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ここだけ不思議の新世界★9 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2012/12/11(火) 01:29:33.02 ID:1p9xENHqo
ようこそ、異能使いが存在するもう一つの世界へ


ここは超能力者や魔術師などが存在するもう一つの世界。
今は、度重なるテロや紛争、そして大国同士の戦争で世界は荒れ、いたるところに戦乱の傷痕が残されている、混沌とした時代である。
しかしそんな世界でも、人々は逞しく生きていくものだ。
あるものは学生として、あるものは賞金稼ぎとして、警官、会社員、傭兵、公務員。皆が皆、生きるために足掻き、時に笑い、時に泣き、怒り喜んだりしながら今を精一杯生きている。
このスレはそんな彼らの足跡を記した、一つの物語。


そしてあなたたちは、その目撃者にして当事者でもあるのだ。


ここだけ不思議の新世界Wiki
http://www50.atwiki.jp/tf141/

ここだけ不思議の新世界@掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/internet/16555/

※前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1354555409/
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713613334/

ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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2 :栗―くりおね―栗 :2012/12/11(火) 01:34:33.95 ID:gWz/hiD5o
          ,  -――-  、. ' 三三 ┃|
       /         \ .'..    ┃|
      /  / 〃       ''  . 三┃| _____________
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      |  l L{!ヽ_⊥/__/,― | | イ「i.三 <  いちおつ…とだけ言っておきますわ!
      |  | |f tテ=   tテ,ァレl || | | /7┃\
      |  | l廴_ノ⌒{_ ノ//|i レ {..┃|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |  イ | \ f ーァ , イ/   } !  |..┃|
      ∨ | `' ´⌒ヽ<{  (、 人   イj┃|
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   / /  !: : : : : : : : : ー7:{: : :`:/... ┃|
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  ヘ ヽヽ ヽ    ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.|l:.:!    ┃|
   ヽ. } \ i ヽ  |ヽ:.:.:.:, ': : : : {{:ノj   ┃|
    j ノ  )人/\ j:.:}.:.:,:´: : : :.ll:l .   ┃|
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3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/12/11(火) 01:39:26.50 ID:VbKWPKlMo
>>1

あれは誰なんだろうか・・・
4 :留学生アリオ E:一方通行様とおそろいの杖 :2012/12/11(火) 02:36:48.43 ID:fW0UNySn0
>>1乙。
5 :黒髪おさげ/キャミソール型白ワンピース/15〜17歳ほどの少女 :2012/12/11(火) 02:39:48.58 ID:fW0UNySn0
コテミスですよ畜生。
6 :黒蝿雫E黒い防弾服、チャクラム×4、小さな針×20、刀 [saga]:2012/12/11(火) 02:40:13.67 ID:PtHnLbPc0
>>1乙です。

>>999
「そんなにもオレの立場と自分の保身が大事なのか。その両方に答えを返させてもらう」
黒コートの声が一オクターブ低くなる。

「オレはお前のことを知らん、お前を殺す理由もない。依頼を受けていないからな」
心底めんどくさいという口調で語りかけた。

「無理をしすぎだな。――――それで、オレを殺す気になったか?」
その声色に込められているのは喜びか、落胆か。
7 :黒髪おさげ/キャミソール型白ワンピース/15〜17歳ほどの少女 :2012/12/11(火) 02:47:03.58 ID:fW0UNySn0
>>6



「……………………、そう。なら、いいんです。」
その途端、少女の表情は一変し、炎は消え、剣を下ろした。


「……、先程はご無礼をしてしまい申し訳ございませんでした。……、ところで、私になにか御用ですか?」
少女はついさっきとはうってかわったような雰囲気でベンチに腰掛け、黒コートの瞳をみつめて問いかけた。
8 :黒蝿雫E黒い防弾服、チャクラム×4、小さな針×20、刀 [saga]:2012/12/11(火) 02:53:01.47 ID:PtHnLbPc0
>>7
「そうか」
短く呟く。

「何故か白いお前がオレの目に入り、オレが立ち止まった。其れだけだ。
 お前に用があった訳ではない」
コートから死んだ魚のような目を少女に向け、視線が合う。
黒コートの存在が思う異は、面倒。其れだけだった。
 
9 :黒髪おさげ/キャミソール型白ワンピース/15〜17歳ほどの少女 :2012/12/11(火) 03:01:24.95 ID:fW0UNySn0
>>8

「そう、ですか。……、うーん、そんなに白いですかね?」
微笑みながら、ワンピースのすそを軽くもちあげる少女。

「ふふ、目に生気がありませんよ? ちゃんとごはんたべていますか?」
黒コートの、決して好意的ではないその視線に少女は星が輝かんばかりの笑顔を返す。
10 :黒蝿雫E黒い防弾服、チャクラム×4、小さな針×20、刀 [saga]:2012/12/11(火) 03:07:10.15 ID:PtHnLbPc0
>>9
「白いな。下手な善人が着る純白の服よりもお前は白いだろう」
直感で思った異を、其のまま口にする。
何か意味がある訳でもない。

「必要最低限の食料は摂取している」
何がそんなに嬉しいのだろうか。黒コートの存在にはまるで理解し難い少女だ。
11 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 [sage]:2012/12/11(火) 03:09:17.66 ID:0LBBCzrjo
「お花を、薔薇を買って下さい…。」
 ハーフコートの少女が花を売っている。
//入っていいですか?
12 :黒蝿雫E黒い防弾服、チャクラム×4、小さな針×20、刀 [saga]:2012/12/11(火) 03:15:34.37 ID:PtHnLbPc0
>>11
/私は構いません。
13 :黒髪おさげ/キャミソール型白ワンピース/15〜17歳ほどの少女 :2012/12/11(火) 03:17:56.45 ID:fW0UNySn0
>>10

「そ、そんなにですか? なんだかそんなに言われると照れてしまいますね。」
少し頬を紅く染め、ベンチ立てかけられた杖に優しく触れた。

「美味しいものも食べないと、元気は出ないんですよ?」
少女は黒コートとの会話をただ楽しんでいた。やはり、こうしていると先程までの異常がなかったことのように平常−−、普通の少女だ。
14 :黒髪おさげ/キャミソール型白ワンピース/15〜17歳ほどの少女 :2012/12/11(火) 03:21:58.13 ID:fW0UNySn0
>>11

「−−!?」
少女は声のした方向を向き、また剣をかまえる。


/自分はいいですよ。
15 :黒蝿雫E黒い防弾服、チャクラム×4、小さな針×20、刀 [saga]:2012/12/11(火) 03:24:34.04 ID:PtHnLbPc0
>>13
「照れる必要は皆無だ」
短く切り捨てる。どうにもやりずらい。

「元気を出すことを重要だと思えん。肉体が正常に動けば其れで良い」
黒コートの存在は、なぜ自分が絡まれているのか理解できないでいた。
唯の阿呆か、お人よしか。最初の少女の面影は、もう感じることができない。
16 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 [sage]:2012/12/11(火) 03:30:10.83 ID:0LBBCzrjo
>>14
右手を差し出す。
もしも異能や魔物、魔術師に慣れていればこの手をかざす行為が危険なのはわかる。
「突然…なに?」

>>14,>>15
//どもです
17 :黒髪おさげ/キャミソール型白ワンピース/15〜17歳ほどの少女 :2012/12/11(火) 03:32:22.83 ID:fW0UNySn0
>>15
「ここまで言われて照れる必要がないなんて言われても。ところで、アナタのお名前を聞いてよろしいでしょうか?」
黒コートの返答が短くなっていることなどお構いなしに少女は会話を続ける。

「元気がなければほら。うん。あれですよ。あれじゃないですか。昔から元気な方がいいって言われてますし。」
元気を出すことの重要性を説明するとなれば、それはそれで説明できないものだった。
18 :黒髪おさげ/キャミソール型白ワンピース/15〜17歳ほどの少女 :2012/12/11(火) 03:37:27.33 ID:fW0UNySn0
>>16

「……、アナタは、誰ですか? 私を追ってきた方々ですか?」
少女は問う。見た目からして無いとは思うが、ねんのためというものだ。
19 :黒蝿雫E黒い防弾服、チャクラム×4、小さな針×20、刀 [saga]:2012/12/11(火) 03:39:07.34 ID:PtHnLbPc0
>>17
「そんな要素が或ると思えんが。―――――自分の名前は、余り好きでは無いのだがな。黒蝿雫だ」
適当に返事を返す。

「そうかもしれんが、お前には関係無いな」
何の意味も無く切り捨てる。

>>16
「花売りか」
短めに言う。特に興味はない。
20 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 [saga]:2012/12/11(火) 03:40:46.79 ID:0LBBCzrjo
>>18
「追う?」
 首をかしげて手を下げる。
「誰かから逃げてるの?それとも何かから逃げているの?」

>>19
「ブルーローズも仕入れたのに…」残念そうに言う。
21 :黒髪おさげ/キャミソール型白ワンピース/15〜17歳ほどの少女 :2012/12/11(火) 03:43:23.72 ID:fW0UNySn0
/すいませんLv.99のラスボス・睡魔に負けました(^q^)
/寝ます。おやすみなさい。
22 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 [saga]:2012/12/11(火) 03:44:59.64 ID:0LBBCzrjo
>>21
// おやすです〜ノシ
23 :黒蝿雫E黒い防弾服、チャクラム×4、小さな針×20、刀 [saga]:2012/12/11(火) 03:46:23.62 ID:PtHnLbPc0
>>21
//お休みですー。
24 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者【右腕骨折】 :2012/12/11(火) 17:15:43.40 ID:VbKWPKlMo
初冬の冷たい風を感じながら、少女は見知らぬ川沿いの道を歩いていた。
根城にしている賃貸マンションからだいぶ離れているであろう場所を歩いてるのには理由があった。

「あの女……本気で悪魔なんじゃないかな」

精神と身体の疲労感を込めて、深い深いため息を一つ。
包帯で吊るされた少女の右腕は、見ての通りに折れていた。
原因である今朝方やってきた友人を名乗る女はそんな怪我人を無理やり連れ出した。
そのまま少女を一日中振り回した後、自分が飽きたら飽きたら黙って帰るという蛮行に及んだのだった。
あまりにも無責任。だからあの女を友人なんて呼びたくないのだ。
胸の内に不満を吐き出しながら、

「あーあ、ここどこだろう…」

天を仰いで呟く。
案内標識もなく、土地に不慣れな少女は家がどちらかすらもわからない。
果たして今日中に帰れるのか、せめてホテルだけでも見つけなければ。
夕闇に暮れはじめた川面を眺めながら、少女はとぼとぼ歩いていた。
25 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/11(火) 17:22:48.48 ID:QxgDOCyM0
>>24
そんな彼女がたどり着いた場所は廃墟
天井があり、二階、割と綺麗で済むのには申し分ない

「…」

中をのぞくと先客がいた、左腕を首に包帯で巻いている、右足も包帯で巻かれており、近くには松葉杖
上半身は裸で至る所に槍のようなもので突かれたような刺し傷がある
今の彼女よりもかなり痛々しい姿だ
そしてその刺し傷に折れていない右手で傷薬と包帯を巻いている

「…誰かいるのか?」

その男から声がかかる、怒っているわけでもないそんな声質だ
頼めば一日くらいは住まわせてくれるかもしれない、少なくとも襲うことはできないだろう
間違いなくその男の左腕、右足の骨は折れており、体の刺し傷も生々しい
26 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者【右腕骨折】 [sage]:2012/12/11(火) 17:32:29.44 ID:VbKWPKlMo
>>25
廃墟を覗き込んで、少女は男の姿を見つけた。
いっそこのまま野宿もいいかと思っていたのだが、少なくともここでは無理そうだ。
それにしても……運がない。
昨日に続いて今日もあの以来の参加者に出くわしてしまうとは。
もっとも、常に最後尾を歩いていた自分の顔を憶えていると思えないが。

「……その、こんばんはー。すこし道を尋ねたいんですけど…」

男の姿を改めてみて、全身の怪我に違和感を感じる。
確かつい先日の任務終了時には無かったはずの怪我だ、あれから何かあったのだろうか。
相手が傭兵であると知っている分、怪我をしていることで少し安心できるが自分も右腕が折れている以上はそう油断できない。
誰が自分をねらっているかわからないのがフリーランスのデメリット。
偶然出会った怪我人まで疑うつもりはないが、この傭兵が自分の敵と知り合いでないという保証はない。
警戒心の強い少女には、まず知らない人物と一泊するという発想はないのだ。
27 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/11(火) 17:35:44.94 ID:QxgDOCyM0
>>26
「君は…」

と、考え込む仕草をする

「…前の霧の時の…」

と、思い出す、忘れていたらしい

「何処までの道かな?」

その男からは警戒心を感じない、目は鋭いが少なくとも襲うつもりはない…、表面上は。
無表情、目もあまり開いていないので中身までは分からない
28 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者【右腕骨折】 [sage]:2012/12/11(火) 17:48:18.56 ID:VbKWPKlMo
>>27
「まさか顔を憶えてる人がいるとは思いませんでした」

少女はいつもの無邪気な笑顔で笑った。
そして覚えられていて追手が来ていない、その現状を把握する。

「そちらは先日ご一緒したオオワシさんですよね」

思い出せる限りでの主武装はSMG、黒い霧の依頼を受けたのだから恐らく異能力者だろう。
相手のパーソナリティを再確認して自らの装備も頭の中で列挙していく。
身体も力は抜けているがいつでも走り出せる状態に移行する。
それは並の傭兵相手だって気取られない自信のあるナチュラルな警戒態勢。
戦闘にはならないと思うが、保身のためにできることはやっておくのが少女の主義だった。

「―――町という場所なんですけど、方向だけでもわかりませんか?」

笑顔だけは崩さないのも主義の一つ。
少女は無邪気な笑顔を浮かべ続けている。
29 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/11(火) 17:54:19.41 ID:QxgDOCyM0
>>28
「いや、…参加する人の名前を思い出してな」
と、相も変わらず無表情のまま言う

「そちらこそよく覚えてくれたな」

オオワシは、近づかない、相手が警戒しているのに気付いているためだ
不用意に近寄って相手の警戒心をさらに上げる真似はしない

(…、こちらとしては警戒されたくはないんだがな)

「町…、少し聞いてもいいか?
君はどこら辺からきた?」
30 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者【右腕骨折】 [sage]:2012/12/11(火) 18:02:58.71 ID:VbKWPKlMo
>>29
「職業病みたいなものです。恨まれることの多い仕事をしてまして」

全開の様子から察してはいたが、まさに古強者と言ったところか。
こちらの警戒にも気づいている節がある。少女は経験からそれを悟った。
入念な計画の綻びは、いつだって歴戦の戦士が持つ直感なのだ。そう思うと天敵かもしれない、と内心で少し笑う。
しかし気づかれていたとしても、警戒を解くことはしない。それは安全に確証が持てないゆえのことだ。

「どこら辺、ですか……。今日は人に連れ出されてきたので、実はどこから来たのかも全然わからないんですよね」

情けない話だが、少女はバイクの後部座席であちらこちら回っている間に来た道を忘れてしまっていた。
普段ならあり得ない話で、理由はやっかいな同行者がいたことだと確信していた。
31 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/11(火) 18:09:02.10 ID:QxgDOCyM0
>>30
「…ふむ…」
顎に右腕を当てる

「フッ、…災難だったな、それは」
と、微笑を浮かべる
目も笑っている、…、本当に災難だと思ってるようだ

「まぁ、いいだろう…、その分だと自分の家もわからんようだな?」
32 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者【右腕骨折】 [sage]:2012/12/11(火) 18:14:08.45 ID:VbKWPKlMo
>>31
「そうですね……。連れもわざわざ迎えに来てくれるような優しい人でもないですし」

ついでだから観光もして来れば?と自称友人は笑って走り去っていった。
観光をしようとは確かに思っていたが、そもそもここは廃墟があるような場所だ。
あの女のことを思い出すたびに心の底からあれは理解できないと思う。人前でなければため息が出ていたところだ。

「それで、道がわかれば教えていただきたいんですけど」

表情は取り繕ったまま、少女はもう一度尋ねた。
33 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/11(火) 18:16:26.33 ID:QxgDOCyM0
>>32
「フフ、フハハハ!、ゲホッゲホッ!!」
そんな彼女の現状にこの男は本気で笑った
同時に吐血した

「ゲホッ!、…ふぅ」
その場にあるティッシュで口を拭く

「さて、…何処でもいいのかな?」
34 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者【右腕骨折】 [sage]:2012/12/11(火) 18:21:03.15 ID:VbKWPKlMo
>>33
一瞬だけきょとんとして、それから状況を理解する。
ああ、こちらがいくら表情を取り繕ってもバレバレなのか。
本当に天敵だった、と苦笑して、それから、

「わ、あの、大丈夫ですか?」

どうやら怪我は外に見えているものだけに治まらないらしい。
吐血、つまり呼吸器官までやられているということは余程の事があったのだろう。
もしもそれが戦闘の末のことならば――その相手にだけ出会いたくないものも。

「駅なんかが近くにあるなら、それでも構いません」
35 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/11(火) 18:22:48.69 ID:QxgDOCyM0
>>34
「あぁ、ゲホッ、心配ない」
と、軽く咳をしてから言う

「ふぅ…、駅か…ホテルの場所でいいか?」
36 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者【右腕骨折】 [sage]:2012/12/11(火) 18:26:31.68 ID:VbKWPKlMo
>>35
「内臓までダメージがきてるのなら病院に行くべきですが、なにか行かない理由でもあるんですか?」

素直な疑問を口にする。それは放っておいていい程度の怪我ではないはずだ。

「お願いします。電車でもタクシーでも交通手段なら何でもいいので」

金銭的な余裕がそうあるわけではないが、それくらいなら平気だろう。
頭の中で貯金とその使用予定を思い浮かべるが、この程度なら問題ないはずだ。
37 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/11(火) 18:35:23.50 ID:QxgDOCyM0
>>36
「…、少しな…こう見えても医者を軽くやったこともある、問題ない」
と、言うと松葉杖を持ち、近くにある古い棚を開けて紙と筆ペンを取り出す

「ここから西へ歩いて信号機が二つ見えたら一つ目を右に曲がる、…そこに青い建物があるはずだ。
そこを奥に曲がると駅、そして近くにはホテルがあるはずだ」
そう言いながら紙に筆ペンで簡単な地図と説明文を書く

「信号機までは私の感覚で10分程度でつくはずだ」
そう言いながらその簡単な地図を渡す
38 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者【右腕骨折】 [sage]:2012/12/11(火) 18:39:12.76 ID:VbKWPKlMo
>>37
「ありがとうございます。今晩はそこに泊まりますね」

地図を受け取って、少女は笑った。

「もしよければ、少し後ろを向いてくれませんか?お礼をしたいので」

無邪気な笑顔で、少女は笑う。
自らの異能の本来の使い方をするのは久々だ。
39 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/11(火) 18:42:16.74 ID:QxgDOCyM0
>>38
「…フッ」
その少女の笑顔を見て、オオワシは、哀しげな微笑を浮かべた

「?、わかった」
素直に後ろを向く、敵意や警戒心などが薄くなったのが感じ取れたからだ
40 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者【右腕骨折】 [sage]:2012/12/11(火) 18:51:18.12 ID:VbKWPKlMo
>>39
オオワシが後ろを向くと、すぐに背に温かいものが触れるのがわかるだろう。
少女が背中にぴったりとくっついているのだ。

「どうか、そのまま動かないで……」

同時に、体内に熱を感じるはずだ。
フェリシアのもつ異能エンハンスが生命の持つ自然治癒力を急激に高め、内臓の治療を促進するからだ。
それは元の治癒力が高ければ高いほど大きな効果をもたらし、普通の人間であっても吐血しないでいられる程度の回復は見込める。
今回は特に内臓に集中しているが、生命力が高ければ腕や足のけがをも塞ぐかもしれない。

「どうですか、少しはよくなってると思うんですけど……」
41 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/11(火) 18:54:19.26 ID:QxgDOCyM0
>>40
「っ!?」
自分の背中に当たったもの、それは彼女の背中だとはすぐに気付いた

(…しまった…、服は着ておくべきだったか…)

すると体に違和感が出てきた、違和感というよりは…何と言えばいいのだろうか
まぁともかく体が楽になった

「…、あぁ、ありがとう、内部の痛みと骨の痛みが消えたよ、すまない」
42 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者【右腕骨折】 [sage]:2012/12/11(火) 19:04:06.37 ID:VbKWPKlMo
>>41
「そうですか……」

そういうと同時に異能の発動が終わる。
だが少女はよりかかったままで動かない。
そして、

「はい、終わりです」

唐突に離れると、少女は笑う。
少しだけ疲労してるがこれくらいは許容範囲だ。疲れた顔は笑顔の奥にしっかりと仕舞い込む。
礼には礼を、親切には親切を。少女は懐かしい言葉を思い出していた。
43 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/11(火) 19:06:57.28 ID:hdYe522h0
>>42
「本当にすまないな」
と、申し訳なさそうな顔をする

(道案内とは釣り合わないな…よし)
と、考えるとまた棚からあるものを取り出す

「栄養ドリンクだ、疲れたら飲むといい、まずくはない」
栄養ドリンクを渡して言う

「道には気をつけてな」
44 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者【右腕骨折】 [sage]:2012/12/11(火) 19:13:21.55 ID:VbKWPKlMo
>>43
内心で嘆息する。やれやれ、やっぱりお見通しか。
自分の未熟さを不甲斐なく思うべきなのに、不思議と嫌ではないのも、自分の甘さを感じてしまう。

「すいません、ありがとう」

栄養剤は素直に受け取った。
ホテルに着いたら飲むことにしてポケットにしまう。

「それじゃあ、お世話になりました。お大事に」

一礼して、少女はすっかり日の落ちた道を歩き始めた。

/ありがとございました。
45 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/11(火) 19:15:24.87 ID:hdYe522h0
>>44
「どういたしまして」
と、笑いながら言う

「ありがとう、気をつけてな」
そういうと、オオワシは見送った

//はい、こちらこそありがとうございました
46 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 19:55:41.09 ID:DwgYdXeAo
今にも雪が降り始めそうな曇天。それを眺めながらてほてほと歩く少女が一人。
ベージュ色のダッフルコートに首周りには明るいチェックのマフラーをぐるぐる巻いて。
公園近くに差し掛かったところで目の前に現れたのはオレンジ色の提灯眩しい屋台の姿で。
「お で ん」の文字が躍る屋台の屋根にぼうっと視線をやった後、

「おでんの屋台……恵那みたいなのでも、行っていいのかな?」

そうつぶやいてはスクールバッグを担ぎ直して、おそるおそるといった体で屋台へ近寄っていく。
47 :黒蝿雫E黒い防弾服、チャクラム×4、小さな針×20、刀 [saga]:2012/12/11(火) 20:07:33.28 ID:PtHnLbPc0
>>46
ぬいぐるみを抱えながら街を歩く、中性的な顔立ちの少年が居た。
年は十代半ばだろうか。真っ白のジャンパーを着て、白いマフラーを羽織っている。
「やっぱりしゃむいれす……は、ハクション!」
大きくクシャミすると、何やら美味しそうな匂いが鼻を擽って……
少年はふらふらと屋台に近づいて行った。
48 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 20:16:50.55 ID:DwgYdXeAo
>>47
大きなくしゃみに驚いて肩を跳ねさせる。
目を丸くして聞こえた方を振り向くと、自分と同じくらいかそれ以下かの男の子が立っていた。
行先、というか惹かれた先はどうやら同じのようで、暫しの思考の後、ちょいちょいと手を振って少年に声をかけてみた。

「ね、ねえ。もしよかったら一緒に入らない?屋台。一人じゃちょっと心細くて……」

何となく大人の店、な気がして一人では入りにくい屋台。
二人でならば気も強く持てるだろうと誘ってみる。
49 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/11(火) 20:24:09.79 ID:PtHnLbPc0
>>48
「はい〜寒さを凌げれば、ボクはかまいません」
年上かどうかぐらいの女の子の手招きに応じ
小さな声でコソコソ話すように言う。

「日本の文化を体験したかったので、楽しみです。おでん、どんな味なのか……」
外国にも祭りの時に屋台はあり、そこでは遠慮したりはしない。
少年は、遠慮を必要最低限にしかしなかった。

「ボクが先に入りましょうか?」
50 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 20:31:43.19 ID:DwgYdXeAo
>>49
良かった、了承してくれた。そのことに少女はほっと安堵のため息を漏らす。
寒さという単語に自身も暖かい場所を求めていたことを思い出す。

「日本の分化ってことは外国人さんかな?」

かわいいなあ、と思いながらそう言う。
すべてが勉強なんだろうなあと内心羨ましく感じては申し出にありがたく、と頷いて。

「うんうん、よろしくお願いします」

赤い暖簾はすぐそこだ、もしかすると屋台の主にはこの会話が聞こえているのかもしれない。
が、今はそんなこと関係なかった。
ふわりと、冷たい風に乗ってやってくるおでんのだしの香りについついお腹が小さく鳴ってしまう。
51 :カイル :2012/12/11(火) 20:36:01.66 ID:au0e5i0G0


「――依頼がないと暇ですねぇ
おーい、そろそろどいてください猫ちゃん」

とある路地裏、そこは、とある猫の住処になっている
時おり青年が着て餌付けしていたら、そこにいついてしまったのだ
白髪で童顔の青年、迷彩服に身を包む彼は、重厚長大な機械剣を、隣のビルのコンセントを勝手に使って充電をしていた

――充電中の機械剣の刀身の中部にあるコアは、黄色く光り、熱がこもる
その上で猫は丸くなっているのだった
52 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/11(火) 20:39:58.58 ID:PtHnLbPc0
>>50
「はい。国籍は日本ですが、外国の魔法学校で育ちました」

その通り、研修で来ている。落ちこぼれだからこんな所に送られたとは、焔は思っていない。
この国は、焔にとって悪くない環境だった。

「じゃあお先に―――なんて話していないで早く入っちゃいましょうか」

腹の音に苦笑するも深く追求せず、先に屋台に入る。
暖簾を潜ると暖かさに包まれ、入って正解だと思った。

53 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 20:50:28.70 ID:DwgYdXeAo
>>52
「魔法学校!じゃあ魔法使いさんなんだ、恵那感動」

身近に魔法使いはいるものの、外国で学んでいる人に会うのは初めてで、
小さな感動に目をキラキラさせると胸の前で両手を握り。
少年の科白にこちらも苦笑を返すともう一度頷いて。

「そ、そうだね、入っちゃおう!」

暖簾をくぐるとふんわりとしただしの匂いが強くなる。
湿度強めの暖かい空気に幸せそうに頬を緩めると、
備え付けられていた椅子に腰をおろし、カウンターに置かれていたメニューに視線をやってから元気よく注文。

「おじさん、恵那だいこんと白滝、それと焼き豆腐!」

屋台の主は一声あいよ、と返事をすると皿に注文の品を盛りつけはじめる。
そして少年の方を見ると「坊ちゃんは何にする?」とにこやかに問いかけるのだった。
54 :アラン・J・ロックウェル【治安機関職員】E:SW1911PD 、 SIG P210 :2012/12/11(火) 20:51:25.08 ID:CkUXQ7eIO
>>51
「こりゃまた面白い剣だな」

ふらり、と路地に現れたのは黒衣の男。190の長身と全身の黒衣は威圧感そのもので、東洋人の顔立ちながら、蒼い瞳が興味深げに眇められる。

/亀レスになりそうですがよいでせう?

55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/11(火) 20:55:50.03 ID:au0e5i0G0
>>54

「おや、いつぞやの」

以前喫茶店でご一緒した方なのは覚えている、たしか、名前は聞いていなかったが……

「――ええ、今では敷布団にされちゃってますが」

上に寝る猫は気持ち良さそうな顔をしている

/もちろんでふ!
56 :アラン・J・ロックウェル【治安機関職員】E:SW1911PD 、 SIG P210 :2012/12/11(火) 21:00:09.86 ID:CkUXQ7eIO
>>55
「アランだ、アラン・J・ロックウェル」

くわえ煙草を旨そうにふかし、そう名乗るとツカツカと近寄って、安眠している猫を見下ろす。

「この時期いい湯たんぽだろうな、猫にとって」

とくに今晩は冷える。アランとてコートなしに出歩く気にはなれない、そんな寒さであった。

/あざーす!
57 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/11(火) 21:02:08.99 ID:PtHnLbPc0
>>53
「まだ見習いですし、ボクはそれほど優秀な魔法使いではないですよ」

焔はまだまだ修行中の身だ。でも何だかんだで元気な女の子が目を輝かせるのを見て、嬉しいようで。
焔が抱えているカピバラさんのぬいぐるみも頬を染めて、照れた表情を作っている。

「この椅子に座るんですか……メニューは普通にあって、と」
座ってメニューを見る。動作が色々とぎこちない。

「そうですね、がんもどきとこんにゃく、そして別皿で卵をお願いして頂けますか?」
卵はぬいぐるみに与える物だ。
そのカピパラさんのぬいぐるみは目を輝かせてキュルルルル……という声を発している。
はしゃいだ挙句に店の中を勝手に飛び回りそうになっていて、慌てて強めに抱きしめた。

「ダメだよかぴー!もう」

58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/11(火) 21:04:56.77 ID:au0e5i0G0
>>56


「アランさん」

相手を指差し名前を復唱
次に自身を指差し、カイルです、と名乗った。

「こっちとしちゃーいい迷惑ですけどねー。
充電終わったからそろそろおいとましないと地主に見つかる」

そういえば目の前の彼は警官だったか、そんなことをぼんやり考えながらも
窃盗中なのを堂々と言って
59 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 21:10:42.39 ID:DwgYdXeAo
>>57
「そうなの?でも凄いよ、留学ってことでしょう?」

カピバラさんが頬を染めているのを見て最初はぎょっとしたものの、
少年の素性を考えれば魔術的な何かなのだろうと結論付けて。

何やら動作が着ごちない少年に、そう言えば日本文化を勉強中の身であったか、
と思い出せば子を見守る親の心境で注文までを見守って。
美味しそうな注文内容に自分もゴクリと喉を鳴らす。
暫しの間をおいて、二人の注文したものがカウンターに置かれる。
ほかほかと湯気を立てるおでんの具に再び目を煌めかせると、割り箸を取って少年に差し出す。

「はい。ねえ、気になってたんだけど、そのぬいぐるみ、生きてるの?」

首を傾げて問うてみる。
60 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/11(火) 21:22:17.98 ID:Xto1EXrd0
>>58
「カイル、いい名前だ」

社交辞令なのかそうでないのか。基本的に能面じみた無表情のアランからはその推測をするのは難しいだろう。
ただその口元は、猫を見つめながらかすかにほころんでいて、感情の起伏がないというわけではなさそうだ。

「たしかに電気泥棒だからな」

まあそんな軽犯罪のうちにすら入らんもの、気にしたら負けだが。そう付け足して、長い溜息とともにたっぷりの紫煙を吐きだす。
61 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/11(火) 21:22:36.21 ID:PtHnLbPc0
>>59
「そういうことになりますね。えへへ、照れます」
カピバラさんのぬいぐるみに驚く少女。
初見はこんな反応だろうと思う。もちろん慣れていた。

「ありがとうございます」

割り箸を受け取ると焔は熱々の湯気が出ている具に、いそいそと箸を伸ばす。
割り箸の使い方は散々練習したため、様になっていた。

「はい。ボクの潜在意識に反応しますが、記憶があり自律して動けます。
 今はボクの意識に引っ張られていますがね」

それはつまり、焔がこの屋台で興奮しているということだ。
はしゃぎすぎちゃいました、えへへと笑ってみせて。
そんな中カピバラさんは卵をもきゅもきゅという音と共に食べていた。
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/11(火) 21:29:18.46 ID:au0e5i0G0
>>60

「平凡な名前ですよ」

社交辞令と受け取って、それでもあえて謙遜する
猫を抱き抱えると、剣の隣に置いて

「取り締まらないんです?」

コンセント抜いて、しゅるしゅるとコードを剣の柄の中に戻すと
首かしげてそんなことを聞いてみた


63 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 21:32:00.09 ID:DwgYdXeAo
>>61
割り箸は…うまく使えるようだ。よかった、そう思った少女は自分も割り箸を取り、割って持つ。
照れ笑いする少年は可愛らしく、こちらもつられて笑顔になる。
ほかほかと湯気の立つ大根に箸を付けながら少年の答えを聞く。
なるほど、なかなかに複雑な回路を持っているようだ。
それにしても、意識に反応するぬいぐるみとは、面白い。

「それってでも、わりと厄介ね。嘘とかつけないし」

この少年に嘘をつかなければならない場面が来るのかは別として。
素直な反応が外に出てしまうというのはなかなかに難しい面も多いのではないだろうか、
そう思いながら少女は大根を口に運ぶ。
視線はもきゅもきゅと卵を食べるぬいぐるみに向けたまま。

「でも可愛い、こんなペット欲しいなあ……」
64 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/11(火) 21:34:13.66 ID:Xto1EXrd0
>>62
「アラン、よりはありきたりじゃなかろうに」

本気でそう思っているのか、やや苦笑しつつ肩をすくめる。
銜えていた煙草を指に挟んで、吸殻を携帯灰皿へ落とすと、

「ほかの犯罪で手いっぱい、軽犯罪まで対応していないよ、PASFは」

このご時世、軽犯罪を主とする地元警察ですら電気泥棒程度は犯罪とすら呼ばない。万引き取締りすらもおろそかにされている。
そういう時代なのだ。あまりに犯罪が多すぎる。
65 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/11(火) 21:43:16.75 ID:PtHnLbPc0
>>63
こんにゃくを口に入れてみる。租借すると熱々の汁が口内を満たした。
独特の味だが、素直に美味しいと思う。

「いえ、ある程度は自分でも意識して動かせます。待機状態にさせて、普通のぬいぐるみにもなりますし」

自分はこれでも嘘を付く方だと思う。
ぬいぐるみはある程度、焔が命ずる動きをしていた。
卵を食べ終えたぬいぐるみは、いそいそと少女に近づいた。
キュルルルル……と声を挙げている。

「気に入られたみたいですね。撫でて下さると、嬉しがるでしょう」
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/11(火) 21:45:11.09 ID:au0e5i0G0
>>64


「なるほど。――なるほどぉ
時代が時代ですものねぇ……」

それはそれで、いろいろ問題な気もするが、咎めなしならそれに越したことはない。
ただ、地主に怒られたくはないので今後は控えるつもり

「PASF――の業務が気になりますね」

とふと思ったことを口にしてみる

67 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/11(火) 21:53:12.70 ID:2+8ktW0W0
>>66
「だいたい、こんなみみっちいのに手を出したら皆に嫌われちまう」

お巡りさんは人気も大事なんだぜ、と付け足す。市民との信頼関係はあるに越したことがないものだ。
アランは吸いきった煙草を携帯灰皿へ突っ込んで、

「俺はAMS本社付の軍属だが、PASFの仕事はおおかた凶悪犯との鬼ごっこだ」
68 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 21:53:20.76 ID:DwgYdXeAo
>>65
「あ、そうなんだ、なら安心だね」

ぱちくりと目を瞬かせて少女は言う。言葉通り、安心したような笑みを浮かべて。
普通のぬいぐるみにもなるんだ、そう理解すれば魔法って面白いな、と少女は思った。
少女自身は魔法使いや魔術師ではなかった。だから詳しい原理はわからない。
でも、目の前のぬいぐるみが動いてこちらにやってくるのを見ると思わず頬が緩んでしまう。

「え?そうなの。恵那嬉しいな、じゃあ遠慮なく……」

少年にそう言われては表情を更にゆるめて、大根を食べていた箸をおき、両手をそっとカピバラへと近づける。
優しく、努めて優しくその柔らかい毛を撫でては双眸を細める。

「面白い……そんで可愛いな」
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/11(火) 22:05:15.92 ID:au0e5i0G0
>>67


「お、じゃあ、賞金首情報とかにもお詳しい感じ?」

爛々と眼が輝いた、副業にした賞金稼ぎで、そのための情報を聞きだそうっつー魂胆
思わぬところに情報屋がいたものだ

「ここらへんに潜伏してる賞金首とかいますー?」


70 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/11(火) 22:05:55.89 ID:PtHnLbPc0
>>68
がんもどきを口に運ぶ。これは味も素材も、焔には全く未知のもので。
しかし、焔の舌には合った。
「これは……豆腐が原料、ですか」
なんとなく自分なりに分析してみる。

少女がぬいぐるみを撫でるのを見る。
カピバラさんはキュルルルと言いながら目を細め、気持ち良さそうに手を受け入れた。

「本当に好かれてますね。かぴーはボクの可愛い友達で大事な相棒なので
 これだけ好かれる所を見るとちょっぴり淋しいかもしれません」
と言いつつ微笑ましい一人と一匹の戯れを優しい目で見守る。

「その通りですね。かぴーは、正にその二つをイメージして造りました」
 
 
71 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/11(火) 22:10:28.58 ID:NZauzp/o0
>>69
「もちろん。むしろそういうのを追い回すのが俺の仕事だ」

本職は軍人なんだがね、と唇の端を吊り上げる。
どうやら警官業務になにかしら満たされぬものがあるのだろうか、その表情は不服だと言いたげだ。

「だれか回してほしいってわけか」
72 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 22:14:09.84 ID:DwgYdXeAo
>>70
なでなでと、もふっとしたフォルムのぬいぐるみを撫でる。
気持ちよさそうに目を細める様なんかは本物の動物みたいだ。

「なんか、こんなに短時間で好かれるなんて予想外、でも可愛いー」
「かぴーって言うんだ、名前も可愛い、かぴー、いいこだね、かぴー」

子犬か何かにするようにわしわしなでなでと撫で続ける。

「やっぱり君が作ったんだー、凄いね、魔法使い?ってこんなのも作れちゃうんだ!」

途中疑問符を挟んだのはそう言う名称で呼んでいいのか悩んだため。
まじまじとカピバラのぬいぐるみを見つめては羨ましそうにそう言い、
ぬいぐるみを撫でるのをやめ箸を再び手にとる。
箸先が向かうのは結ばれた白滝だ。
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/11(火) 22:17:28.87 ID:au0e5i0G0
>>71


「回してほしい訳じゃないですけどー依頼がなくて暇だから賞金首でも捕まえて生活費稼ごうかな、と」

まあつまり回してほしい訳だが
決して一人で請け負う訳ではなく、フリーの賞金狩りというスタンスで活動したい訳です
言っても副業ですけれど

どーすか? なんて詰め寄ってみる
74 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/11(火) 22:20:07.71 ID:NZauzp/o0
「ん、まあ余ってるのがいるからな」

そういって取り出したのは古びた手帳で、中には賞金首の情報がぎっしり詰まっている。そのうち数ページをちぎって、カイルに差し出すと。
どれも生死問わず、だ。と付け足して、

「ま、がんばりな」
75 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/11(火) 22:25:01.60 ID:PtHnLbPc0
>>72
「どこぞの魔法使いのペットらしく、女好きなんでしょう。かぴーはオスですし」
そのぬいぐるみはじろりと焔を見る。
「あれ、何かおかしいことでも言ったかな?」
焔に向けてボエー、ボエーと威嚇するカピバラさん。
撫でられる時は、大人しくなるのだが……。

焔は精巧に作りすぎたかなあ、と頭を掻いた。

「まあ、こんなものを作るのはボクぐらいですよ。
 ボクのことは魔法使いと呼称して頂いて構いません。分類はそうですから」

と言いつつがんもを食べ終わる。
一息付くと少しの間、少女が食べ終わるのを待ちながらのんびりすることにした。

76 :カイル :2012/12/11(火) 22:25:10.60 ID:au0e5i0G0
>>74


「後味悪いから殺しませんが……
報酬のほうも記載していただけるとー」

ぐふ、と物欲に眼が眩んだ顔をしている
親の遺産でせこせこ節約して無駄遣いもせず貧乏暮らししてたために反動がおっきかったりするのだっ

「あと、たまにアランさんにご助力願うかもしれません。」
77 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 22:30:38.92 ID:DwgYdXeAo
>>75
少年とぬいぐるみのやり取りにくすくすと笑いを漏らす少女。
なんだか大変微笑ましい。威嚇の仕方も可愛いし。

ぼやく少年の言葉に瞬きを落とす。
すごいなあ、と内心でもう一度称賛する。

「そうなんだ、他の人は作らないの?ペットとして、流行りそうなのに…」

思ったことを素直に言いながら白滝を食してしまうと、最後に焼き豆腐に箸を伸ばして。
一口大に切り分けながら口へ運んでいく。

「ね、魔法使いってことは、魔法、使えるんだよね?」
78 :赤月 :2012/12/11(火) 22:36:55.80 ID:HVaUP96Po
とある高層ビルがある。
そこでは市議会議員達の一部の派閥が、会議をやっていたようだ。
非公式な、裏金が動くようなそんな会議。
彼らは裏社会との繋がりを持っていたため、近年急進し始めてきたのだが、それが仇となった。
そう、――命を狙われることとなったのだ。

何かが砕ける音と同時に、高層ビルのスイートの窓から幾つかの肉塊が飛び出した。
かしゃり、ぱきり、ぼきり。
様々な音を立てながらその肉塊は地面に叩きつけられ、道路を血染めに――することはなかった。
それらの肉塊は元は人間の姿をしていたであろう事は想像に難くなかった。
少しだけ通常の死体と違った点は、彼らの死体には全くとして水分が含まれていなかった、という事である。

そんな不自然な死体とは言えど、そんな事に気がつく必要も無い。
多くの人々にとっては、死体はどこまで行っても死体でしか無いのだから。
階下で響き渡る悲鳴を尻目に、同じ窓から飛び出す影が一つ有った。

そのシルエットは、女性的な曲線を持っている。
紅い右腕と、赤い髪、赤い服、赤い瞳。
真っ赤な女がビルからビルに飛び移ったのを見た人間は、殆ど居なかったかもしれない。

「――んー☆
 結構楽しかったかなぁ?」

向かいのビルの屋上から、双眼鏡で階下を見下ろす女が居た。
真っ赤な女だ。まだ年若いようで、豊かな赤毛の髪をポニーテールにした姿が良く目立つ。
そして、何より特徴的なのは、ルビーの様に表面がつややかな赤に染まった右腕だろう。

にやにやと意地悪かつ、心の底から楽しそうな笑顔を浮かべて女は阿鼻叫喚の図を鑑賞していた。
この女、大分体を乗り出している為、注意深いものなら見つけることは難しくない。
馬鹿なのか、それとも狙っているのか。なんとも言えないだろう。
79 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/11(火) 22:41:45.13 ID:PtHnLbPc0
>>77
笑われているのを感じ、恥ずかしくなる。
かぴーのせいだよ、と溜息。

「流行りませんね。基本的にボクが通っていた学校は戦闘関係のことしか教えません。
 自分で基礎理論を参考にして組み立てたもので、ボク以外はまず作らないし作れないかと」

自分は魔法使いとしては落ちこぼれの烙印を押されている。
かぴーは科学と魔法を組み合わせて独自に作った為、自分以外に作れる存在はいなかった。
―――――と言っても、最近はそうでもないみたいだが。
裏で話題になっている円環の楽園。どうやら天才と言われる類の人間が考えることは、皆同じらしい。

「使えますよ。と言ってもボクが使える魔法は強化と炎だけですが。威力が低い火は使えないんです」
と言ってもカピバラさんを使えば、話が別だが。

「見たいですか?見せても構いません」
80 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/11(火) 22:43:34.81 ID:NZauzp/o0
>>76
「報酬、ね」

言われた通り報酬額をそれぞれに下書き記し、顔写真を添えてクリップで止める。
「死にたくないなら殺したほうがいい」そうでないなら死んでしまう、と。そう付け加える。

「ん、じゃあ俺のアドレス添えておくから。何かあればこれに」
81 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 22:50:18.52 ID:DwgYdXeAo
>>79
「そう、なんだ……でも、ってことは、自分で理論組み立てて応用して発展させたってことでしょう?」

それってすごいことじゃないのかな、と少女は続ける。
魔法学校なんて色々な魔術が使える人がいて、極めている人もいて
とにかく色んな人がいる学校なのかと思っていたが彼のいたところは戦闘専門学校みたいなものなのだろうか。

「見たい!見たいみたい!!魔法見たいっ!!」

見せても構わない、との答えに俄かに興奮するとまだ温かい焼き豆腐を口の中に突っ込んで。
はふはふと言わせながら飲み込むと、何度目か、キラキラした視線を相手に送る。

「威力が低い火は使えないってことは、場所、公園の方が良いかな?」

ここでも大丈夫?そう聞きながら財布を取りだそうとバッグを漁り…
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/11(火) 22:52:52.86 ID:au0e5i0G0
>>80


「あ、強い方ですか……了解ですぅ」

書類を受けとり、どれにしようかなぁとぺらぺらめくる
賞金首のいる所在地がわかればやりやすくなる

「ありがとうございまふ! それでは」

機械剣を背にしまい、路地裏から出ていった

//お疲れさまでした!

83 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/11(火) 22:57:00.32 ID:NZauzp/o0
「ああ、きをつけてな」

立ち去るカイルの背中を見送り、アランは新しい煙草をくわえて路地を出た

/おつん!
84 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/11(火) 22:58:04.76 ID:PtHnLbPc0
>>81
「これと言って頭以外に取り得はないので。自分の長所を伸ばした結果です」
一応尊敬の対象にはなるかもしれません、と返す。

「おちついて下さい。魔法は逃げません」
元気な少女を見て、ほんの少し癒された。

「そうですね。勘定はこちらが八割払う、ででいいですか?」
カピバラさんのお礼のつもりです、と続けて財布からお金を出す。

「とりあえず公園に出ましょうか」

85 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/11(火) 22:59:39.55 ID:VbKWPKlMo
>>78
その女もまた、赤い女であった。
赤いバイク、赤いコート、赤く染めたウェーブへア。
腰につったカトラスよりもコルトよりもまず印象に残るのは、紅。

女はバイクを降りるとあるビルに入っていった。
地獄絵図を鑑賞する、同じ赤い女のいるビルだ。

「よう、お嬢ちゃん。あんた悪趣味だねえ」

アメリア言った。
相手が何者であるかを承知したうえで、ニヤリと笑ってニヒルに決めて見せた。

「あんたらしいが、ありゃちょいと惨いってもんだぜ」
86 :赤月 :2012/12/11(火) 23:05:39.79 ID:HVaUP96Po
>>85
「あー……うー……、えっとそうそう! アメリアたんだっけ?」

現れた相手の言葉を聞くと同時に、くるりと振り返って朗らかに笑いかける。
その笑顔や態度だけを見れば、どこにでも居る陽気な少女にしかきっと見えない。
だが、どこか薄ら寒い気配、どこかその笑顔は醜悪な様にしか見えないだろう。

「ボクにとっては、結構楽しかったんだけどねー☆
 孫が生まれたばっかりのお爺ちゃんが居てさー、予め子供と孫を殺して動画撮っといたんだけどねぇ。
 見せた瞬間直ぐに気絶しちゃってボク涙目というか(^_^;)」

目を爛々と輝かせて、自分のやった行為を嬉々として語る女。
これだからこの女は世界でもトップクラスに隠し事の出来ない暗殺者と呼ばれているのである。
87 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 23:06:45.47 ID:DwgYdXeAo
>>84
ふうん、と少女は納得する。
なんだか冷めたような少年の返答に何かあるのかな、なんて余計な気をまわしてみたりする。

「そ、そうだね。ごめん、魔法使いに会うの初めてで…興奮しちゃった…」
少年に諭されると気恥ずかしそうに頬をぽりぽりと掻いて。
八割はらうという少年、慌てて止めようとするものの、お礼と言われては断るのも悪い気がして。
ありがとう、そう言って残りの金額を自分で払う。

「う、うん、公園!公園行こう!」
そう元気よく言うとご馳走様でした!と屋台の主に行って外に出る。
ほかほかと、暖かいものを食べた少女は幸せそうに歩みを進めて行く。
公園は屋台のすぐそばにあり、ほどなくして二人は到着する。
88 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル :2012/12/11(火) 23:07:39.30 ID:ctOTvmWGo
「〜♪」

「……」

街中。いまだ明かりの灯るその中に、1人の男と1人の少年が並んで歩いている。
男の方は鼻歌を歌いながら、一方少年は無言のまま歩き続けていた。しかし、両人とも両手にレジ袋を持っている。

「……おっ……、キャッキャッキャ……可愛いねーちゃんじゃねーか、スカート捲りしてやろうか、キャッキャッk……」

「……デザートイーグルで頭ブチ抜かれたいなら良いよ」

遠目に可愛らしい女性を発見し、レジ袋を放り出しそうな勢いで駆け出そうとする、黒いパーカーにジーンズの男。しかし、その動きはピタリと止まる。
なぜなら、男の首を掴み、左腰にもう片方の手を添えた、コートにカーゴパンツの少年がいたからである。
やはり、幾ら再生できると言っても痛いのは痛いのだろうか。男は冷や汗を垂らしながら、鼻歌を奏でてまた歩き出した。

2人を知る者は思うだろう。あぁ、何時もの2人だなと。そして2人を知らない者は、この2人が主従関係に有るなど、思いもしないだろう。
89 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/11(火) 23:14:17.09 ID:VbKWPKlMo
>>86
「そうその通り、みんなのうざってーお姉さんアミィだよアンドラス。そろそろ赤い服装やめるつもりはないのかい?」

寒気も醜悪もアメリアには無意味だ。
何も恐れるつもりはない。それだけで彼女は恐れから解放されていた。

「キャラかぶってんだよなあ。お互いに」

くだらない冗談を言って、同じように向かいのビルを覗き込む。
あーあー、ひっでえことしやがる。

「だーからお前は考えなしだって言ってるんだろうが。そこは目の前に連れてきて気絶したくても悲鳴のせいで気絶できないってのが王道だろ?」

呆れを隠さずそう言って、胸元から煙草の箱を取り出す。

「そこでお寝んねしてもらっちゃ、下準備も意味がねえっつの……あれ、ライターどこいきやがった」

コートのポケットを探るも目当てのものは無い。
コンビニで一緒に買ってきたつもりだったが、まさかレジにでも忘れてきたのだろうか?
90 :赤月 :2012/12/11(火) 23:20:11.53 ID:HVaUP96Po
>>89
「ボクの腕は真っ赤なんだから、服だって真っ赤にしたほうが格好良いじゃん(・∀・)
 それに、アメリアたんは、正義の為に悪人やってるから、ボクとは正反対かもねー☆彡」

にへへへへー、と気の抜ける笑い声を響かせながら、くるりくるりと無意味に回る。
ポケットからは、指やら目玉やら内臓やらが、乾燥した状態で飛び出していた。
これは、単なる本人の趣味である。きっとこのあと送りつけて遊ぶなり、飾っておくなりするのだろう。

「いいもんねぇー(●`ε´●)
 他の人には結構怖がってもらえたんだもん!
 あ、火だったら私あるけど、要るー(?o?)」

懐からマッチとシガリロの缶を取り出す。
シガリロを口に加え、マッチを擦って火をつければ、独特の甘い香味が漂い始める。
そして、マッチの箱を相手のほうに放り投げることだろう。
91 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/11(火) 23:22:05.30 ID:PtHnLbPc0
>>87
「ボクも、魔法を改良する時には同じような反応でした。気持ちは分からなくもありません」
だから焔は微笑ましくなった訳で。

「ええ」
ご馳走様でした、と言って店を出る。
体が温かい。杖を使わないで魔法の行使をするのは、あまり良いことではない。
威力を出来る限り弱めることを考える。
暫く歩いて二人は到着した。

「危ないので、離れていて下さい」
そう注意すると、少女が離れたのを見て詠唱を開始する。

―――――我は命ずる。火よ、破壊を示せ

少年の体から魔方陣が浮かび、地面に張り付いてのろのろと遅いスピードで公園の中心に移動する。
そして。


「ふぁいやあ!」
『狂乱』

大きな炎が爆発的に生成され公園の中心でメラメラと燃え上がる。

焔は静かに分析する。やはり杖がないと魔力運営の効率が悪く、収束できていない為
見た目の割りに威力はそれほどでもない。
しかも魔力を多く持って行かれる。大よその見立て通りの威力だった。
焔が戦うのには、カピバラさんという杖が不可欠なのがよく分かる。

92 :トマス【L.M.G異端審問副官長】──銀短髪 [sage]:2012/12/11(火) 23:22:32.23 ID:38UjONOJo
>>88
星降る夜、詩にでもすればきっと美しい詩ができることだろうと思えるほど鮮明に星々が見える空は、世界を睥睨する
世界の主を自負している女性、トマスは空の視線を感じ取ったのか、地面に座ったまま仰ぎ見ると、流星の軌跡が空に映えた
頷きながらに手にとっている本に視線を戻そうとすれば、トマスの視線は戻らず、前方を向いた
ふむ、と再度頷くと立ち上がり本を懐にしまって視線の先へと歩き出す

「こんばんわ……いい夜ね。満月は魔族に力を与えるというけれども、流星は魔族に力を与えるのかしら?」

銀色の短髪に黒いスーツの女性が、少年の方へと向きつつも、視線を横の男の方へとやりながらに話しかけた
93 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/11(火) 23:28:19.71 ID:VbKWPKlMo
>>90
「正義なんて大それたもんは知らないね。あたしはあたしの気にくわないやつを殴るだけさ」

悪趣味な戦利品を少し見つめて、目をそらす。
といっても不気味だからではない。興味が失せたからだ。

「はっ。結構で満足してどうすんだ。……もらおうか」

アメリアが取り出したのはどこにでもありそうな安い紙巻きたばこだ。
すこし癖のあるブランドではあるが扱ってる店の多いアメスピのブラック。
投げ渡されたマッチは使ってすぐ返し、しかめっつらで煙を吐いた。

【あー……。なんで冬に外で吸うたばこはこんなにうまいかねえ。そう思わないかアンドラス」
94 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 23:34:24.13 ID:DwgYdXeAo
>>91
公園に到着する。
昼間は子供たちであふれているはずのそこは今ではシンと静まり返っていて。
わくわくと胸躍らせる自分を見透かされたのか、離れていて、と言われると
えへへ、と恥じらいながら二メートルほど離れてみる。

詠唱が始まる、魔法陣が浮かび上がる様は幻想的でとてもきれいだ。
と、ファイヤーという掛け声と同時に爆発的な炎が公園の中心に発生する。
キャンプファイヤーみたいだな、と思うと同時に動物本来の火への恐怖が呼びさまされる。

「スゴイスゴイー!かっこよかったよ…ええと…」

パチパチと手を叩き称賛の言葉を贈る、そこで漸く少年の名前を知らない事に気が付いた少女は
悩むように言葉を詰まらせる。

「ごめんね、恵那、もりみやえなっていうの、貴方のお名前は?」
95 :赤月 :2012/12/11(火) 23:35:02.59 ID:HVaUP96Po
>>93
「んー、なんでだろうねー♪
 まあ、確かにボクのロミオYジュリエッタなんて、甘いから夏だとちょっとしつこいしー?
 なんか空気がきゅぅ!って引き締まってるからぁ、味も引き締まるんじゃないかな!?」

シガリロ等の葉巻類の類は、口の中でふかすのが正しい吸い方だ。
煙を文字通り味わう為のものであり、甘い煙を口の中で楽しんで、幸せそうに吐き出している。
因みに、わりかし安いながらも良い葉を使っている赤月お気に入りの銘柄である。

「でもでも、ボクは生き血をすすってる時のほうが、気持いいかなぁーってさ!
 今日は14人分の血全部飲んじゃったから、すっごいもう気ん持よくてねー?
 最後のちょっとダンディなオジサン殺した時とか、ちょっと濡れちゃいそうだったんだよねえー///」

ころりころり、と表情を変えながら、てれてれと嬉し恥ずかし暴露話。
そして、また双眼鏡を手に持って、眼下に警察が集まってきているのを眺め始めた。
巷で噂の吸血殺人鬼はここに居るんだけどなぁー、と小さく呟いてほくそ笑んでいる辺り、やっぱりいい性格をしている。
96 :朧 風太郎 [sage]:2012/12/11(火) 23:36:23.90 ID:onhl25KAo

野太い男の声、もとい悲鳴が夜空に響いた。
聞こえた方角は街の南、人通りも少ない大きめな公園。
街灯の下に両手を後ろで縛られ、地面に座り込み気絶する男がいた。

その傍らには華奢な少年。学ランに長い緑のマフラーまではよく居るだろうか。
だが、背中に日本刀が背負われていて、狐仮面を被っている――明らかに不審者だ。

「ったく、このクソ寒い季節によくやるよ――――ほいっ、と」

さらさら、と白い紙に『天誅』と極太マジックで書いて、男の顔に貼り付ける。
満足した様に小さく頷き、タッチ式の携帯電話と取り出して……『もしもし、警察ですか?』。

不審者の通報を済ませた後、狐面を取り外す。やはり現れるのはあどけない顔。
ふぁぁ、と大きく欠伸をしその場をそそくさと退散しようとする――――。
97 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル :2012/12/11(火) 23:37:39.88 ID:ctOTvmWGo
>>92
「……? ……キャッキャッキャ……」

「……え? ……フォール?」

「……さぁな。『魔界』ってトコじゃ、流星どころか月すら見えねえって話だけどなぁ。
 少なくとも、流星が魔族に力を与えるなんて話、俺は聞いたことねぇぜ? キャッキャッキャ!」

突然現れた彼女に当惑する少年。だが、男の方はそう行かなかったらしい。
瞬時に、彼女が何を言っているのかを理解すると、彼独特の笑いの後、そう彼女に向かってそう言い放った。

男の瞳は血の様に紅く、片目の下には赤い帯が2本引かれている。魔術的な心得があるのなら、すぐに分かるはずだ。
この男、何か違うと。

「え、えーと、……こんばんは」

そして悪魔の飼い主である少年は、何がなにやら分からず、ただ現れた彼女に軽く挨拶をするしかなかった。
98 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/11(火) 23:44:51.31 ID:VbKWPKlMo
>>95
「そんなあまったるいもん、よく吸う気になるねえ。あたしは無理、そのまま咽ちまいそうだよ」

わりかし本気でそう言ってから、煙を勢いよく吐き出す。
葉巻なんて今時手に入りづらいもんをよく吸うもんだ。マッチをもっていることにしてもこだわりがあるんだろうと感心した。
自分にも趣味はあるが、あれは常日頃からどうこうという類ではない。

「生き血ねえ。まるでドラゴンの息子、都市伝説の怪物、そのまんまモンスターってわけだ。……嘘つけよ、どうせ
とっくに洪水だろうが」

相変わらずの変体っぷりに苦笑しつつ、二本目の煙草に手を伸ばす。
警察が来たか。あたしよりも遅い登場とはどういうことだ。
アメリアは自分たちの存在に気付くかどうかよりも、あのロードキングに駐禁とらないでほしいと思いながらその様子を見ていた。
そうだ、ライターが無いんだった。だがふと尻のポケットに手を入れるとこ今度は見つかった。
火を灯し、煙を吸い込む。
99 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/11(火) 23:45:03.98 ID:PtHnLbPc0
>>94
「本来こうして見せる物ではないのですが。これもお礼ですね。特別です」

と言いながら頭を掻く。カピバラさんも照れていた。
そもそも自分の魔法は派手すぎて、あまり戦闘には適していない。戦闘の面で見れば、焔は三流もいい所だ。

「すみません、ボクとしたことが申し遅れてしまいましたね。
 しらゆきほむらと申します。宜しくお願いしますね、恵那さん」

それとも守宮さんとお呼びしましょうか、と訊ねる。
名前で呼ぶのは外国の文化である為だ。
100 :トマス【L.M.G異端審問副官長】──銀短髪 [sage]:2012/12/11(火) 23:48:58.40 ID:38UjONOJo
>>97
空に浮かぶのは月だが、目の前に居る浮かれている様にも見える男性は、憶測だが人間ではないかもしれない
邪教徒が蔓延っているのであれば、異形でさえも存在するのがこの世界
最早世界はそれを認めており、異形とは言えないようにも思えてきたあたり、感覚がおかしくなっているのだろう
憶測はもう既に確信へと変わりつつもあるのだが、上位契約者の場合面倒な事になりかねない
慎重に行こうと、トマスは宵の空気を吸い、心の中を整理しながらに空に手を凪ぐ様に翳す

「ふぅん、私結構文献とか持ってるけどそういうのは見たことが無いわ……
あら、こんばんは
それはそうと貴方、所属は?」

凪いだ後、トマスの手元には一冊のハードカバーの本
少年からでは遠目で内容や題名は見えないであろうが、歴史が多々書かれた古びた本である
トマスが問うた所属とは、何処か企業や組織に属しているのか、という事であろう
101 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/11(火) 23:54:55.09 ID:DwgYdXeAo
>>99
「あ、そうなの?恵那嬉しいなあ……」

特別、という言葉にニコニコと上機嫌。
照れている少年とカピバラさんに可愛いなあと更に表情を緩めさせて。

「いえいえー、あ、焔くんね、了解了解」

名乗られた名前を繰り返す様にして脳裏に刻みこむと軽い調子で頷く。

「あ、いいの、恵那でいいの、大丈夫、恵那の方が馴れ馴れしいし、問題ないよー」
「さて、いいモノ見せてもらったし、恵那そろそろ帰ろうかと思うんだけど焔くんはどうする?」

魔法が見れたことが嬉しかったのだろう。ほくほく顔である。
スクールバッグを肩にかけ直しながら首を傾げてそう訊いてみる。
102 :赤月 :2012/12/11(火) 23:57:28.62 ID:HVaUP96Po
>>98
「甘い物がボクは大好きなのさー(^_^)
 生き血は甘いし、恐怖は頭が蕩けそうなくらいボクの味覚を潤してくれる。
 むせそうな位甘く、甘ったるく生きたいのさ、恍惚な甘さに浸ってねぇ?」

甘ったるい臭いをまき散らしながらも、虫歯など気にする様子も無さそうな甘党っぷりを口に出す。
自分に甘く、他人に厳しいを地で行く甘党女は、他者の恐怖の甘さを知っていた。

「あ、バレたー?
 ちょっと、今日はダンディさは十分だから、後で若さ成分でも摂取しようかなってねェ?
 男の子を誘惑しつつ、目の前でお母さんを辱めなが――、ちょっと興奮してきた、ちょっとまってまって……」

変態発言をどこまでも留めること無く始めながら、段々体を掻き抱き、頬を紅潮させながら震え出す。
恍惚とした表情で、舌なめずりし始めて、爛々とした瞳で階下の警察官や群衆を睨め回ししだす女。
どう見ても危ない人だが、実際危ないから困ったものだ。どうしようもない。

「ちょっと、あそこの警官の人イケメンかも(・ω<)☆
 あの婦警さんも可愛いし――って見つめ合ってる、そういうこと!? そういうことなの!?
 ちょっと不安そうな表情の婦警さんと警官さんで、もしかして幼馴染とかだったら殺意2倍来るよ!? どうしよう、殺そうそうしよう!
 アメリアたん、ちょっと私殺してくるから待っててねー!」

興奮しながら、赤月は唐突にビルの柵を飛び越えて、地上へと飛び降りだした。
腕の形状が即座に変化し、グライダーのような形状になると、ゆっくりと地上に降下。
腕を伸ばして警官と婦警を絡めとると同時に引き倒し、一旦地面に強力にたたきつけてから手元に寄せて、その場で警官の唇を奪った。

「ん――っ、む、ぅ。 ん、ちゅ――――ぷ、はぁ。
 可愛い、くぁいいい、可愛い! その怯えた顔、あなた達新人だよね、? ね!?
 大丈夫、怖いことも想像してる事も全部事実だから! あなた達の期待はボク裏切らないよ!?
 安心して! あなた達は絶対[ピーーー]し、絶対に辱めるから! ね、ね、暫くボクと一緒に遊ぼう!?
 お姉ちゃんなんて、おっぱいこんなにぼよんぼよんで、羨ましいなぁもう!
 大丈夫、ふたりともボクが寝とってあげるからね? 愛してるから! 愛してるから愛情を以て[ピーーー]から!
 じゃ、愛の巣へ行こう! ラン[ピザ]ーだよ! ね!?」

怒涛の早口でラブコールを叩きつけた後に、2人にキスの嵐をして。
武装を即座に解除させると、腕に2人を捉えたまま、女は屋上のアメリアにウィンクをする。
その後、左腕でくいっ、と何かを示す辺り、一緒にどう? との誘いだろう。
付いて行っても良い物は見られないため、断ったほうが無難かもしれない。どっちにしろ今は凄く楽しいため機嫌を悪くすることもない。
103 :赤月 [sage saga]:2012/12/11(火) 23:58:24.58 ID:HVaUP96Po
>>98
「甘い物がボクは大好きなのさー(^_^)
 生き血は甘いし、恐怖は頭が蕩けそうなくらいボクの味覚を潤してくれる。
 むせそうな位甘く、甘ったるく生きたいのさ、恍惚な甘さに浸ってねぇ?」

甘ったるい臭いをまき散らしながらも、虫歯など気にする様子も無さそうな甘党っぷりを口に出す。
自分に甘く、他人に厳しいを地で行く甘党女は、他者の恐怖の甘さを知っていた。

「あ、バレたー?
 ちょっと、今日はダンディさは十分だから、後で若さ成分でも摂取しようかなってねェ?
 男の子を誘惑しつつ、目の前でお母さんを辱めなが――、ちょっと興奮してきた、ちょっとまってまって……」

変態発言をどこまでも留めること無く始めながら、段々体を掻き抱き、頬を紅潮させながら震え出す。
恍惚とした表情で、舌なめずりし始めて、爛々とした瞳で階下の警察官や群衆を睨め回ししだす女。
どう見ても危ない人だが、実際危ないから困ったものだ。どうしようもない。

「ちょっと、あそこの警官の人イケメンかも(・ω<)☆
 あの婦警さんも可愛いし――って見つめ合ってる、そういうこと!? そういうことなの!?
 ちょっと不安そうな表情の婦警さんと警官さんで、もしかして幼馴染とかだったら殺意2倍来るよ!? どうしよう、殺そうそうしよう!
 アメリアたん、ちょっと私殺してくるから待っててねー!」

興奮しながら、赤月は唐突にビルの柵を飛び越えて、地上へと飛び降りだした。
腕の形状が即座に変化し、グライダーのような形状になると、ゆっくりと地上に降下。
腕を伸ばして警官と婦警を絡めとると同時に引き倒し、一旦地面に強力にたたきつけてから手元に寄せて、その場で警官の唇を奪った。

「ん――っ、む、ぅ。 ん、ちゅ――――ぷ、はぁ。
 可愛い、くぁいいい、可愛い! その怯えた顔、あなた達新人だよね、? ね!?
 大丈夫、怖いことも想像してる事も全部事実だから! あなた達の期待はボク裏切らないよ!?
 安心して! あなた達は絶対殺すし、絶対に辱めるから! ね、ね、暫くボクと一緒に遊ぼう!?
 お姉ちゃんなんて、おっぱいこんなにぼよんぼよんで、羨ましいなぁもう!
 大丈夫、ふたりともボクが寝とってあげるからね? 愛してるから! 愛してるから愛情を以て殺すから!
 じゃ、愛の巣へ行こう! ランデブーだよ! ね!?」

怒涛の早口でラブコールを叩きつけた後に、2人にキスの嵐をして。
武装を即座に解除させると、腕に2人を捉えたまま、女は屋上のアメリアにウィンクをする。
その後、左腕でくいっ、と何かを示す辺り、一緒にどう? との誘いだろう。
付いて行っても良い物は見られないため、断ったほうが無難かもしれない。どっちにしろ今は凄く楽しいため機嫌を悪くすることもない。
104 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル :2012/12/12(水) 00:01:41.08 ID:jVfdv1nxo
>>100
「ぼ、僕ですか? 一応、PASFのICOD職員をしていますけど……あ、葉流と申します」

「……ケッケッケ、葉流よぉ。コイツ、結構やり手だぜ?」

「えっ?」

言われるがまま、所属を―――治安維持組織の名を口に出す少年。
そして、何かを感じ取ったのか、笑いながら、わざと彼女にも聞こえるように少年に言う男。
少年はそう言われ、一瞬彼女を犯罪者かと思うも、あまりそのようには見えない。
なんと言うか、犯罪者のような緊張や、そういったものが見られない。隣にいる男に視線を向けるも、ケッケッケと笑うばかり。

……虚空から出現したハードカバーの本に目を奪われるも、何の本なのかがわからない。ますます疑問が深まるばかり。

「そりゃそうだろうなぁ、『魔界』なんて、人間には行けねぇトコだもんなぁ、お嬢さんよぉ。
 俺はフォール。……そっちも名乗ったらどうなんだぁ? キャッキャッキャッ!」

と、男は名前だけの簡単な自己紹介を済ませると、また独特な笑い方をしながらそう促した。
105 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/12(水) 00:02:38.79 ID:FkVyC/gh0
>>101
「分かりました、では恵那さんとお呼びします」
「そうですね。ボクもホテルに戻ります。満足して頂けたなら、何よりですね」
そう言うと顔を綻ばせた。

「それでは、この辺りで。かぴーも恵那さんに懐いたようですし、縁が合ったらまたお会いしましょう」
頭を下げると、焔は歩き出す。また会えたらいいなあと思いながら。
実は目標はホテルではない。焔の目的は――――――?

/ありがとうございました!お疲れ様です。


106 :木戸 優(どことなく危なげなイケメン) [!美鳥_res sage saga]:2012/12/12(水) 00:05:45.93 ID:xUWq+gy60
道路の真ん中を血を反り血を浴びた男が堂々と歩く
当然、周りの人間は静まり返りいままで馬鹿でかい声でしゃべっていた酔っぱらいたちも思わず口を閉じる
彼の近くは静寂に包まれていた。
しかし、等の本人は気持ち悪いぐらいの笑顔でとても幸せそうだった

<こんばんわーです
107 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/12(水) 00:06:39.62 ID:swDopeJ4o
>>102
さて自分の知ってるアンドラスはここまで変態だったかなと思いはするが、それを止めるつもりは毛頭ない。

「はいよ、いってきな変態アンちゃん」

軽口をたたきつつ、追い払うようなジェスチャーで見送った。


「あーあー、あんなに勢いよく叩きつけたら骨の一本も折れるんじゃないか。それじゃお楽しみだって楽しめないだろうに」

口説き文句を聞き届け、ウインクはヒラヒラと手を振ってNOの合図で応える。
アンドラス本人は嫌いじゃないが、彼女の戸は趣味が合わな過ぎる。
それに抱くのならもっと気位の高い相手がいい。そう思いながらアメリアは屋上を去る。
このまま彼女は戻ってこないだろう、ならばまってやる必要もない。

赤い髪をたなびかせ、赤いコートの身にまとい、赤い愛車にまたがって、アメリアは立ち去った。
まだまだこの国には来たばかりだ。他にも楽しいことがあるかもしれないと期待に胸を躍らせて。

/お疲れ様でした。
108 :赤月 [sage saga]:2012/12/12(水) 00:07:16.49 ID:3UoTHLvUo
>>107
/乙でしたー!
109 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/12(水) 00:08:22.31 ID:v4k8ZERQo
>>105
「ホテル暮らしなんだ、ちょっと意外」
顔を綻ばせる少年にこちらは目を丸くする。
少年の様子からしてどこかに下宿なんてしてるんじゃないか、そう思っていたから。

「うん、じゃーね、焔くん」
ぶんぶんと手を振る、こちらもまた会える事を祈って。
そうしてから公園を後にする、こちらは素直に自宅たる神社への道をたどっていった。

/こちらこそありがとうございました!
/お疲れ様です!
110 :トマス【L.M.G異端審問副官長】──銀短髪 [sage]:2012/12/12(水) 00:14:18.07 ID:PA907jkwo
>>104
はん、と乾いた笑を見せたトマスは、フォールと名乗る男の様な物に対して、見下す様な態度を取る
もし、悪魔である様な物であれば下手に出る真似をすれば一瞬のして取り入れられてしまう
取り入れられてしまえばお終いだ、こういった陽気な態度を取る悪魔程、自分の力に誇りを持っている事が多い
トマスは自らの1000年以上の長い記憶を利用しながらに帰納する
片目を瞑りながらに視線を落とし、ハードカバーの本を開けるとそこには、西班牙の初代異端審問官のページ

「……L.M.G副官長、トマス・デ・トルケマダよ……私は今トマスに身体を貸している存在
謂わば身代わりでもあり私がトマスでもある、言いたいことは分かるかしら
そうね、トマスの記憶によると死後に地獄とか天国だとかたらい回しにされたそうだけど──
もしかしてあなた、トマスの事知ってるかもしれないわ
まぁ、そんなことはどうでもいいのよ、そう所属あり、か……」

頷き、ハードカバーの本を宙に放り投げると、勿論だと言うように、霧散し、消えた
トマスは男性の方へと指を指しながらに、言い放つ

「貴方、人間じゃないわよね?そしてその横の少年も──ただものではないはずよね?違う?」
111 :アラン・J・ロックウェル【治安機関職員】E:SW1911PD 、 SIG P210 :2012/12/12(水) 00:29:43.54 ID:jl1gM6K4o
>>106
<ばんわ!
112 :金髪の美幼女/白ゴスロリ :2012/12/12(水) 00:30:11.30 ID:lO9AmIYHo


「かーなしげーに咲くー花にー♪ きーみのおーもかげーをみたー♪」
歌詞からして悲しげな曲だろうと予測されるソレを、嬉々とした表情で歌う金髪の美しい幼女。
身に纏うは、いわゆるゴスロリ。長い金髪が真っ白なゴスロリに映え、キラキラと輝きを放っている。

>>106

「だーい好きーなあm……」
天使のような声色の歌声が、返り血を浴びた男を見たことでピタリと止まった。
幼女は一瞬、何かを考えるような顔をしたが、すぐに顔を上げ男に走り寄る。

「ねぇねぇ、なんでアナタはそんなに楽しそーなの?」
真っ白な幼女は、柔らかな笑みで血まみれの男に問いかけた。
113 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル :2012/12/12(水) 00:31:09.92 ID:jVfdv1nxo
>>110
彼女の話を聞いて、先ず最初に反応したのは少年。

「L.M.G……独立司法機関の……。トマスさん、ですか。
 えっと……、体を貸している……?」

「キャッキャッキャッ! 死に損なった魂が、この世に止まって人に憑いてるって訳かぁ?
 そして自分の全てを明け渡している状態……こんなトコかぁ? 
 そのトマスって奴は知らねぇが、・・・…ケッケッケ、こりゃおもしれぇ奴と会っちまったなぁ?」

少年も、その司法機関については知っていたが、そこまでだった。
正直な話、少年は魔術的な話が分からない。魔術やそちらの方を知っているのは、専ら男のほうなのだ。
ニヤついたまま話す男。それを聞いた少年は、何か、自分達と似ていると感じる。何かに憑かれた人間として。

「ケッケッケ! あぁ、俺は人間じゃねぇ。正真正銘、本物の悪魔だぜぇ? 『魔界』からちょっくら旅行によぉ」

やっと謎解きかぁ? そんな目をしながら彼女の問を受け、さも当然のようにカミングアウトする。何の問題もないかのような、その笑い顔。

「んで、俺はこのちっさい奴の魂に憑いてんだよ。 それがなきゃ、治安維持組織のただの人間だぜ? キャッキャッキャッ!」

少年を指差し、高らかに笑う。少年は、「どうも」とただ軽く礼をするだけしかできない。
114 :トマス【L.M.G異端審問副官長】──銀短髪 [sage]:2012/12/12(水) 00:46:10.21 ID:PA907jkwo
>>113
男性の笑に釣られた訳ではないが、トマスも頬に微笑を浮かべた
トマスの存在は異端審問官でありながらに、自らが死んでしまった後に現世に魂が固定化されることによって自らが異端となってしまった
それは謂わば自己矛盾存在、故に全てをこの女性へと明け渡したのだ
都合のいい事にこの女性は形から入るタイプだそうでトマスの事は自らが進んで調べていったという
現在のトマスは目の前にいる、自分とは似つつ似つかずの少年の方へと、男性の指先の動きの誘導に合わせ、見た

「よく喋る悪魔ね、余程に強いらしいわね──それに比例して貴方も強い、と考えても良いわよね?
そうね、フォール……君と呼べばいいかしら?貴方の存在は中々に面白いわね
本来ならば審問しなければならない立場なんでしょうけど、私の興味本意で生かしといてあげるわ
そうだわ、今度模擬戦でもしないかしら?貴方達に興味が湧いたわ」

トマスは微笑のままに少年へともう一歩、距離を詰めるように近づいて行った
これに深い意味は無いが、敢えて言うのならばトマスの興味が相手の心に抉りこみような形ともとれる
左手の魔方陣がちら、と見えるかもしれないが、それに意識をしていない証拠としてトマスの目つきには虚偽が含まれていない
猜疑するだけでも無駄だ、という事であろう
突然の模擬戦の申し込みだがこれも関心という本意であり、悪意は一切含まれていない

「小さくても、脅威にはなりかねないとは言えないでしょ?寡黙なのは好きだけど、貴方は自分の事を誇示しようとしないのかしら?」
115 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル :2012/12/12(水) 01:02:38.92 ID:jVfdv1nxo
>>114
「そ、そんなことは……」

「何ビビってんだぁ葉流よぉ。俺は自慢じゃねぇが、名を馳せた悪魔だぜぇ? ケッケッケ!
 それはそれはありがてぇ事だなぁ、……ま、悪い事は出来ねぇから、安心してもらえると嬉しいだがなぁ、お嬢さんよぉ?」

何時も以上に饒舌な男は、その後の模擬戦の申し込みについても承諾した。
当然のように少年は抗議するが、男は相手にしようともしない。……結局、最近余り運動していないのも相まって、承諾することになった。

ニヤニヤと笑みを浮かべる男。対して、あまり声を出さない少年。
何時もの立場が、今では逆転していた。

近づく彼女、だが少年は後ずさりも出来ない。何か、逃げてはいけないような気がして。

「……僕は、とある事件でフォールに出会って、流れでフォールと一生を共にすることになったんです。全くの偶然でした。
 だから僕は、折角手に入れた力だから、その力を世界のために使おうと思ったんです。……だから僕は、その事を誇示しよう何て、思いません」

久し振りに長く喋った少年。その瞳には、嘘は含まれていないように見える。
116 :トマス【L.M.G異端審問副官長】──銀短髪 [sage]:2012/12/12(水) 01:15:41.44 ID:PA907jkwo
>>115
模擬戦を承諾してくれた瞬間に、トマスの目に光彩が消え失せたかの様にも見えた
そして違った色の色彩が眼球に映えたかと思えばそれはほんの数秒で、トマスの目を見て会話をしていなければ気づかないであろう
衝動だとかそういうものではない別の種類のもの、言い知れぬ、底知れぬ深淵の様な鈍い光
トマスはそのような事に気を配る暇などないというように、ただ純粋に少年の言葉を聞いていた
少年とこの男性、否悪魔との出会いはきっと壮絶で、人生を揺るがすには容易なものであったのだろう
苦悶、自問自答であったり、力を得るということはつまり、何かを失うことが未来に確定付される
予定調和の様に人が死に、それを救えずにのうのうと生きていく、そんな事は何度も見てきた

「……なぁんだ、残念。私、貴方の事が好きなのに
もしよかったらL.M.G.に来いなんて、とても言えないわね
偽善であり偽悪、貴方にはぴったりだわ」

さて、と少年の方へともう一歩、そして顔を覗き込みようにして顔を近づける
もう少しで互いの鼻が触れ合いそうな位置、少年の瞳孔を深く見つめて

「まだ綺麗だわ──、この清廉さを保って頂戴」
117 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル :2012/12/12(水) 01:31:11.19 ID:jVfdv1nxo
>>116
その瞬間、丁度少年は俯いて、その瞬間を見ることは叶わなかった。
しかし男……悪魔はバッチリとその瞬間を、瞳の色が変わるのを見届けると、ケッケッケと、小さく声を漏らした。

「えっ、あ、いや、好きって……、……偽善、偽悪……」

途切れ途切れに、彼女の言う単語を繰り返す。勿論、少年にはその自覚はない。キョトンと、言い換えれば呆然としている。
男はというと、先ほどと同様に小さく笑うのみ。少年を助けるものは、何も居ないということだ。

「っ!? ……は、はい……」

そして、顔を近づけられると少年も恥ずかしいのか、少し頬が赤くなる。
だが彼女の質問には、戸惑いながらも、確りと答えた。……全く、悪の道へと落ちる気はないようで。

その様子を、男は傑作だぁとか言いながら笑っていた。その笑いは、全く人間がするものではなかった。
人間に出せる声ではないとか、そういう意味ではなく、感情的に。
118 :トマス【L.M.G異端審問副官長】──銀短髪 [sage]:2012/12/12(水) 01:44:00.90 ID:PA907jkwo
>>117
はん、と笑ながらに踵を返して片目を瞑って少年にそれを別れの合図とする
さて、どうなるだろうか模擬戦は

帰路につくトマスの顔は喜色満面の笑みを、いつしか帯びていたのだった

/からみあじゃしゃー模擬戦機会があればよろしくお願いすねー
/おやしゃーっすみ
119 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル :2012/12/12(水) 01:48:34.77 ID:jVfdv1nxo
>>118
「あ、……さようなら……」

少しボーっとしていたのだろうか、小さくそう返して自分達もまた帰宅し始めた。


「ケッケッケ! 顔赤くしてんじゃねぇよ、キャッキャッキャッ!」

そして、数秒後にデザートイーグルの発砲音が鳴り響く。それは、的確に男の頭をぶち抜いた。

/絡み乙でしたー
/はーい、模擬戦よろしくお願いいたしますー
120 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 02:29:54.30 ID:FkVyC/gh0
「ヒヒヒヒヒ〜」

今日も飽きることなく友達作りの為、サクヤは歩いている。
その友達もいい感じに増えてきた。何人か怪しい人物は居るが、良好な関係は築けている。
121 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 03:54:15.21 ID:JUcJskORo
「〜♪」
一人の女が夜道を歩いている。
中々綺麗な顔立ちで、長い髪を高く結い上げている。
どうやら機嫌が良いようだ。
122 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 03:57:16.73 ID:FkVyC/gh0
>>121
さて、今日はどんな風に驚かそうか。
サクヤは考えた。……物陰からにゅっと出ることしか思いつかない。
という訳でサクヤは物陰からにゅっと出た。

「ヒヒヒヒヒこんばんは〜!」
123 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 04:01:02.74 ID:JUcJskORo
>>122
「こ、こんばんは………」
どうやら驚いていると同時に引いているようだ。
それはそうだろう。
普通人がにゅっと出てきたらびっくりするし、いい大人が何やってんだよ、とか思うはずだ。
124 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 04:05:32.77 ID:FkVyC/gh0
>>123
「……こんばんは。どうやらアタシ、やらかしちゃったみたいだねえ」
そのリアクションに自分が悲しくなる。
――――――人を驚かせるの、やめた方がいいなあ。
一人で納得して。
「すまないねえ。お詫びするよ」
深いお辞儀でお詫びをした。
125 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 04:10:47.99 ID:JUcJskORo
>>124
「え、いや、その………」
わたわたする、どうやら傷つけてしまったと思っているらしい。
「いや、私はいいと思いますよ!?それ!」
そんな言葉を目の前の女性にかける、本人はフォローのつもりらしいが全然フォローしてない。
126 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 04:13:40.73 ID:FkVyC/gh0
>>125
「いいのかい!?」
あれえ、と思う。この空気は何なのだろうか。
「じゃあアタシがまた物陰に入って、アンタを驚かせていいというだねえ」
ずれた発言を繰り出した。
127 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 04:21:37.92 ID:JUcJskORo
>>126
「……………」
何故こうなってしまったのだろうか、と考える。
いや、私が悪いのか。
私の予想では違う答えがかえってくる筈だったんだが。
予想とは当てにならないものだな、と思いつつ
「良いですよ」
と発言した。

……………あれ?
128 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 04:24:37.91 ID:FkVyC/gh0
>>127
「分かったよ」
サクヤが隠れて少し時間が経って。

※※※※※※※※※※※※

さて、今日はどんな風に驚かそうか。
サクヤは考えた。……物陰からにゅっと出ることしか思いつかない。
という訳でサクヤは物陰からにゅっと出た。

「ヒヒヒヒヒこんばんは〜!」
129 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 04:30:46.88 ID:JUcJskORo
>>128
「…………」

違う、違う。
私はいや、それは…と言おうとしたのだ。
何故こんな風になってしまったんだ、というかどういう反応をすればいいんだ。

「こ、こんばんは………」

とりあえずさっきとおんなじ反応をしておいた。
130 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 04:34:39.99 ID:FkVyC/gh0
>>129
びゅう、と横風が吹き、二人の足元を通り過ぎていく。

―――――――そこにあったのは、大きな疲労感と虚しさだった。

「ありがとうねえ。―――アタシは、ベストを尽くしたかい?」
とりあえずニヤリと笑ってみる。この寒い中汗水をダラダラたらしながら。
131 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 04:39:24.15 ID:JUcJskORo
>>130
「………尽くせたと思いますよ。」

こんな時、どういう顔をしていいか分からないの状態だったが一応肯定しておいた。
だってこの人があまりにも可哀想に見えたから。

さて、私はこの空気の中どういう行動をしたら良いのだろうか。
132 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 04:44:02.23 ID:FkVyC/gh0
>>131
………暫く無言になる。この空気の中、話題が見つからない。
目の前の相手は一般人であろう、物騒なことも言えない。
サクヤは、こういう相手の時は案外話し下手だったりする。

「自己紹介でもしないかねえ。それぐらいしか、今のアタシには思いつかないよ」
苦し紛れの言葉を発する。
133 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 04:47:34.61 ID:JUcJskORo
>>132
「い、良いですね自己紹介!!」

何とか話題が見つかってホッとする。
彼女には感謝しなければ。

この場合、私から自己紹介したほうが良いのだろうか?
134 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 04:52:28.01 ID:FkVyC/gh0
>>133
「アタシの名前はサクヤって言うんさ」
そこで止まる。一般人相手にホームレスだと言ったら引かれる。正義の味方は隠しているし、引かれるだけ。
賞金首だと言うのは論外。どうすればいいのか。
「……飲み物は緑茶が好きで、基本的に甘い物が好きさね」
その辺りしか、言うことがない。
135 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 04:56:26.31 ID:JUcJskORo
>>134
「サクヤさんですか………」

………次は私の番か。
そんな事を思いながら

「私の名前は高橋凛花です。」

字は少し違うが、彼女、サクヤが知っている名前を口にした。
136 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 05:00:21.53 ID:FkVyC/gh0
>>135
……なぜか色々納得できた。
「凛花さんの趣味はなんだい?」
無難な質問をする。ある意味目の前の存在は、最も恐ろしいかもしれなかった。
サクヤは、真剣に接することにした。
137 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 05:08:34.92 ID:JUcJskORo
>>136
「趣味ですか?うーん………」

腕を組んで、うーんとうなる。
そういえば趣味らしい趣味は無い気がする。
人を女体化させる事、なんて言ったら引かれてしまうし今はできないのだ。

とりあえず

「趣味はありませんが、好きな事は人をおちょくったりすることですかね」

ふふ、と笑いながらそういった。
138 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 05:13:38.18 ID:FkVyC/gh0
>>137
「でもおちょくられるのは嫌いじゃないかい?
……なんかそんな気がするよ」

ヒヒヒヒヒと笑う。自分が驚かせた時の反応を見れば、おのずと想像は付く。
それに高校時代の彼女は、そうだった。

「何かいい性格してそうだねえ、アンタ」
今回の『いい性格』は、半分は皮肉の意味だ。
139 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 [saga]:2012/12/12(水) 05:19:40.54 ID:Ammmiglco
従関節社会
140 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 05:19:53.21 ID:JUcJskORo
>>138
「………よく分かりましたね」

何かそんな気がすると言ったが、何故かもやもやする。
まるで私の事を知っているような………
いや、気のせいだろう。
彼女みたいな変人は沢山見たことあるが、彼女みたいな容姿の人間は見たことが無い。

「いい性格ですか…ふふ、ありがとうございます。」

多分皮肉だろうが、一応礼を言った。
141 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 05:26:25.47 ID:FkVyC/gh0
>>139
「別に大したことはないさね」
これでも色々な人を見てるんだよ、とヒヒヒヒヒ。

「……はあ、調子が狂うねえ。でも嫌じゃない。いたずら好きなのもお互い様だからねえ。
 何となく、アンタとは仲良くなれそうな気がするよ」
そして、やれやれと大きく溜息をついた。
142 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 05:34:11.93 ID:JUcJskORo
>>141
「ですか………」

でも凄いなあ、人を見る目があって。

話しかけてきたのはそっちだし、あんな空気になったのもそっちのせいではないかと思うが。
いや、私にも少しだけ、ほんの少しだけ、責任があるか。


「私もサクヤさんとは仲良くやれそうです。」

これは本当だ、この人とは仲良くやれそうだ。
それに、何か懐かしい感じがする。
まあ気のせいだろう。
143 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 05:38:44.37 ID:FkVyC/gh0
>>142
「そうだねえ」
にかっと笑う。

「じゃあこれから凛花と仲良くしていこうかねえ。
 と言う訳で、アタシは人を驚かせるのはやめないことにしたよ」
軽くおちょくることにした。

「だってアンタがアタシなら、やめないだろう?」
ヒヒヒヒヒと耳障りな声。
144 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 05:43:38.88 ID:JUcJskORo
>>143
「ですね、私がサクヤさんだったら絶対やめません。」

そんなことを言いながら、この人とは気が合うな、と思った。
まあサクヤさんの犠牲になる人は可哀想だとは思うが。
145 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 05:51:37.40 ID:FkVyC/gh0
>>144
「何だかんだで今回もおもしろ……いことになったからねえ」
二回目はごめんだけどねえ、と続ける。

「じゃあ気が合う人間と仲良くなれたし、今日は帰ることにするよ。
 何だかんだで楽しかった。縁が合ったらまた会おうねえ、凛花」

そうしてヒヒヒヒヒと言いながら一度礼をすると、サクヤは去って行った。

/お疲れ様でした。楽しかったですwww

146 :高橋 凛花 空間移動 [sage]:2012/12/12(水) 05:54:56.83 ID:JUcJskORo
>>145
「いえいえ、良いんですよ。」

「はい、さようなら、また会いましょう、サクヤさん。」

そういいながら例をすると、高橋もそこを去っていった。

/私も楽しかったですwwwwwwお疲れ様でしたー!
147 :ストリングス(麗人)実は紐状の生物兵器 [saga]:2012/12/12(水) 06:07:44.11 ID:Ammmiglco
廃ビルの中の話だ。彼はそこを食堂と呼んでいるが…。

例えば子供、例えば女、特に身重な女。それは狩ってはいけない。
自分が何者かを確かめる時、それを狩るのは何かがちがう。
そこまではわかる。観念で理解出来る。

立ったまま殺害された男性が立ったまま捕食されている。
グシャ!バリ!ボリボリ!
しかし、例えば目の前の男性にも家族は居るはずだ。
それを狩れば、彼の率いる群れ、つまり家族は路頭に迷う。
もう牙は立てた。だから食う。しかしこれは獲物として適していたのか?

とはいえ、こちらも生き延びるために人間を捕食しなければならない。
立ったまま死んでいる男性を立ったまま食っている化物は狩猟の在り方を考えている。
148 :ストリングス(麗人)実は紐状の生物兵器 [saga]:2012/12/12(水) 06:22:26.43 ID:Ammmiglco
「ああ、食い足りないな。
 けれど、そのくらいが健康にはいいらしいし。」
 腰下まで食われた男が倒れる。
「いや、全部食わないとな。
 こいつに悪い。こいつは俺に食われるために生まれてきたわけじゃない。
 なら…完食しないとな。せめてもの話。」
149 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 06:23:25.43 ID:FkVyC/gh0
>>147
サクヤは、建物に入る時から嫌な予感がしていた。
昔、蛍子に言われたことを思い出す。
――――友達が犯罪を犯したら、どうすればいい?
しかし足は吸い込まれるように建物に向かい――――――見てしまった。

サクヤは、驚かなかった。感覚が麻痺しているのかもしれない。
次に頭で様々な可能性を考える。しかし目の前で捕食されている男は一般人に見えて。
たった今ストリングスに殺されたように見えて。

ぼうっとしているサクヤの顔に、跳ねた血がビシャっと付着した。
150 :ストリングス(麗人)実は紐状の生物兵器 [saga]:2012/12/12(水) 06:26:29.32 ID:Ammmiglco
>>148
死体に話かける。
「ごちそうさまなんて言葉はわたしは嫌いだ。
 誰も彼も、誰かに食われるために生まれてきたわけじゃない。
 御免なさい、しかないよな。でも食わないと持たないんだよ。」
残りを包み込むと骨まで咀嚼して飲み込む。
「でも、ごちそうさまって感情がでてくるんだよな、」
151 :ストリングス(麗人)実は紐状の生物兵器 [saga]:2012/12/12(水) 06:29:41.89 ID:Ammmiglco
>>149
「やあ、サクヤじゃないか…」
 その後頭部に眼球が作られ、それがサクヤを見る。
「人間の友達に、人間を食べているのは…見たくなかったよ。」
 ストリングスは成人男性を飲み込むと咀嚼し飲み下した。
「僕はやっぱり君達人間の天敵らしいよ。
 人を食わないとやっていけない。
 残念な話だけれど、それが真実だよ。」
152 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 06:41:03.11 ID:FkVyC/gh0
>>151
「やあ、ストリングス」
口が勝手に開いて話し始める。
「そうだねえ。アタシも見たくなかったよ」
見なくてすめば、どれだけ楽だっただろうか。
サクヤは、今まで犯罪者と友達になったことはない、が。
どこまでが善なのだろうか、どこまでが悪なのだろうか。
仲良くなろうとしたヴィクター、ジャンクやクリオネなどは大勢の人を殺している。
むしろ人を本当に殺していないのは。彼方ぐらいかもしれない。

「………そう、か」
サクヤは、重苦しく呟いただけ。
蛍子の言うことを思い出す。自分が何かをすることはない。それは治安維持を勤める人間の役だ。

しかしもしも友達が殺されたらでもストリングスは友達で
いや今自分は何を考えた殺すことを考えてそんな訳ないじゃないかアタシは平等の姫で
人殺しだろうがアタシは受け入れるそれがアタシだそうだろう今のアタシは皆の前にたてるかなあ
でも戦えない仕方ない必要も無いヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒひひひひひひひひ

「仕方、無いね」


153 :ストリングス(麗人)実は紐状の生物兵器 [saga]:2012/12/12(水) 06:49:28.17 ID:Ammmiglco
>>152
「ねえ、サクヤ。
 二つの提案がある。」

「一つ目は化物の友人として僕を見過ごす、いや見守ってくれること。
 二つ目は友人が化物だから討伐してしまう事なんだ。」

「サクヤ…わたしはあなたが好 き で し た 。
 関係なんて薄いから、これはすり込みなのかな。
 でも、本当にサクヤを好きだったんだよ。」

 先手は撃たずしかし臨戦耐性に入るストリングス。
 四肢は変形し、特に腕は伸びる。
「異能も魔術からも逃げる自信はあるし、僕に人間の技は全く効かないよ。
 仕方、あるんじゃないかな?戦わなくても良いんじゃないかな?
 戦うなら…サクヤが死ぬよ。」
154 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 07:00:42.97 ID:FkVyC/gh0
>>153
「アタシは討伐、しないよ。できないよ」
サクヤは立ち尽くすだけ。今の自分は、友達と戦うことができないだろう。

「私だって貴方が大好きよ!知識を授けた時も、依頼を受けた私を仲裁して戦いを止めようとしてくれた時も。
 ――――――――殺せる訳、無いじゃない。短い間でも、私は貴方を愛してた。
 いけないことかどうかなんて、知らないわよ!」

泣き喚く。そこには賞金首ではなく、太極拳の使い手でもなく、正義の味方でもないただの女の姿があった。

「私は私の友達を殺したくない。死んでも嫌!」
一気に言い切り泣きじゃくる。

――――サクヤは弱さを受け入れる。こうなるのは必然だったのかもしれない。
155 :ストリングス(麗人)実は紐状の生物兵器 [saga]:2012/12/12(水) 07:10:49.25 ID:Ammmiglco
>>154
「…人食いを辞めたら…本当のお友達になれたかな。
 でもわたしはそれを辞められる生物じゃないよ。
 サクヤ…わたしの命の要は細胞核だよ。」

 自分の胸を人差し指でトントンと叩く。

 ゆっくりとサクヤに近づいてある間合いで立ち止まる。
 それは拳法家のサクヤには分り易すぎる離合いの距離。
 格闘技の世界で有効打が決まるギリギリの距離が離合。

「人間風情の拳法にわたしの攻撃は止められない。
 それでも打ってくるなら、打ってくればいい。」
 ノーガードでサクヤの前に立ち、攻撃を誘う。

「泣かないでよサクヤ。わたしはあなた達人間の天敵だよ。
 打ってくるんだよ。そうでないと、他の誰かが食い殺される。
 さあ!打て!」
156 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 07:31:16.18 ID:FkVyC/gh0
>>155
「この……どうして分からないのよ、私が命令してるんだから、従ってよ!」
意味不明なことを言いながらそれでも勝手に体は動いていた。
きっと、友達は心のどこかで自分に殺して欲しいのだと思ったから。
それが友達の願いなら。

その時サクヤの目の前にはパソコンがあった。ストリングスというデータと外のあらゆる速度が、頭に入ってくる。
その時サクヤは全ての神経が敏感になっていた。殺気で相手の動きを予測する。

ナナシの無表情は殺気に敏感になり、ロクレネの無表情は視界の全てをデータに見立てるというもの。
最後は本人の精神がそのまま反映される、それが戦いの境地。

サクヤはロクレネとナナシの真ん中、半端物だ。それは二人からも言われていた。
しかし二人がサクヤを認めている理由、その一つはサクヤが二人の半端者だと言うことそのもので

もう一つは、サクヤの爆発力だ。

サクヤは静かに化勁を始める。溜めて溜めて溜めて――――――――
サクヤは、左足を踏み込む。そしてストリングスに、全てを爆発させた。
解き放つ。拳を、

想いを。

右手が握り締められ銃弾のような速度で放たれる。
ストリングスの細胞核に向かって。

157 :ストリングス(麗人)実は紐状の生物兵器 [saga]:2012/12/12(水) 07:32:13.48 ID:Ammmiglco
「サクヤ、わたしは人間が好きだ。
 人間の感情が好きだ、知恵が好きだ、探究心だって、
 しかしわたしはその人間が作った好奇心の塊だ。
 そして…ひょっとしたら失敗作なのかもしれない。
 処分すべきなら…サクヤの手で死にたい。
 他のカスのような旧人類でなく君に打たれたい。」

「わたしの命、君に委ねよう。」
158 :ストリングス(麗人)実は紐状の生物兵器 [saga]:2012/12/12(水) 07:37:18.69 ID:Ammmiglco
>>156
「これも良い答えじゃないか。」
 細胞膜の破砕を受け取って七孔噴血。
「人間と生物兵器は相容れない、ならば人間と通常兵器は?」
 そう問うと、そのままゆっくりと倒れる。死んでいない。
 しかし、意識もない。
 倒れたストリングスは溶けかけた人型の蝋人形のような姿で倒れる。
159 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 07:45:41.59 ID:FkVyC/gh0
>>158
「相容れて、いいわよね。私はそう思うわ」
サクヤは、今の自分の感覚を震えながら思い出そうとする。
さっきの自分には、何かが憑いていたようだった。
「私はそれでも、貴方の友達だったわ。どれだけ相容れなくても、失敗作であってもそれは変わらない」
自分は友達として、ストリングスを殺した。そのことだけは、譲るつもりはない。
160 :ストリングス(麗人)実は紐状の生物兵器 [saga]:2012/12/12(水) 07:53:25.54 ID:Ammmiglco
>>159
断末の声でサクヤに手を伸ばす。
もう、人間の形は作れない。厚みのある椛のような手を伸ばす。
「手を…握ってくれないか?それからサクヤ…リボックに俺の一生を報告してくれ。」
唐突に意外な人物の名前が出てくる。
「Z.O.オセアニアマネージャーのリボック・オーレンだ。
 コイルマン計画はあいつにしか委託できない。
 伝えたくれ。まるで、人間のように生きていた私の事を。
 相容れられるさ、あんたみたいなのがいるからね」
 遺言を全て残すとサクヤの瞳を見て笑って崩れていった。
161 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/12(水) 08:02:31.42 ID:FkVyC/gh0
>>160
「ええ」

短く答えると、ストリングスの手をしっかり握る。放したくなかった。

「約束するわ」

サクヤは、自分で笑顔を造る。しっかり笑いかけ――――ストリングスが崩れた。

「約束、する。約束……」
蛍子の言葉を思い出す。女の子は、泣いてよかったんだっけ。
サクヤは大きな声をあげて、泣く。ストリングスの体の残骸に、涙がこぼれ落ちていく。
そのまま、涙が枯れるまでサクヤは泣き続けていた。

/お疲れ様でした……。


162 :ストリングス(麗人)実は紐状の生物兵器 [saga]:2012/12/12(水) 08:03:14.35 ID:Ammmiglco
// ストリングスの物語はここまでです。
// お付き合いありがとうございました。
163 :小寺京太郎(中性顔の優男)ミサイル生成 E:FN M249 [saga]:2012/12/12(水) 08:21:59.45 ID:Ammmiglco
派手な銃声の連続。
バババババババッ!
作戦ミスの目立つ、その結果の増援と救助要請。
『少佐!指揮を!指揮を願います!!』
部下の通信に小寺から冷たい返事が帰ってくる。
「突入とか言い出したアホが居て、それに追従したアホが居て、俺に何をしろと?
 俺の異能の性質はしってるよな?皆で仲良く爆発するかい?
 大隊お前ら異能部隊だろうが。何で押されてるんだよ。」
164 :小寺京太郎(中性顔の優男)ミサイル生成 E:FN M249 [saga]:2012/12/12(水) 08:31:45.23 ID:Ammmiglco
出撃先はただの麻薬カルテルの日本支部。
そこを潰すのに2〜3人も連れていけば足ると想ったのが小寺。
しかしその2〜3人は新人ばかりで、研修紛いの作戦だった。
一人が突入して演出されたピンチがなかなかに笑える。
小寺は呟く「もう、なるようになればいいさ」そう言って煙草をシャグマシーンでつくる。
165 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 17:27:47.93 ID:RwwBDgzq0
【喫茶店】
オオワシはそこでカツサンドを食べながら分厚い歴史の本を読んでいた

「…やはり『アレ』は記されてはいないのか…」

カツサンドを食べ終わって本を閉じると、『バイト案内所』の本を取り出す
166 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 17:34:25.80 ID:2KeqRf9Fo
>>165
依頼も無く、道を歩くクリオネ。以前の霧の調査の報酬で金があったので、近くの喫茶店に入ることにする。
すると、中には見知った顔が一人

「オオワシじゃないか」

店員の案内を無視し、オオワシを見つけると許可も取らずにオオワシの正面に座る。

「お堅い歴史本にバイトの求人誌……随分な組み合わせだね」

勝手に席に座った上、メニューを取って見始める。
167 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 17:38:26.64 ID:RwwBDgzq0
>>166
「クリオネ殿か…」
求人誌から目を離して言う

とくに前に座ったことをとやかく言うつもりはないようだ

「悪いか?、最近依頼が少ないからな…」
ハムカツサンドを20皿ほど頼む

店員は驚きながらも承諾した
168 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 17:47:13.24 ID:2KeqRf9Fo
>>167
「オオワシほどの傭兵ならいくらでも仕事あると思うけどね。スラムの斡旋屋にでも行けばすぐ見つかりそう」

クリオネは以前居たスラム街で仕事の斡旋屋と呼ばれるものから仕事を取っていた。
この町の近くにあるスラム街に斡旋屋が居るかどうかは調べてない為分からないが。

「随分食べるんだね。燃費悪いの?」

メニューをしまい、オオワシが店員に頼むのに合わせて’この店でキミが一番おいしいと思うもの’とブレンドを頼む。
店員は困っていたが、ハムカツサンド20皿も大概困るオーダーなのでおかしな客だと思われただろう。
169 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 17:49:47.21 ID:RwwBDgzq0
>>168
「いや、それがそうでもないんだ…私は…、名を売らないからな」
それはつまり、自分から仕事を少なくしようとしているようなものだった

「ん?、あぁ…少しな…」
良く彼を見ると隣には松葉杖、左腕は見えないが動きがぎこちなく、首や裾からは包帯が見え隠れしている
170 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 17:55:26.55 ID:2KeqRf9Fo
>>169
「ふーん。仕事は欲しいけど有名にはなりたくないんだ」

自分の名前もしくは存在を広めたくないのか、と思いつつオオワシの体の異変に気付く。

「どっかで戦ってきたの? 死にかけになるくらいの」

明らかに軽傷ではないオオワシの怪我。オオワシをここまでにできる人物はそう多くないが。
171 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 17:58:34.81 ID:RwwBDgzq0
>>170
「あぁ、…昔のコードネームをそのまま使ってるからな。
知っている人間はもう生きていないだろうが一応な…」
それなら名前を変えろと言わざるを得ない

「あぁ…、かいかぶってるような気がするから一応言っておく。
俺は『無能力者』だ、異能者相手に戦えないわけでもないがそれでも弱い方だ」
そういえば、と思う
こんな大怪我しているのにいつもの黒く、ラインが入った手袋とブーツを外していない
いや、ブーツはなんとなくわかるが…

//晩飯言ってきます
172 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 18:04:56.45 ID:2KeqRf9Fo
>>171
「別の名前使う気はないんだ」

名前を変える位当然思いつくことだ。しないということはそれなりの理由があるのだろうが、一応聞いておく

「人を見る目は割とある方だと思うんだけどね。そもそも無能力者が能力者相手に戦えること自体が強さの証明だよ。
 ……室内で手袋してて熱くないの?ハムカツサンド来ちゃうよ?」

まさか手袋をしたままハムカツサンドを食べるのだろうか。
それとも何かを隠しているのか……

//ごゆっくり
173 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 18:17:06.00 ID:RwwBDgzq0
>>172
「あぁ…少しこの名前にも理由があってな…」

と、少しだけ悲しそうな顔をする

「むぅ…、そういうものか…?
……、ん?、あぁ、大丈夫さ」

と、言うと同時にハムカツサンドが3皿でてくる
分割するとの店員の言い訳、そしてクリオネにもブレンドがでてくる
174 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 18:27:11.65 ID:2KeqRf9Fo
>>173
「名前自体に理由ねー」

聞いても教えてくれないだろうなーと思いつつ
その表情と名前の理由と言うことを聞いて少しだけ昔を思い出す。

「この前の霧の調査の時にいろいろ見せてもらったからね。私には出来ない戦い方だったしねー」

ブレンドが来て少したってクラブハウスサンドがクリオネの前に置かれた。
どうやら店員が一番おいしいと思うものはクラブハウスサンドのようだ。無難すぎる。
175 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 18:31:56.81 ID:RwwBDgzq0
>>174
「あぁ…」
と、言いながら『手袋の上から』お手吹きで洗い食べ始める

「むぅ…ちゃんと体を鍛えていないからじゃないのか?
まぁ女子にはあまり鍛えてほしくはないが」
と、言うといつの間にか2皿食べ終わっており
5皿店員から渡される

「クリオネ殿も傭兵であったか?」
176 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 18:37:32.00 ID:2KeqRf9Fo
>>175
「確かに軍人とかに比べたら鍛えてないけどね。筋肉質な女の子なんて嫌でしょ」

ははっと笑いながら答える。それにしても本当に手袋のまま食べるのか。

「まさか。傭兵稼業なんてやったことないよ。
 女の子なんだから真っ向からの戦闘は専門じゃないよ」

とは言うものの戦闘メインの依頼を受けたことはある。ただし頻度はかなり少ない為傭兵と言えるほどではない。
177 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 18:40:29.83 ID:RwwBDgzq0
>>176
「まぁ、私としてはそっちの方がいいがな」
と、言うと一気に15皿来る

「モグ、まぁ、モグ、女子に戦闘は、モグモグ、あまりして、モグ、ほしくは、モグ、ないがな」
口に食べ物を詰め込みながら言う

「ゴク、あまり女子には戦闘に行ってほしくはないしな」
178 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 18:45:37.40 ID:2KeqRf9Fo
>>177
「でしょ。自分でも嫌だもん」

と、運ばれてくるハムカツサンドが高速で消えていくのを見て驚きを隠せない

「とんでもない大食漢だね。
 ……今の時代女が戦場に出るのは珍しくないでしょ。古臭い考えだね」

コーヒーカップを口につける。
179 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 18:50:26.93 ID:RwwBDgzq0
>>178
「モグモグモグ」
と、食べながら聞く、既に残り3皿

「古臭い…か。
しかし、今の時代、男性より女性のほうが少ないと聞く。
やはりそういった面でも…な…」
180 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 19:01:37.43 ID:2KeqRf9Fo
>>179
「ま、そういう考えもあるけどね。女が少なくなれば子供が出来ないし、男女平等なんて言うつもりもないよ」

男女に限らず平等なんていうものは存在しない。

「とはいえ、筋力が違うから男が前線に出た方が良いのは確かなんだけどね」

コーヒーを飲みつつクリオネはある種確信のような考えに至る。
オオワシはこの時代の人間ではない。以前会った時の日本帝国再建の話やいちいち古臭い考えや今の時代と言った言い回し。
どうやってこの場に居るのかは分からないが、そう考えるのが自然だった。
181 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 19:03:51.72 ID:RwwBDgzq0
>>180
「うむ…」
と、微妙な顔をする

「女性は男性よりも指などが細く、細かい作業が得意な人が多いらしいからな。
やはり直接的な戦いは男性がいいだろう」
と、言うと全皿を食べきる

「…何か質問がある様子だが?
なにか気になることでもあるのか?」
182 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 19:10:11.21 ID:2KeqRf9Fo
>>181
「ははっ。じゃあ今度また一緒に仕事をするときはどんどん前衛を任せちゃっていいわけだ」

クラブハウスサンドを食べ終わる頃、そんなことを言ってみる。
以前の様子なら何も言わずとも前に行きそうだが。

「ん? 聞いて答えてくれるのかねー
 オオワシ……キミさ、この時代の人間?」

答えてもらえなくても特にマイナスは無いのでストレートに聞いてみる。
183 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 19:14:07.34 ID:RwwBDgzq0
>>182
「あぁ、むしろそうしてくれ、…サポートはちゃんとしてくれよ?」
と、少し笑いながら言う

「…………なぜそのような考えが?」

雰囲気が変わる
184 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 19:18:39.08 ID:2KeqRf9Fo
>>183
「キミが死んで私が困る状況ならサポートしてあげるよ」

笑いながら言う。

(……!?)

オオワシの雰囲気が変わったのを感じる。これは当たりかと判断する。

「日本帝国に拘る所、まるで今の時代の状況を誰かに聞いたかのような言い回し、古臭い思想
 ……一番大きいのは勘だけどね」

口元を上げてオオワシの目を見る。
185 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 19:25:08.17 ID:RwwBDgzq0
>>184
「……」

ズズズ、とコーヒーを飲む言う

「…元大日本帝国大鷹隊隊長、元大日本帝国技術中佐、元大日本帝国医者代理。
それが俺だ」

一人称が俺に変わる、時々一人称を俺といったこともあるが…

「ドイツ研究所である研究をし、成功、次の日にソ連の爆撃に合い研究所は壊滅。
その時に氷漬けにされて、第三次世界大戦によりその同じ場所で爆撃、その際に現代によみがえり
その軍を壊滅させる……ショックだったよ…、日本帝国が無条件降伏だったことに…ヒトラーが自害したことに」
と、言うと雰囲気が柔らかくなる

「これが今の私だ」
186 :カイル :2012/12/12(水) 19:28:26.52 ID:9OOQOkwg0

「――ふぁぁ」

白髪に童顔の青年がいる
迷彩服に身を包む彼は、機械剣を背負ってあくびをひとつ
副業とは違う、ひとつの依頼をこなした直後なのだった

疲労感がほどよく全身に回りきって、今布団に包まれたなら布団の柔らかさに体が溶け込んで、ものの数秒で寝てしまうだろう
だが彼は公園のベンチに座って首を上下している
住処に帰る前に休憩とベンチに座ってしまった結果、もう立ち上がれない

ああ、眠い、眠たい、眠ろう、このまま
――こてん、とベンチに横たわるのだった
187 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 19:33:58.89 ID:2KeqRf9Fo
>>185
「キミは……」

予想していたとはいえ、実際聞かされるとかなり驚く。

(かなり面白い事になったね……氷漬けはおそらくコールドスリープのこと。そして先の大戦で日本帝国が負けたからその再建を……)

さまざまな考えが頭の中を回り始める。

「日本帝国の再建はそういうことね。研究所の爆撃はその研究のせいなの?」

研究所で何か戦局を覆すような研究をしてそれがばれたからソ連に攻撃を受けたと考えた。
となるとその研究が何か気になるところ。
188 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 19:38:43.34 ID:GJNpHTi/0
>>187
「…フッ、笑えるだろう?
蘇ったときには既に故郷には何もない、知っている人間も、…知っている建物も少ない」

と、言うとコーヒーを一気飲みする

「あぁ、…その時代であればこの研究は多いに役に立っていた…。
成功を報告する前に研究所そのものが壊滅されたがな」

と、自嘲気味に言う

「一応言っておくがこの研究と計画は言えない。
国家機密、もう既に国家はいないとはいえこれだけは譲れん。
…ただヒントを言うなら前の『アレ』だと言っておこう」
189 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 19:49:28.66 ID:2KeqRf9Fo
>>188
「聞いている私としては大いに面白いね。体験するのはごめんだけど」

もとより故郷も知りあいも居ないクリオネだが、その状況が異常で体験したくないということは分かる。

「なるほど。その爆撃が無ければ大戦の結果が多少なりとも変わったのかね」

なぜ研究がばれたのか、どうして阻止しなければならなかったのかを知るすべはないだろう。

「律儀だねぇ。
 アレ……思いつくのはあの雷撃。なるほど少しずつ分かってきたよ」

(オオワシが無能力者と言うのは本当。そして研究は何らかの方法で無能力者に能力を使用させるということ。目的が正解じゃなくとも研究の一成果でそういったことが可能になったと)

190 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 19:54:53.75 ID:GJNpHTi/0
>>189
「…正直、自殺しようかとも思った…。
しかししなかった、前にも云った、戦友たちの約束で…な」

と、言う

「あぁ、少なくともこの研究が報告されていれば戦争はかなり長引いただろう。
それほどの研究だった…、まぁ、もう既に計画そのものが抹消されているがな」

笑いながら言う

「…さて、楽しんでいただけたかな?、この道化の物語を。
私は帰る、じゃあな」

//落ちます、絡みありがとうございました
191 :栗―くりおね―栗 :2012/12/12(水) 19:57:06.82 ID:2KeqRf9Fo
>>190
「ははっ。楽しめたよありがとう。
 またね」

コーヒーカップに再び口をつけるクリオネであった。

//乙です。ありがとうございました。
192 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/12(水) 19:57:11.53 ID:9dCgY6yR0
>>186
  Ζω σε καταιγιδοφόρα νέφη Εκχείλωση πουλιά, να μας δείξει το φως σχετικά με μας
―雷雲に棲む迸る鳥よ、我に従いて御光を見せよ

公園の澄んだ空気に、一人の声がこだまする。

神秘めいた詠唱をする若い男性の声とともに、奇妙な、そして超然とした大気のゆらぎが
あたりをつつむ。それはこの場所にはふさわしくないものだ。

サンダ―!

ドンッ

公園では見られぬ異様な、そして大きい音が三つほど、
澄んだ空気を押しのけて、響いた。

193 :カイル :2012/12/12(水) 20:29:57.90 ID:9OOQOkwg0
>>192


「――んわっ!?」

レム睡眠故に起きるのも一瞬だった
近くで起きた轟音に驚き、目をぱちくり、ベンチに座りなおす
何が起きた何が起きた? とおとの発信源を探しに見回した
194 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 21:16:46.91 ID:7a4g636/0
【人気のない公園】
そこにオオワシはいた

「…」

近くにあった自動販売機のコーヒーを買って飲んでいる

「…寒いな」
195 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/12(水) 21:20:21.37 ID:9dCgY6yR0
>>193
轟音とともに、先ほどの空気はまるで夢のように
いつもの澄んだ、普通のものとなっていた。

しかし、これほどの音が聞こえれば発信源は分かるだろう。

音の源には、人型―かろうじて見えるのは羽織っている白い模様がかかれている布
を着た者だ。大きさは小さく、かがんでいるようにも見える。



【発信源】
「流石に今回は来ただろ・・・・。」

先ほどの呪文を唱えた時の重圧感、異質さ、これは成功に違いない―

成功への期待を胸に彼は失敗というなの現実をそらす為に、つむっていた目を
少しずつ、眩しい朝日を見るように開ける―。

しかし、そこにあったのは彼が期待に描いていた落雷によるこげ後ではなく、
三つの舵だった。

・・・・・・・・。

現実の辛さに、彼は糸が切れた人形のように、ガクっと膝をついた。

//遅れましたー
196 :ミヒャエル・リントヴルム [sage saga]:2012/12/12(水) 21:23:01.18 ID:3UoTHLvUo
>>194
とある地下道。
そこでは、ある少年が怪異と戦っていた。
相手は、所謂死霊と呼ばれるもの。人の魂を喰らい、屍肉を集わせ現界しかける限界であった時点で、AMS対邪神戦略情報局から出動要請がかかったのである。
死霊が少年の首筋に食らいつき、その魂を吸い上げ殺害しようとするも、吸い上げることが出来ない。

「すべて肉なるものは草に等しく、人の世の栄光は草の花のごとし。
 何となれば、草は枯れ、花は散るものなれば」

その一瞬の隙を――、ミヒャエルは見逃すはずが無い。
右腕が閃光の如くに閃き、次の瞬間には死霊は粉となって消え、塵に帰っていった。
僅かな間の後に、小さく口元でアーメン(かくあれかし)と呟きながら十字を切り、素知らぬ様子で少年は歩き去っていく。

電灯がチカリと点滅し、姿を映し出せば単なる神父にしか見えなかったことだろう。
首からロザリオを下げ、カソックを着た長髪の金髪と同じく金色の瞳が目立つ少年である。
しかし、最も目立つのは、右腕に巻かれた黒い布とその上から拘束するように巻きつけられている鎖だったことだろう。

そんな少年は寒いですね、などと呟きながら。
戦闘の余韻など欠片も臭わせぬ、華奢な少年は、ただ歩く。
ふと、自動販売機を見つけ、ココアでも飲みましょうか、と思考した後少年は歩みだした。

ともすれば相手の視界の端に、見覚えのある面影の少年が映ったかもしれない。
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/12(水) 21:25:04.50 ID:9OOQOkwg0
>>195


「…………?」

思わず首をかしげた
この人はいったいなにやってるんだろう?
青年が何をしているかわからない故に、なぜ落胆しているかもわからない。
とりあえずベンチから立ち上がり青年に近づけば

「何をなさっているんです?」

と尋ねてみた

/気にしないでクダサイ!
198 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 21:28:14.51 ID:7a4g636/0
>>196
「…」
チラリ、と死の匂いと気配がしたので見る

「…あ、あ…」
その持っていた缶コーヒーが手から落ちる
オオワシにとってそれほどの衝撃であった

「…ま、まさか…いや、あいつなら…」
と、呟くと駆け足で後ろから近づく

「君は…、ミヒャエルか?」
と、声をかける
199 :ミヒャエル・リントヴルム [sage saga]:2012/12/12(水) 21:33:34.58 ID:3UoTHLvUo
>>198
丁度、少年はココアを自動販売機で買って、取り出すところだった。
声を受けると、即座にココアを取り出して、くるりと振り返って軽く微笑む。
そして、僅かの間を置いて、少年は口を開いた。

「――、ええ。
 僕はミヒャエルですが……、もしや、オオワシさん、ですかね?」

己の知る見た目の相手だが、歳を取っていない事が驚きである。
少年が最後に会ったのは、おそらく聖遺物の移植実験を始める前だったか。
ミヒャエルがどのような実験を受けたか、概要は知っていても全てを知らない相手は外見が殆ど変わっていないことに驚くかもしれない。
200 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 21:36:26.65 ID:7a4g636/0
>>199
「そうか…、久しぶりだな」

と、こちらも笑いながら言う

「…、…あの移植実験の影響か?
姿が変わっていないのは…?」

と、聞くと

「ともかく本当に久しぶりだな」
201 :ミヒャエル・リントヴルム [sage saga]:2012/12/12(水) 21:41:53.13 ID:3UoTHLvUo
>>200
「ええ。不朽の性質が表に出たようでして。
 不死ではありませんがね。少々他の人より歳を取りづらくなってしまったようです」

たはは、と苦笑を零しながら後頭部をぽりぽりと掻いて。
右手は黒い布でぐるぐる巻きの為、器用に左手だけでココアのプルタブを開けて、口にココアを含む。
一口嚥下して、幸せそうに白い息を吐き出している姿は、少年の過去を感じさせない姿だった。

「はい。ええと――オオワシさんは、今はどうされているんですか?
 私は、一応今は悪魔払いというか、怪異狩りの様な仕事をしているのですが」
202 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 21:44:22.18 ID:7a4g636/0
>>201
「…、そうか」

と、言うと

「…、まともな職にいけそうもないのでな。
傭兵をやっている…私は無能力者だからな…」

確かに、身分などを証明するものもないし
まさか自分のことを言うわけにもいかない、傭兵はある意味彼にとっては救いの職業でもあった
203 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/12(水) 21:49:05.87 ID:9dCgY6yR0
>>197
近づくカイルに気づかない、彼はじっと膝を曲げて愕然としている。

公園の澄んだ空気の中で彼のまわりだけ、どんよりとした暗い雰囲気が
ただよっていた。

羽織っていた布の正体は、茶色を中心に、古臭いデザインがされているローブだった。
右手にはよく魔法使いが使っていそうな、先端が丸まっている杖、そして左手には幾何学的な丸い模様と
散らばる星の絵が表紙の、神秘的な本をかかえていた。

そして彼のすわる地面には、やはり幾何学的な丸い模様―魔法陣、そしてなぜか三つの舵が乱雑に
置かれていた。

彼の今の体勢はともかく、この持ち物などから、彼はただの人ではないという事がわかる。

204 :ミヒャエル・リントヴルム [sage saga]:2012/12/12(水) 21:50:22.43 ID:3UoTHLvUo
>>202
「――傭兵、ですか。
 やはり、世の中からは争いがなくなる気配は当分無さそうですね。
 噂では、第四次世界大戦を画策する輩も居るようですし。僕も怪異の噂を時折耳にします。
 もしかしたら、オオワシさんに僕の所から依頼が行くかもしれません。その時はよろしくお願いしますね」

そう言って、軽く微笑むと少年は小さな左手を相手に差し出した。
その手は、案外に難く鍛えられたもので、武術の気配を僅か以上に漂わせていた。
205 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 21:54:29.79 ID:7a4g636/0
>>204
「あぁ…まだまだ紛争は見え隠れしている。
傭兵という存在がいなくなるのはまだまだ長い…」

と、目を伏せて言う
オオワシは、軍人ではあったがどちらかといえば侵略を好まない、平和が好きというタイプであった

「あぁ、…第四次か…」

名刺を取り出す、名前とメールアドレスが書いてあった

「依頼するならこれで頼んでくれ」

と、渡して握手する
こちらはもともと軍人、しかも肉弾戦主体だ。
武術だけで戦えばオオワシのほうが強いかもしれない

「…、しかし怪異か」
206 :ミヒャエル・リントヴルム [sage saga]:2012/12/12(水) 21:57:10.27 ID:3UoTHLvUo
>>205
「……わかりました。
 僕の名刺なのですが――少々秘匿気味でして、渡せそうにありません。
 一方的な連絡になってしまい、すいませんね」

名刺を両手で受け取り、懐から名刺入れを取り出し仕舞いこむ。
名刺入れを仕舞うと同時に、ミヒャエルは申し訳なさそうな顔で頭を下げた。

「怪異ですね。
 僕の体なんて、怪異に取っては毒物や天敵に他なりませんから。
 ある意味では、彼らを相手にするというのは天職でしょうね」
207 :葉月(ガッシリしたおっさん) -Bored Bright- E:M1911A1 :2012/12/12(水) 21:57:30.53 ID:jVfdv1nxo
公園。
この夜に公園へと足を踏み入れる者は少ないが、少なくとも1人、人影が有った。

「はぁー……今日も一日お疲れサマーってか? あ、今冬だな」

今日も仕事を終え、意気揚々と自販機の前に立った、男臭さ全開の、ジャケットを着たおっさん。
そして小銭、詳しく言うなら500円玉を入れようとして、手が滑り、その真下にある排水溝へ―――。

チャリーンと言う硬質な音の後、ドポンと、何かが落ちる音がした。

「……」

そして今、手を地に着き、膝も地に着いて、排水溝の方を見ているおっさん。
その目は悲しげで、そして何処か清々しげだった。
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/12(水) 21:59:06.30 ID:9OOQOkwg0
>>203


「あー、魔法使いさん……?」

こんな大がかりな実験を試みる人間が、ただの人な訳がない。
敷かれた魔方陣、手に持つ杖のようなもの、どういった人種か判断して上記を口にするのだった

「あー、えー、何をなさってるか存じ上げませんが、元気出してください!」

そう、何をやっているのかはわからないが、なにかをしようとして失敗したのはわかる
お節介にも、励ましてみせた
209 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 21:59:57.19 ID:7a4g636/0
>>206
「そうか、まぁ…何も言うまい。
ある意味私以上に君は秘密にすべきことが多いだろうからな」

理解してくれたようだ、笑っている

「だとしたら頼もしいな…。
まぁこちらも怪異には太刀打ちできるが…」

そういえば、と気がつく
オオワシの両手と両足に身につけている手袋とブーツ、…、ミヒャエルならわかるだろう
その染み付いた血と怨念の声、そしてその中に縛り付けられている幾人もの魂が
210 :ミヒャエル・リントヴルム [sage saga]:2012/12/12(水) 22:05:34.97 ID:3UoTHLvUo
>>209
「すいません。
 今の職場にも、詳しい出自は隠匿してあるものでして」

あまり、多くを語るべき出自の少年ではない。
故に、己の全てを隠し。表向きには穏やかさを被って生きてきていた。

「……ああ。
 オオワシさん、あなたの力は――そういう力、ですか。
 いや、何も言う気はありませんよ。僕だって、犠牲の上に立っているのですから」

金色の目を僅かに眇めて、寂しげな笑いを零して少年は右手を撫ぜた。
211 :花咲 春乃(はなさか はるの) :2012/12/12(水) 22:06:47.29 ID:MRt+j9QIO
>>207
足を踏み入れる人の少ない公園に、わざわざ歩いてやってくる着物。
その女は男の一挙一動を興味深そうに観察していたと思えば、男が行動すら沈黙させているところで声を上げる。

「あらら……これは残念ですね?
残念なんですよね、ああ残念そう」

左右に身体を振りながら言うその様はおちょくっているように見えるだろうか。
だが、そこには残念とか残念じゃないといった事象自体はどうでもいい、といった意思が見え隠れしている。
そもそも、長剣の鞘を腰に提げた着物姿の女性など常識的なものではない。
白の襦袢と藍色の袴、もしも男が最近の怪異や事件といったジャンルに情報を持つならば目の前の女性の特徴に該当する辻斬りがいるかもしれない。

「あ、今の小銭取るの手伝いましょうか?
ちょっと手荒になっちゃいますけども……」

辻斬りの笑顔は屈託なく、まるで自分のやってきたことや帯刀している事実をまるで知らないような顔をしている。
212 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/12(水) 22:07:51.37 ID:hKt96RpGo
「さて、今日もパトロールを開始しますか」

モノクロマスクを被った男が彷徨いている
213 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 22:09:29.77 ID:7a4g636/0
>>210
「…この時代でも、私たちは戦場にいくんだな…」

と、哀しげな顔をする

「…、気付いたか……。
計画自体は上手く行った…」

計画、それはミヒャエルも昔聞いてことはある計画だ

「…あぁ、犠牲の上…、その犠牲を無駄にするわけにはいかないものな…」

と、希望と絶望がまじりあったような顔をする
214 :ミヒャエル・リントヴルム [sage saga]:2012/12/12(水) 22:15:08.50 ID:3UoTHLvUo
>>213
「どの時代でも。
 人が人である以上、僕達は争わなければなりませんよ。
 それが、原罪というものです。……せめて明日傷つく人が減りますように。
 それだけが、僕達にできることなのかもしれません」

なんとも言えない表情をしながら、希望論を述べることは無く言葉を紡ぐ。
そして時計を確認すると、少年はん、と小さく息を漏らして。

「……退治した怪異の報告をしなければなりませんね。
 またいつか会いましょう、オオワシさん」

では、とひとこと言い残すと、わずかに微笑んで少年は歩き去る。
右腕から、黒い光を僅かに漏れ出させながら――。
215 :オオワシ 傭兵 [saga]:2012/12/12(水) 22:18:15.74 ID:7a4g636/0
>>214
「…、やはり…平和という者は一時的にしか来ないものなのかもしれんな」

と、顔を伏せる

「…、む、時間をとらせてすまなかったな…
じゃあなミヒャエル、また会おう」

と、こちらは笑いながら言う
自分と同じ時代を生きたものに合えたのがとてもうれしかったのだろう…

そしてオオワシも…その怨念を身に受けながら…生きる

//ありがとうございました
216 :葉月(ガッシリしたおっさん) -Bored Bright- E:M1911A1 :2012/12/12(水) 22:18:46.92 ID:jVfdv1nxo
>>211
「……」

後ろから聞こえてくるその声に、少しながらイラつきを覚える男。
500円を落とし、それでいておちょくられたとあらば、幾らその声の主が女でも、許せなかったりする。

「おいおいお嬢さんよ、そんなこと言われちゃ俺も黙って……」

おけねぇぜ、そう言おうとしたのだろう。だがその口の動きは途中で止まった。
何かを思い出すような表情と動きをして数秒。男は口を開く。

「アンタ……どっかで見たこと有るような……クソ、思い出せんな……」

頭をコツコツ叩きつつ、ハテナマークを浮かべる。
そのうちに彼女にそう言われると、顔が少しだけ緩んだ。

「おお、マジか? じゃあ、ちょっと頼むぜ」

男の中で、500円の価値は結構なものだった。

/ちょっとだけ離席します。
217 :花咲 春乃(はなさか はるの) :2012/12/12(水) 22:30:57.12 ID:x8yrN4TIO
>>216

「どうしました?
あ、もしかして見惚れちゃいました?」

巫山戯た事を言いながらも「500円を取る手立て」を進める。
と、いっても腰に提げた長剣を抜き青眼に構えただけのものだ。

「ふふ、お安い御用です。
ちょーっと待ってくださいね?」

疑問符を言い終わるか終わらないか、といったところで排水溝に向けて思い切り剣を振り下ろす。
轟音、衝撃、地を割かんとする一撃は排水溝の蓋を切り捨て、その内の水を大きく跳ね上げる。
その高さは一番高いところでおおよそ男が二人分といったほどだろうか。
そして剣を振り下ろした姿勢のまま膝を屈め、伸ばすと共に加速とすれば、
その踏み込みのうちに跳ね上げた水の中へと手を伸ばす。

「うーんと、これでいいですかね?」

水のすべてが落ちきったころに着地した女の手の中には確かに500円玉が握られていた。
排水溝に逃げた硬貨を水ごと跳ね上げ捕まえたのだ。
女の華奢な腕だけでは到底できることではない。
だが女はさも当然のように左手で硬貨を差し出す、右手には長剣を握ったままで、だ。
218 :葉月(ガッシリしたおっさん) -Bored Bright- E:M1911A1 :2012/12/12(水) 22:45:31.44 ID:jVfdv1nxo
>>217
「いやいや、俺には妻がいるもんでそういうのはちょっと……」

と、おふざけの質問に結構真面目に答える。優先順位は妻の方が上のようだ。
それはともかく、500円玉を取るだけだと言うのに結構大掛かりなんだなと男は思う。
構えは剣術のそれそっくり……というかそのままだし、これではまるで何かを斬るみたいではないか……。

直後、「みたい」では無くなった。

「……っ!?」

高く上がる水しぶき、蓋を両断し、そのまま水に剣を振り下ろしただけの彼女なのだが。
言うまでも無く、男は水しぶきに咄嗟に目を隠しつつも、驚きは隠せない。

「……んー、いや、ありがとう。ところで君、一体何者?」

間違いなく、「一般人」では無いなとは思う。この彼女の細い腕から、あの水しぶきが上がるとは考えられない。
……疑問を交えた礼を言って500円玉を受け取ろうとするも、その男は、静かに彼女を警戒していた。
219 :花咲 春乃(はなさか はるの) :2012/12/12(水) 22:55:02.36 ID:x8yrN4TIO
>>218

「ふふふー、驚いちゃいましたか?
でもなんだかんだで受け取ってくれるあたり、貴方も普通ではなさそうですね」

普通の人は逃げ出してしまうのに、と一言常識に文句を言うように付け足しつつ男の手に硬貨を握らせる。
女の手は濡れているからか、それとも別の要因からか、とにかく冷たさを感じさせるものであるという事実は
常識的な人間からすればさらに警戒心を強めるに足る事象だろう。

「何者……ですか。
そうですね、花咲 春乃(はなさか はるの)って名乗っておけばいいですか?
……あ、もしかして実は宇宙人なんですとかボケたほうがよかったりとか?」

あっけらかんと言いながら長剣を鞘に収める。
剣を振ったとき同様、さも当たり前のように行われており、何気無い動作から剣に対する習熟度が伺える。
220 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/12(水) 22:58:52.69 ID:9dCgY6yR0
>>208
「え・・・・。」

搾り出すように声を出し、ガクっと膝を折っていた彼の顔が、まるでロボットのようにカクカクと
首をまわして声の主の方向を向く。

え、見られてた―

「あ、いや・・・大丈夫です、はい。」

搾り出すような声はいまいずこ、さっきの挙動不審さと落ち込みっぷりは
影もない。凄まじい切り替えの早さである。

「あれ、さっきの見ました・・・?」

恐る恐る、一字一句、はっきりと言って問うた。


221 :葉月(ガッシリしたおっさん) -Bored Bright- E:M1911A1 :2012/12/12(水) 23:06:46.33 ID:jVfdv1nxo
>>219
「いやぁ、あれをいきなり見せられたら誰だって驚くと思うけどね。
 ……ま、こんなんで逃げ出すなら治安維持組織の一員として失格だからなぁ」

拾って貰った500円玉を財布に入れながら、さらりと、自分の所属を大まかに話した。
男が恐れない理由が彼女には分かっただろうか、しかし、それはともかく。
男には、握ったときの手の冷たさも含め、不審な目で彼女を見ていた。とにかく、何から何まで怪しいのだ。

「春乃ちゃん、ね。俺は葉月(ハヅキ)。異形専門のおまわりさんって所かね。立場的に」

所属を明かした理由はひとつ。相手がもし悪者だった場合、相手にプレッシャーを与える為。
自分からそう打ち明ければ、相手もそう動きにくくなるはず。はず。

「それでさ春乃ちゃん、君、一般人じゃないよね。異能持ち?
 いやだったら、答えなくてもいいけどさ」

それでもって、1番聞きたかった事を聞く。最低、剣の達人といった所か。
そして最悪は、文字通りの災厄にもなるだろう。最悪で有れば。
222 :花咲 春乃(はなさか はるの) :2012/12/12(水) 23:17:03.66 ID:x8yrN4TIO
>>211

「なるほど、葉月さんはやっぱり普通ではないのですね……
直感が当たってなによりです」

警察イコール頼れる人、そんな認識しか持たない「彼女」はそのカマにも乗らず
ただマイペースに、ときおり伸びをするぐらいの緊張感で話を進めて行く。

「異能持ち……ふむふむ、やはり異能も珍しいものではない……
と、するとやはり……
……あ、私のことでしたら……そうですね、貴方がたの言う異能そのものって言っておきますね」

葉月が意図してプレッシャーをかけたならば春乃は無意識のプレッシャーをさらに重ねる。
異能を持っていたとしても普通の人間という線が疑われる、
その言葉の意味がわかる人間はおそらく指折るほども居ないだろう。
223 :葉月(ガッシリしたおっさん) -Bored Bright- E:M1911A1 :2012/12/12(水) 23:39:54.39 ID:jVfdv1nxo
>>222
「……」

やはりおかしいなと、男は思う。
今まで異形専門の治安維持組織をやってきて身につけた勘とか直感とか、そんなものが変なところで役に立っているのだった。
この雰囲気に惑わされずに、あくまでマイペースに話を続けるところなんか、明らかに一般の感性ではないのだ。

「異能その物・・・?
 ……流石に俺でも意味がわかんねぇんだけどさ……ちょっと詳しく話してくれないかね?」

2人が発するプレッシャー。それはお互いには通じないらしく、男は全く恐れる様子が無い。

別に、恐怖を抱いたから事情聴取というわけではない。
少しだけ興味がわいた。そう、AMSWATの隊員として、彼女に「興味本位で」聞いたのだ。
いやだったら、言わなくてもいいけど……先ほども言った文を繰り返した。
224 :花咲 春乃(はなさか はるの) :2012/12/12(水) 23:49:00.99 ID:x8yrN4TIO
>>223


「あー……なんて話せばいいんでしょうねこれ……
とにかくなんというか、私がこれなんです」

先ほどから鞘に収めつつも柄を右手に握ったままの長剣に視線を向け、
言葉の中の「これ」がまるで長剣のように言ってみせる。
と、いうよりそれ以外の意味の無い事を言っているのだ。

「話せば長く……なりませんね。
でもすぐに話しちゃったらつまらない……ですよね?」

挑発的ににやりと笑うと、そのまま二回ほどのバク転で距離を取る。
そして長剣に手をかけたまま、交戦の意思や刀身は見せずとも魔翌力を噴き出させる。
異能そのもの、という言葉の通り魔翌力の中でも純粋な、しかし普通で無いものが噴き出す様はまさに魔の剣といったところ。

「ふふ、私をどうしたいんですか?
愉しみにしてもいいんですよね、おまわりさん?」
225 :葉月(ガッシリしたおっさん) -Bored Bright- E:M1911A1 [saga]:2012/12/13(木) 00:00:47.95 ID:oM1jRQb4o
>>224
「これ、ねぇ……」

彼女の視線の先には、長剣。
ふむ、と男は顎に手を当てた。……つまり彼女は、自分が剣だといっているわけか。
フィクションなどでは少なくない――男は実際、そういうマンガを見たことがあった――が、彼女は何かが違った。
「自分を意のままに操れる」剣。それは流石に、見たことが無かった。

「俺的に、そういうのはつまらなくても良いんだけど……ッ……」

言葉に詰まる。尋常では無い魔力が、襲ってきたからだ。
……妻が魔法使いの男は、知らぬまにそういったものに敏感になっていた様だった。

「……君はどうしたい?
 君の正体は何となく分かったが……こっちは治安維持してる身だ、害をなすなら、分かるよな?」

その挑発にも乗らずに、男は聞き返した。
いくら世間に疎くても、警察官というのを知っているなら、流石にこの言葉の意味、分かるだろう。
226 :木戸 優(どことなく危なげなイケメン) [!美鳥_res sage saga]:2012/12/13(木) 00:08:25.17 ID:xwLOIxWc0
公園で、男が猫と戯れている。
なにも知らない人が見れば、普通に和む光景かもしれない
だが、この男のことを知っている人間がこの光景を見れば和むどころか不安になるだろう
なぜなら、この男は反り血を浴びたまま街を歩くような人間なのだから

<こんばんわー
227 :花咲 春乃(はなさか はるの) :2012/12/13(木) 00:10:57.51 ID:cCHOM/YIO
>>225
「私がどうしたいか?
……そうですね、そう言われるとちょっと迷っちゃうので貴方に判断を任せたんですけど、
やっぱりダメですよね……」

あはは、と力なく笑う姿は年相応の女性そのもの。
しかし、その笑いの内容についてはその限りではないと推測するのは難しいことではないだろう。

「簡単な話です。
私は貴方を、貴方達を知りたい。
でも貴方を、貴方達を斬りたい。
ただそれだけです、気持ちいいのは貴方も好きでしょう?」

俯きながら害となる言葉を吐けば、ゆっくりと上げた顔には笑みが張り付いていて、
しかもその笑みが、発する魔翌力と同じように尋常なものでない。
今すぐにでも高笑いと共に斬りかかって来そうな異常を感じるならば、それは正常な感覚である。


「……ですが、貴方一人を斬るか貴方一人に斬られておしまいではあんまりにもつまらないです……
だから、貴方が皆さんに私という存在を知らせるまで我慢させてください……
我慢して我慢して、そうする度に頂点は高くなっていきますので……ふ、ふふ……」

己の身を抱きしめながら衝動を堪えるように身悶える女。
その意識の向く先も手も既に長剣の元に無く、故に魔翌力の放出も収まっている。
228 :葉月(ガッシリしたおっさん) -Bored Bright- E:M1911A1 [saga]:2012/12/13(木) 00:22:42.66 ID:oM1jRQb4o
>>227
一瞬。一瞬だが、男の背筋が強張った。
気持ち良いのは貴方も好きでしょう? それは貴方達を斬りたいと宣言した後に言う台詞では無いだろう。
彼女の顔に浮かんだ笑みは、数々の異形の表情を見てきた男には見慣れたものだ。

だが、そういった表情をする異形ほど、すぐには襲い掛かってこない。
自分の力を見せ付けたいのか、よほど余裕があるのか。それは知らないが、彼女も、それの一部なのだろうか。
男もそれを知っている時点で、既に正常ではないと言えた。

「……人に手を出すなよ、春乃ちゃんよ。
 害があるものならば、俺は君を殺さなきゃいけない。……害のある異形だけを好かないタイプだからな、俺」

無駄だと分かっているが、そう忠告して背を向ける。どうやらその足は出口に向かっているようだ。
男の最後の台詞は、AMSWAT隊員として少々異端なのかもしれない。というより、本来あってはならないかもしれない。
だが、男は戦闘狂でも、治安維持の名を借りた殺人鬼でもなかった。ただ、世界を守っているだけなのだから。


彼女が男を見送るならば、そのまま男は夜の闇に消えていくことだろう。
229 :花咲 春乃(はなさか はるの) :2012/12/13(木) 00:33:47.18 ID:cCHOM/YIO
>>228
「ええ、まだ人には、手を出していません……
実験、段階でした、から……」

まるで一人遊びに昂ぶってしまったように息を荒げながら、
しかしそれを律しながら男を見送る。
だが、理性が強いのではない。
ただ単にそうしたほうがより強い快楽が得られると、ただそれだけの本能に従っただけなのだ。


「ふ、ふふふ……これで今からは私も追われる身ですか……
いい、すっごくいいですよ……くふ、愉しみにしていますね葉月さん……」

むしろ、追ってほしかった。
もっと多くの人を知りたい、そして斬りたい。
会話というコミュニケーションも面白い、ならば舌に言葉乗せ、手に力従え戦うことはどのような愉しみなのだろうか。
今から再戦のときを心待ちにしてしまっている。

男を見送 公園の植え込みの影にて落ち着くまで息を整えると、そのまま立ち上がりその場を後にした。
230 :葉月(ガッシリしたおっさん) -Bored Bright- E:M1911A1 [saga]:2012/12/13(木) 00:37:57.42 ID:oM1jRQb4o
>>229
翌日には、彼女の似顔絵が入った資料がAMSWAT全隊員に配られる。
他の組織にも、段々と広まっていくだろう。

……男の追うべきものが、もう一つ増えた瞬間だった。

/絡み乙でした!
231 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ :2012/12/13(木) 18:29:30.77 ID:B31D5n6Uo
【裏路地】
 車椅子のフレームが軋み、夜闇に融けてゆく。
 車椅子に腰かけるのは、金髪に白髪の混じる老人。足元までをすっぽりと白衣で覆っていた。

 老人は裏路地に墓標のように突き立てられた杖を見つけ、そしてその周囲の血痕を見た瞬間に口角を吊り上げた。
「ははは、あの青二才め。死んだという噂は本当だったか」
 老人はひとしきり笑った後、悲しげな表情で言葉を紡いだ。
「馬鹿な男だ。最後の最後で妥協をして、貴様の『正義』とはその程度のものか」
232 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 18:38:17.36 ID:7iL0BLy1o
>>231
「だったらキミの正義はどの程度なのさ」

車椅子の老人の後ろで壁に寄りかかっているクリオネ。
ヴィクターが死んだという噂を聞いてその真相を探っている最中だった。
233 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ :2012/12/13(木) 18:44:19.34 ID:B31D5n6Uo
>>232
「年上には敬語を使ってもらいたいものだね、『お嬢さん』」
 にこ、と人好きのするような、好々爺のような笑みを浮かべてユニフォームは言う。
「ユニフォーム・エクスレイという名だ。君の名前を伺いたい」
 老人は車椅子、両腰には銃と細剣が見える

「私の正義かね? なんとも奇妙なことを問う。私は、あの青二才ほど狂ってはいない」
 そして、咳払いを一つだけ落とす。
「裁かれるべきものをしかるべき司法機関へ送り届けることが、私の正義だよ」

234 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 18:51:58.44 ID:7iL0BLy1o
>>233
「私はクリオネだよ。ちなみにキミの事を尊敬していないから敬語は使わないよ」

そもそも敬語などほとんど使ったことが無い。幼いころに客を探していたときくらいだろうか。

「なるほど。ヴィクターとは似て非なるものだね
 ……ま、問答無用に殺しにかかるヴィクターよりは安全そうだ」

やはりこの男とヴィクターは面識があるようだ。
そして根底には同じ思想がある。
235 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ :2012/12/13(木) 18:56:27.42 ID:B31D5n6Uo
>>234
「なるほど。これは手厳しい。あと40年も若ければ軽口でも叩けたのだが」
 年には勝てんな、と、笑いながら呟いた。

「……あの青二才を知っているのか」
 興味深げに、老人は言う。
「『あれ』は狂犬、いや、暴風雨だ。深くかかわったとて、得るものなど何もない」
236 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 19:00:35.64 ID:7iL0BLy1o
>>235
「おじ様はおじ様で需要があるんじゃない? 私はパスだけど。あははっ」

相変わらずの物言いだ。

「何度か会ったことがあるよ。私はあの暴風雨にもっと関わりたかったね。
 ヴィクターは新しい火種になる素質を持っていたからね」

ヴィクター自身が死んだこと事態に思うことは無いが、面白い事件の火種が一つ減ってしまったのは残念だ。
237 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ :2012/12/13(木) 19:10:12.01 ID:B31D5n6Uo
>>236
「火種か。上手い事を言う。君は詩人にでもなったら大成するだろう」
 くすくすと、老人は笑う。

「だが、あいつを野放しにすればいずれ世界は真っ平らになる。遅かれ早かれ、ね。昔はあいつも、私が誇るくらいのヒーローだった」
 遠い目をして、老人は言う。
238 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 19:19:22.59 ID:7iL0BLy1o
>>237
「詩人? 考えた事無かったけど……老後の楽しみにでもしようかな」

とりあえず今はごめんだね、と言う。やはり面白い事には出来るだけ直接関わっていたい。

「キミは……言うだけあってヴィクターよりはまともな精神をしていそうだ。
 ヴィクターはそのヒーロー時代に何かがあって壊れたんだね」

なるほど、このユニフォームと言う男はヴィクターがヒーロー時代に知り合った人物のようだ。
そしてヴィクターと同じく犯罪者を狙っている。あの武器で。
話している最中にクリオネはユニフォームの攻撃方法に当たりを付けた。
239 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ :2012/12/13(木) 19:27:13.66 ID:B31D5n6Uo
>>238
「そうすると良い。老いると退屈たまらないよ。友達も家族も、戦争でいなくなったからね」

「私が彼の村に偶然立ち寄って、彼が私にヒーローとしての心得を聞いて、私がヒーローとしての役割を説いた。もう10年以上も昔の話だよ」
 懐かしげに老人は言う。月光に銃と剣が輝く。クリオネが警戒をしていることなど考えてもいないだろう。
「聞いたところによれば、彼は最愛の人を無残に殺されたらしい。それも、今まで守ってきた村人によって。私が彼に会った時にはもはや壊れきっていた」
 そして、老人は視線を杖へと向ける。ヴィクターの墓標となった、折れた杖に。
「あの杖も私のプレゼントしたものだよ。皮肉なことに、人を[ピーーー]ための道具になり果てたがね」
240 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 19:35:43.19 ID:7iL0BLy1o
>>239
「それがキミがヒーロー気取りをする理由かい?」

ヴィクターと同じ犯罪者をなくすという思想があるなら、その思想を持った理由はヴィクターと違うのだろうか。

「あっははっ。なるほどそれがヴィクターの過去ね。バカだね、そもそも村人なんて守らなければ、恋人なんて作らなければそんなことにはならなかったのに」

笑うクリオネだが、それは口だけ。本当は笑っていない。

「キミはこれからどうするのさ。ヴィクターを殺した奴を探すかい?」

ヴィクターと親交があり、犯罪者をなくすのが目的なら可能性は0ではないはず。
241 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/13(木) 19:39:10.85 ID:QP2x5IKoo

いつも通りの上質なスーツに、コーヒーの香り、メロウなBGM。心地よい安らぎのひと時。
少女は洒落たコーヒーショップにいた。
そこは以前から目をつけていた店で、腕の包帯が取れた記念にと立ち寄ってみたのだ。
ブルマンの香りを楽しみながら日の落ちた通りをぼんやりと眺める。
ふっと思い出されたのは一枚の絵画。
暗い都会の夜をモチーフに闇のもたらす孤独と優しさにふれた作品だ。
コーヒーを一口すすって、窓の外に視線を向ける。
窓の外の、都会の闇に。

店内に客はそう多くない。
だがそれ以上に席が少ない。
もしも誰かが来店すれば、唯一空いた少女の隣の席に通されるだろう。
242 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/13(木) 19:42:44.13 ID:B31D5n6Uo
>>240
「いいや、違う。暇つぶしなどではないよ」
 ゆっくりと首を振り、老人は言う。
「誰かがヒーローにならなくてはいけない世界なら、誰がヒーローになっても良いと思ったからさ」
 ヒーローなんてろくな仕事じゃない、と付け加えて。
「私はヒーローを演じられると思った。あの青二才にも、演じきれると思った」

「人は恋をして、守るべきものができて初めて強くなれるんだよ」
 まるで孫娘に言い聞かせるように、老人は言う。
「いいや、もはや彼は私が見初めた『ヒーロー』ではなくなった。もはやただの火種になり下がった。そんなものの仇を討つ気はない」
 冷たいようにも思える言葉。
 この老人がヴィクターと異なるのはたった1つ、「絶対に妥協しない」ということ。
 それがたとえ何者であっても、犯罪者は司法機関に送るのだ。
243 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 19:53:42.73 ID:7iL0BLy1o
>>242
「なるほど確かにヒーローは必要だね。悪人だって対立する善人が居るから引き立つってものだよ。
 まぁヴィクターは最後まで演じきれなかったみたいだけどね。」

クリオネにとっては悪人も善人もその場を面白くする要因の一つに過ぎない。

「ははっ。決まり文句だね。足手まといが居るのに何で強くなれるのさ」

恋人も守るべきものも、もういらない。

「冷たいんだ。キミとヴィクターが生きて出会ったらどうなるかすごい気になるよ。殺し合いになるのかな」

ヴィクターは犯罪者をなくす名目で犯罪者を殺した。しかしこれは犯罪である以上ユニフォームは見過ごすのか。


244 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/13(木) 19:58:44.84 ID:B31D5n6Uo
>>243
「『人生は歩きまわる影法師、哀れな役者。見栄を切ったりわめいたり、出番の時だけ舞台に出で、そしてあとは消えてなくなる』」
 ヴィクターが良く口ずさんでいた一節を暗唱する。
「いいや、彼は立派に務めを果たしたよ。少なくとも、君の心には残っているのだから」

「ヒーローは応援されるから力がみなぎるんだよ」
 笑みを浮かべて老人は言う。どことなくその瞳は、悲しみを帯びていた。

「私は、彼を警察に突きだすだろう。そして彼は、私を殺そうとするだろう。そうなれば起こるのはたった一つ、殺しあいしかあるまい」
 残念そうに老人は言う。
245 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 20:07:48.68 ID:7iL0BLy1o
>>244
「私の心に残っただけで務めを果たしたって言えるのかねぇ……死んだら何にもならないって言うのに」

確かにヴィクターと言う存在はクリオネの記憶に残り続けるだろう。バカな役者が一人居たと……

「……だったらキミは誰から応援されてるんだい?」

悲しみを帯びた表情を見るに、このセリフにユニフォームの過去に関係する何かがあるのかもしれないと思った。

「残念そうだね。ヴィクターにいろいろ教えてたみたいだから情があるって訳ね。
 ……ヴィクターは犯罪者を現行犯でしか狙わなかったけどユニフォーム、キミはどうなんだい?」

場合によっては自分がユニフォームに狙われる可能性がある。
246 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/13(木) 20:14:11.17 ID:B31D5n6Uo
>>245
「さてな。私はあの青二才がどういうつもりで行動していたなんて、知る由もない。ただ――あいつが誰かの記憶に残ってくれれば、私としてはとてもうれしいんだ」
 まるで親が子に向ける愛情のように、老人は呟く。

「……私は、誰からも応援なんてされてないよ。もはや私の友人は全員死んでしまったから」
 くすくすと自嘲気味に笑う。

「過去を調べるような行動力も、情報網もない。私の目の前で犯罪を起こさない限り、私は誰にとっても『正義のヒーロー』だよ」
 そして不意に、老人の瞳が鋭さを帯びる。
「無論、私に殺してほしくてたまらないのであれば望むままにするがね」
 その雰囲気は、どこかヴィクターと似通った狂気を漂わせる。この老人も、人を殺しているという確信めいた予感が漂う。
247 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 20:21:48.05 ID:7iL0BLy1o
>>246
「そんなもんかね……」

この男は割と情があるのかとクリオネは感じる。

「ははっ。じゃあキミは応援されないから力が出ない訳だね」

ユニフォームの友人が死んだことなど知ったことではないと言った具合に軽口を言う。

「やっぱりキミもヴィクターに似てるんだね。その狂気の気配は好きだよ。
 ちなみに私は殺されたくないからキミの前では大人しくしておくとするよ」

能力もわからない相手に自分から吹っ掛けるようなことはしない。

248 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/13(木) 20:25:42.30 ID:B31D5n6Uo
>>247
「あぁ、だから私は見ての通り、老いぼれだ。『過去の栄光にすがるしかない』」
 自らの能力を、ほんの少しだけ言葉に乗せて伝えて見せた。別に他意はない。受け取るも受け取らないも、クリオネの自由だ。

「そうしてくれ。私も人を殺すようなまねはしたくない」
 はたしてそれは本心かそうでないのか、言葉の調子からつかむことはできない。
「願わくば、君もヒーローになってくれるとありがたいんだけどね」
 小さく、老人は呟いた。
249 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 20:32:57.74 ID:7iL0BLy1o
>>248
「ただの老いぼれがヒーローなんてできるとは思えないよ。過去の栄光にすがるとヒーローになれるのかい?」

ユニフォームの言葉の真意は全くわかっていない。単純ないつもの軽口だ。

「私がヒーロー? あっはははは。ありえないね」

今までの話の中で一番笑った瞬間だった。

「犬が猫になるかい? 人間が空を飛ぶかい? そのくらいありえないことだよ」

自分が正義の味方なんてやる姿を想像もできない。
250 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/13(木) 20:43:27.06 ID:B31D5n6Uo
>>249
「あぁ。少なくともそこらの悪漢に負けるとは思わないね」
 過信にも聞こえるその言葉。

「できるさ、できるとも」
 にっこりと、老人はほほ笑んだ。
「人間に出来ないことなんて、何一つありはしないんだ」
251 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 20:49:45.75 ID:7iL0BLy1o
>>250
「まぁその辺の悪漢負けてたらヒーローなんて出来ないだろうしね。その銃で戦うのかい?」

先ほどから気になっていた銃と剣。これは車椅子を使っている老人が使うには不便な武器だ。

「……あるよ。出来ないことはある……」

腕を組んだまま拳を強く握る。先ほどまでの陽気さは無い。
252 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/13(木) 20:54:59.31 ID:B31D5n6Uo
>>251
「あぁ。この銃と、剣があれば十分さ」
 長い銃身の、モーゼルを指で叩いて老人は言う。
 すっと鞘から抜くように銃身を抜く動作は、奇妙なほどに様になっていて。

「……そんな顔をしないでおくれ」
 老人は泣きそうな顔を浮かべた。
253 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 20:59:59.02 ID:7iL0BLy1o
>>252
「えらく扱いに慣れてるみたいだね。老体には辛くない?」

出来るだけユニフォームの戦いに関する情報を知っておきたいため、探りを入れる。

「ん? この顔は生まれつきだよ。ユニフォームのほうこそ泣きそうな顔じゃないか」

力を入れた拳は解かれ、ほとんどいつもの調子に戻っている。
254 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 21:00:36.77 ID:7iL0BLy1o
//すいませんご飯なので次少し遅れます
255 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/13(木) 21:02:24.01 ID:B31D5n6Uo
>>253
「辛くなんてないさ。私はヒーローだから」
 にこりと、老人は笑う。
「探りを入れないでくれ。君と戦いたくはない」

「君は自分が思っている以上に感情を隠すのが下手だよ。特段、隠す必要もないと思うがね」
 一つだけ咳払いを落として、老人は言った。

//はいはいくてらー
256 :大坂澪【食事処みおつくし店主】 水の都 [saga]:2012/12/13(木) 21:05:06.87 ID:1EQP0sM50
「さぁて…ようやく今日も山を乗り切ったかな?」

客の入りもピークを過ぎ、閑散とした店内。
こうなると、今日の仕事も終わったようなものだ。

「んー…ぼちぼち片付けも始めんとなー…」

後片付けのことも考えて…いや、結局ボーっとしている。
257 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/13(木) 21:23:34.59 ID:jNCdAGnxo
「さて、今日もパトロールを開始しますか」

マスクを被った男が彷徨いている
258 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 21:31:32.33 ID:7iL0BLy1o
>>255
「ばれちゃったか。私としても戦う気は無いけど、一応の保険としてね」

都合よく教えてくれるとは思っていなかった。普通初対面の人に手の内は見せないだろう。

「あんまり人の心読むと嫌われるよ。でもいちいち感情を出してると疲れるでしょ」

クリオネは直情的な所があると自覚はしているが、戦闘時や依頼遂行時においてはデメリットしかない。
その為、極力マイナスの感情は出さないようにしているが、見抜かれたようだ。
259 :大坂澪【食事処みおつくし店主】 水の都 [saga]:2012/12/13(木) 21:35:42.88 ID:1EQP0sM50
「あー…眠い…最近頑張りすぎたかなぁ…」

営業時間終了間際とはいえ、一応開店中だが…ウトウトし始める。
客もいないので、現時点では問題ないが…
そもそもまだまだ体力もない少女が一人で店を開いていること自体、結構な労働だ。
260 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/13(木) 21:39:44.28 ID:B31D5n6Uo
>>258
「こんな車椅子の老いぼれに警戒なんてしないでくれたまえ」
 朗らかに老人は笑う。

「心を読むと嫌われる、という言葉には賛成だが、感情については私はそうは思わないね。時には人のために怒り、人のために泣くことも必要だと思う」
 そして、迷ったようだが老人は言葉を加える。
「君がどんな過去を送ってきたのかは知らないからこそ言える言葉、だがね」
261 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 21:44:14.66 ID:7iL0BLy1o
>>260
「これは癖だからね。まぁ私と戦いたくないって言葉を今は信じるよ」

だからと言って警戒を解くわけではないが。

「私の過去に面白い事なんて何もないよ。そういうユニフォームは今でも人のために怒って泣くのかい?」

クリオネが今後人のために怒り、泣くことはあるのだろうか。
262 :【アルバム】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/13(木) 21:50:35.44 ID:B31D5n6Uo
>>261
「必要とあらば、怒って泣いてやるさ」
 にっこりと、人好きのする笑みを浮かべて老人は言う。

「さて、私はそろそろ失礼させていただくよ。この年になると夜に弱くて困る」
 そういうと、ユニフォームはキイキイと車椅子のフレームを軋ませて闇へととけていった。
 ほんの少しだけ折れた杖にメヲやったのは、気のせいだろうか?

//良いところで申し訳ないですが明日早いので落ちます! お相手ありがとうございました!
263 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/13(木) 21:57:27.00 ID:7iL0BLy1o
>>262
「その必要って言うのが来る時があるのかってことなんだけどね」

折れた杖を少し眺めた後、何も言わずに去るのであった。

//乙です。ありがとうございました。
264 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/13(木) 22:19:58.00 ID:jNCdAGnxo
「わー、変態め、あっちいけー!」

「違います!正義の味方です!」

マスクを被った男が子ども達に石をなげられている
265 :クロス :2012/12/13(木) 23:04:15.91 ID:qEN6PV5j0
路地裏

男が壁によりかかり座っている――
金髪に碧眼、鋭い眼光、右目から右頬を伝うように?の文字の黒い傷が走り
十字架のネックレスに、ローブ姿でフードを被っている
手には緑色の怪しい草が詰め込まれたバイプ


(――ああ、堕ちてきた……)

「―――んふ、ぐふふ。んひひひひ、ふふ、」

恍惚そうな表情を浮かべ、煙を吐いた

266 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/13(木) 23:09:49.60 ID:EoBzGz5v0
>>265
そんな路地裏に、中性的な顔の少年が居た。
年は15、白いコートに白いマフラーを纏い、白いカピバラさんのぬいぐるみを抱えている。
少年はおどおどしながら、男に話しかける。

「あのう、道をお聞きしてもいいですか〜?」
267 :クロス :2012/12/13(木) 23:17:40.76 ID:qEN6PV5j0
>>266


「……あーー?
てめえは俺が警察官かなんかに見えんのか?」

こてん、首の筋肉が脱力したように首がかしげられ、視線が少年を向く。
再度パイプを口にくわえると、いひ、と口許を歪めるのだった

「――いいぜ、聞いても。」

他人の人体には無害な煙を少年にはきかけつつ、依然として歪んだ笑みを浮かべながら許可した
268 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/13(木) 23:22:54.38 ID:EoBzGz5v0
>>267
「見えませんけれど、カッコいい人だと思います……」

恐る恐る褒める。どことなく小動物を思わせた。

「ありがとうございます!……どこに向かえば、大通りに出られるかが分からなくて……
 迷子になってしまいました」

えへへ、と頭を掻きながら。
269 :クロス :2012/12/13(木) 23:30:29.61 ID:qEN6PV5j0
>>268


「いひ、かっこいいか、そうか。んふふ。くはは……。

――褒めるのも憧れるのも構わねえが
俺みたいになろうとか考えんじゃねえぞ、ガキ。」

下卑た笑み、喉をならしてくくくと笑い声を漏らす
笑みが止まったと思えば、ふ、と薄茶色の煙をはいて上記を忠告するのだった。
またパイプを口にくわえ、膝に手をつけ立ち上がる

「――じゃあ道案内がてら、俺もてめえに質問をさせてもらうかな」

取り出したの杖。原材料白樺の木
それをそのまま、歩く時の支え代わりに歩き出す

「てめえは何か、『呪いの?』とかつく曰く付きの物品知らねえか?」


270 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/13(木) 23:40:28.31 ID:EoBzGz5v0
>>269
「えへへへ……大丈夫です、社交辞令ですから。『僕は』そうなりませんよ」

何か含みを持たせて言う。言われなくても少年はそうなるつもりは無かった。

「分かりました♪」
男の後ろを付いていき、

「その類の品に、興味はありません。基本的にリスクがあるかどうかさえ分からない呪いの魔道具には
 手を出さないようにしていますから」

少年が興味を持つのは、自分に利益のある魔道具だけだ。それ以外の物には、関わらないのが少年である。

「もし見つけたら、貴方に報告しても構いません。僕には関係ありませんし」

271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/13(木) 23:51:53.45 ID:qEN6PV5j0
>>270


「――ならいい。」

社交辞令だろうがなんだろうが、その言葉を聞いて少し安心する。
――またパイプを吹かし、口許を歪めた。
視線の向く先もおぼつかないし、含みのある言い方をされてもそこまで頭が回らない
こつ、こつ、と杖で音を立てながら歩く

「いひひ、ふはは、報告はしなくていいぜぇ……。
ただし、んふふふ。俺に全部よこせ。」

272 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/13(木) 23:56:38.63 ID:EoBzGz5v0
>>271
「はい〜」

その後ろをとてとてついていく少年。
無邪気な笑顔を輝かせる。

「リスクが高い呪いの品とは関わりたくありません。あると思われる場所を貴方に教えるだけですね。
 僕自身がその品に触れるなんてもってのほかです」

こちらに関しては妥協しないが。

273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/14(金) 00:16:58.19 ID:nYiBzWbD0
>>272


「――そりゃそうだな。じゃあそれで頼む。」

パイプを吸い終えるとおぼつかねえ足取りでふらふらと壁によりかかる
排水溝に灰と化した薬を捨てて、ふぅ、と息吐いて

「あひ、やべえ。なんかいるぞ。くははは。ガーゴイルだ。
いいや、ちょっと歩いて出るには時間かかるし――……

―――??―――!」

目頭押さえると、路地裏先にあらまぁ幻覚が見えるようで
腕を伸ばし杖を掲げる、空いた手を、人差し指と中指たて口許までもっていき、呪文を唱えると

「飛ぶぞ」

少年の手を掴んで、ふんわりと浮いた
274 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/14(金) 00:25:21.57 ID:tCeIutMF0
>>273
「交渉成立ですかね」
壁に寄りかかる男を心配気に見つめ。

「ガーゴイルですか」
短く答える。この男が狂っているのか、この男にだけ見えるのかと考えつつ……

「ご心配なく。……かぴー、トランス。メイガススタイル」

『変換、起動』

カピパラさんのぬいぐるみの中から機械が飛び出し、変形していくと杖になる。

「ラージ」

杖が大きくなると、宙に浮く。焔はそれに跨った。
275 :クロス :2012/12/14(金) 00:34:39.58 ID:nYiBzWbD0
>>274


「――飛べるなら最初からそうすりゃよかったんじゃねえか?

くはは、まあ構わねえけど」

首もとの十字架揺らしてぷわぷわと泡のように浮かび上がる。
揺れる金髪、額から右目の下にかけて走る黒い一本の傷が少し疼く
――ああ、少量しか吸ってないから薬の効果が薄い、さっさと少年を送って吸い直そう。
そんなことを思いながら、大通りの上へと少年先導するのだった
276 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/14(金) 00:39:51.42 ID:tCeIutMF0
>>275
「見つかると面倒です」
短く答える。そもそも手の内は、あまり明かしたくなかった。
この男は狂っているのか、それとも正常で自分を探りたかったのか。
少年は考える。

空を飛ぶ男の後ろを、静かに杖に跨った少年が付いていく。

277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/14(金) 00:50:10.49 ID:nYiBzWbD0
>>276


「なーんかかわいくねえなぁ……。」

掴めない、少年の人となりが分からない。
知ろうとは思わないが、見た目の年齢にそぐわないやつだ
そんなことを思いながら、そっと自身の右目を片手で覆いつつ

「ついたぞ、メインストリートだ。」

どうやら大通りについたようだ
278 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/14(金) 00:59:05.88 ID:tCeIutMF0
>>277
「そうですか……かわいくないですか……ボクはかわいい自分で居たいです…………」

どうやら、その言葉は少年にはショックだったらしい。
と、そんな話をしている内に目的地に着いたらしく、人目に着かないように大通りの近くへ急降下した

「優しいおじさんありがとうございました!」
お礼の言葉と共にぺこりと頭を下げる。
279 :クロス :2012/12/14(金) 01:02:25.53 ID:nYiBzWbD0
>>278


「じゃーな、神の恵みがお前の頭に降りかかりますように」

まるで聖職者のように――実際元聖職者な訳だが――上記を祈りつつ口にして
アーミンと呟いてから少年に背を向けふらふらと去っていった

/お疲れさまでした
280 :白雪焔 Eカピバラさん [saga]:2012/12/14(金) 01:08:14.82 ID:tCeIutMF0
>>279
「恵みに頼りはしません、しかし利益があるのなら頂きます」

最後までかわいくないことを言いながら、少年は手を振って男を見送った。

/お疲れ様でしたー。
281 :オオワシ 傭兵 :2012/12/14(金) 16:54:10.15 ID:pBDsfdQW0
【駅前レストラン】
オオワシはそこで昼食をとっていた

「ハフッ!、ハフハフッ!、モグ!!」

物凄い勢いで皿が溜まっていく

周りの客はそんなオオワシを見ていて食品に手をつけていない

「このメニューの品全部あと一人分」

と、店員に頼むと店員は大急ぎで厨房に行く
282 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/14(金) 17:00:30.49 ID:LPq3vM6ao
>>281
依頼人との商談を終えて、フェリシアは駅前のレストランを訪れた。
簡単に昼食を、と思っていたのだが、

「あれは……」

通された席の近くには、周囲の観客の視線を集めながら大量の料理を貪る男がいた。

「とりあえずコーヒーを、それから……」

目についたものを適当に注文して、改めてその男に視線を向ける。
ああ、やっぱりあの人だ。
気付かれないといい。そう思いながら少女は顔をそらす。
283 :オオワシ 傭兵 :2012/12/14(金) 17:03:14.86 ID:pBDsfdQW0
>>282
「ハフッ!、ハフハフッ!」

物凄い勢いで料理を貪る
注文している間に皿が二倍になった気が…

「…フゥ、ごちそうさま…」

と、食べ終わったようだが

グゥ〜

また腹が鳴る
チラリと目が一瞬そちらに行く

「……、フッ、他の店に行くか」

気付いていないフリをしているようだった
そしてまだ食べ続けるつもりのようだ
284 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/14(金) 17:09:45.03 ID:LPq3vM6ao
>>283
視線に反応して、目礼を返す。
ああ、予想通り気づかれている。
内心でため息をつきながらも、少女は席を立ってオオワシに近づいた。

「お久しぶりです、ってまだ食べるつもりですか?」

テーブルに積み上げられた皿は10人前くらいありそうだ。これほどの量がどこに入るのやら・・・。
もはや笑顔を作っても無意味であることを悟っていた少女は、素のまま呆れを表情に出した。
それから、人前で表情を創っていないのは久しぶりであることに気付いた。
ある数人をのぞけば、であるが。
285 :オオワシ 傭兵 :2012/12/14(金) 17:11:45.12 ID:pBDsfdQW0
>>284
「…あぁ、君か」

と、いまにも気付いたような様子を見せる

「あぁ、次は蕎麦屋にでも行こうかなと…」

客待ちの席に座りながら言う

「…、ふむ、芝居は止めたか、良い表情をする」
286 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/14(金) 17:16:02.23 ID:LPq3vM6ao
>>285
・・・・・・あからさまな気づかないふりには、触れないであげよう。

「お蕎麦というと、この国の料理のことですよね。実物を見たことはないんですが」

オオワシの近くに立って、店員に声をかける。
注文はキャンセル。コーヒー代だけ払っておく。

「芝居、というか。社交辞令みたいなものですよ。ファーストインプレッションは大事ですから」

そう、別に誰かを演じていたわけではない。
笑顔であること。それだけで警戒心が緩むことを少女は知っていただけだ。
287 :オオワシ 傭兵 :2012/12/14(金) 17:18:10.82 ID:pBDsfdQW0
>>286
「む?、ならばいっしょに来るか?
うどんもあるぞ」

と、誘う

「…フッ、中々に分かっているな。
…、む、そういえば前に合った時も自己紹介をしていなかったな、私はオオワシだ、傭兵をやっている」
288 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/14(金) 17:27:30.42 ID:LPq3vM6ao
>>287
「そうですね、ご相伴にあずからせてもらいましょう」

提案に乗ったのは理由がある。
蕎麦なるものに興味がある、という理由もあるがそれだけではないのだ。

「職業柄必要なことなので。……はい、オオワシさんですね。覚えてますよ」

あの任務の参加メンバーの名前は今でも全員思い出せる。
顔やパーソナリティを把握することも少女には慣れているのだ。
潜入先であなたは誰だ、などと聞こうものなら生き延びることは叶わないのがその理由だ。

「わたしはフェリシア・・・そしてこの国ではミユキとも。好きな方で呼んでください」
289 :オオワシ 傭兵 :2012/12/14(金) 17:31:02.39 ID:pBDsfdQW0
>>288
「そうか…」
と、言うと店を出て歩きながら言う

「そういえば私の『家』で会ったときに知っていたな…」

歩きながら思い出す

「……、ミユキ…美雪?、まぁいいか、また同じ任務に行くことになったらよろしく頼む、ミユキ」
290 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/14(金) 17:37:55.61 ID:LPq3vM6ao
>>289
「ええ。それもまた職業柄、ですね」

オオワシの横に追随して、少女もまた同じ速度で足を進める。
さすがに身体の大きさが違うだけ早歩きにならざるを得ないが、許容範囲内だ。

「家……あそこが…」

なんとも無防備な家だった。同じように思い出してみると、自分ではあそこに住めそうにない。
鍵もなく罠もなく……それはオオワシの性格、というより自信の表れなのだろうか。

「ミユキ、です。御者の御をミ、幸福の幸をユキです。……はい、こちらこそ。オオワシさん」

やはり日本人は和名の方が親しみがあるのだろうか。
好きな方、と言ってミユキと呼ばれるのは二回目だ。

「それで、お店はどのあたりにあるのでしょう」
291 :オオワシ 傭兵 :2012/12/14(金) 17:42:15.91 ID:pBDsfdQW0
>>290
「…っと、すまないな」
と、言うと速度を遅める

「意外か?、あぁ見えて罠が張ってあるぞ?、…私の全知識を詰め込んだ自動侵入者撃退防備がな…」
黒い笑顔を見せる…、どうやら本当らしい

「…御幸か…、ふむ、…いや、何も言うまい」
妙な顔をする

「もうすぐだ、…っと、見えてきた」
と、そのオオワシの目線を追うとそばの暖簾が見えた

//晩飯行ってきます
292 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/14(金) 17:42:21.58 ID:tCeIutMF0
ストリングスを殺害してから、暫くの時間が経った。
ある程度落ち着いてきたが、心は重い。
しかし自分にはやらなければならないことが沢山あった。
サクヤを動かすのは、自分が立ち止まる訳にはいけないという強い思い。
感傷に浸る時間はとうに過ぎた。今は先に進みたい。

「ヒヒヒヒヒ〜」

声をあげながら、サクヤは街を彷徨う。
その様子は、いつもの不気味なものだった。
293 :黒狐 :2012/12/14(金) 17:48:00.18 ID:A7fla4eIO
>>292
「笑い声が聞こえる」
さまようサクヤの目の前に、ふらっと現れる人影。
黒い服装に身を包み、影を引きずってあるく人影は何処か不安定な存在だ。

「それも、怖い笑声だ……どうして、怖いのだろう?」
ふらりとする人影は、笑い声をあげるサクヤの目の前で止まる。
影をみに包んだような黒の中で、明るい黄色のお面だけが別世界の物のように光り輝いている。

「どう……どうしてだろう?」
仮面をかぶり直す影。――良くみれば、その左腕は細く尖って、鋭利な武器のようになっている。
294 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/14(金) 17:50:04.45 ID:LPq3vM6ao
>>291
「ああ、すみません」

妙なところで気が利く人だ。見た目の割に紳士的というか。
そう思うと、ゆっくりになった歩調がすこし可笑しい。

「わたしに作動しないあたり、失敗作じゃないですか?」

悪戯っぽく笑って見せて、からかう。

「オオワシなんて名前の方が珍しいと思いますけどね。ハイタカならともかく………ああ、あれですか」

時代がかった外観は店の雰囲気を出すためだろうか?
前時代的な意匠に心を躍らせながら、オオワシを待って暖簾をくぐる。

「わあ・・・」

木材を多く使った古屋のような様相に、思わず感嘆の息が漏れる。
これほど日本的な光景に直面するのは初めてだったのだ。

/くてら〜。
295 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/14(金) 17:59:07.45 ID:tCeIutMF0
>>293
「アタシが、怖いかい?―――――アタシは、皆に驚いてほしいだけなんだ。怖がらせたい訳じゃない」
そもそも何もしなくても自分は怪しい。ならお茶目を出したくなる。驚かせるのは、ただそれだけの理由だ。

「それでも怖いのなら………アンタが怖がってるのは自分自身なのかもね。
 アタシは普通におかしい人間で、普通に弱い人間だよ」

軽く溜息をつくと、軽く距離を取る。

「狐さんが普通の人間に望むことは、化かしあいかい?殺し合いかい?」
ヒヒヒヒヒという声が不気味に響く。
296 :オオワシ 傭兵 :2012/12/14(金) 18:19:40.96 ID:pBDsfdQW0
>>294
「いや、構わんさ」
と、笑って言う

「フフッ、言っただろう?、私の全知識…とな、アレは敵意や殺意を持たずに来たものには発動しない」
自慢気に言う

「…、ついたぞ」
名前が珍しい…と言われた瞬間、ほんの少しだけ、オオワシは哀しそうな顔をした

「…、っと、店主、また来たぞ」
と、言う、どうやら常連らしい

店主は笑うと無言でざるそばを20杯こちらに渡してくると
「もしかしてその子、…ダメだよ犯罪は」と、茶化すが

「違う、単純に連れだ」
真面目に返すと店主は大笑いして御幸にざるそばセットを渡す

「さ、座れ」
297 :黒狐 :2012/12/14(金) 18:21:20.68 ID:A7fla4eIO
>>295
「……ああ、なるほど」
納得。大きめに何度も頷く。
最後に一度だけ、首を傾げる。

「怖いというのは、少し違うかもしれないね……
なんだろう? いつか分かるかな」

距離を取られればその分を詰め、サクヤよりやや大きく歩幅をとって、距離を詰める。

鋭く尖った人の手を、人間の腕に戻す。

298 :黒狐 :2012/12/14(金) 18:25:03.57 ID:A7fla4eIO
>>295
「……ああ、なるほど」
納得。大きめに何度も頷く。
最後に一度だけ、首を傾げる。

「怖いというのは、少し違うかもしれないね……
なんだろう? いつか分かるかな」

距離を取られればその分を詰め、サクヤよりやや大きく歩幅をとって、距離を詰める。

鋭く尖った人の手を、人間の腕に戻す。
「僕は、確かに化けるけどさ!」
ぼこぼこ、と肉の音が鳴り響いて、Yの形をした形そうなものが現れる。
「殺し合いかな? どうだろ」
狙いを定めてそのY字をサクヤへと投げつけた。
299 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/14(金) 18:25:49.87 ID:LPq3vM6ao
>>296
「それは……科学だけではない、ということでしょうか」

魔術も異能も専門外な自分には想像もつかない技術だ。
警戒心が攻撃対象でなかったのは僥倖だろう。

「こんにちは、お邪魔しますね……はい、失礼します」

店長に愛想よく笑顔で挨拶して、オオワシと相席する。
運ばれてくる食事の量に驚きを隠すこともなく、もはや呆れた目でそれを見ていた。
自分が食べると気に困らないようにと、それとなく食べ方も観察しておく。

「なんというか、それも異能の力なんじゃないのかって思えてきますね…」
300 :オオワシ 傭兵 :2012/12/14(金) 18:31:29.18 ID:pBDsfdQW0
>>299
「まぁ…な」

と、微妙な顔をする

「ズルズルズル!」

一気にざるそば一杯茶碗に入れて食べきる

「モグモグ」

幸せそうな顔をする、凄く美味しいようだ
301 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/14(金) 18:37:34.65 ID:LPq3vM6ao
>>300
少しの間黙ってみていたが、少女も同じように蕎麦を食べ始める。
箸の扱いに苦労する大和民族、という滑稽な様子だが、本人はそれほど気にした様子はない。

「……うん、美味しいです。食べやすくて、すっきりしてます」

感想を呟いてまた少し食べる。
そして食べ終わると。

「ごちそうさまでした。美味しかったです」

作り物と自然な顔の混ざったような笑顔を見せた。
302 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/14(金) 18:37:49.42 ID:tCeIutMF0
>>297
「アタシの場合複雑だが、単純でもある。そもそも人間ってそういうもんさ。
 いつか分かる日が来るかもしれないねえ」

すぐに距離を詰めてくる狐面に、盛大に顔を引きつらせる。

しかし極近距離で投げつけてくるという方法。それはサクヤにとっては絶好の隙だ。
両手に三本ずつステンレス製太極針を持つと自分から接近し、右手の針ですぐ叩き落す。
そもそも投擲はある程度距離が遠くなければ真の威力は発揮しない上に
大きな物の投擲は隙が大きい。サクヤにとっては受け流して叩き落すのは難しくなかった。
左手の三本の針が狙うのは、相手の脳。下から抉るように脳みそを狙う。
相手が肉体変化の持ち主なら、脳を狙わなければ無効化させずらいと踏んだためだ。
303 :オオワシ 傭兵 :2012/12/14(金) 18:46:35.50 ID:pBDsfdQW0
>>301
「ズルズル、ゴク、そうか、よかった」

と、言う時にはすでに10杯食べていた

「…、もう少し自然を出した方がいい、そうした方が、言われた相手も喜ぶ」
304 :黒狐 :2012/12/14(金) 18:48:50.50 ID:z8vJMaNwo
>>302
「あはは、なんだか上手に誤魔化された気がするよ」
知りたい答えが無い――どこか残念そうな様子で言葉を吐き出す。

「……針かい!?」
投擲したブーメランは、サクヤによって弾き飛ばされた。
その右腕よ様子を静かに追い――みれば反対側の腕から針が迫っていて……。
「……っ」
切迫と愉悦が混じったような呼吸。踊るように狐の身体が後ろに倒れるように頭部への攻撃を避ける。

しかしそのまま地面に落ちるのではなく、両腕か消えてその代わりに現れた丸太のような尻尾がスプリングのような役割をして、倒れこむ身体を支える。
そうして針を避けると、尻尾を支点にして左足で反撃の蹴りを繰り出した。
305 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 18:49:15.30 ID:GYUAm/Jjo
【公園】
 キイキイと車椅子が音を立てる。
 さすがに寒いのか、膝を黒いひざかけで覆っている。
 老人は真っ白な息を吐いて月を見つめた。
 凍てつくような、銀色の月を。
「……良い夜だ」
306 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/14(金) 18:55:27.96 ID:LPq3vM6ao
>>303
「すみません、日本の料理にまだ慣れてなくて。他国に比べて淡白に感じてしまって……楽しみ方を憶えないとダメですね」

すこし自省の意味も込めて、少女は弁解を口にした。
食事の作法や味わい方も必要になることはあるだろう、身に着けなければ。

「そういえば、体の方はどうですか?随分とよくなったように見えますけど」

問いかけには、単純に心配しているという意味合いもある。
そしてもう一つ。自分の異能がどれほど役に立ったのか、ということにも興味があった。

/一応返事しておきますね
307 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/14(金) 19:00:41.73 ID:tCeIutMF0
>>304
「アタシは、ごまかすことだけは得意だからねえ」

踏み込んだ右足を左後ろに持っていき、左半身になるという最小限の動きでかわす。
そのまま後方に跳躍すると共に距離を簡単に詰められないよう左手で倒れている狐の足に太極針を一本だけ投擲。
右手の針をしまい、Px4 Stormを取り出す。
308 :黒狐 :2012/12/14(金) 19:03:56.12 ID:z8vJMaNwo
>>307
「……ああ、なるほど」
サクヤの台詞によって、いくつか合点のいった事がある様子で、今度は嬉しそうに言葉を吐きだす。

309 :黒狐 :2012/12/14(金) 19:04:24.11 ID:z8vJMaNwo
//また途中送信してしまいました……すみません。
310 :黒狐 :2012/12/14(金) 19:10:16.65 ID:z8vJMaNwo
>>307
「……ああ、なるほど」
サクヤの台詞によって、いくつか合点のいった事がある様子で、今度は嬉しそうに言葉を吐きだす。

尻尾の力をを使って身を起こし、脚を伸ばして直ぐに追撃をしようとする。
「……と」
だが、少し焦りすぎたようだ。左足に投げられた針を太腿の辺りに受けてしまう。

「鉄砲は嫌いだよ!」
脚の傷からは直ぐに気を取り直し、相手を見据えれは拳銃が引き抜かれ用としていた。
尻尾を消し、身体を回復させるとそのまま右腕を蛇にして、右手を狙って突き出す。

しなりながらサクヤに迫る蛇は、開いた口にある鋭い牙は勿論だが、それを避けても蛇の鱗を鞭のように叩きつけられる可能性もある攻撃だ。
311 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/14(金) 19:26:16.92 ID:tCeIutMF0
>>310
「そろそろ戯れは終わったかい?なら開放してほしいねえ。
 アタシにメリットがない。アタシは、アンタと仲良くしたいだけなのさ」

回復速度は速いが時間はかかる。弱点は脳、もしくは心臓かねえ。

「アタシも敵にするなら好きじゃないねえ」
生成された蛇を鋭く見やると、

「そんなに大きな口をあけないでおくれよ、アタシはか弱い女だからねえ」
右手の拳銃がそのまま蛇の口内を狙う。
動物の攻撃の中で脅威かつで大きな弱点は、口の中だ。
体内に入り込み着弾さえすれば、拳銃の銃弾が生み出す瞬間空洞で破壊できる。
三発ほど蛇の口に発砲しながら

―――――右手で発砲している銃に隠れて左手の二本の針は動いていた。
サクヤの本領は投擲であり、暗殺も得意としている。
左手の針がサクヤの手から音も立てずに一本投擲され、狐の脳に突き進む。
そもそもステンレス製の15〜18cmの針、一本でことは足りるのだ。
312 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/14(金) 19:39:57.41 ID:LPq3vM6ao
>>305
赤いカラーリングのロードキングにまたがって、その女は颯爽と現れた。
人工的に染めたであろう派手な赤い長髪。深く暗い赤のコート。
腰に吊ったカトラスとパイソンハンター以上に赤が目に付くその女は、バイクから降りて自販機の前に立った。

「この国は直線が短すぎる!ろくにスピードも出せやしないじゃないか」

ぶつくさと文句を言って、女はポケットから硬貨を取り出す。
温かい缶コーヒーを二つごそごそと引っ張り出して、それから老人に向き直った。

「ハロー、グッドアフタヌーンだミスター。この寒い中外にいたらぽっくり死んじまうぜ」

どうやら、老人の存在には最初から気が付いていたようだ。
ニヤリと笑ってコーヒーを投げ渡す。そして自分のコーヒーのプルタブを引いた。
313 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 19:45:01.82 ID:GYUAm/Jjo
>>312
 月を眺めてたそがれていた老人は、バイクの爆音の方向を向く。
 見れば、赤い髪に赤いコートの女性。

「ユニフォーム・エクスレイという。貴女は何と呼べば良い? ミス……」
 そして白衣の老人は、投げられたコーヒーを枯れ枝の様な指で受け取る。少しでも力をかければ折れてしまいそうな、脂肪のない、節くれだった指だ。
「ふふ、まだまだ若い者には負けないよ」
 笑みさえ浮かべて老人は言う。どこか達観したような笑みだ。
314 :黒狐 :2012/12/14(金) 19:45:19.91 ID:z8vJMaNwo
>>311
「そういう言い方をされたのは初めてだよ……」
小さく首を傾げる仕草だ。仮面の下で目を細めて、何かに戸惑っているような雰囲気がある。
「なんだか、変わった人だね。……だから怖い」
ああ、そういう事かとつぶやく。『怖い』理由を自然と理解したのだ。

「敵にするのも味方にするのも――」
戯言を続ける余裕は無い。見た目から予想できないほど機敏な動きを見せるサクヤの動きを追っていれば、戯れる余裕など無くなってくる。

「痛っ……」
拳銃によって蛇を撃ち抜かれた。このような軽い台詞で済むようなものではなく、その何倍もの苦痛があるのだが、それ以上の反応は無かった。

「ええと!」
頭部に投げつけられる針。攻撃を繰り出すタイミングとしては素晴らしいものであったが、狐はサクヤの動きを凝視していて、素早く対応する。
――蛇の動きは、蛇自身の目で見ての動き。一つの独立した動きのようで、左側はそれに任せていた。つまり本体の意識は残りの右側の動きに集中していたのだ。

左腕で仮面を持ち上げ、それで針を傍に叩き落とす。そしてすぐに仮面をかぶり直す。
「……うーん。そうだね。もうやめようか?」
攻撃の手を休め、仮面の鼻の辺りに出来た傷を指てなぞりながら問う。
315 :フェリシア【エンハンス】スーツ少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/14(金) 19:51:42.70 ID:LPq3vM6ao
>>313
「アメリア、アミィ、ベリト、赤いの、レズビアン、好きに呼びな。ただしあたしはバイだってことは忘れないでくれよ」

文句をいう時は心底嫌そうに、笑う時はニヒルに、あるいはシニカルに、あるいは馬鹿みたいに。
女の表情のよく変わり、そしてそれを隠す様子はない。

「寒い日も暑い日も年寄りが多く死ぬってのは常識だぜ。あんたも若々しいに越したことはないが気をつけな」

コーヒーをすすって、今度はタバコを取り出す。
そして胸元から取り出したライターで先端に火をつけて、

「おっと、タバコの匂いは嫌いか?それなら風下に立つくらいは気を使うぜ」

ニヤリと笑う。
316 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/14(金) 19:52:12.43 ID:tCeIutMF0
>>314
「このまま続けたら、アタシが負けてただろうからねえ。もちろんだよ」
相手はまだまだ奥の手を隠して居そうだ。しかし自分の持ち札は大体使ってしまっている。
破片手榴弾は使えたが、これは自分の切り札の類だ。あまり人に見せたくはなかった。

「アタシの名前はサクヤ。宜しくねえ」
自分に染み付いた硝煙の匂いを煙たがった後、笑顔で自己紹介に移った。
317 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 19:57:55.08 ID:GYUAm/Jjo
>>315
「はは、なんとも愉快な『お嬢さん』だ。40年若かったら花束を抱いて君を口説いていたことだろう」
 心底楽しそうに笑いながら老人は言う。

「私はまだ死ぬつもりはないさ。まだまだ死なないよ」
 そうして、わずかに口角を吊り上げた。

「いや、私も昔はタバコを吸っていたから平気さ。もう肺は真っ黒、肝臓も悲鳴を上げているだろう」
 コーヒーのプルタブを上げ、口をつける。
「暖かいな。こういう日には暖かいものが恋しくてたまらないよ」
 そしてちらりと、自らの左腰に視線を落とす。
 老人には不釣り合いな、細長い剣が据えられている。
318 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 20:03:24.53 ID:LPq3vM6ao
>>317
「言うじゃねえか爺さん。情熱的なアプローチなら大歓迎さ、つっても美人以外は受け付けないけどね」

そう答えて、両手を広げておどけて見せる。

「そうかいそうかい、そんじゃあ遠慮なく一服させてもらおうか」

煙草を口にくわえ、肺まで吸い込み、吐き出す。
目を閉じてじっくりと味わって、そして、

「わたしに剣を抜くつもりはないぜ爺さん、安心しなよ」

目を閉じたままで言う。もちろん何かを見たわけではない。
それは長年の経験が言わせた一言だった。
319 :カイル :2012/12/14(金) 20:04:44.09 ID:nYiBzWbD0
街道

「最近依頼がたてつづいているな」

白髪に童顔、迷彩服に身を包み
背には機械剣――重厚長大なものを背負った青年が歩いている
320 :黒狐 :2012/12/14(金) 20:06:34.26 ID:z8vJMaNwo
>>316
「………………」
「うん、よろしく。だけれど――ええと、普通はそうやって挨拶をする場面だとは、思わないのだけれどさ?」
笑顔て自己紹介をされてしまえば、自分のリズムは滅茶苦茶である。
おかしな自分から見ても、この状況は何かおかしいのだ。

「負けていたとは限らないと思うよう?
一番楽しみにしてあった君の能力は見せてもらえなかったしさ」
いたた……と漏らしながら、脚の針を引き抜く。
321 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 20:07:35.38 ID:GYUAm/Jjo
>>318
「なんとも残念、至極残念。さすがの私も性別までは変えられないね」
 くつくつと、老人は喉を鳴らして飄々と笑う。

「それが真実であることを願うよ」
 驚く様子もなく、老人は言った。まるで待っていた言葉だ、とでも言わんばかりに。
「私も、うら若い女性のやわ肌を斬りつけたくはないからね」
 もう一口、コーヒーを口に含む。
322 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 20:13:53.57 ID:LPq3vM6ao
>>321
「おいおい爺さん、さっそく耄碌してんのか?男だって美人は美人だろうがよ、あたしはバイだってたった今言ったばかりだぜ」

呆れた様子で吐き捨てる。

「切られるつもりはないが、あたしが殴るのはあたしが気にくわないやつに限るってだけさ」

つまらない話をするようにそう言葉つづけた。
せっかくの煙草がまずくなるような無粋な話はやめてくれ、そう表情にも表れている。

「そんで、こんな時間に物騒なものをもって何してるんだい?」
323 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/14(金) 20:14:46.90 ID:tCeIutMF0
>>320
「男の言葉だけれど、喧嘩で殴り合えば友達って言うじゃないか。それがすこし物騒になっただけさね。
 そもそもアタシは被害者だ。被害者がいいと言ってるんだから、別にいいとは思わないかい?」
サクヤは笑顔を崩さない。

「アタシは、アンタと仲良くなりたいんさ。それ以上の目的はないよ」

「大丈夫だ、アタシは強くない」
あちらこちらに散らばる太極針を拾い集め、弾薬を補充しながら真実を口にする。
324 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 20:17:37.30 ID:GYUAm/Jjo
>>322
「ほう、なるほど。男を美人という習慣は私にはなかったんだ。私はホモセクシャルではないからね」
 おどけるように、老人は言った。

「そんなに乱暴な言葉ではなく、女性らしく淑やかな物言いをしたほうが良いと、私は思うがね」
 まるで孫娘に説くような調子で、老人は言う。

「ふふ、ヒーロー活動だよ」
 左の腰にはサーベルのように銃身の長い拳銃、そして右の腰には細い剣。車椅子の老人には似つかわしくない凶器を携え、彼はそう言ってのけた。
325 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 20:22:25.97 ID:LPq3vM6ao
>>324
「柄じゃないね。淑女だけど腹に抱えてるものはずっとどす黒いなんてよくある話が嫌いなのさ」

眉をひそめて、煙草をくわえたままで言う。
そして一服。吸って、吐いて、老人に向き直る。

「そうかいヒーロー。悪人は釣れたかい?」

老人の目をまっすぐに見つめて、値踏みの結果を問う。
あたしは悪人に見えるか?つまりはそういう問いかけだ。
326 :黒狐 :2012/12/14(金) 20:22:55.91 ID:z8vJMaNwo
>>323
「そういうのは、僕も理想とする事だけれどさ……」
戦いを挑むのは、1000の言葉を交わすよりもわかる事が多いから。それも大きな理由の一つである。
それを実際に理解してくれる人物というのは、欲しかったはずだけれど、実際に理解されてしまえば大きな違和感が伴ってしまう。
「良くないよ。良くない……良くないと思う」
犯行的な言葉を、楽しそうに話す。
「僕は黒狐。変わった名前だけれど、偽りの名前では無いよ」
脚が崩れ落ちて、無くなる。それと同時に出血していた部分がなくなる。蛇に変化していた左腕にも同じ事が起こる。
「真実の名でも、ないけれどね」
327 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 20:28:41.49 ID:GYUAm/Jjo
>>325
「ふふ、そうかね。少なくとも私の妻はそのような女性ではなかったよ。幸いなことにね」
 悲しげに笑い、老人は言う。

「さっぱりだ。今日も今日とて平和な限り。こんな老いぼれにコーヒーをおごってくれるような美しい女性に出会えたのは、幸運だったがね」
 そして、老人は口角を吊り上げる。
 ほんの少しだけ、狂気があふれだした。
328 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/14(金) 20:30:47.25 ID:tCeIutMF0
>>326
「だろう?アンタなら分かると思っていたよ」
今度はケラケラという笑い。
「ヒヒヒヒヒ、アタシを見極めようと襲ってきたアンタが言うかい?――――アタシは、アンタのことが嫌いじゃない」
相手が楽しそうに話すとサクヤも嬉しく、それに応じてサクヤの口調も楽し気になる。
「名は体を現す、と言うね。人を化かすのがとても得意そうだ。黒狐、いい名前じゃないか」
真実の名前であり、そうでもないか。大変面白い。
偽名だが偽りではない、そうだとすれば黒狐という名前も本名には違いないだろう。
サクヤは傷の回復を笑顔で見守る。
329 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 20:34:22.55 ID:LPq3vM6ao
>>327
「おいおい、いくら褒められたって爺の夜伽なんてする気はねえぞ。コーヒーも気まぐれさ、そうありがたがるなよ」

狂気に動じることもなく、女はくだらないジョークを飛ばす。
麻痺しているのだ。身の回りに狂気が溢れすぎているせいで。
人知れず女自身にも狂気が巣食うせいで。

「でも面白いな爺さん。あんた名前はなんつった?ユニフォーム、ユニフォーム……」

どうやら覚えていないようだ。
330 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 20:37:42.56 ID:GYUAm/Jjo
>>329
「はは、私も既に枯れ果てた身だ。そう警戒しないでくれ」
 狂気にひるまなかった女性を見て、老人は確信する。「裏の世界の人間だ」と。

「エクスレイ、だ。好きなように呼ぶと良いさ、アメリア」
 慈愛に満ちた声色だ。
331 :黒狐 :2012/12/14(金) 20:38:27.34 ID:z8vJMaNwo
>>328
「調子が狂うなあ」
それから、身体が小さくなる。170前後あった身長は150前後まて小さくなり、その変わりに片足が復活する。
腕は戻らず、袖がヒラヒラと揺れていた。
「僕も、君みたいに驚いて欲しいんだろうね……だからそんな風に落ち着いていられるのが、嫌ではないんだけれど……ちょっとだけつまらないよ」

「語呂は悪いからさ。普段呼ぶ時は狐でいいよ」
お気に入りの名前なんだ。と、つぶやく。

「君は怪我してないかい? 大丈夫かな」
332 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 20:45:26.44 ID:LPq3vM6ao
>>330
「ユニフォーム・エクスレイね。戦争になったら改名しなくちゃいけねえな爺さん」

ニヒルに笑うと、女は吸い終えた煙草を設置された灰皿にねじ込んだ。

「そんじゃあエクスレイだ。さすがにユニフォームは頻出過ぎるしなあ」
二人でいる分には構わない、だが人に聞かれりゃまるで間抜けだ。
制服に話しかける女なんて笑えないぜ。そう言って、だが女は愉快に笑う。
333 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/14(金) 20:46:13.54 ID:tCeIutMF0
>>331
「アンタの調子は、元々狂っていないのかい?狂っていても嫌いじゃないけどねえ」
回復を観察しながら馬鹿みたいな返しをして。
「そりゃ無理さね。アタシは人に慣れ過ぎてるし、驚かせるのにも慣れてる。
 そういう意味ではアンタと同じさね」

「狐、か。分かったよ。今度からはそう呼ばせてもらう。シンプルが一番さね」
やっぱり似合っているなあとぼんやり思う。

「アタシは大丈夫さね。これといった怪我はしてないさ」
334 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 20:49:05.52 ID:GYUAm/Jjo
>>332
「もう戦争はこりごりだよ。多くのものを奪ったし、失った」
 ふふ、と笑い、温くなったコーヒーを飲み干す。
「美味しかったよ、ありがとう」
 にっこりと、ほほ笑む。

「良く言われるよ。昔はそれでからかわれたものさ」
 遠い思い出に、老人は笑う。
335 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 20:53:24.64 ID:LPq3vM6ao
>>334
「おっと地雷ふんだか、語りたいなら聴いてやるぜ爺さん、出会ったのも何かの縁ってな」

空き缶を受け取って、まとめてゴミ箱に投げ込む。
派手な外見や雑な口調からすれば意外なほど、女は律儀だ。

「そりゃそうさ。そんな名前はめったにないからな」

わかり切ったことだ、と女は笑う。

「さあヒーロー、もの悲しい戦争譚を語っておくれよ。明日の酒の肴にしてやるからよ」
336 :黒狐 :2012/12/14(金) 20:54:29.76 ID:z8vJMaNwo
>>333
「狂っているかな?
そうだな……狂っているか、いないか。これは自分を基準にすれば、『普通』だと思っているけれど、君からは狂っているように見えるのかい?」
基準を定めるのが難しい問題だ。サクヤの意見を求める。
「君が慣れているっていうなはわかるけどさ、僕も同じなのかい? 分からないな……」

「シンプルかな? ……君と話していると疑問ばかり浮かんでくるよ。それもまた、不思議だよ」

「良かった。かよわいじょせい に、傷をつけたら失礼だもん」
337 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 20:59:14.27 ID:GYUAm/Jjo
>>335
「……別段、話すようなことは何もないさ。命令に従って戦列を蹂躙し、少年兵を斬り殺し、無抵抗の市民を射殺した。それだけさ」
 大きく息を吐いて、老人は言葉をとぎる。
「聞いてて面白い話でもあるまい。この世界ではありふれた不幸を山ほど作った男の話など、誰が好んで聴きたいと思う?」

 そして老人は、にこりと笑った。
「君のことを聞きたいね。辛気臭い話ではなく、若い女性とのおしゃべりを楽しみたい」
338 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/14(金) 21:01:58.23 ID:tCeIutMF0
>>336
「別に普通だと思うよ。アタシの場合世間から見れば『狂っている』らしいけどねえ。
 本人がどう思うかが大事さ」
サクヤにとっては、相手が狂っていようがどうでもいいのだが。
「アンタは人を驚かせるのには慣れていると思ったんだけれど、違うかい?」

「複雑な言葉が一文字だけ。シンプルだと思うよあたしゃ。疑問ばかり、すまないねえ」
笑顔でスラスラ答えていく。

「ふうん……アタシにも疑問ができたよ。可愛い狐に傷を付けたアタシは、失礼なのかい?」
戯言には戯言で返すのが、人の礼儀だろう。
339 :カイル :2012/12/14(金) 21:02:38.54 ID:nYiBzWbD0
>>220


「なんか轟音が聞こえたのでちょっとかけよってみましたが……
何してたんです?」

遠巻きにみてはいなかったことを伝えて、再度先ほどの質問をぶつけてみる
その場にしゃがみ自身の膝抱いて、相手との目線を合わせる
背の機械大剣がカチャリと揺れた
340 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 21:04:36.15 ID:LPq3vM6ao
>>337
「さあてね、確かにありふれた話じゃつまらない。でもあんたにとってはそうでないから、そんなつまらない顔してるんだろう?」

確かに、ありふれた話だと女は思う。
だがそれがまったくのつまらない話かと言われれば、否。

「こんな冬の寒い夜に刃を握る老人がどうして出来上がったのか、それを知るだけでも価値があるってもんさ」

老人の言葉に苦笑する。

「あたしは過去を捨てた旅人さ。思い出も、友人も、過去に食われたらそこでおしまい。生憎楽しい思い出話は持ち歩かない主義なんだ」

あやふやな言葉だが。誤魔化すつもりはない。
言葉通りだ。過去に移り変わったすべてを捨てた。持っているのは今もあるものだけ。
思い出は一切を捨て、友人は別れればそれまで。そうやって女は生きてきた。
341 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 21:09:30.97 ID:GYUAm/Jjo
>>340
「護るべきものを護らず、倒すべきものを倒せなかったから、かな」
 小さく、蚊の鳴くような声で老人は呟く。
「もう40年もすればわかるさ、お嬢さん」

「私とは正反対だな、君は。私は過去に縋りついていなければ生きていられないんだ」
 過去の栄光に縋らなければ生きていけない、ちっぽけなヒーロー。
 それがこの男の正体だ。
342 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 21:17:26.01 ID:LPq3vM6ao
>>341
「いいや、わからないね。40年?そんな一瞬のせいであたしがそんなつまらない言葉を吐くなんてありえないね」

確信を込めて女はシニカルに笑った。

「護るべきものも斃すべきものもない。あたしの愛しくちっぽけな友人が言うにはこうだ。
―――神の前には善も悪もなく、すべては神のために行われる。神のほかに真理はなく、神のためならば許されぬこともない。
あたしは無神論者だけど概ね同意だ。何をしても、しなくても、あたしはどこまでも自由にある。ただそれだけあれば生きていける」

「あたしは過去を背負って生きていけない人間だ。たしかに真逆みてえだな?ヒーロー」

どっちも大して変わらないけどな。
言い終えて、そう付け加える。

「過去も現在も、縛る縄が違うだけだよ、つまらねえ話さ」
343 :黒狐 :2012/12/14(金) 21:21:16.61 ID:z8vJMaNwo
>>338
「君が普通だと思ってくれたら、それでいいよ。
世間なんて知らないし、知っていても嫌いな相手さ。そんな奴がどう思っていても、僕には関係が無いのさ」
「それから、僕も僕は普通だと思うよ」

「ううん、そうでも無い。全然慣れてないよ。
……驚かすの、下手だからさ」

「そう言ってくれるのは、とても嬉しいよ。名前は大切なものだからさ」
「疑問が浮かぶのは良いんだよ。すきだからさ」
声の調子から、狐も笑っているのが分かるだろう。

「ううん……別にそんな事は無いよ。
僕は生きているし、僕の傷はすぐ治るから」
「普通の人とは、違うんだ。怪我に対する恐怖は無いんだよ。」

「うーん。君と話して見たい事はまだまだあるけれどさ、また今度会おう?」
「ごめんよ、僕はもういくよ。今はなんだか、調子が悪いからさ」
サクヤと話していると――自分でも分からない不安定さにとらわれる。不愉快なものでは無いのだか、話しをするなら一度心をリフレッシュしたい。――そんな内心は語らないのだが。

一方的に別れを告げて、狐は歩き出すのであった。

//ちょっとこれ以上続けるのが難しくなってしまいました。
//落ちます。絡みありがとうございました。
344 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 21:22:36.23 ID:GYUAm/Jjo
>>342
「……君は素晴らしいな。その若さでよくぞそこまで……はは、君の様な人がヒーローになってくれたら、世界も少しはまともになるのだがね」
 大きく息を吐いて、素直な称賛を浮かべて老人は言う。

「縛る縄が違う、か。なるほど上手い事を言う」
 感心したように老人はうなづいた。
「君は何に縛られている? なぜ君の様な若人が、このような思想を得るにいたった?」
345 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/14(金) 21:25:28.77 ID:tCeIutMF0
>>343
「分かったよ。そもそも戦闘があったばかりで、お互い無理をしたみたいだ。
 また会おうねえ、狐」
ヒヒヒヒヒ〜と不気味な笑みを浮かべて、平等の姫は黒い狐を見送った。

/お疲れ様です。絡みありがとうございました。
346 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/14(金) 21:28:18.09 ID:QTFFJ9Yd0
>>339
「え、魔術の練習ですよ?」

いきなり目を合わせてきて、彼は多少、嫌悪感を感じて顔を一瞬、引きつられせたが、
すぐに愛想のいい顔に戻した。神経質な彼にとってはこういう人間は苦手なのだ。

彼は、カイルの前に、さりげなく歩を進めた。本人にはこの三つの舵を隠したいという意図があった。

できるだけこれに関しては話題を隠したいな―

ちなみにこれとは彼のまわりにある三つの舵である。魔術を唱えたことはべつにいいのだ、失敗を隠せればいい。
しかしサンダーと唱えたらこれが出てきたのだ、三(サン)舵(ダ)なだけに、我ながら寒い。すっごく寒い。おそらく上級の氷属性の魔術に匹敵するだろう。
そしてダジャレを現実にする魔術なんぞこっちは唱えた覚えは無い。

「この時間は人がいないので、威力を小さくしたんですけど、少し迷惑だったでしょうか?」

機嫌をうかがうように、できるだけ丁寧に―そして事務調に話した。勿論、事務調だ、愛想笑い
もしてある。
347 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 21:29:16.68 ID:LPq3vM6ao
>>344
「やめな爺さん。あたしは性根の歪んだかわいそうな悪い子ちゃんを殴るのが大好きなんだ。ヒーローなんてのはとっくの昔からだぜ」

冗談でもなく、大真面目にそう言って哄笑する。
気に入らない相手を殴る、それだけのために悪に墜ちるような自分は世間で言うヒーローではないと理解している。
だが自分にとってはまだヒーローを名乗っても間違ってはいないのだ。女は世間の価値観を気にするつもりはない。
だから、ウソを言っているわけではない。

「あたしを縛るのはあたし自身、誰だってそうさ。世界中のなにもかもが自分の内側にあるんだから」

「そしてあたしの世界に過去はない。だからその答えはわからない。過程も理由も全部まとめて燃えるごみに出しちまったからね」

茶化すような言葉だが、女にそのつもりはない。
無いものは無い。捨ててしまったのなら、そこには価値がなかったということだ。
348 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 21:33:34.97 ID:GYUAm/Jjo
>>347
「残念だよ。もっと早く君と出会いたかったものだ」
 どこか嬉しそうに、どこか悲しそうに、老人は腰の剣に視線を落とす。

「そう思うのならそうなのだろうな。君の中では」
 老人は、笑う。
「私は、私自身が世界の一部だと思っている。世界という舞台の演者だと思っている。はは、ここでも正反対だな」
349 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 21:39:39.93 ID:LPq3vM6ao
>>348
「早く出会ったら、か。意味ない過程さ、考えてもしょうのないことは考えるだけ無駄だぜ」

投げやりに言葉を返して、女は遠く空に視線を投げかける。
さて、昔の自分はどんなだったろう。わかっていることは、きっといつの自分だって正確には思い出せないということだ。
自分から見える世界は、いつだって狭いものだ。

「そうさな。あたしの世界は中心にあたしがいるんだ。他の誰もが端役、主役はこのあたし。おいおい、共通点なんて一つも無いかもしれない爺さん」

だがそれも悪くない。まるで逆であれば、それは一つの相似。裏を返せば同じものになるのだ。
理解しあえないわけじゃない。
350 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/14(金) 21:41:01.22 ID:2qD2rWs+o
「ふぁ〜・・・ねみぃ・・・」
【目を擦りながら街中を歩いている】
【目的地は無く、ただ歩いてるようだ】
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/14(金) 21:41:47.93 ID:nYiBzWbD0
>>346


「なるほど、殊勝な心がけですね。」

――目を合わしたらぎこちない愛想笑いをされた
というよりも、なんだか動きがぎこちない、違和感がある
人見知りの方なのかも知れない

「迷惑ではないですけれど――」

彼は非常識にもベンチの上で眠っていた。
それで起こされたからといって、文句をいう筋合いはない――

――ふと、足元の魔方陣の線を追うようにして――青年の背後をうかがい――
そこにあるものを見つけ

舵? と呟いた……
352 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 21:43:24.91 ID:GYUAm/Jjo
>>349
「……それもそうだな。過去は変えられん」
 老人は、泣き出しそうな表情を浮かべる。
 老人が思い返すのは、後悔だろうか。

「いやいや、共通点は1つだけあるぞ」
 老人は細い指を立て、いたずらっぽい表情で言葉を紡ぐ。
「人生が終われば、皆舞台袖に戻るんだ。私も、君も、誰も彼も皆」
 それは彼の価値観。人生を演劇にたとえた、彼なりの価値観。
 人生は歩きまわる影法師なのだ。
353 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 21:47:10.23 ID:LPq3vM6ao
>>352
「なんだそりゃ、シェークスピアか、それともギリシアの古い言葉か。なんにせよそれだけじゃつまらない言葉だぜ」

二本目の煙草に火をつけて、大きく吸い込んだ。
口から白い煙が漏れる。

「この世は舞台、人は皆役者、その通りさ。なら自分の出番はめいっぱい楽しまねえと損ってもんだろう?」
354 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 21:51:56.33 ID:GYUAm/Jjo
>>353
「博識だね。シェークスピアの詩だよ。マクベス、哀れな話だ」

「そうやって、自分の『正義』のために世界中の罪人を殺して回った男を、私は良く知っているよ。役者には役者の使命があり、家族がいる。それをゆめゆめ忘れないことだ」
 そして老人は、ふっと笑みを浮かべる。
「まぁ、人生は楽しんだ者勝ち、という意見には賛成するよ」
355 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 21:54:15.07 ID:LPq3vM6ao
>>354
「まあね。人生に飽きないコツは常に発見を繰り返すことだ」

謙遜もなく女はうなずく。

「そりゃつまらない考えだ。役割?楽しんで楽しませたらそれで十分、即興芝居を魅せつけてやるよ」

ニヤリと笑って、否定する。
押し付けられるもののすべてが女は嫌いなのだ。
356 :【外見66歳】ユニフォーム・エクスレイ [saga]:2012/12/14(金) 22:00:00.87 ID:GYUAm/Jjo
>>355
「羨ましい限りだ。この年になればもう動くのも億劫で仕方がない」
 特に足が不自由になってからは、と付け加えて。

「ふふ、期待しているよ。アメリア」
 悲しみが消える。老人は穏やかにほほ笑んだ。

「さて、それではそろそろ失礼させてもらおうか。コーヒーをごちそうさま、体に気をつけるんだよ」
 慈愛に満ちた声で老人は言うと、車椅子を漕ぎだした。
 老人の向かう先は夜の闇。それはまるで、彼の人生を暗示しているようだ。

//そろそろ落ちますー。お相手ありがとうございましたー!
357 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/14(金) 22:02:03.40 ID:LPq3vM6ao
>>356
「動かなくても発見はあるもんだぜ爺さん」

それだけ言って、老人を見送った。
別れの言葉は返さない。またそのうち、と小さくつぶやいただけだ。
乗ってきたバイクにまたがって、女もまた闇へと消える。

爆音が夜の街に響いた。

/お疲れ様でした、ありがとうございましたー
358 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/14(金) 22:10:30.40 ID:bTRIPlKbo
「さて、今日もパトロールを開始しますかね」

モノクロマスクを被った男が彷徨いている
359 :矢嶋とか [sage saga]:2012/12/14(金) 22:32:15.73 ID:ILqzOJoyo

「好き、好き、好きですぅー……って」
「ぼかぁもう嫌だね、牛丼なんか嫌いですよぉーだ……」

満員の某牛丼チェーン店、テーブル席を一人で牛耳る、空気の読めない青年が居た。矢嶋である。
ぐでんと卓上に上半身を預け、腕を目一杯伸ばす。傍らにはICODの手帳が、無造作に置かれている。

注文を待ちながら、仕事に関連するものであろうファイルに挟んだ資料を片手に持ち、斜め読みしていた。
傍目からでもその見出しの一部が伺える──「港湾部連続爆破事件」に「黒い霧に関する報告書」、といった所だろうか。


「せぇっかく台湾で美味しい物食べられると思ったのにさ?弾丸旅行なんてあんまりだよねぇー……」

誰かに語るように、それでいて誰に言うでも無くごちながら、だらだらと品物の到着を待つ。
満席の店内、空きがあるのは矢嶋の居るテーブル席だけだ。相席を頼まれる事も、あるかもしれない。
360 :矢嶋 浩/スーツの青年 ICOD捜査官 [sage saga]:2012/12/14(金) 22:32:31.26 ID:ILqzOJoyo
>>359
//若干名前ミスゥ!
361 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/14(金) 22:44:07.78 ID:QTFFJ9Yd0
>>351
「わー、わー!、わー!」

舵の「か」っと言った瞬間に、言うのを妨げるように、あわてた表情で大声をあげた。
そして言い終わった後

「で?なんの話でしたっけ?そんなことより、そんな大きい剣もってて疲れないんですか?」

露骨なまでの誤魔化し方、逆に怪しい。さりげなく、話題を
ずらすように言った。

//遅れてすいません...
362 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/14(金) 22:45:53.12 ID:2qD2rWs+o
>>358
「・・・なんだあいつ?」
【モノクロマスクを被った男をみつける】
363 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/14(金) 22:50:43.35 ID:bTRIPlKbo
>>362
「おや?どうかしましたか?ナニカ困ったことでも?」

視線に気がつく
364 :カイル :2012/12/14(金) 22:52:47.80 ID:nYiBzWbD0
>>361


「…………?」

相手の様子に思わず小首をかしげてしまう
露骨に誤魔化すほどのことなら、言及はしないほうがいいのだろう――


「いえ、疲れはしませんが……」

相も変わらず訝しげな表情浮かべて、問いに答えた
365 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/14(金) 22:52:59.00 ID:2qD2rWs+o
>>363
「そうだな・・・」
【少し考えた仕草をした後に】

「目の前に不審者らしき人物にいるのに少し戸惑ってるな。」
【モノクロマスクを見ながら言う】
366 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/14(金) 22:58:03.36 ID:bTRIPlKbo
>>365
「なに!?不審者?一体どこに!?」

辺りを見回す、自分がそれだと全く気づいていないようだ
367 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/14(金) 23:01:32.45 ID:2qD2rWs+o
>>366
「・・・いや、だから目の前に・・・」
【今度はモノクロマスクに指をさして言う】
368 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/14(金) 23:04:18.61 ID:bTRIPlKbo
>>367
「…ええ!?わ、私ですか!?
 一体どこがそう見えるのでしょうか!?」

驚愕する
369 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/14(金) 23:06:49.61 ID:2qD2rWs+o
>>368
「今気づいたのかよ・・・」
【唖然とする】

「そのマスクだ。普通に怪しいだろ。」
370 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/14(金) 23:09:22.86 ID:bTRIPlKbo
>>369
「全くそんな事は考えつきませんでした…」
こちらも唖然とする

「正義の味方は、顔を隠す者ですから、つけているのですが…
 そんなに怪しかったですか?」
371 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/14(金) 23:13:30.78 ID:2qD2rWs+o
>>370
「そ、そうか・・・」

「そのマスクだと・・・・正義の味方って言うか不審者に俺は見えるな。
 どんなのがいいって具体的には言えないが正義の味方ならもう少し違うほうがいいんじゃないか?
 てか正義の味方だったのかよ・・・」
【正義の味方という部分に少し驚く】
372 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/14(金) 23:16:58.55 ID:bTRIPlKbo
>>371
「そう、私は正義の味方、インセクトホワイトだったのです!」

決めポーズを取る

「う…ううむ、そうですか…ならば!」

モノクロマスクを取り、戦隊物が付けるようなマスク(白)を付ける

「これどうでしょうか?」
373 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/14(金) 23:19:56.88 ID:2qD2rWs+o
>>372
「へぇ、初めて聞いた名前だな」
【てか、正義の味方を見たのが始めてかもしれないな、と付け足す】

「あ〜、うん、まだ・・・まマシか?」
374 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/14(金) 23:23:32.68 ID:bTRIPlKbo
>>373
「私は企業の宣伝ヒーローとは違って、
 フリーのボランティアヒーローですからね、仕方ないでしょう
 まあ、正義を自称するなんて事は普通の人はやりませんからね、やはり仕方ないでしょう」

「なるほど…、しかしこれには重大な欠点があるのですよ…」

重々しく語る
375 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/14(金) 23:27:57.67 ID:2qD2rWs+o
>>374
「ボランティアのヒーローね・・・そんなのもあるんだな。」
【感心するように言う】

「まぁそうだな。」

「重大な欠点?・・・一体何が?」

376 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/14(金) 23:29:53.39 ID:bTRIPlKbo
>>375
「アメリカだとこれが普通らしいですよ?
 日本だと悪の組織と戦うヒーローというのが一般的になってますがね」

得意げに解説している

「いつもこれをつけていたら…変身できないじゃないですか!」
377 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/14(金) 23:32:30.88 ID:2qD2rWs+o
>>376
「へぇ、そうなのか。」
【少し驚いたようにいう】

「確かに日本だとそんな感じだな。」

「・・・変身は大事なのか?」
378 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/14(金) 23:36:58.63 ID:bTRIPlKbo
>>377
「実は、私も日本のヒーローのように悪の組織と戦うことを夢見てましたが…
 身近な人間を救うことが最も正義に近いことだと知り、こうやってボランティアに励んでいるのです」

「もちろん、カッコヨイから重要です!」

ビシッと指をさして言う
379 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/14(金) 23:47:58.39 ID:2qD2rWs+o
>>378
「なるほどね・・・なかなかいいんじゃないか?その心意気は」

「・・・」
【それはどうかと。と思うように見つめる】
380 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/14(金) 23:49:40.24 ID:QTFFJ9Yd0
>>364
「え?そうなんですか・・・・。」

いつもより大きい、驚きをはらんだ声を出す。目を見開いている。
けっこう驚いているらしい。
オーバーである。

「そりゃすごいですね・・・・。そんな重い武器なんか普通
もてませんよ。」

魔術師なので、自身が力が低く、持てないのは自明の理だが、それでも
このような、まるでドラゴンの首を斬るのに使うような大剣を使う人間は
はじめてみた。

381 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/14(金) 23:50:35.69 ID:bTRIPlKbo
>>379
「いえいえ、それほどでもありませんよ」

照れる

「ふふふ、このカッコヨサに見とれているのですね?
 わかりますよ?その気持ちは…っは!
 そろそろパトロールに戻らなくてはいけませんね、機会があったらまた会いましょう!」

急いで去っていく

//すいません、落ちさせてもらいます
382 :名も無き青年 E:黒フード 長袋 :2012/12/15(土) 00:01:53.93 ID:jSULDISCo
寝ぼけ眼を擦りながらふらふらと歩く青年が一人
器用に顔が見えない様に擦っている辺り無駄な努力である

「……寝てばっかりもよくないしな」
「疲れているにしても少しは外出んと」

独り言をぽつり、と呟き青年は彷徨い歩く
383 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/15(土) 00:15:32.55 ID:6LjkQ9mco
>>381
「そうか?」

「え、いや、違うけど・・・っていっちまった・・・」
【その背中を見送る】

//お疲れ様でした
384 :空風銀(銀髪蒼目)黒コート 右E:木刀  [sage]:2012/12/15(土) 00:17:16.28 ID:6LjkQ9mco
//私も落ちます。お疲れ様です
385 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 16:28:21.94 ID:IUzvFjo5o
公園でベンチに座り缶コーヒーを飲むクリオネ。
クリオネの正面には立っている男が一人。何やらクリオネに話しかけている様子。

「だからさー。ちょっとくらいいいじゃん」

どうやらナンパの様だが、クリオネはろくに返事もせずに男を見上げている。
386 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 16:35:31.24 ID:2hXPg10do
>>385
その女はいつでも爆音とともに現れる。
赤いロードキングにまたがって、人工的な赤の長髪を風にたなびかせ、深紅のコートをまとっている女だ。
腰のカトラスとパイソンハンター以上に赤いことが印象に残るほど、赤一色。

「やあやあお兄ちゃんたち、ナンパかい?」

バイクを降りて女はまっすぐにそちらに向かって歩いていく。

「よければ譲ってくんねえかな、あたしは美人が大好きでさ」

ニヤリとシニカルに笑って、女は腰のリボルバーを抜いた。
そして銃口を向けて、言外に尋ねる。
続けて死ぬか、とっとと消え去るか、好きな方を選べ、と。
387 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 16:37:35.17 ID:zIRnKuGno
>>385
「その小悪、美しくないね?」

唐突、そんなふうな色のない言葉が投げかけられた。
いつの間にそこに居たのか。クリオネと男の間には一人の影が立っている。
白い髪、白い肌、銀色の瞳。朧気な輪郭の入院服の少年だ。

右目を隠した髪は僅かに風になびき、どこか儚い微笑を浮かべた。
この少年一人で、不良を止めることは出来るのだろうか。
388 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 16:50:18.47 ID:IUzvFjo5o
>>386>>387

男は後ろから声をかけられ、後ろを向く

「なんだてめぇ」

後ろの声に反応して振り向いたが、その直後にクリオネの方からも声がしたため、あわてて一歩引いて両方を見れる位置へ行く。

「……っ!!」

女が近づいてくると同時に銃を引き抜き、銃口を向けられるとあからさまにビビる。
当然と言えば当然の反応である。ただのチンピラが銃を向けられる経験など無いだろう。

「じょじょじょ……冗談だって」

さらに一歩引いて女と少年を交互に見る。
少年だけならチンピラは引かないだろうが、銃を向けられている為若干テンパっている。

クリオネは先ほどまでとは打って変わって反応し始めた。予想以上に面白くなったと。

「お二方、助けてください。私、無理やり連れて行かれそうだったんです」

助けに入った2人はこのままチンピラを見逃すのだろうか。
389 :シニフィエ【傭兵】──赤髪好青年 [sage]:2012/12/15(土) 16:52:12.16 ID:iNSFZ6f7o
陽も傾き始めた頃、その陽に雲が陰り美しい筈の空は漆塗りの様になっていた
のっぺりとした空の元に、赤い長髪を腰の辺りで縛った青年が、黒い麻袋を担いながら歩いている
青年、シニフィエが歩くそこは街のど真ん中、屡々人の顔が見える辺り、ここらはまだ賑やかな方
ふむ、と考え込みように歩を止めてあらぬ方向に視線を送るシニフィエは、難しい表情をしていた

「自分の妹──」

どうやら探している妹の事らしい
珍しく今日は上司である髭面は、彼の妹であるアナスタシアと出かけているため、シニフィエは一人
考える事ができるのは久しぶりのことだ
390 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 16:57:52.59 ID:2hXPg10do
>>387
「おっと、ハロー、ミスター。まさか盟主様にこんなところで出会うとは驚きだ」

両手を肩まで持ち上げておどけて見せる。

「メイザース、まさかあんたもナンパの競争相手になろうってのかい?そりゃどうにも分が悪い」

冗談をいって一人で笑う。
もちろん彼がそんな人物ではないとわかってはいるが、女は常日頃からふざけたがる悪癖があるのだ。

>>388
「さてチンピラ、そこの風船以上に頭の軽いゴミ屑ども、あたしだけなら良かったんだがあんたらは運が相当悪いようだ」

リボルバーをホルダーに戻して、腰に手を当てて無防備なポーズをとる。
だが戦闘に心得のあるものなら外見に反して一部の隙のないことはすぐにわかるはずだ。

「お前らの目の前にいるのはこの世の悪の権化の頂点におわすお方だ。さっさとケツまくって逃げ出すことをお勧めするぜ?」
391 :マルファス(ロクレネ)E太極針、短いワイヤ―×4、長いの1本、催涙弾【五千万円の賞金首姿】 [saga]:2012/12/15(土) 17:03:18.25 ID:KPOBdc7f0
>>389
そこに通りかかるのは、コートで顔を隠そうとしている女の美人さん。
と言っても、本人が隠そうとしているだけで全く隠しきれていない。

「ええっと、貴方は〜悩みがある人ですか〜?」

物陰から顔だけを出し、興味津々と言った様子で聞く。
怪しい上に無神経にも程があった。
392 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 17:08:16.24 ID:zIRnKuGno
>>388>>390
「君の軽口は中々小気味良いよ。久しぶりだね、ベリト。
 君がそこの麗しい乙女を欲するのならば、老頭児の僕は一歩引くことにしよう。
 女性の嫉妬程、怖いものはないからね。本当に欲しい物だけを手に入れるのが僕のポリシーだ」

相手の冗談にも、メイザースは態度を崩すことはない。
いつも通りの柔和な笑みを浮かべながら、相手の全てを肯定する様な態度をとるだけだ。
この少年、他者に相対する時に、相手のどこか、場合によっては全てを認める態度を取りたがる。
それが、円環の楽園の懐の深さの原因の一端でもある。

「おやおや、それは大変だ。
 君のように年若くて、しかもとても可愛い子を誑かそうとするのは間違いなく悪い人だと思うよ。
 ただ一つだけ君に覚えておいて欲しいのは――僕もあそこの子もあの男よりも質が悪い、という事だ」

饒舌に言葉を吐き出しつつ、少年は微笑みを崩さずにクリオネに向いて、ちょっとした冗談と口説き文句を吐き出して。
悪戯気にウィンクをすると、メイザースはチンピラに向き直る。
白骨の様な髪がさらりと流れ、肩口にかかるもそれを振り落として、灰色の瞳をチンピラに向けて微笑んだ。

「君に話をしよう。
 言葉だけで人を誑かそうとするのは悪いことではない。
 君の弁舌によって、幼気な少女を騙し、そして組み敷き、ボロ雑巾の様にして捨ててしまってもいいと思う。
 そのような行為をする者は、世の中に無数に居るのだし、君にはそうしたい理由があるのだろうしね?
 故に、僕は君の悪性を全肯定しよう、君の全てを私は認めよう。
 だからこそ――、ベリトもまた君の欲する少女に懸想しているようでね。
 悪同士、奪い合ってみるのも一興ではないかい? 勝てば君がそこの少女をこの場で強姦しようとも僕は止めるつもりは無い。
 銃が不安なら武器も与えよう。 さて、どうする?」

怒涛の言葉により、チンピラの心を揺さぶろうとするメイザース。
そして、チンピラに差し出すのはかなりの大口径のリボルバー、S&WM500。
もしチンピラがそれを取り、ベリトと戦おうとするならば、一歩引いてベリトとクリオネにどこか歪んだ悪性の笑みを向けたことだろう。

悪を喰らう悪。
見苦しい小悪は、肯定した上で大悪で叩き潰すのがメイザースの主義だった。
393 :シニフィエ【傭兵】──赤髪好青年 [sage]:2012/12/15(土) 17:18:05.86 ID:iNSFZ6f7o
>>391
ふぇ、と突然の問いに驚いたのか間の抜けた表情で正面の女に気づく
考え過ぎは良くないな、と自嘲しながらに微笑を含めて答える

「え、えぇちょっと妹を探してましてね……」

/妹がAmazonで飛び森買うとかでごちゃごちゃしてました!すみません!!
394 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 [saga]:2012/12/15(土) 17:18:34.46 ID:JCK5x4NPo
少女は、何時もの街角ではなく、街の中にある公園に居た。

「……」

ベンチに座っている少女は、何処かで鳴いているカラスの表情を聞きながらボーっとした表情で虚空を見つめていた。
何かを思いついたと思えば、おもむろにポケットからタロットカードを取り出すと、適当にシャッフルして1枚を引き抜く。

「……」

目隠しをされた女性が、2本の剣を握っている。「見通しがきかない」。少女は深くため息を吐いて、デックにソードの2を戻した。
―――少女がこの考え事をしてタロットで占うと、いつもこれが出るのだ。

タロットを戻し、再び何処かを見つめだした。
この悩み事が解消するのは、ずっと先になりそうだ。……そう考えると少女は、此処でボーっと座っているほかに何も出来なかった。
395 :マルファス(ロクレネ)E太極針、短いワイヤ―×4、長いの1本、催涙弾【五千万円の賞金首姿】 [saga]:2012/12/15(土) 17:22:14.13 ID:KPOBdc7f0
>>393
「探し人ですか!……ロクレネちゃんも相談に乗るのは難しそうですね……」
しょぼんと落ち込む。基本的に馬鹿に振舞うのが、ロクレネは好きだった。
でも頑張ります!と一瞬で笑顔に戻り。
「手がかりは、ありますか〜?」
にこやかに質問した。
396 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/15(土) 17:26:12.22 ID:KPOBdc7f0
>>394
「彼方、こんにちは」
みすぼらしい格好の女が、親しげに声を掛ける。
「久しぶり……かしら。何を占ってたの?」
テントの中以外で彼方を見たのは、模擬戦闘の時だけだ。珍しいなあと思う。
397 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 17:31:29.49 ID:IUzvFjo5o
>>390
チンピラは銃を仕舞ったことに安堵している。戦闘経験のないただのチンピラでは女が戦闘態勢を解いた風にしか思わない。

「う、うるうせえよ。何が悪の権化だ」

強気且つ銃を持っている女はともかく、一見しただけでは危険度の低い少年を恐れる様子は無い。
銃を仕舞ったことによって少しチンピラの強気な発言が元に戻りつつある。

「こんなところで銃ぶっ放して、騒ぎにならねぇわけねえだろ」

何も知らないチンピラの頭の中ではこの世界では警察が一番強い。
最悪警察が来れば何とかなると思っている。

(面白い事になったけど……この女……)

クリオネには分かる。この女も少年の姿をした男も只者じゃない。明らかにヤバい人種だ。

>>392
「な、なに言ってんだ? 頭おかしいんじゃねえか?」

とやばい奴に絡んでしまったと思う反面、少女を強姦しても良いという肯定の言葉に心を揺さぶられる。
幸か不幸かクリオネの容姿はチンピラの好みの様で、即物的かつ阿呆のチンピラには魅力的に思える提案でもあった。

「良いじゃん、受け取りなよ」

男が迷っていると、何とクリオネが男に銃を取れと催促したのだ。

「キミが銃を使ってその女を殺せば、この男は邪魔しないって言ってるし邪魔者は居ないよ? やり放題だよ。連れて帰れるかも」

目を少し細めてチンピラを挑発する。すると……

「ほ、本当だな……はぁ、はぁ」

男は堕ちた。魔性に取りつかれ、男の銃を手に取る。女は先ほど銃を仕舞った為、初めから銃を手にしている自分が有利とでも思ったのだろう。

「やはははっ」

銃を手に取ったチンピラは、女に向かって銃を向ける。扱いに慣れている訳ではないので、即発射という訳にはいかないようだった。
398 :シニフィエ【傭兵】──赤髪好青年 [sage]:2012/12/15(土) 17:38:28.22 ID:iNSFZ6f7o
>>395
間を開けて一息をつく
この女、信用していいのだろうか。猜疑は失礼であろうが、しかしいきなり話しかけて悩みを訊くなど、ありえる事か
ここは泳がせるか、否泳がされるつもりで話を進めよう

「ありがとうございます──手がかりはそうですね笑顔の感じが似ているそう、です」

/めしいってきます
399 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 [saga]:2012/12/15(土) 17:41:26.03 ID:JCK5x4NPo
>>396
「……サクヤ……じゃなかった、京子」

親しげに掛けられた声にパッと頭を上げると、少しだけ顔をほころばせる。
もうこの公園には誰もいない。本名で良いかなと思いながら、そう返した。

「……」

久し振りだね。そう言ったまでは良いが、「何を占っていたのか」、その質問には少しだけ返すのを躊躇った。
先ほどの場面を見られていたのかと少し思ったが、それは別に減る物じゃないから良いとして。
少し考えるような表情から元に無表情に戻ると、サクヤに視線を合わせて口を開く。

「……私の家族のこと。……見つかるのかなって、思って」
400 :マルファス(ロクレネ)E太極針、短いワイヤ―×4、長いの1本、催涙弾【五千万円の賞金首姿】 [saga]:2012/12/15(土) 17:46:35.80 ID:KPOBdc7f0
>>398
「ふむふむ。じょーほーとしては難しそうですが、貴方に似ている妹さん……ですか。
 頑張って調べてみます〜ロクレネちゃんは頑張りや〜」
女と言ってもロクレネは傍から見れば若く、二十代もいっていないように見える。

「小船に乗った気持ちでいてくださいです!」
しかしいい年をして、馬鹿なことを言うことは変わらないが。
401 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 17:51:35.19 ID:2hXPg10do
>>392
「クク……ククッ、クッ…アッハハハハハハハハハハハハハ!最高に悪趣味だぜ!それでこそあんただメイザース!愛してる!」

大人しく話を聞いていた女は、少年の言葉が終わるのを待たずに笑い出した。
この悪徳の美学、少年の内を迸る悪性の血液とも言うべきものを女は愛しているのだ。

「これだから、これでこそ我らが盟主!まさに悪のカリスマ!愛してる、愛してるぜメイザース!
あたしのどうしようもない軽口が小気味いい?違うね、真に小気味いいってのはあんたみたいなやつを言うのさ!」

さんざんに笑って、ようやく落ち伝いた女は、視線をチンピラに向けた。

>>397
「さあて銃は受け取ったな小悪党。うちのボスがお望みなんだ、ああ好きに撃っていいぜ」

銃を握ったのを確かめ、だが身を守る様子はない。
隙のない構えも解いて自分の体を一つ一つ指差して説明していく。

「さあどこを撃つ?頭か!?お前らのスカスカのお飾りをいくら集めたって追いつかないほどぎっしり重いこの頭を撃ってみるか!!!??
弾丸が脳髄をぶちまけて真っ赤なシャワーが見られるかもな!!??
それとも顔にしとくか!!?口だか鼻だかよくわかんねえ穴をもう一つ増やして風通しを良くしてみるか?おいおいそんなの一発で死んじまうぜ!?
さあ、それともこの胸か!?さぞかし苦しんで死ぬだろうぜ!!呼吸もできず声もろくに出せないで弱って死人でいくステキなショーが見られうに違いねえ!!!
おっとそれとも足にしとくか?まずは足、そこから腕を撃って順序良く穴だらけにしていくのもいいな!
腕はお勧めしないぜ?当てずらいし外したらかっこわりいもんなあ!?

さあ好きなところを撃ってみな!大丈夫か?きっちり目標を定めろよ!!心配すんな盟主様は弾をケチるような小物じゃねえよ!!!」

仁王立ちから両腕を大きく開いて女は銃弾の的と化した。
だが銃弾だけで死ぬような女ではない。すでに体の表面に異能の力が張り巡らされている。
しかしそれは、異能力者でも感知できるものは少ないだろう。
402 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/15(土) 17:57:01.63 ID:KPOBdc7f0
>>399
「そう。私は京子だよ、彼方」

サクヤは、彼方に本名で呼ばれるのが嬉しかった。
最近嫌なことが続いていたが、彼方と居ると苦しみが和らいでいくのを感じた。

「家族……か。」
サクヤも、自分の家族である兄のことを、まだ見つけていない。
恋人と幸せに暮らしていればいいのだが。

「見つからないのなら、見つけるしかないわね。私も兄さんが行方不明だけれど、諦めていないわ」
私にとってとても大事な人だから、と続ける。彼方にも、諦めてほしくないと思った。

403 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 17:59:00.41 ID:zIRnKuGno
>>397>>401
「Fortes fortuna adjuvat.
(運命は、強い者を助ける)」

チンピラに対して、優しく銃を手渡して。
きっとチンピラには理解できなかったであろう文言を一言だけ呟いた。
この言葉の意味は、一体誰に向けられたものか。

面倒なチンピラから離れることができそうなクリオネの運の良さなのか。
それとも、もしかすればクリオネをレイプできるかもしれないチンピラの現在の状況なのか。
逆に、どう考えても有利な状況をお膳立てされているベリトの強さなのか。

何方にしろ、チンピラが勝つかどうかが彼らの運命を決める。
何時だって世界が微笑むのは、強者に対して。
このチンピラがもし強者なのであれば、ベリトが死んだ所でメイザースは怒らず、泣かず、ついでにクリオネをチンピラに差し出した上で仲間にしようとするだろう。

悪人として生まれついてしまった人類の道筋は、二つだ。
正義を殺すか、正義に殺されるか。
勝ち続ける強者である事が、悪人が悪人であり続ける為の条件のひとつであった。

「僕も僕の友を愛している。当然、君もだよ。
 君の悪性の有り方は知っている。円環は君を拒まない。
 君の悪も、彼の悪も。僕に取ってしまえば全て悪だからね。
 ――為したいように為せ。それが君たちの悪の規範となる」

くすり、と悪性を思わせぬほどに慎ましい笑みを零して。
2人の邪魔にならないようにメイザースはクリオネの手を引いて歩き出す。
二人の殺し合いの様子が良く分かる場所を取って、にやにやとも笑うこと無く、崩さない微笑みで見守っていた。
真に恐ろしい悪魔は、きっと人を喰らわない。
人を動かし、人に人を殺させ、人に人を犯させ、人に物を奪わせる。
だが、最も恐ろしかった点は一つ。

この少年が、悪魔でも化物でもなく、人間であるという点だったろう。
そう、悪魔ではない、化物でもない。
理性を持ち、悩み、間違い、笑い、泣く事のできる人間、それが悪性を背負ってここに居る。

――――悪人が、ここに居た。
404 :シニフィエ【傭兵】──赤髪好青年 [sage]:2012/12/15(土) 18:02:32.24 ID:iNSFZ6f7o
>>400
人が他人と触れ合う時というのは場合によって形が異なるのだ
例えば面接官の前では必ずしも緊張しとちってしまう、しかし友人の前であればすらすらと話題が出る
仲の良い者であったりなかったりで変わる物だが、この女は急に馴れ馴れしく、否数年前からの友人の様に接してくる
容姿もかなりよく、正直言ってアナスタシアよりは可愛いのではないだろうか
──あの時もだ
数年前孤児院で起こったカーディナル暗殺事件
孤児院の教師である女と自分は愛し合っていた

「……貴方、《何》ですか?」

シニフィは黒布からハルベルトを抜き去り、構える
黒布は宙に巻い、電柱に引っかかる
何時もより一層濃くなる筈の目は赤色に迸り、中央に魔方陣を見せた

「はっきり言って、これは疑いです。貴方、遊んでいるのでしょう──?」

問う
405 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 [saga]:2012/12/15(土) 18:09:16.05 ID:JCK5x4NPo
>>402
「……そうなんだ」

その情報は初耳だった。案外、境遇が似ているものだなと感じた少女。
もう一度タロットの山を取り出して、1枚抜いてみる。……やはり、ソードの2だった。

「……私の家庭は、3年前にバラバラになった。それ以降、親にも、兄にも、弟にも会っていない。
 それで、その事を占おうとすると、絶対にこれが出るの。……ソードの2。意味は『見通しが利かない』。
 勿論諦めてはない。けど、何時も出るこのカードを見てると、もう会えないと思うときも有るから」

若干視線を下に落とし、キャスケット帽を被りなおして、そう話した。
抑揚のない声。何時もの声。

彼女は強い意思を持っていた。少女も、勿論諦めない強い気持ちを持っている。
……だが、一つ違うのは、タロットを持っているかいないかという、それだけだろう。
ソードの2という何の根拠もない呪縛に、少女は捕われてしまいそうだった。

/飯行ってきます
406 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 18:13:25.02 ID:IUzvFjo5o
>>401
「はははははっ。お前バカだろ」

チンピラは銃も構えず仁王立ちをする女を前に勝ちを確信した。今から構えなおしてももう遅いと言わんばかりだ。

「お前は好みじゃねえんだよブス!!」

チンピラが狙ったのは頭。如何に鍛えていようが頭蓋に筋肉は無く、鍛えられない。打ち抜けば死ぬ。
銃を使ったことも無いチンピラが人間の頭を正確に射撃出来るはずもないが、この男なかなかについている。
放たれた弾丸は一直線に女の額に向かい、そのまま立っていれば直撃するだろう。

>>403
少年の言葉はチンピラには欠片も理解できていない。どんな言葉をかけても一切の冷静さを欠いたチンピラには届かないだろうが。

「キミは詩人だね」

少年の隣で殺し合いを眺めながらクリオネは言う。

「キミはさっき自分の事をチンピラより質が悪いって言ったけどね。私としては質の良い悪いはどうでも良いんだよ。
 私はキミ達みたいな面白いのに会えて楽しいのさ」

クリオネは笑顔を浮かべている。取るに足らないチンピラの相手からこんな面白い事に発展するとは予想外だったのだ。
しかし同時にクリオネは思う。深入りは危険だと。
407 :マルファス(ロクレネ)E太極針、短いワイヤ―×4、長いの1本、催涙弾【五千万円の賞金首姿】 [saga]:2012/12/15(土) 18:13:31.06 ID:KPOBdc7f0
>>404
「私が遊んでいる、ですか?」
マルファスは首をかしげて。
「私が情報に関して、遊ぶようにみえますか?」
一瞬だけ無表情になったマルファス。
「貴方自体には興味ないし、どうでもいいし、私にとっては価値もないし。
 私は面白そうだと思ったから妹さんに関しては真剣に動こうと思った。
 人の原動力は好奇心、そんなものだと思うのよ」
そこで一息つく。
「私は確かに面白いと思ったから貴方の相談に乗ったわ。何か悪いかしら?それを遊びと捉えるのは貴方の勝手だけど」
疑いを肯定しながら否定する。マルファスは、嘘を付かない。

 
408 :シニフィエ【傭兵】──赤髪好青年 [sage]:2012/12/15(土) 18:23:05.64 ID:iNSFZ6f7o
>>407
はん、やはりだ。この女はこう言った人間なのだ
シニフィエは感情では動かないと、誇示するようにハルベルトを地に刺した
微笑しながら、しかし目を伏せて女の方へと近づいて行く

「そうですか、確かにそうですね。ごめんなさい自分が悪かったですよ、えぇ
貴方の事を疑って悪かったです、そう……」

満面の笑みで手を差し伸べるシニフィエの目は、疑いのない目で清廉とも言えるそれで

「これからは仲良くしましょう、ほら、握手です──放て、Tetragramaton」

背後、地に刺されたシニフィエのハルベルトが轟音をあげて地から射出したと思えば、それと同時
シニフィエが足をつく一歩手前、つまり女の足元から隆起し、穿つ岩が屹立する事だろう
激しい地響きが聞こえるので、回避は容易いが
409 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 18:25:04.68 ID:2hXPg10do
>>406
銃声が響き、だが女は微動だにしない。
男のはなった弾丸は弾丸は違うことなく額をとらえたはずだが、怪我ひとつない。

「ブスってのはひでーな、お仕置きだ」

改めて腰から抜いたパイソンハンターの引き金を何の呵責もなく二度引いた。
耳に痛いほどの破裂音が二つ。銃弾は右足の脛と太腿に正確に飛んでいく。

「力の差は歴然だな小悪党。まだ続けるのかい?」

言葉を発しながらもう二発。今度は右肩と左わき腹に銃弾が飛ぶ。

「さてこれで弾切れだ。今度はこいつを抜く事になるが、逃げだすんなら今のうちだぜ?」

さらに二発。気負うことなく引き金を引き、放たれた銃弾は左股関節と左上腕へ。

「死にはしねえさ、すぐに救急車を呼べばな。さあ、どうすんだ?」

つまらなそうに吐き捨てて、女は弾倉に銃弾を詰めはじめた。

>>403
そして一言だけ、愛しの盟主に声をかける。

「……死なないよなー?」

やりすぎたかもしれない、と自分でいまさら思い始めたのだ。
410 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/15(土) 18:29:03.78 ID:KPOBdc7f0
>>405
「案外、当たり前だと思うわよ。先が見通せないのは、悪いとは思わないの。
 今までの自分の境遇が運命で決まっていたなんて、私は思いたくない」
そこで言葉を一旦区切って。
「私は、彼方なら家族に会えると思うのよね。これは私の確信に近いわ。
 私が彼方のことを大好きな理由は、彼方自身が占いに関係なく私を受け入れてくれたから。
 切欠は占いだったかもしれないけれど、彼方は自分の意思で私の未来を変えてくれた。
 賞金首としての私を受け入れて、進む道を示してくれた」

サクヤにとって彼方は、自分の道を見つけてくれた恩人で、大切な親友だ。
「彼方が私を信じて友達だと言ってくれただけで、私の道が明るくなった。
 そんなことができる彼方が、家族を見つけ出せないなんてありえないと思うわ」
それは、心からの彼方への信頼の言葉だ。
 
 
411 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 18:29:42.94 ID:zQqImhdPo
「んーと、早く着きすぎたかな?」

AG……AMS社の特殊装甲だというそれの秘密を聞き出そうとアーサー・ビショップに連絡を取ったのが2日前。
今日なら時間に都合がつけられるということで約束を取り付けたのだが、さて、彼は来るのだろうか。
待ち合わせ時間の五分前に待ち合わせ場所に着いた恵那は、時計を見上げてそう一人ごちる。
師走も半ば、寒さに耐えられるように着込んだもこもこのコート、そのポケットに両手を突っ込んで恵那はアーサーを待つ。
412 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 18:30:40.93 ID:zIRnKuGno
>>406>>409
「僕も、君のような感性を持つ人と出会えたことは非常に好ましく思えるよ。
 僕の名前は、メイザース。円環の楽園という組織の盟主をしている――所謂、世界の敵だね?
 君の名を問いかけてもいいだろうか?」

殺し合いを前にして、朗らかにメイザースは会話を展開していく。
名を名乗り、堂々と世界の敵とまで口にする。
威圧感も存在感も大きいものではない少年が、銃を構えるベリトの上司である事は、認め難いだろうか。

「――死ぬならば死ぬだろう。
 運命が微笑めば、彼は死なない。そう、彼が強者であればね。
 何方にしろ、勝者は君だ、ベリト。さて、そこの少女を君の思うようにして構わないと言っておこう。
 私が良いと言っているのだ、好きにするといい。――君もね?」

鮮血を撒き散らし倒れこむチンピラは、間違いなく致命傷に程近い。
今直ぐ救急車を呼べば死ぬことは無いだろうが、後々に確実な障害を残すだろう。
だが、それを少年は運が悪ければ死ぬ、と一言で切り捨てた。

そして、少年が優先したのはそれよりも勝者を湛えること。
ベリトに好きにすると良い、と言い。同時にクリオネにも行動の自由を示唆していた。
413 :マルファス(ロクレネ)E太極針、短いワイヤ―×4、長いの1本、催涙弾【五千万円の賞金首姿】 [saga]:2012/12/15(土) 18:42:22.41 ID:KPOBdc7f0
>>408
「仲良くしなくていいわよ。私が悪かったのは事実だし」
悲しそうにマルファスは言う。
「ありがとう!」
と手を取ろうとして、

隆起した岩が、マルファスの肩に突き刺さる。
「痛い、よう。ごめんなさい、私をいじめないで」
マルファスは涙を目に浮かべた。能力などを使う様子は見られない。
負けた。終わった。マルファスの心にあったのは、半分以上が諦めだった。
414 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 18:48:07.09 ID:IUzvFjo5o
>>409>>412
「あ……あ……」

銃弾を6発受けたチンピラは最早声を出すことすら出来ない。

逃げようにも足が動かないし、救急車を呼ぼうにも手が動かない。誰かが助けなければこの男はじきに死ぬだろう。

「あーあ。もう終わりかー」

クリオネはチンピラを助ける気は毛頭ないようで、すぐに終わってしまったことに残念がっている。

「それはありがとう。私はクリオネだよ。
 ……円環の楽園って聞かない名前だね。かっこいいけど」

自分を世界の敵と言ったが、それを隠そうともしないメイザースを見て、クリオネは心躍らせる。

(やっぱ世界にはこういうのが居ないとね。リーダーと会えたのは運が良かったね)

これから世界を動かすかもしれない存在に会えてクリオネは嬉しそうだ。

「結構偉そうに物を言うんだね。ま、逃げても良いって言ってくれるのは嬉しいけどね。
どうするの? 私に何かする?」

腕を組んだままベリトと呼ばれた女に向かってクリオネが尋ねる。
 
415 :シニフィエ【傭兵】──赤髪好青年 [sage]:2012/12/15(土) 18:51:10.99 ID:iNSFZ6f7o
>>413
避けないのか、否避けようともしなかった
正直避けて貰う為に放った一撃だと言うのに調子が狂ってしまった
このまま接近されたまま戦闘するのは些か分が悪い。というのも超近距離の戦闘は死を意味するシニフィにとってこの状況は、駄目
シニフィは感受性が強い、この女は反省している様だし、このままもう一度手を差し伸べるのもいいだろう

本当にそうだろうか、このまま手を差し伸べるのは危険行為ではないのか?
シニフィの脳裏に過るそれは、先程の冷徹な女の顔
印象的すぎて、最早トラウマになりそうな表情を思い返すと、とてもでじゃないが手を差し伸べる事などできなかった
突き刺さった傷口に興奮を覚えながら、子刻みに痺れる様な快感がシニフィの背を攀じる
呼吸を荒げつつ

「……ん、何ですか?また嘘ですか?ねぇ、自分に信用させてくださいよ、貴方の事を
信用させても無駄なんて言わないでください、貴方にとって自分は無価値なんて言わないでください
ほら、示してください」

ハルベルトは地面に伏したままで、シニフィは今完全に無防備だ
416 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 18:57:45.96 ID:2hXPg10do
>>412
「そうかいそうかい、神の御心のままに、ね。それじゃあ賽を振る機会くらいは与えてやるとするか」

懐の携帯端末を取り出して、非常用の番号をプッシュする。
そして現在地とチンピラの様子だけ伝えて通話を切った。

「メイザース。あんたあたしをそこらのレイプ魔と勘違いしちゃいないかい?」

冗談を吐いてニヤリと笑う。
そしてクリオネに目を向けて、

>>414
「ああするとも。人によっちゃあこれだけで死んじまうかもしれないような酷いことを」

もったいぶらずにいられないのも悪癖。自覚しながらも、やめるつもりはないが。

「適当な店でお茶でもどうだい?もちろんうちの盟主様も一緒だ」

たった今一人瀕死にしたことを忘れたように、ウィンクして茶目っ気を出す。
彼女にとって価値のない者の生死は、存在同様に無価値なのだ。

「ああそうだ名乗っておこうか。あたしはアメリア、それかアミィかベリトか赤いのだ。好きに呼びな」

笑って、友好の証とばかりに握手を求めて右手を差し出した。
417 :マルファス(ロクレネ)E太極針、短いワイヤ―×4、長いの1本、催涙弾【五千万円の賞金首姿】 [saga]:2012/12/15(土) 18:59:44.37 ID:KPOBdc7f0
>>415
「私は、最初から嘘は付きませんよう。貴方の妹さんを探そうとしたのも好奇心が切欠です。
 ………そうですね」
がさがさ音を出して、針を左右のポケットから三本ずつ取り出した。
両手で鋭いほうを持って三本ずつ、合計6本の太極針を相手に差し出す。
「これが私の武器です……これで許して下さいよう」
涙を溜めたまま、許しをこうた。
418 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 19:04:11.85 ID:zIRnKuGno
>>414
「クリオネ。
 良い名前だ。――理由と意義の有る名前だね。
 君の運命は、中々数奇で障害が多く、しかし実り良いものになるかもしれない。
 まあ、僕の出鱈目なんだけど」

ころころ、と子供のような笑い声を漏らしながらも、静かな瞳をクリオネに向ける。
大人が子供に向けるような、慈愛の色を含んだ表情である。
そして、ベリトの言葉には苦笑を零して。

「そうであればそもそもここに立っていない。
 君は君の気高さがあるのを僕は知っているさ、歪んだ正義としての悪を君が行使している事も」

相手の深層を射抜くような言葉は、独特なテンポで放たれる。
そして、チンピラの運命を試すように救急車を呼ぶベリトを見て、そうすると思っていたと小さく呟いた。

「両手に花になるなら、僕が今日は奢ることにしようか。
 流石にお嬢様方二人をエスコートして割り勘をするのも格好悪いしね?」

どこか茶目っ気のある表情で、少年もチンピラを忘れたように振る舞う。
もはや視界に移ることもきっと無い。
アリを踏みつぶした象がそれを悔やむだろうか?
彼にとって小悪を叩き潰すことは、そういう事である。
419 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 19:05:36.93 ID:zIRnKuGno
>>418
/おっと、安価忘れです
/>>418>>414>>416へです
420 :シニフィエ【傭兵】──赤髪好青年 [sage]:2012/12/15(土) 19:10:40.62 ID:iNSFZ6f7o
>>417
これまでなのか、本当にこれが彼女なのか
どうしても腑に落ちない、今完全に隙を見せた、今の間に殺されても本来ならばおかしくはなかった筈なのに
彼女に敬意を払って赦すべきなのか、赦すも何も彼女は悪事を働いていない
苦い笑みを浮かべ、針を取らずに踵を返してハルベルトを取りに行く

「良いです……その代わり今から本当の貴方を見せて下さい、それで満足ですから」

本当、というのは本来の性格、ということだろう
421 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 19:16:23.80 ID:IUzvFjo5o
>>416
「案外優しいんだ」

電話を掛ける姿を見て救急車なりの手配をしたのだと考える。

「あははっ。それは興味あるね。どんな酷い事されちゃうんだろ」

酷い事をされるというのに、笑っている。

「キミ達の拠点とホテル以外なら付き合うよ、アメリア。私はクリオネだよ。
 ……っと悪いけど握手なんてする習慣はない場所で生まれてね」

両手を軽く上げて握手を拒む。

>>418
「キミは占い師でもあるのかい? ……覚えておくよ」

今の自分の名前についてどうこう言われたのは初めてだ。
そしてこれからの運命についての発言も頭の片隅に残り続ける位には覚えているだろう。

「奢りなら高い店がいいね。私は高いから」

笑いかける。深入りしない方がよさそうと思ったが、やはり情報は欲しいし、何よりこの状況が面白い。
ちなみにクリオネはチンピラが倒れてから一度もそちらを見ていない。
422 :マルファス(ロクレネ)E太極針、短いワイヤ―×4、長いの1本、催涙弾【五千万円の賞金首姿】 [saga]:2012/12/15(土) 19:18:24.28 ID:KPOBdc7f0
>>420
「………本当の私って何なのかしらね。分からないわ。でもしいて言うなら誇りが無い悪が私になるのかしらね。
 誇りが無いことを誇りにし、正義と悪を嘲笑い、情報で両者を叩き潰す。それが私、マルファスよ」

自分の本性を口にする。マルファスは、決して嘘を付かない。

「こういう戦闘になったら、私は負けてるの。貴方の勝ち。
 ……これで満足かしら?」
反応をうかがってみる。



423 :アーサー・ビショップ :2012/12/15(土) 19:18:46.62 ID:/i4/9KyXo
>>411
「またせた、かな?」

ふらぎり?m、と、コートを着込んだ男が現れ、そう声をかける
424 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 [saga]:2012/12/15(土) 19:18:57.51 ID:JCK5x4NPo
>>410
「……」

静かに彼女の話を聞いていた少女は、ありがとう、とそう呟く。

「……ちょっと、タロットに頼ってたみたい。占いは、信じない主義なんだけども。
 京子は私の親友。貴女がそう言ってくれるなら、私もそう信じる」

励まされて、暗くなっていた顔が僅かに明るくなったよう。少女の表情からは僅かに笑みも見て取れる。
彼女が少女へ信頼の言葉を掛けてくれた。少女は短い言葉で、それを確かに返したのだった。

持っていたデックをポケットに戻すと、代わりに財布を取り出し、ベンチの隣の自販機に向き合って、彼女の方を向く。

「本当にありがとう。何か、飲み物いる?」

財布から適当に小銭を抜き出すと、2、3枚入れてボタンを押す。下の取り出し口から取り出したのは、炭酸飲料のようだ。
彼女が何か希望を言えば、ちゃんとそれを買うだろう。
425 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/15(土) 19:20:34.97 ID:DEcq8C6ro
「ゴゴーゴゴーゴーゴー12th〜♪」

モノクロマスクを被った男が彷徨いている
426 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 19:27:13.12 ID:2hXPg10do
>>418
「そうさその通り。お見通しって顔だねメイザース?きっとあんたのことだから間違いないんだろうと思うよ」

意味のない言葉を連ねて、顔をそらした。
自分はそんなにいいものではない。正義なんてつまらないものを背負った覚えはない。
内心ではそう思いながらも、否定するつもりはない。
彼ならば自分ですらわからない自分を知っていたっておかしくないと、そう思えるくらいには信用しているのだ。

「だがお嬢様ってのは大間違いだぜ。こんなビッチにゃもったいない言葉だ、がもっとも―――おごってくれるならビッチでもマドモアゼルでも構わねえ、大歓迎さ」

笑って、リロードのすんだパイソンハンターをくるくると回してからホルダーにもどす。
それからカトラスとリボルバーを吊ったベルトを外して、コートの内側に隠した。

>>421
「優しいねえ。どっちでもよかったんだから気まぐれさ。充電が半分もなかったらそのまま見殺してたさ」

ニヤリと笑って、差し出した手を引っ込める。

「そうかい残念だ。そのままホテルに直行ってのもよかったんだが……今日はやめとこうか。
我らが盟主様が恵んでくださるっていうんなら受け取らないって選択肢はない、あんたもそのつもりみたいだしな?」

握手を拒まれたことについては特に気にしていない。よくあることだ。
掌にナイフを隠し持つことが常である彼女の世界では、拒まれないことの方が珍しい。
もっとも、そのような仕込みをする女ではないのだが。
427 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 19:29:09.06 ID:zQqImhdPo
>>423
「待ってないわ、恵那が来たのさっきだったし」

声が開けられた方を向けば待ち人がいて、ふるふると首を振って否定し。
コートを着込んだ男に友好的な笑みを浮かべる。

「でもさむい、早く室内に入りたい」

ぴゅうと吹きつけた寒風に身を縮こまらせると早く早く、と男をせかして。
428 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/15(土) 19:31:48.14 ID:KPOBdc7f0
>>424
「頼ってもいいと思うわ。彼方の意思が大事ってだけね。……彼方は占い、信じない主義なんだ。
 実は私も。彼方に占って貰ったのは心の拠り所が欲しかっただけなのよ」

彼方も私も占いを信じていないのに、こんな関係になったことがおかしくて、クスリと笑う。
何かを支えにするのは、悪くないと思う。でも本当に大事なのは、自分がどうしたいかなのだとサクヤは思う。
自分がやりたいことをやり、決して諦めない。それがサクヤだった。

「どういたしまして。そうねえ。緑茶を頼もうかしら」
自分の好みのお茶をリクエストする。
429 :シニフィエ【傭兵】──赤髪好青年 [sage]:2012/12/15(土) 19:32:58.19 ID:iNSFZ6f7o
>>422
この人間は嘘と思えるほどに正直で率直だ
敢えて言うのなら、もしこの状況でなければ客観的に見て女より自分が悪人と思われる事だろう
事実、負傷したのは女だけ、しかも一方的に攻撃し、更に状況は不意打ちと最悪
攻撃を喰らわした後に愉悦に満ちたように小刻みに震えて、武器を奪おうとした
冷めているのだ、この世界に、この女は

「誇りが無い──か。情報戦……もし、もしですがこの先貴方と貴方が思う最高の状況で戦闘できるというのなら」

シニフィは屈んでハルベルト、黒布とたて続けに取りに行った
そして再び女の元にたどり着くと、息を尽きながら屈んで、女性の目線に合わせる
しっかりと、力強く、相手を判別する様に

「引き分けです。勝者が全てを決める。だから引き分けです
満足じゃないですよ、本当ならぐちゃぐちゃになるまで戦っていたのに……はぁ」

懐から木製の十字架を取り出して、十字を切り、キスをすると、残念そうに微笑を見せる

「ほら、立ってください。妹について、貴方は情報について得意そうなので教えておきます
それに自分は今、貴方が欲しいですから、ね」
430 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 19:33:49.06 ID:zIRnKuGno
>>421
「少なくとも、悪党の首領が金に困っていては格好がつかないからね。
 そして、無意味な出し惜しみは無駄であり、無価値だ。
 だから、好きに飲んで食べればいいさ。今日の出会いに対して払う対価としては安いものだろうし」

深入りしないほうが良いというのは、間違い無く事実だろう。
悪性を前にしても、楽しむ余裕があるにしろ、彼らは間違い無く善人ではない。
そして、その本領は他者を害する事に有るのならば、やはり彼らとともに在れる者は彼らの同種以外にはあり得ないのだ。

>>426
「それでも、君も僕にとってはマドモアゼルさ。
 それでだ、マドモアゼル・ベリト。残念ながら僕はここらへんに詳しくない。
 君は、どこかいい店でも知っているかい? 値段の大小は気にしなくて良い。君の生きたい所に僕は行こう」

残念ながらメイザースは、その手の店などに余り入ることはない、または興味が薄い。
それには様々な理由があるが、とりあえず向き不向きが有るのは確かで、この分野はメイザースにとっては不向きな分野だ。
故に、メイザースは旅人であるベリトにいい店はないか尋ねることとした。

/店までキンクリで展開飛ばしてもいいですよ〜う
431 :炎常寺 真 (えんじょうじ まこと) :2012/12/15(土) 19:34:40.70 ID:XPsdy8ZIO
「きょーうっのごっはんーはみっぎうっでで〜
あしたのおやつはひっだりっうで〜……
はぁ、どーしたものかなあこれ」

僕の名前は炎常寺 真、性別女の年齢不詳ピチピチガール。
悩みのタネは両足のことと家出してしまったことと、あとは刺客に追われてるぐらいの健康優良児だ。

「曇った瞳を取っり払え〜
見慣れた世界をぶっちぎり〜……」

アテもなく歩いたり歌ったりしたところでお腹は空くし陽も暮れる。
このままではおそらく三日後には女子高生の焼死体が電柱にぶら下がることになるだろう、
きっと吊るすのも焼くのも自分、僕の人間としての尊厳がそうさせるのだ、たぶん。

「燃えよ怒りのソウル、胸に正義があるなら〜
殴れなーぐれただひたすら〜
その心のままに〜…………」

勇気は湧いても満腹感は湧いてこない、
今の僕に必要なのは哲学的な答えじゃなくて即物的な食べ物なのだ。
肉ならなお良し。

「あーあ、せっかくあの人達の為に悪役を徹しようなんて思って家出してきたのにもー散々。
高い志は欲望に塗りつぶされる運命なんだねー……」

なんだか自分でもちょっとどうかと思う弱音が出てくるあたり、
金欠という問題はどうしようもない。
せめて、せめて家出する時に財布を持ってきていれば。
口座が凍結される前に全額引き出していたならば。

「……それはそれで札束が邪魔になりそうかなあ」

……炎常寺真は依然として途方に暮れたまま街を歩く。
アテはないが、立ち止まることだけはしたくなかったから。
432 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 [saga]:2012/12/15(土) 19:43:33.08 ID:JCK5x4NPo
>>428
「信じない主義だから、何も相手の内側に干渉しない。所詮何十分の1の確率に過ぎないんだから。
 ……そう、京子も。……京子の心の拠り所になれたのなら、私、嬉しい」

今度からは―――いや、今から、私は自分に従って生きる。
今までもそうしてきたはずだけども、いつの間にかタロットが心を蝕んでいたようだ。
自分の一番の宝物の癖に、無いと困ってしまうほど大切なものなのに。少女は、自分の心の内お、漸く知る事が出来た。

これからはしっかりしようと、密かに心に決めた少女だった。
彼女に会うときは勿論、他の人にあっても、だ。

「緑茶、緑茶……はい、どうぞ」

高い所にあったボタンを押して緑茶を取り出すと、彼女の元に歩みより、そう言って手渡した。
その後ベンチに座ろうとするが、サクヤに隣に座ってと促した。
433 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 19:44:23.83 ID:IUzvFjo5o
>>426
「助ける選択肢が出る時点でお優しいと思うけどね」

クリオネならおそらく選択肢すら出ないだろう。そもそも助けないのが当然であると考えている。

「そうね。アメリアは綺麗だから改めて誘ってね」

クリオネの性癖は大分レズ寄りだ。少なくとも容姿に関してはアメリアの事は嫌いじゃない。

「私も店に詳しくは無いし、そっちが誘ったんだから良い店に連れてってよね」

アメリアの誘いに乗る為、アメリアが店に移動すれば付いていくだろう。

>>430
「あははっ、それはそうだね」

好きに飲み食いしていいと言われたため期待する。特に金に困っているわけではないが、奢りの飯は美味い。

「私に会えたことに価値を見出してくれるのは嬉しいね」
434 :マルファス(ロクレネ)E太極針、短いワイヤ―×4、長いの1本、催涙弾【五千万円の賞金首姿】 [saga]:2012/12/15(土) 19:46:31.39 ID:KPOBdc7f0
>>429
太極拳の使い手が重視することは相手を倒して勝利することではない。
自分にとって有利な戦闘に持ち込むこと、そして自分が死なないこと。
マルファスは誇りが無い悪でありながら、太極拳の使い手としては最も相応しい存在かもしれなかった。
そういう意味では、確かにマルファスは勝っていたかもしれない。

「そうなの、ごめんなさい。私は勝てない。だから引き分けね」
マルファスは痛みをこらえながら立ち上がった。

「貴方は悪を欲してまで探したいのね。分かったわ。
 中庸の存在には、私は手を出さない。――――じゃあ妹さんのこと、詳しく教えてもらおうかしら?」
マルファスは、妖艶な笑みを浮かべていた。
435 :カイル :2012/12/15(土) 19:50:49.28 ID:UsRKCWmY0
>>380


「大袈裟です。ただの機械剣ですよ」

抜き放つ――刀身の中部に赤いコアが埋め込まれ、そこから刀身に黒い線が走っている
なんともメカメカしい剣である。いろいろ仕組まれていて、故に見た目よりは軽いのだ
相手には分からないだろうが
436 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/15(土) 19:55:06.65 ID:KPOBdc7f0
>>432
「拠り所も大切だし、自分の意思も大切よね。………私が今言った考えの拠り所は、殆どが彼方」
この思考になったのは、彼方のおかげだ。これで少しは借りが返せたら、なんて思う。
この借りは一生分だ。
「ありがとう」
緑茶を彼方から受け取ると、そのまま彼方の横に座る。サクヤにとってはとても心地良い。
437 :シニフィエ【傭兵】──赤髪好青年 [sage]:2012/12/15(土) 19:57:54.49 ID:iNSFZ6f7o
>>434
シニフィエは地面に尻をついて、知っていることをありのままに話す

「自分ははっきり言って妹がいたという事実しか知らず、妹の顔や声色、全て忘れてしまいました
数年前までは一緒に居たという感覚だけが残り、記憶も無い
唯一知っているのは上司の先輩と妹のアナスタシア──この人たちから笑顔が似ていると言われました──だけです
おかしくはありませんか?確か戦闘もできる子だったらしいです」

438 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 19:59:57.41 ID:2hXPg10do
>>430
「くっさいセリフだ、嫌いじゃないが。
―――いい店ねえ。ま、適当にうまい飯が食えればそれでいいだろ?」

根無し草な自分だってこの辺りにはそう詳しいわけではないのだが、クリオネが断る以上は自分が案内するしかないのだろう。

「メイザース、あんたは店の位置がわかればそれでいいだろう?先に行って席でもとってておくれ」

そういって住所と店の名前を教える。

>>433
「おっとそうかい?それじゃあ別れるまでにに連絡先を聞いておかないといけないな」

女はバイセクシャルだ。性を問わず美人であればそれでい。
当然、クリオネだって対象内だ。

「さて、あんたはこっちだ。あたしの運転は多少荒いが振り落とされるほどじゃないから安心していいぜ」

括り付けたヘルメットを渡して、後部座席へといざなう。
目的地までこれで向かうつもりなのだ。

女がふたりに紹介するのは、洒落た都会ならではの居酒屋だ。
夜になれば酒と肴を出すのだが、日中は都心で働く有能なサラリーマン達の商談の席となっている。
訪れる客のスーツや多国籍ぶりから察することができるだろうが、値段もそれに見合ったものになる。
料理は和洋を問わず多彩、味も料金と繁盛具合に見合った出来だ。

そこは女が誰にでも胸を張って紹介できるいくつかの店の一つだった。
439 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 20:05:25.58 ID:zIRnKuGno
>>433>>438
「では、僕は先に行って待っていることにしよう」

ベリトから店の場所を聞けば、ありがとう、と一言礼を言った後に背を向けて一歩歩き出す。
踏み出した右足が地面を踏む頃には既にメイザースはその場から姿を消していた。
最初からそこに居なかったのか、そう思わせるほどに自然な消えぶりは、少年の存在感の妙な薄さも原因の一つだっただろうか。

何方にしろ、店にたどり着き中に入れば、直ぐに奥の座席に通されるはずだ。
座敷の個室では、座布団を追いたり、各自の席におしぼりと割り箸を置いているメイザースが居た。
こういうところで妙に気を聴かせるタイプの人間であった。

メイザースは二人の姿を確認すると、にぃ、と笑顔を浮かべて座るように促す。
因みに、座席的には、ベリトとクリオネが隣り合い、メイザースが向かいに座る形となる。
おしぼりは程よい温度に暖められており、外の寒さと相まっておしぼりを握ればじぃんとした感覚を感じることだろう。
440 :マルファス(ロクレネ)E太極針、短いワイヤ―×4、長いの1本、催涙弾【五千万円の賞金首姿 [saga]:2012/12/15(土) 20:07:11.71 ID:KPOBdc7f0
>>437
「おかしいわね。記憶操作系の能力なのは間違いないわ。
 ………むしろその二人の方が知っているということが気に掛かるわね。
 そのアナスタシアさんが実は貴方の妹とかだったら驚くわよ、ないでしょうけれど」

そんな漫画みたいなことがあるはずはないが言ってみる。

「実際洗脳能力者は実在するのよね。この街には記憶がはっきりしていない人が多いわ。
 だから理屈で説明するならどうとでもなる。妹さん自身が記憶をいじった線もあるし
 最初から妹自体が居なかった可能性もある。
 解決方法はその理屈によって変わるから、探る必要はあるけれどね」

441 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/15(土) 20:09:10.46 ID:eGoxfruF0
>>435
「機械剣自体ただじゃないですって・・・。ところでそんな剣持っているなんて、
傭兵でもやっているのですか?」

いいぞ、話がズレている・・・。心の中でほくそ笑みながら、それを
顔を出さずに、愛想笑いをやめ、目を輝かせて、興味深々そうに聞く。あまりにも
自然な切り替え方だ、おそらく分からないだろう。

442 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 [saga]:2012/12/15(土) 20:11:54.60 ID:JCK5x4NPo
>>436
「……自分の知らないうちに、色々役に立ってたみたいだね」

もっとしっかりしていそうだと思っていたけど――いや、今も彼女はしっかりした性格だけども。
彼女の考え方に、そこまで影響を与えていたことは、流石に驚いたらしい。……顔は、言わずもがな……無表情。

「……京子の拠り所になれるなら、私もこの生き方を貫く。けど、京子のその生き方も、ちょっと憧れる」

炭酸飲料のプルタブを開けて、一口飲むとそう口に出した。
賞金首は、ちょっと嫌だけど。そう付け加えた顔は、下を向きながらもちょっと苦笑気味だった。
443 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 20:14:44.41 ID:IUzvFjo5o
>>438>>439
「へぇ……良い店だね」

メイザースの座る個室へ入るとクリオネが感想を漏らす。こういった店は潜入したことはあるが客として入ったことは無い。

「その能力私も欲しいよ。便利そう」

とメイザースが一瞬で移動したのを見て移動系の能力を持っていると判断したのだ。
そうしてクリオネは入り口に近い側の席に座る。

「そうそう、連絡先だったね」

アメリアに一枚の紙を渡す。そこには○○ビル4階と書かれている。
クリオネはこの界隈でなんでも屋をやっている。書いてある場所はその事務所の場所だ。

444 :カイル :2012/12/15(土) 20:16:05.92 ID:UsRKCWmY0
>>441
>>441


「傭兵です、ね。」

再度自身の背の鞘に大剣を納める
後ろの舵が頭から消えたようで、いぶかしげな表情も収まった

「――さて、僕はそろそろいかなきゃ」

すっかり目も覚めてしまった。
踵を返すと、さようならとその場から立ち去った


/すいません、飯です
/あんまり長引かせては悪いんでここらへんで…
/乙でした

445 :シニフィエ【傭兵】──赤髪好青年 [sage]:2012/12/15(土) 20:19:11.60 ID:iNSFZ6f7o
>>440
「……能力者ですか、やっぱり……でもアナスタシアさんや先輩はお前は何もされてないって言うんです
最近よく夢で見るんですよ……妹の面影が、笑い声が……その夢を見るたび吐き気がして……
思い出してはならない、けれども思い出さなければならない、そんな気がして──」

立ち上がり、黒布を担って言う

「その理屈から探さなければならないんですね……一応探偵さんも探してくれてるみたいなんですけど
けれども捜索方としては能力者を見つけていけば解決するんですね
妹が能力者だった時は、まぁそれはそれでいいかもですけど」

笑って、今度は何の疑いもなく玲瓏な気持ちで感謝の気持ちを伝える

「ありがとうございます。貴方のような力強い方がいて自分、何だか安心できます
今後長い付き合いになりそうですが、宜しくお願いしますね」

そして今度こそ、今度こそなんの作為も無く、手を差し伸べた
446 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/15(土) 20:19:58.46 ID:KPOBdc7f0
>>442
「知らなかった?私って、人に影響されやすいの。私の中では彼方の存在は大きいから、当然よ」

少しだけ、茶目っ気を出す。無表情でも、彼方の考えが何となく分かるようになってきたのかもしれない。

「彼方は私が居なくても諦めなかったと思うけれど、ちょっと照れるわね」
緑茶を飲みながらいいものじゃないわよ、とこっちも苦笑気味に。
447 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 20:22:10.36 ID:2hXPg10do
>>439
「お待たせ、随分いい席が取れたじゃないか」

案内に従って奥の座席について、それから口を開いた。
おしぼりで手を吹きながら、言葉を続ける。

「確かセットメニューがあるはずだ。あたしはそれにしてくれ」

食べるものにこだわりのない女はそう言って、メニューを二人に取り分けた。
>>443
メモに一通り目を通して、顔をあげて言った。

「これがあんたの店か。なるほど、何でも屋ってのは儲かるのかい?」

純粋な疑問を口にしてメモを懐にしまう。
そして備え付けの白いナプキンに端末の番号を書いて渡した。

「これはあたしの電話番号だ。ホテル暮らしで定まった住所はないし、用がある時はここに頼むぜ。面白そうなことなら大抵は喜び勇んで駆けつけるさ」
448 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 20:26:11.23 ID:zIRnKuGno
>>443>>447
「今の僕は只の移ろう影だからね。
 陽炎の存在を見ることが出来ても、誰も陽炎を捕らえる事は出来ない。
 薄くて弱くなければ出来ない芸当さ、便利だが弱い必要がある」

少年の言葉こそ、陽炎のように朧気な印象しか与えない文言で構成されている。
だが、そも即物的な原因から成る現象ではない、朧気な現象であるため朧気な言葉を用いなければ本質を語ることは出来ないのであった。
煙に巻くような態度をとりつつ、少年はメニューに目を透していく。

「そりゃあね、頑張る部下に面白い子が待っているとあれば、場をしっかり整えるのも吝かじゃあない。
 では、ベリトはセットメニュー。僕は――、滋味のある物がいいんだけど……山菜天ぷら盛りと、地酒にしようか。
 クリオネは何がいい?」

妙に渋いメニュー選択をしつつ、クリオネにメニューを渡す。
クリオネのメニューが決まり次第、メイザースは店員を呼び注文をするだろう。
449 :マルファス(ロクレネ)E太極針、短いワイヤ―×4、長いの1本、催涙弾【五千万円の賞金首姿 [saga]:2012/12/15(土) 20:30:32.74 ID:KPOBdc7f0
>>445
「そんなに私をおだてる必要はないけれどね。私は好奇心で行動するだけだから。
 でも長い付き合いになりそうなのは分かったわ。宜しくね」
しっかりと握手をして別れようとするも、くるりと振り返る。

「最後に。今の情報を聞く限り、自分で忘れている可能性が大きくなったわね。
 何かのトラウマのショックで他人の記憶を丸々喪失して、思い出したくなくなる。
 よくある話よ」
そうだとすると、自分以外の記憶がはっきりしていることに説明が付く。その場合、妹は生きているのだろうか?
死んでいる可能性が大きいかもしれない。

「また会いましょう。さようなら」
優雅に一礼すると、マルファスは笑顔で歩いていった。

/お待たせして申し訳ありませんでした。お疲れ様でしたー。




 
450 :アーサー・ビショップ :2012/12/15(土) 20:30:36.38 ID:/i4/9KyXo
>>427
「すまんすまん、中に入ろうか」

たはは、と笑って喫茶店のドアを開けると、恭しく一礼して中への入店をすすめる。

「どうぞ中へ」

店内は典型的な喫茶店で、暖色基調の店内には穏やかに音楽がながれ、数名ちらほら客が見える

451 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 [saga]:2012/12/15(土) 20:30:50.08 ID:JCK5x4NPo
>>446
「……存在が大きいって言ってくれるのは嬉しい。けど、すぐに人に流されちゃ、ダメだからね」

少女は今でも彼女がしっかりした人物だと思っている。
……けど、大切な親友だから、"もし何か有ったら"ということを考えないことが出来ない。
他人に流されて人生を終わらせてしまったら、それこそ人生の意味が無いと、少女は考えていた。

「そんなことない。今みたいに、京子がいなかったら、私はまだソードの2に囚われてたから」

だから、やっぱり、京子は大切な人。失いたくない。
……炭酸飲料を飲み、顔を彼女に向けてそう言った。
そんな考えだから、先ほどの「人に流されちゃダメ」と、言えるのだろう。
452 :シニフィエ【傭兵】──赤髪好青年 [sage]:2012/12/15(土) 20:34:55.60 ID:iNSFZ6f7o
>>449
やはり美しいが、惑わされないように気をつけなければ、と助言を聞いたあと、自分も本拠地に帰ることにした
これ以上探しても意味はないだろう、少なくとも今日は大収穫だ
心強い味方ができた、それに目的も

「まずは片っ端から能力者ぶっ倒していきましょー!」

馬鹿な発言をしたのは、気分だ

/あじゃじゃじゅじゃしたー!!やっぱり楽しいですぜー!!
453 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 20:36:59.88 ID:zQqImhdPo
>>450
「はーい」

一声返事をして了承すると開けてもらったドアから入店を果たし。
従業員に二名であることを告げれば、窓際の席を勧められ。
そのまま席へ移動すると、コートを脱ぎ、椅子を引いてそこに腰を落ち着ける。

「それで…アーマードギア?の事なんだけど、本当に何でも聞いていいの?」

鞄の中からノートと筆記用具を取り出し、学校のごとくテーブルの上に広げる。
454 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 20:40:22.15 ID:IUzvFjo5o
>>447
ホテル暮らしなんて良い身分だね。それにいろいろ便利そう」

意味深な笑いと共に番号の書かれた紙をコートの内ポケットにしまう。
店内に入り、座ってもコートを脱いでいない。

「儲かるかどうかは依頼によるとしか言えないね。良い依頼が来れば儲かるし来なければ儲からない。
 この仕事をやってると面白い事件に出会えたりするからやってるんだよ。それに私がまっとうな職に就けるとは思えないしね」

とは言え実際来る依頼に面白い事件は少ない。中には浮気調査なんて言うのもある。
おしぼりを取って手をふく。

>>448
「随分漠然とした言い方だね。私には理解できそうにないよ」

と言ってメニューを見る。

「私は……チーズ盛り合わせとコスモポリタン」

カクテルを頼むが、ここに未成年の飲酒をとがめるひとは居るのだろうか。


//すいませんご飯なので次遅れるかもしれません
455 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/15(土) 20:42:59.78 ID:KPOBdc7f0
>>451
「私は私の意志で動くよ。大丈夫」
にっこり笑うが、その笑みはどこか無理をしている者の笑みだ。
自分にとって一番大事なのが、友達だ。頼まれたとはいえ、その友達を殺したことが正解だったのか。
サクヤは、今でも夢を見て、悩み続けている。
「私が彼方の助けになれた、か。良かった」

私も彼方だけは、何があっても失いたくないよと続ける。
平等の姫と言っても、サクヤにとって特別なのが彼方だ。
自分が頼られていることが嬉しい。
何だかんだで、お互いに似たようなことを考えてるのかもしれなかった。
456 :アーサー・ビショップ :2012/12/15(土) 20:43:41.51 ID:/i4/9KyXo
>>453
「俺の答えられる範囲なら、なんでも」

近くの店員を呼び止めてコーヒーとBLTを注文し、恵那にそう返す。
アーサーもコートを脱いで横におくと、運ばれてきた水を口にふくみ、

「だから遠慮なく」
457 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 20:48:03.93 ID:2hXPg10do
>>448
「ああ?あんたはあんた、それだけだろ?」

唐突に始まった抽象的な話題は歯牙にもかけず、適当な言葉で切り捨てる。
口先三寸の言葉遊びに興味はなく、また興味のない話題には適当な相槌を打つのがこの女の常なのだ。

「頑張る部下ねえ。これだけ癖の強い面子を集めて平然としてるのはあんたくらいだろうぜ」

思った言葉をそのまま口に出して、彼女が唯一興味を持つ話題を振ってみる。

「それでメイザース。あんたこの子を勧誘するつもりはあるのかい?」

こういう仲間なら増えるに越したことはない。
これだけ評価しているのなら可能性はなくはない、そう思った女はニヤリと笑って疑問を口にした。

>>454
「なあに、盟主様のおかげで金には苦労しないってだけさ」

実際金を稼ぐのは他の構成員の役目だ。
自分はもっと具体的な、悪としての機能を担っているから、生活費なんかも支給されているのだ。
もっとも、様々な国を渡り歩く自分が家を買っても仕方がないということもあるが。

「まっとうな職にはつけない、か。素質十分だな」

なんの素質かは口に出さないが、それは話の流れから汲めるだろう。
それは悪として、楽園の悪魔として、ということを意味しているのだ。

/てらー
458 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 20:55:37.63 ID:zQqImhdPo
>>456
店員がやってくるとココアとフルーツサンドを注文し、シャープペンを回しながら、

「ありがと、じゃあ聞かせてもらうね。……あれは一体何を想定して作られた装甲なの?」

眉間に小さく皺を寄せながら尋ねる。
あの頑丈さと機動力はとてつもない。
間近で見た恵那だからこそそれがわかる。
あの黒い装甲の戦闘力を思い出し、ふるりと身を震わせる。
459 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 [saga]:2012/12/15(土) 20:56:39.45 ID:JCK5x4NPo
>>455
「うん、それなら良いけど……」

と、その時に彼女の、その無理をしているような表情を見た。
少女は少し考えて、口に出さないことにした。……サクヤなら、多分大丈夫だろうと思って。
ちょっと、不安も残ったが。

飲み干した炭酸飲料の缶をゴミ箱に投げ入れて、ベンチから立ち上がった。
じゃ、私はもう帰るね。そう言って歩き出そうとして、サクヤの前で立ち止まった。

「……そのままの京子でいて。私は、それだけで嬉しい」

それだけ言って、公園の出口の闇へと消えていこうとする。
460 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 20:57:17.32 ID:zIRnKuGno
>>454>>457
「――勧誘する気は、無い。もとより、僕は望む者を導くが望まぬ者を引きずる主義ではない。
 そも、クリオネが望まない限り、僕は彼女を引きこもうとはしないさ。
 僕達と共に歩むことのリスクは、君も知らないわけではないだろう?」

そう言って、入院服のような衣服の袷を開き、胸元を晒す。
肋骨の浮かぶ細い胸元には、びっしりと焼印のような文様が浮かび上がっていた。
この意匠と同じ文様が、円環の楽園の幹部の体のどこかに刻まれている。

ベリトがこの文様を刻む時の痛みを思い出せば、あれは覚悟の試金石だったと分かるはずだ。
痛みを乗り越え、それでもともに歩む事を望んだ時にのみ、メイザースは円環の境界線を超える事を許容する。
庇護を求める小悪を大悪の輪に引き込むのは、彼らがそう望むから。
大悪たる者達が、より強い力や、自由を求める時に現れるのも、彼らがそれらを望むから。
望みある所に彼は現れ、望みに答えるが、望まない時はそうではない。

メイザースは灰色の瞳をクリオネに向けて、目を細める。
僅かに灰色の奥に虹色の煌めきが写り込んだかもしれない。

「もし。君が僕達の深みを知りたいと思ったならば。
 その時僕は、君の知りたいことを君に開帳しよう、クリオネ。
 欲せよ、さすれば与えられん。だ。
 欲さぬものに与えた所で、無用の長物だからね」

さて、食事も来た所だし、話は一端やめにしよう。
そう少年は言うと、運ばれてきた食事に目線を落すのであった。
461 :カイル :2012/12/15(土) 20:57:31.63 ID:UsRKCWmY0
自然公園、草原エリア。
この季節、地を敷き詰めるのはふやけた落ち葉

「訓練場としてはもってこいかも」

白髪で童顔、迷彩服に機械大剣を背負った青年がいる
その機械大剣を抜き放ち、起動させる
ハァァッッと力を込めれば、彼の回りを渦巻くような小規模な竜巻が起きた。

それは落ち葉を巻き込み吹き荒れる

462 :アーサー・ビショップ :2012/12/15(土) 20:58:43.11 ID:/i4/9KyXo
>>458
「対歩兵、対異業種、対装甲兵器、あらゆる状況における万能外装」

それが設計概念。全戦闘地域で等しく死を振るう戦闘兵器。死神そのものの機械外装。
AGはおおよそ考えうる最強の歩兵装備を目指して開発されたのだ、と。
463 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、ダルマ、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/15(土) 21:03:52.27 ID:KPOBdc7f0
>>459
「そのままの私、か。分かったよ。覚えとく」
そしてベンチから立ち上がって、大きく背伸びをして。
「いい話ができた。また会おうね。さようなら彼方」
サクヤは見えなくなるまで、彼方の背中を見つめていた。

/遅レスですみませんでした。お疲れ様です、ロールありがとうございました。

464 :コバルト=バルト(仮面の男) [sage]:2012/12/15(土) 21:09:03.59 ID:n/YSt4oto

“どんな仕事でも ドンと来い!!”

―――と、やる気に溢れた言葉が描かれた看板を肩に担いで、仮面の男は街中を歩いていた。


「………………。」
だが気力溢れる文面とは裏腹に、トボトボと歩みを進める男からは無気力さしか感じらない。

本当にやる気があるのか? とすれ違う人々から視線を向けられているが、歯牙にもかける事無く歩みを進めるのだった。
465 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 21:12:45.23 ID:IUzvFjo5o
>>457>>460
「悪いけど、今の所キミたちの組織に入る気は無いよ」

メイザースの胸元を見て痛そうだしねと追加する。

「そもそもキミたちの組織の事を知らな過ぎる。組織に入ったとして、それによるメリットが私になければ入る意味は無いからね」

クリオネが今までどこかの組織に所属していたことは無い。特に入ることで得るものが無いからだ。

「素質はあるって言われたけどね……キミ達の組織は何をするんだい? 入ることで何を得るの?」

少しだけクリオネの目が鋭くなる。

「もっとも、組織に入らないと教えられないって言うなら別にいいけどね。
 ……もしかして、断ったからって消されちゃう? 知られたからには……ってやつ」

以前読んだ漫画に悪人が自分の事をしゃべるのはその後そいつを[ピーーー]からだというシーンがあった。
クリオネは来たカクテルのグラスに手をかける

466 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 21:13:18.14 ID:zQqImhdPo
>>462
恵那は素直な生徒の様にアーサーの言葉をノートに書き込んでいく。
女子高生らしい丸いくせ字でもって戦いにおけるAGの設計概念が書き取られていく。

「最強の歩兵装備……、ってことは魔術的な側面も、持ってるんだよね?」

シャープペンの尻を口元に持ってきて、ゆらゆらと揺らしながら問いかける。
確か前回あった時に量産できないのはアーサーの養父が関わっているからだと聞いた気がする。
467 :アーサー・ビショップ :2012/12/15(土) 21:16:22.63 ID:/i4/9KyXo
>>466
「むろんさ」

まるっこくて可愛らしい文字に小さく笑みを浮かべ、癖なのかあごにてをやって、

「あれじゃ歩く結界だ。外界から干渉されないからな」

天才結界師であるアランの技術の結晶。それはAGだ
468 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 21:22:03.51 ID:2hXPg10do
>>460
「ま、その通りだが……扉まで導いてやるくらいは悪くないと思ってね」

二人に運ばれてきた酒を見て、小さくため息をつく。
アルコールに弱いわけではないが後ろに人をのせる以上アルコールをとるつもりはない。
それから自らの焼き印を思い出す。
自らの背に刻まれた印と、それのもたらした激しい苦痛を。
その意奥がある以上、加入を勧めるつもりはない。
だが向いていると思った以上、一度くらいは話を持ちかけるのもいいだろうと思っただけだ。

>>465
「別に何をするつもりもないよ。ただそういう選択肢だってあると伝えたかっただけさ」

あたし達と出会って、あんたは一つの扉を見つけたんだよ。
女はそう続けて、運ばれてきた冷や水に手を伸ばす。

「やることなんて基本は何でも屋と変わらないさ。ただバックがついて、たまに組織のために仕事をするだけでね」

そう、自分だって構成員だと置いうのに勝手気ままに生きているのだ。
これほど縛られない組織もそうないだろうと女は思う。

「さすがに、出会ってその日にってのは性急すぎたかねえ」
469 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 21:29:05.37 ID:zQqImhdPo
>>467
「外界干渉を防ぐ歩く結界?」

アーサーの言葉を要約して口に出すと首を傾げる。
分かるような……分からないような、

「と、いいますと?」

出来の悪い生徒の様に小さく手を上げ質問する。
何が分からないのか分からない、そんな顔だ。
470 :アーサー・ビショップ :2012/12/15(土) 21:33:59.05 ID:/i4/9KyXo
>>469
「説明は難しいな」

ふぅむ、と顎を揉んで、どう説明するか思案する。
だいたいにおいて魔術の説明というのは難解なものだ。

「AGそのものが異世界なんだよ。内部が異世界であるなら、いまいる世界からは影響できない」

471 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 21:35:40.54 ID:zIRnKuGno
>>465>>468
「僕達の組織の目的は、いうなれば単純だ。
 皆が無視できず、皆が協力しなければ立ち向かえない大きな悪であること、敵となることだ。
 僕らの組織に入った所で、得など殆どないさ。痛みと僅か以上の力と、共に歩む友が出来るくらいだね」

得られるものは、仲間と力。
まるで正義の組織のような対価ではないか。だが、彼の組織は悪である。
悪でなければならない理由が、メイザースには有り、悪を救済すべき理由がメイザースにはある。

「――君は、なぜ悪が悪と言われるか、分かるかい?
 悪は、何を持ってして悪と定義されるか、理解できるかい?」

少年は、相手に問いかける。
灰色の瞳に虹色の光を混ぜ込んで、相手の瞳を真っ直ぐに見て。

「悪であると言う事は、間違っているということだ、受け入れられないという事だ。
 僕達は、獣が肉を食うように当然に、殺さずに居られない者や、傷つけずに居られない者が居る。
 彼らがなぜ悪かと言われれば、彼らの支持者が決定的に少ないからだ。
 僕は、彼らのような『悪でないと存在できない』者達を全肯定して、支持をするんだ。
 小悪と大悪を分ける一番の境界線は――後戻りが出来るか出来ないか。円環の楽園に足を踏み入れる境界線も、そこだ。
 終生悪であり続ける覚悟を決めたものだけが、円環の外から中に入る権利を得る。いや、道を見つけると言うほうが適当、か」

悪人が悪事を犯すのは、肉食動物が肉を食べるのと同じようなことと語る。
肉食動物が肉を食わずには生きていけないように、彼らは悪事によって生きているのだと。
そして、叩き潰す小悪と迎え入れる大悪の差は一つ。後戻りが出来るかどうか、それだけだった。

「僕は、彼ら大悪に大義名分を与えているだけさ。
 人を殺しても良い、正義にビクビク怯えなくても良い、奪っても良い、犯しても良い。
 但し、大義名分の代償に悪として憎まれ続けることと、悪として世界の敵という役割を背負うことを覚悟する。
 そろそろ、悪が善に勝ってもいいはずだ。本当の善の敵として、僕らは立って、世界の敵となる」

少年が語った内容は、結果的には悪人が悪人らしく生きる支持者である事だけ。
その為の大義名分を与え、彼らの全てを全肯定するのが、この青年だった。
472 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/15(土) 21:38:35.96 ID:DEcq8C6ro
「ふー、中々ゴミが多いですねえ」

モノクロマスクを被った男がゴミ拾いに勤しんでいる
473 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 21:44:52.37 ID:zQqImhdPo
>>470
「ほう、ほう……」

ノートにまたも下手糞なアーマードギアの絵をかくと、内部を線で囲み花を沢山書き込む。
真ん中に「異世界」と書き込みながら口を開く。

「はい、アーサー先生。例えば凄くよく切れる魔法の剣でAGを攻撃したとしても中の人には傷一つつかないということでしょうか?」

きちんと手を挙げての質問だ。
ここは教室なのだろうか……いや喫茶店だ。
その証拠に二人の頼んだものが運ばれてきた。
474 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/15(土) 21:52:00.27 ID:DEcq8C6ro
「よいしょ、こらしょ、ふう、なかなか重いわねえ…」

重そうな荷物を持った老婆が歩いている…

「おばーさん、お荷物、お持ちになりましょうか?」

そこにモノクロマスクを被った正義の味方が!

「…え?キャー!強盗!助けてぇー!」

それに気がついた老婆は逃げていった!
475 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 21:53:59.89 ID:IUzvFjo5o
>>468
「なるほど何でも屋ね。勝手が効くというのは魅力の一つね」

カクテルを飲みつつ答える。

「でも私には後ろ盾が必要だと思った時は無い。
 それに、会ったその日にベッドに行くことはあっても、会ったその日に胡散臭い組織に入るほどの度胸は無くてね」

あ、チーズ美味しい……


>>471
「キミは世界が好きなのかい? 巨大な悪になって皆が纏まる様に仕向けて……
 まるで巨悪があるから皆が協力し合い、結果その人たちは仲良くなる。そんなものを目指しているように聞こえるよ」

悪人をのさばらせて世界を壊したいならもっと別の方法があるはずだ。

「やっぱり私は組織に入ることはなさそうだよ」

グラスをテーブルに置く。

「私は悪になりたい訳じゃない。私は私の好きなように生きるだけ。私の行動に大義名分なんて要らないんだよ。
 私がやりたいからやる。殺したいから[ピーーー]し、助けたいから助ける。
 私はね、戦乱を内側から見たいんだよ。直接戦うのではなく、見て楽しんで生き残る」

支持者など要らない。誰に支持されなくとも私は生きたいように生きて、あの人の願いを叶えるだけだ。
476 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 21:57:24.76 ID:zIRnKuGno
>>475
「さあ――ね。 僕の真意は僕にも良くわからない。
 ただ、今の僕は彼らと共にある事を望んでいるし、その感情に逆らうつもりも無い」

曖昧な笑いは、この少年によく見られる表情だ。
477 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/15(土) 21:57:49.32 ID:DEcq8C6ro
「あっち行け―不審者ー」

「[ピーーー]ー」

「やめてくださーい!」

モノクロマスクの男が子どもに石を投げられている
478 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 21:57:50.67 ID:zIRnKuGno
>>476
/うげぁ、途中投稿ですすいません
479 :アーサー・ビショップ :2012/12/15(土) 21:57:58.07 ID:/i4/9KyXo
>>473
「う、うむ」

やたらファンシーだな、などと目を眇め、運ばれてきたコーヒーに口をつけると、

「いや、それ自体は軽減できるが防げない」

一言否定し、コーヒーに砂糖をいれて、

「ただ、呪いだったり、装甲を無視した攻撃はきかない」
480 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 22:05:51.52 ID:2hXPg10do
>>471
ゆっくりとしたペースでランチセットを食べながら、女はその言葉に耳を傾けていた。
やがてそれが終わると、

「悪が生きるための巨悪。そこに存在する正義。賢しい言葉遊びにも似てるが、それを心根から貫き通してるから素晴らしいよ」

一言そう褒めた。

「あたしは正義も悪も嫌いだが、あんたは好きだよメイザース」
>>475
「何をするにも力があって困ることはないと思うがね。ま、それも自由さ」

断られたことを意に介した様子はない。
もちろん加入すれば喜ぶだろうが、そうでなくても構わない。
面白い同僚が増えないのは残念だが、面白い知人ができたのならばそれでよいと女は思っていた。
自分が話題を振ったことなどとうに記憶の果てだ。

「しっかし胡散臭い組織か。ははっ。確かに知名度自体は低いもんなあ」

表舞台に顔を出さない以上、それは当然のことなのだが、少し面白い。
あれだけ派手に暴れても世界は気付かないとは。そう内心で呟く。
481 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 22:06:44.90 ID:zQqImhdPo
>>479
こちらはフルーツサンドを一口食べる。
フルーツの酸味と甘さ控えめのクリームとの相性は抜群で、美味しさに顔を綻ばせる。

「ほう、剣での直接攻撃は効く、と」

カリカリ、シャープペンシルがノートの上を走る。
ノートには剣を持った棒人間にAGがやられている絵が描かれる。下手糞だが。

「呪い、装甲無視…は…効かない」
「例えば概念攻撃、とかそういうことね」

「歩く結界かぁ……なかなかの重装備ではあるんだな、ただの装甲じゃないってことか……」

言うとふむ、と考え込むようにし、ココアを一口すする。

「あ、あとAGってすごく重そうだけど、まさかムキムキの人しか着れないって訳じゃないよね?」
482 :アーサー・ビショップ :2012/12/15(土) 22:11:30.28 ID:/i4/9KyXo
>>481
「問題は、あの装甲は対物ライフルを止める強度ってことだ」

つまり刀が通る道理はない。そう言いたいらしい。どう頑張っても刀では歯が立たないだろう
相変わらず下手な絵に目を向けながら、

「あれは一つの部隊と戦える装備だからな。そこいらのとは違う」

BLTを手に取って、

「パワーアシストがついている」
483 :メイザース [sage saga]:2012/12/15(土) 22:12:54.01 ID:zIRnKuGno
>>475
「さあ――ね。 僕の真意は僕にも良くわからない。
 ただ、今の僕は彼らと共にある事を望んでいるし、その感情に逆らうつもりも無い」

曖昧な笑いは、この少年によく見られる表情だ。
だが、メイザースの中では既に思想も真意も固まっている。
後は、その意志を実行する時を、只待つだけ――である。

「うん。組織が要らないなら、君は入らなくて良い人間だということだよ。
 君は君の為したいようにするといい。それがきっと、一番『君らしい』生き方なのだろう」

やはり、メイザースは否定をしない。
相手の意見を肯定して、それを正しいと理解をしめした。

>>480
「同胞に好かれるのは嬉しいものだね。
 ……まあ、僕も大した人間ではないさ、そう、大した人間では――ね」

どこか寂しそうに笑って、メイザースはゆっくりと立ち上がる。
僅かにメイザースの輪郭が崩れ、ただでさえ薄い存在感がさらに消えて行くのが分かるだろう。
文字通りの陽炎の如き姿で、メイザースは後頭部をぽりぽりと掻いて。

「今日は調子が良かったはずなんだけどね。僕はそろそろお開きのようだ。
 ベリトにはお駄賃だ。これで払っておいてもらえれば嬉しい」

テーブルに、おそらく会計にかかる料金の二倍くらいの金銭を置いて。
消え去りながらも、別れの挨拶は欠かさなかった。

「またいずれ――、運命の交差する日までごきげんよう」

/ちょいと疲れやらで調子悪くなってきたのでお先に離脱させてもらいまする!
484 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 22:21:44.25 ID:zQqImhdPo
>>482
「対物ライフルを?!」

恵那とてAMSWAT隊員、対物ライフルの凶悪なまでの威力は聞き及んでいる。
ごほごほと噎せながらそう聞き返す。
確かにあの夜、黒騎士とまともにやり合ってはいたがそこまでの強度があったとは……

「ぱわーあしすと?」

全く分からない、といった顔つきで恵那がアーサーの言葉を繰り返す。
ノートに書き記しながら重ねて問う。

「なんかモーター的な? 機械とか入ってるってこと?」
485 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/15(土) 22:23:18.74 ID:IUzvFjo5o
>>480
「何時になっても力は必要だね」

力が無ければクリオネは今まで生きていなかっただろう。

「胡散臭い上に危険だね。公園でいきなり銃を抜くなんてさ」

組織に所属している以上個人が政府などに目をつけられたり勝手にいざこざを起すのは不味いはずだと考える。

>>483
「自分のことが分からないなんて変だね」

自分の事なのだから自分が一番知っているだろうというのがクリオネの考え方である。

「そうだろうね。でも組織に入らなくともキミに会えたのは大きな収穫だったよ」

これからの事を考えるといきなりトップと話せたことはプラスになるだろう。

「もう行くのかい? じゃあ私も行くとするよ」

席を立つクリオネ。アメリアが立ち上がるなら一緒に出た後別の方向へ歩き出すだろう。


//では私もこれで失礼させていただきます
//幹部2人と話せて面白かったです。お疲れ様でした。
486 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/15(土) 22:30:18.77 ID:2hXPg10do
>>483
「ゆっくり休みな。時が近いならなおさらね」

何かを感じ取ったのか、そう言って女は見送った。
席に置かれた金に目をやって、

「多すぎるじゃないか……まあ、いただいておくかね」

懐にしまう。

>>485
「なあに拳銃を抜くのも拳も振り上げるのもそう変わらないさ。同じ暴力、そうだろう?」

もはや納得させる気もない適当な理屈を言って、女は笑った。
どうでもいいことに対しては扱もそれなりになるものだ。

「お開きか。先に行って構わない、会計があるからね。それじゃ、いつでもラブコールを待ってるよ」

得意のシニカルな微笑で見送って、女もまた席を立つ。
会計をして、そして店を出た女は、登場と同じように爆音とともに去って行った。

//お疲れ様でした、楽しかったです
//メイザースさんお大事に
487 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/15(土) 22:33:37.08 ID:/i4/9KyX0
>>484
「ああ、20mmまでなら防ぎきる」

12.7なら連射されてもなんのそのさ、と付け足して、コーヒーにこんどはミルクを入れる。苦い状態から徐々に甘くするのがアーサーの好みだ。BLTを一口かじって、

「パワーアシスト、人工筋肉アクチュエータによる動作補助だ」

簡素にそれだけ説明して、恵那のほうを見やる。

「ほかに質問は?」
488 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/15(土) 22:36:03.00 ID:RKS5i5/oo
「努力。それは踏み躙られる物であーる。」

ウロボロスは、間延びした声で私達にそう言った。
長大な牙が、私達の身体を蹂躙した。腕が弾け飛んで、脚が斬り飛ばされて、頭が跳ね飛んだ。
ずっと自分の尻尾と戯れていれば良かったのに。なんで、私達が呑み込まれなきゃいけないのか。
最期の一振りが、私の頭に喰らいつく。死の感覚がまじまじと


狂魅ヶ裂円環は、真っ二つに割れた少女の頭部、其の両方から溢れる脳髄に満足そうに頷いた。
今日の円環は、返り血一つ無い、其処に倒れる死屍累々と同じ学生服を着用していた。
右手に握る、彼女の身に余る大剣が燃える水となって跡形も無く消えていった。
腕を組んで、彼女達を見下げる視線を送り。
円環は圧倒的な優越感と共に、勝利の雄叫び代わりに蔑む高笑いを挙げた。

「はっはははは!

 ―――――――――どうかな?実にマーダーらしいだろう?」

489 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 22:40:01.05 ID:zQqImhdPo
>>487
「じ、じんこうきんにく、あくちゅえーた……」

明らかにわかっていない顔でその単語を繰り返す、
がこれ以上訊いても答えてくれなさそうなアーサーに帰ってから調べよう、と決意して。
取りあえずノートに書きとるとふう、と一息ついて。

「あとはー、そうだなー、逆に、アーサー先生から見たAGの良い所なんて言うのを教えて欲しいな」

つまりセールストークをしろ、とそういうことだ。
内部の人間からいいところを聞いた方が分かりやすい、そう考えたのだ。

「取りあえず、問題点は大量生産できない事、でしょう?」
490 :花咲 春乃 (はなさか はるの) :2012/12/15(土) 22:48:59.63 ID:OWYEZWcIO
>>488

「あちゃー……
ずいぶんとスプラッターな事をしていますね。
……楽しかったですか、楽しかったんですか?」

血の匂いに惹かれて来てみればこれまた死屍累々、
阿鼻叫喚の地獄絵図といったところか。
その誰もが恐怖と苦しみの様相を動かぬその身より表しているのが見て取れる。
無抵抗のまま残虐に殺されたのだろう。

だが、義憤など湧くはずもなかった。
私は剣だ、人を[ピーーー]事に特化した魔剣なのだ。
それ故質問の意図は興味、顔に怒りの色は一片もない。

「あ、遅れましたけどこんばんは。
私は通りすがりの一般人なので大丈夫ですよ、ほーら大丈夫大丈夫〜」
491 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/15(土) 22:50:30.32 ID:/i4/9KyX0
>>489
「あれのいいとろ、か」

テーブルに頬杖をついて、甘くしたコーヒーを飲み干すと、

「そうだな、まず装甲による高い防御性、結界式による対呪的防護。重量そのものを解消して余りある人工筋肉補助、そして搭載された電子兵装による補助」

一気にそこまで捲し立て、

「大量生産できないのはデメリットにならない。あれは戦争のど真ん中に落とす装備ではなくて……そうだな、要人の拠点に落として、そこにいる雑魚もボスも皆殺しにするための装備なんだ」
492 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 23:00:53.56 ID:zQqImhdPo
>>491
「ちょちょちょちょちょ、待って待って待って!」

暢気にフルーツサンドをぱくついていた恵那はまくしたてる様なアーサーの科白に驚いて目を白黒させる。
慌ててペンを手に取るとカリカリとノートに記していき。

「…………」

使う個所が限られた装備のようだ。
とすれば、AMSWATに子の装備は必要だろうか、恵那は考える。
あれば便利なのは間違いないが……ううむ。

「まるで戦争を、終わらせるための装備みたいね」

感想をそのまま言ってみる。
素直なのは、恵那の美点でもあり、欠点でもある。
493 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/15(土) 23:05:08.58 ID:/i4/9KyX0
「そうだ」

アーサーは力強く、はっきりと首肯する。
つねに仏頂面のアーサーが、珍しく誇らしげな笑みを浮かべ、

「戦争を起こさせないための装備、戦争を終わらせるための装備」

どこか浮ついた様子でそうつぶやく。

「あれは、本当の意味で最終兵器なんだ」
494 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/15(土) 23:07:54.24 ID:RKS5i5/oo
>>490
「そうだろうそうだろう、実に忌まわしくてグロテスクな様相を醸し出しているだろ?
 しかしオレの感情は楽しいというよりかは嬉しいという物だ。
 この子達は此処に至るまでにどれだけ努力を重ねただろう?
 一体どれだけ泣き、叫び、苦しみながら生き抜いてきたのだろうか?
 それが今じゃあ人間社会よりも精肉店の方がお似合いな姿だ!」

円環は振り向かずに、嬉々として其の問いに答えた。
其の陰鬱で、弾む様に軽い上機嫌なそれを言い切ると、ようやくそちらへとクルリと身体を向けた。

双眸はどんよりと沈んでいて、口元に静かで陰湿な笑みを携えて、円環は彼女を迎えた。
彼女の表情に憤怒や、それに伴う自分への敵意、或いは殺意が感じ取れなかったのを良い事に。
ペースを崩さず、暗く、スキップでもしかねない様な弾む声で、楽しそうに語る。

「オレの方こそ、遅れましたがこんばんわだ。やぁやぁ奇遇、オレもしがない一般人だ。
 しかし大丈夫なのは分かったが、大丈夫だと分かったとして、オレはそれにどう動けばいい?
 其の柔らかそうな胸の中に飛び越めばいいのかな?呼ばれた飼い犬の如く。」

495 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 23:18:38.42 ID:zQqImhdPo
>>493
「本当の意味で、最終兵器……」

アーサーの笑みにドキリと心臓が跳ねた。
まるで、自分の友人の功績を誇る少年のようなその笑顔に、恵那は少しだけ眩しそうにする。

「誇りなのね、アーマードギアが」

もぐもぐとフルーツサンドを食べながらそう言う。
ココアを一口飲み、まとめたノートを見やる。
何か色々足りない気がするが、何が足りないか分からない。
分からないということは今気にしなくてもいいということだろう。
そう結論付けるとパタンとノートを閉じて。

「んー、あ、アーマードギアの、悪いとこってあるの?」

言いたくないなら言わなくていいからさ、と続けては首を傾げてみて。
496 :花咲 春乃 (はなさか はるの) :2012/12/15(土) 23:20:52.93 ID:OWYEZWcIO
>>494

「うー……ん、なんというか私とはタイプが違うみたいですねー……
[ピーーー]行為を楽しむか殺した結果を楽しむか、みたいな感じですかね?」

なるほど、と思わず唸らされる。
この人はおそらく人間だ。
別にわかりきってる事実を再確認したわけじゃない、思っていたよりも心の動きかたが人間らしいのだ。
そうでなければ、ああいった愉しみ方はできないと思う。
想像力豊かというか、物事を奥まで見ているタイプに見える。

「どう動けばいいか、ですか……
そこはほら、貴方のやりたいように、としか言えませんねー……
だって貴方の人生ですよ? 私がどうしろとか言えないじゃないですか
あ、でもおっぱいはダメですよー、火が点いちゃいますから……」

そう言って苦笑いしつつ身を抱き、拒否の意を示す。
人を知りたい今でさえちょっと魅力的な提案だというのに、
昂らされてしまってはもう人を斬りたくなってしまうではないか。
497 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/15(土) 23:26:52.39 ID:EWxF7Byq0
>>495
「ああ、あれは誇りだよ。AMSには量産型が60機あるけど、オリジナルのAGは別格だ」

BLTの残りを咀嚼して飲み込み、店員に追加のコーヒーを注文する。
そして、恵那の問いにやや表情を曇らせ、

「欠点、か」

あるよ、と。そうつぶやくように漏らし、窓の外に目を向ける。寄せられた眉根と、への字にゆがめられた口元が、どこか悩んでいるように見えて、アーサーは目を眇めたあと、

「あれを着るということは『人ならざるモノ』になるということだ。意味は説明しにくいけど、あれは獣の装備だよ、身に着けるものの精神をむしばんでいく」
498 :クロス :2012/12/15(土) 23:31:16.94 ID:UsRKCWmY0


「おお神よ、我ら迷える子羊を光明に導きたまへ
――」

大戦の折りにその教会は廃墟と化していた
それ故に、崩れた天井から差し込む光は聖母マリアを照らしだす

――精霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む――

その光は、イエスを受胎させた精霊の光にも思えた――


「くだらねえな。呪いの類いは意思の力
それすら治せねえ神に力なんざねえよ」


元聖職者でありながらそんな風には思えない男が一人
金髪に鋭い碧眼、右目から頬にかけて一本の黒い傷
ローブに身を包み、フードを被る
手には一本の杖と、怪しい色の薬が入ったパイプ

教会教壇の前で、堂々と麻薬を吸っているのだった
499 :彩鈴&彩楓/ライダースジャケットとファーコート 傭兵兼暗殺者 [sage]:2012/12/15(土) 23:32:25.74 ID:9CfyV7qJo

夜、一帯の静寂を切り裂かんと響き渡る、甲高い排気音。
あるいは下品とも言えるその音の震源で、二人の少女が口論を繰り広げていた。

『……鈴、これで、今度こそ満足かしら?』 その一方、ファーコートを着た大人しげな少女、彩楓が問い掛ける。

「いいやっ──まだだね!まだ上げられるよお姉ちゃん!」

首を横に振って否と応じるもう一方、活発そうな、ライダースジャケットを着た少女、彩鈴。
両手にはバイクのハンドルが握られていて、臀部はシートの上に。
そのエンジンは、と、と、と、と絶え間なくアイドリングの音を刻んでいた。──爆音の元凶は、間違いなくコイツだ。

言ってから、「見てて」と彩楓に告げて、アクセルを目一杯吹かす。どうやら、発進するつもりのようだが──?

余談だが、二人が居るのは住宅地に隣接した緑地公園である。…ともすると、暴走族だと取られかねない。
500 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 23:34:51.26 ID:zQqImhdPo
>>497
「じゃあその活躍を見れた恵那たちは眼福だったのね?」

そう続けると脳裏にAGの動きを思い出す。
自分の問いに表情を曇らせるアーサーに不思議そうに首を傾げる。
続けて答えられた問いに、眉根に皺を寄せ、

「獣の装備……? じゃあ、あんまり多用は出来ないってことね?」
501 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/15(土) 23:37:31.97 ID:EWxF7Byq0
「なかなか出てこないからな」

がしがしと短くそろえた金髪を掻いて、また顎に手を移し、

「使いすぎると、いろいろやばい」
502 :カイル :2012/12/15(土) 23:41:29.06 ID:UsRKCWmY0
>>499


「ふぅ、落ち葉まみれになっちゃったね――」

少女たちの前方から一人の青年が歩いてくる
まるで落ち葉の絨毯に寝転がったかのように、その体は落ち葉にまみれていた
もともと迷彩服だから、そこまで目立つ訳でもないが

――少女たちの発進する方向から歩んでくる彼は
轟音に気づき、少女たちのほうを見て――

「あまりふかさないほうがいいですよー」

と注意をしてみるのだった
503 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/15(土) 23:41:30.81 ID:DEcq8C6ro
>>499
「ちょっと待ってくださいそこの人達!
 今を何時だと思っているのですか、そんなに爆音を出していたら近所迷惑になりますよ!」

突如、モノクロマスクの男が注意しにやってきた
504 :レイン・フォーカス [政府直属の魔術師] :2012/12/15(土) 23:42:14.08 ID:tH5Lzr860
弓を構え、矢を放つ。夜空へ。それは拡散し、光となって世界に飛び散る。

「流星発射(量産型)」

今日のレイン君は、世界に夢をお届けします。
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2012/12/15(土) 23:45:02.68 ID:UsRKCWmY0
>>502はなしでー
506 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/15(土) 23:45:28.48 ID:RKS5i5/oo
>>496
「そうだな。オレは戦いが好きな訳じゃないし殺し合いが好きな訳じゃない。むしろ嫌いだ。
 あくまでオレは[ピーーー]のが好きであって、自分の身を危険に晒すのは嫌だ。
 どうだ?意外と普通だろう?普通過ぎてガックリくるレベルだろう、現実何てそんな物だ。」

そう。外見が幾ら変わろうが、円環を動かすのは紛れも無い人の心だ。
歪み凹んで曲がっていようが其の本質は変わらない、今でも喜怒哀楽を感じる心はある。
だから[ピーーー]。自分の私利私欲の為に人を[ピーーー]。それはどんな殺人よりも真っ当で、正当。
健全且つ清潔な、誰に否定される事もない何とも曲がりない殺戮の理由。

「なんだ、ダメなのか。残念だ、オレはオレが私の頃から胸は好きだ。
 さんざ追い詰められて精神的にキていた私の心を支えていたのは姉のそれだった。
 ただ其処にいるだけで劣等感に苛まれる日々の中での私の心の拠り所だった。
 だから私は姉が大好きで堪らなかった。だから私からオレになる時は苦行の一言だよ。
 何て言ったって気が付くと手を串刺しにしていたからな、ペンで。
 それだけ私の中を占める割合が多かったわけだ、俗に言うおっぱいと言う物は。」

昔を懐かしむかの様に目を細めて、白い息を吐いて夜空を眺めた。
煌々と煌くオリオン座は、円環の仕業か、何処か陰鬱な様にも見えた。

「こんな感じでオレの好きに喋れ、と言うとこんな風になる。後悔したか?」
507 :レイン・フォーカス [政府直属の魔術師]E:機械的な弓 :2012/12/15(土) 23:48:02.68 ID:tH5Lzr860
今日の仕事も終わった。弓を降り立たんで腰もとにしまう。弓はあまり大きくない。

「今日も暇だな」
508 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/15(土) 23:50:31.63 ID:zQqImhdPo
>>501
「そっ、か」

ならば、幸運だったのだろう。
そして、アーサーと偶然知り合いその性能を聞くことが出来ている自分も。

「長大な力の代わりに術者を蝕む魔術、みたいなもの、なのかな」

自分なりに解釈してみる。
どこの魔術系統にもその辺りの禁じ手は、ある。
509 :アラン・J・ロックウェル [saga]:2012/12/15(土) 23:54:07.48 ID:EWxF7Byq0
>>508
「紛争地帯じゃ有名だけどな。死を振りまく黒い狂犬、だとさ」

くくっ、とのどで笑うと、

「そうだな。あれが押さえつけたモノが、それだけ危険なんだ」
510 :彩鈴&彩楓/ライダースジャケットとファーコート 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/15(土) 23:54:18.02 ID:9CfyV7qJo
>>503

彩鈴がバイクのシフトペダルに足をかけ、ギアを一速に入れようとした所の事だった。
男の指摘に、言わんこっちゃないとばかりに肩を竦める常識人、彩楓。

「……はぁ!?何処で何を鳴らそうが、あたし達の勝手でしょ?」
「ねっ?楓(フォン)お姉ちゃんからも、何とか言ってやってよ!」

『…鈴、お願いだから少しだけ黙ってて──あの、本当にごめんなさい』
『鈴…妹がどうしてもバイクを調整したいって言うものだから、つい……』

声を荒げて反論する妹にかわって、ぺこりと頭を下げる姉。
華奢な体躯とは相対して、その手はオイルにまみれ、バイク用のものだろう、レンチが握られていた。

>>505
/あわわ、色々と申し訳ございません……
511 :レイン・フォーカス [政府直属の魔術師]E:機械的な弓 :2012/12/15(土) 23:55:04.65 ID:tH5Lzr860
「さてさて、誰か居ないもんかね?」

知り合いを探しながら、町を歩く。
512 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/16(日) 00:04:18.50 ID:riCbms06o
>>510
「そうです、みんなの勝手ですよ
 …だから、苦情を言うのも私の勝手ですよね?」

勝手なことを口にする相手に言い方がきつくなるが…

「あ、いえ、私の勝手な意見ですから他の人がどう思ってるかはわかりませんし、
 何より公共の場ですから、調整するのは自由ですよ
 ただ、この深夜に近所の迷惑になりかねない大きな音を抑えて欲しいだけです」

もう一人の丁寧な態度と、大変な作業をしただろう手を見て、
丁寧な口調に戻す


>>505
割り込んですいません…
513 :花咲 春乃 (はなさか はるの) :2012/12/16(日) 00:04:28.80 ID:7Lg54oyIO
>>506

「んー……確かに普通です。
でもそれって少しもったいなくありませんか?
だって、私は斬ったり斬られたりするのって、すっごくすっごく気持ちいいんです。
逆に言えば気持ちよくなければ[ピーーー]理由もないぐらいで……
私が[ピーーー]ことは……快楽の他に存在意義とかそういう話になるから別にいいんですけど
貴方の場合はそういうしがらみがないなら、その行為を楽しめればハッピーじゃないですか?」

首を傾げ、指を頬に付けながら持論を展開する。
と、いっても論を立てる価値観が違う以上それは

「まあ、押し付けてるだけと言えばそれまでなんですけどね……」

はははと力無く笑い自覚を口にする。
自分には人間の価値観というものはまだわからない。
だが理解できないわけではないはずなのだ、現に幸せを望むこの意志は正真正銘私から出たものだ、誰にも邪魔はさせたくない。
だが、本人が拒否してしまえばしょうがないのだろう。


「屈折したひと、なのですね」

感情や歴史の吐露とでも言うべき話を聞いた感想は厄介でも邪魔でもなく、またも興味だった。
理由はごく明快、似た環境を知っている気がしたからだ。
なので正確には明快とは言えないだろうが気にしない。

「私には貴方のことはまだわかりません。
だからこそ貴方の事が気になります、なので後悔などしていませんよ?」

笑みと共に言葉を返せば、同時にまた身を抱きつつ後退り。

「でも、おっぱいはダメです。
見るだけです、我慢してくださいね」

多分、自分が相手ならその言葉を聞きはしないだろう。
私はそういう剣だ、欲望のままに生きる事を良しとするモノだ。
故に今は自分のしたいように拒否している、という矛盾した光景にはこの際目を瞑ろう。
514 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/16(日) 00:04:53.29 ID:2/mQHKolo
>>509
「そうなんだ……」

死を振りまく黒い狂犬、そう囁いているのは誰なのだろう……
笑うアーサーに不安げな視線を向ける。

「死んじゃった人とか、いるの?」
515 :レイン・フォーカス [政府直属の魔術師]E:機械的な弓 :2012/12/16(日) 00:09:54.23 ID:Qujm+a8j0
ブルルル、ブルルル。これは、緊急着信音だ。

「あい、もしもし」

深刻な仕事のようなので、真面目に聞く。

「あー、うんok。わかった」

かなり面倒な仕事だ。
516 :アーサー・ビショップ :2012/12/16(日) 00:10:24.03 ID:rfdRTA0No
>>514
「アレに殺されたやつは数しれない」

ただ、と付け加え、

「使用者は、まだ誰も」
517 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/16(日) 00:16:00.12 ID:2/mQHKolo
>>516
「そうなんだ、良かった」

でも近い未来はわからないのだろうな、そう思うとぶるりと身を震わせる。

「さて、もう恵那は行こうかな。 AGの事も聴けたし。アーサー先生ありがとね」

そう言って鞄の中にノートと筆記用具を仕舞う。
518 :アーサー・ビショップ :2012/12/16(日) 00:18:14.16 ID:rfdRTA0No
>>517
「ああ、構わんよ」

隣に置いたコートを手にして、立ち上がる

「さて、行こうか」

/おつさまー
519 :彩鈴&彩楓/ライダースジャケットとファーコート 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/16(日) 00:18:50.00 ID:+MErqHGqo
>>512

「……何なの!?いきなり──」「──…知らないっ!お姉ちゃんのバカっ!」

水樹の言葉に激情し、恐らくは罵声を浴びせかけようとしたのだけれど。
その直前、彩楓にそれを遮られ──何かを耳打ちされた。
すると、直前の威勢はどこへやら、捨て台詞を吐いたきり、一転して口を噤む。

『そうしたいのは、やまやまなんですけど』『…これ、直ぐに戻せるものじゃないんですよ』
『ですから、家に帰ってからにさせて頂いても、構いませんか?』

彼女が言うには、このバイクの騒音の根源たる部品は、結構重要な部分のものらしい。
それを外して走行すると、更に酷い騒音がすると、一通りの釈明をしてから──


『それにしても、随分と正義感のお強い方なんですね?』
『深夜に単車の騒音がする≠セなんて…私が出くわしたら、直ぐに警察に電話するでしょうから』

「そうだそうだ!こーゆーのは警察に任せて、アン『いい加減になさい』「〜〜〜〜ッ!!」

──再び図に乗る妹の頭部へ、拳骨をひとつ。細腕だったが、かなり効くようだ。
520 :守宮恵那/能力:破魔 E: 弓矢 :2012/12/16(日) 00:23:14.37 ID:2/mQHKolo
>>518
/文章が浮かばないのでこれにて失礼!
/お疲れ様でしたー
521 :レイン・フォーカス [政府直属の魔術師]E:機械的な弓 :2012/12/16(日) 00:27:38.39 ID:Qujm+a8j0
そして、今たっているのは海辺のホテルの屋上。

「あー、もしもし。合衆国大統領かい?」

合衆国大統領
「めずらしいね、君から電話とは」

「ちょっと面倒な仕事でね。生物兵器の暴走、および脱走があってね。ちょっと数が数なんだわ」

合衆国大統領
「で、この私にどうしろと」

「あんたが前話してた対邪神攻略情報局に情報を回してほしい」

合衆国大統領
「生物兵器の詳細は?」

「伝承神話のドラゴンをもととした、生物兵器。数は、ざっと4000体ほど」

合衆国大統領
「4000、だと?」

「あぁ、迅速な対応を期待するぜ」

そう言って電話を切る。昔、合衆国でも国の暗躍「機関」として動いていたのが、幸運だった。
522 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/16(日) 00:30:43.74 ID:riCbms06o
>>519
「すいませんね、ついきつい言い方になってしまいました
 許してください」

さっきのは言いすぎだったと反省し、謝罪する

「そうなんですか…よくわかりませんが、そういう事ならもちろん、
 家に帰ってからでも結構ですよ」

あまり細かいことはわからないが、そういう事なら仕方ないと、そういった


「ははは、たまたまパトロールの途中出会っただけでしたからね、わざわざ警察を呼ぶ間でもないと思っただけですよ
 えっと…妹さん大丈夫ですか?」

たまたま通りすがったから、警察を呼ぶ前に警告をしただけだといい、
げんこつを食らった相手の妹らしき人を心配する
523 :レイン・フォーカス [政府直属の魔術師]E:機械的な弓 :2012/12/16(日) 00:37:54.55 ID:Qujm+a8j0
来るかどうかわからない応援を待たず、迎撃を始める。もしかすると、治安機関が動いたりしてくれるかもしれないが、期待はしていない。

弓を構える。

「これでも、食らえ!!」

放たれた矢は、空中で拡散し、光となって黒くうごめく生物兵器の大群へと襲いかかる。だか、殺せるのは30体前後だ。そして、次のを射つのにも時間がかかる。さすがにきつい。
524 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/16(日) 00:40:13.87 ID:7HeOr1tTo
>>513
「そうか、うーん、そうだな、価値観の押し付けあいこそ意味の無い物は無いな。
 私は痛いのは嫌いだし、痛いのは怖い。痛いのは避けるし、痛くないようにする。自分に関しては。
 つまり君とオレのことこれについての価値観はどうも相容れない様なのである。
 だから此の話は止めようか。オレは誰の価値観も取り入れるつもりは無いからな。
 まぁでも確かに、其の行為を楽しめれば、というのは頷けるな。
 まぁそう言うのを無理に見出す心算は別に無いが、そういうのはそのうちフッと見つかる物だ。」

変わろうとしない相手と議論をしても、無駄でしかないと。そう言って、終わらせようとした。
人間の価値観は、まぁ、理解ができない物ではない。ただ、理解出来たからと言って。
それが受け入れられる物で無ければ、理解に費やした物はただの徒労に終わってしまう。
だから不動の価値観を持って、頑として動かない。それが一番楽だ。
それが狂魅ヶ裂円環の、出来うる限りの努力から逃げて生き続けて手に入れた、価値観に対する価値観である。

「屈折か。曲がりに曲がって、もはや直角も良いとこだよ。
 しかし世の中曲がった奴等ばっかりだよ。オレ以上に質が悪いのがうじゃうじゃいる。
 寧ろオレは曲がってないんじゃないか?うん、そうだ。多分曲がってない。

勿論全て本気で言ってるわけじゃない。自分は曲がりに曲がってる、と言う自覚はある。
しかし。済ました顔で日常生活を繰り広げる奴等も、きっと奥底で曲がっているんじゃないだろうか。
奥底で眠る分、醜く。より、醜く。ふざけた様子で、円環は暗にそう言っていた。

「オレの事が気になるか、それはオレへの告白か?
 そんなにオレの事が気になるならちょーかわいそーな身の上話でもしてやろうか?
 多分。すこぶる凄まじく、それはそれは素晴らしくつまらないと思うぞ。」

手持ち無沙汰に腕を組んで。

「なんでそんなにおっぱいを拒否する、あれか、イヤよイヤよも好きのうちか。
 しかしまぁ其処までいわれると何かやり難いな、しかしなんだ、火が点きかけなのか?
 さっきから身体抱えて。」

525 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/16(日) 00:40:41.02 ID:7HeOr1tTo
>>513
/遅レス申し訳ありません……
526 :彩鈴&彩楓/ライダースジャケットとファーコート 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/16(日) 00:42:34.48 ID:+MErqHGqo
>>522

『ありがとうございます、これからは、気を付けさせて頂きますので』
『妹、ああ……ふふっ、こんなの慣れっこでしょ?鈴……ね?』

彩楓が再度頭を垂れる一方で、両手で頭を抑え、目に涙を溜める彩鈴。
が、水樹から憐憫の視線を向けられると、それを「ふん!」と鼻で笑い飛ばし、強がってみせる。


『パトロールと仰いましたよね…?ですが、警察の方ではない……と』
『……ひょっとして、ヒーローさん?』

彼の口ぶりからその素性を予測して、導き出した答えを、ぽろりと口からこぼす。
妹の背筋がぴんと張ったのは、それと同時だった気がする。

姉はそれから、視界が辛うじて残る程度にまで目を細め、じぃっと、水樹の顔を見詰めるのだった。
柔らかい微笑のようであり、同時に、相手を品定めしているような、どこか見下したものでもあり。


527 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/16(日) 00:49:29.99 ID:riCbms06o
>>526
「ご協力ありがとうございます…妹さんは大丈夫なようですね」

こちらも頭を下げ、そのあと妹らしき人物の安否を確認する

「ええ、この街の平和を守る、フリーのヒーロー
 水樹京一です!よろしくお願いします」

マスクを被っていて相手がよく見えなかったのか、単に気づかなかっただけか、
相手の視線の細かい意味までは察していない様子で、胸を張って答える
528 :レイン・フォーカス [政府直属の魔術師]E:機械的な弓 :2012/12/16(日) 00:52:47.71 ID:Qujm+a8j0
10発目を放つ。それと共に、口からは血がこぼれてくる。

「はぁ、はぁ。さすがに、きつくなってきた」

うち始めこそ、姿が完全に確認できなかったのだが、もうほとんどが目視できるほどに近くなっていた。

殺せたのは、10分の1程度だ。
529 :花咲 春乃 (はなさか はるの) :2012/12/16(日) 00:55:21.61 ID:UnI6eRfIO
>>524

「そうですね、どうせ何を言ったってやることは変わりませんもんね……」

あの感覚すっごいのになあ、と口にしそうになるのを堪えて微笑む。
価値観の違いはどうしようもない、少なくともどちらかが折れなければならないなら押し付ける側であるこちらが折れるほうが楽だし、正しいはずだ。

「貴方は屈折していようが、正直に見えます。
私、正直なひとって好きなんですよね。
ほら、私も斬りたい知りたいって欲望に素直ですし、
更なる快楽のためでない抑圧ってなんだか悲しいじゃないですか?」

暗に焦らしプレイなら歓迎、と伝えてしまうあたりやはり私は欲望に素直だ。
だが、そういう風に元から作られた以上仕方ないのだ、ああ仕方ない。
言い訳にすらならない言葉を並べ立てる事を納得として置いておく。

「貴方の身の上……
いつ生まれたとか何をしたみたいな表面的なデータでなく、
どう思われて生まれたとかどうして何をしたとか、もっと奥のその心の動きが知れるなら、私は嬉しいです。
私にはそういったものがないんです」

知りたいという欲望に忠実に言葉を紡ぐ。
確かに身の上をつらつらと並べ立てるだけならばつまらないものなのかもしれない。
だが、その奥を垣間見ることができるならば、それはきっと経験の蓄積となるはずだ。
作法こそ違えどアライメントも同じ快楽殺人者……のように見える。
そういう人間のデータはおそらくなかなか得られるものではない。

「そりゃあ火も点きますって、
欲望満たしたりしながら見られていればぁ!」

まあ、今身を抱いているのは相手に触られないためなのだが
正直、相手が突然話をやめたらもう剣を抜かない自信がない。
知るか斬るか、どちらかしかないのだろうか私は。

>>525
/私も早くはないので大丈夫ですよー
530 :レイン・フォーカス [政府直属の魔術師]E:機械的な弓 :2012/12/16(日) 00:56:24.78 ID:Qujm+a8j0
そこで、生物兵器達が引き返していく。

「今回は、なんとかなったか」

次は、しっかりと準備しておかなければ。危機は去ったわけではない。
531 :彩鈴&彩楓/ライダースジャケットとファーコート 傭兵兼暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 01:06:25.76 ID:+MErqHGqo
>>527

『ああ、申し遅れました…彩楓(ツァイフォン)と申します、それと──双子の妹の』
「彩鈴(ツァイリン)」「中国人で、傭兵……何?まだなんか文句ある?」

顎で指し示す動作を添えた、促すような姉の言葉に、仏頂面で応じる妹。
顔を少しばかり俯かせ、まだ頭をさすっていた。上目遣いに水樹をひと睨み。


『……それはそうと』『本当にヒーローさんなんですね』
『私たち、ヒーローさんを見るのは初めてで……ちょっと、緊張しちゃいます』

『…そういえば、お聞きしたい事があったんです』『ヒーローさんって具体的に…何をされているんですか?』

薄目のまま、微細に表情を変えて──言葉とは裏腹に、視線は刺すほどに鋭く。
敵意や殺意は無かった、どこか近しいものを見ているようなそれ────
その目は更に、一層細く、完全に閉じたようにも見える程に、瞼の筋肉を震わせながら、問い掛けるのだった。


532 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、バック、モノクロマスク [sage]:2012/12/16(日) 01:12:55.51 ID:riCbms06o
>>531
「彩楓さんと彩鈴さんですね
 いや、文句はないですね」

睨みをあしらって、答える

「そんな警戒なさら無くても結構ですよ」

「やってることは、悪人がいないかどうかパトロールをして、悪人がいたら倒すか警察が来るまで持ちこたえる、
 後は困ってる人を助けたり、ゴミを拾ったりですね…私以外のヒーローはどうかわかりませんがね
 ところで、私のマスクにナニカついていましたか?」

自分の行なっていることを誇らしげに伝えて、
さすがに気づいた視線に対して遠まわしに尋ねる
533 :彩鈴&彩楓/ライダースジャケットとファーコート 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/16(日) 01:30:52.33 ID:+MErqHGqo
>>532

「……シ『いえ、何も…そうですね、人それぞれ……ですから』
『縛るものが無いとはいえ…やはり、自ら打って出る事は出来ないのですね?』

鈴が何か言いかけた所をまたも楓が、手でその口を覆い、制して。
自らも、意味ありげな言をひとつ。どちらかと言えば、自分に言い聞かせるような声音だった。


『……何だか立ち入った話ばかりで、すいません』
『もっと女の子らしい話がしたいんですけど、そういうのには疎くて』

ふと、我に返ったように目を見開いて、ふふ、と──今度は、本当の意味での微笑を称えてみせた。


/すいません、シャワー浴びてました……!
534 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/16(日) 01:31:27.08 ID:StTkGM6eo
>>529
「そうか?…まぁ、確かにオレは思ったことはすぐ口に出すし、行動に出す。
 抑圧なんて面倒くさいこと、俺はもう二度と体験したくないしな。
 しかし斬りたい知りたいか。つまりは一歩間違えればオレもズッパシ、だったのかな。
 しかし君は薄々感づいていたがあれか、変態さんなのか?」

隠し事をしない。そしてその言葉通り、早速彼女に対して新たに芽生えた疑問がぶつけられた。
こう言うところを素直というのかな?何て、斬ると知るの危ういバランスの中、暢気に考えていた。


「そうかそうか、なら君の知りたいという欲望をオレが満たしてあげようか?
 互いに無い物を埋めあえるなんて、実に人間らしくて、実に馬鹿馬鹿しくて素敵だろう。
 オレの毒にも薬にもならない話なら、思う存分聞かせてあげようか。」

円環は、何処から話してあげようかと、思考を巡らせていた。
他人を楽しませるという、実に健全な脳の使い方に、円環の機嫌は上々で、外見からも見て取れるくらいに。
それはそれは楽しげに、頭を悩ませていた。

「ひゃあ〜…これはこれは、オレが少しでも手を抜いたら、どうなるか分からないな。」

少しばかし引き気味に、彼女の為の昔話を語りだした。
当時の円環が目に浮かぶような、それはそれは陰鬱で陰湿な語り口だった。

「そうだな、私は幼い頃から運動神経が悪くて、性格も悪くてな。
 努力する才能も無い様なまぁ、将来屑野郎確定な将来有望な普通の少女だった。
 ただみんなと話しているだけで死にたいと思ったし、みんなと遊んでいるだけで消えたいと思ってた。
 どうだ?つまらなさそうな物語の始めだろ?」


535 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、濃い防虫ネット(頭)、バック :2012/12/16(日) 01:39:53.14 ID:riCbms06o
>>533
「できないわけではありませんよ、
もしもなにか理由ができたら特定の犯罪者や組織を見つけ、打って出ることもありうりますね」
(し…?)
彩鈴の発言を気にしつつ、できないのでは無くしないのだと訂正する

「ははは、私も女の人と話す語彙が豊かなわけでは
ないのでそれでいいですよ」

相手の笑顔がよくなったことに気づき、つられて笑う
536 :花咲 春乃 (はなさか はるの) :2012/12/16(日) 01:44:14.36 ID:UnI6eRfIO
>>534

「そうですね……
貴方は正直ですし、
一歩間違ていれば私は貴方に剣を突き立てていたでしょうし、
普通の人からすれば私は変でしょう」

それは事実、ただし基準は主観。
だから、私にとっては事実だ。
抑圧をしない、するとしても自分の意志によるもの、そう生きる人間は素直だ。
そしてそれを語らなければ彼女に斬りかかりかねないのもまた事実。
そういった考えを普通でないと判断するならばその対義語は変態なのだろう、おそらく。

「ええ、お願いします。
今の私に必要なものは毒でも薬でもなく、ただ只管の人間なのですから」

そう言って相手の語りに聞きいる。
楽しそうで、しかし陰鬱。
自分を努力する才能すらないとまで言うとはまた、私には少し理解が及ばない。
必要性は老婆に跳ぶ事を教える、とは誰かの脳から学んだデータだったか。
ともすれば、きっと彼女はそういう必要のない環境に生きていたのだろう、少なくともその時は。

「私はこれをつまらないと言ってしまったら他の人をただ斬るだけのマシーンになっちゃいますよぅ、
ですから続けてほしいです、お願いできますか?」

おそらく、人間の基準で言えば私は勤勉な人間だったのだろう。
その方向性は快楽一直線故に褒められたものではないが。
しかし、だからこそ気になるのが相手の出自。
「いかにして結果を愉しむ快楽殺人者が生まれたか」が知りたいのだ。
537 :彩鈴&彩楓/ライダースジャケットとファーコート 傭兵兼暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 01:51:55.60 ID:+MErqHGqo
>>535

『……そう、ですか』「ま、あんたの身なりからして嘘臭いけどねぇー」

男の訂正に、二人の顔がいくらか綻ぶ。彩鈴の方も、まんざらでは無さそうだった。

『…それじゃあ、私たちはこの辺りで』『お時間を取らせてしまって、申し訳ありません』
『それではヒーロー稼業……頑張って、くださいね?』

軽く頭を下げてから、二人は踵を返してどこかへと消えていく───
余談だが──バイクはエンジンを切って、しっかり押して帰ったとかなんとか。


/消化不良気味ですが、眠気で何言ってるのかわからなくなってきたので引かせてください!
/お疲れ様でした!……orz
538 :水樹京一(インセクトホワイト) E.複合弓、玉、濃い防虫ネット(頭)、バック :2012/12/16(日) 01:54:39.01 ID:riCbms06o
>>537
「ふーむ、正義の見方は顔を隠すもんなんですがねえ…」

彩鈴の指摘を聞いていろいろ悩む

「では、さようなら
機会があったらまた合いましょうね」

//お疲れ様でしたこちらも寝ます
539 :朧 風太郎 [sage]:2012/12/16(日) 02:06:21.74 ID:SnGpywwTo

野太い男の声、もとい悲鳴が夜空に響いた。
聞こえた方角は街の南、人通りも少ない大きめな公園。
街灯の下に両手を後ろで縛られ、地面に座り込み気絶する男がいた。

その傍らには華奢な少年。学ランに長い緑のマフラーまではよく居るだろうか。
だが、背中に日本刀が背負われていて、狐仮面を被っている――明らかに不審者だ。

「ったく、このクソ寒い季節によくやるよ――――ほいっ、と」

さらさら、と白い紙に『天誅』と極太マジックで書いて、男の顔に貼り付ける。
満足した様に小さく頷き、タッチ式の携帯電話と取り出して……『もしもし、警察ですか?』。

不審者の通報を済ませた後、狐面を取り外す。やはり現れるのはあどけない顔。
ふぁぁ、と大きく欠伸をしその場をそそくさと退散しようとする――――。
540 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/16(日) 02:06:54.59 ID:StTkGM6eo
>>536
「嗚呼、怖いな。一歩間違えればこの死屍累々の中に横たわる事になる訳か、本当に御免だ。
 しかしそんな変な君を、これも薄々感づいていたが、嫌いじゃない。寧ろ大好きだ。
 それはオレも変だからかも知れないし、ただ単純に波長が合っているだけかもしれないが。」



「ではでは、大好きな君の為に私の下らない今までを続けて語らせて貰おうか。」



「死ぬ勇気なんかないクズな私は次第に周りが[ピーーー]ばいいと思うようになったよ。
 そそたら自分と周りを比較しなくて済むだろう?
 だから私はお姉ちゃんが大好きだった。でも同時に凄まじいまでに劣等感を感じさせる存在だった。
 まぁ正直言ってお姉ちゃんはあまり関係ないから、置いとこうか。
 十三歳の誕生日。私は今のオレへの橋渡しとなったお話をされる。単刀直入に言えば。
 化物になる儀式の話だ。それはそれはもう、夢中になったね。其処からオレは始まった。
 十五で漸くそれを完成させたよ。殆ど周りへの憎悪の御蔭だったよ、あれが無けりゃ今頃私はクズニートさ。」



「お姉ちゃんはこんなクズでも見捨てなくてな、毎日オレの部屋の扉の前に来てね、話しかけてくれたよ。
 その日も来てくれてね。ちょうど良かったから、真っ先に殺してやったよ。
 お姉ちゃんは最後の最期まで私を信じていたよ。オレがそんな酷いことをする奴じゃないって。
 でも殺したけどな。あの時は流石の私も辛かった、が!それと同時に、だ!
 お姉ちゃんは努力の人だった、こんなオレにすら努力を怠ったことは一度としてなかった努力の塊たる姉を殺したオレは!
 凄まじいまでの喜びが全身を駆け巡ったよ、それこそ気が狂ってしまいそうなくらいの!
 努力」


541 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/16(日) 02:07:24.50 ID:StTkGM6eo
>>540
/途中送信、です…ごめんなさい
542 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [saga]:2012/12/16(日) 02:17:10.87 ID:StTkGM6eo
「嗚呼、怖いな。一歩間違えればこの死屍累々の中に横たわる事になる訳か、本当に御免だ。
 しかしそんな変な君を、これも薄々感づいていたが、嫌いじゃない。寧ろ大好きだ。
 それはオレも変だからかも知れないし、ただ単純に波長が合っているだけかもしれないが。」

今、オレは凄まじく楽しいと思ってる、と付け足し。

「ではでは、そんな大好きな君の為に私の下らない今までを続けて語らせて貰おうか。」

そう言って、先の話の続きを変わらず、陰鬱に、自分を蔑むように語りだした。

「死ぬ勇気なんかないクズな私は次第に周りが死ねばいいと思うようになったよ。
 そそたら自分と周りを比較しなくて済むだろう?
 だから私はお姉ちゃんが大好きだった。でも同時に凄まじいまでに劣等感を感じさせる存在だった。
 まぁ正直言ってお姉ちゃんはあまり関係ないから、置いとこうか。
 十三歳の誕生日。私は今のオレへの橋渡しとなったお話をされる。単刀直入に言えば。
 化物になる儀式の話だ。それはそれはもう、夢中になったね。其処からオレは始まった。
 十五で漸くそれを完成させたよ。殆ど周りへの憎悪の御蔭だったよ、あれが無けりゃ今頃私はクズニートさ。」

それから少し咳払いをした後、人呼吸おいて、また続ける。

「しかしお姉ちゃんはこんなクズでも見捨てなくてな、毎日オレの部屋の扉の前に来てね、話しかけてくれたよ。
 その日も来てくれてね。ちょうど良かったから、真っ先に殺してやったよ。
 お姉ちゃんは最後の最期まで私を信じていたよ。オレがそんな酷いことをする奴じゃないって。
 でも殺したけどな。あの時は流石の私も辛かった、が!それと同時に、だ!
 お姉ちゃんは努力の人だった、こんなオレにすら努力を怠ったことは一度としてなかった努力の塊たる姉を殺したオレは!
 凄まじいまでの喜びが全身を駆け巡ったよ、それこそ気が狂ってしまいそうなくらいの!
 努力が、血のにじむような、精神を磨り減らし、身体を摩耗させる努力が!一気に潰れたんだよ!!
 気がついたら皆死んでたな、村がトマト祭り会場みたいになってた。」
543 :花咲 春乃 (はなさか はるの) :2012/12/16(日) 02:28:23.51 ID:UnI6eRfIO
>>540

「怖いですか?
ふふふ、ではもっと恐れてください。
私も貴方が好きで好きで、それでいて怖いんですから」

相手が殺されるかもしれない、という情報からの恐怖を感じているのならば
私は相手の事がわからない、という「未知」からくる恐怖だ。
しかし、それは興味をも生み出すのだ。
猫をも[ピーーー]好奇心は、果たして剣を[ピーーー]か。


死ぬ勇気、その概念もわからなかった。
多分生きて、斬るのが楽しかったからなのだろう。
生き甲斐があるかないかは人を大きく屈折させる、ということなのか。

儀式、それが今広がる惨状を可能にした力。
普通でないならば異常、もしくは変態な力。
それを夢中になって完成させた……

「それってつまり努力したんじゃあ……」

きっと、義務感からではなく愉しみの為か憎しみの為か、おそらく後者。
しかし衝動によるものでも必要性によるものでも努力にあたるのではないだろうか。
純粋な疑問はつい口から言葉を漏れさせてしまう。


そして語られる姉の存在、親しい人、優しい人、
努力の人でおそらく非業の死を遂げた人。
感想を言うならばなんとまあ、不幸な人か。
だが、それによってこのマーダーが生まれたのだろう。
おそらくその存在が無ければここまではならなかったと思う。
そういう意味では私にとってはありがたい。

「努力が潰える……
自分自身に何かを積み上げた、その結晶を踏み躙る……」

おそらく、その快楽を知るにはもっと人間を知らなければならない。
快楽だけではダメなのだろう、塩味が甘味を引き立てるとかそういう感覚か。
もはや無言にて、目線にて催促をする様は他から見れば飼い慣らされた動物のようにも見えてしまうかもしれないが構わない。
544 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [saga]:2012/12/16(日) 03:05:01.59 ID:StTkGM6eo
>>543
「そうか、君もオレのことが怖いのか。なら、オレは安心して君を怖がって。
 安心して君のことを大好きでいようか。」

それは一歩踏み外せば、好奇心の剣に殺されるというタイトロープの上を歩くかのような所業。
その緊張感の上。何も知らない赤子のような彼女と話すのが、円環は堪らなく楽しかった。

「…その通り、それは私の忌まわしい努力だ。後にも先にもこれが最後の努力だろうな。
 辛くて辛くて、はっきり言って今までの人生の中で一番辛かった思い出だ。
 オレの人生唯一の汚点だよ、しかしまぁ、結果だけは良かったのが救いだったがな。」

それは努力なんじゃないか。そう言われて、吐き捨てるように、苦々しげに肯定の言葉を口にした。
それは円環にとって最悪の思い出であり、思い出すのも反吐が出る薄汚い唯一の努力。
認めたくはないが、やはりそうなのだろうと、無理矢理再認識させられた。
右手で顔を覆って、天を仰ぎ。それからはまた何時もの調子で、彼女に語りかけた。

「そうさ、他人が積み上げたものを横から突き崩す快感。
 そいつだけじゃない、その親や友達、そいつにかけられた全ての労力を水泡に帰す。
 馬鹿馬鹿しいだろ、ほんのちっぽけな努力をした奴に何十年とかけたそれを、積み木を崩すみたいな気楽さで破壊されるんだ。」

積み上げたものを崩される。例えば、頑張って並べたドミノを他人に勝手に倒されれば悔しいだろう。
言うならそれの延長線上にある物。一生の横取りに、円環は絶対的な快感を感じるのだ。

「まぁ、その内分かる様になる。そうだな、君が生きていれば、自然と身に付いてくるものだ。
 そうそう、此処まで親しく、包み隠さず、正直に話したのに、名前を聞いても、言ってもいなかったな。
 オレは新世会、始祖のラプラス、狂魅ヶ裂 円環だ。え?何で肩書きを言ったか?
 それは、何となくかっこよさげだからに決まってるだろ?」

545 :花咲 春乃 (はなさか はるの) :2012/12/16(日) 03:25:26.01 ID:UnI6eRfIO
>>544

相手に緊張感を与えている事を、私は知っている。
表情でも細かい仕草でもよく伝わらないが、しかし感じる何かがある。
だが構わない。
むしろ、そのほうが面白いといった感覚もある。
新たな快楽の目醒めかもしれないと思うと、つい昏い笑みが零れる。


相手の話を聞いて思ったことはいくつかある。
だが、努力ができないから嫌いなのかとか
努力の結果で努力を踏みにじるのは案外健全ではないのかなど
そういった疑問は彼女の忌々しげな顔からして言ってはいけない地雷なのだろう。
胸に当てた掌により心の奥にしまっておくとする。


「横から、突き崩す……」

その感覚に覚えはある。
というより言葉通りだ、相手の構えた防御の姿勢を、その裏や横といった死角から崩し、無駄そのものとする。
言葉が同じ故に連想したが、戦闘に例えてみればなんとわかりやすいものか。
言わんとすることがすとん、とわかる言葉に翻訳されたような気分だ。

「相手の防御したり回避したりする努力を、無理矢理の一撃にて屠り崩す。
そういった快楽を貴方は相手の奥までを想像して愉しむ……
なるほど、やっぱり私たちは同じようで違って、でも似ている気がします」

そう言って、またも笑みを浮かべる。
今度はわりと健全なものだろう、そうじゃないと少し私は邪悪すぎる。

「かっこいい……、わからないでもないですね、その感覚も。
では私も名乗りましょう」

言葉と動作は同時、腰の長剣を抜くと共に構え、眼前に掲げながら

「私は魔剣・花咲 春乃、イクリプスの名を与えられた侵食の剣。
春乃の本来の人格には眠ってもらって、私がこうしてこの身体で欲望を満たしているわけです」

名乗った、異質であり異常であり変態な、その正体を。
自らが[ピーーー]ことに特化した道具であり人格であると。
546 :花咲 春乃 (はなさか はるの) :2012/12/16(日) 03:28:43.08 ID:UnI6eRfIO
/余計なお世話かもしれませんが明日の用事とか眠気とかあるなら言ってくださいね!
547 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [saga]:2012/12/16(日) 04:06:55.56 ID:StTkGM6eo
>>545
自分達は似ている。一度その言葉を聞き流したが、成程。
そう言われてみれば、確かに似ているような、似ていないような。しかし似ているような。
ただ何となく親近感が湧いてきた自分の単純さ加減には、少し呆れてしまう。

「そうだま。それなら、オレが君を恐怖して、オレが君を大好きだというのも当たり前なのだろう。
 似ているようで違っているようで、何処かで似ている。素敵な関係じゃないか。」

侵食の魔剣。イクリプスが、月光に照らされて怪しく照っていた。
円環が所属する新世会。其処の『神』の力も、侵食。
その妖しい魅力に感嘆の声を上げて、上機嫌に笑みを浮かべながら、右手を口元に運び。

「へえ、侵食の魔剣。格好いいじゃないか。しかしオレは、なかなか侵食に縁が有るかな。
 武器を見せてくれた御礼だ。特別にオレの異形化儀式術、みせてやるかなっ!」

そう言って、親指の爪を噛んで、ブチリ、と引き剥がした。
指先を貫く激痛が、腕全体、肩、やがて全身へと、体の隅々まで行き渡り。
その痛みともに、円環の身体が人の物から作りかえられてゆく。
指先の皮膚が黒色の甲殻に変質して、それから衣服を巻き込んで、華奢な身体が強靭な筋肉と。
強靭な装甲に包まれる。全身が円環の形を失った後、右手を包むように燃え盛る水が逆巻き。
それが形作ったのは、二メートルに達する巨大な両刃の大剣である。

「異形化儀式術、狂魅ヶ裂円環バトルモードだ。こいつは相棒のアロンダイト。以後お見知りおきを。」

くぐもった声でそう言うと、また強靭に変質した身体が夢幻の如く、円環のか細い形を取り戻してゆく。
そうして何時もの陰鬱なトーンで、惜しみながら。この楽しい時間を終わらすのに余りにも惜しみながら。
別れの言葉を切り出す。

「という訳で、オレは帰るが、オレが大好きな春乃、君も気をつけて帰りなさい。」

この心配は、彼女が襲われる、という意味ではなく。彼女が襲うことによって、何らかに目を付けられる事。
自分が信頼(きょうふ)した彼女が、よもや夜中に女を襲うような俗に殺される、何て思ってもいない。
円環なりの信頼が、少なからず表に出ていた。

「何、名前さえ覚えれば大抵なんとかなる。いや、寧ろオレが君に会いに行こうか。
 それじゃあ、ノロウイルスとやらが流行ってるらしい。身体に気をつけてな。」

そう言って、右手に握った身に余る大剣を燃え盛る水流として消し去ると、名残惜しそうに其処から去ってゆく。
遺されたのは円環が作った死屍累々。マーダーの舞台には、これ以上ない舞台だっただろう。
548 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [saga]:2012/12/16(日) 04:08:34.62 ID:StTkGM6eo
>>546
/申し訳ありません、こんな時間まで付き合っていただいて……!
/正直言って超眠いです、こんな感じのエンドでどうでしょうか…絡み、有難うございました!
549 :花咲 春乃 (はなさか はるの) :2012/12/16(日) 04:32:10.38 ID:UnI6eRfIO
>>547

似て非なる、しかし似通う二人が出会ったのは偶然か必然か。
未知という壁の表面にある恐怖を全身に塗りつけるが如し関係は狂気をすら孕む殺人鬼同士のコミュニティ。
私はそれを知らない、そんな異常な人間など今まで見たこともない。
だが、悪くないと今は思える。
だから、いつかきっと彼女を私は敵にするだろう、衝動を抑えられなくなる時が来るだろう。
その時を待ち望みながらも来て欲しくないと思うのはきっと二つの欲求の天秤故に。

「貴方も侵食の力を……
また、似ている点が増えましたね」

自然にふふふ、と笑いが零れるのはきっと本能から来るものだろう。
黒き殻、走る文様、滾る水より出づる剣。
嗚呼、なんと斬り甲斐のありそうなものだろうか。
その堅牢であろう甲殻に剣を振り下ろしたい、強靭であろう大剣を腕ごと斬り落としたい、
興奮し、息が荒くなるのを自覚し、しかし抑えられぬその心は、
相手との関係が進んでからの戦いのためにとって置く、そのほうが、きっと気持ちいいから。
相手が、円環が異形より戻ってくれたおかげでなんとか堪えられた。

「ではさようなら円環さん。
また会う時を楽しみにしています、いつ貴方を斬ってしまうかわかりませんから」

普通の文法では意味が繋がらないらしいが、私としてはこれが正しい。
そういうスリルもまた楽しみだ、愉しめることは多いほうがいいに決まっている。

円環の意図はなんとなくで伝わったが、その心配はない。
私も快楽殺人者いえど一般人を無為に[ピーーー]ことはあまりしたくはなかった。
なにせ私は、春乃はまだ人を殺めたことはない。
イクリプスとしては別の話だが、身体が違えば得る感覚も違うものなのだ。
故に、楽しみにとっておく、いわば処女というわけだ。


「……狂魅ヶ裂 円環……
くふ、ふふふ……あ、はははは……!」

血の匂いにやられてか、相手の殺気なき邪気にやられてか、笑いが堪えられない。
しばらくの間、月光を受け嗤い続ける着物姿の女性とその足元に転がる無関係な死体どもは
誤解以外しようのない光景となっただろう。
それに気づいたのは数十分が経ってから、さんざ自らを慰め終わったのちであった。


>>548
/お疲れ様でしたー!
私も満足というかこの手のロールは多分無理だろうなあ的な諦めを得ていたので大満足なのです!
ありがとうございました!
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/12/16(日) 14:26:59.08 ID:twUqwoYMo
アランさんよいい加減迷惑だから消えてくれよ
551 :リリアーナ(魔法剣職人/なんでも屋) [sage]:2012/12/16(日) 14:59:24.16 ID:Wp/bGD8Xo
夜遅い新世界の街の中、ここはひと気の無い公園。
「……っあ!」
ひと気の無い公園に風を切る音が響き渡る。それに続いているのは、気のこもった人の声。

黒と赤色に塗られたロングソードを持った人物がその剣を振っていた。
誰の敵をするわけでも無く、誰の見方をするわけでも無く。

剣の重さに負けないように脚を踏ん張ったり、剣を支えるために肘を折り曲げたりと、長い間そんなことを続けており、髪――桃色という不思議な色をした髪――は汗に濡れていた。
552 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル [saga]:2012/12/16(日) 15:12:04.14 ID:+js4XPoOo
>>551
「―――キャッキャッキャッ! こんなクソ真夜中になぁにやってんだぁ?」

近くから、そんな声がする。笑い声は甲高いが、明らかな男の声だ。
そんな馬鹿にしたような口調の方向へと視線を振れば、そこにはいつの間にか、人影が有った。

街灯に照らされたのは、黒のパーカーと濃紺のジーンズ、パーカーのフードを被り、視線を彼女に向ける男。
だが、右の瞳と、目と頬の中間に引かれた2本の短い刺青のような帯は、闇夜に紅く光っていた。

そして、魔術の心得があるものなら分かるだろうか。
この男が並大抵ではない魔力を無意識に放っていることに。
553 :リリアーナ(魔法剣職人/何でも屋) :2012/12/16(日) 15:25:44.78 ID:Wp/bGD8Xo
>>552
「――hound」
猟犬よ――そう唱えれば、赤と黒のロングソードが光と共に姿を失う。
その代わりに黒い毛に包まれたドーベルマンのような犬が一匹現れ、周囲を警戒していた。

「日中だと、人の迷惑になりますからね」
人を馬鹿にするような笑い声に僅かに目を細める。
手のひらで額の汗を拭い、顔に張り付いた髪を掻き上げると、声の方へと顔を向ける。

「私が、どうかしました?」
顔は笑っている――作り物の笑いと簡単に分かるだろう。
心を許した様子は無く、強すぎる魔翌力を警戒している様子であった。
554 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル [saga]:2012/12/16(日) 15:40:15.61 ID:+js4XPoOo
>>553
いきなり現れた大型犬に、ヒューッと口笛を鳴らす。
が、恐れる様子は無く、そのまま彼女の元へと歩き始めた。顔は先ほどのような、吊りあがった口角のニヤケ面だ。

「ケッケッケ、真昼間でも路地裏に行けば試し斬りくらい出来るかも知れねぇぜ? ゴロゴロ居るからな、犯罪者がよぉ」

また甲高く笑いながら彼女の元へと歩み寄る。
徐々に近づいてくる男、だが意外にも中性的な顔立ちということは、男の顔を見ていれば分かるだろう。

「なぁに、偶然通りかかったら剣を振ってるアンタを見つけただけだ……本当にそれだけだぜぇ?
 おっと、作り笑いは綺麗じゃねぇなぁ―――あぁ、そんな警戒すんなよ、別に殺しに来たわけじゃねえんだしなぁ! キャッキャッキャッ!」

そもそもこんな場面で笑うものなど、あまり居ないだろう。居るとすれば、まさにこの男がその代表格か。
作り笑いを本当に笑いながら見破ると、男は三度、笑い声を上げた。
555 :リリアーナ(魔法剣職人/何でも屋) :2012/12/16(日) 15:54:10.94 ID:Wp/bGD8Xo
>>544
悪魔に茶化されても、猟犬は落ち着いていた。
黒い肌と黒い目で夜に同化しながら、静かに目の前の人物を見据えている。

「それは……思いつきませんでしたね」
相変わらずの作り笑いで、目の前の人物に言い返す。
「でも、私はそんな事をしませんから」

「まあ、そうでしょうね……他に心当たりはありませんから」
整理的に不愉快なところのある甲高い声色には時々眉を釣り上げている。
「貴方の第一印象、最悪ですよ?」
近づいてくる男を、その場で待ち構える。『くるなら来い』と、警戒には強い意思が含まれていた。
556 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル [saga]:2012/12/16(日) 16:09:04.00 ID:+js4XPoOo
>>555
「おーおー、ま、そんなことするのは賞金首か稼ぎぐらいだもんなぁ!」

そうとは見えねぇもんなぁ―――付け加えるようにそう言った男は、彼女の数歩手前で歩みを止める。
顔は依然小馬鹿にするような笑みを浮かべたままだ。
勘の良い者なら分かるだろうか、この男、元来そういった性格だと。

「キャッキャッキャッ! 最悪で結構だ、どうせこういう喋りしか出来ねぇからよぉ―――おっと」

その甲高い笑い声が、彼女に不快感を与えていることも、男は既に分かっていた。
だが、男はその口調を止めようとしない。

「俺は本当に偶然、此処に来ただけだぜ? しかも、丸腰だ。この世界で言う、魔法とやらも使えねぇ。
 ……アンタ、分かるだろ?」

男の強い魔力が分かれば、その魔力が使われる気配も無いことに気がつくはずだ。「分かるだろ?」と、男はこれを指して言ったようだ。
しかし、「この世界で言う、魔法とやら―――」など、男には不自然な発言も多い。
557 :リリアーナ(魔法剣職人/何でも屋) :2012/12/16(日) 16:19:06.82 ID:Wp/bGD8Xo
>>556
「あるいは――狂人や殺人鬼だとか?」
目の前で歩みを止めた男に対して、そう言い放つ。
それから、作りもので無い笑をふっ……と一瞬見せる。
「私、その類には見えたりします?」
殺人鬼などの狂人に見えるか。と、男に尋ねた。

「なるほど」
徐々に笑から作り物らしさが消えてゆく。
いくつか言葉を交わしていれば相手が分かるという。この女性は目の前の男の内心を理解しつつあるのだろう。
「それくらい気持ちよく開き直られれば、こちらも話す事がありませんね」
つまり、目の前にいる人物は、こちらに嫌われてしまっても構わないのだろう。

「この世界――そういうこと、ですか」
「……ああ、警戒してすみませんでした。あまりに強い魔翌力なので、私も少し焦りましたよ」
分かるだろ。と、促されればだいたいの事情を察する。

それから猟犬の頭を撫でる。すると、その姿は光と共に剣へと戻った。
558 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル [saga]:2012/12/16(日) 16:34:29.07 ID:+js4XPoOo
>>557
「だから言ったろ、アンタみてぇなお嬢さんはそういう類に見えねぇってよ」

一瞬見せた本物らしき笑みに、さらに口角を歪ませて、薄く笑う。
彼女に発した言葉は、一応褒め言葉のつもりらしい。

「ケッケッケ! やっぱりなぁ、作り笑いより、本当の顔のほうが綺麗だぜ、お嬢さんよぉ。
 ―――あぁ、すまねぇな、弄りがいの無いやつでよぉ。ケッケッケ!」

お世辞でもない素直な言葉なのだが、男が言うと全く馬鹿にしているような気分にさえ陥るかもしれない。
自分にそういう――相手を楽しませる――技能が無い事を1番知っている当の男は、そうやって笑うしかなかった。

「大体は理解してくれたみたいだなぁ、お察しが良いようで何よりだぁ。
 ―――ほぉ、犬になる剣か、珍しいなぁ。ケッケッケ!」

そう言っても名前などは明かさず、ただただ彼女と話すだけに留まっている。
ふと視線を、剣から犬に、犬から剣に姿を変えたそれに移せば、ジロジロと、剣を見始めた。
559 :リリアーナ(魔法剣職人/何でも屋) :2012/12/16(日) 16:46:36.49 ID:Wp/bGD8Xo
>>558
「それは……よかったです」
理解するために言葉を何度かなぞる。
少し考えた後に、目の前の相手は良い意味を含めて口にしたのだと理解したようだ。

「綺麗だとか恥じらいも無く言葉にできる人、なんだかキザっぽくて好きじゃありません」
もう一度額の汗を拭う。運動直後の身体は、未だに呼吸が落ち着いていなかった。

「ああ……いえ、別に弄りませんから」
笑顔のまま、どこか冷たい態度でそう話す。
とはいえ、態度の違いは極めて一時的なものであった。

「犬なるというのは少し違うのですが……よかったら、手にとってみます?」
剣に関わる話なら歓迎らしい。言葉の調子も軽い。
560 :葉流(悪魔を連れた黒髪の少年) -And Devil- E:レイジングブル,デザートイーグル [saga]:2012/12/16(日) 17:03:46.02 ID:+js4XPoOo
>>559
「ケッケッケ! 俺としては、他人にどう見られようとも関係ねぇからよぉ。
 キザだの何だの言われようと全くダメージがねぇなぁ―――確認の為に言っておくが、ナンパとか言うものでもねぇぞ?ケッケッケ!」

やはり、どのように思われようと男は不干渉のようだ。
自分は自分らしく生きると、その自由奔放な性格が伝わるだろうか。

弄らないと言われ、特に先ほどの言葉に深い意味を持たせていなかった男はそうかいと返し、

「悪ぃな。……なるほどなぁ、精霊を詰め込んであったりするわけか……んで、さっきのは剣に入っていた犬の霊体と、そんなトコか?」

特に振ることもせず、剣を持って刀身や柄、鍔などを一通り見ると、そう呟いて彼女に返した。
その顔は、良い物が見れた、といった満足げな顔だ。……張り付くような笑みはいまだ残っているが。

……そして男はふと時計を見やると、少し慌てたように

「おっと、やべぇな……葉流が起きる時間じゃねぇか。……俺の名はフォール、一介の悪魔だぜ、また有ったらよろしくな、お嬢さんよ」

そう言って、公園の出口へと駆けていった。

数分後、既に起きていた少年に男の頭が打ち抜かれるのは、また別の話だ。

/というわけで中途半歩ですが切らせていただきます、絡み乙でした
561 :リリアーナ(魔法剣職人/何でも屋) :2012/12/16(日) 17:09:52.24 ID:ZLJd6iZIO
>>560
「……ナンパしているのでしたら、少しぐらい考えましたよ」
冗談では無い。少しぐらいなら、本気で考えただろう。

見せるために渡した剣を受け取る。
満足気な表情を見せられれば、微かに笑顔を強くする。

「フィール……ええ、何を急ぐのかは知りませんが、気をつけて」
悪魔の姿が無くなれば、再び剣を振り始めるのであった。

//お疲れ様でした。ありがとうございました。
562 :赤服サンタコスのトマス :2012/12/16(日) 21:30:37.08 ID:amBgRZ0mo
黄金色に輝く太陽は、雪に埋め尽くされた大地に不相応で、しかし揺るぎない存在として不動を極めている
時間は夜の九時三十分、普通ならば日は沈んでいる筈なのだが
太陽を背に赤い服を着た銀色の短髪の女性が、トナカイが運ぶ宙に浮いたソリの上に立ち、拡声術式の魔術回路を手にしていた
女性、トマスが見る先、青色のカテドラル(教会)と赤色のカテドラルは一直線上に存在している
そしてどちらか一方に対してではなく、演説するようにトマスは説明を始めた

「皆様、今回はL.M.G.主催チーム対抗雪合戦大会に出場していただき誠に感謝だわ
ルール説明は後にするとして、重要事項について確認しておきたいの

・あくまで雪合戦よ、死人が出るのは仕方ないとして、体術とかで無理矢理崩れさせるのは控えるように。駄目とは言わないけどね
・死んでも復活するとは言っても、後先考えずにやると関係に支障があるかもだわ、はっちゃけずに冷静に雪合戦すること
・万が一関係が悪くなった、何て事があっても私達は一切責任をとらないわ
・河川についてだけど、落ちたら心臓がどうなるか分からないわ、昼間はまだイイけれども夜になると氷点下越すと思っておかないと後悔するわよ?
・針葉樹林を燃やすなんて考えはイイけれども、ここは私の私的空間だから私が魔翌力を分け与えれば幾らでも復活するわ
・気づいていると思うけど、この空間は時間が圧縮されてるの、今は早朝だから、終わる頃には深夜ね。放送で何時か言うから
・カテドラル内に地図を用意しておいたわ何枚かコピーもあるから持って行ってくれても構わないわ
・防寒着持ってきてない人間はカテドラル内にあるダンボール箱の中に余分に入ってるから自由にとって頂戴
・そうそう、これは最も重要なんだけど【死んでも負けたことにはならない】わ。もし、殺されても膝がついていなかったらセーフよ。まぁあってもラッキーくらいじゃないかしら

さて、飛び入り参加する人も全然入ってきて構わないし、あまり機会のない団体戦だから思いっきりやってくれて構わないわ
途中で色々なイベントも考えてあるから放送をよく聞くようにしてね
さて、ルール説明とマップの話に行きましょう」
563 :赤服サンタコスのトマス :2012/12/16(日) 21:35:32.66 ID:amBgRZ0mo
【チーム対抗雪合戦のルール】
赤組と青組に別れてチーム対抗雪合戦をします(チーム分けは髭面が行う)

初期位置は自軍の教会(*地図上の十字架)に居ます試合相手は自分で探してください。
通常ロールとなんらかわりはありません雪合戦で押し負けて膝を付いた時点で敗北、自軍の教会で待機勝利方法は相手の全滅(全員が教会にいる状態)、又は相手教会の崩落です
制限時間内に終了しなかった場合、待機人数の少ない方が勝者となります

銃などの武器の使用は禁止されます
銃などを持つキャラクターには、その代わりに雪玉が発射される特殊仕様配布されます
能力が付与されている場合はその能力が特殊仕様の武器にも付与されています

*膝を付いた者は原則戦うことはできませんが、自軍の教会内での戦闘は認められます
*高台の砲台は特殊仕様で雪玉のみを発射する事ができます
*開始宣言数十分前に事前に罠を貼る、作戦会議ができます
*自軍の教会内には特殊な拡声器があり、雪原全域に音を発する事ができます
*【能力の使用は禁止していません】しかしルールに抵触する様な場合は禁止されますロールの順番などは基本ありません。【乱戦状態】で行われます
*チーム分けの際、人数に偏りが出た場合、ハンディとして高台と砲台が一基増えます
*模擬戦場空間と同じ性質を持っているので怪我などを負っても試合終了後には全快しています
*民間の為と言っていますが、殺人者であれ警察であれ関係無しという事になっています
*ステージ資料http://i.imgur.com/ffkDB.jpg参加希望の方はこのレスにレスを付けてください
564 :赤服サンタコスのトマス :2012/12/16(日) 21:38:55.71 ID:amBgRZ0mo
*あまりにも度を超えた武装は禁止とします
*切断や斬撃系の能力又は武器は切れない物と交換されます自らに能力が付与されている場合には制限がかけられているものとします
*雪原以外の空間展開の能力は超小規模のものとします
*死んだ場合、自軍の教会に自動帰還、復活しますデスルーラとか言って自[ピーーー]るのは禁止です





「ということで開始宣言をする前に
チーム訳としてはこのようになってるから
【青組】
・アイル
・彼方
・クリオネ
・コバルト
・カイル
・円環
・フェリシア
・彩鈴&彩楓

【紅組】
・葛葉
・螢子
・炎常寺
・大坂
・サクヤ
・茶髪
・ウィズ
(敬称略)

さて、作戦会議なり罠貼るなり、頑張りなさい」
565 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 21:43:03.25 ID:/QKq9hIio
>>紅組
「はじまる前に相談事。
 塹壕を作りながらゆっくり進むか、散会するか。
 できたら雪玉を受けないで、一方的に投げつけたい。」
566 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/16(日) 21:45:02.01 ID:W4Wsitfio
クリオネは協会の中にある地図のコピーを眺めている

「なかなか面白そうなイベント……でも陣営は理想的じゃない……」

ここからどう動くかを考える。

「ちょっとみんな聞きたいことがあるんだけど」

人に物を聞くには少し態度が大きい声で全体に聞こえるように言う

「この中に相手の協会を破壊できる能力や方法がある人は居る?」

勝つには相手を倒す必要はない。拠点を落とせばいいのだ。
567 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 [sage]:2012/12/16(日) 21:47:31.93 ID:+K+qUj+po
教会の片隅でフェリシアは装備と地図の確認をしていた。
誰かが作戦会議を始めようとすればそちらに向かうつもりだが、それまでは最低限の確認作業を繰り返す。
もちろん自分から陣頭指揮を執るつもりはない。
彼女は人の上に立つのが嫌いなのだ。

>>566
呼びかけに応じて、少女は手を挙げて言った。

「時限式爆弾の用意があります。なので近づければ破壊可能です」

たしか、人形使い。
以前の任務の際に見かけた顔だと思い出しながら、無邪気な笑顔を浮かべて言った。
568 :コバルト=バルト(仮面の男) [sage]:2012/12/16(日) 21:47:47.13 ID:Aby7F1Tuo

青組の拠点である教会の下で、コバルト=バルトの声が響く

「メリークリスマァアアアアアアアアアアアアアス!! ……ちょっと早いけどね!」
テンションはいつも通りだが、今回のコバルト=バルトは一味違った!

“12月と言えばクリスマス”と言う事で、この催しの為だけに、サンタをモチーフにした特別な衣装を準備してきたのだ!!

頭にはサンタのトレードマークである赤い帽子を被り、ノースリーブとミニスカートが一体化したサンタドレスを身に纏っている。
ミニスカートにはスリットが入っており、程良く引き締まった男らしい太ももがチラリ。

そして履いている靴は、雪の上でも動きやすいように設計されたロングブーツ。履き口の白いボンボンが可愛らしい。

「さぁて! 紅組ちゃんをボッコボコにして、豪華景品をゲットしちゃうぜ!!ヒャッホウ!!」
雪原の上を子供のようにはしゃぎ回る。動く度にパンチラするのは、視覚への軽い暴力だ。

>>566
「んー……俺、そーいうのは無理だと思う! たぶんだけどな!」
569 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 21:48:38.43 ID:QY253kGF0
>>565
「河川に篭る選択肢はないからねえ。とりあえず進むことは確定してる。
 相手の進行速度を計算。森林の中でうまく動けるかどうかが鍵だねえ。
 朝は森の見通しは悪くないから、早めに乗り込む選択肢もあるとは思う」
570 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 21:48:47.22 ID:+K+qUj+po
//コテミスです
571 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 21:50:02.37 ID:amBgRZ0mo
>>565
「いいんじゃないかしら、相手を崩れさすには雪当てまくったらイイだろうし
前線上げられても針葉樹林辺りにも作っておけば落とし穴として活躍するだろうし
でも、何処でスコップ調達するのよ?」

カテドラルの長椅子に座るトマスは頬をつきながらにいった
572 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 [saga]:2012/12/16(日) 21:51:01.35 ID:+js4XPoOo
>>566
「……私は大掛かりなことはやれない」

地図のコピーを一部取り、眺めながら彼女の問に答えるキャスケット帽の少女。
防寒装備はバッチリだが、装備はポケットに何時ものタロットカードのみだ。

「でも、1:1なら頑張れる気がする」
573 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 21:51:46.60 ID:pkhIfOV50
>>565
「横からごめんなー
こっちにゃ林があるやろ?ここを利用せん手はあらへんよなぁ
ほな格好の隠れ蓑があるんやから、隠れてゆっくり行った方がええんとちゃうか?」
574 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [saga]:2012/12/16(日) 21:53:40.07 ID:StTkGM6eo
「さてさて、特に考え無しに参加しちゃったオレだが…
 うん、無理ゲーな気がするぞ、だってほぼ無能力者じゃん、オレ。」

本日の円環は防寒帽にコートを着込み、レプリカの大剣をロープで引きずる、という出で立ち。
教会内にいながら、既に寒さに震えていた。

「知り合いもいないし、甚だしく寒いし。」

>>566
「出来ないが連続してるところ悪いが、オレも出来ない。
 一騎打ち…も、勝てるか微妙だ。」
575 :カイル :2012/12/16(日) 21:53:48.41 ID:V3EY1ejZ0


「しっくり来ないな
やっぱ慣れって需要」

教会、皆様が集まるところの片隅で、ぶつぶつと取り替えられた剣を小さく振り回す
迷彩服はいつもの通り、白髪で童顔の青年。

>>566


「まず近づけないと思いますよ。
100%樹林に待ち伏せされるに決まってます。

こっちは格好の餌食です」

と口出ししてみる
576 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/16(日) 21:54:22.67 ID:W4Wsitfio
>>567
「なるほどね。気が向いたら狙ってみてよ」

強制するつもりは全くない。基本的に誰にも指図しないし指図されたくない。
その方法があるということが確認できれば良い。

(確か前に霧の調査に居た……)

以前同じ依頼を行った人物だが、その能力等の詳細情報が分からないままだった。

>>568>>572
「ふーん。ならいいや」

特に興味も無さ気に答える。


受け答えをしながら自軍のメンバーの容姿などをチェックしておく
577 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [sage]:2012/12/16(日) 21:54:58.40 ID:Aby7F1Tuo
>>567
「オラァ!! くたばれぇ!!」
試合開始のゴングも鳴っていないというのに、固めた雪玉を投げつけていた。しかも味方であるフェリシアに

狙いは相手の胸部。当たれば痛いどころでは済まないだろう。
578 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/16(日) 21:56:49.89 ID:W4Wsitfio
>>574
「はいはい了解」

>>575
「それもそうかもねー」

近寄る方法はある。が、そんなことはどうでもよくこの質問の一番重要な所は自軍の持っているカードを知ることだった。
579 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/16(日) 21:57:33.34 ID:gWvZwewr0
【青組・教会】

>>566
(そこまでする必要あるのか・・・。)

「自分はできません、その類の魔術はもってないので・・・。」

手を横にふりながら言った。

「でも、拠点を制圧とかなら、爆破まではしなくても、囮を用意するとか・・・。」

素人の意見。こういう事には詳しくは無いが、何も爆破までしなくてはいい―
という考えで。
580 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 21:59:12.46 ID:/QKq9hIio
>>569
「基本は直進。わかった、そうする。
 でももうちょっと皆のお話を聞きたい。
 河川は誰にも使えないのかな?」

>>571
「スコップはわたしの能力で作れる。ステンレスくらいの硬さでいい?
 あんまり時間が経つと霧散するけれど、しばらく持つと思う。」
 そう言いながらスコップを精製する。

>>573
「自陣の教会を守るのにも都合がいいね。
 弾数の多い人はディフェンスが良いかもしれない。
 動くのが早いならオフェンスもディフェンスも両方やってもらうかも?」
581 :黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/16(日) 21:59:40.73 ID:2/mQHKolo
アイルも皆と同じように地図のコピーを眺めながら外の様子をうかがっていた。
時刻に反して輝く太陽の光に目を細めながら遠く、相手陣営の教会を見る。

>>566、赤い髪の少女が質問してきた。
少し考えた後手を上げて、

「教会が何製か分かりませんが、取りあえず炎で焼くことがことができます」

ただしそれは教会が木製なら、という話だ。
強力な炎も出せなくはないが、そんなことをしている間に敵陣営にぼこぼこにされるだろう。

「一撃必殺、は多分出来ません」
582 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 22:00:11.36 ID:+K+qUj+po
>>576
「そうですね……先に言われてますけど待ち伏せもありそうだから微妙ですけど」

背のバイオリンケースは1mほどの大きさがある。
これを担いだまま敵本陣魔まで隠密して到達、というのは現実的でない。

「あ、団体行動はどうします?わたしはパスで」

自分は伏兵となって奇襲をかけるのが専門だ。
となると本体となる集団がいた方がありがたいのだが…。

>>577
叫んだ時点から男を警戒していた少女は難なくそれを避けた。

「あの・・・こんにちはー」

白々しく笑って、挨拶をしてみる。

「味方なのでそう攻撃しないでくださいよ」

しかしなぜミニスカサンタなのだろう。
少女は内心で首をかしげた。
583 :茶髪の青年 E.防寒着 地図 :2012/12/16(日) 22:01:13.88 ID:Uiwn3e/y0
>>565
「俺は、慎重に行きたいな…」
と、段ボールの中に入った防寒着を着ながら言う。
584 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/16(日) 22:01:15.67 ID:W4Wsitfio
>>579
「勝利条件に相手拠点の崩落ってあるでしょ?
 それが出来るなら一番早く勝てるからね」

無論、危険を冒してまで強行するつもりは無い。
他の人がやると言いうなら止めないが
585 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 22:02:36.48 ID:amBgRZ0mo
>>580
「む、やるじゃないこの子」

>>583
「私はイケイケでもイイと思うけど、っていうか人数少ないわね
増援がくるだろうから守りに徹するのが得策かも」

586 :カイル :2012/12/16(日) 22:03:42.21 ID:V3EY1ejZ0
>>578


「逆に、あちらさんが川原越えてこちらにくるには二つしか道がないみたいですね。飛べるなら別ですけど

僕は爆破とか無理です。」

で、今さらながら質問に返す
そういや以前霧の件で顔合わせしたし、路地裏でせびったりした記憶がある
587 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 22:04:06.09 ID:pkhIfOV50
>>580
「了解や
私はそんなにアグレッシブちゃうけど・・・」

問いかけに答えたところで・・・

「・・・河川?
河川やったら私の専門や!水ならいくらでも操れるで!」

彼女の能力は水の生成および水の操作。
水の扱いならバッチリ心得ている。
588 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [sage]:2012/12/16(日) 22:04:56.04 ID:Aby7F1Tuo
>>582
(チッ、避けたか)

ここで先日受けた正拳突きの恨みを晴らしておきたかった。
だが一度避けられれば、同じ手は食わないだろうと、今回は諦める。

「ごめんねぇー! 肩慣らしのつもりが、ちょっと手元が滑っちゃったぁ〜!」

「一緒のチームだし、一緒に頑張ろうねぇー!」

当然全て嘘である。
589 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/16(日) 22:04:58.43 ID:W4Wsitfio
>>581
「つまりは邪魔が入らなければ可能だと……
 ま、隙があったらで良いんじゃない? 下手に死なれると戦力落ちるし」

拠点を落とせば勝ち確定だが、返り討ちに会えば窮地に陥る


>>582
「団体行動? やりたい人だけやれば?」

クリオネに団体行動をするという選択肢は現在無い。
状況によってはあり得るが、クリオネの最初の手には団体行動の必要はない
590 :【青組】彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女onスノーモービル [sage saga]:2012/12/16(日) 22:05:02.33 ID:+MErqHGqo
青組の教会前

「あたしは基本遊撃と陽動だよねー」「…スノーモービルは初めてだけど、まあバイクと一緒でしょ?」
『それじゃあ、私は狙撃でもしてみようかしら?』『折角、白いファーコートを着ているのだし』

『けれど…鈴の後ろに乗るのも、悪くはないかもしれないわね?』「誰かを乗せる…ってのもアリだよ?」

スノーモービルのシートに並んで座り、ひとつの地図をふたりで手にしてあれこれ話し合う、双子と思しき少女たち。
お互い、異能や装備が決定打に欠けているものばかりで──その戦術は、どうしても地味なものになりがちだった。

「じゃあとりあえず…」『高台の上で、見張りでもしてみましょうか』「だね、あたし達なら、異常の起きた所に急行できるし」
591 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 22:05:18.59 ID:amBgRZ0mo
────────開始宣言────────





ということで始めるわ、そのまま会議を続けてもイイけど、早く責めないと防戦一方だから





────────開始宣言────────
592 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 22:06:27.70 ID:QY253kGF0
>>580
「気付いたと思うけれど、アタシは相手の立場で考えてる。やっぱり牽制が鍵になってくるんだよねえ。
 相手は早めに攻めてくるか、警戒してくるか。森林に守られてると思ったらダメな気がする。
 相手の立場だと朝攻めることには先が分かりやすいというメリットがあり
 夜攻めると異能の力で混乱させやすいというメリットがある。
牽制の為に何人かは打って出なければならないと思うんだ。
 おたがいにね。後は適材適所と言うのがアタシの意見だねえ」
593 :茶髪の青年 E.防寒着 地図 :2012/12/16(日) 22:07:08.66 ID:Uiwn3e/y0
>>585
「そうか? まぁ…確かにそれもそうだな
特に反論する理由もないし…それに、実を言うと俺はどっちでもいいんだけどな」
594 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 赤組 [saga]:2012/12/16(日) 22:07:24.81 ID:StTkGM6eo
>>578
「つ、冷たいな。流石、役たたずは捨てられるのか、実力主義。」

少し寂しそう。


>>591

「早くも泣きそうだが、開戦だ。泣いても笑っても火蓋は落ちた。
 そんな時は歌おうか、これも立派な戦術だ!

 Расцветали яблони и груши,

 Поплыли туманы над рекой;

 Выходила на берег Катюша,

 На высокий берег, на крутой.

 ええと、こっから何だったっけ。」

595 :炎常寺 真 :2012/12/16(日) 22:08:12.38 ID:VQK9A96IO
>>紅組

「ごっめーん、遅刻したぁ!」

おそらく作戦会議が行われているであろう教会の扉を全力で開け払う。
全速力で走って来たせいで息は絶え絶え、既に満身創痍名乗ってもいいよねこれ、
そう思いちょっと座って休憩……しようとした瞬間だった。


>>591

試合開始、つまり膝をつくまで戦う対抗雪合戦が始まったのだ。
そう、膝をつくまで。

「うっひゃー危なー!
セーフ、僕まだしゃがみこんだだけだからセーフ!」

ジーパンの下にある強靭な足腰で踏ん張っていなければ即リタイアと取られかねないイエローゾーン、
さすがの僕もこれにはびっくりだ。
596 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/16(日) 22:08:44.38 ID:W4Wsitfio
開始宣言がなされ、拠点にもその放送が聞こえた。

「じゃ。みんな頑張ってね」

クリオネは拠点の中へ入ってしまう。

「……」

そうして協会の長椅子に座り、地図を眺めている。

(動くのはみんな協会を出たあとね)

出来れば味方にも能力を見せたくないのである
597 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 22:09:37.03 ID:+K+qUj+po
>>588
「あははは・・・どうも、こちらこそ・・・」

バレバレの嘘に苦笑いで応えて、適当な相槌を打つ。
そして、味方の中でもこの人だけは近寄らせないようにしようと心に決めた。

>>589
「まあ・・・面子を見ても近距離武相の方が多いようですし、うちは個別に進軍ですかね」

そうなると奇襲はかなりやりづらくなるのだが……まあ、その辺は仕方ないだろう。
というより、雰囲気的に組織だって行動できそうな人がいなさそうだ。
ならそんな希望はさっさと捨てるべきだ。

「他に作戦とか立てます?指揮官役とか」
598 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/16(日) 22:11:19.71 ID:gWvZwewr0
>>584
「まぁ、そうです・・・よね。」

なんてストイックな、そんな事を思いつつ、彼は口を閉じた。

ああ、魔術が使えたら役に立つのだろうな―

そう思うと、遊びでも、妙に腹がたつ。

自身が気づかず、彼は手を強く、まるで血が出るまで握った。


---

そんな事を考えている暇があるなら、少しでも動いたほうがいいだろう。

そう考えると、彼は教会の扉から外へ出る。強く、足を、いらだつように
強く踏みつけながら。


599 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 22:12:33.67 ID:/QKq9hIio
>>583
「相手が攻撃に重点を置いてきたら守りもやる…。
 そうじゃなかったら大丈夫。砲台が…
 あ…砲台」相手にもあるのだこれが。
 どのくらいの雪玉が飛んでくるのか。
 どのくらいのペースで砲撃できるのか。
 試してみないとわからない。
「教会狙いは、少し危ないかもしれない…。」

>>585
「そうだね。
 最初は真ん中の南北に伸びた国道で相手の出方を見てみる?」

>>587
「でも、表面は凍結しているみたいなの…。
 歩いて渡れるくらいかも?」
600 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/16(日) 22:12:39.19 ID:W4Wsitfio
>>597
「通信装置が無い限り指揮官の存在意義がうすいよねー」

と長椅子に座り後ろを向きながら答える。
まぁ勝手にすればとった具合の声色だ

「ちなみに指揮官いても従うとは限らないよ」
601 :黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/16(日) 22:13:26.15 ID:2/mQHKolo
【青組:教会】
>>591
l

「じゃあ基本的には個人行動ってことになるんですかね?」

こてんと首を傾げて言う。
なんだかまとまりがなさそうなメンバー…というよりは団体行動が苦手そうなメンバーたちにアイルは内心溜息を吐く。

「囮作戦よりは本隊と奇襲する人に分けての川での防戦がいいと思います」

川は凍ってはいるが割れ易い、となれば橋からの行軍しかないだろう。
言いながら段ボールに入っていた防寒着を羽織る。
二重に防寒着を羽織ったせいでもこもこしているが、問題はない。
602 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [sage]:2012/12/16(日) 22:13:27.48 ID:Aby7F1Tuo
>>591

「よっしゃあああああああああっ!! 紅組は一人残らず血祭りに上げろぉおおおお!!」
開始宣言が終わると同時に、猛々しい叫びを上げながら、ミニスカサンタが雪原を駆け抜ける。その勢いは雪崩の如し

一人で敵陣に突っ込んでいくこの男は、相手にとって良い的になる事だろう
603 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/16(日) 22:14:26.50 ID:+js4XPoOo
>>597
もう一度靴紐を結びなおし、外へ出る準備をしているとそんな問が掛けられる。
少女は少し考えると、

「無線とかが無い以上、指揮官は意味無いと思う」

と、あまり抑揚の無い声でそう口に出した。

「個人行動になるね」
604 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 22:14:45.76 ID:+K+qUj+po
>>600
「ま、そうですけど・・・わかりました、それだけ聞ければ十分です」

相変わらずの無邪気笑みで応えて、少女は教会を出た。

「それじゃあ行ってきますねー」
605 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 22:15:48.67 ID:QY253kGF0
「開始みたいだねえ。アタシは守りにつく方が良さそうだ。
 爆発物の携帯、催涙弾による錯乱、木々に紛れて銃が撃てる。
 という訳でアタシは森林に潜むことにするよ」
606 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 22:16:23.65 ID:+K+qUj+po
>>603
「一応全体への連絡はできそうですけど・・・まあ、面子的に不要でしょうね」

素早く相手の装備を確認し、主だった武器が見当たらないことを疑問に思いながら答えた。

「それじゃあわたしは行きますので。お互いの健闘を祈っています」
607 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 青組 [saga]:2012/12/16(日) 22:16:23.78 ID:StTkGM6eo
「うん、間違えてなんかない、間違えてなんかないぞ。ちょっと調子乗ってただけだ。
 決して名前欄に書くチームを間違えてなんかない!!天地神明に誓って!!!」

そう言って教会の外に飛び出した。ロクに地図も見ずに。
608 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 22:16:36.41 ID:amBgRZ0mo
>>赤組
「私が砲台使ってもイイかしら?私の能力そこでしか使えない気がするの

>>599
「いいわね、相手は野ざらしだから慎重にはこないでしょう」
609 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 22:17:14.78 ID:pkhIfOV50
>>599
「でも、言うて表面に氷が張ってるだけなんやろ?
そのくらいの氷なら、何とか割ってくれる人はおらんやろか・・・?」

>>591
開始宣言。
ここからは膝をつけないのか・・・

・・・はたして、ただの料理屋が生き残れるのだろうか?
610 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/16(日) 22:18:46.46 ID:VQK9A96IO
>>紅組

ぶっちゃけ直情一直線型な自分は何かを考えるよりも動いたほうが早いことを自覚している。
落第娘の称号は残念ながら伊達ではないということだ。
と、いうわけで一瞬の休息の後にまた走り出そうとするのだが、
一つ気になることがあった。
地図では確か陣地のこちら寄りになにかの林があったはずだ。

「えっと……僕、炎とか使う異能者なんだけどさ。
やっぱ林は燃やさないほうがいいかな?」
611 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/16(日) 22:20:01.45 ID:VQK9A96IO
>>608
断る理由もない、僕なんかは動いてナンボだから高台を使うことはあれど占有することはないだろう。
「オッケー、僕は構わないってね」
612 :黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/16(日) 22:20:29.43 ID:2/mQHKolo
>>青組

「砲台は誰が使うんだろ?」

次々と飛び出して行く次群の面々にぽけっとしながらも、素朴な疑問に首を傾げる。
まあ自分は使わないから、誰かが使うのだろう、そう結論付けて。

「じゃあいってきまーす」

取りあえずは外に出てみよう。
そう考えたアイルは滑り止めのついたブーツで雪を踏みつつ拠点の外に出た。
行く先は橋、相手の出方が分からないい以上、ここを押さえるのが手っ取り早いと踏んでの事だ。

「橋、落としちゃおうかな……」

物騒な事を考える。
613 :【青組】彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女onスノーモービル [sage]:2012/12/16(日) 22:20:44.80 ID:+MErqHGqo
>>591
開戦から暫くして───青組陣地側、高台


「お姉ちゃん、めーっちゃくちゃ寒いんだけど」『だがそれがいい、でしょ?ふふふっ』
「…何それ」「まーそうなんだけどさぁ……醍醐味って奴?ってか、来るのかなぁ、人」

スノーモービルに跨り、ゴーグルをかけた妹、彩鈴と、姉と呼ばれた白いファーコート姿の彩楓が陣取っていた。
寒さに身を強張らせ、姉の返答にどこか不服げな表情をしながら口を尖らせてごちる。


『…今の所は異常無いようだけれど、どうしましょう?』
「何かあったらこれをかっ飛ばすだけでしょ?何なら、手薄そうな所から向こうの教会に突っ込んで良いよねぇー?」

その傍らで、彩楓は支給された雪玉投射ライフルのスコープを覗き込み、周囲を見回していた。

常にペアを組んで行動し、機動力も持ち合わせた彼女達は、このままで十分に立ち回れると判断。
味方と遭遇、合流しない限りは単独≠ナ行動する事を選択したらしく、高台から周囲を見下ろすようにして索敵中。
614 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 22:20:58.10 ID:QY253kGF0
>>610
「林の前線だけ木を燃やして足止めする方法があるよ。今は雪が降っている。有効な手段だと思うさね」
615 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 22:21:23.90 ID:/QKq9hIio
>>592,>>605
「守備のみ作戦をつけて、攻め手は遊撃させるの?
 うん…最初はそれで行けるかもしれない。

 じゃあお願いします。」

>>608
「じゃあ砲台はお願い。
 できたら射程範囲に相手を誘ってもみる。」

>>609
「わたしも割れるかもしれないけれど…」

>>610
「燃やしていいけれど、普通の林じゃないみたい。
 元に戻っちゃうんだって。
 少し考えて尋ねてみる。
「凍結した河川を溶かす事はできる?」( >>609確認 )
616 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 22:22:17.82 ID:amBgRZ0mo
>>602
「ってなによ!あのバカ!!」

トマスは一人の馬鹿に気づき高台へと駆けて行く
氾濫図書の一部召喚により三mはあるのではないかと言うほどの巨大な本を二冊召喚
一冊で高台へと直通し、もう一冊で雪を拾い上げる
高台へと降りたトマスは砲台の発射機構に手をかけて本の帰りを待つ

「来たわね!」

砲台の雪を入れる部分、そこに雪を詰め──

「ってーー!!!」

馬鹿に向かって発射、直線起動の顔面狙いだ
617 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/16(日) 22:22:56.93 ID:+js4XPoOo
開始宣言がされ、少女は外へと飛び出した。
雪が降り積もっているが、防寒着のおかげであまり寒くない。

さて、自分の出来ることを考える。
(橋を落とす……タロットを何枚か消費すれば多分可能。
 氷を割る……同じく
 林を燃やす……同じく)

少女の能力は基本的にタイムラグが弱点だが、それがあまり重要ではないこの雪合戦では、結構いけるのではないだろうか。
618 :茶髪の青年 E.防寒着 地図 :2012/12/16(日) 22:23:31.62 ID:Uiwn3e/y0
>>599
「確かに…うーん、悩み所だ」
……って、そんなこんなしてる内に始まっちまったな」

「ま、とりあえず俺は隠れながら敵の教会を目指す事にするよ」

考えるのが面倒くさくなったのだろう、そう言うとやや駆け足で教会を出ていく
619 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 22:23:49.36 ID:+K+qUj+po
少女は青組の境界から近い高台へ来ていた。
高所から見える、実際の地形の確認をするためだ。
遠くに見える向こうの教会に、そのちかくの針葉樹林地帯。
自陣の教会とその近くを流れる河川、その全てを頭にいれる。

「これで地理の把握はすんだし、どうしようかな」

飛び出していった。チームメイト達を双眼鏡で眺めながら、つぶやく。
まずは敵兵の数を減らすところから。
となれば、一対一をしている背後から接近して攻撃というのが好ましい。

「さあ、餌の皆さん頑張ってくださいねー」

悪趣味な呟きをこぼして、バイオリンケースから短機関銃L34A1を取り出した。
戦闘が白熱しているところを後ろから襲撃するつもりなのだ。

自身の周囲への警戒を怠らないままに、少女は観察を続ける。
620 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 22:24:09.32 ID:pkhIfOV50
>>608
「んー、構わへんよー
私が使ってどうなるわけでもないしなー」
>>610
「…炎?
…それや!なあ、何とかして川の氷や平地の雪を溶かしてくれへんか!?
蒸発せん程度に水を増やしてくれ!」

水が多ければ多いほど、水流操作が活きる。
>>615
「この際何でもええ!川を「水」の状態にしてくれたら!」
621 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 22:24:32.84 ID:/QKq9hIio
>>591
「はじめようか…。」
622 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/16(日) 22:25:03.51 ID:gWvZwewr0
//いまさらですが>>579の部分は紅組・教会です、申し訳ない!


【河川、教会近くの橋の茂み】
「さて、出たがどうするか・・・。」


はっきり言って自分は役立たずだ。まずこれは理解している。
なにせ魔術が使えないし、特に特技もない。できてせいぜい囮だ。

ん・・・囮?

何か思いついたのか、彼は、橋の向こうの高地を見ている。

623 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:1体 :2012/12/16(日) 22:27:12.64 ID:W4Wsitfio
「さて……」

自軍の大半が出払ったのを確認すると

「……ドール」

自分の目の前に自分と全く同じ見た目のドールを生成する。

『良い調子ね』

ドールにはしゃべらせることも出来る。そして相手の拠点までは2kmであり、十分捜査範囲圏内。
拠点に居ながら責めることが出来るのだ。

『じゃあ行きますかね』

向かうのはまず針葉樹林体の近く。

そうして高台と平地の境目辺りまで歩いてきた。特別姿を隠していない
624 :カイル :2012/12/16(日) 22:27:13.17 ID:V3EY1ejZ0


「始まりましたかねー」

結局なにも決まらずじまい
個別で行動するのが好きな集まりだし無理もない気がする
爆破するという目的は、いくらなんでも過程が厳しい

あちらも統率なんぞできてないから適当に攻める組と守る組に分けて戦うのだろう
ならばこちらは全員守りに徹してあちらさんの攻め組を無力化するほうがいい気がする
数の利もあるし


「なにも考えずに向かうのはなー」

ひとまず教会を出て風を起こし、辺りをこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいで視覚を遮断しつつ、高台の隅に隠れるのだった
625 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/16(日) 22:27:29.93 ID:VQK9A96IO
>>614
>>615
返ってきた言葉は予想に反し、肯定だった。
「うん、じゃあソッコで針葉樹抜けて前面だけ燃やして敵の陣地に突っ込む感じでいいかな?
僕、速さには自信があるんだ」

ようは自分を陽動に使ってくれ、という提案。
他の人はなんだか銃器で雪撃ち出して戦うように見えるし
私は正直雪合戦で攻めるには向いていない能力だ。
だからこそ、味方が攻めやすくなるような役割をやってみようと思う。
やるからには勝たなきゃ。

>>615
>>620
「雪と川を溶かす、やってみるよ。
なるたけ相手陣地の雪を減らしてこっちに誘き出したほうがいいかな?
そうするとこっちも相手の陣地で雪玉作りづらくなるからデメリットもあるよ、
青組の人もただひっかかるとは思えないしねー」
626 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [sage]:2012/12/16(日) 22:29:56.89 ID:Aby7F1Tuo
>>616
雪原を走り抜けてしばらく、コバルトは凍った河川を少し越えたあたりに居た。

「……見当たらねぇな! ふざけんなよ!」

勢いのまま自軍を跳び出したは良いものの、敵らしき人影は見当たらない。
大方、先にある針葉樹林地帯で待ち伏せをしているのだろうと、コバルトは予想しているが……


「―――! これは殺気!!」
思案の最中に、自分めがけて飛んでくる雪玉の存在を察知。

「チェストオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

雪の砲弾を思いっきり振り抜いた拳で迎え撃つ。
衝撃に押し負け、数歩後ろに下がるが、砲弾はコバルトに当たる事無く粉砕された。

ちょっとした能力の応用による身体能力の強化の賜物なのだが、相手がそんな事を知る訳もないだろう
627 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 22:30:05.62 ID:QY253kGF0
>>620
「相手の不意をつけるのは大きいよ。どう考えてもアンタが鍵になるねえ。
 慎重にかつ大胆に攻めろ、だ。機会を伺って仕掛けるべきさね
これで攻撃、防御共にめどがたった。アタシは防衛に向かうよ。」

>>621
「了解ってね。遊びでも徹底的に、全力を尽くしましょう!」


そう言うと、サクヤは森林に向かった。

628 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 22:32:31.45 ID:+K+qUj+po
「・・・・・・ん」

おおよその状況はつかめた以上、高台にいる必要はないだろう。
双眼鏡をミリタリーパンツにしまって斜面を下る。

今度は教会の付近から状況をもう一度観察しよう。
629 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 22:33:05.28 ID:pkhIfOV50
>>625
「デメリットは承知の上…!
あ、溶かすのは川周辺だけでええよ
要は片膝つかせりゃええんやから、雪と思って踏みしだいた場所が固い氷で滑ったりこけたりするだけでもこっちの勝ち!」
630 :【青組】彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女onスノーモービル [sage saga]:2012/12/16(日) 22:33:29.01 ID:+MErqHGqo
>>619

「うわ、なんか趣味悪そうなのが居る」

フェリシアを指差して、モービルに跨った方、彩鈴が言った。
「お姉ちゃんと同レベルじゃない?」と続けて、対する彩楓が『何を言うんですか』と不満げに反論を述べた。


『……げほん、あなたも、索敵か何かですか?』
「いいやッ!!違うね、お姉ちゃん!この顔はもっと「ヤバい事」を考えている顔だよっ!」

かしましいのと大人しいのと、対照的な二人が騒ぎ立てる様は滑稽でもあり、鬱陶しくもある。
多少の差異はあれど、双子とフェリシアの狙いは概ね、同じと言って良い。

『お黙りなさい…良ければ暫く、ご一緒してみませんか?』
『何でしたら、妹を囮に使っていただいても』「ちょ、それってひどくなぁい!?」

人当たりの良い笑みをフェリシアへと向けて、彩楓は構えていたライフルを手放して、肩紐へと委ねるのだった。
631 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 22:34:57.13 ID:amBgRZ0mo
>>626
トマスの作戦として、氾濫図書の巨大な本でのローテーションで砲台を活用する
小さな本でも良いのだが、効率的にはこちらのが良いのに加え制限のせいで多くは召喚できない
ならばこうやったほうがイイと判断したのだ
雪の残滓を払いながらトマスが確認する先、直撃だったようだが

「身体能力強化のゴリ押し……?それともなにか違う能力か──」

この砲台、当たればかなり吹っ飛ぶ筈なのだがこれを払うということは身体能力が高い、又はそれを払う事のできる能力か
ならば、というように巨大本を操作してガッツリと雪を掘削すれば

「ってーー!!」

石つぶてが入った、嫌がらせの一撃だ
632 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 22:35:55.58 ID:/QKq9hIio
「金属製製…」
 異能で作ったのはアイスクリームを救う時に使うディッシャー。
 ただし少しだけでかい。雪をすくって握れば雪玉の出来上がり。

「誰を狙おうかな?」
 スポーツ、ラクロスのスティックを精製して標的を探す。

>>627
「お願いします。」
633 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 青組 [saga]:2012/12/16(日) 22:36:39.04 ID:StTkGM6eo
森林手前。狂魅ヶ裂円環は腕を組んで何か考え込む素振りを見せている。
うんうん、と一人何度か頷いた後。お得意の独り言を、寂しく披露し始めた。

「針葉樹林。色々と格好の場所だな。待ち伏せから焼き払えー、とか、まぁ、いろいろ。
 しかし、しかしだ。オレだって、活躍したいんだよ!!!!」

そう言って、大剣を引きずりながらその中へと全力で飛び込んでいった。
はっきり言っていい的でだった。
634 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 22:36:57.12 ID:pkhIfOV50
>>627
「はいはい、慎重かつ大胆にやね!
お好み焼きをひっくり返す時と一緒や!」

分かりづらい喩えを出しながら応える。

「ほな、私は川が溶け次第川に向かうわ!
防御、頼んだで!」
635 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:1体 :2012/12/16(日) 22:37:51.08 ID:W4Wsitfio
『西で音がした……』

誰かが砲撃したのだろうか
クリオネドールは針葉樹林帯の近くまで来ていた。
しかしまだ道を1本隔てた上、体制を低くしている為、針葉樹林帯からは見つかりにくい。見つかったとしてもそこからの狙撃では命中率は低いだろう

『突撃しても良いけど……』

ドール一体犠牲になった所で大局に影響はない
636 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/16(日) 22:38:08.47 ID:2/mQHKolo
「ロンドン橋落ちる、落ちる、落ちる」

橋の近くまで来たアイルはそんな歌を歌いながら高温の火球を生成、橋を燃やさんとする。
アスファルトコンクリートの沸点は200度程度、それならば問題なく蒸発させることが可能だろう。

橋を落とすよりも骨組みだけにしてしまった方が面白いのではないか、そんな思考でアスファルトを蒸発させてゆく。

【天王寺アイル、河川に架かった橋のアスファルトを溶かす】
637 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/16(日) 22:38:44.92 ID:+js4XPoOo
(雪……溶かして自陣の雪をなくすとかあるかも……でも……)

少女は教会に一番近い橋を渡りながら1枚タロットカードを出した。
これなら、炎系の能力者にも対抗できるかも……とか思いながら。
その1枚は手札として、とりあえず左のポケットに入れておく。

他にも使えそうなカードをドンドン手札に加えていきながら、橋付近で立ち止まった。
638 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/16(日) 22:38:47.10 ID:VQK9A96IO
>>629
「んー、わかった。
僕も調子乗って転ばないようにやってみる」

ただ雪から水にするだけでなく、加減しつつ雪を雪のまま溶かさなければならないようだ。
火の勢いのMAXこそそう高くないもののMINの調整の効く能力がここで役に立つってわけだ。
だけど、調整と言うからには集中が必要になる。
それに足場が悪くて困るのは僕も同じ、この二つを特に気をつけなきゃ。



>>紅組

と、既に戦端は開かれている。
ここで話していては機を失いかねないと判断。

「んじゃ、女・真!
さっき言われた通りやってきまーす!」

わざとらしくぴしりと立ち敬礼してから反転し、
そのままバイクのような速度で雪原へと駆け出した。
このまま接敵しなければ、まずは針葉樹林の一部を燃やして敵陣を目指す。
639 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 22:38:53.67 ID:+K+qUj+po
>>630
斜面を下ろうとしたところで声をかけられて、少女は笑顔で振りむいた。
ふたりの存在は、会話が聞こえた以上当然把握していたが話しかけられるとは思っていなかったのだ。

「ああ、チームメイトの人だよね?」

もちろん、この時点でここにいる以上はそうに違いないのだが。

「残念だけどそれは遠慮しとくよ。わたしは集団行動に向くタイプでもないし、足もないから」

そういって断って、それからひとつの可能性を思いつく。

「そういえば、それがあれば単騎特攻して教会の爆破とかできそうだけど、やらないの?」

モービルがあれば人の追いつけないスピードが出せるだろう。
それなら自分の時限式爆弾を一つ分けてもいいかもしれない。
640 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/16(日) 22:40:23.77 ID:gWvZwewr0
//やばい、ミスしまくりだ・・・。橋の教会じゃなくて、教会の入り口前です、すいません色々と・・

とりあえずこのままでは始まらない。

彼は、針葉樹地帯をまわり、青組の高地へと向かう。


雪原を走る。針葉樹林では今は激闘が繰り広げられていることだろう。自分が
行くのはあまりにも足手まといだ。

641 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 22:41:59.54 ID:pkhIfOV50
>>638
「ほな、頼んだ!」
一言声を掛け、自分は見つからないよう歩いて川を目指す。




〜森林〜
「雪の進軍氷を踏んで
どれが河やら道さえしれず
馬は斃れる捨ててもおけず
ここは何処ぞ皆敵の国
ままよ大胆一服やれば
頼み少なや煙草が二本♪」

・・・多少縁起の悪い軍歌を歌いつつ、森林経由で河川に向かう。
642 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 22:44:39.06 ID:QY253kGF0
うっそうとした木が影を作る針葉樹林地帯。サクヤはそこに居た。
「やっぱり、皆なんだかんだで慎重みたいだねえ。
 激戦は夜になるかもしれない」

こちらに優秀なスナイパーが居ることも大きいが。
とりあえず今のうちに森の大体の地形を確認しておく。
今のうちに把握しておくことは、こちらの有利に繋がるだろう。

643 :【青組】彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女onスノーモービル [sage]:2012/12/16(日) 22:44:56.22 ID:+MErqHGqo
>>639

「んー、それじゃあ仕方無いか」『ええ、致し方ありませんね……ああ、これ≠ナすか?』

妹が跨ったそれを指差して、『したいのは山々なんです、けど、爆発物を持っていなくて』

「お姉ちゃんが段取り悪すぎるんだよぉーっ」『……それ、いくらしたと思っているのかしら?』

『……とどのつまり、突撃をしても決定打を持ち合わせていない…というのが、現状なんです』
「だからこうして、索敵と遊撃に徹しようって事になったんだよ、ねぇー?」
644 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 22:45:09.28 ID:/QKq9hIio
>>633,>>642
「針葉樹林にはサクヤさんがいたな。
 今なら二対一になるんだよね…。
 そうしよう。」
 狂魅ヶ裂を追いかける。
 集団で少数をボコるのは雪合戦の定石だ。

>>638
「いってらっしゃい」
645 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [sage]:2012/12/16(日) 22:45:24.88 ID:Aby7F1Tuo
>>631

「ハッハッハッハッハ!! 気分は快調! 絶・好・調!!」

砲台からの一撃を凌いだ事で、気分は一気に最高潮に。
調子に乗り始めたコバルトは、軽快なステップを踏みながら敵陣へと直進を再開する。


「ハハハ! ほぉらもう一発ぅ!!」
先程と同じ要領で砲弾に迎え撃つ。だが―――


「―――!? いってぇっ!!」

突き出した右手に鋭い痛みが走る。
そう、相手が砲弾に仕込んだ石つぶてが、右手の肉を削り取っていったのだ。

幸い、それほど深い傷ではなかった。だが次に同じ物が来ては溜まったものじゃない。
砲台の的にされるのを避ける為、コバルトは急いで針葉樹林地帯へと向かう。ステップを踏みながら
646 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/16(日) 22:47:18.01 ID:+js4XPoOo
何処かの女子高生が橋を落としている中、もう1つの橋へとやってきた少女。
どうやら、此処で敵を待ち伏せするつもりらしい。

(やろうと思えば橋も、氷も壊せる……大事なのはそのタイミング)

左ポケットに入れた「手札」を取り出し、自軍寄りに居座った。
647 :カイル :2012/12/16(日) 22:48:29.40 ID:V3EY1ejZ0


「あちらさんは、地形的に
守りにいる奴らのほうが多そう

だって樹林でしょ。うってつけの迎撃スポットでしょ。

その代わり攻め組は少なそうだね

配置するなら教会3樹林4攻め3くらい?
北は手薄になってそうだな……
―――とりあえず、フィールドの北の端を沿うようにあちらさんへ向かってみようかな」

地図を見て、フィールドの境界線上辺りを、北東方向へ進むことにきめる
ちょうど赤組の高台を西から回り込む感じで進むのが進行路

648 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 22:49:18.59 ID:+K+qUj+po
>>643
「よければこれを使って。使い方はわかるでしょ?」

バイオリンケースからどこにでもあるような時限式爆弾を取り出して渡す。
フェリシアが四つもってきたのうちの一つだ。

「四隅に仕掛ければそれひとつで天井を落とすくらいはできるから。ああ、それと思う一つお願い」

爆弾を渡して荷を背負い直しながら、笑顔で付け加える。

「こっちに走ってきてる人の相手をお願いしてもいい?正面戦は苦手なんだよね」

雪原を走っている男の姿はここから良く見える。
正面衝突の前に自分は下がっておきたいところだ。

「もちおん分が悪そうなら助太刀もするよ。どうかな?」
649 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 22:49:24.02 ID:amBgRZ0mo
>>645
赤組の最大の砦にして弱点、針葉樹林
あそこに逃げられれば砲台は撃てないのだ

「馬鹿は馬鹿でも考えはあるのね……」

650 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:1体 :2012/12/16(日) 22:49:31.10 ID:W4Wsitfio
『……』

クリオネドールが居るのは現在針葉樹林帯の入り口。それも相手の高台からもっとも離れた位置である。

『こっちから高台は見えないけど、向こうからも見えないよね』

軽く笑いつつ、一歩針葉樹林帯に足を踏み入れる。

『この地形だからね。絶対に誰かいる……それも複数』

この地形を利用しない奴はいない。まるで敵に会いたいかのような発言をして、針葉樹林帯の奥からは隠れるようにして木の陰に身を隠しながら進む。
常に隠れているわけではないので鉢合わせれば見つかるかもしれない。
651 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/16(日) 22:49:36.54 ID:gWvZwewr0
【青組、高地付近、針葉樹林より近い方。】

ざざざ・・・・。
とくに何もなく、彼は順調に進んでいる。ザクザク・・・と雪を踏みしめる
音がした。

にしても遠いな・・・・。

そう思いながら、彼はそのままローブを掴みながら、ただ、走る。

青組の高地に向かって。

運が悪ければ、敵に会うかもしれないが・・・。

652 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/16(日) 22:50:16.21 ID:VQK9A96IO
>>針葉樹林周辺

「焼っき払えー!
はーっははは! 見なよ、まるで森がゴミのようだねーっ!」

いくつかの相手を索敵成功、といっても相手が目立っていただけのことだ。
陽動かもしれないが引っ張り出せれば都合がいい。
わざと目立つように声を上げ、わざとではないが目立つ桜色の粒子をまるで残像のようにばら撒く。
粒子の動き自体は散漫だが、その煌きから危険を推察することは容易だろう。
だからこそ、「普通の状態の」全速力で針葉樹林を駆ける。
いくら危険とわかったとて、それを生み出す張本人を捉えられねば対応は後手、
それを嫌い飛び出して来た相手チームを連れ回すのが僕の役目その一だ。

【妨害行動がなければ発火、針葉樹林地帯の前面を短時間の火災状態にします】
653 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 22:51:13.72 ID:pkhIfOV50
「…しかし、一面銀世界っちゅうのもええなぁ」

林を南西方向に抜け、なお河川に向かう。
654 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/16(日) 22:51:45.28 ID:2/mQHKolo
数分後、骨組みだけを残し、橋が落ちた。
自分にサイコキネシスの力があれば、その辺の雪をこの上に盛ってカモフラージュしたいところなのだが…
まあ無いもの強請りをすることもないだろう、橋を落とし終えると女子高生は雪玉をいくつか作りつつ、針葉樹林の方へ向かうのだった。

「あとはまあ、突撃ぃぃいいいい!!」

きゃらきゃらと楽しげに笑いながら駆け出していく。
655 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 青組 [saga]:2012/12/16(日) 22:51:53.57 ID:StTkGM6eo
>>644
「来たぜ人間、これは俺も期待に応えるしか無いな!!」

立ち止まるとロープの先の大剣を手繰り寄せて、柄を握って担ぎ上げる。
全長二mのそれはなかなかにアンバランスで、実際ふらついている。

「おっとと…いざ尋常に、勝負!」

後ろを振り向いて、堂々と螢子を迎え撃つ構えを取った。
656 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 22:53:11.56 ID:QY253kGF0
>>652
――――――さて、パーティと行こうかねえ。
木陰に隠れながら、こちらに突っ込んでくる敵の存在を確認した。
ここで大きな一撃を決めて、牽制することには大きな利点がある。

サクヤは木陰からピンを抜いて、破片手榴弾を放り投げる。
大きな無害な爆風と共に、雪玉が飛び散る雪玉手榴弾となっていた。
しかし威力は変わらない。むしろ膝を着かせるだけで済む分効果的だろう。
657 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 22:56:43.01 ID:amBgRZ0mo
>>654
発車の形として、先程の様に大玉を発射する事も可能だが、小刻みに小さな雪玉を発射する事も可能なのだ
巨大本対して小刻みに入れる様に命じ、トマスも小刻みに発射する
終着は向かって来た妙にきゃぴきゃぴした女子

「私もあんなにきゃぴきゃぴしたらモテるのかしら……」

呟きながらに、的当に発射していく
658 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 22:56:59.03 ID:/QKq9hIio
>>655
「螢子。お前を消ky、じゃなくてやっつけにきた。」
 見上げると針葉樹もなかなか積雪が厚いようで…
「金属精製…」
 ハンマーを作って樹木を思い切りひっぱたく。
 大量の雪が落ちてくる。
 自分も隙はできるだろうが、相手の隙もできるはず。
 互いに隙だらけになれば援軍の居るほうが立ち上がれる。
659 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [sage]:2012/12/16(日) 22:58:06.18 ID:Aby7F1Tuo
>>652
「ゴミはテメェだろうが!!」
針葉樹林地帯に入ってすぐに、叫び声を上げながら駆ける敵影を発見。

妙な粒子が周りに散布されているが、気にする事無く雪玉を相手の顔面めがけて投擲した。
660 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:1体 :2012/12/16(日) 22:59:15.78 ID:W4Wsitfio
『割と居ないものね……』

クリオネドールは針葉樹林帯の北東部まで進んでいた。
入り口では前方を気にしていればよかったが、ここまで進むと前後左右どこに敵が居てもおかしくない。

『予定とは違ったけどこのまま相手の拠点まで行くのも面白いね』

なおもクリオネドールは相手の拠点へ向かい歩いて行く。
661 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 22:59:40.39 ID:pkhIfOV50
〜河川に到着〜

丁度2つの橋の中間地点に出る。

「むー…見事に凍っとるなぁ」

人一人なら渡れるかもしれないくらいに凍った川。

「さて…橋は二つあるはずやけど…」

さて、どちらに行こうか・・・
662 :【青組】彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女onスノーモービル [sage saga]:2012/12/16(日) 22:59:50.38 ID:+MErqHGqo
>>648

『……良いんですか?』「ホントーに時限式だよねぇ?」

何にせよ、差し出されたそれは、双子にとって喉から手が出かねない程の物資だった。
断る理由はどこにも無い、『ありがとうございます』と一礼して、時限爆弾を受け取る。

『そう、ねえ…それじゃあ鈴、ちょっと相手の教会へ突撃してきてくれる?』「ねえ、さっきからあたしの扱い酷くない!?」
『だって、所詮遊びでしょう?これが実戦なら、可愛い妹を単身敵地にだなんて、とてもとても』

猫撫で声で妹をあしらえば、妹は「仕方ないなあ」とばかりの表情をして直ぐさまエンジンを吹かし、モービルを発進させる。
作戦の打ち合わせ等は無かった、そんな野暮な事は、この双子には必要ないのである。


彩鈴を見届けてから彩楓は一度、フェリシアの方へと向き直って。

『と、いう訳で…爆弾のお礼もあるし……私も前衛は苦手だけれど、務めさせていただきます』
『お暇でしたら、助力の方、お願いしますね?』と、改めてライフルを構え直し、スコープを覗き込むのだった。
663 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 23:00:04.64 ID:QY253kGF0
/>>656>>655です!すみません……
664 :カイル :2012/12/16(日) 23:00:32.05 ID:V3EY1ejZ0


「さて、」

凍っている水面を渡り、なおも北側のフィールド境界線をわたる
目の前は高台で見つかりそうな気もするが、先程のこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいで体中雪まみれ、白髪でカモフラージュはできている
さらにあちらさんは違うほうに注意がいっていて――まあこちらには気づかないだろう

それでも慎重に、フィールド境界線を沿って北東へ進む
665 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 23:00:33.67 ID:amBgRZ0mo
────────イベント────────





昼頃にさしかかって来たところでサンタさんからの早めのプレゼントのようね
地図上の矢印がぶつかり合う真ん中、予想最前線の場所に氷雪放射機が一台、置かれたわ
白い袋が2つあるのだけれども、どちらか片方が当たりよ
外れには昨日ゴミ箱で拾った汗まみれのスパッツが入ってあるわ
多分隣の田村のおじさまのだと思うわ、最近ランニングで痩せてきたとか言ってるけど、髪の毛も痩せてきてたわね
取って良いのは1チームに一個、両方が取った時点で中を開けていいわ
どちらかが取らなかった場合は私の合図で取ったチームが開けて頂戴

*@かAの袋が置いてあります。結果はもうすでに決まってありますので、トマスは取りにいけません





────────イベント────────
666 :茶髪の青年 E.防寒着 地図 [saga]:2012/12/16(日) 23:02:41.44 ID:Uiwn3e/y0
「飛び出してきたのはいいけど…何も考えてなかったな」

後先考えず教会を飛び出してきてしまった事を今更悔いる青年が一人、針葉樹林帯の中を歩いていた。

「…っと、とりあえず地図、地図っと」
進行方向の確認の為地図を取り出す

「まだまだ充分距離はあるけど…一応慎重に行くか」
相手の教会とはまだまだ距離があるものの、流石に堂々と歩くのは心もとないので
木陰に隠れながら慎重に、慎重に、敵の教会目指して進んでいく。
667 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 23:02:58.73 ID:/QKq9hIio
>>656
>>652の人、炎上寺は味方。
 敵は>>655の人で狂魅ヶ裂さん。」

>>665
「運が良ければ真ん中に拠点を増やせる…。」
 
668 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 23:04:09.37 ID:+K+qUj+po
>>662
「もちろん、基本設定は40秒だから気を付けてね」

その言葉に嘘はない。
設置してタイマーを作動させれば40秒後に爆発するように設定してあるのは本当だった。

「わたしは奇襲が専門だから、裏が取れたら、ね。それじゃ頑張って」

モービルの走り去った方向を避けるように、戦闘区域ギリギリに沿って少女は去っていった。
669 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/16(日) 23:04:18.60 ID:+js4XPoOo
「……先に落としとけばいいかな……」

先ほどなにやら大きな音がしたが、少女はそのまま待機中だった。
何かを考え付くと、橋に2枚、カードを置いた。それも橋を支えるコンクリート部分に。

そして、タロット魔術を起動する。

(悪魔のカード、その意味は「破壊」)
「  T   D   I  M  I  D 」

(塔のカード、その意味は「火災」)
「  T  T   I  M  I  F 」

起動すると、間もなくコンクリート部分は炎に包まれ、程なくすれば蒸発し尽くして橋は崩落するだろう。
しかし、「破壊」の悪魔のカードを使ってしまったのは結構な痛手だ。
670 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:1体 :2012/12/16(日) 23:04:43.89 ID:W4Wsitfio
>>665
イベントの放送が拠点で長椅子に座っているクリオネにも聞こえてくる。

「別に取りに行く気は無いけど、誰が取ったかを知る必要があるね……ドール」

さらに一体、自分と同じ容姿のドールを生成し、拠点の外の入り口辺りに立たせる。
ここに立たせておけば遠くからでも誰がアイテムを取ったかくらいは分かる。
その上、誰かが拠点に攻めてきたときにもドールを通じて分かる。
671 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 23:05:30.30 ID:pkhIfOV50
〜某女子高生が溶かした橋〜

「…あちゃー…これは見事に溶けとるなぁ」

橋は見事に落ちていた。
…だが、好都合なことに橋を溶かした熱で川の氷も溶けている。

「ご丁寧に、川まで溶かしてもらってホンマありがたいわ!」

水はこれで無限に手に入ったようなもの。
ここから森林方面に高圧放水するもよし、霧を生むもよし。
672 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/16(日) 23:05:35.10 ID:W4Wsitfio
>>670
コテミス
673 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/16(日) 23:05:47.42 ID:VQK9A96IO
>>659
「うわあ辛辣!
だけど一寸の虫にもゴムの魂、ってねぇー!」

顔面狙い、防御しなければその勢いによろけ、
パーカーのフードや何かしらで防御したとて視界が塞がれ、
どちらにしても相手にアドバンテージを与えてしまう厄介な場所だ。
だが、逆に言えば敵からすれば積極的にアドバンテージを取れる場所。
つまりそこを狙うというのは常識的な話であり、仮にも速さを売りにする私が前振りも無しに当たってしまうわけにはいかない。
一瞬身を屈めることで回避とすれば反撃の動作も無しに走り続ける。

だが、反撃は確かに行われた。
疾走しながらの指パッチン、ただそれだけで粒子は輝きを増し、その色が白熱を超えた瞬間に炎と化した。
巻き込まれた人と針葉樹には酷な仕打ちだが、前もって仲間には伝えたし再生するらしいから問題はない。
674 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/16(日) 23:07:21.92 ID:gWvZwewr0
>>665
【森林・青組高地の真ん中の道辺り】

「ん?」

放送の場所を聞いた後、よく考えたらけっこう近かった。

彼は突然、方向を変えて、道上に走る。目指すところは矢印が
ぶつかるところ。


かなり近い場所で放送がなってよかった―

このまま走れば、白い袋がある場所に真っ先にたどり着くだろう。
675 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 青組 [saga]:2012/12/16(日) 23:07:42.62 ID:StTkGM6eo
>>656>>658
「最初に言っておく!オレはかーなーり、強い!
 まぁ安心して倒されるといい君が死んでも代わりhうわっとと!?」

螢子に向かってそう啖呵を斬ると、不安定ながら彼女に切りかかろうとして、サクヤの投げた手榴弾に見事にかかる。
バランスを崩しかけた円環の頭上。降り注ぐ積もり積もった雪。

「い、一対二なんてフェアじゃなーい!!!!」

そんな叫びとともに、円環の姿が雪に隠れ。

その僅かの間。自らの親指を引き剥がす円環。

「……さぁ!ピンチヒッター登場!!!」

雪の中から現れたのは真っ黒の甲殻に身を包んだ、二mを優に越す怪人。
二メートルに達する大剣を携えて、彼女達に立ちふさがる!

676 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/16(日) 23:08:53.26 ID:2/mQHKolo
>>657
「わぷっ!!」
「いたっ…くないけど…あわわわわ!」

小さな雪玉が顔面にクリーンヒットする。
続けて小刻みに降ってくる雪玉に頭と顔を保護するように羽織っていた防寒着を被りながら、
雪玉がどこからやってきたのか、発信源を探れば遠い遠い高台からの砲撃だということが分かり。

「わーん、これじゃあ反撃できない!」

ぽすぽすと当たってくる雪玉を避ける様にジグザグ走行しながら針葉樹林に突っ込む。
677 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 23:10:10.91 ID:+K+qUj+po
氷雪放射器に興味はない。
相変わらず戦闘区域ギリギリを歩きながら、少女は針葉樹林に差し掛かろうとしていた。
白色迷彩の服装と、真っ白に塗装されたバイオリンケースの服装は遠目には人だと判断しづらくさせる効果がある。

このまま誰にも見つからなければいい。
周囲の警戒を怠らないとうに気を締め直して、少女は針葉樹林地帯の横を通り過ぎはじめた。
678 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 23:12:22.84 ID:pkhIfOV50
「さぁて、せっかく溶かしてたところを悪いけど橋大工大坂が新しい橋を架けるで!」

水を硬化し、人が渡れる結晶の橋を作る。
硬度は人が渡るには十分。

「…この調子やと、もう一つの橋も落ちとるやろか…確かめなあかん」

かくして、もう一つの橋に向かう。

【橋を架けました。人が一人渡れる幅です。】
679 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/16(日) 23:13:42.47 ID:W4Wsitfio
『警備が居ない』

そろそろ針葉樹林帯を抜けようというところまで来ている。

『このまま相手の拠点まで行って、破壊出来そうなら破壊。出来なさそうなら相手陣地の高台を背後から取りに行こうか……』

もう針葉樹林帯の出口付近から赤組の拠点が見える。このまま直進する。

【妨害が無い場合、10分後に赤組拠点に到着します】
680 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 23:14:03.17 ID:QY253kGF0
>>675
再び木の陰に隠れる。相手の大剣は、木を切断できない。となると隠れながらの攻撃が生きる。
木の陰から飛び出してPx4 Stormを手始めに5発ほど発砲する。雪玉の装填数は20発だ。
681 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 23:14:14.06 ID:amBgRZ0mo
>>676
また針葉樹林に入られた、と自分の活躍が減るじゃないかと地団駄を踏みながら頬を膨らませるトマス
このまま針葉樹林に集中させてしまおう、そうすれば万が一橋を壊されていても大丈夫
この状況になれば赤組の目標は相手教会の崩落より相手の殲滅が優先となるだろう
そうなれば自然と皆の目標もできあがる

「私はまだここに居ましょうか」

>>674
見れば顔見知りが白い袋に一番近いではないか
中央の前線を確実に確保できるのは嬉しい
682 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/16(日) 23:14:30.73 ID:VQK9A96IO
>>665
先手必勝、チャンス到来。
きたきたきたきた、僕好みなギャンブルだ、
いっそ一つ取ったら二つ目は蹴り飛ばしてから開封したいものだがきっとルール違反だ、紳士のすることではない。

でも冷静に考えてみよう。
針葉樹林を抜け、川を目指し走り続けている以上立ち寄ることになる。
だけど、現在進行形で追われてるから僕が開封できるかどうかは正直わからないのだ。
とりあえず現状は開封を目指して進むことにする。

川を溶かすのが1、相手を釣るのが2、氷雪発射機が3といった優先順位だ。
683 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 23:16:31.48 ID:/QKq9hIio
>>675
「これは…相手にしない。」
 ただでさえ小柄な自分が巨漢の相手をする必要もない。
 それに樹林が邪魔で追いにくいのではないかと踏んで、
 今度は林の燃えくすぶっている方角。
 つまり敵陣方向に走っていく。

 鬱陶しいくらいのまきびしを残して。
>>680
「少しここをお願い。燃えてた所は撒菱だらけだから気をつけて。」
684 :【青組】彩楓 ファーコートの少女 [sage saga]:2012/12/16(日) 23:16:55.65 ID:+MErqHGqo
>>674

『……あれ、ね』 

さて、彩楓はフェリシアの言っていた標的を発見する。高台を降り、ほぼ水平の位置で相手を捉える、距離はおおよそ数十M程度だろうか。
おまけに、氷雪放射装置なるものが投下されているらしい

そういえば、膝を付いてはいけないというルールがあったはずだ。匍匐をしようとして思い出す。
立ったまま、スコープを覗き込み、照準をウィズの足へと合わせる。頭部を狙わないのは、転倒を狙っているからだった。

気付かれていないうちに、トリガーを絞って初撃を発射。ライフルから、拳程度の柔らかい雪玉が射出される───!
実銃なら間違いなく的中させられる距離だったが、如何せん立っての射撃であり、弾速も遅く、軌道の安定しない雪玉を使用している。
…動かなくとも、命中しない可能性は十分にあるだろう。
685 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [sage]:2012/12/16(日) 23:18:16.45 ID:Aby7F1Tuo
>>673

「おいおいおいおい!! こんな中で火ぃ使ってんじゃねぇーっ!!」

あちこちに火の手が回り始める。こんな状況では相手とまともに戦うどころか、雪玉を作ることすらできない。
それに毒針で攻撃しようとしても、火炎による高熱で毒針が消毒されてしまう。

それに、今一番相手にしたいのは自分を砲台で狙い撃ちにしてきたアイツ。

ここは逃げてさっさと敵陣へと走り抜けた方が得策だろう。



「……だからなんだってんだぁあああああああああああああああっ!!」


そんな考えはどうでも良い。ここで挑まなければ、面白くない

ミニスカサンタの衣装を火炎で焦がしながら、相手へと肉薄していく。
相手がスピード自慢だろうと、こっちはドーピングで肉体の限界を超えている。それを相手するのは相当骨だろう
686 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 23:18:20.76 ID:QY253kGF0
>>683
「了解したよ」
687 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/16(日) 23:19:17.69 ID:+js4XPoOo
>>678

2つ目の橋も落とし終わり、やっと動いてみる気になった少女。
先ほどの音の正体が気になり、別の橋に向かっていると、人影を発見する。

敵のようだ。―――何をしたのだろうか、また新たな橋が出来てしまった。
兎にも角にも、折角落とした橋を復活させられるのは御免被りたい。

―――

彼女からは、見事に落とされている橋を発見できるだろう。
そして、前方に少女の姿も。―――先手必勝。少女はカードを取り出し、突き出して唱える。

(ソードのナイト、その意味は「高速移動」)
「  S    K   I  M  I  F  M 」

彼女前方から、サッカーボールほどの雪球が時速160kmほどで襲い掛かる。
距離は有るので、まだ避けられるだろう。
688 :カイル :2012/12/16(日) 23:20:39.29 ID:V3EY1ejZ0


「さて、上では誰かが奮闘中
真下の僕には気づかない。このままやり過ごそう」


そろそろ高台の影にさしかかる
あとは西からまわりこんで教会を目指すだけ
あー、イージーだ、こんな簡単なら教会の警護はやはり厚いのかもしれない
手練れがいるのも想像できる
なんとかして無力化する方法を考えなければ

なんて思いながらてくてく歩く
689 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 23:21:00.48 ID:/QKq9hIio
>>665
しばらく走って走って、人の少ないうちに氷雪発射機を取りに行く。
目的の場所には目前に二つの白い袋が置いてある。
「右…左…右側の袋!」
袋を開ける。
690 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 青組 [saga]:2012/12/16(日) 23:21:31.97 ID:StTkGM6eo
>>680
「あ、隠れたか。小賢しいな、そうなると後回しにするしかないじゃないか。
 全く、オレはごちゃごちゃした戦いは好きじゃないっていうのに、酷い人だな。」

大剣を振るって、其の伍発の雪玉を一挙に叩き落とす。

>>683
「今度は逃げるのか。全く、正々堂々なんて言葉とは無縁な連中だぜ。
 撒菱って、君は忍者か!でも、一矢くらい、報いさせてくれよ。」

大量の撒菱を散らして逃げた彼女の背中。
大剣を地面に突き刺して、それをそのまま彼女の方へと振るってやる。
雪に撒菱が巻き込まれながら、螢子の背中に迫る。
691 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 23:21:40.81 ID:+K+qUj+po
激しい戦闘の音が近くで聞こえる。
自分も本来なら参戦すべきところなのだろうが・・・ここはやめておこう。
状況がつかめない状況で突撃などというのはもっとタフなタイプの人間がやればいいことだ。
自分はあくまで影となって、一撃翌離脱を決めるのみ・・・。

白色迷彩と白いバイオリンケース。
発見されないように細心の注意を払いながら、少女は敵陣へと歩を進める。

【15分以内に妨害がなければそのまま敵本拠地へ到着します】
692 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 23:25:19.90 ID:/QKq9hIio
>>690
「痛ッ…」
 全てが飛んでくる前に能力解除。
 役目を終えた金属質は消滅する。
「正々堂々やって、大人に敵うと思ってはいないよ。」
 傷がコートの裂け目から見える。
 が、彼女は立ち止まらず戦場の真ん中を目指す。
693 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/16(日) 23:26:14.66 ID:VQK9A96IO
>>685
「ひいっ、マジで来たあ!」

どうやら相手は僕以上に直情型らしい。
ぶっちゃけこわい、雪合戦じゃなきゃ警察呼ぼうかなってぐらいこわい。
しかもこれが自業自得で思惑通りなので喜ばしい出来事なのがもうこわい。


「へえ、よくわかんないけど熱いじゃん……
だけど僕、熱血とかそういうタチじゃないからさーっ!」

普通じゃない脚での全力疾走なのだが、どうやら相手も尋常じゃないらしく現状では速度は相手のほうが上。
このままじゃ追いつかれて膝着けさせられて……その後がこわい。
だったら、と走る速度を落としながらズボンを思い切り膝上まで捲り上げる。
ともすれば現れるのは今までの私のスピードの正体を明かすような
黒く堅く太い触手や蔦が集まったような外見の脚部。
こうなろうと私の足は私の足だ。
その蔦を蠢かせながら展開、膝のあたりが大きく突き出し鋭角的なデザインを表す。

「さらに……加速して突き放すっ!」
694 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/16(日) 23:27:21.31 ID:W4Wsitfio
『拠点に防衛を置かないなんてね』

クリオネは赤組拠点へと到着した。本来の作戦とは大幅に予定が違うが、面白い方に転がったとも言える。

『特にトラップの類もないし……』

拠点の中に入り、辺りを見渡す。潜入したはいいが、やはり建物を破壊する火力がクリオネには無い。

『やっぱあそこかな……』

敵陣の高台を目指すべきか。
クリオネは敵拠点の入り口で戦場を見渡す。
695 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 23:27:21.91 ID:QY253kGF0
>>690
発砲しつつ素早く木から木に隠れて移動する。
執拗に足を狙う、文字通りの足止めだった。4発ほど消費しながら、対策を考える。
696 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 23:27:54.87 ID:pkhIfOV50
「それにしても、川を越える道が橋だけなのにその橋を落とすって卑怯よなぁ…それも作戦のうちなんやろうけど…」

独り言をこぼしつつ、川沿いに歩くと…
>>687
人影を確認。・・・敵だろうか?
そして・・・・ああ、やっぱり橋も落ちている。

「・・・悪い予想通りってやっちゃな・・・」

とりあえず、こっちの橋も修復しておかねば・・・と考えている矢先

「ッ!?」

雪球が高速で迫ってくる。
これで間違いなくあの人影は敵だ。

「奇襲ってかァ!?」

直線的な動きなので、回避は難しくない。
無難に横へ避けると…

「仕返しや!」

左手に水を生成し、高圧放水。
こちらも放水自体を避けるのはたやすい。
・・・が、水のかかった氷は溶けて緩くなる。
697 :【青組】彩鈴 ライダースーツの少女withスノーモービル [sage saga]:2012/12/16(日) 23:28:24.72 ID:+MErqHGqo

「……はははっ!意外と楽しいんだね、スノーモービル!」「トゥラ!トゥラ!トゥラ!」
「…だっけ、我奇襲に成功せりって奴?あたしって超物知りなんだからぁー、もうっ!」

彩鈴、もう間もなく針葉樹エリアへ突入───銀世界の静寂を破らんと、エンジンがけたたましく唸る。
雪上を疾走し、木々の間をすり抜けて、一台のスノーモービルが林を突破しようとしていた。

そのまま最高速度で、真っ直ぐ教会を目指す事も出来るのだが、
少女は何故か低速で、大きくジグザグを描きながら林の中を進もうとしていた。


誇示するように響き渡る爆音、あからさまに遅い速度。それはまるでたぶらかし、誘っているかのような。
しかしながら、彼女が爆弾を所有している事、脅威である事に変わりは無い。

放っておけば、いずれ赤組の本拠に到達するだろう。
698 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 23:29:58.43 ID:amBgRZ0mo
>>688>>691
そろそろ針葉樹林内に味方がかたまり、教会の防御が手薄になってきた頃か
そろそろ戻るべきか、とトマスはなるたけの雪を砲台に詰め込み、真上を向かせた
恐らく相手の進行具合から見て、相手の目的は教会の崩落、自分達と正反対だ
ならばそろそろここまできていてもおかしくはない、古書などを読んでいて戦法や状況を経験とした帰納法
トマスの記憶もあり、ここは

「ってーー!!」

真上へと、大粒の玉が幾重にも降り注ぐ
自陣に降り注ぐそれは、味方に当たるのも覚悟の上
そして砲台を捨て、巨大な本を使役して教会へと戻っていった
699 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/16(日) 23:32:41.05 ID:gWvZwewr0
>>684
バスン!

軌道の安定しない雪球が、ウィズの後ろ足元に着弾する。

やわらかい、気の抜けた音だった・・・が。

(見られているー!)

どこかに自分を狙っているヤツがいる・・・。そう考えた後

「ぬぉー!」

白い袋のある場所へと一目散に、ローブをはためかせながら、駆ける。しかし、その軌道は、
多少ジグザグになっており、さらに狙いうちで転倒するのを防ごうとしている。
そしてジグザグ動いているのにもかかわらず、速さは先ほどの直線の
小走りと変わらない。魔術師とは思えぬ身体能力の高さだ。

あと・・・少し。

彼の目には、白い袋の輪郭が見えていた。

700 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 青組 [saga]:2012/12/16(日) 23:34:11.47 ID:StTkGM6eo
>>692
「あーあ、止まんなかったな。まぁいいか、一矢どころか二矢くらいいけたんじゃない?」

振り上げた大剣を肩に担いで、その背中を見送った。

>>695
 「Выходила на берег Катюша,

 На высокий берег, на крутой.

 ちょこまか逃げるだけじゃあオレには勝てないんだけどな!」

余裕綽々と進軍歌を口ずさみながら、弾丸の方向より位置を把握しながら。
四発の弾丸。それを大剣と、はたまた自らの腕でいなして、少しづつ近づいてゆく。
701 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 23:35:59.27 ID:amBgRZ0mo
────────イベント────────




そろそろ斜陽の時が来たわ、夕方よ
今のところどちらも五分五分と言ったところかしら
着々と進んできているわけだけれどもここで残念なお知らせよ

激しい吹雪が来てしまったわ、尋常じゃない北風のようね
防寒着を着ていない人間は凍死してもおかしくはないわね、こりゃぁ
教会内に暖房器具が設置されているわ
まぁそんなのんびりしてる馬鹿はいないとおもうけれど、活用して頂ければ幸いね



────────イベント────────
702 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [sage]:2012/12/16(日) 23:38:44.09 ID:Aby7F1Tuo
>>693

「ハッ! 人間じゃないのは、どこにでもいるもんだなぁ!」
相手がズボンの下から見せたのは異形の足。恐らくこれで自分を巻こうとしているのだろう。

「けどよぉ、切札を見せるのが少しばかりスローだぜ!!」

次の一歩を踏み出した瞬間、足の裏から圧縮されたガスが噴出される。
その勢いによる加速は、瞬間的にだが爆発的な加速を生み出し、自分を突き放そうとする相手を逃がさない


「―――[ピーーー]ぇ!!」

超人的なスピードを乗せた、渾身の飛び蹴りを相手に放つ。この蹴りがが当たるか当たらないか、それがこのスピード勝負の決着だ
703 :【青組】彩鈴 ライダースーツの少女withスノーモービル [sage saga]:2012/12/16(日) 23:39:06.40 ID:+MErqHGqo
>>699

左右に振れるウィズの体を見て、照準を足から上へ、動きの少ない腰へと移す。
転倒させられる可能性は幾分か低いが、精度については十分、満足なものが得られるはずだ。

『……イ尓己経死了……なんて、言ってみたいものね』

付かず離れず追跡しながら、その傍らでもう一度トリガーを絞る。
が、恐らく袋を開ける行為は静止できないだろう。……一撃で彼を仕留める事が出来れば、話は別だが。
704 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 23:40:10.81 ID:+K+qUj+po
>>698
針葉樹林の横を抜けようと歩いていた少女は、その爆音に悪寒を感じて足を止めた。
遠く、おそらくは砲台からの音であろうそれは、間に樹林を挟んだ自分には関係なはずだ。
そう思い直して、安堵する。

「……そのはず。だけどなんだろうこの感じ」

何かが引っかかっている。
もしも砲台で自分を狙うのなら、それはどうすればいい?
直線では針葉樹林に阻まれる。ならば

「――――上っ!!?」

着弾の数秒前に、間一髪で少女は樹林から逆の方向に走った。
そのままでは樹に積もった雪に潰されてしまうと考えたのだ。
そして針葉樹林から5mは距離をとって、しゃがみ込む。
倒れないように手を地面についていれば、背中のバイオリンケースが盾代わりになってくれるはずだ。

砲弾のすべてが着弾するまでの間、少女は小さくなって耐え続けた。
705 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/16(日) 23:40:16.76 ID:+js4XPoOo
>>696
「……橋は、直させない」

雪玉は避けられた……しかし、此方も簡単に当たるとは思っていなかった。
そして放たれる高圧の水――避けるのは簡単だが、不安に思う。

(水使い……溶かされると拙いかも)

思えばあの崩れていた橋も、落ちた衝撃かは知らないが氷が崩れ、中の水が溢れていた。
あれを利用されているのかもしれない……少し、危険な感じがしてきた。

そしてまたカードを1枚取り、突き出して唱える。

(月のカード、その意味は「神秘のパワー」)
「  T  M  I   M  I   M  P   」

そう唱えると同時、少女を中心に、放射状に「半透明の何か」が拡がる。
彼女がいる場所にも到達するだろう「それ」は、当たれば大きく吹っ飛ばされる未知のパワー。
しかし距離が遠い。5歩ほど後退すれば、当たることはない。
706 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/16(日) 23:41:52.56 ID:2/mQHKolo
>>701
「いやああああっ、さむううううううっ!!」

針葉樹林のお陰で真っ向から北風が吹いてくるのは避けられたものの、
寒風吹きすさぶ林の中、前が見えずに足が進まない。
敵の姿は今のところ見えない、このまま突っ切って敵陣営に向かってしまおうか……
707 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 23:42:26.93 ID:/QKq9hIio
>>701
※袋の中身に青軍は興味ないみたいだし開けていい気がします。

「進軍がおそかった?でも、行くも帰るも距離は一緒か…。」
 それなら前進だ。たしかに寒い。
708 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/16(日) 23:44:55.40 ID:W4Wsitfio
『吹雪? 視界が悪い……』

人形であるクリオネドールは寒さを感じない為、この場合問題になるのは視界が悪くなること。

『高台からの狙撃が難しくなるかも……』

ただし相手もそれは同じ。
視界が悪くとも乱射すれば当たるかもしれないし……
クリオネは視界が悪い中ゆっくりと赤組の高台へ向かっていく
709 :カイル :2012/12/16(日) 23:46:07.83 ID:V3EY1ejZ0
>>698


回り込む、教会が見えてきた。ああ、喧騒が遠い。なんとイージーなのだろう。イージー過ぎてもう逆になんか怖い。槍でも降るのではないかと思うほどに。

――降ってきたのは相手の砲弾(雪玉)だった。不意打ち、肩に直撃。
思わず大剣を落としてしまった。
今から神経空域とか作れんし、なんとか大剣を広い直して、刀身の側面を上方へ向けて落ちる雪玉を受ける

無差別攻撃か、そんなもん負けそうな奴がやることだ
いわゆる神風特攻隊みたいなもん
長く続くことはまずない、一瞬ですむ

―――再度、歩みを始めるのだった
肩に痛みは残る。雪玉を受ける際、手首に痛みが残った。
これはレプリカのために身体能力の向上も制限されているようだ。
教会に敵がいたらまずいだろうが……
710 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、破片手榴弾×2、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/16(日) 23:46:53.66 ID:QY253kGF0
>>700
さて、手づまりと言った所だろう。しかしそろそろ自分の特技が生きる時だ。
拳銃の雪玉が印象づいた頃だろう。相手はおそらく発砲のことに意識を集中させているはず。
そんな時に有効活用できる武器があった。太極針だ。
木から木に移動しながら一発顔面に狙いを定めて発砲。別の木に隠れ―――――

もう一度出る。右手で再度顔面に発砲し、発砲に紛れて左手から太極針を投擲した。
太極針は今回人を傷つけずに、当たった瞬間衝撃を与える。
元々一点貫通に優れているのが太極針、それが膝に当たればどうなるか。
膝が衝撃で崩れ、足を地面に着けさせることができるはず。
拳銃の轟音が轟く中、木々を利用して針が見えずらい、相手は拳銃に集中しているという三段構えの不意打ちだった。
711 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/16(日) 23:47:57.31 ID:VQK9A96IO
>>702

「む、かちーんと来た!
僕は人間だよ、ちょっと不幸なだけの人間だ!」

今のは僕の地雷を踏んだ、だからといって殺したりとか痛めつけたりとかはしないけど悪印象だ。
そう反論しながら、反転しようとしたのが悪かった。

「だから今のは訂正し……!?」

咄嗟の判断で後ろへと跳躍。
だが、回避できるとは到底思っていなかった。
想定通り腹部に命中する飛び蹴り、
酷い衝撃に胃からいろいろなものが逆流しそうになる。
これでも後ろに跳んでなかったら多分本気で肋骨とかやられてたかもしれない。
吹っ飛ばされながら思案を重ねるが、そんなものは無駄だと振り払う。

「今は、今が駆け抜けるとき──!」

空中で上半身を捩るようにしてうつ伏せで着地するような「流れ」を作る。
同時に膝を曲げ脚部に意識を集中させる。

「跳べぇっ!」

言葉と踏み込みは同時。
空を蹴り更なる加速を得ることで逃走と着地に向けた姿勢制御を同時に行ってみせる。
受けたダメージは小さくない、というか大きい。
だけど、私には任された作戦がある──!



>>701

いつの間にやら、暴風が吹き荒れ吹雪が発生している。
この寒さとダメージじゃ逃避行続けてる場合じゃないかな、と青組陣地の川縁へ急ぐ。
712 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 23:48:04.35 ID:amBgRZ0mo
>>704
教会周辺、吹雪が激しくなる中、結果は見えなかったが恐らく防御された事は間違いないだろう
今ならば自分の位置は悟られていない、ならばこのまま行くべきか
トマスは二冊の本を左右へと操作しつつ、寒くなってきたのか震えている足を見る
圧倒的な人数不足だ、相手の数は決まっている筈なのに
下への視線は何時の間にか地面へと移っていた、そして思いついたかの様に面を上げるとそのまま正面へと本を一冊、突っ切らせる
来るな、という意味での牽制、回避は容易いがこの視界の悪さで本に気づくことはできるのか

713 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 23:50:28.93 ID:+K+qUj+po
>>373
いちご100%というパンツ漫画がかつて・・・
あれ、となるとマガジンって何があるんだろう
残念ながら漫画雑誌はもう数年読んでないから疎くて・・・
昔はガンガンだけ買ってたんだけどね
ルカ様は俺の嫁
714 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/16(日) 23:51:10.69 ID:2/mQHKolo
「よし、寒いから、この林燃やしちゃおう☆」

とんでもない発言をする女子高生がいたものだが、これが攪乱に使えれば上出来だ。
木々は燃やしてもすぐに再生するという、だからこそ、燃やすことは紅組のパニックにつながるのではないか。
そう考えれば火球を生成、手近な木に何の気なしにポイポイと投げつけて燃やしていく。

【針葉樹林中ごろ、木々に適当に火をつけながら拠点に向かって前進中】
715 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/16(日) 23:52:45.31 ID:pkhIfOV50
>>705
「何やそれ!?」

相手の攻撃に一瞬、反応が遅れた。
避けようとするが…間に合わないか

「ぬおおおおお!?」

正面からまともにぶつかったわけではないので、大きく飛ばされることはなかったが、衝撃でよろめく。
「膝をつけたら負け」というルールでこれは、危ない。

「…おおおおおおおおお!!!」

意地で立て直す。それにしても、相手の攻撃が読めない…千変万化だ。
橋が落ちているあたり、炎熱か破壊系と思ったがそういう訳でもないらしい。

(…でも、様子見は一歩遅れる元や)

暫く考えて、今度は水を丁度相手の風上方向に放つ。
折しも吹雪が吹き始めた頃だ。この上空に放たれた水は雹となって吹き降ろすだろう。
もちろん直撃すればかなり痛い上に、この寒さに水と氷が混ざった風だ。
水や氷がかかれば容赦なく体温を奪うことになる。
716 :カイル :2012/12/16(日) 23:55:06.97 ID:V3EY1ejZ0


「――ふーぶきぃ?
地形も天候も相手の味方ですか。
これに乗じて相手は攻めるとするでしょう?
ならば高台の影に隠れてすっからかんな教会を叩けばいいのかな。」

急に吹き付けてきた吹雪、押し返されるように教会から離される
北風なら高台の影でなんとかしのげるだろう、雪と風は。寒さはなんともならないが

寒さに強い訳ではない――
あと肩いたいが、ここまで来てしまえば自陣に戻るのは難しい気がする

相手が、さっさと吹雪に乗じて攻めることを祈るくらいしか
717 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/16(日) 23:55:35.53 ID:gWvZwewr0
>>703
「ぐぅ・・・!」

バサン!雪玉が、彼のローブに当たり、身体は当たった方向にへと、まるで枝がしなるかの
ように曲がった。

「おら!」

ちょうど、バランスを崩しそうになったところを、右手に持っていた樫の木を地面に
力強く刺して、崩すのを防ぐ。

「危ない・・・。」

白い袋はもう目の前。同じのがもうひとつあるが、迷っている暇はない。


彼は@の白い袋の端を両手でもち、一気にはいだ!
718 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/16(日) 23:57:12.25 ID:+K+qUj+po
>>712
耐えきって、突然の猛吹雪に顔をしかめた。
この迷彩服には当然防寒機能も備わっているのだが、それでも寒いものは寒い。
ファー付きのフードをかぶって、少女は再び歩み始めた。

視界の悪い中で、それでおも周囲への最大限の警戒を続けていた少女は、やがて一冊の本に出くわす。
合図か、それとも目印?
意味は分からないが、この本の持ち主がこの先にいるかもしれないということだ。

少女は遠回りの道を選択する。
戦闘区域ギリギリを歩き、教会の背後へと回る道だ。
719 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/16(日) 23:57:22.44 ID:/QKq9hIio
「金属精製…スケート靴のソールとブレード…」
 川に飛び込むと凍結した水面を滑りそのまま渡る。
>>715
「寒くなってきたよ、逃げて敵の教会に避難しよう。」
720 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/16(日) 23:57:59.86 ID:amBgRZ0mo
>>707
/1か2か選んでください右と左じゃわかりませんので!
721 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/16(日) 23:58:33.76 ID:Aby7F1Tuo
>>711

雪原の上を滑り、雪を掻き分けながら、飛び蹴りの勢いを殺して着地する。


蹴りは命中こそしたものの、相手を仕留めるに至らなかった。

「ふぅー……ガキのくせに大した根性してんじゃねーか」
あのスピードで逃げられてしまっては、こちらにはもう追いつける手段はない。

相手を素直に見逃し、当初の目的であった敵陣の砲台を目指して針葉樹林地帯を走り抜ける。
722 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/16(日) 23:58:52.33 ID:7HeOr1tTo
>>701
「嗚呼、寒い!本当に甚だしく寒い!しかし吹雪か、これは不利になるかな。
 いや、むしろ有利かな?少なくともオレにとっては。」

防寒着の更に上、人外の甲殻に身を包んだ円環とただの人間では、寒さの感じ方も違うだろう。
口では寒い寒いと言ってはいるが、ハッキリ言って行動には何の支障は無い。
>>710
「さぁて、次は何処から『撃ってくる』かな?そろそろ姿を見せて欲しいんだけどな。」

サクヤの目論見通り、敵の主な攻撃手段は銃撃、と強く印象付けられていた。
打ち出された雪玉。しかし最早意にも介さず片手であしらい、侵攻を続ける。
さて。殆どの位置は分かった。後は塹壕に乗り越む戦車の如く。
圧倒的に潰すのみ。

そして現われたサクヤに、すぐさま大剣を振り上げる。
雪玉の威力は嵩が知れている。

「これで、ゲームセット―――――――――」

膝に凄まじい衝撃が走る。不意の一撃に、其の巨体は、容易にバランスを崩し。



「しかしただでは終わらないさ、サクヤ君。」

振り上げられた大剣が叩きつけられ、凄まじい衝撃と共に巻き上げられる。
そしてその白雪は、一つ残らずサクヤへと、敵意を持って襲い掛かる。


    脱   落   !
723 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/17(月) 00:00:31.49 ID:rc8O5Xh8o
『この吹雪、かなり移動しづらい……』

クリオネドールは赤組の高台位置口辺りまでさしかかろうとしていた。
このまま高台に上れば砲台が手に入る。視界は悪いが、無いよりはいいだろう。
高台を取ったら人影を見つけて乱射しよう。
724 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/17(月) 00:00:42.91 ID:in0WRbYIO
>>721
振り切った、というより諦めたらしい。
釣り糸は切れた、もしかしたら目的とかいろいろなものもバレてるかもしれない。
だが少しでも相手の進軍を足止めできたなら御の字だ。
程遠くない川縁を目指し疾走を継続する。
725 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 00:02:52.80 ID:+ZPHSiiso
>>720
// 了解です。失礼しました。
// ウィズが袋を開けた( >>717 )ようなのでわたしのは無しでお願いします。
726 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/17(月) 00:04:45.91 ID:in0WRbYIO
と、いうわけでさんざ追いかけっこしたせいで到着が遅れはしたが、
この脚をフル活用しなんとか射程圏に入った。
川は情報通り凍りついており、そう簡単に壊れそうな雰囲気はない。
と、いうことは渡ることが可能だったのだろう。
だがそれもこれまで。

「壊れはしなくても、この炎に耐えられるかなー?」

針葉樹林でやったように、川沿いを走りながら粒子を散布する。
これが一斉に火を点ければ凍っていない地点は端と端ぐらいのものだろう。
そうすれば私の役目はおしまい、意気揚々と敵陣に特攻できる。

【河川の氷を溶かします】
727 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 00:05:49.02 ID:QI5Jpo2H0
>>722
まずい、と思う。
全力で後退しながらもう一つの破片手榴弾を襲ってくる大量の白雪に投げ
爆風で自分の方にくる雪玉だけ吹き飛ばした。
これで自分の範囲攻撃は、無くなったことになる。


――――――今、アタシは言ってないのにアタシの名前を聞いた?
落ち着いてからまじまじと相手を見ようとするも、もう見えなかった。
雪玉と吹雪が、自分の体力を奪う。サクヤはどうするかと悩んだ。
728 :【青組】彩楓 ファーコートの少女 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:07:07.87 ID:H6SActu6o
>>717

『……ああ、やられてしまいましたか』

やれやれ、と溜息をひとつ付いて。
それが当たり≠ゥどうかは解らなかったが、いずれにせよ、彼を倒せば氷雪放射器を手に入れる事が出来る。
接近戦を仕掛けるべくライフルを背中へかけて、腰に差していた雪玉投射拳銃を引き抜く。

ウィズが袋を開こうとしている間に、少女は随分と距離を詰める事が出来た。
動作にもたついているならば、拳銃を構え、そのまま背部へ三発、雪玉を発射するだろう。
729 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 00:08:02.34 ID:nprj3mL+o
>>715
「!!」

強風と、相手の放った水。風上に撒かれた水は固まって雹となる。
当たれば痛いが、それよりもっとダメージが大きいのはこの寒さだ。

咄嗟にカードを引き抜き、唱える。4本の棒と、城が描かれたカードだ。

(棒の4、その意味は「安全な場所」)
「 W F  I  M  I  S   P 」

丁度水が混ざった雹が少女の元へと落ち、3、4発直撃した所だった。
ベールが少女を包み込み、襲い掛かる雹や風から少女を守っている。それでも直撃したのにはかわらず、よろけるが何とか堪えた。

(とりあえず、意表を、つかないと……)

2枚カードを取り出すと、1枚を斜め前方へとキャスティングした。幸い彼女の雹のおかげで、相手からは見えにくいだろう。そのまま、雪道へと刺さることになる。
そしてもう1枚は、彼女への攻撃用。

(棒のナイト、その意味は「迅速」)
「 W  K    I  M I  S  」

そうカードを突き出しながら叫ぶと、先ほどのようなサッカーボール大の雪玉が、再び彼女に突っ込んでいくこととなる。
ただ今回は風や雹のおかげで、彼女からは見えにくくなるだろうか。
730 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/17(月) 00:08:46.55 ID:G/mUyIa9o
────────イベント────────




もう終わりの頃ね、夜よ
赤組にはそろそろ運命の時が近づいているようね、これも青組のチームワークの賜物かしら?
吹雪は止むことをしらず、もっと威力をあげて行くわ
それと、もうすぐわかると思うのだけれどもお互いの場所の特徴である針葉樹林と河川が変容している事に気がつくかしら
河川はだんだんと水量をまし、凍っているはずなのに割れて、そのまま凍らず青組の教会へと近づいて行く
針葉樹林は段々と成長して行き、赤組の教会へと侵食して行く
アイルさんが火を放ったお陰で、教会内にも火が及びそうね

そうそう、ウィズさんが開けた白い袋だけど
中身は田村のおじさまのスパッツよ、是非穿いて自陣に戻ってきて欲しいものね


────────イベント────────
731 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 00:08:51.36 ID:+ZPHSiiso
「ここからなら教会は近い。
 走って十分かからないな」

>>726
「渡ってから川を溶かしたほうが良いかも。」
 対岸に跳び乗ると最初に言えよ的な事を言う。
732 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 00:10:37.83 ID:QI5Jpo2H0
とりあえずは、燃えている木の方に向かうことにした。
吹雪と食らった雪玉で、体の動きが鈍い。
ならばと炎で暖をとることを考えたのだ。
733 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/17(月) 00:11:59.34 ID:in0WRbYIO
>>731
「あ、そっか。
僕はその気になれば空気蹴ったりできるけど他の人はそうはいかないか……」

時既にお寿司、もとい遅し。
>>730の放送で言うように水嵩が増しているので直ぐに対岸へと渡り敵陣の教会を目指し人間離れした速度で走り出す。
734 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/17(月) 00:13:01.27 ID:G/mUyIa9o
【赤組 教会内】
教会内に侵入してくる者を待ち構えているトマス
先程の本は回収しており、二つの本がトマスの横に並んでいる
もし攻めてくるものなら、相対を望むだろう
735 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 00:13:35.50 ID:QI5Jpo2H0
炎が、自分の陣地にまで向かっている。
―――――これは、どうやら良くないことが起こったらしい。
なら止めるのが自分の役割だろう。
炎で体を温めながら、自軍の協会に向かった。

アタシが止める、と。
736 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/17(月) 00:14:23.60 ID:rc8O5Xh8o
>>730
『最高ね』

このイベントの放送を聞いてクリオネドールは高台に向かっていた足を止め、赤組の拠点に向かい始めた。

『針葉樹林が燃えているならその火を使って赤組の拠点を燃やせるかもしれない』

準備が必要だ。クリオネは出来る限り急いで赤組の拠点へ戻っていく。
737 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 00:15:31.42 ID:MdXqdBaWo

針葉樹林地帯を走るコバルトの姿は見るも無残。

先程の戦闘でサンタドレスは火炎により焼け焦げ、あちこちに穴が開いてしまっている。
スカートに至っては殆ど原形を留めておらず、下着が剥き出しになっていた。これでは折角のチラリズムも台無しである。

その上、可愛らしかったロングブーツはガスの噴出の勢いでどこかへすっぽ抜けてしまった。


「待っててねぇ〜! 砲台のクソッタレちゃんよぉ!ウヒヒヒヒヒヒ!」

だがこんな姿になり果てても、自分に一発喰らわせた砲台への執念だけで猛吹雪の中を駆け抜ける。
後もう少しすれば、森を抜けて敵陣に辿り着くだろう。
738 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/17(月) 00:15:58.10 ID:ReilFCNfo
〜青組教会〜

「オレは都合の良いメアリー・スーじゃないんだ、負けても仕方ないだろう……
 はぁー、暖かいなぁ。」

教会の床に座り込んで、暖をとっていた。

>>730
「お?つまり此処に敵が来やすくなった?
 なんだ、オレにも活躍の機会はまだある訳か。」
739 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 00:16:31.09 ID:+ZPHSiiso
>>733
「そうだね…。
 とりあえず青組の教会に入ろう。
 誰かいたら危ないけれどそれは外も同じ。
 お留守なら崩落させてしまう手もあるよ。」
 もう少しで青組の教会の扉だ。
 
740 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 00:16:54.39 ID:3Qb4FKxgo
樹林が成長している・・・?
外から見ていた自分だからわかる変化だろう。
まるで人が歩くような速度で樹林は成長してる。

だが、もう関係ない。
教会の背後に回り込んだフェリシアはバイオリンケースから時限式爆弾を取り出した。
周囲への警戒を最大限に高めながら、設置を開始する。

まずは一つ目……。
確実性を期すために二つもつければ十分だ。
さあ、急いで設置してしまおう。

【周囲に誰かいれば10分以内に止めてください。それができなければ設置を完了、爆破します】
741 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/17(月) 00:18:29.60 ID:IRUC9A7Uo
「あはははは、あはっはははははh」

何が楽しいのか、笑い声を上げながら進んでいく。
少女が通った後の道はすべて業火のごとく燃え盛っており軽く地獄のようになっている。
しかし、歩いても歩いても、針葉樹林を抜けないのはどうしたことだろう。

とそこに>>730の放送が聞こえてくる。
なるほど、針葉樹林が広がっているらしい。
ともすれば、この炎を利用して紅組の拠点を燃やせるかもしれない。
アイルは地図を思い浮かべながら拠点へ向かって駆け出していく。
742 :カイル :2012/12/17(月) 00:18:42.34 ID:fikwI1E10
>>730

これで教会に閉じ籠ってもいられないだろう、
西から回り込むように進むことにする

と、こんな吹雪の中、樹林と正反対のところに妨害はないだろう
教会にはなんなくつきそうだ
743 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/17(月) 00:19:07.72 ID:rHZb1ZTg0
>>730
スパッツ―・・・・

「FACK!なんでスパッツなんだよ!もっと別の考えられなかったのかよ!
なんだ、これ頭にかぶって戦えっていうのか!」

懐かしの母国での罵声、ツッコミを叫ぶ。その声は虚しく空気に
へとかき消される。

>>728
と、その時

バスンバスンバスン!

「ぐぅ・・・・!」

突然の背中の衝撃に、刺していた杖をさらに深く刺し、自身を固定、杖を
つかんでしのぐ・・・が。

銃から発射された雪球を三発、しかも背後に直撃、これはかなり堪える。


ブチッ

なにかが、切れた音がした。
744 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 00:20:20.60 ID:+ZPHSiiso
「教会まであと五分てところかな。」
 走る少女。
745 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/17(月) 00:20:32.17 ID:F4wh5AFd0
>>719
無言で頷く。
戦闘中だがこのまま逃げ切れるか。
>>729
…というわけで、戦闘を止めて教会に向かいたいところだが…

丁度>>726で川がすべて溶けた。これはチャンスだ。

「っしゃ!ようやってくれた!これで…!」

川をフル活用して、多量の水を出来る限りの力で放水。
氷点下の寒さの中放たれた水は、雪にかかると再び凍結して非常に滑りやすい状態なる。

「…さて、この見通しが悪い中足元までおぼつかない状況…アンタは歩く勇気はあるか…って!?」

見通しが悪いのは自分も同じだった。
先ほどと同じ雪球が飛んでくる。このままだと直撃だ。

「クソッタレ!!」

やけくそでウォーターカッター。
雪球は半分に割れるものの、片方は直撃。

「…ッ!!」

そろそろ自分の足元もおぼつかなくなってきた。ここは退くが勝ち。

「置き土産や!」

さらに霧で目くらましを重ね、自分が先ほど作った橋に向かう。
746 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/17(月) 00:21:29.27 ID:in0WRbYIO
>>739
「そーだね、川向こうからこっちに戻って来づらいようにしたし、
さっさと爆殺しちゃって終わらせよう、、
多分あっちも何か起きてピンチになってると思うんだよね」

最後の根拠は僕の直感だ、当たるときは五分五分といったところで実に信ぴょう性がない、
敵教会に辿り着くとその扉を蹴り飛ばして開かんと飛び蹴りを放つ。
俗に言うダイナミックエントリーというやつだ。
罠があったらどうしよ、と気づいたのは既に蹴りの姿勢を作り突っ込んでいるときだった。

【青組教会へ侵入します】
747 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 00:21:46.64 ID:MdXqdBaWo
>>740
砲台を目指していたはずのコバルトは、何故か教会の裏へと辿り着いてしまう。

「見つけたぞ!! 死ねぇ!!」
とりあえずフェリシアに雪玉を投げつける。

吹雪による視界の悪さを言い訳に、誤射したと言い訳をするつもりだ。
748 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/17(月) 00:21:57.19 ID:rc8O5Xh8o
>>738
「ちょっと。温まってないで迎撃の準備してよ」

教会の長椅子に座っているクリオネが戻ってきた狂魅ヶ裂に対して言う

「まだ働いてよね」

スタートからずっと長椅子に座っているクリオネが言う


>>734
『着いた……』

急いで赤組の拠点に戻ってきた。これから赤組の拠点を燃やすための工作をしなければならない。

『……ってさっきは居なかったじゃん』

赤組の教会に入るとサンタ姿の人物を発見した
749 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/17(月) 00:22:17.16 ID:G/mUyIa9o
>>737
トマスは背に攀じる悪寒を祓う為に暖房器具へと近づき、手を温めていた
二つの本は寂しそうにトマスの方を向いていたが、物語も終盤
男が近づいてくるやいなや、一つの本が男へと鳩尾を狙って射出するだろう


────────イベント────────




赤組の教会が爆破されそうだわ。しかし、先程脱落者が出たわ。赤組は今のところ優勢
このまま赤組の教会が崩落すれば私も巻き添えを食らって脱落者+崩落で青組の勝利になってしまうわね




────────イベント────────
750 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 00:23:07.02 ID:QI5Jpo2H0
>>740


サクヤは無表情になり敵の殺気を把握する。

力を溜めて溜めて――――――
サクヤは催涙弾を、振りかぶった。そのまま協会の真上に投げる。真上で炸裂した強力な催涙弾は風で散り拡散。
協会に接近する人間全員を足止めした。
751 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/17(月) 00:24:32.59 ID:G/mUyIa9o
>>748
「本の速さなめてんの?貴方」

もう時間が無い、早く勝負を終わらせなければ
もう一つの本をなりふり構わずに射出、横に回転しながら突っ込んで行く
752 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/17(月) 00:24:34.07 ID:rc8O5Xh8o
>>746
『私は無私なわけ?』

あまりの速さに反応が遅れたが、青組拠点の入り口にはクリオネのドールが一体配備されている。

『あんまり勝手しないでよね』

持っているのはラウンドシールドのみ……
753 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/17(月) 00:26:34.87 ID:rc8O5Xh8o
>>751
『っ!!』

ラウンドシールドを生成し、防御する。
が、遠隔操作の距離が遠すぎる。パワーが出し切れずに後ずさる。

(時間が稼げればそれでいい……)
754 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 00:27:23.56 ID:3Qb4FKxgo
>>747
十分に周囲を警戒していた少女は、大きく後ろに跳んで回避した。

「ちょ、なにするんですか!まだ仕掛けが―――」

はっとして爆弾を設置する作業に戻る。
言いたいことは後回しだ、まずはこれを作動させてしまわなけれないけない。
コバルトの存在自体を意識から除外して、二つ目の爆弾を設置し始める。

【このまま妨害がなければ終了の直前で爆発、教会の崩落に巻き込まれてフェリシアはリタイアします】
755 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 00:27:29.12 ID:+ZPHSiiso
>>738
「あ、さっきの人だ…。」
 負ければ教会に転送されるルール。
 不味い相手を達人にまかせてしまったものだ。
「あの…おじゃましてます。」

>>745,>>746
「中は暖かいね。
 もうちょっとしたら水使いのお姉さんも到着すると思う。
 ところでお兄さん、これって木造だと思う?石造りだと思う?」
 建物の中で壁を見ながら金属精製ハンマーとバールを作り出す。
756 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/17(月) 00:27:56.55 ID:G/mUyIa9o
>>753
こちらは時間がないのだ
相手は後ずさった、ならばこのままゴリ押しで
連続で押し出す様に殴打の連続
757 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 00:28:11.95 ID:nprj3mL+o
>>745
「くっ……!!」

周りは氷、そして霧。確かに歩くのは危ない……何故なら、膝が付けば負けだからだ。
……そう考えている間にも、ドンドンと相手は遠ざかってしまう。拙い……。

と、そこで思いついた。

取り出したのは1枚のタロットカード。6本の剣が突き刺さった船と男女が描かれたカードだ。
その意味は――――――。

(剣の6、その意味は「帰郷」)
「 S S  I  M  I  H 」



数秒のラグを置いて―――――――――自軍の教会へと、テレポートする。
758 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 00:29:21.63 ID:3Qb4FKxgo
>>750
涙を流しはするが、毒物になれた身体とゴーグルがあれば作業に支障はない。

【予定に変更はありません、終了直前で爆発します】
759 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/17(月) 00:29:49.48 ID:ReilFCNfo
>>748
「何だよ、君が其処から一歩足りとも動いた痕跡が無いんだけど。
 まぁしょうがない。協調性は大事だ。」

そう言って重い腰を上げて、両手で大剣を持ち上げる。
危なげにふらつきながら、それを担ぎ上げて、円環なりの迎撃の準備完了だ。

>>755
「あぁ、さっきの子か。怪我はなかったかな、いや、あったね、うん。
 まぁ、大丈夫そうでなによりかな。汚いところだけど、ゆっくりしてくといい。」

大剣を構える。
760 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/17(月) 00:30:26.20 ID:rc8O5Xh8o
>>756
『物理攻撃って……イベントの趣旨に反してない?』

左手のラウンドシールドだけでは限界がある。完全に倒されないうちに……

『はぁあ!』

若干体制を崩しながら右手でトマスの首を掴もうとする。
761 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/17(月) 00:31:20.40 ID:G/mUyIa9o
────────イベント────────






イベント終了です戦闘を直ちに終えて予想最前線へと来てください後夜祭と結果発表を行います
お疲れ様でした






────────イベント────────
762 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/17(月) 00:31:38.40 ID:rc8O5Xh8o
>>759
「私今戦闘中だから動けないの」

傍から見れば座っているだけだが……

「私を守ってくれるよね?」

笑いかける
763 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 00:32:22.77 ID:QI5Jpo2H0
>>758
催涙弾が爆発しても裏で作業を続ける人間が怪しい。今のうちに動かないと大変なことになる。
作業が遅れることを願い、自分から催涙弾の中に突っ込んでいく。

殺気を猛吹雪の中で把握し、雪玉銃を5発放った。
764 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/17(月) 00:32:23.27 ID:IRUC9A7Uo
>>750
「んっ、なにこれ、目、痛い……」

拠点に近づきつつあるアイルだったが、刺激のあるガスに涙腺を刺激され涙を流す。
ぼろぼろと流れてくる涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながらも拠点に向かって、
そこへざわざわと増殖していく針葉樹林に向かって火球を飛ばす。
765 :【青組】彩楓 ファーコートの少女 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:32:52.21 ID:H6SActu6o
>>743

「……はぁ……ようやく、追いつきましたよ?」

銃口を威嚇するようにウィズへと向ける。少し息を荒げながら、顔を顰めて言った。
空いた手でポケットからイヤホンを取り出して、装用───そして、スイッチを入れた。

名状し難い不快感に満ちた怪音が鼓膜を震わす、徐々に、その震動が体全体へ伝わっていくような感覚に陥って──


「───大丈夫、大人しく倒れてくれれば…痛くはしないから、ね?」

少女の大人しげな目付きが、少しばかり無機的なものへと変わっていた。
ウィズの反撃を待たず、動きを固めるように彼の足元へ、再度雪玉を撃つ。
その間も彼女は間合いを詰め続け──およそ5m≠フ地点で、ぴたりと静止するだろう。
766 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/17(月) 00:33:12.26 ID:in0WRbYIO
>>752
見えてなかったし知らなかった、
本陣の防備を疎かにするなんてありえないでしょ常識的に考えて。

「あ、こなくそっ、ちょっとまってこの体制からシールドスマイトはマジで膝着くまってまって!」

突っ走りすぎたのが仇なんてレベルじゃあなかった。
多分僕は戦争の映画だと真っ先に塹壕から飛び出して蜂の巣になるタイプだ。
盾を振り下ろされながら思えたのは、それだけだった。


「……一矢ぐらいはぁーっ!」

最後の足掻き、粒子を一瞬のうちでばら撒けるだけばら撒き爆発させる。
粒子の量も少なければ展開しきってもいないために範囲は狭く、威力も低いだろう。
だが、これにより少しでも教会を倒壊させる助けとなれば────


無情にも振り下ろされたラウンドシールドは僕の脚をしっかりと打撃し、
下方向へのベクトルを与えることでリタイアへと導いた。


炎常寺 真  再 起 不 能
767 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/17(月) 00:33:57.67 ID:F4wh5AFd0
>>757
橋へと向かうが、追いかけてはこないようだ。
こうなれば、邪魔する者はいない。

橋を渡り、教会へと向かう。
よく見たら、川の水量が増えている。

「…よっしゃ、ええこと考えた♪」

水流操作で川の水を自分の進む方向、つまり教会方面に誘導。
そして歩くこと暫く…

「…真打のお出ましや!!」

教会に到着。…川から引っ張ってきた水流と共に。
到着と同時に激流が教会へと勢いを増す。

【教会に到着しました】



768 :カイル :2012/12/17(月) 00:35:41.80 ID:fikwI1E10


「結局何事もなくついちゃったなぁ……」

目にするのは、なんだかしっちゃかめっちゃかな教会付近。
一体一が二ヶ所で繰り広げられてる。

ああどうしよう、どちらを味方するべきだろう
どちらもあんまり知らない人たちだし雪でも投げてみようか

「――なんだ終わりか。」

と思ったら終わったのでさあ戻ろう
769 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/17(月) 00:36:16.21 ID:ReilFCNfo
>>762
「……なんだか納得いかないよ。そうやって座りながら戦闘か。
 まぁいいけどさ。それじゃあまあ。」

そう言って、表情を引き締めて。

>>761
「オレが、君を護るナイトに『イベント終了です直ちに―――――――――』


 ……折角格好つけたのに。」
770 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 00:37:06.02 ID:+ZPHSiiso
>>752,>>759
「簡単に中には入れてくれないみたいだ。
 ゆっくりもさせてもらえないみた・・・」

 自陣の教会の方から爆音がする。( >>754 )
 青組の教会の窓からも見える紅組の教会の炎上する炎。

「ふぇぇ…間に合わなかった。負けちゃった。」
 拠点を空けてしまったのが大きなミスかもしれない。

>>761
「」
// お疲れ様でした。楽しかったですよ〜
771 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 00:37:16.77 ID:nprj3mL+o
教会にテレポートしたのはいいが、すぐに試合が終わってしまった。
仕方なく、前線へと戻ることにする。
772 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/17(月) 00:37:48.47 ID:G/mUyIa9o
>>760
首を掴まれた。だが、もう終わりだ

「は、ん……もう終わりよ……は、やく……はなしな……さいよ……」
773 :コバルト=バルト(仮面のミニスカサンタ・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 00:37:56.11 ID:MdXqdBaWo

>>749

「そんなもの―――お゛!?」

雪の砲弾を防ぐなど容易いはずだったが、拳による粉砕が間に合わず鳩尾に一発喰らってしまう。
どうやら、戦闘や吹雪の中での移動などで体力に限界が来ている様だ。


「ぐっ……!」

砲台に居るアイツだけは叩きのめしたいという執念で、膝をつかずに持ちこたえる。

>>754
「ごめーん、敵と見間違えちゃったぁ! てへぺろー!」

反省の色が全く見えない。
774 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/17(月) 00:38:07.92 ID:IRUC9A7Uo
>>761
「ぐすっ、ぐすっ、……うぇー」

予想最前線まで戻ってくるが、まだ涙は止まらない。
ぼろぼろと流れる涙と鼻水で顔はぐちゃぐちゃだ。

「目が痛いーー、おつかれさまでしたー」

ひっくひっくとしゃくりあげながらも礼をする。
775 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 00:38:25.72 ID:3Qb4FKxgo
>>763
その銃弾が放たれるのと、爆発はちょうど同時だった。
最後まで笑顔で爆風に呑みこまれていった少女は、だが大きなけがもなく地面に横たわっていた。

戦闘終了のアナウンスが鳴る。
だがその声は、もう少女には届かない。

フェリシア 戦闘不能
776 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/17(月) 00:40:59.21 ID:F4wh5AFd0
>>761

「さあ、激流で教会ごと押し流すでぇー!!・・・・・・・・・・・・・・」

いざ教会を、というところで終了。

「…えーっと…」

水流はそのまま教会へ直撃。だが、終了した今、何の意味も成さない。

「…しゃーない、戻ろうか…」
777 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/17(月) 00:41:22.33 ID:G/mUyIa9o
────────イベント────────







吹雪は止み、予想最前線には暖かい味噌汁、カレー、シチューが用意されていた
真ん中にはキャンプファイアーが設置されており、辺りの銀を照らし出している
給仕しているのは髭面と赤髪、そしてアナスタシアだ

トマスは拡声術式を手に当て、マイクテストをした後、結果発表を行う準備をしている
死んだ人間も敗北した人間も、それ以外も、全員集合だ







────────イベント────────
778 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:2体 :2012/12/17(月) 00:42:04.72 ID:rc8O5Xh8o
>>769
「あっはは。格好付かないね……」

立ち上がるクリオネだが、全身が服が透けるほど汗でびっしょり濡れており、その言葉も満身創痍と言った感じである。
長時間の戦闘を含む人形操作、それも2体同時だったので、本体は動いていないがとんでもない疲労だった。

「はぁ…はぁ…」

よろよろと動き出す。集合場所へ向かわなくては。

>>772
『ふん、言われなくとも……』

と手を離し、一泊置いた後にクリオネドールは光の粒子となって消え去った。
779 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 00:42:57.66 ID:+ZPHSiiso
>>777
「勝ちたかったな…。」
 残念そうな表情でシチューを口に運ぶとすぐに機嫌は戻った。
「美味しい!」
780 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/17(月) 00:43:10.35 ID:in0WRbYIO
>>761


「あー、うん、終わったんだー……」
結局のところ、自分たちもピンチだったらしく、
テレポートさせられた紅組教会には相手の組の人も多くいるように見受けられる。

「はー、疲れたけど楽しかったー」

脚を展開状態から元に戻し、捲っていたズボンを下ろして、見た目も普通に戻す。

>>777
うーん、キャンプファイヤーかあ。
結果だけ見たらトンズラさせていただこう。
正直眠い、ホテルに帰ったら直ぐに寝ると思う。
だが、とりあえずは集合地点に行くことにしよう。
781 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/17(月) 00:43:45.03 ID:rHZb1ZTg0
>>765
「・・・・・。」

『イベント終了です―』

イベント終了のチャイムが鳴った。タイミングが非常に悪い。

「で、who is this?」
彼は、杖を支えにして、病人のように少しずつ、膝を伸ばして立ち上がりながら、流暢な英語で言った。皮肉である。
左手は背中をさすっている・・・。かなり痛かったのだろう。

「イベント終わりましたね。再戦を受ける気なんかありませんよ?」

彼は事務調に、真顔で言った。かなりはっきりした口調であり、そして目からは
戦いたくないという強い意思とめんどくささが入り混じった光が感じられる。


ああ、寒い・・・・。



782 :カイル :2012/12/17(月) 00:44:58.69 ID:fikwI1E10


「――――」

端のほうで味噌汁すすり座り込んで、ぼんやりと主催者たちを見やる

783 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 00:45:36.62 ID:MdXqdBaWo
>>777

爆発に巻き込まれ衣服は全部吹き飛んでしまった。
残ってるのは何時も身につけている仮面と、股間を隠す最低限の布だけ。

後はもう素肌を晒した状態で収集に応じる。
784 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 00:45:36.85 ID:QI5Jpo2H0
>>775
「やってくれたねえ」
苦笑したがサクヤには、悔いが無い。
もし破片手榴弾が残っていたら、止められただろう。
どうやら、相手の方が上手だったようだ。
動かないフェリシアと、自分の名前を知っていた青組の相手に話しかける。聞こえないと分かってのことだ。

「お疲れ様。負けたよ」

そしてサクヤはアナウンスの方に歩き出した。

>>777
「頂いてもいいかい?」
ありがたく受け取った。

785 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 00:47:22.79 ID:nprj3mL+o
>>777
キャンプファイヤーの近くで、シチューを貰って食べている少女。
火のお陰もあって、シチューは心の底まで暖まるほど美味しい。

「……美味しい」

思わずそう口に出してしまうほど美味しかったらしい。
786 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/17(月) 00:47:48.69 ID:F4wh5AFd0
>>777
さて、戻ってきた。
見ると、ありがたい汁物が用意されている。

「お、味噌汁やん…兄ちゃん、それちょーだい!」

自分が和風メインの料理屋をしてることもあって、味噌汁は本当に落ち着く。
それにしても、疲れた体に食べ物はこうも美味しいものなのか。
味噌汁の温かさが体にしみる。
787 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 00:48:02.24 ID:3Qb4FKxgo
>>777
意識をとりもどした少女は、シチューを受け取り、集団から少し離れたところで地に腰を下ろした。
身体にしみいる暖かさを感じながら、今日の戦闘を省みる。
序盤の様子見に時間をかけ過ぎた。砲台に対する警戒の薄さ、樹林の異常に気付く遅さ。

「・・・・・・はあ。まだまだ、か」

一人ごちて、シチューを口にはこぶ。
ぼんやりと集まった人たちを見ながら、ついついわずかばかりの感傷に浸ってしまう。
自分が顔を憶えられないよう集団から離れていることが、少しだけ寂しい。
それも自分の選んだことであるというのに、だ。

「ほんと、まだまだだなー・・・」
788 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/17(月) 00:48:33.21 ID:IRUC9A7Uo
>>777
「うーん、お味噌汁美味しいですねえ……」

言いながらもまだ涙目だ。どこか味噌汁に感動しているようにも見える。
キャンプファイヤーの火に当たりながらホクホク顔で味噌汁を飲む。

「そういえば、うちのチームは勝ったんでしょうか…?」

自分がしたことといえば橋を落として林を焼いただけだ。
最後の一矢も報えなかったのだが、果たして結果は―――
789 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/17(月) 00:48:39.44 ID:ReilFCNfo
>>770
「中に入れるも何も、終わっちゃったね。
 昨日の敵は今日の友、まぁ仲良くしようか。」

>>778
「おいおい、そんな扇情的な格好で、そんな声挙げて。
 折角だから此処で格好つけさせてくれ、肩をかしてあげよう。」

座っていただけに見えた彼女が此処まで疲労しているとは、と至極真っ当に驚いて。
彼女の真横へと歩み寄り、其の腕をとる。」

「今日の友は明日も友だ。……駄目だ、全然マーダーらしくない。」

>>777
「味噌汁は赤味噌に限るね。折角雪原なんだから、ボルシチも欲しかったな。」

文句を言いつつ、集合場所に。
790 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/17(月) 00:50:15.34 ID:G/mUyIa9o
>>779
髭面が蛍子に気づいたのか、手を思いっきり振る

「嬢ちゃんじゃないかー!頑張ってたんだなー!」

>>780
シニフィがそちらに気づいたのか、コップに入った味噌汁を差し出し

「どうですか?温まりますよ?」

満面の笑み、営業スマイルでそう言った

>>783
トマスが大爆笑でそちらを見ている

>>784
アナスタシアが喜色満面の表情でサクヤに気づいて、髭面と同じように手を振った

791 :【青組】彩楓 ファーコートの少女 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:50:45.53 ID:H6SActu6o
>>781

【イベント終りょ『あっ、お疲れ様でしたぁ♪』

何というスイッチの切り替え速度、猫かぶりメンタル。
アナウンスが鳴ったと認識したその瞬間にはイヤホンを耳から引き抜き、両手を合わせてウィズへと駆け寄っていた。

『はい、彩楓(ツァイフォン)と申します』
『良い所で終わっちゃいましたねぇ……何でしたら…最後まで、しちゃいます?』

無駄に蠱惑的、何故か煽情的な仕草で笑みかけて、直後『なーんて、冗談ですからね?』と付け足すのだった。


『……教会に戻れ、だそうですけど…宜しければ、ご一緒しましょうか?』

承諾すれば、そのまま二人で結果発表の会場へと向かうが──?
792 :炎常寺 真 紅組 :2012/12/17(月) 00:51:55.31 ID:in0WRbYIO
>>790
「あ、僕に?
ありがとー、ちょっと疲れてたからありがたいなー」

別に棒読みというわけじゃない、気が抜けてしまって緩みまくっているだけ。
疲れたのが本音だ、勝てなくて残念……なのかどうかは結果を見なければまだわからい。
793 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 00:52:10.10 ID:+ZPHSiiso
>>783
「お兄さん寒くないの?」
その姿があまりに気になり声をかけてみる。

>>785
「美味しいね」
いつか占いをしてあげた子だ。
794 :茶髪の青年 E.防寒着 地図 :2012/12/17(月) 00:52:31.43 ID:WFUIkQSP0
>>777
「おっと……結果発表か」
全員集合の報せを聞き、やや駆け足でキャンプファイヤーのある元へと向かう。

ずっと樹林に立て籠り…敵が来る度に木陰に身を潜めやり過ごしていた為
殆ど仲間に貢献する事は出来なかったが、まぁ…肝心なのは結果だ、終わりよければ全てよしだ

…と罪悪感を捨てようと、必死に自分に言い訳をする。

//すいません、寝落ちしてしまい殆ど参加出来ませんでした
795 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/17(月) 00:52:47.18 ID:rc8O5Xh8o
>>789
「そ……ありがと」

大人しく肩を貸してもらい、集合場所まで向かうことにした

「私も今の状況は私らしくないよ……お互い様だね」

と軽く笑いかけ、会場に着いた後にここまでで良いよと言い、離れていく。

>>777
「シチューね」

思い出深い料理だ
せっかくだからとシチューを受け取り、少し離れた所へ腰掛ける。
796 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 00:54:00.46 ID:+ZPHSiiso
>>789
「うん、いいよ。
 雪合戦の相手してくれてありがとう。」
 握手を求めて小さな右手を差し出す。

>>790
「あ、おじさん!うん、それに楽しかったよ。」
797 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 00:54:49.97 ID:MdXqdBaWo
>>790
その笑顔が妙にムカついたので、雪玉を投げつける。

相手が砲台で自分を狙ってきた張本人とは気付いていないようだ。

>>793
子供が話しかけて来たので、とりあえず雪玉を投げつける。

「ガキとは鍛え方が違うんだよ。鍛え方がな」
798 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/17(月) 00:55:36.51 ID:G/mUyIa9o
>>785
「ういうい、いっぱい食べろーただ飯だぞー」

髭面がそういうとシニフィがボディーブローを一撃いれた

>>786
「は、はーい。どうぞー!この横の汚らしいおっさは無視してくださいねー」

>>787
トマスは笑い涙を拭き取り、そちらに気づいたのか近づいて行く

「あら、私はしてやられたと思うけど?良くやったじゃない」

>>788
「あらあら、そうね、景品もあるもの」

>>789
「ロシア人の方でー?寒さには慣れてたりしてそうなんですがー」

シニフィが言う

>>794
「まぁまぁ食えや」

髭面がそういうと、ブロッコリーを差し出した
素材丸々

799 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 00:56:09.82 ID:+ZPHSiiso
>>797
ムッとした表情で脛を蹴る。
「馬鹿…。」
800 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 00:56:17.49 ID:QI5Jpo2H0
>>790
「戦いの後に贅沢をするのも悪くない。
 ご飯が美味しく感じられるよ」

手を振り返す。おそらく美味しくて、凄いペースで食べてしまうだろう。
行儀も何もなしで。
801 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 00:56:58.20 ID:nprj3mL+o
>>793
「……あっ、この前の……」

勿論覚えている。というより、占いをしてあげた人全てを少女は覚えていた。
この子も参加していたのか……彼女の問に、無言で頷いて答える。

「吹雪と、相手の雹が直撃して、結構痛かったけど……。
 ……勝てたかな」

シチューをもう一口食べ、そう呟く。
802 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/17(月) 00:57:52.55 ID:F4wh5AFd0
>>785
「あ・・・!」

見れば、川で相手をした子がいる。

「・・・お疲れさん!何やあれ、凄かったな!カードで色々やって…」

親しげに声を掛ける。
戦い終わればノーサイドなのは理解していただきたい。

>>798
「む、無視…」
803 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 00:59:06.36 ID:nprj3mL+o
>>798
ただ飯はただ飯なのだが、少女としては何故彼がボディーブローを入れられたのか分からず

「……?」

と、少しだけ首を傾げて、疑問を表すことしか出来ない。
そして、シチューを食べて一言。

「落ち着く……」
804 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 00:59:27.45 ID:MdXqdBaWo
>>799
「だぁーっ!! いてーなクソガキ!背も短かったら気も短いんだな!ケッ!」
蹴られた脛を擦りながら、少女に吠える。気の短さならこっちも負けてない。

「……ったく。今の俺がご機嫌じゃなかったらお前なんざワンパンだぜ、ワ・ン・パ・ン!」
805 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 00:59:47.06 ID:3Qb4FKxgo
>>798
「ああ、どうも」

たしか、今回のオペレーターを担当してた女性だ。
敵チームのメンバーでもあったはず。

「あは。気を使わせちゃったかな、大丈夫だよ」

いつも通り、いつも通りだ。
寂しさも自省も胸の奥に押し込めて、まるで子供のように無邪気な笑顔をつくる。

「最後も自爆だったし、もっと頑張らないとねー」

実際の戦場だったら死んでたわけだし、と少女は付け加えてからシチューを口に運んだ。

「・・・・・・ああ、おいしい」
806 :カイル :2012/12/17(月) 01:00:42.13 ID:fikwI1E10


「あー、お味噌汁のおかわりくださいな」

とからの器を差し出してみて
807 :赤服サンタコスのトマス 赤組 :2012/12/17(月) 01:00:44.29 ID:G/mUyIa9o
>>795
トマスがニヤリとそちらを向くと、片目を瞑ってウインクとした
良い戦いだったぞ、という意味だろうか

>>782
こちらにはこないのだろうか、とシニフィが見やるも、孤独が好きなのだろうか
あまり触れないでおこう、と呟いた

>>797
かわし、爆笑しながら発表台から転げ落ちる

>>796
それは良かった、と髭面は笑う

>>800
「だって、こんなこともう二度とないでしょうね
クリスマスの、サンタのおかげでしょうね」

そして仮面の男をみて大爆笑する
808 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:1体 :2012/12/17(月) 01:00:47.23 ID:rc8O5Xh8o
「……ん」

クリオネは中央の輪には入らず、少し端で座っている。
隣にはメイド服のドールを置いて、シチューの皿とスプーンを持たせている。
つまり食べさせてもらっているのだ。いや、実際には自分で自分に食べさせているのだが

「今日のイベントは自分の能力を試すいい機会になったね……
 て熱いわよ。ちゃんとふーふーして冷まして!」

自分で操作しているはずのドールをしかりつけるクリオネ。
ちょっとシュールだ。
809 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 01:01:17.32 ID:QI5Jpo2H0
>>787
そんな人物に歩む人間が一人。
「アンタ、よく頑張ったね。目的のために突き進み、手段を選ばない。
 おかげでしてやられたよ」
ヒヒヒヒヒ、と不気味に笑う。サクヤはどうしても、この相手と話がしたかった。
「青組が勝利した要因は、何だと思う?」
アドバイスを聞く。
反省をしたい。敗北を糧にするのはとても重要だ。
810 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/17(月) 01:01:20.78 ID:rHZb1ZTg0
>>791
「・・・・・・。」

彼女のスイッチの切り替えし―猫かぶりについ、彼は見入った。今、
彼の目は、あまりの変貌っぷりに目がまるくなっているだろう。そしてなにより

(センスあるなコイツ・・・。)

あんただれ?と聞いてこの変貌と反応である。この切り替えしには
賞賛せざるを得ない。

ちなみに蟲惑的なその動作には反応しなかった。凄まじいほどの
無反応。それどころか多少が目が冷たい。視線は絶壁に向いている。

「ええ、お願いします。」

しばらく、(皮肉的な意味で)見ていた後、彼は、そういいながら承諾し、
お辞儀をした。
811 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:1体 :2012/12/17(月) 01:02:01.72 ID:rc8O5Xh8o
>>807
「……ふふ」

笑顔で答えるクリオネ。
面白い戦いだった。全力で戦ってみるのも面白いと思った相手だった。
812 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/17(月) 01:02:05.43 ID:IRUC9A7Uo
>>798
「景品!」

そう言えばそんなことも言われていた気がする。
そのなんとも甘美な響きにうっとりとしながら味噌汁を飲む。

さて、次はシチューでも頂こうか……

813 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 01:02:58.59 ID:nprj3mL+o
>>802
「あ、……お疲れ様」

先ほどの彼女だ。もう試合終了ということも有って、取り合えず攻撃はしない方向で。
シチューを一口食べて、彼女にポケットから出したカードを見せる。

「……私の能力。これの意味を操って色々出来る。
 貴女のも凄かった。特にあの雹は痛かった」

見せたのはタロットカード。意味が沢山あるというのは、社会的に伝わっているのか。
それはともかく、先ほどの川での戦闘を思い出して、ブルッと身震いした。
814 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/17(月) 01:03:36.03 ID:ReilFCNfo
>>795
「困った時はお互い様だよ、何だったらオレに惚れてもいいんだぜ?」

其の言葉に気を大きくしたか、機嫌良く、軽く調子に乗りながら向かっていった。

「本当、変なとこでまたお互い様か。それじゃあ!」

片手を挙げて、其の背を見送った。

>>796
「痛かったろうな、すまないね。」

厚手の手袋を取って、彼女の小さな手を握る。

「全く、本当にマーダーらしくないな。やはり運動の後はすがすがしくなるからか?」

>>798
「いいや、アニメの影響だ。私は純日本人だ。カレーをくれ。」

無駄に真剣な面持ちで言った。
815 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 01:03:39.25 ID:MdXqdBaWo
>>807
転げ落ちた隙を見て、大量の雪玉を投げつける。しかも石つぶてが入った雪玉を

「おらおら! サンタクロースからのプレゼントだ!喜べ!」
816 :茶髪の青年 E.防寒着 地図 :2012/12/17(月) 01:04:08.49 ID:WFUIkQSP0
>>798
「あぁ……ありがt……
………いや、分かるよ…何もしなかったのは悪いと思うよ
でも、さぁ…寒かったんだし、もっと暖かいものをお恵みくだされよ」

とは言うものの、受け取り
不満げにブロッコリーをかじる。
817 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:06:24.94 ID:+ZPHSiiso
>>801
「覚えていてくれたんだ。わたしは螢子だよ。
 今日は負けちゃったね。」

>>804
「怒ってるじゃないか。嘘つき〜」

>>814
「『まだ』って何?」よく分かっていないようだ。
818 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 01:06:38.36 ID:QI5Jpo2H0
>>807
「そうだねえ。クリスマスより、アタシは楽しかったと思う。
 もちろん企画者と参加者、アナスタシアとアンタのお兄様のおかげだけどね」
軽くウインクする。茶目っ気を出した。
819 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 01:08:17.91 ID:3Qb4FKxgo
>>809
「どうも、お姉さん。わたしもあそこで追いついてくる人がいるとは思わなかったよ」

爆発の寸前に見えたのはこの人だ。そう確信して少女は言った。
本来チームメイトであるコバルトがいるのだから、とも思うが・・・まあ、彼との関係上それに期待できないことは十分に理解している。
無邪気な笑顔を向けて、少女は問いかけに答える。

「まだ勝ったと決まったわけじゃないけど・・・まず人数差があったらしいっていうこと。これが大きい。
それから攻撃を最優先したこと。短い時間で本拠地までたどり着くにはこれが必須だった。
そして適材適所であったこと。それぞれが自分の役割を理解してたことでお互いの行動が破綻せずに・・・これはちがうかも。
パッと思いついたのはこれくらいかな」
820 :赤服サンタコスのトマス 赤組 [saga]:2012/12/17(月) 01:08:47.54 ID:G/mUyIa9o
>>805
くくく、と笑を堪える
この笑は何だろうか、相手を見下す訳でも無く、面白い事があった訳でもない

「もしかすればこの先相対するかもしれないけど、その時は宜しくね」

>>806
シニフィがそちらに気づく、孤独が好きなわけでは無いらしい

「あ、はい!待ってくださいね!!はい、どうぞ。どうでした?今回」

>>812
「おうおう!ほれほれいっぱい食えよ……っと」

シチューを差し出す

>>814
「な、なんだそうなんですかー」

カレーはアナスタシアだ。アナスタシアが男にカレーを差し出す

「宣伝とかやっちゃっても良いらしいですねー。もし何か企業とかやってたら宣伝のチャンスかも」

>>815
トマスの顔面に全てめり込み、頭部から血が流れる
一筋のそれは目に入り、血の涙となれば

「死ねッ!!」

サンタコスがサンタ?に殴りかかる

>>816
「ちょ、先輩可哀想です!!すみませんアホの上司がー!はい」

渡したのはマヨネーズだ
821 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:10:28.89 ID:+ZPHSiiso
>>820
サンタがサンタと喧嘩してる…。
822 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/17(月) 01:10:55.34 ID:F4wh5AFd0
>>813
「あはは、今回は私に地の利があっただけやから!何も無い所やったらどうなってたかわからんで!」

人懐っこく笑う。その姿を見れば、明確な敵意を持った人間でないのはすぐ分かるだろう。
そもそも普段はフレンドリーな人間だ。

「へぇ〜…何や、凄いな!…あ!そのカード、占いで見たことあるわ!
えーっと…その…タロット占いやったっけ?」

表面的な知識だが、カードで占いをするということは知っていた。
ならば、彼女は占い師かな?などと色々思いをめぐらす。
823 :赤服サンタコスのトマス 赤組 [saga]:2012/12/17(月) 01:11:10.50 ID:G/mUyIa9o
>>818
アナスタシアの胸にキュンと来たものがあったのか、髭面を一瞥して

「お兄様とサクヤさんは違いますからね!?けど後でサクヤさんとホテル行ってもイイですかね!?」

髭面が祓うようにおうおうすきにしろ、というとアナスタシアは跳ねながらに喜んだ

824 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 01:11:24.43 ID:nprj3mL+o
>>817
「占ってあげた人は、皆覚えてるから。
 ……私は彼方。……自己紹介は、した? まぁ、いいけど」

軽く自分の名前を言って、またシチューをぱくつく。どうやらお気に入りのようだ。
彼女の負けちゃったねの発言には、軽く首を横に振ると

「まだ分からない。此方だって、大分教会が襲撃されてたから」

と、平坦に、抑揚の無い声で答えた。
825 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 01:12:40.47 ID:3Qb4FKxgo
>>820
「相対する?ううん、わたしはいつだって雇い主の味方だよ。
つまりお金を払ってくれればそんなことにならずにはすむってわけ」

らしくない軽口だが、たまにはいいだろう。
実際少女はそろそろ新しい職を見つけようと思っていたところだ。
それに、久しぶりの出会いを楽しみたいという想いも、胸の内のどこかにあったのだ。

「知ってると思うけどわたしはフェリシア。フリーランスで戦闘員兼暗殺者をやってるから、依頼があればいつでもよろしく」

ちゃっかり装備から名刺を取り出して、差し出す。
826 :カイル :2012/12/17(月) 01:13:28.79 ID:fikwI1E10
>>820

「特になにもですね
怪我したわけでもなければ、無理に動いた訳でもなく」

あまり疲れてなさそうな様子で背におった機械大剣をかちゃりと背負い直し苦笑を浮かべ
味噌汁を受け取った
827 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 01:13:35.40 ID:MdXqdBaWo
>>817
「うっせー、怒ってねぇって言ったら怒ってねぇんだよ!」

そう言って、もう一度雪玉を相手に投げつける。

>>820
殴りかかるサンタコスの女を迎え撃つ。全裸に近い恰好で

「オラァ!テメェが死ねぇ!!」
非常に見苦しい男と女の取っ組み合いが始まった。
828 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:14:12.43 ID:+ZPHSiiso
>>824
「ううん、みんなで力を合わせられた彼方ちゃん達の勝ちだよ。」
829 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:15:19.69 ID:+ZPHSiiso
>>827
今度は避けて「アカンベー」をする。
830 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 01:15:43.90 ID:QI5Jpo2H0
>>814
「そっちにとっては不本意な戦い方をしてしまったねえ。実戦ならとっくにアタシが死んでたよ」
限定的なルールを駆使しての戦いだった。
「アンタに範囲攻撃潰されたのが響いたよ。肝心な所で役にたてなかった」
握手を求める。

>>819
「アタシ達はまず作戦に時間が掛かりすぎたからねえ。どうやらアンタ達は行動が迅速でうまく噛み合ったらしい。
 見た感じ攻守共にバランスが良かったし、いいチームだったと思うよ。
 人が多いのは武器だけど、仕方ないね。それならこちらでもやりようはあったし」

自分なりに考察を進め、情報を交換した。
悪くない感覚だ。


 
831 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/17(月) 01:16:36.35 ID:IRUC9A7Uo
>>820
「わーい、ありがとうございますー」

シチューの入った皿を嬉しそうに見つめては笑顔で礼を言う。

>>820
「なんだろう、あの騒ぎ……」

全裸に近い男とサンタコスの女性の乱闘に目を向けながらシチューを一口食べる。

「おいしー、幸せ」
832 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/17(月) 01:17:47.32 ID:ReilFCNfo
>>817
「うーん、そうだな、『まーだー』君には分かんないかな……



 まぁ、その、なんだろう。
 ………オレが言えることは、これを自称する奴にあったらすぐさま逃げろって事だな。」

赤面して、顔を片手で覆いながら言った。

>>820
「うん、引き気味だな。実に健全な反応だ、可愛らしい。」

カレーをもそもそと口に運ぶ。

「なんだ、そんなのもあるのか。じゃあ新世会の宣伝でもしようかな。
 あー、でも……まぁいいか。やっていいならするかな。」
833 :茶髪の青年 E.防寒着 地図 :2012/12/17(月) 01:18:19.41 ID:WFUIkQSP0
>>820
「うん、食べやすくなったね!
……って、違う! 俺は暖かい物が、暖かい…温もりが欲しい!!」

と、ブロッコリーにマヨネーズをかけながら言う。
貰える物は貰う…そこはちゃっかりしているらしい。
834 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 01:18:44.46 ID:nprj3mL+o
>>822
「……私があそこにいたから、戦闘になった。
 つまり、最初から貴女が有利だった。何も無い所だったら確かに分からなかったけど、今回は負け」

笑う彼女に、此方も僅かに口角を上げて微笑する。
こういった、純粋そうで、フレンドリーな人が少女は好きだった。

「そう、タロットカード。カードは78枚。それぞれに色々な意味がある」

色々な攻撃が来て、ビックリした? 小首をかしげながら、彼女にそう問うた。

>>828
どうかな。 と少女は呟き

「作戦会議中に、いきなり仲間に雪玉投げた人がいたから……あ、あの人」

指差す先は、やはり全裸に近い姿で主催者と取っ組み合っている男だ。
835 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:19:21.94 ID:+ZPHSiiso
>>831
「わたし知ってるよ。
 動物番組のビデオで似たのを見た。」
 トマスとコバルトの取っ組み合いを指さして、
「偉い人はああいうのを発情期」っていうんだって。
836 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 01:19:31.84 ID:MdXqdBaWo
>>829
「もう我慢ならねぇ!! テメーもくたばれぇ!!」
トマスと醜い争いを繰り広げる最中で、螢子にも飛びかかる。

>>831
“偶然”雪玉がアイルの方に飛んでいく。

投げたのはコバルトだが、事故なので知らん顔している
837 :赤服サンタコスのトマス 赤組 [saga]:2012/12/17(月) 01:20:30.79 ID:G/mUyIa9o
>>827
なんだこの変態仮面!!と股間に一発蹴りを入れようとした

>>825
変態と取っ組み合いになりながらも、らしくない笑みを浮かべて名刺を貰い受ける
ふむ、フリーランスか、と考えてからにいう

「私は……っとぉ。L.M.G.副官長、トマスよ。
そうね、貴方が……欲しいものね」

告白だ、受け方によっては

>>826
シニフィは笑いながらにいう

「ですかー、主催者が悪いですよ多分馬鹿ですからー」

思えば主催者とこの男は一度相対した事があるのだ
顔見知りなのだ、しゃべりかけてみるといい

>>833
サラダエレガンスを取り出しかけたが、味噌とお湯を渡した髭面は満面の笑み

838 :【青組】彩楓 ファーコートの少女 [sage saga]:2012/12/17(月) 01:20:42.49 ID:H6SActu6o
>>810

『あっはは、こんなの遊びですからね』『こちらが私の普段の姿、ですよ?』
『ノーサイド──試合が終われば勝ち負け、敵味方なんて関係ありませんから』

くすくすと鼻で笑いながら、歩き続ける二人はやがて、結果発表の会場へと辿りつく。
─余談だが、彩楓は断じて絶壁ではない、むしろ大きい部類に入る。


『……そういえば、そちらの名前を、まだお伺いしていませんでしたね?』

味噌汁を適当な器に注いでから、それを両手で包むように持って、啜りながら問うのだった。

/すいません遅れましたァ!
839 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 01:21:06.64 ID:QI5Jpo2H0
>>823
「軽い触れ合いだけにしておくれよ。友達とそういう関係になったら、色々とタガが外れそうなんだ」
あえて拒否はせずに妥協した。少しだけ彼方のことを考えて、溜息をつく。
恋愛的に好き……と言う訳ではないが、友達と仲良くなるのはいいことだ、うん。好きではあるし。
840 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 01:22:21.97 ID:3Qb4FKxgo
>>830
「そうだね・・・私が知る限りでは、最初に飛び出していった人数はそう変わらなかったはずなんだ。
だからそっちにも伏兵を放つっていう選択肢はあったはず。
水を扱う人がいたんでしょ?誰かは知らないけど。
その人と火を扱う人が最速で河川まで辿りついていればこっちの勝ちはなかったよ。
でもこっちも事前の打ち合わせと作戦行動が出きればもっと早く爆破までいけたと思う。
でもお互い、急ごしらえのチームにしてはがんばったと思うよ」

つい真面目に自分なりの分析を語ってしまった事に気付いて、少女ははっと顔をあげた。

「あー・・・。ごめんねお姉さん。つまらない話をしちゃって」

接待なんて慣れてるはずでしょ?
そう自分に問いかけて、ゆるみかかった気を引き締める。
おかしい。どうも今日は口が勝手に動いてしまう。
それが寂しさゆえのことだと少女自身は気付かないままで、癖になった笑顔を向けた。
841 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:24:05.75 ID:+ZPHSiiso
>>832
「うん、わかったよ。」
 仕事でなければそうする。
 その程度の生返事だ。

>>834
「ああいうのを変態っていうんだって。
 彼方ちゃんは女の子だから変態に近づいちゃいけないよ。」

>>836
「やめて!やめて!図星だから悔しいんでしょ!」
 簡単に押し倒される。少々の自業自得があるとはいえ、
 自分が巻いた撒菱でコートをボロボロにされた少女が押さえつけられる。
 情け容赦無い死神のような別の顔を持つ少女だが普段はこんなものだ。
842 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/17(月) 01:24:08.43 ID:F4wh5AFd0
>>834
「うんうん、そら驚いたわ!
私な、最初は炎が来ると思ってたんやで!それが何や、雪球は飛んでくるはワケの分からん衝撃波が飛んでくるわ…」

独特の関西弁で、ありのままの胸中を楽しそうに話す。

「予想できへんから、動きを止めるしかないわーってなってな、それであんな風に凍らせたっちゅうわけや!」

一度顔を合わせた人でも、まるで友人のように親しげに話す。
これが彼女らしさでもある。
843 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 01:24:54.41 ID:3Qb4FKxgo
>>837
「えー?そういう意味じゃないのに」

年齢に適したやわらかい表情でフェリシアは笑った。
彼女にしては珍しい素の表情だったが、すぐにいつもの無邪気な、あるいは作った笑顔に戻る。

「うん、いつでも依頼お待ちしてますよ」
844 :カイル :2012/12/17(月) 01:25:11.25 ID:fikwI1E10
>>837


「そうなんですか?
んー…………」

主催者のほうを見やる、ああ、以前戦った人か。ぼんやりと覚えている。
だが、今彼女の回りの輪に入るのは無粋というものだろう

「――遠慮しときます、お味噌汁おいしかったですよ。それでは」

/明日学校なのでこのへんで
/お疲れさまでした。
845 :茶髪の青年 E.防寒着 地図 :2012/12/17(月) 01:26:26.91 ID:WFUIkQSP0
>>837
一瞬見えたそれに種類の問題じゃない! と…ツッコミを入れようとしたが
何か、もういろいろと疲れていたので心の中に留めておく。

「セルフかよ…いや、具をくれよせめて! ワカメとか」
846 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 01:27:05.36 ID:MdXqdBaWo
>>837
「ふぅんっ!!」
がら空きになっていた股間に蹴りが鋭く突き刺さる。
股間を中心に、身体の先から先までと激痛が広がっていく。―――メッチャ痛い。

「……良い蹴りしているんじゃなかろうか、この女……!」

痛みを必死に抑え込みながら、言葉を発する。色々限界がきてそうだ。

「名前、教えろ」

>>841
押し倒したのは良いが、股間を蹴られて力が入らない。

「…………。」

何もできないまま、動きが止まっている。
847 :赤服サンタコスのトマス 赤組 [saga]:2012/12/17(月) 01:28:22.15 ID:G/mUyIa9o
────────イベント────────



結果発表だけど、みんな楽しんでくれてるから聞き流す程度でいいわ
優勝は脱落者を出しながらも赤組の教会を崩落した青組の勝利よ、おめでとう
優勝商品は自家用車(トナカイ)よ、一人一台用意したから好きなのを取っていってね。食用としても活躍するわ
参加賞は後日、個人に配送させて貰うわ
このまま楽しんでくれたら嬉しいわ。帰るもよし、もう少し話してからでも良いし、自由だわ
平和って、たまに味わうから良いのね



────────イベント────────
848 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 01:28:43.95 ID:QI5Jpo2H0
>>840
「先に陽動を作れば良かった……と。なるほどねえ。
 人数差もあったけれど、逆に作戦をもっと練ればよかったかもねえ」
うんうんと頷いて。

「いや、アンタの話は興味深いし分かりやすくて面白い。とても参考になるよ。
 また機会があったら、色々戦略について教えてほしいぐらいだね。
 最近戦略に興味が出てきたんさ」
サクヤは満面の笑みを返す。純粋にこの会話を楽しんでいた。
849 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 01:30:18.93 ID:nprj3mL+o
>>841
「……うん、大丈夫」

といっている途中に、彼女が押さえつけられてしまう。
……少し考えた少女は言うだろう。


「でも、親しい人に危害を加える人は嫌い」

>>846
と言うなり、カードを1枚突き出し、男に向かって

(力のカード、その意味は「力」)
「   S     I  M  I P 」

と言い、腕力の強化によって思い切り男を殴り飛ばそうとするだろう。
850 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:30:27.16 ID:+ZPHSiiso
>>846
「・・・・。」
 限界寸前の男の股間を蹴ってみた。
851 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:31:08.70 ID:+ZPHSiiso
>>847
「お鼻が光る?!」
852 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:1体 :2012/12/17(月) 01:32:38.07 ID:rc8O5Xh8o
>>847
メイドドールと共に賞品に近づくクリオネ

「……要らない」

『ですね……』

トナカイを貰ってどうしろと言うのか。途方に暮れている。
853 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/17(月) 01:33:13.26 ID:ReilFCNfo
>>841
「まぁ、君にとってオレなんて其の程度だろうね。
 いやー、侵食感染の尖兵が羨ましいなぁ。あの帽子バカめ。」

防寒帽を取って、皆を見渡し。

「ここはHENTAIの多いキャンプファイヤーだね。」

>>847
「……おいおい、トナカイはともかく、食用は無いだろう食用は……
 余りにも浮かばれないだろう……。」
854 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 01:33:39.05 ID:nprj3mL+o
>>842
「意味は沢山あるからね。……タイムラグが唯一の弱点かも」

そうは言っても、このイベントではその弱点はあまり目立たなかったが……
しかし、話しているだけで楽しくなってくるな、そう少女は思う。

「凍らされた時は、結構危なかった。……まぁ実際は、教会に戻ってきたわけだけど」

1枚カードを見せる。ソードの6、意味は帰郷……そう教えてあげた。
自然と顔が、笑顔になってきた。
855 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/17(月) 01:34:33.88 ID:IRUC9A7Uo
>>835
「え、発情期?」

少女の言葉にスプーンを加えたまま目をぱちくりさせる。
なるほど、発情期にメスを取り合うオス同士の戦いに見えなくも……
見えなくも……なくはない。

「発情期、ですか……」

ともすれば人間は年中発情期なのだが……
なんだか感慨深いものを感じて呆然とコバルトとトマスの戦いを見守る。

>>836
「わぷ!」

雪玉が見事に顔面にクリーンヒットする。
ぐしゃり、と落ちたのは食べかけのシチューの上で。
わなわなと怒りにふるえるとコバルトに向けて雪玉を投げつける。
856 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 01:35:11.40 ID:3Qb4FKxgo
>>847
「トナカイ・・・・・・」

一応商品にも期待してたんだけど・・・。
内心でがっかりしながら、すぐに売却ルートを頭の中で思い浮かべる。
少女は帰り際に受け取りに行くだろう。

>>848
「わたしだって専門じゃない、どころかそのための教育をしたわけじゃないよ。
ただ、戦略だって知らないと生きていけないってだけで……。
お姉さんは普段何をしてる人なの?軍人さん、っていうわけじゃなさそうだよね」

装備ひとつとっても拳銃以外の火器は見当たらないし、おそらく異能力者だろうとあたりはつけている。
それでも聞いてみたのは、少女もまた興味があったからだ。
満面の笑みに笑顔を返し、だがそれが作り物であることにどこか申し訳なく感じてしまう。

わたしは暗殺者なのだから、と小さな声が心の内で聞こえた気がした。
857 :赤服サンタコスのトマス 赤組 [saga]:2012/12/17(月) 01:36:19.91 ID:G/mUyIa9o
>>843
ふふ、と玉に減り込む足の力を強めて大事に名刺を懐にしまった

>>844
残念です、とシニフィは笑い、見送った

/お疲れ様ですー

>>845
「最近のインスタントってワカメも入ってるんだってな、しらなかったゔぉっ」

ボディーブローを食らった髭面が泣きながら今度はちゃんとした味噌汁を渡す

>>846
トマスは胸に手を当て、言い張る

「私はL.M.G.副官長、トマス・デ・トルケマダよ
さて、あなたの名前をあてて見せましょう!!
ずぼり……違うずばり……変態仮面ねっ!」

きめぽーず

>>839
「残念、だけどこれが正解だよね」

微笑するアナスタシアは、髭面の腕に絡みついて、ふふ、と漏らす

858 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/17(月) 01:37:01.85 ID:IRUC9A7Uo
>>847
「トナカイって飼えるのかな?」

飼えるとしたらどうやって飼えばいいのだろう…
アイルの自宅は一人暮らしのアパートだ、トナカイは……飼えないだろう。

「フロストさん、食べるかな、トナカイ」

真剣な表情で悩む女子高生。
859 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 01:38:32.20 ID:3Qb4FKxgo
>>857
少女は困ったような笑いでそれを見ていた。

「あはは、それ、大丈夫なの?」

と口では言いつつ、同時にこうも思う。
ああ、最初っから最後まで邪魔してくれたこの男ならもっとやってしまえばいい、と。
860 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:38:33.75 ID:+ZPHSiiso
>>853
「しんしょくかんせん…?難しい言葉が沢山。
 あなたは実はすごい人?」
861 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 01:39:43.21 ID:MdXqdBaWo
>>847
「はぁ!? トナカイかよぉ!!」
驚きの優勝賞品に、股間の痛みを忘れて目を丸くする。

「……マジかよぉー、鼻が青くて喋るトナカイだったら嬉しいのになぁー」

>>849>>850

「―――甘いな!」
腕力を強化された彼方の拳を両手で受け流し、股間を狙う螢子の蹴りを太ももで挟んで受け止める。

「ふぅ……後少しで俺のタマキンが死ぬところだったぜぇ」

挟んだ螢子の足を離し、二人と距離をとる
862 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 01:39:54.11 ID:nprj3mL+o
>>847
「……勝ったんだ」

しかし複雑な気分だ、個人的には結構押されていたのに。
……しかし結果は結果だちゃんと優勝商品を持って返ることにしよう……そう考えていた少女に提示されたのは、トナカイ。

「…………トナカイ?」

思わず聞き返すも、本当にトナカイのようだ。

「食べるのかな、あの人」

居候先の家の主人、青年のことを考える。因みに青年は言う。食べないと。
863 :赤服サンタコスのトマス 赤組 [saga]:2012/12/17(月) 01:40:37.69 ID:G/mUyIa9o
>>851
「光るようにもできるけど、嫌じゃない?」

>>852>>853
「な、なによぉ!!私が折角捕まえてきたのにぃ!!
まぁいいわ。参加賞の方は期待してもらっても結構よ

>>858
「うんうん、これが普通の反応
もしかして彼氏だなぁ……ふふ、いいわねぇ」

>>859
「うんうん、大丈夫だし、この人むしろ喜ぶから、やる?」

何故か友人のようになっているが、これもこれでありか
864 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:40:49.35 ID:+ZPHSiiso
>>861
こちらも距離を取る。
「あやうく変態に悪戯されるところだった…。」
865 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 01:40:54.94 ID:QI5Jpo2H0
>>856
「そうだねえ、アタシは……友達作りを趣味としている人、かな。
 友達を作るのも、友達と話すのもアタシは好きなんだ。趣味にしてよかったなあと思うよ」
いい年をして言うことではないかもしれないが、自己紹介をするのならこれだろう。

「だってアタシは、弱いから」
簡潔に答えた。
866 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/17(月) 01:42:52.71 ID:F4wh5AFd0
>>854
「タイムラグってあれか、発動するときちょっと時間がかかるんか?」

戦っているときは全然気づかなかった。それだけ上手く弱点を隠して戦っていたわけだ。
自分は水がなければ何も出来ない。この弱点は、今回は川の存在で完全に補われていたが。

「…え!?帰ってたんか!?何や、それやったら意味あらへんやん…」

ちょっと落ち込む。実は自分でも行動不能にする作戦は上手いことやったと思っていたのだ。
それが、いとも簡単に帰られていたとは…

「…でもな、私やって制限時間がもうちょっと長かったら教会ごと潰せてたかも知れへんで!」

教会に向かうとき、水流操作で川の流れを教会方面に変えていた。
そのまま水を流していれば、教会は押し流されていたはずだった。

「ま、結局時間オーバーやったけどな!」

あっけらかんとしている。悔しそうにする素振りはない。
867 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/17(月) 01:43:22.35 ID:rHZb1ZTg0
>>838
「はぁ・・・・。」

これが普段ね・・・・。

ジト目で、ため息をつきつつ、そのあまりの変わり様に
驚いていた。彼の歩きは先ほどの戦闘?や走っていたおかげか、疲労によって
少し引きずるように見える。
まぁ、人間、そんなものなのだろうか。悪い意味でも、良い意味でも。


会場でまで歩き続けながら、彼はそんな事を、考えていた。


ちなみに胸はよく見たら大きかったという事に気づいたのは、会場についてからのお話。

---

会場についてから、彼はビーフシチューを、洋風の器によそい、そこにスプーンを
入れた。一番、食べなれた物なのだ、故郷で。

というより、イギリスというのは料理がまずい。これ以外の料理が不味すぎるだけだが・・・。

「ああ、ウィズです。魔術を主に。そういえば、銃とか使っていましたけど、
お役職は・・・。」

うまいのか―それ?味噌汁をすする彩楓を見ながら、質問に答える。
ふと、彼は銃を使っていた事がすっと脳裏に出た。わりかし平和な日本で
銃を使うのはかなりめずらしいと思うが―
868 :赤服サンタコスのトマス 赤組 [saga]:2012/12/17(月) 01:44:21.65 ID:G/mUyIa9o
>>861
「真っ赤な股間にしてやっても良いのよ?ん?」

普通のサイズの本を取り出して、宙に浮かべる

>>862
「農家に売れば高くつくと思うわ」

869 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 01:45:34.83 ID:MdXqdBaWo
>>855

「ぐえふ!」
ふとまず危機が去ったと思ったら、顔面に雪玉が飛んできた。

「何なんだよ今日は!喧嘩のバーゲンでもやってんのか!?」


>>857
「アホな事言ってるとその口、アロンアルファで固めるぞ」

「俺はコバルト=バルト。バルバルって呼んでもらいたいけど、テメーにはその権利はない」
「分かったかマヌケ?後申し訳ない胸張ってんなよ、マヌケ」
870 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 01:46:50.35 ID:QI5Jpo2H0
>>857
「アンタもいい性格してるよ。ヒヒヒヒヒ」
からかわれて少し残念だが、悪くない気分だ。この二人は、このまま幸せで居て欲しいと思う。
サクヤは素直にそう願った。
871 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 01:46:51.86 ID:3Qb4FKxgo
>>863
「それはやめときます。これ以上恨まれたら嫌だし」

笑顔でそう断るのにも理由があった。
少女は先日コバルトに正拳突きとも言える威力の掌底を肺に叩き込んでいて、
その件で今でも恨まれているのだ。

「いっそこのまま忘れてくれればいいのに・・・」

誰に言うでもなくそう呟いた。

>>865
「友達作り・・・?なんだか面白い人なんだねお姉さんは」

軽く笑って、言葉を続ける。

「お姉さんが弱いのなら、わたしはきっともっと弱いね。それじゃあわたしも友達を作った方がいいのかな?なんてね」

軽口なのか本心なのか、本人にも判断のつかない言葉だった。
そして唯一わかるのは、それはできないということだけだ。
自分に友達がいてはいけない。死にたくなければ、暗殺者であり続けたければ、そうあらねばならない。
872 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 01:48:44.91 ID:MdXqdBaWo
>>864
「え、なにそれ。怖い」
「お前みたいなガキにを出すとか、どこの異常性癖者?」
873 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:49:23.99 ID:+ZPHSiiso
>>872
黙ってコバルトを指さした。
874 :狂魅ヶ裂 円環 【異形化儀式術】 [sage]:2012/12/17(月) 01:49:33.59 ID:ReilFCNfo
>>860
「そうだな、凄そうな事を言ってるけど別に全然凄くない人だよ。
 今度また君に会うことがあったら、もっと詳しくオレについて教えようかな。
 また会う日まで、楽しみに待っているといい……いや、別に楽しみではないかな。」

脱いだ防寒帽を蛍子の頭の上に乗せた。
そして蛍子に背を向けて、自家用車(トナカイ)と少しの間格闘した後。
狂魅ヶ裂円環は、それに乗って帰路につく。


「……帰りはよいよいとして、其の後どうすればいいんだろう、これ。」


/落ちます!絡みありでしたっ!
875 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:51:18.36 ID:+ZPHSiiso
>>874
「またあう日、機会があったらそれは縁があったということ。
 おやすみなさい。」// おやすみなさい。お相手感謝。
876 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 01:51:56.55 ID:MdXqdBaWo
>>873
自分を指す指を掴み、冷たい雪の中に突っ込む

「ハッハッハー。最近の子供はギャグが面白いなー。マジ殺してー」
877 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 01:52:25.73 ID:nprj3mL+o
>>861
「……」

一旦引いた。当たれば面白かったのになーと思っていることは秘密である。

>>866
「カードを組み合わせればラグが出ないときも有る……けど、その場合はカードを1枚多く使っちゃうのが問題」

どうしても、ウィークポイントは出てしまうわけだ。しかし、それを引いても彼女の能力はほぼ万能と言わざるを得ない。
しかし高度な戦略は出来ない為、それが一番の弱点かもしれない。

「閃いたからね。―――教会ごと?」

前にも一度使ったことは有ったが、まさかこんな所で使うとは思わなかったと、改めて思い出してため息をつく。
シチューを一口食べて、危なかったんだ、そう呟く。
878 :赤服サンタコスのトマス 赤組 [saga]:2012/12/17(月) 01:52:56.72 ID:G/mUyIa9o
>>869
トマスは普段本を読むのが趣味なので、いつも本を携帯しては歩きながら本を読む
そして人と触れ合う時もできるだけ感情を見せないようにもしているし、静かなのが好みだ
司書をやっていたのもその理由がある、微妙な本を操るだけの能力だというのに、周りは囃し立てるから読書に集中できない
だが表情を見せる時は決まって嬉しい時か悲しい時、怒っている時と極端
戦闘の時でさえ感情を表に出さないトマスにとって、表情というのは珍しい物なのだ
トマスには嬉しい事があると銀髪をくるくると回す癖がある

「失礼ね、Cはあるわよ
バルバロッサね、了解したわバルセロナ
ていうか貴方の方こそ、その惨めなシャウエッセン以外のソーセージみたいなのしまいなさいよ変態」

若干顔を紅潮しながらも、銀髪を弄ってそっぽを向く
どうやら彼を気に入ったらしい
879 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:53:06.06 ID:+ZPHSiiso
>>876
「冷たい!冷たい!この人やっぱり変態だ。
 小児性愛の嗜虐性欲者だ!」
880 :【青組】黒髪の女子高生/天王寺アイル :2012/12/17(月) 01:53:34.99 ID:IRUC9A7Uo
>>863
「いやその、彼氏じゃなくって……えっと……」

彼氏、という単語に敏感に反応すると手を振って否定、
しかし顔が真っ赤なので説得力がない……

ぎくしゃくとした動作でトナカイに近寄っていくとその手綱を握る。
トナカイを引き連れながら帰途へとつくだろう。

/落ちますー
/楽しかったです、進行お疲れ様でした!
881 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 01:54:01.59 ID:nprj3mL+o
>>868
「・・・!」

その声を聞いて、閃いたようだ。
くるりと女性のほうを向くと

「ナイスアイディア、お姉さん」

そう、無表情のまま言うだろう。
882 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 01:54:14.67 ID:QI5Jpo2H0
>>871
「よく言われるよ」
そう。面白いと、最近よく言われる。

「自分の弱さを自覚していて、その弱さを生かせる人間。いいんじゃないかと思うよ。
 友達になるためには、誰かを疑って乗り越える必要があるからねえ。
 アタシもアタシの友達も殆どが簡単に精神が壊れるような弱い人間だ。だから強いんだよねえ」

サクヤは平等に人を尊敬し、平等に人を見下す。少しだけ本音を口にした。
この相手には、そうする価値があると思ったから。
883 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:54:49.04 ID:+ZPHSiiso
>>880
// おやすみなさい〜
884 :【青組】彩楓 ファーコートの少女 [sage saga]:2012/12/17(月) 01:54:54.27 ID:H6SActu6o
>>867

『ウィズさんですか……妹の彩鈴(ツァイリン)と一緒に、傭兵をしています』
『名前で察して頂けたかと思いますが、中国の出身ですので』

そこで一度言葉を切って、もう一度味噌汁を啜った。納得頂けましたか?と言わんばかりの表情。
それから、『結構いけますよ?』と、彼の目線に応じてみせる。


『くしゅん!……そういえば、彩鈴の姿が見えません』
『ごめんなさい、少し探してきますね───?』

ふと、くしゃみをひとつ。それをきっかけに妹の存在を思い出したようで。
不意に踵を返し、彩楓はその場を後にするのだった───


尚、妹はスノーモービルで危険運転を繰り返した挙げ句、深雪に嵌って凍えていたとの事。

/すいません、眠気ががががァ……
/何もかも中途半端な幕切れですが、退かせてください…orzお疲れ様でした
885 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 01:55:45.41 ID:+ZPHSiiso
>>884
// おやすみなさい、おつかれさまでした。
886 :茶髪の青年 E.防寒着 地図 :2012/12/17(月) 01:56:46.42 ID:WFUIkQSP0
>>857
「知らなかった…」
ボディーブローを喰らう髭面になど見向きもせず
ありがとよ…と軽く礼を言った後に味噌汁を受け取る。

「やっと暖かい物にありつける…んじゃ、俺はこれで」
青年は、受け取った味噌汁を大事そうに持ち…どこかへと消えていった。

//すいません、PCの調子が悪いのでここら辺で落ちます
887 :赤服サンタコスのトマス 赤組 [saga]:2012/12/17(月) 01:58:50.17 ID:G/mUyIa9o
>>871
確かに、このまま夢ような時間が過ぎればイイと思う。ぬるま湯に浸かったまま、心地よく眠っていたい
だけれども、ここはもう少しすればいつも通りの、殺伐とした世界になってしまう
自分はL.M.G.の副官長。大阪澪ともうすぐに相対してしまう
その時の自分は、どんな顔をするのだろうか

「無理ね。現実は変わらない、いくら足掻いてもね」

憂いを帯びた雰囲気だったが、直ぐに立て直し

「けれどまぁ、これがイレギュラーなイベントだったのよ
日常なんて私達には似合わない、そうでしょ?」

>>880
ふふーと、ニヤニヤしながらに見送った

/お付き合いしてくださりありがとうございました!

>>881
良いんだ、と一仕事終えたシニフィが心のなかで突っ込んだ

>>886
/お疲れ様ですーねー!また機会があれば!
888 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/17(月) 02:00:47.09 ID:F4wh5AFd0
>>877
「せやでー。せっかく川が増水しとったから、洪水もどきを起こそうと思ってな!」

さらっと怖いことを言う。
水の力は侮れないもので、25cmの津波でも成人男性は流される。
今回は、殆ど鉄砲水のような濁流が押し寄せていた。
教会にいた誰かが流れをかえるでもしない限り、教会は激流の餌食のはずだった。

「でも、これで良かったかもしれへんな!
だって、アンタ教会に戻ってたんやろ?ほな、もし一緒に流されたとしたら…
そうなるぐらいやったら皆無事で戻ってこれて良かったと思うわ!」

…とまあ、こんな性格なので本来戦闘には向いていない。
何せ、戦っていたはずの相手に「無事でよかった」と言うのだから。
889 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 02:01:11.34 ID:3Qb4FKxgo
>>882
「ほんとに、おもしろい人ですね・・・。
簡単に精神が壊れる人間ですか……あはは、めんどくさそう!」

いかにも楽しそうに笑って、

「わたしには想像つかないなあ。友達とか、そういうの…」

友達なんていたことない。
だから、めんどくさそうだと思う半面でうらやましそうだとも思う。
人との会話は常にジレンマをもたらす。
寂しがり屋な自分と、暗殺者である気丈な自分。
そのゆらぎは少女の無口な笑顔を崩していた。
疲れているからなおさらに、無邪気だったはずの笑顔に孤独の悲しみがにじんでいた。
890 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 02:02:24.06 ID:MdXqdBaWo
>>877
何か面白くない事を考えてそうなので、雪玉を投げつける

>>878
「Cぐらいで威張ってんじゃねぇよ。Eを持って来い、Eを!」
「てかテメーは人のソーセージみて顔赤くすんな!」

皿で股間を隠す。

相手が自分の事をどう思っているかは知らないが、コバルトはトマスの事を良い奴だと思っている。
……今周りにいる人間と比べて、だが。

>>879
「ハッハッハ、褒めるなよ。照れるだろ。死ね」

雪を螢子の額に擦り付ける
891 :蛍子(花売りの少女)金属質生成 紅組 [saga]:2012/12/17(月) 02:05:09.52 ID:+ZPHSiiso
>>890
顔を泥だらけにされながら「お前なんかきらいだ」と言って気絶する。
892 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 02:05:16.50 ID:3Qb4FKxgo
>>887
「その通りだけど・・・はあ。それはちょっと夢がなさすぎない?」

苦笑してこたえる。
だがこのキャンプファイアーの火が消えるころには、自分もまた寂れた非日常へと帰っていくのだ。
わかりきっていることだ。
だから少女は笑顔でこたえる。

「ありがとうお姉さん。楽しかったし、いい経験になったよ」
893 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 02:06:52.07 ID:nprj3mL+o
>>887
「今日は乗って帰って、明日にでも」

売る気満々である。

>>888
「……水があれば、結構何でも出来るみたいだね」

洪水もどきで教会ごと押し流そうとするとは、水使いでもかなりパワーがいると思う少女。
その流れを変えるのは、自分では無理だったに違いない。

「……うん、―――――優しいね、貴女は」

シチューを食べ終え、そう言い残すと立ち上がってトナカイの元へ向かおうとする。
ふと足を止めると、彼女に向かって口を開いた。

「……私は彼方。貴女は?」

彼女の名前を聞くと、トナカイの扱いに苦戦しながら、ちゃんと乗って帰っていったのだった。

/皆さんお疲れ様でしたッ!
894 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 02:08:10.51 ID:MdXqdBaWo
>>891
「ハッハッハ、奇遇だな。俺もお前みたいなガキは嫌いだ」
気絶した螢子を見ながら吐き捨てる。

このまま放っておくのも面白くないので、油性ペンで額に『肉』と書いておく
895 :ウィズ・カーパー [saga]:2012/12/17(月) 02:10:57.12 ID:rHZb1ZTg0
>>884
「傭兵ですか・・・・。」

そんな外見で・・・と、目を大きく見開き、つぶやいた。相当びっくり
しているらしい。案外、固定観念が抜けないのだ。

「へぇ、そうなんですか。」
味噌汁を飲みながら、興味ありげな声調で一言。だが、なんというか、匂いと
見た目が嫌悪感をそそる。どうしても一歩踏み出せない・・・。

味噌汁を取ろうとするのだが、よく考えたら両方汁物という事に
気づき、やめた。

「ああ、妹さんがいたんですか?ええ、また。」

彼は踵を返す彩楓を、手を上げて、ゆっくりと
振りながら見送った。

さて、そろそろ戻るか、自分も。

ローブの懐中時計を見て、そろそろ引き上げ時と思い、
彼は時計をしまった後、会場の出口へと、右手で杖をもち、
足を支えながら歩く。

こりゃ筋肉痛かな―


//おつかれさまでしたー

//楽しかったです、次の機会で、また!

896 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 02:11:41.33 ID:QI5Jpo2H0
>>889
「強い人間は案外脆いんだよ。知ってたかい?」
そう、脆いのだ。あっけなく死ぬ。

「じゃあアタシが立候補しようか?実はアンタと普通に会話を楽しみたいと思ったんだよ。
 アンタの戦術の話とか、とても興味があるからさ」
そして一息つく。

「アタシは別に友達はこうあるべき、とか決まっている訳じゃないと思うんだよね。
 殺しあう友達があっていいし、騙しあう友達や、一瞬で関係が崩れるような脆い友達があってもいい。
 アタシは、それでも友達が嫌いじゃないんだ」

「アンタのことも嫌いじゃないし、好きな部類に入るねえ」
ヒヒヒヒヒ、と。この相手とは色々話をしたかった。友達を作るのも、サクヤの戦いだ。

 
897 :彼方(キャスケット帽の少女) -Tarot Master- E:タロットカード一式 青組 [saga]:2012/12/17(月) 02:11:57.97 ID:nprj3mL+o
>>890
(硬貨の4、その意味は「堅い守り」)
「 P  F   I  M  I  T  D」

大きなコイン型の物体が現れ、雪玉を防ぐ。
さようなら、お兄さん。 トナカイに乗りながらそう言って、手を振りながら消えていった。

/リロし忘れてました・・・今度こそ、お疲れ様でしたッ!
898 :赤服サンタコスのトマス 赤組 [saga]:2012/12/17(月) 02:12:29.30 ID:G/mUyIa9o
>>890
馬鹿ね、と呟いて踵を返す
そろそろ現実に帰る時だ

>>892
「面白味……か。そうね夢ってのも、悪くないのかも」

振り向かずに手だけ振る
表情は、やはり笑顔だ


/うぅーまんぼ!!自分もおちますー!寝ないけど!!
899 :大坂澪寒冷地仕様 [saga]:2012/12/17(月) 02:15:14.41 ID:F4wh5AFd0
>>893
「ははは・・・優しいなんて、そんな・・・」

ちょっと照れている。

一呼吸置いて
「私?私は大坂や!澪って呼んでも反応するで!
商店街で小さい料理屋やっとるから、また暇があったら来てや!
美味しい料理をご馳走したるから!」

また今度は是非、自分の店に来てほしいものだ。
そう思いつつ、自己紹介。

さて、また明日から仕事だ。帰ってゆっくり体を休めよう。
楽しい思い出をしまいつつ、帰路に就いた。

/お疲れ様でした!遅くまでありがとうございました!
900 :フェリシア【エンハンス】白色迷彩装備の少女フリーランス暗殺者 [sage]:2012/12/17(月) 02:21:58.62 ID:3Qb4FKxgo
>>896
「――――っ」

言葉を紡ごうとしているのに、声が出ない。
なんと答えたらいいのか、少女にはわからなかった。
彼女に真正面から応えるための言葉が自分にはないのだと、気付く。

「―――あははっ、それは…それは、無理だよ」

だから笑うしかない。
笑って逃げることしかできない。
何時だって自分は逃げることしかできないのだ。

「暗殺者はいつ死ぬかわからない。死にたくなければすべてを疑うしかない……」

自らに向けて言葉を吐き出す。
それは小さなころからずっと彼女を縛ってきた言葉だった。

「・・・ごめん、お姉さん。わたしそろそろ帰るね」

ちっぽけな自分を、思い知る。
少女は立ち上がって歩き始めた。
>>898
「うん、それじゃあさよなら」

シチューの器をその辺に置いて、トナカイには目もくれないままで歩き出す。
この空間の外へ、先の見えない孤独な闇の中へと。
901 :コバルト=バルト(仮面のほぼ全裸・♂) 【青組】 [saga]:2012/12/17(月) 02:22:06.14 ID:MdXqdBaWo
>>897

「チッ、当たらなかったか。あばよクソガキ!」
トナカイに乗って去って行く彼方に、別れの言葉を告げる


>>898
「バカはどっちだよ!……じゃあなトマス!」
去っていくトマスの背中に手を振って、コバルトも後夜祭の会場を後にする。

「……人間に変身したり、喋ったり、医学に詳しくかったりしねーかな。このトナカイ」
もちろん、折角貰った優勝賞品も持ちかえって。


//私も落ちますね
//イベント、楽しかったですよ!
902 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 02:31:01.68 ID:QI5Jpo2H0
>>900
「疑うことを乗り越えないと友達は作れないけれど、でもアタシには疑いあう友達もいるし、殺しあう友達も居る。
 脆い関係の友達も居た」
ロクレネ、ジャンク、ストリングス……特にストリングスは自分が殺したが、最後まで友達だった。

「アタシを疑っていいから、また話そう?アタシはアンタが暗殺者だろうが、嫌いじゃないからさ」
そう、サクヤはあくまでも平等なのだ。

「おやすみなさい。アタシの名前はサクヤ。もし記憶の片隅にでも、良かったら覚えていたらいいさね」
手を振って、サクヤは見送る。悪くない気分だった。

/お疲れ様でしたー!


903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2012/12/17(月) 02:51:26.89 ID:+ZPHSiiso
【 その日の深夜、110番に一件の通報があった 】
「助けてくれ!『ごめんなさい!』化物を呼び出しちまった!『またあの箱に引き込まれやがった!』
 あの箱は何なんだよ!自主でも何でもするからたすゲベ!
 『俺達は錬金術に失敗した!そしたら何か来やがった!また人が飲まれた!』
 銃が効かねえ!半端な魔術も効果無しだ!あれをせんめつしてくれ」

 通信端末は通常のスマートフォン。
 アンテナの位置から探知して…解体の決まっている廃ビル。
 普段は不良少年の遊び場だったりカップルの逢引の場所だった場所だが。
904 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 03:01:57.14 ID:QI5Jpo2H0
>>903
「報酬があるのなら、構わない」
ナナシは無表情で通信端末を手に取った。
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2012/12/17(月) 03:05:40.12 ID:+ZPHSiiso
>>904
「報酬?報酬かガがgはぁが7・・・
 聞いて…驚け…ミスリル銀ダ、だアヘ?」
 頭を割られた男の声が最後の声。
 ミスリル。召喚精製法でしかほぼ手に入らない希少金属。
 なるほど、お宝だ。
906 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 03:09:27.40 ID:QI5Jpo2H0
>>905
「価値がある、了承」
まあ依頼主が死んだので行動するメリットはないかもしれないが、どうでもいい。
ナナシにとっては戦いが日常だ。いつものことである。
サクヤは廃ビルに近づく。すぐには突入せずに入り口の脇で耳をすましてみた。
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2012/12/17(月) 03:13:55.27 ID:+ZPHSiiso
>>906
「あー!畜生!畜生!あッー!」
それが最後の声で、次の音はガタンという金属が何かに当たる音。
それからはずっと静寂が続く。

ここは解体も決まっている廃ビルで元はホテル。
真ん中のエントランスの真ん中に不思議な光沢の槍が転がっている。

そしてその近くの箱からも別の見たことのない光沢が放たれている。
908 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 03:18:02.54 ID:QI5Jpo2H0
>>907
沈黙しかない。入ってみるとそこにあったのは例の箱だった。
ナナシは戦闘する必要があるのか分からず、少し離れて様子を伺う。
正直帰ってもいいかもしれない。この場に留まる理由は薄いだろう。
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2012/12/17(月) 03:21:17.09 ID:+ZPHSiiso
>>908
箱だけではない。
今まで見たことのない光沢の金属槍もある。
新しい合金だろうか。
910 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/17(月) 03:24:50.35 ID:rc8O5Xh8o
>>907>>908
「何やら騒ぎを聞きつけて様子を見に来てみれば……」

散歩中、人が居ないはずの廃ビルで騒ぎがあった為、面白い事が転がっているかと思いここまで来たのだ。

「騒いでる人はどこに……あの人?」

と箱と槍しかない部屋かと思えば、先客が居たようだ。

「騒いでたのはキミ?」

先客に話しかける。
911 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 03:25:07.88 ID:QI5Jpo2H0
>>909
「…………。」
槍に退魔の力を込めた太極針を近づけた。
様子を見て、反応が無ければ手にとって調べてみるつもりだ。
こちらが本体ということも十分に考えられる。
912 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 03:28:57.31 ID:QI5Jpo2H0
>>910
「違う。依頼できた」
錬金したものが暴走してその箱が人を取り込むとたどたどしく説明。
「あなた、何しに、来た?」
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2012/12/17(月) 03:30:03.94 ID:+ZPHSiiso
>>910
クリオネには見えないのだろうか。
そこら中に転がっているのは人体の部品。
そして血潮、髄液。
たしかにここで動いているのはナナシだけだが。
生きているのもクリオネを含んで三人のみだが。

>>911
退魔の力に反応して箱の中身は怯えている。
そして槍は白金に近い光沢のなにかの材質でできているようだ。

「サワルナ…サワルナ。ソレハワ・タ・シガマモル宝ダ」
箱の中から声がする。
914 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 03:34:31.92 ID:QI5Jpo2H0
>>913
「了承」
自分から敵を作る理由はなく、ナナシは黙々と無表情で従う。
「あなたの、武器?」
それなら、自分が干渉する理由はない。
915 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/17(月) 03:35:09.89 ID:rc8O5Xh8o
>>912
「へぇ……あの箱がね」

事件性も無くつまらない騒ぎかと思っていたクリオネだったが、そのことを聞いた途端口元を上げた。

「私は廃ビルで騒ぎがあったから興味本位で来たんだよ。面白い事が転がってるかもしれないからね」

と説明をしてくれた彼女が太極針を箱に近づけているのを見ていた。

>>913
「殺人現場っぽいけど……」

と状況が分からなかったが、先客の女から事情を聴いたため大体の事情は把握した
もう少し様子を見てみよう。彼女が太極針を近づけたことによって声がした。
迂闊に近づけない。
916 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 03:38:48.26 ID:QI5Jpo2H0
>>915
「死なない、で」
その言葉を聞くとナナシらしくない言葉。さてなぜか?
「死んだら、誰かが悲しむ、かも?」
これが理由だった。ナナシは、あくまでも弟子のことを考える。
弟子にはデレデレなのだ。その弟子の一人は、実はナナシが生きているかどうかさえ知らないのだが。
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2012/12/17(月) 03:39:05.53 ID:+ZPHSiiso
>>914
「選ばれた者の武器、ミスリルの槍。
 貫けない物はないと言われる究極の兵装。
 所有できる資格があるか、触れればわたしが試すしきたり」
 箱の中身が答える。
「資格ない者が触れれば抹殺しろと命令されている。」

>>915
「この槍を手に入れる資格はお前にあるか?
 ないならば…去れ」
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2012/12/17(月) 03:40:53.54 ID:+ZPHSiiso
>>916
「自分を試すなら槍に触れれば良い。
 無謀を避けるならこの槍に触れてはならない。
 それがわたしとわたしの造物者の約束だから。」
919 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 03:44:08.82 ID:QI5Jpo2H0
>>918
「分かった」
短く言うと遠慮なく槍に触れる。ナナシらしくないかもしれないが、単なる気まぐれだ。
「私を、殺す?」
箱の中に問いかけた。
920 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/17(月) 03:45:27.67 ID:rc8O5Xh8o
>>917
(槍自体に興味は無い……けれどあの喋る箱には興味がある)

一歩箱に近づくクリオネ

「その資格とやらは何? 何を試そうって言うの?」

箱に向かって聞くクリオネ。返答によっては槍に触ることもあり得るが
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2012/12/17(月) 03:46:41.11 ID:+ZPHSiiso
>>919
「殺す?」
 突然沈黙し始める。
 そして返答を続ける。
「所有者を試せと命じられている。
 結果死んだならそれはそれだけの事。」



「槍を構えよ。わたしはあなたを試す。」
922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2012/12/17(月) 03:49:07.34 ID:+ZPHSiiso
>>920
「わたしの世界の魔王であり覇者である物を倒す資格。」
まるでコンピュータゲームのキーアイテムのような話だ。
「それを倒せる資格を試せとわたしは命じられている。」
923 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 03:49:47.51 ID:QI5Jpo2H0
>>921
「戦う、殺す、同じこと」
軽く首をコテン、と横に傾ける。

「死にたい、死にたくない。……戦闘開始」
ナナシは槍を取った。
924 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/17(月) 03:50:47.95 ID:rc8O5Xh8o
>>922
「なるほどねー。だったら手に取ってみてもいいかな」

とは言え先客の女が先に槍を取ってしまっている。
今は見るしかないか……
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2012/12/17(月) 03:55:44.65 ID:+ZPHSiiso
>>923,>>924
 宝物箱の蓋が勢い良く開くと裸の少女が現れる。
「槍を取ったな…。」
 そして周囲を見渡す。
「まて…ここは何処だ?
 ここは私達の守るべき世界か?」
 考える。
 考えこむ。
 悩みぬいて考えこむ。
「わからん!よって槍の持ち主を試すのみ。」
 ナナシを見据えてからクリオネに視線を移す。
「お前たちは救世の為に集った仲間ではないのか?」
 
926 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 03:59:42.68 ID:QI5Jpo2H0
>>925
「違う」
短く返事をする。
「私は、魔王も勇者も巨悪もしらない」
ナナシはクールだ。
927 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/17(月) 04:03:36.14 ID:rc8O5Xh8o
>>925
「えっ!?」

突如現れた裸の少女に驚きを隠せない。
流石にあまりにも予想外だ。

(私たちの守るべき世界か……この言葉から外国などの全く知らない土地から転送されて今の場所が分かってないと推察できるね)

と考え事をしている間にまた救世の為とか意味不明の事を言い始めた。

「救世? 私が世界を救う勇者様な訳ないじゃん」

あっはっは!と笑い始める。まるで漫画のような展開だ。

928 :クララ(ブロンド美少女)ミミック [saga]:2012/12/17(月) 04:07:34.10 ID:+ZPHSiiso
>>926
「んえ?」
 見たことのない景色に見たことのない人の服装。
 心なしか空模様も何処か違う気がする。
 いや、元々が迷宮生活だが。
「ここ…何処?」
 キョロキョロと周りを見回す。
「いいから槍を返してー!」

 この少女、腕が伸びて拡がった。

>>927
「ここ、どこ?知らない所、怖い。
 ここはイースラントだよね?
 何ここ?何ここ!」

 この少女、腕を伸ばすと手の部分が刃物になる。
929 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/17(月) 04:14:16.68 ID:rc8O5Xh8o
>>928
「イースラント? 何それ?」

やはり仮説は正しかったようだが……全く知らない地名だった。
クリオネは博識ではない為たまたま知らないだけかもしれないが。

「っ!?」

と少女が手を刃物にしてこちらへ伸ばしてくるのを見る。
するとその瞬間、クリオネの頭にあることが閃く。くだらないがクリオネにとっては面白そうなこと

「はあぁぁ!」

と武器を生成して少女の手を受け止める。
そしてその生成した武器は、あの槍と全く同じ見た目にしてある。
930 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 04:14:41.86 ID:QI5Jpo2H0
>>928
「了承」
自分に危害を加えないのならとナナシは無表情で槍を献上する。と言ってもやはりこの子のだったらしい。
「別名が、アイスランドのこと?」
931 :クララ(ブロンド美少女)ミミック [saga]:2012/12/17(月) 04:21:17.38 ID:+ZPHSiiso
>>929
イースラントは異界にある採石場の多い地域だ。
さて、クリオネが同じ槍を模したらそれに触れる事も畏れるように逃げる。
クリオネが模した槍に対する警戒心は半端なものじゃない。

>>930
「アイスランド…?」
槍を受け取るが、何やら申し訳なさそうな顔をしている。
「これを取りに来たんじゃないの?」
932 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 04:24:48.42 ID:QI5Jpo2H0
>>931
「こちらの国の伝説」
どうやら違ったらしい。実はヨーロッパに伝わる伝説に登場する国名だったりする。
「必要が無い。持ち主に返す」
933 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/17(月) 04:26:23.09 ID:rc8O5Xh8o
>>931
「……ってあれ?」

クリオネの予想では
@槍を持っているなら私と戦え
Aそんな偽物でどうする気だ
この辺りを予想していた為、逃げられるのは予想外。

「そんなに逃げないでよーショックだな」

生成した槍を消し、両手の平を上に上げてみせる
934 :クララ(ブロンド美少女)ミミック [saga]:2012/12/17(月) 04:30:47.52 ID:+ZPHSiiso
>>932
「こちら…?」
 考えこむとなっとくを得たようだ。
「あれ?でもこの世界にこの槍の持ち主はいない…。
 わたしは預っているだけだから。」
>>933
「おまえ、不思議な術を使うな。
 本物は二つないから、フェイクを作った?」
 跳躍すると壁に張り付く。
 そして溶け込むように消えていく。
「お前、面白いな。また会おうか。」

// すみません、眠気が突然フルチャージです。おやすみなさい。
935 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/17(月) 04:34:11.84 ID:rc8O5Xh8o
>>934
「あ、ちょっと」

まだろくに話してもいないうちに壁に溶けて消えてしまった。

「あれは一体なんだったの?」

帰ろ……とクリオネは踵を返し、廃ビルを出ていくのであった。
この奇妙な出会いはその後のクリオネの運命を左右するのであろうか。

//おやすみですー
936 :ナナシ/黒髪黒眼のブサイク女E太極針、催涙弾×2、破片手榴弾×2<千本針> [saga]:2012/12/17(月) 04:38:55.54 ID:QI5Jpo2H0
>>934
「………」
ナナシは無言だった。どうやら、時間の無駄だったらしい。
とりあえずはクリオネが死ななかったことを喜ぶことにした。
正確にはサクヤが悲しむ羽目になかったことを喜ぶ、だが。
サクヤと違って目的が少ないナナシは、無表情で静かに去っていった。

/おやすみなさいー。
937 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、ダルマ、破片手榴弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 09:39:30.71 ID:QI5Jpo2H0
柄にもなく雪合戦をした翌日。相変わらず、みすぼらしい格好でサクヤはふらふらと街を彷徨っていた。
もちろん目的は友達作りである。昨日の一件で燃えて来たこともある。
ヒヒヒヒヒ〜と笑う声が、街に響いていた。
938 :士狼/白髪赤目の学生 [sage]:2012/12/17(月) 09:48:35.51 ID:RqVSPlR0o
>>937
「……なあ、アンタ
 其の格好で寒くねえの?」

ぶっきらぼうな声がサクヤの背後から聞こえてきた
その方向へ振り向けば、学生服の上着を彼女に向け、差し出す少年がそこにいる
彼の視線の先にあるのは、サクヤのみすぼらしい服装だった

「コレしかねぇけど、着とくか?
 ボロボロだけど、まあ着ねぇよりはマシだろ」

その発言の通り、差し出された学ランは使い古されボロボロ
これしかない、という少年はカッターシャツ一枚で寒そうに身を震わせていた
939 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、ダルマ、破片手榴弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 09:56:45.50 ID:QI5Jpo2H0
>>938
「ご親切にありがとうねえ」

今となっては自分のような服装のホームレスの一人や二人、今となっては珍しくない。
どうやらこの少年はお人よしらしかった。

「でもアタシは寒さに強いから、大丈夫だよ。昨日も楽しく雪合戦をしてたからねえ。
 自分の体を大切にしたほうがいいと思うよ」

サクヤは少年の様子に感心すると同時に危うさを感じる。
赤の他人のために見返りもなく自分までも犠牲にして払う。それは美徳であっても賢い生き方ではない。

940 :士狼/白髪赤目の学生 [sage]:2012/12/17(月) 10:01:46.83 ID:RqVSPlR0o
>>939
「別に、親切とかじゃねぇよ
 ……見てるこっちが寒いんだっての」

向けられた感謝の言葉に少年は恥ずかしそうに目を逸らした
この季節に、この軽装
きっと、似たような事を道すがら続けてきたのかもしれない

「自分を大切に、ね
 アンタその格好でそりゃないぜ
 まあ、俺が恵まれてるだけかもしれねぇけどさ」
941 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、ダルマ、破片手榴弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 10:11:22.92 ID:QI5Jpo2H0
>>940
「分かった。そう思っておくよ」
肩を竦めた。

「貧しい人ほど、食物のありがたみはよく分かる。
 心配しなくてもアタシは自分のことをそれなりに大切にしてるよ。
 こんな時代でもアタシは死にたくはないからねえ」

だから大丈夫だ、と。実際自分は死にたくはない。
やらなければならないことが山ほどある。

「アタシは受け取らないよ。カッターシャツ一枚で震えているアンタを見ていると、見てるこっちが寒いからねえ」
ヒヒヒヒヒ、という言葉と共にウインクして笑いながら。
正直今素直に受け取ってしまうのは、罪悪感があった。
それにこう言ってどう反応するかを見たかったのもある。
942 :士狼/白髪赤目の学生 [sage]:2012/12/17(月) 10:18:17.74 ID:RqVSPlR0o
>>941
「……そうかよ
 そりゃあ、一本取られたな」

バツの悪そうに、髪を掻きむしると
小さく嘆息を零した

「まあ、アンタがアンタを心配するように
 誰かがアンタを心配する事もある
 ただ、そんだけの事だと思ってくれよ」

手に持っていた学ランを羽織ると
サクヤと同じように、肩を竦めて見せる
943 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、ダルマ、破片手榴弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 10:24:34.68 ID:QI5Jpo2H0
>>942
「そうだろう、お互い様さね」
してやったりという顔をして。

「それは分かっているよ。これでもアタシ、友達は多いんだ。
……アタシが今一番心配しているのはアンタだけれどねえ」

サクヤが心配するのは、相手のことだ。もう情が移ってしまった。
見ていて放っておけないのもある。

「その生き方で、今まで苦労してきたんじゃないのかい?
 アンタみたいな人間は、少ないと思うよ」
実際少年は正義の味方を除外すると、サクヤが見た中でかなりのお人よしだと思う。



 
 
944 :士狼/白髪赤目の学生 [sage]:2012/12/17(月) 10:43:39.58 ID:RqVSPlR0o
>>943
「なんだかんだと、説教臭い事言ったが
 ……必要なかったか?」

其の色素の抜けたボサボサの前髪をいじりながら
その視線は、先程より少し弱々しい

「…生き方なら、まあ、随分と苦労してるよ
 でも知らねぇんだわ、この生き方以外には」

苦労してる、と言うには随分と誇らしげに自慢気に
945 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、ダルマ、破片手榴弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 10:53:33.24 ID:QI5Jpo2H0
>>944
「やっぱり気持ちが大事なのさ。アタシのことを思っての忠告は嬉しいもんだよ」

自分を心配してくれる人が居るのは、なんて幸せなことだろうか。

「………そうかね。止めはしないし、その考え方は立派だと思うよ。
 でも今からアタシはアンタを心配することにしたから、これで少しでも自分を大切にしてくれると嬉しいねえ。
 体あっての人助けだから、さ」

この少年が人を悲しませてまで人助けをするかどうかだろう。
自分の命と他人の命、この少年にはどちらが大事なのか。

「何か放っておけないんだよねアンタ。……名前を聞いてもいいかい?
 アタシはサクヤって言うんさ」

名前の交換を申し出る。
少年に興味があったし、なんだか放っておけないこともあった。
恩は恩で返す。サクヤは少年が心配だった。

946 :士狼/白髪赤目の学生 [sage]:2012/12/17(月) 11:02:17.69 ID:RqVSPlR0o
>>945
「別に、自分を蔑ろにしてる訳じゃなねぇよ
 俺は、俺がやりたいから
 俺のために、動いているだけだ」

サクヤの名乗りに対し、こくんと一度頷くと
右手を軽く、サクヤに向けた

「俺は士狼、七瀬 士狼
 唯の学生……だな
 まあ、宜しく頼むよサクヤ」

それは握手を求めているような、動作だった
947 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、ダルマ、破片手榴弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 11:08:14.73 ID:QI5Jpo2H0
>>946
「そっか。うん、アタシはアンタのことが嫌いじゃないみたいさね。
 アタシもお人よしだからさ」

だから、自分としてはとても放っておけないのだろう。
左手を出す。

「あい覚えた。良い名前だと思うよ。宜しくね、士狼」
しっかりと握手する。
この少年が今後どうなるのか、近くで見てみたい気がした。
948 :士狼/白髪赤目の学生 [sage]:2012/12/17(月) 11:18:17.93 ID:RqVSPlR0o
>>947
「俺も、アンタみたいなのは嫌いじゃねぇよ」

呟きは、街の雑踏に消される程度の小さな小さなものだった
だが、其の呟きはきっとサクヤに届いただろう

「……しまった!
 学校行く途中だった!」

くるり、と反転するとサクヤに背を向け走り出した

「悪ィ!またな、サクヤ」

走る少年は、背を向けたまま手を振り去っていった

//お疲れ様です、おちますね
949 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、ダルマ、破片手榴弾、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/17(月) 11:21:19.04 ID:QI5Jpo2H0
>>948
「また会おうね、士狼」
通学の途中で自分を助けようとする優しいお人よしを、サクヤは手を振って見送った。

/お疲れ様でしたー。
950 :伊月 弥宵【虚空壁】E.狼砕(木刀) :2012/12/17(月) 14:15:38.67 ID:Z3+fJ5KIO
次スレです

ここだけ不思議の新世界★10
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1355721303/
951 :彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/18(火) 00:17:25.19 ID:b8yuJF3po
────どこかのスラム街、名も無き無数の路地、そのうちのひとつ。

「……お仕事終わり、かな?」

冷たいビルの壁面にお尻を預けてから、あたしは腕を組んで深く息をした。
足元にはまだ熱を持った男の死体、そこから広がる血だまり。
黒ずんだそれが、この吹き溜まりに届く、僅かな光を反射して暗い艶を放っている。
映り込んだあたしの顔は、どこかくすんだ笑みを浮かべていた。

                     『鈴、お疲れ様』  『…さ、早く帰りましょ?』
「ねぇねぇ、お姉ちゃん」           『…何かしら?』

                           オペレートを終えてから暫くして、私は鈴との合流を果たす。 
                     息絶えた標的をじっと見つめる鈴を見つけて、私は促すように言った。
                           証拠を隠滅してあの子を回収すれば、仕事は終わりだった。

「…こいつの葉っぱ、吸ってもいい?」                     ……の、だったけれど。

「やっりぃ…やっぱり、これだけはやめられないよねぇ〜っ」

                              『……早くしてちょうだいね?』

直ぐさまそいつ≠ゥら奪った葉っぱを紙で手際良く巻いて、100円ライターで先端に火を灯す。
楓お姉ちゃんが、とてつもない剣幕でこっちを見ていた。
大丈夫、とウィンクを送ってあげる。煙草より、害は少ないんだよ?って

                                 鈴から、とても自信あり気な視線が送られてきた。
                     …確かに、下手に飲酒喫煙を繰り返すよりは数段ましなのだけれど。
          
    そういう意味じゃなく、『誰か来たらどうするの?』……ああほら、足音が聞こえてきた。そんな気がする。          



//
若干実験を兼ねておりますが、それでもよろしければ   
952 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 ◆5knvWHTuC5cs [sage]:2012/12/18(火) 00:37:06.95 ID:kfjN28VBo
>>951
「あーやだやだ。ほんっとにこの街は物騒だ」

ぶつくさと文句を言いながら路地裏に女が現れた。
深紅のコートに人工的な赤い髪、咥えた煙草から紫煙をくゆらせた女だ。
腰に吊ったカトラスよりもリボルバーよりも赤が印象に残る、そんな風貌をしている。

「やれこんな時間に空いてるホテルはないかと歩いてみれば、まさか人死にの現場に出くわすとは。
あたしもついてるんだかついてないんだか」

文句を言いながらも、その口元は歪んでいる。
楽しんでいるのだ。殺人者との出会いを。
953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2012/12/18(火) 00:56:37.99 ID:b8yuJF3po
>>952

「あーもう、こんな時にぃ───」      『……言わんこっちゃないんだから』

例え思考が混濁していても、あたしの耳は、鈍っていない。
腰の拳銃──サイレンサーを付けたそれを即座に引き抜いて、
その銃口を声のする方へと、条件反射のうちに向けていた。

                      『随分とふざけた物言いをなさるお方なのですね?』

「お姉ちゃあん、さっさとコイツ、殺しちゃ『鈴は黙っていて』「えぇー、んもーっ!」

                       こんばんはと形式じみた挨拶をしてから、目の前の女を嘲るように口を切る。
                   口角を釣り上げる様を見て、脅しではどうにもならない相手である事を確信していた。
                 バイクも無ければ、トリップ寸前。鈴のコンディションが最悪なのが、何よりの不都合だろう

                      『言ってはおきますかね…口外しないと約束して頂ければ、見逃してはあげますけど?』
                                       典型的に過ぎる己の言に、自嘲混じりの笑みを零して。

お姉ちゃんは何を言っているんだろう、こんな奴、早く殺しちゃえばいいのに。
これが一般人≠ネら話は別だけど、女から漂う臭いが、そうでない事をはっきり教えてくれていた。

                                        …勿論、期待なんてはなからしていなかった。
954 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 ◆5knvWHTuC5cs [sage]:2012/12/18(火) 01:08:00.67 ID:kfjN28VBo
>>953
「アッハハハハハハハハ!!ハロー、ガールズ!このあたしに銃なんて向けてどうすんだい?
二日前に同じことをしたやつは全身血だらけにして地面を這ってたっけなあ」

警戒して銃口を向ける、そのいたってノーマルな反応をせせら笑う。
その言葉のどこにも偽りはなく怯えを隠しているわけでもない。

「口外しない約束?このあたしに約束をしてほしいって?
ああそうかい、そういや言われたばっかりだっけなあ知名度の低い胡散臭い集団だとかさ」

―――そいつは間違ってるぜお嬢ちゃん、戦場で同じことを言えばあの世行きさ。

挑発的な言葉を吐き出して、女は近づくことをやめない。
そう、正しくはこうだ。

「ここでおとなしく逃げるっていうんなら見逃してやってもいい。情けをかけるのはあたしのすることさ」

見たとこ二人一組の暗殺者だ。
暗殺者。今日はその一点で銃口を向けた無礼は許してやってもいい。
955 :朧 風太郎 [sage]:2012/12/18(火) 01:11:36.89 ID:nic0//dao
野太い男の声、もとい悲鳴が夜空に響いた。
聞こえた方角は街の南、人通りも少ない大きめな公園。
街灯の下に両手を後ろで縛られ、地面に座り込み気絶する男がいた。

その傍らには華奢な少年。学ランに長い緑のマフラーまではよく居るだろうか。
だが、背中に日本刀が背負われていて、狐仮面を被っている――明らかに不審者だ。

「ったく、このクソ寒い季節によくやるよ――――ほいっ、と」

さらさら、と白い紙に『天誅』と極太マジックで書いて、男の顔に貼り付ける。
満足した様に小さく頷き、タッチ式の携帯電話と取り出して……『もしもし、警察ですか?』。

不審者の通報を済ませた後、狐面を取り外す。やはり現れるのはあどけない顔。
ふぁぁ、と大きく欠伸をしその場をそそくさと退散しようとする――――。

/使い回しですけど……
956 :彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/18(火) 01:26:53.55 ID:b8yuJF3po
>>954

「あんた何様のつもりぃっ?そんなくっさい挑発、無くとも結果は変わらないよぉーだっ!」
            「大体2対1だよぉ!?2対1!」   『───鈴、お願いだから黙っていて』

                    率直に言って、今の鈴は足手まといだった。証左に、その照準は上下左右にぶれつつある。
               しかし、私一人でこの子を守り切る自信も無い。嬉々としてせせら笑う鈴の前に出て、動きを制する。
                                      

        『…確かに、随分と過ぎた自信をお持ちのようですが、それは、何かの後ろ盾があっての事なのですかね?』

お姉ちゃんの考えが、まるでわからなかった。頬を膨らせ、眉をしかめて女とお姉ちゃんとを睨み付ける。
銃はまだ女へ向けたままだったけれど、上手く狙えない。それがなんだ、まだ剣がある。
───ひょっとしてお姉ちゃん、あたしが戦えないだなんて…思ってないよね?

        『ちなみに、申し出の件ですが…一旦、保留させて頂いても構いませんか?』

                 狂人か、あるいはどこか、大規模な組織の末端──あるいは幹部か。
                 私たちには目的≠ェある、それに関係している可能性も、拭いきれなかった。
                 ……そうである以上、目の前の女の正体を、ある程度見極める必要があった。
957 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 ◆5knvWHTuC5cs [sage]:2012/12/18(火) 01:38:17.14 ID:kfjN28VBo
>>956
「そうだねえ、その辺にいそうな暗殺者がふたりいる。で?それがどうした」

説明するまでもないだろうと、馬鹿にするように笑みを浮かべる。
知るべきは己でありまた敵なのだということくらいはわかるはずだ。
銀の指輪を捧げ持ちつこともせずに、なにを知るというのか。

「……雑魚が随分と偉そうな口を利く。なるほど怖いねえ命知らずってのは」

現れた時は愉しそうにしていたが、その言葉に興味を失くしたのか呆れた表情になる。
ああ、やっぱり暗殺者なのだ。確定させねば動けない、格下にしか引き金を引けない小物。
どこにでもいる小さな小さな殺人者だ。

「ああ、興味が失せたよ。そこを退きな三流、なんて言う気すらわかない時間の無駄だね」

女は二人に背を向けて、現れた夜の闇に消えていく。
引き止めなければ、何もしなければそのまま立ち去っていくだろう。
958 :彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/18(火) 01:59:34.49 ID:b8yuJF3po
>>957

『…ええ、是非そうしてください』
『助かりました¥椛Fは食い扶持の無い小娘が、止む無くこうしているだけに過ぎませんから』

保留だの三流だの、二人は一体全体何の話をしているのだろう。
第一、何だってお姉ちゃんはこんな女に怯えているんだ。雑魚?三流?ただの自惚れじゃないか。


『それでは、出来れば二度と』「違う」『お会いしない事を祈っておりま……鈴、いい加減に「…ちがう」

所詮は食い扶持の無い───小娘が──止む無く、止む無く? 止 む 無 く =@? ?
違う──絶対に違う、断じて違う。「お姉ちゃん、どうしてそんな事を言うの───?」

「──もー、我慢できないッ!!」

あの日=A二人で選んだ道じゃない、「約束したじゃない」、必ず──復讐≠果たすって。


「おまえもお姉ちゃんも、知るもんか!何が三流だ!さんざ人を馬鹿にして──挙げ句、帰るだってッ!?」

「お姉ちゃんもそうだ!何だってそんな態度を取るのッ!?」
「そんなに保身したいのなら、この仕事も復讐も──やめちゃえばいいじゃないッ!」

体が、心が、躍動するのを感じる。薬のせいだけじゃない、はっきりとわかった。
胸に提げたプレイヤーの再生ボタンを無造作に押して、全身のばねを一挙に曲げて、跳ねさせていた。

脳全体を、荒々しいギターの旋律が支配する。目が血走っていくのが、眼窩にこもる熱で感じ取れる。

本能に身を任せ、気付けばあたしは足場をいくつか飛び跳ねて、路地の壁面を伝うパイプに片手で掴まっていた。
二階ほどの高さだろうか、怖くは無い。躊躇する理由も無かった。
あのクソ女の足元を目掛け──三度引き金を絞る。ほぼ無意識にした事だ、狙いはきっと、甘い。
959 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 ◆5knvWHTuC5cs [sage]:2012/12/18(火) 02:10:53.98 ID:kfjN28VBo
>>958
コートのポケットに手を突っ込んでのんきに歩いていた女の足が止まった。
一発の銃弾は足首を掠めた。ジーンズが避けて赤い線が浮かび上がる。

「ああ、それじゃあつまらない」

何に対しての言葉なのかは本人以外わからないだろう。
銃弾を撃ったことか、足元を狙ったことか、それとも他のなにかなのか。

「なんだ、あたしに構ってほしいのか?三流以下の小物ちゃんよ」

振り返りざまに腰に吊ったパイソンハンターを抜いて、その銃口を彩楓に向ける。

「止めるなら今だぜ?後から横槍なんてお面白くねえしそれに、加勢するのも今だ」

彩鈴に目をくれることもせずに、ニヤリとシニカルに笑う。
すでに異能が女の身を護っているということだ。
960 :彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/18(火) 02:29:06.76 ID:b8yuJF3po
>>959

                                       『……ああ、もう』
                                       『致し方ありませんが…お相手させて頂きましょうか』

                       つい、ヒステリーじみた声を上げてしまう。鈴が撃つよりも早く、私も腰から拳銃を引き抜く。
                            勝機が無い訳ではない、この女に死んで貰った方が、都合が良いのも確かだった。

                            ポケットからプレイヤーと接続したイヤホンだけを取り出して、耳へと嵌め込む。


「あんだけ舐めたセリフ並べといて、よくもまあ言えたもんだ!」

壁面を蹴って、あたしは再び宙を舞った。
放物線の描く先に、丁度女の頭部が来るように力を調整して──だ。
女へと、上方からの急襲と共に頭から肩にかけてを狙い、撃つ。更にもう一発で、合計二つ。残弾は4。
空いた左手で腰に差した剣、蛇頭≠フ柄を逆手に握りつつ、脚を目一杯伸ばす。我ながら、見事なドロップキックだった。


                            『────ふふっ、もう一度だけ言っておきましょうか』『逃げるなら、今のうちですよ?』

               聴覚へと叩き込まれる、甲高い女性の歌声。思考回路がクリアされていくのが、頭の冴え具合で体感できる。
                                          極度の集中状態が、私に妙な落ち着きと安心感を与えてくれた。
              今まさに鈴が急襲せんとするのを見届けながら、女へと銃を向け、微笑みかける。もう、なるようになれ=Aだ。
                                
961 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 02:46:06.58 ID:kfjN28VBo
>>960
「そうさ、二人一組は片割れだけじゃ意味がない、そうだろう?」

魔術で強化された知覚が音楽を捉える。
もはや聞こえていないだろうとは思いつつ、そう言った。
続く挑発の言葉を、歪んだ笑みで受け止める。

「教えてやったよなあ三流以下だって。相手にする価値もねえってよお」

直撃したはずの四発の銃弾は、だが僅かなダメージをも与えないままそれぞれ別の方向に弾かれる

ドロップキックを女は避けない。
直撃するその寸前、彩鈴は女との間に壁のような存在があることを知るだろう。
異能に関して深い知識があればそれが異能であると特定できるだろうが、そうでなければ魔術との区別はつかないはずだ。

パイソンハンターをホルダーを戻して、女は一つため息をつく。
それから両手を肩のあたりで広げおどけた様子で、

「ヘイヘイどうしたチャレンジャー。これで終わったらその辺を飛んでる羽虫と変わんねえなあ?」

避けはしない。反撃もしない。
それが彼女の言う『三流以下の小物』に相応しい扱いだと言わんばかりに、ただ立っている。
962 :彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/18(火) 03:13:25.95 ID:b8yuJF3po
>>961

あたしの銃撃は、女に命中する直前、何かに遮られて四方に飛散していた。
それとほぼ同時、こいつの周囲を何かが覆っている事に気付く。
…まだ宙にあるあたしの足が、壁に近い感触を感じ取っていた。それを蹴って、あたしはもう一度、適当なパイプへと飛び移る。

「───お姉ちゃん!」

気を付けて、と目くばせをした。お姉ちゃんなら、それだけで察してくれるはずだ。
さっきまでは、うだつの上がらない彼女にも怒声を飛ばしていたけれど──
──ああなった以上、今のお姉ちゃんは他の誰にも代えられない、頼り甲斐のある相棒だった。

                                  『……ええ』
                                                あの子の視線だけで、留意すべき何かの存在に気付く。
                          返事をして、拳銃のトリガーを何度か引き絞った。小口径のものだ、あれを相手取るには非力すぎた。
                          三流が扱うのには、お似合いの武器だろうか。なんて、冗談めいた自嘲の笑みを浮かべてみる。

                               『確かに、私たち一人一人は三流以下……かもしれません』
                               『だけれども』─────いえ、だからこそ。

                               『私には──相棒が居る、掛け替えの無い、妹が居ます』
     「お姉ちゃんになら、命を預けたっていい」 
                               『無論、私も……その関係が、互いが互いを補って、私たちに力をくれる』

「掛け値無しの馬鹿だ、ってアンタは言うかもしれないけれど──」『──私たちはそうして、不相応な修羅場を潜り抜けてきたんです』


             『あなたの仰る三流≠フ戦い方──是非、ご覧になっていってくださいね?』
                            
              「ファーレンハイト・451<b!」 『コールド・イコエイション=x

あたしがもう一度パイプから飛び跳ねたのと、お姉ちゃんが笑ったのは、きっと同時の事だった。
その身に赤い粒子>氛沚tMを帯びたそれを纏って、もう一度地面への落下を開始する。
                    鈴が能力を使うのを見て、私も──地面へ小さな、それでいて人が転びかねない程の隆起を生成していた。
                                                      
            
                狙いは「お姉ちゃんも」『鈴も』───女の後方
簡単に言ってしまえば、お姉ちゃんが女を転ばせて、あたしの用意した高熱にあいつを叩き込む算段だった。
あの謎の膜が熱を遮断せず、それでいてあいつが踵の辺りに出来た隆起で体勢を崩してくれれば──
                                     きっと、髪を焦がし、顔に火傷を負わせる程度のダメージは負わせられる……はず。



//
あばばば、遅れてごめんなさい……本当にごめんなさい……
963 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 03:28:38.98 ID:kfjN28VBo
>>962
何をするでもなく、また何かに気を払うでもなく女はただ立っていた。
能力者であろうとなかろうと、三流以下とまで罵った相手に気を払う必要などないのだ。
銃弾は同じように弾かれる。

「アッハハハハハハハハハ!!いいねえ、ばっかじゃねえの!?燃える展開じゃねえか!」

可笑しそうに笑って、そして気を抜いていた女は、目論見通りに隆起した足場にバランスを崩す。
だが、それでは足りないのだ。

「小細工ってのはあたしはわりかし好きだぜ。だがこりゃなんだ?なんだよこのせこい不意打ちはよお!?」

バランスを崩した女は、仰向けに反った体勢のままで停止していた。
いや、仰向けに寝そべっていると言ってもいい。普通ならば等に倒れているはずのその姿勢で、女は倒れずにいる。
宙に寝かした背に体重をかける、というありえない前提のジャックナイフで体を起こして、そして隆起した足場を避けて仁王立ちに戻る。

「なんだまだわかっちゃいねえわけだ。つまんねえなあほんとに飽きて帰っちまうぜ?」
964 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 03:51:24.02 ID:kfjN28VBo
//修正版です

>>962
何をするでもなく、また何かに気を払うでもなく女はただ立っていた。
能力者であろうとなかろうと、三流以下とまで罵った相手に気を払う必要などないのだ。
銃弾は同じように弾かれる。

「アッハハハハハハハハハ!!いいねえ、ばっかじゃねえの!?燃える展開じゃねえか!」

可笑しそうに笑って、そして気を抜いていた女は、目論見通りに隆起した足場にバランスを崩す。
だが、それでは足りないのだ。

「小細工ってのはあたしはわりかし好きだぜ。だがこりゃなんだ?なんだよこのせこい不意打ちはよお!?」

バランスを崩した女は、だが空中に手をついて転ぶのを避けた。
倒れては敵の思い通りになってしまうと強化された身体感覚が感じ取ったのだ。
空中に手をついた女は宙に浮いた不可視の床の上を横転し、隆起のない地面の上に立った。

「なんだまだわかっちゃいねえわけだ。つまんねえなあほんとに飽きて帰っちまうぜ?」
965 :リディア・ローゼンフェルト【旋律支配】【過剰反応】天使によく似た少女 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 04:43:27.62 ID:kfjN28VBo
都心を見渡せる小高い丘の上に美しいソプラノが響く。
天上に座す神を謳った讃美歌。観客一人いない孤独な丘には歌声の主がいるばかり。
透き通るように白い肌と銀色で細く長い髪。端正な顔立ちにダークグリーンの瞳を持ち、背が低く肉付きの薄い華奢な体つき。
年はまだ十を過ぎたばかりの幼く清らかな、天使によく似た少女だ。
フリルを多くあしらったワンピースが、リズムをとる体と一緒にゆれている。
やがて歌が終われば、幼い少女は振り返ってこう言うだろう。

「リディアの歌、どうだった?」

無垢な笑顔を顔いっぱいに広げて、だ。
966 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、破片手榴弾×2、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/18(火) 04:47:56.63 ID:v7DEUFRg0
>>965
静かに眼を閉じて、歌に聞き入るみすぼらしい格好の女が一人。
少女の姿と相俟って、歌声がよく映える。
男なら、誰もが見とれる姿だった。これも役得かねえと思う。

「綺麗だったよ。聞き惚れた」

振り返った少女に笑顔で答える。
967 :リディア・ローゼンフェルト【旋律支配】【過剰反応】天使によく似た少女 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 04:52:51.57 ID:kfjN28VBo
>>966
「ほんと?嬉しい!」
ひとしきり飛び跳ねて喜びを表現した後、少女はサクヤに向かって走り出す。
可能ならば、そのまま抱き着くつもりだ。
褒められれば、少女は簡単に喜びを表に出してしまう。
それは傍から見れば純粋すぎるほどに、率直な気持ちの表れだった。

飛び跳ねた時に、もしかしたら両足の太腿に固定された自動拳銃が見えるかもしれない。
ベレッタM92FS、少女が所属する邪神局から支給された装備だ。
968 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、破片手榴弾×2、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/18(火) 04:57:16.06 ID:v7DEUFRg0
>>967
「ヒヒヒヒヒ、褒め言葉一つでここまで喜んで貰えるとこちらとしても嬉しいねえ」
武器を眼にするも、サクヤは気にしなかった。これでも人を見る眼はある。
しっかり受け止めようとした。
969 :リディア・ローゼンフェルト【旋律支配】【過剰反応】天使によく似た少女 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 05:01:36.02 ID:kfjN28VBo
>>968
勢いをつけてそのまま抱きつく。

「わたしはリディア!あなたはだあれ?」

もちろん、隠し持った銃を抜くような気配はない。
ただ純粋に触りたいから抱き着いて、もっと仲良くなりたいから質問をしている。
それはその様子を見れば誰にでもわかるはずのことだ。

「この辺りに住んでる人?ねえ、何をする人なの?」

リディア・ローゼンフェルドは年の割に精神の幼い子供だった。
970 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、破片手榴弾×2、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/18(火) 05:05:12.36 ID:v7DEUFRg0
>>969
「アンタはリディアか、アタシはサクヤさねえ」

しっかり受け止めると、左手で頭を優しく撫でてみる。
これでも撫でテクには自信があった。

「そうそう、この街に住んでる人。普段は友達作りをしている人だよ〜」

スラスラと答えてゆく。何というか、癒された。

971 :リディア・ローゼンフェルト【旋律支配】【過剰反応】天使によく似た少女 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 05:09:33.41 ID:kfjN28VBo
>>970
「サクヤはいい人だね!えへへ」

撫でられて、リディアは猫のように目を細めた。
両腕を腰のあたりにしっかりと回して抱きしめたまま、そして撫でられたまま会話を続ける。

「リディアはここから少し遠い所に住んでるの。友達・・・?じゃあリディアもサクヤの友達になる!」

いいでしょ?と言うかのように笑顔で見上げる。
新しい友達との出会いは楽しくて大好きなのだ。
972 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、破片手榴弾×2、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/18(火) 05:15:47.67 ID:v7DEUFRg0
>>971
「アタシは良い人……なのかねえ。リディアはいい子だと思うよ〜」
左手で撫で続ける。リディアが変な男に引っかからないか、不安がよぎった。

「そうなのか、じゃあここに来るのは初めてかい?友達はむしろこちらからお願いしたいね。
大歓迎だよ、ヒヒヒヒヒ〜」

もちろんいいよ、と笑顔で。
友達があっけなくできてしまった。サクヤとしては最高だろう。
他の友達と違って深入りはしていないが、これから知ればいい。子供相手ならこれぐらいからのスタートでも。

「リディアの方は、普段何をしてるんだい?」

973 :リディア・ローゼンフェルト【旋律支配】【過剰反応】天使によく似た少女 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 05:25:04.84 ID:kfjN28VBo
>>972
「サクヤはいい人だよ〜!優しくて、あったかいの!」

満面の笑みで答えて、また目を細める。
どうやら撫でられるのが気に入ったようだ。

「うん、初めてだよ。景色がきれいに見えたから下ろしてもらっちゃったんだ。
……わーい!リディアはサクヤのともだち〜!!」

抱き着いたままで、ぴょんぴょん跳ねながら喜ぶ。
友達のいないリディアにとって、じっとしていられなくくらいに嬉しいことだったのだ。

「リディアは、……リディアはね、歌うのがお仕事なの!」

少し悩んで答えたのは、普段仕事らしい仕事をしていないからだ。
ごくまれに指令が出た時以外はただ遊ぶだけの毎日。
幼いながらも友達の前でそれを言うのはかっこ悪いと思ったのだろう。
974 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、破片手榴弾×2、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/18(火) 05:33:22.28 ID:v7DEUFRg0
>>973
「アタシは良い人なのか、ふふふふふ」
怪しい人とか面白い人とかは言われているが、良い人と言われるのは初めてではないだろうか。

「ここはアタシもお気に入りの場所さね。見晴らしが良い場所は気持ちが良いしねえ。
 そうそう、サクヤはリディアの友達だよ。これから宜しくねえ」

反応が微笑ましくて、もう一度言ってみた。
この癒し力はすさまじい。

「リディアには似合ってると思うよ。アタシもまたアンタの歌を聞きたいと思った」

何か事情があるのだろうなと察するが、今は戯れるのも悪くないと思った。
というより、自分がそうしたいのかもしれない。友達作りは楽しいが、けっこう疲れるのである。
癒しは大事だ。
975 :リディア・ローゼンフェルト【旋律支配】【過剰反応】天使によく似た少女 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 05:42:48.26 ID:kfjN28VBo
>>974
「ここは遠くまで見えて、夜だからすっごく綺麗だね!
うん、ともだち!リディア嬉しい!」

友達の言葉を聞くたびに、幼い少女は無垢な笑顔でサクヤを見あげた。
その言葉が嬉しくてしょうがないようで、時たま飛び跳ねたりもする。
じっとしていられない性格であることもあって、抱きしめたままでも足をパタパタさせたりぴょんぴょんしたりと大忙しだ。

「リディアもサクヤに聞いてほしい!歌うの大好きなのー!」

そういうと、さきほどまでせわしなく動き回っていたリディアの体が止まる。
ブレスの微かな呼気の音をまって、薄紅色の唇から美しい歌声が漏れ始める。
かの有名なアメージンググレイス。

そして歌いながら、一緒に歌って?とねだるようにサクヤを見つめる。
976 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、破片手榴弾×2、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/18(火) 05:55:30.84 ID:v7DEUFRg0
>>975
サクヤがその時思ったのは、奇妙な悲しさだった。
何を悲しいと思ったのだろうか、それはサクヤには分からない。
リディアのどこまでも純粋な様子を見て、サクヤは何かを感じたのかもしれなかった。
こんな世界だからこそ、なのか。

「歌はいいよねえ」

リディアのおねだりに答えて、サクヤも歌い始める。

「――――――Amazing Grace, how sweet the sound」

リディアほどではなかったが、自分でも驚くほど澄んだ音が出た。
平等の姫は、何も考えずに歌った。
リディアには決して言わないが、自分はそんなにも神を信じている訳ではないのだが。
もし自分を導いているのだとしたら自分は幸せなのだろう。感謝するべきなのだろう。
不幸なことも沢山あったが、これからも続くのだろうが―――――

この街で沢山の友達ができた。
977 :リディア・ローゼンフェルト【旋律支配】【過剰反応】天使によく似た少女 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 06:05:30.44 ID:kfjN28VBo
>>976
サクヤが歌い始めた時、リディアは驚いた。
きっと歌詞を知らないと思っていたのだ。有名だけど、歌われることの少ないこの国の人だから、と。
一緒に歌ってくれる嬉しさと、そしてほんの少しまざったドキドキが楽しい。

「――――That saved a wretch like me. I once was lost but now am found, Was blind but now I see.」

歌い始めたサクヤの、その声に合わせて歌う。
幼い少女は胸の内で思う。
神様はいる。きっと私を導いてくれている。
そう思うと心の奥から温かいものが溢れてくるのがわかる。
しがみ付いたまま、歌いながら、少女は天に感謝を捧げる。
神様ありがとう。素敵な出会いを、幸せな一瞬を。
優しくて暖かい、新しい友人とともに歌える喜びを精一杯美しい旋律にのせる。
それが彼女の祈りなのだ。

やがて歌が終わると、ふたたび少女は飛び跳ねて喜びをあらわにするだろう。

「サクヤの歌も上手だった、すっごく綺麗だったよ!」
978 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、破片手榴弾×2、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/18(火) 06:12:52.32 ID:v7DEUFRg0
>>977
「そうかね。なぜか自分でもそう思えることが意外だったよ」

歌い終わって少しだけ神様を信じてもいいかな、と思った。
もちろん進むのは自分の意思でではあるが、確かに自分は幸せなのだ。
自分らしく生きたい、サクヤはそう思う。駒枝京子として、サクヤとして。
今だけは沢山の友達に出会えた感謝の気持ちを、精一杯神様に捧げた。

「リディア。ありがとうねえ。自分の幸せを再認識できた気がするよ」

979 :リディア・ローゼンフェルト【旋律支配】【過剰反応】天使によく似た少女 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 06:20:45.83 ID:kfjN28VBo
>>978
「ううん、リディアは何もしてない。それはきっと神様が導いてくれたんだよ」

歌い終わった後のリディアは、その前と大きく雰囲気が変わっていた。
それまではしゃいでいたのと同一人物とは思えないほどに、まるで修道女の貞淑さとを感じさせるのような振る舞い。
澄んだ瞳と意志の見通せない古雅な微笑は、まさに天使と表現するに相応しいだろう。

遠くからヘリの音が聞こえる。
それに気付いた幼い少女は、名残惜しそうにサクヤから離れた。

「お迎えが来ちゃったみたい」

少し寂しげに、少女は微笑んだ。
980 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、破片手榴弾×2、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/18(火) 06:32:17.66 ID:v7DEUFRg0
>>979
「じゃあ神様とリディアの二人に、アタシは感謝をするよ」

自分もリディアを感謝することに関しては譲る気はない。
リディアの雰囲気が変わり、優しく人を包み込むようなそれになぜかまた少し淋しく思った。

離れるリディアを見て、サクヤは思わず口にしていた。

「死なないでね、リディア。アタシも死なないから」

友達には、居なくなって欲しくはない。
リディアはこれから危険な何かをするのかもしれないが、それでも。

「また会おうね」

そう言うとサクヤは自分からヘリに背を向けて、去っていった。

/お疲れ様でしたー。




981 :リディア・ローゼンフェルト【旋律支配】【過剰反応】天使によく似た少女 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 06:39:22.75 ID:kfjN28VBo
>>980
「……ありがとう、サクヤ。また会おうね」

目を合わせられず、足元を見つめてしまうのは嘘をつけない少女の性格ゆえだろう。
死なないで、という言葉に頷けない理由があるという無言の示唆だ。

「またね、サクヤ。ここでまた、きっと……」

小さくつぶやいて、少女もまた背を向ける。
そして少女を乗せたヘリは宵闇の彼方へと消えていくのだった。

//お疲れ様でした
982 :カイル :2012/12/18(火) 20:46:18.93 ID:FaEGM5/O0

とあるアパート、の駐輪場には
自転車の他に、トナカイがちゃっかりたたずんでいた
以前の雪合戦の時にもらった食料である

その食料は駐輪場を汚して餌を与えられていた

「カイルくぅん、困るよぉ……動物園じゃないんだから」

見かねた大家が注意をすると

「ああ、すいません。クリスマスにお肉分けますから」

なんてにっこり返す
トナカイの(´ω`)こんな顔が
(´Д`)こんな顔に早変わり
983 :矢嶋とか ◆CTksjOhP3//h [sage saga]:2012/12/18(火) 21:34:37.21 ID:b8yuJF3po
>>964
                              鈴の方を見遣る、目を皿のようにして、目の前で起きた出来事を茫然と見詰めていた。
                            私もきっと、同じような顔をしていただろう。打つ手は──『鈴、次』──ある。勝機も、だ。

「うん、お姉ちゃん」
          「……ああ、あんたの言う通りだよ、我ながらせこい攻撃だと思う──けどさ、それがどうかした=H」

さっきまで呆気に取られた顔をしていたお姉ちゃんは、既にいつもの微笑みを顔に湛えている。
あたしも、笑っていた。これは勘≠ネんだけど、あたしにはお姉ちゃんの考えが、薄らとわかっていた。


            「ファーレンハイト・451<b!───あたし達って弱ぁい≠ゥらさあ、こうでもしないと勝てない訳」

熱を帯びた粒子=Bあたしはそれを掌一杯に生成して、目の前の女が生み出している謎の壁に右方からぶちまけようとする。
豆や塩を撒くような動作になるだろうか。ものの干渉を受けるそれはきっと、壁に防がれてしまうだろう。

                           女の周囲に留まる粒子達は大気を伝わり、少なからず見えない壁の内側に、熱を伝えるはずだ。
                  狙いは彼女の能力を解除させる℃魔ノあった。来る時に合わせて攻撃を叩き込むべく、私は前方へと突っ掛ける。       

                        .あたし達
「でもさ、それって普通じゃん!?」「特に暗殺者の場合さあ、せっこーい不意打ちしてナンボだもんね!」
「不意打ち上等!小細工追い打ち騙し討ち、いくら蔑もうが──知ったこっちゃないって訳ッッ!」


ただし、余波は余波、暫く居座っていても、各所に軽い火傷を負う程度で済む。
発動と同時に、のぼせたような眩暈があたしの頭に湧き上がってきていた──要は、あたしとこいつの根気比べだ。
抜刀した剣を構え直そうとするけれど、どうにも上手くいかない。お姉ちゃんに、任せてしまおうか。
984 :リディア・ローゼンフェルト【旋律支配】【過剰反応】天使によく似た少女 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 21:58:58.42 ID:kfjN28VBo
>>983
女の異能は熱を防がない。
狙い通りに、女は庇った腕に軽いやけどを負った。

「いいねえ、いいものを持ってる。三流以下ってのは取り消してやるよ」

腕に視線を落としてニヤリと笑う。
そして腰のパイソンハンターを抜いて彩鈴に向けて一度だけ引き金を引く。
牽制だ。派手な爆発音を伴って放たれた弾丸は、雑な狙いのせいで腹部の横を通り過ぎていくだろう。
その瞬間、目論見通りに異能は解除された、と解除するかもしれない。
正確に言えばそれは間違いで、まだ背中は異能に守られているのだが。

「さあこっからが本番だ!ルールはもうわかったろう?なら小賢しくあがいて見せなぁっ!!」

腰の海賊剣を抜いた女は、彩鈴との距離を詰めて、そして彩楓背を向けて、それを大きく振り上げる。
隙の大きい動作だ、モーションから切り下げを察知するの容易い。
だが受け止めることは容易ではない。その女の一撃をまともに受ければ、生身の人間なら間違いなく手が痺れて使い物にならなくなるだろう。
985 :リディア・ローゼンフェルト【旋律支配】【過剰反応】天使によく似た少女 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 22:05:12.78 ID:kfjN28VBo
//訂正です
誤 その瞬間、目論見通りに異能は解除された、と解除するかもしれない。
正 その瞬間、目論見通りに異能は解除された、と感じるかもしれない。
986 :彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女 傭兵兼暗殺者 [sage]:2012/12/18(火) 22:22:08.51 ID:b8yuJF3po
>>984

身を翻し、こちらを向いたアメリア、自らの腰を掠める銃弾に対して、彩鈴は軽く身を震わせた。
能力は既に解除していたが、喫煙の余韻に近い倦怠感が未だ、体のそこかしこに残っていた。

「ああ、くそぉッ……お姉ちゃん!」  『───……承知したわ、鈴』

握った剣を水平にして、振り落とされた一撃を真正面から受け止める。
素肌の上を這うような言い知れぬ感覚、右手の痺れに涙を溜めながらも、得物を取り落す事は無い。
骨格強化手術≠フお陰だろうか──転倒の多い鈴に楓が勧めたものだったが、思わぬ所で役に立ったものだ。


『──あら、私もお仲間に加えて頂きたいのですがね?』
『それとも、打って出られるのが、お好みなのでしょうか……あれだけ尊大な態度を取るようなお方ですし』

が、少なからず苦痛を与えている事には違わず。声を上げる妹を見かねて、楓が挑発の言を飛ばす。
トリガーを4回引きこそしたけれど、そのいずれもが、背面に展開された壁に遮られてしまって。

依然銃を構えたままの楓は、そのままアメリアのすぐ背後に付こうとする。無論、壁を隔てての話ではあるが。
まだ、楓はその壁≠ノ直に触れていない。短絡な部分のある鈴よりは特性を把握できるかと、考えての事だった。


987 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 22:37:50.53 ID:kfjN28VBo
>>986
受け止められてなお得物を落とさなかった彩鈴に称賛の声を送る。

「Wonderful!そうじゃなきゃ面白くねえ、がそれだけでもつまらねえ!!」

カトラスを振り下ろした直後、今度は強烈なニーキックが顎をねらう。
狙い通りに顎を捉えれば脳震盪は確実な威力、そして速さ。
同じように得物で受け止めれば、蓄積したダメージで今度こそ弾かれるかもしれない。

「二人組の片割れじゃ、って言ったよなあ!?」

それから銃弾に反応して振り向きざまに左手のパイソンハンターの引き金を一度だけ絞る。
ろくに狙いを定めていない銃弾は彩鈴から大きく左に逸れて飛んでいくはずだ。
そしてそれを外せば女は一回転して彩鈴に向き直るつもりだ。

回転は常識な速さで、だが腕や足などの直線的な動作はヒトの限界を超えた速度で行われる。
すべての動作を見逃さずに分析していればそのことに気付けるかもしれない。
988 :彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/18(火) 22:59:06.44 ID:b8yuJF3po
>>987

抉らんばかりに鋭く、繰り出された膝。今の鈴には、到底反応できない速度だった。
「だったら──これでぇッ!」と。鈴は首に渾身の力を込めて──その一撃に、頭突きで応じた=B
ともすれば、顎よりも堅牢な部位を打ったアメリアの膝に、何らかの支障を与えられた──かもしれない。

「がっ……!…どうだ……こんちくしょうっ!」

額から血を零しつつ、鈴の体が後方へとぐらつく。
転ぶか否かの瀬戸際で、ふらりと後ろへ覚束ない歩みを刻む。手から零れ落ちた剣がからん、と乾いた音を鳴らした。

『鈴……鈴!大丈夫なの!?』
             「だい…じょぶだよ、おねえちゃん」「このくらい、どうってこと……」

楓の口から、思わず妹を気に遣る声が飛び出す。
アメリアの言う通りだった、双子は彼女によって生み出された壁≠隔て、完全に分断されていたのだ。
挟撃を仕掛ける絶好の機会との、紙一重。楓は思い悩みながらも、妹の下へ駆け寄る事はせず───

『熱は通す壁=A不自然な程の行動速度=c…これって───』

拳銃を構えたまま、状況判断に徹する。あと少しで理解出来る、そのはずなのに、奥で引っかかるような感覚がもどかしい。
989 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 23:08:24.30 ID:kfjN28VBo
>>988
膝に受けた衝撃は、相当なものだ。
どうなっているかはわからないが、魔術で強化しておきながら痛みが残っている。
右足を踏ん張りには使えない、それを頭にとどめて、背後の彩楓に対応する。
発砲。大きく逸れた銃弾を女が気にした様子はない。

「なんだ、こねえのか?こっちの奴はもうボロボロだってのにそれでいいのか!?考えてる余裕があるのかよ三流!!」

大きく着地した左足を軸に半回転して再び彩鈴に向き直った女はそのままの勢いで回し蹴りを叩き込む。
それもやはり常識的な速度だ。だがふらつく少女を蹴り飛ばすには十分な威力があるはずだ。
990 :彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/18(火) 23:23:54.51 ID:b8yuJF3po
>>989

「……げほっ!」 アメリアの踵が、腹部にめり込む。
苦悶の呻きと唾液を吐き出しながら、真横に吹き飛ばされた鈴は、そのまま側面の壁へと背中から叩きつけられる。

「お…ねえ……ちゃ…」 『────鈴、鈴……』

脳震盪と合わせ、薄れつつある意識の中、細めた目で姉へと送る視線は、助力を乞うようにも見え、
それでいて、逃亡を促すようにも見受けられていた。楓はその意味を察して、反芻するように彼女の名を二度、呼ぶ。


『───そう、ですね』『考える余裕なんて、無いのかもしれません』
『鈴、苦しかったら、休んでいていいのよ?』

嘲る女の言動に答えるでもなく、さながら言い聞かせるように呟いてから。
楓はするりと腰に手を伸ばし、ベルトに据え付けていた鞘からサバイバルナイフを引き抜いた。

アメリアが楓の方へと向くのなら、彼女はそのまま相対するし。
鈴へ追撃を仕掛けようとするのなら、その間に立ちはだかろうとするだろう。

──どちらにせよ、これ以上妹を疲弊させる訳にはいかなかった。何せ、彼女の能力がこちらの鬼札なのだから。

991 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/18(火) 23:28:07.96 ID:DYhljr2ao
(最近どうもおかしい……)

クリオネは浮かない顔で町を歩いていた。
今まで他人のことなどどうでもよく、単純に利用できるか、面白いかで判断していた。今でもそのつもりだ。

(でも……)

最近他人の事を考える時間が増えたように思う。
どうしてかは分からない。この事に気づいたきっかけは以前の霧の調査でジャンクとか言うのに手を貸してから。

(イラつくなぁ……)

なぜ今になって自分以外のことがチラつくのか。そしてなぜそれが心を乱すのか。
992 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/18(火) 23:37:11.98 ID:kfjN28VBo
>>990
「そうさ、それでいいのさ。

―――――もしもこのまま助けに入らなかったら、あんたを殺してたよ」

顔だけ振り返って、女は彩楓を睨みつけた。
それまでの愉悦混じりの敵意とは違う、本気の殺意だ。
そしてそこには底知れないほどのうっすらと狂気が混じっている。

「あたしはあたしの気に入らないやつをぶん殴る。それ以外には興味なくてねえ」

今度は彩鈴に視線を向ける。
先ほどまでの殺意も狂気もすでに消えていた。

「そこの子の頭ももう冷えたろう?手を引くって言うんなら見逃してやってもいい」

倒れている方の子は当分使い物にならないだろう。
となれば、手持ちに有効な銃器もないもう片方の子ではあたしの相手は務まらない。
先ほどまでの行動から察するにこの子は頭脳派担当、それくらいは理解できるだろう。
今度は体ごと彩楓に向き直って、

「さあ、選びな。続けて死ぬか、ここで引くかだ」

自らのダメージはおくびにも出さず、女は不敵に笑って見せる。
993 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、破片手榴弾×2、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/18(火) 23:41:13.24 ID:v7DEUFRg0
>>991
「ヒヒヒヒヒ、っと。クリオネじゃないか。こんばんはだねえ」
そんな時、街をうろつきクリオネを発見するみすぼらしい影が。
クリオネの考えも分からずにこのタイミングで平等の姫が現れた。
これがどう双方に影響するのか、今は分からない。
994 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/18(火) 23:46:38.53 ID:DYhljr2ao
>>993
「ん? キミは……サクヤじゃないか」

声をかけられそちらの方向を向く。街中でクリオネに声をかける人物は限られている。
そうしてこの前話をしたサクヤにあまりいい気分ではない顔を見せてしまう。
そう、サクヤもまた最近クリオネの頭をチラつく人物の一人だ。

「今日はあんまり機嫌よくないんだけど?」

自分の機嫌が良くないと言われていい気分がするわけもないが、おそらく顔で悟られるし隠す気にもならない。
995 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、破片手榴弾×2、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/18(火) 23:52:31.77 ID:v7DEUFRg0
>>994
「そうかい。じゃあ今日は話すのをやめておこうかねえ。アンタの機嫌を損ないたくはない。
 言ってしまうとクリオネとの関係を悪くしたくないのさ」

元も子もない発言だが、元々腹芸は好きではない。必要な時以外はあまり嘘は付きたくないものだ。

「無理やり原因を聞きだすのも野暮ってものだしさ」

そもそも素直に教えてもらえるとは思わない。

996 :彩鈴&彩楓/ライダースーツとファーコートの少女 傭兵兼暗殺者 [sage saga]:2012/12/18(火) 23:57:08.30 ID:b8yuJF3po
>>992

この殺意──鈴ならば、一笑の下に伏していただろうか。
衆人監視の下での完全な暗殺>氛氓サれを信条としていた楓にとって、殺意を向けられた経験というのは、存外少ない。
いつもならば、妹が一手に引き受けていてくれたものを身に浴びて……姉は戦慄していた。

『……ふふっ、そう簡単には、死にませんけどね?』

口ぶりは依然変わらず、しかしながら、背筋や体の末端が震えているのが見て取れる。
『この子が、生きているうちは』と付け加えて、鈴の方を見遣る。彼女にこれ以上、無理強いをさせる訳には行かなかった。


「おねえちゃん……あたし、まだ……たたかえ…『鈴、もういいのよ』

未だアメリアへの敵意を示し続ける鈴へと歩み寄って、楓は、そっとその手を握ってやる。
彼女の言う三流の烙印や、暗殺者としてのプライドよりも、少なくとも楓にとっては妹の方が大事に思えた。

妹を肩に担いでから、アメリアの方を見遣る。

『……そう、ですね、それではお言葉に甘えて』
『ですけど、気を付けてくださいね──?うちの妹は、それこそ猟犬みたいにしつこいですから』

これまでのアメリアの立ち振る舞いから、楓は彼女の言葉に偽りは無いと踏んでいた。
アメリアへ背を向けて、楓は妹と共に、路地の奥へと消えていこうとする。──追撃を受ければ、抵抗する手段は無かった。
997 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/19(水) 00:00:04.45 ID:oQRkWjDlo
>>995
「ん……別に良いよ。誰かと話してた方が……」

待て。何を言おうとした?誰かと話していた方が気が紛れる?
それこそ本末転倒だしそもそもこういう考えになることがおかしいと言っているのに……

「私との関係を悪化させたくないって言ってくれるのは嬉しいけどね。別に話しかけてくるタイミングで嫌いになるほど狭量じゃないよ」

口元は笑っているがいつもの様な嫌味さは無い。

「サクヤ……守るべき人っている?」
998 :アメリア・R・エヴァンス/No.28ベリト【弾性非存在】深紅の旅人 ◆FelIcIA30U [sage]:2012/12/19(水) 00:05:54.92 ID:oxQZYNpqo
>>996
「あんたの妹はそこそこ面白かった。いつでも相手になってやるよ」

直情径行で挑発されればいてもたってもいられなくなる。
そんな馬鹿は嫌いじゃない。

「またおいで。今度はもっと強くなってからね」

背中に言葉を投げかけて、女もまた逆方向へと歩みだす。
剣も銃もベルトに吊って、コートのポケットに手を突っ込んで、女はあてのない夜の闇へと消えた。

//お疲れ様でした。
999 :サクヤ/帽子を深く被った茶髪赤眼の女E太極針、催涙弾、破片手榴弾×2、Px4 Storm、【黒髪黒眼姿が賞金首、五千万】<無能力者> [saga]:2012/12/19(水) 00:11:39.90 ID:AtIe6/he0
>>997
「確かにそんなこともあるさね。アタシもそうさ。クリオネとの会話は楽しいしねえ」
クリオネとの会話は楽しい。前話した時の感覚が、未だに残っていた。

「そうか。それを聞いて安心したよ」
ほっとする。嫌われたくはないものだ。

「沢山居るよ。友達がアタシにとっては大事で、かけがえのないものだ」

友達のためになら、サクヤは命をかけることができる。愚か者、と言えばそれまでだが。
自分の弱点は友達だと、相手にはっきり晒した。

「ちなみに守りたい人の中にはクリオネも入っているよ。ジャンクのこともあるし
 アンタと話してると心地が良いんだ。ずっと話していたくなる。アンタ風に言うなら『面白い人間』ってことかな」

まあクリオネは黙って守られるタマじゃないだろうけどね、とヒヒヒヒヒ。

1000 :クリオネ 人形使い 生成中の人形:0体 :2012/12/19(水) 00:22:50.79 ID:oQRkWjDlo
>>999
「そう? ま、私としてもサクヤとの会話は楽で良いけどね」

サクヤを相手にすると余計なことを考えずにしゃべることが出来る気がする。
さっきまでの嫌な気分も少しは薄れたと感じるほどには。

「そっか……じゃあサクヤは強いのかもしれない。以前どっかの胡散臭い爺さんに言われたんだよ。守るべき人が居れば強くなれるってね。
 ……ちなみに私を守ろうとする必要はないよ。ろくなことにならないから」

ははっと笑いながら最後に繋げる。サクヤには守るべき人、友達とやらが居て……
友達なんてただの足手まといにしかならないと思ってきた。まだその考えは変わっていないが、サクヤは自分から弱点を増やそうとしている。
弱点を抱えるはずなのに強くなれる……どうしてなのだろう。
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