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スズメ(仮)だけど2012年4月終了を目安に過去を語ろうかな、とか【山田も出るよ】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :スズメ(仮) :2011/09/16(金) 18:30:21.99 ID:IhYy6wtRo
皆さんこんばんは。
まったり進行を予定しておりますので、更新が遅いと感じることが多々あると思いますが、その時はどうかお許しください。
無論、どんなことがあっても責任を持ってスレを使い切る所存にございます。

名前は適当に付けたものです。帰り道に実物を見かけて好印象だっただけです。

それでは、生まれたてホヤホヤの頃からお話します。
(※山田さんはまだまだまだまだ出てきません。)
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part6 @ 2024/03/16(土) 18:36:44.10 ID:H9jwDXet0
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さくらみこ「インターネッツのディストピアで」星街すいせい「ウィキペディアね」 @ 2024/03/16(土) 15:57:39.74 ID:7uCG76pMo
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今日は月が……❤ @ 2024/03/14(木) 18:25:34.96 ID:FFqOb4Jf0
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そろそろ春だねー! @ 2024/03/12(火) 21:53:17.79 ID:BH6nSGCdo
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2 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 18:39:54.01 ID:IhYy6wtRo
都市部から少し離れた町の片隅で、僕は生まれた。

当時の写真を見ると顔はガッツ石松に似ていたことが分かる。
幼児の頃から二歳上の姉の玩具にされていた、と父は言う。

園児になって同世代の友達を作ったが、どれも異性の子だったらしい。
男にとって最上級の幸せがハーレムだとすれば、幼稚園時代が僕の人生のピークだったということになる。

卒園後何週間かは友達との別れを嘆き続けていた、と母は言っていた。
自分と同じように都市部の小学校に入学する友達が一人もいなかったらしく、幼い僕にとっては辛い別れだったみたい。
それでも小学校に上がって少しすると新しい環境に馴れてきて、何人かの友達もできた。

友達といっても席が近くてグループ物の活動等で作業をするときに話したり、給食の際に話すような同級生のことを指し、
つまり、プライベートを共に過ごすようなことは一切なかった。

僕は無口で暗い子だったから、最初は興味本位で近寄ってきてくれる心優しい同級生たちも次第に離れていき、
果たして小学校中学年の二年間の殆どを一人で過ごした。
3 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 18:45:55.07 ID:IhYy6wtRo
四六時中姉にくっつくという浅ましい策が頭に過ることもあったけれど、度々妙なプライドが邪魔してそれを抑制してくれた。
結果的にその我慢に似たような僕の意地は正しいものとなった。

当時高学年だった姉は学生生活で多くの問題を抱えていたんだ。
それらは皆友人関係の縺れによるもので、弟の僕ではどうすることも出来ない代物だった。

それでも姉はその全てを自分の力で解決し、中学生になるとまるで別人になった。
そんな姉の話はまた別の機会があれば其処で話すことにしよっと。

姉が中学生になった年、僕は五年生になった。
この辺りからの記憶は色褪せていないものが多いだろうから、会話形式が増えそう。

なので幾らか読み易くなると思います。
此処まで付き合ってくださって本当にありがとうございます。

それでは、僕の人生を大きく変えてくれやがった奴との出会いをお話します。
4 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 18:57:38.46 ID:IhYy6wtRo
五年生になっても同様、同級生と話すことが日に日に減っていた。
それでも一人に馴れていた僕は休憩時間に校内を散歩するようになったんだ。

多くの場所を散策し、多くの時間を無駄にしたなあ。
校庭、中庭、駐車場の端にある小屋、体育館周辺、便所、水のみ場を何周したことか。

ある日の昼食後、昇降口で上履きから靴に履き替えていると男性教諭のアナウンスが校内に響いた。
それは同級生の松雪君をうさぎ小屋の前に呼ぶ趣旨であった。

うさぎ小屋は中庭の端にある。それとなく僕は中庭に向かった。

この時点で僕と松雪君は話したことが一度しかない。
5 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 18:59:27.39 ID:IhYy6wtRo
それは新しいクラスが発足した日のことだった。

学校に着いて廊下に貼られたクラス表を確認し、教室に足を運ぶとドアの前で松雪君が仁王立ちしていた。
彼は毎年運動会やマラソン大会で大活躍をしていて、僕の苦手な熱血型の男子生徒だと決め付けていた。

当時あまり他人に関心が無い僕でも彼のことは知っていて、彼の存在を認めた瞬間、

「同じクラスなんだ……」と後先を考えて不安に駆られた憶えがある。

得体を知りもせずに憶測で人を判断した罰が当たったか、松雪君と目が合った。
入室しづらそうにしている僕を認めた彼は、口許を綻ばせながらこちらに近寄ってきた。
6 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 19:01:34.64 ID:IhYy6wtRo
遠目から見たことしかなかったから、性格的に考えて上背があると思っていたが、
実際は案外小柄で、中々の美男子だった。

「二組だった?」

小さい形に相応しい高めの声に安堵した記憶がある。

問いに首肯で応えると、「よっしゃっ」と何故かガッツポーズで歓ばれた。

「ん、と……?」
「俺? 松雪、よろしく!」

困惑して俯いていると、松雪君が自己紹介をしてきた。
僕の方はその程度の情報であれば知っていたけど、何だか新鮮に思えて苦笑しながら自分の名前を口にした。

「へえ、いい名前じゃーんっ」

同世代の子から名前を褒められたのは初めての事で、この一言から松雪君に対する認識が変わった気がする。
松雪君は無邪気だけど、僕の目には少し大人びて映った。

そして、僕の中で喋る毎に印象が良くなっている状況で、彼は決定打となる一言を言ってのけた。

「同じクラスになったんだし、仲良くしようぜっ」

こんな言葉を掛けてもらったことがなかった。
さらには握手を求めてくれているではないか。

「……」

秒速三ミリメートルの速さでおそるおそる手を差し出すと、見兼ねたのか、わざわざ手を伸ばして相手の方から握りにきてくれた。

ぎゅっと握られた手の感触を今でも憶えている。
兎に角、松雪君との出会いは初めて尽くしのものであった。
7 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 19:20:12.48 ID:IhYy6wtRo
それから三ヶ月が過ぎても松雪君に話し掛けられることはなかった。
しかし、当時の僕に不安はなかった。

松雪君が放った「仲良くしようぜっ」という一言は、僕にとっては謂わば魔法の呪文であった。

遠くから松雪君を眺める度に、こっちを向いてくれるかなと期待するだけで胸を躍らせた。
会話したことが一度しかないのにも関わらず、僕の中では既に二人は友達という感覚が芽生えていたのだ。

そんな孤りの幸福は呪縛が解かれるまで続くことになる。
8 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 19:20:53.70 ID:IhYy6wtRo
うさぎ小屋に向かうと、高学年と中学年らしき数人の生徒が輪を作って話し合いをしていた。
近づいてみると気付かれてしまい、その内の一人に学年と組を訊ねられた。

消え入るような声で「五年二組です」と答えると、
「松雪君呼んできてくれない?」と背が高い女子生徒に依頼された。

首肯して全力疾走で教室に戻ろうとしたが、道中であることに気づいた。

先頃、先生が呼び出してたよね?

急いでうさぎ小屋に戻ると、やはり松雪君の姿があった。
思わぬ無駄足であったが、当時の僕は何とも思わず輪に向かったんだろうなあ。

気づけば強面の男性教諭が輪の中に加わっていた。
9 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 19:21:57.09 ID:IhYy6wtRo
近づくと先程の依頼主である女子生徒がこちらを見てすまなそうに合掌していた。
無駄足だったと察してくれたのだ。

「何度も同じことを言わせるなっ」

突然、男性教諭の怒号が中庭に響いた。
その場にいる生徒全員が身を竦めたと思ったが、僕は見ていた。

ただ一人、松雪君だけが怯むことなく先生を見据えていた。

「嫌だ」
「松雪ぃ……」

まったく状況が読めなかったが、松雪君が何かを拒んでいることを理解し、僕は勇気を出して先生に言った。

「松雪君の話を……聞いてあげてくださいっ」

最後の方は擦れていたが伝わりはしたはずだ。
そう思い顔を上げると、口をぽかんと開けた松雪君と一段と睨みを効かせた先生がこちらを見ていた。
10 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 19:22:27.20 ID:IhYy6wtRo
「お前は飼育委員なのか?」
「……福祉委員です」
「どうして福祉が此処にいる?」

答えあぐねていると、先生が怒り出しそうな気配を肌で感じ取った。
適当でもいいから何か答えないと、そう思った瞬間――

「こいつ、俺の代わりですっ」

松雪君が僕を指差してそう言った。
先生は訳が分からないという風で、周りの生徒たちと同じく松雪君の補足を待った。

「だから、こいつが俺の代わりになって、こいつが夏休み中にこいつらの世話を――」
「お前は馬鹿か!」

松雪君は先生の拳骨を喰らった。
その後、昼休みを全て利用して先生は説教をした。
11 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 19:23:14.73 ID:IhYy6wtRo
話を聞いていく内に今回の事件の概要を知れた。

飼育委員会に所属した中学年以上の生徒は夏休み中に週代わりで学校で飼われている動物たちの世話をする決まりがあり、
それを松雪君は嫌って前の日に何処かの教室で開かれた飼育委員会の会合に出席しなかった。

そして、昼休みに松雪君は呼び出されたが説得を試みた先生に歯向かい、怒鳴られたという何とも情けない話であった。
後で分かったことだが、うさぎ小屋前に呼び出したのは先生がうさぎの世話をする予定だったかららしいよ。

説教の最後の頃になると、僕の中の松雪象は崩壊していた。

しかし、状況の把握をせず軽々しく罪人を擁護したせいか、とんでもない重罪が僕に科される。

「――ということだ。松雪、いいな?」
「……」
「お前は他より多いからな、覚悟しておけ」

先生からその場にいた全員が納得する罰を松雪に科した。
と円満解決の矢先、

「……こいつも一緒で、いいっすか?」
「ん? 彼は福士委員なんだろう?」

話の矛先が変わったと気づいたときには、遅かった。
松雪は僕がいないとやってけないと弱音を吐き、先生はそれを納得し、果たして僕は飼育委員(仮)になった。
12 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 19:23:37.56 ID:IhYy6wtRo
僕が困惑している内に集まりはお開きとなり、外で遊んでいた生徒たちが昇降口の方に向かっていく。
結局、この件の敗因は反論できなかった自分にあると自責し、僕は俯いたままうさぎ小屋を後にした。

靴箱で上履きを履いていると、肩を叩かれた。
振り向けば松雪がすまなそうな顔をして上目遣いで僕を見ていた。

「えっと……すまん!」

ぎゅっと目を瞑り、合掌で謝意を示した相手の姿を見て、彼に憐憫に似た感情を覚えた。
既に彼に対する信用や憧れは消え失せていたが、一度は好きになった人だからなのだろうか、

「いいよ、別に」

想像以上に優しい言葉をかけていた。
13 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 19:23:58.22 ID:IhYy6wtRo
許す、許さないの問題ではなく、助け合いだと無意識に頭で置き換えたのかもしれない。
松雪が自分のことを何とも思っていなかったと知ったのは辛かったが、あの一言は僕に多大な活力を与えてくれた。

だから世話の手伝いはそのお返しだ。
そこまではっきりと自分を納得させたとは思えないが、松雪と今回の件に対して似たような感情と捉え方をしたんだと思う。

「じゃあ、ほんとに手伝ってくれるの?」
「行ける日はね」
「よっしゃあっ」

凄い喜び様であった。この頃はまだ飛び跳ねるまではしなかった。

三階にある教室まで誰かと談笑しながら歩んだことはなかった。
というか誰かと談笑したことすらそれ迄はなかったのかもしれない。

こうして、僕にも友達らしい友達ができたんだ。
14 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 19:28:06.76 ID:IhYy6wtRo
今回は以上です。
高学年篇は後一つか二つ書ければいいかな、と思ってます。
もうしばらくお付き合い&お待ちください。

自己満足の為に皆さんのお目汚しをしてしまってすみません。
今後も続けていくと思いますが、どうか御許しください。
それでは今日のところはこのあたりで失礼します。
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/09/16(金) 20:32:36.01 ID:FBEE46B+0
レスしてもいいんですか?
16 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 20:55:43.33 ID:IhYy6wtRo
>>15
ご丁寧にどうもー。
何か書きたいことがあるときにお書きいただければ、僕としては本望です。
最初なので硬くなりましたが、まあその、他のスレと同様自由に書き込んでください。
お気遣いくださってありがとうございました!
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/09/16(金) 21:30:38.21 ID:FBEE46B+0
じゃあ自分の過去なんかでわるいんですが貼らせてもらいます。  保育園児の頃、飼育小屋で鶏を飼っていたんですけど、何かの拍子に小屋から一匹小さいの脱走したんです。それだけならよかったんですけど、その鶏が凶暴で園児全員が逃げ出す大パニックになったんです。そのとき逃げ遅れた自分が鶏に目をつけられました。「やばっ」てなって全力で逃げたんですけど、その鶏速くて速くて、すぐ追いつかれて後ろふりむいたら鶏がジャンプ。突つかれる→自分気絶→親たちが園にその鶏の処分を頼む→鶏処分→焼き鳥   焼き鳥になったかどうかはわかりませんが実話です。長いうえに駄文でしつれいしました。
18 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/16(金) 21:50:08.88 ID:IhYy6wtRo
>>17
小鳥で良かった、と思った僕はプラス思考しぎですよね。不謹慎で申し訳ありません。
でも、凶暴と聞くと話は変わります。傷跡などは残っておりませんか?

私事で悪いのですが、僕の父も少年時代に動物に襲われたことがあったみたいで、
果たして動物恐怖症になってしまいました。
身近でそういう人間がいるのでお訪ねしますが、もしかして鳥類は苦手ですか?
杞憂であればいいのですが、もしそうだとしたらこの名前……すみません。

兎に角も、御無事で何よりでしたね。
それから、僕に比べて全然長くないですし、読み易い文章でこちらとしても有難かったですよ!
わざわざお話くださってありがとうございました。お話なさりたいときに何時でもご利用ください。
19 :スズメ(仮) [sage]:2011/09/17(土) 00:35:50.40 ID:4MMgswcko
申し訳ありません。やはり身体への負担が大きすぎるようなので、今回もリタイアさせていただきます。
今まで本当にご迷惑お掛けいたしました。
長期治療が必要みたいです、我慢して治します。
情けない形となりましたが、多分このままフェードアウトします。
本当に色々とありがとうございました。過去ログ化依頼してきます。それでは、さようなら。
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/09/17(土) 05:12:46.67 ID:/PRtAs0x0
>>18他にも、犬顔噛まれたり、犬に砂利道ひきずられたりしましたけど傷跡とかは無いですよ。あといまでも犬、猫、鳥は大好きです。
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/09/17(土) 05:13:47.03 ID:/PRtAs0x0
すいませんsageてませんでした。
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