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厨二能力を授けよう、貰ったらそれ使って戦おうぜ - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/09/24(土) 17:13:37.26 ID:JjUx1iCy0

厨二病患者隔離スレへようこそ
そしてこのスレを開いてくれて有り難う
ルールを読んだ後は厨二妄想を爆発させよう

【基本ルール】 荒らしは全力で華麗にスルー!
※荒らしに反応した人も荒らしです。

チート無双、無理やりな防御&回避、確定攻撃は禁止
※1 酷い場合はそっと言ってみよう
 ただし煽るようなキツい言い方は好ましくないです。
※2 たまには攻撃に当たりましょう
 いつもと違うスリリングな闘いをしてみよう!

老若男女に人外キャラまで自由にどうぞ!
※好きなキャラを演じてスレの世界を楽しもう☆
 ただし鬼だから怪力、天使だから空を飛ぶ等は勿論なし!

一言「書き込む前に更新すると幸せになれるぞ!!」

――キミはもう 目覚めたかい――?


只今の能力授与スレ→http://yy72.60.kg/test/read.cgi/vipdetyuuni/1315330503/
@wikiURL→http://www26.atwiki.jp/vipdetyuuni/
vipが落ちてるときは避難所へ→http://yy72.60.kg/vipdetyuuni/

前スレ→http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1315753058/
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/

2 :【陰陽八極】 :2011/09/24(土) 17:40:17.80 ID:RRuP4OnIO
いちおつ
3 :【螺旋射法】 [sage]:2011/09/24(土) 18:08:03.34 ID:tx0ar9z7o
いちおつです
4 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子 [sage]:2011/09/24(土) 18:12:21.25 ID:G+gQiJZWo
>>1おつです

……ぎゃお

【路地裏】
【薄暗いそこで2つの眼が浮き出ているように光っている】
【口に加えられているのは、串刺しにされた――肉】
【液体滴るそれを一口で食べ切るとそれを無造作に放り、次の肉に手をつける】


ぎゃおー♪

【つまりつくねを食べていた】
【態々路地裏まで来る理由もなかったが、なんとなくだ】
5 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子 [sage]:2011/09/24(土) 18:15:48.10 ID:G+gQiJZWo
>>4
/これなし!
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/09/24(土) 18:16:11.86 ID:NTObOe/AO
重複してね?
7 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki [sage saga]:2011/09/24(土) 18:22:14.49 ID:JjUx1iCy0
前スレ>>1000

【男に完成した絵を渡しながら、二枚目を描く準備を始める】
【其処である質問をしようとして、まだ相手の名前を知らないことに気付く】
【しかしいきなり名前を尋ねるのは失礼だと思ったので】

「そういえば、まだ名前言ってなかったですよね。 私、アンネリーゼ・アウトバーン っていいます」

「アンネ、でもリーゼ、でもお好きに呼んでください」

【まずは自らの名前を教える】
【質問するのはそれからだ】



/すいません、そろそろ飯落ちします……
/遅くなるやもしれないので、ここで凍結していただけるとありがたいです
/あとキンクリの件、了解しました
8 :【螺旋射法】 [sage]:2011/09/24(土) 18:55:03.71 ID:tx0ar9z7o
>>7
//了解しました!では凍結で
//お疲れさまですたい
9 :【奏滅雷腕】 [saga sage]:2011/09/24(土) 19:32:25.39 ID:CFQyHgjH0
1おつですたい
10 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/09/24(土) 20:16:56.23 ID:GCcEazSj0
/>>1乙!


【夜の街角に、白く浮かび上がる異形の姿】
【ヒトの住む領域には決して存在してはいけない、巨大な人外】
【頭頂部に湛えた燃え盛るような紅が、街灯の光に照らし出され、その異様を見せつける】
【肩からは腕ではなく翼が生え、質量を誇示するかのような巨体にはびっしりと羽毛が生えている】
【そしてその顔から突き出す黄色い鋭角なクチバシ】


【ようするに、規格外サイズのニワトリがあるいていた】


はぁ……
なんで俺様の見るたびに、どいつもこいつもヨダレ垂らして目を輝かせるんだよ……

田舎ぐらしなのか?
それとも学校で飼ってるニワトリを生徒自ら絞めさせて喰わせる情操教育でもしてんのかこの世界はッ!?

【すらすらとクチバシからは人語が漏れ出し、騒々しい音を夜の街角に響かせる】
【よく見ると尻尾の部分から蛇が生えているが、それ以外はどこをどう見ても丸々と太ったニワトリそのものであった】

ホントにどうにかならねェもんかなァ………


そうだ、乳牛に聞いてみよう

【なんか聞いたことあるけど微妙に違うフレーズを漏らしながら】
【『でもここらに牧場とかあったっけ?』などと突っ込み待ちな独り言を重ねるニワトリ】
【ちなみに今日のネクタイの柄は白黒のホルスタイン柄であった】
11 :【斬鬼羅刹】 侍 :2011/09/24(土) 21:29:23.00 ID:YNZsMyax0
【月下に在るは黒髪の男】
【白に茶の混じる着物を遊び人が如く着流し、腰には刀、左手にはキセル】
【未だ体温残る死体に腰掛け、金貨を右手で弄ぶ】

「――――世は全て事も無し。世直し家業もお役無し。
 さて、それじゃあちょいとこの世の中、面白おかしくするとしようじゃねぇか」

【キセルの灰を死体の口の中にに落とすが、当然死体に反応は無い】
12 :【木鬼式霊】@wiki E木葉95枚 [sage]:2011/09/24(土) 21:41:01.58 ID:tL0J+dJRo
>>11

【路地裏に入って行く一人の少女】
【正確には一人ではなく一人と五匹なのだが】

「あらまぁ・・・・こんな所に何があるんですか?」
【足元に居る五匹の木葉に問う】
【その木葉は全てが小さな人の形を取っている】

「あれ?あの人の事を言っているのかな?」

【そう言い目の前の人物を指差す】
【ちなみに五匹の木葉たちは怯えて少女の後ろに隠れている】

【式神たちの反応を見る限り、意図しない事故だったらしい】
13 :【斬鬼羅刹】 侍 :2011/09/24(土) 21:48:44.32 ID:YNZsMyax0
>>12

「――――あ?」

【カサリ、と木の葉が奏でる僅かな音。
 着物の男はしかしそれに即座に反応しその鋭い視線を向ける。
 見ればそこには一人の少女。ある意味でこの月夜に相応しい上品な雰囲気を纏う少女がいた】

「そこの女。こんな夜更けに俺を見て、何の用だ?
 惚れた貼ったなら抱くだけだいてやるぜ」

【男はカカカと笑うと死体の上で再びキセルを吸い煙を吐く】
14 :【木鬼式霊】@wiki E木葉95枚 [sage]:2011/09/24(土) 21:54:07.55 ID:tL0J+dJRo
>>13

「まぁ・・・・大変」
【死体に気付いたらしく驚きの表情を浮かべる】
「あのぅ・・大丈夫ですか〜?」

【死体相手にそんな事を言っている暢気な少女】

「えっと・・抱くって言うのはハグの事かしら?」
「んー・・・ちょっと考えさせてくれないかしら〜?」
【真剣に考え始める】

『キー!!』
【木葉の一人か前に出て男に対して威嚇を始める】
15 :【斬鬼羅刹】 侍 :2011/09/24(土) 22:01:05.38 ID:YNZsMyax0
>>14

「は。死体に語るとは、あんたは狂人か何かかい?」

【着物の男はゆっくりと立ち上がると、少女の足元で
 威嚇をする木の葉を珍しげに見た後、再度少女の方へと向き直りじっと見る】

「カカカ。おいおい、俺にカマトトぶっても意味はねぇぜ?
 それにしてもお前さん、妖怪変化の繰り手だったか。いや、本当に奇妙な晩だ」

【そう言って、木の葉を踏み潰そうと足を踏み出す】
【観察回数:1】
16 :【木鬼式霊】@wiki E木葉95枚 [sage]:2011/09/24(土) 22:07:21.22 ID:tL0J+dJRo
>>15

「あら・・・死んでらっしゃったのね・・」
「一体誰が?」
【頭に疑問符を浮かべて男に尋ねる】

「えっと〜・・御魂ヶ原家って聞いた事ないかしらね?」
「私はそこの娘なのよ〜」
「ちなみにこれは妖怪変化じゃなくて式神ね。」

【悠長に自己紹介を始める】

『キーッ!!キーッ!』
【木葉は死ぬ間際に術式を発動したらしい】
【これによって髪の毛ほどの蔦が男の足めがけて絡みつこうとするだろう】
17 :【斬鬼羅刹】 侍 :2011/09/24(土) 22:14:09.51 ID:YNZsMyax0
>>16

「御魂ヶ原……さてね、生憎俺は巫女だの坊主だのには縁遠い生でな。
 それにしても……式神ねぇ。どうせならもっと粋な化物の姿が見てぇもんだが」

【男は女のその反応を鼻で笑い、蔦を引きちぎると
 女の方へとつかつかと歩いていく】

「まあ、話も聞いたし座興は終わりだ」

【そして、いきなり刀をその首目掛けて振り下ろした】

「テメェの血に抱かれて寝てろ」
18 :8【木鬼式霊】@wiki E木葉85枚 [sage]:2011/09/24(土) 22:22:26.09 ID:tL0J+dJRo
>>17

「化け物かぁ・・・・運がよかったら見れるかもですね〜」
「この街には珍しい人がいっぱいですからぁ」

【寄ってくる男をじっと見つめている】

「ん?何か始めるんですか〜」
【キラキラとした瞳で男を見つめる】

「まぁ・・・・・」
【何が起きたのか把握しきれていない少女】

【だが、残りの四匹の式神が即座に術式を展開した】
【それによって親指ほどの蔦が剣めがけて絡みつこうとする】

【そして着物の袖からは茶色っぽい色の式神と水色の式神が五匹ずつ出てくる】
19 :【斬鬼羅刹】 侍 :2011/09/24(土) 22:29:51.40 ID:YNZsMyax0
>>18

【刀は蔓に阻まれ、少女に届く事は無かった。
 しかしながら、親指程度の太さの蔓では、絡め取るに至らない。
 卓越した技巧で繰られた刀が蔓を切断してしまう】

……ああ、貧弱だな。本体も貧弱なら能力も貧弱だ。
貧弱なら貧弱らしく、夜は怯えて隠れてれば良いだろうに。


【男はチラリと現れた新たな式神を見るが、その存在を無視し
 今度は少女の脳天へ向けて突きを繰り出す】
20 :【木鬼式霊】@wiki E木葉85枚 [sage]:2011/09/24(土) 22:36:44.32 ID:tL0J+dJRo
>>19

【取りあえず距離を取る少女】
【だが、その姿勢はどこかのんびりしている】

「ん〜これは・・大変なの・・かな?」
【自分の危機を理解できていない】
「でも・・貴方達〜あんまし暴れちゃ駄目よ〜」

【式神にそう言い聞かせる】

【すると水色の式神2匹と 茶色の式神2匹が術式を発動する】

【拳大の石が男の顔目掛けて飛んでいき。ゴム弾程の威力の水の弾が男の足元目がけて飛んでいく】

【残りの式神 茶3匹 水3匹】
21 :【斬鬼羅刹】 侍 :2011/09/24(土) 22:43:37.16 ID:YNZsMyax0
>>20

「カカカ。随分余裕そうだな、女。
 ただ、どうせなら今のうちに怯えといた方がいいぜ?
 死人は泣きも怯えも出来ねーんだからな」

【男はその高い身体能力で拳大の石を左手で掴み取り、右へ跳ぶ事で水を回避する】

「しかしまあ、その葉っぱ共の特性が見えねぇな。
 自動か、手動か……ちぃと試してみるか」

【男は掴み取った石を女の顔面目掛けて投げる。
 そしてそれに対する少女の動きを「観察」する】

【観察:2】
22 :【木鬼式霊】@wiki E木葉85枚 [sage]:2011/09/24(土) 22:49:13.25 ID:tL0J+dJRo
>>21

「・・・ごめんなさい、意味が良く理解できないの。」
【突然の事に戸惑いまくりである】
「取りあえず、倒しちゃえばいいのよね?」

【式神たちは前に出る】
【そして水色2匹と茶色2匹と緑5匹が追加される】

「ん?って・・」
「わっ!!!」
【飛んできた石を避けようとして思いっきり転ぶ】

【式神たちは慌てふためいている】

【残りの式神 茶5 水5 緑5】
23 :【斬鬼羅刹】 侍 :2011/09/24(土) 22:57:21.55 ID:YNZsMyax0

「……は、様は半自動的に動き、主人を守るのを目的とする人形。
 色に応じた妖術が組み込まれてるってとこか」

【男は慌てふためいている式神を見て思考をめぐらせる】

「攻撃して撃破すれば自動的に妖術が起動する。消費する数によっては威力も変化。
 能動的な能力の発動も出来る。俺との相性はかなりいい能力だな」

「最も、使い手が屑じゃあどうしようもねぇがな。カカカ」

【慌てふためいている式神達を嗤うと、男は走り一気に距離を詰め
 少女へと刀を縦に切りつけようとする】

「てめぇの奴隷共の最優先はてめぇの保護だ。
 だったら、てめぇが俺に攻撃を仕掛ける間も無い程、本体を追い込んでやりゃあいい」
24 :【木鬼式霊】@wiki E木葉76枚 [sage]:2011/09/24(土) 23:04:41.31 ID:tL0J+dJRo
>>23

「あったま良いんだね〜」
「大正解〜!」

【相変わらずニコニコしている】

「ん〜・・・そこまでばれちゃいますか・・」
「ま、しょうがないか〜」

【相変わらず能天気である】

「そう言われても仕方ないよね・・・」
「こっちも修行中の見だし・・・・」
【男の言葉でしょんぼりする少女】

「んー・・でも今さっきの『半自動的』って言うのは正解じゃないかな〜」
「全自動的なんだよねー」

【緑五匹が腕ほどの蔦になり捕捉しようと伸びる】
【そして茶五匹は土の槍を形成 水五匹は水流で槍を倍の速さで男目がけて打ち出す】

【式神残り 0】
25 :【斬鬼羅刹】 侍 :2011/09/24(土) 23:20:11.02 ID:YNZsMyax0
>>24
「カカカ……こいつぁ、ちっとは面白くなってきたな」

【男は嗤う、嘲る様に、楽しげに】

「成程、全自動ならいくら手前が弱くても関係ねぇって訳か。
 けどまあ……よくもまあ、自分以外に自分の命を預ける真似が出来るもんだ」

【三属性の同時攻撃。完全回避は無理と見た男は、刀を鞘に仕舞い
 「居合い斬り」の体勢に入った】

「……」

【次の瞬間、放たれた刃が蔓を切断した。通常の刃よりも遥かに早く鋭い剣閃は
 人体の両断すら可能とする。まして蔓の切断等容易くこなす。が、次に迫り繰るは
 土の槍、男が身体を抉り取らんと水により加速し襲い来る。それに対し男は】

「……さーて、どこを払うかね」

【迫り来る槍に対し、僅かに身体を捻る――――直後、土の槍が男の肉を削ぎ取っていった
 ……ただしそれは、脇腹と左腕の一部の肉のみである】

「っち……まあ、かわせねぇなら死なない程度に受けりゃあいいって事だ」

【着物に赤がじわじわとにじむが男は少し眉を潜めただけで気にせず少女へと声をかける】

「さて、どうする?見た所、葉っぱ共は見えないみてぇだが。
 ……言っとくが、てめえがまた奴隷を出そうとしやがったら、刀投げてでも[ピーーー]ぜ?」

「カカカ。さて、この危機的状況。お前はどうやって切り抜けるか「言って」見ろ。
 その言葉が面白かったら見逃してやるよ」

【男は皮肉気な笑みを浮かべそう尋ねる】
26 :【木鬼式霊】@wiki E木葉76枚 [sage]:2011/09/24(土) 23:30:09.29 ID:tL0J+dJRo
>>25

「・・もおっ!楽しくなんかないですよ!」
【立ち上がり砂を払う】

「信ずる者は救われる・・でしたっけ?」
「この子たちは家族も同然なんですよ?」
【ニコッと微笑んで男を見つめる】

【だが優しい少女の笑みとは裏腹に容赦ない式神の攻撃が続く】
『キーッ!!キッ!』
【まるで楽しんでいるかのようである】

【そして全員が全員力を使い果たし消滅する】
【残るは愚鈍な少女一人】

「きゃあっ!!」
【男が怪我をするのを見て悲鳴を上げる】

「・・・・大変・・」
「ごめんなさいっ!」
【頭を下げて謝る】

「・・・・・・」

「別に・・私はどうでもいいから貴方をどうにかしない?」
「そんなに血が出てるし・・・ここら辺は治安が悪いし・・・もし悪党にでも見つかったら大変・・・」

【物凄く不安そうで物悲しげな視線を男に送る】
【そして、着物から緑の式神を一匹取り出し薬草に変化させる】
27 :【斬鬼羅刹】 侍 :2011/09/24(土) 23:40:58.74 ID:YNZsMyax0
>>26

「おいおい、他人の気遣いとは随分余裕だねぇ。
 いっそそこまで抜けてやがると、拷問して陵辱して恨み言の一つでも吐かせてみたくなるもんだ」

【男は下卑た笑みを浮かべると――――一息で接近し、薬草を手にした少女に刀を突き刺した】

「――――俺は、他人をいたわるなんていう弱者の発想は反吐が出ると常日頃思っちゃいるが、
 言ってる奴に「力」があるのなら、そいつを無闇に殺したりはしねぇ。
 俺の野望の邪魔をしねぇ限りはな」

【刀は、少女の服。肉の無い部分だけを正確に突き刺していた。その身体に傷は付けていない】

「さて、次あった時は宣言通り陵辱して拷問してやるから、
 そうならねぇ様、せいぜい鍛えて俺の建造する世界の住人になれる様努力するんだな」

【剥き出しの殺気をぶつけ、男はほんの気まぐれで今回は少女を見逃す事を宣言した】
28 :【木鬼式霊】@wiki E木葉74枚 [sage]:2011/09/24(土) 23:48:43.74 ID:tL0J+dJRo
>>27

「しょうがないでしょう・・・」
「んー・・・でももう私にできる事はないな・・・好きにしてくださいな。」

【目を瞑る少女】

「つまりは___優しいんですねっ」
「お兄さんはやっぱり優しかったんですね。」
【太陽の様な笑みを浮かべる】

「じゃあ次会った時は拷問されて凌辱されてあげますわ。」
「意味は分かりませんけど。」

【そう言うと剣を引き抜き、立ち上がる】

「ん?行ってきていいですよ。」

【そう言うと緑の式神が薬草を持ち男の方に駆けよって行く】
【式神は男の好きなようにして構わないだろう】

【そして静かに帰路につく少女】
29 :【斬鬼羅刹】 侍 :2011/09/24(土) 23:55:15.02 ID:YNZsMyax0
>>28

「カカカ。どうにも随分とぬけた女だったな。
 次に会う時に程強者になっているか、或いは弱者のままなのか」

【男は一度大きくあくびをすると、去り行く少女を見送る事も無く
 式神から薬草を引ったくり傷口に塗りつける】

「……さて、[ピーーー]未来を期待して一眠りするとしようかね」

【そして、式神を無視して眠る体制に入った。
 純粋な少女の態度にも徹頭徹尾、その悪性を維持し続けたこの男は何者なのだろうか……】

/絡み有難うございました!楽しかったです!
そして性格悪いキャラでごめんなさい……っ!
30 :【木鬼式霊】@wiki E木葉74枚 [sage]:2011/09/24(土) 23:57:30.03 ID:tL0J+dJRo
>>29
/乙ありでしたー
/いえいえ全く気にしてませんよー
/こっちもとっても楽しかったです!
31 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/25(日) 00:33:53.74 ID:coJxDk+90
ここはとある田舎町、広場の様に使われている空き地。
或いは、体の良いゴミ捨て場として見なされてしまっているのか、
古びたテレビらしいものも隅に転がっているが、問題は認識だ。

「ほっ、ほっ、ほっ、それ、ほっ、ほっほっほっ――――。」

少なくとも、この声の主はここを一人遊びに適した広場だと認識していた。
弾む息遣い。同調して揺れる金の髪に正面を捉えた深緑の瞳。
キャスケット帽を被った小柄な少女は、細腕の間で何かを舞わせていた。

見栄えと夜の練習しやすさを考慮して光るよう細工されたそれは、
赤、青、黄――と、鮮やかに塗り分けられたボールだ。
となると彼女はジャグリングの練習をしているようだが。
行われているのは、基本的な技ながら確実なパターンの構築は難しい「関門」。

「………よいっ!」

――ファウンテン。四個のボールを片手で二個ずつ投げ上げては掴み掴んでは投げ上げる技。
その連続を崩して、少女が掛け声と共に右のボールをひとつ外に投げつけると、
闇から一つの光の珠が飛び出して、少女の技の空白を埋め。
投げられた一つは、『影』のように深い闇の中で静止する。

光の軌跡の美しさもあり、それは甚だ奇妙だった。
32 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/25(日) 00:35:47.15 ID:coJxDk+90
/>>31は取り消しですスレ汚し申し訳ない
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/25(日) 01:32:02.12 ID:IG0AuyqAO
害悪の谷山がいるクソスレはここか?
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/09/25(日) 02:00:01.54 ID:Xj0WPldIO
【谷山回避テンプレ】
・主な活動場所とキャラは以下
能力者スレ
谷山基樹、花城火憐、子子子子子墨、御板女白黒
厨二能力スレ
【最弱兵器】、【装闘機兵】
・二点リーダー「‥‥」を使う、三点リーダ「……」とか点「・・・」じゃない
・三人称は一時期「キミ」だったが今は「貴方、貴男、貴女」を多用
・文章は基本的に長いけど中身が薄いのが特徴。軽い
・イベント運営時は特に注意、無理やり流れに巻き込もうとしてくる
・獣人キャラ使ってるなら更に注意。獣姦される
・地の文に擬音が多い。禁書厨の疑惑あり
・スクライドの気配がしたらそいつは谷山
・雑談で携帯はiPhoneって言ってたからソフトバンク
・愚痴スレで自演を繰り返す自演王。全ての擁護レスは殆ど谷山の自演
・まともに見える、害悪ではないという意見が有るが、過去やった事が酷い上に愚痴スレ民、擁護は無理
・まともに見える理由は猫をかぶっているから、本性はラグナと同レベル
・最近は活動の拠点を能力者から厨二能力に写したようだ、相変わらずフットワークだけは軽い
・能力者の衰退の一因とされている真の害悪
・関甲さんに目を付けられた。このまま死んでほしい

厨二スレの皆、早く谷山を追放しないと酷い事になるぞ
きっとTwitterとかで愚痴ったりし始めるはずだ素質は十二分にあるから
早く管理人は谷山を規制するといい、これは忠告だからな、俺の善意だ
35 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 14:03:11.48 ID:CfoaMEBOo
【噂】

【それは人の口から口、電子メールから電子メール、脳から脳へと伝染していく一種のウィルスの様な"幻想"と"真実"の入り混じった存在】
【そして、『過程』と言う名の自称が噂を増大・増幅・曲解・歪曲させ、最初に興味本位で噂を発生させた者の予想外の方向へとりんごは転がっていく】
【都市という存在は言わば病原体だ。存在そのものがウィルスを生成するための機関なのだ。一度でも動き出せば、誰にもそれを止めることはできない】
【そんな今日において、また一つ噂がその勢力を広げつつあった―――『街外れの郊外、茨の森の奥にある古城には吸血鬼が住んでいる―――というオカルトタイプの噂】
【ある者は視たと語り、またある者は視ていないと語る。不確かな事実に己の威厳とプライドと権威をかけて不確かな言葉を零し続けるのは些か滑稽な光景でもあった】
【その噂を聞いた者たちの中で噂を信じた者たちはというと、着々とそれぞれの思惑を進ませ始めていた。吸血鬼討伐やら、吸血鬼を実験材料にするとか、単なる好奇心だとか、色々】

【嗚呼、今日も太陽は昇り、傾きかけ始めた。】



【郊外にある古城、玉座の間】

【そこには美的な顔立ちを持つ青年の様な姿をした人型が玉座で鎮座していた。肘置きに右肘を置いて、掌で頬杖をついて、うとうとと首を前後に眠そうに揺り動かしながら】
【こんな朝っぱらから眠気を感じているような人間ならば大抵はろくでもないような人間であることには違いないのだ。そもそも、古ぼけた城の玉座に座っているなんて可笑しい話だ】
【青年はただひたすら待つ。今日はどんな目的を持った人間がここに訪れて、何を言って、何をするのかと期待しながら待つのだ――自分はあくびをするだけなのだから、待つのは簡単であった】
【そう、ここは昼下がりの古城。窓ガラスからは太陽の光なんて一つも漏れてこなかった。ペンキで、黒塗りしてあったから】

【そして、あくびをした。目尻に涙を溜めつつ】


/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ 使い回しですけれど気にしナイン
/絡み難いんだよぉぉぉ!って思われた方は、一言言ってくだされば絡み待ち側交換でもOKです!
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/09/25(日) 15:07:45.41 ID:CfoaMEBOo
>>35
/一応、まだ募集中だったり
/もしあれでしたら、絡み待ち被らせても大丈夫ですよー!
37 :【汰佗匕突】 [sage]:2011/09/25(日) 15:37:24.31 ID:Drj6LF49o
>>35

【――――――ばんっ!!】

【木槌を壁に打ち付けたような大きな音とは裏腹に、扉は垂直に停止する。】
【大きく開け放たれた扉から、ゆったりとしたペースで部屋の中に進む人影はたった一つ。】

【黒髪、黒い瞳の少年。】
【武器の類は持っていないのだが、恐らくそんな事は関係無い≠セろう。】
【能力者――――特に強力な能力を持つ一部の者は、その身一つで絶大な破壊力を持つ兵器と為り得る。】

【ここに単身で乗り込み、真っ直ぐに相手を見据える少年は、一体どのような力を持つのだろうk】


【――――と、状況を長々と説明している間に少年は動き出していた――――】




「―――おじゃましました」


【――――他の部屋へとッ!!】

//というアホ丸出しのレスで絡んでも宜しいでしょーか。
38 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 15:48:05.04 ID:CfoaMEBOo
>>37
「まぁ、折角だからそう言わずに」

【右手でパチンッ――と指鳴らしをすると、少年の目の前、つまりは廊下の置くから大量の蝙蝠がそちらへと向かって波の様に向かうであろう】
【しかも――キランッ――蝙蝠はその輝かしい牙を光らせていた。ブタッパナを鳴らし、キーキーとやかましく鳴き喚き、少年の方へと向かう】
【つまりは、折角だから帰らずにもう少しいたまえ、ということなのであるらしかった。この吸血鬼の居城に入ってしまったのが不幸と言える】


【少年が扉を急いで閉めるなり、こちらへと向けて逃げてくるなりして、この城にもう少し留まることにしたならば】

「人の城に入り込んでおいて、挨拶も無しとは無礼千万じゃないか」
「礼儀のなってない人は、ボクは――キライだなぁ」

【頬杖をつきながら、青年は言った】


/もちのろんですともさ
39 :【汰佗匕突】 [sage]:2011/09/25(日) 15:58:09.72 ID:Drj6LF49o
>>38
【だっ!ばんっ!かちゃかちゃ。】

【部屋に引き返し、急いで扉に施錠を試みるまで数秒――――猛スピードであった。】

(イベント発生ポイントまで踏み込んだつもりは無いんだけど、扉を空けた時かな――)

「――――――ふ」

【少年は不敵な笑みを浮かべた後に、びしぃと真っ直ぐに指を指して。】

「村人の物は勇者の物!魔物の物も勇者の物!」
「――――これをドラ●エジャイアンの定理と言うッ!!」

「…つまり、ここは僕の城とも言えるっ」

【良く分からないテーマソングを背景に流して、高らかに宣言――したは良いが、辺りを見回して、一言。】

「――あの、出口ありませんか?」

【逃げたいらしい。】
40 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 16:05:43.85 ID:CfoaMEBOo
>>39
「……君、面白いね。ちょっと落ち着けよ」

【頬杖をつくのを解きながら呆れがちに息をふっと一つ吐きつつ、真っ赤な両の瞳を少年へと向けてみてはいるのであった】
【城のガラスは殆どが黒塗りにされているせいか城内は蝋燭の光がぽつぽつとある程度で、ぶっちゃけて言えばメチャクチャ暗かった】
【玉座の周りや扉のあたりの明かりはそれなりに確保はされているものの、部屋の隅となるとほぼ真っ暗と言っても過言ではない】

「生憎と出口はその扉くらいしかないね」
「仮に、他に出口があったとして、それをボクが教えると思うかい?」

「まぁ、二度目の言葉だから、次は言わないけど―――」

「―――折角だからそう言わずに、ゆっくりしていけば?」

【―――その瞳は、真っ赤な瞳は、『反論は認めない』といわんばかりに鋭く少年へと向けられていた。鋭過ぎて貫通しそうなほど鋭利な視線】
【美的な顔立ちを持つ青年は妙に偉そうな態度であった。玉座に座っているからか、城の主を気取っているからか。その辺の理由で】
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/25(日) 16:06:21.62 ID:IG0AuyqAO
谷山さんがいるクソスレはここか?wwwwww
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/25(日) 16:07:10.63 ID:IG0AuyqAO
【噂】()
43 :【汰佗匕突】 [sage]:2011/09/25(日) 16:11:14.88 ID:Drj6LF49o
>>40

「――調子こいてすみませんでした、何かそういうもの≠ゥと思いまして」
【――勇者、堂々の土下座ッ!】

「と言うか実は勇者じゃないんです、寧ろ村人だけどたまにはこういう事もしてみたくなりまして」
【――勇者でもなかったらしい。】

「なんかちょっと吸血鬼とか、そういうふわっとした物があるんなら何か宝箱とか設置しているんじゃないかとか」
【――色んな感じで駄目っぽい。】

「――――と、言う事でっ!」

【ば、と立ち上がり――――軽く埃を払って。】

「おじゃましました」


【扉を開け放ち、猛ダッシュで逃げようと――――した。したのだが――成功したかどうかは言うまでも無い。】
44 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 16:21:55.45 ID:CfoaMEBOo
>>43
「……宝箱かい。なるほど、そういうものがあった方がいいものなのかな」

「というか、最初から別に勇者と思ってはないよ?」

【どうもこういう騒々しいタイプとはうまく会話を繋げることが出来ないのを実感する。どうしすれば大人しく会話が取れるだろうかと思考し】
【そうしている最中にもまたもや逃げ出そうとする少年を視界で捉えたので―――今度は廊下の置くから数匹の狼を呼んでみる。グルル、と唸り声をあげている】
【一方で青年、というか、既に吸血鬼を正体をばれてしまっているので以降は吸血鬼と描写するが――吸血鬼は玉座から重い腰を立ち上がらせた】
【向こうから近づいてきてくれないならばこちらから出向いてみようという魂胆である。しかしそれにしても、やや迷惑な吸血鬼であった】

「邪魔じゃないからさぁ……もう少しだけ付き合ってくれてもよくない?」

「ボクはこの寂れた古城で唯独り。嗚呼、孤独な余生を送っているのです―――ってな具合だからさ、暇、なんだよね」
「まぁ、それでもどうしてもと言うならば考えないこともないけど……そんなにかい?」

【ややキザッたらしい、大袈裟な身振り手振りを加えながら少し演技口調でからかいを入れつつ、相手の様子を伺いながらもそんな頼みをしてみるのだった】
【赤黒い外套はゆらりと揺れて、血の気の殆ど無い青白い肌は蝋燭の明かりに濡れていた。そして、右足を一歩だけ、前へと踏み出すのだ】
45 :【掌開異能】 [sage]:2011/09/25(日) 16:22:10.52 ID:x5x2tvLA0

【秋の空を雲が覆い、薄暗くなった住宅地】
【少し長めの黒い髪を後ろで一つに結った少年がそこで、電柱の脇に置いてある段ボール――】
【――正確にはその中からこちらの様子を窺っている子猫と見つめあっていた】

「……捨て猫?」

【ボソリと呟いて、その場に立ちつくす】

【頭の中では、アカデミーの寮ってペットOKなのかなとか知り合いに猫飼えそうな人がいないかとかいろいろ考えている】
46 :【狂暗ノ魔刃】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 16:29:35.18 ID:J9tBGJhW0
>>45

あれ、気がついたらこんな所に来てた

【なにやら独り言をつぶやきながら現れる一人の少年】
【腰の方では剣がぶらぶらと歩みに合わせて揺れている】

ん、なになに
捨て猫?

【と、少年は】
【電柱の脇に立ちつくす少年を見て】
【そちらに駆けよると、段ボールを覗き込んだ】
47 :【汰佗匕突】 [sage]:2011/09/25(日) 16:32:10.56 ID:Drj6LF49o
>>44

【――――以下、少年の一人称。】


 うん。


 ――――駄目だ、これは多分駄目なパターンだ。

 だが、今日は駄目でも明日なら何かが変わるかもしれない。
 10000回だめでへとへとになっても、10001回目は何か変わるかもしれない。

 そう、誰かが言っていた気がする。誰が言っていたかは知らないけど。
 大丈夫だ、明日ならなんとかなる。失敗を踏まえた上で自分は進むべきなんだ――――

 そう――――

「明日から本気出すっ」

【そう宣言したところで、少年は走り出す――――】
【【快適生活】(すいーとまいほーむ)へ――――ッ!】

 ――と、いうところで何かが来た。我が野望を打ち砕くのは貴様等か。

 よくもここまで来たものだ。
 貴様等は私の道を奪ってしまった。
 これは許されざる反逆行為といえよう。

 この最終鬼畜兵器をもって貴様等の罪に私自らが処罰を与える。

 死ぬがよい。

 ――――等という思考をしてみた。ちょっと言ってみたいが、カッコをつけたら殺されてしまうだろう。

【一人称終了。】 

【能力的な物を発動させて、掌に剣を生み出したはいいがやられました感満載で部屋に転がりながら戻って来る。】
【死んだのではないかという様子で部屋に転がりながら、眼だけで青年を見据えて。】


「【死に戻り】(デス●ーラ)が出来ないから、殺さないなら構わないけれど」

「――――と言うか吸血鬼なら女の子だ、なんか長い時は生きてるけど姿は変わらない的な感じの」
「…だって夜しか活動出来ない男ってただのにーとさんじゃ」

【存在、ついでにライフスタイル否定。】
48 :【掌開異能】 [sage]:2011/09/25(日) 16:33:32.96 ID:x5x2tvLA0
>>46
【真っ白な猫と見つめあうこと数分】
【腰に剣をぶらさげた赤い瞳の少年が声をかけてきた】

「み、みたいです」

【突然声をかけられ少し驚きながら答える】
【しかしそれ以降自分からは口を開けず、猫を見つめたままだんまりになってしまう】
49 :【狂暗ノ魔刃】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 16:35:56.05 ID:J9tBGJhW0
>>48

うーん.....

【真っ白な子猫を見つめる】
【少々弱り気味の様だ、これは困った】
【どうしようかと考えていたのだが、彼の頭にはろくな選択肢など思いつかず】

……にゃーん?

【仔猫の方を見て鳴き真似をするという馬鹿なことしかできなかった】
50 :【掌開異能】 [sage]:2011/09/25(日) 16:40:27.33 ID:x5x2tvLA0
>>49
【もしかしてこの少年が飼ってくれたりしないだろうか】
【そんな淡い期待を抱きつつ少年の方へ視線を移すと】

【突如猫の泣き真似をする少年】

「……」

【それに対してこちらは笑いを堪えていた】
51 :【狂暗ノ魔刃】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 16:43:17.52 ID:J9tBGJhW0
>>50

おい待てお前今笑おうとしたなおいこの野郎

【視線を猫から一切動かないまま怒る】
【いや、原因は自分なのだが.....】

俺がこの子猫とコミュニケーsy「にゃーん」

【怒って文句を垂れていると】
【正真正銘、今度は子猫が鳴いた】
52 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 16:46:43.99 ID:CfoaMEBOo
>>47
【一瞬、妙に時間が遅く流れたような気がしたがそれは気のせいであったと適当に振り払い、左足をも前へと一歩を踏み出したのでは在るが】
【転がり込んで戻ってくる少年。先程から動きがなんだかアクロバティックであると感じる。もしや、常に人生こそが戦場だ。的なノリなのだろうかと思考してみて】
【視線を一度扉の向こうにいる狼たちへと向けると、狼たちはなにかを察したかのようにクルリと方向を反転させてまた、廊下の闇の奥へと消えていった】

【そして、視線を少年へと戻してみればなにやらこちらに文句を垂れている。】

「随分と幻想的で希望的な願望だね」
「あれかな。銀髪オッドアイ最強吸血鬼幼女にでもなってれば、君は満足してたのかい?」

「それに、夜しか活動できない女の子も俗に言うニートと変わらない気がするんだけど……まさか、そっちの意味じゃないよね」

【歩みの速度を徐々に上げて少年との距離を縮めようとしていく。吸血鬼のほうから来訪者の方に歩み寄ったのはちゃっかり久しぶりであったりした】
【ちょっと丈の眺めの外套が時折足に絡んできてうざったらしい。次からはもう少し丈を短くしようと心に決めておきながら】

「けどまぁ、不可能じゃないよ。吸血鬼ってのに性別は存在しないからね」

「仮に、ボクが誰もが一目で『惚れてまうやろー』な銀髪オッドアイ吸血鬼美少女に変身したとして、そうしたら君はどうするんだい?」

【やや挑発的な意味合いが込められている言葉ではあったが、その声の調子にはそこまで不機嫌なものは含まれていなかった。あくまで興味の対象程度の感情】
【しかし、この少年は一見普通のようであって、吸血鬼と判っている相手を目の前にしてこうも色々と元気に動けるのだから、少し可笑しい部分を感じているのだった】
53 :【掌開異能】 [sage]:2011/09/25(日) 16:47:08.53 ID:x5x2tvLA0
>>51
「いや、ぜんぜん……」

【笑いを堪えてるせいで顔が真っ赤だ】
【口元がどう見てもにやついている】

「あ、鳴いた」

【猫の可愛らしい鳴き声に、表情を明るくする】
54 :【狂暗ノ魔刃】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 16:49:24.83 ID:J9tBGJhW0
>>53

……今は子猫に免じて許そう

【何故か上から目線】
【でも心なしかご機嫌な顔、猫に毒気を抜かれている】

可愛いなこいつ.....

【にゃーにゃー言っている子猫を見て】
【思わずそんな言葉を漏らした】
55 :【掌開異能】 [sage]:2011/09/25(日) 16:51:38.68 ID:x5x2tvLA0
>>54
【少年の言葉にほっと溜息をつく】
【心なしか機嫌も良いようだ】

「あ、あの!」

【猫を見つめながら呟かれた言葉に反応する】

「その猫、飼えたりしませんか……?」

【じっと少年を見つめ問いかけた】
56 :【狂暗ノ魔刃】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 16:53:19.91 ID:J9tBGJhW0
>>55
この猫....?

【ちょいちょいとつつくとじゃれる子猫】
【が、目は少年の方をちらりと見て】

あー.....分からんな
飼えると思うんだが

【と、微妙な返事をする】

/ちょい次遅れるっぽいです
57 :【掌開異能】 [sage]:2011/09/25(日) 16:55:31.52 ID:x5x2tvLA0
>>56
「は、はい」

【問いかけられ、こくこくと頷く】
【そして】

「本当ですか!?」

【微妙だが、多分、飼えるんじゃないかと言うので再度確認】
【表情が一気に明るくなる】

/了解です
58 :【汰佗匕突】 [sage]:2011/09/25(日) 16:58:01.79 ID:Drj6LF49o
>>52

「――――最強は要らないかな、うん、色んな意味で」

【色々と思考を続けながら、ぱん、ぱんと再び軽く服を叩いて立ち上がる。】

「アレだよ、可愛ければ何でもアリという法則だよ。
 ニートですら個性として認められて、萌えだの何だの言われる感じの」

「拾って下さいと書いたダンボールに人が入っていたとしようか。
 君は何かよく分からない男と、涙目で体操座りしてる金髪ポニテの女の子とどっちを選ぶ?」

【一本指を立てて、軽く振る。この話をするのが楽しいのか、妙な笑顔を浮かべて。】

「あ、最強が減ったか。成程。で、銀髪オッドアイ吸血鬼美少女は君の願望なのかな?」

【ついでに質問を質問で返した後、それに気付いたのか、あ、と声を出して。】

「…うーん、帰る、かな?それはそれで命の危機が――」

【結局美少女でも駄目らしい。】
59 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 17:12:58.48 ID:CfoaMEBOo
>>58
「……まぁ、後者を選ぶかもね。うん、中々に的を射ている」

【左手を軽く拳にして顎に当ててざっと思考させてみたが、自分だったら男よりかは女の子を選ぶだろうなと考えた】
【仮に自分が女性の姿をしている時でもそちらを選ぶであろう。統計的に、男女問わずに女性の声の方が耳触りが良いという結果も存在する】
【しかし、実際の状況ともなればそもそも怪し過ぎるので選ばずにスルーする可能性も無きにしは在らずなのではあるが、まぁ、例え話にイチイチ細かい要素を言っても仕方ない】

「ん、ああ、銀髪以下省略美少女を例に挙げたのは、一番幻想的な見た目だからと思ったからさ」
「考えてもみなよ。性別が存在せず、更には不死の存在である吸血鬼が異性を求めたり恋心を抱くのは矛盾していないかい?」
「そうなれば、人間が好みそうな要素をとりあえず詰め込んでみたわけだよ。あ、ツンデレーっとか眼鏡も付与した方が良かったかな?」

【と、さも当然かのように吸血鬼は吸血鬼の考察を述べてみる。のであったが】

「―――って……結局帰るんだ。今の話、一瞬にして全て無に帰したね」

「あのさぁ。先に言っておくと、別に吸血鬼だからって矢鱈滅多に血を吸うわけでもないよ?」
「こう見えても、ボクは純潔な婦女子が持つ血液しか吸わない偏食家でね。他のは鉄臭くて適わんよ」

「さ、これでどうだ。ボクが君の命を脅かす要因ではないことを理解してもらえたかな」

【やや早歩きな言葉であったが、吸血鬼はこれで大分自分の脅威度を下げれたと思っているのだろうか】
60 :【狂暗ノ魔刃】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 17:15:45.24 ID:J9tBGJhW0
>>57

うぐぐ......

【しかし、そう言われると自信がない】
【彼が住む家の主が動物嫌いかもしれない】
【悩む、結構悩むが】

「にゃーん?」

【猫が不安げに鳴いた】
【こんな事をされては、飼わないわけにはいかない】

わーったよ、飼うよ

【少しだけ苦笑いで返事をした】

/ただいま戻りました
61 :【掌開異能】 [sage]:2011/09/25(日) 17:19:40.21 ID:x5x2tvLA0
>>60
【唸る少年を見て少し不安そうな表情になるが】

「あ!ありがとうございます!」

【相手の答えにまた顔を輝かせてお辞儀をする】
【別に少年の猫ではないのだが】

「よかったなー」

【心なしか嬉しそうな顔の猫の頭を撫でてやる】
62 :【狂暗ノ魔刃】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 17:22:29.91 ID:J9tBGJhW0
>>61

「にゃん!」

【嬉しそうに鳴く子猫】
【此方の少年が段ボールから出してやると、器用に少年の肩にぴょこんと飛び乗った】

あ、名前どうしよう.....

【肩に乗った子猫をなでながら考える】
【少年にはろくな物が思い浮かばないため、子猫ともども相手を見つめた】
63 :【掌開異能】 [sage]:2011/09/25(日) 17:25:18.61 ID:x5x2tvLA0
>>62
【相手の肩に乗る子猫】
【それを見つめながらわー早速懐いてるなーなんて思っていると】

「えっ」

【こちらを見つめてくる少年】
【それは、名前を自分に考えろと、いうことだろうか】

「えっえー……」

【見つめられても少年の中ではシロとかタマとか安直な名前しか出てこない】
【まず、オスかメスかも確認していない】
【いろいろ考えながら目を泳がせる】
64 :【汰佗匕突】 [saga]:2011/09/25(日) 17:26:18.41 ID:Drj6LF49o
>>59

「まあ、一般的には矛盾してるんだろうけど、ちょっとした気の迷い≠ヘあると思うんだ?」
「――――それこそ、ハーレム形成したいとかさ。ま、君がどうかは知らないけれど」

【――やれやれ、と言った様子で大げさなジェスチャーをして、微かに苦笑い。】

「わー、そういう発言ってこっちからするとエロいね。今からエロ吸血鬼君と呼んで良いかな?」
「魅力的な男の格好をして、誰も居ない場所に誘い出してがぷー、と」

【脅威は去っているような気もするが――――】

「――お前は僕を怒らせた、うらやま死ね」

【ごごごごごごごごごごごごごごごご。】
【異様な雰囲気を纏って相手をじとー、と見つめる、見つめまくる。見つめ殺す。】

「――――我らが幼女吸血鬼同盟1000万人の軍勢が貴様を圧殺する事を確認しておけ」
65 :【狂暗ノ魔刃】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 17:28:03.79 ID:J9tBGJhW0
>>63

……(ジトッ
「……(ジトッ」

【じー】
【湿った目線で相手を見つめる】
【なんだか少しだけ怖い気もする】

子猫の名前を考えるか俺を笑った罪を償うかを選ぶんだ

【にっこりと笑ってそう問いかけた】
【子猫は早速現れた飼い主の本性に少し呆れ気味】
66 :【掌開異能】 [sage]:2011/09/25(日) 17:31:28.29 ID:x5x2tvLA0
>>65
【四つの瞳で見つめられ少年は顔を少し俯かせた】

「えっ……」

【笑顔の相手に冷や汗が頬を伝う】

「えっと……」

【勿論選択肢は前者しかないが】

「じゃあ……シロ……とか」

【結局限りなく安易で安直な名前を口に出してしまった】
【無難ではあるが、適当と思われ怒られるのではないかと視線を逸らしたままびくびくしている】
67 :【狂暗ノ魔刃】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 17:34:25.97 ID:J9tBGJhW0
>>66

シロ........?
「にゃん」

【子猫はシロに納得したらしく】
【嬉しげに一つ鳴く】

まぁ、どうせ俺にはそれ以上は思いつかんしな
この猫の名前はシロとしようか

【なぜかまた上から目線】
【猫は主人に猫パンチをしている】
68 :【掌開異能】 [sage]:2011/09/25(日) 17:41:36.64 ID:x5x2tvLA0
>>67
【どうやら猫も相手も納得が言ったようで、少年は密かに溜息を吐いた】

「じゃ、じゃあ俺はここら辺で……」

【飼い主も猫の名前も決まったのでこれ以上自分がここに居座る理由もないだろう】

「あ、えっと、シロのこと、よろしくお願いします」

【念を押すように言いながら、少年はその場から去っていこうとする】
【引きとめられたらすぐに返事をするだろうが】
69 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 17:42:03.48 ID:tgCgAJGeo
【日が沈み本来ならば頼りになるのは月灯りのみであろう丘の上】
【そこにチカチカと月とは別の明かりが定期的に灯される】

おりゃぁ! そぉい! ふん!

【毎回異なる掛け声を発しながら、バスケットボールぐらいの火球を大きめの岩に向かい打ち放っているのだ】

【その主は金髪ツイストパーマに茶色の瞳、冷たい印象を受ける顔立ち】
【背中に大きく"粋"と書かれた赤を基調とした羽織に、黒のタートルネック、紺色のニッカズボン、黒足袋を履いている】
【そして、首にはお守りがぶら下がっている】【中身は秘密である】
【街中で目立つ分類に入る服装であるがこの場所では、その姿も近寄らなければわからないであろう】

ふぅー

【一息の間を開け】

よぉし まだまだでぇ!

【そしてまた丘にチカチカと灯りを灯し始める】
【丘の近くを通れば不自然な灯りに気づくのは火を見るより明らかである】
【見るものは火なのd (ry 】


/ なんでもござれ!
と言いつつ模擬戦して貰えると嬉しすー待ちです。

70 :【狂暗ノ魔刃】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 17:43:35.97 ID:J9tBGJhW0
>>68

ん、シロの事は俺が責任持つからな

「……にゃーん....」

【不安げに鳴く子猫だったが】
【少年は思いっきりスルーした】

それじゃーなー

「にゃーーん」

【子猫と少年はあいさつをした後】
【肩に子猫がのっかったまま帰って行った】

/絡み乙でした!
71 :【掌開異能】 [sage]:2011/09/25(日) 17:45:44.01 ID:x5x2tvLA0
>>70
/短文ばっかりですみませんでした!
/絡みあり乙でしたー!
72 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 17:45:45.23 ID:CfoaMEBOo
>>64
「ハーレム、ハーレムかー。ふむ、なるほど」
「まぁ、いつでも血を好きなだけ吸える状況と言うのは好ましいものではあるね」

【特段機嫌を悪くした様子もなく、かといって無垢な青年って訳でもないので照れることすらなく会話を突き進めていき】

「その名前は、ナイね。こうみえてもボク、プライド高いんだよね」

「というか、吸血鬼はそういうものだろう?夜中に女性を誘い出し、人気の無いところで血を吸う」
「まぁ、ボクはそんな野蛮な真似はしないけどね。無理矢理だなんて、そんな強姦紛いのことするわけがないさ」

【―――実にキザである。それでもって、自分の容姿は弄くりたい放題なので時代とか流行に合わせたりして好きなだけ美的に出来るのだ】
【いつの時代においても美化されて描かれるのはそういうことである。一流の吸血鬼は概念的な存在となり、物質とかには囚われないのだ】

「……いや、けど、案外嫌なことも多いよ。吸血鬼って」

「たまーに、自分が今男なのか女なのかわからなくなる時があるし、男でも女でもどっちでも問題がないんだからね」
「もしかしたら、次に君と会う時には華奢で可憐な女の子かもしれないぜ?」

「それでさ、そりゃ、ああは言ったけど恋愛感情だって抱いたこともあったよ。うんっと昔の話だけど」
「それでも、よくある長生き怪物のお話の通り、相手が先に逝っちゃったり――――――って、ああ、愚痴っぽくなっちゃったね」

「そんな訳で、君、童貞ならさっさと捨ててくるといいさ。そうすれば吸血鬼に噛まれても吸血鬼にならず、ゾンビ的なあれになるから」

【―――案外口が軽い吸血鬼である。キザな青年の姿をしているからか、それとも元からの性格がそうであるのかは定かではない話であったが】
【しかも、最後に一番言ってはいけない一言を言ってしまったような気もするが、たぶん、悪気は無い。たぶん】
73 :【汰佗匕突】 [saga]:2011/09/25(日) 17:59:35.92 ID:Drj6LF49o
>>72

「なら、エロ吸血鬼君以外の名前があると嬉しいんだけど。出来れば付けた人の悪意が感じられれば尚良いかなっ」

「ああ、興味無いだろうけど僕の通り名――――能力名は【汰佗匕突】(たたひとつ)、だよ。
 外に出る事があったら、連絡してくれると嬉しい――かな?いや、嬉しくはないかも」

「まあゾンビでも、何だかんだで女の子と活動出来ると嬉しいんだけどねー。
 結局は何か色々わーわーやって、それで楽しければ何でもいい」

【――転がった時に一緒に床に落ちた剣を拾い上げて、出口へ向かう。】

「ちょっと用事が残ってるから、流石に今日はここまでにして欲しいかな?
 また来る時はあれ。暇つぶしの物でも持ってくるから、さ?」

//申し訳無いのですが、先に落ちますー。
74 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 18:11:05.19 ID:CfoaMEBOo
>>73
「そうだな。じゃあ、ボクの事はさっきの話題にちなんで『銀髪オッドアイ最強吸血鬼幼女』と呼んでくれたまえよ」



「……冗談だよ。略して、銀髪で頼みたいね。銀髪じゃないけど」

【青年の髪の毛の色はどちらかといえば蒼である。正確には、青白いのではあるが】

「ん、まぁ、また来てくれるっていうなら引止めはしないさ。退屈を潰してくれるなら大歓迎だよ」

「じゃあね。タタヒトツ?」

【去っていく少年の後ろ姿を見送りながら、自称・銀髪は別れの言葉を呟くのであった。名前はいつも適当にその場で決めているクチである】


/了解しました。絡み乙でしたーっ!
75 :【螺旋射法】 [sage]:2011/09/25(日) 19:04:17.72 ID:Ag4mot+po
>>7

【珍しく感情の波に浸っていたようで気付くのに少し時間がかかる】
【そして、ゆっくりとその真顔を少女に向けた】

「…私はRと呼んでくれ。名前は無くした」

【そう言って手を差し出す】

//今日もよろしくです
//毎度遅くなってすみません…
76 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 19:54:13.90 ID:4VNs8mOl0
【街外れの荒地 (夜)】

「………」
【光源が月の光しかない荒地に一人の青年が立っていた】
【見た目は地味な服に地味な顔、顔にマスクを付けており風邪か何かに掛かっているのだとわかるだろう】
【さらに彼は右手に雨傘を持っており、肩にレインコートが入っているであろう袋も背負っていた】
【そしてその青年はある練習をしていた、それは…竜巻を起こす練習だ】

「……ふぅ」
【天まで届いていた巨大な竜巻はあっという間に消え、彼はため息を吐いた】
【時々雷の音も轟いている荒地、ここに足を運ぶ者は青年以外いるだろうか?】
【補足だが胸にはランカーズバッジも付けてある】

/雑談から死合まで
77 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 19:58:13.95 ID:P3/U/4DB0
>>75

「はい。 よろしくですぅ、あーるさん」

【インクの付いた右手を、白衣でゴシゴシと拭ってから男の手を握る】
【自分の物とは違う、大きくて節くれだった其れをニギニギしながらじっと見つめている】
【別に手フェチとかいう訳ではない。ただ何となくそうしてみただけである】
【自らが変な事をしているという事にようやく気付いたのか、恥ずかしそうな顔で手を放す】
【慌てて作業を再開し筆を握る】【真剣な顔で残りの画用紙と向かい合った】
【そして……】



――――――――――――【 キ ン グ ク リ ム ゾ ン ッ ! ! 】――――――――――――



【数時間後】

「はーい、できましたよぉ」

【やや疲れた様子で、少女は声を上げる】
【最後の仕上げとして、両方の画用紙にそれぞれ朱色で拇印を押した】【これにて完成】
【両手に持った二枚の絵を男に差し出す】

「どーぞ」

【差し出されたそれは一対の『金剛力士(こんごうりきし)』】
【左手のが開口の阿形(あぎょう)、右手に口を結んだ吽形(うんぎょう)だ】
【どちらも上半身裸で、その力強く盛り上がった筋肉を堂々と誇示していた】
【阿形像はそのすさまじい怒りの表情を顕わにし、隠すことなく辺りに振り撒いている】
【ソレとは対照的に、吽形像はその怒りを内に秘めた強い感情のある特徴的な無表情だ】
【どちらも豪快なタッチによって力強く描いており、辺りにエナジーを迸らせている】



/こちらこそ遅れてすいません……
78 :【螺旋射法】 [sage]:2011/09/25(日) 20:15:19.81 ID:Ag4mot+po
>>77

「…こちらこそよろしく頼む」

【真顔で少女の手を握り返す】
【手に視線を感じるが別に気にもしない】
【相手が手を放して絵を書く体勢をとる】
【それを背後から――


 ―――――【数時間後】――――――


「…ありがとう」

【絵を受け取って礼を言う】
【ちなみに彼は何をしていたかと言うと彼女が絵を書くところを見ていた】
【ここにジェイルやD.A.T.Oが来れば真っ先に捕まっていただろう】

【彼がこの像を見るのは今まで何度あっただろうか?】
【だが、像の禍禍しいともいえるオーラーを発する作品は久しぶりだった】
【純粋に凄い作品であると男は感じた】

「…爆破するのがもったいないな」

【正直な感想である】

//無問題です!
79 :【剣魂逸適】《Mortal Combat》@wiki [sage]:2011/09/25(日) 20:22:27.43 ID:CfoaMEBOo
【夜、公園前、屋台】

【暗闇の中にてその屋台は明かりを灯らせていた。しかし、これからが稼ぎ時の時間であると言うのに客の影は一つしかない。それも、その背中は女性のようであった】
【よくよく見れば右腕は肘から先の影が映っておらず、ラーメン、と書かれた屋台の注文を待っているのは女性と、その左手だけであった。フードを深く被り、耳と髪の毛は全く見えない】
【女性にしてはやけに長身であるのが少し目立つ点であり、ラーメン屋台というのを好む女性と言うのは少ないのではないだろうか。しかし、店主は当然一人の客としていやな顔はしない】
【胸の内を久しぶりに輝かせながらわくわくしつつ、注文したラーメン、正確には『ネギラーメンチャーシュー3枚乗せ』が来るのを待っているのであった。他の客が来ても、それはそれである】
【夜の風が心地良くびゅーっと一つ吹き抜け、パーカーのフードを引っくり返そうとしたが女性は慌ててフードを押さえてめくれそうになるのを防ぐ。首から垂れる首飾りがチャラッと音を立てて揺れた】


/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ
/屋台は絡みにいきにくいんだよっ!って思った方は、一言くだされば絡み待ち側を交換しますので!
80 :【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 20:25:31.43 ID:E16iU84U0
>>76

―――――君は何を望む?


【突然の問い掛けは闇より発された】
【か細い月明りに照らし出されるだけで、薄闇を抱え続ける荒野から響く音の連なり】
【まるでその声を発したがために、その存在が浮かび上がるかのように】
【その時には既に、その男が『存在していた』】


自らの力を確かめ、磨き、その果てに何を望む?

【片眼鏡に反射した月明かりが、男の右の眼窩を白く抉り取る】
【残る左目には、漆黒の瞳】
【黒髪の上に、黒のシルクハットを乗せ、黒い外套を翻す】
【黒という表現では薄すぎる、闇という表現では浅すぎる】

【―――『夜色』の男が、三日月のように口を開き、嗤った】

/まだ大丈夫ですかー?
81 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 20:34:59.17 ID:P3/U/4DB0
>>78

「いえいえー」

【男に絵を手渡し、ワクワクながら感想を待っている】
【芸術を鑑賞する軍人さんとそれを見つめる絵描きの少女】【何とも変わった組み合わせである】
【とはいえジェイルが此処に来たなら捕まるのは少女一人だけだが】

「えぇー、ダメですよぉ。 美しいものは壊れてこそ、真の芸術となるんですからぁ」

【うっとりとした表情で自らの持論を堂々と言ってのける】
【まあ自分で自らの作品を美しいと言っていれば世話はないが】
【その瞳には今まで隠していたある種の狂気が顔をのぞかせていた】
82 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 20:35:33.31 ID:4VNs8mOl0
>>80

「…えっ?」
【息を整えていた青年は突然の声に驚きつつも振り返った】
【その容姿を一目見ただけでも怪しいと感じられ、青年は緊張に包まれる】

「のっ…望むって…、自分はこのランカーズ149位をキープする為ですけど…あなたは?」
【青年は戸惑いつつも返答をして、相手に質問を出した】

/大丈夫ですよ。
83 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 20:37:22.82 ID:tgCgAJGeo
>>69
まだまだ募集中です!
84 :【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 20:43:35.13 ID:E16iU84U0
>>82

確かにそれは小さな目標だろう。

一段一段階段を踏みしめて昇るように、重要な一歩なのだろう。

【青年の疑問を無視するかのように、芝居がかった調子で言葉が紡がれる】
【まるで言葉を向けるべき青年の姿がそこに無いかのように】
【姿の見えぬ観客にこそ、言葉を発しているかのように】


――――だが、私が聞いているのは『次の一歩』ではない。

歩みを終えたとき、君が望むべき居場所を尋ねているのだよ。

【純白の手袋によって男の孕む夜から切り抜かれた右手を、そういいながら向ける】
【何かを求める様に、何かを奪い取るかのように】
【もし青年にまだ余裕があるのなら、差し出された腕とは逆――つまり左手――に】
【腕までと変わらぬ夜が湛えられていることに気が付くかも知れない】
【つまりそれが示すところは、左手首の欠損である】
85 :【螺旋射法】 [sage]:2011/09/25(日) 20:45:57.87 ID:Ag4mot+po
>>81

「…そうか」

【頷きはするが発言には警戒する】
【破壊を美と感じるものは確かに居る】
【感性の破壊】【常識の破壊】
【だが、物理的な破壊となると意味は違ってくる】

――この距離で殺せるか?――

【瞬時に頭が回り、イメージを再現する】

【ここで出来るのはナイフで首を切ること】【一発で終わるだろう】
【だが、相手の能力は?】【書いた線を爆発させる能力】
【ペンで書かれる可能性は?】【大いにありえる】
【結論】【今戦っても確実に負ける】

「…ところでここに何をしに来たのだ?」

【ほんの数秒固まってから会話を再開する】
【とりあえずその狂気には触れないことにした】
86 :【鋼拳剛砕】 [sage saga]:2011/09/25(日) 20:47:08.83 ID:YJxMXmt8o
>>69>>84

―――ほぉ、能力者か。

【鋭く、突き刺さるような声が貴方の背後から響き渡るだろう】
【もし、貴方が後ろを振り返れば、月光の元一人で立つ、青年が一人居た】

【真紅の総髪、いわゆるポニーテールみたいな髪型を後ろに流した男だ】
【服装に頓着しないのか、上は黒いハイネック、下に黒いパンツという黒尽くめで】
【細くも太くもない、均整のとれた肉体は彼が何らかの武術を学んでいると理解させるだろう】
【その双眸は揺らがずしかし妙に心を滾らせる色を持つ琥珀であった】

【炎のように情熱的な貴方とは正反対の如く、極北のブリザードの様な雰囲気を持っている】
【目立たない格好も、貴方とは恐らく正反対であると、言うことが出来るだろうか】
【しかし、炎と言うよりは乾き固まった血の様な髪が、唯一。彼に取って印象的な外見の部位であった】

【男は、煌々と煌きながらも静かに揺れる双眸を鷹の如く鋭く細めて】
【口元に僅かに挑発的な笑を浮かべて】

‥‥石に当てた所で、実践で役に立つとも思えんがな。

【と、嘲る様子も、馬鹿にする様子もなく、ただ本心を言うように口を動かして】
【その意図を、貴方は読めるだろうか。そう、例えば――――己の相手をして欲しいとか】
【裏には、そういう副音声が流れているように、感じられたかも知れない】

/*さりげなくとつげきー、もぎせんしましょー*/
87 :【鋼拳剛砕】 [sage saga]:2011/09/25(日) 20:47:37.12 ID:YJxMXmt8o
>>86
/*miss!84じゃなくて、>>83です*/
88 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 20:49:59.80 ID:4VNs8mOl0
>>84
「? …終えた時って…ん?あれ…?」(左手首が無いな…最初はあったような…?)
【相手が出す質問に疑問符を幾つも出すが、青年はある変化に気づきかける】
【最初に会った時に左手を注視していないせいで、理解がまだ出来ていないが】

「でも…歩みを終えた時って…すいません、もっと判りやすく言ってくれませんか? 例え話は苦手なんで」
【結局青年は首を傾げつつ、彼の本心を知ろうと探る】
89 :【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 21:02:38.08 ID:E16iU84U0
>>88

ヒトがなぜ他の生物と一線を画するか理解しているのかい?


―――――ヒトは歴史に名を刻み、『個』を残すことができるのだよ。


【青年の訝しむ様子さえ無視するかのように、朗々と言葉は紡がれ続ける】

ただ食事をし、睡眠を取り、子を設け、労働を続ける。
それだけなら誰でも構わない、『自分』である必要などどこにもない。

そして、ヒトという種族は本能的にそれを嫌うのだよ。

他者より先に、他者より上に、そういう業を負っている。
故に、それを目指す。

自らの存在を示すために、自らの存在を残すために。

【青年に向けられていた瞳が、再び真の意味で青年の姿を『捉える』】


君は、人生という長くも短い旅路の終着駅をどこに見定める?

それともまだ、漠然とした不定型な世界で、手探りで彷徨い続けていると言うのか?



――――君の『夢』を、『願い』を、見せてくれ。


【白い手が、迫る】
【夜が、肉薄する】

【ただ差し出されるだけの指先に、何かを摘み取られそうな錯覚に陥る】
90 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki :2011/09/25(日) 21:08:01.31 ID:tgCgAJGeo
>>86
とぉう!おぉry…?

【火球を一撃、二撃目を放うとしたその時】
【背後から鋭く突き刺さるような声が響いた】
【振り返ればそこには真っ赤な髪色の青年が立っていた】
【その風貌と冷ややかな雰囲気から一般人でない事が感じ取れる】

おぅ!俺ぁ能力者でい
花火修行の途中なんだが能力者とありゃ危険な目に合うこともあると思ってなぁ
特訓って奴でぇ

【額の汗を拭い言葉を紡ぐ】
【と言っても戦闘経験はあまり無く成長段階である】

そうなんでぇただ打ち込んでるだけじゃぁなんも手応ぇがねぇ
能力者か?なんて尋ねる当たり兄ちゃんも能力者なんだろぉ?
一つ手合わせ願えねぇかぁ?

【相手は断らないだろうと、先の言葉から感じとってはいたが一応形式的に尋ねた】

/よろしくお願いしますー
91 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 21:09:09.05 ID:4VNs8mOl0
>>89
「いや、だからよく判りませんって、はっきりと一言で言ってくださいよ」
【眉間に皺を寄せて、向かってくる手から逃れるべく後ろに下がる】
【この人は哲学的な事を誰かに聞かせたいのだろうか?】

「んー自分の夢は普通な家庭を築く事ですけど、何かの質問ですか? 話ならできるだけ聞きますよ」
【彼の真意がわからない今、青年はどんどん警戒していく】
92 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 21:09:29.13 ID:/T4JI0XIO
>>86
とぉう!おぉry…?

【火球を一撃、二撃目を放うとしたその時】
【背後から鋭く突き刺さるような声が響いた】
【振り返ればそこには真っ赤な髪色の青年が立っていた】
【その風貌と冷ややかな雰囲気から一般人でない事が感じ取れる】

おぅ!俺ぁ能力者でい
花火修行の途中なんだが能力者とありゃ危険な目に合うこともあると思ってなぁ
特訓って奴でぇ

【額の汗を拭い言葉を紡ぐ】
【と言っても戦闘経験はあまり無く成長段階である】

そうなんでぇただ打ち込んでるだけじゃぁなんも手応ぇがねぇ
能力者か?なんて尋ねる当たり兄ちゃんも能力者なんだろぉ?
一つ手合わせ願えねぇかぁ?

【相手は断らないだろうと、先の言葉から感じとってはいたが一応形式的に尋ねた】

/よろしくお願いしますー
93 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 21:10:47.24 ID:/T4JI0XIO
/おぅふ 連投失礼しましたぁあ!
94 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 21:13:49.99 ID:P3/U/4DB0
>>85

【異変】
【男の様子が微妙に変化する】
【少女はそれを鋭い感性で、敏感に感じ取っていた】
【両手の筆とスケッチブックを小さく動かし、ただちに戦闘態勢を整える】

(うーん、あんまり殺したくないんだけどなぁ)

【表情には一切出さないが、少女はこの状況にやや困っている】
【昔は違った】【積極的に殺人を楽しんでいた】
【しかし変わった】【少女は変わったのだ】
【をこの短期間で、様々な個性あふれる人たちに出会い】【それらの影響を受けて、ようやく自らの狂気をコントロールする術を身につけた】
【そして今や、彼女は殺しを躊躇うまでに成長を遂げていた】

「ん? 今日は仕事がお休みだったので、散歩がてらココの景色を描きに来たんですよぉ」

【どうやら相手は今すぐ始めるつもりは無いらしい】【警戒を続けながらも、密かに胸をなでおろす】
【ここに来たのは本当にたまたま】【急な休みが取れて暇だったのだ】
【こんな見た目でも一応まともに働いているらしい】
95 :【鋼拳剛砕】 [sage saga]:2011/09/25(日) 21:17:34.39 ID:YJxMXmt8o
>>90

鍛錬、か。ああ、悪いものじゃない。
向上心が有るというのは、その他有象無象の屑に比べればはるかに良い事だ。
どんな能力だろうと、どんな奴だろうと。、才能があろうがなかろうが、努力というのは等しく積み上げられるからな。

【男には、特訓や鍛錬そのものをばかにするつもりはなかったようだ】
【むしろ、その努力という物を、尊いものだと知っているこの男は】
【間違いなく、本人も努力を重ねているタイプの人間であると予想できるかも知れなかった】

【そして、貴方のその言葉を聞き、口角を僅かに釣り上げる】
【この男。基本的に表情を大きく変える事は無いが、それでも無表情と言う訳ではなさそうだ】
【特に、戦いに於いては――――顕著に其れが現れる】

【鷹のごとき鋭い双眸を貴方に向けて、すっ、と頭を下げて上げて】

――兵法者を自称している。
名は、疋犀星[ヒキ サイセイ]、流派は我流。

其の挑戦―――――買わせてもらおう。

【すっ、と男は構えを取り、相手を鋭い目で見据えた】
【構えは、独特のもの。両の手を付かず離れずに構え、身は半身】
【空手における夫婦手に酷似しているが、足元は軽く力を入れるのみで素早い反応が可能なもの】
【重心をずらしたり、闘気を飛ばして、相手の警戒を誘おうとしているようだった】
【コレを見れば分かるだろうが、この男。典型的な格闘タイプの能力者のようだった】
96 :【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 21:20:05.21 ID:E16iU84U0
>>91

一体君は何から逃げ出そうとしている?

【白磁のような作り物じみた貌が微笑みに歪み、その歩みを止める】
【差し出された手はそのままに、時間が停止したかのように夜が止まる】

それは夢ではない、諦めだ。

郷愁と羨望を取り違えた、ただの『なりそこない』だ。


本当にそれが夢と呼べるものだとして、君は何故ここにこうしているのだ?


そのチカラは何のために存在する。
君という存在に与えられた能力は、何を成すためのものだ?


君の本当の『夢』を素直に語ればいい。



――――叶えたくはないのかね?


【夜が、嗤う】
【嗤う夜に、白が交る】
【交り、雑ざらず、混じり合う灰色よりも歪な色調が、青年へと夢を問う】
【余りにも詩的すぎ、あまりにも曖昧で、漠然と】
【しかし、はっきりとした意思を孕んで】

【『叶える』、ただそれだけの意思を放つ】
97 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 21:26:16.01 ID:4VNs8mOl0
>>96
「何のためにって……台風を消したり畑に水をあげたりする為と思いますが…」
【いよいよ不信感がMAXになったのでおどおどした顔でこれからどうするか考え出す】

「一応普通な生活も夢なんですが…あっ、後いい風邪薬が欲しいです、はい」
【困った顔をしてそう言った、現に会話中も咳をしているのでこれが本心なのだろう】
【といよりこの青年はおとなしい性格なうえ、風邪で気分が常時悪いので大きな夢など抱いていないのだ】
98 :【螺旋射法】 [sage]:2011/09/25(日) 21:26:46.18 ID:Ag4mot+po
>>94

【明確に言おう】【Rは先手を取って戦う軍人だ】
【作戦を練る時間があろうと、無かろうとその行動は変わらない】
【現状では”情報”と言う手札から見て先手は取っている】
【だが”戦い”と言う視点では?】

「…そうか、いい景色は見つかったか?」

【すでに彼女は筆に手をつけている】【自分はナイフを抜ける】
【切る・戻すの2回の行動で2回攻撃できるナイフは効率的だ】
【しかし能力ほど効率的、予想不可能な攻撃は無い】

「…それと[ピーーー]気は毛頭無いぞ」

【そう言って手を上げる】
【無理をすれば勝てるかもしれないがそこまでの必要性は無い】
【一つは、[ピーーー]気が最初から無いこと】【殺しのイメージは別物だ】
【そしてもう一つ】

「…生憎、不殺の外部協力をしていてな」
99 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 21:34:06.02 ID:tgCgAJGeo
>>95
だろぉ?努力は報われるっやつでぇ
でなきゃぁ修行に出てる意味がねぇからなぁ
そう言う兄ちゃんも相当努力してきたくちだなぁ

【青年の言葉に激しく同意である】
【その行為を否定されれば、この青年の現状の根本を否定されていると一緒である】

やる気充分ってぇ感じだなぁ
俺ぁ 迦具土 隼人 ってぇんだ
ただの花火屋でぇ

【相手の構えからして格闘系の能力者ということが一目でわかった】

んじゃ 一丁よろしく頼むぁ

こっちからいかせて貰うぜい!

【なるべく接近を許さぬよう、バックステップをとりながら、牽制の意味を込めて火球を一つうち放つ】
【狙いはしっかり青年だが、直線的な軌道なので避けることは容易いだろう】
100 :【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 21:37:27.44 ID:E16iU84U0
>>97
【それでもなおはぐらかすかのように、青年は答えない】
【いや、本心かも知れない】
【日常に埋没すること自体が幸せであり目的であると、信じているのかもしれない】

そんなとき、『彼』ならどう答えるのだろうな……

【独白するかのように、青年に聞こえるか聞こえないかの声量で男が呟く】


そうだな


―――――狂おしく夢を求めぬモノの望みは、『自己の喪失』


とでも、言うのだろうな。


【その言葉を終えると同時に、差し出された手に異物が出現する】
【声の余韻が荒野に響く中、蓋を弾き飛ばされたそれは透明なペットボトル】

【刹那、躊躇なく振られたそれから迸る水の飛沫が凍結し、青年へとその鋭利な先端を向ける】

【襲いかかる一振りの氷刃は、不意打ちとはいえ避けられぬものではない】
【だがしかし、もし防ごうと、受け止めようなどと考えたならば、その異様を見せつけられることだろう】

【この夜色の男以外には決して止めることの叶わぬ、氷刃の威容を】
101 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 21:42:42.83 ID:4VNs8mOl0
>>100

「へ? うおっ!?」
【意味がわからない呟きを発した後、自分への攻撃が来た】
【青年は反射的に右サイドステップで回避する】

「何ですかいきなり!?」
【青年の能力により、上空に鉛色の雲をうっすらと発生させつつ、喉が痛まない程度にそう叫んだ】
102 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 21:42:44.47 ID:P3/U/4DB0
>>98

「いいえ、まだ。 それを探していたら、貴方が銃を撃つ音が聞こえてきたって訳ですぅ」

【この少女、戦闘の時は割と慎重派だ】【挑まれても勝てないと見れば躊躇い無く逃げる】
【逆に自分から仕掛けるときは、相手を観察し出来るだけ勝率の高い作戦を練って初めて戦闘に臨む】
【この状況では自分の方が形勢はやや不利と見えた】【背中を冷たい汗がつうっと流れ落ちる】【しかし】

「……それなら良いんですけどぉ」

【疑惑は晴れないが、ここは一つ相手の言葉を信用してみる】
【どこかの神様も『もっと他人を信じなさい』と言っていたような気がするし】
【右手の筆をくるりと回すと、一瞬の後に其れは煙のように消えていた】

「不殺……あぁ、あの変な名前の集団ですかぁ」

【そう言えばそんな名前の同盟があったような】
【初めてそれを聞いたときは馬鹿馬鹿しいと一笑しただけだった】
【しかし、今ならそういうのも悪くないと思える】【ただそのネーミングセンスだけは認められないが】
103 :【鋼拳剛砕】 [sage saga]:2011/09/25(日) 21:43:58.86 ID:YJxMXmt8o
>>99
‥‥努力を怠れば、技が鈍り、技が鈍れば心が緩む。
努力とは、己を鍛え、そして維持する為の物。
決して一日たりとも休むことは許されん、そういうものというだけさ。

勝負の最後を決めるのは、結局のところ、自信≠セからな。

【男は、非常や無表情に見えて、案外感情論という物に重きを置いている】
【努力を怠れば、技が鈍っていき、技が鈍っていけば心に隙が生まれていく】
【逆に言えば】
【努力を重ねれば、技が研ぎ澄まされ、其処から己の自信が生まれてくる】
【積み重ねた努力を裏付けとした、己を信じる力、其れこそが男の信奉する、自信≠ナあるのだ】
【故に、非才天才の是非を問わず、男は人間は等しく努力をするべきだという持論を以て生きているのであった】

‥‥迦具土、か。
いかにも、炎を扱う様な姓[カバネ]だな。
―――悪くない、名だ。

【真直な言葉、真っ直ぐな評価を相手の名に付いて返して、そのあとは既に臨戦状態】
【無駄な言葉を発することはコレより殆どなくなるだろう】

‥‥ッ、ふ‥‥っ。

【浅く息を吐いて、ブレるような起動で、火球をすれすれで回避しながら前進する】
【なかなかの健脚の様で、よっぽど貴方が鍛えていない限りはバックステップでなら容易に追いつかれるだろう】
【回避のすれすれを見れば分かるように、身体能力と言うよりは第六感等から成る危機察知能力の高さが男の強みのようだ】
【其れが、ぎりぎりでの回避によるムダのない行動に直結しているのだ】

【男は、速い速度で迷いなく走っていく。そのさまは拳士というよりは、大槍を持った騎兵すらを想起させる物】
【その拳は強く握りしめられて。貴男の一挙一動を1つとして見逃さないように目は鋭く細められていた】
104 :【螺旋射法】 [sage]:2011/09/25(日) 21:52:52.28 ID:Ag4mot+po
>>102

「…それは悪いことをしたな」

【とりあえず今度は廃墟で動作確認を行おう】
【そんなことを考えながら首を振る】

「…すまないなアンネ」

【そう言ってまた彼女の頭を撫でる】

「…それだけ純粋に人を助けたいのだろうな」

【アスカと名乗る不殺のメンバーと話した記憶が蘇る】
【彼は人殺しの自分をただ救おうとした】
【幹部があれだけ純粋なのだ。名前もそれから来て当然だろう】
105 :【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 21:54:11.77 ID:E16iU84U0
>>101

君には身を捧げられる程の存在が無いのだろう?

なぜそのような存在を許せるというのだね?

【再びペットボトルが振られ、水の軌跡を描き、それが氷の刃と化す】
【あまりにも細く、容易に砕けてしまいそうなそれは、何人たりとも破壊することを許さぬ金剛の刃】
【『空間』そのものを凍結させた刃に、破壊という概念は通用しない】


夢を追い求めるために他者を虐げる者は、覚悟をしている。

君にはそれが無い。

ただ漠然と生き、他の生命を浪費する。

【頭上に渦巻く鈍色の片雲に気づきながらもそれを無視するかのように、刃を掴み、青年へと迫る】


そんな君は、他者の夢を叶えるために食い潰されるだけの権利さえない。


【速く、だが軽いハズの一撃は、決して止まらぬが故、決して砕けぬが故の重撃】
【もし青年が見た目でその威力を軽んじたのならば、その対価を十二分に支払う結果となるだろう】
106 :【陰陽八極】 [sage]:2011/09/25(日) 21:56:39.23 ID:+USHL0aIO
【公園】
【月光が照りつけ、まだ季節的な暑さからか閑散としたそこに一人の人物がいた。】
【隅の方の木陰で何かの拳法と思われる型打ちを行っているのは、】

「……はっ!」

【十七歳くらいの一人の少女である。】
【ショートカットの髪と赤縁のメガネ。】
【くたびれたように着古した藍色の道着、】
【頭には色落ちし、ところどころ綻んだ古い鉢巻を巻いている。】
【足を動かすたんびに、履いている下駄がカラコロとくぐもった、】
【優しい音を奏で、鉢巻の一端が風に揺れた。】

「…しっ!!17勝8敗4引き分け!」

【踏み込む音が響く。】
【なかなかその動作は手馴れており、】
【彼女がその拳法を体得しているのがわかる。】
107 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 22:00:35.67 ID:4VNs8mOl0
>>105
「いやいや!? 何言ってるんですか!?」
【相手が向かってくる中、青年は手に持っている傘の能力と自分の能力を使い、跳んだ】
【地面から吹き上げた風はほぼ体重が無くなった青年の体をあっさりと浮かばせて、そのまま攻撃を回避したのち風を微調整して彼の背後15m程の場所に着地した】
【残念ながら青年に攻撃を受け止めるという考えは無い】

「何で夢を持っていないから攻撃をしてくるんですか、誰も傷つかない良い事じゃないですか!」
【着地してからは、後ろを振り返りつつ背中に背負っていた袋からレインコートを取り出し一瞬で着替えた】
108 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 22:03:41.22 ID:tgCgAJGeo
>>103
兄ちゃんとは気が合いそうだなっ

【バックステップをしながら言葉を紡ぐ】
【と予想はしていた者の無駄のない動きで火球はいとも簡単に避けられる】
【この青年は身体能力が高いわけではない為、このままではすぐに追いつかれてしまうだろう】

これではどうでぇ!

【相手との間合いが詰まりきるその間に、火球を左右の腕からうち放つ】
【狙いは相手の両脇腹を掠めるあたり】
【直進すれば相手の動きを少しでも止めることができ、完全避けようと左右動けばまたロスが出来る、という考えの元の行動】

【しかし、それをもってしても一般人程度の身体能力である青年のため、追いつかれる可能性は多いにあるだろう】

109 :【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 22:09:42.59 ID:E16iU84U0
>>107

違うな

君の望みは『自己の喪失』となんら変わりない

【着地した青年の方向へと振り向きながら、言葉を漏らし続ける歪な灰色】
【夜に落とされた純白の滴が、狂気を紡ぐ】


―――――だからその望みを叶えようというのだよ、この私が、ね。


【嗤いながら男はゆっくりと歩み始める】
【15mの距離は遠いようで、近い】
【不壊の氷刃を揺らめかせながら、白く穢された夜が、徐々に、しかし確実に迫る来る】
110 :【鋼拳剛砕】 [sage saga]:2011/09/25(日) 22:13:37.52 ID:YJxMXmt8o
>>108
【迫る火球を見て、その機動を予想していく】
【その間も、決して相手から目を離すことはなく、そして、火球が己に触れかける、その瞬間】

――――ッ、は。

【ざ―――っ】
【右足をすり足で前に伸ばし、後ろ足を引き、半身となった】
【じり、と己の服が焦げる音が響き、肌がやけどをした痛みがチリチリと己を苛んで】
【しかし、コンマ数秒後、青年は素手に其処には存在しない、通り抜けた】

(‥‥連射が効く、用だな。厄介だ。戦略を練れ。
己の一打を確実に相手に当てるために、何が必要であるのかを。
見極めて、迷わず進まなければ、己に道は開けない、退けば有るのは敗北のみ)

【青年は殆ど速度を落すこと無く、しかしやけどを負いながら、更に足を進めていく】
【その速度の理由は、恐らく迷い無き、その精神力、己が通れるという無比の自信に理由があるのだろう】
【もし、貴方の近くに隣接できたとすれば、撹乱するようなフットワークで背後に入り込もうとする筈だ】

‥‥ッ。

【そして、背後に入り込めれば、後ろから足を刈る様なローキックを放ち】
【其れが許されなければ、様子見をするように、貴方の前で身構えるはずだ】
111 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 22:14:38.98 ID:4VNs8mOl0
>>109
「だからその望みはあなたが勝手に考えてこの自分に押し付けただけでしょ! 相手の意見を聞くのも大事だと思いますが!?」
【青年は叫びながら、戦闘の準備を始める】
【能力によって呼び出された黒い雲は、しだいに水を落としてくる】
【青年を中心として半径50mの場所で、さほど目を開けるのも歩くのにも障害のない雨がザーザーと降ってくる】

【この雨を降らせた本人はレインコートを着ているが、もう一人はその雨粒を、己の服にたっぷりと吸い込ませるであろう】
112 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki [sage ]:2011/09/25(日) 22:14:51.65 ID:P3/U/4DB0
>>104

「ううん。 結果として納得のいくのが描けたので良かったですぅ」

【謝る男に対し首を振って否定】
【どんな形であれ、満足できる絵が描ければ自分はそれでいいのだ】
【ちなみにこの絵は一度爆発すればそれで終わり。二度と使えないのでご注意、と中の人は釘を刺しておく】

「……えへっ」

【頭を撫でられ、照れ臭そうに笑う】
【しかしどう見ても喜んでいるし、顔も赤い】【やはり頭を撫でられて感じ[禁則事項です]】

「うん、悪い事ではないと思いますけど……やっぱりなんか気に入らないです」

【悪い集団ではないのだろうが、ずっと闇の中で生きてきた自分にはどうも偽善っぽく感じてしまうのだ】
【しかし別に彼らを否定しているわけではない】【要するに好みの問題である】
【自分には肌が合わない、ただそれだけだ】
113 :【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 22:23:36.98 ID:E16iU84U0
>>111
【青年の喚起した雨雲が、溜め込んだ雨滴を吐き出し、夜色の男の体をしとどに濡らす】
【それでも男の歩みは止まらない】

私は『叶える』存在だ。

【すでに15mの距離はその半分まで失われただろうか】

君の『願望』を理解したならば、直実にそれを成すだけ。

【月明りを掻き消す水の紗幕の中、ついに男が青年へと駆け出す】
【レイピアのように突き出される氷刃は、現実には銃弾とその性質を同じくする】
【後ろに避けるなら躊躇なく投擲し、初速度を保ったままのそれは弾丸のように貫こうとする】
114 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 22:29:07.20 ID:4VNs8mOl0
>>113
「ああもう! 訳がわからない! 自分はそんなの望んでいませんよ!」
【次の攻撃が来るとき、青年は雨を降らすのを止めて、自分と相手の間に轟々と唸る竜巻を生産する】
【竜巻の大きさは直径5m、ちょっと入っただけで中へと引きずり込まれ、20m程上空に打ち出されるであろう】

【レイピアが強かろうと、持ち手が相手に向かわなければ意味は無い】
115 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 22:30:50.54 ID:tgCgAJGeo
>>110
【火球は最もロスの少ない方法で避けられる】
【予想通りといえば予想通りだが、此方にとっては不都合な的中である】
【そして接近された相手からの攻撃がくると思い身構え、動きが一瞬止まってしまう】
【その結果あっさりと背後に回ることを許してしまう】
【その刹那、脚に衝撃が走る】

…イっ!

【その衝撃を感じ、ノールックで掌を後ろに向け火球を放つ】
【そしてすぐさま距離をとろうと前へ転げる】

【全く後ろを見ずに火球を放っているため狙いは無茶苦茶】
【当たるかどうかも怪しいところだ】
116 :【螺旋射法】 [sage]:2011/09/25(日) 22:35:00.53 ID:Ag4mot+po
>>112

【彼女の否定に対して無言で頷く】
【本人が良ければそれでいいのだ】

【とりあえず殺伐な空気が無くなったことにほっとする】
【頼みを聞いてもらった相手の気分を悪くしては流石に失礼だ】
【そして、不殺が否定されても眉一つ動かさない】

「…それは人それぞれだ」

【もちろんこの言葉は本心】
【全ての人が一つの考え方に賛同するとは思えないのだ】
【なによりも危険視している自身が居るため否定ができない】
117 :【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 22:35:32.90 ID:E16iU84U0
>>114
【既に青年の言葉は男には届かない】
【狂気に共鳴した狂気は、留まることを識らない】

【竜巻の発生を感知し、突き出した勢いのまま氷刃を放ち、バックステップ】
【氷刃は速度を失わずに竜巻の中を『直進』する――そう、青年の体の中心を狙って】
【能力の特質により、主たる夜色の男以外には決して動かせぬそれは、竜巻の威力とて例外ではない】

【結果を見据えながら、小規模な威力範囲から逃れると共に、返す手にペットボトルを再び召喚】
【すぐさま蓋を親指1本で弾き飛ばすようにして封を切り、すぐにでも新たな氷刃を産み出せるよう構える】
118 :【鋼拳剛砕】 [sage saga]:2011/09/25(日) 22:36:41.47 ID:YJxMXmt8o
>>115
―――はァァァアアァァアァッ!

【ココで、初めて青年は雄叫びを響かせた】
【直後、相手から放たれる火球に向けて、右拳を奮って】
【火球に拳がヒットした瞬間―――】

 【バシュゥッ!】

【―――その火球が、粉々に吹き飛ばされた】
【ジリジリと皮膚が焼け焦げ、1〜2週は包帯が必要な熱傷を追う、が】

ッ、だぁッ、はぁァッ!

【そのまま、前に転がる相手の背に向けて、踵を叩きこむように振り下ろすはずだ】
【右拳は引き連れており、今の戦闘では使用することは難しいだろう】
【尚、身体能力は達人級には及ばない程度だが一般人には勝る程度】
【踵を食らっても即座に戦闘不能ということにはならないだろう】
119 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 22:41:54.11 ID:4VNs8mOl0
>>117
「うわぁ!?」
【竜巻から飛び出してくる刃に心の底から驚きながら、また反射的にしゃがんで回避する】
【心臓をバクバク鳴らしながらも目の前の竜巻を消滅させ、状況を整理する】
【この氷は竜巻の中を楽々と通り抜けるほどの威力なのか、この時点ではまだ相手側の詳細がわからない】

【青年は次に彼のすぐ後ろに竜巻を生産、威力はさっきより低いが、竜巻の出は先ほどより若干早い】
【その竜巻をすぐに彼に向かわせる、当たればあっという間に巻き込まれ、遠心力によってそれなりの勢いで地面に転がせるだろう】
120 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 22:46:53.44 ID:P3/U/4DB0
>>116

「ん、まぁそりゃそうなんですけどねぇ……」

【結論から言えば自分は全く興味の無い話だ】
【職場の上司がそこと手を結んでいるので、命令とあらば協力はするが】
【それ以外の事で手を貸すつもりは少しも無い】
【それよりも今は……】



「あーっ! 授業の買い物忘れてたぁっ! あーるさんごめんなさい、もう帰りますぅ!」



【大変なことに気付く】
【明日の授業に必要な道具を買い揃えるのをすっかり忘れていたのだ】
【慌てて荷物をまとめ、急いで街に帰ろうとする】【男が止めなければそのまま走って立ち去ることだろう】
【ちなみに少女は教わる側ではなく、教える側の人間である事実をここに明記しておく】
121 :【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 22:55:31.99 ID:E16iU84U0
>>119
【新たな竜巻の発生を知覚し、自らの体を回転させながらボトルを振るう】
【水はその場に円弧を描きながら、刃を形作る】
【空中に静止したそれを背に向けながら竜巻の方向へと振り返りつつ、更に右手を振るう】
【その軌跡に連続してペットボトルを並べながら、回転を加速】
【先ほどの曲刀を掴むと共に、やっと重力に引かれ始めたペットボトルを切断してゆく】
【鋭利だが荒れた氷の表面に刻まれながら、透明な容器は弾け、内容物を周囲にばら撒く】
【だがそれは拡散する前に凍結し、停止】
【結果として、男と竜巻の間には充分な大きさをもった氷の壁が生み出さた】

【竜巻と、不動の氷塊が拮抗する】

【その様子を興味なさげに確認した男は、氷塊の盾を背に、再び青年へと視線を向ける】
【先ほどの氷刃より長いが、リーチ自体はそれほど伸びていない曲刀を掲げ、その姿を見定める】
【すでに白色の嗤いは消え失せ、無表情な白磁の貌が岩肌に刻まれた彫刻のように聳え立っていた】
122 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki :2011/09/25(日) 22:56:37.08 ID:tgCgAJGeo
>>118
【相手の雄叫びとともに火球は粉々に吹き飛ばされる】
【すると次の瞬間】

…っがはぁ!

【背に走る衝撃】
【呼吸がし辛くなり、声もでない状態である】

……がぁ!

【尻を地につけたまま相手の方へと振り返り火球を左右の掌から一発ずつうち放つ】
【狙いは両方とも相手の胸当たり】
【これまた直線的なので避けるのは容易だろう】
【単調な攻撃だが現在青年の持ちうる武器はこれしかないのだ】
【ただ火球を打ち出す程度の能力】
【あくまでも今は、だが】

【そしてここで始めて相手の拳が火傷していることに気づく】

(さっきの雄叫びはこれかぁ拳はくらったらやべぇ)

【青年は前転していたため何がおきたか、ここまでわからなかったらしい】

【因みに、先程のローキックが効いている為、正直元気は膝を付くのがやっとだ】
123 :【螺旋射法】 [sage]:2011/09/25(日) 23:02:26.21 ID:Ag4mot+po
>>120

「…そうか、なら行くといい」

【そこまで時間が経ったのかと始めて気がつく】
【流石に悪いことをしてしまったと少し反省する】

「…それではなアンネリーゼ」

【そう言って彼女が見えなくなるまでそこに立っているだろう】

(…あの絵を描けて学生なのか)

【勘違いしながら】
124 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 23:02:47.12 ID:tgCgAJGeo
/おぅふ 最後の文の元気は脳内で消しといてくだせい!
125 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 23:03:09.87 ID:4VNs8mOl0
>>121
(ペットボトルを出して氷になる水を出す能力って所か…?)
【竜巻を止めた一連の行動を観察しつつそう決める、判ったからといって有利になるか分からないが】
【しかしこの戦い、今考えれば自分に得など一切無いものだ、それに気づいた青年は】

【竜巻を消し、雨傘をいきなり広げ、下から風を吹きつけて空へと飛んだ、逃走だ】
【青年は一瞬で上空へと飛んで街方面へとかなりの速度で向かった】
126 :【鋼拳剛砕】 [sage saga]:2011/09/25(日) 23:06:38.91 ID:YJxMXmt8o
>>122
―――ッ、退く事、知らず‥‥ッ!

【だんっ!】【迫る火球を、しゃがみ込み体を捻る動きで回避するが、一発が被弾】
【右肩に大きなやけどを負う結果となった、が直後】

ッ、負ける事―――認めず‥‥ッ!

【退却と敗北、その双方を認めないがゆえに、挑み続ける】
【そして、青年は、更に一歩=A前へ=A進む=z
【己の能力は、まともに使えば殺してしまいかねない、加減の効かぬ力、故に】
【拳以外の己の全てを以てして、己は相手を打倒すると決めたのだった】
【右は、拳も肩も火傷だらけ。有効打と言う点では、相手が勝る、そういう状況】

‥‥ッ、貫くは、槍の心意気――――ッ!

【だ、ぁ‥‥んっ!】
【地面を強く蹴り飛ばし、容赦のない膝蹴りが、文字通り槍≠フ如き鋭さで迫っていく】
【狙いは顔面、まともに貰えば、昏倒も十分にありえる、容赦のない一撃だ】
【気迫は十分。だが、カウンターとして火球を放てば、確実に今の男にはまともに命中するだろう】
127 :【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 23:12:59.60 ID:E16iU84U0
>>125
【その姿を見て、氷の曲刀を投擲するが、もう手遅れだろう】
【台風の最大瞬間風速は速い物で85m/s程】
【刀剣の投擲に比較的近い槍投げでも、世界記録レベルで初速度は30m/s程度である】
【いくら初速度を保て、相手に肉体への負荷がかからない程度の加速に抑える必要があるとはいえ】
【上空へと舞い上がった時点で、正確に刃にその体を捉えることも難しい】


失敗した、か。

まあいい、あの男もこのようなつまらぬ結果など知りたがらないだろう。

【演じる様に一言呟くと、男は闇夜に融けて、消えた】

/絡みありおつっした!
128 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/09/25(日) 23:14:34.41 ID:4VNs8mOl0
>>127
乙でした。
129 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki [sage saga]:2011/09/25(日) 23:18:33.79 ID:P3/U/4DB0
>>123

「はーいっ。 あーるさんお元気でぇ! 縁があったらまた会いましょー!」

「あっ、そうだ。 アメちゃんくれてどうもありがとですぅー!」

【元気よく駆け出しながら、振り向いて笑顔で別れの挨拶】
【葉巻型の不思議なアメを持った右手をぶんぶんと振ってみせた】
【そして偶に転びそうになりながら、トテトテと森の中へ走り去ってゆく】

(あっ、質問するの忘れてた)

【そして、男の姿が完全に見えなくなったころにようやく気付く】【一つだけ訊きたかった事があることに】
【しかしまぁ、それは次に会った時で構わないだろうとすぐさま思い直す】【勿論それまで互いに生きていればの話だが】

【手に持った飴を見つめながら、少女はあの不思議な雰囲気を持つ軍人さんの名前を胸に刻み込んでいた――――――――】



/長くなりましたがこの辺で!
/何度もお待たせしてしまってホントすいませんでした……
/そして絡み乙&ありでございますっ!!
130 :【螺旋射法】 [sage]:2011/09/25(日) 23:20:26.08 ID:Ag4mot+po
>>129

//こちらこそ長くなってすみませぬッ!
//気にしてませんむしろ乱文・遅筆ですみません
//こちらこそお疲れ様でした!
131 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki :2011/09/25(日) 23:23:07.79 ID:YlFC0VD2o
>>126
【2つのうち1つが命中】
【これで相手は怯み動きが止まる、そう思っていた】
【しかし、青年は怯まず、挫けず、進む】
【その姿に怯んだの此方であった】
【鋭く迫り来る膝を防ごうと腕をクロスさせ防御の構えをとる】

………っ!?

【が、意志の篭った膝はその腕を弾き、そのまま此方の青年の顔面を捉えた】
【体を反らせ…そのまま仰向けの状態で地へと倒れこんだ】
【意識はあるが視界がグルングルンしているためそのままの状態で動かないでいる】

【追撃しようと思えば、どんな攻撃でも容易に入るであろう】
132 :【鋼拳剛砕】 [sage saga]:2011/09/25(日) 23:37:53.69 ID:YJxMXmt8o
>>131
【膝を全力で突き抜けさせて、そして、地面に足を突き、僅かに隙が生まれる】
【―――高揚で薄れた痛みが、漸く脳に信号を送りはじめたのだ】

――――ッ、ぐ‥‥っ。

【右肩が灼熱を感じ、激痛が脳髄をかき回すような異常な神経電流を受信する】
【痛みに泣いてしまいそうで、膝が震えてしまいそうで、倒れても文句は言われない負傷で】
【だからこそ=A退く訳にはいかない、ココで退くのは、己に取って決してしてはならないこと、故に】

‥‥ッ、ぅぉ‥‥ォォォォオォォオォォオォアァァァァァッァァァァァアァァアアアアァァァッァ――――ッ!!

【痛みを、貫くための戦意に。苦痛を、殴るための拳に。震えを、前に進むための足に】
【マイナスを全力でプラスに急転直下の変換で、うめき声は雄叫びへ、咆哮へと変化していく】

【だん】 【 だん】 【 だ ん】 【 だ ん 】 【 だ ぁ ん っ ! 】

【地面を、渾身の力で蹴り飛ばし、跳びかかるように、左拳を振りかぶり、相手の顔面へ、振り下ろしていく】
【敵意や殺意ではなく、純粋な戦意。莫大な戦いへ向けられる感情のベクトルが、貴方だけに振り下ろされていく】
【勝利と敗北を抜きにした、純然たる戦闘の為のみの欲望、獣の如きその光景】

【死神の振るうは、命刈り取る鎌ではなく、命貫く猛き剛槍――――】

ッ、く、ら‥‥ぇェェェエエエェェェェエェェェェエェッ!!

【 ず ど ん っ ! 】

【貴方の顔の左横で爆音が生じ、衝撃波が貴方の脳を揺らすかも知れなかった】
【拳は、貴方の顔面真横すれすれに突き刺さっているはずだ――――】
【――――まるで、クレーターを思わせる、えぐれた痕を残して】
【まともに食らえば、恐らく顔の形が一生元に戻らない致命傷を負うくらいの威力の一撃】
【其れを外して、男は。前へと倒れこむように、気絶していくだろう――――】
【もし、貴方が真横で起きた衝撃波の影響を受けなかったり、耐え抜いていたならば、貴男の勝利である】
【何方にしろ、この男に勝利は無い、結末と成るだろう】
133 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/25(日) 23:53:46.86 ID:YlFC0VD2o
>>132
【意識朦朧と歪んだ視界の中、ハッキリと聞こえてきたのは相手の雄叫び】
【そして振動となり脳を介して伝わる地をける音】
【そして数瞬後に轟音ととも訪れた脳を強く揺らす衝撃】
【今の状態の青年にこの衝撃を耐えうる要素はなかった】
【青年の意識は…そこで途切れた】

/お時間があれば少し雑談がしたいのですがよろしいですか?
134 :【鋼拳剛砕】 [sage saga]:2011/09/26(月) 00:01:30.60 ID:exPyYVT0o
>>133
/*大体一時頃くらいまでなら、おーけーです*/

【しばらく、どれほど時間が立ったかは分からないが】
【丘の岩に背を預けて、瞑目している男を、目が覚めれば見つけることが出来るだろう】
【傷には、包帯が巻かれており、自分で応急処置をしたであろうことは予想される】

‥‥‥‥、負け、か。

【もし、貴方が起きて此方を見れば、貴方の瞳を見据えて、そう呟くのであった】
【拳を握って、開いて。そして、又強く、強く、強く、強く―――握り締める】
【ぎ、し、ぃ、と軋むような音を立てて、皮膚が裂けて手からは血がぼたり、ぼたりと零れていき】

【ひゅっ、と主室に岩に向けて左拳を叩きこむと、轟音を響かせて、岩の上半分が砕け散って】
【また、目を伏せて、拳を見据えているだろう】
135 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 00:17:19.78 ID:E7pS/UNxo
>>134
【ぼんやりとした視界から徐々に徐々にハッキリとした視界を取り戻していく】

……っ痛ぅ

【顔面と背中と太もも辺りに残る痛みを感じ顔を歪めて、ゆっくりと起き上がる】
【そしてボソッと声のした方向へ目とやると包帯は巻いているものの腕から血を流す青年の姿があった】
【その姿を見て自分の能力が制御できていないことに苛立ちを感じていると】

……何を!?

【思わず声が出た】
【岩へと拳を打ち込み、轟音とともに岩を砕いたのだから驚くのも当然である】

おぅ兄ちゃん
何をそんなに考えるこんでるでぇ
兄ちゃんは負けてなんかねぇじゃねぇかぁ

【どうやら先程の呟きも聞き取れていたらしい】
【両腕を地につき、上半身を起こした状態で言葉を紡いだ】

/全然オケーっす!ありがとうございます!
136 :【鋼拳剛砕】 [sage saga]:2011/09/26(月) 00:25:02.96 ID:exPyYVT0o
>>135
―――折角の、力を。
俺が活かせなかった、俺が宿しているんだから、俺が活かさなければならなかったのに。

【右袖は、やけ焦げていたため、根元から失われており】
【其の右腕には、複雑に絡まり合う雷撃の意匠を持つ彫物が刻まれていて】
【うっすらと黒光りするように能力の気配をその彫物は纏っていた】

‥‥いや、負けだ。最後まで立っていたものが、勝者。
迦具土、お前に止めを指す前に、俺は意識を失っていたからな。
―――勝ちにこだわる以上は、己の負けにも、厳しくなければ、許されない。

【握りしめた左手からは、血が未だこぼれ続けていて】
【あまりにも、真直で純粋でストイックな戦いに対する感情が】
【其れは、もはや信仰にも思える程強い想いを、この男は戦いに抱いているのだ】
【だからこそ、先程の容赦のなさと強さがあり、こうして己の勝利の基準に厳しく有る】

―――質問だ。
お前から見て、俺は強かったか。

【男は、止血をしないままに、真直に、しかし静かさとはかけ離れた業火を宿す瞳で問い掛ける】
【この、静かに燃え盛る灼熱の業火こそ、男の冷静さに隠れた本性であった】
137 :【汰佗匕突】 [sage]:2011/09/26(月) 00:38:56.86 ID:4gN8f83No

────街灯も少なく、その殆ど暗闇に包まれる街中。
無防備に佇む少年は、微かな溜め息を漏らして遅い夜食を頬張る。

「────平和、に見えるんだけど、やっぱり何か起こっているのかな……あむっ」

自分自身、微かな危険に晒されているのかもしれないのだが、その辺りの事情は考慮していないらしい。
現在、真っ暗闇の路地裏。何が潜んでいてもおかしくはない。
138 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 00:44:13.86 ID:E7pS/UNxo
>>136
能力ってのはその殴打か?
そんなもん使われてたら俺ぁ生きてなかったかもしれねぇなぁ
生かせなかったっつぅより、使わなかったんだろ?
その気になりゃぁ俺は初撃で沈んでたぜぃ

【能力の詳細はわからないが、充分な威力があるのは嫌でもわかる】

それに…兄ちゃん努力の賜物はぁ存分に生かしてたと思うがなぁ

【異能は最後まで使わなかったが、それまでの過程はすべて己の技術である以上は、その努力の積み重ねを充分に発揮し、生かしていたと、少なくともこの青年はそう感じていた】

頑固だねぇ まぁ勝った負けたは色んな形があるし本人がそぉ思うならそぉなんだろぉけどなぁ

【此方も負けたと思っているのだ】
【戦闘ができない状態になったのは此方が先なのだから】
【両者負けという珍しい状況、まぁ詰まるところドローということなのだが】

強ぇよ
俺なんか言っても説得力ねぇかもしんねぇが強ぇ

【励ましやお世辞なんかでは無く素直に感じたことを話している】
139 :【鋼拳剛砕】 [sage saga]:2011/09/26(月) 00:54:26.81 ID:exPyYVT0o
>>138
当てれば=A並の防御の全てを貫き致命の一打と成る業。
故にこそ、模擬戦で打つ事は、ためらわざるを得ない、からな。
‥‥だからこそ、俺は試合ではなく、死合いを求めるのだ。
己の全てを叩きこむには、そういう場にしか、居場所がないからな。

‥‥ある意味では、お前を舐めていたとも言えるだろう。
当てれば殺してしまう、と俺はお前を殺す事に怯えて、能力を使わなかったのだから。

考えてみれば、殺さない使いよう等、いくらでもあったというのに、な。
だからこそ、次に活かすために、己の技を研鑽しなければ、ならん。

【普段は滅多に話さないが、武≠ノ関してのみ、この男は饒舌と成る】
【そして、なまじ強力過ぎる威力を持つがゆえに、殺し合い以外に居場所を失ったのがこの男だった】
【過ぎたる威力、それを持つ者のジレンマ。何時か、貴方が強力な能力者へと成長した時それは理解できるかも知れない】

‥‥、まだ、足りない、な。
努力の積み重ねが、足りなかった。
だからこそ。今宵生き延びたのならば、今後数倍、数十倍重ねていけば良い。

【男は、己で己に負けを課して、その上で先を見据えることの出来る人間である】
【だからこそ、この男の向上心と戦意と勝利への欲は、尽きることが無いのだ】
【むくり、と立ち上がって、貴方のその言葉を聞くと、に、ぃ。と口角を釣り上げる、明確な――――】

【―――ココに来て、初めての笑を、浮かべた】

‥‥感謝しよう、隼人。お前の様な、強者≠ノ会えたことに。
何時か、お前がより強くなったときに―――その時に会えたら、殺し合いをしよう。
俺とお前の、全力をぶつけ合ってみたい――――。

【貴方を、初めて名で呼び。そして、あまりにも物騒過ぎる約をかわすと】
【男は背を向けて、ふらつきながら歩き去っていくだろう】
【そのさまは、研ぎ澄まされた鋭い刃を彷彿とさせる、凛とした有様であったようだ】

/*乙でしたー!*/
140 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 01:13:55.00 ID:E7pS/UNxo
>>139
いやぁ 俺ぁその能力を使われなくてよかったけどなぁ
そういう考え方もあったのかぁ

【直接相手に向けるだけでなく違う使い方、青年の中にはなかった考え方だ】
【きっといつか能力者として成長したとき、目の前の青年の言葉が大事な言葉になることをまだ知らない】

(やっぱ、まだまだ勉強しなきゃなんねぇなぁ 俺ぁ弱い…)

俺もまだまだ努力が足りねぇってことだな

【なんだか色々と学ばされる、ありがたい試合だっと、しみじみ感じる】

なんでぇ笑えんじゃねぇか
ありがてぇのはこっちのほうでぇ
色々と学ばして貰ったぜぃ

んな物騒なこと言わねぇでまた楽しくやろぜぃ
全力でなぁ

【二カッと笑い言葉を紡ぐ】
【その時に全力でやりあったら結果的に殺し合いになるかもしれないのだが…】

じゃあなサイセイ

【そう言って青年を見送ると、また仰向けになりもう一眠りしてから動きはじめることにした】


/遅文、駄文すいませんでした!
楽しかったです!あり乙でしたー
141 :【???】 [sage]:2011/09/26(月) 17:58:30.41 ID:ggEdf0G+o
【とある街角】
【アルバイトの学生たちにより、道行く人にチラシが配られた】
【同じ内容で張り紙もしてある、もちろん掲示板とかにであり、とんでもないところにはっつけたりはしていないが。
内容はこんなもん】

『【劇団喜楽】第一回興行へのおさそい〜ラップの夕べ〜

みなさまこんにちわ。【劇団喜楽】でございます。
おかげさまでついに、劇団としてはじめての興行にこぎつけました!
全国トップレベルのMCによるラップ(ブレイクダンスかもしれません、当日をお楽しみに!)と、楽しいゲームをお楽しみいただけます。
皆様お誘いあわせの上、ぜひぜひいらしてくださいませ!

日時 9/27(雨天順延)17:00 開場
場所【劇団喜楽】前 ☆入場無料
プログラム
17:30 第一部、ラップorブレイクダンス 開演
(ダンスの場合、音楽担当がセッションいたします)
フリータイム
23:30 第二部、劇団員と希望者様とのじゃんけん大会
(ちょっとした景品があります!)

(終了後は自由に交流してくださいませ、自由解散です)』

/はりがみ&ちらしそろる
/拾ってくださったら喜びまするるる
142 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/26(月) 18:59:47.99 ID:BLGl8GkZo

んー……っふ

【とある神社】
【山奥にある寂れた神社だったそこは、今は常に人がいて、綺麗に補修されている】
【影に隠れるような、本社部分の影で金の尾と紅い尾を使い色々作っている様子】
【刀剣の物騒なものから鍋や鈴、節操無く色々と転がっている】
【強いて言えばそれは全て鉄や宝石のような物で出来ている】

……そろそろお腹空いたのう

【しかし手を止めることはできない】
【他の人々――巫女やら何やら――が働いているからだ】
【故に手を止めるには少し罪悪感がある】
【とはいえ、皆帰り支度を始めているようだし、そろそろ休んでもいいのかなとも思う】

……むぅ

【しかし考えているより手、もとい尾を動かしたほうが速いだろう】
【そう考えて頼まれたものの補修やら何やら続けているのだった】

/なんでもどーぞ!
143 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/09/26(月) 19:11:33.13 ID:exPyYVT0o
>>142

‥‥‥‥。

【がさ、がさ、がさ】
【貴女の背後あたりの茂みで、がさごそ、と何かがうごめく音が響くだろう】
【人目に付かないように、こそこそと動いているような気配】
【やましい事があるようにしか見えないだろう。樹の影から、何かがじっ、とそちらを見つめている筈だ】

【もし、貴女が此方に気づき、目線を向けるか近づくかすれば、ひょこっ、と樹の影から顔だけを出すはずだ】

【―――髑髏面である。それも、人骨に酷似して見えるほどに、リアルな代物だ】

【黒い軍服の上に丈夫そうな黒いロングコートを着た人の形をした異形】
【コートの裾は、幽霊の服であるように、ボロボロでそして汚れてほつれており】
【軍服をきっちりと着込んだ様子は凄まじく堅苦しい感覚を与えるだろう、まるで鋼のように】
【そして目深に被るフードの奥からは、黒光りする鋼の髑髏面が見え隠れして】
【その作りは精緻な物で、本物の骸骨をかぶっているかのように見えるほどだ】
【胸元には、aと刻まれた鋼色のバッジが付けられており、異形がランカーであると分からせる】

【そんな異形の化物が、神社という正常なる場にどういうことか忍びこんでいたのだった】
144 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/26(月) 19:19:03.02 ID:BLGl8GkZo
>>143

……ふぅ

【やっと切りが着いた】
【そういう訳で、そろそろ自分の自由な時間を――と思えば、何やら気配がする】
【そちらの方に尾の先だけを向け】

どうしました?

【微笑を浮かべながら声を投げかけた】
【知らない人である可能性が高い故、丁寧な口調だ】
【しかしそちらには目もくれず、片付けを始めていた】
【なんというか――無防備といえばいいのだろうか、そんな少女だ】
145 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/09/26(月) 19:28:37.02 ID:exPyYVT0o
>>144
【がさっ、がささがさっ!】
【気づかれていないと思っていたようで、慌てた様子がまるわかり、である】
【しばらく、茂みの中で何やら逡巡していたようで、首を捻ったり、しゃがみ込んだりしていた】
【幽霊じみた異形の見た目に似合わぬ、コミカル極まりない動きだが、一応心を決めたようで】
【茂みから出てきて、貴女の背後に立つだろう、そしてフードで顔を隠すようにしながら、話しかける】

‥‥‥‥神社、お参リ、しヨウ‥‥、ト、思ッテ、来たノダ。

【その声は、ざざざざ、とノイズの混じり低音と高音の混じり合う機械的な亡者の声と言えるもの】
【しかし、言っていることを聞けば分かるだろうが、特に悪意があるワケでは無いようだ、そして、主室に貴女の傍らに、袋が置かれるだろう】
【スーパーの袋である。そこには、おにぎりが五個程と麦茶が入っていて】

‥‥サッき、お腹、減っタテ‥‥、言ってタ‥‥、二個、くらイ、なラ。食べテイい。

【ソウ言うと、異形は、ごそごそと茂みの中に戻っていき、草の中に隠れて頭だけを草から出して貴女の近くに居るだろう】
【人に見られたくない、そんな様子を感じさせた】
146 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/26(月) 19:39:52.97 ID:BLGl8GkZo
>>145

……ふふ、ようこそいらっしゃいました♪

【此処の御神体が目の前にあるとは思うまい】
【そんな悪戯染みた事を考えながらも笑顔で答える】
【異形、と形容するのがぴったりである者が振り返った先に見えた】
【が、この少女も永い永い時を生きている者。珍しくは思うが不躾な視線も浴びせず、一人の「参拝客」として見ていた】


気がききますね、ちょっと待っててくださいな!

【物凄い勢いで一度その場を去った】
【社務所と呼ばれる、言わば事務所の窓口に何やら頼むと、お椀2つと割り箸を2つ持ち、戻ってきた】

今日は少し冷えますし、お味噌汁もどうですか?

【ニコニコと笑う】
【もらってばかりでは悪いから、と言うことなのだろうか】
【湯気のたつそれは暖かそうで、良い香りも漂うだろう】
【食欲をかきたてるのには十分だ】
147 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 19:44:54.72 ID:NXAaerQCo
【噂が在った】

【街の郊外、茨の森の先、そこに聳え立つ古いお城には吸血鬼が住んでいる。というような、噂】
【それを信じる人も信じない人もいて、吸血鬼討伐を目論む人もいれば人体実験の材料にしようとか考える人もいた】
【けれど、大抵の人は不気味に思って近づくことはなかったし、吸血鬼退治しようと思っても、思うだけで行動に移す人は少なかったのだった】
【でも、噂は静かに生きていた―――誰かの来訪を誘うように】


【夜、郊外の古城、玉座の間】

【玉座の間には一人の青年がいた。美的な顔立ちを持ち、血の気を感じられないくらいに青白い顔をした青年であった】
【赤黒い燕尾服と外套に身を包み、玉座に鎮座して夜という日を堪能している。今日も外に出る予定は無かった】
【お城のあちこちでは蝙蝠たちがキーキーと鳴き、黒い霧のような"闇"がお城をぼうっと覆っているのがまた不気味だった】
【しかし、青年は、城の主は誰かの来訪を待つかのようにそこにいたのである。迷子でも、吸血鬼ハンターでも、好奇心旺盛な冒険家でも歓迎のつもりで】

「……暇。というだけでは状況は変わらないのは自覚してるつもりなんだけれどね」

「どうも、ね。」

【それはただ単に面倒くさがりなだけなのではないかと質問をしたくなるが、生憎とその質問をしてくれる友人は居なかった】
【古城で独りで玉座の間に、偉そうに座っているのだから当然とも言えるのではあるが青年は疑問を悩みながら、ぽつっと呟いたのだった】
【肘を肘置きについて、左手で頬杖をついて、退屈そうにしている様子は正に長生きな吸血鬼そのもの。長生きしている生物にとって、退屈こそが一番の問題であった】


/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ
148 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/09/26(月) 19:49:38.20 ID:exPyYVT0o
>>146
‥‥アリ、がとウ。

【仮面に隠れて、素顔は見えないが、仮面の髑髏の目の部分の奥の双眸は柔らかく細められていた】
【まあ、フードで大きく隠されている為、その表情を確認するのは結構難しいのだが】
【そして、異型の見た目ではあるが、心自体は優しく素直であると、理解できるかも知れなかった】

‥‥は、ヤイな。

【異形は、茂みから頭だけをひょこっ、と伸ばしながら、そうびっくりした様子で呟いて】
【まあ、機械の変換を経た声では、感情という物を読み取るノハ極めて難しいのだが】
【そして、味噌汁を持ってやってきた貴女の言葉と、味噌汁の匂いに誘われて】
【数瞬、躊躇いを見せた。周囲に人が居ないかどうか、心配する様子で】

好意を無碍にスる訳ニハ、いかナいかラナ。
‥‥有り難ク、頂かセてモラオう。

【己の見た目が恐怖を煽るものであることをよく理解しているようで】
【体を縮めながら、きょろきょろと他の巫女に見つからないように茂みから出てきた】
【コートは草の夜露で濡れており、余計寒そうな姿であるようだった】

【すっ、と隣に案外綺麗な所作で座り込むと、おわんと割り箸を受け取ろうとするだろう】
【その両の手は、生身の其れではなく、金属でできた義手であると見た瞬間分かるはずだ】
【そして、膝で挟むようにしておわんを置き、両手をあわせて、頭を下げて言葉を紡ぐ】

‥‥イただキマす。

【礼儀正しい、化物であった】
149 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/26(月) 19:55:15.82 ID:BLGl8GkZo
>>148

ふふふ、此処の巫女さん達は泊まっていく人も多いですから
少しお願いして分けてもらったんです

【それを気軽に頼める少女は何者か】
【少し考えれば一つの例として正解が上がるかもしれないが、普通ならば鼻で笑ってその考えを否定するだろう】
【暮れてきたからか、人は居ない】
【社務所あたりでは少し人の声がするが、影になるこの場所では見えないだろう】
【尾で軽く落ち葉や枝を集め、紅い炎を尾に灯し、焚き火を作る】
【いくらかは寒さを軽減するだろう。勿論、その味噌汁の温かみもだが】

いただきます♪

【一口、おわんに口をつける】

……ふぅー

【寒い中で温かいものを嗜むのは、生きとし生ける物共通の至福のときではないか】
【大げさな事を考えつつも、箸で具を口に入れた】
150 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/09/26(月) 20:06:28.06 ID:exPyYVT0o
>>149
‥‥、そウ、か。
良い人ガ、居ル、のだナ‥‥。

【異形は、そう言いながら、うんうん、と頭を縦に振った】
【此処の神主の娘さんなのだろうか、などとずれた反応を返しながらも】
【1つ、己の目的を達するために問題と成る事を思い出した】

‥‥泊まル‥‥、と言うコとハ、境内ニ、人が居ル‥‥、と言ウ事ダナ?
‥‥‥‥人、居るト、お参リ‥‥、しニクい‥‥。

【フードを引っ張って、己の顔を隠しながら、異形は困ったようにソウ呟いて】
【焚き火の暖かさに、仮面の奥の顔を緩ませて、味噌汁を飲む事とした】
【悩んでいても仕方がない。とりあえずは、今目の前にある好意に甘んじておこう、と】

【ばちん、ばちん】
【仮面のロックを外す音が響き、己の横に髑髏の面を於いて】
【フードを深くかぶりなおして、口元だけが見える状態にした上で味噌汁の椀に口を着けた】

 ‥  ‥  ォ い  しイ。

【機械の音声が消えて、素の声を笑をこぼしながら漏らしていた】
【その声は、掠れて、軋んでいて。声帯がまともに機能していないことを分からせる】
【フードから見える口元はケロイドとなった醜いやけど跡が強く目立つだろう】

【その後も、顔を隠すようにして、黙々と味噌汁を飲みつつ、おにぎりを食べていた】
【おにぎりは、梅と鮭の定番コンビだったようだ】
151 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/26(月) 20:13:21.97 ID:BLGl8GkZo
>>150

案外、世間にはそう冷たい人ばかりではないものですよ?

【ニコニコと】
【事実今まであった人達は殆どが温かい物だった】
【方向性が間違ってた人はいたが、それでも人のためと自己の身を呈していたのは事実だ】

そう、ですか

【うーむ、と考える】
【あ。この油揚げおいし……ってそうじゃない。正体をばらすかどうかだ】
【と、考えている間に】

ええ、ですねっ♪

【こちらも嬉しそうな笑顔でオニギリをぱくついていた】
【いつの間にやら鮭おにぎりを食べつくし、梅の酸っぱさに目を細める】
【そこに味噌汁をすするのがまた、たまらない】
【和の幸せである】

152 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/09/26(月) 20:21:09.93 ID:exPyYVT0o
>>151
‥‥あア。良く、知っテいルヨ。
だカラ、私は、皆ガ、大好キナノ、だ。

‥‥こうシ、て。私に味噌汁ヲ、くレタ、お前モ、だ。

【異形の言葉は、存外素直で、優しいものであった】
【人を愛する、聖女の如き慈愛を、性別すら掴めぬ異形の態度から感じられるだろう】
【優しくされたから好きなのではなく。皆が大好き=A其れが異形の好意であった】

ウ、ん。
‥‥‥‥観光すル、時モ、普段ハ夜中に、しテイる。
見つかルト、怖がラセル、かラ。

【もしかしたらうわさ話を聞いたことがあるかも知れない】
【真夜中の観光名所に現れる黒コートの軍人の亡霊の噂という物を】
【異形の格好は、其れにちょうど合致する上に、見た目も亡霊と言われても文句の無いものだ】
【その噂話の正体が誰か、知っていれば容易に予想が突く事柄であった】

‥‥う、ム。
ご、チソう様。

【異形は、そして食事を終えて。傍らに置いた髑髏の仮面を手に取った】
【顔を俯けながら、罪人に枷をはめるが如く、ばちん、ばちん、と仮面を固定していく】
【そのさまは、なんとも言えない哀愁というものが漂っていることだろう】
153 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 20:27:05.33 ID:NXAaerQCo
>>147
/これでまだ絡み待ち中だったりー!
154 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/26(月) 20:27:23.62 ID:BLGl8GkZo
>>152

……ふふっ

【嬉しそうに笑って、それ以上は語らなかった】
【こういう物に言葉を言うのはかえって無粋だろう。そう考えたのだ】

ここの方達は全然怖がりませんよ?
異形の存在なんて結構きますから

――勿論、人じゃないものなんか日常茶飯事ですよ?
現に巫女さんにも幽霊やら妖怪やら混じってますから

【苦笑】
【気にしているのなら、それは無駄だという事を、優しい声音ながらきっぱりと伝えた】
【まあ自分もその異形の一つでもあるのだが】

どうしても気になるなら、此処でお参りしちゃいますか

【ごちそうさま、とおわんと箸を置き、立ち上がる】
【焚き木の反対側に回ると】

――わらわが此処の御神体なのじゃからのう、問題はなかろう

【にぃ、と老獪な笑いを浮かべた】
【口調が一転したのは、「稲」という一柱、もとい一人としての素のものだ】
【尾を九本とも顕現する。炎こそ今は出していないが、それがひとつの証明になるだろう】
155 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/26(月) 20:40:51.40 ID:T+H58pQM0
【そこには幼女がいて】
【そこには男が居て、女が居た。子供も老人もいた】
【しかしてその幼女はその中でどうしても目立つ。血のように赤い髪に同じく血のように赤い布を着用していた】
【だから遠目にもその姿は確認できるだろう】

「あひゃひゃひゃ!!」

【その赤尽くめの幼女が声高らかに笑いながら道端に落ちていたガラス片で自分を斬りつけているのが】
【当たり前に斬られた部位からは血が溢れるが、幼女はそんなこと気にも留めていないかのように笑い続ける】
【勿論、そんな異様な光景が視界に入らない訳がなく、一般人たちは怪訝そうに一瞥するが、すぐに見なかったことにして歩き出す】
【ひたすらに自分を斬りつける幼女の周りは赤く、まるでレッドカーペットかのように質素な街並みに色を付けた】

/何でも募集です
156 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/09/26(月) 20:43:55.79 ID:exPyYVT0o
>>154
【無言の笑を、貴女の微笑に異形は返して】
【僅かな、沈黙が逆に心地よい。仮面の奥の顔はきっと緩んでいるだろう】
【そして、貴女のその言葉を聞いて、きょとん、とした動作をした】

‥‥そ、ウなノカ。
少し‥‥、安心。し、タ。

【フードを引っ張りつつ、少しだけ頭を振って】
【表情を伝えられない分、異形の感情表現はなかなか動作に現れているようだ】
【其れが、不気味な見た目に反するマスコットのようなコミカルな動きにつながっているようだ】

【そして、さらに―――】

【―――立ち上がり、老獪な言葉と重みを感じさせる雰囲気を感じ、ぽかん、と顔を見上げた】
【フードが其の動作で落ちて、其れは其れは見事な、純銀を織った絹織物のような銀髪が、流れだす】
【長い銀髪は、夜風にふさふさと揺れて、月光を映し美しく煌めいている】

【数瞬後、髑髏の仮面は我に帰って。目の前のお稲荷様をシッカリと見据えた】
【僅かな逡巡の後、神前で仮面をつけるのは良くないだろう、と想い、仮面を外して】
【その奥から出てきたのは、右半分を大きな傷跡で覆われた、醜い女性≠フ顔であった】
【深い火傷や、大きな切り傷等で、本来の顔が想像しにくい程に、傷に塗れていて】
【それでも、元の顔はそこそこ整った凛とした女性であったと予想をサせるもの】

【ごそごそと己の財布を引っ張り出して、お賽銭を幾らか取り出した】
【其れを投げるわけにもイカないため、先程まで稲荷が座っていた所に於いて】
【ぺこり、ぺこり】【二礼】【ぱん、ぱん】【二拍手】【ぺこり】【一礼】
【しっかりと形式を守って、参拝の形を取った後、口を開く】


――――   皆が   、  幸せにな  れます   様に。

 ‥   ‥、   あ  と‥  ‥、 皆  が、私を。怖  が  らなけ  れば 、嬉  しい。


【最初の言葉、皆≠フ為のお願いが1つ】
【そして恥ずかしそうに付け足したのは、己のささやかな願望】
【仮面とフードで隠れていたが、それがなくなった今、異形、いや彼女が一目に怯える理由が分かっただろう】
【この見た目。年季の入った貴女などでは別だが、普通の人なら恐れ、逃げ出してしまいそうな外見が、彼女の恐怖だった】


‥‥無   くし た物は 、見つからな  いけ  れど。  何時 か  見つ  か れば 、嬉しい。
 

【最後の言葉は、お願いと言うよりは独り言めいていて】
【己の失った無数の物を、何時か取り戻せれば、幸せであった】
【そして、顔を上げて、不器用に微笑みながら、言う】
【聞いてくれて、ありがとう。と。心からの、微笑を以てして】
157 :【超霊流銃】 [sage]:2011/09/26(月) 20:56:59.19 ID:GA+k/D8ro
日もとうに沈み、秋の夜風が寒さを運ぶ頃合い
一人の青年が人気少ない河原で空を見上げていた
紺の着物を身に纏い、灰色がかった髪は少し長めと云えるかも知れない

「今日も釣りをしようと思っていたけど…」

呑気に、さして悲しくもなさそうに呟くのは、己に対する呆れが大きいからか
やがて視線を空から切ると、川の方に近づいて歩き始めた
そして腰を落として川面を覗き込み、

パシャリ、と右手で水を掬い上げる
一体、何をしていると云うのだろうか

/ひとまち
158 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/26(月) 20:57:09.94 ID:BLGl8GkZo
>>156

うむ。その願い、確かに聞き届けた

【にっ、と笑う】
【老獪、いや、何方かというと幼子のように笑う】
【くるりとその場で一回転。スカートがふわりと揺れ、収まる】

わらわは稲。大稲荷、朱に輝く大稲荷の神としてお前の願いを叶えよう

【そう言って、どう見ても見た目自体はそちらの方が上だが、親が子にするそれのように撫でるだろう】
【優しく、二度】

【先程固めておいた金具の山の中を軽く漁り】
【神秘的な――七色に輝く鉱石でできた鈴を取り出した】
【ポケットにストラップに通すとそれは丁度よい具合に】
【小さな鈴が高い、柔らかい音を鳴らしながら揺れる】

これはお参りの客人にやるわけではない
わらわの゛友人゛として渡すのじゃからな?

【それを、渡そうとする】

お主が疲れたなら此処に来るといい
何時でも寝床でもなんでも貸してやろう。話し相手にもなろう。

だから、自信を持て。
お主は神の友人、つまりそれに足りえる人柄だということじゃ
人は外見が全てではない。本質が全て。それをわらわは保証する。

【やはり、嬉しそうに笑った】
【あまり器用とはいえないかもしれないが、少女なりの応援だ】
【神として。少女自身としてのだ】
159 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/09/26(月) 21:07:41.21 ID:exPyYVT0o
>>158
‥‥。

【彼女は、貴女が己の頭を優しく撫でるのを、目をうっすらと伏せて、甘受して】
【己の奪われた記憶の中には、こういう記憶も有ったのだろうか。そう思いながら】
【己の頭に感じる、優しい感触に今は唯甘えていたくて。無言の安らぎを、彼女は漏らしているのだった】
【そして、貴女が彼女に鈴を渡すのを見て、彼女は。壊してしまわないか心配そうに、ゴツゴツの機械の腕を伸ばして】

‥‥あ  りが  と   ウ。

【に、こ、り】
【醜ことは醜いが、文字通りの心から、花咲く笑を貴女に向けて、鈴を受け取った】
【其れを、炎の明かりに照らして、くすり、と微笑みを返して】

‥‥私  の 。  本質、を  見て  く  れて
あ  りが  と、  う。

名 乗  るよ。  私は  ハ  ー ミ 。  意 味は  ‥‥  守  護   者、だ  って。
本  当の  名前。  覚え  てな  い。  け、ど。  必ず、  思い  出した  ら 教える。

‥‥  友達  。  握手、  し、よ   う。

【彼女はかすれたとぎれとぎれの声で、貴女に自己紹介をする】
【本当の名ではない。思い出せず、奪われた記憶の中に其れはあるから】
【だが、今名乗る名は、忌み名じみた亡霊の名ではない】
【死闘を通じて通じた友が己に送った名。己の意思に相応しきように、と言う名】
【故に、誇り高く彼女は己の名乗りを、上げた】

【そして、差し出す機械の右手を握れば。硬いながらも、妙に太陽の様な暖かさを感じさせただろう】   
160 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 21:13:38.88 ID:j12rWZqlo
>>157
【宛もなく空を見上げながらフラフラ河原を歩く】
【所謂、ただの散歩である】

【河原を歩くのは銀髪に紫の瞳、褐色の肌をした青年】
【青ワイシャツ、黄色ネクタイ、黒ベストに黒ノータックパンツを乱れなく着こなしている】

うぅ…冷えてきましたねぇ

【寒さをしのぐため腕を組み歩いている】
【すると川面を覗きこむ人影が目に入る】
【こんな時間に珍しい、何をしているのか気になりゆっくり近づき背後から一言】

何をしてるんですか?

【なんとも当たり障りのない、問いかけをした】
161 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/26(月) 21:14:45.61 ID:BLGl8GkZo
>>159

うむ。ハーミだな、しっかりと覚えた

【にぃ、と口角を上げ、楽しそうに】
【差し出された手を、力強く握る】
【まるで言外に「当たり前だ」と言わんばかりに。何が「当たり前」なのかは聞くだけ無粋だ】

さて、わらわはそろそろ戻らねばならぬが――どうする、寝床を貸そうか?

【しばらくして、尋ねた】
【ふさふさ揺れる尾は抱枕に調度よさそうで、現にお昼寝をしていると人や人ならざるものまで枕にしに来る自慢の尾】
【眠気を誘うには十分な光景だ】
162 :【超霊流銃】 [sage]:2011/09/26(月) 21:23:22.96 ID:GA+k/D8ro
>>160
自身に掛けられた声を聞き取ると、右手に掬っていた水を川に戻しながら振り返る
声を掛けられると思っていなかったのか、青年は少し目を見開いていた

「ただ、川の水が綺麗だな…と思いまして」

素っ気ない調子で言うが、誇張する事でも無く
ゆっくりと腰を上げるときちんと相手の方へと向き直った

「仕事に疲れると、自然に触れたくなるものですから」

小さな苦笑を浮かべて、簡単な説明
そして相手の脇を通り抜けるように歩き始め、少し進んだ所で首だけを振り向かせながら

「あちらに腰掛けれる所があるので」

それだけ言って再び歩いていく
青年に付いて行けば、河原に大きな白い岩が見え、先に腰掛ける様子が見て取れるだろう
163 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/09/26(月) 21:23:56.71 ID:exPyYVT0o
>>161
‥‥う、ム。

【何がうむ、かはあえて語るまい】
【返答は、きっとあなたに意図を明らかにして伝わるだろう】
【ぎゅっ、と鋼は力強く貴女を握りしめた。強くも、優しい、守護者の手だ】

【そして、貴女がそう問い掛ける頃には、仮面をすでに装着し終わっていた】
【仮面を装着するのは、もはや癖というか、実際喋りにくいため、必要であった】
【貴女の問いかけに付いて彼女は、わずかに沈黙を返した後に、迷わず言う】

‥‥たノム。
恥ずカシイ、話だガ、方向音痴でナ。
コノ時間でハ、降りレナいと思う。
‥‥‥‥頼らセテ、貰うヨ、稲。

【彼女は方向音痴だ。道に迷うのは普段でもソウなのだから、この時間ならばなおさら】
【なにせ、散歩をしていたら吸血鬼の居城に迷いこむほどの迷子なのだから】
【故に。彼女は、恐らく己が始まって≠ゥらの数カ月で初めて、己から誰かを頼るという行動に出たのだった】
【其れは、恐らく貴女を頼る信を置くに足りる、友と認識していたからだったのであろう】 
164 :【金貨百枚分の絶望】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 21:24:12.32 ID:j12rWZqlo
>>160
/今気づいた名前orz
165 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/26(月) 21:27:34.10 ID:nLgdLdcSO
夜、郊外の公園にて、

「しかし金が無い……」

そんな事を呟きながら、ベンチに横たわる一人の青年。
秋物らしいラフな服装に身を包んだ彼は、少なくとも浮浪者には見えないだろう。
青年はベンチに横たわったまま、上を見、空を眺めている。

「此処からでは、あまり星が見えない様だ……」

少し残念そうに顔を曇らせる青年。
此処はまだどちらかと言うと都会に位置する場所なので、星が見えないのも仕方が無いだろう。

ともあれ、そんな感じで公園のベンチに寝そべっている青年が一人。
166 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/26(月) 21:31:37.95 ID:BLGl8GkZo
>>163

よし、それでは社務所の方へ行くぞ!
布団やらなにやら準備せねばならぬ!

【言うが早いか、掛け始めた】
【片付けをしていた巫女にペコペコ頭を下げる姿は本当に神様なのかと疑いたくなるような】

【――しかし、何処かに温かい物を含んだやり取りなのが見て取れるだろう】
【程なくして戻り、何を言おうが腕をつかんで連れて行く】

【それが小さいながらも一歩になればと思えば】

【少女なりのおせっかいということだった】

/絡みおつありでした!
/楽しかったです!
167 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/09/26(月) 21:35:29.82 ID:exPyYVT0o
>>166
‥‥ふ、フ。

【僅かに、機械音と人の息遣いの混ざる声を漏らして、そのやり取りを見守っていて】
【そして、腕を掴んで引っ張られていき。力は己のほうがはるかに上だろうに、その手を振り払うことなんてできやしない】
【幸せが、己の心を満たしていて。今日はきっと、悪夢になんてうなされないで、眠ることが出来るだろう】

【小さく、彼女は呟いた―――ありがとう、って】

/*おつかれさまでしたー!*/
168 :【金貨百枚分の絶望】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 21:37:41.43 ID:j12rWZqlo
>>162
川の水ですか…空ばかり見ていたので気づきませんでした

【そう呟き川のへと視線をやる】
【この道はお散歩コースの一つだが川の水が綺麗だと言うことに初めて気づいた】
【よく考えると他のコースの時も空しか見てないなぁ、なんてことを思う】

確かにそうですねぇ
自分も自然に触れるとまではいかなくても、夜空を見ながらの散歩で癒されてます

【改めて自然の不思議な癒し効果ってあるもんだなぁ、なんて思つわていると】
【どうやら近くに座れところがあり、そこに案内して貰えるらしい】
【そして、微笑みながら頷き、青年の後をついて行くことにした】
169 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 21:44:58.75 ID:NXAaerQCo
>>147
/きょ、恐縮ですが再三度目の絡み待ち中……
170 :【超霊流銃】 [sage]:2011/09/26(月) 21:46:12.31 ID:GA+k/D8ro
>>168
大きな白い岩の下まで来ると青年は静かに腰掛け、隣に座るよう相手を促す
そして相手が腰掛ければ、再び口を開いた

「空が、お好きなんですか? 自分も好きですよ。
 開放感があるし、夜は星々を映し出して美しい…。
 難点があるとすれば、天候が悪い時――まあそんな天気では、どこを見ても同じですが」

それだけを言い終えると、小さく視線を相手の方へ移す

「自分は仕事の関係で、色んな所を回りますが。
 その度に思うのは、やはり何処も空ばっかりは同じに感じれるのですよ」

当然ですが風景はまるで違って見えるんですよ、と付け加えながら
空に付いて自身が思う所を、率直に口に出した
171 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/26(月) 21:57:27.90 ID:T+H58pQM0
>>155
/まだ募集中です><
172 :【金貨百枚分の絶望】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 22:06:25.92 ID:j12rWZqlo
>>170
確かに空はどこで見ても同じですねぇ
自分はそれが好きなんですよね
模様は変われどいつも同じ空…

【空の話しをしながら無意識に空を眺めていた】

仕事で疲れている時なんかは特にです
なーんも考えずに空だけを見る
空は情報が少ない分、余計になんも考えなくて済みます

【青年の話しを聞き、自分も空について思う所を述べた】

ところで、お仕事は何をなさってるんですか?
【青年の言葉から各地を歩き回る仕事だというこがわかる】
【が、それが何なのか気になったのだ】

/すいません遅くなりました!

173 :【痛痕剥貼】痛みや傷を結晶化 [sage]:2011/09/26(月) 22:08:49.02 ID:s32yqgFYo
>>147
まだ大丈夫でしょうか
174 :【超霊流銃】 [sage]:2011/09/26(月) 22:14:02.47 ID:GA+k/D8ro
>>172
空を見上げる様子を見ながら、語られる言葉を聞きながら
ああ、本当に空が好きなのだな…――と、率直に感じる事が出来た
理解できたし納得も出来たから、小さく頷いて見せる

「自分の仕事ですか…。そうですね、唐突に言っても信じ難いでしょうが…」

悩むような表情を見せるが、それも直ぐに止めて再度口を開いた

「未練を残した霊魂…それを、集めています」

相手の方へ視線をやりながら、真剣な眼差しで言う
それは、自身が仕事に関して持つ矜持の現れであった

/お気になさらずー
175 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 22:15:44.11 ID:NXAaerQCo
>>173
/もちのろんですともさ!
176 :【触虫邪手】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 22:23:14.40 ID:FW5QpOIt0
>>155

「ふぅ……」

【買い物袋を手に持った幼女(40歳)が一人、いつも通りの帰路に着いていた】
【それは毎日見るいつもと同じ光景であり、なんの面白みもない光景】
【しかし、その日の光景はいつもとは違う異様な者がいた】

「………」

【ひたすらに自分を傷つけている一人の幼女、そしてそれを避けている周囲の人々】
【幼女は奇異な笑い声をあげており、その周りは赤く濡れている】
【思わず周囲の人々が避けてしまうのもうなずけてしまうであろう】
【しかし、彼女はその幼女を見てツカツカと歩み寄っていく】

「やめなさい、不愉快よ」

【そしてその幼女の近くに立って、高圧的な態度で命令する】
【彼女の視線はどこか凍りついてしまうような冷たく恐いものであった】

/まだいますかね?
177 :【金貨百枚分の絶望】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 22:28:55.65 ID:j12rWZqlo
>>174
【青年の自分の言葉に共感してくれたらしい仕草を見てなんだか嬉しくなった】

【そして仕事のことについての質問の答えは霊魂を集める、ということだった】

珍しいお仕事ですね
未練を残した霊魂というのはそこらじゅうにいるものなんでしょうか?

【青年の職業については何も疑いは持たなかった】
【これだけ能力者がいる街である、そういう職業の人がいる、と考える方が自然であるように思う】
178 :【痛痕剥貼】痛みや傷を結晶化 [sage]:2011/09/26(月) 22:30:24.02 ID:s32yqgFYo
>>147
どかんっ
乱暴な音が古城を包む静謐を、突如として打ち壊した
古城の扉を足蹴にし、中へと侵入したのは
此処に至る道でボロボロになった赤いパーカーを身につけた、青年であった。
短めに切られたぼさぼさの紅髪をがしがしと引っ掻きながら、無感動に黒い瞳で辺りを見回した

「――…本当だったんだな、噂」

やたらめったら絡んでくる迷惑な輩もたまには、役に立つ物だ
青年の片方の頬には殴られたような後が在り、一悶着の事後であることは想像に難くない
――研究所を出てから辺りを転々、長かったなあ、と、青年は
漸く空家――然もこんなに大きな――を手に入れられた、達成感と感慨に耽りながら

徐に玉座の間へと続くドアを、開くのであった

蝙蝠は住み着くわ黒い靄が掛ってるわ、辿り着くのは荊棘の道だわ
城の存在こそ半信半疑で来てみた物の、人がいるとは、微塵も信じていなかった

/絡み難かったらご免なさい、それでは宜しくお願いします!
179 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/26(月) 22:35:24.77 ID:nLgdLdcSO
/>>165再募集です
180 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 22:45:02.23 ID:NXAaerQCo
>>178
「そうだろうね。ボクが流したんだから、真実で当然だろうよ」

【――扉を開けた青年を出迎えたのはそんな一言であった。その言葉を発するものの口元には、薄い笑み】
【頬杖をつきながらその両足を組み、ガラス窓から差し込んでくる月光を浴びて青白く輝くのはこの古城の主だった】
【その両の瞳は真っ赤、肌の色は死人の様に白く、髪の色までも月光のように青白かった。そして犬歯が、牙がキラリと光る】
【吸血鬼の噂を信じずに、城の存在に興味を覚えて来た青年をその視線は見据えていた。いや、吸血鬼の噂は聞いていないのだろうか】

「当城は誰でもウェルカム。狼男でもフランケンシュタインでも、どうぞご利用ください?」

「それとも、君は髪が紅いくせにフリークスではないのかな?」

【人間の間でも髪の毛が赤い人物と言うのは長い人生経験の中で知っているのは少ないし、やはりその大半は地毛が赤であるという人外に違いなかった】
【しかし、その青年からは人外臭さと言うのを感じられなかったというのもあり、はたまた人間の様に見えるのもあり、とりあえずは質問してみるのだった】
【愛想のいいような、それともからかっているかのような、そんな薄い笑みを浮かべながら】


/いえいえ、そんなことありませぬよっ!というかー、むしろ、私の文の方が絡み難かったのではないかと心配でしたし
/あと、お名前ミスですかな?
181 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/26(月) 22:45:34.37 ID:T+H58pQM0
>>176
【自傷行為を続ける幼女に近づいて注意をしてきたのは幼女だった】
【幼女の注意は随分と自分本位なものだったが、事実であり正論であった】

「あひゃひゃ!じゃあ、やめる!」

【この幼女は稀代のドMだったが別に自傷行為では快感を得られない】
【ただ単に暇だったから自傷行為に走っていたのだった。だからやめろと言われれば素直にやめる】

「で、あなたはだれなの!?」

【と、まずは相手の名を尋ねる】

/返信遅れました!
182 :【超霊流銃】 [sage]:2011/09/26(月) 22:45:49.06 ID:GA+k/D8ro
>>177
相手の質問に頷きつつも、胸中では疑問を持たれなかった事に少しの意外性を感じてもいた
自分自身もまた多くの事柄を直ぐに受け入れるが、目の前の相手もそうであるか、と
それはひどく話しやすい物で、落ち着いた気分になれた

「人の霊魂に限らなければ、もう何処にだっています。
 それに、例え人の霊魂に限った所で…未練を残さず亡くなられる方は少ないですから」

後半は少しばかり声の調子を落とし、顔も悲しみを湛えた物にしながら言葉を紡ぐ
それでも、そんな湿っぽい話は好まぬから、その想いを直ぐに表情から消し去った

「未練を残す…それは、仕方のない事かも知れません。誰だっていずれは死ぬのですから。
 でも、だからこそ、そうなることが無いよう…未練を残さぬ様に、生きてる間に目的を達せる様にして欲しい物です。
 霊魂を集める事が仕事―――自分は先程そう云いましたが、今はそれだけでは無い。
 人の努力を応援する事もまた、自分の仕事の一つです」

一息に喋り終えると、一度空を見上げる
空を眺めたと云うよりか、それは少しの気持ちの整理に近く
再び視線を戻すと、柔らかな笑みを浮かべ――川面を眺めた
自分の為そうとしている事をきちんと口に出せた事による、それは自己満足に近い物かもしれない
それでも、どんな形であれ、自身の考えを自覚できることはいい結果を齎すから

/こちらが遅くなった
183 :【触虫邪手】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 22:59:47.42 ID:FW5QpOIt0
>>181

「さあ、名前なんてずっと前に忘れたわ」

【幼女の問いに対し、彼女はただ簡潔に応えた】
【彼女の表情に一切の変化はなく、まるで感情が無いかのようである】

「子どもは子どもらしい事をしなさい、公園で遊ぶとかね」
「それに街中でこんなことしてたら他の人の迷惑よ」

【相変わらず冷たい視線で幼女に言い放った後、そっと幼女の耳に口元を近づけて囁いた】

「  次にこんなことしてたら[ピーーー]わよ  」

【泣く子も気絶するのではないかと思うほどの迫力があった】
【そして幼女の反応を確かめるため、数歩下がって幼女を観察する】
184 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 23:01:14.07 ID:s32yqgFYo
>>180

「……あ?」

扉の先に見えて自分だけの空間である玉座には
確りと古城の主が、存在していた
黒眸を瞬かせること数回、おいおいマジかよ、とか
そんな事を、口走っていたかも知れない

あからさまな反応こそ無いものの、多分にテンションを落とした青年は、
むすっとしたように瞳を細め、半ば睨むようにして玉座の主を見据えた
――瞳は紅く、肌は白い。月光を受けて光る犬歯は鋭く尖っていて――――…ん?
これじゃあ、まるで、ひょっとして。――本当に?
信じられないとでも言うように数回、再び青年の瞳が瞬いた

「よく分からねえがこの城は、テメェのもんなのか?…あと」

はっと我に返るとまた、不機嫌そうに
がしがし紅髪を掻きながら――因に髪色は、天然では無い――分かりきったことを問いかける
その意味は余り無いかも知れないが内心では、この後どうしてやろうかと遅疑逡巡を繰り返し繰り返し
立ち去るのが道理かも知れないが然し、服をボロボロにしてまでやっと辿り着いたのに、面白くない
いっそのこと相手が、首を横に振ってくれれば楽なの、だが。

「俺に難しいカタカナ言葉を使ってもわからねぇからな。覚えとけ」

びしっ、と
右腕は伸び人差し指はぴんと伸び、真っ直ぐに相手を指差しながら
何故か威張るようなきらいさえ感じられる声音と態度でもって、言い放つのであった
相手の笑いに応えることもせず、むすりとした無表情の、まま

/そんな事は無かったですよ!名前欄はミスですごめんなさい
185 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/26(月) 23:10:47.02 ID:T+H58pQM0
>>183
「ふーん。なまえわすれることなんてあるんだ」

【まあ、今の問いは通過儀礼のようなもので本当に相手の名前を聞きたかったわけでもない】
【特に落胆する様子も見せず、幼女は少し不思議そうな顔をして相手を見ている】

「こうえんであそんだことないから、どうしたらいいかわかんないんだぜ」

【産まれてこの方公園で遊んだことが無い。それどころか子供らしい遊びをしたことすらない】
【産まれてほどなく彼女は両親から虐待に遭って、家から出たこともなかったのだ。まあ、ソレは昔の話】
【それに虐待について本人はなんとも思っていない。ドMだから。また、それが『普通』だと思い込んでいるからだ】

「え!?」

【殺す≠アの言葉に彼女は過敏に反応する。殺せるの?私を?】

「わたしをころしてくれるの!?やったぜ!」

【死ねるならば今すぐ死にたい。死≠フ快楽を感じてみたい】
【死んだらどれだけ気持ちいいのだろうか。そればかり考えているけど、彼女は絶対に死ねない】
【死ぬことは彼女の最大の目標にして夢だった】
186 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/26(月) 23:14:12.41 ID:nLgdLdcSO
/>>165再募集です……
187 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 23:18:54.89 ID:UPt/2M4No
>>184
【相手の睨むような、無表情の、無愛想な態度を見て吸血鬼は堪らず薄く苦い笑いを浮かべた】
【視線の紅はそのままに、目線に混ざった感情の色と調子を少し変化させる。相手を、見定めるような】
【それでいてただ単に見物しているだけのような。要するに、特に深いことは考えていないのかもしれない】
【紅い髪の毛をかく相手の姿を見ても、怯えだとか、逆に喜んだりはしないが、無感情と言うにも不適切であった】

「まぁ、そういうことになるね。ボクの城、牙城さ」
「あんまり汚すと真面目に怒るから、気をつけてね」

【なんともどこか軽い調子で――ぴんっ☆――と右手の人差し指を軽快に跳ねさせるように立てる】
【決して掴みどころが無い、なんていう厄介な性格と言う訳ではないと自負しているのだが、ノリは妙であった】

「ん、フリークス、わからなかったか」
「じゃあ、わからないままでいいよ。わかると、それはそれで面倒くさいしね」

「今の言葉もしかと覚えたよ。ボクのシナプスは豊富であると自負しているからね」

【ついでに、たった今注意されたばかりであるが、少し難しめのカタカナを使用してみたのだった。からかっているのやも】
【仮に相手がその言葉の意味を理解していたとしてもそれはそれでよし。わからなければ、それもまた―――よし、である】
【立てた人差し指を外套の中にもそもそと戻しながら青年はそんなことを、今、なんとなしに企んだのであった】
188 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/26(月) 23:23:17.53 ID:evNT3U260
ここはとある田舎町、広場の様に使われている空き地。
或いは、体の良いゴミ捨て場として見なされてしまっているのか、
古びたテレビらしいものも隅に転がっているが、問題は認識だ。

「ほっ、ほっ、ほっ、それ、ほっ、ほっほっほっ――――。」

少なくとも、この声の主はここを一人遊びに適した広場だと認識していた。
弾む息遣い。同調して揺れる金の髪に正面を捉えた深緑の瞳。
キャスケット帽を被った小柄な少女は、細腕の間で何かを舞わせていた。

見栄えと夜の練習しやすさを考慮して光るよう細工されたそれは、
赤、青、黄――と、鮮やかに塗り分けられたボールだ。
となると彼女はジャグリングの練習をしているようだが。
行われているのは、基本的な技ながら確実なパターンの構築は難しい「関門」。

「………よいっ!」

――ファウンテン。四個のボールを片手で二個ずつ投げ上げては掴み掴んでは投げ上げる技。
その連続を崩して、少女が掛け声と共に右のボールをひとつ外に投げつけると、
闇から一つの光の珠が飛び出して、少女の技の空白を埋め。
投げられた一つは、『影』のように深い闇の中で静止する。

光の軌跡の美しさもあり、それは甚だ奇妙だった。

/再利用・なんでもどうぞです
189 :【触虫邪手】@wiki [sage saga]:2011/09/26(月) 23:26:24.20 ID:FW5QpOIt0
>>185

「頭の神経三十本ぐらいイカれているのかしらこの子」

【殺すという言葉で喜んでいる幼女を見てそんな言葉をこぼす】
【この子は明らかに普通じゃない、自分の手には負えないのではと少し頭の中で思う】
【しかしこの子をこのまま放置するのでは自分のポリシーに反すると彼女は思った】

「じゃあ……ちょっと死にかけてみる?」

【言葉での教育は無理と彼女は直感し、荒療治を試みる】

【彼女の右手が一瞬の間に5本の触手へと変化した】
【そのうち1本を幼女の首へと伸ばして首を強めに締めようと試みる】
【もし仮に首を絞めることができたら気絶寸前まで首を絞めるつもりである】
190 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/26(月) 23:30:50.54 ID:nLgdLdcSO
/絡み待ち取り消しで

>>188
「……玉遊び、かな?」

そんな光景を空き地の入り口から眺めている一人の青年。
秋物らしいラフな服装をした彼は、興味深そうに少女を見つめている。
いや、正確には、少女がしている運動。つまりはジャグリングだ。
まるでそれを初めて見たかの如く、じっくりと観察。
傍から見たら変質者か何かだが、彼からして見れば文化を重んじる風流な行動であるらしい。
191 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/26(月) 23:34:05.49 ID:T+H58pQM0
>>189
「あひゃひゃ!しにかけてみるー!」

【ちなみに首には大事な人から貰ったちょっと高級なリボンが巻かれている】
【相手の手が瞬時に触手へと変貌を遂げて、自分の首を絞めるべく迫ってくる】
【それを当たり前のように受け入れ、為すがまま首を絞められる彼女。確かに苦しくてゾクゾクする】
【しかし足りない。圧倒的に足りない。痛みが、苦痛が、もっと残虐で無慈悲な攻撃でないと満足できない】
【ミキサーで掻き混ぜられるような、四肢が吹っ飛ぶような、そんな非現実的な痛みに飢えているのだ。彼女は】

「あひゃひゃ!!ぜんぜんたりないぜぇ?これじゃしねないじゃん!?」

【息も絶え絶え、しかし余裕の表情でニヤッと笑いながら幼女はそう言った】
192 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 23:38:38.11 ID:/pi6tJ6eo
>>187

例えば自分の前を通りかかる、通行人のような
或は無感情、或は侮蔑、或は憐憫――それらのどれとも当てはまらない、煮え切らない感情
そのような反応は決して嫌いでは無かったが、好きでもなかった
ただ、そんな視線の前に多くを晒したくないとは思ったので、相変わらずむっつりと
不機嫌そうな視線を、相手に送っていた。――先に目を逸らした方が、負け
いや、そんなこともないか

「あー…やっぱ、そうなのか。……んなこと言われなくても、するわけねーだろうが」

無表情が透けて見える程に、青年の声音は落ち込んでいた
ああやっぱり、とは思うものの。折角定住の地が見つかったと思っていたのだから、反動は大きい
ひらひらと掌を態とらしく振りながら、何処か飄々とした青年に言葉を返した
こう云うつかみ所の無いタイプには、あんまり力を込めて話さない方が良い。数少ない、経験則である

「いやいや、それはそれで、気になっちまうだろーが。」

フリークスフリークス、フリークス
未知の単語は頭の中で蟠って、釈然としない
あしらわれているような気がして青年は、やや力を込めて食い下がった。

「……お前、態とやってんだろ?」

青年の額に、青筋が――という程まで流石に、気が短い訳ではないが。
それでも少しだけ起こった風に、右腕に拳を作って。玉座に数歩、接近を試みた。シナプス、なんだそれ
力を込めて、話さない方が良い。
理屈では分かっていてもそれを実行出来ないのが、彼であった
193 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/26(月) 23:40:56.32 ID:evNT3U260
>>190

暗闇を分かつ大小の弧は、そこからは絶え間なく立ち上る。
空中に縫い止められたような一つの珠もそのままだったが、
やがて少女は、向けられる注目に気づいてしまい。
ボールを弄ぶことをやめ、宙に浮いた珠はいつのまに落着していた。

「遊びでやってるんじゃないんだよ!!って言いたいところだけどね
 玄人と呼ぶにはまだ拙いから仕方ない、かな」

ボールを懐にしまい、落ちたものは拾い上げ。
最終的に右手にひとつだけ持った状態になりつつ口を開く。
ひとしきり応じたら、相手にまっすぐ向き直って。

「こんばんは…少し恥ずかしいものをお見せしたかも知れないね。
 大道芸ですと言ってお金をせびるには、ちょっとばかり。」

必要以上に近づかない。されど、表情は愛想よく。
なぜ光のオーブ――否、ボールの一個が浮いていたのか説明しないまま
青年の体格や容姿、顔色を探るように、目をぱちくりさせた。
194 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/26(月) 23:53:29.05 ID:nLgdLdcSO
>>193
「いや、気分を害したのなら謝ろう、すまなかった」

そう言って頭を下げる青年。
そこに嫌味や皮肉といった印象は無く、誠に謝罪しているのだと感じる事が出来るだろう。
そして頭を上げ、

「こんばんは、だな、時間的には」

「いやいや、私からしてみれば素晴らしい腕前に見えたよ」

こちらを探る様な素振りを見せる少女に対し、しかし青年は何も指摘しない。
顔に笑みを浮かべながら、少女へと言葉を紡いでいく。
と、青年は何やら思い出した様に声を上げ、

「そう言えば、先程の玉の中に他のとは異なるものがあった様な気がしたんだが……」

少女にそう問い掛けてみた。
195 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/26(月) 23:53:53.88 ID:Aqz43w4Do
>>192
【くすっ――吸血鬼はくすりと笑った。少女のくすり笑いはまだ可愛らしいものがあるが、この吸血鬼の場合はイヤミがあった】
【気にしないように努めているのが見え透いていて、こちらの一言一言に感情的にリアクションしてくれると楽しいのだ】
【そんな理由が裏には在って、吸血鬼は薄い笑みを崩さなかったのだった。とはいえ、もちろん、仮面の様な笑みではない】
【偶に、極稀に笑みで自分の心情を隠し通そうとする人間がいるがそれとは違うのだ。あくまでも、心からの、イヤミで楽しそうな、薄い笑み】

「わざとじゃあ、ないよ?」

【相手の簡素な質問に対して"わざとじゃない"と答えられると言う事は、わざとであると言っているのと同じであった】
【そんなからかいとイヤミなジョークが混ざった会話、そして目の前の青年を翻弄するような笑みは老人のようだともいえる】
【歳を取って、楽しみと言う楽しみを堪能した後の老人はきっと、誰かとの会話で楽しみを得ようとするのだろうか】

「まぁ、そんな話は置いておいて」

【――どの口が言うのだろうか。】

「君、どうも部屋に入ってきたときと、今で、気分に落差があるね。どうしてだい?」

「こう見えてもボクは気配り上手だからね。そういうところに敏感なのさ」

【――だから、どの口が言うのだろうか――というツッコミは、不要なのだろうか。この吸血鬼にとってしまえば】
【右手を再びさらっと持ち上げ、空気を下から撫でるように動かしてキザな仕草を取る。特に、頬杖をつきっぱなしなのがキザであった】
196 :【触虫邪手】@wiki [sage saga]:2011/09/26(月) 23:54:20.22 ID:FW5QpOIt0
>>191

「………」

【彼女は直感した】
【「ああ、この子はもはや救いようがない」と】
【おそらくこの幼女の中には酷く歪んだ喜びしかないんであろう】
【それはもう正しようがないのであろう】

「可哀想な子ね」

【そう言った彼女の表情はわずかだがどこか悲しそうに見えた】

「……いいわ、そうしてほしいならやってあげるわ」

【5本の触手で幼女の胴体に巻き付いて、かなりの力で締め上げようと試みる】
【普通なら肋骨が折れてしまうかもしれないほどの力で】
【そしてその後、触手を使って幼女を上に向かって思いきり投げ上げる】
【斜め上に放物線状に投げるので、幼女は彼女から見えない位置に思いきり落ちることが予想される】
【その後、幼女がしばらく戻ってこなかったら何事もなかったかのように家へ帰るであろう】
197 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/27(火) 00:07:16.74 ID:piRVyUPk0
>>194

「なぁに冗談さ。弱点を認識してれば何を言われても怖くない
 それが『欠点』なら、ちょっと違うんだろうけどさ」

頭を下げられた。随分と折り目正しいのだなぁ、と思った。
それと同時に、何を考えても反対に疑いをも抱いてしまう癖を
人の良さそうな笑みの影で、彼女は悩ましく考えているのだが。

とりあえず、表情に困った様な色を混ぜ、手を軽く翻し。
特に優位を感じては居ないと、ジェスチャーしておく。

「巧言令色を使うタイプ…じゃ、無いよね
 でもボクの技術なんて本当に大したものでは無いんだよ?
 小出しにして売らないと、すぐにボロが出てしまいそうだ」

「いや、このボールは色以外はみんな一緒さ
 ボクは下手だから、大きさも形も均一じゃないとなかなか出来ない」

所謂ボクっ娘という人種。臆面も無く、自分をそう呼んで。
先ほど忍ばせたボールを左手で掴みとり、見せるだろう。
右手には毒々しい赤。左手には、透き通った青。
塗料以外には、どれほど目を凝らしても寸分の違いも無い。

恭しくもある動作で、それらを前に差し出して、
ボールに注目を寄せようと考えながら、今度は一歩踏み出し。

右手で包んでいた方のボールを、投げ上げる――。

「――それとも、こういう事かな?」

宙に上げられたボールは、尖った放物線を描いた。
だがそれは最後まで伸びる事無く、中空で途絶える。

――ボールが、深い深い闇の中で停止したのだ。
注意深く観察すれば何か違和感を覚えるだろうか?
198 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/27(火) 00:10:14.82 ID:356QzUCu0
>>196
「かわいそう?なんで?」

【幼女は確かに救いようが無かった】
【幼女を気持ちよくさせるのは既に痛みだけで、それ以外の遊びを知らない】
【そしてそれが常識として体に染みついているのである。もう抜けることはない、深くまでそれに染まっている】

「あひゃひゃひゃ!!ちょっとはよくなったぜ!?」

【先までとは比べ物にならない痛み(快楽)に悶える】
【息は意識せずとも荒くなっており、目も見開かれて口からは涎がだらしなく垂れている】
【締め上げられた体の節々が悲鳴を上げて、あっけなく折れたのは幼女の心では決してなく肋骨だ】
【その折れた肋骨の幾つかは幼女の肺に刺さり、また別の骨は幼女の皮膚を突き抜けて露出していた】
【そんな状態でも笑い続ける幼女。瞳には涙が浮かんでいるがそれは悲しいのではなく、痛みによる生理現象でもない】
【嬉し泣きだ】

「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!ゲホッ!!」

【声高らかに笑い、咳き込んで多量の血を吐き出す】
【そしてそのまま幼女の体は天高く放り出されて、暫く宙を舞ったのちに地面に叩き付けられる】
【その時の衝撃で内臓が破裂し、また口から血を吐き出す。更には腕の骨も粉砕されているようで全く動かない】
【しかし、幼女は立ち上がり、先の相手の元へと歩き出すのだ。動くたびに常人ではショック死しそうな痛みが幼女の体を襲う】
【だが、そんな激痛も幼女にとっては心地よい快感となって供給されるのであった】

「し……ななった…けどぉ!?…ゲホッ!…あひゃひゃ!!」

【肺に骨が刺さっているせいで上手く声が出せないことだけが、幼女を困らせた】
199 :【触虫邪手】@wiki [sage saga]:2011/09/27(火) 00:21:23.28 ID:3rup2wbS0
>>198

「………っ」

【彼女の表情に嫌悪感が浮かんだような気がする】
【彼女は目の前の子を酷く哀れで、醜いと思った】
【もはやその幼女を見ていることが、彼女にとって苦痛となりつつあった】

「もういい……あなたのことは……もう見たくないわ」
「さよなら」

【2本の触手が尖り、幼女の太ももを貫くべく真っすぐ飛んでいく】
【その後、命中するしないに関わらず、3本の触手で再び幼女を投げるであろう】
【今度はライナー状に投げる、幼女はバウンドしながら遠くへ飛んでいくと思う】
【もう戻れないとは思うが、一応そっと近くの物陰に隠れてその場に止まっていた】
200 :【超霊流銃】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 00:25:46.36 ID:GRxjAp+9o
>>177
/すいません、今日は限界なので…落ちてしまいます
/適当に〆て頂いても、凍結でもお好きな方へ
/こちらに問題がったのなら、ご指摘いただければ…
201 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/27(火) 00:28:50.87 ID:x7oLPhFSO
>>197
「良き精神の持ち主だな、君は」

顔の笑みを濃くしながら、青年は少女をそう褒めた。
世の中には自らの非や過ちを指摘されただけで憤りを見せる人物も居る。
その様な人々と比べれば、少女の方が優れていると言えるだろう。

「どちらかと言うと、私は歯に衣着せないタイプでね」

「少なくとも私には出来ない事だからな、自身より優れた人物を賞賛するのは当然の事だろう?」

「それに、君は努力を怠る様な人間では無いみたいだしな」

……なぜなら、こんな所に来てまで練習しているのだからな。
心の中でそう思いつつ、青年は言葉を発していく。
少しベタ褒めな気もするが、それもまた青年の癖なのだろう。

「つまり玉に細工は無し、と……?」

少女の言葉を聞きつつ、そう疑問の声を漏らした。
そして二つのボールを手に取った少女を、見極めるかの様に目を凝らして見つめ、

「――――――」

物理法則に反逆し、少女の手元へ戻って来ずに、虚空の闇へと消えたボール。
その事実は、青年はただただ絶句する他無かった。
202 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 00:29:38.81 ID:BynF1qcso
>>195

ぴくり、と
片方の眉を吊り上げながら――溢れた笑い声に反応したのは瞭然だろう――我慢、我慢、と
薄い笑いに沸騰しそうになる心中を何とか押さえつけながら、平静を装い男を見据え
――そんな青年の思考を俯瞰出来ているのならばきっと、また笑われてしまうのだろうけど

「嘘だろ、それ」

声に出して自身も、始めて気付いたのだが。低く唸るような、怒りを押し殺したような声であった
澱みなく問いに答えられる時点でわざとなんだろう――とか、理論的な思考が出来ていた訳ではないけれど
まあ、直感的に。――主に相手の表情等見ていれば、そう言いたくなるのが彼であった

「くっ――…あぁ?」

ぎりり、思わず歯を食いしばった、数瞬のこと
それはさらりと話題を転換してみせた、相手の向けられて。…然し会話には、もう少し付き合う心づもりのようであった
理由はまあ先程述べたようなことが主であり
このまま馬鹿にされ続けると青年が感じることが在れば、憤然と飛び出していってしまうかも判らないが

「…ふん、何が気配り上手、だ」

相手に向けてじとりとした視線を向けたまま、鼻で笑う。だが然し、突っ込みはしっかりと、きっちりと。
――然し、まあ。訊かれたことを答えるのは、やぶさかでもなかった
今さら不幸自慢をするつもりも無いが、青年に取りまともな会話自体が中々に貴重なものでもあった
この会話がまともかといわれれば、ギリギリ、と、答えるところでは、あるが。
話を聴く態度として頬杖というのはどううなのか、とか、細かいことに気を回しながらも、徐に

「折角俺の住むとこが見つかったと思ったらよ、お前みたいなムカつく奴がいたんだから、そりゃ落ち込みもするだろうが
 …このナリ見りゃ、判るだろ? 俺ぁ、ずっと前から、宿無しなんだ」

数日借りたり奪ったりしたことは在ったが、基本的に定住の経験は皆無
そんな生活を長い間ずっと続けていたのだから、落胆するのも無理は無い、かもしれなかった
ボロボロになったパーカーを右手で摘みながらまた鼻で笑い――今度は自嘲的に、笑い
また笑われるのだろうか、もしそうなら今度こそ殴ってやるか――とか
感慨も無く適当なことを考えながら、相手の反応を伺っていた

/ごめんなさい、遅れました…
203 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/27(火) 00:30:29.54 ID:tWMQjuWIO
…あのとき、私は確かに…

……

【大通り。】
【ガス灯が薄暗く塗装された道をオレンジ色に照らしていた。】
【季節的に夏は過ぎ去ったが、まだ暑い。】
【残暑は確かに辺りを蝕んでいた。そのせいか何なのか、】
【人通りは少なくない。そんな中、呟きながら歩みを進める一人の人物がいた。】

……確かに…雲耀≠ノ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

無意識か…

【放浪の剣客である彼女は、特に行く当てなどなかった。】
【急ぎ足ですれ違う人々の中で、彼女だけ明らかに浮いている。】

【剣の属性は「氷」。冷たい蒼い瞳は深く、そしてどこか濁っており、】
【冷えた水蒸気と微弱な魔翌力を剣から流しながら、一人歩みを進めていた。】
204 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/27(火) 00:33:19.95 ID:356QzUCu0
>>199
「あれー?きらわれちゃったぜ」

【途端、キョトンとし訳が分からない風の幼女】
【事実、何故嫌われてしまったのか分からなかった】
【そして特に反応することも出来ずに触手に太ももを貫かれて、投げ飛ばされる】
【地面に当たっては跳ね返り、バウンドしながら幼女の軽い体は結構な距離を転がった】
【幼女の転がった後には赤い道標が描かれていた】
【地面とぶつかるたびに幼女の体を常軌を逸した痛みが走る】

「あひゃひゃひゃ!!ゲホッ!!あひゃひゃ!!ねえ!!しなないんだけどぉ!?」
「ゲホッ!!だれか!ゲホッ!!は、はやくわたしを……わたしをころしてよぉ!!」

【幼女は泣いていた。悲しさと虚しさと苦痛と、そしてそれらをひっくるめて気持ちいいと感じる自分に対しての幻滅で】
【明らかに幼女は『泣いて』いた】
205 :【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki [sage]:2011/09/27(火) 00:40:25.78 ID:pvo5Mqp2o
【草原の風は緑の海を描く一筆。秋の星座浮かぶ夜を彩り静寂を悲壮なものにしない】
【時折響く虫の音は静寂を引き立てる指揮者(コンダクター)。求愛が木霊し、恋歌を生み出した】
【その世界に佇む一人の旅人と思わしき少年。マントを風に任せ進んでいく】
【その姿はまさしく時の旅人。彼は未来に進むのか過去に戻るのか】
【現在から消えてしまう儚さを感じるであろう】


(こんなんですが絡み街です)
206 :【触虫邪手】@wiki [sage saga]:2011/09/27(火) 00:44:21.60 ID:3rup2wbS0
>>204

「……帰りましょうか」

【幼女が帰って来ないのを確認して、ゆっくりとその場を後にした】
【彼女の心の中には異様な『虚しさ』が残った】

「どうすれば……よかったのかしら……何が正解だったのかしら……」

【あの幼女をどうするのがよかったのか、自分は何をすべきだったのか】
【考えても答えは出ない、しかし彼女はずっと考えている】

「……はやく帰りましょ」

【これほど後味の悪いことは初めてだった】

/絡み乙ありでした!楽しかったです!
207 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/27(火) 00:44:24.44 ID:piRVyUPk0
>>201

ボールは、沈黙を保っている。
風にも重力にも従う事はなく、ただそこにある。

「おっと、驚かせ過ぎてしまったかな?
 歓声かどよめきか、どっちかで無いと流れが淀んでしまう
 今のは、芸人としては失敗――だね」

「でも、マジシャンとしてはなかなかの成功だ
 そうさ。仕掛けは無いけど、種は有るのさ」

ふわりと笑みを浮かべると、もっともらしく指を鳴らす。
それに呼応して、ボールはぐらぐらと右に左に傾き始めた。
まるで、見えないシーソーの上に置かれた様に。

何度か往復するうちに勢い余って、ボールは落っこちた。
引っ掻く様な腕の動きでそれを掴みとると、少女はそのまま上を指さす。

「――名付けて、ハンドパワー」

そこには、磨いた黒檀の色をした、巨大な「手」があった。

月に背を向けるように構えていた手は、先ほどまでは見えなかったが
移動により一縷の光を浴びて、今は見えていた。
のっぺりした輪郭が薄ぼんやりと浮かび上がっていた。

「ボクの『技術』は大したものじゃない
 だけどこの能力を使えるのは、世界でボクだけだ」

「今のはほんの序の口さ、そしてこの能力はお金になる
 いや、『能力』が才能だというのなら――金にならない能力は、無い」

視線を戻した少女の目には、幾らか強い光が灯る。
彼女は打算的な平和主義者だ。芸能を、無能力者と能力者の架け橋にするような。

「もちろんまだ駆け出し。粗のある言葉と仕事だけど、ね」

――はにかんだように、ウインク一つ。
良くも悪くも、少女は同意を求めているようだった。
208 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/27(火) 00:46:39.93 ID:356QzUCu0
>>206
/絡み乙ありでした!
209 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 00:58:41.96 ID:2bcL33Fro
>>202
「嘘じゃないよ。これ」
「本人が言うんだからね」

【即座に返答するその答えは、相手の揚げ足を取っていた。相手が憤慨を覚えて殴りかかるとか、考えていないのだろうか】
【そもそもその何処かイヤミを持った薄い笑みを悪気無く続けているのが厄介なのだった。まだ、悪気があった方が対処しやすい】
【歯を食い縛る相手を見たり、依然拗ねたような様子(吸血鬼の主観的な見方)を見るのを楽しんでいるのだから、イヤミなのは気のせいではないが】
【月光の色と言うのは青白いので、蒼、というのは人を落ち着かせる色合いなはずなのだが、青い吸血鬼は人を落ち着かせる気が無い】
【時折、視線をちらと窓ガラスの方へと向けてみるが、そこにはただの三日月しか浮かんでいなかった】

「"何が"、と問われても――"ボクが"、気配り上手って話だよ。」

【首を頬杖をつかせている左手の方へと若干こくりっと傾げつつそんな言葉を吐き出し、相手の感情を更に、無意味に揺さぶってみる】
【一言二言多いどころの話ではなかった。せめて、口数さえ少なければまだいいものを、吸血鬼と言うのはお喋りなものである】
【少なくとも、無口な吸血鬼と言うのはきっとその長い人生に飽きてしまったものくらいだろう。なんて、思ったこともある】

「あ、ふむ、なるほど。」

「つまり、ホームレス、あいや、『希望を失いし者《ホープレス》』なのかな?」

【相手の事を気遣ってカッコいい言い方に直しましたよ。的なノリを示すが】
【どう見ても、それは茶化していた】

「そうだ。じゃあ、君に耳寄りなお話をしてあげよう」

「実は、このお城にはボク以外にも一人だけ人間が住んでてね」
「いや、普通は人間風情に貸す部屋なんてないのだけれど――」
「――これがまた、その子が着物美人の女の子でね?」
「血を定期的にボクにくれる代わりに、住まわせてくれーって言うんだ」

【――ちょっと自慢気な声の調子である。単純な契約関係でしかないのだが、何でこんなに自慢気なのだろうか】
【そして、右手をすっとまたもや持ち上げて、五本の指をゆらりと相手へと向けると】

「―――君も、試してみるかい?」

【尋ねるのであった、この吸血鬼とそんな契約を結ぶかどうかを。要するには食料と住処の相互提供である】
【吸血鬼からしてみればより確実な血の供給先が見つかるので大助かりであり、尚且つ暇潰しの相手が増えるのも好ましいものであった】
【一応、女性以外からは血を吸わない主義を持っているのではいるが、それは今は言わないで置く。何故か。答えは、単純であった】

【申し出を断るのって、愉しいなぁ。と、ふと、思ったからだった。つまり、またもや天邪鬼的に、目の前の青年で遊ぶ気であった】


/そろそろ寝ないと明日に響いてしまうので、凍結か、そちらで適当に〆るか、どちらかお願いしたいですっ……申し訳ない
210 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 01:00:45.52 ID:BynF1qcso
>>209
/そちらも宜しければ、凍結でお願いしますっ
/此方も眠たくなってきたので、お気になさらず…これから返しておきますね!
211 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/27(火) 01:07:39.52 ID:x7oLPhFSO
>>207
「成る程……玉を操る能力ではなく、見えざる手を使役する能力なのか」

……文字通り、「ハンドパワー」だな。
直訳すると「手の力」。正にそのままの意味だ。
不意を突かれた結果に、興味深そうに笑みを濃くする青年。

「君は、芸人だな」

……おそらく、彼女は芸能の力を信じているのだろうな。
他の職種には見られない厳格性を持ちながら、正反対の性質とも言える卑俗性を併せ持つ「芸人」。
まさしくこの少女の事を指している様に思えてくる。

「私の様な素人が言うものではないのかも知れないが……」

「君は今のまま、突き進んで行けば良いと思う」

その芸人気質を、歪めずに、真っ直ぐに。
と、青年は何かに気がついた様で、

「そう言えばまだお互い名前を名乗ってなかったな……」

そう言いながら、少女に対して右手を突き出し、

「私の名前は天子 又四郎、職業は―――」

……うん。

「『正義の味方』だ」
212 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/27(火) 01:22:19.92 ID:piRVyUPk0
>>211

「どうだい、感心したかい?
 そういう時は、ボク達向けの礼儀がどんなものだか
 考えてくれたら嬉しいなあ。ふふふふっ」

――嗚呼、随分と良い精神の持ち主である。
金欠に悩んでいる男に対して暗にお捻りをせびるとは。
根本的なところを見ると、褒められたものでない所も多いらしい。
とは言え、べた褒めは満更でもないと見えた。

「まあ、芸だけで生きている訳では無いのだけどね、ボクは芸じゃなくてお金が好きなんだ
 人脈があればそれは使うし、『美味しいもの』を拾えば売る
 扱いたい品の多さと手持ちの少なさのギャップが、どうにも息苦しいねぇ」

それは、芸人気質というよりは一種の誠意だろう。
商売の上で手段は選ばない立場にあれど、それだけは捨てない。
緩く朗らかな印象に包み隠した本性は、存外ストイックだ。

「ボクはルカ。苗字は無くてただルカだ
 生業は…敢えて言うなら、『仕事人』って所かな」

「正義の味方………それは良いや、どこに所属しているのかな?
 経済活動の活発化は、治安の良さあってこそ
 これからも、是非頑張って欲しいなぁ」

「(適度に、ね)」

腹の底までは見せないまま、終始穏やかに会話を続けた。
けっこうけっこうと言いたげに、ボールを懐に隠すと、短な拍手。

「さて、いよいよ深更。ボクはお暇するかな
 じゃあね又四郎さん、お互いいい仕事をしようじゃないの」

収穫は地道に。在庫を持たない夢追い人は、
互いに無い袖は振れぬと、手短に切り上げて、去ろうとするだろう。
後味の爽やかなことだけを、願いながら。
213 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/27(火) 01:42:36.05 ID:x7oLPhFSO
>>212
「私なりの礼は尽くしたつもりだがな?」

「芸人が己の芸を褒めたたえられる……これ以上の幸福が、あるとでも?」

笑みを見せる少女に対し、青年も嫌味の無い笑顔で返す。
青年としても、初対面の少女に金を恵んでやる程、財力に余裕は無い。
むしろ冒頭での通り、金に困ってすらいる。

「……そんなに金が好きなら、商人にでもなれば良かっただろうに」

そこまでして芸能で金を得ようとする、その心意気に思わず苦笑を浮かべる青年。
何か理由があるのかも知れないが、今はまだ尋ねる時ではない。

「むしろ正義の味方が何らかの組織に属していると考える方がおかしいと思うのだがな」

少女の腹の底に気づいたか気づかずか、青年はどちらとも取れる笑みを見せた。

「ああ、では互いに努力するとしようではないか、ルカよ」

去っていく少女の背中にそう声を掛けると、青年もまた、その場から去っていった。


/遅レス短文申し訳ないです……
/絡みあり乙でしたっ!
214 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/27(火) 01:47:06.63 ID:piRVyUPk0
>>213
/おつありでしたー
215 :【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki [sage]:2011/09/27(火) 01:47:30.75 ID:pvo5Mqp2o
>>205
(まだ絡み街です)
216 :【金貨百枚分の絶望】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 06:26:59.65 ID:nppg9ILoo
>>182
言われてみれば、ですね
未練を残さずに生を全うしきる人の方が少ないかもしれないですねぇ
大小はあれど未練というものは残ってしまうものなのでしょうね

(自分が今死んだら未練は残る、ではいつなら残らないだろうか?いや、時期ではない。何を成した後なら?、か…)

【青年はこれまで生や死、未練が残るか否か、ということなど考えたこともなかった】
【確かに他人の死などは目にしてきた、しかし、自分の死なんてものはとても非現実的なものの様な気がして考えることもしなかった】

貴方は様々な未練や死に触れてきたんですね
でなければそんな優しい言葉は出てこないでしょう
人の応援をする仕事…ですか
素晴らしいですね
自分もそんな人の為になる様な仕事に、ついてみたいものです…

【微笑みながら言葉を紡いだ】
【青年の話しを聞いていて自分の仕事の話しなど恥ずかしくてできそうもなかった】
【もちろん今の仕事に誇りは持っている、しかし、どちらかと言うと自分のやりたかった仕事というよりも恩義で働いている色の方が濃い】
【それに賭博施設である】
【人の応援どころか堕落させる可能性の方が大きい仕事】
【青年の満足そうな笑みを見ていると、そう感じずにはいられなかった】

/バグが治らずこんなに遅くなってしまいました…ご迷惑おかけして本当にすいません…
そして次返せるのは20時前後になりそうです。重ね重ね本当に申し訳ないです。
217 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 07:42:16.46 ID:85LCh0ljo
>>209

「…っ……ああ、そう、かよ」

一々、腹の立つ言い方をする奴だ
始めて浮かべた笑みは、沸騰寸前といった様子で
ぴくりぴくり、と、引き攣っていた。殴って良いという事か、これ
右手に拳を作ったまま、数歩の全身と共に笑みを掻き消し男を睨みつけてみる

「――…ッ…もう、…いいッ!!」

無理矢理大声を上げて、相手の言葉を打ち切ろうとした。所謂、我慢の限界
何とも辛抱弱い話であるが、いちいち耳障りな一言二言を付けて返される返答は、苛立ちが只管に募るもの
それでも珍しく、手を出すのは何とか我慢して――相手の存在が、未知数だからだろうか――そっぽを向いて、閉口
こんなところ、さっさと出て行ってやる。踵を返し一歩目を踏み出そうと、して
”耳よりなお話”という言葉で、ぴたりと動きを止めた

心中に抱くのは微かで淡い期待。この男が本当に、耳寄りの話を話すとは思えなかったが
それでも足を止め向き直り――言葉に、耳を傾けるのであった
結果として小さな期待は成就し、予想は裏切られることになる――表面上は

「…お前、本当に吸血鬼だったんだな」

着物美人とは何だろうか、些かばかり興味もわいたが
口には出さず、顔にも出さず、しみじみと、呟くのであった
まさか噂が、全部本当だとは。…そういえばこの青年が自分で流したと、言っていたっけ
始めて見る吸血鬼に俄に驚きを浮かべながらも、定住地を取って血を売り渡すかどうか、思考を巡らせていた
――答えは存外早く、背に腹は代えられないという事で、出たが。この青年と暮らすというのは少し苦痛だが、まあ仕方ない
それだけこの城は、魅力的らしく。――帰るのが面倒というのも、あり

「…分かった。少しだけだからな」

恐らく意味の無いであろう警告を添えながら、了承の言葉を口に出した
今までに蓄積された苛立を全て押し殺さなければいけなかったのが非常に癪だったが、仕方ない
再び数歩、距離を縮め、互いの距離は2m程度だろうか
相手が血を吸う、ということなので、ゆっくりと目を閉じた。――全て絵空事だとは、勿論信じずに

/返しておきますね
218 :【???】 [sage]:2011/09/27(火) 17:14:43.16 ID:+kkVlT02o
【街角でチラシが配られている。張り紙もちらほら。
みれば開始は今日これからの興行のチラシである】

『【劇団喜楽】第一回興行へのおさそい〜ラップの夕べ〜

みなさまこんにちわ。【劇団喜楽】でございます。
おかげさまでついに、劇団としてはじめての興行にこぎつけました!
全国トップレベルのMCによるラップ(ブレイクダンスかもしれません、当日をお楽しみに!)と、楽しいゲームをお楽しみいただけます。
皆様お誘いあわせの上、ぜひぜひいらしてくださいませ!

日時 9/27(雨天順延)17:00 開場
場所【劇団喜楽】前 ☆入場無料
プログラム
17:30 第一部、ラップorブレイクダンス 開演
(ダンスの場合、音楽担当がセッションいたします)
フリータイム
23:30 第二部、劇団員と希望者様とのじゃんけん大会
(ちょっとした景品があります!)

(終了後は自由に交流してくださいませ、自由解散です)』

/はりがみそろる
/拾ってくださったら喜びまする
219 :【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki [sage]:2011/09/27(火) 18:12:40.24 ID:pvo5Mqp2o
【草原の風は緑の海を描く一筆。秋の星座浮かぶ夜を彩り静寂を悲壮なものにしない】
【時折響く虫の音は静寂を引き立てる指揮者(コンダクター)。求愛が木霊し、恋歌を生み出した】
【その世界に佇む一人の旅人と思わしき少年。マントを風に任せ進んでいく】
【その姿はまさしく時の旅人。彼は未来に進むのか過去に戻るのか】
【現在から消えてしまう儚さを感じるであろう】


(使いまわしで絡み街です)
220 :【雷帝大牙】 [sage]:2011/09/27(火) 19:11:40.27 ID:iAgB6GESo
>>219
/まだいけますかい?
221 :【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki [sage]:2011/09/27(火) 19:57:48.20 ID:pvo5Mqp2o
>>220
(失礼、はなれていました。大丈夫ですよ)
222 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/09/27(火) 20:11:28.17 ID:fkFp3iGUo

「あぁ・・お腹減った・・・・・・」

町外れの郊外をふらふらとした足取りで歩く少女がいた。
少女・・・と言うもボーイッシュな恰好をする彼女は寧ろ少年に見えるかもしれない。
恰好は至って何処にでもいる日本人風の姿だ。

「うん、さすがに三日目はない。せめて道具があれば・・・」

つまる所、ロクな生活を送っていない。身なりもボロボロで体も痩せこけている。

「お金も持ってないしなー・・・どうしよう」

ナイフでもあれば、その辺の木の根でも食べて過ごすのにな。
と思いつつも夜道を歩くのであった。
223 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 20:14:48.14 ID:9Y1PfzFvo
>>217
【相手の怒りを押し黙らせるような笑みとは対照的に吸血鬼の笑みはどこか楽しげであった】
【頬杖をつきながらも退屈を感じてはおらず、むしろ一人でぼーっと時を過ごすよりも数倍、時間の早さを感じる】
【ただでさえ長生きなのに、更に人生が長く感じられてしまう。だから、こうしている時間はとても短く感じるのだった】
【相手からしてみればいい迷惑なのだろうが、吸血鬼はこれを止めると死んでしまう性質なのだろう。きっと】

【踵を翻して背中を向けた相手の足が止まるのを見ると、堪らずにニヤリと最高にイヤミな笑みを作ってしまう】
【それは吸血鬼らしい邪悪さすら放つ笑みで、美的な顔立ちだからこそ余計に生理的嫌悪感を助長させているような、笑みであった】
【だが、もちろんそんな気味の悪い笑みをずっと続けるような性格ではなく直ぐに笑みを浅くする】
【本気で帰られるとそれはそれで困るのだ。この後の時間を一体どうやって浪費すればいいというのだ】

【だからこそ――――目の前の青年が少しの希望を持ち、吸血鬼の言葉によって増大させたのを見透かすと、もう堪らない感情が出てくる】
【こういう風に描写すると少し気持ちが悪い風に見えるのではあるが、しかし、その感情は相手にとって決して好ましくないものだろう】
【腹の底から湧きあがってくる感情。喉を押し開き、歯を叩いて回り、脳を引っ掻き回しまくって、最後に唇を抉じ開けようとする感情】

「くふっ……くっ……くくっ……」

【相手が目を瞑って待ち構えてくれるのを見るとその感情が更に暴れ出し、吸血鬼の表情を歪めさせようとする】
【それを堪えきれないのを悟ったのか視線を急いで外して、頬杖をついていた左手の掌底を額に押し付けてしまう】
【青白い髪の毛をそのまま左手でぐしゃっと掴むが―――南無三、この性根捻くれた吸血鬼が耐え切れるわけもなく】

「―――あは、あははははははははっ!!!」

「くふっ、クヒ……アハハ……くぅ……くふふふふ……!!」

【―――――その"笑い"というなの感情を爆発させたのだった。】
【あれほどまでに、一応は冷静さとクールを気取っていたキザな吸血鬼が】

「くっ……ご、ごめんね?悪いんだけど、ボクは人間の女性以外からは血を貰わない主義なんだよね!」
「だからその……ぅひひ……クフッ……目を瞑るの止めてくれないかな?キス顔みたいでこっちが恥かしいよ!!」

「かふッ……くく……ご、ごめ……ツボにはいっちゃって……!!」

【笑う笑う。大笑いである。止まる所を知らない、さながらナイアガラの滝の様に声が流れ続ける】
【一応、からかった後にマトモに一度相手の住処についての契約の話をしようと考えていたりはしていたのだが、無理】
【ここで相手が帰った後の自分の退屈な時間を考えると憂鬱にすら感じるのだが―――】

【この吸血鬼は、一度ツボに入ると結構続くタイプなのであった。】


/返信遅くなってごめんなさい……
224 :【雷帝大牙】 :2011/09/27(火) 20:31:31.62 ID:iAgB6GESo
>>219
草原近くの森でハンティングをし、熊を入手したケモノ(外見は「ゴットイーター ヴァジュラ」で画像検査してください…すいません)が、少年の姿を発見した。
像ほどの巨体を持つケモノの口にはぐったりとした若い熊が加えられている。

「…ん?なんじゃありゃ」

不思議なふいんきを放つ旅人らしき人影を不穏に思い、熊を草陰に隠して近づき始めた。
ケモノの本能故か、性格故か、警戒心丸出しである。

「なにやってんだ、おまえ」

人間に戻る事はしないで話しかける
体格差がかなりあるため、多少の威圧を感じるかもしれない

225 :【錬故魔宝】 ねこ@wiki [sage]:2011/09/27(火) 20:49:19.65 ID:ZukGwBsY0
>>222
/まだ……居ますですか?
226 :【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki [sage]:2011/09/27(火) 20:49:24.63 ID:pvo5Mqp2o
>>224
【少年は進む。旅人に終点はない。文字通り闇雲に進むだけである】
【目的があるとすれば安住の地を手に入れることくらいか】
【無論視線は常に前を向いており、惑うことなく草原をすすむ】
【しかし、不思議な雰囲気(ふんいき)を感じれば旅人は歩みを止める】
【それは、巨大な獣。おそらく肉食が肉食を狩る時に出る独特の異臭だ】
【ここら一帯は性質上大型の哺乳類は森に一転集中しておりここには鼠などの小型しかいないはずだが?】
【しかし、その疑問を破壊するかのようにそれは現れた。それは獅子のようにも見えたが……】

……見たことない種だ。変異種なのかそれとも異能生物の類か……
言葉が通じる知能があるならば退け、人を食らうのは縄張りに入った時くらいなものであろう。
それだけの者を食らうくらいだ。人間など腹に満たないはず。

【少年は相手の質問を無視した。いや答える必要はないであろうといわんばかりだ】
【熊という下手すればライオンや虎よりも大型になりえる種を口に加えている岩肌のような肉体を持つ獅子に】
【少年はひるみはしなかった。その瞳は三角帽子で隠れて伺えないがおそらく相手を生物として認識はしておれど恐れを抱く対象ではないと言っているようだ】
227 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/09/27(火) 20:51:29.49 ID:fkFp3iGUo
>>225
/おります
228 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 20:52:48.59 ID:XgwVD0pQo
>>223
振り向き様、垣間見えた青年の表情は
こちらの動きを予期していたかのような、嫌らしい笑み。
直ぐに、ふっと、その表情が消えていっていなければ、今度こそ出て行っていたかも知れないが
残念ながら、青年の飄々とした態度に慣れてしまったということもあり、また無愛想に話を聴く体勢と戻っていく

そして、目を閉じて少しののち。多少の嫌悪感と緊張感を抱きながら、静かにその時を待――…
ん? 聞こえてきたのは、くすりくすりの堪えるような笑い声。堪らず、片目を開けて様子を見て
――まさか、と。
厭で厭で堪らない想像と共にさーっと身体から体温が抜けていくのと、青年の笑い声が大爆発したのは、ほぼ同時

「なっ……なぁ…ッ!?」

口をぱくぱくと、動かしながらも
心の中では嗚呼やっぱり、と
何が”女性以外からは血を貰わない主義”だ。何が契約、だ。青年は、全て騙されていたことを知った
沸き上がって来たのは、怒りと失望と脱力と――名状しきれない感情の波が混濁し、激情と成って彼を煽動する

「ああ、そうかよ、解ったよ――うるせぇッ!!」

かあっと顔が、熱くなるのを感じながら――最初から話など聴かなければ良かったと、深く後悔
だがもう遅い。先程の自分の行動を思い起こして――正確には思い起こさせられて――顔を真っ赤にしながら吼え、青年に詰め寄る
そしてもし叶うならば思い切り拳を振りかぶり、吸血鬼の青年に頭部へと、ゲンコツという形で振り下ろすだろう
流石に吹き飛んだりする程ではないものの、平均的な同年代よりも力の強い青年の拳は、命中すれば相当に痛い、筈だ
それに成功すれば、僅かに溜飲を下げて
失敗すれば、悪態を付きながら其れでも、これ以上付き合っていられない、と
憤然と興奮を怒りを、露にしたまま、早足で出口へと向うだろう

/こちらも遅くなりました…宜しくお願いします
/こんなんですがまだまだロールは続けられるので、お好きな方で
229 :【錬故魔宝】 猫@wiki [sage]:2011/09/27(火) 20:56:32.11 ID:ZukGwBsY0
>>222
「ぁー、参ったね、こりゃどうも……空腹だァ」

きゅるるる、と可愛い腹の音を鳴らす、小さな体駆、小さすぎる体駆、四本足に、細長く
やや毛深く、しなやかな黒い毛並が月影を映し出す、其の姿……ーーーネコ
ネコならば、一般常識として『ニャー』と鳴くモノが通例だ
ただし、此のネコは違うーーーそもそも、ネコと定義付けられるのかが危うい

「さすがに……三日は無い……せめて、元人間に味わえる猫に合う、食物でも落ちてりゃ……」

なんてったって、どうにもこうにも、喋っちゃうのだ
何処にでも有りそうな青年的な男の声で、溜め息を付きながら、さも人間であるかの様に
ボーイッシュな中性的人物に対象となって歩いて来る、似たようで全然、含む内容が
違ってそうな台詞を吐きながら

「アテも有る訳無ぇしなぁ……かと言って野生に過ごすのも……んぁ?」

そもそもの話、ネコが人間のGMPなりに貢献するのも突拍子も無い事で、金の概念も持てる筈が無く
泣く泣く漁るか拾うか横盗りか、ネコらしく生きる現実は、気楽からは縁遠いものだった

ーーーそんなネコが、人に目を付ける、身もボロボロな人物に、似たような境遇のモノ珍しさに
230 :【超霊流銃】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 20:59:06.19 ID:JjQgjrZro
>>216

「――…ええ、それはもう多く触れてきました。
 人の為になる…そうであると良いのですがね。しかし自分は、如何せん未熟な身であったりします」

未練を残す事は仕方ない事にせよ、何よりも青年が嫌うのは、その未練が霊魂として限界に悪さをすると云う事
それは生前の良き行いを傷つける事に繋がるばかりか、貶める事になってしまう
そんな胸中を、しかし表に出すことは無く
相手の言葉に対し、少し照れたような表情を浮かべながら言葉を返すのであった
己が未熟である事は承知していたし、強くその事を意識していたかったから

「自分は霊流と云います。もし宜しければ、貴方の名前と職業を伺いたい」

相手の方へ視線を向けると、単純な好奇心から問い掛ける
この空を好む相手は、一体どういう人物なのだろうか
例え此処だけの出会いだとしても、そう云った縁を無為に過ごしたくは無かったから
231 :【真双戒剣】 [sage saga]:2011/09/27(火) 21:01:22.60 ID:tWMQjuWIO
…あのとき、私は確かに…

……

【大通り。】
【ガス灯が薄暗く塗装された道をオレンジ色に照らしていた。】
【季節的に夏は過ぎ去ったが、まだ暑い。】
【残暑は確かに辺りを蝕んでいた。そのせいか何なのか、】
【人通りは少なくない。そんな中、呟きながら歩みを進める一人の人物がいた。】

……確かに…雲耀≠ノ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

無意識か…

【放浪の剣客である彼女は、特に行く当てなどなかった。】
【急ぎ足ですれ違う人々の中で、彼女だけ明らかに浮いている。】

【剣の属性は「氷」。冷たい蒼い瞳は深く、そしてどこか濁っており、】
【冷えた水蒸気と微弱な魔力を剣から流しながら、一人歩みを進めていた。】
232 :【雷帝大牙】 :2011/09/27(火) 21:06:30.65 ID:iAgB6GESo
>>226
質問を無視され不愉快さを隠さず表情に出す
完全に格下に見られていると思うと爆発寸前の火山のような憤怒が湧き上がるが、ぐっと堪える

「別に獲って食おうなんざおもっちゃいないさ」
「何をしに来たかと聞かれりゃぁあれだな、先の質問の通りだ」

ケモノの口から出る音とは思えないほど流暢に喋る
少年からなんとなく感じるのは、≪王≫に近い絶対的なカリスマ
抱く感情は恐怖というよりかは尊敬のものであるが…

「それで、こんな寂しいトコで何してたんだ?」

再び同じ質問を繰り返す

/なかなか文が浮かばなくて…遅れてごめんなさい
233 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/09/27(火) 21:09:52.57 ID:fkFp3iGUo
>>229

「あら・・・美味しそうな獣がいるわ。でも残念、火を起こす気力さえないわ」
『いやいや、あんた猫を食べるのかい?』
「食べたことは無いわね、食べられるとは聞いたことがあるわ」

その言葉は猫にしてみれば物騒なものであるだろう。
何しろ自身を食べようとする話なのだ。
しかし、よくよく聞くと何か可笑しい。この場所には彼女と猫しかいないはずなのに。誰かと話しているような言葉を洩らすのだ。
もし猫に霊感のようなものがあれば、ファンシーな姿をした悪魔の姿と『』内の言葉が聞こえるかもしれない。

「あら、猫が喋った」
『キャァアアアアア、シャベッタァアアアアア!!!』

などと余程空腹なのか1テンポ遅れて反応する少女。
234 :【金貨百枚分の絶望】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 21:17:43.54 ID:jYFfeIVIO
>>230
未熟であることを認識できる人は伸び代があるということです
貴方の様な方はきっと大きく成長できる人ですよ

【ニッコリ微笑み、照れくさそうな青年の方へ顔を向けた】
【自分もそうであり自分も伸び代があるということを自身に言い聞かせる為の言葉でもあった】

霊流さん ですね
自分はクロード • ブレイトリングと申します よろしくお願いします
職業は…

【痛いとこを突かれた、と思いつつ少しの間を置き】

カジノのディーラーをしております
救いを職業としている霊流さんとは正反対と言っても良い様な仕事です…

【苦笑いを浮かべ、人差し指で頭をかいた】
235 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/27(火) 21:24:52.63 ID:356QzUCu0
>>231
/いいですか?
236 :【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki [sage]:2011/09/27(火) 21:25:25.40 ID:pvo5Mqp2o
>>232
【少年は格下に見ているわけではないのだが、おそらく取り合う理由はないと感じている】
【人など触れ合わなければ害にもならない。それは獣にとっても同じだ。その境目を理解できないものが】
【自然界で悲劇を起こし、人間の世界で問題を起こす。線引きが出来ていれば、このようなことは起きない】
【故に少年は目の前の獣に押しも引きもしない。ただ目の前の災厄を見届けるだけである】
【この自然とも現実も交じり合わない立ち振る舞いを人は……】

答えれば……答えれば、僕に関わらないでくれるのか?
僕は『観察者(ゲイザー)』。今の目的は特にない。あるとすればこの辺りの環境の観察をしていただけ。
夜風が気持ちいいので、徒歩でここから去ろうと思っただけだ。

【少年はそれだけを言い放てば相手が去るのを待つ。おそらく何らかの戦闘能力は有しているのか、相手に『願っている』】
【もし、戦闘能力のないものであれば怯え震え、逃げ惑うであろう。生半可に持てば銃を向け発砲し末路は肉塊】
【戦闘狂であれば、同等と目の前の脅威に立ち向かう。少年はそのいずれも持たなかった】

(なにきにすることはない)
237 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/27(火) 21:26:22.90 ID:tWMQjuWIO
>>235
/もちです。
飯落ちはさみそうですが…
238 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 21:29:58.50 ID:9Y1PfzFvo
>>228
【大の男が顔を紅くして口を金魚のようにパクパクとさせているのは実に滑稽に思えた】
【いいや、当然男でなくとも好い。女の子であれ、男であれ、吸血鬼を馬食させるには足る要素なのだ】
【そして、もちろん、予想通り目の前の男は様々な感情を渦巻かせながらこちらへとやってくる。吸血鬼も、気づいている】
【だが、大笑いしているときというのは中々に力が出ないものである。全身や腹筋、特に呼吸などに無駄な体力を使っているのだからだ】
【それに幾ら長生きしている吸血鬼といえどこんな状態では落ち付いて思考判断ができるものではない。確実に、墓穴を掘っている】

【―――ガンッ―――脳天へと綺麗にクリティコゥヒットするのは拳。堪らず、吸血鬼の口から"ぐぎっ"と声が漏れだす】

【一瞬にして視界は点滅し、大笑いしているのが収まった。だが、頭の天辺で存在を強調する痛みがやたらとこうるさい】
【額を押さえていた左手を頭の頂き、つまりは痛みの震源地へと向かわせると、臭い物に蓋をするようにそこを手で押さえ、軽く撫でる】
【長生きだからとか、不死の存在だからとか、そういうのは関係なく痛いものは痛いし、何でもかんでもさっさと避けたり防げたりはできないのだ】
【完全なる自業自得なのだが両の目尻にうっすらと涙を浮かべる。しかし、少女ではないので効果があるわけではないが】

「あ、ちょっと……」

【そして、遂には接客の客人が、来訪者が、愉快痛烈な青年は再び踵をひっくり返して歩き出してしまったではないか】
【慌てて何か策を練ろうとするが、落ち度の方は明らかに此方側にあるので容易に引きとめられそうにない。餌を巻いても、もう食い付かないやもしれない】
【感情的に動く相手。寝床を探してあちこちを回る相手。そして、それなりに近くに置いておけば暫くは退屈しないであろう、相手】

「―――あー……こほん。冗談は置いておいて」

「夜の茨道はかなりキツイよ。それに、かなり遊びに付き合ってもらっちゃったしね」
「それに、さっきは人間は泊めないと言ったけど、浮浪者を放置して置くのも性が悪い」

「もしよければだけど――ボクが住処を提供し、君が"土産話"を提供する――契約ってのはどうだい?」
「……流石に嫌われちゃったかな?」

【吸血鬼に友情も恋愛も存在しない。性別を持たざるのだから当然であり、人間ではないのだから人間を友と思うのは難しい】
【だが、"良い人間"と認識することくらいはできるのである。それに、人間を見下しこそしているが嫌悪しているわけではなかった】
【むしろ、色々と思うところは多い。だからこそ、人間一人にでも嫌われるのはあんまり好ましくないのだ。できることならば】
239 :【錬故魔宝】 猫@wiki [sage]:2011/09/27(火) 21:31:14.71 ID:ZukGwBsY0
>>233
「ぇ……ぃや、待て待て待てッッ!!俺は美味しく無いッ!美味しく無いからなッ!?」
「空腹に身を任せ、理性は失っちゃならんッ」
「猫鍋とか洒落ならねぇからなっ!?人格的にもッ!身の安全にもッ!」

ズザザザッ……!思わず動物本能的脊椎反射で、走る電流が如く身の危険さを察知した
黒猫は、冷や汗、と言う概念すらあるのか解り辛いが
そんな少女に対する引き具合を見せつけつつ
俊敏な速さで一定距離から離れる、きっとあんな台詞を耳に拾った猫は逃げるに決まってる
俺だってそーする、いや、冗談、だと思いたいからまだ逃げちゃ居ないが

「つか、遅ッ……!!反応すべき順番っつーのがおかしく無いかッ!?」
「あと誰が話してるのかよく解らんがっ、若干前のCMネタ入れんなッ」

ツッコミだ、妙なツッコミ癖のある猫だ、漫才レベルなツッコミセンスがある訳でも無いが
俗称ツッコミ猫みたいな名物的愛称がついても何らおかしくはなさそうだ
なお此の猫は霊感と言うよりかは、人間と感覚が違う故か、霊の姿は解らないが
声は聞こえるらしい

「ぁー……まぁ、あれだ、俺が常識外れなの、は、承知してるけどなぁ」
240 :【超霊流銃】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 21:34:57.03 ID:JjQgjrZro
>>234

相手の言葉に対し、小さく笑みを零す事しかできない
そう言われるのは嬉しかったが、反面ではやはり自信がきちんと伴わなかったし、やはり照れ臭い
小さな声で「有難うございます…」と、感謝の言葉を口にするのが精一杯であった

「クロードさんですか。カジノ…と云いますと、賭博場の」

予想していなかった返答であったためか、小さく目を見開き
それでも直ぐに、相手の言葉に対する否定の意を込めて首を緩やかに横に振った

「例え一夜の夢であっても、多くの人にそう云った物を見せる仕事は、素晴らしい事だと思います。
 確かに、負けてしまった方は多くの物を失うでしょう。しかし、それは夢を求めた代償…自分はそれを否定しません。
 そしてクロードさんの仕事もまた、自分にとっては応援すべき物と言えますから」

自身は経験したことが無かった為に、青年の言葉は大分楽観的に過ぎたかも知れない
それでも、どんな職種であろうと関係なく、応援すべき対象であり
それに付いている人間は立派である、と考える事が出来たから

「…っと。大分遅くなってしまいました」

ふと空を見上げて月の傾きを見ると、腰掛けていた岩より腰を上げ
相手の方へ向き直ると、柔らかな笑みを浮かべた

「夜分に話にお付き合い下さり、有難うございました。
 自分は診療所の方にいますので、怪我や悩みが御座いましたらお気軽にどうぞ」

懐から診療所への地図を取り出すと、相手の方へと差し出す
そして片手を上げると振り返って、夜道に向かって歩き始めた
呼び止められることが無ければ、そのまま夜闇に姿を消して行くことになるだろう
241 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/27(火) 21:35:44.64 ID:356QzUCu0
【背に大剣。腰にリボルバーの女性の視界の中にはもうすぐ幼女が写ることだろう】
【その幼女は上半身が何かによって締め付けられたようになっており、肋骨は外から見てもわかるほど悲惨に折れていて】
【しかもその内幾つかは皮膚を突き破り体の外に露出している。そして両足は鋭い何かに貫かれ穴が開き、】
【地面と激しく擦れて体中のいたるところの皮膚が削げていた。勿論血濡れだ】
【そんな幼女の頭髪は血のように赤く、着用している布も同じく赤い。そして首にはちょっと高級なリボンが巻かれており】
【それがどう見ても幼女の首を絞めていた。頬から血が出ているが、幼女の顔はそれでも可愛く笑っている】

「あひゃひゃ!」

【歩くだけで幼女の全身を鋭い痛みが走り抜ける。しかしそれでも一寸の曇りもない笑顔を称えるその幼女を、一般人たちはできるだけ近づかないように避ける】
【そんな以上だらけの幼女が、女性の視界に堂々と現れることだろう】

/では!
242 :【雷帝大牙】 :2011/09/27(火) 21:42:00.62 ID:iAgB6GESo
>>236
なんとも掴みどころのない少年だ。ケモノは目の前の存在があってないようなもの、人にして人にあらずなように感じた
ケモノが単に、他者との交流をここまで拒絶する存在に出会った事がないだけかもしれないが
とかく、居辛いことは確かであった

「『観察者』ぁ…?」
「ま、そこまで俺が嫌ならもう帰るけどよ」

ぷいと少し拗ねたように踵を返して
ゆっくりと熊肉の方へと歩き出した
止めなければ速やかに草原を後にし、風のように住処へ帰るだろう
243 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/09/27(火) 21:42:29.87 ID:fkFp3iGUo
>>239
「大丈夫よ、いくら私でも生肉は食べないわよ」
『あーネコバニズム?キャットバニズム?キャットる?』

もし手元にマッチでもライターがあったら捌いて食べるのであろうか。
ともかく冗談には聞こえない。隣にいる何かは冗談を言っているようだが。

「喋る猫なんて奇妙ね、放射能の影響でも出たの?ペットショップにでも行けば高値で売れそうね」
『ゲージの中でご飯を待つ簡単なお仕事です』
「大丈夫よ。食べる気はないわ」
『いやいや、割と本気で食べるつもりだったろ」
「一割くらいわね。でも調理器具が無いわ」

猫と同じ目線になるようにその場に座り込む。
どうやら敵意はないように感じるが、別の危険さを感じなくもない。
244 :【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki [sage]:2011/09/27(火) 21:50:27.43 ID:pvo5Mqp2o
>>242
【少年を例えるならば風であろう。それも世界を駆ける空気の動きその物】
【彼は地で空気と共にあろうとしているようにも見える。見えていても】
【そこにあるように見せないというのが真理であろう。一応問いかければ帰ってくるあたり木霊とも言い切れないが】
【そして少年は背を向けた獣を眺めている。どこか思うところがあるのか】
【少年は進路を変えようと獣に歩み寄った。そして明確に問いかける】

……お前のその姿は異能なのか?それとも元来生まれてくるものなのか?
先ほども言ったようにお前の姿に似たものは見かけても明確に存在したとは言いづらい。
貴重というわけだ。気が変わった。少しばかり観察をさせてくれ。

【声調からは特に興味があるように見えないが、おそらく他意はないのであろう】
【ただ、相手が物珍しいから。それだけの理由で声をかけたように聞こえる】
【というより相手が風と共に消えても追いかける何があるとしか思えない発言である】
245 :【金貨百枚分の絶望】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 21:51:17.39 ID:KJPTC+qIO
>>240
そうです…賭博場のことです

【相手の反応は当然のものだと思った、が次には予想していなかった言葉がきた】

やはり優しい方ですね、そう言って頂けると救われます
もちろん自分の仕事を全て否定している訳でもないのですが、霊流さんの仕事を聞いた後ではちょっと話しにくかったもので…

【照れ臭そうに笑って言葉を紡いだ】

此方こそお付き合い頂きありがとうございます
診療所ですか、充分人の為になるお仕事じゃないですか

【そう言って診療所への地図を受け取り、青年と同じ様に片手を上げて闇夜に消える青年を見送った】

/遅文、駄文、不通と謝り所ばかりですが、楽しかったです!ありがとうございました!乙です!
246 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/27(火) 21:52:25.69 ID:tWMQjuWIO
>>241

/よろしくお願いします!
/で…誠に申し訳ありません…いきなり飯落ちです…

【特に行く当てもなく歩みを進めていると、現れるのは一人の人物であった。】
【どこに注意を向けるわけもなく、ただ淡々と歩いていたわけだが、ふと、彼女は足を止め、そして思わず目を剥いた。】

……ええー…

【相手は、彼女の注意を奪うには充分である。】
【仕事柄、というか、「ランカーズ」という組織に所属している以上、】
【血で怯んだり億したりすることはないのだが、それでも限度というものがある。】

…ありゃどういうわけかしら…化け物?

【一人の女の子である。まだ幼く、自分よりもかなり年下だ。】
【しかし、その容姿は常軌を逸していた。】

【上半身が何かに強引に締め上げられたようにずれている。そのせいなのかなんなのか、脇腹が歪んでいた。おそらく肋骨も折れているだろう。】
【そして、両足が赤く染まるのは恐らく鋭い刀剣で刺突されたであろう傷のせいだ。骨が見えるくらいの穴により、血溜まりができている。】
【身体中に数えきれないくらいの擦り傷があり、それがさらに痛々しかった。】


【彼女とて、対応は一般の人間と同じ。そっと脇に避け、成り行きを見守る。】
247 :【超霊流銃】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 21:53:24.25 ID:JjQgjrZro
>>245
/絡みあり乙でしたっ!
248 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/27(火) 22:01:15.85 ID:x7oLPhFSO
夜、街の郊外に位置する公園にて、

「暇だ……」

そんな事を呟きながらベンチに座る、一人の青年の姿が。
秋物らしい、ラフな服装をした彼は、その右手に一振りの短刀を握っている。
手持ち無沙汰な様子の青年は、その短刀を軽く振り回したり、足元の地面に刺してみたりもしたが、やがてそれらにも飽きた様で、

「――――――てい」

あろう事か、その短刀を放り投げてしまった。
幸いにも、短刀は誰かに刺さる事も無く、公園前の道路へと滑っていく。

通行人には目に付きやすい位置。それに気づく事は容易だろう。
249 :【錬故魔宝】 猫@wiki [sage]:2011/09/27(火) 22:02:21.47 ID:ZukGwBsY0
>>243
「ぜんっぜんっ安心出来無ェからなッ!!調理過程の問題で引いてる訳じゃ無いし!あと」
「どっかの声ェッ!猫食文化とでも言いたいかッ、悪いがそんな儀式にゃ付き合いきれんッ」
「つーかその理論で変換したら、元ネタが蟹食文化っぽく聞こえるわッ」

相変わらずの距離を保ちつつ、マシンガン並のツッコミ捌きを折り為す黒猫
こうもボケ事項が多いと拾い切れないと言うか
もう猫なのに、酸欠寸前と言う、きっと今急死したら
ツッコミ死と言う、お笑い芸人な名誉的死亡になりかねないだろう、実際は嫌な死に方だ

「……と、り、あ、え、ず!見せ物小屋的扱いは止めろ、つか」
「そんな仕事は受け付けるかァッ、ドナドナが流れてきそうだッ、猫も自由が欲しいわッ」
「ぁー……もうやだこいつら、元人間だけど人間こわい、つかもう一方は姿見えないけど」

若干、息切れ気味に、変な疲れを感じながら告げる
いちいち長いツッコミを返さないと気が済まない性分のようです、返す義務が無くとも返す
変な芸人魂でもあるのかと常々思う。
ぷいっ、と拗ねた、と言うか捻くれた様子で、視線を合わす少女にから顔を逸らす
250 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 22:03:50.99 ID:R4mHT01do
>>238
固めた拳から感じるじんわりとした痛みと手応えは、僅かに青年のヒートアップした頭を醒まし、溜飲を下げた
漏れた悲鳴にいい気味だ、とか、ざまあみろ、だとか。月並みな感想を心中で吐き出しながら、帰路に向う
今青年の心理に在るのは、只この場を立ち去りたいと――それだけで、あった
故に、背後から向けられた青年の忠告は正鵠を射ていながらも、予想以外

ぐっと気分が落ち込むのを感じながら――先程と同じように止まってやるのは酷く癪で、嫌で
それでも真っ暗の茨道を進む自信も無いものだから、仕様がない
結局青年は、徐々に歩行する速度を落とし。軈て立ち止まっては先程と同じように、振り返るのだった
ああ、また笑われるのかな
そんな事を、思いながら
静かに耳を、傾ける

「――…また。嘘なんじゃ、ねぇのか?」

今度の吸血鬼は穏やかであったが、だからなんだというのだろうか
青年の浮かべた表情は、怒りというよりもどちらかといえば、警戒に近かった
それが傷心に近い感情だと言う事には、本人も気付いておらず。指摘されてもきっと、認めたりはしないだろう
期待して騙されて、挙げ句の果てに笑われて、怒りを通り越した先の終着点は、そんなところであった

「好きとか嫌いとか、それ以前によ。…信用、出来ねぇんだよ」

静かに向けた視線は、猜疑であった
場が場なら喜んでと受け入れるところであるが、もう馬鹿にされるのは厭だ
触れられたことの無い善意の、擬物
そんなものを餌に釣られるのはもう、ご免なのだった
言葉を返しながら、今晩どうやって過ごすか思考を巡らし…――それでも
期待を持ってしまう青年は、お人好しでもなんでもなく、只の馬鹿なのだろう
251 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/27(火) 22:04:37.13 ID:356QzUCu0
>>246
【化け物、と言われても仕方ないだろう。体から骨が露出していて、血塗れの幼女が気味の悪い笑い声をあげながら歩いているのだから】
【そして確かに、幼女の顔に張り付く大きな瞳からは大粒の涙が流れ出ていた】

「あひゃひゃひゃ!!ゲホッ!」

【咳き込んで多量の血を地面に吐き出す。そしてどんどん青ざめていく幼女の顔色。血が足りなくなってきているのだろう】
【既に普通の人なら死んでいておかしくない怪我だ。だが幼女は生きている。生きて、笑っている】

「あひゃひゃ!!だれかわたしをころしてよ!!あひゃひゃ!はやく!!あひゃひゃ!」

【半狂乱で周りの誰ともつかず話しかける。少し歩くだけで足が千切れてしまいそうだ。頼りない足取りでフラフラしている】
【その瞳は涙を流しながら大きく見開かれており、口はだらしなく開かれており、そこから垂れる涎が血と混ざり地面を濡らす】

「はやくわたしをきもちよくしてくれよぉぉぉぉぉぉおお!!!」

【血を吐き出しながら泣いて訴える幼女の姿は悲痛だ。彼女はどうして狂ってしまったのだろう】
【いや、あるいは狂ってはいないのかもしれない】

/では風呂に入ってきますぜ
252 :【雷帝大牙】 [sage]:2011/09/27(火) 22:08:42.71 ID:iAgB6GESo
>>244
意外なことに質問を投げかけてくる少年の方に、困惑の面持ちで振り返り

「生まれつき、だ」
「『雷帝』っつぅ種族の数少ない生き残りさ―――今他の輩が生きてるかは知らないがな」

と、簡単に説明を施した
突然の態度の変化に違和感を感じるが、それが何か瞬時にわかるほど頭は冴えていない
むしろ腹が減って思考はあまり働いていなかった

「他に質問は?」

熊肉を再見すると、急に腹が鳴り始めた
かといって少年の目の前で貪るのも格好がつかない
ので、協力的に質問に答えることにした
253 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/09/27(火) 22:12:57.61 ID:fkFp3iGUo
>>249

「3日も何も食べてないのに元気ね。ヒトの猫の体って違うのかしら」
『何処かの饅頭は蟹食ってたな。クアンテム的な』
「あぁ・・・そんなことよりお腹がすいたよ」

何処かの会社ではない。アイ何とかさんではない。

『あー俺様?おれっち悪魔のあーくん。名前は適当』
「大丈夫よ。調理器具があったら生きた猫よりもその辺の雑草を食べるわ」
『それはそれでどうかと思うがな』

少女は特に喋る猫について疑問は持っていないようだ。
何しろ彼女もまた悪魔憑きなのだ、猫が喋っても可笑しくないと考えている。

「元人間って言ったわね。呪いなの?あと、そんなことよりお腹がすいた」

どうやら彼女はボケのようだ。
254 :【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki [sage]:2011/09/27(火) 22:21:32.18 ID:pvo5Mqp2o
>>252
【少年が聞いた理由はただ単純に、自身の使命に忠実であるということのみ】
【決してそれ以上の理由は無いといわんばかりに少年は相手の言葉を飲み込んでいた】

雷帝……なるほどやはり希少種か。生物学に定義つけられない存在。
分かった。後はこの星に聞いてから考えよう。
お前が滅びても存在は残り続けられるようにと。

【その言葉の真偽を探ることは出来ないであろう】
【夜空にきらめく星のひとつが動き出した。それは流れ星という奴である】

なるほど、次は……

【少年はマントを広げればなにやら詠唱を開始する】
【それは一種の魔術のように感じられるだろう】
【少年が詠唱を終えれば、旋風が周囲の緑を破壊せずに唸りをあげる】
【そして少年の姿は無く、空には竜の影のようなものが西の方角へ飛んでいくばかりであった】

(からみ乙でした!!)
255 :【錬故魔宝】 猫@wiki [sage]:2011/09/27(火) 22:35:16.64 ID:ZukGwBsY0
>>253
「ぁー……思いださせんな……折角、我を忘れ、果てには空腹を忘れてたのによ」
「ぁぁぁー……元ネタはピンとこないが、饅頭とか、蟹とか止めてくれ……腹が……減る」

忘れた頃に、きゅるるるる、と鳴る腹の虫、何と言うか今までの元気は窮地に至る妙な
防衛本能的思考が働いたみたいで、いざ、また空腹と飢えを自覚してしまった際には
その場に立つと言う気力すら萎え渡りきって
顔色悪く、丸くなって座り込む

「悪魔ぁ?嗚呼、そっか、餓死寸前だからー……お迎えか?はは、なるほどね、こいつぁ夢か」
「俺が猫になったのも夢で、今、飢餓に苦しむ現実も夢、そうだよ、そうだ……ーーーうん」
「そうであって欲しかった……雑草ねぇ、確かにその気がありゃ食えそうだ」

実際、猫だから、何でも食べられそうな気がしないでも無いが、元人間という妙な概念が
其れを邪魔させる、空腹に力無い言葉で紡ぐ
寝込むように座り込んでも空腹をまぎわらすにもならず、空腹が空腹と感じるのも
危うく思えてきたライン

「呪いっつーか、手違いっつーか、神からの罰かね、ま、因果応報って奴?」
「あぁ、空腹には……同意する」
256 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 22:37:31.20 ID:8jPC7gsBo
>>250
【――疑念。当然とも言うべき疑念を向けられて吸血鬼は、思わず、面喰っていた】
【気配り上手と自称したが、確かに相手の言う通り気配り上手ではない。そして、更にはそれ未満なのだ】
【究極的な自己中心的人格。長生きし過ぎて、強い存在であると言う意識が強過ぎて、気を遣えないのだった】
【だから、吸血鬼は真面目に自分を信用出来ないでいる相手を見て一瞬信じられなかった。他人の傷を見据えれないのだから】
【しかし、そんなことが毎度毎度、人を会うとよく起こるので自覚こそはしている。ただ、それを止められないだけ】

【どうすれば信用を得ることができるか。汚名を返上できるか、悩む。悩みに悩む】
【堪らずに視線をまたもや逸らして、高い所に在る窓ガラスへと向け、三日月を見つめてみるが言葉は降りてこない】
【見当がつかない。だからといって、自分に嘘を吐いて綺麗事を言うには自尊心が高過ぎている。お手上げに近い】
【自分の身を削って頭を下げると言う手段を選択したくないし、そもそもできないのだ。長い年月によって完成させられてた性格の前では】

「……嘘、だと思うなら、行けばいいさ」

「もう君も理解してくれた通り、ボクはこういう性格だからね」
「ここに住むってことはボクと顔を合わせざるを得なくなるということでもあるし」

「ただ、その、だね。」

「ボクは、恥ずかしい話、独りってのが嫌いでね」
「万が一、君に無礼があったようなら、謝るよ。なんなら、頭の一つでも吹き飛ばしても構わないさ」

【―――偉そうな口調、偉そうな態度、頬杖をついていないのだけが改善点。皮肉的でイヤミな調子で、会話を展開させる】
【人間と比べたら、それこそ老人なんて言葉を遥かに超えるほどの年齢であるのに、その性格や性質は老人に近かった】
【老いというのは不死の存在でも確実に存在する。例え、肉体的に不老であろうと精神的には老いてしまう】
【吸血鬼は玉座に深く座り込み、後悔の念を内に増大させながら、それを隠しつつ、返答を待った】
257 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/27(火) 22:38:30.51 ID:tWMQjuWIO
>>251

【よく見ると少女は瀕死なように思えた。】
【そも、満身創痍の状態で治療もせずに歩いているのだ。】
【傷はほっとけば化膿し、毒が回るし、止血しなければ血が足りなくなって意識を失う。】

【誰の目から見てももう歩くことすらままならないのは自明の理であるはずなのだが、】
【しかし、少女は確かに歩みを進めていた。それだけでなく、両足を動かしながら「笑って」いる。】

…あー…なるほど。…そういうわけね…

【ゆえに、「普通」ではないだろう。女はその結論に達した。】
【すれ違い、誰彼構わず語りかけ、しかし叶うことのない願いを持つ女の子を見つめる。】

】合点が言ったというように頷いてから、その背中に視線を注いでいた。】
【おそらく、能力=Bそれしか考えられない。】
【まだ肉体的にも未熟であるだろう相手が、これだけの傷を負って自立的な行動を取れる。】
【説明をつけるには異能の力とするしかなかった。】

……

[ピーーー]ば、何か変わるか?

【そして、女は声をかけていた。相手の背中に静かに、しかし確かに届くであろう声で。】
【理由は自分でもわからない。しかし、涙を流すその悲壮な様子に、過去の自己を重ねたような気がした。】


/お待たせしましたー!
258 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 22:41:02.73 ID:KJPTC+qIO
>>248
まだいらっしゃいます?
259 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/27(火) 22:41:38.12 ID:x7oLPhFSO
>>248募集中です
260 :【雷帝大牙】 :2011/09/27(火) 22:42:39.24 ID:iAgB6GESo
>>254
「……は?」

ケモノの凡人程度の脳みそでは、少年の意味深で意味不明な言葉は一片も理解することができなかった
思わず聞き返して思考に耽るが――突如草原を駆け抜けていった旋風に顔をあげる
そこにはマントを広げ、やはり理解不能な呟きを放ち吐息一つ残さず『飛び去る』少年であろう姿があった

「――――龍?」

巨大質量の飛行の気配に首の向きを素早く西へ向けると、そこには大きな翼と逞しい四肢のシルエットが小さく伺えた
しかしいつまで考えても仕方がない、ケモノは熊肉を咥え丘の上の城まで疾走して行った


/辛味乙ありでした
261 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/09/27(火) 22:46:25.20 ID:fkFp3iGUo
>>255

「その様子だと人間を食べる気はなさそうね?どう食べてみる人間?ひと齧りぐらい」

そう言って少女は何を思ったのか右手を出しだしてくる。
何とは言わないが、そういうことなのだろう。
少女自身も何も食べるものはなく、差し出せる食べ物とはコレくらいである。
ソレを食べ物としてカウントするかはともかく。

「街に出たら何とかなるわよ。街の方向はどっち?」

どうやら彼女は迷子のようだ。ネコである彼はともかく、人間はそれなりに生活能力があるのだ。
彼女らがそんな話をしていると運悪く、あるいは運良く獣の気配がする。
ガサゴソと辺りを取り囲んでいるようだ。数は2,3程。どんな獣かは知らない。
だが、空腹で死にそうな彼女は彼らにとってかっこうの獲物であろう。
少女はいまだその気配に気づいていないようだ。
262 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/27(火) 22:49:09.39 ID:356QzUCu0
>>257
【自分を避けるのが普通の中で一人、流れに逆らって話しかけてくる人が居た】
【それは如何にも屈強そうな女性。しかし、普通に屈強なだけでは幼女を殺すことなんて不可能】
【否、どんな人物でも幼女を真の意味で殺すなんて不可能なのだ。体は死んでも概念的に生きているのが彼女なのだから】
【死んでも死ねない。そんなからだ】

「おねえちゃん、わたしをころせるの!?」

【自分を殺そうとしてきた人なんて今まで何人もいた。それは幼女の為、憂さを晴らす為、なんとなく、理由なんていくらでもあった】
【しかし今ここに彼女が生きている事実。死なない。死ねない。死にたい。死んでみたい】
【幼女にとって死は憧れで目標で夢だ。死んだらどれだけ気持ちいいのだろうか。ドMな幼女はそればかり考えている】

「わたしをころせば…」

【幼女は邪悪に笑い、自分の体から突き出ている骨を無理やり体の中に押し込む。すると栓になっていた骨が抜けてまるで噴水のように血が溢れてくる】
【しかし幼女はその穴も無理やりつなげる。すると穴は塞がり、完全とは言い難いが血は出なくなった】
【幼女は他の傷も同様に無理やりくっつける。無理やりであるのでたまに失敗することもあったが】

「これいじょうわたしにころされるひとがふえないぜぇ?」

【その顔は笑っている】

/おかえりなさい!
263 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 22:53:11.21 ID:KJPTC+qIO
>>248>>259
うーむ…

【何やら考え事をしながら歩く青年】
【金髪ツイストパーマに茶色の瞳、冷たい印象を受ける顔立ち】
【背中に大きく"粋"と書かれた赤を基調とした羽織に、黒のタートルネック、紺色のニッカズボン、黒足袋を履いている】
【首からはお守り袋がぶら下がっている】

コッツン …?

【公園の前を通り過ぎようという時、足に何かが当たった】
【よく見るとそれはナイフだった】

ん? なんでこんなとこに落ちてるでぇ

【そう言って周りを見渡すとベンチに座る青年が目に入った】

おーい、これはおめぇさんのかぁい?

【ナイフをブンブン振りながらベンチに座る青年へと声をかけた】

/お願いしゃす!
264 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/27(火) 23:00:34.94 ID:x7oLPhFSO
>>263
「……む?」

声がする。
若い男の声だ。
青年はその声に気づき、聞こえてくる方向へと首を向けた。
案の定、そこには一人の若者。
その手には先程青年が放り投げた短刀が握られている。

「おお、それは如何にも、私の物だ」

そう返答すると、青年はベンチから立ち上がった。
そして、こちらへ声を掛けてきた若者の方へと歩み寄っていく。

「いや、済まないな、わざわざ拾わせてしまって」

そんな言葉を掛けながら。
265 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/27(火) 23:01:49.58 ID:tWMQjuWIO
>>262

…いんや。

【おそらくは―――――――――――】
【女は相手の側まで歩みを進めながら言葉を紡いでいた。】
【よく見ると、先の尖った骨が身体から露出している。】

【すると、「やはり」というべきか。不完全にしろ傷が治っていた。】
【あふれる血液は、傷口が塞がることによって強制的に流れるのを遮断される。】

無理ね。能力で生きながらえるあんたを無能力者の私が殺せるはずないわ。

死にたいの?死にたいから他人を[ピーーー]の?

【近くまでこれたのなら、話す。大剣がかちっと音を立てた。】
266 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 23:07:14.15 ID:TecLhClbo
>>256
静かに、今までのどの時よりも集中しながら、吸血鬼の反応を待った
視線を逸らし窓枠から外を見つめる彼は、何を考えているのだろう
動揺でもしているのか、それとも嘘の上から塗り付ける嘘を考えているのか。青年には解らなかった

「――…」

口調こそ、態度こそ変わらないが
先程まで探る必要も無く感じていた”厭な感じ”は、言い換えればつかみ所の無いような感じが
今は少し、薄れている様な気がした。堅かった筈の決意も冷えた頭の中では存外あっさり、ほどけていく

それにしたって、”無礼があったようなら”、とは。…今さら、怒る気にもならないが。
ただそれが彼の精一杯なのかとも、考える。自分も、素直は苦手だ。
―――ひょっとすれば
そう言うこと、なのだろうか。
逡巡を繰り返していた青年は、改めて古城の主へと視線を向ける

「……いまさら」

不思議なものである
先程まではあんなに憎かったのに、いざ、こうして話していると――…。
確かに彼は他の大半のように、蔑みもしなければ、哀れみもしなかった。散々、からかわれたけれど

「今さら嘘だとか言っても、手遅れだから、な…ッ」

存外、悪い奴ではないのかもしれない。今はまだ、好きにはなれないけど
もう一度その言葉を信じてみる気には、なった。 訥々と言葉を紡ぎながら、開いた距離を埋めていく
そして些か乱暴に、ぶすっとした視線と共に右腕を吸血鬼に差し出すのであった。今度は握手は女性以外とはしない主義、とか、言われなければいいのだが
267 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/27(火) 23:09:21.49 ID:356QzUCu0
>>265
「しにたいんだぜ?でもどんなにきずついてもしなないんだもん」
「ねえ、しんだらどれくらいきもちいいとおもう?」

【死にたいのだ。今すぐにでも。常軌を逸したドMであるところの幼女は死の快感を求めていた】
【そしてどれだけやっても死ねないから虚しくなる。悲しくなる】

「しにたいからころすんじゃないよ。きもちいいからころすんだぜ?」

【幼女は、ドMでありドSであった。どちらかと言えばドMなのだが、確かにドSでもあったのだ】
【人の首を絞める快感。人の苦痛にもがく姿と悲痛な叫びにすら快感を覚える】
【自分が気持ち良くなるための犠牲だ】

「とりあえず、そのおっきいけんでわたしをきってみない?」

【言いながら幼女は両手を広げて大の字になる。無防備をアピールしているのだ】
268 :【錬故魔宝】 猫@wiki [sage]:2011/09/27(火) 23:11:59.81 ID:ZukGwBsY0
>>261
「悪いが、野蛮な肉食動物に還る気も更々無いッ」
「つーか、ガチで差し出すなッ、食わずとも咬みついてやろうかコラ……」

少女も空腹なのはわかってるが、自分と言う存在を差し出す訳にも行かないし、自分が空腹
だからと言い、少女を食う筈も無い、猫ながらも人間的常識が残る彼には、発想すらしない
差し出す腕には、金色の瞳で一瞥するが、どうこうする動向は無い、駄洒落でも無い

「………!」

寝込む状態から、急にピクンと耳や尾を立てる
獣独特の匂い、猫よりやや優れた身体能力と言う、人とは違う鋭敏さがある為に、気付く
何となくの位置も、だが反応だけで、すぐ様動きは見せない
黒猫は少し思案して、金の瞳を見開き、少女に顔を合わす

「街は確かアッチ側だったと思うぞ、ホラ、空腹なら俺に構ってないで行きな」
「俺ぁ……その気になりゃ適当に何だって食えるからなぁ」

「じゃあな」

ーーー街が有る方なんざ、彼には解らない、が、彼女に示した道は獣が居ない位置
なるべく、少女から注意を逸らさせようと、気を引くべく
少女と反対の獣の居る方へ出る、少女が去るまで出てくるなよ、と願いつつ
きゅるるる……ーーーもう一度鳴らす腹の音
269 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 23:13:26.45 ID:KJPTC+qIO
>>264
【歩み寄る男に警戒をしつつ此方からも近づいて行く】
【ナイフの所持者、しかも偶然落としたとは考え難い】
【となれば警戒するのも当然のことである】

気にするこたぁねぇや

【青年へとナイフを渡せる距離まで近づいたが、不自然にならないようにナイフを渡さないまま問いかけた】

なんであんな所にナイフなんか転がってたんでい?

【顔には出していないが、その雰囲気から警戒している様子が見てとれるかもしれない】
270 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/09/27(火) 23:19:51.51 ID:fkFp3iGUo
>>268

「持ち合わせは私ぐらいだもの」

食べることは無い、そういうことらしいので差し出した手を引っ込める。
内心ほっとする。もし本気に噛みちぎられたらどうしようかと。

「あぁ、アッチね」

そう言って立ち上がろうとした時であった。
ふらり、と彼女の体が倒れる。所謂立ちくらみという奴で、座ったままの体制で急に立ちあがると起きるソレである。
獣たちはそのタイミングを見逃さなかった。
獣は茂みから突如として飛びかかる。ネコである彼に一匹、人間である彼女に2匹。

彼女は何をするまでもなく押し倒され、二つの牙で有無を言わずに噛まれ・・・いや。噛みちぎられている。
おそらくは少女は見た目通りの身体能力なのだろう。唯の人間が獣に勝てるわけがない。
けれども、猫である君は違うはずだ。
271 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/27(火) 23:22:09.34 ID:tWMQjuWIO
>>267

…その

…その、理由は?

【この年代で、生き急ぐ。女はその理由を問うた。】
【最初は冗談かと思ったのだが、どうにもそういうことでは無いようで、】
【なにより相手の様子が事の事実を物語っていた。】

…それはあんただけよ。普通の人間は死にたく無いの。

死ぬのが怖いのよ。あんた以外全員ね…

【そして、相手が両手を広げる。何事かと首を傾けたが、】

…断るわ…

この剣は「そういうこと」のためにあるんじゃないの。

【と、即答。】
272 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 23:24:03.22 ID:8jPC7gsBo
>>266
【夜の王は王らしく、偉そうに鎮座していた。人間の友はいらない、恋人もいらない。知り合いも、必要無い】
【けれど、"ボク"にとっては人間がいなかったら、今頃、それこそドラキュラ伯爵にでも化していて可笑しくなかった】
【退屈は身を殺し、心を[ピーーー]。そういう意味では戦いだ。これは、退屈や時間との死闘なのだ】
【独りでは到底勝てるものではないが―――人間がいれば、勝てる。お話というのはいつも、人間が幕を降ろす】

「――精々、後悔しないといいね。紅い髪の人間」

【名前も知らぬ相手から差し出された右腕を、その右手を――吸血鬼は青白く肉付きの薄い、細い右手で握り返した】
【吸血鬼の手は人間の手と対照的にひんやりと冷たかった。それこそ、死人を連想させるような冷たさ】
【いや、事実死人なのだ。吸血鬼と言うのは死人が化すものだ。生まれ持っての吸血鬼というのは、死人がなるものだ】

【吸血鬼は首をこくりと傾げて、薄くい微笑みを浮かべる】

「じゃ、ついでに、折角だから―――――味見」

【―――――そして―――――吸血鬼の掌には―――――蝙蝠の牙が生え―――――がぶり、と噛み付こうとした】
【握手のついでに青年の血を少し味見しようと言うのであった。確かに青年は『ボクは』と言ったのだ。別に、掌の蝙蝠は関係無い】
【つまり、やろうと思えば肩から狼の頭を生やし、大量の蝙蝠にもなれる青年にとって、"ボク"という存在は氷山の一角であった】
【多重人格と言う訳ではない。ただ単に、色々な姿を持ち、色々な存在と成る、それだけだったが――奇妙、である】

【痛さ的には、注射器の針を刺された程度であろうか。いや、それよりも1,5倍くらいは痛いかもしれない】
273 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/27(火) 23:24:29.76 ID:x7oLPhFSO
>>269
「そうだな、強いて言うなら……」

目の前の男が見せる警戒の態度を、特に気にもしていない風で、
青年は考え込む様な素振りを見せ、しばしの沈黙。
そして、

「――――――暇潰し、だな」

簡潔に、そう答えた。

「具体的に答えるとなると、私が放り投げたから、となるのだが」

「ああ、誤解しないで欲しいが、別に傷害目的でした訳では無い」

「こうやって、誰かがそれを拾って私に声を掛けてくるのを待っていたんだ」

柔和、といった感じの笑みを浮かべながら質問に答えていく青年。
その立ち振る舞いや声色から、青年の言葉が真実だと言う事が解るだろう。
274 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 23:36:15.46 ID:KJPTC+qIO
>>273
なんでぇそぉいぅことかぁ

【相手の笑みに警戒を解いた】
【元より、そんなに警戒心の強い方ではないので、すぐに相手の言葉を信じてしまったようだ】

よっぽど暇だったんだなぁ

【ガハハッ と笑い、柄を相手に向けてナイフを差し出す】

だが"もしも"があるから投げるのはぁお勧めしねぇぜい

【恐らく年上であろう男へと説教をたれた】
【と言っても冗談めいた口調だったので不快な感じはしないであろう】
275 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/27(火) 23:38:32.45 ID:356QzUCu0
>>271
「きもちいいから。いたいのはきもちいい。だからしんだらすっごいきもちいいとおもうんだぜ!」

【まあ、何があっても死なないのだけれど。どんなに頑張っても死なない】
【斬られようが刻まれようが煮られようが焼かれようが埋められようが食われようが腐ろうが砕けようが細分化されようが粉になろうが死なない】
【いや、相手はそれで殺した気になるかもしれない。幼女の脳を潰せば動かなくなる。尤も、動かなくなるだけで生きてはいるのだが】

「なんでこわいの?ドキドキするっていうならわかるけどさ」

【死が怖いと思った時は一度もない】
【テレビを一人さびしく見ていて殺人事件のニュースなどを見た時は心が躍る】
【そして被害者を羨ましく思う。「死ねていいなぁ」と】

「そうなんだ、ざんねん……じゃあ、きるきにさせるしかないぜぇ?」

【諦めたかに見えた幼女は諦めてなどいなかった】
【斬ってもらうために、幼女は攻撃を仕掛ける。相手の鳩尾に向けて唐突に蹴りを放つ】
【まあ、所詮は幼女の攻撃。直撃してもそこまでダメージは浮けないだろう】
276 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/09/27(火) 23:45:52.73 ID:EmsVYa4Vo
>>272

「はん、意外と大丈夫なもんだろ、多分な」

ひんやりとした感触に、些かばかり驚きながらも
そう言う物なのだろうと割り切れば、安堵からか喜びからか、小さく笑みを浮かべ
握手をしただけで、随分と気が楽になった気がした。鼻持ちならない奴だがやっぱり、信用は出来る、かな
また腹を立てることも在るかも知れないが、退屈はせずに過ごせそうだ、等と、楽天的に思いを馳せ

「あ――…ぐっ!?」

そっと腕を、引き抜こうとした所
突如掌に感じるチクリとした――無視出来ない程の――痛み。言葉からして、そう言うことなのだろうか

「おいこのっ、女以外からは吸わないんじゃなかったの、かよ…」

文句を垂れながらも、抵抗はしない。思い切りゲンコツとかしちゃったしこれからは世話になるのだからまあ、このくらいならば
愚痴ったのは半分、癖の様な物である。むず痒いような、奇妙な感覚に苛まれながら
その時間が終わるのを、静かに待っていた
277 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/09/27(火) 23:48:17.80 ID:ZukGwBsY0
>>270
「ーーーっな!? こう言う時位はッ、ツイてたって良いだろ神様ァッ!!」

猫より優れた身体能力、と言いつつも少女が噛み千切られる状況を打破する
力や決定打を持ち合わせて居る訳でも無い
ただ、小柄で俊敏で、逃げ足が速い、咬みつく力は、人の肉を千切る程は無い、ただ身軽なだけ
ーーー然かし、其れを補う力は有る

《五行解釈……ーーー火水木金土形丞以下略》
《“火”燃ゆる所“金”伝う熱あらば、我が身を伝う力と成らんーーー》
《《魂を対価に精製せしめよッッ》》

黒猫が発する、言語で無い言語“五行魔法律提唱言語”《スペル》
“魂”を対価に作り出す其れは身体能力増強の薬ーーー錠剤の其れを飲むとひと度、体が
猫とも呼べない肉質有る肉食獣の様な体に膨れ上がる

『GAhhHHHHHHHHァァァッッッーーー!!!!』

唸哮、威嚇、金色の瞳はまるで獅子の如く闘気に満ちた、獣の王者の如く風格を見せつける
飛び散る獣らしい粘り気ある唾液を纏う牙、湯気すら湧く牙元の力隠る熱気
ひたすら吼え、獣達を追い変えさんとする
其の姿は百獣の王ですら怯むだろう
彼自身無駄にすぐ様追い返したいのは、すぐ様、少女を救いたいからだーーー
278 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/27(火) 23:48:34.20 ID:x7oLPhFSO
>>274
「金は無いけど時間は有り余っていてな」

男の豪快な笑いに釣られる感じで笑い声をあげた青年。
そのまま差し出された短刀を受け取り、手に持って、

「こんな住所不定の男を雇ってくれる所も無くてな……」

その深刻そうな言葉とは裏腹に、青年の顔には笑み。
おそらく笑い話程度で話しているのだろう。
と、目の前の若者から注意。

「気をつけよう」

男の口調からすれば、別に真剣に言っている訳では無いようだ。
故に青年も、笑顔のままそう応えた。

「さて、私はそろそろ立ち去るとしようか」

良い暇潰しも出来たしな、と男を見る。
279 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/09/27(火) 23:57:21.46 ID:fkFp3iGUo
>>277

少女は何も答えない。答えることができないのだろう。
獣たちは貪るのに夢中であったが、やがてその動きを止めた。

突然豹変した猫に驚いたのか、猫と対峙してた一匹と少女を貪っていた一匹は驚いて逃げた。

「失礼ね、生きてるわよ」

残る一匹に向かって、落ちていた枝を掴み襲っている獣の耳から脳天を突きさした。
どう贔屓目に見ても死んでいても可笑しくない傷だが、少女の体が動いたのだ。

「ッ〜〜〜。悲鳴を我慢するのは辛いわね」
280 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki :2011/09/28(水) 00:04:12.98 ID:absNLVaIO
>>278
俺もおんなじでぇ

【実際この青年も現在無職】
【取り敢えず1つの目的を果たすまでは働く気はないのだが】

あんた能力者かい?だったランカーズってのがどっかにあってそこなら雇って貰えんじゃねぇかなぁ

【こんな時間にナイフを振り回している一般人はそうはい無いだろう、と思い能力者であると予想がついた】
【噂で聞いただけなので詳しい場所やシステムは知らないのだが勧めてみた】

おぅ!そぉかい
こっちも丁度暇してたんでぇ
良い暇つぶしになったぜい

【笑顔のまま言葉を紡いだ】

【相手が立ち去るのならば、それを見送るだろう】
281 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/28(水) 00:09:46.06 ID:n91se5/So
>>276
「なに、確かに女性以外からは吸わないとは言ったけど」
「実は半月くらい前に、どう見ても可憐な少女にしか見えない人物が、実は男だった経験があってね」

「ま、確認さ。確認――結果は、お生憎だったけど」

【血を味わうかのように一度だけギュッと握手している手の力を強め、それからすっ――と手を離す。血が指先から垂れる】
【血を垂らすのは"城を汚す"ことにはならないのか気にしていないようだ。まぁ、自分だから、かもしれないが】
【ピッ、と握手していた右手の人差し指を立てると一粒だけ血が飛ぶが、吸血鬼はそれよりも話題を優先し】
【視線の方はといえば青年の瞳へと向けられていた。吸血鬼の目が赤いのは、一体なぜなのかは定かではない】

「じゃあ、ザッと説明をさせてもらうと」

「――適当、に部屋を決めていいから――」

【―――説明終了。だった】

【高貴な振る舞いだとか、偉そうな態度だとか、キザな仕草をするくせにはそういう部分は緩いのであった】
【これまた単純に説明をするのが面倒なだけやもしれないが。とかくも、どの部屋を選ぼうが不利益は無いのである】

「あ、でも、最初に言った通り、着物を着た女の子が先客で一つ部屋を取ってるから注意だね」

「それと、部屋の中の家具も適当に使っていいよ。ベッドとかタンスくらいなあると思うから」
「まぁ、埃とか、カビとか心配だけど」

【つまり、こうして吸血鬼の古城に住む住人が、吸血鬼本人含めて3人目となったのであった。もはや、古城と言えない】
【けれども、賑やかなのであればそれに越した事は無い。とかそんな風に楽観的に感がているのだった。吸血鬼は】
282 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/28(水) 00:15:09.30 ID:/WRk92JSO
>>280
「ランカーズ、ねえ」

短刀を抜き身のまま腰のベルトに差しながら、そえ呟いた青年。
青年も一応話は聞いた事がある。
が、

「あそこはパスだ、私の『正義』に反する」

青年の表情が凍り、纏う雰囲気も一気に冷たいものとなる。
闘う事を売り物にするなど、青年からしてみれば犬畜生にも劣る行為だ。
故に、その様な場所は論外としている。
と、すぐに元の柔和な笑みを浮かべ、雰囲気も幾分暖かくなった青年。

「ま、気長に探すとするさ」

気楽そうにそう言うと、しっかりとした足取りで公園から去っていった。


/絡みあり乙でしたっ!
283 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/09/28(水) 00:16:55.66 ID:absNLVaIO
/あり乙でしたーっ!
284 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/28(水) 00:19:46.54 ID:x4xiGmGIO
>>275

………

【おそらく、相手は死なないのではなく―――――――――――「[ピーーー]ない」のだろう。】
【ボロボロの状態でもまだ笑っていられる、そして動ける。】
【それを目の当たりにした女は、そのことを悟るにはあまりにも容易かった。】

【どんなに苦痛を浴びても決して死ぬことはない。】
【しかし、その本質となる相手は「死」を最終目標としている。】
【決して叶うことのない願いを持っていた。】

…ふむ、なんで怖いか、か。

【少女は言葉を女に投げかけるや否や、こちらに向かって突っ込んできた。】
【「苦痛」という名の「快楽」を求めようとし、叶うことのない「死」へ近づこうとしていた。】

【女はそれを見て、呟く。何かを考えるように、ぽつりと誰にいうでもなく言葉を紡いだ。】
【それから、女は相手の蹴りを避ける―――――――――――いや、】

…生き急ぐな…

【「避けない」】
【相手の足には確かな手応えを感じるだろう。】
【少女のか細く、血に濡れたそれは確かに女の鳩尾を捉えている。】
【その証拠に、女はう、と苦痛に顔を歪め息を吐いた。】

【距離があったため、避けようと思えば避けられたのだが、】
【それでも女は正面からそれを受け、そして抱きしめようとした。】
【ぐっと、両腕を背中に回して、相手を受け止める。】


…人はね。「死ぬ」という行為が怖いんじゃないの。
死んだら「そこで終わり」だから怖いのよ。

…死んだらね。何もかも終わりなの。愛する人にも会えなくなるし、自分の好きなこともできなくなる。
真っ暗の闇の中で、彷徨い歩くことになるのよ。

光に満ちたことの世界で、それがどれほど怖いことかあんたには分からないかしらね…?

それに、死んだら悲しむ人がいるでしょう?
それがどれほどのことか、あんたには分かる?
残された人の気持ちを考えたことあるかしら?

…あんたは思ってるかもしれないわね。「自分が死んで悲しむ人なんていない。」って。


【相手が泣いている、その涙を女は忘れることができなかった。】
【まだ会ったばかりであり、少女のことなどなに一つ知らない。】
【しかし、相手の考え方や、その雰囲気などが、過去の自分と似てる気がしていた。】

【「快楽の為に」「[ピーーー]」。】

【最終的な目的は少女は「死」そして女は「強さ」であり、】
【そこは違ったが、それでも、無下な殺人を行うという点では同じであった。】
【だからこそ、女は言葉を紡ぐ。(抱きとめられたのなら)耳元で話すのだ。】

…でも、私はあんたが死んだら悲しいわ。

……だから、生きてちょうだい。

「死」は気持ちいいかもしれないけど…生き続けたらもっともっと気持ちいいわよ。

【最初の相手の涙―――――――――――悲壮的なそれは女の瞼の裏に焼き付いている。】
【だからこそ、思った。生きて欲しいと。名も知らぬこの少女の「生」を、女は願った。】

/すいません遅れました…
285 :【錬故魔宝】 猫(?)@wiki [sage]:2011/09/28(水) 00:22:49.81 ID:NtP6oLF70
>>279
「ぇ……ーーーあ」

「ギャァァアアアアアアッ!?出たぁぁあああああッ!!?わ、悪かったぁッ!」
「俺が悪かったからッ、な?悪霊退散ッ!」

ビビる黒い獅子の様な肉食獣みたいな猫、一瞬で風格というか何というか、牙が抜けた様な
間抜けなリアクションを取る裏腹、内心ホッとしていた
元人間時代はゾンビとか幽霊とかスプラッタやホラーに弱かったのだろうか
折角の凛々しく猛々しい姿なのに情けない一面である

「……あ、生きてんのか、まぁ……何だ、生きてて、何よりだ……その、ガチでびびったぞ」
「つーか、痛かったろ、大丈夫か? 俺が特別してやれそーな事もなさそうだが」

「……寧ろ、空腹が……ーーー」

脳天に木の枝が刺さった獣に、軽く牙を剥け伸しかかり、生死を確かめる
ついでだ……ーーー生は気持ち悪いが、少女が去れば最悪コイツを食らえば良いだろう
溜め息を付きながら獣な猫は告げる

「つーか、なにモンだ、お前、まさかぁ、本物のゾンビ……?」
「ま、獣みてぇな俺に驚ける義理でも無ぇか……」
286 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/09/28(水) 00:26:04.38 ID:O8yhzgxCo
>>281

「俺はどっからどう見ても、男だろうがっ……はぁ」

吸血鬼の体験談は確かに驚きに値する物であったが、言葉だけでは完全には伝わらない
要領を得ない反論を返しながら、手に込められた力が強くなると、閉口した口からぐっと息を漏らし
――漸く吸血の時間が終わると、大きく息を吐き出した。何というか意外に、疲れる
肩をぐるぐる回しながら掌を見てみると、二つの穴から血が溢れてきていて
ほんの気紛れに掌を口の方へと持っていき、ぺろりと一口、血液を舐めてみる
…そして直ぐ、顔を顰めながら首を横に振る。何をやっているんだか。何となく、としか、言い様が無いが

「…、終わりなのか。…案外、簡単だな」

拍子抜けする程に、短い説明
青年にとっては、ありがたかったが
意外そうに呟きながら、”部屋”という単語に、内心心をときめかせる

「応、分かった。それじゃ、早速、行ってくるわ。……っと」

掃除、掃除か。
自分の部屋も当然もったことが無いので、経験は無いが
存外、楽しいかも知れない。楽しみだ。
心無しか弾んだ声で頷くと、踵を返し片手をあげ、廊下から他の部屋を目指そうと――不意に振り返った

「俺のことは、好きに呼べ。…一応人から貰った、静寂(しじま)って名前もあるが」

簡単な、自己紹介。
そして青年は少しの間、相手の反応を待った後
相手の名前が明かされてもされなくても、玉座の間を後にするだろう
最後には「部屋ありがとな」、と
そんな言葉を、付け加えて

/こんな感じで終らせて頂きます。絡み、ありがとうございました!
/楽しかったです。お疲れさまでしたっ
287 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/09/28(水) 00:28:46.87 ID:vs8hToB4o
>>285

「まぁ・・・ソンビみたいなものね」
『不死身だな』

刺さっている牙を素手で引き抜く。
どうやら、酷いというか何というかある意味慣れている手つきだ。

「あーちょっと待って。火を起こすから」

非常に原始的な方法で火を起こす。縄文時代的なアレである。
その中に先程の獣をくべる。

「本当はナイフとかあれば処理できるんだけどねぇ・・・」
288 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/28(水) 00:34:25.31 ID:8rqPBW0T0
>>284
【幼女の蹴りは女性の鳩尾を捉えた。捉えてしまった】

「なんで」

【避けられるはずだったのに。傷ついている自分の蹴りなんて簡単に躱せるはずなのに】
【幼女には不思議でならない。なんで躱さないのか、なんで斬りつけてこないのか、なんで今自分はこの女性に抱かれているのか】

「なんで…」

【なんで人は死ぬのが怖いのだろう。真っ暗でもいいじゃないか。私の生きてきた時間に光っている時なんてなかった】
【だから死ぬ時に賭けているのだ。死ぬ時の快感に、賭けているのだ。なのに他の人は終わりが怖いのだと言う】
【終わりが楽しみなのに。なんで、なんで。わからなかった】

「な、なんで…」

【自分が死んでも悲しむ人なんていない。いないのに。親に嫌われて、友達なんかいないし、自分が所属している組織の人だって別に悲しんだりはしないだろう】
【自分が死んだって悲しむ人はいないじゃないか。なのになんで。なんで】

「なんで…なんでおねえちゃんがかなしくなるんだよ!なんで!?なんで!?わからないよ!」
「…わたしにも…わかるようにせつめいしてよ………」

【生きたって辛いだけなのになんで生きて欲しいなんて言うの?生きてもすることは殺し合いに身を投じることだけ】
【今更人並みの生活を送れるなんてことはありえないのに】

「なんで」

【悲しくなんてないのに。なんで、涙が止まらないんだろう】
289 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/28(水) 00:51:41.71 ID:x4xiGmGIO
>>288

……どうしてか?知りたい?

【そっと抱擁を解いた。落ち着かせるように相手の両肩に手を起き、女は相手の瞳を見つめた。】

【彼女の左目は黒い。それも普通の黒さではなかった。】
【そこには、少女が求める「死」がある。裂傷により、女の左目の眼球はそこに「ある」だけになっていた。】

【光の宿らない、生理的嫌悪を及ぼすような「黒」。】
【少女の求めるものを濃縮した色が、彼女の左目に宿っていた。】


【そして、相手を見つめる右目、それは蒼い。】
【全ての「生」の元である海のように蒼かった。光の宿る生きた色。】
【澄んだ瞳が少女の綺麗な顔を見つめていた。】

【そして、女は言葉を紡ぐ。それは、彼女なりの答えであった。】










あんたが生きようと思ったら…



「生きたい」と思ったら分かるわ…










【少女の涙を拭ってやろうとする女の左手は、微かに「生」のぬくもりが宿っている。】
290 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/28(水) 00:51:43.83 ID:DLKYMJ7wo
>>286
「ああ、簡単さ」

「難しいことを言っても仕方ないだろう?特に、君には」

【これまた少しの皮肉とイヤミの込められた言葉ではあったが、親切心――と言えない事もない、はず】
【多少は進歩したと思っても良いのではないだろうか。とはいっても、イヤミはイヤミな性格ではあるが】
【城に増えるのはまたもや能力者。しかし、考えてみれば吸血鬼の方はそれに一切気づいていなかった】
【気付いたところでどうということはないが、能力者と知った時は、また違った反応をするのだろうか。また、笑うのだろうか】

「そうかい。じゃあ、親切心に甘えて静寂クンって呼んであげよう」

「そうだな、ボクの事は……スカーフ、と呼んでくれたまえよ。適当に、今、考えた」

【本名は教えない。それは一種の警戒心に近いものもあれば、長い人生においての精神的な保全もあった】
【名前は大事だ。だから、適当に考えた名前を相手に教えた。そして、吸血鬼は城の奥へと消えていく青年を視線で見送る】
【願わくば、更に更にこの城が退屈を消し去るくらいの賑やかを持って欲しいと―――吸血鬼にしては、欲張りな願いであった】

【赫い月の夢はまだまだ続きそうであったが、これはこれで満更でもない吸血鬼だった】


/絡み乙でしたー!二日にわたる絡みありがとうございます!
291 :【錬故魔宝】 猫@wiki [sage]:2011/09/28(水) 00:52:59.39 ID:NtP6oLF70
>>287
「不死身ねぇ……、不死身!?」
「マジかよ、不死だけはあの師匠すら成し得なかったのに……ーーーはぁ」

不死身を耳にして驚愕を目の当たりにした反応で、目を見開かせながら、ぶつぶつと独り言
元魔術士の類であった彼からしたら、不死ほど興味深く、また考え込む話は無い、が
今、人間で無い自分が考えても仕方無いと溜め息を吐く

「ぇ、あっ、おう……あ?食うのか?コレ、食えるのかは知らねぇがよ」
「(つか結局、火使えたんじゃん……原始的だけど)」

自身が食われそうな話題な時には、生だからどうのこうのという話を思い出し、口にはしないが
胸中からツッコミを送る、やはり少女自身は元人間としての自分を配慮したのか
哀れんだのか、もしくは抵抗があるのか、どうにせよ、彼女はさして怖い人間でも無いのだろう

「……不死身だか、何だか知らないが、傍から見てると心臓に悪ぃし頼むから身を大事にしてくれ」

空腹に、眠気、そろそろ薬の効果も切れる頃合かな、と思いつつ
火を眺め、半眼でまた寝込むような座り込む体勢に
292 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/28(水) 01:03:10.69 ID:8rqPBW0T0
>>289
【生きたいと思えばわかる】
【しかし、生きたいと思うことが幼女にとってどれだけ困難なことだろうか】
【虐待され続けて、殺され続けて殺し続けた彼女に、生きる希望なんて見出せるのだろうか】

「わからないぜ……」

【なんでみんな生きたいと思うのか。考えても答えは一章でないだろう。頭で考えていては】
【感じるのだ。人の意志を。肌に受けるのだ。生への執着を。自然の息吹きを。この世の、希望を】
【忘れるな、今日の出来事を。忘れるな、今日の出会いを。素晴らしき出会いを忘れてはならない】

「うう……えぐっ……」

【途端、見境なく泣き出す幼女。止まらない涙に嗚咽。幼女はその場でわんわん泣いた】
【生まれた時の何倍も泣いた。これ以上ないほどに、泣いた】
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/09/28(水) 01:13:33.58 ID:SWy3ejBAO
ザ・アンデットwwwwwwwwww
294 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/28(水) 01:15:26.70 ID:x4xiGmGIO
>>292

…今はね…。

…今は、まだ分からないわよ。…でも、必ず分かるときがくるわ。

【涙を拭ってやってから、女は立ち上がる。】
【大剣の鋒が地面にぶつかって、軽い音を奏でた。】

…ま、泣きなさいな。そうやって泣けるのも「生きてる」からよ。

【ぽん、と少女の頭に手を載せた。そして言葉を紡ぐ。】
【辺りはもう暗かった。日付も変わり、そこには女と少女しかいない。どこか寂しげで、そして儚かった。】

ああ、自己紹介まだだったわね…

…ロータス、ロータス・ブラック。…あんたの「トモダチ」の名前よ…

【それから、女は手を離した。辺りを見回すが、】
【当然、人影はない。少女の慟哭を邪魔するようなものはなかった。】

…人は、生まれて、生きて、死ぬ…

これだけでも、たいしたものよねえ…

【踵を返し、遠ざかる足音が聞こえるだろう。】
【このまま何もなかったら、やがてその姿を消すと思われる。】
295 :【不滅之徒】《ザ・アンデッド》@wiki [sage saga]:2011/09/28(水) 01:34:34.51 ID:8rqPBW0T0
>>294
「トモダチ?」

【ピタッと一度泣くのをやめてその言葉の響きに思わず顔を綻ばせる】
【嬉しい。そんな温かい感情が彼女を包んでいく。これは前にも一度あった感覚だ】
【愛や友情に満たされる能力を受けた時の感じに似ている。少しは違いもあるが】

「わたしはね『無滅涼華』ていうの」

【そう言った時には相手は既に背を向けて歩き出していた。それを引き止めることはしない】
【女性が完全に見えなくなった後、幼女も泣きながら帰るべき場所へと歩き出した】

/絡みあり乙でした!
296 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/28(水) 01:36:17.95 ID:x4xiGmGIO
>>295
/乙でしたー!
/ありがとうございました!
297 :【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki [sage]:2011/09/28(水) 03:14:20.29 ID:USp1cgYco
【時に人は普段と違うことをしたくなる。そうすることで自分を認識できるかもしれないのだから】
【だが、それさえも受け入れられない現実がある。それは自分ではなく他者の存在のほうが大きいのであろう】
【他者の影響を受けずにはいられないが、受けてなおそれで自身を改めるでもなく高めるものがいる】
【それはとある魔女とであった聖職者のことであった。場所はとある廃校。時刻は零時から長針を二度ほど動かしたあたり】

ふぅ、とりあえず今日はこれでいいですね。明日になったらもう一度清めておきましょう。
……にしても、誰でしょうね?こんな場所に悪魔を召喚したのは。

【シスターは理科室に魔除けの塩をふるいながら自身が壁に埋めた蜥蜴と山羊を混ぜたような異形をわき目にしていた】
【そう、この廃校は夜な夜な叫び声が聞こえるということで聖職者である彼女が出向いて清めていたのだ】
【そんな彼女に会いに来る人間はいるのだろうか。シスターはデジャブを感じならも塩をまく】


(人街です)
298 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/09/28(水) 03:28:30.96 ID:giWXAtDWo
>>297

「幽霊の出る廃校、ネタの臭いを嗅ぎ付けて来てみれば」
「なんとまあ……ありゃ"いかにも"ですね、プンプンしやがります」

理科室に面した廊下、ドアをほんの少しばかり開けて、中の様子を伺う一人の少女。
服装は"学園"指定の制服の上からダウンを羽織り、頭に帽子を乗せたもの。
首からは一眼レフのカメラが提げられていて、少女が身動ぎする度に、揺れるレンズに反射された月光が微かにちらつく。

端から見れば心霊スポットの取材を敢行する学生、といった趣、
視線の先にあるのは勿論悪魔と―――塩を撒く女の姿。


「突然ですがこんばんは、天高く馬肥ゆる秋、紅葉も色付き始めたこの季節―――」
「――と、前置きは置いて、こんな夜分遅くに何をされているのですか?」

無駄な社交辞令は省いて、単刀直入に。というのもこの「悪魔とシスター」という組み合わせ、
"探し物"の一つの手掛かりを、そっくりそのまま満たしているからで

眉間に少々皺を寄せて、やや問い詰めるように、それでいて慇懃に。帽子を取り、軽く一礼した。
299 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/09/28(水) 03:38:20.97 ID:giWXAtDWo
>>298
/早速の描写不足……ドアを開いて中に入っていった感じです
300 :【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki [sage]:2011/09/28(水) 03:41:23.81 ID:USp1cgYco
>>298
【さて、シスターがここにいる理由もはっきりしていることで特に記すことはない】
【状況は少女がやってくるまで変化しないからだ。悪魔は急に動き出すことなく】
【壁に埋まっている上、その胸には十字架とかなり徹底しているようだ】
【が、徹底しているからこそ油断はせず、一見塩を振りまいているだけに見えても】
【実際は神経を研ぎ澄ましていた。無論自分とは異なる足音。おそらく興味本位でやってきた人間であろうと予測できる】
【近づいてくる。シスターは顔を扉がある方角に向ける準備は出来ていた。無論開いて数秒で顔を向けることに成功】
【直ぐに向いていては相手が何をしたいのかが判断できないためだ。極自然にである】

……それはこちらの台詞ですわ。もっともあなたの目的が興味本位でやってきたとの事だけは理解できますが。
私は正式な『教団』のものです。ここは今立ち入り禁止のはずですが……
行けない子ですね。その服装……『学園』でなくて?すぐに学校に知らせてもよろしいですか?

【相手をまるでけん制するようにシスターは、物腰柔らかくしかし容赦はしないように問いかける】
【まさしく教師の立ち振る舞いそのものであり説得力くらいはあるであろう】
【もっともこのあたりは現在電波の状況が悪いので張ったりにも近いわけだが】
301 :【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki [sage]:2011/09/28(水) 03:42:25.89 ID:USp1cgYco
>>300
(おっと追加で)

【とは言うものの相手が頭を下げたのならばこちらもフードを外し、黒い髪を晒しながら軽く頭を下げたのであった】
302 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/09/28(水) 03:58:35.19 ID:giWXAtDWo
>>300

「申し遅れました……とはいっても名前は言いませんけど」
「新聞部の者でして、特権として深夜の外出が許可されているんですよね」

ブラフ、嘘ではあるが、もっともらしい理由。

「で、取材の一環として"出る"と噂の廃校に立ち寄ってみた訳ですよ」
笑みつつ壁に埋め込まれた悪魔を瞥して、「こりゃすごい」と感嘆の声。


「私個人としては、別に告げ口は大歓迎です」
「が……今の状況じゃ、"過激派"の憂さ晴らしと取られて一蹴されかねませんよ?ね。負けちゃったんですから」

彼女自身、学園防衛戦に参加していた訳ではないが――生徒として、最低限の情報は把握していた。
教団が学園を敵視していた事、教団が敗北した事、その二つを踏まえて、女を刺激するようにせせら笑う。


「悪魔払いの最中と見受けられますが……常日頃から、こんな事をされているのですか?」

かつかつと女の方へ歩み寄り、顎に手を当て、じっと、その顔を見据えて。
もう一度、今度は答える事を強いるように―――慇懃なのは、語調だけだ。
303 :【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki [sage]:2011/09/28(水) 04:12:33.84 ID:USp1cgYco
>>302
【シスターは少女をただの野次馬かと思っていたが、見た目以上にやり手だと悟った】
【学園の新聞部は深夜の外出を認められているというのが事実かはどうでもいい】
【というか他に仲間の存在が確認できない時点で嘘であろう。いくらなんでも無責任すぎるからだ】
【特に学園の情報を司るような人間というならばなお更である。故に信じていない】
【ただ、こっちの弱みを考えての接近だとするならば……こっちのはったりを利用して見せるのには平伏だ】

あら、そうでしたの。でも学園外の司法はなかなか許しませんことよ?
まぁ私は学園がよろしいという教育をしているならばこれ以上の検索はいたしません。
ですが……私は学園に何の負い目も感じていません。教団自体にも神を信仰する集まりとしてのみの参加ですから。
教育指導という立場ならば恐れるにたりませんわよ?特に何か問題を抱えていそうな子供はにおいで分かりますから。

【シスターと教師。二つの聖職を持つ彼女は相手が余程の悪知恵を働かない限り子供には強い】
【もっとも相手の少女が子供と呼べるのは果たして疑問なあたりだが。何も年が人間性を決めているのではないからだ】

趣味に見えますか?仕事ですわ。仕事でなければ、こんな手の込んだ事しませんわ。

【そういって相手の質問に正直に返す。実際今のは格闘技術を持ったシスターゆえの仕事だからである】
304 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/09/28(水) 04:32:00.44 ID:giWXAtDWo
>>303

「ま、そりゃそうですね、警察は怖いものです」
「所詮は未成年、しかもか弱い少女な訳ですから、深夜徘徊は好ましくない」

さらりと吐き捨てくつくつと、さぞかし可笑しげに笑う。
学園の生徒であるという身分が示す通り、彼女は"能力者"なのだ―――
おまけに、曲がりなりにも"国家を守る"立場にも身を置いている。

たかが"警官風情"が何だというのだ。肩をすかして、両手を傾げてみせた。


「脱線しましたね、話を戻しましょう」
「仕事、と仰いましたけど、仕事であれば、どんな悪魔でも祓いに行くのですか?」

「例えば―――"善良な性根を持つ悪魔"、であるとか」

女の言葉を彼女なりに要約して、記録に残すべく。胸のポケットから安物のボールペンとメモ帳を取り出す。
ここからが本題、女が本命ではなかったとしても、悪魔祓いを行う僧侶の言葉は、それだけでネタになり得る。

教壇の僧侶に襲われたと言った悪魔の顔を思い返しながら、三度目の問い。
語気はより強く、圧力を帯びて。ある意味、件の悪魔に同情しているのかもしれないと、自己嫌悪。
305 :【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki [sage]:2011/09/28(水) 04:50:19.74 ID:USp1cgYco
>>304
【少女の不遜な態度を見て、能力者だとは直ぐに気づけた】
【もっとも学生とはまた違う裏の姿までを見切ることは出来なかったが】
【いずれにしてもこの相手に正当な指導は出来ない。おそらく学園の教師陣も手を焼いていると判断した】
【だから矯正しようとは思わないが、自分が食われないように警戒はしておくと読む】

ええ、そうですわね。このあたりには能力者も大勢いますからね。
私もいつ襲われるか分かりませんからね。気をつけないと。

【相手の意図はおそらく自身の悪魔祓いに対する警鐘か?いや違う】
【下手をすれば歪曲されかねないが、特に隠すこともない。確かに以前悪魔と戦ったが】
【それはとても性根のいいものとは思えず、何よりけんかを売ってきたのは相手だったと記憶している】

ええ、本当に善良な性根を持っていたら。まず理解されることからはじめるでしょうね。
悪魔といって一括りする気はありませんわ。私が滅すのは理解さえも通用しない輩ですから。
誰だって自分の身が危なくなれば戦うでしょう?私が滅すのは反省さえもしない屑ですわ。

【とある一件で完全に滅すのは基本的に害悪以上に何かを悟った時だけと意思変換をしている】
【故に自分のしていることに間違いなく迷うことはなくなったのだ。決して狂っているからではない】
306 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/09/28(水) 05:14:13.61 ID:giWXAtDWo
>>305

「へぇ……いえ、別にあなたや教団を糾弾しようとしている訳ではないんですよ?」

「ただ、知り合いが教団に襲われた過去がありまして、取材というよりは、人探しに近いのですよ」
「アレです、アレ、教団の奴等が本当に悪いのか確かめてきてくれーって、学園生徒の私に頼むんですよ?はぁ」

さらさらと、紙の上に字を綴る。何を書き留めているのかは、彼女にしかわからない。
ただ、少女の口元はどこか楽しげに歪んでいて―――それは、何か不穏なものを感じさせる表情だった。


「……まさか、アポ無しの取材でここまで答えて頂けるとは」
「夢にも思っていませんでした、変わりましたよねえ、時代も」

カメラを構え、悪魔を背景に女へフォーカスを合わせた。
「良いですか」と問う、承諾されれば眩い閃光が一瞬、辺りを包むだろう。
撮影に大きな理由は無いし、もし記事に用いる場合、顔には黒い線が入れられる筈。一応、学級新聞なのだから。


「それと、色々とごめんなさいね。取材になると頭に血が登っちゃって、つい」

その割には謝意が感じられないが、不器用さ故の無愛想な振る舞いによるもので、決して馬鹿にしている訳ではない。

"本業"においても教団の情報収集は重要な要素だった―――が
今回はそれよりも、成り行きで承諾してしまった悪魔の青年の依頼をこなす意味合いの方が、遥かに強かった。
307 :【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki [sage]:2011/09/28(水) 05:29:26.48 ID:USp1cgYco
>>306
【少女の思惑はともかく、自分は自分に正直であるべきであるというのを学んでいる】
【無論静粛な態度や慎ましい私生活を変える気はないがこの程度で状況事態は変わらないと思われる】
【実際彼女は教団がどうなろうが今はどうでも良かった。自身が殺戮者として仕立て上げられるの可能性もある】
【しかしそれは根も葉もない話。報いを受けるのはいつだって……】

私は私の心で生きていますから……嘘はつきません。
それに当たり障りのない話でしょう?ねえ?その手のひらにある紙にはどれだけの真実があることやら。

あ、それと私写真というものが苦手でして。出来ればご遠慮してください。

【写真撮影を嫌うのはいい思い出がないからである。決して疚しいわけではない】
【顔写真を晒されるのが目線を隠してあってもいやなのである】

ご満足ですか?これからちょっとこのあたりの風水を見てこないといけないので……

【そういって失礼しますといわんばかりに歩みだした。止めなければそこで理科室を抜けてしまうであろう】
308 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/09/28(水) 05:47:05.29 ID:giWXAtDWo
>>307

「所詮は学級新聞ですからね、可愛いものです」

「でも、私は脚色こそすれ、捏造は今の今まで、一度もした事が無い」「情報屋が嘘を書いて、何になるのか」
「この中にも真実しか書かれていませんよ、記事の案として、突拍子も無い予測や推論は書かれていますが」

どうにも良い印象は持たれていないようで、心外だと言わんばかりに苦笑して。
悪い癖だ、と取材時の態度を思い返す―――やはり、地が表面に出てしまうのだろうか。

何にせよ、これ以上の情報収集は望めそうに無かった。
「ごめんなさい」もう一度、最後だけは年相応の語気で。



「アレですか、アレ、写真に写ると魂を抜かれるとか、そんな感じの」

「信心深いんですねえ、ではまた、いずれ」と少しズレた感服の意を示しつつ
その場を立ち去る女を見送り、暫くの時が過ぎた後―――少女もまた、廃校を後にする。


「本業で使えるような情報は手に入りませんでした、はぁ」
「まーた叱責ですよ、何時になったら成果が出るのやら」

ぼやきつつ、落ちこぼれスパイは独り、暗い帰路を行く―――
309 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/09/28(水) 08:24:03.79 ID:vs8hToB4o
>>291
/すいません寝オチしました
/ちょうど切がよかったので〆で おつかれさまでした
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/09/28(水) 10:29:13.38 ID:SWy3ejBAO
>>309

寝落ちしといて随分偉そうだな
311 :【雷帝大牙】@wiki [sage]:2011/09/28(水) 20:15:55.72 ID:uHnpFVLIO
疾く、速く、風のように
器用に森の木々の間を抜けながら、像ほどの体を持った虎のような生物が、走る。
容姿は「ゴットイーター ヴァジュラ」で検索していただきたい。

逞しい四肢が柔らかい土を確実に捉え
巨体に似合わぬスピードで掛けて行くその姿は
『幻獣』の名に恥ないものだ


「―――――ッハ!!!」

跳躍。
目標は数m先を走る猪。

―――対の牙が高速で閉じられ、猪の頭部を正確に穿ち
一撃で絶命させた。


猪を捕らえたケモノは鋭い歯で猪の肉を噛みちぎり
ガツガツとも喰らい尽くしていく…


/遅レス気味になりますが
/なんでも募集です

312 :【痛痕剥貼】痛みや傷を結晶化 :2011/09/28(水) 21:04:16.32 ID:l2V6SdMko
>>311
/まだ、いらっしゃいますか?
313 :【雷帝大牙】@wiki [sage]:2011/09/28(水) 21:07:49.63 ID:pNuKf/sOo
>>312
/今から飯ですが…よろしければ是非
314 :【錬故魔宝】 [sage]:2011/09/28(水) 21:08:49.01 ID:NtP6oLF70
>>309
/おっと、遅れながら了解しました。
/こちらこそ此のキャラの初ロールで至らぬ点が多く申し訳ありませんでした。乙と絡み感謝を
315 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki :2011/09/28(水) 21:23:30.82 ID:l2V6SdMko
>>311

「――…わ」

込み入った森を、なんとなく
散策していたの、だが。これは凄い物を、目撃してしまったものだ

樹々の間を抜けた少女が目にしたのは、虎のような姿形の巨躯を持つ、生物であった
自分はこんな姿の生き物を見たことは無いし
きっと、見た事のある人の方が少ないのだろう
――それだけに、少女は暫く、言葉を発することが出来ずにいた

「…驚い、た。こんな生き物がいるなんてねえ」

髪を掻き揚げながら、小さな苦笑とも取れぬ笑みを浮かべ
一言ぽつりと、呟いた

余り遠出には向かない、派手な格好で
身長は小中学生程度、年齢は相違あり、だが
まさか相手に言葉が通じるなんて、勿論思いもせず。黙って立ち去るがいいだろうか、と
餌は在るようなので直ぐに襲われたりは、しないと思うが。…一応”影”を、自身の周囲に伸ばし、配置しておいた
触れればすぐに、足は動かなくなるだろう

/自分もキャラ動かすのが久しぶりで遅くなるかも知れませんが
/宜しくお願いしますっ
316 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/28(水) 21:25:06.21 ID:3GJxxYhIO
…あのとき、私は確かに…

……

【大通り。】
【ガス灯が薄暗く塗装された道をオレンジ色に照らしていた。】
【季節的に夏は過ぎ去ったが、まだ暑い。】
【残暑は確かに辺りを蝕んでいた。そのせいか何なのか、】
【人通りは少なくない。そんな中、呟きながら歩みを進める一人の人物がいた。】

……確かに…雲耀≠ノ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

無意識か…

【放浪の剣客である彼女は、特に行く当てなどなかった。】
【急ぎ足ですれ違う人々の中で、彼女だけ明らかに浮いている。】

【剣の属性は「氷」。冷たい蒼い瞳は深く、そしてどこか濁っており、】
【冷えた水蒸気と微弱な魔翌翌翌力を剣から流しながら、一人歩みを進めていた。】
317 :【雷帝大牙】@wiki [sage]:2011/09/28(水) 21:50:31.31 ID:pNuKf/sOo
>>315
「―――……?」

規格外の大きさとて、元は狩を生業とする獣である
自分に注がれる一条の視線と生物の気配を感じ
食事を中断して首を左右に振る

「……誰だ」

左方に少女の姿を発見し
物音静かにそちらを向いた
僅かに殺気を発して脅しをいれつつ グルル…と呻いた

318 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki :2011/09/28(水) 22:30:06.05 ID:l2V6SdMko
>>317
どうやら早々に、こちらに気付いたらしい
少女は視線を向けられ、思わず身構える
能力が在るとはいえ、この圧倒的な容貌は、迫力が凄い

「――ッ…凄い、しゃべれたの、ね」

驚いた、驚いた、連続して
思っていたよりも更に、不思議な生き物だ。自我も在る様だし
直ぐに襲ってくることも無かったので、ほんの少し警戒が緩んだ

「…そんなに脅かさなくたって、私は何もしないわよ。ご免なさいね、食事中に」

こういった生き物には、動揺を見せるのが一番危険だとか、聴いたような聴かないような。
平静を取り繕って、薄らと淡白な笑みを浮かべると、茶色がかった黒髪を手で梳いて、持ち上げた

「貴方みたいな生き物、始めて見たから。…びっくりしただけ、よ」

会話が出来るというのは、好都合で――尚かつ、楽しい物だ
気楽に言葉を続けながら、然し、最低限の警戒は残し、影は少女の前方月光とのコントラストにはっきりと映る
襲ってくるような素振りが在ればこれを伸ばし、獣を捕らえる心づもりであった
――出来ればそんな物騒な展開に、なってほしくはなかったが

/いきなり遅れました・・申し訳ない
319 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/09/28(水) 22:37:35.70 ID:NtP6oLF70
閑静とした街、環状型の街頭で有る煉瓦仕込みの道路に続く、薄茜色の光景色な看板
点滅しくさる白灯に群がる虫、昔には老若男女たる人々が渡り歩いたであろう、今や寂れた
灰色の街、ほぼ廃墟の商店街、中途半端に半壊したコンクリの建物の瓦礫すら道に放置したまま
煤の付いた缶や、弁当箱、幾多の塵も散らばる

「………ーーーー」

虎視眈々と月が照らす影を眺める少女、短い紫髪は極彩色の様な澄み渡った艶を見せつけて
幻想的かつ、幻惑の様な不思議な魅力と深みを感じさせる
掌に握られる、水に濡れた様な美しい刀身の得物、僅かに鱗の如く鮮やかな緑の含む刀だ
其れを、漆塗りの剥がれた建物に対して向けているーーー建物の開いた片扉から
鋭い眼光が現れたと思えば刹那、中からは数匹の“狼”が闇雲に突進して来る

距離も有り反応は、少女が勝り、予備動作無くその刀を振るわんとすれば
強大な風の塊が、獰猛な牙を剥けた愚獣をいとも簡単に蹂躙する様に蹴散らし
圧巻する、容赦などあろう筈も無く

「今日は、此で最後、と……」

淡々とした様子で、吹き飛ばされ身を砕かれ満身創意の狼残り一匹の頭角に、刀の先端を
ぎこちなく、突き刺したーーー単純な残り作業の様
320 :【雷帝大牙】@wiki :2011/09/28(水) 22:45:51.70 ID:pNuKf/sOo
>>318
一応殺気を飛ばしてみたが
少女にはその気も恐怖もないようで
息を吐いて肩の力を抜いた

「まぁな」
「俺の先祖は永く人間と過ごして来たからな」

これはよく聞かれたことだ
お決まりの言葉を返し、後ろ足を曲げて所謂「お座り」のカタチになる

「ふん…やはり珍しい、か」
「その昔は無敗の門番としてならしたものなんだけどな」

ちょっぴり自慢気に、そして何より儚気に
ため息をついて空を仰いだ

「俺が言っちまうのもアレだが、あんたは俺が怖くないのか?」

相当な体格差にいかつい顔を以て
作っているとはいえ笑みすら浮かべる余裕は
獣に疑問を抱かせるには充分であった

/大丈夫ですよ!
/…でも次返したら恐らくダウンしてしまうと思われますが…どうしましょう?
321 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki :2011/09/28(水) 23:05:08.59 ID:l2V6SdMko
>>320

「へえ。…狛犬みたいなもの、なのかしら」

果たして目の前の獣は、狛犬を知っているのだろうか
半ば自分で整理する為に呟いた言葉は小さく、だが人ならざる聴力を持つ彼ならば
聞届けることも可能だろう

「無敵の門番、ね。…ふふ、格好いいじゃない。」

おすわりする姿には、愛嬌もあったけど。
やはりこの派手な見た目は、見かけ倒しではないらしい。
獣の様子から得意気にしている様な、そんな感じを汲み取って――小さく、笑い声を零したが
やっぱり寂しくもあるのだろうか、なんて
彼の溜息から、考えてしまうのだった

「ん。…うーん、あんまり? またさっきみたいに敵意剥き出しにされたら、ちょっと怖いけど。」

人差し指を口許にあてて、少し芝居がかった逡巡を見せる
何故怖くないのと、問われれば。理由は幾つか、挙げることが出来るだろう

例えば彼は知らないであろうが、少女には秘められた能力があるから、とか
――そして何よりも強い理由は、少女の過去に在り
それは、恐怖を麻痺させて――少女を異常とも云える心理状態にすら、しているのだが
そのことを話すことは、滅多にないだろう

又してもくすりと笑いながら、未知の人外と会話を交わすのも存外悪くないな、と
暢気にそんなことを考えて――一歩
少女は巨大な獣へと、近づいた

「そんなことよりも、ねぇ。」

警戒はもう、殆ど残ってはいないらしい。言葉が通じて殺気はなくて、それならば怯える必要は無いだろうと
大凡少女の歳では有り得ないような、思考回路を持ってして――少女は、小さく笑みを浮かべていた
黒い眸を燦爛と輝かせ、どこかわくわくとした様子

「触っても、いい?」

その理由は、直ぐに分かっただろう
好奇心旺盛な少女は、わくわくと静かに心を浮翌立たせながら、ゆっくりゆっくり、獣へと近づき
軈て手の届きそうな位置まで来ると、彼の顔を見上げながら――そう、訊ねてみるのであった

/ごめんなさい、ありがとうございます・・
/おっと、了解です。そちらがよろしければ、凍結にして頂きたいですが
/締めでもキンクリでも構いませんので、好きなようにどうぞっ!
/それでは此処まで、絡みありがとうございました
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/09/28(水) 23:47:25.95 ID:Rjxzmw2p0
>>319
/まだいらっしゃいますか?
323 :【雅風閃華】 [sage]:2011/09/29(木) 00:24:13.66 ID:Xm2c8J2G0
>>322
/反応遅れて済みません、居りますです……。もう居ないならスルーでも構いませぬっ
324 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/09/29(木) 00:26:18.84 ID:1k0woD1p0
>>319>>323

「悪い子はいねがー」

【なま○げみたいなことを言いながら寂れた街中をのんびりと散策する一人の男性】
【それだけでも十分おかしいというのに、その男の外見は更に常軌を逸していた】
【短い黒髪はきっちりとしたオールバックに整えられ、スーツにネクタイ、革靴と全く隙の無い格好である】
【それらの色を全て純白に統一する、というズレたセンスを除けば完璧と言っていいくらいだ】
【それだけを見ればただの仕事帰りのホストに見えなくもないのだが】【彼の背中には大きな漆黒の翼が六枚生えていた】
【時折、風も無いのにそれらがさわさわと揺れ動く】
【また胸元に光るは絶対的正義の象徴、D.O.T.Aの隊員バッジ。目立つよう其れはど真ん中に付けられていた】

「泣ぐコはいねがー」

【時折周りを見渡して人影が無い事を確認しながらゆっくりと歩みを進める】
【ついでに足元に転がる空き缶を、白い革靴を履いた足で蹴飛ばしてみた】
【金属の容器は、アスファルトと接触し高い音色を発しながら向こうへと転がっていく】
【月明かりに下、男はそれをぼーっとした顔で見つめて歩き続け】



「ん?」

【――――角を曲がったところで、やや離れた場所に立つ紫の少女と対面する事となった】




/ID変わってますが>>322です
325 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/09/29(木) 00:30:31.00 ID:WA4rZ8Q70
静かな闇に包まれた、冷たい風が漂う森
空には幾多もの星が輝いており、白色の月も浮かんでいる
街などに比べれば暗い方だろうが、その日の夜はいつもより明るかった

「・・・・・32・・・・・・34・・・・・・・・・・35・・・・・・・」
「いや、あれは確か数えたかな・・・・・・・・まあいい、36・・・・・」

森の中の開けた、星空のよく見える場所で、寝転がりながら星を数えていた
非常に退屈そうなことをやっているように思われるが、好きでやっているわけではない
ただ、眠ろうとしても不思議と寝付くことが出来ないので、睡魔が襲ってくるまで暇つぶしをしているだけ

「・・・・・・48・・・・・・・49・・・・・・いや、あっちで49・・・・」

だが、しかし、退屈だ、退屈すぎる
こんなことをやってもちっとも眠くなりはしないし、無駄な時間を過ごしている感覚が非常に不快だ
夜道を徘徊している方がまだ楽しい・・・・
326 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/09/29(木) 00:58:52.74 ID:Xm2c8J2G0
>>324
愚獣の血で汚れた刀身を、白い絹の布で拭い捨てる、再び戻る刀身の光沢を、澄んだ鋭い瞳と
眼差しで眺めるーーー見た目の爛々と輝く様は取り戻せようが、染み着く此の手の血は拭えぬ
醜悪な臭い、其れが肌身から嗅覚で反応する度、妙な虚脱感に刈られる

「……有りもしない血に、何をそんなにおびえているのか、私は」
「んん……ーーー」

響く男の声、近付く足音に少女は反応する、緩慢に首を向けて、気怠い動作を思わせて
濁り水の様な月を照らす鮮やかな紫の瞳に、深みを増させ、無感動な具合が
読みとりやすい位に、其の表情は無機質に澄んだ透明の硝子の様だった
旋律を奏でる様に裾を手で退けて鞘の止め具を外す……ーーー青年と角と向かい合わせと成る頃には
チンッ、と刀を鞘に納刀させて居た、ただ淡々と

「………何、だ、ただの不審者か、警戒して損した。」

淡泊な様子で、初対面で辛辣な投げ捨てる、何処か安堵した様な取り越し苦労の様な
自分勝手気ままな溜息を青年の前に漏らしつつ、何気無く自然に
その場を去ろうと青年に背を向ける、今は自分の任以外興味は無い、といった風だ。
だが、刀を握る手、其れは確かに、微かにさっきまで震わせて居た
327 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/09/29(木) 01:34:40.85 ID:1k0woD1p0
>>326

【最初に目についたのは少女一人】
【数秒の後辺りに獣どもの死骸が散らばっているのに気付く】
【状況から見て犯人は一目瞭然、しかし其れを知っても男の表情には変化が見られない】
【そもそも狼たちが死んだこと自体興味が無いといった様子】

「んー、『ただの不審者』じゃないよ。 ただの 追川 労(おいかわ つとむ) だね」

【目が合っただけでいきなり酷い事を言われた】
【其れに怒るでもなく悲しむでもなく】【いつも通りの平坦な声で言葉を返す】
【今この場で言うセリフではないが、初対面の相手に対し先に名乗ったという点で礼儀は上かもしれない】
【しかし肝心の相手は男に対し興味を持ってくれない】
【背を向けて歩き去る少女、その小さな後ろ姿に一つ問いを投げ掛ける】


「――――――――君、泣いてるの?」

【これまた間抜けな質問】
【最初に顔を見た時に、その瞳に涙が浮かんでいないのは確認している筈】
【ならばなぜそんな事を訊いたのか】【其れはこの男にしか分からない】
【その顔は普段通りの無表情、感情の色も無く限りなく透明に近い白のままであった】
328 :【雷帝大牙】@wiki [sage]:2011/09/29(木) 08:14:09.18 ID:8e6ScPpIO
>>321
「い、犬じゃねぇぞ……」

さりげなく呟いたであろう言葉が、ケモノの心に浅く傷を作った
狛犬がなにか、は分からなかったが
犬呼ばわりされたことがショックだったのだった

しかし、ここまでの会話で確信がひとつ
目の前で可憐な笑みを浮かべる少女は、ケモノにとって『良い人間』である。その基準は、殆どが 勘 であるが

「そう、か」
「さっきはすまなかったな――その、いきなり脅したりして」

そう考えると急に、先ほど威嚇したことが申し訳なくなった。
軽く頭を下げて、謝った


「…ん?あ、あぁ…好きにしろ」

少女の予想外なアクションに顔に出して戸惑った
が、断る理由はないし
何よりもその瞳が、自分に興味を持っていることを示していて、なんとなく嬉しかったのだ

照れを悟られるのが恥ずかしいため少しツンとした態度で 伏せ の態勢になる
無駄のない引き締まった四肢と、体を覆ってしまうほどの鬣――とそれをかき分けた中にある胴体―――更には尻尾と頭に触れることが、可能であろう

ついでにケモノは、少女が満足するまで触られるつもりである。


/最後返すつもりが寝てしまいました…ゴメンナサイ
/では凍結で、よろしくお願いします
329 :【棟鋒符拝】無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/29(木) 14:01:30.29 ID:ngXTJTVSO
昼、街外れの平原にて、

「――――――」

黒髪の青年が、死んでいる様に眠っていた。
服装は秋物らしいラフなもので、腰のベルトには抜き身の短刀を差している。
傍から見れば不審者にしか見えない彼だが、一向に起きる気配を見せない。

もし此処を通り掛かる者が居たならば、すぐさま見つける事が出来るだろう。
330 :【真双戒剣】 [sage saga]:2011/09/29(木) 14:01:38.36 ID:Wecj+t4IO
…あのとき、私は確かに…

……

【大通り。】
【ガス灯が薄暗く塗装された道をオレンジ色に照らしていた。】
【季節的に夏は過ぎ去ったが、まだ暑い。】
【残暑は確かに辺りを蝕んでいた。そのせいか何なのか、】
【人通りは少なくない。そんな中、呟きながら歩みを進める一人の人物がいた。】

……確かに…雲耀≠ノ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

無意識か…

【放浪の剣客である彼女は、特に行く当てなどなかった。】
【急ぎ足ですれ違う人々の中で、彼女だけ明らかに浮いている。】

【剣の属性は「氷」。冷たい蒼い瞳は深く、そしてどこか濁っており、】
【冷えた水蒸気と微弱な魔力を剣から流しながら、一人歩みを進めていた。】
331 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2 [sage]:2011/09/29(木) 14:32:56.21 ID:9j2MKpM3o
>>330
【闇を照らす灯りが大通りに落とされる頃合い――】
【夜の中へ紛れ込む様に黒系統の制服を身に纏った女が一人、歩いていた】
【銀色の装飾が付いた威圧感漂う帽子を被り、右腕にはD.O.T.Aのマークが描かれた腕章】
【口に咥えた煙草の先には橙の光が灯っているのが見え、澄み渡る空気に紫煙を溶け込ませる】
【正義を求道している者にしては、幾らか横柄な態度であるとも云えた】

「ちっ、今夜は静かだな…――」

【ぽつりと呟かれる言葉は、今宵の街に悪が蔓延らない事への苛立ちを吐露する物】
【益々以て、正義とは呼べぬ様な行いである】
【――と、そんな女の視界に見覚えのある人影が映った】
【前に公園で会い、「不敗」を目指していると語った――女剣士】

「よお、久し振りじゃないか」

【今はその生き様がどうなっているのか――単純なだけの好奇心を以て、声を掛ける】
【相手の背後から、片手を上げた格好で、実に馴れ馴れしく】
332 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/29(木) 14:48:43.52 ID:Wecj+t4IO
>>331

【不意に、背後から声をかけられる。】
【はじめは自分へ向けられたのではないと思っていたため、女は少し遅れて対応した。】



世界警察≠ェ何の用だ?

私を捕まえに来たのか…?

【女は振り返る。相手の左腕の腕章――――――世界警察直下の強襲部隊所属を表すそれを「見る前に」答えた。】

【彼女は、あまり物覚えがいい方ではなかった。】
【もちろん、人の顔や名前など以ての外である。】

【しかし、不思議と相手、正義を追求する彼女だけは覚えていた。】

【それから、視線を動かすと、やはり。人違いではない。】
【名前は確か聞いていなかった。が、銀色の装飾のついた帽子と、そして前述の腕章、】
【悪党ならそれだけで忌避する対象である彼女は、やはり女の思った通りであった。】
333 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2 [sage]:2011/09/29(木) 15:02:12.51 ID:9j2MKpM3o
>>332
【相手が振り返ってこちらを見る―――その直前に掛けられた言葉に対し】
【女は、驚いたかの様に少しばかり目を見開いた】
【依然として紫煙を漂わす煙草を手に持ち、口から外すと――足を止め】

「あん? この間会った段階で、私は世界警察に入っていたっけか…?」

【自身の記憶を思い起こす様にポンポンと、頭を叩いた】
【暫く逡巡しながらも、よく思い出せず―――まあ、どうでも良いか…と切り替える】

「と言うか、何だ。捕まえられる様な事でもしているのか――――あー、そっか…剣士。
 なるほど、人を幾らも斬っていそうだな。うん」

【呑気に煙草を口元に戻しながら呟く女の口調からは、まるで捕縛の意図が無いように感じられる筈だ】
【現行犯でも無ければ、令状も出ていない相手を捕える事は―――幾らなんでも難しい】
【たった一つの証拠でもあれば動くが、現状では何も無いのだ】

「それとも、何だ。ムショに入りたいか?」

【ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべながら、軽い冗談】
【いや、軽くは無い―――洒落に為っていないような話ではあるのだが】
334 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/29(木) 15:22:12.89 ID:Wecj+t4IO
>>333

そりゃあね。
剣は飾りじゃないわ。実用と観賞用は違う。


【剣客となってからは、一般に犯罪とされ、糾弾されるであろうことは無数に行っていた。】
【簡単な話、逮捕される心当たりはたくさんに持ち合わせている。】

【しかし、煙草を咥える相手には、その様子が無いようだった。】
【こちらを予め捕まえようとして話しかけたのではない。それは女にも分かった。】

…悪い冗談…

ふふ…私の邪魔をしたら斬るわ。…誰であれ。もちろんあんたでもね…

【ガチ、と背中の剣が鳴いた。抜き身、いわゆる鞘無しで帯刀しているため、納刀状態でも刃の鋭さが分かる。】

【もっとも、女とて軽くない状態に「悪い状態」で返しただけであり、いきなり斬りかかったりするつもりは毛頭無かった。】
335 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2 [sage]:2011/09/29(木) 15:36:35.25 ID:9j2MKpM3o
>>334
【相手の剣が鋭い音を響かせたのを聞き取り、小さく肩を竦めてしまう】
【斬りかかるつもりは無いのだろうと予測は出来ても、しかし威圧感は十分に感じられて】

「悪かったよ。生憎と剣士を相手にするのは慣れてなくてね…ご勘弁願いたい」

【大仰に驚愕したような表情を浮かべながら、口ばかりでは謝罪の言葉を並べ立てる】
【それでも直ぐにいつもの無表情になると、】

「――…ま、現行犯で見つければ、そうしなくちゃならないんだけどさ」

【小さく低く言葉を紡ぎながら、射すくめるような視線を向けて、眼を光らせた】
【動く理由さえ見つけてしまえば、誰であろうと何処へだって追いかけて捕えねばならないのだから】

「――あー…なんだっけ、こんな面倒な話をしようとした訳じゃ無いんだが。
 そうだ、アレだアレ。剣の腕は大分上がったのか?」

【現時点で対峙する気は無いのだから、と強引に話を切り替えようとする】
【その殆どを灰にした煙草を口から外すと、ポケットより取り出した携帯灰皿に放り込んで仕舞った】
336 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/29(木) 16:03:02.37 ID:Wecj+t4IO
>>335

ま、私もまだやることがあるからね…それが終わったら縄でもギロチンでもかけるがいいわ。

【そうは言った物の、女も相手と交戦するのは避けたかった。】
【おそらく、D.O.T.Aに所属しているという事実からして、能力≠持っていると見て間違いはないと思われる。】

【能力者≠ヘいつでも厄介であった。】
【自分は剣のせいで暗に戦闘の情報を差し出しているのだが、同じことを自分は行うことができない。】
【相手がどんなことをするのか、どのように立ち回るのか、有利不利さえわからなかった。】

【もっとも、女が彼女と相対するのを避けたいと思うのはもう一つ理由があった。ある意味能力よりもこちらの方が厄介。】

――…見つからないことを祈るわ

【「執念」「意識」】
【言葉にするならいろいろあった。】
【女は微かに言葉をつまらせる。やはり、と。】
【光る眼からは、刺すような鋭い視線。真っ向から彼女に注がれるそれは、】
【相手の正義への忠誠と悪を許さない心を見て取れる。】

【そして、時にはそれらは何物にも勝る―――――見えない弾丸でも掴むし、鋭い剣でも叩き折ることを知っていた。】

私の?…うーん…どうかしら…

ま、…前よりはね…無意識だけど一回だけ自分の思う最高の一撃を放てたし…

【とある場所、とある戦い、女はその時の記憶を手繰った。】
【まだ新しい。満身創痍で放ったあの居合は、彼女の至高であった。】

因みに、暇つぶしを兼ねて銃撃の練習をしてるんだけどこっちはさっぱりね。

【すると、ホルスターから女にしては珍しい――――――リボルバー式の拳銃を取り出した。】
【バレルが上下二つついており、通常の機構ではない。】
【それから、かち、と撃鉄を起こし当たりを見回すと、】

……

【人には当たらんし、そもそも目立たない通りの隅。さらに時間も立っており人通りは減っていた。】
【そう思ったのか、女は引き金を引いた。狙いの先は遠くの自販機の上に置かれた空き缶である。誰かが飲み捨てて置いた物だ。】

…うん。向いてないわ。

【有らぬ方向に飛んで行く「魔翌力の弾」。その軌道を見つめて苦笑した。】
337 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2 [sage]:2011/09/29(木) 16:24:59.97 ID:9j2MKpM3o
>>336
【やること、か…と呟きながらも特に気にはせず】
【相手もまた自身との対峙を望んでいないと云う空気を感じて、一つ安堵の息を漏らす】
【少なくともこれで相手に対し、僅かながらも「正義の威圧」を与える事が出来たのなら十全】
【人をそう簡単に正義に従わせられぬのは知っている――だから、その在り方を見せつける格好を取るしかないのだ】
【それで相手が変わるとは思えぬが、何かの際に抑止力となる事を願って】

「最高の一撃―――か。そいつは結構な物だな」

【面白がるように笑みを浮かべながら、二三度柏手を打つ】
【それがどんな物かは解らないが、しかし一つの道を究めた先に在る物であろうと察せられて】
【単純な賞賛の意を込め、憧憬の眼差しと共に拍手をしたのだろう】

【次に相手が拳銃を取り出したのを見て、物珍しそうな視線を送った】
【剣士である相手が持つも得物としても意外であったし、その形状も物珍しく】

「――…ああ、向いてないみたいだな」

【率直な感想を述べながら、あらぬ方向へ飛んで行った弾丸を見送り】
【視線を相手の方へ戻しながら苦笑じみた表情を浮かべた】

「私もまあ、銃を扱うことは有るがな。しかし残念ながら…教える事は出来ん。
 訓練で見に付けた技術では無く―――勘で狙いを付けて撃つからな」

【練習により積み重ねた技術を利用するのではなく、全て本能の赴くままに狙い撃つから】
【そんな射撃方法をする者が、真面な銃の撃ち方を教えれるはずも無かった】
【そもそも、銃の引き金を引く事は―――この女にとって、能力の手の内を明かしてしまう様な物である】

「うん、じゃあ今日はここら辺かな。今度会った時は飲みにでも行かないか?
 これまでの罪状をその時に洗いざらい話してくれれば、手間が省ける」

【長く立ち話をするのも面倒だと思ったか、話を切り上げにかかる】
【後半はまあ…冗談のつもりなのだろう】
338 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/29(木) 16:43:29.34 ID:Wecj+t4IO
>>337

そ。雲耀の太刀=c

1回の脈拍8000分の1よ。

って、やめて頂戴。そもそも無意識なんだから。

【相手の拍手にしかめ面。意外と照れ屋で、また捻くれ者である女であった。】
【相手の賞賛の意を感じたのもまたその要因である。ふるふると首を動かす。】

でしょう?…やっぱり私は剣がいいわ。

【そういって、くるくると拳銃を回してから腰にしまう。】
【撃ち込んだ魔翌力は乾いた音とともに辺りに散り、そして消えた。】

へ、へえー…勘で…よくそれで当たるわね…

【それがどの位すごいかは、当然女にもわかる。】
【剣術の基礎をすっ飛ばして斬鉄を行うような物だ。】

【それだけでなく、その状況できちんと鉄を斬るのだから驚くのも無理はない。】

ええ…?あんたと私で?

あらら…犯罪者と飲みになんかいったらあんた左遷されるんじゃないの?

って、手間って一体…いや、まあいいわ。

…次「穏やかに」会ったらね。そんとき行きましょ?

【提案には驚いた様子を見せたが、しかしまんざらでもない様子であった。】
【正義機関側の人間と杯を交わすことなど、女にとってみるとなかなか無いことだし、何より相手が提案してくれたのが嬉しい。】


【それから女も、最良この場に止まっている理由がなくなってしまう。】
【相手に別れの言葉を紡いでから、剣の位置を正し、踵を返した。】


【「穏やか」という言葉を強調した。―――――――――――果たしてそれは実現するだろうか。】



/乙でしたー!
339 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/29(木) 16:44:05.21 ID:Wecj+t4IO
>>337

そ。雲耀の太刀=c

剣速が1回の脈拍の8000分の1よ。

って、やめて頂戴。そもそも無意識なんだから。

【相手の拍手にしかめ面。意外と照れ屋で、また捻くれ者である女であった。】
【相手の賞賛の意を感じたのもまたその要因である。ふるふると首を動かす。】

でしょう?…やっぱり私は剣がいいわ。

【そういって、くるくると拳銃を回してから腰にしまう。】
【撃ち込んだ魔翌翌翌力は乾いた音とともに辺りに散り、そして消えた。】

へ、へえー…勘で…よくそれで当たるわね…

【それがどの位すごいかは、当然女にもわかる。】
【剣術の基礎をすっ飛ばして斬鉄を行うような物だ。】

【それだけでなく、その状況できちんと鉄を斬るのだから驚くのも無理はない。】

ええ…?あんたと私で?

あらら…犯罪者と飲みになんかいったらあんた左遷されるんじゃないの?

って、手間って一体…いや、まあいいわ。

…次「穏やかに」会ったらね。そんとき行きましょ?

【提案には驚いた様子を見せたが、しかしまんざらでもない様子であった。】
【正義機関側の人間と杯を交わすことなど、女にとってみるとなかなか無いことだし、何より相手が提案してくれたのが嬉しい。】


【それから女も、最良この場に止まっている理由がなくなってしまう。】
【相手に別れの言葉を紡いでから、剣の位置を正し、踵を返した。】


【「穏やか」という言葉を強調した。―――――――――――果たしてそれは実現するだろうか。】



/乙でしたー!
340 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2 [sage]:2011/09/29(木) 16:53:23.80 ID:9j2MKpM3o
>>338
【説明を受けても、その技の凄さはいまいちピンと来なくて軽く相槌を打つだけ】
【それよりもその後の相手の反応を面白がるように、喉をくくっと鳴らして小さく笑うのであった】

「ああ、是非とも剣の道を進んでくれ。その雲耀の太刀≠ニやらを常時放てるまで、浮気はするべきで無かろう。
 もっとも、それを正義の道に反する為に使われても困るのだが、な」

【小さく肩をすくめて見せながらも、しかしどこか期待する様に】
【鍛錬を行ってもその先を目指せぬ自身より、目指して行ける相手の方が眩しくの見えるのは当然であった】

「証拠が無ければ、何も問題は無い。ああ「穏やか」に会えば、な」

【女の方もまた「穏やか」と云う言葉を強調すると】
【別れの挨拶を返してから、相手とは反対の向きに振り返って歩み始めた】
【今夜はやはり静かだな…――と感想を抱いたのは、この街に対してか己に対してか】

/絡み乙でしたっ!
341 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [sage]:2011/09/29(木) 17:47:46.14 ID:Zdu9yVIdo

林道の中のなんの変哲もない樹木の上で、青年は睡眠をとっていたのだが…


「――――ん」


青年の骨細な体が浮翌遊感に包まれた。それと同時に目を覚ます
瞬時に自分の身に何が起きたかを把握すると、素早く腰のホルダーから三日月型のナイフを抜いた
すぐさま能力を行使し、滞空時間を延長する。くるりと体勢を立て直し、着地の準備を整えた

この瞬間を傍から見れば、まるで青年の周りだけが無重力状態であるかのような光景に映るだろう
はたまた偶然その樹木の下に誰かがいたなら、自分の上から誰かが落ちてくる――なんて状況に陥るかもしれない
342 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [sage]:2011/09/29(木) 20:29:00.53 ID:Zdu9yVIdo
ts
343 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/09/29(木) 21:07:17.44 ID:Xm2c8J2G0
>>327
「………あぁ、そう……」

柳眉を逆立てて素っ気無く紡ぐ、単純に人と関わり合いたく無い気分の為に機嫌が悪い
だからと言い出会い頭に失礼な一言を放って良いモノでも無いが
少しキツ過ぎたと自省してる中、間抜けた発言か、場違いにも名乗りをあげた青年の様子から
自省して居た自分が馬鹿らしくなった、このままほうっておいて良いだろう

そう思案し、歩を進める音は数歩歩くまでも無く鳴り止むーーー“君、泣いてるの?”
顔見ときながら、明らかに的外れな台詞だと解るだろうに
そんな発言で足を止める私も馬鹿、そして、青年に向き直り問いかけようとする私も馬鹿
解っては居たけども、やや強めに頭を掻き振り返る

「どうして……ーーーそんな事」
「私に聞くのかな?私が泣いてる様に見えるのかい?見えるなら眼科に行くのをお勧めするよ」

無駄に腹立たしかった、純白に染まった汚れの無い、其の表情、私と言う存在が
全て理解の範疇に有るかの様な、私とは何か違う透明感
投げ返す刺の強い言葉

/ちょいと続きます
344 :【雅風閃華】 [sage]:2011/09/29(木) 21:08:04.99 ID:Xm2c8J2G0
>>327
わざわざ、こんな悪態を尽かしたいが為に、私は立ち止まったのだろうか、全てが罵倒で済むなら
言葉に“今更”を付け加えたいのか、少なくとも、此の男に当たって
何がどうなろうと言うのか、そもそも、私が渦巻かせる此のドロドロの感情は何なのかも解らない

ーーー解らないなら、解らないままで許されれば良いのに、でも世界は、人は其れを許さない

「ん、済まない、泣いてるかどうかは置いといて……少々、というかかなり失礼な発言だった」
「君がどう受け取ったかはともかく、詫びるよ、あと私の名、はシオンだ」

深いため息を吐いて、冷静になる、閑話休題と言わんばかり、まず詫びた、頭を軽く下げて
相手が名乗りをあげた事から、こちらも名乗りを挙げつつ、心に落ち着きを戻す自分が居た
疲れて居たのか、無意識下の自分を自分の思い通りに行動させるのは、難しいものだ

/ご免なさいェ、昨夜、PSPが突然の回線不調で書き込めず
/挙げ句何も出来ず寝落ちしてしまいました……一応、返信はしておきます。
/あと何度も言ってる事ですけども、遅レスで済みませぬ……
345 :【常盤を見詰める子の星】 - Firmament Hirondelle - [sage]:2011/09/29(木) 21:41:47.89 ID:L95NKm3H0
肌寒さを感じ始めた秋口の夜の浜辺
打ち捨てられた船舶の上で三つ眼という畸形の少女独り

額を隠すかのような黒髪と薄汚れた包帯は自身の畸形を隠匿するかのように在る。
量産されている長そでとジーンズ、そして腰辺りに二本一組の釵が差されている。

「…今日もいい夜ですね。けれど少々寂しくもありますが
 それは夜空に浮かぶ星達に思いを馳せることで紛らわすとしましょうか
 寂しさを紛らわす方法なんて…いくらでもありますし」

リラックスした状態で、凛とした声を響かせながら顔を上げ星々を観察する。
その姿からは、警戒心と言うものは失せているように見えて、そうではない。
もし何かが来たら、何かしらの警戒をするのだろう。それが人であろうと人外であろうと。

/なんでも募集
346 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/29(木) 22:16:11.05 ID:urQNtQsgo
>>345
【ざっ】

【っと、足音が一つ、その場所へと踏み入れた。小さな煙が舞い上がり、砂浜に足跡を残す】
【その容姿は一見では少しばかり怪しい者が在った。赤黒い色をしたパーカー、フードを深く被っている】
【蒼い色をしたジーンズ、真っ白なスニーカー、ちょっとラフな感じであった】
【瞳をフードの下に隠し、フードの端っ子から漏れる髪の毛は青白い色を放っていた】

【そして、少女の方へと、数歩歩み寄りながら】

「やぁ、こんばんは。」

「こんな夜更けに華奢な婦女子がお独りとは随分と不用心だね」
「家出少女なのかな。もし、よければ話を聞こうか?」

【いきなり、随分と馴れ馴れしい態度で話を仕掛ける青年らしき人物。身長は170前半だろうか】
【両手は茶色い皮の手袋に隠されていてみることはできないが、露わになってい口元の肌は青白かった】
【それがこの青年の肌色なのか、それとも月光の光を浴びて、ただ反射しているだけなのかは定かではない】


/まだいらっしゃいますでしょうかっ
347 :【常盤を見詰める子の星】 - Firmament Hirondelle - [sage]:2011/09/29(木) 22:35:27.78 ID:L95NKm3H0
>>346

星をただ見ているその時、砂を踏みしめる音が聞こえた。

(―――…誰か、来ましたね)

砂を踏みしめる音というのはそう珍しいものでは無いがその音が人型特有のモノで在ったので
畸形の少女は視線を星々から外し、額に巻いた包帯を解きながら足音がする方へと身体を向けた。

「はい、こんばんは。色白なお兄さん」

穏やかな微笑を浮かべながら色白の青年へと穏やかな口調であいさつを返す。
経験上初対面と言うのに馴れ馴れしいというのは大抵ナンパだとかよろしくない人種である。
邪険にあしらっても何もいいことが起きない人種でもある。中には執拗な者もいるから。

「お気遣いありがとうございます。私は独りに慣れていますし、不用心であってもその実用心しているのですよ」

と、柔らかい物腰で言葉を綴る。はたから見ればこれは交流なのかもしれないが、
畸形の少女にとっては自衛の一種に過ぎない。自身に危険を及ぼさない為の手段。

「私は家出する家などありません。だから家出少女ではございません。
 けれどお話をさせていただけるなら、…お願いしてもよろしいですか?」

青年が来る前に少し寂しいと、洩らした。偶には誰かと話す夜も悪くないと内心呟く。
畸形の証明たる第三の眼さえ見せねば、何てことは無い一時になるとも思った。
348 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/29(木) 22:49:29.38 ID:urQNtQsgo
>>347
「もちろんさ。むしろ、ナンパした側としては願ってもない話だね」

【自ら自分の目的を"ナンパ"と呼称し、露骨に隠匿する事もなく平然と言ってのける青年】
【唇の端は少しだけ両側に吊りあがり、薄さを感じてしまう様な笑みを浮かべているのであった】
【素顔を明かさないのが怪しい点でこそあるものの、一見においては軟派な青年とだけいるのだった】
【無論、少女の雰囲気だけで何か暗い過去を持っているとかも予想できるはずもなく、簡単な気持ちでいる】

「独りに慣れているとは言って君が平気と述べても、」
「こんな暗い時間に婦女子一人をそのままにしておくというのも、ボクの気が許さない話でね」

「君の機嫌をボクが損ねていない内は、できれば、君の話を聞かせてほしいな」

【ふっとフードの両端を両手でそれぞれ摘まんで、ピッ、と引っ張ってフードの深さを整え直す】
【そして、それ以上は口数多くは喋ろうとはしなかった。今夜の主役は少女である。語り部こそが主役だ】
【ならば、少女がそれを放棄するまでは自分は『今夜』という時間においては、ただの脇役に過ぎないと考えているのだった】
349 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/29(木) 22:58:02.64 ID:urQNtQsgo
>>348 細かいですが修正をっ
/『独りに慣れているとは言って君が平気と述べても』×
/『独りに慣れていると君が言い、、君が平気だと述べても』○
350 :【常盤を見詰める子の星】 - Firmament Hirondelle - [sage]:2011/09/29(木) 23:03:31.79 ID:L95NKm3H0
>>348

「あら…自らナンパと言う事を認めましたね。しかも臆面もなく平然と…。
 あなたは変わった方ですね」

露骨に、堂々とナンパと言ってのける青年に少し興味が湧いた。
色白で、部屋に引きこもることが多そうな、ナンパとは似つかわぬ容貌の青年に好奇心を抱く。
相手が素顔を明かさないのは、自身と同じで何かしらの理由があると思い込み、何も聞かない。

「お優しいのですね、まるで紳士のようです。
 …では、貴方の機嫌を損ねない内に私の話をするとしましょう
 ですが何処から語ればいいのでしょうか?」

と困ったと眉を顰め目を細めながら言うものの、表情はまだ穏やかなもの。
いざ自分の話を話せと言われると何を話していいか解らない少女は、視線をあちこちに彷徨わせる。
351 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/29(木) 23:13:00.26 ID:urQNtQsgo
>>350
「変わってるからね。」

【こくり、と顔を右へと傾げてながら、これまたさも当たり前かのようにそれを認めてしまった】
【どうやら少なくとも普通の常識人とは価値観というか、認識感というのに差異があるらしい】
【青年の瞳が隠れているので、一体その視線を少女の何処へと向けているのかは定かではなかったが】
【この落ち付いた雰囲気からはとても変なところを見ている様には見えないだろう。ナンパ師らしからぬ、ナンパ師】

「ん、そりゃ、紳士だからね、ボクは」

「そうだな。んー……名前、からが妥当なのかな」

「あ、いや――これは失敬。名乗るのはまずは男であるボクの方からだ」
「ボクの名前は、うん、そうだな……"フード"、でいいや」
「じゃあ、名前を聴かせてもらっていいかな?」

【しかし、余り自画自賛に陥っていると主役の台詞を食いつぶしかねないので早々に切り上げ、自己紹介をさせてもらう】
【名乗るのは自己紹介を求める側からであるのが当然であり、更には男性から名乗るのが当然の礼儀ではないか】
【危うくそのタヴーを犯してしまいそうだったがなんとか回避する。この青年は、そんなことも気にするのだった。今時】
352 :【常盤を見詰める子の星】 - Firmament Hirondelle - [sage]:2011/09/29(木) 23:30:12.58 ID:L95NKm3H0
>>351

ナンパ師らしからぬ言動に少しだけ経験則からの警戒を緩める。
その所為で彷徨う視線の活動範囲は徐々に確実に広がりつつあったが。
青年の名前を耳にして、視線の遊びはぴたりと止まる。

「フード、さんですか。余談ですが食べられそうな名前ですね
 では、わたしの番ですね。わたしは、レイセンです。
 帝国と言うちっぽけな島国の生まれですが、わたしはその帝国については何も知りません。
 ついでに、両親とやらも家族とやらも知らない唯の独りです」

こともなげに表情を崩さず、紡ぐ言葉。まるで他人事のように自分が覚えている事を話す。
その姿は何というのだろうか。空虚なものなのか、それとも何でもない無なのか。
畸形の少女はそれに対する答えを持ち合わせてなどいなかった。

「あなたは家族と言う物や両親と言う物が周りにありましたか?
 もし在ったのならお聞かせ願いたいです」

だからこそ、無意識に他者の答えを知りたくなった。自衛のための知識を得る事に走った。
その根本はどこから来ているのかと言えば、きっと孤独からだろう。
353 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/09/29(木) 23:32:05.80 ID:1k0woD1p0
>>343-344

「あー、うん。 そうだよね」

「んー……。 病院は、出来ればもう行きたくないなぁ」

【困ったように時を見上げて】【整えられた髪を崩さぬよう右手で軽く頭を一掻き】
【今まで散々お世話になった場所ではあるが、病院というあの独特の空間はどうも好きになれない】
【いや、お世話になったというのはまだ軽い表現】【病院が彼の人生そのものであったという方が正しい】
【この男、生まれてからつい最近までずっと特殊病棟に入れられていて。世間と隔絶した生活を送ってきた、文字通りの箱入り息子】
【ようやく其処を出たことで男の人生は初めて色づき始めた】【体は大きいが中身はまだ赤ん坊のようなもの、かもしれない】

【相手のキツい言い方と声にも男は全く動じない】
【感情を受け流すのが上手い――――のではなく“其れ”に気付かない鈍感である、というだけ】
【生憎話の中で感情の機微を感じるような高度なテクニックは持ち合わせていない】
【ただ自分の思った事を素直に口にするのみ】




/続きます
354 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/09/29(木) 23:33:15.28 ID:1k0woD1p0
>>353の続き

「ん、いいよ。 気にしないで」

「シオンさんか。 よろしくね」

【謝罪を受けても飄々とした態度】
【口の端に困ったような笑みを浮かべて、軽く右手を振って見せる】
【謝るのは得意だが、謝られるのはどうも苦手だ、といった様子】
【相手が話題を変えようとしているので、それに合わせて男も別の話を――――】



「あの……本当に、泣いてないよね?」

【しなかった】【男はそんな遠慮や駆け引きは一切やらなかった。否、出来なかった】
【少女が会話の流れを頑張って正常に戻そうとしたのに、その努力に報いる事もせず遠慮無く全て断ち切ってしまう】
【勿論嫌味でもわざとでもなく(いやこれはわざとなのか?)、本気で心配そうな顔でこれを尋ねているだから性質が悪い】
【この場の様子を見ている者が居たなら、思いっきりズッコけて 『空気読めよっ!』 とツッコミを入れるだろう】




/oh……大変でしたね、それは仕方ないですよ
/別に気にしていませんですの
/スピードの事は言いっこ無し、自分も遅いのでごめんなさいです
355 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/09/29(木) 23:46:38.03 ID:urQNtQsgo
>>352
【対して、青年は視線を遊ばせている様な様子は殆ど見せなかった】
【フードに隠れた顔の向きは動いておらず、視線の方は見えていないのがあるのではあるが】
【一応、ナンパ師を自称しているからか、少女と話しているのが嬉しいのか、薄い笑みを浮かべつつ】
【少女の話を黙って聞いた。脇役なのだから、自分が語って相手の話題を遮るのはご法度】

「帝国生まれだったんだね」
「あ、うーん……それ、話しても大丈夫な話題?」

【青年は少しだけ口元の緩みに不安の色を混ぜた。天涯孤独というのは意外と重い話題である】
【それを初対面の自分にしてくると言う事は、恐らくは少女自身が気にしていないのであろうが――】
【――青年からしてみれば、それは、聴いてよい話題なのか判断を付けられなかった。他人の心情を読む能力などない】

【そして、逆にと言わんばかりに少女から向けられた質問】

「んー……まぁ、ボクの話はよさないかい?」
「いや、ボクは至って平凡。普通の家の生まれで、普通に育ってきたからね」
「語るべきところなんて皆無みたいなものだよ」

「あ、でも、確かに不公平といえるかもしれないけれど……ね?」
「ナンパした側がべらべらと喋るのは安っぽい。だからこそ、君に話をしてほしいんだ」
「どうしてもっていうなら、話をさせてもらうけどもさ」

【どうも、自分の話題となると消極的な青年であった。それがどんな理由によるものかは定かではないが】
【考えてみれば少女から見て青年は"定かではない部分"が多過ぎる。顔すら、明かさないのだ】
【一方で少女の話を求める。少女がどんな生まれで、どんな過去を持っていて、どんな性格かを知りたがる】
【ナンパ師故の言動なのか、それとも別の何かなのかすら、定かではなかった】
356 :【真双戒剣】 [sage]:2011/09/29(木) 23:56:48.85 ID:f5NDmQjIO
【次の街へは、もう後少しで着く頃であった。】
【畦道の左右は緑色の雑草が好き放題に生え、月明かりが葉の上の先ほど降った雨の露を濡らしている。】
【虫の鳴き声と、ミミズクやフクロウの羽音だけが大きく響いていた。】

…あーくっそ…遅れた…

【ふと、その自然の音の中に異音が混ざった。ぬかるんだ道を歩く一人の人物。】
【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

【微弱な冷気と、遠くからでもわかる強い魔翌力。】
【剣からそれらを持続的に吹き流しながら、女は次の街の雑踏を求めていた。】
357 :【常盤を見詰める子の星】 - Firmament Hirondelle - [sage]:2011/09/30(金) 00:09:45.34 ID:fqTQ5o8O0
>>355

「はい、大丈夫な話題です。わたしに家族や両親がいたとして
 こんな容姿では私を受け入れてはくれないでしょうから」

そう言って、徐に前髪を掻き分け額を他者からでも視認できる状態にした後
すっ、と眼を閉じようとしたが相手の顔さえも分からないという状態に少し不満を抱き。
眼を閉じるほんの刹那まで相手の顔を視ようとするが見えなかった。

眼を閉じた後、一瞬闇が見える全てとなり、星空も目の前の青年も闇に溶けて消えた。
けれど直ぐに陽炎のように曖昧ではあるが青年の視覚が畸形の少女に入り込んだ。
青年の視界が入り込んだと同時に縦方向に直線の亀裂が入り、横に開き、眼球が現れる。
―――魔性とも言うべき第三の眼。故に畸形と詰られ、棄てられる要因となった眼。

「私は無能力者同士の間で生まれたはずなのですが私はそうならなかったようです。
 これは――いわゆる畸形と言うのでしょう。故に私が受け入れられないのもその為です
 だから家族や両親があっても無くても、…きっと変わらない。むしろ知らない方が幸せなのかもしれません」

「きっとあなたは幸せ者です。家族に疎んじられる事も無く普通と言えるのですから
 先ほど私はあなたに質問をしましたが、やっぱり聞きません。聞いてしまったら――」

その後に続く言葉は無かった。家族に疎んじられた覚えはない。最初の記憶は母らしき人物の微笑みなのだから。
言葉を構築するのに参考にしたのは今までの経験則。三つ目という畸形を晒した時の記憶から来ている。

一通り話した後少女は苦笑を零し「こんなしみったれたお話ですみません」と頭を下げて謝る。
358 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/09/30(金) 00:10:58.32 ID:wmjipKhs0
>>353>>354
「はぁ……ーーー」
「多分、君に場の空気を読むと言う概念を話しても、通じないのだろうね……ま、良いさ」

ーーー……軽い諦念
半分呆れた風に乾いた笑みを見せる、見た目に反して、中身が子供なのか、多分、叱咤しようが
其の意図が解らない様な、ある種性質の悪い世間知らずか、尤も
周りの人間に無理に合わす必要性なんて無いのだから
其の人格を否定する気にはならない、寧ろ、自分にだって、通じる事だ
責めても仕方無いし、子供の感受性の様に素直に受け取り説いてみるべきか

「心配は要らないさ、私は泣いてない……寧ろ君はどうして私が泣いてる様に思えたのかな?」

唯、素直なものの見方、私には其れが欠けているのだろう
寧ろ、わざと欠かしていると言うべきか、或いは私を思い悩ます事は青年自体が大袈裟に
取り上げただけの取り越し苦労か……ーーー振り向いて居た体勢から
少し青年の近くに寄り、壁際に背を凭れ掛けさせ、瞳を閉じて、腕を組み、問く

逃げるのは……ーーー今日は止めにしておこう
そんな意志の現れ
359 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 00:27:21.06 ID:5tFvQyPco
>>357
【するっ、と額の包帯を解き始め、瞼を降ろしていく少女。最初は、何をしているのかわからない】
【しかし、次第にその包帯によって隠れていたところが露わになる】
【包帯を見ただけの時は、怪我の痕とかでもあるのかと思ったが、そうではなかったのだった】
【それは人間には絶対に無いであろう代物。人外ならばあるかもしれないが、少女は人間なのだろう】
【だが、それを持っている者を人間と呼称したら人間に失礼に値するのではないか――第三の目、だなんて】

【最初に青年が感じた感情は――相手を確実に傷付けるものだった。悪意は無い、敵意も無い】
【それでも、その無礼な感情を、失礼な感情を、罪悪感すら感じる感情が腹の奥からぷつっと沸いてきたのだ】
【――この青年のツボは、浅く、それでいて妙に捻くれ曲がっていた。人間の額に第三の目など、シュール過ぎると感じてしまったのだ】

【殺す。その感情を殺す。それを露にでもしてみろ、確実に嫌われ、下手をすれば涙を視る羽目になるかもしれない】

「……なるほど。それが、"キミ"か」

【口数が急激に減る。奥歯で舌を軽く噛んで耐え切ろうとする。バカだろ自分は。この期に及んでこんな―――】
【口元の笑みが若干歪み、片側だけが強く引きあげられていた。明らかに、感情を我慢している様子である】
【視線を外すか?いや、それをするのも無礼に当たるかもしれない。女性にそんなことしていいはずがないのだ】

【とはいえ、自分に何が出来るか。少女を諭してみるか?初対面で、ただのナンパ師風情の自分が】

「まぁ、ボクは君とはしがない初対面でしかないし、何がどうとは言わないさ」
「君が話を聞きたくないと言うなら、もちろん、ボクはこの口を即座に閉じさせてもらおう」

「けど、きっと親御さんがいたら、たとえどんな姿だろうと愛してくれたと思うよ?」

【ただの綺麗事だ。しかし、それしか言えないではないか。調子に乗って、偉そうなことを述べるのも良いかもしれないが】
【今はただのナンパ師。フードを被った怪しい男。そんな脇役が、こんな重い話題を振りほどこうとしていいわけがない】
【少女が今にも崩れそうならばまだしも、少女はそれを半ば受け止めがちに見える。ならば、尚更、言葉を放つのは無礼』
360 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/09/30(金) 00:48:39.00 ID:5IvC6h6b0
>>358

「くうきを、よむ……?」

「んー、新聞なら毎朝読むけど、空気は読んだことないなぁ。 どうすれば読めるの?」

【少女の予想通り、男にその言葉は全く通用しなかった】
【そもそも概念という単語ですら知っているかどうかも怪しい】
【よほど空気が読みたいようで、背中の翼を小さく動かし風を操って周囲の空気を微弱に動かしている】
【しかし其れは空気を読むというより風を読む方向に近いものだったが】

「昔、病院に居た時に、君と似た感じの子に会ったんだ」

「その子は、『自分は涙は出ないけど今確かに泣いている』って言ってたから……君もそうなのかなって思ってね」

【相手が逃げずに自分の相手をしてくれる事に心から感謝】
【それに対し真剣に向き合うべく、自分が最初に会った時に感じた事を包み隠さず正直に話す】
【病人の持つ一種独特な雰囲気、それをこの少女が持っているとでも言いたいのだろうか】

「それに俺は 『正義の味方』 だからね。 悪い人がいたらお仕置きするし、泣いてる人がいたら助けるんだ」

「あ。 前に、変な格好の女の人が言ってたんだけど 『正義が必ず勝つんじゃなくて、“勝ったものが”正義』 なんだって。
君は正義って何だと思う?」

【ついでに自分の動く理由と現在の職業を教える、胸元に光るバッジを右手の指で誇らしげに指し示しながら】
【そう、彼はこの世界で悪を断罪する者の一人。最近入隊したばかりの新人ではあるけれど】
【しかし正義の概念が自分の中で未だ確立していない男は、出会った人に対し取り敢えずこの質問をする事にしている】
【――――もしこんな正義の味方に助けられたら、相手は困惑するどころか寧ろ屈辱に感じるかもしれないが】
361 :【常盤を見詰める子の星】 - Firmament Hirondelle - [sage]:2011/09/30(金) 00:53:11.92 ID:fqTQ5o8O0
>>359

頭を下げている間第三の眼を開き続けていた為に、伝わる舌の痛み。
恐らく畸形である事に機嫌を損ねてしまったのだろうと直感し、痛感する。
第三の眼で感知できるのは五感止まりではあるものの。
それでも青年の怒りが滾り始めているのは手に取るように解った。

「…はい、これが私です。そしてこの畸形(わたし)はあなたの機嫌を損ねてしまったようですね」

申し訳なさそうに俯きながら眼を開き、第三の眼を閉じながら目線を逸らす。
そうしたら見えたのは第三の眼を開眼する前となんら変わらぬ背景と口元を歪ませた青年。
嗚呼、見せなければ良かった。話さねば良かった。調子に乗って癇に障る事をしなければ良かった。
心の中で渦巻く負の感情。後悔、悔恨、痛恨、自虐。

「―――…そうで、あったらいいですね。どんな姿であれ愛してくれるのであれば
 ソレは、幸せでしょう。けれど現実は違う故に悲しいです。はい」

半ば諦観している事である。恐らく忌み子として家から追放され剰え亡き者にされかけた。
けれど完全に諦観をしている訳では無い。なぜなら最初の記憶に出てくる女の人は微笑んでいたから。

「……この先も、お聞きになりますか?フードさん
 できればここで切らせて欲しいのです。これ以上話せば――…」

皆まで言わない。寂しげで諦めの伺える表情から言わんとしていることがわかるだろう。
せっかくの良い夜をこんな矮小な畸形(わたし)の所為で台無しにしてしまったのだから。
362 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 01:18:20.18 ID:oQEMmzwzo
>>361
「……これは、悩むね」

【怒り――怒りの感情なんてのは一切無かった。そもそも、自分が怒りを感じる必要性が無い】
【ならば、この感情は何だというのだろうか。例を挙げるならば、"人間"を比較の対象として持ってくるならば】
【この感情はきっと、哀れみ、か。自分は確実に高い位置から相手を見ていることに気が付いた】
【けれども、それを訂正する気は無い。嗚呼、まぁ、いいか。言うか。相手がこんな話をしてくれたのだから、自分もだ】
【相手が重大なことを曝け出してくれたのに、自分は全てを隠匿し続けるなんて無礼で失礼で失敬な話があるだろうか】

【青年は一度視線をどこか横の方へと、ふっと、逸らし――また、少女の方へと戻す。その、真っ赤な両の瞳を向ける】

「――……じゃあ、唐突だけれど、こんな話をしてあげよう」

「世界ってのは君が思うよりもユニークで、シュールに包まれている。ということだ」
「君と少し話しただけだから自信を持っては言わないけれど、君はきっと、優しい性格だ」
「だからこそ、そんな優しい君の為に、ボクは言おう、話してあげよう」

【これで、少女が傷を負ってしまったらと考えると一瞬躊躇ってしまうが、それでも"牙"をカチッと一度だけ鳴らし】

「―――滑稽だよ。君」

「初対面の、赤の他人であるボクに言われるのが一番癪に触るかもしれないけど、嗚呼、ボクは、笑いそうさ」
「悪いけど、いや、本当に悪いけれど、ボクは紳士ではあるけど気配り上手じゃないんだなこれが」

「君は世界のことをどれだけ知っているんだい?」
「君のソレは、本当に忌むべきものなのかい?」

「ボクは君の過去を知らない。知らないけど、偉そうで、君の気持ちを考慮してあげられないけど」

「君は、人間過ぎるんだよ。どの人間よりも、人間的だ」
「世界はもっと広い。けれど、君の見識が狭過ぎる。狭過ぎて、いつ窒息してもおかしくなくなっている」
「ただの初対面の、軟派なボクは君に助言はできないけれど、まぁ―――応援、してるよ」

【―――そう言って踵を返す。幾ら長い人生経験があるとはいえ、他人の気持ちと言うのは何時まで経っても理解出来ない】
【結局は自分の感情を、欲望を、見知らぬ少女をなんとかしたいという欲望を爆発させてしまった】
【そして、少女に背中を向けた青年はそのまま右足の一歩を踏み出して、少女から離れようとする。これ以上は、失礼だ】
【つい、言ってしまった。少女の縁者でもなければ知り合いでもない自分が、大して知っているわけでもなく、ベラベラと】

「またどこかで会ったら、その続き、ボクみたいなヤツでよければ聴かせておくれよ」

「じゃあ、ね」

【ただ、とてつもなく可笑しかった。自分が、少女が、この光景が――人間に化けた怪物と、怪物染みた少女の構図なんて、シュール過ぎる】

【闇を従えた青年はそっと夜の闇の中へと消えていった】
【闇はしゅっと集まって、消えて、残ったのはその闇の残り香だけだった。少女の行く先を導くように、曇らす闇】


/ちょっと眠気がばーにんなのでこの辺でっ!
/なんか訳が分からない展開で申し訳ないです……色々と捻り過ぎました
/とかくも、絡み乙でしたー!
363 :【常盤を見詰める子の星】 - Firmament Hirondelle - [sage]:2011/09/30(金) 01:28:38.41 ID:fqTQ5o8O0
>>362
/此方こそ乙でした!此方も眠気がやばいです
364 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/09/30(金) 01:47:12.00 ID:wmjipKhs0
>>360
「ふふっ、意外と世間の事には目を向けるんだね、空気を読む、か」
「そうだね……、ちゃんと君は空気を読めて居るよ、少し他人より読み方が違うだけでね」

空気の読み方なんて人それぞれだ、空気が“見えない物”と認識する人は其の“見えない”
と言う空気を読んでるんだから、我ながら屁理屈だが
彼女なりの答えはそうだった、単純な言葉の意味としての空気だとか、風の空気だとか
敢えて指定しない答えーーー翼に関しては、彼女は彼を敵と認識しなかった
根拠は無いが、ひと目で人間と認識したのだから、彼女に人間は……ーーー殺せない

其のジンクスが、単純に止めているだけなのかも知れないが

「“正義”ね……ーーー」

話を聞き耽り呟く一言、今の私は一種の革命家に似ている
出来もしない事を実現しようとする其れに、革命家ゲブラの様に無理だと周りに言われても
“其の通りだ”と突き通すーーー
正義など、正しく無くとも突き通さないとならない、其れが己の心に涙があろうと
それが出来ないのなら、やめてしまえ、それだけで良いのだ

/悪い、また続く
365 :【雅風閃華】 [sage]:2011/09/30(金) 01:47:57.32 ID:wmjipKhs0
「ーーーま、私が、そんな事を呟く人に似ていたのなら」
「泣いているのも、事実かも、知れないね……でも、泣いている理由を、ちゃんと聞いた事は?」
「私は、もう有りもしない過去に縋って泣き続けている、無意味と知ってても、涙が止まらない」
「涙が枯れても泣き続ける人が居るんだよ、血涙だって、何だってね……」

「それこそ今の私の正義は、今流してる、涙、にあるのかも知れないね」

此の心の傷が、涙が、決意、汚れた正義の下に有るもの、愛別離苦の涙、哀悼痛惜の涙ーーー
青年の正義に比べると、酷く個人的で、狭い世界で、自嘲気味に笑いたくなった
自分の捻くれた性格が身に染みて良く解る
私は世界にも興味は無いし、私は私の世界でしか答えを出せない……ーーー違う、出さないのか

「勝つのが正義、其れはきっと世界にとって、酷く当たり前で、人にとって都合の良い答えさ」
「間違って無い、間違いなんか、有るはずもないんだ」
「………人は間違いに向き合いたくないからね」

どうしてこうも私の世界は謎に溢れているか、その真相は解らなかった
だってその真相に向き合おうとすらしなかったのだから

/PSPフリッたり……かなり掛かった……済まぬ
366 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/09/30(金) 02:35:56.33 ID:5IvC6h6b0
>>364-365

「え? そうなの? ……うーん、ならいっか」

【自覚は無いが、自分は空気を読めているらしい】
【言われるがまま素直に納得】【それ以上説明を求めたり、反論したりすることも無い】
【男は、他人の言葉を疑うという事をまだ知らなかった】
【いつかは読めているという自覚が出来るようになればいいな、くらいの考えしか持っていない】

【あと少女の直感は正しい】
【これほどの異形にして異常でありながら、この男は正真正銘ただの人間】
【そして戦闘経験は皆無】
【襲われていたなら、今頃首が胴体とオサラバしていた所だ】

「ん、聞いてみたけど教えてくれなかったよ。 『あんたなんか嫌いだ』って言われた」

「――――で、その後すぐに死んじゃった」

【 さらり、と 】
【自らの名を名乗った時と同じ。いつも通りの平坦な声で、自分にとって身近だった人間の死を躊躇なく告げる】
【それが異常であることには少しも気付かずに】
【男にとって、 “死” とはなによりも身近なもの】
【毎朝顔を合わせる隣人よりも、(今はもう居ないが)自らの家族よりも親しみ深い存在】



/続きます
367 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/09/30(金) 02:38:17.70 ID:5IvC6h6b0
>>366の続き

【病院で生活していれば、どんなに目をつむっても、どれだけ耳を塞いでもそれを否定することは出来やしない】
【どれだけ正常な人間でもそれらを繰り返し見ていく内に、いつかはその正常な感覚が麻痺してしまう】
【ましてこの男は生まれてからずっとそれを傍で感じ続けてきたのだ】
【心は純粋なまま、数多の死の臭いをその体と魂に纏った男】
【まるで死神の雰囲気を持つ天使のような存在】

「正義は涙にある、か。 つまり……それは悲しい正義って事かな?」

【難しいことは分からないので、相手に確認を取る】
【他人の其れが参考になるかは疑問ではあるが、無知な男はこうでもしなければ「正義」など理解できない】
【悲しい正義、都は何だか陰気な言葉だ】【悲しいのは嫌いだが、しかしそういう考えもあるのかも。と思う】
【だって男には其れを確かめる術などないのだから】

「という事は、人にとって都合の悪い答えもあるのかな? あるならソレも教えてほしいけど」

【また難しい話になってきた】
【しかし、それらを取り込み吸収するために。男は更に真剣な顔で質問を重ねる】
【まるで寡黙な有名人に対して、喧しい記者がインタビューしているかのよう。少女もこれにはウンザリだろう】
368 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/09/30(金) 03:29:19.30 ID:wmjipKhs0
>>366>>367
「……ーーーん……なんだかんだ、君は私と似てるのか、良く解らない」
「そんなに、簡単に死んだなんて言わないでくれ……」

死神の言葉を持つ天使、隣人の死を思い出してどうして無機質で透明なままで要られるのか
私は逆に幾つもの死を見て、寧ろ“死”を特別視して要る、故に其れが枷にも成り得るが
其れが私を“人間”のままで居させてくれる
其の“病院”とやらの水面下で青年の見た物がどれだけーーーただの骸と成り果てたのか
聖人の様な淡泊な青年が、私には怖くてたまらない、故に少し声を震わせて語気に力が隠った

ーーー少なくとも、私は狂いたくない、狂わないでいたい、もし既に狂って居てもきっと私は
其の現実には直面しないだろう

「ま、そう言う事で良いよ……正義なんて、誰がどんな風に掲げて居たって個人の自由だ」
「敢えて悪を掲げるなら、それなりの覚悟が必要だろうけど……」

/続きm
369 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/09/30(金) 03:30:03.24 ID:wmjipKhs0
よく考えると正義の話なんて、柄にも無い話だ、ただの私情の隠った信念なんて
正義なんて立派なものでも無いのに、自分は全てを解った風に語る、自分で自分の全てを
解って良い気になった挙げ句の悪い癖だ、なんて考えて自己分析をしてる自分が憎い
客観の様に見せかけた主観的正義、単純にそう言い換えられそうだ

「……君は、人を考えた事はあるかな?」
「私だって人、君も人、人の全てを人自身が知る、此はとても不思議な事だと思わないかい?」
「人にとって都合の悪い答え……ーーー其れは“解らない”事、んん、答えの一つ、かな」

「解らないと其の事柄に何をして良いのか解らない……君だってそうだろ?」
「だから敢えて、私の知ってる幾つかの“答”を答えない、ヒントは“心”だ」

敢えて私は悩ませる答えを選んだ、其れは青年が一人の人間として、物事を考える様に
きっと青年にも解る様になって欲しい、私はそう思う、自分勝手な言いようだが
其れで救われない人が居るような気がして……ーーー

「うん、宿題だ……話し疲れた、失礼するよ、また会える時は答えが見つかってると良いね」

微かな笑みを浮かべて、壁から背を離し、背を向けて去るべく歩を進める。
370 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/09/30(金) 04:04:04.02 ID:5IvC6h6b0
>>368-369

「ん、分かった。 ごめん、もう言わないよ」

【恐怖か怒りか、感情のこもった声で告げられて男はあっさりと謝る】
【しかし少女の気持ちを酌んだ訳ではない、否定などの相手に逆らうという考えを持っていないだけ】
【自らが間違っているとは思わないが、相手が間違っているとも思わない】
【この男の中に、何かを否定するという概念はまだ生まれていない】【ただ、その全てを肯定するのみ】

「悪か……そっちもまだ、よく分からないなぁ」

【そもそも正義と悪の区別が曖昧なまま、この仕事を始めたのが間違い】
【誰かが傍について一から教育、指導すべきだったのだが。何となくずるずると今の状況が続いている】
【いい加減適当な人が現れて、ちゃんと教えてやってほしいものだが】

「…?……??――――!?☆!?」

【 唖 然 】
【ぽかんと口を開けたまま硬直状態】
【分かりやすく襲えてもらおうと思っていたら、其れはもっと難しい問題になって返ってきた】
【先程から脳の思考回路が悲鳴を上げっぱなしだ】【“解らない”事? ヒントは“心”?】【さっぱり分からない】
【しかし今の言葉は全て記憶の底に】【一字一句残らず肯定し、飲み込んでみせた】

「あ、宿題ね。 うん」

「じゃあね。 おやすみなさい、シオンさん」

【珍しく狼狽気味の男】
【めまぐるしい話の展開に付いて行けなくなっている様子であった】
【しかし相手が立ち去るのを似て、いったんそれらの思考を停止】
【その背にむかって、楽しそうに笑顔を浮かべながら軽く右手を振って見せる】
【初めて自分に宿題を出してくれた大事な 『先生』 を見送るためだ】
371 :【雅風閃華】 [sage]:2011/09/30(金) 04:26:46.79 ID:wmjipKhs0
>>370
根は良い青年と言うか子なのだろう……ーーー其の手を振る仕草を一瞥して思う。
くすり、と振り返りざまにまた笑みをこぼした
私も進まないとならない、此の千里より長い人生の道を

「……ーーー」

夜風が鼻をくすぐり気持ち良い、なんだかんだで、気持ちに整理が付いた自分が居る
自分の答えは相変わらず見つからないが、迷える人が居ないようにーーー夜空の星に願いを

/乙でしたッ!長々とおつきあい頂き感謝ッ!!
372 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/09/30(金) 04:41:08.93 ID:5IvC6h6b0
>>371

「宿題かぁ……。 ――――へへっ」

【恩師(?)の背を見送ってから、男はふと星空を見上げる】
【なんと、もしかしたら初めてかもしれない。こうやって声を出して笑ったのは】
【この赤子のような男でも、少しづつではあるが成長しているという証だろうか】
【そのまま背中の翼を使って風を起こし、綺麗な夜空へと飛び去っていく】

【果たして、再び出会うまでにこの男は “ 答 え ” を見つけることが出来るのだろうか――――――――】



/絡み乙&ありでしたッ!
373 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/30(金) 15:54:44.45 ID:ebK7N2OSO
昼、郊外に位置する公園にて、

「……さむ」

黒髪の青年が、ベンチの上に縮こまりながら座っていた。
服装は秋物らしいラフなもので、腰のベルトには一振りの短刀を抜き身のまま差している。
そんな出で立ちの彼だが、その中でも一番の特徴は、

「……流石に『正義の味方』じゃ食っていけないよな」

彼が持つ、『仕事募集中!(住込みで)』という文字が刻まれた看板だろう。
手作りらしい、木製の看板で、おそらく文字は短刀で刻んだ様だ。
傍から見れば浮浪者やホームレスにすら見え得る光景。お子様にはあまり見せたくない。
374 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/30(金) 16:01:48.98 ID:MOICY6KPo
>>373

【如何にも洋風な町娘然とした少女の影が近づいて来るだろう】
【ただ、少女にはおかしい点が2つ――狐の耳と尾が生えている】
【所謂人外というやつだ】
【何やら買い物の帰りらしい。麻袋を持っていた】

……?

【青年の前で立ち止まる】
【看板を暫しじ、と見つめると】

あの

【声をかける】
【侮蔑や蔑みの声音ではなく、優しげな】

私、神社で働いているんですけど――住み込みでも来られますよ、来ます?

【ニコ、と安心させるように微笑みながら誘う】
【看板をじっと見つめたのは心当たりが有ったからなのだ】
375 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/30(金) 16:13:50.68 ID:ebK7N2OSO
>>374
「……え?」

その優しげな、少女の声を聴き、青年は顔を上げる。
そこに居たのは、人間に狐成分20%加えた様な少女。
偽物やコスプレには見えないし、おそらく、この少女は人外なのだろう。
青年は、しばし目を瞬かせ、そして見開き、少女を見つめ、

「し、しかし、神社と言われても、私は神事なんて全く知らないのだが……」

困惑し、しかし嬉しそうでもある青年。
正直、少女の申し出は非常に有り難い。が、神社という特殊な仕事場は予想だにしていなかった。
正月すらまともに参拝した事のない青年が、果たして勤務出来る様な所なのだろうか。
376 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/30(金) 17:02:16.27 ID:MOICY6KPo
>>375

お掃除を手伝っていただくだけでもいいんですよ?
細かいことは後から覚えればいいのですし

【ね?とこ首を傾げるように、可愛らしく】
【右手を差し出すと】

私は稲と申します
来るなら、手をとってくださいな

【手を取らなかったとしても、残念そうにはすれど怒ったり悲しんだりはしない】
【少し嬉しそうな様子から、来てくれるかなと期待は大きいが】
【尾はゆっくりと左右に揺れる】

/お待たせしました!
377 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/30(金) 17:28:59.33 ID:ebK7N2OSO
>>376
「良いのか?それで」

何だか給料泥棒にでもなりそうな気がして気が引ける。実際、そうなるだろうが
しかし青年からすれば、これは千載一遇の好機だ。
差し出された手を掴めば、それでこの極貧生活からもオサラバ出来るのだから。
だが、

「……悪い、私が行ったら多分、迷惑を掛けるから」

すまなそうに頭を下げ、その申し出を断った青年。
例え仕事に就いたと言え、彼は『正義の味方』を辞めるつもりは無い。
そしてその結果、この少女に危害が加わる様な事になったら、青年は悔いても悔いきれない程の後悔を背負うだろう。
だから断る。最悪の展開を防ぐ為に。
それが、己のネガティブ過ぎる思考であると、解っていても。

/おかえりです
378 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/30(金) 17:43:35.03 ID:MOICY6KPo
>>377

まあ、大したお金は出ないんですけどね

【苦笑しながら】
【三食と寝所ぐらいは貸せるのだ】

あら、そうですか……

【しかし、看板に書いてある文字をもう一度見、考える】

……もしかして、遠慮してるんですか?

【途中までは乗り気に見えた】
【だからこそ、何か事情を抱えているならそれも込みで呼ぼうと思っていた】
【神様で有ることは、どんな事情も受け入れる事だと思うから】

/遅れました!
379 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/30(金) 17:53:32.42 ID:ebK7N2OSO
>>378
「いや、本当にすまない、折角誘って貰ったのに」

「ていうかそんな事言ってたら何処も就職出来ないよな、ははは」

自嘲染みた苦笑と共に、もう一度頭を下げる。
しかしこれでは本当に就職なんて出来やしないだろう。
勝手に募集しといて、有り難くも相手が誘ってくれたのに、それを勝手に断ってしまうのだから。
こんな人材を雇ってくれる所など、一体何処にあるのだろうか。

「いや、遠慮と言うか、人に迷惑掛けるのは嫌だからさ」

「それに、やっぱり私には神社勤めは厳しそうだしな」

目の前の少女を見、そう答えた。
どことなく、しかしはっきりとした拒絶。
もし相手がガタイの良い大将とかなら幾ら迷惑掛けてもびくともしなさそうだが、しかし、相手は少女だ。
青年からして見れば、『世話を掛ける相手』ではなく、むしろ『守るべき相手』なのだ。
380 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/30(金) 18:01:21.52 ID:MOICY6KPo
>>379

うーん……

【またも少し考える】
【迷惑をかけられてなんぼのものだ、と思っていたからだ】

……そうですか、残念です
気が向いたらでいいので、よってみてくださいね?

【これ以上はしつこいかな、と判断した】
【しかし、完全にやめるのではなく】
【そう言いながら、簡単に地図を書くと青年に渡すだろう】
【驚いた事に、結構な山奥だ】

うちの神社の神様はあまり細かい事を気にする人でもないですし、何時でもいいですよ
結構強いんですから、荒事なんかちょちょいのちょい!です!

【……実がわらわがその神様なんじゃがな】
【と心のなかで付け加える】
【袋から薫製肉の塊とお茶、それに毛布を取り出すと青年の横、ベンチの上に置くだろう】

これ、貰っておいて下さい
この時期は冷えますから

【有無を言わさないように言うと】

それでは、また会いましょう

【去っていこうとする】
【引き止めることは容易だが、特に何もなければそのまま神社の方へ歩いていくだろう】
381 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/09/30(金) 18:14:54.36 ID:ebK7N2OSO
>>380
「ああ、是非今度立ち寄らせて貰う」

と、笑みを浮かべた。
迷惑は掛けたくないものの、興味はある様だ。
地図を受け取り、それを見てみる。
……意外と山奥だな。
そんな感想を内心漏らすと、地図を折り畳んで懐の中へ。
足腰を鍛えるのには丁度良さそうだし、見聞を広めてみるのも良いだろう。

「あ、すまない、こんなに恵んでもらって」

ベンチの横に置かれたそれらを見、再び少女に一礼。
少女に物を恵んでもらうとは、正直情けなくなる話だ。
しかし困窮しているのも確か。ここは恥を忍んで、受け取る事にする。

「ああ、またな」

恐らく神社に帰るのだろう、少女を見送り、青年は早速毛布を被った。
暖かくて、とても気持ちが良い。
青年はすぐさま眠りに落ちてしまった。

/絡みありです、乙でした!
382 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様 [sage]:2011/09/30(金) 18:17:43.53 ID:MOICY6KPo
>>381

/絡みおつありでした!
/楽しかったです!
383 :【真似神偽】 [sage]:2011/09/30(金) 19:12:34.64 ID:A0cw9Scmo
「……」
ロキ「暇じゃのう」
「……まぁ 否定はせんが」

【ナイスミドルと梟が公園のベンチに腰掛けている】

「今日は なにか荒事が 有りそうではあるが 私は それには興味が無いからな」
ロキ「じゃのう」
「だが しかし 本当に暇だな」

/9時ぐらいまでだけどなんでもかもーん
384 :【無貌欺神】 [sage]:2011/09/30(金) 19:51:05.35 ID:4Wn1oofqo
>>383

「そう、退屈。退屈だわ」

【少女は一人公園を歩く。心なき人形を連れて】
【歩くというのも語弊がある。歩いているのはメイドのような衣装をしたお付きだ】
【何を思っているのか、退屈潰しなのか。メイドにお姫さまだっこをさせて歩いてかせている】

【一目で異質であった。目を引く行動であった】
【彼女がメイドの衣装を着ているのであれば、少女はまた黒のゴスロリ服を着ている】
【何処かのお嬢様、という雰囲気を纏ってはいるが。その行動の異質さが際立つ】

「時間まで暇なのよね。この『私』は観客席で鬼ごっこをみるんだけど」

【そんな独り言を洩らす】
385 :【真似神偽】 [sage]:2011/09/30(金) 19:59:24.47 ID:A0cw9Scmo
>>384
【その普通に考えて異質な光景を目の当たりにしたナイスミドルと梟】
【だが、それに対して何らかのアクションを起こすということもせず】

「暇だな」
ロキ「暇じゃな」

【と呟く】

【彼にとっては正常も異常も全て等しく有価値であり無価値なのだ】
【彼が興味を抱いたもののみに価値があり、興味を抱かないものに価値は無いのだから】

ロキ「……鬼ごっこじゃそうじゃが?」
「くだらんな」
「捕らえたモノを 調理して よいのなら 狩場にもなろうが」
「そんな気骨ある主催は いまいだろうよ」

/9時ぐらいまでだけどいい?
386 :【無貌欺神】 [sage]:2011/09/30(金) 20:09:41.57 ID:4Wn1oofqo
>>385
/うい

「メタな話、予定開始時刻は23時なのよ。残念だったね」

【とこれまた都合のいい独り言を洩らす】
【別に会話している訳ではないから独り言なのである】

「そもそも予定が合わないわけだから参加すらできないわけだ。残念残念」

「狩場・・・狩場ねぇ・・・。能力者が集まるのならランカーズよね。やっぱり」
387 :【真似神偽】 [sage]:2011/09/30(金) 20:20:52.35 ID:A0cw9Scmo
>>386
【そうあくまでも独り言なのである】

「どうせそんなものは 乱痴気騒ぎの類だろうしな」
ロキ「興味は湧かんのか?」
「湧く道理も無い」

【はぁ、とナイスミドルはため息を一つ吐き】

「まぁ とりあえず」
「先ほどの モノを 鮮度が落ちん内に 解体しておくか」

【おもむろにベンチの裏から】
【巨大な牛を引っ張り出す】

「あぁ これで肉団子でも 作って 乱痴気騒ぎ の会場に屋台でも開くか」
ロキ「まぁ 暇つぶしにはなろうがのぅ」
「だが そのような連中に味が解るとも思えんな 止めておくか」

【何処からか取り出した包丁でぎったんばったんと■■■を手際よく解体していく】
【夜の公園で突如として行われる 牛の解体ショー】
【トラウマ必死である】
388 :【無貌欺神】 [sage]:2011/09/30(金) 20:24:46.35 ID:4Wn1oofqo
>>387

「いやいや、駄目じゃない。肉と言うのは鮮度が落ちてから解体時なのに」

【目の前で行われる光景にポツリと洩らす】

「鮮度にこだわるようじゃ君も味が分かってないじゃない」

【事実、たんぱく質が分解されるまで数日かかりそこでようやく食べごろなのだ】

「まぁ、牛が何かの比喩ならともかく。ソコにはっきりと牛と書かれてしまっているね」
389 :【真似神偽】 [sage]:2011/09/30(金) 20:38:15.54 ID:A0cw9Scmo
>>388
【どうせ独り言である】

「まぁ 牛に 魂を ぶち込んで作り上げた 三時間ほど前までは ただの人間だしな」

【さらり と なんか 凄いことを】

ロキ「そういえば 人にぶち込んだ牛の魂はどうなったんじゃ?」
「赤いスカーフの女性めがけて突進して行ったから そっと手を振り見送ったまでだが」
ロキ「いまごろ警察のお世話というところかのう」

【解体を終えて 包丁に付着した血を 舐める】

「ふむ このまろみは 人のそれに近いな」
ロキ「そうなのかの?」
「知らん」

ロキ「で、この肉はどうするのじゃ?」
「ん? この場に放置に決まっておろう」
「暇つぶしは これで 一段落であるしな」
390 :【無貌欺神】 [sage]:2011/09/30(金) 20:51:08.52 ID:4Wn1oofqo
>>389

「あら、放置するのなら私にくださいな。
 せっかく解体したのだから勿体ないでしょう」

【そういって能力を使用。現段階では少女並の身体能力を持たないため、部分的に使用。
 解体された肉を持ち上げられる程度の筋力に変更。正しく言えば身体能力並である】
【とはいっても、ソレは予め決まっている範囲内のステータスだが】

「でもソレって結局牛の体なんでしょ」

【その肉を取り上げる際、ほんのわずかだが男の体にかする。
 変異した腕にその身に受け、本人の体に触れたことになるだろう】

「せっかく殺した命なのに勿体ない」
391 :【真似神偽】 [sage]:2011/09/30(金) 21:04:09.73 ID:INxfeAbDO
>>390
「あぁ 欲しくば 持っていくといい」
「牛であるはずだぞ 学園製のであるから何らかの遺伝子改造は 行われていようが」

【ナイスミドルはもうその肉塊に興味はない】

ロキ「……そういえば今日は木原クンの命日じゃったな」
「そういえばそうだったな 墓にでも顔を出してやるとするか」


【ナイスミドルはそう呟き公園を後にする】
【肉塊となった牛を放置して】

/だめだ落ちます。なにしたかったんだろうね。ごめんなさい
392 :【無貌欺神】 [sage]:2011/09/30(金) 21:11:06.20 ID:4Wn1oofqo
>>365
「いいのよ。どうせ私が食べるわけじゃないし」

【代弁。能力者本人を見る。+1  能力をその身に受ける。+1  能力者本人に触れる。+2】
【そして彼がいなくなったことを確認し、能力を解除する】

「今から三日後なら丁度食べ頃ね。後で郵便局でも言って紙取ってこなきゃ。この場合生物かしら?」

そういって彼女は肉塊となった牛、恐らく元人間のパーツを拾い始める。

「うん、決めた。今度のイベントのテーマは殺戮にしよう。でも今度って何時さ」

解体された荷物を隣にいるメイド人形に持たせ、彼女は自分の足で歩き始める。
さてはて、次の出し物に何になるのかはソレは分からない。そんなもの、気分で決めるものだから。

/おつでした
393 :【無貌欺神】 [sage]:2011/09/30(金) 21:11:35.92 ID:4Wn1oofqo
>>392
>>365>>391
394 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 21:43:13.75 ID:GPCLumowo
【噂が在った】

【街の郊外、茨の森の先、そこに聳え立つ古いお城には吸血鬼が住んでいる。というような、噂】
【それを信じる人も信じない人もいて、吸血鬼討伐を目論む人もいれば人体実験の材料にしようとか考える人もいた】
【けれど、大抵の人は不気味に思って近づくことはなかったし、吸血鬼退治しようと思っても思うだけで行動に移す人は少なかったのだった】
【でも、噂は静かに生きていた―――何者の来訪を誘うように】


【夜、古城、玉座の間】

【その古城は歳から離れた郊外に佇み、茨の森を抜けた先に悠然とその姿を立たせていた】
【黒い霧の様なものに上の部分を少し漂わせ、蝙蝠たちはきーきーと鳴き声を響かせていく】
【まるで悪の親玉でも住んでいるかのような古城。そんな古城は当然の如く、寂れた様子を持っている】
【しかし、噂は時として真実を物語る。当事者以外が語れば噂は嘘と成るが、そうでないならば】

【だから、この古城の玉座には人型の影が鎮座していた。黒い闇を従えし、夜の王が座っていた】

【血の気の無さが伺える青白い肌を持ち、月光の様に青白い髪の毛を揺らすその顔は所謂『美的』であった】
【頬杖を左手の掌の底でつき、肘を玉座の肘置きにおいて、その青年らしき夜の王は今夜と言う日を待った】
【今夜は一体どんなことがあるのだろうか。それとも、何も無いのだろうか。前者の方に期待したい心を僅かに煮えさせて】

「……外に出るの、面倒くさいな」

【ぽつっと、二ート染みた言葉を呟くのであった。昼間は寝ているという不規則な生活習慣を送っているため、余計に】
【本来ならば夜中に活動するのがもっともなのであろうが、一昨日に出かけたので暫くはそれで満足しているつもりらしかった】
【時折、口を大きくあんぐりと開けてあくびをし、紅い瞳を瞼で隠して両の目尻に水分を少しだけ溜める】
【意外とのんきで、のんびりな青年は――ぽつん、と玉座の間で"なにか"を待っているのだった。その"なにか"は青年しら存じない、なにか】
395 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 21:43:37.54 ID:GPCLumowo
>>394
/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ
396 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 22:04:10.46 ID:18uYUzPR0
>>394
【何の前触れも無く、唐突に"それ"は現れた】
【こつこつ、と小さな、何かを叩く音が響いた】

【数秒後、こつこつ、と二回目の音】

【恐らく、この古城にノックの音が響いたのは初めてだろう】
【そう、訪問者、それも人影も無い森の奥にある古城にノックするような訪問者】

【三回目のノックの音を聞く限り、誰かが中から開けない限り、勝手に入ってはこないようだ】
397 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 22:19:26.51 ID:GPCLumowo
>>396
【ぎぃ】

【と、扉がひとりでに開き、そこには闇へと続くかのような真っ暗な廊下が先へと伸びていた】
【蝋燭の光がぽつぽつと点在し、人が住んでいるかのような色合いを示している】
【その廊下は奥へ奥へと続いている様ではあるが、必ずその先には何かがあるはずであった】
【異次元なんてものが存在するかどうかを議論するのは不毛であるが、少なくとも、こんな城がそうであるはずがない】

【そして、もしも奥へと歩みを進めていったならば、やがては一つの扉へと最終的にたどり着くであろう】
【廊下の側面に、途中途中扉こそあるのではあるが、全ての扉に鍵でもかかっているのか決して開くことはなかった】
【また、最後に辿り着いた扉の両側には窓が一つずつ存在し――いつの間にか、そこそこの高さのところに登っていることに気が付くかもしれない】
【坂道なんてのがなければ階段すらないのに、いつの間にか、そんなところ】
398 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 22:27:16.13 ID:18uYUzPR0
>>397
「ア、すいませ…」

【扉が開くと、ノックの代わりに間の抜けた声が飛んできた】
【一人の青年がそこに居た】
【目付きが悪いだけの青年だ】

【青年は、挨拶をしようとした相手が居ない事に気付くと、首をかしげ】
【どこから取り出したのか、ランタンを掲げ、恐る恐る足を踏み入れる】

【そして、誰かいないかと声をあげながら、最初はゆっくりと廊下を歩き、扉をいくつか開けようとするが】
【全て開かない事に気付くと、素直に廊下を歩き続けるのだった】

【しばらく歩き、そろそろ幽霊かそこらしか住んでいないのだろうか、と青年が思い始めた頃】
【青年は廊下の行き止まりに辿りついた…いや、正確には扉が一つ目の前にあるが】
【青年は窓の景色をみて、また首をかしげると、不思議そうな…というより、かなり警戒した表情で、ゆっくりと扉に手をかけた】
399 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 22:41:54.70 ID:GPCLumowo
>>398
【扉は重量感が少しあった。それは、廊下の中にいるという心情抜きでも重みのあるそれ】
【材質は木製であるが、扉の取っては金属製だった。一種の、中世的建築であるのが伺えるだろうか】
【古城というレッテルであるためそれも当然であるが、近代的な都市が在る世界においては少し異様とも言えた】
【とはいえ、魔術やらファンタジーやらSFやら、奇々怪々、魑魅魍魎、百鬼夜行謳歌する世界では大して珍しくない可能性もあるにはあるが】

【そして、その重みのある扉を開けた先は――玉座の間、と呼ぶのが相応しいかのような少し広めの広間であった】
【天井はとても高く、上の方には大きな窓ガラスが何枚もあって青白い月光を玉座の間へと注ぎこんでいるのがわかる】
【それはスポットライトと比喩する事も出来るかもしれない。そのスポットライトは玉座に座る、少し可笑しさを纏った青年を映す】
【青年は最初、少しだけ口を開けて、目をこれまたちょっとだけ丸くさせて来訪者、進入者、客人を見つめていた】
【しかし、数秒もしない内に口元には薄い笑みを浮かべて体の強張りを直ぐに解し、右手をすっと前に差しだして、人差し指をちょちょい】
【自分の方へと来い、とでもいうかのような仕草を取ってから、ふぅ、と一つだけ息を吐いて気分を簡単に落ち付かせると】

「やぁ、ボクの牙城へようこそ」

「君は好奇心旺盛な冒険者かな。それとも、フリークスを殺すことに命を賭けるハンター?」
「はたまた、偶然の重なりによって、偶々この城へと足を踏み入れた不幸な一般人クンかい」

「どれにせよ、歓迎するよ。無礼じゃない限りはね」
「ボクはその辺にうるさいから」

【と言っている青年の姿勢、態度の方がやや無礼である様な気もしないのではあるが、つまりは上から目線なのである】
【玉座に座っているのだから自分の方が偉いと思っているのかもしれないし、または違う理由であろうか】
【とかくも、青年は青白い髪の毛の先をゆらゆらと僅かに揺らしながら、進入者の来室を一応は受け入れたのだった】
400 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 22:48:42.22 ID:18uYUzPR0
>>399
【少し力をいれ、グッと扉を開けると】
【青年は一息つき、ようやく顔をあげた】

【まず目に入るのは人影】
【玉座に座る青年、暗い廊下とは打って変わって広い空間、そして月光】

【相手の指のジェスチャーを理解したのか、ゆっくりと相手に近づいていく】

「………」

【相手の歓迎(?)に、少し機嫌を損ねたような顔をするが】
【すぐに戻す…といっても、目付きのせいで無表情でも顔だけで物凄く柄が悪いのだが、これは仕方が無い】

「あんたがこの城の主か?吸血鬼が何だとかっていう?」

【…と、いきなり質問した】
【悪気は無いが、無礼っちゃ無礼である】

【しかし、ただの好奇心で来たのではないようだ】
401 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 23:02:51.52 ID:GPCLumowo
>>400
【青年は薄い笑みを保ったままだった。別に、仮面だとか、不気味な色合いを持っているわけではない】
【心からの薄い笑みであった。上品さや気品さを持った、嬉しさ、という感情を表現するための笑みだった】
【頬杖をつきながらでもその笑みによって不機嫌という感情を持っている、と相手に勘違いされることは少ないのではないだろうか】
【しかし、この不気味な城の玉座に座っている、少し変な雰囲気の青年――というレッテルは、十分怪しいものではあるのだが】

「んー、まぁ、ボクはこの城の主だね。吸血鬼かどうかは、ノーコメント、で」

「だけど、人に自己紹介を求めるのに自分から名乗らない人間は、嫌いだよ」
「ボクに質問をするならば、まずは君の名前から教えてもらおうか」
「それに、城の主が向けた質問を無視するのも、褒めれないなぁ」

【――けど、少しだけ口元を、唇の形を歪めて、言葉の調子には不機嫌な色が織り交ぜられてしまった】
【頬杖をついている左手の人差し指で頬をとんとんと軽く叩きつつ、真っ赤な瞳は相手の顔へと視線を放っているのだった】
402 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 23:11:06.13 ID:18uYUzPR0
>>401
【相手の返答で満足したようだ】
【どっちにしろこんな変な城の主となれば、ただの人間という訳ではないだろう】

「…名前は別に聞いてねえよ、俺は、まあ単なる商人だな」
「吸血鬼がいるって聞いたから、普通の奴らにゃ売れないようなもんも売れるかと思ってな」

【つまりは、吸血鬼相手に商売しに来たのだ】
【といっても、彼が売っているのは生活をめちゃくちゃ楽にしたりする物で、戦闘で使うような物ではないのだが】

「ま………吸血鬼のまほーとやらがあるんだったら、それを上回るほど役に立ちそうなのはないな」

【というと、広間をぐるっと見回した】
403 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 23:16:16.85 ID:GPCLumowo
>>402
「ふーん……随分と、愛想の悪い商人だね」

【どうも相性が良くないのであろうか。結構久しぶりに機嫌が若干、かくん、と傾き始めた青年】
【薄い笑みの深みも、ただでさえ薄いのに少しずつ浅くなってくる。退屈そうな、色合いに】
【どうやら、元々商人というのをあまり好む性質ではないのかもしれないのであった】

「まぁ、仮に、ボクが吸血鬼だとしたら」
「こんな古城に住んでるんだから、そこそこ不便はしていないってことだよね」

「それに、そもそもボクは通貨を持ち合わせていないんだ」
「吸血鬼だろうとそうじゃなかろうと、ボクは何で品物を購入すればいいのかな」
「どっちみち、品物を見ない内には買うかどうかは決められないけど」

【古城の主は、ぶーたれていた】
404 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 23:25:21.46 ID:18uYUzPR0
>>403
「…まあ…よく言われる」

【相手の表情の変化に気付く様子も無い】
【別に相手を嫌っている訳ではないのだが…】

「廊下の照明が蝋燭だけってのも不便だと思うけどなあ…」

【というと、チラッと後ろを振り向く】
【ふつーの人間にとっては暗いのだろう】

「(エッ…お金持ってないの…)」

【よく考えれば当然の事だが、青年は考えていなかった】

「…まあ、ちょっと価値のあるあんたが使わない物と交換するのが妥当だろうな…ウン…」

【と、その場でとりあえずの物々交換を提案した】

「品物ねえ………じゃあ、何が買いたい?」

【あんまり物騒なのは抜きで、と付け加えて聞いた】
405 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 23:34:27.41 ID:GPCLumowo
>>404
「蝋燭は所謂、HUUZEIだね」

「何事も雰囲気を優先すべきだと、ボクは考えるよ」

【さらりと相手の指摘を受け流す。まぁ、不便だと思っていたらもう少し明るくしているはずであった】

【そして、相手から放たれる質問は結構大雑把なそれであり】

「何が買いたいかかー。ふむ」
「これは悩むね。不便していないボクにそういうことを聞かれても、さ」

「強いて言うなら、暇、なんだよね。普段は」

「退屈を紛らわすものがあったら、よければ一度拝見させてほしいな」
「こっちの代物は、うん、そうだな――確か、この城の地下に在った拷問器具なんかはどうだろう」
「鋳造してインゴットにすれば、多少は価値が出ないかい?」

【さらりと、嫌なものを押し付けようとする吸血鬼っぽい青年】
406 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 23:39:49.19 ID:18uYUzPR0
>>405
「…そうかい」

【こちらも特に気にする様子は無いが】
【雰囲気にこだわりすぎな気がしない事も無い】

「………暇?」

【相手の要求を満たす品物を出す間もなく、相手の口からさらっと出てきた嫌な言葉】
【何も貰わないよりはマシだが…】

「……とりあえず暇を潰せるような物を考えてからな」

【と言って考え始めるが】
【浮かばない、暇潰しの商品、どーせぼっt………一人で古城を守っているのだろうし、トランプなんかの類はまず無い】
【とすると…と考えていく内にめんどくさくなり】

「………」

「テレビゲームって知ってる?」

【と質問した】
407 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/09/30(金) 23:55:51.97 ID:GPCLumowo
>>406
「―――テレビゲーム?」

「テレビは知ってるけど、うん、名前からして、テレビを使ったゲームなのかな」

【中世キャラ、とでもいうのだろうか。時代遅れキャラ、と言えばいいのだろうか】
【その例に漏れずに、こんな古びた城に住んでいる青年はテレビゲームを知らないでいた】
【一応の予想は立てられた様なのではあろうが、実際のイメージとしてはあんまり思い浮かべない】

「だけど、この城、アンテナとかないからテレビ見れなくて、置いてないんだよね」
「そもそもそーいう、機械とかの技術とかは持ち合わせてないからなぁ。哀しいかな」

「ま、とりあえずは、一応聞かせてよ。そのテレビゲームとやらをさ」

【妙に、上から目線であった。常に】
408 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 00:03:09.10 ID:uSuRRbmx0
>>407
【知らない、となるとウケるかどうかビミョーだが】

「電気もアンテナも必要ねえよ」

【というと、どこからかテレビを取り出した】
【37インチ、どこにしまってたかは企業秘密です】

【そして、リモコンを取り出すと、ピッと電源を入れる】
【すると、本当に映った】

「な?んで、こいつが」

【今度はゲーム機を取り出す】
【一応最新の種類だが、型は最新ではない】

【そしてこちらも問題なくピッと作動】
【テレビにその画面が映った】

「まあ、詳しいのはこれにまとめて書いてあるから」

【というと、カセット数個と、分厚い説明書を玉座にいる相手に向かって投げた】
409 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 00:18:25.45 ID:pKIMkbVLo
>>408
「んー、なるほど。これは――」

【電源が入るテレビに、少し驚きの色を示した青年であったが】
【感想を述べようとしたところで向こうからなにやら色々と投げられたことに気が付き】
【――ガタガタガタっ――カセットが青年の頭やら腕やらにぶつかりまくる、が、動じない】
【顔をうつ伏せてしまったが、一応は動じていない様に見える。痛みを堪えている様にも見えるが】
【そして、右腕はちゃっかりと説明書だけは捕まえており、顔を上げると説明書の表紙へと視線を向ける】

「おー、これはこれは」

「……これを全部、ボクに覚えろと言うのかい?」
「実に退屈そうな本だ。退屈を潰すために退屈な思いをするなんて、中々洒落の利いたジョークだね」

「そりゃ、多少は努力するけどさ。面倒くさがりなボクにでも扱える範囲内にしてほしいなぁ」
「それに、痛い」

【目尻には水分が若干見えた気がした。】
410 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 00:24:32.23 ID:uSuRRbmx0
>>409
【相手がカセットに辺り、顔を下げた瞬間を見計らって】
【商人はニヤッと笑った………気がした、気がしただけである】

「あーもー分かったよ、ったく」

【ここまで面倒だとは…とかブツブツ言いながら】

「このボタンで電源つける、このボタン押すとカセットが出てくる、テレビはこのボタンでつく」
「ゲームは、このコントローラーってので操作出来るから」

【どうせニュースなんて見る気ないだろうし…と、コントローラーを出しながら、簡単に説明した】
【恐らくこれだけでゲームするだけなら十分なはずだ】

「とりあえずやってみろ、納得したらその拷問器具とやらを持ってこい」

【というと、地面に寝転がった】
411 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 00:31:12.18 ID:pKIMkbVLo
>>410
「うーん、なるほど?」

【本当に理解したのかは定かではないが、一応は頷いた】
【玉座から立ち上がって、歩き出して、相手の方へと近づいていき】
【近づけたならばリモコンを受け取るであろう。そして、言われたとおりに実行してみる】
【……一応、は、できた】

「おー、これはすごい」

【あまり感心していなさそうであるが、そこそこ感心はしている】

「ん、ああ、そういば物々交換だったね」

「じゃあ、今から取ってきてあげるけど――ここ、一応はボクの家だから」
「帰ってきたときも寝転がっているままだったら、ちょっと怒るよ」

【そう相手に伝えてから玉座の奥の方の扉へと足を向けていき、最終的には一度姿をくらますであろう】
412 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 00:33:47.19 ID:uSuRRbmx0
>>411
【…まあそれなりといった所か】
【数日の暇潰しにはなるだろう、多分】

「…え…分かった……」

【相手が消えた後、ゆっくりと立ち上がる】
【妙に広かったので、何か寝転がっても大丈夫な気がしたのである】

【まあ、帰ってきた時にはまた寝転がっているのだろうが】
413 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 00:40:37.82 ID:pKIMkbVLo
>>412



                     【1時間経過】



「――っくー……っふー……あぐ……ぐぅ……っんく……」

【青年は実に遅くやってきた。そして、何かを押している。大きさは2mほどだろうか】
【いや、もう少し大きいだろう。それは実に世界的に有名な拷問器具で、名を――アイアンメイデン、と呼ぶ】
【つまり、この青年は地下にあるらしいこの超重量を持つ鋼鉄の処女を1時間かけて運んできたのである】
【特に怪力と言う事もなく、とてつもなくゴリ押しであった。クールを気取っていた青年が汗だくである】
【呼吸は乱れているし、心拍数も上がっている。とはいえ、顔は何故か青白いままなのではあるが】

「んっしょ……はぁ……ふぅ……これでっ……どう……かなっ……」

【必死にその鋼鉄の処女を押しながら相手に向かって質問を投げてみる青年】
【しかし、そもそも、一番の問題として――】

【――相手は、まだいるのだろうか。という問題があった】
414 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 00:44:14.83 ID:uSuRRbmx0
>>413
【既に商人の姿は消えていた】
【恐らく、相手がテレビの近くに寄れば、一枚の紙があるはずだ】
【その紙にはこう書いてあるだろう】

『腹減ったからまた今度来る
  悪いけど拷問器具もまた今度にするから戻しといて』

【と、まあ、つまりはそういう事である】
415 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 00:57:12.24 ID:pKIMkbVLo
>>414
【目に付いたのは一つの置手紙】

「……oh」

【流石の青年でもこれには言葉を失ったのであった】
【そして、次の時には手伝わせることを心に決意し、また鋼鉄の処女を元の場所へと向けて押していくのであった】
【優男が、久しぶりにとてつもない運動をした一日であった。幸いにも筋肉痛にならない性質なのではあるが】


/絡み乙でしたー!
416 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 01:06:53.91 ID:uSuRRbmx0
>>415
/絡みありがとうございましたー!
417 :【再応斬軌】@wiki E:須々切丸、翠晶丸(wiki参照) [sage]:2011/10/01(土) 12:00:43.10 ID:QrlocXN+o
【陽光降り注ぎならも秋の風に涼しさを見出せる、そんな季節】
【水面に光を煌めかす碧の海を臨んだ公園に、一人の男の姿が在った】
【端正な顔立ちをした男は、後ろで一度結った鶯茶色の長髪を靡かせながら、手にした3m余りの大太刀を素振りし続ける】
【上下に身に纏うのは侍そのものと云った服装で、男の雰囲気全体を些か古風な物にするのに役立っていた】

「――切落の極意…未だ会得できぬ、か」

【素振りを行う表情は真剣そのものと云った風で、大太刀が放つ静かでありながらも重々しい風切り音と共に異様な空気】
【極限まで張りつめた緊張感を纏う侍――果たしてこれを見た者は何と思うのであろうか】
418 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 12:27:44.59 ID:+7ZcBOlm0
【近くに湖がある美しい森の一角、それが】

キュボオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

【爆発した】

「・・・けほっ」

『いやいや、けほっ、じゃないからね、何してんの銀?』

「じっけん、だ」

『なるほど〜実験なら仕方ない・・・訳あるかアアアアア!!!!』

【爆発の中心地で小さな竜の機械と幼女が漫才をしていた】
【爆発の割に被害が少ないのはギャグパートだからです、この爆発でもしかしたら誰かがくるかもしれない】
419 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/01(土) 12:33:36.50 ID:WQR5PWVuo
>>418
【ご、ごごごご‥‥ドドドドドドドドドドドドドド!】
【何かが轟音を響かせて超速度でそちらに接近してきているのが分かるだろう】
【何らかの推進機構が、動いている。そう予想ができるかも知れなかった】

―――コ、こか?

【そして、それ≠ヘ現れた。黒い影が、地面を滑るようにして到着】
【足元から吹き出すブースターの火炎が周囲の森の草を吹き飛ばしていて】
【数秒後、ブースターのスイッチが切られて、轟音と暴風は停止した】

【黒い軍服の上に丈夫そうな黒いロングコートを着た人の形をした異形である】
【コートの裾は、幽霊の服であるように、ボロボロでそして汚れてほつれており】
【軍服をきっちりと着込んだ様子は凄まじく堅苦しい感覚を与えるだろう、まるで鋼のように】
【そして目深に被るフードの奥からは、黒光りする鋼の髑髏面が見え隠れして】
【その作りは精緻な物で、本物の骸骨をかぶっているかのように見えるほどだ】
【胸元には、aと刻まれた鋼色のバッジが付けられており、異形がランカーであると分からせる】

【そんな化物は、ゆっくりと貴方達の方へ歩いて行き、見下ろしながら話しかけるだろう】
【顔がフードに隠れているためわかりにくいが、髑髏の奥の真紅の双眸は心配そうに細められていて】

ダ、い丈夫カ?

【そんな、軋むようなノイズの混じる、醜悪な声で】
【心配そうに異形は貴方達の様子を確認しているのでした】
420 :【再応斬軌】@wiki E:須々切丸、翠晶丸(wiki参照) [sage]:2011/10/01(土) 12:34:37.92 ID:QrlocXN+o
>>417
/再募集ー
421 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 12:41:03.90 ID:+7ZcBOlm0
>>419
『だからな、お前は・・・』ズゴゴゴゴゴ
『こ、今度は何した銀!?』

「なにも、していない」

『そんな訳・・・な・・い・・・』

【龍は後ろの気配に気が付き、ゆっくりと振り返る】
【そこにはいかにも怖そうな髑髏面がいた】

「だいじょぶ、だ」

(『ぎいいいいん!! 返事をするなああああ!!!』)

【心の中で必死に叫ぶ龍、ちなみにこの2人はランカーズとかは分かりません】
422 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/01(土) 12:44:38.01 ID:WQR5PWVuo
>>421
‥‥‥‥そ、ウか。
な、ラヨかッタ、爆発、凄かッタから、ナ。

【しかし、髑髏面は、穏やかな様子であまつさえ腕を組んで頭をうんうんと頷かせていた】
【おもむろに異形は少女の方に手を伸ばすと、貴女の服をぱんぱん、と払おうとするだろう】
【見た目の不気味さに反して、その行動は妙に優しく、人間的であり、献身的だった】

【両手には手袋をしてあるが、袖口などからは隠せない金属部位が見えている】
【生身ではない、そう理解できるかも知れなかった】
423 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 12:50:41.93 ID:+7ZcBOlm0
>>422
「ありがとう、だ」

【少女は相手の手を受け入れ、おとなしく服をはたかれる】

(『あ、あれ? もしかして優しいやつか?』)

【その姿を龍は後ろから見ている、その時少女は相手の袖口から覗く金属部に気が付く】

「おまえも、きかいなのか?」

【そしておもむろに言葉を掛ける、他意も何もない純粋な疑問である】
424 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/01(土) 12:56:56.96 ID:WQR5PWVuo
>>423
ど、うイタしまシテ。

【服を破いたりしないように、優しく服をぱんぱんと叩いている】
【数秒後、ある程度埃を落すと、手を払いながら立ち上がって】
【爆心地に転がる倒れた樹などを、片付け始めている】
【ボランティア精神に溢れる化物であった】
【軽々と樹を持ち上げ、邪魔にならないように森の奥の方に置いたりしつつ、貴女の質問を聞いて】
【ぐるり、と体を貴女の方に向けて、声を発する】

――半分、くライ、だナ。

【手袋を両手から外して、袖を捲り。ズボンの裾も引き上げる】
【四肢の全てが無骨な戦闘用の機械の腕と足に付け替えられているのだった】
【手袋をはめ直すと、袖と裾を戻し、貴女の方を見て】

き、ミは、人間か?

【と、返すように首をかしげて問い掛けたのであるが、その動作が見た目に反して妙にコミカルである】
【仮面で表情が掴めないために動作を大きくしているのが不気味ながらもマスコット染みた印象を生み出していた】
425 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 13:05:10.89 ID:+7ZcBOlm0
>>424
「わたしはきかいだ、いまはな」

【そう言い、証拠とばかりに体の歯車を組み替えて腕をチェーンソー状に変化させる】

『銀、お前が原因なんだから手伝いなさい』

「・・・わかった」

【少女は竜に咎められて腕を戻して倒れた樹を拾い始める】
【見た目は子供だが機械人形なので力は常人よりあるので軽々と運び続ける】
426 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/01(土) 13:11:07.84 ID:WQR5PWVuo
>>425
‥‥おォ‥‥、物騒、だカラ、仕舞イナさイ。

【きょとん、とした動作を取るが、仕舞うように、と注意をする】
【恐らく、学園モノとかだったらメガネを掛けた委員長タイプの性格だった】
【まあ、この見た目なので、ギャグかホラー以外の何者でもないが】

‥‥きミ、が。やっタ、のカ。
あンマ、り。危なイコとを、しちゃア、いケナいよ。

【そう、注意をしつつも、異形は貴女が手伝ってくれることには素直にありがとう、と言って】
【範囲が狭いと言うのなら、それほど時間がかからずに、片付けは終わるだろう】
【1つ、手頃なサイズの丸太だけを残して、其処に異形は座り込んで】
【コートの中をごそごそと漁って、タバコの箱のようなものを取り出した】

‥‥甘イモの、食ベレるか?

【タバコじゃなくて、たばこチョコだった】
【蓋を開けて、ぽんぽん、と下を叩いて二本出すと、少女と龍の方に差し出した】
【尚、丸太は二人くらいならまだ座れそうなスペースがある】 
427 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 13:22:56.07 ID:+7ZcBOlm0
>>426
「うん、ごめんなさい」

【素直に謝る少女、その後ろでやることが無く、ウロウロしている龍がいる】
【そして片付けはスムーズに終わり、相手の差し出したチョコを見て】

「・・・たべられるぞ」

【きらきらと目を輝かせる少女、龍はすでに丸太に腰かけている】
【少女もそれに倣い、相手の隣に座る】

「ドラくんもたべられるか?」

『まあ食べられるけどさぁ・・・その呼び方はやめてくれないか?』

【龍はその呼び方に心底いやそうに答える】
428 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/01(土) 13:29:30.15 ID:WQR5PWVuo
>>427
う、ム‥‥、二人、デ、仲良く食べルトいイ‥‥。

【そして、少女にチョコを2つ渡して、異形も仮面の隙間からチョコを差し込んで食べ始めた】
【思い出したように、異形は二人の方を向いて、言葉を発して】

‥‥そ、ウいエバ、まだ、名乗っテ居なカッタな。
私は、ハーミ。異国ノ言葉でハ、守護者、護る者ヲ意味するらシイ。
‥‥まあ、本名でハ、無いのダガ、な。少々、事情ガ有るのダ。

‥‥二人は、銀ト、ドラくン、で良いノカ?

【本名を話せない事情には、きっと大きな理由があるのだろう】
【それでも、守護者と言う意味は、妙にこの異形としっくり着ている感覚を感じさせるだろう】
【異形は確認するように、貴女と龍の名前を確認するのであった】

/*ちょっと洗いものしてくるので次遅れます*/
429 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/01(土) 13:33:00.85 ID:Qkmzm72IO
>>417

…せいが出るのね…

【海原を望むことができる公園は、陽光があたりに差し込んでいる。】
【キラキラと光を反射する水面は、眩しいくらいであった。】
【波の音と、海鳥の鳴き声の中、ふと、高い声が侍の背後から聞こえるだろう。】

【ピリピリとした雰囲気を壊さないようにどこか遠慮がちなのは、】
【彼女もまた「同業者」であるからだ。雰囲気を壊してはいけないのが分かる。】

…怪我は治った?よかったじゃない。

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは左腰の黒塗りの鞘に収められた二振りの刀、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

【潮風は、女の頬を撫ぜ、髪を柔らかく揺らした。】
430 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 13:42:30.85 ID:+7ZcBOlm0
>>428
「うん、いいなまえだな」

【少女はチョコを齧りながら相手の言葉を聞く】
【守護者というには相応しいなと少女と龍は違う意味ながら思った】

「それであっている」

『合ってないから!! 俺の名前はドラゴだからね!!』

【龍が器用に口にチョコを加えたまま喋る】

『ドラ君は銀が付けたニックネームみたいなものです、俺の名前はドラゴで覚えてください!』

【そして龍は必死に相手の女性に説明している、どちらで呼ぶから女性の自由である】

/了解です
431 :【再応斬軌】@wiki E:須々切丸、翠晶丸(wiki参照) [sage]:2011/10/01(土) 13:48:24.43 ID:QrlocXN+o
>>429
【後ろから聞こえた声によって、侍の動きが刀を振り切った辺りで静かに止まる】
【振り下ろした大太刀の切っ先を地面の直ぐ上に留めながら、首を後ろに向けて確認】

「おお、貴殿であったか。然したる傷でも無かったしな、ご覧の通りだ」

【相手の顔を見れば、小さく表情を綻ばせた】
【刀の柄の辺りにやった右手一本で大太刀を握ると、背負った鞘を左手で取り外して――納刀】
【身体の正面で静かに流れるように行うその動作は、しかしそれだけでも十全に迫力のある物であった】

【静かにキィンと云う涼しげな音を響かせて刀を納め終えると、左手にそれを持ったまま振り返る】

「貴殿の方もまた、怪我は治ったようであるな?」
432 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/01(土) 13:58:56.57 ID:WQR5PWVuo
>>430
‥‥うれシい。

【ふるふると首を振りながら、照れた様子で異形はそう答えた】
【そして、二人の漫才ジミタ言葉を聞いて、ぷるぷると肩を震わせて、笑っていた】
【二人の方を異形は、向くと、仮面を僅かにずらして、口元の笑みを見せて】
【直ぐに其れを戻して、フードをもとに戻すと、二人の名を呼んだ】

‥‥‥‥、う、ム。
銀、とドラ君カ‥‥、よ、ろしク。

【そう言って、鋼の右腕を差し出すだろう】
【手を取れば、力強い感触が強くも優しく帰ってくるだろう】

/*そして、ごめんなさいっ!タイムセールが近いので、ちょっと3〜40分程、お使いの旅に出てきます!
重ね重ね、申し訳ありませんッ!*/ 
433 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/01(土) 14:06:43.04 ID:Qkmzm72IO
>>431

ほんと?そりゃよかったわね。

【ぶっきらぼうな物言いは、彼女の悪癖である。】
【別に相手のことが虫が好かないとか、嫌っているとかいうわけではなかった。】
【人付き合いが下手である彼女は、この程度の反応しかできないし、思いつかなかったのだ。】
【当人にしてみれば一応気遣っているつもりだ。】

あら…邪魔したわね。

【長い刀を納刀するその様子は、手馴れたものである。】
【侍の刀の、几帳面に手入れされた刀身―――――陽光を美しく反射するそれが鞘に収まる様子は、一つの完成された動作であった。】
【自分じゃああはいかない。現に彼女は、今は鞘に刀を収めているものの、大剣を使う際は「抜き身」いわゆる鞘無しで帯刀している。】

私?…私はまあ……ぼちぼちね…

それより…

【自分のことを聞かれると、女は曖昧に言葉を濁した。誤魔化すように視線を反らす。】

【それから、女は刀を抜いた――――それをなんのためらいもなく相手に向けて振ろうとする。】
【正面に上から振り下ろそうとするのだ。】
【しかし、彼女とていきなりばっさりやろうとしているのではない。】

【その証拠に剣速は緩く、あまりにもその太刀筋は稚拙、単純。】

…「会得できない」…とか言ってたわね…

…なんなら…練習台になりましょうか?

【相手が刀を受け止めたり、避けたり―――――――なんらかの対応をしたのなら、女は言葉を紡ぐ。】
434 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 14:13:00.99 ID:+7ZcBOlm0
>>432
「よろしくな」

【少女も手を差し出して握手をする、一方龍の方は】

『 』

【へんじがない、ただの龍のようだ】

『畜生・・・なぜその呼び方なんだよ・・・』

【しっかりと落ち込んでいる、それを少女が片手で慰める】

「どんまいだ、ドラくん」

『その名で呼ぶなアアアアアアア!!!』

【龍は最後に『畜生!』と言い、残りのチョコを一気に齧る】

/了解です、ごゆっくりどうぞー
435 :【再応斬軌】@wiki E:須々切丸、翠晶丸(wiki参照) [sage]:2011/10/01(土) 14:24:39.59 ID:QrlocXN+o
>>433

「ふむ、そうであるか…―――なッ!?」

【男の方もまた、簡単な言葉の返し方しか出来ぬのであったが】
【しかし何よりもその後の行動の方に、大きく気を取られてしまった】
【相手が視線を反らした辺りまでは何事も無く、ただ普通の会話の空気であったはずだ】
【だが刀が抜かれ、尚且つそれが自身に向って振り下ろされようと云うなら―――まるで勝手が違う】
【構えを取る間も無く、ただ見開いた眼球より与えられる視界より状況を把握し――…】

【「素振りにより刀を振り下ろしてからの納刀」に対する能力発動―――『逆行』・倍速】

【左手が体の正面に向い、右手がを鯉口を切る動作も見せずに一気に大太刀の刀身を引き抜く】
【鞘が下に放り捨てられ、地面との乾いた衝突音を響かせるよりも早く】
【切っ先が地面に触れんと下に向けられる】
【そして相手の刀を下から、大太刀の峰で受けようとする格好で―――凄まじい速度のまま、振り上げた】

【金属と金属とが触れ合う激しい衝突音が響き渡り、その勢いは火花を散らさんとするほど】
【体の軸を右にずらしていた事で、僅かながらの角度を以て、二つの剣はその勢いを互いに殺し合おうと微かに震え続ける】

「――…お心遣い、感謝したい。しかし切落(きりおとし)の手の内を貴殿に見られると云うのも、な」

【峰で刀を受け続けるのは危険であると判じ、願わくばこの状態を早くに解く事を望みながら】
【しかしそう云った心の内を明かさぬ無表情のまま、相手の言葉に応じる】

「正心一刀流最大の極意であるのだ。知られると、厄介でござる」
436 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/01(土) 14:24:59.07 ID:WQR5PWVuo
>>434
うム。

【手をシッカリと握って、上下に軽くふるのだった】
【そして、視界の端には、落ち込みまくっている龍が一匹居て】
【その龍の様子を見て、数秒して首をかしげながら】

ド‥‥ぁラ?くん。

【などと、結構ずれた発言を異形はしていたりした】
【其の呼び方はあんまりにもあんまり過ぎるものである】

/*只今戻りました!これ以上の離席は無い‥‥筈、と思いたいなぁ*/.
437 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 14:29:46.51 ID:X4QTGMdBo
【噂が在った】

【街の郊外、茨の森の先、そこに聳え立つ古いお城には吸血鬼が住んでいる。というような、噂】
【それを信じる人も信じない人もいて、吸血鬼討伐を目論む人もいれば人体実験の材料にしようとか考える人もいた】
【けれど、大抵の人は不気味に思って近づくことはなかったし、吸血鬼退治しようと思っても思うだけで行動に移す人は少なかったのだった】
【でも、噂は静かに生きていた―――何者の来訪を誘うように】


【夜、古城、玉座の間】

【その古城は歳から離れた郊外に佇み、茨の森を抜けた先に悠然とその姿を立たせていた】
【黒い霧の様なものに上の部分を少し漂わせ、蝙蝠たちはきーきーと鳴き声を響かせていく】
【まるで悪の親玉でも住んでいるかのような古城。そんな古城は当然の如く、寂れた様子を持っている】
【しかし、噂は時として真実を物語る。当事者以外が語れば噂は嘘と成るが、そうでないならば】

【だから、この古城の玉座には人型の影が鎮座していた。黒い闇を従えし、夜の王が座っていた】

【血の気の無さが伺える青白い肌を持ち、月光の様に青白い髪の毛を揺らすその顔は所謂『美的』であった】
【頬杖を左手の掌の底でつき、肘を玉座の肘置きにおいて、その青年らしき夜の王は今夜と言う日を待った】
【今夜は一体どんなことがあるのだろうか。それとも、何も無いのだろうか。前者の方に期待したい心を僅かに煮えさせて】

「……外に出るの、面倒くさいな」

【ぽつっと、二ート染みた言葉を呟くのであった。昼間は寝ているという不規則な生活習慣を送っているため、余計に】
【本来ならば夜中に活動するのがもっともなのであろうが、一昨日に出かけたので暫くはそれで満足しているつもりらしかった】
【時折、口を大きくあんぐりと開けてあくびをし、紅い瞳を瞼で隠して両の目尻に水分を少しだけ溜める】
【意外とのんきで、のんびりな青年は――ぽつん、と玉座の間で"なにか"を待っているのだった。その"なにか"は青年しら存じない、なにか】


/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ
/つ、使い回しだけど気にしないでネっ
438 :【無貌欺神】 [sage]:2011/10/01(土) 14:43:52.15 ID:MCUhg64mo
>>437

「おや、実験会場にいつのまにか人が住んでるわね」

【何処からともなく現れたのは一人の少女であった】
【門は開かれていない。秘密の通路でも使ったかのようにソレは突然現れた】
【実験会場、ソレは確かに言った】

「あぁ、安心してね。確かにココは私の物だけど別に取り返すつもりなんてないわ」

【くすくすと可笑しそうにソレは笑い、コツコツとソレに近づく】
439 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/01(土) 14:44:52.04 ID:Qkmzm72IO
>>435

くっく、そんなに驚かなくてもいいじゃないの。挨拶よ?ア・イ・サ・ツ

【大きな衝撃音が響いた。鋼が二つ絡み合う戦場の音だ。】
【女は散る火花に微かに目を細めてから、それから声を押し殺したように笑った。】

【愛刀の刃紋――――――直刃が太陽の光を反射し、輝く。刀も女とともにこの状況を楽しんでいるかのように思える。】

【少々、予想外の驚きを感じなくもなかった。】
【それは、相手の一連の動作に対して。ましてや彼の刀は長い。女のそれの3倍以上を誇っている。】

【それをあそこまで速く振れるとは、まさしく女の既知を超えていた。】
【太刀筋も正確であるし、何より「的確」だ。】

あらら。そういうこと…

正心一刀流=c

聞いたことあるわね…帝國発祥の剣術だったかしら…。

【状況は典型的な鍔迫り合い―――――――女は拮抗した力のもと、その動作を維持し続けた。】
440 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 14:45:06.39 ID:+7ZcBOlm0
>>436
『俺はドラゴだあああああああ!!!』

【龍の叫びが森にこだました、ような気がした】

『畜生・・・』

「・・・」ポンポン

【そしてまた落ち込む龍とそれをなぐさめる少女】
【微笑ましいと言えば微笑ましい状況である】
441 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/01(土) 14:48:04.91 ID:WQR5PWVuo
>>440
‥‥おチ、付け。ど、ラ君。
‥‥‥‥いいジャナいカ、可愛らしイゾ。

【異形は、龍の頭を鋼の腕で優しく撫でようとするだろう】
【龍のサイズ的に、異形の基準では愛玩動物にカテゴリされるらしい】
【少女の許可が得られれば、異形は龍を抱きかかえ、抱きしめようとするだろう】
【服が厚手である為、表からはわかりにくいがが、案外服の奥は起伏に飛んでいた】
442 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 14:58:35.75 ID:+7ZcBOlm0
>>441
『可愛らしいのがいやなんだよおおお・・・龍の威厳ってものが・・・』

【龍はそう言いながらも頭を撫でられ悪い気はしないのであった】

「・・・」

【そして抱きかかえられる龍を見ている少女】

『それに・・・』モニュ

(『フオオオオオオ!! なんだこの銀にはない柔らかさはあああああああ!!!』)

【抱きしめられて、自然とそこに当たる龍、体は機械だが心は男である】
443 :【再応斬軌】@wiki E:須々切丸、翠晶丸(wiki参照) [sage]:2011/10/01(土) 15:00:30.25 ID:QrlocXN+o
>>439
【相手の言葉に思わず顔を顰めたくなってしまう―――(性質の悪い挨拶だ…)と】
【其れよりも何よりも、相手がこの状況を楽しんでいる様な雰囲気である事が、恐く】
【刀をきちんと構えねば心を切り替えられない己に対し、何とも実戦的で剣士らしいのか…と劣等感を抱いていた】
【無論、剣を交わせば決して退かぬ心構えが有ったが――しかし明確な差を感じてしまう】

「如何にも、一刀流より分れし剣術の流派だ。そういう貴殿の剣術は…」

【記憶を探る様に頭の片隅に思考を移しながらも、いま目に入る光景はとても看過できない】
【これ以上峰で受け続けるのは危険―――そう、判断すると】
【大太刀をスッと下の方に勢い良く下げてから、右足を大きく踏み込ませ】
【切り返した大太刀の刃で、再び相手の刀を受け止めようとする】
【目論見通りであれば、刃の触れ合う位置は下方に移動し、男は右肩を中心に右半身を大きく突きだす格好となる筈だ】

「武神の血を引く者として、安易に明かす訳にはいかぬ。それこそ…百の様なバカならともかく、な」

【家の事を思い出すと、自身の妹の事が思い出されたのか】
【少しばかり眉を顰めながら言葉を紡ぐ】
【あの妹なら、秘中の武術であろうと相手を楽しませる為なら話しそうだな…――とか考えて】
444 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 15:03:59.28 ID:X4QTGMdBo
>>438
【――いつの間にか居た声。そして、視線を向けてみれば妙に愉快気な笑いをする少女】
【頬杖をつきながら玉座で足を組む青年は暫し沈黙しながらそちらへと視線を送りつつ、思考をする】
【実験会場の意味を少しの間考えていたのだった。どういう意図で、その言葉を発しているのか】
【しかし、相手がなんらかの学者であろうとそうでなかろうと、ここで考え練っても仕方ないことではあり】

「……取り返す気がないなら、じゃあ、ココはボクのものだ」

「ようこそ」

【笑みを浮かべようかどうか若干悩んだ末に、いつも通りの薄い笑みを口元に浮かべる青年】
【何事も人当たり良く、愛想良くである。ここでいきなり敵対心を育てたところでいいことはひとつとして無い】

「それにしても、こんなお城をその"ジッケンカイジョウ"とやらにするなんて、趣味が悪いね」
「普通はそういう専門の設備があるところでやるんじゃないのかい?」
「ま、何の研究をしているのかは、存じ上げないけど」

【近づいてくるのを止めることもなく、言葉だけを放って相手の出方を伺ってみる】
【どんな出方をしてくるのであれ、最終的に平和なまま事が済めばそれでいいとは考えているのではあるが】
445 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/01(土) 15:04:01.94 ID:WQR5PWVuo
>>442
‥‥威厳、小さイかラ、元々、感じらレナいけド。

【わりかし、ズバッと斬り込む様に何気なく発言を異形は返している】
【そして、異形の撫でテクは正直半端じゃないレベルである】
【過去、とある狐を数秒で骨抜きにしたその鋼の指先は容赦なく龍の頭や背中を撫で摩っていく】
【硬いはずの指が、縦横無尽に動き、達人的な滑らかさで龍を胸元に抱えて撫でているだろう】

‥‥ど。ウしタ?

【龍の反応に疑問を抱いたようで、心配するように抱き抱える腕の力が強くなるだろう】
【要するに、当たる力も強くなる。しかしながら、良く考えてみれば髑髏面のサイボーグである】
【しかも、先程仮面から見えた顔はやけど跡が目立つ。其れで興奮できるならば、すごいorへんたいさんだろう】
【まあ、体だけで見ればそこそこいい体をしているのは否定できないのだが】
446 :【無貌欺神】 [sage]:2011/10/01(土) 15:09:27.29 ID:MCUhg64mo
>>444

「そう大したものじゃないよ。古城を作り上げ吸血鬼がいるという噂を流す。
 紛い物でも噂から真実が発生するかの実験さ」

【彼女は何処からか紙を取り出す。彼女が言うにはココの権利書のようだ】

「卵が先か鶏が先か。そういうものさ。噂は君が住んでいたから流れたのか、それとも君が噂を聞いて死んだのか。
 さてコレは君にお渡しするよ。私が持っても意味が無いものだ」

【特に何事の仕掛けもない、いたって普通の権利書だ。
 ソレを君に向けて手渡そうとする】
447 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 15:16:53.78 ID:+7ZcBOlm0
>>445
『ぐっ・・・痛いところを・・・』

【確かに大きさは15cmと小さめである、威厳も何もない】
【しかも機械なので成長などもない、一生このままである】

『おふう・・・なんだこの撫でテクは・・・』

【その上この姿である、龍と言うイメージを根本からぶち壊している】

『いや・・・なんでもない』(『落着け俺、相手は髑髏面だぞ・・・ああでも・・・』)ムニュウ

「・・・」

【撫でられながら何かと葛藤している龍、そしてそれを見つめる少女、その眼には怒気が含まれている気もする】
448 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/01(土) 15:19:58.56 ID:WQR5PWVuo
>>447
‥‥一家に、一匹?

【首をかしげながらも、そんなことを呟いていて】
【嘗て買っていたハムスターにゴジラと名付けていた中身としては割りとリアルに欲しかったりもするのだが】
【そんな小型の龍の喉を猫の喉を転がすように、さわさわと撫でているだろう】

‥‥ど、ウシタ。銀モ、 ドラ君も。

【異形は、龍と少女の違和感に気がついているようで】
【撫でるのはやめないものの、少々疑問の声、ノイズのせいで感情が読めないが】
【そういったものを上げて、問い掛けるのであった】 
449 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 15:20:04.82 ID:X4QTGMdBo
>>446
【目の前にパサリと垂らされたのは権利書の様な紙切れ。ここに権利が生じていたとは思いもよらなかった】
【とはいえ、貰えるものは貰っておく。後々面倒な所有権争いが起きるとも考え難いが、在って損は無いだろうと考え】
【相手の言葉を聞き入れつつ右手をすっと伸ばし、権利書を受け取り、ザッと視線を権利書の上に走らせたのだったが】

「……ちょっとばかし、君が何を言っているのかわからないな」
「ボクはこう見えて比喩とか遠回しな言葉ってのを好まない性質でね」

「つまり、ボクは君の"噂"によって、実験によってココに住むことを選んだとでも?」

【青年は表面上は落ち着いた様子であったが、内心では若干考えを停滞させていた】
【"噂"とはどの噂のことなのだろうか。自分がココに来てから、城に吸血鬼がいるという噂を自分で流したこともあったが】
【それとは全く別物ということになるのか。そして、青年はこの瞬間に自分が比喩とか遠回しな言葉遣いを嫌っているということに"しておく"】
450 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/01(土) 15:23:14.82 ID:Qkmzm72IO
>>443

【相手の表情が変わるのを見て、女は微かに口角を釣り上げる。】
【なるほど自分のような剣客ではないようだ、】
【そんなことを考えているのかもしれない。】

【加減したとはいえ、とっさに不意打ちをいなしたのは、かなり高いレベルにある。女はそう踏んでいた。】
【いや、刃を交える前にもうすでにそのことがわかっていたのだ。】
【目の前の人物は自分と同じか、あるいはそれ以上強い、と。】

【でなければ、刀を抜かない。自分より弱いのものに興味がない。これが女の持論であった。】

…示現流…

【ギィン―――――――――――ガキン!】
【相手の刀が翻る。それに伴って女も刀を持つ右手に力を入れた。】
【再び金属音が響いた時、今度は刃と刃が一点で交わっている。】

…廃れた流派よ。知ってるなら相当な物好きね…

剣を握れば礼を交わさず=c

…この場であんたを斬り殺してもなんの問題もないわ…

【女の納めた剣術は、他派とは勝手が違った。】
【一度真剣を抜いたもの同士が相対すれば、通常タブー視されている欠礼も許されていた。】

武神 百…

あいつなら…ええ。明かしたでしょうね。

ふうん…同じ兄弟でも違うってわけ…

【刀の接着点を上へずらそうとしながら、女は言葉を紡ぐ。】
【金属の擦れる嫌な音が響いた。自分は刀身の中央、相手は根元では、てこの原理のせいで自分が力負けしてしまうのだ。】

【しかし、いくら欠礼が許されるからと言っても、】
【相手と本気で戦闘する気はないようで、その証拠に徐々に鍔迫り合いの力が弱まっており、】

…悪い。
嫌なこと思い出させたわね…

【やがて、刀を横に払って弾くようにそれを解除するだろう。】
451 :【無貌欺神】 [sage]:2011/10/01(土) 15:27:10.96 ID:MCUhg64mo
>>449

「そんなものさ。深い意味は無い」

【彼女の要件はソレだけなのか、そういうことにしておく】
【彼と同じく気まぐれなのだろう、深い意味は無い】

「でも果たして君は本当に吸血鬼と言えるのかな?」

【くすりと無邪気に笑った】
452 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 15:29:12.47 ID:+7ZcBOlm0
>>448
「いや、そろそろいかないといけないところだった」

【少女はそう言って丸太から降りる】

「いくぞ、ドラくん」

『ゴロゴロ・・・ええ〜 もう行くのか?』

【女性の腕の中でゴロゴロ喉を鳴らしている龍、もはや威厳などはかけらもない】

「い く ぞ」

『イエッサー!!』

【少女の怒気を感じ取ったのか、龍は女性の手元から飛び去り少女の方に飛んでいく】

「さようなら、だ」

【最後に少女は女性に向かって手を振って掛けていく、そしてそれを龍が追いかけていく】
【女性が引き止めなければそのまま走り去っていくだろう】
453 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/01(土) 15:33:08.73 ID:WQR5PWVuo
>>452
‥‥そ、ウか。

【少女の言葉を聞いて、名残惜しそうに龍の喉を一撫でして】
【去っていく一人と一匹を見送りつつ、後ろから声を駆ける】

‥‥こ、れ‥‥食べテ!

【ひゅっ、とたばこチョコの箱を1つ、少女の方に投げるだろう】
【どうやら、上げるということらしかった】
【そして、異形は二人が去っていくのを楽しげに見送って、しばらく丸太の上に座っていたのだった】

/*乙でしたー!*/
454 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/01(土) 15:35:43.26 ID:+7ZcBOlm0
>>453
/乙でした!
455 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 15:41:26.12 ID:X4QTGMdBo
>>451
【相手のくすりとした笑いに、対して青年は少しだけむっとした。相手の言葉に反応を示した】
【まだ明るい時間帯では、普段は吸血鬼と言う事を隠しておくのだが、どうやら目の前の少女には知られているらしく】
【まぁ、噂を流した流されたというのもある。ここで隠したところで進展もないだろうと思考し】
【視線を権利書から少女へと移しながら、その紙切れを燕尾服の胸元にでも入れておいた。案外、適当なしまい方である】

「ん、まぁ、一応は長いこと吸血鬼やってきてるから、吸血鬼だとボクは自覚してるよ」

「けど、中々に無礼なことを言うね、君。名乗りもせずに小難しいことを色々と言われても困ってしまうよ」
「それとも、君はボクと言葉遊びをしに来たのかな」

【頬杖をつきながら、言葉を放つ】
456 :【再応斬軌】@wiki E:須々切丸、翠晶丸(wiki参照) [sage]:2011/10/01(土) 15:45:22.31 ID:QrlocXN+o
>>450
【狙い通りに刀の触れるポイントをずらす事は成功したが―――しかし】
【倍速の能力発動により少なくない負担の溜まった右腕に、相応以上の負荷を与える結果ともなった】
【小さく奥の歯を軋ませながら、より強まった競り合いに力を込める】

「示源流…か、知識としては知っている。成程、随分と実戦的で―――好ましい」

【相手の流派を聞く事で、俄かに緊張感が高まった】
【冷たい汗が幾らも頬を伝い落ち、両腕に込められる力がより大きくなる】
【初太刀より必殺を狙う―――そう聞いた事があった】
【自身の行動が迂闊に過ぎたのではないかと云う後悔が過り、しかし現状を自信とする】
【相手を己より上と見ることは有っても、それで自信を卑下し可能性を失くす訳にはいかぬ…そう、自分を律して】

「いや、いいのだ…先に口にしたのは拙者の方だ」

【相手が刀を横に払うと、男もまた自身の身体を後ろに戻しながら刀の柄を下げる】
【そして左手で鞘を拾い上げると、再び納刀し―――今度は大太刀を地面に置いたままに】

「ふむ…前回の話で、拙者はこれを抜く場面となれば納得すると云ったか」

【左手で腰の打刀の鞘を握ると、鍔を軽く弾いて、乾いた金属音を小さく響かせる】
【顔は何かを思案する様な表情を形作り、右手は行き場を失ってその先を地面に向かせるばかり】

「しかし、まあ…今ので充分であったかな。あまりアイツの事を引きずるのは、示しがつかん」

【吹っ切れたかのように乾いた調子で言うと、大きく頷いて見せる】
【妹の事を知る者に先日会い、その死を伝えた―――そこで「自分は気にしないでくれ」と言った】
【それを思い返すと、自身がこの事を引きずるのはあまり好ましくないように思えて】
457 :【無貌欺神】 [sage]:2011/10/01(土) 15:45:43.35 ID:MCUhg64mo
>>455

「いやいや、そんなつもりはないよ。気分を害したのなら謝るよ」

【彼女はそういうと無抵抗に振り返る】
【どうやらこのままこの場所を立ち去るつもりのようだ】
【敵意は無い、そう言いたいらしい】

/このまま乙ですかね?
458 :【再応斬軌】@wiki E:須々切丸、翠晶丸(wiki参照) [sage]:2011/10/01(土) 15:50:31.66 ID:QrlocXN+o
>>456
/「自分は気に…→自分は、「気に…
459 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 15:56:32.86 ID:X4QTGMdBo
>>457
「……まぁ、次、来るときはもう少し愛想良くお願いしたいね」
「男ならともかく、可愛い女の子なら大歓迎だから」

【去っていく相手の後ろ姿を見送り、相手が去りきる前に言葉を伝えておくのであった】
【まだ、太陽は昇っている】


/絡み乙でしたー!
/あと、余談ですが、個人的には古城の設定は元からただの古城にしたかったかなーなんて……今更ですがっ
460 :【無貌欺神】 [sage]:2011/10/01(土) 16:07:25.60 ID:MCUhg64mo
>>459
/まぁその辺はお好きに
461 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/01(土) 16:09:34.94 ID:Qkmzm72IO
>>456

…どんな敵でも一撃で…

【それに失敗したら、自分が死ぬ。攻撃は最大の防御―――――】
【女は刀を払ってから、その理念を話す。自分が目指す最強には、この流派の完璧な体得が不可欠であった。】

【正心一刀流―――――――――――彼女も当然その名は聞いたことがある。】
【前述の通り、女もまた相手と同じ。同業者。その方面の知識はあった。】
【しかし、詳しくはない。いくつか派生した亜流が存在しているのと、】
【自分のそれのように先手必勝を狙うものではないということまでしか知らなかった。】



…そう。…そっか…

【相手の思案顔―――――――――――そして紡がれる言葉。女はそれを聞いて、ふっと、ごく一瞬短い間だけ表情を崩した。】
【安堵したような、心の中の心配事やわだかまりが霧散した時に見せる子供のような幼い表情だ。】

【とはいえ、それはほんの僅か、一秒にも満たない時間だ。】
【再び元の、近づき難いような愛想のない面に戻る。】

【先の出会い、女が侍と始めて会ったときの会話を、当然女は覚えていた。覚えていたし、忘れたことはなかった。】
【相手の打刀が鳴るのを聞いた。鍔の音は自分でも聞き慣れたものだ。何回耳にしたか分からない。】

充分…フフ…


私、そろそろ行くわね…ランカーズの方に用事があるの。

【ヒュン、と刀を振ってから、それを鞘に収める。それから女は別れの言葉を投げかけた。】

【斬りかかったのは、本当に相手の練習に付き合おうとしたからだったのだろうか。他に、何か理由がなかったのだろうか。】

【どこか、足取り軽く、踵を返した女にしか、それは分からない。真意は彼女の胸の中にしまわれていた。】
【このまま何もなかったら、やがてその姿を消すだろう。】
462 :【再応斬軌】@wiki E:須々切丸、翠晶丸(wiki参照) [sage]:2011/10/01(土) 16:27:13.32 ID:QrlocXN+o
>>461

「あまり語る気は無いが…しかし、“後の先を取る事”こそが理念であるとは言っても構わないだろう」

【相手の流派の事を聞いたうえで自身の流派を黙ったままと云うのは、落ち着かなかったのか】
【簡潔にではあるが、手の内を明かすような真似をしてしまう】
【尤もこの一言だけで、自身の流派が突き詰める所にある「返し技」の全てを見抜かれるとは、思っておらず】
【慢心とは呼べぬまでも、しかしやはり剣を抜いていなければ、どこか抜けている様な男であった】

【相手が見せた一瞬の表情の変化に気付いたのか気付かなかったのか、男は僅かに眉を上げるだけ】
【瞬間的に何かを見たような、或いは感じた様な気こそすれ、その正体には気づけず】
【特にそちらへ意識を向ける事も、しようとはしなかった】

「うむ、ではまた今度会えば…手合わせを願おう。然らばでござる」

【振り返って歩み去って行く相手の姿を見送ると、男は地面に置いた大太刀を拾い上げる】
【どこかスッキリとした表情で海の方を眺めながら大太刀を背負い―――ふと、何かを思い出す】

「うむ…? ランカーズと云えば、拙者も何か…」

【悩むような表情を浮かべたまま逡巡し続け、やがて】

「まあ、深く気にする事でも無かろう。さて今日はどんな甘味を食べるとしようか」

【吹っ切れたような表情で、開き直り―――街の方へと歩みを進めていくのであった】
【こんなのがランカーで大丈夫なのだろうか…】

/絡みあり乙でしたっ!
463 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/01(土) 16:28:35.60 ID:Qkmzm72IO
>>462
/乙でしたー!
/ありがとうございました!
464 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 17:40:26.60 ID:X4QTGMdBo
【噂が在った】

【街の郊外、茨の森の先、そこに聳え立つ古いお城には吸血鬼が住んでいる。というような、噂】
【それを信じる人も信じない人もいて、吸血鬼討伐を目論む人もいれば人体実験の材料にしようとか考える人もいた】
【けれど、大抵の人は不気味に思って近づくことはなかったし、吸血鬼退治しようと思っても思うだけで行動に移す人は少なかったのだった】
【でも、噂は静かに生きていた―――何者の来訪を誘うように】


【夕方、古城、玉座の間】

【その玉座の間の真ん中にはテレビが一つと、家庭用のコンシューマゲーム機が一台置かれていた】
【正確には玉座よりの場所に設置されており、玉座に座る一人の青年がコントローラを両手で握っている】
【美的な顔立ちを持つ青年が、燕尾服を着た青年が、赤黒い外套の端を僅かに揺らす青年がテレビゲームをしているのはシュールさを持ち】
【少しだけ眉間にしわを寄せて、じーっとテレビの画面へと視線を向けている様は真剣そのものであった】
【テレビの画面に映っているゲームは少し古めである。そもそも、ハード自体の方がカセット方式のゲーム機なので当然ではあるのだが】

「……んー、中々に難しい」
「まぁ、退屈を紛らわすには丁度良いかな―――」

【ピコピコと画面が動き、両手の親指でカチカチとボタンを押したりスティックを操作したりする。若干、暗めの城内で画面の光が目立つ】
【今日は珍しく誰かの来訪を待っているというわけでもなかったが、誰かが来たらそれはそれで歓迎したいことなのであった】
【残念ながら廃人みたいにゲームにハマり込むタイプでは無さそうであったのだった。単純に機械慣れしていないだけかもしれないが】


/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ
465 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/01(土) 19:08:53.28 ID:MAxNfWp0o
>>464
/まだいらっしゃいますかー?
466 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 19:09:26.25 ID:X4QTGMdBo
>>465
/いらっしゃったりー
467 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/01(土) 19:19:34.73 ID:MAxNfWp0o
>>464

なんだろあれー?

【身の丈程も有るだろう黒い翼を広げ、飛行を楽しんでいた少女】
【適当に飛んでいたら、不思議な建物が見えた】
【噂も何も知らない少女は不気味な城も不思議なものに観えるのだろう】

よいしょ、っと……

【壁を破った前科があるので、慎重に窓の前に降り立ち、中の様子を伺う】
【青年が見えた。この城の主なのだろうか】
【とりあえず呼びかけてみようと】

開けてくださ―い!

【トントントン、と窓を叩いた】
【翼をたたんだため、人間モード】
468 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 19:31:25.94 ID:X4QTGMdBo
>>467
【びくり、と両肩を僅かに跳ねさせて青年は驚きを示す。流石の彼でも突然、予想外に、窓のほうから音がしたら驚く】
【視線をちょっと急ぎめに向けてみればそこには、少女、がいた。窓の外からノックをしているのだ見える】
【今まで城に色んな人物が訪れたのだが、窓から入ろうとしてきた人物は今回が初めてだといえる】
【2秒だけ、静止し、やや乱れかけた思考を整理し直してから――左手をすっと持ち上げ、中指と親指の腹をくっ付け】

【返事を返そうかとも思ったのだったが、あんまり大声を出すのは好きではないので黙ったまま、パチン、と指を鳴らす】

【直後、城の奥から大量の蝙蝠たちがきーきーと鳴き喚きながら玉座の間にやってきて、窓ガラスへと群れとなって飛んで行く】
【この蝙蝠たちは青年の忠実なる下部といえる立ち位置にあるのかもしれない。そして、窓の取っ手に体当たりをかます】
【どどどど、と勢い余って何匹かが窓ガラスにぶつかってしまうが流れは止まらない。結果として、蝙蝠たちは窓にひしめき合った】
【お互いの体同士で取っ手を挟み、掴み、チームワークの取れた動きでガチャリと取っ手を動かし、窓を開けるのであった】
【窓を開け終えて仕事がなくなった蝙蝠たちは瞬く間にさーっと、蜘蛛の子を散らしたかのように去っていこうとする】

【一方で、青年はテレビゲーム機のコントローラを玉座の肘置きにこつっと置くと、左手で少女に向かって手招きをするのであった】
【妙にキザな感じが否めない動きであるが――現実として、この青年はキザである。気障で、この城の主である】
469 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/01(土) 19:45:49.57 ID:MAxNfWp0o
>>468

!?

【パチン、と青年が指を鳴らしたのだろう】
【次の瞬間、蝙蝠の群れが目の前のガラスを占める】
【流石にこう大量になると怖い。若干窓から距離を開けるように後ずさる】
【が、上手いことガチャリと取っ手を開け、一瞬で消えていった蝙蝠たちを見て少し「可愛いかも……?」といった微妙な感情が】

……え、えっと、こんばんは?

【だが若干引いたのには変わらず】
【びくびく、といった具合に取り敢えず挨拶をした】
【自分が背負った物騒な物をカチャリと揺らしながら】
470 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 19:57:46.24 ID:X4QTGMdBo
>>469
「ああ、こんばんは。空飛ぶお嬢さん」

【視線を一度、相手のその物騒で大きな剣に向けてみたりはしたが、直ぐにその視線を相手の表情へと向け】
【左の肘を肘置きにつけると、掌の底で頬につけて頬杖をつき、少しだけ態度が悪い感じで挨拶をした】
【別に機嫌が悪い訳ではないのだが、この体勢が癖の様なものなのでもあったし、むしろ客人が来るのは好ましいものであった】
【その口元には、どこか嬉しさを含んだような薄い笑みがぼうっと浮かびあげられている】

「何か用かな?」

「それとも……もしかして、単純に好奇心だけで入ってきたり?」

【予想を立てる。最近の来訪者は目的を持っていたりするのが大半なのだが、そういう人物も来たことはあった】
【空を飛んできたのは初めてであるが、この青年が相手の目的を予想するならばそれが一番妥当だといえる】
【とはいえ、相手がどんな目的であれ邪険にして追い払う、なんてことは無いと思うが。余程酷いものではない限り】


/次、十分か二十分くらい遅れます、申し訳ない……
471 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/01(土) 20:16:15.46 ID:MAxNfWp0o
>>470

(……なんだろ、この人凄く魔王っぽい!)

【失礼な】
【そんな感想を持ちつつ青年をじ、と見つめる】
【愛刀をもって「勇者だ!」といったら乗ってくれるだろうか。なんてしょうもないことを考え】

魔王討伐に現れた勇者ですよ!

【ババーン】
【勿論、口元が笑っているため冗談と分かるはずだ】
【しかし背負ったものの存在のせいもあり、勘違いをしなくもない】
【まあそうだとすれば窓なんか破って入っていくのだろうが】

【わくわく、と言った様子で相手の返しを待つ】
472 :【赫月之夜王】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 20:45:59.87 ID:X4QTGMdBo
>>471
「…………」

【――思わず呆然としてしまい、ぼーっと、思考を巡らせてみる。目の前の少女の真意についてであった】
【魔王討伐、ハッキリ言ってしまえば目の前の少女からは覇気を感じられないし、何よりも笑みが気になる】
【恐らくは冗談……であるとも予想できるのだが、少女の背中にあるモノを見たら本気だとも取れるように感じれた】
【視線をまた一度、窓ガラスの方へと向けて暫し思考に時間を要し、ふっと、視線を少女の方へと戻してみる】
【冗談だとしても、冗談ではなくとも通るような返答をするのがベスト―――とかなんとか、冗談一つ相手に小難しいことを考えまくり】

「――……ふーん、なるほど。魔王討伐、か」

「いやはや、まさか魔王であるボクがここにいるなんてよくわかったね。流石は勇者」
「じゃあ、魔王討伐に現れた勇者クンは、世界平和の為にボクの命を狙っているんだね」

「致し方ない。この重い腰を上げてあげるとしよう」

【――バッ――と赤黒い外套を勢い良く広げながら立ち上がり、その背中には魔王さながらに膨大な闇が付き従えていた】
【青年が悩んだ末に導き出した答えは、ノル、それであった。仮に少女が本気で殺しにかかってきているとしても、これで空気は保たれる】
【冗談だとしてもなんかこうほんわかな場が保たれるし、雰囲気を大事にする青年にとってこれが最良の選択だといえた】

「さぁ、勇者クンよ」

「ボクは逃げも隠れもしない。どこからでもかかってくるがいいさ」

【無防備にも外套と両腕を横に大きく広げて"オーラ"とか"威圧感"に相当するようなものだけを無駄に盛大に垂れ流す】
【こういう城の主にこんなネタを振ると、こういう事態になってしまうのであった。両者共に楽しんでいるならば、それでいいのだが】
【青年の唇の端は楽しさからか、それとも悪の親玉の余裕を演出するためからか、愉快そうに少しだけ緩められ、持ち上げられていた】
473 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/01(土) 20:50:25.66 ID:MAxNfWp0o
>>472

……本物!?

【あ、信じた】
【自分でネタを振っておいて本気で恐怖を感じる辺り、アホの子なのだろうか】

え、えっと……
(どうしよう!?)

【めちゃめちゃ焦ってる】
【特に悪い事してるようにも見えないのだが、威圧感は確かに魔王っぽい(?)】
【こうなったら!】

こ、こーさん!こーさんです!

【そりゃあ魔王に対峙して勝てる人間なんて限られている】
【自分は勝てる気がしないし、先ほどのように蝙蝠の大群を出されたらかなり危ないとも思う】


【自分で振ったネタを本気にしてへたれるという珍しいバカっぷりであった】
474 :【THE PINEAPPLE ARMY】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 20:56:22.14 ID:1pkpe2bOo
【港に立っている一人の女】
【女の美しい姿は寂れた港と合わさって余計に目立っている】

【そしてもう一つ目を引く光景がある】
【それは女の後ろに5〜6人の黒服の男が倒れていると言う事だ】
【状況的に見ると、犯人は彼女しかいないのだろう】

男ってバカね・・・

【短くそう呟いた女の髪を潮風が靡かせる】

もう誰も来ないみたいね
ま、来た所で何も変わらないと思うけど。

【女はそう言い、不可解な光景が広がる港で一人黄昏ている】
475 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 21:19:53.00 ID:X4QTGMdBo
>>473
【―――即行で降参をする目の前の少女。これまた予想の範囲外であると言えた】
【何故、降参をしたのだろうか、とこれまた思考を要した。やはり、冗談ではなかったのだろうか】
【自分が威圧感を放ち過ぎたことに気が付かず、一方で勝手に少女が本物の勇者であると固定化していき】
【となれば、目の前の少女は魔王を目の前にして怖気づいた勇者ということになり……いいや、それは自分が許さない、とばかりに】

「……降参、ねぇ」

「君、それでも勇者かい?」
「もっとこう、さ。何か無いの」

「ここで逃げたら故郷に待っている恋人がー、とか、魔王を殺さないと世界中の人々がー、とか」

「どんな魔王でも勇者がそんなんじゃあ、調子狂うと思うよ」

【不満げにぼふっと玉座に腰を降ろすと、文句を垂れるように少女に向かって"魔王視点"になりきって言葉を言うのであった】
【第一に、魔王ではないがこういうことも過去には経験があるのであながち間違いでもない。討伐され慣れているともいえる】
【そういう観点から見ればこの立場も外れと言う訳ではないのだった。後は、目の前の少女を勇者と勘違いしていなければ話がこじれないのだが……】
476 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/01(土) 21:25:03.13 ID:MAxNfWp0o
>>475

ぐぬぬ……

【的を射ているどころか貫通してる位正論】
【故に少女は唸ることしか出来ず】
【ならば、と】

じゃ、じゃあ戦います!
此処で逃げたら……えーっと、えーっと……なんやかんやで世界がヤバいです!

【グダグダもここに極まれり】
【本物の魔王でも相手にしないだろう。そのレベルのしょうもなさである】
【しかし、覚悟は本気とばかりに刀を引き抜き、翼を開く】
【腰だめに構えると】

覚悟!

【取り敢えずそれっぽい雰囲気にはなったかもしれない】
【それでも苦笑ものだが】
477 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 21:41:16.14 ID:X4QTGMdBo
>>476
【これが大の大男がやったならばグダっていても迫力あったのかもしれない】
【だが、現状としてはそれをやっているのが少女である。むしろ、微笑ましいくらいであった】
【とはいえ、その切れ味の良さそうな刀と背中に持つ翼は目を見張るものがある。迫力は十分】
【これならば『なんちゃって死闘』をしても勢いはあるように見えるであろう。描写も栄えるものというものだ】

【――しかし、青年は動かなかった。だるかった。立ち上がって、座って、また立ち上がるのは嫌だった】

「……あー、うん、そのままかかってきていいよ」

「座ったままなんとかするからさ」

【どうして立って座ると言う動作を無駄に一往復しなければならないのだろうか、と心の中で唱えやがる青年】
【余計にグダりそうに、なんちゃってになるのを感じながらもその選択肢を選んだのだった。また左手で頬杖をつきながら偉そうに】
【擁護をするならば魔王の余裕を演出(ry であるが、ここまでくるとその言い訳も少し苦しいものが在る】
478 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/01(土) 21:48:11.63 ID:MAxNfWp0o
>>477
【少しむっとした】
【なぜだか自分でも分からないが、思った以上に役にのめり込んでいるのかもしれない】

なら、手加減は無用です!

【翼を大きく羽ばたかせると、首の下部を狙った鋭い突きを突進するかのように放つ】
【首の下部は頭を傾けるだけではあまり動かない。中々危険な部位でもある】
【怪我をさせる気はないので、直前で止めるだろう】

【もし何らかの対処をされたら、直ぐに翼を使って空中で一回転し、横に薙ぐように刀を振るう】
【その動作を見れば、かなりの腕前だと分かるだろう】
479 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/01(土) 22:00:34.12 ID:oG80VPtIo

「―――キャキャキャキャキャキャッ!!」

狂気を帯びた笑い声が響き渡った
背の高いビル群に包囲された某電気街。そのメインストリートで惨劇は起きている

逃げ惑う人々の中心で黄金のナイフを振るっているのは、真紅に身を包んだ青年だ
赤のストールと腰布をはためかせ、息つく間もなく罪なき人の命を散らしていった

「惑え人の子、尊き命―――…その重さを以て、この華狂ヶ原久遠を演出しやがれッ!!」

人の血液が最大限に舞い散る角度を狙って首筋を裂いていく凶行は、ある種の芸術性すらも醸し出す
480 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 22:02:34.72 ID:X4QTGMdBo
>>478
「ん、わかった。手加減は無用だね」

【自分は魔王であると言う訳でもないが健気な勇者を少しからってみるのも面白いかもしれない】
【そう考えた青年は頬杖をつくのだけは止めて顔を上げていき、左手を一度横の方でぶんと振ってウォームアップし】
【自分の首の下部を狙った鋭い突きを捉えると、その振った左手をそのまま刀身へと向けて動かしていき】
【少女が怪我をさせるつもりがなかろうとも、直前で止めようとも、その"直前で止めるタイミング"がずれたら、それは難しいかもしれな話であって】

【――青年は刀身を左手で掴もうとしたのであった。素手で、その鋭利な刀を捕えようとする。出血を覚悟で】
【きっと本物の魔王だって出血なんて気にしない性質なのであろうし、魔王ほど強大ではないが同じような存在の青年にとって】
【それくらいの出血など気にする範囲内にはならないのだった。そして、少女を驚かす意味が一番強い行動である】
【勇者と言うからには恐らくは気概が意外に強いに違いない、という予想を立てて、試しに驚かそうと言うのだった】
481 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/01(土) 22:11:56.19 ID:MAxNfWp0o
>>480

……!?

【シンプルに感情を表すと、「驚いた」の一言】
【その反応速度に、だ】
【音速には遠く及ばないが、それでもバカに出来ない速度の刺突を最良の手段で防いだ】
【自分は止めるつもりだったが、もしや本気なのだろうか】

……やりますね

【素直に賞賛の言葉を掛けると、自らも本気モード――服がいつの間にか切り替わっていた】
【烏天狗の装束のような、和風の格好に身を包む】
【そう、『生と死の管理者』――死神の装束である】


【ちなみに少女は勝手にシリアスしているが、相手の心内を読めているわけではない】
【ここからは本気、と思っているが――それは少女の中だけの事なのだった】
482 :【全瞑心感】@wiki [sage saga 優越感]:2011/10/01(土) 22:14:01.26 ID:uSuRRbmx0
>>479
【地獄絵図、そんな表現がぴったりな通りに】
【一人の青年が入ってきた】

【ビルとビルの間、路地から現れた青年は、左手にコンビニの袋を持ちながら】
【辺りをきょろきょろと見回し、一人の殺人犯を発見した】

ちょっとそこの馬鹿

【青年は、ゆっくりとその殺人犯へと近づいていく】
【左肩から先が無く、頭には狼の耳】
【顔は無表情、辺りの様子を気にせずおにぎりをもぐもぐと食べているその青年の周り数mの空間だけが、日常が続いていた】
483 :【全瞑心感】@wiki [sage saga 優越感]:2011/10/01(土) 22:14:43.99 ID:uSuRRbmx0
>>482
/数m→数mmだた…脳内変換お願いします…
484 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/01(土) 22:23:41.57 ID:oG80VPtIo
>>482

「イかしてねェなぁ、その文句。なんの捻りもありゃしねェ」

青年が近づいて来た瞬間から、華狂ヶ原は殺戮を止めていた
三日月型のナイフより滴る鮮血を勢い良く振り払って、乱入者へと視線を向ける

「舞台に上がって来るなら来るで、もうちっと格好つけろってんだ」

空いている左手で真紅の頭髪をガシガシと掻いた。苛立ちが目に見えている
485 :【THE PINEAPPLE ARMY】@wiki [sage]:2011/10/01(土) 22:27:23.57 ID:1pkpe2bOo
【港に立っている一人の女】
【女の美しい姿は寂れた港と合わさって余計に目立っている】

【そしてもう一つ目を引く光景がある】
【それは女の後ろに5〜6人の黒服の男が倒れていると言う事だ】
【状況的に見ると、犯人は彼女しかいないのだろう】

男ってバカね・・・

【短くそう呟いた女の髪を潮風が靡かせる】

もう誰も来ないみたいね
ま、来た所で何も変わらないと思うけど。

【女はそう言い、不可解な光景が広がる港で一人黄昏ている】

/使いまわしですが絡み待ちでっす
486 :【全瞑心感】@wiki [sage saga 優越感]:2011/10/01(土) 22:28:54.39 ID:uSuRRbmx0
>>484
捻った呼び方って何だよ

【と軽く返しながら】
【今度はお茶を飲む、やはり無表情で、相手の行為を咎めるような顔も目もしていないが】

俺はクレーマーで一種の客だからいいんだよ
それよりお前、飯まずくなるから人殺すのやめろ

【と、一応止めに入るが、おにぎりは何のためらいも無く食べている】
【ちなみにまずそうな顔はしていない】
487 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 22:32:23.06 ID:X4QTGMdBo
>>481
【――気概や良し。そして、心の中で頷いている最中に少女の姿は異質なモノへと変化する】
【その様相はある者をイメージさせてくる。嫌いで、嫌いで、大嫌いな存在を彷彿とさせてくる】
【これは思わぬ光景を目の当たりにしたと感じた。加えて、自分はそれに近い存在を相手にしているとも自覚した】
【そう思うと、こうして余裕を気取っているのがバカバカしく思える。だが、自分は自分らしく振る舞い続けるつもりだが】

【左手で握り締めている刀身が掌の肉に少しずつ食いこんでいき、じんじんと痛みが掌中に広がっていく】
【流石に刺突一つを止めたので骨にまでジィンとした痛みを感じる。いや、現実として少し傷付いてしまったようだ】
【しかし、青年はそれを気にすることなく更に刀の刃を掴む力を強めると―――また一つ、案を思い付く】

「……意外や意外、ただの"勇者"じゃなかったみたいだね」

「それが君の仕事なのかどうかは存じないけど、ちょっとばかし―――――」

【青年は右足で床を強く押して勢いよく立ち上がろうとする。それも、それも――その両足を狼のモノへと変化させてだ】
【強い脚力によって跳ぼうとする青年は何かを口走る。その服装を身に纏う少女が本当にソレであるのかが気になって】

「―――お手並み拝見……ッ」

【刀身を握っている左手は刀を振り払うかのように相手から向かって左の方向へと刃を投げてしまおうとし】
【青年は跳んだ時の勢いのまま少女の右腕、正確にはその前腕目掛けて――口を開く。犬歯が、牙が、刃がキラリと光を反射する】
【狙いはその鋭利な牙によって噛み付こうと言うのであった。噛み付くくらいならば致死に至るわけがないという予想からである】
【少女に噛み付くと言うのは少々いかがなものかという世間の目もあるが、生憎とこの青年はそういうのを気にしない性質だった】
【真っ赤な両の瞳は―――青年がその一瞬だけ"本気"であることを指し示していた。相手が本気ならば、こちらも本気でなければ無礼に当たる】
488 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/01(土) 22:37:08.15 ID:oG80VPtIo
>>486

「そんなことも思い付けないんじゃ、テメェは役者になれねえよ」

やれやれ、といった様子で嘲笑する

「――――客が舞台に上がって良い道理があるか?」

聞く耳持たず。両足に力を込め、青年へ向けて低く跳躍した
跳躍と言えど、地面スレスレの飛行に近い。ナイフの切っ先が青年に向いている
およそ常人には出せないスピードであった。ただし多少の距離があり尚且つ直線移動なので、回避は不可能じゃないだろう
489 :【全瞑心感】@wiki [sage saga 優越感]:2011/10/01(土) 22:40:33.45 ID:uSuRRbmx0
>>488
なら捻った呼び方の手本みせてみろよ

【にやっ、と口角を釣り上げながら言った】

いや舞台っていうか、ここ通りですし……っと?

【相手がこちらに刃物を向けたのをみると】
【お茶を相手に向かってぶちまけながら、横に飛んだ】
490 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/01(土) 22:50:35.56 ID:oG80VPtIo
>>489

「キャキャキャッ! やっぱり、テメェは三流以下だ」

回避されると、そのまま紅い影は直進していく。そのまま空中で体を捻って回転すると、喫茶店の看板に着地した
そこから今度はやや下方へ跳ぶ。接地するか否かの際どい軌道だ
やはり狙いは青年で、華狂ヶ原の思惑はその数歩手前に着地することである
491 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/01(土) 22:50:45.95 ID:MAxNfWp0o
>>487

――仕事?

私の仕事は『生と死』を司り、管理すること

【一転】
【言葉も、凛とした物へ】
【いや――言葉だけでなく、全てが入れ替わるように】

【刃は回転しながら壁に突き立つ】
【トン、と鋭い音を立てて】

――"死神"の仕事のみです

【刹那、青年が腕に向けて牙を突き立てようとしてきた】
【それを冷静に――撃ちぬくように掌打を放つだろう】
【こちらも――"本気"なのだろう】
492 :【全瞑心感】@wiki [sage saga 優越感]:2011/10/01(土) 22:55:03.07 ID:uSuRRbmx0
>>490
人殺しの一流なんかになりたかねえよ…

【ぼそりとそんな事を呟く】
【体勢を立て直すと、もう一度相手に向き直る…丁度、相手が看板に着地した時】

【また相手が跳んでくる…が、自分に直接跳んではきていないと気付くと】
【右手のおにぎりを構える】

これやるからやめろ

【もし、相手がそのまま青年の数歩手前に着地すれば、その顔面におにぎりが、べたっと押し付けられるだろう】
493 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/01(土) 23:04:14.23 ID:oG80VPtIo
>>492

「―――――ふッ!!」

右足を大きく前に出し、コンクリートの地面に踏み込むような形で接地する
華狂ヶ原はその勢いを殺さずに、前方向への宙返りを試みた
起点は当然右足であり、足首を使ったほんの僅かな跳躍だ。普通ならそのままバランスを崩して無様に倒れ込むだろう
それでも、青年のナイフに宿るチカラが不可能を可能にする

そのまま青年の頭上を越えようとする。その過程に於いて華狂ヶ原は三日月型のナイフを青年の首筋へ向けて振るうだろう
ここでも能力を行使し、交錯の一瞬だけ華狂ヶ原の滞空は延長される
494 :【全瞑心感】@wiki [sage saga 優越感]:2011/10/01(土) 23:09:25.36 ID:uSuRRbmx0
>>493
…ちょ!?

【小ジャンを繰り出した相手に驚愕の表情】
【おにぎりは空振り】

お前、何か別の事で商売出来るだろ…

【といいながらも、振り向きながら相手から離れようとする】
【が、少し遅れ…首に直撃とはいかなかったが、青年の右肩は、ナイフで抉られた】

っつ…

【青年は顔をしかめ、左手で右肩を抑えるが、結構深く入ったのか、出血は収まりそうにない】
495 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 23:11:55.71 ID:X4QTGMdBo
>>491
【―――打ち返し。それが眼前に迫ってきている最中では普通はそれを回避する事は出来ないだろう】
【しかし、幾ら自称・寛容な精神を持つ青年であっても易々と殴られてくれるつもりはない】
【ギリッと歯軋りをして背中に力を入れると、バサッ、蝙蝠の様な形をした4枚の翼が広がり威圧感を増大させる】
【その翼は紅黒い色合いをしていて、骨と皮などの骨格が妙に目立つ蝙蝠の翼によく似た邪悪な翼】

【ブワッ、と前方へと向けて風を吹かすことによって自分の蹴りによって生まれた勢いを殺し、そのまま玉座の方へと下がり】
【テレビゲームのコントローラを足蹴にしてガタっと落としてしまうがその二つの肘置きの上に着地し、少女へと再び視線を向けた】
【青年は思う。嗚呼、死神か、と。それは嫌いで嫌いで大嫌いで、もしも可憐な少女の姿でなかったら罵り言葉の一つでも浴びせたい存在で】

「……ククっ、くふふ……ゥヒヒ……くふっ……」


「―――アハハハハ!とてもイイじゃないか君ッ!」


【―――――――吸血鬼は大きな声で笑う。誤解と曲解と歪曲した幻想を現実と勘違いした吸血鬼は、納得をする】

「なるほど、嗚呼、成程ね。魔王討伐か……成程」

「ちょっとお聞きしてもよろしいかな?」
「"君"的には生と死の概念に囚われない不死者、アンデッドっていうのはどうなんだい」
「例えばそう―――吸血鬼、とか」

【青年の肌の色は血の気が全く無いと言っても過言ではないくらいに白く、髪の毛の色は月光の様に青白さを保っていた】
【両の瞳は血液のように真っ赤に脈打ち、燕尾服と外套は青年の気品さを引き立てる。4枚の翼は青年の邪悪を映し出す】
【周囲は配下である"闇"が徐々に集まりだし、城中の蝙蝠たちがキーキーと騒ぎ始める。此処は、此処が、『吸血鬼の牙城《Drakul Castle》』】
【だからこそ、吸血鬼は一つの興味として、疑問として、はたまた不安として質問を放ったのだ。少女が"敵"と成り得るのかどうかを】
496 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/01(土) 23:12:44.90 ID:oG80VPtIo
>>494
/あれ、左手ないんじゃ…?
497 :【全瞑心感】@wiki [sage saga 優越感]:2011/10/01(土) 23:14:04.40 ID:uSuRRbmx0
>>496
/そうだった、よく忘れちゃう^p^
/最後の一文は無しでお願いします…
498 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/01(土) 23:26:41.49 ID:MAxNfWp0o
>>495
【掌が空を切る】
【手応えは無い、と思えば青年は玉座に戻っていた】

そんな事、関係有りませんよ
不死身、アンデット、吸血鬼。いいのではないですか?
私の母は半吸血鬼ですし、ね

【ゆっくりと壁に寄り、刀を引きぬく】
【無造作な――しかし洗練された動き】
【これは本来の少女のものではなく、「死神」となった時の一つの契約】

故に「死すべき」と判断しなければ管理者として動きません

【刀を背に戻す】
【同時に、一瞬の烈風が身を包む】
【パラパラと剥がれるように衣装が消えた】

だから、私は敵じゃないですよ

【にこ、と笑う】
【それは此処に来た当初の少女のものだった】


/すいません、落ちます……凍結よろしいでしょうか……
/このまま帰った事にして下さっても構いません!
/ここまでの絡みおつありでした!
499 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/01(土) 23:28:15.86 ID:oG80VPtIo
>>497
/了解です


>>494

「ヒャッハァ!!」

確かな手応えを感じた。気分の高揚に応じ矯声を上げる
ナイフを振った勢いのまま空中で一回転し、膝を曲げて着地。そのまま華狂ヶ原は静止せず、膝を伸ばしながら踵を軸に振り返った
金色の瞳が青年を射抜く

距離が空いたと見るや否や、足を踏み出して接近を試みた
息も吐かせぬ連続攻撃。そういったものを、華狂ヶ原は狙っている
500 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/10/01(土) 23:29:07.78 ID:m8SjFDLSO
夜、郊外に位置する公園にて、

「……はあっ!」

黒髪の青年が、何やらせわしなく動いていた。
服装は秋物らしいラフなもので、腰のベルトには一振りの短刀を抜き身のまま差している。
で、青年が何をしているのかと言うと、

「……この前雑誌で見ただけだからな、八極拳」

どうやらにわか仕込みの八極拳を練習している様だ。
動き的には完全にカンフーアクションになっているが。
ともあれ、夜の公園で声を上げながら運動している青年。明らかに近所迷惑だ。
501 :【全瞑心感】@wiki [sage saga 優越感]:2011/10/01(土) 23:35:52.12 ID:uSuRRbmx0
>>499
クッソが…

【悪態をつく】
【相変わらず血は肩からだくだくと流れているが、救急車を呼ぶ間も無く追撃】
【仕方なく、痛む右腕で受ける】

【ぴしぴしと右腕に切り傷がついていく】
【が、反撃も出来ず、後退しながら受け続けるだけ】
【そしてどうにかこの状況を打開しようと考えるが特に何も思い浮かばず】

ただナイフ振ってるだけじゃねーか三流!

【と、やけくそ気味に言い放つと】
【無理矢理相手の腕を掴もうと、右腕を伸ばした】
502 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 23:44:39.38 ID:X4QTGMdBo
>>498
【死神は"死すべき"と判断しない内は殺さないと言った。少女は私は的じゃないと言った】
【吸血鬼は考える。ということは、まだ自分は死すべき存在ではない、ということなのだろうかと】
【一体、"死すべき"の判断は誰が付けるのか。少女が付けるのか、はたまたより高位の存在が付けるのかは定かではない】
【しかし、まぁ、そういう小難しい話を無視して――女の子から笑みを向けられるのはいいものだなぁ、となどとやや下衆な感情を浮かべ】

「……そういうなら、そうかい」

「けど、その少女の姿が嘘偽りってことはないよね?」
「もしもそれが仮の姿で、真は骸骨ローブ……なんて展開だったら、ボク、立ち直れないんだけど」

【考えてみれば死神が少女と言う姿身を取っていなかったら、今頃吸血鬼は頭ごなしに拒絶しても可笑しくはなかった】
【どうも女性やら少女やらに甘い性質ではあるがそれも当然。なぜならば、この吸血鬼はキザであるからだ】
【そうとくれば、もしも少女の姿が此方を油断させるためだけのモノだったりしたら―――あべし、立ち直れないだろう】

【ついでに、『勇者と魔王ごっこ』が終われば最早立っている必要性は無いので玉座の前に降りると、どかっ、と玉座に座りこんだ】
【気が付けばいつの間にか吸血鬼から少女への誤解も解けている。まぁ、流石に死神で勇者なんて破天荒な設定は有り得ないと思ったのだろう】
【むしろ、そんな矛盾した経歴を持つ者がいたら見てみたいものである。つまりはそんな訳で、結局は両者とも素性を明かしているのだった】


/では凍結の方でい
/一旦乙でしたー!
503 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/01(土) 23:49:52.87 ID:oG80VPtIo
>>501

「キャキャキャキャキャキャッ!!!」

幾本もの赤い筋を、青年の右腕に刻み付けていく
そのナイフ捌きはやはり秀逸だが、芸術的な一撃を狙いすぎる余り致命傷を与えられずにいた

「このオレをそこらのナイフ使いと一緒にすんじゃねェよッ!!」

そしてこちらへ伸びた腕を、左腕で受けようとした。掴まれた感触を得た瞬間に相手の腕ごと、その左腕を上へ挙げようとする心算である
それによってガードを崩し、その空いたスペースを縫うように下方から喉元へと突き上げを放つ狙いがあった
もしも直撃すれば、喉から鮮血が派手に飛び散ることになるだろう
504 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/01(土) 23:55:43.88 ID:uSuRRbmx0
>>503
ナイフ使ってりゃ三流も一流も同じなんだよ!

【とさっきと違う事を言いながら】
【右腕で相手の左腕を掴んだ】

【その瞬間…相手がガードを崩そうと腕をあげるより前】

【どんっ、と地面を蹴る音と共に、勢い良く相手の腹に、青年の右足による膝蹴りが繰り出された】
【その勢い、速度は常人のそれより上、何故なら、青年の能力により、感情を足の裏から地面に向けて発射したから】

【だが、速度は相手のナイフと五分五分、当たるかどうかは分からない】
505 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 00:04:42.09 ID:V4IsxQ26o
>>504

「ぐお…ッ!?」

タイミング的にはナイフを突き出そうとした直後
まともに膝蹴りを喰らい、肺から息を吐き出す羽目になった

ナイフは勢いを失ったが、まだ完全にとまってはいない。青年の顔面に切り傷を残すぐらいは出来るかもしれない
意識は先ず両足へ向いていた。倒れまいと踏ん張りを利かせようとする
506 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 00:09:45.07 ID:PcVRBkMY0
>>505
【一度動きを止めればなんとかなる】
【相手の左腕をがっちり右腕で掴み、相手が踏ん張っている間に右足を戻し…また膝蹴りを、今度は普通に繰り出した】

【ナイフが目に入るとすぐに顔を横にずらす】
【しかし反応が遅れ、首にピシっと傷がつく】
【青年は目を細めるが、突きだったのが幸いしたか肩の物ほど深くは無い】
【少し勢いを無くしたが、青年の攻撃は止まらない】
507 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 00:16:53.18 ID:V4IsxQ26o
>>506

「…ッ、の」

苦悶の表情で青年を睨み上げた
そして左手を乱暴に動かして拘束を外そうと試みる。青年の右肩は負傷している故にそこまで長い間の拘束は不可能だという予測が、華狂ヶ原を粗雑な行動に導いた

だが拘束が外れようと二撃目の膝蹴りを回避は出来ないだろう
今度は逆に抵抗せず、むしろ相手の攻撃を利用して軽くでも宙に浮こうとした
空中は彼の領分だ。少しでも体が浮けば、能力発動の機会を得ることが出来る
508 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 00:23:26.80 ID:PcVRBkMY0
>>507
【相手の睨みを、ニヤッと笑って返す】
【そして、膝蹴りが当たる瞬間…青年は右腕の力を緩めた】
【相手をほぼ放してしまうのではないかというぐらいに】

【結果、相手はほんの少しだけ浮く】
【…そして青年は、相手が浮いた瞬間に、右腕に一気に力を入れ】

お…っらァ!!

【相手の左腕を引っ張って、地面に叩きつけようとする】
【結果、ただでさえ酷い出血がさらに悪化し、これが成功しようがしまいが、青年の右腕は病院にでもいかない限り動かないほどの痛みに襲われるだろう】

【だが、弱くずっと力を入れ続けるより、ほんの一瞬だけ強く力を入れた方が、まだマシ】
【どうせ動かなくなるなら、ずっと掴んでいるよりは遥かにマシ】
509 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 00:29:56.81 ID:V4IsxQ26o
>>508

「―――――…」

体が浮いた瞬間、能力を発動した
滞空時間を延長することで次の膝蹴りを回避乃至はその威力を抑える狙いだった

しかし、他者から与えられたベクトルに逆らえるほど、華狂ヶ原のチカラは強力でなかった

かなりの勢いで地面に叩き付けられる。歯を食い縛り、うめき声を漏らさぬように努めた
気絶まではいかないが、背中の痛みで少しの間は起き上がれないだろう
510 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 00:36:22.73 ID:PcVRBkMY0
>>509
【青年は相手の能力に気付いていない、右腕の感覚はもう半分無くなっているから】
【だが、両足はまだまともに動く】

【青年は、地面に倒れた相手の首に、すかさず真横から蹴りを繰り出した】

【しかし、倒れこんだ相手の少し横の地面には、青年の肩から流れる血がぽたぽたと落ちている】
【蹴りも勢いは無い…故に首、急所】

【だが、相手が少し力を入れれば、ナイフを握っている腕は十分動かせるだろう】
511 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 00:42:45.82 ID:V4IsxQ26o
>>510

明滅する視界の中でも、闘争心は消えていない
僅かに残る視界と、空気の流れと、気配で、青年の蹴りを察することは出来た
反射的に体を転がして青年から離れようとする。そして同時に右腕でガードを試みる
ガードといっても受け止めるわけではなく、どちらかというと受け流すような形になるだろう

そのまま地面を数度転がり、もしも追撃の気配を感じなければ時間を掛けて立ち上がろうとする
512 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 00:47:23.03 ID:PcVRBkMY0
>>511
【攻撃は受け流され、心の中で悪態をつく】

【だが追撃はしない、というよりかなり激しく動いた為、青年も息があがっている】
【変に追撃せず、息を整える】

…舞台の上のヒーローがひでぇザマだな?

【無事相手が起き上がれば、青年のこんな言葉が飛んでくるだろう】
【恐らく、その時青年はニヤニヤと笑っているはずだ】
513 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 00:57:16.32 ID:V4IsxQ26o
>>512

「…ああ、本当だよ。無様で醜悪で―――最高にダセェ」

ゆらりと立ち上がった華狂ヶ原は地に響くような声で言った
そこに込められた憎悪は並のモノではなく


「こんなドデカイ屈辱を与えてくれたテメェは――――バラッバラに刻んでやるしか、ねェェェよなァァァァァァッッ!!!」


そこに役者としての華狂ヶ原久遠はいなかった。居るのはただの俗的な、堪忍袋の尾が切れた青年だ
開ききった瞳孔がその感情の凄まじさを物語っていた
興奮がアドレナリンを分泌し、体に無理を強いる。鋭い踏み込みの後、ナイフを右方に振りかぶったまま駆ける
先ほどの加速した膝蹴りは脳裏に残っている。それを警戒しつつ接近に成功できたならば、激怒の塗られた三日月のナイフが青年の心臓へと襲いかかるだろう
美しさは欠片もない。ただ殺害を目的とした、暴力的な一閃だ
514 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 01:09:04.14 ID:PcVRBkMY0
>>513
【相手の怒号、それに含まれる感情】
【だが、青年はそんな物感じてすらいないようにクククッと笑うと】

おいおい、自分で自分を抑えられないような奴が役者名乗るなよ
…ま、舞台の上で滑稽に踊りまわるのが仕事なのも確かだけどなぁ

【挑発、単なる挑発】
【だが、何かに固執し過ぎた人間は別の何かが視えなくなる】

【だからこその挑発】

首を潰されなかっただけ感謝して欲しいね、まったく

【呆れたようにため息をつくと、相手の突きをいとも簡単に回避した】
【もちろん、走ってくる相手の振りかぶりを見ていれば、素人でも分かるナイフの軌道】

【今までの相手なら、もっとスマートに、あまり大きな動きはせず、隙を見せずに動けたのかもしれない】
515 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 01:18:25.49 ID:V4IsxQ26o
>>514

「幕は引いて、照明は暗転――――…」

ぼそぼそと素早く呟いた呪文。それは役者としての華狂ヶ原久遠を一度終わらせる、魔法の言葉だ
あくまで比喩的な表現で、かつ本人にしか効果のないものだが…これで一切の余分がない、殺人者へと変貌する

自分への暗示。それに集中していて、挑発は耳に入らない

突きを回避されても動きを止めず、足首による軽跳躍を試みた
今度は滞空時間を調節せず、単に相手の背後へ回り込む算段―――とみせかけ、着地する寸前で急激に宙へ留まる時間を稼ぐ
行動を読まれての足払いを警戒したが故の作戦だ。足払いが来ようが来まいが、真一文字の一閃を青年の首筋へ放とうとする
516 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 01:24:58.92 ID:PcVRBkMY0
>>515
【相手がぼそぼそと呟いた言葉に、首をかしげる】
【それにどんな効果があるか、青年が知っている訳も無い】

【青年は、回避した後追撃もせず】
【相手が跳んで目の前から消えた後も、振り向いて攻撃しない】
【青年は】

【逃げた】

【相手が跳んだ瞬間、正面に走る、距離を取る】
【ひゅっ、と首の後ろでナイフが風を切る音が聞こえるが、振り向かずに走って】
【相手から少し離れると、立ち止まって振り向く】

【感情が無い以上、既に青年に勝ち目は無い】
【殺されるか逃げられるかの二択、青年から能力を取ったらただの人間だから仕方無い】
517 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 01:30:54.40 ID:V4IsxQ26o
>>516

スカした。そう認識してすぐに、着地した
そして駆け出す背中を、激情に任せて追う。低空の跳躍を以て、一気に距離を詰めようとした

立ち止まって振り向いた青年は、急速な勢いで迫る凶刃を回避できるだろうか
華狂ヶ原の高速移動術は既に見せている。それが頭に残っていなかったのであれば、立ち止まることがいかに危ういかを思い知ることになる
黄金色の刃は青年の心臓を突き刺そうとしていた
518 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 01:38:21.51 ID:PcVRBkMY0
>>517
【青年が振り返った瞬間…既にその刃は飛んでいた】
【風を切って、その先は】

……っと!?

【ギリギリで心臓は外した、"心臓は"】
【相手は、青年の左胸より少し右、丁度胸の辺りを突き刺した手応えがあるだろう】

【青年はギリリッと歯軋りをし、声を噛み殺す】
【そして、右足で相手の左足を思い切り踏もうとする】
519 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 01:46:41.20 ID:V4IsxQ26o
>>518

「――――死に晒せェッ!!!」

手応えを感じて、華狂ヶ原は吠えた
手首を捻って肉と臓物を抉り裂く。ナイフを捩じ込まれる痛みは尋常ではないだろう
そして間髪を入れずにナイフを上方―――即ち、心臓へ向けて押し込もうとする
華狂ヶ原の中で、完全にトドメとして放った一撃だ。刺したナイフを捩じ込むという、あまりにも見栄えのない攻撃だ

足を踏まれるダメージは確りと残るが、その攻撃を阻むまでには至らないだろう
520 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 01:50:21.33 ID:PcVRBkMY0
>>591
【中から抉られる感覚、激痛】
【だがほんの数秒でそれは吹き飛び、痛覚や感覚も死んだ】

【しかし、青年は怯まず】
【右足で相手の腹を思い切り蹴って距離を離そうとする】
521 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 01:54:04.68 ID:V4IsxQ26o
>>520

腹を蹴飛ばされ、思わず咳き込む
無理矢理距離を離されるが、固く握ったナイフは離さない
ナイフが抜ける際にも、また胸部の肉を裂いていくだろう

ふらつきながら、数歩後退
自分に屈辱を与えた男の最期を見届けようと、視線だけは前に向けている
522 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 01:58:15.09 ID:PcVRBkMY0
>>521
【右腕もまともに動かず】
【胸部からの出血は地面を綺麗に赤く染める】

【青年は息が荒く…相手よりも何度も何度も咳き込み】

【ふと顔をあげたかと思うと…青年は相手の顔をみて】

【ニヤッと笑った】

【次の瞬間、青年はばたりと地面に倒れた】
【そしてぴくりともしない】
【しかし…死んだ訳ではない】

【死んだふり】
【どっちにしろ半分死んでいるのであまり代わりは無いが】
【相手が消えて救急車でも呼んだ後気絶しようと思っている】
523 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 02:02:46.98 ID:V4IsxQ26o
>>522

「おーおー…最後までイラつかせてくれるじゃねェか」

こめかみに青筋を浮かべ、こちらも嘲笑を返した
そして倒れた青年へ歩み寄り…


「さて、言ったよな」
「――――テメェは、バラバラに切り刻んでやるよ」

先の言葉はただの脅しではなく、宣言だった。それほどまでに憎悪は大きい
本当に、人としての原型が残らないぐらいまで…切り刻むつもりだ

振り上げたナイフが、月光を受けて煌めいた
524 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 02:07:55.76 ID:PcVRBkMY0
>>523
…えー………

【別に殺されるのはいいのだが】
【切り刻まれると痛いから嫌だ】

【青年は仰向けに寝返りをうつと】

分かった分かった、謝るよ
お前にぴったりな演劇の仕事後で紹介してやるから救急車呼べ

【と、案外すらすらと言った】
【死にかけだからこそだろう】

【しかし相手が今殺したいのは人ではなく、恐らくこの青年だろう】
【もちろん青年も対して生きたい訳でもなく】
【ただ痛いのはやだなーと思っているのだった】
525 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 02:15:08.53 ID:V4IsxQ26o
>>524

「ほーう、そりゃあ良い話だなァ…」

まだ青年が生きていたことに少なからず驚いたが、それは塗り潰される
何に? ―――憎悪に
華狂ヶ原久遠のプライドは、異様に高い

「今この瞬間はなァ…どんな仕事より、どんな芸術的な言葉より、シーンより、衣装より――――」

くるり、とナイフを反転させて


「テメェを殺して鬱憤を晴らすことが、何よりも重要なんだよ…クソッタレ」


それを青年の口内へと突き立てるべく、振り下ろした
そこに迷いはなく、ただ自分の意思を貫き通す強く黒い意思が宿っていた
526 :【全瞑心感】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 02:18:02.11 ID:PcVRBkMY0
>>525
あー今君損したわー絶対君損したわー

【ニヤニヤと笑いながら、最後まで冗談を口にしながら】
【青年は動かない、抵抗しない、できない】

【刃は、青年の口に驚くほど簡単に突き刺さった】

【その刃を抜いても、もう青年の口から声が発せられる事はないだろう】

【全瞑心感】【死亡】
527 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/02(日) 02:25:12.00 ID:V4IsxQ26o
>>525

「―――ヒャハ」

命の散った感触を、確かに感じた
今までに何度も経験した感覚だった。しかし今までのどれよりも――――スカっとしなかった


「な…んで…こんなにオレをイラつかせんだ、テメェはよォォォォォォォォッ!!!!」


結局の所、華狂ヶ原久遠は優雅な殺人の方が性に合っているということだった
何度も何度も何度も何度も青年の顔面をメッタ刺しにし、それでも飽き足らずに心臓やら首筋を滅茶苦茶に刺し続けた

やがて狂気の溶けた血溜まりが出来上がった頃
華狂ヶ原久遠の体力は尽きていて、凄惨な光景に竦み上がっていた新人ジェイル員にあっさりと捕縛されたのであった

【宙集冥月】――投獄
528 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 13:36:39.96 ID:sXHpsobT0
「かにょじょ」

【初っ端から噛んでしまったが、本人は真剣な表情で呟いた】

(彼女が欲しい。猛烈に彼女が欲しい)

【彼女は今、猛烈に彼女が欲しかった。恋人として彼女が欲しかった】
【彼女の顔はまさに絶世の美少女。右足が切り落とされており、頭には包帯が巻かれている。左目にアイパッチをつけていた】
【そのアイパッチの下に眼球は存在しない。矢が刺さって潰れたのでとったのだ】
【更に右頬には大きなガーゼ。足が無いのと脳に損傷を負っている為に車椅子。これ以上ないほど満身創痍な少女が居た】

「だりぇか、おりぇのかにょじょににゃってくりぇにゃいかにゃー」

【訳:誰か、俺の彼女になってくれないかなー】
【見れば分かるが頬にガーゼがあるため口がうまく開かない。更に脳にある損傷のせいで体全体が麻痺したみたいに動かないのである】
【実は見た目以上に満身創痍な彼女だった。ちなみに彼女とか三人称で言われているが、彼女は男だった。絶世の美少女だが、成人男性だった】

/何でも募集
529 :【赤黒奇色】 [sage]:2011/10/02(日) 14:05:39.95 ID:jWO2ulPI0
>>528
/まだいらっしゃいますか?
530 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 14:06:03.55 ID:vgWw6V3p0
>>528

「あー、それ分かるわぁー。 だって、ボクかて今メッチャ彼氏欲しいもん」

【包帯まみれの美少女の背に、明るいがどこか投げやりな声が掛けられる】
【振り向けば、疲れた笑みを浮かべる一人の女性がポケットに両手を突っ込んで立っているのが見えるはずだ】
【肩より少し長い焦げ茶色の髪は、強いくせっ毛であちこちはねまくっている】
【見た目はほっそりとしたスレンダー系美人だが、その所為でスタイルはかなり残念な事に】
【体には頑丈なレザーブーツにゆったりした青のジーンズ、灰色のパーカーの上から細身の革ジャンを前を開いた状態で着用している】
【それらはどれも男性用のものらしく、この女には少し大き目のサイズだった】

「『百合』っちゅーんはさっぱり理解できひんけど、でもそーゆーのんもアリやと思うで?」

【革ジャンのポケットから右手を出し、くせの強い髪の毛をさらりと後ろに流す】
【この女、少女の事を最初っから女性だとばかり決めつけているらしい】
【そのせいで、今の所は “そういう” 対象として全く見ていないようだ】

「まあそれはおいといて。 君、そんな体で出歩いたらアカンがな。 はよ病院行った方がええと思うで?」

【明らかに重症と思われる少女の体を眺めながら、心配そうな声で忠告をする】
【どう見ても健康体には見えないのでこれは当然といえるだろう】
531 :【赤黒奇色】 [sage]:2011/10/02(日) 14:07:37.11 ID:jWO2ulPI0
>>528
/このレスは削除されました(キリ
532 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 14:07:40.99 ID:vgWw6V3p0
/>>530取り消し!
/失礼しましたorz
533 :【赤黒奇色】 [sage]:2011/10/02(日) 14:08:26.26 ID:jWO2ulPI0
>>531
/うわああミスミス>>529は無しで!

>>532
/いえ!どうぞ続けてください!俺まだ絡み文書いてないんで!
534 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 14:09:24.87 ID:sXHpsobT0
/うおう!俺はWでもかまいませんが…どうします?
535 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 14:16:10.17 ID:vgWw6V3p0
>>533>>534
/いえ、自分が引きますよ
/お気になさらず、ごゆっくりどうぞ〜
536 :【赤黒奇色】 [sage]:2011/10/02(日) 14:16:26.63 ID:jWO2ulPI0
/いえ!今回は大人しく引っ込んでおきます!気にさず続けてください!
537 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 14:18:14.51 ID:sXHpsobT0
/むむ……
538 :【赤黒奇色】 [sage]:2011/10/02(日) 14:19:37.17 ID:jWO2ulPI0
/oh...タイミングが……寧ろロールガン見してるので続けてくださいお願いします
539 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 14:35:46.23 ID:sXHpsobT0
>>538
/では失礼いたしますが…また今度!

>>530
「にゃに!?」

【後ろに振って湧いたように存在していた少女】
【そして自分に同意するように、声をかけて来ていた。知らぬ間に背後を取られていたので素っ頓狂な声を出してしまう】
【何時の間に彼女は後ろに回り込んだのだ…。首を後ろに回して彼女を見る少女の目は白黒していたという】

「百合?………違う!おりぇは男だっ!!」

【よく間違えられるが彼女は男性だ。寧ろ一発で男だと分かった人の方が少ないくらいだが彼女は成人男性だ】
【一応男なのだから百合と言うのは些か、否、かなり間違えている。普通に異性間の恋だ。禁断のなんちゃらじゃない】
【顔を赤くして相手の言葉に反論する彼女。といっても胸以外の部位に女性でない証拠なんてないのだが】
【右足が斬られるのと同時に彼女は男の勲章も失っていたのだった】

「病院にはみょう行ったにょ。目と脳と足はみょうなおりゃにゃいってさ」

【訳:病院にはもう行ったよ。目と脳と足はもう治らないってさ】
【治るのは頬の怪我だけだ。五体満足だった頃が酷く懐かしく感じられる】
540 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 14:53:46.27 ID:vgWw6V3p0
>>538
では御言葉に甘えまして……

>>539

「えぇー、それは嘘やろ〜。 君、どっからどう見ても可愛い女の子やって。
そら確かに世間の風当たりはキツいかもわからんけど、やからって自分自身をいつわるのだけは絶対アカン。
むしろ、そのうち君の全てをまるっと受け入れてくれる良いコが見つかると信じるべきや!」

【少女の言葉を真っ向否定】
【両手の人差し指を重ねて顔の前でバツを作って、真面目な顔で相手にお説教する】
【だって全然男に見えないんだもん】

「はいはい、じゃあ僕と一緒に病院行こねー」

【相手の言葉を半分聞き流しながら、車いすの背を押しながら歩き始める】
【入院生活が嫌で抜け出してきた、ワガママな患者の一人だと勘違いしているらしい】
【鼻歌まじりに、そのまま近くの病院まで連れて行こうとする】
541 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 15:02:19.59 ID:sXHpsobT0
>>540
「うしょじゃにゃい!男にゃんだって!マジで」

【嘘じゃないよ。本当だよ】
【どんな見た目でも彼女は男なんです。信じてください】

「本当に男にゃんだ!!信じて!おりぇは男にゃにょ!」

【必死に弁解しようとする成人男性(23)美少女みたいな見た目して矛盾だらけの呼称である】
【性別的にも年齢的にも美少女ではない。童顔なので大人だと思われないことも女子と間違えられるのと同じくらいある】
【一度『小学生に見える』と言われたことすらあった。流石にショックを受けたが】

「いや、もういいんだって病院は!頭にきをつけてりぇば、もういいんだって!」

【頭に強い衝撃さえ与えなければ何も問題はない。逆に頭に衝撃を与えられれば凄く問題がある】
【車椅子を押されて止めようとするが、手足をじたばたして反抗するしか出来ないのであった。また、その動きがまるで駄々をこねる子供のようでもあった。成人なのに】
542 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 15:18:39.87 ID:vgWw6V3p0
>>541

「へーすごいねー君は男やねー」

【 聞 い て ま せ ん 】
【女は少女の話を耳に入れる気は全くないようで】
【持ち前のスルー力を全開にして車椅子を進めていく】

「ほな、君が男やっていう証拠見せてほしーなー」

【しかし相手の必死の弁明に心動かされた……というか聞き流すのも最早面倒臭くなったのか】
【さりげなく良い笑顔で無理難題を押し付ける】【こう言えば少しは大人しくなるだろうと思っての発言だ】
【男であろうと女であろうと、ソレを証明するにはやや恥ずかしい思いをしなければならない】
【まあ身分証明書でも持っていれば別だが】

「ん。 確かに頭は大事にせなイカンねぇ」

【欲しい物をねだる幼児を宥めるかの如く、右手で暴れる少女の頭を優しく撫でる】
【実際は自分の方が若いのに、もう完全に年下扱いであった】
543 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 15:26:43.33 ID:sXHpsobT0
>>542
「こんのやろ……」

【必死に話しているのに半分以上流されている】
【頬をプクーっと膨らませて怒ったり…はしない(それやると右頬の傷が開くから)が】
【目が怒っていた。大人の話はしっかり聞く物だよ。うん】

「く……ほりゃ!胸がにゃい!」

【上半身を自分の右手でポンポン叩きながら主張する】
【確かに真っ平らが、見る人によっては「ああ、貧乳なんだな」程度かも知れない】
【ちなみに学生時代に家出してそのままなので保険証は実家に置きっぱなしで再発行できないでいる】
【運転免許は持っていない】

「にゃでりゅにゃ!おりぇ、おとにゃだし…一応」

【撫でるなー!と。大人だからやめろー、と】
【語彙が足りていない気もするが、別段学があるでも、ないでもない。学力は普通だ】
【まあ、年下扱いも女扱いももう慣れてはいる】
544 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 15:45:19.20 ID:vgWw6V3p0
>>543

「ぐはぁっ!? ……き、君? それはボクに対する挑戦と受け取ってええんかな?」

【胸、という言葉を聞いて急に吐血(の動作を)してみせる女】
【どうやら少女は、決して触れてはいけない物に触れてしまったようだ】
【女の顔は笑顔のままだが、先程とは違い背後に黒いオーラが立ち上ってきている】

「んーそうやねー。 そんな悪い事考える頭は……こうや!」

【優しく撫でていた右手をピタリと止め】
【そして今度は情け無用の禁断のプロレス技、アイアンクローに素早く切り替える】
【これぞ名付けて 『貧乳かて地べた這いずり回って懸命に生きてんねんぞ豊乳にその気持ちが分かんのか舐めんなこらアタック』 である】
【女の細腕は、それほど強くはない握力で。それでも少女の頭にギリギリと食い込んでいた】
545 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 15:50:28.49 ID:sXHpsobT0
>>544
「ええ!?今のはおりぇのことだって!!」

【そんなに気にしていたのだろうか。胸が無い、という言葉を発した時点でもう終わりなのだろうか】
【彼女は半ば混乱しながらも、自分の頭に爪が食い込んでいるのを感じる】

「ちょ!頭はやめてっ!にょうがおかしくにゃりゅ!!」

【脳がヤバい。ただ爪を食い込ませるだけならばまだ大丈夫だが、そのままグルグル回されたりすれば…】
【恐ろしいこととなるだろう。どれくらい恐ろしいことが待っているのかと言えば……とても恐ろしいこととなる】
【具体的には色々な天候を一瞬で体感することになる。高確率で風邪を引いて、それなりの確率で雷が直撃します】
546 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/10/02(日) 16:10:27.63 ID:8E/kD3oSO
昼、郊外に位置する公園にて、

「……はあっ!」

黒髪の青年が、何やらせわしなく動いていた。
服装は秋物らしいラフなもので、腰のベルトには一振りの短刀を抜き身のまま差している。
で、青年が何をしているのかと言うと、

「……この前雑誌で見ただけだからな、八極拳」

どうやら、にわか仕込みの八極拳をにわかなりに練習している様だ。
動き的には完全にカンフーアクションになっているが。
ともあれ、休日の公園で大声を上げながら運動している青年。明らかに近所迷惑だ。
547 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 16:11:38.79 ID:vgWw6V3p0
>>545

「キミな、そーゆー事は大声で言ってええもんとちゃうで。 絶対、胸が小さ……控えめな女性の気持ちについて考えたことないやろ?
ボクかて好きでこうなった訳とちゃうねん。 それにな、もしキミに彼女が出来てもその迂闊な一言が分かれる原因になったりするかもしれんのやで?」

【 ぐ い ぐ い 】
【あまりに力を込め過ぎて腕全体が痙攣し始めているが、それでも女は少女の頭を握ったまま説教をしている】
【だってこれは教育なのだ】
【社会に出た時、胸の話題が女性にとっていかにタブーであるか思い知らせておかないとこのままでは非常に危険だ】
【場合によってはそれが生命の危機にも繋がりかねない】
【其れを教えるための、この女なりの愛のムチなのであった】

「……ま、今日はこれくらいで勘弁しといたろか」

「ふぅ。 っあーもー、無理。 手ぇつりそうやわ。」

【しかし話を続ける前に、女の腕が先に限界を迎えたようで】
【疲れた顔でそう呟くと、あっさり少女の頭部を解放した】
【額の汗を拭いつつ、痺れの残る右腕をプラプラと振って見せる】
【全く、説教するのも楽じゃないぜ】
548 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 16:18:16.75 ID:sXHpsobT0
>>547
「じ、じゃあどうやって男だってしぇつみぇいしゅればよかったんだ?」

【胸以外で自分を男だと説明するのは大変難しい】
【まあ、このまま病院に行けばわかったと言えば分ったかもしれないのだが】

「いてて……わ、わかった!胸の話がタブーにゃにょはわかった!」

【頭が揺らされるのは命に関わるのでできるだけこれ以上相手を怒らせないようにしなければならなかった】
【まあ、相手の説明を聞いても自分が頭を鷲掴みにされなければならない理由に納得できたわけではない】
【だって俺、男だもん】

「勘弁してくだしゃい………」

【これ以上は血がでてくる可能性も十分にあり得た】
【流石に頭から流血したくはないのでやめてくれて助かった】
【なんで俺大人なのに頭掴まれて説教されているのだろうか。甚だ疑問だった】
549 :【指雲翔星】お星さまがドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 16:31:53.86 ID:FsvvS2rvo
>>546
/まだいらっしゃいますか?
550 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/10/02(日) 16:33:02.96 ID:8E/kD3oSO
>>549
/居ます、はい
551 :【指雲翔星】お星さまがドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 16:36:22.76 ID:FsvvS2rvo
>>546

/それではありがたく絡ませていただきまっす

【青年が甲斐甲斐しく練習している公園に入って行く制服姿の少女】
【手には紙パックのジュースを持っておりいかにも普通な子だ】

(・・・何してんだろ・・あの人?)
(取りあえず気付かれない様に通り過ぎよっと)
【何事もない様に男を素通りしようとする少女】

【だが、致命的なミスを起こしてしまう】
【持ち前のドジさで青年のちょうど真後ろで転んでしまう】
【それも物凄く盛大に】

「・・・・っ・・イタッ・・」
【地面倒れ込みながら消え入りそうな声で呟く】

552 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 16:40:56.92 ID:vgWw6V3p0
>>548

「んなもん知らんがな」

【少女の叫びなど聞く耳持たず知らん顔】
【大体普段から保険証を持ち歩いていないのもおかしい】
【金持ちならともかく病院代というのは貧乏人にとって馬鹿に出来ない金額なのだ】
【保険証が無いなら死んでも病院行くな、がモットーである】

「ん、分かればよろし。 でも彼女が出来てもそんなんゆうたりなや、絶対やで?」

「……まぁ、 『俺が揉んで大きくしたる』 とかやったらええけど」

【解放はしたが、まだお説教は続く】
【寒い親父ギャグも交えながら延々としゃべっている女】
【この話は男だろうと女だろうと大人だろうが子供だろうがそんな事は関係ない】
【 「胸に貴賎無し」 ――――――――と、まあこれは置いといて】
【とにかくこれはそのくらい重要な話なのだ】【世界の根幹に関わる、と言われているほどに】

「はぁ、ちょっときゅーけー。 キミは何飲むん? 今なら出血大サービス、好きなん一つ奢ったるでー」

【パーカーの襟元を広げ、手扇でパタパタと風を送る】
【喋りつかれてのどが渇いたので、丁度近くにある自販機で飲み物を買う事にした】
【財布を取り出しながら振り向いて、少女の注文を待っている】
553 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/10/02(日) 16:45:48.15 ID:8E/kD3oSO
>>551
「でやあっ!とぅわ!……っと?」

八極拳の練習をしていた青年の背後から、誰かが転んだ様な物音が聞こえた。
青年が、額の汗を拭いながら振り返ってみると、案の定と言った所か、そこには地面に倒れ込んだ一人の女生徒の姿が。
八極拳の構えを解き、少女の元へと駆け寄っていく青年。

「……大丈夫か?」

心配そうな声色でそう問い掛け、青年は右手を差し出した。
どうやら、少女が立ち上がるのを手助けするつもりの様だ。
554 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 16:53:28.83 ID:sXHpsobT0
>>552
「ええー……」

【ちなみに保険証がなかったが、加害者の人に金を払ってもらってなんとかなっている】
【足の時の加害者だけは人ならざる者だったので自腹、自分の貯金が壊滅してしまった】
【なので今は無一文である】

「な!?いわにゃいし!どっちもいわにゃいし!」

【もういい加減胸の話はやめたかった。男同士ならまだしもネ】
【しかも相手は必要以上に胸がないことに敏感な胸コンプレックスウーマンときたもんだ】
【これはいけない】

「で、おりぇが男だってことは信じてくりぇた?」

【元々の問題はそこなのである。胸の大小云々ではなかった。決して】

「え、じゃあ……ミルクティーで」

【最近は午○の紅茶がマイブームだった】
【正直言って奢ってくれるのはありがたい。先述の通り今彼女は無一文だから】
555 :【指雲翔星】お星さまがドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 16:53:35.66 ID:FsvvS2rvo
>>553

「・・痛たたたた・・・・」
【そう呟きながら初対面の青年の手を握り立ち上がる】

「って・・・わっ!ごめんなさいっ!!」
【きっと手を掴んだ事に対して謝っているのだろう】

【そして盛大に照れている。顔から火が噴き出そうになっている】

「その・・・こんなとこで何してたんですか?」
【オドオドしながら尋ねる少女】

556 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/10/02(日) 17:03:53.14 ID:8E/kD3oSO
>>555
「あ、いや、こっちこそすまん」

いきなり謝られ、戸惑いつつも手を離して言葉を返す青年。
青年には謝られる様な事をされた覚えは無いし、多分この少女の勘違いか何かなのだろう。
……とりあえず私が悪いんだろうな。
そんな事を内心呟く青年。相変わらずネガティブ思考全開だ。
何故少女が顔を赤くし、照れているのかは、いまいち理解出来ないのだが。
……こけた事が恥ずかしいのか?
適当な理由を宛がい、とりあえず納得する事にした青年。

「あー……八極拳の練習?」

気恥ずかしいのだろうか、頭を右手で掻きつつ、そう答えた青年。
そもそも、目の前の少女が八極拳という存在を知っているかどうかすら解らないが。
557 :【指雲翔星】お星さまがドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 17:08:26.60 ID:FsvvS2rvo
>>556

「あ・・・良かったらこれどうぞ。」
【紙パックのジュースを差し出す】
【少女なりのお礼・・・らしい】

「八極拳?・・・それって・・」
「ブルースリーとかの奴ですよね?」
【パァっと表情が明るくなる】

「本当に拳法とか練習してる人いたんだ・・」
【キラキラとした視線で青年を見つめる】

「八極拳って強いんですか?」
「やっぱり板とか割っちゃうんですか?」

【少しずつテンションが上がってきている】
558 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 17:21:22.05 ID:vgWw6V3p0
>>554

「いやいや、そういう優しさはやっぱし必要やがな。 こう……なんちゅーの、包み込んであげる温もりというヤツや」

「あとさりげないリード、つまり少々の強引さも併せ持ってる方が女は喜ぶんやでぇ」

【胸の話の次は恋愛について偉そうに語り始めた】【何だか良い事を言っているように聞こえるかもしれないが】
【残念ながら完全にエロ親父の顔つきで、両手の指をワキワキといやらしく蠢かせている事により全てが台無しである】
【何か色々ともったいない女であった】

「あー、うん。 よぉ考えたら正直どっちゃでもええ事やし」

【今までの流れを全否定】
【よりによって「どちらでもいい」と言ってしまった】
【しかし、たしかにこれって割とどうでもいい話かもしれない】
【うん、もう男でいいや】

「はー、こらまたえらいお上品やねー。 てっきり 『俺コーラがいい!』 とか言うもんやとばかり思てたわ」

【少女の言葉を聞いて、訳の分からない感心をしている】
【 「ほなちょっち待っててなー」 と言い残して、少し離れ場所にある自販機へと歩いていき】
【500mlのペットボトル二本を両手に提げてすぐに帰って来た】

「ほれっ、注文の午後ティーミルク味、っと」

【まだ互いの距離はあったが、そんな掛け声と共に左手のペットボトルを少女に向かって放り投げる】
【其れは綺麗な放物線を描きながら、少女の胸元へと緩やかに飛び込んでいった】
559 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/10/02(日) 17:25:51.86 ID:8E/kD3oSO
>>557
「あ、これはすまん」

丁度運動して喉が渇いていた青年。
ジュースでは余計に喉が渇いてしまうが、一時的に喉を潤す分には十分だ。
差し出された紙パックを有り難く受け取るとそれに口をつけ、およそ一口分程の量を口に含み、飲み込んだ。

「っああ、生き返る……」

幸せそうに声を漏らし、笑みを浮かべる青年。
何とも人生楽しそうな青年だ。

「え?え?……え?」

予想外の反応に、思わず焦りを見せる青年。
先にも述べた通り、青年の八極拳など、雑誌で見た程度のにわかでしかない。
元々の身体能力は意外と高いので、板などは割る事が出来るだろう。
しかし、八極拳の具体的な技など知る筈も無いし、青年としても朝のラジオ体操程度のつもりで練習していた訳で。
……これはまずい。
全身から汗が湧き出る感覚を覚える青年。
少女の目はとても輝いていて、青年には今更真実を告げられる様な度胸も無い。
だから青年は、

「―――あ、ああ、そうだな、もう板とか楽勝、少林寺にも勝てるね、きっと」

嘘をついた。
560 :【指雲翔星】お星さまがドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 17:32:50.31 ID:FsvvS2rvo
>>559

「気にしないでください。」
「先に助けてもらったんですし」
【ジュースを受け取った青年に微笑みかける】

「練習熱心なんですねっ」
「やっぱりプロの人は貫録とかが違いますね」
【完全にプロの格闘家だと思っている】

【まず一般少女にプロとアマの見分けがつくはずか無い】

「ん?どうかしたんですか?」
【焦りを見せる青年に尋ねる】
「やっぱりそこら辺の能力者なんてベッキベキにするんですか?」

【勝手に話を進めて行く少女】
【それに比例してテンションもどんどん上がって行っている】

「波動弾とか撃てるんですかっ」
【完全に二次元の世界に行ってしまっている】

「少林寺っ!?」
「凄いっ!!」

【初対面の青年に尊敬と感動の眼差しを向けている】
561 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 17:33:10.24 ID:sXHpsobT0
>>558
「優しさ………」(なのか?それは?)

【まあ、優しさだということにしておこう】
【さりげないリードは自分には不可能っぽかった。別に女々しいわけではないが、そこまで男らしくもない】
【強引とかできそうにもないへタレなのであった】

「ちょ………」

【どっちでもいいのかよ!と心の中で突っ込まざるを得なかった】
【ならばなんで証拠を求めてきたんだと、なんのために俺は頭に爪を食い込まされて、説教されたんだよと】
【こんなの絶対おかしいよ!】

「別にお上品じゃにゃい。ただしゅきにゃだけ」

【ほんのり甘く、口当たりのいい味が好みなのである】
【だからミルクティーなのであって、レモンティーはあんまり好きではない。ていうか牛乳が好きだった】
【身長を伸ばしたかったのだ。男の癖に女みたいで、身長も低かったから】

「あ、ありがとう」

【相手の投げたペットボトルは自分の胸元に直撃。ちょっと痛かった】
【少し痛みに顔を顰めながらも、キャップを回し、ソレを一口飲む。すると咥内は薄茶色の液体で満たされ】
【満たされていくのと同時に彼女に甘みをもたらしていく。ああ、幸せだ…】
562 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/10/02(日) 17:46:18.71 ID:8E/kD3oSO
>>560
「ああそうだね、そこらの能力者なんてメキャメキャのゴキャゴキャだね」

青年としては、ボロが出る前にこの話題を終わらせたい。
少女の言う事に便乗する形で答えつつ、青年の焦りは尚も増していく。
実際問題、この青年は『争い』というものを毛嫌いしている為、この会話をしているだけでも精神的にかなりキツい。

「頑張れば撃てるね、うん」

撃てる訳がない。

「は、ははは、そんなに尊敬される様なもんじゃないよ」

実際その通りなのだが。
精神的には、もう半分涙目な青年。

「じゃ、じゃあちょっくら道場破りにでも行こうかな、ジュースありがとね」

そう言い残して、さっさとその場から立ち去ろうとする青年。
少女が呼び掛ければ、それを止める事も出来るだろうが。
563 :【指雲翔星】お星さまがドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 17:51:16.91 ID:FsvvS2rvo
>>562

「わぁ・・・凄い・・」

【少女の思い込みは激しい】
【もう完全に青年を雲の上の人だと認識している】
【少女の中で最強と言う存在が確立された瞬間であった】

「へぇ・・・凄い・・」
「ストリートファイターでもやってるんですか?」
【完全にゲームの世界へと飛んで行っている少女】

「謙遜するなんて・・・・よっぽど一流なんですねっ」
【少女は無垢な期待の重みをドンドン青年に乗せて行く】

「道場破りっ!?」
「凄いですねっ」

「じゃあお気を付けてー」
【ぶんぶんと青年に手を振り見送る少女】

/絡み乙ありでしたー
564 :【棟鋒符拝】 無限に刀を生み出す能力 [sage]:2011/10/02(日) 17:54:57.66 ID:8E/kD3oSO
>>563
/絡みありです乙でした!
565 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 18:12:19.07 ID:vgWw6V3p0
>>561

「どういたしまして〜」

「ま、お上品なキミにはその高級ミルクティー。 で、貧乏人のボクにゃ安ぅーくて名も無きフツーの緑茶がお似合いやねっと」

【相手が無事受け止めたのを確認して、女も近寄りながらペットボトルのキャップを開ける】
【購入したのは一番安かった、聞いたことも無いような名前の外国のメーカーのもの】
【別に嫌味を言っている訳ではない、コレは所謂「和の心」というやつである。ワビサビである】
【……多分、その筈である。うん、一応は顔は笑顔だし】

「ぷはぁーっ! うーむ、美味し。 なかなかイケるでこれ」

【一息に半分以上飲み干して、満足げな溜息をつく】
【やはり良いものが安くで手に入ると気分が良い】
【貧乏人根性丸出しである】

「そうそう、聞こうと思ててすっかり忘れとった。 
君、その傷どないしたん? 交通事故? それとも悪い能力者にやられたとかかいな?」

【一息つくと、最初に湧いていた疑問が再び首をもたげてくる】
【初対面の人間なら聞くのを躊躇うような事を、この女はあっさりと尋ねてしまった】
【これまでの行動にも如実に表れている通り、かなり大雑把で豪快な性格をしている】
【それがダメな方向に向かっていなければ普通に良い人なのだが】



/すいません飯落ちです……
/出来るだけ早く戻ってきますので
566 :【雷帝大牙】@wiki [sage]:2011/10/02(日) 18:25:50.54 ID:RdlSjztIO
森、の奥にある、湖

風に揺らぐ暗い水面と、無言でにらめっこをする、一匹の獣がいる
容姿は、なんとも形容し難い、珍しいものだ。(「ゴットイーター ヴァジュラ」で検索してください…ゴメンナサイ)

「―――………」

その周囲には、明かりを抑えた3つの雷球がふよふよと浮かんでいて
湖の水面下には数匹の小魚が泳いでいる

そう、この像ほどの体格をもつ獣は、湖に住まう魚を、ハンティングしているのだ

「―――….……」

獣は絶好の時を今か今かと待ち構え――じっ…と、微動だにしない。

/返し遅れますが、なんでも募集です
567 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 18:26:20.63 ID:sXHpsobT0
>>565
「…………………………………………お金払いましゅよ………………」

【嫌みだー!】
【本人にその気がないのが更に心を抉られるわー!!】
【というわけで懐が氷河期のくせに奢られるのもなんだな…と思ってしまったのである】
【恐らく150円くらいだろうが、それでも今の彼女にしてみれば大金である。財布には300円くらいしかない】
【しかも100円三個とかでなく、10円が五個と50円が一個みたいな感じでだ。とても貧乏です】

【まあ、でも安物らしいお茶で満足している感じもあるからいいのかもしれないが、果たして…】

【やっとというべきか、なんというべきか、怪我の事を聞かれた】
【ふう…と一息吐いて】

「頭以外は事件でしゅ。頭には大きいハンマーがぶつかったりゃしくて…まあ、事故でしゅ」
「足はゾンビに食べりゃりぇて……目は矢が刺さって、頬っぺたは指が刺さって……」
「まあ、生きてるだけマシにゃ状況にゃ」

【実は服の下にも沢山痣があったりするのだが、そこの説明は別にいいだろう。見えていないだろうし】
【と、ことあるごとに大怪我する彼女。頬の怪我なんてテロリストに人質に使われた時に余興として刺されたものである】
【もしあの時誰も来なかったら今頃どうなっていたことか…死ぬより恐ろしいことになっていそうだった】
【不幸という枠に納めていいのかも不明なほど運のない男だった】

/了解です!ごゆっくりー
568 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 19:17:48.28 ID:vgWw6V3p0
>>567

「かまへんかまへん。 年下は黙って大人に奢られといたらそれでええの」

【苦笑しながら顔の前で掌をひらひらと振って見せる】
【やはりさっきのは只の冗談か何かだったようだ】
【もっとセンスのいいギャグが言えたらもっと良かったのに】

「へ、へー……キミって、一流スタントマンもびっくりなくらい超危険綱渡り生活を送ってるんやね。
むしろ、なんでまだ生きてんのか不思議なくらいやわ。 もしかしてキミ自身もゾンビやったりしてな」

【冗談ぽく言ってアハハと笑って見せる】
【それだけならばまだマシに聞こえるが、さり気に結構酷い事も言っていた】
【重ねて言うがこれは決して嫌味を言っている訳ではない、その筈である】

「……そんなんやったら普通に生活するのんも一苦労やろねぇ。 そら彼女の一人も欲しくなるはずやわ」

「今までようがんばったね。 えらいえらい」

【目の前に座るその小さな体を見て、流石に何か思うところがあったのか】
【再び右手を伸ばして少女の頭を優しく撫でる】
【先程は宥め賺すようなやや強引な手つきだったが、今度はそれとは違い相手を労わって羽のように軽いタッチ】
【少女のこれまでの苦労を少しでも分かち合えればいいな、なんて思っていた】



/お待たせしましたー!
569 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 19:36:05.47 ID:sXHpsobT0
>>568
「しょうでしゅか…?」

【年下ではないのだが……】
【ま、まあいいか】

「こんにゃはずじゃにゃかったんでしゅけどにぇ」

【訳:こんなはずじゃなかったんですけどね】
【まあ、今考えれば公園で男の娘好きのゴツイ神父さんに襲われたところが不幸の始まりだったかもしれない】
【そのことも脳に怪我を負った時にすっきり記憶ごと飛んでしまったわけであるが】
【とっくの前に死んでもおかしく無いような状況を何故か生き残っているのであった。特に頭にハンマーと人質は危なかった】
【いや、ゾンビに遭遇したのも、目玉に矢が突き刺さったのも相当危ないけれども】

「ふふ……彼女にゃんて絶対できにゃいんだけど………」

【遠い目をしながらボソボソ呟く。そう見た目が女の子だと言う理由で「キモイ」とか心無い言葉を浴びせられることもしばしばだった】
【他にも「レズに見えるから」や「一緒にいると見劣りするから」という理由もあった。そして男にはやたら好かれると言うネ】
【この前はガチレズの方に家に連れ込まれたりと、いいことなしである】

「しゃいきんはまともにはにゃしてくりぇりゅ人も少ないよ……」

【訳:最近はまともに話してくれる人も少ないよ……】
【この大怪我のせいで近寄りづらいのかもしれない。しかも大怪我中ということで危ない目に遭うことが増加した】
【不良とかにナンパされて暴力を振るわれることも少なくない。車椅子壊されれば動けないわけで】

「………………」

【頭を撫でられて、ぶすっとした顔をする彼女】
【あくまでも俺は成人の男だぞ!ということらしい】
570 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 19:56:00.56 ID:KfACbRcIO
【日が沈み、辺りが暗闇に包まれる頃】
【静寂した森の浅い所に灯る火が1つ、そして其処から静かに響く、風切り音】

ブォン ヒュッ ブォン ブォン

【そこには自分の身の丈ほどの機械的な風貌のハルバードを無言で振るう人影】

【栗色の髪に、白と青をベースに金でアクセントをつけた騎士制服を着ている青年】

【流れる様な動きで振る、突く、引くを不規則に繰り返していく】
【そして、最後の一振りを目の前の木に向け横一閃】
【木は切り倒され轟音と共に地に伏せた】

「ふぅ… 少し休むか」

【青年はハルバードを地に突き立て、倒れた木へと腰掛けた】
【この静寂した暗い森の中、音が聞こえずとも焚火の灯りはそれなりの距離まで届くかもしれない】

【特に周りを警戒している訳では無いので比較的話し掛けやす雰囲気である】

/なんでもござれ絡み待ちっ
571 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 19:57:16.69 ID:vgWw6V3p0
>>569

「あらら……」

【何だか場の空気が鬱モードに入ってしまった】
【相手が虚ろな視線で見つめる先を一緒になってぼーっと眺めている】
【しかし胸の内では 『この子、見た目はゾンビというよりミイラかな?』 などと全く関係のない事を考えていたのだが】

「うん、そっかぁ……」

【 重 い 】
【雰囲気が重すぎる】
【こういう感じの空間はあまり得意ではないというのに】
【しかし自分が振った話題なのでもうどうすることも出来ない】

「あはっ、ほなボクがキミの彼女になってあげよっか?
今なら、もれなく能力の無料鑑賞券も付いてくるで〜」

【しかしもう限界であった】
【とりあえず気分を軽くするためふと思い付いた言葉をよく考えもせずに言ってみる】
【勿論その口調は軽く、とても本気で言っているようには見えないだろう】
【だって相手の外見がかなり幼いので、どうしても年の離れた姉弟のような接し方になってしまうのだ】
【ようするにお遊び、つまりオママゴトに近い感覚である】
572 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 20:08:58.81 ID:sXHpsobT0
>>571
「あ、しゅいましぇん」

【なんというか空気を悪くしたらしい】
【いや、らしいではなく、した。空気を悪くした。確定的に悪くした】

「しょうにゃんでしゅ……」

【この舌足らずな喋り方のせいでいまいち緊張感が出ないが、今テンションがどんどん下がっています】
【思いだして楽しい思い出って意外とない。いや、参ったネ。意識してなかったけど凄く暗い過去を持っていた】
【中の人も今更気づいた】

【そして相手の「彼女になってあげようか」宣言である】

「え?マジ?」

【能力の無料鑑賞券はどうでもよかったが、彼女は欲しかった】
【遠くを見る目の焦点が合って、自分の鼻の先にいる彼女(仮)を見つめる】
【しかも車椅子に座っているので必然的に上目使い。そしてさっきの暗い話とかのせいで瞳は若干潤んでいる】
【これで相手が男ならばシュンコロかもしれないが、女性だからなぁ…】
【しかも相手はママゴト気分。こっちは本気と書いてマジ。ああ、これはまたもや砕ける予感】
573 :【指雲翔星】お星さまがドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 20:09:07.29 ID:FsvvS2rvo
>>570

【練習している騎士制服の青年の近くにやってくる制服姿の少女】
【なぜこんな所に来たかは不明である】

【そして木陰からチラチラと青年の事を観察している】

(・・・遭難した人じゃないよね・・)
(だってあんなの持って遭難とか・・ないもんね)

【どうやら森の近くを通った際に火が見えたらしく、遭難者が居るのかもと思いここまで来たらしい】
【まぁ、杞憂に終わってしまったのだが】

(でも・・・もしかすると怪我してるのかも・・・)
(怪我人が木なんて倒せるわけ無いよね・・)

【そんな事を考えながらジッと青年を観察している】
【隠れ方が素人なのですぐにばれてしまうかもしれないが】
574 :【雷帝大牙】@wiki [sage]:2011/10/02(日) 20:11:00.69 ID:c6eghtEqo
>>566
/まだ募集中です
575 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/02(日) 20:13:42.64 ID:joU9ym43o
雲一つない穏やかな夜空のした

ぼこぼこと静謐に穴を空ける、鈍い音が
大通りから少しの距離を置いた、小さな道に響いた

「けっ――…毎晩のように、暇な奴らだなおい…ッ」

もし、あの曲がり角を曲がったのならば
処も構うこと出来ず倒れる四五人の、如何にもな雰囲気の男、と
肩で息をしながら、忌々し気に倒れた男を足で小突く、青年の姿が視認出来るだろう

「どいつも、こいつも、どいつも、こいつも…ああ、オレもそうだったか」

倦怠感を孕み漏れる溜息、今現在直立することが出来ているのは彼だけで
小さく舌打ちをすると、纏った紅いパーカーの裾を、はためかせ
何となしに空へ、疲れきった黒眸を向けるのであった。――ああ、自分は

「――…」

何時までこんな暮らしを続けていくのだろう、なんて
眼に映った月は綺麗だったけれど、抱いた蟠りの答えは、教えてもらえそうも無かった
576 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki :2011/10/02(日) 20:25:54.84 ID:KfACbRcIO
>>573
【唯一の灯火を見つめなが、一息ついていると】

「ん?」

【火が揺れるたびにチラチラと何者かの姿が浮かび上がる】
【ハッキリとは姿を確認できないが、そこに存在することは確かである】
【青年は警戒を強めハルバードを構る、そしてそのボンヤリとした影へと声を掛ける】

「誰だ…何か様か?」

【とても威圧的な言い方である】

/すいません!遅くなりました!
577 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 20:27:13.55 ID:KfACbRcIO
>>576
何か様か→何か用か で…スンマソ
578 :【指雲翔星】お星さまがドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 20:30:53.00 ID:FsvvS2rvo
>>576

(あれは絶対遭難してないよね・・・)
(むしろ旅人か何かの類?)

【青年をじっと見ている少女】
【自分の影が浮かび上がってるなんて全く知らずに】

「・・・・・!?」
【青年の威圧的な声に驚く】
【そして隠れている木陰の枝に足を引っ掛けてしまいザワザワと大きく木陰を揺らしてしまう】

「・・・・こんばんわ・・」
【びくびくしながら木陰から出て行く】

【ちなみに少女の体は木葉が物凄く付着している】

/お気になさらずー
579 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/02(日) 20:36:57.90 ID:P2jYYmxEo
>>575

――――、マて‥‥ッ!

【そんな、軋み揺れるノイズの混じる醜悪な音声が貴方の背後より響き渡る】
【直後、かつん、かつん、かつん、と硬い音を響かせて、一つの異様な威容が迫ってくる】

【黒い軍服の上に丈夫そうな黒いロングコートを着た人の形をした異形である】
【コートの裾は、幽霊の服であるように、ボロボロでそして汚れてほつれており】
【軍服をきっちりと着込んだ様子は凄まじく堅苦しい感覚を与えるだろう、まるで鋼のように】
【そして目深に被るフードの奥からは、黒光りする鋼の髑髏面が見え隠れして】
【その作りは精緻な物で、本物の骸骨をかぶっているかのように見えるほどだ】
【胸元には、aと刻まれた鋼色のバッジが付けられており、異形がランカーであると分からせる】

【そして―――この異形の上半身を見れば分かるが、両腕の肘から先の袖が風に揺れていた】
【隻腕、などというものではない。両腕が、この化物には存在していなかった】
【だが、異形に其れを気負う様子は無い、迷いなく貴方に近づいていくと、仮面の奥の真紅を細め、言い放つ】


――なゼそコノ、者ヲ、倒しタ?


【どうやら、問答無用で暴力を振るう様な押し付けは、この化物は好まないようで】
【警戒をしたままに、異形は貴方になぜ≠ニ問いかけた】

/*まーだーいーまーすーかーーーー?*/
580 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/02(日) 20:39:48.60 ID:pjLoPlkXo
>>579
/勿論います――が、すみません、少し遅れてしまいそうです…
581 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 20:40:42.33 ID:vgWw6V3p0
>>572

「謝ることなんて何もあらへん。 だってキミ、ひとっつも悪い事してないやないの」

【その通り、少女は自分の身の上を聞かれてその話を女にしただけ】
【ただちょーっと内容が暗かっただけであって】
【女の方に堪え性が無さ過ぎたのがいけないのだ】

「多分やけどね、そのうちきっと良い事あるはずやで。 ほら、 『人生万事塞翁が馬』 と言うやないの。
今まで不幸やった分、これから幸せが団体様で次々押し寄せるんとちゃうかな?」

【使い古されて手垢が付いた諺を使って、泣きそうになっている相手を懸命に慰める】
【御世辞にもうまいとは言えない励ましの言葉】
【普段はこんな事はしないので、こういう所でぼろが出てしまう】

「おうっ、マジもマジ。 大マジやでぃ」

【確かにままごと気分ではあるが、こっちだって本気と書いてマジである】

【勿論 “ 本 気 で ” 己が能力を見せるつもりでいるのだ】

【そして両者の思惑は大きくすれ違ったまま、どんどん加速していき……】


「そういや自己紹介がまだやったね。 ボクの名前は 竹生島 武生(ちくぶすま たけお) 。
友達にはなぜか 『かぐやん』 って呼ばれてんねんけど」

「ま、こんなボクでかまへんのやったら彼女にしてやってくださいなっ」

【頭を撫でる手を止めて、正面に立って気をつけの姿勢】
【はきはきとした声で、相手に自らの名前とあだ名を名乗った】
【次に、ペコリとすごい勢いで頭を下げる】【腰の辺りで体が綺麗な直角に折れ曲がっていた】
【右手は少女に握手を求めるかのように、開いた状態で真っ直ぐ突き出されている】
【下を向いて紙で隠れた顔は意外にも真っ赤に染まっており、軽薄な言動とは裏腹に女が初心な性格であることを如実に物語っている】
【両目は何かに怯えるかの如く、ギュっと固く閉じられていた】
【そのままの体勢で相手の返事をジッと待つ】
582 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/02(日) 20:42:37.53 ID:9XaPJ32IO
【町外れを歩いている一人の女性】
【歩いた足跡からは季節の花が次々と咲き乱れて 花の道を作り出している】

ふぅ…夜だとやはり疲れますね
町なら光があるからいいんですが… 色物を見る目つきで見られますし
とりあえず休憩しましょう
【近くに手頃な大きさの岩を見つけたようでそこに腰掛ける】
【そして麦わら帽子を膝の上におくと大きく息を吐き出した】

/何でも募集してますよ!
583 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/02(日) 20:42:43.33 ID:P2jYYmxEo
>>580
/*了解でございますー、自分も途中で晩飯挟むと思うので、よろしくです*/
584 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 20:43:42.89 ID:KfACbRcIO
>>578
【ザワザワと大きな音がしたと思うと現れたのは木葉をしこたま体に付けた少女】
【しかも怯えている様子である】

「そこで何をしていた」

【少女の姿を確認し、口調を和らげて問う】
【依然ハルバードを構えたまま】
【ここは能力者の集う場所】
【例え、少女の姿をしていても其れが弱者であり、善であるとも限らない】
【しかし、木葉だらけで怯えている様子の姿に多少の油断と安堵から口調を和らげてしまったのだ】

【油断すれば死に直結することもあるのは重々承知であるが、コレが自分の甘さ、未熟な所だと。などと考えながら少女の答えをまった】
585 :【指雲翔星】お星さまがドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 20:47:55.69 ID:FsvvS2rvo
>>584

(・・どうしよう・・斬られるかも・・)
(木を一刀両断できるくらいだし・・私なんて・・)
【一瞬で表情が固まる】

「えっと・・・・その・・・」
(本当の事言った方が良いよね・・・・)

「ここの近くを通りかかったら火が見えて・・・・」
「それでもしかしたら遭難してる人が居るのかも・・って思って・・」
【オドオドしながら蚊の鳴くような声で話す】

「で・・・今さっきからずっとあそこに居たんです。」

【自分の居た木陰を指差す】
586 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/02(日) 20:56:31.06 ID:P2jYYmxEo
>>575
/*申し訳有りません、御飯作ってまいります*/
587 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 20:57:00.16 ID:sXHpsobT0
>>581
「でも……」

【悪いことはしていないが、いいこともしていなかった】
【±ゼロ】

「しょ、しょうでしゅかにぇ!」

【幸せが団体で押し寄せてくれば今までの不幸も忘れられ……ることはできないが、少しはマシな人生だったと思えるかもしれない】
【もし本当にそんなことがあるのならばどんな幸せが訪れるのか、今から楽しみである。楽しみ過ぎて眠れなくなりそうである】
【まるで遠足前日の子供のように。彼女は遠足嫌いだけど】

「マジ!?本当に本当!?やった!」

【手放しで喜ぶ彼女。ああ、これはダメなタイプだ。フラグビンビンである】
【これではある意味で再起不能かもしれない。今まで何度も精神的にも肉体的にも壊れてきているがそろそろ限界である】
【次会ったら殺すって言われたり、殺す価値もない芋虫って言われたり、精神面も十分傷つきまくっているのである。これがトドメとなりかねない】

「ああ、おりぇは音無薫(オトナシカオル)……。よりょしくかぐやん」

【今までよく分かっていなかったが、なんと相手はボクっ子である。特段ボクっ子が好きなわけではないが】

「こ、こちりゃこしょっ」

【頭をさげてこちらに右手を差出、握手を待っている(と思われる相手)を見る】
【こんなんでいいのかなぁ…とか思いながらも、これで俺にも彼女が、人生初の彼女ができるという気持ちの方が圧倒的に勝っている】
【幸せいっぱいそうな満面の笑みで相手の手を握る。その瞬間彼女の体内は幸福感と達成感で満たされたとか】
【しかしその傷だらけの姿でははたから見ればその姿は実に痛々しかったとか】
588 :【錬故魔宝】 ネコ@wiki [sage]:2011/10/02(日) 20:59:13.75 ID:UQZyYjYP0
>>582
「ふ、にゃぁ〜〜………っくぅ」

【最近、欠伸をする時などは油断すると『にゃぁ』と鳴き声が漏れ出て仕方無い】
【見た目が猫である以上、其れは自然な事であるし、寧ろまだ人語を理解出来て、話せる事実】
【其れが不思議でならない】
【猫独特の後ろ足をピンと立て、前足を前に伸ばす、前屈運動を為しつつ、欠伸をする】

(ん、良い匂い、こりゃ……花か?)

【金色の片瞳は花咲く道を見据える、色とりどりの極彩色や淡い色、続く不自然な花の道は】
【其の猫の首を傾げさせた、花を匂いで捉えたのは、やはり嗅覚は人間の時より】
【しっかりしてるからか……ーーー小さい四本足で歩く先は】

「にゃっ……ーーー」

【思わず、また猫声が漏れたが、あ、と言う声を出したかったのだろう】
【女性が居た、気付いたのは相当後ろから近付いた後だったので、其の間抜けな猫声と共に】
【女性に眼を見張る黒猫の様子が見て取れるだろう】
589 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 21:01:05.87 ID:KfACbRcIO
>>585
「そういうことだったか」

【そう言葉を紡ぐとゆっくりと構えを解き、柄を1m程まで縮めハルバードを背へ戻した】
【少女の言動からどうやら嘘では無いようだと思ったらしい】

「怯えさせてしまってすまなかった。こんな時間に森に入ってくる者などなかなかい無い、純粋な防衛本能だ許してくれ。」

【なるべく相手の怯えを取り去ろうと柔らかな口調で笑みを浮かべながら言葉を紡ぎ、ゆっくりと少女へと近づいて行った】

590 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 21:05:20.97 ID:FsvvS2rvo
>>589

「はい・・・そう言う事です・・」
【少女の中ではもう完全に斬られると思い込んでいる】
【なので物凄くどんよりしたオーラが滲み出ている】

「・・え?許してくれるんですか?」
【表情がパァっと明るくなる】

「良いですよ。気にしないでくださいっ」
「私だってこんな時間に変な人に見つめられてるなんて気づいたら戦いますし」

【ニコッと笑い近づいてくる男の方を見る】
591 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/02(日) 21:09:58.68 ID:9XaPJ32IO
>>588
あら…こんな町外れに猫さんですか
花の匂いにつられてやって来ましたか?
【背後からの鳴き声に振り返るとそこには黒猫が一匹いた】
【街中でもないのに珍しいと思いつつ麦わら帽子を被って立ち上がると】
【ゆっくりと猫の方に近づいて行く】
【女性の方を見ていれば歩いた後に花が咲いていくという異様な光景も見れるだろう】

もしかして迷子の猫さんでしょうか
そうならば街まで一緒に行きますか?
【猫に言葉が通じるかは分からないが】
【とりあえず猫に話しかけて見る】
【もしかしたら行動で示してくれるかもしれないと考えながら】
592 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/02(日) 21:13:19.06 ID:pjLoPlkXo
>>579
穏やかな月夜とは些か不似合いな、ノイズの混じる機械的な、おと
ヒールのそれとも違うような、戛然とした足音は、次第に近く、近く

「……あんだよ」

映した視界の先に顕われたのは、黒い軍服ロングコート、何処か非現実的な装いをした
異形、の姿であった。
俄に眼を細め、その姿を確認し――さて、自分に、何のようなのだろうか、と
異形であることを差し置いてもその服装は、上半身は、中々見るようなものではない

得体の知れない不気味さを感じながら
青年の左手が、無造作にベルトに差してある太刀の柄を握った

「あぁ?――…態々、そんな事を聞きに来たのかよ」

殺し屋なんて突飛な自己紹介をされても信じてしまいそうな、異形の発した問いかけは
青年に取り、少なからず意外な物であった。…思わず身体から、少し力が抜ける
物怖じもせず、そんな事を聞いてくるとは。それも――、人外が。

「コイツ等がちょっかい出してきたから、相手してやっただけだ。…金も、必要だからな」

此方を射すくめる紅には中々、迫力も在った。緊張は未だ解けない
唸るような低音で静かに、異形の問いに答えると

右手をさり気なく、自身の脇腹に宛てがった。――如何に、能力者といえど
同年齢以上の男複数人相手に、無傷で勝利出来る程強くはない。故に
青年の身体にも、所々傷が目立った。頬には殴られた後が在るし
パーカーはボロボロに切れ、黒いインナーが垣間見えている(これは喧嘩に依るモノでは、ないが)

さて。目の前の異形は一体、どんな反応を示すのだろうか
それによって自分の身の振りも、全く変わってくるのだが。――出来れば
今日はもう身体を動かしたくはないなあ、等と、誰かに何かに願ったりなどして

//お待たせしました!晩ご飯の方も了解です
593 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 21:16:22.46 ID:KfACbRcIO
>>590
【少女と会話をし易い距離まで近づいていき】

「許すも何も最初から怒ってなどおらん」

【そう青年は怒ってはいないのだ】
【ただ警戒をしただけなのである】

「ほう、戦えるということは…君は能力者か何かか?」

【能力者であろうと無能力者であろうと、少女が善の側であることが分かった以上、自分には危害がないと踏んでいる為、特に威圧的な態度もとらず、純粋な興味で聞いてみたのだ】

「ちなみに私、自身は無能力者だ」

【これは事実である】
【ただ単に機械的なハルバードを使いこなす騎士】
【其れ以外に特殊な能力など持ち合わせていないのだから】
594 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 21:23:52.03 ID:FsvvS2rvo
>>593

「・・怒って無かったんですか!?」
【少女の中の小さな誤解が解けた】

【それに対して安心したのかホッと息を漏らす】

「一応・・そう言う類に入りますね・・・」
【少女自身能力をあまり使う場面に出くわさない】
【なので、能力が発現してからも自分の能力は数回しか使った事が無いのだ】

「無能力者ですか・・・・」
【少女の中で青年が《怖い能力者的な人》から《騎士の制服を着た剣の人》に書き換えられた》

「じゃあ・・・それは?」
【青年の剣を指差し尋ねる】
595 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/02(日) 21:25:35.69 ID:UQZyYjYP0
>>591
あー……ちょっと待てッ、俺は猫じゃあ無い、いや見た目は猫だが猫じゃないぞっ

【ーーー思いっきり人語を喋った】
【其れは何等前触れも無く、唐突に、やけに饒舌な男声なギャップという名の変革をもたらした】
【一瞬だけだが直立になって、可愛らしく前足をふりふりさせて、否定の意を示す】
【明らかに、猫、だが猫なのを否定する猫……ーーー何だかややこしや】

い、いあいあ、迷子っつーか……別に帰る宛も無ぇよ、そう言うお前だって
町は嫌じゃないのか……?あ、いや、盗み聞きとかそう言うんじゃなく、聞こえて、な
つ、つーか、其の花どうなってんだっ?

【まともな女性ーーー初めて会話して緊張して居る元童貞男、現童貞猫】
【一応前回も女性に会ったが、電波だった為、カウントはされて居ないらしい】
【詰まる所、発情した猫がテンパると言う奴だ、何度も言葉をどもらせては視線を何度か逸らす】
【ーーーまたなんとも元人間だった時の性格が窺える】
596 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/02(日) 21:32:57.48 ID:P2jYYmxEo
>>592
‥‥‥‥‥‥。

【ふしゅぅ、仮面の隙間から、息を深く吐く音が聞こえてくるだろう、少なくとも呼吸を必要とする生物の様だ】
【相手が太刀の柄を握ったのを確認すると、僅かに左足を後ろに動かし、重心を整える】
【其の動きでフードがばさり、と揺れ。髑髏の仮面の陰影がより強く強調される、死神にも思える、その異様は、不気味そのものだ】
【そして、腕は使えず、足のみを構えとして異形は、貴方の問いに口元が見えぬために唐突に回答を返した】

‥‥そ、ウダ。

【異形の声には、大きなノイズが混ざっており、感情を読み取ることが極めて難しい】
【しかし、警戒と、硬い様子は隠されること無く貴方に伝わるだろう】
【普通の化物と考えるには、案外感情という物を多く持っている存在のようだ】 
【そして、貴方の答えを、ゆっくりと頭を軽く下げながら、聞いていて。聞き終わり、数秒の沈黙の後】


‥‥‥‥お前カら、でハ‥‥‥‥無いよウダな。


【倒れる不良の様子と、貴方のその言葉、表情、声色等で総合的に判断して、異形はそう理解した】
【直後、異形はかつん、かつん、かつん、と構えを解いて無造作に近づいてくる筈だ】
【歩みは警戒を抱かせないように、あえて隙を見せる、戦うつもりの無さを示すもの】

‥‥腕ヲ、使えナイ、かラ。
コートの右ポけっとニ、応急処置具があル、好きニ使エ。

【唐突に、そう言い放つ異形】
【言葉通りにコートをまさぐれば、其処からは包帯や消毒薬が入っているだろう】
【また、ポケットには何かのネジや装甲や機関部が大量に収められている、元々何だったのかは、判別しづらいだろう】
【しかしながら、鋼でできた指の様なパーツ等に、気がつくかも知れなかった】 
597 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 21:39:15.73 ID:KfACbRcIO
>>594
「一応?なるほど、あまり争いを好まないタイプか。ならば余計に威圧したことを謝らねばな」

【一応と付ける能力者は大概、争いを好まない、もしくわ、おまけ程度の能力で身体能力が高い類の者である】
【少女はとても後者には見えないので、前者であると予想を立てたのだ】

「コレは私の相棒のトリムルティというハルバードだ。剣ではない。」
「こいつは特殊な機能が付いているが、機械的な物であって異能の力は備わっていないんだ」

【これを能力と言えば、そうなるかもしれないが、このハルバードをいじることは誰でもできる】
【ただ、使いこなせるかどうかは別なのだが】
598 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 21:43:16.85 ID:vgWw6V3p0
>>587

【少女がはにかみながらも、女の告白を受け入れたその瞬間のこと】

【 ぴ か ー っ ! 】
【2人の上空、分厚い雲に覆われているその隙間から、眩いばかりに一筋の光線が差し込む】
【金色の光は二人を祝福するかの如くちょうど中央の地面を真ん丸に明るく照らす】
【其処にぽつりとしみのように落ちる小さな黒い影】
【だんだんそれは大きくなり――――上を見上げれば棒状の何かが光線の中をゆっくりと下降してくるのが見えるだろう】
【急な光に驚いていた女は、思わずそれに手を伸ばす】
【光を受けて輝く其れはまさしく点からの贈り物。それを見つめながら女は嬉しそうに叫ぶ】

「来たきたキタキタ━━(゚∀゚)━━!! ついに来たでボクの武器、その記念すべき第一号がぁ!
ほら見てみ、この輝き、こんなん今まで見たことないわ。 やっぱり最初の武器と言えば絶対に刀やんな〜。
なんか和の心っちゅーか、ブシドーっちゅーか、サムライソウルちゅーやつ? その辺はよー分からんけどやっぱ刀っちゅーんは男の憧れやろ?
この手触り、独特の滑らかな触感。 でもちょっとごつごつしてて、所々節くれ立ってて、先っちょは綺麗に丸まってて、
普通の刀より軽くて振りやすうてメッチャ使いやすいでぇ! すごいわぁ、ちょっと振ってみ。 ブーンて振ったらグインてしなって
叩いてみたらバチィン! て気持ちのええ音が鳴る……――――――――――――――――って……これ只の竹刀やがなッッッッ!!!!」



/続きます
599 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 21:43:54.17 ID:vgWw6V3p0
/>>598の続き

【 長 い 】
【テンションMAXではしゃぎ続け、手にした其れを興奮気味にぶんぶん振り回してみたり】
【目の前の少女に無理やり持たせてみたり、表面をうっとりとナデナデしてみたり】
【アスファルトの地面を思いっきりビシバシ叩いてみたり……etc】

【それら数々の行為をそれぞれ一通り試してみた後、ようやく女は怒声混じりの渾身のノリツッコミを果たすことに成功した】
【ほぼ息継ぎ無しでずっとしゃべり続けていたためその顔は汗だく&真っ赤で、ぜエゼエと荒い息を吐いている】
【額に張り付いた髪を乱暴に掻き揚げ、キッと天空を睨みつける】

「こらぁーっ! どこのだれか知らんけどなぁ、一言言わせてもらうで!
な・ん・で・武器が竹刀やねん!? 絶対おかしいやろ、これでどーやって敵と戦えっちゅーねん!?
困難その辺の棒っ切れとなんも変わらへんやないの! 詐欺や! これ絶対詐欺やで! 警察読んでまうで、ええのんか!?
大体な、竹刀送ってくるんやったらちゃんと面と胴と篭手もセットで入れとかんかいな! サービス悪過ぎんねん!! おいこら、聞いとるんか!? ちゃんと返事せえかい!! ……! ……!! …………――――――――」

【これ以上は流石に長すぎるので割愛させてもらうが】
【しかし女は未だ天におはす見えない誰かに向かって口汚く叫び続けている】
【誰かが止めない限りあと小一時間はこのままであろう】
600 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/02(日) 21:44:04.64 ID:9XaPJ32IO
>>595
あら 喋る猫さんですか?
初めて見ました! 人間になりたいんですか?
【喋り出す猫に一瞬驚きの表情を見せるも】
【努力した猫だと勝手に頭の中で考えると】
【しゃがみこんで頭を撫でようとする】

って私の独り言聞かれてたんですか…
周りの目さえ気にしなければ街に行くのはどうってことないですよ
あ、このお花は私の力ですね 私妖精なので
【よく見たら女性の背中に蝶のような形の透明な羽が見えるだろう】
【猫の慌てようが女性には可愛く見えたらしく】
【笑顔でじーっと顔を見つめる】
601 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 21:44:11.73 ID:FsvvS2rvo
>>597

「あ・・もう良いんですよ。謝らないでください」
【微笑みながら男を諭す】

「トリムルティ?バルバード?」
「なんかカッコいい名前ですねっ」
【取りあえず強い何かだと把握したらしい】

「特殊な機能ですか・・・」
「なんかとっても凄い剣なんですねっ」

【キラキラと目を輝かせている】

「あ・・そうだ・・お名前はなんて言うんですか?」
「私は『木佐谷 裕子(きさたに ゆうこ)』です」
【簡単な自己紹介を始める少女】
602 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 21:52:06.46 ID:sXHpsobT0
>>598>>599
「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………」

【……………………な】
【 な ん じ ゃ こ り ゃ あ 】
【何が起きて空が光って、どうして竹刀がでてきて、女はどうしてこんなに興奮しているのだろうか】
【堪らずポカーンとしてしまう彼女。もう訳が分からない】

「んんー…………?」

【手に乗せられる竹刀。そして取られる竹刀。振り回される竹刀】
【自分はどうすればいいと言うのだろうか】

「あ、あにょー…」

【とりあえず小さい声をかけてみるが……】
603 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/02(日) 21:55:45.56 ID:IB46pnEio
>>596
不気味な――少なくても薄暗い夜、この場に於いては――髑髏の仮面の隙間から、漏れた音は呼吸なのだろうか
ばさり、仮面を覆っていたフードが開け、異形はよりその存在感を増しつつあった
此方の準備に併せて構えをとる相手はきっと、戦うことも出来るのだろう
何故両腕が無いのかは、判然としないが。用心に越したことはない、か

「はん、物好きな奴。――…すげぇ、物好きな奴だな。普通怖がったり、するもんだろ普通」

感情を読み取らせない無機質な声は、青年は余り好きでないらしく
僅か表情を顰めながら、鼻を鳴らして――言葉を紡ぐが如何にも、頭の悪そうな発言と、なってしまっていた

それにしても
普通に答えも返ってきたし案外、変な外見以外は人間と殆ど変わらないな、と
感心にも似た感情も、抱いていた。…絶対にそれを、人に言ったりすることはないのだろうが

「あぁ、まぁな。…案外あっさり、信用してくれるんじゃねえか」

暫くの間の後帰って来たのは、青年に取り芳しい答え
嘘は言っていないが然し、相手を騙しているような背徳感も感じていた
小さく息を吐いて、剣の柄から手を放す。接近する異形は先程と違い隙が多く見受けられるし
襲ってくることは無いだろうと、安易に予測して。

「……いーよ、別に。てめぇのモンなんだろ? …それによ」

何の用かと思いながら、紅い眸に視線を併せて
答えを受けると暫くの逡巡、のちに発した言葉は意外にも遠慮を顕していた

「”今回は”オレからじゃないってだけで、何時もそうとは限らないんだぜ――…?」

奪い取るのは慣れているし抵抗も無いが、人の好意に甘えるのは、苦手。…たとえそれが人じゃなくても、だ
何とも面倒くさく迷惑な性格であったが、今回断った要因の一つには前述の、後ろめたさもあった
異形の反応を伺うように、小さな苦笑を浮かべ…一歩、覚束ない歩みで間合いを取った。いきなり襲いかかって来たりは、ないだろうが
…無い、よな
604 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 21:59:07.82 ID:KfACbRcIO
>>601
「だか…あぁ優秀な武器だ。」

【あまり武器に詳しくなさそうな少女に武器の説明をするのを諦めたらしい】

「私はジーク•アルベルトと言うものだ」
「今は旅をしているだけの放浪人だ」

【礼儀正しい少女に感心した様子で自己紹介をした】

「ところで君はどの様な能力の持ち主なんだ?」

【どの様な能力があるのか、其れは勉強の為の質問である】
【戦闘において相手の能力を予想することは重要である為、少しでも多くの能力を見る、知ることは大事なことであると思っていふのだ】
605 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/02(日) 22:05:08.44 ID:UQZyYjYP0
>>600
ぅ……にゅ、にゃぃ〜……///

【色々と勝手に脳内補完解釈されてる様子なので、反論を催したかったが】
【やたらと撫でられる、こう、猫の体になると、撫で等のスキンシップが心地良い】
【半ばポーとした半眼で、撫で撫でを享受してしまう、しかもなまじ人間時の思考や感覚が】
【残ってるせいかーーー童貞としては女性が触れてると意識したら】

【心拍数と顔の赤らみに、頭のショートが半端無い……ーーーじゃ、無くてだっ!】

ぃ、いやいやいや、そうじゃなくてっ、俺は猫だけど根本的な猫じゃないつーかッ

俺はッ、そのッ、だなッ、えっと、はい

ぁー………うん、猫で、良いです。

【弁解しようとしている内に……どんどんと言葉を濁らせ】
【果てに女性の笑顔に負けた、何かこう夢を壊したく無いと言うか、いや】
【人間として接するよりかは、猫として接された方が良いと言うヘタレ発想だ】

妖精かぁ、噂には聞いてたが……こう、初めて見るなぁ

街は……俺は別に立ち入る用も無いしなぁ

【前に会ったのはゾンビだったからか、さして大きい反応は取らなかったが】
【関心と興味を含んだように返事する、どうも猫は“街”に苦い反応を見せる】
606 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 22:06:19.27 ID:FsvvS2rvo
>>604

「そうですよね!優秀ですよね!」
【実際点で分かって無い少女】

「ジークさんですか・・なんか良いお名前ですねっ」
【外国の人と話すのが初めてらしい】
【そのため、少し喜んでいる】

「放浪人ってことは宿が無いんですか?」
「それは・・・結構危険ですね・・・」
【結構危ない能力者も居るので、野宿続きであろう青年の事を心配している】

「私ですか・・・」
「・・・ちょっと危ないですよ?」

【そう言うと両手を組み指鉄砲の形を作る】
【そして、『ポンッ』とファンシーな音と共に現れたのは可愛らしい黄色の可愛い星だった】

「これです・・・」

【少し恥ずかしそうに俯く】
607 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/02(日) 22:09:00.05 ID:P2jYYmxEo
>>603
【仮面は、目元以外を完全に隠す、素顔を判明させないものであった】
【もはや、仮面と言うよりは拘束具めいた其れと、奥から除く赤い目。まるで亡霊の様な、そんな姿】
【しかし、その目をよく見れば、淀みや濁りと言った物が殆ど見受けられない、純粋たる善人の目であると分かるだろう】

‥‥コワい?すコシ、良くワカらナイ。
だっテ、悪人でモ、善人デも、人ハ人だ、変わラナいだロウ?

【異形に怖いものは、ほとんど存在しないと言っても良い、見た目ならば己の方が大抵怖い】
【暴力や、戦いの名残には、失った記憶の断片が慣れているのか、それほど身構えることはない】
【その上で、異形は己の貫きたい正義をたった一人で貫いているのである、まるで堅固な鋼の様に】
【だからこそ、異形は警戒を抱いたりすることもあるし、油断もしないが、恐怖を抱かないのである】

【相手の言葉に、こてん、と案外可愛らしい動作で首をかしげている異形】
【この外見が、普通の少女等であれば、其れは其れは愛らしかっただろうが異形がスレばホラーと化すのだが】
【なんか、妙に人間臭いバケモノ――と、思わせるかも知れなかった、後、見た目に反する純粋な心も】

‥‥嘘、ニハ、聞こエナ、カッタし。
襲っテキて、返り討チにさレルなラ、ある意味自業自得、ダしナ。

【案外にも異形はおしゃべりが好きなようで、不快なノイズをフランクな調子で垂れ流している】
【近づいてくる動作はあいも変わらず、更には両手を上げて不抵抗を示していたりした】

‥‥こノ前、買っタ、けド。
殆ど無意味と思いダシて、困っテルんだ。

【そういうと、足をあなたの方に見せるだろう】
【その足を見れば、合点が付く筈だ。何故なら其の両足が完璧に機械で構成されているのである】
【恐らく、その腕も機械であり、そう考えれば消毒も包帯も殆ど意味を成さない肉体であると理解できる物だ】
【更に、驚くかも知れない点は、この異形、普通に買い物等をしているという事であった】

‥‥‥‥で、モ。今≠ヘ違ウ、だロウ?

【仮面の奥の双眸は、真直に貴方を見据え、柔和に細められていた】
【ノイズに隠れてわかりづらいが、確実に優しい声色であると予想を付ける事は可能な声】
【恐らくその仮面の奥の顔は、微笑を形作っているのは、予想に難くないのだった】  
608 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 22:16:16.19 ID:vgWw6V3p0
>>602

【 な ん と い う こ と で し ょ う 】
【異性に告白してOKを貰うだけ、たったそれだけでカッコいい武器が出てきてしまいました。あーら不思議、なんて便利な能力なんでしょう】
【しかし其れをそれを発現した当の本人はなにやらご不満の様子で】
【天に向かっていまだに悪態をつき続けております】

「あ、ごめん。 ちょっち待っててなカオル君、今あの糞馬鹿に文句言うとるとこやから」

「――――おいこらー! 聞いとんのかー!? だから言うとるやろ、せめてくれるんやったら木刀とかにせんかい、って!
あとなぁ、なんでこれ普通に竹製やねん。もっと耐久性のあるカーボン製のやつとかあったやろ! 今は江戸時代とちゃうねんぞ!? 頭大丈夫か? …!! ……!? …………――――――――――――――――」

【少女の声を聴き一瞬だけそちらを振り返る】
【が、にべも無く話を切り上げすぐさま文句を言う仕事に戻っていった】
【しかし、天上の誰かさんはそんなものは聞くに堪えないといった様子で、既に撤収作業を開始していて】
【その光はものの数秒ではかなく消えてしまった】

「っぁ…う、そやろぉ……」

【 が っ く り 】
【奮闘虚しく敗北してしまった女は orz の姿勢で地面にへたり込んだ】
【背中にはズーンと言う音が聞こえてきそうな黒い縦線を大量に積んでいる】
【先程からずっと置いてけぼりの、初めて出来た恋人の事を気に掛ける余裕すら失っているようだ】
609 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 22:19:19.82 ID:KfACbRcIO
>>606
「ありがとう。名を褒められたのは始めてだよ」

【微笑みながら礼を言った】

「あぁ宿無しだ」
「まぁ安全でないのは確かだ。しかし、幸いなことに寝込みを襲撃されたことはない。運が良かっただけかも知れんがな。」

【少女が心配してくれることはありがたかった】
【しかし、青年は危険を承知で旅をしている為、その点に関してはさして気に留めていなかった】
【そして、放浪人と言いつつ騎士としての自覚も誇りも捨てていない為、その辺の輩ぐらいなら返り討ちにする自信があったのだ】

「危ない?」

【危ないと聞き、軽く身構える】
【と現れたのは何ともファンシーな星である】

「これか?」

【と星を指差す】
【そして、あろうことか宙に浮く星に近づき、その星を触ろうとする】
610 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 22:27:16.00 ID:FsvvS2rvo
>>609

「カッコいいですよ!」
「いかにも騎士さんってかんじで」

【相手が喜んでくれた事に少女も喜ぶ】

「良かったら家来ます?」
「私も一人暮らしなんで・・夜は何かと不安ですし・・」
【男を家に誘ってみる】

「しかも・・まだ街中は平和ですけど・・・ここら辺とか路地裏とかは平気で街一個くらい壊滅させちゃうのも居ますし・・・」
【まだこの街に来て10カ月くらいだが、これだけは少女が確信している事実である】

「って!ダメーッ!!」

【今までの様子とは打って変わって物凄い早さで星を掴みに行く】
【そして星を掴んだのならば遥か彼方へと投げ飛ばすだろう】
611 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 22:30:22.34 ID:sXHpsobT0
>>608
【本当になんということでしょうか】
【初めてできた恋人がなんかすごい勢いで虚空に向かって言葉汚く話しかけていますよ】
【どうすればいいのかさっぱりわからないけどこれは俺が恋愛経験ゼロだからなのかな】
【ここにきて俺は恋愛の難しさを大きな壁として体感させられると言うのか。人生って厳しい】
【俺はなんというか嫌われているのだろうか。何にって、神様とかそう言う感じの人に】
【いや、神様なのに人っていうのはおかしいけどもさ。というか虚しくなってきた】
【一応急ごしらえっぽくだけど彼氏彼女の関係になったけど、肝心の彼女は俺よりもでてきた武器(?)にご執心だし】
【あれー。俺ってやっぱいらない子だったのかなー。みたいな。最近被害妄想酷くなってきてる気が自分でもするけど】
【いやそれでも毎回実害はあったわけで。被害妄想が激しいと言うよりは、誇大妄想が激しいのかもだけど】
【いやでも折角、苦節23年目にしてやっと恋人が出来たかと思いきやだよ?早速置いてけぼりにされたっていうのも悲しいものがあるよね】
【俺<竹刀って恋人とか抜きにしてもやっぱり悲しいよね。こう、心臓の辺りから熱いものがこみ上げてくるわ】
【いきなりキスはありえないと思ったけどさ。デートくらいはするかと思ったもんだよ。だって俺にむいた時間一秒弱だよ】
【こういうぞんざいな扱いされたらなんていうかやっぱり俺は芋虫みたいな人とか以前に屑なのかなーとか】
【そう言う気分になってくるわけだよね。もうどうしよう。生きてる価値ないのかな俺。前から思ってたけど】
【大怪我してるからそうは見えないけど脳に怪我負ったのは記憶失くしてるからとはいっても、俺の不注意が問題だったらしいし】
【しかもそのせいで相手の人は俺の入院代払わされたわけでしょ?うわ、最悪な奴じゃん】
【もうやだ。死のう】

【勝手に一人で鬱になる見た目絶世の美少女なのであった】
612 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/02(日) 22:34:08.95 ID:9XaPJ32IO
>>605
うふふ…気持ち良さそうですね
猫さんに喜んでもらえたようで嬉しいです
【猫の気持ち良さそうな声に呼応するかのように】
【嬉しそうな声で話す】

? 猫さんが猫さん以外の何かなわけないじゃないですか
それよりも向こうでお話しましょう?
【猫を持ち上げて抱きしめて岩の方へ移動しようとする】
【抱きしめてられたなら胸の感触を楽しむことが出来るだろう】

妖精はそこまで表には出ませんからね
町は猫さんが用事ないなら行く必要はないですね
613 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/02(日) 22:35:35.72 ID:daxq5K9Fo
>>607

「…オレも、よくわからねぇなぁ。……お前が、何を考えてるのかがよ」

少しの間を置いて
溜息混じりに零した言葉、異形の考え方が、一般的なのだろうか。いや、そんな事は無い筈だ
だが然し、ながら。この食い違いは相手が異形である為なのか、それとも”ケンカイノソウイ”と云うやつなのか
答えは歴然としていたような気がしていたが、然し、仮面の奥の眸から無垢な色を見出してしまっては
強ちそうも、云えなくなってしまった。――ああ、ややこしい。難しい

首を傾げる異形の姿は、中々にシュールで、面白く、可笑しく
思わず噴き出しそうになって、堪える。ぴくぴくと若干、口角が引き攣った
案外人間臭い部分を垣間見せる物だから、中々
どう接していいのか図りかねている部分も、あった


「ま、お前がそういうならオレが言う事は、ねぇな」

見た目と違い案外、融通も利くという事なのだろうか
安堵に加えて、不本意ながらも珍しく信用してもらったことに、嬉しささえも僅かに感じ取り
飽くまで不機嫌そうな顔で、そう言葉を紡いだ

「ああ、そら、そうだろうな…て」

身体中機械で、何時消毒液を使うのだろうか
案外間抜けだなぁ、なんて、ことも思って。第一印象が、次々と、鍍金のように剥がれていく
よく買い物出来たな、と。思わず呆れをその表情に滲ませて、小さく呟いた

「……ぐ」

その気が無くても、青年の黒眸は
仮面の奥の瞳が、柔らかく細められているのを、認めた。――…人に優しくされるのは、苦手だ
返す言葉も無く、戸惑うばかりで、答えに詰まって
…結局

「後でやっぱり返せなんて言っても。ダメ、だからな」

視線は下向き、人差し指をぴしっと相手に向けて、よく分からない口上を異形にはなって
空いた距離を踏み出す一歩、少しだけ屈んで、云われた通りのコートの右ポケットを探り出した
――なんか、この体勢、嫌だな。
そんな事を思いながら、出て来たのは包帯、消毒液、そしてよく分からないパーツの幾つか
疑問に思いながらも深く考えること無く、使えそうな包帯と消毒液のみ取り出した

「……ありがとよ」

再び数歩、距離を取り
視線も併せないままか細く呟いたお礼の言葉は、異形に届いたろうか。――ああ、気恥ずかしい

/毎度遅くてすいません…
614 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 22:43:48.69 ID:KfACbRcIO
>>610
「君の家に?ありがたい話ではあるが…遠慮しておこう」

【少々戸惑いの表情を浮かべながら言葉を紡いだ】
【それもそうである。初対面の女性の部屋にお世話になるなど騎士道と言うかなんと言うかに反する】
【つまり、気まずいのである】
【年端もいかぬ少女とは言え、女性は女性でなのだから】

「確かに危険な街だろうな」
「もしも、不安ならば扉の前で警護をしても良いのだが」

【実際玄関前に立っていたら目立って仕方ないので迷惑メールだろうが】

「?」

【大きな声に一瞬動きが止まる】
【と同時に星は流れ星の如く遠くへと飛んでいった】

「すまん。あれは触れてはいけないものだったのか?」

【何か悪いことをしたのだろうか、と不安になりなが少女へと問うた】
615 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 22:48:59.79 ID:KfACbRcIO
>>614
/迷惑メールってorz. メールは無しでお願いします…
616 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 22:49:57.10 ID:FsvvS2rvo
>>614

「そう・・・ですか・・」
【少し残念そうな顔になる】
「ま・・しょうがないですよねっ」

【残念そうな雰囲気を頑張って打ち消す少女】

「そうですよ・・本当に危険です・・」
「扉の前でなんて・・・・
一応庭に物置小屋くらいはあるからそこで警備します?」
【冗談めいた感じで言う】

「触っちゃ駄目です!」
【そう言ったの直後に星が飛んでいった方向から『バフン!!』と何かの破裂音が響く】

「もうすぐで手に大やけどを負って、転んじゃうとこでしたよ!」
【はぁはぁと息を切らせながら言う】

617 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/02(日) 22:50:08.86 ID:P2jYYmxEo
>>613
‥‥、ムう。

【困った様子で、首をひねっている異形であった】
【自分としては当然のことを言っているだけだったため、何が分からないのかよく分からなかった】
【しかし、見た目の禍々しさは、そのコミカルな動作で相殺されていて、シュールな光景を産み出しているのだった】 
【笑われた所で、異形は怒ることもなく、ただ困惑するだけだったろう】
【きっとそのあと、むすっとしているより笑っている方がいいとか、そういう臭い言葉を臆面無く吐き出すのだ】

‥う、ン。分かッテモらエタら、嬉しイ。

【zazazazaza‥‥‥‥、息を軽く漏らす声が、耳障りなノイズとなって漏れ出して居た】
【異形は、妙に安心させるような、人畜無害な気配を警戒を解いてから発し続けている】
【そして、純粋故に妙に鋭い勘は、貴方の不機嫌の奥に隠された僅かな上機嫌を見抜いていて】

‥‥胴体と、頭ハ、生身なンダけドナ。
怪我多いノ、手足ダかラ。‥‥今、腕無いケド。

【一応使う場所はあるけれど、怪我を多くするのはその四肢にである】
【それ故に、文字通りの無用の長物と化していて、処分に困っていたというのも事実である】
【異形は肘から先の無い腕をぶんぶん振り回して、ばたばたと袖を鳴らしていた、半端じゃなく不便に見える筈だ】
【先ほどから、見た目の大柄さ等に見合わぬ子供のような振る舞いが目立ち、其れが更にホラー感とシュールさを演出していた】

使わナイ物ヲ、返せナんて言ワナイさ。
どウセ使うナら、有用な方ガいイだロウ?

【ふふ、と仮面からノイズ混じりの軽い笑い声をこぼしつつ、貴方に借りと感じさせないための言葉を発しているのだった】
【そして、貴方が右ポケットをまさぐっていれば、その肉体は――女性の者と理解できるかも知れなかった】
【コートと軍服の為体の線がでないが、ポケットに手を入れれば、僅かな起伏の有る腹部の当たりに触れるだろう】
【そして、鋼の気配や、不気味な感触もなく、胴体は恐らく間違いなく人間であると、判別できる要素が存在するのである】

【数歩貴方が距離を取ると、異形は仮面の奥を僅かに細め、何も気負うことはなく】

‥‥ドウいたシマしテ。

【と、純粋な様子で、言い放つのであった。気恥ずかしいなどという感情は、欠片も感じられなくて、善意百%だった】

/*いえいえ、沖にせず!*/ 
618 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/02(日) 22:52:22.74 ID:UQZyYjYP0
>>612
べ、別に、気持ち良くは無いんだからなッ!

【何故、此処でツンデレなのだろうか、明らかに顔や声に心地よさそうな声をあげた】
【にも関わらず否定されては説得力が皆無に等しい、此から解る事は】
【こう、うん、照れ隠しだ】

〜〜〜〜ッッッ△※■○☆ニャェ!!!?

【言語にならない様なので、拝啓、母上様、貴女に心の手紙を捧げたいと思います……ーーー】
【天国のおっかさん、元気ですか?俺は相変わらずです、今日、とても不思議な体験を】
【しました、其れはおっかさん以外の女性に抱き上げられた事です。】
【暖かくて、柔らかくて、良ゐ匂いで、む、む、むむむむねががががッ】

む……ぬゑッ………///

おおおおうッ!じじじゃあ別に街は良いなッッ!!
にゃにゃ、ぁあああああとッ!!ははははははは離して貰えるかッッ!!

ひ、ひ、一人で行けr行けますからぁッッ!!!///

【おっかさん、無理です、童貞にはちょっくらキツんばとです、多分、もうちっとで】
【おっかさんの元へ飛び立てそうでやんす……ーーー】

【などと脳内では大変なモノローグで、猫は歓喜かヘタレか、黒い小顔を赤らめ昇天し掛けていた】
619 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/02(日) 23:04:43.34 ID:9XaPJ32IO
>>618
あら そうでしたか
それは悪い事してしまいしましたね
【猫の表情を見れば照れ隠しとすぐわかったのだが】
【言葉だけでも謝っておくことにした】

…? どうかしましたか
いきなり慌て出して… それに顔も真っ赤ですよ
【突然叫びだすので抱いていた腕を解いてしまう】
【そして心配そうに黒猫を見つめている】
620 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 23:05:17.51 ID:vgWw6V3p0
>>611

「なんなんもぉ……彼氏出来たらすっごい武装が出てくるって話やったやん……
ボクなんかまちごうた? ちゃんと僕から告白したやん、それでまともにOKももろたし……
……年齢か? 歳の差カッポゥは認められへんゆうんか? ショタは犯罪なんかそんなに許されへん事なんか?
――――――――ええやん、カオル君可愛いから別にええやないの。 神さんのいけずぅ…………」

【鬱モードのショタ彼氏と、病みモードのボクっ娘彼女】
【2人仲良くぶつぶつ呟きながら、背中に黒い縦線を積み上げ始めた】

「…………っ」

【しかし、先に立ち直った(?)のはやり女の方】
【女性とは、えてして男性よりも精神的に強い傾向がある】
【それはボクっ娘といえど例外ではない】

「――――ごめん、カオル君。 ボク、ちょっとやらなあかん事が出来てしもたわ
せやから、今日はもう帰ろう思うねん。……ホンマ、ごめんな」

【左手で竹刀を引っ掴み、右手で地面を押してゆらりと立ち上がる】
【申し訳ないといった顔で謝りつつ、自らに気合を入れるためポケットに常備しているヘアゴムで手早く髪を後頭部で纏める】
【女はそれほど毛が長くないため、ポニーテールまでは届かず愛嬌のあるちょんまげスタイルになっていた】

「ほな行くわ。 ……今度絶対デートしよな? 約束やで?」

【話し掛けても反応の薄い相手に業を煮やしたのか、つかつかと近寄り右手で顎を持ちぐいっと上に引き上げる】
【そのまま自らの燃えたぎるエナジーを注入するかの如く】

【チュッ】

【少女の可憐な唇に、自らの其れを軽く重ね合わせる】
【それは電光よりも早い刹那の時間(とき)】
【すぐさま己の身体ごと離れた女の顔は、熟れたりんごよりも真っ赤に染まっていた】

「――――えへっ。 んじゃ、おやすみ〜」

【赤い顔のまま、軽やかに別れを告げると一枚のメモ用紙を少女の手に握らせる】
【そこには女の携帯電話の番号とメルアドが豪快な字面で書かれていた】
【ウインクを投げ掛けると、そのまま振り返ることなく走り出す】
【止められなければ、そのまま何処へともなく消え去るだろう】
621 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 23:05:44.38 ID:KfACbRcIO
>>616
「折角の好意なのに申し訳ない」

【謝ってばかりである】
【まじめな性格故に楽観的な捉え方のできないなんともな青年である】

「物置か…森の中よりは良いかもな」

【冗談を返すように笑みを浮かべて答えた】

「そうだったのか…軽率だった」

【少女と打ち解けたことで油断していた】
【能力の中には敵意が無くともオートで機能を発動するものがあると言うことが頭から抜けていたのだ】

「音からするに破裂か何かの類か?」

【火傷、転ぶ、音から能力を想像することは容易であった】
622 :【常盤を見詰める子の星】 - Firmament Hirondelle - [sage]:2011/10/02(日) 23:10:59.83 ID:kpzEcx/40
静寂で包まれたどこぞの空地

桜に覆われ全てが胎動し始める春も僅か7日しか生きれぬ蝉が生を叫ぶ夏もとうに過ぎ去り今の季節は秋。
秋は紅葉に色づき美々しくなりながらも同時に自壊へと歩みを進める季節。
冬が近づくに連れ肌寒さも感じ始め、徐々に寒さが強くなっていく時期でもある。

「―――……シッ!」

両目を閉じながら、神楽を舞うかのような動きで釵の鍛錬に勤しむ畸形の少女独り。
畸形の少女が畸形たる所以は一つ。額の第三眼。本来人にはありえぬ筈の位置に存在する眼。

声を洩らしながら、一つ一つの型を確かめるように動きは続く。
まるで独りぼっちが独りの寂しさを紛らわすために遊びに興じているかのように。

/なんでも募集。
623 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 23:13:20.57 ID:FsvvS2rvo
>>621

「いえいえ、気にしないでください」
「でも、もし困った事があったら是非立ち寄ってくださいね。」

【ニコッとほほ笑む】

「ええ、森の中よりかはずいぶんマシですよ」
「猪とかも出ませんしね」
【フフッと笑う少女】

「ごめんなさいっ」
「一歩間違えると怪我させちゃうところでしたっ!」
【頭を下げて謝る少女】

「ええ、一応爆発+散布そしてまた爆発・・・」
「そう言う能力です。」

【ファンシーな外見たは裏腹にとんでもない能力だと言う事が伝わるだろう】
624 :【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki [sagesaga]:2011/10/02(日) 23:16:00.27 ID:DjB/AxME0
「ぎゃああああああああぁぁぁぁ!!」

【夜でも人で賑わう繁華街。 其処から一歩入った路地裏】
【男の絶叫が其処から聞こえてきた。 ついで、不良のような男が其処から飛び出してくる】
【男の服の一部は燃えていて、男は脱兎の如く駆けていった】


【男の叫びに一時足を止めた人々だったが、危ないことには近寄らない主義なのか、また普段の動きを再開させた】

―――

【その路地裏に居るのは、赤茶色の髪を持つ1人の少女】
【薄汚れたTシャツと、大きすぎる、だがウエストだけはピッタリのズボン。その上からボロボロで漆黒のローブを羽織る】
【見えにくいが、首から白銀に輝く十字架のチョーカーを下げていたりする】

―――。

【あの不良が「勝手に置いていった」財布を拾い上げポケットにしまうと、不良というものがつくづく馬鹿な連中だと思う】
【ホームレスの自分に声をかけ、金品を要求するのだから。 持っていないわけでも無いが】
【今回の不良は結構な額を持っていた。 不良の癖に】

【何時ものように縁に座り、屋根のように少女が住む一帯を覆う透明の板を見上げ、そして視線を戻し、そのまま座り続ける】
【もしかしたらまたあの時のように、誰かが自分に近寄ってくるのだろうか……そう考えながら】

/寝落ちするかもなんで、凍結おkって方はどうぞ!‪
625 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/02(日) 23:16:19.83 ID:Z80PSXzgo
>>617

「へぇ、そうなのか。――…そう、なのか」

どうやら完全なロボットと云う訳では、無いらしい
意外に思いながら、珍しく素直な反応を見せて――直ぐに気になったのは、相手の性別だった
といっても確かめる術も無く――無いことも無いが、彼にとっては恥ずかし過ぎて無理――只相槌を繰り返す、だけだが


「ッッ…まあそれも、そうだな。…てか、腕。どうしたんだよ」

コート越しに感じる、柔らかい肉の感触、粕かな温もり
そこには異形が人間である証が、確り見て取れた。突然のことで青年の動揺も、大きかったが
取り敢えず上擦った声で、問いを投げ掛けて――誤摩化し、誤摩化し

改めて異形の全体像を視界に収め、”ジンゾウニンゲン”、見たいな奴なのかなと
浅はかな知識と頭脳で、取り敢えずの仮定を思い浮かべていた


「っ!?…この馬鹿、うるせーんだよッ!」

聞こえてた、とか
然も堂々と、どうしたしまして、なんて――ああ、もう、本当に
紅潮した顔を、右腕を覆うように掩蔽して叫ぶ
…イヤな奴じゃないがやっぱり、何か、苦手だ

そんな事を思いながら、ぶすっとその場に座り込み、包帯と消毒液を側に置いて

「――…んじゃ、向こう向いてろよ」

尾を引く赤みはそのままに、不機嫌そうな視線を異形へと向けて
そう、言葉を投げ掛けるのであった

相手が女性というのも在るが、然し
女性でなかったとしても、見られたくない理由が、彼にはあった
626 :【布巻坊主】@wiki [sage saga]:2011/10/02(日) 23:20:47.27 ID:sXHpsobT0
>>620
【ああ、そう言う能力か。彼氏が出来たら武器がでてくるっていう。そして俺はソレに利用されたと】
【とんだお笑いものじゃね?俺。いやー、流石に今回は傷ついた。いや、今までもちゃんと傷ついてたけど】
【しかも歳の差ってかぐやんの歳は知らないけど俺は23だぜ。ショタじゃないんだよ。成人してるから】
【お酒も飲んじゃうよ俺。そりゃもうガブガブ飲んじゃうよ。ああ、そうだ。イッキして急性アルコール中毒で死のう】
【それがいいな。うん。どうせ首つりとか飛び降りとかは度胸ないから無理だし。飲みまくって死ぬ。最高だな】
【あ、でもそんなに酒買える金がなかった。と思ったらそういえばこの前公園で気絶してたら何故か財布がポケットに入ってたな】
【中は見てないけど。もしかしたら幾らか入ってるかもしれない。うん、持ち主にはすまないけどね】
【ふう、かぐやんも逃げるように用事作ったし。俺も平静を装いながら帰らせてもらいましょうかね】
【うわあ、泣けてくるわ。デート?なんですかそれは】

【チュッ】

「ほへぁ!?」

【彼女はいつの間にか涙を流していた。悲しいからか嬉しいからかは予測できなかったが、彼女は顔を真っ赤にし目を見開き】
【自分の膝に大粒の涙をポロポロ零し流した】
【状況の把握が出来ていない。何が起こった。俺は今最高に鬱ってやつだったのに、と】

「お、おやしゅみ……」

【甘い匂いが回りを包む。なんということでしょう。初対面で、何故か恋人になって、鬱になって、キスされた】
【一瞬だが、確実に。彼女は気が動転してしまったのでその瞬間は状況を把握するので精一杯だったが】
【その余韻が、たしかにあった】

「…………」

【茫然と恋人が去って行った方向を見つめる。なんだか今までの苦労を全て水に流せる気がした】
【兎にも角にも、】

「やった……よっっっっっしゃあああああああああああ!!!」

【人生初の彼女ができた】

/絡み乙ありでした!
627 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/02(日) 23:21:06.10 ID:UQZyYjYP0
>>619
ぁ、いあっ、そのッ……ーーーな、な、何でも無いんだっ

【離してくれて安堵の息を漏らすと共に、何処か名残惜しがる自分が何か憎かった】
【心配そうに顔を向ける女性を見ると、罪悪感が絶える間無く湧き続ける】
【い、い、言える訳が無ェッ!『貴女の胸を堪能して昇天し掛けました』なんてッ】
【と言うか猫にもなって、抱き寄せられるのも耐えられない童貞ヘタレ性な自分に泣きたくなった】

そのッ、そのッ……ーーー!!

【猫の眼には漢の涙が宿るッ!!言葉にもならない気持ちの高振り】
【馬鹿らしい、猫にもなって体裁気にして、このまんま人間に戻っても……ーーー】
【駄目だ、考えたら負けだッ、そうだ俺は猫だッ、そんな葛藤に体すらプルプル震わせ】

【挙げ句】

す、す、すいませんでしたぁぁあああッッ!!うわぁぁぁああぁぁぁんッッ!!!

【猫だろうと折角女の子とイチャイチャ出来るチャンスを俺の意気地無しぃぃいいいい】
【そのまま、猫らしい素早い動きで、瞳を銀の滴で濡らし、何も起こらなければ】
【ただ逃げるように走り去るだろう……ーーー無駄に背中に哀愁を漂わせ】
628 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/02(日) 23:29:22.85 ID:P2jYYmxEo
>>625
【異形は上ずった貴方の声を聞いて、困惑の様子を返すだけであった】
【此方は特に性別も何も意識することはない、己の見た目からそういう感情を抱かれないと解釈しているからだ】 

―――、どウシタ?
‥‥‥‥腕は、‥‥なンダ、その。
友達ト、全力で戦っテ、爆発しテ壊れタ。

【友達と戦って=A爆発して壊れた=\―――突っ込みどころが満載過ぎる、答えであった】
【まあ、バッジを見れば彼女がランカーズであることを看破出来るかも知れず、今起こっているイベントを知っていれば】
【事情と言う物もある程度理解できるかも知れないが、少なくとも腕を失った彼女の姿に困った様子は有っても他の負の感情は見当たらないのであった】 

【異形の背丈は、女性としては不自然なほどに高く、四肢もかなり丈夫で太い様子が伺える】
【しかしながら、良く観察すれば、その胴体部はアンバランスに普通の人間のサイズである事が見て取れた】
【其れもまた、異形を異形たらしめる不気味な外見の一つの要因であるのだった】

‥‥‥‥うゥむ、否定ガ出来なイ、な。

【何が楽しいのか、嬉しそうに笑い声を漏らしていた】【クzzazzaスxzzzaKUazaすzazaa――――】
【まあ、異形としては相手にフランクに接してもらえるほうが嬉しいとか、良く馬鹿と言われるなぁ、等と言う事で、もろもろの事情で笑っているのだった】
【見た目はバケモノで中身は純粋な少女の様な人格、ギャップ萌えというジャンルが有るがいかんせん見た目がピーキー過ぎるため、彼女は流行らないだろう】

‥‥んム。

【貴方のその言葉を聞くと、素直に異形は背を向けて、漆黒の天幕を彩る色とりどりの星たちを見上げていた】
【フードが外れて、繊細な細工の如き長く美麗な銀髪が流れていき、星の光を浴びてキラキラと輝いていて】
【しかし、首筋などからは、なんとも言えない醜い傷跡ややけど跡等が無数に見て取れるのであった】

【そして、思い出したように異形は背を向けたまま声を発する】

‥‥ハーミ、ダ。私ノ、名前ハ、ハーミ。
‥‥‥‥事情ガ有っテ、記憶ガ無いカラ、貰っタ名前ダけド。
意味は、守護者―――らしイ、割りト‥‥、お気ニ入り。

【なんてことはない、単純な自己紹介であった】
【記憶が無いとか、そういうことをサラっと言ってしまうのは、この異形の性格ゆえで】
【しかし、それでも今の境遇に腐らず、前を見据えているのが、態度から見えるだろう】 
629 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/02(日) 23:34:47.39 ID:vgWw6V3p0
>>626

「ふぅーっ」

【恋人と別れて、数分後】
【“カオル君”の泣き顔を思い出しながら、女は一人街を歩いていた】

「〜〜〜〜ッッ――――///」

【突如赤面。己の体を抱きしめ、不可解な踊りを始める女】
【通行人はそれを気味悪そうに見つめながら避けていく】
【何をしているかと言うとつまり】

(〜〜〜〜初めての『チュウ』やったの、にっ――――そ、の自、分から、なんて…………あ、ぁーハ・ズ・カ・ス・ィ〜〜〜〜///)

【一言でいうと】
【恥ずかしさで悶絶していた】
【それだけ――――――――あ。あと嬉しさも、かな】




/絡み乙&ありでしたッ!!
630 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/02(日) 23:35:42.72 ID:KfACbRcIO
>>623
「ありがとう。そのうち立ち寄らせて貰おう」
「確かに街には猪も熊も出ないだろうからな」

【少女に微笑み掛けながら言葉を紡いだ】

「いや謝らないでくれ。私の行動が甘かっただけだ」

【頭をさげる少女に申し訳なさそうに言い、自分の行動を恥じた】

「なるほど、そんなに危険な能力だったのか…」

【やはり能力は容姿によらないものだと再度感じた】
【常識から考えればこの様な少女からそれ程危険な能力がでるとは思えまい】

【だからこの街は面白い】
【修行の街としては持ってこいの街である】

/すいません遅くなりましたー
631 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/02(日) 23:37:42.41 ID:9XaPJ32IO
>>627
何もないならよかったです…
いきなり叫ぶからびっくりしちゃいましたよ
【何もないという言葉を聞けて】
【ほっと一安心するが】
【次はいきなり黒猫が泣き出してしまう】

やっぱりどこか痛いんですか!?
もしかして抱き方が…?
【あたふたしているといきなり猫が謝ったかと思うと】
【逃げるように走り去ってしまう】

え!?
ちょ…ちょっと待ってください!
ごめんなさいってどういうことですか!?
【少し反応は遅れるものの】
【猫を追いかけようと走る】
【追いつきそうにはないが】
632 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/02(日) 23:42:26.70 ID:FsvvS2rvo
>>630

「そうですよ、街には熊も猪も出ませんよっ」
「あ・・・でも。危険人物が多いかも・・・」

【男に街の良さを伝えてるつもりらしい】

「怪我は・・・してないですよね?」
【不安そうに男の顔を覗きこむ】
「本当にすみませんっ!!」

「そうみたいなんです・・・一応自分の意思で起爆出来るらしいんですけど・・・」
「集中しないと無理見たいで・・いっつも失敗するんです。」
【落ち込む少女】

「だから、あんまり能力を使わない様にしてるんですよ。」

【自分の未熟さを恥じる少女】

/お気になさらずー
633 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/02(日) 23:56:48.98 ID:Z80PSXzgo
>>628

「何でも、無い…何でもねえよ。…ってか」

動揺は押し殺し、かぶりを振って
困惑した様子の異形に対して答えを返した。果たしてこれで、納得されるのだろうか
然し今は、そんなことよりも。よっぽどな科白が、聞こえて来たような

「どんな友達だよ、それ。そんなアブねー奴とは、さっさと縁切った方がいいんじゃねぇの」

友達と戦うというのも大概だが――そう言った人が、組織が在るのは理解に及んでいた為
まだ、納得出来た。…然し乍ら、腕を切り落とすというのは、何なのだろうか

いつの間にか、こうして気軽に言葉を交わすようになって――彼に云わせれば、その”反動”、といったところか
青年は知らず知らずに心配からか、特に相手の気持ちも汲まず、言葉を紡いだ
今度は足を切断、なんてことになったら洒落にならない。…冗談で済むと、一笑に付す気にはならない

「いや、其処は否定しろよ――…へっ」

罵声――に、近い物を浴びせ掛けても怒るどころか、笑い声なんて漏らして
加えてこっちの気持ちも、理解していないというのだから――思わず青年からも、小さな笑みがこぼれた

「オレが良いって云うまでだからな、絶対な」

あっさりと頷いてくれたことに内心安堵しながら、だめ押しに言葉を重ねる
そして相手の視線が星空へと向くと、銀髪に一瞬見とれたり、首筋の火傷後に複雑な気持ちを抱いたりしながらも
胡座をかいて、視線は下向き、一気にパーカーとインナーを脱いで、そこらに放り置く
一糸纏わぬ青年の上半身には、無数の縫合後があった
見るも無惨、という言葉のよくに合う、とても成規の医師が施したとは思えない、痕の数々
青年が隠したかった物は、きっとこれなのだろう。このままいけば相手が、知る由は無いが

「ッ…オレは、静寂(しじま)。…そう、呼ばれてる。オレの名前も人に、付けてもらったんだけどな」

守護者を冠する異形の名前は不思議と、不釣り合いには聞こえなかった
勿論そんな事、本人に言う積りは無いけれど

ナイフの擦った脇腹からは、じわじわと血が滲み出していて
悲鳴を噛み殺しながら、消毒液を宛てがい。手慣れた物でくるくると、包帯を巻いていく
その他擦りむいたところなど隅々まで、意外に几帳面に消毒液を施してい――はっくしょん、と
不意に大きなくしゃみが漏れた。夏も終わり、夜。中々寒い、らしかった
634 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/03(月) 00:00:10.60 ID:9hhRW4gIO
>>632
「確かに危険人物は多いだろうな」
「それと同じぐらい良い人もいるだろうがね。君の様に」

【これからの善悪はあるだろうが様々な出会いに期待をしているのだ】
【そして、そこから多くを考え学ぶ】
【戦闘だけでなく、精神(心)を鍛えるための修行でもあるのだ】

「怪我はない。そう気にしないでくれ。」

【両手を軽く上げて、怪我はないアピールをする】

「そうなのか…異能の力を持つ能力者も大変なんだな」

【と言っても楽をしていると思っている訳ではない】
【ただそういった能力に関しての鍛えるというイメージが余りないのだ】

「護身程度ならそれで充分なのかも知れんな」
「だが、もしもの時があるかも知れない。時間がある時にでも練習してみるのも悪くないかもな」

【練習でうまく扱えるようになるかは感覚がわからないので何とも言えないが、きっと努力は無駄にならないだろうという思いである】
635 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/03(月) 00:05:21.50 ID:LFIpBkkAo
>>634

「本当に危険ですよ・・・」
「ビル倒壊とかザラじゃないですもん・・・」
【色々思い出しため息をつく】

「って・・・何言ってんですかっ」
【青年に褒められた事に対し照れる少女】

「よかったぁ〜・・・・」
【ホッとため息をつく】
【このため息はきっと安堵から来たものだろう】

「そうですよ・・・大変ですよ・・・」
【そんな事を言っているが、少女自体は能力であんまり困った事が無い】

「そうですね、護身程度なら・・・・」
「でも絶対にその『もしも』の時が訪れますからね。この街に住んでたら」

【この街に住んでいる以上戦いは避けられないと悟っている】
636 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/03(月) 00:07:09.79 ID:LWBt8FR+0
>>631
追いかけないでッッ
お、俺の事はッ……俺の事なんて忘れて下さいぃぃいいいッッ!!
俺はッ……俺はッ……そのっ、か、風になってきますからぁぁぁッー!!!

【終わったッ!終わったッ!無かったんだッ!此の出会いも童貞をこじらした事実もッ!】
【そうだよ夢だッ!悪夢だッ!俺は風だッ、湘南に吹く磯臭い黄金の風だッ!】
【さすが俺の脚力ッ!生半可な二足歩行じゃ俺ニャ追いつけないぜッ!】

【ーーーなどと、古いバイクで徘徊する暴走族チックな別れ文句を告げて、去り往く】
【筈だった】



【バチンッ、鈍い金属音ーーー街に近い森の中と言うのは、なるべく動物を捕らえる】
【トラップが多い為、人が立ち寄らないケースが有る、勿論、人が其の罠に掛かっても】
【簡単に解除は出来てしまう故にそんなに中視されて無いが……ーーー動物相手なら?】
【例えば、今、猫が踏み入れた、足を挟む『虎鋏』】

あ、あれ、あっれぇ?アレレレェェェッッ!?

【今まさに軽く肉に食い込み離さない……ーーーついでに掌の肉球じゃ、解除すら不可能】
【彼女に追いかけられてるのも忘れ……嗚呼、終わったな、と絶望】

/悪い、ルーター不調で遅れたッ
637 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/03(月) 00:08:47.03 ID:tSZm2rUko
>>633
‥‥‥‥うーン。私にとッテは、良い友ナンだケド。
強くナッた所、見せタカッタんだヨ。‥‥で、少シヒートあップしタノだ。
デモ腕‥‥無いト、御飯、困ルかラ‥‥、誰か作っテクレる人、探しテルんダ。
‥‥ちょット、変わッタ作りダカら、普通ジゃ直せナサそウだカラ。

【異形としては、純粋な子供の様な気持ちで、強くなった所を見せたくて、戦ったようだった】
【戦う理由も、ドロドロとしたものを背負っておらず、不快感を余り抱かせないだろうか】
【しかしながら、腕が無いのは結構と言うか、大分困っている様子であった、当然といえば当然である】
【それでも、貴方の言葉の中に含まれた心配を異形は汲みとって】

――心配あリがとう。

【などと、真直にお礼を返すのである。ノイズ混じりの純粋な心が貴方にマスクの奥の微笑を載せて向けられていた】
【この異形の本質は、守護と博愛、その二点に尽きる存在である。それ故に、好意を皆に寄せているのだ】
【好意に余り慣れないようである貴方には、少々擽ったいかも、しれない】

【否定しろよ、と言われて、肩をすくめて】

‥‥よク、言わレルかラナ。

【馬鹿、などということはほんとうによく言われている】
【だからこそ、否定する気には慣れなかった、同意できる部分も存在するのだし】
【男のその言葉を聞くと異形は地面にあぐらを掻いて、どっかと座り込んだ】
【そして、又。何かを思うように星空を孤独に見上げているのだ】 


―――静寂、うン。良い名ダ‥‥、よろシく。


【背をひたすら律儀に向けたまま、正座の体制で異形はそう答えるのであった】
【貴方のくしゃみが聞こえると、ゴソゴソと動いて異形は己のコートを脱ぎ始めようとするかも知れなかった】
638 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 00:22:31.92 ID:3xrHCr8IO
>>636
そんなこと言わないでくださいよ!
せっかく出会えたんですから…
よく分から無いまま去るのは後味が悪いです!
【走るのに限界を感じたのか】
【途中から羽を使い飛び始めた】
【すると突然黒猫の動きが止まる】

やっと止まってくれましたか…
さっきのごめんなさいの意味を教え…!
【黒猫が止まったことで羽を使うのをやめ歩いて行く】
【そして猫の姿がはっきりと見えるまでに近づいた瞬間】
【罠の存在に気づいた】

酷い… 誰がこんな罠を…
待ってください すぐに外しますから!
【そう言いながら罠に手をかけてこじ開けようとするが】
【女性の力では限界があるようで開く気配は見当たらない】
639 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/03(月) 00:24:24.53 ID:9hhRW4gIO
>>635
「ビルの倒壊まであるのか」

【どの様な能力なのかと胸踊らせなが想像を巡らせる】

「そう照れることはない。初対面の者に宿を提供するなどそうそうできるものでは無いからな」

【そこまでできるのは珍しいことだと本当に思うのだ】

「確かにこの街ではもしも、というよりはいつか必ず、になるのだろうな」
「ならば尚更、能力を使いこなす特訓はするべきだ」

【わかっていることだとは思いつつ、言葉に出した】
640 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/03(月) 00:36:26.47 ID:LFIpBkkAo
>>639

「まぁ・・ビルの倒壊・・一軒家の爆発・・」
「この前もテレビ局が占拠されたみたいですし・・・」
【過去に合った事件の内容を教える】

「・・・その・・これは善意とかじゃなくてっ!」
「ただ・・・心配だっただけなんですっ!」
【頑張って否定しているつもり・・・らしい・・・】

「ええ、絶対に・・・その時は来るんです・・」
【少し憂いを秘めた雰囲気が出る】

「でも・・私は頑張りますよー」
【健気な笑みを浮かべそう言う】

「って・・もうこんな時間・・・」
「今日は・・帰りましょうか。で、またどこかで会いましょうよ」

「じゃ、悪い能力者にお気を付けてー」

【少女は何もなければ帰路についてしまうだろう】
641 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/03(月) 00:39:25.21 ID:KBdYd0qoo
>>637

「…理由は分かったけどよ、ヒートアップったって子供じゃねえんだから……ッ」

先程から断片的に感じ取ってはいたが、今はそれが特に顕著に見て取れた
案外、子供っぽいんだなあ、と。――…欠損という問題は、そんな暢気に済ませる物でもない気がするが
どんな意図があってなのか、がみがみと言葉を紡いで、喋って…止まった

「別、に。誰がお前の心配なんて、するか」

ありがとう、とか。
感謝を持って云われたのは、何時ぶりだろうか。――というか今まで、云われたことがあっただろうか
青年の双眸が驚きに染まり、数瞬のちに女性からそらされた。相変わらずの、分かり易さ 訥々と言葉を紡いで
困ったように、がしがしと紅髪を右腕で掻き回すのであった

「その気持ち、よーく分かるぜ」

当てはまるとかそういう意味合いよりか、言いたくなると
そう言う意味ではその先駆者にも、多いに同意出来た
悪戯っぽい笑みを含め、少しだけ大袈裟に頷いて見せて


「そりゃどうも。……おう」

人に貰った名前、褒めてもらうのは、満更でもない
努めて平静に言葉を返し、――…それでも続く言葉は少し、照れくさかったが

「なっ…大丈夫、大丈夫だから!」

覿面に慌て始めた
人気の無い小道で声を張り上げて、異形の動きを静止する。コートを借りたりなんか、出来る物か
そして消毒液を宛てがったところ全てに、包帯を巻いて、もぞもぞと黒シャツ赤パーカーを着始めた
すっぽり首が、パーカーから出て来たところで
もういいぞ、と、異形に声を掛けるだろう
642 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/03(月) 00:48:26.20 ID:tSZm2rUko
>>641
‥‥そウミタいな物、サ。
‥‥‥‥二ヶ月と少シ以前の記憶ヲ、私は所持シテ居なイカらな。
ソウ言っテシマえば、私の人格は生後二ヶ月と言えルだロウ、な。

【異形は、己の所持する、一番の問題をあなたに割と心を許したために口にした】
【成る程、と思うかも知れない。見た目に似合わぬ子供っぽさは、経験の少なさから来るものだと】
【まともな肉体を奪われ、記憶も名も奪われ、己という者の全てを奪われ尽くしたのが異形であった】
【覚えていたのは――ファントム、亡霊と言う忌み名染みた本名とは思えぬ名と、たった一つの己の使命】
【其れだけが、2ヶ月前の異形の全てのベースを形作っていたのだった。こう育ったのは一重に出会った者が良かったからだろう】

‥‥心配、シてナイのか?

【なんとなくがっかりした様子―――コレもわかりやすい、でそう小さく呟くのであった】
【高い背が妙にしゅんとした様子だったのは、きっと見間違いではあるまい】
【精神の経験の少なさから来る純粋さと幼さ、そして人々とのふれあいで得た強い意志、其れが異形そのものだ】

‥‥‥‥なニが馬鹿ナノ、か良くワカらなイのだガナ。

【普段であれば腕を組んで首をかしげていたであろう、様子であった】 
【そして、コートを脱ぎ始めたが、貴方に異形は制止されて、びたり、と動きを止める】
【貴方のもういいぞ、との言葉を聞き、立ち上がり向き直るだろう】

‥‥頼み有ルンだけド。
‥‥‥‥フードかブれナイかラ‥‥、被せテ欲しイ。

【注文として、深くシッカリと、と言ってくるだろう】
【異形なりの、微妙な対価であった】 
643 :【神極斧槍】≪ultimative Halberd≫ @wiki [sage]:2011/10/03(月) 00:49:20.39 ID:9hhRW4gIO
>>640
「この街ならではの事件が色々とあったのだな」

【これだけの能力者が集まる街】
【何があっても不思議ではない】
【不思議ではないが、しかし、考えさせられるものはある】

「だとしても大したものだよ君の心意気は」

【これもまた本心である】
【自分であれば警戒が抜けきれずにそこまでのことを言えるかどうか怪しいものだ】

「そうか、こんな時間か」
「あぁいつか必ず何処かで」

【この街にいる限りはいつか必ず出会うことができるだろう、そう思うのだ】

「君も気をつけて」

【そして、帰路につく少女を見送った】

/遅分 駄文 すいません!楽しかったですっ
絡みあり乙でした!
644 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/03(月) 00:52:22.19 ID:LFIpBkkAo
>>643
/こっちも楽しかったです!
/乙ありっしたー
645 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/03(月) 01:13:24.69 ID:KBdYd0qoo
>>642

「――…二ヶ、月」

驚くことに、驚かなくなったとでも云おうか
この異形と話していると、予想外のことばかり聞かされる
生後二ヶ月とは、どんなものなのだろうか。――勿論自分には、記憶も無いが
思わずその言葉を反芻しながら、そんなのってアリなのか、なんて
半ば納得しきれないような表情で、異形の女性を見据えていた

「そっ…そんな事、訊くんじゃねえよ…ったく、本当に…ッ!」

そういう言い方をされるのは、凄く困ってしまう
慣れないというか、何というか。今まで感じたことの無いやり辛さに、動揺しながらも
気恥ずかしさをぐっと我慢し、否定も肯定もしない言葉を、返した。――これが、限界

「そのうち分かんだろ、多分…な」

二ヶ月の精神年齢とやらが成長すれば、きっと
というか、成長してもらわなければ困る――とすら、思えてくる

「ん?……あぁ」

頼み事とは、珍しい
適当に汚れを叩きながら立ち上がり、向けられたのは確りとした少女の問いかけ
内容は青年にとって極簡単な物で
数歩近づけばあっさりと、異形の女性にフードを、被り直させるだろう
これでおあいこだなんて、自分は思わないが。
中々気を遣っても、くれるんじゃないか、と。少々意外に、思っていた
646 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/03(月) 01:24:50.21 ID:tSZm2rUko
>>645
‥‥う、ン。起きタら、路地裏デ。
犬ニ死体と間違わレテて、齧られテた。

【なかなかにハードで、絶望しても誰一人文句をいわなさそうな、そんな境遇に生まれて】
【その上で、己と言う物、己と言う者を徹底的に貫き通せる、強い意志を、持っていた】
【異形は、今の己の境遇を不幸と思う事は、無い。きっと、現在の己で無ければ出会えなかった出会いがあるから】
【それは例えば、腕を壊してまで戦う親友であったり――――貴方だったり】
【日々の出会いに異形は、感謝の念を抱き、生きている。今宵の貴方との出会いにも―――感謝を】

‥‥‥‥フ、ふふッ。

【異形は、そんな貴方の様子を見て、本当に楽しそうに声を漏らしているのである】
【貴方との会話は妙に軽妙で、異形に取っては本当に心地の良いものであったのだ】
【だからこそ、こうして微笑をこぼしていた。異形はその純粋さ故に恥ずかしいと言う感情を余り持たない】
【それ故に、揺らぐことのない真直な感情表現が、可能である。言ってしまえば、すっごく素直なのだ】

‥‥うーン、そノ時に期待?

【と、ずれたことこの上ない、コレ又微妙な返答を返すのであった】
【そして、貴方が彼女にフードを掛けてくれると、ぺこり、と小さく異形はお辞儀をして、背を向けるだろう】

‥‥‥‥、お腹、減っタかラ‥‥、そロソろ、行くネ。
又、会おウ、静寂‥‥。

【ソウ言い残すと、直後―――足元から火炎が吹き出していく】
【そして、一瞬の後に爆音を響かせると、恐らく並のバイクなどよりはるかに速い速度で去っていくのであった】
【彼女が去っていった後に、ポケットからこぼれ落ちたのか、沢山の駄菓子が地面に転がっていた】
【―――なんとも不思議な、秋口の一夜の夢染みた邂逅。しかし、一晩立ってもお菓子はきっと消えないし、包帯は残っている筈であった】
【なんとなく、お菓子が貴方に、又会おうと言っているように、感じられたかも――――ね?】

/*眠いのでコレにてドロンでございます!とても楽しかったです!お疲れ様でしたー!
何やら、最近は女性感が出せていて、驚きですが、静寂さんもとても格好良かったです。
又何時か、スレにて出会えることを祈りつつ全力でおやすみなさい!*/ 
647 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/03(月) 01:44:36.78 ID:hD3Q/HXBo
>>646

「齧られてた、って…そりゃ、すげーな」

想起してみれば、凄い状況だ
よく、こんな風に生きていける物だな、と尊敬するような、感心するような
そして、羨ましいような――そんな感情を、異形の女性へと抱いていた
自分には、絶対に真似出来ないなと。――出来てたら今頃、こんな処で、不良なんかと

「わ、笑うんじゃねえよっ!…くそっ」

楽しそうに、笑いやがって
暗くなりかけた気持ちも――余り嬉しい形ではないけれど――払拭されて、安堵が半分と
やっぱり気恥ずかしいというのが、半分であった。折角フォローしてやった、のに
また顔を、紅く染めながらも、ちらりと異形を見やり
一度だけ
満更でも無さそうに、頬を掻いた


「おう、分かった。…じゃあな。消毒液の礼はきちっと、させてもらうかんな」

そんな言葉を投げ掛けて
話す相手がいなくなったのは寂しくもあり落ち着きもしたり――派手な別れに驚かされるのは、その少し後

落ちた駄菓子を拾い上げて、異形の去っていった、星空を見て。

「――…はぁ」

彼の溜息は少しだけ、幸せそうだったそうな

/こちらも楽しかったです!お疲れさまでした
/上手くやれていたか不安でしたが、格好良かったとは、ありがとうございます
/そちらも非常に魅力的なキャラで、絡んでいて楽しかったです。では機会があれば、また。おやすみなさいっ
648 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 02:02:09.37 ID:3xrHCr8IO
/【錬故魔宝】さん落ちてしまったんでしょうか?
/そろそろ私も眠くなってきたので…一旦凍結させて貰いますね
/それではおやすみなさい…
649 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/03(月) 12:53:34.20 ID:Tzw+roJ0o
>>502

だいじょーぶ、本物だよ?

【あはは、と笑いながら】
【そういえば先代の"死神"は如何にも「おっさん」だったなぁ、なんて思い返す】

そうそう、未だ名乗ってませんでしたね!
私はセレナーデ・ド・サルタナ。あなたは?

【ふわり、と髪の先を揺らしながら】
【にこりと笑顔で尋ねる】

【翼を大きく一度広げると、それを背に戻す】
【見た目は完全に人間となった】

/土下座ッッッ……圧倒的土下座をさせていただきますッ……
/まる二日もおまたせしてすいません!
650 :【可変人形】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 16:22:29.27 ID:L4ICtP2Ro
頭がある、首がある、胸がある、腰がある、脚がある
其処に在るのは一体のヒトガタ
人体を模した外見は精巧で、関節の動きも万全
人の姿をただ正確に映し出し、己の意志を持たない
ガランドウの器に過ぎない物体
人形は笑う
少女を模したソレの口が裂ける
真っ赤な、椿の様な赤色が花弁を開き、笑みを現す

ここは遊技場、橙の光が落とされる夕刻の公園
人形はただ静かに笑みを零し続ける

「誰か、一緒に遊びましょ……?」

[一人称]は純真で、何も知らない
茜色の空へと両手を差し出し、開いた掌に何かを掴もうとする
穢れなき白紙の脳裏へ、新たな何かが書かれることを、求めている様に
651 :【可変人形】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 17:16:33.72 ID:L4ICtP2Ro
>>650
/再募集ー
652 :【剣撃銃業】装備:機械大剣『イルヴェグ』 [sage]:2011/10/03(月) 18:33:08.20 ID:GrmVg3os0
>>650
/まだいますか?
653 :【可変人形】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 18:34:48.67 ID:L4ICtP2Ro
>>652
/いますよー、ただ七時くらいに飯落ちしてしまいそうですが…それでもよろしければっ
654 :【剣撃銃業】装備:機械大剣『イルヴェグ』 [sage]:2011/10/03(月) 18:38:43.39 ID:GrmVg3os0
>>653
/了解です。自分もそれくらいに飯落ちしますので
あと殺し合いおkですか?もしダメなら模擬戦でも構いませんです
655 :【可変人形】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 18:41:36.37 ID:L4ICtP2Ro
>>654
/別に戦闘は構いませんよー
ただ、キャラ初ロールなので…稚拙になる恐れあり&人形を作成しなくちゃ戦えない
なのです…それでもよろしければっ
656 :【剣撃銃業】装備:機械大剣『イルヴェグ』 [sage]:2011/10/03(月) 18:55:21.20 ID:GrmVg3os0
>>655
/ではお願いします

―――良いぜ、遊んでやるよ。お人形ちゃんよォ

血を思わせる焼ける様な紅の空を背景に血濡れの赤と
ヒトの悪意の一端を表したかのような黒を基調とした衣服を身に纏った
銀髪の目つきの悪い男がそこにあたかも当然のように存在していた。

その銀髪は口元を半月に歪ませながら人形の下へと歩み寄っていく。
人の悪意を寄せ集めた銃と剣の集合体たる巨塊を背負いながら。

「遊んで欲しいんだろ?何をして遊びてぇんだ?
 間違ってもお人形遊びとか唯の鬼ごっことか萎える事言わせんなよ?」

それの言う遊びは間違っても、安全安心な「お遊戯」ではない。
端的に言うならばそれは殺し合い。壊し合い。悪意で形在るモノを破壊する行為に他ならない。
657 :【可変人形】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 19:07:59.41 ID:L4ICtP2Ro
>>656
誰かの声が聞こえた気がした
人形は首をキィ...と音を立てる様に回すと、声の主を探す

そこに居たのは、赤と黒の衣服を着た銀髪の人間
人形は自らの意志を以て、一度の瞬きをして見せる
眼球は乾かない、ただ視界を見直そうとしただけ

「遊んでくれるの? {}」
658 :【可変人形】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 19:08:41.13 ID:L4ICtP2Ro
>>657
/途中送信、失礼した
659 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/03(月) 19:08:56.60 ID:Tzw+roJ0o
戻りましたっ
【赫月之夜王】さんいらっしゃらないかな……?
660 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/03(月) 19:09:25.08 ID:Tzw+roJ0o
>>659
全力でミス!
661 :【可変人形】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 19:14:53.85 ID:L4ICtP2Ro
>>656
誰かの声が聞こえた気がした
人形は首をキィ...と音を立てる様に回すと、声の主を探す

そこに居たのは、赤と黒の衣服を着た銀髪の人間
人形は自らの意志を以て、一度の瞬きをして見せる
眼球は乾かない、ただ視界を見直そうとしただけ

「遊んでくれるの? [二人称]はだぁれ?」

相手が背負った巨大な兵器も、相手が身に纏った悪意にも気付きはしない
白紙同然の記憶の中に、“悪”と云う概念は無かった
それは同時に“正義”と云う概念の欠落も意味する
否、欠け落ちたのではなく、端から存在しない

「[一人称]の遊びは、人形遊びだよ…ちょっと待ってね」

ただ無邪気なだけの笑みを相手に見せると、腰を屈めて地面に手を翳す
白く細い手の先から、光が零れ、やがてそれは一つのカタチを作り始める
人形は眺める
楽しげに、ソレの完成を待つように
662 :【剣撃銃業】装備:機械大剣『イルヴェグ』 [sage]:2011/10/03(月) 19:28:09.81 ID:GrmVg3os0
>>661

「俺様が誰だって?ああそうだな。これから壊すもんに名乗っても仕方ねぇが
 戦の作法ってもんもあるし名乗っておいてやるか。俺様の名はライル。
 さぁ名乗ったぜお人形ちゃんよ、てめぇも名乗れや。名前が無いなら別にいいがよ」

一通り聞いた後無邪気な笑みに少しばかりの不快感を抱きながら名乗りを行った男。
こっちは殺し合い。あっちはお人形遊び。食い違いに大人げなく苛立つ。
だが苦虫は噛み潰したような顔はすぐに豹変する。壊し合い、殺し合いに繋がるモノだと察したために。

「おーおー、なんか面白そうな事しそうだなぁ、オイ。
 面白そうだったらお人形遊び付き合ってやらんでも無いぜ
 それが完成したらどうなるか、見てやっても良いぜぇ…尤もそこまで気が持てばの話だがよ」

男は剣を地面に差し、柄に傷をつけたり弾丸を生成しながら完成を待っていた。
言葉通り、そこまで我慢が続けば完成品を目の当たりにするのだろう。
それを少し楽しげに、鼻歌交じりで待っていた。
663 :【可変人形】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 19:38:04.46 ID:L4ICtP2Ro
>>662
相手の言葉を聞くと、小さく首を縦に振る

「ライル…それが[二人称]の名前なの。[一人称]には名前が無い…無銘だから。
 名前が無いと不便なら、ライルと呼んで」

相手の名前を真っ新な記憶の中に書き込む
そして、現状に置いてただ一つしかない名前のストックより、提示する
傍から見れば滑稽な反復動作だが、人形にそれを判ずる術は無い

「待って貰わないと、人形遊びできない」

眺めていた視線をずらすと、相手の方を見る
不満と云う感情は無く、ただ無機質な栗色の瞳が相手に向けられるだけ

「ライルは、人形遊び…しないの?」

人形の構成を続けながら、一つの問い
664 :【剣撃銃業】装備:機械大剣『イルヴェグ』 [sage]:2011/10/03(月) 19:52:37.56 ID:GrmVg3os0
>>663

「無銘だぁ?んじゃ名乗りようが無ェがよ…俺の名前とお前の名前が同じだと面倒だろうが
 もっとも、それはそれで有りだけどよ、今はそんな気分じゃねぇ。
 それに名前が無きゃ戦えんと言う道理も無いから名前何ぞは要らねぇか」

妙に饒舌な自分に内心嘲りを覚える。さて自分はここまでおしゃべりだったのかと。
言葉はペラ回すもんじゃないと何処かで理解していて、だからこそおしゃべりを嫌う。

不意に硝子玉のような無機質な瞳を視界に捉える。
その瞳は本当に無で、何にも染まっていないからこそ不気味で、面白い。

「あぁ…急かさねぇからじっくり待ってやるよ
 その上で俺様が蹂躙してやっから楽しみに待ってろよガラクタ」

人形遊びをしないのかという問いに、鼻で一笑に伏しながら答える。
曰く、バカバカしいと。そういわんばかりに。

「しねぇよ、ンなモン。そんなもんはガキのお遊びだ
 俺はガキじゃねぇからそんなお遊びからとうの昔に卒業した
 尤もォ?俺様は人形の手足を捥いで首をへし折って
 顔をペンで塗りつぶして楽しんでただけだけどなァ、ギャッハッハァ」

無垢な人形が見ればなんてことのない言葉と表情である。それが人形で在ればだが。
665 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/03(月) 20:00:25.74 ID:Tzw+roJ0o
/テスト
666 :【可変人形】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 20:07:58.12 ID:L4ICtP2Ro
>>664
首を小さく横に傾げて、逡巡するような動作
実際は思考など回しておらず、ただ疑問を現しただけ

「面倒なの…? うん、名前は要らない。でも…あった方が便利」

無いよりは有った方が、物の分別を付けやすいだろう、と
ただの利便性を考慮して呟く
尤も、人間以外の動物にはそんな事していないのだから、必要は無いのだろう

「ガキ…つまり、子どもの遊びという事? [一人称]にはよく解らない。
 でも、手足を捥いだり、首を取ったりする感覚は―――解る」

人形は嗤う
日が傾き影を濃くした遊技場の中で
漆黒の闇を、その真紅の口の中へと落とし込みながら
それが“楽しい”と云う感情だと、人形は気付いていない
ただ自然と、体のツクリがガランドウの奥底より生み出した表情
人形でありながら、この人形はニンギョウを弄ぶ事を楽しんでいたのだろう
自覚もせず、ただ自然な流れとして

「もう少しだから、ね。そうだ…ライルは、刀と銃と槌――どれが一番好き?」

視線を手の先に戻すと、再び口を開く
光は大分その大きさを大きくしてきており、完成までもう少しなのだろう
667 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/03(月) 20:19:20.93 ID:/KJY7BdIO
はぁ〜…

【女は公園から大通りを見つめながら憂鬱なため息を吐いた。ここ数日はずっとこんな調子である。】
【おおよそ自分らしくないと思っていたが、しかしどうすることもできそうになかった。】

【辺りの植林された木々―――――――その彩の移り変わりは、季節に疎い彼女でも充分感じることができた。】
【夏は終わり、肌寒い秋。広葉樹はその葉の色彩を変化させ、燃える様な赤を演出していた。】

……全く…あの野郎…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコートを袖を通さずに羽織り、】
【その下は―――――彼女にしてはかなり意外。薄い緑色の清潔そうな病人服であった。】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【女は慣れない手付きで車輪を動かした。きしむ様な音とともに自販機のほうへ近づく。】
【そう、現在彼女は車椅子に乗っている。病人服なのも理解できるだろう。なぜなら…、】

…人の足をブチ抜きやがって…ったく…

【某日、ランカーズ第四闘技場、そこで負傷したのだった。】
【普通なら、いくら怪我をしようとも、女の性格からして大人しく治療をすることなど無いのだが、今回は勝手が違う。】

【対戦した人物との「約束」であったのだ。】
【傷が完治するまで無理はするな。戦闘で自分を倒せたらこの約束を受ける。】
【女はそう相手と誓い、戦った。そしてくしくも共倒れ。】

【自分の方が気絶するのが遅かったため、勝負には勝ったのだが、しかし約束は約束であった。】

…退屈ねえ…もう…

【本来なら、今頃は元気にそとで剣の練習をしているはずであった。】
【愛用の大剣は短くして車椅子に仕込んである。】
【しかし、この状態では扱う気にはなれない。】
【やがて自販機の前にたっぷり時間をかけてやってきて、財布からコインを取り出す。】

って……

……届かない…

【ガーン】
【飲みたい物はコーヒー。最上段にあるため座っていては手の長さが足りない。】
【人々の帰路に付く早足を感じながら、女はまたため息をついた。】
668 :【剣撃銃業】装備:機械大剣『イルヴェグ』 [sage]:2011/10/03(月) 20:26:41.53 ID:GrmVg3os0
>>866

「んじゃ、…何が良いだろうな。ゴミとか糞とか塵じゃ流石に嫌だろうから
 ちょっとしゃれた名前を付けてやんよ。…そうだなァ」

―――テメェの名前はリル だ。それでよけりゃくれてやらぁ

ライル。「ryle」の別の読み方である。アルバートとアルベルトと同じようなものである。
ニヒルな笑みを浮かべ、要らないからくれてやると言わんばかりの雰囲気で名付けた男。
それはひとえに気まぐれに過ぎない。暇つぶしの余興である。

「ああ、そうだ。ガキってのは子供の遊びってことだ。つまりテメェはガキか――或いは。
 手足をもいだり、首を取ったりするのが楽しいっていうのはガキ、或いは悪で在る素質に長けてるってことだよ」

そう、つまり。手足を捥いで楽しめる感性を持つものが正常であるはずがない。
無邪気な子供がトンボを羽を一つずつ千切って無邪気無自覚に悪を為して楽しむように。
楽しそうな表情を浮かべていたような気がした人形は十分に自分のような悪であれると思った。
だから奇しくも自分の名の別の読み方をくれてやったのには何処か縁を感じざるを得なかった。

「ああそうだな―――悪意の質の高ぇ銃が好きだぜ
 悪意の生きモンであるヒトが、高いレベルで精巧に具現化した武器(悪意)だからよ、銃は」

弾丸も3発生成できた頃合い。煙草が恋しくなりながら、完成を待っている。
669 :【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki [sage saga]:2011/10/03(月) 20:37:43.98 ID:W0XfdMER0
>>667
/よかですか?
670 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/03(月) 20:40:20.25 ID:/KJY7BdIO
>>669
/どうぞどうぞ。大歓迎です
671 :【可変人形】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 20:43:58.63 ID:L4ICtP2Ro
>>668

「リル…うん、解った。じゃあ[一人称]の名前は、これからはリル」

白い記憶の中へと、今日二つ目の名前を書き込む
先程の時より少し大きく強調する様に、自身の名前だと解りやすく
礼の言葉も言わず、ただ一度小さく首肯しただけ
“感謝する”と云う事を少しは知っていたが、よく理解していなかった

「リルはガキなの? それとも悪である素養に長けている…?

 ねえ…“ 悪 ”って、なんなの?」

善悪の判断基準が無かった人形の脳裏に何かが生まれる
悪と云う言葉、それを聞いた記憶はあったかも知れない
人形が作動している間に自然と耳にしたかも知れない、ただの一単語
その意味を知らない、それは無知であるから
瞳は輝かず、ただ一直線に相手へと向けられ、答えを求める様に
穢れの無い白い脳裏に、何かの判断基準が落とされることを、望む様に

「銃が好きなの…そう。リルには銃はよく解らない。
 不思議な機構の螺旋が弾丸を放つ、空気を切り裂き、何かを穿つ。一瞬の内に全てを決する」

他のシンプルな二つに比べ、実に小難しい造り
でも、結果を導き出す事は速く、そして確実でもあった
それは人形とは違う存在
光に包まれていたニンギョウは、あともう少しでその実体を現す事となる
672 :【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki [sage saga]:2011/10/03(月) 20:55:26.39 ID:W0XfdMER0
>>667
【そろそろ秋だな、というかもう秋だなーということを実感させられながら彼女は歩いていた】
【性格には彼女と姿の見えない彼が歩いていた。もっと言えば彼は姿が見えないのではなく彼女の中にいた】
【彼の精神が彼女と言う器に居候しているのである。はた迷惑な話だ。しかも彼は生前、高名な魔術師だったのである】
【その精神には完璧に彼の魔力も含まれており、それは居候されている彼女の体から惜しげもなく溢れ出ていた】
【見える人には見えるし、見えない人には見えない強大で純粋な魔力の渦。見える人にはこの公園が一瞬にして夜になったかのように感じられるだろう】
【それほど広範囲にその純粋で黒い魔力は広がっていた】

「読書の秋ですね」

『食欲の秋ともいいますよ』

「それは今ダイエットしている私への挑戦状ですか?」

『いえいえ、とんでもない』

【彼女は最初に少女相応の可愛らしい声で喋った。次に男特有の低く渋い声で喋った。そして彼女は一人で二つの声を操り対話している】
【全くもって奇妙奇天烈。神妙不可思議。特異で異形。総じてしまえば変≠セった。腹話術というには完璧すぎる】
【というかまだ14歳の少女がわざわざ観客もいないこんなところで高度な技術を駆使して腹話術を披露する必要が無い】
【そんなよくわからない、普通でない少女は見るからに困っている女性を発見。お世話焼きな彼女は見つけるや否やササッと駆け寄る】

「どうしたんですか?」

【見れば大体どういう状況下分かったのだが、しかし一応聞いてみる。最悪「金がない」と言われてもいいように財布の準備も万端である】
【さあ、こい。と笑顔のまま構えている少女。構える必要はこれっぽっちもないのだが、相手の身なりを見るにちょっと危なそうな人だったので構えてしまったのだ】
【まあ、構えたからと言って戦えるような訓練はしていない。見た目だけだ。強いて言えば受け身くらいはできるが】

/では
673 :【剣撃銃業】装備:機械大剣『イルヴェグ』 [sage]:2011/10/03(月) 21:01:37.99 ID:GrmVg3os0
>>671

悪が何か。そう聞かれて、顔が愉悦に歪む。醜く歪む。
そうか、そうか。無垢なのか。無知なのか。ならば良し。俺様が刻み付けてやる。
俺様の色に染めて、仕立て上げて、完成させてやる。真の意味でな。

「あ?悪がなんだって?決まってんだろ?
 ―――絶対的な力で全てを犯して穢して壊して[ピーーー]事に決まってんじゃねぇか」

「奇しくもテメェは言った。人形の手足を捥ぐ事の楽しさが理解できるって
 それはな…、まともな神経してる良い子ちゃんには絶対に理解できねぇことなんだよ
 これに賛同してしまったら道徳的にも倫理的にも外れた外道になっちまう。道を外しちまう」

「そしてそんな道を外した奴らの事を悪って言うんだよ。暴虐に耽り、殺戮に酔い知れる。
 人としての悪意を受け入れそれを飲み込み、自分の意思で悪意に従い悪意を制しながら悪をひた走る存在なんだぜ」

―――キヒヒッ、ヒヒヒッ、ギャーハハハハハハッ!!

そんな下劣で不愉快な声が高々に公園に響き渡る。紅に焼ける空を切り裂く事は当然だろう?と言わんばかりの声で。
肩を揺らしながらゲラゲラとゼンマイが外れるのを度外視し動き続ける人形が如くに笑い続ける。

「んじゃ、嫌でも教えてやるよ…人の悪意たる銃ってやつをなァ
 そしてお前は知るだろうよ。人の悪意ってもんの恐ろしさの一端をなッ!」

弾丸を銃弾発射の機構の中に3発入れた後、煙草を取り出し火をつけ一服。
その後、剣を引き抜き構える。余興は終わり。これより悪意の始まりである。
674 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/10/03(月) 21:04:49.18 ID:NfHUR5p8o
>>649
「―――そうかい。安心したよ」

【少女の笑みに吊られるように吸血鬼も薄い笑みを口元にうっすらと浮かべる】
【そして、スッと足元を軽くずらすとわざと玉座の上にボスンと音を鳴らして深く座り込む】
【左肘を立てるが頬杖はつかず、手の指をなんとなしに少女へとだらんと向けさせ】

「んー、礼儀がなっている子だ。流石は死神」
「セレナーデ、だね。馴れ馴れしくセレナーデちゃんと呼んでいいかな」

「そして、そうだな。ボクの名はー……――ザミエル、でいいや。魔王だからね」

【吸血鬼はとってつけたような名前を呟いた】
【その声にはどこか相手をからかうような、それでいて寂しさも帯びていたようだったが】
【それを露骨に出すような経験を歩んできてはいなかったのだった。長生きは技術を身に付けさせる】


/遅れて申し訳ないです!
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/03(月) 22:33:42.84 ID:/ZyR9A3Xo
/test
676 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/03(月) 22:57:50.56 ID:LWBt8FR+0
>>636
/昨晩は何も告げずに落ちてしまい申し訳無い……ルーター不調の時で止めとけば
/良かったものを、あの後、ネットが不通と言う、脆弱環境所以、トラブルで落ちてしまいました
/返信しますが、都合悪かったりしたらキンクリ等で〆にしても構わないですので


【冷静に成れば成るほど、自分に嫌気が差し、更なる穴に潜りたい】
【そんな曇天な気持ち、必死に虎鋏を解除しようとする女性を覗くーーー嗚呼】
【他者からこんな優しくされたの、初めてだったのかも知れない、大袈裟だが】

ぁー……

【こんな胸が締め付けられるのは初めてだ、其れは初めて人としての繋がりを意識した故】
【虎鋏の隙間に、猫は此以上食い込まない様に小石を詰め】
【猫は軽い詠唱を始めるーーー魔法律言語、五行紋が浮かび其れは】
【飲み薬として精製され、五行は“木”“火”】
【性質は局部作用による身体内の一時的な“骨や肉の硬さの減少”】

此で問題無し、だ
その……アレだ、こう、綺麗な女性とのお喋りは慣れてないっつーか
俺のヘタレだ、逃げて悪かった

【薬の効果は、猫の足を異様に柔らかくさせ、石で刃を止めた鋏から】
【簡単に足を抜きーーー素直に暴露し謝った】
677 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/03(月) 23:38:07.82 ID:3xrHCr8IO
>>676
/ルーターの不調ならしょうがないよね
/都合悪いことなんて事はないので気にせずに続けて行きましょう!

くっ…やっぱり私の力じゃ開きませんね
こうなったらアレを呼ぶしかないですか…
【一度虎鋏から手を離し顎に手を当てブツブツと呟き始める】
【その間に黒猫は五行で抜け出しているのだが…】
【それにも気づかず真剣に考え込んでいる】

…綺麗な女性ですか そう言ってもらえると嬉しいですね
ヘタレとかは今はどうでもいいじゃないでうか
とりあえず抜ける方法を……?
【考えましょうと言いかけた所で黒猫を見る】
【すると何故か黒猫は虎鋏から既に抜けていた】
【何が起こったのか分からず頭に?とつけるのが似合いそうな表情をしている】
678 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/04(火) 00:14:54.09 ID:TXOOfKuF0
>>677
…………アレ?

【何だか、麗しい姿に似合わず“アレ”と言う単語には、隠された何かを連想させるが】
【猫が其れに気付く由も無いし、首を傾げさせるだけだった】
【手を前に置く様に座り込むーーー薬の軟体化の効果で、暫く歩け無いのだ】

まぁまぁ、俺は喋れる猫な訳で、ちょちょいと魔法使えば、こんな罠を解くのは……
生涯初の生ゴミから漁った魚を食べるよりかは簡単だよ……うん

【何故か曖昧に説明するとともに、語気を沈めて語る猫、人間から猫、となると】
【当然、食や過ごし方は相違が有り、猫として拾い物を漁る経験はまさに】
【元人間のプライドや観念が打ち砕かれたトラウマだ】
【自分でそんな例を出しながらーーー自分でへこむと言う、妙な自爆、というか自虐】

ヘタレ……………ーーーはぁ

【そして、どうでもいいと言われもしたが、耳に入ると、苦い顔で溜め息を吐いてしまう】
679 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/04(火) 00:49:06.11 ID:qf8GjxqIO
>>678
私少し召喚術が使えるんですよ
とはいっても植物だけですが
あ、怪我は大丈夫ですか?
【前に置くように座った姿が可愛かったのか】
【またもや頭を撫でようとする】

魔法…生ゴミ…
飼い猫から野良猫になったんでしょうか?
でも珍しいですね 猫さんに魔法を覚えさせる人なんて
【この時少しだけもと人間という可能性が湧き出た】
【しかしここまで猫らしいのにそんなわけないだろう】
【すぐに忘れる事にした】

自分が美人って言いたいわけでもないですが
綺麗な人と話して慌てるのは割と普通だと思いますよ?
例えそれが猫さんでもね
【ヘタレという言葉を聞いて落ち込む黒猫をフォローするかのように】
【笑顔で話しかける】
680 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/04(火) 01:18:47.98 ID:TXOOfKuF0
>>679
植物の召喚系魔術師か、さっきの花も納得が行くな、まるで妖精、だな
………〜っ///

【やや眠たげな瞳を見開かせ、そんな台詞を残す、薬の効力は少な目にした故に足は】
【そろそろ、元に戻ろうとして居る、怪我も深くは無いが、軽い内出血で腫れてる位か】
【猫自体は痛みは気にしなかった】
【もう、慣れた、と言わんばかり甘んじて撫でられるが、相変わらず照れ性だ】

…………
まぁ、魔法は自分から他人に学んだんだがな、と言っても色んな変わった薬を作れるだけだが

【別段、元人間とバレても差し支えは成さそうな気もしたが、抱き抱えられた記憶から】
【積極的にバラすのは、何故だか避けたかった、言葉を濁らせる様に】
【話を変え魔法について語る、此でも人間時より、魔翌力が衰え、魔法の幅が縮んだらしい】

いや、まぁ……
……そうだとしても、自分の失態で、恥ずかしいモンは……恥ずかしい
ま、ネガっても、仕方無いわな、それにあんたは……その、優しいし

もう慌てたりは……あんまししないよ

【猫なりにぎこちない笑顔を向けて、女性の笑顔に笑顔で返す、若干決意が緩いが】
【ーーーまぁ、まだスキンシップで揺らぎ兼ねないからだ】
681 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/04(火) 01:40:33.19 ID:qf8GjxqIO
>>680
だから妖精って言ってるじゃないですか
一般的な妖精とは大きさとかは違うけれど
こう見えても長生きしてるんですよ〜
【黒猫の怪我はそこまでひどくなさそうだったが】
【万が一ということもあるであろう】
【羽織っているストールの一部分をちぎると】
【怪我してる部分にくくりつけてあげた】

包帯とかはないので一応これで…
お薬が作れるんですか
猫さんなのに器用なんですね
【薬を植物をすり潰したりして作るものだと思っているため】
【「あの足でどうやって作るんだろう?」と呟きながら足をじっと見つめる】

失敗は誰にでもあるものですよ
私でよければいつでも話し相手になれますから
そうやって慌てやすい所も克服しましょう?
682 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/04(火) 02:07:34.71 ID:TXOOfKuF0
>>681
最初に妖精と言われた時は、こう、実感が無かったモンでな
長生き、ねぇ……つか、そんなに怪我はひどく無いから気にしなくて良い……んだが

勿体無いなぁ……でもまぁ、有り難う

【拒否しようとしたがストールを破いたのを見て、あぁ、と唸りを告げて、諦念を込める】
【大人しく治療を受ける合間は、少し気恥ずかしく、顔を逸らす】
【素直に礼を告げられたのも、珍しい、人間時は捻くれ者だったが】
【皮肉にも事故で猫となった事が人間性を見直す機会となっている】

い、いや、作成過程は、魔法力をその場で溜めて固形物とか
液体に変えるモンだ、決して調合とかそういった類の術士とは関係無いぞっ
そ、そもそも、俺は手作業なんざ出来る訳が無いからな?

【此の破けたストールは家宝にでもしておこうか、なんて冗談を頭で反復させつつ】
【足への視線を浴びて、肉球を見せて付け加える】

ほんっとに優しいなぁ……くぁ〜……ふ、にゃふッ

悪い、そろそろ丁度良い寝床探したいし、失礼するわな……俺はクロカネ
また会ったら、よろしくな

【小さい口を怠業に開けて丸い牙を剥けながら欠伸をし】
【さり気に名を語り、背を向け、何処ぞ去らんとする】
683 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/04(火) 02:21:12.63 ID:qf8GjxqIO
>>682
いえいえ どういたしまして
怪我は何があるか分からないですから
治療とまではいきませんがこれくらいはしておいて損はないですよ
それに少しだけくらい千切っても見た目には大差ないから大丈夫です
【顔を逸らす辺りこういうのには慣れて無いのかな?と思う】
【やはり野良猫、こういう機会もすくないのだろうか】

あら そうだったんですか
手作業をどうやるか想像してたんですけどね
そういうやり方なら猫さんでも出来ますね
【肉球を見せつけられるとやはり触りたくなる】
【自重なんて言葉が辞書にないのか躊躇いなく指で肉球をぷにぷにしようとする】

もう夜も遅いですからね
クロカネさんですか… 私の名前も言いたい所ですが
残念ながらただの妖精に名前はないんですよね… それではまた会えたらいいですね
【名前のくだりの時だけあまり見せなかった寂しげな顔をするが】
【猫が背を向けたのを見ると 妖精もその羽を羽ばたかせ空へと消えていった】

/ロールお疲れ様でした!
/最後のほうはこっちの返信が遅くて申し訳なかったです
684 :【錬故魔宝】 [sage]:2011/10/04(火) 02:49:15.29 ID:TXOOfKuF0
>>683
/っと、最後の最後で少し寝落ちしかけてました済まぬ、乙っした!
/こちらこそ遅レスや不安定だったり等すみませんでした。
685 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/04(火) 11:28:27.16 ID:nlQCu+xno
>>674

【ちゃきん、と金音】
【手を後ろに組み、少し身を乗り出す様に】

うん、いーよ!

【にこりと笑った少女】
【やはり邪気のないような、先の死神とは根本が違うのか】
【それとも人外である少女と人間である少女、その狭間なのか】

ザミエルくん……ザミくんでいいかな!

【魔王と言ってるのに若干緊張感のない呼び方】
【淋しげな魔王と笑顔の少女】
【また混沌とした様子である】

/こちらこそ遅れました!
686 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/04(火) 15:36:50.88 ID:iGv9cEcIO
【公園。】
【午後のうららかなそこは、人通りが少なかった。】
【陽光は辺りを照らしているだけ。秋特有の澄んだ空気が流れる。】

はあ…やることがない。

【そんな中、ぼんやりと空を見上げ、退屈そうに呟く人物がいた。】
【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコートを袖を通さずに羽織り、】
【その下は―――――彼女にしてはかなり意外。薄い緑色の清潔そうな病人服であった。】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【女は慣れない手付きで車輪を動かした。きしむ様な音とともに向きを180度変える。】
【そう、現在彼女は車椅子に乗っている。病人服なのも理解できるだろう。なぜなら…、】

…全く…私もまだまだ。

【某日、ランカーズ第四闘技場、そこで負傷したのだった。】
【普通なら、いくら怪我をしようとも、女の性格からして大人しく治療をすることなど無いのだが、今回は勝手が違う。】

【対戦した人物との「約束」であったのだ。】
【傷が完治するまで無理はするな。戦闘で自分を倒せたらこの約束を受ける。】
【女はそう相手と誓い、戦った。そしてくしくも共倒れ。】

【自分の方が気絶するのが遅かったため、勝負には勝ったのだが、しかし約束は約束であった。】

…こんなんじゃあ…ねえ。ほんとに退屈だわ。

【本来なら、今頃は元気にそとで剣の練習をしているはずであった。】
【愛用の大剣は短くして車椅子に仕込んである。】
【しかし、この状態では扱う気にはなれない。】

【大通りを行き交う人々を見つめながら、彼女はぼんやりと呟くのだった。】
687 :【可変人形】@wiki [sage]:2011/10/04(火) 17:28:20.18 ID:PflOmU65o
口角が吊り上り、口の中に塗られた赤が花開く
悪意を持った笑みが咲き誇り、黒い闇を見せつける
人形は嗤い続ける
無邪気な笑みに“ 悪 ”を忍ばせて
黒い炎を灯したガランドウに悪を満たそうと
そこは日が暮れ、橙の光が落とされる夕刻の公園
秋の風が吹く、静かな遊戯場
小さなヒトガタは、茜色の空を見上げていた

「ニンギョウ遊び、したいな」

人恋しい様な雰囲気を身に纏い
虚空へと両手を差し伸べる
誰かが[一人称]と遊んでくれたら、きっと楽しいのだろう
淡い期待を、余白の多い脳裏に刻み込んでいた
688 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/04(火) 18:26:44.16 ID:7mjTYSPMo
【木製の、どこか温かみのあるその空間のカウンター】
【丈の長い黒色のマスター服というのだろうか、を身に纏う男は暇そうに頬杖を突く】
【店内はマスターである彼以外の人間は存在せず、天井につるされたライトがよけい、店内の物悲しさを浮かび上がらせる】
【入り口の扉に取り付けられた金色の鈴が鳴る気配は未だ無い】

【街の大通りから少し外れた裏路地に居を構えるこの店は】
【その立地の所為かほぼ固定客、それもとびきり癖の強い客が集まる喫茶店】

【その店の名前は、『≪歴史を綴る白書―White history≫』】
/詳しくはWikiを読んでね!
689 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/10/04(火) 20:16:01.76 ID:TF8zeuRDo
>>685
【やはり、吸血鬼が内に予想していた通り目の前の少女は性格が変わるタイプらしいのが見て取れた】
【最近、こういった元気ハツラツな軽快な少女と言った感じの人物と会話をする機会が無かったと言う手前もあって】
【馴れ馴れしくしようとしたこちらが少し対応に戸惑いそうになる。明るいタイプは、扱い難い】
【しかし、いつも通り、こう思うのだ吸血鬼は―――よい気分だな、と】

「……ザミくんだね。いいさ、君の好きな様に、馴れ馴れしく呼ぶといい」
「まぁ、フレンドリーな感じの魔王っていうのも悪い響きじゃあない」

【こちらは薄い笑みのまま、それを強くすることはなく首を横にこくっと傾げて感情を表す。彼なりの感情表現】
【そして、まぁ、元々少女に用が無いのであろうことはわかっているので、そろそろこれもお終い――と思ったのだったが】

【違和感。左手が"未だに"じんじんと痛むのだ。血がつつつと垂れている。塞がらない、不思議な事に傷を塞ごうとしても塞げない】
【左手をすっと持ち上げて、血を指先から床にぽつんと一つ落としてみるが相も変わらない。それをじーっと、見つめて】

「―――……うん、流石は死神」
「これは、ちょっとばかし時間がかかりそうだね」

「……ふむ、包帯、持ってるかな?」

【少女へと尋ねてみた。長い人生において応急手当をしたことなど片手の指でも足りる程度であり、包帯などを常備していなかったのだ】
【こういう時に備えていればまだよかったのだが、この吸血鬼の性格上はそういう面倒な手間を取るようには思えない】
【結果として、持っているとは思えないが少女にまずは質問してみるのだった。持っていたら、儲けもの、程度に】
690 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/04(火) 20:21:51.98 ID:nlQCu+xno
>>689

あっ、そういえば切れちゃってたね……大丈夫?

【申し訳なさそうに近寄ると、手を取るだろう】
【しばらく観察すれば、ポケットから】

包帯はないけど……これならあるよ!

【絆創膏を取り出す】
【少し傷より大きいそれは、応急処置には丁度よいだろう】

ごめんね、私の刀は人外の者を斬ると強く切れちゃって……
うっかり自分の指を切った時もひどかったなあ……

【手当がしっかりしていたのだろう、手に傷は残っていない】
【しかし、その痛みは理解できる】
【故にさらに申し訳なさそうにしたのだった】
691 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/10/04(火) 20:47:05.69 ID:TF8zeuRDo
>>690
「ん、絆創膏でも丁度いい。塞げるならなんでもいいさ」

【右手で絆創膏を受け取りながらも軽快に――というほどではなかったが、簡単に気にしていないことを伝え】
【血で濡れてしまっている人差し指と親指の血を一度軽く舐め取ってから両手を使って絆創膏の裏のシートを外し】
【ぺたっ、と絆創膏を左掌にある傷跡の上に被せるのであった。応急手当なんて、吸血鬼からしてみれば貴重な経験である】
【普段行わないことに大抵の者は憧れの感情を抱くものであり、吸血鬼もその例に漏れないのかバッと掌を自分の目の前で広げ】
【満足そう――な顔を一つした。転んでもただでは起きない性質らしく、吸血鬼の癖にポジティブな性格なのであろうか】

「だから、謝ることはない」
「むしろ、ボクに傷を負わせたままにしておくなんて大した刀だ。と感心したいくらいだよ」
「まぁ、存外、吸血鬼が強いと言う訳でもないんだけど」

「ともかく、絆創膏ありがとね」

【左手を肘置きに再び降ろした時には吸血鬼は相手に律義にも礼を述べていた。悪役らしからぬ、悪役であるべき吸血鬼】
【しかし、悪役である吸血鬼とこの吸血鬼は根本的には寸分違わない。ただ、自分が楽しいと思う事を気ままに楽しんでいるだけで】
【ひとしきり少女と会話する事が出来たので吸血鬼の欲望は満足に満たされていた。だが、それもいつまで持つやら】

「んー……うん、絆創膏を貰って置いてあれだけど、そろそろ帰った方がいい」
「あんまり暗くなってからだと、怖い魔王に襲われてしまうかもしれないからね」

【吸血鬼はそう言う。自分の欲望を押し殺してそう言った。口元に薄い笑みを浮かべながら、さも目上の存在かのように】
【その紅い瞳は薄く細められて、さながら幼い子供をみつめる老人の様であった。吸血鬼は、この老人と喩えるのがもっとも相応しい】
【けど、それは一般的には悪い意味に思われがちであるがこの場合は、むしろ良い意味である。長い歴史の塊なのだから】
692 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/10/04(火) 20:48:55.45 ID:VGZS1wn20
 霈然と、秋の冷たい雨が打ちつけるコンテナ埠頭。
 ぱた、ぱた、と水を踏むソールと“独り”の姿。

 月毛色のポニーテールは濡れそぼつ。
 上弦の月も出ていただろう旻を、赤い左瞳が仰ぐ――右瞳には眼帯をかけていた。

 それから視線をおろり、呼びかける。

「――ラッキー」

 “独り”は、仔猫を探していた。
693 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/04(火) 20:57:17.38 ID:nlQCu+xno
>>691

―――ふふっ♪

【掌を見つめた魔王を見て、思わず笑みがこぼれる】
【まるで子供のような仕草が可愛らしく思えたのだ】

うん、自慢の刀なんだ!

【身体を傾け、刀を見せる】
【といっても、柄の部分しか見えないだろう】
【それでも相当の業物であることは分かるだろう】

ううん。元は私のせいなんだから気にしないでね?

【お礼に対して、少し嬉しそうに】
【やはり礼を言われて悪い気はしない】

うーん、そうだね。そろそろ帰るよ
怖い怖い魔王に襲われないように、ね?

【にひひ、と楽しそうに笑う】
【背を向けて歩き出すと、窓を開け、翼を広げる】

それじゃあまた会おうね、ザミくん!

【外に出ると振り向き、笑顔で片手を振ると】
【そのまま背から堕ちる】

【暫くすれば、少し遠い所に影が下から出てくるだろう】
【楽しそうに飛ぶ、人型の影が】

/絡みおつありでした!
/長いことごめんなさいっ
694 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/04(火) 21:00:43.80 ID:aBcUCPxl0
「痛いよ、やっべえよ・・・。僕 死ぬんじゃね?」

【この世界で一番殺人が起こっていると定評の在る路地裏】
【そこには数多の転がる死体(男)と壁に寄りかかる妖しげな青年が一人】
【青年の短い銀髪は真赤な血を浴び、青白い肌は赤い眼と相俟って不気味さを増徴させる】

【どうやら男たちを惨殺したのは青年の様だが、青年も全身から血を流し虫の息だ】

「ありえねぇ・・・適当に捕まえた女がマフィアの女とか・・・。」

【不運な吸血鬼はケラケラと笑った・・・】
695 :【赫月之夜王】@wiki [sage saga]:2011/10/04(火) 21:17:34.08 ID:TF8zeuRDo
>>693
【少女からは活気を感じる。若々しさとエネルギーがひしひしと震動と成って肌に伝わってくる】
【同じ人外でも、性格の違いなどを考慮したとしても、自分にはとても目の前の少女の様には心から振る舞えないだろう】
【感情を隠すことのないような言動に堪らず、吸血鬼はまた笑みを少しだけ深めて首を横に小さく傾げた】
【未だに魔王と思われっぱなしなのが後々面倒な事にならなければいいが――とも、少し考えつつ】

「ああ、また。セレナーデちゃん?」

【キザったらしく。ナルシックに少女へと再会の言葉を放つと、窓から落ちる少女を、遠くへと飛んでいく少女を窓ガラス越しに見つめる】
【自分だって空を飛ぶ事は可能であるが、あんな楽しそうに空を飛んだのは一体何年前だろうか、何十年、何百年前なのだろうか】
【今日みたいないい夜が訪れそうな日に、今回の様ないい出会いがあった後と言うのは――つい、色々と考えてしまう。老人のように】

「……まぁ、いいさ」

【美青年の様な容姿を持った、老人の様な吸血鬼はそう呟き、テレビゲームのコントローラを爪先で軽く足蹴にした】


/絡み乙でしたー!
/長いロールになってしまって、こちらこそ申し訳ないです!
696 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/04(火) 21:22:17.95 ID:7mjTYSPMo
>>694
「――ふむ、何やら騒がしいと思えば……」

【その声は唐突に、裏路地に響き渡った】
【ぼんやりと頼り気なく裏路地を照らす街灯が一人の男を照らし出す】
【赤みがかった髪をオールバックで固めた黒のスーツに身を包んだ男】
【その手には血なまぐさい場に不釣り合いなスーパーのビニール袋】
【袋からは葱等のごく一般的な食材が顔を覗かせており、男が買い物帰りだと言う事を如実に表していた】

「とりあえず君、大丈夫か?」

【ただの一般人なら恐れ慄き、その場から直ぐにでも立ち去ってしまうだろう】
【しかし――】
【男はこの壮惨な場面に眉一つ動かすこと無く近寄ると、傷だらけの青年を心配する余裕すらあると言うのか】
【スーパーのビニール袋を持った男、それにしては非日常に足をどっぷりと浸かっているかのような男の姿はより一層矛盾しているように見えた】
697 :【金貨百枚分の絶望】@wiki [sage]:2011/10/04(火) 21:31:08.03 ID:YoP5skXIO
【薄い雲が空を覆い月の灯りも頼りにならないそんな夜】
【無機質で人工的な灯りが公園のベンチを照らす】
【まるでベンチだけがスポットライトを浴びたように照らされ、そこには一人の青年の姿がハッキリと映し出される】

【銀髪に紫の瞳、褐色の肌をした青年】
【青ワイシャツ、黄色ネクタイ、黒ベストに黒ノータックパンツを乱れなく着こなし腰には革製のコインケースをぶら下げている】

キーン……キーン……キーン……

【その視線は空へと向けられ、吸うでも無く吐くでもなくただ口元にタバコを咥えている】
【そして片手で何度も金貨を弾いてはとり、弾いてはとりしている】

【静まり返った公園に澄んだ金属の音だけが響いている】

【この公園を通りかかれば嫌でも青年の姿が目に入るはずっ】

/なんでもござれ待ちっ
698 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/04(火) 21:31:20.10 ID:7mjTYSPMo
>>696
/ごめんなさい、レスして直ぐになんですが飯落ちしますorz
699 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/04(火) 21:35:23.25 ID:aBcUCPxl0
>>696
【何やら蟲の息な青年に近づいてきた怪しい男】
【ぐったりとした吸血鬼は肩を上下させながら言った】

「大丈夫に見えるなら、良い眼科を紹介するぜ・・・?
其処の医者は藪だがナースは可愛い。僕が保障する・・・」

【そして、ゲホゲホと大きく咳き込む。その拍子に口から血が流れる】
【めっちゃ格好悪いね。こいつ、吸血鬼なんだぜ・・・?】

700 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/04(火) 22:18:01.13 ID:7mjTYSPMo
>>699
「やれやれ……。まぁ、皮肉を言えるくらいの体力はあるらしいな」

【青年の言葉に肩をすくめながらも、男は血だまりの上を歩いていく】
【静寂漂う裏路地に響く水音がやけに大きく聞こえるのは、場の雰囲気のせいだろうか】
【男は青年の正面で歩みを止めると、周囲を見渡し呆れた様子でため息交じりに口を開いた】

「それにしても随分とまぁ派手にやったもんだ。別に殺し合うなとは言わないが、もう少し場所を考えて戦ったらどうかね?
 率直に言えば、こんな所で戦うのはこちらとしては営業妨害以外の何物でもないのだよ」

【男の口から出た言葉は先ほどの様な心配では無く皮肉交じりの辛辣な言葉だ】
【勿論こんな辺鄙なところに来る客など両の手で数え切れる程少なく、この青年が戦おうと戦うまいとそれほど影響しないのだが】
【一経営者としては一言申しておきたいのであった】

/ただいまです
701 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/04(火) 22:28:50.59 ID:aBcUCPxl0
>>700

「ちょっとまて・・・グフッ・・・
僕をそこらの野蛮能力者と一緒にするな・・・ヒュー・・・」

【相手の言葉に余ほど腹を立てたのか。血を吐きながらキレた】
【この男は紳士的に効率的に血を吸うことしか考えていない】
【ナンパして誘拐して、ガブッ。無駄な戦闘なんてするもんかっ!!】
【と内心吐きステ、口に溜まった血も吐き捨てた。ぺっぺ。】

「僕は襲われたんだよ・・・。
味は良かったが後味は最悪な女を喰っちゃったみたいでね・・・。へへっ、旨い事いうだろ・・・?」

【吸血鬼は自分のネタが気に入ったのか、血を滴らせながらドヤ顔をしてみた。】
【其の後に「ちなみに喰ったは下ネタじゃないよ?」と呟く】
702 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/04(火) 22:53:27.20 ID:7mjTYSPMo
>>701
「野蛮にせよ利口的にせよ結局のところ営業妨害には変わらん。
――――――――ふむ」

【青年の言葉をにべも無く一蹴すると、口元に手を当て考える仕草をする】
【男の中で何かが解決したのか、こくりと頷くとビニール袋を持っていない左腕を空中で振るう】
【するとどうだろう、男の身に着けていたカバンから何十枚と言う紙が飛びだし、空中で形を作っていく】
【まるで紙に意思が存在するかのように折られ重なりあうソレは、良く良く見れば紙で出来た大型犬であった】

【紙で出来た犬はまるで生きているかのように男に駆け寄ると、男は犬に向かって右手のビニール袋を差し出した】
【紙の犬は口らしきモノに袋の持ち手を加えると、血だまりを器用に避けながら闇の中へと消えていった】

「さて―――私も死にかけの青年をそのままほおっておく趣味は持ち合わせていないのでね
 出来ればそのまま大人しくしていて貰えると助かるのだが」

【言葉を口にしながら男は青年へと手を伸ばし、細心の注意を払って背負おうとする】
【口ではなんだかんだと言いながら心配はちゃんとしているらしい】
703 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/04(火) 22:54:22.85 ID:SbSU6EzVo
森を少し、分け入った先
柔らかな月光を受け、朽ちかけながらも未だ確りとした姿を見せつける、古城が其処には在った
と、ある噂では。吸血鬼が棲み着いているだとかいないとか、云われていたりして

そんな、古城を、少し進んだ玉座の間には
硝子の無い窓枠から差し込む光に照らされた一つの人影――尤も吸血鬼ではないが――が、あった


「なんだよこれ、全然付かねえじゃねぇか――…くそ」

ボロボロの紅いパーカーに、カーキ色のカーゴパンツ
古城の雰囲気には到底そぐわない、イマドキな格好に加えて
目立つのは紅髪、目付きは鋭く常に辺りを威嚇している様で
一言で云えば不良のような、そんな青年が。古城の玉座の間で、家庭用コンシューマーゲームを弄くっていた

「これ、壊れてんじゃねえの? …アイツ、機械とか苦手そうだしな」

隅に投げ捨てられた説明書が物悲しい
ボタンを押したりプラグを差したり、手を変え品を買えてもさっぱり付かないテレビゲーム
微かに苛立を含んだ声と共にその場に胡座を掻くと、左手で頭を掻く


見かけからは想像もつかないような穏やかな空気が、此処には流れていた

/何方でも何でも、どうぞー
704 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/04(火) 23:03:21.08 ID:aBcUCPxl0
>>702
「僕に文句言われてもよぉ・・・。」

【腑に落ちねえなぁ・・・と一つため息をつく】
【そして左手を振るう相手。何事だマジックでもやるのか・・・?】

【やらかした・・・相手は能力者みたいだ・・・マジックなんかじゃねぇ。わんちゃんかわいい。】

「オイオイ、能力者かよ・・・。付いてくから殺さないでくれよ?」

【大人しくおぶらレた。害が無さそうだからか?罪悪感の一つでも感じたか?大人しく付いていくらしい。(僕の名誉の為に言うが、迷惑を掛けたなんて思ってねえからな!恩返しもしないぜ!)】




705 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/04(火) 23:20:18.05 ID:7mjTYSPMo
>>704
「全く、人の行為は素直に受けておくべきだと思うがね
 ―――ああそれとも、ここで野たれ死ぬ方が好みなら即刻君を置いていくが?
 私も無駄な労力をせずに帰路に着けるから、そちらの方が此方としては嬉しいがね」

【ククク、と愉快そうに口元を吊り上げ笑って見せる男】
【勿論男にこの青年を置いて行く気などさらさらないのだが、何となくからかえば面白い反応が見れる気がした】

「そうそう、自己紹介がまだだったな。私の名前は黒井 銀。
 この近くにある喫茶店の店主(マスター)をやっている身だ」

【背負った青年に対して背中越しに話しかける男】
706 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/04(火) 23:32:35.29 ID:aBcUCPxl0
>>705
「後で例の眼科の女を紹介する・・・。置いてかないでくれぇ・・・。」

【背中越しに判るだろう、男の体が硬直するのが】
【生意気を言いつつも暗闇で見つけた希望の光。逃がしたくない。】
【だって、死ぬの怖いし】

「僕は名無しの吸血鬼。この近くを餌場にしてる身だ。
よろしくどうぞ、マスター?」

【今きが付いたが、男は如何にか普通に会話できるまでの状況になったようだ】
【さすが吸血鬼。しぶとい。】
707 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/04(火) 23:50:38.76 ID:7mjTYSPMo
>>706
「やれやれ、今度は吸血鬼か。どうして一度もまともな客が来ないのかね……」

【やはりと思ってはいたが、青年もまともな人種では無かったらしい】
【類は友を呼ぶと言うのだろうか、己の特殊すぎる交友関係に改めてため息を吐きたくなった】
【そもそも今度の青年は客ですらないのであるが……】

「ほれ、着いたぞ」

【そう言って店の裏口へと回ると、お座りした状態で紙の犬がビニール袋を加えていた】
【やはり自力では扉を開けることが出来なかったらしい、苦笑しながら男は青年を背負いなおすと右手で扉を開ける】
【待ってましたと言わんばかりに犬はその隙間から入り込むとキッチンの方へと消えていった】
【男はキッチンへと向かう犬の後姿を一瞥すると、居住スペースである二階へとその歩みを進めた】
708 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/04(火) 23:57:50.26 ID:aBcUCPxl0
>>707
「僕はマトモさ。種族差別はよくないな・・・」

【まともな子は路地裏で血まみれになってません。】
【助けられることもありません。】

「へぇ〜・・・ほっほぉ〜。・・・センスだけは褒めてやるぜ?」

【ついたと言われ目に付いた、わんちゃん。入れなかったようだ。かわいい。】
【そして中に入ってみれば、洒落た店舗だ。】
【わんちゃんといい店と良い。青年は男のセンスに感動していた】
709 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/05(水) 00:11:39.64 ID:eLFeoT6Po
>>708
「ならば、今度はちゃんと客として来てくれると私も嬉しいね」

【相変わらずへらず口を叩く青年に、内心やれやれと思いながら私室の扉を開ける】
【部屋の中はベットに机、箪笥と必要最低限の物しか置いておらず、それもあって男の部屋は広く見えた】
【服の血が床に付かないように紙を何枚も敷いた場所に青年を下ろすと、箪笥の中から青年が着れそうな服と一応ではあるが医療品を探し始める】

「とりあえずその血まみれの格好を何とかしたまえ」

【箪笥の中からタオルを取りだすと青年に向かって放り投げる】
710 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/05(水) 00:20:23.09 ID:rgEyf0ei0
>>709
「いやぁ、僕は美女の血液しか口に入れない主義でね。」
「だが、最高に美味いトマトジュースがあるなら来てやってもいい。」

【何故に此処まで偉そうな態度を取れるのでしょう】
【それは彼がまともじゃないからです!!】

【男からタオルと着替えを受け取ると、青年は乱れた髪を手で梳かし、】
【顔のあちこちに付く乾いた血をタオルでぬぐった】
【そして上着、ズボンの順に着替えていく】

「傷が痛むぜぇー・・・。今日はアンラッキーだぁ。」

【なんて所々に愚痴をこぼしながら】
711 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/05(水) 00:31:38.11 ID:nwJti/mIO
【公園。】
【深夜…時間の関係もあり、そこは人通りが少なかった。】
【月光は辺りを照らしているだけ。秋特有の澄んだ空気が流れる。】

はあ…やることがない。

【そんな中、ぼんやりと空を見上げ、退屈そうに呟く人物がいた。】
【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコートを袖を通さずに羽織り、】
【その下は―――――彼女にしてはかなり意外。薄い緑色の清潔そうな病人服であった。】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【女は慣れない手付きで車輪を動かした。きしむ様な音とともに向きを180度変える。】
【そう、現在彼女は車椅子に乗っている。病人服なのも理解できるだろう。なぜなら…、】

…全く…私もまだまだ。

【某日、ランカーズ第四闘技場、そこで負傷したのだった。】
【普通なら、いくら怪我をしようとも、女の性格からして大人しく治療をすることなど無いのだが、今回は勝手が違う。】

【対戦した人物との「約束」であったのだ。】
【傷が完治するまで無理はするな。戦闘で自分を倒せたらこの約束を受ける。】
【女はそう相手と誓い、戦った。そしてくしくも共倒れ。】

【自分の方が気絶するのが遅かったため、勝負には勝ったのだが、しかし約束は約束であった。】

…こんなんじゃあ…ねえ。ほんとに退屈だわ。

【本来なら、今頃は元気にそとで剣の練習をしているはずであった。】
【愛用の大剣は短くして車椅子に仕込んである。】
【しかし、この状態では扱う気にはなれない。】

【大通りを行き交うちらほらとした人々を見つめながら、彼女はぼんやりと呟くのだった。】
712 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/05(水) 00:33:31.01 ID:eLFeoT6Po
>>710
「殺され無かっただけマシと考えるんだな
 もし私では無く別の誰かだった場合――特に吸血鬼ハンターのような人種だったなら君は絶好のカモだったろう」

【青年の愚痴を皮肉気に返しながら横を通り過ぎる】
【部屋の扉を開け、男が部屋から出ていく際に青年に問いかける】

「そうそう、君は吸血鬼だったな
 ならば君が思わず唸らせるような“真っ赤な飲み物”でも用意しよう」

【そんな妙な言葉を残して下へと降りて行った男】
【真っ赤な飲み物とはきっと血液という言葉を意識して言った言葉なのだろう】
【何故なら、普通の喫茶店に血液など置いてある筈も無いのだから】
【そう―――“普通の喫茶店”には】
713 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/05(水) 00:41:54.03 ID:rgEyf0ei0
>>712
「ああいう物騒な連中は嫌いだッ・・・
自分たちだって豚肉とか食うくせによぉ・・・」

【吸血鬼ハンター恐るべし。救助目的の男で助かった。流石に身に染みた】

「・・・?・・・ぁぁ〜・・・?」
「うん、美味しいのお願い。」

【え?どっち?みたいな顔をしながら吸血鬼は解団したに降りていく男を見送る】
【男が消えたことを確認すると トントン と解団をたたき出した】

「オイデ・・・オイデオイデ・・・!」
【。。。犬を呼んでいるらしい】
714 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/05(水) 00:52:57.55 ID:eLFeoT6Po
>>713
【青年が階段を叩くが犬が二階へと上がってくるような気配は無い】
【そもそも紙の犬はキッチンへビニール袋を置いた時点で能力を解除し、只の紙へと戻しているため犬が来ることは絶対にないのである】

【……それから十数分が過ぎた辺りで誰かが階段を上がってくる足音】
【それに紅茶の匂いが漂ってくるのが青年にも分かるだろう】
【どうやら真っ赤な飲み物というのは紅茶であったらしい】
【カチャリカチャリとカップとソーサ―が擦れる音が静かに音を立てていた】
715 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/05(水) 00:58:16.97 ID:rgEyf0ei0
>>714
「オイデオイデオイデ・・・。八ッ?」

【足音ともに紅茶の匂いがやってきた】
【ナンだよ紅茶かよ!そりゃそうだ。此処は喫茶店だ!】
【ちなみに十数分間ずっと解団を叩いていたよ!】
716 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/05(水) 01:07:24.00 ID:eLFeoT6Po
>>715
【さて、このまま階段に居れば間違いなく階段を上ってきた男と遭遇し】
【意味深に階段を叩き続ける青年という大変不本意な認識を持たれてしまうこと請け合いである】

【運の良いことにこの階段は一直線に上がるのではなく、いくつもの折れ曲がった物であり】
【今直ぐに部屋へと戻れば男に見つからなくて済むだろう】
717 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/05(水) 01:15:10.26 ID:rgEyf0ei0
>>716
【サッ!!】
【トントンが恥かしくなった青年は高速で部屋に戻って寝たフリをしていた】
718 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/05(水) 01:26:55.15 ID:eLFeoT6Po
>>717
「……?」

【男が部屋に戻ると件の青年は疲れていたのか寝ているようだ】
【上で何やら騒がしい音が聞こえていたような気がしたが、その音の原因であろう青年が寝てる以上気のせいだったのだろう】

「ふぅむ、寝ているか……」

【折角紅茶を入れてきたのは良いが、当の本人が寝ている以上仕方が無い】
【冷めてしまえば紅茶の香りも飛んでしまうためなるべく直ぐにでも飲んで貰いたかったが】
【無理に起こすわけにもいかないし、この紅茶は諦めた方が良いだろう】
【あくまで冷めた紅茶を飲ませることを職人としての意地があるのか良しとしない男は、勿体ないなとため息を吐いた】
719 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/05(水) 01:30:11.05 ID:rgEyf0ei0
>>718

「オハヨー」
「ヨクネタゼー、元気ヒャクバイダナー!!」

【ぎこちなく青年は起き上がった。寝たふりって起きるタイミングが難しいよね!!】

「イタダキマース!!」

【そして勝手に紅茶を飲む。お前ねてたんじゃないのか。話し聞いてたんだろ】
720 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/05(水) 01:44:34.65 ID:eLFeoT6Po
>>719
「……はぁ」

【青年のあまりにお粗末な演技に思わずため息が漏れた】
【この分じゃ上で何か音を立てていたのも青年に仕業に違いなかった】
【それにしてもこの青年は自分がいない間何をやっていたのだろうか、と不安になり周りを見渡してみるが特に変わった様子はない】
【まさかただ階段を叩いていただけなど想像できる方がおかしいのだが】

【ともかくだ、紅茶を飲んだ青年は普通の紅茶とは決定的なナニカに気が付くだろう】
【それは紛れも無く血液以外の何物でもなかったのだから】

「どうかね、この改良に改良を重ねて作りあげた『ブラッド ティー』は?
 血の臭いで紅茶の香りを台無しにしないようにするには相当骨が折れたな」

【隠し味に血液、簡単に言うがかなり難しい代物である】
【まず紅茶自体を台無しにする二つの要素――鉄の味と臭いを自然に馴染ませるには相当な苦労があったのだ】
【いつか吸血鬼の客が来た時の為に用意しておいた品なのだが、実際に吸血鬼に呑ませるのは今回が初で有ったため男は柄にもなく緊張していた】
721 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/05(水) 01:55:33.56 ID:rgEyf0ei0
>>720
「おぉ・・・素晴らしいよマスター・・・!!」
「こんなに美味しい血はドンナニ美しい能力者からも飲めないね」

【マフィアにやられた傷が癒えていく】
【異性を吸血したような快感が駆け巡る】
【嗚呼、何と完璧なんだ、子の男は・・・】

「ところで。。。僕、此処で住み込み従業員やってもいいかな?」
「多分、むやみに女性客たべたりしないから・・・」

【この交渉が承諾されれば吸血鬼の食事は楽なものになる】
【マフィアにだって教われない。犬も飼えるかもしれない】
【さっきまでの態度とは打って変わって、青年はぺこりと頭を下げた】
722 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/05(水) 02:12:49.39 ID:eLFeoT6Po
>>721
「ふむ、私としては願ったりかなったりなんだが……」

【はてさて、灰汁の強すぎるというか強すぎて猛毒に近い常連客がどんな反応をするやら】
【非常に嫌な予感がするのだが、まぁその時はその時だ】
【男にとって折角手に入りそうな労働力をむざむざ逃がしたりする気は一切無かった】

「それでは君を雇おう。部屋は余るほどあるから好きな部屋を使うと良い」

【それから給料や仕事の説明、それとここで住むにあたっての注意事項などを説明していく】
【後は食糧庫には絶対に“一人”で入らないでくれ、大変危険だ。と突っ込みどころ満載の警告を忘れない】
723 :【血声の代弁者】――blood language―― :2011/10/05(水) 02:18:13.57 ID:rgEyf0ei0
>>722
「やりー!!っってどんな食料子だよ。。。」

【注意事項を流し読む。詳しくはまた読み直せばいい】
今は適当な部屋をかり眠りに付こう

「隣の部屋、かりるぜ?」
【と勝手に部屋に行ってしまった】
【となりから大きな声で】御休みマスターーーー!【と聞こえてくるだろう】

/ありおつでしたマスター!!下手糞に此処まで付き合ってくれて感謝です!!
御休みマスター!
724 :【紙鬼折神】 [sage]:2011/10/05(水) 02:23:19.20 ID:eLFeoT6Po
>>723
「全く騒がしいヤツめ……」

【そう呟きながらも男の表情はどことなく笑っており】

「これからは少々賑やかになりそうだ」

【窓から星空を見上げながら楽しそうに呟いた】


/乙&ありでしたー!
725 :【常盤を見詰める子の星】 - Firmament Hirondelle - [sage saga]:2011/10/05(水) 16:24:07.69 ID:WSdDjt3j0
焼ける様な夕暮れ時、どこぞの空地

桜に覆われ全てが胎動し始める春も僅か7日しか生きれぬ蝉が生を叫ぶ夏もとうに過ぎ去り今の季節は秋。
秋は紅葉に色づき美々しくなりながらも同時に自壊へと歩みを進める季節。
冬が近づくに連れ肌寒さも感じ始め、徐々に寒さが強くなっていく時期でもある。

「―――……シッ!」

両目を閉じながら、神楽を舞うかのような動きで釵の鍛錬に勤しむ畸形の少女独り。
畸形の少女が畸形たる所以は一つ。額の第三眼。本来人にはありえぬ筈の位置に存在する眼。

声を洩らしながら、一つ一つの型を確かめるように動きは続く。
まるで独りぼっちが独りの寂しさを紛らわすために遊びに興じているかのように。

/なんでも募集。
726 :【雷帝大牙】@wiki [sage]:2011/10/05(水) 18:44:49.63 ID:hRMCEO5IO
>>725
/まだいらっしゃいますか?
727 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/10/05(水) 20:11:39.17 ID:+huhPJFf0
【街の中の公園 (夜)】

(いやぁ、まさか優勝者に社長の座なんてなぁ、あの時負けてよかった…)
【もう夏の蒸し暑さがさっぱり無くなった静かな公園に一人の青年がベンチに座っていた】
【容姿はジーンズに地味な服、マスクを装着しており病人だとわかるであろう】
【そして彼の横には雨傘と、水を弾く布で作られた黄色いレインコート入れが置かれていた】

(さて、これから強くなる為には…道具に頼ってみるか)
【誰もいない公園で青年は軽く唸りつつ思考をまとめていた】
【胸にランカーバッジ(149位)をつけたまま】
728 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/05(水) 21:43:00.12 ID:LWyUhhpIO
【公園。】
【時刻はもう遅い。日が傾き、代わりに月が出ていた。】
【秋の澄み切った空気と、夜風が彼女の肌を冷たく撫ぜる。】

…いつつ…立てることは立てるわね…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは右手の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

…この分じゃ…もう少しかしら…

【傍の車椅子は、おそらく彼女のものである。】
【負傷してから数日、女は久方ぶりに二本足で立った。】

【剣から放たれる魔翌力と冷気―――強いそれは、遠くからでも感知できる。】



/なんでも対応
729 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/05(水) 22:49:17.15 ID:qOZHji7IO
>>728取り消します
730 :【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード [sage]:2011/10/06(木) 00:10:40.51 ID:gm7TrFR0o
【夜間、とある歩行者天国にて。
路上ライブをしている者がいた。
人垣の真ん中には、キーボードの弾き語りをする少女が一人。
先日興行を行った劇団の仮団長だということもあり、なかなかの美声ということもあり、その人垣はなかなかに大きかった】

【歌にあわせて、腰まで届くチェリーピンクのポニーテールが揺れる】
【髪をくくった赤いリボンが、前からみるとちょっと猫耳っぽいのは偶然か】
【大きな露草色の瞳も可憐な美貌、チャイナ服風の衣装に恥じないプロポーションはなかなかに目立つ】

【キーボードの前面には真新しい、地図つきのチラシがたれている――

 『劇団喜楽 団員、団長募集中。
  気楽に遊びにいらしてくださいね☆』】

/何でも大丈夫ですが、危険を感じると逃げようとします、ご了承ください
731 :【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki [sage saga]:2011/10/06(木) 00:28:05.67 ID:4peigZbZ0
>>730
「あ」

【何か臭う人が居た。この前のライブで見た人だ】
【凄く臭う。なんというか色々偽っている気がする。主に性別とか】

【この前はすぐ退場してしまったのでよく見えなかったが、今回は時間も十分】
【少し観察させていただくことにした。最初に目についたのは胸。ふむ。胸があるではないか】
【兄貴と似ていると思ったのは気のせいだったかな。うん。でも臭う】

【訝しげな視線を送り続けるのは少女。可憐な少女だった。可愛いとも言う】
【髪も瞳も真っ黒で、出るところは出ている。容姿端麗、博学多才、品行方正な少女だった】
【ただし、その少女からは見える人には見える、とんでもない魔力が溢れ出ていた。見えない人には何にも見えないのだが】
732 :【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード [sage]:2011/10/06(木) 00:34:41.78 ID:gm7TrFR0o
>>731
(……まあ)

【耳ざとくその声をとらえた。そして熱い? 視線を感じ取る。
なんだろう、視線の送り方が、女性ではあるまじきバランスであるような。
ま、まさか…… 百 合 ?!(違います)】

【相手は可憐な少女だ。もと男にとってはちょっとごほうび……でもない。
だって、お客様だし。自分には絶対かなえなきゃならない目標があり、正直恋愛どころではないのだ】

【それに、どこか、なにか……とにかく並外れたものを感じるのだ。怖いくらいの。
だが、だからこそ離してみたいと思ってしまうのは怖いもの見たさか。
無事歌い終えると、「彼女」は動かずに少女との接触を待った。
ほかのお客さんが話し終えた、今がチャンスである】

/無言の不動ですませんっ……!!
733 :【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki [sage saga]:2011/10/06(木) 00:44:56.97 ID:4peigZbZ0
>>732
(なーんか兄貴っぽい感じがするんですよね)
《つまり…可愛いということですか》
(死にたいんですか?)
《いや、ふざけたつもりはないんですけど》
(……なんか元々から女の人じゃなかったような……そんな感じです)
《ふむ。しかし胸がありますよ》
(そうなんですよねえ)

【彼女が心の中で会話している。ちなみに相手は彼女の中に居候している残留思念的な人】
【彼女が発する魔力もこの人が原因です。流石です】

《あ、なんだか待たれている感じですよ》
(そういう感じですね)

【他に客はいなく、自分と臭う人だけだ。これはチャンス……なのかは微妙(そもそもなんのチャンスなのか)だが】
【この状況で回れ右するのも嫌なので、あくまで平静を装って(動揺しているわけでもないが)コンタクトを取ろうとする】

「歌、上手ですね!」

【かなり演技派なので何も意識してないよ、って感じがうまく出ているが果たして…】
734 :【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード [sage]:2011/10/06(木) 00:53:22.23 ID:gm7TrFR0o
>>733
【ちなみに、胸はホンモノです】
【ホンモノです。大事なことなので二回言いました。
だって薬で身体自体をかえちゃってるもの】

【臭う人って表現に(T^T)だというのはおいといて】

ありがとうございます!
先日もいらしていただいた方ですわよね。うれしいですわ!

【少女はさりげなく、さりげなーく話しかけてくる。
しかしいかんせん、その前の挙動が少々怪しかった。心の中で会話してるんですもの。
でもこちらもそれをおくびにも出さず、にこやかーにお返事した。
もう十年近く、かわいこちゃんのふりはし続けてきた。一朝一夕のキャリアではない】

【どうでるべきか、ちょっと考える。
やばそうだし軽くあしらって帰るのが安全だろうが、それでは面白くない。
というか劇団の出だと知られているのでそんな姑息なことをしても無駄。
ここは腰をすえておしゃべりをしてみることにした】

ちょっと冷えますわね……
缶コーヒーでも買ってまいりましょうか?
劇団事務所までいらしていただければ、お茶をお入れいたしますわ

【と、申し出る】
735 :【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki [sage saga]:2011/10/06(木) 01:07:48.30 ID:4peigZbZ0
>>734
【胸が本物だなんて!そんな馬鹿な!】

「あ、覚えててくれたんですか。あの時は本当にただ見てただけでしたのに…」

【まあ、あの時も疑惑の目で見つめていたし、視線に敏感ならば怪しい人物≠ニして覚えていても不思議はない】
【まあ、だから今も怪しまれてはいるだろうな、と警戒しつつ話すことにしている】

(どう聞いてみましょうかね?)
《直球勝負でもいいんじゃないですか?》
(ええー……)
《あら?お気に召しませんでした?》

【相手と話している間も体内で会話続行。そして両方の会話を成立させている。流石に住人同時は不可能でも】
【二人同時に話しかけられても全く無問題らしかった。とんでもない奴である】

「いえ、そこまでしてもらうのは気が引けます……」

【そしてコーヒーは苦手である。甘ったるいホットチョコレートとかよりは幾分かましだが】
【食の好みは兄と正反対である。唯の甘党である兄に対して、妹は唯の辛党なのである】

「しかし立ち話もなんですからね……」

【顎に手をあて思案する。このままでは劇団に連れて行かれそうな気もするのだが…】
736 :【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード [sage]:2011/10/06(木) 01:17:00.88 ID:gm7TrFR0o
>>735
【しかたないのよ! 理由があるのっ! ふかいふかーい理由が!!】

初公演ですもの、いらしていただいた方のことはみんな覚えてますわ!

【……なんていってるけど、なんで覚えてたかって言うと、客席でまっしろ子猫と戯れていてうおおうらやましい!! なんて思っていたのが主成分だったりする。救えない】
【会話しつつも、妙にサブリミナル的な何かを感じる。感じるがそれはさておいて】

そんな、わたくしも喉がかわいていましたし……

【実際ライブ終わりで喉が渇いていた。何かのみたいのは本音である】

すみません、コーヒーはあまりお好きでないのですわね。
お紅茶のほうがよろしかったかしら。いい葉があるのですけれど……

【もと詐欺師、そうしたところは敏感に察知した】

あっ、こんな夜中に事務所なんてあやしい感じですわよね……ごめんなさい。
それじゃあ近くの喫茶店でも……。

【ちょっとしょぼんとうつむいて。
「近くの喫茶店」を振り返るとそのドアには「本日休業」の文字。
使えねえ! と内心舌打ちをする。探して歩くか、自販機でお茶+ベンチでおしゃべりか、事務所にいくか。どうする俺?(ライフカードのノリで)】
737 :【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki [sage saga]:2011/10/06(木) 01:30:46.08 ID:4peigZbZ0
>>736
【なん…だと…】

「そうなんですか。いやはや尊敬に値しますね!」

【初公演に来ていた人全員を覚えるなんて並大抵の人間では不可能。それは記憶力の問題か、愛の問題か】
【どちらにしろ、それが出来る時点で尊敬できる人物だということは窺える。しかし臭うのだが】

「それならお好きなようにしてくださって構いませんよ?この時間は暇ですし」

(ていうか兄貴に一向に会えないんですよ。もう二カ月は探しているのに…)
《見上げたブラコン精神ですね》
(DA☆MA☆RE!)

【脳内でワイワイ楽しそうである】

「え、ああ。はい、まあ」

【なんでコーヒーが苦手だと分かったのだろうか。困惑してしまいどうしても返事が曖昧になってしまう】
【しかし、特段ポーカーフェイスで有名だったりはしないので、顔に出ていたんだな。反省。ってことで自己完結した】

「いや、別にあやしいってわけでは……休日でしたね」

【喫茶店は休み。よかったような悪かったような】
【〜!少女は感じ取った。目の前にいる人物がその麗しき見た目に似つかわしくないことを考えていたことを!】
【少女だって詐欺師でこそないが、14歳にして高校生(飛び級)である。そのとび抜けた努力は読心術とか】
【そういった方向にもいかんなく発揮されるのであった】
738 :【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード [sage]:2011/10/06(木) 01:38:27.98 ID:gm7TrFR0o
>>737
【声変わりを防ぐためだYO☆ミ くわしくはwikiで!】

いえ……そんな……
そんなにほめていただいてはわたくし、恥ずかしいですわ……

【いや、うれしくないことはないんだが、ちょっと晴れがましすぎる気もする。
可憐に赤面した。
なお、顔は自前である。変身前とおんなじである。】

よかった。それでは、参りましょう!

【やってる。絶対。こいつ脳内で会話してる。「少女」は確信した。
多重人格か、それとも……。
まあ、危害を加えてこないならばまったく問題ではないがどうも怪しい。
コーヒーについてはちょっと鋭くしすぎたかと思うが、ここはニコニコ笑顔で笑っておく。こうすればたいていのことはごまかせるのさ!】

【しかし、何かを悟られたことはわかった。どうするかな……
消すのは言語道断として、まあ、話せばその辺のことも見えてくるだろう。
あわよくば(勧誘できるかも)ということも考えなくもない】

【まあ、そんなこんなで、『こちらですわ!』とニコニコ笑いながら先にたって歩き出した。
行く先は劇団事務室。
あったかいしお茶もお菓子もあるし、正直戻れると思うとほっとした】

/次から劇団スレ移動しますかい?
739 :【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki [sage saga]:2011/10/06(木) 01:47:32.68 ID:4peigZbZ0
>>738
【そんな事情が……既知だったけどな!!】

「恥ずかしがることありませんよ。寧ろ胸を張って自慢すべきです」

【そう胸を張って、ね。その胸が本物かPADなのか気になる少女なのであった】
【しかし、恐らく本物だろう。これは勘が外れたか、それとも…】

「ええ」

《大将の本拠地ですからね。気を付けてくださいよ》
(いや、身の危険は感じませんけど…)
《秘密を知られたからには……みたいな展開があるかもしれないじゃないですか!》
(なんでウキウキしてるんですか…)

【どこまでも失礼で不謹慎なやつだった】
【ちなみに、こちらも微笑んで対応しているが、相手の微笑みの奥に何があるのかは大体見当がついている】
【少女のこれまでの経験は伊達じゃない!】

(でも少し緊張しますね)
《そうですね。黒服の人とか出て来るやもしれませんね》
(いや、それはないでしょう…)

/どちらでもおkですよ!
740 :【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード [sage]:2011/10/06(木) 01:51:43.13 ID:gm7TrFR0o
>>739
/ありがとうっす…しかし時計を見たらあと10分
/できましたら凍結して明日、劇団スレで再開したいところですが構いませんでしょうか……
/自分は17:00-19:00、23:20-2:00までいれますので
741 :【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki [sage saga]:2011/10/06(木) 01:59:03.49 ID:4peigZbZ0
>>740
/うっす!了解っす。
/ではここまで絡み乙でした!
742 :【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード [sage]:2011/10/06(木) 02:02:14.97 ID:gm7TrFR0o
>>741
/ありがとうでした! ここまでおつありでした!!
/明日、文投下しときます〜
743 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/06(木) 05:44:36.43 ID:XQ252hvSo

比較的栄えた、とある街路の一角―――
これまたとある店のショーウィンドウを覗き込み、溜め息を付く少女が一人。
学園の制服、頭に乗せたベレー帽、一目でそれとわかる、帝國人らしい顔立ち。
留学生らしき背格好の彼女の視線の先、ガラスの奥にあるのは―――絢爛華美な衣装で着飾られたマネキン達だった。


「全くもって理解不能ですね、はあ」
「ここの人はどうしてこう、いちいち要らぬ飾りやらをですね……」

一、二、三体、共に恐らくは流行の最先端を行くものなのだろう、彼女には理解しがたい風体。
右往左往しつつ、品定めとばかりに順に視線をやっていく、そう、この奇妙で奇天烈な衣装を買うつもり―――なのだ。

多分、否、絶対に自分には似合わないだろう、それでも
彼女が仕事をこなす上でこの地で普及している服装を着こなすのは、重要な事なのだ、これは少女の持論だが。


店の中はなかなかに繁盛しているようだったが、如何せん踏み込む勇気が沸き出さない。
参ったなと言わんばかりに顔をしかめ、助けを求めるように周囲を見回す―――
時刻は時計の短針が3の文字を通過しようかという所。果たして知己の人間は現れるだろうか。
744 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/06(木) 05:54:59.95 ID:Gjym+AND0
>>743
【街の雑踏】

「あっ」

【少女からやや離れた所、で一人の女剣士が立ち止まる】
【擦り切れた藍染の剣道着と袴を着て、足には古びた足袋と草鞋を着用】
【体つきは女性にしてはやや長身で、頭に深編笠を被って顔を隠している】
【背中まで垂らしている黒髪のポニーテールが風を受けてゆらゆらと揺れていた】
【背には旅行用のリュック、中には必要最低限の物しか入っていない】

「……どうも」

【おずおずと右手を挙げ、はにかんだ笑みを浮かべながらゆっくり近づいていく】
【彼女はこの前会った時と比べ、特に変わった様子はないように見える】
【女の方は、疲れた様子で覇気に欠けているのと――――――――腰に差していた筈の愛刀がどこにも見当たらない事くらいか】
745 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/06(木) 06:13:34.99 ID:XQ252hvSo
>>744


「……天剣さん」

少女を呼ぶ声に応じ、体を捩る。その発信源の正体は、視線を遣らずともすぐに判った。
第一声は奇しくも同じくやや弱味がかったもの、目の前に並んだ服飾品に、たじたじの様子。


「……差し支えなければ、助けて頂きたいんですが」
「あいや、といっても服を買おうと思っているだけ、なんですけどね」
「外人一人じゃ少し物怖じしちゃうじゃないですか、一緒に……ね?」

"差し支えなければ"、というのも少女が記憶している彼女の印象とは程遠い、沈んだ雰囲気を察したからで。
ショーウィンドウの中で優雅にポージングを決めるマネキン達を指差しつつ、瞳を走らせて意気消沈の根源を探る。

帯刀していない事に気付くのは言葉を発し終えてからの事。
ちなみに、マネキン達の衣装は――小林○子であるとか、紅白○合戦であるとか、そういった趣の、とかく派手なもの。

もし首を横に振れば少女は気遣って場所を移すよう提案するだろうし
あるいは、彼女もまた流行に疎いのであれば―――二人して、原色だらけの衣装が並ぶ店内へと突撃するまで。
746 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/06(木) 06:29:01.24 ID:Gjym+AND0
>>745

「お久しぶりです、嵐さん」

【今は元気が無いとはいえ、思いがけなく友達に会えた事は素直に嬉しい】
【瞳の色は酷く暗いが、その顔は喜色に満ちている】

「うわぁ……これはまた凄い服ですね」

【店のマネキンたちを見て思わず驚きの声】
【あまりの派手派手しさに、つい自分の服と見比べてしまう】
【着る物には特に拘らない派だし、“ふぁっしょん”に興味を持った事は一度も無い】
【自分が最後にああいった服を着たのは何時ぐらいだったか、七五三の時までだろうか】
【そもそもこの道着以外に袖を通した記憶さえ朧げである。家はあまり裕福でなかったし】

「えぇ。 是非、お供させてください」

【自分がこれらを着るのは想像できないが、見る分には楽しそうだと判断】
【ニッコリ頷き中へ入るよう促す】
747 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/06(木) 06:45:28.34 ID:XQ252hvSo
>>746

「何でも、これが今の流行りなんだとか」
「ま、私"達"もここで生きる以上、少しは服装の事を考えないと、やっていけませんし……っ」

果たして、本当にそうなのだろうか。残念ながら、彼女もまたファッションの知識は皆無に近い。
確実性に欠けた情報を頼りに足を踏み出し、いざ―――未知の領域へ。
さりげなく、あっさりと相手を巻き込んでしまっているのは、内緒だ。


店内―――店頭のマネキンが示す通り、掛けられた衣服も大半が原色を用いたド派手なもの
得てして思い込みの力とは凄まじいもので、流行りものだからと、さして抵抗も無くハンガーで吊られた衣類を漁る。


「……これなんか、可愛いんじゃないですか?天剣さん」

うちの一つを手に取り、近くで閃かせる。淡いピンク色で、レースの所謂"フリフリ"が付いたワンピース。
色合いは確かに"可愛い"ものの、二人がそれに相応しいキャラクターの持ち主であるかは、また別の話。

ちゃっかり相手へ試着を促すように、半ば押し付けているのも、勿論内緒だ。
748 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/06(木) 07:04:07.48 ID:Gjym+AND0
>>747

「ほぅ、そういう物なのですか」

【流行を普段からチェックする習慣がある筈も無く、あっさり相手の言葉を信用する】
【少女に続き、おずおずと店内へ足を踏み入れる】

「おぉ……」

【一歩足を踏み入れるとそこは別世界】
【初めて見る光景に目を奪われていると服が一着差し出される】

「うーん……このヒラヒラがあると攻撃が回避しづらいのではないでしょうか。
それに、色も明るいのでどうしても目立ち、敵の眼に付きやすくなります。 よってあまり戦闘には向いていないと思われますが」

【自身が着ると想定した場合の問題点を次々に指摘していく】
【女は日常において、何時でも戦える事を前提に考えている。なのでこういう服は出来るだけ着たくない、と言うより着れない】
【戦闘服とは、動きやすく機能性に優れ、そしてできるだけ目立たぬものであるべきだと思っているのだ】

【――――ならば、そもそもなぜ入店したのだろうか。それが謎である】
749 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/06(木) 07:21:02.62 ID:XQ252hvSo
>>748

「ふ、まだまだ青いですね、天剣さん」
「このスカートの中、匕首や暗器を仕込むのにうってつけじゃあないですか」

「戦闘とは何も身構えて行うだけじゃありませ……っと、何でもありません」

その点では女と同意見らしく一瞬地を出して、彼女達の言う"有用性"について得意気に語るも。
そういえば本性は秘密だったなと、慌てて前言撤回。どうやって話を逸らそうかと、きょろきょろと周囲を見回す。

さほど危機感を抱いていないように見えるのは、同胞であるが故か。逆に言えば、唯一気を許せる存在でもあった。


「……暗器、そう、武器といえば天剣さん」
「この前は帯刀してらっしゃいましたよね……今日は、持っていないんですか?」

咄嗟に口走ったのは、邂逅した時の違和感。彼女の性分や言動を踏まえると、丸腰というのは些か不自然に感じられた。
ひょっとすると藪蛇だったかと内心後悔しつつも、"友達"である以上は悩みの一つでも聞くべきかと思案して。

「あ、いえ。不味い話なら追求はしませんけど」

軽い"保険"をかけつつも眉をひそめ、怪訝そうではあるが相手の身を案じるような表情で、その瞳をじっと、見据えた。
750 :【魔紅機眼】魔術と科学の義眼をもつ。 [sage]:2011/10/06(木) 07:27:37.25 ID:K+eSEgwDo
雨上がりの公園
未だ濡れ濡れの砂利が雲の隙間から覗く陽光を反射して、眩しく美しく輝く
朝、だからであろうか、遊具と戯れる幼児も見当たらない


――――――


公園の中心に、ひとつの塊が転がっていた
投げ出された四肢と散らばった髪から、それが人間だと判断できるであろうが―――何せピクリとも動かない

何故こうなったのか、理由を知るものは少ないであろうが
実は日すら登らない雨天の公園を散歩していて、華麗にずっこけたのだ
そしてあろうことか、そのまま睡眠してしまっていた。

「……スー……フヒュゥ……」

近づけば、その寝息に気づけるかもしれない

/置きレスに近い感じで絡み募集してみます
751 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/06(木) 07:39:22.18 ID:Gjym+AND0
>>749

「な、なるほど……! 流石ですね嵐さん」

【その手があったか、コレは盲点だった】
【ふんふんと頷き非常に感心している。だからと言って買うつもりは無いようだが】

「……?」

【しかし急に慌てだした少女を見て不思議そうに首を傾げる】
【未だ相手の正体には気付いていない】
【確かに変わった雰囲気はあるが、それがあまり気にならない所為だろう】

「あぁ……、――――いえ、まだ持っていますよ」

【質問を受け、一気に明るかった表情に影が宿る】
【右手で懐をごそごそ漁り、中から小さな包みを取り出した】
【道着の一部を切り取ったような其れを開くと、見覚えのある愛刀が姿を現す】

【但し、あるのは柄の部分のみ】
【刀身から鞘、鍔に至るまでその殆どの部分が消失していた】
752 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/06(木) 07:55:33.71 ID:XQ252hvSo
>>751

「ああ、なんだ……あるんです……」
「……か……?」

それは確かに在った、以前と変わらぬ飾り気の無い――"柄"。
絶対に抜けないと語っていた刀身も、それを覆っていた鞘の姿も無い。
無意識のうちに少女の瞳は大きく、丸く見開かれて、突き付けられた現実を食い入るように見据えていた。


「えーっと、えーっと、あれ、抜けないんじゃ」
「差し支えなければ……何があったか、教えてくれませんか?」

それが意味する事柄を胸中、思索する。結果は紛失、あるいは簒奪された――それは恐らく、的中しているのだろう。
故に己からは直接口に出せず、友人を気遣ってやや遠回しに、やや動転した声音で問う。

753 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/06(木) 08:11:30.17 ID:Gjym+AND0
>>752

「――――全て話すと長くなるので割愛しますが」

【そう前置きして女は語り始める】
【これはつい最近の出来事】

「ランカーズの仕事中、偶然にも恐ろしく強い剣士と出会いまして。
戦闘に至り、なんとか勝利することが出来ましたが。その代わり相手の能力によってこれを溶かされてしまったのです」

【とまあ、簡単に説明するとこんな話】
【呪いが掛かっていて抜けないとはいえ、それ以外は普通の刀と何ら変わりは無かったわけで】
【敵の作りだした強力な酸を浴びて一瞬で溶解してしまったのだ】

「……まぁ、私の未熟さゆえの失態。 どうぞ笑ってやってください」

【何があろうと決して抜けない呪いの刀】
【だったものは死してなお“そう”あり続けている】
【自嘲の笑みを浮かべてそう締めくくった】
754 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/06(木) 08:28:01.98 ID:XQ252hvSo
>>753

「……勝ったんでしょう?その恐ろしく強い剣士、とやらに」
「なら良いじゃないですか、親から譲り受けたとはいえ、大事なものは自分の体ですよ」

勝てば官軍、言い聞かせるように呟く。下手に叱責すれば、また泣かれかねない。
こういう時どうすれば良いか、その手の経験に疎い彼女には寸分も理解できずに。
結局、切り出されるのは安牌とも言える選択肢。


「笑う事なんて出来ませんよ、友達が死にかねない状況だったんですから」
「……むしろ助けに行けなかった私が悪いのです、こんなのでも戦力、いえ、壁にはなったでしょうし」

単に、友人の前で良い顔をしたかっただけなのかもしれない。
その場に居なかった己へ責を擦り付けるように誘導して、少しでも女の気を濁そうと。

沈む二人と相対して、周囲できらびやかに輝く衣装の数々。
あれだけ焦がれていたのに、今ではそれらがとても煩わしく感じられた。
755 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/06(木) 08:50:44.20 ID:Gjym+AND0
>>754

「そうですね。 幸い体には大した傷は負っていませんし」

【少女の励ましに応えるように薄く微笑んでみせる】
【見ての通り肉体的には五体満足だし、怪我はしたものの日常生活も支障なく行えるまでに回復している】
【ただ背中には剣が刺さった時の3本の傷跡が大きく残り、道着で隠れている部分には無数の火傷が残ってしまった】

【涙は既に枯れ果てた】
【刀を失った時、三日三晩泣き続け、涙が出なくなっても泣き声だけは出し続けた】
【その悲しみを乗り越えたわけではないが、今となってはもう済んだ事である】
【心は沈んだままだが、もう既に穏やかな状態である】

「確かに、生きているのが自分でも不思議です。 自慢する訳ではありませんが、彼は本当に強かった」

「私、友達を盾になど絶対しませんよ。 ……大体嵐さん、私よりも体小さいじゃないですか」

【普通の能力者とは一線を画した存在。神にも等しい万能の力を持っていた剣士の事を思い出す】
【本当によく勝てたものだ。自分の生存本能の強さに、驚くどころかむしろ呆れるほどである】

【胸の内で、少女に感謝しながら】
【最後の言葉は少し冗談めかして、くすりと笑いながらからかうように言ってみた】
756 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/06(木) 09:05:59.95 ID:XQ252hvSo
>>755

「得物なんて、と言うと語弊が生じるかもしれませんけど」
「消耗品、ですから。使い手の命には替えられませんよ」

立ち直れただろうか、内心胸を撫で下ろしつつ、女の顔を見上げる。
丁度、彼女が小さな笑みを溢した所で、それに釣られるようにして、少女もまたくすり、と。


「そうですけどね、私だってそんな真似しませんよ」
「前も言った気がしますけどこう見えても一応、能力者ですから」

無い胸を張って、小柄な体躯を誇示するように威張ってみせる。
「そういえば」不意に気掛かりだった事を思い出し、ぽんと手を打ち鳴らした。

「その恐ろしく強い剣士……って、どこの輩ですか」
「所謂"テンケー的"な悪の組織?それとも何かこう、流浪の剣士みたいな?」

記事の種になるかもしれないと注釈を付け足しつつ、その正体に対する想像を掻き立て始めた。
757 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/06(木) 09:29:54.78 ID:Gjym+AND0
>>756

「それは自分でもわかってはいるのですが……」

「でも、この 『瞬迅』 とはもう長い付き合いですから。 これからも共に生きたいと思っています」

【幼い頃からずっと一緒に旅を続けてきた唯一無二の相棒】
【失った時は自分の魂の一部が欠けたかのような辛さがあった】
【もう使えなくなったからと言って、そう簡単に捨てられる筈も無い】

「そうでしたね。 全く頼もしい限りです」

【忘れていたが、目の前の少女は能力者だったのだ。まだ少し笑いながら軽いノリで返す】
【勿論それは自分も同じ。――――否、“元”能力者と言うべきか】
【『瞬迅』を失った今、能力を使用することは出来ない。……実際本当に使えないのか試したわけではないが】
【少なくとも今はそんな気にはなれそうもない】

「はい、どこの組織なのかは残念ながら存じません。 しかし、複数の敵による襲撃の情報というのは事前に入っていました。
そこで私は港を防衛するため、一番大きな船に残っていたのです」

「すると背後に突然一人の男が現れました。でっぷりと太っていて、黄金で出来た派手な鎧を全身に纏った変り者の剣士でした。
……まだ続けた方が良いですか?」

【その時の事を思い返しながら、ぽつぽつと語っていく】
【しかしこのままでは話は長くなると気付く。大体ここには服を身に来たのではなかったか】
【其れを思い出し、心配そうな表情で尋ねる】
758 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/06(木) 09:47:51.33 ID:XQ252hvSo
>>757

「それが良いと思いますよ、私は剣士ではないのでそうだとは言い切れませんけど」
「柄があれば、刃を打ち直せば……形は元通りですけど、そんな単純な話じゃ、ないんですよね」

少女の得物は、徒手空拳。武器を持たない彼女に、武器を失う苦しみを理解する事は出来ない―――が
それでも、戦えない事の苦しみは十二分に身に染みる、息を吐いて、肩を落とした。

「ま、三下も三下、平均以下のペーペーなんですけどね」

その一方で、自分の能力の話は苦笑と自虐で誤魔化して。


「……そうですね、場所、変えましょうか」
「衣服なんていつでも変えますし、それよりも、天剣さんとの話の方が大切ですとも」

「あ、良ければ大まかな場所……教えてくれませんか?出来そうなら、取材したいなって」

もし相手が承諾したなら、少女は先導して店の外―――街路に沿って適当に歩みを進めながら、話を続けるだろう。
今日はメモ帳を持っていないのか、終始女の話に耳を傾けながら冷気を帯びつつある空気を切って、道を行くはずだ。
759 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/06(木) 10:20:01.66 ID:Gjym+AND0
>>758

「そうなんです……はぁ」

【同じくがっくりと肩を落として溜息をつく。そう、これは単純な話ではない】
【どれだけ腕のいい刀鍛冶に作り直してもらったとしても、前と同じ『瞬迅』は絶対に出来ない】
【材料、製造工程、作り手の些細な癖などが変わることで完成するのは全く別の刀になってしまう】
【見た目がどれ程似ていようとも、剣士なら手に取っただけで自分の物かどうか瞬時に分かる】
【そして武器を変えるのはリスクを伴う事だ。それが長年使用して来たものであれば尚更】
【それまで使用してきた武器を伴う身体操法に、体が慣れ過ぎてしまっているからである】

「ははぁ……。 それは是非一度、この目で拝見したいものです」

【相手の能力に対する卑下はさておき、どんな物かはとても気になる】
【話しぶりから察するに、戦闘向けの能力とみているのだが】
【勿論無理に見せてもらう気は無い。そのうち機会があればいいな、と言うくらいの考え】

「ええ、嵐さんが良いのなら異論はありません。 私も貴女とお話するのは楽しいですから」

「…… 『エリュシオン』 という言葉はご存知ですか? 所謂『理想郷』と言うものなのですが」

「私は今回初めて訪れましたが、とても良いところでした」

【少女に続き店を後にする】
【この季節は少し肌寒いが、足袋に慣れた女の体はそれが苦にならない】
【冷気を帯びた風を心地よく受けながら、歩みを進め話を再開する】
760 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/06(木) 10:21:18.16 ID:XQ252hvSo
>>758
/すいません、眠気が限界なので凍結をお願いしたいです
/居られる時間帯は雑談に書いておきました、一応凍結スレにも載せておきます
761 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/06(木) 10:26:42.92 ID:Gjym+AND0
>>760
/了解しました
/では一旦乙という事で おやすみなさい
762 :【魔紅機眼】魔術と科学の義眼をもつ。 [sage]:2011/10/06(木) 11:15:57.58 ID:pE8dr0EIO
>>750
/まだ募集中だったり…
763 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/06(木) 20:14:42.02 ID:FMlPHXm8o
彼は、月を見ていた
ほんのりと赤みがかって見えるのは、気の所為なのだろうか、それとも
気侭に数度、黒眸を瞬かせ。

都会の喧噪から遠く、未だ樹々の多く残る其処を、青年はゆっくり歩いていた
この時間こんなところにやってくるのは、迷子か自分のような脛に傷った、人間か。
相当な変わり者、くらいのものだろう

穴だらけでボロボロのパーカーの裾が、緩やかな風を受けてはためく

「――…」

なんだか、なぁ

何やら空を仰いで、思慮を巡らせているらしい青年は
生来の目付きのせいで、決して届かぬそれに、喧嘩を売っているようにも見えた

ずずっ、と、鼻を啜って
ゆっくりと、ひっそりと、青年は歩き出した
764 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/06(木) 20:58:32.17 ID:cEJwY7DTo
>>763
/申し訳ないですが、取り消しー
765 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/06(木) 21:06:56.96 ID:oa8oZT7IO
【街から少し外れた森】
【その中で何かを諦めた様に無造作に大の字になる青年】

ぐぅ〜…ゴロゴロ…

「やべぇ腹減った…」

【現在無職のこの青年】
【旅の時に用意した資金がついに底を尽きたのだ】
【その為、食料を確保しに森の中へやってきたのだが…】

「食いもんもねぇ、動物もからっきし捕まらねぇ、だいたいここは何処でぇ…」

【所謂、迷子である。しかも成果ゼロ】

【その青年は金髪ツイストパーマに茶色の瞳、冷たい印象を受ける顔立ち】
【背中に大きく"粋"と書かれた赤を基調とした羽織に、黒のタートルネック、紺色のニッカズボン、黒足袋】
【更に首からはお守り袋をぶら下げている】

ぐぅ〜…ぐるぐるぅぅっ…

「あぁ情けねぇ、もうダメぽっ」

【ククッ と片眉を下げ自嘲を含む笑いを浮かべた】
【空腹の余りキャラ崩壊寸前である】

【腹の鳴る音はかなりデカイので音で気づくかも知れないし、本人は気づいていないが森道のど真ん中なので、通りがかりに踏んづけるかも知れない】

/なんでもござれっ
766 :【火変召業】火部の付く漢字を表す事象、物を具現化し操る [sage]:2011/10/06(木) 21:35:17.04 ID:FVoPS61IO
>>765
【森道のど真ん中】
【そこを一匹の熊が我が物顔で歩く】
【その上に一人の少女を乗せながら】

長い間寝てたような気がしましたねー
お昼寝の後は散歩は楽しいなーっと?
【気持ちいい風に当たっていると青年が倒れているのが見える】
【どうやらお腹が鳴っている辺り死体ではなさそうだが】
【熊も興味深そうに青年に顔を近づけ匂いを嗅ぐ】

…行き倒れですかねー?
身元が分からないならいっそグリちゃんの餌に…?
【少女がそう考えている内に先に熊が動く】
【匂いをあらかた嗅ぎ終わると】
【青年の服にかぶりつき引きずろうとした】
767 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/06(木) 21:53:49.29 ID:oa8oZT7IO
>>766
【もはや諦めモードで目を瞑っていると何やら顔の辺りに気配を感じる】
【っと次の瞬間】

「……くまっ!?」

【熊が自分の服にかぶりつく寸前でゴロゴロっと転がりそれを回避した】
【片膝をつき立ち上がる】
【ギロリと鋭い目付きで熊を睨みつけ、仁王立ちのまま】

「てめぇいい度胸してるじゃぁねぇか。俺の飯になって貰うぜい」

【熊を肉として認識】
【もはや青年には熊が食料にしか見えていない】
【更に言うと、全く持って少女に気づいていないのだ】

「おっらぁ!!」

【そして少女に気づかないまま熊目掛けて火球を打ち放った】
【転がった時に距離を取ったので避けるのは容易だ】

/すいません気づくの遅れましたっ!
768 :【火変召業】火部の付く漢字を表す事象、物を具現化し操る [sage]:2011/10/06(木) 22:04:44.74 ID:FVoPS61IO
>>767
チッ…目が覚めましたか
グリちゃん早まるのはダメですよー?
【青年が目覚めた瞬間舌打ちつつも】
【熊の頭を軽くぺちんと叩いた】

…へぇ飯扱いですか
熊に勝てると考えるとはよっぽど優秀な能力者と見ますがねー!
【青年が放って来た火球】
【熊はそれをまるで朝飯前だと言うかのように】
【横に素早く動いた】
【そしてそれを確認した少女もまた熊の上から飛び立ち】
【青年の前に立ちふさがる】

炎使いですかー
普通の熊なら狩れてたかもしれませんねー
でも私のグリちゃんは炎とかには驚かないんですよー?
私の影響でね 「炎」!
【幼女が片手を前に突き出し「炎」と叫んだ瞬間】
【火炎放射器から放たれる量の炎が手から繰り出される】
【しかし射程距離はそれほどでもないので】
【後ろに回避すれば避ける事は容易である】
769 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/06(木) 22:20:29.17 ID:oa8oZT7IO
>>768
【今までの死にそうな状態だったが食料を目の前にし俄然やる気満々になったその時】
【突如目の前に現れる幼女】

「ん?幼女ぉ?」

【先程まで熊の上にいたことに気づいていなかった青年には全く状況が把握できない】
【まるで突然空から降ってきたんではないと思う】
【まさに目を点にしたまま惚けていると】
【炎という言葉と共に現れる炎が襲い来る】

「うわっぶねぇ!」

【咄嗟に後方へ跳ねたが、眉毛が若干チリチリになった】

「危ねぇじゃねぇかっ!何しやがんでぇ!」

【軽く戸惑いをみせながら声を張った】
【自分から仕掛けておいて良く言えたものである】

「話しは後でぇ…今はそれどころじゃぁねぇ!あそこに熊がいるでい!」

【その熊の上にいた幼女に対して言葉を紡ぎ】
【ビシッと熊の方向へ指をさした】
770 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/06(木) 22:41:33.13 ID:4BVUF3yIO
>>769
いまさらですが
【現在 熊>幼女 熊に夢中だったのと突然の幼女の出現に戸惑ったのが相まって幼女の話しは半分も聞いていなかった】
を付け足してください…
771 :【火変召業】火部の付く漢字を表す事象、物を具現化し操る [sage]:2011/10/06(木) 23:19:30.68 ID:FVoPS61IO
>>769
避けましたかー…
射程は今後の課題ですね
【距離をとられて炎が当たらないのを悟り】
【とりあえず手を下げる】

危ないも何も…
あそこにいる熊は私のペットですよ
【同じく熊を指差す】
【熊は4本の足を折りたたんで座って休憩している】
【幼女はどうやらかなりお怒りのようだ】

人のペットを食べようとはどういうことですか!?
燃やし尽くしますよ!
【頬を膨らましてムスッとしている】

/すいません 遅れました!
772 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/06(木) 23:41:00.26 ID:4BVUF3yIO
>>771
【今度は幼女の言葉が届いたようで】

「ペット…?あの熊が?」

【キョトンとしたまま指を熊に向け姿勢で聞き返した】
【そして、視線を食ry…熊に向けると大人しそうにチョコンと座り休んでいる姿が目に入る】
【ここでようやく自分が犯した重大なミスに気づく】

「いやぁすまねぇ!つい野生の熊が俺を喰おうとしてると思ってなぁ。空腹の余り熊を喰い返そうと思っただけなんでぇ」

ぐぅ〜…

【言い訳になっていないような言い訳をすると】
【また急激な空腹感に襲われる】

「それに燃やすのは得意だが燃やされるのは勘弁でぇ。さっきの通り嬢ちゃんと同じく俺も炎が能力だからよぉ…炎で死んだんじゃぁカッコぉがつかねぇや」

【ムスッとした幼女に視線を合わせるため膝を曲げ、腹を抑え、苦笑いを浮かべながら言葉を紡いだ】
773 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/06(木) 23:41:48.89 ID:4BVUF3yIO
>>771
/おっと、お気になさらずー
774 :【火変召業】火部の付く漢字を表す事象、物を具現化し操る [sage]:2011/10/06(木) 23:48:07.84 ID:FVoPS61IO
>>772
…そもそも私グリちゃんの上に乗ってたんですけどねー
まぁ分かってくれたならいいですけど
【物分りはいいらしく少し青年の顔を見つめた後に喋る】
【すると熊を手招きしてまたその上に乗っかった】

炎使いなのは見れば分かりますよー?
後…お腹が空いてるんでしょう?
そこまで多くはないけどこれでよかっやら食べてくださいー
【服のポケットの中を漁ったかと思うと】
【中から干し肉が出てきた そこまで大きくはないようだが…】
【それを青年に差し出した】
775 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/07(金) 00:04:09.02 ID:jOI3pfBIO
>>774
「熊に乗ってたのか…全然気付かなかったぜぃ」

【とても罰が悪そうに頭をポリポリかきながら熊に乗る幼女を目で追う】
【頭に金太郎という言葉が思い浮かんだが関係ない上に先程幼女を怒らせたばかりだったので、口に出すのはやめといた】

「そうなんでぇまだ上手く自分の能力を扱いきれてねぇんだけどな」

【またしても苦笑いを浮かべ頭をかく】
【すると差し出される干し肉】

「これ貰っていいのかいっ!?こいつぁありがてぇ!」

【そう言葉を紡ぐと小さく「頂きっ」と口にし、干し肉を豪快に勢いよく あっというまに喰らった】

「ごちそぉさん!本当に助かったぜぇ。ありがとぉなぁ」

【勿論、満腹になどなっていないが幼女の優しさがありがたかった】
776 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/10/07(金) 00:04:48.10 ID:Pbm52XZ00
 一人、二人、三人。
 否、一体、二体、三体。
 霈然と打ちつける雨の中、倉庫街の陰で、人形が宙を舞う。

 陰で息急くのは“独り”の影。
 月毛色で染めたようなポニーテールは重々しく濡れ。
 人形を睥睨する左瞳は赤く、右目には眼帯をかけていた。

「――逃げられ、ましたね……」

 ガス灯の明かりの元、僅かに表情をゆがめ、ぽつりつぶやき。
 乱れた髪を直すためにバレッタを外し、手で梳く。
777 :【火変召業】火部の付く漢字を表す事象、物を具現化し操る [sage]:2011/10/07(金) 00:15:47.70 ID:128Rzb/IO
>>775
気づかれななんてことは滅多に無いんですけどねー…
かなり失礼ですよ?
【少し機嫌が悪くなったらしい】
【またもや青年を疑うかの様にジーッと見つめる】

扱いきれてないんですかー?
それであれだけ出来れば充分だと思いますよー
成長したら凄いことになりそうですねー
【素直にすごいと思ったらしく】
【思わず拍手をしてしまった】
【途中で恥ずかしくなってやめてしまったが】

お礼を言われるほどでもないですよー
困った時はお互い様ですからー
778 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/07(金) 00:25:53.88 ID:jOI3pfBIO
>>777
「いやぁ申し訳ねぇ。暗かった上に腹ぁ空き過ぎて熊しか見えてなかったぜい」

【ガハハッと笑い】

「おぅまだまだ修行中の身でぇ。ありがとぉなぁ」

【拍手をされ悪い気分ではないのと、途中で拍手をやめる幼女の仕草に微笑みをうかべた】

「良いこと言うじゃぁねぇか。本当にありがたかったぜぃ干し肉」
「俺ぁ 迦具土 隼人 ってぇんだ。嬢ちゃんも何かあったら、いつでも頼りにしてくんなぁ」

【と言っても住所不定の無職なので連絡のとりようが無いのだが、考えるよりも先に思ったことを口に出してしまったのだ】
779 :【火変召業】火部の付く漢字を表す事象、物を具現化し操る [sage]:2011/10/07(金) 00:45:06.25 ID:128Rzb/IO
>>778
そもそも熊を食べ物と見るのがおかしいですよー?
もっと食べれる動物がいるはずですー
【熊に「ねー?」と喋りかけると】
【熊もそれに答えるように低い唸り声をあげた】

迦具土 隼人さんですねー
私は玄武宮 蛍って言いますー
頼る機会があったら頼らせてもらいますねー
【熊の上で大きく一礼する】
【それに合わせて熊も軽く会釈するように頭を下げた】
780 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/07(金) 00:59:54.98 ID:jOI3pfBIO
>>779
「小さい動物は捕まえるのが難しかったからいっそのこと熊をっ!って思っちまったんだよなぁ」

【更に何日か分の食料確保っと思ったがそこまでは言わなかった、「すまんかったなぁ熊」と更に一言】

「ホタルかぁいい名前じゃねぇかぁ」

【会釈をする幼女と熊がなんとも愛らしくて ふっ と笑みを浮かべた】

「じゃあ、そろそろ俺も帰るとすかぁ…」

【っとそう言ったまま少しの間、固まり】

「ホタルちゃんよぉ…街までの帰り道、わかるかぁ?」

【そもそもこの青年、迷子だったのである】
781 :【火変召業】火部の付く漢字を表す事象、物を具現化し操る [sage]:2011/10/07(金) 01:07:53.00 ID:128Rzb/IO
>>780
確かにここら辺は大きい動物は少ないですからねー
グリちゃんのご飯探しも一苦労ですよー
【青年の謝罪にまた会釈で答える熊】
【どうやら許してくれそうだ】

か、かわいいなんて褒めても何も出ませんよ!?
ででででも干し肉ぐらいならもう少し分けてやってもいいです!
【いきなり顔を真っ赤にする少女】
【何故か熊の頭をぺちぺち何回も叩いている】
【そして先ほどと同じような大きさの干し肉が2、3枚でてきた】

街までの帰り道ぐらいわかりますよー?
わからないと生活用品と手に入らないのでー
よければ案内しましょうかー?
782 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/07(金) 01:23:45.48 ID:jOI3pfBIO
>>781
【先程まで食料にしか見えなかった熊も今はちゃんと愛らしい熊に見える】

「許してくれるのかっ、ありがとなぁ!」

【と言って熊に頭を下げる】
【そして、可愛いという言葉に反応する幼女のわかりやすさに笑顔は途切れることなく続いている】
【その様子を眺めていると更に干し肉が2、3枚でてきた】

「いやぁ本っ当にありがてぇ!これは大事に食べさせて貰うぜぃ」

【そう言って干し肉を大事にしまった】
【本当は今すぐにでも食べてしまいたかったが、そこはぐっと我慢した】

「おぉ是非頼むぜぃ。何だか世話になりっぱなしでわりぃなぁ。いつか必ずこの恩は返すぜぃ!」

【いい歳して幼女に世話になりっぱなしであることに恥を感じ、また頭をかく】
783 :【火変召業】火部の付く漢字を表す事象、物を具現化し操る [sage]:2011/10/07(金) 01:30:12.82 ID:128Rzb/IO
>>782
大事にする…ですかー
【何を考えているのかボーッとする幼女】
【そしてまた顔が赤くなる】
【何を考えているのやら】

そこまで大したことはしてないですよー?
まぁ返してもらえるものはもらっときますけど
それじゃあ行きましょうかー
【レッツゴーと右手を振り上げると】
【熊が街の方向へと歩みを進め始める】
【ついて行ったらいいみたいだ】
784 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/07(金) 01:41:27.02 ID:jOI3pfBIO
>>783
「おぅ大事にするぜぃ」

【特に幼女の反応に深い意味も見出せず、普通に復唱するように言葉を繰り返した】

「いやいや、充分過ぎるぐらいに世話んなってるぜぃ。おぅ貰っておいてくれ。よし!んじゃ頼むぜぃ」

【そう言って幼女の後に着いて行く】
785 :【火変召業】火部の付く漢字を表す事象、物を具現化し操る [sage]:2011/10/07(金) 01:43:04.46 ID:128Rzb/IO
>>784
/すいませんがそろそろ眠気がうぼぁーなので
/街に送り届けたってことで終わらせちゃっていいですか?
786 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/07(金) 01:44:29.29 ID:jOI3pfBIO
/了解ですっ!全然大丈夫ですよっ
787 :【火変召業】火部の付く漢字を表す事象、物を具現化し操る [sage]:2011/10/07(金) 01:47:56.66 ID:128Rzb/IO
>>786
/ありがとうございます!
/それではロールありがとうございました!
788 :【PK-w:念力放火Lv.2】@wiki [sage]:2011/10/07(金) 01:49:59.40 ID:jOI3pfBIO
>>787
/楽しかったですっ!あり乙でした!
789 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/07(金) 19:30:32.59 ID:8tVp+3W+o
>>763
/再募集してみます
790 :【小鳩丸】@wiki :2011/10/07(金) 19:41:20.71 ID:8tVp+3W+o
>>789
/パー即の挙動が怪しいので取り消しっ
/何度もすみません…
791 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/10/07(金) 19:50:21.90 ID:Pbm52XZ00
 ガス灯に照らされる倉庫街、霈然と打ちつける雨の中。
 赤を帯びた雫もぱた、ぱた、と滴る。

 月明かりで染めたような色のポニーテール。
 鮮血のような左瞳と、眼帯に覆われた右瞳。
 息急き、ジャケットが肩で上下している。

「痛手を、負い、ましたね――」

 腕には切り傷、簡単な止血で止めている。
 一戦あり、どうやら、逃げられてしまったのだろう。

 ソールをぱた、ぱた、と鳴らしながら倉庫の中へと入っていく。
 ひとまず、雨宿り。
792 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/07(金) 22:32:49.43 ID:VEJpZg6IO
【公園。】
【時刻はもう遅い。日が傾き、代わりに月が出ていた。】
【秋の澄み切った空気と、夜風が彼女の肌を冷たく撫ぜる。】

…いつつ…立てることは立てるわね…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは右手の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

【また、季節は移り変わる。夏の蒸し暑さは消え、秋のそこは微かに肌寒い程度で、過ごしやすいもの。】
【夏の暑い時期に多用していた剣の能力―――氷属性は切られていた。】

…この分じゃ…もう少しかしら…

【傍の車椅子は、おそらく彼女のものである。】
【負傷してから数日、女は久方ぶりに二本足で立った。リハビリだ。】

【剣から放たれる魔カと―――強いそれは、遠くからでも感知できる。】



/なんでも対応
793 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/07(金) 22:33:38.60 ID:VEJpZg6IO
>>792取り消し。すいません
794 :【不安境界】スキマを操る E:頑丈な日傘 [sagesaga]:2011/10/08(土) 00:18:06.60 ID:stsVrdZF0
【夜も更け、街灯の明かりが辺りを照らす、公園】
【時々、冷たい秋風が園内を吹き渡り、昼間とは違ってひっそりとした其処では、静かに時間が流れている】

「し、主人。 寒いですよ〜……」

良いじゃな〜い。 大体、此処の冬はもっと寒いわよ〜?
今の内に慣らしておくのがいいのよ〜。

「そう言われても〜」

【街灯の真下にあるベンチで、女は何が楽しいのか、「ふふ〜ん♪」と鼻歌を歌いながら座っていた】
【金髪で、ウェーブの掛かったその女の膝の上には、何故か人語を話す銀色の狐】
【銀狐は寒い寒いと言いながら丸くなっていて、女はその姿を見て笑っている】

「だ、大体なんで主人はこんな所に居るんですかぁ! 居る意味無いでしょうに」

いや〜? 何か面白いことが起こらないかな〜って。
面白いことは、この街では待っていたら何時か来るものなのよ〜。

【「うぅぅ〜」と震える銀狐にそう語り、また鼻歌を始める女】
【本当に、面白いこと=誰かが来るのを待っているようだ】

/雑談のみだし、凍結おkな方だけですが、どうぞ!
795 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/10/08(土) 00:59:22.22 ID:LQlP5oJk0
>>794
/まだ、いらっしゃられますか?
796 :【不安境界】スキマを操る E:頑丈な日傘 [sagesaga]:2011/10/08(土) 01:01:04.60 ID:stsVrdZF0
>>795
/居ますよ!
797 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/10/08(土) 01:45:43.26 ID:LQlP5oJk0
>>794
「はてさて・・・君の言うその面白いことと言うのは、本当に待っているだけで来るものかな?」
「いや、それはあながち間違ってはいないだろうが・・・ただ待つだけというのは、少し怠惰なようにも見えるな」
「本当に面白いことを求めるのならば、待つだけではなく、自分から探しに行くことも大切だと思うが」

街の公園に佇む、金髪の人間の背後を通りながら、呟いた
こんなことを通りすがりの者に言われても癪に障るかもしれないが・・・
ただ、私から言わせて貰えば、ただ待つだけの態度と言うのは、関心には値しない

「いっそのこと、自分で起こしてしまった方が早い気もするのだがね」
「その、君の言う面白いこととやらを」

振り返れば、全身黒いローブで身を覆い、フードで顔を隠した、私の姿が見えるだろう
この姿で、リヤカーを引いているのはちょっと珍妙に見えるだろうが

/申し訳ありません・・・遅れてしまいました
/今からでも大丈夫でしょうか?
798 :【不安境界】スキマを操る E:頑丈な日傘 [sagesaga]:2011/10/08(土) 02:00:41.81 ID:stsVrdZF0
>>797

フフ、私が思う「面白いこと」って言うのは、2つに分かれるのよ〜。
私が今思ってるのは2つ目の方で〜、1つ目は、自分で起すか、勝手に起きてくれるから大丈夫なの〜。

【ベンチの背後を通る、リアカーを引く女の声】
【大して女はそれに驚きもせず、ニコニコしながら振り返ってそう言った】
【うわぁ、明らかに怖い人〜などと思いながら、だが】

【銀狐は、その女を見た瞬間に引っ込んだ。 「怖いです……」……らしい】

私が今思ってるのは、「世間的に」面白いこと〜。 純粋な方ね〜。 こっちは待ってたら来るものだと思うわ〜。
もう一方は「個人的に」面白いことで、ちょっと動かなくちゃいけないけど〜、今はそういう気持ちじゃないしね〜。

……リアカー引いてるけど〜、あやしい行商人さんか何か〜?

【そして、彼女の服装やリアカーを見るなりそういう女】
【怪しさで言ったら、こんな深夜に居る事だけでどっちもどっちだと思うのだが】

/凍結する時間が早くなりそうですが(笑)、大丈夫ですよ!
799 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/10/08(土) 02:23:57.15 ID:LQlP5oJk0
>>798
「なるほど・・・君の言う面白いことは、単一的なものではないのだな」
「これは失礼、どうやら余計な口を挟んだだけのようだ、フフフ・・・」

人間の考え方に、少し感心した
確かに面白いことの探し方も一つしか存在しないわけではない
あちらの人間の場合は世間的な方を楽しみたいから待っていただけか・・・
どうやら、私の頭が固かっただけのようだ

「行商人・・・・というのは、少し間違っている」
「こう見えても一応鍛冶屋まがいのことをやっている、なまくらしか作れないが」

リヤカーの中にはいくつかの鉄の塊と、水晶の剣が入っているのが見えるだろう
鍛冶道具が一つもないところで怪しまれるかもしれないが・・・

「それよりも、どこか夜露を凌げそうな場所を知らないか?」
「街の中で迷ってしまってね・・・・普段は森で夜を明かしているのだが」

周囲を眺めれば似たような光景が広がっており、自分がどこにいるかわからなくなってしまう
だから人のいる街には立ち寄りたくなかったのだが・・・・恥を忍んで聞いておこう

/遅レス気味になるかもしれませんが・・・よろしくおねがいします
800 :【不安境界】スキマを操る E:頑丈な日傘 [sagesaga]:2011/10/08(土) 02:41:08.93 ID:stsVrdZF0
>>799

そうそう、そういうことよ〜。
いや〜、多分、殆どの人間が言うでしょうね〜。 「待ってるだけじゃ面白い事は来ない」って〜。

【仕方ない、と女は言う】
【本当は「個人的」な方を楽しみたいのも有るが、特に「対象」になる人間はいない】
【前に居る彼女も、話相手なのだから「対象」ではないのだ】

鍛冶屋、ね〜。 そうは言っても〜……。

【そう言って女はベンチを立ち、リヤカーの中を良く観察】
【鉄の塊とか剣とか。 何か足りない】

鍛冶屋の心とか言われる金槌とか鉄を掴む火ばさみみたいな物は〜?
見当たらないけど〜。

【案の定女は、リヤカーの中に鍛冶道具が入っていないことを言い始めた。】
【ローブの中に仕舞ってあるとか色々説明は付きそうだが、女はあくまで一般論を述べただけ】
【あと、鍛冶屋の心とかは多分言われていないと思う】

森で寝ているってどこのターザンよ〜。
……う〜ん、雨風凌げるところね〜…………あそこの休憩所とか〜?

【ちょっと茶化してから考え出す女だが、どうも考え付かないようだ】
【終いには、ちょっと大きめのテーブルにベンチが付き、その上に屋根が付いた休憩所を指した。 ちょっと遠いが、見える範囲】
【屋根といっても壁は無く、上からの雨は凌げるが横殴りの雨は入ってくる。 風は吹きさらし】

/スイマセン、凍結お願いできますでしょうか……。
/今日は夕方になってから来ますので……。
801 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/10/08(土) 03:13:43.63 ID:LQlP5oJk0
>>800
「恐らく、普通はそう考えるだろう」
「だが、君の場合は今は行動して探す面白いものではないのだろう?」
「それでも、ただ待っているだけでは退屈だと、私は思うがね」

目の前の人間が、待っているのが楽しいと思える変わった性格なら別だろうが
しかしさっきから間延びしたような喋り方をする人間だ・・・
聞いててなんとなく、気が抜けるような気がしてならない

「だから言っただろ?私は『鍛冶屋まがい』のことをしていると」
「武器などを作ることは出来るが・・・・決して鍛冶などをやっているわけではないのでね」
「鍛冶屋の心と言われても、そんなものは持っていないのだよ」

なんせ私が武器を作るときは素材しか使わない、道具といったものは一切使用しない
使うのは己の手のみ・・・・考えると、鍛冶屋と言うのも違うような気がしてきた

「ふむ、休憩所か・・・」

人間の指差す方角に目を向けてみると、公園の休憩所が目に入った
テーブルが少々邪魔ではあるものの、屋根が付いているし、ベンチもある
風などに関しては問題無い、ローブを着ているからそれで寒さと風は凌ぐことができるだろう

「なかなか悪くない、気に入ったよ。一晩停まる程度には十分だ」

早速、私はリヤカーを引きながら休憩所へと歩みを進めた
善は急げという素晴らしい言葉がある

/了解しました、それでは夕方に
802 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/08(土) 05:08:26.74 ID:jPJLNtMio
>>759

「ですよねぇ……」
「時間を操作するですとか、物を治すような能力者が居れば、修復もあるいは、なのですけど」

女に釣られ、彼女もまた深く息を吐いて、視線を落とす。
場の空気が一層冷たく、暗いものへ変わりつつあるのが感じられた。
一つ、重くのし掛かる大気を切り裂くように強く足を踏み出し「私の能力、ですか?」 と敢えて話題を一蹴して。


「ふふふ、大方な区分は天剣さんのご推察の通りですけど」
「中身は秘密です、乙女の半分は嘘と秘密で出来ているのですよ」

意地悪く、わざとらしく、嘲笑うかのような卑屈な表情を浮かべて、喉の奥でくつくつと笑い声を鳴らす。
女のフラストレーションを少しでも晴らせられればと考えての事だが、もしかすると逆効果だったかもしれない。


「いえ、初めて耳にしました……理想郷とは、また大層な名前ですね」
「街、あるいは……勢力の類いなのですか?察するに、前者のようですけれど」

「……その"エリュシオン"で、一体何が起こったんです?」
803 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/08(土) 05:39:51.47 ID:bIegJgaA0
>>802

「そんな都合の良い能力があればいいのですが、やはり無理でしょうね……」

「まぁ、これも天命の一つと諦めましょう」

【元通りの刀が手に入れば万々歳だが、そううまくいかないのが世の常である】
【くよくよしても仕方ないので、この話はスッパリ打ち切ることにした】
【幸いにも丁度少女が話題を変えようとしている所】

「それは残念。 では次の機会を大人しく待つとしましょう」

【自らもくすくす笑って冗談に乗ってみる】
【この返事は勿論予想済みだ。誰だって隠し事の一つや二つは持っているもの】
【まして能力とは己の大事な武器である。無闇矢鱈に他人に見せびらかすものではないだろう】
【そう信じる女は少女の対応を不快に感じることはない。寧ろこれが当然と受け止めている】
【そして相手の隙のない態度に、やはり只者でないと尊敬の念を深めていた】

「一言でいうと争いを好まぬ方々が集まるところのようですね。
しかし実際、戦闘となると皆さんとてもお強いのですが」

「それほど広くはありませんが、海と山に囲まれた攻め難く守り易い、大変良い土地です。
それほどの場所ですから、これまでにも度々襲撃を受けていたらしく」

「今回は “あーさー王” とその部下たちによる軍勢が相手でした。
どうやら私の相手もその一人だったようです」

【伝え聞いた理想郷についての話を簡単に説明する】
【今回の戦争では、残念ながら自分は敵の大将と相見える事は無かったが】
【大将戦はそれはそれは壮絶な戦いだったらしい】
804 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/08(土) 06:04:19.61 ID:LtDkhxxOo
>>803

「こうして居れば、いつかは見せる事になりますよ……そうだ」

「……ひとつ、探してみましょうか?そういう能力者」
「職業、というか部活柄人に聞き込みする事が多いですし、ひょっとしたら居る……かもしれませんし」

不意にぽんと手を打ち、口に出すのは一つの提案。脳裏に浮かんだものをそっくり、そのまま。
友人の、ひいては同胞、果ては帝國の為、少しでも助力になればと思案した結果だった。


「なんだか可笑しい話ですね、専守防衛……という奴なんでしょうか」
「そこが件の、恐ろしく強い能力者達の襲撃を受けたと、しかも、複数回」

「物騒な話ですねえ……"あーさー王"、ですか」

どうして中々、記事の種になりそうな話。
刀を失い、失意の只中にある女には内心悪いと思いつつ、それを上回る好奇心が、少女の瞳を爛々と輝かせた。

「しっかし、よく勝てましたねぇ……理想郷の曰く"強い能力者"と渡り合うような敵と戦って、よく」
805 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/08(土) 06:32:29.10 ID:bIegJgaA0
>>804

「……いえ、お気持ちだけ有り難く頂戴します。 こんな事で嵐さんの御手を煩わせたくありませんから」

【相手に感謝しながらもやんわりと拒否の姿勢をとる】【先に述べたように、此れはもう済んだ事だ】
【自身の中で決着は着いているし、これですべてが終わってしまった訳ではない】
【そして本音を言えば、刀の付いて考えることで心を荒立てたくないというのもある】
【そんな風に複雑な思いが胸中に渦巻いて、女はふと少女から目を逸らした】


「あの男は自らの能力を 『無限の援軍』 と呼んでいました。 その言葉通り、いや、実際にはそれ以上に応用の効く大それたものでしたが」

「しかし本質的には遠距離攻撃に特化した能力だったので、ある程度まで接近出来ればその効果は半減し、また本人も被害を受けてしまうのです」

「その意味では、接近戦が本職の私にとってやり易い相手ではありました。 丁度 “戦術が噛み合った” と言うのでしょうか」

【船上での戦闘を思い出し、女はしみじみとした口調で其れを語る】
【戦闘の最中目に入るのは、人間同士、能力者同士の戦いとは思えない程に不可思議な光景ばかり】
【しかしそのおかげで自身の戦術の幅がやや広がった気がする。そう言う意味では大いに収穫のある戦いであった】
806 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/08(土) 07:01:43.25 ID:LtDkhxxOo
>>805

「……そう、ですか」

少しばかり拗ねたように、内心もまた残念ではあったものの相手の意を汲んで、退いた。


「なるほどなるほど……相性、という訳ですね」
「力量だけでは推し量れないものもある、と言いますか、それでも天晴れ、ですよ」

「運もあれど、相手の懐へ潜り込めた事も含めて、です」

彼女が対峙していた相手の戦術、それを知る由こそ無いものの、強大な相手である事は容易く想像する事が出来た。
己を遥かに上回る敵との対峙、友人として、遅ればせながらその身を案じつつあり、
その反面、軍人として彼女の事を羨ましくもあり―――心境は複雑で、首を傾げて小さく、唸り声を上げた。


「……っと、それじゃあ今、ひょっとしなくても満身創痍だったりしませんか?」
「もしそうなら、束縛してしまってちょっと申し訳なかったり―――家に帰って、休まれますか?」

今さらながら、と言うべきか。
恐らく傷付いているであろう女の体を細めた瞳で見据えて、また提案。
細い眉は八の字に傾斜を描き、語調は弱々しく、言葉を切った後、しゅんと頭を垂れた。

もし彼女が首を縦に振ったなら、そのまま別れを告げるはずだ。
807 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/08(土) 07:29:28.48 ID:bIegJgaA0
>>806

「すいません。 せっかく心配して下さったのに」

【折角の好意を断るのは心苦しい。本当に申し訳なく思う】
【せめてもの謝罪にと、残念そうな相手に対しぺこりと頭を下げた】

「……、ありがとうございます」

「確かに、運は大いにあったと思います。 そもそも戦場が船の上でなかったら確実に敗北していましたからね」

【少女に言われてハッと気づく。改めて相性と運の大切さを思い知った】
【船上という海に囲まれた狭いスペースだったからこそ、相手の動きは制限され、自分が攻撃に移り易かったのだ】
【もし陸の上であったなら。傷を負わせるどころか近付く事さえ出来ず、一方的に殺されていただろうことは想像に難くない】

「いえ、全然。 体は何も問題ありません。 それよりもっと嵐さんと話していたいです」

【ごくあっさりと言い切る】【普段通りけろっとした顔でいるが、勿論これで無傷な筈がない】
【背中には3本の剣が刺さった時の傷が完全にふさがっておらず、船の火災によって受けた火傷はまだ服の下に沢山残っている】
【しかしこの程度の怪我では女の行動に支障をきたすことは出来ない】
【今日だって日課のトレーニングをする積もりでいたくらいである】

【そもそも帰る家が存在しないので、体をのんびり休める事が出来ないというのもあるが】
808 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/08(土) 07:50:14.32 ID:LtDkhxxOo
>>807

「強運は概して強い人間、強い精神に伴うものです」
「生死を分かつ場で運を掴み取る――という事は、天剣さんは強い人間、なんですよ」

「ま、持論なんですけどね」と付け足して苦笑。


「なら……良いんですけど」
視線は未だ女の体へ向けられたまま、ぱちくりと瞬きをして、ぽつりと呟いた。

「とはいえ、歩くだけというのも何ですし……適当なお店なりにでも、行きますか?」

背後を流れる店の軒先、看板に意識を遣って、特に目的も無く徘徊していた事を思い出す。
彼女自身比較的落ち着きの無い人間らしく、友人との時間を無下に潰すのは憚られたし。
第一、手負いの女に無為な運動を強いるのは友人として、不味い気がした。

ざっと周囲を見回す、雑多な街並みは、例え二人が何を望もうとも、それに応えられる気がした。
もし少女に一任するのであれば、彼女が適当に店を見繕い、三度提案するだろう。
809 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/08(土) 08:18:21.30 ID:bIegJgaA0
>>808

「……有り難うございます。 でも、私はまだまだ弱い。 そうでなければ…っ――――」

【刀を失う事も無かった。と】【そう言いかけてはっと口をを閉ざす】
【この話は止めようとしながら、自分で蒸し返してどうするのか】
【やはりまだ気持ちの上では引きずっているのがバレバレである】

「は、はい…」

【視線を受け、もじもじと落ち着きなく体を動かす】
【全て見抜かれている気がして、何となく背中の傷に痒みを覚えた】


「ふむ……。 では、もしよろしければ軽い食事などいかがですか? 恥ずかしながら少々空きっ腹でして……」

「あ、いえ。 勿論無理にとは言いませんよ?」

【右手で腹を押さえて、顔を赤らめながら女子らしくない無粋な提案】
【いつもなら2、3日に一度食べれば何とかもつのだが、今は体が怪我を治そうと必死に働いている所為か】
【肉体はすぐに栄養を摂取するよう次々と脳に連絡を送り、現在猛烈な空腹に襲われつつあった】
【以前は金が無かったので我慢するのみだったが、今日はランカーズの仕事をこなしたという事である程度の持ち合わせがあった】

810 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/08(土) 08:23:08.67 ID:LtDkhxxOo
/ごめんなさい、二度目の凍結……お願いできますでしょうか?
/今日は夜も居られるので、起床次第解凍可能なのですけど
811 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/08(土) 08:30:56.73 ID:bIegJgaA0
>>810
/了解しました
/自分は15時以降は18時〜20時の飯落ち以外ずっといる筈です
/では一旦乙でしたっ
812 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/08(土) 08:33:16.02 ID:LtDkhxxOo
>>811
/うぅ、有り難うございます。それではまた後程、一旦お疲れさまでした!
813 :【真似神偽】 [sage]:2011/10/08(土) 09:33:51.40 ID:4TirnNmlo
【―――ざぁざぁ と 雨が降る】

           【―――真っ赤な 真っ赤な 雨が降る】

       【―――大地は 朱に 濡れ】

                      【―――空は 丹に 染まり】

【―――雨を 降らす 雲は 肉塊となりて―――】


「……」
*「……」

【そこに二つの人影がある】

「殺しも殺したり だな」
*「キキキ アンタだって同類だろ? まさか、ちゃちぃ正義感を振りかざしたりはしないだろう? ほら、そこに転がっている兄ちゃんみたいにさ」
「然り 当然だろう」
「君のような 殺人鬼は 人を[ピーーー]事が 善性の具現だ」
「それを 止める などという 無粋な真似はせんよ」
*「いやぁ、理解がある御仁で嬉しいぜ。ついでにジェイルとかに通報されると困るからそれは止めてもらえると嬉しいんだけどな」
「それは構わんよ モノはついでだ これの 後処理も 受け持とう」
*「へぇ……。酔狂な御仁だ―――ッ!」

【ざくり と 一つの人影の 首が 飛ぶ】

*「―――………」

「なに そうでもないさ」

【残る人影は一つ】

「君は実に 面白い人材 だったが――」
「私の朝食を 中断させたという 行為のみが 気に入らなかったよ」

【人影は そうぼやく】
【傍から見れば その人影こそが この大量殺人の 殺人犯だと 思うかもしれない】
【だが その人影は そんなことはお構い無しに】

「さて 朝食の続きでもとるとするか」

【包みに入れていた お手製サンドウィッチを食べ始めた】


/のんびりまったり絡み待ち
814 :【臓捻人形】≪Bastardepuppe≫ 歯車仕掛けのロリだよ :2011/10/08(土) 09:55:12.22 ID:Q1Xpgrtg0
【公園】

「・・・」ジイイイイ

『大丈夫だから、ちゃんと焼けているから』

【少女が燃えている落ち葉を睨み、龍のような機械がそれを窘めている】

『そろそろ焼けたかなっと、熱っ! 熱い!』

【龍が落ち葉の中のアルミホイルに包まれたそれを取り出す】

『ほらよ、銀』

【そして十分冷めたそれを少女に渡す】

「おおっ」

【そう、焼き芋である】
【少女はキラキラした目でしばらく眺めてから齧る】

「・・・」ハグハグハグ

【黙って食べ続ける、どうやらかなり美味しかったらしい】
815 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage]:2011/10/08(土) 10:01:11.55 ID:Vz8MQl6Ro
>>813
【朱に染まる地面を見て、肉塊の集まりを見て―――それを“ 悪 ”と見做すのは当然であり】
【力振り翳す正義の執行者の目に、それが止まらぬ筈も無いだろう】
【真紅の双眸をより赤く染め上げながら、黒い制服を身に纏った銀髪の女が足を踏み入れた】
【殺戮の舞台に、淡々と】【一つ残った人影のみを見据えて】

「Guten Morgen! 今日は実にいい天気だな、君。今にも血の涙が降り注ぎそうじゃないか」

【にこやかな笑みを浮かべながら、朝の挨拶】
【軽い調子で上げられた右手の中には拳銃が納められており、反対の手にもまた然り】
【口に咥えた煙草の先から橙の光を零して、紫煙を燻らせながら】
【右腕に巻かれた赤い腕章には、D.O.T.Aの紋章が描かれ、この女の立場を明らかにする】
【頭に被った黒い帽子は銀の装飾に彩られ、静かな威圧感を鋭く放ち続けていた】

「朝食かな? 少し失礼するけど、君がヤったんだろ―――コレ」

【偽りの笑みを浮かべながら、その目は嗤ってなどいない】
816 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 10:06:14.16 ID:TrUFFTLro
>>813

――――最ッ高に最悪な天気ね。
全く、テンション上がりすぎて自殺しちゃいそう。

【び ち ゃ り】
【血の海に踏み込む、音が響く】
【ぐ ち ゃ り】
【肉塊を蹴り飛ばす、音が響く】
【か つ ん】
【ソレらを気にせず、ハイヒールの音が響く】

‥‥あらら、こりゃ道間違っちまったかしら。
(‥‥成る程、ねぇ。こういうのが、悪ってやつなのかしらね)

【黒いパンツスーツに身を包んだ金髪の女性である】
【シャツの胸元は大きく開けられており、僅かに谷間が見えて】
【起伏に富んだ小柄な体躯は、パンツスーツ故にそのシルエットを良く見せる】
【蝶の意匠の施された銀色の眼鏡が特徴的で、鋭い印象を与える】
【口元には、火の付いた細葉巻[シガリロ]の甘く濃厚な煙が流れて】
【鋭い目線や雰囲気を中和する役割を、その煙が果たしているだろう】

(‥‥そういや、昨日の晩飯も食ってねーわね。‥‥なんか腹減ってきちゃった)

【話しかけるでもなしに、ぼんやりと微妙な距離から細葉巻を吸って貴方の近くに佇んでいた】

‥‥‥‥やば、切れた。

【一本を吸い終えて、ポーチを漁るも普通の銘柄は出てこなくて】
【高級品の葉巻がぽん、と出てきたため、かなり困っているのであった、吸うかどうかで】

‥‥ねぇ、そこのアンタ。
サンドイッチ、一つくれないかしら?タバコ一本くらいなら代わりにおごるけど。

【主室に貴方に女性は、そう問い掛けるだろう】
【昨日の晩から何も食っていなかった彼女の空腹は、割りと大変な状況であるのだった】
【そして、貴方が此方に意識を向ければ、香水に混ざり薫る、隠し切れない血の香りが分かるだろう】
【貴方ほどの年季も数も重ねては居ないが、死臭を纏うこの女性もまた、堅気の人間とは言えないようだった】

/*まだいますか!?*/
817 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 10:06:54.68 ID:TrUFFTLro
>>816
/*かぶったのでなかった事で*/
818 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 10:10:21.01 ID:4TirnNmlo
>>815
【包みから都合 七つ目のサンドウィッチを 口に運ぼうとしていたところで その手を止め】

「ふむ いや 朝食のつもり だったんだが」
「どうにもこの 時間ではブランチになりそうだ」
「そうか ブランチか」
「ふむ 昼食の時間を どうするか」

【その残っていた人影――というかまぁナイスミドルは 全くどうでもいいことを思案し始め】

「私が 殺したのは そこの 首の無い者だけだが?」

【ナイスミドルの足元に転がっている 首の刎ねられた 死体を指差す】

「まぁ 私の食事の邪魔さえしなければ 放っておくつもりだったのだがなぁ」

【と言いながら 七つ目のサンドウィッチを口に頬張る】
【この状況で 食事を平然と続けているだけで まともなニンゲン では無いことは見て取れよう】
819 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 10:19:07.37 ID:TrUFFTLro
>>815
/*【真似神偽】さんの許可は得たのですが、混ざってもよろしいでしょうか?*/
820 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage]:2011/10/08(土) 10:20:39.94 ID:Vz8MQl6Ro
>>819
/おっけーですよ、えっと順番はどうなるのでしょうかね
821 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 10:22:02.27 ID:TrUFFTLro
>>820
/*えーっと、じゃあ今から自分が流氷さんと真似さんのにレスするので、いいんじゃないですかね?たぶんですが*/
822 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 10:23:05.10 ID:4TirnNmlo
>>821
/それがよさそうですね
823 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage]:2011/10/08(土) 10:23:24.49 ID:Vz8MQl6Ro
>>821
/では、頼みます
824 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 10:29:50.93 ID:TrUFFTLro
>>815
【朱に染まる地面を見て、肉塊の集まりを見て―――それを“ 悪 ”と見做すのは当然であるならば】
【貴方は此処で何食わぬ顔で葉巻を加えて、悪党と思える殺人者にサンドイッチをねだる女性をどう判断するのか】
【意識を向ければ、香水と葉巻の香りにも隠し切れない濃い死臭を、この女性は纏っていたが――――】

‥‥へ。

【鼻で笑うように、女性は眼鏡の奥の濁り切った双眸を細めて貴方に視線を向けるのであった】
【吸いきった葉巻を地面に投げ捨て、コイーバ、高級葉巻の代名詞とも言われる其れを加えて】
【昔ながらのシガーマッチに火をつけて、葉巻に満遍なく火を回し、着火】
【濃厚かつ複雑な、ハバマシガー特有の癖がありつつも甘美な香りの煙が死臭と共に広がっていった】

>>818
‥‥ねぇねえ。
そのサンドイッチ一つか二つもらえないかしら、ああ、ただとは言わないわよ?

【濃厚な紫煙をゆらゆらと燻らせながら、女性は呑気かつ自分勝手にそう言い放つ】
【この状況に有って、この目の前に善人と悪党が相対している場に有って】
【女性は動じること無く、ただ己の意識のみを優先し、貴方にそう問い掛けるのである】
【「タダとは言わない」。それを示すように、貴方の前に居る善人に軽く目線を動かすと】

‥‥例えば邪魔者の排除、手伝うとかねぇ?

【細めた瞳は、とてもやさしそうで≠サの上でどうしようもないほどに濁り切っていた=z
825 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage]:2011/10/08(土) 10:45:18.27 ID:Vz8MQl6Ro
>>818
【全くどうでもいい様な事柄には、どうでもいいと云った風に首肯するのみ】

「ほお、そうだったのか…正直でよろしい。よし、お前は“ 悪 ”だ」

【指差された方を一瞥すると、視線を戻しながら満足気に頷く】
【一人殺したところで、二人殺したところで、大量に殺したところで】
【殺した事を認めてしまうのであれば、それは等しく同じ
 ―――同列の価値を以て“ 悪 ”と判ぜられるのみである】

「食事の邪魔程度で人を殺めるとは、随分と面白い冗談だな。呼吸をする様に人を[ピーーー]訳か。
 叩けば余罪が幾らでも零れ落ちそうだな、君」

【顔を愉悦の表情に歪めながら語る様は、とても正義然とした物には見えず】
【煙草を口から離して地面に捨てると靴の底で踏みつぶしながら、右手に持った拳銃を一度、手の内で回転させた】

>>824
【濁り切った瞳の奥に何かを見言い出すような事はせず】
【ただ一度視界に納めたのみで、目の前の女性を“ 悪 ”と決めて掛かる】

「おい、貴様。やりようってものがあるだろうに、態々私の仕事の邪魔をするか」

【苛立ちを奥に秘めた双眸をより深紅に燃え上がらせながら、睥睨】
【何よりその行動が挑発めいて見えていたし、葉巻の匂いも気に食わなかった】
【煙草の煙を好く者と、葉巻の煙を好く者とではまるで嗜好が違う――そんな話はどうでもいいが】

「単刀直入に問おう。貴様も“ 悪 ”でいいな? 悪と同列に語られる事に異論は無いな?
 或いは誇りを持つか―――そうであれば、余程助かる話ではあるがな。何せ、楽だ」
826 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 10:57:03.94 ID:4TirnNmlo
>>824
【近づいてくる女性に向かって】

「ん 食べたいのか?」

【包みの中には あと三つ手付かずのサンドウィッチがある】

「ふむ まぁ よかろう」

【そのまま 包みを 【最弱兵器】へと 放り投げる】

「それの価値が それに見合うものだと判断したのならば そうすると良かろう」
「全ての価値は 自分人で決めるもの故な」

>>825
「ふむ 悪」
「悪か……」

【【最弱兵器】へと包みを放り投げて 空いた手で 頭を掻きながら】

「そう面と向かって 言われたのは 実に久しぶりだな」
「なるほど 君も 中々に 面白い食――人材だ」

【ククク と 笑いながら ニヤリ とその口角を 僅かに上げる】

「余罪? あぁ 安心し給え」
「私が未だに 指名手配されていないということは 私は償うべき罪など 持ちえていない」
ロキ「……三万人近く虐殺しておいてよく言うのぅ」

【何処からともなく現れた梟がナイスミドルの頭の上に降り立ちそんなことを口走る】
【気づく人は気づくかもしれない】
【学園の先代の学園長は 人語を解す梟を連れているという情報に】

「ロキよ あれは ただの屠殺だ」
「牛豚鶏魚を〆るのと 同列の行いが どうして罪になろう」

【もう 傍から見れば 圧倒的に 倫理観がぶっ壊れた 悪に他ならない】
827 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 11:02:17.98 ID:TrUFFTLro
>>825
―――悪いけどねぇ、私は人の為≠ニ善≠ェ嫌いでならないのよ。
だから私はアンタが嫌い、じゃないとこんなに露骨に喧嘩なんか売らないっての。

【ふぅっ、と煙を輪っかにして空に解き放ち、ふわふわと煙が浮かんでいき】
【貴方の真紅に燃え上がる紅蓮の双眸を見つめ返すは、濁り切った曇り空のような青い双眸であった】
【その目には、妙に気負う色と、揺れ動く感情が宿っていて、しかし、それでも悪と断定するには十分な様子で】


――誇りなんか、抱く物じゃないわよ、悪なんて。
弱いから、屑だから、生まれが酷かったから、そうしないといけなかったから――――。
全部、言っちまえば言い訳、甘えに過ぎないわ。そう、私は闇に甘えている。

‥‥ったく、妬ましいわね。そんな風に善を振りかざしてきやがって。
絶対そっち≠ノは行けない私への当て付けか‥‥!?ったく、ムカつく‥‥最ッ高に最悪な気分よッ!

決めた――――アンタを虐め尽くして土下座させてペットの犬にした後無様に捨ててやるわッ!


【己を悪に叩き落とし続けていなければ、常に絶望し続けていなければ、女性は己を保てない】
【だからこそ、女性は悪に落ち続ける道を選び、こうして悪を演じ続ける】
【―――被った仮面が、いつしか本性と入れ替わったかのように、自然な様子で】

>>826
‥‥っは、サンキュ。

【ぱしん、とサンドイッチを受け取って、一口口に頬張って】
【戦闘前に一切れくらいは口の中に納めておき、残りの入った包をポーチにしまい込む】
【そして、マッチの箱を取り出し、貴方に目線を向けながら】

‥‥じゃ、勝手にやらせてもらうわよ。
個人的に、あの正義気取りがむかつくのよ、ぶっ殺したくて仕方がないの。

【紫煙を燻らせながら、暗い気持ちと瞳は、大蛇のごとく牙をむく】
【不安定な精神状態が生み出す、狂気のごとき妬み、憎みが、感じられるかも知れなかった】
828 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage]:2011/10/08(土) 11:22:13.35 ID:Vz8MQl6Ro
>>826
【笑みを浮かべる相手の様子を見ながら、僅かに眉を顰める】
【自分を食材にされそうな、そんな悪寒を感じ取ったからか】

「――…よくもまあ、バレていないモノだ。
 人を殺めるのと家畜を〆るのとじゃ、意味合いが違うんだよ。
 そう云うのは道徳の授業で習うもんだろうが。私はそんな教育を受けた覚えは無いがな」

【梟の出現に小さく目を見開くが、動揺の色は見せず】
【相手が先代の学園長という事にも気付いてはいない、それは知らないから】

「それとも今ここで、教育してやろうか?」

【右手に持った拳銃の銃口を相手の眉間へと向けながら、低い声で】
【その動作にも、引金に掛けられる指にも、まるで迷いは無い】
【相手を悪と決めた以上、容赦の無い行動を取るのが必然であるのだから】

>>827
【“人の為”と“善”が嫌い、とそんな言葉を聞きながら――女は口角を緩やかに吊り上げる】
【己が嫌われているという事を楽しむ様に、喜ぶ様に、相手を嘲笑うかの様に】
【青い双眸を見据えながら、その奥に潜むココロを見抜いたかの様に】

「はんッ! 成程、貴様は負け犬か。それを知れただけでも十分だな、何せ面白い。

 弱いから、屑だから、生まれが酷かったから、そうしないといけなかった―――だって?
 ハハハハハハッ! 笑わせてくれるじゃないか、弱き悪が。

 その程度で悪に堕ちるしか無かった貴様に、本物の悪を経験した事のある私を越える事は出来まいよ。
 民族が違うと云ったぐらいの理由で大量虐殺を繰り返し、赤旗の元に集った連中を業火の中に放り込む。
 世界中を狂気に包みこもうとした悪行に、加害者として参加していた私を!」

【相手の悪を小さいと喝破し、その程度かと嘲笑う】
【悪の底で辛酸を嘗めたからこそ、絶対的な正義を振り翳そうと決意した女に、迷いは無い】
【左手を上げ、銃口を女性の眉間へと向ける】

「犬は…貴様だ。ボロ雑巾の様に身を擦切らせて捨てられるのも、貴様だ」
829 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 11:38:19.04 ID:4TirnNmlo
>>827
【【最弱兵器】からにじみ出る狂気を感じ取り】

「ほぉ 中々どうして 心地良い 狂気 ――いや凶喜か? まぁそれは些事か」
「君もまた 純粋培養したような よい 人材だ」
「まだ 死なすには 惜しいか」

【それを 好意的に 受け取る】

【【流氷の堕天使】をぶっ殺したくて仕方がないという台詞に対して】

「そうか ならば まぁ 勝手にするがよかろう」
「――と 言いたいところだがな」


>>828
「奇遇だな 私もそのような教育を 受けた覚えはないよ」

【カカカ と 笑いながら】

「だがまぁ 食材を解体するのは 極自然なことだろう?」
「命を奪っておいて それを食さないと言うのならば」
「それは 私とて 許しがたい行為では有るが な」

【それは 人を人として扱っていない という事実に他ならない】

「――ほぉ」

【そして】

【―――敵意には 敵意を持って】
【―――害意には 害意を持って】
【―――殺意には 殺意を持って】

【能力【顔面凶器】発動】
【額から錆びた槍を生やし それを引き抜き】

「教育と行うのならば してみるが良い」
「だがまぁ 君の 常識は 私の 常識の 埒外に有ると知れ」

【敵意と害意と殺意を解き放つ】
830 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 11:41:10.79 ID:TrUFFTLro
>>828
【貴女のその言葉に、口元を歪め激昂するかと思ったか?】
【そんなことは無かった、逆に女性は貴女を嘲るように、憐憫の情すら含めて、口を開く】

――応、そうよ、認めてあげる。
私は屑で、ゴミで、何処にでも居る小悪党――――、取るに足らない一人の悪党。
十和一投げの鉄砲玉で、毎日人を殺して飯を喰ったりブランドのバッグを買ったり男遊びをしてたりする。

だから、言ってあげるわ――――闇に深いも浅いも無いし悪にもその大小は関係ない――――

【その目が、大悪を経験した貴女を真っ直ぐに見つめ返す】
【人一人が闇に落ちるのに、大層な理由等必要ではないと言うように、濁り切ったその双眸で】
【宣戦布告のように、猛々しく、そして静かに、重く、暗く――――】

―――――御託を語るな糞善人、お前がどんな不幸を経験しようと、お前が悪だったとしても関係ない。

今大切なのは―――っ、私はアンタが気に入らなくてぶっ殺したいと思う、それだけよ。
小さいと思うんでしょう、しょぼいと嘲るんでしょう?上等よ―――ッ、私はその程度の器でしかなくて。
でも、とってもとってもわるいことをしたかわいそうな貴女≠倒すのには――、小悪党程度で、十分だわね。

【露骨な、挑発である―――女性に不幸自慢をするつもりなんて欠片としてない】
【一から十まで自分の為に生きると決めた日から自分が不幸な事も、悪に居ることも全部己の責任としてきた】
【だからこそ、境遇を言い訳にはしない、だからこそ、悪党だからと言い訳をしない】
【人を殺すのは悪だからか?違う、自分が殺した。境遇が殺したわけでも、悪だから殺したわけでもない】
【自分が殺すと決めて殺したから自分が悪い、自分の責任だ、だから誰にも言い訳はしない】
【小悪党でも、邪悪と言われても、守銭奴と言われても―――言い訳なんて言う、弱いことはしたくない】
【悪に己を叩き落とし続けるのも、言い訳を出来なくするためで。絶望するのも、言い訳を捨て去るため、希望にすがるような事をしたくないから】

【マッチを一本取り出して、器用に箱とマッチを右手で持つ】
【口元は弓のように口角が釣り上がり、極めてサディスティックな表情を浮かべている】
【見た目は唯の女性、武術の心得があるようにも見えず、しかし不気味な死臭と気配が彼女に対する警戒を抱かせるだろう】

>>829

―――路地裏に行けば、十把一投げで同じようなの沢山居るわよ。
どうせ使い潰される予定の鉄砲玉、私はなんでか長く生きてるけどね。
‥‥死ぬのは真っ平ごめんよ、何人殺しても、生き延びてやるわ。

【目の暗さの中には一本の揺らがぬ芯が宿っている】
【全てを自己のためだけに生きる故、言い訳をしないという自己の在り方を】
【女性は自己に課していて、それが一番の彼女の狂気の中の強さの原点だった】
831 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage saga]:2011/10/08(土) 12:04:37.51 ID:Vz8MQl6Ro
>>829
【相手の言葉に対し、嫌悪感を隠す事無く表情に現す】

「君には、人と家畜とを分け隔てる境界線が無いのか…?」

【人を人と扱っていないと云う以上に、そもそも人を認知していない様な印象を受けて】
【そんな仮定を想像してしまえば、スッと女の背筋を冷たい物が通り抜けていく様な感覚】
【簡単に言ってしまえば、恐ろしい――と】

「…随分と、視線を向け辛い能力だな」

【相手が槍を取り出すのを見ながら小さく呟き、俄かに殺気を強める】
【目の前の相手は、やはり“ 悪 ”だ】【それも、絶対に放置する事の出来ない凶悪さ】

「だろうな、私も常識が違うと思いたい。だが、教育とは常識を押し付ける物なのだろう、恐らくは――ッ!」

【言葉を紡ぎ終えるのと同時に、引金を引く】
【命中すれば氷が貫くような格好となる銃弾が、槍を破壊しようと】

>>830
【相手の言葉に、女の表情は尚更笑みを強める】
【面白い、とただ純粋にその一点の感情ばかりが強まっていった】

「小悪党だと己を弁えているのなら、構わないさ。私にとってただ疑問なのはな、何故気付かないかという事だ。
 足りないんだよ、覚悟が。知れば解る、知らねば解らない―――“ 悪 ”っていうのは、救いようが無いほどに愚かな事だ。

 私の過去を語ったのも同情を誘う気では無いよ、ただそれ程までに過ちを繰り返しても…気付かない奴は気付かない。
 そんな物なんだよ、所詮は。普通の奴は気付くさ、最初の段階で―――これは悪であると、愚かであると、だから止めようと。
 そこで気付かない奴が悪党になる。自覚が有ればいいと思うなよ? 己が悪と自覚して尚、引き返せない奴が一番性質が悪い。


 そういう奴は―――――――――死んでも気付かない。だから、私は殺す。知ってしまった者として、な。
 傲慢だと思うか? 出過ぎた真似だと思うか? 結構だよ、所詮は自己満足の為だけにやっている事だからな」

【死臭と共に漂う煙を鬱陶しげに感じながら、相手の気配に注意を払う】
【得物がまるで想像できない状況で、相手の余裕めいた雰囲気が、警戒心を呼び起こさせた】

「お前は悪を続けてどうしたいんだ? 結局は現状維持にしか為り得ない事を繰り返して…まあ、いいか。
 私を殺したいなら、殺せ。小悪党は小悪党らしく戦えばいい、私みたいな偽善に倒されるのであればそれまでだ」
832 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 12:15:32.30 ID:4TirnNmlo
>>830
「いや そう 捨てたものでもあるまい」
「少なくとも 私が 喰らってきた 命の中には そこまでのモノは そうはいなかったがな」

【ナイスミドルはカカカと笑う】

「――そして その生き汚さは 懐かしくすらある」
「まぁ それも些事だ」

「――ほら 来るようだぞ?」

>>831
「――ちっ」

【ガキィン、と槍が氷の銃弾によって破壊される】
【そして その氷の余波が 槍を手にしていた手まで及ぶ】

「ふむ 氷か」
「もう少し時期が 早ければ 程よく涼めたのだがな」

【能力【火炎朧車】発動】
【手の平から炎を噴出させ 槍に付着した氷を溶かす】
【残るのは 槍の柄の部分 つまりはただの棒だ】

「――まぁ 私の 血肉となるがいい」

【そして 槍投げのように その棒を 投げつける】
【もっとも、かわすことは容易いだろう】

――
【能力者本人を見た:+1p】
【能力をその身に受ける:+1p】
833 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 12:21:29.26 ID:TrUFFTLro
>>831
―――知ってるわよ、そして私は愚かで馬鹿よ、そうじゃなきゃ殺し屋なんてやってないわ。
私は―――引き返せないんじゃない、引き返すつもりがないのよ。
今更何人も殺した奴が、反省しましたごめんなさいこれからは人の為に生きます、なんて言っても。
そいつが人殺しだったって事実は変わらない、そいつが悪党だったって事実は変わらない。
死ぬまで罪は付いて回って、引き返したつもりになっても自分の背にそれはのしかかり続ける。

―――悪党になった時点で、平穏も善人に成るのも、諦める必要がある。
アンタが善人をやってるのは、罪の意識に苛まれているからかしら?
知ってしまったから?違うね、アンタは逃げたのよ―――悪で在り続けて、憎まれ続けるってことから。

でも―――まあ、自己満って言うなら其れでいいわ。
それらの思い上がって正義を振りかざす様は、本当に傲慢だと思うし出すぎた真似だと思う。
だからアンタが気に入らないし、だからアンタをぶち殺したい。

【己が間違っていることを、女性はこの上なく知っていて、その上で間違い続けることを選択した】
【己が悪デなければ、己が悪として踏みつぶしてきた者達は、どうするのだろう?】
【己が憎まれる立場に無ければ、己に憎しみを抱いた者達は、どこに矛先を向ければいい?】
【―――己のため、と言いながらも。そのあり方は、妙に悪に落ちきれていない、なのに一貫して悪を貫いている、その矛盾】

私は私が蹂躙した者の為にも、金の為に殺した無様な政治家共の為にも。
善人になる訳にはいかない、憎まれるべき悪党でなければならない。

――来な、大善人、小悪党がテメェをぶっ潰す。

【直後――――「チッ」――――手元のマッチが着火された】

―――――まずは一発。

【ぴぃんっ】
【指先で弾くようにして、マッチを相手のほうに飛ばしていく】
【そのマッチは、指弾のように鋭く貴方の方に飛んでいって、同時に―――一気に燃え上がり50cm程の火球と成るだろう】

【「チチチチッ」】
【右手の指に挟むように同時に3つのマッチに着火し、構えを取っている】
【更に、煙が周囲に散る事無く停滞していき、貴女が煙を吸えば動機や息切れめまいを感じ始めるだろう】
【最初は僅かな違和感だが、徐々に其れは強くなっていくように感じられるはずである】

>>832
―――は、褒めても金は渡さないわよ。
まあ、サンドイッチには礼を言ってあげるわ、美味しかったもの。

【にやり、とサディスティックな笑みを浮かべ、眼鏡の奥を更に濁らせて】
【紫煙に己の姿すらを朧げにして、女性も戦闘を開始した】

‥‥嗚呼、善人気取りの元悪党が。
濯げねぇよ、重ねた罪なんて。
834 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage saga]:2011/10/08(土) 12:42:00.47 ID:Vz8MQl6Ro
>>832

「…人の能力を涼みに使おうと考えてくれるな」

【ぼやく様に呟くと、右足を後ろに移動させながら左側に体を逸らし、やり投げの様に投げられた棒を躱す】
【身体を逸らした勢いを軸足に残しながら、再び元の体勢に戻ると】

「二体一って、遣り辛いな…」

【本音を漏らしながら左手に持った銃の弾倉を開き、特殊弾を込めた】
【それを自信の真下に向けると速射―――女の身体を包み込むように、半径5mの特殊空間が誕生とする】
【ダイヤモンドダストの様な物が舞うその空間の中で、女は右手の銃を相手に向け―――発砲】
【特殊空間内を通過する事で氷の槍となった弾丸が、相手の脚を貫こうとする】

>>833

「はん、やはり貴様は小悪党だな。何よりも理解し切れていない、悪と云う物を。
 そちらへ行った人間が戻れないだなんて、一方的な思い込みに過ぎない。

 私は罪の意識に苛まれる事も、逃げたいと思った事も――ただの一度だってありはしないよ。
 自分自身で自覚はしているが、私には情熱が足りないからね…ハッキリ言って気にしてない。
 過去は過去だよ、妄執に捕われた哀れな奴には解らんだろうがな。ただ“ 悪 ”が嫌いだから、潰す――それだけ、だ」

【真紅の双眸は燃えている、その奥にあるのは激しいまでの正義の情熱、悪を狩尽くすと云う願望】
【其れだけでしか、無い】【過去の未練に捕われたことは無く、ただ己の在り方をそう変えただけの出来事に過ぎない】
【指揮を執る為に戦場に出て味方も敵も駒としてしか見なかった過去の自分は、所詮過去でしかないと】
【ドライにあり過ぎるほどに、感情が欠落していた。正義への情熱も、女にとってはただ偽りに燃やされている物でしかないのだろう】
【飽くまでも正しい判断を取る為だけの、人形の様な物であるのかも知れない】

「ああ、いってやるぜ――小悪党ッ!」

【50pの火球となった其れを見ると左に大きく跳躍して見せるが、
 しかし僅かに体に触れ、服が燃え、肌が焼ける】
【それを手で払って痛みを押さえながら、左手に持った銃の銃口を相手の指の辺りに向け――発砲】
【特殊空間内を通り抜ける事で氷の槍となった其れが、鋭く襲いゆく】
【辺りに散らばる煙の気配に、何か異変の様な物を感じるが――時すでに遅く】

「――…なッ」

【小さく眩暈の様な物を感じ、女の身体はふらついてしまった】
835 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 12:57:13.27 ID:4TirnNmlo
>>833
「ふむ それは 私にとって最大の賛辞 だな」
「味を理解していると 言う一点のみ で 君はまだ生かすに 値しよう」

【クカカカ と ナイスミドルは 是と笑う】
【能力の発動を見て、】

(ふむ だがまぁ 能力は いただくとしようか)

――

【能力者本人を見た:+1p】


>>834
【――先ほどとは異なる攻撃である】
【衰えてきているとはいえ 能力が大まかに分かる眼を有する】
【仔細までは わからないが 明確に 違う攻撃であるということを 感じ取ったナイスミドルは】

「――なるほど」

【その 違う攻撃である氷の槍を 避ける事せず その右足に受ける】

「――あぁ 痛みは 久しぶりだ」
「久方ぶりだと 存外 心地よいものだな」

【能力【火炎朧車】発動中】:2p
【氷の槍に触れ、その氷を溶かす】
【傷口からはそのまま血が流れている】

「さて」

【続けて【射撃歯車】発動】:1p
【空いている左手にリボルバーを召喚し、それを発砲】

【銃の腕前は素人のためまぁ散々なものである】
【威嚇程度といったところだ】

/つぎ13:40ぐらいまでちょいと落ちます
836 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 13:02:38.46 ID:TrUFFTLro
>>834
――ああ、そうさ。私は小悪党、其れで構わない=B
狩られるのは真っ平ごめんだ、私はアンタの言うとおり、そういう屑だからね。
どんなに無様でも、死ぬのは怖いし、金が無くなるのも困るし、変化を受け入れるのが怖い。
だからこそ、私はこうして悪で居るし、こうして妄執に囚われている―――全部わかってるさ。

そして、それら全部の図星をつついてくるアンタが気に食わない。
――――善意なんかで生きていけるか、自分のためだけなら、全て自分の責任よ。
嗚呼糞、今日はアンタ殺したら暗殺の報酬でホストクラブにでも―――っへ。

【どこまでも、卑小、矮小。そして、其れを知っているがゆえに、妙な強さを持つ】
【弱さが強さを生み出している、その矛盾。貴女のように想い過去など有りはしない】
【ただ普通に孤児でただ普通に悪人に拾われ、ただ普通に殺して奪って生き延びた】
【―――そんな、一人の小悪党は、徹底的に己であることを貫こうとしている】
【ドライの内に感情を燃やし、淀んだ双眸の奥には決して揺らがぬ芯を宿す】

【―――嗚呼、気持ち悪いくらいに、対照的ではないか】

―――ッ、あぶないわね。

【とんっ、と横に飛び槍を回避するも脇腹が裂ける】
【身体能力で言えば普通の女性並、しかしながら暗殺者としての卓越した機器察知が役に立っていた】
【ふぅぅぅ、と煙を口から吐き出して、同時にマッチを3本地面に投げ捨てて】

――――走りぬけろ‥‥ッ!

【マッチの先端は貴女の方を向いていて、直後】
【業火の線が3つの爪牙となり貴女に迫り来るだろう】
【火の線の真ん中は貴女に向かい、先行する様に趨る右と左は中心から50cmの隙間を作り同時に迫っていく】
【横に飛ばせはしない、そう言うかのような攻撃だった。回避をするならば、隙間50cmに潜り込むべきだろうか】

【しかし、同時に女性は左手をポーチにツッコミ、携帯を取り出した】
【一体、何をするつもりなのか―――?見えていれば、困惑を感じるかも知れなかった】

【女性の戦い方は、文字通りの暗殺。タバコの煙と思えばそれは毒ガスで】
【唯のマッチが直後業火となり燃え上がる。意表を突き続ける、意識的不意打ちであった】

>>835
‥‥そう、アンタに敵対心持たれずに済んでよかったわ。
敵が増えるのは、お断りしたいものね。

戦い終わったら、残りも食べないと‥‥、腹減ってるし

【業火を支配し、腐毒を撒き散らすサディストは、そんな風に呑気なことを言っているのであった】
【貴方が此方の能力を奪おうとしているのにも、築かないままに】
837 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage saga]:2011/10/08(土) 13:25:14.03 ID:Vz8MQl6Ro
>>835
【氷の槍を避ける様な真似を見せず、右足で受けた相手を見て、怪訝な表情を浮かべる】
【更に相手の言葉もまた、理解し難い物であった】

「言っちゃ悪いが、君は随分と変わっているな。なるほど、常識が違う…か」

【発砲された銃弾に対し、“ 勘 ”で狙いを定め――発砲、氷の槍で弾く】
【そのまま相手のリボルバーへと銃口を向け、腕ごと貫こうと―――再度、発砲】

「やはり、生きて貰っていては困るな」

>>836

「小悪党で良いと思える、その神経が益々以て理解し難いのだがな。
 大体、自分の責任の内で済まそうとするなら他人に迷惑は掛けてくれるな。
 暗殺など、よくもやっていられる――――――ああ、そこは私が言えた話でもないか」

【己である事を貫く相手を見ながら、感情の欠けた女はそれを羨望の念で見ようとは思わない】
【情熱に身を捧げる人間を自分はただ無表情で眺めてきた、何も映さない冷たい眼差しで見送ってきた】
【対照的である事にも気を払わず、ただ現在の自分が果たすべき役割に徹する―――宛ら機械であるかの様に】
【或いは正義と云う役割を与えられ、悪を前に踊るように仕向けられた傀儡なのか】

「…ああ、面倒そうな攻撃だな。火は氷に強いっけか?――まあ、今回は相性悪いな」

【舌打ちを交えながら、唾棄する様な調子で呟く】
【銃を持った左腕を静かに持ち上げ、銃口を目前の地面に】

「それでも、“ただ”の火であるなら――ッ」

【弾倉に込められた銃弾を総て放ちきる為に、発砲】
【目前の地面から、徐々に角度を上げて行く様に―――5連発】
【最終的に放たれた段階での銃口は、相手の身体を向いていた】
【火の爪を食い千切らんとするかの様に氷の槍が3本地面を襲い、相手を刺し貫こうと一本が足に、一本が腹の辺りを狙って襲いゆく】

【既に意識は大分朦朧としてきていたが、何とか足を踏ん張らせて立ち続ける】
【ぼやけ始めた視界の中で、相手の動作が何であるか考えようとするが――解らない】
【それでも、自身の射撃の腕が“勘”で命中させられる物である事を勝算に、正義の炎を以て体を動かし続ける】
【左手に持った銃から空になった弾倉を落とし、予備の弾倉を納める】
838 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 13:42:08.42 ID:4TirnNmlo
>>836
「ほぅ それなら そこらの三ツ星レストランにでも飛び込むといい」
「これを見せれば ツケ で 大概のものは食べれよう」

【ピッと 差し出されたモノは 『アゾット』と 記された 名刺である】
【足から血を流しているというのに いたって普通に雑談を交わす】

「しかし 君の力は中々に面白いものだな」
「――何と言う名だ? いや 答えたくなくば別に構わんが」

【そして そう 口にする】

>>837
「――まぁ 君と違い こんなものに 執着はないのでな」

【リボルバーを惜しめば 腕後と貫かれていたかもしれないが】
【何の執着もなくリボルバーを放り投げ それを捨てることにより氷の槍を防ぐ】

【そして そのまま 【最弱兵器】に 意識がわずかに傾いた隙を突き グン と距離を詰め】

【避けようと思えば避けれる速度で右腕を伸ばし】

【能力【神嘶天破】発動】:2p

【右腕を黒雷化(威力はスタンガン程度)させる】

【都合、四つ目】
【さて この ナイスミドルの 能力は 何なのか】
【勘の良い人物ならば 辿り付くかもしれない】
839 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 13:46:43.36 ID:TrUFFTLro
>>837
――人には生まれ持った分ってもんがあるのさ。
私は、それが分かってるわけだ、だからこそ大きな悪事をするつもりも無いし、救われる事に期待も抱いていない。
このまま、なんとも言えない灰色の世界で蠢き続けるのが、私の人生の終わり、そう思っているのよ。

‥‥暗殺をしているのは、せめてもの線引きよ。
暗殺して欲しいなんて言われる奴なんて、大抵まともなやつじゃないもの。
まともじゃない奴がまともじゃない奴に頼んでまともじゃない奴を殺させる。
どうよ、全部悪の中で話は終わっている、正義のアンタに関わるような事ではないわ。

【女性は、暗殺者である。ひたすら、誰かの代わりに誰かを殺し続けてきた】
【ギャングの跡継ぎが敵対組織に殺されたから相手のボスを殺してくれ、とか】
【息子が殺人犯に殺されたのにそいつはのうのうと生きているから、殺してくれとか】
【殺される相手にも殺される理由があって、そいつらを殺すたびに金をもらってきた】
【最初の報酬は、晩飯一食だった。その時に知った、私の価値もきっとこのおにぎり位なのだと】
【――だからこそ、線引いた。殺される理由のある物以外を、殺すことは決してしないと】
【といっても、己が悪であることは変わらないしコレはきっと同しようもない、自己満足だった】

――――ああ糞ったれ‥‥ッ!

【己の火を裂き喰い、引きちぎり双つの爪が刃が槍が己に襲いかかっていく―――】

――なめてんじゃ‥‥ッ、無いわよォォォォォォォオォヲオオォォォォォツ!

【直後、目の前に投げたマッチが火柱となって燃え尽きた】
【火の壁を貫き槍は迫り―――腹部を引きちぎり、足の肉をえぐりとった】
【だが、火を通り抜けて威力を殺したのか、致命傷にはなっていない、鮮血を吹き出しながら、しかし女性は―――】

―――ッぉぉぉぉおぉぉっ!悪党‥‥として‥‥ょ‥‥ッ!アンタが気に食わないってのォォォォォツ!

【その、携帯電話を――――あろうことか、貴方に向けて、投擲したのだ】
【そして、携帯電話は――貴方の近くに飛んでいった直後、ディスプレイの光源を閃光のごとく強めると同時に】
【耳が割れそうなほど、超凶悪な威力の爆音を周囲に撃ち放ち、貴方の三半規管から平衡感覚を奪い去ろうとするだろう】

【―――そう。超強化された、携帯のアラーム機能であった】

>>838

‥‥ご‥‥ほ‥‥ッ。

【腹部に突き刺さるつららのような槍を引き抜きつつ、名刺を受け取った】
【其れをしまいつつ、女性は口元を歪ませて、答える】

――暗殺者が、手の内を示すと思う?‥‥‥‥コピー能力者さん?

【女性はとなりで貴方の力を見ていて、段々理解を示し始めていたのだ】
【能力の種類に脈絡が成さすぎて、しかも己の能力に詮索をしてくる】
【女性の裏で培った勘が、貴方の正体の一端をつかんだかも知れなかった】
840 :【恐洪箱男】 [sage]:2011/10/08(土) 14:05:56.40 ID:TC8ewxAe0
【昼】
【人は一人も見当たらずがらんとした静寂の広がる街の一角、川原にて】


――いい天気だ
散歩するにはうってつけだね


【ふいに、綺麗なボーイソプラノが響く。声の主は川岸にある堤防の上、ひときわ高くなっている足場】
【少年は、そこにいた】

【見かけにして十二、三歳であろうか。まだ幼い容貌の持ち主であるにも関わらず妙に大人びた――――気味が悪いとも言えるかもしれない――――雰囲気をかもし出している少年は、アタッシュケースほどの大きさの箱を肩にかけ、静かに川原の光景を見下ろしていた。】
841 :【恐洪箱男】 [sage]:2011/10/08(土) 14:06:20.97 ID:TC8ewxAe0
【昼】
【人は一人も見当たらずがらんとした静寂の広がる街の一角、川原にて】


――いい天気だ
散歩するにはうってつけだね


【ふいに、綺麗なボーイソプラノが響く。声の主は川岸にある堤防の上、ひときわ高くなっている足場】
【少年は、そこにいた】

【見かけにして十二、三歳であろうか。まだ幼い容貌の持ち主であるにも関わらず妙に大人びた――――気味が悪いとも言えるかもしれない――――雰囲気をかもし出している少年は、アタッシュケースほどの大きさの箱を肩にかけ、静かに川原の光景を見下ろしていた。】
842 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage saga]:2011/10/08(土) 14:08:14.51 ID:Vz8MQl6Ro
>>838
【隙に付け込まれ、接近を許した事に気付き】

「―――なッ!!」

【焦りが女の顔に浮かび上がり、反射的に右腕を差し出して相手の腕を牽制しようとする】
【その右手には、拳銃が握られていた】【グリップを握る力を強め、銃身で相手の腕を払おうとしながら――】

「この距離なら――ッ!」

【引金を、引いた】
【銃身の先が相手に触れれば、雷撃が金属を伝って腕の中へ――そして全身を痺れさせていく】
【狙いは相手の右腕であったが、それがきちんと当たったのかどうかの確認も取れず、女の意識は白く包まれた】

「――――――――――…まだ、やれるッ!!」

【それでも一瞬の空白の後、何とか意識を引き戻す】
【その隙を突く事も、十分に可能であったろう】

>>839

「諦めてどうするんだ、馬鹿者。だから貴様は小悪党なのだ。
 己の分を弁えるのは正しい、正しいからこそ、分を弁えない理想を追い求めるべきなのだよ。
 正しくあろうとしてどうする、正しくあるのは行動と思想だけで良いのだ。
 己が目指す所まで、きちんと定めきってしまうなど――実に愚かしい。そんなので悪を名乗れると思うな。

 こちらが正義を振り翳して蹂躙するのに、なんともツマラナイじゃないか」

【相手が小悪党に納まっている事を、気に食わないと感じた】
【“ 悪 ”であるくせに、何とも賢く生きようとしている様が好きになれず、可能なら殴りたいほど】
【どうせ悪は全て自分が葬り去るのだから、もっと面白い悪であって欲しい――等と云う、それこそ自分勝手な望みであった】

【火柱に阻まれつつも槍が命中したのを確認しながら、次の攻撃に備える】

「…気に食わなくて、結構―――…そういう役割なんでなッ!」

【朦朧とする意識の中で相手の様子を捉えながら、しかし】

「な―――――――――…ァ...........」

【放り投げられた携帯電話のアラーム音に女の声が掻き乱される】
【両手を銃に塞がれた現状では耳を押さえる事も出来ず、その攻撃をもろに受けてしまった】
【意識が掠れ、足元がふら付く――――それでも】

「―――――――ッ!!!!!!」

【左手の銃を持ち上げると、二発――闇雲に打った】
【狙いは、相手の肩の辺りであったが―――果たしてどういう結果を齎すのかを、女は知らぬまま】
【両膝で地面を、力無く突いた】
843 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 14:20:33.28 ID:4TirnNmlo
/ちょいとレスが言ったり来たりするよー

>>839
「なぜ 皆 私の力に関して そう口にするのだかな」
「私の力は 複写 ではなく 模倣なのだがなっ!」

【警戒されてなお 悠然と 泰然と 暢気に そんな言葉を口にしたまま――】

>>842
【黒雷化した右腕で 【流氷の堕天使】 に触れる】

【スタンガン程度の威力ではあるものの 隙を 広げるには十分の威力ではあるが――】

―――

【能力者本人に触れる:+2p】
【合計4p】
【【真似神偽】発動】

―――

【――【流氷の堕天使】の放った弾丸は黒雷の腕を通過し、腕の付け根へと抉り込む】
【同時に【神嘶天破】解除】

「―――チィ 攻撃を持って 防御と為すタイプか」

【バックステップで距離を広げる】
【相手の性格を見誤った 代償として 右の肩口に 銃創を負った】

>>839
【左手でその傷口を押えながら】

【能力【劇場嫉妬】発動】
【その銃創をなかったように外観を変化させる】
【ダメージは残ったまま】

「あぁ どうする?」
「その 傷 直してやろうか?」

【そして 腹部の傷を見て言葉を続けた】
844 :【速雨幻跳】 [saga]:2011/10/08(土) 14:22:20.65 ID:Yo3yPCfQ0
>>838>>839>>842
――――雨が、降った。
そこに降っていた紅い紅い雨ではなく、透明で、それでいて目視できるであろう雨。
しかし、それはどこか奇妙な雨、よく見て分析すればすぐわかる程に、奇妙な雨。

その雨はある範囲にしかふっていなくて――直径100mほどの円を描くように、雨が降っている。
これは今、雨が降っている空間と、それの切れ目を見ればすぐわかることだ。

そしてその雨は、冷たくない。
雨がそこにある、それがわかるだけで、雨粒があたった感覚はないし、あたった場所は濡れもしない。
何かにあたっても音もたてないし、上を見ても曇り空という訳ではない。

そして最後に――その雨は、突如この場に現れた〈四人目〉にだけ、あたっていた。
見た目で判断するのなら、優男。そんな人物が戦場に、靴の音を響かせて現れた。

「――おやおや、これはこれは」

その男が口を開く、その音はなぜか、嫌に響く。

「綺麗な女性を二人がかりで……まぁ、ここはそういう場所ですが。」


曰く、綺麗な女性――【流氷の堕天使】のそばに歩みを進めていく。

「力を貸しましょう、お嬢さん」
845 :【魔紅機眼】 [sage]:2011/10/08(土) 14:28:21.23 ID:JnQjIYHIO
>>841
/まだいらっしゃいますか…?
846 :【最弱兵器】@レスが前後します [sage saga]:2011/10/08(土) 14:28:24.54 ID:TrUFFTLro
>>843
‥‥模倣ねぇ、真似されるのは、嫌よ。
だから教えてあげない、どうしても知りたいなら、聴きだしてみなさいな。
暴力では私は口を割らないわよ、金をくれれば考えてあげるけど。

【女性は、徹底的な守銭奴である】
【恐らく金を払えば、女性はぺらぺらと自分の能力について語ってくれるだろう】
【そして、その上で、貴方の言葉を聞いて、口元を歪めて】

‥‥止血だけしなさい。
アイツだけがダメージを負って。私が無傷なのは、フェアじゃないもの。
手は選ばない主義だし、誇りもプライドもありゃしないけどね、なんとなく、そう思うのよ。

【そう言って、止血だけなら治療を受け入れるだろう】

>>842
―――悪の定義を正義のアンタが決めるなよ。
理想なんかありゃしない、毎日を適当に生きれれば其れでいい。
この世の中にあんたみたいに理想とやらを掲げて戦ってる奴がどれだけ居るのかねぇ。

‥‥つまらない女さ、私は。小悪党以上を求めては居ないのよ、其れで十分だ。
悪が悪らしくある事を求めるんじゃないわよ、偽善者め。
アンタはただ、正義の名前の元に悪党を蹂躙したいだけよ、立ち位置が違うだけ。
‥‥‥‥ったく、気に食わない気に食わない気に食わない‥‥ッ!

――――私の事は私の事だ‥‥ッ、誰一人として私を変えられはしないッ!
アンタがどう言おうと、アンタがどんな正義を掲げようと―――小悪党の私≠帰るつもりは毛頭ないわ。

【女性は、闇の中で己で在り続ける道を選択している】
【それに、小悪党であるという今の自分がそれほど嫌いではないのだ】
【だから、現在の己は其れでいい、妙に賢く、妙に小さく収まっている現在の在り方で十分だ】
【世間や世界を敵に回す悪なんて、面倒ではないか。好きに生きたい自分には、其れは無理だと思うから】

―――まだ‥‥ッ、終わっていないわッ!

【左肩がえぐられ、マッチを取り落とした。拾うまでには時間がかかるだろう】

【だが】

【口元を見れば、火の付いた葉巻が煙を発している】
【まだ、女性は戦闘能力を失っていない、その目はまだ戦闘を可能と感じさせる】

>>844
‥‥へ、これで二対ニ‥‥ったく。糞ね。
まあいい、コレで五分‥‥か。

‥‥悪いけど、アンタ好みじゃないわ、さっさと帰るか死ぬか、どっちか選びなさいな色男[ロメオ]。

【ふぅ、とそちらに向けて煙を吐き出すだろう】
【煙は予想外なほどに大量に吹き出して、貴方の周りに停滞するはずだ】
【もし吸い込めばめまいや吐き気、頭痛が襲ってきて、最初は違和感を感じる程度だが徐々に其れが悪化していくだろう】
847 :【恐洪箱男】 [sage]:2011/10/08(土) 14:36:58.26 ID:TC8ewxAe0
>>845
いますいますヘイカモンッ
848 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/08(土) 14:37:52.00 ID:p30h5cRIO
【廃墟群=z
【盛者必衰を体現したかの様に、辺りは静まり返っていた。】
【窓ガラスは割れ、昼でも暗い陰気な雰囲気が立ち込めている。】

「またか……」

「毎回毎回…」

【一人の女は、そんな場所に来て呆然と呟いた。大通りの隅の方で辺りを見回す。】
【ギリギリ成人していると思しき一人の若い女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】
【どこか、隙のない佇まい。平均的な境界から一歩下がったような、独特の雰囲気を纏う。】

「…く…死にたい…どこなんだここは…」

【迷子である(;^ω^)】



/なんでも対応
849 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 14:40:33.47 ID:4TirnNmlo
>>846
【『止血だけしなさい』】

【その言葉に さて どうしたものかと口を歪ませ】

【『これで二対二』】

【その言葉で さらに 口を歪ませる】

               ・ ・ ・
「――ではまぁ まずは その傷を どうにかしようか」

【能力【癒吸転移】発動】
【触れた傷を、相手に移すことが出来る。移した傷は6割ほどの傷になり、元の傷の持ち主の痛みは消えない】

【そう 口にして 手の平を 【最弱兵器】の 腹部の傷へと 近づける】

【【最弱兵器】は この男を 信じても良いし 信じなくても良い】
【ただ 信じたものは 裏切られる運命 にあることは 覆しようのない事実である】










【――そう 裏 切 り は すぐそこに】

【まぁ もっとも 裏切るも何も 男にとっては そんなものは 何にもない の だ が 】
850 :【魔紅機眼】 :2011/10/08(土) 14:43:07.67 ID:JnQjIYHIO
>>840
時を同じくして、女もまた河原を散歩していた
艶やかなロングヘアが片目を隠し、「学園」の制服を着用している彼女は―――いかにも「根暗」な雰囲気を放出していた

「……ん?」

ふと顔を上げてみると、堤防の上に少年を発見
その幼い容貌と相反する不気味な空気(これは、謎の箱も演出を手伝っていた)が気になり、思わず足を止めて少年をガン見してしまう。
851 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage saga]:2011/10/08(土) 14:43:24.25 ID:Vz8MQl6Ro
>>843
【未だ痺れの残る右腕を気合で律しながら、相手に鋭い視線を向ける】

「貴様、模倣能力だと…――? ならば私の能力もまた、取ったという事か」

【忌々しげに言葉を吐き捨て、瞳に宿す光を強めた】

「どうせ能力を見せなければならんのだからな、くれてやろう。だが―――持って帰らせると思うなよ?」

【混濁した視界の中で相手の姿を何とか捉えながら、右腕に力を込める】
【カチリ、と――小さく、引金に指を掛ける音が響いた】

>>844
【まるで降っている事を実感させない様な雨に困惑しながらも、新たな登場人物に視線を向ける】
【そして、相手の言葉に小さく眉を顰める事になった】

「その言葉を容易く信じられると思うか…?
 貴様は正義か、悪か――その、どちらだ。正義ならば眼前の悪を葬ろうとしろ、悪なら私の敵だ。
 そのどちらの覚悟も無いのなら、私は協力を拒まざるを得ない。それは正義である私が守るべきモノだ」

>>846

「ふん、ならばそのまま生き続けるがいい。その在り方を通すのであれば、それは立派な生き様であろう。
 今日この日まで己がやって来た事を、繰り返してきた悪事を、胸を張って冥途の土産とするのだな」

【これ以上の言葉は無用と判断し、断言する様に言い切る】
【所詮は相容れぬ存在、そのどちらかが生き残れば、それで決着は付くのだ】

「はぁ…はぁ―――く、精神が…」

【霞む視界に相手を捉えるのも限界となり、右の掌で小さく目を押す】
【激しい激痛が目を襲い、溢れ出た涙を拭いながら、再び視線を戻した】
【所詮は精神論だが、しかし体感的に先程までよりはっきりと見えるようになった視界を頼りに――腰を上げる】

「いい加減…決着を…つける、ぞ…」

【先程の攻撃による火傷の痛みが立ち上がる際に襲い、肌を汗が幾らも伝う】
【何とか左腕を上げると、銃口を―――――――相手の口元へ、向けた】
【先程から、煙が何よりも、鬱陶しかった】
【相手がマッチを拾い上げ、攻撃を仕掛けようとすれば―――無条件で、発砲する】
852 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/08(土) 14:48:26.47 ID:p30h5cRIO
すいません>>848取り消し…
853 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/08(土) 14:50:55.94 ID:p30h5cRIO
【公園。】
【時刻はもう遅い。日が傾き、代わりに月が出ていた。】
【秋の澄み切った空気と、夜風が彼女の肌を冷たく撫ぜる。】

…いつつ…立てることは立てるわね…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは右手の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

【また、季節は移り変わる。夏の蒸し暑さは消え、秋のそこは微かに肌寒い程度で、過ごしやすいもの。】
【夏の暑い時期に多用していた剣の能力―――氷属性は切られていた。】

…この分じゃ…もう少しかしら…

【傍の車椅子は、おそらく彼女のものである。】
【負傷してから数日、女は久方ぶりに二本足で立った。リハビリだ。】

【剣から放たれる魔カと―――強いそれは、遠くからでも感知できる。】



/こっちで…なんでも対応
854 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/08(土) 14:51:58.28 ID:p30h5cRIO
/あーうち…>>853時間昼で脳内変換お願いします…ごめんなさい…
855 :【恐洪箱男】 [sage]:2011/10/08(土) 14:53:09.16 ID:TC8ewxAeo
>>850
【美しい川原の流れを見つめていたら、ふと訪れる来客】【女の存在に気付いた少年は、ガラス玉のように澄んだ瞳を彼女の方に向けた】


やあ、こんにちはっ


【少年は大袈裟に手を広げ挨拶する。その姿は、やや演技じみている風にとられるかもしれない】
【一点の曇りもない、さながら――玩具を手にした幼児のようにあどけなく、どこまでも無邪気な微笑みを浮かべて。】


君も散歩に来たのかい?
だとしたら嬉しいな、僕はこの素晴らしいひとときを共有できる人に会えたんだ


【堤防の上に立ったまま、何が可笑しいのかも分からないが愉快そうに声をかけるのだった】
856 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 14:55:03.45 ID:TrUFFTLro
>>849
―――。

はぁ、サンドイッチは美味しかったわ、名刺もありがとう。

【そう言うと、貴方の顔むけて、煙を吹きかけるだろう】
【漂わせるのではなく、一気に噴きかける其れは、貴方の接近を防ぐかも知れない】
【同時に、貴方の足元に女性は蹴りを叩き込むだろう】

―――悪いね、裏切らせてもらう、つっても組んですら無かったんだが。
戦いに水を刺されるのは、其れは其れで無粋と思わないかい?普通の道理の通じないバケモノさん?

【にたり、と意地悪そうにそういうと、女性は【流氷の堕天使】に相対することとした】
【最初から、治療されるつもりなど、無かったのだ。恐らく、彼女は【流氷の堕天使】と一騎打ちをする積りだった】

>>851
――胸なんか張らないわよ、悟って死んだりもしない、立派なんかじゃないのは他ならぬ私が知ってるんだから。
無様に死にたくない死にたくないって喚き叫びながら、絶望して死んでいくわよ死ぬなら≠ヒ。
―――死んでなんかやらない。

【口元の葉巻の紫煙を吸い上げて、女性は周囲に煙を撒き散らす】
【少しでも、貴方のが己を狙いにくくするために。最後まで、正義に抗う悪であるがために】
【がくがくとふるえる膝に、腹部からの出血に、動かない左腕。それら全てを抱えて、全力で貴方に相対する】

―――そうね、ここで決めましょうよ。

【そう言うと、女性はマッチを拾い上げようと――――しなかった】


        【ご  う  っ  !】


【直後、口元に加える葉巻が燃え尽きて】
【まるで竜種の其れのような猛々しいブレスが貴方に向けて撃ち放たれるのだ】
【轟々と燃え盛る真紅の毒炎、炎に大量のニコチンや毒素が含まれているため、それ自体が毒】
【木々や草原を燃やせば暫くは草の根一つ、生まれてこないような、そんな奥の手】

【――不意打ち気味に放たれた、毒炎のブレスを、貴方はどう対処するか】

【何方にしろ、女性はコレを放てば葉巻に火を付けるには時間がかかり】
【マッチを拾える程の耐久力を残しては居ない、ようするに――最後の一撃だった】
857 :【魔紅機眼】 [sage]:2011/10/08(土) 14:59:28.65 ID:JnQjIYHIO
>>855
「えっ…あ、はぃ…こんにちは」

振り返る少年
向けられたのは邪悪さの欠片も感じさせない美しいガラス玉
人付き合いが苦手なのと、その瞳にどきりとしたのとで、女は少々戸惑ってしまった

困惑と焦燥の表情を浮かべ、手を前に組んでもじもじしながら

「そ、そうです…いちおう、日課なので…」

と控えめに答える
演技じみた挨拶とその声のトーンが、彼女の根暗さを際立たせ―――恥ずかしくなった女の声は萎む風船のように小さくなった
858 :【速雨幻跳】 [saga]:2011/10/08(土) 15:02:06.79 ID:Yo3yPCfQ0
>>846
「おやおや、これは手厳しい。」
そうはいうも、表情は変わっておらず未だに余裕そうで
この場に似合わぬそれは相手を苛立たせるかもしれない。

「……そのタバコ、煙が凄いようですね。」

煙がこちらに漂った時――風が、吹いた。
ひゅるりと音をたてて吹かれた風は、その煙をあさっての方向へと飛ばしていき、そのまま空中で分解し見えなくなる。

>>851
「綺麗な女性を守るのが正義じゃ、駄目ですかね?」
「ただ、俺の正義に踏み込んでくるのなら、しりはしませんが……」

この言葉からわかるのは、何をいっても無駄、ということだおる
859 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 15:05:19.09 ID:4TirnNmlo
>>856
「戦い? 児戯だろう アレは」

【そう口にして】

【その煙を受けて】

【能力をその身に受ける:+1p】

【叩き込まれた脚は男に触れる】

【能力者本人に触れる:+2p】

【合計4p】
【【真似神偽】発動】

「まぁ 確かに裏切るも何も 初めから無いがな」

>>851
【向けられた銃口へ】

【能力【惑星指輪】発動】
【板状の領域を展開し 壁を作り上げる】

「どうやら そこの は 君と 一対一で 殺り合いたいようだが」

>>844
【乱入してきた男へと視線を向けて】

「そうなると 君は 誰と敵対し 誰を救い 誰と戦うのだ?」
860 :【速雨幻跳】 [saga]:2011/10/08(土) 15:05:51.55 ID:Yo3yPCfQ0
/途中そう心ェ・・・
すみません!幼児ができたのでなかったことにしてください
本当にごめんなさい…
861 :【恐洪箱男】 [sage]:2011/10/08(土) 15:10:36.89 ID:TC8ewxAeo
>>857
……ふふっ

【声をかけても妙にもじもじとした様子を見せる女を見て、少年は小さくクスリ、と笑う。】
【常に笑っているその表情は、見る者を安心させるようでもあり――また、他人にその心情を計らせないものでもあった】


恥ずかしがりやさん、なのかな?恥ずかしがる必要なんてないよっ
僕は君のことを変に思ったりしないし、君は君の言いたいことをありのままに言えばいいんだよ


【そう言って少年は堤防から滑り降り、女の前に立った】
【箱は手に持ったまま、大事そうに抱えて。】
862 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage saga]:2011/10/08(土) 15:18:44.86 ID:Vz8MQl6Ro
>>858
「それがどの様な正義だろうと構わない、ただ正義を抱いているのであれば――悪を倒せばいい。
 私には貴様の正義を否定する資格などない、好きにすればいいさ」

【投げ遣りな口調だが、しかしそう云った言い方しかできない女であるから仕方が無い】
【少なくとも、相手に対する敵意を持つ必要は無い…そう解っただけでも十分であった】

>>859

「…らしいな。貴様とのケリは後で、だ」

【向けていた銃口を下げ、相手に対する警戒心を一端解く】
【慢心と云えばそれまでだが、しかし注意力を散会させていられる程の精神力が、今の女には残っていなかった】

>>856
「ハッ…小悪党らしいな、案外そう云うのも悪くないのかも知れん。だがな、いずれ人は…死ぬんだよ。
 例え正義であっても、悪であっても、等しくな。人生なんて短い間に、何で人を殺そうと考えちまうか―――解らない。
 私は“ 悪 ”から逃げたのでも、捨てたのでも無い。ただ、駄目な物だと理解しただけさ」

【正義と悪のどちらを選ぶかと考え、正義を選んだ―――だから、悪は滅ぼす】
【簡単な話だが、しかしそのどちらかを選ぶ機会が有った己は幸運であったのか…そんな事を、ふと考えてみた】
【だとすれば、目の前の相手を否定し続けるのは、少しばかり以上に一方的であったか】
【そんな考えを抱きながらも、しかしそれを止める気は無い】【どこまでも不遜に、一方的な正義であり続けるのが、現在の自分であるのだから】

「――…ふざけた攻撃手段もあったものだ」

【獰猛な炎の渦を見ながら、嘆息し―――右腕もまた、左腕と共に掲げた】
【左手に持った銃に残った弾丸は――4発】【右手に持った銃に残った弾丸は―――3発】
【燃え盛る炎の渦に向けて―――――――――― 全 弾 速 射 】

【炎の渦を裂く様に7本の槍が相手の両肩、両腕、両足、胸を狙って放たれる】
【切り裂かれた火炎が火の粉を散らし、辺りを燃え盛るのを見ながら】

「――グアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!!」

【その姿を保ったまま女の方まで到達した炎に、包まれてしまった】
【全身を焼くような痛みに意識を飛ばされながら、後ろへ吹き飛ばされる】
【激しく背中から地面に打ち付けられ、激痛がさらに全身を襲った】
【毒が身体の内部に侵攻し、女は何も考える事も出来ぬまま―――動かなくなった】
【それでも本当に微かな動きを残す心臓だけが生存を示している】
【両手に握られていた銃は力無く、掌から零れ落ち、それ以上の何かを齎す事は無い】
863 :【魔紅機眼】 :2011/10/08(土) 15:21:41.50 ID:JnQjIYHIO
>>861
「は、はぃ…」

そんなこと言われても、といいそうになるが、当然音にはならない
俯いたまま少しだけ顔を下げて会頷いた

「えと…あなたもよくここへ来るんですか?」

しかしやはり、声は小さい
人見知りが激しいようだ、が、なんとか質問を振り絞る
864 :【雅風閃華】 [sage]:2011/10/08(土) 15:25:00.84 ID:4zt36ecR0
>>853
/まだ良いですかね?
865 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/08(土) 15:26:27.56 ID:p30h5cRIO
>>864
/もちですもちです。全力でおkです
866 :【雅風閃華】 [sage]:2011/10/08(土) 15:34:05.92 ID:4zt36ecR0
>>853
生温い乾いた秋風に、澄み切った群青の空に斑な雲、枯れ葉が道往く道に絨毯を敷く季節
人影に身を寄せられる様にーーー物を地に引きずり、緩慢な歩調で近付いてくる
紫髪の少女、顔は爽やかな天気に関わらず曇天な雨に見回れ
暗たんとした表情で下を向いたまま

「ーーー秋風や生きてあひ見る汝と我」
「なんてね……ん、思いの他、今回の獲物は戸惑った」
「久しい街の光景……涙が出そう」

外套を纏う姿は少し土や泥に汚れていて、やや注視したら血飛沫も見える
まるで戦場帰りの兵士、彼女は森から軽く一週間ぶりに街に戻った、それまでは
ほぼサバイバルに近い状態だった

「というか、何で遠回りをしてるのかな、私は、まるで、何かの気配に引かれる様で」
「ーーーあ……そっか、道理で何か一度感じた事のある違和感だなぁと思ったんだ」

目的地とは少し遠回りの道を通る少女、今、引きずる物、大きな袋に入った
大きな猪頭だーーー稀に人を襲う獰猛な獣として排除対象にされて居り
適当な団体に其れを引き取らせ、報酬を貰いにいくのが目的ながら
しかし何故か道草を食っていて
その理由は公園に目に入る女性であったーーー立ち止まる、少女
867 :【恐洪箱男】 [sage]:2011/10/08(土) 15:35:20.12 ID:TC8ewxAeo
>>863
うん、よく来るよ
僕は僕の心を満たしてくれる場所なら、どこにだってよく行くさ


【相変わらずのあどけない瞳で川の方を見つめながら、少年は言った】


ここはいい場所だ。水はきれいだし、空気は澄んでる

何より、人がよく来る


【そう続ける少年の様子はやはり無邪気だった。】【しかし――無邪気でありながら、なにか様子が変わったようでもあった】
【先程から少年を覆っていた得体の知れない雰囲気が、わずかに片鱗を見せたような――】


僕がここによく来るのは――僕の"コレクション"を増やすためでもある


【それから少年は、呟くように、囁くようにそう言って――そっと、箱の留め具に指をかけた】
868 :【最弱兵器】 [sage saga]:2011/10/08(土) 15:36:27.71 ID:TrUFFTLro
>>859
――児戯でも、よ。
アンタみたいなバケモノなら、分からないかも知れないけれどね。

‥‥決着は私が付けたい。悪いわねとは言わないわ。

【女性は、己の前の正義を倒すことが、現在の目的にあった】
【だからこそ、こうして貴方を裏切ったのであるが】
【しかしながら、貴方が壁を創り上げたのを見て、僅かに口元を歪めて】

‥‥礼、だけは言っておいてあげる。

>>862
――言ったでしょ?分をわきまえてる、って。
アンタはそれ≠ナいいんでしょう、私もこれ≠ナ構わない。

――――それだけよ。

【ああ、悟ったりなんかしないのに、そんな言葉が口からこぼれた】
【別に悲劇が有ったわけでもない、悪に落ちない道も有っただろう‥‥有ったのかも、もう分からないけれど】
【でも、その落ちた理由を誰かに求めなかったことは、自分でも偉いと思ってみた】
【誰にも八つ当たりせず、自分一人で此処まで背負ってみせたのだ、それは結構大変だったし】

(‥‥ま、最高に最低な人生だわね‥‥mああ糞、終わりたく無いわ‥‥ッ)

【業火は天すら焼き尽くす、猛々しい劫火へと返上し、毒をまき散らしながら迫り来る】
【嗚呼、これだけの能力があるなら、貴方の様に正義に居ることもできたのかも知れない――】
【――だがそれは全てもしもの話】【―――だから羨みはしない】
【だけど、少しだけ―――正義も認めてやろうじゃないの、と女性は劫火の奥から迫る槍と発砲音を聞きながら笑みを作って】

それでこそ―――――

【まず、両腕に着弾。右腕が吹き飛び、左腕が貫通して鮮血と骨と肉を飛び散らせて】
【同時に、両肩を抉り吹き飛ばし、永久に女性の体から、両腕という物を奪い去った】
【両足が引き千切られ、二度とその足は地面を踏むことはなくて―――そして最後の一撃】

―――――上等だ、糞正義。

【胸を僅かに其れ、左肺を潰して、女性は地面に叩きつけられる事となった】
【紅い血が嘗て四肢の有った所から吹き出して、胸からも血が吹き出し、口からも吐血が滝のようにこぼれている】
【何があろうと、ほぼ確実に死ぬと言えるだろう、だが、まだ意識だけを残していた】

‥‥あぁ‥‥‥‥・死に‥‥た‥‥‥‥く、無い‥‥‥‥な‥‥ァ。
‥‥‥‥った‥‥く‥‥‥‥後悔は‥‥しない‥‥予定‥‥だった‥‥んだ‥‥が。
‥‥‥‥‥‥‥‥糞‥‥っ、糞‥‥ッ、畜生‥‥‥‥ッ。
最後に‥‥‥‥良い事‥‥し‥‥て、死んで‥‥や‥‥るっ‥‥‥‥人のため=d‥な‥‥ん‥‥か‥‥糞‥‥っ

【女性は、息をすぅっ、と無理やりにすい、鮮血を吹き出しながら叫びを上げた】

―――私の持っていた汚れていない金≠ヘ全部、孤児院に寄付しやがれッ!死ねば金も使えやしねー!
私みたいな死んでも誰も苦しまない小悪党を産まないためにッ――頼んだぞ、糞正義ッ!じゃあな!

【――――その言葉の直後。女性は意識を、永遠に失った】
【嗚呼、なんて無様か、なんて見にくい死に様か。最後の最後で悪に縋り切れなかった、悪に徹していられなかった】
【でも――――こんな微妙な終わり方が、小悪党≠ニしては、ふさわしいものだったろうか?】

【【最弱兵器】:四百苅 十歳[シオカリトトセ]――――死亡】
869 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 15:42:46.32 ID:4TirnNmlo
>>862>>868
【能力【星命流転】発動】
【自らの傷を癒しながら】

【その一対一を眺め】

【その結末を見る】

「ふむ 死んだか」
「まったく サンドウィッチぐらいは 残さず食べろというのだ」


【そして身動きの取れない【流氷の堕天使】の元へと足を運ぶ】




「―――さて 命乞いでもしてみるか?」
870 :【魔紅機眼】 :2011/10/08(土) 15:44:25.45 ID:JnQjIYHIO
>>867
「―――……?」

何か、不穏な
言葉では言い表せないものを直感的に感じ取り――本能的な恐怖から半歩下がる

「コレクションって……その箱の中身、ですか?」

しかし、警戒はしない
警戒に至るまでの思考が働いていなかった―――要するに、平和ボケしていたのだ

/遅れました
871 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/08(土) 15:48:40.10 ID:p30h5cRIO
>>866

ま、きちんと治療するっていうあいつとの約束は果たされたし…もう大丈夫か…。

【普通なら、女は車椅子などに乗らない。仮に大怪我を負っても、】
【きちんとした治療を行ったことはほとんどなかった。しかし、今回は少々勝手が違う。】

【とある人物――――――女に怪我を負わせた張本人との約束だったのだ。】
【「無理せずに怪我を直せ。」一見簡単なように見えるこれは、】
【しかし女にとってはなかなか苦痛の日々であった。退屈でしょうがない。】

さってと…S級の依頼でも片付けにいくかな…

【剣を背中に戻す―――――「抜き身」いわゆる鞘をつけない状態で帯刀している。】
【秋晴れの中、二本足で立て、そして歩けることのありがたみを肌で感じていた。】

【そして、歩き去ろうとするが、その前に、ふと。感じる視線。】
【はじめは気のせいかと思っていたが、振り返ってみてそれが勘違いではないことを知る。】

…あらあら…久しぶり。お互いまた死なずに会えるとは幸運ね。

【そちらに近づいて行きながら、女は言葉を紡いだ。】
【間違いない。彼女の目の前の一人の女の子は、かつて出会ったことがあった。紫の髪を蓄えた、一人の人物。】

どーしたの…ずいぶんと疲れた顔して

ん?…なにこれ……わ!!…猪…?

【相手の近くまでこれたなら、首をかしげながら言葉を紡ぎ、】
【ついで大きな袋の中に視線を走らせる。】
872 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage saga]:2011/10/08(土) 15:55:16.53 ID:Vz8MQl6Ro
>>868
【目の前の相手が、どこか悟ったように言葉を紡いで見せた事に――女は、少なくない驚きを感じ取っていた】
【どうして悪に堕ちたかの理由も聞いたし、それを完全に否定する権限は無い】
【だがそれでも、自分が正義である以上、悪を倒さなければならなのだ】
【悪に生きる人間にも努力があるのは自分が何よりも知っている、それでも――蹂躙する、しなければならない】

――――――――――――――――――――………

【―――虚ろな視界に空を映した】
【全身が痺れ、身体が動く様な気がしない、長く思われていた気絶の時間はしかし一瞬であったらしい】
【視線を下の方に移して、相手の姿を見ようとすれば―――血の赤が見えた】

「……悪く、ないな…小悪党」

【空へと視線を向けると、相手の叫び声を聞きながら、掠れる様な声で呟く】
【何故最初から出来なかったのだろうか、そんな事を思いながら、しかしそれは相手に失礼か…と考え】

「頼まれた、か…果たせるなら果たしたい物だ。人の為に生きるなんて、よく考え付くよ…全く。
 もしも生まれ変わるんだったら…次は、道を間違えるんじゃねぇよ…」

【口元から血を流し、乾いた唇を濡らす】
【血の味を感じ取りながら、女はもういなくなった相手に語るように、言葉を紡いだ】
【無表情を解き、穏やかな笑みを浮かべた女の目尻に、小さく光るものが見え――やがて頬を伝い落ちていった】

>>869
【誰かの足音が聞こえ、そこにきてようやく】
【ああ、もう一人いたっけ…と、記憶を呼び起こす事が出来た】

「命乞い、か…この世界に来てからは絶対にしないと決めていたのだが、な」

【空へ向けたままの目を、小さく相手の方へ向ける】

「君を倒さなくちゃ、いけないんだよな…――全く面倒な事…この上ない。
 あの小悪党が言っていた事、君なら果たせるか?

 果たせないのであれば、私は無様に命乞いをしなくちゃならん」
873 :【恐洪箱男】 [sage]:2011/10/08(土) 15:57:47.61 ID:TC8ewxAeo
>>870


うんっ


【――――ぽとり】

【そして開かれた箱の中から、なにか――黒くて、丸いモノが転がり落ちた】
【それは何本もの糸のようで、細くて、長い――――髪】
【そしてその髪に包まれているのは、青白くて、丸くて――虚ろな目を開いている】

【――――人形の、首だった】


――君にも、見せてあげるよ
とっても素敵で、甘美で、綺麗なものだ


【――――ぽとり、ぐちゃり】

【それは一つにとどまらず、いくつも髪をひいて転がり出てくる】
【首の数は、箱に入りきらないと思われるほど多く――気付いたときには、女と少年の間に首の山が積みあがっていることだろう】
【それは、あまりに突然のことだった】


――――あははっ


【これまでと全く変わらぬ無邪気な笑顔を見せる少年の足元の首がひとつ、カサリと音をたてて蠢いた気がした】
874 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 16:02:35.53 ID:4TirnNmlo
>>872
「ふむ まぁ 孤児院に 金を寄付するぐらいなら」
「私個人も していたわけだしなぁ」

【もっとも その意味合いは違う】
【適度に成長させて 食す ため】
【もはやそれは 孤児院ではなく 牧場 といったほうが近しい】

【とかまぁ そんなことはさておき】

「だが 君は 君の言う 悪 に 命乞いをして」
「命が救われる と 考えているのか?」






「―――いや まぁ その命は 救うが」
875 :【魔紅機眼】 [sage]:2011/10/08(土) 16:05:33.81 ID:JnQjIYHIO
>>873
「―――……っひ」

少年の手の中の箱から、まぁるい異物
――人形の首が幾つも幾つも、文字通り山ほど排出される
口をパクパクさせ、足を小刻みに震わせていたが―――

「ぃ、ひぅ……いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」

―――少年の笑いを皮切りに、逃げ出した
あまりにも突然、不意を突かれすぎて、もう正常な思考は働いていない

ただひたすら走り、走り
一目散に、人の居そうな方向―――数百m離れた橋へ。
876 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/10/08(土) 16:09:32.83 ID:4zt36ecR0
>>871
「んー……そう言う君は、会う度に何か、怪我してるね」
「疲れた顔、してるかなぁ……まぁ、前よりはマシかと思いたいけれども」

「とりあえず、君の宣言通りになったね、ホントに幸運だよ、うん……」

少しだけ絡まった紐を解く様な笑みを張り付けて、半ば虚ろだった瞳に、再点火させる様に
光を帯びせる、傍にあった車椅子を覗いてやや苦笑する
自分も、そんなに疲れた顔をしてたのか、と、言われ、半々な自覚で
探る様な手付きで自分の顔を触れる

ーーー前回の怪我や、今回の怪我の状態と良い、相手の彼女は平穏な毎日を
過ごしていた、とはとても言い難い、幸運だ、と言う語気には
常にギリギリだろう相手に深く込めて放つ

「っと、前は言って無かったっけ……私は、この手の獣を専門に相手しててね」
「でもハンター、とは少し違う仕事かなぁ……うん」
「そんな仕事帰りで、確かにちょいと疲れてるかもね」
「ふふ………にしても、こいつの肉………味無いし硬くて食べ難かったよ」

溜息も混じりそうな青色の吐息を含む語気で語る、頬を掻きながら、猪の丸焼きを
森の中で食べた事を思い浮かべながら、過去の飢え具合に黒い自嘲を見せつつ
淡々と紡ぐ
877 :【真似神偽】 [sage saga]:2011/10/08(土) 16:14:55.51 ID:4TirnNmlo
>>874続き
【ナイスミドルは【流氷の堕天使】に触れる】

【能力【星命流転】発動】
【接地している限り再生能力上昇】
【また、触れている相手に連動する】

「それで 君の 尺度では 彼女は 悪だったのかな?」
「死ぬ間際に 君に これ以上 悪を 作らないでくれ と 請うた 彼女は 悪だったのかな?」
「その行為は 正義に 属するのではないかね?」

【治癒を続けながら言葉を続ける】

「精々 自問しながら 彼女の 正義を 継ぐといいだろうよ」

【【流氷の堕天使】から手を離し、治癒を終える】

「これで 応急処置は 十分だろう」
「三日ほど 野ざらし でも 死にはしまい だろうよ」

【そう口にして ナイスミドルはその場を立ち去る】







「――ふむ ブランチで正解だったか」
「夜は 何を食べるとするかな」


/ということで切りという方針でお願いします。
878 :【恐洪箱男】 [sage]:2011/10/08(土) 16:15:23.93 ID:TC8ewxAeo
>>875
おや――そんなに慌てて、どこへ行くんだい?

【少年はクスクスと笑いながら、去って行く女を見ていた】
【申し訳程度に声をかけるが、別段追いかける様子もない】


……あーあ、また逃げられちゃった。


【ある程度離れたところまで女が走っていったとき、少年はくるりと背を向け呟く】
【そのまま走っていけばいずれ見えなくなるか、人のいる場所にたどり着くだろう】


悲しいね……君達はそうやって、理解できないものからは目をそむけるんだ。

そうやって、ずっとそうやって生きていくんだよ


【口では悲しいと吐きながらも――少年はやはり、無邪気に微笑んでいて】
【ゆっくりと、ゆっくりと歩を進める】
879 :【魔紅機眼】 [sage]:2011/10/08(土) 16:23:11.57 ID:p89LO+H0o
>>878
「はぁっ…はぁっ……はぁっ……」

何も考えず、橋まで到達する
途中は殆ど早歩きのようなスピードだったが、なんとか振り切った(まぁ、本当は
違うが)ようだ
河原の堤防を見ても、少年は此方へは来ていない

「……こ、こわかった……」

まだ足が震えている
女はへなへなとその場に座り込み、数分気持ちを落ち着かせると
ふらふらとした足取りで家へ帰って行った

/絡み乙ありでした
/…もうなんか色々とごめんなさい
880 :【恐洪箱男】 [sage]:2011/10/08(土) 16:28:27.84 ID:TC8ewxAeo
>>879
/絡みありおつでしたー!いや楽しかったとですよ、むしろ自分が絡み辛いキャラですみませんでしたっ
881 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/10/08(土) 16:30:04.69 ID:EG2f2+Rz0
 いつもなら斜陽も差し込む夕方。
 しかし天気は雨、霈然と甓に打ちつける雨粒の中、“独り”が歩いていた。

 月明かりで染め上げたようなポニーテールは重々しく水を吸い。
 紅玉のような左瞳はひたすら前を睥睨し、右目は眼帯に隠れている。
 ジャケットは肩で息し、急いている。

「――、――」

 小指をぎゅっとかみしめるその様子からは。
 見る者に苛立ちを感じさせるだろうか。

 きゅっと目を閉じ、立ち止まる。
 たん、と、地面を一度、強く踏みしめる。
 一方で噛んでいないほうの、地面にのびる腕、その指先からは赤い雫が滴る。
882 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/08(土) 16:30:47.15 ID:vctYzbfIO
>>876

そう?…あー…そっかこの前は…

【思い出すような遠い表情。すると確かに。】
【あの岩屋での出来事を思い出す。そのとき彼女は、】
【心臓を一突き――――――正確には左心房の一歩手前。】
【ギリギリ致命傷に至らない傷を負っていた。】
【流れ出る血をどうしようもなく思っていると、少女から止血されたのだ。】

あー…そういやあそんなこと聞いたわね…ふうん

って…あんた一人で狩ったの…?こいつを?

【見え隠れする猪の牙―――長くて鋭いそれは、持ち主の体躯の大きさを物語っていた。】
【通常のそれよりも明らかに大きな獣。そいつを、】
【おそらくは単独で狩ったという少女を見て、】
【女はまた驚いたような、感心したような表情を露わにした。】

…なるほどねえ…腕は確かなんだ…

【同時に、精神力――――――執念、そう言ったものもかなり強く持ち合わせているらしい。】
【改めて少女を見つめながら、女は納得したように呟くのであった。】



/すいません遅れました…
883 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/10/08(土) 17:01:09.64 ID:4zt36ecR0
>>882
「くれぐれも、無茶して死なない様にね……生きてたらどうにでもなるからさ」
「偶には自分を愛して見るものだよ、行き過ぎは禁物だけども」

労わりの言葉を、少し自分に重ねて告げてみる、どうし様も無く自分が嫌いだから
自分を好きになろうともしない自分に、きっかけなんてきっと無い
其れ以前にも、体調管理はプロとしては欠かしてはならない事だ、常に万全な体勢で“刈る”
受注する側から信頼を得るべくする教訓
ーーーこうまでして信用を得ないと生きてけない業界とも言えようか

「ん、獣や人外相手には手を抜かない……ーーーと言うか抜けないタチでね」
「腕が立つ、ねぇ……その割には今回、時間を食ったし、満足はしてないよ」
「まだまだ此じゃきっとーーー“竜”一匹狩れやしない」

「……ーーーと、御免、少し独り言が入った、そう言う君も」
「殺し屋だったかな?其の怪我から察するに、単なる人との殺し合いでもなさそうだ」

やや怒気に近い、鬼気に隠った言葉を呟くが、意識を彼女に戻すなり、唐突に其れを隠す
竜ーーー其れ自体に彼女を固執させる何かが有るらしい
所以、腕の良いとは認めたく無い様子
所変わり相手の様子を観察しつつ告げる
884 :【雅風閃華】 [sage]:2011/10/08(土) 17:02:47.21 ID:4zt36ecR0
>>882
/っと、いえっ、こちらも大概遅レス気味なのでお気になさらずに
885 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/08(土) 17:27:16.69 ID:vctYzbfIO
>>883

ふん…余計なお世話よ…だいたい、あんたに心配される筋合いはないわ。

【彼女は、一つの「人間」という個体として見た場合、その性格の根幹に重要な欠陥があった。】
【他人とあまりコミュニケーションを取ることができず、また歪んだ人格のせいでとかく物言いに棘がある。】
【当人は特に気にも止めていないのが、また厄介であった。】

ふうん…そういうもんかしら。ハンターの性分?

…竜≠ヒ…太古からこの世に存在する全ての命の起源…そして頂点…

そいつを狩ろうっての…あんたなら頑張ればできそうね。

【「竜」】
【その存在が、彼女に何を思わせるのか。少女がそれをどういったものとして捉えているのか。】
【女は考えてもみるが、しかし答えは出るはずもなさった。】

【ただ、彼女がその言葉を発したときだけ現れる殺気―――獲物と対峙する狩人の気迫は、】
【深く強いものであることは見て取ることができた。もっとも、一瞬の出来事だ。】

私…?私はまあ、そうね…殺し屋…うーんちょっと違うわね…

人殺 すこともあるけど、大概自分の意思でよ。人のために殺 すということはないわ。

この怪我は…ま、あれよ。ちょっと喧嘩したの。あ、人間とよ?
まあとても人間とは思えないような人間なんだけど…

【「職業は剣士ね」】
【彼女はそう付け加える。厳密には「ランカー」であるのだが、この場では同じようなものだ。】

ふむ…で、

…あんたは…

人間¢且閧セと、どうなのよ。

人間も狩れるのかしら?

【それから女は微かに沈黙し、静かな声でそう問いかける。】
886 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/10/08(土) 18:00:32.43 ID:4zt36ecR0
>>885
「特に心配でも無く、当たり前な事を言っただけさ」

ーーー当の彼女は、ただ笑みを張り付かせたまま、淡々と紡ぐ
まるで、だろうね、っとでも告げる様に察しを含めて居る、彼女の語り口は大抵
自分に反映させる為も含み、他人に干渉は試みるも、生き方には直接触れないものだ
ただ、真であれ虚であれ、自分が臆病と言う自覚があるからだ

「なに、自然界には躊躇は命取りだからね“スイッチ”みたいなモンだよ」
「いや、竜を[ピーーー]とは簡単に言うけど……ま、頑張ってどうにかなるなら」
「平成のドラゴンスレイヤーにでもなろうかね」

「ーーー人間か、専門外だ、まぁ“人間に近い奴”なら何匹だって狩れるけど」
「躊躇は、するかな、状況を選ぶだろうね……でも、殺せるよ」
「もう罪の十字架は、私に幾つも刻まれてるからね」
「でも極力、人間とは共存と助け合いを測り合いたいし、そんな仕事は受けないね」

最も自分には縁遠い話でも無いだろう、人間自身に対しては殺せないと言うよりも
殺さない、と言った風に返す、瞳を濁らせて語る
人の死には過去の思い入れがあるのだろう
頬の十字架の入れ墨に触れつつ鈍重に紡ぐ
887 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊銃×2 [sage saga]:2011/10/08(土) 18:26:48.19 ID:Vz8MQl6Ro
>>874>>877
【相手の言葉を聞きながら、少し呆然とした様な表情を見せる女】
【何かを考えている様な虚ろな目に、ただ空の色ばかりを映し込んで】

「――…食われなきゃ何だって良いが、救って貰うよ」

「アイツは小悪党だったくせに、最後で他人の為に何かしようとした…。
 それだけで、その人生は人の為に生きた事になるよ…――私みたいに、自己満足にしか生きれない奴とは違ってね。
 ああ、きっとアレは正義だ。なんなんだろ…小悪党なら小悪党らしく、それを貫いてくれりゃいいのに。
 変に心に残っちまうじゃないか…」

【治癒をしながら掛けられた言葉に、静かに言葉を紡ぎ返す】
【何も考える事はせず、ただ直感で感じた事だけを口にして】

「そうだな…継いでやろうか。継げる物なら…そうしよう。
 はん、悪いな…――助けて貰っちまった。礼を返さない趣味は無い――今回は何も見なかった事にする」

【去って行く相手の気配を足音だけで聞き取り、目を向けずに見送る】
【やがて一人になっても、女は空を仰いだ姿勢のまま、しばらく何かを考え続けていた】

「私は、正義じゃないよな。………ただ、悪を葬り去るだけの機械だ」

【その独白の意図は解らない】
【ただの現状確認か、或いはそれを変えようと云う意思の現れなのか】
【静かな風が頬に触れるのを感じながら、女は静かに目を閉じた】

/ありがとうございます…絡みあり乙でしたっ!
888 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/08(土) 18:31:24.56 ID:vctYzbfIO
>>866

躊躇…かあ、…確かに。戦いだったら相手がなんであれ同じようなもんでしょうねえ。

ましてや獣や化け物が相手なら…そうね、「殺 らないと」「殺 られる」ってところかしら。

【女はその情景を想像して見た。森林でも荒地でも、草原でも、場所はどこでもいい。】
【人が踏み入れていない未開の地―――あらゆる生き物が闊歩するその場所で、自分は果たして生きていけるだろうか。】

【どこから狙われるか分からない。油断しようものならやられそうだ。そんな風に思えてくる。】

あら?そんなに難しいもんかしら。

ま、私はよく分からないわねえ…そっちの方面は。

【果たして竜を狩る――――――――この場合は殺 すと同義だが、】
【それにどの位の労力がかかるのかまるで分からない。】
【が、なんとなく少女ならできそうな気がした。】


フッ…あんたどうやら…ええ。その言葉からするに昔なんかあったみたいねえ…

その十字は…?所属する組織のマーク?それとも…

【くるり。女は少女に背を向けた。黄昏の風が吹き、女のコートをぱたぱたと小さく揺らす。】
【ふわふわとした浮き上がるような、軽い足取り。一歩、少女から遠ざかった。】


―――――あんたの、罪≠フ現われかしら…?


【ぬらりとした生暖かい風が止んだ瞬間、女は振り返る。】
【重たい金属がぎしぎしときしむ様な、そんな黒い音とともに、】
【再び少女と相対しようとしていた。今度は、先ほどとは違う。】


【振り返りながら―――――――――――抜き去った大剣を少女の正面に。】
【仁王の如き怪力から繰り出される、巨大な一撃が少女の頭部を襲おうとしていた。】

【だが、太刀筋は単純、剣速も緩い。手負いの狩人でも、充分に回避、あるいは受けられる―――――――――――】
889 :【心理掌握】@wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 18:39:40.57 ID:qYgkF/My0
【どこかの公園】
【月が顔を出し、静けさに包まれたその公園を】

【のっぺらぼうのおめんをつけた子供が一人、てくてくと歩いていた】
【雨でもないのに紺色のレインコートに全身を覆っている子供は、少女か少年か区別がつかない】
【前がまったくみえないはずののっぺらぼうのおめんをつけつつも、子供はふらふらと歩き】

【ごち、と遊具に頭をぶつけた】

………

【子供は少し後退り、頭を自分の手で痛そうに撫でると】
【今度は逆側に歩き始め】

【がん、と腕を別の遊具にぶつけた】
【子供は少し後退り、痛そうに自分の手を振ると、また逆側に歩き始め…遊具にぶつかって…】

【子供はそんな事を繰り返していた】
【おめんを外せば簡単にその遊具迷宮から抜け出せるのだが、子供はそれをしない】
【故にぶつかり続ける、遊具に】

【この状況、誰かが近くを通りかかれば、子供の格好も合わさって結構不気味に感じるだろう】
890 :【不安境界】スキマを操る E:頑丈な日傘 [sagesaga]:2011/10/08(土) 18:53:38.89 ID:stsVrdZF0
>>801

そう〜? 私は、「ただただ待つほうが」好きなんだけどな〜。

【どうやら女は「変わった性格」らしく、そんなことを言う】
【というのも、女がここ1000年程生きているからであり、その内に待つほうが好きになってしまったのだ】
【まぁ、これも「世間的な楽しさ」を求める場合だけであるが】

ふ〜ん? それじゃ、貴女は何かしら能力持ちってことね〜。
槌で叩かずに武器を創るなんて、能力無しじゃ有りえないもの〜。

【とか言って、本当は確信が持てていないくせにそう言う】
【確信が持てていないといっても、彼女の言葉から能力持ちはほぼ確実だが】

あそこで泊まる人も結構多いらしいわ〜。
その塊とか剣を取られないように気をつけると良いわよ〜。

【別にいつもあの休憩所を見ていたわけではないが、そんなことを言う。 実際、泊まる人は少なくないが】
【リヤカーにあるそれらを軽く指差して、歩みを進める彼女に手を振りながら見送ろうとした】
【そしてここで待つのもいい加減飽きてきたのか、銀狐を抱え上げてベンチを立ち、そのまま去ろうとした】

/今日もお願いします、と思ったのですが、もう終わりパターンのようで……ww
891 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/10/08(土) 19:04:11.74 ID:4zt36ecR0
>>888
「ん、私にしたら正確には人間にとっては自然界では“殺られるか”“殺られないか”」
「最後に勝利するのは馬鹿正直に向かう奴じゃなく」
「自分に有利な状況を作り出せる奴、いわゆるコンクリートマッチな思考だ」
「丹念に足場を固めて、戦いに望む、退魔師の基本事項さ」

常に周囲の状況を周知し、その範囲内で動けるかが重要になるのだろう、彼女からしても
森や山に深く入っても、絶対に遭難には合わない、地理を完全網羅してる訳では無い
知らない道や場には行こうとしないのだ

「そりゃ……過去にきっかけや、意味も無く、此の道を生きる輩はそうそう居ないさ」
「ーーーただの十字架の刺青、それ以外何でも無いよ」

「ーーー私の侵した罪は、私自身が受け持つ、神でも亡霊でも無い、私がね」

「ただそれだけさ」

外套に隠れた腰に帯びた刀、彼女が振り返る頃には、その不審な挙動を察知して
刀を抜ける状態であった、ただその刀を振るう事は無い、魔翌力を流す
一迅の風の塊ーーー実体の有る風が少女に纏い付き、受けるのでは無く
単純かつ強引に頭上へと太刀筋をズラさんとする
ーーー彼女の反応は何事も無い様に、言葉と共に笑みを浮かべるのみだ
892 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 19:10:33.03 ID:EEeoxU5vo
【賑やかな光と音が溢れる夜の街】

【髪を揺らしながら御機嫌に歩く少女の手にはハニーフランスパン】
【近くの屋台で買ったのだろう、ホカホカのパンにひんやりとしたはちみつが掛かったそれは甘い香りを振りまく】
【人にぶつからないように気をつけながら、街を散策する】

ん〜♪

【指についた蜂蜜をぺろりと舐めながら】
【広場の方へ歩いて行く】
893 :【抑揚双宮】 [sage]:2011/10/08(土) 19:11:24.50 ID:AQTYhgkAo
>>889

【その場に現れたのは子供とまた同じ、二人の子供であった】
【何処にでもいるような子供着をき、その公園に足を踏み入れた】
【月ものぼった公園に見える奇妙な光景、やれやれといった感じで二人は足を運ぶ】

「君、大丈夫?」

【そうして双子は一人一つずつ、片方の腕を差しだした】
【一人にしてみれば両方の手を差し出された、ようなものである】
894 :【心理掌握】@wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 19:17:03.12 ID:qYgkF/My0
>>893
【レインコートの子供は、二人が公園に入ってきた瞬間】
【ぴたっ、と動きを止め、ゆっくりとその二人に顔を向けた】

【外がまったく見えないはずののっぺらぼうのおめんの中から、じーっ、とその二人を見つめる】

【双子が手を差し出すと、レインコートはふるふると首をふり】
【その双子に背を向け、歩き出すのだった…】

【そしてほんの少しの段差に足を引っ掛け、こてーんとすっ転び】
【顔面から地面に着地し、ごん、と危ない音を立てて止まった】

【おめんのおかげで顔は守られているだろうが、多分、しばらくは動けないぐらいには痛いだろう】
895 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/08(土) 19:26:37.41 ID:vctYzbfIO
>>891

そう…なるほどね。基本に忠実にってところかしら。

なんにせよ頭を使わないと、やっぱり大自然の中じゃ生き残れないし、獲物も逃がすってわけね。

【なるほど的を得ている。女は素直に納得する。】
【過酷な自然の中では、何気ないことも命取りになるだろう。】

【自分に降りかかるあらゆる事象、可能性。】
【それを考慮する。狩猟の基本かもしれない。】

…へえ。

【剣は意図も容易く跳ね上げられる。相手の頭上に持ち上がったそれは、少女を傷つけることはない。】

【ついで、後ろで大きな音が聞こえるはずだ。】
【相手がそうである様に、彼女のもまた「魔カ」の賜物。】

【擬似的な風属性。「飛ぶ」斬撃とでもいえば適当だろうか。】
【鋒から放たれたそれは、少女の頭上ぎりぎりを通過して後ろのフェンスをぶち破る。】

…どうして迎撃しないの。私はあんたを殺 すかもしれないのよ

その背負った罪をまた重ねるのを躊躇うのかしら…?それとも…

【剣を少女から外し、鋒を地面に向けながら女は尋ねた。】


/すいません!飯落ちです、すぐ戻ります
896 :【極天魔神】まだ二回の変身を残している亜人 :2011/10/08(土) 19:32:23.63 ID:aBElVx/a0
【ここは、とあるレストラン。人気メニューはナポリタンらしい。】
【我輩達は空いた腹を慰めるべく店に入ってみたのだ。】

「あんまり、美味しくないね・・・。」
『だから言ったのだ。この店からは瘴気が溢れてると・・・』

「イブの言う事は聞きたくなかった。」
『ほぉ・・・亜人風情が生意気を言うわ。』

【我輩の名はイブリース。決してイブ等と格好の悪い名ではない。】
【そして機嫌の悪そうな顔で席に付く、糞餓鬼の名はアムリム。】
【食事中に頬杖を着くような糞餓鬼だ。】
「どうしよう・・・。大盛りなのに・・・。」

【知るか】

『それよりもアムよ・・・。こうもペラペラと喋ってて良いものか?
我輩は他人から黒い霧にしか見えぬぞ?今の貴様は霧を出し、マフラーをしながらナポリタンを食べ、ぶつぶつと独り言を喋る危ない奴だ。
貴様がいた世界なら通報ものだな。』
「解説ご苦労様。イブ。でも大丈夫。こんな店には誰も来ないよ。店主も寝てるし。」

【最後に『忘れてた』なんて言いながらマフラーを下ろす。貴様、どう食べていたんだ。】



897 :【抑揚双宮】 [sage]:2011/10/08(土) 19:37:13.72 ID:AQTYhgkAo
>>894

【逃げた、という表現しかなかった】
【普段ならばおうことはしないのだが、今回の場合事情が違った】
【コケた。のである】

「もう、仕方が無いなぁ」

【その言葉を言ったのは双子のうちどちらだっただろうか。どちらにせよおめんをかぶる子供には確かめようがないことだ】
【タッタッタと片方が駆け寄ってくる。もう片方は…見守るようにゆっくりと歩いてくるのが分かる】

「ほら、痛くないよ」

【心配するような口振で能力を使う。治癒、一般的にそう呼ばれる系統の力だ】
【その能力の塊である力は、一種の球体のような力を形づくりその場に見えぬモノを作り出す】
【一概に気とも呼べる力なのかもしれないか、その力は本来人が持つ治癒能力の活性化だ】
【もしその力を受ければ痛みは治まるだろう】
898 :【心理掌握】@wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 19:44:41.19 ID:qYgkF/My0
>>897
【多分、おめんの下は痛みに歪んでいるのだろうが】
【確認する術はない…まあ、ぴくりとも動かない時点で確認する必要も無いのだが】

【つまり、物凄く痛い】

【レインコートは、気絶しちゃうそうなぐらいの痛みを感じていた】
【そのまま、涙を堪えながら、痛みが引くのを待っていると、二人のうち一人が近づいてくるのが分かった】

【離れようにも痛みから指一つ動かない】
【しかし耳に入ってきたのは心配の声】

【次の瞬間、レインコートの痛みが、不自然にすぅ、と消えていく】
【どうやら無事に効いたようだ】

【レインコートは、首をかしげながらゆっくりと立ち上がり】
【そこだけが見えるのだろうか、近づいてきた一人のほうを向いて、ぺこりとお辞儀をした】

【だが声はまったく出さない】
899 :【雅風閃華】 @wiki [sagesaga]:2011/10/08(土) 19:57:14.68 ID:4zt36ecR0
>>895
外套の隙間から垣間見える銀緑色の刀身、其れを構える素振りは見せない
と言うより彼女自身、構えるだけ無駄なのだ、相手の問いに軽く紡ぐ

「ーーー正当な状況判断さ」
「私はこう見えて剣の腕は素人、振り返る不審な挙動まで無警戒だった私が」
「剣士、たる斬撃をかろうじてながらも素人の私が反応出来たと言う点」
「君が本気で殺すつもりで居たなら、私は捌けず死んでたかもね」

獣とは違い、人間には考えると言う猶予が有る、恐らくは単純な試しを含めた
牽制では有ろうが、刀の腕は並以下な自分を物差し基準とした考えを告げるーーー言いながら
安堵の息を漏らしている、迅速な状況判断を求められる場面故に
笑みとは反面、そこまで余裕は無かったーーーそう、人間相手では、全力は出し切れない

「私は人間だよ、殺人鬼でも殺人狂でも無い」
「君こそ、やけに人を殺す事にこだわるじゃない? それで居て問答無用の辻斬りでも無い」
「ま、今のは死にかけたけど、純粋に戦う理由が無いだけさ、興味も義務も無い」

「どうしてもと言うならその時は……ーーー全力で逃げさせて貰うよ」

じりっ、暫しは警戒を解くつもりは無く、後ろ足を引かせている
900 :【雅風閃華】 [sage]:2011/10/08(土) 19:58:34.31 ID:4zt36ecR0
>>895
/おと、遅れながら把握
901 :【暗凛豹牙】 [sage]:2011/10/08(土) 20:01:15.10 ID:9XRr7X7ko
>>892

少女が辿り着いた広場の奥の方
街灯も少なく人通りも殆んどない静かな場所に、少年がいた
ボロボロのパーカーのフードを深く被ってベンチに深く腰掛けている
うつ向いているので顔は確認出来ない。寝ているのか起きているのかも判断しづらい所である

ただ、少年は普通と異なる雰囲気を持っていた
それは同族の者であれば容易に察知できる気配だ
―――血縁者であれば、猶の事


/まだいらっしゃれば…
902 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 20:04:31.52 ID:EEeoxU5vo
>>901

甘ぁ〜♪
幸せだなぁ、いいこと有りそ♪

【150%御機嫌に広場にたどり着く】
【何処かのベンチに座ってゆっくり食べようと考えていた】

……ん?

【あれは―――】








リ――――オ――――くぅううううううううん!

【少年を即座に看破し、抱きつくどころか飛びついた】
【それだけ興奮した様子でもハニーパンは引っ付かないようにしているのは褒めても良いところだろう】

/是非!
903 :【抑揚双宮】 [sage]:2011/10/08(土) 20:06:32.16 ID:AQTYhgkAo
>>898

「どういたしまして。急いで転んじゃ駄目よ」

【そういってにこりと微笑んだ】
【見えるか見えないかなんて問題じゃないけれど、微笑んだ】
【もしこの場から逃げようとしてもおうことはしない】
904 :【心理掌握】@wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 20:12:39.99 ID:qYgkF/My0
>>903
【レインコートは頭をあげると】
【こく、と小さく頷き】
【もう一人のほうをちらりとみるとくるっ、と後ろを向き】

【とことこ、とゆっくり歩き始めるが】

【その先は柵、そのままなら普通にぶつかるだろう】

【それもこれも全ておめんのせいだ】
【まあ、このまま放っておいてもなんとかなる…と思う】
905 :【暗凛豹牙】 [sage]:2011/10/08(土) 20:17:27.68 ID:9XRr7X7ko
>>902

少年は休憩している所だった
慣れない都市部での遊歩に疲れて微睡んでいる最中の出来事である


「!!!!!!!!!!?」


まず響き渡る大声にビクッと体を揺らし
次にその出所を探るべくフードを取ろうとした瞬間に、それが聞き慣れた声音と呼称だったことに気付く

二人は接触を果たした
正面からの強烈なベクトルにベンチの方が耐えきれず、そこそこの勢いで少年ごとひっくり返る
ガシャーン!という盛大な物音がしてから数秒後、少年は状況を把握した

「せ、セレ姉ぇ…」

恐らく押し倒された格好になっているだろう
呟きの中には色々と複雑な感情が籠っている
906 :【抑揚双宮】 [sage]:2011/10/08(土) 20:20:19.43 ID:AQTYhgkAo
>>904

「そこ、柵あるわよ」

【とかいいつつも見ていられない】
【またしても動いたのは治癒を施した彼女である】
【急いで走り柵の前に立とうとする】

「お面…とったら?」

【喋れないのだろうか、そういえば一言も聞いていない気がする】
907 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 20:21:41.88 ID:EEeoxU5vo
>>905

わーいリオくんだー!

【ベンチが倒れたのも構わず頬を擦りつける】
【嬉しそうにぐにぐにしている少女と少年に街の人々の目が一瞬行くが、直ぐに気まずそうに離す】

リオくんもこっち来てたんだね!
あ、ハニーパン一口食べる?

【ころころと話が変わる】
【小さな子が親にするような、構ってもらえるのが分かっているからの怒涛の話しかけである】
【ずい、と少年の口元にパンを突き出すだろう】
【馬乗りになったままのそれは、傍から見てかなり奇妙な光景だ】
908 :【心理掌握】@wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 20:24:47.97 ID:qYgkF/My0
>>906
【その声に足を止め】
【困ったように首をかしげる】

【しかし、相手から"おめん"の一言が出た瞬間】
【レインコートは、びくっと肩を震わせて】
【ぶんぶん、と大きく首を振った】
【それぐらいに嫌、というのは誰からみても明らかだが、何故なのかはまた別】

【するとレインコートは、右手をあげて】
【手探りにそろそろと進もうとする】
909 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/08(土) 20:26:12.66 ID:jdDclQ0IO
>>899

あらら…大物を仕留めるだけあるのね。

【感心した様な呟き――――不明瞭なそれは、思わず女の口から飛び出した言葉であった。】
【筋の通った理論はなるほど。頭の良くない彼女でも頷けるし、納得できる。】

こだわる…私がか…

【ふっと、その言葉を聞いた瞬間に女は、流す様に露わにしていた殺気や闘志の類を内に閉まった。ただ静かに、そしてどこか「歪」んで。】
【人を殺 すという行為に、相手の言葉を借りるなら「拘る」。】

【しかし、それを心の中で拒んでいる様な、妙な雰囲気を纏っていた。】

そうよ…私だって…

私だってあんたみたいに罪を受け持てたら…

【「いや」】

悪かった。あんたのいう通りね。私も一緒よ。
戦う理由もないし、あんたを殺 す理由もないわ

【一瞬だけ吐露しそうになった女の内面―――――その激情を再び内に押し戻してから、彼女は剣を背中に戻した。】

あんた、疲れてんでしょ。そんなら私が送るわ。
こいつどうするの?

【大きな猪の袋へ。人の理を外れた力を持つ女にとって、】
【それは片手で持つことができる。いきなり切りかかったことを詫びるせめてもの償い(?)であった。】


【言葉にするなら、「嫉妬」。相手へ抱く彼女の気持ちは、自分の劣等感を固めたもので、】
【罪を償う、というその高い「意思」の前に、彼女は動揺していたのだった。】


/お待たせしましたー!
910 :【抑揚双宮】 [sage]:2011/10/08(土) 20:29:03.90 ID:AQTYhgkAo
>>908

「もう、ここから出るくらいまでは一緒にいるわよ」

【そういって手を差しのばす】
【手探りて歩く様子が見ていられないらしく、どうやらおめんの子が気がすむまで隣にいるつもりだ】

「ま、まぁ。どうするからは貴方の勝手だけどね」
911 :【心理掌握】@wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 20:32:20.60 ID:qYgkF/My0
>>910
「………別にいい」

【おめんの中から、くぐもった声が発せられる】
【少しノイズかかったような感じだが、その声は明らかに少女の声】

【先ほど助けてもらったからか、もう助けは必要ないらしい】
【いや、むしろ必要なのだが、レインコートとしてはあまり関わって欲しくないのか】

【そろりそろりと一歩ずつ、手探りで進む】
912 :【暗凛豹牙】 [sage]:2011/10/08(土) 20:34:26.01 ID:9XRr7X7ko
>>907

「ちょ、やめ…」

姉の頬擦りを受け、少年の頬が紅潮していく
大半が気恥ずかしさが原因である。でも実は嬉しさも混じっているとかいないとか
一応手で押し返すような抵抗はしているがその力は弱い
ただのポーズとして、なのかもしれない

「まだ…来たばっかだけど…」
「…………」

問い掛けにも律儀に答えるが言い終える前にハニーパンが眼前に突き出された
見れば、明らかに食べかけである
しかしたまたま空腹を抱えていた少年にとっては、それでも大層魅力的に映っていた

「………アー…」

小さく声を漏らしながら、ほんの僅かだけ口を開いた
食べようとしているのか喋ろうとしているのか、非常にまどろっこしい状態が暫し続く
913 :【抑揚双宮】 [sage]:2011/10/08(土) 20:40:36.67 ID:AQTYhgkAo
>>911

「ならいんだけど・・・ころばないようにね」

【そういって差し出した手を引っ込める】
【そして彼女は何となく心情を察したのか、其れ以上何かをするということはしなかった】
【だからあとは見守るだけだ】
914 :【心理掌握】@wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 20:43:25.53 ID:qYgkF/My0
>>913
【こくり、小さく頷いた】
【そして、ゆっくりと柵にタッチすると、柵の辺りを触って確かめ】

【しゃがんで、柵をくぐる】

【そして向こう側に出ると、少女は、また相手の方を向くと】
【手を振る…とまではいかないが、ぺこりとまたお辞儀をして】
【二人組に背中を向け、たたたっ、と走っていく…】
915 :【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 20:43:36.54 ID:m7j7R+/e0
>>896
/まだ、いらっしゃいますか?
916 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 20:45:04.58 ID:EEeoxU5vo
>>912

うんうん、今日もかわいーリオくんだ!

【こくこく、と何かを納得するように頷く】
【ぱぁ、と花の咲くような笑顔を浮かべる】

そっかぁ、じゃあおねーちゃんが少し案内してあげようか!
大丈夫。もう迷ったりしないよ?

【むふん。と自慢気だが】
【度々森の中などで迷子になっていた少女】
【その度に泣きながら「リーオーくーん!リーオーくーん!」と叫んでいたのだが】
【大人なところを見せたいのか、袖を捲るくらいの勢いだ】

えっへっへー、おいしそうでしょ?
おねーちゃんのオススメなんだよ?シナモンをすこぉーしだけかけるといいんだ!

【今度はにこにこ笑顔】
【なんともまあ忙しい少女である】
【少し開いた口に、更につきつける】
【唇とふれるか触れないか程度に】
917 :【抑揚双宮】 [sage]:2011/10/08(土) 20:50:35.70 ID:AQTYhgkAo
>>914

「またね」

【そういって手を振る】
【その呟きが聞こえたかどうかは分からないが、勝手に漏れただけだ】
【追うことはせず、ただじっとしていた】

/おつでした
918 :【心理掌握】@wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 20:53:36.80 ID:qYgkF/My0
>>917
【そして少女は、公園から出て、通りの角を曲がり】
【その姿を消した】



【ごち、と誰かが何かにぶつかる音がしたが、多分気のせいだろう】

/絡みありがとうございました
919 :【暗凛豹牙】 [sage]:2011/10/08(土) 20:57:02.12 ID:9XRr7X7ko
>>916

「可愛いとか…言うなって…」

頬を赤くしたまま、視線を逸らしてぶっきらぼうに言う
それでも口調は厳しくないし、頭から生えた二対の豹耳がぴこぴこと動いていた
耳を隠す為のフードは倒れた際に取れてしまっている

「……嘘だ、絶対迷う」

姉の提案に対し、少年は白けた瞳でズバリ疑念を口に出した
こう言われて着いて行っても、結局最後は自分が案内する羽目になるのが恒例だったのだ

「……んぁ」

ここまで押し付けられては迷えなかった
遠慮がちに口を開いてゆき、もそもそと少しずつパンを頬張っていく

馬乗りになられたまま、姉の食べかけハニーパンを食べ進めるという構図
後に思い返して身悶えるのだが、それはまだ先の話である
920 :【雅風閃華】 [sage]:2011/10/08(土) 20:58:06.55 ID:4zt36ecR0
>>909
「あはは……正直な話、少しだけ心臓が縮む思いだったけどもね」

和やかに笑顔を見せて、張り詰めた空気を静める、此の切り替えが少女の言うスイッチか
人間相手が故に切り替えが曖昧だったのだが、常に疑り深い体質だったのが解る
ーーー同時に動揺を隠せない女性の反応も、見逃さなかった
殺人への思想の揺らぎ、彼女だって悩まない事は無かった、今も罪の責任に
悩み考えない日々は無い

「………ーーーそもそも罪なんか神が作り出したつまらない思い込みさ」
「故に罪で思い悩めるだけ、まだ人間である証拠、そんな人間のままであり続け、生きる」
「それだけで良い、それだけで償う事になってるよ」

「……ーーーという、独り言、聞き流してくれ」

瞳を閉じて、彼女に顔を向ける事無く語る、悩める内はまだ、罪を持ち受けられる
人の強さとは、其れを受け入れて行く意思の有無だけだと
情を隠した彼女に呟く様に、告げる、あくまで独り言として

「それじゃ遠慮気兼ね無く頼むかなぁ、少し歩いた先の近くの建物までで良いよ」

頭を掻きながら告げるーーー先の台詞は何時か、誰かに言われた言葉
今も、悩める時、その言葉は何度でも思い返している
921 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 21:04:37.37 ID:EEeoxU5vo
>>919

えー、可愛いと思うんだけどなあ……

【ぶっきらぼうな答えに若干不満のいろを交えつつ】
【しかし直ぐに「そっか、恥ずかしいからそういう事言っちゃうんだよね、うんうんおねーちゃんは分かってるよ」的な目線に変わる】

うっ……ま、迷わないもん!
おねーちゃんはもう立派な"レディ"なんだよ!?

【何を言うか】
【言い返しているのはやはり自称「年上の意地」というやつなのだろう】
【ぶー、と口を尖らせる】

美味しい?ねー、美味しい?

【自分の手から食べてくれたのが嬉しくて、それが表情に出ている】
【よく見たら頬にパンくずが着いている】
【それを――】

んー ペロッ

【舐めとった】
【大胆というか、あまり人目を気にしないのは中身がまだ幼いからだろうか】
922 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/08(土) 21:09:42.66 ID:FV/sJ3IIO
>>920

…神か…。

…そんなもの信じたことはないわ…

【包まれた猪を袋の中に押し込みながら、女は静かにつぶやいた。】
【死臭が鼻をつくが、それこそ彼女にしてみれば嗅ぎ慣れたものだ。特に気にならない。】

…私は、どっちなんだろうなぁ…


光=c表の道を歩く「人間」か

闇=c荒廃した道を進む「修羅」か…。


【自身を打ち負かしたとある人物の言葉、「お前の存在はまだ歪だ。」】
【その語が彼女の心の中に反響した。それを振り払いながら、】

はいよ。んじゃ行きましょうか。

【ヒョイ】
【軽々スポンジでも扱うかの様に様に猪の巨体を持ち上げ――――歩き出した。】
923 :【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 21:19:54.48 ID:m7j7R+/e0

「じゃあ先生、ありがとうございました。」

『いやいや、ここまで早く完治したのは、君の言う「神様」の力のおかげだろうからね。』
『ともかく今後はあんな怪我をしないよう気をつけるように。…まぁ話を聞く限り、原因は君の過失じゃないんだろうけど。』

【舗装された海岸沿いの病院の入り口で、白衣を着た男性と、大きめのカバンを肩から提げた、旅人風の少年が話している。】
【いわゆる退院に際する見送り、というヤツだ。どうも病院側の人手が足りないらしく、見送りは少年の担当医だった男性のみだ。】
【本来ならば昼間の内に退院するのだろうが、少年のたっての希望で、夜に退院することになった。】

【よれた白衣のポケットに片手を突っ込み、もう一方の手をひらひらと振って見送る男性を後にし、少年は歩き出す。】
【こころなしか、その足取りは軽い。何を隠そうこの少年、散歩が大好きなのだ。】
【それが高じて旅人になり、旅の途中で『学園』に入学する事になったのだが…】
【とにかく、少年にとっては久しぶりに気兼ねせず散歩できるのだ。多少舞い上がってもおかしくはないだろう。】


【―――カシャリ。】

「…うん、こんなもんかな?」

【ところ変わって公園。】
【少年は使い捨てカメラを片手に、満足そうな笑みを浮かべていた。】

【旅人にとって、道中に見聞きした「もの」とは一期一会。】
【しかし、ふと思い出した時…その風景くらいは、もう一度見れてもいいのではないか?】
【病院生活を送っている間、少年が思ったことだ。リハビリを兼ねてなんどか散歩に出たりもしていたが、頻度は決して多くなかった。】

【ゆえに暇を持て余した少年が考え付いた事である。】
【それならそれで読書をするなりすればいいのだが、少年にとって風景を見ることは読書に勝る楽しみであるらしい。】


【使い捨てカメラをカバンに仕舞い込み、夜空に浮かぶ月を見上げる。】
【少年の白い髪は月光を反射してきらきらと輝き、ルビーのように赤い瞳は嬉しそうに細められる。】
【ある種、幻想的な光景でもある―――少年にその自覚は無いが。】
924 :【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う [saga]:2011/10/08(土) 21:25:12.11 ID:G8SQH9VRo
>>921

「………」

チラ、と視線を戻せば何やら意味ありげな目がこちらを向いていた
そこに含まれた思念をなんとなく察知するも、それが割りと図星だったので何も言えないのであった

「セレ姉ぇがレディなら、俺ももうGENTLEMANだろ…」

無駄に良い発音を交え、こちらもささやかに反論する
双子だからね、うん

「………」

問いかけは無視してひたすらにパンを噛み千切っていく
敢えて姉のことは眼中から外し、食に集中することにしていた
それが仇となった
姉の顔が急接近していたことに気付けなかったのである

頬に、温かくてくすぐったい感触が走った


「!!!!!!!!!!?」


仰天。大きく目を見開いて、漸く事態を察した

「―――な、なななn何sんdっ!」

驚きやら恥ずかしさで呂律が回っていない
舐められた箇所を手の甲で覆い隠しながら、姉を睨みつける
尚、顔が真っ赤なので迫力はない
925 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [saga]:2011/10/08(土) 21:25:37.68 ID:G8SQH9VRo
>>924
/名前ミス…orz
926 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/10/08(土) 21:28:01.59 ID:4zt36ecR0
>>922
「神なんか全知全能なだけで立ってるだけの存在さ、信じようが信じまいが」
「起こりうる事は変わらない……君は、ちゃんと己を考えて足を進ませる事が出来る」
「考え直して道を選び直す足が有る、心を宿す限りね」

「そうだね……君は人間だ、君がどれだけ愚劣な事をしたのかは知らない」
「でも私の目に写る君はちゃんとした人間だよ」

死臭と血の臭い、自分はどれだけ此の腐臭にまみれた汚道を歩み続けて来たか
其れでも、荒廃した道中を這い這って這って這い続けて、ひたすら人間であろうとした
幾ら悩み、幾ら絶望し、幾ら嘆いても、答えは一つだ
こうやって這ってでも何かを思い直そうとする自分が居続ける
そんな自分は人間なのだと……ーーー
何処か似ているなぁ、と彼女を見ていて思う。

「………いや、ほんと君が手加減してくれてて良かったよ」

横目に猪の頭を軽々しく持ち上げる姿を覗いて呟く、まぁ、何と言うべきか
剣士と名乗る其れは、伊達では無いのだなぁ、と痛感する。
927 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 21:31:39.80 ID:EEeoxU5vo
>>924

で、でも私のほうがおねーちゃんだからレディなんだよ!

【何を言ってるんだろうか】
【支離滅裂なのを自覚しながらも、反論を試みる】
【直ぐにムキになるあたり、少年よりも精神的には子供なのだろうか】

ん?パンがついてたから取っただけだよ?

【問題なのはその取り方なのだが】
【無論、自覚するわけもなく】

やっぱり甘くて美味しいなぁ……

【それはどっちの事なのだろうか】

…… ツン

【手の甲で隠されていない方の頬をつつこうとする】
【勿論、何となくだ】
【一度ぷにると、口を開き】

ねえ、リオくんはこれからどうするの?

【ふと尋ねた】
【少し真剣そうに、しかし楽しそうに】
928 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/08(土) 21:41:12.82 ID:IvmGP89ao
>>923
/まだいますか?
929 :【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 21:43:59.41 ID:m7j7R+/e0
>>928
/ い ま す よ 
930 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [saga]:2011/10/08(土) 21:46:12.66 ID:G8SQH9VRo
>>927

「あーはいはい、分かったよ…」

普通に立っていたのなら、『やれやれ』という風なジェスチャーをとっていただろう
ムキになられたら大人しくこちらが折れる
こういう身の振り方が出来るようになったのも、姉が子供っぽかったからなのかもしれない


「そ、そういうことじゃなくてだなっ…!」
「つ、つーか重いからさっさと降りろよっ!」

未だ顔を赤らめたまま言うものだから、結局、真剣さもない発言になってしまう
照れを誤魔化す為に状況の指摘をしてみるのだった

そして、『ぷにっ』とつつかれて

(………い、今のはなんの意味があったんだよ…ッ!!)

内心で叫んでみるのだった。この姉のことだ、どうせ意味などないことはなんとなく察していた

「……どうする、って」
「…とりあえず色んな人に話聞いて回って、修行がてら色んな場所に行くつもりだけど」

素直に回答する。特に誤魔化す必要もない
相手の言動に少しでも真剣味を感じたらこちらも真摯になる…というのが少年の性質だった
931 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/08(土) 21:48:30.05 ID:hQfILcrlo
>>809

「ふふっ、太りますよぉ?それでも良ければ、喜んで」

くすりと笑みを零し、抑揚を強く付けてからかうように言う。
少女も腹を押さえ、軽く擦る。視線を少し上へ、思案する仕草、そういえば、こっちも空きっ腹だった。

「……ほら、あそこなんてどうです?」

先に見回した時に目星を付けていたのか、指差す先には一つ、路肩に置かれた看板があった。
"大盛りラーメン"、安直すぎるネーミングと、周囲で踊る電飾。
承諾すれば、看板が示す店―――ごく普通のラーメン屋の暖簾をくぐるはずだ。


/すいません、戻ってきました……
932 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/08(土) 21:50:24.26 ID:IvmGP89ao
>>923

/ありがたく絡ませていただきまっす

【公園に入って行く制服姿の少女】
【この季節のこの時間帯に制服ということは差し詰め文化祭の準備などで遅れたのだろう】

「・・・うぅ・・寒い・・・」
【独り言のようにそう呟き、両手を擦り合わせる】
「・・上着着てくれば良かったかな・・」

【そんな事を物々と言いながら青年の前を通り過ぎようとする】

(・・・ん?なんか・・・あれ?)
(今、珍しい感じの人が居たような・・・)
【青年の珍しい容姿に惹かれたらしくもう一度青年の方に戻ってみる】

(・・・なんか・・神様見てるみたい・・・)
【幻想的な青年に心奪われたらしい】

【少女は青年に心奪われたらしく周りを気にせず見とれている】
933 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/08(土) 21:51:50.69 ID:FV/sJ3IIO
>>926



…どうかしらね。人間になれれば、それならどんなにいいことか…

いや…でも…

やっぱり、人間じゃだめなのよ。私は…

【それでは、あの剣士には勝てない。女は相手の言葉に嬉しく思う反面、】
【どうしてもこう考えてしまうようだった。】
【人をやめた身に対抗するには、人をやめなければならない。】
【同じ土俵に立てないと勝負にはならないのだ。】

【包まれた猪。女はその右側の牙を露出させて、そこを持っていた。】
【巨体でトントン肩を手持ち無沙汰に叩きながら歩くのだからまだ余力があるのだろうか。】
【とにかく、力は普通よりも持っていた。】

あんたもね…よく知らないけど、「普通」じゃないことをしてきたのは分かるわ。

それも、少しの間じゃないわね。
どんなことか分からないけど…血濡れの覇道を歩いたことあるでしょう?

【経験が物をいう。相手の言葉はどれも的を得ており、空想や酔狂の類ではないことは容易に分かった。】
【ということは、それを話せる少女もまた―――――――――――ということである。】

【自分より強い。女はそう思わずにはいられなかった。】

【自分は迷っている。しかし、相手はその先。】
【「結論」を出し、そしてその「結果」に向かって歩き出しているのだ。】
【足踏みしている自分とは天と地の差があった。】

ま、いいわ。どっちにしろ…

目の前に立ちふさがるのは、それがなんであれ退かすだけよ。

私の「道」を邪魔する連中は全員斬るわ。

【ゆえに、彼女としてはこの言葉しか言う事ができなかった。】
【しかし、逆にこうも言える。この信念だけは、誰にも譲らない。唯一彼女がはっきりと言葉に出せる事だ。】

フフ…あんたこそ。なかなかうまい切り返しだったじゃないの。

油断して剣が飛びそうになったわ。風術が使えるなんて思わないもの。

【それから、目的の場所、その入り口で猪を下ろす。】
【どさ、という乾いた音が響いた。】

それじゃあ。私はここまで。

余計な話聞かせて悪かったわね。たまには人と話せて良かったわ。


私が「人間でいられたら」また会いましょ。そんときはあんたの過去を聞かせてもらう…

【それから、女は別れの言葉と―――――それから名前、「ロータス・ブラック」という通り名を名乗ってから、】
【闇世に深い緑――――――「黒」いそれをはためかせて踵を返した。】


/ちょっと落ちるのでこの辺で。
/乙でしたー!とても楽しかったです!ありがとうございました!!
934 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 21:54:42.99 ID:EEeoxU5vo
>>930

うんうん、分かったらいーの!

【満足気に頷く】
【ふっふーん、と言わんばかりだ】

重……

【少しサクッと心にささった一言だった】
【そりゃあ、女の子だものっ】
【すごすごと横に避け、正座する】

……うん。
おねーちゃんは壁を直す材料を探す旅に……

【(´・ω・`)とした表情のまま答える】
【カチャ、と音を立てた刀が少女の抗議の心を表したかのようだった】
935 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/10/08(土) 22:01:36.21 ID:EG2f2+Rz0
 運河沿い、甓に広がる潦を、ぱた、ぱた、と踏みならし。
 ガス灯の並ぶ石畳を“独り”歩く女性の姿。
 霈然と甓を打ちつける雨の中、傘もささずに。

 月明かりで染まったようなポニーテールは重々しく濡れ。
 紅玉のような左瞳がただ前方を睥睨し。

「――、……」

 街の方へと足を進めていく。
936 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [saga]:2011/10/08(土) 22:01:55.33 ID:G8SQH9VRo
>>934

「ったく…」

漸く体重から解放されて、一息ついた
ぬくもりが失われていくのが少し寂しい―――ってそんなこと思ってないぞッ!!
…という具合に内心で自分自身を取り繕う
何かを振り切るように突然首を左右に振った奇行は姉の目にどう映るか

気を取り直して半身を起こし、胡坐をかく

「……壁を直すって、どういうこと?」

普通に気になったので普通に聞いた
なんとなーく、言い訳されるような気がしている
937 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 22:06:51.97 ID:EEeoxU5vo
>>936

……?

【傷心中(大げさ)の少女は少し首を傾げたが、それ以上は追求しなかった】
【少し考えると、翼を広げる】
【寒いのかな、と受け取ったのだろう。翼で抱き込むように包もうとする】

えへへ、ちょっと入り口を間違えちゃって……

【てへぺろ☆を披露しながらも茶化して答える】
【誤魔化せるか……!?と何処ぞの顎の尖った博打漫画のようなざわ……ざわ……感】
【勿論、言おうとしないのは「尊敬される姉」の象を壊したくないからだ(手遅れ感は満開だが)】
938 :【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 22:10:49.69 ID:m7j7R+/e0
>>932

(ああ…やっぱりいいなぁ、散歩。)
(久しぶりに見たせいか、何気ない風景も新鮮に感じられるし…)

【まぁ、そんなに久しぶりなわけでもないんだけどね。】

【少年は胸中、自分で自分に苦笑していた。】
【風景というものは、見る状態が変わるとこんなに違って見えるのか、と。】
【改めて風景、ひいては散歩の良さを垣間見て、ちょっぴり感動した。】


(……あれ?)

【少年がこちらを見ている少女に気付いたのは、少女が少年を見始めた、しばらく後。】
【ただでさえ月に意識を奪われていたし、かといって気配が読めるような、漫画の登場人物みたいな力を少年は持っていない。】
【しかし、流石に気付いたようで…少女の方に、ふい、と眼を向ける。】

【まさか神様みたいだだのと思われているなんて、少年は思ってもみないので。】
【加えていえば、少女が何を思っているかなど、少年には分かるわけがない。】


【少女に眼を向けて少しした後に、少年は微笑を浮かべた。】
【少年にとって、それは別段特別な意味を持たない、ただの愛想笑い。ただの愛想笑いなのだ。】



【      だ          が      】



【曲がりなりにも病み上がり。なぜか表情筋が思うように動かないらしく。】
【少年の浮かべた微笑は―――今にも消えてしまいそうなほど、儚い。】

【なんというか、ゲームだったら粒子と共に消えてしまいそうな、そんな雰囲気がガンガン漂っている。】
【―――――当然、少年に自覚は無い。まるで自覚は無い。徹底的に自覚は無い。】
【ただなんとなく、向けられた視線に対して愛想笑いを浮かべただけだ、 と 思 っ て い る 。 】
939 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [saga]:2011/10/08(土) 22:16:50.65 ID:G8SQH9VRo
>>937

「…え、何…?」

特に抵抗もせず包み込まれる
流石に過剰なリアクションはしないが、不可解ではあったので小さく問い掛けた
無視しても聞こえなかったことにできる声量である

そして本題。てへぺろ☆に対して冷めた視線を送りつつ予想を立てた

「……まさかセレ姉ぇ、人様の家の壁ぶち破ったりしてないよね」

質問というよりも尋問の喉使いだ。声に凄味が隠れていた
姉が他人に迷惑をかけたら、謝るのは自分の仕事…そう考えている少年は、半ば覚悟を決めている
940 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/08(土) 22:22:22.73 ID:IvmGP89ao
>>938

(あ・・・気付かれちゃった・・・)
(ていうか、私男の人見つめてぼーっとしてたの!?・・・恥ずかしいっ・・・)
【顔を真っ赤に染めて俯いてしまう】

(わー・・・どうしよう・・物凄い恥ずかしい・・・)
(絶対に変な子だと思われてる・・・今、猛烈に消え去りたい・・・)

【とか、色々自責している】

「あの・・・その・・・違いますよ?変な子じゃないですよ?」
【考えた結果出てきた言葉がこれだった】
【弁解しながら顔を上げる】

【そして、少女は見てしまう。儚げな青年の笑みを】

(あれ・・・・これって・・・ヤバイ?)
(自殺とかしちゃう感じの人?)
【数秒の間に少女の頭の中では起りそうな最悪の結果が駆け巡っている】

(止めなきゃ・・・・止めなきゃダメだ・・・・)

【そう思ったと同時に少女は全速力で青年の方に駆けて行った】
「死んじゃダメーッ!!!!」

【少女の中で浮かんだ最善の方法がこれしか無かったらしい】
941 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/10/08(土) 22:23:18.05 ID:4zt36ecR0
>>933
「ーーーま、人を捨てるか捨てざるべきか答えを出すのは君次第だろうね、何時だって」
「悩めるし、違う考えを導き出せる、少なくとも其れは今じゃなくて良い」
「何か変わるきっかけが見つかる時が来る、時は金ならず結果を呼ぶってね」

淡泊とした、其れで居て、合理的の様に装った言葉を紡ぐ、其れは何時だって自分に
向けた言葉だ、慰めだ、彼女を語らせるのは、その繰り返しに似ているのかも知れない
彼女であれ、人生を悟った気にはなって居ない
世界の広大さを身を以て知っているのだから

「私の過去は傷跡だよ、其れを掘り返されるのは、結構痛いかも知れない」
「でも、そうだね、人間の君にならきっと話せそうだ……ーーーだから」
「私は人間の君に再会を願おう」

「それじゃあね……ーーーーロータス・ブラック」

再び持つ猪の頭は重かった、報酬を得たらひとたび久しくシャワーを浴びて
ベットに飛び込みたいものだ、生きていて、そんな束の間の幸せを
味わって良いのだろうか、きっと其れを誰もとがめ無い
人間で有るのだから


少し暗くなりつつある空に重い思いを重ねてーーー緩慢に歩を進めていった

/乙でしたっ、遅駄レスすまなかった!
942 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 22:23:31.92 ID:EEeoxU5vo
>>939

ん、寒いかなと思って

【どうやら聞こえたらしい】
【羽毛とまでは行かないが、それなりに暖かさを保有するそれは中々に気持ち良い】

【して、本題】








……………………


こ、こうなったらせっしゃは切腹するでござる、解釈はお願いします!

【チャキン、と背の刀を抜くと所謂ジャパニーズハラキリスタイル】
【そう、露骨にごまかそうとした】
【所謂「チラッチラッ」状態。下手糞なサムライ口調でどこまでいけるのだろうか】
943 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [saga]:2011/10/08(土) 22:31:54.99 ID:G8SQH9VRo
>>942

「いや、別に寒くはないけど」

否定しつつも、押し退けたりはしない。心地良いのはどうやったって事実なのだ
物理的な温かさだけでなく、包まれている安心感もあった

そして空気はコメディ調へ
刀を取り出しチラチラ視線を送ってくる姉に対し、少年は


「 分 か っ た 任 せ ろ 見 届 け て や る か ら さ っ さ と ……白 状 し な 」


サドっ気を発揮。一縷の望みも許さない、徹底的な『意地悪』であった
944 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 22:37:06.79 ID:EEeoxU5vo
>>943

……えへっ

【それでも、断らない少年の優しさに頬がゆるむ】
【自分の弟ながら、自慢の弟だ】

【そして】





………じ、人外屋敷の壁を……壊しました……

【カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ】
【震えが手にまで届き、刀まで揺れるせいで揺れている感じが通常の二倍(当社比)】
【涙目でカタカタするあたり、反省はしているようだ】


【誤魔化した事実は消えないのだが】
945 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [saga]:2011/10/08(土) 22:43:27.91 ID:G8SQH9VRo
>>944

何笑ってんだよ…と言いかけるが、照れくさい展開になりそうなのでぐっと堪えた
視線を少し下げ、目を合わせないように努めた


「……………」







「よりによって、そこかよ……ッ!!」

怒りよりも先に罪悪感が溢れてきた
両親が非常に世話になった屋敷。何度もその話は聞いていた
いつか訪れようとは思っていたが…まさか、姉の愚行を詫びに行く羽目になろうとは

「はぁ…分かった。謝りに行こう、場所分かる…?」

額に手を当て項垂れながら姉に聞く
反省しているのは様子で分かったので、深く咎めようとはしなかった
946 :【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 22:47:15.71 ID:m7j7R+/e0
>>940

「…………?」

【え、何?なんだって?】
【変な子?変な子と言ったのだろうか、あの人は。】

【残念ながら表情には表れなかったが、少年は困惑した。】
【あの人は「変な子じゃないですよ」と言った。何故いきなりそんなことを?】

【さしあたって考えられるのは、あの女子高生っぽい人が「変な子」なので、それを隠すために否定したと言う事だ。】
【なるほど、自分が「変な子」だから、それに羞恥心やら何やらを抱いて否定した。】
【うん、納得できる――わけがない。いやいやいやいや、何を考えているんだ僕は。そんなわけがないじゃないか。】

【ならばあの人が「変な子」ではなく、「変な子」だと思われるような行動をとったので、それを弁解している――これはどうだろう。】
【しっくりくる気がする。これを考えてみよう。】

(まず大前提として、あの人は「変な子」じゃないことが確定していなければならない。
あの人は「変な子」に見えるか?いや、どう見ても普通の女子高生にしか見えません本当にありがとうございました。
いやいやいや完結してどうする。考えろ、考えるんだ。ただの女子高生にしか見えないなら、多分あの人は「変な子」じゃない。
じゃああの人は「変な子」じゃないとして―――いや、待てよ。外見は普通でも、内面はどうだ?
外見をいかに取り繕おうと、内側がまともじゃなければ全く意味は無い。性格によっては「変な子」だ。
いやしかしそんなことまで考えてどうする心理学者でもない僕が初対面の女子高生の内面なんて分かるわけないじゃないかそれよりもまず外見で判断して進めよういやしかし内面が普通じゃなければ全てが無駄になるんだよく考えるべきだしかしそんなことをいったら堂々巡りの水掛け論にしかならないと言うか僕が女子高生の内面について考えてもまったく意味が無いわけで――――)


【と。】

【退院直後で、若干テンションがおかしくなっているのだろう。いや、若干どころではない。かなりだ。】
【明らかに普段の少年ではない思考を、儚げな微笑の下で巡らせているうちに、少々の時間が経って―――】



『死んじゃダメーッ!!!!』



「―――――!?」

【現実世界に引き戻された。】

【気付けばすぐ目の前には全速力で迫り来る少女。こんな時にも仕事をしない表情筋。】
【ニートと化した表情筋は、儚げな微笑をすこし驚愕した表情に変えただけで、動揺しまくる少年の心を毛の先ほどしか表していない。】

【このまま少女が迫りくるならば、お世辞にも体格がいいとはいえない少年――線の細い体は、少女を受け止めることは適わない。】
【少女に押し倒され、勢いによっては吹き飛ばされ――地面に倒れこんでしまうだろう。】


947 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 22:47:32.06 ID:EEeoxU5vo
>>945

うう……駄目なおねーちゃんでごめんなさい……
でも一応謝ったんだよ……?

【小さくなる】
【小さくなりすぎてちびキャラ化しそうな勢いだ】

う、うん。
じゃあ……ほら

【両手を広げ、んっ、と言うように】
【そう、抱えて飛ぶつもりだ】
【しかし、そのままだとただ抱きついてるようにしか見えない事もない】
948 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [saga]:2011/10/08(土) 22:55:55.11 ID:G8SQH9VRo
>>947

「いいよ、前から分かってたし」
「っていうか謝ってないとか言ったら本気で怒るし…」

呼吸をするように毒を吐いた
しかし続いた言葉を裏返せば、そこに姉に対する信頼が隠れている
謝らないほど非常識ではないと、理解しているのであった
縮んだ(ように見えた)姉の頭へぽんと手を置き、軽く撫でる。一応、彼なりのフォローであった

そして両手を広げた姉に対して…困惑する

「……あー、飛ばなきゃ遠いの?」

飛ぶのが嫌なのではない。密着するのが恥ずかしいのだ
クールを装い問いかける
949 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/08(土) 22:59:04.15 ID:IvmGP89ao
>>946

【ありったけの力で青年を押し倒す】
【体制的には青年の上に少女が座ってる感じだろう】

「バカ!何でそう簡単に死のうとするの!?」
「故郷の仲間が悲しんでるよ!」
【身も蓋もないたった今考えたセリフを泣きそうになりながら言う】

「嫌な事があっても諦めちゃ駄目!」
「第一自殺したらね・・自殺したら・・・第一発見者が可哀想でしょ!!!」

「あれだよ、事情聴取に何時間も時間とられるんだよ!」
「それなのに何で公園なんかで・・・・」
「こんな事するんだったらね・・・・もっと人目の付かないとこでしなさいよ!!」

【少女の特性『早とちり&物凄い思いこみ』が発揮される】
【少女の中では青年=自殺志願者になっている】

【しかも後半は自殺を止める内容じゃ無くなっている】

「分かったんだったら・・・悩み・・話してくれない?」
「ちょっとは楽になるよ?」

【聖母の様な表情で青年を見つめる】
【少女は自分が間違っているなんて全く気付いていない】

【たぶん滅茶苦茶必死なのだろう】
950 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 23:00:28.16 ID:EEeoxU5vo
>>948

(´・ω:;.:...

【分かってたし  わかってたし  WAKATTETASHI wakattetashi ...........】
【少女のなかでそのセリフがリフレイン】
【否定できないダメージでフラフラリン】
【などとしょうもない韻を踏んでも差し支えない位しょぼーん】
【というか何故そこまで自分に自身が持てるのだろうか。疑問である】

……うん。おねーちゃん駄目な子だから空路しか分からないの

【ぷるぷる】
【少年の照れをよそに、ダメージを受けた涙目で言う】
【そこまでショックか】
951 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [saga]:2011/10/08(土) 23:10:17.35 ID:G8SQH9VRo
>>950

「そ、そんなヘコむ? なんか調子狂うって…」

あまりにもしょげている様子を見ていたたまれなくなったようだ
歯切れの悪い言葉なので、そこに秘められた罪悪感を察するのは難しいかもしれない

「…分かったよ。空路が分かるだけ、駄目な子じゃないって」

涙目な姉の為に優しくフォローする弟であった
この辺りの苦労人気質は父親に似てしまったようだ

「………ァー、ホラ」

そして小声で何かぶつぶつ言いながら、姉へそっと抱き付いた
自分からそうするのは凄く恥ずかしかったが、どうせこうするしかないのだからと開き直って行動したのであった
952 :【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女 [sage]:2011/10/08(土) 23:15:58.46 ID:EEeoxU5vo
>>951

う、うん……

【姉に勝る弟などいない!とまでは言わないが、自分が弟より「大人」と思い込んでいたからのダメージだ】
【しかし空路が分かる――弟にできないことが出来ると言うことで、少し機嫌を直した】

じゃあ、行くよ!

【落とさないように、しっかりと抱きしめる】
【翼を広げ、腰だめに―――】

【次の瞬間には、もう既に空高い場所に居るだろう】
【ぶら下げるように抱いた弟の匂いを充電し、少し元気になったのか】
【いつもより少し早い速度で滑空する】

/では次は屋敷でよろしいでしょうか!
953 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [saga]:2011/10/08(土) 23:21:03.57 ID:G8SQH9VRo
>>952

「―――く、空路しか分からないって言うから仕方なく抱き付かれてるだけなんだからなっ」


誰にともなく言い訳しながら、少年は空へと連れられて行った

/おkです!
954 :【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki [sage saga]:2011/10/08(土) 23:26:41.91 ID:m7j7R+/e0
>>949

『バカ!何でそう簡単に死のうとするの!?』
「…え、あ…いや、違」
『故郷の仲間が悲しんでるよ!』
「…………………」

【反論しようとした。違うと言おうとした。】
【しかし無理だった。少女の言葉の濁流に、小枝の如き少年の言葉は一瞬で流されてしまった。】

【だが――きっとこの人は、自分を心配してくれているのだ。】
【例えそれが全く見当違いの心配だったとしても、心配してくれているという事実には変わりない。】
【少年の心に、僅かばかりの感謝の念が生まれてきた。そしてそれは、次第に大きくなっていき―――】


『嫌な事があっても諦めちゃ駄目!』
『第一自殺したらね・・自殺したら・・・第一発見者が可哀想でしょ!!!』

【一瞬で消し飛んだ。】

【その代わりに、別の思いが生まれてきた。】


『あれだよ、事情聴取に何時間も時間とられるんだよ!』
『それなのに何で公園なんかで・・・・』
『こんな事するんだったらね・・・・もっと人目の付かないとこでしなさいよ!!』



【ああ、この人「変な子」だ。】




『分かったんだったら・・・悩み・・話してくれない?』
『ちょっとは楽になるよ?』

【なんでそんな聖母のような慈愛に満ちた表情なんですか?】
【少年はもはや困惑の極地にあった―――が。】
【小憎たらしいあんちきしょうもとい、何故かほとんど役目を果たさない表情筋は、またも先程の消え入りそうな微笑を形作る。】

【ただの愛想笑いを浮かべようとしているのに、なんでこんな儚げな表情を作ってしまうのだろうか。】
【しかも少年自身、それに気付いていない。もう色々とダメだ。】


「…いえ、僕は…大丈夫ですから。」
「だから……」

【―――はやく僕の上からどいてください。】

【そう言いたいのだが、ハッキリ言ってしまうのもアレだろう。】
【少年が普通の愛想笑いを浮かべていて、苦笑したような声色だったならば伝わったのだろう。だが―――】


【表情筋に便乗して声帯までトチ狂ったのか、少年の声には妙に陰がある。】
【陰のある、変声期を迎えないような中性的な声。】
【より一層、少年の儚さを際立たせる。もう、いつ光り輝く粒子と共に天に昇っていってもおかしくない。】

【さて―――傍目から見れば今にも消えてしまいそうな微笑みを浮かべ。】
【陰のある中性的な声で、あるいは拒絶とも取れる言葉を紡ぎ。】
【濡れたように輝く、紅い瞳を持つ少年の姿は―――どう映るのだろうか。】



955 :【妖精輪舞】@wiki [sage]:2011/10/08(土) 23:37:51.23 ID:bF4ALl4IO
たまには街もいいものですね
少し視線を感じますが…
それもしょうがないでしょうか
【街中の公園のベンチ】
【買い物袋を横に置いて休憩している女性】
【その背中からは蝶の羽の形の透明な羽が見られる】

それにしてもお花はどうしましょうか…
街中だとさすがに迷惑でしょうか?
【女性に歩いてきた道のりには例外なく花が咲いており】
【それを辿れば女性のいるベンチへと辿り着くだろう】

/なんでも募集します!
956 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/08(土) 23:41:26.53 ID:IvmGP89ao
>>954

「何が大丈夫なの!?」
「そんな今にも死んじゃいそうな顔して!」
【興奮冷めやらぬと言った感じで、青年に失礼な言葉を吐いてしまう】

【ちなみに少女には青年の行動すべてが危なく見えている】
【儚げな笑み。消えそうな声。その他色々】

「ね、そんな一人で思いつめる事ないの。」
【慈愛に満ちた声ではっきりと言う】
「だから・・・私に話してごらん。」

「・・・お名前はなんて言うの?」
【熱がこもり過ぎて完全に少女はおかしくなっている】
【と言うよりおかしな方向へずんずん進んでいる】

「さ、話して。私でよければ手伝うから・・・ね?」
【完全に聖母の佇まいである】
【ただし、勘違いだが。】

「・・・・悩まないで良いんだよ?」
【早く勘違いを指摘してあげた方が青年のためにもなるだろう】

(これで・・・止めれたよね?)
(でも・・自殺志願者止めるのなんて初めてだからなぁ・・・)

(我ながら自分に感心してあげたい。)
【自分の中で自分を自画自賛している】

(・・・でも・・もっと優しさを押し出した方が良いのかな?)

【聖母スマイルを浮かべニコッと青年を見下ろす】
【ある意味不気味である】

【少女は未だ加速し続けている】
【青年が自殺志願者ではないと言う確たる証拠があれば良いのだが】
957 :【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki [sage saga]:2011/10/09(日) 00:08:04.37 ID:yDfe+Zq70
>>956

「死………」

【ダメだ、完全に勘違いしてる。】
【この勘違いを早急に解くべきだ。そして一刻も早く、第三者に見られたら色々と誤解を招きそうなこの体勢から逃れるべきだ。】
【それは分かっている。だから考える。考えろ、自分。】


『ね、そんな一人で思いつめる事ないの。』
『だから・・・私に話してごらん。』

(…………………)

【まず第一の案。ストレートに、自分は自殺なんてしようとしていませんと言う。】
【却下。なんだか知らないが、初対面で自分を自殺志願者だと決め付けたこの女子高生にそんな言葉が通じるとは思えない。】
【もっと、もっといい案を。今こそ覚醒するんだ、灰色の脳細胞。】


『・・・お名前はなんて言うの?』
『さ、話して。私でよければ手伝うから・・・ね?』
『・・・・悩まないで良いんだよ?』

(…………………)

【少女から視線をそらし、思考に没頭する。俯きがちになっているため、月光が少年の表情に影を落としている。】
【なぜか沈痛な表情で考え続ける少年。やがて考えが纏まったのか、顔を上げ―――】


(……ひぃ!?)

【目に入ってきたのは聖母スマイル。】
【もうなんか、一週周って恐怖すら感じる。なんというか、ある意味不気味だ。もうなんか泣きそう。】
【こんな時だけ表情筋は的確に仕事をこなし、一瞬にして少年の表情を泣きそうなものに変える。】

【それでも少年は、自らが考え付いた案を現実にする。少年が纏め上げた、その案とは――】


「――――本当に、大丈夫、ですから。」

【―――ありったけの誠意を込めて話す(つもり)、だった。】

【…ひょっとしたら、思考回路までおかしくなっているのかもしれない。いや、おかしくなっているのだろう。】
【タチの悪い事に声帯までエリート社員の如く仕事をこなし、少年の感情を如実に表す。】
【結果少年の声は、泣きそうに震えている。】


【さて。】

【泣きそうな表情に、泣きそうな声色。】
【それで少年の口から出た言葉は、相変わらずの「大丈夫」。】

【………もうなんか、結果が見えている気もするが、果たして少女の反応は―――】

958 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/09(日) 00:19:59.79 ID:d/vHhNiKo
>>957

「うんうん・・・大丈夫・・辛かったんだよね。」
【泣きそうになっている青年を諭し始める】
(・・・これって私凄く良い人じゃん・・・・)

「早く縄だして。それともカッターとかかな?」
【要するに自[ピーーー]るために使おうとしてた道具を出せ言うところだろう。】

【そして青年に対してボディチェックを始める】
【目的は凶器の確保、ただそれだけである】
(あれ?無いな・・・どこにも凶器らしきものが無い・・・)

【ちなみにボディチェックの最中も聖母スマイルである】

(まさか・・・勘違い・・・?)
【少女の中で最悪の言葉が駆け巡る】
【一瞬にして青くなる少女】

(いやいや・・・いくら私がドジだからって・・・)
(ここまで酷くはないでしょ!)
(でも、一応確認だけでもしとかなきゃね!)

「あの・・・・さ、もしかして本当は自殺しようと思って無かったりする?」
「ううん・・別に良いよ。自分自身の人生だし好きにしてくれて。」
「でもさ、もしかしたら勘違い・・・・ていうのもあるじゃん?」

【真っ青である、聖母から一転絵画の様に表情が固まっている】

「ほんっと、まさかの場合よ・・まさか」
「ごめんね、変なこと言っちゃって。」
【無理やり自分は正しいという路線に戻そうとする】

「私って、時々ドジ働いちゃうと気があるの。」
「ほんと時々だから。」

【そして自分の正当化を図っている少女】
959 :【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki [sage saga]:2011/10/09(日) 00:38:11.67 ID:yDfe+Zq70
>>958

(……ああ………)

【もう、なんか、色々とダメだ、と。少年は、半ば諦めた思考でそう思った。】
【灰色の脳細胞を全力稼動させて捻り出した策もあっさり流され、あまつさえボディチェックまでされる始末。】
【なぜかボディチェックの最中まで聖母スマイルである。もう何がなんだか分からない。】

【だが―――――――!】


『あの・・・・さ、もしかして本当は自殺しようと思って無かったりする?』
『ううん・・別に良いよ。自分自身の人生だし好きにしてくれて。』
『でもさ、もしかしたら勘違い・・・・ていうのもあるじゃん?』

【―――ここだ―――――――――ッ!!!】

【再び火がついた。瞬く間に火勢を増し、少年の心を燃え上がらせる。】
【もはやここしかない、ここを逃せば次はない!】


『ほんっと、まさかの場合よ・・まさか』
『ごめんね、変なこと言っちゃって。』

『私って、時々ドジ働いちゃうと気があるの。』
『ほんと時々だから。』

【さあ、さあッ!!言え、言ってしまえッ!!!】

【これが何かのゲームならば、カットインが入っていたことだろう。】
【物理的な必殺技など、少年は持ち合わせていない。】

【だが、この場、この時間においては、間違いなく「必殺」と成りうる言葉を、少年は持っている!】
【聖母の笑みを固まらせ、尚も自分に乗っかっているこの女子高生の誤りを斬り裂く無刃の刃を、今―――――放つッ!!!】



「あの…僕は、自殺なんてしようとしていません。」



【―――――決まった。】

【いや、何が決まったかは知らないが。】
【加えて言えば、少女が半ば自分の勘違いに気付いている以上、それほど精神的ショックを受けもしないとは思うが。】

【なぜか声色も元に戻ったし、表情筋も正常に稼動し始めた。】
【ともかく、これで勘違いは解けるだろう。】





960 :【真双戒剣】 [sage]:2011/10/09(日) 00:41:36.01 ID:k/TSRYOIO
【公園。】
【時刻は深夜―――――――当然のように人がいない、静まり返った闇夜の下には、】
【現在一個の人影があった。彼女はベンチに座って、なにやら独り…】

うーむ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは傍に立てかけられた身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

【また、季節は移り変わる。夏の蒸し暑さは消え、秋のそこは微かに肌寒い程度で、過ごしやすいもの。】
【夏の暑い時期に多用していた剣の能力―――氷属性は切られていた。】

…ものっそい綺麗になくなってるわね…

【見つめる視線の先には、右手の一本の刀―――――いや、それを刀というにはあまりにもお粗末であった。】
【あるべき部分が存在しない。「柄」と「鍔」そして膝上の深緑の「鞘」。それだけが存在していた。】

…あんのやろう…面倒なことしやがって。…今更だけど…

【剣から放たれるのは濃密な魔カ。遠くからでも感知できるものだが、】
【しかし彼女はそんなことを気にすることもなく、】
【刀身の失われた一本の打刀を見つめていた。】
961 :【指雲翔星】お星さまをドッカンする能力@wiki [sage]:2011/10/09(日) 00:51:34.36 ID:d/vHhNiKo
>>959

「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
【青年の発した言葉に言葉を失う少女】

「・・え・・ちょっと待って・・整理させてね。」
【今さっきまでの恥ずかしい自分のk言動の数々がフラッシュバックする】

【『お名前はなんていうの?』『私に話してごらん』『一人で思いつめる事ないの』…etc】
【少女の中では今までの言葉が淡々と繰り返されていた】
【でも、それは全て勘違い。死にたくなったのは少女の方だった】

「・・・さ・・い」
「め・・さ・・い・・」
【消え入りそうな声で物々呟いている】

「ごめんなさいっ!!」
【泣きそうになりながら、いや半ば泣きながら夜の公園で謝る】
【物の見事に決まった土下座】

「もうね・・・いっそ殺して。」
【土下座したまま呟く少女】
【一種の黒歴史と言う物だろう。精神的ショックは少なめだったが、数々の恥ずかしい言動・・・それに対して羞恥心がズタズタになったのだ】

「もう良いわよっ!こうなったら・・・こうなったら・・」
【指を鉄砲の形にして、ファンシーな星を出す】

「これで・・・これで死んでやるんだからっ!!!」
【ヤケを起こし始める少女】
【恥ずかしすぎるのだろう、今すぐにでも消え去りたいのだろう】

【周りから見たら絶対に[ピーーー]ない状況だろう】
962 :【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki [sage saga]:2011/10/09(日) 01:06:06.18 ID:yDfe+Zq70
>>961

(…ふぅ……これでやっと誤解が………)

【と、安心したのも束の間。】
【何かブツブツと呟いたと思ったら――少女は唐突に、土下座を敢行した。】
【すわ何事かと思い耳を澄ませてみたら、】

『ごめんなさいっ!!』

【と叫ばれた。てっきりまた小さい声で何か言うかと思っていたから耳がキーンとなった。】
【『いっそ殺して』――まぁ、言うだけならば微笑ましいものだったかもしれない。】

【これは、アレだろうか。】
【私の羞恥心がMAX過ぎて生きるのが辛い――とかそういうのだろうか。】


『もう良いわよっ!こうなったら・・・こうなったら・・』

『これで・・・これで死んでやるんだからっ!!!』

【そんなことを考えている場合じゃなかった。】

【指で鉄砲の形を作り、その先からやたらファンシーな星を出す。】
【なんだかよく分からないが――これを放置したらヤバイことだけは分かる。】


「ちょっ、まっ!!」
「ヤケにならないで下さいって!!大丈夫ですって!!誰にでも間違いの一つや二つや三つや四つはありますって!!!」

【今度は少年が必死な形相で少女を止める。ひんやりとした手で少女の手首を掴もうと手を伸ばす。】
【なんというか―――先程と立場が逆である。違うのは、今度は勘違いではないことだろうか。】
963 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 01:37:03.81 ID:k9YXfadx0
>>931

「、っ――――」

【少女の言葉にピクリと反応】【思わず両手で自分の腹囲を撫でまわす】
【 愕 然 】【気のせいかやや柔らかくなったような…いや間違いなく余分なものがくっ付いている】
【怪我の治療のためしばらく入院していたのが原因だろうか】
【自らの肉体の変化に気付けなかったことに少し落ち込む】

「……え、えぇ。 中々良いのではないでしょうか」

【ラーメン。古より数多くの人々を魅了し続けてきた定番の食品】
【当然女性からの人気も高く…そして、それに伴い摂取できるカロリーも極めて高い】
【――――今夜は徹夜で修行することを心に決めた】

「…ふふ、これはとても楽しみですね……」

【改めて店の看板を仰ぎ見る】
【その顔は笑顔であったが、背後には重苦しいオーラを纏っていた】
【女は一路その店を目指す。少女に続き、ゆっくりとした足取りで暖簾をくぐった】



/遅れてすいません、今戻りました
964 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/09(日) 02:02:02.25 ID:TNXiLJXao
>>963

幸い入店はスムーズに済み、二人は威勢の良い店員にカウンター席へと案内され、先に少女が腰を降ろす。

「ふふ、図星……でしたか?どれどれ」

順当に行けばその隣へ腰掛けた女へ、またも冗談混じりのからかいを入れて。
あまつさえ手を伸ばし、衣服越しに女の腹を擦ろうとさえして。
もし制さなければ、女の腹に付いた余分なものの感触が、その掌へしっかと伝わったはずだ。

その一方で視線はカウンターの上にあるメニューへ、品目は極めて単純な「塩」「醤油」「豚骨」「味噌」の四つ。
どうやらそこにトッピングを追加できるらしく、隣には味玉やわかめといった文字列が列挙されていた。

もう暫くすれば、店員が注文を伺いに来るはずだが―――?
965 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 02:27:03.21 ID:k9YXfadx0
>>964

「ひゃ!? ちょ、嵐さん!?」

【席に着いた途端腹部に伝わる少女の手の感触】
【モニュ。と】【女の緩んだ腹はそんな擬音を出しつつ、程良い弾力で少女の指を押し返した】
【バレてしまった恥ずかしさから、顔を真っ赤にしてわたわたと慌てふためく】

「うぅ、酷いです……」

【若干涙目になりながらもとりあえず自分もメニューに目を通す】
【そこに広がるは誰もが憧れる夢の楽園、ラーメン天国】【どれを見ても自然と涎が溢れてくる】
【額にしわを寄せ真剣な表情で考え込み】

「すいません……み、味噌ラーメンを一つください。 あと、硬麺でお願いします」

【通りかかった若い店員に注文を頼む】
【その表情から察するに、これが真に望んだラーメンではないことが分かる】
【今なら4種類のラーメン大盛りにそれぞれトッピングを全て載せても楽に食べられるくらい空腹なのだ】
【しかしこれ以上体重を増やしては色々とマズイ。歯ぎしりしながらも女は苦難の道を選択した】

【硬麺にしたのは、消化しにくくする事で少しでも腹持ちを良くしようとする女の悪あがきである】
966 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/09(日) 02:42:17.07 ID:TNXiLJXao
>>965

「……ふ」

たった一音だったが、これでもかとばかりに憐憫と嘲笑が凝縮された一音、
表情もまた声と同じ色を湛えていて、勝ち誇ったように鼻息を軽く鳴らす。


概して女性とは意地の悪い生き物であり、少女もまたその例に漏れず―――
親しいが故により踏み込んで、移ろう女の表情が見たい、そんな一心から、店員に告げた注文は。


「豚骨ラーメン大盛り、骨付きチャーシューに味玉とコーンバター多めのにんにく乗せで」

空きっ腹にはさぞかし堪えるであろう臭いと、食欲増進効果の強い食材目白押し。
このオーダーを聞いて、果たして女はどんな表情をするだろうか、所謂"どや顔"で、そちらを見遣る。

今の腹具合を踏まえれば、率直に言ってかなり背伸びしたボリューム。
が、それよりも女の反応を見る事の方が、少女にとっては優先すべき事柄だった。
967 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 03:07:35.41 ID:k9YXfadx0
>>966

「…………くぅ」

【聞こえてきたのは自分を嘲笑う友の声】
【メンタルが激弱なので、正直これだけでもう泣きそうである】
【しかし、女の悪夢はまだ終わらない】

「 え ? 」

【聞こえてきたのは地獄の門が開く音】
【そんな豪華な物を真横で食べられる、其れがどれ程辛い拷問か少女には分かるまい】
【相手の本心も知らず、もう女の心は乱れまくり】【と言うか本当にそれ全部食べ切るつもりなのか】
【様々な思いが脳内をぐるぐると駆け巡り、そしてついに爆発】


「あ、味付け玉子を一つ追加でっ!!」

【店内に響く女の声】【厨房に戻ろうとする店員に叫んでしまった一言だ】
【残念ながら修行が足りず、少女の誘惑にあっさりと敗北】【よりによって高タンパク高カロリーな味玉を選んでしまった】
【店内の客たちの視線を受け、静かになったことでハッと我に返る】

「〜〜〜〜ッッ!!」

【恥ずかしい、恥ずかし過ぎる】【もう決して何も言うまいと必死に歯を食いしばり】
【ついでに自らを罰するため、右拳でこめかみ辺りをガンガンと強く殴っていた】
968 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/09(日) 03:22:58.57 ID:TNXiLJXao
>>967

「自分との闘いに負けちゃいましたね、天剣さん」
「煩悩に打ち勝たないと、勝利は見えてきませんよ
?」

「ま、私は好きなだけ食べますけど、太 ら な い 体 質 な の で」

最後を嫌味ったらしく強調、視線は厨房の奥、漂う臭いの根元を、じっと見詰めていた。
大声に驚いた客の目が二人に集中し、それを関係ないですよと言わんばかりの態度で、躱す。

それでもにぃと歪んだ口元は、予想通りの反応を見せてくれた女の態度を、心底楽しんでいるように見えた。


「良いんじゃないですか?体重も増やさないと、素の力じゃ男の人には劣りますし」
「案外肥え太った方が強かったりして、一度試してみては?」

いや、本当に。続けざまに言葉を紡いで、先よりは幾分か真剣な語気で。
存外強いかもしれないと内心、それでも、太るのは嫌なのが女性としての心理だ。

注文した品は既に茹で上げられ、トッピングの段階に入ったところ。
直に二人の前に置かれるだろうが―――それにしても、早い。
実はこの店員、ラーメンの製作時間を加速する"能力者"だったりするのだが、それはまた別のお話。
969 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 03:51:42.47 ID:k9YXfadx0
>>968

「負けた…? 私の負け……」

【闘いに負けた、という少女の台詞が女の胸に深く突き刺さる】
【 『剣士』 とは、負けず嫌いと書いて剣士と読むくらい敗北に敏感な生き物だ】
【自らを殴る手を止め、死にそうな顔のまま石像のように固まる女】

「わ、私だって、普段はもっと食べても全然大丈夫なんですよ? でも今は、ちょっと持ち合わせが少なくてですね……」

【少女の言葉を聞き、自分も同じだと言うように必死に弁解を始める】
【相手に認めさせるため、嘘をついてまで次々に薄っぺらな言葉を重ねていく】
【しかし支離滅裂極まりないため、説得力は皆無である】

【しかしそこに、少女から容赦ない追い討ちが欠けられる】


「え、そんな…ブクブク肥え太るなんて……―――――そんなの駄目、絶対嫌……アーベリィーさんに嫌われちゃうっ……」

【自分の暗い未来を想像して、顔から血の気が引いていく】
【両手で頭を抱えてそれを振り払うかのようにブンブンと首を左右に振る】
【しかし鬱になる時間すら与えられず、目の前に注文の品が並べられた】
【なぜかカップ麺を作るより早かったのだが、女はそんな事はお構いなしにぶつぶつ呟いている】

【しかし、無意識の内に右手は箸に伸びすっかり食事の体勢に入っていた。食欲ってホント恐ろしい】
970 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/09(日) 04:12:08.53 ID:dKaVE7gZo
>>969

「アーベリィ……さん……?」

女の言葉に混ざっていた、聞き慣れない固有名詞。
膨らんでいく憶測、剣に明け暮れていると公言しているにも関わらず、まさかこの女―――

「……彼氏、ですか?」

―――口に出すのは、彼女の偏った思考が導き出した、一つの可能性。
軍人とはいえ年頃の女性、この手の話題には耐えがたい魅力があるらしく、身を乗り出して問う。


「……とっとっと、いえ、あくまで気になっただけなので、お気になさらず」

はっ、と我を取り戻し、椅子に尻を乗せていざ、麺と対麺。

すぅと息を吸えば、バターの芳ばしい香りが鼻腔全体に充満し
次いで、大蒜と豚骨の癖の強い匂いが粘膜に貼り付くように神経へと浸透していく。
見事なまでの香りに吐息は思わず深く、感嘆の意に染まりきっていて。

蓮華にスープと包んだ麺を移し、一口啜れば――今度は口全体に、件の香りが広がっていく。
蕩けそうな程に濃厚な白い豚骨のコクもまた絶賛に値するもので、
それに拍車をかける大蒜と、特有の香ばしさで濃厚さを制御するバターの三位一体のコンビネーション。

スープと良く絡む細く縮れた硬麺、少しだけ芯を残した"ハリガネ"独特の弾力は、
咀嚼する度に程よい歯応えと、絡んだスープの風味を与えてくれた。


「……良い仕事してますねぇ」

思わず漏れた台詞は、どこかで聞いた事のあるようなフレーズだった。


971 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 04:46:11.91 ID:k9YXfadx0
>>970

「 あ っ 」

【自分以外に“あの人”の名を呼ぶ声】【それを聞いてようやく自分を取り戻す女】
【なぜか顔がますます赤くなっているが、その理由は先程までの物とは少し違っているようで】
【その証拠に両手を胸の前で組み合わせ箸を落ち着きなく弄んでいる】

「いやその、あの人は私が修行中落ち込んでいる時に優しく抱きしめてくれただけであって、それ以上の行為はまだ何も。 あ、いえ、先に進む予定があるとかではなくて、
確かに最近会えなくて落ち込んでいたのは事実ですがだからと言って決して修行を怠っていた訳ではなく、どうしても寂しくて泣いた夜もありますけどでもその1回だけですから……」

【途端にその話についても必死に弁解し始めるが、今度は表情がやや緩んで楽しげである】
【しかも次第に説明と言うより惚気に近くなり、終いには愚痴のようなことまで言い始めた】
【こうなると元の性格も手伝って、結構メンドくさい人に成り果ててしまうのがこの女の悪い所】


「……あ。 すいません、変な話をしてしまって」

【少女が食事を始めたのをきっかけに、ようやく長話をうち切り器を手元に引き寄せる】
【少女のソレとは対照的に無駄の無い質素極まりない、シンプルな其れ】
【茶色のスープの海に沈む縮れ細麺、その真ん中に浮かぶは半分に切られほんのり色づいた褐色のゆで卵】
【どう見ても普通の味噌ラーメンです、本当に(ry】

【左手でれんげを持ち、まずは味噌が強く香る濃厚なスープを一口】

「…ふぅ、美味しいです」

【感想を一言。それだけ言うともう止まらなくなり、箸で勢いよく掻き込んでいく】
【空腹に勝るスパイスなし。どれだけ単純な味でも、腹が減っていればそれだけで最高の料理へと変貌を遂げる】
972 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/09(日) 05:04:50.88 ID:dKaVE7gZo
>>971

「……うへぇ」
「どうして中々、剣術一筋かと思えば、やってくれるじゃあないですか」

負けた、してやられた、完全敗北。
彼女自身色恋事に興味がある訳ではないが――それでも、間近で"のろけ"られるのは、中々に痛い。
無自覚に繰り出された反撃に思わず嘆息し、頭を垂れた。


「良いですよ良いですよ、私は勉学と食べ物が恋人ですから」
「こうやって麺を啜るだけで私の心は満たされるんですよ、けっ」

そっぽを向いて、そのまま箸で麺を口へと運ぶ。
苛立ち、あるいは嫉妬、釈然としないストレスを解消するように、次から次へと。
973 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 05:31:11.64 ID:k9YXfadx0
>>972

「な!? わ、私はいつでもどこでも剣術一筋ですよっ。 だから今、こうしてここに居るんじゃないですか」

【そう、最終的に女は剣の道を選んだ】
【結局その場では恋人になり再会を誓った後に、惜しみつつもすぐさま別離した】
【今は遠距離恋愛に近い形になっているので浮気が心配の種である】
【…出会った当時は恋と剣、どちらを取るかかなり真剣に迷ったのは誰にも内緒】

「……そんな寂しい事を言わないでください」

【少女のぶっきらぼうな宣言を聞いて、少々呆れたように溜息をつく】
【それっきりへそを曲げてしまった相手を見ながら、自分も麺を次々に口に運ぶ】

「嵐さんなら、きっとすぐにいい人が見つかりますよ」

【しかし女の方は全体の量が少ないので、あっという間に食べ進んでしまう】
【残り少ない麺を箸でかき集めながら、少女に優しく励ましの言葉を掛けた】
【まあ恋人持ちからこんな発言をされたところで100%嫌味にしか聞こえないだろうが】

「卵半分あげますから、これで機嫌直してください。 ね?」

【ご機嫌取りのため、丸々残っていた味玉の片方を差し出すべく器を少女の方に押し勧めた】
974 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/09(日) 05:48:10.12 ID:oP7Xh5j2o
>>973

「……じゃあ、剣の為ならそのスタイルを捨てて筋肉だるまになれますか?」

飛び出る極論、問い返せば、少女の答えは間違いなくNOだろう。
矢張り、拗ねているのか嫌味ったらしさは輪をかけて強く。
さして苛立ちを覚えている訳では無かったが、少し誇張した方が楽しいだろうと考えての、些細な反撃。


「え?あ?別にそんなに怒っている訳じゃ―――『きっと、良い人が見付かりますよ』

呆れたと言わんばかりの沈んだ声音を聞いて、慌てて取り繕おうと、女の言葉に割って入る。
冗談で仲違いしてしまっては元も子も無い、少女の焦りを象徴するように、額から皮膚を滑る、一筋の滴。

その矢先の事だった。


「憤慨です、前言撤回です、死んでしまえばいいのに、花くらいは手向けてあげますから」

皮肉ばかり口走っていた割に、皮肉られるのは好かないらしく、途端に語気を荒げて。
あろうことか物騒な単語まで飛び出たものの、断じて本心からではなかった。
本来なら同胞に暴言を吐くような性格ですらない、
妙に軽い口調は、友人という関係が軍属という立場を薄れさせた、その結果だった。


「……とはいえ」 一転して落ち着いた語気、仕方ないと溜め息を吐いて。
「これ以上事を荒立てるのも無粋ですし、今日はこれで手を打って上げましょう」

貸し一つですよ?とちゃっかり付け加えつつ、女の器に残された味玉を箸で取って、口へと運ぶ。
先に相当なペースで食べていたせいか少女の器も、既に僅かなスープが残るのみ―――存外、大食らいなようで。
975 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 06:20:15.34 ID:k9YXfadx0
>>974

「何でそんな話になるんですか!? 大体、単純に筋肉を付ければそれだけ強くなるという訳ではないのですよ? 刀を振るというのは体の隅々まで神経を張り巡らせた結果、
出来る限り無駄も隙もない流麗な身体操法に近づく、というものであって。 決して単純な筋力まかせのいいかげんなものでは……すいません、話が逸れましたね」

【大げさな反応】
【相手の小さな嫌味に対し、過剰な反応。若い政治家の如く激しく熱弁をふるう】
【剣の事になると熱く語ってしまい、つい周りが見えにくくなってしまう悪い癖がここでも発揮された】

「えぇっ!? そんな……。 何故です、どうしてさっきより怒っているのですか!?」

【いきなりの死刑宣言】【此れには大ショックを受けた】
【女からすれば、皮肉でも何でもなく純粋な好意で慰めようとしたつもりだったのだが】
【暴言を受けたことで瞳を潤ませながらも、必死になって相手に理由を問いかける】

「あ、はい。 ……よかったぁ」

【しかし、どうやら今回は矛を収めてくれるようで】
【それを聞いて、あからさまにホッとした表情で安堵の息を漏らしている】

「貸しって……私は何をすればいいのですか?」

【最後の言葉がやけに気になり、オドオドしながら少女の顔色を窺う】
【嫌われたくないという気持ちから、友人に対し強く出ることが出来ないタイプであった】
976 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/09(日) 06:40:19.14 ID:okTItvaXo
>>975

「ごめんなさい。剣術、舐めてました」

元々華奢、言い返せばしなやかな体を持っているせいか、硬い筋肉が生み出す弊害については、疎い。
突き詰めて言えば、自分でも嫌なのだ。そも本音で返された事自体が想定外、棒読みの謝罪で更に皮肉って。


「別に……別に、怒ってなんかいませんよ、はぁ」

更に困惑させてやろうとわざとらしく語気を荒げ、視線を女から背けた。
本心は上述の通りで、勿論怒っている訳ではない。面倒臭い性格だな、と内心で自嘲する。


「……それは内緒です」
「おまけにその台詞、誕生日プレゼントに何が欲しいか聞いちゃうくらい無粋ですよ?」

少女からすれば自業自得、寧ろ味玉半分の借りが出来たくらいで、申し訳無い思いこそするものの。
本人曰く"面倒臭い性格"が災いしてか、それを口に出す事はなく、好意は素直に受け取る事にした。
尤も半ば押し付けたような貸し、故に期待は全くしていないが。


次いでそろそろ、出ます?と問い掛けて、席を立とうとする。
もし承諾すればレジにお金を置いて、再び暖簾を潜るはずだ。
977 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 07:04:11.89 ID:k9YXfadx0
>>976

「あ、はい。 分かっていただければそれで」

【理解が得られたことを単純に喜びつつも、どうも相手の視線が気になっている】
【実際ドン引きされているのだが、残念ながらそこまでは気付かぬようで】

「で、でも……」

【どう見ても怒っているではないか、と】
【言葉を続ければ火に油を注ぐことになりそうで、やむなく口をつぐむ】
【こうして女は、少女の掌で簡単に踊らされ続けるのである】

「ごめんなさい…………うぅ」

【一蹴されしょんぼりと頭を下げ謝罪】
【無粋と言われてはこれ以上しつこく聞く事は不可能】
【挽回への道すら示してもらえず、先程からずっと戸惑うばかり】


「で、ではここは私が持ちます! 嵐さんは先に出ていてください」

【少女が席を立つのを見てあわてて自分もそれに続く】
【そこで、はっと思いついたようでそのまま前にいる少女の背を強引に押し、自分が勝手に二人分の代金を払おうとする】
【これで借りが返せるかは不明だが、取り敢えず出来る事からやってみるべきだろうという短絡的な考えから】
978 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/09(日) 07:17:50.84 ID:okTItvaXo
>>977

「え?え?」

押されるがまま、強引に店の外へ。背後を顧みれば、二人分の料金を支払う女の姿。
味玉と、代金。これでは、借りが二つ出来てしまう―――少なくとも、女はそう考えていないようだが。

いずれ返そう、胸中で決心しつつ、店の外で女を待つ。


「……その、ありがとうございます」

好意を無為にするのは不味い、状況が悪化してしまう可能性すらあった。
店を出たであろう女へぎこちなく会釈して、淡白に一言だけ。

「丁度良い頃合いですし……今日はこの辺で、別れましょうか」
979 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 07:50:16.51 ID:k9YXfadx0
>>978

「ごめんなさい、お待たせしました」

【提示された料金をきっちり支払い、一言「ごちそうさまでした」とだけ言って急いで店を出る】
【外で待っていた少女のもとへ駆け寄りつつ謝った】

「いえ、私が好きでやった事ですから」

【御礼を言われ照れくさそうに頭を掻く】
【勿論女はこれを貸しだとは考えていない。むしろまだ自分が借りを返す番だと信じたまま】
【友達を失うのが辛いのだ】【このつながりを保てるのなら、幾ら大金を積もうと決して惜しくないとさえ思っている】

【―――― 『友情』 は金で買える物でないのだけれど】


「はい、そうしましょう。 ……また食事、ご一緒してもいいですか?」

【本意ではないが其れを顔に出さずあっさり同意】
【その後で、少し迷いつつも恐る恐る尋ねる】【相手に嫌われていないことを祈りつつ】
980 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/09(日) 08:06:41.06 ID:okTItvaXo
>>979

「……はぁ、無粋ですねぇ、本当に無粋です」
「馬鹿ですよ、少しは他人の気持ちってものを考えて欲しいですね、全く」

もはや何度目かも知れぬ、嘲笑うかのような語調。
女の心配をよそに容赦せず、辛辣な言葉を浴びせ―――照れ臭げに、指先で頬を掻く。


「友達にそんな事言われちゃ、断れないじゃあないですか」
「ま、付き合ってあげますよ、仕方無しに、ですけど」

胸中にあった「喜んで」の一言は言えず―――まだまだ、どうしても素直にはなりきれない。
物言いこそ粗暴だったが、それでも少女の発する言葉、その節々に隠しきれない喜色と、照れが覗いていた。


「……それだけですか?はぁ」
「それでは私、そろそろ門限が近いので、行かせてもらいますね」

やがて表情にもそれが顕著に、喜色に満たされつつあるそれを隠すように、踵を返して。
次いでさようならと淡白に告げ、すたすたと帰路を行き始めた。
981 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 08:25:54.17 ID:k9YXfadx0
>>980

「…………っ、」

【黙ったまま唇を噛み締める】【何も言わない、言い返せない。全て相手の言う通りだから】
【本当は謝りたかったけど、そうすると余計に無粋だと思われそうで】
【駄目かな、と半ば諦めつつ。しかしそれは杞憂に終わる】

「はい、ありがとうございます」

【良かった、まだ心から嫌われた訳ではなかった。無粋にならぬよう無表情で礼を述べつつ、胸の内で密かに安堵する】
【嬉しそうな声色に聞こえるのは、そうであってほしいという愚かな自分の願いからくるものだろう】
【いつかはそれが本心になるよう、まずは自分の無粋な所を直していかなければいけない】

「あっ。 ……」

【一方的に別れを告げられ、それに返す間も無く少女は歩き始める。あっという間に通りの向こうへ】
【それに応えようとするも、今は大きな声を出すのが躊躇われて】
【「さよなら」と小さく呟き】【代わりに右手を挙げぶんぶんと大きく振り続ける】
【少女が振り向いてそれに気付いてくれることを願いつつ】
982 :【魔鎧音撃】 [sage]:2011/10/09(日) 08:39:43.87 ID:0MOKkU98o
>>981

さよなら。そう聞こえた気がした。
おもむろに振り向き、後ろを顧みる。女はさも当然であるかのようにそこに居て、右手を振り続けていた。


「……馬ッ鹿ですねぇ」
「あんなに勢い良く振らなくても、良いじゃないですか、たかがご飯くらいで」

軽く手を振って応じてからぽつりと呟き、再び踵を返す。
たかがご飯、それにそこまでの礼節を尽くしてくれる、素晴らしいまでの―――

「馬鹿正直、って奴なんですかねぇ」もう一度独語して、一歩。
ある意味で対極にある少女はその礼に素直に応じる事が出来ず――
足取りは何処か重く、己の性分に嫌悪感すら抱いてしまう。

少女が、友人に本心を吐露するには、まだまだ時間がかかりそうだ。
983 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 08:53:33.35 ID:k9YXfadx0
>>982

「…………」

【――――。一瞬だが、心が通じた気がした。しかしそれも夜風に消えて】
【こんな風に分不相応な事を考えてしまうのが『無粋』なのだろうか】
【友人ともっと分かり合う術を、剣一筋に生きてきた女は知らない】

「ごめんなさい、嵐さん」

【もう何度目か分からない謝罪】
【それを聞いてくれる人はもう居ない】
【言葉はぽつり、女とともに闇夜に漂う】

「――――今日は、徹夜ですね」

【本日の修行場所へ向かうべく、手に持っていた編笠を被り直し】
【腹を右手で撫でて。少しでもカロリーを消費すべく駆け足でその場を立ち去った】

【また二人で、楽しく食事の席に着くことを夢見て――――――――】
984 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 08:57:02.99 ID:k9YXfadx0
>>984
/乙&ありでしたー!
/長らく駄文&遅レスにお付き合いいただき感謝です
985 :【瞬迅脚刃】 [sage saga]:2011/10/09(日) 08:58:52.79 ID:k9YXfadx0
/安価ミスorz
/>>984>>982宛です
986 :【震撼奏音】 授与スレ490参照 :2011/10/09(日) 09:45:34.37 ID:eQcAs3sto
────……僅かに紅葉が見られる森を抜け、薄汚れた都市に入り、大通りのその先
粘り気のある塩の香りが漂う海。作られた港は人の気もなく静寂に包まれて……

「…………」

船の影無き埠頭の先端に白いワイシャツと黒の学生ズボンを着た彼は佇んでいた。


リン、と静けさに包まれた港に染み込む様に澄んだ鈴の音が響き渡る。
手首に結ばれた紐の先の鈴は湿り気を帯びた風に揺れる白銀の髪と友に鳴いていた。
彼の磨かれた紅榴石に似た瞳は黄金の光が満ちる地平線を望み、……ふと、

「────────♪」


硝子の様に透明な声が紡ぐ。異国の歌。
987 :【震撼奏音】 授与スレ490参照 :2011/10/09(日) 12:20:08.30 ID:eQcAs3sto
>>986
あげ、
988 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/10/09(日) 17:57:43.34 ID:yHnjZC670
 かん、かん、と、金属の天井をソールが踏みならす。
 その前を、とん、とん、と、スニーカーが逃げる。
 逃げる影はコンテナとコンテナの間を自在に駆けまわる。

「――、っ!」

 真後ろに、月毛色のポニーテールは靡き。
 赤い左瞳で眇める先の影はどんどんと距離を離していく。
 “独り”はそんな芸当はできない。

――。

 ――バスケットボール大の、“ニセモノ”の星を作り。
 それを足場に、さながら二段跳びをするも、わずかに届かず、へりに手をかけ。
 コンテナに這い上がると、その先には――。

「……、逃げられ、ましたね……」

 左目を細め、苛立っているのか。
 コンテナの上にとどまり、肩で息をし、小指をかみしめ。
 そぼ降る雨に“独り”は濡れていく。
989 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/10/09(日) 19:55:59.74 ID:fuHMyU6V0
>>890
「変わってるね・・・いや、私が変わっているのだろうか?」

性分というのはそれぞれ違って当然だとは思うのだが・・・
待っているのが楽しいというのはやはり理解できない
まだまだ私も経験が足りないのだろうか・・・

「ふむ、そうだな・・・・私も能力を持っている」
「さほど便利なものではないがね」

ローブから右手を出して、掌をじっくりと見つめる
何度見ても、鍛冶屋と言うには傷一つない綺麗な手だ
・・・・小さなたこが出来ているのが、気に入らないが

「・・・・・なぜそれを先に言ってくれなかったんだ」
「人間に顔なんて合わせたくないのに・・・・」

ブツブツと愚痴をこぼしつつも、屋根の付いた休憩所の下へと辿り着く
そしてすぐさまベンチの上で横になり、両腕を頭の後ろで組みながら、眠る体勢に入った
一晩だけとはいえ、危険なところに身を置いてしまった・・・・誰か来たら、剣でも振って追い払うか

「・・・そうそう、寝床の提供、感謝する」

最後に一声、金髪の人間に向かって礼を述べた

/大変遅れてしまって申し分けございません・・・・それと、絡みありがとう&お疲れ様でした〜
990 :【万世統治】〜Queen of the world〜 [sage saga]:2011/10/09(日) 20:18:16.28 ID:Bi2h91Gco
【公園、そこのベンチに一人の影が座っていた】

――今日の寝床は、どこに致しましょうか。

【そんな、鈴の音のごとく凛と響き渡る声が、夜暗を震わせた】

【蒼穹の如く澄んだ眸と、白磁の様に美しい柔肌が、目に鮮やかだ】
【綺麗に巻かれた縦ロールは、動くたびにふわふわと動き、彼女に良く似合っているとアピールして】
【黒を身にまとう、ゴシックロリヰタの服装も、彼女にしてしまえば普段着の装いだ】
【足元を彩る真紅のエナメルブーツ、其れが黒と白と青のアンサンブルをまとめ上げている】

【言ってしまえば―――見るからにお嬢様、だった】

【そんな少女は、現在コンビニのおにぎりをぱくぱくと頬張りながら、ぼんやりと空を見上げていた】
【夜の公園に、十代前半の少女が一人、コレは割りと問題と判断できるかも知れなかった】
【そして、公園には幾人かの不良の影も有り、余り個々に居るべきではない存在だといえるだろうか】

/*雑談戦闘全て構いませぬ!*/
991 :【万世統治】〜Queen of the world〜 [sage saga]:2011/10/09(日) 20:36:35.59 ID:Bi2h91Gco
>>990
/*上げ*/
992 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/10/09(日) 20:39:58.66 ID:k9YXfadx0
>>990>>991

「悪い子はいねがー」

【なま○げみたいなことを言いながら公園を散策している一人の男】【その見た目はその言動以上に異常であった】
【短い黒髪はきっちりとしたオールバックに整えられ、スーツにネクタイ、革靴と全く隙の無い格好である】
【それらの色を全て純白に統一する、というズレたセンスを除けば完璧と言っていいくらいだ】
【それだけを見ればただの仕事帰りのホストに見えなくもないのだが】【彼の背中には大きな漆黒の翼が六枚生えていた】
【そして胸元に光るは絶対的な正義の象徴、D.O.T.Aの隊員バッジ。目立つようど真ん中に付けられていた】

「泣ぐコはいねがー」

【不良共を特に気にすることなく悠然と歩みを進める】
【喧嘩慣れした彼らもこの異形に手を出そうとは思わないようで、遠くから気味悪そうに見つめるだけであった】

「こんばんは。 もう遅いから早く家にお帰り」

【ベンチの前を通り過ぎるついでに、少女に目を向け平坦な声を掛ける】
【しかし特に興味があったわけではないようで、それ以上何をするでもなく普通に歩き続けていた】
993 :【万世統治】〜Queen of the world〜 [sage saga]:2011/10/09(日) 20:47:47.81 ID:Bi2h91Gco
>>992
ふふっ、こんばんは。ですわ。

【くすり、と唇をほころばせながら貴方に挨拶を返して】
【しかし、続くあなたの言葉、家にお帰りという言葉を聞くと、困った様子を浮かべて】

――あの、家無いんですの。

【おずおずと、おにぎりを食べつつ、眉根を寄せながらそう言うのであった】
【よく見れば、格好こそ良家のお嬢様じみていたが、傍らには大きなリュックが置かれていた】
【まあ、なんというか。家出娘のようだ、と思えるかも知れなかった】
【そんな少女は、おもむろに食べているおにぎりを半分にちぎって、地面に落として】

今日も有難うですわ、お礼ですのー。

【と、言った直後に、地面ががぱりと開いておにぎりを飲み込むのであった】
【この少女、地面と会話をして意思疎通をした上に餌を上げていた】
【しかも、妙に普通の能力者に比べても強力な存在感とカリスマを放っているだろう】
【だいぶ、興味を生むかも知れない人間であったかも知れなかった】
994 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/10/09(日) 21:01:10.47 ID:k9YXfadx0
>>993

「そうなんだ。 俺は家持ってるよ」

【 だ か ら な ん だ 】
【少女の困り顔を見つめながら立ち止まり、訊かれてもいない事を堂々と言ってのける】
【もうこの時点で、この男が色んな意味でハズれた存在だというのが分かるだろう】

(――――お腹すいたな)

【家出っぽい見た目の少女を見ても特に何も思わない男】
【目下の興味は相手の持っている物体にあるらしかった】
【職務怠慢も甚だしいとはこの事である】

「……へぇ。 最近の地面っておにぎりを食べるんだ」

【くい、と無表情に片眉を持ち上げ】
【全く驚いていない顔で驚く、という器用な真似をしてみせる男】
【感情はあるがそれが表情に出にくいやっかいなタイプのようで】

【ようやく相手に興味が出てきたのか、すたすたと歩いて戻り少女の前で立ち止まった】
995 :【万世統治】〜Queen of the world〜 [sage saga]:2011/10/09(日) 21:08:09.41 ID:Bi2h91Gco
>>994
そうなんですのね、まああんまり羨ましくも無いですけれど。

【ねー、と言いながら地面に語りかけているずれた様子の少女】
【地面の一部がにゅぅ、と隆起して首をもたげて、少女は隆起した部分を撫でていた】
【ペットと触れ合う少女というどこにでもある微笑ましい光景だ、問題は対象が地面だという事だが】
【ニコニコ笑顔で地面と語り合いながら、少女は此方の前で立ち止まる貴方の方を向いた】

ええ、私が結構迷惑かけてますの、だから毎日お礼に御飯を上げているんですわ。
ねー、大ちゃん。

【地面の隆起部を撫でていると、地面が上機嫌なのかぶるぶると震えていた】
【めちゃくちゃ意思疎通できているっぽいようである、嫉妬したのか周りの木々が枝を伸ばしてきた為】
【少女はそちらに蓋を開けたミネラルウォーターの水を掛けていた】
【大地だから大ちゃん、めっちゃくそ安直過ぎるネーミングである、尚胸元には777というラッキーナンバーのランカーバッジがあった】

‥‥えっと、食べます?

【こてん、と首をかしげて、はにかんだ笑みを浮かべつつ、おにぎりを一つ差し出した】
【具は、こんぶ=Bツナマヨとか鮭とか梅ではない、こんぶ≠セ。あまりにも、この年代としては渋い、渋すぎるぞ】
【他のおにぎりの包装を見てみれば、全部昆布だということが分かるだろう、どれだけ昆布が大好きなのだろうか】
996 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/10/09(日) 21:32:16.46 ID:k9YXfadx0
>>995

(……変な子だな)

【地面と戯れる少女を見て男が持った感想である】
【お前が言うな、という声がどこからか聞こえてきそうだ】
【勿論それが表情に出ることは無いが】

「そういえば俺も、結構迷惑掛けてるかもしれないね」

【少女の言葉を聞いて、男はある物を連想する】
【家にある家庭菜園の事だ】
【今度肥料でも撒いてやるかな、とぼんやり考えていた】
【やはり思考回路が常人と明らかにかけ離れている】

「うわ」

【“大ちゃん”に気を取られていて、周りの木々が動き出すのに気付くのが遅れた】
【相変わらず驚いたように見えない顔だが、背中の黒翼たちはそれに対ししっかり反射運動を見せており】
【ざわり、と全体が一度だけ怪しく蠢く】【羽ばたくとまではいかない微妙な動き】
【それに伴い、二人の周囲の風が一瞬だけ強くなった】【木々の枝が不自然な風を受けてさわさわと揺れる】


「あ。 ありがとう」

【警戒することなく、お礼を言ってあっさりとそれを受け取る】
【放送を破り、海苔と昆布という磯臭いそれにがぶりと一口かぶりつく】
【やっぱり肉まんの方が好きだな、などと胸の内で考えている】【貰っておきながらなんとも自分勝手な男であった】

「俺は肉まんの方が好きだな」

【しかもそれを躊躇い無く口にしてしまう】
【少しは空気読め】
997 :【万世統治】〜Queen of the world〜 [sage saga]:2011/10/09(日) 21:40:34.61 ID:Bi2h91Gco
>>996
だったら、今度お世話をしてあげてくださいですの。
土を耕して、肥料を巻いて、水を与える、其れだけで大ちゃんは喜んでくれますわよ?

【地面の揺れが止み、地面から伸びる物も引っ込んでいたが】
【確かに、普段からそこにある地面の存在感という物を感じる事ができただろう】
【地面にだって、木にだって、世界中のあらゆるものに、感情や心は存在しているのだ】
【少女は、ただ彼らと意思の疎通ができて、あり得ないほど好かれているだけであった】

わ‥‥っぷ、ですのー!?

【風で髪がばさばさと揺れて、縦ロールが空中を踊っている】
【木々が其れに反応したのか、彼女の周囲を囲むように伸び、防風林と化した】
【世界のすべてが、彼女の従者にして騎士、まるでそう示すかのごとくに】
【そして、貴方にこんぶのおにぎりを渡すと、こくこく、と小さな両手でペットボトルを持って水を飲んでいて】
【口を話すと同時、貴方から発せられたその言葉を聞くと、表情を変えて】

―――私はっ、かっぷらぁめんが大好きですわっ!

【何を思ったのか対抗するようにそう言い放ったのである】
【空気を読まない発言にあろうことかこの少女。――全力で乗っかってきたのであった】
【ちなみに、かっぷらぁめんという風に発音が怪しいのは、コレまでの人生で最近触れたもののためのようだ】

かっぷらぁめん、最近初めて食べたんですけれど‥‥って、しってます?かっぷらぁめん。

【どうやら、この少女嬉々とした表情でかっぷらぁめんの話を始めるつもりのようだ】
【貴方の思考回路が常人とかけ離れているのならば、此方の思考回路は常人からずれまくっていた】
998 :【不安境界】スキマを操る E:頑丈な日傘 [sagesaga]:2011/10/09(日) 22:00:34.52 ID:rP9Qe/Wk0
>>989

例には及ばないわ〜。
ま、当然のことをしたまでよ〜。

「珍しいですね、人助けなんて」

……ラン〜?

【聞こえた言葉にそう答える】
【銀狐は茶化したわけではないが、女にはそう聞こえたようで】
【女の魔手が届かない背中へと逃げる。 公園から出た女はそのまま歩き去り……】
【公園周辺に住む一部の人は、必死に胴を振る女と、それに、これまた必死にしがみつく銀の生き物を見たという】

/乙でしたッ!
999 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/10/09(日) 22:06:27.82 ID:k9YXfadx0
>>997

「うん、今度からそうするよ」

【いつの間にか地面は元通りになっていた。やや遅れてその事に気付く男】
【見て分かる通り、世界で五指に入るほどのニブチンなので。基本的に気配や存在感というものに全く気が付かない】
【なので、相手から溢れ出る異常なほどのカリスマオーラを受けても少しも動じないのである】
【】
【】

「あ、ごめんね」

【無意識の内に風を操作していたことに気付き、のんびりと謝る】
【未だに己の能力を上手く制御できないので、ちょっとした事で軽く暴走してしまう】
【まあそれほど強い力ではないので、被害はあまり大きくならないのが不幸中の幸い】

「 『かっぷらぁめん』 ?」

【少しだけ戸惑いの表情を浮かべる】
【基本的に買ってすぐに食べられるレジ前の肉まんシリーズしか買わないので、他の品物にはあまり詳しくない】
【朧げな記憶の中から、頑張ってその名前を持つものを思い出そうとする】

「かっぷらぁめん……あぁ、アレか。 硬いけどパリパリしてて食べやすいよね。 美味しくはないけど」

【いや絶対におかしいだろその答え。パリパリってなんだ】
【この男は必要に迫られない限り料理をしない。なので湯を沸かす事さえ出来ないため、麺を戻さずに乾いたままで食べていた】
【ちなみに菜園で採れた野菜は生のまま丸かじり】【ホストっぽい外見とは裏腹に結構図太い性格をしているようだ】
1000 :【万世統治】〜Queen of the world〜 [sage saga]:2011/10/09(日) 22:16:38.13 ID:Bi2h91Gco
>>999
ええ、そうすればきっと懐いてくれますわ。

【草が少女の頬をくすぐっていて、くすくすと笑い声を上げながら手でだめよ、と払っていた】
【貴方がニブチンでも、特に気にする様子は無いというか、彼女も大概な為大差はなかった】
【草や地面と戯れつつも、貴方との談笑を少女は楽しんでいるのだった】

いえいえ、お気にせずですのよ。

【髪を木々に直させつつ、本当に気にしていない様子でそう返答を返す】
【豪奢な本物の純金を伸ばして束ねたかのような縦ロールが木々の繊細な手腕で素早く整えられていく】
【数秒後には、完璧なお嬢様スタイルを少女は取り戻しているのであった】

――あら?知らないんですの?
むふふー!アレはですね、庶民の方々の正義の味方って誰かが言ってましたわ!すごいんですのよ!

【まるで自分のことのようにかっぷらぁめんに付いて自慢し始める少女】
【半端じゃないドヤ顔を浮かべているが、妙に締まらないのは彼女の緩すぎる雰囲気のせいなのか】
【毎日一食かっぷらぁめんという健康に悪い生活をしていても元気そうなのは若さの成せる技だろう】

‥‥って、知っていたんですのね!
それにしても、かっぷらぁめんにそのような食べ方が有るとは‥‥、かっぷらぁめん、奥が深いですわね‥‥!
最近は豚骨味とか、色々あって美味しいですわよね、後でコンビニで買ってみようかしら。

【恐らくこの少女、止められない限りかっぷらぁめんをバリバリすると思う】
【きっと貴方に止められないだろうから、このあと彼女は夜食としてかっぷらぁめんを生で齧る事となるだろう】
【尚、中の人は一度チキンラーメンをそのまま食べたことが有るが、わりと美味しかったのであるが、これは余談である】
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