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【異世界】ここだけ世界の境界線★3【歓迎】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2014/05/20(火) 20:12:38.46 ID:misQUFoq0
【新世界へようこそ!】
ここは様々な世界が融合して出来た世界。ここの住人は親しみを込めてこの世界を『新世界』と呼んでいます。
この世界にはオーバーテクノロジーから魔術まで何でも存在します。超能力や宇宙艦隊もあれば大魔王の領地も、
獣人の集落や神の軍勢すら勢揃いの『なんでもあり』の世界。それが新世界なのです。
あなたはこの世界の新たな住人となり、先駆者や新入り、そして異世界の住人達と関わってゆくことになります。

【ゲートについて】
この世界には『ゲート』と呼ばれている様々な世界同士を繋げる空間があります。
時にそれは魔界へ、時にそれは天界へ、時にそれはダンジョンへ、繋がっている先は様々です。
稀にそこから『厄災』なるものが流れ着き、それがこちら側の世界を荒らす事もしばしば…
その度に貴方達『能力者』はその能力を最大限に行使して『厄災』を元の場所へと送り返したり倒したり…
この世界の様々な事がこの『ゲート』を切っ掛けにして起こります。

【来訪者について】
この『新世界』はその性質上、別世界からの『来訪者』がやってくることもあります。
彼らの来る世界は様々な世界。時には人間や獣人。時には悪魔や妖怪。そして時には異星人すら『来訪者』として現れることすらあるのです。
『来訪者』はこの世界に来る過程で新たな『能力』を得る事も、そして自分が持っていた能力を引き続き使うことも出来ます。
しかしあまりにも強大な『能力』は『ゲート』の力によりその効力を失ってしまうこととなるでしょう。
次の『来訪者』はあなたかもしれません……

◇ここは自分だけの『能力』を手に入れ、様々な能力者と戦闘、交流するスレです。
◇オリキャラは勿論、様々ななりきりスレのキャラも参加する事が可能なスレです。
◇まずはしたらばで能力登録。ここに設定を纏めておくことでロールをスムーズに行えます。
◇戦闘、交流、基本は何でもありですが、相手が不快になるロール、確定ロールは避けましょう。
◇チート能力や人外級の身体能力など、相手に勝利の余地を与えない設定は避けましょう。最強設定は御法度です。
◇荒らしはスルー。絶対に関わらないようしましょう。

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★避難所★
http://jbbs.shitaraba.net/internet/20393/

★wiki★
http://www60.atwiki.jp/kyoukaisen/

※前スレ
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=^・ω・^= ぬこ神社 Part125《ぬこみくじ・猫育成ゲーム》 @ 2024/03/29(金) 17:12:24.43 ID:jZB3xFnv0
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VIPでTW ★5 @ 2024/03/29(金) 09:54:48.69 ID:aP+hFwQR0
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小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
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満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
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2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2014/05/20(火) 22:37:22.97 ID:ThdpXr/S0
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/05/21(水) 00:58:35.25 ID:nGUNMtF7o
4 :神流【闇国王女】>>65 :2014/05/21(水) 01:20:34.31 ID:l7r8BDQ80
いちおつだぞ。

>>1000

へぇ…羨ましい体してるね
で、結局君は何?霊?妖怪?ホムンクルス?

【空になったジョッキをマスターに渡す。追加注文はしない】

14か…そんなに幼く見えるか…

【どことなくガックリする。まあ、誰がどう見てもそう見えるんだから当然だ】
【結局、年齢は教えてくれなかった】

ん…そろそろ帰らないとまたメイドちゃんに怒られんだよな
そんじゃ、虚空ちゃんバイバーイっ楽しかったぜ!

【釣りは要らないとばかりに、カウンターにお金を出しそのまま店を出る】
【店内に妙な緊張感を残して】


/早いですがこの辺で失礼します、お相手ありがとうございました
5 :虚空 藍【レーザーマスター】E:リュック、刀 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 01:30:19.75 ID:OyXFkhXx0
>>1乙ですよー

>>4
「ホルムンクルス...?...ボクは...人工生物の...人造人間とも言えるけど...その完成体だよ」

【ここで人造人間だと打ち明ける】
【まぁ、到底外見なんぞじゃ判断はできないが】

「え、えーっと...その...あ、もう行くの?じゃあね〜」

(...あれ、結局何歳なの?...)

【まぁいいか、と手を振って見送る】
【久々の会話なのに、案外楽しかった】

「...さて、ボクは...」

【この後どうするか、完全に未定だ】
【また旅でもするか】

//お疲れ様でしたー、楽しかったです
//時間が時間ですしね...自分も寝ることにします
6 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 13:06:05.74 ID:8Mx2TCdSO
…ここっ、また…もう、どこなんですかぁ…

【肩を落として脱力、何度目かのダイナミック迷子】
【先の緑の溢れる地帯とは一変、ここは周囲を黒ずんだ石で囲まれた何やら中世期の砦や城の内部と言った所か】
【一定間隔で存在する窓の様な穴は全て鉄板と格子で固められており外と完全な遮断が成されている】
【ロウソクにぼんやりと照らされる広い廊下を恐々と歩いていた】
【ちなみにビィは知り得る事ではないが、ここは所謂「魔王」隷下の砦】
【辺境の地の拠点であり、重要度は低いがそれでも破壊と滅亡と侵略を志す魔の軍勢の兵隊が駐屯している】


/>>1乙です
7 :虚空 藍【レーザーマスター】E:リュック、刀 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 15:32:21.79 ID:WaFZVPJ80
>>6
「...ここ...は...?」

【何やら以前の様に謎の門に飲まれた
思えば、砦の「頂上」】
【無論この世界の事など全く知らないし、何より目の前に背を向けた魔族の見張りが居る】
【あれは、小型のゴブリンか】

【まだ気付かれて居ないが、無力化させてしまおう】

(...ごめんなさい)

【少し近づき、通常弾を2発ずつ、それぞれゴブリンの足首狙って撃つ】
【放たれた4発のレーザーはそのまま命中し、僅かにゴブリンの動きを止める】

『グ...ヴゥ!?』

【そこを狙い、人工の肉体でヘッドショット(ラリアット)】
【そのまま倒れたゴブリンを2発3発と後頭部を殴打】
【実に趣味の悪い無力化の方法である】

「...ごめんなさい...さて...一度下に降りてみようかな馬鹿か...?」

【レーザーの光を手元に集中させ、小型のナイフを2本作り出す】
【それを逆手に持ち、砦の外、空中に身を投げ出す】
【体を反転させ、ナイフを壁面に突き立てる】
【どうやら魔王軍の見張りは指揮が低いのか馬鹿なのか、そもそも見張っていない】
【ましてや砦の壁面なんて】

【ガリガリと音を立てて、途中でピタッと停止】
【丁度横にあった窓穴に飛び移り、中を覗く】
【しかし鉄板に阻まれて見えない】

「...何発まで耐えられるかな?」

【鉄板とに対して斬撃弾を撃ち込む】
【1秒置きに発射できる為、最低でもあと1分あれば格子含めて破壊できる、はずだ】

//ダメでしたら普通にスルーしてください
8 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 15:50:37.98 ID:8Mx2TCdSO
>>7
はぁ、もう…誰もいない…

…ひえぇっ!? な、なんの音…!?

【この場合、それはむしろ喜ぶべきなのだが知らないのは幸運である】
【なんせ通常であれば出会う相手はゴブリンであったりオーガであったり】
【要するに人間ではないものばかりなのだから】
【そんなこんなで溜息混じりに廊下を歩いていれば向こうから聞こえる突然の轟音】
【当然驚くに値するもので、硬直している内に窓の格子と鉄板が打ち破れた】
【ひっ、と短い悲鳴と共に逃げ腰ではあるが戦闘態勢】
【何が起こるかの推移を強い警戒と共に見守った】
【尚、流石にこの騒動は駐屯の兵士の耳にも届いた様で】
【遠くの部屋から何事かと武装した犬の亜人…コボルト…が二匹見回りに向かって来ている】
【この場に留まっていれば発見されるのも時間の問題であろう】

/とんでもないです大丈夫ですー、よろしくお願いします
9 :虚空 藍【レーザーマスター】E:リュック、刀 ◆jwHyY4kL/6 :2014/05/21(水) 15:59:30.40 ID:WaFZVPJ80
>>8
「...!」

【中に見えたのは1人の少女】
【捕虜なのかは不明だが、取り敢えず今は戦意はない】

「ボクは敵じゃ無いよー、一旦ついて来て?時間ないし...」

【手をヒラヒラと振り、敵意がない事を示す】
【すぐに兵士が来るであろう事を予想して、レーザー発射の準備をしつつ、少女の手首を無理矢理掴もうとする】

【更に、掴めたかどうかに関わらず廊下を一直線に走り始めるだろう】

(一度場所を変えなきゃ...!)
10 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 16:08:34.97 ID:8Mx2TCdSO
>>9
えっ!? て、敵じゃないって…?
…あっ、あの…っ!?

【目を白黒させる内に彼、或いは彼女に腕を掴まれ連れられる事となった】
【その後頭部と背中、それと過ぎ去る廊下の風景だけが視界に拡がっている】

【さてしかし虚空の目線の先には違ったモノが見えるに違いない】
【即ち先程の音を聴きつけてやってきた二匹のコボルト兵だ】
【彼等はまだこちらに気が付いていない様子】
【つまりは先手が取れるはずだ、そしてヤル気の余り感じられない簡素な防具はレーザー兵器を持ってして撃ち抜くには容易だろう】
11 :虚空 藍【レーザーマスター】E:リュック、刀 ◆jwHyY4kL/6 :2014/05/21(水) 16:17:23.50 ID:WaFZVPJ80
>>10
「...狙いを付けて...殺さず...無力化...!」

【通常弾の狙いをつける】
【撃てる回数は5回、狙う箇所は...】

(3発と2発...足の腱を断ち切る!!)

【膝裏に狙いを定め、レーザーを片方に3発。もう片方に2発発射】
【2発しか発射出来なかった方には、更にレーザーを使って刀を形成、更に同じ場所に追い打ちを掛ける】

【走りながらの連撃だが、狙いは相当に正確だ】

12 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 16:25:43.69 ID:8Mx2TCdSO
>>11
…ひぇっ!? な、な、えっ…!?

【頭が状況に追い付いておらず混乱しながらも手を取られ走るビィ】
【コボルト兵はくぐもった声をあげて倒れ、目論見通りの無力化に成功した】
【侵入者だ、と倒れながらに叫ぶもこのフロアにはもう他には誰もいないらしく虚しい木霊を響かせるだけだ】
【やがて走る二人は突き当たりに面する木製の扉へ辿り着くだろう】
【鍵は掛かっておらず、開けば階段になっている】
【上れば屋上、下ればそのまま階下へ繋がる】
【ちなみに先程虚空が屋上から降りて侵入したこのフロアは文字盤を見ればどうやら「4F」らしい】
13 :虚空 藍【レーザーマスター】E:リュック、刀 ◆jwHyY4kL/6 :2014/05/21(水) 16:35:30.49 ID:WaFZVPJ80
>>12
「このまま...!!」

【勢いのままドアを蹴りで開け、後ろの少女が入った瞬間に閉める】
【はぁ、とため息をついて、その場に腰を下ろ】

「いやー、ごめんね?ボクは虚空だよ、虚空 藍」

【ニコッと笑って見せるが、少々違和感があるかもしれない】
【その肌は青白いを通り越して完全に白である上、あれだけ走った後で全く息切れしていないからだ】

(4Fか...下?上?...どうしようかな)
14 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 16:42:42.23 ID:8Mx2TCdSO
>>13
ぜぇ、ぜぇ…
…え? あ、な、名前…?
わたっ、私…ビィ、です…

【両膝に手を当てて荒い呼吸、そしてへなへなと向かい合う形で腰を下ろした】
【目の前には自身より少しだけ背の高い虚空、肌の色も同じような真っ白】
【しかし息一つ乱していないそのスタミナに驚愕しつつ名乗った】

…これ、ここ…出るなら、下…ですよね?

【やがて階段へ目線をやれば下りの提案を成す】
15 :虚空 藍【レーザーマスター】E:リュック、刀 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 16:47:56.48 ID:WaFZVPJ80
>>14
「ピィちゃんか...」

【これで人と話すのはこの前の少女から換算すれば2回目か】

「...いやー...何かここの頂上にワープ?してきたんだけど...」

【先程見た地上の景色を話す】
【主に、魔族の兵士が駐屯していたことを】

「例えここから出てもあんまり意味はないんだよなぁ...まぁ、敵陣を突破するってのも良いけど...」

【サラッと無茶苦茶を言う】
16 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 16:56:37.68 ID:8Mx2TCdSO
>>15
はい…虚空さん…
ワープ? …む、同じですね…私も気が付いたらここの廊下を歩いてて…

…えっ、そ、それって…
……結構詰んでません? 私達…

【同じ越境者である事を…とはいえ越境者と言う呼称を知る訳ではないが…確認】
【そして告げられた現実に愕然、脱力】
【敵陣の突破を試みる程にまで無謀な勇気を持ち合わせてはいない】
【はぁと溜息、踊り場に存在する蛇口に気が付き喉を潤そうと捻るが水は出てこない】
【再度の溜息を漏らすことになった】
17 :虚空 藍【レーザーマスター】E:リュック、刀 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 17:01:03.45 ID:WaFZVPJ80
>>16
「へぇ...じゃあ、同じなんだ...次の門の発生まで待っても良いけど、隠れ続けるのが面倒だなぁ...」

【肩を竦ませ、続いて肩を落とす】

「まぁ...ここらで軽く雑談しながら時間を潰しつつ対策練るかな、うん」

【楽観的とも取れるが、顔は大真面目である】

「...最悪、こっちに1匹ずつ誘き出して全員始末しても良いけど?」

「水通ってないの?...まぁ、ボクは良いけど」

【今は喉が乾いて無い、というよりも、そもそも水に大した興味も無い様だ】
18 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 17:08:46.36 ID:8Mx2TCdSO
>>17
…えっと、それってワープの時の…?
ざ、雑談ってそんな…その前に見つかっちゃいますよ…

【門の呼称に推測、話の流れからのものらしい】
【真顔ではあるも突拍子もない発案に苦笑、名前を知った事と同じ越境者と言う立場で少し警戒が安らいだ様子】

うーん、それって…上手くいけば…いいですけど…

…みたい、です…はぁ…

【枯れた「水道」を前にして項垂れる】
【水道が存在する、つまりは上下水道の設備が壊れてはいるもののあったと言う事になる】
【もしかすれば階下、下水道へのルートを確保できるかもしれない】
19 :虚空 藍【レーザーマスター】E:リュック、刀 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 17:14:29.18 ID:WaFZVPJ80
>>18
「ん?...あぁ、そうそう、異次元を跳ぶ謎の門のことー」

「え?...でも、上に行っても下に行っても何か居そうじゃない?」

【だったら、ゲートの発生まで待って、ゲートが出来たら飛び込めばいい】
【経験則上一度世界を跳んだ人は再度世界跳躍に出会う可能性が非常に高い】

「...いや、行かないでしょ...普通に考えて...」

「うーん...水道、ねぇ...下水道管とか?...あるかもしれないけどね...下に降りるか...?」

【その場で立ち上がり、階下を見る】
【高さは目測で12〜16m程度】

「...よし、じゃあ下まで飛び降りる?」

【馬鹿なのか、天然なのか】
【降りるとは言っても飛び降りる方向らしい】
20 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 17:24:18.31 ID:8Mx2TCdSO
>>19
なるほど、それが門…ですか
そ、そりゃあそうですけど…でも、ここ暗いし…

【何度か転移を体験してはいるがその法則性や頻度にまで思考が回っておらず】
【とりあえず薄暗いここから一刻も早く脱出したいという単純な願いがあるようだ】

あ、あはは…ですよねぇ…
…水道管…そ、それっ!

【それで行きましょうと顔を輝かせる】
【成功したとしてもここよりもっと暗い場所を抜ける事になるのだが、そこまで考えていないらしい】

飛びお…!? む、むむむ無理です無理です!
死んじゃいますよ!?

【慌てて下に目をやる虚空を引き止めるようにして手を伸ばす】
【どうやら現状、ツッコミ不在らしい】

【尚最下層…つまりは1Fに辿り着き扉を潜り廊下へと出れば見回りのゴブリン一匹と鉢合わせになるはずだ】
【その心構えをしていれば機先を制するには容易く無力化もまたしかり】
21 :虚空 藍【レーザーマスター】E:リュック、刀 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 17:34:38.32 ID:WaFZVPJ80
>>20
「暗い、か...まぁ、多分魔族にゃ暗視系が居るとは思うけど...」

【まぁ、ここの無能(?)兵士なら大丈夫か】

「...大丈夫大丈夫、さぁ行こう」

【少女を片手で抱こうとするだろう】
【何処からそんな力が出てくるのだろうか】

【右手にチェーンの先に小さい槍を付けた様な物を形成し、飛び降りようとするだろう】

【2Fと3Fの間の踊り場にそれを突き刺し、減速する予定だ】
【まぁ、疑う余地もない】
【こいつはーーー馬鹿だ】
22 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 17:40:16.90 ID:8Mx2TCdSO
>>21
そんな魔物も…!?
…そっか、うぅ、じゃあやっぱり早く出たい…

【最もここの無能(断言)兵士ならば問題はないはずだが】

えっ? う、嘘ですよね? あの、えっ…?
…!?!?

【ひょいと抱えられ止める間もなく味わう無重力体験】
【悲鳴を挙げる事もできずひしっと両腕を虚空に巻き付けて堪える】
【減速し、降りれば一瞬にして疲労困憊となった青白い顔と涙目を向けるだろう】
23 :虚空 藍【レーザーマスター】E:リュック、刀 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 17:50:01.74 ID:WaFZVPJ80
>>22
「...気絶して貰うよ」

【涼しい顔で着地し、すぐにゴブリンを認識】
【その場で、ゴブリンの頭部目掛けて通常弾を5連発】
【正面から足首、手首、頭部に射撃】
【とは言え威力は低いので、全弾命中でも気絶程度だろう】

【そして、非常に今更な事】
【片腕で抱えた少女に目を向けると、何かを訴えかける涙目を向けてきた】

「...どうしたの?...」

【体の調子が悪いのだろうか、などと思い、頭を撫でる】

【落下の恐怖なんて物は考えてない】
24 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 17:59:46.83 ID:8Mx2TCdSO
>>23
【声を出す間も無くゴブリンは意識を刈り取られ、膝から崩れ落ちた】
【その手には鍵束が握られており、拾えば何かの役に立つかも分からない】

…も、もうっ! 本当に飛び降りるだなんてっ…!

【必死に抗議の声を荒げるも途中ここが敵地の真っ只中である事に気が付き抑える】
【そして頭を撫でられればむぅと口を尖らせて唸った】

【さて1Fの踊り場、隅の方に人ひとりが通れる程の大きさの穴…下水溝であろう…に鉄格子が嵌め込まれている】
【無論そう簡単に外せるものではないが、強度は先程破壊したものとそう変わらない】
25 :虚空 藍【レーザーマスター】E:鍵束 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 18:08:02.39 ID:WaFZVPJ80
>>24
「...鍵束...一応貰っとこ」

【鍵束を手に取り、クルクルと回す」

「...え?...だって、早く抜けたかったんでしょ...?それに、余りグズグズしても敵に見つかるかな?って...」

【悪気は無いが、明らかに迷惑である】

「...あははは...思い出すなぁ...」ボソリ

【何故だか自分に親しげだった少女の事を】
【とはいえ忘却機能の所為で記憶が欠落しているが】

(他の人間には忌避されて居たのに、何故あの子はあんなに明るくーーーと、そんな事を思う暇は無いか)

【若干ボーッとしていた様だが、すぐに排水溝を発見し、破壊に移る】
【1秒置きにレーザーが命中しては金属音が響き、先程と同じように破壊されるだろう】
26 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 18:15:51.99 ID:8Mx2TCdSO
>>25
【鍵束は脱出後、近くの街へ辿り着きそこの駐屯兵に差し出せば相応の報酬が支払われるはずだ】
【無論言えば金銭ではなく宝石の類との交換も叶うだろう】
【そうなれば後日、この砦に対する討伐隊が組まれここは陥落する】

それもそうですけど…うー…
もういいですっ、早く逃げましょう!
…え? 何か…?

【しばしの合間の沈黙、その前に呟かれた言葉の内容をビィは知らない】
【だがそれも鉄格子に対する破壊活動の音に遮られて終わる】
【がこんと格子は壊れて落ちるだろう、それなりの深さがあるようだ】
【最も頼りないハシゴのような棒が埋め込まれており、降りるには苦心はないように思えるが】
27 :虚空 藍【レーザーマスター】E:鍵束 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 18:20:56.49 ID:WaFZVPJ80
>>26
「??...」

【少女の言葉を聞いても、疑問符を浮かべるのみ】
【何か問題だったのか?】

「...ああ、いや、なんでも...」

【最後に、向こうの世界で自分から話し掛けたのはあの子が最後だったか】
【まぁ、もうそんな事を言っても仕方ない】

「...皆...死んだんだから...いや、何でもない...さぁ行こう!」

【自分の中の湿っぽいムードを吹き飛ばすように叫び、今度はワイヤーフック擬き】
【排水溝の横に突き刺し、梯子(?)に足を掛けて、少しづつ降りて行く】

【ワイヤーはまぁ、命綱的な物だ】
28 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 18:32:09.04 ID:8Mx2TCdSO
>>27
死…? あ、あの…ごめんなさい…

【踏み込んではならない部分に入ってしまったと沈痛な面持ちで頭を下げる】
【ともあれ虚空が空気を一変させようとしているのは明らかだ、これ以上触れない事が何よりの謝罪となるだろう】

あ…
…上、なるべく、見ないで下さいね…?

【スパッツを着用してはいるが矢張りスカートの中が無防備になってしまう格好は余り好ましくないらしい】
【一言告げて続いて梯子?に足を掛けるビィ】

【やがて梯子?を下れば廊下より遥かに暗い洞窟のような枯れた地下水道へと辿り着くだろう】
【しかし風が通っており、それが出口の存在を仄めかしている】
29 :虚空 藍【レーザーマスター】E:鍵束 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 18:38:01.88 ID:WaFZVPJ80
>>28
「うわ...暗いな...ボクは大丈夫だけど、ピィちゃんは大丈夫?」

【性別も何も無い彼にとっては、問題なのは男か女か、ではない】
【「人間かどうか」これに尽きる】

「...?...まぁ、分かった」

【命令されたなら、まぁ別に問題はないし従っておこう】

「...明るくなればいいな...まぁ、試してみるか」

【レーザーの玉を形成、発射せずに空中で浮翌遊させる】
【そこからレーザーであるにも関わらず周囲に漏れる光が、辺りを照らすだろう】

「...出口は...風が流れてるし...向こうかな?」

【地面を確認すれば3mの高さをヒョイと飛び降り、1回転して片手両足を付いて着地する】
【先程から明らかに人外じみた身体能力を見せている】
【いや、事実人外(?)ではあるが】
30 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 18:47:27.36 ID:8Mx2TCdSO
>>29
あ、あんまり…
…えっ、あ、明るい…? ありがとうございます…

【勿論暗いのが大丈夫なはずはない】
【だが周囲がレーザー球の光に薄く照らされると少しだけ安心を得てホッと息を吐き出した】

うわ、す、凄い…よいしょっと…
…みたい、ですね、行きましょう

【曲芸地味た動きに感嘆、こちらは普通に梯子?から地面へと降り立つ】
【そして同じく風の方向を感知すれば出口の方面へと向かった】

【少しすれば枯れた川部の洞窟の出口へと辿り着く】
【離れた場所に先程まで居たであろう砦が見え、その反対方向にはそれなりの街が見えるはずだ】
【そこは人間の街、この地域の魔物との前線基地となっている街】

/すみません、次で〆にしますー
31 :虚空 藍【レーザーマスター】E:鍵束 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 18:55:54.81 ID:WaFZVPJ80
>>30
「よっと...ふぃー...」

【頭の後ろで腕を組み、下水道(?)を進む】

ーーー場面転換

「...お、見えた見えた...おぉ...丁度中立域かな?」

【砦と、反対側の街を見て呟く】

「...一応脱出はできそうだな...よっと」

【屋外へと出て、レーザー球を周囲に分散させる】

/了解ですよ
32 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/21(水) 19:03:32.01 ID:8Mx2TCdSO
>>31
…ほんとだ、よかったぁ…

【久々な気がする晴天の下、遠方の街を見て安堵し微笑む】

…ありがとうございます、虚空さん
多分、私一人じゃ出れなかったと思います…

【街へ向かう道中、草原のかつてあぜ道であったであろう場所を歩きながら】
【同じくらいの年頃の、少しだけ背の高い不思議な雰囲気の彼…それとも彼女?に頭を下げる】
【街へ到着すれば別れるもしばし行動を共にするも受け入れるだろう】
【それでも無慈悲な門はいつか口を開く、遠慮なくビィを呑み込んで行く】
【そしてまた飛んでもない場所で迷子となり肩を落とすのだ、彼女は】
【仕方ない、そういう星の元に生まれているらしいから】

/お付き合いありがとうございました、お疲れ様でした
/またよろしくお願いしますー
33 :虚空 藍【レーザーマスター】E:鍵束 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/21(水) 19:11:18.25 ID:WaFZVPJ80
>>32
「ボクも...いい経験だったよ」

【ニコッと笑い、色々と思うところはあるが、取り敢えず街へと歩く】

(...多分、すぐにお別れだけど...それでも...)

【この生命体は他人との繋がりを求めている】
【可能な限り人と共に行動したい】
【そういう意識が植え付けられて...いや、これは自発的な感情か】

//お疲れ様でしたー、楽しかったです
//またよろしくですよ
34 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 :2014/05/21(水) 20:06:14.73 ID:50tqIEN/0
オーレは麻宮ぁー!!! 不良のリーダーっ!!!

【どこぞのガキ大将の歌を適当に替えて歌いながら意気揚揚と路地裏を歩く時代外れのスカジャンセーラー服女】
【静かで不気味な路地裏に歌声……とも言えないただの叫び声がドンドコ響く】
【野望である天下統一が順調に進んでいる(気がしている)ことがこの女の意気を揚揚とさせている原因だ】

てーんかむーてきの!!!!

【叫び声は止まることを知らず、最後まで叫び続ける勢い】
【この路地裏は女にとって"自称"ナワバリなので彼女だけ何をやってもいいという自分勝手な決まりがある。暴れ回ってもいいし焚き火とかしてもいいし迷惑極まりない叫び声を上げてもいいのだ】
【しかしそれは勝手に決めて勝手に優越感に浸っているだけである。実際この女がナワバリを作ろうとすれば近所の公園ぐらいが限界だろう】

おーんなだぜっ!!てれれってー!!





35 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/21(水) 20:33:04.12 ID:SogO0bVy0
>>34
【久々に見付けた裏路地のご機嫌な昼寝スポット】
【適度な高さで昼間に日差しを浴びたであろうトタンの屋根は温かく抜ける風も全くもって心地いい】
【これはなかなかと早速満喫していればドンドコ響く超絶シャウト】
【むぅと唸り耳を抑えてみるもそれで防げるレベルではない】
【やがて声の主が昼寝スポットの建物の真下へと到着すれば余計煩い】

……だーもう!煩いうるさーいっ!
昼寝の邪魔をするなっ!!
【トタン造りの平屋の屋根の上からひょこっと姿を見せて声の限りに叫ぶ】
【この黒猫、動禅の魔法の基本である呼吸の鍛錬を行っているために肺活量は相当なものだ】
【つまり相応の声の大きさを誇り、それは歌声(?)に劣らない烈火の勢いで発せられた】
36 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/05/21(水) 20:46:08.20 ID:50tqIEN/0
>>35
オッレは! あさm……うおぉっ!? な、なんだ!?

【ひたすら上機嫌に叫んでいると、耳を劈くような声が自分の叫び声を押しのけてぶつかる】
【辺りをキョロキョロ見回しても人影は見つからない。まさかと思い上空を見上げると】

ね、猫……?……って、この前会ったヤツじゃね?
おーぅい!そんなところで何やってんだよぉーう!

【何処かーで出会った事のあるような見知った黒猫の顔がトタン造りの屋根からヒョコッと覗かせていた】
【先程耳を刺激した大声、まさかあの黒猫だとは思わなかった。いくら喋る猫でもあんな大きな声は出せないだろうと決めつけていたから】
【友達に挨拶するように手をブンブン振って話しかけた】
37 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/21(水) 20:50:32.61 ID:Bc2TeBbw0
>>34
♪〜
なにやら弦楽器の音色が響いてくる

前時代的な武具に身を包んだおっさんがリュートと呼ばれる古楽器で女の歌声に即興で伴奏を付けていた

その効果で女の迷惑度が微増していることは間違いないだろう
38 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/21(水) 20:54:33.22 ID:SogO0bVy0
>>36
……2番っ!?……ふぅ……
【続きそうになった歌に驚愕、しかし止まったそれに安堵】
【すっかり覚めてしまった眠気に不機嫌そうに屋根から飛び降りて麻宮の足元へと降り立つ】

何をも何も、優雅に昼寝をと思ってたところを貴方の歌声に妨害されたんだ
全く、歌うのは構わんが周囲の迷惑を少し考えてだな……
【人がそうするように地面に座り、胸の前で前脚を組んでクドクドと愚痴る】
【お尻に敷かれた二又の尻尾はぺしぺしと地面を叩くように動いていた】

>>37
って、伴奏!?
いつからここは野外ライブ会場にっ!?
【余りの出来事に思わず二本脚で立ち上がりリュートを奏でるおっさんの方へ顔を向ける】
39 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/21(水) 21:02:30.57 ID:Bc2TeBbw0
>>38
「やぁ喋る猫さん 多分太陽が出てるからこんにちはなんだろうね」
なおもリュートを奏でながら顔を向け にこやかに挨拶 なにやら顔が赤い

「酒場で酒飲みながら演奏会してたら急にこっちに飛ばされちゃったんだよね
 ここだ何処だか分からないけど きっと音楽があればみんな幸せになれると思うんだ」

その言葉から分かるとおり この男酒が入っているのだ 軽く言葉に一貫性が無いのはご愛嬌

「そういえば他の世界の曲も覚えたんだ シチリアーナって言うんだって いい曲だよね」
といって勝手に演奏を始める

https://www.youtube.com/watch?v=FIR3Bl7J2TQ
40 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/05/21(水) 21:07:16.03 ID:50tqIEN/0
>>37>>38>>39
お、おぉ……そうだったか……じゃあ我慢するぜ……

【イリーの人間らしい挙動に何だか笑いがこみ上げるも抑え、謝罪】
【愚痴るイリーの不機嫌を打ち消そうと、イリーの頭を撫でようと手を伸ばした矢先、何処からともなく弦楽器の音が】

ぬおぉっ……!? 伴奏がっ……これは歌うしかないぃ!
オォレはッ!! あさみや! ふりょーのリーダーァ!!

【その音色は女が先程うたっていた曲に合わせた伴奏で。女のテンションは上がる】
【早速言った事を守らず、再び大声で叫び歌い始めた】
【弦楽器の音色が、他の楽曲へ変わってもなお女は叫び続ける。男の演奏に女の乱雑な叫びが侵食する】
41 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/21(水) 21:11:21.27 ID:SogO0bVy0
>>39-40
どうも、こんにちは……
【酒の匂いを感じ取り半歩身を引いて四つ脚に戻り猫会釈】
【苦手な匂いなのだ、アルコールの類は】

あ、あはは……そうか、音楽ね……
まぁ、悪い事じゃないが、この場合私は全然幸せじゃ……
……うわぁ!?ま、また始まったっ!?
【和かな男性に苦笑で返し、そして麻宮の舌の根の乾かぬ内に再開するジャイアニズム】
【思わず両方の耳を抑えるも無論効果は薄い】
42 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/21(水) 21:19:19.00 ID:Bc2TeBbw0
>>40
「やぁお嬢さん 歌ってのは本当にいいねぇ」

なおもにこやかにリュートを奏でながら 謳う女性に挨拶する
多分自分のリュートは女性の声にかき消され 殆ど聞こえてないだろうが構わない 歌にルールはないのだ

「とても独創的だね きっとこれは才能なんだね」
才能が『ある』のか『ない』のかはこの際問題ではないのだ

>>41
「さぁ猫さんも歌ってみよう 歌は平和の証 そう 俺の歌を聴けってやつなんだろうね」
果たして 女性の大声で聞こえているか分からないが 本人は至って冷静に猫へ言葉を送る

「きっと猫さんも歌えば幸せになれると思うんだよ」
43 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/05/21(水) 21:29:21.26 ID:50tqIEN/0
>>41>>42
おぉ! そうだなぁ! 歌うってのぁ良いなぁ!!

【心から楽しそうな表情で男に挨拶を返す。普段ならこのようなことはしないが、歌が女をそうさせているのか、歌とは素晴らしい】

そうだぜぇ! オレは才能の塊だからなっ!
っおい猫ぉ! お前も歌おうぜ!!

【いつもとは多少違ってもナルシシズムなスタンスは崩れず、自信満々に男の言葉を受け取る】
【女の二度目の爆唱に耳を抑えるイリー、女はそんなイリーに一緒に歌おうと誘う】
【目の前の二人の人間に歌を勧められるイリー、果たしてどうする】

てーんかむーてきの!! おんなだっぜっ!! てれれってー!!
44 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/21(水) 21:31:20.30 ID:SogO0bVy0
>>42
歌より昼寝が幸せなんだがなぁ……
【それに私は歌が苦手なんだ、と少ない表情筋で苦笑を浮かべる黒猫】
【根本的な部分では歌での平和や幸福に異論はないが、少なくとも安眠を妨害された今はそれは当てはまらない様子】

>>43
あ、あーもう!だ、だから私は歌が苦手なんだって!
【爆発せんばかりの勢いの歌声に曝され叫び返す】
【断固として断るその様子から、余程の音痴なのだと想像に容易いだろう】
45 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/21(水) 21:38:52.32 ID:Bc2TeBbw0
>>43>>44
「ははは なるほど 塊魂ってワケだ」
なな〜なななななな〜な〜な塊魂〜♪

ってなわけで男女揃って音を楽しんでいたが

「おぉっとっとっと・・・・イテ」
しゃべる猫が発する魂のシャウトに気圧されて バランスを崩してしりもちをつく

「どうやら猫さんは激しい戦慄はきらいなんだろうね」
と言ってホコリがついてしまったケツを叩きながら立ち上がった

「どうやらこの歌は猫さんをハッピーにしないようだ ならば無理にシャウトするのはだれもハッピーにならないんじゃないかな?」
と 意気揚々と謳う女性に忠告した
46 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/05/21(水) 21:47:25.36 ID:50tqIEN/0
>>44>>45
うぐぅ……そこまで歌いたくないか……まさか、音痴なんだな……?そうなんだな?

【断固として歌うのを拒絶するイリーのその様子に女はまたも勝手に想像する。イリーは歌が下手なのだと】
【気づけば弦楽器の伴奏は途絶していて、それを弾いていた男から忠告が】

はぁー? 別に誰かをハッピーにしようとして歌ってたわけじゃあねぇよぅ!
オレが楽しめればそれでいいんだっての!

【その男の忠告は女の機嫌を若干逸らし、女は不機嫌そうに返した。返事もひどい自分勝手精神に満ちている】
47 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/21(水) 21:55:34.85 ID:SogO0bVy0
>>45
あ、お、おい、大丈夫か?
……あー、いや、まぁ別にそんな……
【自身の声のせいで尻餅をつく男性に近寄り声を掛ける】
【そしてふと自責の念が込み上げてそれは何故か歌を拒む事にまで達し、むしろこの場において少数派で空気が読めていないのは私なのではとの考えに至る】
【それ故先程までの強気な態度はなりを潜め、曖昧なボカす感じに相成った】

>>46
……否定は、しない……と言うか出来ない
【目を逸らしぽつりと認める】
【声だけ無駄に大きい音痴なのだ、結構なトラウマになり得るレベルの】

>>45-46
まぁ、考えれば……私が昼寝場所を変えればいいだけなんだよな
……なんか我儘言ってすまん……
【苦笑、言葉だけを見れば皮肉的でもあるが本心からのものだ】
【ちょろりと尻尾を動かせば体の向きを変え、じゃあまたなと告げれば裏路地の影へと溶けて行く】

//半端な感じですみませんが落ちます、ありがとうございました
//また宜しくお願いします、お疲れ様でしたー
48 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/21(水) 22:01:12.92 ID:Bc2TeBbw0
>>46-47
「でも1人でハッピーになるより みんなでハッピーになったほうがたくさんハッピーになれると思うよ?
 みんなでハッピーになるのなら やっぱりすこしぐらいはみんなに合わせることも必要になると思うよ?」

などと言っていると猫さんは何処かに行ってしまいました

「お前さんが不良とやらのリーダーなら 皆をまとめてハッピーに出来るほどの度量は持ち合わせなきゃ (金)の小さい不良だと思われちゃうよ? お前さんは女性ダケド」
ふらふらと赤い顔を左右に揺らしながら言う
49 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/05/21(水) 22:12:28.42 ID:50tqIEN/0
>>47
お、おうっ、もっといい場所探せよっ
っていうか誰かに拾ってもらえばいいのに……

【二又の尾を揺らし去るイリーを見据えながら呟く】

/ありがとうございましたー

>>48
ぐぬぬ……ハッピーハッピーうるせぇな…!この野郎……

【畳み掛けるようにぶつけられる言葉の追撃、女は返す言葉が見つからず悪態つくだけ】

オ、オレをナメるなよ! オレは度量の大きさが宇宙一の超カリスマなんだよ!
ハッピーにすることなんてめちゃくちゃ簡単朝飯前だぁ!!

【酒帯びた男から挑発を受けたと解釈した女はギロリと男を睨みつけ、ドドンと宣言する】
50 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/21(水) 22:20:18.29 ID:Bc2TeBbw0
>>49
「ウチュウとやらで一番度量のあるカリスマがこの程度でいきり立っちゃダメさマイフレンド
 大物は大物らしくデンと構えてなきゃ舐められる 必要なのは黙らせる拳じゃない そんなことと歯牙にもかけない笑みさ」

そんな女の鋭い視線も 酒の入った男に通じることも無く口調も変わらず言ってのける というか何時のマにやらマイフレンドにされていますよ

「だれもお前さんのことを舐めてなんかいないさ 誰だって不良とやらの頭を馬鹿にすることなんて出来ない
 でも頭がブレるとその一団全体がブレる それだけはやっちゃいけないことさ」
51 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/05/21(水) 22:28:37.90 ID:50tqIEN/0
>>50
い、いつからオレはてめぇのお友達になったんだ……!
チッ……偉そうにしやがってよぉ……力が強い奴が頂点に立つべきだろうが!

【がるる、と今にも噛みつきそうなほど眼光を飛ばす。いつからお友達になったんだ】

ぐぬぅ……ただのおっさんが語ってんなよ…!てめぇに何がわかるってんだ!

【着々と怒りゲージは溜まっていきそろそろ胸ぐらとか掴みかかりそう】
52 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/21(水) 22:39:14.57 ID:Bc2TeBbw0
>>51
「拳でまとめた集団は案外弱いものさ 恐怖で躾けた犬は背を向けた瞬間に牙を剥く物」

まるで爆発寸前の怒りにも気付かぬほどヘベレケか 知ったうえでの行動か
少なくてもいい気分な笑顔に警戒の眼光が少しづつ見えてくる

「語ってもいいじゃない オッサンだもの 三百二十 カッカするものじゃないぜブラザー怒るだけがリーダーじゃないんだぜ?」
おめでとう マイフレンドはマイブラザーに進化した!!
53 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/05/21(水) 22:48:45.60 ID:50tqIEN/0
>>52
ふんっ……牙剥いてきたらまた従わせればいいだけじゃねぇか……あぁ?

【戦闘準備かただの威嚇か、拳をポキポキと鳴らす。怒りの爆発は寸前で留まっているがゆっくりと男へ歩み寄る】

チッ……オレはてめぇとお友達も兄弟もごめんだぜ! 勝手に親しんでくんじゃねぇ!!

【どんどん仲良し距離も物理的距離も縮まる。これ以上進化されては大変だ、おめでとうでもなんでもない】
【ちょっとビビらせよう、そんな目的で男の胸ぐらを掴むためグワッと手を伸ばした】
54 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/21(水) 22:56:40.75 ID:Bc2TeBbw0
>>53
「それが何時まで続くかな? 人間誰しも老いるモンさ」
おいたときに牙を剥かれて従えられるでしょうか?

「進化キャンセルにはBボタンがいいらしい・・・・よっと!!」

腕を伸ばしてこちらの胸倉をつかもうとしているので おとなしく胸倉をつかませてあげましょう
つかんだ瞬間 その手を掴みつつ体を捻り 女性の腕を極めようとします

こちらの動画の0:17〜を参考に
https://www.youtube.com/watch?v=iv181ItcND4
55 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/05/21(水) 23:08:04.04 ID:50tqIEN/0
>>54
いちいちうっせえな、てめぇ……今さえ良けりゃいいんだっつーの…

【言葉でねじ伏せられようとしている時、この女が頼るのはいつだって暴力である】

っ! あ"ぁう!! いってぇ!! 離せよクソ!!

【その暴力さえもねじ伏せられたわけだが】
【胸ぐらを掴もうとした腕は不良がするようなケンカじゃ見ない動きであっさり男に極められる】
56 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/21(水) 23:16:42.48 ID:Bc2TeBbw0
>>55
「仰せのままに ナンチテ」
離せといわれたので素直に離します

「詳しい事言ってもわかんないだろうけど オッサン軍人くずれなの 酔っててもこのぐらいは出来るよ」
両手でリュートを持ち直し

「オッサンの言葉は耳に痛いかもだけど そのうち分かるときがくるかもね そうそう 俺ロイ・ゴールドマン
 縁があったらまた会いましょ〜 ナハハハハハ〜」

とゆるい笑みと共に自己紹介して踵を返し 直ぐそこの角を曲がる
曲がった先は袋小路のはずなのだガ オッサンの姿は忽然と消えていたという・・・・・

//では自分もノシ お疲れ様でした
57 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/05/21(水) 23:25:03.42 ID:50tqIEN/0
>>56
いって……ぐ、軍人……くそぅ………

【痛む腕をさすりながらリュートを持ち直す男を祖喪した表情で見る。軍人なんかにケンカ売っちゃった…、とか後悔するが口には出さず】

あ"! てめぇ逃げんのかぁ!!!

【変わった笑いと共に踵を返し、すぐそこの角を曲がっていく男。女は遅れて走りだし追跡しようと角を曲がるが、そこは行き止まりなのに男の姿は既に見えなくなっていた】

/お疲れ様でっしたーっ
58 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/22(木) 23:02:53.31 ID:PRBuGmdao
【世界漂流について】

 イムカ・グリムナーはある程度は世界移動の制御が出来る。
 それは彼女の元の世界のテクノロジーも大分関わっているが
 とにもかくにもサイバーパンクなスプロール(巨大都市)を根拠地にし
 いくつかの世界への安定したワールドゲートを確保した。

【もっともどれも彼女の性質ゆえかサツバツとした世界である事が常であったが】
 【そんな彼女が幾度か足を運んでいる世界がある】

 −−−−−−−−−−
【崩壊世界――ウェイストランド】

 人類の文明進化の一つの到達点である世界だ。
 核戦争か、人工知能の叛乱か、あるいは病原菌の蔓延か、
 とにもかくにも文明が崩壊し、秩序は崩れ去り、無法が蔓延るようになった境界線世界のひとつ。

【パッと見ではただの自滅世界。何らの価値もないように見えるかもしれない】

 しかし、神とやらは随分と慈悲深くあったらしい。
 このような多くが瓦礫と化したような世界でも人類を絶滅させずにおいてくれたのだから。
 しかもこの世界に遺されたテクノロジーは極めて特異な進化と遂げたものも多く、
 その価値、データを手に入れんと『かの機関』を含めた多くの組織員が秘密裏に送り込まれているという。

「つまりはまあ、ゴミの山の中に宝が隠されているかも≠オれない。
 そんな世界というわけだ。ここは」

//説明受けていますよーな登場でも、別方面からの登場でもいいですよー
//イメージはfalloutとかstalker、マッドマックスとか北斗の拳みたくな。
59 :虚空 藍【レーザーマスター】E:鍵束 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/22(木) 23:10:32.62 ID:DKoQLj3S0
>>58
「...次はここか」

【突発的に発生したゲートに乗せられ、現れたのは1人の...少年?少女?】
【正確に表すには「生命体」というのが一番正しい】

「...!?」

【目の前に広がった世界に、目を疑った】
【かつて、自分の脳裏に焼き付けられた「あの風景」とほぼ全てが一致していたからだ】

「...まさか...ここは...」

【それが間違いだと願いながら、一歩一歩地面を踏む】
【事実上は間違いだが、しかしそれを知る方法は1つ】

「...生きた人間を...見ること...」

【何処かに居ないか、人間は】
【すぐに見つかるだろうが、今の所は人が見当たらない】
【その大きな原因は瞳から溢れる涙と絶望感だからだろう】
60 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/22(木) 23:18:01.39 ID:PRBuGmdao
>>59

【酷く殺風景な荒野・・・否、ただの荒野ではない】

 踏みしめているのは土ではなく旧時代(大終末)前のハイウェイの残骸。
 風と共に舞う粉塵には僅かに放射線も含まれていたが、
 それは人体に(即座に)影響を及ぼすほどではない。

【地面に倒れる双頭の牛の死体。赤すぎる太陽】

 そうしてしばらく進むと、荒野にポツンと立っている寂れた小屋。
 否、小屋同然の酒場が見えるだろう。
 最も、酒場と理解するにはボロボロのネオンを繋ぎ合わせて
 辛うじてサロン≠ニ読めるようにした看板を確認せねばならないが。

【もし、中に入ればビジネススーツの女(イムカ)とサロンのマスター。
 そして数人の柄の悪そうな男に、ボディスーツを着込んだ傭兵風の男。中々繁盛している】
61 :虚空 藍【レーザーマスター】E:鍵束 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/22(木) 23:36:09.06 ID:DKoQLj3S0
>>60
「...ハイウェイ...ここは...」

【昔高速道路だった場所か】
【それでも...こうなってしまうのだろうか】
【手入れが無くなった物の宿命】

「...あれ...ネオンライト...?」

【まだ残っていたのか?いやそれは無い】
【既に人類滅亡から数十年経った「あの世界」にそんな物は無い】

「...人が居るかな?」

【そう言って、何の警戒も無しに入ってくる見かけ10台前半の人間】
【あくまで「見かけ」で、その内部に秘められた力は並の人間とは似て非なる物だ】

「と...人...居た...!」

【酒場の中の人を見た瞬間に、涙目になる】
【それは恐怖ではなく、「感激」と呼ぶに相応しい】
62 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/22(木) 23:38:44.82 ID:PRBuGmdao
>>61

//外見から人間と人工生命の区別ってつく感じ?
63 :虚空 藍【レーザーマスター】E:鍵束 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/22(木) 23:40:19.05 ID:DKoQLj3S0
>>62
//見た目はほぼ全て一致
//内部を分析すれば一発
//外見だと瞳の動き方とかそういうレベルでしか判別できない
64 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/22(木) 23:48:55.03 ID:PRBuGmdao
>>61

「・・・・・・・・・」

 幼い?も言える外観の虚空が酒場に入ってきたとき、
 にわかに空気がざわめいた。

【柄の悪そうな男達が店を出る。恐らく攫う算段に入ったと思われる。
 生身にしろ、臓器にしろ、食糧にしろ、食い甲斐がありそうだと判断されたのだ】

 ボディスーツの男は一瞬、目を向けた後、直に無関心に顔を逸らした。
 どうやらこちらは虚空がある種の厄ネタであると察したらしい。関わって利なしと判断したのだろう。
 酒場のウェイターはあくまで中立を決め込んでいるばかり。

「・・・何を泣いている?妙な機能だ」

 そして、バーボンを呷っていたビジネススーツの女――イムカ・グリムナーは、
 妙に含んだような言葉を突然の闖入者に向けた。

【そのビジネススーツの女は髑髏機械と呼ぶべき妙な機械(サーボスカル)を側に伴っていた】
65 :虚空 藍【レーザーマスター】E:鍵束 ◆jwHyY4kL/6 :2014/05/22(木) 23:57:37.69 ID:DKoQLj3S0
>>64
「...?...あ、どうぞどうぞ」

【男達を避けて、通り過ぎた後に店内へと進む】
【実は食べれる部分など殆ど無いのだが、それを彼らは知る由もないだろう】

「...あ、ウェイターさーん、何か無い?ほら、焼酎とか日本酒とか?」

【そしてウェイターにニコッと笑いかけて、サラッと酒を頼むのであった】
【酔いはしないのだが、気分の問題だ】

「...!」

【ビジネススーツを着た女が発した言葉に、表情を変えぬまま反応する】

「...『見破った』のかな?...いや、愚問か...第一、こんな荒廃した世界にビジネススーツなんか着てる訳ないし...」
66 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 00:05:09.09 ID:dctLE3DYo
>>65

(拙いか?知識があるとないとでは)

 無表情めいた女は席を立ち、虚空の前に立つ。その胸は豊満であった。
 虚空を判別できた≠フは恐らく傍らのサーボスカルのスキャニング能力によるものだろう。

聞こえるか? 端的に言う。状況はあまりよくないがこの後のやり様では最悪詰む

 イムカは声帯から声を発していない。
 レーザー通信、電波通信、ローテクではモールス信号を併用して
 虚空に向けてみるが上手く伝わるだろうか?

突然で信用はできないだろうがな。聞きたくなかったら無視してもかまわん

【何故、こんな行動を、今見たばかりの人形にするのか?単純にそれはイムカがお節介な性格だからだ】
67 :あめちゃん [sage ]:2014/05/23(金) 00:10:56.56 ID:5BE0ArPzo
//
乱入いいかしらー
68 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 00:13:25.63 ID:dctLE3DYo
>>67
//ええおー
69 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/23(金) 00:18:08.96 ID:5BE0ArPzo
>>おふたり
さて、最悪詰みそうなところに厄ネタ追加。
もう一人侵入者である。

「はいはい、とりあえず“流れたら”その土地のお酒を予想するくらいはしなさいな。
 きれいなお水が必要なお酒は、この世界じゃ無理よ?」

こう、他メンバーよりもよっぽど高値で(一部の人たち限定)売れそうなのが湧いてきた。
はろー、姉様、と勝手にイムカ姉さんの隣の席を確保する模様。

「マスター、お湯を頂戴!」

テーブルの上にカップヌードル(未開封)セット。
こいつ、積極的に状況を詰ませに行ってないか
70 :虚空 藍【レーザーマスター】E:鍵束 ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/23(金) 00:19:13.50 ID:ybTxBQgg0
>>66
「...」

【目の前に立つ女を前に、相手の顔を見上げる】
【7cmの身長差、隣の骸骨(?)】
【特徴を脳内ーーコンピュータなのかは自分でも不明だーーで、纏める】

〈ーーー聞こえてるよーーー〉

【脳内に干渉してきた情報を変換して読み取り、更に同じ通信方法で返す】
【取り敢えず一番楽な電波を使っておこう】

〈いや、大丈夫。前々からこういうのはやってきたからね〉

71 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/23(金) 00:22:26.26 ID:ybTxBQgg0
>>69
(なんか来た...)

【人工生命体もビックリの厄ネタである】

「...ま、冗談半分だからいいってね...どうせアルコール何かで酔う事はないし」

【何というか、高値で(一部限定)取引できそうな感じがする】

(...一旦捕まえて売り捌いてやろうかな)

【何て人工物に思われる始末】

「...取り敢えず、サラッと漂流物取り出すの辞めようか」
72 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 00:35:39.84 ID:dctLE3DYo
>>70

・・・ふむ、素直でいいことだ。説明をする。すれ違った男達はレイダー(野盗)。
 まあ、ただのクズだ。流れ玉で急所をぶち抜かれん限りはどうとでもなる

 実力差より極めて稀な不運が危ない系。
 錬度は低くても文明レベルが一定以上になるとチンピラの攻撃力が飛躍的に高まるという事例。

問題はこの世界の特殊性だ。見てのとおり崩壊しているが同時に一定の秩序は回復している。
 国家という概念も残骸より掘り起こされているし、テクノロジーのサルベージも始まっている

 腕を組んで壁に身を寄せる。その間にもウェイターとやり取りしながら通信を続ける。

テクノロジーの発掘には様々な組織が関わっている。
 この世界でテクノロジーを見せびらかすのは危険極まりない結果を招く。
 個人で組織に勝つのは極めて至難だからな。明確な敵ならまだしも
 不特定多数を・・・社会システム敵に回せばチェックメイトだ

 実のところサーボスカルでもやや拙い。
 イムカは粒子短銃をこの世界で安易に抜く気は無い。危険すぎるからだ。

君はこのままここを後にすればレイダーに襲われるだろう。
 その際、光学兵装、気象兵器、具現機能、重力操作の何れかを用いれば、
 恐らく一週間も経たないうちに悲惨なことになるぞ。――以上だ

【ちなみにイムカは虚空が漂流者か、この世界のロストテクノロジーの産物かまでは判別がついていない模様】

>>69

「・・・・・・・・・」

 イムカはまず頭を抱えた。厄ネタその2の出現である。
 さらに――

「自家製の酒だけだ。湯なんて出せるか。勿体無い」

 アメリアの予想はちょっとハズレ。三等水でも五等水でも平気で酒にします。
 むしろ、真水を出せるかボケと言わんばかりの態度である。

「・・・少しいいか」

 そして、虚空の時には黙っていた傭兵らしき男が近づいてきて、

「珍しいレーションだ。1円でどうだ?」

 −−−−−−−−−
73 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/23(金) 00:42:31.07 ID:5BE0ArPzo
>>71
「あら、お酒を酔うためだけに飲むなんてもったいないわよ?
 むしろ、蔵人に喧嘩売りに行ってるようなものね。
 酔う酔わないじゃなくて、味わいなさいな」

こいつ、絶対見た目以上に歳食ってるタイプと思わせる発言。
しかし実年齢は外見よりさらに若いという矛盾。

「単なる非常食料よ。この文明レベルなら希少ではあっても絶無ではないわ。
 それに、ここでいい匂いを垂れ流せば、この後の商売が楽なのよ」

売り物かよ!

>>72
「なら、いいわ。これ沸かして」

カバンからボトル詰めのお水を出しやがった。
真水と糧食持ちとか、完全にエサですよーってやってるようなもの。
ただこのナリでそれだけ持ち歩いてソロって時点で、戦闘能力の証明でもあり
そこで仕掛けてくるかどうかは、相手側の経験次第でしょう。

「譲る分には構わないけど、お金よりは交易品を所望するわよ?
 トレードでいけるなら、もう少し数は増やせるけど」
74 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/23(金) 00:49:11.17 ID:ybTxBQgg0
>>72
〈ーーーただの野党なら、素手だけで相手出来る...例え相手が銃を持ってても、ね...まぁ油断はしないようにしておこうかーーー〉

【人工の肉体である以上、数々の試作を重ねて完成した彼は、一般人では足元にも及ばない特異性を身につけている】

〈ーーーそれは非常に面倒な...とは言え、人が要ること自体非常に素晴らしく幸運な世界だなぁーーー〉

【同じように通信しつつ普通にウェイターに話しかける】
【2つ以上の事を同時に処理する場合は、思考回路を二分して別々に使えば良い】

〈ーーー了解、まぁ大体この後の見通しは付いたわ...野盗はボクの兵器を使わずに相手する、例え非常時でもやるならバレない様に...まぁバレないのは不可能だろうけどーーー〉

(...珍しいレーション...なんか面白いな)

【馬鹿なのか天然なのか、こういうことにも頭を回す】

>>73
「...実際酔わないんだけどね?しかも味求めるならアルコール要らないじゃん」

【どうやら人工生命体にとっての「酒」はそういう扱いらしい】

「というか、『流れた先の〜』とか言いながら真水取り出すって馬鹿なのか?いや馬鹿だろうけど」

【因みに、人の事を言える立場では無い】
75 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 00:58:36.11 ID:dctLE3DYo
>>73

 水と糧食を出すアメリアを見て――

「アンタ、ミュータントのようだがどうやらストーカーか。
 この辺の遺跡なんてもうクズばかりと思っていたがな。随分羽振りがいい」

 この世界の何らか人種であると勝手に誤解をされたらしい。
 水を受け取るとやや錆と汚れが目立つ薬缶にソレを移し、
 表の焚き火の側にソレを置いてすぐに戻ってきた。

【ちなみにこの間に不幸な事故により水が湯となる前にパアになっても知るかで終わるだろう】

「こんなガキが随分と生き急いじまいやがって。世も末だぜ」

 ウェイターの溜め息。そして交渉。

「交換か。・・・これなんかどうだ?」

 鉛の箱を取り出してアメリアに向ける。そこにはヌカ社のマーク。
 間違いなく、中に入っているのはあのコーラです。はい。

(・・・・・・・・・)

 そしてイムカは先程からそれをチラチラみている。今は虚空との通信と擬装で忙しそうであったが。

>>74

ああ、そうするといい。トラブルを招くのは最小限に・・・だな

 イムカは小さく頷いて、少しだけ深く呼吸をする。
 一先ずは思った以上に良い方向に転がったことへの安堵だろうか。

この時代のロストテクノロジーはかなり高度で異質なものが多い。
 宇宙を開拓できなかったのが信じられんくらいにな。
 STC(標準テンプレート生産データ)が、もし手に入ったならば、私に連絡をして欲しい。
 高値で買い取ることを約束する

【遠未来出身のイムカも所望する何かがある世界ということである】

「それにしても・・・」

 ここで肉声に戻して、虚空を改めて見て、

「人が居ることで幸福とはよくわからない考え方をしているな。君は」
76 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/23(金) 01:06:25.93 ID:5BE0ArPzo
>>74
じーーーーー
じーーーーーーーーー

「作り方を考えなさいな。醸造させて作るんだからアルコールを抜いたら別のものよ?」

人工物のくせにお酒は結構好きなタイプなんだぜ、このダークエルフ。
きっちりと役割を演じるタイプゆえなのかもしれません。
人工生命体どころか生命体ですらない人工物から勉強不足を指摘されるとか……。

「漂流が多いと、お水はなるべく現地調達、携帯分も欠かさずにってのがくせになるのよ。
 ここで使ったら、次はいつ補給できるかわからないもの。
 まぁ在庫はまだそこそこあるんだけれど」

他に、教訓上切らさないように注意してるのは塩とカレー粉とコショウだそうです。

>>75
「ストーカーってよりは、単なる墓荒しの方がよほど正確ね。
 でも、このあたりの遺跡が空っぽってのはいい情報だわ」

通じた。
まぁ、穴に潜るのが冒険者の仕事ですゆえ。
間違っちゃいないし、正しくもあるし。

「まぁ、悪い取引ではなそうね。
 そうでしょう、姉様」

取引成立。カップ麺3カップとヌカ・コーラでチェンジ。
で、渡す先はそちらのお姉様ですね。
この前の借り分かしら。

「世も末なんて死語、いまさら聞くとは思わなかったわ」
77 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/23(金) 01:06:43.83 ID:ybTxBQgg0
>>75
〈ーーーなるほど、やっぱりボクの居た所と似てるなぁ...そこはロストテクノロジーっていう程発達もしてなかったけどーーー〉

【取り敢えず脳内の記憶容量はまだ90%以上残ってるし今の事を片っ端から覚えても損はない筈】

〈ーーーSTCね、了解...自分は必要ないし、見つけたら持ってくるよーーー〉

【ニコッと笑い、何か飲み物は無いかとウェイターに聞く】

「...君は読心術か何かの使い手かい?」

【一応通信であることは黙っていたいので、そこで辻褄合わせ】

「ーーー当然だよ、だって...」

【一瞬脳内で様々な風景が思い浮かぶ】

「ーーー僕の居た場所はもう人類が居ないからねーーー」
78 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/23(金) 01:11:13.92 ID:ybTxBQgg0
>>76
【視線をすっごい感じる】
【主に大変な厄を持った奴の】

「あ、そっか。まぁ気にしないでいいよ」

【それより人工生命体と人工物の会話とはこれ如何に】
【かなり奇妙な事になっている】

「僕は別に水も食料も基本無くても割とどうにかなるからあんまし意味がないんだけどね?」

【カレーとか作ってどうするんや】
【調味料も要らないやろ】
79 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 01:20:44.62 ID:dctLE3DYo
>>75

「墓荒し・・・ま、ストーカーでもスカベンジャーでも意味は一緒だわな。ミュータントの嬢ちゃん」

 要約すれば荒廃世界の冒険者と位置づけていいのだろう。
 一定以上に文明が成長し、冒険は古びた概念となった。
 そして多くの技術と秩序が諸共に崩壊した世界において冒険という概念は復活と遂げたのだ。

【この辺の遺跡はほぼカラッポというのは確かにいい情報だろう。無駄に動かずに済んだのだから】

「旧時代のレーションか。美味そうだ」

 傭兵は満足げにカップ麺を受け取った。嗜好品と貴重品を兼ねた物資と捉えられたようだ。
 世界修正力が働かない物品としては中々いいチョイスかもしれない。
 なお、魔術の行使は目に見える形で異質と解るカタチでは≠ニても危険な世界なので注意されたし。

「・・・んっ?いいのか」

 味に意の無いイムカが何故か好んで飲んでいる飲料が差し出されて、
 なんと無表情が常の顔に僅かに笑みが浮かんだのだ!

「世も末・・・か。いい人って受け止めていいのだろうさ」

 ガイガーカウンターがちょっとカリカリしそうな飲料の蓋を空けながら。

【ウェイターはお湯を持って戻ってきました】


>>77

似ている・・・か。別の地域から・・・ああ

 言葉を途中で止めて得心したイムカ。この子もまた漂流者なのだと理解したのだ。
 異世界の自動人形。中々に興味深い個体に遭遇したものである。

【そしてSTCについての会話も交わして繋ぎを得た。
 イムカの世界においては、ひとつのSTCを得るためならば惜しげもなく数千万の人命が投入される】

「人類が居ない(地域)か。侵略か、自滅、あるいは両方といったところか?」

 人の耳もあるので暗に嘘も混ぜつつ、問うてみた。人類滅亡は流石にぞっとしない話である。
80 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/23(金) 01:32:02.90 ID:5BE0ArPzo
>>78
「まー、あたしも飲食は娯楽と割り切ってる側だけど」

そもそも情報生命とか言われる何かに変質してる可能性があったり
一部世界では生身じゃなくてホログラムになったりと、幅がありすぎるのですわ。
そちらのセンサーには、一体どんなふうに捕捉されているのやら。

「それでも、流れた先の人たちとお付き合いするなら、
 やっぱり飲食の席は有用なのよ」

コショウや塩は世界観によって価値が大幅に変動するがゆえに。
そしてカレー粉は、かけて焼けば大抵の肉は食えるようになるがゆえに。
同じ重さの黄金と交換できたりもするからね。


>>79
お湯投入。そこそこの量があるはずなので傭兵さんにも必要なら提供しましょう。
サービスサービス。
店内にカップラーメンのいい香りがふわーっと。
たとえ時代によってはジャンクフードでも、
“しまっておくと勝手に食われるので保存食に向かない”とか言われた美味しさはそのまま。
箸を片手にずぞぞぞぞぞぞ。
音を立てるのがこの場合はマナーでしょう。

「この前世話になった分はそれでチャラにしましょう。
 清涼飲料水でチャラってのもおかしな話だけど、たしか好物よね?」

どうでもいいこと覚えてるもんですわ。
別に放射線の影響は受けない子だしね。

「これだけ流れ者が揃って、まともな生身は姉様だけかぁ」
81 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/23(金) 01:39:11.49 ID:ybTxBQgg0
>>78
【事実、自動人形みたく命令に従う様に出来ていないので軍隊を作るには向いていない】
【自分で考え、感じ、行動するという目的で開発された個体だからだ】

「...正解は『疫病の蔓延』さ、とんだ笑い話だろう?結局奴らは自然に追い払われたのさ」
「もう、何時の歴史だよってレベルだったよ、そりゃあもう」
「人がバッタバッタ倒れてはもがき苦しんで死んで行く、発症からの致死率はキッカリ100%、しかも病原菌はミクロの穴から侵入する上に空気感染と来た」

【何かのネタ話のような雰囲気で話す】
【余り口を滑らせると厄介ごとに巻き込まれそうなので】

>>80
【実際見えてるのは何かよく分からんアイコン(?)が上に出てる謎のダークエルフ】
【そりゃあコンピュータがNPCを認識してるんだから当然、当然?】

「飲食の席ねぇ...ボクは流れても余り人と関わらなかったから、実際にそういう事に使ったことはないけどね」

「個人的には満腹度を満たす意味なんて皆無だから、死なない程度にやるのがいいのさ」

【てか、こいつも放射線はどうでもいいタチ】
【そんな微量の放射線で何が変わるのやら、つまりどうでもいいのだ】
82 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 01:48:58.80 ID:dctLE3DYo
>>80

「・・・うめぇ。やべぇ。豆缶に戻れなくなっちまう」

 傭兵は暖かいレーションのあまりの美味しさに
 喜びを危機感を同時に味わうという貴重な体験をしている。
 フォークで食べるたびに染み入る味である。

【アメリアちゃんは一人の傭兵に贅沢を覚えさせちゃいました。ぎるてぃ】

「ああ、ありがとう」

 イムカは言葉少なくも感謝を述べてヌカ・コーラを受け取る。
 わざとらしい甘さとフレーバーと何故か抜けない炭酸。そして隠し味のアレ。
 ヌカ社は永遠に不滅である。

「ふむ、そういえばそうなのか?」

 そして生身の話だが、放射線飲料ごくごく飲むわ200歳越える年齢だわ、
 人工生命と電波通信をやらかすイムカがまともな生身かは微妙に疑問の残るところであった。

>>81

「なるほど。報われない話だ」

 ヌカコーラを飲みながら虚空の言葉に耳を向けた。
 造られたモノだけが生き残った世界。それはどんなものなのだろうか。
 取って代わる?それ以前の問題だろう。空虚が先に来る。

「・・・よくそこまで保てたな」

 自己思考のプログラムが自我崩壊を起こした様を何度も見てきたイムカは
 そのような悲惨とそれ以上の空虚な世界でよく人格らしきものを維持できたものだと思った。
 同情はしないが、何となく口についた言葉だった。

「さて、表はレイダーだったな。厄介なものだ。
 ――貴重な話だった。掃除の手伝いくらいはサービスする気になったよ」

 イムカはそう言って席を立つ。
 粒子短銃とは比較するのも馬鹿らしいほど頼りなさげなピストルクロスボウの位置を確かめながら。

//では夜もふけましたのでココイラデー
 
83 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/23(金) 02:00:20.94 ID:5KYqBZJXo
>>81
「人がいなかったら商売あがったりねぇ」

なんかこうしみじみと。
過疎化とかサービス終了、の文字がちょっと頭に浮かんだらしいです。

「あたしは基本的に、対人コンパニオンとして生まれたから。
 人と話してナンボなのよ。それが御役目」

>>81
「ま、姉様が本当に生身かは怪しいとこだけど。
 そこはそれ、そういうカテゴライズしてるからって意思表示」

さて、ヌカコーラにつづいて、もう一仕事くらいは付き合いますか。
そう。外部に潜ませてある召喚獣で、です。
組む相手が戦闘系漂流者なら、“補強としては十分”でしょうから。

「あたしが行くのは食べ終わってからね。
 わざわざ出張ってケガしても嫌だし」

ま、がんばってくだせ、と応援
ここらでこっちも休憩しますわ

//
私も寝ますー
84 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/23(金) 02:00:41.31 ID:ybTxBQgg0
>>82
「いやー、本当、ね?馬鹿見たいでしょ、勝手に作って置いてけぼりなんて」

【そもそも取って代わるほど人数は居ない】
【自分の試作...兄弟が何人かいる程度で、しかもそれらは起動していない】
【自分で起動しても良かったが、あの世界の中を生きさせるのは非情の他ならない】

「ん?あぁ、実はね、設計思想が『他者のメンテナンスを必要とせず半永久的に活動できる生命体』だから、勿論思考制御(プログラム)も組まれてる訳よ」
「んな人格崩壊で吹っ飛ぶなんてボクも嫌だしね」

【ニコニコと笑いながら話しているが、実際にこの自立思考プログラムは何を思っているのか】

「さて、法螺噺もここいらにして、ボクも掃除に移りますか」

【武器となり得る体を手で触り、幾らか心の準備をする】
【まぁ、銃弾の10発や20発で壊れるほど脆くは無いし、偽装で出血こそすれど過剰な痛覚は遮断される】

//お疲れ様ですー
//自分もそろそろですかね
85 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/23(金) 02:03:39.16 ID:ybTxBQgg0
>>83
「なるほど、まぁよくわからないけど」

【上に出ているカーソルと何か関連性があるのだろうか?】

「へー、じゃあ似たような物だけど、結構違うね」
「まぁ、気にせんで良いよ」

//お疲れ様でしたー
//自分もそろそろ寝ます
86 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 22:30:51.08 ID:dctLE3DYo
【荒廃世界――ウェイストランド】

 ここは所謂一度死んだ世界だ。
 テクノロジーが絶頂を迎え、人々はそれを享受することが当たり前となり、
 そして、何もかもがひっくり返って崩壊した世界だ。

 ある意味でそれなりの確率で収束される未来世界の一つと言えるかもしれないが。

【それでも人類は死滅したは居なかった】
 【何分の1が生き延びたかはわからないが彼等は旧時代の残骸を拾い集め――】
  【やがてコミューンを形成し、酷く歪ながらも国家という概念を再建した――】
【しかし、倫理は剥ぎ取られ、力ある者がよりあからさまに力無き者を喰い物にする】
 【野心と征服の世界でもある】

 −−−−−−−−−−−−−
【官制武器ショップ】

 暗黒の遠未来世界出身者イムカ・グリムナーは、店に並べられた銃を手に取っている。
 この世界では銃を手に入れるのは、マズい缶メシを買うくらいに気楽で容易なことである。

(酷い銃だ。質も悪い。実包銃にしてもこれに妥協するのはキツイな)

 9mmピストルを棚に戻す。
 本来イムカは粒子短銃などのハイテクを多く有しているが、
 この世界では安易に高度なテクノロジーを連想させる力を見せびらかすのは拙い。
 最悪社会システムを敵に回し、死体となって荒野に転がるハメになる。

「どうするかな?」

 武器ショップで考え込むイムカ。店主は武器を勧めるでもなし無関心な様子である。
 そも官制ショップ。掘り出しモノには期待できない。

//荒廃世界の武器ショップってシチュエーションでスタートです。
87 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/23(金) 22:42:08.22 ID:SBXVvhPU0
>>86
なんとまあ荒んだ世界か、と少女は思う。
人か環境か、はたまた別の何かによるものかまでは少女には分からないが少なくとも長居をしたくない場所ではある。

「…どうしよ」

突然ここに飛ばされたものの、なんとなくここの社会の仕組みは感じられた。あまり外に出ていては危ないということも。

「…建物、かな…」

ちょうど店らしき建物が目の前にある。あるふぁべっととやらはまだ読めないがまあ屋外よりかは大丈夫だろう。
取っ手に手をかける。

「…お邪魔します…」

//遅ればせながら>>1乙です
88 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/23(金) 22:48:11.75 ID:jgzAcpkmo
>>86

「…………………………なんだここは」

ゲートを通った先は荒廃しきった世界。
汚れた大気が覆い尽くす世界。

「っ、ひどい空気だ………」

思わず顔に手を当ててしまうくらいにひどい空気。
むせかえる硝煙の臭いが充満している。目の前に広がっているのは荒野と、兵器の残骸だけ――

「……ん、あそこは」

ちょうど店らしき所を発見、少し立ち寄るとしよう。

「……………」

そのまましばらくして、無言でまだ歳行かぬ少年が店に入って来たのは言うまでもない。
/初ロールです、お願いします!
89 :紫狼(包帯男)&マウ(包帯猫) [sage]:2014/05/23(金) 22:53:33.81 ID:m9aBWGP30
>>86
頭と腕に包帯を巻いた男が入店する。肩には同じような包帯を全身に巻いた猫。そんな妙な姿の一人と一匹は、この世界から浮いている様子。

「銃か……以前行ったことのある世界で借りて使ったことがあるけど、ありゃなかなか便利だったな。覚えてるかマウ?あの時は確か、スフィンクス・モードのお前を援護するために……」

男は肩の猫と思い出話をしつつ(と言っても猫は退屈そうに欠伸をしているが)、銃を眺める。この男は弱点を補うために、銃を購入しようと考えているようだ。

「んー?なんか、以前使った奴とは違うな。銃っつっても色々あるみてぇだな。まぁ、安いのでいいかな。」

だがこの男、銃に関する知識ゼロ。粗悪品を掴まされる可能性もある。下手したら、詐欺られる。
90 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 22:53:40.49 ID:dctLE3DYo
>>87-88

 ロックリートの頑丈な建物に入った澪を出迎えたのは
 木箱や棚に乱雑の置かれたナイフ、爆弾、銃の山である。サツバツ!

 そう、ここは死の臭いが充満する武器ショップだったのだ。
 なお、武器ショップであるが、防具や補助となる装備も一応買うことができる。
 この中には血清や携帯糧食なども含まれる。

【尚、ここにいたるまでの街を徘徊していたなら、そこかしこに貼られた張り紙。
 ミュータント排斥の荒々しいスローガンもお目にかかったかもしれない】

「・・・ガキどもが何のようだ?カネもっているのか。カネ。ひやかしは御免だぜ?」

 忌々しそうに新たな客を睨む店主。
 外見を見る。有川はいかにもな武器をぶら下げているようにみえる。
 店主はテーブルの下のショットガンに密かに指を伸ばす。ショップ各所のタレットの銃口もバッチリだ。
 澪にいたってはノーマーク。どうみても丸腰です。本当にありがとうございました。

【張り詰めた・・・というよりこれが日常というような雰囲気が充満している】

「・・・・・・・・・」

 そして先客と思わしきビジネススーツの女は不満げに粗末な銃を眺めるばかりだ。

//カネはある程度は世界移動の際に修正力でこの世界の通貨に換わるかもしれません。
  //ただし、物流崩壊させるような影響力は行使できないのも当たり前(レッツ節度)
//文無しでももちろんおk−
91 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 22:58:32.71 ID:dctLE3DYo
>>89

 正直、色んなカタチの銃はあるが、
 どれも性能は似たり寄ったりの低品質で9mmピストル≠ニただカテゴライズしてしまってよい。

【そして店主もどれがオススメか何ていわない。ひたすらに無愛想で勝手にやれって感じだ】

 紫狼の眼に止まりそうなのは、何やら慣れてなさげな少年少女と、
 不満げな顔で銃を吟味している女だけだ。が、

「・・・ここで買うつもりか?君は。初心者には丁度いいが質は保証できんぞ」

 と、声をかけてきた。
92 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/23(金) 23:04:03.45 ID:SBXVvhPU0
>>88-90
店に入った瞬間の臭いに思わず顔を顰める。どうやら火薬や鉄の臭いは彼女の気に召さなかったらしい。

もちろん少女は金など持ってないし、そもそも武器を必要としない。だからこそこういう場では目をつけられることも少なく便利なのだが。

しかし何か買い物をしないと駄目らしい。なんと世知辛い。ここは先客には申し訳ないが少し助けてもらおうか。

「…連れだから…」

ビジネススーツの女性を指差して言う。他にも人はいるのだが、やはりこういう時は女性の方が信用が置ける。
もちろん後は考えていない。まあどうにかなるだろう。
93 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/23(金) 23:07:30.61 ID:jgzAcpkmo
>>90>>92

「……………………別に、疲れたから少し休むだけ」

どうやら武器店のようだ、金に困ってはいないが生憎武器なら間に合っている。
さて、店内には二人。二人共女性のようだ。
そして店主がこっそりとショットガンに手を伸ばしたのにも気付いたが敢えて無視する。

まあ、折角なのでとりあえず品物を見て回ってみるか、と店内をウロウロする。
94 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 23:07:57.75 ID:dctLE3DYo
>>92

「ん?いや、カンチガイだな。私は君の事など知らん」

 一刀両断。世の中はとても獣っ娘に冷たかった。インガオホー。
 店主の目つきがやや険しくなる。ついでにタレットの銃口の一つがこっち向いた。

「何か買っておくのを推奨する。冷やかしはあまり勧められんぞ」

 そう言って、自分は銃に視線を戻すイムカ。
 店主がぎろーりぎろーりと目線を澪に向けているのである!サツバツ!

【さあ、どうするお嬢さん!】
95 :紫狼(包帯男)&マウ(包帯猫) [sage]:2014/05/23(金) 23:10:33.80 ID:m9aBWGP30
>>91
「ん?そうなのか?まぁ、銃をメインに戦う訳じゃねぇし、無いよりはマシだろう。何より安そうだ。」

他に戦う手段があるととれる台詞。

「あくまでも補助だな。だって、猫が戦ってるってのに人間が逃げてちゃ格好つかねぇだろ?」

肩の猫を撫でながら言う。マウが戦える事を堂々と言ってしまっている。そして、紫狼がその間戦えなくなることも……

96 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 23:13:34.73 ID:dctLE3DYo
>>93

 先ず、掘り出し物といえる銃器はこのショップには無い。
 どれも一般的なものだ。

 ・9mmピストル
 ・ブラスナックル
 ・ナタ
 ・サバイバルナイフ
 ・コンバットアックス
 ・クロスボウ
 ・携帯糧食
 ・放射線除去薬
 ・マスク
 ・野戦服

 などなど。この世界での一般的装備という奴だろうか。

【なんにせよ情報が足りないならば誰かに声をかけるというのも手である】
 //むしろ折角色んなキャラが出現しているのだからどんどん絡むの推奨よー
97 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/23(金) 23:16:54.11 ID:SBXVvhPU0
>>94
「えっ…」

正直かなりの予想外。少女の瞳が「鬼!悪魔!」と言ってますよ。

「…ジョークだよ、ジョーク…」

一応言い逃れはしてみるが店主の目線が痛い。ついでに銃口も怖い。
この状況をどうにか打破できないかと周りをキョロキョロ見回す。誰かー!ヘルプミー!
98 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 23:18:13.16 ID:dctLE3DYo
>>95

「そうか。ならこの辺りだな」

 イムカは棚の銃を無造作に手に持って、紫狼に示す。
 ブラックマットの正に何の変哲もない銃だ。

「これは状態が比較的マシだ。メンテナンスもしやすいだろう。
 ・・・猫を戦わせるとは随分とう妙な話だな」

 注)ここで銃をゲトしたとて他世界にそれを持ち込めるとは限らない

【あくまでこの世界限定くらいに考えてよいだろう】
99 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/23(金) 23:23:09.98 ID:jgzAcpkmo
>>94->>97
…………………ふむ、と鼻を鳴らし陳列されている商品を見ていく。
はっきり言って武器にこれといった魅力も無かった。
しかし目を引く物が一つ、それはマスクだ。
この世界の汚れた空気を吸うのは少々耐え難い、これさえあれば少しは軽減するのではないだろうか?
さて、ふと見ると先にいた女に拒絶された哀れな少女。銃口も向けられている。

「……………あの店主さん。その物騒な物しまってマスク一つ貰えませんかね?」

少女に助け舟を渡すついでに、マスクを購入する事にした。
100 :紫狼(包帯男)&マウ(包帯猫) [sage]:2014/05/23(金) 23:30:31.96 ID:m9aBWGP30
>>97
(あーあー、見ちゃいられねぇな。ここは紫狼様が一肌脱いでやるか。)

「なぁ、店主さん。それならよ。そこの娘の分も俺が買うってんじゃ駄目か?二丁拳銃ってやってみたいんだよね、俺。」

空気を読んだ(読んだつもり)紫狼は、店主との間に割って入る。
しかも、初心者が二丁拳銃とか無茶を言う。


>>98
「よし。なら、それを2つ買って……」

紫狼、マジで二丁拳銃をやりたがっている模様。初心者なのに。
多分、ノーコンな紫狼。1つでも上手く扱えるか不明なのに……下手したら、マウに誤射。
マウは、「それだけはやめてくれ」と言いたげに、紫狼に視線を向ける。
そして、他の世界に持ち込めないかもとか一切考えていない。これでも、世界間移動には慣れている男を自称している。
101 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/23(金) 23:35:35.69 ID:jgzAcpkmo
>>100
……………二丁拳銃?
おいおい、素人が二丁拳銃なんて無茶だろう。いや別に素人と決まっているわけじゃないが。
こっちなんか二丁ショットガンだぞ、いや関係ないけど

などと色々脳内で会話するが当然本人に伝わる事はなく、ただ零士は包帯男を一瞥するのみであった。
102 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/23(金) 23:40:50.25 ID:dctLE3DYo
>>97

「???」

 何故、恨みたっぷりな視線を送られているのか理解できていないイムカ。
 イムカとしては自分を誰かと間違えたのだろうと修正したにすぎないのだ。

【自分から助け舟を出すことは多いが変なところで融通が効かない性格なのである】


>>99

「300クレジットだ」

 無愛想な店主は引き金から手を放し、ぶっきらぼうに告げる。
 マスクはフィルター付き。口元にもフィット。中々によく出来ていた。
 そして助け船ー

【↓を見れば解るが何と銃よりも高い!】

>>100

 そしてこちらも助け舟。 9mmピストルを2丁ご購入である。

「150クレジット」

 安い。同時にこの安さで人を殺めることができる銃が手に入ってしまうのだ。

 −−−−−−−−

【全員に(場面転換の旗をパタパタと)】

 どう見ても一部、素人臭い連中に密かに溜め息をつく店主。
 実はイムカもちょっと気が気でない。何となく慣れて居なさそうだし、
 ほっとくと、妙なことになりそうな気配も漂っているし、で、

「・・・君達、武器購入ということはストーカーなりスカベンジャーなりを希望しているのか?」

 と、先客だったビジネススーツの女が全員に問うてきた。
 なお、女はピストルクロスボウの矢を購入したようである。
103 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/23(金) 23:44:28.96 ID:SBXVvhPU0
>>99-100
半ば諦めかけ店からの脱出方法を考え始めていたが、先程からいた少年二人からの思わぬ助け舟。まさかさっきの心の叫びが聞こえたのだろうか。

何はともあれどうにかこの場は凌げたのだ。お礼は言わなければなるまい。

「えっと…その…ありがと…」

慣れていないのか、たどたどしく伏し目がちに感謝の意を述べる。

>>102
あ、この人分かってないな。直感でそう感じた少女だった。

「…す、すとーかー…?」

怪しい発音で聞き返す。なんの事だか分かっていないのだろう、他の二人をチラチラと伺う。
104 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/23(金) 23:51:00.88 ID:jgzAcpkmo
>>102>>103

……………え、いやおかしいだろう。
何故たかがマスクが二丁拳銃の値段の二倍なのだろうか。あり得ない。
しかし背に腹を変えられないのも事実で、持ち合わせは幸いあるわけで、なので購入しないわけにはいかない
顔でそんな事を思っている事を悟られないようにし、財布からちょうどの金をレジに置く。

さて、すると女がこの場にいる全員に問いかけたのだろうか、ストーカーだのスカベンジャーだのと。
確か銃火器の名称だろうか、まあ良いか

「……………俺の武器はこれで充分」

無愛想に、そう答えた。

一方少女の方は完全に置いてけぼり喰らってる感が満載で、礼だけ聞こえたのでこちらも

「………………どういたしまして」

と、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で答えた。
105 :紫狼(包帯男)&マウ(包帯猫) [sage]:2014/05/23(金) 23:59:55.37 ID:m9aBWGP30
>>101
駄洒落ではないが、紫狼は素人である。
いずれ銃の扱いに苦労するだろう。


>>102
「よっしゃ!銃ゲットだぜ!マウ、これからはお前がスフィンクス・モードでも俺がサポートしてやるからな!心配すんなって!お前に近づく敵は、バンバン撃ってやるからよ!」

銃を購入し、嬉しそうな笑顔をマウに向ける。
マウはその笑顔が堪らなく不安だった……そして、こう思う「もうやだこのご主人」

そして、場面転換

「……え?スト……ストッパー?すか……すかいらーく?え?何だそれ?」

滅茶苦茶な聞き違い。言った意味が全く分からないといった様子だ。


>>103
「なーに、いいって事よ!困ってる奴がいたら見過ごせないナイスガイだからな俺は。」

(ふっ……決まったな……)

自分でナイスガイとか言っちゃう紫狼。格好つけたつもりだろうが、素人の癖に二丁拳銃とか言ってるし、どうにも決まっていない。
106 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/24(土) 00:03:13.67 ID:d3hZvTRwo
>>105

……………零士は直感した
一連の彼の言動、それをじっくりと、いやじっくりと考えずとも。

―――「馬鹿だ」と。

彼の脳内では「煩いぞ馬鹿」だの「素人に何が出来るだ馬鹿」だの、彼を罵倒する言葉を撒き散らしている。
107 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/24(土) 00:04:52.66 ID:GcsPNdWVo
>>101-03

「言っておくが銃の名前ではないぞ。あと其方の少年。猫がウンザリしているように見える」

 無表情な顔のまま、おそらくカンチガイをかました人がいるだろうと察し、
 この辺は半分メタが入りながらもちゃんと修正を入れるイムカである。

【また、結構目端が利くのか敏感にマウのウンザリを察知。
 これで何故先程、 澪にはああだったのか。あそこはあの方が愉悦だからだよ!(中の人が】

「どちらも意味は同じ。発掘者で探求者で墓荒しだ。そしてそれも知らぬという反応から察しがついたよ。
 ・・・漂流者は引かれ合うというのはもう決まりだな、これは」

 ふむ、と首を少し傾げる。同じ店に世界移動者が4人偶然に揃う。
 ただの偶然とするには無茶が過ぎる確率であるのは自明だ。

「少し提案がしたいがいいか?君達は全員世界移動者。間違いはないか?」

 何故イムカはこんなことをしているのか。実は無表情、無感情めいているくせにお節介なところがある。

「世界のルールは知るべきだ。話がしたい。もちろん、これは私にもメリットがあることだ。どうだ?」
108 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/24(土) 00:14:22.73 ID:0ugg04Eg0
>>104
小さなお礼は少女の耳に届くには十分な大きさだったらしく、満足気に頷く。

「…今度会ったら…お礼する…」

>>105
「…優しいんだね…だからその猫さんと仲いいんだ…」

もちろん紫狼が銃に関して素人だという事を少女が知るはずもなく、大きな勘違いをしてしまったが誰も気にしない。

>>106
もしかしてこの人分かっててあんな事言ったんじゃないか。わんこ、心の中では既に涙目である。

「…うーん…?」

どの言葉も少女には馴染みがない。ただ、他の者達も自分と同じという事は理解できた。

「…私は…多分その、世界移動者?だと思うよ…」

教えてくれると言うなら断る理由はない。向こうのメリットが気になるところだが、それはまあどうにかなるだろう。

「…私は構わない、けど…」
109 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/24(土) 00:14:53.82 ID:d3hZvTRwo
>>107

………………………………全員、漂流者?
そんなまさか、いや、あり得ない事でもないか。
漂流者同士で旅をした事は、過去にもある。

「………………俺は旅人」

そう簡潔に自らの身分を答える。
さて、ルール、とは?そんなものが存在するなど初めて知った。
ただ、ここで話をするのは決して無益ではないはずだ

「………分かった」

相手の提案を承認する。
さあ周りの反応は、如何なものか。
110 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/24(土) 00:19:27.23 ID:d3hZvTRwo
>>108
……………礼だって?
いや待って、ちょっと待って、本当に待って。
正直遠慮したいのが本心。理由は慣れないからだ。

しかし少女は零士のそんな気持ちなどいざ知らず、なのでここはおとなしく受け取るべきなのだろう。
受け取らないで逆に気を悪くさせてしまっては、本末転倒だ。
111 :紫狼(包帯猫)&マウ(包帯猫) [sage]:2014/05/24(土) 00:23:05.97 ID:0eYOUT0v0
>>106
そう、彼は馬鹿だ。もうどうしようもない程の馬鹿だ。


>>107
「え?」

言われて気付く、マウのウンザリした表情に

「あ!なんだよ、その顔は。大丈夫だって、お前に当てたりしねぇようにちゃんと練習するからよ。」

向上心のある馬鹿、紫狼。彼なりに、考えてはいるのだ。だが、練習中に銃を壊したり、世界間移動で練習した銃の腕を披露することなく終わったりしそうだ。

「ああ、そういう意味なのね。
ああ、俺は漂流者だ。世界間移動には慣れてんぜ!」

と言うが、実際は多少経験がある程度。知らないことも多い。

「なるほど、情報交換って感じか。いいぜ、カノッサ機関を追うのにも役立ちそうだしな。」

その為、世界の情報は少しでも欲しいところ。そして、不意にカノッサ機関の名を出した。


>>108
「ああ、俺とマウは志を共にした相棒だからな。そりゃもう、仲が良いなんてレベルじゃねぇぜ。言うなれば、運命共同体ってとこか。」

と、大袈裟な言い方で自慢気に語る紫狼。それほどまでに大切な存在らしい。

112 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/24(土) 00:27:39.91 ID:GcsPNdWVo
【全員】

//紛らわしい表現でしたがこの世界のルールと振舞い方ーってつもりでした;

「ああ、了承してもらえたならありがたい。
 それでは・・・ここでは何だな。話しのできるところに移動しよう」

 そうして、イムカはこの世界についてどう説明しようか頭の中で組み立てながら、
 この場を後にするのだった。

//シーン切りとしてはちょうどいいタイミング&0時も過ぎたのでここまでにしましょうです
113 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/24(土) 00:36:42.98 ID:0ugg04Eg0
>>110
「…嫌だった…?」

突如黙り込んでしまった零士に、なにか悪い事でも言ってしまったかと不安になる。
お礼と言っても彼女の場合大抵が獣関連になるのだが。

>>111
「そうなんだ…家族みたいなんだね…」

長い間独りだった少女にとっては何か思うところがあるのか、眩しい物を見るように一人と一匹を見つめる。

>>112
言われてみてようやく自分達が周りから浮いている事に気づく。目立ちたくないのは皆同じだろう、女性の言葉に従う事にする。

「…待って…」

外に出て行く女性の後について歩く。
行き先で腰を落ち着け、漂流者同士で長い間語らうのだろう。

//そうですねー、お疲れ様です
114 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/24(土) 00:43:49.79 ID:d3hZvTRwo
>>111
…………猫にすら呆れられているのはどうなのだろう、屈辱ではないのか。
運命共同体などと豪語しているが互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助けあったりしているのだろうか。
嘘を言うなっ!と謎の声が聞こえきたような気がしたがそれは置いといて、

「……………カノッサ機関?」

聞いたこともない名前だ、何の組織なのだろう?

>>112
基本的に自分の旅人としての振る舞い方、それはどの世界でも一貫していて、
それは「トラブルがあったら解決する」という事。戦いだらけのこの世界ではかなり多発しているのではないだろうか?

ともかく、どうやら移動するらしい。早速購入したマスクを付けて外に出る。
なるほどこれは必需品ではないか、あんな吸ったらむせるような空気を吸うような事はないのだから。
そのまま、零士はイムカの後に続いた。

>>113
「い、いやそんな事ない……ありがたく受け取る……」

しまった、顔に出ていたか。
やはり慣れない、苦手なのである。
ともかく今は行くとしよう、一緒にイムカの後に続くのだった……

/ありがとうございました!
115 :紫狼(包帯男)&マウ(包帯猫) [sage]:2014/05/24(土) 00:54:56.35 ID:0eYOUT0v0
>>112
後に続く紫狼。だが、恐らく彼に難しい説明は分からないだろう。難しくない説明も分からないかもしれない。なんせ馬鹿だから。

/此方こそ勘違いしてスマソ


>>113
「そうだな……家族、だな。」

家族、その言葉で故郷の世界の父を思い出す。父は今、どうしているだろうか……
そんな事を考えるも、成すべき事を思い出しすぐに考えるのをやめた。


>>114
こんな一人と一匹でも、信頼関係はある。互いに支え合う相棒なのだから。尤も、お互いに「こいつには俺が着いてなきゃ駄目だ」と思っているのだが……

「知らねぇのか?カノッサっつーのは、極悪非道な集団だよ。俺の右目を抉り盗ったのも奴らだ……」

振り向き、自分の包帯に隠された右目を指差した。先程までとは違い、真面目な顔だが、それだけ言うと向きなおってしまった。



/皆様お疲れ様&絡みありがとうございました!
116 :ドナドナ :2014/05/25(日) 20:53:17.78 ID:ZWeUuVM8o
永久電磁波に寄せられた意見の意味を教えていただいて良いですか?
頭痛が激しいので落ちるかもですが
他には?
無いなら終わらせたいです
どこらあたりですかね?
どう改善すればいいですかね?
了解しました。いじりたくないです
ハーイ最後の奴勝手に加工しなーい偽供述乙でぅえぇっす!
でもやっぱり無視はどうかと思うな
一応今まででオーケイは貰っていますので明日の午後20時にはこのキャラを使用させていただく方針です
そうですか用は「さっさと失せろゴミくず」っと言う解釈で良いんですねでは私は此処をPCのお気に入りから削除しますこれで貴方達とは二度と会う事はありません此で満足なんですよね、貴方は楽しいですか? 人を踏みにじってまで自分達の意見を絶対視するのは
して去り際に言わせて貰いますが貴方達から新規を取り入れようとする熱意は伝わってきません新規獲得等をかんがえているのであれば本来貴方の様に去れとは言わないはずですから単刀直入に言いますと此処には冷たい人が、差別感ばかりしかないように感じました
宣言通り去りますお世話になりました
こんばんは、何だか呆れて物も言えない灰の神こと灰です
         ____
        /― ― \
      /(●)  (●) \
     /   (__人__)     \
      |    ` ⌒´      |
      \           /
        /         \
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       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ
↑◆jPwYGe17AY 灰の神◆yaima0ayPM
117 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 21:15:25.27 ID:uqFCZpp4o
【荒廃世界:ウェイストランド】

 この荒廃世界には様々なロストテクノロジーが眠っている。
 そして、それに着手するには装備と知名度、時に許可も必要だったりする。

「まあ、根無し草の我々としては一先ずは実力を証明せねばならないというわけだ。
 人が社会的生物である以上、功績も無しに美味しいところに入らせてはくれないしな。なにより」

 イムカは自分のお財布(素子マネーを使えない世界用に購入)をひっくり返す。
 1新円(現代換算100円)がコロリと落ちる。それだけ。

「放射能除去剤やら何やら入り用だったからな。
 このままでは飢える。私は明日の分の携行糧食を食べればしばらく何も口にできん。
 畑ドロボウになるのは御免だしな」

 堂々と腕を組みながらも微妙にわびしいお財布事情を赤裸々に語るイムカである。

「と、言うワケで仕事を取ってきた。細々とやるのは証にあわん。
 組合とやらに自殺する気かだのイカれてるだの言われたが・・・まあいい。
 乗る気のある奴はいるか?」

 と、組合の大部屋で語るのであった。
118 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/25(日) 21:20:33.16 ID:OmaBMPbeo
>>117
………………イムカの懐事情を見てちょっと悲しい気分になった。
貧乏でなくて良かった、改めて金の大事さを思い知った零士。

だが、この世界旅する以上恐らくそのうちこちらも財布が底をつくだろう。
それに暇だ、何もしないでブラブラ歩くというのは性に合わない。
イムカの言う仕事………まあこんな世界なのだから傭兵だの用心棒だの、その手のものだろう

「……………乗った」

だが零士は声高らかに、とまでは行かないが乗る意思を示した。
119 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/25(日) 21:22:01.67 ID:9yNsiCex0
大部屋の隅で体育座りをしている少女。欠伸などしているが部屋の中心で語る女性の話にはしっかりと耳を傾けている。

金というのはここにいる誰にとっても大きな問題であるだろう、もちろんそれは文無し少女も例外ではないわけで。

「…私は、やる、けど…」

そっと手を上げる。
120 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/25(日) 21:22:25.11 ID:9yNsiCex0
/うわー安価忘れた、>>119>>117にです
121 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/25(日) 21:23:46.25 ID:djQj3eAc0
>>117
「...なるほど」

大体の事情は分かった。
脳内回路でで処理、要約すれば
「この世界で生き延びるには圧倒的にこの世界での立場が弱い」
って所か。

「良いよ、取り敢えずはこの世界で暫く居ることになるだろうし...ボクだけの事情で言えば、特に財布は気にしないんだけど...」

まぁ、どっちにせよ行くしかないか。
この身体は人間ほどじゃ無いが多少のエネルギーを必要とする。
最悪電気供給でも何とかなりそうだが、この世界では仕方ない。

「...ボクも乗った、ボクは割と修復が楽だから、最悪弾除けにでもなるさ」
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL) [saga sage]:2014/05/25(日) 21:33:23.88 ID:vkRluGd30
「ああ、僕はなんでこんな所に居るんだろう。
えっと、昨日が野宿、その前がホテルで――何があったのか、な。
どうも何も知らない場所にいるみたいだけれども。」

(その少年は、突如としてそこに現れた。)
(雲ひとつない澄んだ夜の空、数多の星が照らす地上の、その中でも闇の部分。)
(暗黙の了解により成り立つ路地裏そこに静寂を破る物は降りた。)

「いつだったかな、景色が変わったのは。
でも、世界が変わっても、同じ景色は広がる、背景が違うだけ。
のぞみも変わらない、それは僕だって同じさ。」

(そこには誰もいない、まるで舞台の役者でもあるかのように声に心を表す。)
(闇に沈んだ黒い髪、その中で一際移植を放つ白い服。)
(エメラルドの瞳の奥には、澱んだ黒い物が見えそうで、ただ、それは、純粋な色でもあった。)

(――さて、視界を少し少年から離そう。)
(その路地裏の光景は、凄惨な物だった。)
(異臭を放つ肉片、生臭い血に、飛び出た臓器の一部。)
(使命を忘れず鼓動を送り、とく、とく、と何処にもない宛先へと信号を送るも)
(やがて、理解する場所もないのに、理解したのか、その音は弱まり、動かなくなる)
(俯いて壁にもたれ、中が飛び出た男へと、少年は話しているように見えた。)
(返事は帰ってこない、絶対に――一人の舞台を、誰に見せるでもなく繰り広げる。)
(いや、参加者の登場を、少年は待っているのかもしれない。)

/人待ちです! カノッサの人かっもーん!
123 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 21:34:46.27 ID:uqFCZpp4o
//折角の多人数ですので互いに交流も推奨?


>>118-121

「よし、作戦概要を伝達する」

 何故か微妙に軍隊チックですが、イムカは現役将校なので致し方なし。

 −−−−−−−−−−−−−−−−
 ■旧世界住宅地(ダンジョン指定)

 新米向けの漁り場だったが、最近、破損の少ない警備ロボットが2体流入。
 それらは完全に発狂しており、スカベンジャーに多数の死者が出てしまった。
 ゆえにこれらの破壊を依頼する。手段は問わない。
 −−−−−−−−−−−−−−−−

「実にシンプルだな。状況はシンプルなほどいい」

 イムカはあっさりと依頼内容の確認を終えると、

「何か気になることはあるか?質問を受け付ける」

【無ければ直に戦闘に突入だ】
124 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/25(日) 21:40:10.26 ID:OmaBMPbeo
>>123
………………実にシンプルな依頼内容。
たった二体か、単身でも行けそうな数。
当然質問などない、速攻で終わらせるまで。

「…………………突撃する」
「雷よ、俺に力を……」

雷の加護を発動。素早さが上がり、そのまま二体の警備ロボットに向かって二丁のショットガンを撃ちながら突撃する。
125 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/25(日) 21:42:19.05 ID:djQj3eAc0
>>123
「...んー...相手のスペックを知りたい所だけど、無理かな?」
「防御力とか、大きさとか...」

それが分からなければ、一度偵察なりなんなりしたい所だ。
まぁ、正面突撃でサーチ・アンド・デストロイヤでも構わないが。

126 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/25(日) 21:44:01.67 ID:9yNsiCex0
>>123-5
「えっと…ロボットを壊せばいいんだよね…?」

単純なの内容は少し残念な少女の頭でも理解できた。

「…お腹すいたから、早く終わらせたい…」

しかしいかにも硬そうな鉄の塊は少し少女の手に余るらしい。二体のロボットと対峙するもやや距離を置いたまま様子を伺っている。
127 :シュバルト【黒マントの男】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/05/25(日) 21:55:34.16 ID:r/ncqbH90
>>122
【路地裏】
【建造物と建造物の間の狭隘な路という形で存在するそれは、都市という"表社会の"生活空間の中に成立しながらも、人目に付きにくいというその特性から"裏社会"の舞台とも往々として成り得る】

【今回もその例に漏れないのだろう、堅い足音が路地の奥から響いてくる】
【少年に伝わるその音が大きくなるにつれ、闇の中の曖昧な輪郭はやがて明瞭さを帯びてきた――人の四肢だ】

静かだな……だがこんなものでは満足はいかない。
もっと人々の生活が破壊されればいい、そしてもっと社会が混乱すればいい、そうすれば――――

【果たして何を意味するのやら、部外者には理解しえないであろう独り言をつぶやく】
【否、他者に理解しえないからこその独り言なのであろうが―――】

【やがて少年にも十分視覚しうる明確な姿かたちを現したのは、全身を黒いマントで包んだ男】
【頭部もフードに覆われるが、目や鼻、口といった顔のパーツは視認しうる】
【そしてより重要なのは――マントには『カノッサ機関』のロゴが描かれているということだ】

なんだ……これは
―――ガキ、お前の仕業か?

【路地に広がる惨状を見ての反応。裏社会に通じている人間――それも機関員――というだけあって、それを見ても男には驚く様子がない】
【そして、普通の子供がこのような路地で一人佇んでいるような状況はまずありえないとみた。その上でこの状況の原因として少年を疑った】
【少年が今しがた"移動"してきたことは、露たりとも知る由など無い】
128 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 21:56:20.90 ID:uqFCZpp4o
>>124

//今すぐ戦闘じゃあないのでちょっと会話に組み込みますです

「ふむ・・・スタンロッドと同じと思えばいいか」

 バチバチと鳴る様子を見て、

「高テクノロジー武器と誤解される能力の使用は危険だからな。それだけは用心しろ」

 この場合は具現化と誤認されそうな「土」だろうか?

>>124-126

「スペックはある程度わかるぞ」

 そう言って資料を見せる。

 −−−−−−−−−−−−−
 住宅用警備ロボット。皆様の安全をやくそくします。

 警備テーザーガン
 警備ミサイル
 警備電磁シールド
 警備重キャノン
 警備レーザーカッター

 駆動方法:キャタピラ駆動
 大きさ:乗用車くらい
 ※数百年前は上記のスペック。現在どれだけ劣化しているかは不明
 −−−−−−−−−−−−−

「ふむ、悪いジョークのようだ。頭痛がするな」

 無表情なまま虚空に告げるであった。

 −−−−−−−−−−−

【そして住宅地】

 その住宅地は数百年単位の長い年月のよりの劣化にはそぐわぬ、
 どこかまだ、住めそうなほどの形を残している。
 当然、荒らされている家屋はスカベンジャーにより徹底的に荒らされていたが。

「劣化防止用のナノマシンが完全ではないにしろ多少は残留しているらしい。
 まったく、アンバランスな世界もあったものだ」

 イムカはサーボスカルに周囲を分析させながら銃を取る。
 粒子短銃など当然テクノロジーの都合上使えないので、
 今回はシンプルなライフルとマシンガンを装備している。

【→それなりに武器は必要ということで装備に入れてOKです。重火器は勘弁です】

「間もなく警備ロボのセンサーが我々を捉えるだろう。準備をしておけ」

【装備や意気込み。あるいはワナを張るなら準備などの描写とか】
129 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/25(日) 22:04:45.26 ID:9yNsiCex0
>>128
「…うわぁ…」

そういう物に疎い澪でも分かる。資料に並んでいるロボットのスペックは少々馬鹿げた物であると。

【住宅地に移動】

「おぉ…すごい…」

なにが面白いのか、あっちこっち動いて目を輝かせている。まるで危なっかしい子どものようだ。

ちなみに現在の澪はやはり丸腰。ぱっと見て戦う気はあるのか問いただしたくなる。
130 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/25(日) 22:05:03.90 ID:djQj3eAc0
>>128
「うわぁ...ボクレーザー能力なんだけど」

まぁ、可能な限り目立たずにやろう。
最悪直接手を当てて0距離でぶっ放すなり。

「...結構凶悪だね、うん...一応、軽く武器でも持っていくかな」

持っていくのは
盾と片手剣のセットを背中に
腰のホルスターにハンドガン1丁をそれぞれ使う

これに能力のレーザーを纏わせて目立たないように威力を上げたい...のだ。

ーーー場面転換
「...軽く準備ね...」

ハンドガンに12発の弾丸をセット。
更に身体全体に殆ど光らない装甲をセット。
この程度なら大丈夫...だろう。
131 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/25(日) 22:10:24.43 ID:OmaBMPbeo
>>128
―――――突撃する少し前の会話。
既に相手のスペックは頭に入れた。高テクノロジーと言うものの、それが魔翌力による物なら問題はないか?
ともかく、自分の役割を果たすとしよう。突撃という名の役割を―――

そして現在。縦横無尽に駆け回って斬っては逃げ、斬っては逃げのヒットアンドアウェイ。
主に使っているのは迅雷と紅麟。
なぜ迅雷を使っているのかというと、相手は機械だからショートの一つでもさせれるかと思い至ったからである。

「ふっ………!」

ひたすらヒットアンドアウェイ。撹乱して敵の注意をこちらに向けさせる意もあるのだ。
132 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 22:18:16.41 ID:uqFCZpp4o
>>129-131

「先陣を切った有川は既に接触を開始したようだ・・・来るぞ」

 キュィイイイイン!とキャタピラを言うよりはボバーダッシュのような
 警戒な音を鳴らしながら、錆だらけの黄色いボディの警備ロボット二体が姿を現す。

【ザン!と零士の刀が軌跡を描くたびにその刃はボディに届く寸前、電磁シールドにより斬撃をそらされてしまう】
 【雷撃も今は表面で散らされているため効果は無いようだ】

≪有川。元々古いシールドだ。負荷を与えていけば壊れるだろう。攻撃続行≫

 分析に務めているイムカよりの通信。

 −−−−−−−−

『ガガ!ここは私有地(道を私有地と言うくらいバグっている)デス。
 不法侵入者ハ拘束シマス。退去シテクダサイ・・・レーザーロック』

 ダッシュするもう一体の警備ロボの各部が開く。
 マイクロミサイル攻撃(経年劣化で信管がイカれているため爆発しない)の準備。

【パシューンと小気味良い音と共に6発の噴煙が空を駆け、
 そして、澪と虚空にそれぞれ3発ずつ猛烈な勢いで迫った】
【巨大な鉄の筒が迫るという感じだが、誘導機能は中途半端に生きています】
133 :【少年】 [saga sage]:2014/05/25(日) 22:19:17.04 ID:vkRluGd30
>>127
「そうだよね。やっぱりくるんだ。
役者は、僕に釣られてか、世界に釣られてか知らないけれど。
引き合うんだよね、こういう日は、月が綺麗な夜はさ。」

(黒いマントに包まれた人物へと体を向けて、その様子を把握する)
(フードの合間から見えるパーツから男と推測して、自分の中の疑問がひとつ解けて少し嬉しくなる。)
(たちまちに、少年の頭の中には多数の疑問、それは直前のマントの男すらも、忘れてしまう程で)

「ねぇ、なんでフートを来てるのかな?
もしかして体を見せれなかったり、何か特別な物を持ってたりするのかな。
いや、それよりも、マントのそれ、カノッサ機関、だよね?
ああ、実は僕も……といっても、まだナンバーズすらない下っ端だけど。
こっちにもナンバーズってあるのかな、数字の桁があって、ひとつだと凄いんだってさ
三つから、二つ、ひとつって上げてく物で、僕は功績をひとつすらあげてないからさ、こうやって興味本位にいろんな事をしているだけで」

(早口気味にまくしたて、一旦呼吸を置いた所でマントの男の疑問を思い出し)
(あー、と興味なさげに解答へと移る。)

「これねー……僕じゃないよ、勝手に死んじゃったんだ。
こんな所にいたから、何してるのかって、質問してたらさ、僕に怒ってきて、挙句の果てに拳銃でお腹売っちゃってさ。
顔打てばいいのに、凄い苦しそうで、お腹を打つ意味なんかあったのかな……いや、そうだだ、例えこれをやったのが僕だとしても、大した意味なんてないんだよ。」

(自分の事を聞かれるのが面白くないのか、話すのが面白くないのか、さぞ退屈といわんばかりに溜息まで吐く。)
(そして向き直り、質問を再度、ほぼ一方的に投げていく。)

「ねえ、お兄さん。
もしこのカノッサ機関ってロゴが本当で、こっちのもあったとして
お兄さんは、何をする為に、入ったの?」

(イマイチ理解しがたい、まるで自分の事などどうでもいいとばかりに、自らのことは補足程度で。)
(一人で舞台をしていた少年は、いつのまにか脇役へと降りて、目の前の人物にスポットライトをあてんとばかりに、身を引く。)
134 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/25(日) 22:21:51.26 ID:OmaBMPbeo
>>132
「了解……………これ、隊長って言った方が良いか?」

イムカの指示を全うするためにはこの行動を続けるのが一番だろう。
斬って逃げて斬って逃げて………………もはや単調な作業にも思える攻撃を続ける。
135 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/25(日) 22:25:52.42 ID:djQj3eAc0
>>132
「...発見されたか...」

ってか、バグやばいな。
明らかに狂ってる。

「...マイクロミサイル...ボクに3発か」

通常ならレーザーで撃ち落とせるのだが...

「...今は無理かな」

そう言って、銃をホルスターから抜いて6連射。
脳内回路で演算処理をして予測弾道を算出。
そして銃の速度から導き出される狙うべき場所。

「...6!!」

最後の一発を発射し、すぐにその場から離れる。
迎撃しきれなかった場合の為だ。

136 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 22:26:50.34 ID:uqFCZpp4o
>>134

 だが、単調などと言うのもコレまで。
 中の人が反撃描写を忘れたのはきっと気のせいだ。

『ガガ!ドロボウヲ確認!セットウはジューザイデス・・・貴方ヲ拘束シマス』

 斬っては逃げてを繰り返していた忌々しいドロボウに向かって、
 警備テーザーのロック完了。

【ガシャコと警備ロボの肩部より穴だらけの四角い箱が出現】

 そこから広範囲に向かって電気パルスでバチバチとなるテーザーが扇状に射出された。
 広範囲攻撃だ!!

【警備テーザーガン:非殺傷武器として相手を捕らえるためのモノ】
137 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/25(日) 22:28:15.86 ID:9yNsiCex0
>>132
人の家の郵便ポストを覗いていたらロボットとの邂逅。しかも出会い頭にミサイルの挨拶。

「げっ…爆発するやつ…」

爆発しないなど知る由もなく、慌てて横に飛び退く。
中途半端とはいえ誘導機能は生きているためか、一発はそのまま直進し塀に突っ込んだが残りの二発はくるりと向きを変えて少女を追う。

「…なんで、ついてくるの…」

方向転換するミサイルに戸惑うも、そのままロボットに向かい疾走。あわよくばそのままロボットにぶつけてしまおうという魂胆だ。
138 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 22:37:55.63 ID:uqFCZpp4o
>>137

『ピピ!機能停止セヨ!』

 交差と共にこちらの自爆を狙ったミサイルは、
 先端からサブジェットを吹かせて停止した。珍妙な造形と機能である。

『ミサイル弁償!12,000新円(120万円)ノシハライギムが生じマす』

 上体だけギュルリと動かし、後方の澪に向けて、

『警備シールド!!ハッシャ!!』

 何と電磁シールドのエネルギーを攻撃に転換して、
 澪に向けて電撃を放った!注意コイツは警備ロボです!!

>>135


 撃墜されたマイクロミサイルは破片を地面にばら撒きながらゴスゴスと大地に激突した。
 抉れるアスファルト、舞い散る装甲と電子部品。

【同時に澪に電磁シールドを放射した直後の警備ロボが迫る】

『ガガ!器物損壊確認!ジューザイな!』

 キュイーン!と軽快なローラー音を鳴らしながら虚空に切迫。
 警備レーザーカッター・・・は壊れているので、
 その鉄の棒の如きアームを虚空にたたきつけんとすれ違い様に振るった!



 
139 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/25(日) 22:39:40.14 ID:OmaBMPbeo
>>136
反撃態勢に入ったようだ。
広範囲の電気パルス、それは扇状にこちら側に向かって来て……
横に避けるか、いや、ここは敢えて上を選ぼう。

「はっ……!」

跳躍して警備ロボごと攻撃を飛び越える。
飛び越えるついでに二丁のショットガンをシールドを破るために撃つ。
140 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 22:43:30.77 ID:uqFCZpp4o
>>139

 バジジジジ・・・ッ!!と警備ロボのシールドが放電する。
 先程より明らかに乱れており、そして一際大きな放電と共にシールドが霧散した。

『ハイジョ!!』

 キャタピラ底部のジェットが唸りをあげ、重量には似合わぬ軽快なジャンプを披露。
 ブウウン!と、ショットガンの弾を弾きながら鋼鉄のアームを宙空にいる状態の零士に向かって振るう。

【轟音と共に振るわれる鉄塊だ】

//ショットガンの性質上、スラッグ弾でなければアーマー相手には効きづらい
141 :シュバルト【黒マントの男】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/05/25(日) 22:45:31.63 ID:r/ncqbH90
>>133
【口を開いた少年の姿を、フードの中からの視線が捉える】
【敵意の感じられる視線ではないが、まるでさも興味深いとばかりに観察するかのようだ】

さあ?このマントは俺が『機関員』であることの証――それ以上の意味はない。
敢えて他に理由を求めるとしたら……――そう、俺が只の"人間"でないことを示すため……といったところか。

この世界の機関はまだ"進出してきたばかり"だ。お前の云う"ナンバーズ"とやらが既に存在するのか否か、検討もつかんな。

【自分に疑問があるなら答えを相手に求める、相手に疑問があるなら答える】
【それはまるで取引の如く】
【路地の惨状については、さぞ愚かな人間の結末だと納得することにした。今はそれが重要ではないと考える】

お前は俺のことを役者と云ったが―――
お前や世界のことは関係ない――俺が此処に居るのは、悉く俺の意志の結果だ。
―――そう、俺が『機関』に居ることもな。

俺は人間が憎い――だから俺は戦う、この身の全てを『悪魔』と化すまでな……
その為には機関員の地位が都合がいいと思った……ただそれだけのことだ。

【元々機関とは、裏社会のなかでも様々な目的を有するものが集い、いわゆる一枚岩ではない】
【故に目の前のこの少年も、利害が対立すれば敵ともなり得るだろう】
【ただ、自らの目的に差支えない限りで淡々と質問に答えていった】
142 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/25(日) 22:45:34.53 ID:djQj3eAc0
>>138
「ふぃー...って、これ信管ぶっ壊れてる?」

破片からちょっとだけ推測。
まぁ今更どうだっていいか。

「...接近してくるか?」

一応、銃をしまって代わりに盾を取り出す。
やはりそれぞれ光の線を周囲に纏わせている。

「...チッ...」

振るわれたアームを回避するべく下に潜り込む。
相手のアームが頭上を通り過ぎるのを見計らって、レーザーをチャージしながら相手のキャタピラに触れようとするだろう。

仮にチャージを完了し触れられたら0距離で充填弾を撃ち込むだろう。

【充填弾:5mm程度の鉄板であれば貫通できる程度の貫通力を持つ】
143 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/25(日) 22:49:12.74 ID:9yNsiCex0
>>138
「…止まった…?」

助かった、と思うのも束の間、少女に迫る電撃。

「ちょ…馬鹿…」

絶対警備ロボじゃない、と叫びたくなるのを我慢する。それでも一言言いたくなるが。

【半獣化 発動】

躱すのは無理と判断し、背後で停止したミサイルの片方を持ち上げると迫る電撃に投げつける。これで相殺できるといいのだが。

さらに零士が攻撃しているロボットに間髪入れずもう片方のミサイルを投げつけた。
144 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 22:57:12.53 ID:uqFCZpp4o
>>142

『ピピピ・・・!!』

 先程、澪に電磁シールドを投げつけてしまったため、現在、装甲のみとなっている。
 また経年劣化によりシールド回復には相当な時間がかかるのだ。

【グオン!と虚空のすぐ上を強烈な勢いでアームが通過】

 そしてキャタピラに接触であるが――

【ドンドンドン!と撃ちこまれ、キャタピラは破損する】

 しかし超接近状態で銃を打ち込んでいるのだ。
 当然ながらキャタビラは分解となるもその破片が一斉に虚空にも襲い掛かってきた。

【ゴムと鉄の中間のような質感の物質が千切れながら虚空に迫る】

『ガガ・・・ナノマシン修復中』

 そして警備ロボットは一旦停止。キャタピラが砂を集めて固めるかのように少しずつ修復を始めている。
 なお、しつこいようですか、住宅地用の警備ロボットです。
145 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/25(日) 23:01:55.78 ID:djQj3eAc0
>>144
「なんか思う所あるなぁ...ってか、住宅警備用ちゃう、これ完全に軍事ロボや」

その言葉遣いを何処で覚えたのは不明。

「...ッ!」

破片が飛んでくるが、一応張っておいた装甲が幾らか弾く。
装甲を貫通したものは身体に突き刺さるが、特に痛みを感じる様子もなく抜き取る。

「動きは止まったよー!!皆、GOGOGO!!」

そう言って、ホルスターの銃を抜き取り、レーザーを纏わせて6連射。
これで装填済みの弾は打ち切る事になる。

それぞれ、
キャタピラ2発
アーム2発
声の発信源と思わしき場所に2発だ
146 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/25(日) 23:02:34.17 ID:OmaBMPbeo
>>140
「くっ………意外と機敏だな……!」

予想外、まさか飛んでいるこちらに追いつくとは。
これは躱しようがない。なら迎え撃つまでだ。

「……火!」

火の加護を発動、威力が上がった紅麟と迅雷をアームに向かって振り下ろす。
147 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 23:10:40.13 ID:uqFCZpp4o
>>143>>145

 宙空で交差する警備ロボと零士。
 鉄の太いアームと火の加護を受けた刃が衝突する!!

『ガガ!!レーザーカッター・・・READY!!』

 完全稼動せず中途半端に揺らめくレーザーカッターと、炎と雷撃が接触。
 魔力と科学の反発力がバチバチとスーパーソニックウェーブを発生させ、
 警備ロボのアームもその破壊的な波で削れて行く。

【レーザーカッターとの接触による衝撃波は零士にも襲い掛かる】

 だが、その時、電撃をミサイルの残骸で防いだ澪の
 さらなるミサイル残骸攻撃が警備ロボにヒット!!

【零士の視界の横に吹き飛んでいく警備ロボ!!】

『ピーーーーー・・・・ガーーーーーー・・・』

 各部から煙を上げながら、破片を撒き散らし吹っ飛んでいく。
 が、なおもテーザー銃を発射せんと、発射口がバクリと開く。
 なんという模範的警備精神プログラム!まるで軍事だ!・・・警備用です!
148 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/25(日) 23:11:41.20 ID:JVkkoSvBo
【海の世界の小さな島にて】

「まー、余計な猛獣とかいないし、天候にも恵まれてるだけ
 今回はだいぶマシな部類ね……」

島スタート。まさかの島スタート。
絶海の孤島スタート。
一応、食べ物も豊富そうだし、気温も温暖だけど
中央の山から見渡すかぎり、完全に島である。

「次にゲートが開くまでくらいなら、生活に支障はなさそうだけど……」

問題は、この丘の上に小さなお墓があったこと。
人がいるのかもしれないし、もう生きていないのかもしれないし
149 :【少年】 [saga sage]:2014/05/25(日) 23:14:43.08 ID:vkRluGd30
>>141
「そっちではそれが証なんだね……僕も機関員になればそれをつけるのかな。
でもいやだなあ、それをつけると皆に警戒されちゃうよ、僕は皆と意見のこうkんだってしたいし。
只の……そうだよね、そうだと思う、この光景でひるまない人が、普通な訳ないよね。
大丈夫だよ、僕だってわかってる。僕だって普通じゃないのは、誰より承知さ。」

(少年は情報を取り入れ、それを元の世界と統合していく)
(この世界のカノッサ機関は統制が取れている訳ではないようだ……なら、もしかしたら、元の場所よりも動きやすいかもしれない)
(にやりと笑ったそれは、少年が納得をした時に現れた物、それと同時に、この世界の期待を寄せて――わずかながらの変化も)
(もし、感情を、この狂気を理解できるならば認知する事ができるだろう。)

「憎い? 人間が?
自分も人間なのにね……わかるよ、わかるさ、決して煽ってる訳じゃないんだ。
ごめんね、もしそう捉えられちゃったら怒らないといけないよね、そうじゃないんだ。
悪魔、悪魔か……僕もね、機関員である事にホコリがある訳じゃないし。。
これを創設した人を尊敬してる訳じゃないんだ、お兄さんと同じく、ただ都合がいいからっていうのもあるけど。
そうだな、僕の目標っていうのが曖昧で分かり辛いんだ。とりあえず一言で言うなら。
……その、悪魔と化したお兄さんが見てみたい、かな。
世界がね、変わるところが――それも、正当じゃなくて、ぶつかり合いで、変化するところが見たいんだ。
革命だったかな、そういうんだよね、こういうのって…そう、それが見たいんだ。
そしてをその結果を、僕の手で作りたい」


「ねえ、お兄さん、名前を教えてよ。
そして僕にも、カノッサ機関を――いや、この世界のカノッサ機関に入れて貰えないかな?」

(淡々と答えていく男に対し、少年は感情を更に乗せ、時々漏らす笑い声は乾ききっていて、潤いを求めているようにも思えた。)
(そして、その潤いは目の前にあった――だが、それでも、乾く。望む。欲する。)
(ただ、例えこの少年の発する言葉ひとつひとつが意味不明の言語でも、そこに敵意はなく、協力関係を結びたい)
(その意思だけは、伝わるだろう。)
150 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 23:15:51.25 ID:uqFCZpp4o
>>145

『ピーーガーーー・・・ワタシ・・・マッタ・・・ズット警備ヲ・・・ダケド・・・ダレモ・・・帰ッテ・・・コナイ』

 バクった警備ロボのプログラムが意味不明なる呟きを発する。
 きっとさらに壊れたのだろう。

≪了解した≫

 イムカの通信。修復中のキャタピラに向けて断続的にぶつかるライフル弾。
 遅延目的、援護であろう。

『・・・オワラセテ』

 最期の意味不明のバグ言語と共に、虚空の銃弾がキャタピラ、アーマー、
 そして中枢ユニットに突き刺さる。

【そのままバチバチと放電!!そして暴走したナノマシンと共に爆発四散!!】

 ドン!!と爆発を起こしてあたり一面に部品をばら撒いた!!
151 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/25(日) 23:16:16.61 ID:OmaBMPbeo
>>143>>147
「くぅっ……!」

衝撃、体に痛みが走る。
そこで突然警備ロボが吹き飛ぶ。
着地してふと後ろを見ると澪がやってくれたらしい。

「………ありがとう、助かった」

澪に感謝の意を伝え、警備ロボの方を一瞥。

「……終わらせる!」

そろそろ終わりらしい、止めを刺すべくそのまま突撃する。
152 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/25(日) 23:20:40.56 ID:9yNsiCex0
>>147>>151
ミサイルを投げると同時に自らもロボットに向けて走り出す。
当たったかなんて確認しません、わんこだもの。

ロボットが大破する音が聞こえた。おそらくもう片方が破壊されたのだろう。となればあとはこちらのとどめだけだ。

「…どういたしまして…」

こちらを向いた零士に簡単に答える。さて、そろそろ終わらせたいところだ。

注意が突撃する零士に向いている今が好機、足に力を込めて飛び上がると全体重をかけた踵落としを食らわせる。
153 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/25(日) 23:22:39.38 ID:djQj3eAc0
>>150
まさか...!?...いや、そんな事はない。

警備用ロボットに自立思考、それも言わば「知性」を持てる回路を持つものは存在しない。

つまり、それはただの偶然と取るべきなのだが...。
その偶然が、ヤケに心に深々と突き刺さるのだ。

≪...ミッションコンプリート、お疲れ様...≫

飛び散った破片を確認し、意味も分からない1雫の涙が頬を伝った。

「...パパも余計な機能付けてくれちゃったなぁ...全く...」
154 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/25(日) 23:25:41.59 ID:gywNkSei0
>>148
………誰だ?

【墓に近付けば後ろから声を掛けられる。振り向けばそこには血塗れ泥塗れのアサルトスーツを纏った軍人が】
【軍人はアメリアへと近付き、そのまま横に並んだ】

墓が気になるのか?……これは俺の戦友の墓だ。降下に失敗し…そして死んだ

【どうやら墓はこの青年の作ったものらしい。墓石には「R.I.P. Michael」と刻んである】
【軍人の顔は険しいものだったが、やがて緊張は解けた。いつまでも張り詰めた空気を作っていたくはないらしい】

…君も迷って…ここへ?それともこの島の原住民か何かか?

【取り敢えずアメリアの素性を探ってみることにしたようだ。警戒させないように細心の注意を払って和かに話しかける】
【慣れぬその微笑みは、些か歪だ】
155 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 23:26:55.23 ID:uqFCZpp4o
>>151-152

 もはや勝負は決まっていた。
 粉々に破片をバラマキながら放つテーザーに命中する二人ではなく、
 零士の突進の刃と澪の膂力より繰り出されるかかと落とし。

 零士の刀に装甲が切り裂かれ、露になった基盤を粉砕するかかと落とし。
 瞬間バチバチと放電!爆発の兆候!!

『機能停止!!』

 そして二人が離れた直後に爆発四散!!

【警備ロボを倒した!!】
 
156 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/25(日) 23:33:03.84 ID:9yNsiCex0
>>155
「…終わった…かな…?」

着地して半獣化を解除。爆発した際に飛び散った破片が少し体を傷つけたが、この程度なら半刻もすれば完治するだろう。

「…お疲れ様…怪我はない、かな…?」

全員に問いかける。少女に他人の怪我を治すような能力はないが、それでもやはり気になるのだろう。
157 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/25(日) 23:33:53.80 ID:OmaBMPbeo
>>155
「………インガオホー」
「……って何言ってるんだ俺……」」

勝手に口が動いてしまったが気にしてはいけない、別にニンジャでも何でもない。
ともかくケリはついた。さほど大した相手では無かっただろう。

「…………ふぅ、【水】」

水の加護を発動して痛んだ体の修復をする。
大した事はないので完治までそれほど時間はかからないだろう。
158 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/25(日) 23:34:31.84 ID:JVkkoSvBo
>>154
「さて、なんと名乗るべきかしら……。
 個体識別名はアメリアだけど、あなたに対してならもっと気の利いた名乗りがありそう」

その姿は、お伽話に出てくる妖精族魔法使いそのものだ。
足りないものはとんがり帽子くらいで、ローブに杖にちょっと目立つ耳。
本職の声優さんから貰った声と、開発が気合いれまくった外見は
まさしく“妖精じみた”と表現するべき存在感なのだから。

「人の死を悼むのに理由が必要な在り方をした覚えはないの。
 あたしの神様と彼の神様は違うかもしれないけれど、ね」

簡単に、少なくとも違う文化と理解できる程度に、且つそれが真摯なもとわかるくらいに
その妖精の祈りの動作は完成されていた。

「さぁ、寝て起きたらここにいただけ。
 いつものことね。最近は本当に突発で困っちゃう」

彼女自身は自分のことを越境者とよく呼称している。

「で、あなたこそ何者?
 見渡した限り、ここに“軍人が降下する目標”は見えないと思うのだけど」
159 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/25(日) 23:37:45.89 ID:OmaBMPbeo
>>156
「………あぁ、問題ない」

無事を伝える。
全員無事なはずだ、大した相手ではなかったのだから。
160 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/25(日) 23:39:50.91 ID:uqFCZpp4o
>>153

≪・・・バイタルが乱れているぞ。負傷したか?≫

 イムカの質実に過ぎる言葉が虚空に届く。
 彼女は虚空の歩んできた道程を知らない。
 それは仕方の無いことだ。

≪ミッション達成だ。ご苦労だったな≫

>>156-157

≪こちらも上手くいった・・・そちらの撃破も確認。任務完了だな≫

 イムカよりの通信が届く。虚空サイドも決着がついたのだ。

≪ロボの残骸もある程度は金になる。拾っていって帰還といこう≫

 −−−−−−−−−−−−−−−
 ミッション結果

 警備ロボ破壊×2
 Mミサイル制御ユニット(破損)×2
 低性能ナノ制御因子(破損)×1
 レーザーカッターレンズ×1
 ロボット用観測アイ×1
 銀の皿×2
 −−−−−−−−−−−−−−−

 こうしたファーストミッションは完了。
 とりあえず、明日の食事にはありつけそうであった。

//おしまい
161 :シュバルト【黒マントの男】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/05/25(日) 23:45:14.20 ID:r/ncqbH90
>>149
………

【少年の笑み、それが意味するところは何か―――少なくとも、喜びや楽しみを表現した本来的な"笑み"とは異質】
【権謀術数の渦巻く裏社会の住人たる男になら、成程、と何となく察しのつく】
【目的こそ違え、年齢こそ違え、目の前の少年も同じなのかもしれない――同じ機関員である以上は】

―――そうか。
歴史とは悉く革命の積み重ねだ――誰かが支配者になれば、不満を抱いた他の誰かがそいつを王座から引き摺り下ろす。
そしてそれは繰り返される――体制やそれを裏付ける思想は変わっても、力在る者が支配者となれるという原則は変わらない。

【少年のいる向こう側――路地の遥か向こう側をも見通すような眼で語る】
【それはまた、心の眼でもある。その心中に浮かぶのは、男の過去】
【かつて――まだ男が"無能力者"だったころ――男が住んでいた世界――彼が語るのは、そこで繰り広げられてきた流血劇そのものだった】

俺には"体制"を覆すような力――それが今なら備わっていると……そう自負しよう。
そして同じく"革命"を望むというならば……お前のその力を見届けてやるとしよう。

(果たしてどこまで利用価値があるのか―――暫くは見極めさせてもらおう……)

【フッ、と軽く笑うような、しかし歪んだ笑みが男の口元を僅かに釣り上げる】
【少年の声に乗った感情、それは男にも分かる】
【だがそれを分かった上で、尚も自らの心には仮面を被る――まるで、そうせよとの強迫観念に駆られるかのように】

俺か……俺のことは、「シュバルト」とでも呼ぶがいい。
『カノッサ機関』―――革命を望むものを、そこは歓迎するだろう。

【云うと振り返り、路地の元来た方向へと、再び堅い足音とともに歩み出していく】
【その無言の背中が語るのは、「付いてこい」というシュバルトの意図だろう】
【恐らくは、彼についていった先に、この世界の"同業者"――敢えて仲間とは言わない――が集うところ、カノッサ機関基地があることだろう】

//もう日付も変わるころですし、ここら辺で切りますかね
//絡みありがとうございました!機関員同士の会話はこのスレでは初めてだったので、楽しかったです!
162 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/05/25(日) 23:45:41.62 ID:djQj3eAc0
>>156
「うーん...うん、大丈夫」

一応は大丈夫だ。
多少破片が食い込んだ程度、人工体にとってはそこまでの怪我ではない。

>>160
≪気にしないで...ボクの脳内回路のエラーだから≫

これは欠陥なのか?それとも意図された構造なのか?
それもわからないが、目元を拭って回収に移る。

//お疲れ様でしたー!
163 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/25(日) 23:47:59.85 ID:9yNsiCex0
>>159
「…なら、よかった…借りは返したから…」

以前助けてもらった事を気にしていたのだろう、ほっと肩をなで下ろす。

>>160-161
「…みんな大丈夫そう…安心した…」

そこにイムカからの通信。向こうも終わったようだ、部品を回収して帰路につこうじゃないか。お肉食べたい

/お疲れ様でしたー!
164 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/25(日) 23:49:08.96 ID:OmaBMPbeo
>>160
「…………ふぅ、一先ず幸先は重畳……なのかな」

この世界で生きていく術は分かった……が、あまり普段と変わらないので気にするに値しないようだ。
ともかく、疲れたからさっさと帰るとしよう。
/お疲れ様でした!
165 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/25(日) 23:49:37.42 ID:gywNkSei0
>>158
…………

【ジョシュアは黙って少女の祈りを見守る、否、少女の所作に見惚れていたと言った方が正しい】
【その洗練された動きと少女の風貌が醸し出す神秘的な、神聖な雰囲気は何者も穢すことを赦されないもので】
【ジョシュア少女が再び口を開くまで何も言わなかった。言えなかったのだ】

…素人じゃないみたいだな
確かにここに俺達が降下する謂れはない…簡単に言えば、コイツの所為だ

【やがて少女が祈りを終えるとジョシュアは足元の墓石を見る。どうやら遭難の原因はミハエルと刻まれたその墓石下に埋まっている兵士のようだ】
【そのまま事の成り行きを説明してゆく。その口調は淡々としたものだが、微かに悲哀のようなものが感じ取れた】

……ドロップポッド…簡単に言えば宇宙から地表へ降下する為の乗り物の操作をソイツが誤った
降下角度を間違え、通常よりも降下速度が7%程早まった状態で地上に激突してしまった訳だ

墜落時の衝撃でそいつは死んだよ…だが後部座席の俺は運良く生きてた。だから俺は…ソイツの装備を処分して、丸腰にしてから埋めた
…………アイツはこんな所で死ぬような男じゃなかった。最高のパイロットだった筈だ、それを…!

【ジョシュアは思い留まる。続く言葉は紡がれなかった】
【そうして噛み締めるように苦悶の表情を浮かべるとふるふると何かを振り払うようにして首を振る】

……悔やんでも仕方ない、今はただ…生き残ることを考えないとな

【やがてジョシュアは先を見据え始めた。過去を悔やんでいても何も変わらないという考えに基づいた行動だ】
【実に無機質な、それでも合理的な考え。ジョシュアは自分が兵士なのだと再認識させられる】
【取り敢えず今気になるのは少女の正体だ。話を聞いて行くうちの大体の事情は把握できた】

…そういう体質なのか、それともそういう『能力』なのか…不思議な話だな
166 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/25(日) 23:58:36.94 ID:JVkkoSvBo
>>165
「素人もなにも、どう見ても無人島だもの」

国際救助隊の秘密基地ならもっとリゾート地っぽいだろうし
地下に潜水艦隊の港があるなら、それはそれでまた別なのだ。

「そうね。ぱっと見た感じ、成人男性を養うだけの生産力はありそな島だわ。
 でも、あなたは何時までここでロビンソン・クルーソーをやる予定?
 あなたの船の救護用ビーコンが捕らえられるまでかしら」

生き残るのに難しい環境ではなさそうである。
専門知識があり、装備が十分にあるなら尚更だ。

「どうせあたしはまたどこかに流されるけど、その時に一緒に来るという手もあるわ。
 それとも、あたしのカバンの中から使えそうなものを置いていくべきかしら。
 あたしと来るなら、多分この境界には戻れなくなるわね」
167 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 00:18:13.02 ID:qETbkzoT0
>>166
ビーコンはブッ壊れてしまった。早く此処から離れて、どこか先進的な都市修理しなきゃいけない…
うちの旗艦は超時空航行も出来るが…ビーコンが無いと話にならないからな…

【思案顔でそう呟く。ビーコンが故障しているこの状況に於いてジョシュアが頼れるのは偶然通りがかった存在を置いて他にはない】
【故に少女の提案はジョシュアにとって好都合だった。ジョシュアはすんなりと少女の提案に乗る】

…それに同行させてくれ。ここにずっと居るよりはマシだ。
何処に繋がるのかが分からないのは痛いが…それでも何時かは目的の場所に辿り着けるかもしれないだろ?

【殆ど即答に近い。それでもジョシュアには確固たる意思があった。少なくともヤケを起こした訳ではない】
【先ずは次の移動まで生き残る事が大切だ。ジョシュアはまずキャンプを作ろうと動き出す】

…付近に魔物が居るかもしれないからな。警戒してから…安全が確保されたらベースキャンプを作ろう
168 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/26(月) 00:30:48.30 ID:As3cKU64o
>>167
ちょっと眉毛がぴこっと。
ふむー。未来の人っぽいけど魔物って表現も出てくるのか。
世界は色んな種類があるものですな。

「あまり大きなものは運べないわよ、一応。
 ところで、生身で普通に歩ける状態ってことは、船もある程度無事なの?」

ビーコンだけ外して持ち歩くつもりなのだろうか。
さすがに乗り物の運搬は想定外。
いや、実際に乗り物ごと移動してる人もいたか。
たぶん、自分のゲートの規模なら無謀?

「中世どころか恐竜時代に飛んだり
 と思ったらスペースコロニーに移動したり
 結構ロクなもんじゃないんだけど、まぁいいわ。
 上手く巻き込まれなさいな」

その先でどうなるか責任とらねーよ、と。

「この辺りは大丈夫よ。
 この耳、意外と便利なのよ」

さて、キャンプ地作るとしたら必要なのは屋根と水場か
船があるならそれを利用したほうがよさそうです。
人が原型を保つ程度の衝撃なら、使えるものも多そうだしね
169 :【少年】 [saga sage]:2014/05/26(月) 00:30:57.67 ID:iW77y3ya0
>>161
/寝て意識飛んじゃってました……ロールありがとうございます!
/カノッサ機関にも入れて、良いロールもできて、〆までしてくださりありがとうございました!お疲れ様です!
170 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 00:55:54.74 ID:qETbkzoT0
>>168
……君はそこで見ていればいい、運搬は俺がやるよ。ビーコンは大した量じゃない

【厳密に言えばジョシュアの世界に『魔物』というものは存在しない】
【これは新世界での傭兵稼業を続けている内に身についたものだ。人間相手だけではなく原生生物や魔物の掃討を何度も経験している証だろう】

ドロップポッドは半壊しているが…一度分解して端材にすれば十分家屋として使える。ただ…対加速度ゲルは洗い流さないとな

【辿り着いた墜落現場にはまるで熟れて木から落ち、そのまま潰れた果実のようにグロテスクな薄緑色のゲルをブチ撒けながら大破しているポッドの姿があった】
【ジョシュアはポッド外壁を剥ぎ取り、板状に分解するとそのまま近くの小川へと投げ込む】
【流石は大気圏突入用ドロップポッド。板は水流に攫われることなく底へと沈み、ゲルはみるみる洗い流されてゆく】

……本当はこのゲルの中が一番安全なんだけどな…流石に嫌だろ?

【耐熱、対衝撃性能に優れ呼吸も出来る最高のセーフハウスだ】
【しかし必然的に全身ゲルまみれになる上、肺や胃の中までゲルで満たされてしまう】
【それは些か人間としての尊厳に多少なりとも影響を及ぼすものだ】
【よってアメリア余程の物好きかゲル愛好家でない限り、ジョシュアはゲルを洗い流して素材を綺麗なものへと変貌させてゆくだろう】
【全ての素材を洗い終えればジョシュアはそれをてきぱきと組み立ててゆく】

…構わないさ……今迄だって色んな出来事に巻き込まれて生きてきたんだ。今回だって上手くやるさ。
……ここは安全か、それじゃあ近くに小川もあるし…当分はここで暮らそう

【そう話しているうちに小屋は出来上がった。余りにも手際が良すぎてあっという間だがまぁ気の所為だろう】
【小屋は安全で丈夫。中には飲料水を貯めるタンクも完備されていた。しかし寝るには狭い。二人入ったとしたらぎゅうぎゅう詰めになってしまうような狭さだ】
【タンクの側には一定間隔で光る小さな箱。どうやらこれがビーコンらしい。見た目にはちゃんと動作しているようにも思える】
171 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/26(月) 01:11:00.50 ID:As3cKU64o
>>170
「これ、ある程度組み上げ前提の構造よね……」

本当に降下目的?
どちらかというと、脱出艇じゃないかしら、という気も。
あ、ちなみにスライムネタは自分の薄い本でお腹いっぱいでした。
まぁ長く回ってるとそういうこともあるのです。
そう、うっかり電気街に流れるとかな。

「たぶんそんなに長くはかからないと思うけど。
 特異点になるのも良し悪しなのよ」

さて、まじで翌朝に移動してたりしても、お嬢は結構普通なもんなのでしょう。
中の人に、「母艦がない世界に飛ばされてもカービン使えるんか?」という疑問が湧いたり
アメリア君は全然気にせずぎゅうぎゅう部屋で爆睡したりしますが、気にしないでください。
手ぇ出されたらその時はその時、恨み殺されるだけですので
172 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 06:27:21.26 ID:qETbkzoT0
>>171
着地時に外装が全てパージされるんだ。迅速な兵力の展開を行う為に…な
今回は墜落だから作動しなかったみたいだが…それでも出られるようにはなってる

【機体内部は完全に密封されているが、ケミカル式炸裂ボルトで何時でも装甲を排除出来るように加工されてある】
【降下艇とは違い使い捨ての降下用具なのがドロップポッドの特徴だ】
【それもそうだろう。マスドライバーで射出されマッハ20オーバーで降下するのだ。表面はコゲコゲ。もう使えたものではない】

……ふぅん…まぁそれでも現状よりはいいんじゃないかな…?
少なくとも俺はいいと思うよ……

【所在地不明なのでどっちにしろカービンは使えまてん。ジョシュアはその辺りは既に諦めていた】
【遠慮なくスペースを使って爆睡するアメリアを見て外で寝る事を固く決意するヘタレジョシュア】
【小屋の壁にもたれかかって寝ている所を執拗に魔物に襲撃され結局半泣きになりながらアメリアと一緒に寝る事にしたのはまた別のお話】
【ちなみにそれ以来一切の襲撃はぴたりと止み、それが原因でアメリアに白い目で見られたとか】

/まさかの寝落ち…すみません
/取り敢えず月曜なので〆ますね、遅くまでありがとうございました!
173 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 13:41:59.91 ID:qETbkzoT0
【──市街地付近、IASC本部ビル、第8艦隊旗艦ワールシュタット、甲板上──】

【世界初の戦うモールと名高いこのワールシュタットの甲板で腐る青年がひとり】
【全身をアサルトアーマーに包んだ青年の名はジョシュア・アーリントン。どうやら連日失敗続きで凹みまくっているらしく…】

……はぁ、なんだって俺がこんなこと…
…今日くらいはちゃんとやらないとな

【無能力者兵士でも十分に戦える事を証明すべく今日はこのワールシュタット甲板上で戦闘演習を行うのだ】
【デモ民間人にも公開される。今日呼んだ魔法使いはかなりの腕利きらしく、ジョシュアはいまかいまかと相手を待ちわびていた】

…来ないな、相手さん

【そもそも能力者1人につき何十人、何百人をぶつけてやっと対等だと言われるジョシュアの世界に於いてPMCというものはそれ程重要なものではなかった】
【否、重要な役割を担えなかったのだ。ユニット一体毎の戦闘力が違いすぎる。しかそれは過去の話】
【21世紀ならそうだったとしても、29世紀の兵士ならばどうだ、とPMCとしての経営に踏み切った艦長の言葉をジョシュアは信じる他ないのだが…】

………それでも俺は21世紀の人間なんだよなぁ…

【と、ただ心許なげな言葉を溢す。能力者の恐ろしさは身に染みる程に感じているのだ】
【ヘルメットの金具をもう一度チェック、バイザーの視覚情報処理システムを起動する】
【肉眼の視界とはかなり異なるが…何年も経験してきた事だ。そんなに苦にはならない】

………ようやく相手さんご登場か…
…エンゲージ…!!

【やっと姿の見えた敵。熱源センサで表示されるその人影へとジョシュアは歩いてゆく】
【燃え上がる闘志を抑える事は出来ず、闘気を剥き出しにして相手へと向かう】
【そんなジョシュアの様子を兵士達だけではなく、先程までワールシュタットの中で騒いでいた観客すら思わず息を呑んで見守っていた】
174 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/26(月) 13:55:20.54 ID:seuEtqxmO
>>173
【ビィは固まっていた】

【またもよく分からない場所へと辿り着き、フラフラしている内にショップモールで万引きの犯人を「ステイシス」の魔法でひっ捕らえた】
【そして軍人らしき人々に事務所みたいな場所へと連れて行かれ、模擬演習がどうのだの】
【元来流されやすい性格でまた頼まれ事となれば首を横に振るのが苦手なのも加わり、まぁ模擬でしかも演習ならばと渋々了承】

(…き、聞いていです、ひ、ひひひひとがこんなに…!?)
(しかも、対戦相手って…あの人(ていうか人?ロボ?)…? めっちゃ強そう…)

【幾多もの視線に曝され縮こまりながらやっと晴天の下の戦闘フィールドまでやって来た所で猛烈に後悔】
【やる気満々、アサルトスーツに身を包んだ男性と思しき影がズカズカと近寄って来るではないか】

【結果としてもう、ビィは固まっていた】

175 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 14:10:43.51 ID:qETbkzoT0
>>174
…IASC第8艦隊旗艦ワールシュタット所属、第1降下連帯隊長、ジョシュア・アーリントン最先任上級曹長だ。宜しく頼む。
………始めるぞ

【極めて無機質な挨拶。その口からは食事の際にとある青年が名乗った名前によく似た名前が】
【その正体を問う前に兵士は飛び退いた。ナイフを太腿から引き抜き、逆手に構える】

【この行動だけで会場からはわっと歓声が上がった。兵士一名で能力者に挑むなど普通はあり得ないのだ】
【それをこの男は行っている。普段は蹴散らされるばかりである筈の兵士がたった一人、ナイフ一本で相対するという見慣れぬ光景に人々は好奇心をさらにそそられる】

(さぁ………いつ動く…?)

【数千の眼が好奇の渦を作り出す中、兵士の精神は外の世界とは対照的。それはそれは静かなものだった】
【そのまま動かず電波、赤外線、光学全てのセンサーが捉え、ターゲットマーカーの合わさった少女の姿を瞬きもせずに捉え続ける】
【ふとそこで違和感を感じた。そのシルエットに見覚えがある、と】

【ちなみに少女には契約金として数万円が支払われることとなっている。勝利すれば報酬上乗せだ】
176 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/26(月) 14:27:25.32 ID:seuEtqxmO
>>175
は、はいっ!?
わ、わたっ、ビィでっ、ですっ!

【長い長い言葉の羅列、宜しく頼むと言われたのだから多分名前なのだろう】
【それすらまるで理解出来ない程の緊張、とりあえず頭を大きくぺこりと下げてお辞儀、そうすれば聞こえる歓声】
【何かと顔を上げれば】

…!?

【目を見張る光景、彼はナイフ一本を携え構えているのだ】
【潮風に混ざり吹き付ける闘志がビリビリと肌に当たる】

…あぁ、もう! や、やりますよっ!? やりますともっ!!

【ビィには過去がない】
【正しくは過去の記憶がないのだが、それはつまり過去がない事と同義と本人は考えている】
【己には今しかない、空虚なモノなのだと】
【だが現実は違う】
【彼女は彼女の世界でかつて、数多の戦闘を潜り抜けて来た確かな現実が存在していた】
【それは無意識の合間に蓄積された経験値であり、まるで頼りない彼女を戦士たらしめる確固たる証だ】

……お願いしまっすっ!! 「ウォッシュ」っ!!

【つまりはジョシュアの闘気に当てられて、その上で弱腰でいられるようなまでに弱くはない、ビィは】
【右手を突き出し、手のひらを向ければ高圧の水流を一筋放つ】
【先制の一撃たるそれは大まかにジョシュアのナイフを所持する腕を狙っており、命中すればナイフを落とさんと強い衝撃翌力を発するだろう】
【それはウォッシュの魔法の追加効果だが、強い握力を持ってすれば勿論抵抗も可能だ】
177 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 14:41:09.03 ID:qETbkzoT0
>>176
………予想通り…!

【最初の一撃は牽制。遠距離系の戦士の思考は大体がそれだ。しかしジョシュアは特殊部隊の兵士。牽制などという甘い思考は持ち合わせていない】
【[ピーーー]か殺られるか】
【それだけに基づいて思考する残酷な戦闘人形、ジョシュア・アーリントンは駆けた】

【身体を捻り迫る水流をギリギリで躱す。バイザーの直ぐ横を駆け抜けていく高圧水流を横目で見つつ、真っ直ぐに少女の方へ向かう】
【ナイフは非致死性スタンナイフ。エネルギーで形成された刃に触れれば大きなショックを受けるものだ】

まずは一撃………ッ!!

【懐に潜り込む前にジョシュアはそのナイフで少女の首を狙い、一気に振り抜いた──】
178 :ビィ【青魔法】 [sage saga]:2014/05/26(月) 14:55:26.31 ID:seuEtqxmO
>>177
あっ…!
…いぃっっ!?

【不味い、と頭が判断をするよりも体は柔軟に事を運ぶ】
【水流から身を容易に逸らし距離を詰める影が、ゼロ距離よりもやや離れた位置で振るうナイフ】
【咄嗟に突き出していた右腕を防御に使えば走る電流】
【それは容易く防御に使った腕を麻痺させ更に数歩後ろにタタラを踏ませる事に成功する】

…ぃぃ痛ぁぁっ…!! すっ、「ステイシス」っ!!

【顔を顰め歯を軋ませ痛みに耐えつつ左の手のひらをジョシュアへと向けた】
【叫んだのはまたも同じ水流の魔法】
【だがそれは先程より勢いは弱く、それでも命中個所にへばりつき動きを阻害する停滞の魔法だ】
【距離は近い、足留めに何処でもいいから命中させようと軸足の辺りを狙う】
【効果が発揮されようとされまいと、更に後ろへ飛び退いて近距離を嫌うだろう】
179 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2014/05/26(月) 15:08:48.10 ID:qETbkzoT0
>>178
当たった………!

【軍人のフルスイングというだけで生身の少女にはとっては痛過ぎるほど。それにショックが加わればそれは凶悪なまでの痛みとなって少女に襲い掛かるだろう】
【ジョシュアは価勝ちを確信した。しかしそれは怠慢。すぐさま少女から手痛い反撃を貰うこととなる】
【翳された左手から迸る水流は至近距離のジョシュアへ向かって飛ぶ。それを咄嗟にナイフで切り裂こうとするジョシュア】
【しかし水流は切り裂けない。強烈な表面張力のようなものでジョシュアの右腕に『張り付いた』】

なっ……!?ちぃぃっ…!

【いくら腕を振るおうが取れない水の枷はナイフごとジョシュアの右腕を包んでいた】
【アサルトアーマーのお陰で感電はしないが、バッテリーからは凄まじい勢いでパワーが抜けてゆく。漏電だ】
【輝きを失ったナイフ。その変化に気付いたジョシュアはバッと自分の右手を見た】

メインバッテリーがイカれた…?水没だと…!?馬鹿な、この程度で………!

【パワーを失ってしまえばもう武器にはならない。ジョシュアはナイフを投げ捨てる。そうしてビィから距離をとった】
【右腕の水は取れなず、腕に纏わり付いたまま。近接戦闘は厳しいものがある】

だが、まだだ………!

【そこでジョシュアは左太腿のハンドガンを抜き、ビィへと目掛けて引き金を引く】
【スタンモードに設定されているとはいえ当たれば吹き飛ばされる程の威力、回避は難しい】
【遮蔽物を作った方がダメージは少ないだろう】
180 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/26(月) 15:21:14.16 ID:seuEtqxmO
>>179
うぅ、いっ…たぁ…!

【状況としてはある程度望む通りにはなった、だが被害として受けた右腕のダメージは大きい】
【こちらは右腕がほぼ使用不可能、対してジョシュアは同条件、更にナイフを失っている】
【だが、強く振り払えばステイシスの粘着性の水は取り除く事が可能】
【つまりそれに気が付かれてしまえばジョシュア側にアドバンテージが存在するのだ】
【更に】

…えっ、て、てっぽ…!? ひゃ…あぐっ!?

【存在を想定していなかった訳ではないが、それでもやはり銃口を向けられればそりゃあ怖い】
【慌てて屈んで避けようとするもタイミングが悪く、エネルギーの粒子は額を直撃、甲板に後頭部を打ち付ける形でのダウンを奪う】

〜〜〜!!??

【ごちんと響く轟音、動く左手でおでこを抑え悶え暴れる様、結構な石頭らしい】
【少しの間そうしてないといられない程のダメージは、見ての通り大きな隙を作り出している】
181 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 15:32:16.21 ID:qETbkzoT0
>>180
な………!

【驚いたのはジョシュアの方だ。悲鳴と共に後頭部を強打し転げ回る対象】
【腕利きと聞いていたのにこの程度なのだろうか?それともふざけているのか?いずれせよジョシュアのプライドは深く傷付いた】
【観客の目も熱狂から同情へと変わってきている。さっきまで脚光を浴びていたジョシュアがまるで悪者扱いだ】

…くっ……立て!!立って戦ってみせろ!

【銃口を突き付けたままジョシュアはビィへと怒鳴りつける】
【今ジョシュアは冷静ではない。まるで怒り狂う獅子の如し、だ】
【引き金を引くことも、冷静に腕に纏わり付いた水を振り払うこともない】

【つまり大いに隙を生んでいるのはジョシュアも同じこと】
【慢心故に生まれた隙を突いて攻撃すればほぼ確実に命中させることが出来るだろう】
182 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/26(月) 15:46:14.94 ID:seuEtqxmO
>>181
ぁ、痛ぁ〜っ…!
いっ、言われなくたってぇっ…!!

【涙目で睨みつけながら体を起こすビィ、真っ白い肌の中で額の痣だけが目立つ】

…大体っ! 「グレイシャル」っ!!

【今だ痺れる右腕はダラリと垂れ下がり、中腰のまま左腕を突き付けるようにして素早く動かし叫ぶ】

いきなり鉄砲なんて向けられたって!! 「グレイシャル」っ!!

【そして表れるのは氷の壁、更にもう一度叫べばそれは肥大化して見上げる程までに成長していく】

…なんとか出来るわけないじゃないっすかぁっ!! …「ウォッシュ」ぅっ!!

【謎の語尾の渾身の雄叫びと共に唱える魔法、激しい水流が二者の間にソリ立つ氷の壁に命中する】
【するとそれは氷の壁を「洗い流し」、カーリングのストーン地味て滑らかに機動させた】
【作戦としては単純だ、ジョシュアに向けて氷の壁をただぶち当てようとしているだけ】
【大きくそれゆえ威力は高い、しかし当然速度はそれなり】
【ゴゴゴと結構な重量感を持ってして迫る氷塊は、命中すれば相応のダメージを与える事だろう】
183 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 16:11:16.75 ID:qETbkzoT0
>>182
そんな事知るか!戦闘のエキスパートじゃないのか!?

【いきなり銃口を向けられるのが戦場だ。場慣れしていないその言動を伺う限り少女はまるで手練れではないようにジョシュアは感じた】
【そう考える暇もなく事は進んでゆく。ジョシュアは再び銃弾を放つがそれはビィへと届くことはなかった。突如現れた氷の塊が銃弾を逸らしたのだ】

【そしてビィは反撃する。氷を成長させて数mの氷塊へと昇華させ、それを水流で押し流そうとしたのだ】
【しかし上手く行ったのはここまで。事態は予想外の展開となる】

ふん、喰らうかそんなm………〜〜〜〜〜っ!?

【超高速で迫る巨大な壁、それは自動車を遥かに超えるスピードでジョシュアへと迫る】
【巨大な氷塊をワールシュタットが艦に対する攻撃と認識、対艦エネルギーシールドを作動させたのだ】

【それにより氷塊と甲板の摩擦はほぼゼロに。押されるがままに加速してゆき終いにはビィが今まで見たこともないようなスピードで滑り出した】
【氷塊目にも留まらぬ速度でジョシュアに激突し、ジョシュアは艦橋と氷塊に押し潰されることとなる】

……が………ぁぁっ……

【砕けた氷塊の霧が晴れるとそこには無残な姿になったジョシュアが壁にもたれかかっていた。ヘルメットは滅茶苦茶に割れ、肉体はスーツのお陰で辛うじて原型を留めている】
【口から赤い液体をぼたぼたと垂れ流しながら虫の息になっているその状況、誰もが彼はもう助からないと確信した】

【しかし彼は死ぬことは無かった。スーツに搭載されたナノマシンが治療を開始する】
【淡い光に包まれるとシェイク状態だった内蔵は元通りに、砕けた骨や潰れた筋繊維も繋ぎ止められる】
【治療が終われば彼はその場に倒れ、動かなくなる。イベントはそのまま続行されたがこれが事故なのは誰の目にも明らかだった】

【見知った顔の兵士は担架に乗せられ医務室へと運ばれて行く】
184 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/26(月) 16:20:55.40 ID:seuEtqxmO
>>183
エキスパートって…な、なんですかそれっ!?
あ、え、あれっ!?

【いつの間にやら話についた背鰭尾鰭、しかし当人としては全く既知の外である】
【だが更に驚愕すべきはこの後だ】
【銃弾を弾き唸りを上げる氷塊の速度が、見る見ると加速し物凄い事になってジョシュアを押し潰した】

…あ、う、嘘…?
ジョシュアさん…? 今の…?
ま、待って、待って下さいっ!

【呆然とへたり込み事の次第をただ見ていただけだったが、担架に乗せられて運搬されて行く顔を見てハッとして立ち上がり追いすがる】
【叶うならばそのまま病室へと向かい、相当に減った魔翌力でヒールの魔法を唱えるだろう】
185 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 16:30:37.16 ID:qETbkzoT0
>>184
【彼をジョシュアと知らず押し潰してしまった。あれほど攻撃を受けてジョシュアが生きていられる筈がない】
【そう思いながら急ぐビィ。彼女は焦燥の表情を浮かべながら走っているのだろうか?】
【病室に向い、急いで扉を開ける──】

………痛っ…いたたたたっ……!!
「また黒星ですかぁ?曹長、そろそろスランプ抜けて下さいよ〜…」

【病室に入れば先程まで辛うじて人間の形を保っていただけの彼はほぼ元通り。身体中に残る傷に消毒液で処置を受けていた】
【ジョシュアはビィの存在に気付けば急いで服を着る。その顔は戸惑いの色に満ちている】

あ…あれ、ビィちゃん、どうしてワールシュタットに…?あ、そうか…ここ一般開放されてたんだっけ…
…ひょっとして恥ずかしい所…見られちゃってたかな……あは、あははは…

【申し訳無さそうな表情で苦笑するジョシュア。バイザー越しに相手を見ていたのでまさか自分がビィを相手に戦っていたとは思いもよらないだろう】
【現に気付くそぶりはない。ただ申し訳無さそうな表情でビィ反応を待つばかりだ】

【衛生兵がそれをニヤニヤしながら見守っている】
186 :ビィ【青魔法】 [sage saga]:2014/05/26(月) 16:42:21.03 ID:seuEtqxmO
>>185
ごめんなさっ…!
あれ…? あ、あの、怪我…

【左手でドアを勢い良く開けば飛び込んでくるのはジョシュアの無事な、上半身をはだけた姿】
【咄嗟に顔を背けるがあれと気が付き無事を確認する】

また、道に迷って…気が付いたらここに…
…え? い、いえっ、そんな事ないです、恥ずかしいだなんて…
とっても強くて、その…ごめんなさい…

【そもそも陸路続きでないここに道に迷って来るなんて不可能ではあるが、越境者だし仕方ない】
【そしてジョシュアが先程まで戦っていたのが自分だと分かっていない事に目を丸くした】
【それでも頭を下げるのは下手をすれば殺しかけてしまったがため】
【左側頭部で束ねられたサイドテールが従ってひょこりと垂れる】
【おでこの痣と右腕の痺れも、まだ取れていない】
187 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 16:56:02.77 ID:qETbkzoT0
>>186
……え、怪我…?あぁ、こいつで…ね

【再び着用したアサルトアーマーを眺めながら右手を握ったり開いたり】
【そうしているうちにビィ様子がおかしいことにジョシュアは気付いた。あまりにも落ち着きがないのだ】

…ビィちゃん、それ…
………ッ

【額の傷、そして何よりだらんと垂れた右腕。それを見てジョシュアは全てを察した】
【込み上げてくるのは怒り、そして申し訳無さだ。無力な自分がもどかしかった】
【そしてなにより一番無力感を感じたのは相手をビィと気付けなかったことだ。途中で気が付いていればこんな結末にはならなかったかもしれないのに】

…ごめん、本当にごめん。俺……!
………待ってて。今…治してあげるから

【ジョシュアは己の浅はかさに涙を流しながらビィへと謝罪する。そうして次にとった行動はビィの患部へと触れること】
【そうするとジョシュアの身体から淡い光が伝う。その光はビィへと移り、額の痣を消し去った】
【額が終われば次は右腕。少女に優しく、そっと触れれば右腕の痛みと痺れはその効果を無くした】

………………

【黙りこくるジョシュア。そして治療を受けるビィ。衛生兵はいつの間にか何処かへ消えていた】
【治療が終わった後もなお、ジョシュアは辛そうな表情でビィを見つめる。その顔は今にも泣き出してしまいそうだ】
188 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/26(月) 17:05:32.57 ID:seuEtqxmO
>>187
その服で…? ほへぇ、魔法の服みたいです…
あ、い、いえ、そんな…むしろそんな、私の方こそ…

【以前助けて貰った恩人に対する仕打ちとしては最悪だ、代償を払うとすれば腕と額の傷だけでは到底済むものではない】
【言い淀む合間に傷に触れられれば不思議な力で癒やされる】
【痕になったら嫌だなぁなんて悠長な事を考えていた額の痣も、やっぱり利き腕が使えないのは不便だと感じていた右腕もだ】

あの、あ、ありがとうございます…凄い…
えっと…じ、ジョシュアさんは、ここで働いてるんですか?

【訪れる沈黙に耐え切れる程の精神力は今のビィにはない】
【適当なパイプ椅子に腰掛け、向けられる目線に曖昧に笑掛けながら応じた】
189 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 17:31:10.02 ID:qETbkzoT0
>>188
……ナノマシン…目に見えないくらい小さな機械の粒で、人体を無理矢理修復するんだ…
俺の身体もこいつで繋がってる…繋げられてる…

【ナノマシンを使用するという事は身体を強制的に、無理矢理回復させるのと同義なのだ】
【それは果たして道徳的に正しいものなのだろうか、そうジョシュアは思う】

【このテクノロジーは自分達のような戦争の道具の為に生み出されたものだ。それを彼女に使ってしまうのを些か申し訳なく感じられたのだ】
【だがその自問も彼女の笑みと、破られた沈黙によって消え去ることとなった】

…うん、俺はここの所属だよ。あまりここに居ることはないんだけどね…
普段ワールシュタットは宇宙に居るんだ。燃料と建材、あと物資を積み込む時だけこうやって停泊して、一般開放してるんだよ。
俺たちはそこの……ほら、あのビルで生活してる

【巨大な戦艦の窓から見えるのは高層ビルだろうか、大きな三角柱型の建物だ】
【あれはIASC本社ビル。ワールシュタットから徒歩10分の位置にあるものだ】
【ジョシュアはそこを拠点とし、日夜命を掛けて戦っている】
190 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/26(月) 17:39:49.10 ID:seuEtqxmO
>>189
へー…機械…ですか?
…凄いなぁ、本当に魔法みたい…

【マジマジと傷のあった箇所とジョシュアのスーツを見比べている】
【道徳的な問題に対する葛藤に気が付けるような繊細さはないようで、そこにはただ素直な感心があるだけだ】

宇宙?
宇宙って、宇宙…?
…宇宙船、って事なんです?
うわぁ、おっきなビル…

【ある程度の科学に対する免疫を持っているようだが、宇宙に関してはカバーしていないらしい】
【だが宇宙船と言う単語が出るくらい…つまりは現実世界と似たような科学力程度には知識がある様だ】
【首を傾げていたが窓の向こうを指差され、それを追えば今度は感嘆に息を吐き出した】
191 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 17:51:03.42 ID:qETbkzoT0
>>190
魔法には勝てないけどね…あはは……

【そう言って苦笑する。現に勝てなかったのだから】
【デモで負けてしまってはどうにもならない。それでもまぁ頑丈さだけなら伝わった筈だとジョシュアは自分を慰める】

……うん、宇宙。
宇宙って、宇宙…そうだね、太陽系周辺の管理を任されてる…

【そのおっきなビルよりもさらにおっきな、それも馬鹿げたサイズの宇宙船】
【それがワールシュタット。ジョシュアは新世界に来るまでこの船で太陽系を統治する軍に所属していたのだ】
【しかしある日突然艦隊から切り離され、僅か数隻だけがこの新世界へとやってきた】
【そこで暫く軍事行動を行っていたが、ついに資金も資材も底を突いてしまった。だから一般開放という手段を取ったのだ】
【と、IASC.incの歴史を語るジョシュア。新興企業なのにこれほど大規模なのはかつて正規軍であったという背景があるらしい】
192 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/05/26(月) 18:09:38.49 ID:seuEtqxmO
>>191
でも、それでもそれでジョシュアさんも私も助かったんだし…だから、凄いです

【最もジョシュアの負傷に関してはビィに責がある訳だが】
【しかしバリアの展開などハイテクな事は分からず、そもそもなんであんなに加速したのだろうと今になって疑問が追い付いた】
【でもまぁ結果として二人とも無事なのだし良しとしようかと楽観的思想】

太陽系。
…えっと、それはあれです?
なんかこう、なんとか系男子とか女子とか、そういう…

【それなりに打ち解けて来たのか素の反応が露呈している】
【つまりは結構なお馬鹿であり、これに対して宇宙の何たるかだの企業の詳細だのを説明するのには相当骨が折れそうだ】
【しかし理解できるかどうかはともかくとして会話を心から楽しむビィ】
【元よりの人懐っこさ、そして一度会っただけとは言え顔見知りとの再会】
【記憶を無くしてから見知らぬ世界を迷う内に忘れ掛けていた温かさを、ただ享受していた】

//すみません、これで〆でいいでしょうか?
//お付き合いありがとうございました、またぜひ宜しくお願いします
193 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/26(月) 18:31:10.96 ID:qETbkzoT0
>>192
………そうかな、まぁ否定はしないけどさ…

【嬉しくないと言えば嘘になる。彼女の傷を癒せたのだから】
【それでもやはどこか浮かなさを感じ取れるような表情でジョシュアはどこか遠くを見つめる】

…えーっとね?まず太陽系っていうのは…
…そこから半径14光年がIASCの…
…IASCって何って…?え!?IASC知らない!?CM今放送して…!…

【まるで教え子とそれに知恵を授ける先生か師を見ているかのようなやり取り】
【ジョシュアは本当の自分を曝け出してくれたビィへ嬉しそうに語りかける】
【もっともそれは完全に犬や猫などを見る目、所謂「可愛いものを見る目」と同じ視線なのだが…】
【それであってもジョシュアもまた、この状況を楽しんでいた。それは事実なのだ】
【願わくは何時迄もこの時間を。安寧に満ちた「楽しい時間」を過ごしたいと】

………へへ…

【叶わぬ願いを胸に抱きながら兵士は一人の青年としてこの時間を噛み締める】

/了解です!長々とお付き合い下さりありがとうございました!
/まったりロール出来て楽しかったです!
194 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/26(月) 20:19:37.78 ID:yZ3be0EV0
澪は森の中のベンチに腰掛けていた。
森と言っても人里離れたような場所ではない。国によって環境保護区に指定された、言うならば国立の自然公園だ。いきなり猛獣が襲ってきたりだとかいう事故が起こる心配もない。

やはり自然はいい、と少女は思う。
彼女の生まれ故郷のような手が加えられていない物もいいが、人間によって整えられた秩序ある自然も好きだった。

「…静かだなー…」

木々のざわめきの中、少女の呟きだけが風に乗る。
195 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/26(月) 20:29:20.69 ID:pAtP4OL6o
>>194
「静かよねぇ。
 砲撃が落ちてこないだけでも平和なのに
 久々にゆっくりできそうだわ」

うなーん、とだらけきる図。
無人島でサバイバルしたり、戦場を突っ切ったり
何かと忙しくまわっておりまして。

「こう平和だと、何か甘いものがほしくならない?」

カバンから登場したのは栗まんじゅうでした。
……妖精じみた外見してるくせに、なんでこういうチョイスなのか謎
一個どう?
196 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/26(月) 20:33:46.88 ID:yZ3be0EV0
>>195
「荒んだ心も…癒される…」

隣のダークエルフ程ではないものの、わんこもやはりだらけているわけでして。

「おお…気が利く…いただきます…」

栗まんじゅうを見るやいなや素早く一個取って口に放り込む。

「…青春だなー…」

日本語の使い方が間違っている気もするが気にしない。だってわんこだもの。
197 :【少年】 [saga sage]:2014/05/26(月) 20:35:32.33 ID:iW77y3ya0
>>194
「こっちにもこういう自然公園はあるんだねぇ……ふぅん、今更になって自然の保護にも手を出したわけだ。
いや、いいよ、こういうのも、そうだな、今日は良い景色が見えるだろうね、星も映えることだろうし。」

(そこに現れた少年は、言葉を一人で発してそこに現れた)
(というのも、どうもベンチに腰掛けた少女を視界にいれている様子は無く、並ぶ木々、手の加えられた、調和のある自然に関心の声を漏らす)
(発する独り言にも抑揚があり、それはやや大袈裟に感じる程で、たとえるならば舞台役者)
(視界をベンチの方へと移したとき、その目に止まる少女を目に固定し、暫くの後ベンチへと歩きだす)

「隣、大丈夫かな。
いや、何、一人で見るのもいいけれど、僕はここに来た≠ホかりなんだ。
できるなら、誰かと話したいし、ここにもなれたいんだ。そういう意味でも付き合って貰えると、嬉しいんだけどな」

(ざわめきに混じるある種のノイズ、風に乗るのは少年の雑多な音声)
(静寂が崩れて転機が訪れる、それは幸か不幸か――)
198 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/26(月) 20:46:11.10 ID:yZ3be0EV0
>>197
うーん、と突然の闖入者を眺める。どうやら自分の世界にいるようなので、声をかけるべきか悩んでしまう。わんこだって空気は読めるんです。

ところが悩み損、向こうから話しかけられて少しホッとする。と思うのも束の間で、理由は分からないが少年の声にほんの僅かな不快感を感じた。それも一瞬の事で少女は顔に出さず答える。

「…構わない…」

来たばかり、ということはこの少年もまた異世界から来たのだろうか。などと考えながら少しずれて場所を空ける。
199 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/26(月) 20:52:05.28 ID:pAtP4OL6o
>>196
「あとはお茶も一応」

なかなかいいところの栗まんじゅうらしく
口の中でほろほろと砕ける栗あんはなかなかうまうま。
お茶は魔法瓶からほうじ茶ですね。


>>197
「あら、あなたは旅人? それとも流れモノかしら?」

おもいっきりだらけた表情でお菓子を食ってるダークエルフ。
ゲーム知識からの判別か、それとも元々の彼の世界にもそういうのがいるのか。
というか、獣耳とエルフ耳とか、一部の人たちに大変お得な状況です。

「むー、栗まんじゅうの在庫はあんまりないんだけど、
 ああ、あれがあったか」

カバンの中をごそごそしだした。
……あきらかにカバンを貫通するレベルまで腕が入ってるのは気にしてはいけない
200 :【少年】 [saga sage]:2014/05/26(月) 21:09:49.35 ID:iW77y3ya0
>>198
(一瞬の変化を感じ取ったのは、少年も同じだったようだ)
(どうも自らを歓迎してくれているような態度だと思ったが、一瞬だけ、嫌悪感をその肌に感じ取る)
(しかし少年はその違和感の様子を探究心へと変換し、少女の興味へと変える)

「いや、僕はこう、話すのが好きなんだ、だからもし静かな雰囲気を楽しみたかったって言うなら悪いね。
できるなら君とも話ができたらいいなって思ってるよ、名前、聞いてもいい?」

>>199
「旅人、流れ者……どっちだろう、どっちとも当てはまるし
流れてきた旅人、これじゃあ駄目かな、そういう君は、エルフ、だったかん。
いや、ごめん、種類とか、そういうのには詳しくないんだ。
僕がいた場所にもいたってだけで、こうやって近くで見るのは初めてだけれどね」

(少年の世界にもエルフは存在していて、驚く様子は別段見せなかったが)
(手の届く距離で見たことはないのか、若干の興奮を声音に乗せて話す)

「僕なんかに構わなくてもいいよ、上げるだけ無駄さ。隣の彼女に渡せばいい、美味しいんだろう、それ?
それよりも名前を教えて欲しいな、エルフさんなんて呼び名でも、僕は構わないけれど」

>>198>>199

「そうだ、僕はここに流れ着いた、というか、どういう場所かもしらないんだけれど
二人はどうしてここにいるのかな、僕みたいに散歩、なのかな」
201 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/26(月) 21:16:40.21 ID:yZ3be0EV0
>>199
「…これおいしいね…」

栗まんじゅうを頬張りながら注いでもらったほうじ茶を流し込む。
味わえてるかって?当たり前じゃないですか。

「…まだ、おいしいものあるの…?」

カバンの中を探るアメリアを期待の眼差しで見つめる。たかる気満々ですこの子。

>>200
「うぇ…?いや、うん…気にしてないし…」

少女も話すのが嫌いというわけではない。ただ思っていたよりも口数の多い少年に面食らっているだけなのだ。

「えっと…私は澪(れい)…貴方は…?」

聞かれたのだ、こちらも聞き返すのが礼儀だろうと少年に問う。

「…やっぱり、同じだね…私もたまたまここに…」

実際ここに来た時から少女はほとんど動いていない。せいぜい目の前にあったベンチに近づいて腰を下ろしたくらいだ。
202 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/26(月) 21:22:42.42 ID:pAtP4OL6o
>>200
「そうねぇ。だいたいはアメリアで通してるわね。
 なんでここにいるかと言えば、定住できないからかしら」

カバンの中で何かヒットしたらしい。
よっこらしょ、と引っ張りだしたのは別のまんじゅうセットでした。
おい、なんか1/10の確率で激辛まんじゅうとか箱に書いてるぞ。

「ほら、食べなさいな」

蓋を開けて差し出したぞ。
しかも、一個取り出して自分でぱくっ セーフ!
これで1/9である。

>>201
「砲丸まんじゅうよ。結構有名なおみやげらしいわ」

……獣人さんなら鼻で回避できますね。
大丈夫。辛くないのはおいしいよ☆ミ

「一度流れ始めると大変ね、本当に」

異界めぐりが半ば趣味化してると、ちょっと他人ごとな感じ
203 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/26(月) 21:37:17.92 ID:yZ3be0EV0
>>202
「…これもおいしそう…いただきます…」

ぱくっぱくっとまさかの二個連続。もちろん鼻がいいので地雷に引っかかるわけがありません。

「…うん、おいしい」

…フラグだと思った?残念、さすがにそこまでアホの子じゃありません。

「…まあ…私は今の方が好き、かな…」

むしろ帰りたくない、と言わんばかりの潔さ。

204 :【少年】 [saga sage]:2014/05/26(月) 21:51:54.01 ID:iW77y3ya0
>>201
「そうかな、少しひるんだように見えてね、いや、だとしても僕は止めるつもりなんてないんだけれどさ。
多分少しすればなれるはずなんだ、人ってそういう生き物だろ? だからなれて欲しいな。」

(遠慮する態度を見せず、あくまで慣れろ、待っていてくれと返すのはそれなりに自分勝手にうつるだろうか)
(面食らっている様子、だと察しているにもかかわらずこの対応なのだから、本当に適当する、とでも思っているのかもしれないが)

「僕? 僕の名前なんかどうだっていいよ、好きに呼べばいい。
そんな事よりも、たまたまっていうのは、どういう事かな。
気づいたらここにっていう意味かな、だとすれば僕と同じで……ああ、もしかして君、不思議な力とか、持ってないかな?」

>>202
「アメリアさん、ね……よろしく、アメリアさん。
定住できない? よくわからなくて、気になるな、できればもう少し詳しく教えてもらえればいいんだけれど、教えてもらえないかな?」

(アメリアの返事を待つ前に、目の前に出されたのは10個入りの饅頭)
(少年は激辛入りという煽り分を見逃すことはなく、くふ、と小さく笑いを零し言葉に繋げる)

「……へえ、ロシアンルーレットか
なんでこんな物を渡すのか気になるけれど、いや、こんな厚意を無碍にできるような僕でもないんだ。
いただくよ……いや、大丈夫だ、確率的にはね、まだ外れる部類なんだ。
それとも、当たり、と呼べばいいのかな?」

(そのまま結果が気になる、といわんばかりに一口含み、どうやらその饅頭は甘いらしく)
(……いや、いきなり当たり引いたら面白くないし)
(次は君の番? 僕の番? あの子の番? と予想以上に嬉々とした反応を見せる)
205 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/26(月) 21:57:11.77 ID:pAtP4OL6o
>>203
にやり。
そしてコイツ本人は、砲丸まんじゅうではなく栗まんじゅうを食らうのであった。

「あたしはこっち食べるから。
 それはお二人で分けてくれればいいわ」

勝負から逃げおったわ。
むしろ、片方が完全回避な分、交互に食べていけば確実に少年直撃である。

>>204
「そうねぇ、このあたりは境目が薄いのよ。
 だから一度境界を越えるクセがつくと、色んな所に迷い込む羽目になるの。
 それこそ、電脳世界と現実世界の間、あるいは遥かな未来。
 同じ未来でも明るい未来と暗い未来、全部ひっくるめて、境界線の集積地かしら」

茶飲み話なのに内容は完全に中二病患者か、頭が狂ってるのか。
そもそもこのダークエルフ、ファンタジーな世界からそのまま抜け出してきたかのような服装である。

「貰い物を押し付けただけよ。
 あたし、運だけは絶望的に最悪だし、自分の持ち込みはまだ残ってるの」

……栗まんじゅうはもはも
206 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/26(月) 22:05:37.33 ID:yZ3be0EV0
>>204
「…そうかな…?ちょっとびっくりしただけだよ…
…たくさん話す人と喋るのは…久しぶりだから…」

事実、彼女が頻繁に人と会話するようになったのはつい最近の事。話し方が辿々しいのもそのせいである。
向こうに気を使わせないようにしないと、とは思っているが別に話すのが嫌いというわけではない。

「…そう…?じゃあ適当に呼ぶ…
そのままの意味、だけど…別の世界から…って言えば分かる…?」

名前なんてあまり気になりません、わんこだもの。
更に言っちゃうとバカ正直です、わんこだもの。

「…不思議な力…?どうだろ…」

こてんと首を傾げる。トボけてるのか自分でも分からないのか、その表情からは判断できない。

>>205
「…いいの…?じゃあ遠慮なく…」

更に砲丸まんじゅうを一個頬張る。さてさて、これで地雷は1/5である。
もちろん外れの事なんて考えてません。自分がおいしければいいのです。
207 :【少年】 [saga sage]:2014/05/26(月) 22:22:04.31 ID:iW77y3ya0
>>205
「境界を超える、か……なるほど、確かにね。
それは人にも当てはまるかな、居心地がいい場所があれば、そこに定住したくなるから。
そういう意味では、アメリアさんは居心地のいい、定住できる場所を探してるって事でも同じじゃないかな
明るい未来、暗い未来……それとも、明るい未来を探してるのかな。」

(そんな電波スレスレの会話だとしても、少年は真面目に関心を向ける)
(聞き出せた言葉から気になる言葉を構築して、頭の中で形として練り上げて)

「じゃあ、アメリアさんにとっての明るい未来とか、暗い未来ってなんなのかな。
アメリアさんの中では、ここも迷い込んだ世界の内のひとつなだけなのかな。」

(もうひとつ饅頭を手に取り、これも、甘い……これから始まる会話には、比例せず)
(ぐるり、と少年は興味を埋めようとしているだけなのに、一瞬だけ黒い何かが映ったような、本心の、底らしきものgあ見えた気がした)

>>206
「話すのが久しぶり? 本でも読むのかな。
それとも、あまり都会には遠い? よくないなあ、見識を広める為にもたくさん話すべきだ。
世界は広いんだ、この森を一歩外に出れば、見れない景色が見えるんだから」

(見えない景色が見える、その美しい景色の説明をしたい訳じゃなくて)
(そこに見える人の欲望とか、そういう物に目を向けたいだけで、ただその本心をこの言葉だけで汲み取るのは些か難しいか)

「ああ、わかるさ、僕も飛ばされてきたんだ、その言葉通り。
理由はわかってないし……ああ、ごめん、だったら変な事を聞いたよ、悪いことをしたね。
無差別に飛ばされたとは思えないんだ、アメリアさんも、澪さん、君も、ね」

(ただの勘でしかない、目の前の少女の表情ひとつ汲み取ることのできない、ちっぽけな少年の勘)
(意味を見出したいのか、鈍い勘が そう告げるのか)
208 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/26(月) 22:30:08.43 ID:pAtP4OL6o
>>206
「獣化は十分おもしろスキルだと思うけど」

結構変なナマモノが世の中にはいますが
人間オンリーの世界も少なくありませんでしたので。
それが不思議かどうかはベツモノです。
自分のスキルだっておもしろ能力だろうけど。

>>207
「あたしは冒険者だから。
 まだ見ぬ何かを見るために生きているだけよ。
 暗いも明るいも等価値よ?」

善悪とか割とどうでもいい。
まぁ、どちらかと言えば善性だけど、それだって本人の意志ではない。
ただただ、そうあるように望まれただけだから。

「そうね。ここも経由地ね。
 まぁ境界をめぐると時間の感覚も曖昧だから、
 いずれ擦り切れるその時まではいろいろ回るんじゃないかしら」
209 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/26(月) 22:41:24.78 ID:yZ3be0EV0
>>207
「んっと…話す人がいなくて、ずっと一人だったから…
でも…今は、そんな事ないから…楽しいよ…?」

残念ながら伝わりません、残念なわんこだもの。とにかく心配させたくないためか淋しくないアピールをしているつもりらしい。

「気にしなくていい…私のは生まれつきだから、不思議なのか分からないから…
…漂流者同士は惹かれ会う…って、この前知り合いが言ってた…」

少女には疑問を解決しようという探究心もないし、そもそも難しい事をあまり考えようとしない。
故に目の前の少年が何に疑問を抱き、どう解決するかなど興味はないのだ。

>>208
「そうかな…でも私にとっては不思議でも面白くもないし…」

なんで知ってるんだ、というツッコミは置いておいて。
人の事言えないだろと目で訴える。
210 :【少年】 [saga sage]:2014/05/26(月) 22:55:43.12 ID:iW77y3ya0
>>208
「ははは――そのみない何かを見れるといい、のにね。
擦り切れる時、か……僕にもそんな時がくるのかな
ありがとう、アメリサさん、貴方の考えが聞けて、とても楽しかったよ。」

(最後にまんじゅうを食べて……顔をしかめる、うぇ、と舌を出して恐る恐るといった様子で掴み)
(苦笑いを浮かべて、鈍い動作で食べ続ける……辛いものが苦手なのは、子供らしいか)

>>209
「僕と話せてってことかな、そうなら嬉しいんだけれど。
僕は一方的に聞いてくるだけだって誰かがいっていた気がするんだ、だから不安だったんだけれど」

(寂しくないアピールは通じていないらしく、屈託のない笑みを浮かべて言葉の続きを話す)
(口では一方的といわれたのを気にしているように見えたが、治す気はないらしい)

「惹かれあう、か……なら、僕はもっと不思議な人と合う機会があるんだろうな
その知り合いの人も、流れ着いた人なの?」
211 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/26(月) 23:00:04.82 ID:pAtP4OL6o
>>209
「基本的にあたしもそんな感じよ?
 あたしのは、元の世界なら誰でも学べる技能だもの」

お掃除の時に何度か見せた黒い蝶や召喚獣ですね。
獣化だって知らない人から見たら変わりませんよ。

「でも自分の当たり前が他の当たり前になるとは限らないわ」

>>210
「さぁ?
 あたしはあなた達より多分長生きだから。
 ところで、あなたの話は聞かせてくれないの?」

ぉ、あたった。
ほら、茶でも飲むがいい。

「ま、旅支度はしておきなさい。
 朝起きたら無人島、なんてこともあるから」
212 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/26(月) 23:11:47.21 ID:yZ3be0EV0
>>210
「気になるなら…聞いてもいい、と思うよ…?嫌な人は嫌かもしれないけど…」

気にしていないどころかここで少年の後押し。
天然というかなんというか。よく言えば純粋、悪く言えば馬鹿なのである。

「…そうだね…きっと私達以外の漂流者とも出会えるんじゃないかな…
うん…そうだったはず…」

>>211
「…まあ、確かに…私がいた世界でも私以外には当たり前じゃなかったけどさ…」

それでもなんとなく認めたくないお年頃なのである。見た目よりかは長生きしているくせに。

「…別の世界には…私とみんなの当たり前が同じところもあったりするのかな…って思ったり…」
213 :【少年】 [saga sage]:2014/05/26(月) 23:25:41.75 ID:iW77y3ya0
/ごめんなさい!ちょっと用事ができちゃって次遅れそうなので帰ったことにしておください!
お二人ともありがとうございました! 楽しかったです
214 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/26(月) 23:28:55.78 ID:pAtP4OL6o
>>212
「あたしの地元だと、そんなに珍しくなかったわよ、獣人」

※ただしゲーム内に限る
ま、縁があればいけるんじゃないでしょうか。
ゲーム内ですけど。ゲーム内ですけど。

「それじゃ、おまんじゅうもなくなったみたいだし
 これで終了ね?」
215 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/26(月) 23:38:04.53 ID:yZ3be0EV0
>>214
「いいな…そういうの…私はあまりいい思い出がないから…」

ゲームの中なら行けるんじゃないかとか本気で考えてますこの子、考えてるだけだけど。

「…そうだね、ごちそうさまでした…」

律儀にぺこりと頭を下げるとベンチから立ち上がる。

「じゃあ…また、どこかの世界で…」

アメリアに告げると何処へと歩き出す。しばらくすればまた別の世界に放り出されるのだろう。

/ここまでにしましょうか、お疲れ様ですー
216 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/26(月) 23:46:28.41 ID:pAtP4OL6o
>>215
「ええ、運命が声をかけてくれれば」

ま、どうせ会うだろ。
施設ごと漂流してる連中もいるのだからね
217 :ボロウズ>137 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/27(火) 22:46:55.86 ID:Y6m8rjtS0
〜もしもアンタが武器を欲するなら 打ち棄てられたスクラップの投棄場を探してみるといい〜
〜そこには人の言葉を解するトカゲがいて アンタに金品か 食料を求めるだろう〜
〜その要求に応えられれば 素晴らしい武具が手に入る・・・かもしれない〜

【スクラップ置き場】
その世界に伝わる幾多の噂 嘘から生まれたものは数有れど この噂に関しては本物であった
工業地帯の一角に有るのに 人通りはなく どこか隔絶されたように存在するスクラップ置き場

瓦礫の山を掻き分け奥に進むと ひとつのガレージが見付かる そこがトカゲ男の住みかだった
コンコンと音を立てて瞬く蛍光灯 雑音混じりにヒットチャートを吐き出すラジオ

事務机にむかい 半田ごてをもちいて基盤に向かい合っている
すぐ近くにはなにやら技術的なものを網羅した本が広げたままおいてあり 今は技術習得の真っ最中
リザードマン鍛冶屋 ボロウズ 今なお修行の身である
218 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/27(火) 22:57:41.02 ID:Be0eKQ8Uo
>>217

(食糧と持っていけばいいとは聞いたが・・・まあ、栄養さえあればよかろう)

 味気ない完全栄養食の固形スティックを手土産に
 噂に聞いた鍛冶屋とやらを訪ねるはイムカ・グリムナー。
 暗黒の遠未来出身の政治将校である。

「・・・ふむ」

 スクラップ置き場。過重惑星や工業惑星などでは珍しくもない風景。
 あえていうならやや空気の毒性が不足気味ではあったが。

【そうしているうちにガレージを発見】
 【サーボスカルによれば内部に生体反応。人類ではなく異星種(ゼノ)のようだが】

「野蛮なるクルートの連中・・・とは外見的特長がやや異なる・・・か。行ってみよう」

 戦いに来たわけではない。先ずはコンタクトを図ろうと入り口にあった。
 傍に金属の板があったのでコンコンと鳴らして合図とする。
219 :ボロウズ>137 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/27(火) 23:10:35.28 ID:Y6m8rjtS0
>>218
――――コンコン

「・・・・・・・・・・・・」
ドア・ノッカーの代わりにおいといた鉄板が叩かれる これはスクラップがおっこってきて当たったのとは違うようだ

「すこし・・・・・・・・・おまち・・・・・ください・・・・・・・・・・・」
ドアの向こうの誰かにそう告げて半田を片付けを開始する 解けたスズがちょっと臭うが 問題ない・・・と思う

―――――暫くお待ちください

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ガチャリとドアを開けると そこには見慣れない素材の 恐らく軍服を着た人間の女性

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
首を傾げる 歪というわけではないが 女性の顔と体つきに違和感を覚える 鎧を着込んでいて 軍服はサーコートのようなものだろうか?

「・・・・・・・・・・・・・・・・・ラウス・・・鍛冶店へ・・・・ようこそ・・・・・ご用件・・・・は?」
挨拶を忘れていたので ここでようやっと挨拶と用件を聞く
220 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/27(火) 23:27:48.62 ID:Be0eKQ8Uo
>>319

 スズの臭いは気になら無い。
 戦場に出たならばずっと酷い臭いも嗅いで来たのだから。

「うむ」

 自然体にドアが開かれるのを待っていたイムカはここの主たる異星種(ゼノ)に視線をやり、

「色々と奇妙な職人がいると聞いてな。用件は・・・まあ、おいおいといったところだ」

 言いながら、噂に聞いた順序?とやらをこなそうと食糧を渡してやる。
 無臭のグリスインゴット。完全栄養食。食べれば固形の水を噛んでいるような味。ようするに無味。
 ただ、生きるために効率がいいだけの食糧を土産として差し出す。

「何処まで出来るか・・・だな。先ずはそれを見てからだ」

 イムカの周囲をサーボスカルが浮遊している。
 機械部品を貼り付けた頭蓋骨という異様ないでたちだ。

【言いながらイムカは軍服を脱ぐ。光沢の無いカラバスアーマー。両腕に人工靭帯アシスト機能付ガントレッド。
 右脇にホルスターでぶら下げた粒子短銃。コンバットベルトには各種グレネード。よく解らない機械類もそこかしこ。
 そして後ろ腰には卓越した職工の作たる神聖なる銃器、宗教的装飾すら施された墳弾短銃】
221 :ボロウズ>137 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/27(火) 23:44:17.10 ID:Y6m8rjtS0
>>220
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

とりあえず持ってきてくれた食料を受け取る つまり仕事の依頼というわけだ
中身を見てみると イマイチよく分からないが 恐らく携帯食の類だろうと判断 

余りいい味ではないがそこそこ量があるのでよしとしよう 最も 予想以上に酷い味であることは知る由もないが

中に案内すると 女性がサーコートを脱いだ そこに有ったのは

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
軍服も見事な装甲が縫い付けてあった逸品であるが その下はよく分からない そこ一言である

右脇のホルスターは以前見たことのある魔翌力を弾丸に変換して放出する物に似通っているが 一目見ただけでこの銃の方が洗練されていることが分かる

両腕の篭手は死霊術を施した筋肉を貼り付けているようだ きっと筋力を底上げするのに使うのだろう

そして後ろ腰の銃はなんだろう? 大口径の物体を射出するもの それぐらいしか分からない
あと女性の身に付けている装備に見とれていて サーボスカルに気付かないという失態も犯す

「・・・・・・・・・・・・・どれも見事な品のようです・・・・これを複製しろといわれても 無理とした言いようが有りません 自分が出来るのは・・・・・」

そういってガレージの別室に向かい 様々な武具が入ったワゴンを押して戻ってくる
腕には自信が有るが どれも前時代的を通り越して化石とも言っていい代物

例のヤクザ紛いの男が持っているものと代わりがない

「このような・・・金属の武器・・・それと」
金庫をあけて 中から指輪等のアクセサリーを取り出す

「初歩のルーン(魔術文字)を用いた・・・アクセサリー程度です・・・自分に・・・何を・・・・ご要望でしょうか・・・?」
そういって首をかしげた
222 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/28(水) 00:03:56.38 ID:luIMV7Qho
>>221

「ルーンか。戦闘者(アステルタス)のフォースソードに刻まれいるのを見たことがある」

 幾つかのアクセサリーを手に取り、そしてあのロ??何とか。姓はゴ・・・ギ?忘れた。グレーターヤクザでいいだろう。
 示された武器が何処かグレーターヤクザが持っていた武器に似通っていると思った。

「・・・テクノロジーは見受けられぬが君の仕事は私にも察しはつく。
 工匠として誇ってもよいと思うぞ」

 ナイフを吟味し、そして置く。
 サーボスカルにも組成をスキャニングさせ、大体の推量をつけた。

「先ずはこれだな。・・・事情があり私の武器を持ち込めない戦場がそれなりに存在する。
 折りたたみ式の弓は造れるか?どうもピストルクロスボウは携帯するには便利だが威力が低すぎる」

 図案をサーボスカルに投影させてみる。
 骨と滑車と弦の組み合わせだが形状が未来的。分解するとスーツケースに収まるような作りだ。

「部品の精度が求められる。やれるか?」
223 :ボロウズ>137 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/28(水) 00:16:44.32 ID:eeTXFdab0
>>222
「・・・・・・・・・・・・・・・アリガトウ・・・・・ゴザイマス・・・・・」
女性の賞賛にペコリと頭を下げる

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そしてなにやら立体的な映像が出現する 魔法の気配は感じぬが 大きな軍隊でたまに使われるという映写魔法と原理は一緒だろうと推測 そも図案をしげしげと見やる

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そして自分のやりやすいように1mm方眼紙とシャーペンで その全体像を書き記していく

アナログではあるが 定規などの器具を使わないのに 精工な図面を記していき

「・・・・・・・・・素材は・・・・いかがいたしましょう?」

「鉄系統は・・・安価ですが・・・・重量に難アリ・・・・・木材は・・・・傷みやすい・・・・」
「最近知った・・・・硬質・・・プラスチックは・・・軽くて丈夫ですし・・・・・」
「時間がかかりますが ダマスカス鋼を使えば・・・・・威力は・・・・ 抜群・・・・・・・」

いろいろと提案をしてみせ どうするかと確認するように首を傾げる
224 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/28(水) 00:31:59.64 ID:luIMV7Qho
>>223

「硬化プラスティックで頼む。威力は矢じりを工夫して補うつもりだ。
 何より軽さを優先したいのもある」

 軽量で丈夫。それをイムカは求めた。取り回しのよさを何より重視する。

「矢じりの注文も追加だ。逆棘、ハンマーヘッド、鏑矢をそれぞれだ。ローテクも存外に役に立つからな」

 図面が切り替わる。逆棘は余分な棘により抜けにくくなるという単純な矢だが、
 イムカは出身世界ゆえか要求精度がかなり高い。
 ハンマーヘッド(先端がついていない矢じり)も鏑矢も高度な均整を求めている。

「それともう一つ。これは実用性は未知数だが、造ってみてもらいたい」

 別の図面に切り替わる。そこには――

【長いバトンの横に15cm程の取っ手が付けられた武器――トンファーと呼ばれる形状の武器】

「刃物は好かない。かといってクローズドコンバットでの非力さを何度か実感する出来事もあってな。
 色々と使いでのありそうな形状を計算させていたところコレに行き着いた。機能性のあるカタチは中々に好みだ」
225 :ボロウズ>137 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/28(水) 00:45:02.21 ID:eeTXFdab0
>>224
「分かりました・・・」
その旨も方眼紙に書き込み 鏃も同じく方眼紙に書き込む

「お任せください・・・きっと・・・眼鏡に適う鏃を・・・創ってみましょう」
要求の多い注文も初めてではない 人間・・・・ではないが 職人の腕は時に器具に頼らず勘のみで精密機械を作り上げることも出来るのだ

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そしてもうひとつ出てきたのは 先ほどよりも単純な形状をしたもの 確かストライカーが注文に来たことがある

「これも・・・プラスチックで?」
先に出てきたストライカーは樫の木で造られたものを所望だったが 素材を統一するのであれば硬化プラスティックになるだろう
226 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/28(水) 01:02:49.68 ID:luIMV7Qho
>>225

「ああ、頼むよ」

 イムカの世界でも重要なる装備は全て熟練職工の技巧を凝らした手作業に求められる。
 宗教的な理由もあるし、機械程度≠ナは為しえない程に品質の素材の厳密なる選定基準がこの上なく高いのだ。
 墳弾短銃の弾丸さえも、専門の工房以外で製造されることはありえない。

【意外な事に暗黒の遠未来においては熟練職工は崇敬の眼差しを向けられるべき聖職であった】

「トンファーはセラマイト合金にて原型を作ってもらいたい。鍛冶に用いるべき情報は提示する」

 後でギミックを追加するのだとか。
 3D設計図の投影を見ればわかるが、要求精度がこれまたとんでもない。
 一見、単純な構造のはずなのに先程の矢じりよりずっと高い。

「・・・・・・・・・・」

 全く存在感の無かった人影。サーヴァイダーが合金の板を持ってくる。
 四肢と頭部の一部、胸部を機械化され、脳外科処置により自我を喪失して久しい、いわば奴隷である。

【イムカはこの奴隷については徹底的にモノ以上には見ていないし感情移入などカケラもない】

「君にも探求の道があるだろう。探る分には構わん。好きにやればいい」

 一見、柔らかい金属。ただし摩訶不思議なる加工法とやらを用いれば展性と硬さと
 屈折フィールドエネルギーへの親和性を併せ持った奇妙な性質変化を起こす金属だ。

「以上だ。完了したら連絡してくれ」

 【→数日後になる?】
227 :ボロウズ>137 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/28(水) 01:13:29.58 ID:eeTXFdab0
>>226
「セマ・・・?」
方眼紙への模写の手を止めて聞き返す どうやら合金のようだが 聞き覚えがない
と ここで全く気付かなかったが 連れがいたようだ その何者かから金属の板を受け取る

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

先ほどのボウガンといい 中々に手ごわいお客様のようだ
怖い? まさか 鍛冶屋根性がメラメラと燃え上がる 意地でも満足のいくような逸品を作り上げてみよう
知らず知らずにムフーと鼻息を荒くしていた 新しい合金も手に入れたし 早く試したくてうずうずしている

「では 出来上がった頃にご連絡します アリガトウございました」
そういってイムカを送り出す 連絡の方法? 割愛します

【それから月日は経ち】
イムカに依頼の品が完成したという連絡が入った

スクラップ置き場は相変わらずの雑然さであったが 一部整頓され くず鉄を利用したガンレンジが出来ていた
そしてガレージの中では 分解された状態のボウガンと 例の特殊な合金で出来たトンファーが 事務机の上に置かれていた

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
少々疲れの色が見え隠れしているが 気持ちをしっかりと持って イムカが現れるのを待つ
228 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/28(水) 01:31:36.82 ID:luIMV7Qho
>>227

「思ったより早かったな」

 そして、イムカはボロウズより連絡を受けて引き取りにきた。
 雑然としてスクラップ置き場に置かれた折り畳み弓とトンファーバトン。

「・・・・・・・・・・」

 先ずはボロウズの前で慎重に出来を吟味する。
 形状的不安要素が無いか、サーボスカルも徹底して精査を行なっている。
 一通り吟味した後、折り畳み弓を分解し、そしてまた組み立てる。

【硬化プラスティック素材と高度な接続金具のおかげで不利な設計にも関わらず精度が落ちない。そう目指した】

「これの肝はやはり部品精度でな。生半可な職工ではロクな結果にならん」

 滑車めいた金具に接続された三本の特殊弦を一辺に引っ張る。
 ガンドレッドのパワーアシストにより、女のイムカでも不足は無い。

【そして矢を試し撃ちする→矢じりの精度がよければ良い命中をしめすだろうが?】

 −−−−−−−−−−

「こちらは――」

 トンファーを振り回す。手首を回し半回転。突き、薙ぎ、払う。一通りの動作を行なった。

「・・・パーフェクトだ。異星種(ゼノ)・・・いや、ボロウズだったか。覚えておこう」

 顧客満足度は極めて高いご様子。
 何処かのよく名前を何故か失念しちゃうグレーターヤクザとは異なり
 しっかりとイムカの脳裏にこの熟練職工の名は記憶された。
229 :ロイかぶり ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/28(水) 01:37:43.25 ID:eeTXFdab0
>>22
自らで試し撃ちを繰り返し 調整したボウガンである
ガンレンジに設置された中華鍋を寸分たがわず打ち抜いた

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その言葉にペコリと頭を下げる どうやら満足いったようだ
顔を上げると その表情から深い安堵の色が見えた

「またのご要望を お待ちしております・・・・・・」
230 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/28(水) 01:43:05.26 ID:luIMV7Qho
>>229

「うむ、それではな」

 イムカは仕事の出来に満足し、そうしてこの場を後にするのだった。

//お疲れ様です。あとボウガンではなく弓なのです!
231 :ボロウズ>137 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/28(水) 01:55:23.49 ID:eeTXFdab0
>>230
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
客が帰ったあと ガレージの事務机にグッタリと座り込むボロウズ
イムカから貰った固形食を齧る 全くの無味だが そこには客との真剣勝負に勝ったという 確かな満足感があった

//お疲れっす
232 :柊一心 [sage]:2014/05/28(水) 22:00:39.27 ID:L8M163tco
【夜の静寂に包まれ、仄かな月明かりと街灯に照らされた公園】

最近腕がナマってんなァ。

【黒髪に、青を基調とした服装の、中肉中背の青年である。】
【彼の片手には、黒々とした、否真っ黒の――一本の剣。】
【演舞でもなければ、何かの素振りでもない、ただやみくもに、その剣を振る】
233 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/29(木) 14:14:19.18 ID:BCa9OpUwO
(……なんとも、ここは、まぁ……)
【麗らかな風が一面の草の海をさぁっと撫でる】
【優しく微笑むような太陽が全てに等しく降り注げば、彩りの花達は競うようにして顔を向ける】
【鮮烈な輝きの虹が遠間に見える悠久の山々を飾っていた】
【細く網目のような清流が幾重も走り、穏やかに水音を立てていた】

【楽園だ】
【黒猫はここをそう形容して木陰に丸くなり甘美な味すら感じさせる空気に深呼吸を行った】

【ただ現実はそんなものではなく、もちろんこの田園的風景広がる場所にも食物連鎖は存在する】
【そして黒猫が不運なのは、猫程度の大きさの生き物のここでのその立ち位置は非常に低くまた本人(猫)がまだそれに気が付いていないという二点だ】
【遠く、一瞬太陽を遮り地上に影を落とした存在は確かに、呑気な黒猫を捉えていた】
234 :[アウラ・ハイペリカム]>>133【MOSS】粘菌爆破 :2014/05/30(金) 19:04:51.82 ID:HkkGBam10
【都市部から少し離れた何処かの製造工場、至る所に禍々しい装置のパイプが伸びている。きっと武器やらなんやら造る工場、そうでなくても何か危険な匂いはする】

うひひー……爆発させてやるぞ……

【そこの一角、怪し気にニヤつき手から爆発するドロドロした粘菌を出しながら壁を触る苔だらけの幼女が】
【その背後には立方体が集まったような人型フォルムの警備ロボが煙を吹き漏電を起こして数体落ちている。申し訳程度の武装ではこの侵入者に太刀打ちできなかったのだろう】
【こんなことをするのも、この苔幼女が本来の目的だった「にんげんをほろぼす」というのをふと思い出したからで、ほろぼす対象外である"すごい人"と"美味しいものをくれる人"がいなさそうなこの工場を選んだからである】
【それに都市部から離れていて人影が少ないということもある】
【でも安心は出来ない、誰かが来る前にさささっと終わらせておきたいものだ】



235 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sage]:2014/05/30(金) 21:24:38.38 ID:J5ddBYgM0
>>234

「なんで苔むした少女がこんなところにいるのだ?」

 そんなまがまがしくも残念っぽい破壊工作を見ている影あり。
 この武器工場とやらのデータコデックスを得るため正当なる不法侵入中であったイムカである。

(セキュリティに破壊の痕跡があるから妙だとは思ったが…)

 こちらが潜入ならばあちらは破壊工作。
 しかし情報を得る前に騒ぎを起こされたら困りもの。

「サーボスカル。フリーザーを」

 イムカのそばに浮翌遊していたサーボスカルが彼女の声に応えて、
 圧縮冷凍空間より、ブツを取りだす。主な用途は生体サンプルの保管もしくは水分確保。
 ちなみにサーボスカルの圧縮空間容量は狭く小さくせいぜいコーラ瓶3本分くらいだ。

【取りだしたるは以前出会ったときに何となく回収してしまった苔カルピス。
 なぜこんなものを後生大事に保存していたのかイムカ自身もナゾである】

 極細ワイヤーで苔カルピスをサーボスカルと結びつけ、
 宙を浮いたサーボスカルがぷらーんとぶら下げるような状態にする。

(行け)

 主の命と共にぷらーんと苔カルピスをぶら下げたサーボスカルは急上昇。
 ちょうど、苔カルピスがアウラの目の前を通過するよーに。

【いわゆる伝統芸能…釣りである!あからさまに怪しくバレバレな気がするが気のせいに違いない】
236 :[アウラ・ハイペリカム]>>133【MOSS】粘菌爆破 [sage]:2014/05/30(金) 21:40:26.14 ID:HkkGBam10
>>235
……ぬ、……あ、あれはぁ……!

【次なる破壊ポイントを探そうと歩き出した時、目に入る見慣れたモノ。】
【それは苔幼女の好物で、幼女は一直線に宙に浮く苔カルピスへと駆ける】

わーい! こんなところで手に入るなんてなー!

【凄まじい怪しさを醸す苔カルピスに一ミクロンも疑心も持たず苔カルピスの下で手を伸ばしぴょんぴょん】
【苔幼女はまんまと釣られたわけである】
237 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sage]:2014/05/30(金) 21:54:29.15 ID:UK3Mx2g3o
>>236

「………」

見事かつ天真爛漫な釣られっぷりにむしろ感心すらしてしまうイムカである。
しかしそればかりしていられない。
せっせとブービートラップ準備だ。

【踏んづけると脚にロープが絡まって逆さまぶらーんとなる非人道的罠である!!】

<………>

自我なきサーボスカルはそのまま幼女をトラップまで誘導誘導。

【引っ掛かればそのまま宙吊り幼女の完成だー!!】

//返レスのレスポンスかなり遅れるかもです;;
238 :[アウラ・ハイペリカム]>>133【MOSS】粘菌爆破 [sage]:2014/05/30(金) 22:02:40.01 ID:HkkGBam10
>>237
ちょぉー! どこ行くの!

【逃げる苔カルピスを追跡追跡、もう破壊工作の事など何処かへ行ってしまった】

…ん"へっ!!!……な、なんじゃこらー!!

【もう少しで届きそうな苔カルピス、ラストスパートにひとっ飛び…】
【しようと、地面を踏み込んだ瞬間、苔幼女の小さな体がビヨンと跳ね上がる】
【脚にロープが絡まった幼女、後はプラーンと宙吊りである】

/了解しましたーっ
239 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sage]:2014/05/30(金) 22:14:29.48 ID:UK3Mx2g3o
>>238

「フィッシュ」

無表情なままイムカは呟き、逆さまの幼女に前に姿を現す。
上方に引っ掻けていたフックを手繰り寄せ魚釣りの成果の如く
片腕で逆さま幼女のロープが絡まった足を持つ。

「サーボスカル…記録だ」

【釣りキチの写真撮影の如く、パシャりと一枚。釣果:苔ようじょ一本釣り記念がバッチリデータ格納】

「映像は第5階層で保存だ……久しいな。早速だが君は何をしているのだ?苔むした少女」

一通りのコントをやらかしたところで突然の本題。
何だか色々とダメなよーな気がするが気のせいだ。

【ところでここは結局のところどのような施設なのだろう】
【破壊したとして周囲にどの程度のメーワクが被られるのだろうか?】
240 :[アウラ・ハイペリカム]>>133【MOSS】粘菌爆破 [sage]:2014/05/30(金) 22:27:28.56 ID:HkkGBam10
>>239
あ"! お前はっ!

【絡まったロープを何とかして解こうと一生懸命になっているところ、逆さまの視点で見える顔見知り】
【見知った顔の金髪の女性は苔幼女をスルスル下ろし、片手で持ち上げ記念撮影。涙目の苔だらけ幼女が写っただろう】

………むむ………お、お前には関係ねーし……なんでもねーし……

【本題であろう問いが投げかけられると、拗ねたようにあからさまに目を逸らす】

【ここまで警備の増援とかが来ないあたりここはそこまで重要じゃない下請け的施設なのだろう。被害もメーワクもその程度】
241 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sage]:2014/05/30(金) 22:37:53.72 ID:UK3Mx2g3o
>>240
「古来より素直な子供には相応の報酬があってしかるべきらしいが?」

ちょっと拗ねてしまったっぽい幼女をくるりと回して
左肩に漢らしく肩車しようとしながら悪辣極まりない手段に訴えようとする。

【よーするに先程、餌に使った苔カルピスを眼前にぷらぷらさせる卑劣なる買収行為】

「……もう一度聞こう。ここで何をしている?」

古来より人の舌を円滑に軽くするには賄賂と相場が決まっている。
さあ!!幼女の自負心はこの古事記にも記された伝統的誘惑に耐えられるだろうか!?
242 :[アウラ・ハイペリカム]>>133【MOSS】粘菌爆破 [sage]:2014/05/30(金) 22:54:47.85 ID:HkkGBam10
>>241
ほうしゅう? ………ぬぬ………! かるぴす……

【首を傾げていると肩車され、そして再び目の前に表れる苔カルピス】
【苔幼女は固唾を飲みプラプラする苔カルピスを見開いた目で追う。そこに投げかけられる同じ問い】

うぐぅ……………………………………………こ、こ、ここをぶっ壊そうとしました……はい……

【ながーい沈黙の後、こんなところに来た目的を話す。悪い事をしたという自覚はあるのか自然と敬語】
【すぐそこにある好物の誘惑はこの幼女の自負心を破壊するのには充分だったようだ】
243 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/30(金) 23:04:57.50 ID:vskkd1Ybo
>>242

「なるほど。やはりセキュリティを壊したのは君か」

 肩車したまま、サーボスカルに苔カルピスを差し出させるイムカ。
 ところで、苔カルピスはどのような状態かというと――

【先ず、キンッキンに冷えています!】
 【そして暗黒の遠未来の保存技術。苔はいきいきととっても元気!】
【ハッキリ言えば喫茶店で出された直後の味わいと新鮮さがそのまま!!】

「別に責めているわけではない。どう贔屓目にみてもロクでも無い施設だ。
 誰にどう壊されたとて自業自得だろうよ」

 なんと破壊行為を否定しないイムカ。根っからのスパルタン軍人なのです。
 アウラを肩車しながらセキュリティルームへと向かいます。

【いつもより高い視点なアウラに顔も向けないまま質問を続ける】

「しかし、君は工作員という風情でもないな。どういう目的で破壊行為などに及ぶ?」

 この質問自体はイムカははぐらかされても嘘をつかれてもいいくらいに思っている。
 正直、データの吸出しが終わればここがどうなろうと知ったことではなかったりする。
244 :[アウラ・ハイペリカム]>>133【MOSS】粘菌爆破 [sage]:2014/05/30(金) 23:19:04.75 ID:HkkGBam10
>>243
ん、ありがとう…………

………むむ!! これは! ……おいしい!!! おいしい!!

【苔カルピスを受け取り飲む、あんなに空気に晒され旨味も何もかも出て行ってしまっているだろう、なんて期待しないでいると】
【口の中に広がる味わい深い苔の味! カルピスの甘み! 作り立てのようなその圧倒的美味しさに苔幼女の心は踊る!】

……ふーん……そうなんだ………なんにも知らないで来ちゃった……

【イムカの頭にさりげなく肘を置きながら引き続き高い視線の優越感と共に苔カルピスを堪能。】
【機嫌良さそうにブンブン振る足がイムカの身体に当たっているかもしれないが気にしない】

……え、えっと………にんげんをほろぼすため………
自然をたいせつにしないから……

【二個目の質問に今度は最初から正直に答える、嘘ついても意味ないことがインプットされたようだ】
245 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/30(金) 23:32:33.95 ID:vskkd1Ybo
>>244

「ふむ、君は本当にそれが好きなのだな。こら、人の頭に肘を置くな」

 セキュリティルームの鍵をピッキング・・・でこじ開けようとしたが無理だったので、
 粒子短銃を連続で撃って無理矢理開通させた。何事も力技である。

【脚をバタバタさせるアウラに僅かに嘆息しながら、腰の接続端子をデータベースに挿し入れた。データ吸引開始】
【本体のセキュリティが強固でもこういった下請け的組織は概ねザル。そこから本体に辿るという手段は定石ですらある】

「ふむ、自然を大切にしないか。概ねそれは否定できないな」

 スプロールの重金属酸性雨。暗黒の遠未来の工業惑星(フォージワールド)。
 自然への畏敬などゴミクズ同然に扱われ蹂躙されている。

「しかし、人間は君にとって自然物にカテゴライズされないのかな。
 君のいう自然の定義がなされていなければならない。無意味な破壊の顛末は概ね悲惨だぞ?」

 ハッキングツールを動かしながら、

「まあ、私は人だからな。人の視点でしか言葉を出せないのが難点だな。結局は自分の都合でしか語れん」
246 :[アウラ・ハイペリカム]>>133【MOSS】粘菌爆破 [sage]:2014/05/30(金) 23:49:16.25 ID:ibnUdVS/0
>>245
うん! 大好き! …むふふー、今だけ背が高いぞー!

【苔カルピスは幼女のテンションも上げたようで、やたら高翌揚した気分で今度はイムカの頭を手でバシバシしようと】

でしょでしょ…! だからほろぼすために私が来たの!

【この苔幼女は自然の"怒り"の具現というわけである、その割りには感情豊かだが】

え……? 自然は、……えーと……お花とか……?
にんげんは自然じゃないっ….のかな……わかんないや……うむむー……!

【曖昧な定義付けも出来ないまま目的を果たそうとしていたようだ。】
【極めて単純な頭脳を回転させ、答えを出そうと考え込む】


247 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/31(土) 00:01:21.54 ID:+NE2wi5qo
>>246

「全く・・・」

 もう一度嘆息。しかし止めさせるのは早々に諦めたらしく、今度はされるがままに頭がぱしぱし。
 軽く叩かれるたびに金糸の髪がふわりと揺れる。

(自然の体現者を気取っているといったところか。まあ、自然に道理も糞も無いといえばそういうものだとも思えるが)

 自然は特に暴力的にそして無差別に死を振りまく無慈悲なもの。
 かと思えば多大な恩恵を与えたりもする。これに人間的情緒を当て嵌めようとするだけ徒労かもしれない。

「ふむ・・・君を困らせるつもりはなかったがな。まあ、拙速に答えを出す必要は無い。
 ・・・いや、そういう事なのかもな。君は」

 この少女が単に誇大妄想にとりつかれた能力者というのでなければ、
 真にアウラ・ハイペリカムが自然の怒りの体現であるならば、
 この曖昧さは、自然(と名乗る何か?)すらまだ明確な解に至っていない証なのかもしれないとイムカは思った。

「・・・吸い出しは完了だ。持ち帰って解析だな。さて、私は目的は達成した。君はどうする。破壊工作とやらを続けるか」

 破壊される前にやることを終えたイムカ。侵入の記録そのものは抹消済み。
 後は正直、この施設がどうなろうが知ったことではない。
248 :[アウラ・ハイペリカム]>>133【MOSS】粘菌爆破 [sage]:2014/05/31(土) 00:23:46.40 ID:StXWXc480
>>247
うーん………がんばって考えてみる……
?…….そういうことって?

【いくら頭を回して考えても色々欠如しているその頭脳では解には辿り着かないだろう。ずっと曖昧なままである。それでいいのか、それがいいのかまでも】

……今日は眠いし……いいや…………もう帰るっ……

【いつの間にか苔と苔幼女の活動時間は終了】
【目を擦りそこに丁度よくあったイムカの頭を枕代わりに苔幼女は自分の頭を乗せる】
【早くもウトウトと涎と苔を落としながら眠気と闘っている】


249 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/05/31(土) 00:33:29.78 ID:+NE2wi5qo
>>248

「仕方の無い奴め。私はこういうのは不得手なのだがな」

 そうなると今回は何者かに一部施設を破壊され、ハッキングをかまされたという事件になるのだろうか。
 全力破壊されるよりはマシだろうが・・・まあ、イムカにも無闇に壊す必要も義理もない。
 責任者数人の首が社会的にか物理的にか飛ぶくらいで収まるだろうか?

【サーボスカルにアウラの痕跡も可能な限りクリーニングさせておく】

「あの喫茶店(宇宙船)にでも向かえばいいのか?
 ああ、眠っておけ。ついたら起こすか放り出すかしてやる・・・あまり苔をつけるな。いっそ風呂に放り込むか?」

 アウラに強い揺れを与えぬよう歩きながら、イムカもこの怪しい工場を後にするのだった。
 いつも通りの無表情なまま、いつも通りに目的を果たして、いつも違う同道人を連れながら。

//ではこのシーンはここまででー
250 :[アウラ・ハイペリカム]>>133【MOSS】粘菌爆破 [sage]:2014/05/31(土) 00:42:02.76 ID:jh/znqje0
>>249
うん……あそこでいいよー……
……お、お風呂はダメ…! 普通に起こして…!

【一つツッコミを入れた後、再び頭を乗せ眠り始める】
【喫茶店(宇宙船)につけば寝る前の苔カルピス一杯を飲んで当然のようにカウンターの机で寝るだろう】
【それまでいつもとは違った感触の中、暫し夢の中へ】

/お疲れ様でっすーっ
251 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/05/31(土) 13:24:59.41 ID:+NE2wi5qo
【カノッサ機関】

 境界線世界を蠢動する超巨大機関の名称である。
 目的不明・創始者不明・組織全体像不明。
 あまりにも広範に拡張しきったこの組織の全貌を解き明かそうとする行為は
 多くの場合、発狂、あるいは死を以って決着する。

 −−−−−−−−−

【とある世界(テクノロジーレベル:21世紀初頭)】

 その世界においてある種の変化が訪れようとしていた。
 それはカノッサ機関よりの世界の解放。若き能力者たちが集い、それを為さんと活躍した。
 支配構造は白日の下に晒される寸前にまで至り、支配階級者すら現状維持と脱却を秤にかけるほどだった

「まあ、こうなってしまっては、もはやどうしようもないのだがね」

 バリトンの声。青年と呼ぶにはやや歳を経た印象のある男が貴賓席に座り、
 血のように紅いワインを口にする。腕に絡む三つ首の蛇がシューっと返事をするように嘶いた。

【眼下の光景は酷く醜く、そして決定的なものだった】
 【首に縄をかけられ処刑の時を無力に待つばかりの能力者たち】
【群集は嘘つき、化け物、テロリストと罪人たちを罵り、その生命の終わりを待ちわびている】

「人民を虐げるのは怪物。怪物を倒すのは勇者。勇者を縊るのは人民。
 昔から良く言われることだがね。いやいや、現実は正義感で覆せるほど甘くは無かったというわけだ」
252 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/31(土) 14:21:50.09 ID:aKyqgetU0
【FT第8艦隊旗艦ワールシュタット】
ここは巨大な旗艦の民間モールらしいですが そんなことは知りません
携帯ラジオを片手に通りを歩く長身の男が一人

『世界の果てからお茶の間の君にお届けするゲリラ放送』

『ワイ・2・レディオォォォォォォォ!!!』

『今日もこの俺ショーグン・Gがホットな情報をお届けするぜ!!』

携帯ラジオから流れる軽快な口上を聞きながら一枚の壁の前で歩みを止める

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
白い壁だ 大きさも申し分ない 背負ったリュックのジッパーを開けると 取り出したのはスプレー缶

「♪〜」
『なでもあの旗艦ワールシュタットで今世紀最高のアイドルユニットを招待するって極秘情報を入手したぜ!! みんな要チェックだ!!』

カラカラと缶を振ると その壁にグラフィックを施し始めた

※グラフィックと言えば聞こえはいいが やっていることは落書きである
253 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/31(土) 14:38:36.64 ID:s5ZOlEu40
>>252
………IASC最大の艦隊旗艦の上でライブを開催するアイドル…そんなの聞いたこと無いぞ…!

【ゴツイ黒人の兵士と肩を並べ、愚痴りながら歩くカーディガン姿の青年。彼はここで働いている一兵士なのだがどうも彼はここ最近の経営方針が気に入らないようで】
【苦笑を浮かべる黒人兵士に対して愚痴を零しまくっている。そしてその愚痴はどんどんエスカレート。終いには黒人兵士に半ば無理矢理止められる始末】
【仮にも無数の監視カメラの設置してあるこの館内で艦長への不平を垂れ流していればどこから艦長の元へ漏れるか分かったものではないのだ】

…くそ、これだから日和った脳みその持ち主むぐっ……
……んい、ああへ(おい、離せ)

【そしてそのカメラは兵士達の愚痴だけではなく、館内で発生するあらゆる出来事を『視ている』】
【そう、例えば壁に落書きを施す不審者】

…おい待て、アラートだ

【瞬時にジョシュア達の携帯端末にはアラートメッセージが送られ、艦内の警戒レベルが引き上げられた】
【ジョシュアは首のチョーカーに触れる。そうすれば服装は一瞬のうちに全身を覆うアサルトアーマーへと変貌し、その背中にはライフルがマウントされる】

………行ってくる。どうやらラクガキみたいだ。増援はいらない

【そこには先程までの青年の姿はない。二人の『兵士』が在るのみだ】
【そのうちの片割れは走り出し、人々の視界から消える。そうして片割れは不審者の元へと向かい、後ろから声を掛けるだろう】

………おい、そこのスプレー男…何をしてる?
254 :【少年】>>179 [saga sage]:2014/05/31(土) 14:51:09.02 ID:og3o0E8F0
>>252
「……へー、アイドルかぁ……その時期に来ればよかったかなあ。
でも、こういうのって招待制とか、チケットとかかかったりするのかな、だとしたら僕はお金がないからなあ。
にしても、ここはいろんなイベントがやっていて楽しいね、この戦艦を見るのも楽しいけど、人も多いし。」

壁に落書き(少年から見れば、立派なグラフィック)をしている男性から漏れるラジオの音源を広いながら、ほとんど一方的に話しかける少年。
まだかなまだかな、という風に首を左右に振りつつ、ちょこんと後方で体育座り。
いつからいたのか、全くといっていい程の神出鬼没。

「あーそうだ、お兄さん、名前はなんていうのかな、お兄さんって呼んでもいいけれど」
255 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/31(土) 14:56:26.92 ID:aKyqgetU0
>>253
長袖のシャツの上から袖の無いジャケットを羽織った どこにでもいそうな青年である 武器の類も見受けられない 

『そのアイドルが誰かって? おいおい早まるんじゃねぇよ がっつく男は嫌われるゼェ? 俺みたいに大人の落ち着きをも太ねぇとなッハッハッハッハッハ!!!!』

なおも情報を吐き出し続けるラジオと グラフィックを施す男
何処かで貰ってきたであろうダンボールを切り抜いた型を粘着テープで固定し その部分にスプレーで色を施す

「・・・・・ヨシッ」
ベリッとダンボールを剥がし なおも着色 出来たのは

アサルトアーマーを着込んだOSATらしき男と プレデタ○風味のクリーチャーが向かい合って【叩いて被ってジャンケンポン】をしているという代物

「はっ!! この世界をマシにしてやったぜ!!」
満足がいったように一言いいながらまた歩き出そうとして

「・・・やぁ 良く出来てるだろ」
やってきたOSATの兵士さんとばったり遭遇 意見を求めています

>>254
「いい出来だろ ココ最近で会心の出来だ」
自分の芸術を理解してくれる少年の姿にゴキゲンな男

「俺の名はアキレス 世界中に名を轟かせるグラフィックアーティストになる男だ」
親指でビシッと自分を指差し 大きなことを言ってのける

「今ならサインも無料で承るぜ 何せまだまだ俺は無名だからな 大物になる前にねだっておいたほうがいいぜ!!」
256 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/31(土) 15:06:57.98 ID:CdS5SdXW0
>>255
………はぁ…?

【「よく出来てるだろ」と言われて壁を見てみればそこには…】

OSATのアサルトアーマー…?それにプレプデプター…
な、なんだこれ…前衛的過ぎるだろ…

【描かれているのは自分達『OSAT』の兵士らしき格好の男と大人気アメコミ『プレプデプター』に登場するキャラクター】
【それらが見たこともない珍妙な遊びを行っている。ジョシュアは奇妙すぎるその絵を見て数秒の間凍りついてしまった】

まぁいい、とにかく!だ…
事務所まで来て貰うぞ、この艦での迷惑行為は禁止だ

【しかしやがてはっとしたように我に帰れば振り返り、男の腕を掴もうと】
257 :【少年】>>179 [saga sage]:2014/05/31(土) 15:19:10.94 ID:og3o0E8F0
>>255
「凄いなぁ、僕はスプレーなんて操作できないからさ。
こういう事できるのって凄いなって思うんだ、それに、その絵も上手だし、奇抜だよね。」

少年にアキレスを煽るつもりなどないのだが、言葉の選び方が場合によってはそう聞こえるかもしれない。

「アキレス兄さんか、いいなあ、そういう大きな夢って。
自分から何かをしようって、変えようって思うのは凄いいい事だと思うんだよ、僕。
だから、アキレス兄さんは尊敬しちゃうかな――えっ、サインも貰えるのっ!?」

この少年は純粋で、一周回って馬鹿なだけなんです、なので責めないであげてください。
そしてアキレスへ駆け寄ろうとすれば、そこに来るのは、三人目の人物

>>256

「あれ、ここの職員の人、かな。
アキレス兄さんの絵、すごいよね、お兄さんもやっぱり何処か思うところが――あれ、違うのかな。」

しかし、気づけば職員の男――ジョシュアはアキレスの腕をつかもうとしている。
勿論、少年が間に入っても手で払われるのが精一杯なので

「ねえ、お兄さん……せめて、僕がサインもらうまで待ってくれないかなー……?」

ある意味では計算され尽くした割り込み方なのだが、アキレスに対する一種のあきらめのような物を含む言い方。
善悪の判断や、場の空気を読む方法はこんななりでもある程度はわかる様子

258 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/31(土) 15:25:56.49 ID:aKyqgetU0
>>256
この絵に込められた彼の真意は 自分達の星を出て 武力を所持しながら余所の国に出向く
IASCそのものに対する皮肉を込めた一枚である

真意は別に有ろうが知ったことではない アキレス自身が見聞きした上での判断であり 彼の中の真理だ

ソレは兎も角として こちらの腕を掴もうとしてくる兵士に対し 素早くリュックを背負って一歩後退してその掴みから逃れる

「おいおいおいおい俺はこの殺風景な壁にアートを施してやってんだぜ? 何処が迷惑行為だって言うんだ?」
失礼な とでも言うように顔をしかめてみせる

>>257
少年のおだてに とても上機嫌なアキレス君 だが無粋な兵士さんに迫られ大ピーンチ

「あぁいいとも きっと近いうちに俺のサインが目ん玉飛び出るぐらいの高値で取引される日も遠くないぜ
 やっぱり芸術を解する感性を持ったファンとの交流はいいもんだ」

なんか勝手にファンということになってるみたいですよ?

「あぁでもちょっとまってな 今この無粋な兵士さんを説き伏せなきゃ」
少年のセットkうが上手く逝ってくれるのを期待するものであります
259 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/31(土) 15:35:44.54 ID:CdS5SdXW0
>>257
………ん?

【男の腕を掴もうと伸ばした手は少年の声により遮られ、止まる】
【少年の話を聞いてみれば、彼は不審者の男のオートグラフが欲しいようだった】

……仕方ないなぁ、少しだけだぞ?

【男の名前は『アキレス』良い情報を手に入れたと内心ほくそ笑むが表面には出さないようにとこらえる】
【そうして無粋な兵士は少年へサインを貰うように急かした】

>>258
【彼の風刺アートの真の意味はどうやら兵士には伝わらなかったようだ。現にジョシュアはそれをただの落書きとみなしている】
【正直男の感じたことも一種の真理ではある。IASCは一国にも匹敵する巨大な武力を持ち、それを自由に稼働させることが可能だなのだから】
【それに最大手のスポンサー、そして株の大半を握っているのはカノッサ機関、一部の人間からの感情は良いものであるとは言えない】

……ふぅ、全く…清掃のおばちゃんとかが大迷惑だろうが…!
それにそこら十ラクガキだらけだったとしてみろ、清潔感も失われる…ロクなこと無いじゃないか?そうだろう?

【まぁこの男の顔も名前も分かった。逃げられても後日こっぴどく叱ればいい話】
【ジョシュアは男と一定の距離を保ちつつも、逃がそうという気はないようだ】

……まぁ、どのみちこれは消させて貰うからな?まったく…
260 :【少年】>>179 [saga sage]:2014/05/31(土) 15:47:28.59 ID:og3o0E8F0
>>258
「そういわれると照れちゃうな、僕はただアキレスさんの作品がすごいって思っただけなんだから。
そんな大層な事じゃないよ、ね?」

もうファンでいいっぽいです。 本人も気にしている様子もないようです。
そういわれて少年もやや上機嫌なのか、年相応の、幼げな笑みを浮かべる


「そうだなぁ……うん、なら頑張るかなあ」


>>259
「……アキレス兄さん、お兄さんが何処かへいかないとくれないんだって
困っちゃうよね。」

バカ正直、一周回ってあれって位。

「だから、後で捕まえてもいいからここは見逃してくれない、かな。」

ただ、アキレスがやっている事はそれなりに悪いことは理解しているのか、耳打ちするようにこっそりとジョシュアに言葉を漏らして
後で使えてもいいかな、と中々なセリフを吐く。

>>258
チラリ、と意味ありげな目配せをアキレスへと行う。
なんかいけそーですよ、とでもいいたげな。まだ何も解決してないのに。
261 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/31(土) 15:57:54.64 ID:aKyqgetU0
>>259
「ん〜 お前は一つ大きな間違いを犯している」
その言葉が気に食わないのか 兵士に良く聞けと一言強調してから

「これは!!」
ビシッとグラフィックを指差し

「アートだ!!」
グッと逆の手で握り拳を作る

「ラクガキではないから清掃の必要はないし 清潔感とやらも損なわれない
 だからオバチャンの手を煩わせない 俺のグラフィックをそこいらの品の無いラクガキと一緒にしないでくれ!!」

自身の作品に自身と誇りを持っているらしく 落書き呼ばわりを嫌っているようだ

>>260
さて 一喝したら どうやら若干の余裕が出来たようなので 少年にサインを書いて上げましょう
リュックから サイン用の色紙を取り出すと マーカーで自身の腕にも施したトライバル調の絵を描き その下に

“アキレス・イニゴ・ブランチ・セペダ”
と流暢なサインを施す

どうやらサインの練習もしていたみたいです そこの君もやったことがあるだろう? サインの練習

「はい 俺のファン第1号だ!!」
そういって少年に差し出した
262 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/31(土) 16:16:13.01 ID:CdS5SdXW0
>>260
……はぁ…まったく………

【やれやれといった表情で首を振る。少年の眼差しを直視出来なくなったらしい。一先ずは少年の『勝利』だ】
【そうしてジョシュアは監視カメラに見えないように少年へと目配せをし、咳払いをして声高々に宣誓する】

『…でもな、ダメなんだ。お兄さんはあの人を捕まえなくちゃいけない』
『だから我慢してくれ、サイン会は……』
………あいつがブタ箱から出所してからだ…!
『………なっ?』

【一部物凄く感情が篭っていたが一応少年がそれが演技であると見抜ける程度の配慮はしてある】
【泣き落としなりなんなりで自然にジョシュアの視線を奪えば、その間に男を逃がす事も可能だろう】

>>261
………お前も一つ間違いを犯しているぞ…
それもとびっきりの…重大な奴をな…

【憤った様子を見せる男。激情家のジョシュアはその様子を黙って見ている事が出来なかった】
【ぐぐぐと拳を握り、男を睨み付ければ】

絵(アート)は!
【ビシっとグラフィックを指し】

キャンバスに!!
【ずかずかと男に近付いていって】

描け!!!
【その指が男の額に触れるかというところまで詰め寄った】

全く、お前みたいな奴が大量発生するからダウンタウンの清掃員が大忙しなんだろうが…
おい、聞いて………!?

【くどくどと説教を垂れ流すも男は聞く耳を持たず、少年の言い訳とは全く異なった態度でサラサラとサインを書き上げていた】

>>260
…やっぱり書いてるじゃないか
【怒りと困惑の形相で少年を見やる。どうやらこれでいよいよ逃がす事が出来なくなってしまったらしい】
【少年の『真っ赤な嘘』も露呈した。もはや逃れる術は無い】
263 :【少年】>>179 [saga sage]:2014/05/31(土) 16:28:11.48 ID:og3o0E8F0
>>261>>262
内心これでどうにかなった、と思ったのは少年も同じ様子。
後は何処かに逃げてもらえればいいかなー、とかなんとか思っていたのだが

「……あれ?」

ファン一号、というのは少年自身のことだとなんとなくわかる。
おかしいな、逃げてというサインのつもりだったけれど、と考えて。

「……僕はもう、もらえたからいいんだけど。
いや、そういう訳にはいかないの、かな。
一生懸命逃げるアキレス兄さんと、職務全うをするお兄さん、か。」

よく考えば自分的には美味しい状況じゃないかと、ある意味では意見のぶつかり合いともとれる状況。
一歩引いた位置を取ろうとジョシュアから離れようとする。
勿論体格的にも、ジョシュアが捉えようと思えば勝てないので、もしジョシュアが手を伸ばせばあっさり捕まえられるだろう。

正直、逃がそうと思ったのも気まぐれ(アートを綺麗と思ったのは本音)
サインをもらおうと思ったのも、その場の空気(でも、何処となく欲しかった)

でも――

「ありがとう、アキレス兄さんっ!」

とりあえず、感謝はしておく、距離をとりながら
264 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/05/31(土) 16:36:04.85 ID:aKyqgetU0
>>262-263
『どうだ驚いたろ? 俺様もモチロン楽しみだ!! 今から全権限を持ってチケットGETしちゃうぜ〜?』
緊張状態が続くなか 例のアイドルの名前が発表されたらしい 悠長に聞いているやからがこの中にいるわけも無いだろうが

「これが!!」
ビシッとグラフィックを指差す

「俺の!!」
ビシッと親指で自らを指差す

「キャンバスだ!!」
ドン! と効果音が出そうな勢いで叫ぶ

というかチンピラと兵士が近距離で叫びあってるのを見たほかの一般人は どのような感想を抱くでしょうか?

そしてサインを手渡すことで若干だが兵士から距離を置くことに成功したので

「・・・デモン・レッグ」
小さく呟くと 両足が青い霧に覆われる そのまま

「さよなら三角また来て四角〜!!」
どこぞのボルトも裸足で逃げ出す勢いで逃走を図る

もっとも 監視カメラが張り巡らされているこの町で逃げ切れるかどうかは甚だ疑問であるとしか言いようが無いだろうが
少なくても今 この瞬間だけは 自由だった

//そろそろ一抜けた
265 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/05/31(土) 16:53:34.21 ID:CdS5SdXW0
>>263>>264
やかましいッ!チタニウムで出来たキャンバスなんてあってたまるかッ!!

【即座に突っ込みを入れ、男を逃がすまいと駆け出し服へ手を伸ばす】
【男はそれほど速くはない。いける】

………っ!!

【そう思ったのも束の間、アキレスは突如異常なまでの加速を伴ってジョシュアの視界から消える】
【能力者だったのだ、彼は。呆然とするジョシュア。周囲から刺さりまくる痛い視線と少年とを交互に見比べ、やがてアキレスを追うことにしたようだ】

っ……ふざけるなよ!逃がすかっ!

【太腿のホルスターから拳銃を抜けば躊躇なく一発。続いて拳銃で威嚇射撃を行っている間に抜いたライフルをスタンモードに】
【未来兵士と言われるだけあり普通のガードマンよりもかなり機動性がある。しつこくアキレスを追うだろう】

【因みにその後何があったのかは分かりかねるがボロボロになったジョシュアが一人、不貞腐れた面で帰って来たそうな】

/お二方ともお疲れ様でした
266 :【少年】>>179 [saga sage]:2014/05/31(土) 17:06:45.91 ID:og3o0E8F0
>>264>>265
気づけば少年は蚊帳の外、あっという間にアキレスは自らの能力でまさしく飛翔。
自由という言葉がふさわしいか、そんな様子で空へと飛び去り、目で追うジョシュア
二人を交互に見比べて飛んでいくジョシュア。

ぽつねんと、静まり返る中で、一人色紙を手に立ち尽くす少年。


「えっと……何ていったかな、誰のチケットだったっけ。」


考えていることは、どうやら別の事みたいですが。

/乱入させてくださり、ありがとうございましたっ!お疲れ様です!
267 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/31(土) 17:42:02.67 ID:UwhHDoj0O
あぁ、もう……
【黒猫は辟易していた】
【理由は明白、先日までのんびりと過ごしていた楽園の如き場所から少し離れただけで】

……なんなんだよこのギャップは!
【虚ろな瞳で両手を伸ばし、黒猫を取って喰わんと襲い掛かる暴漢に蹴りを加えて昏倒させる】
【周囲には同じようにして哀れな末路を辿った人影が数名転がっていた】

【楽園の如き場所から少し離れて見付けた田舎風の村落、水車が周り田園が広がるのどかな風景】
【しかし足を踏み入れればそこはまるでアンデッドの巣窟だ、生き物を捕食せんと何かに操られたような村人達が襲い掛かって来ている】

……くそっ、猫じゃ辛いかな……
【わらわらと湧いて出てくる敵増援、せめて獣人形態へとなれればいいものの不利は明らか】
【舌打ちひとつ、尻尾を振るいまた一人をのびさせる】
【その背後から、小太りの男が手を伸ばしている事にはまだ気が付いていない】
268 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [sagesaga]:2014/05/31(土) 17:53:48.16 ID:+NE2wi5qo
>>267

「ふむ・・・完全に狂気に駆られている、が興味深くもある」

 バリトンの声。同時に猫を捕食せんとした村人の頭部が粉微塵に破砕する。
 血と脳漿のミックスジュースが一面にばら撒かれた。

【ルビーのように赤い眼の男。青年と呼ぶには歳を経ており、
 壮年と呼ぶには若すぎる。男と表現する以外にない容貌】

 顔には周囲の惨状とかみ合わぬ余裕のある笑み。服装はオーダーメイドと思わしきビジネススーツ。
 長身で、スラッとした姿勢で、そしてやはり場に全く似合っていない。

「おや?」

 イリーと男の眼が合う。

【自覚できれば、だが急速に警戒心が己の中から消えていくのを感じ取れるかもしれない】
 【そして、全く理由もないのに警戒心が消えていく己の心の動きに疑問を抱くことが出来れば、
 それがいかに危険な心の動きなのかも自覚できるだろうか?】
269 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/31(土) 18:06:34.58 ID:UwhHDoj0O
>>268
なっ……!?
【嫌な色の液体が顔に少しばかり飛散すれば撥水性の高いビロードの毛並みに弾かれて落ちる】
【はち切れんばかりの水風船が破裂したような音がはっきりと脳裏に焼き付く】

……っ!?……貴方、貴方がっ……?
【揺らぐ警戒の蒼炎、暴風に曝される蝋の灯火】
【だがそれを上書きするように白い飛沫を纏い始めるのは怒りの波】
【確かに敵は無力化された、むしろ助けて貰ったと言っても過言ではない】
【だが、それ程の力を持っていながらにして】

……助けて貰ったようで感謝する
だが、殺める必要はなかっただろうにっ
【二又の、碧い瞳の黒猫は襲撃者の合間をするすると抜けながらこの場においてイレギュラーな男性の元へと叫ぶ】
270 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [sagesaga]:2014/05/31(土) 18:25:20.26 ID:+NE2wi5qo
>>269

「ほう・・・言葉を繰れるのか。これは興味深い」

 イリーの怒りとは対照的に余裕のある笑みを向けるバロウズ。
 凄惨なる殺害と、怒りに燃える猫を前にしてさざなみ一つ立っていない。

「しかし、彼等は明らかに正気を失っている。そして敵意に害意に満ちている。
 生物に反応し、捕食せんとする相手に酌量の余地があるとは思えないがね。正当防衛だよ、これは」

 よい声。そう評価すべき耳によく流れる声でイリーに言葉する。
 声音、仕草、目線、の全てが所謂、サマになっているといえばよいだろうか。

「彼等は亡者としたままでは余りにも哀れだ。これは慈悲というものだよ。
 君とて遠慮の必要はない。憎むべきはこの事象を引き起こした何かではないかね?」

【扇動者:
 一見正論であるが、力の解放と元凶への憎しみを煽る要素がある。
 そしてこの精神汚染に抵抗せねばそれが過剰に燃え上がりかねない】

 他者の正義感を煽り、結果、殺すだけの存在たる狂戦士に仕立て上げるのは
 バロウズにとっての常套手段である。一見、正義の行いの示唆と見えるだけ性質が悪い。
271 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/31(土) 18:32:59.83 ID:F9U2p6Ngo
【村の教会の塔の上より】

「正気というか、そもそもこいつらはアンデッドなんだけど」

その知識と力量は魂の統率者<ソウルテイカー>のモノであるがゆえに理解し、
不死者どもの制御に介入する意味がなかったゆえに、今回は様子見である。
一度手を出したら最後、墓まで作らなきゃいけなくなるのは面倒なのだから。
これで旅人でも迷いこんできたなら、多少は手伝ったかもしれない。
だけど、今、感知範囲にいるのは共に戦闘者だろう。
なら、独力でもなんとかなるさ、と。

「まぁ、そのうちここに来るでしょうし、もう少し待ちますか。
 田舎の教会とはいえ、聖別は本物だし、
 まともな知識の持ち主なら、ここを目指すでしょうし」

不死者である以上、教会には近寄れない。
建造時から組み込まれた神聖魔法の礎は今も健在なのだから。
だからこそ悪意の本体か、まっとうな異能者かはともかく、“誰かの”判断はここに向くと踏んだ。
村を掌握するにしろ、村を調査するにしろ、ここは必ず必要な拠点になるのだから
272 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/05/31(土) 18:38:58.02 ID:+NE2wi5qo
>>271
//そこはまるでアンデッドの巣窟って表現だったからアンデットと確定していないと思っていましたけどどーなんでしょ?
273 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/31(土) 18:39:56.59 ID:5oMQhdxV0
>>270
……っ、こ、このっ……!
【後ろ脚を振り下ろし、背後に迫った男性の頭を打ち付ける】
【それは意識を刈り取る事こそすれど、しかしいのちを奪う事はしない】

奪う事に慈悲なんてない、生きてこその慈悲だろうがっ!
【扇動に関しては半ば成功、半ば失敗と言える】
【芯の部分で動禅の教えたるいのちに対する特有の思想が存在し、パロウズの言葉はそれを揺るがすにはまだ弱く】
【だがいのちを弄ぶ術(と少なくとも黒猫は考える)を用いて恐らく村人をこの様な存在に貶めた術者(仮)に対する更なる憤怒の炎の燃料としては十分】

……くそっ!!
【依って半端に、だが確実に始動したパロウズの力は黒猫の纏う闘気を高め暴力へと変えて行く】
【襲い来る村人へぶつける事の出来ぬ、行き場のない力へと】
274 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/05/31(土) 18:51:48.03 ID:+NE2wi5qo
>>273

「なるほど、それが君の矜持というわけだ。
 ならばそのまま進みたまえ。及ばずながら力になろう。もっとも」

 当然ながら村人はバロウズにも襲い掛かる。
 しかし、イリーの矜持に酌量する必要など男には存在しない。

「私は手加減が出来るほど勇敢ではないがね」

【髑髏と大翼、そして冒涜なるルーンが刻まれた儀仗を振るう男】

 その死の審判が下る度に、襲い掛かる村人の頭部は破砕し、
 肉体は砕け、骨と血が無残に飛び散った。

「原因の目星はついているのかね?君の貯えた怒りはそこに叩きつければいい」

 扇動者の能力の副次的な作用として、目的意識の明確化というものがある。
 煽られたにせよ、怒りは力を生み、闘気は暴力となり、そして破壊衝動は暗黒面に通じる。

【扇動者:
 イリーの闘気に悪意の油を注ぎ込み、彼女の力をさらに高めんとする。
 解放することも出来ず、ただただ拡張するばかりの力に彼女の自制心が決壊する時が待ち遠しい】
【このまま抵抗戦を続けるのか、それとも原因なるものの排除に向かうのか?】
275 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/31(土) 19:06:00.32 ID:5oMQhdxV0
>>271
【ちらり、近くの教会の塔に人影を見た】
【黒猫に取ってすればこの場に於いてのイレギュラーその二と言った所か、ならば】

(……あそこ、か……?)
【判断材料の差異こそあれど、結論として答えはアメリアの予測通りに事が運ぶ】
【即ち、教会を目指す事】

>>274
……!!
【必殺の一撃にいのちが散る度、積もり積もる感情の息吹はやがて容易に歯軋りへと変わる】

……あそこっ!
教会みたいだが、誰かいるっ!
【無論目星などない、ふつふつと煮え滾る怒りを何処にぶつければ良いのかも分からない】
【それは負を孕んだ焦燥的感情へとシフトしつつあったが、本人(猫)は未だそれに気が付けず】
【行動としては選択肢の内の後者、状況の打開より早く現状の把握と進退を試みる事にしたようだ】

>>271
>>274
【一路、村人を倒しつつ教会へ駆け抜けそして辿り着けば神聖の扉を開く】
276 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/05/31(土) 19:16:46.95 ID:+NE2wi5qo
>>275

「ふむ、それでは行こう」

 息一つ乱さずに儀仗を振るいながら猫の後に続くバロウズ。
 しかし、彼の思案は正義感とは酷くかけ離れたものである。

(事態の元凶の如何によっては、ここでこの猫君にご退場を願うことも考慮せねばならないな)

 なし崩し的に奇妙な共闘と相成った一人と一匹であるが、
 その均衡は酷く脆いものであることは明白であり、どのような転ぶかは未知数だ。

【しかし拙速は禁物であり、バロウズ自身には忍耐もたっぷり備わっている。
 今しばらくはこの正義感に溢れた猫に追従することとしよう】
【己の焦燥的感情に焼かれながら歯噛みするイリーの姿に愉悦を禁じえない】
277 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/31(土) 19:25:46.56 ID:F9U2p6Ngo
>>275-276
さて、彼らがこちらに向かってくるのが見えた。
少しくらい演出過剰に……、やっぱやめよう。
誤認されてぶん殴られても困るし、あのパワーで殴られたら多分[ピーーー]る。

「まぁ、これで戦力は足りるわよね」

-----------------------
というわけでお出迎えタイム。
先回りで礼拝堂内におりますよ。

「いやー、このままここでデスルーラするとこだったわ。
 戦闘力がある人が来て助かったわね」

黒ローブ黒肌長耳長杖とか、そうでなくても黒幕っぽいので
とりあえず開幕はフレンドリーに行きましょう。
扇動効果で冷静さが飛んでても、なんとかなってくれ頼む―
一応防御用に蝶は出しておくけれど。

「そっちのお兄さん、パワー型でしょ?
 できれば、鐘をおもいっきり鳴らしてほしいんだけど……」

古来より、鐘というものは魔除けや神降しの合図なのです。
しかも、ここにあるのは教会の鐘。
洗脳にしろ不死者にしろ、払う/祓うのであれば強力なマップ兵器。
問題は、ちんちくりんのアメっちゃんではパワー不足なんですわ。

なお、バロさんの精神攻撃については、そもそもプログラムの集合体に有効かどうかの
本人の判断をもらいたいところです
278 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/31(土) 19:39:53.94 ID:5oMQhdxV0
>>276
【パロウズの発する言葉の一語一句が、行う所作の一挙一動が】
【何故だか劣情にも似た忌むべきしかし甘美たる安寧を帯びているような】
【そんな内心の葛藤も拍車を掛ける行き場所のない怒りは、発される本来蒼天の色の闘気の焔をすら深い海のブルーに染め上げる】
【元来一本筋な性格の黒猫、精神的な面での戦闘には弱く脆い】
【それを見事に突かれ続けている形となっている】

>>276-277
……貴方は?
【聖域にて出迎えるは黒い少女】
【ステンドグラス越しの後光が照らすその姿は嫌に際立ち、舞い飛ぶ黒い蝶は色で思い浮かぶものとは正反対の感覚を何故か強く印象づける】

……鐘? ……鐘……?
【デスルーラやら何やら不明な単語も出てはいるが最もとっ掛かるのはその一言】
【なるほど鐘で祓うのかとは思い浮かばず、助けを呼ぶのかなーなんて勘違いを起こしながらも首を傾げた】
279 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/05/31(土) 19:52:20.32 ID:+NE2wi5qo
>>277

「おや、随分と意外な黒幕だね」

 ニヒルな笑みをそのままに口にするバロウズ。
 もちろん、彼自身たぶんコレ≠ヘ違うと察しはついているのだろう。ただの冗談だ。
 ヨブ・バロウズ。これでもお約束を知る男である。

【なお機械的存在に対して、扇動者はどのように効力を発揮するだろうか?】

 まず、プログラム通りに動くロボットに対しては効果がない。当然、傀儡に扇動も糞もない。
 情緒プロトコルに富むAIに対しての効果はどうだろうか?

 結論から言えば効力は発動する。
 ただし、人間と異なり自己診断能力に富む情報生命に対しての効果は扇動とは別の作用となるケースが多い。

【大抵の場合、警戒プロトコルにエラーが生じる。何せ不自然な感情の動きだからだ。自己診断に引っかかる。
 ただ、修正しようとしても、修正しようとする行為に別の阻害エラーが生じるという悪循環が待ち受ける。
 感情プロトコルの統一性異常となるが、自己認識として明白に異常を認識しているという状態になりがち】

「鐘を鳴らす。概念的攻撃だね。それをするに私には特に問題はないが、原因はなんだろうね」

 耳通りに心地よい声が鼓膜(アメリアの張力は別デバイスか?)を震わす。

>>278

(ふむ・・・)

 猫の力に僅かな濁りが混じり始めているのを感じ取る。
 そして、だからこそこの場で堕落させるのは無理であることを直感するバロウズ。

【揺れ幅の大きい魂はむしろ時間をかけてゆっくりと鳴らしていくべきである】
 【拙速に導けば逆にその芯にある柔軟性により、打破される可能性があると感じたのだ】

 急速な堕落はむしろ硬質なる者のほうが都合がいい。
 しかし、これはこれでいい。この場における己の感情の動きをイリーが後に省みた時、それはとても愉しそうだ。
 未熟に歯噛みするにせよ、動揺するにせよ、あるいは受け入れるにせよ。

【そして中の賢者により打開策がもたらされる】

「この事象が魔術的な力によるものなら、概念的な効力で打開できる可能性は確かに存在する。
 いいだろう、私が適任だ。鐘を鳴らそう。君達は原因が何であるか出来れば探っておいてもらえるとありがたいがね」

 科学的アプローチなら何事も起こらず。洗脳者はそのままだろう。
 バロウズにとってはどちらでもいい。鐘で元に戻るならその程度の現象にカノッサは価値を見出すまい。
280 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/31(土) 20:02:28.68 ID:F9U2p6Ngo
>>278-279
「何者という問いになら、逃げ遅れ、と返すわね。
 もっと根幹的な質問なら、そうね、あたしもそれを知りたいくらいだわ」

本人も、自分が独立して動いている理由がわかるなら
ぜひとも知りたいと思っているのです。
それくらい、自分の存在はあやふやだし、ましてや、最初から“異常”と割り切っているわけで。
今更、異常の1つや2つ追加されたからと言って何の問題が、あ、いや、やっぱ問題あるわこれ。

そもそもメカニカルな成分がちゃんとあるかどうかは実に怪しいのである。
言うなれば、実体化するまで密度を高めた情報の塊みたいなもんだ。

「あなたのそれは精神系バッドステータスの付与、でいいのかしら。
 昔聞いた、戦場の歌い手の歌に近いみたいね。
 鐘が概念的かどうかは判断にお任せするわ」

さて、曲がりなりにも教会の鐘。
鐘つき人が狂化していたなら、今までだれも撞こうとは思わなかったはず。
これで効果を発揮すれば、まぁめでたしめでたし。
効果が無いなら、あとは村を放置で力づくの逃走劇、といったところかしら?
281 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/05/31(土) 20:11:34.14 ID:5oMQhdxV0
>>279
【黒猫は肉体的にはともあれ精神的には既に3X年を生きている】
【だが求道者地味た気性が故、完成には至らず未だ未熟な精神面】
【二又の尾の動きが忙しなく揺れ、また疲労とは異なる部類の荒い呼吸とそして歯を噛み締める音でそれを十分に伝えている】

>>280
……逃げ遅れ、ね……
【ちらりと男性、パロウズを盗み見る】
【なるほど確かに彼のような出で立ちであれば疑うべきだが、ローブを羽織る彼女ならばそこまで不思議もない】

>>279-280
【さて、鐘を鳴らせば可視に及ぶ程の音波が宙に波紋を描き拡がるだろう】
【それは村中を包み尚何処までも突き進みやがて空へと消える】
【周囲一体、一斉に麻袋を落とした様な音が連鎖的に巻き起こるはずだ】
【効果覿面、信奉と言うのは存外アテになるもので】
【無事であった村人達が倒れ、そして痛む頭を抱えながら起こすまでそう長い時間は必要ない】
【最も、元凶に関しては今の所不明な点だらけだが】
【それに関しては多分まぁその内に】

……なんだ? 何が起きた……?
【今はただ現状に取り残されて疑問符を浮かべ、積もり積もった怒りをただ尾っぽの動きでぴしぴしと表現する黒猫の姿が教会にあった】

//すみません、時間なのですっごく強引ですが落ちます
//宜しければまたよろしくお願いします、お疲れ様でしたー
282 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/05/31(土) 20:18:10.16 ID:+NE2wi5qo
>>280

「バットステータスとは中々難しい言葉を使う。意味はよく解らないがね」

 アメリアの感情構成要素と自己診断能力の如何で、
 人間のように作用するか?AIのように作用するか?といったところか。

【どちらにせよ忌むべき能力であることには変わりないだろうが】

「私も事態の収拾が目的だ。ならば君の提案に倣うとしよう」

 半強制的な信頼感の挿入。同時に本来はそれに何らの根拠もないはずだと問う理性。
 この変わったお嬢さんの内面には興味があるが、とにもかくにも鐘を鳴らすのには従おう。

>>281

 鐘が鳴らされる。そして村に響き渡り村人が正気を取り戻す。
 この結果にバロウズは詰まらなさを自覚せざるをえない。

(この程度の事象だったのならば、特に見るべきものはない。カノッサにも、そして私にも)

 むしろ面白い個体と遭遇した。それこそを珍重するとしよう。
 今はこのまま去るのみ。敵対する必然はどこにもない。今は、まだ。

「終わったようだね。では私も去るとしよう」

 一度、手を振ると、バロウズの眼前に小規模のワールドゲートが口を空ける。
 魔術的汚染が過ぎ去り、安定を取り戻した今ならば問題なく開くことができる。

【そしてそのまま、バロウズはゲートに足を踏み入れ、そのまま消えていった】
283 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/05/31(土) 20:32:34.44 ID:F9U2p6Ngo
>>281
「んー、こういう施設の鐘はもともと、魔除け用途のものなのよ。
 だからちょっと魔翌力上乗せして、引き出してあげればね?」

死霊術師達の中にはベルを武器にする者もいるという。
ならば、半分以上そっち側の身が模倣するのも選択の1つでしょう。

「それにここは、この村の人の信仰が集まる場所だもの。
 バックアップはさらに水増しされたんでしょうね」

さて、このまま解散?
とりあえず村の中にはグロ状態の死人が点在してて
部外者は自分たちだけなわけだけども。

うん、まぁ、猫と少女は大丈夫だろうね。
あんな粉砕できないもの。

そして粉砕した張本人も

>>282
「あなたがゲーマーじゃないことはわかったわ。
 そして問い詰めてもあなたがはぐらかすであろうことも」

問題はその、後付される信頼感というのが、彼女にとってはとても慣れ親しんだ感覚ってことである。
理性がNGなんで出すはずもない。
彼女にとっては、初対面の相手を信頼するのは、日常動作レベルで普通のことなのである。

「手動でゲートを開けるのは便利ね。
 その様子なら、そのうちまた会うでしょうし、又の機会に とでも〆るわ」

さて、自分はもう少し事後処理で残るか、
自分の前にゲートが開くのを待つとしましょう
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/05/31(土) 22:15:36.45 ID:+NE2wi5qo
【サイバーパンク世界:スプロール】

 重金属汚染によって自然が汚染され、
 サイバー化技術が普遍化したことにより肉体と精神の機能拡張すら
 比較的容易となったこの世界においてもかの機関は存在する。
 支配階級たるメガコーポ・・・すなわち巨大企業として。

【皆様の暮らしの日常雑貨から多弾頭ミサイルまで。あらゆるニーズにお応えします。
 カノッサ・コーポレーション・・・欺瞞!!】

 −−−−−−−−−−−−

【カノッサ機関】

 爆鳳重工の新型無人兵器が暴走。多数の死傷者を出してハイウェイと逃走中だ。
 現在、我々の忠実なる能力者達が爆鳳重工の追撃部隊と交戦。その動きを阻止している。

 君達にはこの新型無人兵器の破壊。電脳のデータの回収を依頼したい。
 無人と称しての電脳の搭載。人体実験の証拠だ。我々がこの世界においても根をはるための好機。
 滞りなく遂行してもらいたい。

 ヨブ・バロウス

 −−−−−−−−−−−−

【ランナーギルド】

 爆鳳重工の新型無人兵器が暴走し、現在、ハイウェイを逃走中だ。
 この依頼の内容は新型無人兵器の破壊。中枢に至るまで徹底的に破壊をしてほしい。
 クライアントは一切の証拠を残さないことをお望みだ。理由?問うな。この業界ではそれが鉄則だ。

 新型無人兵器とは別に妨害も予想される。危険度は高いがそれに見合うだけの報酬を約束しよう。

 イムカ・グリムナー

 −−−−−−−−−−−

【どういう視点と内容になるかは出るひと任せであります】
285 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/31(土) 22:33:46.06 ID:4bUaF7FLo
>>284

「……やれやれ、だな」

呟く。別にヤレヤレ系主人公ではない。
どの世界にもトラブルというものはつきものらしい、旅をしていてかれこれ十数年、一度たりとトラブルのない世界を巡った事はない。
まあともかく、放ってなどおけないのでこのギルドの依頼を受ける事にしたのだが。
最近、自分は傭兵業者か何かと思いたくなるが気にしたら負けだろう、多分。
どうもきな臭い感じがするのは気のせいか、それとも……

「……さて、お仲間は誰かな」
286 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/31(土) 22:34:09.88 ID:G4THm+6O0
>>284
【ランナーギルドにて】

「…うーん…」

クエストボードの前で少女は佇んでいた。
依頼の内容自体はわりとどうでもいい。問題なのは依頼文の最後に記されている名前だった。

「…知り合い、だしなぁ…」

彼女にとってはそれだけで十分にこの依頼を受ける理由になる。少し面白そうだというのもあるが。

「…受けよ…」

小さく呟くと、依頼を受注するために歩き出した。
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/05/31(土) 22:46:06.28 ID:+NE2wi5qo
>>285

「ふむ。依頼の承諾を先ずは感謝するランナー。
 では依頼の状況とこちらのサポートについて説明する」

 依頼を引き受けた者達の前には投影スクリーン。
 イムカの相変わらずの無表情が表示されブリーフィングを開始する。

【ランナーとはこの世界における何でも屋のようなもの。
 そこそこ有用でそして使い捨てできることが重視される】

 画面が切り替わり、全長5mほどの2脚車両の姿が見える。

「人型機動兵器。爆鳳重工の漢の浪漫の結晶だそうだ。
 実用性よりも浪漫を優先する姿勢・・・まあ頭が沸いているのだろうな」

 そして、ハイウェイをローラーダッシュで全力疾走しながら警察車両をなぎ払う兵器の姿。
 時速は約60km程だろうか。

「諸君の任務はこれの完全破壊だ。特に中枢は念入りにな。
 当然、目撃したモノの口外は禁止とする。信用が第一だ。それを怠れば直に背中にナイフの気配を感じることになる」

 そして画面は切りかわり、バイクやサイバーホース(機械馬)が表示される。

「高速戦になる。これらの車両を操りながらの交戦だな。
 二輪操縦、馬術のどちらかスキルを有していれば選べ。どちらも無い者はバイクのサイドカーに乗ればいい。
 また、遠距離武器のレンタルも行なっている。これはまた実戦時にな。以上だ」

【乗り物を選んでください。バイクorサイバーホースor乗れない】
288 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/31(土) 22:51:33.96 ID:4bUaF7FLo
>>287
バイクか馬、か。
バイクの操縦経験なら持ち合わせている、余程変な物でなければこの世界のものも扱えるはず。

「……バイクだ」

バイク、君に決めた!
289 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/31(土) 22:54:28.71 ID:G4THm+6O0
>>287
「…うーん…」

本日二度目のうなり声。
もちろんバイクなど乗れないわけで。馬に至っては捕食対象だったのだ、乗るだなんて考えたこともない。

「…ごめん…乗れない、です…」

謝ってはいるが、反省も後悔もしてませんこの子。

「あと…武器も借りたい、かな…」

遠距離攻撃が出来ない彼女にとっては当然の選択だろう。
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/05/31(土) 23:08:45.36 ID:+NE2wi5qo
>>288

 近未来世界のバイク。
 零士の眼前に現れたのは形状こそ未来的なカタチではあるが、
 概ね想像の範疇に入るカタチのバイクである。

「自動制御機能付き、ターボ付き、銃などのキックや、剣を振る動きにも追従してくれるな。
 ただ、自動制御ゆえか反応にコンマほどのズレがでる場合がある。そこは注意しろ」

>>289

「では私のバイクを出そう。サイドカーに乗るといい。動きは君の指示に従おう」

 イムカのバイクは重装甲が張り巡らされたモンスターバイクだ。この時代のものではない。
 ロックリートの壁に正面からぶつかっても、粉々に粉砕しつつ突破できる強度がある。
 ただし、零士に貸し出されるバイクと異なり、無骨に過ぎる角型の形状である。

「武器ならば何がいい。良く狙わなくても良いモノ、あるいはピンポイントで狙えるものもあるが。
 あとは投擲だな。それなりに重い装備でも積めるが」

【ロケラン的武器、ライフル的武器、投擲武器のどれがお好み?】
 【実際にどんな武器を使うかはお任せします】

 −−−−−−−−−−−−−−−−

【深夜のハイウェイ】

「―――――」

 追跡するパトカーに対して大口径のガトリングガンを乱射する無人兵器。
 車両は文字通り爆散しながら吹き飛び、あちらこちらに破片をばら撒く。

「高速追撃戦だ。まあ、好きにやってみろ」

 噴煙を掻き分けながらサイドカーに澪を載せたイムカのアタックバイクが現れる。
 同時に恐らくは零士のバイクも黒煙の中から現れるのだろう。

【対向車は当然なし。周囲に車両もなし。リミットはあり。
 兵器の回収を狙うカノッサ機関の到着を許せば、一気に泥沼の乱戦だ】

//澪はイムカに指示を出せます。
291 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/31(土) 23:18:51.66 ID:4bUaF7FLo
>>290
特に浪漫主義の変態が作ったバイクという名をした何かではなかったようだ、零士は安堵する。
話を聞く限り実に多機能、接近戦にも問題は無さそうである

「………じゃあ、そろそろ行くか」

バイクに跨る。後は任務開始を待つだけだ。

>>289

「………あぁそうだ、よろしく」

数回か面識のある少女、どうやら味方のようで。
ともかく、挨拶だけはしておく。
292 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/31(土) 23:22:09.38 ID:4bUaF7FLo
/>>291の上に追加します

―――――――そして

さて、任務開始。バイクの調子も良好である。

「…あれか」

目の前に目標が見えてきた、イムカ達も先行しているようである。
黒煙の中から自分も戦線に突入、そのまま真っ直ぐ目標に近づこうと全速力で走る。
293 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/31(土) 23:28:03.18 ID:G4THm+6O0
>>290
「…これ、借りる…」

数瞬の逡巡の後、少女が手に取ったのは小型の苦無(お得な五本セット)。投擲の時点で返す気がないような気もするが気のせいである。

>>291
何度か別の世界で顔を合わせた少年。彼もまたこの依頼を受けていたらしい。

「…ん、よろしく…」

そういえば共闘するのも二度目だなぁ、なんで思いながら挨拶を返す。

【場面転換】
さて、深夜のハイウェイ。風に煽られて少女のフードは既に取れており、獣耳が見えている。

「…うわぁ…」

次々と吹き飛ばされていく車両に思わず声を上げる。まずはあの速さをどうにかするのが先決だろう。
となればまず狙うのはまず…。

「…足、狙うから…!」

周囲に聞こえるよう(彼女なりに)大声で自分の思惑を伝える。
幸い相手には二脚の足がある。片方でも潰せばその機動力は大幅に低下するだろう。

目標の片方の足、その関節にあたる場所を狙い苦無を一本投擲する。
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/05/31(土) 23:41:43.61 ID:+NE2wi5qo
>>292

 真っ直ぐに接近する零士に対して、
 無人兵器は前方に疾駆しながら上半身のみを回転させ、零士の方に向ける。
 人型とはいえ、稼動域まで人に合わせる必要などどこにもないのだ。

『――汚らわしい企業の手先め!』

 侮蔑の言葉と共に腰のガトリングガンが火を噴いて零士を狙う。
 直撃すれば当然即死だが厄介なのは回避したとて弾かれた破片や瓦礫が広がることだ。

【火線が零士に向かって連続して伸びる】
 【大口径ガトリングガン・・・威力はいうまでもない。避けるか防ぐかしなければ死!】
 【瓦礫・・・銃弾により弾ける瓦礫や破片は広範囲に及び、スプラッシュダメージとして零士を襲う】

>>293

「では通常クナイと爆裂クナイ、電撃クナイをそれぞれ用意しよう。有効に使え」

 このフィクサーさんすっごい気前がよかった。

 −−−−−−【場面転換】

 高速戦である。イムカと澪の髪は風でゆれ、背景は後ろにすっ飛んでいく。
 60kmと聞くとそうは早く感じないかもしれないが、戦闘機動を行ないながらとなると話は別だ。

『邪魔だ!!』

 巧みなローラーダッシュとターンピッグによる機動により、
 澪の投げたクナイは局面の装甲に僅かに傷つけるに留まる。中々に厄介だ。

「・・・レーザーロックされた!来るぞ!!」

 イムカからの警告。同時に無人兵器の右肩のランチャーより、
 ミサイルが噴煙を尾として射出。猛烈な勢いでアタックバイクに向かって解き放たれた。

【いつぞやの荒廃世界と異なり、科学全盛のこの世界。信管が劣化しているなどありえないだろう!】
 【ミサイル・・・自動追尾型。接触と同時に爆裂を巻き起こす兵器だ】
 【さらに直撃せずとも側で着弾するだけでもその破壊で充分に被害が予想される】 
295 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/05/31(土) 23:50:11.44 ID:4bUaF7FLo
>>294
「ちっ、土……!」

さながら映画のアクションシーン。ガトリングガンから放たれる銃弾を巧みに避ける。
しかし破片、瓦礫はどうしようもない。なので土の加護を発動、体に岩石を纏う事によって最小限のダメージに抑えようとする。
バイクのスピードは緩めずに、ただひたすらに目標に近づこうとする。
接近が叶えば、こちらのものだ。
296 :澪【獣化】 [sage]:2014/05/31(土) 23:54:24.30 ID:G4THm+6O0
>>294
「…まあ…やっぱり、普通のじゃ駄目だよね…」

通常の苦無では結果は分かりきっていたことだ、切り替え切り替え。

「…って…またあれかぁ…」

イムカからの警告と同時に澪もミサイルを視認。

「…もっと早く!」

今以上のスピードを所望の様子。
山を描くミサイルが着弾するより速くその下をくぐり抜けようという魂胆であり、後ろからミサイルが追いかける形になっても少女には考えがあるようだ。
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/01(日) 00:04:45.87 ID:xkN/g+sNo
>>295

 ハイウェイが文字通り爆砕していく中、速度を速め突破を図る零士。
 距離が縮まるたびに角度の都合スプラッシュダメージの危険はなくなるが、
 同時に弾幕はより濃密になる危険性がある。

【大口径ガトリングガンが轟音と共にさらに火を噴き、濃密な弾幕として彼に襲い掛かるだろう】
 【零士の乗ったバイクは大幅に改造されたカリカリの軍用に匹敵するほどのチューンを施された仕様だ。
  優れた姿勢制御機能もありかなり無茶な動きにも耐えられるだろう】
【これを掻い潜れば、距離判定が更新。至近距離に移行する】

 そして接近する零士を迎撃せんと、無人兵器の腕に取り付けられたレーザーブレードが機動状態となる。

【この時点では振るいこそしていないが、迎撃態勢十分と見ていいだろう】

>>296

「高機動戦で相手の装甲の隙間を狙うのは高度な狙撃能力を要求するからな」

 言いながら澪の指示に従い、さらにアタックバイクを加速させるイムカ。
 急加速による凄まじいGがサイドカーの澪に襲い掛かる。同時に背後で爆発。
 機動変更に間に合わなかったミサイル二発が地面と接触し爆裂したのだ。

【後方より、爆破衝撃の余波と共に狙いの甘い鋭い破片が澪に襲い掛かる】

 そして1発のミサイルがアタックバイクを猛追して追いかけてくる!!

「言っておくが、サイドカーをつけているため方向転換の性能にややペナルティが生じている。
 あのミサイルを奴に叩きつけるためにギリギリで避けるといったことはできないからな!」

 路面より伝わる振動と加速に耐えながら、澪に叫ぶイムカ。

【背景がバターのように溶けているかのような速度域】
 【無人兵器が零士に気を取られていることもありかなり至近までは近づくこともできそうだが?】
【後方には爆発的な勢いで追従するミサイル!!】
298 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/06/01(日) 00:13:28.76 ID:CVqiYKpZo
>>297
土の加護でもさすがにガトリングは防ぎきれるはずもなく、つまり避けるしか選択肢はないわけで。
そして弾幕も濃くなってきた。回避も厳しい。
それでも掻い潜らなければならない、そこで激しい蛇行移動。
右から左、左から右へと激しく、素早く移動してガトリングを躱そうとする。
見るとどうやらレーザーブレードまで搭載しているようだ。
武装を晒せば晒すほど変態度合いも増すとはこれいかに。
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/01(日) 00:18:24.09 ID:xkN/g+sNo
>>298

//回避して反撃って動作までそちらに委ねているので動作追加お願いしますです(進行のレスポンス的にもそのほうが都合よいのです
300 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/01(日) 00:20:44.43 ID:wWW6PwPk0
>>297
【半獣化 発動】

能力を発動させ、Gに耐える。破片が体を傷つけるが意に介さない。

超スピードに背後からのミサイル、更に無人兵器は零士に気を取られている。今が絶好の機会だろう。

「…危ないかもだから、退避して!」

イムカに叫ぶや否や、通常の苦無をミサイルに投げつける。
苦無は後方のミサイルに直撃。それを見届けると同時に少女はサイドカーから前方に飛び出した。
ミサイルの爆発と同時に襲う爆風を背に受け、凄まじい速度で無人兵器に向かって飛ぶ。上手くいけば無人兵器にそのまま取り付けるだろう。
301 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/06/01(日) 00:31:21.00 ID:CVqiYKpZo
>>299
/了解です、では>>298に追加しますです


弾幕を掻い潜った。バイクを自動制御モードに切り替え、紅麟と迅雷を抜く。
そのまま目標の足を狙って両腕を振るう。傷くらいなら付けられるか、果たして――?
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/01(日) 00:41:45.56 ID:xkN/g+sNo
>>298>>301

 死の銃弾を掻い潜る零士。
 近未来バイクの制動は凄まじい角度でバイクを傾ける零士の操縦要求を完璧に満たし、
 まさに蛇の如く水流のごとく動き、銃弾をすり抜けていく。

【零士の操縦要求に完璧にこ応えるバイク。
 レンタルであるが操縦者にこれほどの一体感を与える車両は中々に無いであろう】

 そしてついに至近距離。先ずは零士の二刀が抜き放たれ、
 そのままハンドルを放した彼は刃を振るう。

【強烈な抵抗・・・判定:零士の刀スキルと武器は斬鉄を可能とするか?未満の場合は腕に負担/武器に負担】

 ザクリと装甲が寸断され中身のフレームが露出する。そこを破壊すれば終わりだ。

『やらせん!!』

 しかし無人兵器もさるもの。すぐさま姿勢を安定させ、レーザーブレードを起動。
 紫色の光の刃が周囲の空気を燃焼させつつ、ブゥン!!という独特の振動音と共に振る抜かれる。

【下方の零士に向かって死の光帯が振り下ろされる!!】

>>300

 近未来のクナイの刃は極めて鋭く、ミサイルのカバーを易々と貫通。
 直後、凄まじい熱風と衝撃がばら撒かれ、衝撃波が澪の背中を押す。

「とんだ荒業だな・・・全く!」

 イムカは突然の爆発にアタックバイクの制動に手一杯となる。
 やや加速が減じて、無人戦車と距離を離されてしまう。

【一方、澪は爆裂加速を背に受け止めて、の勢いのまま無人戦車に接近】

 宙空に急速で飛来する物体あり。

『舐めるな、いい的だぞ!!』

 吶喊する澪に向かってレーザーブレードを構える無人兵器。
 しかし零士に振るった直後の刃は振るわれるまで若干のタイムラグがある。

【ヴォン!と勢いよく下段より上昇する紫色のレーザーブレード!】
 【それは熱量の余波だけでも澪の肌をチリチリと焼きつつ、致命的なる一撃を与えんと振るわれる】
303 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/06/01(日) 01:08:11.62 ID:CVqiYKpZo
>>302
「ぐぅっ………!」

斬っているところで腕に強烈な負担、まあ鉄を斬るのだから当然ではあるが。

「………火よ!」

火の加護に切り替え、一気に装甲を切り裂く。
フレームが露出。あれを破壊すれば、ともう一撃加えようとしたところで上を見上げるとレーザーブレードが振るわれていた。
咄嗟に納刀してハンドルを全力で右へ。何とか避けるがかかったGは体に堪えたようで、体が軋みと共に痛む。
304 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/01(日) 01:10:56.20 ID:wWW6PwPk0
>>302
「…やばっ…」

無人兵器への乗り移りは断念。空中でどうにか身をよじってレーザーブレードを回避する。
顔面スレスレを通るレーザーブレードに顔が焼かれるが気にしていられる場合ではない。

「…これなら、どうだっ…!」

そのまま失速しながらも零士によって曝け出されたフレーム目掛けてありったけの苦無を投げつける。
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/01(日) 01:23:23.48 ID:xkN/g+sNo
>>303-304

【零士によって赤熱ブレードと化した刃が装甲を切断する】
 【そして同時に彼に振り下ろされたレーザーブレード】

 ジュワ!と避けた零士がいた地点の路面が沸騰し、蒸発した。
 凄まじい熱量が為せる業であろう。

【そして、次に澪への攻撃。レーザーブレードが跳ね上がる】

 プラズマを固定化したレーザーが澪の顔スレスレを通る、
 路面を泡立たせ、蒸発させるほどの熱量の刃であるが、
 固定は完璧なもので、刃本体と比較してその余波はまだ耐えられる程度だ。

【澪の皮膚がチリチリと焼け、刃に触れた髪は蒸発し、たんぱく質の焦げた嫌な臭いを発する。
 最悪、片方の眼球が熱で爆ぜるかもしれないが、どの程度のダメージだったかは澪次第だろう>ダメージ委任】

 そして零士が切り裂いたフレームに目がけて投擲されるクナイ。
 単分子の刃が耐単分子コーティングされていないフレームの各部に突き刺さり、貫く。

『ぬぅお!?』

 大きく動きをブレさせる無人兵器。その注意を向けるべきは・・・零士!

『やらせん!!』

 さらなる追撃を放つであろう零士に向かって大きく姿勢を崩しながらもレーザーブレードを振るう無人兵器。
 流石に兵器の名を冠するだけはあり、無防備にトドメを喰らわせる趣味など無い!!

「――無茶をする」

 そして、宙空に実質放り出されるカタチとなった澪を
 再び急加速したイムカが腕の筋力アシスト機能を全開にしてどうにか受け止めようとする。

「姿勢を安定させろ!!」

 イムカが手を伸ばす。眼下は凶悪なる路面。
 この速度帯で落下すれば澪は摩り下ろし林檎のようになってしまうかもしれない。
306 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/06/01(日) 01:30:29.14 ID:CVqiYKpZo
>>305
またレーザーブレードが襲ってくる、だが今度は大きく姿勢を崩しながら。
ならば回避は容易、バイクを操って襲いかかるそれを躱し、そして―――

「……トドメだっ!」

止めの一撃、フレーム目掛けて紅麟を振るう、一文字斬りだ。
307 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/01(日) 01:38:52.83 ID:wWW6PwPk0
>>305
匂いで分かった、イムカが接近している事が。
しかし無理にレーザーブレードを躱したためどうしても姿勢が安定しない。このままでは地面に激突するのは避けられないと思われるが…。

「…せいっ!…」

即座に尻尾を曝け出し、思いっきり振り回して体制をどうにか整える。
そのままイムカに受け止められ、サイドカーに下ろされる。

「…痛い…」

髪は一部分が無惨な事になり、皮膚も高熱によって焼け爛れている。能力を発動していたからか、最悪の事態は免れたようだ。
顔は治癒能力によって少しずつ元に戻りつつあるが、髪は残念ながら切るしかない。

「そうだ、トドメ…」

泣き言を言う間もなく事の顛末を見届けようと無人兵器と零士に目を向ける。
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/01(日) 01:46:00.83 ID:xkN/g+sNo
>>306

 ヴォン!!と至近を通過する死の刃。
 零士は見事な動きでコレを回避することに成功!!

 そして、赤熱化ブレードが紅き光を放ち構えられる。

【姿勢を大きく損なった敵、変化した相対速度、むき出しの装甲】
 【そして、バイクという人間の脚ではなしえぬ加速域の力を上乗せした剣戟!!】

 渾身の一文字斬り!それはフレーム内部を誘拐させながら突き進み、
 接続部すらも寸断し、無人兵器の脚部を完全に破壊せしめた!!

『ぐおおおおおおおお!!』

 姿勢を大きく崩し、そのまま火花を散らせて路面に激突する無人兵器。
 多数の破片、装甲板、そして椀部すらも千切り飛ばしながら、無残な姿となってようやく停止した。

>>307

「ッーーー!!」

 人一人受け止めた衝撃に耐えながらもイムカは澪をサイドカーに降ろす。

「おかえり、お嬢さん」

 何とか受け止められた事に密かに安堵の吐息をするイムカ。
 表情はいつも通りの無表情のままであったが。

「後で皮膚再生のクリームも塗ろう。傷跡が残るってはコトだ」

 と、やや場に不釣合いな言葉を口にするイムカであった。

【眼前では澪の放った布石も効を奏し、脚を寸断され、絶望的な転倒と破砕により崩壊する無人兵器が映った】



 −−−−−−−−−−−

>>306-307

【無人兵器を無力化したランナーたちには最後の仕上げが待っている】

 胴体部の装甲を剥せば、内部に銀色の円柱と呼ぶべきコア・ユニットが見えるだろう。
 これがこの兵器の中枢。これを破壊すれば任務完了だ。

『企業の犬め・・・貴様等・・・貴様等・・・外道共ガッ・・・!!』

 恨みと怨嗟の電子音声。無人兵器≠フはずである。が、

「プログラムのバグが発している戯言にすぎん。破壊が任務だ。任務を全うしろ」

 イムカは慄然と、ランナー達にミッションの達成を促す。

『帰る・・・私は帰るんダ・・・』

 ギギギ・・・と軋む腕を動かし抵抗を試みようとする無人兵器。
 しかし、その腕は既に損傷し軋んだ音を立てるばかり。
309 :有川零士【神羅抜刀】>>167 :2014/06/01(日) 01:55:56.84 ID:CVqiYKpZo
>>308

「……往生際が悪いよ、お前」

バイクを止めてやれやれ、と言わんばかりに。
バイクから降りて目標に歩み寄る。

「火、これでお終いだ」

火の加護を発動、サクリと装甲を切り裂けば見えるのは銀色の円柱――コア・ユニットだ。

「…知らないな、俺はただお前が街で暴れているから止めたまでだ」

そう言って紅麟をコア・ユニット目掛けて突き立てようとする
310 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/01(日) 02:01:23.89 ID:wWW6PwPk0
>>308-309
「…これくらいなら、そのうち治るから大丈夫…」

ある程度治ったところで能力を解除。
あとは数時間すれば普段の治癒力で完治できるだろう。

「…終わった…?」

もはや芸術と呼べる崩壊を見て呟く。さすがにここからの反撃はないと信じたいところだ。

さて、後は仕上げだけだ。といっても既に残骸の近くにいた零士が終わらせるのだろうが。
無人兵器の言葉は少し離れている澪にも届いているが、少女は動じない。とどめを刺さんとする零士を眺めているだけだ。
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/01(日) 02:06:55.42 ID:xkN/g+sNo
>>309

 ジュウ・・・と軽い抵抗と共に銀色の筒とその内部の電脳が焼き払われる。
 もっとも、電脳が搭載sれていたなど知る由もあるまいが。

【零士の振る舞いは当然かつ重要なものだ。任務を引き受けたからにはプロとして振舞わねばならない。
 そうでなければ、信用を失いすぐに背中にナイフの気配を感じることになる。因果応報】

「二人ともご苦労だったな。任務達成だ」

 もうずっと後方・・・この無人兵器が破壊せしめた大破したパトカーの群れが炎上し燃えている。
 多数の殉職者が出ただろう。何があったか、どのような始まり≠ェあったかは別として、
 この無人兵器が言い逃れなく殺人マシーンであったことは議論の余地は無い。

【遠方よりヘリが迫っているのが見える。カノッサのマーク】
 【が、やがてはUターンし消えていく。最早、回収目標は破壊されたのだと察したのであろう】

「よし、目標は達成したこれより帰還する」

 イムカはアタックバイクをウィリーさせると急加速。すぐさま零士と澪をと共に現場を後にした。
 残るは破壊と残骸、そして無情のみ。これが企業間闘争。そしてこれがランナーの仕事なのだ。

【おしまい】

//これにて終了です。お二人ともお付き合いありがとーございましたっす!ノシ
312 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/01(日) 02:13:29.33 ID:CVqiYKpZo
>>311

「…………はぁ」
「本当に、やれやれだ……」

誰に言うでもなく、帰還途中のバイクでそう呟く。
企業がどうだのこうだの、そんなのは関係ないのだ。
事実としてアレは人を大量に殺した……それに間違いはないのだから。
破壊されて然るべきだと、そう思う。

「あぁ、そうだ……ありがとう、助かった」

澪に礼を言う。ダジャレではない。

さてさて、しばらくこれで平和になれば良いのだが……そう、零士は心の底から思った。
/ありがとうございました!
313 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/01(日) 02:18:31.84 ID:wWW6PwPk0
>>311-312
「…疲れた、早く帰ろ…」

依頼の完了を見届け、ほっと一息。
どれだけ犠牲者が出ようと興味はない。少女にとって重要なのは『仲間』が無事かという点のみなのだから。

「…気にしなくていいよ…」

零士の礼に軽く答える。むしろお礼を言いたいのは此方の方だが、ここは敢えて黙っておく。こういうのは素直に受け取る方が吉だ。

サイドカーの背もたれに背中を預け、目を閉じる。耳も尻尾も隠すのを忘れているが今はどうでもいい。とにかく早く疲れを取りたかった。

数分後、帰路に着くサイドカーには寝息を立てる少女がいた。

//お疲れ様でしたー!
314 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/01(日) 12:01:59.38 ID:xkN/g+sNo
【FT第8艦隊旗艦ワールシュタット(】

(豊かな世界だ)

 イムカ・グリムナーがこの世界に降り立った時に第一印象はこうだった。
 比較的、進んだテクノロジー、そして娯楽も一定以上の水準を満たしている。
 民間向けモールを進むイムカも艦内の家族連れなどが笑みを浮べて散策している様子を見て取る。

【暗黒の遠未来にこのような光景は無い。戦争しか残らなかった世界にこのような風景は存在しない】
 【//この艦は宇宙艦という認識でOK?】

(可能ならデータベースにハッキングでもして情報入手したいところだが・・・少し難しいか?)

 そのような事を考えながら腕を組むイムカはノースリーブのカッターシャツにスラックスというラフな格好。
 透き通る白い肌に金糸の髪。適度に鍛えられた身体のライン。そしてそのバストは豊満であった。

(・・・しかし何故に待ちゆく連中はこちらをチラチラみてくるのだ)

 まさか監視されているのでは?といぶかしむイムカ。
 単純に自分の容姿が目立っているだけという自覚症状は皆無である。

【ついでに傍にいるサーボスカルがとんでもなく目立つ。ナンパ師を寄せ付けない好作用もあるにはあったが】
315 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/06/01(日) 12:18:16.46 ID:uFDLnRob0
>>314
【第8艦隊旗艦ワールシュタット。それはIASCでも最大規模を誇る歩兵輸送艦隊の火力を担う超巨大航宙戦艦だ】
【分かりやすく言えば宇宙船。それも馬鹿げた大きさの主砲を備えている】

【モールとして解放されているのは居住区画の一部だ。機密情報の入手などはそれほど容易ではないだろう】
【無論、一般立ち入りが禁止されている区域へと足を踏み入れればそれも容易だろうが】

………あ…アレは…ひょっとして…?

【歩哨として禁止区画のパトロールへと赴いていたジョシュア、任務が終わり戻ってくればある女性の姿が目に入る】
【それは自分がこの世界で最も尊敬している人物と言っても過言ではない女性政治将校】

【ワールシュタットの艦長に比べてもその尊敬度は幾分か上だ。というよりジョシュアが個人的に艦長の事を好んでいないだけなのだが】

…コミッサー・グリムナー!お久しぶりです…!!

【すぐさまジョシュアは後ろから声を掛ける。ただゴツいレールガンを背中に背負ったアサルトアーマーの男が一般(?)女性に声を掛けるのは些か目立ち過ぎる】
【なのでジョシュアは装備を解除しようと首のチョーカーに手を当て、スイッチを押す】

【すると身体を覆っていたアサルトアーマーは光の粒子となって消え、変わりに普段着、チャコールのシャツにグレーのカーディガン、そしてタイトなカーゴパンツへと変貌を遂げる】

【振り返れば「へへ」と、人懐っこい笑みを浮かべる普段通りのジョシュアがそこには居た】
316 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/01(日) 12:29:52.94 ID:xkN/g+sNo
>>315

「んっ?ああ、君か。久しいな。君もこの艦・・・いや」

 唐突な再会であったがイムカは常と同様に無表情なままで声音も平坦だ。
 いや、些か以上にはおどろいているのだこれでも。単に表に出ないだけで。

「武装をして出てきていたな。しかし、周りの反応から・・・文明レベル・・・ああ」

 何事か考え込んだ後、得心がいったと掌にポンと握った手を置く。
 仕草が時折、妙に古風なのは個性である。

「ここは君の所属艦か。君との接触で世界線が結ばれたらしい」

 そう考えた後、ジョシュアの上から下を見て、

「ふむ、それではエスコートを頼もうか。色々と聞きたいことが出来た。落ち着ける場所があればいいのだが?」

 僅かな微笑をジョシュアに向けて誘いをするイムカ。
 普段、鉄火面・無表情なだけにかなりレアである。
317 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/06/01(日) 12:45:23.71 ID:uFDLnRob0
>>316
………あぁ、レールガン…見られてしまいましたか…?
なるべく普段通りに…と思ったのですが…へへ、これでは意味がありませんね…

【サーボスカルもある状況下でイムカの目を盗むのは不可能に等しいだろう、ジョシュアは今更ながらにそれを痛感した】
【そうして柔らかな笑みを浮かべ、こう告げる】

そうです、ここ、ワールシュタットはオレの母艦です

【ジョシュアの母艦はここ、ワールシュタット。そしてワールシュタットが所属するのはIASC】
【IASCといえば新興企業にして既に大手の市場に食い込みつつあるPMSCs界のダークホースだ】
【そして、その株の過半数は「29世紀のカノッサ機関」が握っている】

OSAT(軌道降下強襲兵)…名前程度なら聞いたこともお有りだと思いますが…自分は…
っ………!!い、Yes,ma'am……!!

【普段見せないイムカの柔らかな表情、そしてあの微笑み】
【ジョシュアはその表情を見て驚き、プライベートにも関わらずつい形式ばった了承を行ってしまう】
【それ程までにジョシュアは緊張でガチガチなのだ。変な汗をかきながら「こちらへ」とエスコートを開始する】
318 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/01(日) 12:47:19.82 ID:/wXiJvHr0
カラカラカラ

シュー

「♪〜」
何か壁際で男がアートを施していますが 気にしないで どうぞ
319 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/01(日) 13:00:28.05 ID:xkN/g+sNo
>>317

『・・・・・・・・・』

 サーボスカルはいつも通りに言葉も発さず(そのような機能は無い)、
 ただイムカの後を追従するばかり。しかし、それでも常に探査は怠らない。
 特に身体機能強化にサイバネティクスが普遍化しているかなどは文化を知る上で一つの指針になりえる。

【文明的/倫理的にこの艦の住人等等はサイバネティクスによる機能強化≠日常的に受けいれているか?】
 【負傷の代替にもなりえる軍人は別として日常的な置換が当たり前になっているかどうかは重要である】

「そうか。君の艦か。なるほどな」

 少なくとも私人としては情緒豊かなジョシュアを見ながら得心したというところ。

「・・・ODST(Orbital Drop Shock Troopers(オービタル・ドロップ・ショック・トルーパーズ))みたいなものか」

 イムカの世界では多くは戦闘者(アステルタス)が担う任務である。
 ドロップポッドより炎を尾として降下する様は、ヘル・ジャンパー(地獄へと飛ぶ者)、死の天使とも称される。

「なるほどな・・・ん?君は何故固まっている」

 そして何故かカッチンコチンになってしまったジョシュアに疑問を持つイムカ。
 すでに表情はいつもの無表情に戻ってしまっている。そして、

「まあいい。ああ、君のセンスが問われているからな。よろしく頼む」

 そしてエスコートにさりげなくプレッシャーを加えるのを忘れないのであった。意図はないが酷い話である。
320 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/01(日) 13:04:43.11 ID:xkN/g+sNo
//ちょいとメシタイムなので返信おくれるです
321 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/06/01(日) 13:18:55.79 ID:uFDLnRob0
>>319
【付近の民間人をスキャンしてみれば分かる話だと思うが、まったくインプラントや電脳化は見受けられない】
【しかしジョシュアや兵士達の体液内からは無数のナノマシン反応。これの意味する所はこうだ】

【29世紀からやってきたのはジョシュア達IASCの軍人のみ。それもIASC第8艦隊の一部のみだ】
【それを「現代」に最も近い街に停泊させ、IASC本社を設置するビルを建設し、活動を行っている】

【そしてIASCの民間雇用スタッフも21世紀の人間だ。言うなれば未来のテクノロジーを持ってきた少数の人間が「現代」の人間をスタッフとして組み込み、会社を設立しているのだ】
【といってもこの巨大な艦のスタッフ数は相当なもので、世界線移動を行った29世紀の人間の数は軽く3万人に及ぶのだが】

………ODST?やだなぁ…あれは漫画の中だけの部隊じゃないですか…
現実の世界でヘルジャンパーって呼ばれてるのは俺達ですよ…?ははは…

【少なくともジョシュアの時代には謎の環状惑星や銀河中の知的生命体を滅ぼす巨大兵器なんてものはない】
【もしそんな物が存在していたのならこれほど文明的で豊かな生活は送れていないだろう】

………つ、着きました…ここです

【辿り着いたのは艦最上部の清潔感溢れる無人のラウンジ。天空から地上を見渡せ、艦の上面甲板も一望出来る絶好のスポットだ】
【ここは本来民間人が立ち入る事は出来ない。一般の兵卒や士官もだ。近くの端末からは機密情報にもアクセス出来る】
【最先任上級曹長(マスターチーフ)というのはそれなりに偉い立場なようで…?】

【ところでエスコート中、何処からかスプレーの音が聞こえたが、もしジョシュアがイムカと出会っていなければそのスプレーの音の方向にレールガンの銃口が向いていたのは確実だろう】

//了解です〜


322 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/01(日) 15:17:14.37 ID:xkN/g+sNo
>>321

「ナノマシン・・・か」

 意外に思えるかもしれないがイムカの世界にナノマシン技術は存在しない。
 銀河帝国の栄光ある歴史に傷をつけた汚濁。かの背教の時代に数多くのテクノロジーが失われた。
 その他、いくつかの危険性の発見と、宗教的理由も組み合わさりナノマシン技術は根絶されたのだ。

(ロストテクノロジーだな。技術局が知れば狂喜するかもしれないが)

【銀河帝国はあまりにも長すぎる歴史ゆえに断片的となった、あるいは忘却された技術も数多い】

「まあ、強襲降下部隊の略称が異なるのは当然だろうな」

 言いながら案内されたラウンジより街を一望する。
 そのパノラマは絶景で、ジョシュアのセンスを密かに評価するイムカだった。

「ふむ、中々いいところに案内してくれたな。炭酸水はあるか」

 スパークリングウォーターという味もそっけもない微妙にシブい注文をしながら、
 イムカは擬装ユーザーとして一般ネットワークにアクセスする。
 ここの端末でバカ正直に軍用アクセスを行なうのは憚られたし、チェックもされるであろうと見越してだ。

【と、ここで・・・】

「・・・おや、君の顔が出ているぞ。戦闘演習、エキシビジョン?」

 なんと、ここで以前のビィと行なったエキシビジョンの記録を見つけてしまうイムカ。
 その結果まで読み勧めてしまえばどーなるだろうか!?
323 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/06/01(日) 15:38:45.78 ID:uFDLnRob0
>>322
……どうかされましたか?コミッサー…?

【きょとんとした表情を浮かべるジョシュア。イムカの腹の内までは探れていないらしい】
【そしてイムカの言葉にジョシュアは眉を顰める】

…「ODST」が本当に存在する次元も…ある、と…?

【そうやってイムカの言葉の真意を汲み取ろうとするのも束の間、イムカからの例によってジョシュアの頬は自然に弛んだ】

【イムカの注文通りに炭酸水を二つ、手元のタブレットで注文する】
【そうすればウェイトレスがグラスとライムを二つ、そして氷点下の状態でボトルに保存されている炭酸水を運んで来るだろう】

【氷点下にも関わらず炭酸水が凍っていないのは純粋な「水」ではなく何かの「水溶液」だからなのだろう】
【溶けているのが何なのかは分かりかねるが、それも29世紀の人間が清涼飲料水を楽しむ為に振り絞った知恵の一つだ】

………どうぞ
…コミッサー、ライムは?

【ジョシュアはグラスに炭酸水を注ぐ。心地良い炭酸の弾ける音に微かな飛沫の清涼感、そしてボトルの口からは冷気が溢れ、より一層清涼感を際立たせた】

【ジョシュアは自分のグラスにライムを絞って果汁を落とし、くるくるとマドラーでかき混ぜる。所謂トニックウォーターだ】
【そうしてもう一つのカットされたライムを見て、イムカにライムは要るかと聞いた】
【頷けばジョシュアはイムカの水にもライムの雫を落とすだろう】

………こ、コミッサー、それは止めた方が…

【良く見ればアーカイヴの見出しは『ワールシュタットで発生したシールド事故の一部始終がリーク、兵士死傷か』とされている】
【動画を再生すれば空撮でジョシュアがマッハで迫る巨大な氷解にぷちっと押し潰され、真っ赤な水溜りに沈む所が修正無しでターミナルに流されることだろう】
324 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/01(日) 15:49:01.50 ID:xkN/g+sNo
>>323

「いや、何でもないよ」

 ポーカーフェイスのまま、ジョシュアの問いを流すイムカ。
 時代が進むことが必ずしもテクノロジーの全てを推し進めるとか限らないと再認識したところだ。
 過ぎ行く時代が長すぎるとどうしても劣化もすれば途絶もするのだろう。

「ああ、存在はするな。最も・・・ん、すまないな。ライムも貰おう。栄養がある」

 キンキンに冷えた炭酸水を受け取るイムカ。
 味や香りよりも栄養という言葉を出してしまうところからしいといえばらしかった。

【ジョシュアの一連の手つきをチェック。慣れたものなのだろうか?】

 と、ここでエキシビジョンがターミナルに表示。
 なんだか戦闘馴れしてなさげな術者に、それにイラついていた様子のジョシュア。
 そして、急な反撃とシールド事故でぷちっと哀れな状況に。

「・・・・・・・・・」

 イムカは無表情なままである。そして無表情なまま、無感情な視線を・・・
 何だか目の前の炭酸水と同じくらいつめたーい目線を向けてくる。

「曹長、言い訳を聞こうか」 
325 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/06/01(日) 15:58:51.16 ID:uFDLnRob0
>>324
……そうですか…

【イムカのがふいと顔を背けるのを見ているだけのジョシュア。彼女は沈黙を愛する人種なのだろうか?と】
【そんな彼女の様子を見ているだけでジョシュアも不思議と楽しい気持ちにはなっていたのだが…当の本人がそれを自覚することは無かった】

……まさか…フラッドも……
あ、はい…それでは失礼して…

【その話を聞くなり青ざめながら問い掛けるジョシュア。若干まだ血の気の引いた顔でイムカの水を受け取る】
【そうして黙々とトニックウォーターを作る。慣れた手つきだ。過去にバーテンのバイトでもしていたのだろうか】

………はい、コミッサー…自分は死傷しておりません

【たじろぎつつも即座に言い訳。もし平手打ちが飛んできたのならばその言葉さえ言わせて貰えないだろう】
326 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/01(日) 16:13:33.95 ID:xkN/g+sNo
>>325

 ちなみにイムカは別に沈黙を愛しているわけではない。
 ただ、規範が彼女を育んだ結果、こうなったというだけにすぎない。

「フラッド?新手の異星種(ゼノ)か?まあいい」

 少なくともそういった寄生生物は存在・・・似たようなのがいるがそれは割愛とする。

「ヘルジャンパーは戦場の花形だよ。そこには疑問の余地はない。
 私も何度も救われた口でな。・・・上手いな」

 慣れた手つきで作られたトニックウォーターを受け取り、口に運ぶイムカ。
 水分が身体に染み渡るのを感じる。このような平穏は極めて希少であった。
 が、この後で見るは実に不甲斐ない映像である。

「・・・相手はサイカーだ。どのような手段を持つか解り辛い。油断はもっての他だな。
 実戦であれば即死は免れんよ。・・・体験としては悪くない。訓練メニューを見直し、精神も再訓練しておけ」

 平手打ちはしない。訓練兵でもあるまいし、その段階はジョシュアは過ぎているように思う。
 だから後は、彼自身の感得しかないとイムカは考えた。ジョシュアがイムカの部下であったらまた反応も違ったろうが。

「しかし、名誉は損なわれたな。挽回しておくように」

 チクッと釘を刺すにも忘れないようであった。

【ここでトニックウォーターを再び口にしてから顔をジョシュアに向ける】

「この艦にはテクノロジーがある。しかし何故社会に溶け込もうとする。
 艦そのものは修正力により、別の世界に移動はできないのか?」

 イムカの疑問はそこだ。戦力を持った艦。修正力を突破し一定以下のテクノロジー世界に赴ければ、
 それこそ神の如く君臨できたはずだ。資源を徴収し、奴隷を従え、戦力を増強し、覇を唱える。
 見たところ、データコデックスの類が散逸しているようにも見えず生産設備もありそうだ。

「多世界漂流が出来るのは君だけか?」

 これは単純に興味からの質問である。特に意図はない。
327 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/06/01(日) 16:40:08.94 ID:uFDLnRob0
>>326
………フラッドを知らない…?…
はぁっ…良かった…あれは…あれだけはこの世に居ちゃいけない…

【ジョシュアにとってイムカの一言は「重い」。たとえそれがどれだけ短い言葉であろうと】
【寧ろ一言だからこそ重みが増すのだろう。ジョシュアはイムカの答えを聞き、心の底から安堵した】

……花形…
確かにヘルジャンパーは阻止不能の展開手段を持つ最強の陸上戦力です…ですが最近は異能力や魔法に淘汰されつつある…
たった一人の異能者に数千人の兵士が蹴散らされた例だってあるんだ、【ソルダート・フトゥーロ】である俺達だって、いつまでもつか…

【兵士というのは異能者や魔導にとって脆弱な存在でしかない。つまるところはやられ役だ】
【IASCは圧倒的なテクノロジーを以ってそれを覆そうとした。しかしそれも叶わなかったのだ】
【結局の所パワーバランスは依然 通常兵器<IASCのテクノロジー<異能力or魔導力 だ。根底から覆せてはいない】

………あ…
あ、ありがとう……イムカ…いや、コミッサー…

【それを痛いほど知っているジョシュアは精神的に追い込まれていた。それでも】
【それでも「上手いな」というイムカの一言でジョシュアは】
【何処か、救われる気がしたのだ】

……はい…………はい。今回は…自分の慢心が引き起こした結果です。
シールド事故だって、臨戦態勢を継続していれば片脚を巻き込まれる程度で済んだ筈だ…

は、はい………くぅぅ…

【イムカの刺す釘はジョシュアにとって最も痛い場所を突いたようだ。がくりと項垂れて机に額を突く】
【しかしページを読み進めればコメント欄に意外な意見が書き込んである事に気付くだろう】

・この兵士は死傷って書いてあるけど、さっきモール普通に生きてたよ。落書き犯を追いかけてたのを見た
・生きてるの?だとしたらゾンビ地味た耐久力だけど
・IASCの死者数が未だにゼロなのはこういうことか。納得したよ

【どうやらIASCの兵士がゴキブリ並みの生命力であることは周知されているようだ。意外にも事故はプラスの評価も生み出していたのだ】

………それは…

【イムカの質問は核心に触れるものだった。実はIASCの艦はスリップスペース航行が可能であれ、多次元航行能力を有していないのだ】
【故に艦隊の一部が巻き込まれる形で『新世界』に来訪者として統合され、現在のような形となっているのだ】
【そして船のサイズは数kmに及ぶ。そんな物を転移させられる技術はこの世界には無い】
【という訳でジョシュア達はこの世界に留まる事を余儀無くされているという事をジョシュアはイムカへと説明する】

………それに関してはこちらをどうぞ

【ジョシュアはターミナルを操作し、軍事データベースへとアクセスする。レベル2。準最重要機密の階層へアクセスするとあるデータを開いた】
【それは他ならぬ彼、ジョシュア・アーリントンの個人ファイルだ】
328 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/01(日) 17:06:17.62 ID:xkN/g+sNo
>>327

 創作に疎いイムカは結局ジョシュアの言うフラッドとやらは解らなかった。
 ちなみに寄生型の生物は銀河帝国の長いの中で何度か現れ、
 惑星ごと浄化と相成った事例も存在している。

【だから歪曲的にせよ爆発的に増殖する寄生体に対するジョシュアの懸念は正しいのだ】

「・・・サイカーは強力だがどうにもならんほどではないよ。この辺はやや勝手が違うのかもしれないがな。
 ヘルジャンパーが淘汰されるなど、あまり想像もつかないが」

 ここはジョシュアの言うサイカーの強さが異常なのか対抗手段に乏しいのか、
 それとも、暗黒の遠未来の方が勝手が違うのか。この時点ではイムカには判別はつかない。

「連中とて脳を破壊すれば死ぬ。殺せることに変わりがないならやれるはずなのだがな」

 実にスパルタンな論調である。もちろん、過小評価しているわけではない。
 戦車を完膚なきまでに粉砕するサイカーもいた。破壊的な滅びをもたらされ魂ごと消滅した小隊もいた。

【単純なパワーバランスこそジョシュアと変わらず一般兵士<サイカーである】
 【しかし、精鋭部隊=サイカーには持っていける。そして戦闘者>サイカーだ】
【この辺は世界の隔たりもあり、恐らくは齟齬が生じるであろうから論ずるのは難しい】
 【もっとも、イムカ自身にサイカーの素養があるという自覚がないのである意味では滑稽でもあった】

 と、まあこれはこれとして今はエキシビジョンの話に移ろう。

「君は時に拙速になりすぎるな。巧遅に勝るとはいえ戦局は・・・フム、ゴキブリ並。死傷者ゼロ。
 ・・・しぶといのは得がたい資質だ。大切にしろ」

 しぶとく生き残る資質というのはいい。それは鉄と生命の意味無き損耗の最中でもく戦えるからだ。

【そしてワールシュタットの話に移ったがやはり艦ごとの世界移動は無理とのこと】
【これは惜しい。これさえ確かめられれば、惑星一つを容易く灰燼せしめる宇宙戦艦の移動を可能としたかもしれない】

「と、なると惑星ひとつを敵に回すよりは落ち着く方を選ぶか。なるほどな」

 そうして、ジョシュア自身のアクセスデータを参照する。
 部外者の機密の閲覧、かなり危ない橋であるが、まあ、ジョシュアがどうにかするだろう。

【ジョシュア・アーリントンのファイルに目を通す】
329 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/06/01(日) 17:33:14.64 ID:uFDLnRob0
>>328
…俺は……俺はサイカーが…異能力が全てのヒエラルキーの頂点に君臨していた世界からやってきた人間です…
…だからサイカーがどれだけ恐ろしいのかを知っている…

【大切な人を何度も。何度も何度も異能者達に奪われた。それを経て異能者達へ圧倒的な恐怖と怒りをこの胸に秘めている】
【それを吐き出したジョシュアはふと我に返ったように「すみません」と謝罪し、トニックウォーターを飲み干した】

〜〜〜〜〜っ…!!

【喉に走る激痛を堪え、なんとか平生のジョシュア・アーリントンを保つ】
【そうして話題はジョシュアのパーソナルファイルのことへと移った】

……このファイルの…

【そこにはジョシュアの兵士としての適性が一つ一つ記載してあった。いや、それだけではない】
【本来なら人権侵害で訴えられるような質問の内容の克明に刻まれている。それはジョシュアが「人」ではなく「備品」として扱われているからなのだろうか】

……ここです

【高いコールドスリープ適性、導入剤アレルギー発生無し。スーツ及びナノマシン適合率91%】
【成る程最先任上級曹長に任命されるだけの素養は認められる】
【だが違う。ジョシュアが差したのはここだ】

【『装備及び設備無しでの世界線移動に成功』】

【つまりジョシュアはかつて何も特殊な機材や装備を用いずに世界線を超えたということだ】
【そしてもう一つ、ジョシュアが差したのは彼の経歴だ。経歴欄には本人の報告に基づいた誕生から死没までのほぼ全ての出来事が記録される】
【ここで目を引くのはジョシュアがOSATに入隊した『西暦2828年5月21日』の記録よりも『一つ』前の記録】
【その記録の日付は【『西暦2014年5月13日』となっている】
330 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/01(日) 17:47:54.57 ID:xkN/g+sNo
>>329

「・・・・・・・・・」

 イムカはジョシュアの様子と言葉からある程度を察した。
 そして、それはジョシュアの恐らくは柔らかい箇所を無闇に突いてしまったことも。

「・・・すまない」

 表情を変えないまま、こう口にするだけだった。
 これ以上踏み込むには若さが足りず、無関心を決め込むには老いていなかった。
 だから、話題が次に移ったのはお互いにとってよかったのだろう。

 −−−−−−−

「・・・・・・・・・」

 人権侵害や備品扱いについては正直どうでもよかった。
 というより、兵士とはそういうものだという暗黒の遠未来の規範は感傷の入り込む余地を与えなかった。
 精々が、よく強化されている、という印象だ。

「ふむ。コールドスリープアレルギーなどは無し。適合率も優良か」

 全体的に質が高い。階級に見合った資質と能力の兵士。

「なるほど。漂流者は君だけというわけだ。条件がわからぬ以上、・・・いや」

 よく拙速に解剖などされずに済んだものだと思った。そして、次に記録に目をやって、

「なるほど。800歳以上か。それにしては外観が若すぎるが」

 と、ここで明後日の方向に理解してしまった。
 長命種なのか、後天的に遺伝子を変換したのか、コールドスリープでぐーぐー寝ていたのかは知らないが。
331 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/06/01(日) 18:22:27.20 ID:uFDLnRob0
>>330
体質的にイレギュラーのせいか凡ゆる適性が高めに整ってます。これでも無強化なんですよ?

【自慢げにジョシュアはそう言う。その表情からはやはり幼さが見て取れた。数々の敗北もその幼さが原因だ。イムカとジョシュアの、そこが対極なのだろうか】
【それは置いておき、ジョシュアは所謂オーガニック兵士とのことだ。ナノマシンを投与されている時点でそれは無いが】

………自分は21です、コミッサー

【即座に訂正。もし本当に800歳ならばイムカ達の種族でも高翌齢の部類に入るだろうに】
【そうしてジョシュアはターミナルの記録を指差しながら説明を始める】

この記録が意味するところは自分が世界線を超えたというもの、即ち………俺は世界線を超え、29世紀にやって来たという事です
…俺は…俺は能力者達が支配し、それ以外の戦力が一方的に淘汰される世界で軍人として…蹂躙されながら兵役を果たしていたんです…
無残に……無様に……!

【そう言い放ち、イムカの眼を真っ直ぐに見据える。その眼はイムカの反応を伺っているかのような、そんな怯えた眼だった】
332 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/01(日) 18:46:47.97 ID:xkN/g+sNo
>>331

「ナノマシンを投与していて無強化もあるまい。まあ最小限としておくか?」

 至極もっともと自分で思える感想を口にするイムカ。
 まあ、確かにナノマシンによる強化は肉体拡張としては極めて浅く、
 ある意味で、生身のエッセンスを損なわないという意味では確かにオーガニックではあった。

【ふと、イムカは自分を鑑みてみる】

「・・・・・・・・・」

【そして深く考えないようにした。臓器や心臓や肺や神経細胞がちょっと多いだけだ】

「21歳、計算が合わんな」

 結局よく解らんと首を傾げるイムカ。時折、変なボケをすると思うかもしれないが、 
 イムカ自身はいつも真剣です。本当です。

「なるほど、一度のジャンプで半固定が行なわれたのか。戦乱に放り込まれたというわけだ」

 ふと、目を伏せてそして、ジョシュアを見る。怯えた眼とは対照的にイムカの瞳は鋭いアメジスト虹彩そのままだ。

「慰めの言葉も言えればいいのだろうがな。すまないが私にはその能力も資格もない。
 当たり前・・・君にとっては違うのだろう。・・・私にとっては当たり前≠ネのだ。・・・それ以外が言えん」

 暗黒の遠未来。人類は滅亡の際に立たされ、銀河は敵で満ち溢れている。
 皇帝の大征服が頓挫して以来、銀河は永久に呪われた。以後数千世紀、戦い続ける以外に生存の術はない。
 兵の淘汰ですらそうだ。高級士官の戦功、極めて局地的な武功のために容易く数百万の生命が投入される。
 そのような世界で生きてきた政治将校にとって、ジョシュアの怯えに共感する能力はなかった。

「私に解るのは・・・戦い続ける者に無様な者など存在し得ない。それだけだ」

 自分に共感する術が無いと自覚しているからこそ、イムカは自らの確信のみを口にした。
 慰めは意味がない。中身もないだろうから。軟弱者と罵る。戦い続けた者にそれを言うのは論外だ。
 そして、後は、彼の男としての矜持の問題もある。

「・・・酷い顔だぞ。洗ってこい。男はやせ我慢が美徳なのだろう。
 女がそれを見るのは嬉しくもあるが、ゆえに男の尊厳を守ってやらねば立つ瀬がない」
333 :[ジョシュア・アーリントン] >>152【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2014/06/01(日) 19:20:52.20 ID:uFDLnRob0
>>332
これが無いと降下の時、衝撃で死ぬこともありますからね…
スパルタンIIとかアメコミに出て来る兵士みたいに、網膜を反転〜、とか骨にカーボンを移植〜、とかするよりはマシでしょう?

【体液中にナノマシンを混ぜ、緩衝撃剤及び肉体破損箇所の修復を行う。それは兵士として当たり前のような行為だ】
【人工心肺やCNT筋繊維の移植に比べればごく普遍的なものだろう】


……………っ

【イムカの鋭い眼。射抜くようにジョシュアを見つめて来るそれは彼の心の奥底を掴む】
【ジョシュアは臓物を掴まれたような顔で萎縮した。兵士らしくもない怯えようだ】

【彼の中には異能力に対するコンプレックスのようなものが少なからずあった】
【こちらがどれだけもがけど、どれだけ抗えど一方的にこちらの兵士を、兵器を屠り、蹴散らし、蹂躙する】
【そんな異能力をジョシュアは心の底から恐怖し、遠ざけ、逃げてきたのだ】
【だがそれももう出来ない。未熟さと幼さを持ちつつも戦場に駆り出されることを余儀なくされた未来兵士(ソルダート・フトゥーロ)として】
【彼は異能力と向き合わなくてはならないのだ】

……すみません、コミッサー・グリムナー

【そう言い残して立ち上がる。ジョシュアは何処かへと消え、帰ってくる頃にはその頭はびしょ濡れだった】
【本当に顔を洗って来たのだろう。跳ねた髪の先端から雫が肩へと落ちる】

………呑みましょう。呑んで…嫌な事は忘れましょう…

【再び席に座ればタブレット端末でジン・トニックを注文し、届いたそれを一口に飲み干した】
【スライスされたライムを指先で弄びながらもう一杯、そうして酔いの中へと浸ってゆくのだ】

【ジョシュアは普段酒は飲まない。それなのにこの飲みっぷりはどこか自棄に似たものが伺える】
【ちなみにジョシュアは泣き上戸だ。ある程度酔えば心中を吐露しながらめそめそしくしくとイムカに泣きつき始めるだろう】

【そんなジョシュアの机に置かれたの端末には2件の着信履歴。それはカノッサ機関の重要人物からのものだった】

//今回はここまでですかね、ロールありがとうございました!またいつか〜
334 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/01(日) 19:32:09.21 ID:xkN/g+sNo
>>333

「ああ、付き合おう」

 そしてイムカはジョシュアを邪険に扱うことはなく、
 このアルコールで流し込む行為に付き合うことにした。

【正式の上官ではないがそれでもそれくらいの面倒見は発揮していい。そう思えたからだ】

 イムカは酒に強い。というより酔いは片っ端から魚卵腎臓が中和してしまうからなのだが。
 まあ、この後は泣き上戸を発揮し始めたジョシュアを今度こそ軟弱者とバシバシ叩くことなるのだろうが。

【イムカはこの段階ではまだ知りえなかった。カノッサ機関とこの艦の関わりを】

//そいでは乙すーノシ
335 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 19:35:08.63 ID:3anSdgtJo
荒野フィールド
この世界は衰退した人類と、極めて狂暴に進化した虫達が巣くっている。


「[ピーーー]ことは好きじゃないがな――。」


男は一匹のサンドワームと対峙していた。
黒髪にがっちりとした体躯であり尚且つ無駄のない肉付き。
迷彩柄のパンツに白いタンクトップ。首もとには長いマフラーをまき。
その背には、重々とした大剣――。


「こいつらに意思はない。情というものがない。」
「あるのは生きるか死ぬか、随分と分かりやすい戦う目的だ。」
「結果殺しても、罪悪感は薄い。」

「――いい修行になるな。」


地中から涌き出たサンドワームの腹部を、その大剣で凪ぎ払う。
吹き出る返り血を拭いながら、荒廃した文明の足跡を背景に。
生きている人間を探していた。
336 :Type.D-7 [sage ]:2014/06/01(日) 19:54:53.61 ID:dQYiR3Rwo
>>335
(入ってだいじょーぶですか?
337 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 19:56:54.46 ID:3anSdgtJo
>>336
OKです!
338 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 20:10:34.12 ID:dQYiR3Rwo
>>335
そのまま探して進んでいくと、遠目には岩に見えそうな構造物。
よくよく見ると、ボロ布でくるまれた、2mほどの人工物。
そして、布をめくるとそこには……

なんか直立させたら2.5mくらいになりそうな、白黒カラーのロボと
そいつに守られるような感じで爆睡こいてる幼女がおります。
なんか幼女の背中に、某ウィングゼロばりに、鳥の翼を無理矢理機械で作ったみたいのが
にょこっと生えてるけど気にしないでください


というか、そもそもめくります?この物体
339 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 20:24:02.57 ID:3anSdgtJo
>>338
・・・・・・・・・・
明らかに最近作られた人工物。
彼の好奇心を擽るのには訳ないのであって……。
――一先ずはその人工物の元まで駆け寄ってみるのです。


――ぼろ布を捲れば、なんとも逞しいロボットと安心しきった様子で幼女。
この幼女がここまで安心できるほどの外部からの危険を取り除ける罠が設置されてると見てまず間違いないと。
警戒した様子で、幼女に声をかけてみる。


「おおおーーーーい……。そんなところで寝ると危ないぞぉぉぉーー………。」
340 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 20:34:31.08 ID:dQYiR3Rwo
>>339
「うにゃああああ?」

あ、起きた。
目くしくし。カメラアイのピントきゅいきゅい

「……おはようございます」

寝て起きて、目があった相手にとりあえずご挨拶。
えーと、誰だろうこのおじさん。
記憶検索中……知らない人っぽい?

「サイレンもおきて?」

でっかい方のバイザー系カメラアイに光が。
“倉島警備保障”のロゴが刻まれた機体がむくっと立ち上がる。
誰だこんな趣味的デザインしたのは。
罠ってより、これが護衛についてたら誰でも安眠できそうだわ。

「で、おいちゃんだれ?
 ここでねてたら、あぶない?」
341 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/06/01(日) 20:38:37.95 ID:UOKC2I3Z0
【人影の少ない街の広場、円形の地形の中心には大きな噴水が大きさに見合わない水量をチョロチョロ流している】
【噴水近くのベンチより、なにやら空気の揺れる程の声量の怒号が飛んだ様子】

てめェがソレ買ったせいでオレの分が無くなっちまっただろーが! あぁ?
「えぇ……そ、それは自分勝手すぎじゃ………」

【座っているのはジュース缶片手にオドオドした男性、彼の前にはセーラー服の上にスカジャン羽織ったいかにもな不良女が】
【不良女は男性の持っている既に半分以上飲まれたジュースが欲しかったようで】

あー? なんか言ったかゴラァ!!! !
「うぴぃ! なんでもないです!! すびばせん!」

【ゴニョゴニョと男性が言葉の抵抗を見せると不良女は男性の胸ぐらを掴み、グイッと持ち上げる。男性はもうこの世の終わりみたいに絶望し切った顔】
【生憎ここは人影の少ない街の広場、助けなんて滅多に来ないだろう。そして誰か来たとしてもバリバリ不良のこの女に突っかかる者などいるのだろうか】
342 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 20:40:12.19 ID:3anSdgtJo
>>340


「かなり危ないな。俺は普通に歩いてただけで襲われた。寝てたらどんな目に合うだろうかと想像するだけでぞッとする。」


軽く腰折り膝に手を当て幼女と目線を合わせれば
この場所の危険性を力説して――ロボットに目をやる。


「護衛ロボがいるのか……。なら安心かもしれないけれど……。
こういうこと聞くのはあれだけど、両親はいないのか?」


しかしこの幼女、あまりにも空気が弛い。
この質問も、暗い空気にさせてしまうかもしれないということを承知で訪ねたが
まさかその心配が変な意味で杞憂になるかもしれない。


343 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 20:47:08.79 ID:dQYiR3Rwo
>>342
「あいつら?
 あれはおにくのにおいしないならだいじょぶよ」

んーと伸びを一回。
機械翼もそれにあわせてふわーっと広がる感じ。
首をぐりぐり動かしてるが、本当にこいつ緊張感がない。

「りょーしん? とーさんとかかーさんとか?
 んーーーーーーー んーーーーーーーーー?」

腕を組んだまま考えこみはじめた。
いや、考えながら、だんだん変な方向に身体ねじりだした。
なんか前衛芸術みたいな姿勢になってから一言。

「おぼえてない!!
 で、ここでねるのあぶないなら、
 このしたにねてるのも、おこしたほうがいい?」

下……、だと……?
344 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/01(日) 20:59:06.26 ID:t+VGLMr0o
>>341
【大きな噴水のある夜の街、拍子抜けしてしまいそうな程に少ない水を垂れ流す噴水は果たして噴水と呼べるだろうか】
【ケチ臭い噴水の近く、思わず耳を塞いでしまいそうになるほど大きな声量で飛ぶ怒号】
【そこにはセーラー服を着て喚き散らずいかにもな不良と、なんとも情けないキョドった男性】
【近所迷惑と言うものを知らないのか、少なくともこの不良は知らないようで、遠慮することなく目の前の男性を怒鳴り付けている】
【良く見れば男の手に握られているのは1つのジュースの缶、どうやらこの不良はジュースを飲めなかった事でキレているようだ】
【なんという理不尽】
【弱々しく抵抗をすれば、不良は男の胸ぐらを掴み上げ、持ち上げる】
【終わりだ、そんな考えが見て取れるくらい分かりやすい表情を浮かべる男性】
【果たしてこの二人の間に割って入る勇者はいるだろうか】

どうしたお嬢サン

【いました、何処からか不良へと向けられた言葉が闇に掻き消える寸前、空気を裂いて不良の足元へと突き刺さる何か】
【音に気付き足元へと視線を向ければ刺さっているのは矢】
【その矢を放った何処かの勇者はニヤニヤと笑いながら姿を表す】

随分とご機嫌ナナメじゃないか
345 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 21:03:08.99 ID:3anSdgtJo
>>343


「――?? ああー……。ええー……。」


この世界には色んな者がいる。
幼女の言葉は、翼だのなんだの色々な要素を含んで察した。
そのため、両親がいるか? なんて発言は無意味に等しいものになる。


「なんでもない、忘れてくれ。
下?…………あーーー、起こした方がいいかもしれないな。
君がなんだろうと危ないことには代わりがないし。」

見ず知らずの不思議な幼女の発言に、いちいち驚いていられない。
しっかり順応する。
346 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 21:09:37.52 ID:dQYiR3Rwo
>>345
「ん、わかった」

しゃがみこんで砂を少し払って、そこに出てきたのは塗装された金属?
そのままちびすけはノックノック。
おーいおきろー。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

おいなんか地響き発生したぞ。
さらに何かの駆動音が追加。
間違いない。この下で、何かさらにでかいものが動き出してる。


砂の下から登場するのは砂上軌道車と呼ばれる大型の無限軌道車両です。
なんか大砲までしっかり背負ってて、外見はかなり戦車っぽい感じ。
というか、いわゆる歩兵戦闘車がカテゴリー的には近いかも?

「のる?」

完全密閉された車体のハッチが開きました
347 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [saga]:2014/06/01(日) 21:13:40.56 ID:UOKC2I3Z0
>>344
…あ"ぁ!?……んだてめぇコラ、ぶっ殺されてぇのか?

【ジュース盗った罪とかで財布の中身を全部賠償金として頂こうとしている矢先、そこに割り込んでくる勇者と不良女の足元に刺さった矢の音】
【不良女は持ち上げていた男性を乱暴に手放す。今度の怒りの矛先は勇者、つまり割り込んできた筋肉質の男へと向けられる】
【脅されていた男性は筋肉質の男に軽く頭を下げて安定しない足取りでそそくさと広場を出た】

あー、ご機嫌ナナメだね、てめぇが来たせいでもっと超ナナメだ! どうしてくれんだコラ?

【矢の刺さる地面に唾を吐きつけニヤついた男へ歩み寄るため足を動かす】
【距離を縮めれば先ほどと同じように男の胸ぐらを掴もうと腕を伸ばすだろう】
348 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 21:17:31.24 ID:3anSdgtJo
>>346



「――お、おう……。」


まさか、いやまさか。下にいるのも起こした方がいいだなんて。
人だと思っていた。いや、人なんだろうか。この車両が意思を持っていてそれが今寝てたとか。
いや中に寝ている人がいるのか。そう考えるのが妥当か。

とりあえず幼女の誘いに応じた。
色々な思いが顔に浮かぶ。


「立派だね……。」


口にするのは当たり障りのない誉め言葉だ。
349 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 21:24:06.37 ID:dQYiR3Rwo
>>348
しかしまぁ、中に人の気配なんてないのである。
それどころか先に乗った幼女がコンソールペシペシして、
画面上に「Good Morning!」なんて表示が出現してるのである。

「んーと、ここがあぶないなら、どっかいかないとな?
 おいちゃん、どっちにいけばいい?」

結構旧いけど、周辺の地図が画面上に出現。
真ん中の三角がたぶんこの車両。

ちなみに、立派だねについては画面上に「Thank you Sir」と表示されました。
いつの間にかサイレンとか呼ばれてた方も中に入ってる。
車内は通常の人間サイズなのでちょっと狭そうね
350 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/01(日) 21:31:12.33 ID:t+VGLMr0o
>>347
ブッソーだな カリカリすんなよお嬢サン
顔にシワが出来るぞ

【依然としてニヤニヤと笑いながら、女には言っちゃいけないことをさらりと言うこの男】
【不良女の中の法律により賠償金として奪われそうになったお金は、勇者の出現により無事守られ、余程怖かったのだろう、フラフラしているとも言える足取りで公園を後にした】
【そそくさと去っていく男性をこの不良女は追い掛けることはなかった、代わりにその怒りは次はこの男に向けられてしまったようだ】

だから怒んなって
当然の事をしたまでよ ヒヒヒヒ

【バカにしているとも取れるように笑うこの男の胸を掴むことは簡単だろう】
【気を付けなければいけないことがあるとすれば、男の左手には大きな弓が握られていて、更に男の左腕と比べてアンバランスなほど右腕がかなり太いことだ】
【特に腕には突っ込んではいけないだろう、いや、突っ込むだけならまだ大丈夫かもしれない】
【だがバカにしてしまえば男は飛び退き、代わりに不良女の足元へもう一度矢が飛んでいくことだろう】
【しかし右腕のことに触れなければ無事に男の胸を掴み、罵詈雑言を浴びせることが出来るはずだ】
351 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 21:34:11.71 ID:hAqr+ssvo
>>349


答えは妥当ではない方であった。
この車両に意思があり、まさかコミュニケーションがとれるとは。
全然順応しきれていなかった。


「あーー……。決して安全とは言えないけど、南に2キロくらい進めば
老廃した建物があった気がする。外より中のほうが安全だろう?」


俺の考え、あってるよな? そういうニュアンスで問いかけた。
幼女にまつわる非常識に、ついていけないからだ。
352 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 21:44:18.01 ID:dQYiR3Rwo
>>351
「ちょーっとな、ねてるのながかったから、
 なおすのたいへんだった!
 ぜんぶなおってないけど、あぶないならしかたない」

えっへん。自分が直したのだ!! と胸を張る図。
……常識とかなにそれ美味しいのとしか言い様がない。

『Roger』

南に2kmで移動方向確定。
停車状態からリアクターが駆動し、心地良い振動が伝わってくる。
ちびっこは車両の上にでるハッチへよじ登り開始。
砂漠の真ん中で寝てたとは思えないほど、白ワンピは清潔でした。
ぱんつ丸出しなのは、まぁ外見年齢上問題ないでしょう。

「おいちゃんも、こっちこいこい」

車両の上は二人が出ても十分な広さですね
353 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/06/01(日) 21:44:29.09 ID:UOKC2I3Z0
>>350
うるせぇ! 口閉じてろ一生!

【侮辱するようなことを言い放つ男の胸ぐらを掴む】
【だが自身より背丈の高い相手の胸ぐらを掴むというのはなんとも不恰好になってしまうものだ、駄々をこねて服を掴む子供みたいな格好だ】
【不良女の怒りはそんなことを気にさせず、上目で鋭い眼光をヘラヘラした男に向けるのであった】

ふんっ……バランス悪りぃだっせぇ身体しやがって……
なんだぁ? 腕相撲選手権の優勝者か何かかぁ?
あー、怖ぇ怖ぇっ、フフ……

【チラリと眼を男の右腕へと移す、その腕は左腕よりも遥かに大きく全体として身体のバランスは悪いものとなっている】
【武器の知識は皆無な不良女、弓矢を使っているとそんなことになるのは知る良しもなく、仕返しと言わんばかりにアンバランスな身体をバカにしてしまった】
354 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/01(日) 21:59:47.37 ID:t+VGLMr0o
>>353
止めろってー こわいー

【口を閉じろと言うもののこいつが簡単に黙る筈はなく、語尾に(棒)と付きそうなな棒読みで尚も笑いながらバカにする男】
【やや不格好になってしまったものの不良は男の胸を掴み、自分よりずっと大きな男に対して鋭い眼光を向ける】
【対する男は何故か勝ち誇ったような顔をし、胸を掴む不良を見下ろしている、なんとも不思議な光景である】
【しかしその瞬間、"バランス悪い"不良は絶対に言ってはいけないことを言ってしまったのであった】
【これはAUTO、完全なるAUTO、紛うことなきAUTO、圧倒的なAUTO】
【勝ち誇ったようなような表情はいつの間にか消え、笑ってはいるもののその顔には青筋が!】
【「てめえは言っちゃあいけないことを言った」そんな言葉が何処からか聞こえてきそうな顔をしていたのだった】
【途端に不良女の手をいとも感嘆に振り払う、そこらの軍人よりすっと強いのだ】

いい加減にしろ!これは努力の賜物だって言ってんだろ!

【不良の手を振り払い、飛び退きながら不良の足元へとまた矢を放つ男、突然キレたようにも見え、その姿は実に滑稽である】
355 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 22:08:05.09 ID:hAqr+ssvo
>>352


「OK分かった。君はすごい……。」

まともに相手をしていたら頭をやられてしまうかも知れない。
そう考えることにして、幼女の離しは話し半分に聞くことにする。
促されるまま幼女に続いてそこをよじ登る。


「何かあるのか?」


また一般人的疑問を巡らせながら

遅れてごめんなさい!!
356 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/06/01(日) 22:13:02.55 ID:UOKC2I3Z0
>>354
………? なんだその顔……? っ!うぉっとぉ!!

【ヘラヘラしていた男の顔は変わり、ヘラヘラはまだ残っているものの立った青筋が内に秘めた感情を表していた】
【不良女は自分が完全OUTな言葉を言ったことなど分からず、故に男の感情は不良女にはANDERSTAND出来ない物で首を傾げる】
【すると突然、男は不良女の腕を振り払い素早い動きで飛び退き、再び不良女の足元へ矢を放った】

っ! 危ねえな!! なにすんだコラ!!
いい加減にしろはてめぇだろ! もうオレはぶちギレたからなァァァァ!!

【突然怒り出した滑稽な姿の男に困惑を見せるも不良女も同じく、怒り出す】
【二度も攻撃のチャンスを与えてしまったのは中々の屈辱であり、はらさないでおけない恨みだ】
【雄叫びと共に不良女の右の拳に燃え盛る魂が顕現される。そしてグッと握りしめた拳を男に突き出すと、その拳撃が空気の流れを乱しながら男へと飛んで行く】
357 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 22:15:32.47 ID:dQYiR3Rwo
>>355
「んー、なにもないがある?」

さっきまでの立ち位置とは違う、ちょっと視点を上げた状態での砂漠。
砂丘という遮蔽はあっても見通せる範囲は格段に広がり
さらに移動によって風が髪の毛を撫でていくわけで。
日差しはクソだけど、これはこれで砂漠の楽しみ方と言えましょう。

なんか太さだけで3mくらいありそうなミミズのバケモノが
遥か遠くでクジラみたいに砂から飛び出して戻るのが見えたりね。

「2キロだと、ほんとうにすぐつくなぁ」

また1つ砂丘を超えると、視界に入ってくる老朽化した建物群
あれはいったいなんだろう、って感じ。
……なんか、入り口のとこでバギーが一台ひっくり返ってるようですが
358 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 22:20:36.17 ID:hAqr+ssvo
>>357


「大海原を走ってるみたいだな。」

サンドワームやらサンドシャークやら、
そういった類いのものが砂のなかを泳ぐがごとく。
この車両にいれば然程危険はないのだろう。

暫くして、建物についた。

「…………人がいた痕跡があるなァ。
建物の中のほうが安全っつったけど
盗賊の類いがいるかもしれんと考えると危ないかも知れないぞ。」

車両から降りれば、ひっくり返ったバギーに近寄っ。
359 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 22:29:36.33 ID:dQYiR3Rwo
>>358
いいえ。ガチの砂竜とかとやりあったら乗り物ごとぱっくんちょされておしまいでしょう。
この手の世界の自然はヒトというものにとかくやさしくないのです。

「けっこうふるいなー。
 あと、なんかいるかも?」

バギーの方はエンジンブロックが冷えて久しいようで。
壁の環境調整素材は劣化が進み、構造材以上の役割はもう果たしていない感じ。
そしてその入り口は、シャッター部分に何かデカイものが突っ込んだ形跡がありました。
少なくともバギーよりデカイ何かですね。

護衛ロボがよいしょっとバギーをひっくり返すと、いくらかの旅道具がぽろぽろっと。
こちらはあまり劣化してない感じですね。
武器類は残っていないように見えます。
360 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/01(日) 22:36:11.66 ID:t+VGLMr0o
>>356
【首を傾げるのも無理はない、笑いながらも青筋を立て、突然切れだしたのだから】
【夜中に喚き散らしていた不良、止めに入ったはずの男はいつの間にか切れ、UNDERSTAND出来ていない不良に対してギャーギャーと騒ぎだした】
【大人気なくマジ切れし、不良の手を振り払い矢を放つまでの動作は無駄がない】
【だがしかしやっていることはただの子供の喧嘩である、年の離れた子供にマジ切れするとは情けない】

うるせええええ! お前もいい加減にしろおおおお!
俺も怒ったからなぁぁぁぁ!

【流石の不良女もこの男の姿には困惑の色を隠せないでいたが、はらさでおけない恨みを持って怒り出した】
【迷惑と言うレベルじゃない、大人な男()はいつの間にか不良と一緒になって喚き、ここは一瞬にしてバトルフィールドに早変わりだ】

うおっと危ねえ!

【不良の拳に顕著した燃ゆる炎は空気を乱す拳撃となり、男に向けて飛来する】
【矢を持っていない状態ならいざ知らず、今は数十本の矢、そして弓を持っている】
【咄嗟の回避行動を取るも遅く、燃え盛る拳撃は男の服を焼き、腹部へと大きな火傷を負わせる】
【普通ならここで怯んでしまうところだが、腕をバカにされ、バーサーク状態のこの男は怯むことはなかった】
【ギリギリと弓の弦を引き絞り、矢を放つ、狙うは不良女の足】
361 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 22:40:22.79 ID:hAqr+ssvo
>>359

運が良かったわけですな!


「旅道具は徴収しとこう。」

ひっくり返したバギーから出てきた道具類で、使えそうなものを拾い上げる。
車両のハッチへ放り投げるようにして保管していく。


「やっぱ危険だなぁ。っつってもここ以外に建物あんま見られなかったし、
ここの安全を確保してしまうのが一番手っ取り早いよなぁ。」

独り言をこぼしながら、建物内へ侵入していく。
彼は意識していないが、これは幼女の寝床を確保するためのもので、
危険を省みずに態々付き合っているのは、なんとなく以外の何者でもない。
362 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 22:45:58.26 ID:dQYiR3Rwo
>>361
「たてものなぁ。
 あったらべんりなのは、ヒトだけじゃないからなぁ」

軌道車は入り口待機です。
破られたシャッターをひゅっとくぐると、中まっくら。
あ、サイレンがライトつけた。
両肩のそれは投光機かい……

中はつもったホコリと、若干の乾いた血の臭い。
……床に銃身がひん曲がったアサルトライフルが落ちてますね。

「あー……」

幼女は、これはあかん、と思ったらしいですよ
363 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/06/01(日) 22:52:48.71 ID:UOKC2I3Z0
>>360
【広場の騒ぎに何事かとお家の窓から広場を覗く住人は少なくない、その大半は子供同士の喧嘩か…と呆れ半分に窓を閉めるのであった】

ギッタンギッタンにしてやるゥゥゥ!!!

【男の武器は弓矢、距離を取られれば殴り合いに特化した能力持ちの女の勝算は殆ど無くなる。追い打ちをかける目的と共に距離を縮めようと走り出す】
【男を見ると既に弓の弦を引き絞り、いつでも射撃できる状態にあった】

っ!! うぐゥ!! いってェ!!!!

【そして放たれる矢、それへ走る不良女の左足に突き刺さり女は激痛に表情を歪ませる】
【しかし足を止めてはやられ放題だ。男と同じくバーサク状態の不良女は左足を引きずりつつも距離を縮め続ける】
【その間、なんとか撃たせないよう再び破壊力の増した拳撃を男へ飛ばそうとするだろう】

/拳は無属性で攻撃翌力が高いだけです…書き忘れすみませぬ!
364 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 22:56:02.86 ID:hAqr+ssvo
>>362


(便利だな……)


ロボットにそんな感想を抱くのは不思議ではない。


「幼女ちゃん。俺からいっといてなんだがここはやめたほうがいい気がする。
おいさん幼女ちゃんを危険にさらしてしまったらとんでもない負い目を背負うことになる。」


銃身のひんまがったアサルトライフル。全く同時に、幼女と同じように、あかんと感じた。
別に戦うことに抵抗はない。しかし幼女ちゃんを危険に晒してしまったら大人として恥ずかしい。

まあ一度関わった時点で、睡眠を妨害した時点で、なんとかする責任がなきにしもあらずなわけだが……。
365 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 23:03:46.36 ID:dQYiR3Rwo
>>364
「だなぁ。ほかいこか」

幼女が引き返そうとしたが、サイレンが戦闘態勢で建物の奥の暗がりを見つめたままである。
いや、何やら硬くて他足歩行なモノがこちらに向かってくる音がする。

そしてサーチライトの中に、体高3mくらいのアリさんがぬうっと出てきます。
顎の形状が明らかに草食系じゃないね、これ。
兵隊アリとかの食いちぎる系アゴだね……。

とりあえず明かりが苦手なのか、ライトから頭を外すように移動してるけど、
アゴをシャキシャキやって威嚇行動してる感じだね。

「あー、おいちゃんをみてるなぁ」

生き物の臭いがするのマージおいちゃんだけだものね!!
366 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 23:17:02.46 ID:hAqr+ssvo
>>365


「蟻か……。やっぱやめたほうがいいかもなァ。」
「一匹いたら何匹もいるだろう、蟻は。」


いいながらも、彼の回りにはゴゴゴゴと地響きと共に岩が生えてくる。
彼の前方、並べるように、その数三つほど。
そしてそのまま、岩に隠れるようにして向こうから襲ってくるのを待つ。

その巨大で鋭利な顎。岩を砕くくらい訳ないだろう。
彼は大剣を抜き放った。
367 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/01(日) 23:17:44.24 ID:t+VGLMr0o
>>363
【こんな夜中に何をやっているのだろう、住民の頭に過るのは大体こんな考え】
【端から見れば殺し合い、実際に殺し合っているが、殺伐としている筈の戦いなのだが大半の住民は呆れた顔をしながら顔を引っ込める】

うるせえ!
お前もぶっ飛ばしてやるよおおおおおお!

【夜の街、広場に飛び交う二人の男と女の怒号は住民の呆れとイライラを加速させていくのであった】
【放った矢は不良の足へと深く突き刺さり、不良は激痛に顔を歪ませながらも距離を縮めていく】
【火傷をしていたと思ったら気のせいだった】
【相性が悪いと考えた不良はなんとか攻撃を止めようと、男に向かいもう一度拳撃を放つ】
【先程の腹部を襲った一撃は確実の男の動きを鈍らせ、そして矢と弓の重量により更に動きが遅くなった男に避けるのは難しかった】
【マトモに直撃した男は地面に後ろへ頭から倒れ込み、ゴン!と鈍い音を立てながら頭をぶつける】

ああああ痛えええええええ!

【頭が割れるような痛みに悶え、頭を押さえながらゴロゴロと地面を転がる、少しして立ち上がれば】

やるじゃねえかお前・・・

【血を吐きながら謎の台詞を呟く、そして何を考えたのか弓と矢を放り投げる】
【何を考えたのかは分からないが、武器を使うのはやめにしたようだ、ボクシングの構えを取る、インファイトだ】
【不良女へと少しふらつきながらも接近しようも駆け出す、接近することが叶ったのならば、太い右腕のフックを不良女の腹部へと放つだろう】
368 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/01(日) 23:20:48.02 ID:t+VGLMr0o
>>363
/すみません・・・属性ありだと勘違いしてました・・・
369 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 23:25:52.83 ID:dQYiR3Rwo
>>366
『敵性体ガ複数ノ場合、増援発生ノ可能性アリ。
 戦闘行為ハ非推奨』

サイレンがシャベッタアアアアアアアアアアア
肩ライトで岩の隙間を照らしながら、指示待ちの模様。
露骨に光は嫌がってたし、おそらくあのアリンコは夜行性なんでしょう。
なら、夜になる前にここから離れたほうがよさそうですね。
ここがガチで蟻の巣なら、さっきのアイツは門番ですから。
実際は、エサを追い詰めたら日が昇って帰れなくなったはぐれなんですが……。

「よし、やめる!」

旅道具からご飯ゲットできたし、このまますたこらさっさでよろしいか
370 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/01(日) 23:31:42.46 ID:hAqr+ssvo
>>369


「ほんと便利だな。ロボットさん。――せいッ!!」


大剣で並べた岩を横凪ぎに砕く。
大小さまざまな石が燃焼し、辺りに散らばり、建物内をこれでもか! と照らして。
すぐさま退去。蟻もわざわざ追ってはこないだろう。


「やっぱわざわざ危険に飛び込む必要もないしな。
ついでだし俺も次の適当なところまでつれてってくれ。」

彼もちゃっかり車両に登った。


371 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/06/01(日) 23:31:53.99 ID:UOKC2I3Z0
>>367
フ、フフフ……ざまぁねぇな……

【二度目の拳撃をマトモに喰らい、勢いのまま後ろへ倒れ込み後頭部を思いっきりぶつける男を嘲笑う。だが余裕は無い、今も左足から血がドンドコ流れ続けている】
【今の内今の内と左足だけすり足をしながら男との距離を縮めて行く】

……フフ、お前もな………
…………? なにしてんだお前………?

【立ち上がった男からの謎のセリフに不敵に笑いながら此方も謎の返事を返す】
【また矢が放たれるかもしれないと警戒していると、何と男は武器である弓と矢を放り投げたではないか】
【男の読めない考えにまたも困惑、答えが出る前に男は不良女に接近し、鍛え上げられた太い右腕で腹部目掛けてフックを繰り出した】

っ!! ぐェう!!! ………っ、てめぇ……いッてェなァ!!!

【重圧な一撃は見事腹部へめり込む、まるで重力が一瞬強くなったかと思うぐらいの衝撃に不良女は倒れそうにもなるが一歩踏みとどまる】
【そして怒りに全て任せた拳を男の腹部へ振るう。全体重を乗せたそれは避けられても当たっても女は確実にバランスを崩してしまう捨て身の拳】
372 :Type.D-7@ようじょとろぼっと [sage ]:2014/06/01(日) 23:51:13.49 ID:dQYiR3Rwo
>>370
中の人が、よっしゃ点火させたとガッツポーズかました。
明かりが着いたの確認したら、そのままダッシュで屋外へ

「よーし、にっげろおおお」

スカベンジャーは世の常です。
携帯食料ですがそれなりの量もゲットしたし、
このままどこへ行くかは、まぁお楽しみってことで。



「………あ、ちず」

なお、幼女が戦術データの中に地図が入ってたのに気がついたのは大分後です。
ロボも戦車も判断は人間に丸投げ仕様だったそうな。

//
そろそろおわるべ
373 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/01(日) 23:52:56.10 ID:t+VGLMr0o
>>371
【頭が地面へとぶつかり、ゴンという見事な音を響かせながら地面を小さく揺らした】
【腹部へと放たれた拳の一撃、そして後頭部へと放たれた地面の突撃は男の脳を揺らし、バタバタと悶えながら転がる】
【摺り足をしながら近付いてくる不良女の気配に気付かず、立ち上がった時には既にかなり距離が縮まっていた】
【男の謎の台詞に不良女の謎の返事、全てが謎の意味不明な会話、会話と言えるかすら怪しいが】
【立ち上がり男の取った武器を投げ捨てるという行動は不良女をまたまた困惑させる】
【しかしそれは男の接近によりかき消される、男の放った右腕のフックは綺麗に不良女の腹部へと見事に命中する】
【男が放った攻撃を不良女は倒れそうになるが、踏みとどまり、カウンターとばかりに飛んできた不良女の全力の一撃は、男の腹部へと三度目の衝撃を与えた】
【お互いに腹部を狙った一撃、一瞬の静寂、先に倒れたのは・・・】

くそが・・・

【どさりと音を立て、男は地面へとうつ伏せに倒れ込んだ、それが表すのは不良女の勝利】
【倒れ込んだままに男は呟く】

お前の勝ちだちくしょうめ

【子供の喧嘩は無事に?終わりを告げ、辺りに響いていた両者の怒号は消え、住民は安眠を取り戻した】
374 :マージ・R・エンジス [sage]:2014/06/02(月) 00:02:06.07 ID:ItPxuEeBo
>>372


「んー、そろそろ俺はここらへんで降りるわ。お前らとのちょっとした旅は楽しかったぜ。」

暫くして唐突にそう口にすればハッチへ上がる。飛び降りる気なのだろう。
俺の名前はマージだ。またあったらよろしくな、なんて一方的に自己紹介をすれば、さっと外に姿を消すだろう。


/そうですね。自分も明日早いのでこのへんで………
/お疲れさまでした! また絡んでください!
375 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/06/02(月) 00:12:40.61 ID:5336Mn980
>>373
………….っ………くそっ……いって……

【男の腹への一撃は男を倒れ込ませる。拳を振り抜いた不良女も勝利を感じる間も無く続いて地面に手をついて倒れる】
【今になってまた左足に激痛が静かに襲う、それのせいか女は勝利を納めた気がしないのであった】

……そこで寝てろ……ついでに応急処置してやる……ついでにな……

【うつ伏せに倒れる男を尻目に女はセーラー服のポケットから携帯電話を取り出し誰かに電話。舎弟に拠点から治療道具を取って来させる内容だろう】
【通話を終えれば、大きくため息一つ、そして男へ既に魂は消えた右手を差し出す。それは友好の証、握手を促すものであった】

ケンカした相手にゃこうするって決めてんだよ……

376 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/02(月) 00:50:08.96 ID:/x1FWQkWo
>>375
【先に倒れ込んだ男、紛れもない不良女の勝利、しかし勝利の余韻に浸る暇もなく地面に手をつき倒れ込んだ不良女】
【やや男に遅れながら地面に手をついて倒れた不良女には、バーサーク状態が解除されたのか忘れかけていた痛みが襲い掛かっていた】

ついで・・・ついでか ははは

【何処かに電話を掛け、ついでに応急処置をしてくれるという不良女の言葉をニヤニヤと笑いながら反芻する】

ああいって・・・あれは効いたな・・・・

【少しだけ、ダメージが回復したのかゆっくりと体を起こして地面に座り直す】
【そこへ差し伸べられる不良女の右手、既に燃やされていた魂は消え失せていて、差し出された右手の意味はすぐに理解できた】

なるほどね

【差し出された右手に、こちらも右手を差し出し、不良女の手を握り、友好の証を受け取った】
【とそこで静寂を破り、何かが姿を表す】
【キィィィィンという耳障りな高音を撒き散らしながら現れたのは一機の巨大な羽のないヘリに似た不思議な何か】

あー 来たか

【苦笑いを浮かべながらポリポリと頭を掻く男】
【そのおかしなヘリは地面の、両者と少し離れた所へ着陸し、中から3人の人影が現れる】
【一人は魔法使いのような女、一人は身長3mを越える斧を持った巨人、そしてもう一人は全身を異形のアーマーで覆った男】

「かっこわるーい、女の子に負けちゃうなんてさー」
「まあいいわ、連れてってくれる?」
『おう』

【女に諭された巨人は男の意向を意にも介さず、問答無用と言った様子で男を掴み、ヘリへと連れていく】

まあなんだ 今度は万全の状態でやり合おうぜ

【引き摺られるようにしてヘリに運ばれていく男は不良女へとそう言い、ヘリの中に3人と消えた】
【住民達の安眠を再び妨げる高音を撒き散らしながらヘリは空へと登っていき、空間に出現した穴へと消えていった】

//すみません!無理やりな感じですがこれで〆とさせていただきます!
//ロールありがとうございました
377 :[麻宮 永里]>>17【ソウルドアウト】魂の顕現 [sage]:2014/06/02(月) 01:03:01.08 ID:5336Mn980
>>376
………? なんだありゃ………

【男の手を握り返し後は呼んだ舎弟を待つだけ。そこへ突如、甲高い音を撒き散らしながら現れるヘリコプターに酷似した乗り物】
【ヘリコプターは二人から少し離れた場所に着陸し、中から三つの人影。ヘリコプターに対し疑問符を浮かべていた不良女はヘリから降りてきた不思議な三人にももう一つ疑問符が浮かぶ】
【三人の中の一人、大きな図体の巨人は男をガッと掴み、ヘリの中へと連れ込んで行った】

お、……おう……またな……

【気になる事が多すぎて男の言葉に生返事】
【ヘリコプターは四人が乗り込めば再び空へ飛び立ち、上空の空間に出現した穴の中へ消えて行った】
【後に残ったのは一人の不良と不気味な程の静寂。不良女は拠点に帰った後もその不思議な四人の事を考え眠れなかったという】

/こちらこそ長々とありがとうございました!
378 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/02(月) 22:50:37.13 ID:HcoBIRLd0
【とある世界の路地裏】

カラカラ

シュー

「♪〜」
今日も自らをあまねく世界に知らしめようと アート活動に勤しむ男
路地裏の広い壁一面にヒマワリを描いてみました

「男は 黙って スプレー缶♪」
日の当たらない場所に咲くヒマワリ 彼なりの皮肉というやつだ 最も 何に対する皮肉なのかは 彼にしか分からない
379 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/02(月) 22:57:11.57 ID:150t85OH0
>>378
「…どこ、ここ…」

迷った、としか言いようがなかった。
どこを曲がっても同じような場所。路地裏迷路から出られなくなった少女は既に涙目で。

「…人の匂い…?」

とにかく誰でもいいからこの不安をどうにかしてほしい。その一心で少女は角を曲がる。
そこにいたのはスプレー缶で壁に落書きをしている男性。その絵は芸術に疎い彼女にも分かる素晴らしさで。

「…綺麗だね…」

道を聞くのも忘れて呟いてしまう。
380 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/02(月) 23:08:35.01 ID:HcoBIRLd0
>>379
ピクリと耳が動く 女性の声だ 

「そうだろお嬢s」

とびっきりの笑顔で振り向くと そこにいたのはパーカー姿の女の子
残念!! アキレス君はもっと大人な女性が好きだった!!

ナンパもーどは早々に切り替えるも 芸術を褒めてもらって上機嫌な様子

「やはり分かる人にはわかるんだ俺の芸術は あのクソ警官め 人の芸術をラクガキなんぞ呼びよって」
この場合のクソ警官とは とある旗艦の兵士のことなのだガどうでもいいことだ

「お嬢さん ここはあまり治安がよくないぜ? 襲われたってしらないぞぅ?」
リュックの中から カロリーブロックを取り出してかじりながら警告した
381 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/02(月) 23:17:24.98 ID:150t85OH0
>>380
なんか露骨にがっかりされた気もするが気にしない。むしろ気づいてないわんこ。

「…すごくても…ちゃんと場所を選ばないと…怒られちゃう、と思う…」

上機嫌な男のテンションにやや気圧されながらも思った事はしっかり言っちゃう。
さすがに田舎者わんこでも壁に絵を描いてはいけないということくらいは知っているのだ。

「…だって、気がついたらここに飛ばされてたから…」

言い訳してから自分がどういう状況だったのか思い出す。

「…それに、道に迷ったし…」
382 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/02(月) 23:25:52.99 ID:HcoBIRLd0
>>381
「怒られるもんか 俺はこの世をマシにしてやってるんだから むしろ向こうがお礼を言うレベルさ」
※警察に起こられた回数は多分三桁の大台に乗るかもしれない

「あぁ・・・ソレよくあるよね 俺も新しい世界に行くと現状把握からはいるもん」
食べる? とカロリ○メイトを一本差し出す 色からしてチョコ味

「現在地を確認するのにいい方法があるんだけど どう やってみない?」
と提案した
383 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/02(月) 23:31:46.65 ID:150t85OH0
>>382
「うーん…そういうものなのかな…?」

わんこ、納得しちゃってます。

「誰もいないし…同じような場所だったから…怖かった…」

お礼を言ってカロリ○メイトを受け取る。うん、おいしい。

「…うん…」

こくりと頷く少女。もちろん後先なんて考えてません。
384 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/02(月) 23:40:40.08 ID:HcoBIRLd0
>>383
「そのとーり!! いやぁ分かってくれて嬉しいよ」
スプレー缶を専用ケースに入れ ケースをリュックに入れて リュックを背負う

カ○リーメイトの包み紙はその場にポイ ディスプレイの前の君はゴミ箱に捨てようね!!

「さ〜て それじゃ・・・」
辺りを見回す 丁度いい間隔で離れている建物がありました 高さは・・・他の建物より低いから・・・

「・・・ヨシッ いくか」
そういって澪に手を伸ばす そのままお姫様ダッコしようとします

――――以下 お姫様ダッコに抵抗されない場合の描写

「デモンレッグ」
そう一言呟くと 足が青い霧に包まれる そのまま

「イヤッホォォォォォォォォゥ!!!!!!」
両足に力を込めて 大跳躍

2つの建物の間を三角とびで駆け上がり 軽々屋上へ上ると 助走を付けて

「おっしゃぁぁああああ!!」
またも大跳躍で 更に高い建物の上へ

現在地を確認するなら高いところが一番とは彼の弁である
385 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/02(月) 23:48:18.55 ID:150t85OH0
>>384
「…ポイ捨ては、さすがに駄目だと思うんだけど…」

自分のゴミはポケットに入れる。後でちゃんと捨てますよ。

「…ん、行く…」

伸ばされた手を素直に取ると衝撃のお姫様抱っこ。多少驚くものの抵抗はしない。

「…それで、どうするの…ひゃあ!?」

突然の大ジャンプに思わず大声を出してしまう。
風でフードが取れ、耳がこんにちはするが気にする余裕はなく。

「…ちょ、まっ…」

落ちないようにアキレスの首に手を回す。なんておいしいんだ。
386 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/02(月) 23:58:01.47 ID:HcoBIRLd0
>>385
お姫様の腕が首に回る これでこの少女がもっと大人だったらなぁと思うアキレス君だった まる

そしてもっと高い建物へとジャンプ だがちょっとだけ距離が足りてないようにも思えるが この男は動じず騒がず

「チェンジ デモンアーム」
その言葉と共に足の霧が消える 三秒後 空中で腕に霧が発生する

「あらよっと!!」
お姫様から片手を離す 首に手が回ってるから 片手だけなら問題ないだろう
その手を伸ばすと 霧が腕の超えて建物屋上のフェンスを掴む

霧の手に引っ張られて 無事この辺で一番背の高い建物にたどり着いた

何かの雑居ビルのようだが 屋上に人は居ない

「さて ココからなら辺りが良く分かるぞ」
どっちに行けば人通りの多い場所に出るかが一目瞭然だ
387 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/03(火) 00:08:03.22 ID:A64kYwOC0
>>386
実は年齢だけで言うとアキレスを遥かに上回っているのだが、もちろん知る術などなく。

「…はぁ…びっくりした…」

お姫様抱っこから解放され、すぐフードを被り直す。少し憔悴しているようにも見えるが気のせいだ。

「…えっと…あっち…?」

屋上から四方を眺め、大通りと思われる方向に目を向ける。
そこに行くまでもまた迷路のようになっているのだが、残念ながら少女はそこまで頭が回らない。

「…行こ…」

ビルの中に通じるドアに手をかける。
388 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/03(火) 00:16:50.19 ID:Wjg+iztB0
>>387
実年齢? 知らん 見た目年齢万歳

「どうだい? 完璧なコース取りだったろ」
アートに引き続いてフリーランも決まり 絶好調といわんばかりの笑みを浮かべている
そして少女に続いて 方角をみやり

「そうみたいね んじゃ行こうか」
そういってドアを開ける澪に続いて自分も中に入る

途中休憩の為か 屋上に上ってくるサラリーマンとすれ違うも 笑顔で挨拶して通り過ぎた
サラリーマンたちは訝しげにこちらを見ていたが 何も言ってこなかった

―――場面転換 大通りへと続く道
ここは裏通りと表通りの境界線とも言うべき場所らしい

眼前には人の大来と喧騒が聞こえてくる

「ご要望通り 表通りへとご案内いたしましたお姫様」
芝居がかった様子で頭を垂れる

「どうか褒美にこのアキレスへ お姫様のお名前をお聞かせ願えないでしょうか?」

どうやら 同じ異能者同士 名前を知りたいらしいです    
389 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/03(火) 00:25:09.76 ID:A64kYwOC0
>>388
途中ですれ違ったリーマンのスルースキルに少し感謝しながら、ようやく大通りに到着。
人々の喧騒は耳障りだが、同時に安心感を与えてくれる。

「…ん…ありがと…」

あまりこういう扱いに慣れていないのか、目を泳がせながらもたどたどしく礼を言う。

「…私は澪…貴方は、アキレス…でいいの…?」

今更ながらの自己紹介。ついでに首をかしげて聞き返す。
390 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/03(火) 00:31:06.90 ID:Wjg+iztB0
>>389
「そのとおり 幾多の世界を渡り歩く孤高のグラフィック・アーティスト アキレス 以後お見知りおきを・・・」
とここでなにやら落ち着いた雰囲気の女性が通り過ぎる アキレス・アイ ロックオン

「それじゃまた会う運命に有ることを 俺はこれで失礼するよ」
そういって眼鏡に適った女性をゲッチュすべく 大通りを駆けていった・・・・・

//そろそろノシ お疲れ様
391 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/03(火) 00:39:25.77 ID:A64kYwOC0
>>390
「アキレス…うん、覚えた…」

匂いも完璧に記憶、塗料の匂いで分かりやすいな、なんて考えて。

「うん…またどこかで…」

女を追いかけるアキレスを見る瞳はほんの少し軽蔑しているように見えるが、すぐに反対方向に歩き出す。

//了解、おっつー
392 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/03(火) 23:16:04.23 ID:OAOkeP4Lo
【カノッサ機関】

 この誰も全容が把握できなくなって久しい機関において
 構成員に与えられる任務は様々だ。

 各世界における地位・発言力の向上を目的とした部門もあれば
 能力者の捕獲・殺害などの暗部を担う暗部、より広範な戦争を目的とした実働戦力。
 技術的な解析・開発を行なう研究部門。

 あまりにも広範だ。そして中枢が解らない。
 もしかしたら、システムだけが残っていて遥か昔にカラカラと周る糸車のように
 意味無き膨張を続けているではないかという噂すら存在する。

 −−−−−−−−−−

「ふむ・・・」

 ある世界のカノッサ機関の施設のひとつ。
 外見は普通のビルだが地下には広範な設備が用意され、
 研究施設・データベース・訓練所・医療・娯楽など構成員のあらゆるニーズに応える
 地下都市さながらの様相を呈している。

【ヨブ・バロウズも一時のリフレッシュを求めてここにやってきた】
  【彼は一つの世界の最終的な局面の処理(>>251)を終えてきたところだ】
393 :フー=フォティヤ【契約、フュール】 [sage]:2014/06/03(火) 23:27:12.23 ID:A64kYwOC0
>>392
「くぅー!やっぱ仕事の後はこれよね!」

牛乳瓶を片手に地下施設を歩く少女。
どうやら彼女もまた一仕事終え、休息を求めてやってきたようだ。

「…ん?あれ、誰だっけ…すっごい聞いたことある人のような気がする」

向かいから歩いてくる男性に気がつき思わず呟く。
あの容貌、どこかで噂になっていたような気がするがどうしても思い出せない。

知らず知らずのうち、少女はバロウズの事を思いきり見つめていた。
394 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/03(火) 23:35:25.29 ID:OAOkeP4Lo
>>393

 ヨブ・バロウズ。
 何時、カノッサ機関に加わったのか。何処の世界よりの出身者なのか。
 その経歴には宵闇の帳が降りている。

 解ることはカノッサ機関においてまたたく間にシンパを増やし、
 機関内の権力闘争を勝ち抜き続けているということだ。

【実行者であるフーに機関内の権力闘争に関心があるかは不明だが】

 同時に別に噂もある。彼の能力、扇動者についてだ。
 人の精神に干渉する能力は幾多の世界に破滅をもたらしてきた。
 この能力は機関内では行使されぬよう、強力な制限が加えられているらしいが、
 実際、どこまで制限とやらが信用におけるか分かったものではない。

【だから機関員にとっても彼と対面するときは最大限の警戒を必要とするとか】

「やあ、君は・・・フー君だったかね?働きはよく耳にしているよ」

 とても耳障りのよいバリトンの声で、青年と呼ぶにはやや歳を重ね、壮年と呼ぶには若すぎる容姿の男は
 実に余裕のある笑みを顔に張り付かせてアイサツをした。
395 :夜刀神 葵香【月輪修羅千本刀】 [saga]:2014/06/03(火) 23:40:12.80 ID:EiPxfrwP0
【月光の夜都市の川前にて、美しき風貌をした少女が佇んでいた】
【川の水で乱反射する、月の明かりが織りなす金色のオーラ。それはこの近辺を金に染め上げている】
【噂の観光スポット___人だかりが異常に多いその場所で___少女は夜色の髪をふわりと揺らして川に目をやった】

……綺麗……だけど、そこまでのモノじゃないね……

【期待外れといいたげな貌をする少女は小さく息をついた】
【清らかな清流の音が、耳に届くと何とも言えない解放感に身が浸かる気分になるが、感想は期待外れ、とのことであった】
【楽しそうに会話を紡いでいる観光客達を一瞥して、一人で居る自分を場違いだなぁ、と思いながら、金の川に視線を戻した】
396 :フー=フォティヤ【契約、フュール】 [sage]:2014/06/03(火) 23:45:09.64 ID:A64kYwOC0
>>394
ああ、思い出した。ヨブ・バロウズとか言ったか、あまりよくない噂を聞く男だ。
正直、フーにとっては内部闘争だとか精神への干渉などには興味ないのだが。
警戒心を抱いている様子を見せず、軽く挨拶を返す。

「それはどーも、ヨブ・バロウズさんだっけ?噂は聞いてるよ」

牛乳を飲み干しぽいっと空になった瓶をその辺に放り投げる。
ちゃんとスタッフが回収しますよ。
397 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/03(火) 23:51:04.55 ID:OAOkeP4Lo
>>396

「噂か。良い噂ならいいのだがね」

 余裕のある笑みを崩さないまま、フーに向けてややわざとらしく肩をすくめるバロウズ。
 味方も多いが敵も多い。それを承知しているという演出のようだった。

【フーが放りなげた瓶が宙空でチリとなって消えうせる。
 その様子をバロウズの肩から顔を覗かせている三つ首の蛇がじぃと見つめていた】

「できれば、機関の若きホープである君には悪い噂を聞いて欲しくはないがね」

 炎を操る悪魔と契約しているらしき実働部隊の若きエースの話はよく耳にしている。

【どのような働きが多いであろうか?】
398 :フー=フォティヤ【契約、フュール】 [sage]:2014/06/04(水) 00:02:34.84 ID:p/7T0bkP0
>>397
「さあね、良くも悪くもいろいろ聞くけれど」

消えた牛乳瓶には見向きもせず、新しい牛乳瓶を取り出して飲み始める。

「ホープねぇ…いろいろ言われてるみたいだけど、残念ながらあたしにはそんな気はないのよ」

実働隊の期待の星と言えば聞こえはいいが、実際のところは機関の邪魔者を潰しているだけ。
それがいつの間にやら根も葉もない噂になっているだけであり、
彼女自身は出世だとかそういったものには全く興味がないのだ。
399 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/04(水) 00:14:27.19 ID:rrjWjMamo
>>398

「ふむ、やはりか。私としてはなるべく友好的にいきたいものなのだがね」

 全く心にも思っていないことを言葉にするバロウズ。
 実際、彼と敵対した構成員は不自然なまでに心変わりして彼の新たなシンパとなるか
 行方不明になったり謎の死を遂げるケースも多い。

「君にはなくとも君の実績は人の眼を引くという事だよ。勝手ながら今後の活躍も期待させてもらうよ。それではね」

 そうしてフーの余暇の邪魔をするのも無粋と思い、バロウズはこの場を後にするのだった。

【ファーストコンタクトということでこれにてノシ】
 
400 :フー=フォティヤ【契約、フュール】 [sage]:2014/06/04(水) 00:24:25.73 ID:p/7T0bkP0
>>399
「ま、どうせ同じ組織なんだし縁があればそのうちね」

絶対思ってない、なんて思いながらこちらも上っ面だけの言葉で返す。
こういうのには深く関わったら負け。
長く機関に身を置いている彼女の経験による処世術のようなものだ。
さすがに存在を抹消されたりはしたくない。

「そう?ありがと、あたしも貴方のこれからを楽しみにしてるわ。それじゃあまた」

この男はなにかしでかす。女の勘がそう告げていた。
去って行くバロウズの背を少し見つめ、フーも反対方向に歩き出す。

//お疲れ様っすー
401 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/04(水) 17:54:03.29 ID:XKI44MsGO
か〜〜っ! うっめぇな〜コレ!!
ただの氷がこんなに美味くなるとかハンパねぇな〜!

【ジリジリと肌を刺す日差しが照りつけ木立からは虫の鳴き声の大合唱が響く】
【砂利道の街道沿いに建てられた小さな甘味処、その軒先に設けられたベンチ】
【そこに座りながらザクザクと音を立てかき氷を掻き込んでいる青年】

それなりに色んなモンを食ってきたけど、この味は初めてだな
いや〜! そもそも俺の髪と同じ色のモンが毒なわきゃないってな!
ハッハッハッ……っ!? イッテテテテテ!? なんっ、ちょっアタマいってぇぇぇぇ!?

【周囲には店の奥に腰掛ける老婆くらいしか人の気配は無く】
【青年は大声で話しているが、どうやら全て独り言の様である】
【そしてカキ氷の洗礼をうけ悶える青年の髪は手にしているカキ氷と同様の青色であった】
402 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/04(水) 18:11:57.99 ID:sC7NrMQnO
>>401


【何故か懐かしく思える景色、穏やかな畦道】
【紺碧の向こうに入道雲が遠い、夕立が来るだろう】
【ビィには記憶がない、それなのに懐郷とも思える感覚を匂わせる景色】
【こんな「迷子」なら歓迎だなーなんて呑気に歩いていれば聞こえてくる大音響の独り言】
【それは時期に痛みを訴える物へと変わり悲痛な叫びになっていた】

…あ、あの…大丈夫、ですか?

【通り掛かりに声を掛けるなどは余りない事だが仕方ない、きっと夏のせいだろう】
403 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/04(水) 18:33:39.83 ID:XKI44MsGO
>>402
うぎぎぎ……? お、おぉう……だ、大丈夫だぁ
こいつぁアレだ、最初は何ともなかったのに
食ってる内に段々と辛さが増して来る的な何かにやられた感じに違いねぇ
しばらく放っておきゃ治るからよ……気にすんな?

【片手で頭を押さえつつ心配そうに此方を覗き込む少女に対して】
【手の平を翳し、心配はいらないとばかりに軽く振る】
【そうしてしばらくすると、言葉通り痛みが治まったのか翳していた手の平を降ろし】

いっやぁ〜格好悪い姿を見せちまったな! え〜っと……ん?
ちっと聞きたいんだが……アンタこの世界の人間じゃなかったり……するか?

【それまでまともに少女の事を見ていなかった様だが】
【顔を上げて目に入った少女の容姿を見て唐突にそんな質問を投げ掛ける】
404 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/04(水) 18:38:45.23 ID:Qzz5t9JmO
>>403
…よかった
それ、アイスクリーム頭痛って言うらしいですよ

【なんだかんだで大丈夫そうな男性にくすりと微笑み、覗き込んで屈めていた背筋を伸ばす】
【横に括っていた薄小金の髪が陽射しにキラキラと輝く】

えっ? あ、た、多分…そうだと、思います
…もしかして、あなたもですか…?

【突然の意外な問い掛けに赤眼を丸くして頷き、おずおずと尋ね返した】
405 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/04(水) 18:56:57.07 ID:XKI44MsGO
>>404
アイスクリーム頭痛……? はぁ〜……んな名前が付いてんのか、へぇ〜……

【少女の言葉に自らの頭をさすりながら感心している様に息をつく】

おおっ! やっぱりか! そうそう、俺も俺も!
いやぁ〜コッチに来てからガキンチョから爺さん婆さんから髪も目も黒いか白髪かでよ!
アンタみたいなんはひっさしぶりに見たな!
うっし! 婆ちゃん! さっきの奴もう一個頼むわ!
おっと! その前に……アンタ、赤と黄色と緑と青、どれが良いよ?

【肯定の意を返す少女に心底嬉しそうな笑顔を浮かべて自らの膝を叩く】
【青年の言う通り、店の奥に座る老婆は白髪が多めの黒髪であった】
【そして青年の頼みを聞くとゆっくりと立ち上がって店の奥に入っていく】
【戻ってきた老婆の持ったトレイにはカキ氷を皿に盛った物と】
【青年が言ったのと同じ色合いの液体が入ったビンのような物が載っている】
406 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/04(水) 19:06:53.20 ID:Qzz5t9JmO
>>405
変な名前ですよね…

【くすりと微笑みで後ろ手に組んだ】

ほへぇ…そうでしたか、なんとも奇遇です…
あー、それじゃ目立っちゃいますねぇ…

【店主と思しき老婆の姿を見て確かにと納得、男性に視線を移した】
【髪色とそしてくるくると変わる表情もあってよく晴れた空のようだと内心】

え? えっと…じゃあ、青?

【またもいきなりの問い掛け、キョトンとして選んだのは自身の最も好きな色】
407 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/04(水) 19:21:03.31 ID:XKI44MsGO
>>406
そうそう! 目立っちまうんだよなぁ〜! いやな? 元から目立ちガチっちゃ目立ちガチなんだけどよ?
それ以前にな? この辺りは所謂ド田舎みたいでなぁ〜、人が少ねぇから余計にな〜!
まっ! 俺には物足りねぇけど、この辺りは荒事も全然ねぇみたいだし
目立つっても、だから襲われるとかそう言う事はねぇみたいだから嬢ちゃんみたいなのには安心だわな!

【透ける様に色の薄い肌に線の細い身体つきのまだ幼さの名残の残る少女】
【自分と同じ境界線を超えた者なら一人旅であろう事を考え】
【さり気無くこの辺りの治安について説明する】

おっ! 嬢ちゃんお目が高いな!! うん! 選ぶなら断然、青だよな! いやぁ〜分かってる!
そしたらホレ! んな所で立ってたら落ちつかねぇだろ?
コッチ空いてっから座って食べな、ほらほら!

【少女の選択がお気に召したのか老婆から受け取ったカキ氷に楽し気に青い液体をぶっ掛ける】
【そしてストローを加工したスプーンをカキ氷に刺すと】
【自分の座っているベンチを手で叩き、コッチに座るよう誘いかける】
408 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/04(水) 19:31:21.62 ID:Qzz5t9JmO
>>407
…でも、とっても綺麗な髪…羨ましいくらいです
あはは、平和そうですもんねこの辺…
なんだろう、全然知らない場所なのに懐かしい…

【青が好きと言う事でつまり男性の髪色にも強い好印象を抱いている様子、自身の前髪を指先で弄りながら微笑んだ】
【そして何処か恍惚のような表情で周囲を見渡して呟く】

え? あ、は、はい…
すみません、ありがとう、ございます…
いただきます…
…ん、美味しい…っ!

【実に押しに弱く流され易い、成されるがままに青色に染まったかき氷を受け取ればあれよあれよと隣にいざなわれて腰掛ける】
【そうすれば食べ辛い先割れストローでなんとか氷を掬いパクリと一口、思わず頬が緩んだ】
409 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/04(水) 19:50:56.05 ID:XKI44MsGO
>>408
……! 嬢ちゃん……いま、羨ましいと……そう言ったのかな……?
……素晴らしい! 嬢ちゃんは素晴らしい美的感覚を持ってるみたいだな!!
だけども、だけども……人にはそれぞれに似合う似合わないってのがある、悲しい事になぁ
嬢ちゃんに青い髪が似合わない、って言う訳じゃあ無いんだが
嬢ちゃんのその髪も嬢ちゃんにピッタリで、かな〜り素敵なモンだと俺は思うね!

【髪の色は本人もお気に入りなのか、分かり易すぎる程にニヤケて喜ぶ】
【そして少女の線の細さや淡い色合いにマッチした髪の色を素直に賞賛する】

懐かしい、か……そうだな、俺にはどうにも分からん感覚だが
でもまぁ……たまにはこう言うのも悪かないとは思うな、うん

【戦場の中こそが自らの居場所と定義している青年にとっては】
【この場所に流れる空気は少しばかり退屈な物に違いないのだが】
【それでもこの場に留まっているのは心の何処かで少女と同じ感情を感じているからかもしれない】

ハハハッ! 美味いか美味いか! そいつぁ良かった!
おっと、だからっつって急いで食い過ぎちゃあ……ダメだぜ?
いや〜それにしても暑いなぁ……っと! そういやこの後まだ仕事任されてるんだったか
悪りいな嬢ちゃん! それは俺からの奢りだからよ! ノンビリこの辺りを見て回っても楽しいかもだぜ!
俺はまだしばらく此処にいるからよ! んじゃな!!

【そう言うとカキ氷の器を老婆に手渡し、少女に手を振りながら店の裏に回っていった】

//もっと絡みたかったですが、飯落ちなのでここで……
//お付き合い下さりありがとうございました!
410 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/04(水) 19:58:42.36 ID:Qzz5t9JmO
>>409
え、えぇ…あ、あはは、そうでしょうか…?
だとしたら、無い物ねだりみたいな…
でも、ありがとうございます…

【勿論先程のは本音であり、リップサービスのつもりなどなかった】
【だが自身の言葉でこれ程喜んで貰えるというのは嬉しいものだ】
【最後に褒めてくれたお礼にぺこりと軽く頭を下げて微笑む】

私も、その…覚えてると言うか、感覚的なモノで…

【言った本人も曖昧な懐かしいの表現、首を傾げながら言葉を続けた】
【平穏と退屈は同じコインの裏表なのかもしれない、そしてそれは人が本能的に求めているものでもまたあるのかもまた分からない】

あはは…気を付けます
えっ? お仕事ですか?
あ、は、はい…すみません、ありがとうございます…

【そして賑やかに去って行った男性、しまった名前も名乗っていないやとその背が見えなくなってから気が付いた】
【蝉の音がジリジリと、青い風に風鈴が揺れていた】

/こちらこそありがとうございました、お疲れ様でしたー
411 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/04(水) 20:42:00.01 ID:D5Apk8UL0
【レンガ造りや石造りの洋館が軒を連ね、鉄道馬車が街中を走る】
【まだ灯るには早いガス灯が、紳士淑女の行き交う道路の両脇を飾る】
【そして市街地の遠く、その空には郊外の工場から登っていると思しき黒い煙が晴天にはっきりと浮かび上がる】

【中世の人間からすれば、目を見張るほどの機能性、しかしどこか忙しなさそうで】
【現代の人間からすれば、最早映画や小説の舞台と化した、レトロな雰囲気漂う空間で】

【そう、そこは『近代文明の世界』】

今日の分は……これで十分か。

【礼服の人だかりの中、一人際立つ白い祭服の男――見るからに聖職者であるとわかる――が街中を歩く】
【一瞬言葉と共に男が目をやった、右腕にかけてある籠の中には、2本の長いパンと、筒状に丸めた新聞が入ってある】
【男は噴水のある公園に足を踏み入れると、適当なベンチに腰掛け傍らに籠を置いた】
412 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/04(水) 20:50:10.99 ID:p/7T0bkP0
>>411
「…お腹、空いた…」

朝の公園だというのに、別のベンチには先客がいた。
黒いフードの、いかにも怪し気な出で立ちだ。

足を投げ出して俯いていたが、食べ物の匂いと男性の声にがばっと顔を上げる。

「…いいな…」

よほど気になるのか、物欲しそうな目で男を見つめている。
413 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/04(水) 20:53:47.68 ID:AqPhJe4No
>>411>>412

「へぇ………」

というわけでやって来ましたこの世界。
色々な世界を巡ったが、このような世界は初めてだ。
何とも言えないレトロ感溢れる街並み。実にオシャレである。
で、適当にぶらついていたら公園に到着。
そこには見るからに聖職者の男と、涎を垂らさんばかりに、まるで飢えた獣のように男を見つめる見知った顔。

「……何やってんだ」

少し呆れがちに、少女に向けて言う。
414 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/04(水) 20:56:02.56 ID:D5Apk8UL0
>>412
【ベンチに腰かけてからのこと、さほど遠くないベンチに黒いフードの人物の姿を認めた】
【一人なのだろうか?先ずは心中で素性を考えてみるが、話しかけるのが早いだろうとベンチを籠と共に発ち、そちらへと向かう】
【その視線が自分のパン欲しさであることにはまだ気づかない】

先客か……
どうなさいました?こんな時間から……
お一人……ですかな?

【澪のベンチから1メートルというところで歩を止めそう尋ねた】
415 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/04(水) 20:56:04.67 ID:0gz8qaEQ0
>>411
「・・・・・・・・・・・・」
聖職者が座ろうとしているベンチには先客がいた
足を組んだまま購入した新聞を隅から隅まで読みふけり この世界の情報を仕入れようとしている
聖職者がベンチに近いたことに気付き 横にずれてスペースを開けるも 新聞から目を放さない

その男の装いは おおよそこの世界に釣り合わぬ装いだった

長袖シャツを捲り 地肌にはトライバル調の刺青
袖のないジャケット
黒いジーンズ
動き易いスニーカー

どれもがその世界より一世紀は先進しており 有体に言えば浮いていた
416 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/04(水) 21:00:59.31 ID:D5Apk8UL0
>>413
【ジャンは、公園に入った有川の姿にはまだ気づいていないようであった】
【少女のほうに気を取られているらしい】

>>415
(ふーむ……この風体)
(どうやら"この世界"の人間ではないようだな……)

【この聖職者もまた境界線の旅人であり、見知らぬ風貌の者が世界に迷い込んでくることも承知であった】
【今回はたまたま、ジャンは故郷の世界に帰ってきたというだけのことなのだろう】
417 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/04(水) 21:04:20.28 ID:p/7T0bkP0
>>413>>414
声をかけられて初めて、自分がとてつもなく馬鹿みたいなことをしていたことに気づく。

「…ごめん、じろじろ見て…」

近づいてきたジャンに謝罪。悪い事という自覚はあるのです。
次いで零士の声。知り合いに見られていたのか、恥ずかしい。

二人の顔を交互に見て、申し訳なさそうに呟く。

「…なにも食べてなくて…お腹空いてたから…」

>>415
すぐ近くにもう一人の知り合いがいるのだが、
残念ながら空腹で頭がいっぱいの澪は気づいていない模様。
418 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/04(水) 21:12:35.64 ID:AqPhJe4No
>>416>>417
これでは澪が物乞いだの乞食だのと思われてしまうではないか。
そう勝手に判断した零士。

「まったく………腹が減ってるならこれ、食えよ」

と、メロンパンを差し出す。

「みっともないじゃないか、いい歳してるのに……」

まるで保護者のように澪を諭す零士であった。

>>415

「浮いてる…………」

ボソリと呟く零士。
まあ、自分も大概なので人の事を言えないが。
419 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/04(水) 21:14:30.97 ID:0gz8qaEQ0
>>417
「・・・・・?」

熱心に新聞を見ていたが なにやら聞いたことのある声を耳にして顔を上げる
そこにいたのは何時ぞやのパーカー少女

「誰かと思えばお姫様じゃーござーせんこと どうやら再開する運命にあったようね」
新聞を折り畳んでリュックに突っ込む 立ち上がると

「んで何? お腹すいたの?」
リュックから取り出したのはカロリ○メイト(チーズ味)のパッケージ
ちゃんと中身も入っているのでご安心を

「ほ〜れ ほしい〜?」
いい笑顔になりながら 目の前でぶ=らぶら揺らしている

>>416
その異世界から来た男は少女と知り合いらしい
なにやら黄色い箱を少女の目の前でぶらぶらさせている きっと意地悪で
420 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/04(水) 21:24:16.30 ID:p/7T0bkP0
>>418
「い、いいの…?」

恐る恐る受け取ると、誰も取らないというのに
ガツガツと食し、あっという間に食べ終えてしまう。

「…ごちそうさま…助かった…」

何度も助けられてるなーなんて思いながら礼を言う。

「…しょうがない…お金ないし…」

>>419
メロンパンを食べ終えたところで、アキレスの存在に気づく。

「あ、アキレス…」

挨拶をしようとしたところで、目の前に
手を伸ばせば届く距離にあるカロリ○メイト。

「…ほ、欲しい…」

この少女、まだ食べ足りないと言うのか。
421 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/04(水) 21:24:37.25 ID:D5Apk8UL0
>>417
いえ、気にはしていませんから……

【ゆっくりと首を横に振りつつ、答える】
【一見年下の少女(もちろん初対面故、人狼たる彼女の本性と実年齢は知らない)にも敬語を使う礼儀正しさ、やや悪く言えば堅苦しさが見られる】

【同じベンチに座る】

なるほど……孤児、でしょうか?
どうぞ、パンでよければ。
元は私の分ですが……気にしないでください。手に入るつてならありますから。

【云うと、籠に入ってあったフランスパンらしき長いパンを1本取り出し、澪に差し出す】
【聖職者らしく、恵まれないものへの施しは忘れることはない】

>>418
おや……?
そこのお嬢さん、一人ではなかったのですね。
失礼ですが……お兄様でしょうか?

【既に澪と同じベンチに座り、彼女にフランスパンらしきものを差し出したジャンが声をかける】
【そのまるで保護者のような様子と零士の外見年齢から、兄妹なのだろうか?と勘違いした結果発した言葉である】

>>419
(ふむ、どうやらこの男も知り合いのようだな……)
(声をかけてみるか)

そこの方……"この"では見慣れない格好ですが
いえ、どこからお越しになったのか、と訊くつもりはありませんが……
やはり、貴方も"世界を旅"なさる身で?
422 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/04(水) 21:28:26.97 ID:p/7T0bkP0
>>421
「孤児…とは違う、かな…別の世界から来た…」

実際両親は他界しているのだが、それももう遠い昔の話。

「…いいの…?ありがと…」

差し出されたパンを受け取ると!これまた一心不乱に貪り食う。よほど空腹だったのだろう。
423 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/04(水) 21:35:06.91 ID:AqPhJe4No
>>420
「……………待て、その状況でよく一人で生きていられるな」

金もないのに一人で旅をしているのか。
あっという間に食べ終えてしまった澪に呆れと、逆に凄いという尊敬の念が入り混じった視線を送る。

>>419
「え………いや、別に、ただの知り合いですけど」

きっぱりと否定する。
本人に保護者の自覚はないので兄妹かと言われて困惑もしているようだ。
424 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/04(水) 21:37:47.73 ID:0gz8qaEQ0
>>418
「オマエモナー」
アキレス は 不思議な呪文を唱えた!!

「なんだコノヤロー 澪タンのコレ(小指を立てる)かコノヤロー」
だとしたらとんでもないロリコンですね!! ソレは兎も角 腰の武具を指差し

「それさ 重くないの?」
銃器二丁に 大小一揃え以上の刀剣 ズボンがずり落ちたりしないでしょうか?

>>420
「はっはっはww 素直でよろしい」
箱はちゃんと差し出しました ですが一つ問題が

「メロンパン カロリ○メイト そしてバケット」
コレが指し示す応えは一つ

「喉が渇きそうだね★」
さぁ 澪ちゃんはこの問題をどう解決する?

>>421
「あぁ 一呼んでさすらいのグラフィック・アーティスト アキレス!! いずれ全世界が認める大物になるから そのつもりでヨロシク」
親指で自分を指し示しながら名乗る

「ということはアンタも異能者って所か なんていうか・・・」
そういって聖職者の頭から足先まで見やって

「堅苦しそうな姿だね アレか? 牧師とか? 悪いけど俺は懺悔質にはいったことがないのが自慢なんだ」
良く分からない自慢を挙げて笑っている
425 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/04(水) 21:44:43.29 ID:AqPhJe4No
>>424
「うっ………」

こうかは ばつぐんだ!
いや、確かに浮いてるけど。ぐうの音も出ないけど。

「……………いや、違うから」

冷静に小指を立てたアキレスの言葉を否定。
そんな勘違いされるくらいなら兄妹の方がまだマシである。

「……いや、もう慣れたし重くないな」

小さい頃から扱ってきたのだから、もう慣れた。
ズボンがどうこうとかいうツッコミは負け、ずり落ちない不思議なズボンなんだよきっと!
426 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/04(水) 21:45:06.91 ID:D5Apk8UL0
>>422
そうですか、これは失礼しました。
―――別の世界から……?貴女も"同じ"でしたか……

【彼女の言葉に反応する。澪も境界線を旅する者であった、という驚きを伴って】
【自分の場合は『悪魔祓い』だが、彼女の場合は一体如何なる目的があるのか……そういう類の疑問が脳裏を横切るが、他人のプライバシーに入り込んでわざわざ訪ねることもなかろうと向きなおり】

ああ、これまた失礼。
"同じ"とは、私も異世界を旅しているということです。
"ここ"は、私の故郷ですがね。

【近代文明の世界、フォーレンチア帝国】
【ジャンが「ここ」と指したこの世界屈指の帝国は、故郷とはいえ彼にとってあまりいい思い出のある場所ではなかった】
【言葉と同時に、籠に置いてあった新聞を開く】

>>423
ああ……失礼しました。どうも余計な想像が先行してしまって。

【相手を明らかに困惑した態度にさせてしまったことに対して、やはり謝罪する】
【どうもこの聖職者は先程から"失礼した"という言葉を繰り返している気がするが、気にしてはならない】

>>424
アーティスト……ああ、芸術家の方ですか!
(それにしてはそれらしくない格好だが……趣味なのだろうか?)

【Artist、即ち『芸術家』と解した聖職者】
【ここ『近代世界出身』ジャンの常識では、芸術とは洒落たブルジョワや(没落していない)貴族がするものだという認識があった】
【それにしてはやや恰好がらしくないと彼は思った。世界による常識の違いを如実に表す面白い例である】

え、ええ……ただ、教会で説教を行う者とは少し違いますが……
懺悔するまでもなく日頃よく生きているなら、それは素晴らしいことだと思いますよ。
427 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/04(水) 21:54:59.12 ID:p/7T0bkP0
>>423
「…いつもは、自分でご飯探すんだけど…この辺は、あんまりご飯がない…」

まさに野生児、自給自足はお手の物である。
ただし今のような街中だとすぐ飢える事になるのだが。

「…すごい…?」

なにを勘違いしたのか、少し得意気な少女。

>>424
「…ありがと…」

口では素っ気ない態度を取るものの
その目は無邪気な子供のようにきらきら輝いている。
そしてもぐもぐ。完食したのはいいのだが、

「…うん…喉、渇いた…」

アキレスの予想通りである。もちろん澪は飲み水なんて持っていない。

「…飲み物、ない…?」

まさかの他力本願。

>>426
「…貴方も、いろんな世界に行くの…?」

これは驚いた。知り合いだった二人はともかく
食べ物を恵んでくれた目の前の男も同類だったとは思いもせず、澪もまた目を丸くする。

「…ここが…?そっか、そういう事もあるんだ…」

少女には自分の故郷にあまりいい思い出がない。
だから今の自分には満足しているのだが、里帰りの可能性があるなら話は別だ。

「…それ、なに…?」

ジャンが開いた新聞に興味を持ったのか、横から覗き込んでくる。
428 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/04(水) 22:09:25.67 ID:AqPhJe4No
>>426
「いや、別に気にしてないですけど……」

ロリコン呼ばわりされたのを考えたらよっぽどマシであろう。
そしてこの人物も旅をしているらしい。どうも漂流者に縁があるようだ。

>>427
…………かなり、逞しい子でした。
ある意味凄い、あまり褒められる物ではないが
ただ、ここで言葉を誤ったら拗ねたり落ち込んだりしそうなので言わない事にしておく

「あぁ、うん……凄い凄い……」

(棒)が付くくらいの棒読みである。これはひどい。
429 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/04(水) 22:10:01.41 ID:0gz8qaEQ0
>>425
「なんだ違うのか」
何処と無く残念そうな表情 一体何を期待していたんだか

「でもさ これ見よがしに抜き身のシャッガン持ち歩いていたらやばくない?
 ポリ公共にコラッされても知らんぜ?」
恐らく刀剣もアウトなんでしょうが きっとメイビー銃器の方がモアアウトなんじゃないでしょうか?

>>426
「そのとーり!! 世界を股に駆ける男よ!!」
自分のことを理解してもらったようだ 上機嫌にもなろう

「この世界にも俺の作品を残して以降と思うんだガね まだこの世界の情報に疎いんだ
 俺のアートは この世界を多少なりとも理解しないと出来なくてね まだ作品は残してないんだ」
そして 聖職者の視線から何かを感付いたのか 自らの衣服を見やるが

「おいおい この世界に着たばかりだし いちいちその世界の衣服を用意するのはメンドウなんだ
 ちょっとおかしな格好なのは勘弁してくれよ」

どうやら自分が奇抜な滑降していると考えていると推測したようで 口を尖らせて抗議

「お前さんだって もっと未来に飛べば その格好が奇抜に見えるもんだろ?」

>>427
「dsyn−」
分かりきった答え 多分今口の中パッサパサと兎さんが踊っていることでしょう

「もってるけど・・・」
水筒を取り出す 中身はお水

「お前さんもうちょっと自分で努力しようよ・・・」
目の前でまたもぶーらぶら ねだるな 勝ち取れ さすればなんとやら
430 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/04(水) 22:19:42.37 ID:D5Apk8UL0
>>427
ええ……
これは、この世界(正確には、この国)の情勢を知るためのもの、「新聞」です。

【大見出しには、帝国内の政財界の動向がいつもの如く羅列されていた】
【魔道兵器会社の新製品計画、帝国の外交状況、などなど】

【見慣れた記事だ、と流し気味に読んでいくと、申し訳程度の小見出しに一つ、自らの気を引く記事を見つけた】
【題は、「シュタイン教授拘束、すぐにも異端審問か」】

【はぁ、とジャンは、その字句からすぐに状況が察せられ、呆れた溜息をつく】

またか……ここの教会の者たちは……
この国は人間の平等を謳っておきながら、学問の自由さえ認められないのか……

【一見「またか」と言いたげな呆れた口調の底には、静かな、沈んだ義憤を感じる】
【どうやら、反ブルジョワ的な思想を唱える学者が悪魔の手先と見做され、教会組織に身柄を拘束された、という内容らしい】
【制限選挙を実施するこの帝国では、支持者は必然的に中産以上のブルジョワにかぎられる】
【本来神聖なる教会が、カネの力で俗世の政府と癒着してしまった悪しき結果である】

>>428
ええ、それならいいのですが。

【慣れたことなのだろうか?と零士に関する僅かな推察を巡らせた後】
【ジャンも、不思議な旅人同士の出会いに神の導きのような何かを感じずにはいられないのであった】

【そんなジャンはというと、目の前に広げた新聞に目を通してある】
【↑の通り、教会による学者への弾圧事件の記事を目の当たりにし、呆れた様子の中に静かな義憤が見いだせるかもしれない】

>>429
それも道理ですね……失礼しました。
確かに、もっと進んだ文明の世界に行けば、当然私のほうが珍しいですから

【物珍しかったとはいえ、異常者のような視線を送ったことに対しては素直に謝る】
【まぁこれは、聖職者でなくとも礼儀正しい人間ならば当然のことであるが】

この世界、か……
私個人としては、あまりいい思い出はない―――否、私個人の力では、この世界の『歪み』は正しきれない……とでも言うべきか
431 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/04(水) 22:23:52.61 ID:AqPhJe4No
>>429
何を残念そうにしているんだ、そんな不名誉な称号を与えられたくはない、と目で抗議。

「…………あぁ、ちゃんとバレないようにやってるから平気」

どうやって、という野暮な質問は置いといて。
ともかく、バレなきゃ犯罪じゃあないんですよ。

>>430
少し男の顔に怒りが混じっているような印象を受けたので新聞を盗み読み。

「なるほど……宗教って怖いもんだな…」

無宗教かつ、神様など微塵も信じていない零士にとっては愚かな事をするものだ、という印象だ。
432 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/04(水) 22:27:17.37 ID:p/7T0bkP0
>>428
「でしょ…?…もっと褒めてもいい…」

どうやらご満悦の様子。この子、ちょろいんです。

「…むしろ、なんでみんなお金があるか不思議…」

>>429
「…まだ、本気を出す時じゃないから…」

NEETみたいな事を言いながらばしっと水筒を奪い取る。

「…ありがと、いただきます…」

またも無許可で水を飲む。ちゃんと一口に留めましたよ。

>>430
残念な事に澪は字が読めない。
故にジャンに倣って目を通してみても内容は全く頭に入らない。
ただ、隣に座る男性からの静かな怒りは感じ取れたのだろう。

「…何か、嫌な事でも載ってた…?」

澪としては食事を恵んでくれたこの男性に、なんらかの形でお返しをしたい。
少しでも力になれたらと、顔を覗き込んで問いかける。
433 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/04(水) 22:36:04.63 ID:AqPhJe4No
>>432
あっ、チョロい。ついでに馬鹿だ。
何だか楽しくなって来たのでもっと言ってやる。

「凄いな、金もないのに自給自足して、出来なかったら物乞いして、逞しく生きていて凄いなー」

だが棒読みだ。皮肉も混じっている気もするが気にしてはいけない。

「働いたり色々して金を稼ぐんだよ、道端に落ちているわけないだろ」

至極当然の事を言う。むしろ漂流者がどうやってそれ以外で金を稼ぐと言うのだろうか
434 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/04(水) 22:40:05.30 ID:0gz8qaEQ0
>>430
謝罪する聖職者 だがこの男の興味はすでに別のところにあった

「なにそれ? 宗教家が? 学問を?」
なにその創作意欲沸き立つワード

「 k ww s k 」
なにやらノートを取り出し 意見を求める

風刺画 この男が好む図柄の一つ この世界を知らないと描けないものだ

>>431
どうやって? きっとアタッシュケースにでも入れているのでしょう

「♪〜」
視線の抗議は左へ受け流す〜と なにやら新聞を盗み見しているようなので

「そんなこそ泥みたいなことしなさんな ホレ」
自分が買った新聞を差し出す

>>432
「もっと暑くなれYO〜」
どこぞの球技プレイヤーの如き物言い

「別にいいけどYO・・・」
自らも水を一口飲んで栓をする 間接キッス? 知らん

「俺は行く先々の世界で広告絵を描いて稼いでるんだ」
店のシャッターにその店をモチーフにした絵を描く依頼を受けて日銭を稼いでいます

「後はメール便の仕事とか 割と評判いいんだよ?」
435 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/04(水) 22:46:47.71 ID:AqPhJe4No
>>434
「………新聞くらい良いだろ、細かい奴だな……」

文句を言いながら受け取る。まさかこんな軽そうな奴に注意を受けるとは。

「どれどれ………」
「……うわぁ、この世界も一悶着ありそうだな」

新聞を読んで独り言。厄介事には首を突っ込まないといられない性格なのだ。
436 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/04(水) 22:49:22.81 ID:D5Apk8UL0
>>431
【ちなみに盗み読みをされたことに対しては、特に咎める様子はない】
【むしろ、ジャン自身は自分と同じ考えの人間が増えてくれれば、と歓迎する考えだ】

いえ……これは、最早『宗教』ではないのです。
言うなれば……『宗教の名を借りた言論封殺』……とでもいいましょうか。
お恥ずかしながら、私も以前同じ教会に身を置いていたことがありましたが……
―――私だけの力では、何一つ状況を変えることはできなかった……

【表情が一層暗いものに変わり、過去の自分の無力を嘆く】
【否、今でも体制に刃向う程の力など自分にはないことは明らかなのだが】

―――ああ、申し訳ありません、こんな話で……
とにかく……朝食としましょう

【自分に同感する人間が増えてくれればといって、初対面の人間に暗い話題を持ちかけるのは軽率だった、と反省し】
【云うと、籠の中にあったもう一本のフランスパンを掴み、硬いその生地をもの思いに頬張っていく】
【つい口に出してしまった暗い話題を、もう一度腹の底に押し込むかのように】

>>432
ええ……嫌なこと、といえばそうなりますが……

【↑で思った通り、やはり初対面の人間に持ちかける話題としてはどうなのか、と思案し】
【なかなか澪に、弾圧の事について話すことができなかった】
【ただ、↓でアキレスに向けてする説明を横から聞くことで、それが澪にも明らかになってしまうかもしれない】

>>434
……まぁ、この世界のことについてお知りになりたいのなら、仕方ありません。
この国――『フォーレンチア帝国』の教会組織は、元々人間を脅かす悪魔の退治を行っていましたが……
いつしか教会上層部は帝国政府に金銭で買われ、政府に都合の悪い人間を悪魔の手先と見做し、弾圧する機関と化してしまったのです。

【経済発展で一見華やかな帝国の裏の姿を、目撃者は赤裸々に語る】
【資本家本位の政治家連中と教会の癒着、なかなかいい風刺の題材になりうるだろう】
437 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/04(水) 22:58:05.12 ID:p/7T0bkP0
>>433
「…なんか、バカにしてない…?」

最初は得意気だったものの、だんだんとそれも消え失せる。
言われて数秒後に気がつく時点で大分バカだと言えるのだが。

「いや…私だってたまに稼ぐけど…気がついたら、全部なくなってる…」

実はこの子、お金を受け取ったその日のうちになんやかんやで全て使い果たしている。
貯めるなんて発想はありません。

>>434
「…こういう場所じゃ、本領発揮できないから…」

いよいよ見苦しい言い訳。本人はこれで精一杯なんです。

「絵…?ああ、この前みたいな…」

以前見かけた彼の絵を思い出し納得。
確かにあれほどの腕前なら金を取るには十分だろう。

>>435
「…なら、力になりたい…ご飯のお礼に…」

アキレスへの説明は半分程しか理解出来なかったが、少女にはそれで十分だった。
恩人が困っていて助けない理由などない、とでも言いたげに
ジャンの目を意志を込めた瞳で見つめる。
438 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/04(水) 22:59:04.35 ID:p/7T0bkP0
//おおう、安価ミス…>>437の一番下は>>436にです
439 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/04(水) 23:11:52.11 ID:AqPhJe4No
>>436
「………きっと、いつか報われますよ」
「ゆっくりでも賛同者を集めればきっと……」

世界のトラブルは解決するが、さすがにその世界の根幹となる事についてまで手出しをする気はない。
そこまでやってしまったら倫理的にまずいだろうし、まるで自分が世界を変えているとでも自惚れしそうだし。

「……俺は手出しは出来ないけど、応援してますから」

どうやら暗い気分になってしまってようで、少しでも払拭するために応援の言葉を送る。

>>437
「………キノセイダヨ、キット」

完全に棒読み、はいそうです馬鹿にしてました。

「…………貯金しろよ、我慢という言葉をまず覚えようか」

どうせ一日で使い込んでいるのだろう。ダメ人間の典型的な例である。
440 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/04(水) 23:12:12.78 ID:0gz8qaEQ0
>>435
「悪いことはシチャだめよ?」
↑ ラクガキ行為その他諸々で逮捕三桁

>>437
「ハハハ それじゃ本領発揮できる場所ではお世話になろう」

>>436
「ふんふん・・・なるほど・・・・はてさて・・・・」
聖職者の言葉を丹念に聴き 図面を起こしている

「・・・・・・・・OK いい話を聞けた それじゃ俺はこの辺で 流浪のアーティスト アキレスをどうぞヨロシク」
そういってノートをリュックにしまい 一行から離れて歩き出す

―――某日 とある聖堂前

「よっし・・・やるか」
リュックからスプレー缶を取り出し カラカラと振る その目は活き活きと輝いていた

―――後日 聖堂前
その日 聖堂では騒ぎが起きていた

聖堂の外壁 白く大きな壁にラクガキがなされていたのだ

教会組織の者と思しき男が 聖堂で膝を折り 祈りを捧げていた
だが男の目の前には神像は無く 代わりに鎮座するは金銀財宝の山

“OH MY GOD!!” の題名付き さながら 私のお金様といったところか?

「この世界をマシにしてやったぜ♪」
その絵に込められた男の言葉を聴いた人が 果たしていただろうか?
441 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/04(水) 23:13:42.24 ID:0gz8qaEQ0
//お先に失礼 お疲れ様でした
442 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/04(水) 23:16:57.06 ID:AqPhJe4No
>>440
「……………………」

冷たい目で、無言だけど目で罵倒する。
なぜそんな事をしたかと言えば、この男の言葉にまったく説得力がない。いやそれどころか
何も知らないのに「お前が言うな」という気分にさせるものだからである。

「………何をやらかすのやら」

そう心配をして見送った後日、ラクガキ騒動の犯人がコイツだと秒速で思ったのは言うまでもない。
443 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/04(水) 23:22:01.71 ID:D5Apk8UL0
>>437
―――本当ですか……!?私の力に……?

【本当ならば、困った者に食料を分け与えることは聖職者として当然の行いであり、それを理由に礼の受け取りは拒むところだった】
【ただ、自分が助けたこの少女の眼には確固たる意志がある。礼をしたいという意志が―――】
【それに、境界線の旅人たる澪にも戦う力はある筈――】
【力無き一般人が相手ならともかく、この厚意を無下にすることは、むしろこちらが礼を失することであった】

―――ええ、ありがたいです、
私一人の力ではどうにもなりませんが、仲間が居てくれればどれだけ心強いことか。

【かつての教会で友だと思っていた同僚たちは、皆今では権勢欲や金欲にまみれ、政府の犬と化してしまっている】
【そのことを考えれば、真なる仲間の存在のありがたみが余計ジャンの心にしみるのであった】

>>439
ええ……その言葉だけでも十分ですよ。
私は孤独ではない……私を仲間の元へ導いてくださったことを、神に感謝いたします……

【両手を合わせ、祈る動作と同時に紡がれた神への感謝】
【その表情には最早、先程までの沈痛な面持ちは存在しない】
【共には戦えずとも、零士の応援はジャンの心の中に生き続けその支えになることだろう】

>>440
ええ、さようなら。
私の名は、ジャン=ポール・ド・シェンデルフェルです。機会があれば、いずれどこかで……

【男の去り際に、別れの言葉を述べる】
【ジャンがもし後日、大聖堂でアキレスの落書きを見つけたとすれば、こう思うだろう】
【「聖堂への落書きは本来許されることではないが、信仰心を盾に悪を働く者にとってはいい薬であろう」と】

//お疲れ様でしたー!
444 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/04(水) 23:31:08.16 ID:p/7T0bkP0
>>439
「…嘘だ…棒読みだもん…」

一度気がつくとずっと気になるもので。
ちょっと拗ねているように見えるのは気のせいではないだろう。

「…金は天下の回り物、だっけ…?ってやつだよ…」

明らかに使い方が違うが本人は気づいていない。

>>441
「うん…まあその時になったら、助けてあげないでもない…」

果たして彼女が本領を発揮出来る大自然で出会う事はあるのか、それは運命(と中の人)次第である。

「…じゃあ、また…」

去って行くアキレスを見送る。
余談だが、落書きを見た澪は塗料の匂いで犯人に気づいたとか。

//お疲れ様っすー

>>440
「…当たり前…友達が困ってたら、放っておけない…」

いつから友達になったんだと言えば彼女は今と答えるだろう。
本来群れで行動する人狼にとって、仲間というのは無条件で助けるものであり
そしてジャンはすでに澪に仲間として捉えられていた。
故に目の前の心優しい男性を助ける。むしろ助けない理由がないのだ。

「…なにをすればいいのかは、分からないけど…頑張るから…」

445 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/04(水) 23:44:28.67 ID:AqPhJe4No
>>443
……………こそばゆい。
そんなにも感謝されたのは初めてだ。
神様など信じちゃいないが、そこら辺の価値観の違いの相違くらいはあっても良いだろう。

「……まぁ、どういたしまして」

言えたのはそれくらいだけ。

>>444
「………拗ねるなって、今度食い物買ってやるから」

拗ねた。完全に拗ねた。なので餌付け作戦を決行。

「……………勉強もした方が良いな」

今度教科書でも買い与えてみようかな、などと考えてみる。
446 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/05(木) 00:03:51.96 ID:jyazoonf0
>>444
友達……ええ、貴女は真の友です。
神のお導きにより得られた、真の友です……

【やはり手を合わせるという祈る動作を交え、友への感謝を表現】
【"自由"を称して各々が自己利益に奔り他人を顧みない、そんな人間ばかり見てきたジャンにとっては貴重な、かけがえのない友情】

そうですね……私は普段、人を脅かす悪魔を退治していますが、これは一人でも困らなさそうなので、余裕があれば手伝っていただける程度で構わないでしょう。

より重要なのは……腐敗した教会組織に立ち向かい、これを打倒し、本来あるべき神聖な教会を取り戻す
これはいつ実現できるか分かりませんが、主にこのことを手伝ってもらいたいのです。
教会は政府と結びつき強大な武力を有する上……その政府も謎の組織と繋がりが在る、とのまことしやかな噂です。
やはり、これを打倒するには私一人の力では不十分だ……

【その謎の組織とはカノッサ機関のことである】
【流石に「ついでにカノッサも潰す」というような余力はありもしないが、これから因縁が作られていくであろうことは想像に難くない】

>>445
【零士もこの世界の人間ではない以上、自らと同じ宗教に属するなどということはありえない】
【否、寧ろ彼は無宗教である――が】

……あなたにも、神の御加護のあらんことを。

【同じ人間である以上は、信仰の有無や宗派に関係なく、等しく神の恵みが与えられるであろう】
【その隣人愛の思想に基づいた、零士に向けた祈りである】

>>444-445
……そうだ
―――『ωαρπ σπασε』

【何やら呪文を唱えると、いつの間にやら男の両手にはそれぞれ札らしきものが握られていた】
【神術と呼ばれる類の魔法であり、これは小規模に空間を歪めることで、異世界からアイテムを取り出す術だ】
【その両手には護符――悪魔など、邪悪な存在を寄せ付けぬとされる、一種のお守りである】

お近づきの印です、これをお二人に差し上げます
それに……私の名は、ジャン=ポール・ド・シェンデルフェル
気軽に、ジャンとでもお呼びください。

【二人に1枚づつ護符を手渡すと、名乗り】

では……またの出会いをお待ちしています

【籠を右腕に引っ掛けると、神の再びの導きを期待しつつ公園を去るのであった】

//私はここら辺で落ちます
//お二方とも、ありがとうございました!
447 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/05(木) 00:15:13.35 ID:IiCmX7ph0
>>445
「…本当…?絶対だよ…?」

見事に釣れました。作戦大成功。
一気に機嫌をよくした模様。

「む…私の方が年上…多分…」

零士は匂いからして普通の人間だろう、そうなれば自分より年下なのは確実。
癪に障ったのか、ややむつけたように言い返す。

>>446
「…そんな、大げさな…」

まさかここまで感謝されるとは思ってなかったのだろう
少々狼狽えるが、続くジャンの説明に真剣に耳を傾ける。

「…つまり、悪者を倒せばいいんだよね…?きっと出来るよ…」

単純な解釈。間違ってはいないが、もう少しマシな捉え方はなかったのだろうか。

そこでジャンから手渡される護符。
正直、人間からしたら十分『魔』である澪にとってあまり喜ばしい物ではないのだが
ジャンに気を遣ったのか、恐る恐る受け取る。

「…ありがと、ジャン…私は澪…またどこかでね…」

//お疲れ様っすー
448 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/05(木) 00:21:19.04 ID:lvGBRZdXo
>>446
「………神の加護、ね」

そんなものが本当にあれば良いのだが。
しかし残念ながら神様なんてものは存在しなくて、人間が救いを求めるために勝手に作り出したイメージ、言うなれば概念である。
……零士は少なくとも、そう思っている。

「あぁ、感謝しますよ。ジャンさん」
「俺は有川零士。零士と呼んで構いませんから」
「また……会いましょう」

>>447
「…あぁ、絶対な」

やはりチョロイン、食べ物一つで釣れるなんてなんて扱いやすい事。
扱い易すぎて食べ物さえちらつかせば悪人にも付いて行きそうで心配にもなってくるが。

「……だって、年上の威厳がまったく感じられない」

ばっさり。敬うなんて感情はこれっぽっちもないらしい。
だって歳上なのにアホの子だし物乞いするしあざといし……その他諸々の残念な理由から天地がひっくり返ろうと敬えない。

「……じゃあ、俺も行く」
「…じゃあな、行き倒れるなよ?」

そう言って公園を後にした。
/これで〆で、ありがとうございました!
449 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/05(木) 00:28:39.12 ID:IiCmX7ph0
>>448
「…楽しみにしてる…」

扱いやすいが、一応善人と悪人の区別はある程度つくのだ。
ただほとんどが善人に振り分けられるのだが。

「う…そんなこと、ない…」

自分でも自覚があるのか、自信なさげに言う。
それでも年下に言われるのはなんとなく気に入らないのか、口だけは否定する。

「あ、うん…またね…」

誰もいなくなった公園で、少女は再びベンチに座ってぼーっとするのであった。

//お疲れ様っすー
450 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/05(木) 23:23:45.22 ID:i6wpXO9fo
【荒廃世界:ウェイストランド】

 この崩壊した未来世界においてある概念は世紀を越えて復活を果たした。

 冒険者
 かつて世界が不思議と謎に満ちていた頃にあった言葉。
 いつしか科学が幻想を塗り潰し、世界に対する探求のアプローチから夢が消え
 無粋な分析を主とするにつれて消えていった言葉。

【しかし、世界が大終末に至り、歯車が大きく狂ったとき、この言葉は復活を遂げた】

 ロストテクノロジーを探求するダンジョンがそこかしこに存在し、
 放射能やウィルス等によるミュータント生物が跋扈し、
 終末的な核・中性子・重力子爆弾の威力は罪浄界すらも破壊した結果、
 人智を超越した超常現象すらも起こり得るようになったのだ!!

 --------

「と、まあ、こういう世界だからな。妙な仕事も出てくるというわけだ」

 コンパウンドクロスボウの弦を篭手のパワーアシストで無理矢理に引っ張るイムカ。
 その眼前には3メートルを越えようかという巨大なトカゲ。ザウルスというミュータントだ。

【このミュータント。凶暴につき。どれほど凶暴かというと
 そこいらに退治依頼に出向いた連中のムザン!な惨殺死体が転がっているほど】
【しかもさらに性質が悪いことに革に可能な限り傷をつけずに仕留めろというクライアントのお達し】
 【さらにさらに性質が悪い事にクライアントは明らかにこの殺戮を肴に酒と料理を楽しんでいるときた】

「うむ・・・まあ犠牲も多いが大分ダメージも与えている。間もなく死ぬだろうが・・・」

 見ればザウルスも全身のいたるところに裂傷や矢傷を負い、かなり追い詰められている様子が見て取れる。

「ふむ・・・おい!誰か生き意地汚く生き延びている奴はいるか?」

 岩陰から大声を出すイムカ。この金持ちの眼を楽しませる殺戮ショーで生存している酔狂者は他にいないかと。
451 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/05(木) 23:30:51.30 ID:xIV4sQ480
>>450
「チ・・・ちちちttttttttッ超ヨユーっすゥ・・・・」
戦いなのに始終逃げ回っている男が ガチガチと歯を鳴らしながらサムズアップなんぞしている

足に纏った青い霧が超絶的な脚力を生み 岩陰から岩陰へ いわの頂上から頂上へと飛んだり跳ねたり走ったり
パルクールという技術を総動員して(偶然にも)囮を勤めていた

「なんなんだよもうあれなんなんだよあれマジでマジで超シャレになんないじゃんマジでもうお腹すいたよガス欠寸前だよもうおうち帰りたいよママン」

口を開けば泣き言しか出てこない ちょっとこの世界のお金が欲しかっただけなのに どうしてこうなった
452 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/05(木) 23:34:17.05 ID:IiCmX7ph0
>>450>>451
「…どうしよ…」

イムカが隠れている岩とは別の岩で、澪は身を隠していた。
至る所に傷を負っているザウルスは戦闘力は落ちているものの
その凶暴性は失われず、獲物はいないのかと目を光らせている。

一人ではさすがに、と思っていたところにイムカの声。どうやら彼女も同じ依頼を受けていたらしい。

「…ここにいるよ…」

ザウルスに場所を悟られるのを危惧し、控えめに返事をする。

というかアキレスは大丈夫なのかあれは。手助けに行きたいところだが姿を見られるのもまずい。
しばらく頑張ってもらおう、うん。
453 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/05(木) 23:44:56.58 ID:i6wpXO9fo
>>451-452

「よし!生きているな。死んだ者よりは余程役に立つ」

 号を発しながら、イムカはコンパウンドクロスボウを構えたまま走る。

「ギャアアアアアアアアッス!!」

 同時に先程までイムカが身体を隠していたところにザウルスの咆哮が炸裂。
 そのまま尾を振るって岩ごと周囲を破壊。そしてその影に隠れていた半死人を一口で平らげた。

【哀れな半死人が囮となり食われるという役目を真っ当している間に
 泣き言ばかりなアキレスの雄姿を見聞しつつ、するりと澪の隠れている岩陰に滑り込んだ】
【もしかしなくても、巻き込む気満々である】

「まあ、アレだな。見ろ」

 イムカが指差す方向。よく見ればカメラの類があちらこちらに設置。

「観客の眼を楽しませるのが私たちへの本当の依頼≠ネのだろうな。
 賭けとして成立しているそうだ。いい趣味をしている」

【ザウルス倒して革を手に入れるという表向きの依頼→なるべく惨たらしく死んで楽しませろという裏の依頼】

「ガウッ!!ガウッ!!」

 酸性の涎を撒き散らしながら、次なるお肉。アキレスに向かって歯を鳴らして追いかけるザウルス君。
 その食欲はどこまでいっても満たされない。まて、新鮮な肉。飛び跳ねるな!!

「まあ、もうすぐトドメだ。何とかやってみようか」

 いつも通りの無表情で澪に言葉すると、 コンパウンドクロスボウを構えるイムカ。
 アキレスがこの間にもモグモグされないことを祈る。
454 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/05(木) 23:55:28.21 ID:xIV4sQ480
>>453
「辞めて止して触らないで垢が着くからあぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」
こんな状況でも誰からも心配されないのは ちょいちょい挟まれるおふざけが原因でしょう

飛び跳ねるなというリクエストにお答えしたわけじゃないだろうが 岩の頂上から飛び降りるとダッシュでザウルスから逃げる その前方にはこれまた大きな岩
その岩へ避けることも無く 真っ直ぐに突進

「イィィィィィィィィイイイイイイッッッ!!!!」
小さい跳躍 両足で切り立った岩の表面で蹴り

「ヤッホォォォォォォォォォゥ!!!!」
三角とび ザウルスの頭上を越えようとする

あわよくば ザウルスがそのまま岩に突進して激突してくれるとありがたいのだガ 果たして?
455 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/05(木) 23:57:49.37 ID:IiCmX7ph0
>>453-454
「…やあ、久しぶり…」

岩陰から岩陰に移ってきたイムカに、まるで道端で偶然出会ったかのように挨拶。
決して余裕ぶっこいてるわけではないのです。

イムカの指差す方向を見れば、確かにあちこちにカメラがある。
今現在も行われている殺戮ショーを遠くか
楽しんでいる連中がいるのだ。

「…悪趣味…」

少女には理解出来ない事なのだろう、思わず呟く。
同時に依頼主の目論見を台無しにしてしまいたいという欲求に駆られる。

「…ねえ、トドメの前にさ…」

岩陰から飛び出そうとするイムカを引き止め、耳打ちをする。

「…カメラを壊しちゃダメ、なんて言われてないよね…?」

え、アキレスくん?きっとどうにかなるよ!
456 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/06(金) 00:07:30.42 ID:Y5mE/Vlgo
>>455

「カメラを壊してはいけないとは言われていないが、壊したら多数のシンジケートから恨みを買うだろうな。
 そして、私はそのような状況下で生き延びられる可能性はほぼゼロであると試算する」

 些細な抵抗が許されるほどの優しさは存在しない世界であると解く。
 なまじ秩序とモラルが崩壊したゆえ、持てる者の自我は際限なく拡張しているのだ。

「が、その前にゲームセットだ」

【眼前にはアキレスが上手く誘導し、ザウルスを岩に叩きつけている様子だった】
 【昏倒したザウルスのこの隙を突いてトドメを撃つのはそれほど難しい作業ではなかった】

 −−−−−−−−−−−−−−−−

【数時間後・・・酒場】

「という顛末だったわけだが。生き残れたコトを喜ぶとしようか。乾杯」

 雑音混じりの旧時代のミュージックラジオが流れる酒場で、
 微妙に混ぜ物がされているビールのジョッキを少し浮かせるイムカ。相変わらずの無表情。

【生き残った報酬は15新円(日本円換算:15,000円)。数日は飲み食いして宿で休める報酬だ】
 【ちなみに賭けで動いた金は5,000新円規模という。金持ちの個人的な遊戯には十分な浪費なのだろう】
457 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/06(金) 00:16:05.41 ID:2Qne7WtE0
>>456
「ザマァ見やがれ人間様に勝とうなんざ100億兆年早いんじゃばかぁぁぁあああああああ!!!!!」
まんまと岩に激突するザウルスに空中から罵詈雑言を浴びせる そして着地と同時にズベッとシリモチを突いた

「もうダメ・・・限界・・・」
倒れるザウルスを尻目に空を見上げる 空腹を通り越して低血糖症をおこしそうだった

――――場面転換

「かーんぱーい」
そういって掲げたジョッキの中身はオレンジジュースでした といっても粉末を溶かした粗悪品でしょうが

「ガツガツモグモグガツガツモグモグ」
意まあh避け余地も栄養補給 酷使したデモンレッグで腹の中はからッけつ さして美味しくもナイ飯を腹の中にぶち込み続ける
458 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/06(金) 00:20:18.93 ID:b6dllx3j0
>>456-457
「…そっか…むぅ…」

一応は納得してみせるもののやはり不満なのだろう、少しむすっとしているようにも見える。

「…あ…随分とあっさり…」

あれ、自分なんもしてなくね?というツッコミは置いておいて。
とりあえず多少の犠牲を払うことにはなったが、この場を生き残れたことに密かに安堵するのであった。

【酒場にて】
「…乾杯…」

ジョッキの中には炭酸水。さすがに澪の外見でお酒は出してもらえませんでした。

「…よく食べるね…」

飢えた獣のように食べ物を貪るアキレスを見て一言。
ちなみに澪は現在はさほど空腹ではないので、ちょっとしたおつまみをつまんでいる。
459 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/06(金) 00:26:55.75 ID:Y5mE/Vlgo
>>457

「ああ、そちらのふかし芋は幾らでも食べていいが、
 こちらの肉は放射能除去剤を一緒に食べるように。鼻血を拭くぞ」

 元気よく食べているアキレスを見やりながら、
 大雑把な味付けの干し肉に漢らしく齧り付いているイムカ。たんぱく質は重要である。

「生き残ったのも何かの縁だ。イムカ・グリムナー。ここでは∴皷のストーカーだな」

 折りたたみ式ボウガンの入ったスーツケースを傍らに置いている女は
 そう言って、自らの名と身分を名乗った。そのビジネススーツ姿のバストは豊満である。

【なお、この雑音ラジオが何時、ワケのわからない電波ジャック放送に変わるかは知れたものではない(チラッ】

>>458

「決断が遅ければ機を逃すというわけだ」

 カメラを云々言わずにとっとと攻撃に入っていればよかったろうにというメタ発言である!!
 そしてそのまま酒場で乾杯。あと、この世界で未成年に酒出さないなんてのはないと思われる。たぶん。

【むしろ、炭酸水なんて上等なものがあるかのほうが心配だ!!】

「健啖な男は見ていて気持ちのいいものだ」

 澪の言葉にイムカは実にスパルタンな感想を返すのである。
 おつまみは虫のカラアゲとかそんな類だろうか?まあタンパク質としては優秀なはず。

「まあ、こういう世界だと割り切るしかないのだがな。
 スプロールの方が君にはまだマシだったか?」

 メガコーポが支配するサイバー世界とこの荒廃世界。どちらがまあマシだろうか?
460 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/06(金) 00:40:25.80 ID:2Qne7WtE0
>>458
「ガツガツモグモグガツガツモグモグ・・・」
肉に調味料(と思い込んでるが実際はRADアウ○イ)をつけてかじりつつ芋を貪り食っている男 顔を上げて澪を見て

「うるせぇやい デモンを使うと腹が減るんだ なにか食わねばしんでしまうよ」
そういって食事再開 と思ったらもう一度顔を上げて

「ここはお前さんの本気が出せる場所じゃなかったのか?」
と一応の質問

>>459
何処かレトロなジャズが流れていたラジオが急に雑音で聞こえなくなったと思うと

『この俺ショーグンGがお届けする謎のゲリラ放送・・・ワイ・2・レディォォォォォォォォォォ!!!!!!』
軽快な男の声が鳴り響いた

店の店主は何事かとらいぞを叩いたり コンセントを抜いたりしているが ラジオが止まる気配がない 名にこれホラー

『今日も極秘情報を持ってきてやったぜ!! ウェイストランドが誇るビッグチーズ ライネマンと 地元のシンジケートが最近一触即発の気配をはらんでいるらしい』
『なんでもこのところ上納金をライネマンが渋ってるらしいんだ』
『ライネマンは子飼いの私兵も多数配備しているからなぁ シンジケートも迂闊に手が出せないらしい まぁ 面子に関わる問題だし 戦争は必須かもなぁッハッハッハッハッハッハ』

イムカのリクエストに応じたのか 早速ジャックされている様子

「俺はアキレス・イニゴ・ブランチ・セペダ 流浪のグラフィック・アーティストだ」
モゴモゴと口に物を入れた状態で自己紹介 お行儀が悪いですよ

「イムカってのか アレだろ? 旗艦で見たけど あのアートを理解しない頭でっかちの兵隊さんのコレ(小指を立てる)なんだろ?」
ジョシュア(アキレスは名前を知らない)と一緒に居たのを見ましたぜ 向こうは気付いてなかったみたいですが
461 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/06(金) 00:49:30.13 ID:Y5mE/Vlgo
>>460

「突然、品が無くなったな・・・」

 ラジオ番組のジャックに無表情なままコメントするイムカである。
 やかましいの極地のようなトークに対する当たり前の反応。で、あったが

「・・・訂正だ。これはいいニュースだ。どうなっている?」

 店主がコンセントを抜いてもチューニングを変えても放送が止まないという珍現象であるが、
 もたらされる情報は中々に興味深い。うまく立ち回ればビジネスチャンスになりえる。
 どういう原理だろうか、と首を傾げるイムカである。

「名前が長い。アキレスでいいな」
 
 身も蓋もない論評をしていたイムカであるが話題が移って、

「・・・小指?私は曹長の小指になった覚えはない」
 
 そして、こういうスラングが全く通用しない。箱入りならぬ遠未来入り娘(224歳)であった。

462 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/06(金) 00:50:05.65 ID:b6dllx3j0
>>459
「…まあ、うん…そうだよね…」

澪ちゃんがやっちゃうと革が悲惨なことになっちゃうからね、仕方ない。
グラスがぶつかり合ってチン、といい音を立てる。そのままぐいっと一気飲み。

「…物足りない…」

やっぱりアルコールが欲しいようで。

「…まあ、そうなんだけどさ…」

澪だって幾つかの世界を渡り歩き、いろいろな物を見てきたつもりだ。
こういう世界があると頭では分かっているつもりなのだが、そう簡単に納得いくものでもない。

「うーん…どっちも、どっち…かな…」

曖昧な回答。少女にとってはどちらも馴染みがない場所なのだ、一概にこっちがいいと決めつけられない。
そこでアキレスの言葉に耳を傾け、少し驚いたようにイムカに問う。

「…え…イムカ、彼氏いるの…?」

>>460
「…なら仕方ない…空腹は最大の敵…」

つい最近自分も空腹に悩まされていたからだろうか、さらっと流す。
しかしアキレスからの質問に思わずむせる。まさか覚えていたとは。

「…いや、うん…そんな日もあるよね…」

目を逸らして呟く。見苦しい。
463 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/06(金) 00:59:01.77 ID:Y5mE/Vlgo
>>462

「酒が欲しいなら飲めばいい。
 この店の酒は正直、質がかなり悪いから飲みすぎると失明するから気をつけろ」

 これでも変なところでお節介なイムカ。アルコールの危険性も事前説明。
 そりゃ工業用アルコール使った酒ならこうもなる。

「まあ、どちらも悪いところもあればいいところ・・・まあいい」

 微妙な双方の世界の良い所が思いつかなかったイムカは逃げ・・・もとい戦略的判断を下した。
 彼女にだって言いにくいことはある。そして、話題はやや女子力が問われる方向に

「カレシ?曹長が?そのような間柄ではないが」

 平然とそう口にするのみ。女子力は期待薄である!!

「本気を出せる場所じゃない・・・か。アレか。明日本気を出すという類の(ry」

 そしてお返しとばかりにアキレスの質問に酷い援護射撃を敢行
464 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/06(金) 01:01:59.45 ID:2Qne7WtE0
>>461
その後暫く喧しい放送が続いた後

『今回の放送もショーグンGがお届けしたぜ アバヨ!!』
そういって雑音が溢れ 次の瞬間 元の音楽放送にもどってしまった

「あぁ 舌噛みそうな名前だろ?」
それについては本人も同意しているらしい だが

「なんだ違うのか ソレは残念だ」

>>462
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
スッゲェ嫌な笑みを浮かべています なんていうかこう・・・馬鹿にしているような笑み


「ウップ・・・もう食えない・・・」
山と詰まれた蒸かし芋を平らげて苦しそうにゲップを一つ

「Zzz・・・」
そのままリュックを抱きかかえて(盗難防止)寝息を立ててしまいましたとさ

//そろそろ一時なのでノシ お疲れ様でした
465 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/06(金) 01:12:27.10 ID:b6dllx3j0
>>463
「えー…じゃあやめとく…おかわり…」

なにそれ怖い、とばかりに即諦める。
飲み続けてたらいつの間にか手遅れでした、なんてお間抜けな事はしたくない。

「…ふうん…そうなんだ…」

イムカが言いかけた事が気になったものの、彼女の様子から察するに
どうやら言いにくい事らしいので、深くは聞かないことにする。

「…なんだ…つまんないの…」

あまりにも淡々と告げるイムカに、これ以上は期待できないと諦める。
そもそも澪はその曹長を知らないので、どうということもないのだが。

「うっ…いや…ちゃんと出す時は出すよ…依頼の時とか…」

まさかこちらからも攻撃が来るとは思わなかった。澪ちゃん、目がバチャバチャと泳いでます。

>>464
そしてこちらからも追撃。
さすがに残念な澪でも馬鹿にされていることくらいは分かる。

「…そのうち…そのうち本気見せる、うん…」

その言葉が既にフラグになっているとも気づかず、ただ言い訳を続ける。
きっと報われるよ、きっと。

「…あ…寝ちゃった…?…おやすみ…」

//お疲れ様っすー
466 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/06(金) 01:19:14.02 ID:Y5mE/Vlgo
>>465

「・・・スプロールに戻ったら君に適正がありそうな自宅警備員の仕ご(ry」

 ここでイムカ。澪に対して無自覚にスゴイシツレイな言葉を放とうとする。
 今後の名誉挽回に期待するとしましょう。はい。

「ん、アキレスが潰れてしまったな。宿にでも運ぶか。
 置いていったら身ぐるみ剥がされかねん」

 ひょいとアキレスを漢らしく肩にかつぐイムカ。

「君も宿に戻って飲み直さないか?ここよりマシな酒を買って帰ろう。互いにカネならあるしな」

 生命を賭した殺戮ゲームの報酬15新円を挟んだマネークリップを確認して、
 澪に顔を向けるイムカでありました。

//では1時過ぎなので〆ましょうです
467 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/06(金) 01:25:54.10 ID:b6dllx3j0
>>466
「…むう…二人とも馬鹿にして…」

そのうち汚名返上です、そのうち。(するとは言ってない)

おもむろにアキレスを担ぐイムカにいろんな意味で驚くが、ツッコミはしない。

「…そうだね…美味しいの買って帰ろ…」

酒場を出て行こうとするイムカの後についていく。

しばらく後、宿で晩酌をしながら語らっている女性二人組がいるのだろう。

//そうですね、お疲れ様っすー
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL) :2014/06/06(金) 08:41:38.39 ID:6mSPy8OD0
469 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/06(金) 17:11:36.38 ID:yWIwVCIcO
……っかぁぁぁぁ! 美味い! 婆ちゃん! もう一本! もう一本だけ頼むわ!

【照り付ける陽射しが少し和らぎ始め静かに夕暮れへと向かい始める頃合い】
【砂利道の街道沿いに建っている甘味処の軒下に置かれたベンチ】
【そこに腰掛けて首に巻いたタオルで汗を拭きながら瓶ジュースをあおる青年】
【飲み干した瓶を老婆に差し出すと苦笑する老婆から新しい瓶を受け取る】
470 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/06(金) 17:20:23.66 ID:sp7IvYl00
>>469
…あ、

【平穏な迷子を楽しみながら散策してしばらくが経った】
【後ろ手に組み鼻歌交じりでのんびり歩くビィの耳に届く聞き覚えのある声】
【思わず早足で駆け寄って声を掛ける、きっと夕暮れのせいだろう】

こんにちは
…また、お会い出来ましたね
471 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/06(金) 17:34:30.88 ID:yWIwVCIcO
>>470
へっへっへ、それじゃあ景気良くいっちょ……?

【栓抜きを手に持った瓶にあてがおうとした、その時】
【此方に向かって砂利道を駆けてくる物音が聞こえてきて視線を向ける】

お? ……おおっ!? この間の嬢ちゃんじゃねぇの!
また此処で会うとは思わなかったなぁ! よしよし! こっち来いこっち来い!
今ちょうど新しいのを開けるところだから、よ! っと

【駆け寄ってきた人影が先日知り合った少女であったことに驚くが】
【思いがけず再会の喜びを素直に笑顔で表しながら先日と同じ様にベンチへと手招きする】
【薄茶色で何やら気泡が沸き立っている飲料が入った瓶を笑顔で差し出してくる】
472 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/06(金) 17:42:19.40 ID:sp7IvYl00
>>471
いいんですか? …じゃあ、遠慮なく…
あ、これ…

【一礼してからウィントの隣、ベンチにぽすっと腰掛ける】
【そして瓶を見ればどうやら存知のそれも好みの飲物だった様子、嬉しそうに頬を綻ばせて受け取った】
473 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/06(金) 17:47:11.73 ID:yWIwVCIcO
>>472
おっ! その反応はもしかして知ってる飲み物だったか?
確か……神社エル?だったか、そんな名前だな、うん!
一仕事終えた後にそれ飲むのがまた美味いんだなコレが!

【少女の反応に気を良くして一人で説明を始めると、したり顔で頷いている】
474 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/06(金) 17:50:38.33 ID:sp7IvYl00
>>473
神社…、ふふっ、ジンジャーエール、ですよね?
…えっと、これ、頂いちゃって…?

【くすりと笑みを零してから、受け取った瓶の中身を飲んで良いのかを確認】
【もちろん渡すだけ渡して飲んじゃダメだなんて事はないだろうが、性格的な要因から来るある意味慎重な思考だ】
475 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/06(金) 17:56:19.13 ID:yWIwVCIcO
>>474
おっ? あぁ、それそれ! ちっとばかし違ってたか
あったり前じゃないのさ、それともあれか? 他人が口付けた物以外は飲めない人だったりするか?

【名前の間違いを指摘されて少し照れ気味に頭を掻く青年】
【差し出した物であるからして当然、と肯定するが】
【青年の周りでは稀に見かけた、常に毒の混入を警戒して】
【他人が口を付けた物以外は手を出さない、と言った人物の可能性を考えたようだ】
476 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/06(金) 18:02:25.51 ID:sp7IvYl00
>>475
あはは、少しだけ…ですけどね?
えっ、い、いえ、そんな事ないです、嬉しいですっ

【照れ臭そうなその様子がどこか可愛らしく思えてしまって、微笑みではなく愉快そうに笑う】
【続いて頂きますっと喉を鳴らしてぷはぁと一息、美味しいと漏らした】
【ビィに記憶はないが、毒なんてまるで想像もつかないような環境にいたのだろう】
477 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/06(金) 18:10:26.92 ID:yWIwVCIcO
>>476
おう! そんなら良かった、遠慮なく飲んどけ飲んどけ!

【美味しそうにジュースを飲む少女を見てそうだろう、そうだろうと】
【まるで自分が作った物を褒められたかの様に自慢気である】

いやしかしアレだな……一度別れた後でもう一度、しかも同じ世界で会うってのは珍しいかもな
俺も今の生活を始めて暫く経つが、一週間近く同じ所に居たのは随分ぶりな気がするな
……そろそろ別の所に行く頃合いだし、その前に嬢ちゃんに会えて良かったぜ

【そして、ふと視線を遠くに巡らせながら呟く】
【遠い目をしている青年の顔に浮かぶ笑顔は夕日のせいか先ほどまでの笑顔とはまた違って見えた】
478 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/06(金) 18:19:31.11 ID:sp7IvYl00
>>477
はい、遠慮なく…
…んっ、た、炭酸がっ…

【頷いて再度ごくごくと喉を上下させれば炭酸が効いたらしく軽く悶える】
【それが落ち着けばほぅと息を吐いて照れ臭そうに苦笑い】

…あ…そう、ですよね…またきっと、何処かに…
あ! あの、私…名前、ビィって言いますっ!

【黄昏に照らされ凱風に笑むその顔に哀を感じ、この出会いを忘れぬように…意味の深いものとするように悔いの残らぬよう尽くす】
【名前。前回の邂逅で失念してしまったそれを名乗った】
479 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/06(金) 18:30:00.07 ID:yWIwVCIcO
>>478
はははっ! 嬢ちゃん意外とせっかちだな、落ち着け落ち着け

【炭酸にむせる少女の隣で楽し気に笑みを浮かべる】

ん? 名前か? ……そういやお互いに名乗って無かったっけか
俺は……ウィント・ワーゲン……人は俺を「戦場を駆ける青き風」と呼ぶ!
だからまぁ、俺の事は「青き風」でもウィントでもウィンでも好きな様に呼んでくれや

【少女が名乗るのを聞いて今更ながら名乗っていなかったことに気付いたようだ】
【ベンチから立ち上がり、アゴに手を当ててニヤリと笑いながら自分で付けた異名を添えて名乗る】
480 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/06(金) 18:35:43.31 ID:sp7IvYl00
>>479
あはは…、ひ、久々に飲んだから…

【苦笑を続け、またこくりと一口あおる】

ウィントさん…へ? 戦場を…青き風…
あはは…は、はい、あの、えっと、改めて宜しくです、ウィントさん…

【若干引き気味ではあるがそういうものかと無礼に当たらぬよう努めて隠して此方も立ち上がって深々とお辞儀】
【頭の横で括った髪が随ってふわりと揺れる】
481 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/06(金) 18:44:21.45 ID:yWIwVCIcO
>>480
おうともよ! 次に何処で会うかは分からねぇが
もしそこが戦場だったら俺の異名が伊達じゃねぇって見せてやっからよ!

【若干引き気味になりつつもお辞儀を返す少女の様子を気にした風もなく自信満々に言い放つ】

……しっかし、ビィか……ん〜……制服……色白……せっかち……髪はキレイ……ん〜〜

【そして軒下に差し込んでくる夕日に照らされるビィを見ながら】
【何やら口に手を当てながら難しい顔をしてブツブツと呟いている】
482 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/06(金) 18:50:23.07 ID:sp7IvYl00
>>481
あ、あはは…楽しみなような、またこんな風な所でお会いしたいような…

【もちろんそれは見てみたいが、戦場に飛ばされるのはもう懲り懲りである】
【そんな本人の希望とは別に、きっとまたいつかは戦いの場に身を置く事になるのだがそれはまた別のお話】

え、あ、あの…えっと…?

【特徴を羅列しながら見られて恥ずかしくない訳もなく、微かに赤面しながら苦笑】
483 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/06(金) 19:02:45.70 ID:yWIwVCIcO
>>482
ん? そうなのか? 確かにあんまり荒事向きって感じじゃねぇモンなぁ
……まっ! そしたらそういう時は俺も力になっからよ!

【越境者である限り、何かしらの力はあるだろうとは思いつつも】
【此処までの会話や物腰から戦いを好まないだろうことは察したのだろう】
【少女に向かって安心しろとばかりにドンと胸を叩いて笑いかける】

いやな? 嬢ちゃんの見た目の割りに、何つーか素っ気ない名前だよなぁ……ん〜〜っ

【人の名前に対して素っ気ないなどと、失礼な事を言うが】
【本人は至って真面目な様子で特に中傷する気などはない素の発言である様だ】

……こう、フワッとしつつピョコピョコしてるイメージなんだが……ウサギとかか?

【徐々にイメージが固まりつつあるようだが、どうにも不吉な単語がチラついている】
484 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/06(金) 19:08:45.68 ID:sp7IvYl00
>>483
…はい、もしそうなってまたお会いできたら…頼りにさせて下さい

【いざとなれば生き残るために戦う事もするのだが、しかし好みとそれとは別だ】
【別れを前にした気の早い再会は心待ちにするものだが、場所や状況には複雑な想い】

…名前、本当のは…
覚えてないんです、最初に気が付いたら、知らない場所にいて…

【泣く訳でも悲壮ぶる訳でもない、ただ困ったように笑いながら語る】
【それは悲観した所で仕方ないとの考えだとか、余りにも綺麗さっぱり記憶がないために悲しむ事も出来ないだとか】
【様々に絡み付く事情がただ、そうさせているのだ】

えっ? う、うさぎ…ですか? 私…?

【頭の上に両手を広げて置いて、耳のつもりなのだろうかぴょこぴょこと動かしてみる】
485 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/06(金) 19:28:36.73 ID:yWIwVCIcO
>>484
おうよ! 存分に頼りにしてくれな!

【青年にとっては戦場こそが帰るべき場所だからだろう】
【複雑な内心の少女を余所に、青年は何処までも気楽かつ楽し気である】

マジでか……ってぇと、その名前ってのは自分で付けたのか? だとしたら……

【勿体ねぇなぁ、と何やら残念そうに口にする】
【かつての名前や過去を知らないという事よりも】
【青年にとっては現在少女が名乗っている名前の素っ気なさの方が気になる様だ】

おう! なんつーかホレ! 可愛らしい感じがソレっぽいだろ?

【透ける様な肌の白さや身体を動かす度に揺れる柔らかな髪】
【そして宝石の様な赤い輝きを放つ瞳からウサギを連想した様だが】
【その辺りの事を細かく説明する気も語彙も無い様である】
486 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/06/06(金) 19:38:37.85 ID:sp7IvYl00
>>485
…ふふっ、約束ですよ?

【だがビィの心配を掻き消してしまうような笑みを見て、何だか不安が何処かへ行ってしまったような気もするのも事実】
【思わず零れた笑みで頷いた】

えぇ、そうです
…あはは、そうでしょうか? 良く分かりません…

【自分で自分にそこまでの価値があると自惚れる事が出来ない性格、そもそも自信はない部類だ】
【よって曖昧に誤魔化すようにしか今は出来ない】

かわっ…え? え? わ、私…!?

【やめて下さいと両手で頬を包んで隠して顔を背ける】
【余りにもストレートな物言いに驚愕、顔を真っ赤に染めた】

あの、良かったらこの後…
…あっ、あれ…?

………

…そっか

【なんとか顔を上げながらこの後も行動を共に出来ないかと尋ねようとするが、目の前には見たこともない風景】
【蝉の合唱も、風鈴の音色も、穏やかな橙色の風もない風景】
【境界線の世界は無慈悲に回り続ける】
【人々の出会いや別れを乗せて、千切れ吹き抜ける雲のように】

/ありがとうございました、強引な感じですけどこれで〆にさせて下さい
/また宜しくお願いします、お疲れ様でした

487 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/06(金) 20:18:56.13 ID:yWIwVCIcO
>>486
おいおい、そうですか?って そうに決まってるだろうよ
親に付けられた名前ってんなら仕方がねぇけどよ?
自分で付けられるってんなら、やっぱらソレっぽい名前を付けるべきだろ

【自分で付けた異名を積極的に名乗っていく辺り、名前への拘りもかなりの物の様だ】

おっ? どうした?……もしかして恥ずかしがってんのか?……おぉう

【生い立ち的に身の回りに年頃の女性など殆どおらず】
【居たとしても周囲の男に負けず劣らずな荒々しさを持った女性しか居なかった】
【そのためか頬を染めて顔を背けるなどという反応を目にして不覚にも心揺さぶられた様である】

あ〜……可愛らしいっつってもアレだぜ? 小動物っぽいってか
丸っこい? いや、荒々しいとか雑っぽいとか、そう言うのと真逆みたいなそんな感じでだな?
別にこう、やましい気持ちがどうこうって訳じゃな……っと?

【少女に対してのよく分からない言い訳の様な物を言い募っていた青年だったが】
【逸らしていた視線を戻すと、そこにはビィと名乗った少女はおらず】
【ただ僅かに空間が揺らめくばかりであり、また自らを包む空間も同じく揺らめき始めている】

やれやれ、旅立ちはいつも突然ってか? ったくよぉ
……婆ちゃん、少しの間だが世話になったな
またいつか顔を出すかもだから、そんときゃまたカキ氷、ヨロシクな

【一つ息を吐き出すとベンチの裏に置いてあった荷物を取る】
【店の奥の座敷から小さく手を振る老婆に短な感謝の言葉を告げると】
【夕日に染まる砂利道へと一歩を踏み出し、振り返ることなく歩き続け】
【吹き抜ける風に吹き消されたかの様に、その姿を眩ませるのであった】

//こちらこそ、お付き合い下さりありがとうございました!
//乙でした
488 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/06(金) 22:59:14.32 ID:Y5mE/Vlgo
【サイバー世界:スプロール】

 ザァアアアア・・・と景気の悪い重金属酸性雨が降る街。
 汚染された雨は、安物の防腐処理されているコンクリートを僅かずつ確実に劣化させ、
 与太者の遊びで身包み剥れ、雨をまともに浴びた野外生活者は24時間以内に死ぬだろう。

【国家がほぼ解体され、企業が全てを支配する近未来世界】
 【肉体という器の機能をサイバネティクスが代替して久しくなった世界】
  【人々はファッション感覚で眼球を置換し、オーガニックな眼球は闇医者が安く買い叩く。そんな世界】

「・・・・・・・・」

 そんな世界の裏路地にポツンと存在する屋台。
 ほのかな橙色の光は正に闇の中のオアシスさながらだ。

ザザ・・・ザ・・・

 雑音混じりの演歌・ミュージックを鳴らしながら、
 ニューフード(加工食)のおでんが合成出汁に煮られてクツクツと入っている。

「はんぺん、ちくわぶ、こんにゃく、牛スジに玉子。あと冷酒をもらおうか」

 そんなオアシス的屋台で夕餉を取っているのは遥か遠未来からの出身者。イムカ・グリムナー。
 この世界で根を張り、徐々に事業めいたものにも着手し始めた女丈夫である。

489 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/06(金) 23:14:42.09 ID:k5FzVwAXo
>>488
おーやってるやってる

【危ない雨がザーザーとふる気が暗くなりそうな世界の中で裏路地に存在している店に入ってくる右腕が異常に太い弓を背負った男が一人入店】
【ある金持ちを助けて大金をせしめた返り、どうやら雨の影響か乗ってきたヘリが壊れて立ち往生】
【修理が完了するまで適当にぶらついていたらたまたまここを見付けたようだ】

ここにはなんか良いものはあるのかい?

【店主に捉え方次第では意味失礼な事を聞きながら適当にどこかに座ろうとしている。弓が邪魔だ】

雨がこんなに怖いとこに来たのは初めてだよ
気が暗くなりそうだ そう思わないかいオネーサン

【オネーサンとはどうやらイムカの事らしい、適当に椅子に座ったこの男はイムカへとそう問いかける】
490 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/06(金) 23:31:27.91 ID:Y5mE/Vlgo
>>489

「らっしゃい」

 全身、毛むくじゃらでまるで熊みたいな店主が出迎える。
 どうやらミュータントのようだ。

【この世界では覚醒と呼ばれる現象が発生して以来、人間以外の生物が出生するようになった。
 異種族に対する扱いは地域、あるいは支配企業によってまちまちであるが概ねはマイノリティである】

「ウチのはどれも美味しいけど玉子には特に力を入れているよ。いい工場のを使っているからね」

 オーガニックな玉子でないのは勘弁願いたいといったところであろう。
 何せオーガニック食は勝ち組サラリマンの階級くらいでないと口に出来ないのだ。

≪ザザ・・・神なる皇帝万歳。帝国に栄光あれ。エメス3で発生した暴動と汚染に対し、
 宗務局(ミニストゥルム)による究極浄化(エクスタル・ミナトゥス)の裁可が――≫

 何故か異世界の情報が入ってくるラジオが鳴る中、
 話しかけられたイムカはそちらに顔を向ける。無表情めいていてまるで人形のようであった。

「工業惑星であればさして不思議ではない程度さ。人間が自然を一面的に凌駕した勝利の証でもある」

 実に皮肉に満ちた言い回しをするイムカ。勝利の証が重金属の汚染された雨ときたもんだ。
491 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/06(金) 23:44:31.82 ID:2Qne7WtE0
>>489-490
「あぁクソ やってらんねぇな」
どこと無く苛立った様子でやってきたのは イムカと以前一緒に仕事を受けた男

「親父 卵2つと酒をくれ」
マッチ棒のようなナントカマネーを一本投げて渡しながらイスに座った

「やぁ・・・イムカ・・・だったか? それとシラン人 この雨は全く・・・クソッタレもいいところだな」
焦燥感漂う様子で挨拶をする
492 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/06(金) 23:48:30.33 ID:Y5mE/Vlgo
>>491

「やあ、君か。奇遇だな」

 イムカは別世界での邂逅にも特に驚きはしなかった。
 世界漂流者は漂流者を引き寄せる。これは推論ではなく、もはや確信と読んでいい事象である。
 しかし、何故、彼がいらだっているのかは解らない。

【クレッドスティックを熊店主が受け取ると、アキレスの前に出汁に煮込まれ、
 表面がこくりとした色になった玉子が二つと冷酒が出される】

「君は雨が嫌いなのか?悪趣味の見世物になるよりはマシだとは思うが」
493 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/06(金) 23:50:09.36 ID:k5FzVwAXo
>>490
・・・・・・・・

【店主を見た瞬間、少しにやけていた男の顔が真顔になったと思えば数秒間の沈黙、沈黙の後にマジか、と付け加える】
【男は内心ウワァァァシャベッタァァァなんて考えているものの顔に出したら見た目がヤバそうなこのミュータント(店主から降格)に何をされるか分からないと勝手な危機感が頭を過る】
【まあ無表情になったところでここミュータントにかなり驚いていることは明白なのだが】

玉子・・・玉子ね じゃあそれを頂こうかな

【ややぎこちない口調でそう言う、オーガニックでは無いのは少し残念だが仕方無い、腹に入ればみんな一緒である】
【暴動、汚染、浄化などと色々危なそうな単語がてんこ盛りのラジオに耳を傾け、"物騒だな"と一言感想を漏らす】

なるほどね 行きすぎるとこうなっちまうわけか

【ザーザーと止むことのない降り頻る雨をチラリと一瞥し、イムカへと向き直ってそう言う。勝利の証に立ち往生させられるはめになるなんて勘弁してほしいものだ】

>>491
おっ お前も帰られなくなったクチか?

【更にもう一人ミュータントの店に入店、何処と無く苛々している様子のアキレスへとにやつきながらそう問い掛ける】
494 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/06(金) 23:57:13.41 ID:Y5mE/Vlgo
>>493

 ブラインドの反応に熊店主は穏やかで少しだけ諦念の混じった笑みを浮べるだけ。
 ミュータントとして生まれる。ブラインドのような視線や反応はそれこそ日常茶飯事であったろう。
 慣れた。慣れすぎてしまったということだ。

【玉子に、そして頼んでもいないちくわが差し出される】

「ちょっとサービスさね」

 そういう事らしい。もちろん、これも合成物ではあったが。
 物騒な放送はノイズと共に去り、雨の音と演歌ミュージックが何ともいえないワビサビを生み出している。
 この雰囲気で出汁の効いたおでんを冷酒で流し込むのだ。

「行き過ぎ?それは違うな」

 隣で少し煮過ぎたハンペンを箸で切り分けながら、女は別の見かたをする。

「文明も人類もそういうものだということじゃないか。行き着くところまで行くしかない。
 歩みを止めることなど出来はしないだろうさ」
495 :【カミモリ初期生産型】>>138【ケルベロス】 :2014/06/06(金) 23:59:50.94 ID:Fwo8vNL20
私は....
どうすれば....
困りましたね....
【街の真ん中で佇む】
496 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 00:02:55.02 ID:LtJ6VNhG0
>>492
「あぁ 少なくてもここの雨は大っ嫌いだ」
吐き捨てるように言い 冷酒を半分まで喉に流し込む

余り上等なものを食べてこなかった貧民の生まれゆえ 人工物特有の違和感があっても 殆ど気にせず食べられる
どこぞのヤクザとは違う ジャンクフード漬けの味覚万歳というべきか?

「この世界にも俺のクールなアートを施そうとしたんだガよ このクソ雨が全部綺麗さっぱり洗い流しやがるんだ」
この男の世界よりも ずっと進んだ防腐処理をも劣化させる重金属交じりの雨 ただのペンキなど 水性塗料の如く溶かして洗い流してしまう

「これはアーティストの名折れもいいところだぜ・・・」
卵を咀嚼しながらテーブルに肘を着き 額を押さえてしまった

>>493
「別に望郷の念なんぞ残っちゃいねぇよ 親兄弟は気にかかるが 世界の愛着なんざそれほど持ち合わせてねぇんだ」
その問いかけに 顔を上げずに応える

「アーティストがアート活動を行えなくて困ってるのさ まったく クソ忌々しい雨が・・・」
497 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/07(土) 00:08:58.60 ID:ia9VY0AGo
>>496

「ふむ、まあ汚染された雨を良く思うものも珍しいがな」

 実に不機嫌そうな男の様子に、無表情を崩さずに呟くイムカ。
 玉子を半分に割って、口に放り込んだ。なお、店主の自慢のはずだが
 味は細かいところはよく解らないというありがたみのないイムカの舌である。

「クールなアート・・・君は芸術家なのか?」

 そうして、アキレスの上から下を見て・・・そして、溜め息をつくイムカ。

「・・・まさかな」

【無表情で声音を全く変えていないはずなのに馬鹿にしたようなニュアンス!不思議!】
498 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/07(土) 00:16:08.53 ID:vZ5uWJlao
>>494
【どうやらこいつの反応はミュータントの店主にはいつものことらしく、穏やかで、しかし何処か諦念が宿った笑みを浮かべている】
【その顔を見てやってはいけないことをしてしまった、というのはこの男にも分かった】
【この男にも罪悪感と言うものはある、怒りも何も表に出すことなく穏やかな笑みを浮かべている店主の反応にかなり額に手を当てて下を向く】
【そしてテーブルに皿が置かれる音。ゆっくりと顔を上げてそれを見れば頼んだ玉子とサービスのちくわ】
【なんと寛大だろうか、"悪い・・・"と小さく店主へと呟く】

まあ そうだろうな
飽くなき探究心!ってやつかねえ 色んな世界があるもんだな 戦争ばっかの世界やこんな世界や 俺にはわかんねえな

【まずはちくわから、差し出されたちくわを食べながらイムカへと答える男の顔は少し暗い。ちくわ美味しいです】

>>496
ふーん ワケありかね

【顔を上げずに答えるアキレスに、こちらも顔を向けずに時折外を見ながらそう答える】

アート活動ね まあこんな雨の中そんなことするやつはいないか
アーティストってなんかやるのか?
499 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 00:24:14.94 ID:LtJ6VNhG0
>>497
「なんだとコノヤロウ」
そんなニュアンスを敏感に感じ取り 顔を上げて抗議する

「チュ○バッカな親父さんも聞いてくれよ・・・フリーランも芸術だけど グラフィックは俺の命なんだよ・・・大根とサツマアゲ」
もう一つの卵を咀嚼し 新たに注文をする

「なぁアンタ 強力な塗料が必要なんだ スプレー缶タイプのでさ このクソ雨に負けない塗料が必要なんだ 何処かで手に入らないか?」
この世界は自分の世界ではないゆえ 知り合いなんていない ナノで同じ異能者が頼りだと言わんばかりに イムカへと聞いてみる

>>498
「あぁ 流浪のグラフィック・アーティストってヤツさ」
グラフィック≒ラクガキ

「このクソ雨が クールな作品を全て洗い流しちまいのさ 本当に碌でもねぇ」
500 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/07(土) 00:35:05.54 ID:ia9VY0AGo
>>498

「・・・・・・・・・」

 店主は伏し目がちに首を左右に振った。気にするな、ということであった。
 世界の覚醒は様々な差異をもたらした。その縮図を最も穏やかな形でブラインドは体験したということだろう。

「・・・ここのおでんはそこそこ美味いらしい。また拠ればいい」

 イムカはやや言葉の足りないフォローめいたことをする。
 存外にお節介な気質があるが、器用ではなかった。

【雨の音、演歌。時折、遠方より絹を引き裂く悲鳴や銃声。だが、気にする者は殆どいない】

「探究心・・・なのかは解らないがな。焦燥かもしれないし妄想かもしれん」

 こんにゃくの独特の弾力に苦戦してうまく箸で掴めない。
 最終的に雄雄しく、二本の箸でこんにゃくをぶっ刺して口に放り込む。

「それにしても君は・・・腕を鍛えているな。重火器兵・・・いや・・・」

 自然と彼の弓が目が入る。

>>499

「芸術家は脳改造を以ってしても本物を生み出すことが適わない聖職だからな。君を見ていると・・・うむ」

 どうにもアキレスの風貌はイムカ的芸術家イメージからはかなりかけ離れている様子である。
 イメージできないものはしょうがないではないか。

「へい、大根とサツマアゲ。グラフィックかぁ。モヒカン連中がよくやっているよ」

 どうやらこのサイバー世界でもアキレス風のアートとやらは命脈を保っているらしい。
 しかし、それを聞いたイムカはますます思案顔。ただのラクガキが何だと云うのだと言わんばかりの理解の無さ。
 と、ここで話題をやや不意打ち的に振られて、

「ふむ、塗料だな。ヤンク社の合成塗料ならば長持ちすると聞いたことがある。
 ヤミ市場で流通していてやや値は張るがな。アナーキストや反企業思想家御用達だそうだ」

 何処の世界でも、反社会性は、ある種のアートには欠かせない普遍的なモノいったところだろうか?
501 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/07(土) 00:49:03.75 ID:vZ5uWJlao
>>499
グラフィック・アーティスト・・・あーなるほどな つまりそういうことだな?

【この男にはなにやら聞き覚えがない単語、うんうんと頷いているがこいつ絶対に分かっていない】
【そもそもアートとは全く無縁な環境に居たためかそっち方面の知識には疎いのだ】

どんなものを作ってるんだ?
良かったら俺にも見せてくれないか

【イムカとの会話で大体どんなことをするのかは把握できた様子、こいつがラクガキがどんなものかを知りたいようです】

>>500
【店主から感じられる優しさとその他諸々に少し泣きそうになるものの何とかそれを耐える】
【一番穏やかだが一番心に手痛いダメージを負ってしまったのだった】

おう また来る

【やや言葉が足りないが間に入ったフォローを色んな意味でこの男を助けた。少しだけ暗いもののそう男は言った】

複雑だなぁ もっと簡単になればいいのに

【イムカの言葉にぼそりと呟く、要は世界が俺に分かるようにしろ!と言った所だろうか】

ん?ああこれか 努力の賜物よ

【アンバランスな右腕に視線を落として言う、背中に掛けたコンパウンドボウを左手に持ち、右腕で弦を引く。つまりはそういうことだ】

これでも俺は結構やり手だぜ

【半分冗談に聞こえるがその言葉はあなち間違いではない、能力者の居る世界でこの弓で生き残ってきたからだ】
502 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/07(土) 00:52:56.85 ID:r94n+9heO
>>495
あぁ、よく見かけるパターンだ。
流れ始めかな。

「とりあえず、困ってるのはわかったけど、
 世の中の人間の大半は、街で“困った”って言ってる人はスルーするんじゃないかしら」

……人間じゃないから自分は違うのだ、とでも言いたいらしいローブ姿のダークエルフ一匹。
街の文明レベルとはあきらかに違うというか、どう見ても変人です、ありがとうございました。
というか、登場時は外見情報くらいはロール内に書いたほうが楽よ、って中の人が言ってた。

「あなたがどうすればいいか、なんてちゃんと答えれる人、どれくらいいるのかしらね?」
503 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/07(土) 00:59:05.26 ID:ia9VY0AGo
>>501

「シンプルだと思うがな。歩みを止めればそれで終わってしまう。
 個人ではなく種族としてな。焦燥も妄想も根っ子はソレではないかな」

 戦争しか残らなかった世界の出身者らしい割り切り方である。
 逆のベクトルでシンプルになっているが見方に救いが全く無い。

「弓術か。それもかなり鍛えているな。その腕は武練の誉れというところか。
 その弓、弦を引くための負担を軽減しているはずだ。それで尚、その腕の形状。相当の強弓か」

 はるか遠未来の将校であるが、イムカは存外に弓に対する理解はあった。
 数多の星を支配する銀河帝国。当然、後進惑星の武器(遠未来基準)に関してもある程度は造詣はあるのだ。

「主流は銃に移って久しい。君の道は鍛錬には見合っているのか?」

 馬鹿にしているわけではない。あくまで合理に関して言葉している。
504 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 01:02:54.67 ID:LtJ6VNhG0
>>500
「あんな猿の真似事と一緒にしないでくれ!!」
怒りをあらわにし 残りの酒を一息に呷る

「どいつもこいつも型にはめ込んだみたいに やれF○○K宗務局だの 皇帝とやらに鶏の体を挿げ替えたような
 直接的で 品性の欠片もなくて 兎に角歪だ!! 本物のグラフィティと呼べるものなんて片手で数えるほどしかない」

関心の無い人間には十把一絡げのラクガキなのかもしれないが この男には並々ならぬ拘りがあるようで
大げさな身振り手振りを交えつつ熱弁を振るっている

「闇市場の品か・・・メール配達の仕事増やすかな・・・」
大根を切り分けながら呟く

はて? サイバー化の進み切ったこの世界で 人手を使ったメール配達?

>>501
「まぁ見てくれよ 携帯で取ったやつで悪いんだがな」
そういってポケットから携帯(この世界から見れば前時代的も甚だしい代物だが)を取り出し 画面を男に向ける

「これはどこぞの旗艦の中で描いたヤツ」
アサルトアーマーを着込んだ兵士と プレデタ○風味のデミヒューマンが 『叩いて被ってジャンケンポン』している絵

「これは日の当たらない裏路地の」
大きな壁に描かれた 大輪のひまわり

「これは歪んだ宗教がはびこる世界で描いたんだ」
そこにはお金様に祈る神官の姿

どれも独学ながらデッサンの練習の成果が見られる しっかりとした『絵』になっている
そしてどうも風刺画がこの男の得意とする芸術らしい
505 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/07(土) 01:15:30.25 ID:ia9VY0AGo
>>504

「モヒカンに対して随分と容赦がないな」

 イムカはアキレスの謎の怒りに嘆息をついていたが、次の台詞が問題だった。

【宗務局はどうでもいい。自己解釈した権威と教義を押し付けてくる唾棄すべき連中である。が、】

「我等が皇帝陛下を・・・鶏・・・余所の世界だと大目に見ていれば・・・」

 無表情なままのイムカ。しかし、その瞳は憤怒の色を強く帯びていた。
 ご愁傷様、モヒカン連中。誤解でややえらいことになるのが確定です。

「・・・メール配達?電子ネットワークがあるだろうに」

 電脳化、直接リンク、最低でも端末が普遍化しているのに妙に古風な事を言うアキレスに疑問を持つイムカ。
 戦場ではあるまいし、どのような需要があるのかと少し興味を持って顔を向ける。
506 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/07(土) 01:23:36.86 ID:vZ5uWJlao
>>503
常に進化してくって訳か
止まれば終わる、だから歩く

【イムカの言葉を聞き、その言葉をなんども頭の中で反芻する。ある意味似た境遇にあるこいつにもその言葉が痛いほど分かるようだ】

まあね この弓はそこらの弓とは違ってでかい上に強いからな
能力者にはこれぐらい必要よ

【攻撃力に特化されたこの弓は普通の弓とは違い大型で、負担が軽減されているとはいえそんじょそこらの人間では矢を放つことはおろか引くことすら出来ない】
【弦を引く度にギリギリと軋みを上げる弓をまた背中に背負う】

勿論見合ってるよ

【即答である、確かに銃弾が飛び交うような戦いには弓は向かない、真っ向からの撃ち合いには不向きだがそれ以上の拘りがこの男にはある】

>>504
ほうほう

【アキレスから見せられた3つの絵は風刺画、皮肉が込められている。その中でも特にこの男の目を引いたのは最後の神官の絵】
【あいにく芸術には疎いこの男だが絵に込められた意味は分かった】

何処にも腐ったやつらはいるんだな
無くならないな 応援してるぞ俺は

【ちょうど今大金をせしめた帰りのこの男が言うことでは無いのだが、少なくともこの男はアキレスの絵を賞賛している】
507 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 01:33:59.91 ID:LtJ6VNhG0
>>505
「あぁ ホレ」
アンバランスな男に向けていた携帯をイムカに向ける

そこには羽を毟られた鶏に皇帝殿の顔をくっつけたラクガキ
皇帝閣下はチキン野郎といったところだろう

「俺もあんまり詳しいことはワカラネェけどよ この世界のネットのセキュリティってのは相当なもんなんだろ?
 どうしても表沙汰にしたくない情報とかは 監視装置を掻い潜って 人伝にするのが一番秘匿性が高いんだってさ
 そこでフリーランの得意な俺みたいなヤツの出番ってワケ 結構いい稼ぎになるんだぜ?」

そういって見せた小さな袋に 結構な量のクレッド・スティックが入っている

「手紙の内容を見たことなんて一度も無いけどよ 口止め料として払いのいいこといいこと」
饒舌に喋っているが この世界の司法側のイムカにソレを喋っていいのやら?

>>506
「アリガトウ 流浪のグラフィティ・アーティスト アキレスをどうぞヨロシク」
自らの作品を褒められて嬉しくない者はいない 先ほどまでの苛立ちは大分薄れていた

「この世界にも俺なりのアートを施したくてさ それでいい塗料を探しているってワケ
 もちろん風刺画以外にも色々と描くんだぜ? どこぞの店舗から頼まれて 宣伝画を描いたりもしている
 俺の腕がご入用なら何時でも言ってくれ 飛び切りハンサムに書き上げてやるぜ?」
508 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/07(土) 01:41:27.10 ID:ia9VY0AGo
>>506

「・・・・・・・・・」

 イムカは自分で進化について論じているようで実は自縛にも陥っている。
 暗黒の遠未来。戦争だけが残った世界。果て無き闘争は果たして進化と呼べるのか・・・だ。
 もちろん、ブラインドの前ではそれをおくびにも出すことは無かったが。

「なるほど、状況と条件さえそろえば存外・・・だな」

 腕を変形させるほどの武練。あとは判断能力さえ揃えば侮れぬ武装となりえる。
 軍人としての直感がそれを確信せしめた。が、戦争に組み込むのは容易ではないだろうとも。

【最悪、持ち場から離れず前に向かって引き金を引け・・・で済む銃火器と異なり、
 武練と遊撃的判断を要する強弓は恐らく戦場の主役にはなれないだろう・・・と】
 【それは優劣であるか個性の問題であるかは意見の分かれるところであろう】

「なるほど。言い淀まぬのか確信ゆえか。いいセンスだ」

 言いながら、冷酒をあおるイムカ。何故だか先程よりは美味に思える。
 いい男を愉しむのは女の特権だ。

>>507

「・・・・・・・・・」

 ここまでくればイムカが動かなくとも他の連中が動きそうだ。
 憮然とした感で一度浮かした腰を下ろすイムカであった。

「ネットワークのセキュリティか?まあ、メガコーポともなれば攻性防壁の渦だろうな。
 ・・・ああ、情報の運び屋か。合点が言った」

 同時に敵にも味方にも消される可能性も高い危険な商売でもありそうだ。
 有用性を示しつつ、消されないようにするにはかなりのバランス感覚を必要としそうだ。

「まあ、いいのだろうな。だが、気をつけろ。信用を損なえば背中にナイフの気配を感じることになる」

 イムカはこの世界の出身でもないし、司法側でもないので問題ない。
 そも、フィクサーという裏家業を始めている始末ゆえ理解はある。
509 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 01:57:34.28 ID:LtJ6VNhG0
>>508
「まぁ うまくやるさ 連中は俺の地元のギャングよりは話が分かる」
少なくても 利用価値がある限りは何とかなるだろう

「さてっと 腹も膨れたし 仕事が無いか聞いてみるかな」
そういって脱いでいたレインコートを羽織り 会計を済ませて屋台を出て行った

「じゃーなチューバッカのオヤッさん またオデン食いに来るぜ」
510 :【ブラインド】>>184【鷹の目】 [saga]:2014/06/07(土) 02:08:53.28 ID:vZ5uWJlao
>>507
宣伝画か
機会があったらうちのヘリにも書いて欲しいもんだ 飛び切りいいやつをな
なんせ殺風景でな

【笑いながらそう言う男の言葉は冗談っぽく聞こえるものの割りと本気で言っていたりする】

>>508
まっ 悩んだって変わらんよ やるかやらないかの違いだ
どっちにしろ何をしてもしなくてもどっちかには進まなきゃならんからな

【バカでもあり楽天的でもあるこの男はそう難しくは考えることはしない、いくら考えても実際に行動しなければ意味がないからだ】
【考えるより行動、殆どを勘や直感で生きているこの男にはそういった難しいことは考えない】

そうそう これを上手く使うようになるのは苦労したぜ

【判断力が要求される、だからこそ直感と勘で生きているこの男にはピッタリというわけだ】

甘くは無いからな 覚悟が無ければやってられんよ

【そういうと男は立ち上がり、テーブルへと金持ちから取り上げた金の一部を代金として置く】

旨かったぜ

【胸ポケットから鳴る無機質な音、一見ボールのようなそれは俗に言う携帯みたいなもので、立体映像として写し出された女性がガミガミと男に対して何か文句を言っている】

そろそろ終わったみたいだな
じゃあ俺はここら辺で帰るとするよ

【そう言ってその場の二人と店主に別れを告げ、店から去っていった】

//ちょっと寝てしまってました すみません
//眠気が限界なので寝ます 強引な〆かたでしたがロールありがとうございました!
511 :[相良健一] >>7【ディレイシーカー】 [sage]:2014/06/07(土) 13:10:10.99 ID:fmHr+i4+0
んー…か、カニ……おい…カニやめろ……
テメェ何縦に走ってんだ……走んじゃねェ…や、やめろ……

【河川敷の原っぱに寝転がり、うんうんと魘されながら眠る少年。とても久し振りに登場する気がしたがそれはどうでもいい】
【どうやら巨大な蟹に追いかけ回されている夢を見ている模様、しかも縦に走るタイプの】

………………はッ……!!?
…ゆ、夢か……

【見開いた眼に映るのはいっぱいの青空。それはすぐに曇り、曇天へと変わって行った】
【少年は雨が嫌いだ。濡れるし、何より大気中のエアロゾルが撃ち落とされて地面で弾ける時のあの匂い】
【土の匂いにも似た、それでいて非なるあの匂いが少年はなにより嫌いだった】

……クソだりィ…テキトーにカツアゲでもして…寝よ…

【癖毛気味な黒髪に付いた芝生をぱんぱんと払い、立ち上がる】
【あっという間に不機嫌面になった少年は雨が降り出す前に帰ろうと歩き出した】
【眼が合ったが最後、即座に絡まれる筈だ】
512 :[相良健一] >>7【ディレイシーカー】 [sage]:2014/06/07(土) 13:39:53.47 ID:fmHr+i4+0
/おうふすみません、落ちるのでナシで…
513 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/06/07(土) 17:00:18.64 ID:ImXk82YXO
【電脳闘技場、デジタルで創り出されたこの戦場に何度目か彼は現れた】
【無論望んでの事ではないが、またかと思わず口角が吊り上がってしまうのもまた事実】
【遊びのような、しかし血湧き肉躍る闘技】
【それは彼の本能的な部分を強く刺激するのには決して弱くなく、対戦相手となる対の存在を心待ちにさせる】

【戦闘フィールドコンマ判定】
【奇数→大闘技場】
【偶数→都市中枢】
【ゾロ目→浮翌遊岩石地】
514 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/06/07(土) 17:04:04.72 ID:ImXk82YXO
【判定結果=都市中枢】
【無数のビルが建ち並び、片側4車線の道路と大きな歩道の合間には街路樹が続く】
【信号機、道路標識、路上駐車の車、更にはビルの各所のテナント等障害物や遮蔽物が多い】
【もちろん人影はなく、閑散としたそこは何処か不穏な非日常的な気配を感じさせる】
515 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/07(土) 17:49:47.05 ID:m8GqihPVO
さってさて? 今度は一体全体どんな世界に……っと
おぉ……? お〜……? 高ぇ建物……ビル、だっけか?
やたら沢山たってるってのに人っ子一人いない、か
…………これってもしかしてアレか? アレなのか?

【道路の真ん中を悠然と歩きながら街並みを観察している青年が一人】
【しかし一通り観察を終えると肩に回していた荷物入れの袋を道端へと放り投げ】
【体勢を低くしながら両手を腰に下げた愛用の双剣に手を掛ける】
【周囲の様子から此処が普通の場所では無いことに気が付き警戒態勢に入った様だ】
516 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/06/07(土) 17:55:27.45 ID:ImXk82YXO
>>515
あノ野郎か……

【灰色の街に映える空色の髪の青年の姿を認めれば両の拳を付き合わせて歪な笑みを更に強める】
【彼我の距離は視認が可能な、しかし言葉を聞き取る事は難しい程度の遠距離】
【さぁ始めようと舌舐めずり、巨漢は見た目にそぐわない速度で青年目掛けて一気に駆け出す】
【そして青年が気が付けばそこで止まり、相変わらず歪に不遜な表情を浮かべてその警戒態勢に入った事が間違いでないと言外に告げるだろう】
517 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/07(土) 18:11:13.65 ID:m8GqihPVO
>>516
いやいやいや、俺としたことが……ちっとばかし鈍ってたか?
この街に漂う空気、こいつは間違いなく……っ!

【周囲を視覚、聴覚、嗅覚などの五感を用いて何れかに反応が無いかと探り続ける】
【そしていち早く異なる感覚を訴えたのは聴覚】
【自らに向かって徐々に迫り来る物音に向かい素早く視線を巡らせる】

……〜〜♪ ははっ、こりゃまたアレだな……分っかりやすいのが出て来たモンだ

【迫り来る巨漢のシルエットに思わず口笛を吹きながら笑みを浮かべる】
【迫り来る巨漢が浮かべる表情、仕草、纏っている空気、その全てが語りかけてくる】

よ〜しよしよし……そんな物欲しそうな目で見んなっての、分かってっからよ
お前が欲しい答えってのは、要は……

【コレだろ? と言う言葉は実際に放たれることは無かったが】
【しかし抜き放った双剣の挑発的な軌跡はその意思を巨漢に明確に伝えたことだろう】
518 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/06/07(土) 18:22:31.22 ID:t+H2E40Y0
>>517
話ガハエぇな、チビ……!

【大凡通常で考えればチビと言えるはずもない青年に対しての言葉】
【しかしそれは巨漢の体躯から見ればほぼ全ての相手に等しく告げられる通称であり例外はない】
【抜き放たれた一対の輝きを一瞥すれば戦闘態勢にシフト、すっと両の拳を目線の高さに持って行き足は軽快なステップを刻む】
【ボクシングスタイルに近いそれを取り、スルスルと蛇のようにうねる軌道で距離を詰め始めた】
【このまま近接が叶えば左の鋭いジャブを数発放つだろうが、何方かと言えば様子見の比重が大きく相手の攻撃に備えているようだ】
【因みにジャブには彼の能力、デヴァヴァオブライト」が宿っておりもし回避以外の選択肢を選べばそれは発動し接触対象の重さを奪うだろう】
519 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/07(土) 18:44:01.79 ID:m8GqihPVO
>>518
はっ! 言葉が通じるみたいで助かったよデカブツ!

【決して自らの体躯が矮小だとは思わない、しかし目の前の巨漢から見れば確かに自分はチビだろう】
【だが今まで目にして来た戦場ではその様な事態が皆無であった訳もなく】
【それ故に巨漢がその身に似合わぬ軽快なステップを見せてもジッと観察を続ける】

(見るからに重量級だ、あの構えはそれをカバーする類の武術なんだろう)
(隙は無い……だがあっちはまだ様子見、か? ……なら……っ)

【此方へと迫り来る巨漢を前に、重心を足元へと移し身構える】
【そして巨漢の間合いまであと数歩となった刹那、突風、と自らの力の名を告げる】
【此方に向けて拳を放つ、巨漢の一撃をすり抜ける様な滑らかな動きで左へと回り込む】
【だが青年の疾走は止まらず、そのまま背後を過ぎ、右斜め後ろへと到達】


暴っ風……っ! っらぁ!!いっただきい!!

【再び告げられた一節の呪言によりその機動が急激に行き先を捻じ曲げる】
【疾走の勢いはそのままに、巨漢の右斜め後方からの奇襲染みた突撃を敢行する】
【攻撃は左手に構えた双剣の一太刀、素早くしかし表面を削り切る事を目的とした浅い一撃だ】
520 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/06/07(土) 18:54:01.07 ID:a+jO5eSBO
>>519
シュ!

【様子見としては余りに鋭く重く、激しいジャブ】
【彼の能力性も備わりそれは十分な武器として数多の能力者達と渡り合ってきた】
【しかしそれは、】

……ンなぁッ!?
(……早ッ……いヤ、疾風ぇエっ!!)

【その速度を圧倒的に上回る機動に依って躱され、視界で追う合間に筋肉の鎧の腰部分に裂傷を生み出す結果と終わった】
【だんっ!と地面を蹴り飛ばし後方へとバックステップを計る】
【近接戦闘を主とし、同時に最も好む巨漢が少なくとも現時点でそれを嫌ったのだ】
【ステップの距離は大きい、通常で考えれば双剣では射程外だ】
【逃れればウィントのスピードに対抗するため、再度両の拳を強く付き合わせて自重を減らすだろう】
【だが、それは無事に着地出来ればの話でもあるが】
521 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/07(土) 19:11:56.97 ID:m8GqihPVO
>>520
っととぉ!! どうだぁ、デカブツ! 自分の足に躓いてコケるなよぉ!?

【斬撃の勢いのままに真っ直ぐに突き進むと重心を急激に落としつつ】
【グルリと身体を捻って足で半円を描く様にして身体の向きを変えつつ音を立てて止まる】
【巨漢が大きくその身を後退させた事もあり、彼我の距離は大きく開いている】

(何だアイツ? さっき走って来た時もだが、やけに動きがすばしっこいかねぇか?)

【挑発的なセリフとは裏腹に、自らを目掛け放たれた拳の速さに驚かされたようだ】
【まだ此方が速さと小回りの良さでは分がありそうではあるが】
【繰り返せば繰り返す程に対応されてしまうであろう、ならば】

……ついてこれっかな!? ウスノロ野郎!!

【極端に低い姿勢から地を這う様にして疾走】
【緩やかな曲線を一度、二度と描き狙うは巨漢の左足】
【機動力に不安要素があるならば、それを絶とうという目論見の様だ】
【左手に握った双剣で低い軌道から袈裟斬りの軌道で振り抜く】
522 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/06/07(土) 19:23:20.83 ID:t+H2E40Y0
>>521
……るセぇ!
チビがァっ!!

【怒号を放ち同時に拳を拳で強打、能力を始動させる】
【先より更に軽くなった体は打撃戦に於いて自身の攻撃すら軽くしてしまうがそもそも相手の速度に着いて行けないのでは意味がない】
【ある意味苦肉の策に近いがともかくこれで対応が、】

うォっ!?
(……まダ奴のガ疾風ェ!?)

【出来ない。ウィントの速度は未だ巨漢の上を行く】
【直感的な反応で振り払うようにして打ち下ろし気味の右のフックを放つが、自重のなさと更に型も悪く威力に期待は出来ない】
【「デヴァヴァオブライト」は乗っており、命中の暁には何方かと言えばそちらに期待する形となる】
【斬撃に対しては咄嗟に左足を下げるも、膝下に赤い剣筋と血の軌跡を描いた】
523 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/07(土) 19:43:11.08 ID:m8GqihPVO
>>522
(あんだ? さっきからガツンガツンゲンコツぶつけまくって……何かのルーティンか?)

【疾走する僅かな間も思考は止まること無く流れ続ける】
【直接的に関係のなさそうな巨漢の動きに違和感を感じるが】
【だからと言ってその疾走を緩める筈も無く突き進み】

おっらっ! ……っと、ははっ! 掠らせるのがやっとかウスノ……ぬおっ!?

【巨漢の左足に奔る一閃、今度は僅かに躱されたものの、それでも確実な一撃だ】
【しかし今度は動きに合わせて此方も一撃を放たれてしまった】
【辛うじて身体を捻ったことで直撃は避け、脇腹を僅かに掠った程度で済んだ】
【しかしその程度の接触でも巨漢の能力は十全にその威力を発揮】
【その結果もたらされた予想外の重量の軽減により】
【加減速の感覚が狂わされ、走っていた勢いのままにつんのめり、近くに止められていた車に激突する】
【衝撃によるダメージはそれ程でも無いものの、完全に尻もちをついてしまっている】
524 :オンモ 巨漢 [sage saga]:2014/06/07(土) 19:50:38.94 ID:a+jO5eSBO
>>523
【巨漢の能力「デヴァヴァオブライト」】
【それは生身で受ければ引き起こる現象は機動力の上昇】
【しかし当然メリットだけではない】
【突然に起こるそれは意識と体の動きの差異や違和感として張り付き、更に慣れてくる頃になれば徐々に元の重さへと戻るというおまけ付きだ】
【もちろん攻撃を喰らえば軽い分派手に吹っ飛んでしまう】
【ついでに格闘による打撃力の低下も考えられるが、武具を使用する場合は別段それは気にならないだろう】
【むしろ武具を振り回した際に発生する慣性に引っ張られてしまう方が問題か】
【解除は時間経過で徐々に、もしくは巨漢の任意で即座に叶う】

ッ……、クソがっ!!

【拳打は効果を発揮したようだ、バランスを崩して派手に転倒する相手がそれを証明している】
【だが追撃に即座に機動する事は出来ない】
【腰と足に受けた裂傷が焼け付くように痛み、動きを阻害しているがためだ】

……おぉォッ!!

【しかしなんとか、ワンテンポ遅れて一足飛びに迫り右の拳をウィント向けて一直線に放つ】
【素早いストレートであり、「デヴァヴァオブライト」の能力も乗った一撃】
【しかし威力は必殺には及ばず、更に痛みに邪魔されたあのワンテンポの遅れも致命的だ】
【それは転倒から復帰し、身構えるには恐らく十分な時をウィントに与えているのだろうから】
525 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/07(土) 20:11:19.68 ID:m8GqihPVO
>>524
っ……てぇ〜〜っ!! くっそ! なんだ今の、急に体が軽……っ!?

【激突の衝撃に目を白黒させながら思わず呟き、ハッと気が付く】
【突然の身体感覚の異常、衝撃の軽さ、巨漢を切りつけた際の手応えの軽さ】
【それらが「もしや」という感覚を浮かび上がらせる】

まっず……! こいつがあの野郎の……っ

【能力か、と言う言葉を告ぐ間も無く迫り来る巨漢】
【慌てて起き上がるも、その間に巨漢はその拳の間合いに踏み込んでいる】

ぐっ……んだりゃぁぁぁっ!!

【迫り来る巨漢に対処する術は何か、迫り来る脅威を前に思考する】
【一つは武器による攻撃、これは崩れた体勢がそれを許さない】
【次に暴風による回避、これは軽量化している今の状態で行ってはさっきの二の舞だ】
【故に残された最後の一手、即ち捨て身覚悟の突進を強行する】
【常に比べて遥かに増した勢いで吹き飛ぶ肉体を肩から巨漢の胴体目掛け直接ぶちかます】
526 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/06/07(土) 20:21:51.90 ID:t+H2E40Y0
>>525
んナぁァっ!?
……ガぁっ!!

【追撃にと繰り出した右のストレートの一撃】
【それを潜り抜けるようにして自身の胴体へと迫る相手を見ていたが、声を挙げる以外の咄嗟の対応は取れない】
【数瞬の後、ウィントのタックルは本来二倍以上の体重差のある相手を派手に吹き飛ばす結果となった】
【それは巨漢の能力の欠点でもあり特徴でもある部分が生み出した現象】
【刹那巨漢は全てのモノに掛けられた能力を解除したのだが一手遅く、既に体は宙を舞っている】

……がッ、ゴっ……!?
ぐ……っ、て、テメぇ……!

【チビが、と呪詛を罵りながら膝立ちに立ち上がらんとする巨漢】
【しかしその動きは非常に鈍い】
【吹き飛ばされて地面を転がり、更に信号機の柱に後頭部を強打したためだ】
【戦闘意欲は失われず、だが数多の傷により戦闘力は大きく削がれている】
【つまりはそう、絶好の好機】
527 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/07(土) 20:44:59.82 ID:M6n/ukTlO
【電気街@アキバ系】
その日、ちんちくりんダークエルフは電気街のアイドルだった。
ただでさえコスプレなのに、一部看板にはご本人が描かれてたり
ましてや、ネカフェの旗にまでご本人(が登場するゲーム)が翻っているのだ。
ヲタどもの聖地に、人気キャラご本人が登場したらどうなるか、というものである。

「あーもう! 試したいことがあるのに!!」

フラッシュが炊かれるたびに、決めポーズ取ってしまうのは性格上の問題です。
駅からまだ20メートルも移動できてない…
528 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/07(土) 20:49:40.53 ID:m8GqihPVO
>>526
ってぇ〜〜……は、はははっ! どうだ! こん畜生め!

【破れかぶれの一撃の予想以上の勢いと巨漢自身の想像以上の軽さのために想定以上の効果を生み出した】
【そして宙を飛んでいった巨漢が落ちた時の物音の大きさと】
【自らの身体の慣れ親しんだ重みにより能力が解除されたことを悟る】

へへっ! 重さが戻りゃあコッチのモンよ! いっくぜぇぇぇ……暴風! 暴風! 暴風!!

【吹き飛んだ巨漢に向かって全力の疾走を開始すると同時】
【自らの進行方向に向けての加速、加速、加速!】
【空気抵抗を減じられた肉体はその速度を加速度的に増して巨漢に迫り】

と、ど、め、だぁぁぁぁぁっ!!

【加速に次ぐ加速によって得た運動量の全てを注ぎ込み、右腕の刃を巨漢の脇腹を目掛けて振り抜く】
【今度の一撃は文字通りのトドメの一撃、狙い通りにいけば】
【巨漢の厚い筋肉の鎧であってもタダでは済まないだろう】
529 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 20:57:12.38 ID:LtJ6VNhG0
>>527
「なにあれすっげぇコスプレ 耳とかどうなってんだアレ」
そんな有象無象にまぎれて携帯のカメラでだーくえるふをとりまくってる白人系男子が一人
大人な女性は大好きですが 今は凄いコスプレイヤーとしか見ていません

「すっげぇ マジすっげぇ ダチにメール回してやろ」
街灯に片手でぶら下がり もう片手で携帯を操作して だーくえるふ激写なう

きっとこの男も結構目立ってるんでしょうね 迷惑行為的な意味で
530 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/06/07(土) 21:05:19.57 ID:t+H2E40Y0
>>528
がッ……っ、くっ……ッ!!
……おぉォアァァッッっ!!!

【疾風迅雷、暴風の勢いで迫るウィントに対してなんとか身を起こした巨漢は雄叫びを挙げる】
【それは攻撃の際の怒髪であり、自身に対する鼓舞であり……実に様々な事情を無意識の内に籠めたモノだ】
【そして突き出された拳、しかし相手の姿は目の前にはない】
【右のストレートの形で硬直した巨漢、背中合わせに少し離れた位置に青年】
【時が静止したような静寂、僅かに遅れて斬撃の鈍音】

……ガっ!!??
……はッ……!?

【脇腹を、内臓を切断された巨漢は激しく出血と吐血を行いゆっくりと倒れる】
【どしん、人が倒れたにしては大袈裟過ぎるノイズが響き頭部をぶつけた部分のコンクリートはヒビが入っている】
【ジジッ、と巨漢の体が揺らぎ足元からゆっくり電子解体されて行くのが分かるだろう】
【闘技場のシステムが決着を判断し、この戦闘に於ける勝者を確定したのだ】

/これで〆でいいでしょうか、ありがとうございました
/お疲れ様でした、またよろしくお願いします!
531 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/07(土) 21:05:28.01 ID:M6n/ukTlO
>>529
きっちりピコピコ動いてるからね、耳。
しかも、洋エルフのちょんとがりじゃなくて、和エルフの長耳だからね。
手持ちでなければコスプレ通り越して特殊メイクの粋よ。

「ってか、そこ!!
 どうせ撮るなら、もっといいカメラで撮りなさいよ!!」

突っ込む処そこかよ!
と、言った処で、何やらサイレンの音。
イカン、サツに嗅ぎつけられた!

「やっばい!! 逃げなきゃ!!」

人混みかき分け、ダークエルフダッシュダッシュ。
一気に路地裏に走りましょう。
追いかけてもいいのよ?
532 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 21:12:17.28 ID:LtJ6VNhG0
>>531
「えー だってニホン製高くて手が出ないんだもん」
キヤノンとニコン どっちがいいんでしょうね? 自分には分かりません

それよりも視線いただきましたといわんばかりに携帯のシャッターを切る
とここで警察参上 さて 自分は今何をしているでしょう?

答え:街灯にぶら下がっている

「やっべポリ公の御用とか勘弁!!」
外套から手を話してダッシュダッシュ せっかくなのでダークエルフさんを追いかけましょう

「ねぇねぇその耳どうなってんの? 触っていい?」
ついでにダークエルフさんの耳に手を伸ばす
533 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/07(土) 21:16:38.51 ID:M6n/ukTlO
>>532
「日本製がダメならコダックあたりだっていいカメラじゃない!」

マニアックな話題に的確に反応しやがる。
一体誰がコイツにこんな知識を仕込んだんだ!!


というわけで、路地裏です。
電子部品がIC一個からでも買えちゃう路地裏こそ、電気街の真髄よ。
探せばもっとマニアックなお店があるのだけど、そこまでの地理感はなかったのです。

「触ってもいいけど、丁寧にね?」

ぴこぴこ。
触ったら完全にナマモノだこれーー ってなるよ。
だって本物だもの
534 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/07(土) 21:22:40.74 ID:m8GqihPVO
>>530
……っ、ぶはぁっ! ……はぁ、はぁ……あ〜〜……しんど……おぇっ

【巨漢が崩れ落ちる音を背後に、その場で勢い良く座り込む】
【どうやらダメージを負った状態での全力疾走及び急加速が身体に堪えた様だ】

……手応えは有ったけど……起き上がって来たりは……?
……いねぇでやんの……って事は、やっぱり此処はあの良く分からねぇ闘技場ってことか
となると……そろそろか?

【巨漢が消え失せた事を訝しむも、その原因に心当たりが有るのか一人で納得している】
【そして何かを待つ様に自分の身体を観察していたが】
【その内に自らの身体が消えていくのに気付き、ヤッパリなといった具合に目を細めると】
【身体が消えて行くのを腕を組んだまま静かに待つのであった】

//返信が遅く長引かせてしまいましたが、楽しかったです!
//お疲れ様でした、こちらこそまた宜しくです!
535 :ロイかぶり ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 21:29:31.97 ID:LtJ6VNhG0
>>533
「なんでそこでポケ○ンがでてくるんだよ!!」
残念 そんなマニアックなことを聞かれても中の人がついていけません

そんなこんなで路地裏なう

「・・・・・・・・あ すげぇ これ本物だ」
まだファンタジー方面の世界に行ったことが無いので 本物のエルフに会った事がありません

「それでこれからどうするの? 俺真空管とか売り込まれても困るんだけど」
きっとノープランなんでしょうけど 一応質問してみるテスト
ついでにグラフィティでも一発かましてやろうかと  リュックからスプレー缶を取り出してみるテスト
536 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/07(土) 21:42:49.05 ID:M6n/ukTlO
>>535
カメラメーカー大手でそこくらいしかパッと思いつかなかったのよ!
某スレの自キャラはカールツァイスを好んで使う子でしたが
ドイツ製は趣味丸出し度が高過ぎるかな、って!

「……この前は本物の獣耳に会ったわよ?」

残念ながら尻尾さわさわでどうなるかは確認できませんでしたが。
でも獣化スキルは持ってたね。
きっとそのうち拉致られるから頑張って!!


「んー、せっかくだから確かめたいことに付き合ってもらえると嬉しいのだけど」

裏路地を手早く抜けながら行き先は電気屋さんへ。
そう、探しているのはヘッドマウントディスプレイVRシステム搭載のデモ翌用PC。

「……新規アカウントでログインして、“あたし”に会えるか試してほしいのよね」

この言葉の意味、漂流者/越境者なら考えたことがあるかもしれない。
曰く、“元の世界の自分はどうなった?”
537 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 21:50:52.41 ID:LtJ6VNhG0
>>536
(´0ww0`)知らんがな

「あ 俺も知ってる なんかイヌミミの自宅警備員」
いつも明日から本気出すと逝ってる娘ですよ

「え 何を確かめろと?」
手ごろな壁を見つけたところで 何やらお願いをされたようなので とりあえずついて行きます

「・・・・・・・・・・?」
何を行っているのか良く分かりません 家族の心配をしても もといた世界への望郷の念はさほどありませんゆえ

「取り合えずネトゲやれってことか? FPSならちょっとやったことあるぜ 勝負するか?」
などと言っていると

「なぁ あそこならあるんじゃね?」
指差した先にはネット喫茶 電気屋よりもネット喫茶の方がゆっくり出来るんじゃないかという考
538 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/07(土) 21:57:13.27 ID:M6n/ukTlO
>>537
「ま、そんなのがいるんだから、本物のエルフ耳くらい
 珍しいのは最初だけよ、きっと」

きっとそのうち、天使とか出てくるよ。
今のうちから確信してるの。

「異世界に飛ばされたあと、元の世界に戻れそうなときに、そこに“自分”がもう一人いたら、
 って考えたことはない?
 もしそこに、もう一人の自分がいたら、境界線を彷徨うこの“自分”は何者?
 居場所は一体どこに?」

あっさりと試供機発見。
さすが電気の街。ゲーミングPCの品揃えは完璧よ。
はい、ヘッドギア乗せて〜。

「ネットカフェだと最近は身分の確認が厳しいのよ。
 何かやらかした越境者がいるとしか思えないわ」
539 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 22:19:58.38 ID:LtJ6VNhG0
>>538
「そういうもんかね?」
んで話しは少々小難しいことに

「べっつにー? 家族が元気ならそれでいいや
 ・・・まぁもとの世界に返りたい連中に関しちゃ 死活問題かもしれないな」

この男は進んで異世界に踏み込んだタイプであり 巻き込まれたわけじゃない
なのでもといた世界に自分の居場所が無くてもそこまでダメージが大きいわけじゃありません

「俺か? 俺は流離いのグラフィティ・アーティスト アキレス それだけで十分だ」
とりあえずでヘッドギア乗せられて

「え〜 マジで? 誰だよそんなくだらない事した阿呆は
 それで? 俺こういうネトゲしたこと無いんだけど」

住所不定無職の漂流者には死活問題といえよう発言に愕然とする
そしてヘッドギアを乗せられたままダークエルフに質問 何せやったことが無いのでなんともいえません
540 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/07(土) 22:30:50.19 ID:M6n/ukTlO
>>539
「で、いい具合に今回は確かめるチャンスなわけよ。
 もっとも答えはもう見えてるんだけど」

さっきのコスプレ撮影会で確認できたみたいなものです。
もし自分がゲームからも失踪してるなら、旗や看板なんかで自分がPRされてるはずがなし。

「あたしもね、元のお仕事は結構気に入ってたのよ。
 いうなれば、今のあたしはあなたから絵を取られたような感じかしらね」

別に漂流者じゃなくとも、最近のネカフェの入会は厳しいのです。
そこから近未来に派生させたら、もっと厳しくなるんじゃないかな。

「ま、最初のキャラは適当に作って。
 ジョブの選択だけ、魔術師にしてくれればいいわ。
 そのままチュートリアルを進めば、“あたし”が出てくるはずだから。」

新規キャラ作成を電気屋のアカウントでやるなよ、とか言ってはいけない。
なお、割と宣言通り、初心者のチュートリアル案内キャラとして
アメリア君(ネトゲ版)がいろいろ指導してくれます。
アメリア君(リアル版)はPC画面に出力してる絵を見て、多分絶望的なため息をついてる
541 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 22:58:35.64 ID:LtJ6VNhG0
>>540
「答えが見えているのに確かめるのか?」
イマイチ腑に落ちませんがやりましょう

「えー 俺戦士タイプがいいな〜」
グチりつつも魔術士キャラでキャラ作成

なお 名前は厨二全開なのはお約束

「あれ? なんか・・・あれ?」
そして出てきたアメリアなるダークエルフにビックリしつつあたりをキョロキョロ
ヘッドギアしてるのでリアル版は見えないんだけどね!!

「おい これどういうことだ? おい!!」
困惑中
542 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/06/07(土) 23:00:10.38 ID:Dj7xiLh3o
【路地裏】
【清掃の行き届いていない路地裏、周りにはゴミが散らばっており臭気が立ち込める】
【一般人ならば入ろうとは思わない場所であるが、男は自らその場に留まっていた】

・・・・どこやねん、ここ。なんやねんこれ・・・・罰ゲームか?
【男は半裸トランクス、更に腰まである長い髪がだらりとだらしなく垂れ下がっていた。周囲から浮いた異質な存在である】
【筋肉のないスレンダーな身体が周囲から浮くのか、はたまた異世界人は皆浮くのか】

・・・・この紙似書いてあることが本当ならここは・・・・・いせかい?なの?
【良く見ると古い羊皮紙の様な物を持っいて、紙とはそれを指しているのだろう】
【そしてくだらん冗談を聞いた時のような真の抜けた疑問形が男の絶望を際立る】
だ、誰かと話さへんと気が狂ってしまいそうやわ・・・・。

【日は落ち路地裏は独特の香り、危険な香りを醸し出す。その様な場所には未だ人影はなく、その願いは三時間前から叶っていない】
543 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/07(土) 23:09:10.83 ID:M6n/ukTlO
>>541
「外してもいいわよ」

というか、ヘッドギアを勝手に外してあげよう。
外しても目の前にいるのは、見た目はほとんど変わらないソイツですがね。

「ご覧のとおりよ。声まで一緒だったでしょう?
 さて、“あたし”が中にいるとしたらあたしは一体何者なのかしら」

ふむ、と顎の下に手をやって考えこむ構図。
目の前にいるほうのアメリアの方が細かい動作は確実に自然。
それは境界線をさまよいだしてから、彼女が自分で身につけた技術なんだけど、
そんなことよりもっとヤバい事実の示唆でしょう、これは。

「同じ世界に入っても、そこに“自分”がいるかもしれない。
 直接会うだけの勇気はさすがにないわね。
 フィクションだと、もう一人の自分に会った時がおしまいだったりするもの」

本人も混乱中。

「ねぇ、アーティストさん。
 あなたなら、本当にもう一人の自分が、元の枠に収まっているとき
 どんな対応をするのかしら」
544 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/07(土) 23:09:51.51 ID:0KdYLY8co
>>542
「…………うわ、ひどい臭いだ」

思わず鼻を覆う。衛生環境が大変よろしくない状態のようだ。
こんな所、よっぽどの物好きでもなければ誰も近づきやしないだろう。
それは、こういった路地裏に屯う、いわばお約束である不良だのチンピラも例外ではない。
ある意味安全とも言えるか、そこら辺は定かではないが。
で、なぜ有川がここに居るかというと、ほんの気まぐれで野良猫を追いかけてしまった事が原因であろう。
しかし野良猫はどこかに行ってしまったようで、諦めて踵を返そうとしたところで。

「………うわぁ」

その格好でついつい声が出てしまった。目の前には見知らぬ男。
何故半裸なのだろうか、筋肉もないのに。いや筋肉があっても半裸はアレだが。
日が落ち始め、暗くなってきた頃。
さて、どうしようか。チンピラであるなら関わるべきではない、のだが……
545 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/06/07(土) 23:21:48.79 ID:Dj7xiLh3o
>>544
うわっ!なんやこの毛玉野郎!前みて走れ!
【急に視界に猫が横切り、驚いて跳び上がる。しかし数瞬後にとても恥ずかしいことだと気付き、猫にあたる】
【一通り叫ぶと、声を出すことが面倒になったのか、ゴミを蹴飛ばして遊び始め・・・】

うわっと!人間!ここに来てから初めての人間や!
【有川の存在に気が付き思わず声を掛ける。少し興奮気味であり、自分の格好も気にせずに】

ちょっと聞きたいことがあるんやけど・・・・・あー異世界ってやっぱりあるんかいな?
【いきなりここは異世界ですか?などという電波発言は出来ずに、堀を埋めるようなまどろっこしい聞き方】
【まず相手との距離を埋めるべき・・・とは興奮してか気付いていない】
546 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 23:28:47.03 ID:LtJ6VNhG0
>>543
スポット外された先にいたのもアメリアさんでした

「し〜らない 俺高校中退だし 難しい話しされてもわかんな〜い」
考えたって分からないことは無理して考える必要なないですよ とでもいうように肩をすくめる

「あぁ 自分と同じ存在と出会うと両方とも消滅するって マンガとかの有りがちパターンね
 んで? 俺の世界にもう一人の俺がいたらって そんなモン決まってんじゃん ど う で も い い 」

殆ど考えもせず そう断言する そして近場の壁に向かう

「今の俺には無限の異世界に轟くナンバーワンのグラフィティ・アーティストになるってぇ目標があるんだ 
 ソレを成し遂げるために故郷を出て こうして異世界さまよってるんだ」

カラカラカラ シュー

「そりゃ 置いてきた親は心配だけど もしも俺がその世界にいてくれるんなら むしろ安心するな だって親が俺の心配をせずに暮らせるんだもん」
壁にグラフィティを施していく

「アンタはあの世界に望郷の念があるのか? それならなんともいえないけど これが俺の答えだ」
ダンボールを型にして その上からスプレーを噴射し 着色

「とりあえずさ 自分の世界を出ていろんな世界を見れるんだ 今は見聞録のたびにでてもいいんじゃないの?」
描いたのは パソコンのディスプレイから這い出ようとするアメリア その目は希望に満ち溢れているが 実際のところは?
547 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/07(土) 23:33:36.38 ID:ia9VY0AGo
>>545

「零士・・・猫は見つかったのか」

 そんな事を言うのはノースリーブのシャツに紺色のスラックスという格好の女性。
 コーカソイドらしく金糸の髪に白い肌。そして、そのバストは豊満であった。

【買い物袋を漢らしく肩越しにぶら下げながら、路地裏のほうを見やる】

「君の気まぐれも大概だな。エスコートをほっぽり出して・・・何だ?」

 猫はどうやら見失ったようだが、代わりに別のを拾ってしまった様子で。

【何故、一緒にショッピングしていたかのような出現?そんなのノリである】

>>545

「・・・・・・・・・・」

 上から下を見る。素っ裸。下着姿。これは間違いない。

「ストーリーキングだったか。私がこのようなモノと遭遇するとはな」

 人形めいて無表情な女。そのまま、流れるような動作で端末を取り出す。
 しかもどうやら零士に接近を図っている模様。一刻の猶予もあるまい。

「・・・この世界のこの国の官警の番号は・・・うむ」

 思い出そうとしているイムカである。酷い反応かもしれないが変質者から知人を守らねば(使命感
548 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/07(土) 23:39:00.00 ID:M6n/ukTlO
>>546
「ふふ」

そもそも高校とかなにそれ美味しいのな世界出身者。
でもまぁ、言いたいことは分かった。

「あはははははは! 最高よ、あなた!!」

何がツボに入ったのか、大爆笑。
でも、決してあざ笑ってる感じではなく、むしろ感嘆した感じ。
なんて素晴らしいのかしら!
これが人間!? 役目に縛られたAIとは違うもの!?
本当に、なんて素晴らしい。

「いいわね。その提案。
 あぁ、でもその絵。それだと伝説的ジャパニーズ・ホラー映画よ?
 残念ながらあたし、ふたなりじゃないのよね」

どこのぐるぐるまわりそうなタイトルの映画だよ、とツッコミ。
でも、ちょっと元気出た。うん。

「さて、いい具合にストリートパフォーマンスと思われたみたいだし、
 ここはこれで〆ましょうか」

ガチコスプレと絵師が販売エリアでVRをネタにしたアートを出したら
そりゃ観客も作ってもんです。
ぱちぱちぱちぱち!!
549 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/07(土) 23:40:20.73 ID:0KdYLY8co
>>545
「……動物に当たるのは良くない」
「あと、うるさい…」

動物に当たるのはちょっといかんでしょう。と、有川は少しご立腹な様子。
そしてさっきから至近距離にいるのに五月蝿い。耳がキンキンする。

「異世界?そりゃ、あるに決まってる…」
「俺はそもそも、その異世界を旅してるわけだし…」

むしろ異世界の存在を知らない方が驚き。
有川にとっては、異世界がある事など常識中の常識、赤子でも知っているのかとばかり思っていて。

それにしてもこんな事を聞くとはこの男、旅人志望者だろうか。
それとも、どこかの世界から飛ばされて来たのだろうか。
そんな興味が、有川には湧き上がっていき…

「…で、アンタは?上半身裸のおっさん」

かなり失礼極まりない発言。
オッサンじゃないよお兄さんだよこの人。

>>547
「………ちょっと待て、なんでエスコートする事になっているんだ」

あれ、おかしいな。そんな約束した覚えは一切ございません。
なんかお胸が気になるような年頃だけど、もちろん視界などには入れてない。
入れても何とも思わないけどね?ほんとだよ?

「はぁ、知らないおっさんがいるし……なんだこの状況」

ため息。これ以上何かあったらストレスで白髪が増えちゃうかもしれない。
550 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/07(土) 23:46:46.20 ID:ia9VY0AGo
>>549

「男と女がしょっぴんぐ(?)とやらに出向けば男にはエスコートの義務が生じるらしいからな」

 実はイムカ自身もよくは理解していない概念をとりあえず説明する。
 とにもかくにもそういうものらしいのだから仕方ない。郷に入ればなんとやらである。

「知らないおっさん・・・やはり変質者の類か。君はどうする?通報するのも良し、酔狂に拾うのもまた良しだ」

 万一の確率で零士の知り合いでしたという可能性も除外され、そのような事を問うイムカ。
 どうやら、エスコート概念に乗っ取って、零士に選択権を委ねるつもりのようだが。

【整った容姿の女性を連れ歩くって微妙に役得?しかし相手は無表情・スパルタン・224歳だ】
551 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/07(土) 23:48:35.51 ID:LtJ6VNhG0
>>548
「だろ? これでも最高具合には自信があるんだ」
一体何が最高なのか この男には良く分からなかったが 褒められているようなのでどうでもいいか

「え? そうなの? でも出てくるのが可愛い女の子だったら きっとホラーにはならないと思うんだ きっと」
まぁ オーディエンスも悪い気は起こしてないようですし 問題ないでしょう

「さて それじゃ俺も飯食って新しい世界に向かうとするか 流浪のグラフィティ・アーティスト アキレスをどうぞヨロシク」
と芝居がかったように一礼して 観客を掻き分けて表へと向かっていった

//〆?
552 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/07(土) 23:51:04.08 ID:M6n/ukTlO
>>551
//
ジャスト12時とまではいきませんが、いいところでしょう
//


「ええ、縁があったらまたお会いしましょう。
 あと本当のことを言っても、何もご褒美はないわよ?」

可愛いのは自分で認めてやがったわ。
ま、こっちはこっちで、これからここでさらに突発撮影会です。

/
おつさまでした!
553 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/06/07(土) 23:55:45.62 ID:Dj7xiLh3o
>>547
なっ・・・お、女持ちやて!?
【半裸で叫ぶ男は、女の足から頭まで目線を這わせ、一番印象に残った胸を見ながら叫ぶ。】

ストリーキング・・・?良く分らん単語やな・・・
【首を傾げながらそう述べ、女が取り出した端末を見て再度首を傾ける】

なんやその・・・箱は?か、官警?
【電子機器のない世界から来た男はキョトンと女のだした端末を見て、何に使うか質問する】
【しかし官警という単語に不穏な気配を感じ取り、ジリジリと後ずさりし始める】

>>549
別に当ってないわ!ゴミにシフトしたし!
【弁解を急いで述べながらも、異世界の返答が待ち切れない様子である】
【そしてうるさいという意見はスルー。しかしこの男は語尾に感嘆符が付くことが多い】

い、異世界を旅している?ほ、ホンマか!?・・・・じゃあココ異世界ということか・・・
【急に大きな声を出し、それから疲れたように声のトーンを落す。だがそれは疲れではなく絶望による脱力感だと本人は気が付いていない】
アンタはなんで旅しよるの?

ん、ああ。自分はどうも異世界人らしい。アルバや。23才とオッサンには程遠い年齢や。
【髪を少し掻き上げて自己紹介する。キザったらしくみえるがそれは顔が見やすいようにと本人なりの配慮である】
554 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/07(土) 23:59:31.79 ID:0KdYLY8co
>>550
「……いつから一緒にショッピングする話になってたっけ」
「…まあ良いか」
そりゃ知ってますけど、そもそも何時どうやって一緒に買物をするなどという話になっていたのか。
まったく見に覚えがございません、女って怖い。

「あぁ……なんか事情があるそうだし、これからどうするかは話を聞いてからにする」

いきなり通報というのも酷だろう。
確かに明らかに変質者なのだが、そこはどうやっても擁護しきれない。
ちなみにイムカを連れ歩いている件に関しては何も思うところはない…というのは嘘で、
煩悩を打ち消しているだけである。意識しだしたら羞恥心で色々駄目になるから。
555 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 00:11:11.66 ID:3GBSTBKuo
>>553

「ふむ・・・露出狂とは異性に裸を見せて楽しむ性癖と書いてあったが・・・」

 女持ちという単語には意外さと驚きのニュアンスが垣間見える。
 どういうわけか眼前の男は零士に裸を見せたかったのだろうか?(誤解

「ん?ああ、女持ちという単語はよく解らんがこの男(零士)は私の連れ合いだ。リア充(?)という奴だな」

 そして何故かサーチしたばかりの単語を意味もよくわかっていない癖に使うイムカである。
 戦争しか残らなかった世界の出身ゆえか色々情緒的ニュアンスに疎い傾向。

「箱。ああ・・・なんと言えばいいかな。警笛みたいなものだ。上手くいけば君が逮捕される」

 無表情なままシレっと言うイムカ。色々と酷い気がするが気のせいだろう。

>>554

「状況ゆえだよ。細かいことは気にするな。男なら剛毅に構えておけ」

 珍しく微笑を零士に向けているイムカは少し愉しそうだった。
 こういうのに慣れていないためか新鮮さを覚えている様子でもある。

【無表情が常の女にしてはレア表情である】

「ふむ、尋問だな。お手並み拝見といこうか。上手く情報を引き出せ」

 腕を組んだまま、零士と変質者の様子をうかがうことにしたイムカ。とりあえず通報は取りやめ。
 ちなみにバストが豊満な女性が前に腕を組むとどうなるかというと青少年にはちびっと刺激が強い感じになる。
 意識さえしなければどうということはないので零士は大丈夫のはず。
556 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/08(日) 00:11:23.44 ID:yDmZpV2No
>>553
「いや違うから」

女持ちという叫びを否定。余計な勘違いをしないでもらいたい。

「ゴミに当たるのもどうなんだ…」

ゴミが散乱して掃除が大変になるのでこれはこれで迷惑である。

「なんで、か………物心ついた時からしてたしな……」

そういえば旅をする理由など、考えたこともなかった。
気付いたらもう旅人になっていた、という感じ。

「ふーん…俺は有川零士。よろしく、アルバ」

少し素っ気なく、自分も名乗る。
23歳という事でおっさんは失言かと思ったが、訂正はしなかった。
557 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/08(日) 00:20:59.68 ID:yDmZpV2No
>>555
「はぁ……」

まあ、良いか。
イムカの珍しい顔も見れた事だし、楽しそうにしているのだから。

「とことん軍人だな……まったく…」

まあ、返答次第では牢屋行きになる流れなのだからあながち間違ってはいないが。

「………ごほん」

ここで一つ、咳払い。
危ない危ない、イムカが腕を組んだせいで一瞬意識しそうになったがすぐさま外に追い出す。
女って本当に怖い、目に入らないように目を逸らす事にする。
558 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/06/08(日) 00:21:33.24 ID:WoTiEFc9o
>>555
いや、誰が露出狂やねん!これはちょっとした訳ありや!
【この女・・・・・しれっととんでもないことを言うな。と男の中での警戒度が上がる。】
【そしてホモではない。これ重要】

つ、連れ合い・・・・・リア充やて・・・・す、末永くお幸せに・・・・
【爆発しろなどというテンプレを吐かないのを見るに男もリア充の類なのかもしれない。もっともこの格好では『元』が頭に付くが。】
【そして当然彼氏彼女の関係なんだろうと女の言葉からそう判断する。】

警笛・・・いやいやいや待て待て待て。それは洒落にならないから止めましょうお姉さん。
それを吹いてしまうと異世界ライフ三時間にしてお縄に付くというわけのわからんことが・・・・ね?
【若干標準語になりながら名前の知らない女の説得に入る。それはもう凄く必死であることは言うまでも無い】
559 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 00:28:46.89 ID:3GBSTBKuo
>>558

「ワケアリ・・・か。まあいい。公衆道徳的には犯罪であることに代わりはない」

 これはワケアリだから免責ではなく、ワケアリだろうが知ったことか、なニュアンス!キビシイ!!
 とっても冷酷発言ですが、零士との会話的には決定権は零士に委ねる模様。
 頑張って説得しましょう。臭い飯を喰いたくなければ!!

「・・・なんで末永くなのだ??」

 そして、自分の言葉の意味もよくわからず言っていたため、
 案の定、言葉がかみ合っておりません。ウカツ!

【が、警笛の話になると流石に状況は理解してもらえたようで】

「まあ、仔細は零士・・・こちらの男に委ねるよ。ところで、何故服を着ていない」

 ようやく核心(異世界云々ではなくもっと物質的な状況)をつく質問を投げかけるイムカである。
560 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/06/08(日) 00:32:14.79 ID:WoTiEFc9o
>>556
違うのか?でも連れの方は彼氏彼女を連想させるようなことを言ったんやけど・・・?
【これはきっと照れ隠しのようなものであろうと思いながらも律儀に返答す男。】
【ばっちり勘違いしている。】

ここの街はごみを回収する気が無いのかお金が無いのかは知らへんが、それならどないなってもええやん?
【本音では確かにそうだな。とは思っているもののついつい強情に。自分の非を認めるのをためらう人間の性。】

物心付いたときからか・・・。旅人なんやし武勇伝の一つや二つでもあるんか?
【そんなに幼い頃から旅をしているのは幸運なことではないだろうな。と心の中でそう思う】
【が、そんな気持ちを悟られないように話題を転換する。】

有川零士・・・か。覚えておくわ。
【素っ気無さに偽名であるのか?と疑うもそんなことは自分には分からないかと思考を断つと、また誤魔化すように有川に微笑みを向けた】
561 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/08(日) 00:43:06.21 ID:yDmZpV2No
>>560
「いや、本当に違うから」
「この人ちょっとアレなだけだから、天然というか世間知らずだから」

イムカを世間知らずとバッサリ、まあ勘違いさせる要因になったので当然。

「…駄目だろ、じゃあアルバがこのゴミをお持ち帰りしてくれよ」

ゴミを散乱させてはいけません、環境さらに悪くなっちゃいます。
お金がないなら貴方が回収すれば良いじゃない、そんな感じ。

「武勇伝ね…道行く度にトラブル解決していったけども…」

さてさて、色々あるわけでして何を話せば良いのやら。
そもそも誰かに経験を語るなどという事はしてこなかった。

「…で、なんでそんな格好でここにいる?」

はい、本題です。
この男の素性を知りたい。尋問開始である。
562 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/06/08(日) 00:43:20.08 ID:WoTiEFc9o
>>559
・・・・・しかし考えようによってはお姉さんが服を脱いで渡してくれれば皆ハッピーやん?これって素敵やな、うん。
【冷たい発言を受けたために冗談で切り返すことにした。もっとも相手は冗談が通じるとは思えないが、そこをあえて冗談で通す。】
【そこには男の気概のようなものが込められているような、いないような。】

だって2人は彼氏彼女なんやろ?だったら末永くが妥当やろ。
【この人案外天然が入っているのかもな、と話しながら思った。】

服を着ていないのは・・・・・異世界?こっちの世界に飛ばされてくる直前に風呂に入ってたんや。
そしたらなんだかグニャーッとして、気が付いたらこの辺りで全裸で突っ立ってたんや!まったく路地裏じゃなければ危なかったわ!
【割とショボイ理由であったが、特筆すべきは最初は全裸だったということであろうか。】
【だが、じぶんの不幸を笑い話として話せるという辺りに精神の強さを垣間見ることができる。】
563 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 00:54:30.03 ID:3GBSTBKuo
>>561

「まて、誰が天然で世間知らずだ」

 酷い名誉毀損を受けたような気がするのである。
 もっとも、それを抗議するイムカの声音は常の通りに平坦なものであったが。

「私は君より年上だ。そして世界によって規範が違うのだから多少到らぬところがあるのは仕方ないだろう」

 そもそもイムカの世界が特異すぎることに原因があるのだが、
 それ以前に今回の場合は知らない単語を使いたがった彼女に非があるが認めません。

>>562

「断わる。私に露出趣味はない」

 にべもなく断わってしまうイムカ。やっぱり冗談は通用しない属性のご様子。
 軍人さんだからね。仕方ないね。

「彼氏彼女ではないな」

 そして妥当とやらの台詞はキッパリ否定である。
 少しの照れも淀みもないものだから実に可愛げがない。表情にも変化一切なし。

「風呂でグニャー・・・ああ、先程からの君達の台詞から察するに漂流者の類か。
 服がないのだな。カネ・・・いや、とにかく服だな」

 イムカはl質問の答えを聞くと、買い物袋を漁り始める。
 異世界資料としていくつかの服をチョイスしていたのだ。タイムリー!!

【問題はイムカがちゃんとフォーマルな服を購入しているかどうか。何せ資料。突飛なモノでも不思議はなし】
 【選択権はアルバにあるが、もし要望がない場合は何故か真っ赤な祭りハッピが出てくるであろう!!】
564 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/06/08(日) 00:54:58.12 ID:WoTiEFc9o
>>561
あ、やっぱり天然なんか。自分もそう思ってたわ。
・・・・・でもそれじゃあどないな関係なん?兄弟には見えへんし・・・?
【口から飛び出た言葉からして、二人の仲はかなり根深いものではないのか?と思っているようだ。】
【まあ先ほどまで彼氏彼女の関係だと思っていただけに当然か。】

お持ち帰りってそないなことできる訳・・・・・いや、今の状態でなら出来る・・・・のか・・・・?
【突然自分の世界に入ると、羊皮紙を何枚か捲り、指でなぞり読む。】
うむ・・・出来そうやな。やりたくないけど。
【読み終わり四つ折にして畳みながら、ゴミの山から目を背ける】

あ、トラブルシューターやな。旅人より冒険者って感じや。
【そんなことをこれから自分はしていくのか。以前と生活は似ているな、と思う】

【そして投げかけられた半裸の質問に対しイムカと有川同時に話した(>>562)】
565 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/06/08(日) 01:09:28.60 ID:WoTiEFc9o
>>563
ふむふむ・・・露出したことのない人は皆そういうんや。まあ無理強いはせえへんけど。
【もっと顔色がかわったほうが人間味があって可愛らしいのにななどと野暮なことは言わない。】
【しかしながら彼女の服装を見た時点からそのような可愛らしさを求めてはいけないと察していたが。】

・・・・そのようやな。零士もそう言ってたわ。
【本当になんでもないらしいな。と彼女の顔をみながら思う。】
【今までの言動からして私的な質問で嘘を付かないタイプであると決め付けたからだ。】

やっぱり誰でも風呂場でぐにゃーは経験するものなんやな。漂流者という専用の単語が用意されている見たいやし・・・・・
っていらへん服を持っているん?なんてタイムリーなんや!
【漂流者は風呂場から飛ばされた人間の意だと思ったようだが、そんな思考もつかの間袋を漁るイムカに注意が注がれ・・・・】

それは・・・・ハッピとやらか!祭りの時に男達が着るという正装の一つの!
【ハッピをだしたイムカを見て、いいセンスだと言わんばかりに親指を立てる。大層気に入ったようだ。】
566 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/08(日) 01:15:00.22 ID:yDmZpV2No
>>563
「……え、違う?」

本当の事ではないのか。
そもそも知らない言葉を使って誤解を招くというのだから質が悪い、小学生か何か?

それにしても何でこう、彼が出会う年上は残念なのだろうか。
敬える人物がいない、というのは大問題である。

「年上なら尚更俺より知ってないと駄目だろそれ…」

年下にツッコミを入れられるのは如何なものか。
それもまだ少年だというのに。

>>564
「どんな関係と言われても……知り合い?」

別に特別深い関係にあるわけではない。

「イムカが姉は勘弁してくれ……胃痛がひどくなりそうだ……」

あの色々ズレているイムカが姉。考えただけでゾッとしてしまった。
ツッコミを入れる毎日になりそうだ。多分精神状態がおかしくなる。

「出来るのか……じゃ、よろしく」

押し付け発動、出来るなら最初からやってもらいたいものである。

「ふーん……まあ、本当にたくさんの世界があるからゆっくりすると良い」
「帰りたいなら、自分で探さないとだけど」

色々大変なのだな、と思った。
人には事情があるらしい、それはこの男も例外ではなかったようで。
567 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 01:21:44.72 ID:3GBSTBKuo
>>565

「奇矯な服の方が資料価値は高いからな」

 紅いパッピを買い物袋より取り出してアルバに投げて寄越してやる。
 特異な服は大抵がその世界・国の文化に根付いていることが多いのでチョイスとしては当然。
 というのが、イムカの理屈である。

「漂流者は私の世界で確認された言葉だ。普遍的なモノではないがな。
 まあ、聞く限り君は運がいいよ。生き難い世界に漂着していたら命取りだった」

 例えば、化け物が跋扈する世界や治安が極端に悪い世界。
 あるいは生存に適さない世界や、人権などとっくに無きが如しな世界。

【暗黒の遠未来で発見されていれば、速やかに精神洗浄の後、生贄になっていたかもしれない】

「私の知る限り、一度漂流が始まるとゲート移動が頻繁に起こる。
 起点となる世界を見出せるかもしれないから漂流先で生活基盤はある程度確保するのに越した事はない。
 漂流者同士は互いに引かれる傾向にあるのか遭遇しやすい。今のようにな。渡せる情報だ。覚えておけ」

 そして、必要最低限の情報を公開するイムカ。
 確かに隠す必要はないが、別に教える必要もなかったはずの情報。
 無表情で硬質に見えて根っ子はどうやら異なるらしい。
568 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/06/08(日) 01:48:58.66 ID:WoTiEFc9o
>>566
あ、知り合いなんや。
まあよく考えてみれば旅人同士は深い仲になる前にどちらかが飛ばされそうやしな。
【言われてみて、少し考えれば分かることであったなと思う。】

うーん・・・・・確かに姉には厳しいかもしれへんな。
【男もイムカが姉だったらと想像し、そしてまだあまり会話していないが思わず苦笑する。】
【それだけ思い描きやすい性格だったということであろう。】

でも多分こう・・・・魔道師とか能力者?ならば処理出来る人の方が多いと思うで?
【きっと物心ついたころから旅人の零士ならば能力者あるいはそれを知る人であろうと判断し、さほど抵抗無くその単語を述べる。】
【魔道師の方は前の世界に良くいたので、こちらの世界でも一般的なんだろうと決め付けて言葉に入れ込む。】

ま、帰るにしても武勇伝の一つや二つは土産として持ち替えらへんと・・・・な。
【男は零士の言葉を聞いて、何か覚悟したともとれる発言をする。】
【もっとも本人にはそのようなつもりは無く、無意識下での覚悟なのであろう。】

>>567
おっと!ありがとさん!
【イムカが投げよこした服を受け止めると、笑いながら感謝の意を述べる。】
【そして、真っ赤なハッピを大層気に入った様子でデザインを人通り見た後に袖を通し・・・・・】

に、似合うかな?
【背丈が平均よりも高めの男でもピッタリのサイズのハッピは、見るものの心を熱くするような何かがあった。】
【しかし残念なことに、下半身はトランクスである。当然ハッピとは上に羽織るものであるため、下半身までカバーすることは出来なかったようだ。】

ふむふむ・・・・運がいいのか・・・。まあ不幸中の幸いってやつやな。
【うんうんと頷くと、イムカの情報に耳を傾ける。】
ほうほう・・・・・この紙には書いてなかった情報ばかりや・・・。いやはや、世話をかけて申し訳ない!
【イムカのよこした情報はどれも真新しく、真剣に聞き入った後に礼を言った。】
【と同時に顔には出さないがやさしい所もあるんだな、と実感するアルバであった。】

では2人とも、今日は有益な情報をありがとうな。お礼に一曲歌います。癒しの歌―-―-―-―-
【どこからとも無くマイクを取り出すと、癒されるような歌声が心にダイレクトに響く。】
【と同時に感じるはずだ、今夜はいい夢が見られそうだ、と。】
【歌い終わると軽くヒラヒラと手を振り、路地から出て行った。】

/落ちます、遅くまでありがとうございました!
569 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/08(日) 02:05:23.10 ID:yDmZpV2No
>>568
「そういう事、でも何の縁か知らないけどよく出会う」

何か引き合う力でも働いているのか、はたまたただの偶然か…
それを知る術はないし、知ったところでどうにも出来ないだろう。

「やめてくれ、悪夢だ……」

頭痛がする、精神的にもう既に危うい。

「あぁ……多分、無理だろ」
「常識が足りなさすぎるんだよ、イムカは」
「だから余程の精神力がないと処理出来ないと思う」

もし、イムカに弟だの姉だのがいたらそれはご愁傷様である。
いや、いたとしても常識人であるかは分からないが。もし違ったらどうしよう、また自分の負荷が増えるのか。
そんな事を考えたらまた頭痛。あ、これ考えちゃアカンやつや。

「うん、まあ……頑張れ」

まあ、折角来たのだから堪能すれば良いだろう。
それにしても良い歌だった。実に心地いい気分。
もしかしてそういう能力なのだろうか、とふと思ってみたり。
/ありがとうございました!
570 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 02:20:28.11 ID:3GBSTBKuo
>>569
//流石に人のキャラを過剰に貶めずぎじゃないかと思います
571 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/08(日) 02:26:30.48 ID:yDmZpV2No
>>570
/おうふ、申し訳ない…
/イムカに〜のくだりはカットしてください
572 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 02:37:03.96 ID:3GBSTBKuo
>>571
//流石に今回のは自分のロール読み返してください。くだり以前に妙にボロクソに書いていますから
573 :有川零士【神羅抜刀】>>167 [saga]:2014/06/08(日) 02:53:37.62 ID:yDmZpV2No
>>572
/勢いだけで書いてたけど確かにこりゃひどい…
/これからは投下する前に確認して気をつけたいと思います、申し訳ありませんでした
/そして眠気MAXなので寝ます、おやすみなさいです
574 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/08(日) 13:45:21.79 ID:+jMJF+0z0
【衰退世界】
この世界に降り立ったとき まず始めに出会ったのは 身の丈ほどもあろうイナゴでした
しかもこちらを食う気満々だというのだからタチが悪い

「イヤーこっち来ないでー!!」
足に青い霧を出現させて 巨大イナゴから逃げ回っている男 だが飛び跳ねるイナゴから 中々距離を離せそうに無い
575 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 13:53:34.43 ID:7qLrUImCo
>>574

「崩壊世界で出会い、サイバー世界で遭遇し、この蟲だかけの世界で邂逅か。
 私に負けず劣らず厄介な世界にばかり見込まれているようだな」

 ウジャウジャと湧いて出てくる蟲に追い回されているアキレスを
 高台より仁王立ちで睨む影あり。イムカ・グリムナーである。

「ふむ。昆虫を巨大化させると凄まじい事になるというのはよく聞く話だが、
 実際にこうして見るとよく理解できる。人間は非捕食者に堕するという事か」

 傍らで浮遊するサーボスカルにデータ解析をさせるイムカ。貴重なデータだ。
 そして様子を見やりながらもヴォクス・キャスター(携帯型軍用無線機)の回線を開く。

≪君にリクエストだ。少し齧られて見てくれないか?噛み痕の情報も取りたいのだが≫

 無茶振りだ!!
 
576 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/08(日) 14:05:07.00 ID:+jMJF+0z0
>>575
「一発[ピーーーー]させてくれたら考えてやるよ!!」

なにやら聞き覚えのある声が聞こえたと思ったら トンデモないことを言い出すイムカ
齧られる人のことも考えてください><

「ダーもう!! こっちくんなって・・・」
足から霧が消えていく それにより速度が落ちて イナゴが背後より迫る

「 言 っ て ん だ 」
三秒後 今度は腕が霧に覆われる

「 ろ っ ! ! ! 」
振向きざまにイナゴの顔面に右ストレートをフルスイング 顔面から汁をたらして地面に墜ちるイナゴ

「ぜぇ ぜぇ ぜぇ」
やはり最後に頼りになるのは自分だけのようです 何せイムカは無茶振りするだけの簡単なお仕事ですしおすし
577 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 14:18:54.71 ID:7qLrUImCo
>>576

「仕方ない。噛み痕は諦めよう」

 断わると同義の言葉が出たので噛み痕はそこらの死体から走査することにするイムカ。
 しかし・・・だ。こうしてアキレスが対処しているのを見ると疑問も湧く。

(人類が抗えなかったにしては・・・あの個体は弱いほうなのか?)

 文明崩壊前にどれだけのテクノロジーか特殊技術があったかは知らないが。

【そんな事を考えている間にもアキレスが一体の蝗を倒したのを確認。意外とやる】

「うむ、やるな」

 アキレスの勇戦を確認すると、イムカは銃座より車内に入る。
 キメラ装甲兵員輸送戦闘車。暗黒の遠未来の搭乗兵器である。

【神聖なる駆動機関に火が入り、砂煙を巻き上げながら鉄塊の車両が動く】

≪データの礼だ。乗れ。生身で蟲の世界を闊歩したいのならば話は別だがな≫
578 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/08(日) 14:26:35.05 ID:+jMJF+0z0
>>577
「うぇぇ・・・きったねぇ」
右手にへばりついた汁を 気味悪そうに振り落とそうとする きっと最弱の部類だったんだよ!!
するとなにやらエンジン音と共に現れる装甲車両

「うわーい イムカタン大好き〜!!」
そういってジャンプ一発 銃座にしがみ付く・・・が

「ちょ・・・イムカタン後ろ!! なんかヤバイのが来る!!」
出てきたのは 某EDFに出てきそうな 身の丈を超える蟻 きっとイナゴを回収に来たのでしょう

ソレが標的をこちらに変えて迫ってくる

「やばいってアレヤバイってちょっとイムカタンあれヤバイヤツだってどうしようイムカタンねぇちょっと!!」
銃座で泣き喚く男 
579 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 14:41:43.65 ID:7qLrUImCo
>>578

「貴様も何だその妙な敬称は」

 イムカはやや呆れながらもアキレスを乗せてやる。
 乗員はイムカとアキレスの2名。これで装甲車が動かせるのか?
 答えはYESである!

【神秘的な機械精霊(遠未来の神秘主義のためこう呼ばれる)の加護により問題なしだ】

「チッ!?デカいのが来たか」

 爆走を開始するAITCV(装甲兵員輸送戦闘車)。銃座のアキレスに顔を向け、

「銃を撃った経験・・・はどうでもいい!銃座のオートキャノン(自動装填砲)を使え!!」

 実にスパルタンな性格のイムカは泣き言など当然認めません。
 蟻が触れたら速攻で肌がグズグズのスライムになりそうな酸をはいてくるだろうが、
 まあ、何とかしろ!!だ。

【慣性制御機構のおかげでかなりの無茶な運転もノープロブレム!!】
 
580 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/08(日) 14:50:31.57 ID:+jMJF+0z0
>>579
「ん? だってそのほうがこう・・・収まりがいいというかなんというか」
こまけぇこたぁいいんだよ←結論

蟻は爆走する装甲車にも追従してくる そして銃座のアキレスは

「さ・・・サンダー!!!」
蟻酸にお約束の台詞を叫びながら銃を掴み

「うわぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!! こっちみんなぁぁぁぁあああああああ!!!!」
一心不乱に銃を乱射でもムチャな運転な上に銃を握ったことが無いもんだから ものの見事に標的を捉えられてない

「ヒィィィィィィィィィィ!!!!」
波だめになりながら乱射しているが これでいいものやら?
581 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 15:00:23.96 ID:7qLrUImCo
>>580

「チッ!!やはり全く頼りにならん!!」

 狙いが定まらぬならば、回避行動を取りながら爆走する車両より
 敵対象に命中弾を浴びせるのは至難である!!
 牽制にはなるだろうがそれ以上が見込めないのではジリ貧というものだ。

【忌々しげに歯噛みするがこの練度・士気共に絶望的な状況を打開するのが将校の役目!】

(どうする・・・先程のアイツの攻撃・・・ならば!!)

「・・・銃を撃ちながらでいいから聞け!君のサイキック!一気に懐に飛び込めれば奴を討てるか?
 加速ブーストとの乗算もあるがどうだ!?」

 打開策を思いついたらしい。が、なんだか嫌な予感がアキレス君するのなら
 君の直感は今後もとてもとても大切にすべきです。
582 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/08(日) 15:09:24.81 ID:+jMJF+0z0
>>581
「あああああああああああああああああああああああ あ? 何?」
バカスカ銃を撃ちながらイムカの話を聞けば

「え? なに?  逝 け と ?」
凄くいやな予感がします とても大切にすべき第六感がビシバシ警鐘を鳴らしています

「おっま!! アレに立ち向かえとかドンダケSっ気だしてんだよ勘弁してくれよ俺は一般市民なんだよ!!」
モチロン逝けと言われて逝く人はいませんので どうぞ遠慮なくほっぽリ出してあげてください(ゲス顔)
583 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 15:25:54.02 ID:7qLrUImCo
>>582

「問題ない。君は一般市民ではなくアーティストらしいからな。
 そして、我が世界にはこのような時に語るべき聖言がある」

 アキレスの決死の覚悟を確かめた(誤弊)イムカは、
 彼を励ましてやろうと試みることにした。

【ただし、運転席のあからさまに怪しいスイッチを跳ね上げながらである】

「――無慈悲とは、賢者の慈悲なり――」

 戦争しか残らなかった世界に相応しい実に無慈悲なお言葉である。
 あ、ほれ。ぽちっとな

【一切の躊躇なく、ポチっとスイッチを押し込むイムカ】
 【ここでSな笑みでも浮べれば可愛げもある?モノだが、
  こんな展開でも、全くいつも通りの無表情なままであった!!サツバツ!!】

【アキレス砲発射!銃座の足元の床がスプリングめいてビヨーン!と跳ねて砲弾を一気に巨大蟻のもとへ!!】
 【がんばれアキレス!負けるなアキレス!自称一般ピープルの維持を見せるのだ!!】
584 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/08(日) 15:35:45.27 ID:+jMJF+0z0
>>583
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
なおもあーだこーだと文句を言っているようですが イムカが出したボタンには気付きません
人間首は70度までしか捻ることができないのです

「そんなんだから何時までたっても無表z」
彼女なりの励ましと共に 今まで立っていた場所がボヨヨンと跳ね上がって 体は蟻の元へとレッツゴー

「 わ け が わ か ら な い よ ・ ・ ・ 」
一体何を考えてイムカの世界の人は 銃座にスプリングなんて仕込みやがったんでしょうか?
とりあえず何か抵抗しなければ このまま蟻にムシャムシャされてしまうでしょう

「ふ・・・粉砕しろ!! ファイブ・フィンガー・デス・パンチ!!」

その言葉と共に 両手両足を青い霧が覆い その霧が アキレスの前方に流れ出て 形を作る
現れたのは 全長2mの 鋼のカラクリ人形を彷彿とさせる巨人 アキレスの切り札

「うわあああああああああああああああああああ!!!!」
巨人が両腕を振り上げ 鈍器でも振り下ろすかのように 両腕を蟻の頭上へと振り下ろす
ダブル・スレッジ・ハンマーと呼ばれる一撃を放った
585 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 15:44:57.21 ID:7qLrUImCo
>>584

「これぞ帝国の技術が生み出した緊急脱出装置(キンキュウショケイソウチ)!その応用だ!!」

 何か別の言葉が聞こえたなら気のせいだ!ちゃんど脱出って言っている!
 ゴッドスピードアキレス君!

【スプリング+慣性制御により、グレイトな加速をしたアキレス君】
 【そのまま青きカラクリ巨人が現出し、スピード+パワー=破壊力の理論が炸裂する】

 さしもの巨大蟻のキチン質も粉々になるのは必然。
 所詮はEDFでも数頼みの雑魚である。くやしかったら赤蟻もってこい。

【蟻の頭部は爆発四散!!】

「よし、回収ネット射出!!」

 そして宙空に放り出されたアキレスがネギトロにならぬよう、
 後方に向かってアンカーネットを射出するイムカ。一本釣り的回収法。

「任務完了だ。後で飴をやろう」
586 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/08(日) 16:00:08.83 ID:+jMJF+0z0
>>585
「オイコラ今変なルビが見えたぞ!! おい!!」
気のせい? そのふざけた幻想を以下略

とりあえず巨大蟻はどうにかなりました 役目は果たしたので巨人はそのまま青い霧に戻って霧散していきました
直後 発射されたネットでスッポーンと吊り上げられ いとしの銃座へカムバック

「・・・・・・・・・・・・・・いつか押し倒してやる」
イムカの労いの言葉に対し スッゲェ憮然とした表情で言うアキレス君
ご安心ください ここだけ境界線世界は健全なスレッドを目指しています

そして装甲車の通信からノイズが出てきたかと思うと

“そこの装甲車 聞こえるか? 突然で悪いが手を貸してほしい”

“了解してくれたら そのまま直進し 石油採掘施設まで来てくれ 寝床と暖かいシャワーでもてなそう”

さて どうする?
587 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/08(日) 16:10:39.83 ID:7qLrUImCo
>>586

「重畳だな」

 敵撃破。満足げな声音。でも無表情。ちゃんとアキレス君も釣れて万事解決。

【銃座に向けて、いちご味の飴を一個放り投げた】

 と、ここでノイズ混じりの通信が聞こえる。

「ふむ、そうそう言う事をこちらが聞くと思うか?怪しすぎるぞ」

 イムカの言葉もさもありなん。
 こんな世界では稼動状態になる装甲車など殺してでも奪い取る≠フ典型であろう。
 罠の可能性を鑑みるのは当然の仕儀である。

「・・・よし、石油採掘場だな。向かってやる」

 が、罠なら噛み破れば良いという思考なイムカは承諾。
 そのまま採掘施設とやらへ向かうのであった。
588 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/08(日) 16:14:21.51 ID:+jMJF+0z0
>>587
「せっかくなら5個ぐらいくれてもいいのに・・・」
巨人を呼び出すのはとてもお腹がすくのです 飴は早速口の中に放り込む

“怪しいことぐらい分かっている だがこっちもなりふり構っていられる状況じゃなくてな”

そういって イムカの装甲車は一路 石油採掘場を目指すのであった・・・

//〆
589 :ディス>>191 :2014/06/08(日) 19:13:27.50 ID:BQV9D6Kro
【山々に囲まれた、小さな村。】
【その村から少し離れた所には、森があった。】
【小鳥のさえずり、暖かな木漏れ日、どこかで流れる川のせせらぎ。】
【そこでは誰もが共存し、皆がひっそりと、それぞれの生に浸っていた。】

……。

【風吹き荒れる木々に紛れ、暗がりに独り、何かが立ち尽くしている。】

………。

【その何かは、先刻まで、動き、喋り、生きていた何かを、ただただ、一心不乱に貪っている。】

…………。

【周囲には、人の影もなく、獣達の慟哭のみが響き渡る。】
【そして、鮮やかな紅色に染まった小さな衣の欠片が、宙へと舞い上がり、枯葉達と共に、どこかへと飛び去ってゆく。】

…………ギギッ…

【村はもう、夜を迎えようとしていた。】
590 :【デス】>>192【魔剣士】 [saga]:2014/06/10(火) 21:29:01.95 ID:jLOwXr5co
【仮想世界】
【辺り一帯が全て白に覆われたその世界の真ん中で目を瞑り、腕を組んでいる男が一人】
【男の周囲の風景はみるみるうちに変わっていき、大小様々な高台が構築されていく】
【高台に陣取り攻撃するも自由、はたまた悪い視界を利用して不意打ちを掛けるのも自由だ】
【これから戦うであろう対戦相手を今か今かと待ちわびている】
591 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/10(火) 22:07:24.49 ID:RhK5bSz00
>>590
とある高台の上、男から少し離れた場所にジョシュアは位置していた。伏せた状態でライフルを構え、男を狙撃するタイミングを待つ
しかしいつまで経っても直立不動な男、まるで隙が無いのでジョシュアも中々手が出せずにいたらしい、大分苛立っている様子だ

「(…まだ隙を見せないのか…?あいつは……クソ、このままじゃラチが空かないぞ…)」
「(……こちらから仕掛けるか…)」

ライフルのモードは殺傷、セミオート。距離は4、500m程だろうか、闇の所為で視界は悪い、それでもしかし
アサルトアーマーのヘルメットに標準搭載されている視覚情報補助機構、そして素粒子ライフルのスコープのお陰でターゲットの姿ははっきりと見えている。幾分かは有利な条件だ。

引金を引けば放たれる素粒子の弾丸。残光を描きながら超音速で迫るそれは男の後頭部を狙ったものだ
はたして腕組みした状態から狙撃を察知し、回避することは出来るのか

なお、珍しく優位に立ったジョシュアは慢心している。速攻を仕掛ければ戦術を大きく乱してやることも出来るだろう
592 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/10(火) 22:16:18.81 ID:CPlDGoLco
【カノッサ機関】

 様々な世界に根を貼るこの超巨大機関は表の世界、そして裏の世界に極めて強大な影響力を持つ。
 ただの暴力機構ではそうはいかない。暴力による支配のみでは貪婪なる欲望は満たせない。

【様々な世界で様々な専門分野で影響力を行使している――そして、サイバー世界:スプロールでは――】

 支配階層たるメガコーポ。カノッサ・テクノロジー。
 医療分野において追随を許さぬ力量を有し、その他、民生品から軍用品、
 果ては魔法資材まで数多の分野においても優秀性を示し続けている。

【そして暴力を背景とした実行手段も当然潤沢である】

「さて・・・」

 カノッサ・テクノロジー大会議室にてヨブ・バロウズは待っている。
 カノッサの実行部隊エージェント。目覚しい活躍を耳にする若き能力者を。
593 :鬼仮面(仮面のカノッサ機関員) [sage]:2014/06/10(火) 22:29:31.66 ID:i+HzQ95a0
>>592
「……やあ、呼んだのは君かい。遅れてすまないね。」

会議室の扉が開き入ってきたのは、仮面を付けた和服の少年。その和服には、返り血と思われる赤い液体がべったりと付着していた。

「面倒な能力者が居てね。狩るのに時間がかかってしまった。逃げるって選択肢もあったけど、それじゃあノルマを達成出来ないからね。お陰で着替える暇もなかったよ。」

それでこの血生臭い格好なのだ。

「それで、用件はなんだい?」

594 :【デス】>>192【魔剣士】 [saga]:2014/06/10(火) 22:30:04.45 ID:jLOwXr5co
>>591
【視界を妨げる闇の中。一人は腕を組み不動を保つ男と隙を見せぬ男に苛ついた様子を見せるもう一人の男ジョシュア】
【腕を組む男は約4、500mの距離にて狙撃のチャンスを狙うジョシュアの存在を未だ察知できてはいない】
【膠着状態、今の状況を表すにはとても適した言葉だろう。しかしそれを破り先に仕掛けたのはジョシュア】
【超音速で後頭部へと迫る素粒子の弾丸、普通ならば反応することも、ましてや行動を起こしそれを回避することなど殆ど不可能に等しい】
【この男が「普通」の枠に入る様な人間だったのならば、の話なのだが】

・・・・!

【暗闇に残光を描きながら直進してくる弾丸、それを一瞬の内に察知し、半身になることでそれを回避したのだ】
【僅かに頬を掠める弾丸、この一撃が不味かった】
【大体の位置を察知し、先が見えない暗闇の中を恐れる様子も見せずジョシュアの居る方向へと駆けていく】
【距離は約4、500m、男は人間を超えた異常な速度で駆ける。恐らくは二十数秒でジョシュアの隠れる高台へと到達するだろう】
【異常な身体能力を持つこの男、よく見れば左手には一振りの刀が握られていて、接近を許せばどうなってしまうかは想像に難くない】
【この二十数秒の内にジョシュアがどう動くかが鍵になるだろう】
595 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/10(火) 22:39:07.24 ID:CPlDGoLco
>>593

「いや、君のほうも大層忙しいようだからね。待つ事に不満はないよ」

 バリトンの効いた声。耳通りが良く、鼓膜を心地よく振るわせるような。
 ヨブ・バロウズ。何処から来たのか、何時から機関にいたのか誰も知らない謎の男。

【解るのは熾烈なる機関内の派閥争いに生き残り、多数の権益を手中に収めているということ】
 【そして、扇動者なる妖しき能力。機関内では行使できぬよう封印されているらしいが】

「用件・・・いや、もう少し待とう。先ずは着替えたまえ。
 血に濡れていれば心も濡れていくというものだ。
 ・・・君はそう在りたいようにも見えるが、血の臭いは会話には向かない」

 余裕のある笑みを崩さずに言葉するバロウズ。
 この男の噂は様々だ。何時の間にか熱狂的なシンパに鞍替えする者もいれば、
 その秘密を探ろうとして行方不明になる機関員もいる。

【概ね危険な男と認識されているが、相対すると妙に警戒心が(根拠なく)抜けていくような男でもある】
596 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/10(火) 22:47:17.66 ID:RhK5bSz00
>>594
「外れた…!?いや、外した……!!」

あの男は弾丸を「視認してから回避した」ジョシュアにははっきりとそれが判った
この世界に来てから超常現象続きだ。それくらいは想定の内

「もう慣れたっ…!!」

ジョシュアはライフルを置いて駆け出す。この暗闇の中、ジョシュアの姿は視認し辛い筈だ。
一方のライフルはジョシュアが逃げた筈なのにデスへと弾丸を吐き続けている。そう、ジョシュアは安全に退避する為にライフルにある細工施したのだ。

バイポッドを地面に立てたままワイヤーでライフルの引き金を固定し、ライフルのモードをフルオートへと変更したのだ。これによってまだ自分がまるでそこに居るかのように見せかける

「……………」

しかしそれはブラフ、岩陰に隠れてデスの到着を待ち、彼がまんまと高台の麓まで釣られてやってきたのなら攻撃を開始するだろう
高威力の散弾を放つハンドガン・スキャッターモード、そして彼の上官が遺した二振りのダガー。

彼がライフルへと近付けば切り払い不可能な散弾で射撃、動きを止めた所をナイフで首を掻き切る為に接近し斬りかかる。
ライフルをブラフだと見抜き、接近を中止した場合は岩陰に隠れたまま次のオペレーションを考案するだろう。
597 :鬼仮面(仮面のカノッサ機関員) [sage]:2014/06/10(火) 22:52:02.48 ID:i+HzQ95a0
>>595
「そうかい?それなら、着替えてくるよ。尤も、この身体に臭いは染み付いてしまったかもしれないけどね……」

あの少年と会って以来、いったい何人殺したことか。あの日両親を殺して以来、鬼仮面の能力者狩りにより命を奪われた人数は、以前と比べてずっと増えている。それを見て、彼の所属する研究所はノルマを増やしたりもした。
そう言って部屋を出た鬼仮面。しばらくすれば戻ってきて

「これで臭いはいくらかマシになっただろう。」

借り物のスーツに身を包んだ鬼仮面。サイズが少し大きい所が、この仮面の人物がまだ若い少年であることを強調している。
598 :【デス】>>192【魔剣士】 [saga]:2014/06/10(火) 23:06:43.95 ID:jLOwXr5co
>>596
【周囲は闇に閉ざされており、いくら異常な身体能力を有しているとはいえ夜目が効くわけでも音で人間の位置を事細かく認識できるわけではない】
【ジョシュアが離れてもなお固定されたライフルは真っ直ぐに残光を描く素粒子の弾丸を飛ばし続ける】
【まんまとそれにはめられた男は迫り来る無数の弾丸を横に飛びながら回避することで距離を縮めていく】
【こうして高台の麓へと到達することが出来た男は既にそこには居ないとは知らず、地を蹴って高台へと登る】
【そして光る弾丸を吐き出し続けているライフルの存在を確認、そこに居るであろう位置に居合い斬りを放とうとするも】

ちっ・・・

【突如として物陰から飛んでくる散弾に舌打ちを1つ。距離は短く更に拡散する弾丸、避けることは叶わず】
【迫り来る無数の弾丸をその身に受け、動きを止められたところへ迫る2本のダガーの追撃】
【咄嗟に右腕を上げて応対するも無駄な足掻き、鈍くなった男の動きでは反撃どころか避けることすらできず】
【なんとか首を斬られる最悪の事態は回避できたものの上げた右腕はだらんとぶらさがる】
【恐らく腕をやられたか、少なくともこれで男の右腕は完全に封じられた】
【トラップに気付かなかった自分に悪態を付きながら次の銃での追撃を警戒し、地を蹴って1度距離を離そうと飛ぶ】
599 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/10(火) 23:07:20.31 ID:CPlDGoLco
>>597

 少年の様子を見て取ってバロウズは確信した。
 このところの彼の目覚しい活躍は彼の精神の磨耗との等価交換に等しい。
 何かと接触して以来の精神的な変化と呼べるもので、組織にとっては好ましい成長であろうが。

【期待してノルマを増やすならばいいが、最悪使い潰されるか自壊しそうな兆候にみえた】
 【→待っていると、しばらくして、身奇麗になった鬼仮面が戻ってきた】

「それでいい。先ずはカタチから・・・とは使い古された言葉だがね。
 実際に器は内面に多大なる影響を与える。これは真理といってもいい」

 身体に血の臭いが染み付いていたとしても、実際に血に塗れたまま人と合う。
 これは正常な反応とはとても言い難いように思える。

「さて、君に用件・・・というより君は君の為した結果を一度その眼で見ておくべきと思ってね。来たまえ」

【突然、このような事を言い出す真意。それには秘密の帳が降ろされている】
 【扇動者:バロウズが鬼仮面に対し真摯であろうとしていると無根拠≠ノ感じられるかもしれない】

 言いながら、バロウズはヘリポートへの直通エレベーターへと歩を進め始める。
 そうして、二人はしばしの間をエレベーターという密室で二人になることだろう。

【バロウズの後ろ暗い噂と、自身の心の動きを俯瞰的に見極められれば、
 何かしらの不自然さを感じられるかもしれない。同時に罠の気配は実際に存在しない】
600 :鬼仮面(仮面のカノッサ機関員) [sage]:2014/06/10(火) 23:18:08.20 ID:i+HzQ95a0
>>599
「僕の為した結果?そんなもの興味ないけど……」

嫌な予感がする。以前の鬼仮面であったら狼狽えていただろう。だが、今はその予感だけ感じるのみで……

「…………」

エレベーター内、どことなく居心地の悪さを感じる鬼仮面。仮面の下の表情はどんなものか……
そして、これから何を見せられるのか……
601 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/10(火) 23:29:27.76 ID:CPlDGoLco
>>600

 直通エレベーターの強化ガラス越しに見える光景は素晴らしかった。
 近未来都市のきらびやかな光。そしてそれを睥睨できる高みに在るという愉悦。

「カノッサは力だ。より多くを求めるにはここは最適な場だと言っていいだろう」

 このエレベーターに乗りさえすれば見られる光景。
 だが、カノッサにあらねばこれは見れただろうか。おそらくは否。
 特にこの世界では権力がモノを言う。一生、この高みを味わえない者は遥かに多い。

「私はこう考える。人は覚悟と信念だけでは生きられない。自己犠牲では先はない。
 私にとってのみかえり、それは権力だ。だが、君にとっては違うのだろうね」

 青年と呼ぶにはやや歳を重ね、壮年と呼ぶには若すぎる男は、
 手振り一つ、目線一つが舞台役者に如く洗練されていて、

「君はカノッサについてどう思っているのかね。自らが所属する場を、だ」

 これは試されているのか?または既に粛清の秒読みなのか?
 はたまた、誠にこの男の親切心めいたモノゆえか?

【答えを間違えたら粛清対象となるかもしれないし、
 組織に忠を尽くす回答が逆に派閥的に危険分子認定されるかもしれない。
 もしかしたら、そんな生臭い話とは全く違う会話なのかもしれない】
602 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/10(火) 23:38:18.45 ID:RhK5bSz00
>>598
「ハァァァァッ!!」
「よしっ…!獲った……!!」

唸りを上げて迫るダガー確実に男の右腕を捉え、その肉を抉り飛ばした。
どしゃり、と湿った何かが地に落ちるような重たい音、ジョシュアは勝利を確信した。
距離を取った男に対し、逆に距離を詰めようと駆ける。その肉体はよく鍛えられたものではあったが、所詮は人間レベル。追いつくことは叶わなかった。

そこでジョシュアは近くの岩陰に隠れ、攻撃の機会を伺う。
ライフルの銃身は焼け付き、放熱モードへと移行する。乱射が止む事によって辺りは再び静寂に包まれた。

ライフルは使えない。ハンドガンも同じく放熱中。武器はナイフとレールガンのみだ。
しかし相手は素早い上に即死級の一撃を有している。大型の重火器であるレールガンではその速度に対応出来ないだろう。

そこでジョシュア危険を承知で近接戦闘持ち込むことにしたようだ。ダガーを握り直し、岩壁からそっと姿を表す。
熱源センサでデスの位置は分かる。しかし距離が遠い。向こうに取って数歩でも、ことらにとっては遥か遠路だ。

「……こっちから動くしかないな…」

ジョシュアは危険を承知でじりじりとデスへ近づき始める。狙いはカウンター。
相手の獲物は日本刀。振りはダガーの方が早いはずだ。
袈裟斬りのような隙の大きい技を繰り出してくれればすぐさま懐に潜り込み、タックルなりなんなりかましてよろめいた所を突き刺してやる。

しかしこの戦法は居合のような横振りの技、懐への侵入が難しい技に対しては無力だ。
その一点だけをジョシュアは危惧していた。
603 :鬼仮面(仮面のカノッサ機関員) [sage]:2014/06/10(火) 23:47:06.87 ID:i+HzQ95a0
>>601
少年はそんな光景に何も感じなかった。
いや、少しの嫌悪感を抱いただけだった。汚い人間が汚い手段を使い、汚い金で権力を得てこの都市を作り上げたのか。自分の両親のように汚い大人が……

「…………権力ね。僕はそんなものはいらないよ。必要なのは、ただ一つさ。それさえあれば、死んだってかまわない。」

(そう、雛子さえ……雛子さえ助かれば……)

妹の為ならば、両親でさえ[ピーーー]。世界だって、どうなってもかまわない。そして、自分の命さえ捨てる覚悟だ。

「……カノッサは……」

なんて答えれば良いのだろう。そもそも、質問の意図は……?
自分が機関に居られなくなっては困るため、色々考えたが良い答えは見つからず、思うままに答える。

「カノッサ機関は、目的を達成するために必要。ただ、それだけだ。特にどうも思わないさ……」

カノッサ機関に踊らされている少年が出した答えは、これだけだった。
604 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/10(火) 23:56:17.55 ID:CPlDGoLco
>>603

「君はただ一つだけしか助けていないわけではない」

 ただ一つ。ある程度は鬼仮面という少年を把握しているバロウズ。
 恐らく彼にはこの街を睥睨するという絶大の風景も灰色に見ているのだろうが。

「信念は力になる。意志は切っ先となる。が、君は自分に絶望する必要などどこにもない」

 エレベーターがヘリポートに到着する。
 そこには民間のとは比較にならぬくらいに多機能・高品質なるヘリが二人を待ちわびていた。

「自らを悪と断じるのは必要かもしれないが・・・とても苦しいものだ。
 君の心がけは立派だが、それでは君自身の先がないのではないかな。
 来たまえ。カノッサの別の側面を見せよう」

【そうしてヘリへと鬼仮面を誘う。揺れがなく、音も最小。重役のためのヘリであるのは明らかは造り】

「カノッサは医療にも優れている・・・医療。そう医療だ。君も覚えがあるのではないかな?」
605 :【デス】>>192【魔剣士】 [saga]:2014/06/11(水) 00:03:09.74 ID:qCgoz4fJo
>>602
【だらりとぶら下がった右腕、びちゃびちゃと右腕から滴る血液が汚い音を仮想闘技場に響かせる】
【右腕に走る激痛、しかし男は冷静だった。いつまたあのようなトラップを仕掛けてくるか分からない】
【少しでも取り乱せば敵はその隙を突いてくる。既に手痛い一撃をジョシュアから貰っており、これ以上はこの男のプライドが許さなかった】
【自分の身体能力はジョシュアを圧倒的に凌駕している。だがしかし慢心することなかれ、警戒を怠れば待っているのは死】
【この男はそれをよく分かっていた、どんな敵にも全力で戦う、それがこの男の美学】
【ジリジリとにじり寄ってくるジョシュアの気配を確かに感じながら、左手に持つ刀を逆手に構え、攻撃に直ぐ様対処できるように構える】
【さてどうしようか、相手は強力な飛び道具を所持していて、更には近距離戦もこなせるようだ。この男にはかなりやりづらい相手だ】
【この方法はかなりの危険が伴うが・・・やるしかない。ちょうど辺りは暗く、仕掛けるには絶好のチャンスだ】

・・・・・・・・・・

【男の逆手に構える刀に起こった異変。じわりじわりと、ゆっくりとだが確かにそれは形を変えていく】
【紫色の何かが男の刀を覆い始め、武器のリーチを伸ばしていき、やがてそれは全長2mの刀に形を変えた】
【そしてジョシュアが居るであろう宝庫津へと全力の力を込めた突進、蹴られた地面にはヒビが入り、男の体は真っ直ぐと突き進んでいく】
【その刹那に振られる男の左腕、ジョシュアから見ればまだ刀のリーチには入っていないように見えるだろう、しかし武器に纏われたそれは正確にジョシュアの胴体を両断しようと走る】
【色のせいか武器を包むそれは肉眼では発見しにくく、また温度が低いためか熱源センサにも引っ掛かりにくい】
【だがしかし届かないはずの距離で振られた男の日本刀、その行動はとても奇妙で、故に何かおかしいということに気付くことは容易だろう】
606 :鬼仮面(仮面のカノッサ機関員) [sage]:2014/06/11(水) 00:12:57.34 ID:wPJS1SOH0
>>604
「どういうことだい?僕は誰かを助けた覚えなんて無いし、助けるつもりも無い。」

(そう、どこへ行っても屑ばかりな奴等を助けるつもりなんて……)

自分に言い聞かせるかのように、そう思考する。

「だから、僕の先なんてどうだっていいんだよ!目的が達成出来れば死んだってかまわない。さっきそう言ったじゃないか!」

そう言う少年は、死んで罪を償いたい。いや、罪から逃げたいと思っているようで……

「医療……その話、詳しく聞かせてくれないかい?」

医療、もしかしたら雛子を助ける手がかりがあるかもしれない。そう思った鬼仮面。そう、能力を消し去るもしくは取り除く技術があれば……
だが、この能力を取り除く技術。実は既に機関内に存在しているのではないか、との噂もある。と言うより、実際に存在しているのだ。それは、紫狼の能力を奪った研究所(鬼仮面の所属とは別)。
このことを鬼仮面所属の研究所が知っているか定かではないが……
607 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/11(水) 00:23:09.29 ID:uJu6m5mKo
>>606

「違うと思うがね。君はそうあろうと無理をしているのではないかね。
 覚えもなく、つもりが無いというには苦しそうだ」

 自分にそう思い込ませようとしている。言葉にしているところからそう見えたのだ。
 そして、それを見やるバロウズの余裕のある表情は一向に変わらない。

【扇動者:
 ここで感情が揺れ動いている・・・動いてしまう自分を自覚する方に持っていく。
 ないしは、バロウズに図星を突かれていると錯覚させる方向性】

「我々がこれから見るのは・・・君の功績と可能性だ。
 医療・・・自然界より得る物質のみでは頭打ちして久しい。
 病は肉体はもとより、精神すら冒すものすら現れて久しく、
 克服のためにはもっと別のエッセンスが求められるようになった」

 含みのある言葉を告げるバロウズ。植物の薬効ではもはや足りない。
 ゆえに遺伝子に手を出す。そして遺伝子ですらもう足りない。もっと神秘的なエッセンスを。

【そうしている間にも黒き重金属雲を疾駆するヘリ。やがて白い大きな板・・・と表現するしかない場所に到着する】
 【ヘリがその巨大な白い板の上に乗ると、地面が振動し、地下へと降りだす】
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2014/06/11(水) 00:33:34.43 ID:wPJS1SOH0
>>607
「違う!僕は鬼だ。無理なんてしていない。」

動揺してしまう自分に嫌気がさす。なぜ動揺したか、それは錯覚ではなくずばり図星を突かれたからだ。そして、そんな自分を否定するかのように鬼になろうとする。

「……医療……」
609 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/11(水) 00:35:24.94 ID:w6pLuOzn0
>>605
ジョシュアのセンサーは男が走り出すのを確認、IRNVモニターが男の一挙一動を捉え、アクティブレーダーがアラートを発する
バイザーのアラート情報を頼りにジョシュアはデスの間合いギリギリを予測し、回避に適切な距離を取る

「………来た…!!」

そして迫る攻撃、振り抜かれる刀の射程圏外から外れるようにバックステップ。
そして男が刀を振り抜いた後の隙に付け込み肉薄、刺突を──

「─────ッ」

走るのは鋭い痛み、続いて内臓が掻き回され、内側から焼かれるような感覚に襲われる
何故?どうして?ジョシュアは己が攻撃を喰らった事が理解出来ていなかった。
また能力者にしてやられた。ジョシュアの脳内にはそれだけ。不可視の刃にきりさかれ、思考する余裕もない。

「なっ……が、……ぁ………」

「ぐ、ぅう、ぅぅぅ……っ!!うぁ…っ……ぁ…っ…」

切り裂かれた腹を押さえてたたらを踏み、口から赤黒い血をごぼごぼと吐きながら呻く
喘ぎの合間に悲鳴が漏れるような、そんな状況。呼吸どころではない。

一気に機動力を削がれたジョシュアは高台の麓、土の壁に背をもたれかかって息を整える。
動けない状況。最早ジョシュアは死を待つのみだ。

「く……そ…まだか………」
「来い……来い…よ……………!!」
「クソォォォッ……来ォォォォいッッ!!!!」

まともに打ち合っても勝てる見込みはゼロに近い。それならば機を待つのみだ
右手のナイフを投げ捨て、強く握り締めて叫ぶ。

そうして死を待っていればハンドガンの放熱が完了したのか、がちゃりと音を立ててハンドガンの放熱板が格納される。
ジョシュアはそれを左手に持ち、デスへと目掛けてめちゃくちゃに乱射し始めた。
それはデスを殺傷する為というよりも、何としても彼を自分に近づけまいとする為の必死の抵抗のようにも思えた。
610 :鬼仮面(仮面のカノッサ機関員) [sage]:2014/06/11(水) 00:36:51.37 ID:wPJS1SOH0
//>>608
途中送信してしまった……


>>607
「違う!僕は鬼だ。無理なんてしていない。」

動揺してしまう自分に嫌気がさす。なぜ動揺したか、それ は錯覚ではなくずばり図星を突かれたからだ。そして、そ んな自分を否定するかのように鬼になろうとする。

「……医療……」

いったいどこまで進んだのか。少年は密かに期待する。もしかしたら、雛子を助けられるんじゃないかと……
611 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/11(水) 00:47:50.14 ID:uJu6m5mKo
>>608

「君が鬼であろうとすることを私は否定しない。が、鬼とはただ殺すだけなのかね?
 敵を殺し、自らを殺すだけの存在ではない。鬼とは強きモノ≠セ」

 鬼・・・この存在は様々な解釈が成り立つ。
 暴虐なる妖魔とも、厄を祓うモノとも、まつろわぬ世界の存在とも。
 しかして、確実に共通するのはその強さ≠ナあろう。

【やがて、二人は数多くのセキュリティを越えて真っ白な廊下に出る】
 【室内だというのにまるで昼間のような明るさ。白すぎて立ち位置が覚束ないかもしれない】

「・・・見たまえ」

 その廊下のやや大きめの窓。そこには多くの少年少女が寝かされている。
 それだけを見ればただの病室に見えたかもしれない。が、

【鬼仮面がより霊的な眼を持っていれば解るはず。または注意力があれば見えるはず】

 寝ている少年少女。
 腕に内より焼かれた♂ホ傷の痕跡がある。
 頭に不釣合いなフードが装着されている子もいる。テレパシー遮断装置。
 片腕が岩のように硬質化している子供。電気を発している子供。

「・・・能力とは能力者自身に恩恵を与えるとは限らない。むしろ害となり自身の生命を脅かす例も少なくない。
 ここにいる患者≠ヘ皆、自身の能力を制御下に置けず、苦しんでいる者達。進化、あるいは変異の犠牲者だ」
 
612 :【デス】>>192【魔剣士】 [saga]:2014/06/11(水) 01:01:53.78 ID:qCgoz4fJo
>>609
【振り抜かれる刀、男が放った一撃は確かにジョシュアの体を捉え、狙い通り切り裂くことに成功するが両断するまでには至らなかった】
【時として相手を一撃で仕留められなければ手痛い報復を受けてしまう場合がある】
【外した、一撃で命を奪うことに失敗し、仮想世界での死を逃れたジョシュアはハンドガンをやたらめったらに撃ち始めた】
【無駄な抵抗を、男はそう思った。だが油断はできない、更にもう一撃、今度こそその命を奪うべく刀を突き出そうとするが】
【男を近付けまいとするジョシュアの必死の抵抗は無駄ではなかった。狙いは甘いが放たれた1発の銃弾が男の体に残光を描きながら伸びていった】
【それを見た男は頭が考えるよりも早く、その刹那に横に飛び退こうと足に力を込めた瞬間】
【ガクリと落ちる膝。先程の散弾のダメージ、切り裂かれた右腕、そして魔力によるリーチの延長と言ったダメージが今になって襲い掛かってきたのだ】
【体が動かない、避けようとするも時既に遅し。放たれた銃弾の1発が男を突き抜け、それに続くように更に放たれた銃弾が次々と男を貫いていく】
【ジョシュアの必死の抵抗は男を退け、それどころか男を瀕死にまで追いやった】
【夥しい量の血液を流しながら片膝をつく男の目にはまだしっかりと光が宿っている】
【しかしそれもすぐに消えることとなった。糸が切れた人形のように地面に倒れ込んだ】

見事だ・・・

【そう最後に呟き、男の体は少しずつ分解されていき、そして完全にそこから姿を消した】
【初めて味わった死の感触、それは仮想世界での死であり現実世界の死ではないが、それでも良いものではなかったのは確かだった】
613 :【デス】>>192【魔剣士】 [saga]:2014/06/11(水) 01:06:58.85 ID:qCgoz4fJo
>>609
//これにて〆で!
//ロールありがとうございました!
614 :鬼仮面(仮面のカノッサ機関員) [sage]:2014/06/11(水) 01:07:04.49 ID:wPJS1SOH0
>>611
「強き者か……だったら、僕は鬼じゃなく冷酷で醜いただの化け物かもね。別になんだっていいけど。」

自分の弱さは認める。認めざるを得ない。

「ここは……これはっ!?」

(同じだ……!雛子と同じで能力に苦しんでいる!!)

直ぐに気付いた。自分の一番大切なものにそっくりだった彼らの症状に

「なぜ彼らはここに……?もしかして……もしかして助けることが出来るのか!?」

期待を孕んだ声で言う。助かるならば、今すぐにでも雛子をここへ連れてきたいくらいだ。
615 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/11(水) 01:21:51.84 ID:w6pLuOzn0
>>612
「くっ……はっ…………はぁっ…死んだ…のか……?」

ハンドガンを乱射するうちに相手は倒れ、光の粒子となって消えてゆく。ジョシュアはそれを見て先程までの必死な態度から一変、ケロッとした顔で頭上の高台を見る。
直後、バコンッと大きな音を立てながらライフルのハンドガードの閉まる音。続いて素粒子の弾丸が再び吐き出され始めた。
弾丸は先程までデスが立っていた場所を通過し、遠くの岩場に着弾している。そう、これはブラフだった。

「…っ……奥の手を使う事は無かったみたいだな………はぁっ……」

ジョシュアが先程まで半狂乱でハンドガンを乱射していたのは相手の判断を遅らせる為の演技。
若干素も入っていたが、ジョシュアはライフルの放熱が完了するのを待っていたのだ。
そうしてあの剣士に一泡吹かせてやろうと画策したものの、その奇策が功を奏すことは無かった。
少々ほろ苦い結果。しかし初めての対能力者での勝利、ジョシュアはその喜びを隠せずにいた。

「こ、コミッサー…見てますか……俺………やりましたよ…」
「初めて…サイカーを…倒…し…………」

しかし内臓ごと腹を切り裂かれたダメージは大きく、ジョシュアにとっては十分に致命たり得ていたようだ。
喜びに打ち震え、余裕ぶっていたジョシュアも遂に力尽きその場にどたりと倒れると呼吸を止める。
仮想空間の中で、彼は2度目の死を遂げることとなった。

/ロールお疲れ様でした!また宜しくお願いしまする
616 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/11(水) 01:26:24.18 ID:uJu6m5mKo
>>614

「全てを助けることが出来るとは断言できない。可能性、そう可能性だよ」

 先程までの。捨て鉢に過ぎた鬼の仮面が徐々に剥がれ、素が出てきた。
 そう、助けるべき存在のために心身を削りながら生きている少年の素が。

【バロウズは思わず口角が釣りあがるのを我慢する】

「君に見せたいのは・・・この先だ」

 そのまま、奥に向けて鬼仮面を導いていくバロウズ。
 歩を進めながら、流暢なる言葉は続く。

「君は以前のミッションで、ある能力者を屠ったね。確かある神社の神主だった。
 神秘性のある能力を行使していたと聞く。それを秘術とし、我々への協力を拒んだ。ゆえの粛清だ」

 そして、そこで鬼仮面はある少年と出会い、自らを凍りつかせようと決心した。

「彼の遺体は我々が回収。余すところ無く分析させてもらったよ」

 カノッサと敵対し、回収された者の末路。それ自体は鬼仮面も承知だろう。

「そして――これがその結果であり、君の成果だ」

 そこにも複数人の子供がいた。が、他の病室とは様子が違う。
 透明の窓の表示されるディスプレイでは子供達は神秘に焼かれかかっていた。
 鬼火が身を焼き、生命を侵していた。が、今、病室にいる子達は――

【能力の沈静・安定化を確認。精神損傷の回復経過・・・順調】

 ぬいぐるみやおもちゃを抱きしめ、安らかに眠っている。

「君は、君が救わんとしている者と同じ苦しみを確かに癒している。進んでいる。
 分析、解析。我々は善ではない。外道でもあろう。が、行動の結果は確かに存在する。
 そして、いつかは手に届く。そう、これが可能性だ」

【これは・・・ 罠である】
 【自らを悪しき鬼と断じようとした者に示された果実である】
  【救われる者がいる?そのためには壊してよいのか?正当化してよいものか?】
【自分は間違いなく、救うための道を進んでいた。誤っていなかったと確信させんとする甘美な誘惑】
 【殺すためだけの存在・・・完全悪ではなかったとする贖罪】

「彼等は能力に焼かれようとしていた。それだけだ。罪などどこにもない。
 罪は私や君のような者が持っていけばいい。そうではないかね」

【まるで蜘蛛の糸。絡めんとする蜘蛛の糸。その感触はとても心地よいだろう】
 【演出、演出、扇動者の趣向を凝らした演出。虚飾であり、虚飾だけではない】
617 :鬼仮面(仮面のカノッサ機関員) [sage]:2014/06/11(水) 01:55:08.38 ID:wPJS1SOH0
>>616
「あの男が……」

あの少年と出会った日、鬼仮面の出身世界での出来事。あの出来事の結果が、このようなものになっていたとは

「そうか……そうだったのか……僕のしてきたことは、鬼の所業なんかじゃなかったんだ……」

そう、人間が動物実験により医療を発展させるのと変わりはしない。鬼が人間を医療の発展に使用しただけだ。これを誰が悪と言えようか?
そんな思いを胸に秘める鬼仮面。

「……君の言う通りだ。僕はもう迷わない。彼らの彼女らの……そして、妹の為にこれからも機関員として戦うよ。」

罠だと微塵も思わずに仮面の下で、晴れやかな表情をする。

「あと、これはもう必要ないかな。」

そう言って、自らの仮面を外す少年。もう鬼でいる必要は無いと言うのだろうか。

「これからは、鬼仮面じゃなく、人間の歳桃 園太郎(さいとう そのたろう)として戦わせてもらうよ。」

歳桃園太郎、それがこの少年の明かされた本名のようだ。
618 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/06/11(水) 02:18:44.96 ID:uJu6m5mKo
>>617

 これには多くが抜け落ちている。何故、カノッサが能力に苦しむ子供を助けているのか。
 解体された能力者は必ずしも、救う目的のみにその分析を使用されはしないだろうということ。
 恐らく、悪しき面もあることは鬼仮面も理解はしているのだろう。

【しかし、今、報われていたという現実の前にそれは何処まで輪郭を保っているだろうか】

「鬼の戦いは決して無為ではなかった。破壊のみではないかった。
 今日、君に知って欲しかったのはそういうことだ」

 可能性は示された。死山血河の果てにある護るべき者の救済。
 そして、同じ傷≠ナ苦しむ者達を救い続ける道でもあるという確信。

【そして、鬼の仮面を外す少年を見る】

「歳桃君。鬼の仮面は持っていたまえ。鬼は強きモノだ。
 人間として、鬼を抱き、路を進むのもよかろう。それを今後も被るかどうかは君の自由だ」

 自らを悪を断じ世界と自分の断罪を欲した少年ではなく。
 悪と救済を併せ持つ、まさに伝承さながらの鬼として。

「自らを殺す必要など無い。君の成果は確かに存在するのだからね。
 これからはノルマで屠るのではない。より有用に活かしきるために屠りなさい。
 時には自ら善を行なうのもいいだろう。その資格はある」

 無意味な殺戮により精神を疲弊させるのではく、
 必要悪として、時に偽善を施し、救いを感じながら。時にやはり迷いながらも歯を喰いしばって。
 少なくとも捨て鉢とは無縁となるはずだ。情動それがなくては観察のしがいがない。

(何より・・・すぐに壊れててしまっては全くもってつまらないではないか)

「・・・さあ、戻ろう。我々にはやるべきことが山積しているのだから」

 スーツを優雅な所作で払いながら、鬼仮面にダンディな笑みを向けるバロウズ。
 今宵は実に楽しめる演劇であった。

【鬼仮面の決意を自壊しないよう別の・・・より柔軟でより囚われたベクトルに持っていく・・・目標その1】
【自らと鬼仮面の縁を構築する。あわよくば信頼を向けられる切っ掛けとしるのが好ましい・・・目標その2】

【扇動者の演劇・・・今宵はこれにて閉幕とす】

//おしまい!
619 :歳桃 園太郎(鬼仮面) [sage]:2014/06/11(水) 02:39:20.13 ID:wPJS1SOH0
>>618
「そう。僕のやってきたことは無駄ではなかったさ。」

迷いを捨てるには、自らの心を押さえ込むのでは駄目だった。自らを正当化することが必要だったのだ。それでも、自分が正義などとは思わずに

(いや、正義なんて存在しないか……悪の反対は正義じゃない。もう一つの悪だ。)

カノッサ機関を打倒しようとする能力者が居れば、ここの子供達が死ぬかもしれない。だが、カノッサ機関を放っておけば、これからも能力者は狩られ続ける。そんな現状に、正義なんて存在しないと悟る園太郎。

(だったら……だったら僕は子供達の味方をしようじゃないか。)

苦しむ子供達。弱いものの味方。たとえ、世の中に悪しか存在しなくても自分の信じた道を行くつもりだ。

「そうだね。仮面は捨てないよ。鬼と人、使い分けて見せるさ。」

そう言う素顔の少年。晴れやかな表情だが、どこか虚ろな目をしている。

「ああ、行こう。僕は一人でも多くの子供を救ってみせる。そして、その為に一人でも多くの能力者を殺してやるよ。」

カノッサ機関にとっては、これで良かったのかもしれない。だが、一人の少年の進む道としては……?


/お疲れ様でしたー
620 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.旅荷物 [sage]:2014/06/11(水) 19:16:10.81 ID:Guy3jOxN0
【初めに、この国の事を話せばなるまい】
【ここはフォールン・ニャンパイア、猫達の平和な王国だ】
【しかしとある些細な切っ掛けにより住民は黒猫軍と白猫虎猫連合軍に分裂、大陸中央の『はらっぱ』のお昼寝権を争い日々熾烈な威嚇合戦を繰り広げているのである】

【所変わってここは黒猫軍陣地後方、黒猫タウンである】

(……なんだ、ここは……!?)
【猫人形態で彷徨うイリー】
【その姿はこの世界に於いてはやや浮きつつそれでも、呑気な猫達は不思議なやつがいるにゃー程度にしか捉えていない】
【そんなこんなで動揺しつつも割とじっくり街を見て歩くある意味余裕みたいなものは十分にあった】
【街は石造りの建物が多く、また歩道もそれに倣っているようだ】
【商店街などもありまるで人間の街として(更に言えば中世ヨーロッパを舞台にしたファンタジーな世界観として)一切の疑問はない】
【道行く人々(?)は普通の黒猫だったり喋る黒猫だったり、服を着て二足歩行する人の背ほどもある黒猫だったり……これがまた珍妙なところだ】

(……と、ともかくここは基本通り……酒場か、宿場を探しておかないと……)
【未知の土地、情報かもしくは拠点を置かない事には始まらない】
【ふと目に入るのは『マタタビバー』と看板の見た所酒場】
【取り敢えず入ってみるかと扉を潜り、適当な席に着く】

……あー、と、とりあえず……ミルク?と、あと……にぼしを……
【何ともアレなメニューボードのお品書きを見てウェイターの黒猫に注文、にゃあと返事を受ければ周囲の視線を浴びて居心地悪くそうに咳払い】
【やがて運ばれてきたミルクを、チビチビと飲み始めた】
621 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/11(水) 19:36:30.95 ID:LTiTBP+a0
>>620
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
見られてる

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
めっちゃ見られてる

なにやらお年を召した黒猫さんにつれられて 居心地悪そうに店内へと入ってくる人間

黒猫「ここは俺の家みたいなもんにゃ 寛ぐといいにゃ」

「は・・・はぁ・・・・」
展開としては 部下をつれて飲みにケーションとしゃれ込む上司 みたいなものか

黒猫「俺はいつもの お前は?」
「・・・・・・酒は」
黒猫「そんなものないにゃ」
「dsynー」

どうしてこうなった 頭を抱えたくなる光景だった
622 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.旅荷物 [sage]:2014/06/11(水) 19:44:48.79 ID:Guy3jOxN0
>>621
【何匹目かのにぼしをもさもさと、マリアージュもあったものではないミルクで飲み込んでいると不意に周囲が何かに注目しているのに気が付く】
【はてとそちらの方向を眺めればそこに居たのはこの空間に獣人の自分よりむしろ馴染んでいるような男性】

……あ、そ、そこの貴方!
……人間、だよな……?
【思わずガタッと半立ちで声を掛けるのは、このヘンテコな所にやって来て始めて普通の人間に出会ったからである他はない】
【とはいえそちらからすればこちらは耳と尻尾の生えた猫の獣人、見た目だけならば周囲から少し浮いている程度か】
623 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/11(水) 19:55:35.21 ID:LTiTBP+a0
>>622
暫くして用意されたのは 湯でたササミでした アキレス君はミルクだけチョイス
すると周りの黒猫たちが騒ぎ出す

黒猫A「ヒュウ さすがビリーさんにゃ」
黒猫B「ササミを当たり前に頼めるなんて・・・羨ましいにゃ!!」
黒猫C「俺もビリーさんみたいにササミが何時でも食える猫になりたいにゃ・・・」

どうやらこのビリーさんは この辺でも一目置かれる存在らしい
そしてビリーさんはどこ拭く風と ササミをムシャムシャ

アキレス「それでビリーさん・・・でいいのか? なんだって俺をこんなところに・・・」
思えばこの世界に飛ばされて 右も左も猫だらけの世界で困惑していたところ 声をかけてくれたのがビリーさんでした

アキレス「すみませんビリーさん ちょっと話しかけられちゃったんでアハハ・・・」
ここで思わぬ助け舟? 猫人に呼ばれたので そそくさとビリーさんから離れて猫人の元に

アキレス「そうだけど・・・何の用だ?」
なんとなく騒いじゃいけないと思って 小声で聞き返す
624 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.旅荷物 [sage]:2014/06/11(水) 20:01:33.75 ID:Guy3jOxN0
>>623
(……ビリーさん!?……何者……って、まぁ猫だろうけど……)
【ササミを頼んだ黒猫に対する周囲から漏れる感嘆に少し狼狽、まぁ別にそれはこの際どうでもいい】
【ただでさえ目立つ風貌のふたり、更にビリーさん】
【この店の話題の中心は今、間違いなくここであろう】

……よかった、私は越境者だ
貴方はここの住人?それとも……
【同じ立ち位置だろうか?】
【倣って小声でヒソヒソと話すも、辺りの黒猫達の耳はあからさまに此方を向いており会話の内容は丸聞こえだろう】
625 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/11(水) 20:12:02.12 ID:LTiTBP+a0
>>624
きっとビリーさんはただの猫とは違うのでしょう きっと
当のビリーさんはゆでササミに舌鼓

「いや 俺も越境者だ どう考えてもこの住人には見えんだろ」
と言ってミルクを一口 意外とおいしかった

「だいたい ここは猫しかいないんだぞ? たまにスーツ着た猫もいるけどよ
 どう見たって住人には見えないだろ ソレをいうなら・・・」

といって 猫人の頭の先からつま先まで一瞥して

「お前の方が違和感ないぞ?」
だって猫ですしおすし
626 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.旅荷物 [sage]:2014/06/11(水) 20:19:10.02 ID:Guy3jOxN0
>>625
だよな……良かった……
【肯定の返事に安堵の吐息、見知らぬ土地なのはともかく人間がこれっぽっちもいない所に同じ境遇の相手が来るのはそれだけで安心というもの】

……そ、それを言ってくれるなよ、事情ってものがあるんだ事情ってものが……
【確かにここの猫達とは少し違うが、どう見ても猫である】
【目線に苦笑で答えてなんとなくミルクを一口、にぼしを頭から齧る】

……まぁここは危険がなさそうで良かったが……貴方もこの世界には来たばかり?
【ビリーさんがまだササミを食べている事を……連れの相手を拘束する事に失礼がないかを確認してから再度の問い掛け】
627 :ロイかぶり ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/11(水) 20:33:17.21 ID:LTiTBP+a0
>>626
アキレス「なんていうか・・・似合いすぎている」
きっとケモミミ持ちとして安住の地となるでしょう だって他の世界だと変人扱いされそうですし
そして話を進めてていいかという問いには

ビリー「構わん 越境者同士話しでもしてるといいにゃ」
しっかりときいていたのか 渋いバリトンの声で承諾する 年を取ってる割には毛並みの良く 何処となくただよう大物オーラ

ビリー「おい 確か18年もののミルクがあっただろう? ケチケチせずパックでよこせ」
ウェイターに何気なく言った言葉で 周囲の猫が騒然とする

A「18年ものをパックで・・・一生に一度言ってみたいにゃ・・・!」
B「一体給料何年分になるにゃ・・・? ソレを・・・それを・・・!!」
C「ビリーさん・・・男前すぎるにゃ・・・!!」

周囲の騒ぎはほっといて

アキレス「あぁ 今さっき着いた んであたりを観光しようとして ビリーさんに呼び止められた」
そういってから 思い出したように

アキレス「あぁ 俺アキレス 異世界を回ってグラフィティ(ラクガキ)を施しているアーティストだ」
と自己紹介した
628 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.旅荷物 [sage]:2014/06/11(水) 20:42:53.52 ID:Guy3jOxN0
>>627
っ、う、煩いっ!
【初対面の、それも異性にじっと見られて言われれば流石に気恥ずかしい】
【左手で自身の耳をぐいっと抑え込むようにして視線を逸らした】

え?あ、ど、どうも……すまないな……
……18年の、えっ?ミルク……?
【越境者を知っているとは尚更何者だビリーさん、なんて思いながらも雰囲気に呑まれ軽く会釈に終わる】

そうか、私もつい今し方でな……どうしたものかと途方に暮れていた所だ
……ん、アキレスさんか
私はイリー……ご覧の通り、旅の猫だよ
【がちゃり、と足元の自分の荷物を爪先で小突いて音を鳴らす】
【果たしてビリーさんの頼んだ18年物のミルクのパックがどんなものか、気にならない事もない様子でチラリと目線を送りながら】
629 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/11(水) 20:58:11.32 ID:LTiTBP+a0
>>628
「ん? あっはっは 悪い悪い」
ちっとも誠意の篭っていない謝罪 クイっとミルクを飲んで足を組む

A「あの若造・・・なかなかいい飲みっぷりにゃ」
B「さすがビリーさんに気に入られるだけあるにゃ」
C「ケッ かっこつけやがって・・・にゃ」

ノーコメント

「とりあえず目に見えた脅威はないし 夜はちょっと五月蝿いけど
 いいところじゃん 猫しかいないけど 最近蟲に追いかけられたり でっかいトカゲに追いかけられたりしたから
 ちょっとここでゆっくりしてから 別世界に行こうかなと」

そしてはこばれてきたのは 白地に青い文字でMILKと書かれた 一見すると普通の牛乳パック
だが他の猫の騒ぎっぷりを見ると ソレが例の18年ものらしい

実際何が18年かって? 自分でも良く分からない

「なんか白と虎とで戦争してるらしいんだけど・・・この町で銃器とかみた?」
戦争といえば殺し合いなんでしょうが なんで武器の一つも無いのに戦争なんでしょうね?
630 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.旅荷物 [sage]:2014/06/11(水) 21:10:50.58 ID:Guy3jOxN0
>>629
あのな……、ま、まぁいい……
【ふん、と人間より猫よりの楕円状の鼻を鳴らす】
【周囲からの注目もあり、余り騒ぎ立てるのは得策じゃない】
【ミルクの飲みっぷりがどうこうと聞こえてきて改めて見てみたがなかなか理解するには時間が掛りそうだ】

そりゃ……まぁ、な……
……って、随分物騒なとこばかり行っているんだな……?
【越境者としてはまだ日が浅い身としては苦笑するしか出来ない】
【18年物を盗み見るが結局ふむと曖昧に首を傾げるだけに終わった】

あぁ、それは私も小耳に挟んだ
……いや、見ていないな
武器どころか、兵隊なんかもここではまだ……
【基本的に物凄く平和なため治安維持が必要なく、兵隊猫達は全員安心して前線に赴く事が出来るのだ】
【窓からおつきさまの輝きが射し込み始めた。恐らく今頃戦場ではにゃあにゃあと大合唱が行われているだろう】
631 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/11(水) 21:19:41.11 ID:LTiTBP+a0
>>630
「あぁ どうにも俺はそういう厄介な世界に愛されてるらしい
 危険に愛された男・・・う〜ん 嫌いじゃないぜ」

何かが気に入ったようで ちょっとナルシストっぽい笑みを浮かべる

「他にも巨大な宇宙戦艦の中とか 重金属を含んだ毒の雨が降るサイバーパンクな世界とかさ
 そういうヤバイところに行って 俺のアートで世界をマシにするのが 最近のしごとかな?」

今 回りの猫の注目は 平たい皿に注がれた18年もののミルクに向けられている
自分にも何が違うのか分からないが ビリーさんがおいしそうに飲んでいるのでどうでもいいかな?

「まぁ 何かにつけて戦力だなんだと引っ張り出されなくていいかなって思ってる
 なんか今日はビリーさんが奢ってくれるらしいし ゆっくりミルクでも飲んで 何処かで寝るとするよ」

そういって 二杯目のミルクを注文する

「お前さんも奢ってもらったらどうだ?」
632 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.旅荷物 [sage]:2014/06/11(水) 21:37:33.81 ID:Guy3jOxN0
>>631
そ、そうか……まぁ、本人がいいと言うのなら……
【これ以上この話題に触れるのはよそう、若干引き攣った笑いを浮かべて頷いて見せた】

ふーん……よくは分からないが、ともかく絵を描いていると
【そしてそれが何だか分からない世界がマシになる事に繋がるのがイマイチ理解出来ないようだが、それをわざわざ口に出す程不粋でもない】
【腕を組みチラリとビリーさんのお皿に注目、その中身が一見普通っぽいミルクであった事から少し落胆】

そう……な、戦い戦いの連続よりは……ずっといい
……っ!?い、いや……す、すまない、私はちょっと急用が……
【失礼するっ!と慌てて荷物を抱えて一礼、ビリーさんにもぺこりと会釈】
【ウェイター猫に代金変わりの宝石らしき物を押し付けるように渡せばドタドタと酒場を後にした】
【そしてその直後、他の卓の黒猫が頼んだのであろうマタタビメガ盛り大皿が運ばれてくれば周囲の猫達は甘ったるい声を漏らす】
【イリーもあのままこの場にいれば例外ではなく、それを察知しいち早く逃亡を果たしたようだ】
【ビリーさんはそんな酔っ払い達を一瞥、ニヒルに笑みを浮かべつつ18年物の真珠の如きミルクに舌を着けていた】

//すみません、これで落ちます
//お疲れ様でしたー
633 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/11(水) 21:44:17.02 ID:LTiTBP+a0
>>632
アキレス「そう 流浪のアーティストアキレスをどうぞよろしくってね」
ちょっと芝居がかった一礼

そして慌しく酒場を出るイリーと 運ばれてくるマタタビと ミルクを飲むビリーさん

アキレス「ビリーさんはマタタビに手を出さないの?」
ビリー「若造 俺はコロラド産しかやらないんだ」

アキレス「・・・・・アッハイ」

酒場の夜は更けていく
634 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/11(水) 23:28:30.69 ID:w6pLuOzn0
「……はっ……はっ……」

廃墟が立ち並ぶ荒廃した旧市街地。そこは三度目の大戦によって焼き尽くされた土地だ。
高層ビルの崩壊する時に撒き散らされた小さな破片を身体に受けながらジョシュアは走る。
目標は敵兵の排除、そして弾薬庫の破壊。依頼主はカノッサ機関だ。失敗は許されない。

「ちっ……!!」

曲がり角を曲がればそこには二人の兵士、ジョシュアは迷うことなくその二人を射殺、先を急ぐ。
残りの弾薬庫はあと1。これだえ押さえてしまえば残りの反カノッサ勢力の未来は暗い。彼等の風前の灯だ。

「ふぅ…これで終わり……か…?」

兵士を倒せば辺りは静まり返り、ジョシュアはそれをもって勝利を確信する。
しかしそれは慢心。ジョシュアの背後、古い雑居ビルを突き破り、装甲車二台が姿を表した。

「………ッ!!まだか…!」
「ワールシュタット、ARC-922、ドロップリクエスト…!」

それを見てジョシュアは急いで母艦へと連絡、レールガンの投下を要請する。しかし
母艦はそれに答えなかった。
恐らくはジャミングがかけられているのだろう。通信機器の類は正常に働かない。
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/11(水) 23:37:57.52 ID:BmnCiunuo
>>634

≪待たせたなッ!!≫
「よし、あのクソを殺せ!!」

 兵士を次々にジョシュアに屠られ、それでも通信を送り続けた兵士に対し、
 運命は装甲車(TCV)2両という増援で報いた。

【瓦礫を撒き散らして出現する鉄騎!!】

 索敵センサーはすぐさま粉塵に塗れた視界の中でジョシュアを見出さんとし、

「死ね死ね死ね死ね!!」

 銃座に立った兵士が索敵サポートを受けながら、
 ヘヴィオートマシンガンを粉塵の中の装甲服野郎目掛けて鉄の牙を猛烈に吐き出す!!

【光と共に貫かれる大気と抉れる破片!耳をつんざく轟音と火薬の香り!!】
636 :フー=フォティヤ【契約、フュール】 [sage]:2014/06/11(水) 23:41:26.73 ID:Y62f7lmV0
>>634-635
旧市街地を少女は駆けていた。
カノッサ機関からの連絡によると、この辺りで依頼を受けているある兵士がいるらしい。
今回の目的はその援護。故にフーはその兵士を探して駆けずり回っていた。

「…銃声…ってことはあっちね」

ジョシュアによる銃声を捉えると急いでそこに向かう。
辿り着く前にお陀仏になられては此方も困るのだ。

「やっと見つけた…ってちょっと!」

それらしき人影を見つけるも、割り込むように二台の装甲車。

「邪魔!フラム!」

少女の呪文とともに握り拳ほどの火球が二つ、それぞれ装甲車を貫かんと放たれる。
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/11(水) 23:46:08.41 ID:BmnCiunuo
>>636

 ヴァアアアッ!!

 鉄の装甲に対し炎が燃焼する・・・が、それだけだ。
 金属の塊が如き車両。戦争のための兵器。流石に火球の一つや二つで屠られるほどヤワではない。

「サイカーだ!サイカーが出たぞ!!」
「ガキが!!ミンチにしてやるぜ!メーン!!」

 ジョシュアを狙う装甲車とは別の車両の銃座にも兵士が立ち、フーに照準を合わせる。
 コンクリートを抉り、鉄板を貫通し、人間などたちどころにボロクズと化すには十分なる口径と連射力。

「死ねい!!」

 ドドドドドドド・・・!と雷撃が如き轟音と共に死の鉄飛礫がフーの肉体を啄ばまんと殺到する!!
638 :フー=フォティヤ【契約、フュール】 [sage]:2014/06/12(木) 00:13:13.72 ID:+cUJ2TSl0
>>637
「反カノッサのくせに立派なもん持ってるじゃない…」

思ったより硬い向こうの装甲に思わず悪態をつく。
魔翌力は温存しておきたいところなのだが
これは出し惜しみするのもよろしくないだろう。

「っ…ああもう、エルド!」

弾丸の雨と少女を別つように発現する炎の壁
さらに壁を発現させたまま装甲車の横に回りこむ。
相手からすると、壁の向こうに籠城しているように見えるだろう。

「燃えちゃえ、プロクス!」

横に回り込むと同時に炎の壁を消し、即座に炎の波を放つ。
灼熱の炎は二台の装甲車を飲み込まんと襲いかかる。
639 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/12(木) 07:57:44.84 ID:4NsAsTur0
>>635
「っ………!くっ…!ぁっ……」

猛火に曝され一瞬で削り切られるシールド。ジョシュアのアサルトアーマーでは装甲車の25mm砲には太刀打ち出来ない。
二、三発の弾丸が身体を掠め、その肉を抉り去っていった。

想定外の戦力に度肝を抜かれたジョシュアは直ぐさま近くの建物に逃げ込み、2階へと駆け上がる。
そうして装甲車の接近を防いだ上でナノマシンを起動し、止血を開始する。

「はっ…はっ……くそ……」

身体を動かせばナノマシンは治療を中断してしまう。いつ何処から襲われるか分からない恐怖。
そしてその焦燥感に歯噛みし、ただ治療を待つことしかできないジョシュア。
はっきり言って隙だらけなその姿を曝さぬ為に少しずつ、じりじりと姿勢を低くして機を待つ。

>>636
「増援…か……?…」
廃ビルの柱にもたれかかり、ナノマシン治療を受けていると戦場に現れたのは一人の少女。
「助かった」、そう呟き安堵の表情を浮かべるジョシュア。その身体は満身創痍、とてもたたかえたものではない。
降り注ぐ25mm砲弾の雨の中、命からがら廃ビルへと逃げて来たのだ。

「やっとか………殺される所だったじゃないか…俺は生身なんだぞ…」

どくどくと胸から溢れる血を眺めながらそう毒づく。大体魔術師や能力者が派遣されるような任務だ。どうして兵士一人でこなせるものか。
やがてナノマシン治療による止血が終了すれば、少女の元に「援護感謝する」と無線通信が入るだろう。
尤も、最初の台詞の時から無線のスイッチは入りっぱなしになっていたのだが。

//すみません、一瞬で寝てしまいました…
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/12(木) 12:55:31.37 ID:10eJ1sgJ0
>>639

≪ザ…ザ…ッ!!≫

 ナノマシンによる応急処置とフーへの通信を行っていたジョシュアの耳元に雑音混じりのノイズ。
 通信の混線、そして相手方の電子的セキュリティが削れつつある証拠であろう。

≪サイカーだ!火が身体に…ヒィイイイイイ!!≫
≪A-203号車!!くたばる前に荷物どもを吐き出せ!早くしろ!後退!後退ーッ!≫

 眼下のフーと対峙している車両より届く地獄絵図。
 堅牢に鎧われた装甲車が対戦車装備も持たぬ一人の少女に葬られようとしている。
 それは軍事上の悪夢と呼ぶにふさわしい冗談のような光景に違いない!

≪もう一匹のクソは…めくらでかまわん!撃て!!≫

 そして、ジョシュアを安全位置にいさせ続けるほど戦場は甘くないらしい。
 全速後退する装甲車上部の擲弾発射器がグルリとジョシュアの潜むビルへと殺意を向ける。

【キュポン、キュポン、キュポンと軽快さすら感じさせる発射音と共に擲弾が曲を描いて発射される】
 【しかしそれは着弾すれば爆裂と衝撃、鋭い破片をばら撒く殺戮兵器である!】
【狙いは甘いが、とにかく範囲攻撃で吹っ飛ばそうという獰猛なる意図!!】
 【後退する方向からも残りの弾薬庫の直衛につこうとしているのだろう】

>>638

 炎の壁が構築され、殺到する鉄礫は壁を形成する噴射力により大きく狙いを逸らされる。
 表面を液状化させた逸らされた弾丸は空に消えるか、見当違いのところに着弾し、破片をばらまく。

【壁を目くらましに駆けるフーの足元等にも着弾し、あるいは耳の側で鋭い音を立てるだろうがとにもかくにも外れた】

「化け物…グァァッ!!」

 そして回りこんだフーより放たれる炎の波がまず装甲の外にある射手を瞬時に焼き焦がす。
 フィクションと異なり戦場における炎には華麗なイメージなど欠片もない。
 それは、皮膚を焼き焦がし、肺を燃焼させ…焼死というのは阿鼻叫喚の地獄絵図そのものである!サツバツ!!

【精神の弱い者なら見ただけで深刻な心理的外傷をもたらす酸鼻なる光景である!】

 瞬間、炎の波に蹂躙される車両とは別、奥の車両は擲弾をビルに吐きながら緊急全速後退を行う。
 位置の関係上、攻撃範囲の外だったのが幸いしたのであろう。

「降車!GOGOGO!」

 そして、装甲車の背後ハッチがバクリと口を開け、燃焼した空気と共に兵士達を吐きだす。
 敵味方識別のためにアーマーこそ画一的であるが、武器はバラバラ。雰囲気も千差万別。
 おそらくは傭兵のたぐいであろう。

【カノッサを敵に回しているのだ。正規兵の損耗は推して知るべし。寄せ集めで無理やり取り繕っているのであろう】
【他の乗員はおそらく助かるまい。バーベキューになっているか、運よくて酸欠で死亡するか…であろう】

「ヒィイ!サイカーだ!殺される!殺される!」
「逃げるなテメェ!」
「迎え討たねば、どの道死ぬぞ貴様ら」
「そうさ!これで死ぬんだ!」

 恐怖、怒号、冷徹、諦念、様々な感情がうごめく。
 車両より吐き出された戦力。しかし能力者を前にして戦力と呼べるであろうか。

【傭兵A、B、C、D、Eは早々に恐怖に負けて逃亡…背中ががらあき】
【傭兵F、G、Hは背中を向けた逃亡兵に銃口を向ける…勇敢?否、これはただの現実逃避である!】
【傭兵Iは降車後、すぐに瓦礫に身を隠した。カバーポジションの確保であろう】
【傭兵J、Kは身を乗り出して叫びながら突撃銃を乱射する。銃弾は脅威であろうが、やけっぱちの抵抗。隙だらけだ】
641 :フー=フォティヤ【契約、フュール】 [sage]:2014/06/12(木) 13:23:11.62 ID:D81GWq34O
>>639-640
「まったく、化け物だとかサイカーだとか、失礼な連中なんだから」

同じくらいの年頃の娘が見たら卒倒しそうな光景を、まるで日常の一部であるかのように
平然と見据え、ぽつりと呟く。これでも中身は繊細な乙女なんです。

さて、さっさと先程の兵士と合流したいところなのだが
後退する装甲車から吐き出された兵士達のせいで背中を向けるのが憚られる。

仕方ない、こいつらを片付けるまで少し待ってもらおうとジョシュアからの通信に返事をしようとするが
そこで後退する装甲車が擲弾を発射。
一瞬身構えるが、すぐに目標は自分でない事に気付く。そうなるとあの擲弾の狙いは…。

「安心するにはまだ早いわ、擲弾が数発、そっちを狙ってる」

ジョシュアへの無線通信。あとは自分でどうにかしてもらうしかない。
フーにだってまだやる事があるのだ。

「…さて、まずはあんたらからね。フラム!」

人の頭ほどの火球が当たりもしない銃弾を撒き散らしている傭兵J、Kの頭部を的確に狙う。
他の連中もこれで退散してくれるといいのだが。
642 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/12(木) 16:37:40.69 ID:4NsAsTur0
>>640
「させるか……っ!」
(25mmさえ無ければ怖くない…!)

降り注ぐ擲弾のシャワーの中を臆さず駆け抜ける。ジョシュアのスーツに搭載されているエネルギーシールドが攻撃から身を守ってくれるからだ
エネルギーシールドは本来宇宙空間での作戦行動時、スペース[ピザ]リや破壊した目標のフラグメントで兵士が傷付くのを防ぐ為に搭載されたものだ。
つまり今現在発射されているタイプの擲弾に対しては相性が良い。故にそれほど攻撃を気にせずに行動出来るのだ。
ただし再び主砲、25mm機関砲の吐き出すHE弾をまともに食らってしまってはエネルギーシールドも役目を果たさない。一瞬で粉々である。
そこでジョシュアは主砲の射程圏から外れることにした。それは超遠距離でも遮蔽物の向こうでもない。
真上だ。

「未来兵士(ソルダート・フトゥーロ)に…そんなモン効くかよォォッ!!」

全速力で後退を始めた装甲車上部を目掛けてジャンプ、機銃のガンナー目掛けライフルを乱射しながらそのまま装甲車に着地する。
490kgの超重量級兵士であるジョシュアの踏みつけによって上部の車載カメラは無残にも踏み潰されるだろう。

>>641
「大丈夫だ、これでも本職……もう一台は俺に任せろ……!」

ジョシュアはすぐさま無線に返事する。それはもう一つの獲物を請け負うという意思表示と共に、援護射撃をさせないという目的があったからだ。
ジョシュアはこれから装甲車へと飛び乗る。つまりそれはジョシュアが装甲車と密着するということ。
援護射撃の炎で自分ごと焼かれてしまってはお笑いだ。

「そっちは歩兵の排除を頼む、後……この区域の敵性勢力には掃討命令が出ている

……一人も生かして帰すな………」

少しだけ、ほんの少しだけジョシュアの声は震えていた。心なしか語気も強まっているように感じる。それは怒りか、畏怖か。
掃討命令、それは事実上の「皆殺し作戦」だ。まだあどけなさの残る少女にそれをさせるというのは些か酷な話だが、それでも

「…俺たちはもう普通の人間じゃないんだ……わかってるだろ」
「躊躇うなよ…」

次の瞬間には実に命令に忠実な兵士らしい、「死」というものに慣れ切った無機質な声──
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/12(木) 17:44:16.12 ID:10eJ1sgJ0
>>641

「グワー!!」

 傭兵Jのフルフェイスヘルメットが炎に包まれる。
 顔と喉をかきむしるような動作をした後にあえなく死亡!!

「グワー!!」

 傭兵Hのフルフェイスヘルメットが炎に包まれる。
 顔と喉をかきむしるような動作をした後にあえなく死亡!!

 すぐにヘルメットを脱げば万にひとつ生存の可能性もあったかもしれないが
 パニックを起こした精神ではどだい無理であったろう。

【フーはあるいは殲滅を目標としているわけではなかったのかもしれない】
 【能力者の恐怖を敵方に知らしめ、それで散って逃げればそれでも良いと】

 しかしそれは強者の理屈である。弱者にはそれがわからない。
 ただただ眼前の恐怖に対して右往左往するのみであった。

【逃散しようとした傭兵A、B、Cは背後より味方の銃弾を浴びて哀れな最期を遂げた】
【傭兵D、Eは逃亡した。最もこの場は逃げても、掃討状況の最中にはたして未来があるかは別の話であろうが】

「臆病モンが!いい気味だ!次はてめえの番だ!死ね!死ねぇ!」
「手足ぶっちぎっておもちゃにしてやらぁ!!」

 勇敢さとは程遠い、狂騒さながらの体で一勢に発砲する傭兵F、G、H。
 極限の恐怖を怒りで無理やりごまかしている。そうでなければ崩壊するからだ。

【この醜い姿。しかしそれをもたらしたのは間違いなくフーの存在なのだ】
【銃口ばブレきって狙いは雑だが、弾幕はそれなりに厚いため、無視するには危険だろう。
 どれだけの能力があろうが流れ玉に脳を貫かれれば死ぬことに変わりはないのだ】

「酷いことになったな」

 援軍到着の優勢が能力者の出現によって一瞬でひっくり返された。
 たしかにこれはひどいこと≠ナあろう。

【傭兵Iはカバーを取りながらフーの側面の瓦礫にまで移動し、
 そこから半身を出して突撃銃を構えた。十字砲火射撃。狂騒状態ではないのか妙に狙いが鋭い】

【能力者という人の形を持つ超常現象を前に傭兵達の起こした化学反応は千差万別であった】
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/12(木) 17:45:09.80 ID:10eJ1sgJ0
>>642

 猛爆でもろとも吹き飛ばそうとした行為は、テクノロジーの前に敗北しただ鉄を火薬を損耗するのみに終わる。
 そして、装甲スーツは中空を飛翔!!

「こっちに来るんじゃねぇ!!うおおおおおおッツ!!」

 ガンナーの怒りの咆哮と共に吐き出されるヘヴィマシンガンの銃弾。
 数発に1発含まれる曳光弾とジョシュアのライフルの光弾が交差する。

【筋肉隆々のガンナーの身体を光弾が削り、そして急所を貫き絶命せしめる】

 ドガン!重音を響かせて装甲車に着地するジョシュア。
 当然ながら車載カメラは無残にも踏み潰された。

「落ちろくそったれが!!」

 装甲車は蛇行してジョシュアを振り落とさんと唸りを上げる。
 慣性制御テクノロジーがあれば反発力を収斂させられたかもしれないが、あいにくそんなものはない。

【装甲車が犯したあやまち。それは取り付かれながらも最初の目標。火薬庫の防衛に向かってしまっていること。
 これでは、ジョシュアを火薬庫まで案内しているのに代わりはない】

 フーに対峙している傭兵もいくらかは逃げたようだが未来は決まっているだろう。
 半数以上は逃散し、残りも狂騒の極みの有象無象にすぎねば問題にもならないはずである。



//蛇行運転後の状況描写はジョシュア=サンに任せますです
//そこから材料拾えたら引き続きモブモブロール
645 :フー=フォティヤ【契約、フュール】 [saga]:2014/06/12(木) 18:35:49.96 ID:D81GWq34O
>>642
「…ま、一人でやれるって言うなら任せるけどね」

装甲車に飛び乗ったジョシュアを横目で確認し、向こうは問題ないだろうと自分の役割を果たそうと向き直る。

「あたし掃討作戦は苦手なのよね…まあいいわ、任された」

ここで言う彼女の苦手とは、人を殺すという行為に対する事ではなく
ただ単に彼女の爪の甘さ故か、必ず数人はとり逃してしまう事なのだが
そんな内部事情はおそらくカノッサ機関の人間でもない限り知るはずがないだろう。

「…今更こんな事で躊躇うわけないでしょ、バカにしてんの?」

フーは見た目こそまだ子どもにしか見えないが
カノッサ機関の立派な一員、それも実働隊の若きホープと称されているのだ。
そんな彼女に躊躇うななど、無意味に等しい行為だ。

「……ていうかちょっと待って、あたし置いてかれてない!?」

ジョシュアを乗せたまま走り去る装甲車に、思わず大声が出る。

>>643
「…しょうがない、さっさと片付けますか」

改めて兵士達に向き直る。
数人取り逃がしたようだがこの状況だ、おそらくすぐにそこらに転がる事になるだろうと気にしない事にした。
それより問題なのは目の前にいる兵士達。まずはこれをどうにかしないと話にならない。

「女の子を口説くならもうちょっと気の利いた台詞をオススメするわ…フラム」

火球発現の大きなメリットに、一度の呪文で複数個生成できる事が挙げられる。

迫り来る弾幕を防ぐように、ちょうど自身の頭と心臓を守れる程度の大きさの火球を生成。これがまず一つ目。
要は急所に当たらなければいいのだ
カノッサ機関の医療技術なら他の場所ならいくらでも治せる。

「本当、ひどい事になってるわね。でも…」

そして即座に側面から迫る傭兵Iに対応。
銃口と自分にぴったり重なるように放たれる火球は、寸分違わず傭兵Iが持つ銃に向かう。これが二つ目。
例え今発砲したとしても、銃弾は火球に飲み込まれ
目標を貫く事は叶わないだろう。

「あたし達の敵に回ったあんたらに運がなかったのよ」
646 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/12(木) 18:36:55.12 ID:4NsAsTur0
>>644>>645
「くっ………」

自分が踏み潰した装甲車は車載カメラの恩恵が得られなくなった所為か、めちゃくちゃな蛇行運転を始めた。
ビルにぶつかってはまた他のビルへとステアを切り、ジョシュアを振り落とそうとする。
しかしジョシュアとてここまでくれば意地だ。振り落とされまいと主砲の砲身を掴み、ガンナーの元へと近付いてゆく。

「止…ま…れぇぇえぇぇえぇぇぇぇっ!!」

ガンナーの身体を掴んで無造作に放り投げればそこにライフルを突っ込み、滅茶苦茶に撃ちまくる。
乗員はあっという間に肉塊と化し、素粒子ライフルの高エネルギー弾丸がシャーシを貫き燃料タンクに引火、後部の兵員輸送室からは何だ何だと怒号が飛び交った。
しかし炎に包まれてもなお装甲車は止まらない。運転手が死亡したことによってアクセルベタ踏み状態の装甲車は猛スピードで弾薬庫へと向かってゆく。

「…不味い……」

一瞬呆気に取られるジョシュア。しかし次の瞬間には身体を駆動させ、装甲車後方へと猛ダッシュ。このままでは後ろの随伴兵諸共爆死してしまう。
装甲車のスピードは時速約80km以上。飛び降りるのは危険だ。ならばその前に出来る限り地面との相対速度を減らし、着地時のダメージを和らげる…!

「く……ぁぁぁああああぁぁぁぁああぁッ!!!!!」
「ぐぅっ……!!?」

雄叫びと共に大ジャンプ。そして地面へと叩きつけられ、そのままジョシュアはゴロゴロと弾薬庫の方へ20m程転がり土煙の中へと消える。
程なくして燃え盛る装甲車は弾薬庫へと突っ込み、数百mものキノコ雲を上げて爆発炎上した。

「………ふぅ…はぁ……はっ…はぁ…」
(何とか…生き残れた………か…)

燃え盛る炎、十数mの火柱に包まれ、完璧な地獄と化した旧市街地。
その中で立っているのは独り。未来兵士、ジョシュア・アーリントンだけだ。
バイザーの割れたヘルメット脱ぎ捨てる。シールド損傷のアラートが耳障りに鳴り響く。
ぐらりと揺れる身体。ジョシュアはヘルメットを取り落とすとその場に膝を突いた。
ヘルメットの上にぱたぱたと鮮血が迸る。
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/06/12(木) 21:14:56.25 ID:10eJ1sgJ0
>>645

「うおおおおおおおッ!!」
「死ね死ね死ねェエエエッ!!」

 狂騒状態の傭兵F、G、Hは叫びながらフーに向かって突撃銃を乱射し続ける。
 狙いもなにもあったものではないが、偶然に急所に向く銃弾もあったかもしれない。

【しかしそれはフーの火球によりアッサリと防がれるだろう】
 【→急所以外の銃弾は着弾するであろうか。狙いはあまいが何せ弾幕の密度はそこそこ厚い】

 そしてそれは傭兵Iも同様。向き直った直後に新たな火球が精製され、
 突撃銃の射線に入ったソレによって防がれてしまう。

「ああ、確かに運はない」

 傭兵Iは突撃銃を捨てる。戦意喪失?投降?殲滅の指示が出ている中での命乞いか?

「だが――」

 サブウェポンと思わしき拳銃を取り出す。残弾尽きての悪あがきか?
 妙に未来的なフォルム。ノイズを走らせる銃の各部位が展開している。

「カノッサと敵対したことではないな」≪ブラスターモード:エリミネーター/ピアシング≫

 ドッ!!と光が奔った。
 ピアシングレーザーは大気を瞬時にイオン化させ、壁となっていたはずの火球を容易く貫き、
 雷光のような突然さと理不尽なる破壊を伴ってフーに向かって疾駆する!!

【突撃銃とは攻撃の質が全く違う――光学兵装!!】

//次は10時30分くらいになりそうです
648 :フー=フォティヤ【契約、フュール】 [saga]:2014/06/12(木) 22:00:49.76 ID:+cUJ2TSl0
>>646-647
「ああもう、さっさとあいつのところに行きたいのに…!」

傭兵F、G、Hがばら撒く弾丸は直接は当たらないもののフーの体を掠め、彼女の皮膚を少しずつ傷つけていく。
遠くから聞こえた爆発音、おそらくは弾薬庫だろう。当面の目標は達成したということか。
となればさっさと終わらせて帰りたいところだが、現在の状況がそうはさせてくれない。

「…っ!?やばっ…」

苛立ちか痛みからか、傭兵Iによるレーザー攻撃への反応に僅かな遅れ。
必死に身をよじるが、レーザーはフーの左の二の腕を無情にも貫く。
撃たれた勢いで少女は数歩後退、そのまま尻餅をついてしまう。

「…さいっあく、超痛いんだけど…
もう怒ったから!プロクス!」

おそらく大技をぶち込めるのは残り魔力を鑑みてもこれで最後。
それでも短気な少女はこの場をさっさと収めたいわけで
全員を一気に仕留めようと範囲攻撃を放つ。
よほどの機動力がない限り、傭兵全員が炎の波に巻き込まれることになるだろう。
649 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/12(木) 22:45:24.62 ID:F4NEwuW7o
>>646

 装甲車両内は正に地獄そのものを現出させたような惨状となったであろう。、
 乗員たちは自分たちの生命が何時、絶たれたのかすら自覚はなかったはずだ。

【そして車両は偶然にも第一目標オブジェクトたる火薬庫にむかって直進】
 【これは凄まじいほどの戦場運といえよう。まんまと敵装甲車を自兵器に置き換えたに等しい】

「なっ!?突っ込んでくる」
「撃て撃てェ!!」

 火薬庫を防衛していた正規兵達は傭兵よりよほど優れた兵装で装甲車を乱射する。
 が、しかし、対歩兵用の火器ではどうしようもない。

【さらに対装甲武器を打ち込む余裕がない】
 【なまじ味方識別ビーコンが正常だったのが仇となった。
  消えていく味方信号と張り付く敵信号。その事態に即応できなかったのだ】

 結果、判断ミスの代償は速やかに支払われ、弾薬庫は爆裂し地獄を現出。
 その中で立っているのはジョシュアだけとなったワケだ。

【膝をつくジョシュア。任務をほぼ達成したといっていい】
 【これでカノッサに歯向かう抵抗勢力はその力を大きく削がれたと考えて良いだろう】

≪ザ・・・ザ・・・女の子を口説くならもう・・・オススメする…フラム≫

 カノッサより派遣されたウィザードも滞りなく殲滅を続行中のようだ。
 もっとも、数人は逃がしたようであるが。ミスというのとは違う感触。

≪ザッ・・し達の敵に回っ・・・あんたらに運がなかった・・・ザッ・・・≫

 脱ぎ捨てたヘルメットからノイズ混じりに伝わる通信。混線。拍子にオンになったのかは不明。

≪ザッ・・・ザザッ・・・ッサと敵対したことではないな≫
650 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/12(木) 22:59:22.71 ID:F4NEwuW7o
>>648

「チッ!?貴様ら伏せ・・・!!」

 傭兵I=イムカ・グリムナーは手遅れだと百も承知で他の傭兵達に警告を発する。
 広範囲に放たれた炎の波。これに直撃すれば人間など容易く――!!

「死ね死ね死ね・・・アバーッ!!」

 口角より泡を吹かせながらトリガーを引き続けていた傭兵達も
 炎の波に速やかに蹂躙され、全身を燃焼させ即死!!

【大火傷で長く苦しむよりは慈悲深いのであろうか】

「間に・・・合えッ!!」

 コンバットベルトよりC-PSYグレネードを取り出しすぐさま起動。
 地面に向かって叩きつけた!!

【グレネードの外殻が展開し、青く輝くクリスタルが露出する。すぐさま凄まじいまでの光が全方位に放たれた】
 【→フーの炎の波の一部、光に触れた箇所の威力と力が減衰する。力が千々と解れて安定を失ったかのような】

 もちろんこれだけではこの炎熱地獄を切り抜けるのは難しいだろう。
 イムカはリフラクターフィールド発生装置をすぐさまONにする。

【減衰してなお脅威である炎の波に呑まれるイムカ】
 【全身が放電し、シールドエネルギーが忽ち危険域に突入し、そして――】

 焼け焦げた大地。熱量により変形したコンクリートと鉄柱。
 人間ですら原型と留めず、正に消し炭同然と成り果てた。

「・・・・・・・・・」

 イムカは無言だ。リフラクターシールドエネルギーはゼロ。
 右目の眼球がどうやら熱で爆ぜたようだが、まあいい。
 サーボスカルのサードビューで遠近感と補正しながらフーを見やる。

(火薬庫は落ちたか。分かってはいたが冴えないな)

 ジャギ!!ブラスターの照準にフーの眉間を捉える。

「言いたいことはあるか?」

【と、いっても実のところ防衛失敗に終わった以上、イムカには戦闘継続の理由がない】
 【強いて言うなら、生存のための撤退行動に移らねばならないわけだが→カノッサの殲滅命令的に】
651 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/13(金) 00:21:31.88 ID:/H8TdORK0
>>649
「………今回もキツかったな…クソ、割に合わない仕事だ…」

やれやれと苦笑しつつ首を振れば酷い頭痛に襲われた。爆発の影響で脳が衝撃に曝されたらしい。
立てないのもその為だ。滴り落ちる鼻血がジョシュアのヘルメットを真っ赤に染めてゆく。

「ヘルメット…ついにイカれたか………交換…だな…」

ヘルメットから聞こえてくる音声に耳を澄ませながら通信内容を聞き取る
そうして途切れ途切れの言葉の意味を読み取っていけば、ふとジョシュアは「あってはならない」違和感に気付いた。

「………押されている…?馬鹿な」

馬鹿な、そんなはずはない。あのサイカーがやられる筈は。相手は通常兵力だ。
鼻血を拭い、痛む身体を駆動させ、半ば無理矢理に立ち上がる。
どうやらライフルと背中を繋ぐワイヤーが切断されたようだ。あるべき場所に小銃はなかった。

太腿のホルダーにあるのは素粒子拳銃とナイフが二本。これだけで何とかするしかない
ジョシュアはふらふらと重い足取りで少女の居た方角へと進む。一歩一歩「あってはならないもの」の元への路を踏みしめながら。

「………………」

そうして遂に辿り着いた。いや、辿り着いてしまった。
火柱の向こうから少女達が向き合っているのが見える。ウィザードの少女は酷く疲弊しているようだ。
ジョシュアは素早く素粒子拳銃を抜き、少女と相対する『敵』へと静かに向ける。そして…その引き金を引いた。
652 :フー=フォティヤ【契約、フュール】 [sage]:2014/06/13(金) 00:26:11.94 ID:h8RIzGhz0
>>650-651
「…はあっ…はあっ…」

大技を短いスパンで二発、腕の傷からの出血も相俟り少女の体力はもはや限界に近づいていた。
これで終わればよかったのだろうが、現実はそう簡単に上手くいかない。

ようやく炎も静まり、全て燃やし尽くされた中で、ただ一人立っている者がいた。

「っ…おかしいでしょ…なんでまだ生きてんのよ…」

思い返すと、この人物は最初からなにかおかしかった。
他の者とは違う冷静な態度、この世界では見ない未来的な装備。
まさか、と思うが今はそんな事を確認できる余裕がない。
おそらく向こうは訓練された兵士、こちらが呪文を唱える前に引き金を引く事など容易いだろう。

火薬庫が落ちた今、双方戦う理由はないはず。
こちらには掃討命令が出ているが、そんなものくそくらえだ。
ただ、それと目の前の女性が突きつけている銃を下ろしてくれるかはまた別の問題。

「そうね…出来ればこのまま見逃してくれると嬉しいんだけど…っ!?」

言い終える直前、発砲音が鳴り響く。
いつの間に戻ってきていたのか、先程の兵士によるものらしい。
こちらが助けてもらう側になるとは少し癪だが、後でお礼くらいは言っておこうか。
653 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/13(金) 00:51:15.02 ID:WbKLZFzeo
>>651-652

「おかしいと言われても困るのだが。私は至極真っ当はつもりだ」

 何だか話が素っ頓狂な方向に行っている。
 が、イムカからしてみれば、タイトロープな対処を行いどうにか生き延びた。
 ただ、それだけの事象としか説明のしようがなかったわけだが。

「私が見逃すというのとは違うな。私自身は戦闘継続の理由を既に失っている。
 ・・・曹長は油断と無茶をしすぎるのがたまに傷だがやはり優秀だ」

 後半はやや聞き取りにくい小さな声で言葉する。と、

「どちらにせよ君達の勝ちだ――なっ!!」

 ピッ!! 忠実なる浮遊髑髏が危険を察知する。索敵にはこれがある。
 身を屈める。頭上を過ぎ去る銃弾。フルフェイスマスクの性能の悪いHUDなど当の昔に切っている。

≪ブラスターモード:エリミネーター/バースト≫

 三連射のブラスターレーザーが牽制でジョシュア・・・というより、発砲の方角に向かってばら撒かれる。

【現在、イムカの外見は雑多な傭兵と変わらない格好】

「スモーク!」

 瓦礫より髑髏に機械を貼り付けたような不気味な浮遊物が現れ、
 スモークディスチャージャーより煙幕弾を放つ。

【視界を、肉眼はもちろん、電子的にも、熱量的にも阻害する特殊煙幕が周囲に満ちる】

「撤退させてもらう。幼いサイカー・・・生き残れなかったらまた会おう」

 フーには、顔は見えなかったが、どんな表情をしているだろうか?
 フーの視点では名もない傭兵と戦ったのか?得たいのしれない闖入者と戦ったのだろうか?

(それにしても、またも、傷だらけか。まったくお互いに冴えないな)

 煙の奥へと消えゆく誰かのことに一瞬考えを巡らせ、そして傭兵はこの場から撤退する。

【残ったのは傷ついたフーとこれまた傷ついたジョシュア。任務は既にほぼ達成。カノッサの勝利である】
654 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/13(金) 01:23:10.36 ID:/H8TdORK0
>>652 >>653
「大丈夫かっ……!?」

引き金を引いた兵士、ジョシュア・アーリントンはすぐさま少女の隣まで駆け付けた。
少女の怪我を確認、命に別条が無いと判ればそこに座っていろと促し、立ち上がる。
2、3発スモークの中への発砲。帰ってくるのは聞き慣れた発砲音、そして飛翔する光弾だ。
それはかつて彼の、ジョシュアの命を奪ったものだ。ジョシュアはそれを瞬時に知覚した。

「っ………!?」

もう自分はあの時とは違う。迫る光弾を身を捩って被弾面積を小さくし、1発目を躱す。
全てがスローモーションに見える世界の中、神憑り的な集中力見せるジョシュア。
2発目はリチャージされた彼のシールドを吹き飛ばし、3発目は彼の脇腹を抉った。

「ぐっ………!!」

スーツの補助があるとはいえ弾丸を視認してから躱すなどという芸当をこなしてみせたのはこれが初めてだ。
つまり、これまでの幾多もの敗北の中で少しづつジョシュアに蓄積してきた経験値が今、ジョシュアの覚醒を促したのだ。
しかしジョシュアはそんな事など思考の片隅にも置いてはいなかった。それどころか彼の思考を支配していたのは。

「……………コミッ…サー…?」

先程までの兵士の顔つきは最早そこにはない。頼りなさげな、今にも泣きそうな顔で虚空を見つめる。先程銃を向けた人物が居た場所を。
ディスチャージャーの作動音に紛れながらもはっきりと聞き取ったその言葉。
それは容赦無くジョシュアの心を蝕み、犯していった。表面では明るく振舞っていても隠し切れないその深奥、根本のダークサイドを。

「………ど…う……して………」

銃を握るそのグローブに血が滲む。歯を食いしばり、唸りと共に銃を地面へと叩きつけた。
フーが呆気にとられるような振る舞い。しかしジョシュアはその視線を気にも留めない。
ただただ慟哭の声を上げ、罪の意識に苛まれるのであった。
655 :フー=フォティヤ【契約、フュール】 [saga]:2014/06/13(金) 07:04:35.05 ID:h8RIzGhz0
>>653
「あ…ちょっと、待ちなさいよ!」

煙幕に乗じて去ろうとするイムカからもし見えていれば、少女の表情はまさしく不機嫌そのものと言ったところだろう。
手傷を負わされ、切り札と言っていい大技に耐えられ
さらには銃口を向けることまで許してしまったのだ。
特に一時でも自分の命が他人に握られていたということが、フーにとってはなによりも屈辱だった。

「…次に会ったら、絶対殺してやる…!」

純然たる殺意。
まだ幼い彼女が持つそれはなによりも真っ直ぐで鋭い。
普段のフーならば怒りのあまり周囲に八つ当たりしていただろうが
自分よりひどい精神状態の者がいると逆に冷静になれるもので。

>>654
「大丈夫よ、あんたこそ大丈夫じゃなさそうだけど」

自分より明らかに重体のジョシュア。
一応は気を遣うが、銃弾を視認してから躱すなど見せられては
いらぬ世話だったんじゃないかと少々後悔。

「とにかく、これで終わりね。あとは迎えを…」

言いかけ、突然のジョシュアの振る舞いに思わず口を噤む。
事情などフーは知る由もないが、とりあえずそっとしておくのが吉だろう。
そう判断すると本部に通信を繋げ、作戦の終了を告げる。

「…あたしよ、終わったからさっさと迎えに着なさい。座標はーーー。」

しばらくすれば、カノッサ機関からのヘリコプターが到着、二人を保護するだろう。

//すいません、寝落ちしてました…
//〆でいいですか?
656 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/13(金) 07:09:30.03 ID:/H8TdORK0
//いいですよー、お二方とも遅くまでお疲れ様でしたー
657 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/13(金) 14:40:20.87 ID:/H8TdORK0
「………」

かつて魔物に尾けられていたとある少女を救った森の街道。ジョシュアは仕事の無い時間帯の大半を此処で過ごす。
今日もいつものベンチに座り、木漏れ日を浴びながら本を読み進めるのだ。しかしその表情は何時ものように安らぎに満ちたものではない。
本を眺める視線も落ち着きなく泳ぎ、終いには隣に積み重ねている本の山へと栞も挟まずに戻してしまった。

「…はぁ…クソ、俺は……」

親愛なる人物へと『殺傷モードで』銃口を向けてしまったという罪悪感。そしてやるせなさ。
それらに苛まれながらジョシュアはただ苛立ち、水無月の湿った風を浴びながら頭を抱え、自らの過去を振り返りながらゆっくりと、目を瞑った。

話は変わるが、ジョシュアがここをよく訪れるのはここが気に入っているからという単純な理由のみから成り立っている訳ではない。
ジョシュアが新世界へと流れ着くそれより以前、幾度となく彼を救い、導いて来た上官が居た。その上官は自らの死に際にあるものを彼に託した。
それはジョシュアが愛用している短剣と、もうひとつ。地図だ。地図がこの地点を指し示していたのだ。

ジョシュアが此処に留まり続けているのはこの居心地のよい雰囲気に包まれ癒される為、そしてかつての上官の足跡を辿る為だ。
この地図が何を指し示しているのか、それは分からない。それでもジョシュアはその地図に従い、この場所に留まり続けている。

「………」

目を開ければもう夕暮れ、過去への追憶に一体どれだけの時間を費やしていたのだろうか。
それ程迄に何もかもが愛おしく、何もかもが懐かしい。
ジョシュアは自分の『帰るべき場所』を、もう何処にもない、二度と帰れないあの場所を偲びながらゆっくりと息を吐き、荷物を纏めて立ち上がった。

「…あれから何年経った…?もう…分からない…俺には…」
「………もう、帰ろう…」

ジョシュアは肩を落として歩き出す。
3日前に木星圏へ向けて出航したワールシュタットがそろそろ戻ってくる筈だ。それまでには本社ビルまで戻らないと。
ジョシュアは名残惜しそうに振り返ってベンチを見つめ、そうしてまた歩き出した。
658 :レアブ【悪魔神官】 ◆ZbOyylj7gQ :2014/06/13(金) 21:26:30.22 ID:hN3tkduG0
【―――戦明けの廃墟】
【それというのも、ここは数刻前までジョシュアとフーが対カノッサの傭兵と戦いを繰り広げていた場である】

【既に夕闇がその場を支配しようという刻】
【噴火の如き爆炎を吹きあげた火薬庫も既に下火で、代わりに多量の黒煙がくゆるのみ】

………

【廃ビル群の谷間、かつては大通りであったと思しき空間】
【夕闇の中で明瞭な輪郭を保つ「影」が一直線に闊歩していた】
【金の刺繍の入った紫の外套を深々と纏ったそれは、果たして何処に向かおうと云うのか】

――――――

【やがて"彼"が歩を止めた場、そここそが目的地に他ならない】
【今でも微風が血の臭いを運ぶ】
【そう、フーが複数の傭兵と戦っていた戦場だ】

戦が在ったと聞いたが……―――この程度か。

【その場に転がっていた傭兵の死体を順に、数えるように視界に入れていくと】
【「期待外れ」と言わんばかりの語調で吐き捨てる悪魔】
【この世界では既に勢力の乏しい反カノッサの抵抗なのだから、それも致し方のないことである】
【彼の想像したような大規模な会戦など到底起こりようもないことだ】

……まぁ、好い。
人の真に輝くのは生の時ではない――寧ろ死後だ。
この我に使われるのなら、決してその価値は全くの無というわけはないということだ……

【云うと、天を仰ぐように悪魔の両腕は挙げられる】
【外套の袖口から出た骸骨のようなか細い両手の間から、夕闇よりも遥かに濃い、漆黒の『闇』が渦を巻いて生ずる】
【それは周囲に存在した死体の全てを、正に渦潮の如き回転を伴って乱暴に引き寄せ、自身に巻き込んでいく】
【やがて闇が晴れた時、悪魔の姿もそこにはない】
【死体だけが綺麗に持ち去られ、血糊だけが塗り付けられた奇妙な、しかしかえって不気味さを催す光景】

【そもそも人間界の物事についての情報には限界がある悪魔が、なぜかような小規模の戦いが在ったことを知り得たのか】
【疑問の余地はあるが―――『悪魔』という種族に繋がりのある機関員が、何らかの都合でこの情報を悪魔に伝えたのだと
と】
【そう考えれば、あながち納得のいかぬことでもない】
659 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 11:49:19.25 ID:NxbxebFSo
【スプロール】

 メガロシティの空はいつもの変わらず太陽光の恩恵を遮り薄暗い。
 重金属酸性雨こそ振ってはいないが健康的な青空など台風が訪れない限りは、
 滅多にお眼にかかることさえないのだ。

【ならば下界は薄暗いかというとそうではない】

 毒々しいまでに煌びやかなネオン。
 超高層ビルより発せられる警戒と威容を演出するサーチライトなど、
 シティは内包する後ろ暗さを誤魔化すように光り輝いている。

「ん、受理されたか」

 そんな世界で味気ないヌードルを啜りながら、サイバー通知を眼で負うイムカ・グリムナー。
 やや行儀が悪いが、食事に栄養補給以上の意義は無いので勘弁願いたいところ。

【ぎらついた青い光源が満ちる大衆向けの食堂】
 【ビジネススーツ姿のコーカソイドの女性はやたらと目立つというか浮いている】
660 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/14(土) 12:35:24.33 ID:9KofQfCU0
>>659
そんな中、目立つコーカソイドの女性を睨み付けるように様子を伺っている男がひとり。ジョシュアだ。
ボロ布のようなマントをぐるぐると巻いて羽織り、纏うものも普段とは違う危険地域用のアーマー。部隊識別章もOSATのものではなくカノッサのものとなっている。

「………………」

視線をセンサーで感知されないように全周囲バイザーのヘルメットを着用し、イムカの様子を伺っているのだ。
それはあの一件、ジョシュアとイムカが戦闘を繰り広げた際の一瞬の邂逅。それから来る不信感がジョシュアを尾行という行動へと走らせたのだろう。

心拍数、脈拍はナノマシンによるニューロン交感神経操作で強制的に一定に固定されている。
心拍センサーにも引っかからないようにと念には念を入れておいたのだ。

そうしてイムカの席の向かい側より一つずれた四人席。仕切りのあるそこに座れば、店員に飲み物を一つ頼む。
ライム入りのトニックウォーター。苦味と酸味を併せ持つジョシュアの好物だ。
それが届くまで適当なパンフレットを流し読みしながらも、ヘルメットの中の視線はイムカに釘付けになっていた。
661 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 12:51:29.50 ID:NxbxebFSo
>>660

「・・・・・・・・・」

 ヌードルと食べ終えると、マスターに何かを注文。直に青く光る液体が出てきて、
 イムカはグラスに移すような事はせずにガブガブと飲み始めた。何とも豪快というか性別忘れているというか。
 ヌードルとヌカコーラの喰い合わせ。まあ、ごはんとコーラ飲む人種もいるので許容範囲と思いたい。

【ヌカコーラが出たとき一部の客がイムカの周囲の人間が頬をこわばらせ緊急避難したのは秘密だ】

 時折、ジョシュアの財布をすろうとする不逞の輩が接近するがカノッサの識別章を確認すると退散していく。
 カノッサ・コーポレーション・・・この世界では医療分野を先進技術とし、
 様々な分野で高い収益をあげるメガ・コーポなのだ。

【後ろ盾無しにカノッサに因縁吹っかけようとする者はそうはいないだろう】

 席を立つイムカ。大通りの方に出る。
 ギラつくネオン。こういう世界に相応しく露店であっさり販売される麻薬スラップパッチ。
 ※スラップパッチ・・・薬剤を皮膚で浸透させる効果を持つ媒体。
 
 宙空には脚を油圧式チャンバーにサイバー置換したジャンパー族たちがビルからビルへと飛翔している。
 路行く人々はタトゥーやピアスは当たり前となりより斬新な、表面で動くタトゥーや
 より刺激的な髪色を周囲に見せて己の存在感を誇示している。

【テクノロジー発展の可能性の一つだろう。とても刺激的で退廃的な近未来世界がジョシュアの前に広がっている】
662 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/14(土) 13:04:35.49 ID:9KofQfCU0
>>661
「…っ………!」

出てくる蒼白い液体に一瞬眼を奪われるがそれもそこまで、ジョシュアは今カノッサの制式アーマー着込んでいるのだ。
クアンタムから放出される放射線程度ならどうということはない。それに気付いたジョシュアはほぅと息を吐く。

出てきたトニックウォーターを真空下や宇宙空間用のライフラインバキュームで吸い上げながらイムカの様子を伺っていたが、やがてそれを飲み終わると席を立ち、イムカの進む方角へと先回りする。
店の外でパンフレットを読みながら首を傾げ(実際には演技だが)、イムカが通り過ぎるとパンフレットを仕舞って歩き出した。

(サイバーパンクとはよく言ったものだ…所詮は形骸化し、袋小路に陥った者たちの過去への反逆でしかない)

パンクというイデオロギー自体が保守的で内向的なものを打ち破り革新を遂げたいという若者達の願望なのだ。
パンクの存在は世界自体が革新をやめ、形骸化しているという証明だろうとジョシュアはそう考えた。

「刺激的で退廃的な世界」はジョシュアの口には合わなかったようだ。ジョシュアはそれらに目もくれずイムカの尾行を続ける。
663 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/14(土) 13:16:32.23 ID:swUZDZTh0
「♪〜」
ラジオから流れる音楽を垂れ流し 裏路地から通りに出てくる男が一人
今日は雨が降ってないのでいつもより幾分マシな世界だった

と 目の前の男には見覚えがあった

>>662
「ジョ〜ッシュく〜ん!!」
そういって肩に手を置こうとする何時ぞやのラクガキ男
めちゃ大声で言うもんだから目を引くだろう  

尾行? 知らん
664 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 13:19:36.07 ID:NxbxebFSo
>>662

 そんな退廃の世界でもイムカは妙に目立っていた。
 周囲に対してはむしろ地味(ピアスもしていなかれば髪色も原色カラーではない)であるが、
 軍人的雰囲気ゆえか無表情なれど諦念とは無縁の眼差しゆえか。

【尾行を続けていくと、ふと、イムカは立ち止まる】
 【上空からサーボスカルがゆっくり降りてきてイムカのそばで浮遊を始める】

「・・・?」

 僅かな表情の変化。怪訝そうなイムカ。よく見れば片目には包帯が巻かれている。
 先日の戦闘で眼球が爆ぜたためだ。

【そのまま歩いていくと、人通りの少ない区画へと移動していっている】
 【尾行の確認かあるいはバレたのか?】
665 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 13:23:07.56 ID:NxbxebFSo
>>663

 と、まあ、色々シリアスな尾行もぶっ壊れそうな要素の投入である!
666 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/14(土) 13:28:58.34 ID:9KofQfCU0
>>663 >>664
「………は…?」

ポンと肩に手を置かれ振り変えれば何時ぞやのラクガキアートマン。
ニコニコと眩しい笑顔でいつの間にかジョシュアの後ろに回り込み見事に身バレを果たしてくれた。
アーマーもヘルメットも変えてるのにどうして一瞬で判ったんですかねぇ…(困惑)

「お前もここに居るのか…」

尾行を台無しにされてもう眉はピクピク。この満面の爽やか笑顔に今すぐ右ストレートをブチ込みたいがそこは我慢だ。
ジョシュアはイムカの尾行に専念しなくてはならない。今はアキレスに構っていられる程の余裕はないのだ。
そこでジョシュアはアキレスに頼み込みここは黙って帰って貰うことにした。しかし…

「頼む、今は静かに……」

ヘルメットを外してアキレスを説得しようと身振り手振り。イムカの去って行った方へ指を指しながら振り向けばサーボスカルとバッチリ眼が合ってしまう。
とんだシリアスブレイカーの乱入によってジョシュアの企みはめちゃくちゃだ。ジョシュアは今すぐにでも拳銃引き抜いてサーボスカルを撃ち落としたかったがもう遅い。
二人見つめあったまま微動だにしないジョシュアとサーボスカル。ジョシュアは引きつった表情でゆっくりとヘルメットを再び被り、そして確信した。

「終わった」と。
667 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 13:41:50.70 ID:NxbxebFSo
>>665-666

(これが漫才というものか・・・)

 尾行の確認も糞もなくなった。バレバレである。
 イムカはどうやってダイナミックエントリーしようかと色々と思考していたが
 どうやら上を行かれたようだ。

【路地裏で逆さ釣りになってアイサツというプランが壊れた瞬間である!】

 サーボスカルの自我無きプログラムが走り。バッチリ眼が合ったジョシュアを確認。
 これはもう駄目かもしんねぇな!

【そして周囲に人の姿が一通りなくなったところで】

「よし、それでは用件を聞こうか」

 クルリとターンして仁王立ち。動作に反して無表情。
 いつものイムカである。そりゃ尾行もばれるね。仕方ないね。
668 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/14(土) 13:49:07.48 ID:swUZDZTh0
>>666-667
「あぁ 俺は世界を渡るアーティストだぜ? 異世界にも行きまくりだぜ!!」
にこやかにサムズアップ なんとも馴れ馴れしい

「え? なんで?」
良く分かってない様子で ?マークを飛ばす 無防備なのでぶちのめしてもいいかもですよ?

>>667
何故黙ってなきゃいけないか分かりました
あたりをキョロキョロしているとイムカタンがいました

嗚呼なるほど ストーカーか(間違ってないけど間違っている)

「やっほ〜 給料出たから チュ○バッカのオヤッさんの屋台でオデン食いにいかね?」
用件? 言いましたよ?
669 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 13:58:00.10 ID:NxbxebFSo
>>668

「あいにく私は今、食事を終えたばかりなのだがな」

 尾行されていたとは思えぬほどに平常運行なイムカはスラスラと返事をする。
 登場シーンが食事でスタートだったからね。仕方ないね。

「しかし、君のエントリーには感心した。私の持ちネタが一つ破壊されたぞ」

 感心しているのか非難しているのかよく解らない言葉であるが、
 表情は・・・いつも通りなので読めるわけがない。

「給料?伝達屋だったか。そういえば」

 この電子ネットワークの世界にわざわざスニーカーオンラインしているという人種。
670 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/14(土) 14:05:42.69 ID:9KofQfCU0
>>667
「……………」

イムカが企んでいたとてつもないアプローチのプランの内容なぞつゆ知らずなジョシュアは覚悟を決め、イムカに詰め寄ることにしたようだ。
IASC制式のアーマーではない為アサルトライフルはマウントされていない。しかしマントの中ではしっかりと太腿のハンドガンに手をかけていた。
見た目はボロ布のようなマントでも電磁波や放射線を遮断することの出来る優れものだ。これはサーボスカル対策も兼ねての装備だろう。

「コミッサー、あなたは先日…反カノッサ勢力の部隊に居ましたよね」
「何時もの装備ではない上に正規軍と傭兵が玉石混淆の寄せ集め部隊だが…そこに居るという事はあなたはカノッサに牙を剥いたということだ」

「……教えて下さい、コミッサー。貴女はIASCに…カノッサに敵対する者なんですか」

イムカとアキレスというダブル天然が現在進行形でシリアスをぶち壊しまくっている中、ジョシュアの周りだけはピリピリと緊張感が漂っている。
ヘルメット越しでさえジョシュアの眼差しがイムカを射抜くように見つめていることははっきりと伝わるだろう。

>>668
「お、お前なぁ……」

事態を掌の上で躍らせるイムカ、よく判ってないアキレス。
最もよく判っていないのはジョシュアなのだが、彼はそれを思考の隅に追いやった。
アキレスの想像はあながち間違いではない。
今回のジョシュアの行動はIASCから任務として発布されたものではないのだから。

ジョシュアの本心から言えば今すぐにでもアキレスをぶちのめしたい所だがそれよりも優先すべき事がある。
IASCから発布されたものではないにしろ、ジョシュアはカノッサから命を受けてここに居るのだ。
671 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/14(土) 14:14:28.80 ID:swUZDZTh0
>>669
「あら? それはタイミングが悪かったな それじゃ夜にどう?」
無表情でも美人と酒を呑むのは素晴らしいものなのだ

「いやぁ〜 さすらいのアーティストに不可能は無いのさ!!」
素晴らしい笑顔でサムズアップ 褒められたと捉えたナイスポジティブ

「まだまだ利用価値があると見られてるみたいね 背中にナイフの気配は無いよ」
おかげでこの時代の強力なスプレー缶も買えましたし やっとアートを施せると上機嫌です

>>670
「怒るなよ〜★ チョコ食うか? ほれ」
そういって砂糖でコーティングされた(所謂マ○ブルチョコ)を差し出す

「何? カノッサ? カノッサって・・・なんだ?」
この男 カノッサと全くの無縁でいるゆえに 世界情勢 特に異世界を股に駆ける企業には疎いのだ
きっと医療とかに深く食い込んでいるらしいから 知らず農地にカノッサの施設使ってるとかはあるかも?
672 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 14:15:05.51 ID:NxbxebFSo
>>670

「やあ、曹長。しばらくぶりだな」

 片目を失っていたが、その瞳には嫌悪もなければ憎しみもない。
 いつか出会った時と全く同じなイムカである。

【そして告げられる「用件」】

「ああ、いた。傭兵していたな。君が投入されるのはどういう縁なのやらだが」

 シリアスしているジョシュアには悪いが、何とも平然と告げるイムカである。
 とりあえずあの場の経緯をしりたそうなので応えることにした。

「世界の修正力とはいい加減なものでな。所持金が変換されない場合もあるのだ。
 私の場合は世界移動と同時に無一文。しかも、戦力が揃わねば子供まで投入するつもりの詰んだ連中の渦中。
 まあ、選択の余地は無かったな。貧乏ヒマなしとはこの事だな」

【文無し→子供戦力化も気にいらない→金と偽善を満たす→カノッサが相手。相手なんぞ選んでられるか】

 ジョシュアの顎が外れんばかりのシンプル極まる経緯(因縁も糞もないなりゆきそのもの!)を
 へーぜんと説明するイムカである。片目失ったのに何この通常運行。

「要するに・・・なりゆきの為せる業だ!」

 ばばーん。

【これで質問には半分答えたことになる。もう半分は次だ次】
673 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 14:21:27.40 ID:NxbxebFSo
>>671

「夜食か。ふむ、男からの誘いを無碍にするのはよくないという」

 サーボスカルより常識ディクショナリーを引っ張り出して言葉するイムカ。
 微妙に内容が歪んでいるような気がするのは気のせいであろう。

「よし、受けよう。しかしアーティストなのか運び屋なのかはっきりしないな。
 君のらくがk・・・もとい、アートに金がかかるのはわかるが」

 微妙にディスろうとしたが、訂正したので問題ないであろう。

「カノッサ・・・ああ、あれだ」

 アキレスの疑問を耳にしたイムカは指を上の方に向ける。
 そこには一つの看板。すっげえ筋肉質の男がテカテカしたいい笑顔で、

これ一本で48時間戦えます!スーバードリンコZ!!

「メガコーポだ。あのドリンク。文字通り服用後48時間はハッスルできるぞ」

 明らかにヤバいおクスリっぽいです。本当にありがとうございました。
674 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 14:23:17.62 ID:NxbxebFSo
//遅めのメシタイムなので30〜40分ほど離脱!!
675 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/14(土) 14:40:12.51 ID:9KofQfCU0
>>671
ジョシュアはヘルメットを片手で脱いでその場に投げ捨てイムカの話を聞いていたが…

「やかましいッ!!」

依然ニコニコと爽やかな笑顔を見せながら某チョコを差し出すアキレス。
ジョシュアはその指を食い千切らんとする勢いで首だけ動かし、指先で摘まれている某チョコを噛み砕いた。

「かもっさをしらあい…?これらからさいきんのわかもぉは…(カノッサを知らない…?これだから最近の若者は…ッ)」

噛み砕いたチョコを咀嚼しながらカノッサを知らないというアキレスを無知だのなんだのと罵る。
ワールシュタットでの一件以来ジョシュアがアキレスに対して抱いている印象はあまり良いものではないが、端から見れば根は仲の良い凹凸コンビのような感じだ。

>>672
「たった13時間と6分を暫くと言えるならの話ですがね…」

イムカの挨拶に笑みではなく皮肉で返し、その瞳を見つめる顔は険しい。

「傭兵…」

ジョシュアはイムカに自分が投入された経緯を伝える。
あの区域は元々カノッサが無差別爆撃を実施する予定だったのだ。ジョシュアらIASCはそれを阻止する為に先立って兵力を投入し、弾薬庫を破壊。
そうすることによって継戦意欲を削り去り、投降を促すというのがIASCの方針であったらしい。
結果論から言えばカノッサの掌の上で躍らされているに過ぎない。叩き潰したい目標を示唆すれば手下の企業がそれを自腹で叩きに行ってくれるのだから。

「………!」

そこでふとイムカの顔の眼帯に気が付く。ジョシュアははっとしたように顔色を変え、歯を食いしばった。
自分達との戦闘の末、彼女はその眼を喪ったのだ。
イムカの話を聞いてジョシュアはお互い目指すものは同じものだったのだという事に今更気付いたのだ。

「どうして…あなたは……ッ…」

「………何故…そこまでして…」

イムカの話の続きを待たずにジョシュアはイムカに更に詰め寄っていく。がしゃり、とマントの中で何かが取り落とされる音がした。
そのままジョシュアはイムカの眼前まで迫るだろう。
676 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/14(土) 14:51:29.54 ID:swUZDZTh0
>>673
「うわ〜いやった〜★」
食事を快諾(?)されて喜ぶアキレスの図
だが次のディスりには眉をハの字にして

「情けないことに 俺はまだ無名だからな 絵を描いて金を取れるわけじゃないんだ
 だからバイトして塗料代とかを工面しないとさ まだまだこれからさ」

自らの非を認め 明日への成長へとつなげる アキレス君はそこいらのチンピラとは違うのだよ(自画自賛)

「アレ? あれって・・・あぁ」
見たところ 見るからに品の無い看板が

「アレか・・・あれ不味いよね 前に仕方なく飲んだことがあったけど」
げんなりしながら言う 


>>675
「なんだよお前だって若者じゃないか カリカリすんなって」
ポンと肩に手を置く

「お前イムカタンと何かあったの? なんかスッゲェ険悪なムードだけど」
ここでようやっとジョシュアのただならぬ雰囲気に気付く

「まぁいいじゃないの 2人とも生きてるんだ そうカリカリすんなって」
677 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 15:15:16.50 ID:NxbxebFSo
>>675

「どうしても、何もなりゆきだと言っている。君が気に病むところは何一つ無いぞ」

 いつも通り。本当にいつも通りである。
 イムカからすれば、立場の違いからの敵対など珍しいことではないし、
 その結果による戦傷も(憎むべき相手から受けたものならば別だが)非難するべきものではない。

【徹底してイムカはこういう性格だ。いつかの戦場でも見えた一面だ。
 合理主義を仮面にしているくせに抜け切らない甘さが何処かにある。ジョシュアも分かっているはずだ】
 【※戦場での殲滅志向だった経緯とはどう整合とりましょ→投降を促す】

「あと、カノッサに敵対するかだったな。うむ、神話の時代にまでさかのぼりそうだが・・・
 正直、私自身というより私の出身が問題で君達に毛嫌いされるかもしれないな」

 ここは珍しく何ともハッキリしない言葉である。
 暗黒の遠未来・・・数千年世紀前の神話となった時代にまでさかのぼれば、
 超級能力者と人類皇帝の伝説の戦乱。ワールドゲードの封鎖。カノッサ機関の世界介入完全失敗。

【カノッサ機関のコーデックスにこの神話の時代の経緯が残っているかは謎である】

「私自身については半々だ。これでも影響力拡大の野心と任務はある。
 その経緯でカノッサへの敵対行動もあれば、協力したこともある。先程も言ったようになりゆきもありえるしな」

 明確な敵対関係とも呼べないが、友好的とはとてもいえたものではない。
 何時敵対関係に転ぶかしれたものではないし、消極的な協力関係を帯びることもありえる。
 しかも、彼女の背景は深刻な因縁も見え隠れするような有様

【ある意味、芒洋しきっており、将来的な危険性もありえる状態】
 【機関も遠未来の帝国も基本は征服主義ならばかち合う事も利用し合う事も十分にありえる】
678 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 15:25:27.98 ID:NxbxebFSo
>>676

「曹長と私が険悪・・・というより曹長の立場がややこしいのだよ。察してやってくれ。
 君のような自由な風来坊ばかりではないのだ」

 自分の事は棚の上にポーンと思いっきり放り投げてアキレスに言葉を挟むイムカ。
 ただならぬ雰囲気・・・といってもイムカの方は平常運行のままであったが。

【社会的動物である人間は立場に大きくなりふりを左右されるものである】

「世界をまたにかけて芸術を広げる気概はよいな。まあ、腕はともかくとしてだが」

 気概を褒めつつも一言多い。壁アートに何らの魅力も感じられないのだから仕方ない。

≪ドーモ、ショーグンG=デス。本日、カノッサコーポの新設ロボット部門の評価が急落。 
 先日の試作アイドルロボットが披露した安来節のブーイング殺到が問題に――≫

【ラジオより流れるアホニュース。天下のカノッサにも苦手なところはある】

「飲んだことがあるのか。よし、私が今度、新薬のテスト案件を君に紹介してやろう」

 変なところを刺激してしまったのか、妙な約束が取り付けられつつある。コワイ1
679 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/14(土) 15:47:22.22 ID:swUZDZTh0
>>678
「はーいごめんなさーい」
なんか先生に怒られた小学生のような謝り方をする
そしていつものように一言覆いイムカには

「なんだとコノヤロー 見てろ!! いつかイムカタンも勘当するようなグラフィティをかけるようになってやる!!」
憤慨したように言ってみせる 果たしてそれが適うのは何時の日になるのやら?

「なんだよヤスキブシって・・・一体何をやらせたんだ?」
ラジオから流れてくるニュースに脱力する
ニホンのことは良く分からないので 何をしたのか想像すら働かない

「なんだよその新薬テストって・・・お金出る?」
賞金が出ればテストも吝かじゃないそうです
こういう明日のことを考えない生き方が 今のアキレスを支えているのです

将来的? 知らん
680 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/14(土) 16:04:40.99 ID:NxbxebFSo
>>679

「勘当・・・主従関係の断絶を主人から言い渡される事を指す。
 私は君を部下にしたつもりは無いが、どんな精神攻撃めいた絵を描くつもりだ」

 おおーっと、ここでイムカによるメタ誤字攻撃待ったなし!!m9(^Д^)
 アキレスのグラフィティがイムカを「感動(※ここ重要)」させる日はくるものやら。

「不思議な踊りだな。あまりの稚拙さに非難轟々だったらしいぞ。
 あそこは得意分野も多いがおかしな方向に逝っている(誤字ではない)分野もあるからな」

 どうやら完全支配・・・というのは中々に難しい事案のようで。

【そうして新薬テストが興味を引いたらしいのでサーボスカルに詳細検索させる】

「遺伝子技術だな。遺伝子最適化・・・薬物による遺伝子の導入・切除・改編により、
 スーパーヒューマンを後天的に生み出そうとしている・・・と。
 報酬は1,000新円。成功率、死亡率は・・・・・・・・・うむ、受けるか?」

 最後、微妙に誤魔化しやがった!!
681 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/14(土) 16:16:22.33 ID:swUZDZTh0
>>680
暫し中の人のカベドンでお楽しみください ○(#0ww0)=(  #)≡○)Д`)・∴'.

「なんだ まるでMPでも吸い取られそうな踊りなんだな」
そして新薬試験の話しを聞いて

「・・・・・・」
ポケットの携帯電話がバイブレーションなう

「あ もしもし? うん わかった」
短い会話の後 助かったといわんばかりの安堵の表情を浮かべながら

「御免イムカタン お仕事入っちゃった よるには終わるからそれじゃね」
そそくさとイムカから離れてしまった!!

//そろそろ所要に着きノシ お疲れ様でした
682 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/14(土) 17:33:32.86 ID:gHMIF3+WO
>>676
「若者なのは否めないがな…少なくとも800年以上生きてたことになってんだよ、こっちは…」
「コミッサーの件はお前には関係ないだろう…これは個人的な問題だ。…それとコミッサー・グリムナーに対する侮辱は許さん。[ピーーー]ぞ」

そこで急にジョシュアのアキレスに対する殺意はMAXに。どうやらアキレスはジョシュアの逆鱗に触れてしまったらしい。
ジョシュアの前でイムカを「タン」付けで呼ぶのはよした方が良いだろう。

「………状況を理解してるのか理解してないのかイマイチ分からないな、お前…」

まったく緊張感のないアキレス。しかしフォローすべき所はしっかりとフォローしてくれているのが彼を頭ごなしに否定出来ない理由だ。
ジョシュアは調子を狂わされて怒りの矛先を見失ってしまったようだった。

//中々帰れないので書けてるぶんだけ投下します。お疲れ様でした〜
683 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/15(日) 22:54:38.33 ID:Jg0CbDBRo
【荒廃世界:ウェイストランド】

 世紀末状態と成り果てたこの世界であるが、
 国家という概念が再利用され、軍隊という秩序もある程度は存在する。
 もっとも、その治安維持能力は非常に限定的であり、
 世界が無法者のパラダイスと成り果てていることには違いはないが。

【妙に赤すぎる太陽の光を背景に荒野が広がっている】

「ギャ・・・」「ギャギャ・・・」「ギャギャギャ・・・」

 物陰に隠れるイムカ・グリムナーの視界に映っているのは、
 巨大なヤモリ・・・放射能の影響で巨ぢ科したゲッコーと呼ばれるクリーチャーである。
 革は加工されベルトやホルスター、ポーチに。肉は食糧として使われる使いでのよい生物であるが、
 凶暴性が高く、時に重傷を負わされたり、無防備な者や子供の場合逆に食糧に仕返されることもあるという。

「爆弾で吹き飛ばせれば話も早いのだがな。肉と革に臨時収入を考えると勿体無くもある」

 この世界では何故か赤貧全開なイムカは少し悩みつつ、
 折り畳みボウガンの弦をパワーアシストされた腕で引っ張る。
 (※テクノロジーの塊である光学兵装を使うのは厳に慎まれるため)
684 :風間 紅【緋之壁】 [sage]:2014/06/15(日) 23:04:23.00 ID:B5f1y6yl0
>>683
物陰に隠れて様子を伺うイムカとは反対側から、ゲッコーに近づく人影があった。

「うわ、なんだあいつら。気持ち悪りィ」

ブツブツ言いながらどんどん距離を詰めていく、日本刀を下げた和服の男。
ゲッコーの凶暴性を知らないからか、その足取りに迷いはない。

なお、物陰のイムカには気づいていない模様である。
685 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/15(日) 23:15:01.97 ID:Jg0CbDBRo
>>684

「ん・・・事態が動いたな。彼を囮としてハントするのが正しいのか」

 突然の闖入者の出現に状況の変化を察知するイムカ。
 しかし、困ったといえば困った。ガブっと齧られたらご愁傷様としようか。

「ギャー!」「ギャー!!」「ギャー!!!」

 ゲッコーは群れる性質の上に外敵を見つけると仲間を呼ぶというオマケつきなので
 無防備に身体を晒すのは結構リスクを伴うのだ!!※だからイムカも隠れていたわけで。

「ギャー!」「ギャー!!」「ギャー!!!」
「ギャー!」「ギャー!!」「ギャー!!!」

【風間をあっという間に四方八方6体のゲッコーが囲んでしまう。やったね。大漁ならぬ大量だ】

「グワッ!!」

 大きく牙と爪を突き出し、風間に襲いかかるゲッコー軍団!!全方位アターック1
686 :風間 紅【緋之壁】 [saga]:2014/06/15(日) 23:26:37.66 ID:B5f1y6yl0
>>685
「ギャーギャーうるせェなこいつら、なんだ盛ッてんのか?」

一歩間違えればセクハラなのだが、どうせ相手は人外なので気にしません。
とかなんとか言っている間にぐるっと周囲を囲まれる。集団リンチじゃないですかやだー。
そして一斉に襲いかかるゲッコー軍団。

「おいこら、危ねェじゃねえか!」

リ○クのような回転切りは流石に日本刀では難しい。
一先ずゲッコーA、BとC、Dの攻撃をそれぞれ壁を一枚ずつ召喚して防ぐ。
そのまま抜刀、正面に突撃し残るE、Fの首を狙い横に切り払う。当たれば二匹まとめて頭と胴がさようなら。
687 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/15(日) 23:36:11.44 ID:Jg0CbDBRo
>>686

「ギャー!」

 ゲッコーの首と胴が見事に枝分かれ!サヨナラ!

「ギャー!」

 ゲッコーの首と胴が見事に枝分かれ!サヨナラ!

【二体のゲッコーが忽ち倒される。そして他のゲッコーは壁に突進を阻まれてしまう】

「ギャー!」「ギャー!」「ギャー!」「ギャー!」

 まるでコピペのような同じ叫びを上げながら、
 すばしっこいゲッコー達は出現した不思議な壁を周りこむように移動。

「ギャー!」「ギャー!」「ギャー!」「ギャー! グフッ!」

【そして周りこんだゲッコー達は再び風間へと先程よりも距離と詰めた状態で襲い掛かる】
 【なお、四体のゲッコーのうち一体は何故か眼球からボウガンのボルトを生やして即死!!】
688 :風間 紅【緋之壁】 [sage]:2014/06/15(日) 23:52:18.12 ID:B5f1y6yl0
>>687
「ッと…援護か?」

どこかからの援護射撃のおかげでいつの間にか三体に減ったゲッコー達が一方向から襲いかかる。

「ま、関係ねェんだけど、なッ…!」

言いながら壁を消去、襲いくる爪や牙を横に転がって回避すると起き上がり様に一閃、まずは一体。

「最後は頼むぜ!」

姿の見えない協力者に勝手に任せると、更にもう一体の急所を突く。
最後の一体は、生憎起き上がったばかりの体勢では刃が届かない。
689 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/16(月) 00:00:08.55 ID:mQcz0KwRo
>>688

 日本刀の能力の高さはその切れ味にある。
 が、しかし、日本刀の弱点もまたその切れ味が鈍ったとき・・・その継戦能力の低さにある。

【ズパッと起き上がり様の一閃。ゲッコーの胴が生き別れ。鮮血が舞う】

「了解した」

 ダスッ!と鈍い音と共ゲッコーの眼球にボルトが突き刺さる。
 急所を狙っているのは腕もあるが構造上の張力の低さを補うためでもある。

【しかし、イムカはもし自分が野盗の類だったらどうする気だろうと思わなくも無く】
 【同時にゲッコーを先に狙っているのだからその可能性は低いと察せられているのだろうか?とも思った】

 最後の突き。突きであるのがよかった。そのまま切っ先はズブリとゲッコーの肉体を貫く。

【刀身が血と脂に塗れているのは疑いようはないだろう。風間の刀も日本刀の宿命はそのままだろうか?】
690 :風間 紅【緋之壁】 [saga]:2014/06/16(月) 00:11:34.66 ID:jqjoBV8w0
>>689
「ッたく、なんだってんだ。まだ来たばかりだってのによ…」

ひとりごちながら比較的血て汚れていないゲッコーの死体の側で屈むと、その皮で愛刀の汚れを拭う。
刀身が元の輝きを取り戻すと抜いたまま立ち上がり、イムカが身を潜めている方を向き声をかける。

「おいこら、終わッたんだから出てきやがれ。そこにいるんだろ?」

始めは自分も狙われるのではないかと危惧していたが、相手の殺意は少なくともこちらには向けられていなかった。
故に協力を要請し、また今も姿を現すよう呼びかけているのだ。
これは武人としての勘だが、それで数多の戦場を生き延びてきたのも事実である。
691 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/16(月) 00:21:26.05 ID:mQcz0KwRo
>>690

「ああ、こちらだ。なし崩し的だが協力感謝する」

 物陰から出てきたのはコンパウンドクロスボウを担いだ女性である。
 人形めいた無機質さを思わせる容姿に金糸の髪。白い肌は白磁のよう。
 服装はカーキ色のコートを纏った如何にもハンター然とした格好だ。(※ホロテクスチャ)

「その生物・・・ゲッコーというのだが食肉と革に利用されている。
 近隣の村で取ってきて欲しいとの依頼を受けてな。楽をさせてもらったよ」

 ゲッコーの死体の顎を使い捨てのナイフで貫き、ワイヤーを通していくイムカ。
 ナイフを取り出した時の若干の動作の鈍さ・・・刃物が嫌いなのだろう。

【6匹のゲッコーの死体を括ると男らしく背中に担ぐイムカ。性別女のはずだが実に漢らしい所作】

「着たばかりといったな。遠方からか?・・・急ぎでなければ一杯くらい奢らせてくれ。手伝ってもらったからな」
692 :風間 紅【緋之壁】 [saga]:2014/06/16(月) 00:36:17.53 ID:jqjoBV8w0
>>691
「気にすんな、襲われたから返り討ちにしてやッただけだからな」

まさか現れるのが女だとは思っていなかったが、それよりもイムカの金髪に目を奪われる。
彼のいた世界では黒髪がデフォルトだったため、未だにそれ以外の髪色には慣れないのだ。
もちろん荒廃世界に適した格好であるイムカが自分と同じ漂流者だとは気づく由もない。

そしてゲッコーの死体を担ぎ上げるイムカ。
男の立つ瀬がないが、依頼を受けているのは彼女であって自分ではない。手伝う義理はないだろう。

「そうだなァ…実は異世界から来たんだよ、信じてもらえねェと思うけどよ」

さらっと自分が漂流者だと告げる。
彼の軽い口調のせいか、心当たりがなければただの冗談と取れるだろうが。

「お、いいのか?別にすることもねェし、ご馳走になるぜ」

そしてイムカの申し出を快諾。断る理由もないしね。
693 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/16(月) 00:46:56.76 ID:mQcz0KwRo
>>692

「異世界からか。なるほど・・・あまり妙なクスリは控えたほうがいい」

 イムカは実に現地人らしい呆れたと装う台詞を言うが、
 彼の武器があまりに前時代的であったため、実際そうなのだろうと察してもいた。

【なんでここで妙なブラックジョークを披露したか?なんとなくである】
 【ボウガンは折りたたまずに片手に持ったまま。荒野で武器を仕舞うのは危険である】

 そのまま掘っ立て小屋と見紛わんばかりのサルーンへと移動。
 店内では雑音混じりのラジオと拾い集めたグラスを再利用したようなカップが並ぶ。
 酒瓶もボロボロで出てくるアルコールはハンドメイド。

【如何にも崩壊世界の酒場然としており、どこか西部劇を連想させるようでもあった】
 【イムカはマスターにゲッコーの死体を引き渡し、新円を得ていた。革と肉が集落に行き渡るのだろう】

 ドン!と小さなグラスが風間の前に置かれ、大蛇の入ったグラスから酒が注がれる。
 癖と度数が非常に強い酒だが口に合えばヤミツキになるという。

「奢りだ・・・ふむ、名乗っていなかったな。イムカ・グリムナー。ここでは<Xトーカーだ」

【ここでようやくボウガンをたたんでビジネスケースに格納する。持ち運びに便利である】
694 :風間 紅【緋之壁】 [saga]:2014/06/16(月) 01:02:22.20 ID:jqjoBV8w0
>>693
「ひでェな、冗談に決まッてんだろ」

事実なのだが、先の自分の言葉をあっさり否定する。
この方が軋轢を生まず、後が楽だというのをこれまでの経験から学んでいた。

そしてイムカとともに移動。ちなみに持っていても邪魔なので納刀した。

「悪りィな、ご馳走になッちまッてよ。
俺は風間紅ッてんだ。職は…傭兵みてェなもんだな」

出された酒をぐいっと呷る。一応酒には強い性質だ。
一息ついたところで、イムカが発した言葉に気になるところを発見。

「イムカッてのか。改めてよろしくな。
…ところでよ、ここでは、なんて言うッてこたァお前も俺と同じなんじゃねェのか?」
695 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/16(月) 01:14:33.03 ID:mQcz0KwRo
>>694

「ああ、風間 紅か。よろしくな」

 イムカも風間とタイミングを合わせてグイっと蛇酒をあおる。
 こちらは酒に強い弱いという以前に、臓器がアルコールをあっという間に解毒してしまう。
 一応、人類の延長だがレントゲンと取ったらたぶん大分違う。

「君と同じ?ああ、私も遠方から来たのだ。これでも拠点では仕事斡旋をしていたりもする」

 本当の事は言わないが嘘もついていない。きたない大人きたない。
 何故、はぐらかしているかというと・・・単なる気分である!!

「金が無いなら組合でスカベンジャー登録しておけばとりあえずの身分にはなる。
 仕事も組合か酒場などで受ければ金を得られるだろう。旅人に教えられるのはこれくらいだ」

 そして、目先の小銭を得るための展望もお節介ながらに教える。
 一応、来たばかりという単語から察してこのようなレクチャーを施したのだ。

「まあ、酷い場所だが住めば何とやらだよ。ようこそウェイストランドへ」

//では、ここらで〆にしましょうです
696 :風間 紅【緋之壁】 [saga]:2014/06/16(月) 01:25:04.79 ID:jqjoBV8w0
>>695
「ほー、奇遇じゃねェか。お互い遠くからなんてよ」

あれやっぱりこいつ、とは思うものの言わないでおく。
向こうから言わないからね、空気読むよ。ジト目なのは多分気のせいじゃないけど。

「なるほど、助かるぜ。なんせ右も左も分からなかッたんでな」

イムカの助言を頭にインプットする。
このままでは最悪野たれ死にも覚悟しなければならなかっただろう、生計の立て方は非常に重要だ。

「おう、よろしく頼むぜ」

チン、と二つのグラスがいい音を立てた。

//了解です、お疲れ様でしたー
697 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ :2014/06/16(月) 20:29:20.26 ID:s79uO4BE0
―――フッ!……ハッ!!

【男の振るうメイスが、黒い人型の怪物の脇腹を捉え、大きくのけ反らせる】
【男は聖職者、怪物は悪魔】

【そして、その戦いの舞台の背景は、田園と質素な建物の立ち並ぶ中世風の村落だった】
698 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/16(月) 20:41:42.08 ID:seQ7JntTO
>>697
その一撃にアシストする動きを見せる一機の自律稼働型機械。
ムダカッコイイ外見をしたソイツは、機械の翼の持ち主を肩車しながら
電磁警棒で悪魔翌類をぶん殴っていたりする。
そもそも魔法的な効果を持たない武器が悪魔に通るのかって?
ゲートを超えた何かなんて、神秘以外のなにものでもないだろうさ。

「おっちゃんもサイレンもがんばれがんばれ!」

特等席でちびっこはしゃいでるけど、なんで落ちないのか気にしちゃいけない。
28歳をおっちゃん呼びしてるけど、もっと気にしちゃいけない。
699 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ :2014/06/16(月) 20:51:35.55 ID:s79uO4BE0
>>698
……!?何だ…?
(少なくとも私は、「おっちゃん」と呼ばれる年齢ではないと思うが……)

【口でこそ言わないものの、心の中ではやはり気にしてしまったようだ】

どなたか存じませんが、助けてくださったことには感謝いたしますよ。
―――!?『αδβε φεαΘ』!

【そのやりとりの間に、二人の攻撃に怯んでいた悪魔が立ち上がった】
【反撃に備え、銀色の羽を複数自身の周囲に出現させる】

『ガァァァ!!』

【悪魔が、右手に持った黒い一本の魔剣で機械に斬りかかってくる】
700 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/16(月) 20:59:02.96 ID:seQ7JntTO
>>699
『敵性異性体、迎撃』

振り下ろされた一撃に対してロボが取った行動は、
盾で受けるのではなく、剣の腹に真横から盾を叩きつける軌道変更。
直接受ければ抗術性能に何があるのを理解した動き。
どこの誰が2.5m級の警備用にこんな戦術プログラムを仕込んだのやら。
ちなみに、弾いたら、そこにさらに電撃効果付きの警棒殴打が追加である。

「おっちゃーん、こいつどーすーるのー」

ぐわんぐわん振り回されてる割に、しっかり護衛ロボの頭にしがみついてるあたり
このチビも只者じゃねーわ
701 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ :2014/06/16(月) 21:07:36.46 ID:s79uO4BE0
>>700
―――よし、今だ!!
『συοοτ φεαΘ』!!

【警棒殴打により隙はできた】
【ジャンの周囲を旋回する銀の羽のうち、何枚かが悪魔の体を斬り裂き】
【残りがジャンの持つメイスに纏わりつく】

……倒してくださって構いません。彼は悪魔です。

【言葉の前の沈黙は戸惑いを示す。やはり「おっちゃん」とは呼ばれ慣れないようだ】
【同時に接近し、威力を増したメイスの一撃】
【だが悪魔も両腕で支えた魔剣でそれを受け止め、地面に膝をつきながらも耐えていた】

―――くっ
702 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/16(月) 21:12:50.74 ID:seQ7JntTO
>>701
斬り裂かれた傷口に、警棒をつきたて一気に放電。
これで倒れない相手だと、ロボでは火力不足である。
もともと警備用なので内部からぶちかますくらいしか、瞬間火力上げる方法がないのだ。

「あくま? かいじゅーじゃなくて?」

あかん、たぶん指揮者はチビっ子なんだろうけど、根本的にわかってないっぽいというか
戦闘力だけムダに高いバカ枠のようですね、こいつら。
703 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ :2014/06/16(月) 21:21:20.15 ID:s79uO4BE0
>>702
『グオオオオオオオ!!』

【必殺の一撃は効いた】
【悪魔は迸る電撃に身を揺らしながら、数歩の後退の後斃れた】

『――――……グ……ヌオオオ――"Sevin……"』

【否、未だ生きていた。そしてその口から唱えられる得体の知れない言語】
【間を置かず空中に現れた紫色の円形魔法陣から、漆黒の西洋竜が出でた】
【大きさとしては、翼を広げた横幅が4mほどで、大きさとしては中型の部類に入る】

―――くっ……召喚魔法か……!!

【やがて地上に降り立った魔翌龍は、自身を呼び出した悪魔をその大口に収め込み喰らう。ボリボリ嫌な音を立てて】

少々厄介なことになりましたね……
704 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/16(月) 21:28:22.35 ID:seQ7JntTO
>>703
トリアエズ、目があった。
……竜から見てカメラアイってどんな扱いだろう。
そしてもう一つ、致命的な問題点。

「おー、ほんとうにかいじゅう!
 おーいかいじゅうー、たべるならちゃんとお肉ついてるほうな?」

この場でナマニクの臭いがするのは“おっちゃん”だけなのである。
野生動物にしろ、異界の生命にしろ、
人間より優れた知覚の持ち主達なら、この動く鎧も付属品も
“ヒトどころかイキモノですらない”のはすぐに分かるはずだ。

「サイレンはジェットでばびゅーんとかできないからな?」

一応警戒態勢というか、臨戦態勢は取ってるけど
殺気がない相手に竜はどんな反応をするだろう
705 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ :2014/06/16(月) 21:37:24.35 ID:s79uO4BE0
>>704
喰われるのだけは御免蒙りたいものですね。
……まだまだやるべきことがありますから。

【メイスを構え、魔翌龍に向き合う。ちなみに、メイスに纏わせた銀の羽は既に消滅している】

―――『αδβε φεαΘ』

【詠唱と共に、無数の銀色の羽がジャンの周囲に展開される】
【一方魔翌龍は、案の定得物をジャンに定めたようで】

……!!『δεφε φεαΘ』
【しかし、魔翌龍の突撃を彼の目前で防ぐものがあった】
【銀色に光り輝く"壁"――正確には、銀の羽を寄せ集めたバリアだ】
【だがやがてそれにも限界が来そうだ】
【しかし、魔翌龍から見て横にいる少女とロボットから見ればこれは大きな隙だ】
706 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/16(月) 21:48:58.52 ID:CTZa4TNdO
>>705
竜種が相手となっては、半端な電撃では効かないと踏んだのか
ロボが戦法を変えてきた。
すなわち、手首の下から高速で打ち出されるワイヤーアンカーである。
ただし、今回は打ち出さずに伸ばして締め上げる方向。
相手が尋常の生き物であるなら有効、という前置きのが必要になるが、
機体の自重を容易に支えるワイヤーで締め上げれば効果はあるだろう。
引きずられても、翼長4m程度なら持ち上げられるってこともないはずだ

「ひっぱれ! ひっぱれ!!」

あわよくば、このまま地面に引き倒したりもしたいところだけど
巻きつけて拮抗、あたりが多分落とし所?
それならそれで、おっちゃんの攻撃チャンスになるはず
707 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/06/16(月) 21:58:47.48 ID:s79uO4BE0
>>706
『ギャオオオ……!!!』

【締め上げの甲斐もあって、魔龍は苦しみから来るのであろう咆哮を上げる】
【―――同時に、ワイヤーの先に自分の新たな敵が存在することも認識して】
【餌にならずとも、我が身の邪魔をしようものなら話は別だ】

助かりましたよ……

【開かれた龍の口腔。その視線の先にはロボットと少女】

―――危ない!!

【攻撃の予兆を察知して、疾走からのメイスの一撃】
【だが一歩遅かった。龍の大口から発せられた一発の黒い火炎弾は既にロボットと少女の方向へと走り】
【ジャンの鈍器が魔龍の横顔を捉えたのはその一瞬後であった】
708 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/16(月) 22:08:24.89 ID:CTZa4TNdO
>>707
ある意味、ここでもう1つの追加効果が発動したと言うべきだろう。
ちびっこが肩車から背中にぶらーんになったくらいで、ロボは真っ向から
その火炎弾を盾で受けることにしたらしい。
しかしながら、その選択に根拠が無い無謀、というわけではないのだ。
それこそ、首が絞め上がった状態からのブレス攻撃など
“悪あがき以上の結果になるはずがない”
この戦闘メカはどこかでその知識を学習したのだろう。

「ひょおおおおおおお。火ふいた!やっぱりかいじゅうだ!!」

なんかテンションあがってるのは、オマケのほうである
709 :ジャン=ポール【聖職者】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/06/16(月) 22:20:49.96 ID:s79uO4BE0
>>708
【今魔龍が唯一遠くのロボットと少女に対抗できるブレス】
【窒息で通常の息すら徐々に困難になる中、道理でそれは"悪あがき以上の結果にはならなかった"】

相手は大分消耗していますね。
―――トドメは任せてください。『αδβε φεαΘ』!

【邪なる相手に裁きを下すのは、エクソシストに与えられた神の大命である】
【出現した無数の銀の羽はメイスの元へと収束したかと思うと、元よりも遥かに巨大なメイスの形状を形作り】

浄化の意志よ……彼の災厄を今こそ鎮めたまえ―――
はああ……!!!

【そして一心に振り下ろされた一撃は、確かに魔龍を粉砕し、その血肉を天へと帰した】

………ふぅ……流石に疲れましたね……協力、返す返す感謝しますよ。
このあたりでは悪魔や魔物の目撃例が多いようですから、これをどうぞ。

【そういって懐から取り出し、少女に手渡したのは魔除けの護符】
【決して気休めのお守りなのではなく、効果は聖職者のお墨付きだ】

それでは……あなたに神の御加護があらんことを。

【そして自身は、踵を返しその場を歩き去っていった】

//そろそろ時間なので〆で
//お付き合いありがとうございました。
710 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/16(月) 22:31:24.90 ID:CTZa4TNdO
>>709
背中からおりたちびっこは竜の遺体つんつん。

「かいじゅう、おなくなりかぁ……」

燃やされかけたのになんで寂しそうなのか。
どっちにしろ、死者蘇生は出来ない能力なので手の施しようがありません。
そのままお守り受け取りました。
……ツクリモノにも効果あるのかしらね、これ。

去り際にロボが敬礼してたのがいろんな意味で答えとなりそうです。

「多いのにおくってくれないのか。
 いそがしいなぁ」

//
おつでしたあ
711 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/17(火) 20:50:43.99 ID:jz5xWFz5O
【雨はまだ降り止まない】

【小さな窓ガラスにトリミングされたネオン輝く夜の街並みを滲ませながらめまぐるしい曲線を描き押し寄せるそれは強酸性の毒雨】
【紫煙や、或いはもっと危ないモノから立ち昇る甘ったるく肺にのし掛かる煙が蔓延するこの室内も、外に比べればまだマシだ】
【隣のテーブルでよくわからない錠剤をドブ色のワインで流し込む男達の、粘着質なその視線がやや気にならなくはないが】
【レインコート代わりの顔まで隠せるあのローブが雨にヤられたのは痛手だった、改めて大きく溜息を吐き出す】
【氷と、それと味のほとんどなくなったグラスの中身を煽れば隻眼を泳がせて窓の外を眺めた】

【雨はまだ、降り止まない】
712 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/17(火) 21:25:53.39 ID:mwsGhOueO
>>711
窓の外に見えたのは、平均よりやや低い位置にある、銀色の髪の後頭部。
どうやらこの酸性雨だというのに屋外に出ているようで。
軒先があるのか、それとも雨への対応手段があるのか。

おそらく後者だ。
不定期にその姿にノイズが走ってる。
立体映像か、それともなんらかの阻害防壁か。
あなたはノックで気を引いてもいいしそのまま放置しても構わない
713 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/17(火) 21:37:44.52 ID:jz5xWFz5O
>>712
……んんっ……?
【やや間延びした感じの、興味を唆られたような驚嘆の唸り声】
【それを発せさせたのは窓の外の雨に打たれながら歩く人影であり、しかもそいつは時折歪んでさえいた】

へぇ……っ……
【突然何かに連れて来られたようなこの場所、奇妙な事が多々あるがその中でも今の所指折りの奇妙】
【好奇心から左手を軽く握りコツコツと窓ガラスを二度叩く】
【酸性雨の降りしきる外から振り向けば、灰色の髪の浅黒い肌をした眼帯の少女が口角を吊り上げ、酒場の中に誘うようにして親指で示しているだろう】
714 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/17(火) 21:50:53.46 ID:mwsGhOueO
>>713
ん、と反応。
振り向いたソイツは、とりあえずゲームの看板娘努めれる程度の容姿の持ち主である。
にゅっと生えた二本の長耳は人間じゃないことの証明。
黄金の瞳の視線が眼帯じゃないほうの目線と交差して
中に呼ばれてることに気がついて

「……まぁ、誘われてあげるわ」

時々走るノイズは、歪みというより画面に走る白い雑線というべきもの。
そして入ってきたソイツは、存在からして希薄だった。
そこにいるはずなのに、そこにいないような、そんな存在だった。

「飲み物はそうね……、“ブルーノイズ”を。
 食事の持ち込みは問題ないわね?」

適当に注文とったら、相席ですね
715 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/17(火) 22:03:13.76 ID:jz5xWFz5O
>>714
……ぶるー、のいずぅ……?
【長い耳、金色の瞳、そして端麗なそれでいて儚い容姿】
【やたら小慣れた様子でボーイに告げてやって来る彼女に、矢張り色々と正解だったかと疑問符を浮かべつつも内心ではしめたと頷いた】

お前ぇっ、あの雨大丈夫だったんですかぁっ?
……つーか、濡れてぇ……?
【ないのだろうか、まぁタオル位は貸し出ししているかもしれないが】
【赤眼の隻眼のでじっと見詰め、グラスの中の小さくなった氷を口に含んで噛み砕いた】
716 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/17(火) 22:09:16.68 ID:mwsGhOueO
>>715
「本物は青いリキュールを使ったカクテル。
 ここのは、まぁ雰囲気だけの合成品ね」

ほんのり甘口。
なお、外見ロリなのに堂々と酒頼んだ件については
そういう街だと割り切っている模様。

そして、案の定濡れてなかった。

「このあたりだと実体化の維持が抜けてるの。
 お酒も、ただの雰囲気よ。
 ただ、“アレ”に魂があるかを考えるなら、雰囲気も必要だったの」

先ほど彼女を招き入れた窓と、先ほどの彼女の立ち位置を結んだ線の先。
そこの廃材置き場に、打ち捨てられた女性形機械知性体が見えた。
一体どんな無体な使い方されたのやら。

「いい席に誘ってくれたことに感謝を」
717 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/17(火) 22:19:33.00 ID:jz5xWFz5O
>>716
ふぅん……
【ぼりぼり、小さな氷を咀嚼する音は控え目だ】
【なんとなしにカクテルの説明を受け合成品だと言うことに他人事のように唸るが、つい今しがたニアの飲んだジンジャーエールも天然由来原材料はほぼ0%だったりする】
【アルコールを頼まずにいる事を気まずく思える程、場慣れしていない様子】

はぁっ?実体化ぁっ?
んんっ?……なぁんですかねぇあれぇ……死んでるんですかぁっ……?
【先程から疑問形ばかりだ、この世界にやってきて……世界観移動を体験して間もなくそして自覚や知識もないのだから仕方ないと言えばそれまでだが】

べっつに感謝なんていらないってんですよぉ
【それなら文無しのため踏み倒す予定の代金を支払ってくれた方がいい】
【コツっ、と汚れた床を義足の先で突ついた】
718 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/17(火) 22:26:50.25 ID:mwsGhOueO
>>717
「あなたにとって、生きているってのはどういうことかしら」

飲むならどうぞ、あたしは飲めないから、とグラスを手で押してきた。
見ればみるほど青い。すごく青い。
そしてソレを差し出しながら言うセリフがコレである。
青い色の先に、あなたは何を見るのかしら?

「もともとあたしの生まれはデータの海の底なのよ。
 電子の海のアシスタントがお仕事ね。
 そして彼女は、物理現実でのお仕事があったのでしょうね。
 あたしにも彼女にもあなたの言う“死”が適用できるかはわからないわ」

生きてるか死んでるか以前に、生き物じゃない場合って
死んだって表現を使うのが正しい? というちょっとむずかし目の質問です。
代金はまぁ、席のチャージ料くらいは持ってくれるんじゃないかな
719 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/17(火) 22:41:33.31 ID:jz5xWFz5O
>>718
はぁっ?生きてるってぇ?
そりゃぁ、お前ぇっ、歩いてるって事でしょおっ?
【さも当然と言わんばかりの返答はざっくばらんとした単純なモノ】
【その知恵は宗教地味た説法や哲学めいた思想を持つには浅く、しかし確固たる生死観を築いてはいるらしい】
【最もそれを言葉として表現し伝えるのは苦手なようだが】

ふぅん……あぁ、アンディみたいなもんですかぁっ
……どうなんでしょうねぇっ……ニアには難しいってんですよぉっ……
【アンドロイドと、人工知能と似たようなモノかと頷き続けてふっと視線を再び遺棄された彼女へと移す】
【元来は戦闘兵器として造られたニア、その思考の大半を司る思考ユニットは未だ健在だ】
【しかし違う、酸性の滴る薄暗闇を見詰める隻眼の表情はヒトのそれと等しい】
720 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/17(火) 22:55:29.09 ID:mwsGhOueO
>>719
「本当に??
 歩いてるだけで生きているって言えるのね?」

覗きこむような感じで金の瞳の視線がえぐり込む。
この場合の“歩いてる”はどういう意味なんだろう。
少なくとも、ただ脚を出しているだけで歩いているといえるのか?
この質問はそういう意味なんでしょう。

「彼女に訊けたらわかったのかしら。
 でも、あんな姿になって機能停止しているのに
 無理に起こしたらその記憶もよみがえるのかしら。
 そんなことを考えていたのよ」

ひょいっとカバンの中からタマゴを取り出して
はい、とニアの目の前にそれを置いた。
食べるならどうぞ、というハンドサイン付きで。
なお、このタマゴ、孵化直前のアヒルのタマゴを加熱したゆでたまごです。
中身はほぼひよこ。。。
721 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/17(火) 23:06:34.57 ID:jz5xWFz5O
>>720
そりゃあそうですよぉっ
立ち止まったら死ぬも同じなんですからぁ、逆に考えれば答えは出るってっ……
……んべっ、苦ぁいっ……
【返しますぅ、と苦い顔で先程差し出されたブルーノイズのグラスを突き返す】
【僅かに口に含み、甘さよりもアルコールの苦さを感じ取ったらしい】
【歩く、そして立ち止まる】
【当然比喩的な表現ではあるのだろうが、先の通りニアの持ち得る知識では質問の表面を答えるのみ】

なぁんだかぁ、難しい事考えてるんですねぇっ……
人工知能だろーとデータぁだろーと、ちゃぁんと生きてるってっ……
小難しく考えなくてそれじゃぁダメなんですかぁっ?
んげっ!?な、なんですかぁこれぇっ!?
……あ、美味しいっ……
【卵の殻を剥きつつも眉間に作る皺を隠そうともしない】
【ただその中身とこんにちはをすれば流石に声を荒げて、しかし勧めに一口齧ってみれば肉と卵の中間のような味とそして軟骨地味た食感に思わず呟いた】
722 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/06/17(火) 23:12:26.59 ID:mwsGhOueO
>>721
「そうね。生身を持たないからこそ
 あなたの“歩いてる”があたしにとっては“考えている”なのかも」

さて、支払い用端末に手をかざしてピッ。
これで支払いになるようです。
残りのぶんはあげるってさ。

「生き死にの話のおつまみに、“生まれいずる前の雛”
 最初に、それに合うお酒を選ぶべきだったかもしれないわね。
 ……あたしは行くから、美味しく食べてあげて頂戴な」

見た目さえ我慢できればパリパリ美味しいのが困りものだよね、バロット。
もっともこの場に出した理由は味よりも、その概念に惹かれたからだけど。
ま、この時代では食事できないんで、代わりに食べてあげてください。
AIなお嬢ちゃんは放浪に戻りますゆえに。

「面倒な話に付き合わせてごめんなさいね?」

すっと、そのまま。
データ回線の中に消えていきました

//
そろそろねむねむなので、強引ですが終わりますね
723 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/17(火) 23:26:10.44 ID:jz5xWFz5O
>>722
あー……なぁんとなく……
【納得、と隻眼を丸くして唸ってみせる】
【ひよこたまごの二口目を齧り、ふむふむと小さく数度を頷いた】

……んんっ?あぁ、いいんですかぁっ?
【すみませんねっ、と支払いが済んだ様子に調子良く口角を吊り上げて笑む】
【隣の席の男達はすっかりと彼方の世界へ旅立ったのだろう、虚ろな目線を泳がせるだけ】

いいえっ……まぁ、しっかり美味しく頂きますよぉっ
【消え行くその背に語り掛けそして最後に残ったひよこたまごをポイっと口に投げ込んで噛む】
【ぷちっ、目玉の弾ける心地良い感触とほろ苦さが口内に拡がった】
【大凡生き死にの話をするには疎く、それでも体験として理解してはいる】
【そんな半端な存在が食べるひよこは、やがて栄養血肉となって消えて行くだろう】
【外は雨、酸性の雨】
【それはまだまだ、降り止まない】

//ありがとうございました、お疲れさまでしたー
724 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [saga]:2014/06/19(木) 00:44:49.70 ID:b4D3a4iK0
【衰退世界】
この蟲が闊歩する世界からの脱出を始めて早二週間 未だアフリカ大陸からの脱出は見込めない

青空広がる台地に一台のトラックが止まっている

「♪〜」
キコキコとドラム缶の軽油をトラックのタンクの中に流しいれているのは流浪のアーティストであり この世界に迷い込んだまま出れなくなった越境者
最近はトラックの運転手も勤めている

「今日は蟲も現れないし 平和だね〜 毎日こんなだったらいいのに」
風邪に流れる雲を見やりながら言う だが平和になると普段気にならないことが気になるわけで

「嗚呼・・・シャワーが恋しい」
何せ水は貴重品 体を洗うことは滅多にできない それに服も洗濯したのはいつのことやら
725 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/19(木) 00:56:48.32 ID:E2x5MPqmo
>>724

「愚痴の多い男だ」

 ズバッと相変わらずの感情なき声はイムカ・グリムナー。
 ヌカ・コーラを片手にアキレスと同じく雲を眺めている。

【するとフワリとサーボスカルがイムカの下へと戻ってくる。
 反重力発生器の恩恵か、音無く髑髏が浮遊する様は正に不気味そのものである】

「周囲に敵影は無し。なるほど、確かに平穏といえば平穏だ」

 サーボスカルとの同調を解除し、アキレスの方を向く。
 イムカといえば、服装はこの時代に合わせているのかレンジャー然とした格好だが、
 何故か髪がキューティクルな美しさを保ったまま。何処でこっそり水を使ってやがる。

「まあ、喉もロクに癒せぬのは不便だな。ご苦労。飲み物はいるか?」

 アキレスの苦労を彼女なりに労いながら冷えたヌカ・コーラをポイッと。

 
726 :澪【獣化】 [saga]:2014/06/19(木) 01:01:45.39 ID:95NbXw/p0
>>724-725
「…暇…」

荷台でぼーっとしている澪ちゃん。
持ち前の嗅覚と聴力で(自称)見張り中なのです。

「…イムカー…私も飲む…」

ちゃっかり二人の会話を盗み聞きしてたようだ。
ヌカ・コーラに反応したのか、荷台から顔を出して声をかける。

「…水場、この辺にあればいいのに…」

そしてアキレスに同調。これでも女の子、一応身だしなみには気を使っているのです。
727 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [saga]:2014/06/19(木) 01:11:32.41 ID:b4D3a4iK0
>>725
「グチりたくもなるさ もうこの世界に来て半年以上この地に足止め喰らってるんだ
 畜生・・・別の世界に着いたら暫くは快適な生活送ってやる・・・」

グヌヌ・・・と握り拳作って見せる 白人にアフリカ大陸の直射日光は堪えます
ですが冷たいコーラを受け取れば機嫌も直るというもの だがちょいと気になることも

「アリガト・・・でもこんな冷えた飲み物 どっから取り出したんだ?」
見れば髪も綺麗だし 何か隠していませんか?

工具箱からモンキーレンチを取り出し ビンの栓を外してゴクゴク
なにかがカリカリ言ってる? 知らん

>>726
「さぁねぇ 水場・・・あったっけ?」
見渡す限りの大自然である 少なくてもちかくには無さそう

「すこし水場を探して 洗濯とフロにしたいな でも水場っていっても泥場みたいな感じだったりして」
なんかヌーとかゾウとかが泥まみれになって遊んでるような 茶色の水場
728 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/19(木) 01:11:37.82 ID:E2x5MPqmo
>>726

「ん、分かった」

 荷台をごそごそと弄ると、道すがらコツコツとヌカ社の自販機やトラックから回収してきた
 ヌカ・コーラをサーボスカルに渡し、代わりに冷えたヌカ・コーラを取り出す。

【サーボスカルの超圧縮保存空間の要領は精々が瓶3つ分なので
 冷えたヌカ・コーラを得るためには頻繁に出し入れをせねばならないのだ】

「よし、冷えているな」

 そう言って、ポイっとヌカ・コーラを澪にも渡す。
 ちょっと放射能が添加されているくらいだ。即死はすまい。

【キンキンに冷えたヌカ・コーラを澪に放り投げた】

「しかし、人類が蟲に追い詰められた世界か。あまり愉快ではないな」

 人類が銀河規模で帝国を築いた世界の出身であるイムカは、
 この後進惑星めいた惨状はどこか気に入らない部分もあるようだ。
729 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/19(木) 01:22:42.97 ID:E2x5MPqmo
>>727

【RAD値がちょびっと上がったかもしれないが、まあ気になったらウォッカでも一気飲みすればいい】
 【※某ゲ−ムだとウォッカを飲むと何故か放射能残留値が減少する】

「サーボスカルのおかげだな。本来はサンプルの保存機能が用途だが」

 ちなみに非常に少ない容量をイムカがヌカ・コーラ以外に使う気ゼロなので、
 他の用途には使えないという勿体無いことになっている。

「髪が綺麗で何か不都合があるのか。これでも性別、女でな。
 見てくれをマシにしていたいという欲はあるさ」

 冗談なのか本気なのかわからぬような言葉を無表情に口にするイムカ。
 基本的に変なジョークをこの調子で言う事があるのだが、表情が変わらないため反応に困るかもしれない。

【ヌカ・コーラを回収したり、なんだったり遠未来出身者は奇行も多い】
730 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/19(木) 01:24:27.11 ID:95NbXw/p0
>>727
「…それはさすがに…ない…」

いくら獣っ娘でも泥だらけになる趣味はないのです。

「…せめて、汗は流したい…」

ずっと外にいるのだ、発汗量が尋常じゃない。
体がベタベタするのはもう勘弁だ。

>>728
「…ありがと…」

放り投げられたヌカ・コーラを受け取ると、素手で栓を外し一気飲み。うん、よく冷えてる。

「…そうかな…?…私がいた世界も、ここほどじゃなかったけど
人間ばっかりの世界じゃなかった…」

澪の世界では人間がいて、妖怪がいて
それぞれが敵対したり協力したりと、均衡を保っていたため
むしろ他の世界のような、人類が頂点に君臨する世界の方が不思議に感じられる。
731 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/19(木) 01:37:12.92 ID:E2x5MPqmo
>>730

「原生生物とは常に厄介だよ。死の惑星(デスワールド)では顕著だ。
 そうだな、君の言う世界が私の知る惑星に似ているとするなら――」

 そうして、イムカが予想する澪の世界を遠未来の一つの惑星を例として推論してみる。
 いわば暇つぶしの領域だが故郷を語るのも悪くはあるまい。

「その星の生態系は全て肉食でおまけに毒をもっていてな。
 君のいうように人間が頂点ではないかもしれない。
 新生児の半数は両の足で歩く前に死に、さらに10歳を迎える前に生き残った半数が死ぬ」

 澪の故郷を自らの知る惑星と照らし合わせての予想のはずが
 酷いことになっているような気がするが気のせいだろう。

「そのような星であり重要な資源もないところだが、
 非情なる環境で生きた戦士が帝国軍に徴兵された時、既に優秀な資質を持っている。
 いわば、産出される資源とは人そのものだな。・・・どうだ、私の予想は近いか?」

 人間がいて、それ以外が居て(凶悪)、それぞれが敵対したり協力(屈強な兵を生み出す土壌として)と、
 均衡(最悪のデスワールドとして)を保ってきた。
732 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [saga]:2014/06/19(木) 01:37:54.33 ID:b4D3a4iK0
>>729
「んぐっ んぐっ んぐっ・・・ぷっは〜★ 変わった味だけど美味いなぁ!!」
一気飲み 暑い日のコーラほど至福の物は無い

ビンはとっときましょうね 何かで必要かもしれませんし

「いや 髪が綺麗なのはいいんだけど どうやって? まさかこそーり水を・・・?」
飲み水を髪に使うことは規則で禁じられています><

>>730
「うん 俺も無い」
泥んこ遊びはとっくの昔に卒業したのです

>>全員対象
給油が終わり ドラム缶を青い霧を使って片付けたところで 空を見ればいつの間にかどんよりとした雲が一気に流れてくる

―――ゴロゴロゴロ・・・
何処からか雷の音も聞こえてくる

「これはもしかして・・・?」
なんとも嬉しそうな笑みを浮かべ 荷台のバケツやらなにやらを外に引っ張り出す
なお荷台には幌がかけてあるのでご安心ください
733 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/19(木) 01:48:31.29 ID:E2x5MPqmo
>>732

「ああ、これはいい飲み物だ。君もヌカ・コーラを、特に青く光るヤツがあったら私に知らせてくれ」

 ストロンチウムの青い輝きを放つコーラはここでは中々にレアなのである。
 あらゆるものが2倍だし、グレネードの材料にもなるし。

【何故か、ヌカ・コーラにかける情熱は人一倍なイムカ・グリムナー上級政治将校であった】

「ん?飲み水?・・・おっと、雨か?」

 流したのか誤魔化したのか、ゴロゴロな雲を見やるイムカである。
 バケツを取り出すアキレスとは対象に、のんびりとヌカ・コーラの空き瓶を外に並べていく。

【そもそも半年?かけてイムカと接していれば解るかもしれないが、
 イムカは不振な行動をコッソリ取ろうと思えば幾らでもとれるかもしれない。
 何せ、何時寝ているか解らないというか、ずーっと起きているのだ本当に】
734 :澪【獣化】 [saga]:2014/06/19(木) 01:54:03.37 ID:95NbXw/p0
>>731
「…んー…なんて言うか…」

いくつかツッコミどころはあるが、とりあえず要点を頭でまとめる。
この作業に人並み以上の時間を要するのが澪ちゃんクオリティ。

「…そうだね…まず子どもはそんなにバタバタ死んでなかった…」

他の世界に比べて文明こそ遅れてはいたが、特別環境が悪く子どもの数が少ないなんてことはなかったと澪は記憶している。

「…戦士も、ちょっと違う…
私の世界だと、一部の才能がある人だけが対抗手段を持ってたから…」

陰陽師、と言えば分かりやすいだろうか。
妖怪サイドであった澪にとっては忌むべき存在だったため、あまり自分から語りたくはないようだが。

「…近いか遠いか、で言ったら…結構遠いかも…」

無情な判定。残念!

>>732
「…今汚れたら、どうしようもないし…」

そこで聞こえる雷の音。こっちに近づいているようだ。

「…!やった、雨…!」

わざわざ雨から身を守れる荷台から飛び降り空を見上げる。
多分この子びしょ濡れになる気満々です。
735 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [saga]:2014/06/19(木) 02:01:56.66 ID:b4D3a4iK0
>>733
「ん〜 微妙に馴れない味だったけど・・・悪くなかったかな?
 青い瓶のコーラ・・・は見たこと無かったけど 赤く光るコーラなら確か・・・」

物珍しさからリュックにしまいこんだのがあったはず と記憶を漁る
なお この世界に飛ばされたのが飛ばされたのが6ヶ月まえで トラックでの共同生活はまだ二週間かそこら

>>全員対象
それからさしたる時間もなく振り出す雨 まるでバケツをひっくり返した様とはこのことである

>>733-734
「イヤッホゥ!! 恵みの雨だ!!」
ズボンもジャケットも シャツも脱ぎ放ち パンツ一丁で雨を浴びるアキレス ついでにリュックの中の粉石けんで頭を洗い出す
手に入れた雨水は今後の生活用水として有効活用させてもらおう

「気持ちいい〜★」
まさにヘブン状態である
736 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/19(木) 02:03:47.92 ID:E2x5MPqmo
>>734

「子供は死んでいなかったか」

 そうなると、大人になってから種族間の死闘が繰り広げられるということ。
 原生生物がそういう習性なのだろうか。奇奇怪怪、極まる異星種には特異な行動も珍しくは無い。
 例えばそれなりに成長した個体・・・大人の脳に卵を産みつけ寄生する類などが考えられる。

「一部の才能のある人間だけが対抗手段・・・」

 貴族階級?いや、この場合はサイカーの類だろう。サイカーでなければ生き残れないとはなんという過酷さか。
 どうやら澪は、この調子に似合わず地獄を生き延びてきたらしい。

「ふむ、確かに私の予想はやや遠かったな。地獄というのは様々な方向性があるらしい」

 うんうんと勝手に納得しだしたイムカ。
 思いっきり思考が明後日の方にすっ飛んでいった瞬間である。

「おや、雨か。重金属などを含んだものではないと思いたいが・・・」

 ここでイムカはちょっと不吉な予想を口にする。
 が、そも人間社会が崩壊しているならむしろ逆にクリーンな水だったりするのか?
737 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/19(木) 02:15:08.99 ID:E2x5MPqmo
>>735

「ビクトリーか?後で徴発させてもらう」

 どうやら決定事項らしい。ヒデぇ事を真顔で言うものである。
 まあ、ストロンチウムが輝く飲料は押し付けたほうが無難であろうが。

【そして雨。パンツ一丁となるデリカシー無き男が出現である】
 【が、まあ軍隊生活が長ければこの程度見慣れるにも程があるというもので】

「元気なものだ。まあ、これで当面の水は確保できるか」

 はしゃぐ同行人とは対照的に黙々とジェリ缶を並べていくイムカ。
 こういう時は合理主義なため、ある意味縁の下のなんとやらである。

「アキレス。君も程ほどにな。ここで風邪を引いたら致命的だぞ?」

 実に合理というか人の心(恵みの雨で喜ぶ精神)が解らないっぽいイムカらしいお言葉。
738 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/19(木) 02:18:27.53 ID:95NbXw/p0
>>736
「…みんながみんな、互いに興味持ってたわけじゃなかったから…
私も人間とはあまり関わらなかった…」

実際澪も山で引きこもり生活をしていた頃は、縄張りに侵入してきた他種の妖怪とドンパチするくらいしか他者との関わりがなかった。
中には自分の欲望のために無意味な破壊を繰り返す輩もいたが、少なくとも澪はその部類ではない。
まあ人間からしたら、こちらがどういうスタンスであろうと畏怖の対象なのだが。

「…いや、地獄って言うほどひどい場所じゃなかったよ…?」

なんだか大きな誤解を生んだ気がするがまあ気にしない。

>>735
「…ありのままの自分…?」

パン一のアキレスに少し引いてはいるものの、やはり少女も久方ぶりの雨には興奮を隠せないようで。
フードをとり獣耳を露わにするとただ雨を浴びる。とにかく濡れたかっただけの模様。
739 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [saga]:2014/06/19(木) 02:33:56.11 ID:b4D3a4iK0
>>737
「リュックに入ってるから勝手にどうぞ 代わりに冷えたコーラな」

アキレスがいつも背負っている丈夫なリュックである 開ければ光る瓶がこんにちわ
あと雨に重金属は混じってないのでご安心を

「大丈夫さ スコールだろうから直ぐに止むだろうし!!」
頭と顔をゴシゴシ洗った後は服もゴシゴシ洗って雨で流す

>>739
「さすがアフリカ大陸だ 少しも寒くないぜ!!」
あの映画大盛況らしいですね 自分は見ていませんが

なにかと苦境に立たされているこの状況 いつもならら鬱陶しいと感じる雨が とてつもなくありがたかった


雨を降らせた雲は風に流され続け 幾許もしないうちに灼熱の太陽が顔を出すだろう
ソレまで一向は 恵みの雨を享受し続けた

//では眠気もやってきたようなのでお先にノシ
740 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/19(木) 02:56:57.65 ID:95NbXw/p0
>>739
「…風邪ひいても知らないから…」

人の事を言えないのだが、こちらはちゃんと服を着ているのだ
パン一の方が風邪をひきやすいのは一目瞭然。

「…冷たくて気持ちいい…」

久しぶりの雨を存分に楽しんでいる模様。これが止んだらまた出発だ。

//お疲れ様でしたー
741 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/20(金) 19:53:47.04 ID:aeg2OLMgO
……あぁ、もう、なぁんだってんですかってのぉっ……
【ぶつぶつ愚痴愚痴、不機嫌そうに歩く隻眼の少女】
【高い天井、それにワックスの効いた床は義足の音を良く響かせ否が応でも周囲の目を引く】
【普段ならば然程気にならないが今は辟易をすら感じさせるのは、それが円満を絵に描いたような親子連れから浴びせられているからだ】
【BGMとして流れる歌謡曲、左右を埋める様々なテナント】
【平穏なショップモール、その空間に於いて元生体兵器の少女の存在は明らかに異質】
【周囲の空気に当てられてよろよろと、ついには適当なベンチに腰掛けてただ何をするまでもなくぼんやりと雑踏を眺めるに至ってしまった】
742 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/20(金) 22:17:36.55 ID:aeg2OLMgO
//落ちますー
743 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [saga]:2014/06/20(金) 23:29:55.56 ID:82pegwce0
【ファンタジー世界】
「と いうわけで越境者諸君に集まってもらったのは他でもない」
なにが他でもないのかはさておき お久しぶりな参上なのはこの世界出身の冒険者兼傭兵のオッサン

「どんな世界に行っても必要になるのは先立つもの ならばホームグラウンドである自分がちょっとした仕事を持ってきたわけだ」
ありがたく思えといわんばかりにドヤ顔をさらす

ここは酒場 皆さんの前には蜂蜜酒が振舞われていたりします
744 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/20(金) 23:36:21.47 ID:USq3wRhd0
>>743
カウンター席に腰掛けているのはフードをかぶった少女。蜂蜜酒をぐいっと呷っています。

「…仕事…?内容は…?」

この世界には来たばかり。
一文無しなので、とりあえず小銭は稼ぎたいところ。
まあ怪しい仕事は御免なので内容はしっかり確認しますが。
745 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/20(金) 23:45:19.53 ID:A1My26crO
>>743-744
「おしごと!? おしごとー!」

なんで扇子を振り回して踊ってるのか、とか聞いちゃいけない。
この幼女は【そういう生き物だ】。
あくまで付属品である、姿勢よく座った、立ったら2.5mくらいありそうなロボが
この場合は本体のはずだ。
両手に扇子を持ってる生き物が本体のはずがない!
746 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [saga]:2014/06/20(金) 23:45:37.80 ID:82pegwce0
>>744
正直自己紹介したか覚えていませんが すでに自己紹介程度は済んでいるということで進めさせていただきます

「あぁ コイツに関係のある仕事さ」
そういってピッチャーから蜂蜜酒を澪のゴブレットに移しながら言う
蜂蜜をタップリ使ったタイプで やや強めの甘味ととろりとした口当たりが特徴のお酒

「依頼主がこの街の養蜂家 なんでも従業員が熱を出して人手が足りないんだとさ
 蜂蜜はこの街の特産だからな この地域のミツバチは危害を加えられない限りはこちらに危害を加えないおとなしいタイプだから 
 冒険者でも気軽に仕儀とを任せたり出来るわけ」

そういうとちょっと顔を横に向けて

「まぁ 初見だと少し驚いて剣を抜くやつも居るらしいけど」
ボソリ

「まぁ 酒はピッチャーで頼んじゃったし これを楽しんだ後 仕事に取り掛かろうか」
自分も蜂蜜酒をグビリと飲み干した

その後用意された馬車に乗り込み 依頼主の元に向かうことになるだろう
747 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [saga]:2014/06/20(金) 23:49:10.78 ID:82pegwce0
>>745
「うん お仕事 でも蜂の前で扇子振り回さないでね 場合によっちゃ敵対行動ととられるかも」
なんかスッゴク目立っています この巨大な機械人形は一体何のために有るのでしょう?

取り合えず蜂蜜酒が振舞われますが 飲める?
748 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/20(金) 23:52:38.62 ID:USq3wRhd0
>>745-746
「…まあ…それくらいなら…」

思っていたよりも平和そうな依頼に安堵する。
これでも自然は友達主義なのだ、蜂くらいなら問題ないだろう。
ボソッと呟いたロイの言葉は聞こえてはいたが華麗にスルーする。

ついでに幼女とロボットも見なかった事にする。関わったら負けと思ったらしい。

「…じゃあ、行こ…」

さらに注がれた蜂蜜酒を一気に飲み干し、依頼主のもとへ向かうため馬車へと乗り込んだ。
749 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/20(金) 23:55:18.08 ID:A1My26crO
>>747
残念ながらセットのうちナマモノっぽいほうは
外見年齢1桁ですのでご遠慮します。
にたようなセットは猫の目で見たことあるかもしれません。
こいつらは召喚獣と飼い主のセットだろうねぇ。


>>748
しかしその運命は負けルートを選択したようです、
幼女そ肩車したロボがずしん、ずしんとあとについて、ついには馬車に乗りやがった。
行儀よく体育座りなどしてやがるがこいつは露骨に厄ネタだぜ。

「ねーちん、もふもふ?」

しかも幼女がわけわからん質問投げてくるんだから尚更だ
750 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/21(土) 00:10:01.96 ID:7G/aGWfT0
>>749
Oh...と声に出そうになるのを必死にこらえる。
極力会話しなければワンチャン…!と思うもそれも儚い幻想なわけで。

「…は…?」

突然の質問に唖然とする。もふもふってなんだもふもふって。

「…見てのとおり、だけど…」

隠された獣耳以外はそっくり人間なのでもふもふ要素はどこにもないはずである。
751 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/21(土) 00:12:36.94 ID:Ri0RippF0
>>748-749
では出発しましょう
あとお酒は水の質が悪い地域では子供でも飲むのできっと 問題なく出てくるでしょう

そして馬車に乗り込みますが これは一般的な体格の人がのるタイプですので 有体に言えば 狭い
何せ一体巨漢が乗り込んでますので

走る馬もなんだか重そうにヒイコラ言いながら何とか目的の場所 森の入り口の集落にたどり着く

依頼人が言うには これから蜂たちがいる森のかなに入り込み 彼女らが集めた蜂蜜を頂戴する代わりに ハチ達のご飯となる安価な砂糖水をあげるという作業であることが知らされた

そして養蜂家についていき森のかなに入り込む一行

―――場面転換 養蜂箱置き場

木で組まれた養蜂箱が鎮座し 蜂たちがあたりを飛び交う いたって普通の・・・
「・・・・・・・・・・・・・・」

蜂の大きさが1mもあるような光景を普通の と行っていいのでしょうか?
特大の蜂が飛び交い 養蜂箱もそんじょそこらの一軒家よりもデカイという状況

これだけ大きいと羽音も迫力満点である

【ダケド前述の通り 蜂たちは見慣れぬ冒険者にも驚かずに蜜の採取に向かったり 返ってきたりと マイペースに動き回っている】
【しかも通常のミツバチと同じように産毛が生えていたりと 結構モフモフ立ったりする】
752 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/21(土) 00:19:37.97 ID:Mh0tcclCO
>>750
「んーーーー」

気をつけろ
相手が可視光域だけを見てるとは限らない。
それこそ、この人外幼女は、赤外やら紫外やら温度放射やらを視界に収めている人種だぞ!!

「ここまで熱でてるのは、ながいみみかもふみみのひと!」

自分の何もない“架空の耳”の部分を指で示しやがった。
これは本格的にサーモ搭載のナマモノである

>>751
そんな会話をしつつ、現地に到達。
ロリの方は至って気にせず、砂糖水を舐めながら設置作業にまじめーに勤しみます。
ハチのサイズはでかかろうが、このペアは一向に気にしません。
なんだかんだでマメに餌付け作業してます。
ハチさんはコントラストでモノを認識する分、サイレンに反応するヤツがいるかもしれませんが
こいつらふたりとも、タンパク質系の毒は無縁ですゆえ
753 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/21(土) 00:27:50.42 ID:7G/aGWfT0
>>752
「え…?熱…?」

少女にはまるでわけがわからないが、とにかく目の前の幼女はなんらかの方法で耳に気づいたようだ。
バレたものはしょうがない、別に絶対に見せてはいけないものでもないのだ。

「…うん、そうだね…もふみみだね…」

適当に相槌を打っておく。さて、もうすぐ目的地に到着のようだ。

>>753
さて、現地に到着。多少羽音が耳に障るがこれくらいは我慢しよう。
まずは依頼の達成を第一目標にして黙々と作業をする。

巨大蜜蜂には最初こそ驚いたものの、慣れてからは食べたらおいしいのかなんて考えています。
754 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/06/21(土) 00:29:05.19 ID:cVw4TAhZ0
「……」

傍観者が約一名。
いや、性格には当事者だ。だがまあ、完全に無言で、完全に無表情で、何も考えずに付いてきてるのだが。
んでもってこいつ何処に居るのかと言えば、実は馬車の後ろから徒歩で付いてきてる。人工生命に疲労は無い?

「…大きい蜂…」

本日の第一声。まぁ自分に毒は効かないし、なんて思ってる。でもまぁ兎に角デカい、色々と。普通あり得ないレベルの針だよあれ。

「…ま、作業するか」

さっさと動き始める。襲われてもまぁ大丈夫。

……多分。
755 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/21(土) 00:38:37.17 ID:Ri0RippF0
>>752
「そこ!! 蜂さんのご飯失敬しない!!」
ビシッと指を差して警告

「舐めるなら蜂蜜にしなさい ちょっとぐらいならいいって養蜂家の人が言ってるから」
さぁ 箱の中にいらっさいませ

>>753
食べないでくださいね 報復で刺されますから

>>754
きっと馬車に乗らないで正解だったんでしょう だってどこぞの機械人形がいてものっそい狭いですから


>>全員対象
ロイは残って砂糖水を搬入する係りに任命されましたので 残る三人は養蜂箱の中に突撃する任務を与えられました
なお 箱の側面にドアがあるのでそちらからどうぞ

―――場面転換 養蜂箱の中
中は蜂蜜を濃縮するためにミツバチが発している熱で非情に蒸し暑い
そして蜂たちは巨大な板にはりついてチョコチョコ動き回っています

養蜂家「それじゃこれからハチたちのお家から蜜を頂こう 蜜を溜めているお家をいくつか空けて蜜を貰うだけだから 蜂たちも怒りはしないよ」
生産量に対して失敬する蜜の量が極少量の為に襲われないわけだ ということで蜜の入ってるお家にかぶせてある蜜蝋を切り外して 中の蜜をレッツハント!!
756 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/06/21(土) 00:41:45.78 ID:cVw4TAhZ0
>>755
「…ラジャー」

ピシッと敬礼し、さっさと作業へ。一瞬小屋の中にレーザー打ち込もうかとも考えたが、辞めておく。

中に入ると、若干顔をしかめるが、さっさと蜜を持ち帰るべく壁に「レーザーで」穴を空ける。
空けるってそういう意味だっけ。
757 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/21(土) 00:43:20.86 ID:Mh0tcclCO
>>753
じーと目を合わせたら、機械的にピントをあわせる機構が見えるかもしれません。
そもそもこのロリは背中に機械の翼を背負ってる、人外のナニカだ。
今更深く考えちゃだめだ。考えたら泥沼だ!

>>755
キラキラ子供目線ビーム!
発生源が人工物のレンズだとか気にしてはいけない!
はちみつ舐めながら作業変更了解しました。

で、情報聞いてふむふむ、と理解したあと2.5mのロボと一緒にのっしのっしと蜜確保作業。
……元が機械ですからね、二人とも。
単純作業が気にならないタイプなんでしょう。
味見してるちびっこはともかく、でかいのはくっそまじめに作業してるわ
758 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/21(土) 00:47:42.88 ID:7G/aGWfT0
>>754
「…あ…」

ずっと嗅ぎ覚えのある匂いがするな、と思っていたら知り合い発見。
声をかけるべきか迷っている模様です。

>>757
あまり深く考えないことにしました。
というよりもともと澪ちゃんは熟考できない残念な子なのですが。

>>755
さすがにそこまで食い意地は張ってません。

さてさて、蜜蜂たちのお家に突撃。
甘ったるい匂いが鼻を刺激、反射的に最終兵器クリップを鼻に装備する。
少々不恰好だが、与えられた仕事は真面目にこなす。
759 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/06/21(土) 00:54:45.74 ID:cVw4TAhZ0
>>758
全く何も考えてないようです。
まぁ、性格上は絡んでも全然大丈夫でしょうが、今は話そうとはしてません。
仕事の為にちょいとレーザー使ってるだけです。

ただ、一応気づいてはいるようで

(あの人(?)この前の警備ロボの時の人だよね…?)

まぁ、待っていればじきに話しかけてくるでしょう。取り敢えず仕事終わらせたい様です。
760 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/21(土) 00:59:32.22 ID:Ri0RippF0
>>756
さて レーザーによって蜜蝋に穴を開ける虚空さんですが 一つ問題が

【レーザーは射程を自由に調整できる? 出来なければ蜜蝋貫通&その裏にいる蜂直撃で敵対行動判定 蜂に襲われる上に養蜂家から商品破壊で憲兵の御用となります】

>>757
ロイ「報酬減らされない程度に留めとけよ〜」
完全にお子ちゃま扱いです こちらは所定の場所に砂糖水を送り込むべくポンプをキコキコ動かしています

>>全員対象
さて 蓋代わりの蜜蝋を切り取ったら 中からドロリと蜂蜜が出てきますので 木桶に集めて外の人員に手渡ししてください

【判定 蜂蜜:皆も知っているとおり ハチミツは粘度の高い液体である 肌につけば粘つくし 髪につけば洗っても中々墜ちないだろう】
【ただ 蜂蜜のせいぶんにより キューティクルが回復して髪の毛がツヤツヤになる・・・かもしれない】
761 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/06/21(土) 01:02:18.20 ID:cVw4TAhZ0
>>760
大丈夫大丈夫、レーザーってもナイフみたいに扱ってるだけで発射はしてないから射程調整可能。

「…取れた…」

取り敢えず、肌の成分上別にドロッとネバっとしてても普通に落とせると思うので頑張る。髪はちょっと嫌だから、後ろに纏めておくけど。

「…うーん…ベタつくなぁ…」
762 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/21(土) 01:07:21.94 ID:7G/aGWfT0
>>759
生憎、今は向こうもこちらも忙しいわけで。
話しかけるのは後にしようと作業に専念するのだった。

>>760
「おー…すごい…」

初めての体験に心が躍っているようで、目が輝いています。
これでも人外、力仕事もなんのその。さくさくと作業を進めていきます。

ちなみに髪の毛は全部フードの中に閉まってるので無問題。
手についた分は後で舐めとるつもりのようです。
763 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/21(土) 01:09:10.45 ID:Mh0tcclCO
>>758
目線がクリップに刺さった。
キラキラ目線ビーム発動である。

「クリップ!? クリップ!!?
 やっぱりもふもふみみのせい!?」

>>760
さすが慣れていらっしゃる、と中の人が賞賛。
しかし、そのペナルティはペナルティにならんのであった。
ベッタべたになりながら、嬉々として木桶を差し出すロリとかどうですか。
あ、ロボ?
なんか特大の樽を勝手に運んでますが気にしないでください
764 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/21(土) 01:13:53.74 ID:7G/aGWfT0
>>763
「これ…?…耳とは関係ないんじゃないかな…」

鼻のせいであってもふもふみみのせいではない。多分。
765 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/21(土) 01:23:26.72 ID:Ri0RippF0
>>761
【???:チッ】

木桶を数回に分けて外に運び出したら 外でお湯が用意されています
付着したハチミツをそこで注いでくださいということだそうな

>>762
だが 服に付着したハチミツはどうしましょうか?
洗濯しないとべたべたになりますし 蟻(ここは衰退世界ではないので普通サイズ)が集ってきますぜ?

ここのハチミツは様々な花から蜜を集めているので 舐めとったハチミツはいろんな花の香りが混じっていた

>>763
べたべた幼女を見た養蜂家の奥さんは湯を張った桶を用意してくれました
これで体に付着したハチミツを洗い流せということか

>>全員対象
暫しハチミツを木桶に入れて運び出す作業を行っていましたが 箱の中は非常に暑いもんですから 休憩を言い渡されました
外は晴天で夏の足音が聞こえるほどに暑いですが 箱の中にいたので涼しく感じるでしょう

養蜂家は塩を少し混ぜた冷たいハチミツジュースを用意してくれました
766 :虚空 藍【レーザーマスター】E: ◆jwHyY4kL/6 [sage]:2014/06/21(土) 01:27:15.37 ID:cVw4TAhZ0
>>765
おいコラ誰だ舌打ちした奴。レーザーブレードで首跳ねてやるからさっさと出ておいで。
ハチミツ注いだら…ベッタベタっすな。

取り敢えず腕を洗っておきますかね。

「...ハチミツジュースだ」

なんか甘いものばっかな気がするが、まぁ仕方ないか。
おとなしく飲もう。どうせ不健康も何も無いんだし。

「...zzzz」

不健康は無かったけど睡眠欲はあったらしいよ。人工生命の演技か何かかな?

//すいません、眠気限界なのでここで…
767 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/21(土) 01:33:04.01 ID:Mh0tcclCO
>>764
「みみがもふいひとはな、においもよく利くのなぁ」

手桶にたっぷりはちみつ。
まぁ、センサーの感度がいいというのもありますが
鼻が利くタイプの獣人は、だいたい耳もいい、という経験則も
そこまで外れてるとは思いません。

>>765
絞った布でロボを洗う姿が楽しめます。
上記の楽しめる人は個人的に少数派とは思いますが。

ごくごくジュースも楽しみながら本人は愉しんでますから。
768 :澪【獣化】 [sage]:2014/06/21(土) 01:35:38.10 ID:7G/aGWfT0
>>765
多分べたべたの服は全部終わってからその辺の川で洗うつもりなのでしょう。
洗濯機という発想がないあたり、田舎者というより野生児です。

さてはて、手についた蜂蜜を舐めとってようやく休憩。
そこいらに腰掛けてハチミツジュースをご馳走になる。

「…おいしい…」

疲れた体には甘いもの。ちょっぴり元気になりました。
塩分もちゃんと入っていたので休憩後もしっかり作業ができそうだ。

>>766
さあやっと休憩だ、話しかけようと思い近づくが、聞こえたのはかすかな寝息。
起こしちゃ悪い、ここはそっとしておこうか。

//お疲れ様でしたー

>>767
「…そうだね…だいたいはそうかも…」

一部例外はあるだろうが、あながち間違いではない。
769 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/21(土) 01:41:44.22 ID:Ri0RippF0
暫しの間ジュースを飲みながら休憩したあと 採取した蜂蜜を低音殺菌する作業を手伝って作業終了
謝礼を受け取ることになるだろう

//ではこの辺でノシ お疲れ様でした
770 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/21(土) 02:07:33.79 ID:Mh0tcclCO
>>768-769
なんだかんだで人様の役に立つのがお仕事の機械ですゆえ
ちゃんと最後までお手伝いしたのでした。

そのあと、報奨金よりもはちみつ特大瓶をおねだりしていたのは公然の秘密、というやつでありました
771 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/22(日) 17:16:20.83 ID:eBcBsJjOO
よっ、ほっ……ん〜……とりゃっ! ……ふぃ〜、大分登って来たんじゃねぇか?

【ゴツゴツとした岩ばかりが広がる斜面を軽快な足取りで登って行く青年が一人】
【登り始めた斜面の麓は最早遠く離れ過ぎて何処であったか分からなくなってしまった】
【小一時間登り続け、恐らくはあと数分もすれば山の頂上へと辿り着くだろう】

さてさて、この山を越えたらどっかしらに集落なりが見えりゃ良いんだけどな
……うっし! もう一頑張りと行きますか!!

【どうやらこの世界には飛ばされて来たばかりの様であり】
【一先ずは幾つも並び立つ山々の中で一番高い所に取り敢えず登ってみている所のようだ】
【人里を見つける期待を込めてより一層ペースを上げて斜面を駆け上って行く】
772 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/22(日) 17:26:56.91 ID:/GakyizXO
>>771
最後の岩を乗り越えて稜線が見える位置へたどり着いた時
彼の視界にうつったのは、腕を組み赤いマフラーをなびかせた
ムダカッコイイなデザインのロボット(全長2.5m、警備会社のロゴつき)であった。
そしてそれをカメラに収めるメカ翼を背負った幼女であった。

パシャパシャ

「サイレン! つぎのポーズ!!」

ロボのポーズが腕組みから、指を一本、天に立てて片足を岩に置いたポーズになりました。
そしてまた響くシャッター音。
なにやってんだ、こいつら…
773 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/22(日) 17:44:16.90 ID:eBcBsJjOO
>>772
【登りきる直前、最後の一歩を勢いをつけた跳躍で頂上へと踏み込む】
【鮮やかな着地を決められたと一人悦に浸るウイントであったが】
【山の向こう側が見えるだけであると思っていた頂上に予想外の影を見る】

…………んなっ……!

【瞬間、晴天の真っ只中にありながら脳内にて雷鳴が轟くのを聞く】
【ゴツゴツとした無骨なフォルム、土塊とは違う明らかな硬質的な質感】
【そして何よりもその身に纏った赤いマフラーと漢の魂を体現したかの様な出で立ち】
【己が確信に間違いが有るなどと露ほども思わぬままに巨大な影へと歩み寄り】

おい、お前さん、さては噂の……スーパーロボットって奴だなっ!!

【ポーズを変えるロボットに向かって少年の如く目を輝かせた青年が話しかける】
【何故かロボットの周りをチョコチョコしている少女のコトはガン無視である】
774 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/22(日) 17:49:38.16 ID:/GakyizXO
>>773
別にポーズ決めても筋肉がもりっとなるわけでなし。
しかし次のポーズはあきらかにボディビルダー。
切れてまーすとかの掛け声はちょっと無理そうだし
スーパーロボットよりはリアルロボット寄りの外見であった。

「さいれんはさいれんで、スーパーロボットじゃないぞ?」

裾くいくい。
引っ張られた先にいるソイツはソイツで
あきらかに「サポートメカですあたし」な外見の持ち主である。
背中にメカ翼背負ってるからね、うん
775 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/22(日) 18:03:48.16 ID:eBcBsJjOO
>>774
んっ? ……何でンな所にチミっ子がいんだ?

【袖をくいくい引っ張られてようやく幼女の存在に気づいた様だ】
【目の前のロボットもツッコミ対象じゃ無いのかと言うのは男のロマン的に野暮であろう】
【因みに鳥の獣人との合いの子か何かと思い込んでるのか】
【翼がメカっぽいことには気づいていない様で有る】

……って、スーパーロボットじゃないだと……?
おいおい、何言ってやがるチミっ子……どう見てもコイツはスーパーロボットじゃねえかよ

【ある種バカにした様な笑みを浮かべつつ幼女の言葉を否定する】
【どうやら青年の中ではマフラーを身につけているロボットはスーパーロボットで決まりの様だ】

776 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/22(日) 18:11:12.94 ID:/GakyizXO
>>775
「サイレンはー、リアル系!!」

ひょいっと抱っこされたちびっこ。
ロボと幼女の組み合わせ=正義!!

「ろけっとぱんちもジェットもついてないからなー。
 あとスーパー系は電池じゃうごかない」

かしゅん、腰からワイヤーを出すとどうやらメカは下り坂に挑むらしい。
駆動音もガ・キーンガツーンではなくフィールドモーターのきゅいきゅい音。
スーパー要素赤マフラーだけだ、これ。
さらに置いて行かれる予感。
こいつら目的地わかってるのか?
777 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/22(日) 18:25:20.54 ID:eBcBsJjOO
>>776
リアル系……? 何言ってやがる! いいか? スーパーロボットってのはだなっ!

【そこからは何処で知ったのか異世界のロボット物について熱く語り始める】
【中でも電池で動いて格闘戦主体かつ生物をモデルにした武装で戦うロボットを推している様だ】
【本当にファンタジー世界出身者なのか疑わしい限りである】

だからだな? 小難しいことは置いといて重要なのは……って、おい! 何処行きやがる! 話はまだ……っとと……!

【青年を他所に斜面を下って行こうとするロボットを追いかけようとするが】
【それまでロボットが居たために見えていなかった山の反対側を見て絶句する】
【山の斜面が続いている筈の其処には断崖絶壁と地面の見えないだだっ広い空間が広がっており】
【どういう理屈なのか巨大な岩石が絶壁の先の空間に音も無く幾つも浮かんでいた】
【普通に進むならばロボットが向かった普通の斜面の方向に進むほか無さそうである】
778 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/22(日) 18:35:45.24 ID:/GakyizXO
>>777
微妙にマニアックな……
しかしちびっこは気にしない。
話の途中でも動き出したらとまらないのだ!

「セカイノハテのその下いきー」

体の数カ所に搭載されたワイヤーアンカーを駆使して
斜面をするすると降りていくロボ。
いったいどこを目指しているのか、一体なにが目的なのやら。

「でっかいゲートでもこうはならないよなぁ」
779 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/22(日) 18:54:19.94 ID:eBcBsJjOO
>>778
って、あっ! コラ待てっての!

【ようやく我に返ると此方を気にせず斜面を下り始めるロボットと幼女を追いかける】
【ワイヤーを使って器用に進むロボットを興味深そうに見つつロボットの上の幼女に視線を向ける】

おいチミっ子、このまま下に降りてってどうすんだ?
見た感じ人の住んでそうな所は見当たらねぇんだけどよ
何かお前さんのお目当てのモンでもあんのか? ん?
780 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/22(日) 19:02:20.82 ID:kbijpl4YO
>>779
「セカイノハテのハテをみにいく!」

電池切れとかコワイと思わないらしく、話しながらもどんどんじわじわ降りていく。
しかも理由が理由になってないと来たもんだ。
岩を渡るのではなく下ルートを選んだのは、ハテのハテが下にあるからか。

「きょーかいのきょーかいがみれたらハッピー」

彼らの目的がたった今、中の人の中できまりました
781 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/22(日) 19:19:49.03 ID:eBcBsJjOO
>>780
世界の果ての果てぇ……?

【幼女のセリフに何言ってんだコイツと言うような顔を浮かべる】
【恐らくは次の言葉として青年が口にするセリフは「んなモンあるか」であった筈だ】
【しかし続いて告げられた言葉にハっと何かに気づいた様に黙り込む】

……そうか、確かに世界の中にゃあ果てはあるかもしれねぇが
こうして世界と世界が繋がって広がってんなら
ひょっとしたらそんなモンもあるのかもしれねぇな

【誰に言うでもない呟きであったがその言葉には小さくても確かな驚きの感情が含まれている】

……へっ、面白えじゃねぇか……見れると良いな、果ての果てってのがよ
782 :TypeD-7@ようじょとロボット [sage ]:2014/06/22(日) 19:29:06.41 ID:kbijpl4YO
>>781
「じゃあ、ぐっばい!」

下りの道再開。
風使いなら彼らより遥かに速く降りれるかもしれないけれど
彼がそこに価値を見出すタイプかは知りませんので。

「いいものみつけたら、おしえたげる!!」

それでは、これにておさらば!
783 :ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 [sage]:2014/06/22(日) 19:51:27.54 ID:eBcBsJjOO
>>782
そうだな、世界の果てに向かうってんなら俺とは行き先も違うわな
俺の行き先はどっかの世界の新しい戦場だ……
何てったって、俺は「戦場を駆ける青き風」……だからな

【道を下り始めるロボットの隣、立ち止まって再び頂上へと引き返し始める】

おうよ! 良い戦場があったら教えてくれよ! じゃあなチミっ子!!

【上り坂を駆け上がって行く背中はあっという間に見えなくなる】
784 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/25(水) 23:42:09.43 ID:arY3AeMPo
【戦争しかない世界にいたおかげでこの境界線世界調査という任務は中々に新鮮だ】
 【勿論、手は抜いていない。様々な世界のデータコーデックスや漂流者との接触も行なっている】
【しかし、である。異なる価値観に触れすぎると、時に戦場以外知らぬ自分にも気付かされるというもので】

 そんな事を考えながらのサイバーパンク世界『スプロール』のとあるパブ。
 あまり品のいいところとは言い難く、重低音のサウンドと共に煽情的なポールダンスを披露する踊り子。
 証明は色とりどりを通り越して目に付き刺さる程で、席にはドラッグをキメてハイになっている若者や、
 剣呑な雰囲気で何やらブリーフィングを行なっているランナーなど多種多様だ。

「つまり戦場しか知らぬために、、まあ、その何だ。世慣れしていない部分があるというのは判る。が、しかしだ」

 ラム&ヌカを片手にとくとくと何か語っているのはイムカ・グリムナー。
 終焉の遠未来出身の上級政治将校(ロード・コミッサー)。階級で言えば連隊付政治将校=大佐権限と結構偉い。

「何やら漂流者の間で私が天然だとか何だとか妙な噂になっているらしい。どういう隠語か検討がつかん
 実のところ私の身体は人為的な手が加わっている。天然ではない」
785 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/25(水) 23:50:09.48 ID:4dTxjPHC0
>>784
「天然の人はみんなそういうんでスゥ〜」

イムカと同じラム&ヌカを片手に言うのは流浪のアーティスト・アキレス
軍隊でドンナに偉かろうと この男にはどうでもいいことです

「別に体が天然だて言ってるんじゃないのさ なんていうか・・・こう・・・思考というか 性格というか そういうもん
 そっちまで機械化してるわけじゃないでしょ?」

グイッと酒を呑みながら言う

「アレなんだよ マイペース過ぎるんだよいろいろと ソレが面白いから天然って言われるんだ」
786 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/26(木) 00:01:05.74 ID:y3pX9wpfo
>>785

 ヌカ・コーラに成分調整済のラムを混ぜたこのドリンクは、
 サイバーパンクな世界にあっても、その…まあ、中々に刺激的な飲み物≠ノ属するらしい。
 健康被害が出たときはヌカ社お詫びセット(果物とチーズの盛り合わせ)がもらえます。

「性格?そちらについてはなんとも言えんな。機械化まではしていないがナチュラルとも言えん。
 催眠誘導と長期瞑想訓練を受けた仮定で人格に変化が起こった可能性はある」

 個性の尊重?何それ新手の食べ物?な価値観の世界である。
 もっとも、これにはそれなりの事情もあるようであるが。

「なにぶん200年の前の話だからな。しかしマイペースか。私は私なりに周囲を尊重しているつもりだが」

 尊重しているからこそ惨死を避けるべく、蟻さん祭りの時にアキレスに慈悲のダイナマイトを持たせたわけである。
 爆裂なら一瞬で逝ける。最期は尊重されねばならないと思っている。

「マイペースで言うなら君とて負けてはいないはずだ」
787 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/26(木) 00:11:20.69 ID:sXc0WsgE0
>>786
健康被害? 健康に気を使ったことはありません
若いってなんだ? 躊躇わない事さ

「俺? 俺もマイペース・・・なんだろうね でもこの場合はアレだ
 その行動だったり 言動だったりが面白いか否か ってことさ」

「イムカタンはアレだ 結構・・・いやかなり鉄面皮で 滅多に表情を変えないじゃない?
 それがヌカコーラになったとたんにアレだもん」

思い起こすのはヌカコーラ・クアンタムを見つけたときのイムカのリアクションだったり
どこぞの世界でヴィクトリーを持っていると口にしたとたんボッシュートされたときだったり

「それが周囲には 『面白い』と捉えられている だから天然っていわれるんだYO」

「然し200年前ってなんだ? 澪タンといい いろいろと年数の概念が狂っていやがる」
788 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/26(木) 00:22:46.64 ID:y3pX9wpfo
>>787

「ふむ…私は君の非生産的芸術活動は面白いと思っているのだがな。
 正にマイペース。余裕のある時間の浪費だと定義する」

 褒めているのかディスっているのか判別に困ることを
 いつも通り平然と無表情に言うイムカである。たぶん、悪気はゼロ。

【暇を持てる=幸福なことと考えているので褒めているのだ。これでも】

「鉄面皮?私はメタルスキンに皮膚置換した覚えなどないぞ。
 表情はまあ、これはもうどうにもならん。表現というものを忘れて久しい」

 それについては寂しいとは感じないが、何となく不得手になってしまった自覚はある。
 が、だからといって変えられる類でもないのだが。

「君にはアステルバーム同位体は早いからな。もっと大人になって放射線が大丈夫な身体になったら飲むといい」

 まるで子供にビールは二十歳になってからな論法でアキレスを諭すイムカ。
 義務感ゆえという説明らしいが、色々と抜け落ちている気がするのは気のせいだろう。

「200年が狂っていると言われてもな。私とてランドセルが似合う子供時代はあるからな一応。
 いきなりこの容姿で出現したわけではない」

 何やらアキレスの言葉をちょっと妙な方向に受け止めた模様。
789 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/26(木) 00:31:44.48 ID:sXc0WsgE0
>>788
「面白いだろ? 俺のアートh・・・てなんかバカにされたような気がする」
悪気は零なんでしょうけど 相手にどう伝わるかである

「だからそうやって鉄面皮と聞いてメタルスキン?とかいうのに移るから天然って言われるんだよ
 そういう意味じゃネェよって言ってもわかんないか」

頭をポリポリ掻きながら言うが 次の言葉に身を乗り出して食いついた

「え? mjdでソレすっげぇ見たいそれ写真とか無いのマジすっげぇすっげぇ見たい卒業写真の公開を要求汁」
子供時代のイムカタンかもーん状態
790 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/06/26(木) 00:41:12.36 ID:y3pX9wpfo
>>789

「そんなもの残っているわけないだろう」
≪―――≫

 イムカの子供時代とやらの会話をしていると、
 座席に大人しく鎮座していたサーボスカルがフワリと宙に浮いた。
 半重力ユニットの恩恵によるもので相変わらずの無音かつスムーズな動きだ。

 ピッ!!
「待て、何故そんなものがデータベースに存在する」

 サーボスカルに搭載されていた照射ライトが輝き、
 テーブルにスクリーンめいて画像を投影させる。

【そこに移っていたのはやたらと質の良さそうな制服に身を包んだ子供達の集合写真。
 恐らくは高官など社会的地位の高い者達の子息子女といったところだろう。
 その中にやたらと無表情で、そして真っ赤なランドセルが妙に似合う子供が映っている】

「ふむ、やはりな。私はランドセルを完璧に使いこなしていたと自負している」

 相変わらずの抑揚のない声で言葉するイムカ。
 そして、子供の頃から表情皆無。これ催眠誘導とか訓練やらのせいなのか著しく怪しくなった瞬間である。
791 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/06/26(木) 00:51:00.30 ID:sXc0WsgE0
>>790
「えー」
残念そうな顔をするも 即座に動いたスカル君

「さっすがぁスカル君かっくいー★」
そこに移っていたのは真っ赤なランドセルの幼女イムカ ただし無表情

「・・・・・・・・・・・」
データとイムカを代わる代わる見比べて

「アレだ ニホンのことわざにある 三つ子の魂百までってヤツだ もう百もとっくに過ぎてるけど」
この頃から笑ってなかったのだ 孟子も急に笑顔になったら表情金攣るんじゃないだろうかと思うアキレスであったとさ

//ノシ
792 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/26(木) 15:18:43.01 ID:ZyjetPaUO
……むぅっ
【思わず唸り、周囲を隻眼で見渡してポリポリと頬を掻いた】
【先にいた、強酸性の雨が止まなぬ永劫の夜とネオンの街から一転陽射しが強い】
【だがある種ここは……いや、ここも平穏とは程遠い環境にあるらしい】

【ひと気のないと思われた立ち並ぶビルのジャングル、しかし数多の押し殺した息遣いと強い殺気を感じ取れる】
【遠くで散発的に銃声と爆発音が響けばそれらは更に顕著だ】

【じゃり、黄色い砂に呑まれかけた道路を左脚で踏み出す】
【ずるり、水っぽい音を立てて人の腕程度の太さとそれの倍以上の長さの触腕を一本、脊髄から生やしてうねらせる】
【よくわからない機械やら、歩くだけで消耗する雨に怯えるよりはずっと分かりやすい】

【晴れ渡る、少し薄い青色の空と入道雲】
【廃墟となり掛けたビル街、紛争の足音】
【戦いの気配に当てられたニアは、臨戦態勢でゆっくりと歩き始めた】
793 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/26(木) 19:36:44.71 ID:+pWz/KXK0
>>792
――――ハハハハハハハ!!!爽快だぜぇぇーーーー!!!

【砂交じりの大気を切り裂くエンジン音と叫び声】
【その発生源は一定の位置に留まらず、人気のないビル街の道路を絶えず移動している】

風景が今一つ味気ねえのが不満だけどよ!!
これほど誰にも邪魔されずに爆走できるのは久々だぜ!!
――ヒャッハー!!!!

【水を得た魚と云わんばかりに、全速力を以て疾走する緑色の機体を持つバイク】
【その上には、黒いライダーコートを纏いヘルメットを付けた者がいる】
【砂交じりの大気の中でも、ヘルメットさえあれば砂が目に入らずに済むという寸法だ】

さーてと、ここらでちっと休憩―――……ん?

【暫くの疾走の後休憩場所に選びバイクを停めたところで、ニアの姿を視界に認める】

あーー……女か?
女子供の保護といやあ「騎士」の任務といったところだろ
よーし、ここはいっちょ俺の出番だな!!

おーい、あんたどうしたんだ!?道に迷ったのかー!?
俺でよければ家まで護送するぜー!?

【そう叫び声をあげてニアに声をかける。今にも戦いに赴かんとする彼女の意志には全くの無知で】
【ちなみに声の主は、ここが紛争の真っただ中であることを知らないらしい】
794 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/26(木) 19:51:36.72 ID:ZyjetPaUO
>>793
……?
……なぁんだってんですかぁ、これぇっ……?
【突然に聞こえ始めた駆動音、そしてそれに混じる謎シャウト】
【何やら毒気を抜かれた気がして、だが警戒を強められたのは過去の戦闘の経験故か】
【左脚と、それと右脚の義足でコンクリの地面を踏み締めて周囲に隻眼の視線を投げ掛けている】
【反響し、更に高速移動を続ける音源の場所を特定するのは難しい】

……んっ?
【と、音が止むとライダーコートにヘルメットの男性を見付ける事が出来た】
【どうやらほぼ同時に向こうもこちらを見付けたのか、何やら歩み寄ってくる様子】
【この場所に不釣り合いな出で立ち、能力者か何かかと身構えると】

えっ?ご、護送ぅ……?迷子ぉっ……?
【思わず素っ頓狂な反応を示してしまう】
【首の後ろでいざ攻撃体勢と身構えていた触腕もズルりとコケるようにして垂れる】

な、なぁに言ってんですかってのぉっ、ここがどんなとこかぁ……
……って、あぁっ!危なっ……!!
【そしていざツッコミをと一瞬、ライダーコートの男性の右方向を見て声を荒げる】
【先の声で緊張の糸が断ち切れたのか、2人の民兵らしき人影がビルの一階の窓から男性へと銃口を向けていた】
795 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/26(木) 20:06:15.85 ID:+pWz/KXK0
>>794
【ヘルメットを脱ぎ、それを愛機のハンドル部に引っ掛ける】
【素顔はまだ年端のいかぬ若者といったところで、黒い短髪は全て逆立ち、ところどころに緑のメッシュが入っている】
【所謂"不良"という、自己を誇張し反社会的な青少年を連想させる出で立ちだ】

え?いや、だって迷子じゃなけりゃなんだっていうんだよ。
ここがどこって……そりゃ――俺が思う存分愉しめる場所、って……―――何だ!?

【拍子抜けするニアの姿を見て、どうやら張り合いのなさを感じるイマヌエル】
【ただ、元はと云えば自分の勘違いが原因なのだが。疾走という自己の愉悦に酔って周りの状況に気づけなかったことが――】

【しかし、突然に真剣に警告する相手の声に、思わず相手の視線と同じ、自分の右手に体を向ける】

おいおい……何だ?そんなもの向けやがってよ。
俺とやろうってのか?勝負ならいつでも受け付けるぜ!?

【窓の向こうの2人にそう威勢よく言い放つ】
【「騎士」に憧れる癖に喧嘩っ早いとはこれ如何に】
796 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/26(木) 20:19:21.84 ID:DG475hMR0
>>795
迷子なのはぁっ、否定しないですけどってぇのぉっ!!
【叫びながらも、想像していたより少し若く……外見上で言えば同年代くらいに見える相手へと駆け寄る】
【しかし片脚が不自由な身、既に構えている2人の民兵の次の一手に間に合うはずもなく】

「××ーっ!!」
「××っ!?×××……!!」
【どこの言葉とも知れぬ怒号、そして絞られるであろうマシンガンのトリガー】
【とはいえそれはニアに取って間に合わずとも、しかしイマヌエルに取っては大凡先手を打つには充分な間があった】
【そもそも良く訓練されている兵士なら、影から敵か味方を見極め奇襲的に発砲するはずだ】
【そういう意味ではこの民兵、練度は低いのだろう】
【有る程度の武芸の腕があれば、鎮圧も殺害も容易なはずだ】
797 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/26(木) 20:29:40.00 ID:+pWz/KXK0
>>796
お……こいつマジでやる気なのか……!?

【事情を知らぬ者にとっても、何か壮絶なものを感じさせる怒号】
【意味は部外者のイマヌエルには分かりようもなかったが、それは確かな戦いの予感を抱かせるのには十分だった】
【今にもトリガーに伸びつつある、民兵の指】

――――なら、売られた喧嘩は買うぜ!
お前ぐらいなら、『騎士』になるまでもないぜ!!

【そして矢張り威勢よく啖呵を斬ると、地を蹴り大きく前進】
【その過程で前方への跳躍を成し、そのまま右足だけを前方にまっすぐ突出し、窓の向こうの、引き金を引かんとする兵士に飛び蹴りを喰らわせようとする】

【能力を使わない彼の力は、喧嘩慣れした不良程度】
【飛び蹴りは当たればそこそこ痛いだろうが、逆に外せばそれは致命的な隙を生むことになろう】
798 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/26(木) 20:29:49.51 ID:+pWz/KXK0
>>796
お……こいつマジでやる気なのか……!?

【事情を知らぬ者にとっても、何か壮絶なものを感じさせる怒号】
【意味は部外者のイマヌエルには分かりようもなかったが、それは確かな戦いの予感を抱かせるのには十分だった】
【今にもトリガーに伸びつつある、民兵の指】

――――なら、売られた喧嘩は買うぜ!
お前ぐらいなら、『騎士』になるまでもないぜ!!

【そして矢張り威勢よく啖呵を斬ると、地を蹴り大きく前進】
【その過程で前方への跳躍を成し、そのまま右足だけを前方にまっすぐ突出し、窓の向こうの、引き金を引かんとする兵士に飛び蹴りを喰らわせようとする】

【能力を使わない彼の力は、喧嘩慣れした不良程度】
【飛び蹴りは当たればそこそこ痛いだろうが、逆に外せばそれは致命的な隙を生むことになろう】
799 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/26(木) 20:30:12.38 ID:+pWz/KXK0
//連投失礼しました……
800 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/26(木) 20:42:51.55 ID:DG475hMR0
>>797
【少なくともこの紛争に於いて、武器なくして銃口を向けられた相手の取る行動はほぼ決まっていた】
【即ち敗北を悟り、少しでも生き残る可能性に掛けて手を高く掲げる事である】
【つまりロクな反抗は取らない、取れない】
【この場合、その先入観が仇になった】

「××……っ!?」
「×××!?」
【飛び蹴りは見事、民兵の片割れの顔面を強かに捉え意識を刈り取る】
【もう片方が咄嗟に構え直し、フォローの体勢に入り銃口を向けた】
【周囲の他の民兵達はまだ、この事態に気が付いていないようだ】
801 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/26(木) 20:51:30.38 ID:+pWz/KXK0
>>800
【ものの見事に飛び蹴りを成功させ、窓の向こうの屋内に見事着地する―――】
【―――かと思われたが、いかんせん飛び蹴りでは空中での姿勢が仇となって、着地まで完璧にこなすのが難しくなる】
【とっさに下手な受け身を取ろうとするが、全く間に合わずそのまま床に尻餅をついてしまう】

うおっ!いててて……畜生……
でも接近すれば――こっちのもんだぜ!!

【失態を上書きするように威勢よく叫ぶと、地面に両手を付き、側転のような動きと同時に蹴りをもう片方の兵に叩き込もうとする】
【だが、この直前にイマヌエルは致命的な隙を晒した】
【ここで反撃したところで、果たして兵が発砲するまでに間に合うのだろうか】
802 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/26(木) 21:08:10.27 ID:DG475hMR0
>>801
「×××っ!!」
【罵詈雑言、その単語で思い付いたであろう口汚い言葉】
【民兵が叫んだのは恐らくそれだ、マシンガンが蹴りを狙うイマヌエルに向けられる】
【バンッ!強く渇いた音が響く】

【だがそれは建物の外から聞こえた音であり発砲音ではない、むしろ民兵がその音に一瞬気を惹かれて振り返る】
【と、自然イマヌエルに側頭部を晒す形となりそこへ丁度蹴りが打ち下ろされた】
【がくっと白目を向き崩れる民兵、2人目の無力化に成功】

ま、まぁったくっ……無茶しやがってってんですよぉっ……
【ひょこっと窓から中の様子を覗き込む褐色の肌】
【首筋から伸びる触腕はビルの壁に張り付いており、先程の音の正体を明かしていた】
【援護が間に合わないと踏んで、取り敢えず注意を惹くために壁を叩いて音を立てたらしい】

……大丈夫ってんですかぁっ?
だとしたらぁっ、さぁっさと逃げた方がいいと思うんですけどぉ……
【倒れた民兵の懐、通信用のトランシーバーが何やら呼び掛けている】
【このままであれば、この2人に異常があった事を知り増援がやって来るだろう】
【その前に離れた方が安全としては間違いなさそうだ】
803 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/26(木) 21:24:50.22 ID:+pWz/KXK0
>>802
(―――!?……な、なんだってんだ……!?)
【蹴りの途中のことだった――思いもよらぬ音に、何事かと一瞬身をこわばらせる】
【結局その音に助けられ蹴りは命中。改めてその正体を探ろうと、音源と思しき窓の外を覗きこまんとするが】

お、さっきの音はあんたの仕業だったのか?
つうかさっきから気になってたんだがよ、そのあんたの首から伸びてるそれ、一体なんなんだ?

【逆にこれまで触椀に驚くことがなかったのは、彼の出身世界の環境によるのだろう】
【退廃的で自らを誇示する若者で溢れていたその世界では、人体改造によって能力じみたものを持つのも一般的になっていた】
【ニアのような常人には成しえない姿も、また彼にとっては特別驚愕すべきものでもなかった】
【ただ、それが何なのかは分からなかったので、それは必然的な疑問として問うに至ったのだが】

ん……?通信機か?
逃げたほうが……?お、おう、なんだか知らねえが、とりあえずわかったよ。

【忠告を聞くと、素直に窓から飛び降り、外に停めてあった愛馬――もとい愛機へと向かって歩き出す】

でもよ……ここで一体なにが起こってるっていうんだ?
さっきみたいな奴らが他にもいるっていうんなら、俺も愉しめそうなんだがな……

【先程の素直に忠告に従った彼の姿はどこへやら】
【民兵2人程度では、刺激を求める彼を満足させることはできなかったようだ】
804 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/26(木) 21:36:50.66 ID:DG475hMR0
>>803
え?あぁっ、えぇっ、ニアのお陰ですよぉっ?
【ふふんと少し得意気にドヤ顔、とはいえ実際役に立ったのかどうかは微妙だ】

これぇっ?えぇとぉ、これはニアの能力でしてぇっ……
まぁ、こういうモノなんですよぉっ
【早期の退却を提案した割、間延びした口調はスローペース気味だ】
【ぢゅるりと水っぽい音を立てながら触腕は脊髄の辺りに、まるでうどんを啜るかのように飲み込まれて消えた】
【因みにかと言って首筋を見ても穴などが空いている訳ではなく、普通である】

ですよぉっ、増援が来たら厄介ですしぃっ……
……他にも、まー沢山いるでしょうねぇっ……なんだか知らないですけどぉ、戦争してるみたいですしぃっ……
【と、イマヌエルの後ろに着いていきながら自身にもまだよくわかっていないこの状況をしかし説明】
【まぁ分かっている事はただ何処かと何処かが戦争をしていると言う事だけであるが】
【メタ的に言えば武器を含めた文明レベルは現代の物と大差ないのだが、これはニアの口から語られる事はない】

……んじゃぁ、取り敢えず落ち着ける場所に行きましょうってんですよぉっ
【何故か自然な流れでバイクの後ろに乗ろうとしているニア】
【特に何もなければこのままシートの後部にひょいと跨るだろう】
805 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/26(木) 21:49:43.62 ID:+pWz/KXK0
>>804
へぇ……"能力"ねえ。
"能力"なら実は俺も持ってるんだぜ!
まぁ、奴らが弱すぎた所為で出番はなかったがな……

【実際には能力もなしに無傷で勝てたのはニアの援護によるものもあったのだが】

え…?増援――戦争……?

【ニアの口から告げられる深刻な事態に、イマヌエルの表情は真剣実を帯びる――】
【――ことはなかった。それどころか、なぜか嬉々として目を輝かせる始末だ】

へぇ……こりゃ随分と面白いことになってきたなぁおい!
「騎士」といえば戦場の華!!戦場と聞けばこの俺が往かないわけにはいかないぜ!!

【そう語るうちに、ニアよりも遅れて自身もバイクに跨る】
【当初の目的であった、騎士として女性であるニアを保護するということを一先ずは為すこととなった――と、成行き上だがそういう状況になった】

うっし、あんたはどこか適当に安全なところで下ろしてやる。
俺はその後、ここで起きてるとかいう戦争とやらに殴り込みをかけるぜ!!

【他者の保護を後回しにしないだけマシというものか】
【取り敢えずは、再びヘルメットをかぶるとそのままバイクを起動させ、ビルの合間の道路を突っ切っていくことになるだろう】
806 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/26(木) 22:02:22.33 ID:ZyjetPaUO
>>805
へぇっ?そうなんですかぁっ?
……むむっ、でしたら余計な手出しでしたってんですねぇっ……
【ぽつりと付け足した一言はつまり、相手の能力を見ておきたかったが故】
【味方であろうと敵対しようと、その何方でもなかろうと】
【多くの能力を知る事は、生き延びる上で重要だと知っているのだ】

えぇっ!?ち、ちょっとぉっ、なんで喜んでんですかぁっ……?
【物騒な単語に嬉々として応じるイマヌエル】
【ニアも先程は悪くないと思ってはいたが、それは飽くまで陰鬱な世界に於ける正体不明の恐怖に比べればの話だ】
【戦わずに済むなら、平穏であるならそれが一番である】

ま、まぁ、安全なとこまで連れてってくれるってんならぁっ、文句はないですけどぉっ……
【安全運転でお願いしますねぇっ、と一言】
【割と直ぐに戦闘地域は抜けられるはずだ、途中に幾多の銃撃を受けるであろうが】
【まぁそれらの練度も例によってお約束、命中を期待出来るモノではない】

【砂に埋れ砂漠めいた道路をしばらく走れば、灰色のジャングルから抜け出し簡素なテントの群れが見える】
【非戦闘地帯、村落と言ったところか】
【あそこで降ろして欲しいとニアが呼び掛けるだろう】
807 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/26(木) 22:16:33.47 ID:+pWz/KXK0
>>806
―――安全運転?お、おうよ!

【何時もの調子で全速前進しかけたが、ニアの一言を聞き、引きに引いたハンドルを緩める】
【見た目や言動は完全に不良のそれだが、本心は案外悪ではなかったりする】
【速度は全速ほどではないとはいえ周囲の風景を次々に置き去りにする程度には速く】
【しかも舗装された道路を通っていることもあり、後部に乗るニアからしても安定性を感じられるだろう】

―――うおおっ……!?また銃かよ!?
でもんなもんか関係ねえ……突っ切る!!

【浴びせられる銃撃に、この状況でどう対処するか?彼の答えは単純だった】
【速度を上昇させ、銃弾の合間を素早く潜り抜けていく】
【途中機体に被弾することもあったが、頑丈さは折り紙つきのようで大した損傷にはなっていない】

お……?集落か?
ん、ああいいぜ。ここならもう安全だろうよ。

【ニアの呼びかけに応じ、テント群の合間にバイクを停める】
【そしてニアが降りるのを待つ。自身はというと、ヘルメットを脱ぐ様子すら見られない】
【どうやらこの後、本気で戦場の只中に一人で突っ込むつもりらしい】
【勇敢と云えば聞こえはいいが、無謀と勇気の区別がついていないといったほうがより正確である】
808 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/26(木) 22:27:27.76 ID:ZyjetPaUO
>>807
ふぅっ……どーもぉ、助かりましたってんですよぉっ
【ひょいっと身軽に飛び降り小さく頭を下げる】
【途中受けた銃撃からも怪我はなく、無事戦闘領域から逃れられた事に感謝している様子】

……ところでぇっ、本当にまたあそこに行くんですかぁっ?
はっきり言ってぇ……オススメはしませんよぉっ……?
【先の兵の練度を見ても、廃ビル群で行われている紛争は泥沼だ】
【いつ終わるともしれない戦闘、失われた熟練兵】
【ロクな訓練も受けずに参戦し、それが敵味方両方にともなれば戦闘の長期化と言う更なる悪循環を生み出す】
【負のスパイラルの真っ最中なのだ、あの戦場は】

なんでしたらぁ、ここで少し休んでからでもいいんじゃないってんですかねぇっ……?
【どうやらこのテント村、難民の受け入れ等も行なっているらしく食材や水に関しては振舞われている様子】
【住民に頼めば屋根のある場所での睡眠も可能だろう】
809 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/26(木) 22:40:30.67 ID:+pWz/KXK0
>>808
お、おう……
気にすんじゃねえや、「騎士」として当然のことをしたまでよ!

【頭まで下げられたことに戸惑いを感じながらも、自らの行いを誇るように云う】
【ともあれ、ここまではいい。彼は何も悪いことはしていないし、寧ろ困った者を助けたという点では一応の賞賛には値する】

いや、引き留めないでくれや。
男には、やらねばならない時ってもんがあるんだ。
今がその時だ……例えどんな戦場でも華麗に駆け抜け、戦果を上げて帰ってくる。
それこそが「騎士」ってもんだからな!ちょっくら紛争をこの手で解決してくるぜ!!

【否、この青年は「やらねばならない時」とは言うが、実際彼にこの戦いに介入する義理はないし、するべきでもない】
【青年が傷だらけになるのは兎も角として、ただ戦場を引っ掻き回し混乱に混乱を重ね掛けするというのでは迷惑以外の何物でもない】
【………まぁ、結局のところ彼はそれらしい台詞を吐いて「かっこつけたい」だけでしかない】

おーし……気合いは満タン!
往くぜ往くぜーーー!!戦場が俺を待ってるぜーーー!!!

【エンジン音とともに、ニアからみてやがて遠ざかっていく機体】
【その後のイマヌエルの運命を待つのは、果たして名誉(?)か、死か―――】
810 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/26(木) 22:52:08.37 ID:ZyjetPaUO
>>809
あのぉっ、さっきから気になってたんってんですがぁっ、騎士ってのはぁっ……
か、解決ぅっ!?そりゃまたぁ、ずぅいぶんとでっかくっ……
【『騎士』とは言うもののニアの知る騎士はライダーコートを着ない。と言うかバイクには乗らない】
【だがそれに対する疑問より個人での紛争の解決を掲げるイマヌエルに驚愕、ポカンと口を開けた】
【それがただのカッコ付けであろうとなんだろうと通常であれば口にするのも憚られる程の事だ、至極自然な反応と言えよう】
【そしてそんな疑問や何から何までを置き去りにして颯爽と駆け征く鉄騎馬】

……全くぅ、嵐みたいなやつでしたってんですねぇっ……
【むぅと口を尖らせ、しかし世話になった身として一応無事を祈る】
【能力者なのだしきっと大丈夫だろう、なんならここに来れば追っ手が掛かる事もなさそうだし】
【薄青色の空の向こう、彼方銃声が散発的に響いた】

//これで〆でいいでしょうか、お疲れ様です
//ありがとうございました、またよろしくお願いしますっ
811 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [sage]:2014/06/26(木) 22:56:47.77 ID:+pWz/KXK0
>>810
【数刻後、全身傷塗れの青年がバイクと共にその集落に担ぎ込まれたことは果たしてニアの耳にも入るのだろうか】
【相も変わらず、地平の向こうでは銃声と砲声がけたたましく鳴り響く】

【戦争はまだ、終わらない―――】

//ありがとうございました、乙です!
812 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/28(土) 20:03:58.51 ID:7aUSc5VH0
いつかある旅人から手渡された地図に示された場所。約束のその地の近郊の森にジョシュアは今日もやってきていた。
さらさらと木の葉が揺れる音。微かに木の葉に浸透し透過された光が仄暗い街道を照らし、加えて明るい木洩れ陽が辺りに散りばめられる。
土がむき出しのその街道の縁、太い丸太の端材と石材で作られた簡素なベンチには今日も本が山積みになっていた。
そのベンチは今そこに座っている青年が作ったものだ。何と無くこの場所が気に入った故の行動なのだろうが、何故このような何もない場所に留まるのであろうか。
そこからも彼のこの場所への愛着に些か計り知れないものがある事は見て取れる。

戦場で心身を削り、侵食され、蝕まれてゆく日常。
それを乗り越える為には癒しが必要だ。ジョシュアの癒しはここで本を読んで過ごすことなのだ。

亡き上官の遺した場所でもはや帰ることの叶わない場所の残り香を感じつつ様々な世界の文献を読み漁る。それが彼の癒し。
彼に残された唯一の『逃げ道』なのだろう。

「………ふぅ…」

浅い溜め息を吐いて本を畳む。溜め息の理由は、また一冊本のストックが減ってしまったようだという落胆からか。
ともかく、彼は伊達眼鏡を折り畳み胸ポケットに差すと次の本へと手を伸ばす。


ふと優しい風が一陣。彼の頬を撫でた。

「………暑いけど、爽やか…だな」

その風に運ばれてきた花の香は初めて嗅いだ香り。それでもどこか懐かしい香り。何の花だろうとジョシュアは振り向いた。
木洩れ陽のスポットライトに照らされ凛と咲くのは紅い花。見たこともない花だ。
摘んで帰ろうか、ジョシュアはそう思ったが…思いとどまった。
その花を。その花が咲き誇るこの光景を自らの手で掻き乱し、濁らせてしまいたくなかったからだ。

再び本へと手を伸ばすとそれを開き、文献の中の世界へと没頭してゆく。この世界が今は彼の世界。彼だけの世界だ。
わざわざ伊達眼鏡をかけているのもその為。未来兵士である彼の視力は常人のそれを遥かに超越するものだ。矯正器具の必要性は皆無。

反転され、強化された視神経。人工素材の延髄。そしてナノマシンのケアによって永遠に輝きを失うことのない硝子体。
それらを持ってしてもジョシュアが度の入っていない眼鏡を掛けたがるのは、彼なりのアンチテーゼなのかもしれない。

29世紀へと赴く前、かつて『元の世界』で彼がいつもそうしていた事を変わらずに続けることによってもうどこにも無い自分の世界との繋がりを保ち続ける。
彼なりの、精一杯の抵抗。


ジョシュアは追憶と夢想の世界へと沈んでゆく。
失われた日常を。あの『楽しかった日々』を思い出しながら彼はただ機械のように知識を蓄え続ける。
813 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/28(土) 20:17:39.80 ID:Jc5XGje30
>>812
【麗らかな風が頬をなぞる、ふわりと髪が揺れた】
【それは花の薫風、暑く……しかし湿度の少ないこの場所は嫌いではない】
【木の葉にトリミングされた青いそらの彼方、入道雲が見える。ツバメが低く飛んでいる……夕立がくるのだろうか】

【草臥れた焦げ茶色のローブを纏い地図を手に、義足と足との奇妙な痕跡を辿った道に残しながら歩く少女】
【ふと遠く、先に見えるはベンチに腰掛け本の世界にも浸る男性の姿とそれと紅い花】

……んんっ?……ここでぇっ、いいっぽいんですけどもぉっ……?
【はてと首を傾げながらもこつこつと、特徴的な足音は木漏れ日の中に響く】
【地図を確認しつつもその隻眼は時折、少し離れた位置に腰掛ける男性を盗み見るようにしていた】
【大量に積まれた数多の本、その出で立ち】
【なんだかミスマッチなその存在がとても、それでも異様とは程遠い不思議な感覚を持ってして存在しているような】
【そんな気がして】
814 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/28(土) 20:42:09.38 ID:7aUSc5VH0
>>813
「………ん」

ジョシュアはふと文字を読み進めていた視線を動かすのを止める。自分を見つめる者の存在に勘付いたのだ。
例え熱中していたとしても見知らぬものの接近を許す程ジョシュアは愚鈍ではない。即座に視線を上げてこちらの様子を伺う少女を見つめた。

──しかし

「…………あ…れ…」
「ッ……!?」

ぞくりとジョシュアに悪寒が走る。きりきりとした神経の痛みも。
これは夢か幻か。顔を上げればかつて守れなかったあの少女によく似た人影が遠くからこちらを見つめていたのだ。
あまりにも突然の出来事にジョシュアは酷く困惑した。一方で同時に恐怖すら覚えてしまう。
あの幻影は一体何なのか。思考するよりも早く震える手を思い切り握り締めて少女へと迫る。

ばしん、と逞しい腕に弾かれた本の塔が音を立てて崩れ落ちる。しかしジョシュアはそれを見向きもしない。意識を彼女へのみ向け、ただ少女へと掛ける。
自分が近付いても消えない辺りあの少女は自分の妄想でも、夢でも幻でもないらしい。しかし不可解なのはどうしてここに彼女が居るのかという事だ。

しかしそんな疑問を抱くのも時間の無駄であると一刀両断。迷いを振り払い少女へと震える手を伸ばす。

────ニアちゃん……ッ…!!

そして泣きそうな顔で思い切りその名を呼び、少女へと肉薄した。

815 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/28(土) 20:59:06.90 ID:Jc5XGje30
>>814
……っ!?
【半歩身を引いて身構える】
【それだけ盗み見ていただけのはずの相手の行動に、はっきりとした意思を感じ取れたからだ】
【山積みの本が音を立てて崩れ落ちる、微かに注意がそちらに行くが……だがそれは刹那】

……ぁ、えぇっ?……あれぇっ?
【駆け寄って来る相手の顔を漸く常人の半分の視界で捉える】
【それは記憶の底の深淵、針の穴程の光の揺らぎを持ってして迫りやがてドクンドクンと脈打ち拡がった】
【隻眼を見開き、瞳孔を絞る】
【光の筋は確かな現実感を帯び始め、月明かりの如き柔らかなものとなってニアの内側の追憶から脳裏を照らした】

……あっ、おまっ、えぇっ!?
【何という驚愕、何という邂逅】
【全くもってして不意打ちの、かつて確かに『死』を迎えたはずの相手】
【そう遠くない……ニアにしてみれば充分過ぎる程の時が経ってはいるが……過去に巡った一切の光景が七色に煌き、鮮やかに蘇る】

じ、ジョシュアぁっ……!?
【最早警戒は存在しない、今にも泣き出しそうな相手の……少し逞しくなっただろうか姿にいざなわれるようにして義足を踏み出した】
816 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/28(土) 21:24:26.59 ID:7aUSc5VH0
>>815
「ニアちゃんっ……どうして…ここにっ…」

あの間延びした喋り方も、銀色の髪も何もかもが懐かしい。目の前の少女は確かに彼女(ニア)だ。再会は現実のものとなった。
再会の喜びよりも困惑の方が大きいジョシュアは戸惑いながら最後に会った時よりも少し大きくなったニアへと歩み寄る。そうして

「あ……地図………」

外套の隙間から伸びる腕が持っていた地図。それは自分があの旅人から授かった『隊長の遺品』と同じもの。
それを見てジョシュアは全てに合点がいった。そうか、隊長が伝えたかった事は──

跪き、両膝立ちになったままニアを迎え入れる。しかしその腕は脱力してだらんと垂れ、ジョシュアが再会の抱擁を交わすことは無かった。
蘇る記憶は短い間の。されど確かにジョシュアの人生の中で最も幸福に満ちていた時期のものであった。

仲間と肩を並べて笑い合う自分。ニアを熱心に躾ける隊長を遠目に見て笑う仲間。厨房でジャガイモの皮を剥いていたら迷い込むように入ってきたニアと隊長。
そして迸る紫電。迸る鮮血。自分の身体に無数に突き刺さり、真紅に染まる硝子。
落下する身体の加速度。怨み、憎しみ、遠退く意識。
死にたくないという切望と、そこで途切れた記憶──



「………隊長が死んだってことは…へクスも壊滅したってこと…なんだよな、ニアちゃん」
「一人で…辛かったよな。あの時…何もしてやれなくてごめんな…」
「俺は……俺は最低だ…!何時も何も出来ない…ニアちゃんだって…隊長だって護れなかった…」

ジョシュアの日常を奪い去り、ホームを地獄へと変えたあの漆黒の衣を纏った悪魔。
思い出すだけでも身の毛がよだつ。かつてジョシュアも怒りのままに挑み、完膚なきまでに叩きのめされた。
だが今は違う。ジョシュアは新たな力を手に入れたのだ。あの悪魔にだって勝てるはずだと、そう確信するまでに。
だから。

「だから、ニアちゃん………今度は…」
「今度は絶対に…アイツから君を守るから……っ…だからっ……!」

俺を許してくれ。項垂れる青年の涙声はそう続けた。
817 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/28(土) 21:49:47.47 ID:Jc5XGje30
>>816
ど、どぉしてってっ……それっ、こっちのセリフだってんですよぉっ……
【そもそも彼が黒雷に撃たれ、高層ホテルの31階から落ち行く様を見ていたのだ】
【良くて即死、悪くて致死】
【通常で鑑みればデッドオアデッドでなければならない、ジョシュアの運命は】

……地図ぅ?……あぁ、なぁるほどぉっ……
ふふっ、まぁったく……ぱぱはもうっ……
【ふわり外套の下、握っていた地図を確認して微笑む】
【実にぱぱらしい……父親らしいメッセージだ】

……?
あ、あのぉっ、どぉしたってんですかぁっ……?
【彼我の、少なくともニアに取っては通常接触領域より随分と近い位置でまるで失意に打ちのめされるようにして項垂れているその姿を見ておずおずと尋ねる】
【だがそれは即座に愚問であったと理解した。神経が読み取ったジョシュアの纏う慚愧の念が光の速さで脳に辿り着いた】

……っ
【そして綴られる数多の自責】
【ただ押し黙って聞いている少女には、最適な返答が見つけられない】

……ニアはっ、ニアはぁっ……
【だから何でことないものだ、その口から出た言の葉は】

別にぃ、ジョシュアを恨んだりっした事は、ないってんですよぉっ?
……だからぁっ、許すも何もないってんですっ
【でも守ってくれるなら嬉しいですね】
【舌足らずにそう付け足して悪戯っぽく笑い、ジョシュアへとちょっと遠慮がちに右手を差し出す】
【膝立ちに項垂れる彼の、ほぼ目線の高さにそれはあるはずだ】
【小さな細い褐色の、かつての家族の掌が】
818 :[ジョシュア・アーリントン] >>177【ソルダート・フトゥーロ2.0】 [sage]:2014/06/29(日) 12:42:59.05 ID:5k4RJbOT0
>>817
「どうして助かったのかは俺にも分からないけど…それでも、俺は、俺は…生き延びたんだ…」

あの時、ホテルの最上階から落下した…その後の記憶は無い。気が付けば見知らぬ土地のベッドの上。そこは28世紀の地球だった。
そこで兵士としての腕を買われIASCの一員として100年程働いた後、二回目の世界線移動に巻き込まれてこの世界へやって来た。そうジョシュアは説明した。

見た目があまり変わっていないのは戦争が起きていない間、コールドスリープによって生体機能を強制的に停止さえられていたからであろう。100年全てをジョシュアは過ごした訳ではないのだ。

「………隊長…」

あの間延びした喋り方が、あの声が自分を励ましてくれる。何より失った筈、守れなかった筈の『家族』がそこに居る。
4983人と1人が死んで、残ったのは彼女(ニア)だけ。その事実をジョシュアは知らなかった。ジョシュアはてっきりニアまでもがあの能力者に殺されたと思い込んでいたのだ。

ジョシュアは悟った。隊長があの場からニアを逃がしたのだと。そしてニアを護る為に剣を振るったのだと。
ニアの小さな手を握って立ち上がり、ジョシュアはニアへと問いかける。己の中の疑問を解消し、『救われる』為に。

「……ニアちゃん、隊長は…隊長はあの悪魔に勝ったのか…?
隊長がニアちゃんを護ったんだろ…?第一隊長が…っ…隊長が死ぬわけ無いんだ…
きっと何処かで生きてっ……」

──そこまで言ってジョシュアは自分の失言に気付く。ニアだってきっと辛いのだろうに。その立場にジョシュアだけが甘えることなんて出来ない。
ジョシュアは申し訳無さそうにまた項垂れ、ニアへと謝罪する。

「………ごめん」

「…護るよ。俺が…この『世界』ごと護るから…」
「だから、もう………」

そして次に行うのは固い決意。もう二度と失いたくなんてない。誰も。
だが世界全てを護ることなんて出来ない。それはただの理想論なのだから。それでも。
それでもジョシュアは『決して失いたくないもの』を護り続ける覚悟を背負う。例え全てを敵に回したとしても、それさえ守れるのならばもう失うものなんてない。何も恐れることなどないのだ。

滅多に笑わない心優しき将校、イムカ。気さくなラクガキ男、アキレス。かつて初めて『護ること』の出来た少女、ビィ。何度も共闘したカノッサ機関構成員、フォーティア。
そして目の前の遺産(レガシィ)、ニア──
その全てを護る為にジョシュアは深い闇の中から立ち上がる。そして──

「───誰も隊長のようにはもう…させない…!!」

ただ固く固く、そう決意した。

//お待たせして申し訳ありませんでした。ロールありです!
819 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】 [sage]:2014/06/29(日) 16:57:27.53 ID:AHrFttylO
>>818
そっかぁっ、そうなんですねぇっ……
それはぁ……辛い、ねぇっ……?
【壮絶、故に絶句】
【ようやっと返せたそれは、しかしつまりこころからの本音】
【大切な仲間の総てを失い、更に世界迄をも奪われていたのだ、ジョシュアは】
【想像も出来ない苛烈な道だったのだろう、言葉では語り尽くせない程の神の悪辣を一身に浴びてきたのだろう】
【なのに、それだと言うのに】

……ぱぱはぁっ、ぱぱはっ……
……。
【言い淀むニアを見て、察して尚且つ想ってくれるのだ】
【何という強さか、何という誉高き戦士か】

【いつか父親に依ってもたらされた安寧に似た、だけれども少し異なるそれを感じて自然と頬が緩む】
【それらの差異は確かに存在していて、それなのに根本では同じ……どちらもとても心地の良いモノだと思えたが故だ】
【護る】
【その言葉の重さを知るモノが、それを口にする事が何れだけの事かを知っているからだ】

……はぁいっ、でもぉっ……
うぅん、だからぁっ……
ジョシュアはぁっ、いなくならないで下さいねぇっ……?
【残された瞳からあの時に枯れ果てたと思っていた涙がただ、零れて落ちた】

//こちらこそです、ありがとうございましたー
820 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 20:21:12.47 ID:C7SXIRyS0
【『近代文明の世界』――諸国が覇を競い合う世界】
【その世界の中でも、随一の大国と名高い『フォーレンチア帝国』】

【これはその国の産業基盤の一つ、豊富な鉱物資源を産出するある鉱山都市での出来事】


『労働者に参政権を!!労働者に参政権を!!』

『ブルジョワ政治の弊害を取り除け!!』

『おおおおおおおおお!!!』

【市街地。道路を埋め尽くす群衆は各々腹の底から解き放つような声で精一杯に叫ぶ】
【ところどころにはその言葉と同じようなことを書いたプラカードもみられる】
【どうやら一見したところでは、政治的主張を行うための民衆によるデモらしいが―――】

―――ん……?何だ何だ??
あれは……何かお祭りでもやってんのか?

面白そうじゃねえか……俺も混ぜろ!!
ヒャッホオオオオ!!!

【遠目からその様子を見ていた青年が一人。しかし異世界出身の彼は、その詳細な事情など知るはずもなく】
【だが、そういう場合に常識的な人間ならばまず持ち合わせるであろう警戒心は露たりとも無く】
【騒ぎを見るや愛馬(もとい愛車)の緑のバイクを駆り、一直線に群衆へと道路を突っ切るのであった】
821 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/07/01(火) 20:25:50.18 ID:AW6FkZxjO
>>820
「帝政の国家でも労働争議って起こるのねぇ」

ちょっと離れた建物の屋根の上。
黒服のダークエルフは、杖を片手にのんびり観戦することにしたようです。
えぇ、観戦です。
ほら、憲兵の皆さんの蹄の音がこちらに聞こえてくるから。
血を見ずにすめば上出来。
一歩間違えれば……、

「間違えそうなのが一人飛び込んだわね」

騎兵銃を構えて隊伍を組み、デモの解散を命ずる憲兵と
そこに突っ込みそうな群衆と、それと二輪車乗り。
場合によっては介入も必要かしら
822 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 20:38:56.38 ID:C7SXIRyS0
>>821
あー……何だ?祭りにしてはえらく飾りっ気がねえじゃねえかよ。

【群衆の程近くまで来て緑の機体を停める】
【ここに来てようやく違和感に気付いた様子】
【人々は明らかに真剣な面持ちで政治的主張を唱え、祭りのような楽しさとは無縁】
【無論飾り付けも何もあったものではない】

でも大勢で集まってこれだけのことをするってのは面白そうじゃねえか。
うーし、俺もいっちょ――えーと、"ブルジョワ政治の弊害を取り除け!!!"

【手身近な人が持っていたプラカードの言葉を見様見真似で叫んでみる青年】
【果たしてブルジョワ政治が何だと聞かれて、彼にはそれに答えられるほどの知識も教養もないのだが――】

【そうこうしている間に現れたのは、馬を駆る完全武装の騎兵隊】
【どうやらこの騒動を受けて当局に動員された模様だが―――】

お?これってもしかして―――「騎士」か!?
いや、まてよ……「騎士」にしてはえらく軽装備すぎるぜ。馬に乗ってるところまではおんなじなんだけどよ……

【そしてもう一つの違和感に気づいたらしい。否、彼以外の人間にとっては違和感でも何でもないのだが】

【だがもう一つの重大な事実がある――それは、一部の血気に逸った若者により、穏健なデモの筈が暴動が行われているということだ】
【資本家のものと思しき一見の豪華な邸宅が、この騒動に便乗して襲撃される】
【やがて騎兵隊は突撃を開始した―――しかしそれは混乱の中で、暴動には関係のない穏健な一般人をも巻き込んでしまうものだった】
823 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/07/01(火) 20:52:13.12 ID:AW6FkZxjO
>>822
ひらひらと蝶を飛ばして、本当にやばそうな人たちにはちょっと手助けしましょう。
ただ、資本家さんの家に行動を起こすことはしません。
必要以上に異世界の政治にかかわらないのがポリシーです、
どっちかから依頼があれば別だけど。

「騎兵隊相手に何やってんの!!」

撤退の護衛までやるかどうかを見極めてから援護に出ても遅くはないでしょう。
ところで、射撃の的になるわよ、そこにいたら。

「騎士物語を見たいなら、この時代よりもう少し遡らないと無理よ」

後方、持ち込み物から異世界人と読んだ上での発言。
まぁ的にならないように気をつけて。
屋根の上から見てる側としては、犠牲者が出ることについては諦めた。
どれだけ削れるか、に挑む気ももはやない。
それはあの中に飛び込んだ者にのみ与えられる資格であるがゆえに
824 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 21:01:49.45 ID:C7SXIRyS0
>>823
うおっ、なんだ!?

【どこからか聞こえたアメリアの声に驚き】

え?時代が違うだって?
なんだやっぱり騎士じゃねえのかよ、それっぽい世界だと思ったんだけどよー……

【落胆する青年。騎士の舞台は中世であり、この世界は中世と呼ぶには近代化が過ぎている】
【騎士という存在は封建支配の最もたるものとして、とっくの昔に忘れ去られている】

お、おい……なんだよあいつら!!なんで無辜の一般人を巻き込んでやがる!!?

【本来の非暴力のデモで済ませる筈だった者さえ巻き込む騎兵隊に対し、義憤に駆られる青年】
【この混雑の中暴動を鎮圧するには穏健な参加者の間も突っ切る必要があったとはいえ、その怒りも致し方ないかもしれない】

ん……?さては、あいつらは騎士の偽物で、民衆を苦しめてるんだな!?
こいつは見過ごせねえぜ、騎士の誇りを踏みにじろうとするなんてよ!!

『グリュナリッタァ』!

【青年が叫ぶと、緑の光と共に彼の身体は緑の鎧兜姿に変化し、これまた緑色のバイクを駆る】
【否、義憤に駆られるまではいいのだが、大きな勘違いをして挙句騒ぎに首を突っ込むのは如何なのか】

うおらぁ!!覚悟しやがれ!!

【左手でハンドルを駆り、右手には騎士の王道的武器、円錐状の槍――即ち"ランス"が握られる】
【騎兵隊の銃撃も構わず、突撃】

【そして手近な騎兵から一人一人、一槍の下に"突き崩す"――のではなく、"滅多打ち"にする】
【本来のランスの使い方を知らないわけではない、但し、この男にとってランスでの刺突など外道行為でしかないのである】
【まぁ……ランスの硬度や重みからすると、現実に打撃武器としても十分に成り立っているところが可笑しげなところではある】
825 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/07/01(火) 21:10:53.35 ID:AW6FkZxjO
>>824
OK.あれは間違いなく選ばれしバカ枠ってやつだ。
とりあえず念話<Wis>が届くのは都合がいい。
このままちょっと引き回そうか。

「もうひとつくらいパニックを重ねてもいいかもしれないわね」

銃撃食らっても大丈夫なボディとかコワイわぁ。
結果として射撃がそっちに集中してるのは歓迎すべきかもだけど
仮にも訓練された兵隊の射撃。本当に大丈夫じゃなくなる前に、演出家としてはもう一手間。

「来なさい、黒騎士!」

詠唱は騎士かぶれには聞こえないように。
出現箇所は射程ギリギリ、騎兵隊と騎士バカの中間に。
漆黒の鎧と大剣を携えた亡霊騎士が両者を睥睨したとき、いったいどんな化学変化がおきるやら。

まぁ確実に、騎兵どもの動きはとまるだろうけど
826 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 21:28:35.27 ID:C7SXIRyS0
>>825
くそっ!いててて……あいつら銃を使うのか。やっぱ騎士じゃねえんだな。

【威勢よく突撃したはいいものの、銃撃の幾つかを被弾していた】
【如何に強固な鎧兜姿とはいえ、生身が変化したものである以上、被弾時の痛みは避けられない】
【如何せん銃の機構が前時代的で、連射の効かないマスケット型であるのが救いか】

え……?おわああああああ!!
何だよ!今度こそ騎士……だよな?こいつはちゃんと鎧つけてるしよ……

(でも、なんだ……?騎士にしては妙に悪役っぽいっていうかよ……)

【その場に起こる化学変化】
【答えは、イマヌエルの動揺と不安、騎兵隊の後退であった】
【尤も、騎兵隊は直後、本来構うべき暴動を起こす若者たちのもとへと向かったのだが】

えーと……なあ、どうなんだあんた?あんたは騎士なのか!?

【言葉を発するかどうかもわからぬ相手に問を発した】
【疑問にもやもやした自らの心中に整理をつけるために】
827 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/07/01(火) 21:38:50.52 ID:AW6FkZxjO
>>826
抜刀した黒騎士は、その刃を騎兵隊の方へ向けて移動開始。
語りかけたのに返事なんかしやしない。
そもそもこいつ、喋れるのか?という疑問の方が先にでるかも。

『……!』

手近な憲兵に刃を振り落とす様は完全に悪役です。
※ただし操作側はちょっと気を使って馬狙いにしてるけどネ。

さて、次の黒騎士の獲物は、いつの間にそこに移動したかわからないけど
不確定名「杖をもった女の子」ですぞ。
さてどうする、騎士に憧れるお兄さん。
目の前に現れた悪役騎士の背中は隙だらけで、
しかも抵抗力なさそうなおにゃのこずんばらりん体勢だぞ^ー
828 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 21:48:29.09 ID:C7SXIRyS0
>>827
おい!返事ぐらいしてくれよーー!

【青年の懇願叶わず、騎兵隊を刃にかける黒騎士】
【それが誰かに操作されているということなど露たりとも思わない】

【だが、悠然(?)と騎兵に立ち向かうその姿は―――】

ん?ニセモノ騎士と戦うってことは……正義の騎士ってことだよな!?

【―――単純な思考回路のイマヌエルに、またしても勘違いを齎した。否、根本的に勘違いするイマヌエルが悪いが】

うっし、いっちょ俺も加勢――――ん?
お、おいおいおいおい!!何やってんだよあんた!そいつは敵じゃねえぞ!?

【勘違いも多くバカだが、根は正義感が強い故に、無辜の一般人を救うことは忘れない】

【邪魔なランスを背中に背負い、バイクを降り】
【今にも少女を手に掛けんとする黒騎士を後ろから羽交い絞めにして、攻撃を阻止しようとする】
829 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 21:53:42.09 ID:C7SXIRyS0
>>828
//今見るとちょっと文おかしめ
//青年の懇願願わず、騎兵隊を刃にかける → 青年の懇願願わず、声を無視して騎兵隊を刃にかける】
//に修正です
830 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/07/01(火) 22:01:54.13 ID:AW6FkZxjO
>>828
これを見て、どこが本物の騎士と思うのだろう。
まぁ、羽交い絞めは正解。
思ったよりパワーはないみたいだ。

「速くそのバケモノやっつけて!」

悲鳴じみた声(演技)でそれを煽るダークエルフのお嬢さん。
どこぞのゲーム屋がノリノリで作り上げた、ネトゲの看板娘の外見でこれをかませば
完全にヒロイン枠(※自演ですが!)である。

ところで羽交い締めにして暴れてる間に、包囲とかされたりしない?大丈夫?
ついでに、羽交い締めにした対象が騎士バカを潰すように手近な壁に向かってバックダッシュするけど
そっちも大丈夫?
831 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 22:14:04.87 ID:C7SXIRyS0
>>830
くっそぉ……なんだってこうなるんだよ……!?
こいつも悪の騎士だっていうのか……!?

【漆黒の鎧姿を体を張って制止する、緑色の鎧姿】
【装甲が擦れ合うガチャガチャとした音が鳴り響く】

お、おう……仕方ねえ……!!こいつが悪だっていうんなら!!

【「少女」の声に応え】
【今一度指摘するが、イマヌエルはまさか、目の前の彼女がこの黒騎士を操っているとは露たりとも考えが及ばない】

うおおおおお!!こいつ!!

【黒騎士の後進に押されるが、その勢いを利用してなんとか黒騎士の身体を後方へと受け流そうとする】
【成功の可否は黒騎士の体重如何にも依るが、能力で筋力の増大した今のイマヌエルの力なら、果たして如何に】
832 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 22:17:42.41 ID:C7SXIRyS0
>>831
//追記

【なお、一連の騒ぎにより、デモに参加していた民衆がこちらに注目を寄せている】
【野次馬が現れ、確かにイマヌエル達は民衆により「包囲」されてしまうかもしれない】

【なお、騎兵隊の目標は、イマヌエル達ではなく暴動を起こす若者たち】
【しかし、進路の限られた道路の上で、イマヌエル達への衝突の危険はけしてゼロではない】
833 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/07/01(火) 22:29:46.62 ID:AW6FkZxjO
>>831-832
重さはずっしりです。
そのままぐりん、と位置が入れ替わり騎士バカは女の子をかばえる位置へ移動できます。
包囲の民衆も含めてヒーローショーだよこれ。
まさかこの状況で暴動を続けられるようなのもいるまいて。

「ど、どうするの!?」

黒騎士はきっちり大剣を構え、もう片方の手でちょいちょいっと挑発ハンド。
ここでまじでヒーローショーやる気かこいつ。
ちなみに、仕掛けないのであれば、割とガチで大剣を振り下ろしにきますので
がんばってね☆ミ
834 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 22:39:57.07 ID:C7SXIRyS0
>>833
仕方ねえよな……ここが『騎士』の世界じゃねえってんなら。
――ああ、ちょっと待っててくれ。こいつは……俺がぶっ倒す!!

【背後の「少女」に応え、同時に背中に背負っていたランスを引き抜く】
【衆人環視の中、鎧兜の騎士同士の戦闘が幕を開けた】

へっ、舐めてんじゃねえぞぉ!!
おーらよっと!!

【前方に構えられたランス。疾駆と共に、鎧をも貫く必殺の刺突を繰り出す―――】
【――のではなく、両手持ちで上段に構えたランスを、大振りに振り下ろし叩きつけんとする】
【外せば隙は多いが、見たところ身体の重い黒騎士が果たして対応できるか否か】
835 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/07/01(火) 22:54:29.47 ID:AW6FkZxjO
>>834
この黒騎士、かなり硬いぞ。
否、そもそもフル装備の騎士相手にランスの打撃だけで倒せると思うなかれ。
叩きつけられながらカウンターで大剣を横薙ぎに払うくらいする程度には余力があるようで。
[ピーーー]気まんまんの勢いできっちり刃筋を立てて、重さもしっかり生かしてくるとかシャレにならない。

「ちょっと何やってるの!
 その武器、突撃槍なんだから突きなさいよ!!」

※1中の人はこのセリフを言わせるためにここまで引っ張りました。
どうする? 防御を全面に押し出せばしのげない一撃ではないと読む?
それとも誰かの援護を期待する?
836 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 23:11:58.30 ID:C7SXIRyS0
>>835
【鈍い金属音と共にランスが直撃する】
【だが一歩も退かぬ黒騎士の姿に、仮面の下で多少イマヌエルの顔が引きつる】

くっ、かってぇ……!
って…ちょっ!うおお!

【殺気を感じすぐさまランスを引き、後方への跳躍で距離を取らんとするが】
【攻撃を受け止められると同時といっていい反撃に流石に対応が遅れ、浅からぬ斬傷を胸部に負って吹き飛ばされる】

ぐ……くそぅ、こいつ強えぞ!
―――否、ダメだ!ランスで突くなど邪道!!ランスは殴るための武器だ!!
ランスで突くなんぞ、騎士道に反するぜ!!

【イマヌエルの云っていることの意味が分からなくとも、無理はない】
【事実、彼の憧れる中世の騎士は、ランスチャージなど有効な戦術として当たり前のように行っていたのだ】
【彼の云う"騎士道"も、結局のところ勝手な自分ルールに過ぎない】

だから俺は……突かずにこいつを倒す!
騎士道を守りつつ、力無き人をも護る――それが騎士の『ノーブレス・オブリージュ』ってもんだろうが!!

【覚えたての言葉を無理して使ってる中高生のように見えても仕方ない】
【まぁ……色々勘違いは多いが、とにかく正義感に燃える青年であるということには変わりはない】

【イマヌエルが念じると、身体から発せられた緑色のエネルギーはランスへと注ぎ込まれ】
【光に包み込まれたランスは、先程とは一味違う、強力な打撃武器となって黒騎士に襲い掛かるだろう】

うおりゃあああああ!!!
837 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/07/01(火) 23:21:01.75 ID:AW6FkZxjO
>>836
「あなた、バカね!? 本物のバカね!!?
 歴史の教科書読み直しなさいよ、超弩級のバカァァァ!!」

自分の召喚獣に黒死蝶ぶっ放すことになるとは思わなんだ。
大量の黒い蝶が黒騎士にまとわりついて動きを止めに。
ほら、チャンスは作ったからさくっと仕留めてくださいな!!

「あたしの旧い仲間の騎士は、ちゃんとランスで突いてたわよ大馬鹿!!」

騎士物語に憧れた青年の前にいたのは
騎士がいた時代を生きた長命種だよ。
この長耳の意味、騎士に焦がれた身ならわかるでしょう?
838 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 23:32:45.95 ID:C7SXIRyS0
>>837
へっ、悪ぃな!!勉強は苦手なもんでな!!

【胸を張って言うが、決して誇らしい事ではない】
【そして駆ける――碧緑に煌めくオーラの尾を曳きながら】

【ランスの許容量から溢れ、両腕にも宿った光は、岩をも砕く剛力を与える】
【強化されたランスと、筋力】

こいつで……終わりにしてやらあああ!!!!

【目前で敵を足止めする黒い蝶――それが何なのか、術者が誰なのか?果たして今は自分には知る由もない】

【だが、二つの相乗効果から生み出される大打撃は「一刀両断」ならぬ「一槍粉砕」を齎さんとし】
【今のイマヌエルに成し得る最大の攻撃が、最大の軌道を描いて黒騎士に振り下ろされる!】
839 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/07/01(火) 23:47:57.66 ID:AW6FkZxjO
>>838
直撃を貰った黒い騎士はモヤ上に変化して消失していくだろう。
なるほど、確かに一槍粉砕だ。

「……拍手が鳴り響いてる内なら人混みは味方してくれるわよ」

立ち上がって埃を払ったソイツは、『守る対象の女の子』は
ガワは同じでも明らかに違う存在になっていた。
そう、黒いローブの姫君か、あるいは魔女と呼ぶべき存在だ。

「まぁ、昔話くらいはしてあげてもいいけれどそれは別の機会ね。
 城門すらぶちぬく本物の突撃槍の騎士と、彼の姫の話は
 縁があったらするとしましょうか」

黒い蝶の群れと人の群れを使って、お嬢さんはここから消えるそうです。
あとは、どうするかな?
840 :イマヌエル・フォン・ランツェ【自称騎士】 ◆ZbOyylj7gQ [saga]:2014/07/01(火) 23:59:18.78 ID:C7SXIRyS0
>>839
ぜえ……ぜえ……はぁーー……!
勝った……勝ったんだよな……!

【全力を出してのギリギリの勝利。しかもアメリアの支援なしにはあり得なかった勝利】
【力を使い果たして変身が解かれ、何時もの不良青年の出で立ちに戻り、両手を両膝に付きながら荒い息を立てている】

え……あんた……まさか……!?

【「守るべき無力な少女」は、「援護の張本人たる能力者」だった】
【流石に、黒騎士をも操っていたことには気づけなかったようだが】

へっ……あんたみたいな長耳の種族のことは聞いたことがあるぜ。
たしか……「エルフ」っていったっけな、まさかこの目で見られるとはよ……

【気づけば先程のデモや暴動は何のことやらで、皆騎士同士の戦いに気を取られ、それが終わったかと思うと自由解散の様相を呈している】
【が、暫くは治安維持のため帝国軍が駐在することには変わりがないだろう】

おうよ……また機会があったら……宜しく頼むぜ……

【千鳥足で愛車『エクスガオル』までなんとか漕ぎ付けると】
【残り少ない体力を振り絞り、軍人に呼び止められ面倒にならないうちにその場から走り去っていく】
【自称騎士の青年の旅路は、まだまだ長い―――――】

//ここらで〆ですね、お疲れ様でした!
841 :アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ [sage ]:2014/07/02(水) 00:07:32.44 ID:frHuyh0+O
>>840

「えぇ“またいずれ”」

これはいい原石を見つけた。
楽しい未来がまた増えた。

//
お疲れ様でした!
842 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 :2014/07/02(水) 15:25:03.77 ID:Uk5h3wmLO
【ネオン輝く常闇のメガロシティ、先程まで降りしきっていた重金属の豪雨は上がった】



【あれから暫くが過ぎた】
【それはつまりこの新た体を得てから暫くであると同義】
【ふと立ち止まり右掌に視線を落とす】

【ぐー、ぱー、ぐーぱー】

【なんのなしに繰り返す動作、異常はない】
【この土塊の腕も、脚も動く】
【まるであたかもかつてより自身の体で有ったかのようにナチュラルに】

【だが半人の無機質な部分は四肢の断裂に依る機体バランスの低下をアラートとして捉え】
【ダメージをフィードバックした所謂セーフモードに近い起動を推奨している】

(……信用に値する技師がいればいいんだけど……)
【あの魔女に改造された直後、この世界に来れたのはある意味重畳だ】
【自身ではどうにも出来ないエラー、科学力が高いであろうここならもしやしたら何とか出来るやもしれない】

【歪んだ富の煌めく貪婪の街、染み渡る夜は深く深く尚更ける】
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/02(水) 16:49:12.66 ID:ndGPgOV30
【しかしこういう時にやってくるのはまあ大抵が別のお約束な洗礼というモノ】

 重金属の雨があがって街ゆく連中も蟲にように湧いて出てくる。
 企業戦士、ヨタモノ、サイバーゴス、オイラン、シャーマンなどがあっという間に街にあふれ、
 雨上がりのネオンはギラつき、目に突き刺さるような原色カラーを鮮やかに主張する。

【雨に隠れ行われていた仕事(ビズ)の影響か、都市のいたるところに死体や残骸が散乱】
【スラムの住まうマケグミ達が身ぐるみ、あるいは部品をはぎ取っていく】
【無論、残骸となったストリートサムライの電脳に面白半分にウィルスをぶち込んで高笑いするチンピラもいるだろう】

 遺体の処理も速やかだ。オーガニックは有象無象問わずに需要のある臓器をはぎ取られた後に生体電気炉に放り込まれ、
 そのタンパク質を幾ばくかの電力に変換されて消滅する。サイバーはより分かりやすく、言うまでもないだろう。
 あまりにも諸行無常。だが、これもサイバーパンクであればチャメシ…もとい日常茶飯事なのだ!

「ヒヒ…ヒィ…」
「クケケケケ…」

 そしてタェンティースも当然、この無秩序と無関係でいられる道理はない。
 すでに幾人もの、性犯罪サイコ、サイバー追い?ぎ、電脳直結マニアの妖しい視線が降り注いでいる。

【スタンロッドを手もとに忍ばせた連中が尾行をしている】
【半壊したロボットなどまさに鴨がネギと鍋を持って歩いている状態そのものである!】

//描写描写。すっげえ置きレス状態なので他の人来たら無視しておくんなしい
844 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/02(水) 17:07:16.52 ID:kj7OO90v0
>>843
【サイバーに於ける理、淀み歪んだ負の……食物連鎖にも似た弱肉強食】
【それらを肯定出来るはずがない、そしてもし目にしてしまえば非介入でいられるはずも】
【ただ半人に取って運が良いのは、それ等のチャメシ・インシデントと現時点未だ遭遇していない事か】

【ぴちょん、雨垂れの残滓がネオンライトのコロナ放電音に混じる】
【だがしかし、幸運はそう長く続かない】

(……尾行られてる……?)
【それに気が付くのは、大凡従来であれば既にブレードを引き抜き臨戦態勢に至って久しいであろう程の距離】
【機体バランスの低下は、周囲に対する警戒やそう言った感覚の遍くを超常めいたレベルから下落させているのだ】

(何人……?不味い、それすら判別出来ない……!?)
【腰部マウントに帯びたブレードを左手に引き抜く】
【そのまま小走りに駆けて撒こうと試みるが、根本的に不運な半人】
【辿り着いたのは】

(……嘘っ!?行き止まり……!?)
【ネオンから隔離され、めいめいとした路地裏の先は背の高い鉄格子に依り閉ざされていた】
【舌打ちひとつ、機体各部をチェック】

(……ヤるしかない、か……)
【来たるであろう追跡者達を、迎え撃たんとする形で向き直った】

//ありがとうございます、宜しくお願いしますー
845 : 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/02(水) 17:45:00.70 ID:ndGPgOV30
>>884

「ヘヘヘヘヘ…」
「クケケケケ…」

 袋小路に追い詰めたところで洗われたヨタモノ達。
 ファッションなのだろう。顔には模様が変化するタトゥーや見る角度によって色が変わるモヒカンヘア。
 ピアスやリベットも当然打ち込まれ、この奇抜さにより自らがその他大勢ではないという主張をしている。
 (※もっとも、こういうナリが徒党を組んでいるため、結局その他大勢と化しているのは皮肉ではあったが)

「ヒヒヒィヒィヒィ」

 人数は5人ほど。そして何れも尋常な様子ではない。
 危険なドラッグにより理性と倫理感が吹き飛んでいることは明らかであろう。

 バチーッ!!

「アバーッ!」

 そして、おお非道なる所業!路地裏で眠りについていた浮浪者のこめかみに
 試し打ちと言わんばかりに電磁ロッドが叩きつけられた。
 その出力は気絶させるなどという生易しいモノではない!

【当然、浮浪者は一瞬で脳細胞を焼きつくされ即死!】
 【死因はただ一つ。なんとなくそこにいたからというだけである!アワレ!!】

「ヒヒヒヒッヒイッ!!」

 奇矯な叫びをあげるヨタモノ達。
 口角から泡を飛ばしながらゾンビめいてタェンティースににじり寄る。
846 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/02(水) 18:08:50.93 ID:kj7OO90v0
>>845
……警告っ
それ以上寄らば、斬ります!
【凡そ自身の存知のヒトとは大きく掛け離れた出で立ち】
【威圧感を醸し出すと言う意味で充分以上の効果を発揮していた】
【トんでいるであろう理性が生み出すクレイジーを超えた狂気もそれを助長している】

……なっ……!?
(こいつら……!?スタンロッド……!?)
【無機的な部分が素早く敵の脅威レベルを判断……嫌になる】
【本来ならば義憤に駆られるべきだ、名も知らぬ奪われたいのちに】
【だのにそれとは一切関係のないところで思考ユニットは即座に警笛を鳴らす】
【即ち、電撃に対してこの半人は非常に弱い】

(数は……5?6?暗くて……くそっ!)
【赤外線モードが使えない、エラーのようだ】

……チッ
(話が通じる相手じゃない、か……)
【警告は虚しく、にじり寄るパンクヨタモノ達を通過して溶ける】
【ならば、もういい】

(……せめて先手をっ!)
【低い姿勢を取りイムエト(ゴーレム体)の右腕を突き出し、一気に駆け寄る】
【そして陣頭の相手の懐より微か遠間、己が距離】
【辿り着ければ左手に携えたブレードを袈裟斬りに振るうだろう】
【様子見も何もあったものではない、一太刀の元に斬り伏せんとする一閃だ】
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/02(水) 19:03:16.25 ID:ndGPgOV30
>>846

「アバーッ!!」

 タェンティースの一太刀により先頭のヨタモノはバレーボールめいて首がポーンと宙に飛ぶ。
 しかし、他のヨタモノ達はそれに対し恐怖を抱いた様子は微塵もない。
 もちろん、これは勇気が仲間を葬られた憤怒などという感情によるものではない。

【まるで現実か夢かサイバースペースの区別すら今なおついていないかのようだ】

「ヒャッハーッ!!」

 そのままにヨタモノ達の脳か血管内で何か新たなドラッグがスパークしたのか、
 突如、ゾンビめいた緩慢さはシャークの如き怒濤の勢いに取って代わって彼女に迫る。
 ヨタモノ達が一丸となりまさにスタンロッドという牙を持つ人食い鮫の如く!!

【SYHAAAAAAAAAA】

 ここで突然に不可思議な事が起こる。一塊となったヨタモノの内一人が突如勢いを失って倒れたのだ。
 もちろん、他のヨタモノは気付かずに突入するのみ。

【しかし、明らかに威力とプレッシャーが弱まった】
【ヨタモノの足元を紫色の鱗を持つ三つ首の蛇がニョロリと過ぎ去った】
848 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/02(水) 19:21:02.22 ID:dfNAe9MMO
>>847
……っ!!
【一切の感慨もなく迫る敵団、仲間のひとりが一頭身分背が縮んだというのにだ】
【振り抜いたブレードをそのまま逆袈裟に、更なる刈り取りを試みる】

えっ……!?
【事が起きたのはその刹那】

【思わず目を見開くがそれとは別のベクトルで体は相変わらず戦闘機動を続けられた】
【紫鱗の存在には気が付かず、気が付けず】
【ただパンクヨタモノの一人が突如として崩れ落ちるのだけを目線で僅かに追った】

チッ!!
……つぅっっ!!
【だがそんな隙にコトリとハマるパズルのピース】
【裏路地に面する雑居ビルの壁面を照らす閃光、走るノイズ】
【ヨタモノの内の一人のスタンロッドが唸りを上げ、半人はそれを右腕で防いだのだ】

【バチバチっ!!土塊の腕に打撃の衝撃と更に電流が走る】
【咄嗟に前蹴りを繰り出しつつバックステップ、距離を嫌うも被撃した箇所は熱と衝撃にヒビ割れ土色に変色していた】
849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/02(水) 19:41:52.38 ID:ndGPgOV30
//10時杉くらいまで出られないかもなので一旦休憩をお願いしますです
850 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/02(水) 19:53:08.88 ID:dfNAe9MMO
>>849
//分かりましたー
851 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [saga]:2014/07/02(水) 22:18:12.40 ID:kqNMwSNPo
>>848

「ハァアアア…!!」

 電流をタェンティースに流した時、男達は絶頂に達したらしき汚らわしい吐息を吐く。
 脳がドラッグ漬けになっているという以上に人間とカテゴライズすべきかすら怪しいものだろう。

【ヨタモノ共の目的は壊した後にファックしてバラして売却というネコソギめいたモノなのだ!】

「ふむ、ただのロボットではないようだね。これは興味深い」

 突如割って入るバリトンの声。路地の向こうに何時からいたのだろうか。
 一人の男が立っている。その姿は概ね闇に覆われて見えないが、
 声質だけでもスラムの路地裏には似つかわしくないと印象付ける瀟洒さがあった。

「君、ふたり≠サちらに行くぞ?」

 二人、と男は言った。襲い掛かった残り三人≠フヨタモノ。
 そのうち一人が眼と口から赤黒い何かを吐いて痙攣を起こしている。

「ヒャーーーーーッ!!」

 そして残りの二人はおよそ前後不覚なのだろう。
 状況を弁えないまま己が欲求のみに脳を支配されてタェンティースに弱体化極まりない攻撃を繰り出す。
852 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/02(水) 22:32:36.15 ID:BvvP5OZP0
>>851
チッ……
(パージの感覚を……っ!!)
【ぶん!右腕を一度高く持ってから振り下ろすと少量の泥の塊が飛散して落ちる】
【再度視線の高さに合わせてぐーとぱーを数回、被撃部分の取り除きに成功したらしい】

……えっ?
【そこに聞こえる、この場には大凡不釣り合いな中低域の艶やかな声】
【思わず聴き入りそうになるが現状を鑑みればそれは不可能だ、意識を戦闘に戻す】

(……2人!?……っ!?)
(今のはあの男性の……!?)

……ご助力感謝致しますっ!!
【感謝の言葉を叫びながらに駆ける】
【残る2人は改めて見れば実にスローだ、これなら今の半人でも対処が出来る】

……てぇぇっっ!!
【ストールのように纏う漆黒の布がはためき、その機動はまるで黒い疾風】
【残る2人のヨタモノとすれ違い様左腕のブレードを、そして居合地味た要領で月光をそれぞれ煌めかす】

【腐りかけたコンクリの地面を滑るようにして停止、両の刃を持ったまま振り返ってヨタモノの様子を確認】
853 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/02(水) 22:39:06.42 ID:BvvP5OZP0
>>852
//月光は右手で抜いています、描写抜けすみません
854 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [sagesaga]:2014/07/02(水) 22:43:24.53 ID:kqNMwSNPo
>>852

「アバーッ!!」「アバーッ!!」

 片方のヨタモノは袈裟切りに真っ二つとなり即死!
 もう片方のヨタモノは腹部から汚らわしいモツを溢れさせ痙攣!そのうち実際死ぬ。

【生命を奪った格好であるがどの道この手の連中は末路は決まっているし、
 その間にどれだけの被害者が出るかは未知数だろう】

「どうやら終わったようだね。お嬢さん」

 妙に暗すぎる影からスゥと現れたのは、やはりこの場には相応しくない格好の紳士だった。
 赤みがかった髪に血の色のような眼。その容貌は青年というには歳を重ね壮年と呼ぶには若すぎる。
 そして、纏うビジネススーツはオーダーメイドなのか市販品には無い均整さと機能美が垣間見られるだろう。

【奇妙な三叉の首を持つ紫鱗の蛇は男の足元の影に入ると見えなくなってしまった。存在そのものがロスト】

「………」

【このような人物が偶然にこのようなところを通りがかって偶然に助け舟を出した、などと考えられるだろうか?】
 【→タェンティースには自らの感情や行動を俯瞰的に審査・チェックする機能はあるか?】
 
855 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/02(水) 22:57:45.37 ID:BvvP5OZP0
>>854
……
【痙攣を続ける……即死に至らなかった……ヨタモノに歩み寄りその額にブレードを突き立て、直ぐに抜いた】
【両手に構えるそれらを振るうと血と脂はほぼほぼ全てが滑り落ちる】

……あなたが、助けて下さったのですね
【声と併せ、妖麗ささせ持ち合わせる男性に向き直りながらブレードと月光をそれぞれ鞘に納める】
【金属のまるで楽器の如くに澄んだ音が短く二つ連続した】

【相対する半人は黒いストール状の布、そして動き易さを重視したようなシャツとパンツ】
【現代世界に於いては目立つ物ではないが、ここではやや平凡過ぎて逆に目を惹いてたのかもしれない】

……!
【紫鱗の蛇がその影に染み込む様を見れば微かに瞳を見開き驚愕、しかし先の援護も含めて能力者であろうと納得】

改めて感謝致します、わたし独りではどうにもなりませんでした
【偶然の連鎖、それでも訝しむより頭を下げる方が余程優先された】

【因みに俯瞰的チェック、即ち無機的な判断機能は確かに存在している】
【だがしかし先の戦争時に行った行動が示すように、それは有機的な部分……感情に容易に抑圧される程度のモノだ】
856 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [sagesaga]:2014/07/02(水) 23:06:25.82 ID:kqNMwSNPo
>>855

「何、礼には及ばんよ」

 耳心地の良い声がタェンティースにも聞こえるだろう。
 それは警戒心をまたたく間に解きほぐし、安心を与えるような――

【――敵味方、警戒の判別が大きく警戒必要ナシに傾く誘導性がある】
 【扇動者:そんな根拠など微塵もなくむしろ警戒してしかるべき状況のはずなのにだ!!】

「それに偶然…というわけでもない。人間を模したロボットこそ珍しくは無いが、
 歪ながらソーサリーとの融合となれば話は別だ。足を運ぶ価値はあるというものだよ」

 単なる偶然によるものではないと当人の口から説明される。
 そこにあるのは誠実さであろうか?何かの手練手管であろうか?

「見たところやや不調そうにも見えるが――君は何処かの研究所から脱走でもしたのかね」
857 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/02(水) 23:20:56.52 ID:BvvP5OZP0
>>856
あ……、は、はい……ありがとう、ございます……
【ガラスの瞳に宿る光が何処か虚ろ気に、しかしハッとして再度間の抜けた礼】
【確かに持ち直した、だが恐らく有効だと分かるだろう】
【半人に対してその扇動の能力は】

【元来半人の思考は基本的には有機脳に取り付けられている思考ユニットが行うはずなのだ】
【そしてそれに基づいた指示を脳が体に送る……つまり脳は経由地点の完全無機的思考回路】

【だがバグに近しい現象が起きている】

【その現象とは即ち、人格の形成】
【今回特に半人に取って不運なのは、】

ソーサリー……?
あ、あぁ、イムエトの事ですか……
……脱走、えぇ……はい、少し、前の事に……なりますが……
【その人格が極めて内面的に幼く未熟な点にあるだろう】
【極めて有用だ、半人に対してその扇動の能力は】
【警戒心は薄氷、即座に粉砕されたとしても不思議ではない】
【形骸化しているとは言え、データに存在するブラックボックスの情報でさえ話してしまいそうな】
【そんな虚ろな安堵に身を委ねかけている】
858 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [sagesaga]:2014/07/02(水) 23:42:09.64 ID:kqNMwSNPo
>>857

「…なるほど、イエムト。それが君のソーサリーの名か」

 いつの間にかヨタモノ達の死体は消えうせていた。
 今、このシーンに不必要なモノは既に排除されたのだ。

【奥まった路地。視線も耳も無い。そう、タェンティースを追跡し、様子見していたはずのヨタモノから
 あわよくば部品の一部でもおこぼれに預かろうとした浮浪者まで、何一つ、この場からはサッパリ消失していた】

「そして脱走…いや、ソーサリー後付かね。そうなると――」

 もしかしたら時々、意識が断続的になることがあるかもしれない。
 その間、タェンティースは間違いなく何もされていない。が。

「――相当にアンバランスだ。無茶な適合を行なったのかね。
 その様子では随分と不便そうだ。当てはあるのかね」
859 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/02(水) 23:52:30.89 ID:BvvP5OZP0
>>858
はい……っ、ドレス・イムエト……
そう、教えられました……
(なんだ、ろ……?)
(……何処か、異常が……?)
【途切れ途切れの意識、右手で顔を抑えて頭が落ちそうになるのを防ぐ】
【だが異常の検査を、チェックを走らせるよりも尚目の前の男性の質問に対する返答が優先されるのだ】
【マルチタスクに依るバックグラウンドチェックすらメモリの無駄遣いだと判断される程に】
【2人だけの空間、当然疑問に感じる隙間の一切は無い】

……わたしを、修繕して下さった方は……これで最善だと……
ですが……頼りはありませんが……ここなら、この世界なら……もしやと思い……
本来なら、研究所へと戻れればいいのですが……
【修繕、詰まりは破壊があった事】
【世界、詰まりは越境者である事】
【そして研究所。これらは全てトリップに近い無意識の下で滑り落ちる言葉】
【それぞれに対して更に追求を行えば、その深い所までを話してしまう状態にあるかも分からない】
860 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [sagesaga]:2014/07/03(木) 00:16:49.43 ID:HRJ5ORako
>>859

「なるほど――ならば――」

 薄い膜に覆われる現実。どこまでが現か何処までが幻か。
 先程のヨタモノ達が体験したのもあるいはこのような世界なのだろうか。

「ノア――先のカノッサの戦いで――そういえば――」

 恐ろしく耳通りの良い声。それだけではない。所作は洗練され、役者めいており、
 一挙一動が全て演出。あるいは機械的生命ならば解るかもしれない計算しつくされているというのはこういう――

「漂流者。なるほど、スプロールは境界線にあって比較的接続しやすい――」

 ―――
 ――
 ―

【????????】

 ≪結合は安定させているが未知の技術にプロテクトが強くてな≫  ≪きれいな土を≫
≪仕込みは?≫      ≪ネガティヴというのは心が歪みを自覚するためのサイン≫
    ≪私達は等しく正しくない。そして君は間違っている≫
     ≪どういう気紛れだ?≫    ≪逆らったらコトだぞ≫
           ≪再起動ルーチンは動いているはずだ≫  ≪この家の主は病気です≫
 ≪許可しないとさ。連中の考えていることなんか解らんよ≫≪それにもう目覚める≫

【??テナンス?−ム】

「…意識プロトコルは正常かな?」

 周囲には白衣を来た如何にも技師という者がタェンティースのサイバーアイの前で手を振っている。


【メンテナンスルーム】

「診断プログラムを走らせているのか?」

 周囲は近未来世界の相応しい様々な機器が整然と並べられている。
 そして真白い滅菌光の証明が、タェンティースの眼に刺さるかもしれない。

【清浄化された空気の独特の香り―――】
861 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/03(木) 00:32:44.88 ID:4BeLwnpI0
>>860
……?
【暗い、いや……明るい?白い?】
【夢の無い、しかし自覚のある睡眠】
【半人が味わっている世界はそれに近い】
【泡のように浮いては弾け、次々と連鎖していく数々の言葉の群れ】
【意味としてではなく、ただ音としてそれを捉え続ける永劫とすら思える純白の彼方】

(………おはよ、ざいま……)
(……ほ、しすて、なんばー、33、3……)
(……きどうし、す)

……!?
……っ、……うぅ……!?
【覚醒。びくりと全身を震わせながら網膜を強く刺激する光に呻く】

……ここ、……わたし……っ?
【ぐったりと体を寝かせ、左腕で目を覆った】
【先ず口をついたのは疑問、それも極めて非合理的な人間臭い疑問】
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/07/03(木) 00:42:08.44 ID:HRJ5ORako
>>861

「おお、どうやらおきたようだな。やはり天才」

 如何にも機械技師といわんばかりの、ボサボサの髪に無精ひげに白衣。
 そしてよく見れば埃汚れなどを徹底的に排している男は、得意げな表情をタェンティースに向ける。

「ここも何も終わったのだばかりだ。貴様のメンテナンスは。随分と苦労をさせられたが。フッフッフ中々に有意義だった」

 微妙にマッドな雰囲気を発する男は放っておいて現在の状況である。
 ここはメンテナンスルーム。それは間違いない。世界を跨いでも特有のあるべき雰囲気というものは似ているはず。
 そして時間であるが、あのヨタモノの襲撃より167時間が経過している。

「俺こそ知りたいものだ!拾ってきたメカに最高の待遇で処理だときたものだ。
 一体何者なのだ貴様は?」

 ビッシィと指を指される。微妙に会話がかみ合っていないようだが、
 断片的な情報は幾つか提示されている。
863 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/03(木) 00:51:53.13 ID:4BeLwnpI0
>>862
メンテ……ナンス……?
(……くそっ、何が……?)
【必死に思考ユニットに縋るも、未だぼんやりと霞みかかって到るまでの事態を思い出せずにいる】
【瞳を隠していた腕をのかし、絵に描いたようなマッドサイエンティストの男性とそしてその背負う景色を見た】

……そう、でしたか……それは、ありがとう……ございます……
(……ダメだ、思い出せない……)
【マッドな彼の得意げな笑みに再度瞳を隠す】
【なんとか礼を欠く事がなかったのは人間としてなら誇るべきだろう、この状況下に於いては】

わたし……わたしは、
対異能戦闘用人型兵器、特殊高性能試作型、ナンバリング無し……
タェンティース……
【そうお呼び下さい、と相変わらず光から逃れるようにしつつ自身の腰元を探る】
【本来ならそこにあるべき、二刀の愛刀を探しているようだ】
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/07/03(木) 01:03:12.69 ID:HRJ5ORako
>>863

「フッハッハッハッハ!お探しの武器は…ソコダッ!」

 妙にテンション高くビシッと保管ケースを指差す。
 最高の待遇というのは偽りないのだろう。見事の磨かれ、砥がれたブレードが置かれている。

「さて、土ティースと言ったな。貴様は状態を知りたいのだろう?知りたいはずだ!
 この俺はお見通しだ。フゥーッハッハッハッハッハ!!」

 両手をかかげて高笑い。無意味にテンションが高い。

「まあ、実際にやれたことは多くない。サイキックはまだしもソーサリーは完全に埒外でな。
 ほら、自己診断くらいはできるだろう?」

 先ず特筆すべき改造が施されたわけではない。機能そのものは以前と変化なしである。
 しかし、人工皮膚の置換、装甲駆動位置、ギア等々の細かい配置最適化、パーツの精度向上が施されている。
 これは正にメンテナンス…改造ではなく最適化と呼べる仕事だろう。

「カノッサ・テクノロジーの機材と!俺の才能!この程度朝☆飯☆前だ!
 だが、右頬はそのままだ。直すべきではない気がしたのでな」

【勝手に目的だった状況が完成しつつある。おそらくこれで感じられるのは達成感でも喜び以上に――?】
865 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/03(木) 01:19:44.23 ID:4BeLwnpI0
>>864
……っ!わ、うわわっ!?
【どしん!100kgに近い重量物が地面と衝突するノイズ】
【指先で示された保管ケースへ慌てて飛び付こうとして手術台(?)から転落したのだ】

痛っ……ったた……
土ティー……ス……?
……。
【強かにぶつけた額を摩りながら謎の呼び名を鸚鵡返し、ともあれ保管ケースを開き中身を確認すれば素直に従う形で各部のチェックを開始する】
【普段より念入りに行われたそれはやや間が合って漸く終了、精密に行われたメンテナンスに内心舌を巻く】

カノッサ……カノッサ……?
そうですか……重ね重ね、どうも……
【恭しく、しかし嫌味っぽさは感じさせない所作での一礼】
【いつの間にやら濁流を流れる木の葉の如し、辿り着いて達成された当面の目的】
【だがそれでも、どこか空虚な感覚が半人を未だに支配して止まない】

……あの、ここに……わたしが来た時、他に誰か……?
【思考の濃霧の向こう、思い出せない誰か何かを手探りにしているようだ】
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2014/07/03(木) 01:35:34.54 ID:HRJ5ORako
>>865

「ぬおおお!!」

 思いっきり及び腰になって退避する男。
 そりゃ100kg近い重量が突然動いて落ちたのだ。誰だって驚く。

「スモトリゴーレムめ!急に動くんじゃない!!」

 微妙にテンパってタェンティースを指差す男。存外ビビリらしい。
 その後、クールなネーミングを鸚鵡返ししたタェンティースの自己チェック中に詳細を伝える。

「貴様のそのソーサリーと元々の機能の整合性はな。こればかりは完全にとはいかん。
 細部や配置を見直したが、それでも元々のスペックより運動性が落ちているのは変わらんぞ。
 あくまで負荷や無理がかかってバランスが悪くなっていたのを補正したくらいだ」

【機能低下の度合いがマシになったというくらいに考えておけばいいだろう。
 得たモノと引き換えに失ったモノは完全には戻らない。等価交換の原則】

「ふむ、まあいい。とは言っても俺もさしては解らん。
 5日前、最高待遇のメンテナンスを受けさせるように重役より指示があったのだ。
 そこでつれてこられたのが貴様だ。くれぐれも丁重に…とな」

 重役――恐らくはそれがかの紳士だと連想が出来るだろう。
 あの短いやり取り。不調を察しており、当てがあるかと問うていた。が、空白も多いことだろう。

【タェンティースは気付けるだろうか?機人において思考に空白が出来てしまっている≠ニいう状態の特異さを】
 【そして、無防備に身体を預けていたという事実と、害無く自分の目的が達成されていたという覚束なさを】

「あと、覚醒後2時間以内に貴様の企業敷地内のパスは解除される。さっさと出る準備をするのだな。
 他の区画への侵入は一切禁じられている。下手なことはするなよ」

 そして、タェンティース自身は軟禁も監禁もされずにここから出て行くことになるようだ。
867 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/03(木) 01:51:31.96 ID:4BeLwnpI0
>>866
スモっ、……わ、わたしはっ!
……、
【一応女性ベース、思う所もあるのか反論仕掛けてしかし言葉は続かない】

……充分、です……感謝しても、足りなく程に……
【ソーサリー、イムエトの技術を用いた魔女は恐らくは持ち得る最高の技術を使っていたのだろう】
【それでも結果は十全たるモノではなかった、ピースは欠けていた】

重役……そう、ですか……
【反復して朧げに思い浮かべるあの妖しい魅惑】
【ぞくりと背筋が凍てつくような……背徳的な感覚に怖気とも取れる愉悦を一瞬だけ確かに感じた】
【綱渡りのような脆さの中でその存在を想うだけでこころは満たされる、それが全ての色を内容した混沌だとしてもだ】

え?……あ、わ、分かりました……
えっと、その……お世話に、なりました……?
【急展開に次ぐ急展開、ともかく時間がないと言うのならば急がねばなるまい】
【果たしてマトモな手術着等着せて貰っていただろうか?だとすれば部屋の隅っこで何時もの服装に着替えブレードを帯びる】
【そして何度目かとなる礼に頭を下げてメンテナンスルームを後にするだろう】
【欠けたピースは埋められたのだ、形として確かに】
【但し、その色と完成図までを知り得る術を】
【今の半人は持ち合わせてはいない】
868 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>165 [sagesaga]:2014/07/03(木) 01:59:57.87 ID:HRJ5ORako
>>867

「………」

 終わった頃だろう。
 上質のデスクの上でコーヒーを味わいながら、物思いを楽しむバロウズ。
 また一つ、水面に布石が投じられた。どのような波紋をつくるかは未知数だ。

(未知数、虚数、不確定要素。それこそが肝要なのだ)

 縁は必要だ。孤立した力では突破は叶わない。
 全てはそう、全ては――

【このおぼつかぬままの邂逅。これが機人とカノッサの二度目の接触であった】

//〆!!オツカレサマドスエ!
869 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/03(木) 08:00:25.36 ID:BhmRcKp5O
>>868
【しばしの後、所変わって再度……極彩色のネオン煌めく市街地の路地裏】

……
【二刀を携え直立、ぽつぽつと雨が落ち始めている】
【ふと汚染された濃藍の雲を見上げ、直ぐに落とす】
【納刀。不似合いな澄んだ音色。半人以外誰にも聞こえない】
【ゆっくりとその場を立ち去る姿に特に何ら感慨はなく】
【だけれどもしかし確かに素晴らしい、カノッサで施されたメンテナンスの成果は】

【サイバーに於ける理、淀み歪んだ負の……食物連鎖にも似た弱肉強食】
【全てが一刀の元に伏せられたヨタモノやサイコ達の10に近い数の遺体が、其れに従って解体されて消えるのに】
【そう時間は掛からないはずだ】

//すみません、〆コメント抜けてました
//今度こそ乙です、お付き合いありがとうでしたー
870 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/07/03(木) 16:05:24.11 ID:7uo3FMUiO
【地平線まで広がる荒野、ぽつぽつと転がるガラクタのような鈍色のゴミ山】
【かつての破壊によって人類の栄華は永遠に途絶え、残された僅かな資源に縋り付くようにして生き延びている】

【荒廃世界『ウェイストランド』】

…あつぃぃ…お腹空いたぁぁ…
喉乾いたぁぁ…あつぃぃぃ…っ

【ジリジリと焼け付く太陽、容赦のない照り返し】
【ひぃこらひぃこら鉄パイプを杖代わりによたよたと歩く】
【この迷子にとっては、久々となるなかなかにハードな旅となるだろう】
871 :ビィ【青魔法】 [sage]:2014/07/03(木) 18:54:13.49 ID:uJmJ/hNqO
/すみません、落ちます
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/04(金) 17:55:14.74 ID:shRvbW4P0
【近代文明の世界】

 いわばこの世界は権益を独占し続けてきた権力機構の命数が尽き、
 新なる社会基盤が確立するまでの過渡期。それが貴族制が淘汰されつつあるこの世界の姿である。

「市民に自由を!」
「革命の精神は穢されつつあるのだ!」

 異能と権益を独占し続けた貴族が淘汰されれば自由と平等…少なくともそれを建前にした民主政治は手に入るのか?
 否、断じて否である。これを絶対権力を得るための足がかりを見做したブルジョア層もいれば、
 より野心的な欲望に身を焦がす高級軍人。そして無知なるままに政治を空転させ近しき者に権力を再配分する愚者。

【秩序ある抑圧から解放された欲望は混乱を生む】
 【保身・野心・欲望…そして超常なる悪魔の蠢動である】

「今すぐ解散しろ!それ以上――」

 市民達が街を行進し、ガラス瓶が警察(かつての自警団。革命時は市民と肩を並べて戦った)の板貼りの盾に弾かれる。
 警察は現在では権力機構に組み込まれており、市民達にとってはまさしく敵側なのだろう。

【純粋な正義感で動く者、こんなはずではなかったという爪弾き者、ただ暴れたい者。
 あるいは平等の名の下にパンドラの箱を開かんとするセクトの工作員。悲喜こもごも。行進の群れの思惑は様々である】

「………」

 すでに行進の途上では手製の火炎瓶が準備されつつある。
 デモが化学反応を起こし、暴動へと発展するための導火線に火が付けられつつあった。

//世界観妄想
873 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/04(金) 22:29:54.86 ID:f7tfboEZ0
>>872
また違う世界にやってきたと思えば 中々香ばしい香りに包まれているではないか
いろいろと話を聞いてみれば 嘗ての仲間である警察機関に市民が牙を剥いているとの事

ネタは掴んだ 素早く手ごろの壁を見つけると

「・・・・ヘッ♪」
笑みを浮かべながら取り出したのは サイバーパンクの世界で手に入れた強力なペンキ(スプレータイプ)
こいつはちょっとやそっとじゃ落ちないぜ!!

カラカラカラ…シュー…

しばし後

「この世界をマシにしてやったぜ!!」
出来たのは

囲いの中で騒ぎ立てる羊たちと それを追い立てる羊飼いの格好をした羊 それを見守る雇い主の狼


市民と警察 元は同じ羊だったんだからもっと仲良くしたらどう?
という彼なりの皮肉だった

【流浪のアーティスト アキレス 殿世界でもやることはいつも一つだった】
874 :ライサ :2014/07/04(金) 22:38:17.87 ID:LfRASU2G0
「……来る世界を間違えたわこれ」

市民と貴族の対立、複雑な思想が絡み合って火花散る世界の、
真っ只中に、場違いな子どもと思わしき背格好の誰かがいた。
紺の髪の毛が、ピリピリとした空気に触れわずかに揺れる。
子どもは今、薄暗い路地の隙間から、一連の騒ぎを目にしていた。
あわただしい状況の中にいるにも関わらず、子どもはやけに落ち着き払っていた。

(この世界ではお金は稼げなさそう、ね
……どうにかして、別の世界へ逃れられないものか)

周囲に注意を張り巡らせながら、子どもはただ息を潜めていた。
息を潜め、機を待ち構えた。
875 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/04(金) 22:42:42.84 ID:h253VghFo
>>873

「随分と皮肉が利いているな。今回のラクガキは」

 それを眺めているのはイムカ・グリムナー。
 同じく中々なタイミングでこのような状況に出くわした一般ピープルである。(欺瞞!!)

【そんなイムカの格好はホロ・クロークにより、動きやすそうなジャケットにアイケットタイ。
 頭部にはチロリアンハットという洒落た服装である】

「なるほど。君の感受性と芸術性の題材としては悪くない。
 動乱の時代においても優れた画家は生まれていたらしいからな」

>>874

 そのような状況下にあって(>>873)のように何やら毛色の違う行為(あるいは珍奇な行動)をしている男がいる。
 なんとも今のご時勢をあらわしているアートであろうが随分と変わったことをしているのは、
 この熱狂に浮かされていなければ関心を寄せることもできるだろう。

【行列共は熱に浮かされてアートに気を配る気配は微塵もないようだが】
876 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/04(金) 22:51:57.09 ID:f7tfboEZ0
>>875
「グッ!!」
こんな動乱極まる中で 自分の芸術を見てくれた その気持ちだけで明日も戦えると 振り向きザマにサムズアップ
ですがその声の主は知り合いでした まぁ褒めてくれたのだから悪い気はしません

「なんだ誰かと思えばイムカタンではないか 然しいつも思うけど 一体何処からそんな服をもってくるんだ?」
ホログラフなんて理解できる知識はないので どこぞにアタッシュケースでも持ってきているのかと考えるのは仕方のないことです

「しかしよ 暴動が起きたら危ないんじゃネェの? 理由はなんにせよ 火事場泥棒だったり狼藉者ってのは何処にだっているだろ?」
通りで騒ぎ立てる民衆を暢気に見やりながら言った

>>874
そんな酔狂な男はなにやら一班ピープル()と話しこんでいました
877 :ライサ :2014/07/04(金) 23:04:32.31 ID:LfRASU2G0
>>874
(落書き、今回の……)
洒落た服装をしている彼、もしくは彼女

(顔のつくり、佇まいから推理して……女性か
……それにしても)

子どもは、荒れている世界には似つかわしくない彼女の格好や、
どこか余裕綽々としたその態度に引っ掛かりを覚えた

(……部外者として振る舞い?
考えられるのは……)

(……私に近い状況、とみるべきか)

異世界の住人ではないかと、子どもは推理した

>>875
(……あんな柔軟な発想力があれば、
ガラス細工の売り上げも上がるのかしら)

アートに対して、どこかずれた感想を抱きながらも

(……知り合い、なのかしら
とすると……)

彼もまた、異世界の住人なのだろうか?

(少なくとも、彼らにつけばこの世界の争いには巻き込まれないか……
……けれども)

彼らにつくという選択肢が脳裏をよぎる
だが、彼らが自身に危害を加えないとは限らない。
たとえ、この世界の住人ではなさそうだとしても



878 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [saga]:2014/07/04(金) 23:11:10.99 ID:h253VghFo
>>876

「………」

 無表情にサムズアップを返すイムカ。
 どうやら世界漂流を繰り返す内に僅かにだが戦争で磨耗した感受性が芽を出した模様。

「その世界と時代に適した服装テンプレートくらいはサーボスカルがやってくれるのだよ。
 私は立場上、銀河帝国の密使の扱いとなるからな。溶け込むくらいはするさ」

 微妙に答えになっていないような答えを口にするイムカ。
 イムカにとってはホログラム技術は普遍的すぎて説明を省いてしまうのだ。
 これは世界間ギャップって奴だろうか?

「暴動か…ふむ、実際に此処は今、かなり興味深い状況にあるぞ?」

 アキレスの言動とは裏腹にイムカは常の通りの態度である。
 そして、密使という言葉に偽り無いのかそこそこ状況を把握している模様。

>>877

≪―――≫

 ふと、イムカの視線がライサの方に映る。
 実は上空にいるサーボスカルがこの付近の人間の動向を観察しており、
 暴動とは無関係そうな風に周辺にいる人間を探り当てたからなのだが。

「君は――…あまり単独でいるのはよくない。間もなく鉄火場だからな」

 ふと、奇妙な警告をライサにするイムカ。
 どうやら害意はなさそうなのは言動で解るかもしれないが。

「あの乱稚気騒ぎに加わるならやめる事を勧める。最悪、命を落とすことになる」

 いかにも不穏な言動。そして言葉を読み取ればわかるかもしれないが、

【何やら情報を掴んでいる風である】

879 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/04(金) 23:19:57.04 ID:f7tfboEZ0
>>878
「イマイチよく分からんが着替えたい放題とか最高じゃないかオイ あのクソ雨が降る世界で買えるソレ?」

自分の服はどうしてるかって? パンツは幾つかリュックに入っているが それ以外は割りと着続け
たまに水が自由に使えるときにパン一で洗濯したりしています
クソ雨世界=サイバーパンクの世界

そしてイムカがなにやら他の誰かに話しかけています

>>877-878
「なんだキミ1人か? あまりこういう場に1人でいると こわーいおじちゃんたちに攫われて奴隷にされちゃうぞ?」
イムカの背後から声をかけるのは 先ほどまで酔狂な芸術活動に勤しんでいた男

「大丈夫 このイムカタンと一緒に居れば大抵のことは助けてくれるから おうちは何処だ? 送っていってあげると イムカタンが」
と言ってイムカの両肩にポンと手を置こうとしています
880 :ライサ :2014/07/04(金) 23:34:45.24 ID:LfRASU2G0
(……気づかれた!)

急に声をかけられて、子どもは身構えた。
だが、どことなくそれは身構えたというより、怯えて見せたようでもある
けれども、向けられたのは敵意ではなさそうだ

「……巻き込まれたら、死ぬ……
……いや、いやよ……」

心を許したわけではなかった。
その証拠に、子どもはにじり寄るように彼らに近づく。
しかし、目の前で争いを繰り広げる群衆よりは、信頼できそうだ。

「……死にたくない、死にたくない
……助けて、お願い」

怯えを含んだ、そんな切実な口調だ。
少年とも少女ともつかない子どもの、見かけにそぐわない暗く淀んだ目が、
イムカの目をのぞき込む。

>>879
「……奴隷……」

結果的には、死につながりそうだ

「……お兄さんは、どうするの?」

見かけ通りの幼い声だ。だが目は淀んでいる。
人助けを他人に丸投げした男に疑問を抱き、質問する子ども
881 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/04(金) 23:47:24.42 ID:h253VghFo
>>879

「いや、スプロールではホロの凍結技術は無い。
 これは私の世界のテクノロジーだ」

 スラスラと言葉するイムカ。戦争しか残らなかった世界とはいえ、
 こういう技術の応用ができるのは遠未来出身の強みであった。

「それよりそろそろ事態が動く。ラクガキもそこそこにしておいた方がいい」

 クイっと顔を向けると、警察に対してついに市民の群れが火炎瓶を投擲した。
 盾に弾かれたのならまだいい。盾の表面を炎な舐めて、大慌てで手を離せばいいからだ。

【悲惨なのは盾を越えて火炎瓶を浴びた者だ。全身が炎に巻かれて嫌な臭いと絶叫が響き渡る】
 【いつの間にか市民の群れの中に火炎瓶が配布され、
 肩に紅いスカーフを巻いた不穏なる人間の幾人かはダイナマイトまで隠し持つ始末だ】

「この世界は王政から別の政体に移る過渡期でな。
 この国は比較的周囲国に比べて革命の時期は遅かった。そして非常に急進的だ」

 ここで馴れ馴れしくイムカの両肩に手を置こうとしたアキレスの手を説明しつつふん捕まえる。
 両手のパワーアシストがONになり無表情にグシャ! 無慈悲!!


>>880

「状況を自分で把握しろ。勝手に助かればいい」

 無表情にそう言葉するイムカ。怯えの声を哀れむ気持ちなどとうに枯渇している。
 ライサの瞳とは対照的に何処までも無機質で感情の揺れがない瞳。
 しかし、拒絶も同時にしていない。自分から率先してどうこうする気もなければ、完全に見捨てる気も無い。
 そのようなある種、奇妙で、酷く遠まわしにお節介なスタンスである。

「表通りには出るな。様子が妙だからな」

 クイッと、通りの窓に視線を移す。
 そこには市民たちがこのデモ…否、暴動を見ている。
 その表情は何か…暗い歓びに充ちており、恐怖と哀れみと好奇が半々に混じっている奇妙な表情。

【言うなれば自分が絶対安全権から哀れなモノを見るかのような、安全という愉悦を堪能しているような】

「この国は革命が遅れた。そしてそれゆえに権力者は素早く権益の確保を行なった。
 ブルジョアに対して革命という現象が貴族の次に自分たちに牙を剥くのを十分に見た…そこが要だ」

 警官隊達が引いていく。そして変わりに馬の蹄の音が聞こえ始める。
 遠目で見れば華麗にはためく軍旗が見えることだろう。

「十分な武力、私兵を獲得した権力者。革命に参加し、次には排する立場に転進。何が起こるかわかるか?」
882 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/04(金) 23:58:41.59 ID:f7tfboEZ0
>>880-881
「アバーッ!」
お兄さんはどうするの? と質問された男は女性に手をグシャっとされて悲鳴を上げていた

「イツツツ・・・まったくもう 芸術家の指が折れたらどうするんだい・・・ってなに? 俺? 俺はホラ 逃げ足に自信があるから」
何とか手を振りほどき 真っ赤になった手に息を吹きかける そしてこの男 勇敢に戦うのではなく 逃げるというのだ

「お前さんはお子様だから逃げられることも少ないだろうけどね 俺は異能者だから」
ハハハとゆるい笑みを浮かべてみる 手をプラプラさせながら

「んで? イムカタンどうすんのさ? 案の定バカが増長してバカ騒ぎ始めやがったぜ」
イムカの視線に釣られるように通りへと視線を向ける やっぱりというか 案の定というか どっちにしても同じ事

「はいはーい 先生」
何が起こるか? その問いに挙手する

「第三次世界大戦だ」
・・・モチロン正解なんて出るわけが無いわけで
883 :ライサ :2014/07/05(土) 00:10:59.71 ID:cqRQkI4F0
>>881

「……そう」

冷たいだとか、そんな感情は抱かなかった。
なにせ、自身とイムカは赤の他人同士、
彼女が自身を助ける義理などどこにもないのだ
少しの距離を保ちながらも、なおも子どもはイムカの言葉に耳を傾ける

「表通り……わかった、わ」

声から震えがそぎ落とされていた。
イムカの言葉で覚悟を決めたとも、始めから怯えてなどいなかったとも取れる

「……」
(死人が出るのは確か、なのだろうけれども
……あまり余計なことを考えすぎて、注意が散漫になるのはまずいわ)

子どもは首を小さく横に振った
問いを頭から引きはがすかのように

>>882
「……そう
……動く? 手」

相変わらずのあどけない声色だ。

だが、そこから怯えは消えていた。

「足、速いのね……」

逃げ足に自信があるように感じて、子どもはそう漏らす
子ども自身はなにやら怪しげな雰囲気を感じたために、
様子を伺っており、故に逃げる素振りが見受けられない。



884 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/05(土) 00:21:17.74 ID:YDqLJJ8vo
>>882-883

「増長と言ってやるな。当人たちは必死で時代が時代だ。
 私達は部外者の視点以上は持てないから熱が無いのさ」

 アキレスの言葉に返答するイムカ。時代が生み出した渾沌。イムカはそう論じた。
 蹄の音。それに混じる鉄の鈍い音。この国の選択が間もなく垣間見られる。

【後退する警察と入れ違いになるかのように馬に乗った軍人達と――】
 【その前面に展開する中世の甲冑からやや時代を薦めたフルボディアーマーに身を包んだ重装兵達】
【その手には手回し式の――水冷ポンプが接続されたガトリングガン】

「この国が選択したのは――軍事独裁政権だ」

 バタタタタタタタタタタッ!!
       バタタタタタタタタタタタタッ!!

【空気を切り裂くような音。同時にあれだけ溢れかえっていた暴動の行列が
 まるで整然と倒れるボーリングのピンのように崩れていく…整然?血液とそれ以外が飛び散っていなければ整然だったろう】

「さて、想定の中でも最悪のケースだな。脱出を考えよう。ここまであからさまにやったのだ。
 不穏分子の一斉摘発に粛清。我々など格好のターゲットになるぞ?」

 イムカは全ての状況をつぶさに観測し終え、ここにはもう用はないという態度だ。

【アキレスからすればこれはどのように見えるだろうか?芸術的観点でもいい。
 まんまと扇動され暴動に至った市民と、虐殺という手段に走った権力。
 これが旧態依然の貴族という権力を妥当した革命が至った一つの結末】

「…ついてくるならついてこい。生存確率はあがる」

 そしてぶっきらぼうにライサに言葉するイムカ。
 先程、助ける義理はないと言ったイムカ。どうこうする気は無いとも。
 しかし、見え隠れするお節介さ。どうやら自覚が無いタイプのようだ。
885 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/05(土) 00:35:08.64 ID:ZLMgkqKt0
>>883
「ん? んぁあ大丈夫 俺ってば結構頑丈なのよ?」
両腕の力こぶを誇示するように腕を曲げる よく鍛えられているが 別段太いわけではない

「自慢は足だけじゃないぜ? 腕っ節だって・・・」
といいかけたところで

>>884
銃声である 見れば重装兵がガトリングガンを手に市民を[ピーーー]軍人たち

「羊が肉の味を覚えやがった 綿毛が赤く染まってやがる」
その姿は血で赤く染まる羊に見えた 狼を喰らい 肉の味を覚えた羊が囲いの中の同属を喰らいにやってきた
見つめる瞳は恐怖 その中にかすかだが確かに侮蔑の色があった

「そうだね〜 イムカタンがいれば大抵のことは何とかなるかな〜って」
そそくさと移動を開始するだろう

>>883
「ぼくちゃんもついてきな 一緒に逃げよう」
そう少年(?)にも声をかける
886 :ライサ :2014/07/05(土) 00:47:42.34 ID:cqRQkI4F0
>>884
(……どことも知れない地で、虫けらのように殺されるなんて
冗談じゃない、わ……)

見るからに一方的な展開
だが、別段それで血の気が引いたりはしないようだ。
至って平然と、一方的な展開を目にする子ども
彼らがどうなろうと、この子どもには関係ない
なにせ、ライサは部外者なのだ
この変わりゆく世界に、なにかしらの縁もなければ義理もない。
生きるか死ぬか、考えねばならないのはその一点だ。

「……!」

不意に、声をかけられた。
『ついてくるならついてこい』
イムカが鋭い洞察力を持っているだろうことは、
彼女を見ていて理解できた
ここであてもなくさまよい虫けらのように殺されるか
多少のリスクは承知の上で、イムカの提案に乗り、この場から逃れるか
そんな二者一択を、この子どもは迫られた。

「……ありがとう」

こくりと頷いて、イムカに礼を言う子ども
イムカに従うことに決めたらしい

>>885
「……腕っぷしが強いと、死にづらい……?」
鍛えられたアキレスの腕を目にしながら、
逃げなくてすむ展開は増えそうだと考える子ども


「……」

抵抗するでもなく、ほんの少しだけ目を閉じて
そして見開いてからコクリと頷き、子どもは二人の後を追う
887 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/05(土) 00:50:59.21 ID:YDqLJJ8vo
>>885-886

「この世界の方向性は見えたな。訪れるのは群雄割拠。諸国が覇権を争う世界となるだろう。
 時代によって人の欲望が解放されている。英雄の時代だ」

 手元に人間の頭蓋骨に機械類を貼り付けたような奇妙な物体。
 浮遊髑髏(サーボスカル)を寄せてイムカはそう口にする。

「都市部から脱出しよう。こう感情と死が振りまかれていてはゲートはどうにもならん。交戦は――」

 ここでライサに視線を移したりはしなかった。

「最小限だ。いいな」

 これはアキレスに言ったのか、ライサに言ったのか、あるいは両方か。

「…イムカ・グリムナーだ。お嬢さん」

 全く声音を変えず、背中でそう言いながら、イムカは脱出口を先導し、歩を進めだした。

//ではこれにてーであります。今回は雰囲気重点なシチュってことで、オツカレサマドスエ
888 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/05(土) 01:01:44.27 ID:ZLMgkqKt0
>>886-887
「おういえ 殴るのも 殴られるのも痛いからなぁ」
そう言ったこの男の声は 場違いなほどに暢気だった

「俺はアキレス ヨロシクなボクちゃん」
そういって歩き出す
889 :ライサ :2014/07/05(土) 01:09:49.21 ID:cqRQkI4F0
>>887-888
(……本当に、ついてないわ)

平和でなければ娯楽や文化は根付かないことだろう
であるなら、この世界においてガラス細工はゴミ以下の価値でしかないことだろう
自身が得意とする手法でお金が稼げないならば、長くこの世界にとどまる理由はない
英雄という地位も名声も、ライサには必要のないものだ。

「……ライサ、よ……イムカさん、アキレスさん」

目つきが鋭くなる。
子どものような脆さが身を潜めた。あっても邪魔になるだけだ

極力交戦を避けるよう行動しながら、けれどもすぐに対応できるよう神経を研ぎ澄ませながら、
ライサもまた後を追った
890 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/05(土) 13:58:44.95 ID:qxCJWh5pO
(……ここでは土は期待出来なそう、かな……)

【イムエト化を施した魔女に説明を受けた粘土の魔翌力吸収】
【先の世界で多少磨耗した右腕のそれを早速試そうとした矢先、辿り着いたのはこの汚染された世界】
【視界に映し出される残留放射線の値は高い、どうやら世界の矯正力で耐性が備わっていなければヒトである部分は致死に至るに容易だろう】

(……とにかく、どこか……集落みたいなのとか……)

【ふと不安になる、果たして存在するのだろうかそんなモノが】

【吹き荒れる砂埃、淀んだ土色の世界】
【かつてのインフラの名残りであろうコンクリの道路が所々に顔を覗かせていた】
【遠くにぽつぽつと点在するはゴミ山、大量の前時代のジャンクパーツで成されたゴミ山】
【先ずはあれを目指して見るかと歩き出す半人】

【荒廃世界、ウェイストランド】
【栄華と、滅びと、争いと】
【大凡の諸事万端を成した世界の太陽は、ジリジリと焼き付けるように熱い】
891 :【レギン=ハースト】>>198【機人装甲】 [saga]:2014/07/05(土) 14:04:56.22 ID:zdx+kelZo
>>890
「……………あれ、お前」

久しぶりに故郷に帰って、依頼でも探すかとうろついていたら偶然、見覚えのある人物を発見した。

「お前あの時やられたんじゃ……」
「………あぁ、でも機械なんだっけか、修復してもらったんだな」

と、一人で勝手に納得する。

さて、機人がこの男、レギン=ハーストを、交差する正義の世界で戦った事を覚えているというのなら。

「何か探してるのか?ここは俺の故郷だから案内くらいはしてやれるぜ?」

かつて敵同士であったというのに、馴れ馴れしくも話しかけてくるアーマーを装備した男の言葉にどう反応するか。
892 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/05(土) 14:12:19.40 ID:YDqLJJ8vo
>>890

 ブロロロロロロロ…

 しかしこのような世界でも生命の営みは行なわれ
 ある程度の秩序と文明は変質しながらも生きながらえている。

【現にタェンティースを追い抜くようにデストラックが彼女を追い抜き通り過ぎていく】
 【トラックである。まあ、死体を満載しており、運転手まで死体だが文明の色はあるだろう】

 しばらく歩けば集落めいたものも見えてくるだろう。
 頭部が二つある牛が豪快に焼かれ、周囲にはマンダリンを引いたりラジオを楽しむストーカー達。
 周囲は鉄の板をつなぎあわせて造ったバリケード。

「………」
「………」

 出入り口の歩哨らしき男達が彷徨うタェンティースに銃を向ける。
 これは当然の仕儀と考えるべきである。暴走AIロボットによる虐殺。
 この世界ではさして珍しい事件ではない。

「誰かの所有物か!ハグレか!答えろ!」
「応答がなければ発砲する!」

 しかして、警告を行なうあたりまだ良心的≠轤オい。
 既にくつろいでいたストーカー達も銃を抜ける姿勢であり、
 やや距離を置いて重機関銃を設置したタレットがそちらを向いていたとしても。
893 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/05(土) 14:16:01.37 ID:YDqLJJ8vo
>>891

【同行中に>>890な状況を一緒に体験したということで】

 【知識判定(荒廃世界):このような事象はありえないことではない=z
   【世界の滅びは徹底的かつ注意深く行なわれており、
    浄罪界…俗に言うあの世の核に焼き払われただの、事象兵器により繋がってしまっただの
    様々なマユツバ物の説が数多転がっている】
894 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/05(土) 14:20:36.46 ID:qxCJWh5pO
>>891
……っ!?
えっ……!? あ、貴方……

【正に唐突、全く意識の外からの呼び掛けに思わず飛び退きブレードを引き抜いて構える】
【ストールのように巻いた黒い布がワンテンポ遅れて追従してなびいた】
【そして相手を睥睨すればそこにはあの戦場で敵対していた相手】
【無論驚愕以外の反応は出来ない】

いえ、探し物といいますか……あ、案内……?

【レギンが近寄ればそれだけ離れ、ブレードは未だ陽光に照らされている】
【当然だろう、結構な警戒心】

>>892
っ!?

【と、上記レギンとの邂逅の最中浴びせられる警告と殺意】
【火砲に焼かれた体感をリアルに思い出してはぞくりと粟立つ】

……お、おそらく後者です!
敵意はございません!

【もう蜂の巣になるのは勘弁だ、両手と声を挙げる】
【最も、レギンとのやり取りの中で引き抜いたままのブレードを仕舞うのを失念してはいるが】
895 :【レギン=ハースト】>>198【機人装甲】 [saga]:2014/07/05(土) 14:28:44.28 ID:zdx+kelZo
>>894
「あぁ、安心しろよ」
「俺は傭兵だ、敵味方の立場はその戦闘ごとに変わる」
「だからその度にリセットされるんだよ、だから俺に敵対心はない。剣をしまってくれ、な?」

両手を上に挙げ、戦う意思がない事をアピール。
少し笑みも見せてはいるが、アーマー越しからは見れないか。

>>892
「あー、こいつは俺の連れだよ」
「危ない物を持ってるけど絶対に使わせないから安心してくれ」

そして唐突に危ない人たちがやってきたので、ここは自分が機人の同行者だとデタラメを伝える。
「合わせろ」と小声で機人に伝え、

「おい、そんなの持ってたら危ないだろうが、仕舞えよ」

と命令口調で機人へ言う。ブレードをしまってくれるのはこちらとしてもありがたいので本音がかなり混じっているわけだが。

「あぁ、すまんね」
「ちょっと臆病なんだよ、ちゃんと言っておくから許してやってくれ」

朗らかに笑い声を上げながらストーカー達とやりとりをする。
896 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/05(土) 14:32:41.47 ID:YDqLJJ8vo
>>894-895

「警告する!それ以上近づけば射殺する!」

 ロボット=自動人形が抜き身の刃を手に集落に近づく。
 これが生身の人間にとってどれほど恐ろしいことなのか。
 タェンティースの言葉はそのブレードによって無意味化してしまった。ウカツ!!

(レールガンは?)(2つ、照準OKです)(よし)

【判定(アラート機能):レーザーロックが知らされるだろう。こういうのは概ね高威力兵器と相場は決まっている】

「そこのマーク!(※マーセナリー…つまり傭兵の略)貴様の装備か!?
 直に武装解除させろ!これは最終警告だ!」

 過剰…などとは思ってはいけない。
 これくらいでなければこの世界で生き残るのは難しい。むしろ、まだ撃っていないという穏当さに驚くべきである。
897 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/05(土) 14:37:56.16 ID:qxCJWh5pO
>>895-896
あ、え……は、はいっ……

【レギンの言葉に不承不承、しかし集落から浴びせられる怒気に気圧されるのも手伝って慎重な所作でブレードを納刀】
【高い清流の音が静かに短く鳴いた】

……こ、これで……大丈夫でしょうかっ!?

【なんとも間の抜けた事ではあるが確認せざるを得ない】
【ロックアラートは存在しないがそれでも有機的な部分から溢れ出す冷たい汗は、死神の鎌が首元に突き付けられているのだと悟っているからだ】
【やや涙目になりつつも集落の方面とレギンを交互に見やる】
898 :【レギン=ハースト】>>198【機人装甲】 [saga]:2014/07/05(土) 14:48:11.21 ID:zdx+kelZo
>>896>>897

「よーし、それで良い」

安心したように機人から目を離し、兵士達に目をやる。

「これで大丈夫だろ?こいつは他に武器なんか持っちゃいない」
「悪いね、お手数をおかけして」

と、お気楽そうな口調で兵士たちに話しかける。

「しかし、あんたらは寛大な方だな」
「警告してくれるだけ、ありがたいもんだ」

まだ境界線が出現してなかった頃、自分の過去の思い出を振り返り感慨深そうに二、三度頷く。
899 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/05(土) 14:58:03.83 ID:YDqLJJ8vo
>>897

「………」

 風と熱と、そしてカサカサと転がるタンブル・ウィードの音だけが響く。
 そして―――

「…通ってよし!」

 錆びた鉄柵がギギギと鈍い音を立てて両開きに開く。
 警戒が解除…どうやら不要な諍いは回避できたらしい。

「弾が勿体無いからな。ようこそクソッタレランドへ」

 そしてレギンの軽口には相応の軽口を返す歩哨。
 対してタェンティースへの猜疑に充ちた瞳は最後まで変わらなかったが。

【この集落はいわばストーカー達の前線基地のような扱いとなっている】
 【この地域周辺は枯れていない遺跡が多くあり、ストーカー、スカベンジャーはここで休息と補給を行い発掘に繰り出す】
 【都市からはやや遠すぎる遺跡の探索のためにこういった集落が建てられるのは珍しくない】

 双頭牛の焼ける臭いとラジオの雑音。
 見れば酒場もあり、武器・防具を扱うトレーダーもおり、防衛もソコソコしっかりしている集落である。
 遺跡発掘の許可を出すための組合出張所もちゃんとある。
 休息も補給も、あるいは聞き込みも、仕事にもありつけるだろう。
900 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/05(土) 15:03:38.56 ID:5haQXQD80
>>898
むぅ……

【まるで躾の悪い犬扱いだ】
【ともあれどうやら半人単騎では話し合いの場にすら付けなさそうな剣呑な空気】
【仕方なしに享受するしかない、この偽りの主従関係を】

……そう言えば、お名前は……?

【わたしはタェンティースとお呼びください、小声で耳打つようにして素早く名乗った】

>>899
……っ、

【大きな安堵の吐息を漏らす】
【沈黙が生み出す極限の緊張の中、イムエトが濡れて落ちてしまうのではないかと疑わしい程にまで冷汗を流した】

【そしてその地へと踏み入れれば】

……なんと言うか……なんて、言うんでしょう……

【形状し難い数多の光景と向けられる猜疑の眼差しに言葉を失いレギンの影に隠れるように位置取って歩く】

901 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/05(土) 15:09:10.32 ID:5haQXQD80
>>900追記
……先ずは、すみません……
わたしとしては良質な……ヒトの飲用にも耐えうるような水が欲しいのですが……

【イムエトの過度な乾燥が進んでいる】
【行動指標として、水の入手を行いたい旨を伝えた】
902 :【レギン=ハースト】>>198【機人装甲】 [saga]:2014/07/05(土) 15:11:01.70 ID:zdx+kelZo
>>899>>900
「ハハハハ、実弾じゃなくてレーザーライフルをおすすめするぜ」
「弾がなくならないからな」

と、最後まで軽口を叩く。
ともかく何とかなったらしい、集落の中へと歩を進めていく。

「いや、それにしても久しぶりだな」
「何一つ変わってやがらねえぜ、クソッタレ」

辺りを見回せば、どこもかしこも戦闘準備をしている。
本当に、何一つ変わっていないとレギンは笑みを浮かべる。

「さて、どうやら仕事にもありつけそうだな……安心安心」

さて、これからこの機人、タェンティースを連れてどうしようか。

「あぁ、そうそう、俺はレギン=ハーストだ」

そういえば自分の名前を名乗っていなかったのを思い出し、名乗る。

「それにしてもよく出来てるな…感情まであるなんて」

機械が人間らしい反応をする事が新鮮なのか、感心したように言う。
903 :【レギン=ハースト】>>198【機人装甲】 [saga]:2014/07/05(土) 15:15:27.14 ID:zdx+kelZo
>>901
あぁ、水ね………

【さて、この世界の荒廃っぷりを見れば安全に飲めるような水は外にないと伺えるだろう】

「探すにしたって外にはねーしな……」
「ここの兵士の連中に頼むしかなさそうだ、簡単にくれるとは思えんが」

この世界において、良質な水は貴重品なのである。
904 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/05(土) 15:20:38.64 ID:YDqLJJ8vo
>>901

「水か…実際貴重で――」
「ん、私のならば分けてやってもいいぞ」

 ふと、言葉は挟む女性の声。
 暗いオリーブ色のサンライズ・ボディスーツを身に纏っている――
 というか、そう見せかけたホロ・クロークに身を纏っている女は、
 ガツガツと切り分けられた双頭の牛の肉を齧っている。

「酷く野卑た味だな」
「放射能除去剤は?」
「いらん、放射能など気の持ち様次第だ」

 微妙におかしい会話をしながら水の入った水筒を手に持って振り向く。金糸の髪が揺れた。

「…んっ?君か。生きていたのか」

 イムカ・グリムナーだった。

>>902

「勘弁してくれ。俺なんかがレーザーライフルなんぞ持っていたら明日には死体になって転がってるよ」

 高度なテクノロジーを所有するのは力の証だが、
 同時に際限なくリスクを呼び寄せる厄ネタになることもありえる。

【偶然、光学装備を掘り当てた新米スカベンジャーが次の日にはバラされ、
 コヨーテの餌へと転職を果たしたなんていうのはよくある事例だ】
905 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/05(土) 15:30:37.83 ID:5haQXQD80
>>902-903
……レギン様、ですか……

【相変わらず周囲から突き刺さる視線にたじろぐもやや慣れが出て来たらしくその名を反芻】

え、えぇ……
まぁ、そもそもがわたしはアンディ(アンドロイド)型ではありませんし……

【半分はヒト、半分は機械】
【今となっては更に土人形である部分も加わるが、これは外見上では機械部を見抜くよりも尚難しいであろう】
【最も、赤外線視野での観察を行えば一目瞭然ではあるが】

……水は難しい、かぁ……えっ?

【項垂れて諦め掛けた矢先、掛けられた声に振り向く】

>>904
……って、い、イムカ……様……!?

【纏う怜悧な空気感、見まごうはずもない揺れる金糸】
【思わず目を丸くしてその名を呼べば、気まずそうに視線を泳がせ始めた】

あ、あの……え、えぇ、お陰様で……

【なんとも皮肉っぽい言葉になってしまったがそれは意図したものではない】
【パニック気味に陥った思考ユニットがなんとか導き出した答えなのだこれでも】

……あの時は、どうも……

【やがて落ち着きを取り戻したのか軽く頭を下げる】
【だけれども詫びの言葉はない、己の行動に後悔がないが故だ】
【戦争と言う大事の中で生まれた一握りの我儘な反抗、それでも半人は半人なりの答えに基づいて行動を起こしたが故だ】
906 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/05(土) 15:40:14.47 ID:YDqLJJ8vo
>>905

「ふむ、残骸と合わないとは思っていたが、どういう手を使ったのやらだな」

 残りの肉を口に放り込むと、スクっと立つ。
 以前の軍服姿ではなく、この世界のハンターとして馴染んでいる服装。
 傍らには折りたたみ式ボウガンが入ったスーツケースがある。

「どうも…ではない。貴様のあの行動でどれだけ事態がややこしくなったと思っている」

 無表情にチョップ。ポンコツAIに向けて無慈悲なチョップを振り下ろす。
 これくらいはさせろ!である!べちべちべちべちべち。

「まあいい。貴様の行動は恥ずべきものだが、結果的にはそれほど悪くなかったしな。大目に見てやろう」

 何だかとっても上から目線ですが、これが地である。
 なお、あの後の惰弱な降伏から逆算すると、タェンティースの行動で兵士達が覚醒したのは
 ある意味で好材料にもなった。流れというのは誠にどう転ぶかわからないものだ。
907 :【レギン=ハースト】>>198【機人装甲】 [saga]:2014/07/05(土) 15:41:04.47 ID:zdx+kelZo
>>905
「へぇ、じゃあ半分人間だったりするのか?」
「あれだけバラバラにされてまだ人間の部分が生きているってのもすげえよな」

うんうん、と頷きながら素直に感心する。

「この世界じゃ機械なんてただ殺すためだけの道具、感情なんてものは不要なんだけどな」

そのうちタェンティースのようなタイプも出てくるのだろうか。
それにしてもよくもまぁ滅びないものだ、これだけ戦争をして滅びないとはある意味凄い。

>>904
「よぉ、お久しぶり」
「あんたもこっちに来ていたのか、奇遇な事だな」

ともかく水問題はこれで解決されたらしい。
手間が省けて助かった。
908 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/05(土) 15:47:17.65 ID:YDqLJJ8vo
>>907

「やあ、レギンか。いつぞやぶりだな」

 ふと、別の皿にある肉に目をやって、

「…余っているがいるか?」

【双頭の牛。美味いです。貴重な牛肉です。放射能除去剤と一緒に食べないと鼻血を吹きます】

「ああ、ここでは私もストーカーをやっていてな。
 ロストテクノロジーのデータコデックス狙いさ。最近は他世界の勢力の介入も始まっているしな」

 挨拶にちょっとした情報をサービスとして盛り込む。
 金次第の傭兵が相手だろうが、こういう個人的な付き合いを布石として盛り込むのは、付き合い方としては常道だろう。
 利用価値があり個人的な縁もある人物を安値で殺したがるマーセナリーはそうはいないだろうから。

「君は…ああ、そうだった。久しぶりの帰郷といったところか?」
909 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/05(土) 15:52:34.36 ID:5haQXQD80
>>906
それはわたしにも皆目……
……気が付いたら、見知らぬ場所に……

【下げた頭はしっかりとは上がらず、伏せ目がちなままの返答はポツリポツリ】
【ヘブンズゲート起動時の爆発的エネルギーが作用し世界間移動を行ったらしいのだが、それを知る術は半人にはない】

……それは、その……いだっ!?
え……っ、て、あだだっ!?

【脳をシェイクされるような手刀の嵐】
【咄嗟すぎて逃れる事すら出来ずただ両手で頭を抱えて痛みを訴える】

……うぅ、ど、どうも……
……わたしが、わたしに、気に掛ける権利がないのは承知ですが……

【ヒリヒリ痛む、背が縮んだ気がする頭を摩り涙を浮かべた】
【しかし一転、重々しく尋ねるのはあの後の戦争の結末と兵士達の処遇】

>>907
脳や、一部臓器等は有機体です
……余りその事は……

【言わないで欲しいと苦笑、バラバラに爆発四散したのは当然いい思い出ではない】

わたしも本来、異能保持者との戦闘を行うべく生み出されています
……それがこうもなれているのは……不思議な巡り合わせの結果です……

【それを……ヒトに似たモノとして生きるのを喜ばしく思っているのは隠そうとはしていない】
【様々な人々との出会いや別れ、その結果として今こうしているのだから……この半人は】
910 :【レギン=ハースト】>>198【機人装甲】 [saga]:2014/07/05(土) 16:00:49.81 ID:zdx+kelZo
>>908
「お、良いのか?金は取らないよな?」
「それじゃあ遠慮なく頂いちまうぞ」

言いながら頭部の部分だけシュイーンとフェイスオープン。素顔が覗く。
そして肉をがぶり。有無も言わせない。
ちなみに故郷なので、放射線に対する耐性はある程度あるので鼻血は耐えられます。

「うん、久しぶりに食ったが……美味い!」

肉は好物、腹が減っては戦はできぬ。

「ま、久しぶりに故郷の様子でも見ようと思ってね」
「へぇ、なるほどねぇ」
「ますます騒がしくなりそうだ、俺としては仕事が増えて助かるけどな」

戦いがないと飯を食っていけない、そんな彼にとっては喜ぶべき事態なのである。

>>909
「………………すまん、うぇっ……」

脳味噌とか内蔵が爆発四散して飛び散ったところを想像してしまった、訴訟。

「良いんじゃねえの、好きに生きれば」
「折角感情を持ったんだ、自由に思うがままにやらねえと損だぜ?」

これは自由を愛する男にとって、最も至福な生き方。
好きに生きて好きに死ぬ、なんと素晴らしいのだろうか。
911 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/05(土) 16:08:49.67 ID:YDqLJJ8vo
>>909

「………」

 再度タェンティースの様相を目視する。なるほど、身体に妙な土がくっついて欠損箇所を補填。
 そして、身体の各所にカスタマイズの痕跡。

「思念が渦巻く場所での境界線移動は危険だ。ゼリー化、分子崩壊の事例もある。二度とはしないほうがいい」

 回収されていたとも思えず、また使用されているソーサリーから推測して言葉した。
 まあ、この後に待っているのはチョップ地獄であるが。

【べちべちべちべちべち!無表情めいて腕だけが高速で動くからすげえアレな光景】

「ふむ、これくらいにしてやろう」

 そして、ヌカコーラの蓋を開けながら会話は移り、

「敗北したよ。惰弱な連中だ。余力を残しておきながら早々に兵を見捨て、敵に媚びたのだ」

 無論、お偉方にはお偉方の思惑と考えがあったのだろうが兵士からすればクソッタレ以外の何者でもない。
 そもカノッサがそのような降伏で慮ったとは思えない。恐らくは酷薄なる処置が行なわれたであろう。

「まあ、私は兵を連れて逃げたがな。物資と金を基地からたんまりいただいてな」

 そして火事場ドロボウ炸裂である。
 こう見えて随分と逞しいというか漢らしいというか、ともかく兵の矜持を守りついでにケアも施した模様。

>>910

「とらん。中々に強敵だったぞ?」

 焼かれている牛は二つの頭部の眼球に一発ずつ、空洞が空いている。眼球を狙った攻撃だろう。
 どうやら集落の皆にイムカは肉を振舞っていたらしい。

【ミュータント牛だろうが、まあ肉は肉だ。そりゃ合成食よりはよほど美味いはずだ】

「マーセナリーには良い時代か。そういえば君は戦場専門だったか?
 企業なり組織なりのひも付きではないらしいが、遺跡探索の護衛、荷運びなどは仕事の範疇か?」
912 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/05(土) 16:19:12.37 ID:5haQXQD80
>>910
……いえ、

【お気になさらずと苦笑のまま小さく頷く】
【記憶が無事だった事はつまり脳がそうであったと告げるようなもの】
【だがしかしそれ以外の器官の一部は吹き飛んでいるのも事実だ】

えぇ、そう……ですよね……

【肉を喰らいながら自由を謳うアウトロー】
【正に体現だ、そしてそんな彼の言葉だ】
【有無を言わせぬ説得力に微笑んだ】

>>911
ぜ、ゼリー……!?
わ、分かりました……

【ご忠告感謝致しますと引き攣った表情】
【当然ゼリーになんてなりたくない、何を気を付ければいいのかすら分からないがともかく一礼】

……っぅうっ……!
お、恐れ、入ります……

【千本チョップの生地獄を耐え切りヒリヒリとした頭頂部を撫でる】

……そう、でしたか……
兵を?……なるほど……

【良かった、と安堵する事は憚られた】
【恐らくあの世界を待つのはしばしの混沌だろう、散発するゲリラと抑圧するカノッサ……その絵面を想像するのは容易い】
【だのにイムカの計らいで新たなる路を拓かれた兵士達】
【複雑ではあるが確かに光はもたらされたのだろう】
913 :【レギン=ハースト】>>198【機人装甲】 [saga]:2014/07/05(土) 16:37:13.22 ID:zdx+kelZo
>>911
「へへ、金さえ払ってもらえば何でもござれだぜ?」
「このアーマー結構汎用性高いしな」

肉をあっという間に食い終わる。
傭兵と謳ってはいるものの、その実何でも屋のようなもの。
どっちもあまり変わらないじゃないかと言われれば、それまでである。

>>912
「うん、あとは金だ金」
「自由と金さえあれば俺は生きていける、女はそのうち付いてくるだろ」

そういえば、自身があの時イムカ側に止めを刺したというのは言わないべきだろうか。
どちらせにせよ終わった事なので大して気にしてやしないが。

「さーて、あの世界はどうなる事やらねぇ……」
「まあ、いざとなったら俺が今度は対機関側についても良いけどな」

結局は金次第、気分次第。
傍若無人ともとれるが、そういう性分なのだから仕方がない。
914 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/05(土) 16:42:31.18 ID:YDqLJJ8vo
>>912

「ならばいい」

 そう言いながらアタッシュケースを手に持つイムカ。
 ひりひりしている頭頂部はまあ、アレだ。インガオホー。

「兵士には兵士の生き方があるからな。
 時代に抗うもひっくり返すも連中次第だろう。敗北だったが得るもの多かったよ」

 あの敗戦はイムカ・グリムナーの名を貶めるものにはならなかった。
 銀河帝国より課せられた任務は全うし、優秀は兵を得ることにも成功した。
 上々の戦果といえる。カノッサにどう評価されてしまったかはあまり考えたくないが。

「この世界。しばらく居座るなら人間としての身分を手に入れておけ。
 自動人形で誰かの所有物では動きづらいにも程があるからな」

 折角有機体の脳があるのならば、全身義体として偽ればよいとアドバイスを施す。

「………ふむ」

 ふと、空を仰いでから頷くと、アタッシュケースより分解されたボウガンを取り出す。
 それは特別な工具も入らず、30秒ほどでコンパウンドボウガンへと早代わりだ。

>>913

「よし分かった」

 そう言うと、上空で待機していたサーボスカルをイムカは呼び出す。
 人間の頭蓋骨に機械類を貼り付けた冒涜的なフォルムの戦闘補助機体だ。

「とりあえずはそこのぽんこつ(※タェンティースの事。ヒドイ!)の面倒でも見てやってくれ。
 私はこれからちょっとしたハントだ。デストラックがグールを落としていったようだ」

 ボウガンを構えて出入り口に向かうイムカ。

「では、またな」

 そうして、イムカは放射線と熱風と砂埃が吹き荒ぶ荒野へと繰り出したのだった。

//では16時なので自分はこれにて!オツカレサマドスエ!
915 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/05(土) 16:52:07.48 ID:5haQXQD80
>>913
あ、あはは……

【そうですか、と相変わらずの苦笑い】
【一応は女性ベースの半人、金と女なんて言われてもどう返していいのやら分からずにいる様子】

【因みに仮に戦争の終結の引き金を引いた事実を伝えたとしても、半人は諦観した笑みを浮かべてお茶を濁すだろう】
【確かにそれにより奪われたいのちもあるが、だが同時に逆も然りなのだから】
【距離と時間を於いて客観的に見た結果、その位の現実は見れているはずだ】

……そう、ですね……
まぁ、もし万一同じ世界に辿り着いたとしたら……

【今度は敵対したくはありませんと左頬を掻いた】

>>914
兵士には、兵士の……

【それはヒトである事を捨てて、と言う意味ではない】
【ヒトであるが故、同時に兵士として生きれるのだ】
【奪う事で護る、矛盾を孕んだ存在】

【軍隊としての戦いを、戦争の手段を嫌っていた半人であったが】
【かの誇り高い勇者たちの御姿を忘れられる事は決してないだろう】

なるほど、確かにそれは……

【ふむふむと聞き入り納得、半機である自身に対する扱いは先刻の事態で重々承知した】
【一応半分はヒト、嘘にはなるまいとアドバイスに頷く】

あ……お、お気をつけて……
……ぽんこつ?

【鸚鵡返しにはてと首を傾げる事数秒、誰の事を示しているかを理解して項垂れる半人の姿があった】
916 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/05(土) 16:52:40.39 ID:5haQXQD80
>>914
//コメント抜け……乙でした、ありがとうございましたー
917 :【レギン=ハースト】>>198【機人装甲】 [saga]:2014/07/05(土) 17:06:21.34 ID:zdx+kelZo
>>914>>915
「ははは!ポンコツ呼ばわりか」
「じゃ、よろしく頼むぜタェンティース?」

ポンコツ呼ばわりしたのはイムカなりのジョークか、レギンは大爆笑しながらイムカを見送る。
後でタェンティースに文句でも言われそうだがまったく考慮していなかった。

「ま、敵対する事はないだろうよ」
「仮にしたとしたら、まあ何とかして生き延びてくれ」

傭兵なのだから敵対する事だってあるかもしれない。
そして、身内だからと手加減するほどレギンは甘くない。
軽いように見えて、そこら辺の区別はちゃんとしているのだ。

「じゃ、頑張りますか!」

しばらくはこの世界で過ごす事になる。
その間だけでも、きっちり面倒を見てやるとしよう。
/乙です!ありがとうございました!
918 :タェンティース・イムエト【対異能戦闘用人型兵器】【ドレス・イムエト】E.ブレード.月光 [sage]:2014/07/05(土) 17:13:40.23 ID:qxCJWh5pO
>>917
……笑い過ぎです……

【機嫌悪そうに一言、抱腹絶倒と言った具合のレギンに抗議の目線を向ける】

そう願いたいものですね、全く……

【あっけらかんとした具合の傭兵、もとよりそういうものなのだろうその在り方として】
【半人の呆れたような笑みはしかし、憧憬にも似た不思議な感覚をすら含んでいた】

えぇ……ありがとうございます……

【恭しく、しかし嫌味っぽさを微塵も与えないであろう所作での一礼】
【荒廃した世界、なるほど生き抜くにはなかなか骨が折れそうだ】

//私もこれで一度落ちます、ありがとうございました。 乙でしたー
919 :澪【獣化】 [sage]:2014/07/06(日) 00:03:15.65 ID:NZsnickY0
日の光が建物に遮られ、昼間だというのに薄暗い路地裏。
人通りの少ないその場所に、何かを取り囲んでいる男達がいた。
だらしなく頬を緩ませている彼らは、皆一様に似たようなパンクファッションに染まっている。

その中心にはフードを被った一人の少女。
大勢に囲まれているというのに怯える風でもなく、ただ不機嫌そうな顔でリーダー格の男を見据えている。
傍から見れば柄の悪いヤンキーに絡まれているか弱い少女といったところだろう。
彼ら以外に通行人がいない今、このままでは少女の命運は確実に悪い方向に一直線だ。
920 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/07/06(日) 00:15:48.96 ID:p0Is1Zqfo
【既にパンツ一枚で路地裏を渡り歩くという作業に慣れたのか、軽い足取りで歩く男】
【以前とある方から頂いた服を四六時中着ている訳にもいかず、大抵は半裸で過ごしているのであるがそんな事はどうでも良いか】

いやーひんやりしていて路地裏はええもんやなぁ・・・これで治安が良ければ・・・アレ?

【独り言を呟いていると珍しい物に遭遇する】
【路地裏に退廃的な格好をした連中、それは珍しくない。】
【それらが人を取り囲むこと、それも珍しくない。】
【しかし、囲まれているのが少女ということは今までに出会ったことのないケースであり、男は見付からないよう身を潜めながら耳をそばだて状況を窺う】
921 :澪【獣化】 [sage]:2014/07/06(日) 00:28:28.92 ID:NZsnickY0
>>920
物陰に身を潜めるアルバには誰も気づいていないらしく、男達は獲物たる少女から目を離さない。
ただ一人、少女だけはちらりとアルバが隠れているあたりに視線を向けるがすぐにリーダー格の男に向き直る。

『なあ嬢ちゃん、悪いようにはしねぇからよぉ、俺らと一緒にいい事しようぜぇ?』

『まぁ、嫌だって言っても無理矢理してやるけどなぁ!』

下卑た笑い声。やたらと間延びした喋り方の男達の目当てはどうやら少女の体らしい。
少女を見る目つきはどこかいやらしいものだった。

「…うるさい…さっさとどこかに行って…」

しかし多勢に無勢、圧倒的に不利な状況だというのに少女は気圧されている様子も見せない。むしろ苛立ちが募っているようにさえ見える。
このまま放っておけば、おそらく少女の我慢の限界がくるか、チンピラどもが手を出すかのどちらかだろう。
922 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/07/06(日) 00:39:42.81 ID:p0Is1Zqfo
>>921
(正直助けてやる義理もないんやけどなぁ・・・・・しゃあないか。)
(どうもフードの子が一方的に絡まれたみたいやしな・・・・・。)

【話を伺い、少女に同情を覚えると、助けることにしたようだ。能力が開花したためか精神にも余裕が見られる】
【どこからともなく真っ赤な、背中には大きく『祭』と書かれたハッピを取り出すとそれを羽織り、少女を助ける為に物陰から姿を現す】
【なお、ハッピは上半身分の長さしかないピッタリなサイズの物なのでパンツにハッピというセクシーな姿である。というかパッと見は性犯罪者である。】

なんやお前らえらい物騒な話してますなあ・・・・・・でも、その女の子に手ぇ出すっちゅうなら自分が相手してやるさかいコッチ向きやあ!
【おいおい・・・訛らせすぎたか?と自分でも思うが、思っていたときは既に仁王立ちで台詞の途中であった。】
【確認しておくが、今の男は上半身ハッピ、下半身パンツ、おまけにロン毛でありそこら辺のチンピラなどよりよほど凄みのある格好だ】
923 :澪【獣化】 [sage]:2014/07/06(日) 00:55:23.09 ID:NZsnickY0
>>922
唐突に路地裏に響く闖入者の声に、男達の目線は一斉にそちらを向く。
そして変質者と言っても差し支えないアルバの格好に皆目を丸くし、呆然と立ちすくむ。どう反応すればいいか分からないといったところか。
アルバの台詞から数秒の静寂。最も早くその立ち直ったのは壁際に追い詰められていた少女だった。

『…お、おいお前!んな変な格好dぶへらっ!?』

僅かに遅れて言葉を発したリーダー格の男が吹っ飛んだかと思うと壁に激突する。フードの少女による容赦のない鉄拳だ。

『ひいっ!?リーダーがやられた!』

『くそ、やってられるか!』

主導者の撃沈に恐れを為したのか、他の男達は気絶したリーダー格を抱え上げるとどこかへ走り去っていった。
路地裏に残されたのは少女とアルバのみ。

「…ありがと…」

目のやり場に困っているのか、忙しく眼を動かしながら短く礼を述べる少女。
924 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/07/06(日) 01:08:37.86 ID:p0Is1Zqfo
>>923
【皆の驚愕の視線を欲しいままにする男、正直最近は慣れてしまったのか何も感じないのであった】

早く家に帰った方が―――

【身のためだ。と言おうとした時には既に少女の鉄拳がチンピラにめり込んでいた】
【仁王立ちにハッピと気合を入れたのにも関わらず、瞬殺されたチンピラに対しての怒りと、少女の強さを見て今度はこちらが驚愕した】

あ、あんた強いな・・・・いわゆるえーっと・・・超越者?とか旅人?と呼ばれている部類の人間か?
それかなんだかえらい余計やったみたいやな、自分であの状況を打破できるとは。
【少女をマジマジと見つめながら驚きと疑問口をにする。それにしても良く目の泳ぐ娘だと内心思っていたりもする】
【当然自分の公然猥褻には気づいておらず、直接的表現で知らせるほかに気づかせることは難しそうだ。馬鹿だ。】
925 :澪【獣化】 [sage]:2014/07/06(日) 01:20:05.32 ID:NZsnickY0
>>924
「…うん…そうだよ…ひょっとして、あなたも…?」

アルバの問いに、彼もまた同じく漂流者だと直感した。
そうでもないと異世界人なんて発想が真っ先に思い当たるはずがないからだ。

「…余計じゃない…気を引いてくれたから、助かった…」

全員の目がアルバに向いたからこそリーダー格の男のみを狙って沈められたが、あのまま澪に目線が集中していては思うように動けずストレスが溜まる一方だっただろう。
最悪、我慢の限界を超えた澪に比喩でなくもぐもぐされていた可能性もあった。そう考えるとアルバの行動はある意味チンピラ達を救ったことになる。

ちなみにアルバの服装については何も言わない。そういうのが好みなのだろうと勝手に納得しているのだ。
926 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/07/06(日) 01:35:51.54 ID:p0Is1Zqfo
>>925
自分は最近流されたビギナーやけどな。
あんたは――中々場数を踏んでるような気がするわ。異世界の場数をな、うん。
【流れるようにチンピラを倒した様子を見てそう判断したようだ。】

そ、そうか?まあ役に立てて嬉しいわ。
まあここで出会ったのも何かの縁やし自己紹介しておくわ。アルバや、よろしくな。
【そう言うとスッと身を翻し、何か確固たる目的地を持ったように歩き出す。】

この裏路地には危険が一杯やが・・・・その中にもオアシスっちゅうかセーフティポイントみたいなもんがあるんや。
嬢ちゃんも裏路地で活動するならば知っておいて損は無いで?
【この世界には少なからず滞在しているようで、唐突に案内するかのように歩き出す。同じ境遇の持ち主だからかもしれない。】
【ついてくるならば小汚い酒場までの案内人として機能するだろう】
927 :澪【獣化】 [sage]:2014/07/06(日) 01:48:19.29 ID:NZsnickY0
>>926
「…アルバ…私は澪…よろしく…」

格好はちょっとおかしいが悪い人ではないのかな、と思いながら自分も名乗る。

急に歩き出したアルバを慌てて追いかける。
この世界にはまだ来たばかりで右も左も分からないが、彼は少なくとも自分より長くここに滞在しているらしい。
目的があるわけではないが、何か教えてくれるというならついていくのが吉だろう。

さて、アルバの案内で知る人ぞ知る、というような雰囲気を漂わせる酒場に到着する。

「…一番強いの…」

席につけば第一声でこれである。
果たしてこの酒場は、見た目は明らかに未成年である澪に酒を出すのだろうか。
928 :アルバ 男 エセ関西人 【影戸棚】 [sage]:2014/07/06(日) 02:05:21.05 ID:p0Is1Zqfo
>>927
【酒場】

【小汚い、こじんまり、ヴィンテージ。紹介するならばこのような名詞が並ぶような店である。】
【周りにはチンピラや不良警官などが自分の立場を忘れて飲んでいるような、セーフティーゾーンというだけのことはある店だ。】

「・・・・・・ドン」
【一番強いの。と何のためらいも無く言い放つ澪に一瞬困惑する酒場のマスターだが、消毒用アルコールと書いたビンとホットミルクを差し出した。】

【アルバもホットミルクを注文し、テーブルにはビン一本とミルクが二つ並ぶ。】

ここで自分は清掃をしてなんとか生計を立てているんや。まあ小金ならここで稼げるわ。
【ズズズっとミルクを一啜りすると唐突に口を開く。そして適当に中身のない話をしつつ、消毒液をだされた澪の反応を見ることにした。】
929 :澪【獣化】 [sage]:2014/07/06(日) 02:17:25.62 ID:NZsnickY0
>>928
自分の前に出された消毒用アルコールに言葉を失う。いやまあ確かに一番強いのとは言ったけれども。
しかしこんな物でも別の世界ではものすごく貴重な物だったりする場合もあるのだ。せっかくなのでそのまま持ち帰ろうと懐にしまう。

「…私は…なんだろ…狩り、かな…」

言いながら自分もアルバに倣ってホットミルクに口をつける。
野生児丸出しの発言だが、果たしてどこまで意図が通じるものか。
思えばこの世界に来てからようやく一息つけたのだ。ふう、と息を吐くとアルバの話に聞き入る。時々気になるところがあれば口を挟みながら。

//そろそろ眠気がやばいので〆でいいでしょうか?
930 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/06(日) 20:17:49.43 ID:BOxo6xlP0
【現実?世界】
この世界は メタな言い方をすれば概ね中の人が知る現実世界だった

一つ違うところを挙げるとすれば この世界の住人は皆何かしらの異能を持っていること
そして政府がその力を悪用しないように特別な腕輪の装着を義務化させ 異能の力を押さえつけているというところだろう

だが主に10代後半〜20代前半の 所謂反抗したい盛りの悪ガキを中心として 腕輪の力を違法に封じたり 腕輪そのものを取り外して 異能の力を喧嘩に利用する若者が問題とされていた

彼らは大人達から『アウトロー』と呼ばれ 世間の爪弾きにされながら 日のあたらぬ裏路地で覇権を争っていた・・・


――――――

チンピラA「あ゛!? てめぇナニモンだコラァ!!?」
チンピラB「見ネェ顔だなぁ 新顔なら挨拶のしかたぐらい分かってんだろ!!」

アキレス「あ・・・アハハハハハ・・・・そんな俺なんてそんなアハハハハハ・・・」
チンピラ二人に絡まれてタジタジな男が一人 戦う力は合っても こういう怖い人は苦手なんです
931 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/07/06(日) 20:25:29.45 ID:hAyG2LRw0
>>930
【まるで山のような灰色の塔が犇めく】
【大地も踏みしめられた尚硬く肉球が痛む】

【しばしの合間彷徨ったこの世界、切り取られた空は狭く薄いグレー】

……んん?
あれは……
【以前猫の国で見知った顔が如何にもな2人組と剣呑な雰囲気】

……よぉ、アキレスさん
【そっちは友達か?前脚をひょいと上げて挨拶ながらチンピラ2人に碧い眼差しを向ける】
932 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/06(日) 20:33:41.30 ID:BOxo6xlP0
>>931
アキレス「あ あぁやぁイリーちゃん ちょっと立て込んで手さアハハハハハハハハ」

現れたイリーに挨拶する

チンピラA「あ!? テメェなに猫と喋ってんだコラ!!」
チンピラB「てめぇ俺ら舐めてると・・・」

チンピラは手から光を出すと その光はナイフの形状をなす

アキレス「あ これアカンやつや・・・」

チンピラは光のナイフを手にアキレスに切りかかる!!
933 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/07/06(日) 20:39:08.35 ID:hAyG2LRw0
>>932
なるほど、そう言う事か……待てってのっ!
【身を低く沈めてぐっと四肢に力を籠める】
【即座にそれを解放、光のナイフを手にしたチンピラの腕に噛み付かんと飛び掛かった】
934 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/06(日) 20:46:55.22 ID:BOxo6xlP0
>>933
あわやナイフがアキレスを抉ろうとしたそのとき 黒猫がチンピラの腕に噛み付いた

チンピラB「うぎゃあ!! このクソ猫!!」
チンピラBは猫を振りほどこうと腕をやたらめったらに振り回す どうやら光のナイフは片手でしか出せないらしい
だが思い切り振り回されるぞ!! だいじょうぶか!?

チンピラA「てめぇこの・・・!!」
アキレス「流石にやばいって!!」

そしてチンピラAがBの援護にはいろうとして アキレスがそれを必死に食い止める
935 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/07/06(日) 20:56:51.99 ID:hAyG2LRw0
>>934
っとっ!?
……ふぅ……はっ!
【振り払われて宙を舞い、受け身を取って着地】
【大きく息を吸い、そして倍の量を吐き出す】
【蒼白い焔が黒猫の体から爆発的に立ち昇って滞留、それは両の前脚に腕甲の形で固着される】

すまん、そっち任せるぞ!
【チンピラAを抑えるアキレスに一言、先の飛び掛かりの倍の速度で飛翔し右の前脚での殴打を狙う】
【闘気の焔を纏った一撃、小さな体に見合わずそれは重く鋭い】
936 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/06(日) 21:06:47.93 ID:BOxo6xlP0
>>935
アキレス「おっけー任せtちょまイタイイタイイタイイタイイタイ」
チンピラAにポコポコ殴られながら体を張るアキレス それはまぁ置いといて

イリーは闘気を纏ってチンピラBに殴りかかる
チンピラBもナイフを振るうが 小さな猫相手にその武器は些か不利といわざるを得ない状態であり

チンピラB「ブゲフ・・・!!」
チンピラBの顔面に ネコパンチと呼ぶには強力すぎる一撃が突き刺さる 歯が何本か折れて地面に転がった ノックアウト

アキレス「イタイイタイイタイ!!だから痛いってぇ!!」
そしてチンピラAとアキレスの戦いは続いていた というかチンピラAの方が若干有利という状況

アキレス「イリーちゃーん ヘルプゥ〜」
937 :澪【獣化】 [sage]:2014/07/06(日) 21:15:12.76 ID:NZsnickY0
>>935-936
フラッと入り込んでみた裏路地。
血気盛んな若者たちが勢力争いに精を出しているのだろうか、剣呑な空気がピリピリと肌を刺激する。
特に面白そうな物はなさそうだと引き返そうとするが、聞き覚えのある声がかすかに耳に届いた。

「……?」

声を辿るようにして裏路地の奥に歩を進める。
そっと路地を覗くと、チンピラに襲われていると思しき知り合いと猫が目に入る。
見る限り苦戦しているようだ、手を貸してあげようか。

「…ちょっと失礼…」

もみ合っているチンピラとアキレスの元に近寄ると、有無も言わさずチンピラに右ストレートを放つ。
938 :イリー 黒猫 動禅魔導 [sage]:2014/07/06(日) 21:19:03.50 ID:hAyG2LRw0
>>936-937
よし……って、お、おい!
【アキレスの様子に大丈夫かと再度飛翔に備え身を屈める】
【と、そこで乱入してくる新たな人影】
【敵か味方か分からず警戒するも一瞬、乱入者はナイスなストレートをチンピラに繰り出す】

……味方、か……?
【少なくとも敵ではなさそうだ】
【ただ一応臨戦態勢は解かず、闘気の腕甲はそのままに様子を伺う】
939 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/06(日) 21:30:46.70 ID:BOxo6xlP0
>>937
チンピラA「え? な(グシャァ」

急に横手から声をかけられて そっちを向いたら拳が見えました
少女の拳が直撃し バタリと倒れ付した

アキレス「うわーん澪ターン!!!!」
殴られていたアキレスが思わぬ援護に歓喜の声を上げる

というか大の男が少女と猫に助けられる状況って一体・・・

>>938
「あぁ 澪タンっていって 普段は本気出さない子だけど 悪い子じゃないから仲良くしてあげて」
そういって簡単に澪を紹介する

「こちらイリーちゃん 見ての通りの猫 だけど人間っぽく返信も出来る素敵体質 仲良くしてあげて」
ついでに澪にイリーを紹介

とまぁそんな偶然の再会を喜ぶ暇も無く 路地の奥から厳つい男2人がやってくる

男1「おうおうおう!!! 新参者の分際でBAD-MENの縄張りを荒らすたぁ見上げたヤロウじゃねぇか!!」
男2「だが俺たちが出てきたんだ お前らもうおしまいだなぁ」

あたりのチンピラたちが騒然となる
A「倉田兄弟だ・・・BAD-MENの倉田兄弟が出てきたぞ」
B「遠当ての兄に潰しの弟・・・恐ろしい」
C「新参者も運が無かったな こうなった以上倉田兄弟に勝てるヤツはいない」

倉田兄「とりあえず出すもん出してもらおうか? うちの舎弟ボッコにした治療費・・・100万ほど」
倉田弟「それで許してやる・・・つもりなんてないけどなぁwwwwwwwwwwww」
940 :澪【獣化】 [sage]:2014/07/06(日) 21:40:43.55 ID:NZsnickY0
>>938-939
「…大丈夫…?」

手首をブラブラさせながら一人と一匹に問う。
衝動的に殴ってしまったが、知り合いを助けたわけだしまあいいかと開き直って。

「…えっと…よろしく…」

アキレスの紹介に合わせてイリーに軽く挨拶。
なんで猫?とは思うものの自分も似たようなものだ、深く突っ込むのは野暮だろう。

さて、なにやら騒がしくなってきた。どうやら先程のしたチンピラ達の仲間らしい。

「…お金…?持ってないから無理…」

理不尽な恐喝をばっさり拒否。断ったらどうなるかなんて考えていません。
941 :イリー 黒猫→黒髪の猫人 動禅魔導 [sage]:2014/07/06(日) 21:42:17.81 ID:hAyG2LRw0
>>939-940
そうか……分かった
澪さんな、私はイリーだ
宜しく頼む
【まだ拭い切れぬ戦闘の気配、直感のようなものだ】
【それを鋭敏に感じ取ったためか自己紹介は簡素なもの】

……クラタ……?
ふむ、確かにあれは……
【そこで現れた新たな恐らくは敵、先のチンピラとは次元が違うとすら見える】

……ふー……
……!!
【両目を閉じて精神を統一、光が発され路地裏を照らす】
【それがすぐに止んだ時、黒髪の女性にしては背の高い猫人の姿がそこにあった】
【どうやら上背の問題で黒猫状態では分が悪いと感じたのか、変身を行ったらしい】
【因みに服装はご都合主義、Tシャツジーンズとラフな物を纏っている】

出すもんはない、ついでに屈するつもりもないぞ私は
【つまりプライドの高い一文無しのセリフだ】
942 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/06(日) 21:52:29.07 ID:BOxo6xlP0
>>940
アキレス「うんボク大丈夫★」
結構殴られていたようだが 上手い事丸まっていたので深刻なダメージは無い様子

倉田弟「金持ってないだろ 心配スンナ女なら稼ぎたい放題だろうがwwwwwwww 俺はこいつをヤる」
そういって兄弟の大柄な方が澪をターゲットに選んだ

倉田弟「死ぬなよ!! 死んだらいろいろと大変だからな!!」
そう言いながら右手を澪の頭上にかざす すると澪の頭上から石の柱(電柱程度の直径 長さは1mほど)が召還され 降って来る

>>941
倉田兄「ケッ 猫に変身できる能力か・・・だが遠当ての兄の名は伊達じゃネェ・・・」
そういってポケットに手を突っ込むと ジャラリと取り出したのはパチンコ玉

倉田兄「喰らいやがれ!!」
手に握りこんだパチンコ玉を親指の力でイリーに弾き飛ばす その速度は中々のもので
拳銃弾とまでは逝かないものの 常人なら視認するのも一苦労なほど

ソレを左右2発づつ 計4発続けて放った
943 :澪【獣化】 [sage]:2014/07/06(日) 22:01:05.22 ID:NZsnickY0
>>941-942
本人が大丈夫と言うなら大丈夫なのだろうと、正面の厳つい兄弟に向き直る。

「…稼ぎ放題…?」

甘い言葉にころっと騙されそうになるが、ないないと首を横に振る。
澪の勘に近いものだが、彼らは『嫌な人』と判断されたらしい。
ならばさっさとやってしまおうと、能力を発動。金の瞳がみるみる赤に染まっていく。

瞬間、澪を押し潰さんと頭上から石柱が迫る。
自身を覆う影から危険を察知、潰される前に倉田弟とへと駆け出す。
944 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 [sage]:2014/07/06(日) 22:07:16.79 ID:hAyG2LRw0
>>942-943
……ん?
(鉄の球……遠当て……?)
【半歩身を引いて警戒、闘気の焔を薄っすらと全身に纏う】

……!?!?
あ、あっぶな……成る程な……
【言葉とそして得物、それ等から相手の戦法を予測出来たがゆえになんとか回避が間に合った】
【しかしそれでも掠めた鉄球が頬に一筋の血を流させている】

……次は打たせん!
【親指でそれを拭うと一気に距離を詰めんと駆け出す】
【近接が叶えば右の掌底での鋭い一撃を放つだろう】
945 :ロイかぶり ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/06(日) 22:15:19.24 ID:BOxo6xlP0
>>943
倉田弟「ケッ やるじゃねぇか!!」
素早く移動してこちらに接近する澪に少し驚く 大抵はこの一撃で潰して終わり 故に潰しの弟と呼ばれていた

倉田弟「だがなぁ その程度でどうにかなると思ってんなら・・・甘めぇ!!」
またも石の柱を召還 今度は手元に 石の柱を両手に持つと 向かってkるう澪に向けて振り下ろす

>>944
倉田兄「チッ 避けんじゃねぇよ!!」
パチンコ玉を弾いて相手の有効射程外から一方的にボコボコにする 故に遠当ての兄と呼ばれている
普段ならほんの数発当ててやれば 相手は泣いて土下座する ソレか逃げる

向かってくる相手は 正直初めてであった

倉田兄「クソッ来るな!!」
兄がまたも玉を発射する だが焦りからか その精度は大きく落ちる

【判定:兄が前進するイリーに玉を発射 ソレを回避できた または被弾するも前進を止めない場合 接近後の攻撃を兄は回避できないため 確定描写を可とする】
946 :澪【獣化】 [sage]:2014/07/06(日) 22:26:38.06 ID:NZsnickY0
>>945
「…っ…!」

振り下ろされる石柱。当たれば間違いなく無惨な事になるだろう。
それに対して澪は、躱す事も退く事も選ばなかった。
自身を狙う石柱を両腕でいなす事を選択したのだ。
石柱に手をかけると、その重量に耐えられようとも耐え切れなくとも、勢いのまま自分の横に叩きつけるだろう。
さらに叶えば、叩きつけた際の体の回転に任せて倉田弟に回し蹴りを放つ。
947 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 [sage]:2014/07/06(日) 22:27:19.47 ID:hAyG2LRw0
>>945
無茶を言うなっ!
【痛いのは嫌だ。 そもそも下手をすればあの弾丸は痛いでは済まされないレベル】
【ダッキングを行いつつ狙いを揺さぶり、倉田兄の焦燥から来る精度の低下も伴ってパチンコ玉は逸れる逸れる逸れる】

っ!?
……せぇェッ!
【だがやがてそのうちの一発を腰元に受けて想像以上の衝撃に顔を顰めた】
【それでも何とか距離を詰め顎目掛けて掌底を放つも、命中こそ確実なれど痛みに阻害され威力はそれなり程度に収まっている】
【判定結果、被弾しつつも近接。 顎に低威力の掌底】
948 :ロイかぶり ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/06(日) 22:40:09.32 ID:BOxo6xlP0
>>946
重量物をいなされ 石柱は澪の横手にめり込んだ
そして重量物の武器は そのパワーゆえに動きは大降りで隙がデカイ 普段なら差して技術の無いチンピラ同士 直撃して相手は病院送りでフィニッシュ
だが相手に技術があれば・・・・

倉田弟「なん・・・グエェ!!」
回し蹴りが見事倉田弟に直撃し 弟は白目を向いて昏倒した

>>947
倉田兄「来るな・・・来るなくるなクルナクルナクルナクルナクルn」

焦りと共に乱射するパチンコ玉を掻い潜り 顎に掌底が突き刺さる
その瞬間脳が楽しいダンスを踊り 意識をはるか時空の彼方に連れ去った
まるで糸の切れた操り人形のように地面に倒れる


A「うそ・・・だろ・・・? 倉田兄弟が・・・!!」
B「BAD-MENの頭がやられた・・・こりゃ歴史が動くぞ・・・!!」
C「なんだアイツラ・・・新手のチームか?」

あたりが騒然となる どうやらBAD-MENはこの辺りで無敵の存在である
ソレが2人の女にやられたのだ ここ数年で一番のビッグニュースとなるだろう

アキレス「あぁえと・・・とりあえず・・・逃げない?」
騒ぎになれば無用な戦いも増えるでしょうし ソレは本位ではないでしょう

アキレス「アレだ とりあえずハンバーガーでもさ ほら」
奢るからと言いつつ 2人の背中を押して裏路地から逃げようとする
949 :澪【獣化】 [sage]:2014/07/06(日) 22:49:37.06 ID:NZsnickY0
>>948
「…もう終わり…?」

随分呆気なく終わってしまったと、能力を解除。
撃沈した倉田兄弟を金の瞳で一瞥すると、興味を失ったかのようにふいとアキレスの方を向く。

周りが急に騒がしくなったのは澪にもすぐ感じとれた。
このまま人が集まるのは澪にとってもあまり好ましくない。アキレスに同意して裏路地からそそくさと出ていこうとする。

「…奢ってくれる…?絶対だよ…」

なお、食べ物による釣りは絶大な効果を発揮した模様。
950 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 [sage]:2014/07/06(日) 22:51:58.32 ID:hAyG2LRw0
>>948-949
っ……なんとか……
【なったかと安堵の吐息、闘気の焔を四散させる】
【被弾した箇所を抑えている事からダメージもそれなりにあったらしい】

……な、なんだ?
そんな有名な連中だったのかこいつら……
お、おい、押すなって、行くから!
【あれよあれよと人集り、撤退の提案に慌てて肯定し逃走】
【少し後には遠慮なくハンバーガーをご馳走になっている事だろう】

//すみません、早いですけどこれで落ちます
//ありがとうございました、お疲れ様でした
951 :ロイかぶり ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/06(日) 23:00:36.87 ID:BOxo6xlP0
>>949
無理を言うなかれ 所詮彼らはチンピラに毛の生えたほどの戦闘力なのだ
命を懸けた戦いなんてやった事が無い上に 最近は名前を出せば大抵の不良は尻尾を巻いて逃げ出す程度である

>>950
有名人です近隣じゃ向かうところ敵ナシのチンピラです

そして今日 裏路地の歴史は動いた
常勝不敗のBAD=MENはこの日女にタイマンで負けたことが広まり その名声は地に落ちた
そして収縮する勢力を食い合う 血みどろの戦いが始まった・・・のだが

ファーストフード店のスタッフを恐怖に陥れる注文を取ったアキレス他2人にはまったく関係のない話である

アキレス「あとメガバーガーを10個と・・・ポテトLLを10個と・・・飲み物は・・・どれがいいんだ?」
注文はまだ 終わらない

アキレス「嗚呼・・・こりゃ暫くバイト漬けだな あ ポイント結構溜まった」
952 :動禅 [sage]:2014/07/06(日) 23:32:58.10 ID:hAyG2LRw0
【異世界】ここだけ世界の境界線★4【歓迎】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1404657130/

次スレなかったので一応立てておきました
953 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/07/07(月) 19:48:27.27 ID:Z3SWwMLk0
【近代世界】

【世界は怒涛を迎えていた】
【経済の発展は貧富の差に明確な影を落とし、支配するものとされるものの絵面をより一層深いものとした】
【科学の目まぐるしい進歩は新たな武器を生み出し、魔法との融和によりそれらの殺傷性は極めて高く残忍なものへと進化して行くだろう】
【帝国主義の産声は高く、世界の隅々まで届き動乱の目覚めを告げる】


 ーーーーー

【主街道より少し離れた木立。 太陽が最も高くなる頃合い】

【巨漢は辟易していた】
【不味い。 ハッキリ言って不味い】
【腰掛ける人の背程の岩の麓には物言わぬ影が幾つも倒れており】
【それらの全ては近代科学の粋の結晶に更に魔法に依る祝福を与えられた装備に包まれている】

【だが、不味い】

【黄ばみ尖った歯で肉を削ぎ落とし、真っ白な骨のみになった物体をぽいと投げ捨てる】
【確かに空腹は満たされた、しかし虚空まではそうはいかない】
【巨漢は辟易していた】
954 :エヴァ=アンジェ>>87 [sage]:2014/07/07(月) 20:26:51.85 ID:h6fo6Qs+0
>>953
【女は辟易していた。何の因果かこの世界に飛ばされて来てから命のやりとりをしていない、自身の魂の場所と定めた本物の戦場は既に遠い記憶の中】
【傭兵として生計を立ててきた女にとって平和とは退屈と同義なのだ。日銭を稼ぐ為に魔物退治などをこなしてはいるが、やはりどこかずれている。自分の居場所は此処ではない】
【今日も今日とて戦場を探して世界を渡り歩く。自身の居場所を、ずれた存在となった自分が還るべき場所を求めて】

……今日も魔物を斬って終わりか
この世界で生きるために仕事を選んでいられないのは事実だが……ふふ、何をやっているのかな私は

【そろそろ次の街を決め、宿を探す事を考えなくては。戦場を求めて旅をしているが故、いつだって野宿の覚悟はできてはいるが可能であれば暖かい布団にありつきたい】
【それは別に女だからということではないだろう。人として当然の欲求だ。満室の宿の前で指を加える事にならぬ為にも街道を進む足を速めた】

………? 何だ……この臭いは
……っ!? これは……!!

【久しく嗅いでいなかった臭い、死の臭い。その懐かしく、鼻腔が記憶してしまう程に嗅いできた臭いに思わず足を止めて辺りを見回す】
【すると視界に入ったのは岩に腰掛ける巨男。その周囲には人であったと推察できる物体が幾つも転がっており、懐かしい臭いの元となっていた】

……お前、此処で何をしていた? 喰ったのか? 人を

【巨男が放り投げたものをちらりと目で追い、そして直ぐに睨むような視線を巨男に送る。恐怖はない、しかし少しの驚愕と困惑】
【今まで数々の戦場を渡り歩き、幾星霜の兵士と刃を交えてきたが人を喰う奴は初めてだ。目の前の光景が信じられぬと頬を伝わる汗と】
【同時に湧き上がる歓喜はこの巨男が創り出したであろうこの空間に。久しく忘れていた臭いを思い出させたこの男に対して】
955 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/07/07(月) 20:36:57.60 ID:Z3SWwMLk0
>>954
あァ……?

【のったりと、実にスローな動作で振り返る巨漢】
【口の周り、そして何処のモノもと知れぬ濃緑色の軍服の裾は汚れ放題だ】
【それも合わさって正に悪鬼の如き面構えで女をしばし睥睨】

……てメェ……

【微かに鼻を鳴らす動作の後、投げ掛けられた質問には答えず歪に口角を吊り上げる】
【それが果たして笑みだと理解するのにはやや、難易度が高い】

『上物』だナァ……

【野生に近い本能の鳴らす心地の良い警笛】
【そうだ、この女は強い】
【そこら辺に転がっている雑魚が幾ら束になろうとも叶わぬ程に】

【やがて振り返った時と同じかそれよりもスローな所作で立ち上がる巨漢】
【その筋肉の鎧と見まごうばかりの異常発達した躯を】
【戦闘態勢にシフトさせて行った】
956 :エヴァ=アンジェ>>87 [sage saga]:2014/07/07(月) 21:02:53.51 ID:h6fo6Qs+0
>>955
【巨男はアンジェの問い掛けに実にゆっくりとした動きで反応し、振り返る。そしてそのままこちらを観察するように、威嚇する様な視線を送ると質問に答えることはせずに口元を歪ませた】
【その表情が威嚇なのか笑みなのか、それはアンジェには分からなかったが。こちらに対して何か感情を向けていることは理解できる】

……言葉が通じない訳ではないようだが……
その必要が無いということか、成る程

【成る程、獲物と意思を通わせる必要など皆無、余計な感情を生むだけだ。それはそれで実に理にかなっているが】

気に入らないな

【それはこの巨男がアンジェを獲物と認識したということに他ならない。自身の強さに絶対の誇りと自信を持つ彼女にとってそれは正しく屈辱だ】
【ゆっくりと立ち上がった巨男の、まるで着ぐるみでも着ているかの如くに纏われた筋肉の鎧を睨みつけながら自身の腰にぶら下げられた得物に手を掛ける】
【全身を覆う純白のマントはその所作を隠すが、アンジェにとって剣を抜くということは命を懸けるということ。そして相手を殺すということである】

まぁ……いい
待っていたのかもしれないな、私は………お前のような奴を

【男とは違い誰がみても微笑んでいるとわかるように口角を吊り上げると、戦闘態勢を整える巨男との距離をゆっくりと縮めようと歩きはじめる】
【ある程度間合いが詰まればマントを翻し、一瞬のうちに光刃を抜き放つだろう】
957 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/07/07(月) 21:15:04.57 ID:Z3SWwMLk0
>>956
ケッ……!
お高クとマんじゃネぇよ……

【不要ダロう?】
【がしっ!! 並の成人男性の頭部程もあろう両の拳を強く突き合わせる】
【恐らく様々な差異はあるものの、互いの共有する感情としてそこに言葉は不要】
【ただ戦う、斗う、闘う】
【たったそれだけ、シンプルな思想】
【最も原始的な感情を前に那由他の言葉など、邪なだけだ】

……はじメヨうぜ、クレイジーなチビ……!!

【それは侮蔑ではない】
【両腕を大きく広げ胸を開き、足の位置は肩幅と同程度】
【腰を落として女を睨み、黄ばみ尖った歯をギラつかせる】
【威圧感を与える、彼の戦闘スタイルのひとつ】
【最大級の警戒と共に、近寄る女を迎え撃たんと構えている】
【全力、全霊……その姿勢は正に、侮蔑とは正反対の所に存在している】
958 :エヴァ=アンジェ>>87 [sage saga]:2014/07/07(月) 21:43:40.01 ID:h6fo6Qs+0
>>957
【巨きな拳。一般的な男性の頭部程はあろうかという巨きな両拳を力強く付き合わせた巨男から伝わる明確な戦意。それはアンジェにとって心地よい威圧感となり全身に打ち付けられる】
【わかっているさ、と。互いに求めている戦闘への欲求、それが理解できることに喜びを隠せずに自嘲した】

あぁ、開始めよう
チビと言われるのは初めてだが……それもそうだな
私とお前は、此処が初めてなのだから……!

【見るものに威圧感を与える独特な構えを取る巨男。それは並の傭兵であればその威圧感にこの場から逃げ出してしまう程のものだ】
【金や信用よりも命の方が大事、命あっての商売なのだからその判断は決して誤りではないのだろうがアンジェは違う】
【金や命よりも大事なもの、それは信念。戦いに背を向けるということは自身の信念に背を向けることと同義なのだ。そんなこと、このアンジェが選択するはずはない】
【故にアンジェは駆けた。純白のマントを翻すと現れたのは黒い鎧のようなバトルスーツ、その背面部分から赤黒いエネルギーが噴き出し推進剤の役割を果たす】

人の命は決して軽いものではない……!
故にそのやりとりをする戦場では高潔さが必要だ!!
私は己の信念の為に……この気高き刃でお前を殺す!!

【マントを翻し露わになった女の全身。その腰にぶら下げられた獲物を引きちぎるような勢いで右手に握ると、丸い発振口の部分から赤黒く輝くエネルギーの刃が出現する】
【アンジェが彼我の距離を十分に詰められたのならば何の迷いも躊躇もなく、凶悪な温度を誇る刀身を袈裟斬りに振るうだろう】
959 :オンモ 巨漢 [sage saga]:2014/07/07(月) 22:00:12.03 ID:Z3SWwMLk0
>>958
あァ初めテだ……
そしテ二度目ハねェ……!

【噴射剤の生み出す加速力を付随し一気に迫る女に対し不敵に】
【拳を強く強く握る、筋肉と骨の軋む音が大袈裟過ぎる程に響く】
【オンモは戦闘に於いて高潔さを求めている訳では無い、そこまで知能が働く訳では無い】
【ただ、それでも】
【上物との、強者との闘争は彼の乾き切った心をいつだって満たしている】
【故にそう、ある意味矢張り信念】
【迎え撃つ形となった巨漢の闘争本能は、雄叫びへと顕著した】

知っタこっちャねぇナァ!!
殺ス! 喰らウ!
……そレデ上等よォっ!!!

【巨躯に見合わぬ軽快さで半歩身を引き胸を逸らす】
【すぐ目の前を必殺が通り過ぎるのを、焼ける空気に感じた】
【反撃に振るうは躯を戻しながらの胴体を狙った左のフック】

【一連の軽やかな動作、そのからくりは彼の能力にあった】
【つまりそう、先の拳を突き合わせる動作で自重を奪っていたのだ】
【そして振るわれるフック、これも矢張りなかなかのスピード】
【とはいえ逆説的に自然、重さは軽くなり威力はそれなり】
【だが彼の能力、「デヴァヴァオブライト」が宿った拳だ】
960 :エヴァ=アンジェ>>87 [sage saga]:2014/07/07(月) 22:42:55.54 ID:h6fo6Qs+0
>>959
【巨男の上げた雄叫び、それは正しく彼の闘争本能の顕現だろう。殺して喰らう、その最も原始的な本能がこの巨男を闘争に駆り立てるのであれば彼は純粋だ】
【そこへ信念などという不純物を混ぜ合わせたアンジェの闘争はそれに比べればふじゅん極まりないのかもしれない】
【しかしアンジェは躊躇わない。純白のマントに神の理に背く逆十字を背負った時から、神殺しの名を持つ剣をその手に握った時から彼女は自分で敷いたレールしか見ていないのだから】

まるで獣だな……!
しかし、その力は魔獣のものと期待しよう!!

【巨男の咆哮にも怯むことなく刃を振るう。圧倒的とも言える巨躯を見てパワーは想像していた、掴まれることは避けたいと。しかしその想定は甘かったのだ】
【彼は見た目に合わぬ軽やかな動きで高熱の斬撃を回避すると、逸らした体を戻す動きの流れでそのまま左のフックを放つ】

……っ!? (疾い……!)
しかしっ……!!?

【エネルギーにより形成された刀身に重さは無い。返す刀で素早く横薙ぎを繰り出そうとするが、先の動揺から僅か……刹那程の思考の遅延。その瞬間に脇腹を重い衝撃が襲った】
【思わず肺から空気が漏れ、肋骨がみしみしと悲鳴を上げるが彼の剛腕からすればかなり軽いダメージにも思えた、が】

な……に……!?

【次の瞬間、アンジェの体は宙へと吹き飛ばされる。疾くはあったがそれ程重い打撃では無かった筈だ。それなのに】
【まるで自重を奪われてしまったかの様に軽々と吹き飛ばされたアンジェは空中で様々な思考を巡らせながら、細かくエネルギーを噴かして何とかバランスを取り男を睨む】
【特殊な力を扱うらしいと判断したのか距離を詰める事は避け、そのまま左の掌から赤黒いエネルギー弾を三発。それぞれ頭と両腕を狙って発射した】
【エネルギー弾の威力はそれ程高くは無い。もし当たっても殴られた程度の衝撃になるくらいだろう。しかしそれである程度の隙が作れれば御の字】
【すかさず再接近して切りかかろうとするだろう】
961 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/07/07(月) 22:56:05.18 ID:Z3SWwMLk0
>>960
【巨漢の能力「デヴァヴァオブライト」】
【生身で受ければ引き起こる現象は機動力の上昇】
【しかしそれは当然メリットだけではない】
【突然に起こるそれは意識と体の動きの差異や違和感として張り付き、更に慣れてくる頃になれば徐々に元の重さへと戻るというおまけ付きだ】
【もちろん攻撃を喰らえば軽い分派手に吹っ飛んでしまう】
【ついでに格闘による打撃翌力の低下も考えられるが、武具を使用する場合は別段それは気にならないだろう】
【解除は時間経過で徐々に、もしくは巨漢の任意で即座に叶う】

魔獣ゥ? ……アァ、マズかぁナカったな……

【ところで、と区切りにたり、口角を歪に吊り上げる】

カルいなぁ? チビ……
……んガっ!?

【派手に吹き飛ぶアンジェにねっとりと視線を向ければ構えは相変わらず威圧態勢】
【綽々と追撃をと身構えるそこに飛来するエネルギーの塊】
【咄嗟の判断で両腕をボクサースタイルに構え直す、だが頭部へのそれに対しては反応が遅れた】
【顎が跳ね上がり後ろに半歩たたらを踏んでよろめく】
【ダメージはさしたものではない、しかし中途半端に軽くなっている自重がマイナスに作用した形だ】
962 :エヴァ=アンジェ>>87 [sage]:2014/07/07(月) 23:32:32.76 ID:h6fo6Qs+0
>>961
【この男の異能、詳しくは流石に分からないが当たりをつけるとするならば殴ったものの重さを操作するといったところか、若しくは】
【そんな思考を巡らせているアンジェの予想を確定させる男の小馬鹿にした様な一言。先程は分からなかった巨男の表情は笑顔であったと気付くと同時に巨男の顎が跳ね上がった】

……!!
刈らせて貰うぞっ!!

【その瞬間、巨男が晒した隙を逃す訳が無い。背面からエネルギーが爆発した様に噴き出すと、赤黒い噴射炎が深紅の残光となって空中から巨男に向かって伸びる】
【瞬間的な超スピードで迫り、有無を言わさず懐に潜り込み両断するつもりであったがアンジェは未だ気付けていなかった】
【「デヴァヴァオブライト」巨男の異能が重さを奪うだけではなく、アンジェに別の変化をもたらしていたことには】

な……!?
意識が取り残されるっ……だと!?
えぇい、勝手に進むなぁ………っ!!

【巨男に殴り飛ばされた後、アンジェがとった動きは空中で体勢を整えたのみ。もし少しでもそこから移動していたのなら異変に気付けていたのかもしれないが】
【奇襲と一瞬での決着を望んだが故彼女はその場に留まり、そして今自身の知らないスピードで動く自分の体に戸惑っている】

ちぃぃ……!
しかしっ、なんだというんだ!!

【自身の意識の先へと動く体に戸惑いながらも懐に入ってしまえば同じこと、と愛剣であるロンギヌスを最大発振て自身の体の脇に構えて突撃する】
【ここだ、と少し早めというのもおかしいが自身の体感しているタイミングよりも先に剣を振るう】
【高熱の刃は男の巨躯を真っ二つに切り裂いた……筈であったが。意識と肉体のリンクが混乱させられるとこうも上手くいかないものなのか】
【アンジェの体は自慢の刃を振るうことなく巨男へとぶつかっていってしまう。それはただの超スピードの体当たり、男が跳ね上げられた顎を元の位置に戻していればその軌道故対処は容易なはずである】
963 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/07/07(月) 23:45:28.01 ID:Z3SWwMLk0
>>962
ヨク動くハエだナァ……?

【ぺっと口からどす黒い液体を吐き捨てる。 どうやら口内を切ったようだ】
【空中にいながらに自重の変化に順応しようとしているが、なかなかに上手く行かぬその様子】
【相性とそれと効果は上々だ、巨漢は内心でほくそ笑んだ】

【拳を目線の高さに置いて構え、攻撃に備える事は充分に可能】

……おぉォラァッ!!

【突撃に反応し、振り払うようなバックナックルを唸らせる】
【直線の軌道の横から割り込むように、弾き飛ばすように脇腹の辺りを狙った】
964 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/07/07(月) 23:59:57.62 ID:Z3SWwMLk0
//アンジェさんすみません
//寝落ちしてしまいそうで勝手ですが、したらばで置きの様な形で継続させて頂いてもいいでしょうか……?
965 :エヴァ=アンジェ>>87 [sage]:2014/07/08(火) 00:02:44.00 ID:IlcwKCWQ0
>>964
/レス遅くてすみません
/良ければそれでお願いします!
966 :オンモ 巨漢 [sage]:2014/07/08(火) 00:04:51.08 ID:IPwtkjpD0
>>965
//いえいえありがとうございます、ではそんな感じでお願いします
//それではしたらばの方で引き続きお願いします、今日の所はこれで……お疲れ様でしたっ
967 :エヴァ=アンジェ>>87 [sage]:2014/07/08(火) 00:05:57.81 ID:IlcwKCWQ0
>>966
/はい、よろしくお願いします
/今日はお疲れ様でしたぁー!
968 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/08(火) 22:47:39.97 ID:BEL0Q4dGo
【近代世界】

「成る程、いい時代だな」

 このモダンにあふるる世界に訪れたイムカは、先ずは馴染むことから始めた。
 チロリアンハットにジャケット、アスコットタイ。この組み合わせで少なくとも軽くは見られないはず。
 そして、容姿については一応、軽んじられない程度の水準は満たしているであろうとの自覚もあった。
 なお、そのバストは豊満である。

【インペリアルトルテに紅茶。ティールームにて興じつつ新聞を広げている】
 【データコデックスに慣れきっているイムカだが紙から文字を読み取るという風習は遠未来でも存在する】
【というより、ところどころ神秘主義に科学が汚染されている世界なので全てがデジタルではないのだが】

 イムカの読む記事の内容は戦乱の機運や奇妙な事件。
 そして、新発見、新発明と様々な分野の前進。日進月歩。

「つまるところエネルギッシュな時代であり世界というわけだ。良くも悪くもな」

 片目を閉じて、流れるような所作でトルテを口に運ぶイムカ。
 もちろん、甘くて苦いという以上の感慨はない。そも味というものに関心が無い。
969 :ライサ :2014/07/08(火) 23:32:08.00 ID:gPnEMpvg0
「……疲れるわ」

ティールームの扉がギギィ、と開かれた。
すると、まだあどけなさそうな子どもが顔を出した。
顔の輪郭は、注視すればわかるぐらいには丸みを帯びている。
身に着けている服装はお洒落っ気に欠けていて、
少年が好みそうな軽装の上にぶかぶかのジャケットを羽織っただけというありさま。
子どもはどこからともなく取り出したビー玉を手のひらで転がしながら、
ティールームをさっと一望する。
席の配置、人の配置、客の入りよう……
……もっとも、背の低い彼女では見えない部分も少なからず

「……覚えがある、彼女は確か」

そうしていると、ライサは以前見かけた顔を見つけた
970 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/08(火) 23:41:25.82 ID:BEL0Q4dGo
>>969

「やあ、ライサ。随分と不景気な表情だな」

 ティールームに入ってきたライサをアッサリと確認するイムカ。
 こちらは無表情なままである。というか、滅多に表情が変わらない。
 感情が無いと言うわけではないらしいが起伏は乏しい。

【そう言いながら手招き+トルテの追加注文である】
 【紅茶については並々と注がれているポットがあるので一人増えたところで問題は無い】

 どうにも完全に馴染んでいる風である。たぶん楽しんですらいる。

【ヌカ・コーラが無いのは不満だがというのはイムカ談】

 【→恐らくは軍事独裁が幅を聞かせた国から脱出した後?】
971 :ライサ :2014/07/08(火) 23:55:03.95 ID:gPnEMpvg0
「……イムカさん
まあ……、ハンデしかない体つきですから」

向こうから声をかけられて、はっとすると、
眉間に寄っていた皺が元に戻った。

「……貴方は楽しそうですね」

微笑を浮かべて見せると、手招きされて
ちょこちょことイムカのほうへと歩いていく
一応、ライサは表情を変えられるらしい。
だが、どことなく不自然というか、ぎこちない。

(追加注文……、たくさん食べたくなるほどおいしいのかしら)

追加注文はイムカの分だと判断したらしい。
そして自身の注文は、イムカの注文した品が運ばれてきたときにと決めた。

972 :ライサ :2014/07/08(火) 23:58:32.73 ID:gPnEMpvg0
 追記:【→脱出した後で!】
973 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/09(水) 00:01:30.09 ID:e14eiECjo
>>971

「ハンデ?何か問題でもあるのか。飢餓で栄養失調というわけでもなさそうだが」

 微妙にピントがずれているがこれはイムカ的にはいつもの事であったりする。
 そうしているうちにトルテが運ばれるがそれはイムカではなくライサの側に置かれる。

「ふむ、私は楽しそう…か。君の見立ては間違っていないよ。
 こういう紅茶を飲みながらゆっくり時間を過ごすというのは新鮮な体験だ。
 時代が動いているというのを肌で感じられる環境というのも好ましく思う」

 表情こそ変わらないが確かにイムカは楽しんでいるようである。
 もっとも、ティータイムに関しては味は解らないので雰囲気を楽しんでいるという風であったが。

「君はあの後、どうしていたんだ?路銀を稼ぐツテはあるとも聞いたが」
974 :ライサ :2014/07/09(水) 00:16:34.48 ID:s4aDR5j/0
「……背が低いと、高い所に手が届かないもので」

視線をイムカから背けつつ、ライサはそう口にする。

「トルテ……でしたね、これは
……置くところを間違っていませんか?」

鈍感なのか、好意に気付いていないようである。

「ゆっくり時間を過ごすことで、時代が動いていると感じられる
……よくわからない感覚です、ね」

激動の中で激しく移ろう時代の変化ならば、ライサも理解した。
だが、ライサにとっては停滞や休息でしかないこのような場所でも、時代の変化が感じられるという
イムカの言葉は、よく理解できなかった様子。

「……ガラス細工を売れば、明日をどうにか凌げるぐらいのお金は手に入りますから
もし売れなければ、それこそ手段を選んではいられませんけれども」

言いながら、ライサは小さなガラスの球体を取り出す。
俗にいうビー玉というやつだ。
975 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/09(水) 00:33:45.04 ID:e14eiECjo
>>974

「ふむ、背が低いと…それならば解決できそうなアイデアがあるのだが」

 イムカはそこでバネ付きジャックという怪人の物語を紅茶を飲みながら語る。
 こういう時代だ。その手の都市伝説には事欠かない。
 そして、ライサの背の問題を一気に解決すべきヒントがそこにあり、バネ付きの靴とかどうだと。

【ビヨーンと飛べるようになれば背の高さなど問題にもなくなる。そして何か間違っている】

「ん?それは君のだよ。年長者の甲斐性くらい発揮させてくれてもバチはあたるまい」

 言いながらイムカは手で示すような仕草。そして言葉を続ける。

「ああ、ゆっくり時を楽しむという概念は社会システムが整わねば得られぬ事柄だからな。
 最も、さらにシステマティックな時代が移行すれば暇を楽しむ事すら害悪とされる概念が発生するが」

 生きるためだけに必死にならねばならぬ社会ならば、このような時間は取れないとの談。

「ガラス細工か。職人の生み出す工芸品はある種の敬意が払われてしかるべきではあるな。
 時代を越えて価値を示すモノは往々にして職人と技量と哲学、生き方が問われることになるが」

 言いながら、球体を指で摘んで眺めてみる。
976 :ライサ :2014/07/09(水) 00:55:36.04 ID:s4aDR5j/0
「……飛びあがったところで、重力には逆らえなければ不便なことには変わりありません
高いところに字を書くにしろ、扉を開けるにしろ……」

しみじみとずれているイムカにそう返しながら、ライサは不意にはっとする

「……けれども、追われているときに役立ちそうですね
高いところに逃げてしまえば、きっと誰も追ってくることができないでしょうから」

ライサは、仮にそんな靴があれば逃走用として活用する気らしい

「……仮にもし本当にそのような靴があれば、の話ですが」

そんなことを言っていると、トルテを手で示されて、
甲斐性を発揮されて

「……なら、お言葉に甘えて……」

パクリ、と一口。
普段贅沢はしないライサにとっては、未知の味だといえるだろうか

「……銃を向けられて、楽しめる者はそう多くない……と」

ライサなりに解釈しながらも

「……暇を楽しむことが害悪……?
……なら、なにをすれば正解なのですか?」

もはや想像の範疇を超えたのか、イムカに質問を丸投げしつつ

「……哲学、力量、生き方……」

球体は光を受けると、規則的にそれを反射して輝いている。
特徴をあげるとするなら、球体は光をよく反射している。
ピカピカと、その存在を主張している
977 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>140 [sagesaga]:2014/07/09(水) 01:10:34.02 ID:e14eiECjo
>>976

「ふむ、確かに細かな調整が効かないのは難点だな」

 この時代にサイバーウェアを持ち込めるかは五分五分だし
 何かと難点も多そうだと頷くイムカである。

「正解…いや、正解らしきモノは世界と時代によって変わるな。私はそれを知った。
 そうだな…漂流者としてならば世界との関わり方を感得しておくのが肝要…というくらいだな。
 これを怠ると何もかもが他人事として醒めた目でしか見られなくなる。物事に鈍となるのは危険だよ」

 時代と背景、社会から切り離されている分、そうなってしまう傾向も少なくないと。
 極端に長命な種族が陥りがちな罠に世界漂流者も常に晒されていると。

「美しいな。鮮やかに輝いている。これは確かに路銀を稼ぐには十分だ」

 しかし、ライサ自身の芸術性は見えなかったためここで言える言葉はここまでだった。

//では1時も過ぎましたし、ここで〆ということデー オツカレサマドスエ
978 :ライサ :2014/07/09(水) 01:19:26.06 ID:s4aDR5j/0
「……なるほど」

はたして醒めた人間が、真剣に世界を生きる者たちと円滑に交流できるのだろうか?
客商売に携わるライサにとっては、重要な問題だった

「……ありがとう
…………ごちそうさま、おいしかったです」

礼をいうと、イムカの言葉を反芻しながらもティールームを後にした。
代金の支払いはイムカに任せて。

//了解です、お疲れ様でした!
979 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/10(木) 21:41:51.03 ID:wO4yy27i0
【現実世界】
さて 人間たるもの腹が減る 労働やら芸術活動やら いろいろとあくせく動きまわってお腹はペコペコです
というわけでやってきたのはハンバーグショップ 何でも結構な量でも注文できるそうで 最大は3kgのがでてくるそうな

「そうね・・・ハンバーグセット 量は1kg あとコーラ!!」
結構な両を頼む白人男性がいました 巨大なハンバーグが焼けるのを今か今かと待ちわびます

なお このお店 お昼時の混雑ゆえ空席は無く やってきたお客様は漏れなくアキレス君と相席となります
980 :アルジャーノン ◆gbEk.BuWfU [sage]:2014/07/10(木) 21:57:11.85 ID:IThJph5Zo
>>979
 そんな店を一人覗き込む青年が一人、財布の中身とメニューを交互に睨みながら何か思案している。
店の中でやれという声が聞こえてきそうだがまだ入店するかすら決めかねているのだろう。
そんな事をしているうちに空席は無くなるかもしれないというのに。

 ふと、決心したのか空席が一つしかないことに気がついたのか、入店しそこへと歩み寄ってくる。

「……その量食べてるってことは常連さん? 何かオススメのメニューってないかな? できればコストパフォーマンスいい奴で」

 唐突に訊いてきた。 決断力が無いのかあるのか。
981 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/10(木) 22:00:27.06 ID:wO4yy27i0
>>980
「♪〜・・・!?」
なんか唐突に話しかけられたんですけど 
しかも装いが中々にボロですし 両手に包帯巻いてますし

「あ・・・えと 俺も一見さん・・・」

申し訳無さそうに口を開く
そして彼の元にお水を持ったウェイトレス登場 注文は?と質問しています

なお 壁にはでかでかと宣伝チラシが張られており

“特大3kgハンバーグ 一時間で食べられたら無料!!”

なんてかかれてますよ?(チラッチラッ

後ついでに次スレをお願いします
982 :アルジャーノン ◆gbEk.BuWfU [sage]:2014/07/10(木) 22:07:48.29 ID:IThJph5Zo
>>981
「……そっか」

 そんな言葉と共に明らかに落胆する青年。 そして目に入るチラシ。
制限つきとはいえ、明らかにこれ以上ないコストパフォーマンス。 タダより(コストパフォーマンスが)高いものはない。
明らかに罠、罠とはいえ抗い難い誘惑。 きっと食べ切れなければ財布のダイエット(不必要)に協力してしまう罰が待っている。
だというのに、気がつけば注文を――

「店員さんこれ、食べ切れなかった場合のペナルティは?」

 慎重だった。 そこは慎重だった。

(/次スレって……http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1404657130/じゃないのですか?)
983 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/10(木) 22:15:15.99 ID:wO4yy27i0
>>982
//すみません 元いたスレとごっちゃになっていました

店員が言うには料金の1.5倍を支払いとのことです ついでにライス・サラダ・スープ(写真を見る限りは良識的な量)
も一緒に完食しなければならないらしいです

そんなこんなしているういにアキレス君のハンバーグが運ばれてきました

食欲を加速させる音 香り 匂い こりゃもう食うしかない!!
因みに1kgってこんなサイズ
http://www.material.tohoku.ac.jp/~kotaib/jpg/event_H21_photo03.jpg
984 :アルジャーノン ◆gbEk.BuWfU [sage]:2014/07/10(木) 22:24:12.00 ID:IThJph5Zo
>>983
(/いえいえお気になさらず)

「なるほど」

 それだけを言うとニヤリと不敵な笑みを浮かべ決意の滲み出る声で注文を宣言した。

「普通にこの混ぜ込みご飯つきのハンバーグセット大盛りで、あとこれ広告についてたクーポン」

 チャレンジしなかった。 単品でもその量は厳しいのに炭水化物と汁物もあるなら無理だと判断したらしい。
とにかく安全策、せこくもクーポンまで使用して安全策を選んだ。 万が一にも財布を飢え死にさせるつもりは無いらしい。
985 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/10(木) 22:30:22.54 ID:wO4yy27i0
>>984
因みに五重塔ハンバーグという 上の写真のハンバーグを5つ重ねたハンバーグというのが 実 在 します

それはさておき チャレンジしなかったキミの判断は正しい・・・かもしれない
暫し目の前の男が肉の塊を口に放り込む姿でお楽しみください

「ハフハフ・・・ ここのハンバーグ当たりだぜこれ マジ超ウメェの」
時折コーラで肉を流し込みつつ 目の前の不思議な男に話しかける

なお この場面でアキレスとアルジャーノンは初対面ということにしておきましょうか
986 :アルジャーノン ◆gbEk.BuWfU [sage]:2014/07/10(木) 22:42:16.86 ID:IThJph5Zo
>>985
(/デカ盛りメニュー……行き過ぎると食べ物に見えなくなる気がします)

「そうか、おいしいのか。 ……あまりにも大きなハンバーグは、焼ける時間も長いのだろうな」

 そんなことを気にしていた。 そして一言。

「他人が食べているものがおいしそうって感覚、残酷だよな。
本当に食べるものの無い環境下だと他人の粗末な食事を羨む感情すら起きない。
美味しい食べ物があるからこそ、おいしそうって思うんだよな」

 何やら急に重い話題に発展した。 そして先に来たサラダを咀嚼する。
少し塩辛そうに顔を歪めるが、それでもその表情はとても美味しそうな笑みを浮かべている。
987 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/10(木) 22:45:34.46 ID:wO4yy27i0
>>986
「なんかいろいろと工夫しているらしいよそういうのって」
そしてなんかいきなり思い話をし始めたので ちょっと呆然と男性をみやる

「・・・・なんかいやなことでもあった?」
なんか腕に包帯巻いてますし 血が滲んでますし 虐待でも受けたのでしょうか?
そんなこんなでハンバーグが運ばれてきたみたいですよ

「はいはい  暗い話しは後 お腹がすいてるからネガティブになるんだ さっさとくいな」
988 :アルジャーノン ◆gbEk.BuWfU [sage]:2014/07/10(木) 22:55:19.06 ID:IThJph5Zo
>>987
「そうだな、なんかあまりこういった場所に来た経験ないからさ、
慣れないことで不安、って思うことすら昔は考えなかったけど、今スッゴイ幸せなんだよ。
変化が怖いって思う位、スッゴク幸せだ。 そしてきっともっと幸せになれる」

 ハンバーグを切り分け口へ運ぶ。 主食と副食と分けている様子には見えない。
ただ美味しい物を食べている幸せ、舌は肥えていなくてもその幸せを噛み締めるように、目を細めた。
美味しい、の一言すらいらない。 その態度が、美味しい、幸せだと叫ぶかのようであった。
989 :TypeD-7@今日はようじょだけ [sage ]:2014/07/10(木) 23:01:08.56 ID:Mp9+c0uHO
>>987
>>988
なんか、ぴょこっと黄色い頭がテーブルの脇に湧いた。
そのあともうちょっと頭が上に移動して、キラキラ目線が出た。
視線のロックオン対象は1kgのそれか、それともできたてのハンバーグか。
どっちにしろ、そのメカ翼がにょっきり背中に生えたちみっこは
メカ系のくせに野獣な目線であった

「はんばぁぁぁぁぐぅぅぅぅぅぅ」

これは、あかんですわ。
でも横からかぶりつくことはしません。
近くのウェイトレスさんに向かって

「いちばんおっきいはんばーぐください!!」


あかん(小並感)
990 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/10(木) 23:01:53.58 ID:wO4yy27i0
>>988
おや?と首をかしげる あまりこういった場所に来た経験ない? わりとこういうフレーズは良く聞くのです

「ちょっとデムパなことを聞いてスマン 心当たりがないなら聞かなかったことにしてくれ・・・・異世界の人間か?」
間違ってたらかなり危ない質問だよなぁと思いつつ聞いてみる

そしてこの男のリアクションといったらどうだ? 一言も発さずに美味しさを表現してしまっている
きっとグルメ番組に出したら革命を起こすでしょう 厨房の店長も嬉しそうだぞ!!
991 :アルジャーノン ◆gbEk.BuWfU [sage]:2014/07/10(木) 23:09:56.83 ID:IThJph5Zo
>>989
「……いや、席が無いから無効注文」

 そう言った瞬間に隣の席が空いた。 几帳面なお客だったのか綺麗であり食器を下げて軽く拭けば十分そうだ。
席が空いてしまった。 受け入れ準備が整ってしまった。

>>990
「? 異世界って何?」

 本人に自覚なし。 異世界に移動するという概念すら理解しないままに迷い込んだ。
むしろこのレベルの教養を身に付けられたことが既に奇跡的だった。
なお散弾銃は折りたたんだ状態で袋にいれ腰に下げている。 少なくとも銃刀法には違反しているであろう。
992 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/10(木) 23:18:14.75 ID:wO4yy27i0
>>989
「あ これアカンやつや・・・」
愕然とします しかも受け入れ態勢が完了してしまうという悪夢
ですがここのウェイトレスは空気を読めるタイプのようです

持ってきたのはお子様ランチのようなちっちゃいハンバーグでしたとさ

>>991
「・・・・・・・・・・。」
やばい 外した きっと今俺はすごいイタイヤツだと思われているだろう
ヤバイ やばすぎるマジで

「あ あはははははははははははははははは なんでもない なんでもないんだウン そうだ自己紹介をしようウン
 俺はアキレスどうぞヨロシクアハハハハハハハハハハ」
なんか必死で言いつくろっているようで言いつくろえてない そして腰の散弾銃にも今は気付いてない
993 :TypeD-7@今日はようじょだけ [sage ]:2014/07/10(木) 23:20:25.05 ID:Mp9+c0uHO
>>991-992
「ん、おにーちゃんたちもちがうせかいの人か!」

開いた席によじよじとよじ登る図。
ここに体躯の五重塔が収まるのか、それとも3kgなのか。
外見的に3kgでも体重の10%くらいありそうだ。

なお、このあとお二人は、(仮に届いた場合)その3kgをあっさり食べつくす幼女を見ることになります。
生体反応炉搭載機はあかん。
結局残念ながらミニサイズで我慢することになりそうです。

……そうね、この子、外見からしてコスプレか未来文明の産物ね。
え? 保護者ロボはどうしたかって?
店の入口で待機してる間に、記念撮影されまくってるよ
994 :アルジャーノン ◆gbEk.BuWfU [sage]:2014/07/10(木) 23:25:24.99 ID:IThJph5Zo
>>992
「……? あぁ、そういえば挨拶も自己紹介もまだだったか。
自分の名前はアルジャーノン、アルジャーノンだ」

 本人も理解していないが故のスルー。 不自然であってもスルーできるタイプらしい。
よくわからないなりに自己紹介はする。 基本的に雰囲気とは違い人がいいのだろう。

>>993
「? なあ、違う世界ってどういうことなんだ?」

 自覚なしの人なので訊ねてしまう。 二人に同じような事を言われたら流石に気になるらしい。
明らかに年下でコスプレっぽく見える相手にも平然と訊ね事をする。
995 :アキレス>178 ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/10(木) 23:36:04.84 ID:wO4yy27i0
>>993
「違う世界のひとでーす」
幼女に話しかける なんというか 異世界から時かれれば安心していk世界からと応えますゆえ

残念ながらお子様ランチです いろんなものが少しずつ食べれてよかったね!!

>>994
「了解アルジャーノン ヨロシクな」
そういってハンバーグモグモグ コーラごくごく 

「まぁ・・・なんだ この世にはいろんな形があるってこった 本当に いろんな形が」
996 :TypeD-7@今日はようじょだけ [sage ]:2014/07/10(木) 23:39:40.72 ID:Mp9+c0uHO
>>994-995
「んーと、これがせかいな?」

お子様ハンバーグランチにオマケでついてきた風船をぷくー。
まぁ、ちびっこの肺活量じゃ膨らみきらないですね。
それをたくさん集めて手でぎゅっと。

「このへんはこんなかんじ」

わかりにくいのか、わかりやすいのか謎。
通じるか通じないかも謎。
なお、なんだかんだで届いたものに満足はしてるらしいです。
プリンがついてきたのは大きい
997 :アルジャーノン ◆gbEk.BuWfU [sage]:2014/07/10(木) 23:44:58.05 ID:IThJph5Zo
>>995
「そうなのか、世界の形ねぇ……」

 いまいちピンときていない様子だが、急に新しい概念を理解しろというのも酷か。
本人としては蟲に襲われない平和な場所がある、ご飯が食べられるというだけで大分満足しているようでもある。

>>996
「」

 真顔、真顔で分からない的表情を浮かべる。 でも少しだけならニュアンスが理解できた気もする。
きっとこの先で色々学んでいくのだろう。 学べるのかは疑問だが。
998 :ロイかぶり ◆Eh1RmY6AGm13 [sage]:2014/07/10(木) 23:48:07.35 ID:wO4yy27i0
>>996-997
「もしもお前さんが他の世界か亜豚で来たのなら そのうちいやでも分かるようになるさ」
ゲフゥと行儀の悪いゲップを一つ きがついたら1kgのハンバーグもなくなりました

「う〜い お腹苦しい・・・食いすぎたなこれは」
どっこいせと立ち上がり レジで会計を済ませる

「それじゃ二人とも 縁があったらまた会いましょ〜」
手を振って店を後にした

//ノシ
999 :アルジャーノン ◆gbEk.BuWfU [sage]:2014/07/10(木) 23:53:32.54 ID:IThJph5Zo
>>998
「ん、あぁまたな」

 こちらも美味しく完食。 とっても綺麗さっぱり食べられています。
飲み物は水。 圧倒的に水。 冷たい水を一口含み一息。
1000 :TypeD-7@今日はようじょだけ [sage ]:2014/07/10(木) 23:54:11.16 ID:Mp9+c0uHO
>>997
「んー、長耳ねーちゃんならもっとうまいのになぁ」

ものすごく困ったちびっ子の図。
とりあえずハンバーグ食うのはやめないけど。

「こうな、あつまるってるからうすいんだって。
 だからすぐまいごになるんだって」

頑張って説明する図。

「あと、いちど迷子になると、もどるのタイヘンって」

>>998
「はやっ!」

1kgが消えた!?

「またね!!」
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