死ぬ前にもう一度会いたい人っている？ - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 18:48:14.17 ID:u5F3f0rOo

そんな大仰なものか分からんけど、俺はいるよ

俺が高３だった頃に起きた夏の２週間のこと、良かったら聞いてくれ
思い返せば、２週間なんて本当にあっという間だよな
そんな短い期間のことに引っ張られて、今でも忘れられずにいるんだから
人間ってしょっぱいわな

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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2 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 18:53:17.07 ID:u5F3f0rOo

俺の高校は、夏になると決まって勉強合宿があった
都市部にある高校を離れて、山奥にある民宿に籠ってクラスみんなで勉強するんだ

１，２年までは１週間で終わるんだけど、３年になると２週間。
一日１０時間は絶対勉強しなくちゃいけないから、確かにしんどい
だけど、それ以上に楽しみな行事でもあった

クラスのみんなと２週間もお泊りできる行事だからね。
第二の修学旅行みたいな感じで、テンションが上がるんだ

3 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 18:59:56.75 ID:u5F3f0rOo

２週間分の大荷物を持ってこなきゃいけないから、
みんな大きなカバンにキャリーバッグを引いて来たり、それは大層な荷物になるんだ

そういうのを大きな一つのバスに突っ込んで、都会にある高校から山奥を目指す
毎年のことだったから、３年目にもなると、みんな淡々とこなしていたよなｗｗ

それでも、やっぱりワクワクしちゃう気持ちもあって
民宿に向かう朝のバスは変な昂揚感があったっけ

4 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 19:02:51.10 ID:2yW6zlotO

ふむふむ
続けてくれ

5 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 19:08:30.78 ID:u5F3f0rOo

俺の高校は、地方都市にあるそれなりの進学校だった
ちなみに俺のクラスは４０人
男女比は、男子３：女子１って感じだったかな

３時間もバスに乗っていれば、目的地である民宿近辺まで来る
途中で長いトンネルを越えるんだけど、そこで景色が一変して
もう回りには青々とした森しかなくなる

そこで俺たちはやっと「今年も勉強合宿が始まるんだ」って実感が湧くんだ

6 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 19:15:15.40 ID:u5F3f0rOo

山奥にあるちっぽけな民宿の、舗装もされてない駐車場にバスが停まって
次々と大荷物を降ろしていく
乗務員は一人しかいないから、各自が放り出された荷物の中から自分のものを見つける

これも毎年のことなんだが、絶対ここで必ずトラブルが起こるんだ…
吉谷「先生ー！俺のギターがねえんすけど！」
先生「はー？お前勉強合宿になんでギター持ってきたんだ！」

このように、誰かが必ず自分の荷物を見失うｗｗ
吉谷っていうのは軽音部のやつで、
学校にいる時も四六時中ギターを担いでるようなやつだ

7 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 19:18:05.80 ID:2yW6zlotO

なるほど。夏休みの勉強合宿か
続けて
ってか、俺以外に見てる人いないんか？

8 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 19:22:19.93 ID:u5F3f0rOo

先生「なんでそんなもん持ってきたんだ…よく探せ」
吉谷「あーい…」
怒られて当然なのに、何故だか不服そうに返事をする

俺「お前、なんでギターなんか持ってきたんだよ」
吉谷「だっていつも触ってないと勘が鈍るだろ」
俺「つっても俺たち受験生だぞ…」

吉谷「バカ、２週間だぞ。めっちゃなげえじゃねーか」
俺「２週間なんて、本当にあっという間だぞ」

9 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 19:29:16.97 ID:BkGE53VuO

死ぬ前にもう一度会いたい人か
いると言えばいるな
>>1にとってのそれと同じかは分からないが

10 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 19:32:34.52 ID:iyEWGRb9O

いるけど今のところあまり興味ない(´-ω-`)
スレタイと中身が違ってた(´-ω-`)

11 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 19:41:24.22 ID:u5F3f0rOo

俺はまだこれから起こることを知らなかったから、
本当にあっという間の２週間だろうなと思っていた

受験生にとっての２週間なんてあっという間で、それでいてとても大切な時間
だから、この合宿でもひたすらに勉強だけしようと思っていた

「ギターありましたよ！これのことですよね？」
しばらくすると、乗務員さんの呼ぶ声があって
吉谷のギターは無事に見つかった

12 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 19:55:32.18 ID:u5F3f0rOo

先生「みんな準備いいか？こっちこーい」
担任の一声でクラス全員が宿の前に集まる
そこにはこれからお世話になる民宿の老夫婦が立っていた

委員長の号令で、みんな一斉に挨拶する
それが済むと、みんな一斉に部屋に向かうわけだが、ここでおかしな事に気付く
俺「あれ、武智がいなくね？」
吉谷「あ、ほんとだ」

武智とはクラス一の落ち着きのない気分屋なんだが、
やっぱりこの時の挨拶の時にも姿をくらましていた

13 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 20:02:00.10 ID:u5F3f0rOo

重い荷物を引きずりながら部屋に向かうと、やっぱりそこには武智がいた
俺「お前さ、挨拶ぐらいしろよ…」
武智「えーなんかめんどくさくってさぁ」

武智は部屋の真ん中で寝転がってくつろいでいたが
吉谷はそんな武智を気にも留めず、荷物の整理を始めていた

武智「でも、部屋結構広くてよくねー？」
俺「お前さ…　でも、確かに去年当たった部屋より広いぞ」

８畳くらいの２階の和室で、
窓からはさっき降り立った駐車場（ただの広場）が見渡せた

14 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 20:04:02.50 ID:u5F3f0rOo

>>9
そっか
良かったら聞いていってくれると嬉しい

15 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 20:10:40.78 ID:BkGE53VuO

2週間の制限時間ってことかな？
とりあえず期待しとく

16 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 23:29:03.75 ID:u5F3f0rOo

吉谷「なあ、すぐに勉強会始まるぞ？準備しろよ」
しばらく窓から外を見てぼーっとしていると、吉谷に言われる

俺「あ、そうだな…武智も急げよ」
武智「あーーい…」
そんなこんなで俺たちも準備を始めていると、遅れて元気が入ってきた

吉谷「お前、おっそいなぁ…何してたん？」
元気「いやぁ、荷物が重くてさ…」

17 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 23:32:49.86 ID:u5F3f0rOo

元気は結構な漫画オタクなやつで、今回も相当な漫画本をカバンに詰め込んできたようだ
ただ、外見には気を使っているようで、オシャレな黒縁眼鏡をかけている

俺「お前、今年も漫画なんかもってきたのか」
元気「いやいや、今年はそれにプラスして…」
元気はにやけながら、カバンからゲームキューブを取り出した

武智「うはｗｗｗｗｗｗいいぞ元気！ｗｗｗｗ」
俺「これ持ってくるー？ｗｗｗｗ」
突然のゲーム機登場に、俺たちは一気にテンションが上がってしまう

18 ：1 ◆gjEahjl84k ：2014/10/05(日) 23:40:01.97 ID:u5F3f0rOo

武智「おいｗｗｗｗ元気ーｗｗｗｗｗｗ」
テンションの上がった武智が元気にプロレス技のようなものをかけ始める
俺もそれに乗じて「うぉーーいｗｗｗｗｗｗ」とか言いながら変なノリを始めるｗｗ

合宿初日でテンションが上がりすぎていたんだ
（ちなみに、このテンションは３日ともたない…）

８畳間の部屋でもみくちゃになる俺たちを、半笑いで見つめながら
吉谷「俺、先行ってるからなｗｗ」
と言い残して、吉谷は先に部屋から出ていった

19 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 23:46:14.22 ID:u5F3f0rOo

俺たちもなんとかその場のテンションを抑え込んで、勉強場へと向かう準備を進める
武智「しかしさぁ、吉谷もあれだよなぁ」
俺「何が？」

武智「いや、真面目で頭いいけど、アイツもギターなんか持ってきちゃってｗｗ」
俺「あー…そうだね。なんだかんだ、そういうとこあるよねｗｗ」
武智「むかつく時もあるけど、俺は好きだわｗｗアイツのそういうところ」

俺も部屋の片隅に置かれた吉谷のギターを見つめて
俺「そうだな」
って軽くつぶやいた

20 ：1 ◆gjEahjl84k ：2014/10/05(日) 23:53:43.87 ID:u5F3f0rOo

勉強会の場所は、寝泊りする宿の真裏にある小さなプレハブ小屋だった
俺たちが「勉強小屋」と呼んでいる、宿の離れである

そのため、勉強会に向かうには一旦外に出ないといけない

武智「あっついなーー」
俺「確かに…」
いくら山奥とは言え、８月ど真ん中の直射日光はしんどかった。

遠くから蝉がミンミンと鳴く声が聞こえて、間違いなく「夏本番」って感じだった

21 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/05(日) 23:55:31.08 ID:BkGE53VuO

お、再開来とるやん
ワクテカ

22 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]：2014/10/05(日) 23:58:02.12 ID:E99Wyzfh0

ゲームキューブがルービックキューブに見えてテンションぶっ壊れてんだろとか思った

23 ：1 ◆gjEahjl84k ：2014/10/06(月) 00:00:24.91 ID:jxCm1xZ/o

元気「待ってくれよー…」
俺「元気、それなんでそんなに荷物多いの？」
元気は汗だくになって、明らかに異常な量の本を抱えていた

武智「いや、それ半分以上漫画とかじゃねーの？ｗｗ」
武智がそう言うと、元気は強張った顔で「「シッ！」と言った
それを見て俺と武智は大笑いしてしまう

「ここに何しに来てんだよーｗｗｗｗ」

24 ：1 ◆gjEahjl84k ：2014/10/06(月) 00:04:54.97 ID:jxCm1xZ/o

元気はさも「お前らに言われたくねえ」」みたいな顔をしていたけど
俺たちは普通に大笑いしてしまった

そんなこんなで、「勉強小屋」に辿り着いた俺たちは、勉強合宿をスタートさせる
クーラーもついてない４０人がぎりぎり収まるプレハブ小屋で、
扇風機の風だけを頼りに、２週間勉強に没頭するんだ

そんな風に考えていたけど
これがまったく勉強どころじゃなくなっていくんだよな

25 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/06(月) 00:06:50.22 ID:J2Kx2QcbO

ここからか！
何が始まるんだ
続きはよ

26 ：1 ◆gjEahjl84k ：2014/10/06(月) 00:14:52.77 ID:jxCm1xZ/o

昼過ぎに始めた勉強は、夕方には一旦休憩時間となる
初日はまだまだ体力が残っているので、みんな元気である

俺「かぁー！！この調子でいけば２週間で数チャート一冊終わるわｗｗｗｗ」
元気「それ、毎年言ってない？ｗｗ」
俺の隣に座った元気が煎餅を食べながら突っ込んでくる

俺「いや、今年は本気だよ？だって受験生だからねｗｗ」

27 ：1 ◆gjEahjl84k ：2014/10/06(月) 00:23:08.40 ID:jxCm1xZ/o

そんなくだらないやりとりをしていると、担任が遠くで呼びかけている
先生「お菓子なくなったなー誰か近くまで買い出しいってくれないかー？」

これを聞いていた武智が勢いよく
武智「あ、あ、俺行きますよ！」
と高々と手を挙げた

（アイツサボりたいだけだろ…）
なんて心の中で思っていたら、俺と元気の席に近づいてきた

28 ：1 ◆gjEahjl84k ：2014/10/06(月) 00:28:55.95 ID:jxCm1xZ/o

武智「なあなあ、１か元気、一緒に買い出しに行こうぜ」
元気「俺は絶対に行かねえよ」
元気はせんべいを食いながら即答した

武智「お前が沢山食うからお菓子なくなったんだぞｗｗｗｗｗｗ」
と冗談交じりに文句を言ったが、その矛先はすぐに俺に向いた

武智「なあ、１は行くだろ？買い出し。一人じゃつまらんからさ〜」
俺「えー、ちょうど集中してたところなのに…」

29 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします ：2014/10/06(月) 00:50:16.60 ID:2srx73L7O

支援
夏の話？はよはよ

30 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]：2014/10/06(月) 02:07:58.36 ID:13xwzB+Q0

アンケかと思ったら自分語りかい！いや勿論悪いとは言ってないよ

31 ：1 ◆gjEahjl84k [sage]：2014/10/06(月) 02:41:54.92 ID:jxCm1xZ/o

>>30
あーすまんかった
ちょっとスレ立てなおすかな。。