるには余りに短すぎる間合いは、そのまま】
【相手の攻撃を、何もせずにただただ許してしまうこととなる】
【尤も。間合いがある程度離れていたところで、彼女が剣戟を回避出来たかといえばそれは別の話】
【兎も角彼女は、刹那にも等しい刀の一撃を右肩へ直撃されて仕舞い】

っ、う────、

【赤い血を模した液体が、ぱっと周囲に飛び散って】
【じわりと彼女の白い服を染め抜いていく】
【或いはつぅんと鼻を刺激するオイルの臭いが、痩躯の嗅覚を擽るやもしれず】

(──蝶、っ……!)

【じぃんと、鋭い痛みが右肩に奔る】
【しかし今は其の感触を気にしているときでも嘆くべき場所でもなく──】
【ぱちん、という火花の弾ける音と共に。彼女の周囲に舞い散る火の粉から、はたりはたりと蝶が舞い落ちた】
【蝶の数は2匹。黒い炎で構成された其れは、視力を失った相手へと飛んで行こうとし】
【1匹は相手が刀を握る左手に。1匹は心臓とは遠い右肩へ向かっていく】

【黒い蝶の効果は単純──「何かに接触後に、大きさ相応の小規模な爆発を引き起こす」こと】
【命を取らぬ大会の規則ゆえか、或いは彼女自身の性格ゆえか】
【左手への攻撃は刀を持てぬよう。右肩への攻撃は、利き腕と予想される腕を使えぬ様にするよう】
【或いは──頭部の近くで爆発させる事により聴覚をも一時的に奪おうというのだろう】
【距離は近いとはいえ、蝶の移動は瞬時と言うわけではない】
【何らかの方法で蝶の存在を探知できれば、回避することも可能であり】
【仮に直撃したとしても、それは命を取るほどの爆発などではありえなかった】

/ただいま戻りました
801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 00:37:33.01 ID:rszZtru40
>>792

ッらああああああああああああああああああッッ!!!これでどうだこの野郎ォォ!!

【素手の拳、勢いを乗せた一撃で】
【相手の要である長刀を弾き飛ばすことに成功した】

【叫び声を上げ、相手を睨み付けるも】
【素手で刀に直撃したのだ、刀身部でなかったのが幸いだったとはいえ】

【少年の右手は、無残にも皮膚が剥がれ落ち、ところどころ血が流れ続けている】
【それに加え、殴ったときの衝撃ゆえか、右腕が肩の部分から震え続けており】
【戦闘の続行は脚のみ、ということになった】

【はずだった】

ひゃははァ!!“未だ終わって何かねェ”よな!!!

たとえ腕に力が入らなくともッ!たとえ震えが止まらなくともォッ!!

―――――――――“拳は握れる”ンだからよォ!!!!!

【激痛故、歯を思いっきり噛み締め、右手から絶えず出てくる血の流れも、速くなったように思える】
【それでも――――――少年は“右拳を握った”】

【既に相手は仰向け、力が入らないのだろうか】
【少年も、既に限界といわんばかりに、能力が解除される】

【急激に支えを失った左脚がふらつくも、ここは意地でも立つ!】
【立って、終える】

――――――ひゃはははッ!!これでお仕舞いッとォ!!

【口先だけで軽口を叩き、顔を激痛に埋く洩らせながらも】

【ふらふらと蛇行ながらも相手の下に歩んで辿り着き】
【血の滲むほどに握り締めた右拳を、思いっきり振りかぶって】

【――――――相手の顔面のすぐ横に叩き落した】

―――これで、さすがに…終わりだ

さすがの…青義同盟だなァ……!能力無しでここまでたァ…恐れ入るッ…!

【少年の右拳から、更に溢れんばかりに血が噴出し】
【地面は、赤に染まっていく】
802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/06(土) 00:38:57.96 ID:4iCre2Ruo
>>797

……あーあ

【物凄い他人事の様な、部外者の様な一言感想だった】
【携帯が破損しているという事は、連絡が直ぐには取れない訳で】
【そして客観的に見てここの二名とも、軽傷という訳ではなく】

まあ、死にはしないだろう。多分
少なくともお前の出血は少ない、時間が経てば痛みは引く筈
だから……

【然しながらこの女性ダビング=Aどこまでも感情の発露が薄い】
【受け取った星は、白衣の胸部分に固定して、確かに自分のものとして】
【それに満足したか、睨む視線もヘルメットの下で、緩やかに受け止めていた】


【「だから」と後を引く様な言葉、続きは大方予想出来たかも知れない】

……寝る。医療班が来たら適当に運ばせておいてくれ
先にお前が動けるようになってたら、呼びに行けばいいだろうし
私は動けないから此処で寝る

【先程まで戦っていた相手のすぐ近く、ついでに言えば路上で】
【四肢の内の三つが完全使用不可能という状態で、寝ると言う】
【これが本当の殺し合いなら、寝首を掻かれても文句が言えない状況だと言うのに】

殺さないだろ?お前なら

【相手を、もしかしたら大会のルールを、なのかも知れないが】
【信用する様な台詞を吐いて、眼を閉じた】
【自分が携帯の仇である事は、すっかり忘れたかの様な、安らかな表情である】
【ただし、ヘルメットの下なので、覗きこみもしなければ分からないのだが】
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 00:40:43.05 ID:okoyPdqBo
>>800
/最後の行に以下の文を追加してください、ごめんなさい

【そして少女自身は蝶を放った直後】
【たぁんと小さくバックステップを刻み痩躯から距離を取ろうとするだろう】
【此処までの攻撃を見る限り、恐らくは中距離戦いを得意とするのがこの少女】
【だとすれば距離を詰められるのは得策ではないと考えたのだろう】
【其のまま放置するのであれば、距離を2mほどに開かれてしまうはずで】
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/06(土) 00:44:01.18 ID:RGVin+s3o
>>787

【余裕ありげな呟きが、身をかわしたクルスの耳に届くが――そちらを確認しているようなヒマはない】
【――例え自分が彼の立場だったなら、この好機を逃すことは無いのだから】

【果たして、魔術は顕現した】
【クルスが避けたその先を見越したかのように、頭上には魔法陣】

(……耐え、ろ!)

【顎を引き、右手は身体を掻き抱くようにして――その衝撃から身を守るように、小さく背を丸める】

っぁ――っ!!

【直後】
【クルスの身体を、俄雨が包み込んだ】
【――先刻受けた魔術と構成は良く似ているが、練りこまれた魔力の量は桁が違う】
【声ならぬ悲鳴すら、魔術が地を穿つ音に掻き消され――クルスはその緑の雨の向こうに掻き消される】


いと低き塔の頂よ――


【――その中央から、詠唱が聞こえた】


――驕を砕く不和の雷=c…!


【雨後の朝露が晴れるように、降り注いだ魔力を押し退け、冷たい魔力が迸る】

    【クルスの策は明快にして単純】
    【いつまでも魔術を浴びせられているままでは、いつか力尽きる時が来る】
    【だから、魔術と、魔術。その詠唱の間隙に――】

【ドン、とクルスの足元が爆ぜて】
【クルスの華奢な身体が――エリオットに向けてまるで銃弾の様に肉薄する】

【雷のように打ち出されたクルスの姿は、全身が熱傷と裂傷に塗れ、真白だったブラウスも朱色に染まっている】
【そのなか、マリンブルーの双眸だけが蒼く、エリオットの姿を射抜いていた】

    【――そのわずかな間隙に、エリオットに全力を出させぬまま、倒す】
    【最後まで、彼の大技に付き合う義理も意味も無い】
    【彼よりも先に=\―自分の切り札で以って!】

はあああぁぁっ!

【畳んでいた右手が翻り、エリオットの鳩尾目掛けて伸びる】
【――発頸≠フ技法】
【近距離において、自身の気と魔力を手の平ただ一点に集中させ、内部破壊の功を送り込む、クルスの近距離戦の切り札だ】

/申し訳ありません、大変お待たせいたしました……。
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/06(土) 00:44:23.90 ID:mUiAZU6mo
>>793
【――ドシン!】
【重たい、着地の音】
【靴に鉄板でも仕込んでいるのか、ブレイズデルの脚は自壊することもない】
【一撃、外したことに舌打ち、同じく振り返る】
.....
ソイツが能力か?!
(見た目からして水属性≠チてかあ?だとしたら相性が悪いかもしれねえなあ)

【誤想は、固まり】
【運気は、確実に朔夜へ傾いている】
【しかしこれは危険な綱渡りに等しく、一手誤れば、即座に炎が飛ぶことは明白】
【長期戦は愚策――だろうか】

燃えねえ訳だぜ…潤ってちゃあよ!

【左のオイルライタから噴出した炎が、渦を巻くようにして朔夜へ迫る】
【実は朔夜の能力を見破っていた?そうではない、これは単なる道だった】
【螺旋は朔夜の前で止まり、直後に右のターボライターが再びのジェット噴射を見せるだろう】
【――炎の通り道】
【ブレイズデルは、相変わらず物理攻撃を繰り出す気のようで】
【螺旋の中心に右腕を突き出して――靴底で地面を擦るようにして突進する】

『能力』ごとブチ破ってやらああああああ!

【ラリアット――例えるなら正にそれ】
【突進直後、バランスが悪く転倒しそうになるものの】
【地面と擦れる靴底から火花が散った途端、そこからも炎が噴出して】
【アイスリンクを滑るスケーターのように、持ち直す】
【炎の螺旋はブレイズデルの腕に絡め取られつつ減って行き――】
【――朔夜へ到達するときには、腕を炎の棍棒に仕立て上げていることだろう】
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/08/06(土) 00:45:59.36 ID:SfMpTykAO
>>795

(まず一撃……!)

【一撃翌浴びせた事は大きいが、こちらもダメージが予想以上に大きい】
【あそこまで大きい一撃が飛んでくるとは思っていなかった】

血を吸えば、吸血鬼になりきれば、楽になるだろう、けどそんなの嫌だ
私は人間だ、人間は、血を求めて人間を襲ったりはしない

【彼女は、元人間の吸血鬼だった】

【鞘を引き抜かれ、薄い空色の刀身を持った剣が現れた】
【一旦距離を取るために、後ろへ跳躍した】

私がどこまで出来るか、見定める
こんな奴でも、どこまで出来るかを確かめる

【剣を構え直し、一呼吸入れる】
【少し、感情的になりすぎたかもしれない】
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 00:49:30.56 ID:4euZIDU00
>>799

そう、なんですか。
レスキューは拙速を、尊び………ませんが。

【本体を攻撃される事を見繕った完全防備の中で】
【本命とは逆の、だが二択故に予想は容易い方面への攻撃を】
【めぐは目を細め、手を合わせ、肅然と見つめていた】
【もはや――能動的に可能な対処は、存在しなかったのだ】

 【ここまで散々描写して、撤回してしまうのも忍びないが】
 【キューナインは、厳密にはアートマンでは無い】
 【具体的には――カタログスペックと関係なく、異様に『手先が器用』なのだが】

【事此処に至っては、テクニックなど関係しない】
【大きくロスした魔力で足を進め、そして一蹴を齎そう】
【ただそれだけを考え、ついに足を付き出した時――】


 【―――、――、『 ぐ さ り 』】
 【蹴りこみの姿勢を標本にでもするかの様に】
 【ピンと呼ぶには巨大すぎる刀身が、その身に突き刺さった】


【ダメージフィードバックは無いか、極めて微弱なのだろう】
【キューナインの装甲がこっぴどくひしゃげ、形成魔力が細切れと化しても】
【めぐは、喘ぎのひとつもしなかったけども――】

……、あ、ぅっ。
身体が、重……ぃ、で……す、す

【全ての魔力は、「キューナインからめぐへ」供給されているらしい】
【大掛かりなワイヤーの仕掛けは、砂塵に帰し風に舞い散る】
【おそらくは――追撃も、無いはずである】

【後は。最後の最後で、衰えたとは言え確かな軌道を描くキューナインの蹴りを】
【彼女が受け止めるか避けるか、或いはどうしたかで】
【極論なら、彼女の根性次第で――決着は、決定される】
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 00:54:57.42 ID:itLXI0fz0
>>802
お前・・・残り全部焼いてやろうか
それとも逆に冷やしてやろうか

【相手を睨み付けたまま、若干どすを聞かせた声で】
【さすがにそんな態度をされては怒るらしい】
【因みに彼は熱をあげるだけでなく下げることも可能である】

いや、確かに死なないだろうけどさ
・・・もういいや、分かったよ

【色々と抗議はしたかったがさすがに相手も疲れているだろうし】
【過ぎたことをグチグチグチ言うのも抵抗がありそこで言葉を切る】

あぁ、そうかい
お休み

【それでも、怒りは収まっていないのか若干イラついた声で告げる】
【その後、相手から自分かルールかを信用した台詞を聞いて】

殺さないに決まってるだろうに
青義同盟だし
それに死ぬのが怖いやつが人を[ピーーー]度胸があるわけないし
なにより、殺したらもう会えないじゃんよ

【当たり前のようにそう言うと、相手を見直し】

っていうか、そう信用してるならヘルメット取れよ

809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 00:56:28.26 ID:6YBEWPOto
>>806
【なんとも半端な答え…そう想った】
【構えなおされた剣は、透き通った大気を思わせる涼しさを纏い】
【血色が汚染ではなく矜持だと気付いて、】

【不良少女は、極々僅かに表情を変化させた】
【への字口が僅か、水平になっただけだったけれど】
【目に宿っていた険が取れた】

……上等。

【想う限り、考えうる限り『最良』の回答を返した吸血鬼=元人間】
【彼女の構えは、鞘に隠されていた彩を見せ付ける】
【ならこちらも――――そうどこからか取り出したるは】

【ウィンチェスターというタイプに近い、ショットガン…もどき】
【その古式ゆかしい銃身の下部には、広い刃のマチェットブレードが装備されていて】
【それを左で構え、手首のスナップを利かせると、グリップから銃身が直線を描く。まさに剣のような姿に】

その感情を忘れない限り、お前は人間だ。
来いよ、人間。踏ん張ってみろよ、『そこ』で――――――!!!

【左手に握ったそれを袈裟に振るい、襲い掛かる不良少女】
【喜色を全身から浮かべ、楽しげに切りかかる姿はまさに悪鬼羅刹のようだったけれど】
【何故か剣筋は、鋭く迷いがないも、何故か穏やかさを潜めていて、】

【接触の瞬間、トリガーを引いた。炸薬の振動でブレードが発振し、威力を向上させる】
【魔翌力なし、人間が作った人間のための武器…科学の結晶】
【防げるはずだ、先ほどの太刀筋から見て取ったそれならと、期待が浮かんだ】

【きっとその矜持に、『人間』であろうとする貴女に】
【この不良少女…戦闘狂の本能を超えて、応えて欲しいと願っていた】
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/06(土) 00:57:07.56 ID:QA+aik5AO
>>800

【切り裂いた瞬間に失われた重力は、代償という返す刀で自らにも傷を付ける】
【誰も攻撃してないというのに、不自然にぱっくりと開いた頬の切傷がそれだった】
【けれどそれすらも痛覚の存在しない自分には関係なく、紅を塗ったような唇で笑うと】
【彼女を傷付けた凶刃を肩から引き抜こうとしながら追撃に入る――はずだった】

――――――ッ、!

【気配には敏感なれど、自分の周囲を舞う蝶ほど可憐な存在感を掴む事は出来ない】
【咄嗟に動かしたおかげで手首よりやや下に直撃したものの、左手は守られたが】
【ばんっと爆ぜた音に肩と、おまけのように聴覚を奪われて僅かに瞳を開けた】

(平衡感覚が、狂った)
(――……こんな状況、あまりないな。)

【視野は未だはっきりとは戻らず、ただ開いているだけの状況】
【けれどもうすらぼんやりとした輪郭程度は見える――それだけで充分だった】

【記憶した景色を頭で描きながら、やや不安定な脚取りでそちらに駆ける】
【先程よりも速度は劣る、やはり二つの感覚を潰されてはまともに攻撃出来まい】
【だが、このまま距離を離して相手に攻撃するだけの時間を与えるのも惜しく】

【ぶん、っと雑に刀を横へ薙いだ】
【瞬間的に生まれたどす黒い衝撃波――それが彼女の直前の地面目掛けて向かってくるだろう】
【狙いは地面を穿つことで発生する飛礫、それで少女の脚を傷付けて起動力を削ぐこと】
【勿論、直撃しても些細な攻撃力にしかならないが――少なくとも次までに視覚くらいは復活しているはずで】

【平衡感覚があやふやな中で放ったものであるため、あわや前に転倒しそうになるのを手で支えたりと】
【隙だらけな痩躯の今回の攻撃は、楽々と躱すことも不可能ではないだろう】

/おかえりなさいー
811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/06(土) 00:57:23.50 ID:mdZngBS60
>>796

【あおむけの彼が指を少女・・・いや少女の後ろに向ける】
【そして何やら呪文のようなものをつぶやくと】

【瞬間、後方で響く炸裂音】
【恐らく先ほどの火球が自爆したのだろう】
【もしかしたら軌道を操れるタイプの技で少女の背後を狙ったのかもしれない】

あぁ・・・すまない。
悪人じゃ・・・無いってわかったよ。
俺なんかいつでも殺せたのに生きている・・・何よりの証拠だ。

【そしてどうやら冷静に戻ったらしい】
【少々口調に卑屈な響きがあるが反省もしているようだ】
【一時的な酸欠に陥ったせいか、ふらふらしている。】
【そんな彼の隣に現れた人型をした炎の塊のようなものが、彼がお立ちあがるのを手伝ってる】
【少年のアートマンか?しかし戦闘中には見える範囲では使用してなかったが・・・?】

/すいません用事が入ってしまい遅れてしまいました
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/06(土) 00:57:49.09 ID:QA+aik5AO
>>800

【切り裂いた瞬間に失われた重力は、代償という返す刀で自らにも傷を付ける】
【誰も攻撃してないというのに、不自然にぱっくりと開いた頬の切傷がそれだった】
【けれどそれすらも痛覚の存在しない自分には関係なく、紅を塗ったような唇で笑うと】
【彼女を傷付けた凶刃を肩から引き抜こうとしながら追撃に入る――はずだった】

――――――ッ、!

【気配には敏感なれど、自分の周囲を舞う蝶ほど可憐な存在感を掴む事は出来ない】
【咄嗟に動かしたおかげで手首よりやや下に直撃したものの、左手は守られたが】
【ばんっと爆ぜた音に肩と、おまけのように聴覚を奪われて僅かに瞳を開けた】

(平衡感覚が、狂った)
(――……こんな状況、あまりないな。)

【視野は未だはっきりとは戻らず、ただ開いているだけの状況】
【けれどもうすらぼんやりとした輪郭程度は見える――それだけで充分だった】

【記憶した景色を頭で描きながら、やや不安定な脚取りでそちらに駆ける】
【先程よりも速度は劣る、やはり二つの感覚を潰されてはまともに攻撃出来まい】
【だが、このまま距離を離して相手に攻撃するだけの時間を与えるのも惜しく】

【ぶん、っと雑に刀を横へ薙いだ】
【瞬間的に生まれたどす黒い衝撃波――それが彼女の直前の地面目掛けて向かってくるだろう】
【狙いは地面を穿つことで発生する飛礫、それで少女の脚を傷付けて起動力を削ぐこと】
【勿論、直撃しても些細な攻撃力にしかならないが――少なくとも次までに視覚くらいは復活しているはずで】

【平衡感覚があやふやな中で放ったものであるため、あわや前に転倒しそうになるのを手で支えたりと】
【隙だらけな痩躯の今回の攻撃は、楽々と躱すことも不可能ではないだろう】

/おかえりなさいー
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 01:00:13.91 ID:KOOr8Q//0
>>804

――ッ、ぁ……!!

【速い=c…これまでの移動速度からは考えられない程の切り返しの速さを、此処に来てクルスは見せた】
【これほどまでのカウンター――タイミングも速度も完璧だ――を放たれるとは、彼は思ってもいなかった】
【そう、完全に貼り付けた≠ヘずだった。距離を取り、連続攻撃で削りきる――その策はもろくも崩れ去る】

【――だが。そうそう簡単にチェック・メイトの一手を打たれる訳には、いかない】

 【言ってしまえば、単純な事。何故全ての魔力を魔法陣として外に書き出していたのか=z
 【体内に保ったままの方が、相手からの干渉を受けることも無く、安全に使用する事ができる】
 【しかし、彼女はあえてそれをせず、魔法陣からの術式行使という形で勝負に出た】

【それは、この一手が持てるからだ。相手の接近攻撃に対しての、返しの攻撃――!!】


――当たるも八卦……当たらぬも八卦……だぁぁッッ!!

【エリオットとクルスとが交錯する瞬間。地面に描かれていた魔法陣が光を発し――強烈な炸裂を巻き起こす】
【――カウンター。自分の限界を視認させる事によって焦りを生んでからの、最後の一発にこれを用いる】
【魔術師らしいといえば魔術師らしい、全力を以てして相手の知らない角度からの攻撃をエリオットは試みた】

【だが、相手の速度が異常だった。発頸は通り、彼を吹き飛ばし。その直後に魔法陣の炸裂は起こるだろう】
【煙がもうもうと立ち込め――エリオットの姿は見えなくなる。なんともハチャメチャな手ではあったが――?】
814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 01:00:16.67 ID:HcocpgLSO
>>807

んー、……ぁ。
そだネ、これ終わったら……迅速にレスキューしてー。

【からっぽのリボルバーと、キューナインに突き刺さった「弾」を見て、ひとまず満足】
【左の拳銃を放る、蹴りが彼女に到達する、その前に】
【カッターシャツの左胸、五つ星のうち三つを。むしり取った】


ってなわけで、…………楽しかったっ!!


【輝く三つの黄金は、放物線を描いてめぐの方へ】
【流れ星みたいに、ゆるやかな速度で舞い降りてゆく】



 【――――ご、しゃあっ。】


【蹴りはものの見事に、腹に納まって】
【夕月の身体は、かるく後ろに吹っ飛んで――倒れ伏す形で着地】


【――――――彼女の負け、だ。】
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/08/06(土) 01:01:46.98 ID:4iCre2Ruo
>>808

……寝る時に体を冷やすと、体調を崩す
どちらか選ぶなら熱する方を……

………zzz

【何処までも、何処までも、このダビング≠ヘ身勝手な奴である】
【相手の怒りも理解出来ず、自分の本能の思う様に行動する】
【早い話が、疲れて眠くなったからその場で寝始める】

zz………ん?取れば良いのか?

【が、眠りが浅かった為だろう。声が聞こえたらしく、また目を開けて】
【ヘルメットを取れとの要求に従い、どうにか動く右手でそれを外した】

【緑色の長い髪は、ヘルメットの中に収まっていた為、軽いウェーブがかかり】
【両目は、通常の人間の白目部分が緑色。黒目部分が白という配色】
【皮膚は、生まれてから一度も日光を浴びていないのではという程に白く】
【不自然さを幾つか重ねて、割らずに出した様な顔をしていた】

【顔を曝していたのは十数秒。すぐにまたねむくなり、ヘルメットをつけ直す】
【医療班の世話になっている間も、ヘルメットは外さない筈だ】
【多かれ少なかれ、奇妙な服装をしている者には拘りが有るのだが】


【何はともあれ大会予選、優志 龍麒VSダビング=z
【星三つの賭け、勝者、ダビング】


/この辺りでしょうか、お疲れさまでしたー
816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/06(土) 01:03:05.12 ID:vjLRp67u0
>>801

【青年が能力を解除してから地面に拳を降ろすまで黙っていたタツミが口を開く】

…動けたか…。私の負けだ。精神(ココロ)で、負けた。星は…持って行け

【他にもいろいろ彼に言いたいことはあったのだが…身体の痛みが彼からその意欲を削り取った】
【それ故に、最小限の言葉を、ポツリ、ポツリと零す】
【握力のまだある左手で右腰の巾着から1つ、星を取出し、彼に向けてそれを渡そうと仰向けのまま手を伸ばす】

【「精神(ココロ)で負けた」―――おそらく最初の守りを悔やんでの発言か】
【確かにあそこで炎刃に居合をぶつけていれば―――未来は変わっていたかもしれない】
【自分の心の弱さが彼を逃げの行動に移したのか…】

【「あと」その言葉に続きまだ口を動かす】

何故…殴らないッ…。お前も痛みは嫌と言うほど味わっただろう…なのに…何故

【少年の印象から今からボコボコにされると踏んでいたのか、意外な行動に思わず訳を尋ねる】
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/08/06(土) 01:07:12.29 ID:SfMpTykAO
>>809

【先ほどと比べると、随分すっきりした顔になっていた】
【吐き出す物を吐き出したからか、それほどまでに溜め込んでいたのか】

あぁ、そうさせて貰うッ!

【構えはない、振るわれる刃に応える様に、こちらも刃を返すだけ】
【片腕を振り上げ、刃を交える、受け止められない道理はない】
【少しばかり、予想以上の一撃の重さに態勢を崩しそうにこそなったが】
【まだまだ、彼女は戦える】
818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/06(土) 01:09:01.24 ID:RGVin+s3o
>>813

【――クルスには、もはや力など残されてはいない】
【右手に確かな手応えを感じると共に、その反動で手首の筋や骨が破壊される音が、身体を震わせて――】

あ……。

【視界が白濁する】

【苛烈なまでのエリオットのカウンターは、クルスの身体を余すことなく打ち抜いた】
【表情にこそ出さなかったが、最後の魔術で魔力は殆ど使い切ったのだ】
【防御魔術はおろかその姿勢をとるだけの余力すら、残されては居なかった】

【爆発にもみくちゃにされて、クルスの体が投げ出される】
【吹き飛ばされて、地面の上をぼろきれの様に転がって――止まった】

……。

【仰向けに倒れた少女の表情は、ほつれた髪に隠れて窺えない】
【だが、小さく上下するその胸元を見れば、ひとまずは生きているのだろう】

【――これ以上、戦闘を続行することは叶うまい】
【仕合は、ここに終結したと見て間違いないだろう。エリオットの勝利、という形で――】
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 01:11:53.87 ID:itLXI0fz0
>>815
・・・わかった
次あったときは風邪引くくらいに冷してやる

【ピキピキとでも聞こえそうなくらいに顔をひきつらせながら答える】
【まぁ、動けないから所詮は吠えているだけのようなものだが】

あれ、案外あっさりだな

【てっきり、断られるかと思いきやあっさりと了承されたこともあり拍子抜けだったようで】
【その後、相手の顔を忘れないように目に焼き付けて】
【ヘルメットをつけ直して寝たことを確認すると空を見上げて】

おーい!誰かー!誰かいないかー!
誰かー!

【回りに助けを呼ぶことにした】

/絡みありがとうございました、乙です
820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 01:14:21.96 ID:4euZIDU00
>>814

【バッジは、めぐの面を軽く叩いたり、肩に弾かれたりして】
【砂金を撒いた様な――とは行かないが、見える位置に3つ光った】

【キューナインの輪郭が完全に崩壊したなら】
【その内部から、『禍々しい』黒さを宿した球体が飛び出し】
【めぐも気づかない間に、小さな裂け目に飛び込んで消え】
【周囲の魔力反応は、ほぼ完全に失せてしまう】

……え、………えっ?

【キューナインが、あそこまで動くとは思わなかった】
【ここまで強い少女に、勝ててしまうとは考えもしなかった】
【希望としては、たしかにそれは有ったのだけど――】

【瞬かせたらそのまま寝てしまいそうだから、目をかっと開く】
【――意識を投げ出したくないと思うくらいなんだ、これは現実だ】


う、……、ほんと、ですか?
ありがと、ございます――夕月、さん。

【幸運で得たような勝利を返上したくもなるけど、相手の『粋』を】
【反故にしてしまうのは、江戸っ子気質の片鱗が許さなくて】
【彼女自身、遂にうつ伏せに倒れながらも――礼を、述べ】


で、でも……レスキューは、………、あう、御免なさい……。
「キューナイン」を、貴女が倒してしまった、から……


【.........................】


【彼女自身は、そこまで気の利いた人間では無かったらしい】
【懐から携帯を取り出して――大会本部を、呼び出した瞬間に】
【力尽きてしまったのか、舗道と濃厚な接触を開始する】

【――星を奪い取ってしまっても、文句は言われないかも知れないけど】
【それは別として、場所だけは察知した救助チームが直に来る筈】
【見習いでしかも火消しが本業のめぐとは違う、本職の医療班が。】
821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 01:14:38.56 ID:KOOr8Q//0
>>818

【……爆発地点から数m先。エリオットは仰向けで地面に倒れ伏していた】
【彼の着ていたコートは腹部が破けてボロボロの上、爆発でひどく焼け焦げていた】
【ひとまず、試合がどうなったかを確認すべく体を起こし――血を吐いて、倒れ】

(……内臓が……これ、もう動けない……)

……ぅ、く……っ。

【勝ったにせよ、負けたにせよ。たがいがこんな状態では☆の譲渡は行えそうにない】
【ひとまず救護班の助けを待って、向こうでやるしかないか――そんな事を考えながら】
【彼の意識は、闇の中へと消えていった】

/お疲れ様でした。久しぶりすぎて拙くて申し訳ないです……。
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/08/06(土) 01:16:02.16 ID:RGVin+s3o
>>821

/おつかれさまでした!
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 01:16:30.76 ID:6YBEWPOto
>>817
……っは!

【弾かれた、重みを込めたはずの一撃】
【魔翌力なし、ショットガンの弾薬を持って切りかかったはずだが、さすがと言わざるを得ない】
【笑いがこみ上げてくる、心地よい類の、爽やかな笑みが】

これは見誤ったな、無駄に辛気くせー奴とあたったかと想ったがっ!!

【ついで、右。取り出したるは赤褐色の鉄塊】
【一辺が異様に長いL字、ウィンチェスター同様、スパスと呼ばれるショットガンに酷似した形状】
【それをトンファーのように腕につけて握り、根元を叩きつけながらトリガー】
【側面のカバーが開き排気。同時に、接触面から衝撃を繰り出して大きく吹き飛ばそうとする】
【あれだけのモノを左で弾き返され、流れる身体を生かし胸部を狙う、スペルバンカーの迫撃】
【先ほどの百歩神拳とは比べ物にならない、収束された衝撃は、吸血鬼としての剛性を信用してのモノ】


お前となら、削りあえる。おっかなびっくり黄昏を行くお前なら―――――!!


【昂揚して、漏らした言葉は、もしかすると】
【その身に魔を宿しながら、人であろうとする姿に、共感を得ているのかもしれない】
【金の魔眼、人外の腕力、半人半魔への感情――――】
【もしかすると、不良少女もまた、その身に宿るモノと闘っているのかも知れず、】

―――――お前、名前は!?

【闘いの最中、名を尋ね、】

俺は遥人、竜崎遥人っっ!!

【また問われる前に自ら名乗るなど、とても楽しげに削りあおうとしていた】
824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/06(土) 01:17:27.35 ID:OlztCjL4o
>>811

……それは…………どうかしらね?
私の能力って、あまり人を[ピーーー]には向かないの
だから、証拠には少し脆すぎるわ

【背後の爆発音に、僅かに眉を動かした】
【下手したら自分に当たっていたかもしれないのに、もはや過去のこと、といった感じだ】
【自分に不利な誤解が解けたにも関わらず、また絡まるようなことを言い、】

それに、あなたは私がこの人たちを苦しめるところを見たわけじゃないけど…
苦しめていない証拠を見たわけでもない

─────現実なんて案外簡単に歪むものよ
…それじゃあね

【少年が立ち上がるより先に、背中を向けるように身を翻す】
【そしてそのまま一定のリズムを刻むようにすたすたと歩き始める】
【呼び止めたり危害を加えたりしない限り、次第に離れていくだろう】
825 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 01:20:53.24 ID:iop4tH6DO
>>810

【まるで風にでも裂かれたかのように、朱色の面を覗かせた頬傷に対しては】
【彼女自身、僅かな疑問を覚えるものの──其の解決へは至らず】
【更には相手の能力も、先程の刀一振りのみ】
【故に、これからの戦略を練ろうにも練れず。兎に角距離を取ればいいだろうと安易な解答へ辿り着く】

【た、たんとまた踏まれたバックステップ。然し前へと攻めてくる相手の速度よりはまだ劣る】
【だからだろうか。相手の生み出した衝撃から来る土の破片をまたしても避け切れず】
【ぱたたっ、と赤い液体──オイルの香りがする、彼女の血液の代わりが地に落ちる】
【その後バックステップの反動だろうか。数度、よろめくかのように後退し】

(──……まだ、判断が鈍い、ですわね)

【液体が、黒々と地面を濡らし。相手から見れば其の数歩分向こうに少女が居る形になるだろうか】
【くるり、くるり。ぱちり、ぱちり】
【彼女の周りに舞い散る火の粉。其れらが周りながら、徐々に徐々に成長していた】
【恐らくは次の行動に繋げるための行為だろう】
【火の粉はやがて、ピンポン玉程の火球へと形を変えていき】

【更には痩躯の背後に展開されていた火の粉の幕】
【其れがさらさらと上から崩れていき──溶岩溜りのように赤々と】
【幕の展開されていた地面の上に、火炎溜りを作り出す】
【赤い水溜まりにも似た其処からは、時折しゅるしゅると縄のような何かが蠢いており】

/ここから携帯になる、かもです
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) :2011/08/06(土) 01:27:36.96 ID:mdZngBS60
>>824

夜道には気をつけ・・・。

【去っていく少女に途中まで言いかけるが・・・】
【自分の弱さからくるコンプレックスからその口を閉じ】

えぇと・・・じゃあな。

【そういうと少女と反対方向に体を向け、ふらふらと炎の塊に支えられ、その場から去っていく】

(簡単に歪む・・・か)

/お疲れさまでした
/度重なる遅レスすみませんでした
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 01:27:50.88 ID:rszZtru40
>>816

【少年は伸ばしたままの右手を引き、差し出された星を受け取り、胸に付ける】
【受け取った星が、右手の血によって赤く染まる】

ひゃはは、お前は“負けてねェ”よ?

だって……―――“死んでねェ”し、反撃の意思は“存在った”だろ?

【左手でタツミの落とした鞘を指差す】
【其処には落とした再に微かに動いている鞘があった】

お前は未だ戦えた、戦えないのは体だけだ、そうだろ?

精神の敗北なんてのは、俺みたいな糞餓鬼が味逢わせられるそれじゃァねぇんだよ

臆病だとか、自暴自棄だとか、無理かもしれないとか、そういうのが心の敗北だ

【ひゃはは、と陽気に笑いつつ右手に器用に包帯を巻いていく】
【さすがに止血しないと駄目だと思ったのだろう】

はァ?なぜ殴らないだァ!?

お前…俺を馬鹿にしてんのか?俺は殴られたから殴り返すっていう様な見た目かァ?……見た目かァ……。

いや、そうじゃねェッ!!そういうんじゃ無くてな……なんていうか…その……

【少年は腕を組み、上を向いたり人差し指で何度も小突いたりしていたが】
【突然、そうだ!、と言い放った】

“感謝”だよ感謝、俺ァお前に感謝してンだ、星って意味じゃねェぞ?

お前は俺にとっちゃァ…先生なのさ、居合術を学ばせてくれた、な

【ひゃはは、ともう一度笑い、少年は歩き出す】
【近くに置いておいた杖と手甲を拾い、装備する】

じゃァな、縁が合ったらまた会おう、タツミ!

【相変わらず右手には力が入らず、歩くのに苦労しているようだが】
【それでもゆっくりと、公園から去っていった】

/お疲れ様でしたー!すっごい楽しかった!!
/初大会ということでかなり緊張し、文章の呂律がかなり間違っているかもですが
/真剣勝負の駆け引き、勝負への意地を学ばせてもらいました!ありがとうございました!
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 01:30:17.08 ID:HcocpgLSO
>>820

……うそだと思うんなら返して、即。

【……そんなに「粋」でもなかったようです】
【ちょっとの間を置いてから、あ、じょーだんだからネ? と、付け加えて】
【にししっ。悪戯っぽく笑ってみせた】


あ、そっか、キューナイン……ごめーんネっ。


【(ゝω∂)-☆】
【なんだか(中の人が)デジャヴを感じる展開、謝罪のことばを口にするめぐへ謝り返し】
【そんなこんなの後、やって来た救助班へ二言三言、軽口を零す】


それじゃーめぐ、……またネ!

【担架の上から手をひらひら、掛けた言葉は再会を願うもので】
【めぐを見つめていた紅い視線も、最初に見せた楽しげな。それに、戻っていた】


//ここいらでしょうか、遅くまでありがとうございましたー!
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/06(土) 01:30:55.41 ID:OlztCjL4o
>>826
/お気になさらず!
/お疲れ様でした!
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 01:33:39.69 ID:4euZIDU00
>>828
//お疲れ様でした!
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/06(土) 01:36:54.14 ID:QA+aik5AO
>>825

【勝利条件は彼女の攻撃の停止。単純だ】
【けれどその単純が難しく、霞みながらも漸く像と色彩を結びはじめた瞳で世界を映しつつ】
【ふと鼻を付くオイルの香に――ほつり、瞬いた。彼女の能力は焔。これらは着火するだろうか】

(……ひとつ、試してみるか)

【その価値は、きっとある】

【不意に痩躯は黒々と闇色に地面を濡らす液体の前で立ち止まった】
【彼女が動かなければ浅い川を挟むように対岸で向かい合うことになるだろう】
【まだ脚はオイルを踏まず、季節のせいだけではない熱風に頬を炙られながら】
【痩躯は――僅かに指を弾いた】

【――もし、オイルが普通の液体ならば】
【それらはまるで意志を持ったように動きだし、球体となって宙に浮かび上がるだろう】
【周囲にある彼女が零した命を、出来るかぎり全て“無重力”の下で支配しようとする】
【勿論、代償としてふつふつと裂けていく腕の肉からは真っ赤な血が零れるも、それすら浮かび上がり】

――なぁ、エル
流石に自分がオイル塗れになったら……攻撃出来ないよな。火がつく可能性があるわけだし

【言葉を紡ぐ声は――悪戯を思いついたようなそれ】
【瞬間、両者の間に流れていたオイルを球体化させたものが彼女に向かって飛んでいくだろう】
【彼女自身も分かるとおり、それに攻撃力はない。当たっても何もならないはずだが――何も出来なくなるかもしれず】

【……そして、精密操作はひとつが限界なのか】
【痩躯の周囲に存在する、他のオイルの球体は浮かんだまま静止していて――平衡感覚が未だ戻らぬ此方は、咄嗟の反応が鈍くなっている】
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/08/06(土) 01:37:54.04 ID:SfMpTykAO
>>823

思った以上だ!予想通りには、行かないらしいッ!

【この戦いをお互いに楽しんでいる、彼女はそう感じた】
【声に力も入っているし、気を抜けば、自然に笑みを浮かべてしまいそうだ】

く……ッ!
(直撃する……!)

【剣で防ぐのは間に合わない、が直撃は敗北に繋がりかねない】
【せめてもの足掻きか、胸とバンカーの間に片腕を滑り込ませた】

【先ほどのあれとは比べ物にならないほどの衝撃】
【彼女が吹き飛ばされるのは当然の事だった、が】
【受け身を取ると剣を地面に突き刺し、減速させた】

シルヴァーグ=バレットリーン!!

【剣を抜き立ち上がると、強くその名を叫んだ】
【それと同時、姿勢を低くし、再び彼女へと駆ける】
【速度も随分と落ちた、迎撃は容易か】
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 01:38:56.80 ID:14ncFhXXo
>>805
【幽かに首を頷かせ、無言の肯定。直後、朔夜は爆ぜるようにして動いた】
【――炎が効かない。ブレイズデルがそう誤認してくれるのは好都合】
【自らの拳足を用いた接近戦に徹してくれるのならば、戦況を覆すことは能う】

(……悪いが、こちとら生粋の人斬りでね)
(火力で押し勝とうなんざ、端から思ってない――!)

【極端に重心を前傾、膝を脱力させて倒れ込むが如くに右足を踏み込ませ、前進しつつ】
【左手の短刀を、吹き出すジェットの根元――彼の右手のターボライター付近――目掛けて擲ち、腰の刀に手を掛けると】
【上体を屈め、肉食獣じみた低い姿勢でもって炎の螺旋を掻い潜りながら】
【彼の右前方から左後方に抜ける軌道で擦れ違いつつ、抜刀。右片手、逆袈裟の抜き打ちを放つだろう】

……喰らうかよ、そんな大振り――!

(――――っ!?しまっ、脚が……!)

【所謂ところの居合い抜き。炎を避けるべく間合いを取っている為か、やや浅いが極めて鋭い一閃であるが】
【姿勢制御の為、成否は問わず撃ち終わりに大きな隙を晒すこととなる】
【脳を揺らされ、平衡感覚が狂った状態から、人外じみた機動を披露したツケだった】
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/08/06(土) 01:44:33.78 ID:vjLRp67u0
>>827

…フッ…。なるほど、そういう考えもアリ…だな。
でも…確かに一瞬だが…心は負けたんだよ。―――でも、もう負けない。
次は本戦で戦おう…そしてその時は――勝つ。

【「勝つ」と言った時の彼の真っ黒の双眸は意志の固さを示しているかのようで】

…でも居合術はこんなもんじゃあ無い…本当の居合を知りたいなら
―――負けるなよ。勝て。…俺が言うセリフじゃあないな…フフッ…。

【タツミの苦しそうな表情の中にも―――笑顔が垣間見えた気がした】
【彼が「じゃあな」と言って振り返った時に、彼は仰向けのままゆっくりと左手を振った】
【彼には見えないように―――】

/ありがとうございました!
/このキャラ前に大失態犯してるので不安でしたが…うまくできたでしょうか?
/自分も初大会緊張していたので…少し文が遅くなってすみません…其方の安定したロールに助けられたようです。
/お疲れ様でしたー!!

835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 01:47:56.65 ID:6YBEWPOto
>>832
シルヴァーグ、か。覚えたぞ…!

【吹き飛んだ隙に、左のマチェットを地面につきたて、レバーを蹴り押す】
【レバーアクションと呼ばれるマニュアル装弾式ショットガンなので、一発撃つごとにこうしたリロードが必要になるのだ】
【しかし、左の痺れが取れたわけではない。しばらくは右を使うしかない】

【腕二本の、選択なら】

【向かってくる勢いにあわせ、顔面に膝を宛がう】
【彼女の勢いを利用した悪質な迎撃、もちろん速度が落ちた今なら反応も容易だろうが】
【同時に、持ち替えた右のショットガンは背面をエイムする。そして脚が伸びた瞬間を狙い発砲した】
【これに装填されているシェルは射程距離が短く、また内部に込められたベアリングそのものの威力は低め、なおかつ集弾性が絶無】
【結果かなり早い段階で広がり面を構成する。膝を立てた迎撃で左右に避ける二択を迫った上で悠々とだ】

しまっ――――!!?

【だがこのとき、反動で先ほど石が当たった右腕が痛み、取り落としてしまう】
【そのため照準もかなり甘くなり、膝を前に向けて曲げているため片足立ち、後方に倒れこむ】
【好機であろう。だが、既に装弾が済んだ左のウィンチェスターをその手に握っており―――――】
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 01:54:35.66 ID:okoyPdqBo
>>831

【其れは、彼女の堕とした液体はオイルそのもの】
【熱するか火を灯せば瞬く間に燃え上がり、最悪命をも奪いかねる焔となる】
【そんな彼女が、炎を扱う彼女が可燃性の物質を体内に秘めているその理由は】
【製作者の悪意か。若しくは単純なる悪戯か、能力の発動を予測して居なかったということも在りえるだろう】

──っ、

【無言はそれ自体が、沈黙での肯定へと変わる】
【避けようにも己の足は負傷している。然程大きな傷では無いとはいえ、大きな回避は痛みを呼び】
【其の痛みが、擬似痛覚から生み出された其れが今回は彼女の動きを阻害した】
【ぴりりと痛んだ足のせいで思わずその場で動きを止め──ぱしゃり】
【赤い赤い贋物の血液が、赤い赤いオイルが彼女の胴体を染め上げた】

【確かに紅蓮色の推測は当たっていた】
【己に火の手が及ぶ以上、能力──火焔を用いての攻撃は、少なくとも今の自分の位置からは不可能に近い】
【──少なくとも。自分の位置からの攻撃は】


(……≪ストロベリー・ホイップ≫────ッ!)

【彼女の表情に焦りが浮かぶ。其れは、「この攻撃」を相手に気付かれれば勝てる確率がほぼ無くなるから】
【その場に縫い付けられたかのように硬直し、きゅっと唇をかみ締める彼女は──】
【或いは相手から見れば、なす術が無くなって焦燥しているようにも見えるかもしれず】

【──ぱちん。舞った火の粉は、相手の背後】
【作り出された火焔溜まり。其の奥底からであった】

【ひゅう! 距離は2mと離れていないだろう】
【少なくとも少女の目からは無防備に見えた相手の背中】
【其処へ向け、赤い赤い炎で出来たような縄が大量に向かっていく】
【縄の所々にはイチゴの葉っぱのようなものが寄生しており、このような戦闘の場には不似合いに見えるだろうか】

【其の縄に与えられた特性は、「接触箇所へ熱を加える事」】
【狙いは痩躯の四肢や首に巻きついて、巻きついた箇所に炎の如き熱を与えることであった】
【更にはこの縄。巻きつかれてしまえば、蛇のようにひゅうるりと。其の部位を締め付けていくはずだ】
【或いは相手の周囲に浮かぶオイル球。これらに長時間触れれば、其の熱により発火する可能性もあり──】
837 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/08/06(土) 02:00:37.14 ID:SfMpTykAO
>>835

【発砲、次いで僅かな思考】
【取れる選択肢はいくつかある、主には三つ】
【安全を優先するか、攻撃を優先するか、賭けにでるか】
【無防備な状態で、目の前にいる、なら】

っ!!

【今の自分に出来る最大最速の跳躍】
【高く飛べば隙が出来る、低く飛べば弾に突っ込む】
【そのどちらとも言い難い彼女の跳躍の着地点となるのは】
【竜崎遥人だ】

【隙が無い訳ではない、迎撃は可能だ】
838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/08/06(土) 02:07:44.04 ID:zoLvh01AO
>>833
/携帯へ移行しますた
チィ──コイツ、腕を…うおあッ!?

【短刀の投擲、牽制にしろ、攻撃にしろ、朔夜の目論見は大凡成功だろう】
【短刀を避けようと右手を動かした結果、バランスが崩れ、その勢いで右手からターボライターがすっぽ抜けた】
【結果、投擲自体の被害はないものの、彼は武器を一つ失ったと言っていい】

チッ、替えのライターを…!なッ、速───ッ!?

【直後、肉薄するは獣の如く駆ける朔夜の姿】
【突出したスピードに、熟練と感じる動き】
【投擲によって停止し、更にはバランスを崩したブレイズデルに、その逆袈裟が当たらない訳もなく、剣閃は確かな傷を作る】
【先程より、強く、舞う鮮血】
【決して深くはないが、浅くもない、長く戦えば、失血による戦闘不能も、場合によっては有り得るだろう】

(──オイオイ、なんか引っ掛かるぜ…なーんか、違和感≠ェよお…)

【浅いとは言え、その鋭い一撃はボディバッグのベルトを裂くには充分だったようで、違和感≠ノ包まれる彼の足元に、落ちていく】

(なんで直進≠オねえ…?奴が炎に耐性を持つ≠ネらもっと踏み込めんだろ?)

【僅かな、されど確かな疑念】
【自ら進んで間違えたとは言え、この男、中々どうして、観察力はそれなり──か】

おお──らあッ!

【そして、バランスを崩して舞うようにして転がりながらも、ブレイズデルは左手に残るオイルライターのフリントを弾き、火を点ける】
【燃え上がり、揺らめくそれを、立ち上がりながら右手に収め】
【自分と同じくバランスを崩している朔夜に向けて、放射する】
【初めの火球は一瞬≠セった、だが放射は持続≠キる】
【見極めてやろう、『能力』を──】
839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 02:09:10.46 ID:6YBEWPOto
>>837
【下に来ることはない、避けるなら右か左】
【しかしこの吸血鬼…否、シルヴァーグ=バレットリーンは空を行く】
【背を地に打ち付け、落ち行く彼女を見た遥人は見蕩れた。月を背にした彼女は、散らない花火のようだとすら思ったのだ】
【それだけならあっけなく止めを刺されて終焉、だったのだが】

【左が半ば自動で動いた。遥人の本能・無意識か、別の理由かは定かではないが】
【形態は、折れてた。ショットガンモード、重力に従い接近を続ける彼女には有効打になるであろう】
【そしてここで引き金を引くことを躊躇うことこそ、彼女の意思への冒涜】
【もはや永遠ともいえる闘いに望む彼女の意思を、自身のためらいが汚すことなどあってはならなかった】

シィルバアアアアアアアアアアグッッ!!!

【名を叫ぶ絶叫と共に、その肩に向けてウィンチェスターが火を噴いた】
【こちらに装填されているのはスラッグショットと呼ばれるもので、ショットガンをライフルのように使う一発の弾丸である】
【だが元々近距離向けに調整されているので射程距離はない。威力を生かすのは、やはり接近戦】
【重力で落下してくる彼女に命中すれば、大きく体勢を崩すことができよう】

【ただし、右腕を添えた左腕は反動やダメージで痺れ、動けず】
【マチェットの先端を、反対の肩の落下方向に沿えておくことしかできなかった】

【――――一連のやり取りの最中、遥人は終始、嬉しそうだった】
【それだけは、間違いなく】

【おそらく、そろそろ決着がつく】
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/06(土) 02:13:18.42 ID:QA+aik5AO
>>836

【――戻りかけつつある聴覚で相手にヒットした水音を聞いた瞬間、王手一歩手前を見た】
【あとは接近して彼女の首筋に刃を添えれば、此方の勝ちだ。悪くない。】
【だから――今、問題なのは。】

――――……っ!

【聴覚が回復しかけていて助かった】
【背後で爆ぜた音が聞こえた瞬間、ほぼ反射的に地面を蹴る。攻撃の合図にはあまりに軽すぎるその音だったが】
【予想よりもほんの少し拘束が遅れただけで、思惑通り四肢や首筋へと巻き付く縄に思わず舌打ちする】
【真っ白で冷たい肌はストロベリー色の甘い熱には弱く、すぐに赤く爛れはじめるが気にした様子もなく――】

(――刀をオイルに付け、抜く)
(この縄に一瞬当て、着火。投げる)
(……火達磨になったら笑い事じゃないな。却下だ)
(ならば出来ること――は――)

【――浮かんだ戦法は即時撤回し、痛みを知らない身体を引きずるように歩きはじめた】
【オイル球だけは遠くへ飛ばして、ずるずると縄に自由を奪われながらも彼女に近寄ろうとする】
【抱き着いてやろうか、なんて思いついた悪戯的思考を実行しようと思った。別に、ふざけている訳じゃない】
【この縄は彼女が操っているのだから――本当に危なくなれば、自分から外すだろうと思ったのだ】

……っ、かふ

【酸欠で小さく息を漏らし、そうして痩躯は彼女に寄り掛かろうと倒れる――】
【――ようにして、最後。本当に霞みがかった意識の中、片足で踏み込もうとするだろう】
【向けられた刀の峰辺りが一度、彼女の首筋へと触れるかもしれない】

【けれどそれも――数秒に満たない出来事】
【すぐさま刀を手放すと、痩躯は結局はそのまま地面へと倒れ込む。痛みはどうであれ、酸素だけはどうにもならなかったのだ】
841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [saga]:2011/08/06(土) 02:18:59.61 ID:SfMpTykAO
>>839

【迎撃の方法を持っていると分かっている以上、気を抜く訳は無い】
【最後に放たれた弾丸】
【当たれば私の負け、斬り伏せれば私の勝ち】

【どうしてか、私にはそう思えた】

はあぁっ!!

【見切れない道理はなかった、迫る弾丸を両断する様に】
【似合わない空色の剣を振り下ろす】

【後は落ちるだけ、落ちれば、遥人に覆い被さる形になるだろうか】
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 02:28:10.35 ID:6YBEWPOto
>>841
【弾丸は二つに割れ、片割れは彼女の隣をすり抜け、真上へと飛んでゆく】
【半分に分かたれたもう一人の片割れもまた、貴女の肌を掠めて、空へ】
【弾く度胸もなく、ただ、ブレードだけは肩口へと突き出していたのが、遥人の負けず嫌い、意地がなす技だった】

【落下した貴女の重みに、胃液が逆流しそうになる】
【おそらく、重みと言うより衝撃だろう。剣の持つ重量や、内なる信念…人としての誇りを持ったまま夕暮れを行くモノ】

…っは、ははっ、はははははっ……!!

【多分これは、負けだ。詰んだのだと】
【悔しいと思う気持ちはあったが、それ以上に、全力を出せた気がすると、遥人は笑っていた】
【目元を覆うように右手を顔へ、左はそのまま地面に倒れふし、マチェットは落ちた】

全掛けしときゃよかった、初戦でここまで楽しくなれるとは思わなかった……!!
お前にはその価値があったよ、シルヴァーグ=バレットリーン。

【素直に負けましたとは言えない。それがこの不良少女の性分である】
【投げ出された左腕も、腹から沸いてくる笑みに反射し指が時々曲がった】
【暫しそうして笑い続けて、笑って、時間がたつと】
【指の隙間を空けて、金から焦げ茶に戻った瞳を覘かせる】
【冗談めかした非難の色が浮いていた】

いつまで乗ってる気だよ、おい。

【つっけんどんなことばも笑い混じりだと迫力はない】
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/08/06(土) 02:36:40.07 ID:SfMpTykAO
>>842

【終わった、何とか、勝てた】
【片腕が使い物にならなくなっているが、まぁ、気にする事もないか】

そりゃあ、どうも、遥人
全賭けはやらなくて良かったとは思うけどな

【もしかしたら、本戦でもう一度戦えるかも知れない】
【彼女はそう言いたいらしい】

ん?あぁ、悪い、忘れてた

【故意にやっていたのか、と言いたくなるような謝り方だった】
【言われた通り、素直に上から退いた】
844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 02:36:49.28 ID:okoyPdqBo
>>840

(動いた──!)

【避けられたと思った。残された手は、最後の切り札しかないと、そう直感した】
【──其れは早とちり。再度の誤算ではあったのだけれども】
【傷の無い左腕。其方で、腰に在るベルトの後ろを探る】
【直ぐに「其れ」は手に冷たい感触を与えた】
【其の時。己が相手の背後から放った縄が痩躯へと巻きつくのが見えたが──】
【今更、行動を躊躇するわけにはいかなかった】

【──すぅ、と彼女の左手に握られていたのは、ひとつの黒いハンドガン】
【殺しが禁忌とされている大会における銃の使用。或いはブラフだろうか】
【しかし、もしかすると本当に、四肢の一つや二つくらいは撃ち抜く心算であったのかもはしれず】

【ちゃ、とスライドを引く。引き金に指をかけ──相手から離れるための後退は、痛みで出来なかった】
【銃口を相手へと向ける。既に相手は、己に寄りかかろうとしていて】
【「だからこそ」撃てなかった】
【この位置で撃ってしまえば──腹部を、内臓を傷つけて致命傷を与える可能性があったから】

【故に咄嗟に銃口を逸らし。相手の右肩の辺りへ向け】
【ひやりとした感覚が、首元へ当てられた】
【己に付着し、更には其れより前につけられた傷より溢れたオイルが、加熱される感触があった】
【だが──それでも彼女は、最後まで縄を緩めなかった】
【相手が地面へ倒れこむ最後まで、縄を緩める事は無かった】

【恐らく恐怖は感じていたのだろう。燃えてしまうかも知れないという、恐怖が】
【それでも、最後まで其れに屈する事は無く。かたかたと震える左手を、銃を持った左手を、相手へと向けるはずだ】

……、……降参、でしょう、か。。

【痩躯が倒れこんで初めてやっと、彼女はそっと首元の縄だけを緩める】
【呼吸が出来るように──また、雪色の声を聞きたいがために】
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 02:43:23.70 ID:6YBEWPOto
>>843
【シルヴァーグが立ち退くと上体を起こし、埃を払う】
【それから約束どおり、星のバッジ二つを差し出した】
【二つはずしておいて、残りも全部渡そうと一瞬逡巡したが、約束は約束と踏みとどまる】
【そーいうおかしなところで律儀なのがこの不良少女であった】

【そして一度、まっすぐ目を合わせて頷き】

……負けるな、シルヴァーグ。
お前は、吸血鬼なんかに負けるな。

【それだけ、短い激励を残して立ち上がる】
【怪我やら内面のダメージやらで動きが鈍っているが、動かないほどではない】
【どうせ保健室で治るし、なんて考えながら、背を向けて歩き出す】

【時折上着に手をやり、軽くなっちまったな、なんて呟きながら】
【角を曲がって姿を消すまで、背後の貴女に気を配り、手を振り続けていた】


【後はもう、巻き返すしかない】
【約束が二つ、増えてしまったのだから】

【治療中終始無言のまま、遥人はそれを想って、今日を終えたそうだ】


//お疲れ様でしたー!!
846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/06(土) 02:45:44.84 ID:QA+aik5AO
>>844

――ッけほ、ぁ、く……!

【頸に巻かれていた包帯の上から覗く肌にすら、真っ赤な跡が刻まれていた】
【動かなければそこまでダメージにはならなかったのかもしれないが、】
【引きずりながら身体を接近させたせいで無駄に力を浪費した痩躯は、もう身体を動かす気にすらなれず】
【幾度か、咳込み息を吸っては熱風に噎せるを繰り返していたものの、ようやく呼吸が安定すると】
【昏い赤を宿した瞳は一瞬だけ彼女へと殺意に似た感情を見せたか、それはすぐさま霧散した】
【……裏側の存在は、戦いに熱中すれば、すぐに命を取ろうと思考してしまう。今もそれが顕れただけなのだろう】

……白旗をあげようにも難しい状況だな

【やがて零れたのは、そんな言葉】
【緩んだ口許は、確かに負けを伝えていた――地面へ孔雀の羽根のように広がる長髪が、彼女の操る焔に似ている】

【なにはともあれ――勝者は彼女】
【互いに全賭けだったのだから、一気に上位へと食い込めたことになるだろう】
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) [sage]:2011/08/06(土) 02:53:32.51 ID:SfMpTykAO
>>845

【バッジを二つ受け取り、右肩に付ける】
【これでバッジは七つ、滑り出しは悪くない】

負けるつもりはないさ、お前も、頑張れよ

【その言葉に短く返した】
【似た者同士、と言うのは少し違う気がする】
【立ち上がり、鞘を拾い上げ剣を収める】

……また、会いたいな

【再開を願って、彼女も歩き始めた】


/ お疲れ様したー
848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 02:55:28.48 ID:okoyPdqBo
>>846

【向けられた、殺意と酷似した感情】
【其れを見て。其れを感じて。彼女は思わず、拳銃に込める力を強くしてしまった】
【だが引き金だけは絞らないようにしていたのか。其処から銃弾は発射される事は無く】

──、あ……

【紡がれた言葉を聞いて漸く、安心したのだろうか】
【操り人形の糸が切れたが如く、すとんと彼女は地面へと座りこみ】
【其れと同時。痩躯へと巻きついた縄がするすると空気へ霧散していく】

【殺気にあてられたのか。或いは刹那迫った死の予感に触れたからか】
【少なくとも──殺し合いはしないという思いで望んだ大会での思わぬ感触に、感情を揺さぶられたのだろう】
【銃の引き金から指は離すものの、そのまま硬直してしまったかのように彼女は銃を握りしめ】

……、あ、の──大丈夫、でしょう、か

【そんな中。思わず口にしてしまったのは相手を心配する言葉】
【首に赤い後を刻んだのは自分だというのに、泣きそうな表情で紡がれた台詞は】
【相手からしてみればどこか滑稽に見えるかもしれず】
849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/06(土) 03:04:12.60 ID:QA+aik5AO
>>848

【彼女の狼狽など知らず、もう一度だけ咳込んで呼吸を整えると】
【縄が消えた為に自力で半身を起こして、その場に座り込むだろう】
【自分の身体に刻まれた切傷は彼女の熱で焼かれたようで、貧血には陥らず】
【負けた方だというのに割と意識もはっきりしている――まぁ、暴れる体力は残っていないのだが】

……ん?
いや、これくらいは問題ない。大丈夫――あぁ、ちょっと視界が違和感かな

【憧れや理想、そういったものはなかなか辿りつけないからこそ存在する】
【泣きそうで当たり前だ、一瞬でも彼女に殺し合いを空想させたのだから】
【けれど――その不安は彼女が自分で解消しなければならない壁なので、手は差し出さず】

【ただ、視界が違和感だと呟いた。それだけだった。何も言わなかった】
【ポケットから星を取り出せば、無造作に彼女の手を銃から引きはがして渡そうとするだろう】

……負けちゃった

【なんて呟き、笑う姿は――瞬間の殺意など嘘だったかのような、少し皮肉屋なところのある年上のもの】
850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 03:20:44.68 ID:okoyPdqBo
>>849

視界……あ、あぅ──最初の、んっと、幕のせい、でしょうか。

【此方もまた、先ほどまでの戦意は何処へやら】
【以前廃虚で会った時のような、自信なさそうな、臆病そうな声でそう紡ぐ】
【元来戦いを為す事の出来る性格ではないのだろう】
【そんな彼女を戦へと駆り出す程に──彼女の想いは強いという事なのだろうか】
【だとするならば。死への恐怖というものは或いは】
【彼女を日常の世界へと引き止める、最後の壁になるのかもはしれず】

【べりべり、と効果音がつきそうな程にかちこちになった彼女の手を銃から引き剥がされ】
【其の後で約束通り星を渡されても──今だ緊張は抜けぬらしく】
【ぷるぷると震えた手は、引き剥がされた形のまま。星を握りしめる事は無く】

──これが戦でしたら、私は死んでおりましたわ
今思い返せば、何度も何度も死に至る箇所はございました、し……。

【ふるふると緩やかに首を振り。困った笑みを浮かべる表情を、ゆるゆると揺れる金髪が擽った】
【何百年と生きている痩躯と、1年と少ししか生きて居ない少女】
【其れだけを見ればどこか奇妙に見える組み合わせでは合ったが──】
【今この時だけは、まるでゲームを終えた後の姉妹のような雰囲気すらあって】


【──そうこうしているうちに、いくつかの話し声が二人へ届くことだろう】
【恐らくは戦闘を確認した大会の医療班が、予想されうる怪我人の治療のために足を運んできたのだ】
【もう、二人だけの時間もそろそろ終わりを告げることとなる】
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/08/06(土) 03:30:56.33 ID:QA+aik5AO
>>850

……それもあるかな
しかし積極的に五感を潰されたのは初めてだ。……あぁいや、愉しかったよ?

【自分を攻略する術がそこにあるとは、などと関心しながら僅かに笑い】
【刀をゆっくりと鞘に納め、最後に涼やかな音を残して暴力的な戦意は失われた】
【日常と非日常などはこの世界では既に混ざり合ったマーブルの色彩でしかなく、】
【壁だろうがなんだろうが、それは彼女の意志次第では最強にも最弱にも成り得る】
【――引き止めるのは彼女の思考と経験だ。此方はあまり、意味がない】

そうだな……戦なら刀を投げたから、多分勝ってた
が、これは別に殺し合いじゃない。素直に勝ちを喜んでおけ、俺が複雑な気分になる

【Ifがどうであれ、現実で負けたのは自分なのだからと】
【やはり困惑に少しの皮肉を混ぜ込みながらそう呟き、ふらふらと立ち上がった】
【「あぁ、次は勝つからな」と付け加えた負け惜しみは――確かに大人気ない姉のようにも聞こえただろうか】
【それから少し笑ってみせたのは、“妹”の綻ぶような、勝利に喜ぶ笑顔を期待したからでもあった】


【大会予選、星5×星5】
【勝者――エルネスティーネ】


/遅くまでお疲れ様でした、ありがとうございましたー!
852 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 03:31:52.99 ID:14ncFhXXo
>>838
【試みは、狙い通りに成功した。だが、だからといって余裕綽々とは往かない】
【朔夜は次手に備えて、体勢を崩しながらも無理矢理に急制動を掛け】

(あれだけ強い火勢だ、保持するのは難しい。些細な手の内の乱れでも命取りになる)
(……予想が当たって幸いだったな。此処から一気に、巻き返――――っ!?)

【乱れた構えを矯正しつつ、上体を引き起こして振り返り】
【物打ちにべったりと張り付いた血糊を、素早く振り落として相手を見やった】
【――と、其処に迫るのは、視界を埋め尽くす紅蓮の業火】

【回避の術どころか息を吐く間もない反撃に対し、朔夜が空いた左手を振るえば】
【間断なく放射される炎は、前面に展開された霞――分厚い水の壁でも何でもない、ただの微細な粒子の集積体に衝突し】
【遮られるようにして四散、そのまま消失した。火の粉はおろか、熱の残滓たる陽炎すらも残らない】
【もうもうと蒸気を上げることもなく、霞はただ嵩を減らしてゆくだけ――】

(持続的な放射――――このままじゃ拙い、力が……!)
(……息を止めろ、気道を焼かれる!顔を庇って目を潰させるな!)

【これは通常の物理法則に則った物質ではない。例えるならば、負の力場とでも呼ぶべきものである】
【接触点から炎の発する熱エネルギーを奪い尽くし、温度を発火点より下回らせることで、強制的に鎮火していたのだ】

――――させる、……かっ!

【だが恐らく、その効率は極めて悪い。霧は加速度的に嵩を減らし、少しずつ朔夜にも炎の影響が及んでゆく】
【じりじりとジャケットが焦げ、尋常ならざる熱気に肌を焙られ――このままではジリ貧と見たか】
【彼女は直ぐさま、ブレイズデルへと接近を始めた。玉砕覚悟の、特攻だ】

【素早い前進に小刻みな左右移動を交え、的を絞らせないようにしつつ、徐々に距離を詰めてゆき】
【彼を間合いに納めれば、切り上げの一閃でライターを弾かんとしつつ更に加速】
【全体重を乗せた体当たりを浴びせかけ、その体勢を崩さんとするだろう】

【彼女はこの無謀な行軍の中、熱に体力を奪われ、身体の至るところに火傷を負っている】
【特に、顔を庇った右腕が酷い。この試合中はまず使い物になるまい】
【この一撃を凌げば、戦況は大きく彼に傾くはずだ】
853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 03:41:06.40 ID:okoyPdqBo
>>851

……わ、私も。ちょっぴり、楽しかった、です。
殺し合いはやっぱり、怖いですけれど──、
……あぅ、でも、まだ、こういうのも、少し怖い、かもしれない、です

【自分の技が、攻撃が成功するどきどきと。攻撃を受けた際の痛みと】
【楽しい事と、怖い事。ふたつは表裏一体で、戦闘の中ではどちらも大切な事】
【恐らく今はまだ怖さの方が勝っているのだろう】
【怖いからこそ、殺し合いになったとき。相手をなるべく無力化するように振舞うのだ】
【──彼女が今後どのような道を歩むのかは、これから彼女に何が在るかも重要なのかも知れず】

──、は、はい。
えっと、で、では……、、あ、ありがとう、ござい、ます

【最後に零れた笑顔は、恥ずかしさ等はあっただろうが】
【ふわふわとした、勝ちを喜んでいるはにかみ笑顔】
【「つ、次も負けない、です」──そんな返事は、姉に対するちょっとした反抗心でもあったのだろうか】

【ちりん、と】
【夜も更けかけた水の国。コインの音が、小さく響いた】

/こちらこそ、ありがとうございました、お疲れ様でしたー!
854 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/08/06(土) 04:10:59.41 ID:zoLvh01AO
>>852
大当たり…だぜ!
その『能力』、詳しくはわからねーが事象を遮る能力=I
見た限りじゃあ燃費は悪そうだがなあ!

【炎の奔流をせき止める、朔夜の左手】
【その現象、徐々に姿を表す『能力』の正体を確認しながら、ブレイズデルはそう叫ぶ】
【そして認識する、炎が効かない訳ではない=Aと】

(ッの…!特攻か、確かに最善手だろうがよ!)

【朔夜の機敏な動きについて行けないと判断したのか、放射されていた炎は、彼の右腕に巻き付くようにして戻っていく】
【そして、新たな種火を作ろうと、フリントを弾いた刹那──】

拙い、コイツのスピードは───ッ!

【──キィンッ!と、オイルライターが弾かれる】
【武器の喪失──残るは右腕の炎だけ】
【いや、地面に落ちたバッグから、辺りへ転がり出たライター達があるにはあるが、位置関係上、取りには行けまい】
【ポケットにしまっている予備のライター?取り出す途中で相手の次手が来る】
【逆袈裟の傷が、心臓の鼓動に合わせて、痛み】
【決断は一瞬】

ぬう───ぐッ!!

【右腕に巻き付いていた炎を、前面に展開、盾のように、両者の間に入り込む】
【物理的な防御力など皆無、オマケに先程の放射で炎を殆ど消費していたのか、それほど厚みがある訳ではない】
【体当たりの威力を軽減出来るようなものではない為、体勢を崩すことは確実】
【加えて、種火の消失──】
【──言わば丸腰=z
【此方が体勢を立て直す前に、喉へ切っ先を当てられたりしたら──ブレイズデルの、負けだ】
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 05:21:32.27 ID:14ncFhXXo
>>854
【――そう。朔夜の能力は、拒絶≠フ概念操作】
【此岸も彼岸も区別なく全てを叩き伏せ、森羅万象と反発し遮断し相剋しあう、無二の剣であり盾であるが】
【その効果対象の広さゆえの凄まじい応用性は、同時に弱点でもあった】

敵ながら良い勘してるよ、お前……!
けど、今更気付いたってもう遅い!

【世界の全てを拒む力は、同時に世界全てから異物として拒まれる】
【それはそのまま、術者にも多大な消耗となって跳ね返るのだ】
【その上対象を選ばない無差別さが足を引っ張ってか、効果自体も絶対のものとは言えなかった】

(…………っ、コイツ……この期に及んで、まだ!!)

【さて。その身を焦がされながらも掛けた特攻は効を奏し、朔夜はブレイズデルの体勢を崩す事に成功する】
【だが、彼の展開した炎により、その体当たりは浅く留まる。臆したのか?……いや、そんなタマではあるまい】
【答えは、痛みだ。ここぞという一瞬――言い換えれば最も無防備な瞬間に炎を浴びた事により】
【体が半ば反射的に自分自身を庇い、それが技の掛かりを浅くした】

これで、決める――――っッ!!

【朔夜は続けざま首筋に刀を突き付け、所謂ところのホールド・アップで試合を終わらせんとするも】
【蓄積した疲労と損傷の所為もあり、力を使い果たしたか。その動作は、先程に比べればひどく遅々としていた】

【ブレイズデルに、彼女より速く予備のライターを取り出すだけの余力があれば】
【或いは一転、逆王手も大いに有り得る状況――何れにせよ、これで幕だろう】

【結末は、如何に――――?】
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 05:40:42.65 ID:zoLvh01AO
>>855
【それはまるで、西部劇のガンマンのようで】
【疲労困憊、朔夜が突き出す刀が先か?】
【体勢を崩し、予備のライターを取り出そうとするブレイズデルが先か?】

───────!!

【……愚問だった】
【朔夜とて、ブレイズデルとて、退けぬのは同じ】
【朔夜の突き出す刃と、ブレイズデルが突き付けるライターは、ほぼ同時】
【互いに得物を突き付け合う中で、ブレイズデルは自嘲気味に笑いながら、告げる】

ハッ、引き分け≠チて言いたいところだが……そうも行かねえ。

【欠損──そう、ライターは壊れていた】
【恐らくは、体勢を崩した時に、だろう】

俺の能力は単なる炎の操作……種火≠ェねえと意味がないんでな。
……悔しいが、俺の負けだよ。

【そうして、ブレイズデルはツナギに付けていた☆の内二つを外して、朔夜へ投げ渡すだろう】

じゃーな、本戦でまた戦れたらいいな。

【そうして、彼は去っていく───】




【識槻朔夜VSブレイズデル───勝者、識槻朔夜】

/うおおおお疲れ様でしたああああ!
/初戦、楽しかったです!
/さ、さあて寝るぞ…!おやすみなさいませ!
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 06:59:48.30 ID:14ncFhXXo
>>856
【両者が奔らせる得物が、相手に突き付けられたのは同時。必然、そこには膠着状態が生まれる】
【親指を一つ弾けば、或いは手首を数センチ動かせば、即ち致命――互いに、互いの命を握りあったまま】
【永遠とすら感じられる、緊迫の数瞬が過ぎてゆき――――】

【始めに廃墟に満ちる静寂を破ったのは、ブレイズデルのシニカルな微笑だった】

なぁんだ、ブラフかよ――脅かしやがって。
……そうだな、きっとまた本戦で逢おう。その時は、もっと凄いの見せてやるから。

【ライターが壊れていたと知って、素直に驚きつつも】
【朔夜もまた、彼の気さくな態度に吊られて破顔する】
【勝ち気を通り越して不遜とすら思える言葉遣いだが、その節々に滲むのは純粋な畏敬の念】

【ひらり、戦場を後にする彼に手を振って】
【刀を手放し、受け取り損ねた星を拾おうとしゃがみこめば――――ぐら、と】
【いよいよ精魂尽き果てて、彼女は前のめりに倒れ込む】


試合に勝って、勝負に負けた、か――――。


【膝から接地したお陰か、地面と熱烈なキスをかます事は無かったものの】
【自然とそんな言葉が、口の端から溢れて落ちた】
【それはひょっとすると、彼の高潔さに武芸者のそれに通じるものを】
【真っ直ぐに通った信念を、感じ取ったからかも知れなかった】

(……造りが頑丈なライターなら、盾にくらいはなった筈だ)
(こいつがどれだけ鋭くても、刃筋を外して受ければ一秒でも二秒でも持ったろう)
(勝ちに拘泥れば、あいつはきっと勝てた筈だ。懐に飛び込んで、刀の間合いの内側に――)

(――――いや、無粋な考えは止そう。)

……ああ。楽し、かったぁ…………。

【ごろり。寝返りを打って空を仰ぎ見、戦いの余韻に浸る】
【そうしていると、車両の駆動音が近付いてくる。彼が、救護班を呼んでくれたのだろう】
【大会名物、合法チートな医療技術に掛かれば、名誉の負傷もきっと跡形すら残るまい】
【それだけが困り物だと胡乱な頭で考えながら、朔夜は晴れやかな心持ちで目を閉じた】

【眠る彼女の口許を綻ばすのは、勝利の喜びのみならず――――。】

//あばばばばば……遅レスに次ぐ遅レス、まっこと申し訳ない。長時間お付き合い頂き、サンクスです!
//自分も、初戦から目一杯楽しませて頂きました!
//それではお疲れ様でした。なんかもうアレな時間ですが、ごゆるりとおやすみなさいませー
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 07:48:06.45 ID:yfLvf4UAO
愚痴スレより

谷山 基樹←まず一勝。能力を使わずに虚を突く余裕の持ち主()
★ブルーローズ←戦闘中。絶賛チーティング中
★竜崎 遥人←チート期待
カノン=ラン=パトリオット←文が長すぎて何が何やらわかめ
タツミ←随分と改善された。上手ではないが
返田 彗←誰だよ
橡 蘇芳←相変わらずの下手糞さ、残ってほしくはない
ヴァーデッド・劫火・ニコラス←戦闘中。あのタツミさんに勝ちそう?
優志 龍麒←ハブ酒の毒牙の犠牲者そのいち。ロールはウンコもいいところ
ツァーリ=F=カーディナル←待機中。チート凶状持ち
纏馬 めぐ←恐らくあやベン。原状は普通か少しチート気味?
グレートマスク・ザ・ウロタ←太郎なので大丈夫だと思われる
エルネスティーネ←ルカスなので大丈夫だと思われる。能力は地味にかなり強い
エルフェス←エルフェスなので以下略。
神鷹空人←森島なので以下略。
シルヴァーグ=バレットリーン←誰だよ
クルス←能力自体が弱めなので、チートにはならない様子。
月詠 聖←エロゲ以下略
翁←谷山の最初の対戦相手。誰だよ、ロールはなかなか
ブレイズデル←朔夜の遅さの最初の犠牲者。誰だよ
ブライト・ブライユ←誰だよ、ロールはなかなか
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/06(土) 10:03:26.51 ID:ARiZwAGDo
【水の国、湖畔にて】


……辛くも勝利できましたが、危なっかしい戦いでしたね
お強い御仁でございました――――このような方々がまだまだ存在していらっしゃる、と思いますと

どうも……自信を無くしてしまいそうです


【声の主は白銀の長髪にメイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】

【彼女はその長い髪の毛をタオルで包むと、櫛を通すかの如く
すーっと、髪の毛をタオルで撫でて、梳かしていく
そして黒いリボンを後方で結び、後ろ髪をポニーテールのように零すと
タオルを地面に置き、その上に七つの星を置いた】


こんな所で向かってくるお方はいらっしゃるのでしょうか、ね……


【タオルの側に置かれた鞘に包まれた刀は彼女のものか
紡いだ言葉は夏風に塗れて、周囲へと流れていく
湖畔の側に座り込む彼女は、しばし、その場で待っていることだろう】

【――――どうやら、大会参加者のようで】
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 10:29:12.66 ID:GZR+e79so
【 水の国――街中 】


【――『この先、大会予選区域』と書かれた線が張られている通り】
【ルール上は何処で戦っても良いのだが、通行人の安全を守る為に、一応設定しているのだろう】



 …、……さーてと、そろそろ戦りますかね。


【即ち…、…その向こう側≠ノ居るのは、大会参加者】


【ミディアム・バイオレットに黒のラインが縦に奔るシャツ、上から茶のファーコートを羽織った男だ】
【腰まで伸びた黒髪は後頭部で纏め上げられており、其の結び目には菊花の簪≠ェ差されていて】
【光沢を持つ灰色のスラックス――左腰には黒鞘の刀、右腰にはフリントロック式の銃を差している】



(…、…本戦出て目立つのはゴメンだが――負けるのも癪だな。)
(まぁ、別に出たら出たで遣り様は有る……。)


――まぁ兎も角、相手が居なけりゃ意味が無ぇんだが。



【 ―― 大会出場者神鷹空人=A星×5 】
861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 10:33:29.61 ID:zOPiLPffo
>>859


【さく、さく、と軽く草を踏みしめて此方に向かう人影。】
【相手の反応にも構わず、半ば強引に近くに寝転ぶ人影は、以前に知り合ったような声でぽつりと】

…暑い、死ぬ程暑い。どうなってんだこの世界…ッ

【──なんて事をぼやいていたのだった。まるで此方に気付いていないような様子である。】
【くあ、と如何にもやる気が無さそうな欠伸を浮かべてその紅の瞳を晴天に向けた後、ふと此方の方を見て──】

【ぴん。】

【手に握るバッジ──その八つの内の数個を軽く指で弾いた。】
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 10:41:21.11 ID:STKCtPtz0
>>860

結局昨日は戦えませんでしたからね――っと


【予選区域に踏み込む影。それはまさしく、大会参加者であることの証明】


……あれ、先客がいましたか

【黒に近い、濃い灰色のローブを身に纏い】
【日光を受けて、大きな煌きを返す、首もとの「L」の字をした首飾り】
【左の腰には抜き身の刀。魔力や妖力といったものが滲み出ているのが分かるだろうか】


【男に歩み寄る少女。その右の胸元には】
【金色の輝きを示す、五つの☆】
863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/06(土) 10:45:42.31 ID:ARiZwAGDo
>>861

【軽い音を響かせて、囁く星の声を、彼女は感じ取って
――――まるで貴方に手繰られるようにそちらへと視線を向ける
貴方を見つけても、表情は変わらない、大人びた顔には一片の憂いも混じらず――――】


奇遇でございますね、貴方様も大会に御参加していらっしゃるので?
……ここで出会いましたのも何かのご縁、よろしければ私めと戯れていただけませんか?

ご覧のように星は七つございますが故――――
貴方様のご要望にはしっとりと、お答えできると思っておりますが


【彼女はすっと立ち上がると、足下のタオルにおいてある星を手で握る
白い手袋の上に無造作に広げられた星は七つ、太陽の灯りを反射して輝く
彼女の細いピアニストのような指先は、そっと、その星を辿って、揺れる】

【彼女の真紅の瞳は貴方をなぞるように注がれる
スクリーンに映し出される貴方の虚像、同じような紅の瞳に、親近感を覚えつつも
――――触れることの出来ない、鏡に映った彼女の瞳のようにも感じた】


……私はあまり、人様の思いを推し量ることが得意ではございません
ですので、貴方様がいかなる思いを所持しておられるか、想像の辿り着く所では無いでしょう

故に、貴方様の判断にこの身をゆだねることにいたしましょう
――――大会≠烽ネにも、関係無しに、ただ力を交錯させるのも
貴方様の望みとあらば、受け入れる準備はできております


【潤いを孕んだ、華奢な彼女の旋律、紡がれる言葉は聞き取りやすく耳障りの良い言葉
表情に乱れはない、落ち着いた冷静そうな表情で、貴方を見上げるような形で答えを待つ
二人の距離は7m程度か、戦闘するとなれば、もう少し近い方が良いかもしれない】

【太陽の灯りが振ると、彼女の白銀の髪は、雪解けの季節の氷山が如く
透明な光をその髪の中に内包し、キラキラと白銀の結晶を瞬かせる】


/せっちゃんで合ってるよね?
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 10:46:08.50 ID:vh5t4mUSO
>>860

【そこに歩いて来る者が、一人。】
【胸に堂々と輝く五つの星型バッジが、彼女の「目的」を、無言の内に雄弁する。】

【黒いベレーを被った、鋼色のセミロングの少女である。】
【角錐のような形状の一対の濃緑の大角を側頭に生やしたその姿は、“鬼”の類を連想させるだろう――】

此処に居る以上――御託は要るまい。

【自身の角型ネクタイピンが付いた黒ネクタイを締め、濃緑色の軍服風の衣装を着た彼女が、“対戦相手”を務める者。】

星二つ賭け。異論、質問はあるか?

(世界中から人が集まる本戦に進めれば最良……進めなくともより多くの生物に――

――私<ばけもの>という存在の力を見せ付けてやる。)

【選ぶのは、ある意味での安全策。】
【堅実、と言えば聞こえは良いが――言い換えれば、“地味”な賭けである。この一戦で本戦確実、という訳にはいかないだろう。】

【自身の右角を軽く撫でながら、そちらの返答を待つ。】
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 10:46:39.70 ID:vh5t4mUSO
>>864
/すいません、これ無しでお願いします。
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 10:49:17.78 ID:GZR+e79so
>>862

【それにしても、区域内の為に一人も居ない】
【――先に早めの昼食でも摂ろうかと、軽く悩んでいた時】


――、あぁ、来た来た。この中、結構寂しいのな。
一応自己紹介しとくと、俺は神鷹 空人=B


【軽く準備体操をしつつ、少女に向き直る彼――】
【首元に付けた五つの星を示すと…、…顎に軽く手を当て】


…、…あんまり多く賭けるのも、目が無くなってつまらんよな。
かと言って一個とかだと――、何か味気無ぇ。


――、―って事で、取り敢えずは『二個』でどうだ?


【提案されたのは『二個賭け』――、乗るも乗らないも、彼女次第だろう】
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 10:50:11.11 ID:GZR+e79so
>>864>>865
/あ、すいません又の機会にお願いしますねー!
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 10:58:46.11 ID:STKCtPtz0
>>866

そりゃあまあ、参加者以外にここに入ってくる人は滅多にいないでしょう……。
……あ、自己紹介には自己紹介で返さないといけませんね。私は「リライズ」です。

【その場で軽く伸びをする。流石に軽く体を動かしていないときついものがある】


奇遇ですね、私も二個で提案しようと思っていたところです。
多すぎず少なすぎず、というところで……「二個」で決まりですね。


【偶然にも、少女の希望と一致。ならば乗らないはずがない】
【ローブの内側から、銀色に輝く指輪を二つ取り出し、両手の親指に一つづつはめる】
【続けて、右手を左腰の刀の柄にかけて――】


――そうと決まれば、早速戦りましょうか

【引き抜き、切っ先を男に向ける】
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 10:59:50.91 ID:9pTTk7Obo
【水の国、路地裏】

―――ん、こういう場所の方が良いな。
っし、体もあったまってきた。

【そこで、一人柔軟運動をする人影が有る】

【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミの様につんつんに逆立てられており、すごく刺さりそうである】
【右目の部分には、大きな傷が一閃と撃ちぬかれた跡があり、少し見た目が悪い】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【特に印象深いのは、その双眸だろう。ぎらぎらと意思の光を宿した瞳は鋭く、しかしまだ少年らしさも残している】
【そして、ベルトの穴に付けるように、星のバッジが7個付けられているのが分かるだろう】

‥‥さぁて、アイツも頑張ってるだろうし。
俺も頑張らねぇとな。

【頬をぱん、ぱん、と叩いて、気合を入れていた】

【☆×7】
870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 11:05:27.78 ID:zOPiLPffo
>>863

──ご要望=Aね。まあ正直な所、どっちだっていいんだ。

【「暑いし」と最後に付け加えて、ふ、と溜め息。】
【ごろごろとその場で転がりつつ、懐から清涼飲料水を取り出して中身を飲み干す。】


…まあ戦うなら、「1」か「2」程度で気楽に。
「全部」を持ち掛けた所で、あまりメリットも無さそうだからな。

──それに、簡単に勝てるなんて思ってない。

…と、これは関係ない事だが──

貴方様≠ネんて大仰な呼び方はしなくていい、気後れするから──な?
…「お前」とか、呼び捨ての方が慣れてるぜ。

【少し気恥ずかしそうに、頭を掻きながら視線を空へと向ける。】
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/06(土) 11:12:34.11 ID:GZR+e79so
>>868

【――承諾されたと見るや、此方も腰の刀を引き抜く】
【まるで『闇』をそのまま吸い取ったかの様な、漆黒の刀身――】
【…、…刀身からは、ほんの僅か。漏れ出す程度の『魔力』】


お手柔らかに頼むぜ。こっちは年寄りだ。
――、と言いたい所だが、こんな事に長幼の序も関係無ぇよな。
大会に出てる以上、老若男女オバタリアン、みんな対等だ――。


【右手一本で刀を持ち、同じ様に切っ先を向ける神鷹――】
【おどける様な言葉と共に、顔には笑み】
【こう云った事が嫌いでは無いのだろう…、…そもそも、嫌いなら出ないだろうが】









……、……って事で、俺も手加減する気は無い。


【第一手――、『腰の銃』――!!】


【…、…この男、一種の『騙まし討ち』を使って来た】
【刀を引き抜き、突きつけて強調しながらも第一手は『銃』】
【左手で素早く其れを引き抜くと――狙うは、リライズの右膝】

【――「早撃ち」に分類されるにしては、狙いは正確】
【だが、それでも普通の射撃に比べれば狙いは粗い=z
【咄嗟に反応する事が出来たなら、十分に避けきる事は可能だろう――】
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/06(土) 11:23:41.32 ID:ARiZwAGDo
>>870

【その態度に抱くのは違和感
――――決して円満な別れではなく、むしろ……逃げ帰った以前の邂逅
その陰りを一片も見せない貴方に、彼女は思わず言葉を強くした】


……私はずっと、考えておりました、私の正体を観た貴方様のお気持ちを
貴方様の心を、思いを、私は裏切ったのでございます

――――尤も、それすらも思い上がり、でございましょう
従者≠ニしての私、機関≠ニしての私……
会った順番が違えばきっと、一刀の元に斬り伏せられていたことでしょう


【数歩、歩みを寄せる、空を眺める貴方を見下ろすように貴方の側に立つ
スカートの裾を掴み、そっと正座する形で直ぐ側に座り込むと
真紅の瞳を、貴方へと交錯させようと注ぎ込んだ】

【気恥ずかしそうな貴方の表情を辿ろうと、泳ぐ真紅の色は鮮やかに輝き
静かな水面は波紋の面影をすっかりと消し去って、凪の薫りだけをさらけだす
涼しげな昼下がり、思いを交錯させるには少々、爽やかすぎるかもしれない】


……では、対戦いたしましょう――――きっと其方の方が私の思いも整理がつくというものでございます
これ以上お話をしても、きっと私ではのらりくらりと躱されてしまうのが関の山、でございましょう
賭ける星は二つ、これで異論はございませんね刹那


【見つめる色が微かに艶る、少女の素顔が仮面の隙間から顔を出した】





873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 11:26:13.25 ID:STKCtPtz0
>>871

【対するこちらの刀身は、ぱっと見であれば普通の刀と遜色はない。そちらの刀と大きさもほとんど同じ】
【だが、僅かに滲み出す程度の、魔力と妖力。感じ取れたなら、普通の刀でないことは読み取れるだろう】

……どうして私が言いたいことを先に言うんでしょうか。
貴方私の考え読んでませんか?

【どうやら少女も少女で、同じ様なことを考えていたらしい】
【驚きを通り越し、訝しげな目で見る】
【※メタ的な話をすれば、中の人レベルで驚いた】






――手加減されての勝ちなんかいりません……って!

【駆け出す一歩、右足を踏み出そうとしたところで、刀以外の動きが目に入る】
【狙いが膝であるところまで分かるのにそう時間はかからず、軽く左に跳ねる】


(……なんで攻撃まで同じ様なことを考えてるんだろう?)

【とか思ったとか何とか。つまり、この少女も腹に一物あったらしく】
【改めて駆け出し、刀を振るう。切っ先が辿る筋は、男の右脇腹から左肩に、非常に浅く】
【勢いが有るとはいえ、いかんせん少女。かわすのは勿論受けるのも容易だ】
874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 11:27:15.47 ID:9pTTk7Obo
【水の国、路地裏】

―――ん、こういう場所の方が良いな。
っし、体もあったまってきた。

【そこで、一人柔軟運動をする人影が有る】
【その姿を描写するとすれば】

【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、ハリネズミの様につんつんに逆立てられており、すごく刺さりそうである】
【右目の部分には、大きな傷が一閃と撃ちぬかれた跡があり、少し見た目が悪い】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【特に印象深いのは、その双眸だろう。ぎらぎらと意思の光を宿した瞳は鋭く、しかしまだ少年らしさも残している】
【そして、ベルトの穴に付けるように、星のバッジが7個付けられているのが分かるだろう】

【と、言った所か】
【徐ろに、周囲に視線を巡らせながら、一人呟き】

‥‥さぁて、アイツも頑張ってるだろうし。
俺も頑張らねぇとな。

【頬をぱん、ぱん、と叩いて、気合を入れていた】
【その瞳には、誰を写しているのかは。きっと少年にしか分からない】

【☆×7】
875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 11:36:18.88 ID:GZR+e79so
>>873

【――『避けられる』のは想定内】
【狙いは、「万全ではない攻撃」を少女に繰り出させる事――】


(…、…『只の斬撃』なら、十分に受け切れる――。)
(気に成るのは“能力”だが……、)


――、あぁ、後、忘れてたが俺はエスパー≠ネんだ。


【 ――きぃん<b!! 】

【阿呆の様な冗談と共に、両手で構えた刀で斬撃を受ける――】
【…、…角度から言えば、『神鷹の刀が上に載る』様な形だろうか】
【膂力の差、加えてこの体勢ならば、容易に押し切られる事は無いと考えて】



……、…腹に力入れろよー。


【其の体勢から、繰り出すのは『腹部への右蹴り』――】
【膠着状態に入っても仕方が無いと考えたのか、早めに仕掛けた=z
【刀に掛かる神鷹の力は半減するだろうが――、大の男の『蹴り』だ】
【能力等は使っていないとは言え、リライズの体格では十分な脅威かも知れない】
876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 11:39:51.08 ID:zOPiLPffo
>>872

────まあ、そうかもしれないけどな。今は少なくとも、関係無い。

【淡い笑みを浮かべて双眸を閉じ、決意したかのように瞳を開く。】

…そうだな、後は飯でも賭けるか?カノン=B



理由はその方が面白い≠ゥら、だ。

【す、と立ち上がり、背を向けたまま右手で剣を引き抜く。】


【長剣────銘は「女神天声」。回復魔術の負荷を減らす効果を持っているが、大会のルール上今回それは関係無い。】
【足下に展開する術式陣形と質から、予測出来るのは光属性の魔術を利用する、という事。彼の能力の性質上、それ以上を看破するのは難しい。】
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 11:40:47.99 ID:yfLvf4UAO
谷山 基樹←まず一勝。能力を使わずに虚を突く余裕の持ち主()
★ブルーローズ←戦闘中。絶賛チーティング中
★竜崎 遥人←チート期待
カノン=ラン=パトリオット←文が長すぎて何が何やらわかめ
タツミ←随分と改善された。上手ではないが
返田 彗←誰だよ
橡 蘇芳←相変わらずの下手糞さ、残ってほしくはない
ヴァーデッド・劫火・ニコラス←戦闘中。あのタツミさんに勝ちそう?
優志 龍麒←ハブ酒の毒牙の犠牲者そのいち。ロールはウンコもいいところ
ツァーリ=F=カーディナル←待機中。チート凶状持ち
纏馬 めぐ←恐らくあやベン。原状は普通か少しチート気味?
グレートマスク・ザ・ウロタ←太郎なので大丈夫だと思われる
エルネスティーネ←ルカスなので大丈夫だと思われる。能力は地味にかなり強い
エルフェス←エルフェスなので以下略。
神鷹空人←森島なので以下略。
シルヴァーグ=バレットリーン←誰だよ
クルス←能力自体が弱めなので、チートにはならない様子。
月詠 聖←エロゲ以下略
翁←谷山の最初の対戦相手。誰だよ、ロールはなかなか
ブレイズデル←朔夜の遅さの最初の犠牲者。誰だよ
ブライト・ブライユ←誰だよ、ロールはなかなか
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/06(土) 11:55:57.33 ID:ARiZwAGDo
>>876

【納得のいかない思いも強い、けれども貴方が関係無い≠ニ言うのだ
ならばそれに従うのが従者≠ニいうもの
どこか緊張に縛られていた心が、解けて楽になったような気がした】


そうですね、尤も――――私が勝ったところでカロリーメイトを奢っていただくだけでございますが
それで十分なのは、言うまでもありませんね


【貴方の眼前まで移動し、距離をだいたい3m程度の位置まで取る
彼女の左手には鞘に収められた刀が一本、恐らく何の特徴もない刀であろう
彼女は微かに貴方の術式に注意を向けるも、あまり詳しくないため直ぐに視線を貴方に戻す】

【肩幅に両足を開き、一つ、夏風をその身に浴びて
服の裾から流れ込む淡い風の感触に心地よさを覚えると共に
はためくスカートの裾に、決意を託す――――】


さて、そろそろ開幕の鐘を鳴らすことにいたしましょう
――――……参ります


【右足を大きく踏み込ませ、右半身を貴方に向けるような形で接近しようとしながら
左手を微かに挙げ、刀の鞘を斜めに握る格好にし――――右の手で、刀の柄を握る
歯車が絡み合い、一つの動きを為すように、流れるような動作で彼女は右手で刀を引き抜き
そのまま貴方の右肩から斜めに切り伏せるように一閃を放とうとする】

【紡いだ言葉の尾が消え去らぬ内の行動、スピードはかなりのものがあるようで油断していれば攻撃を受けるかもしれない
刀による攻撃は殺傷力が高く、迂闊に受けるのは危険、というものであろう
――――尤も、貴方の能力からしてみれば、容易い、のであろうが】
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 12:05:21.49 ID:STKCtPtz0
>>875

(……この体勢じゃ押し切るのは多分無理)
(ならまずは……崩さなければ)

【刀を持った右手が、軽く震える】
【一応の均衡は保っているようだ】

流石にそれは――

【「冗談」の声は口から出てこなかった】
【腹部への鈍痛、言葉を遮るには充分だったが】
【――この少女、やけに打たれづよい】


……やってくれますね、「Θ」!

【空いた左手に、淵が刃となった盾が精製される】
【その盾で、男の軸足、左足を外側から斬るように凪ぐ】
【幸いこの少女は左利きでも両効きでもないが、均衡を破らずに対抗するのは難しいか】

/遅れてすみません、親がパソコンの有る部屋を掃除してました……
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/06(土) 12:10:06.98 ID:mUiAZU6mo
>>874
/まだいらっしゃいますかー!
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 12:10:59.70 ID:9pTTk7Obo
>>880
///私は一向に構わんッッッ!!
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 12:12:10.58 ID:zOPiLPffo
>>878


≪Insight≫

【瞳を見開くと同時に能力を発動。】
【≪Insight≫──観察、洞察、眼識の意味を持つ彼の能力は、文字通り刹那の世界≠看破する力を持つ。】
【脳に送られる大規模なデータ量を処理する為に、高速思考に似た支援効果を得られるのだが、その為に情報量に応じた膨大な体力を消費する。】

(──先ずは少し反射神経を上げる程度にしておこうか…)

【ギィン!】

────成る程、相変わらずの速度≠セ──

【金属音と共に剣で初撃を受け止め、バックステップで後退。相手の攻撃を見極めようとしているような、そんな素振りである。】

【≪Insight≫の効果により、数撃は必ずと言っても良い程の精度で防御する事が出来る。】
【こちらが動くのは、恐らくそちらが仕掛けて@た時であろうか───】
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/06(土) 12:19:59.30 ID:GZR+e79so
>>879

【蹴りを入れた足を戻し、安定した姿勢に戻る――】
【そのまま押し切ってしまおうとしたのか、『刀に力を籠め』】


…、…なーるほど。 ――『武器生成能力』か。

(このタイプは厄介だな…、…っつーか、今の時点で十分ヤバい。)
(――しゃあねぇ、足潰されるよりマシか。)


【蒼黒の双眸が『盾』を捉え、状況を分析――】
【相手を殺す℃魔ェ禁じられている以上、不安要素は抱えたくない】
【…、…“殺し合い”ならば、左足を捨てて“取りに”行っていただろうが――】



……ッ、―― 言ったろ、『本気』だって――!!



【咄嗟に自分の体をリライズに『肉薄』――】
【そのまま、刀を掴んだ両腕、その上腕付近と肩を使って彼女を“突き飛ばそう”とする】
【成功すれば、同時に反動を使って後方跳躍=z
【一歩、二歩、三歩――、『近接』の範囲内から逃れ、『中距離』まで後退】


【…、…以上が遂行されるにしても否にしても、“手応え”は有る筈だ】
【もし神鷹の行動が失敗したならば、深く。成功したならば、浅く。】
【『左足』の脛辺りの衣服が切れ――、血の色が見えるだろう】


/はい、大丈夫ですよー
884 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/06(土) 12:22:58.95 ID:mUiAZU6mo
>>874>>881
/ではッ!

ッあー…クソ、負けは兎も角よお…道具の損失は痛えだろ、能力的に考えて…

【路地裏に入り込む、人影と声】
【谷山がそちらへ眼を向ければ、オレンジ色のツナギ着て、革のボディバッグを斜め掛けにしている男が映るだろう】
【彫が深い顔立ちに、黒髪の短髪は、いかにも『剛毅な男』と思わせる雰囲気を醸し出している】

ま、医務室に替えがあったからいいけどよ……いや良くねえな、アソコ医務室だよな…?

【ボリボリと頭を掻きながら、ふと、気付く】
【路地裏に立つ、自分以外の人物に】
【第一印象は白い少年、しかしその印象は直ぐに変わる】

――へえ、面白そうじゃねえの。

【少年がその身に刻む、傷跡、それは彼を戦士≠ニ判断するのには、容易い材料で】
【男は、徐にポケットからオイルライターを取り出した】

星七つ…か。
よお、どうだい、一戦交えようぜ。

【男の持つ星、数は三つ】
【一度誰かに敗北したのだろう、ツナギの襟に煌く星は、少年のものより圧倒的に少ない】
【しかし、少年を見るや喜色を浮かべ勝負を挑む様――侮ってはいけないだろう】
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/06(土) 12:25:26.96 ID:ARiZwAGDo
>>882

【彼女は腕力に関しては決して優れているとは言えない
だからこそ速度=\―――それに関してはかなりの水準を保っている
故にか、貴方に受け止められた瞬間、表情に焦りの色が見える】


……それを受け止める刹那も凄いですね
では、手数を増やすことにいたしましょう――――……捌ききれますでしょうか


【再び開いた間合い、尚も歩み寄り攻撃をしかけることは可能であろうが
相手の能力の正体は已然つかめない、ひょっとすれば通常の反射神経だけで弾いたのかもしれない
ならば、相手を知る意味でも、攻撃に緩急を付ける必要性は十分にある】

【右足を踏み出した状態で、彼女はぐっと体勢を低くする
そして、そのまま右足で地面を掴み、大きく蹴りだし一足で間合いを詰めようと為す
成功したなら、貴方の胸元に密着しようとする、彼女の小さな顔
揺らめく白銀の髪が、貴方の眼前で優雅に踊る】

【已然、右の腕は刀を握っており、その位置は、貴方に弾かれた位置と変わらず
華奢な腕が彼女の眼前を横切って、左腕の位置に、刀がある状態である】


(さあ――――刹那、貴方の力を魅せて下さいませ……)


【彼女はその位置にある腕を僅かに移動させ、刹那の顎目がけ右の腕をはためかせる
彼女の右手は刀の柄を握っており、彼女の小さな手に柄が治まるはずがなく、大分柄は右手から飛び出している
その柄を刹那の顎に叩きつけようとしているのだ、刹那からしてみれば右下から迫り来る攻撃
距離が近い分速度も速く感じるだろう、通常なら上手く回避できるかは中々疑問なところ】
886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/08/06(土) 12:27:52.80 ID:mUiAZU6mo
/ふ、腹痛が痛い…
/すいません、次レスちょっと遅れるやもしれませぬorz
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 12:30:02.05 ID:yfLvf4UAO
能力者スレ登場人物紹介
ル:物語展開と台詞回しと頭の回転の速さにおいて最強、然しうぬぼれ屋で多忙アピールと自分語りが大好きだぞ
ハブ酒:屁理屈武装で他プレイヤーの意見を封殺、エロ厨、女尊、傲慢etcの覇王様。媚を売ったら負けだ
太郎:癖が強くなく文に邪気が滾る最高峰の中身だが出番が少ない。期待に応えることを得意とする
織守:Justiceリーダーだが登場頻度は絶滅しかけで、もはや存在しているかも定かではない。珍しい社会人でロールは最高峰
ラギ:^q^を多用するSTGヲタ。上位層でキャラの思考がはっきりしているが文は難読で多忙
森島:非常に独自性の強いロールとリア充っぽさが特徴。元愚痴スレ住民である
シェン:根気強いのか飽きっぽいのか良く分からない、ロールは一級だがイベンターとしては二流以下
ルカス:赤木にべったり。ロール面では描写の定型化や独特の比喩表現、擬音を多用する
朔夜:レス速度が半分なら評価されそうな人。相手のレスまで冗長化させる能力を持っている
ツァーリ:難解な言葉遊びを好み携帯使いとしては速度が異常。主に釈迦関係で分煙を良く使っていた
シャローム:空気化その1、レス速度に劣化が見られる
888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 12:30:17.62 ID:9pTTk7Obo
>>884
――お、来た。

【人の声を、路地裏に入り込む前に感知して、振り返った】
【相手の格好を確認、☆を持っているのを見て】

なるほど、調度良かった。

(‥‥路地裏に居て良かった。どっちかっつーと、公園とかより此方のがホームグラウンドだからな)

【少年の、戦う場所は綺羅びやかな舞台などでは決して無かった】
【誰に賞賛されるでもない、暗い路地裏や、戦火の戦場。そここそが少年の本拠地】
【故に、大会という形は、少年が極めて苦手とするものでもあるのだが】
【今はそんな泣き言を言って良い場合ではない、目の前に相手がいるのだし】

‥‥おう、構わねぇよ。
☆は何個だ?後に引く用意を残すならば、二つをおすすめしとくけど。

【賭ける星の数を提案しつつ、じりじり、と距離をわずかに離しておく】
【何をしてくるか分からない以上、距離は離したい。故に、戦闘前に戦闘の準備を済ませようとしている】
【足には分かりづらい程度に力を入れて、咄嗟の反応を可能としておいた】
【いわゆる戦闘狂の類を谷山は理解出来ない。少なくとも、己はその類には決して慣れないと思う】
【だが、その類の存在の厄介さもまた、この少年は深く理解していた】
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 12:31:13.46 ID:9pTTk7Obo
>>886
//了解でっす!
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 12:32:21.43 ID:GZR+e79so
/すいません、ちょっとご飯食べてきます
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 12:34:06.01 ID:STKCtPtz0
>>883

【力を込められたはずなのに――均衡はほんの一瞬破れただけで】

……あまり手の内は明かせませんが、流石にこの状況を打開するには――


【肉薄の瞬間に、警戒。効いてないような素振りでは有るものの、やはり先ほどの蹴りは効いているらしく】
【肉弾戦は危険――と少女は、後方へ下がることを考えた】
【その結果か、突き飛ばされはしたものの、そこまで大きなダメージは無く】


――出し惜しみはしていられませんから

【右手に刀、左手に盾。受身は取れなかったものの、すぐに立ち上がる】
【刀の切っ先は男に向け、今度は様子を伺う】
【今しがた傷つけた左足、一番最初に動いた左手、そして刀――あらゆる動作に警戒している】
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 12:38:47.84 ID:6YBEWPOto
【水の国、公園】
【大会ということもあり、一般人は敷地内に入ろうとしない】
【そこに能力者がいるとなれば、なおさら。まあ壊れただけなら運営が後で直してくれるんだし】

一敗のまま二日目…もう負けられないっ

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々陽光を反射してきらりと輝く】

【カットジーンズについた星の数は二つ】
【どうも初戦から盛大に負け越したようで、酷く落ち込んでいる】
【しかし勝負を捨てず、未だ参戦の意思を見せ続ける猫少女、意外と執念深いのかもしれない】

……余計なことは考えない、慢心しない、最善を尽くすっ!
よぉーっし、今日は勝つぞーっ!!

【元気に、快活に、それでいて情熱的に】
【蒼い猫は執念の炎を燃やし、次の対戦者を待ちながらストレッチを行っていた
893 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 12:41:01.26 ID:yfLvf4UAO
愚痴スレより

能力者スレ登場人物紹介
ル:物語展開と台詞回しと頭の回転の速さにおいて最強、然しうぬぼれ屋で多忙アピールと自分語りが大好きだぞ
ハブ酒:屁理屈武装で他プレイヤーの意見を封殺、エロ厨、女尊、傲慢etcの覇王様。媚を売ったら負けだ
太郎:癖が強くなく文に邪気が滾る最高峰の中身だが出番が少ない。期待に応えることを得意とする
織守:Justiceリーダーだが登場頻度は絶滅しかけで、もはや存在しているかも定かではない。珍しい社会人でロールは最高峰
ラギ:^q^を多用するSTGヲタ。上位層でキャラの思考がはっきりしているが文は難読で多忙
森島:非常に独自性の強いロールとリア充っぽさが特徴。元愚痴スレ住民である
シェン:根気強いのか飽きっぽいのか良く分からない、ロールは一級だがイベンターとしては二流以下
ルカス:赤木にべったり。ロール面では描写の定型化や独特の比喩表現、擬音を多用する
朔夜:レス速度が半分なら評価されそうな人。相手のレスまで冗長化させる能力を持っている
ツァーリ:難解な言葉遊びを好み携帯使いとしては速度が異常。主に釈迦関係で分煙を良く使っていた
シャローム:空気化その1、レス速度に劣化が見られる
894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 12:46:29.75 ID:mUiAZU6mo
>>888
二個――だなあ…

【全賭けは、してこない】
【戦闘狂の類ではないのか?…いや、そうではない】
【続く言葉が、それをはっきりさせる】

三つ賭けちまったら、最悪此処で終わっちまうだろ?
そうなったら…つまんねえもんなあ!

                                【―――カチッ】

         【ゴオ―――ッ!】

【ライターの蓋を弾き、フリントを弾いた、左手】
【直後、溢れ出るのは、通常では有り得ない勢いの、炎】
【炎の能力者=\―単純明快、とても分り易く、それは男の属性を示している】

俺はブレイズデル!
さあ、楽しもうじゃねえか小僧ッ――!

【一直線、少年を狙った、火炎放射】
【一度右手に集中したそれは、男が少年に向かって掌を突き出した途端に、少年を狙う奔流となる】
【炎が、戦いのゴングを、鳴らした】

/戻りました!
895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 12:50:03.93 ID:yfLvf4UAO
最近使われてる方の愚痴スレ

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/
896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 12:50:23.69 ID:zOPiLPffo


【──後退した以上は、相手の攻撃が来る事自体は容易に予測が可能。】
【その軌道を見据えんと視覚を超強化≠キる事で待ち受ける。】

【疲れる≠ニいう事が主な欠点である為に、短時間での開放であるのだが──今回の攻撃に会わせる事は容易かった。】



【相手が踏み込む数瞬の間に左手に魔銃を構え、以前戦闘を仕掛けた際の型──双舞式≠ノて攻撃を仕掛けようとしていたが】

(この速度で内側への攻撃は難しい────一旦
防御をした上で──!)

【咄嗟に魔銃を握る左手の甲で攻撃を受け止め、力任せに押し込む事で体勢を崩そうとしながら、そのままの勢いで真正面に銃撃。】
【直撃をする事は無いだろうが、炸裂する魔弾≠フ効果により爆風を起きる事が予想される。】



(攻撃出来る範囲がかなり狭いな────相手の能力も分からない以上、接近を許すのは面倒だ──)


【装甲を纏っていなかった事で手の甲は痛むが、首に直撃した際のダメージを考えた場合、さほど大きくはない。】
【少し疲弊したような様子を見せながら剣と銃を構え直し、次の攻撃に備える。】
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 12:50:52.29 ID:zOPiLPffo
>>896
>>885
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 12:54:34.74 ID:9pTTk7Obo
>>894
‥‥やっぱりその類か、苦手だなオイ。

【眉間にシワを寄せて、はぁ、とため息を付く】
【要するに、相手はもっと戦うために。戦いが目的で参加しているのだから】
【やはり、それは苦手なタイプであると、谷山は己の中で相手に判断を下す】

火かよ、嫌な思い出ばっかりだな、もう火傷はお断りしたいぜ。

【迫る炎を見つつ、左腕をひゅっ、と路地裏の壁に向けて振るう】
【路地裏の壁は、室外機や排気口などにより、出っ張りが多い】

――学園、仮校長。谷山 基樹[タニヤマモトキ]だ。

【ちり、とズボンの裾を焦がし、ぎりぎりで跳躍】
【宙を舞うように、体が浮かび、クーラーの室外機、地上3m程に着地する】


―――― B O M B !


【おもむろに相手に左手を向けて、直後】
【ばちぃ】【左腕に、光の線が無数に浮かび上がっていく】
【そして、次の瞬間――――】

【轟ッ!】【手のひらから爆炎が発生して、相手を飲み込み吹き飛ばそうとする】
【爆風の広がる速度は早く、衝撃が強い。しかし、熱や威力はそれ程でもなく、何らかの技術に依るものと分かるだろう】

【とんっ】【そして、その瞬間には、谷山は他の室外機に糸を絡めて移動した】
【場所は下がって2m。相手からの距離は3m程か】
899 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 12:54:55.93 ID:9pTTk7Obo
>>898
//校長じゃねーよ、教頭ですごめんなさい!あと御飯食べてきますっ!
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 12:57:09.83 ID:yfLvf4UAO
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 13:07:57.25 ID:STKCtPtz0
>>890
/おっと、見落としてました。了解しましたー
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 13:10:22.80 ID:mUiAZU6mo
>>898
なんだ、火がトラウマってかあ!?

【初撃を避け、地形を利用し、跳ぶ谷山を視線で追いながら、放射していた炎を引き戻す】
【見目は、まるで鞭を引き戻すようだ】
【しかし、炎はブレイズデルの腕に巻かれるようにして収まってしまう】

身軽な奴だぜ――うおッ?!

【環境を利用し、上手く距離を取って行く谷山の動きに感心したのも、束の間】
【襲い来る衝撃、吹き飛ぶ身体、更に離れる対戦相手――ブレイズデルの右手に握られる、ターボライター】
【谷山が彼に左手を向けた瞬間、『何か来る』と判断し、素早くポケットから取り出したのだ】
【だが、相手の攻撃には間に合わず、結局出し損となるか――】

…野郎、距離を離す気か――ッ!                            
いいねえ…吹き飛ばしてくれたオカゲでよお…追う楽しみも出来たってもんだぜ!

【チリチリと、熱波が身を焼く中で、男はターボライターを点火する】
【――まるでジェット噴射、勢いよろしく飛び出した炎が、男の身体を半回転させて】
【吹き飛ばされた体勢を無理矢理立て直すと、一気に谷山へ肉薄するだろう】
【更に、右手へ巻き付いていた炎が、左脚へ移動する】
【肉薄が成功したなら、炎熱を纏った左のミドルキックを叩き込むつもりだ】
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 13:11:15.00 ID:ARiZwAGDo
>>886

【指先に感じるのは取り損ねた♀エ触――――……しまった、と感じるより早く来る衝撃
刀を握るに相応しくない華奢な両腕、戦うに値しないほどの細い体躯は、貴方の力に容易に反応し
踏み込んだばかりということもあり、不安定な足場、貴方の攻撃に体勢を崩し、よろめいた】


(――――来る――――っ……
全く……運の悪いことですね……っ……!!)


【風の音が乱れて、彼女は思わず顔を上げる、そして魔銃の断片を視界の端に映す
回避している暇は無い、ならば、と一瞬左手で身体を庇おうとするものの、先日の戦闘の傷が癒えていない事に気づく
数刻の遅れ、彼女は防御の道を棄て、回避の手段を選んだ】

【刀の柄で攻撃した、ということは刀の切っ先は地面に向いている筈であろう
彼女は一か八か刀の切っ先を地面へと向け、そして迷うことなく、地面に突き刺した
そして強く、両脚で地面を蹴り、空中へと躍り出る】

【突き刺した刀の柄を支点に、彼女は両手をその一本に集中させ
丁度、地面に刺した刀の柄の上に逆立ちするようなカタチで、彼女は銃撃を回避するだろう
貴方の眼前をすり抜ける、彼女のスカートの中の両脚――――……黒いパンストに包まれた両足は
その大部分をスカートに隠され、こんな時しか拝見できないから、か――――やけに、細く感じれるかもしれない】


……一か八かの賭けはあまり好むところでは無いのですが……
つい先日、その賭けの大切さをとある軍人≠ノ教えていただきましたので
たまにはコインに、自身を委ねてみるのも、悪くはございません、ね――――!!


【彼女は今、貴方の方向を向くカタチで刀の柄の上で逆立ちを為している
当然長く持つはずも無く、そのまま倒立前転をするかのごとく、背中から地面に落ちていく
その動作の最中、彼女は刀を地面から引き抜き、そのまま空中で一回転しながらきりつけようと為す】

【狙いは非常に雑で、尚且つ体重も乗っていないため当たる確率はかなり低い
更に、もし貴方が爆風の影響で後退をしていた場合、掠りもしない可能性も高いだろう
成功失敗を問わず、彼女は右肩から地面に落ちるだろう
一応受身をとるものの、無茶な行動をしたためか、落ち方はあまりよくないに違いない】
904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 13:11:17.23 ID:yfLvf4UAO
愚痴スレ

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/37777/1309890190/
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 13:12:10.68 ID:ARiZwAGDo
>>903
/安価間違えた……
/>>896です、申し訳ない
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 13:20:06.71 ID:9pTTk7Obo
>>902
――ふ、ッ!

【だぁんっ!】【室外機を凹ませるほどの力で、全力で跳ぶ】
【己の服は、ある程度の防火性能を持つが、多分目の前の敵の前には殆ど意味を成さない】

‥‥っぐ‥‥ッ!

【しかし、一瞬間に合わない。判断を迷ったわけではなく、単純に相手が早い】
【だが、そこで諦めはせず。相手の蹴りを、咄嗟に左腕で庇うだろう】
【が、きぃんっ!】【左腕は、異様に固く、重々しい音を立てる】
【そう、義手である。谷山の一番の武器、隠し武器を搭載した装備】

(――昨日の爺さんと違って、純粋な力押しか、とりあえずは)

Truth News!

【両目に、きぃん、と蛍光色の緑色の光が宿った】
【そして、相手に合わせるように、咄嗟に右手でナイフシースからナイフを引きぬき】

――だ、ぁりゃぁッ!

【すれ違いざまに脇腹に斬りつけようとするだろう】
【左腕の人工皮膚は焼け焦げ、奥から鈍い鋼色を見せている】
【そのまま、斬撃が成功すれば、糸を伸ばしてまた相手の背後の通気口の上に着地するだろう】
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 13:22:12.22 ID:GZR+e79so
>>891

【左足からは依然として出血――、だが、浅い】
【…、…此れならば行動に支障は無いと判断し、次の行動へと思考を移す】

(……チビチビやってても、こっちが消耗するだけ、だな。)
(あんまり長引かせると出血がヤバい、そろそろ決めたい所だが――。)

【手数で言えば、リライズの方が圧倒的に多い――】
【今の様な交戦を続けていれば、そのうちに『手が読まれる』と判断】
【――、『何か』無い物かと、脳内を検索し】


(……、…“あれ”で行くか――。)


――、―じゃあ、お互いに出し惜しみは抜きで行こうぜ。


 【 ――疾<b!! 】


【瞬間――、『振りぬかれる』黒刀と共に、刀身から発生する「斬撃波」】
【十分に回避は可能な速度で、狙うはリライズの『足元』――】
【…、…“機動力”を殺いでしまおうとの目論見なのだろうか】

【其の後、神鷹の双眸が紅く′り…、…大きく、『跳躍』】
【――、速く=A高い=B 恐らくは『能力』だろうか】
【通りの脇の建物、その屋上――二階程度の高さへと飛び乗ろうとする】

【――取り様によっては、“前者”は“後者”の為の牽制と取れるかもしれない】


/ゴメンなさい、お待たせしました
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 13:26:58.45 ID:yfLvf4UAO
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/37777/1309890190/

愚痴スレ
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 13:34:50.98 ID:mUiAZU6mo
>>906
硬え…その腕、義手か!

【硬く、重い、だが、ブレイズデルの脚――靴も、硬い】
【恐らく鉄板でも仕込んでいるのだろう、打撃翌力を高めると同時に、自壊を防ぐ盾ともなる】
【直撃――しかし、突破出来ない】

チッ――ッ!?能力か…!

【刹那、蹴り結ぶ谷山の瞳に映る、蛍光色】
【直後、引き抜かれたナイフによる、一閃――】

ぐ――おおッ!

【勢いよく、身体を捻る】
【ナイフが、ツナギごと脇腹を裂き、鮮血が舞う】

(大したことはねえ…昨日の奴と比べりゃあな!)
ふッ―――燃えちまいなあ!

【地面を転がり、フリントを弾き、通気口の上の谷山を、振り返る】
【左手に渦巻く炎から、野球ボールほどのサイズの炎が、まるでマシンガンのように放たれる】
【特別狙いはつけていない、目的は谷山に好き勝手動かれないようにする為だろう】
【事実、本命は別なのか、右手のターボライターへ、手を掛け――】
910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 13:35:34.18 ID:zOPiLPffo
>>903

――ッ!?

【真正面から受けた事で一撃≠覚悟するものの、無茶な行動であった事もあり拍子抜けする。】
【一応、後退。しかしながらずてん、という擬音が相応しいであろう転倒を見て、呆けた表情を見せる。】

(――一応、ツッコミは入れないでおこうか、面白そうな事になりそうだが)
(湖に落とすという選択肢もあったか――――いや、それはそれでマズいか)

――――…テイク1≠ニいう事にしておくか?…このままだと、財布から金が飛んでくぞ?

【苦笑しながらの、軽い冗談。】

//おっと、レス内容の割に遅れてごめんなさいー。
911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 13:43:04.33 ID:STKCtPtz0
>>907

(……肉弾戦は明らかに不利。とはいえ遠距離攻撃だと火力不足)
(傷が有る分相手の方が不利とはいえ……長期戦するほどのスタミナはないし……)


【手数こそ多いが、一度に出来る攻撃は限られている上、慢性的に火力不足】
【打開策を見つけたいのはこちらも同じで】


もうこうなったらしょうがないですし……ねっ!

【斬撃波を前に跳躍して回避。そのまま詰め寄ろうとして――男を見失う】
【目に映ったのは……影。跳んだか、或いは跳んだと解釈する】


(……上をとられたら、まずい。だったら……)

【その場に立ち止まり、言葉を紡ぎだす】
【二階まで聞こえるかは定かではないが、明らかに普通の言語ではない。所謂「詠唱」だ】

/おかえりなさいませー
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 13:45:01.27 ID:ARiZwAGDo
>>910

【数秒硬直、まるで死んだか、と思える具合に一歩も動かない彼女
貴方に背中を向けて地面に倒れている――――……表情が見れないのは彼女にとって幸いだっただろう
やがて、よろよろと立ち上がる、も……中々貴方の方向を向けなくて】


……そこは受けてくれる、といった優しさを期待したのですが……
もう良いです……もう賭けなど致しません……っ……


【立ち上がり貴方を見つめる彼女、白い肌が紅潮して、淡い桃色を滲ませていて
どこか恥ずかしげな色に染まった真紅の瞳を、貴方に真正面に向けることができず、やや恥ずかしそう
それでも、気持ちを落ち着けないといけない、と思ったのか、大きく呼吸をする】

【そっと、彼女は左手で右肩を抑える……打撲でもしたのか、表情に苦悶の色が見えるだろう
整った顔は、微かなズレ≠大きく表示する、普段と違う彼女の表情は
その痛みを、数倍にも感じさせるかもしれない】


私は私の道を……私らしさを貫くことに、いたしましょう――――……っ
Last Shadow Puppets


【彼女の言葉を合図に、彼女の影がカタチを変える
恐らくは影を使役する能力であろう、揺らめく影は、地面から飛び出し、物質としての影になり
彼女の足元から一直線に伸びた影は、鋭い爪を伸ばした大きな手となり、貴方に襲い掛かるだろう
陰で出来た1m程度の大きさの爪の伸びた右の手、地面から出たそれは、貴方に向け爪による一閃を放つ】

【彼女はまた、地面を蹴り手≠フ後方から迫るように接近しようと為すだろう】
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 13:45:28.97 ID:ARiZwAGDo
>>910
/ん、気にして無いぜー
914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 13:46:52.56 ID:9pTTk7Obo
>>909
は、そうだ。

【義手と隠しているのは、戦闘に置いて一度だけ意表を突ける為】
【基本的に、谷山の戦い方は能力頼りでも、身体能力に物を言わせるのでもない】
【火力では、多くの強者に及ばず。身体能力も武術家には及ばない】
【ならばどうするか。――汚い手を使い、相手を嵌め、策を弄するのだ】
【決して強者ではなく、しかし弱者でもなく。谷山は谷山として己のスタイルを確立している】

【義手がぎしぎしと軋むが、強度が極めて高く、何とか持ちこたえる】

‥‥ち、強力だな。

【己の持たぬ火力に、舌打ちを零して】
【しかし、相手は見誤った。勝ちを取る為なら、逃げを選ばない事も有るのを】
【谷山は、火に向けて、跳躍し、突っ込んでいったのだ】
【咄嗟に、学ランの上を脱ぎ、振り火をケチら層としながら、それでも火が谷山に当たり】

‥ッ、ぐ、ぉおおおおおおおおおおおおおおおッ!!

【そして、焼け焦げた服と皮膚を引き摺り、前へ駆ける駆ける駆ける】
【ばふっ、とボロボロの学ランを相手の顔面にかぶせるように投げつけて】

――HelloWorld

【五指から糸を伸ばし、相手の足に絡めて、引き倒そうとするだろう】
【糸の強度は高く、引く力も義手故に強い。先ずは態勢を崩させる、それが狙いだった】
【決して強力ではない。相手からすれば、くみしやすい雑魚と見るかも知れない】
【だが、必死さ。油断を決してしないその性格。それらが、谷山を前へ進ませる】

【糸には、数式が纏わり付いていて。もし糸に触れれば】
【全身の感覚が鈍り、動きづらい感覚が5秒ほど続くだろう】
【数式は莫大なゴミデータの集合体であり、神経系に叩き込まれれば本来の神経伝達が阻害されるのだ】
【長くは持たないが、それでも相手に取っては、嫌な事になるだろう】
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 13:52:07.43 ID:Ur8kjzQ5o
【水の国大会会場近郊】


大会…か

【白い長髪を靡かせながら黒い長袖シャツの男が歩いている】

…しかし俺にはもう参加する力がな

【覇氣というものを感じさせない男】
【人混みの中、会場を棒立ちで見ている】
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 13:52:32.22 ID:6YBEWPOto
【水の国、公園】
【大会ということもあり、一般人は敷地内に入ろうとしない】
【そこに能力者がいるとなれば、なおさら。まあ壊れただけなら運営が後で直してくれるんだし】

一敗のまま二日目…もう負けられないっ

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々陽光を反射してきらりと輝く】

【カットジーンズについた星の数は二つ】
【どうも初戦から盛大に負け越したようで、決然とした表情は空元気にも見えるかもしれない】
【しかし勝負を捨てず、未だ参戦の意思を見せ続ける猫少女、中々に心持は硬そうだ】

……余計なことは考えない、慢心しない、最善を尽くすっ!
よぉーっし、今日は勝つぞーっ!!

【元気に、快活に、それでいて情熱的に】
【蒼い猫は執念の炎を燃やし、次の対戦者を待ちながらストレッチを行っていた】



【水の国、橋】
【観光客向けに開かれた橋の上、ある種名物的でもあったけれど、国の敷地である以上ここも戦場足りうる】
【だからこそ、そこに居座る一人の人物の存在感と近づくなオーラによって、人払いは十二分】

この世界は面白い、いやまったく……初戦からこんな調子とはな。

【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口、右頬に火傷の跡】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】

【上着のつけた星の数は3。どうも負けたようだが、表情は割と晴れやかであり】
【その敗北を通して、見つけたものがあったようだ】

次はどいつだ? 誰が来る?
楽しみだねぇ、…なぁ、おい。

【橋のど真ん中、腕を組んで仁王立ち】
【自信に満ち満ちた立ち振る舞い……威風堂々、真っ向からそのときを待つ】
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 13:55:35.39 ID:yfLvf4UAO
谷山 基樹←まず一勝。能力を使わずに虚を突く余裕の持ち主()
★ブルーローズ←戦闘中。絶賛チーティング中
★竜崎 遥人←チート期待
カノン=ラン=パトリオット←文が長すぎて何が何やらわかめ
タツミ←随分と改善された。上手ではないが
返田 彗←誰だよ
橡 蘇芳←相変わらずの下手糞さ、残ってほしくはない
ヴァーデッド・劫火・ニコラス←戦闘中。あのタツミさんに勝ちそう?
優志 龍麒←ハブ酒の毒牙の犠牲者そのいち。ロールはウンコもいいところ
ツァーリ=F=カーディナル←待機中。チート凶状持ち
纏馬 めぐ←恐らくあやベン。原状は普通か少しチート気味?
グレートマスク・ザ・ウロタ←太郎なので大丈夫だと思われる
エルネスティーネ←ルカスなので大丈夫だと思われる。能力は地味にかなり強い
エルフェス←エルフェスなので以下略。
神鷹空人←森島なので以下略。
シルヴァーグ=バレットリーン←誰だよ
クルス←能力自体が弱めなので、チートにはならない様子。
月詠 聖←エロゲ以下略
翁←谷山の最初の対戦相手。誰だよ、ロールはなかなか
ブレイズデル←朔夜の遅さの最初の犠牲者。誰だよ
ブライト・ブライユ←誰だよ、ロールはなかなか
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 13:55:57.00 ID:GZR+e79so
>>911

【――『少女は此方を見ていない』】

【そう判断すると同時、“ある追加案”が浮かんで来る】
【…、…彼女の様子から、『大技』が来るであろう事を予測】
【ならば、「早く」仕掛けなければ“やられる”と判断し――】


…、…さらば、『暗夜行路』。 全く思い入れは無ぇけど。


【 ――投擲=@】


【有ろう事か、『メインウェポン』であろう“刀”を、投擲した】
【…、…狙うは、リライズの前≠フ地面。 ――、『攪乱』、だろうか】
【含有される“魔翌力”の為か、其れは地面に深々と刺さるだろう――】



(…、…さて、こっからだな。)
(成功すれば多分俺の勝ち、失敗すりゃあ負け――)



……、…… ――らぁぁああぁーーーぁぁぁ――ッ!!!



【――、後、『二階から大跳躍』】

【この状況、“回避出来ない空中”に存在する事は、『格好の的』でしか無いのだが】
【…、…中空、高さにして四階程度まで達すれば、重力法則に従って落下を開始】
【空中から重力を利用して技を繰り出す気か、否かは定かで無いが】
【――『方向』としては、確実にリライズの方向に向かって居る】
919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 14:04:01.90 ID:mUiAZU6mo
>>914
何―――ッ。

【見誤った、相手の行動、心理、信念】
【初手、次手、それらを見るに、谷山のことを小細工で相手を翻弄するタイプ≠ニ、早合点していた】
【ブレイズデルの悪い癖だ、朔夜という剣士との戦いでも、相手の能力を誤想した】
【しかし、だからなんだ、とブレイズデルは思う】

ハッ、そうだよなあ…そりゃ正面突破が男の子ってもんだぜ…
だったらコッチも正面突破だ、退かねえ!媚びねえ!省みねえ――ってなあ!

【谷山が来る、目晦ましの学ランが、顔へ掛かる】
【左手の炎が顔を覆い――学ランを、燃やし尽くす】
【糸が来る、足を絡め取られ、神経に叩き込まれる、莫大な情報】
【目の前の情景も、思考も、能力も、全てが無駄な情報によって阻害される】
【しかし―――しかし】

モ  ウ  ヒ  ハ  ツ  イ  テ―――

【糸が来る直前――右手にターボライターに賭けられた指は、既に点火を完了していた】
【噴き上げた炎が、直前に送り込まれた命令を実行していたのだ】
【自らの全身を、炎で覆え――と】
【体勢を崩したブレイズデルの身体を、炎が包み込んでいく】
【マトモに動けるようになるまで数秒、谷山が次手を放つのは、恐らく数瞬後】
【燃え盛る火炎は、谷山の次手を凌ぐのに、役立つだろうか――】
920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 14:04:59.84 ID:yusHYLESO
>>915
何だい、あんたも参加者じゃ無い方かい
あたしが言えたことじゃ無いけどねぇ…

【人混みの中から、彼に声を掛ける者が一人】
【明るい茶髪、露出の多い服を纏った、豪胆な雰囲気の女性だ】

エントリー自体はまだ間に合うんじゃないかい?
後悔先に立たず、出たいなら出りゃいいさぁ

【お節介とも思える言葉を投げ掛け、そちらに歩み寄って行く】
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 14:06:03.99 ID:zOPiLPffo
>>912

――ああ悪い、運悪く中身≠ニかが色々。

【中身≠ニは――――恐らく、深く考えなければ特に気にならないだろう。】
【ちなみに、一度仕切り直しをしようとしている為に、ここぞとばかりにわざと言っている。】


まあ、そろそろ本気の時間かも――な。
(体力は――――まだまだ行けるか…?)

――――双舞式

【爪の形と化した影を見据え、まずは魔弾による牽制を試みる。】
【その後に飛び込み、腕を抑えるかのように根元に向かって剣を当て、力を込めて押し込もうとする。】

【一閃が飛び込む際に身体を掠めるが、半ば無理矢理に彼は飛び込んだ。】

【これは影の性質を確かめる為の行動で、彼は影を絶ち切れる&ィでは無いと判断し、壁≠ニする為に抑え込んだ。】
【彼の目論見が外れた場合――――特に擦り抜けた際等には、大きな隙が出来る。】
922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 14:15:27.28 ID:STKCtPtz0
>>918

(制空権を得るのは容易い……けれど、それだと結局ジリ貧になる)
(だったら……足場を崩して……ついでに空を占有する)

【少女は、目を閉じた。相手が見える位置にいないのであれば、むしろ視覚は邪魔になる】
【残りの感覚のうち、頼るは触覚と聴覚――風を切る音と、咆哮】


(――もう、後には引けない。手加減できるほど、私は強くないのだから)

【direction…upper・radial『方向…上向きに放射状』】
【target…indiscrimination『対象…無差別』】
【powwer…possible『威力…出来うる限りの最大限』】


――バーストッ!


【目を、見開いた。詠唱が、終わった】
【直後に少女から放出される、幾多もの大きな文字。その全てが、凶器】

【方向こそ全て上に向いているが、真上ではなく】
【横に有る建物を崩し、跳ね返りながら、まるで光が乱反射するように上方に拡散する】
【当たれば、打撲や裂傷は避けられない上、数が多く速度も大きい、まして空中では……】
【狙いをつけていないとはいえ、かわしきるにはよほどの技が無いと不可能である】

【――だが、これを切り抜けた後は、絶好のチャンスとなる】
923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 14:16:52.53 ID:9pTTk7Obo
>>919
【相手の判断は、間違っていない。谷山は間違い無く小細工で相手を翻弄するタイプ≠セ】
【今の谷山は、相手が己を小細工で相手を翻弄するタイプ≠ニ判断したと予想、いやそうさせるために動いていて】
【そして、その予想を覆し、正面突破するという意表。そういう小細工≠ナあった】
【絡め手だけが小細工ではなく、場合によっては愚直な直進こそ小細工となり意表を付く。嫌な戦い方である】

悪いが俺は喧嘩が嫌いでね。
だが、退かねぇなら此方が有利だッ!

【相手の言葉に、あえてばかにする言葉を掛けて、心を揺らそうとする】
【戦闘時に置いては、言動、行動、全てを谷山は己の武器とする】
【そして、火に包まれて、燃え盛る相手を見て、谷山は躊躇いなく左手を相手に向けて振るう】

―――だったら、ァッ!!

【左手に莫大な数式が、生み出されていき、其れが掌底の形となった手のひらに集中していく】

――ぅ、ぉぉぉおぉぉおぉぉおぉぉぉおぉぉぉぉおぉおおッ!!!

【声にすら情報が混ざり、周囲の空気を震わせて、直後】
【手のひらから、ずるり、とワイヤーフレームで出来た異形の腕が出現】
【火を撃ちぬくように、全力の打撃が、襲いかかってくるはずである】

【まとわれる数式の効果は、激痛を相手に与える物】
【痛覚神経を引っかかれるような激痛が、一瞬であるが相手を襲うだろう】

ぐ、ぅ。‥‥ァおおおおおおおおおおおおッ!!

【じりじり、と己の義手に熱が来る。感覚は共有しているため、痛みが来るのだ】
【しかし、此処で尚前進を選ぶ。此処で、全力を叩き込みに行く】
【その様は、なんだかんだ言って―――男の子≠ナあった】
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 14:21:41.46 ID:ARiZwAGDo
>>921

【多分紫苑色のアイツとかだったらそういう言葉はクリティカルだったのだろうが
彼女はその分大人である、苦笑を表情ににじませながらも、あまり反応は見せない
表情に刻まれる冷静さの満ちた色――――それはまさしく、冷徹なる従者≠フ色】


……あら、少々落胆してしまいますね……私は今まで十分本気を出してきたのですが……
まあ構いません、刹那の本気を引き出せただけでも十分すぎるほどで、ございます

後は如何に、耐え抜くかにございましょう


【貴方の剣が触れた瞬間に響き渡る金属音、影は堅い=\―――それも、金属のそれと同等であるほどに
その点で言えば、彼の判断は正しいものであろう彼女の眼前に踊る影≠ヘ壁≠ニなり、彼女の前進を阻む
丁度手の甲に貴方の身体が隠れる状況、攻撃を為すには壁を解除しないといけないだろう】

【しかし、彼女はあえて、壁をそのままにしておく手の甲を強く蹴り、上空へと舞った
それと同時に、影が姿を変えるだろう、さながら貴方の周囲を取り囲むような2mほどの高さを持つ壁のカタチへと変化する
行動が成功すれば、貴方の四方を壁で囲むような状態に影が変化し、上空に彼女が居る状態になるだろう】

【そして彼女は刀を左手に握り、両脚の太股と太股の間にぎゅっと添えさせた
彼女の足元から零れ落ちる刃、さながら素股で刀を挟み込むような体勢で、彼女は落下していくだろう
落ちてくるまで1秒も無い、影による囲い込み≠ェ成功していれば逃げ場を大幅に減らせるだろう、か】

【影のカタチを変化する彼女の能力を把握していれば、壁が出来る前に逃げることも可能だろう
影は長い間カタチを維持できないのか、はたまた、次のカタチに移ろうとしているのか揺らめいていて
叩き潰し逃げる、という選択肢も十分に存在する】
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 14:23:28.67 ID:yfLvf4UAO
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/

愚痴スレ
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 14:25:37.36 ID:yfLvf4UAO
リライズチート過ぎるわ
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 14:29:03.65 ID:mUiAZU6mo
>>923
グ…ガ―――ッ!

【正反対、と言っていいだろう】
【谷山とブレイズデル、その戦法、戦術の違い】
【火力でゴリ押すブレイズデルに対して、谷山は一手一手で戦況を組み上げて、勝利へ繋げるタイプ】
【――少しづつ、正常な視界が戻り、瞳に映るのは、アートマンの腕】
【直撃――凄まじい激痛が、ブレイズデルの全身を襲う】
【加えて、打撃自体のダメージも大きい】
【動きが一瞬止まり】
【炎が、徐々に鎮火して――】

――ッてえな…この野郎ッ!

【――瞬間、右手が、炎を噴出する】
【ジェットパンチ、とでも表現すべきだろうか】
【至近より放たれた右拳によるストレート、狙いは顔面】
【仮に当たったとしても、右腕がイカレることは明白】
【そして、攻撃の成否に関わらず、ブレイズデルは地面へ倒れこんでしまうだろう】
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 14:36:25.70 ID:GZR+e79so
>>922

【放たれる武器の嵐=\―、】
【『知覚』出来たとしても、『避ける』事は空中では不可能】
【…、…ならば、耐え切る≠オか道は無い】


 …、…チ…、ぃッ ――ッッ……!!!!


【――全身を切り裂き、打撲させ、或いは貫く凶器=z
【だが、それでも“致命傷”には至りはしない…、…『急所』だけは守る】
【運が良かったのは、「刀を捨てていた」事――“両手が空いていた”のだ】


(…、…痛ぇ――クソ、便利だなコレ。)
(コレを何とか耐えても、『一発』で……、行動不能にしねぇと、ボコられて終わりだ。)


【何とか、現時点では体は動く=\―、地に足を突いて耐える位の事は、出来る】
【…、…だが、『戦闘』となれば“負け”は確定的となるだろう】
【体力と能力、身体能力、負傷等を総合的に判断した結果、そう云う思考に至った】


 【――、― そして、多大な犠牲と共に嵐≠ヘ抜けた】


【落下する体、蒼黒の双眸は確かに、『正面の少女』を捉える】
【……「何をするか?」――、そんな事、先程から考えていたアレ≠オか無い】







  ……、……   悪…、…ぃ、な、『後ろ』、取らせて貰う、ぜ。


    【 ――、右足が蹴ったのは、『暗夜行路』の柄 】


【苦し紛れの不敵な笑みと共に――、「深く刺さった」其れを足場に利用】
【右手で『銃』を掴むと、体に“捻り”を加えたまま彼女を飛び越そうとして】


【――、成功したならば、『銃身を使った裏拳』が、彼女の後頭部に叩き込まれるだろう】
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 14:36:28.73 ID:9pTTk7Obo
>>927
【アートマンの打撃が、成功した直後、使命を果たしてアートマンは砕け散る】
【そして、そのノックバックが、左腕に来て、装甲に罅が入る】
【ダメージと感覚の共有は、諸刃の剣と鳴って、谷山に帰ってきた】

――、ぐ‥‥ぁ‥‥ッ!!

【痛みに顔を歪めるが、蛍光色の瞳は、相手のストレートを見ていた】
【そして、決めた。避けない≠ニ】
【何となく、相手に影響されたのだろうか。そう、思ってしまった】

ぶち砕けろァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

【最後は意味を成さない雄叫びとなって、相手の打撃に己の額を叩きつける筈だ】
【どうせ回避は不可能だった。ならば、少しでもダメージを与えてやると】
【ただで食らいはしないという、谷山のやり方だった、が】

‥‥、ッ‥‥が‥‥‥‥ッ!

【ぐらり、と視界が揺れて、真後ろに倒れこむ】
【拳が触れたのは一瞬だったから、酷い熱傷にはならなかったけれど】
【髪がちりちりと焦げる匂いがして、それが不快だった】

――あ、やべ。‥‥くそ、立たねぇと‥‥ッ!

【ぐ、ぐぐ、と無理やり体を起こそうとしている、谷山】
【唯一まともに動く義手で、上半身だけを起こすが、足に来ている】
【相手が意識を取り戻し、立ち上がってくるのなら、此方の負けは近いか】
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 14:41:12.61 ID:yfLvf4UAO
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 14:43:02.12 ID:zOPiLPffo
>>924

【≪Insight≫は未だ発動中――――寧ろ相手の姿が見えない事による警戒で超強化されていたが、疲弊もその分大きかった。】

(相手もこれ位疲弊してくれりゃ良いんだが――――まだまだ、だよな…ッ)

【壁の出現と同時に逃げる選択肢も考えていたが、実際の実行は不可能であった。】
【四方が壁で囲まれた瞬間、逃げ場は無いと判断し――】


【剣と魔銃に魔翌力を装填――――構える。】


…煌めけ光刃――閃け剣閃ッ!

――全てを切り裂く歯車≠ニ化せッ!!




【―――― < バインドギア >】
【魔翌力を込めた剣と銃を両手に握ったまま高速回転し、魔弾と光刃により周りの物質を纏めて吹き飛ばす攻撃技能。】
【回転中は≪Insight≫を展開する事で攻撃方向の制御が可能だが、失われる体力はより大きい。】


【暴れ回る*レ的の攻撃である為、一つ一つの照準は滅茶苦茶であるが――】
【四方の壁の隙間が狭ければ、狭い程にその衝撃は水面に複数の石を投げ込んだかのように広がって行く。】


【破壊が不能であったとしても、その内部で響く轟音は、一瞬怯ませる程度には作用するだろうか。】
【その隙を狙ってか、最後の一撃を縦回転≠ノ切り替え、刀を迎え撃つ。】
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 14:45:07.17 ID:mUiAZU6mo
>>929
―――ぐ、お…

【額とぶつかった右手の感覚が、一瞬吹き飛んで】
【アートマンによる激痛、続く現実の痛み】
【それらが重なって、一度は倒れた身体】
【意識を取り戻し、再び立たんと、残る左腕で、同じく身体を起こそうとする】

…ハッ、全く…よお…大、した…

【立ち上がった――谷山よりも、速く】
【左手に握ったままのオイルライター、そのフリントへ、親指を、掛けて】

奴……だ、ぜ……

【そのまま、再び崩れ落ちる】
【衝撃で、二つの星が、襟から外れ落ち、谷山の元へ転がって行くだろう】
【この勝負、谷山の――勝ちだ】


/このあたりでしょうか?お疲れ様でした!
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 14:46:56.36 ID:yfLvf4UAO
リライズさんマジチートッスwww
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 14:47:37.08 ID:STKCtPtz0
>>928

【プツ、と、意識が切れかける】
【少女の最大限――それを、今の技は超えていて】

――っ!

【先ほどまでの男と同じ様に、「分かっていても、避けられない」】
【だが、その理由は違う。意識はあっても体がついていかないのだ】
【故に、跳躍にも、攻撃にも、なんら対策は出来ず――】

(――負けた、かな……)


【そのまま前に倒れこむ。深く刺さった刀の柄が、胸部にさらに追い討ちをかける】
【ガキン、と硬い音。二つの☆が、飛んで地面を転がる】

――ッゲホッ!

【大きく咳き込む。意識は明瞭なのに、体が動いてくれない】
【――勝負は、決まりだろう】
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/08/06(土) 14:50:12.38 ID:9pTTk7Obo
>>932
‥‥ッ、ぉ‥‥ぉおおおぐ、ッああああああああああああああああああああああ!

【相手が立ち上がったのを見て、全身から数式を吹き出して、無理矢理に立ち上がる】
【もはや、こっちも意地であった。だが、見据える目はまだ火が消えていない】
【油断の出来る相手ではないと、ゆっくりと左腕を握りしめて、そのたびに罅から螺子がこぼれていく】

‥‥ッ!?

【しかし、目の前の強敵は、倒れていき】
【足元には、転がってきた二つの☆が】

‥‥勝った‥‥のか?

【落ちる☆を拾い。直後尻餅を付くように崩れ落ちた】
【ぎりぎり。あそこで火を食らうか、炎弾の時に突っ込まなければきっと負けていただろう】
【紛れもなく、己の相手は、強敵であり。勝てた事は、幻のようであった】
【だが、手元の☆が勝利を伝えて。少し、口角が釣り上がった】

‥‥そっちこそ――な。

【どさり】【地面に、谷山も倒れこんだのだった】

//乙でしたー!!
936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 14:54:54.15 ID:ARiZwAGDo
>>931

【恐らくは貴方と彼女に一つずつ思い違い≠ェあっただろう
貴方の思い違い≠ヘ彼女の能力――――Last Shadow Puppets
これが影を使役する能力であり、彼女に取っては影はさながら、手足のようなもの】


(迂闊でしたね……恐らくは二者一両損――――……いえ、私の方が少々不利でございましょう
っ……回避したいのですが、間に合わなさそうで……っ)


【彼女は貴方が技に移行した刹那、壁を解除し普通の影へと元に戻す
必然的に貴方の技は空回り――――となるだろう、体力を削るという目的の上では彼女の行動は悪くは無い
しかしながら、壁が解除されるタイミングによっては、貴方が途中で技を止める、という事もあろう
――――貴方の判断により、貴方へのダメージはかなり変化するだろう】

【同時に彼女の思っていた思い違い≠サれは、貴方の攻撃手段の読み違いであろう
まさかこのような対処法がある、とは思わなかった――――……銃で攻撃してくる、と予想していた為
彼女は落下の速度を緩める事ができず、そのまま落ちていく】


……仕方がございません、こうなれば、ただ私を貫くのみでしょう


【そのまま彼女は切っ先を下へと向け、貴方へと落ちていく
貴方がそのまま回転を為していれば、丁度貴方の刃と交錯する形で刃を交えるだろう
こうなれば互いの力が干渉するところは無いのかもしれない】
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 15:00:26.64 ID:GZR+e79so
>>934

【――、着地の衝撃でさえも、異様に体に響く】
【崩れ落ちそうな体を支え直すと。……もうコレは、大人気ない大人の意地≠セろう】
【負けるのなら正面から、勝っているのなら――】


…、…はぁっ…はぁ――。 ……っ。


……おい――、大丈夫か、リライズ。
……、強かったぜ。一瞬動きが遅れたら、危なかった。


【――取り敢えず、敗者に対する敬意は払わねばなるまい】


(…、…此処からなら、待つよりも行った方が近いか――。)


よーし…、…今から病院運んでやるから、我慢しろよ。
多分、直ぐに全部治るだろ。 ――終わったら、何か奢ってやるよ。


――、―後、絶対能力解除するなよ、 俺が死ぬから。


【――所々に刃物が刺さったままの、神鷹】
【若し承諾したとして…、…運ばれる途中に、能力を解除したとすれば】

【血の噴水≠ニ――、「アラサー男の叫び声」と云う、珍しい物が顕現したかも知れない】


/お疲れ様でしたー!
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 15:08:48.89 ID:zOPiLPffo
>>936

【≪Insight≫は見切りの力――と言えども、一度つけた勢いが止まる事は無い。】

【――ギィン!】

――――成程、そろそろ限界だ…ッ!


【再びの金属音。地面に足が着いている、と言えども力が大きく上回る事は無く、力と力が均衡する。】
【――だが、此方の体力はかなり消耗しており、以前のように後退等をする余裕は無い。】

【咄嗟の――銃撃。しかし魔翌力があまり込められていない為か、直撃した所でダメージはほぼ無い。】
【これで相手が回避行動を取ったのならば、一気に突き落とさん≠ニ剣に力を込める。】
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 15:11:10.49 ID:STKCtPtz0
>>937

――……大丈夫じゃ、無い、ですね。
何せ……体が、動きませんし……

……耐え切られ、ちゃいましたね。いつもより、強かったんですが……
……完敗、です


【合間合間に聞こえる、苦しそうな声】
【命に別状は無いだろうが……というより、傍から見れば男の方が重傷にしか見えない】


耐えるのは、慣れて、ますから……

――あ、それ、もう、しばらく、したら、消えちゃいます、よ……


【今(というわけでもないが)明かされる衝撃の事実】
【故に、ものすごく珍妙な光景が現れたことは、言うまでも無い】

/お疲れ様でしたー
940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 15:17:03.10 ID:rszZtru40
【路地裏】

二日目、かァ……そろそろ本気で狙っていかねェと残れねェよな…?

【ふぅ、と軽いため息をつきながら】
【ほのかに明るい路地裏を闊歩し続ける少年】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【胸元に6つ、星が付けられており】
【この少年もやはり大会出場者のようだ】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖で体を支えている】

しっかし、いねェモンだなァオイ

やっぱり昼間は仕事でもしてんのかな?

【周囲を見渡すも、人影が少なく、星の有無も分かり辛い】

【仕方が無いので近くの壁に杖を立てかけ】
【その場に座り込んだ】
941 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 15:26:16.23 ID:ARiZwAGDo
>>938

【響く刃の音、交錯する白刃と白刃――――勢いは拮抗し、最早気力の問題であろう
その点で言えば彼女は重力を味方につけている状態、長期ともなれば、彼女が微かに優勢か
ならば、彼女のすべき事は、取るべき手段を間違えないこと】


……っ――――ええ、此方もでございます……
流石でございますね、刹那……一つ一つ、私の想像を上回ってきます……


【刀の柄に左手を添え、足元の刃に集中する
真紅の視線は、貴方を捕らえ――――……微かな隙も見逃さない、とはためく
そして、捉えるのは銃口*oeの矛先が自身に向けられる、そのカタチを見つめる】

【回避行動を取るべきか、それとも、自身の刃をそのまま貫くべきか
思考してる時間は殆ど無い、一瞬の――――呼吸と同時に、判断すべき事柄
一体どちらが正しいのか、彼女が判断するには情報が少なすぎて】


……言った筈です、私は――――私を貫くと
従者≠ヘ賭けを為しません、安寧な道を自身で手繰り、その道を辿るものです

Last Shadou Puppets


【軋む右肩、右腕を微かに動かすだけでも悲鳴を上げる
嗚咽を零す関節の痛みに耐えながら、自身の後方へと、右の腕を下げる
同時に、地面に在る影が伸びる――――……後方へと向けた、彼女の右手へと伸びる、一筋の柱
彼女はそれを握ろうとし、その手に力を加え影≠支えに、体勢を強引に変えようと為す】

【右手で柱の頂点を掴むと、掌をその上で回転させるだろう
彼女の身体は、頭上から見て時計回りに回転し、貴方から離れるような回転の動きを為す
彼女はそれで貴方の銃撃を回避しようとしながら、地面に着地するだろう】

【――――……そしてすかさず、地面を蹴り、左手で握った刀を、貴方の腹部へと突き刺そうと為すだろう
もし貴方が剣に力を込めていれば、回避の行動が遅れるかもしれない
――――しかしInsight≠ノよるコマ送りの世界は、彼女の行動をしっかりと捉えているに違いない
見えている世界と動かす世界、それらがリンクしていれば、彼女の攻撃はきっと難しいのだろう】
942 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 15:26:52.35 ID:6YBEWPOto
>>940
待ってるだけじゃダメだ、自分から動かないと…!

【猫特有、肉球で減衰された足音が鈍く響く】
【声の主は少女のよう、焦燥交じりだったけれど、前向きな言葉を自分にかける】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ボサボサの黒髪だが、途中で髪質はやや癖のついたストレートに、色は青味掛かったプラチナへと代わっており】
【後ろ髪を林檎色のリボンで束ね、小さなポニーテールを作っている】
【左腕には金と銀が精緻に編まれた腕輪をはめていて、時々陽光を反射してきらりと輝く】

【路地の入り口にさしかかると、見覚えのある色が目に留まり】
【一度視線の緑色が横一文字の残像を残し通過すると、ひょっこりと壁からその姿を覗かせた】

あ、ヴァーデットだ!
やっほー!

【知己の相手を見つけた喜びから、暢気にかけて接近する猫だったけれど】
【胸元につけられた星を見つけると、少し表情が曇り、それから笑顔を上塗りした】

ヴァーデットも大会、参加してたんだ?
凄いね、ちゃんと勝ててる……!

【カットジーンズにつけた星の数は二つ。既に敗北を喫し過半数を割った星】
【その顔に隠したのは、自らの至らなさへの罵倒】
【でもネガティブなだけじゃなく、次の一瞬で顔色を決意に染め上げると】

……ボクはこの星二個を賭けるから、
ボクと、闘ってくれるかな?

【今度は嘘ではなく、背水の陣を自らに敷き】
【その進退を左右する一戦を、彼に求めた】
【じぃっと貴方の双眸を覗き込む猫の目は、ひたすらにまっすぐで】
【もし承諾してもらえるなら、手加減なんかするなという色を満たしていた】
943 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 15:47:54.54 ID:zOPiLPffo
>>941

【≪Insight≫の効果は視覚の超強化――瞳を通して得られる映像を数倍にする事である。】
【それを処理する為の頭の高速回転により、疑似的にスローモーションの視界を得る事が出来る。】

【しかしながら、一度込めた力を逆方向にする為には大きな力が必要であり、筋肉にも負担が掛かる。】
【行動のキャンセルがほぼ不可能な状況に於いては――】


――ッ

【ほぼ直感での動きで、魔銃の銃身を盾に攻撃を防ぐ。】
【ピシリ、と刀の先端が刺さった部分に罅が入った瞬間、ふ、と魔銃を握る腕から力が抜けて――】

【小さく音を立てて、後ろに倒れ込んだ。】


…ゲームオーバーってか――――

【大きな溜め息を吐いた後に、ポツリと呟いて。】

――これ以上は無理だ、ちょっと立ち上がれそうにない。

【ぜーぜーと肩で呼吸をして、あからさまに疲れた@l子を見せる。】
【悟られない様にある程度隠していたのだろうが――――額の汗等が尋常な量では無い。立ち上がれない、というのは恐らく事実なのだろう。】
944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 15:48:11.76 ID:yQTEQws8o
【公園】

早速負けちまったよ・・・
さて、これからどーすっかな・・・

【そのベンチに座っている人影が一つ】

【黒い瞳、赤い組紐で一つに束ねた黒髪】
【返り血を浴びてそのままにしたような赤黒い和服】
【腰には白い鉤手甲がぶら下がり】
【両腕には黒い鉤手甲を装備】
【黒い方は、鉤爪の代わりに長さ20cmほどの刃が付いている】
【そんな男が、黒いサイコロを弄りながらぶつぶつ何かを呟いている】

【付いているバッジは二つ、本戦出場は難しくなっている】

しょうがねぇ、全部賭けしかねぇか・・・
945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 15:48:56.62 ID:rszZtru40
>>942

【俯き込んでいた少年の上方に】
【聞き覚えのある声を感じ、顔を上げる】

ん?よォブルーライン!お前もこの大会に参加…?

――――――……アレ?お前何か雰囲気変わってねェ?其れに喋れるのか?

【少年は目の前の相手を知ってはいるが】
【どこか異様な、違いのような感覚を受けていた】

【とりあえず一息ついて立ち上がり、腰の汚れを払うと】
【怪訝そうな眼で一度相手を見つめた後、まあいっか、という結論に至った】

あァ、かまわねェぜ?だが、いいのか?

それを無くしちまったら試合には…参加できなくなるんじゃねェのか……いや

―――悪かった、それは“お前の都合”だ、これ以上は語るより戦おう、それが一番だからなァ!

【ひゃはは、と警戒に笑うと同時に】
【右手に付けられた手甲を外し、右拳を握り締める】

【深呼吸するかのように、思いっきり息を吸い、吐き出す】
【それが終わった時、既に少年の目に“戦闘意思”が滾っていた】

当ォ然!女だから手加減、なんて考えてねェよなァ!?

俺が餓鬼だから手加減ッてェのも考えなくて、いいからなァッ!!

【言い終わると同時に、少年は駆け出す、当然目掛けるは相手の方向】
【見た目どおりの少年にしてはそこそこ速い走行速度ではある】

【未だ、能力の発動は無く、右手の甲には緑色の石が埋め込まれているのみ】
【ただしそれを軽んじるのは、些か“甘え”でもあるといえる】
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 15:57:04.46 ID:ARiZwAGDo
>>943

【正直言って、実感は感じていなかった、彼の様子から見るにまだまだ戦えそう≠ネ様子であったから
故にか、彼が荒い呼吸を曝け出した時、少々の驚きを感じた
――――彼女は彼と違い、自身の疲れを隠すことができなかった
その点で言えば、彼のほうが策士としては幾分も上なのであろう】


……紙一重、でございましたね……想像以上の行動ばかりでございました
貴方を影で囲った瞬間に、勝利を確信していたのですが……

これも、貴方の腕前に、ございましょう……良い勝負でした


【気を抜くことはできない、ほんの少しでも気を抜いてしまえば、
右腕の痛みを思い出し、そのまま倒れてしまいそうになるから
――――表情をほんの少し緩めて、貴方を覗く彼女は、普段どおりの彼女だろう
尤も、貴方様が貴方になっている点から、貴方を近くに感じているの、か】

【彼女は貴方の側に座り込むと、左手の刀を握る力を緩め、地面へと落とす
貴方の様子を眺める彼女は、貴方がどの程度の傷を持っているか心配そうな色を見せていて
……ひょっとすると勝利の実感をひしひしと感じているのかもしれない】

【カロリーメイトを奢ってもらえる、そう思うと、表情が緩むのは当然のこと、なのだろう
取り繕った従者≠フ下の顔は、貴方へと向ける、淡い少女の表情で】
947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 15:59:08.02 ID:6YBEWPOto
>>945
【その呼称、言葉にされるのは、酷く懐かしい】
【でも、自分の名前ではない。その名は自分のものではない】
【首を振って、そしてまた、儚げに笑った】

……そういえば、説明してなかったね。
…今のボクは、ブルーローズ。ラインはボクの、…兄、に、なるのかな。
でも、ボクは君の事知ってるから…大体同じ扱いでいいよ。

【詳しい説明は、必要ならまた後で】
【少しだけ曖昧に応えると、次はもう、決意に輝く顔になっていた】

だから、だよ。これをなくしたら、ボクはそこまで―――――
だから絶対、負けない。手加減なんてなくても、負けない!!

【応えてくれたその朗らかさ、炎の熱が心地よくて】
【ラインの知るまま、あの空を裂いた熱風を宿すヴァーデットの意思に、感謝した】
【指の間からはやす三×二の青い線】
【六爪流、獣の爪の延長。腰を落としてフットワークを生かせる様に身体を動かし】

行くよっ!!

【とん、ととん。向かってくる少年の上空へと跳んだ】
【その身軽さを全力で生かした跳躍、彼の頭上を猫の脚が通過しようとする】
【その途中、爪二本路地の壁に突き刺しておく】
【手の内にある爪の数は四本、刺さった爪は二本、ローズからしてみると間隔をあけて段のように突き刺さっている】

【さて、落着の一瞬、背を向けた無防備は隙といえよう】
【ただしその機敏さ、フットワークの軽さを考えるに、その停止は若干ブラフめいていた】
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 16:21:50.57 ID:zOPiLPffo
>>946

…≪Insight≫。視覚強化――って部分は多分予想出来てると思うんだが、使い過ぎると――

【よ、っと起き上がるだけで、既に疲労の色が濃い。】

まあ――…こうなる。代償は魔翌力ではなく体力そのものだから、全力疾走する並の体力を使い果たす…
恐らく達人クラスまで反射を鍛えればかなり消費は抑えられるんだろうが、そこまでは流石に――――だ。

…流石に、悔しいな――…俺もまだまだだったかな。

【懐を探ると、バッジを2つ取り出して手渡し、もう一度探ると握った物質を地面に落とす。】

『女神天声』、連携。

【地面に落とした物質。その正体は術式結晶≠ニ呼ばれる物。】
【簡易な魔術の発動プロセスを結晶に込め、結晶の魔翌力を以て発動する使い捨て魔術=B】

【結晶を中心に展開した術式が円形に変化すると、込められた魔術の効果、回復≠ェ発動する。】
【――恐らく、この状態を想定していつも持ち歩いているのだろう。】

…今カノン、カロリーメイトの事を考えていないか?

【じと、とした視線を向ける。顔に出ているぞとでも言いたげである。】
949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 16:22:55.94 ID:rszZtru40
>>947

ブルーローズ…!!あァあァ思い出したッ!!

お前、あん時の奴だろッ!?チェルシーと連続攻撃してた!!

【大多数で戦闘していたあのとき、少年は歪な羽相手に突撃し続けていたため】
【印象が、ブルーラインとしてのものの方が上回ったのだろうか】

【どちらにせよ慇懃無礼な奴である、男と女を間違えるとは】
【閑話休題】

うおッ!飛んだッ!!?すげェ!!!

【少年の見方からすれば、一瞬何をされたのか分からないほど】
【少年の頭上を早く、速く跳んでいた】

【きしし、と楽しそうに笑いを顔に貼り付け】
【その場にしゃがみこみ、頭を屈めるが、攻撃は此方には向かってこなかった】

なら次ァ俺が行かせてもらォう!!“追いつけなくても”しらねぇ、ぜッ!!

【少年はしゃがみ込んだ姿勢のまま思いっきり右拳を振り上げる】

【瞬間、少年の右手に、紅色の逆鱗が肩部にまで纏わり付き】
【まるで異様な獣の腕のように成り果てた】

ひゃはははははははッッ!!

【ゆっくりと右の拳を握っていく、人差し指から順に、親指を最後に】
【ぎゅっ、と音が聞こえそうなぐらい思いっきり握り締めると】

【それを間髪いれず、地面に叩き下ろした】

【すさまじい砂埃が少年を中心に舞い荒れ、少し送れて爆音が周囲に響き渡る】
【眼が霞む様な光景の中、少年は】

【空を、舞っていた】

【殴りつけた衝撃で上へと浮かび上がったのだろう、高度は垂直な分やや相手よりも高い】
【少なからず痛みが発生するはずの少年の顔は、楽しそうに、愉しそうに笑い続けて】

ひゃははははァ!!さァ同じ舞台に立ったぜェ!!?

【此方はある程度空中でも移動が可能な身、だが相手の瞬発力や攻撃力を舐めて掛かる訳にわいかない】
【ぐるりと体を乱回転させて、少年の身体は相手の方向を“向いた”】
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 16:23:06.08 ID:L8y9sELz0
【水の国 街中】

あーあ、負けちゃった
どうもあれだな、戦闘は苦手だ
うん

【フラフラと歩いている17歳ほどの少年】
【白い無地のタンクトップに青いジーンズ、だがそれに対して燃えるように真っ赤なマフラーが浮いている】

うーん…しかしもう★は二個しかないんだよな
これじゃ本戦いけなくないか…?
ま、いっか

【そういっていると、足元の缶に気づかず思い切りそこに足を乗せてしまう】

うわ!

【もちろん、お約束どおりスリップして尻餅をつく】

痛ってててて・・・
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 16:33:25.77 ID:6YBEWPOto
>>949
その覚え方はどうなのかなぁ……?

【首を傾げたくなったが、この場は集中したいからと思考も会話も打ち切る】
【元々体は同一なので見た目は女性なのだが…やっぱり話始めるときりがないので閑話休題】

うぉわっ、力技ー!?
それは真似できないねー…!!

【振動に揺らめくが、今はお互い無傷。体力にも問題なし】
【反応して振り返ると、そこに少年の姿はなくクレーターがあるのみ。声に反応して上を見て事態を飲み込んだ】
【唖然と口が開くが、とにかく相手の出来ることと性格を呑み、柔軟な分析を試み、】

【……つつ、再び跳躍】
【今度は壁に突き刺した線を握り、鉄棒のように回転をつけつつ身体を跳ね上げる】
【二つ目の棒に脚をつけて着地すると、そのまま同じ高さまで壁を蹴り三角跳びで接近】
【閉所戦闘を心得ているらしい猫は、跳んだ勢いのまま上空の少年に爪を突き出す】
【ただの棒と同じ、打突攻撃。切れ味はゼロだが、勢いとあいまってちょっとした鈍器】

なら遠慮はいらないよねっ!!

【数は二、突き出したのはまっすぐ顎=気絶狙いの急所】
【軌道はわかりやすく腕力こそないが、猫特有の脚力によるブーストで補い、そして速い】
【対処は可能だが、左がフリーである事は補足しておこう】
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 16:33:28.02 ID:ARiZwAGDo
>>948

【道理で自身の攻撃が見切られていた――――と独り納得する彼女
彼が反射をもっと鍛え、身につけた時、その時はきっと、彼女の手の届く場所に彼は居ないのだろう
そう思うと、今、この勝利が――――かけがえの無いものに、思えてきて】


しかしながら……視覚強化とは恐ろしい能力にございますね
私のように近接戦闘≠ノ頼る者にとっては、かなり怖い能力です
刹那を敵に回してしまうことを考えると……少々の焦りを感じてしまいます


【貴方の回復する様子を見つめながら彼女は貴方へと思いを馳せる
――――つまりは、以前の邂逅、彼女が機関≠フ者であることがバレて
その上、逃げ出したことについての、彼の思いを知りたかった】

【貴方へとたゆたう真紅の瞳、潤いを孕んだその色は、鮮やかに光を反芻させて
輝く色をその網膜に映しつつも、貴方をその中の一番大事なトコロに置いて
少女のような緊張した表情を顔ににじませているのは、緊張しているのだろう】

【まあ、それも一瞬にして崩れた、が】


っ……げほっ、ごほっ……そ、そんな……はしたない真似など……真似など……
――――……ええ、考えておりますよ、だって……
約束してくれたでしょう?奢ってくださる、と

その言葉を聴きまして、つい期待しておりましたので……緊張が解れますと……


【ぷしゅぅ、と小さな煙が彼女から出てくるようで、雪景色が如く白い肌は、彼女の体温で真っ赤に濡れて
彼女は、と言うと羞恥心が酷いのかじとーっと向けられる貴方の視線から逃げるように、下方向へと向いて
胸元辺りでつんつん、と両指が手持ち無沙汰にはためく】

【嘘をつこうとして、つけなかったのは、彼女が生粋の従者≠ナあるから、か
多分聞けば何でも偽り無く答えるだろう
――――隠す、ことは抜きにして】
953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 16:40:09.36 ID:yQTEQws8o
>>950

・・・おい、大丈夫か?

【黒い瞳、赤い組紐で一つに束ねた黒髪】
【返り血を浴びてそのままにしたような赤黒い和服】
【腰には白い鉤手甲がぶら下がり】
【両腕には黒い鉤手甲を装備】
【黒い方は、鉤爪の代わりに長さ20cmほどの刃が付いている】
【そんな男が、黒いサイコロを弄りながら近づいていく】

【男の持つバッジも二つ、お互い本戦出場は難しい】

お前も大会参加者だな?
早速だが、勝負しようぜ。
賭けるバッジは二つ、文句があるなら言ってみろ。

【単刀直入に戦闘を申し込む】
【賭けるバッジが多すぎるなら、少年の賭ける数に従うだろう】
954 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 16:48:04.27 ID:L8y9sELz0
>>953
ん?
あぁ、悪い

【そういうとお尻をパンパン叩いて立ち上がる】

あぁ、いいぜ!
俺の残りのバッジは2つ!これが最後の賭けってやつだ!
うし!

【そういうと腕を腹部くらいの高さに構え】
【重心を軽く落とし、それなりに動きやすくできるようにして】
【相手の出方を待つ】
955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 16:57:17.63 ID:zOPiLPffo
>>952

その時はま、その時――――だ。
出会わない可能性だって別にあるだろ?

【――小さく欠伸。感情を。誤魔化しているのか、それとも】

…はしたない真似≠ゥ、成程…って

【いつもの様子でちょっとからかおうとした所に、不意にぽかん、とした表情を見せて。】

――。熱でもあるのか?それ。
どこまで真っ赤になってんだか――な。

【軽く笑って、目を逸らす。直視は彼的には色々不味いのだろう、と思う。】
【不意に立ち上がって、落とした魔銃を拾い上げると街の方角を向いて。】

――着いて来るか?それともここで暫く座ってるか?

//一通りやったし、そろそろぶった切る?
956 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 16:57:36.88 ID:rszZtru40
>>951

お前人間離れしてるってのッ!!って猫か!

【相手の此方への接近方法もそうだが】
【何より、その動きに“無駄が無く早い”ことが、威圧を含めた攻撃と化しているように思う】

【だがしかし、人間離れしているのは、此方も同じ】
【少年は重力に身を任せ、身体を沈める、当然頭から落ちてゆくことなど、相手も承知の上】

こいつァさすがに見切れねェだろォ!!!

【少年は右腕のみを大きく上に向ける、まるで空に手を伸ばすように】
【すると突如、少年の身体が浮かび上がった、その場で固持するホバーのように】
【少年の右肩部から炎が噴出し、少年の身体を押し上げたのである】

【相手の勢いは此方よりも遥かに速く、此方があくせくしている時間は無かったが】
【その分、少年がとった行動は非常に簡単なものだった】

おら、よっとォ!!!

【ホバー状態を維持することにより、相手の此方の狙い定める場所を歪め】
【急激に肩部から浮かび上がることによる肉体的反応を利用した】

【結果、相手の狙い定めていた顎部には攻撃は届かず、少年の左腹部へと吸い込まれる】

ぐがあああッッ!!!

【貫通こそしなかったものの、少年の内臓には振動と打撃が同時に伝わり】
【結構なダメージを身体に浴びた、しかし、回避は成功といえるだろう】

【空中で突如浮かび上げられた身体の下半身は、当然“上”に跳ね上がる】
【腹部に攻撃を受けた直後なのだから、なおさらその反応は過敏となる】

【少年はその反応によって両膝を振り上げる、振りあがる】
【それは狙い通り相手の右腕を目掛けるものであった】

【なお、攻撃が成功したか否かに関わらず、少年はそのまま地面に直撃し】
【右腕による受身を無理に行い、ゆっくりと立ち上がるだろう】
957 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/08/06(土) 17:01:18.50 ID:ARiZwAGDo
>>955

【彼のからかいの言葉にもう、と呆れたような声を漏らすも
その瞬間に、彼の言葉に乗せられている自分に気づいて、嬉しさを感じる
――――嫌われていない、そう思うのも、そう感じるのも無理は無いのだろう】


私は少々此処で療養することにいたしましょう……
刹那と違い、結構ダメージが大きかったようです

それではまたどこかで……願わくば、決勝でお会いしましょう


【そう紡ぐと、彼女はそのまま、自身の掌に広がる九つの星へ視線を落とすだろう
夕暮れの灯りを孕んで、彩を増す彼女の瞳は
一体――――何を除いているのであろうか】


/そうかなー乙でしたー良いロールができたぜぃ
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 17:08:22.41 ID:yQTEQws8o
>>954

よし、そう来なくっちゃな。

【そう言い、弄っていたサイコロを落とす】

【サイコロは、大、中、小、それぞれ三つずつ】

【大:5.3.3】
【中:6.3.6】
【小:6.2.3】

【5.3.3:ゴケ】

よし、今日はツいてる!

【少年に向かい疾走、右腕の鉤爪を少年の左肩から右腋にかけて振り下ろす】

【サイコロの効果により、男の動きは素早くなっている】
【目が追いつかない程ではないし、速さを重視しているため力はそこまで入っていない】
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 17:08:57.54 ID:L8y9sELz0
次スレなりて
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1312618097/
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 17:09:23.42 ID:yfLvf4UAO
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 17:13:55.39 ID:L8y9sELz0
>>958
速い!?…でも反応できないほどじゃない!

【相手の攻撃に対して、まるで避けようとせずそのまま腹部めがけて膝蹴りを放とうとする】

最後の戦いだしな!
悔いが残らないように全力でいかないと
悪いが、勝利はいただくぜぇ!!!

【避けようとしないためそのまま振り切ろうとすれば攻撃は当たるだろう】
【だが、寸前で攻撃をやめればおそらくその速度でなら避けることができる程度の速度だ】
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 17:14:22.19 ID:6YBEWPOto
>>956
そーとも猫さっ!! 何か問題でもっ!?

【自身の出自に関して思う所があるのか、返事は半ばやけくそだった】
【その言葉を投げかけられた瞬間、表情が露骨に嫌そうな顔をした】
【だから口をついて出たのは、きっと半ば開き直り、純真爛漫な猫に潜む小さないじけ虫】

【その間に何かをねじ込むことは出来なかった】
【ホバーからの対空、姿勢制御。打点が逸れて腹部に沈んだ攻撃】
【流石に初撃から思惑通り進むなんて、これっぽっちも考えてはいなかったから、これでよしとして、】

【攻撃が命中すると、相手の反応によってこちらにも反動というものが来る】
【今回の場合、攻撃を腹に受けた少年によって勢いはまっすぐ伸ばされたのだが、結果身体のばねが伸びきってしまう】
【こうなると引き戻すのに数瞬の間が生まれる。フリーの左腕だって、この状態からは動かせないまま】

ぅぎっ!?

【肘、主要間接に衝撃。地面に右が備えていた二本が落下】
【骨格はもとより頑丈に出来ているが、筋肉や関節の外部衝撃に対する耐久力は平均以下】
【速度の秘密というか、道理であろう。ウェイトとなる部分が排除され、その戦術は『あたらなければ〜』を地で行く】
【特に伸ばされていたところに、裏側からの衝撃。折れこそしないが、以後動きに支障が出かねなかった】

【落下を始める少年と交錯したのだから、猫が落ちるタイミングには時差があった】
【左手の二本線を壁に突き刺し、落下の衝撃を和らげつつ右の調子を見る】
【指先の動きに支障、特に肝要な中指の神経が酷く痛む】
【こうなると今までの六爪は見込めない、途中で線を抜き取りつつ壁を蹴り、残しておいた線の上に着地】

【両足と左腕の三点でバランスをとり、動かしにくい右は垂らす】
【立ち居地は先ほどさした線の上、着地した少年を見下ろす形となる】
【お互い、一撃ずつ相手に入れた。戦況は未だ五分】

(……いや、ヴァーデットのスタミナ切れはあんまり期待できない)

【短距離走者的思考、体質を持つローズは、ラインの記憶を継承している】
【彼の右手の『魔翌力構造結晶体』そのものが心臓であることは概ね検知していたが、だからこそこちらは不利】
【そして攻撃翌力・防御力の面で著しくヴァーデットに劣っている自分が、勝つためにはもう一味欲しいところ】

さぁ、次はどうする?

【猫の唇から漏れた言葉は、どちらに向けられたものか判然としない】
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/06(土) 17:17:01.80 ID:zOPiLPffo
>>957

────決勝、か。
…まあ偶然そうなったなら、また別の戦い方で相手して貰うだけだ──

【──そんな言葉を残して去る途中】

──と。着いて来るなら清涼飲料水でも買ってやろうかと思ってたんだが、まあ代わりに、だ。

【相手に向かってぞんざいに放り投げたのは、先程使用した魔術結晶と同じ物質。わざわざ使う必要は無いが、持っていても邪魔にはならないだろう。】
【放り投げる軌道が思いの外良かった事を視認すると、やがて姿を消した。】
964 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 17:17:48.30 ID:yfLvf4UAO
谷山 基樹←まず一勝。能力を使わずに虚を突く余裕の持ち主()
★ブルーローズ←戦闘中。絶賛チーティング中
★竜崎 遥人←チート期待
カノン=ラン=パトリオット←文が長すぎて何が何やらわかめ
タツミ←随分と改善された。上手ではないが
返田 彗←誰だよ
橡 蘇芳←相変わらずの下手糞さ、残ってほしくはない
ヴァーデッド・劫火・ニコラス←戦闘中。あのタツミさんに勝ちそう?
優志 龍麒←ハブ酒の毒牙の犠牲者そのいち。ロールはウンコもいいところ
ツァーリ=F=カーディナル←待機中。チート凶状持ち
纏馬 めぐ←恐らくあやベン。原状は普通か少しチート気味?
グレートマスク・ザ・ウロタ←太郎なので大丈夫だと思われる
エルネスティーネ←ルカスなので大丈夫だと思われる。能力は地味にかなり強い
エルフェス←エルフェスなので以下略。
神鷹空人←森島なので以下略。
シルヴァーグ=バレットリーン←誰だよ
クルス←能力自体が弱めなので、チートにはならない様子。
月詠 聖←エロゲ以下略
翁←谷山の最初の対戦相手。誰だよ、ロールはなかなか
ブレイズデル←朔夜の遅さの最初の犠牲者。誰だよ
ブライト・ブライユ←誰だよ、ロールはなかなか
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 17:28:31.29 ID:yQTEQws8o
>>961

やっべ・・・!

【少年の膝蹴りを確認、急いで攻撃を中止し右にサイドステップ】
【お互いに攻撃は当たらない】

結構やるじゃねぇか・・・!

【その位置のまま、左足で少年の腹めがけ回し蹴りを繰り出す】

【サイドステップは先程と同じく素早いが、丁度効果が切れたのか回し蹴りの速さはそれほどではない】
【先程の速さに慣れたなら、避けるも受けるも難しくないだろう】
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 17:33:16.64 ID:yfLvf4UAO
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 17:33:30.96 ID:rszZtru40
>>962

げほっ……ひゃははァ!楽しい…ねェ!!

【口元から多量の血を吐き出し、前かがみに倒れそうになるも】
【右足を前に踏み出し、留まる】
【ここで倒れては、いけない】

―――俺ァ、思いっきり勘違いしてたんだわ…

昔はな、激痛に耐えられなくなって失神したり、すぐにスタミナ切れを起こしたりしてたんだよ

だからどォしたって話だけどなァ、ひゃはは

【左手で口元の血を拭い、ぺっ、と吐き捨てる】
【―――さすがに舌で血を舐めとるような行為はしない、当然である】

分かっちまったんだよ、今は、俺の“能力”の特性をなァ!!

“痛い”とか“疲れる”とかは後回しだ!今俺がやりたいことをやる!それが俺の特性、本質さ

だからよォ、俺は今、俺が一番やりたい事をやるべきなんだと…思う!!

【其処まで言い切ると、一度口をつぐみ】
【相手のほうをじっと見つめる、未だ戦意や敗北を感じさせない双眸】

【見下ろされる感覚には不快感が生じていたが】
【溢れ出るこの“高揚感”からすれば、さしたる問題でも障害でもない】

―――あァ、そして俺が今一番やりたいことってのはよォ……!!

【少年は体を低く倒し、腰を思いっきり捻って右腕を後ろに回し】
【ほんの一瞬だけ、相手のほうを鋭く睨み付けたかと思うと】

“お前”を……“この右手で”………

“殴り勝ちてェ”ってなあああああああああああああああああァァッッ!!!!!

【瞬間、少年は加速、加速、加速】
【右肩部から大量に炎を噴出し、右手を前に掲げ】

【狙うは、相手が待ち構える高く垂直な壁、跳ぶ、跳ぶ、飛ぶッ!!】

【高速で相手との距離を詰め、狙い定める相手の体躯】
【先ほど地面に叩きつけた拳に、勢いを上乗せして襲い掛かる】
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 17:34:52.86 ID:L8y9sELz0
>>965
っち!

【相手が攻撃を中止して避けたのを確認して舌打ちをすると】
【回し蹴りが向かっていることに気づき】

お互いな…!
っていうか身体能力強化系かよ
分が悪いな畜生!

【相手の攻撃を両腕で受けるがそれが威力をなくすとは言えない】
【攻撃による痛みを腕に覚えつつもすぐに体制を立て直して相手へと走り向かう】

う…ぉらぁ!!!!

【そのまま右の拳を強く握って相手の顔面を殴りぬけようと拳を振るう】
【軌道は非常に率直なストレート】
【ゆえにあたれば威力はあるだろうが、読みやすくかわしやすい】
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 17:41:06.14 ID:yfLvf4UAO
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 17:44:15.36 ID:yfLvf4UAO
現在の上位メンバーチートばっかだなwww
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 17:49:42.92 ID:6YBEWPOto
>>967
【そこまで強く殴った覚えはないのに、中々効いているように見えた】
【それが示す事実…彼もまた、肉体的防御力は低め。対応力はあるけれど、力のほぼ全てが攻撃に特化している】
【どこかに歪があるはずと、猫は目を凝らした】

【俯瞰してみると、状況が違って見える。時には視点を変えることも重要】
【壁に刺さっている線は一つ、自分が乗っているものだけ】
【地面には変わらず二つ落ちていて、左には二本。計六本。最大数は一定】
【ここで左手に一つ戻し、左には三爪、他変わらず】

……そう、だよ。
きっと誰だって、力を持たされた意味は何処かにある。

【かつて身体の機能として保持していた模倣の力を、ローズは今使いこなせない】
【代わりに得た蒼い線の操作能力……これは全て、『 』の、】
【願いに応えてくれた二人の記憶、自分の変質の意味、あるとすれば―――――】


だから、ボクの力に意味があるとすれば―――――それはっ!!


【向かってくる少年の願い、本当なら、応えたかった】
【彼の理由も知っていた、どちらかといえば好ましい人物。猫にとっても、ラインにとっても】
【でもそれは許されない。自分が背負っているのは自我だけではない】
【負けたくない、負けない、負けられない…その意思を超えて抱く、自分の願いは、ただ一つ】

【そう、その願いの前に立ち、あらぶる烈火を前に恐れずいられる理由は、唯の一つ】

【地に落ちていた線が消えた】
【向かってくる少年を受け流すように、真上に跳びながら線を消した】
【左手の線を少年にまっすぐ向けるが、それに投擲などの意思はない】


絶対に負けないっっっっ!!!


【通過した少年、振り向かなければ背後】
【差し出した左の周囲に現れ浮翌遊する二本線が、ミサイルのように飛び出した】
【猫の腕力を反映しているのか青あざが出来るほどではないし、そのまま動かなければ側頭部を掠め後方へ流れるだろう】
【直後ぐるりと、反転して猫の元に戻り始めるのだけれど】
972 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 17:51:00.66 ID:yQTEQws8o
>>968

おぉっと!?

【腕を十字に交差させ、少年の拳を受け止める】
【少し衝撃が腕に伝わるが、戦闘に支障が出る程ではない】

面白ぇじゃねぇか・・・
そぅらっ!

【少年の振るった右腕を両手で掴もうとする】
【上手く掴めれば、腕を引きつつ膝蹴りを叩き込むだろう】
【腕を引く勢いもあり、食らったら少なくないダメージを受け、もしかしたら右肩を痛めるかもしれない】
【しかし、掴みに失敗すれば結構な隙になる】
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 17:53:55.71 ID:yfLvf4UAO
レギンさんなに帰って来てるんですかwww
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 17:58:28.79 ID:L8y9sELz0
>>972
っぐ!

【流石に振り切ってしまった跡では中々避けることなんてできない】
【そのまま腕をつかまれ引っ張られて膝蹴りを腹部に直撃させてしまう】

あ…かっ…はっ…
…けど、…ある意味…チャンスだ…ぜ…

【だが、攻撃を受けたあと相手の肩に手を置こうとする】
【彼の能力は『熱』、だが上げるだけではない下げることもできる】
【もし触れることができたのなら相手の体を冷やしにかかるだろう】
【場合によっては凍傷を起こすかもしれない】

へ、…へへへ…
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 18:05:57.56 ID:yfLvf4UAO
レギンさん早く出ていって下さいwww
976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 18:07:33.75 ID:rszZtru40
>>971

だろォと思ったッッッ!!!!!!

【それは相手が回避したという意味だろうか、それとも“負けない”という意思についてだろうか】
【それは所論不明だが、此方としてみても敗北する意思は無い!】

【少年は壁に激突した直後、能力を解除、再構築する】
【再構築されたそれは、少年の両の腕に握られていた、二丁の拳銃だった】

【少年はそれを足元に向けて、引き絞った】
【銃口から噴出す火柱のような火炎、推進剤の効果を得て、飛び上がる】

があっっ…!ちィィッ!!!

【壁から出て即座に上に飛び上がったことが不幸を成し、ミサイルが少年の怪我をした左脚に直撃する】
【威力と衝撃が相乗して少年の脚に響き、激痛に唸りを上げるも】
【見据える視線は、ブルーローズ唯一人】

遂に届いたッ!!!遂にッ!!!

【血を流し続けて止まらない足を省みない炎の噴出により】
【遂に相手の下に手が十分届くほどの距離にまで接近した】

【両手が塞がっており、左足が動かず、軸足を作れない今】
【使える攻撃はたった一つしかなかったが、少年は迷わずそれを選択した】

――――――――――――ッッッッ!!!!!!

【少年は両の腕を後ろに回し、炎により加速】
【四肢の全てを後ろに回した少年に出来る唯一の攻撃方法は―――頭突きであった】
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 18:14:44.23 ID:yQTEQws8o
>>974

んなっ!?

【触れるだけでダメージを与えられるとは考えていなかった】
【右肩に手を置かれ、じわじわと周辺の感覚が無くなっていく】

ちぃっ!

【急いでバックステップし、少年の手を振り払う】

(迂闊に近づくのはまずいか・・・)

【左手を右肩に当て、右手を握りこむ】
【落としていた黒いサイコロは、いつの間にか霧散し消えていた】
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 18:18:03.75 ID:6YBEWPOto
>>976
【究極の力技ともいえるだろう、ヘッドバット】
【小技はこちらも覚えがあるけれど、これはいい意味で予想外】
【まさにロケット頭突きと呼ぶに相応しい一撃――――】

……へっ、へへへっ……!!

【実は今のミサイル操作、頭に負担が掛かる】
【だから二発だけ…最大三発撃てるはずのそれを二発だけ撃って操作すること、しか、できなかった】
【現に視界が白み始めて、一本が失速し消失した。残りも迎撃には勢いが足らず】

【でも、猫もまた笑った】
【頭を後ろのほうに流しながら】

【左手を上げ、線を二本消して、その分の質量を継ぎ足し一本に伸ばす】
【ヴァーデットの射線に対し対角線上、詰まり真っ向への推力が掛かる】

【そして激突と同時に、後ろに流していた頭を前へ】
【頭突きには頭突きで応じるという力技返し。彼の意思に答えつつ、なおかつ自分の意思をも真っ向からぶつける『礼節』!】

【先にも述べたが、ローズの骨格は非情に硬い。肉をどれだけ削ぎ落とされても結局砕かれなかったほどに】
【それに加え、ローズは今自分の意思を曲げるつもりはない】
【退路を断って、完璧な背水の陣。ここで退いてお仕舞い、なんて微塵も考えない】

【まさに石頭である。】


うっ、おおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!


【左の線も消した。激突の瞬間火花が散ったが、それでも咆哮と共にごり押しして】
【――――落下して、ゴミ溜めの中に落ちた】
【砂塵が舞い、一瞬姿を隠したけれど】

【それが晴れたとき、ローズはよろめきながらもまだ、立っていた】
【額から血を流しつつ、今にも気を失いそうな風体で】

【だが、これでしのがれたら、もう打つ手はないと言えよう】
【先ほどの遠隔操作も頭脳労働、意識朦朧とした状態では限度があり】
【ただただ、相手の様子を、勝敗を知るためだけに猫は立ち上がっていた】
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 18:20:16.76 ID:L8y9sELz0
>>977
くそ!惜しい!

【相手に振りほどかれてすぐに距離を離すと】
【相手に向かって走って接近して】

まだまだぁ!!!

【走る勢いを付加して相手に腹部めがけてパンチを繰り出そうとする】
【だが、やはり直線的で読みやすい攻撃だ】
【避けようと思えば楽に避けることができるだろう】
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 18:22:01.65 ID:yfLvf4UAO
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/9882/1282391845/
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 18:22:32.78 ID:yfLvf4UAO
レギン帰ってくんなウゼェ
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 18:40:15.55 ID:rszZtru40
>>978

【直撃、直撃、直撃】
【少年には三回ほど激突されたかのような、“痺れ”の感覚が在った】

【相手のほうが圧倒的に此方よりも石頭だった、少なくとも少年にはそう感じたが】
【此方のほうが勢いが有ったために、引き分けるようになったのであろう】

――――――痛いッ!!痛いッ!!!!痛い…ッッ!!!!!!

【激痛ゆえか、能力による二丁の拳銃は消滅し】
【半場反射的に皮膚が剥がれて血を噴き出す額に右手を置く】
【当然、そのまま落下していった、幸いにもクレーター部分が土だったお陰か、地面着地時の衝撃は薄かった】

―――っ…くあっ……痛ェ……な、オイ……ッ……!!

【左手で地面を押さえ、右手で額を押さえ続ける】
【そのままゆっくりと立ち上が、れない、左脚が膝より下がどうにも動かない】

【這いずるように地面を進み、“ブルーローズから作ってもらった杖”を、拾い上げる】
【杖のすぐ近くにて戦闘を開始したのが吉だったといえる】

………くっ……マジに……脚が…動かねっ……!!

まだっ……終わりじゃ…あ……ねぇ…ぞっ…………

【杖に縋り付く様にして立ち上がり、体重を思いっきり掛けつつ、相手の方向に歩みを進める】
【未だ勝負は終わっていないとばかりに、鋭く睨みつける漆黒の双眸と真っ赤な短髪を更に赤く染めながらも】
【少年は、ただただ相手の方向に、歩む】
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 18:41:57.43 ID:rszZtru40
>>982
/すみません、“ブルーラインから作ってもらった杖”の間違いです!
/もし間違いでないのならスルーでも大丈夫です!すみません!
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 18:42:57.68 ID:yfLvf4UAO
青線チートすんなwwwww
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 18:44:44.98 ID:yQTEQws8o
>>979

くそっ!

【右手を開く】
【その中には、あの時とまったく同じサイコロがあった】
【躊躇い無くサイコロを落とす】

【大:5.4.6】
【中:1.5.3】
【小:2.4.2】

【5.4.6:シゴロ】

よっしゃ来たァァ!!

【少年に向かい、こちらもまっすぐ走る】
【シゴロの効果か、さっきほどではないにしろ素早くなっている】

ぐぅっ・・・!

【真っ向から少年の拳を腹で受け止める】
【一瞬動きが止まるが、同じくシゴロの効果により倒れるまでには至らない】

もらったぁっ!!

【少年の腹に左手の鉤爪を叩き込む】

【ちなみにシゴロの効果を詳しく説明するなら、『一定時間自分の素早さ、攻撃翌力、耐久力を少し上げる』というもの】
【これにより、死にはしないだろうが鉤爪の威力も上がっている】
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 18:51:29.21 ID:6YBEWPOto
>>982
【立ってた、彼もまだ、立ってた】
【でも、屈したくない、負けたくない。意地っ張りな猫】
【計算ではなく本能で、自身は退路を絶つべきだと知り、実行した】
【大会だから、お祭りだからと甘く見ていた自分が許せなくて】

う、あっ……

【言葉を吐く余裕はなかった。まだ終わってない以上、思考がぐちゃぐちゃでも続けなければならなかった】
【線を出す余裕もない。かといって肉弾戦ではまったく不利であり、そして撹乱しようにも膝が笑ってしまっている】
【まだ、まだ、まだ……それだけが頭の中でループする。内装は特にデリケートな構造をしているらしく、彼以上に損害は大きい】

【よたよたと、同様に歩をつめる猫。目はヴァーデットのほうを見ているが、脳がその光景を正式に処理しているわけではなく】
【闘争本能、というには、いささか趣が異なる。いわば『蒼の本能』】
【その背には、絶対に代えられない約束がある。それを認識するための退路断ち】
【走馬灯のように、今までであった人たちの顔が浮かんだ。最後、重要な部分には父と、姉と、姉と、兄と続き、】
【―――――――】

―――――ま、だっ…!!

【頭はふらつくが、眼光が復活した】
【魔術的演算も、拳の筋肉も絶不調だが、その意思を形作る誰かの想いが猫を奮い立たせた】
【そして少しばかり立ち直った脚で大地を踏みしめ、】

ま、だ、だああああああああっっーーーーーーー!!!

【本人は渾身の一撃…の、つもりで、なれない拳を突き出した】
【よろけていて、それこそ蚊も殺せないようなへろへろの拳を、少年の胸に】
【命中しようがしまいが、結局、荒く呼吸しながら全身の力を抜き…それでも、その場に立ったまま、動かなくなる】
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 18:52:28.21 ID:L8y9sELz0
>>985
ガフッ…!

【避けるすべもなくそのまま腹に鉤爪は突き刺さるが】
【だが、それでも離れようとはしない】

強いなぁ・・・
ったく、でも俺も…負けたくはないんだ!

【そういうと拳はそのままもう片方の腕で相手の左腕を掴もうとする】
【―能力『熱』、その能力で触れている部分の熱を大幅に上げて焼き焦がそうとするだろう】

最後の根競べといこうぜ!!!
ど畜生!!!
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 19:03:21.66 ID:rszZtru40
>>986

【渾身の一撃、そう表すのがもっとも正しいといえるだろう】
【足がまともに動かぬ少年に、ステップはおろか回避など出来るはずも無く】

―――――――――!!?

【痛みとも、衝撃とも違う、ただ押されただけのようなダメージ】
【少年は、耐えられると思い、想い、思っていた】

なっ…!………くそッ…!!!

【押され、倒された、其れだけであったが】
【少年の体に軽く響き渡る衝撃は、痛くて、痛くて】

【杖を持っていなければ、おそらく後頭部を打ち付け、気絶していたであろう】
【其れに、“すがり付いていたからこそ”、しりもちを着く程度で済んだ】

【程度と称させてもらうが、それは少年の勢いを殺ぐには十分なもので】
【パタリ、としりもちを着いた少年は、もはや動かない足腰に対し、意識を保つことしか出来ず】

くそぉ…!くそぉ…!!!くそがああああああぁぁ………!!!

【両の拳を、届かない相手に対して振ることしか、出来ない】
【そんな無力感に、そんな挫折感に】
【ただ、打ちひしがれる、攻め立てられるのは、せいぜい“自分自身のみ”】

【離された杖は、乾いた音を立て】
【地面に転がっていた】
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 19:04:53.15 ID:yQTEQws8o
>>987

ぐぅあ、っちぃ!!

【左腕を掴まれ、煙と嫌な臭いが広がる】

俺だって負けたかねぇんだよこん畜生ォォォォ!!

【左手の鉤爪を引き抜く】

これでも食らいやがれェェェェッッ!!!

【左腕を引く勢いを使い、体をひねり右足を少年の左わき腹に叩き込む】

【叩き込む瞬間、シゴロの効果は無くなる】
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 19:09:33.23 ID:L8y9sELz0
>>989
うぁ…っぐ

【そのまま成すすべもなく蹴飛ばされて】

…流石に、これ以上は無理か…

【激痛の走る腹部を押さえつけて立ち上がる】

これが…最後の賭けだ…
うぉぉぉぉぉ!!!!

【相手の顔面に向かって掌低を行おうとする】
【ありたけの力と能力をこめて…もしあたれば顔中に凄まじい熱が襲うだろう】
【少年の最後の賭けである…避けられてしまえばそこで終わりだ】
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 19:10:56.83 ID:trKseUZZo
【公園】

……zZZZZ

【公園の芝生の上に、小柄な人物が座って寝ていた】
【身長の頃は140前後程であろうか。黒い外套で身を覆い白塗りの杖を脇に置いている】
【その顔立ちは老人と呼ぶに相応しかろう】
【見た目の年齢は70を超えよう皺だらけの面立ちで、安らかな顔でいびきを立てていた】

……はっ!……うぅむ?
はてさて、いつの間にやら日が暮れておるではないか
いかんな、どうにも日当たりのいい場所にいるとこう、眠気がな……ふぁ〜……。

【やがて、老人はゆっくりと目を開け】
【周囲がすっかり暗くなっていることに気づくと、暢気にあくびを一つ】
【穏やかな表情を浮かべたまま、傍らの水筒を手に取り、カップ代わりの蓋にトクトク……と麦茶を注いだ】

まぁ、焦ってたところで仕方がない。急くような歳でもないしの
……うむ、寝起きの茶は旨いものじゃて。
まだ時間はあるようじゃしな、このままのんびりと選手を待つとしようかのぅ

【麦茶で喉を潤しながら、のほほんとした言葉でそのまま待ちの姿勢に移行する】
【額から左目の上を通り頬まで裂けた大きな古傷を、眼帯で隠した其の顔には】
【痛々しい傷とはアンバランスなほどに静かで落ち着いた表情が浮かんでいる】

【傍らには3つの星。それを眼に留めたならば大会参加者であることを察することも可能だろう】
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 19:14:24.44 ID:6YBEWPOto
>>988
はぁ、はぁ、はぁ………。

【脳へのダメージというのは、常に深刻に考えたほうがいい】
【たとえ一瞬元に戻ったとしても、根本的原因が解決されているとは限らず】
【まして今回のように強い衝撃が巡った時などは、その過負荷は見た目以上になっているかも知れず】

―――――――。

【言葉を発することはなかった、呼吸も次第に弱まって行き、でも結局、膝をつくことはなく】
【意地でも膝はつかず、立ったまま猫は気絶していた】
【度の過ぎた負けず嫌い、意識を刈り飛ばしてなお、自分が膝を屈することを許さず】
【負けたくない、負けたくないと、消えた思考の中で空しくリフレインするのみ】

【だからか、うつむいた顔色は悔しそうに歪められていた形跡が毛皮に浮いていて】
【閉じられた目の下は、涙が浮いていた。負けを最後まで認めたくなくて、でも勝ち様が浮かばず、悔しくて悔しくて】
【でもきっと、それは全て自分に向けられていた。自分の弱さに、そして応えられなかった人全てへの悔恨で、自分を痛めつけた傷】

【後はもはや、なすがまま】
【立ち往生の猫は、小突けば倒れるだろう。そうでなくとも、しばらく後に吹いた風に押された程度で倒れ伏し】
【決着、であろうか】
【意識を先に失ったのは猫。医務班到着まで、気を失った猫の処遇は貴方に一任される】
【限界を先に迎えたのは、猫だった】
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/08/06(土) 19:16:33.13 ID:vh5t4mUSO
【自然公園】
【自然とは名ばかりの、管理され、不自然なまでに美しく整列する草花の園。】
【その一角、草花が一切生えていない、整備されたグラウンド。そこで無邪気に遊んでいた子供達も、少しずつ疎らになって来る時間帯。】
【角錐型の一対の濃緑の大角を側頭から生やし、黒色のベレーを被った、鋼色のセミロングヘアの少女は、その中心に立っている。】

【自身の角型ネクタイピンが付いた長い黒ネクタイを締め、濃い緑色の軍服風の衣装というのが彼女の装いで――】

【何より、その胸には、五つの“星型バッジ”が有る。】
【大会参加者、それも、無傷の。】

――うぅむ

(待ってばかりでは誰も来ないか――?)
(しかし……自分から行くのも図々しいような――)

【待ち侘びた、とでも言いたいような表情である。混在するのは、「勝ちたい」という熱意の表情。】
【時折、目を閉じてみたり、髪を掻き上げてみたり、右角を撫でてみたり――要するに、暇そうにしていて。】

【遠くからでも、その存在には気付けるだろう――】
【物好きな見物人達が、予選試合の始まるのを期待し、ちらほらと現れ始めている事と。】
【つい先程辺りに張り巡らされた、「予選試合専用地域」のカラーコーンとテープによって、だ。】



【つまりこの場所は、公式か或いは非公式の道楽人が試合の為に貸し切った場所の一つ――尤も少女は、それには気付いていないのだが。】
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 19:22:18.64 ID:yQTEQws8o
>>990

くぅっ!

【両腕を交差させ、少年の掌低を受け止めた、受けてしまった】

ぐ、あ、あああああぁぁぁぁぁ!!!

【結果、少年の思惑とは違えど最後の技を食らってしまった】

【勢いに気圧されたこともあり、仰向けに倒れてしまう】

【まだ意識はあるが、少年が力尽きなければこちらの負けになるはずだ】
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2011/08/06(土) 19:26:12.16 ID:L8y9sELz0
>>994
…は、ははは…
あ、だめだ…力でない

【流石にダメージと疲労がたたったのかぶっ倒れてしまう】

…おい、まだおきてるか…
まだ、やるか…?

【ぶっ倒れたまま相手の状況を確認すべく問いかけてみる】
【疲労でもう立ち上がれないらしい】
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/08/06(土) 19:38:19.20 ID:okoyPdqBo
>>991

【──ひゅう】
【夕刻というよりは最早夜というに相応しい時間帯に、小さく風が吹き渡り】
【ちり、ちり、ちり。木々が風と踊る音に紛れ、微かに金属の擦れ合う音がした】
【とた、とた、という地を踏む足音。さらさらとした衣擦れの気配】
【それらを感じて公園の入り口に目を遣れば──老人は其処に、ひとりの少女を見るだろう】

あ、あの……大会参加者の方、でしょうか──

【透き通るようなプラチナブロンドの髪に、蒼い蒼い瞳の少女は】
【昨日買ったばかりであるかのような黒いワンピースドレスに身を包んでいる】
【ドレスの腰元にはすぅとした、矢張り黒色の細いベルトが巻かれており】
【其の上からは、肌を見せるのを憚るかのように灰色のカーディガンを纏っていた】

【染みどころか皺すら見られぬ黒の服。或いは昨夜戦闘でもして、元の衣裳が汚れたのだろうか】
【それを伺わせるかのように、彼女の胸元には同じく大会参加者の証が10個飾られていて】

【ちり、ちり、ちり】
【少女の胸元に下がる、チェーン付のコイン】
【其れが風に揺られ揺らされ。五芒星に当たっては小さな金属音を奏でていた】

/まだいらっしゃるでしょうか?
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 19:40:49.20 ID:yfLvf4UAO
レギン帰ってくんなウゼェ消えろ
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [saga]:2011/08/06(土) 19:43:26.13 ID:rszZtru40
>>992

――――――…これじゃァ…“勝って”ねェ…“勝利”してねェよ…畜生…ッ…!

【相手の、全てを尽くしたかの表情を見る】
【気絶、それも此方が止めを刺したわけではない、ただ、運が悪かっただけだ】
【勝ちとは、決して言えないが、ここで彼女を放置するわけにもいかない】

【苦虫を噛み潰さんとばかりに歯軋りをし、涙を流す】
【ぽたりぽたりと垂れ落ちるは、涙か、それとも血か】

【其処にあるのは、ただただ自身の唾棄すべきともいえる劣等感と】
【相手への惜しみない賞賛のみだった】

【少年は杖を駆使し、這いずりながらも少女の下へとたどり着くと】
【全く動かない足の中、気を付けつつも少女を地面へと寝かし付ける】

ひゃははァ……こんなもんか、俺の実力の有様は…!!

こんなもんで、こんなもんでッ!!!!

【地面に右拳を打ちつける、何度も、何度も】
【悔しそうに、悲しそうに、恨めしそうに】

【ほのかに明るかった路地裏も、いよいよとなっては暗くなり】
【その場に座り込み、深く、深くため息をはき捨てることしか出来なかった】

【いっそ、気絶してしまえば良かったのに】

/遅くなって本当にすみません
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 19:46:55.98 ID:yQTEQws8o
>>995

あ、あぁ・・・
まだ、起きてる・・・

【倒れた少年に返事をし、起き上がろうとする、が】

ぐ、あっ・・・

【先程の攻撃で両腕を負傷したため、起き上がれない】

――こういう時は、どっちの勝ちになるんだろうな・・・

【倒れたまま、少年に声を掛ける】
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/06(土) 19:49:42.08 ID:trKseUZZo
>>996

……ん?
うむ、うむ。参加者で違いないぞ
そう尋ねてくるということは、お嬢さんも参加者という事でよいのじゃな?

【よいしょ、と小さく声を上げながら】
【右手で腰を、左手で杖を持ちゆっくりと立ち上がる】
【くの字に曲がった背中も、自重を杖で支える姿も枯れ木のように頼りなく】
【苛烈な戦いが繰り広げられる大会参加者としては思い難い程に、老いた姿であった】

ふぅ……ずっと寝ておったせいか身体の節々が痛むわい
待たせたのお嬢さん。
選手同士が顔を合わせればするべきことは一つ……

【傍らの星を細く皺だらけの指で示しながら】
【穏やかな笑みを少女に浮かべたまま】

……儂の名は翁。
とうに名を捨てた身での、仮の名であるがそう覚えておいてくれ。

賭ける星はそうじゃな……3つでいいか?
儂の残しておる星は3つ。一つ二つ残しておいても利はないじゃろうしな

【短い自己紹介と、賭け星の確認を行う】
【特に異論がなかった場合は、この試合における賭け星は3つに決定されるだろう】
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
http://ex14.vip2ch.com/part4vip/

ローカルルール変更に伴い、1000到達の報告が不要になりました。

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
MinionsPart24 @ 2011/08/06(土) 19:37:46.10 ID:nhs1NPoS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1312627065/

桃香の魔王デュエル☆私の私による私のためだけのハーレム空間にする計画をこっそり進行中☆ @ 2011/08/06(土) 19:31:10.29 ID:fkYx5Llxo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1312626670/

ここだけマムルの写真館 コンマ00で魔王様にうわーっ @ 2011/08/06(土) 19:26:09.45 ID:Uw2/xVVIO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1312626367/

蒼衣「箱庭学園?」 @ 2011/08/06(土) 18:33:44.78 ID:UphaSpO+0
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「日本だって核実験くらいやればいい」 石原痴事 [08/06] @ 2011/08/06(土) 18:25:03.80
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1312622703/

第93回全国高校野球選手権大会 @ 2011/08/06(土) 18:22:19.88 ID:wqn/2WRi0
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ラブコメのヒロインから受ける暴力に対して主人公がキレたら… @ 2011/08/06(土) 17:48:38.36 ID:cuNzm6BL0
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上条「インデックスになってる?」 @ 2011/08/06(土) 17:48:25.30 ID:RPAIit6Lo
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