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【俺能世界】俺が能力授けるからこの世界で戦え【新世界】Part44 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :天木 チヒロ【フライド】 :2015/01/06(火) 18:28:06.15 ID:bSNBiyHxo
ようこそ、厨二病隔離スレへ
このスレは周りから新たに能力をもらって
厨二力を爆発させ壮大な「バトル」を行うスレです

※ ここは能力による「戦闘」を主としたスレッドです ※
※ 過度なインフレや決定的な語句にもご注意ください ※
※ 貴方が絡んでいる相手も貴方と同じ人間です。 皆が主人公ということを忘れずに ※

● まずはしたらばの専用スレで能力をもらいましょう
● 能力は原則一人一つ。 奪ったりコピーする能力の場合はこの限りではない。
**スレを跨いでのキャラ・能力引き継ぎオーケイ
**殺害対象の能力を自身の能力と交換可能(任意)
**奪った能力は宝石として出現、取り込んだものが能力を得る(宝石の複製や持ち歩きは不可)

◇作ったキャラの安価を名前欄に書きましょう(例として>>66のキャラであるなら >>66 と名前欄に記入する)
◇能力は死亡により再取得。
◇能力の使用などに関しては空気を読んで調整する。
◇荒らしは黙ってスルー。

◎戦闘之スヽメ◎
会話文(例:からあげうめえ)
【行動(例:?ゆっくりと近づき、殴りかかった)】 ※「刺さった」とか確定させるとそれ以上広がらないので無し
こんな感じでやると分かりやすい。俗に言う「ロール」。 
ヒールを担当して場を盛り上げるのもよし、商人、鍛冶屋的な能力を懇願しほそぼそとサポートに回るのもよし。
複数人数で徒党を組み勢力を広げるもよし、正義のヒーローとして君臨するもよし。

次スレッドは>>900、出来ない場合は再安価
次スレッドを立てるまで>>950からは減速すること(重複回避)
また立てれなかった場合そのテンプレを貼るといいかもしれません

したらば
http://jbbs.shitaraba.net/internet/19660/

俺能wiki
http://wikiwiki.jp/nanasia777/?FrontPage

[俺能の世界]

それは、貴方達が今住んでいる世界とは全く別の世界だ

貴方達の住んでいる世界では架空の存在とされている『悪魔』『天使』などを筆頭に、様々な『化け物や精霊』つまり『人外』がそこら中に蔓延り生活している

勿論その世界には人間も生活しているが、その人間すらも貴方達が住んでいる世界とは全くの別物
それらは様々な『異能』……つまり『能力』を持っている。

その『能力』は先天性で生まれつき持っていた者や
能力を一つだけその身に宿した宝石≠使用して能力を得た者
更にはその自身の種族に因んだ能力を所持する者など
様々な方法で能力を得た『能力者』がこの世界には蔓延っている。

しかし、この『能力者達』に共通している事がある…

それは…確かにこの世界にその能力者達は産まれ育って生活していて
その胸の奥には『能力を宿した宝石』が隠されていて、その能力者本人の生≠ェ感じられなくなった時、身体の外に出てくるという事だけ…

今日も何処かで…
『能力者』は『能力者』との戦闘を繰り広げている…

※前スレ
【俺能世界】俺が能力授けるからこの世界で戦え【新世界】Part44
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1413537518/
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/06(火) 22:46:37.17 ID:o9+7b2qNo
前スレ900
....すみません、ありがとうございます
【店員にメロンソーダを頼み、ストローをくわえチュウチュウ飲みだす】

でも、また戻りに行ったら人目につくかも....もしかしたら拾われた可能性もありますし....
まあ、取り敢えず落ち着いたらまた大通りに向かいましょうか
【新年早々とんでもない失敗をしてしまった、と考え込みながら黙り込む】

....あっ、あのナイフはその、護身用というか、勘違いしないで下さいね!?ほら!最近物騒だし!能力者が揉め事起こしたりしますし....
【ナイフについて思い出し、焦って誤解をとこうと必死に弁解する】

....私、能力者って昔は憧れてたんですが、今はちょっと恐ろしいんですよね
【ナイフを見つめボソリと呟く】

いや、その、能力者自体が悪いって訳じゃないんですが....ほら、能力者って無駄な力を手にするじゃないですか、でもその余った力をぶつける先っていうのは....人や街だから、なんだかなあって、

昔は能力で悪い奴らを倒してやるんだって意気込んでたんですけど....いやその!能力なんて持ってないんですけどね!!
でも能力なんて愚かな欲望を持った人達に渡されちゃって....テレビの悲報なんて絶えないじゃないですか....
【はあ〜...と溜息をついて机に顎を付ける】

結局...世界は平和にならないんですよねえ...
う〜...能力なんてナカッタら今私は幸せに生きてるのに...
3 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/06(火) 22:47:33.11 ID:o9+7b2qNo
>>2
/ただいま戻りました!またせちゃってすみません!!
4 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/06(火) 22:49:27.11 ID:o9+7b2qNo
すみませんやっぱりこの書き込みは無しにしてください!
5 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [sage saga]:2015/01/09(金) 23:24:23.99 ID:56q9v8xT0
//1乙です!
6 :夜叫鳥【メタモル】 [sage]:2015/01/09(金) 23:27:42.23 ID:A9/V46LqO
【大通りから外れた近くの路地裏で
鳥とも人ともとれる様な曖昧で謎の物体がヒタヒタと気持ち悪い血の足跡を残していく】

神なんて不可解な存在、この世界には必要ないよ
【神父の死骸を壁に叩きつけ頭を潰す】

幻想の存在を信じ、崇め称えないと人はやっていけないのか?
この世界には一番上に立つ物が居ないといけない、不安の芽が出来たなら踏みつぶしてくれる保護者が人間には必要なのね...
【服に描かれた十字架を眺め顔を顰める】

/一乙です!
7 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/09(金) 23:53:46.91 ID:9R+b1xgBO
//>>1乙です&前スレ>>1000

あらあらまっすぐに突っ込んでくるだけ。まるで牛さんですねぇ

【こちらへ向かってまっすぐに落下してくる老人】
【それを嘲笑う少女】
【十字架を踏み台に天高く老人より上に跳躍】
【老人の肩に足をかけ、さらに跳躍】
【そして下にいる老人へ手錠を投げつける】
8 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/09(金) 23:58:07.51 ID:WsULR43a0
//1乙です
>>7
//手錠は片方だけを投げたってことで大丈夫でしょうか
9 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/09(金) 23:59:10.84 ID:9R+b1xgBO
>>8
//はいそうです。描写不足すいません……
10 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/10(土) 00:08:16.59 ID:vtCuD18m0
>>7

ぬう……

【攻撃は外れ、右腕には手錠がじゃらりと鳴く】
【忌々しげに手錠を睨み付けつつ、先ほどの少女の言葉に対してか】

これしか知らぬものでな
私は殺し合いに能力者(おまえたち)ほど余裕は持てぬ

【そう返して――――不意に、手錠の嵌められた右腕を全力で引く】
【こちらへ引きずり寄せようという魂胆なのだろう 少女の身体能力も高いことには間違いないが老人のものと比べれば大きすぎる差がある】
【それが成功することを、少なくとも体勢を崩してくれることを祈った】
11 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/10(土) 00:15:46.36 ID:pr8OnMtyO
>>10
ふふ……

【じゃらりと鎖を鳴らす】

へぇ、余裕がないんですねぇ……。まぁもう少し気楽にいきましょうよ、こんなのは「遊び」です。無能力者(おもちゃ)を虐めるのも[ピーーー](壊す)のもね

【と、更に老人の怒りを煽ろうとする】
【動きを封じ、距離もとって調子に乗ったのだろう】
【そのため次の老人の行動に少女は対応できなかった】

……?!

【バランスを崩しかけ、なんとか体制を保つ】
【しかし、そのままズルズル引きずられてしまう】

な、この……!

【とっさに手錠を手放す少女】
【しかし時すでに遅し、老人との距離はすっかり縮んでしまった】
12 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/10(土) 00:26:20.88 ID:vtCuD18m0
>>11

【老人の突飛な行動 少女は対処できず、最早『至近距離』と呼べるまでに距離を縮めてしまう】
【彼の間合い≠ノ入ってしまったのだ】

……どうだ、力任せも捨てたものではないだろう

【手錠を引いた右の拳を左手で握りこみ、深く腰を落とす】
【そして、呆然とした少女の水月へ静かに狙いを澄まし】


――――召せい

【刹那、背中・左腕のブースターを併用した、全霊の肘打ちが少女へ向けて放たれた】
13 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/10(土) 00:34:18.58 ID:pr8OnMtyO
>>12
……ひっ?!

【恐怖に歪む少女の瞳】
【次の瞬間、少女の水月に強烈な肘打ちが炸裂した】

ぐがああああああああああああああああああああ?!

【諸にくらう少女】
【内蔵がつぶれ骨がくだけ、周囲の木をへし折りながら吹き飛んで行く】
【そして、大量の木をなぎ倒し、ようやく少女は止まった】

あ、が、うぅ……

【しかし、まだ意識は残っていた】
【肘打ちが当たる瞬間、肘の動きに合わせて後ろに跳躍したから、ダメージを軽減できたのだ】
【しかし、それでもダメージは大きい】
【血を吐きながら地面に手を付き、必死に意識を保つのが精一杯である】
14 :ヴリコラカス・アルカード(>>196)【ディオド】 [sage saga]:2015/01/10(土) 00:43:37.61 ID:dLenrcy+0
>>1乙でぃすッ!!
15 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/10(土) 00:44:01.41 ID:vtCuD18m0
>>13
【森の中に砂煙が立ち込める】
【パキリ、パキリと折れた木々の枝を踏み鳴らし、少女の下へ向かう】
【目には冷ややかな光 刺すように、侮蔑的な視線を少女へ向けながら一歩、一歩、歩み寄る】
【血反吐を吐きながら意識を保とうとする少女 少しでも視線を上へ滑らせたなら、目に映るだろう】

【先ほど彼女が踏み台にした、木製の十字架を抱えて此方へやって来る、老人の姿が】
【そして、何も問題なく少女の目前まで近寄れたのなら、彼はこう問うはずだ】

――――何か、言い遺すことはあるか
16 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/10(土) 00:53:54.46 ID:pr8OnMtyO
>>15
う、うぐぁ、あ、あぁ……

【飛びそうになる意識を必死に繋ぎ止めながら、立ち上がり逃げようとする少女】
【しかし、その前に老人がこちらへ辿り着いてしまう】

あ……

【とうとう諦めてしまったらしい少女】
【地面に寝転がり、老人の巨体を見上げた】
【 何か、言い遺すことはあるか 】
【その言葉に、少女は……】

ごめ、んなさ、い……

【口から出たのは謝罪だった】
【涙を流し、何度もしゃくりあげながら、それでも必死に謝った】
【少女の目は諦めの感情に染まっている】

ごめ、んなさい……うぅ……

【そして、二度目の謝罪】
【こちらは老人に向けたものではないようだ】

お父様……お母様……この馬鹿な娘の愚行を……天国で見て……情けないと思うでしょう……軽蔑するでしょう……

【それはすでに死んでいる者への謝罪であった】

でも……許してください……

【そういうと、静かに目を閉じた】
【さぁやれ。とでも言うように】
17 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/10(土) 01:16:29.22 ID:vtCuD18m0
>>16

………

【無言で少女へ飛ぶのは、十字架を利用した殴打】
【そのまま受けてしまったとしても先ほどのように吹き飛ぶような威力はないだろうし、避けても二度目を振るうことはないだろう】
【躾のため、ただ痛めつけるだけ、ただ恐怖させるだけ、そんな攻撃】

私への謝罪は要らぬ
貴様が詫びるべきは我が「同胞」達へだ


【そして、次に少女の口から漏れたのは謝罪 既に死したらしい両親への謝罪だった】
【涙でぐしゃぐしゃになって許しを請う彼女の姿 恐怖すら感じるほどに真っ白な表情で、老人はそれを眺めていた】
【――――そして、ついにその時はやってくる】

呪われしものよ

この十字架を貴様の墓碑とし

【十字架をゆっくりと振り上げて、謳うように】



――――『串刺し刑』に処す――――


【瞬間、先端の鈍く尖った十字架が、少女の心臓目掛けて振り下ろされた】
18 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/10(土) 01:27:23.94 ID:pr8OnMtyO
>>17
……うぐぅ!

【連続で飛び交う少女への打撃】
【歯向かうこともできず、されるがままだ】

がっ!……

【吹き飛び、もはやボロボロだ】
【散々痛め付けられ最早痛みも感じないほどだ】

……………………ごめんなさい………………名前も、わか……ら、ない、あな、た…………

【そして、口にするのは三度目の懺悔】

憎かった……お父様と、お母様を、殺した……能力者が………何もしてく……れなかった……無能力者……が…………!

【振り上げられた十字架】
【最早少女にそれを止める術はない】










【しかし、老人は気づいているだろうか。殴られている間、少しずつ衣服の下で鎖を編み込んでいた事に】
【これなら、十字架も止められるはず】
【泣き落としが通じなければ……】
19 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/10(土) 01:41:03.43 ID:vtCuD18m0
>>18
【三度漏らす、少女の懺悔 それを静かに眺める老人は果たして何を思うのだろう】
【そして、刑が執行される 少女の墓碑となる十字架は、軟らかい肉を貫いて心臓へ達――――】

【――――しない】

…………!

【十字架が刺さらないのだ 硬い何かによって阻まれるような、そんな手応え】
【ようやく察する 少女の意図を そして、咄嗟に放つのは少女の顔を叩き潰さんとする鋭い膝蹴り】

【しかし、十字架が刺さらず困惑したその一瞬 ほんの一瞬だったものの】
【老人には隙が出来ていた 少女は果たして、その一瞬の隙を活かせるだろうか】
20 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/10(土) 01:45:02.84 ID:pr8OnMtyO
>>19
……ギャハ♪

【ついに現れた、一瞬の隙】
【狂気に顔を歪め五本の鎖を放つ】
【1本は老人の喉元へ、もう2本は老人の両腕の関節、最後の2本は老人の両足の関節】
【鎖は狙った場所を貫こうとするだろう】
21 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/10(土) 02:07:44.56 ID:vtCuD18m0
>>20

ッ!!

【少女の狙いはほとんど全てが命中 左手首、両膝を貫かれ、喉元までもが貫かれた】
【老人の肉体からは火花が散り、内部の機械部分が外気を――――】




【――それは、少女にとってとてもおかしな光景に映ったのではないだろうか】




【少女の能力は鎖を生み、それを操作するだけ 火花が散る要因など何処にあった?】
【その答えと成り得るのが老人の内部から覗く機械のそれ】
【これがただの義手、義足だというならまだ良かった 彼女にとっての災厄だったのは】


……油断した 一本喰わされるとはな―――

―――さて お返し≠セ

【喉元を貫かれているにも関わらず悠々と話してみせ、それどころか一滴たりとも出血しない老人の肉体≠セった】
【直後、囚われていない右手がブースターを噴射する】
【狙いは喉元 握り締められた十字架が音を置き去りにして、再び少女へ迫った】
22 :【チェーンジャケット】グリムアイズ・ウォーダウン [sage]:2015/01/10(土) 02:21:43.97 ID:pr8OnMtyO
>>21
く、くひひひ、ひひひひひひひひ……

【笑った】

はははははは……!様あみろ様あみろ!くくくひひひ、ひひひひひひひひひひひひひひ!油断したなぁ爺いいいいいいいい!!

【狂ったように笑う少女】
【が、しかし】

……なっ、なん、だとぉ?!

【老人の体から舞う火花】
【そこでやっと気づいた】
【この老人の正体を……】

ひっ……!

【捕らわれていない右手な火を吹くのを見て狼狽える少女】

ま、待って、止めてヤメテやめろおおおおおおおおおおおおおおおおおお

【バキッ】
【体に巻かれた鎖ごと、少女の胸を貫く十字架】
【人殺しの少女が最後に味わったのは断末魔の苦しみであった……】
【グリムアイズ・ウォーダウン、死亡】

//遅くまで絡みありがとうございました!
23 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/10(土) 03:08:08.87 ID:vtCuD18m0
>>22

【ずぶりと刺さり、少女へ風穴を穿った十字架】
【凍りついたように目を剥いて、殺人鬼の少女は動かなくなり……ばたりと、大地にその身を委ねた】
【それが合図だったかのように、彼女の能力によって生まれた鎖が溶けるように掻き消える】

……さらばだ、「我が同胞」の仇よ

【穴の空いた首元を擦りつつ、そう呟いた】
【首に突き立てられた十字架は老人の言葉通りまさに墓碑】
【動かなくなった彼女の肉体にはもう目もくれず、先ほどまで十字架の建て掛けられていた場所まで戻る】
【少女との戦闘によって辺りは血で汚れ、花束はぐしゃぐしゃに潰れていた】

…お前の眠りを妨げてしまったな
すまない 墓碑もまた新しいのを造る 花もまた今度、新しく供えるとしよう

【火花を散らしながら、墓碑の失せた墓へ語りかける】
【――――不意に、こう尋ねた】

…あれが
あんな小娘までもが、我らが「同胞」を殺めていく
…………時折思うのだ
「能力者だけではなく人間そのものが信じられなくなりそうだ」とな……

【自嘲気味に嗤うその姿は、戦闘中までの姿からは想像もできないほどに弱弱しくて】
【穹を見上げれば、モノトーンな雲が夜空を着飾り、月が今しがた起こった悲劇を見下ろしていた】

【幾許か時間が経った】
【森の中には、墓碑と一体になった少女の死骸と紅い香りが残るのみ】
【今宵の出来事をゆるりと忘れ去っていくかのように、静かな夜は更けてゆく】

//遅レスですいませんでした……絡みありがとうございました!!
24 :夜叫鳥【メタモル】 [sage]:2015/01/10(土) 13:31:38.86 ID:Id/371HPo
【誰も居ないとある古びた公園にて
遊具の影に隠れた一匹の『赤い』猫が毛づくろいをしていた】

ニャーン
【そこには他の猫も居たが誰一人近づこうとしなかった】
【鼻を抑えたくなる様な死臭に猫とは思えない様な存在感を放っていた】

【猫達は本能的に別の生物だと分かっていた
赤い猫が近付こうとしても恐れて逃げるばかりだった】
25 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/10(土) 13:37:29.08 ID:zcydR8iiO
>>24
……

【目覚めたばかりで右も左もわからない神が1人】
【古びた公園にて赤い猫を発見】

……

【死臭には気づいてない、というか気にしていない】

おいで……

【しゃがみこんで手招きしてみる】
26 :山田アカリ【ザ・ペイン】 [sage]:2015/01/10(土) 13:41:06.53 ID:Id/371HPo
【とある住宅街の一角で
アイスを舐めながら下校する中学生が歩いていた】

はあ〜....鞄を無くして三日目....教科書が無いから自主勉強が出来ないし、何より他の生徒にジロジロ見られちゃうし、最近良いこと無いな....
【俯き肩を落とすアカリ、アイスが溶けて落ちそうにも関わらず気付かずブツブツ独り言を呟く】

お母さんには怒られちゃうし....私はこのまま中学二年生にって
ああぁ〜!!アイスがっ!!....やっちゃったあ〜....
【勿論のこと落としてしまい、更に靴の上にアイスが乗っかってしまっている】

靴、洗わなきゃ....何処かいい所....
27 :夜叫鳥【メタモル】 [sage]:2015/01/10(土) 13:49:35.17 ID:Id/371HPo
>>25
ニャッニャッニャッ
【手招きにつられて寄ってくる猫】

にゃーにゃー
【態とらしく頬を剃り寄せる、しかし毛並みは何かの液体が乾いてバサバサしていた】

ニャーニャーン
【その場に座り込みじっと見つめ彼女に何かを伝えたさそうに鳴き出す】
【その目はまるで心の奥の闇をじっと見られている様な暗い瞳をしていた】
28 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/10(土) 13:57:10.43 ID:zcydR8iiO
>>27
ふふ……

【身を刷り寄せてきた猫を撫でる神】
【顔は少しにやけている】
【体毛が少々パサついている事は気にしなかった】

……?

【何か言いたげにこちらを見上げて鳴く猫】

な、なに……?

【いくら神でも動物の声なんてわからない】
【取り敢えず顔を近づけてみる】
【と、ここですこし不審に思った】
【猫の目とはこんなに暗いものなのか】
29 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/10(土) 14:11:49.41 ID:zcydR8iiO
>>27
//すみません、これから外出ゆえ返信が遅れます
30 :夜叫鳥【メタモル】 [sage]:2015/01/10(土) 14:18:39.09 ID:Id/371HPo
>>28
ッゲ....ギッ、ギャ....
【耳を澄ますと聴こえてくる】
【様々な動物の鳴き声、叫び声が
その中でハッキリと聞こえてくる人間の言葉が】

....お前は....自分が神....だと信じれるか?....
人の恨みや妬みを買ってまで....人々に信仰されていると分かるか....?
【声はプツリと途切れニャーンと言う鳴き声が聞こえてくる
然し尻尾は先程までの猫の尻尾ではなく蛇の様な奇妙な生物がうにょうにょ蠢き牙を剥く】
31 :夜叫鳥【メタモル】 [sage]:2015/01/10(土) 14:19:20.14 ID:Id/371HPo
>>29
/全然大丈夫ですよ!b
32 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/10(土) 14:24:32.13 ID:mUibXpc+O
>>30
……………!

【突如人の言葉で喋り始めた猫】
【少なからず驚く神】

物の怪の類いか……

【別の生き物へと成り果てた尻尾を見て立ち上がり、距離を離そうとする】
33 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/01/10(土) 15:04:16.16 ID:vtCuD18m0
【街からずっと南西へ行くと、一つの洞窟にたどり着く】
【大口を開けた魔物のように入り口を構える其処 街から相当離れていることもあり、来訪者はほとんどいない】
【ところが、今日は一人来訪者がいるようで】

【洞窟の最深部 深淵に呑まれていなければならぬはずの世界を包むのは七色の光】
【光の源はなんと水晶 色とりどりの水晶が、淡い輝きを以って薄く洞窟を照らしていた】
【その明かりは数が揃ってもまだ薄暗い程度に弱く、だからこそ美しい】
【よくも今までこの景色が残っていたものだ 普通であれば洞窟ごと市場の肥やしとなってもおかしくない】
【その中でも一際目立つのは、甘くとろけるような紅の水晶】
【まるで水晶達の王であるかのように強い輝きを放つそれには、よく見ると墓碑銘のようなものが刻まれていて―――】

【―――俄かに、岩を叩く靴の音が反響する】
【音の主が有するは巨体 手には可憐な花束を携えて、時の止まったような静寂の中足音を刻む】
【そうして深紅の墓碑≠フ前まで来ると、花束を静かに横たえて】


――――久しいな、「我が同胞」よ――――


【巨躯から響くくぐもった低い声は、確かに老人のものだった】
34 :夜叫鳥【メタモル】 [sage]:2015/01/10(土) 15:11:36.77 ID:Id/371HPo
>>32
怖いか?
【猫がどんどん人形に変わり、立ち上がる】

人は何故想像し、幻想の生き物を創り出すのに、存在していればこうも恐怖するのだろうな
【スカートがふわりと靡く】

初めまして、夜叫鳥と申します
酷いじゃない、少し能力が使えるだけでモノノケだなんて、私だって立派に生きてるのよ?

人は自分が気に入らないと距離を取り、罵倒、批判をして追い詰めていく、イジメや自殺が絶えない訳だわ
【彼女を見て呆れる夜叫鳥】

私貴方に傷付ける事なんて一つもしてないじゃない、どうしてそんなに怯えてるの?
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/01/10(土) 15:16:55.80 ID:k++40Ax/O
//すみません!『したらば』に入れない状態なのでここで質問させて頂いてもよろしいでしょうか?
36 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/10(土) 15:18:23.93 ID:OT9vD45w0
【いつも通りの眼球スーツを着た小さな男】
【しかし今日は珍しく血で染まり、眼球はより奇妙に生き生きしている】
【無論、自分の血で染まっている訳では無い】

はぁ、何で面倒な連中に僕は絡まれるんだろうか…
あんまり乱暴な手段を無能力者に使うのは好きじゃないんだけどなぁ…

【路地裏で大きくため息を吐き、面倒な連中の方を見つめる】
【それらは壁に下半身が同化しており、頭からは血が流れ出ている】
【そして全員が気を失っており、力なく壁に張り付いている】

【小さな男はそれらを気にすることなく、休憩を取り始める】
【瓦礫の山を見つめるとそれは路地裏に似合わない高級なソファーに姿を変えた】
【そして身を投げ出すようにソファーに倒れこむと死んだように動きを止めた】
【もしこの状況を何も知らない物が見たら地獄絵図に近い状態と答えるのだろう】
37 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/10(土) 15:45:27.40 ID:8J9+farNO
>>34
……

【黙って猫だった者の言い分を聞く神】

……なるほど

【なぜか納得顔】
【次の瞬間、ペコリと頭を下げた】

ごめんなさい。能力者だとは思わなくて……
38 :夜叫鳥【メタモル】 [sage]:2015/01/10(土) 16:06:57.61 ID:Id/371HPo
>>37
分かれば良いのよ、これからは迂闊に近づくのは止めなさいな
【呆れた顔で許す】

まあ、お前も人間じゃないっぽいし、似た者同士仲良くしましょう、ここで血は見たくないでしょ?
【ニタリと笑い手を差し出す】
39 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/10(土) 16:14:38.28 ID:8J9+farNO
>>38
うん、気を付ける

【やけに素直な神である】

……何で「血」?
40 :夜叫鳥【メタモル】 [sage]:2015/01/10(土) 16:33:16.29 ID:Id/371HPo
>>39
分からないの?
私、どうでもいい人間はさっさと[ピーーー]し、ましてや邪魔をする奴なんて捻り潰すっつんてんだよ
【機嫌が悪くなってきて顔を顰める】

分かった?だからさっさと消え去りなさい、貴女も死にたくないでしょ?
【下半身から少しずつ虎の足に変形していく】

消えないなら、喰い[ピーーー]わよ
41 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/10(土) 16:39:18.82 ID:8J9+farNO
>>40
……確かにそれは勘弁してほしいかな

【これまたあっさりと背を向けた】
【そのまま歩いて公園から出ようとする】

……ところで、後ろから攻撃しようなんて思わないようにね

【徐に言った】
42 :夜叫鳥【メタモル】 [sage]:2015/01/10(土) 16:59:53.34 ID:Id/371HPo
>>41
そんな卑怯な事しないわ、それは弱者のする事よ
【すると体が鳥の様に変形し、バサッと羽ばたき出す】

それじゃあさようなら、また会うときは....私は貴方を忘れてるだろうね
【笑いながら飛び去った】

/ロールありがとうございました!
43 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/10(土) 17:08:16.56 ID:8J9+farNO
>>42
……

【バサッという音に反応し、思わず振り向く】
【そこには既に女の姿はなく、代わりに空を羽ばたく一羽の鳥がいた】

//こちらこそありがとうございました!
44 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga]:2015/01/10(土) 17:49:03.75 ID:MBcBf2iWo
わーい!治った!もう痛くないよー!

【夕闇に沈み行く街の公園】
【そこにはスカートを揺らしてくるりんと回る少女がいる】
【少女が回るのに合わせてオレンジのマフラーもゆれ、サイドポニーにした髪もゆれる】
【とても機嫌が良さそうだ】

【それもその筈、未奈は老人に殺されかかった後、病院に運ばれそこに入院させられた】
【誰が通報したのかは分からないが彼女は生きながらえた】
【……のはいいものの、つい先程まで病棟に囚われていたのだ】
【そしてついに先程出られた】
【もう痛みもない】
【いっぱい動いて頑張ることができる】
【それは未奈にとってとてもとても嬉しいことであった】

【そんな未奈はここが無人であると思って喜色を隠さないでいるが……?】
45 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/10(土) 17:51:44.35 ID:zSQITAC3O
ラスボスー、ラスボス戦いかがっすかー?

【寒風の中マントに包まり、ラスボス戦売り〼との看板を掲げて歩く】
46 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/10(土) 18:03:37.97 ID:8J9+farNO
【街外れの森】
【木々が生い茂り、月の光さえよく見えないほどだ】

……

【そこを刀を帯びた女が歩く】
【白い艶やかな紙と、若干つり上がった目をキョロキョロと動かしながら、何かを探しているようだ】

……なぁクリームヘアーちゃん?

【唐突に男のような口調で喋る女】
【これは独り言ではない。刀がとりついた人間の宿主に対して話しかけているのだ】

本当にこんな場所に君の妹がいるのかい?

【半信半疑な刀】
【宿主の女はそれに対し反論】
【妹はこの街のどこかにいる】
【必ず見つけ出す、と】
【体を貸してやっているのだからキリキリ働け、とも言った】

……はいはい、分かったよ……ったく、とんでもない奴に取りついたモンだぜ

【そのまま森を探索する】
47 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/10(土) 18:12:36.97 ID:OT9vD45w0
>>44
【暗くなった公園から騒がしい声が聞こえる】
【思考の邪魔になるほど煩く感じたミドルは直接注意することにした】

そこの君、騒がしいから静かにしておくれ
僕の思考の邪魔をしないでくれよ

【ふと公園の電灯に照らされるミドル】
【眼球が描かれたスーツ、そして腕の周りにこびりついた返り血】
【少女よりも10cm以上身長の低い男は少女を後ろから不機嫌そうな目で睨んでいた】
48 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga]:2015/01/10(土) 19:34:32.13 ID:MBcBf2iWo
>>47
わわっ!?……ごめんなさい!
何考えてるの?

【歓喜の声をあげていた未奈にかけられる苛立った声】
【周囲に誰もいないと思っていたためかなり驚きながらも声のした方……電灯に照らされた方を見る】
【そこには一言で言うなら奇妙な男がいた】
【小さい】
【衣服のセンスは明らかに常軌を逸っしていた】
【なによりも……返り血】
【隠せない警戒を抱きながら少女は好奇心から訪ねる】
【その声は無邪気で、明るげ】
//遅れてすみません!
49 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/10(土) 21:49:44.79 ID:8J9+farNO
【夜も更け】
【森での捜索を一度中断し街の公園にやって来た】

なあなあクリームヘアーちゃん。もう諦めようって。あんだけ探してみつかんねーんだ、きっとどこか別の場所でのんびりくらしてるんだよ

【しかし宿主の女はそれを否定する】
【必ずこの街にいると】

その自信はどっから来んだよ……

【これはもう見つけなければ気がすまないだろう】
【家を追い出された妹を探すべく家の家宝であった刀を持ち出しここまでやってきた刀と宿主の女】
【妹が見つかれば、宿主の女は刀に体を明け渡す事になっている】

はぁ〜めんどくさい……
50 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/10(土) 22:11:39.16 ID:3euKo3TS0
>>49
ふぁ〜。眠いぞ、こりゃ
【早めの朝から街歩きの天道】
【今日は久しぶりの困った人探しで、やる気満々である】
【依頼に仲間の記憶を持つ人、色々出会った】
【そんな調子のいい彼は、ここでも調子の良さを発揮できるのだろうか】

【そう思っていれば、公園に困っていそうな人を発見】
【問題は、彼女が本当に困っているかどうかである】
【ただ公園にいるだけ。そんな可能性もある】
【しかし、彼の経験はそう言わなかった】
【今まで十数人の困った人を当てた彼の頭脳、および直感はプロ並みなのだ】

すいません、困った事はありませんか?

【早速公園にいる女性に話しかける】
【困っているか聞いているのだが、怪しいと思うのが当然である......】
51 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/10(土) 22:27:14.52 ID:8J9+farNO
>>50
あん?

【いつ終わるか解らぬ人探しにイライラしていた所】
【突然男に声をかけられ少々声にドスが効いている】

なんだよ兄ちゃん……困ってるっちゃ困ってるけどよ

【見た目だけならお嬢様風の女が乱暴な男口調で喋るのはさぞかし違和感があるだろう】
52 :[汐海 伊呂波]>>194【モグルラ】 [sage]:2015/01/10(土) 22:29:24.10 ID:aaolwRvw0
【街に深い夜が訪れ青黒い夜空が天空を包む。冬の季節らしく冷たい空気も流れ、星がキラキラ煌めく音が聞こえそうなくらいの静寂が広がってゆく】
【街灯の光が照らす公園に真っ黒な格好した少女がぽつんと一人】

………………………
【1日をなんとなく過ごしてしまって、もし「今日何してた?」なんて聞かれても何も答えられない状況になっている】
【なんだか悔しいので、この公園に来たわけだが】

……………んーーー………
【それでもすることがないのは変わりない。ベンチでポケーっと時間を持て余す】
53 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/10(土) 22:40:03.51 ID:3euKo3TS0
>>51
困ってるんですか......
【この時、彼の脳内は高速で駆け巡った】
(なんだ...すっごい男っぽい口調だな...)
(見た目だけ見ればお嬢様というか、お姫様のような...ハッ!)
(分かったぞ、この子は家を飛び出してきたんだ!理由は...厳しい家庭が嫌で!)
(それなら男口調な理由も今困っている理由も説明できる!)
【全然違うのだが。正反対という言葉が合うくらいに】

(しかし、ここで困っている理由を言い当てるのは勘違いされる理由だな。よし、話を聞こう)
【いや、違うのだが】
【そんな事も知らない彼は、普通に質問していた】

はい、何でお困りですか?
54 :【ジョンスミス】ミラ・バリアン [sage]:2015/01/10(土) 22:43:31.59 ID:8J9+farNO
>>53
……家出したお嬢様追っかけてこんな街まで来たのにまだ見つからねぇんだよ文句あるか?

【最早どうにでもなれと思っているのかこの刀】
【因みに今精神では宿主の女は猛抗議している】
【この男に妹の創作を手伝ってもらうべきだ、と】
55 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/10(土) 23:12:37.52 ID:3euKo3TS0
>>54
家出したお嬢様を追いかけてきた?
(あれ?この子が家出したんじゃ)
【やっと間違いに気づいたようだ】

家出...ですか
そのお嬢様の特徴になるものって何ですか?
【家出。なんらかの理由で家族から逃げ出す方法】
【実際に。仲間から逃げ出した経歴持ちの彼は、色々あった】
【家出、駄目。絶対】
【ほとんど外出ぎみの彼が言うのもあれだが、家出はダメなのだ】

【そんな訳で、彼は男口調の女性に質問する】
56 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/10(土) 23:21:46.52 ID:8J9+farNO
>>55
特徴、ねぇ……

【実際に刀は宿主の女の妹の姿を見たことがない】
【しかし宿主の女は知っている】
【宿主の女は刀に妹の特徴を説明した】

あー……顔は「これ」にそっくりだそうだ。

【宿主の女の顔を指差しながら言った】
【目が細く笑っているような顔】
【クリーム色の髪の毛】
【えらく他人事のように喋る】
【まるで自分の体が自分の体でないとでもいうように】

で、黒い髪で、黒い服を好んで着るそうだ

【まぁ刀にとっては半分くらいは他人事である】
57 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/10(土) 23:24:29.83 ID:OT9vD45w0
>>48
まったく、騒がしいねぇ…
考えるも何も君には関係ないだろう?
今僕はイライラしていてねぇ…

【殺意がむき出しの目で少女を見つめる】
【そしてゆっくり足を進めながら話しかける】

他人の思考を邪魔した挙句に他人に入り込もうだなんて…
君は相当他人について考えない幸せな頭みたいだねぇ?
一旦その頭を叩き潰して治してあげようかなぁ?

【どうやら割と怒っているらしい】
【電柱を睨むと電柱は銀色の液体に姿を変えてしまった】
【その眼は2つとも目の前の少女に向けられていた】

/*遅れました、すいません…*/
58 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga]:2015/01/10(土) 23:47:18.94 ID:MBcBf2iW0
>>57
ご、ごめんなさい!
怒っちゃったなら謝るよ!だからお願いだから能力で攻撃はしないで…あんまり怪我したくないよ………

【未奈はバカだ、脳筋だ、周りを見れないこともおおい】
【だからこうして幼そうな男の子も怒らせる】
【まあ、年相応そうな苛立ちをよく表す言葉を投げられる】
【だが、それでも彼が普通の男の子なら怖がってこうして謝ることもなかっただろう】
【しかしあの目は老人のに似ていた】
【故に未奈は恐れた】

【だが、そう思う傍らこんなに小さいのに凄い迫力だなー…等と思っているのだが】
//明日返せるのはどんなに早くても20時以降になりそうです…
59 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/10(土) 23:51:56.29 ID:3euKo3TS0
>>56
はい。特徴です
【探偵にとって人の特徴は大変重要なものである】
【警察とは違い、動ける範囲が決められているのが探偵】
【個人情報は自分から取り入れられず、依頼人から聞くしかないのだ】

これって...ご自身の顔じゃないですか
美しい顔されてるんですから自信をもってください
【自分の顔をモノ扱いするとは】
【正直、性格が悪いという考えにすらいたらない程だった】
【もっと自分を大切にしないといけないよ!】
【自分を大切にしない彼は女性にそう言いたかった】

それに、黒い髪で黒い服...なるほど
【なんとなく想像はつく。本当にお嬢様のようだ】
【そんなお嬢様が通ればすぐ覚えるだろうが、ぜんぜん思い出せない】
【一度も出会っていないのだろう。彼はそう考えた】
60 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/11(日) 00:14:45.12 ID:gcLMR/y2O
>>59
そ。因みに名前はグリムアイズ・ウォーダウン

【名前も教えておく】
【長ったらしい名前は家の風習みたいなものである】

で、鎖を操る能力者でもある

【そしてその鎖で自らの両親を殺めたのだ、宿主の女の妹は】
【実際には家出ではなく、家を追い出されたという方が正しい】
【でも喋ったら協力してもらえなさそうだから黙っておく】
61 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/11(日) 00:24:58.06 ID:gcLMR/y2O
>>59
//すいません、もう寝ちゃいそうなので続きはまた明日ということでお願いします……
62 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/11(日) 00:44:44.22 ID:dkne9HU/0
>>60
お名前がグリムアイズ・ウォーダウン...
あ、俺の名前は天道司。探偵です

【相手の探す相手の名前を教えてもらったので、こちらも自己紹介する】
【探偵業をしていて、事務所でゆっくりしている】
【ちなみに、闇の業界ではそれなりに知られているらしい】
【らしいというのは、彼が自分に興味がないからだ】
【街に関係ないことは、自分に関係ないことなのだ】

鎖を操る能力者ですか。それは珍しい能力ですね

【珍しい、と言っても能力そのものが珍しいのだが】
【しかし、彼はこれでどういう人か理解は出来たつもりだ】
【黒の服に鎖使い。お嬢様っぽい人。これだけあれば充分である】
【しかし、決して見つかるとはいっていない。見つける努力をしても、見つからなければどうしようもないのだ】

//わかりました、おやすみなさい!
//また明日、お願いします!
63 :夜叫鳥【メタモル】 :2015/01/11(日) 00:48:55.70 ID:3fSW2Pr6o
【とある公園に
闇に溶け込む翼が生えた少女がベンチに座っていた】
【その隣には赤黒く染まった首の無い人間が置かれていた】

まったく、飛んでる所を見られるなんて、危うくいいふらされる所だったわ....はあ、どうして人って噂が好きなのかしら
【死体を地面に叩きつけ踏み付け】

本当鬱陶しい生き物だわ、玩具にしかならないゴミがどうしてこの世界に存在するのかしら
【ため息をついて蹴りとばす】

世界は私一人を中心に回ってるのよ、そうよねえ?貴方達なんて要らないわよね?
【死体に話しかける】

全く....ただの猿に知識が芽生えただけのゴミ共が....無駄に繁殖力だけが高いんだから、洞穴の隅で共食いしてれば良いのよ!
64 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/11(日) 01:32:08.52 ID:kmXySuBR0
>>58
え? 君はどの立場なのかすら理解できないのかい?
「怒っちゃった」って君が言える言葉じゃないでしょ?

【ミドルのストレスと怒りはこの少女に狙いを決めた】
【腰から約60cm程度の警棒を取り出し、刀のように構える】
【そして一度警棒を睨むとそれは本当に刀になった】
【切れ味は最悪で斬撃は殆ど不可能だ】
【しかしそれは無慈悲な打撃を繰り出せるという事を示している】

さて、僕は君に言わなければならない事がある
それは「君の思考回路を一般人化させる」という目的
一度痛い目に合えば低能のお猿さんでも学習できるんじゃないかな?

【殺意のリミッターを解除すると同時に足元の雑草を数本引き抜く】
【そして雑草を全力で少女の方へ投げつける】
【投げつける直前に雑草は鋭利な針に姿を変え、少女に襲い掛かった】
【狙いは適当で速度も速くはないただの威嚇攻撃】
【本当の狙いは少女が一般人なのかそうではないのかを見極めるためだ】
【一般人だと思えば多少手加減するが、能力者だと思われたら――――】
【ストレスと怒りに満ちたミドルから無慈悲な攻撃を死なない程度に与えられるだろう】
65 :荒魂【水聖拳】 [sage saga]:2015/01/11(日) 13:18:54.37 ID:EIO7BudO0
【冬の殺風景な渓流 河の流れる音がひっきりなしに轟き、大気を濡らす】
【そんな新緑の世界に転がった、巨大な岩の上に腰を落とす一人の「鬼」】
【身を焦がすほど赤い肌に燃え上がるような白髮】
【「袖のない漆黒の道着」という季節にそぐわぬ装束もあって、その姿は限りなく異質なものだった】

【「鬼」は瞼を伏せたまま、眠ったように動かない】
【辺境の地にて独り、唯強者を待つ】
66 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/11(日) 14:04:59.33 ID:mLS74RpdO
>>62
天道司……ね。覚えた

【名前を聞く刀と宿主の女】
【勿論その名前ははじめて聞いた】
【それはそうだろう、世間知らずな刀とお嬢様のコンビなのだから】
【闇の業界には疎くて当然である】


で、昨日は森の辺りを探したんだ。でも広い森でね、まだ全部は探し終わってない

//遅くなってすいません。再開しましょう!
67 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/11(日) 14:41:15.90 ID:xOoB+b+VO
【黒き死神、黒鎌を持ち、蒼炎揺ら揺らと静謐に燃ゆる】
【路上の隅にて獲物を狙わんと光る炯眼は黒き闇に覆われ露わになることはない】

・・・
【口を開かず静寂を保ったまま一つの願いを、一つの欲望を心に封じ数少ない人々を見据える】

【ただ存在を証明したい】
【人波が眇眇たるこの地でもいい】
【人を傷つけようが、人を癒そうが、どんな形であれ、する必要がある】


【ただ只管……】

【自分がこの世界に生きているという唯一の《証明》を】
68 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数 6/6 [sage saga]:2015/01/11(日) 15:57:35.99 ID:EIO7BudO0
>>67
//まだいらっしゃいますかね…?
69 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/11(日) 16:30:44.52 ID:xOoB+b+VO
>>68
//ごめんなさい!少し席外してました…今なら大丈夫です
70 :【ジョン・ドゥ】>>54【ウェポニスト】 [sage saga]:2015/01/11(日) 16:35:04.81 ID:o8mD7W330
【大通り、其所は時として人々の交通の足となり、時として戦場ともなる一風変わった場所】

何か遊戯でも無いもんかねぇ……?

【人は皆、心の何処かに消し去れぬ感情を抱えている物である。一つ例挙げるなら、刺激を求める心】
【今、日暮れ頃の大通りを歩いている男もまた、刺激を求める者の一人】
【西部劇から飛び出してきたかの様なボロボロの服、背に携えるは一振りの剣】
【その姿は、明らかに『一般人』と呼ぶに相応しいものでは無い】
【彼は果たして『刺激』に逢う事が出来るのだろうか。彼は今、『刺激』を見出ださんと辺りを探っている】
71 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数 6/6 [sage saga]:2015/01/11(日) 16:49:05.78 ID:EIO7BudO0
>>67

【自我の証明 人が感じる唯一絶対の望み】
【その意識は大衆の考えるより遥かに強い 時には生命すら摘み取ってしまうほどに】

【後ろ手に束ねた白金色の髮を揺らしながら、道を往く一人の男】
【すっかりと色の抜けた肌を紺の背広で包み、小さな紅蓮の瞳を埋め込んだ仏頂面は煙草を銜えている】
【過去に辻斬りでも起こったのか 彼の進む路地は、夜まで幾許かの時間があるというのに人影が疎らであった】

……クソが、全然点かねぇ

【手にするライターはガスが切れたらしく、カチリ、カチリと空虚な音を響かせるのみ】
【まるで、往来のど真ん中での喫煙を咎めるかのように】
【その後も色々工夫してみるがやはり点火は叶わず、男が少々苛立っていた―――其の時であった】

―――…

【思わず視線を其方へ滑らせる】
【路地の隅 視界の端に一つ影が映ったのだ】
【闇で塗り潰したような黒鎌を携えた、黒衣の男が一人、其処にはいた】
【その表情は闇に覆われて伺うことはことは出来ないが、彼の放つ並々ならぬ気配は男に直感させる】

【彼は強い≠ニ】
【気がつけば自然と足を止めて、「死神」を凝視していた】
【果たして何が理由だったのだろう 恐怖のあまり足が竦んだか、それとも絶対的な強者を目の当たりにした武者震いか】

//それではお願いします!
72 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/11(日) 17:11:12.77 ID:xhemkat6O
【映画の様に有象無象が流れるだけの路地】
【それを長期に渡り眺めていたがお目当ての者には出会えず、禁断症状を起こしたか身体が疼く】

…はぁ……
【珍しく口を開けると白い吐息と共に出たのは落胆の印】
今日…も……か
【誰にも届くことのない小さな声でそう呟き、踵を返そうとしたその瞬間、威圧感のある視線を感じ、その正体へと視線を送る】
【その先にいたのは一人の男性。その男性の何に興味を持ったのだろうか、男性から放たれている梟雄そうなその雰囲気に呑まれる事なくゆっくりと近付く】

何か……用…か…?
【森閑とした足音で進む葵の眼は、人波を眺めていた時以上に凄まじい炯眼で】

73 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/11(日) 17:11:47.18 ID:xhemkat6O
//安価つけるの忘れてた!
>>72>>71宛です!
74 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数 6/6 [sage saga]:2015/01/11(日) 17:43:10.85 ID:EIO7BudO0
>>72

【ほとんど無意識で指を動かしている内に、とうとうライターが稼動して煙草に火を点す】
【「死神」が此方に気付いたのと、ほぼ同時だった】
【自分が彼に釘付けになったのと同じように、彼自身も此方へ興味を抱いたらしく、アスファルトを踏みしめ、静かに歩み寄ってきた】
【闇の中から蒼眼が覗く 値踏みするかの如く男を射抜く眼光は、並の刃物よりはずっと鋭い】

……用って程のモンじゃねえさ
ただ、アンタを見てちょっと気になっただけだ
その鎌、偽者じゃねえんだろ?本物だ……
周りの連中は気づいてねえかもしれないが、ただのコスプレ野郎ってわけじゃない

【鎌を指で示しながら男の問いに答える】
【緊張で喉がカラカラに渇く せっかく火の着いた煙草も狼煙が煙たいだけでちっとも味がしない】
【しかし表面上は汗一つ流さず、あまつさえ不敵な笑みすら浮かべ】

……それと、俺に「用があるのか」と聞いたが…そいつはちとズレてるな
寧ろ、アンタが俺に@pがあるんじゃないのか?

【瞬間、彼が顕したのは一丁の回転式拳銃 銃の形式で言えば「コルト・パイソン」になる】
【この回転式拳銃が手品の如く、何処からともなく姿を現した瞬間が「死神」には見えただろうか】

【今はまだ銃の照準を「死神」に定めているわけではない これを撃つのは彼が首を縦に振ってからだ】
75 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/11(日) 18:02:32.21 ID:xhemkat6O
【今すぐにでも駆け出したい感情を抑えて進んでいた足を止め、口を挟むことなく男の推理を静聴する】

………敏い…な…
【場数が多いのか目の前で煙草を嗜んでいる男性の推理は全て的を得ていた。その事が嬉しかったのか闇の中で微かに口角を上げ】

確かに……そうだ…
【目の前の男が危険である事は重々承知していたが、男自身に興味を示し過ぎたあまり物音一つ立てずに現れた銃に注意が向かず】

……俺はお前に…用がある……
尤も……用というのは頼み事…なのだが…
76 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/11(日) 18:03:29.56 ID:xhemkat6O
//またやってしまった……
>>75>>74宛です…。失礼致しました
77 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/11(日) 18:11:38.24 ID:dkne9HU/0
>>66
昨日は森を見ていたんですか...
【森に行くお嬢様、シュールである】
【そんな森に行くタイプの子なのか、そう思った】
【しかし、街を見ていないという事は街にいる可能性がある】

街の方はどうですか?
街には色々あるんで、そこでゆっくりしてるかも知れませんし...
【街の中には色々ある】
【実際そこを探したかどうかで話は変わるのだ】

/遅れてすいません!
78 :【魔剣宿借】クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/11(日) 18:17:32.68 ID:v8JnE1LgO
>>77

街の方はまだこれから探そうと思ってたんだよ

【まだ探してないと言う事である】
【宿主の女がしつこくこの森にいる気がすると言ったから仕方なく森を探したのだ】
79 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数 6/6 [sage saga]:2015/01/11(日) 18:21:35.75 ID:EIO7BudO0
>>75

……ああ、一応断っとくが、俺の能力≠ヘ見ての通り『ハジキ』だ
武器と武器でのぶつかり合いってのはできねえ

【トリガーに人差し指を突っ込み、くるくると風車のように回転させながら口を挟む】
【大方察しが着いているのだろう でなければここまで具体的に言えるわけはない】

それでも構わねぇなら……その続きを言えば良い

【不思議な感覚だった】
【自分は戦闘狂の類ではないと自負していたが、どうしてこうも心が躍るのだろう】
80 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage saga]:2015/01/11(日) 18:34:54.87 ID:xhemkat6O
>>79

……ああ…構わないさ…
【拳銃を持っている男に恐れることなく…寧ろ僅かに嬉々とした口調で言葉を紡がせる】

俺の頼みは唯一つ……俺の存在を出来るだけ強く残させてくれ
…お前に傷を付けられた人間として…お前を傷付けた人間として……お前に殺された人間として…お前を殺した人間として…

…形は問わない……僅かでもいい
ただ…俺がいた《証明》を

【先程までとは打って変わった饒舌で話を述べて行きながら…寂寂と蒼炎纏いし黒鎌を構える】
81 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/11(日) 18:39:50.71 ID:xhemkat6O
>>79
//すみません!次の返信は少し遅くなりそうです…
82 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/11(日) 18:56:43.43 ID:dkne9HU/0
>>78
街の方は、探していない...
【実際に人が来るのは、街の方だ】
【そこなら可能性があるはず。彼はそう思う】
【しかし、結局頭に残るのは】
【探している人が自然が好き、ということであった】

人探しをするなら、街の方が可能性高いですものね
【街に出れば人だらけ。それも探しにくい物だが】

あ、一緒に探しましょうか?グリムアイズさんを
【自分から手助けして良いか問う】
【別に一人で大丈夫なら断っても良い】
83 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/11(日) 19:02:53.95 ID:QerSt16FO
>>82
お、マジで?……いや、ちょっと待てろ

【宿主の女と相談する刀】
【勿論、宿主の女も賛成した】

よし、じゃあ頼む。ありがとな

【そういっていきなり飛び出そうとするが】
【ちょっと立ち止まり天道の方に振り向く】

因みに俺の名前はo……クリームヘアー・ウォーダウンだ

【うっかり刀の名前を言いそうになるが、しっかり言い直した】
84 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数 6/6 [sage saga]:2015/01/11(日) 19:11:43.95 ID:EIO7BudO0
>>80

……俺より一回りは若いだろうに、随分と味のあるモノの考え方してるじゃねえか
だがお前は本気だ…ちょっと力を手に入れたガキの思い上がりでも、ドラッグをやってイカレちまったわけでもないらしい

ああ、良いぜ 引き受けてやるよ お前の「依頼」

【殺し屋の男が「死神」から受けた依頼 それは依頼人自身を殺すこと】
【戦場で血を流すことでしかモノを語れない人間というのは存在する 彼はきっとその類なのだろう】
【ならば聞いてやろう 彼の『言葉』を】
【彼の『生き様』を】

【人通りの疎らな街の一角が、「死神」の誘いを受けて】
【今、戦場に変わる】

――――【リボルシード】ッ!

【先に火を噴くのは男の銃口 種は茨】
【植物の種を弾丸として撃ち出し、急速に生長させる奇妙な能力を】
【男の額、次に足元を狙って二回、引き金を引いた】
85 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/11(日) 19:25:45.12 ID:dkne9HU/0
>>83
はい、ご依頼いただきました!
【今回の依頼はグリムアイズ・ウォーダウンの捜索】
【実際、彼が探し人の性格や口調を知っている訳ではない】
【だからこそ、人を信じる】
【何が正しくて何が間違いかではなく、全て正しいと】
【彼は依頼人の言葉を、まともに受け入れるのだ】

はい、クリームヘアー・ウォーダウンさんですね
俺は天道司です
【2回目である】
【人に名前を覚えてもらう。大事な事だ】
86 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/11(日) 19:33:47.69 ID:QerSt16FO
>>85
おう。改めてよろしく。


じゃあ一時間後にまたここで合流しよう

【そういって公園を飛び出した】
【しかし宿主の女や刀、天道は知らない】
【既にグリムアイズがこの世を去っているということに】
【その亡骸が森にあるということに】

//一時間の捜索は飛ばしてもいいです
87 :【ヘルメス】遠野 未奈 [saga]:2015/01/11(日) 19:54:17.97 ID:q0UN5g5+o
>>64
未奈はお猿じゃないもん!ちゃんと人間やってるもん!
あと流石に子供の八つ当たりには付き合えないよ……

【殺意を受ける】
【打撃しかできぬ刀を見る】
【そして悟る】
【彼もまた、自分を傷つけようとする存在だと】
【そして飛来するは雑草……ではなく針】
【それをバックステップで回避したらば回れ右】
【一直線に驚異的な脚力で夜闇に消える】
【未奈は知っている】
【子供の八つ当たりはとても恐ろしいと】
【そのことから、未奈は最後までミドルのことを子供扱いしていたことを知るのは何時なのだろうか……?】

//遅れました……ここで〆させてもらいます……すみません!ロール、ありがとうございました!
88 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage saga]:2015/01/11(日) 20:06:50.97 ID:xhemkat6O
>>84


礼を言う
【感謝の一言を呟き、相手の出方を見て迅速に対応できる様に指先一本動かさない。葵にとってこの瞬間さえも存在の証明なのだ】

っ…!
【響いた銃声と共に放たれる二発の弾丸。蒼炎の弧を描きながら鎌を回し額を穿わんとする弾丸を刃で受け止める。が、其方に集中し過ぎてしまい足元へと放たれた弾丸に対して一欠片の注意もしていなかった】

…成る程…随分と奇怪な術だ…
【そう不思議そうに呟きながら自分の足元から生長してくる茨の根に向かって黒く染められた鎌を振るう】


//かなり遅くなってごめんなさい!
89 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/11(日) 20:12:06.02 ID:dkne9HU/0
>>86
いったいどこだ...お嬢様はよ!
【あれから1時間、必死の捜索を行った】
【当たる山登りセットを売っている店、デパートを回ったが出会う事はなかった】
【地下室のコンピュータは使っていなかった】
【あれは仲間の鎖を絶ちきる物だ、二度と使うもんか、と思っている】
【彼は最高の物を、最低の物にしていた】

【そして、一時間後】
【依頼人と会う約束をしていた事をこの時に思い出した】
【能力を使い、大急ぎで公園に向かう】
【細かく動ける限界の80km/hを出しているが、到着には15分程遅れた】

すいません、遅れました!
90 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/11(日) 20:19:52.36 ID:QerSt16FO
>>89
お、来たか……

【公園には沈んだ表情の女】
【言わなくても見つからなかったことは解るだろう】
【ショックなせいか遅れたことは咎めない】

とこにもいやしねぇ……参ったな……

【妹が見つからなければ、永遠に宿主の体は刀のものにならない】
【流石の刀も焦り始める】

……後探してないとこと言えば……森だな

【森ならまだ全部を探していない】
91 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/11(日) 20:31:49.23 ID:dkne9HU/0
>>90
......
(見つからなかったのかな、あの人は...)
【そんな顔が、彼の心に突き刺さる】
【知らないことがこれほど辛い物だと言うことを、はじめて知った】

【残った場所は、森である】
【確かに、街の山スポットは全て調べたのだ】
【そうなれば、森のどこかにいるはずだ】

探してみますか?森の中を
92 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/11(日) 20:48:54.43 ID:QerSt16FO
>>91
あぁ、勿論だ。

【ベンチから立ち上がる】

行くぞ、街の外れの森だ。

【公園の出口に向かいながら呟いた】

……なんでこんな面倒事に巻き込まれちまうかなぁ……
93 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数《???の種》 3/6 [sage saga]:2015/01/11(日) 20:49:40.01 ID:EIO7BudO0
>>88

【銃弾は速い 比較的弾速が遅い拳銃であっても、その初速は音速を超える】
【一度発砲させてしまえば、それを見切るなど人を超えていなければ不可能】

【だが彼は見切った】
【無論弾丸を見切ったのではない 彼の能力が未来の予知というわけでもない、これはもっと単純な話】
【銃弾というものは引き金を引く瞬間と弾丸の軌道さえ予測できれば躱せる≠フだ】
【尤も、彼の場合は防御という形だったが。とはいえ二発とも弾くことは出来なかったらしく、一発を逃してしまう】

【アスファルトに轟音と共に穿たれた一つの穴。其処からずるずると引きずり出されるように生長してゆく一本の茨】
【それは葵の脚に絡みつき傷を刻むと同時に動きを阻害しようとするも、鎌の一閃によってブツリと切断されてしまった】

成程

【この能力で一度に装填できるのは一種の種のみ】
【別の種を装填すべく、装填された茨の種を地へばら撒けば、それらは水に溶けるが如く消滅する】
【次の刹那、男の手に握られていたのは3つの弾丸 それをそのまま、手にしたリボルバーへ次々と装填していく】
【異様なスピードのリロードだった 3発全段のリロードを2秒も掛からずに済ませたのだ 相当の訓練を積んだと見える】
【しかしながら、いくら早いとはいえ戦場においては十分な隙 この隙を葵はどう活用するのか】

//遅くなりました!
94 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/11(日) 20:56:58.53 ID:dkne9HU/0
>>92
面倒事、かもしれませんね

でも、今やっている事で知る何かがある
あなたも、何か知りたいんじゃないんですか?
【自分の事である】
【知りたい事は自分で調べる】
【そこから何が得られるかは、そこに行った物だけが知る】

/すいません、少し落ちます!
95 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/11(日) 21:05:15.29 ID:QerSt16FO
>>94
……

【刀には、ない】
【しかし宿主の女は知りたがっている】
【妹の所在を……】

ま、とっとと行って、さっさと見つけるぞ

【公園を出た】

//了解です。あと、次のシーンは森でお願いします。>>7ー23の森です
96 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/11(日) 21:10:17.32 ID:xhemkat6O
>>93


痛い…血が出た
…これは非常に良い存在の証明となるな……
【相手ではなく自分の損傷を見て、闇の奥で嬉し気な表情を浮かばせる。そして、弾丸を装填しようとしている相手に再び視線を向ける】

【さぁ、どうするか】
【相手が見せた一瞬の隙、考える暇自体、勿体無いのだがこのまま考え無しに特攻する訳にもいかない。】
【隙を見せた相手に攻撃を与える際に必要なのは言うまでもなくスピード……なら簡単】

・・・
【呼吸を止め、蒼炎をその身に纏った鎌の刃を後ろへと向け…勢いを付けた状態でレイへと投擲した】
【ブーメランの様に投げ出された鎌は横向きに回転し、はたから見れば蒼炎の円盤の様】
97 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数《ヤシの種》 1/6 左腕裂傷【中】 蒼炎 [sage saga]:2015/01/11(日) 21:42:57.21 ID:EIO7BudO0
>>96

【多少の傷をつけることには成功するが、かすり傷と言ってしまっても問題のない程度】
【それでも他の存在によって傷つけられ喜びを覚えたらしく、彼の様子はどこか嬉しげである】

ブッ飛んだ野郎だ……よし。装填完了。
今度の弾は……!?

【次の行動はあまりにも予想外 彼が大鎌を投げた≠フだ】
【今のところを見る限りは葵に大鎌以上の武装はない】
【ローブの中に暗器を隠し持っている可能性も否定はできないものの、大鎌以上の武器を隠しているというのは考えられない】
【ならば何故?】
【何故に、彼はここまで無謀な行動を?】

(―――うだうだ考えてる暇はねえッ!!)

【理由は後だ 今は接近する鎌の対処に専念すべきだと判断】
【幸い気は配っていたために対処が間に合い、横へ飛び退くことで回避が出来た】

何を考えてるのか知らねーが!
こちとら弾の装填は終わってんだぜ!喰ら―――

【背後から、強烈な殺気】

―――何…

【咄嗟に身をよじって躱すが、蒼い円盤は左腕の肉を一部抉り取ってゆく】
【冷たい蒼炎が燃え移り、熱を奪う】

【鎌は弧を描き、主の元へ還ろうとしていたのだ】

……だとッ!!

【想定外 まさか帰ってくるとは思いもしなかった】
【結局、このミスは彼の油断によるもの】
【鎌自体に何かあるわけではないだろう、という勝手な測量による負傷 痛みよりも屈辱が身に染みる】

……クソが…!

【舌打ちを一つ、そのまま二発の銃弾を放った】
【一発目は葵の足元 二発目は右肩を狙って】

【種の正体はヤシ 生長が済めば実を落とし、葵を撲殺せんとする】
【他の植物と比べて生長速度は遅いが、ヤシの実というのは鈍器として思いがけない威力を発揮する 頭部に叩き付けられれば死も十分にあり得る程に】
【油断は禁物といえるだろう】
98 :【オーガアーム】バイオネイル・ウォーダウン [sage]:2015/01/11(日) 23:57:25.59 ID:FQ8oFzlJO
【街の入り口付近にて】
【赤髪の娘が立っている】

ふっふっふ……この街は能力者が異様に多い……この街ならあたしを退屈させなないはず!

【かくして娘は街に踏みいる】
【姉がこの街にいるとも知らず……】
99 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/12(月) 00:24:50.83 ID:NsO091v80
>>95
【森の中を、名前を呼びながら歩く天道】
【しかし、これは山相手には関係ないようで】
【山中では声を上げても届きにくいのだ】

グリムアイズ・ウォーダウンさん〜
いらっしゃいませんか〜

【いくら呼べど人が来るはずもない山】
【そこに、少し開けた場所があった】

(いや、なんでここが開けて...)
!?......

【おかしな物を、見てしまった】

/遅れてすいません!
100 :【オーガアーム】バイオネイル・ウォーダウン [sage]:2015/01/12(月) 00:31:11.35 ID:KW2dYlFEO
>>99
あー……グリムアイズちゃーん?出ておいでー切り捨てたりしねーからさー

【こちらも大声でグリムアイズを呼ぶ】
【しかし返事はない】

……やっぱ別の街にいんのかもなぁ。なぁ探偵さんよ、お前はどう思う?

【問いかける】
【しかし天童は何か別のものに気をとられているようだ】

……どうした?

//いえいえ、お気になさらずー
101 :死神 [sage]:2015/01/12(月) 00:53:43.60 ID:MHPldBMP0
闇夜に浮かぶ黒い影、死と闇を引き連れて降臨す
目指すは人間、ただ単純に惨めな死を齎すべく、死神としてのアイデンティティーを全うすべく、死神は大鎌を振るう
刹那にして十数もの生命がこの世から引き剥がされた、無理矢理に他人の手で乖離されたのだ

「人よ、生に縋れ、死を享受するな、ただただ[ピーーー]だけなのは酷くつまらないのだ」

何処か虚しげな視線を屍に落とす
物言わぬ屍はその言葉をただ受け入れるだけであり、応じることはこの世の理により決して叶わない
電信柱の頂に立ち、黒き大鎌を虚空を裂くようにして横一閃に振るえばこびりついた血が全て一瞬にして飛んだ

「人よ、私に刃向かうのだ、全力を以ってして……生きるために!!」

今、頂より舞い降りる、黒衣が激しく風に靡きばさばさと音を立てる
大鎌を振り子式に振るえば漆黒の刃から同色の質量を持った衝撃が水音を立てて刃から別離
もう一つの刃となりて接した地を容赦なく抉り、そして落下した死神の衝撃を相殺
またも地に降臨すは死神、漆黒の大鎌を片手に、君臨
102 :死神 [saga]:2015/01/12(月) 00:54:34.47 ID:MHPldBMP0
闇夜に浮かぶ黒い影、死と闇を引き連れて降臨す
目指すは人間、ただ単純に惨めな死を齎すべく、死神としてのアイデンティティーを全うすべく、死神は大鎌を振るう
刹那にして十数もの生命がこの世から引き剥がされた、無理矢理に他人の手で乖離されたのだ

「人よ、生に縋れ、死を享受するな、ただただ[ピーーー]だけなのは酷くつまらないのだ」

何処か虚しげな視線を屍に落とす
物言わぬ屍はその言葉をただ受け入れるだけであり、応じることはこの世の理により決して叶わない
電信柱の頂に立ち、黒き大鎌を虚空を裂くようにして横一閃に振るえばこびりついた血が全て一瞬にして飛んだ

「人よ、私に刃向かうのだ、全力を以ってして……生きるために!!」

今、頂より舞い降りる、黒衣が激しく風に靡きばさばさと音を立てる
大鎌を振り子式に振るえば漆黒の刃から同色の質量を持った衝撃が水音を立てて刃から別離
もう一つの刃となりて接した地を容赦なく抉り、そして落下した死神の衝撃を相殺
またも地に降臨すは死神、漆黒の大鎌を片手に、君臨
103 :死神 [saga]:2015/01/12(月) 00:55:22.84 ID:MHPldBMP0
/あれっ…sagaいれたのに…ピーのとこは殺す、です
104 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/12(月) 01:02:00.05 ID:NsO091v80
>>100
【あ、あれは依頼人の...】
【違う。きっと勘違いをしているんだ】
【お嬢様っぽくって、黒い服で、黒い色の髪をしている女性が】

【十字架で刺されて死んでいる姿を見るなんて】

【おかしい。おかしいんだ】
【何故なら森が開けてるのは一部で、綺麗に切られてなくて】
【争った形跡しかないその恐ろしい絵】
【殺し屋でもある天道とはいえ、彼は必ず生きて初めて出会う】
【今回だけは違う。『死んで』初めて出会った】
【そもそも、街ではこんなことが起きないのだ】
【街は処理班が存在するから、死体や建物は元の状態に戻る】
【しかし、森にはなかった。そこからはただ残酷だった事が伝わるだけなのだ】
105 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/12(月) 01:09:17.38 ID:KW2dYlFEO
>>104
……なんか見つけたのか?

【天道の背中越しにその景色を見た】
【薙ぎ倒された木々】
【辺りには血のような赤が広がっていた】
【そしてそこに、変わり果てた妹の姿はあった】

……グリムアイズちゃん

【グリムアイズは胸を十字架で貫かれて事切れていた】
【刀はグリムアイズとは初対面である】
【しかし宿主の女は違う】
【宿主の女は心の内でヒステリックに喚き悲しんだ】

……どうすんだ?

【天道に聞いたのではない】
【宿主の女に聞いたのだ】
【答えはすぐに帰ってきた。復讐するそうだ】
【復讐が終わったら体はやる、とのこと】

(契約延長かよ面倒くせぇ)

【取り敢えず刀はそう思った】
106 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage saga]:2015/01/12(月) 01:11:10.74 ID:ezJFGzLaO
>>97

【大きく投げた鎌は対象相手を切り裂くと弧を描きつつ自らの手元へと戻ってくる】

…お前を傷つけた…お前を…お前を…
はは……いいね…投げた甲斐があった……
…さぁ…次はどの様な術を見せてくれるんだ…?
【レイの肉を引き裂き、血が付着している鎌の刃を見て、気味悪く笑い声を零す。そして、相手の攻撃を楽しんでいるかの様な事を呟き首を傾げる】


…来るか…?
【レイの銃口が此方に向いたのに対して、興味深そうな眼をしながら放たれる弾丸を迎え撃とうと前方で鎌を回す】

また茨か…?同じては喰らわんぞ
【足元へと向いた銃口を見てその軌道を読み迅速に横へと飛び、ヤシの弾丸を躱す。しかし、突如、右肩を尋常じゃない程の痛みが襲う】

…ぐっ!
…ミス…リード…か……ははは…俺も馬鹿だ…
【穿たれた肩…そこから成長する一本の草木。珍しく焦燥を露わにしながら、ヤシを裂こうと試みるが右肩から成長しているが故に重心が偏り対応が遅れてしまう】
【ヤシの幹を蒼炎で凍らそうと試みたが時既に遅し…大きな実が頭蓋を砕かんとして落ちてくる】

これは………面倒だな……
【実が頭へと到達する直前…頭上に腕が構えられる。そして、骨が折れたかの様な音と共にヤシの実は軌道を曲げ地面へと落ちた】


//日が移ってしまった……かなり遅くなってしまい本当に申し訳ありません……
107 :死神 [sage]:2015/01/12(月) 01:28:23.76 ID:MHPldBMP0
>>102
/寝ます、落ちます
108 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/12(月) 01:54:10.05 ID:KW2dYlFEO
//もう落ちちゃいましたかね?もう少しまって返信来なかったらもう落ちようと思ってるんですけど……
109 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数《???の種》 0/6 左腕裂傷・凍傷【大】 [sage saga]:2015/01/12(月) 01:55:08.83 ID:F4YvOdCa0
>>106

【左腕に大きな傷を負ったものの、それに耐えて彼が放った二発の弾丸は十分な結果を残し】
【辺りに響く鈍い音 役目を終えたヤシの木はあっという間に枯れ果て、最後には溶けるように消滅する】

ぐッ……

【背広の右半分を脱ぎ、背広に被せることで鎮火】
【火が広がる前に咄嗟の対処が出来た辺り、やはりある程度場慣れはしているらしい】
【尤も、左腕は凍傷と裂傷のせいでほとんど使い物にならぬだろうが】

………さっき俺が使った『ヤシの木』だがよ…
これが街路樹に使われてる地域ってのは、ヤシの実が頭に直撃して1年間に150人が死ぬんだと……
アンタの場合……『頭を』かち割ってやることはできなかったみたいだけどな……

【肩で息をしつつも、したり顔を浮かべて語る】
【自身も左腕に大きな傷を負いながら余裕を保てるのは彼の能力の性質上だろう】
【葵の『鎌を操る能力』の場合両腕を使えなければどうしても厳しい 不可能ではないが、行える動きは制限されてくる】
【しかしレイは違う 彼のリボルシードは『最悪片腕が動けば』撃てるのだ】

もう一発だ……!

【さらに一発、追い討ちをかけるが如く引き金を引く】
【片手で撃ったために精密な射撃は不可能だったが、それでも葵の元へ向かっている 『威嚇射撃』にはならなかったようだ】
【弾は変わらずヤシ 速度を犠牲にした重い一撃を孕み、産み落とそうと】

【しかしながら、ここで問題が一つ】
【残弾数が0≠ネのだ】

…が……くそ……

【この左腕では先ほどのような迅速なリロードは行えない 一発装填するのに早くとも4、5秒はかかるだろう】
【それでも可能な限りの弾を装填して次へ備えなければならない 果たして結果は】

//装填できたのは何発か其方で決めちゃってください!
110 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/12(月) 02:35:42.76 ID:ezJFGzLaO
>>109

ぐっ…ぅぅ!
【頭蓋を守る為の盾として使った左手に、レイと同様の大きな損傷を負ってしまった】

はぁっ…!…このままじゃ使い物にならない…な……悪くはないのだが…証明を残すのに色々と手間がかかりそうだ
【此方がブツブツと喋っている間もレイは銃の装填をしており、その腕はプロを上回っていて左手を裂傷しながらも既に三発目の装填を完了し終えていた】

仕方ない……卑怯だとか…言わないでくれよ
【そう呟くと今まで黒く染められていた大鎌が純白へと染められていく。純白となった鎌は辺りの光に反射して神々しい輝きを放っている】

・・・
【そして、その純白の鎌の刃を返し…】


【損傷した自分の右腕を斬り刻んだ】
111 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数《???の種》 0/6 左腕裂傷・凍傷【大】 [sage saga]:2015/01/12(月) 03:01:10.79 ID:F4YvOdCa0
>>110
//右腕のどの傷を吸収しました?
112 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/12(月) 03:05:44.65 ID:ezJFGzLaO
>>111
//あっ!ごめんなさい、誤字です。
切り刻んだのは右腕じゃなく左腕でした。
ヤシの実による骨折の傷ですので『打撃』の傷を吸収しました。
113 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数《???の種》 3/6 左腕【使用不可】 全身打撲【小】 [sage saga]:2015/01/12(月) 03:25:50.34 ID:F4YvOdCa0
>>112
//了解です!

【いち、に………さん】
【レイが弾の装填を行う間も葵はまた何かぶつぶつと呟いている 「存外饒舌なのだろうか」なんて考えながらちらりと視線を逸らすと】

なッ!何やってんだ!?

【思わず声が叫ぶ 先ほどまでと打って変わって神々しいまでの輝きを放つ大鎌にも驚いたが】
【葵はその大鎌で自身の「左腕を切り刻んでいた」のだ】
【気でも狂ったのか……とも一瞬考えたのだが、そうでもないらしく】

……なにッ!?

【刹那、解き放たれるは葵を中心としたリング状の衝撃波】
【彼へ近づく厄災をなぎ払うように放たれたそれ、慌ててリロードを中断し負傷した左腕で防御の姿勢を取るが】


がッ…!

【ただ手を翳すだけで威力を殺すことができるわけもなく、左腕から鈍い音が体内に木霊するのを聞きながら地を転がる】
【体中を打ち付け、満身創痍 それが原因で意識が朦朧となったのか、レイは致命的なミスを犯した】

……はッ!

【銃を離してしまった】
【そこまで遠くに投げ出してしまったわけではなく、銃は彼の2mほど手前に落ちている 拾うのはそう難しいことではない】
【―――しかし戦場では数秒のタイムロスが生命の危機へと繋がる】
【果たして、再び武器を手にするのを葵は許すだろうか】
114 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/12(月) 03:53:25.73 ID:ezJFGzLaO
>>113


………やはり骨を治すにはもっと存分に切り刻む必要があるな……想像するだけで面倒な事だ……
まぁ…俺の力量の問題なのかもしれんが…

……それはともかく
…銃を手放すとは……何たる不覚…
【己の未熟さに不平不満を言いながらも、二度とはないであろうこの好機を逃すわけ
がなく、純白の鎌を再び漆黒の鎌な変化させ】

さぁ…武器を手にしたければするといい……
この技を恐れないのならば…!
【先刻にレイの腕の肉を引き裂いた一撃・・・寂寂と構え、闇の奥で光る炯眼で敵を見据えて、蒼炎灯した大鎌を投擲した】

【レイを斬り裂かんと襲い来る蒼き一撃】
【迅速かつ正確な判断力が求められるだろう】
115 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/12(月) 04:27:36.29 ID:NsO091v80
>>105
それはあなたが決めて下さい
燃やすも処分も、こちらは言うことが出来ません

【おかしなものとはいえ、元は人だったのだ】
【これが、街の平和を脅かすものの一つ】
【彼の脳内に、失ってから気付くと遅い。という知っている情報を手に入れたのだ】

それで、どうされますか?
多分、というか間違いなく能力者とやりあったんでしょう
相手は一人かも知れないし十人かも知れない

それでも、覚悟を持ちますか?
116 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数《???の種》 0/6 左腕【使用不可】 全身打撲【小】 下半身欠損 [sage saga]:2015/01/12(月) 04:32:51.21 ID:F4YvOdCa0
>>114

くッ……


【レイの肉体を両断せんと迫る一閃 丸腰のレイに許される対処は「近づかないこと」】
【当然そうはいかず、危険を承知で銃を取りに走るしかない】
【先程彼が装填したのはサボテンの種 撃ち込めばその部位から炸裂させることで、二重のダメージを与えることができる】
【だが『撃ち込めれば』の話 今装填された三発を外せば勝利は絶望的だ】
【相当に不利な賭け だがこれを見送れば勝機は完全に失われる】


…ッうおぉぉぉおおおぉぉおおおおおぉ!!!

【雄叫びを上げ、右手を伸ばす――手が届いた】
【そのまま葵の額へ狙いを定め、引き金を引く】

【それとちょうど同時だった】
【レイの肉体を、上下二つに分断したのは】

………あ゛

【銃声が響く しかしこんな攻撃を受けて狙いを保ち続けることが出来るわけもなく】
【弾は完全に狙いが逸れ明後日の方向へ どくどくと流れる血河の中に、上半身のみとなったレイは崩れ落ちた】
【今まで受けたものとは別次元のダメージ 最早感覚がイカれてしまったのか、痛みすらも感じない】
【彼自身が感じるのは鉛のように重くなった肉体、そして腰より下の感覚が消失した程度】

【まだ死んだわけではないものの、誰が見ても勝敗は明らかだった】



【なのに何故なのか レイの瞳から闘志が消えないのは】
117 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/12(月) 05:19:23.07 ID:ezJFGzLaO
>>116

【無残にもレイの身体を二つに斬り裂き手元へと戻ってきた従順な大鎌……漆黒の筈だった刃が紅く染まっていた】

……誇らしいな…これがお前の《証明》だ…
この赤く塗れた鎌がお前がこの世界にいるという一つの証明
【何処か苦しそうに言葉を紡ぎながら、上半身のみとなったレイの闘志溢れた瞳を見つめ、静かに続ける】

…そして俺の証明でもある…強く残った俺の証明
………依頼達成だ……名も知らない男よ…
…報酬は何が良い…?
【皮肉を込めたのだろうか…否、そのつもりはない。ただこの様な状態になってまで依頼と向き合ったレイへの敬意】

【その後ろでは虚空を穿った弾丸が、地面へと落ちて静謐にサボテンを生長させていた】
118 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数《???の種》 0/6 死亡 [sage saga]:2015/01/12(月) 09:58:40.91 ID:F4YvOdCa0
>>117
【最後に生き残ったサボテン 主が死の淵へ追いやられようとも、己の使命を全うすべく膨れ上がる】
【ただ寂々と、獲物の隙を狙って―――】
【そして葵がその存在に気づいたのなら、彼は目にするはずだ】

【役目を果たさず、ワケも解らず萎んでゆくサボテンの姿が】


………いや……「報酬」を渡す……のは…俺……の…方…だ

【散らばろうとする意識をなんとか圧し留め話す その声は何処か満足げで】

最後の…最後に………
…アンタのお陰で……俺は………
『成長』できた……らし…い……
………「今更」って…感じ……もするけどよ…………

【これから死ぬ者とは思えぬ、気概に満ちたその眼】
【右手が動く 震える手で、けれど照準は定められる】
【屹立する葵の胸元へと、照準が合った】

この「新ネタ」は………アン…タへ………贈…ろう……


受け…取 ッ…て    く  れ―――――

【目前に立つ強者へ、最大限の敬意を籠めて引き金を引いた】
【響く轟音 一人の能力者の願いを乗せて弾丸は直線を描く】
【とはいえ、発射までに相当な時間があった、余裕を持って対処を行えるはず】
【―――おかしくはないか】
【リロードした弾丸のことを考えればこれはサボテンの種 これでは致命傷を与えることができないのは彼自身重々承知しているはず】
【そして先刻の言葉、表情 照らし合わせれば気付くかもしれない】
【「何かある」と】

【そう、彼が放った種―――それは『バオバブ』 】
【彼はこの土壇場になって、『能力でのリロードが行えるようになった』のだ】
【着弾した弾丸は巨木へと変貌すべく、葵目掛け凄まじい速度で生長してゆくだろう】
【『貫く』のではなく『叩き潰す』という表現が正しいような、そんな破壊的急生長】

【ただ弾いただけでは止まらぬ、レイが生命を賭して放った正真正銘最期の一撃】
【果たして、彼に届くだろうか】
119 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数《???の種》 0/6 死亡 [sage saga]:2015/01/12(月) 09:59:40.83 ID:F4YvOdCa0
>>117
//大変遅れました!すいません!
120 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/12(月) 13:15:25.98 ID:ezJFGzLaO
>>119



………成る程……そうか
それがお前からの報酬か……成る程成る程
なら私からの『報酬』は––––––––––––––
【痛々しく震えた手によって、自分の胸元へと向けられる銃口。そして、その銃を音源とし葵の言葉を遮って辺り八方に響された発砲音。】

……ッ…!
【放たれた銃弾は葵の胸の皮膚を貫いて、体内で少しずつ根を張っていき、貫かれた部分から木が生長してくる】
…受け取ったぞお前の一撃……
ふふ……これが俺の生きた意味か……これが俺の生きていた《証明》か

それにしては–––––––––––
【笑みを浮かべながら小さな言葉を呟きながら葵を[ピーーー]かの様に容赦無く生長するパオバブの木を愛おしそうに見据える】

随分と–––––––
【バオバブの斤量に耐え切れなくなり、その場で地面に背中を打ち付ける】

––––––––––––美しい物だな –––––
【仰向けになった葵の身体を音もなく砕くバオハブの木。黒いローブを来た今は亡き葵の顔にはこれまでなかった程の清々しさが残っていた】


【蒼青 葵 –死亡–】
121 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/12(月) 13:18:21.61 ID:ezJFGzLaO
//最後の最後でやってしまった
>>120>>118宛です…

//>>119
いえいえ全然問題ないですよ!
此方は>>120のレスで〆です
122 :【魔剣宿借】クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/12(月) 13:19:15.27 ID:3kL0p4hyO
>>115
……まぁ、とりあえず埋めてやるか

【刀にもそれくらいの情はある】

でもその前に死体を調べておくか。グリムアイズちゃんを殺したやつがどんな奴か、死体の状況を調べればわかるかもしれねぇし

【探偵を差し置いて探偵っぽいことを言う刀】

//昨日は先に落ちちゃってすいません。再開しましょう
123 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/12(月) 15:44:47.97 ID:NsO091v80
>>122
え、えぇ。調べますか
【やばい。あっちの方が探偵っぽい】
【そんな自分の危険さを感じてしまった天道】

えっと、まず十字架を持てるある程度の怪力...
それを言うなら、この森の開き方も説明できますし...

/遅れてすいません!
124 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/12(月) 15:56:25.49 ID:+QKn2G4HO
>>123
……だな

【周囲を見渡しながら刀も同意した】
【木々は恐らく攻撃の際に薙ぎ倒されたのだろう】

……

【次にグリムアイズの死体を触る】

……さわった感じだと骨が折れてるみたいだ。後水月に強い打撃の痕がある。

さて、こんなものかな?
125 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/12(月) 16:16:18.46 ID:NsO091v80
>>124
骨が折れてて、打撃の痕がある...
【打撃痕がある、その事から一定の事が理解できる】

(まず、相手は近接タイプの能力者だ)
(遠距離型なら、打撃も骨もおる必要はない)
(次に、パワータイプである事も理解できる)
(スピードタイプかもしれないけど、応用よりも基本を重視される能力だ)
(なぎ倒された木を見れば、武器も打撃か素手だろう)
(剣なら木を折る必要性もない。鎖の能力も木をなぐほどあるかも知れないけど、現場からそれはありえ無さそうに感じる)
(これから予想される能力......)

わかんねえ...この能力者が何タイプの能力者なのか
普通なら、十字架なんて武器に出来るはずもねえし......

【頭を掻く天道】
【何が動機であるかも理解できない、彼は悩んでいた】
126 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/12(月) 16:21:27.53 ID:+QKn2G4HO
>>125
手懸かりはこれだけ……グリムアイズちゃんを殺した奴を見つけるのは骨だぞ……

【内心面倒だと思う刀】

まぁこれだけの事ができるんだからきっと大男なんだろうよ。デカイ男を探すってことにしよう

【捜査方針を決める】

……さて、そろそろ埋めてやるとするか

【と、ここで止めに入る宿主の女】

……何だよ?

【天道に聞こえないよう小声で宿主の女と話す】
【宿主の女は言う、この場所以外にも手がかりがあるかもしれないと】

……なぁ探偵さんよ、1つ頼みがあるんだが。この周辺を探索してもらえねぇか?で、何かあったら教えてくれ。俺はその間グリムアイズちゃんの亡骸を埋葬しとくからよ
127 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/12(月) 16:35:07.79 ID:NsO091v80
>>126
でかい男か、これはあり得る......

【それなら見つけやすいだろう】
【できる事をしに行く。そのときだった】

この周辺、ですか?
わかりました...それでは

【自分はこの荒れた森の周りを探索することにした】
【一体、何があるかは分からない】
【でも、彼女が探し人と最後の別れをする】
【その為なら、ここを離れるのは筋だ】

【森を探索しだす。何か落ちているか調べる為に】
128 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/12(月) 16:47:42.35 ID:+QKn2G4HO
>>127
……

【十字架を引っこ抜き、それを使って器用に地面をほじくりかえす】
【時間をかけて出来た穴にグリムアイズの亡骸を横たわらせた】
【その際瞼をそっと下ろしてやる】

……ま、親殺しの鬼畜には相応しい最後なんじゃねえの?

【その台詞に激怒する宿主の女】
【この宿主の女は極度のシスコンであり、妹の為に回りが死ぬのは当たり前と考えている節がある】
【例えそれか自分の親でもだ】

……おっかねぇ姉妹だよお前ら

【うんざりしたように言う】
129 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/12(月) 17:06:35.29 ID:NsO091v80
>>128
【彼女が探し人を埋葬している時間】
【周りを探索中の探偵。何か無いかさがしていた】

あの姉妹、仲が良かったんだろうな
それより森に何かあるわけじゃねえよな。あればあれで
ま、有りえな.........

【見つけてしまった。また同じものを】
【人の死体。いいや、ただの首を】
【首は苦しんで死んだ顔。間違いなく剣や鋭い武器で斬られた幼児】
【これを、どうすればいいのだろう】

ちっ、これはなんだ...?
事件の発端はこれか?だったらあの十字架の奴が犯人?
いいや、あいつは打撃だぞ。もし突き刺されてたとしても、ナイフのような痕があるはずないんだ
じゃあ、誰が殺した......

(森に他の人物が?いいや、それには戦闘の場所に近すぎる)
(打撃の奴か?鎖の彼女か?もし、後者が変形可能の能力者なら......)
【そう、彼がたどり着くには彼女に質問しなければならない】
【今、現時点で生きている彼女に】
【急ぐ必要はない。ゆっくり、元の位置に帰っていく】
130 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/12(月) 17:15:01.76 ID:+QKn2G4HO
>>129
お、戻ってきたか。こっちも終わったぞ

【十字架は横においたまま】
【枝で作られた粗末な十字架が立てられていた】
【妹を殺した十字架を妹の墓に立てるほど、刀も酷薄ではない】
131 :【累乗付与】紗々奏 につけ :2015/01/12(月) 17:22:50.10 ID:V8zfKBf9o
【寒空の下、雪もチラつく灰色の中】
【今日も街の表は平和、様々な思惑と共に街を行き交う人々】
【その中に一人、密かな注目を浴びる少年もまた、目的を持って道を歩いていた】

うひー…すっげぇさみぃ…

【肩を抱いて細かく震える少年の髪は紅】
【ワックスでも使っているのか、不自然にツンツンに立った髪はお洒落欲求の暴発の結果】
【顔を眺めれば瞳の色も赤、さながら炎の化身のよう】
【Tシャツにウインドブレーカーと言う季節に合わぬ格好だが別に寒さに強いわけでは無いらしく】
【ぶるぶる、擬音が聞こえそうな程に震える少年は目的地へと急ぐ】
132 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/12(月) 17:52:25.27 ID:NsO091v80
>>130
終わりましたか...
【枝で出来た十字架の立つ墓に、座り手を合わせた】
【黙祷、彼の心はその間だけ静かだった】

さて、それじゃあ少しやることをするか
【立ち上がり、依頼人の方を向いた】

すいません、質問させてもらいますね
彼女は鎖を変形できましたか?
/すいません、少し落ちます!
133 :【魔剣宿借】クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/12(月) 18:13:25.14 ID:+QKn2G4HO
>>132
鎖を?

【刀は知らない、でも宿主の女は知っている】
【できるそうだ】

出来るってよ。それがどうかしたか?

【何の疑いもなく答えた】

//了解です
134 :レイ=ブラックモア【リボルシード】 装填数《???の種》 0/6 死亡 [sage saga]:2015/01/12(月) 19:57:31.70 ID:F4YvOdCa0
>>120

【葵の肉体から皮膚を貫いて現れた悪魔の木】
【滑稽なまでに巨大なそれは彼の肉体を苗床として未だ成長を続ける】

………

【彼の死を、葵の死を、確かに視た、確かに聴いた、確かに見届けた】
【命を懸けた死闘だったというのに……なんと愉しい戦だったのだろう 思わず微笑みを零す】
【―――突如、先ほどまで荒々しいまでに生長していたバオバブが朽ちてゆく】
【悲鳴を上げるかのように、悶え苦しむように】

【――――レイ=ブラックモアは、もう死んでいた】

【硝煙と死の香りが漂う世界、そこには最早言葉すら不要ず】
【沈黙する戦場 勝利も敗北もなく、ただ二人の強者の死によって幕を下ろす】
【偉大なる死を祝福するかのように曇天が裂け 暖かい光が二人を照らしていた】

【--レイ=ブラックモア-- --Dead--】

//最後の最後に遅れてすいません!
//ロールありがとうございました!楽しかったです!
135 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/12(月) 20:36:07.67 ID:607u5pwiO
ラッスボスー、ラスボス戦如何っすかー?

【ラスボス戦売り〼と書かれた看板を掲げ、藍色の空の下を歩く】
136 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/12(月) 20:36:45.59 ID:6jKYH/Ylo
【覆う緑、葉の束が折り重なり互いが互いに影を作って深い緑を生み出す。】
【その隙間から、飛天のように仄かな月照が射し込み、それに負けじと、光る石が辺りを照らす。】
【光る石の原理は解っていない。見る限り小さい太陽みたいで、とても硬質的な円柱と繋がっている、触れればそれが金属だと解る。】
【興味津々に、右へ左へ目を移して、固い地面を踏み歩く。灰色に塗り固められた石の道、石畳とはどうも何かが違う。】
【その石の道には継ぎ接ぎがない。これほど長い石を誰かが持ち運んで置いたのだろうか】

石の道と、いい、光の石といい……、不思議なところ、ですね。
ね?ミイ?

【そう問いかけるのは巫女姿の少女】
【ニャー、と子猫が木霊する。少女の肩を預けて身を休めているようだった。】
【指を差し出すと、その指先をちろりちろりと、先端を舐めずる。】
【場所は山道を降りたバス停、そこでベンチに身を預けて休憩していた。】

この看板は何をしめしている、のでしょう……?わかりますかミイ……?

【少女が首を傾げると、みゃ?、と猫も首を傾げる。】
【それは地図看板だった。簡単な漢字と、文字は読める、しかしその意味は彼女には理解不能だった。】
【神社などはかろうじて解るが、バス停、PA、駅、などは何を指しているのか、全く解っていない。】

まぁ、道があるなら、そこに進みましょうか

【肩に乗っていた子猫を頭に載せて、踵を返して、山道を降りる方向へ緩慢に脚を運び始める。彼女の第一歩が始まる。】
137 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/12(月) 20:43:18.71 ID:607u5pwiO
//急用落ちします
138 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/12(月) 20:45:34.13 ID:NsO091v80
>>133
出来るんですね...
(出来る、という事はやっぱり)
【天道、ここで戸惑う。いつもなら何もないように言えるのに】
【あまり言う気がしないのである】
【初めて死んだことを生身で体験してから言うからだ】
【恐ろしい。怒られるかもしれない】
【だが。彼は勇気をもって言葉にした】

さっき、死体を見つけて来たんです
もう一つの、首だけの幼い子の死体を
それは殺傷、切られていました

もしかしたら、グリムアイズさんが殺した可能性があります
/帰ってきました、再開しましょう!
139 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/12(月) 21:02:34.26 ID:+QKn2G4HO
>>138
……

【無言だが、内心では大して驚いていない刀と宿主の女】
【それはそうだろう、刀も宿主の女も妹が快楽殺人者だということを知っているのだから】
【でもそれを口に出すほどバカではない】

……そうか

【取り敢えず興味なさそうにした】
140 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/12(月) 21:40:15.47 ID:NsO091v80
>>139
......
(え、簡単に?普通に言っちゃうの?)
【驚いた。普通、反論ぐらいしてくるはずだ】
【絶対そんなことしてない、何かの間違いだ、とか】
【しかし、受け入れている。殺しているかもしれない事を受け入れている】

(人の死を、受け止めたのかよ)
(という事は、探し人は大分ヤバい人間の可能性があるぞ...)
【興味がない。それがどういう人間か分かってしまった】
(まあ俺も人の事言えねえよな。死体を見て冷静になれるんだから)

まあ、どれにしろ人の死は悲しいですしね
あの小さい子の身元がわかり次第、家族に伝えます

他に何かしてほしいこと、手伝える事はありませんか?
141 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/12(月) 21:44:11.33 ID:+QKn2G4HO
>>140
うーん……そうだな。じゃあ、取り敢えず大男の能力者を探すってことで、何か進展があれば連絡くれよ。基本的に街のホテルに泊まってるからよ

【連絡先を書いて渡す】

後はそれくらいだな。ありがとよ探偵。手伝ってくれて。じゃ、また何か発見があればよろしくな

【そういって立ち去った】

//数日の間の絡み、ありがとうございました!
142 :蒼青葵【DeathScythe】 [sage]:2015/01/12(月) 21:53:42.66 ID:ezJFGzLaO
>>134
//此方こそありがとうございました!
初ロールにこんな楽しいロールが出来るとは思ってませんでした!
143 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/12(月) 22:09:17.88 ID:NsO091v80
>>141
わかりました。相手の能力者が見つかり次第、お電話させて頂きます

【貰った連絡先を早速電話に登録する】
【今ごろガラケーなのは、打ちやすいからだそう】

はい、それではまたどこかで

【森から立ち去っていく女性を、見送っていった】

さて、俺は依頼と一緒にあの小さい子の身元を確認しないとな
【探偵も森を出る】
【あの子は何かあって森に来たのだろう。森に行った子を当たれば親につく】
【探偵は、街に繰り出した】

//連日ロールありがとうございました!
144 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/13(火) 11:41:53.58 ID:zEfVEwgUO
ラスボスー、ラスボス戦如何っすかー?

【ラスボス戦売り〼と書かれた看板を掲げ、よく晴れた空の下街を歩いている】
145 :【マッハルバード】火弓 疾風 [saga]:2015/01/14(水) 00:05:58.33 ID:YIF1NvVR0
>>144
【よく晴れた空の下】
【街を散策していると、変わった内容の看板を持った少女が歩いてくる】

ぁん?「ラスボス戦売り〼」…?
なっ、何だあの面白そうな看板は…!!
「中ボス」や「強敵」と書かないところにすごいセンスを感じる…!
これは参加せずにはいられない!!!

【すぐさま全速力で駆け出す】
【加速を使って人の間を縫うように切り抜ける】
【そして看板を持った少女の前で立ち止まり】

ラスボスッ1つお願いしまぁぁぁああすッ!!!

【まるで道場破りでもしに来たかのような勢いで注文するのだった】
146 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/15(木) 22:12:27.65 ID:RbyxScS60
【依頼を色々頼まれている天道】
【実は5つほど溜め込んでいる。ひどい有り様だ】
【そしてただ今、人探しを実行中】

誰かいねえかなぁ

【そういい、街を歩く天道】
【これだけ見れば、彼が困っている人に見える】
【実際、困っているのだが】
147 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/15(木) 22:38:15.27 ID:SAj5scqOo
>>146
「ここが、街ですか……なんだかとても、大きく、て綺麗な矢倉や城郭が立ち並んで、居りますね」

【頭を抱える人物、それとは対照的に不自然な程に周囲を見渡しては、首を傾げて、脚を伸ばし、背伸びをしては】
【真新しい物を視界に捉えては興味に引かれているようにも見えようか】
【雑踏、その隙間を縫う様に、舞う様に歩き、くるくると360°の視界を堪能して町中を歩いている、巫女姿の少女】
【夜の街と言えども、あちこちに視点を移す姿は行き交う人とぶつかりそうで危なっかしく映るだろうか】

「見た目は、綺麗でも、―――、ここの空気は、さほど美味しくないですね。」

【ちらりと、時折目に映る町中の路地裏の光景、格差に苛まれ家無くした浮浪者】
【徒党を組んでは力を振りかざし、顕現で人から搾取をする者】

「………。」

【そういったものを視界に入れているせいか、後ろ歩きの儘、彼女は立ち止まってしまう。】
【ただタイミングの悪さ、前方不注意相まって、すれ違おうとしている“困っている”人物にぶつかってしまうかもしれない。】
148 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/15(木) 22:53:36.53 ID:RbyxScS60
>>147
【彼は考え混んでいた】
【探し人が、どういう特徴だったか】

(えっと、前の依頼では受けた大きな人、かなり前には和服の鬼いさんと...あとはえっと......)

【考え事をしながら歩いては行けない】
【それは歩きスマホと同じくらい悪い事だ】
【それがよく分かるのが、この後の出来事】
【普段だったら簡単に避けられる様な人の動き】
【それすら考慮できなかったほど考える天道】
【どれほど依頼を溜め込んだのだろう。ついにぶつかってしまった】

あ、すいません。大丈夫ですか?

【ぶつかったのが自分の責任だと一瞬で悟った探偵。すぐ気遣う】
【ちなみに、これは悪党相手に使うとカモにされるので注意である】
149 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/15(木) 23:10:43.32 ID:SAj5scqOo
>>148
「うぎぅ……、」

【押し潰された兎の様な声、随分と素っ頓狂な声が上がったものだ。】
【どすん、とぶつかった少女はそのまま重心が崩れて、下駄のような脚元が地面に噛み付き、巫女装束の少女は】
【そのまま前方へと四つん這いになるような形で転ぶ。】
【恐らく、その人物が話しかけて、謝罪の声が上がった頃には小振りのお尻が其方に向いている様子で】
【少女はそのまま立ち上がる事を諦めて、ぺたん、と地面に座り込み、首元だけをその人物へと覗かせる、素朴な目付きでだ。】

「あぁ……、人、でしたか。」
「てっきりまた“でんちう”か“かんばん”にぶつかってしまったのか、と思いました。」

【ぱたぱたと手を振り、こびり着いた砂を振るっては、どうにもこうにも前方不注意はこれが初めてではないような口上】
【少女は首を傾げて、座り込んだ状態の儘、顔を仰いで見上げる形でその人物を見詰める。】

「………、ただの人、じゃない?」

【自身が転んだ事や、前方不注意でぶつかった事など無かったかの様な振る舞いで】
【何故か疑問符をついた、そんな素朴すぎる問いかけを返していた。】
150 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/15(木) 23:28:28.62 ID:RbyxScS60
>>149
(でんちうやかんばんにぶつかる...。街が悪いのかこの人が悪いのか)

【とりあえず、彼女の体制はどうにかならないものか】
【巫女のような服装をしているからだろうか。シュールなのだ】
【そもそも、何故都会のような街に来たのかさえ気になる】
【巫女様にとって、都会は珍しいのだろうか。気になって仕方がない】
【そんな、ポンポン頭に疑問が涌き出るなか】

ただの人、じゃない?
【意味が分からなかった。先に立ち上がれよと今までの疑問を先越して出てきた程に】
【ただの人じゃない、とは何だろう。天道からすれば、こういう事だ】

えぇ、俺は探偵です

【人ではない。つまり能力者かどうか、では彼は思わなかった】
【彼の頭は探偵稼業だった】
151 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/15(木) 23:52:15.37 ID:SAj5scqOo
>>150
「たん、ていさん、ですか……これは、これは」
「私は、木天蓼美羽(またたび みう)と申します。以後、お見知りおきを……ていさん」

【それは天然という名の素なのか、それとも冗談で言っているのか、それほどに自身の発言に対しては】
【なんら疑問を抱いていないような口振りと行動を垣間見せる巫女少女、こと美羽】
【探偵の職業を知らないのか、はたまた勘違いなのか、探偵の、たんを姓、ていを名と、完全に間違えている口振り】
【然しながら、彼女はそんな間違った事に気に留めず】
【漸く、立ち上がり、ぱんぱんと、袴についた土も払いながら、巫女姿と相まった丁寧なお辞儀を見せる。】

「あぁ……、それと、ぶつかって、申し訳在りませんでした。」
「私、未だに“街”というものに、不慣れなもので。前を向くのをつい忘れてしまいます。」

【ただ、そんな素振りをみせつつも、謝意なるものはしかとあり。】
【どうにもこうにも、彼女なりの事情を匂わせる様な言い方で、世間への疎さを思わせる様相を垣間見せる。】
152 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/16(金) 00:05:59.36 ID:kmhnw3yg0
>>151
マタタビ、美羽さんですか
【マタタビ、珍しいお名前である】
【おまいう、と言わんばかりの天道の名前でもあるが】

あ、あと俺の名前は天道司です
職業で探偵をしています

【まさかの間違い。彼も意外だった】
【しかし。これはデジャヴなようで。前にも探偵という名前で覚えられた気がしている】
【なので、ここではきっちり訂正しておくのだ】

いえいえ、こちらも前を見ていなかったんで
【自分の非は認める。これが世間を生きる方法の一つだ】
街に、不慣れなんですか...
【街に不慣れとなると、中々の田舎者。一つ疑問を持ってしまう】

すいません。どこからいらっしゃっいましたか?
【早速聞いていく。街で知らない事がないように努力しなければならないのだ】
153 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/16(金) 00:29:47.02 ID:/3yCzWFEo
>>152
「探偵、という職業でしたか、これは勉強不足でした。」
「……、天道さん、ですね、わかりました。」

【少女、探偵の事は素で解って居らず。恐らくはどの漢字を当てはめるのか解っていない儘に納得したように頷く。】
【瞼を閉じて、自分に言い聞かせるうように、うんうんと頷いて名前を刻み込む様な仕草を見せる】
【相手が質問を投げ掛けるとともに、身構える、とはまた違った姿勢の正し方で】
【肩身をすっと縮こめて、その目を通して、話を聞く少女】
【おそらく形的にはじっ、とその人物の目を見ている形にはなるだろうか】

「不慣れ、というよりも、聞かされた印象と違うと申しますか………」

【やや言葉が濁す様に述べる少女、街を改め視界に留め、そして実感している事が言葉にできる程、整理づいていない様子だ】

「――――猫御々村(ねこみみむら)の神社から、です。」

【ただ質問には、何も隠す気概も無い素振りでの言葉で返す、しかしその上で語る突飛な事は、彼女の村は“地図には存在しない”事だ】
【そして何故か、彼女は“地面”の方向を指差して紡いでいる。】
【まるで地下にその村の存在があるかのように述べているのだ。】
154 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/16(金) 00:49:47.15 ID:kmhnw3yg0
>>153
ああ、確かに。田舎から見たら普通じゃないほど発展してますしね
【それがこの街の良さだ。ビルだらけでもあり。住宅街もあり】
【森もなんでもあるそんな街なのだ】
【しかし、そんな街の中にある気のしない言葉が】

猫御ヶ村?え、えぇ?
【知らない土地だ。全然聞いた事がない】
【隣町にも行った事はあるがそんな場所は知らない】

え、地面?
(どういう事だ...まさか地底人?)
【段々頭がこんがらがってくる天道】
【知らない土地がこの下にあるというだけで驚きなのだから】
【これではいけない、そう思った彼は話を変えようとする】

えっと、その猫御ヶ村からどうやってこの街に来たんですか?
【あまり変わっていない】
155 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/16(金) 01:19:39.39 ID:/3yCzWFEo
>>154
「発展、ですか、そうですか、ここは発展したのですね……。」

【何やら思い深げにその言葉に反応する少女、瞳を一瞬細めて、やや俯き気味になりかけるその姿は正しく“儚げ”だ。】
【森と山の姿以外は発展の末に様々な変化を来たらした。】
【ただそれは長い歴史から見た観点の話であり。今こうして話している年代の人間が紡げる程長生きをする事は難しい。】
【ただしそれが“ただの人間”であれば、だ。】

「いえ、ですから、ここです。“ここ”から、……―――――“彼処”の山の敷地まで、猫御々村……、でした。」
「元々、此処も山のように盛り上がった大地だった筈ですが、然し、随分と、変わったものですね。」

【指した指は“この街そのもの”、その人物からしたら、少女の口振りは、妄想か何かかと間違えるかもしれない】
【然し、人を騙そうとして告げているものではない事は解るだろう。まるで懐かしい郷愁に触れるかのようだった。】
【この少女の“真の姿”は、人の目に、如何に映るのか】

「……場所だけを述べるなら、山から歩いて、やっとここまで来た、といった所です。」
「長い間、“彼処に縛られていたもの”ですから……。」

【そう言いながら微かに笑みを浮かべる少女、途端に、くるりと身を舞わして地上の感覚を踏みしめて】
【堪能しているかのように、しかし脚を踏み外して、またもやドテッと倒れ込んでしまう。】

「にしても“コレ”……も、不慣れですね。」

【倒れながら、自分の手を握ったり、開いたりしてそう紡ぐ。不満そうでありながら、何処か嬉々としていて。】
156 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/16(金) 16:12:11.93 ID:kmhnw3yg0
>>155
【わかり得なかった。彼女が儚いように感じている事に】
【普通、この都市という物を見れば皆喜ぶ。そうでなくとも、悲しくはならない】
【その見たことのない反応に、彼は普通ではない何かを感じた】

ここ?この場所から、ここに?
それに山だった時って...
彼処に縛られていたってどこに...?

【彼は予想できなかった。何故なら、彼が生まれた時からここは街だったはずなのだ】
【街のはずの場所が、山。何かおかしいと、彼は察した】
【そして、彼処に縛られていた】
【疑問に思った。縛る場所、巫女の少女、この街全ての猫御ヶ村】
【何か、何か考え方が違う。彼は悩むことに精一杯だった】

これ?これってどれですか?
【辺りをキョロキョロする。そんな物はあっただろうか】
157 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [saga]:2015/01/16(金) 17:01:00.56 ID:3P4JQzf10
【耳を塞ぎたくなるような絶叫が薄暗い室内をこだまする】

【聞こえる声の主は二人、男のものと、女のものだ】

あ、あぁ……。痛い、すごく痛い、脳みそが溶けて弾けそうなほどに痛い。
見てよお兄さん、ほら、私の爪とあなたの爪、同じ赤いマニキュアだよ。

【引きつったような、ほうけたような、そんななんとも形容し難い笑みを浮かべ彼女は男の手の横に自分の手を並べる。その二つの手の爪は、マニキュアと呼ぶにはあまりにも禍々しい色をした赤黒い何かがこびりついていた。内側に】

あはっ。お兄さんすごくいい顔してるね。しっかりと今生きてるって感じ。ねえねえ、私も同じ顔してた? あ、比べる為に今鏡で見せてあげるね?

【少女が傍らにおいていた鏡を男の顔に向ける。そこに映し出されたのは、顔のあちこちにひどい傷が残り、歯のボロボロになったひどい顔だった】

【しかし、彼女は歯にだけは手をつけていない。食事と会話に支障が出たらかわいそうだからだ。それでもボロボロに砕けているのは、痛みをこらえる為に食いしばったせいだろう】

ほらほら、これがお兄さんの顔ね。
青タンと切り傷と擦り傷と火傷と凍傷と、あと、これはなんて言うんだろ、溶け傷? まあいいや。そんな顔だよね。それでさ、その表情、私もしてた? あ、傷のことは言わなくていいよ? ちゃんと同じように付けてるんだから。

【そういって胸を張る彼女の顔もまた、同じように目の当てられないものとなっている】

それでさ、どうかな、って、あれあれ?

【男は白目を向き、小刻みに震えている。股間から足元にかけ、シミを作りながら。やがてその小刻みな動きが止まり、男は全く動かなくなった】

もー、お兄さんばっかりずるい!
死ぬほど気持ちいい思いするなんてさ。
私だって頭が真っ白になる程度にしか味わったことないのに。
私はお兄さんが羨ましいよ。そんなに敏感な体をしていて。

【少女は彼の高速を解いてやり、担ぎ上げて外に出る。華奢な彼女が大柄な男を片手で担ぐ姿は、とても違和感を感じさせる】

これで何人目かなー。あたしはもっともっとみんなの生きてるって感じの顔を見たいだけなのに、それを見せた頃にはみんな死んじゃうんだもん。
人間って脆いよね。

【彼女は穴を掘る。時折身をゆがませ、さっきの奇妙な微笑みを浮かべながら、掘り進めた。そして掘った穴に男を埋め、木でできた十字架を立ててやる。周りを見渡せば、ちらほらと同じような十字架が立っている】

さて、今日はなんだか物足りないし、もう一人くらい付き合ってもらおうかな。
あ、その為にも新しい遊び考えとかなくっちゃ。

【彼女の言う遊びがどのようなものなのか、想像に難くない。彼女は隣町に向けて歩みを進める。路地裏にでも行けば向こうからついて来てくれるだろう。そんな憶測を立て、楽しそうな微笑みを浮かべる彼女の顔に、傷は一つもなかった】
158 :荒魂【水聖拳】 [sage saga]:2015/01/16(金) 17:05:55.42 ID:PVzp54ja0
【瓦礫と残骸のみが残る、廃墟の町。それを覗き込むのは今にも雨水の垂れそうな曇天】
【『変化』を失った世界、後はただ朽ちてゆくのみ。―――そうであるはずの廃墟に訪れた、一つの『変化』】
【廃墟の一角。崩れたビルの屋上にて、死んだ世界を見渡す黒い道着姿】
【海碧色の瞳、逆巻く白髮、赤熱しているかのように紅い肌はまるで「鬼」】

…………

【帯の代替品として締められたボロ布が風に靡く】
【禍々しいまでの存在感を放つ『生きた』存在が、其処には居た】
159 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/16(金) 17:31:05.93 ID:3P4JQzf10
>>158
【彼女がたどり着いた場所は廃墟の街だった】

【一見人などいそうにもないそこは、人がいないということを理由にろくでもない輩が集まる街でもある】

【彼女の遊び相手は、大抵ここから連れて来られるのだ】

今度はどんな人と遊ぼうかな? さっきは男の人だったし、今度は女の人がいいかも。でも、さっきの人に試したかったことまだまだ残ってるしなー。うーん、悩む……。

【言葉のうちでは無邪気そうな少女だが、その頭の中に思い浮かべられている風景は悪意の塊のようなものだ】

【最も、彼女の中ではいいことをしているつもりなので、有る意味無邪気なのかもしれない】

さーってと、今度の人はー、おお、あの人いいかも!

【彼女の目が捉えた人物、いや、人物と呼ぶものなのだろうか。彼、あるいは彼女は遠目から見てもいような風貌をしていた。その姿はまさに『鬼』まともな神経をした人間なら一目散に逃げ出しそうなその相手を、彼女は気に入った】

うん、この人いい! すごくいい!
本当の生きてるって感じを知らなそうな感じが特に!
なんか鬼って痛さ知らずって感じするし、ここは教えてあげないとね、生きるって嬉しさを。

【残念なことに彼女はまともと呼ぶにはあまりにも破綻していた。もしかすれば、そのゆがんだ価値観がなくともあっさりと話しかけていたかもしれない】

すみませーん、ちょっといいですかー?

【彼女はその人物に話しかけた】
160 :荒魂【水聖拳】 [sage saga]:2015/01/16(金) 17:53:49.52 ID:PVzp54ja0
>>159
【死の世界に舞い降りるは新たな来訪者】
【苦悶こそ喜び、そんなおぞましい持論を携えた悪魔】
【そんな彼女が、「鬼」へ声をかけた】
【痛みを教えてやろうと 喜びを与えてやろうと】


ーーー“溺れた”か、小娘

【応答の代わりに辺りに響いたのは、重い、重い声】
【「鬼」は未だ少女に背を向けたまま。ならば「溺れた」とはどういうわけだろう】
【察したというのか?彼女の思惑を、本性を、全て】
【ただ声だけで、少女の正邪を看破したと言うのか?】

【果たして、少女にとってこれは想定の内か外か】
【返答を待つかのように、「鬼」は微塵も動かない】
161 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [saga sage]:2015/01/16(金) 18:13:11.21 ID:3P4JQzf10
>>160
『ーーー“溺れた”か、小娘 』

【その一言の、なんと恐ろしいことか】

【怒り、敵意、嫌悪、そういった負の感情はこもっていないはずなのに、まるで内蔵をひんやりとした手で鷲掴みにされるかのような恐怖を感じさせる、そんな声】

【たとえそれがどのような凶悪犯であったとしても、あまりの恐ろしさに一目散に逃げ出すことだろう】

【ただし、それが普通の人間ならば、ならの話だ】

はにゃ? 溺れる? 私泳ぎは得意だよ?

【空気が読めないどころの話ではあるまい】

【彼女はその生物の本能に直接語りかける圧倒的な恐怖を感じていないのだ】

【もちろん、これは彼女の特殊能力や実力ゆえの自信ではない】

【単に感覚がバカなのだ】

あー、でも私溺れるのは嫌いだなー。
確かに息を吸えた時は生きてるなって感じするけど、そうなるまでのあの感じ好きじゃないんだよね。

【どこまでも抜けた反応をする彼女。これで悪気がかけらもないのだからたちが悪い】

【この無邪気な悪に対し、彼はどのような対応をとるのか】
162 :荒魂【水聖拳】 [sage saga]:2015/01/16(金) 18:45:01.68 ID:PVzp54ja0
>>161

【間の抜けた返答に何か感じるものがあったのか、それとも耳を疑ったのか】
【瞳に蒼い残光を走らせ、「鬼」が後ろを振り向いた】

………

【今にも罅が入り、音を立てて裂けそうなまでに凍りついた大気】
【「鬼」の前に立つのは一人の愚か者。しかし、唯の愚か者ではない】

【何せ、これから「鬼」を殺すやもしれぬのだから】

……汝の眼を見た今、最早言葉は不要ぬ
だが…敢えて問おう

――――我と死合うか、命知らず≠フ童よ

【命知らず=z
【随分と強調されたその言葉は、生≠他人に押し付ける少女への皮肉とも取れる】
【……尤も、彼女の所業を「鬼」は知る由もない】
【自身を前にこれだけ呑気でいられる少女をそう感じただけのことだ】
163 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/16(金) 19:00:00.13 ID:3P4JQzf10
しあうっていうのは、殺し合い?
あはは、そんな物騒なことしないよ。
私がするのは、楽しくて嬉しくて気持ち良くって、そんなとってもいいことなんだよ。
それを一緒にしようって、それだけのこと。
私の家においでよおじさん。最高の生きてるって感じ教えてあげるからさ。

【彼女にはやはり恐れはない。恐れを感じる心が無いのか、はたまた恐れを感じる相手と取らなかったのか】

【しかしそのどちらであったとしても、彼女は失ってしまったのだ。自分が無傷で帰るという選択肢を】

【鬼の最後の情けをその鈍感な感性で受け流し、彼女は笑顔で手を差し向けた】

さあ、一緒に気持ち良くなろ?

【鬼はこれを死合いの合図と受け取るか、はたまたこの無邪気な悪の戯言に付き合うか。あたりの空気がシンと静まり返る】
164 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage sage]:2015/01/16(金) 19:20:34.25 ID:3P4JQzf10
//安価付け忘れてしまいました…
>>162さんにです
165 :荒魂【水聖拳】 [sage saga]:2015/01/16(金) 19:23:40.83 ID:PVzp54ja0
>>163

【血の凍るような彼女の誘い】
【敵意など欠片も感じさせぬような笑み だからこそ°ーろしい】
【常人であってもなんとなく真意が察せられるであろうそれを受けて、彼は】

……笑止!

【言うが早いか、「鬼」の肉体は少女へ向かって勢いよく飛び出す】
【弾丸の如き勢いで迫る「鬼」。初動の瞬間、足元で散った何かに少女は気づいただろうか】
【接近に成功したなら、放つは鳩尾を狙った掌底】
【「鬼」の身体能力は軍人程度】
【極端に高いものではないが、接近の勢いも相まって掌底の威力は相当なものだ】
166 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/16(金) 19:43:04.29 ID:3P4JQzf10
>>165
【人外的とは言わないまでも、それでもなお早く鋭い拳底を見て、彼女は僅かながら身をずらす】

【鳩尾への直撃は避けたものの、腹部に受けた重い一撃に、思わず屈み込む】

【鳩尾に食らってしまえば最悪意識を失う。それを知っている彼女は鳩尾への直撃だけは避けた。それでもなお重い一撃を受けてなお、彼女は笑っていた】

いったぁ……。なんだろうこれ、お腹の中身をミキサーにかけたみたいに痛いや。
ケホッ、そう、これだよこれ。痛みっていうのは、自分でやったんじゃ威力半減だもんね。
自分で自分をくすぐるのと同じ。

【腹を抑えながら、あのいびつな微笑みを浮かべる。彼女にとってそれは、嬉しい誤算だった】

そっかぁ、あなたもそうなんだね? だって、私を殴る時とっても嬉しそうだったんだもん。
なら、話は早いね。おもちゃなんていらない。ここで楽しもう?
二人で遊ぼう?
それで、死んじゃうくらい気持ち良くさせて!

【そういって、疾走する】
【その速き事、先ほどの鬼のものに届きそうだ】
【今度はこちらが楽しませる番だ。彼女はどこからか柄のない刀を取り出し、鬼に振りかぶる】
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2015/01/16(金) 19:47:14.23 ID:3P4JQzf10
かがみこんだら疾走する意味無いやん…

【鳩尾への直撃は避けたものの、腹部に受けた重い一撃を受け、思わず屈み込む】

【鳩尾への直撃は避けたものの、腹部に受けた重い一撃を受け、数m吹き飛ぶ】
にへ変更でお願いします…
168 :荒魂【水聖拳】 [sage saga]:2015/01/16(金) 20:33:54.73 ID:PVzp54ja0
>>166

【びゅん、と空を切って掌底を入れた手を引く】
【そのまま身を僅かに屈めるような、妙な構えを取る彼にはやはり人間離れした雰囲気があって】

我が一撃。直撃を避けるとは見事なり。
只人ならば既に沈んでいた

【賞賛を送る。自身の一撃を受け、尚歪な笑みを浮かべる「魔物」へ向けて】
【腹の中を掻き回されたようだ、と感想まで述べてみせた少女】
【「自分と同じだ」と「鬼」を評する彼女に、「鬼」は】

………然様
我も又、うぬと同じく闘いに生を見出す者。
死と生の狭間にて悦びを知る者なり。

【同調する。その通りだと】
【深紅の「鬼」、その正体は所謂「戦闘狂」】
【ベクトルは僅かに違うものの同じ狂人、ならば最早語る必要はあるまい】
【これ以上の言葉は彼らにとって蛇足というもの】

【次に奔るは少女。「種も仕掛け」も無しでこれだけのスピードを出せるとは、やはり常人ではない】
【それも、「先ほどの一撃を受けた直後」なのだ―――答えは彼女の肉体そのものであることに、「鬼」はどれだけ早く気づけるか】
【放たれるはどこから取り出したのか刃による一閃。少女の華奢な身体に見合わぬ鋭い一撃が「鬼」を襲う】
【それに対する「鬼」の行動は――――なんと刃に対してアッパーカットを放った】
【まさに自殺行為。腕を殺ぐだけの無為なる防御は機能するわけもなく――――】


【―――いや】
【どういうわけか、彼の手は分断「されなかった」】
【何故か、その答えは直ぐに分かるだろう】

―――水衝波―――

【彼の手から放たれた「水」が、刃を弾いたのだ】
【何故彼の肉体から水が?少女なら察せられるだろう。ただひとつの、単純な理由によるものだと】

【さて、この防御はどれほどの効果を挙げるのか 少女の体勢を崩すのか?それとも刃を弾き飛ばすか?】
【無論、咄嗟の防御だったのだから「鬼」とてそのまま攻撃に…とはいかない 果たして少女はどう動く】

//遅くなりました…!すいません!
169 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/16(金) 21:02:13.21 ID:3P4JQzf10
>>168
(やっぱり私と同じだ!)

【自分の刃に対し、なんと拳で受けようとする鬼。はたからみればただの自殺行為にしか見えないそれを、彼女は自ら傷を負いに来たと判断した】

【力強く拳に向かい刀を振り下ろす。途端に飛び散る飛沫を、彼女は一瞬血しぶきかと思った】

【しかし、その色は透明だ。決してあの赤黒い色をしていない】

(鬼の血って透明なの?)

【この後に及んで一瞬抜けたことを考えたが、すぐに考えを改める】

(ああそっか、この人能力者なんだ)

【鬼の手は無傷。すなわち、傷を負うつもりははなからないということだ】

【能力者は厄介だ。だからこそ、油断はできない】

【それでまた痛みをくれるのならいいが、下手をすればそのまま殺されてしまうこともあり得る】

【それを冷静に判断した彼女は距離を取ろうとする】

【まずは相手がどのような能力を持つかを知ることが、能力者同士の戦いのセオリーなのだから】

【普段はバカとしか言えない彼女も、『生きることに関しては天才だ』】

//いえいえ、私もミスばかりですみません!
170 :荒魂【水聖拳】 [sage saga]:2015/01/16(金) 21:33:42.64 ID:PVzp54ja0
>>169
【鮮血の代わりに舞い散る水飛沫】
【これが「鬼」の能力。先ほど接近した際の常識を外れたスピードもこの能力によるものだ】
【さて、刃を防がれた少女は距離を取るべく後ろへ飛ぶ】
【懸命な判断だ、体験しているのは「一方的な虐殺」ばかりではないらしい】

――水影刃――

【それを見た「鬼」 逃しはしないと言わんばかりに、アッパーカットで振り上げた拳を手刀へと変えて振り下ろした】
【すると、その軌跡をなぞるように放たれた一筋の水刃―――とどのつまりウォーターカッターである】
【肉体に纏わせた水を、更なる水で強く押し出すことで放ったそれ 直に斬り付けるより当然威力は落ちるが、飛び退いた少女にも十分に届く射程がある】

【「鬼」の瞳と同じく蒼く輝く刃が、少女の肉体を切り裂かんと迫った】
171 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/16(金) 21:52:29.34 ID:3P4JQzf10
>>170
(あれ? てっきり距離を詰めると思ったのに)

【鬼の移動しようとしない姿勢を若干訝しむ】

【彼の能力が水に関わるということはわかった】

【さらに言うなら、自分の身体強化を含めた一撃を受け止める程度には強度がある】

【彼女はこれを、身にまとわせるタイプの能力と判断していた】

(まあいいや。これだけ距離が離れていれば突っ込んできても対処できるし)

【それに、もしかすればそれだけで終わりの能力ではないのかもしれない】

【能力だけでなく鉄砲や弓が来るかもしれない】

【ありとあらゆる状況に備え油断なく相手を見据える】

【そして、それは来た】

(ビーム?)

【手刀の要領で放たれるそれは、まさに青い宝剣。まともに食らえば、少女の柔肌などやすやすと切り裂くだろう】

【当然、命の保証などない】

(死んだらどうしようもないし……)

【刃の切れ味には興味があったが、ここで下手を打って死ぬ訳にはいかない】

【彼女は転がるように刃の回避を試みた】
172 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/16(金) 22:15:55.20 ID:/3yCzWFEo
>>156
【思考の違い。それを感じて悩み頭を回している天道という人物姿を、ちらりと視界に留めてから、ひょいと】
【身を翻す様に、背中を見せ、自身の表情を彼方へと向け、隠す様にしながら】
【色々と質問を抱えた状態でありながら】
【そんな事はお構いなしといったように……―――】

「そんなことより」
「喉が、渇きましたね……。熱い緑茶が冷めるくらいに、ゆるりとした時間を、過ごせる場所があるのでしょうか」
「はてさて、甘味がセットになっている、と、嬉しいもの、なのです、がね」

【わざとらしく話を切り上げて、声を張り上げて言って見る。】
【恐らく背中を向けている少女の面持ちは、やや口元が吊り上がっていることであろうか】
【思考の違い。それを節々に感じているのは、青年だけではない、少女自身もだ、――――、それを悟っているからこそ】
【ゆっくりとした時間を過ごせる、場所が必要であった。】
【然して、少女は無一文、また街の事もよく知らない。】

「…………。」

【ここまできたら、と言わんばかりに、続く言葉を紡がず、後ろ目が密かに覗けるくらいまで視線を天道なる人物へ向け】
【察しの良さに付け込む様に、視線で投げ掛けて見る。】
【期待して待つのは、奢りの一言だ。それが無ければ続きを紡がんぞとでも言う様な暗に潜んだ意味合いだ。】

173 :荒魂【水聖拳】 [sage saga]:2015/01/16(金) 22:23:20.79 ID:PVzp54ja0
>>171
【くるりと横へ転がり、少女は一閃を回避。スカートの裾を僅かに掠め、小さな切れ端が宙を舞った】
【「鬼」の二連撃 見事にも少女はそれを躱してみせたのだ】

……愉快なり

【瞬間、呟くと同時に「鬼」が口角を歪めて見せた】
【小さな微笑み しかしそれはこの世の何よりも邪悪であると思わせるほどに悍ましく】
【丁度、少女のそれと同じように】

【しかし流石に三度も攻撃を続けることは出来ず、「鬼」はそのまま少女を待つ他ない】
【体勢を整えた直後の鬼へ飛来するは先ほどと同じ剣戟か、それとも】
174 :死神 :2015/01/16(金) 22:29:58.20 ID:N22jDr460
闇は死神を囲うように
漆黒に蠢動し大鎌を同色に彩る
転瞬、漆黒の軌跡が漆黒の中に奔る
迸った軌跡は障害物と邂逅、然し平然と屠り去る
舞う鮮血は華の如し、満つ臭気は凶々しい
命刈り取る死神を染める、黒、そして黒
175 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/16(金) 22:36:42.13 ID:3P4JQzf10
>>173
【流石に三度も連続では攻撃できないのか、鬼の猛攻は一瞬止まった】

(さて、どうしよっかな)

【自分のスピードではあっさりと防がれてしまう】

【かといって、破れかぶれに刀を投げつけたところでかわされるのがオチだ】

【自分の能力は武器生成ではない】

【無駄は避けたいのだ】

これやったらちょっとすごいことになるんだけど、仕方ないよね

【そういって彼女は、自らの能力を解放した】

【そも、華奢な彼女がいかに鬼のような巨漢と渡り合えたかといえば、それは自分の能力に他ならない】

【これは自分の体のスペックを上げるが、それに伴い大きな負荷がかかる】

【彼女はこの負荷を最小に抑えて行動していたのだ。しかし、このままでは手も足も出ない】

【なので彼女は開放した。自分の体を壊す禁断の技を】

【体が羽毛のように軽く感じる。今なら誰にも負ける気はしない】

【彼女は剣戟を仕掛けるべく、鬼へと肉薄した】
176 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/16(金) 23:00:05.88 ID:kmhnw3yg0
>>172
え、喉乾いたんですか?
(それに、甘味まで...)
【色々少女の事で悩んでいるというにも関わらず、マイペースそうな本人】
【彼の頭の中はこんがらがっているので考えられない】

(今、この瞬間は考えるのを辞めよう!依頼とかも今はパス!)
【とりあえず、落ち着く。それから話をしなければ】
【ゆっくり背伸びをする。心機一転、頭を入れ換えた】
(そうだな...飲み物があってゆっくりできる場所が前提だな)
(それに甘味、多分スイーツで対応出来るだろう)
(となれば、あの店だな...)

ゆるりとした時間、ですね
だったら。良いところありますよ

【そういい、彼は一人で歩き出した】
【目指す場所は二つ名を料理よりドリンクバー、通称ファミレスである】
177 :荒魂【水聖拳】 [sage saga]:2015/01/16(金) 23:16:32.37 ID:PVzp54ja0
>>175

…?

【能力を解放した少女、刃を手にした彼女の雰囲気がガラリと変わる】
【荒々しく、眼に映る全てを殺さんばかりの殺気。常人であれば立ちすくんでしまうほどの気迫は、「鬼」の纏うそれに勝るとも劣らない】
【―――刹那】


……!

【咄嗟に掌底を放ち、最初にやってみせたように刃を弾いた】
【しかしながら、大きく強化された肉体による一撃を殺しきることは不可能】
【骨が軋み、肉体が悲鳴を上げる……水流に血が滲む。掌には真一文字に傷が出来ていた】

……見事なり

【驚愕に混じる悦び これほどの死合いは何時ぶりだろう】
【……生きた年月も、姿形も問題ではない 死合いに必要なのは力と魂だ】
【闘いに飢えた「鬼」が全力で死合うに値する相手が、其処にはいた】

名乗るが良い、童
我が名は「荒魂」 刹那に生きる者なり!

【身体能力では今の少女に大きく劣るやもしれぬ だが物怖じしてはならない、そんなことは「許さない」】
【弾かれた手にもう片手を添える。と、同時に両手へ纏われる水】
【激しく逆巻く水 今にも弾け飛びそうなそれを、「鬼」は両手による掌底として放った】

――瀑烈衝波――

【狙いは少女の心臓 もし命中したのならそのまま水は弾け飛び、少女の肉体へ多大なダメージを与えるだろう】
【果たして強化された肉体といえ、この衝撃に耐えられるだろうか】


【―――しかしながら、「鬼」は見落としている。この死合いにおける、最重要課題を】

【果たして、少女は心臓を失った程度で沈むのか=z

//また遅れました……すいません
178 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/16(金) 23:41:19.30 ID:/3yCzWFEo
>>176
「ふぁみ……れす?」

【どうにもこうにも少女は茶屋のようなものを想像していたらしく。その清楚でいながら程よく装飾の効いた建物】
【開放的な窓で、外の景色を一望出来つつ、大きな椅子と机、入っただけでも漂う料理などの微かな香りや】
【入りたてこそ、少女は初めて見るものだらけに、目がぐるぐると回りそうになる、が】

【――――順応は早い方らしく、注文の仕方さえ解れば、どうという事も無く。】
【相席して机には、抹茶パフェとドリンクバーから注いで来た緑茶やミルクセーキ、紅茶、コーヒーなどなど】
【ひとまず目に着いたものを入れて来たようなのが、ずらりと並んで少女の目の前を取り囲むだろう。】

「悪く無いですね、ふぁみれす、とやら……」

【小さな銀色の匙で、抹茶アイスの一部分を削り、すぼめた唇にするりと溶け込ませて往き】
【液状になったアイスを舌に馴染ませ、口中で漂う濃厚な風味を息で、静かに身に浸らせ】

「ん〜〜〜っ♪憎い……甘み、です……。抹茶が、抹茶が甘いなんて………っ!」

【空いた左腕をぶんぶん振るい、巫女服の長い袖口を机に叩き付けん勢いで、その甘味を身体全体で感じている様子】
【嬉々とした声と表情、このまま見ればやはり普通の女の子だ。】
【されどその認識は、続きの話をする事で覆す事になるかもしれない。】
【それこそ、信じられれば、の話だが】

「こほん、せっかく場を用意してくれたので、質問を、返しましょうか……。」

「まず、私が、いたところは、……――――“永仁5年”の、この街、猫御々村、です。」

「私は、その村、の神社に祀られ……ご神体として“縛られていました”。」

【永仁5年、1297年、一国を例にするなら、日本史観的に言ってしまえばそれは鎌倉幕府の時代】
【永仁の徳政令等々で、幕府の力も弱まっていた頃、然し、そんな細かい例はどうだっていい、現実的な話に乗っ取りすぎても】
【恐らくは理解出来ないからだ、いわゆる少女が述べているのは700年以上前の、“文献の無い歴史”】
【それこそ“妖怪”の様な存在が疑わしく不透明なものだ。】
【その上で、“ご神体”であったなどと述べ、更に混迷な方向へ持って行く。矛盾が矛盾を呼ぶ話だが、少女の言葉に“嘘”はない】
179 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage]:2015/01/16(金) 23:57:22.66 ID:3P4JQzf10
>>177

【全力の一撃と鬼の拳、勝ったのは少女のほうであった】

【勝ると入ってもさすがは鬼か。一文字に傷はつこうとも、使い物にならないほどではない。体を酷使してまで与えた一撃としてはわりに合わない。しかし】

(ああ、とっても嬉しそう! やっぱり痛さは生きてるって感じを教えてくれる。あのおじさんもわかってるんだ!)

【近からず、遠からず、彼女の推理は微妙に外れていた。しかし、それに喜びを感じたのは間違いない。刀を握る手に力がこもる】

『名乗るが良い、童
我が名は「荒魂」 刹那に生きる者なり!』

【鬼が、いや、荒魂が名乗りを上げた。その雄雄しい名乗りを前に、彼女はあくまでマイペースに】

自己紹介は大切だよね! 私の名前はアルル・ルージュ! ルが三つ並んで面白いでしょ!

【普通ならなめていると採られてもおかしくないこの名乗りを受けて、荒魂は雄雄しい笑みを浮かべる。それが彼女のあり方と受け取ったのだろう】

【その名乗りを受けたのを合図としたのか、彼ははじかれた手にもう片方の手を添える。その瞬間、彼の手を荒巻く激流が包んだ。その激しい流れだけでもひとたまりもないであろうそれを、彼は掌底に乗せて打つ】

(あ、これまずいやつだ)

【本能的にそれを悟った彼女は、わずかながらに身をそらし、心臓への直撃は避ける】

【しかし、完全によけきることはかなわなかった】

ゴフッ!

【息が止まり、肉がえぐられる。あまりの苦痛に一瞬意識が飛びかける】

【それを気合で乗り越えた彼女であったが、もはや体が動かない。そのままゆっくりと崩れ落ちた】

【意識が残りながら、それでも体が動かず、目の前には死の権化が迫っている。常人なら命乞いのひとつでもするであろうその状況でなお、彼女はいびつな微笑を浮かべた】

おじさん、最高だよ……最高に痛い……。でも、死ぬほどじゃないよ……。知ってる? 人間は痛さだけで[ピーーー]るんだ……。

【彼女がゆっくりと、血に染まった手のひらを荒魂の顔に向ける。それだけ見れば、何のことかわかりはしない。しかし、彼女には隠された能力がある。見るに耐えない顔を一瞬で完治して見せたあの超回復を。回復とはすなわち細胞の増殖。肉体の変化。それは血液であっても例外ではない】

【奇しくもそれは、荒魂の技『水衝波』から発想を得た技だった】

【血が集まり赤く染まる腕は腹から流れた血に染まっているので気づくことはできない】

【彼は彼女の意図を、見抜くことができるのだろうか】

//私のほうこそ遅れてしまって……
180 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/17(土) 00:01:49.10 ID:KQpTBrqy0
>>178
(こ、これは出費がかさむぞ...!)
【無知の少女は加減も気にせず頼む】
【少しはこちらのお金も気にして欲しいのだが】

(ま、喜んでるしいいか)
【彼は街の平和と共に、人の幸せも望んでいる】
【人の幸せ合ってこその街の幸せだ。そういってどれほどお金を無くしてきたか】
【それでも、彼は充分に満足していた】

なるほど、永仁...
(いつの話しだ?江戸より前なんだろうが...)
【彼は中卒の探偵である。勉強はしただろうが覚えてなどいない】

その、村の御神体だった貴女がどうしてこの時代に?
縛られていた筈なのに、どうしてこの世界へ?
【全てを信じるのが彼の信条だ】
【裏切られ、街の闇に触れて、辛い時があろうと信じる】
【それが警察でも一般人でもない、探偵だけが出来る事だ】
181 :荒魂【水聖拳】 全身打撲【大】、頭蓋骨に罅 [sage saga]:2015/01/17(土) 00:34:37.95 ID:5C8UJLkW0
>>179

【少女が名乗りを挙げた直後、「鬼」――荒魂の一撃が少女の胸元を穿つ】
【手加減など無しに放たれた一撃 凄まじい手ごたえが肉体を揺さぶる】
【弾ける鮮血 されどアルルは未だ死なず】
【心臓は外したかもしれない。しかしここまで派手に攻撃を受けて人は死なずにいられるか】
【答えは否。本来なら#゙女は土塊へ帰っていたはずなのだ】

【三日月のように口を裂き、掠れた声で言の葉を紡ぐ】
【そして、震える掌を荒魂へ向けて】

……ぬうッ――――

【血を、炸裂させた―――――】










―――――……不覚なり……!

【水を噴出し、僅かに勢いを殺せたため即死にはならなかったものの】
【血を正面から受けて、どれだけ吹き飛ばされただろう】
【その肉体は互いの血に塗れ、純白だったはずの髮までもが紅へ染まる】
【口から漏れるは自身の血 肉体は震えを止めず、未だ立つことができるのは半ば「意地」か】
【それでも尚瞳は変わらず残光を描き、鉛のように重い身体を引きずるようにして、しかし一歩ずつアルルへ間合いを詰めて行く】

………これぞ死合い、我が生命!
修羅、ここに極まれりッ!!

【これ以上無理をすれば致命傷と成り得るだけの傷を背負って、荒魂は咆哮した】
【まるで自身の生を確かめるかのように、自らの存在を世界へ証明するかのように】
182 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage]:2015/01/17(土) 00:51:19.60 ID:7ZgSAWVp0
良かった、生きてたんだねおじさん!

【ぼろきれとなったセーラー服をそのままに、無傷の彼女は皮肉も裏もない、言葉通りの意味をこめてそれを言う】

本当はおじさんみたいにビームみたいにしたかったんだけど、これ調整難しいね。
でも、おじさんはこんな新しいおもちゃをくれたんだし、いっぱいお礼しないとね!

【その言葉にもまた、他意はない。彼女にとって痛みは喜び。痛めつけることもまた親切なのだ】

【しかし、彼女は一つ大きすぎる勘違いをしていた】

【獣の目は、まだ死んではいない】

【そして何より、追い詰められた獣ほど恐ろしいものはないのだ】

【それでもなお強化だけははずさなかったのは、彼女の果て無き生きることに関する才能ゆえか】

さあおじさん、遊びはまだ始まったばっかりだよ?

【柄のない刀を取り出し、彼女はそれを振り下ろした】
183 :荒魂【水聖拳】 右肩から胸元へかけて裂傷、全身打撲【大】、頭蓋骨に罅 [sage saga]:2015/01/17(土) 01:29:01.44 ID:5C8UJLkW0
>>182

【先ほど穿った少女の傷は、とうに塞がっていた】
【全てを悟る。彼女の能力を、彼女の全てを】

……不死…

【合点したようにボソリと呟く 直後、渇を入れるかのように両膝を叩いた】
【快音が辺りに響き、脚の振るえが止まる。「まだ戦える」と】

【そして、三度迫る少女の刃 荒魂の肉体を両断せんと迫った牙は「鬼」の肉体へ喰らいつこうと、人知を超えたスピードで迫り――――】
【ざくりと音を立てて、荒魂の肉体を引き裂く】

【感じるだろう 肉を断つ手ごたえを】
【感じるだろう 鮮血の温かさを】
【感じるだろう 荒魂の苦悶を】
【歴戦の「鬼」でも人を超えた速度で振るわれる刃を見切ることは出来ず、右肩から真っ直ぐ切り落とすように、胸の辺りまで刃が突き刺さっていた】

【また、少女は感じるだろう】
【手にした刃が、微塵も動かないのを】
【目前の標的から放たれる、自身を貫かんばかりの殺気を】

【荒魂は少女の刃に反応出来なかった】
【当然だ ただの剣戟とは訳が違うのだから パワーもスピードも、遥かに上】
【回避など到底出来ないし、受け止めるにも体がやはり間に合わない】

【ならば簡単な話、『攻撃を受けた痛みそのものを合図として動けば良い』】
【少女の手にした刃を絡めとったのは荒魂の能力。この水、体内での操作も可能≠ネのだ】

【そして】


――――― 奔 虎 瀑 閃 ―――――


【刹那 「鬼」は全身に水流を纏い、激流そのものと化する】
【どうどうと瀑音を響かせ、大気を裂いて屹立する】
【激流の生む衝撃に耐え切れなかったのだろう。次の瞬間には、「ぱきり」という情けない音と共に、胸元に突き刺さった刃が折れていた】

――――――眠るが良い、幼き強者よ

【直後、音を置き去りにして放たれたのは水流を纏っての体当たり】
【至近距離で放たれたそれ スピード、パワー、共に一級品】
【―――――体格差故、自然と攻撃範囲に入る少女への頭部】

【威力、速度、間合い、少女の弱点―――全ての満ち足りた全霊の一撃が、少女へ向けて放たれた】
184 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/17(土) 01:49:00.92 ID:Hrpyf760o
>>180
「どうして、……ですか」

【甘みでゆらいだ口元を正す様に紅茶を口に含む、甘味は甘味でもこういったスイーツに関しては】
【やはり紅茶が一番相性が良い、珈琲だと苦みとコクが強過ぎ、緑茶だと渋みが甘みを活かすも、洋菓子の風味が打ち消される】
【その点で紅茶は洋菓子の風味を浮き立たせる。香りの相乗と言った所か、渋みに酸味が相まるのも在るか】
【等々、味の感想で頭巡るが、“どうして”―――WHYという疑問の観点も噛み締め、味を知る必要も在る。】
【コト、と、カップを小皿に戻し。一拍子あけて言葉を返す。】

「実のところ私も、私の置かれている状況を、呑み込みきれていません。今が年号何年なのか、解りませんし。」
「結局、猫御々村の人の住処だった此処、に降りてきた次第ですが……村の姿は、無かった。」
「まぁ、それで概ねの事は憶測がつきました、村が消えたという事は、信仰が消えた。」

「信仰が失せれば、束縛も弱まる。つまり、……私は開放され“やすくなる”訳です。……。むぐむぐ」

【ゆらぐ紅茶に浮かぶ自分の姿】
【未だに“輪郭”を得られては居ない。その少女の真奥と、その言葉の一つ一つの真意、現段階では質問にだけ答えた形だ。】
【はぐり、と、大口を開いて、パフェのクリームとスポンジを咀嚼する】
【ただ、少女は男が信じるか信じまいかはさほど興味を持っていない。】

「では、“時代”……、という観点から、語るとしますと………」
「元々猫御々村だったところが無くなったとはいえ、時が過ぎれば、また土地を求める人間が居る。」
「新たな地として、人が集ってきたから……」

「あーしてこーなったりで、いわゆるそういう、たいみんぐ、だったという奴です。」

【結構な部分が抜け落ちて、投げやりな説明になってはいるが、大まかな事情としては少女の口振りは間違っていない。】
【事実として、先ほどまでの発言の意味としてはつじつまが合わない事も無い筈だ。】
【もっとも、少女の主観的な物言いから、おそらく致命的な“誤解”が生まれている】
【少女は嘘は吐かない。ただ、“知らない”か“言わない”だけで】

//遅くなって済みません
185 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/17(土) 01:52:29.22 ID:7ZgSAWVp0
>>183

【彼女は甘く見すぎていた、傷ついた獣の恐ろしさを。ゆえに、彼女は一歩たりとも動く暇すらなく、特大の一撃をもらおうとしている】

【誰がどう見ても絶体絶命のピンチ】

【しかし、それは向こうとて同じのはずだ】

【先ほどまでですら瀕死であったというのに、先ほどの深い切り傷。そしてこの大技】

【彼女を殺しきったとしても、命があるかどうかもわからない】

【いくら彼女が不死身とはいえ、体すべてをばらばらにされては生きていられまい】

【しかしその非常事態とも言える、彼女の最大のピンチが、彼女の才能、生きることに直結する】

えい

【その軽い一言からは想像もつかない出来事が起きた】

【首だけが、飛翔したのだ】

【人間の血液は常人ですらわずか一分で体をめぐる】

【さらに、この一分にわたる道筋である血管をすべてつなげると、なんと約6000Km!】

【心臓の一点にのみ強化をそそぎ、なおかつ血を増量させたために起きたこの緊急脱出は、まさしく命がけだ】

【もしも彼に疾走を止め水衝波を撃つことができるのなら、はたまたそれ以前にこのすさまじいスピードで離脱しようとする首をもとらえる体当たりを行えるのなら、彼女はなすすべもなく息絶える】

【それこそ、彼女の好きな痛みを覚える前にだ】

【これは、一種の賭けだ。一世一代の大きな賭け】

【そのチップは、互いの命だ】
186 :荒魂【水聖拳】 右肩から胸元へかけて裂傷、全身打撲【大】、頭蓋骨に罅 [sage saga]:2015/01/17(土) 02:20:58.45 ID:5C8UJLkW0
>>185

【そう、彼の放った奥義はノーリスクではない 全身を包む水流を制御するには肉体に計り知れぬほどの負担が懸かる】
【絶大な威力、スピード、そして水流の鎧による迎撃への体勢 完璧な攻撃には相応の代償が付き物】

【それを誘うべく彼女の行った脱出=@突飛で、奇天烈で、しかし効率的なそれ 僅かに掠りながらも、体当たりの射程から逃れ去る】
【彼女の機転を目の当たりにして、思わず零す笑み 切り札は最後までとっておくのが定石というもの】

【ならば、此方も】

―――海礫―――

【大気を濡らし、空を切り裂き、再び辺りへ響く瀑音 「鬼」の最後の一撃はドーム状に広がってゆく水――先ほどまで荒魂が鎧として身にまとっていたものだ】
【宝石に秘められた全ての力を解き放ったのだろう 猛烈な勢いで飛翔する少女の首へ追いつかんばかりのスピードでそれは迫る】
【刃とも弾丸とも、衝撃波ともつかぬそれ スピードがスピードだ、威力は察するまでもない】
【―――そして、とうとう荒魂は地に膝を着いた】

【蒼い瞳はその輝きを失い、濁ったままにただ自身の攻撃の行方を見守る】
【波は勢いを殺さず少女への距離を詰めて行く 果たしてこれが王手となるのか】
【終演は目前 穹はいつの間にか曇天から、夕焼けへと摩り替わっていた】
187 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/17(土) 02:23:10.03 ID:7kD658X90
>>184
村の信仰が弱くなった事が原因...
その時点で鎖が弱くなっていた。出られる状況に
(うん?そう言えば。俺は神様と話しているのか?)
(それってどういう事だ?古い時代の神様が、何故?)

【疑問は尽きぬとも、パフェを食べる様子だけ見ればただの少女】
(神様、かぁ。きっとあの神様も、こんな日常が欲しかったのかもなぁ)
【彼の家にある宝刀。命を吸う刀を産み出した神】
【その神との戦いから半年が過ぎていたのは今では思い出である】

時代が変わった...という解釈でいいですかね?
貴女の鎖が断ち切られた理由の一つに、新たな時代であるという事を
(いいや、これは建前のような気がする)
(時代なんか関係が見当たらない。相手は年月じゃない気がする)
(もっと宗教的な、マヤ文明のような...いや、マヤ文明に時代は関係あるぞ)
【彼は疑問ばかりだった】
【なぜ、神は今少女の姿なのかも疑問だ。何を祀っていたかも聞きたい】
【それよりもっと聞きたい事がある】

なら、他の原因に何が思い付きますか?
例えば...貴女が現れたという場所は山でしたね
その山に、見覚えのある建物はありませんでしたか?
188 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 首のみ [sage saga]:2015/01/17(土) 02:43:10.95 ID:7ZgSAWVp0
>>186

【生きることの天才であった彼女だが、相手はそれ以上の殺す天才であったらしい】

【誰が首だけが空を飛ぶと考えようか。誰がそれを見て鎧を衝撃波のように使うと考えようか】

【彼女は決して弱かったわけではない。ただ、相手がそれ以上の化け物であっただけのこと】

死にたくない……

【彼女のつぶやきは切実だった】

死にたくない、死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!

【それは生に対する執念だった】

【彼女は迫りくるそれを防ぐため、全力で再生を行う。ただし、元の体に戻るのではなく言葉のとおり肉の壁を作るために】

【脂肪を、筋肉を、骨を、血中の鉄分を。あらゆるものを可能な限り壁として生成する】

【並みの攻撃なら難なく防げただろう】

【先ほどの体当たりも、もしかしたら防げたかもしれない】

【しかしこれは、彼の全てが詰まった奥の手。威力は計り知れない】

【彼女の悪あがきは、無駄に終わってしまうのだろうか】
189 :荒魂【水聖拳】 右肩から胸元へかけて裂傷、全身打撲【大】、頭蓋骨に罅 [sage saga]:2015/01/17(土) 03:16:03.35 ID:5C8UJLkW0
>>188


【彼女の悪あがき=\――半ば成功とでも言うべきか】
【激痛と引き換えに生み出した肉体、完全には防ぎきれなかったものの衝撃をある程度殺すことには成功して】

【しかし、それでも「鬼」の奥の手は凄まじく】
【あろうことか、彼女の肉体を吹き飛ばしてもなお足りず、残った頭部を半壊させる】
【彼女の悪運さえ強ければ生きているだろう 短時間の内にあまりにも体力を消費したため、再生は暫く不可能だろうが】

【どさり、と音を立てて地へ落ちる彼女の頭部 その異音が砂煙と共に、終戦を告げた】
【片や首から下を全て失い、片や満身創痍、頭蓋にまで罅が入り、今にも息絶えそんばかり】

―――満足なる死合いであった

【ただ一言、一方的に告げる】
【彼女の生死を敢えて♀m認せず、重い肉体を引きずって動き出す】
【情が移ったのではない ただ、もう一度「死を意識する」ような死合いをしたいと思ってしまった―――それだけのこと】
【ある意味、此処が少女と違う点だと言えるかもしれない。捕らえた獲物を使い潰す¥ュ女とは違い、彼の場合は結果的に死んでしまう≠セけなのだから】
【……これだけの重傷を負って、果たして街の医療施設にまで辿り着けるのだろうか…否、あの「鬼」へ心配は不要かもしれぬが】
【ボロ雑巾のようになって、いつ崩れるかもわからぬような足取りで、戦いに飢えた「鬼」は去っていった】


【彼の意識が朦朧としていたために、耳に入らなかったらしい命乞い】
【少女が生きているのならば、それは彼女にとって絶対的な幸運だっただろう】】
【もし、少女が先ほど口走った言葉が】
【もし、少女が唱えた命乞いが荒魂の耳に入っていたら】

【――彼女が命乞いをするような人種と知れば、彼はきっと止めを刺していただろうから】


//此方はこれにて〆で…遅くまで絡みありでした!
//遅レス本当に申し訳ないです
190 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 全裸 [sage saga]:2015/01/17(土) 03:46:23.21 ID:7ZgSAWVp0
>>189

【彼女が目を覚ましたころには、あたりはもう暗闇に包まれていた】

【一糸まとわぬその姿は、男を欲情させることだろう】

【しかし、そこにいたるまでが半分崩れた生首と肉片にまみれた女など、誰が抱きたいと思うことか】

ああ、生きてる

【彼女はそうつぶやいた】

【心から、安心したようにつぶやいた】

【彼女は苦しみに快楽を得るのではなく、自分が生きていることを実感することに快楽を見るのだ。本当に死んでしまったのではこれに意味がない】

【彼女はそのことをはじめて知った】

【彼女はふらつく足で岐路に着く】

【体は元に戻ったが、脳へのダメージは消えきっていない】

【今襲われでもすれば、ひとたまりもないだろう】

【あの新玉の鬼のような顔を思い出し、ぶるりと震える】

【彼女がとうとう恐怖を知ったのか。いいや、そうじゃない】

ああ、今私は、最ッ高に生きてる!

【彼女の顔が満面の笑みを浮かべた】

【喜びを教えてあげようとした自分が、まさか更なる喜びを教えてもらえるとは思ってもいなかった】

【あんなに生きたいと願ったのはいつ以来だろうか】

【こんなにも生きていることを実感したのは、初めてではないだろうか】

【ああ、それこそまさしく、彼女が追い求める生きているという感じだったのだ】

おじさんはこのこと知ってたのかな? だから私のおもちゃを防いだのかな?

【彼女に新しい生きる喜びを与えた荒魂。しかし彼女は、さらにたちの悪い化け物へと姿を変えた】

ああ、このことを知っているのは世の中に何人くらいいるんだろう。お母さんだってこんなにいいこと知らなかったよね。

【命の削りあい、生きるか死ぬかの瀬戸際。死合う喜びを知った彼女は、もはや手をつけられまい】

今日はいい日だね!

【彼女は明日も、生きている喜びを感受するために痛みを求めるのだろう】

【そして、新しく強者を求めるのだろう】

【彼女を照らす月が、いびつな笑みを浮かべているように見えた】

//こちらこそこんな遅くまでありがとうございました!
//盆ミスしたり能力の超解釈したりといろいろやらかしてしまいましたが、おかげさまで最高に楽しかったです!
191 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/17(土) 03:51:32.83 ID:Hrpyf760o
>>187
「まぁ、鎖が弱まろうと、私程度の力では、その時点で、出られなかったんですけど、ね」

【―――確認を兼ねて紡ぎ出す人物の一言に付け足す様に、自分の言葉を紡ぎ出す。】
【神とも言えど、神事に必要とされていた物や、それを執り行ったものなどはそうそう記憶に無い。】
【ただ声と物を感じるだけで、狭く、何も無い依り代で何百年も過ごして来た。】

「他の原因……あぁ、依代(よりしろ)として、“私”が宿っていた神体の、“石”が、割れてましたね。」
「劣化で加護が切れたと考えて、ます。位置的に、神社が在った場所、ですが……」
「建物は、もう無かったです、ね。私の神体だった石の欠片以外は、舗装された道路、と、ばすてい、に、なってました。」

【ただ、その道路は今でも“猫”が良く通る場所としては、やや有名だ、猫の集会所ともされているとかないとか】
【しかし神社の存在の完全な消失、700年前といえど、そこに跡地、文献、残骸のようなものが発見されてても可笑しくは無い。】
【されどそこにはそんな認知度無いし、もはや完全に公道として、舗装されてしまっている。】
【彼女というご神体だけが残されて居た。ご神体といえ、劣化された姿は、ただの“石”にしか見えない。】

【ゆえに、誰にも気付かれず、そこにあったのだ、その存在が男の予感は、概ねは当たっている。】
【儀礼的観念、ただそのメカニズムについては彼女は知らない。ただ奉られていた存在に、全てを知りはしないのだから】
【その村人達に何が在ったのか、などとは】

「おや……、もう空、ですね」

【空になったパフェの器を眺めて紡ぐ。】
【いずれにしても、もう彼女は“神の成り下がり”、いわばただの人のようなものに過ぎない。】
【少女の生まれた諸説等、今や色々な見方が出来、探り様も無いし。信仰も無ければ、縛り縛られる理由も無い。】

「さて、ここまで、憶測を立てておいて、なんですが…………、――――正直、私は、私の生まれた起源や」
「原因等は別に興味、ありません。今は、新しいものがこうしてたくさん、ありますから。」
「過去、を見て学ぶ事は、きっと何も、無いでしょう。」

【ちんっ、と、銀匙を硝子の容器に打ち鳴らし、小気味良い音で、少女の視線がその人物へと強く向いている事を知らせる。】
【自分の事に関心が無い訳では無い。されど、仮にも神であったものといえど、】
【何者にも縛られない“自由”には焦がれるものだ。】

「今、目の前に見えている私の姿、が、“私”そのもの、です。」
「其の上で、天道さんは、私の、何を探したい、ですか?」

【首を傾げ、匙を器の中に立て、その人物の“探偵”という職業が、もしくは天道という人物そのものに白羽を立てるように】
【それを問いかけた。それは単なる探究心か】
192 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 脳への後遺症 [sage saga]:2015/01/17(土) 17:20:43.29 ID:7ZgSAWVp0
うーん、やっぱり調子が出ない……

【心底落胆したという表情で、彼女はがっくりと肩を落とす】

【彼女の傷は表面上綺麗に消え去っていた】

【しかし、再生の肝である脳にダメージを受けたのはいただけない。そのせいか、身体強化の制度が落ちていた】

【それを今までのものと比べるなら、最大出力でも一番最初に荒魂へと使ったものと大差ない】

【それでも大きな苦痛に襲われるのだからたまったものではない。
最も、彼女にとってはそれもまたメリットなのだが】

あ、もちろんあなたに文句を言ったんじゃないよ? ちょっと自分の不甲斐なさにがっかりしただけなの。

【取り直してそう弁明する彼女だが、相手はもうそれを聞く余裕もない】

【何せ、あの鬼を相手に戦えるほどの力で遊んだのだから。命があるだけでも幸運だろう。もっとも】

さ、それじゃおもちゃ用意するね?

【彼にとっては、最悪の幸運であったようだ】

ーーーーーーーーー

【一つ増えた墓を前に、彼女は思考する。もう一度彼に会えば、あの喜びをまた味わえるだろうかと】

【しかしあの傷だ。能力で回復した自分ならともかく、相手はすぐには動けまい】

なら、荒魂おじさんが戻るまで他の人と遊んでもらおうかな!

【彼女は満面の笑みを浮かべ、一人笑う】

【苦痛にゆがむことのない、自然な笑みだ】

【無邪気な悪意の塊。それはまさしく、悪魔の微笑】

それじゃぁ、しゅっぱーつ!

【悪魔が歩む先は、異能の街だ】
193 :シャープセンス [saga]:2015/01/17(土) 20:56:44.66 ID:hKdcH3Ec0
東雲の刻、至極無骨な石造の椅子に座す影
それは身体中から赤黒い血を垂らしあからさまな死臭を放ちながら己の存在を示す
もう動くことはないそれはやがて腐り、死臭に加え強烈な腐臭も放つことだろう
因みに椅子の周囲には武器の類のものも能力保持を示す宝珠も在らず、また争った痕跡も殆ど存在していなかったために石造りの椅子に座すそれは恐らく一方的に殺されたのだろうと見てとれた

「ヒト、死す、ベシ」

そして、そのすぐ近くにて立ち尽くす影
片言な言語でくぐもった言葉をゆっくりと紡ぐ
背に荒い筆遣いでムカデが描かれた純白のボロボロのローブを纏い、しかしその袖から伸びた手、そして足は完全なる黒
異常だと理解するのに須臾、否、刹那ではあまりにも多過ぎる、清浄、涅槃寂静ほどの間でも充分過ぎたのだ
振り向き顔面を露わにすればその異常さは那由多に増す、本来在るべきパーツがそこには全くと言っていいほど存在しないのだ
眼はない、鼻はない、耳はない、口はない
在るのは黒、ただの黒、手足と同色の漆黒
人間でない事は分かりきったことだ、しかし現在分かり得ているそれ以外の種族のどれにも当てはまらない

眼がない故に眼窩もない、必要がないのだ
しかしどういうことか周囲の物体を捉え偶にその方向へ視線をやっていたりしている
それどころかどれだけ目を凝らしても視界に入らないほどの遥か遠方へ視線をやっているようである
耳もないが周囲の音は全て聞こえている様子、人間では聞くことの出来ない域の音をも捉えてようだ
その他の感覚も全て異常なほどの鋭さを持つようで、周囲の状況を何もかも捉えていた

探すは生命、種族性別年齢どんなヤツでも構わない、命さえあればターゲットの限りとなる
ある意味最大のレイシストであり最大のその批判者だ、それは現代社会へのアイロニーとも言える

相変わらずの死臭を放ち続ける屍体を背にゆっくりと歩き出す影、纏うローブは風に揺らぐ
迫る黒、揺らぐ白、絶望的なモノクローム
194 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage]:2015/01/17(土) 20:57:56.64 ID:5YnUycUyo
【街の大通り】
【人形がガードレールに座っていた】



【ピクリとも動くことなく前を真っ直ぐ見ている人形の側を、不思議そうに見ながら人が通り過ぎていく】

【呪いのかかった人形は、今日も微動だにせず歩く人々を見続ける】
195 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/17(土) 21:33:00.94 ID:7kD658X90
>>191
ほう...石が割れていた。それにバス停もあった

【まだ、情報が足りない。後もう少し詳しいヒントがいる】
【必要な物は言われているはずなのに...】

あ、えぇ
(そんなに興味ないのか...自分の事に)
(大事な物も、あるだろうに。まあ、俺には分からないだろうけどな)
【そう言う考えを持っていた】
【失いたい過去は、無い。そう思っているからだ】
【だから、彼は探したかった。少女の過去を】

俺が探したい事ですか?
決まってますよ。探偵なら、簡単に答えが出ます

貴女が望む物です
今自分が何をしたくて、何を探しているか。それを叶えるのが探偵の仕事です

【自分の考え方はさっさと言う】
【相手が望む事。例え悲しくなろうと探し出す。それが探偵だ】
【少女の問いに。彼はこう答えていた】

/遅れました、すいません!
196 :【オーガアーム】バイオネイル・ウォーダウン [sage]:2015/01/17(土) 21:37:02.73 ID:mNS633rnO
……うーん

【何やら難しい顔をしながら歩く娘】
【どうやら何か悩み事があるようである】

……強い能力者って一体どこにいるんだ?

【強い能力者と戦いたいらしい娘】
【強者を探して歩き回る】
197 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/17(土) 21:51:34.42 ID:7ZgSAWVp0
>>194

あ、かわいい

【奇異な目を向けて無視する人々をよそに、彼女は人形に興味を持った】

【感性はゆがんでいるものの、少女であることには違いないのだ】

一人なの? お母さんはいないのかな?

【これは単なる人形遊び。別に本当に人形が答えを返すとは思っていない】

【事実、そのまま自分の家に連れ帰るつもりですらあった】

【だが、彼女はまだ知らない。この人形が、ただの人形であることを】

【そして、この人形こそが、彼女の追い求める強者であることを】
198 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage]:2015/01/17(土) 22:04:51.88 ID:5YnUycUyo
>>197
【いつものように動かずに座っていると少女が話し掛けてきた】
【メリルと同じく人形のような外見の少女だ】



【人形は少女が思っている通り何の反応も示さない】

(この人はどんな反応するのかな?)

【とりあえず人形の振りをしてそのまま少女の行動を観察することにした】
199 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/17(土) 22:20:42.71 ID:7ZgSAWVp0
>>198

そっかー、一人なのかー。
うん、それなら私と一緒にお家に帰ろう!
本当は誰かと遊ぶつもりだったけど、あなたに会えたならそれでイーブンかな!

【彼女の思うとおり、決して話しかけたりはしない人形】

【それが単なる観察であることなど、欠片も思わないだろう】

さあ、おいで?

【彼女は、ゆっくりと人形に手を伸ばした】
200 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage saga]:2015/01/17(土) 22:25:04.41 ID:5YnUycUyo
>>199
【この人形が呪いの人形だとは知らずに話し掛ける少女】



【少女は人形を連れて帰ろうと手を伸ばし、メリルを抱き上げる】

ちょっと、気安く抱き上げないでくれる?

【少女に抱き上げられたのを見計らって、グリンと顔と目を少女に向けてメリルが話し掛ける】
【ただ驚かすだけのつもりの行動だが、少女はどんな反応をするだろうか】
201 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/17(土) 22:40:56.16 ID:7ZgSAWVp0
>>200

『ちょっと、気安く抱き上げないでくれる? 』

【人形が喋りかけるという異常事態に、さすがの彼女も目を見開いた】

【それはそうだろう。人形は動かない、人形は喋らない。それは彼女の中でも同じ認識だったのだろう】

え、しゃべっていいの?

【しかし、忘れてはいけない。彼女はバカだ。驚く理由も一味違う】

確か、おもちゃっておもちゃのルールっていうのがあるんでしょ?

あ、でも破ったらどうなるってこともないみたいだし、いいのかな?

【うんうんと唸り、頭を捻る】

【おそらくこれは、某ネズミな世界のおもちゃ物語を言っているのだろうが、高校生にもなってそれを信じるとはこれいかに】

ねえ、そこんところどうなの?

【純粋な心配と疑問を含んだ言葉を、人形に向けた】
202 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage saga]:2015/01/17(土) 22:48:29.55 ID:5YnUycUyo
>>201
【少女の反応は、予想からかなり離れたものだった】
【普通ならば、驚いてメリルを落としたり投げたりするものだったがそのどちらもせずにそのまま話し掛けてくる】

おもちゃのルールなんて知らないわよ
私、おもちゃじゃないから

【早く手を離せとばかりに、少女、アルルの手の中で身体をパタパタと動かす】

とりあえず降ろしてくれないかしら?
正直抱き上げられてるのって結構屈辱なのよね

【愛らしい見た目に反して、メリルは結構な年月を生きている】
【人形の身体とはいえ、年下と分かってる相手に抱き上げられるのは嫌らしい】
203 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/17(土) 22:59:59.72 ID:7ZgSAWVp0
>>202

『おもちゃのルールなんて知らないわよ
私、おもちゃじゃないから 』

【この一言で彼女は思い出した。某おもちゃ物語でも宇宙パトロールの人はおもちゃだと知らなかったではないか、と】

【残酷な真実を教えてあげることもできるが、それは流石にかわいそうだ。映画に出ていたその人も、かなりショックを受けていたし】

【ここは黙っておいてあげよう。彼女は心の中で決心した。】

『とりあえず降ろしてくれないかしら?』

【その人ことに、彼女は慌てて、しかしゆっくりと人形を降ろす】

ごめんね? あんまり可愛いものだからお人形さんだと思っちゃった。
あ、私の名前はシャルル・ルージュ。お人形さん、じゃなかった。あなたの名前は?

【どこまでもマイペースで抜けている彼女は、まず自己紹介から進めることにした】
204 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage saga]:2015/01/17(土) 23:10:21.75 ID:5YnUycUyo
>>203
【なんだかとても失礼なことを考えてる気がするが、スルーしておくことにした】

【地面降り立ち、若干乱れた服装を整える】

分かればいいのよ、分かれば
私は、メリル・ニュクス・ハーナイマンよ

【自己紹介してくる少女に、名前を教える】
【身長差のせいで、少女を見上げる形になるがこれにはもう慣れたようだ】

こんな姿だけど、私はちゃんとした人間だから
そこのところは忘れないでよね

【服装を整えて、最後に髪の毛を整えながらそう告げる】
【なら何故人形の振りをしていたのか、というツッコミが入りそうだが】
205 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/17(土) 23:22:38.38 ID:7ZgSAWVp0
>>204

うん、長いけどかっこいい名前だね!

【きっと長いのは余計だと、メリルも思っていることだろう】

【しかし彼女の中では、一種の褒め言葉なのであった】

【さて、ここまで喋って彼女は気づいた、周りの奇異な視線を】

(あ、まずい!)

【おもちゃのルールをメリルは知らない。なのでこうやって平気で喋っているが、これはきっとまずいことに違いない】

【しかし彼女は知らない。その視線の先が自分であることを】

【こんな道のど真ん中でいい年した学生が人形遊びをして恥ずかしくないのかと思われていることを】

そ、それでさ、よかったらうちに遊びに来ない?
あ、メリルの家でもいいんだよ?

【とにかくこのまま人目につきすぎるのはまずいと判断した彼女は、場所の移動を提案する】
206 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage saga]:2015/01/17(土) 23:31:34.98 ID:5YnUycUyo
>>205
かっこいいって言ってくれるのはいいけど、長いは余計よ

【髪の毛を整えて、腰に手をやり少女を見る】

残念だけど、あなたの家には行けないわ

【前に子供に拾われて酷い目にあったことを思い出す】
【あの時は子供が寝るまで待ってから、こっそりと逃げ出したのだった】

それに、私に帰る家なんてないしね

【周りの奇異な視線を気にしてないようで、少女の提案を断る】

あと、子供と遊ぶのは好きじゃないのよ
服は汚れるし、髪は崩れるしでいいことないもの

【人形の身体というのも、案外デリケートなもののようだ】
207 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/17(土) 23:51:26.39 ID:7ZgSAWVp0
>>206

むー、私子供じゃないよ? これでも十六歳なんだから!

【ほっぺを膨らましながら、心外そうにそう言った】

【そもそも、そういう行動こそが子供っぽいのだが】

【それにしても】

(帰る家はない、か)

【その言葉が彼女には引っかかった】

【捨てられたのか、忘れて行かれたのか、おもちゃ屋から脱走したのか。なんにせよ、メリルは帰る家がないと言う】

【それはなんだか、悲しいことに思えた】

【彼女は感性の狂った殺人鬼だ。しかし、その根本にあるものは、施しなのである】

それならさ、お客様としてうちに来てくれないかな?
お茶とクッキーもあるよ?

【本当ならこれは子供の遊び相手を誘う為の餌なのだが、勿体無いとは思わない】

【それに、もともと遊ぶつもりはない】

【おもちゃは腕がちぎれても首を別のおもちゃにくっつけても目玉がとれても、痛くもなんともないのだ】

【もっとも、呪われた人形である彼女がどうであるかはわからないのだが】

いこ? あなたのためのおもちゃはないけど、お話くらいならできるでしょ?

【彼女は笑顔で、手を差し向けた】
208 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage saga]:2015/01/18(日) 00:00:30.70 ID:0/BbEzUGo
>>207
【メリルは捨てられたわけでも、忘れられたわけでも、そしておもちゃ屋から逃げ出したわけでもない】
【一家心中なんてことがあった結果、家族も家も、そして自分の本当の身体さえも失ったのだ】

悪いけど、人の家に上がる気はないわ
この身体じゃ、お茶もクッキーも食べられないしね

【人形の身体だから当然のことではあるが、お茶とクッキーに惹かれるようなメリルではなかった】

それじゃあね
話がしたいなら、またどこかで私を見つければいいんじゃないかしら?

【笑顔で差し出された手を無視して、メリルは裏路地に向かって歩いていく】
【さすがに人形がその辺を歩いている姿を見られるのは不味いと思っているようだ】
209 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/18(日) 00:12:16.85 ID:eUvSCLfJo
>>195
「成る程……――――では、率直に、述べます、私は出来るなら、それを“人”に知られるのを好まない、と思います。」
「然し、彼処から始まったものもありますから、過去に“客”を寄せてお礼巡りに参るのも、些か悪い事でも無い、でしょうか」
「私は先程述べた、“ばすてい”まで、再次脚を運ぼうと思います。」
「なので知りたいか、否かは、“貴方の意思”で参り申して、下さい。」

「では、御馳走様、でした。」

【まるで猫の気まぐれの様な、事の運び方だ。】
【ことりと、全てを飲み干した飲み物とパフェ達の容器を前に、再び、コーン、と銀匙で小気味良い音を鳴らす。】
【硝子に映り出す少女の姿、踵を返すとともに、微かに鳴る、鈴の音】
【緩慢な足音にかき消されるまでには、その音の行方は何処かへ潰ゆる。】
【注文の仕方は解ったと言えど、勘定の仕方の解らない少女はそのまま、天道へと支払いを任せるかの様に、店を出るだろう。】
【それこそ、その先に付いて往くか、否かは、先ほどの少女の言葉の通りだ。】

【巫女のこぢんまりな後ろ姿、それが遠く、小さく見える山へと、ことりことりへと脚を赴けている。】
【ただ、少女、一文も無ければ、バス停の存在が在る事でバスが使える事も、理解していない。】
【おそらく徒歩でも数時間かければ、到着は叶うものの。】
【結構な徒労ではあるだろう。】

「――――、お腹が空きましたねぇ。」

【それは大量のパフェを食べて間も無い筈の、何気なしの一言であった。】
【少女は来たばかりの時の用に周囲を見渡す事はしない。】
【今はその山へと向かう事しか考えていない様子。】

【なお到着先は述べた通りの、バス停のある道路、舗装はされているものの、凹凸でところどころコンクリが抉れている】
【そこで停まる者は殆ど居ないにも関わらず、停止先となっており、いわくつきの場所としても知られている。】
【周囲は深緑、木々は高い為に茂みは少なく、人が歩ける程度には地面のスペースが在る。】
【正しく山道、ただ少女の述べた通り、緑以外にめぼしいものは何も見受けられないだろう。】

【そこに付いて往くか、いかぬかは、男の意思】

//いえ、此方も何度も遅れて申し訳ないです。
//あ、これで続けるなら、移動云々に関しては省略して頂いても良いです。とだけ一応
210 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/18(日) 00:23:24.57 ID:gJP7EH5B0
>>208

【ひとまず人目につく危機を逃れたことに、安堵する】

【しかし、彼女はここまでメリルと話していて引っかかることがあった】

【なんと言うべきか、まるで幾つも年上の人物と話すかのような違和感】

【もしかすれば、メリルは生まれてからだいぶ経つのかもしれない】

【ならば、もしかすればあのことも知っているかも】

【亀の甲より年の功。ダメ元でもいい。そんな軽い気持ちで、路地裏に向かった】

ねえ、最後に一つだけいい?

【彼女は笑顔で問いかける】

メリルはさ、強い人を知らない?

【その顔は笑顔であった。しかし、先ほどまで友人に接するかのように向けていたものとは違う、狂気が混ざっていた】
211 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage saga]:2015/01/18(日) 00:33:40.95 ID:0/BbEzUGo
>>210
【裏路地を歩いていくメリルに少女が最後に質問してくる】
【先ほどまでとは違う狂気の混ざった笑顔を見て、少し後ろに退がる】

強い人?
それは戦える人ってこと?

【上を向いて考えてみるが、そもそも無駄に長く生きているだけで戦闘はほとんどしたことがなく思い当たる人物はなかった】

私には知り合いなんていないから、特に心当たりはないわね
それに、強い人がいたとしても私みたいな人形に関わろうとはしないでしょ

【面倒なことになる前にこの場を離れようと、メリルは再び歩き始める】
【死にたくない一心でこの身体を手に入れたのだ、どんなに孤独で辛くても1秒でも長く生きるために面倒事は避けているのだった】
212 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/18(日) 00:53:55.53 ID:ztEVaZvM0
>>209
人に、知られたく無いんですね
こちらは貴女の事を隠させて頂きますが、それ以上はあまりできません
貴女の行動しだい、になってしまいます。それは、何ともできないので

【そう言っている間に、もう店を出ていた少女】
【ただ自己紹介しただけでこちらが代金を払うのは性に合わない】
【後を追いかけるにしろ、代金を払わなければ】
すいません、カードでお願いします
(カードはお金いつの間にか減ってて怖いんだけどなあ)
【そう思えど。追う事が先決である】
【大急ぎでファミレスを飛び出し、少女を追った】

【しかし、意外に長い道のりで】
【珍しいバス停の近くにある山を登っているのだ】
【まるで登山スポットのような道を、ひたすら歩く】

これ、どこで着くんですか...
213 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/18(日) 01:02:17.52 ID:gJP7EH5B0
>>211

自分は人形じゃないっていってたのに

【そう一人つぶやく】

【彼女の様子を見ていたが、どうも嘘は着いていないらしい】

【痛みを知らず、強い人も知らない。しかも少し怖がっているようだ】

【このまま問い続けても、あまり意味はないだろう】

そっか、なら仕方ないね

【このまま襲いかかったところで、単なる弱いものいじめだ】

【そういうのはあまり好きではない】

【彼女は少し残念そうに言った】

でも、確認だけはさせてね?

【言うが早いか、彼女は柄のない刀を投げつける】

【もちろん、直撃するようには投げていない】

【驚かせるつもりで、それといつも持ち歩いているおもちゃを自慢するつもりで】

【彼女の予想通りとなるならば、メリルは足元に刺さった刀に驚くことだろう】

【そうなれば、すかさず謝り倒そう】

【しかし、もしも強者なら、取る行動は変わってくるはずだ】

【素早くよけるか、それとも弾くか、反撃に出るか】

【亀の甲より年の功。そんな軽い気持ちで仕掛けられた牽制に、メリルはどう動くのか】
214 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage saga]:2015/01/18(日) 01:17:02.17 ID:0/BbEzUGo
>>213
普段は人形の振りをして、人を観察してるのよ
人を驚かすのは楽しいからね

【くすくすと、目を細めて笑う】
【人形と言っても、能力の影響で普通とは違った作りをしているようだ】

確認?

【確認だけはさせてね、と言った少女が柄のない刃を投げてくる】
【その刃を見た瞬間に、メリルはある行動をした】

【正確には身体は全く動かしてはいない】
【避けることも、弾くことも、反撃することもしない】
【ただ、メリルと少女の間にビルの屋上に届きそうなほどの高い壁の幻を作り出したのだった】
【少女の投げた刃は地面から生えるように作り出された質量を持つ壁の幻に突き刺さり、メリルの姿は壁のせいで少女から見えなくなっていく】

やっぱり、あなた能力者だったのね
強い人を探すなんて、能力者くらいしかしないものね

【さらに、周囲に霧が発生していく】
【壁と霧に紛れて、メリルはこの場から逃げ出そうとしているのだった】
215 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/18(日) 01:30:59.93 ID:gJP7EH5B0
>>214
ふふ、嘘ばっかり。知ってるじゃない、強い人。私の質問はね、メリルは強いですかって意味も込めてたんだよ? 気づかなかった?

【それは彼女の予想を、はるかに上回っていた】

【霧に壁の作成。まるで能力がわからない】

【呼吸をしても苦しくないところから、毒ガスではないようだが、どのような攻撃が来るのだろうか】

まあ、考えるだけじゃつまらないよね。

【そうくすくす笑い、彼女は腕を前に向ける】

まずはあの壁をどかさなくちゃ。

【毒々しいほどに赤く染まる彼女の腕を、メリルは壁のせいで知ることはできない】

【彼女は圧縮された血液を解き放った】

【赤黒いそれは、まるで錆びた刀のよう】

【しかし、見た目に惑わされる事なかれ】

【その刀は、鉄板程度なら難なく切り裂く妖刀だ】

【彼女は障害物を消す為に、それをはなった】
216 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/18(日) 01:32:59.91 ID:eUvSCLfJo
>>212
【森々を割く様に歩く度、その周囲には、“視線”が行き交う錯覚を覚えるだろう。】
【ただ人のそれではない、よそよそしくも目を見張る、“猫”のものであった。】
【少女が歩く度に、その“数”は増している様にも思える。黒猫、三毛猫、白猫、それも少女の周囲に纏い付く様にだ。】
【みゃあ、みゃあ、みゃあ、と猫の鳴き声が周囲に響き渡る、まるで海猫のように】
【一目も殆ど付かない様になってきた山道中】

【バス停からも、やや離れた、一本の木の前に停まる、その木だけはとても根強く太い、まるで神樹の様だ。】
【然し、その木は周囲に蔓や葉を纏い茂らせていながらも、もう“生きては居ない”】
【何故ならば、―――――、木の先端が、既にないからだ、落雷か、その影響で焦げ付き倒木したような跡、そして】
【その側で彼女の言っていた“石”の欠片の様なものが、周囲に散らばっている。】
【落雷による、倒木、それに伴い、神体の石は砕かれた、場の状況的にはそう見るのが打倒だろう。】

「……―――――さて、この辺り、でしょうか」

【猫が少女を取り囲み。】
【少女が紡ぎ出すと、しゅるり、と布の擦り切れる音が響き渡る、とすっ、と巫女服を纏う帯が葉で覆われた地面に落ちる音】
【しゅる、しゅる、継ぎ目として服を留めるものに使われていた結び目も次第に解けて】
【太腿、肩身、うなじ、胸元、あらゆる部分が露になってゆく、白く緑の柔らかい光を包み込む、継ぎ目無い絹の様な滑らかな肌】
【そう、少女は、衣類を脱いでいる。】

【今にも、その隠された身体総てが、非れも無く晒し出されるかと、思いきや、――――――“其処にはもう少女だった姿は無い”】
【……―――、チリーーーン、鈴の音が響き渡る事には、その“姿”が表れる事だろう。】
【体長2m弱、二つの尾をしなやかに振るっては、その毛繕いで整い切った白い毛で包まれた、“動物”】
【其れは、“猫”――――、正確には、長く生きた事で人語を介し、人を惑し、より“人に近付いたとされる猫”】

【“猫又”である。】

『くふふ、やはり“不慣れ”な人の形をした姿より、此方の方が数倍も心地がいいですねー。』
『やはり人だと色々と溜まるものも溜まると言いますか、喋るだけで疲れるんですよね本当』
『嗚呼、しかし数百年の前の姿よりも身体は小さくなってしまいましたが、まだまだ現役です、お婆ちゃんと言うのは禁止ですよ?』
『さてさてこの辺りですかね、木の高さも変わっていませんし、掘ってみれば、出て来るでしょうかねー♪』

【しかし天道なる人物の反応を気にする事無く、人の姿の頃よりも猫又は気儘に言葉を流暢に紡いでは、その倒木した地面を】
【掘り返して行く、大きな猫の手もあってかざくりざくりと固い土を柔らかい水のように、抉り返して往く。】
【白く艶やかな手に土や泥が纏わり付くが、気にする事もしない。】
【にしても、人の頃よりもややテンションが高めである、それに伴い周りの猫もみゃあみゃあと穴掘りを手伝って居る。】
【長寿の功なるものだろうか。】
217 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage saga]:2015/01/18(日) 01:48:59.61 ID:0/BbEzUGo
>>215
【少女が壁を破壊しようとしている間にも霧が濃くなっていき、周囲がざわめき始める】

(私は死にたくないの)
(だから、戦闘はお断りよ…)

【壁を破壊した少女は、さらにもう一枚作り出された壁を目にするだろう】

【一枚だけではない、その壁を破壊した先にも最初の壁ほど高くはないが壁が作り出されていっている】

【ただし、この壁も霧も逃走のためのブラフでしかない】
【二枚目の壁の裏。ビルと壁に張り付くように伸びていく一本の柱の上にメリルはいた】

【二枚目の壁の先にある壁を少女が破壊している間に、柱に乗ってビルの屋上へ移動しようとしているのだ】
【霧はその柱を隠すために、作り出したものだった】

(能力者なら壁を壊すくらいは造作もないわよね…)
(どんな能力だったのかしらね…)

【柱に乗って屋上付近まで登ったメリルは、ビルに移動して逃げ出していくだろう】
218 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/18(日) 02:16:44.36 ID:gJP7EH5B0
>>217
【壁を切り裂いたその先には、壁があった】

【この行動に、彼女は違和感を覚えた】

【もしもこれが時間稼ぎであるのなら、それはとても非効率だ】

【何かの準備にせよ、わざわざ幾つも壁を、しかもあんなに高い物を作っていたのでは、そちらにつきっきりになってしまう】

【もしも本命の準備の片手間にそれを行えるなら、彼女は相当の化け物だ】

【そしてもう一つの疑問】

【もしも時間稼ぎならば、霧を作る必要などない】

【自分が霧を作るなら、何かを隠す為だろう】

【壁を幾つも作り、霧で隠す】

【となれば、選択肢は絞られる】

なにを隠してるのかなー?

【崩れた一枚目の周りになにも怪しいものがないことを確認し、今度は二枚目の壁を破壊する】

【そしてまた、崩れた壁の周りを注意深く探る】

【そして、見つけた】

【霧に隠れて見づらいが、伸びゆく大きな柱とそれに乗る小さな影】

【思い人はそこにいたのだ】

逃げちゃダメだよ、楽しもうよ!

【彼女は体に負荷をかけ、メリルを追いかける】

【死合いというのは、最高に生きているという感じがするということを教えてあげる為に】

【そしてそれと同じくらい、自分もそれを楽しみたいのだから】

【メリルを追いかけるべく、柱に手をかけた】

【このまま木登りのようによじ登るつもりなのだ】

【しかし、壁を壊している間に時間をかけた】

【彼女が屋上にたどり着くことは防げまい】

【後ろから這い寄る悪魔に、メリルはどう行動するのか】
219 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage saga]:2015/01/18(日) 02:47:14.90 ID:0/BbEzUGo
>>218
【屋上にたどり着いたメリルが下の様子を見ると、作った柱を登ってくる少女の姿が見える】

しつこいわね…

【パチンとメリルが指を鳴らすと、少女が登っている柱と壁の上にまるで蓋でもするかのように幅の広い橋が生えてくる】

さようなら
もう会うことがないことを祈るわ

【それを見てすぐにメリルは、一枚目の壁の所へ行って壁沿いにスロープを作って滑る】
【蓋をするように橋を作ったのは、一枚目の壁の方へ行くのを目撃されないように】
【どの方向へ逃げたかを、分かりにくくするためだった】

【スロープで再び地面に降り立ったメリルは、濃霧の立ち込める大通りに出てその場を離れていく】
【少女が屋上へたどり着いてメリルを探してもそこに姿はなく、下を覗いても濃霧がメリルの姿を隠してしまっているだろう】
220 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/18(日) 03:11:23.84 ID:gJP7EH5B0
>>219

【蓋をするように現れたその橋を壊し、屋上にたどり着く】

【しかしそこにはもう、誰もいなかった】

うーん、タイムリミットかー……

【あたり一帯の霧と建物を吹き飛ばす技でもあれば話は別だが、あいにく彼女の能力はそこまで壊れていない】

【右を見ても左を見ても、あるのは濃霧とそれを突き破る建物ばかり】

【とても人を探すことなんてできやしない】

はぁ。こうなったら仕方ないよね。もうどうしようもない。

【彼女は諦めて、来た道を戻る】

それにしても、なんで逃げたんだろう。あんなに強いなら、逃げる必要ないのに。

【ため息をつきながら、帰路に着く】

【そんな彼女のすぐ後ろ。ついさっきまで探していたメリルが同じ大通りを通り、すれ違っていることなど、がっかりと落ち込んだ状態で知ることなど、できはしなかったのだった】

【街を出る頃には霧が晴れ、彼女の心とは正反対の、からりとした太陽が笑っていた】

//遅くまで絡みありがとうございました!
//そして、途中ぐだってしまいすみませんでした……
221 :【空操人形】>>187【メリル・ハーナイマン】 [sage saga]:2015/01/18(日) 03:19:24.16 ID:0/BbEzUGo
>>220
【大通りを出て、少女が追ってこないことを確認したメリルは走るのを止めて路地に入っていく】

やっと諦めたわね…

【汗などかかないのに、額を拭うような仕草をして胸を撫で下ろす】

(次はどこで人を驚かそうかしら…)

【そんなことを考えながら、路地で人が少なくなる時間を待つことにした】

【少女が大通りを離れれば、作り出された壁と霧は綺麗に消えてしまうだろう】
【何故ならば、壁も霧もメリルが作り出した幻だったのだから】

/こちらこそありがとうございました!
/こちらも似たような感じだったので気にしないでください
222 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/18(日) 03:25:28.36 ID:ztEVaZvM0
>>216
【なんだか理由ははっきりしていないのだが】
【猫が、彼女の周りにウロウロしている。それも、何匹も】
【猫にじろじろ見られながらも、彼女の後ろをついていく】

なんだ、これ...

【木が、折れている。とても大きな木が】
【最近、雨は降っていたのだろうか。落雷が落ちたような跡があった】
【石もその辺りに散らばっている。どうやらアレが、御神体らしい】
【そんな考察をしている天道に対し、少女は】
【服を脱いでいた】

...はい?

【何故。何故脱いでいる】
【疑問が疑問を呼びまくっていた。何故どうして】
【とりあえず、するべき事は一つ】

【顔をそむけることだけだった】
【そして顔をそむけていれば、静かな街にきれいな鈴の音】
【おそるおそる、彼は少女の方を向いた】

え、えぇ、ええええぇぇぇ!!

【誰だ、こいつ】
【というか、なんだ。この生き物は】
【猫又、初めて見た存在だ。こんな生き物が存在したとは】
【その時にやっと木天蓼の意味が理解できた】
223 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/18(日) 04:02:53.47 ID:eUvSCLfJo
>>222
【猫の身体も半身が埋まる程に掘り進められた穴、猫は器用な動物と言え、これほどの巨体と相まって、穴を掘る効率も良い】
【前足、後ろ足を器用でに運んで、砂の流れを外へと押し込めては、流れる様な動きで、下へ下へ、かつ横にも】
【人が掘るならば半日は掛かるであろう穴も、この一瞬の間でもう猫又の身体総てが収まりきる大きさに変わって居り。】
【ざくりざくりと削る音から“ごつん”という鈍い音が響く。】

『あー、あー、出てきました出てきました。何百年と経って、風化してもう形を為してないと諦めてましたけど』
『まだまだ、形がありますね、この分なら中身もまだ大丈夫でしょう。』

【ず、ずずっ、と土を滑らせて、大きな“棺”の様な筺が猫又によって引きずり出される】
【何百年かの物ゆえに、黒くくすんで原型は掴めない、が】
【腐食しつつも木製の表面で包まれている事はかろうじて解るだろうか】
【間も無くして、猫又は、その筺を空ける。】

『――――――んー、やはりですか、偶然にしては出来すぎてましたよねぇ』

【恐らく、其処には信じられない光景が映るだろう。】
【何百年も経てば、筺の中身は風化して絶えてゆくものだ、それが無機質であっても、劣化は防げない。】
【そうでありながら、それは、“何百年も前の姿の儘”でそこにあったのだ。】
【先ほどまで、天道という探偵と相見えていた“少女”の姿、―――――“木天蓼 美羽”なる容貌と瓜二つ】

【その彼女が、腐る事無く、鮮明な姿で、眠るように、“死んでいた”】
【何故それが解るのか、胸には、呪印の様な物で象られた“杭”のようなものが胸を貫いていたからだ、そして肌は異様に白く】
【生気もない。まるで鮮明な人形のようで、それは人だったものが眠っていた。】
【さしも、奇天烈で、“奇跡”にも近い現象】

『あ、天道さんでしたっけ、折角ですから、ここの杭、抜いてくれませんか?私、これには“触れられないので”』

【それは死体に刺さっている杭の事を言っているのだろう。明らかにそれは、何かの神事に使われるもの】
【触れればバチでも当たりそうな異様な違和感は覚えるだろうが】
【それは普通の人間が触る分には、影響は無い。】
【ただそれを抜くか抜かないかは、彼の意思によるだろうか。】
224 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/18(日) 04:34:53.47 ID:ztEVaZvM0
>>223
【おかしな現象と言うのはいつでも起きている】
【今まで人間の形をしたものなら、どんな種類であろうと見てきたつもりだ】
【しかし、猫又となると。全く理解できなかった】

【その猫又が掘り当てたのは、棺のような物】
【棺の中に会った物は、先ほどまで見ていた人】
【今、さっきまでパフェを頬張っていたあの少女本人だった】

どうして、一体何が起きている...!?

【今さっき死んだかのように綺麗な状態】
【それに、天道は驚愕と疑問を持ち抱いた】

この杭を抜くって...いいですけども
(何だってんだ?何が起きているんだ?)

【そういいつつ。彼はその杭に触れた】
【そして、一気に引き抜いた】
【これがどう影響するのか。予想すらできなかった】
225 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/18(日) 16:34:10.29 ID:eUvSCLfJo
>>224
『んふふ、天道さんは人を疑う事を知りませんねー?いや、私、猫ですから別問題でしょうかね』
『嗚呼、別に騙したとかそういんじゃ無いんで安心して下さいね?』
『まさか付いて来るとは思っても無かったので、ついでだと思っていて下さい、ついで、ついでの猫助けです、にゃぁははっ』

【恐らく、その抜かれた杭は、一瞬で灰になって消え失せるだろう。】
【杭が抜かれた瞬間、死体だった少女の姿は段々と“老化”が始まっていた。】
【身体中の皮膚という皮膚から色素が抜け落ち、水分という水分が抜け、死体とはいえ艶やかだった肌の質感も段々と】
【木目の表面のように、カサカサに乾き、剥がれ、やがて眼球も蒸発するように、灰に帰して、空洞へと代わり】
【身体は4分の1近く縮んで、もはや“ミイラ”に近い状態に一瞬で早変わりして行った。】

【それこそ、その杭が何百年近くも彼女の“死体の時間”と止めていたかのように………――――いや、事実として、そうだったのだ。】
【杭は神通力を通し、死体をその儘、仮死状態に留めておくもの。】
【何百年前に潰えた“オーパーツ”にも等しい存在だ。その悪魔的にも驚異的な技術故に、潰えたとも言えるが】

『さて、説明が欲しそうなので、私なりの考察を述べてきますね?』

『……―――このご神体に、彼女の魂を閉じ込めておいて、肉体で復活させるつもりだったのでしょうねぇ、当事者は』
『“猫又”の超長寿の御利益を利用した、“不老不死”の技術の末端、私、頭はよくないので、その構造は解りませんが』
『ま、いまふうに言えば“こーるどすりーぷ”という奴でしょうか?』
『それが当時で言う“奉納”とされてました。』

『結果として、保管場所の神社が消え失せて奉納された棺も“誰も手順通りに起こす者が居なくなってしまった”』
『そして今まで眠っていたという訳ですねぇ、やがて私と彼女の魂魄を留めるご神体が壊れ、私だけが起きてしまった訳ですね。』
『皮肉にも、彼女の肉体は私が手にちゃったみたいで。もうその死体は時間を止めるだけの抜け殻だった訳です。』

『私の“御主人様”ながら、ざまぁないですね、なはは』

【猫又はその声色に特に感情を乗せる事は無く、この結末を自分自身で察していた。故にこの顛末を流暢に語り出す。】
【それはあまりにも、呆気ない始末であろう。】
【だがこれが“彼女”の起源であった。人間と猫又の二面性を持ち合わせた“ハーフ”としての姿、それは飼い主と飼い猫であり】
【過去が望んだ姿は、飼い主が飼い猫の身体を利用するものだったが】
【今現在は、“飼い猫が飼い主を乗っ取る形”になった。】
【“猫又”はそう考えている。】

『さて、これが真相です。まぁ奇妙奇天烈かもしれませんが、特に学び取る事も無かったでしょう?』
『ある種、つまらない事実というのは解り切っていたことなので、来る意味も無かったといいますかね』

【然し、猫又はこの事実に“矛盾”が孕んでいる事に気付いていない。いや、あるいはそれを“偶然”と片付けてしまっている。】
【猫又が憑依している肉体と、今さっきまで眠っていた“死体”、その二つが存在していること】
【肉体と魂は別物、事実上の“肉体”の複製という矛盾だ。総ては“前提”から違っていた。】
【それを知る手立ては―――“杭”だったものの中に、隠されている。ひとつの“紙片”それだけは風化を免れていた。】

//遅くなった&長文で申し訳ないです。
226 :白木 恭介【ブラックパウダー】 疲弊【大】 [sage saga]:2015/01/18(日) 19:11:34.85 ID:2TfCBxJg0

【いつも通り……だった街並み】
【何事もなく平和に終わるはずだった日常へ、轟音と共に一人の来訪者が訪れる】
【銀行から上がる火の手、暗雲の如く辺りを覆う煙】
【群集が混乱に呑まれる中。それに乗じて現場を抜け出す人影がひとつ―――】


【警察が駆け付けたころにはもう遅く、金庫の中身はすっかり引っ掻き回されていた】
【幾重にも渡る分厚い金庫の扉は一つ残らず吹き飛ばされ、辺りにはいくつかの札束が散らばっている】

「またか……」

【先月から多発している強盗事件】
【白昼堂々銀行を襲撃、何をどうやったのか金庫の壁を吹き飛ばして金を持っていくのだ】
【それが今日で六件目。幸い死者は出ていないが、正体の掴めぬ犯人に捜査は難航していた】

「……で、今回も『いた』のか」

「はい、目撃者が数人……」

【この事件の現場には、必ず一人の「重要参考人」が現れる】
【ホッケーマスクにノーネクタイのスーツ姿という出で立ちの男が一人。身長は170〜180cmほどだという】

「………とりあえず、事件発生直後の現場の状況を洗え、何か見つかるかもしれん」

「は!」









つ…つかれた……

【警官たちが現場に到着する、少し前の路地裏】
【壁を背にしてへたり込む『スーツ姿』の男 傍らには、はち切れんばかりに『札束』を詰め込んだボストンバッグ】
【手には『ホッケーマスク』。この男こそ、「謎の爆弾魔」の正体だった】

全く、並のスポーツよりはずっと疲れるな、こりゃあ……
『銀行強盗』も楽じゃねえ……

【「けれども仕方ない」と自身を諭すかのように、黒い双眸が天を突く】
【耳を澄ませば、丁度銀行の方からパトカーのサイレンが聴こえた】

もうおせーよ、お巡りさん
ま、せいぜいお仕事頑張ってくれ

【クスリと悪戯っぽい笑みを零すと、男もまた気だるげに立ち上がり】
【重いボストンバッグを肩にかけて、「爆弾魔」は路地裏の闇を歩き出した】
227 :【オーガアーム】バイオネイル・ウォーダウン [sage]:2015/01/18(日) 20:02:08.01 ID:S6AkbcfTO
>>226
ふんふーん♪

【今日も気儘に裏路地散歩】
【たこ焼き片手に頬張りながら強敵を探す】

にしても、以外と一般人の多い街なんだな……強敵なんて中々いないって事か

【気分はブルー】

……ん?

【たこ焼きを食べ終え爪楊枝を加えながら更に歩くとホッケーマスクと鞄を持ったスーツ姿の不審者を発見】

おーい、なんか重そうなもん持ってんな。運ぶの手伝ってやろうか?

【中に何が入っているかなんて知りもせず、相手がどんな人間かなんて考えもしない娘は良かれと思って声をかける】
228 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/18(日) 20:34:52.43 ID:ztEVaZvM0
>>225
ま、まあ良いですよ
旅は道連れと言いますし

【杭を取ったその瞬間だった。杭が、一瞬で灰に】
【手に残ったのは、小さな紙片だけだった】
【そして、少女だった筈の死体が、少しずつ乾いていく】
【ミイラの状態にまで、少ししか時間はかからなかった】

つまり、貴女は飼い猫。鎖のついた猫の状態だった
でも、飼い猫の面倒を見る人も家も失った。そして、鎖が切られた
貴女が見せてくれたのは、貴女の飼い主だった人
貴女は飼い主が死んでいる事を知っていて。肉体を貰い、飼い主を弔った
(ほう...彼女の話に、信憑性はある)
(この神様は、自分の飼われていた立場を入れ換えたという訳か)
(相手を縛り、自分の望む事をさせる...)

【ここでおさらいをしていた天道は気付いた】
(あれ?肉体は奪っているはず。なら、何故飼い主の遺体があるんだ?)
(遺体があれば、それが飼い主。じゃあ「さっき」まで見ていた彼女は?)

すいません。一つ質問させてください
既に、貴女のご主人様は死んでミイラ化しています
貴女が彼女の肉体を使っているとしたら...
【手のひらにある紙切れを見せながら言った】

あなたの肉体は、誰ですか?
229 :白木 恭介【ブラックパウダー】 疲労【大】 [sage saga]:2015/01/18(日) 20:47:16.46 ID:2TfCBxJg0
>>227

うぇえ!?
……あ、ああ!!いや!遠慮するよ!

【一仕事終えて、呑気に路地裏を歩く男】
【どうせ誰もいないのだ、とタカをくくって……そこに声をかけられたのだから、驚かないわけがない】
【親切心で声をかけた少女だったが、今の男にとって『他者の接近』は脅威以外の何物でもなく】

たかだかこんなバッグ一つ、重くなんてないさ!
余裕だね!ハハ、ハハハハ……

【目を丸くして冷や汗をかくその姿 傍から見てもあからさまに焦っている】

【彼の能力の都合上、金庫を吹っ飛ばすような爆発を起こせば相当の体力が必要になるわけで】
【今の彼に起こせる爆発の規模はかなり限られている】
【彼の信念としても、現在のコンディションとしても、極力揉め事は避けたいのだ】

//遅れました…すいません
230 :【オーガアーム】バイオネイル・ウォーダウン [sage]:2015/01/18(日) 21:22:11.44 ID:md9eGby6O
>>229
ん、そうか?でもお前ヘロヘロじゃん、本当に大丈夫か?なんか鞄に色々詰め込んでるみたいだしさ

【勿論娘に悪気はない】
【よかれと思って言ってるだけである】

最近は強盗爆弾魔とか危なっかしい奴が彷徨いてるって話だぜ?

【強者を求める娘も十分に「危なっかしい奴」ではある】
【しかし目の前にいる男こそその強盗爆弾魔で、娘の探し求めている強者であることはやはり知るよしもなかった】
231 :白木 恭介【ブラックパウダー】 疲労【大】 [sage saga]:2015/01/18(日) 21:42:58.31 ID:2TfCBxJg0
>>230

大丈夫!大丈夫だから!

【異様に膨らんだバッグを慌てて庇う】
【どうも嘘をつくのは得意ではないらしい】

………〜〜!
(わ、分かって言ってるんじゃねーだろうな……!)

【少女の言葉にゴクリ、と生唾を飲む まさかバレているのだろうか】

へ、へえ……そりゃヤバイね

【思わずさっと目を逸らした】
【体力を大きく消耗してしまったために逃走も不可能 ただやり過ごせるように祈るのみだ】
232 :【オーガアーム】バイオネイル・ウォーダウン [sage]:2015/01/18(日) 21:51:00.12 ID:md9eGby6O
>>231
……そうか?

【強い奴を探して手を出すことはあるが】
【弱い奴を探しても手を出すことはしない娘】
【そして困ってる人を見過ごせない質である】
【しかし善意を向けても善意の押し付けはしない】
【嫌だと言われればしっかり身を引く】

そこまで言うなら……まぁ、なんだ。気を付けろよ?
233 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/18(日) 22:38:49.64 ID:gJP7EH5B0
【彼女の一日は路地裏散策から始まる】

【面白そうな人、つまらなそうな人、強そうな人、弱そうな人】

【簡単に言えば人であればなんでもいい】

【その人その人で遊んだ時のリアクションが全く違うので、特に選ぶ基準はない】

【そんな人を見つけては、遊びに誘って家に連れ帰り、たっぷりと遊ぶのだ】

今日はなんだか、いい予感がするなー。

【彼女の向かう先に、人はいるのだろうか】
234 :白木 恭介【ブラックパウダー】 疲労【大】 [sage saga]:2015/01/18(日) 22:48:43.05 ID:2TfCBxJg0
>>232

あ、ああ……
すまないね、せっかく気を使ってくれたのに……

【ほっと一息。物分りの良い子で助かった、と】
【その一方で―――少女の気遣いを無下にしてしまったことを、申し訳ないと思う】

…えと、悪い
急いでるんだ……これで失礼するよ

【とはいえ、現在の彼には少女の相手をするような暇はなく】
【適当な理由も話さず、そそくさとその場を失せた】




【しばらくしてから彼の通った路地裏に一枚 マヌケな誰かが@獅ニしたらしい札束が一つ見つかった】


//もう眠いので今回はこれで…すいません
//絡みありでした!
235 :【オーガアーム】バイオネイル・ウォーダウン [sage]:2015/01/18(日) 23:04:15.72 ID:md9eGby6O
>>234
おう。病院の世話にならねーよう気を付けろよな!

【善意を無下にされたとは思ってない模様】
【素直なのかバカなのか、恐らく後者だろう】
【先を急ぐ男の背中を励ますよう声をあげた】

//乙です。遅くまでありがとうございました!
236 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/19(月) 01:02:06.88 ID:CRleLanBo
>>228
『それは……――――――、ん、この紙片は……』

【質問には、総て“偶然”で返すつもりで居た猫又】
【しかし天道なる人物から紙片を渡され、その猫手で器用でに紙片を受け取る、その紙片は丸く包められているもので】
【封を解けば、長い“巻物”の様に、字面が並んでいる事が解る。】
【猫又はそれを字面に置いて、読みふける、やや書体が古い為にそれを読み切るには解読が必要だ、が】
【この猫又であれば、読める。】
【猫又は、その紙片の文書を読み上げて行くだろう。】

『…………』

【―――此の手紙を読んでいるであろう頃には、この猫御々村の仕来りにより、私は今ここで眠りに付いている事でしょう。】
【本来ならこうして筆に収める事は、固く禁じられる事ですが、杭を抜いた貴方に、これを読んでもらいたくて残しました。】
【もし神事を成功に収めているならば、喜ばしい事です。】
【私達の“神通力”の技術を恐れて、幕府や色んな勢力が、この村を懸念し秘密裏に兵を挙げているとの噂が経っています。】
【そこでこの神事を執り行われることが決まりました。】

【“美羽”、貴女がこれを読んでいるかどうかは解りませんが、“奉納”に巻き込んでしまった事】
【飼い主として、本当に不甲斐ないと思っています。】
【でも、この神事が成功すれば、“私と貴女は2人で一つの一心同体”の身として猫御々村を守って往けます。】
【これを読んでいるとき、そうなっている事を願って、】

【“魂の共存を”】

『結果として…………―――、偶然ではなかった、私の身体は双方のどちらかが、乗っ取るものではなく』
『これは、“二つの魂が肉体を共存する”ものであったわけですね。』
『で、この二つの死体に関して』
『私の肉体は、“半身”だけ猫又で、“半身”だけが人間、そういう盟約で奉納が行われた訳ですね』
『このミイラは、人間だったころの“半身の残り滓”、いわば死体ですら無い、ミイラになる為の傀儡、あるいは“保険”』

『それはどうあれ……、御主人が、私の体を持ち逃げするとばかり、思ってましたけど、なるほど……そんな……』
『どちらにしても全く以て迷惑な話ですね……』
『失敗してちゃぁ、意味がないですよね。』

【てっきり、猫又は、自分の身体と主人の肉体の“奪い合い”かと思っていた分、大きな“誤解”が解けたという事になる。】
【“前提”の違い。ならばこそ何故猫又だけ残ってしまったのか、起こす者も居らずして、それはもう“死人に口無し”だ。】
【この以前の肉体の持ち主が猫又を守ろうとして、そうなったのか、あるいは不慮の事故なのか、もう証明するものは何も無い。】
【より真実に近付いた事で、このような結末で始末がついた訳だ】

『この辺で、着地点ですね。いやはや、こんなモノを見つける為に付き添うなんて……天道さん、やはり貴方も物好きですねぇ』

【それが猫又にとってよかった事なのか、それはまだ解らないが、もうこれ以上掘り返す事はしないようだ。】
237 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/19(月) 15:54:46.73 ID:UPtt21h10
>>236
2つの魂を、共存させる...
半身をわけあった...
【よく分からなかった】
【昔、飼い主がどうしたかったのか。この方法を何故取ったのか】
【詳しい理由は分からない。ただ、理解出来るものもあった】

(猫の飼い主、あなたは猫を守ろうとした)
(それが共存であり、奪わなかった理由)
(こんな事が出来るあなたなら、魂を奪うことぐらい簡単だったでしょう)
(しかし、行わなかった。まず自分を犠牲にする形にして)
(そして、今その猫は俺も知らない真実に近づきました)

(まあ、それが猫に小判だったかは。その猫次第ですがね)

【物好きは動く。下手な方法でも必ず動くのだ】
【動いて上手になるまで。動いて動いて動くのだ】

俺は貴女についていっただけですよ
貴女が望む事をして、貴女が何か得られただけ
探偵っていうのは自分に利益は少ないですから

【探偵は利益を高くする事も可能だ】
【しかし、彼は相手の望む事をする。利益も少なくていい】
【ちなみに、今回の利益は彼女の真実へ近づいた事である】
【人の利益は街の利益だ。だから別に問題ない】
238 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/19(月) 19:59:47.34 ID:FerpyWQg0
【たった一人だけの人影が見える夜の公園】
【暗闇に包まれた公園の地面は奇妙な数式で埋め尽くされていた】
【数式を懐中電灯で照らしては続きの式を書き続ける小さな男】
【その姿は新手の妖怪のようにも見えるほど体が小さく、眼球模様の服を着ている】

…やっぱりまだダメなのかぁ
って事は次の値は決まったも同然だけど…

【ふと懐中電灯が意味も無く照らした地面に映ったのは二人の警官だったもの】
【手足には無数の切り傷、頭には何かで殴られた痕、胴体には槍で貫かれたような穴】
【飛び散った血は辺りをさらに黒く染め上げているが、小さな男は何一つ気にしていない】
【返り血で染まった体を気にすることなく式を解き続ける姿は少量の狂気を含んでいた】
239 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/19(月) 21:02:03.02 ID:cFbd8xbr0
>>238

【夜道を歩む一人の少女、アルル・ルージュ】

【彼女とて片時も休まず拷問をしているわけではない】

【時にはこうやって意味もなく散歩したくなることもある】

【夜は寝る時間だ。可能であるならばあまり騒ぎたくない】

【遊びは明るいうちにするものなのだから】

【しかし、彼女の鼻が異臭を捉えた】

【嗅ぎなれた、血の匂いだ】

すんすん、こんな時間に遊んでいる人いるんだね。
うーん、よし。混ぜてもらおっと!

【夜は遊ばない主義ではあるが、それは可能な限りのこと】

【本人の気分次第では朝まで遊び尽くすことだってある】

【ようは彼女の気まぐれなのだ】

強い人だったらいいなー。

【彼女は笑顔で、臭いの元である公園へと足を向けた】
240 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/19(月) 22:42:41.52 ID:FerpyWQg0
>>239
【ふと足音に気がついて振り向くと自分より約10cm程度身長の高い女性がいた】
【まるで人形の様な容姿に一瞬驚くが少し気に食わないような目で人形を睨んだ】

なんだい?
僕は今は計算の真っ最中だから邪魔しないでほしいんだけど…
邪魔するならそこの元人間みたいな事になるからね…

【警告をすると人形に背を向けて地面に計算式を書き始める】
【こんな時間に出歩く人形がまともである訳が無い】
【そんな事は分かっているのにもかかわらず背を向けるのは底知れぬ自信故か】
【もしくは本当に頭がお花畑かの二択だろう】

/*遅くなって申し訳ないです*/
241 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/19(月) 23:04:19.72 ID:cFbd8xbr0
>>240

それはあなたがやったの?

【とても悲惨な光景だった】

【警官たちもただでは死ぬつもりがなかったのだろう】

【抵抗の為か、複数の傷を負っていた】

【その光景を目の当たりにした彼女は、笑っていた】

あなたへたっぴだね。そんなやり方じゃ死んじゃうに決まってるじゃない。

【くすくすと笑いながら、その人であったものに指を向ける】

腕に傷をつけるのはいいけど、そこは切ってもあんまり痛くないよ?
あとね、刺すならそんなところに思いっきりやっちゃダメ。
血がで過ぎて痛さが麻痺しちゃうの。
でも殴るのはグッドだよ! 血の量の調整が楽だからね!

【この現場を見て、彼のことを同志であると認識したようだ】

合計点数は35点!
私の学校だともう一回テスト受け直しだね!

【そして、なぜか偉そうに胸を張る】

【痛みの追求については誰にも負けるつもりはない】

【しかし、彼女は気づいているのだろうか。彼の敵意を身に受けていることを】

【いいや、気づいていない。元人間のようにするというのなら、痛みの実演をしてやるつもりなのだ】

【そんなどこまでもマイペースな狂人を前に、彼はどのような反応をとるのか】
242 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/19(月) 23:19:49.06 ID:FerpyWQg0
>>241
そうだね、邪魔だったからねぇ…

【やる気のなさそうな返事を返す】
【どうやら興味が無いどころか面倒臭いとも感じているよう】
【しかし人形の言葉によって面倒は興味と表裏のように変えた】

あのねぇ、僕は人間を傷つけるのが好きな訳じゃない
別に苦しみ悶える様子を見て興奮するようなサドでもない

【ふと人形の方を見てみると偉そうに胸を張っていた】
【この時ミドルは不思議で仕方が無かった】
【何故そこまで「痛み」について探求しているのか?と】

ただ「完全に勝ち目が無くなった時の絶望に支配された顔」は好きかな?
苦痛を与える事は誰にでもできるし、その表情をさせる事も容易い
意味の無い苦痛なんて誰にだって耐えられるんだからね
でも精神をゆっくり蝕み支配されていく苦痛に耐えられる人間は少ない
だから僕は直接的な痛みによる絶望は好きじゃないんだ

それ故、僕は君が嫌いだ

【見下すような目で人形を睨みつけるが、すぐにミドルは目線を地面に戻した】
【敢えて挑発的な態度を取る事で怒りを感じさせ、反論をさせるためだ】
【地面を見つめる目は楽しそうにギラつき、楽しさに飢えていた】
243 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/19(月) 23:44:38.02 ID:cFbd8xbr0
>>242

絶望? なにいってるの?

【彼女は、その言葉が理解できなかった】

痛さっていうのは気持ちよさだよ?
痛さを感じるってことは生きてるって証。だって死んだら痛くないもん。
それで、ああ、私は生きてるんだなって感じて、それで気持ち良くて嬉しくって楽しくって、そんな気持ちになるんじゃん。
やっぱりあなたおバカさんだね!

【彼女の価値観は大きくずれている】

【彼女は善意で痛みを与えるのだ】

【彼女にとって痛みは苦痛ではなく快楽】

【快楽を得て絶望する人間なんていない】

【それが彼女の考え方なのだ】

やっぱりあなたはもう一回テストを受ける必要があるみたいだね。
よし決めた! 私が勉強を見てあげる!
これでも友達からは勉強を教えるのがうまいねって褒められてるんだよ!

【彼女は笑いながら手を差し出す】

おいで? 私の家で猛勉強だ!

【その手はまさしく悪魔の手招き】

【地獄へと生きる者を引きづりこむ邪悪な触手】

【彼女の家を見た人間は、決して生きて帰ることはできないのだから】

//すみませんおくれました…
244 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/20(火) 00:00:27.13 ID:YqXY9FJb0
>>243
なるほど、相当頭がお花畑になってるね
咲いている花はルピナスとケシの花かな?

【また立ち上がってギラついた目を人形に向ける】
【これほどまでに面白い狂人にあった事が無いからだ】
【狂人の思考を理解するには狂人になるしか手段はない】

わかった、もう一回君の言うテストを受けてあげようじゃないか!
平衡感覚を失った球体のように動いてあげようじゃないか!

【口を大きく裂いてさぞ楽しそうに笑い始める】
【既に平常時の思考を破棄しているミドルにリミッターなど存在しない】

ただテストを受けるのは君の家じゃなくてこの公園さ!
嗤い嗤われ狂喜乱舞、表裏狂気常軌何もかも転がして笑おうじゃないか!

【もはや何が言いたいのかすら分らなくなるほどの興奮】
【脳から溢れ出る脳内麻薬はミドルの頭を支配し始めた】

【足元の石ころを適当に二つ拾い上げ、人形目がけて投げつける】
【それは飛んでいく最中に歪で鋭いナイフに姿を変えて襲い掛かった】

今から始まるのはテストかお祭りか阿鼻叫喚の地獄絵図の内のどれか一つ!
ミドル・ファンシー・トップハット、楽しませてもらうよ!

/*返信は明日になります…*/
245 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】右肩・腹部負傷、および出血 [sage saga]:2015/01/20(火) 00:37:36.61 ID:l5KlbPvM0
>>244

(うーん、変な人)

【急に笑いだし、小難しいことを言い出したことに対する素直な感想だった】

【一般人から見てもそれは間違いないのだが、その変な人に自分も当てはまることに気づいていないようだ】

(まあいいや。ここでやりたいって言うならとことん付き合ってあげよう!)

【そう思い、まずは自分に投げられた石をその身に受けようと両手を広げる】

【目測では右肩と腹部に当たる軌道だ】

【スピードも申し分なく、下手をすればヒビが入り内蔵を傷つける程度には威力があるだろう】

【それを自ら受けるとは、正気の沙汰ではない】

【しかし、彼女の目論見は大きく外れる】

あれ、ナイフ?

それに気づいた時にはもう遅い。
飛翔したナイフは肩と腹に突き刺さった。

ああぁあぁああぁあぁああッ!!

【溢れる血潮、そして、脳を痺れさせる激痛】

【痛みのあまりに、悲鳴を上げることを止められなかった】

【もっとも、我慢するつもりなどさらさらないのだが】

すっっっごく、痛い! 石がぶつかると思ったらナイフが刺さるってすごいねこれ!
意外性ってこんなにも痛みを新鮮にするんだ!
びっくりしたよ!

【彼女はあのいびつな笑顔でその痛みを絶賛する】

【さっきまで赤点をとっていた相手が、こんな新鮮な痛みを与えてくれたことが、よっぽど嬉しかったらしい】

うんうん! 今のでミドル君に5点あげちゃう!
じゃあ、次は先生の番だよ?

【そういって、彼女は二本のナイフを引き抜いた】

【吹き出すように血がもれるが、その痛みもまた心地いい】

【彼女の笑みは、ますます歪み、唇は弧をえがく】

そーれ!

【そしてその血が滴るナイフを、ミドルに向けて投げつけた】

【華奢な彼女が投げたにしてはかなりのスピード】

【どうやら身体強化を使ったらしい】

【しかし、いくらスピードがあるといってもこの距離だ】

【アルルのように自ら受けようと思わなければ十分によけ切れるもの】

【さあ、彼はどういう対処をするのだろうか】

//了解です。
//また明日よろしくお願いします!
246 :木天蓼美羽【ワイルドキャット】 [sage]:2015/01/20(火) 01:36:37.93 ID:+E2ukaO4o
>>237
『そんな職業、意味が在るのでしょうかね?』
『………、いや、意味なんて無いものは無いんでしょうね、でなければ、今回の結果も無かった事でしょうし』
『あーぁ……、また更にお腹が空きましたね、徒労です。徒労』

【自分の利益が少ない、それが解っていて続ける理由はやはり猫又には解り切れない所は在った。】
【ただ人間は合理的に生きる事を理想にしていても、合理的にはなれないものだ、合理から外れた事にこそ本質なるものに近付き】
【そして結果として最も最適な手段として、自身を納得出来る様にしてゆく】
【納得出来るか否か、ここのところが肝だろうか】

『まぁ、今回はパフェもいただきましたし。またいつかお返ししに参上するかもしれません』
『今は特に何も出来る事は無いので、猫の恩返しがくると思ってまってて下さいな』
『それでは』

【ここに留まる理由もなくなった、別れを惜しむという事は性でもないので、そのままあっさりと別れを切り出し】
【やがて猫又は、その山道から外れた森の中を駆けて、姿をくらませるであろう。】
【その動きは軽快に、それでいて力強く。】
【まるで伝記の様に、闇に潜む】

【奥山に、猫またといふものありて、人を食ふなる――――、それは自覚しての事か、無自覚なのか、定かでは無いが】
【それで始まりに過ぎない。】
【第一食:御主人】
【御祖末】

//この辺で〆ということで、何度も変身が遅くなってしまった挙げ句読み難いレスですみませんでした。
//要領得ない初ロールに最後まで付き合い頂き有り難う御座いました!おつ
247 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/20(火) 15:42:52.27 ID:vzXxMDj/0
>>246
猫に期待するほど金が無いって訳じゃないですが
何か招いてくれたら嬉しいですね
それでは、また何処かで

【猫は森の中を駆けていった】
【その迫力というのも、またこの街ならではで】
【誰も見たことのない、神の様な猫の感覚を味わった】

...おいつらはどうするんだろうな
【周りにいた猫達は、今はもういない】
【後を追いかけたのか、放れていったのか】

まあ、いっか
またここに来ればいい。その時にいたら餌でもやろう

【彼はまた街にでた】
【彼女のような、困った人を探して】

/こちらも遅れてすいませんでした!
/ロールありがとうございました!
248 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/20(火) 16:14:07.97 ID:Xt2u1X+xO
ラスボス戦いかがっすかー?
……いい加減立派なラスボスになれないっすかねぇ……

【寒風の中マントに包まり、ラスボス戦売り〼との看板を掲げて溜息】
249 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/20(火) 20:08:45.27 ID:YqXY9FJb0
>>245
【ナイフを避けずにわざと直撃した人形は少し赤く染まった】
【どうやら相当痛いようだが、人形は有り得ないような表情をしていた】
【笑顔で痛みについて感想を述べるなど、狂人の中でも異常な部類だろう】
【狂人を常識で測ることなど無意味に等しいのだが】

ふふふ、僕の能力は「絶対に信じられなくなる」んだ
今君が刺さって感じた痛みは僕が作った痛みだと思う?
それとも君が勘違いした痛みだと思う?

【歪んだ笑みを見て狂人の面白さを再確認する】
【やはり常識や日常からかけ離れている存在は違和感の塊のようなものだ】
【その違和感程心地よい恐怖は無い】

あれで5点しかくれないなんて酷い先生だこと…
しかも投げ返すのは紅なんて無意味な攻撃だこと…

【返ってくるナイフは途中で石に戻ってしまう】
【しかし速度はかなりの物で避けきれるものでない】

【即座に長さ50cm程度の警棒を取り出して刀の様に構える】
【そして片方の石に振り下ろす瞬間、警棒は本物の刀に姿を変えた】
【真っ二つに石を切断し、攻撃を無力化する】
【しかしもう片方の石を避けきれる訳は無く、右脇腹に直撃する】

【だがミドルの表情に「痛み」の文字は無く、余裕に満ちた表情のままだ】
【本当は痛くて仕方が無いのだが、痛みを好む人形にその表情を見せるのは勿体ない】

遊ぶならここじゃつまらないね?
だから少しだけ僕についてきてみないかな?
まぁ追って来なくても一方的に攻撃できるけどね!

【人形の足元を人睨みすると、小さな芝生は全て鋭い鉄のトゲの集合体に変わった】
【嘲笑うかのように人形を見つめると、路地裏目がけて走り出した】
【速度は一般人と変わりない程度なので人形は簡単に追いつけるだろう】
【追わなければ「そこらへんに落ちている物」が凶器に変わって投げつけられるだろう】
250 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】右肩・腹部負傷、及び出血 [sage saga]:2015/01/20(火) 20:44:35.98 ID:l5KlbPvM0
>>249

(多分、幻覚系じゃないよねー)

【彼の『僕の能力は「絶対に信じられなくなる」んだ 』という発言は、十中八九ブラフだと捉える】

【一つ目の理由として、痛みに関しては博士急だと自負する自分が、痛みの偽物を本物だと間違えるはずがない】

【二つ目は、自分がナイフを投げ返したこと】

【このナイフをつかんだという感覚すら偽物という可能性も捨てきれないが、その投げた石を受けた時にした顔、あれは間違いなく痛がっていた】

【どれだけ我慢しようと、何百もの快感に震える顔を見てきた自分にはそれを見抜けるのだ】

【《痛みを我慢しよう》と思った時点で、彼女の目をごまかすことはできない】

(あとは本当はどんな能力かも考えたいけど、それは後回しでいいよね!)

【もたもたしていたせいでせっかくの遊び相手に逃げられてしまったことは、記憶に新しい】

【裏路地に逃げられても困るので、彼女はミドルを追いかける。そのまままっすぐに】

グッ、ギィィ……ッ!

【一歩踏み出すたびにシミ出る血は、生きている証】

【二歩踏み出すたびに駆け巡る痛みは、それに震える歓喜】

【彼女はその一つ一つを愛おしく思いながら、強化された脚力によりかけて行く】

【当然足は穴だらけになり、そもそも物理的に移動が不可能な形となっていく】

【それでも彼女が歩みを止めずに進めるのは、空いた穴が次の一歩を踏み出す頃には塞がっているせいだ】

【自分の能力がバレるのは痛いが、この一歩一歩にはそれだけの価値がある】

【体を駆け巡る快感に身を震わせながら、まっすぐにその背中をおった】

(ここじゃつまらないってことは、面白いところがあるってことだよね!)

【彼女の顔には、相変わらずのゆがんだ笑みが浮かんでいた】

251 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/20(火) 21:44:03.99 ID:YqXY9FJb0
>>250
【ミドルは嘘を吐く事に自信がある】
【それは一般人にしか通用しない事を今更思い出す】
【そして人形に嘘を吐いても意味が無い事を理解した】

なるほど、痛みに耐える事も出来るみたいだね
でもどうして傷が無いんだろうか?

【ふと振り返り状態を確認すると、傷が極端に少ない】
【刺したナイフの傷はあるのに、足の傷は殆ど残っていない】
【しかし暗闇では詳しく確認することなどできない】
【もし傷を治す能力ならばナイフの傷が残っている訳が無いのだ】
【奇々怪々で不可思議な力を見極める事はミドルには難しかった】

やっぱり追いつかれるねぇ…
でもこれだからこそ追わせたんだけどね!

【路地裏には辿り着けなかったが、町にはたどり着けた】
【無機質な物で埋め尽くされている場所程、ミドルの能力は輝く】

お待ちかね、これが僕の100%さ!
僕の思考と君の痛みへの欲望、どっちが勝てるかな!?

【突然人形の方へ体勢を低くしながら振り替える】
【左手で体を固定しながら、地面の一部を粘土に変えて削り取る】
【粘土を一瞬で鉄の塊に変え、そのまま殴り掛かる】
【さらに左手の警棒は長さ50cm程度の槍に変えて、足の甲を狙って突き出す】

【身体能力が低い為威力は小さく、カウンターも簡単だろう】
【ただし攻撃に当たった場合は厄介なことになる】
【何故ならどちらも触れた瞬間に液体になってしまうからだ】
【そしてミドルの体から離れて10秒経つと元に戻り、動きを固定してしまう枷になる】
【さらに一度変えた物は二度と変えられないため、解除も難しくなってしまう】
【さて、人形はミドルの狙いに気がつけるだろうか?】
252 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】右肩・腹部負傷、および出血 [sage saga]:2015/01/20(火) 22:23:17.61 ID:l5KlbPvM0
>>251

【振りかぶられる鉄塊と、突き出される槍】

【その二つはまさしく致命的な一撃だろう】

【頭を殴られれば息は絶え、足を貫かれれば身動きなど取れるはずもない】

【どちらも厄介な攻撃だが、あまりにもスローな動きだ】

【あの鬼との死闘をくぐり抜けた彼女には、物足りない】

【それに、能力を解明する為のヒントも得た】

【彼女はその二つの攻撃をバックステップという形で回避し、距離を取る】

【一定の距離を保てたことにより、彼女は考えをまとめ始めた】

(簡単に言ってしまえば、あれ物質の変換だよねー。しかも、物の制限はなし)

【最初は石や警棒を変換したことから、鉱物を別の鉱物に変換し、生成する能力だと思っていた】

【しかし、彼は草をも変換して見せた。しかも、触れてすらいないものをだ】

【厄介な能力だ。つまり、このゴミゴミとした都会はすでに、彼のテリトリーに等しいということだ】

【しかし、もしも無制限に変換できるなら、自分はとっくに銅像にでもされていたことだろう】

【そこから考えると、少なくとも動物には使用できないらしい。そこはせめてもの救いか】

【さて、となるとだ】

(今日はおもちゃ封印だなー……)

【彼女の持つ柄のない刀を変換されては厄介だ。ここは自重しよう】

【しかし、このままダメージを受け続けるのもつまらない】

【最初はは先生として、彼に痛みのレクチャーをするつもりだった】

【しかし、彼の圧倒的な能力は、彼女に別のスイッチを入れた】

【命のやり取りを生きがいとする、獣としての彼女を】

【しかし、能力の特性上、遠距離攻撃はあまり使えない】

【数少ないそれを使うにも、早々に使うのも勿体無い】

【ならば】

(別のおもちゃを考えよっと!)

【彼女の左手が、わずかに脈打った】

なかなかやるねー。私びっくりしちゃった。
でもね、さっきも言ったけど、狙う場所はちゃんと選ばないと。
殺しちゃうのばダメだよ?

【さて、彼は彼女の意図に気づくことができるのか】

//すみません、また遅れました…
253 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/20(火) 23:12:55.15 ID:YqXY9FJb0
>>252
Wow! 避けてくれたね、ありがとう!
これで君の能力のパターンが絞れたよ!

【もし攻撃を避けなかったら無制限に回復できる能力】
【避けた場合は無制限では無く、何か弱点がある回復能力】
【弱点は分からないが、これだけでも十分だ】

さてと、これでもう十分だね
これで8割は完成したんだからね!

【ニヤリと笑いながらミドルは奇妙な行動をとり始める】
【履いていた靴と靴下を脱ぎ、左手の鉄の塊にくっつける】
【そして鉄の塊を黒い粘土のようなものに変え、こね始める】
【鼻が良ければこの黒い粘土が火薬だと気がつけるだろう】

狙う場所は考えても意味が無いからね
さっきまでの攻撃は所詮偽物なのだから!

【人形の意図には気がついていないようだ】
【それは気がつく必要が無いという意味でもあり、最大の油断でもある】

【ちなみにミドルは黒い粘土をただこねている訳では無い】
【不自然に手を上げ、人形に顔が見えないようにこねているのは一体なぜだろうか?】
【はたして、ミドルの行動は表裏のどちらに傾くだろうか?】
254 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】右肩腹部負傷、および出血 [sage saga]:2015/01/20(火) 23:38:59.21 ID:l5KlbPvM0
>>253

とっくにばれてると思ったんだけどなー。
まあいいや。それよりさ、それはなに? 粘土遊びかな?

【あくまで気軽に聞きつつも、その行動の不自然さに内心首を傾げる】

【何か別の形にしたいのなら、わざわざ粘土に変えてこねる必要はない】

【彼は石を一瞬でナイフに変えたのだから】

【となると、靴下と靴を合わせるのが目的か、はたまた粘土に隠してあの二つを別の何かに作り変えているのか】

【そしてもう一つ気になるのが顔を隠していること】

【意味の分からない行動一つ一つが、なにかしらの作戦に見えるし、ブラフにも感じる】

【しかし、彼女は気づいていない。あの粘土が、爆薬であることを】

【いくら身体強化を使えるとは言え、嗅覚まではよくならないのだ】

【おもちゃもまだ完成していない】

【彼女はなにが起きても対処できるよう、距離をとった】

【しかし、彼女にはあまり時間が残されていない】

【なにをするわけでもないのに、徐々に歪につり上がって行く口角が、それを物語っている】

【身体強化の代償が、快楽として彼女を襲い始めたのだ】
255 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/21(水) 00:49:10.62 ID:CX0Ntjas0
>>254
これは確かに粘土遊びだね
夏の夜空を彩る短い花と同じ種族のね!

【両手の粘土を半分ずつに分けて構え、人形目がけて走りだす】
【今は警棒も鉄球も構えていない、つまり効果的な攻撃手段は無い】
【さらに火薬は相当な衝撃を与えなければ起爆出来ない】
【武器に姿を変えることは出来るが、複雑な形には出来ない】
【そして火という属性を作ることなど出来る訳が無い】
【ただし火を起こせる物を作ることは可能だ】
【しかし両手がふさがっていると操作が出来ず、変化させても発火する前に戻ってしまう】

【ではどうやって火薬に着火するつもりだろうか?】
【答えは簡単、それはミドルの口の中に潜む火薬の一部が答えだ】
【もちろんそれを吹きつけた所で火がつく訳が無い】

【変化させる条件を満たすには変化させる物体を見ないと不可能だ】
【たった一瞬で火を起こすのに簡単な物、それは黄リンだ】
【常温だと簡単に発火するものを予め体温で温めてから吐き出すのだ】
【これならば一瞬で着火することが出来る】

【だが両手を犠牲にした爆発でミドルが生きていられる保証は無い】
【そして爆発しても人形を確実に仕留められる保証も無い】
【しかしそれらの保証が無くても、ミドルには大丈夫と言える自信がある】

【ミドルは靴どころか靴下まで脱いだ】
【その理由は至って簡単、直接地面に触れるためだ】
【地面は意識しなくても視界に入るし、直接触れていれば戻る事も無い】
【つまり最大限接近すると人形の足元の地面を一旦液状化する】
【そして沈んだ瞬間に能力を解除し、爆発を起こすのだ】

さぁてBlow up!
冬の夜空を彩るのは君の表情と痛みの光さ!
ならばいっそ笑おうか!

【ミドルの両目から血が流れだし、能力の条件をばらしてしまう】
【流石にこれだけ能力を使えば代償は必ず存在する】
【正真正銘、最後の賭けだ】
【生き残るのは一体どちらだろうか?】
256 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/21(水) 01:42:39.23 ID:U1CrDF150
>>255

(夏、花、ああ、花火か)

【なるほど、確かにそれなら自分の超回復なんて関係ないだろう】

【跡形もなく吹き飛べば回復のしようがないのだから】

【しかし、それはないだろうと彼女は思う】

【なぜなら自分が跡形もなく吹き飛ぶということは、それを持つ彼もまた、跡形もなく吹き飛ぶことになるのだから】

【痛みを感じる前に死んだのでは意味もない】

【そして、血涙を流し、それでも目をかっと見開く様子から、それもまた能力の発動条件であることがわかる】

【変更中は瞬きができないとか、あるいは対象を見続けなければいけないとか】

(まあ、どっちでもいいや)

【彼女にとってそれは些細なこと。なぜなら、おもちゃはもう完成しているからだ】

本当はもうちょっと時間かけた方が面白いんだけどね、これも十分楽しいよ!

【そういって、彼女はあろうことか自ら駆け出した】

【その足にはもう傷はなく、肩も腹も傷は塞がっている】

【傷があったことを示すものは、傷のあった場所、そしてナイフを引き抜いた時に手に着いた血だけ】

【不意を付く為だけに、彼女は快楽を捨て万全の体制となったのだ】

本日初披露のおもちゃだよ!

【彼の身体能力はそこまで高くない】

【自らが走り、それ以上のスピードで目的地が迫ってきたとなれば、当然かなりの接近を許すことだろう】

【そうなれば、彼女はその新しいおもちゃ、《猛毒の血液》をぶちまけることだろう】

【人間の構成元素には、数多くの毒が含まれている】

【フッ素、水銀、ヒ素、などなど】

【それらは一定量摂取すれば死に至る猛毒である】

【しかし、その量はあまりにもごく少数である為、人体には影響を与えない】

【彼女はこれを生成する為、そしてそれが体を犯さないよう体内をいじる為、少しばかり時間が必要だったのだ】

【もしもう少し時間があれば、猛毒のウォーターカッターが生まれていたことだろう】

【しかし、血を圧縮せずにせず放出するだけなら、ほぼノータイムでホースから放出される程度の勢いは出る】

【それをだ、能力の為に見開かれた目に、あるいはなにやら細工をしていた口にいれたら、どうなることだろう】

【最悪死にいたり、運が良くても失明か】

【彼は彼女の接近を止める手段はあるのだろうか】

【そして、不意をつき飛び出す猛毒を防ぐ手段は、あるのだろうか】

//鈍筆で本当にすみません!
//書いてから言うのもあれですが、この能力の解釈はありでしょうか?
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/01/21(水) 07:43:20.48 ID:NIFH/KPbO
>>256
横から
肉体の変化、身体能力の向上のみですので毒はNGです
258 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/21(水) 19:01:31.01 ID:CX0Ntjas0
>>256
/*能力の説明を見ると「超再生を続ける」だけのようです*/
/*なので血液の流れをコントロールして毒を作るのは不可能かと思います*/
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2015/01/21(水) 19:22:09.10 ID:U1CrDF150
//>>257>>258
ご迷惑かけてしまいすみませんでした!
一応言い訳させてもらうなら、再生の一環ということで体内の構成元素である毒物だけを再生しまくってるってイメージでした。
>>256はこれに差し替えでお願いします!


>>255

(夏、花、ああ、花火か)

【なるほど、確かにそれなら自分の超回復なんて関係ないだろう】

【跡形もなく吹き飛べば回復のしようがないのだから】

【しかし、それはないだろうと彼女は思う】

【なぜなら自分が跡形もなく吹き飛ぶということは、それを持つ彼もまた、跡形もなく吹き飛ぶことになるのだから】

【痛みを感じる前に死んだのでは意味もない】

【そして、血涙を流し、それでも目をかっと見開く様子から、それもまた能力の発動条件であることがわかる】

【変更中は瞬きができないとか、あるいは対象を見続けなければいけないとか】

(どっちにしても、あの粘土をもろに食らうのはまずいかな?)

【エターナルイモータルなんて大それた能力を持っていても、脳が弱点であることは普通の人間と変わらない】

【そこを吹き飛ばされればあっという間にお陀仏だ】

【はぁ、とため息を漏らす】

【自分の命を奪いかねない武器に憂鬱となったのもそうだが、それ以上に】

(おもちゃ、作れなかったなー)

【血や鉄を増やせるんだからと軽い気持ちでやってみれば、なかなかうまくいかない】

【どうも元素の世界にまで入ると能力の管轄外らしい】

【それだけがどうにもショックだ】

【そんなことを思っているうちに、ミドルはもうすぐそこだ】

【そんな彼に対して彼女が行った行動、それは】

んあー

【なんと、阿呆のように大口を開くことだった】

【ノーテンキな彼女は、戦闘中にあくびをするほどに抜けているのか?】

【いいや違う。彼女は待っているのだ。彼が射程に入ることを】

【彼女の技の一つに、血を生成、圧縮することによるブラッドカッターがあるが、それをするには僅かながら血を貯め、圧縮する時間が必要となる】

【しかし、威力度外視の水鉄砲なら、ノータイムで放てることだろう】

【目を見開き、火薬を手にする彼にはちょうどいい】

【怪しい動きがあればすぐにでも放つし、よけきれないほどに近づくならやはり放つ】

【彼は彼女の意図に気づくことができるのだろうか】
260 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/21(水) 21:36:41.87 ID:CX0Ntjas0
>>259
【近づいても逃げもしない人形】
【そんな狂った人形がとった行動は「口を開ける」】
【この時ミドルの読みは大きく外れていた】

【ミドルは人形の再生の条件を「何かを食べる事」だと思ったのだ】
【なので口に入れる前に爆破しようとした】

【口に含んだ火薬を吐きだし、黄リンに変えて起爆を狙う】
【しかし黄リンが火薬に触れても爆発はしなかった】
【次の瞬間にミドルは自分のミスに気がついた】

Why!? 起爆しないだって!?
そんな馬鹿な事が起こるなんてやっぱり狂人は怖いねぇ…

【近距離戦において身体能力の差は非常に大きい】
【両手が使えない状態のミドルでは目の前の人形を倒すことは出来ない】
【いわば「詰み」の状態に近い】

【ならばとる行動は「足掻き」】
【両手の火薬を金属に変え、手をクロスして防御態勢を取る】
【しかし足元ががら空きなのが焦っている事を示す】

【だがこの足元はミドルが仕掛けた小さな「罠」】
【足元を攻撃すればミドルは大きく体勢を崩すだろう】
【しかし体勢を崩すとミドルの視界は大きくブレてしまう】
【もし人形の足元に視線がブレたら、確実に液状化させるだろう】
【逃げようとしても視界に入った地面は全て液状化できる】
【両目から血を吹き出しながらミドルは人形を見つめた】
261 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】右肩腹部負傷 [sage saga]:2015/01/21(水) 22:19:49.33 ID:U1CrDF150
>>260

(これくらいの距離かな?)

【彼女がそう判断した次の瞬間、予測し難いことが起きた】

【彼の口から何かが飛び出したのである】

【口から何かをだす、それは偶然にも彼女が狙っていたことと同じであり、その驚きのせいで一瞬反応が遅れた】

【そして、偶然は重なる】

『Why!? 起爆しないだって!? 』

【理屈はよくわからないが、口から出たあれは起爆に必要だったもののようだ】

【彼女が出してしまった一瞬を、彼もまた自分で埋める】

【ならば、このチャンスを逃す訳にはいかない】

えいっ!

【彼女が狙ったのは、腹部への蹴りだ】

【鉄をまとった腕が胸元でクロスされている為、防ぐことは容易だろう】

【しかし、それはブラフ】

【鉄を蹴り、足が砕け、そして悲鳴を上げる】

【この過程を自然に行う為のものに過ぎない】

【先ほどから血を吐き出す準備は万端なのだ】

【痛くはないだろうが、少しばかり勢いのある水鉄砲をプレゼントしよう。その血の流れる目に】

【彼女の目的はあくまで目、血涙を流しながらも決して閉じようともしない目こそ、能力の要であるということはすでにわかっている】

【ならば、それを潰すのが何よりも優先されるのだ】

【彼女の笑みはもはや笑っているのか苦しんでいるのかわからないほどにゆがんでいる】

【こらえるのもこれが限界だ。ここで防がれてはしばらく強化を使えないだろう】

【この勝負のわけ目、競り勝つのは果たしてどちらか】
262 :【Killer Knife】 >>227【蛭子 蜜希】 [sage saga]:2015/01/22(木) 19:16:29.72 ID:TA9GPqxeo
【街の裏路地。不良の溜まり場になっている場所】
【普段ならば集まった不良達の声が聞こえるその場所に、一人の女の声とグチャグチャと何かを弄る音がしている】

ふ…ふふ…

【薄暗くてよく見えないが、女以外には人はいないように見える】
【女の周りに転がる、複数の死体以外は】

くふふふふふ…

【周囲には強い血の臭いが漂っており、そのどれもがバラバラに解体されている】

これはここかなぁ…
これはこっちに置いて…ふふふ…

【ザクザクとナイフで切り離した部位を、並べていく】

【解体しているのは恐らく裏路地を溜まり場にしていた不良達だろう】
【原形が残らないほどに解体されて、何人いたのか分からなくなってしまっている】
【かろうじて分かったのは、最低でも五人がこの女の手で殺されたということだ】

ふぅ…疲れたなぁ…

【解体するのを止めて立ち上がり、眼鏡をかける】

そろそろここを離れないと不味いかもしれませんね
警察の動きも活発になってるみたいですし

【女はそう言って並べた死体の写真を撮ってさっさと裏路地を離れていく】

【最近街では、被害者がバラバラに解体されて発見されるという事件がニュースで流れている】
【解体された被害者の身体は現場に並べられており、被害者の人数は20名を越えている】
【この場所もすぐに誰かに発見されて、警察がやってくることだろう】
263 :白木 恭介【ブラックパウダー】 疲労度:0% [sage saga]:2015/01/22(木) 20:01:04.93 ID:1tO/82lI0
>>262

【血に染まる路地裏 そこを覗き込んだ者が目にするのは「この町」という魔物の腸】
【夢も、希望も、生命も……全て攫ってしまう、悍ましい魔物の】
【此処は地獄 豊かに、平和に生きることなど許されない――――】

…なぁ

【――――そんな地獄に、一人の来訪者】
【カッターシャツにスラックス ネクタイは締めていないが、サラリーマンを思わせる服装である】
【……そんな男が、背後から―――全身に返り血を浴びた―――彼女を見据えていた】

【男は観た。いや、見てしまったというべきか】
【彼女が先刻こさえた、苦悶の表情を浮かべて血の海に沈む死体を】
【女とは違い、彼にとって『人の死』は日常ではない そんな彼にとって「あの光景」はどれほどの衝撃だっただろう】

【―――それでも、彼は今立っている】
【ストレートの黒髪から覗く瞳に怒りを湛えて】
【ぎりぎりと、何かを握りつぶすかの如く拳を握り締めて】
【そして、喉の奥から搾り出すような声で、問うた】

―――アンタ、何してんだよッ……!

//まだおられますでしょーか…?
264 :【Killer Knife】 >>227【蛭子 蜜希】 [sage saga]:2015/01/22(木) 20:11:30.86 ID:TA9GPqxeo
>>263
【解体を止めて眼鏡をかけた女に男が話しかけてきた】

はい?
何か用ですか?

【片手で眼鏡の位置を調整しながら後ろを振り向く】
【男が何故声を荒げているのか、理解出来ないといった顔をしている】

何って言われましても
まあ、見ての通りですよ

【見ての通り、人間の死体を解体して疲れたから止めた】
【ただ、それだけ】

それがどうかしましたか?

【何かおかしいことでもあったのか?とでも言いたそうな顔で、拳を握る男の顔を見る】

/いますよー
265 :白木 恭介【ブラックパウダー】 疲労度:10% [sage saga]:2015/01/22(木) 20:40:10.39 ID:1tO/82lI0
>>264

……ああ、「どうかしてる」よ

【どうかしましたか、と尋ねる女 そうやって何食わぬ顔をして、何人の命を奪ってきたのだろう】
【一歩踏み出せば、砂が靴の下敷きになって音を立てた】

人を殺して何が「どうかしましたか」だ……
最高に狂ってるぜ、お前!

【彼女に男の怒りは理解できないだろうか】
【それでも、彼は吼えなければならなかった】

…うだうだ言っても多分アンタはわかっちゃくれない
だからこれだけ言っておくよ………

―――俺は、アンタみたいな人間は大嫌いだ=I!

【瞬間、男が腕を振るえばどこからか巻き上がる黒い粉末】
【砂ではない あまり速くはないが、ゆっくりと女の元へ漂っていくそれ】
【それは、男の意思によって爆発する「魔法の粉」 これこそが彼の能力】
【女へ十分に接近したなら、きっとそれは轟音と共に火を噴くだろう】
【尤も、女を無力化するのが彼の狙いだからか威力は抑えられている 喰らったとしても致命傷には成りえないはずだ】
266 :【Killer Knife】 >>227【蛭子 蜜希】 [sage saga]:2015/01/22(木) 21:09:29.15 ID:TA9GPqxeo
>>265
【男が怒っている意味が、女には理解出来ない】
【女にとって人間は殺すものでしかないから】

お褒めの言葉ありがとうございます
(距離は6mといったところですか…)

【右手で眼鏡を外しながら礼を言う】
【そして、不良達を殺害するのに使ってその辺に置いていたナイフが触れることなく宙に浮かび上がる】
【その数は三本】
【浮かび上がったナイフを、二本を左手で、一本を右手で持つ】
【眼鏡を外した女の目は、さっきまでとは違う鋭い目をしている】

俺はお前のこと好きだぜ
だって俺は殺してバラバラに解体したいくらい、人間が大好きだからなぁ

【両手のナイフを思い切り男に向かって投げ付ける】
【粉が女に接近するよりも早くナイフは男へと到達するだろう】

その粉がお前の能力か?
どんな能力か知らないが、そんな速度じゃ俺には当たらねえぞ!

【粉よ避けるように男に接近しようとする女】
【しかし、粉の横を通ろうとした瞬間にそれが爆発を起こす】

【爆発によって壁にぶつかった女は、何が起きたか分からないといった顔をしている】

爆発した?
その粉、火薬か?

【威力を抑えられていたのは、粉を避けるように移動しようとした女にとっては幸運だったろう】
【直撃していれば、あるいは殺すつもりの威力だったならば行動不能になっていたかもしれない】

いいねぇ!面白い能力だ!
能力者と戦うのは久しぶりだ!

【立ち上がって再び男との距離を詰めようとする】
【女の両手には、いつの間にか三本のナイフが握られていた】
267 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/22(木) 21:23:35.57 ID:uxeAOvUl0
>>261
【ミドルは足元に蹴りを放つと予想していたので驚いて体勢を崩す】
【同時に人形の足は砕け散り、目の前はグロテスクな光景が広がる】
【そしてさらに見たくない現実がミドルを襲った】

なるほど、だからわざわざ蹴りを選んだのね…
でも残念だったね?
生物の体から離れてしまえば僕の能力の影響を受けるんだからね!

【次の瞬間、血の水鉄砲はただの水鉄砲に変わってしまった】
【ミドルの目の周辺が水で洗い流され、泣いた後のような顔が残る】
【そして狂人のように口を歪ませて笑った】

HAHAHAHAHA!
これで僕の勝利は決まった!
人形よ、永遠に苦痛の無い苦痛を味わえ!

【人形の足元を見つめ、地面に能力をかける】
【ずぶずぶと音を立てながら地面は水銀にへと姿を変えていく】

【しかしミドル自身も限界らしく、その場にグラりと倒れこむ】
【力を使い果たしたのか、ミドルはそのまま眠ってしまっていた】
【遊び疲れた子供のような笑みを浮かべながらスヤスヤと寝息を立てている】
【つまりこの勝負、ほぼ引き分けに近い状態だと言える】
268 :白木 恭介【ブラックパウダー】 疲労度:25% 右肩に裂傷 [sage saga]:2015/01/22(木) 21:43:26.53 ID:1tO/82lI0
>>266

…!
(ナイフが…!)

【死骸と血に埋もれていた三本のナイフ】
【それらが一人でに浮き上がり、主である女の手に収まる】
【念動力(サイコキネシス)という単語が彼の脳裏を過ぎった】

まさか、アンタも―――ッ!

【空を切って、二本のナイフが男を襲う】
【彼の能力であればナイフを爆風で叩き落すことも出来たかもしれない。しかし咄嗟の出来事だった上、ナイフが予想外に速かった】

がッ…!

【なんとか躱そうと試みたが、一本のナイフが右肩へ深々と突き刺さる 白いシャツが紅く濡れた】
【爆音が響いたのはその直後 女を壁へ叩きつけることには成功したが、気絶させるには今一歩火力が足りなかったらしい】

くそッ……!

【痛みに顔を歪めつつナイフを引き抜こうとする  が】

………!?

【肩には既にナイフなど刺さっておらず、温い鮮血が流れているのみ】
【まさかと女を見やれば、案の定手には「三本の」ナイフが握られていた】
【ナイフの本数が減っていないのだ】

(ただの念動力じゃないのか…!)

【相手の能力に対して思考を重ねる 尤も、念動力であるという考察自体間違っているのだが】
【迫る女への対策として、さらに粉を巻き上げ圧縮 バスケットボール大の球体として女へ飛ばした】
【先ほどのものよりはいくらか素早い。威力に関しては大きく上昇している】
【この球体は女を追尾するように動く 果たして女の取る行動は】
269 :【Killer Knife】 >>227【蛭子 蜜希】 [sage saga]:2015/01/22(木) 22:08:48.72 ID:TA9GPqxeo
>>268
ははっ!
爆発系の能力者とは初めて会うな!

【バスケットボール大の球体が近づいてくる】

おっと、今度のはヤバそうだ!

【距離を詰めるのを止めて後ろに下がり、球体の軌道から外れようとするが追尾してくるようだ】

ちっ…

【右手のナイフを球体に向かって投げ付ける】
【さらに左手のナイフ二本を宙に浮かせ、風車のように回転させて球体に向かって飛ばす】
【圧縮された球体をナイフでバラけさせようとしているようだ】

【ナイフを飛ばした直後に球体が爆発する】
【爆発する瞬間に、思い切り後ろに飛び直撃を避ける】
【爆発によってナイフは破壊され、女は爆風で吹き飛ばされてしまうがすぐに立ち上がる】

爆発って厄介だよなあ
避けても爆風で吹き飛ばされるんだもんなあ

【女の両手には、破壊されたはずのナイフが握られていた】

(この距離じゃ、投げるしか出来ねぇな)

【吹き飛ばされたことで、4m以上の距離が開いている】

さあて、勝つにはどうしたらいいかなあ?

【両手のナイフを男に投げ付けながら、距離を詰めようと走る】
【投げ付けたナイフは三本、しかし女の両手にはさらに三本のナイフが握られていた】
270 :白木 恭介【ブラックパウダー】 疲労度:35% 右肩に刺傷 [sage saga]:2015/01/22(木) 22:37:57.91 ID:1tO/82lI0
>>269

簡単には当たってくれないか……!

【爆発によるダメージを上手く軽減して接近を続ける女】
【どうにも手馴れているらしく、この状況を楽しんでいるようにすら伺える】
【それとは対照的に、男の頬を焦燥の汗が伝う―――そして彼は見た】

(またナイフが…!)

【彼女の手には、再び三本のナイフ。先ほど爆発によって四散したはずのナイフが再び手元へ帰ってきているのだ】
【ここに来てようやく男は察した。彼女の能力が念動力などではなく、『ナイフを生み出し、操る』というものであることに】
【と、今度は三本のナイフが此方へ飛来する。彼を串刺しにせんと。女性が接近するまでの時間を稼ごうと】

ッ……そうは行くかよ!

【足を踏み鳴らすと、彼の目前に小規模な爆発 この程度のものであれば、咄嗟に発生させることもできるのだ】
【発生した爆風はナイフを叩き落すと同時に、砂煙を巻き上げ辺りを覆う煙幕としての役割も果たした】

【視界を塞ぐ煙 数秒もすれば剥がれる目晦ましだが、次の彼の行動をどこまで隠してくれるだろうか】

――――らァ!

【怪我をしていない左手による殴打≠行ったのだ】
【押して駄目ならなんとやら。決して強力ではないが、意表を突くという意味では効果を発揮できるかもしれない】
271 :【Killer Knife】 >>227【蛭子 蜜希】 [sage saga]:2015/01/22(木) 22:50:24.02 ID:TA9GPqxeo
>>270
【男は女が投げたナイフを小規模な爆発で叩き落とし、同時に煙幕を発生させる】

【しかし、女は煙幕に怯むことなく突っ込んでいく】

【そこに放たれる男の殴打】
【女はそれを両手で咄嗟にガードする】

ようやく俺の距離に入れたな

【煙幕が晴れて、姿が見えた女の手には叩き落とされたナイフと別に生成したナイフが握られていたはずだった】
【だが、男の左手をガードする両手にはナイフは握られていない】

さあて、お前の能力はこの距離でも満足な威力を出せるのかな?

【女はガードした手で、男の左手を掴もうとする】
【さらに上、下、背後の三方向からナイフで男を突き刺そうとしている】
272 :白木 恭介【ブラックパウダー】 疲労度:35% 右肩に刺傷 [sage saga]:2015/01/22(木) 23:26:10.50 ID:1tO/82lI0
>>271

【臆することなく進む女 想定外の反応ではあったが、大きな問題はない】
【そのまま、持てる限りの力で腕を振りぬく 腕力に自身があるわけではないが、攻撃としては十二分】
【しかし】

な…!

【女は対応して見せた。待っていたというのか、この瞬間を】
【腕はしっかりと女に捕らえられて、彼の力では振りほどくような時間もない。尤も、そんな時間も彼には残されていないのだけれど】

………!

【縦に三本、しかし狙いは一点。月明かりに輝く刃が狙いを定める】
【爆発させるには対象が近すぎる 躱すにも腕が掴まれていてはそれすら叶わず】
【――――それは、男の敗北(チェックメイト)を意味していて】


【ドスリと、真っ赤な音が三度響く】
【刃は男の肉体を、狂いなく貫いて】

ッ…………

【ドサリと音を立て、地に伏した】
【なんと間抜けだろう なんと無念だろう 自ら死神へ首を差し出してしまうとは】

【今ならまだ間に合う 自身の肉体すらも巻き添えに、女を吹き飛ばすこともできる】
【けれども、それは許されない。その行為は、自らが今しがた怒りを示した、目の前の女の行動と同じものだから】

―――――ごめん、な――――――

【今にも泣きそうな顔で、最後に言葉を遺して】
【それは誰へ向けられたものだったのだろう 両親か?友人か?自身か?被害者である不良たちか?】

【―――もしかすると、その凶行を止めてやることができなかった、目の前の女性へ向けられたものだったのかもしれない】




【--白木 恭介--死亡--】
【彼の肉体に宿る【ブラックパウダー】の宝石】
【真っ黒なそれが、まるで涙の粒であるかのように、彼の肉体からコロリと零れ落ちた】

//キリも良い(気がした)のでこのへんで!
//絡みありでした!楽しくロールさせていただきました!
273 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】  [sage saga]:2015/01/22(木) 23:27:13.82 ID:+r4fO6c40
>>267
あーあ、また負けちゃった。私の完敗だよ。

【彼女は、本当に悔しそうに言った】

【眠りについてしまっているミドルには聞こえないが、それでも彼女は語り続ける】

まず私ね、ミドル君の能力は生き物には使えないと思ってたの。だってそうじゃなかったら、私とっくに負けてたよね。だから体の一部の血なら問題ないと思ったのに、生きてさえなかったらなんでもいいなんて普通思わないよ!

【徐々に水銀の海へと沈みながら、それでも彼女はいつものペースを崩さない】

それからね、体のパワーアップ、これの使い方も間違えたよ。私これ使って負けたの一回だけだったし、そもそも気持ちよすぎて動けなくなるなんて思っても見なかったよ!

【彼女はもう腹まで沈んだが、やはり態度を崩さない。身動き一つ取れないというのに、なぜ】

あとねあとね、液体まで作れるなんてもう反則! 私だって本当はこの水銀使いたかったのに。

【胸元まで飲み込むそれは、もともと彼女が使おうと思っていた猛毒。ゆえに、その危険性は知っている。それが恐ろしい猛毒であることを】

体は動かない、作戦も全部ダメ。これはもう、どうしようもないくらい私の負けだよね……。

【とうとう肩まで達したが、彼女はやはり、動けそうにない】

何度か死んじゃうと思ったし、これで勝てるとも思った。うんうん、これこそ生きてるって感じだよね! 私は満足!

【もうすぐ水銀は首に達する。そしてそのまま脳がやられれば、彼女はもう二度と朝日を拝むことはできないだろう】

ありがとう、すッごく楽しかったよ。

【そういい、にっこりと微笑むその満ち足りた満ち足りた顔の、なんと美しいことか】

【それだけ見れば、彼女が狂人であることも、人形のように生気を感じさせないことも、わかりはしない】

【死が、のど元まで上ってきた】

だからさ……

【そして最後に】

また遊ぼうね!

【水銀の海は血の海へと変貌した】

【彼女の首が、血を放出したのだ。それはまるでロケットのように首を空に吹き飛ばす。本来ならこれを使えば完全な無防備となる。だが今は、彼女を狙う人間はいない】

【水銀の海よりはるか後方、ここに首は着地した】

【そして首の付け根から、盛り上がるように肉があふれ出し、徐々に形を整え、最後には元通り人間の形となったのだ】

へくちっ! 寒いの嫌いなのに……。

【そういって彼女は背を向けた】

【生死をかける喜びは味わった。勝負がついているのなら、もうなにも言うことはない。十分満足したし、それをさせてくれた彼には感謝している。本当は御礼をしてあげたいところだが、寝ているのを起こすのも悪いだろう。そう思った結果である】

さ、ミドル君のためにおもちゃたくさん用意するぞー! またね、ミドル君!

【そのおもちゃがいったいどんなものなのか、想像しただけでも恐ろしい】

【彼女はスキップをしそうなほどに、嬉しそうに歩いていく】

【最大のミス≪ミドル・ファンシー・トップハットが本当に寝ているのかを確認していない≫ということの意味に気づかずに】
274 :【Killer Knife】 >>227【蛭子 蜜希】 [sage saga]:2015/01/22(木) 23:36:33.22 ID:TA9GPqxeo
>>272
【女の操る凶刃が、男の身体に突き刺さる】

く…
あーはははははははははっ!

【倒れた男を見て女は笑う】
【勝ったことに喜んでいるのか、あるいはまた一人殺せたことを喜んでいるのか】

【ひとしきり笑ったところで、女は眼鏡をかける】

楽しかったですよ
やっぱり無能力者と戦うより、能力と戦った方が楽しいですね

【倒した男を、不良達のように解体しようとナイフを握るがそこにパトカーのサイレンが聞こえてくる】

爆発の音を聞いて誰か通報したようですね、残念です
では、私はこれで失礼しますね

【優雅な動きで男に一礼して、その場を離れていく】

/こちらこそありがとうございました!
275 :荒魂【エゴリア】 [sage saga]:2015/01/23(金) 18:19:23.92 ID:KTaoRmXp0
【夜の紺と黄昏の橙に染まる町 「逢魔刻」とも呼ばれる時刻】
【過去は一つの町として機能していた廃墟の群れ 町の住人からは「旧市街地」と呼ばれる其処で】
【『生』を欲する者が、一人】

………

【瓦礫の中に座した「鬼」 白い吐息に合わせ、銀の瞳が時を刻むかのように残光を描く】
【他に人はいないし、気配もない 存在するのは残骸と彼のみ】
【そんな、確かにあるのに何処か現実離れした光景 まるで、其処だけが世界から切り離されているかのように】

―――――足りぬ―――――

【ぽつりと】
【小さな言葉だったのに、何処までも届きそうなほどその響きは重かった】
276 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/23(金) 18:43:18.81 ID:Gv1j8e8RO
最近、ぱったり売れないっすねぇ……お金がピンチっす
ラスボス戦、いかがっすかー?

【ラスボス戦売り〼、と書かれた看板を背負いボヤきながら歩く少女】
277 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】 [age]:2015/01/23(金) 19:55:00.21 ID:wUYTfDCx0
>>275
【橙と紺が重なり合い、瑠璃色の穹を奏でる「逢魔刻」の世界。"魔なる者"と"出逢う"ためその名を名付けられたのだと云う】
【事実"怪物"を見たという件が後を絶たず、調査と名を冠り愚行に走る者はもれなく不慮の事故と称された処刑の前に儚き生命を散らし】
【勇敢に怪物を討伐せんと足を踏み入れた者は、誰にも名を刻まれる事無く栄光を掲げその魂を昇天させゆく、それが武士の唯一の行き場】
【化物を倒すのは何時だって人間だ。逆もまた然り、力を掲げる人間は力を翻す化物に討たれる運命に値する。崩されぬべき世界の定め】

【だがもしも、もしもだ】
【同じ場所、同じ時刻、同じ世界に――"魔なる者"同士が出逢ってしまったのならば、一体どのような結末が訪れ終焉を迎えてしまうのか】
【無論聞く迄も無い。魔を冠る二体は当然接触し、獲物の存在を捉え、神さえも予測出来ぬような行動(アクション)を巻き起こす筈だ】
【何故分かるのか?決まっている、追い求めた結果は直ぐ傍にあるのだから―――】

                
――ほう、珍しい先客だ――


【ずしり、奇妙な程滑らかで不気味な声色と対立せんとばかりに崩壊の市街地を覆うは尋常ではない圧力。彩るは純粋な殺意】
【常人であらば先刻の時点で異変への恐怖へと恐慌するであろう底知れぬ"未知"の存在感。旧市街地に訪れた二つ目の異変】
【"鬼"の名を掲げし二体の化物。寂寥と沈黙の交差せん崩壊の地は血と肉に濡れし戦場と化した】


//まだいらっしゃったらよろしくお願いします
278 :荒魂【エゴリア】 [sage saga]:2015/01/23(金) 20:21:37.02 ID:KTaoRmXp0
>>277

………―――

【一瞬 ほんの一瞬であったが、しかし、「鬼」の眼がクワリと見開かれた】
【最早闘気≠ネどという生易しいものに収まってはいない 敢えて形容するならば……殺意≠ニでも呼ぶべきか】
【闘い、つまり「死合い」の刹那に生命を見出す「鬼」にとってこの巡り合せはまさに】


(……神よ――――)
(―――――今宵ばかりは、汝に感謝せねばなるまい)


【がらり、と瓦礫を崩して腰を上げる 座ってなどは最早いられない】
【拳を交わす以前から高揚感を感じる 何時ぶりだろう こんな気分になるのは】
【鼠色の残光 不安定に光を放つそれが「化物」の姿を捉えて】

………このような問いは元来不要
然し、敢えて……敢えて問おう



我と死合うか、『闇の王』よ

【大気を轟かせて、これ以上無いほどの慶びを以って、「鬼」は問うた】
【時刻は逢魔刻 魔を出遭わせ、世界を深遠に引き擦り込む、暗黒の時間】
279 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】 [age]:2015/01/23(金) 20:54:47.16 ID:wUYTfDCx0
>>278
【がらり、殺意と圧力を消し飛ばさんと鳴り響く瓦礫の音が酷く木霊する。瑠璃の刻に衝突するイレギュラー同士の深淵の会釈】
【肉体を動かすのは殺意か?歓喜か?本能か?――否、全てだ。クソッタレた理由や理屈など要らない、ただ純粋な闘争心からの衝突】
【虚山の如く聳え立つ「鬼」を見て漆黒の吸血鬼は嗤った、純白に煌く刃のような犬歯が彼の異常さをより一層加速させん】
【紅蓮と銀灰の残光が暗闇を鮮やかな幻想へと変える。続く暫くの沈黙、永久とも須臾とも取れる時間は闇の王自身の言葉により破られん】

死合う……?
ククッ……ク…クハッーッハッハッハッハッハ!!…――


――…勘違いするなよ怪物。私と貴様が行うのは怪物と怪物の醜い争いだ

【残響を残す奇妙な笑い、恐怖の対象でしかないそれが終わりを告げたのならば、氷刃の如し冷徹で残酷な吸血鬼の言葉が鼓膜に響いて】
【然し闇王の口元には確かな笑み。鋭い白牙を露す無邪気な戯子のようなそれは絶望にコーティングされ唯々不快で未知なものに変わる】
【古に伝えられし逢魔刻の時間。御伽噺だと謳われていた伝承は今、明確な形となって世に君臨せり】

さぁ、来い"鬼"(オーガ)
この闘争の権利は貴様が握っているッ!!

【漆黒の闇が黒の腕を広げる。と、刹那彼の背後から放出される無数の暗黒の蝙蝠達。闇を歓迎する翼はまるで純黒な覇気と見紛う程】
【鬼と吸血鬼、総じて人間に恐怖を与え続けた二体は己の欲望と本能のみでただ目前の化物との闘争を心から望んだ】
280 :荒魂【エゴリア】 [sage saga]:2015/01/23(金) 21:31:17.87 ID:KTaoRmXp0
>>279

【長い、永い沈黙の末 時間を刻み、引き裂いた闇の王の言葉】
【その言葉は「鬼」にとって全く予想外のものであったけれども】

………フ、フフ……
成程 思い違っていた……

我々は醜い、奈落の住人であったな

【目前に起つ闇の王に負けず劣らず、邪悪に彩られた顔をして「鬼」は嗤ってみせた】
【勝利を、命を賭けて、世界を轟かせて、全力を以って相手を叩き潰す】
【彼らが真に欲するものは、つまりそういうこと 温い決闘%凾ナは彼らは最早満たされない】


―――我が拳、その身に刻めぃ!闇の王よッ!!

【吸血鬼とその眷属にも臆することなく大地を蹴り、弾丸の如く迫る「鬼」】
【小細工なしの純粋な行動 無謀とも、接近しつつ柔軟に対応できるよう身構えているとも取れる】
【吸血鬼の狂笑と「鬼」の怒号に恐れを為すかのように、辺りは暗みを増してゆく 「鬼」の能力は未だ見えない】
281 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】 [sage]:2015/01/23(金) 22:06:54.60 ID:wUYTfDCx0
>>280
【疾風、深紅の軌跡を描き王へと疾走(はし)る鬼を紅蓮の双眸に焼き付ければ、ニィッ…と口が裂けるかの如き嗤いが王の顔に零れ堕つ】
【否、闇王だけで在らず。今正に地面を蹴りただ闘争心と欲求のみで動く鬼の顔面にも吸血鬼と同色の嗤みが飾られし】
【真紅の豪腕に闘気を纏いただ王を討たんと、自身の心に眠る鋼鉄の鎖で繋がれた闘争心を満たさんと怒号と近接を刻む鬼】
【橙の太陽が沈み瑠璃の穹は純粋な闇へと変貌。然しそれでも、紅蓮と銀灰の双眸が残す残光は闇の中故にその煌きを一層強調せん】


――成程、確かに"鬼"だ……
意思も、殺意も、覇気も志も感情も力も!全て水準以上ッ!!
私に殺される権利は十分にある!!だが――…私の心臓(ここ)は討てない


【どんっ、と漆黒の外套に隠されし胸に拳を叩き込めば、絶望の権化へと迫る紅き弾丸を捉えん。疾い、確かに疾い。だが"それだけだ"】
【吸血鬼の双眸には鬼の行動はまるで羽虫が飛来すると同等としか捉えられていない、然れどそれも抗えようのない根本的な違い故】
【然し王は不動。腕を広げ蝙蝠を纏わせ片拳を胸に添え、しかし不動。理由等解りきっている、"何故避ける必要がある?"】
【油断?余裕?否、決して否!――理解しているのだ、鬼は己の能力を見せずただ愚直に突き進んでいる、それ即ち偽りの本気】
【ならば当然吸血鬼も力は見せぬ、鬼が本気で殺意を抱き己を滅さんと迫った刻。その刹那戦場は闇の王のものへと姿を変えるのだ】

282 : ミドル・ファンシー・トップハット【灰被姫】 :2015/01/23(金) 22:17:09.61 ID:0BNv7ghF0
>>273
【夜が明けるとミドルは眠たそうな目を開けて大きな欠伸をした】
【目の前に残っているのは人形が流した多量の血の海だけだった】
【その場所を水に変えて溶かしていくとグロテスクな首の断面図が現れた】

…なるほど、どうやら生き残ってるみたいだね
ふふふ、首だけになっても再生できるとはまったく狂人は怖いねぇ…

【なんとなく空を見上げながら呟き、そして何もいない場所に礼をした】
【初めてミドルは引き分けという終わり方を感じ、人形に敬意を表した】
【どことなく切なそうで楽しそうな表情をしながら】

さてと、そろそろ僕も行動しなくちゃ…
楽しかったですよ、サディスティックな先生?

【その場から背を向けて街へと歩き出した】
【いつものミドルの表情とは違い、少しだけ笑っていた】
【狂人の面白さを知ったミドルの笑みは少しだけ歪んでいた】
【少しだけ、痛みの良さが分かった気がしたのだ】

/*ここで〆させていただきます*/
/*ありがとうございました! 楽しかったです!*/
283 :荒魂【エゴリア】 [sage saga]:2015/01/23(金) 22:35:46.93 ID:KTaoRmXp0
>>281

【強く息を吐いて、放つは紅い拳撃】
【振るわれる拳は疾く、「鬼」の覇気が、言葉が、偽りではないことをよく示している】
【殴打、そして接触 びりりと肉体に振動が走り、快音が響く】

【しかし足りない 圧倒的に、無様なほどに足りない】
【防御されてしまった故でもある、吸血鬼の肉体が衝撃を受け止めるだけの力を秘めていたためでもある】
【だがそれだけではない 足りない足りない足りない足りない】

【見透かされている、能力(ちから)を見せず、「見」であることを】
【常人であれば、この拳撃だけでも十分な脅威と成り得ることだろう 「見」としてはあまりにも暴力的】
【それでも、百戦錬磨の闇の王に対する「見」としては、この一撃はあまりに弱≠ゥった】

……ぬう

【どうしたものか、と言わんばかりに嘆息。………いや、「嘆息」と呼ぶにしては、彼の表情は明るく】
【あまつさえ笑みすら零している 何せ久しぶりだった。「見」すら許されぬ、強敵との戦闘は】


―――逢魔刻(おうまがどき)―――


【次の刹那、何が起こったのか? 「鬼」の姿が吸血鬼の目前から消える】
【その様は正しく瞬間移動 そうでなければ、如何して「闇の王の眼を以ってして捉えられぬ」ような動きが出来よう】
【不可能なのだ それこそ、瞬間移動を行うか時でも止めぬ限り≠ヘ】

―――ぬぅりゃッ!!

【きっと、声が聞こえるのは吸血鬼の背後から】
【ぐるりと一回転しつつ放たれた猛烈な裏拳 時すらも置き去りにして放たれた一撃が、闇の王を討たんと迫った】
284 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】 [sage]:2015/01/23(金) 23:23:45.22 ID:wUYTfDCx0
>>283
【紅鬼の振るう拳の一閃。それは確かに強かった、疾かった。然れど吸血鬼の王を怯ませるかと云えば余にも程遠過ぎた】
【鬼の殴打を受け入れし王の顔には嗤いが刻まれて、紅蓮の双眸は獣よりも、笑みから覗く純白の牙は怪物よりも鋭く凄惨】
【どうした、早く力を見せてみろ。殺戮の狂喜に塗り潰された瞳は言葉よりも鮮明に鬼へとそう訴えかけ、無言の会話が成立】
【吸血鬼が試すような眼光を見せると同時、"鬼"は悟りか否か全力で王へ応えんと力の一端を垣間見せた】

――…!!

【刹那、闇色の視界から紅鬼の姿が消失。否、姿だけでなく殺気も闘気も共に在るべき筈の其処から一変の欠片も残さず消えた】
【王の表情が初めて笑み以外の表情へと変貌。同刻、背後の殺気と声で全てを悟るも時既に遅し。渾身の裏拳は王の後頭部に叩き込まれん】
【準備を整え終えた一撃と後頭部と云う防ぎ切れぬ箇所が交わり凄まじい衝撃が響く、然して同時脳が鈍く揺れる感覚に襲われて】
【吸血鬼は僅かに苦悶に顔を歪ませる。視界が廻る、鈍痛が響く。だがそんなモノを超越した歓喜の感情が王を覆い尽くした】
【激しい嘔吐感に襲われながら、吸血鬼の肩は僅かに震えを巻き起こし、然しそれは鈍痛や恐怖によるものではなく】


…クク、ククク……ハハハハ……
愉快だっ!!実に愉快だぞ"鬼"(オーガ)!!
今のはなんだ?瞬間移動(テレポート)か?幻惑操作(ディリュージョン)か?
それとも―――


―――時間停止(タイムストップ)か?


【覇気。殺気とは異なりし証明出来ぬ瘴気が旧市街地に降臨、止めの一撃と謂わんばかりの王の言霊と共に繰り出されしそれは異常】
【王が反転すれば、銀灰と対峙せし紅蓮の双眸は鬼の内を全て見透かすかの如く深き深淵を覗かせて、底知れぬ王の威風を漂わせんと】
【王は嗤う。未知数な化物の能力に、死闘の末の勝利に、そして今この瞬間の刻が刻まれていく時計の針に。全てが吸血鬼にとって愉悦】
【鬼が先刻の言葉に反応すれば同刻吸血鬼は声高らかに嗤い、小手調べと言わんが如き鋭い手刀による刺突を紅鬼の胸へと繰り出さん】
【常人が振るう数倍の速度と勢いを以て突き出されしそれは一撃必殺、然しそれは未だ王の本気ではない、吸血鬼の能力は底知れぬ――】
285 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】  [sage saga]:2015/01/23(金) 23:30:34.99 ID:hDrBWGf40
>>282

それにしても、ミドル君強かったなー。

【一人夜道を歩く彼女は、先ほどまでの死闘を思い返す】

【命こそ拾ったものの、あの勝負はいつ命を失ってもおかしくないものだった。特に爆薬に関しては、不発しなければ致命傷となっていたに違いない】

何でこんなにうまくいかないんだろ? みんな強すぎるよ……。

【彼女の能力も十分反則じみているのだが、もともと一方的に痛めつけることを常としてきた彼女には、戦闘としてその能力を使うのになれていない。あまりにも宝の持ち腐れである】

ま、いっか! 今日も十分楽しかったし! 今度はどんなおもちゃで遊ぼっかなー。

【悔しがったものの、彼女の目的は生きている実感だ。戦闘を好む理由も、死にそうになれば生きていることを実感できるからという、やはり狂ったものだ。負けたとしても、彼女にとっては最高に充実した時間だった】

あ、しまった! ミドル君に名前教えるの忘れてた……。今度あったときには教えてあげないとね! ……お礼と一緒に。

【夜が明け、次第に町を光が包みだす】

【人々が起きる前にと、彼女は歩みを速めた。なぜなら、彼女の服は今頃水銀の海の底】


【いくら完成が狂っていても、人並みの羞恥心は持ち合わせている彼女であった】

//こちらこそとても楽しませていただきました!
//いくつも至らない点ごめんなさい。今度はこんなことがないようがんばりたいと思います!
286 :【ジョン・ドゥ】>>10【ウェポニスト】 [sage saga]:2015/01/23(金) 23:46:53.02 ID:wUBWOBam0
【漆黒が世を支配する刻、唯一つの場はそれに逆らい続ける】
【大通り、其所は今宵も嗷嗷たる人混みと皎皎とした灯りに包まれる】

__何かこう、面白い奴でも居ないもんかねぇ?

【輝くネオンに照されて歩くその影は、街の風景には明らかに『異質』】
【最早襤褸布とも言える程に痛んだ服を着ながら、人々の視線も気にせずに街を散策する男】
【彼は刺激に飢えている、その双眸は餓狼の如く】
【何か変わったことは無いだろうか。もし在るならば、直ぐにでも飛び付く準備はとうに出来ている】
【__それ以前に、彼自身が『変わったもの』であることには全く気が付いていない】
287 :荒魂【エゴリア】 胸元:裂傷【極小】 [sage saga]:2015/01/24(土) 00:11:22.87 ID:/5ab9v+l0
>>284
ぇえやッ!

【強烈な手応えを手の甲に感じつつ、剛拳をそのまま振りぬく】
【ぐらりと王がよろめき、その貌が驚愕に染まるのを「鬼」は見逃さなかった】
【効果あり、だ】
【その事実を主張するかのように「鬼」は大地を踏み鳴らし、拳を握り締める】
【しかし表情に油断は無い その油断が解けるのはきっと、今正面に立つ魔物が地へ沈む瞬間】

【自身の一撃を受けて尚愉快だと悦びを謳い、再び狂笑する王 そして―――】

………主(ぬし)に答える義理はない

【『時間停止か』という問い 応答する「鬼」の口元も又、三日月型へ歪んでいる】
【答えを隠すつもり等毛頭ない 戦っていれば何れ解ることなのだから】

【反転し、王の魔眼が「鬼」を覗くと同時、廃墟の群れに響き渡るは牙狼の慟哭が如き王の高笑い】
【彼の一挙一動が「鬼」の心を震わせる 彼の一挙一動が「鬼」の心を躍らせる】


【さぁ、今度は王の攻撃だ】

ッ!

【踏み出した一歩はまだ見知った@フ域 問題は彼の貫き手】
【常軌を逸している、などというレベルではない 人の域を遥か超えている】
【咄嗟に身を翻して躱すものの、胸板を掠り真一文字に傷が創られた】

……フ

【なんと喜ばしいことだ ここまでの存在だったとは】
【これでは全力を尽くしても勝てはしない 更に上を行かなければ=z
【嗚呼、愉しい ただ一撃を交し合っただけだというのに、もう既に愉しい】
【人々はきっと、こんな思いをした時に「時間よ止まれ」と祈るのだろう――――】

【とはいえ、感傷に耽る暇もない】
【掠り傷は作ったものの、回避は成功した ならば休んではおれぬ】

ぬううあッ!

【掌底による、突き出した腕へのアッパーカット 狙いは丁度肘の辺りになる】
【吸血鬼の能力が底知れぬというのなら、此方はそれを超えるまで。そんな彼の心持を、人は「気炎万丈」と呼ぶのだろう】
288 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】闘争心による興奮 [sage]:2015/01/24(土) 00:39:37.43 ID:kRmBFczR0
>>287
【見切られた――否、自身の手刀は刹那のタイミングで身を翻され行き場を消失した刺突は、紅鬼の胸板を鋭利な横一文字の傷跡を生成】
【吸血鬼の笑みは更に深く、深く刻まれん。そうだ、もっと私を楽しませろ……言葉にせずとも王の幻聴は崩壊の市街地に木霊して】
【純粋な闇穹に舞踊を刻む無数の蝙蝠は鬼の名を冠る二体の死闘を歓迎するかの如く。黒と喚ぶにも暗すぎるそれは正しく闇】
【闇の中に軌跡を残す銀灰と紅蓮は光。漆黒の外套と深紅の肌は両者の炎。陽炎の如く暗黒の中に揺らめく光炎は激戦の証】

【突出された吸血鬼の右腕、その肘部分へと豪速を以て繰り出される鬼のアッパーカット。姿勢も、威力も全て申し分ない】
【然しそれは未だ闇王の元へは届かない、紅鬼の拳が王の肘へと到達せんと迫るよりも数段疾く即座に腕を引っ込めて】
【狂嗤、限界を超越せんとする紅鬼を嘲笑うが如く冷徹に、吸血鬼は誇り高き化物の喉元へと中指の第二関節を突出させた拳を放たんと構え】
【通常の拳と比べ王の殴打は"突き"に特化している。第二関節を曲げる、それだけで拳は鋭利な鉄槍と変化し喉元を食い破るのだ】
【無論常人が行えば指を骨折する可能性が存在するそれ、ならば人を超越した存在ならばどうか?答は最早口にする迄もない】

――ふっ…

【灘らかな空気を吐き出す呼吸音とも、狂喜から溢れし嗤い声とも取れる音をその場に置き去りに、無情な突きは喉元へと】
【常人どころか鍛え上げた人間でさえも知覚する事さえも難関を極める吸血鬼の狂気の拳撃。威力、速度共に先刻の刺突より数段上昇し】
【一撃一撃が重いとはこの事、人間を狩り人間を喰らう吸血鬼の腕力は、最早獣等のものと比にならぬ殺意を以て降り注ぐ】
289 :荒魂【エゴリア】 胸元:裂傷【極小】 [sage saga]:2015/01/24(土) 01:18:52.01 ID:/5ab9v+l0
>>288

【闇の中で、然し確信を以って放たれた掌底】
【威力、スピード、構え、全てが理想的であった完璧な一撃であったが】
【それが届くことは無く、ただ虚しく空を切る】
【何故か?答えは単純、吸血鬼がより完璧であっただけの話】
【先ほど突き出されたはずの腕は、既に第二波を放たんと構えを取って】

――――

【人の腕に良く似た豪槍 大気を裂き貫き、音さえも置き去りにして「鬼」の喉笛を抉り抜こうと襲い掛かる】
【油断を忘れた今の「鬼」であれば、辛うじて直撃は免れることが出来たであろう しかしながら、それは『万全の状態であれば』の話】
【現在の彼は攻撃を放った直後、故に膨大な隙が生まれた それは、目前の魔物を相手取る者としては致命的なもので】
【最早抵抗すらままならず、吸血鬼の拳は彼の喉を貫――――】

【――かない】
【吸血鬼の指に微かな感触のみを置き土産として残し、いつの間にか=u鬼」は吸血鬼の懐へ潜り込んでいた】
【そう 彼の能力も当然「一度きり」というわけではない クールダウンは必要だが幾らでも再使用は利くのだ】
【とはいえ、能力が発動するのと拳撃が届いたのとはほぼ同刻 あと数瞬も遅れていれば、予定通り喉は消し飛んでいただろう】

――ぉぉおやッ!!

【咆哮と共に水月目掛けて放つ肘打 再び時を置き去りにして、王へ反撃を浴びせようと】
290 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】闘争心による興奮 水月への痛み(小) 嘔吐感 [sage]:2015/01/24(土) 01:51:13.95 ID:kRmBFczR0
>>289
【膨大な風切り音、吹き荒ぶ豪風。音速の壁を突破し解き放たれた王の拳槍は確かに抉り取った。他でも在らず、虚無の空間を】
【刹那指に何かが触れる感触と共に己の懐へと侵入せん紅鬼の姿が双眸に、再度巻き起こる自身の知覚外の現象。対し吸血鬼は嗤った】
【二度目は驚愕に顔を染める事は在らず、代償として浮かぶは歓喜と好奇の渦巻く旋律。闇の王は今、鬼との闘争を"愉しんでいる"】
【時の次元を超越し突出される鬼の肘打。紅の軌道は真っ直ぐ人体の急所「水月」へ進出し反撃と題し放たれたそれは見事鈍い打音を演奏】
【全身に伝わる抑え切れぬ衝撃と共に込み上げる嘔吐感、眉間に皺を刻み苦悶を浮かべるもそれは直様何処までも不気味な嗤いへと変わる】


――っ……フフ…ハハハハハハハ!!
素晴らしい!素晴らしいぞ"鬼"(オーガ)!!
ここまで心躍る闘争は何時振りだろうかッ!


【残響を残す狂笑、同時に闇王は片肘を天高く振り上げ、そのまま凄まじい加速と勢いを以て肘打を終え直後の紅鬼の頭部へと振下さん】
【他ならぬ吸血鬼の王による天からの肘打、急所への痛みが引かぬ状態故にその一撃は速度も威力も先程の拳槍のものと比べやや低下】
【然れど人間が直撃すれば脅威だという事実は変わらず、猛烈な勢いを以て唸るそれは龍の尾撃と酷似。異なる点と言えば種族か】
【漆黒の蝙蝠は上空にて集結を見せん、不吉な未来の予兆を描くように異変を見せる蝙蝠は、果たして何が見えるのか】



//そろそろ眠気が限界で思考力が低下してきたのでここで一旦持ち越し希望です……
//もしアレならばここで〆てくださっても構いません、申し訳ありません……
//私としては続行を希望したいですが、遠慮なく切る場合は切って下さって大丈夫です
291 :荒魂【エゴリア】 胸元:裂傷【極小】 [sage saga]:2015/01/24(土) 01:55:09.92 ID:/5ab9v+l0
>>290

//了解しました、自分も相当に眠気が来ているので、起床してからの返信とさせてください…
//一旦乙でした!
292 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/01/24(土) 03:53:32.68 ID:TObNY+al0
【限界、という物は意外にすぐそこにある】
【存在するものは壊れる。それがこの世の規則だ】
【どこかに欠陥ができて。埋める事は出来てもいずれボロがでる】
【エントロピーは常識道理に破壊を繰り返しているのだ】
【物を生み出す時に、人は物を破壊している】
【そして、壊れる前に新しい物が生まれ、物を破壊する】
【まるでベルトコンベアに乗っているかのように。絶対不可の相手もいるのだ】

【そんな絶対を忘れている、探偵】
【夜中、誰もいない筈の街を歩き続ける】
【普通は求めない。いいや、いつも普通じゃないから楽しい】
【とあるテレビで、こんな事を言っていた】
【「君は艦長ではない。執務室で祈るだけの弱い存在だ」】
【普通を基準に置いて、普通が基準で無くなったなら】
【壊れる事も、きっと気付いているに違いない】
【普通じゃない、それを望む事が普通でない】
【探偵は、夜でも人を気にしない。エントロピーに対策なんてないから】
【その闊歩する姿は、夜では綺麗に映らない】
293 :荒魂【エゴリア】 胸元:裂傷【極小】 右腕:粉砕骨折・使用不可 [sage saga]:2015/01/24(土) 13:56:13.28 ID:/5ab9v+l0
>>290
 ・ ・  ・ ・
【二度。二度である】                 ・ ・ ・
【「鬼」が吸血鬼へ攻撃を叩き込んだのはこれで二度目】
【対して「鬼」の方が負ったのは僅かな掠り傷 これは奇跡か、はたまた「鬼」の実力による必然か】
【人類の遥か上、有頂天の彼方にて拳を交わす二体の怪物】
【片や拳を極めし屠鬼(オーガ) 片や闇を手中に収めし吸血鬼(ヴァンパイア)】
【喜びを、勝利を求めて。まさに誰も知らない『頂上決戦』】

ごぁッ……!

【流星の如く降った肘打 本来頭部を狙われたものであったが、自身の一撃が効いているためか速度は落ち直撃を免れることが出来た】
【しかしあくまで「頭部への直撃を」免れただけの話 ならば何処へ命中し、「鬼」は呻いたのか――――先ほど掌底を放った「右腕」だ】
【本来人間の肉体等粉微塵にしてしまえる威力の肘打 それは「鬼」の右腕を粉砕するだけでは飽き足らず衝撃を脳にまで伝え、思考を揺さ振る】
【力を失い、振り子のようにぶらりと垂れ下がる右腕 催すは闇の王に同じく激痛と吐き気、そしてこれ以上に無い歓喜 骨が軋み砕ける乾いた音が時を刻んだ】


………ふふ…闇の王よ、主(ぬし)は先刻、『これは死合いに非ず』と言ったな……
そのような美しきものではないと……

然し、これはやはり『死合い』である――――


【次の刹那に「鬼」が繰り出すは、左手による強烈なアッパーカット 龍の一撃を受けて尚、「鬼」の気は鎮まる気配を見せず】
【天をも貫く「鬼」の拳が、高く、高く、そして素早く放たれた】

我、今宵ほど美しく愉快なる『死合い』に出逢うた事無し!!
紛れ無く、これは『死合い』であるッ!

【高らかに哂う「鬼」、頭上の蝙蝠の存在に気付くことは在れど、今この瞬間は『頂上決戦』に没入して意に介することもなく】
【天に集う蝙蝠達はまるで蠢く闇のよう。彼らが天を彷徨い求めるものは、果たして】

//遅くなりました、すいません!
294 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】闘争心による興奮 水月への痛み(小) 顎部打撲(少) [sage]:2015/01/24(土) 16:02:17.91 ID:kRmBFczR0
>>293
【ゴキリ、嫌な歪音が闇の王の肘から奏でられる。然しその原因は王のものではなく紅鬼の右腕から鳴りし】
【人形の如き垂れ下がる紅の豪腕。吸血鬼の一撃を受け粉々に散ったそれは最早使い物にならず、戦況は大きく傾きを見せん】
【鬼の攻撃に比べ吸血鬼のそれはあまりに"強過ぎた"。現に唯一撃としても紅鬼には必殺と化し、吸血鬼の顔面には矢張り嗤い】
【天から降り注ぐ流星は鬼の腕を討つ、反し紅鬼の表情には歓喜が張り付いて。偶然にも吸血鬼と鬼は全く同じ表情を見せた】
【人間の種族を超越し見舞う二対の王、血肉に濡れし残酷で醜い争いは二体をこれ以上無い程に語り合わせ通じさせん】


__フフ、フハハ……何度も間違えるな"鬼"(オーガ)
これは闘争にして死合いに非ず、私達は欲望のままに闘うのだ……
…だが___


【刹那、吸血鬼の返答を遮るのは風を唸らせし紅鬼の拳。打上げ花火の如く天を貫く紅蓮の軌跡は一切の容赦泣く王の顎を貫いた】
【衝撃は凶器と化し吸血鬼の脳を揺らし、強制的に上空へと視線を向かせる。会心の一撃、そう呼ぶに相応しき一撃であった】
【だがそれでも…足りない。人ならざる者を倒すには圧倒的に威力が足らず。闇王の嗤いは口が裂けんが如く歪み、歓喜に滿つる】
【愉しかった。時空を司る鬼との決闘が、煮え滾る血の感覚が、鬼の一撃による痛みが。総てが吸血鬼の殺意を咲かせるには十分過ぎる】
【顎をカチ割られながら、然し流水の如き滑らかさで吸血鬼は右脚の薙ぎを紅鬼のこめかみへ振るわん。力の塊は時に万物を粉砕する神器へと】
【朧げに映る緋き月光が闇王の白き煌肌を染め上げん。最早芸術と呼べし吸血鬼の姿は鬼より恐ろしく、神より美麗】


__良いのかもしれない…
貴様のような、人にも化物にも成らぬ半端な鬼が居ても__


【何者にも届かぬ呟きは言霊と、泣き喚く蝙蝠達は何時しか戦場を照らし映す月光さえも覆い尽くす程に闇空にて集結】
【鬼が吸血鬼の足刀を見終えた頃には、二体の化物の決戦の地は一切の光さえ許さぬ純黒の正真正銘の闇と姿を変えん】
【場を照らす唯一の光は二体の紅蓮と銀灰の双眸が残し残光。さぁ、夜は長い。未だ両者は狂喜に身を委ねし】


//此方こそ遅くなってしまい申し訳ない…
//再度よろしくお願いします!
295 :荒魂【エゴリア】 胸元:裂傷【極小】 右腕:粉砕骨折・使用不可 [sage saga]:2015/01/24(土) 17:28:55.96 ID:/5ab9v+l0
>>294

【紅蓮の猛打を三度その身に受けて尚、狂喜に酔い嗤うだけの余裕を見せる闇の王】
【「鬼」の拳と吸血鬼の拳。どちらも強力には変わりない。しかし、それでもどうしようもない『差』というものが彼らには存在し】
【「鬼」はただ、僅か許された「五秒」という時間で辛うじてその差を埋めているだけに過ぎぬのだ】
【―――だからだろう この闘争が、こうも愉しいのは】
【極限の世界で足搔くということ 死に真っ向から立ち向かうこということ】
【それこそが生命の最も美しく輝く瞬間なのだと】

――――

【吸血鬼の右脚による一閃が放たれる。腕からの一撃と比較すれば見劣りするものの、やはり脅威であることには相違ない】
【これを「鬼」は低く屈み込むことによって回避 その様は獲物へ飛び掛らんと身構える野獣の如く】
【圧倒的な圧力を持って通り過ぎる一撃に風が唸り、逆立った髪を荒々しく撫ぜた】
【瞬時に屈み込むことが出来たのも、ただ躱すのではなくこのように躱そうと思考したのも全くの型破り】
【然し、それはある意味必然とも言えた 彼は「鬼」、人の物差しで計ろうとすること自体がそもそも間違いに他ならないのだから】

――――然様なり、闇の王よ
我は人に非ず、物の怪にも非ず ただ刹那にて生を見る者―――――

【吸血鬼の言葉に応えてみせれば、直後立ち上がりつつ左腕より殴打 型にはめるならフックが近いか】
【右腕を失っているというのにその威力は微塵も衰えを見せず 紅い弧を描き痛撃を繰り出す様はまさに修羅】
【そして拳撃を放つ寸前、完成するは辺りを黒く塗りつぶす絶対的な闇】
【黒洞々たる世界を奔る二対の光 最後に残るはどちらの光か】

//また遅れた…
//こちらこそよろしくお願いします!
296 :死神 [saga]:2015/01/24(土) 17:59:34.78 ID:vPr2PUpE0
闇は光を蝕み、死は生を喰む
忌み嫌われた日陰者こそが容易く明るみを巣食うのだ
それらは互いに最大の敵対者であるが、目線を変えてみれば二つで一つ、対をなしているのだとも言える
ならば生、それを与える者が存在するのであれば、対をなす存在もある筈だ
実際、それは意外にも近い場所に居た、いや、死は生の対、近くに存在しても何らおかしくは無いのかもしれない

「生を与うる神に崇め祈るならば、死を咄嗟的に寄越す死神を嫌いそして抗え、人よ」

光を蝕む闇に巣食う死神、闇の中に孤立する高所にて独り言ちる
片手を背に、握った大鎌を振り子式に一閃
虚空を切った漆黒なる刃からは質量を持った黒色の斬撃が飛ぶ
それは闇に紛れながら一直線に飛翔し、軌道の直線上に存在したビルに直撃
轟音を伴って壁部を破壊すれば斬撃は塵となって風に消えた
瓦礫が重力に負けて地に落ち、束の間、灰色の雨が降る
悲鳴、阿鼻叫喚、死を間際にした人間とは実に愚かである

ふわりと、高所より死神が飛翔、闇のように揺蕩う衣が下からの向い風に棚引く
暫し空中を愉しみ、近付く地に微笑、そして闇より
死神、降臨
297 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】闘争心による興奮 水月への痛み(小) 顎部打撲(少) [age]:2015/01/24(土) 18:22:54.50 ID:kRmBFczR0
>>295
【飛び交う漆黒の一閃、刹那の領域で放たれしそれを紅鬼が身を屈ませ回避すると同時、崩壊の戦場には"闇"が訪れん】
【暗闇の中唯煌きを残す二対の筋光は戦火を祝福せんが如き美しさ。同時、銀灰と紅蓮の瞬きは怪物同士の激戦を物語り】
【然し両者の傷の具合は圧倒的に違いを見せ、だが埋められぬ溝は能力により一時的な差を補っている。正しくギリギリの死闘】
【迷いの見せぬ動きで鬼が立ち上がれば、即座に左腕を捻り弾丸の如き拳撃を解き放つ。最速の拳と謳われる紅鬼の紅蓮は然し王には届かず】
【双眸に映る拳を即座に首を傾け回避。頬を横切る赤い颯が漆黒の髪を撫で去った】
【最低限の動きで紅鬼の一撃を免れた吸血鬼の表情、暗闇に包まれ視認する事は出来ぬがその表情は確かに恍惚と狂喜に溢れていた】


__成る程、今…今理解したぞ"鬼"よ!!
貴様は怪物でも、人間でもない……ただの死合いを臨む"鬼"だっ!
貴様にならば私の力を見せられるだろう…ああ、愉しい、愉しいぞオーガァ!!


【何処までも揺るがぬ狂気を醸し出し、ギロリと殺意の篭る瞳で紅鬼の双眸を捉えれば、純白の尖牙を垣間見せん】
【唯其だけの動作だというのに、何故だろうか。歴戦の紅鬼は恐らく本能で感じ取れるであろう、吸血鬼故の真の"力"の一端を】
【王の嗤いは唐突に途絶え、その艶やかな口は大きく開かれる。それは正に狂獣が目前の獲物を"喰らう"瞬間と相違なく】
【紅鬼が吸血鬼の真意を悟ると同刻、闇王は鬼の深紅の首筋に牙を立てんと喰らい付く。怠慢な一連だが、黒き視界故にそれは目視を許さぬ】
【紅鬼が脅威から逃れたのならば王は決して埋められぬ隙を生じ、然しその牙が鬼を喰らう事を許したのならば__】
【痛みは皆無、然し肉体から何かが抜け落ちるような奇妙な感覚に陥るであろう。何者であろうと、"血を吸われる"等予測出来ぬであろうから】
298 :荒魂【エゴリア】 胸元:裂傷【極小】 首筋:咬傷【小】 右腕:粉砕骨折・使用不可 [sage saga]:2015/01/24(土) 19:10:35.95 ID:/5ab9v+l0
>>297

【僅かな動きで一撃を回避する闇の王、眼に宿すは瞬く狂喜】
【届かない 圧倒的な壁がそれを邪魔するかのように その差は能力が埋めてくれたはずなのに、やはりあと一歩が足りず】
【だからこそ「鬼」は確信したのだ 「限界を超えなければ勝てぬ」と】

【何も映らぬ暗闇の中、吸血鬼の発した声が響き渡る】
【短時間とはいえこれだけ死合ったのだ 眼無くしても闇の王が何処かは解る 然し『何をしているか』を知ることまでは叶わず】
【必然、顎を外した大蛇が如く開かれた口を見ることも無い―――それでも、「鬼」へ本能が訴えかけた】

【「逃げろ、退け」と】



――――ッ……!?

【意地で自身の本能に背くほど彼は愚かではない ただ躱すのが遅れてしまっただけの話】
【緩慢な動作であったが、純粋な本能のみで躱すにはまだ身体が慣れてはいなかったのだ】
【首筋への鋭い痛み、痛みといっても死合いの最中に感ずる筈の無い、小さな痛み。敢えて喩えるならば、丁度注射を受ける時のそれに酷似】
【弱い、弱い痛みの中で彼は察する。体内を巡る、何かを抜き取られるような感覚の正体を、王の能力(ちから)の一端を】

―――喰らっておるのか

【口にするより早く放たれるは、王の牙を引き剥がさんとする鋭利な膝蹴り 王が最後まで聞くのは、「鬼」が膝蹴りを放ち終わってからの話になるだろう】
【血とは生命そのもの。殊に吸血鬼にとっては、力の糧であり渇きを潤す餐でもある】
【数々の強者を屠り、人を越えた先を追い求め進化を続けた「鬼」の鮮血。その味は如何なるものであろうか】
299 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】 [age]:2015/01/24(土) 19:53:56.06 ID:kRmBFczR0
>>298
【紅鬼の内から吸い取られる力、勲章の血。数百の戦場を駆け抜けた鬼の血を直接体内へと送り込み廻らせん闇王に浮かぶ表情は恍惚】
【然し吸血鬼の食事を百戦錬磨の紅鬼が見過ごすかと言われれば否。血液を喪失しながらの膝蹴りは吸血鬼の腹部を捉えん】
【王の肉体に走る僅かな衝撃と鈍痛、攻撃が功を成したのか単に王が満足したのか、紅鬼の首筋から鋭牙が抜かれ狂気は一歩後退】
【漆黒の闇に浮かぶ吸血鬼の裂けるような笑顔、隠し切れぬ慶は狂笑へ。両腕を翼の如く広げれば刹那闇王の高笑いが響く】


__クク、ククク……クハーッハッハッハァ!!
極上の血だ"鬼"(オーガ)よ……
やはり貴様は素晴らしい……__


【一頻り嗤い終えれば、吸血鬼の肉体は驚異的な速度で再生。戦闘で負った全ての傷跡が一瞬の内に塞がり鈍痛が消失】
【肉体再生の能力者に劣らぬ回復速度に加え吸血鬼自体の非常な身体能力、全てにおいて最早"人間"が対峙して許される者では非ず】
【この激戦が長期を永らえている理由は鬼が秘める実力、そして其が異端同士の争いが故の今現在戦闘が保たれており】
【然しもしも、もしもだ。吸血鬼がその実力の均等を崩さんとしたら?答は当然、その刻闘争は"平等"の域を外すのだ】
【旧市街地に広がるの闇、宙を覆い尽くす蝙蝠、体内を巡る鬼の血液。万全だ、王が吸血鬼の"能力"(ちから)を発揮するには】

【刹那、須臾の刻にして王の双眸が消失。否、厳密に的確に示すのならば闇王は消えた錯覚を与えるスピードで動いたのだ】
【颯よりも、弾丸よりも疾く紅蓮のラインを描き紅鬼へ肉薄せんと迫る狂気の塊。万全の肉体が示す吸血鬼の真の恐怖】
【紅鬼が反応するよりも疾く肉薄が成せたならば、歴戦の鬼の心臓へ向け大砲の如き掌打を一切の慈悲無く繰り出さん】
【猛烈な殺意は闘気を上回り、漆黒に塗り潰された狂気は高らかな嗤いを響かせただ意思を"喰らう"】
300 :荒魂【エゴリア】 胸元:裂傷【極小】穴【極大】首筋:咬傷【小】 右腕:粉砕骨折・使用不可 [sage saga]:2015/01/24(土) 21:21:54.16 ID:/5ab9v+l0
>>299

//遅れました、すいません!
//ながーくなっちゃったんで二つに分割します!

【闇の中でも伺えるまでの恍惚 膝蹴りを突き入れるも既に遅く】
【解る、感じる。吸血鬼の肉体が滾り、削った生命が再び満たされてゆくのを】
【現在を以って、これまで「鬼」の築き上げた傷は無情にも灰燼に帰す。辛うじて保たれていた「互角」が崩れ始めた】
【最早勝利は絶望的。もしこの暗闇の中で演じられる死闘を見れば誰もがそう結論付けるであろう】

【だというのに、何故】
【何故、「鬼」は踵を返さずにいられる?何故、「鬼」は笑みを絶やさずにいられるのか?】
【背を見せれば殺されるが故か――――否】
【恐怖と絶望の余り気を違えたか――――否】

【この期に及んで、彼は未だ愉しみ続けているのだ】

【只人には、雑魚には解せぬこの心。どうして恐れる必要があろう?自らの望みを満たす強者と、やっと巡り合わせたというのに】
【嗚呼、拳が通じない 何度打てども目前の障壁に壁を穿つことは出来ず 時を掌握しても尚、超えることは出来ない】

【どうすれば越えられる?どうすれば良い?―――百戦錬磨の、けれども未熟な鬼には解らない】
【だが何も出来ぬわけではない 勝利へ辿り着く道が消え失せたわけでもない】
【ならば試してみよう、己の全てを。極上の、至上の、最上の、究極の、王へ叩きつけてみよう――――】



【「鬼」の肌によく似た、火傷しそうな紅が見えた】
【なんと疾いのだろう、逃れようと精一杯に脚を躍らせたものの狙いを逸らすのが限界】
【先刻の殴打は「槍」と形容すべき一撃であった では現在「鬼」の右胸を穿つのは果たして何物であるのか?大砲か?丸太か?】
【兎も角、闇の王の一撃は「鬼」を貫いた 腕を以って人を穿つというあまりに現実離れした光景】
【辺り一面に迸るは鮮血 今しがた吸血鬼が呑んだものと全く同じもの】

【―――然し、然しである】
【勝敗が決したかと問われれば否 何たることか、未だ「鬼」の瞳を彩るは燃え上がる闘志】
【地獄の業火の如く、けれども銀の輝きを以って。消えることは決してなく、好敵手たる闇の王を祝福し続けている】

―――見事なり、闇の王よ―――

【右胸に風穴が空いているとは到底思えぬ程力強い声で】

―――我が肉体、汝によって屠られり。されど我未だ死なず―――

【震え一つ起こさず】

―――永らく汝ほどの強者と死合う事が無かった故、失念していたが―――

【自らの纏う宵闇の道着へ、残った左手をかけて】

―――この衣を、脱いではいなかったな―――
301 :荒魂【エゴリア】 胸元:裂傷【極小】穴【極大】首筋:咬傷【小】 右腕:粉砕骨折・使用不可 [sage saga]:2015/01/24(土) 21:34:04.05 ID:/5ab9v+l0
>>299-300

【再三、「鬼」の姿が視界から消え失せる 夥しい量の血と、悍ましいほどの闘気―――そして、先ほどまで「鬼」の纏っていた胴着を残して】
【今度の行方は王の背後ではない、懐でもない、彼の「頭上」である。上を見やれば、道着を脱ぎ捨てた鬼の肉体が目に映るだろう】
【赤熱するかのように紅き身体は鍛え上げられ、勲章の如く広がるは傷の海】
【右胸には大きな風穴が空き、右腕は不自然にぶら下がっていて、尚失われぬ闘志】
【何と称するべきか。兵(つわもの)、強者、悪魔………そうやって堂々巡りを続ける内に、きっと訪れる答えは「鬼」。鬼は、「鬼」と呼ばれるべくして生を受けたのだ】

【然しながらこの光景には疑問が残る 王なら良く理解(し)っているはずだ 「鬼」の肉体の限界を】
【これほどの高度を手にするような跳躍を為せるまでの身体能力を「鬼」は持ち合わせていない筈。しかし「鬼」は確かに吸血鬼の頭上へ】
【不可思議。時を掌握することは出来ても、如何してあのように飛翔(と)ぶことが出来よう――】
【―――その答えは脱ぎ捨てた道着。止まった時の中、「彼だけの世界」に入門が許されるのは「鬼」が自らの意思を以って触れ、許しを得たもののみ】
【逆も然り。例え許可を得たとしても、「鬼」が手放してしまえばそれまで。時の止まった世界で置き去りにされ、その場へ固定される】

【つまり、つまりである】
【「鬼」は脱ぎ捨てた胴着を時間停止によって固定し、それを足場として再度跳躍を行った≠フだ】
【結果、彼の身体は鳳凰の如く天へ舞い上がり―――そこで時が再び刻み始めた】


――― 涅 槃 寂 静 ―――

【天から彼が放つは闇すらも斬り裂き、大地を豪断する鋭い手刀 吸血鬼の肘打が「流星」だったなら此方は「隕石」といったところか】
【これだけの高度から放っているのだ、膨大な隙が生じる。外してしまえば一巻の終わり。軌道も実に直線的】

【――――然し】
【この手刀は、「鬼」の放つ全霊の一撃】
【それまでの、何れの攻撃よりもずっと疾く、そして鋭い】
【人の域を明確に飛び出した吸血鬼。そんな彼であってもどのような結果を招くか】
【脳天へまともに受けてしまえば死の危険すら生じる。上手くやっても意識を失うかもしれない】


【化物を倒すのは何時だって人間だ。それもまた事実。今宵まで繰り返されてきた事実――――然し】

【「化物を倒す化物≠ヘ断じて存在しない」などと、如何して言い切れよう――――】
302 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】右腕損失 脳に深刻なダメージ 脳震盪 (徐々に回復中) [sage]:2015/01/24(土) 23:03:57.27 ID:kRmBFczR0
>>300>>301
【戦慄。飛来する紅蓮の大砲は同じく緋色の鬼の右胸を貫いた。廻る鮮血に染まりし王の腕から感じるは生命の鼓動、命の息吹】
【僅かに狙が逸れたと云う事もある、それでも今刻鬼の心臓が鼓動を奏でるのは他ならぬ紅鬼の決して失われぬ闘志故】
【胸が穿たれた?右腕が粉砕した?それがどうした。燃え上がる紅鬼の銀灰と闘志はそう闇王へと語り掛けんが如し】
【二体の化物は一瞬のラグも無く同時に"嗤った"。片や永きに渡り求め続けた好敵手との死合いに、片や未だ闘志を燃焼せし鬼に】
【全身を肌色と異なった紅に染め満身創痍の肉体となり尚、心に秘めた闘争心を曝け出す鬼神は震え一つ起こさず、重厚な言葉を紡ぐ】
【一句一句に込められた闘気は闇王のそれを遥かに超越し、凡そ人間は愚か魔王の言霊にさえ匹敵せん覇気は吸血鬼の全身を駆けし】
【最早死に体同様辛うじて生存しているような紅鬼。否、この瞬間を以て紅の闘士は"鬼神"と化す】
【闇王の本能は告げる。未だ決着は着かないと、決して勝負は解らぬと、然し吸血鬼の肉体は本能よりも疾く鬼神を理解した】


__…まだ、闘ってくれるかっ!!__


【瞬間、風の如く舞い踊る胴着と共に鬼神が消失。否!王はこの現象を知っている、故に闇王の紅蓮の双眸に映るは驚愕ではなく歓喜】
【然し闘気を感じるは背後では無い、懐でもない。ならば何処か?答が導出されるより疾く、吸血鬼は闇色の天へ紅蓮の軌跡を】
【暗黒に紛れ映し出されし緋紅の肉体、胴着を棄てた鬼神の山の如き肉体は満身創痍のものとは信じ難い程に逞しく、威圧さえ感じ】
【天空を翔ける鬼神は最早鬼であり鬼で非ず。己の限界を超えし裁きの手刀は謂う成れば"隕石"と呼応するに相応しい】
【落下速度に混じり凄まじい疾さで王の脳天へと迫りし紅蓮と銀灰の隕石。然しその軌道は直線的、当然回避も容易く__】

【__否、"動かない"。数え切れぬ同種を、英雄を、戦士を、怪物を葬り去った吸血鬼の肉体が、硬直する】
【秘められし鬼神の能力(ちから)か?…違う、闇の王の名を掲げし狂気の吸血鬼は、鬼神の勲章を靡かす死の間際の紅鬼に】


(…震えているのかッ!!肉体が…細胞一つ一つがっ!!)


【カタカタと、闇に紛れし肉体全てが震動。恐怖か、狂喜か。何れにせよ王の裂けんばかり の笑顔は決して絶える事は非ず】
【回避は不能、否避ける等選択肢に用意されて居らぬ。鬼神の決死の全力の至高の死への抗いを前に王の選択は最初から唯一つ】
【即座に右腕を突き出し隕石を受け止めん鉄壁の楯へと。空間さえも突破せんと迫る鬼神の最期の一撃は確かに吸血鬼へ届いた】
【ドゴォッ!!__肉体同士の衝突音とは思えぬ歪音が闇の市街地に共鳴、蘇る魔と魔の旋律の結果は果たして】

【其刻、肉が絶たれし嫌な音と共に彼方へ千切れ飛ぶ鉄壁。吸血鬼の右腕は鬼神の一撃の前に崩れ落ちん】
【紅蓮の隕石は勢い衰えず、不気味な笑みを含んだ闇王の顔面へ、脳天へと降り注ぎ】


__フハ…ハハハハハハハハ__!!


【万物を受け止めし楯を突き破りし手刀は、絶対王の頭頂に到達。溢れんばかりの衝撃は王の顔を地面に沈めし】
【瓦礫が砕け散る粉砕音、続き旧市街地に訪れるは無限とも錯覚するが如き永い永い静寂。吸血鬼の嗤いも、鬼神の声も聞こえず】
【唯静寂を打ち破るは天に集いし蝙蝠達の鳴き声のみ。結束を見せた翼は崩れ、数百の蝙蝠は倒れ伏す主へ集う】
【闇から解放されし天から降り注ぐは紅の月光。柔らかな輝きは両者を祝福せんと、二体の闘士の姿を映し出さん】
303 :荒魂【エゴリア】 胸元:裂傷【極小】穴【極大】首筋:咬傷【小】 右腕:粉砕骨折・使用不可 [sage saga]:2015/01/25(日) 00:17:21.10 ID:uB70Cwmr0
>>302

【          】
【―――――――】




――――ォォォォオオオオオオオオオオオオッ!!!!


【勝負は、決した】
【沈黙を打ち破るは咆哮 飢えた野獣すら畏怖するであろう猛々しい雄叫びの源は、強者を打ち破った事に対する歓喜】
【稲妻の如く放たれた手刀は吸血鬼の腕を刎ね、狂いなく王を討った 限界を超えることは叶ったのだ】
【穹を見上げれば、日の出の如く月が顔を出す。「鬼」の肌に、王の瞳に良く似た紅だ】
【闇の王、狂笑と共に堕つ。されどまだ死なず。大きな傷は負ったかもしれぬが致命傷ではない】
【ならばそれで良し。情けではない、勝利を手にしたのなら、敢えて殺す必要も無しと「鬼」は考えるのだ】

【不意にその身体がよろめいた。肉体には依然風穴が穿たれている故である】
【地に膝を付き肩で息をしつつも、眠る吸血鬼を見やった。自らへ風穴を穿った、絶対的な強者を】

……満足なる――真に、満足なる死合いであった、闇の王よ

【聞こえていなくとも、応えてくれなくとも、告げずにはおれなかった】
【直後咳き込み、地へ血痕を描く。無理もない、最早如何して息をしているのかが不思議と言えるまでの負傷なのだ】
【地へ肉体を投げ出したい。この衝動に身を任せ、眠ってしまいたい。けれどその先に待つものが何か、「鬼」は知っている】
【だからそれを必死に押し殺し、「鬼」は続けた】

互いに命あれば、再び出逢うこともあろう
また死合おう≠シ、闇の王よ…

【その頃には、「鬼」の能力(ちから)はどのようなものへと変貌しているのだろう。再会を誓い、満身創痍の身体を起こす】
【暗い、然し先刻まで辺りを支配していたものと比べれば随分と明るい闇の中 名も知らぬ闇の王へ、この上ない敬意を胸に、呟いた】

…去らば

【―――――次の刹那には、「鬼」の姿は夢の如く忽然と失せる】
【古の戦場に残るは眷属である蝙蝠共とその主のみ。人を超越した二体の怪物による『頂上決戦』は、静かに幕を閉じた】

//こっちはこれで〆で!
//激闘ありでした!超楽しかったです!
304 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】右腕損失 脳に深刻なダメージ 脳震盪 (徐々に回復中) 満足感 [age]:2015/01/25(日) 16:44:40.76 ID:TiZwT9cA0
>>303
【永きに渡りし激戦死闘。怪物同士の醜き闘争は遂に終焉を告げ、"怪物"は"怪物"を打ち破った。決して刻まれぬ頂上決戦は遂に】
【沈み堕つ闇王、対し瀕死ながらも確りと立ち起きる紅鬼。何者が見ようと結末は明白、大地を広がりし紅は激戦の示し】
【気持ちいい程の敗北であった。両者の死闘を見届けし紅蓮の月光は暖かな祝福を紅鬼と吸血鬼へ贈らん。朧げな赤は戦場を彩り】
【刹那、夢幻の如くその躰を消失させし紅鬼。後に残されしは永久にも達する静寂、激戦を物語りし絶対に癒える事のない傷跡】
【時間が静止したかの如き沈黙、然し地を流るる血液は時計よりも鮮明に世界の変動を表して、遂に永久の静寂は終わりを迎えん】
【ガラリと瓦礫の崩壊音、無音の世界を覆う歪音は残響を残し、ゆらりとまるで亡霊の如く怠慢な動きで立ち上がる漆黒。吸血鬼アルカード】
【右腕を喪失し、頭部は抉れ、舞踊する鮮血は躰を濡らし。然れど闇王の口元には決して揺れ動かぬ暗黒の嗤いが浮かび】
【鬼灯色に照らされ揺れ動く幻影は軈てピタリと静止、暫しの不動の後王は高らかな嗤いを死闘を演じた戦場に響かせて】


――クク…クハハ……!
初めてだよ"鬼"(オーガ)、私と再戦を臨む者など……


【何処までも響きを残す闇王の嗤いが終えたならば、続き旧市街地を支配するは一片の懺悔さえ残さぬ狂喜含む吸血鬼の言霊】
【無残に千切飛んだ右腕を、燃え滾る血液に濡れる左腕を広げれば、甲高い喚きを散らす漆黒の翼達が絶対主の元へと集いし】
【吸血鬼の再生能力は万能ではない。紅鬼の一撃は深刻、恐らく完治に至るまでに凡そ丸一日の刻を費やすであろう】
【然し、何故だろうか。己の鋼鉄に覆われし心を巡る溢れんばかりの闘志は、異常なまでの満足感は、全てを後回しにする】
【心地よき敗北感と闘志を胸に、闇王の咆哮が旋律を奏でると同時純黒の背には無数の眷属が集い、放出されん】
【薄らと姿を露しゆく漆黒、形成されし其は巨大な鴉の如き双翼へと変貌。目を奪わんが如し鮮やかな翼は伝説の名に相応しき】
【疾風と共に空間を打ち鳴し、淡紅の光に雪原の肌を染め吸血鬼は天高く翔上がる。暗黒の最中舞踊を刻むは正しく闇の王】
【天翔ける闇は鳥の如し、描く紅蓮の軌跡は閃龍の如き。伝説の吸血鬼は言葉にはせずとも"鬼神"へ最大級の賛辞を贈らん】
【然し幻だろうか、崩壊の市街地に響く一筋の言霊。重厚に震える声色は聴く者全ての本能へ、届かぬ筈の耳へ木霊を残し】
【闇王は闇へ、紅鬼は時へと消える。其々が其々の想いを抱え、然し宿るは同一の意思。二体の化物の衝突は運命を捻じ曲げん】



                     
                  ――━━━また逢おう、紅の鬼神よ━━━――





//返信大変遅くなってしまい申し訳ありません!
//こちらも楽しかったです!またよろしくお願いします!
305 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/01/25(日) 18:52:51.05 ID:e8J8wsizO
……

【日も暮れた街の花屋】
【宿主の女に妹の墓に備える花を買いたいと頼まれ花屋にやってきた】

はー結構種類があるんだな……何にするか
306 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/01/25(日) 21:37:50.59 ID:lMX1fUpd0
【チャイムが鳴り、それを打ち消すほどの若者たちの談笑】

【そんな中、彼は逃げるように走っていた】

はっはっ、俺なんでこんな毎日走ってんだよ……

【どうやら本人も良くわからずに走っているらしい】

やっぱあそこで断るべきじゃなかったか? へたれた俺への罰なわけ!?

【悲しきかな、彼西森清隆はへたれだ】

【普段は女好きで友人の間では通っているくせに、いざ告白のようなことをされれば放課後は忙しいからと嘘をついてまで逃げてしまう程度にはへたれである】

はぁ、はぁ、俺ってホント馬鹿だよな……

【普段見栄を張ってバカやってるくせに、こんな下手レナ自分に嫌気が差す】

【しかし、彼はまだ知らない。自分がもうすぐ、へたれだなんていっていられない世界を歩くことになることを】

【そんなことも知らずに、まずそうにペットボトル飲用で火照った体を冷やすのであった】
307 :終焉姫『エンド・プリンセス』【月々読解】 [saga sage]:2015/01/26(月) 00:28:26.18 ID:GDC6Ber80
【夜闇みに紛れて蠢く影、月明かり照らされ現る者】
【漆黒の和装を優美に動かし靴底でリズムを形作り、小刻みな足跡を残していく】
【静寂と悲壮が混ざるその後ろ姿、魅せられ集る馬鹿な生物。汚い口調臭い息、嗚呼、気に入らない】
【右手を上げた。左手を上げた。序で拓は月刺繍の扇子。優雅な姿に見入る馬鹿、その時走った衝撃的な激痛】
【踊りと共にナニカが煌めく。扇子に併せてナニカが飛び交う。ワン、ツー、スリー、三拍子。終われば尽きる、生の鼓動】

呆気なき、実に

【そこに咲くは彼岸花。真っ赤な真紅な紅い華】
【月に照らされ滴る華、そこに確かに生があった、その証明】
【和装に跳ねる僅かな紅、されど気にせず再び歩む。再びリズムは刻まれる】
【残骸転がる亡骸腐る。見つけてもなを変わらぬ運命。制裁下したオワリのヒメ、夜の街に、躍り出る】
308 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/01/27(火) 22:06:01.52 ID:hVam3f8j0
【通称能力者の街。彼はその世界に足を踏み込んだ】

ほうほう。ここが兄ちゃんと父さんが来てた街か
あの二人がここで長く住んでたって事はいい街なんだろうな

【彼は雨宮恭介。雨宮家次男であり、雨宮流武道の伝承者】
【しかし、彼が雨宮流についての話を自分から切り出さないのには訳がある】
【彼は自慢ではないが運動、および動くことが嫌いだ】
【この街に来るのにも、タクシーを使ったほどに】

さて、俺は何をするべきか...
うん。何もしないでいっか

【彼は何も目的を持てなかった】
【なので、ふらふら街を歩くことにした。家を探すために】
【そんな彼に待ち受ける物語。能力者と出会う彼に訪れる出来事は...】
309 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [saga sage]:2015/01/28(水) 20:41:57.79 ID:D8Cz/LSW0
はぁっ、はぁっ……

【もっと空気を、もっと酸素をとせっつく体の欲求を断ることなく、彼は貪るように息を吸っていた】

も、もう嫌だ。つか女ってあんな怖いの? あれが噂のヤンデレなわけ?

【薄暗い路地裏でこんなにも息が荒れている理由。言うまでもなくある人物から逃げてきたからだ】

【しかも、アスリートとしてもやっていける彼をここまで追い詰めるのだから、おそらく能力者に違いない】

【笑顔がとても不気味だったのが印象に残っている】

あーやだやだ。女の子ってのはもっとこう、おしとやかじゃないとね。
いや、文句言ってるわけじゃないよ? ただ、あんなやばい顔しながら追いかけてるくる女子はノーサンキューって言うか、ね?

【女好きである彼をここまで言わせるほどの表情とはいかに】

【心底うんざりしている彼の顔を見て、推して知るべし】

って、誰に言い訳してんだか。あー疲れた…… 。

【そう言って、彼はカバンからペットボトル飲料を取り出し、中身を喉に流し込む】

【火照った体に染みいるようなうまさだ】

【さて、そんなほんのひと時の休息。それを異能者集まるこの街で、しかもひと気のないこの路地裏で行う愚かさを、彼は理解していないようだ】

【彼に不幸が訪れてしまうのだろうか】
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/01/31(土) 02:33:09.15 ID:m0lyDXDDO
新世界で検索
http://utato.me/?guid=ON&inv=AVlhBVtOeTAwMDc%3D
レボリューション
http://eroto.me/?guid=ON&inv=AVlhBVtOeTAwMDc%3D
311 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/01/31(土) 12:14:13.66 ID:skDILNkV0
【能力者の町、その通りの長椅子に座る恭介】
【頭の跳ねた髪の毛が特徴の彼は、椅子で食事中】
【食べているのはおにぎり。梅など、ちょっとアクセントが有るのがお気に入りである】
【今日も少し買いすぎた。一つ一つ味は違えど、旨い物を幾ら食べても腹は許してくれるのだ】

やっぱり、梅もいいけどエビマヨも捨てがたいな
うめえうめえ

【味にアクセント、ではなく今回は食感を楽しんでいて】
【レジ袋にまだ5つほどあるおにぎりを、1つずつ頬張る様子】
【ゆっくり味わって食べているので、本当に腹一杯になりそうだ】
312 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/31(土) 14:03:54.37 ID:TN6zdL1W0
>>311

【あたりが夕焼けに染まりだすころ、彼女は動き出す】

【行く場所はさまざまだ。自分の町でも、隣町でも、異能の町でも。とにかく彼女は遊び相手がほしいだけ】

【誰もいないところに一人でいる人間、路地裏で絡んでくる人間、あとをつけてくる人間】

【そのすべてが彼女の遊び相手だ】

【彼女は今日も探し続ける】

【自分が生きていると教えてくれる人間を探して】

そこのおにぎり食べてるお兄さん、ちょっといいですかー?

【声をかけた人間がどんな人間かも知ろうとせず、彼女は話しかける】
313 :アルト【イザリス】 [sage]:2015/01/31(土) 14:40:54.48 ID:I3Eq2xZw0
どうかしたの?

【公園のベンチに座っていると近くに泣いている子供を見つけた】
【遊んでいて怪我をしたのか、親に叱られたのか、はたまた友達と喧嘩をしたのか】
【どんな理由で泣いているのかは分からなかったがそんな子供を見過ごすような性格はしていない】
【子供に近寄り、屈みながら話を聞く】

転んだのかな?
今回はお兄さんが君の怪我を治す魔法をかけてあげるから泣かないで
ほらどこを怪我したのかを教えて?

【子供の話を聞いているとどうやら友達と遊んでいる途中で転んでしまったらしい】
【どうやら膝を擦りむいてしまったようだ】
【どこか優しく感じる炎を右手に灯すと、その手を患部に当てる】
【子供は炎に反応してもっと泣きそうになったが、すぐに泣き止んだ】
【怪我が治っていたからだ】

ほら、もう痛くないだろう?
次からは怪我をしないようにもっと気をつけて遊ぶんだよ

【笑顔になった子供のお礼を聞き、いつも以上にニコニコとしながら子供に手を振る】
【また友達と遊び出したのを見届けると再び公園のベンチに座る】
【コンビニでおやつでも買ってこようかな、なんて考えながら】
314 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/01/31(土) 15:01:57.16 ID:skDILNkV0
>>312
【やはりエビマヨは美味しい】
【特に、普通のおにぎりと違い、味が絡んでくるのが良い】
【そんなおにぎりを食べ終えた恭介が次のおにぎりを食べ出した時だ】

ん、なんだい?

【喋りかけて来たのは女性の人だった】
【この街に来て一番最初に話す人だった】
【ところで、彼女は何を望んで話しかけて来たのだろうか】
【彼は、全く考えておらず。女性に目を合わせていた】
315 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/31(土) 15:28:46.71 ID:TN6zdL1W0
>>314
【今日は久々に好感触だ。この様子なら楽しく遊べるかもしれない】

あのねお兄さん。今日はこんなにもいい天気だし、久々にぽかぽかした感じだし、誰かと遊びたいなって思っていたところなの。
だからさ、一緒に遊ばない? きっと楽しいよ!

【彼女にとっては純粋な遊びのお誘い。そして善意としての行動】

【だが、行おうとしていることはまさしく邪悪】

【ただの人間であれば、その誘いに乗ってしまった時点で、いや、彼女に目をつけられてしまった時点で生きて朝日を拝むことはありえない】

【しかし、彼はその他だの人間ではない。無邪気な邪悪を殺しうる力を持つ、異能の人間なのだから】

【さて、彼はこの悪意無き害意をどう受け止めるのか】
316 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/01/31(土) 15:40:37.11 ID:skDILNkV0
>>315
確かにいい天気だなぁ
よし、遊ぼっか!

【そんな邪悪に一切気付けない恭介】
【それは相手が善意で行っているからだ】
【もし、相手に少しでも悪意を持っている事を意識出来たら断っていただろう】

ところで、何して遊ぶの?
鬼ごっこ?かくれんぼ?

【全くその事に気付いていない恭介】
【彼女と遊ぶ為に、おにぎりの入った袋を持って立ち上がった】
317 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/31(土) 16:01:23.53 ID:TN6zdL1W0
>>316

>>316
もー、そんな子供っぽい遊びじゃないよ?

【そう言って彼女はむくれる】

【その態度一つ一つが、どうにも子供っぽいのだが】

もっと楽しくって、嬉しくって、気持ちいいやつ!

【それは間違いなく事実だ。彼女にとってそれは何よりもいい遊びなのだから】

でも、ここじゃおもちゃもほとんどないし、うちにおいでよ!

【子供っぽくないのにおもちゃ。男なら勘違いしてしまいそうなその誘いだが、彼女には全くそのつもりはない】

【笑顔で手を差し伸べる姿は、純粋で、無垢で、魅惑的】

【それはまさしく食虫植物のそれだろう】

【彼はこの手を取ってしまうのか】
318 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/01/31(土) 16:33:31.59 ID:skDILNkV0
>>317
へえ、もっと楽しい遊びかあ

【最近の子供はゲームばかりで、公園で遊ぶ姿など見かけない】
【多分、そんな感じ。そう彼は理解した。いいや、してしまった】

よし、行こっか!

【手を取る恭介。そこに悪意を感じないから、相手は恐ろしい】
【例え意識を重要視しても、相手が悪意を持たねば感じとれない】
【悪意がない悪が、一番恐ろしいのだろう】

でも、いいの?君の家に行っても
勝手に人上げちゃったらダメとか言われない?
319 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/31(土) 16:52:32.30 ID:TN6zdL1W0
>>318

(やっぱりこの人はいい人そう! いっぱいおもてなししてあげないとね!)

【薬品、拷問道具、日常用品を改造したもの】

【そういったおもちゃの数々を頭に巡らせ、どれを使おうかと迷う】

『でも、いいの?君の家に行っても』

『勝手に人上げちゃったらダメとか言われない?』

【しかしその楽しい想像は、その一言によって崩れた】

お母さんはもういないよ?

【あくまで笑顔で、彼女はそう語る】

【しかし、勘の鋭い人間ならわかるだろう。彼女のわずかな異変を】

【何時ものいびつな笑顔でも、無邪気な笑顔でもない、どこかくしゃりとゆがんだような笑顔】

私が中学生に上がる前くらいかな? 死んじゃったの。死なせるつもりはなかった。
でもいいよね。だってすごく気持ち良さそうだったもん。すっごい声出してたもん。
好きってそういうことでしょ?

【彼女はまだ笑顔のままだ。しかし、その顔はまるで絵に描いたような、貼り付けたような笑顔】

【そんな不気味で不自然な笑顔を向けながら、彼女はわけのわからないことを問う】

【支離滅裂で、なにを言いたいのかもわからない】

【一つだけわかることは、彼女は何かおぞましいことをしたということだけ】

【彼はこの問いに、どう答えるのか】
320 :アルト【イザリス】 [sage]:2015/01/31(土) 16:57:36.94 ID:I3Eq2xZw0
>>318>>319
一緒にロールさせて貰ってもよろしいでしょうか?
321 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/01/31(土) 17:12:58.82 ID:skDILNkV0
>>319
...!?
【おかしい、彼女は違う】
【彼が気付いたのは、お母さんがいないと言ったその瞬間だった】
【笑顔じゃない。笑顔ではあるが、先程の物とはかなり違う】
【感じるのは狂気、いいや狂喜か?ただそこに非常を感じた】

死なせるつもりじゃないのに、死なせた...
それが、気持ちいいだって...!

【何を考えている。母親が死んでいる風景でも考えているのか】
【それなら尚更。この女性が言いたい事、伝えたい何かを理解したくない】

なあ、分かって言ってるのか!
自分の家族、殺したんだぞ!なんで悲しくねえんだ!

【もう、おにぎりなんていい】
【彼は彼女の肩を揺らそうとする。壊れた機械を叩くかの様に】
【彼女が、壊れていることを。たった十数秒で理解してしまった】
322 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/01/31(土) 17:18:03.12 ID:skDILNkV0
>>320
/自分は良いですよ
/ただ、相手の都合と、自分が6時から9時まで落ちます。それで良ければ、ロールお願いします
323 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/31(土) 17:28:16.91 ID:svTZuY89O
ラスボスー、ラスボス戦如何っすかー?
うぅ、寒いっ……

【ラスボス戦売り〼と書かれた看板を掲げマントに包まり声を上げる少女】
324 :アルト【イザリス】 [sage]:2015/01/31(土) 17:29:11.90 ID:I3Eq2xZw0
>>322
ありがとうございます
アルルさんからの了承があればやらせて頂きたいです
325 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】1/5 [sage saga]:2015/01/31(土) 17:40:33.93 ID:TN6zdL1W0
>>321
『死なせるつもりじゃないのに、死なせた... 』
『それが、気持ちいいだって...! 』

(なんでこんな大きな声を出してるんだろ?)

【彼の言葉を聞いて最初に思ったのが、それだ】

うんそうだよ? あれだけ大きな悲鳴あげてたんだから、すっごく気持ちよかったんだろうね!

【彼女はあくまで表情を変えない】

【それはなにを思ってのことなのか】

【その笑顔の裏に、なにを思っているのか】

『なあ、分かって言ってるのか! 』
『自分の家族、殺したんだぞ!なんで悲しくねえんだ! 』

【その声はさらに荒げられる】

【顔を赤くし、目を見開き】

【彼女はここでようやく理解した】

(私、怒られてる?)

なんで怒るの?

【笑顔が崩れた】

【そこにある顔は、無】

【表情豊かな彼女からは想像もつかない、それこそ人形のような無表情】

なんで怒るの? なんで怒るの? なんで怒るの?

【その言葉からも、感情は読み取れない】

なんで? なんで? それが普通でしょ? それが好きってことでしょ? 気持ちがいいならそれが好きなんでしょ?
なんで怒るの? 怒らないでよ……
怒らないでよッ!!!

【顔を歪め、自分に伸ばされた手を反射的に弾く】

【そこに異能の力はなかったが、華奢な女子とはいえ攻撃するつもりでもない行動なら不意をつけば弾くことなど容易】

【彼女は一度距離を取り、身体強化を使う】

なんで! なんで怒るの! 私怒られることしてない!!

【それはまさに子供の癇癪】

【ヒステリックを起こしたようにキンキンと耳障りな金切り声をあげ、頭をかきむしる】

【身体強化を施したからだで加減なくかきむしるものだから、血が流れる】

【しかし、そのことをいにもとめず、かと言って痛みに喜ぶこともなく、頭を、手を真っ赤に染めながら、それでもかき続ける】

嫌い!嫌い!大嫌い!

【そういって、どこからか取り出した柄のない刀を力任せに投げつける】

【冷静に、相手の出方を伺う彼女からは想像もつかない行動だ】

【スピードこそそれなりのものだが、わざわざ距離もとってあるので余裕を持ってよけきれることだろう】
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2015/01/31(土) 17:43:06.91 ID:TN6zdL1W0
//>>320
私も問題ありませんよー。

//>>322
時間の件了解しました。
327 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage]:2015/01/31(土) 17:44:53.04 ID:TN6zdL1W0
//しまった! いろいろやらかした…

>>326は私です。すみませんでした…
328 :アルト【イザリス】 [sage]:2015/01/31(土) 17:46:35.95 ID:I3Eq2xZw0
>>327
//お二方ともありがとうございます!
//では今から混ざらせて貰います!
329 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/01/31(土) 17:57:55.13 ID:skDILNkV0
>>325
【おかしい。その一言で済むことのない彼女】
【自分を、傷付けていた】
【さっきまで笑顔だった子が、一瞬で無表情になり、自分の身をかきむしっている】
【血がでているのに、何度も何度も】

!?
(殺傷能力のある刀!?どっから!)

【相手を意識はしていたが、まさかの攻撃に反応は鈍った】
【回避行動を行うも、直ぐに避けられなかった】
【自分の腕に傷がはいる。小さな切り傷が腕に出来た】

ちげえな...好き、って言葉には大事な事を3つ攻略しなきゃならねえ
1つは相手を想うこと、思っちゃだめだ
2つは相手が悲しまないこと、涙は喜びだけでいい

そして3つ、隣で一緒にずっと居たいと思えることだ!
あんたはそこを見失った。ずっと一緒にいられねえ方法で好きって事は伝えられねえよ!
330 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】2/5 [sage saga]:2015/01/31(土) 18:07:07.32 ID:TN6zdL1W0
>>329

思うと想うってなにが違うの!
好きってことでなにが悲しいの!
隣でずっと一緒にいたいなら、私みたいな体じゃないと隣にいられない!
あなたの言ってることわけわかんないよ!

【そう言って、もう一本柄のない刀を取り出し、相手に肉薄する】

【やはりこれも能力がわからない相手に対しては悪手と言わざるを得ない】

【刀を振りかざしながら迫りくる狂気に、彼はどう対応するのか】
331 :アルト【イザリス】 [sage]:2015/01/31(土) 18:08:54.59 ID:I3Eq2xZw0
>>321>>325
危ない!!

【あれから公園の子供たちも家に帰り】
【自分も戻ろうと通りに出てみれば叫ぶような声が聞こえる】
【男性と女性の声が交互に聞こえたので彼氏と彼女の喧嘩だろうかと思いつつも、その声に何かただならぬ雰囲気感じた】
【万が一の事を考えて声の方に向かってみると頭から血を流しつつ柄のない刃のような物を男性に投げつけている女性の姿があった】
【このままでは男性が危ないと男性の前に飛び込み、刃を自分の腕に刺さらせることによって男性を守る】

あなた達の間に何があったのかは知りませんが、こんなことは止めてください!
今のだって、一歩間違えればあの人が死んでいたかもしれないんですよ!?

【いつものニコニコとした表情を消し、必死に叫ぶ】
【刃の突き刺さった腕の痛みに顔を歪ませ、地面に膝をついて腕を押さえる】
【血が流れ始めた傷口から刃を引き抜くと右手に優しい雰囲気のする炎を灯らせそのまま傷口に当てる】
【徐々に荒かった息が落ち着き、立ち上がった時にはもう傷は塞がり流れていた血は止まっていた】

一先ず落ち着いてください
話し合いで解決できることではないんですか?

【真剣な表情のまま話を続ける】
【はたして、いきなり乱入してきた少年は二人の目にはいったいどう映っているのだろうか?】


//初ロールです!
//よろしくお願いします!
332 :アルト【イザリス】 [sage]:2015/01/31(土) 18:11:06.89 ID:I3Eq2xZw0
//すいません!>>331はなしでお願いします!
//今すぐ書き直してきます!
333 :アルト【イザリス】 [sage]:2015/01/31(土) 18:44:18.52 ID:I3Eq2xZw0
>>329>>330
何をしているんですか!?

【公園の子供たちももう家に帰った】
【自分も家に戻ろうと通りに出てみれば、なにやら叫ぶような声が聞こえた】
【男性と女性の声が交互に聞こえたので彼氏と彼女の喧嘩だろうかと思いつつも、その声に何かただならぬ雰囲気を感じた】
【それにその声のした方から怯えた顔で逃げてくる人もいた】
【万が一の事を考えて声の聞こえた方へ行ってみると腕を負傷した男性に柄のない刀を持った女性が斬りかかっている姿があった】
【このままではあの男性が危ないと横から女性をタックルで突き飛ばそうとする】

何があったのかは知りませんがこんな所で何をやっているんですか!
一先ず二人とも落ち着いてください!
人が死んだらどうするんですか!!

【通りで起こったこの出来事を見て怯えて逃げる人や恐怖で泣き出した子供がいた】
【その子供も親が抱き上げて逃げていったので完全に静まり返り、ここにいるのはこの三人のみになっていた】
【二人は逃げる人しかいなかった中いきなり乱入してきた少年をどう思うのだろうか?】
334 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/01/31(土) 18:58:45.90 ID:svTZuY89O
うーん、なかなか売れないっすねぇ寒いし
温かい飲物でも買うっす

【コンビニを目指して歩き出す】
【凍風にマントと流銀の髪が揺れた】
335 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】3/5 [sage saga]:2015/01/31(土) 19:13:14.96 ID:TN6zdL1W0
>>333

うぐっ

【わけもわからず突き飛ばされる】

【突然と、意識もしていない方向から攻撃されたのだから当たり前だ】

あなたも怒るの!?

【そう言ってすぐさま飛び起き、自分を怒る新しい人物に走る向きを変えた】

【今の彼女に合理的な思考はできない】

【頭に血ののぼった人間ほど、単純な生き物はないのだ】
336 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/01/31(土) 19:56:20.57 ID:I3Eq2xZw0
>>335
だから落ち着いてください!
私は怒っているのではなくてこんなことは止めてくださいと言っているんです!

【直ぐに起き上がり標的を変えて自分に襲いかかってくる女性から離れるために後ろに下がり始める】
【どうやら完全に頭に血がのぼっているようだ】
【それでもなんとか女性を止めようと説得を続ける】

最後通告です、こんなことは止めてください
何があって頭に血が上っているのかは知りませんけど、これ以上暴れるならこちらにも考えがあります

【足を止め、襲いかかってくる女性の目を見る】
【これ以上はもう戦わざるを得ない】
【左手に見るものを不安にさせる破壊の炎が灯される】
337 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】4/5 [sage saga]:2015/01/31(土) 20:34:27.07 ID:TN6zdL1W0
>>336

アアアアアアアアッ!!

【狂う獣に言葉など無意味】

【怒っているか否か、そのことはもう関係なくなっていた】

【一種のパニックに陥った彼女に、どのような言葉を兼ねようとも無意味】

【止めたくば、力ずくでやるしかない】

【走る足を止めることなく、忠告を送る人物に駆け寄り、刀を振り上げた】
338 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/01/31(土) 20:53:54.61 ID:I3Eq2xZw0
>>337
…こうなってしまっては仕方がありませんね
できれば、やりたくなかったのですが

【説得は聞き入られることなく目の前で刀が振り上げられる】
【それに対して炎を灯した左手で刀を持つ腕を掴もうとして、振り下ろされるのを防ごうとしている】

私は争いが嫌いです
だからなるべくあなたを攻撃したくありません
この力は、全てを燃やし尽くしてしまいますから

【もし腕を掴まれたのなら、たとえ左手を振りほどいても掴まれた腕は水をかけるなどして炎を消さない限り燃え続けるだろう】
【右手の炎を始まりの炎に例えるならば、この炎は全てを破壊する混沌】
【どんなものであっても燃やし尽くす混沌の炎だ】

これで貴方が落ち着いてくれることを願います
貴方を殺したくありませんから

339 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】5/5 [saga sage]:2015/01/31(土) 21:18:54.72 ID:TN6zdL1W0
>>338

【そのまま断ち切ろうと振り下ろした腕を、掴まれた】

【もともと人外的と言えるほどでもない代物だ。よほど非力でもない限り、タイミングがあったのなら防ぐこともできるだろう】

【そして、その手にあるものがまずかった】

グギィッ

【彼女の腕を熱いものが包む】

【本来人間や新鮮な木などは水分を多く含んでいる為なかなか炎が移らない】

【それでもなお、まるで布を焼くかのように移ったそれは、おそらく異能の代物】

【すぐさま離れなければ、命が危うい】

【しかし、それを考える余裕など、彼女にははなから存在しなかった】

アアアッ!

【彼女はそのまま蹴りをはなった】

【超近距離からの膝蹴りは、まともに食らえば大ダメージを避けられない】

【しかし、もしもこの一撃を避けられたなら、彼女は能力の代償に大きな隙を生むこととなる】

【さて、彼はどのようにしてこのピンチを乗り越えるのだろうか】
340 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/01/31(土) 21:37:02.26 ID:I3Eq2xZw0
>>329>>339
【このまま掴み続けていれば相手の全身を燃やして殺してしまいかねない】
【掴んでいた手を放した直後に強力な膝蹴りがはなたれた】

まだ落ち着いてはくれませんか…!

【膝蹴りを空いている右手で防ぐ】
【しかしその蹴りの威力は凄まじく、右手の骨を砕いて尚も自分に向かってこようとする】
【そうはさせまいと右手に炎を灯して怪我を癒し、蹴りを防ぎきる】
【だが蹴りの勢いで地面を転がり、女性から離れることになった】

まさかあの状況でもこちらに攻撃してくるなんて…
いったい何があったんですか?
最初からいたあなたなら何か知っているんでしょう?

【体のあちこちを擦りむきながら転がり、止まった所で直ぐに立ち上がる】
【そして偶然近くにいたわけを知っているであろう男性に話しかける】

傷を見せてください
私なら治すことが出来ますから
341 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】1/1 [sage saga]:2015/01/31(土) 21:55:34.16 ID:TN6zdL1W0
>>340
【彼女の渾身のけりも、彼に受け止められてしまった】

【それでも威力は殺しきれなかったのか、転がっていったが】

アグゥッ!

【その時点で、能力の限界が来てしまった。痛みでピクリとも動けない】

【それでも、熱さから逃れようという本能か、毛穴から血を吹き出させ火の鎮火に成功した】

【どうやら彼はもう一人の男と会話しようとしているようだ】

【しかし、今の彼女にはそれをとめる手段は無い】

【おとなしくその会話が終わるのを見ているしかないのだ】
342 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/01/31(土) 22:05:14.56 ID:skDILNkV0
>>340
>>341
最初から、なあ
俺は正直言ってお前らにビビってる
何のわきまえもなく普通に戦う事を望んでる
この街ってのは闘わなければ生き残れない何かでもあんのか、えぇ!?

【怒り、呆れ。色々込み上げてきた】
【こんなのが当然の世界か。この街の人と言うのは】
【彼が生きていた街では、そんなもの無い】
【話し合い、話を聴き、話す事でわかりあってきたつもりだ】
(こんな所のどこがいいんだよ、兄ちゃん!)

お前ら、普通じゃねえよ
俺が知ってる普通はこんなのじゃねえ
これは俺の父さんの望む世界だ。闘う事は罪だ!俺はそう教えられてきた
なのに。なんで戦って終わらせようとするんだよ!
話し合えねえのかよ、「意識」しあえねえのかよ!

/すいません!帰ってきました!
343 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/01/31(土) 22:27:27.03 ID:I3Eq2xZw0
>>341>>342
よかった、どうやらあなたはあの人と違って暴れているわけではないようですね
私はあの人がこうなるまでの過程を知らないので何があったのか教えてもらませんか?

【どうやら男性の方には話が通じるようだ】
【二人とも暴れているという最悪の状況は避けられたらしい】
【敵じゃないことも分かり、女性も近づいては来ないので勝手に男性に近づき右手を傷に当てようとする】
【右手の炎は癒しの炎。炎に怯えて逃げなければ傷はすぐに癒えるだろう】

もちろん私も話し合いで解決できればそれが一番いいです
ですが、あなたも見ていたでしょう
彼女にはこちらの話が全く通じません
このまま放っておけば私達どころか、他の人達にも被害が出ます
最低でも武力による鎮圧、最悪の場合は、その命を絶つしかありません

【男性の顔を真剣に見つめながら言う】
【本当に、話し合いで解決できればどれだけよかったか】

見てください、私が燃やした傷が、既に消えています
私の右手の炎と同じ、いえ、それ以上の治癒力です
そんな存在が暴れていては、何人も死んでしまうかもしれません
あなたは戦いは罪、と言いましたね
間違ってはいませんが、それがなければ解決できない相手も、やはり存在するんです

【警察や軍隊がなぜ存在するのか】
【それは話し合いで解決できない相手を力で解決するためだ】
【今の状況は、戦わなければ生き残ることも人を守ることもできない、そんな状況なのだ】

それでも戦えないというのなら今すぐ逃げてください
私はそんな相手に力を使う覚悟も、その罪を背負う覚悟もあります

【両手を癒しと混沌の炎で燃やす】
【破壊があれば、癒しもある】
【その手はそれを表しているようだった】

少しはあなたも落ち着きましたか?
落ち着いていないなら、私が無理矢理落ち着かせます!!

【一気に女性へと駆け出す】
【近づけたならその顔面を左手で掴み、燃やそうとするだろう】
344 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/01/31(土) 22:44:52.92 ID:skDILNkV0
>>343
あいつの沸点を沸かせたのは俺のせいだ
あいつはまだ、正義も正しさも理解出来ていねえ
だから、俺はあいつの誤りをたださなきゃいけない
「意識」する、その力で

【炎を避ける事はなかった。切り傷が癒えていく】
【恭介は彼に少し頭を下げた】

あんまり理解できねえよ
闘う事の罪を認めながらも闘うなんて
罪を背負う覚悟なんて俺にはいらねえや

あいつを止める方法は、戦うことじゃねえ
名前も知らねえ女だが、止めさせる方法だけは理解できるぜ
その為にはよ...!

【磁力の能力を発動し、座っていた長椅子をこちらに持ってくる】
【そして、二人のいる場所に向かってその椅子を投げつけた】

まず、てめえらを止める事からだな!

【磁力で飛ばされた椅子は速くはない速度で飛ぶ】
【伏せたり、簡単に避けられる攻撃だがそれでいい】
【こちらに意識を向ければ良いのだから】
345 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/01/31(土) 23:07:54.00 ID:TN6zdL1W0
>>343>>344

【二人が話し合っている間に、彼女のパニックはだいぶ落ち着いていた】

【生きたまま焼かれる痛みと、身動き一つ取れないという状況が彼女の心を落ち着けたのだ】

(何で私あんなに怒ってたんだろ?)

【動けるようになった彼女は、それでもまだ動けないフリをしながら考える。二人が長々と話している間に回復させてもらった】

(お母さんが馬鹿にされたから? それとも急に怒鳴られてびっくりしたから?)

【どちらもあまりしっくりこず、うんうんと心の中でうなる】

【自分の中でも、こんなに混乱したことがないのでとても不思議なのだ】

(まあいっか。きっとお母さんのことで怒ったんだよね。うん解決!)

【とりあえず、真っ先に思いついた理由で納得することにした】

(さて、それじゃあまずは、あのこと遊んであげないとね!)

【そう思い立ち、いつの間にか話を終え自分に向かってかけてくる少年を見据える】

(あの火すッごく痛かったなぁ。それを今度は倒れてる私に使おうとするんだもん。きっと私に痛さをプレゼントしたいんだよね!)

【奇しくも、彼の闘いでしか解決できないという思考は、新たな戦いを生んでしまったらしい】

(そのために、まずはおもちゃの準備をしないとね)

【自分の血で赤く染まった腕を見ながら、心の中でつぶやく】

【幸いにも、向こうは向こうでなにやら仲間割れをしているらしい】

【こちらに飛んでくる何かは、このまま伏せることで避けるとしよう】

【彼女はふらりと倒れた。機動的にはこれでよけられるはずだ】

【地面に伏した彼女の腕が、わずかに脈打った】

//遅れてしまってすみません!
346 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/01/31(土) 23:26:11.04 ID:I3Eq2xZw0
>>344>>345
…私は、なるべく穏やかでいようとしていますが
戦いを否定して、私が傷を治した相手から不意打ちのように攻撃されれば
さすがに、少し頭にきますね

【足を止め、その場に屈むことによってベンチを避ける】
【一緒に女性を止めることが出来ればと思っていたが、まさかこんな事をされるとは】
【さっきまでの行動や発言は全て自分を油断させるための演技だったのだろうか】

ところで、あなたもう冷静になってきてるでしょう
こう言うのも何ですが、さっきまで獣のように吠えていた人にこんな唐突な攻撃に対応して避けられるとは思いません
落ち着いたなら暴れる事を止めてください
そうしてくれたら私も攻撃はしません

【地面に倒れた女性にそれだけ言うと、今度は男性の方を見る】
【若干の怒りを表情に滲ませながら】

あなた、何がしたいんですか?
話し合いで解決しようと言ったのは嘘ですか?
いい人かと思いきや、結局はあなた話し合いをしようともせずに攻撃しているじゃないですか
初めてですよ、傷を治した相手にこんな不意打ちをされたのは

【言葉の節々からも怒っていることが分かる】
【返答次第では、どうなるかは分からない】
347 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】カウンター1 [sage saga]:2015/01/31(土) 23:38:50.48 ID:TN6zdL1W0
>>346
【少し様子見をし過ぎただろうか】

【攻撃をしないというのなら終わりときた。流石にそれは困る】

【しかし、向こうの二人は剣呑な雰囲気だ】

【ここは、様子見に限るだろう】

そうだよー、今私はその子と遊んでたんだから、邪魔しちゃダメだよ?

【むくりと起き上がりながら、まるで子供をあやすかのように、彼女はそう言った】

【腕が心臓に合わせて脈打ち始める】
348 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/01/31(土) 23:59:37.60 ID:skDILNkV0
>>346
>>347
こちとら首を突っ込むのが大好きでね
大抵の事には手をだしちまう

【そして椅子を投げた相手に、指を指した】

特に!こんな武力に対して武力で対抗したり、口争いとかやってると動きたくて仕方ねえ!
傷を直してもらった事は感謝するが、その行動に意義ありだ
攻撃は意識の妨げになるぞ。受けに回るべきだ

【さらに、起き上がった彼女にも指さした】

あんただよ、悪いのは!
自分の母親を後先考えず殺しやがって
人に伝えたい事は言葉で伝えろ!
苦しいときは苦しい、楽しい時は楽しいとはっきりしろ!
混ぜ混むな!俺は混ぜ混みおむすびは嫌いなんだよ!
決まってねえんだよ!伝わんねえんだよ!感じてほしい味が!

【最後は自分で意味が分からなかった】
349 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】ストック2 [sage saga]:2015/02/01(日) 00:21:51.65 ID:f3YwnlQq0
>>348

殺したんじゃないよ、死んじゃっただけ

【またしても、彼女の心がざわめく】

【自分でも、なぜこんなに動揺しているのかがわからない】

お兄さんさ、勘違いしてるよ。私はお母さんと楽しいことをしただけ。
そのとき結果的に死んでしまっただけ。
別に殺そうとしていないし、お母さんもそれをするときはすごく楽しそうだったよ?

【自分はなぜ説明しているのか。相手の勘違いを正すため?わからない。もうなにも考えたくない気分だ】

【腕がずきりずきりと痛み出す】

【いつもなら笑うところだが、なぜか気持ちいいと思えない】

【徐々に、彼女の顔がゆがみだした】
350 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/02/01(日) 00:31:21.07 ID:6dpfMwl90
>>347>>348
ただの遊びにしては過激すぎでは?
それに年齢的には同い年か年下かって所でしょうが、そんな遊びは聞いたことがありませんよ

【怒っていたことが暴れていた原因の全て、というわけでも無さそうだ】
【また暴れ出したときに直ぐに対処出来るように左手の炎は灯し続けておく】

…よくもまぁそんな訳のわからない事で攻撃できましたね
意義があるならあなたが言っているように言葉で言えばいい
私はあの時暴走していたつもりはありません
言ってくれれば多少は聞き入れるつもりですがねぇ

【怒りが、決定的なものになる】

あれ、まともに当たっていれば骨の一本や二本じゃすみませんよ?
下手をすれば死んだかも
あんたに俺みたいな治す力があるならともかく、避けてくれる保証もないのによくそんなこと出来ましたね
それでよく戦うなと言えたなぁ!

【殺すために攻撃したのならまだよかった】
【自分だってさっきまで半分以上そのつもりで女性を攻撃していたのだから】
【それに、万が一重症を負って戦いをやめる気になったなら治すことだってできる】
【女性に「後先考えずに」と言っているがはたして本当に「後先考えて」自分たちを攻撃したのだろうか?】
【「罪を背負う覚悟もいらねぇ」と言った男性に殺した時の罪を背負う覚悟はあったのだろうか?】

今すぐ消えろ
じゃないとお前を燃やし尽くしてしまいそうだ

【完全に頭に血がのぼった】
【さっきまでの女性に近い状態へと変わってしまった】
【男性がそのままそこに居続ければ、混沌の左手で殴ろうとするだろう】
351 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/02/01(日) 00:36:15.10 ID:6dpfMwl90
//>>350>>347>>349に変更します
//あと、返す順番を決めませんか?
//アルルさん、雨宮さん、最後に私というように順番を決めれば混乱を避けられるかと思います
352 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 00:50:26.45 ID:Z4cWOkXg0
>>349
あんたが楽しいのはいいんだ
だが、そのお母さんは楽しかったのか?笑ったか?
それだけだぞ。意識してない奴に、感情なんて分かるもんか
【簡単に説明したはず、そう思い恭介は今意識するべき相手を向いた】

>>350
悪いな、俺の射程範囲は20mだ
その範囲であれば俺は一定のルールを攻略すれば自由に動ける

例えば、こんな風にな!
【彼は一歩も動かなかった。しかし、違うものが近づいている事に気付くだろうか】
【それは先程投げ飛ばした筈の椅子。引き戻して来たのだ】

(ちなみにだ、20mってのは短いような気もするがコンビニの横の長さは約10mだ!以外に広いのがこの能力!)
【誰に話してるかも分からない事を思うのは意識の問題だ】
353 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 00:52:08.66 ID:Z4cWOkXg0
>>351
/分かりました、そうさせて貰います!
354 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/02/01(日) 00:54:51.13 ID:6dpfMwl90
>>353
//アルルさんからも了承が得られれば
//今から私が雨宮さんに返すのでその後からこの順番にしましょう
355 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】ストック2 [sage saga]:2015/02/01(日) 00:57:26.64 ID:f3YwnlQq0
//>>351>>353了解しました。
//では、上の表どおりにということで
356 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/02/01(日) 01:13:14.99 ID:6dpfMwl90
>>349>>352
そうか、一度燃やされないと分からないか

【怒りのままに男性へと走り出す】
【さっきのベンチがこっちに戻ってきているのが見えたが、関係ない】
【ようは当たるよりも先に男の至近距離まで近づき、ベンチが自分に当たれば男性にも当たるほどの距離にまで近づけばいいのだから】
【ベンチを自分より後ろから引き戻しているということは少なくとも自分と男性の距離は20m未満】
【仮に自分よりベンチの速度が速くても20m程度の距離を走りきるのには5秒もかからない】
【よほど速度に差がない限りは近づききれる】

安心しろ、殺しはしない
お前を殺した罪なんぞ背負いたくもない
だが、絶対にお前は燃やす
勿論治してやらねえぞ

【そのまま近づけたなら勢いをのせて全力で殴りかかるだろう】
【もし当たったのなら勿論殴られた箇所は燃えてしまう】
357 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】ストック2 [sage saga]:2015/02/01(日) 01:28:42.44 ID:f3YwnlQq0
>>352>>356

お母さんは気持ちよさそうだったよ。
するときは笑ってたし、したときは悲鳴上げてた。
私も気持ちいいときは悲鳴上げるよ? お化け屋敷とかジェットコースターで悲鳴を上げないのは馬鹿だしね。

【言葉ではそういったが、彼女はもうあきらめていた。この二人に、自分の気持ちは伝わらない】

【勝手に二人で盛り上がっているし、自分が何を言っても理解しない。おまけに二人が言っていることはさっぱりわからない】
(もう、いいや)

【彼女はゆっくりと、腕を持ち上げた】

【その先にあるのは、お兄さんとそれに殴りかかろうとする少年】

【ちょうど、二人が一箇所に固まってくれた】

【今の自分の腕には、はちきれんばかりの血液がぎゅうぎゅうに圧縮されている】

【あんな無駄話をしている間も、彼女は絶え間なくため続けていたのだ】

【赤く血で染まった腕は、すでに血と同じ色となっていた】

【後はこれで、なぎ払うだけ】

ばいばい、ふたりとも

【これをよけきるすべが、二人にはあるのだろうか】
358 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】ストック2 [sage saga]:2015/02/01(日) 01:31:23.77 ID:f3YwnlQq0
すみません、修正させてください
>>357の【後はこれで、なぎ払うだけ】

【後はこれで、血でできたウォーターカッターでなぎ払うだけ】
に変更させてください
ご迷惑おかけしました
359 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/02/01(日) 01:36:57.31 ID:6dpfMwl90
>>358
//使用されてる能力の説明見たんですが
//超再生を続ける能力で血のウォーターカッターが出せるとは思えません
360 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】ストック2 [sage saga]:2015/02/01(日) 01:43:18.86 ID:f3YwnlQq0
>>359
//エターナルイモータルは超再生と肉体変化のスキルです。
//彼女はこれを使い、血を大量生産、そして圧縮するという過程を用いて血のウォーターカッターを放出します。
//一応過去二回使用させていただいているので、大丈夫なものと思って使わせていただきました。
361 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/02/01(日) 01:44:43.87 ID:6dpfMwl90
>>360
//分かりました
//よく調べずに言ってしまいすいませんでした
362 :エッグ【鎌庫磁増】 [sage]:2015/02/01(日) 01:45:39.00 ID:56OmxWLqo
【世界中が等しく闇に包まれる時間。夜中】
【そんな時間帯でも煌々とした灯りに包まれた街】
【そんな眠らない街の中へひっそりと歩を進める影が一つ】
【影の背中には大きな鎌が背負われているにも関わらず、すれ違う人々は気にする素振りも見せない】
【この街にこんな人物が現れることは日常茶飯事であり、関わるとロクなことにはならないと皆が知っているからである】
【それはこの影__見て見ぬフリされるヤットルッド=エッグも同じ】
【自分が何かしなければ周りも騒ぎ立てることはしない、そんな距離感が心地よかった】

【決して孤独を嫌っている訳ではない】

【エッグの強みの一つであろうそれを胸に仕舞い込んで目指すのは商店街】
【取りあえず今は月夜の晩のウインドウショッピングを楽しむようだ】

363 :ディアブロ【炎の料理人】 [sage saga]:2015/02/01(日) 01:51:12.32 ID:Xv6Za5xC0
【町の外れにてひっそりと建つ、小さな料理店】
【といっても時刻は真夜中。当然ながら店の戸には「Closed」の札が提げられ、店そのものが眠るかのような沈黙が辺りを包む】
【そんな店の二階、バルコニーにて静かに紅茶を味わう一つの影。身を雲で包みちらちらと地表を覗く、月を眺めながら】
【それは片手を手摺へかけ、片手に紅茶を淹れたカップを手にした奇怪なる男。背は二メートルを軽く超え、人にしては朱≠キぎる肌】
【額には二本の隆起……とどのつまり「角」が存在を主張し、眼には黒目と白目の区別はない。筆で塗りつぶしたが如き黄色に、ただ世界が映りこむのみである】
【然し身体はコックコートに包まれ、頭に乗せるはコック帽。こんな悍ましい姿でも彼は「料理人」であった】

【手にした紅茶を一口啜れば、やや多めに砂糖を持った液体が舌に染み渡って脳へ喜びを伝える】
【暫し瞼を下ろし、暗闇の中で味を堪能。一呼吸おいてからゆっくりと目を開いて】


―――嗚呼、やはり『味わう』ことは素晴らしい


【白く染まった息と一緒に吐き零すように、謳うように。黒き穹へ呟いた】
【血に溺れ、力を奮って殺すばかりの日々では感じ得なかった幸福】
【力はあの頃≠ニ比べて随分弱くなってしまったけれど、後悔など微塵も在りはしない。嘗て「取るに足らぬ」存在であったはずの人間達が「喜び」を、「食」を教えてくれたから】
【だから、こんなカップ一杯の紅茶でも美味しくて仕方がなかった。今舌が捉えたこの「味」は、紛れも無く自身が生きている『証』に違いなかったから】

……さて、あまり夜更かしが過ぎるのもいけませんね
明日に備えて早く寝なくては

【思い出したかのように呟いて、液体へ映り込んだ月を飲み干した。一気に飲むには少し熱すぎたか、舌にヒリヒリとした感覚が走る】
【口から湯気の如く吐き出された息を横目に室内へ帰らんとし――――不意に反転。もう一度月を眺めて】

今日―――いや、昨日≠燉ヌい一日でした。
今日≠ヘどのようなお客様と出逢うのでしょうか――――

【黒い絨毯に宝石を散らしたような、満天の星空。紡いだ言の葉の答えを、瞬く星達はきっと知っていた】
364 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/02/01(日) 02:01:25.35 ID:6dpfMwl90
//眠たいので落ちます
//続けさせてもらえるならまた昼頃にでも
365 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 02:54:41.69 ID:Z4cWOkXg0
>>356
言ったはずだぜ?俺の射程は20mだって
俺は必ずその範囲にいる。言い換えれば...
【自分の体が、宙に浮いていく】

俺は一定量なら自由自在に移動可能だという事だ
【自分の服の中にある鉄球を後ろに引っ張る】
【そうすることで、自分を移動させたのだ】

距離は簡単に。開けられるんだよ

>>357
人は絶叫系を求めてねえよ
ジェットコースターは楽しいけどよ。死ぬ可能性が充分にある絶叫は楽しさなんて消えちまってる
恐ろしさだけなんだよ

【血のウォーターカッター、充分な範囲だが上下にも避けられる彼は回避に成功した】

だから、楽しくねえんだ
俺達能力者目線で、無能力者を意識しない奴の考えることは!
【回避後、彼は腕をつき出した】
【そこから、1つ鉄球が飛んでいった。狙いは彼女】
【空中からの攻撃、回避行動にすぐ移れるか】
366 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】ストック2 [sage saga]:2015/02/01(日) 03:08:04.00 ID:f3YwnlQq0
>>365
//ピエトロさんがお休みになったので、いったん中断でよろしいでしょうか?
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/02/01(日) 08:03:19.95 ID:1ozCPGFIo
 
368 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/02/01(日) 12:15:03.12 ID:6dpfMwl90
>>357>>365
一般人でも後ろに下がれば距離ぐらい簡単に開けられます
その程度のことを想定していない方がバカでしょう
さすがに空中に飛ぶのは想定外でしたが…今に限っては問題ありません

【拳は自分にはどうやったのかは分からないが、空中に飛ぶことによってかわされた】
【このままでは飛んでから殴ろうとしても足か精々腹に当たる程度で顔面には当てられない】
【それでも自分の力なら少しでも当てれば燃やせれるのでかなりのダメージは与えられるだろうが、それでは自分の気がすまない】
【やや冷静になってきた頭で考えながら、足を止めて自分も宙に跳ぶ】
【殴る為に、ではない。後ろから飛んでくるベンチの上に立つためである】

何度でも言いますが、私は争いが嫌いです
この力を使うのは、あなたみたいに大嫌いでさらに攻撃してくる人かあの人のような狂人だけです
もうあなた方にはうんざりです
話を聞かない狂人と話し合うふりをして攻撃を止めない狂人
もう、助けようとも思えません

【ベンチから飛び上がり通常よりかなり高くに跳ぶ事で、男性に近づくと同時にウォーターカッターを避ける】
【そして、男性の顔に向けて再び殴りかかる】
【ベンチの動いていた勢いと、自分の勢いでかなりの速度がでている】
【後ろに動いたなら勢いのせいで当然前に動くのでそうとう速く動けないと避けれないだろう】
【左右に動いたなら動いた方に向けて体を捻って殴る。下に動けば蹴り飛ばし、上に動けばアッパーに移行するつもりだ】



/遅れてすいません!
369 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】ストック1 [sage saga]:2015/02/01(日) 13:16:30.06 ID:f3YwnlQq0
>>365>>398

(つまんない)

【こちらの攻撃はどちらもあっさりとよけられてしまった】

【しかも、反撃というおまけ付きで】

【しかし、こちらの一次元的な攻撃をあっさりとよけられたのだ】

【いくら上空からとはいえ、0次元的な攻撃であるそれをよけきれないわけがない】

【横に飛ぶように、彼女はそれをよけた】

【とてもイライラする】

【ストックはまだ一発分あるが、今撃ったところで、あっさりとよけられるのだろう】

【それはつまらない。しかし、わざわざ戦っている中に突っ込むのは馬鹿だ】

【ここは、待つことにする】

【彼女は痛みに耐えながら、血を貯めた】

//こちらこそ遅れてすみません!
370 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 13:48:53.11 ID:Z4cWOkXg0
>>368
やっぱりここは父さんの望む世界だ
戦うことに正しい理由のいらない世界...

雨宮の武術なんだがよ、人を「意識」する癖があってさ
俺は兄貴や父さんみたいにその武術がきっちり出来た訳じゃねえけど...
【後ろに下がる、しかし普通の下がり方ではない】
【落下するように、体を反らしながら下がった】

あんたを「意識」してたら一発で分かる
上半身、というか顔面ばっか狙ってんだろ?行動方法丸見えだって
【しかし、相手の蹴り飛ばしには当たってしまう】
【後ろに下がった分、威力は落とせたが痛いものは痛い】
【そのまま落下し、地面辺りで滞空し着地した】

くぅ、やっぱり兄貴の針があった方が安心して戦えるな
それに回復能力はずるいぜ、ダメージ軽減が限度の俺にはよ

>>369
ああ、よ
なにゆっくりしてるんだ?
あんたを主軸にしねえと俺の戦う間違った理由に説明つかねえよ

ま、父さんと同じ理屈で簡単だけどな
【地面に着地した恭介は上にいる相手、そして目の前の女性に対し】
【自分の袖から鉄球をひとつ取りだし、彼はこう言った】


なあ、「コイルガン」って知ってるか?
371 :ディアブロ【炎の料理人】 [sage saga]:2015/02/01(日) 14:42:12.52 ID:Xv6Za5xC0


ええと、玉葱にキャベツに南瓜に………

【ゴチャゴチャと詰め込むように字が敷き詰められたメモを手に、両腕で大荷物を抱えて歩く一人の男】
【調理師染みた朱い服装、奇怪な容姿、途轍もない長身、そしてその手に抱えられた数々の食材。混沌とした組み合わせが人々の視線を攫いながら、商店街を闊歩していた】
【持って歩くには聊か量の多すぎる荷物を細長い腕で一抱えにして、腕と同じくひょろ長い脚で歩を進めるその様にはなんともいえない危うさがあって】

胡瓜に大根に……お米!切らしていたものは大体買い揃えたってことで大丈夫ですかね〜

【ニコリ、というよりはニヤリ、と表現すべきに思える歪な笑み】
【外見からして明らかに人ではない彼を見て、通行人や店の店員達がパニックを起こさない理由は二つ】
【一つは、彼の行動が存外平和的であること】
【彼はこれらの食材を「金を払った上で」きちんと「購入」している。先ほどからボソボソと零す言葉も全て丁寧語であり、彼への印象をある程度和らげていた】
【一つは、彼がこの商店街の「常連」であること】
【月に二、三回のペースで、大量の食材とその他日用品を少々購入して去ってゆくのだ】
【特に各店の店主等はこの光景を見慣れている者が大半、中には彼を「お得意様」と呼んで親しく接する者もいる。尤も、彼自身が「特殊メイクだ」なんて嘘っぱちを吹き込んだ故である】
【まぁ、そんなわけで商店街の住人として認められている彼だが】

電池も気になってた小説も全部買いましたし、アト欲しいものがあるとするなら………

………活きの良い能力者≠ナすかね……♪

【……如何しようも無く変わっている≠フが、どうにも問題であった】
372 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/02/01(日) 15:49:44.79 ID:6dpfMwl90
>>369>>370
初対面の男に対して男が意識しているなんて言わないでもらえますか?
男色家か何かですかあなた

【またも拳は外れる】
【やはり空中である程度の自由が許されるか否かの差だろう】
【が、それでも蹴りは当たったのでダメージはある程度入っているだろう】

どうでもいいですが
よくもまぁ目の前に敵がいるのにそんなに余裕を持てますね
自分が最強だとでも思ってらっしゃるんですか?

【蹴りが当たったことにより勢いが消え、即座に落下を始めている】
【つまり、着地するタイミングは男性とそう大差はない】
【故に男性が袖から鉄球を取りだし始めた時には既に行動を開始していた】

あの女性や貴方は複数の攻撃を持っていますが私にはこれしかありません
だからこそ、人間に対しては必殺に近いんですが
実は私、混沌を両手に灯せるんですよ

【男性が鉄球を取り出したと同時に右手で男性の腹に殴りかかる】
【勿論両手に灯せるなどという事はなく、ただのはったりだ】
【つまり、右手で殴られてもダメージはない】
【だが、それを信じられるだろうか?避けようと、防ごうとはしないだろうか?】
【男性が避けたのならそこに混沌の左手を振るい、防げばそれごと男性を燃やそうとするだろう】


/また遅れてしまってすいません
373 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】ストック2 1/5 [sage saga]:2015/02/01(日) 15:57:35.51 ID:f3YwnlQq0
>>370>>372

コイルガン?

【痛みに顔を歪めながら、彼女はその言葉を反芻する】

コイルって電磁石みたいなやつだっけ?
それでガンだから、リニアモーターカーみたいな原理でなにか撃つのかな?

【念力や重力操作のような能力と思っていたが、彼の言葉からして磁力操作、もしくは電気系の派生のようなものらしい】

それで、そのコイルガンがどうしたの?
まさか私に撃つのかな?

【そういいつつも、相手の一挙一動から目を離さない】

【もしもそれが動体視力すら超えるスピードなら、撃たれてから動いたのではどうしようもないからだ】

ほら、脳みそはここだし、心臓はここ。あと、胸の中心にはふっとい血管が集まってるから、当たれば致命傷だね。

【そう言ってあえて余裕ぶる】

【どうせ自分の能力についてはばれているのだ】

【ならば、より凶悪なものだと錯覚させてやった方がやりやすい】

まあどっちにしても、割り込みするつもりはないよ?
そういうのマナー違反だもん。
まずはそっちの子と決着つけるべきじゃないかな?

【口ではそういいつつも、警戒は緩めない】

【身体強化を解放し、彼女はあらゆる展開に備えた】
374 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 16:20:49.68 ID:Z4cWOkXg0
>>372
どうだかな、俺の能力が強いのは敵がこちらに引き込めたり...
20mの射程に入り続けられてる時かな!
【武器という武器はない。その力に武器はいらないから】
【自分の武器は、今の文明。全ての鉄が武器に変えられる】

【左手にひらで棒を作る。円柱状の穴の空いた棒を】
【後は指を磁力線に見立てればいい。用意は出来た】
【この方法を使う為にはまず、立ち止まらなければならない。集中が必要だからだ】
【狙いは両手から炎を出す相手。あの女は後回しにした】

超磁界砲(コイルガン)!

【反撃を覚悟しての、一発の勝負】
【その磁石の手の間に、鉄球を入れる】
【それはリニアと同じ原理。高速で向かっていった】

>>373
だから、あんたが悪いんだってば!
あんたが過去なにやったか知らねえが今やってる俺とあいつの戦いは、無意味にお前が理由なんだよ!
俺も首突っ込んじまってるから悪いけどよ!
【そのまま立ちっぱなしの恭介】
【撃った後の反動も、ゼロではないらしい】
375 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/02/01(日) 16:37:54.65 ID:6dpfMwl90
>>373>>374
グッ…!?

【先に殴りかかったのにも関わらず先手をとられるとは思っていなかった】
【至近距離からのコイルガンを避けられる人間、いや、生物は存在しないだろう】
【腹を貫通し、臓器にも傷がついたのか口からも血を吐く】
【直ぐに死ぬことはないだろうが、放っておけば死ぬ傷】

だぁから言ったでしょう
私は一撃必殺、あなた達は手数と種類
回復できる私は、急所を撃たれない限り動けますよ

【激痛の最中、必死に右手を傷口にあて、傷を癒し始める】
【同時に反動で止まっている相手の胸に、左手を当てようとする】
【わざわざ殴る必要はない、当てるだけで燃やせれる】
【威力はいらない、心臓や肺まで焼ければ勝手に死ぬのだから】

さっき割り込んできた方が言っても
説得力がありませんよ

【女性への警戒は緩めない】
【いつまたさっきの攻撃をされるかが分からないからだ】
376 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】ストック2 2/5 [sage saga]:2015/02/01(日) 16:49:34.77 ID:f3YwnlQq0
>>374

お兄さんわがままだねー。
わかったよもう。今からそっち行くからね。
たまには大人数で遊ぶのも楽しいしね!

【そういいつつも、彼女はもう楽しむつもりはない】

【ゆっくりと近づき、死神のように、彼らの命を刈り取るつもりなのだ】

【彼女は歩いて行く。両腕をだらんと垂らして、ゆっくりと】

【近距離からなら、よけられないだろうから】

>>375
割り込んだのはごめんね?
だって2人とも私のことのけものにするんだもん。

【言葉ではそう言っているが、表情からしてあまりなんとも思っていないようだ】
377 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 17:08:42.26 ID:Z4cWOkXg0
>>375
...っ!
(野郎、回復の能力を使ってるぜ...)
【しかし、コイルガンを射った反動は大きく】
【相手の燃える左手に当たってしまった】

あぐぁっ!
(熱い、熱い!逃げるしかねえか!)
【相手の燃える左手は自分の身を焼いている】
【反動がある程度解除された今、逃げるには丁度のタイミングだ】
【しかし、彼はそんな時にも意識し続けていた】

(あいつ、回復してる間は片腕での勝負か...)
だったらもう一発!
【彼が思い付いたのは至近距離からのコイルガン】
【燃える体も皮膚を焼いてきた。このままでは焼き死ぬ】

武道のやり方だ!近付いて来た野郎が一番相手できる!
【もう一度高速の鉄球を、相手に向かって放つ】
【今度は手に入れる動きが見えるので、回避も出来るはずだ】

>>376
こっちくんな!
俺が言ってんのは反省しろ、って意味だ!
恐怖以外で楽しい事はねえのかよ!
【今の戦いの中、喋ることしか意識できない】
【それほど緊迫した状態なのだ】
378 :アルト【イザリス】 [sage saga]:2015/02/01(日) 17:33:31.29 ID:6dpfMwl90
>>376>>377
よかったですね
生きたまま焼かれる気分が分かるなんて、そうそうあることじゃありませんよ
さぁ、あなたは後どのくらい生きていられますかね?

【人体まで燃やす炎だ。どうにかして消さない限りは燃え続ける】
【どんなに攻撃が速くても予備動作が見えるなら回避は難しくない】
【それが直進しかしないと分かっているからだ】
【傷が癒えた瞬間に横に動いて避ける】

全身火だるまになる前に消さないと死んじゃいますよ?
まぁ、早いうちに消しても重傷は免れないでしょうが

【何歩か後ろに下がり、二人の姿を確認する】

あとはお二人で勝手にやってください
止めることの出来ない戦いに無駄に干渉したくはありません
せいぜい相討ちにでもなって二人ともくたばってください

【いつものニコニコとした表情でそれだけ言うと近くの曲がり角に向けて進んでいく】
【あとを追う頃にはもう何処に行ったか分からなくなっているだろう】



/ロールありがとうございました!
379 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】ストック2 [sage saga]:2015/02/01(日) 17:55:46.13 ID:f3YwnlQq0
>>377>>378

あらら、帰っちゃった。
お兄さん、今度は私と遊ぶ?

【去って行く少年には目もくれず、彼女はそう言う】

【いつもなら逃がしたりはしないが、今は状況が特別だ】

【この分からず屋をどうにかしてやりたい】

それとも、このまま終わりにする?
私はそれでもいいんだけど。

【そう言って、今度は身体強化を解除する】

【油断をするならそれでいい。射程圏に入る為に攻めてくるならそれもいい】

【とにかく彼女は、身体強化によって傷ついた体をリセットすることに努めた】
380 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage]:2015/02/01(日) 17:57:17.38 ID:f3YwnlQq0
>>378
//ロールお疲れ様でした!
381 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 18:28:43.13 ID:Z4cWOkXg0
>>378
ちっ、野郎!
(って、今はこの熱い奴をなんとかするっきゃねえ!)
【彼が行った行動は、地面を転がると言うものだった】
【ゴロゴロ、ゴロゴロ。火を消す事に没頭】
【消す事には成功した物の、その胸には焼けた後があった】
血がまだ出るぜ、おい
こう言うときお前らって便利な能力だよな
/ロールありがとうございました!

>>379
んなわけねえだろ
てめえが好きの意味を間違えてる事伝えるか俺がダウンするまでな!

【そうはいえど。長期戦には持ち込めない体】
【その体で。どうやって切り抜けるか】
382 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】ストック2 [saga sage]:2015/02/01(日) 18:49:03.86 ID:f3YwnlQq0
>>381
お兄さんにわかるように説明するには、どうすればいいかな?

【好きの意味を根本から理解していない彼に対し、どうすれば伝わるのかと考えてみる】

例えばさ、お兄さんはマッサージされることとかお風呂はいることとか寝ることとか、そういうの怖い?
違うよね。むしろとっても気持ちいい気分だよね。
そういう相手が気持ちいいことってさ、いいことでしょ?

【これが彼女の理屈】

【気持ちいいこと、楽しいこと、そういうことをしてあげるのはいいことだと、そういう前提があるようだ】

だから、私はそれをしてあげてるだけ。
みんなそれが気持ちいいことだって知らないんだってさ。
だから、私はそれを手伝ってあげるの。
みんなも喜んでるよ? 気持ち良さそうな悲鳴あげて、気持ちよ過ぎて死んじゃうの。

【それは彼女の独善】

【明らかに間違ったその知識を、それが全てだと思い込み実行する、たちの悪い毒】

【それは他人だけではない。彼女自身も蝕む猛毒なのであった】

お兄さんさ、それなのにそれを頭から否定するんだもん。失礼しちゃうよね。

【さて、こんな無駄話をしている間に体の回復は済んだ】

【このお兄さんには反省してもらわないといけないが、どうしてあげようか】

【まあ、お仕置きの為にはまず動けなくするしかない】

【とにかく彼女は、相手の動きを見ることにした】
383 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 19:09:56.31 ID:Z4cWOkXg0
>>382
そうだな。マッサージにお風呂、俺は好きだな
特に食事は最高だ。自分が求める味を日々追求してくれる人たちがいるからな

【彼は美食家ではない。ただ、味わって食べる事の素晴らしさを知っているだけだ】

良いことだろうよ。ただな、好きの言葉の3つ目が攻略できてねえ
それと一緒に居たいか?これを無視してるぜ
俺はずっと食べてたいし、風呂にも浸かりたい。だから生きるんだ
生きて生きて、好きな事に没頭したいんだ

でもな、死んじまったらそこで好きな事が出来ねえよ
また同じ事が出来るから、それが好きになるんだ
好きって言葉には、「生きていたい」の意味も含まれるんだぜ

【傷口に簡単な膜は張ってきた。無理に動かなければ出血を押さえられるレベルには】
【ここで出来るだけ勝負したくないのが恭介の考えだ】
【動けば短期決戦となり、圧倒的に不利だから】
384 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】1/5ストック2 [sage saga]:2015/02/01(日) 19:26:31.51 ID:f3YwnlQq0
>>383
いいことならその結果死んでしまってもいい。
それが普通でしょ?

【彼の言葉は彼女には届かないのだろうか】

【いいや違う。その証拠に、彼女の態度が変わりだした】

【それは殺害への罪悪感か、それとも自分が誰よりも死にたくないくせにその言葉が矛盾しているが故の戸惑いか】

【なんにせよ、彼女が動揺を見せ始めたのだ】

もういいよね? 話してばっかで飽きちゃった。

【そう言って、彼女は持っていた刀を操作されないよう後方に放り投げ、相手へと肉薄する】

【当然身体強化をつけるのを忘れていない】

【能力がある程度割れているとはいえ、それでも接近したのは、自分の迷いを破る為か、それとも…】

【それに対する彼は満身創痍だ。肉弾戦となればかなり不利となる】

【さて、このピンチ、どう切り抜けるのだろうか】
385 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 20:20:39.27 ID:Z4cWOkXg0
>>384
いいや、普通じゃねえ
良いことっていうのは何度も出来た方が良いだろ?
一度で終わらせるなんてつまらないじゃねえか

【そうはいえど。彼女は接近してきた】
【悪意の見え隠れする接近】
【それに対し、バックステップをとろうとするが】

(いっ!傷口が開いてきやがった...!)

仕方ねえ、全部使うか!
【彼は服の中から5つ球をだした】
【それを、相手に向かって飛ばす】
【しかし、コイルガンのように火力も速度も無いため避けることが可能だ】
【また、バックステップの距離が短く距離を詰めるのも容易い】
386 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】2/5ストック2 [sage saga]:2015/02/01(日) 20:44:01.43 ID:f3YwnlQq0
>>385

死んだら何度もできないけど、それでも気持ちいいならいいんだよ?

【その言葉にひるむことはない。間違っているのは彼だ。そう思い込み】

『仕方ねえ、全部使うか!』

【そう言って飛び出してきたのは、五つの鉄球】

【まともに食らえば大きなダメージとなるだろうが、死にはしない。顔だけを腕で守り、ダメージ覚悟で接近する】

【受けたダメージも、即座に回復しながら】

こーんにーちはー!

【一定距離まで近づき、彼女は血に染まった腕を相手の胸元に向ける】

【しかし、それはブラッドカッターのそれではない】

【いつの日か鬼と戦った時に使われた、未完成のブラッドカッター、血の激流だ】

【それは即死には至らないものの、とっさに能力でガードしても骨へのヒビを逃れられないほどのもの】

【それが、実に2発分。単純な威力を考えれば、当時の2倍だ】

【仮に即死をまぬがれても、まともに食らえば自由に動くことも叶わない】

【だが、もしもこれをしのぐ方法があるのなら、彼女の武器を一つつぶせたこととなる】

【一次元ではなく二次元の面の攻撃。彼はこれを、どう対処するのか】
387 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 21:07:13.28 ID:Z4cWOkXg0
>>386
っ!
(やべえ、相手の攻撃を流せる距離じゃねえ!)
【先程の攻撃で鉄球を使いきった恭介に、3次元の回避は行えない】
【ガードに物を使うか?いいや、それには遅すぎる】
【一瞬の判断で選んだ防御方法は腕】
【しかしその方法が仇となったか】

ぐ、ああああぁぁ!!
【その血の激流を受け、吹き飛ぶ恭介】
【体を削るように地面をころがり。木にぶつかった】

い、威力がありすぎだぜ...
【気を失うことは無かった物の、ダメージが大きかった】
さて、反撃開始...
(う、動かねえぞ。俺の腕が、動かねえ!)
【先程の攻撃で腕の骨が折れていた】
【なんとか木を使い立ち上がったものの、ボロボロの状態だ】
388 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】3/5 左腕欠落 [sage saga]:2015/02/01(日) 21:15:22.53 ID:f3YwnlQq0
>>387

【まずは腕を削いだ】

【この勢いで攻めて行きたいが、あいにくこちらも腕が一本吹き飛んだ】

【はちきれそうなほどの血液をぶちまけたのだ。当然の結果と言える。
なので彼女は、まず腕の再生に努めた】

【慌てることはない。どうせ向こうは腕も使えない瀕死なのだから】

さあお兄さん、私の腕が治ったらお仕置きだからね?
389 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 21:39:34.03 ID:Z4cWOkXg0
>>388
ふざ、けんなよ...!
俺が、このてい、どで。伝えるのを辞める訳ねえ、だろうがよ

【腕が折れていなかったら。きっと指をさしていただろう】
特に!あんた見てえな、常に意識するべき常識がネジ曲がった奴に!
これからの人生を意識させんに決まってるだろ

(もうコイルガンは使えねえ。腕がこのザマだ)
(だから、この広範囲の能力を活用する!)

【自分の能力は20m内を磁力で操れる能力】
【遠距離的な能力だが、よくある遠距離能力とは訳が違う】

戻ってこい!鉄球ども!

【そう。「意識」の薄い後ろから攻撃できる能力なのだ】
390 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】4/5 [sage saga]:2015/02/01(日) 21:48:27.52 ID:f3YwnlQq0
>>389

『戻ってこい!鉄球ども!』

【それは完全な不意打ち】

【そして、相手が動くこともままならない瀕死だという侮りから生まれた、決定的な隙だった】

しまっ!?

【気づいた時にはもう遅い】

【彼女は背後から迫る鉄球をよけることはできなかった】

ガッ、ギッ、グゥッ!

【背後を満遍なく打ち付けられ、大きく体制を崩す】

【意識の外というのも大きかったが、それはどうしょうもないほどの大きな隙】

【腕こそ治ったが、これは非常にまずい】

【彼はこのチャンスを、どのように使うのか】
391 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 22:18:51.95 ID:Z4cWOkXg0
>>390
上手く入ってくれたみたいだ...
だったら、〆に入ろうか!




と、言いたいんだが
こちとら腕が死んでるもんでね。コイルガンが打てねえ
だから、少しの間再起不能になってもらう

【公園によくある花壇。その花壇にある磁力に反応するもの】
やっぱり、チェーンだよな
【そのチェーンを相手にぶつけようとする】
【上手く当たれば紐のように使い、相手を封じようとするだろう】
【もし上手く当たらなくともダメージがあればいい】
392 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/02/01(日) 22:38:05.66 ID:f3YwnlQq0
>>391

【体勢を崩した彼女に、これをよけるすべはなかった】

【真正面から鎖をぶつけられ、それが体に絡みついてくる】

【身体強化といえどもしょせんは人間レベル。鎖をちぎるほどの力は出ない】

【奥の手の緊急脱出も、遠距離を攻撃できる彼の能力の前ではいい的だ】

【つまり、完全に詰んだ】

はっ、はっ、はっ……!

【呼吸が乱れる。血流操作をしているわけでもないのに心臓が暴れる】

【彼女の頭を埋め尽くしているのは、死の一文字】

……殺すの?

【自分の弱点が頭であることは、さっき鉄球を受けた時にばれているだろう】

【あの鉄球が五個、自分の頭めがけて飛んでくれば、脳が無事であるわけがない】

【まさにまな板の上の鯉。彼女の運命やいかに】
393 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 22:51:26.27 ID:Z4cWOkXg0
>>392
あぁ、やっと終わったぜ
【緊張の糸が切れたからか。体に痛みが出てきた】
【やっと闘いが終わったのだ】
【体のバランスが崩れ、木にもたれかかるように座った】

殺す?何言ってんだ。殺すわけねえだろ
あの先帰った奴にも言ったが殺す覚悟なんてこれっぽっちもねえよ
てめえらが回復に長けてたからコイルガンも使っただけだ

それに、あんたびびってんだろ
自分が死ぬことに。相手を「意識」して見れば一発だっての
あんただったら、こうやって相手をびびらせるんだろうがな!

【鉄球を1つ、縛られた彼女の横を掠めさせようと飛ばす】
【もちろん、なにもしなければ当たることはない】
394 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/02/01(日) 23:15:13.06 ID:nRy576VzO
>>394

ひぅっ!?

【頬をかすめる鉄球。もはやパニック寸前だ】

わ、私、ビビらせてなんか、ない……

【震えを抑えることもできず、ただ弁明する。これしかもう、できることはない】

い、いろんなおもちゃは使ったけど、ビビらせるようなこと、してない。だ、だって、怖がらせるのは、かわいそうだし。

【これも事実。最も、こんな脅すような真似こそしてなくても、拷問道具を手に迫る行為は、ビビらせる行為以外の何物でもない】

【しかし、血のウォーターカッターをおもちゃと呼ぶ彼女が、おもちゃを使って悲鳴をあげさせたと言いながらも怖がらせることはしてないという矛盾】

【嘘を見抜く彼は、どう捉えるのだろうか】
395 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 23:24:51.60 ID:Z4cWOkXg0
>>394
【話を聞いた恭介】
【どうやら、おもちゃで遊んでいたらしい】【一体、おもちゃで大の大人が死ぬ事がありえるのだろうか】

なあ、そのおもちゃってどんな物なんだ?
ゲーム機なんて言わねえよなぁ

【相手の目を見る。見定めたその様子がボロボロである事に変わりは無くて】
396 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/02/01(日) 23:37:41.05 ID:nRy576VzO
>>395

なにって、色々。
針、ワイヤー、ナイフ、焼きごて、ドライアイス、ハンマー、硫酸、あとはあなたにも使った刀とか。
いろんな人に、いろんなおもちゃを使った。

【つらつらと並べられるそのおもちゃとやらの、なんとおぞましいことか】

【それを使ってどう遊んだのか、想像もしたくない】

【しかし、やはりそこに悪意はないのだ】
397 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/01(日) 23:55:33.48 ID:Z4cWOkXg0
>>347
それだ!それが悪いんだよ!
【何が悪いのか完璧に分かった】
【遊ぶ道具が悪いのだ】

それ見て喜ぶ奴いるかってんだ
やっぱりそれで好きが伝わるわけねえぜ

【隠すべきような気がするが、どうゆう訳か簡単に話す】
【そういう環境だったのか、天然なのか...】

それに、んなもんどこから手に入れたんだよ
全部危険なものじゃねえか。持ったこともねえよ

398 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/02/02(月) 00:09:11.33 ID:Eu9rzd5SO
>>397

私は嬉しいよ? 他の人にはできないけど、焼きごてを目に突っ込むのはオススメ!
ドライアイスも本当は液体窒素使いたかったんだけど、代用で使ったの。
あとね、針を爪の間に刺すの、一回試してみなよ! 気持ちよすぎて気絶しちゃうんだから!

【なぜかテンションが上がり出す彼女】

【好きなおもちゃについて語るとご機嫌になるタイプのようだ】

どこから手に入れたって、お金があれば結構普通に手に入るよ?
ドライアイスもケーキ屋さんでもらってきたし。
硫酸は学校にあるやつを盗ってきちゃった。
ダメだとは思ったけど、熱さ以外で溶けるのって、考えただけでワクワクしない?
あ、ちなみにね、感覚的にはめちゃくちゃ熱い感じがするんだよ?
火傷したみたいな痛さだった!
399 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/02(月) 00:44:05.80 ID:t/cKnk2I0
>>398
それが駄目なんだって!
【やはり。拷問的な事をやっていた】

いいか!それを耐えられるのはあんた
みたいな回復の能力者だけだからな!
普通の無能力者及び回復以外の能力者はそんなことされたって嬉しくない!
お前の所で遊んでた、というか拷問されてた奴は悲しくて泣いたに違いないぞ!

【当然のように内容を話す女性を疲れた顔で見る】
【腕が動いていれば頭を叩いていただろう】
400 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/02/02(月) 01:00:33.74 ID:Eu9rzd5SO
>>399

え? でも私この能力が生まれる前から嬉しかったよ?

【そう言って、彼女はおもむろに服をめくった】

ほら、こことこことここ、肌の色おかしいでしょ?
本当はもっと上にもあるんだけどね。おっぱい見られるの恥ずかしいからここまで。

【小さく丸いその部分は、火傷のあとだろうか】

【それが、ポツリポツリと残っていた】

よくわからないけど、私の能力って能力が目覚めた時の状態に体を戻そうとするみたいでさ。
今なら頭以外が吹っ飛んでも傷跡一つ残らないのに、昔の傷跡はそのままなんだー。
私にとっては都合いいんだけどね。

【あっけからんとそういう彼女は、やはりどこかおかしいのだろうか】

【しかし、今の彼女には狂気を感じさせる様子はない】

【すなわち、これが素の彼女】

【傷跡が消えて欲しくないと願い、能力が生まれる前からこうだったと平気で語るのが、彼女なのだ】

【ただ、その火傷の跡がきにかかる】

【その見た目は、根性焼きのそれだ】
401 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/02(月) 01:24:45.21 ID:t/cKnk2I0
>>400
能力の発動前から嬉しかったって...
【なんだろう。道に目覚めていたのか】
【そんな雑念さえ感じ取れる】

(焦げた跡、みたいな...焼けた跡だ)
昔の傷痕なんて要らねえだろ
俺も父さんからしごかれたけど、後悔しかねえぜ
都合がどうだか知らねえが、大半の奴はそういうのが嫌いだ
まぁ、なかにはそういう奴がいるのかもしれないけど

【いない事を切実に願う。彼は意識を元に戻した】

(もういいかな。こいつから悪意は感じねえし)
あんたも自分の趣味でやってるみてえだが、相手は選んでしろよ
大抵そういう話は嫌いな奴が多いからな
【鎖を緩め、自由にした恭介】
【勿論彼はボロボロで動けないので、拷問の遊びを行う事も可能だ】
402 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/02/02(月) 01:35:57.06 ID:Bilr2Eei0
>>401

親がくれたものって、大切にしておきたいものでしょ?
これはお母さんが私のことを愛してくれた証なんだから。

【鎖が緩んだので、そのまま拘束から逃れる】

痛いのが嫌いな人なんていないよ。
いたとしたら、それはその人がおかしいの。
みんな気持ち良さそうに悲鳴あげるんだから。

【彼女はそのまま背を向ける】

【相手にはもう戦意がないし、正直嫌いなので気持ち良くさせてあげるのはしゃくだ】

バイバイお兄さん。
できたらこのままずっとね。

【彼女はそのまま歩いて行く】

【止めることも不意打ちをしかけることも可能だろう】
403 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/02(月) 02:04:07.90 ID:t/cKnk2I0
>>402
【彼女は背を向け立ち去ろうとしていた】
(母親から貰った物が、あんな酷いものかよ)
気持ちよく悲鳴をあげる?
それはぜってえ間違ってる。悲鳴だって、叫び声だって、誰かに聞いてほしいものだ!助けを求める声だ!
そんな声誰かにあげさせるんじゃねえ!聞こえていいのは笑い声で充分だ!

【彼に止める方法はない。能力を使えばまた戦う事になるから】
【ただ、彼女の背を見て。崩れた瓦礫から建物を立て直す事が難しいと知った】
【そして、立て直す事は不可能では無いことも意識できた気がする】
404 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/02/02(月) 02:48:27.99 ID:Bilr2Eei0
>>403

【その言葉に疑問を感じ、彼女は足を止めた】

あなた悲鳴あげたことある?
なんかもう、根本から間違ってるよ?

【彼の言葉が、理解できない】

助けて欲しいなら助けてって言うでしょ。

【そこに、悲鳴が絡む要素はない】

【悲鳴をあげて誰かが助けてくれたことなど、ない】

悲鳴ってわかる?
きゃーとかぎゃーとか、とにかく抑えきれない何かが声になるの。
それが悲鳴だよ?

【どの声に対して悲鳴と呼ぶのか。そこだけは認識があっている】

【しかし彼女は、それでも悲鳴を喜ばしいものだと捉える】

それとも、教えてもらえなかったのかな?
悲鳴は気持ちいい証なんだよ。
お母さんから教えてもらわなかった?

【物分りの悪い子供に、あやすように、諭すように】
【彼女は自分の考えを語っていく】

私が悲鳴を上げるとね、ニコニコするんだよ?
そんなに気持ちがいいんだねーって、ニコニコするの。
だからそれが普通、それが当たり前。
でも仕方ないよね。あなたは教えてもらえなかったんだから。
悲鳴が良くないものだって、勘違いしたままだったんだね。

【それはとても、かわいそうなことだと感じた】

だから私が今教えてあげる。
悲鳴をあげるのは嬉しい証。
最高に生きてるって感じの表現なんだよ。

【本当に勘違いしているのは誰か】

【本当にかわいそうなのは誰か】

【彼女はそれを、わかっていない】

わかったかな? おにーさん。

//遅れてしまいすみませんでした!
405 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/02(月) 03:09:41.00 ID:t/cKnk2I0
>>404
悲鳴が良いものなはずがねえ
悲鳴を正しく感じるわけねえんだ
お前の考えは俺の嫌いな混ぜ込みおむすびだ
だから、俺が今から常識を教えてやる
【常識を教えるのに、腕も能力もいらない】

その一!
自分の命は人から見れば人の命!
人の命は人から見れば自分の命!

その一!
人の心は自分の心!はっきり物は言え!
言わなきゃ何も伝わらないから!

その一!
心の乱れは体の乱れ!体の安らぎは心の安らぎ!


悲鳴は生きてる証拠だ。それは間違いない
でもな、言い換えればもっと生きていたい奴が叫ぶんだよ
未練も無く死ねる奴は何の声も出さねえ


だから俺は生きてえ!もっと色んなことしてえよ!
【そういい、彼は叫んだ】
【彼の知る、悲鳴の意味の通りに】
406 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/02/02(月) 03:31:52.93 ID:Bilr2Eei0
>>405

【悲鳴はいいものだ。悲鳴は気持ちいい証だ】

【彼女はそう思って生きてきた】

【なのに、彼は悲鳴を生きたいという意思表示だと言う】

【わけがわからない。理解ができない】

【なら、自分はどうだろうか。一番古い悲鳴をあげた時は、なにを思っていただろうか】

【あの頃はそれが気持ちいいものだとは知らなかった】

【なら、どう思っていたか】

……ッ!?

【これ以上はまずい】

【これ以上考えるのは、取り返しがつかないことになる】

【理由もわからず、しかし彼女はそれを確信した】

お兄さんの言ってること、わけわからないね。
もうあなたと話すのも飽きたし、帰るね?

【帰るのではない、彼女は逃げるのだ】

【その思考の先に気付きたくないのだ】

【最も古い記憶、悲しくて、苦しくて、痛くって】

【何よりも、やめて欲しいという思いでいっぱいだったということを】

【これに向き合えば、彼女は自分が保てない】

【今まで聞いてきた悲鳴は?】

【何より、母から聞こえた悲鳴は?】

【それは一体、どういう意味があったのか】

【気持ちいいから出るというのが普通でないなら?】

【彼の言うことが事実なら?】

【なら、皆はなにを思って悲鳴をあげたのか】

みんな気持ちよかったんだ!

【声にすることで、思考を無理やりシャットアウトする】

【これ以上先は、彼女を壊してしまう】
407 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/02(月) 03:49:39.30 ID:t/cKnk2I0
>>406
【ただ走り去る彼女を、恭介は追えなかった】
【追いたかったのは事実だが、この傷でどう動けばいい】
【だから。たった一言こう言った】

お前はどうだったんだ!
本当に、お前はあの遊びと言えねえ事が楽しかったのか!
408 :アルル・ルージュ【エターナルイモータル】 [sage saga]:2015/02/02(月) 04:02:58.28 ID:Bilr2Eei0
>>407

【彼の言葉に、彼女は答えない】

【なにも考えたくない。今すぐこのばから逃げたい】

【彼女は足を止めない】

【自分が本当に楽しかったのか、それすらわからなくなってきた】

わからないよ……

【身体強化を使い、さらにスピードを上げる】

わからないよッ!

【今はとにかく逃げたかった】

【これ以上、彼の言葉を聞きたくはなかった】

【今朝まで心地よかったはずの痛みは、なぜかいいものだと思えなくなっていた】

//こんな遅くまで、ロールに付き合っていただきありがとうございました!
//ただ、戦闘以外で時間をさき過ぎてしまい、すみませんでした…
409 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/02(月) 21:45:18.99 ID:t/cKnk2I0
>>408
わかんねえって、お前が...っ!
(やべえな、体が言うこと聞いてくんねえ)
【既に彼には自分の足で動く気力はなかった】
【彼女を追うことも、止めることも不可能になったのだ】

駄目だな...兄貴なら希望の針を刺せるんだろうが
俺には説得する事も難しいのか

【ゆっくりと服の中に鉄球を戻す】
【彼は少しだけ浮いて移動した。とりあえず、医者に見てもらわなければ】
【ただ伝える事しか出来ない彼は、誰よりも無力だったそうな】

//遅れてすいません、ロールありがとうございました!
410 :北乃昇司【オーバーメテオ】 [sage ]:2015/02/05(木) 22:03:52.40 ID:ZrF/qigk0

…あれからもう十年以上もたっておるんじゃなぁ

【ある病院の一室に呼吸器をつけて眠り続ける男がいる】
【そこには十年以上も前からずっと最低でも月に数回は滅茶苦茶な色を塗られてはいるが、どこか綺麗に感じるシャツを着た男が見舞いを続けていた】
【そして、今日もまた男はその一室に見舞いに訪れた】

ワシももうこんな歳になってしもうた
最近は鏡を見る度に老けたのが分かってまいるわ

【その男は、どんな事があっても笑みを絶やさない】
【医者や看護士にどれだけ気味悪がられても嫌そうな顔など一度も見せずに見舞いを続けている】
【無理矢理に作った笑顔ではなく、本当に楽しそうな笑顔で】

…そろそろ、目を覚ましてみたらどうじゃ?
もう一度、先生の笑顔をワシは見たい

【どれだけ語りかけようが、返事が返ってくることはない】
【そんな事は男もとっくに分かっている。それでも、たとえ返事が帰ってこなくてもそうしていたいということも、ある】
【微笑みながら持っていた花を窓際に置いた】
【赤、青、黄色、緑、白など、その部屋には男のシャツと同じくらい様々な色の花が飾られている】

いや、あのクラスの皆がそれを望んでおる

【その後、男はしばらくその部屋にいたが、しばらくしてから「また来る」とだけ言って病院を出ていった】

…今日はまだ帰りたくないのぉ
どこかで時間を潰して帰るとするかの

【いいことがあったわけでも無いのに眩い位の笑顔で歩き始める】
【明らかに市販の物ではないシャツに奇異な目を向けられても構わずに堂々と】
411 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/02/08(日) 12:46:27.38 ID:FXPtK3Dm0
【あたりがオレンジ色の光に包まれる夕暮れ時、彼女はことことと、何かを煮込んでいた】

【その中には、差し込む夕日よりもなお赤い液体が鍋に並々と満たされている】

【そしてその液体の中には、野菜と一緒におおぶりな何かの肉が】

【赤い液体で、一体なんの肉を煮込むというのか】

【その赤をおたまですくい、ズズッと一口】

【その味に、思わず笑顔になってしまう】

うん、牛肉のトマト煮大成功!

【一人暮らしでもたまには凝った料理を作りたくなるものだ】

あとはこれをお皿に入れて、パセリをきざんで入れたら完成!

【パセリなどこの手のものは少し入れた位ではあまり味の変化がわからないものだ。その代わり、見た目が鮮やかになるし、何よりなんだかプロっぽい】

うん、私料理の天才!

【そんな風に、少し調子に乗ったのがまずかった】

痛っ!

【間違って指先を切ってしまったのだ】

【幸い深い傷ではないが、痛みと流れる血に思わず眉をしかめる】

うーん、大失敗……。料理の天才にはちょっと早かったかなー。

【そう言って彼女は、絆創膏を探す】

【まさか切ってすぐに傷が塞がるわけでもないからだ】

私、昔からこんなドジだったのかな?

【絆創膏を巻きながらつぶやいた独り言は、なんとも奇妙な内容だ】

【自分のことなのに、まるで他人事かのような言い草だ】

【それもそのはず、彼女には少し前からの記憶がない】

【理由はわからない。自分の名前や住所、道具の使い方など日常的なことは覚えているのに、人の名前や昔なにがあったかなどは一切記憶にないのだ】

【それをマンガみたいなこともあるものだと受け流すあたり、彼女は大物だろう】

あ! パンがきれてるの忘れてた!

【やっぱりただのバカかもしれない】

【うなだれる彼女は、そのままパンを買いに出かけた】

【ご飯は炊けてないし、何より今はパンを食べたい気分なのだ】

【そんな何処か抜けている彼女に、この先なにが待ち受けるのか】

【それは誰にもわからない】
412 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/08(日) 13:43:04.86 ID:8j4Rhiac0
【彼の今日の仕事は自分の家の片づけである】
【彼はあまり料理をしない。事務所にいることそのものが少ない】
【なので、今彼の食材のほとんどは腐っているのだ】

色々ありそうだな...開きたくねえ

【中身について、少し紹介していきたいと思う】
【まず冷蔵庫の中身は全滅、冷凍庫の物以外生きていない】
【特に、野菜は滅んでいる。じゃがいもから芽が生えていた】
【お菓子の棚もほとんど全滅ぎみだった】
【ポテトチップスなどのジャンクフードは湿っていた】
【ゴミ袋にたくさんのごみを捨て、袋を縛る】
【唯一の生き残り、赤い血の味のガムだけ。それだけは食べてみた】
【やはり不味かった。きっと彼女しか食べることはなかったのだろう】
【早速捨てよう、しかしゴミ袋は全て閉まっていた】
【開いて捨てる方法もあるが、わざわざ危険な状況の中身を開きたくはない】

【という訳があり、今は外に出ていた】
【商店街に出て、レジ袋でごみを捨てようと思ったのだ】
【ポケットの中にある赤いガムは、彼の心の中でなぜか1kgほどに感じた】

413 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】※左腕骨折中 [saga sage]:2015/02/08(日) 17:39:51.76 ID:8j4Rhiac0
【あの街の現実の一つを見てから約一週間たった】
【戦いによって腕を折られた物の、片腕で済んだのが不幸中の幸いだった】
【とはいえ、今の状態ではコイルガンなど撃てるわけもなく、派手に動けもしない】
【今できるのは、おにぎりを食べる事だけ】

あの時食えなかったんだよな、梅味

【おにぎりを食べる事しか出来ない状態だった】
【しかし、片方の腕が使えない状態でビニールを剥がすのは難しい】
【椅子で片手だけでビニールを剥がす姿、無謀である】

くそっ、あともう少し!あともう少しなんだ!
414 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage]:2015/02/11(水) 18:34:17.46 ID:AsHRbup60
ぶえっくしょん!!

【寒い夜空の下くしゃみを一つ】

【おしゃれを覚えだした高校生にとってお金は死活問題だ】

【自然と、アルバイトをして稼がなくてはならなくなる】

【その分、三千円でやりくりしていたころが馬鹿らしくなるほどのお金が入ってくるわけなのだが】

だからってお小遣いストップはないんじゃねえのかな母さん……

【それがこんな遅くまでバイトをしている理由だったりする】

【そんな自分のみに起きている理不尽に涙を流し、悲しみを缶コーヒーで癒す。なんだかいつもより苦く感じた】

あったかいんだからーっと

【そんなのんきに帰り道を歩く彼、そんなつかの間の平和を乱すものは、現れてしまうのか】
415 :北乃昇司【オーバーメテオ】 [sage]:2015/02/13(金) 20:48:21.00 ID:+GPxuJTE0
…ここに来るのも随分久しぶりじゃなぁ

【古びたアパートの前で、一見しただけであれば薄汚いように見えるシャツをきた男が昔を懐かしむように笑っている】
【そのアパートにはもう人が住んでいないので来週には取り壊されることが決まっていた】
【最後に一目見ようと、そのアパートを訪れたのだ】

思い出の場所が無くなるというのは、いくつになっても堪えるもんじゃ

【溜め息を吐くと、ポケットから煙草を取り出し、火をつけて吸い始める】
【口ではそう言いつつも、顔の笑みは深くなっていた】
【彼と親しい者は知っている、それが悲しみを誤魔化すために笑っているのだと。決して悲しい表情をしないための嘘であると】
【そうしなければ、約束を破ってしまうから】
【そんな彼の後ろからナイフを持った男が近づいていた】
【能力者などではない、ただの通り魔である】

場所は守れんでも、人くらいは守れるようになりたいのぉ
あんな思いはもうたくさんじゃ

【独り言を呟く彼の後ろから遂にナイフが振り下ろされようとしている】
【彼がそれに気づいた様子はない、このままでは数秒後には刺されて死んでしまうかもしれない】
【果たしてそれに気づく者はいるのだろうか?】
416 :死神 :2015/02/14(土) 22:48:30.38 ID:jQSKIoO50
闇に黒、黒に闇
冥闇の深淵に佇立する死神
白と黒が均等に交じった視線は灰色の地を貫き、大鎌を片手に怨嗟に似た笑みを溢す
闇が支配する世に、更に黒き闇は不気味に微笑を浮かべながら首を擡げ浮世を見渡した
417 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/02/15(日) 15:08:55.76 ID:H7L1HCij0
【草木も眠る丑三つ時、彼女は飛び起きた】

はぁ、また嫌な夢見ちゃった……

【夢の中の彼女は殺人鬼だった】

【ナイフでなぶるように人を殺して行く様は、今思い出しただけでも吐き気がする】

【そんなことをしてはいけない、そう思っていても体は勝手に動き、最後には人の形すらしていないそれを抱えて笑う。そんな最悪の夢だ】

なんだか寝付けないし、散歩にでもいこっかな。

【こんな嫌な夢を見た日は散歩に出かけるに限る】

【夜の涼しい風と静かな町は心を落ち着けてくれるのだ】

【外出用の服にさっと着替え、彼女は夜の町に繰り出した】
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2015/02/17(火) 16:34:42.29 ID:UYjPsWDso
 
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/02/19(木) 07:34:20.26 ID:HzmSKvQ9o
 
420 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/02/20(金) 21:43:21.33 ID:aEpSk+Ec0
【そしてあの日から約1カ月】
【ついに彼の両腕は動くようになったのだ】
【もう腕の痛みを意識しなくてもよくなったのだ】
【沈む気持ちがとても晴れやかになる。なぜなら】

んん〜っ!おにぎりうめえ!

【何も悩まずに、食事を楽しめるからだ】
【梅干のおにぎりは美味しい。コンビニに並ぶおにぎりの中、唯一の刺激のある味だ】
【昆布、マヨ、おかか。どれを取っても美味しいことに変わりはない】
【しかし、梅干にある特別な力を超えるものはないのだ】

まだまだおにぎりはあるし、次はどれを食べよっかな...

【彼は今コンビニの前にあるベンチでお食事中】
【彼の袋の中には嫌というほどあるだろう、おにぎりの山】
【全て味が違うとはいえ、おかしな現象であるに間違いはないのだ】
【頭にアホ毛のような物をはやした彼に、興味を示すものが現れるのだろうか】
421 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】]:2015/02/22(日) 14:50:45.68 ID:5Q/U1W4Q0
【しとしとと降り募る水滴。晴天の雨足は弱まることを知らず、硬いアスファルトを濡らしていく】
【普段は人気の多く活気に溢れた街頭も、突然の通り雨に通行人は歩を早め、溢れんばかりの人混みはみるみる減少】
【非情に浸潤した街に残されたのは、雨具を持たず急遽軒下へと避難した少数の者たち。街中という状況が幸いした】
【比較的大きな街という事もあり建物も豊富、故に雨宿りをするとなればこれ以上うってつけな場所はないだろう】

『――止まないわね、雨……』

【屋根付きの小さな商店の軒下、車椅子に身を委ねる金髪の少女から小さな溜め息が漏れる】
【機械音混じりの声色は煩い雨音に打ち消され、その事がより一層車椅子の少女の気分を沈ませて】
【早く止んでくれないかしら。何気なく呟いたその言葉も反響を残すことなく、雨中に消失した―――】
422 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/02/22(日) 15:41:46.12 ID:VkIN/EQI0
>>421

【雨というのは嫌いじゃない。傘や地面を打つ雨音や、水たまりを踏みつけた時の感覚、雨上がりの匂いもなんだか幸せな気分にしてくれる】
【友達はこの考えを子供っぽいと笑うが、失礼な話である】

【そんなわけで、今日も今日とて彼女は散歩に出かけているのだ】
【気分は上々。鼻歌を歌いたくなるほどにご機嫌である】

【そして彼女は見つけた。無表情で降り注ぐ雨を見つめる少女を】
【友達からまるで人形みたいだと言われる彼女から見ても、その少女はまるで西洋人形のように美しかった】
【最も、自分の場合は肌色が悪いとか生気がないとかそういう意味で人形っぽいそうだが】
【もうそろそろこの友人にガツンと言ってやってもいいかもしれない】

【閑話休題】

【とにかく、目の前には雨宿りをしているであろう少女がいる。そして、その目の前には傘を持つ自分がいる】
【ならば、することは決まっているだろう】

雨宿りしてるの?

【傘を折りたたみながら、少女の隣に立つ。もしそうであるのなら、この傘を貸してあげようと思っているのだ】
423 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】]:2015/02/22(日) 16:09:04.91 ID:5Q/U1W4Q0
>>422
『あら………』

【地面を打つ水滴を見つめる最中、突如隣から掛けられる質問。声色からして少女のものだということは分かった】
【ゆっくりとした動作で声の主の方向へと視線を移せば、瞳に映ったのは自分と同い年かそれより上と言った雰囲気の少女】
【雨露の中傘を手に佇む彼女の姿はどこか神秘的な印象さえ与える。最も、それは自身と同じような"人形らしさ"を感じ取ったからか】
【普段ならばそのまま彼女の言葉を切り捨て、大した話題も生まず相手から離れていく。しかし何故だか今日は違った】
【他人とは思えぬ少女の雰囲気、それに呑まれそうになりながらも、機械音混じりの返答を返した】

『ええ……貴女は、一体何の用なの?』
『傘を持っているんだから、わざわざ雨宿りをする必要もないんじゃないかしら?』

【無機質な表情のまま、まさに"人形"の如き感情の見えない翠の双眸で隣立つ少女を見つめる】
【第三者から"人形"と囁かれる二人の少女。偶然とは思えぬ二つの出会いは果たして何を生み出すのか】
【誰にも分からない物語の幕は、少しずつ開かれていく――】


//遅くなってしまいごめんなさい!
424 :アルル・ルージュ 【マイハニー】 [sage saga]:2015/02/22(日) 16:22:44.78 ID:VkIN/EQI0
>>423

『貴女は、一体何の用なの? 傘を持っているんだから、わざわざ雨宿りをする必要もないんじゃないかしら?』

【無表情に冷静にそういうことを言われると、少したじろいでしまう。もしかすれば、いらないお節介だったのだろうかと】

【しかし、そんなことではへこたれない。言い方こそ素っ気なさを感じるが、そこに冷たさや嫌悪感を感じさせなかったのだから】

うん、雨宿りでもないしこのお店に用事があるわけでもないよ。

【それはそうだ。ここにはたまたま立ち寄っただけだし、傘を持ったまま雨宿りをするバカもいまい】

でもさ、貴女は雨宿りしてるんでしょ? なんだか困ってる風だったし、よかったら、この傘使う?

【そう言って、すっと傘を差し出す。困ってる人は放っておけない。そんなお節介さが彼女の性分なのだ】

//たった三十分ですよ。
425 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】]:2015/02/22(日) 16:42:39.69 ID:5Q/U1W4Q0
>>424
『あ……』

【車椅子の少女の無機質な、事務的な返答に対し返って来た少女の答えはどこか予測していた言葉】
【しかしまさかその予測が的中していたとは思わなかった。ハッとしたような、意識外の言葉がアルヴィスから漏れる】
【表情こそ無表情のままだが、何処か少女を包む雰囲気は柔らかく変貌した。最もそれも、気のせいの一言で片付けられるものだが】
【やれやれと、表には出せない困惑の意が車椅子の少女の内心で露となる。そう、どこにでもこのような善を曲げぬ者はいる者だ】
【はぁ、と呆れから来る溜め息を一つ。続けるように口を開けば再び機械的な言葉が雨に混じれ響く】

『……貴女、よくお節介って言われるでしょう?』

【断言じみた射るような質問。質問に質問で返すのは非常識だという知識ぐらいは少女も兼ね備えている】
【しかし豊富な知識を全て活かすなど人間には不可能。まぁそこまで深く考えての発言ではないのだろうが】
【いずれにせよ、ちゃっかりと腕を伸ばしているところを見ると傘を借りる気は無くはない様だ】
426 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/02/22(日) 16:57:34.87 ID:VkIN/EQI0
>>425

え、なんでわかったの!?
友達に将来絶対詐欺師に泣かされるってよく言われるんだー。

【驚きつつ、しかし楽しそうに笑いつつ彼女はそう語り、傘を持たせてあげる】

【表情こそやっぱり無表情であるものの、その言葉はどこか柔らかい。どうやらもともと表情が変わりづらい人だったようだ】

そういえば自己紹介がまだだったね。私の名前はアルル・ルージュ。ルが三つならんでかわいいでしょ。貴女の名前は?

【そうとわかればこっちのもの。少しくらい踏み込んでも、文句は言われないだろう】

427 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/22(日) 17:18:41.02 ID:5Q/U1W4Q0
>>426
『……さぁ、なんでかしらね?』
『貴女のお友達と同じ考えだったのかもしれないわ』
『……! …あ、ありがとう……』

【少女の手の暖かさに、傘の持ち柄を握る感触。こうして純粋な人の暖かさに触れたのは何時以来だろうか】
【人間は一人では生きられない。分かってる、分かってるからこそ彼女は人の手を借りず生きる事を決めた。つまらない意地のために】
【だが今目の前にいる少女のような、お節介焼きで他人思いで甘い人間を見ていると、その過程さえも馬鹿らしく見えてしまう】
【ゼタの時も、ネクストの時も。どうしてこの街にはこんな風に自分に関わろうとする人間が多いのだろうか】
【胸に生まれた小さな綻びは、他でもない傘を渡した少女の突然の自己紹介によって遮られた】

『あー…アルヴィスよ、アルヴィス・オールブライト』
『間違っても"アルビス"じゃないからね?覚えておきなさいよ、アルル』

【念を入れるように簡潔な自己紹介を済ますアルヴィスは、何処かいつもの無機質な人形らしさは消えていて】
【それどころか親しい人間が見せる友好的な態度さえ感じられて、それは徐々に孤独な彼女が変化している事の表れ】
【左手に傘を持ち、車椅子に腰掛ける人形の少女は確実に、人間に近づいてきている】
【この街で出会った数人の人間によって、彼女の心境は僅かながらも確実にいい方向へと進んでいた】
428 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/02/22(日) 17:37:34.99 ID:VkIN/EQI0
>>427

うん、アルヴィスだね。よろしく、アルヴィス!

【少しづつではあるが、仲良くなってこれている気がする。それは素直に嬉しいことだ】

【だが、なぜだろう。胸がざわざわする。まるでその中に宝石があって、それが振動しているかのような、嫌な不快感】
【普通の人間には宝石なんて体の中にないだろう。そしてそれ以前に、なぜその違和感を宝石だと感じたのかわからない。だが、どうにも嫌な感じがする】

【だがこの感覚、何処かで感じたことがある気がする。あれはそう、夢の中だ。あの、悪夢の中だ】

……ねえアルヴィス、人の体の中に、宝石ってあると思う?

【その不安から、ふとそんな言葉が口をついた】
【普通に考えてありえない。口に出しておきながら、なんとバカバカしいことか】
【しかし、その徐々に強くなって行く違和感に耐えきれず、そんなことを言ってしまったのだ】

ううん、やっぱなんでもない! わけわかんないこと聞いちゃったね!

【その笑顔は、何処か無理をしている風だ】
429 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/22(日) 17:53:30.29 ID:5Q/U1W4Q0
>>428
『――え?』

【宝石――アルルが漏らしたその単語に、心当たりがあった】
【能力者の胸には力の源となるエネルギーが具現化された宝石が秘められている。御伽噺のような、そんな噂】
【しかしそれは噂なんかではない。現にアルヴィスは能力者の死に直面し、その宝石の存在を確認している。勿論、自身の胸にも】
【先程までの明るく柔らかな雰囲気は心なしか重くなったような気がした。それ程までに彼女の質問は影響を与える】
【無表情のまま必死で答えを探っていると、次に向けられたのはアルルの笑顔と訂正の言葉】
【眩しさを込めていた彼女の笑顔は明らかに無理をしている。表情に乏しいアルヴィスだからこそ、些細な事に気がつけた】

『…そう……なぜ、突然そんな事を聞いたの?』

【重みを乗せたアルヴィスの言葉が、雨に紛れてアルルの耳へと届く】
【アルルは自身と比べ精神的にも肉体的にも年相応なのだ。そんな彼女から突然聞かされた"宝石"の存在の有無】
【このままあの言葉を見過ごす訳にはいかない。淡々と、事務的な質問をアルルへとぶつけた】
430 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/02/22(日) 18:10:59.98 ID:VkIN/EQI0
>>429

なんでって聞かれると困るんだけどね? 何かこう、ざわざわって胸がなるの。で、それが宝石が震えてる感じって言うか……

【身振り手振りでそのざわざわ感を表現してみるが、おそらく伝わらないことだろう】
【腕をわさわさ動かしたり身をひねったりして見ても、少し残念な人にしか見えない】

うん、自分で言っててもわけわかんないや!人の体の中に宝石なんてあるわけないし、あったとしても宝石かどうかなんてわからないしね!

【そう言って、空元気で笑ってみる。そうすれば心配もかけないだろう。さっきは弱気を出し過ぎた。そう反省して】

もしかしてアルヴィス、私のことを心配してくれたの?

【無表情でありながら優しい彼女のことだ。少し照れながらそんなことはないとでも言ってくれるだろう。もしかすれば素直にそうだと言ってくれるかもしれない。どっちにしても話題をそらすのには十分だ】

【そう思った、次の瞬間】

(え、なに、これ)

【胸のざわめきがひときわ大きくなった。さっきの一言をきっかけに】

(もしかして、これまずい?)

【訂正しよう、それがダメなら逃げ出そう。頭ではそう考えているのに、ピクリとも体が動かない】
431 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/22(日) 18:43:48.32 ID:5Q/U1W4Q0
>>430
『……そう、なの』
『って心配って……ち、違うわよ…』
『まぁ…そう捉えてもらっても構わないけど……』

【宝石が震える感じ、拙い言葉でだが身振り手振りで伝えようとする必死さは朧げにだが理解できた】
【いや、根源を理解したわけではない。遠回しにだがアルルが"能力者"なのだという事を、理解してしまった】
【彼女の能力が危険なものなのか、非戦闘用のものなのか。果たしてそれは分かるはずもない】
【能力者と無能力者。その違いは能力の有無だけではなく、もっと根本的な違いが――】

(――聞いたことない症状ね……何かの前兆…?)

【アルルが話した症状。本来宝石とは体内に埋め込まれる形ではなく、精神の具現化のように胸奥に存在するのだ】
【少なくともアルヴィスの経験上ではそのケースしか知らない。能力者が宝石の違和感を感じるなど、聞いたこともなかった】
【もしかしたら、アルルは天性の能力者ではなく途中発現型の能力を持っているのかもしれない……】
【ぐるぐると廻る推測の渦は止むことを知らず、そしてその渦の行きゆく先は決まって「まだ分からない」だ】
【自身の頭脳を以てしても解決出来ない歯痒さを痛感する。何気なく、アルルの表情を見ようと顔を向ける】

『……? ちょっと、アルル?』
『どうかしたの?』

【するとそこには、何処か様子がおかしいアルルの姿。先程までの五月蝿い程の元気は全く感じられず】
【心配を含んだ声色の反面、焦燥を感じていた。もしかして、先程の症状が関係しているのではないか】
【確信は出来ないが根拠はある、事態に備えながらゆっくりとアルルへと車椅子を動かした】
432 :アルル・ルージュ?【マイハニー】 [sage saga]:2015/02/22(日) 18:58:10.20 ID:VkIN/EQI0
>>431

『って心配って……ち、違うわよ…』
『まぁ…そう捉えてもらっても構わないけど……』

【ああ、それは自分を心配している言葉だ】
【そう言うだろうと予測した上での発言だったが、それは完全に悪手。
目に見える形で《好意を持たれてしまった》】

【それを認識した途端、彼女の意識は闇に消えた】




【久々に目を覚ました彼女は、ふと近くに少女がいることに気づく】
【なるほど、この身に宿った力は、この少女のものらしい。そして、それが身に宿ったということは……】

ねえ、《あなた》は私のこと好きなの?

【そこに浮かんでいたのは、無邪気な悪意の笑みだった】
433 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/22(日) 19:19:28.41 ID:5Q/U1W4Q0
>>432
【そう、アルヴィスはアルルを素直に心配していた。しかしそれを、孤独を誓った自分が認めたくなかっただけ】
【素直になれない、と言った方が的確だろうか。徐々に変わり始めてきた心境に、悪くないと思い始めていた自分が怖かった】
【一般的に言う"好意"とは、友人や恋人と認められる人物に対し抱くものだろう。人間が持つ優しさの象徴】
【ならばアルヴィスのアルルへの気持ちは"好意"なのか?――その通り、きっとそれは人間の持つ好意の一つ】
【こんな姿の自分に分け隔てなく声を掛けてくれた。傘を貸してくれた。名前を教えてくれた――】
【そんな人物に、好意を抱かないという方がおかしいのだ】


『…え?は、はぁ!? いきなり何を言っt――!』

【突然、心配を孕んだアルヴィスに対しアルルの返答は全くの予想外。友人関係に乏しい故の、致命的な失態】
【表情は変えぬまま、頬を赤らめムキになって反論する最中――感じ取った。アルルから醸し出る異常な空気を】
【悪意に委ねる笑顔は恐怖の証、変貌する雰囲気は殺気に似通った心地悪さ】
【平静を整えながら、アルヴィスは静かに車椅子を後退させ傘を構える。目の前の"ナニカ"に向けて】


『――貴女……"誰"?』


【寂寥の含まれた機械音が、雨天の街中に響き渡った】
434 :アルル・ルージュ?【マイハニー】(【旧支配者】コピー) [sage saga]:2015/02/22(日) 19:33:37.96 ID:VkIN/EQI0
>>433

ああそっか! 自己紹介は大事だよね! 私の名前はアルル・ルージュ。ルが三つならんで面白いでしょ!

【アルルの姿をしたそれは、その笑顔を絶やすことなく平然とアルルの名前を語った】

なーに? 納得ができないって感じだね。アルルって呼ぶのが嫌なら、ルージュさんでもマイハニーでも貴女でもお前でも……なんなら殺人鬼って呼んでくれてもいいよ?

【そう言って彼女は、どこからかナイフを取り出し、相手に投げつける】
【それは能力が手に入るまでの予備のおもちゃであり、もう一人の彼女が気づかないように隠し持っている護身道具でもある】

【このナイフはあくまで牽制だ。この能力本来の持ち主が一体どういう使い方をするのか。それを図るものでもある】
【さあ、彼女はこの場面、どう切り抜けるのか】
435 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/22(日) 19:55:14.83 ID:5Q/U1W4Q0
>>434
『……ふざけないで、貴女はアルル・ルージュじゃない』
『"マイハニー"……それが、貴女の真名……!』

【やっと理解した。アルルが言っていた胸の違和感、それは精神の具現化による宝石の、能力の"暴走"】
【恐らくアルルの能力の名は【マイハニー】。変貌した彼女の口から並べられた呼び名の中で、一つだけ浮いていた単語】
【だが名前がわかったところで効果を知らなければ意味がない。相手の実力は全くの未知数、そしてそれ以前にアルルの体】
【もし戦闘になったとしても、アルルを傷つけてしまう恐れがあるため満足に能力も使えない。手元にあるのは傘一本のみ】
【自分の状況の悪さを噛み締めている最中、アルヴィスの双眸に映ったのは【マイハニー】が何かを投げる姿】

『っ…!ナイフ――!?』

【飛来する隠し持たれていた凶器、てっきり能力での攻撃を予測していたために僅かばかりに反応が遅れ】
【能力の使用は間に合わない。そう踏んだ彼女は手元の傘を勢いよく開き、前方へと突き出し簡易の盾を作った】
【刃物の形をした玩具と傘がぶつかる感触が響く。そして同時に、投擲物が地に落ちる無骨な音がアルヴィスの耳に届く】
【アルヴィスの咄嗟の判断は、ある意味【マイハニー】にとっては予想外かつ気に入らない行動だろう。全くの偶然だが】
【どちらにせよアルヴィスの警戒心は緩むことはない、アルルの姿をした何かに向けられる視線は、何処までも無機質だった】
436 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/22(日) 20:23:56.15 ID:5Q/U1W4Q0
//ごめんなさい、飯落ちします!
//待つのが嫌でしたら適当に切ってくださっても構いませんので!
437 :マイハニー【旧支配者 】 [sage saga]:2015/02/22(日) 20:24:08.49 ID:VkIN/EQI0
>>435

ふふふっ、私は間違いなくアルル・ルージュだよ? でも、アルルとは違う。アルルであってアルルでない。だから、マイハニーって呼ぶのも間違いじゃないの。

【それは笑う。くすくすと、けたけたと。子供のように無邪気に笑う】

【マイハニー】は私の能力。アルルも本当は【エターナルイモータル】を持ってたのに、あの子ったら自分から捨てるんだもん。ほんとおバカだよね、アルルって。まあ、そのおかげで私が生まれたんだけどね。

【能力は精神が大きく絡む。ならば、複数の精神を持つならどうなる? 例えばそう、心の中に《もう一人のアルル・ルージュがいるとしたのなら》】

私はもう一人のアルル・ルージュ。かっこ良く言えば多重人格ってやつだね。名前はあなたがくれたマイハニーってことで!

【それは、いや、マイハニーはそう高らかに宣言した】

本当はあなたの能力を見ておきたかったけど、私の【マイハニー】が起動した以上そこまで重要じゃないんだよね。今の私は機嫌がいいけど、どうする? 逃げるなら追わないよ?

【そんなのは嘘だ。自らを殺人鬼と呼ぶマイハニーが、アルヴィスを決して逃すわけがない。逃げようとして背を向けたところで、新しくてに入れたおもちゃで楽しく遊ぶことだろう】

【だが、マイハニーは知らない。アルヴィス・オールブライトという人間が、そんな臆病者ではないということを】

//すみません、遅れました…
438 :マイハニー【旧支配者 】 [sage saga]:2015/02/22(日) 20:26:45.20 ID:VkIN/EQI0
>>436
//了解です。ごゆっくりどーぞ!
439 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/22(日) 21:18:20.62 ID:5Q/U1W4Q0
>>437
『……つまり、貴女はアルル・ルージュのもう一つの精神という事…』
『厄介ね、単純な二重人格ならまだしも隔離された人格なんて……』

【無邪気な笑顔と裏腹に身に降り注ぐはただならぬ殺気、狂気。それこそ年相応の少女が出せるそれではなく】
【閉じた傘を構え、何時でも能力を使用できる態勢になるも気休め程度でしかない。相手の【マイハニー】という能力が分からない以上】
【自分が不利という事は曲げようのない事実、しかも戦闘になった場合、身体能力の差というものが明らかになる】
【虚勢でしかない状態、しかし彼女の双眸は無機質なものではなく明確な意志が宿っていた】

『生憎……私は退く訳にはいかないわ』
『それに殺人鬼と名乗る貴女の事よ、背を向けた瞬間……なんていうのは洒落にならないから』

【反逆の答えを、虚勢ではない言葉を返せばアルヴィスは傘の柄を握る手に力を込める】
【今、能力を見せてはいけない。アルヴィスは自分の思考に素直に応じ、相手の出方を伺った】


//ただいま戻りました!
440 :マイハニー【旧支配者+】 [sage saga]:2015/02/22(日) 21:36:47.61 ID:VkIN/EQI0
>>439

うーん、随分怖がられちゃってるなー。まあ、その通りなんだけどね。

【さて、それにしてもどう出るべきか。このまま能力を使ってもいいが、それではつまらない。ならば、少しからかってみよう】

半径三十m範囲の自然災害を操る能力があなたの能力なんだね!

【そう言い切って見せる。別に不思議なことじゃない。彼女が一度も使ったことがないマイハニーの効果と発動条件を知っていたように、自分の能力なら使い方がわかる。それが能力者の特徴なのだ】
【必然、コピーした能力といえどもそれがどういう能力かはわかるのだ】

不思議そうな顔をしてるねー。でも、わかって当然でしょ? 私のハニーのことなら、なんでもわかるんだから!

【こう言っておけば、自分の能力がアナライズ関連だと勘違いするだろう】
【そうでなくても、万が一自分の能力が割れても問題ではない】
【ようは、動揺させれればそれでいいのだから】
【今はただ、そのひねり出した時間の中で新しいおもちゃを作りたい】

//おかえりなさい!
441 :クラーケン :2015/02/22(日) 21:59:41.09 ID:0jwbcqGJ0
黒、青、白
突如として明るむグラデーション
不似合いな水音が静寂を破り、ぬらりくらりと揺れる影が恐怖を醸す
そんな夜の路地を足早に進んで行く少年
恐怖感に駆り立てられ自然と背後を何度も振り返りその度に安堵の溜息を吐いていた

突如
揺れるというよりは奔った影
水滴を置き去りに空気を切る音が心地良かった
442 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/22(日) 22:00:53.77 ID:5Q/U1W4Q0
>>440
『……っ…分析能力(アナライズ)系の能力…?』
『それとも読心能力(メンタリズム)系か……どちらにせよ、問題ではないわ』
『そこまで分かっているのなら…わざわざ手を隠す必要もない』

【マイハニーが口にした能力詳細。一瞬で分析されるとは思わなかったが確信した、マイハニーは戦闘向けの能力ではない】
【無論そうと完全に言い切れる訳ではないが、少なくとも自身と並ぶような危険な能力ではないということだ】
【そう"確信"したためか、アルヴィスの心には余裕が生まれる。恐らくこの戦闘では負けることはない、そう信じてしまった】
【動揺はしたがそれ以上に安息が大きい。アルヴィスの頭脳は常人のそれを遥かに超えている、故に、それ故の過ち】
【傘を構えるのを解き、真っ直ぐにマイハニーの瞳を見つめる。そしてその小枝のように華奢な腕を突き出せば】

『悪いけど、少し気絶しててもらうわ――よっ!!』

【パチン、フィンガースナップの軽い音が鼓膜を振動させれば、次の瞬間マイハニーへと向かうのは小型の台風】
【直撃すれば相応の被害は受けるだろうが、致命傷にはならない。言ってしまえば手加減を乗せた能力だ】
【アルヴィスはどこか油断してしまっていた……自分の力の過信、それがどのような結果を生み出すのか――】
443 :マイハニー【旧支配者+】 [sage saga]:2015/02/22(日) 22:14:55.59 ID:VkIN/EQI0
>>442

台風かー。学校がある日に来るとなんか嬉しいよね。たまに日曜日に来るけど。

【目の前に迫るそれを、マイハニーはかけらたりとも恐れていない。まともにくらえば意識を持って行かれることだろうが、わざわざまともにくらってやる義理もない】

ぱちんっ!

【指はならないから口で代用だ。やっていることは間抜けだが、しかし威力は本物だ】

【迫り来る台風と同規模のものをあえて作り、それをぶつけた】

だから言ったでしょ? 私のハニーのことならなんでもわかるんだから!
それとも、私のために魔法を見せてくれるのかな?

【完成まであと少しだ。少なくとも、次の相手の行動後には使えるだろう】
【おそらくではあるがこのおもちゃ、あの少女には効果覿面だろう】

【さあ、攻めるか、守るか、次に取る行動は一体】
444 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/22(日) 22:29:05.37 ID:5Q/U1W4Q0
>>443
『……っ!?』

【驚愕。表情に出ることはないが、今実際目の前で繰り広げられた事実にアルヴィスの脳は混乱するしかなかった】
【相殺された?それも自分の台風と全く同じもので?……分からない、マイハニーの能力はアナライズ系統ではなかったのか?】
【状況を把握できぬ状態のまま脳がぐるぐると廻るが、当然ながら答えは出ない。分かるとすれば相手はまだ本気ではないということ】
【実力を見違えた。自身の判断力の愚かさを呪いながら、今度こそアルヴィスの瞳は闘志に燃える】

『くっ……ごちゃごちゃ…うるさいっ!!』

【軽口を叩くマイハニーとは裏腹に、アルヴィスの機械混じりの言葉からは余裕が一切感じられない】
【パチンッ、再び響く軽音と共に出現するのは無数の小さな竜巻。一つ一つが身を切り刻むそれはしかし致命傷にはなりえない】
【躊躇してしまう。アルルと同じ姿の敵を傷つけることに、全力を出してしまったあとを想像することが怖い】
【マイハニーの場合、アルヴィスの能力の強化コピーだけでなく、その力を全力で扱えるのが最もの強み】
【反しアルヴィスは全力を出す事が出来ない――状況は、圧倒的にマイハニーに軍配が上がっていた】
445 :マイハニー【旧支配者+】 [sage saga]:2015/02/22(日) 22:54:04.53 ID:VkIN/EQI0
>>444

へぇ、小さな竜巻の群れかー。なかなか可愛いね!

【そんな間の抜けた感想を漏らしらもう一度ぱちんと一言。そうするだけで、また同じものが生まれ、竜巻に向かって行った】

さーて、それじゃあそろそろ、お披露目会といこっかなー。

【そう言って、掲げるように手を持ち上げる】

ねえ、あなたは磁気嵐って知ってる? オーロラもこれのせいで生まれるらしいんだけどさ、現代社会じゃ一番面倒な災害なんだよねー。

【磁気嵐、電子精密機器や送電システムに大きな悪影響を与える現代社会だからこそ問題視される自然災害】

そういえばあなた、その車椅子随分かっこいいねー! 近未来的っていうか、細かくって繊細そうな機械がいっぱい詰まってそう!

【聡明な彼女のことだ。今からなにが自分の身に起きるのかわかるだろう。マイハニーが一言ジャミングと唱える前に、なにをなすのか】
446 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/22(日) 23:28:34.83 ID:5Q/U1W4Q0
>>445
『……っ!また……!!』

【無数の竜巻に対し向かう同種の風。それらは再び相殺し合い、豪風を撒き散らし消失していく】
【やはり、相手の能力の詳細が分からない、気候操作か?いや、こんなに精密な台風や竜巻を操作するのは難しい】
【もっとアルヴィスに余裕があれば、一瞬で相手の能力の真意に気付くことが出来ていたであろう。だが今は状況が状況ゆえ】
【隠しきれぬ動揺が乱れた声色によって表される。落ち着け、そう願っても状況は最悪なことに相違ない】

『………え?……っ…!』

【お披露目会、その言葉に続き次々と投げかけられるマイハニーの悪魔の言霊。磁気嵐、彼女の頬に冷や汗が垂れた】
【マズイ、マイハニーの言う通り彼女の車椅子は精密機械製。磁気嵐の程度にもよるが、磁気を操られれば重大な被害を被る】
【コンマの脳の回転、そして咄嗟の判断も虚しくマイハニーの『ジャミング』の囁きが街に彼女の鼓膜を揺らした】
【刹那、地磁気の強さ、方向が急激に変化。車椅子はその重荷に耐え切れず、精密機械の機能が一時的に停止した】
【最早それは彼女の"脚"が消失したも同然、圧倒的不利な状況に見舞われ、アルヴィスの脳は急激に冷静さを取り戻した】

『今、今……わかったわ……』
『貴女の能力は……コピー系能力…!!』
『それも………相手の能力を強化する効果も含めて!!』

【悲痛な叫びを、後悔と自虐の意を乗せ響く機械音混じりの少女の声。絶体絶命、そう誰もが思うであろう状況】
【しかし、マイハニーと同じようにアルヴィスの頭脳は賢明。状況を打破する手立てを、生き残る可能性を探る】
【手元には傘が一本。相手は自分の能力の強化型……果たして、勝てるのか?】

//眠気がすごいので次返せないかもしれません……
//もし1時間以上経って返事がなかった場合、寝落ちしたと捉えてください!
447 :マイハニー【旧支配者+】 [sage saga]:2015/02/22(日) 23:56:22.49 ID:VkIN/EQI0
>>446

ピンポンピンポン! 大正解だよ!

【パチパチと拍手をして見せる彼女は、やはり笑っている】

もっと細かくいうのなら、好意を持ってくれた相手の能力を、強化した上でコピーすること。アルルってお人好しだからきっと近いうちにそういう人見つけてくれるって思ってたんだー。

【こんな悪魔のような人間を、誰が好きになるだろうか。しかし、悪魔とは人の心に潜むもの。悪魔は他人の好意さえ利用したというのだ】

これのすごいところは相手よりも強い能力になれるってとこでね? 磁気嵐なんて宇宙レベルのこともできるんだよ! 時間をかければ隕石も降らせられるかもね!
まあ、私も死んじゃうからしないけど。
さてと、これからどうしよっか? ねえ、どうして欲しい?

【車椅子が壊れた今、彼女を移動させるものはない】
【だからこそ生まれる、絶対的慢心】

それじゃ、まずはこれね? ぱちんっ!

【そう言って両手に生まれたのは、小型の竜巻だ。さっき連発したものよりもさらに小さい】
【これが彼女の遊びだ。痛み、痛めつけ、それを楽しむ。生きているという感じがするからと】

本当は私も喰らいたいけど、【エターナルイモータル】がないんじゃ死んじゃうからね!
ほら、じゃあいくよー? どこまで耐えられるかなー。

【投げる、投げる、投げる】
【最初のうちは相殺できるだろう。なんならさらに大きなものを生み出して飲み込むこともできるだろう】
【だが、マイハニーはその全てにおいて上を行く】
【単純な力くらべでは、勝つことができない】

//わかりました。無理はなさらないでくださいね!
//ただ、明日以降は休日以外参加できても九時か十時くらいになりそうです…
448 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/22(日) 23:58:58.66 ID:5Q/U1W4Q0
>>447
//やはり脳が追いつかないので明日返させていただきます!
//あら、そうですか……分かりました、では引き継ぎお願いします!
449 :マイハニー【旧支配者+】 [sage]:2015/02/23(月) 00:26:48.10 ID:i2X6yXXm0
>>448
//では、明日よろしくお願いします!
//一旦お疲れ様でした!
450 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/23(月) 17:13:01.96 ID:ox5wVaLR0
>>447
【自身の状況、力、圧倒的有利な立場故に慢心するマイハニー。しかし現段階アルヴィスが不利な状況だという事実は揺ぎない】
【マイハニーの能力、それは確かに強力で尚且応用性の高いもの。言ってしまえば相手よりも強くなる能力】
【無論その条件も安易には叶えられぬもの、しかしそれはマイハニーという人格である事を前提として…】
【お人好しのアルル・ルージュという人間を利用すれば、好意を持たれるという条件さえも簡単に達成してしまう】
【悔しかった、ただ単純に。他人を利用してまで殺戮をせんと暴挙を振るうマイハニーが、それに追い詰められている自分が】

『……人の好意さえも利用するなんて……』
『正しく、悪魔ね……』

【無表情で、しかし憤慨を込めた言葉を吐き捨てる。その行為が無意味だとは分かっているが、こうでも言わないと気が済まない】
【しかし当然、マイハニーはその言葉に動じる事もなく攻撃態勢に入る。発動条件は違えど能力の根本は同じ】
【アルヴィスの能力は根本は魔翌力によるものだ、それも、災害クラスの魔術を引き起こせる途轍もない魔翌力によるもの】
【勿論人間がそこまで膨大な魔翌力を持つことは不可能――すなわち、アルヴィスの能力は人工的に作られた能力】
【人工的に作られた能力。しかしその代償は人間にとって欠けてはいかないもの、それが…それこそが――】

【刹那、マイハニーの合図とともに無数の小型竜巻が唸りを上げアルヴィスへと迫り来る。不思議と、恐怖は湧かない】
【ゆっくりと、冷静に腕を突き出す。フィンガースナップを形取った指は西洋人形のそれに良く似た華奢なもの】
【蒼玉の瞳に宿る紅蓮の闘志、決して燃え尽きぬ炎はアルヴィスが人形ではなく"人間"である事を表していた】

            
                      ――ЦАТАСТРОПХЕ――
                             《カタストロフィ》


【簡易の詠唱を終え指を鳴らせば、破壊された車椅子の足元から螺旋状の暴風が生成されていく。その様は正に破壊の権化】
【そう、アルヴィスの――【旧支配者】の能力の強みの一つは"生み出された災害は能力主に影響を与えない"という事】
【応用すれば災害は攻撃だけでなく万物を通さぬ盾にもなる。アルヴィスを中心に巻き起こる竜巻は無数のそれを飲み込み】
【それだけでなく、抉られた地面によるコンクリートの無数の散弾がマイハニーへと向い行く。防御と同時の攻撃】
【確かに能力で言えばマイハニーの方が圧倒的に有利――しかし、その能力をより"使いこなせる"のは間違いなくアルヴィスだ】


//遅くなってしまい申し訳ありません!
451 :マイハニー【旧支配者+】 [saga sage]:2015/02/23(月) 21:30:13.37 ID:i2X6yXXm0
>>450

へぇ、そんな使い方もあるんだ。

【迫り来る瓦礫の散弾を前にしても、彼女の余裕は崩れない】

【彼女の能力は強化コピー。コピーした対象の使い方を、真似できないはずがない】

えーっと、確か《かたすとろふぃ》だっけ?

【アルヴィスと全く同じ詠唱で、しかしながらそれ以上に巨大な竜巻の障壁だ。迫り来る瓦礫程度難なく防ぐ】

【だが、マイハニーの作り出した竜巻が飛ばす瓦礫は、散弾というよりただ巻き上げられたものという風だ】

【それもそうだろう。例えば素人に拳銃を持たせたとして、プロの狙撃手と同じ真似ができるかとなれば、当然できはしない】

【それが例え、より速く、より強力なものであったとしても、技術や応用力までは真似できないのだから】

【見えてきた自分の能力の欠点に、眉をしかめる。このまま巨大な瓦礫で押しつぶしてやろうと思ったのに、うまくいかないものだ】

まあいっか。瓦礫でぺしゃんこじゃ痛さを感じる前に死んじゃうしね。

【しかしどうしたものかと考える。近づくこともできず、なにもしなければ瓦礫の餌食。このままでは千日手ではないか】

しかたないか。痛さは諦めよっと。

【そう言って、彼女は身を守る竜巻に指示を出した。このまま進み、あの竜巻にぶつかれと】

【そのまま真っ直ぐ進む竜巻は、向かってくる瓦礫を受け止める。こちらは拙い技術で自分に瓦礫が飛ばないように調整する】

このままお星様になっちゃえ!

【そういいつつも、次の一手を考えることはやめない。仮にかわされた時のために、新しいおもちゃを作るのだ】

//こちらこそこんな時間になってしまって…
452 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/02/23(月) 21:43:44.58 ID:cxaVk3v/O
ラスボスー、ラスボス戦いかがっすかー?
…風が強いっすねぇ

【春一番めいた強風の中マントに包まり、ラスボス戦売り〼との看板を掲げて歩く】
453 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/23(月) 22:08:17.58 ID:HErFIpWc0
>>452
【久しぶりに街に出た探偵】
【最近の仕事といえば人探しであった。一人見つけてきたので、依頼人と合わせた】
【どうやらお金の問題らしく。何十万か貸していたらしい】
【それを事務所で言い争われ、弁護士まで呼ぶなど酷い話となった】

【そんな彼の仕事も終わり、面白い物を探していたのだ】
【彼は昔から不思議なことに興味があった】
【仕事だけではつまらない。困った人探しだけでは面白くない】
【そのための街歩きだったのだが......】


なにあれ?

【見つけたのはラスボス売りの女】
【その様子はまるでこの後マッチを擦るかのよう】
【興味が、沸いた】

すいません、何をしてるんですか?

【早速話しかけていく。ラスボス相手に緊張感無しである】
454 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/23(月) 22:17:52.67 ID:ox5wVaLR0
>>451
『くっ…予想してたとはいえ、かなり巨大ね……
躊躇したら……私が負ける……っ』

【瓦礫の散弾を全て跳ね除け、自身のより一回り程巨大なマイハニーの竜巻。荒々しいものだが威力も自身より上】
【元より手加減をして勝てる相手とは思ってはいないが、改めて強化コピーの脅威を身をもって体感した。技術では上だが力では否】
【技術と知識は力を勝る。陳腐な言葉だが正論だ、マイハニーの指令により突撃を仕掛ける竜巻から目を逸らす事なく、言葉を紡ぐ】

『悪いけど、私は星なんかにはならないわ……
私には精々、その辺の石ころの方がお似合い――』


                        ――ТОЛЛ――
                            《トール》


【パチン、という軽音と共にゴロゴロという不穏な音が残響を残す。数瞬後、迫り来る巨大な竜巻に降り注ぐは一筋の雷鳴】
【――ドゴォォーン――大地が砕け散る感覚と迸る蒼色の電流。それは正しく落雷。最も驚異とされる自然災害の一つ】
【10億Vという驚異的なまでの電圧と途轍もない衝撃が竜巻の中心に落下、アルヴィスへ向けての暴風は霧と化し打ち払われた】
【知っているだろうか?台風に"目"があるように竜巻にも筒状の"目"が存在する。唯一風が存在しない、弱点】
【そんな箇所をピンポイントに落雷が降下したとあらば、その竜巻の風圧がどれほど強力であろうとも耐え切れるものではない】
【それだけではない。落雷によって焼け焦げた地面は電圧により変形し、液状化現象のように一部分のコンクリートが捲れ上がる】
【この瞬間、一方的な状況は対等へと持ち直した。これが、慢心する者とそうでない者の違い、そんな言葉を物語るような】
【未だアルヴィスの周囲には巨大な竜巻が渦巻く、一方でマイハニーの手札はゼロ。しかしそれでも、状況は良くて対等程度】

【そしてこの瞬間も、アルヴィスは一つの対策を練っていた。マイハニーに勘付かれるよう、慎重に手元の道具を弄る】
【風に耐え切れず破壊された傘は既に鉄製の骨が露出していて、最早傘としては使い物にはならないだろう】
【しかし十分、アルヴィスにとってはこの傘こそが状況をひっくり返す重要なアイテムとなるのだ】
455 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/02/23(月) 22:21:46.68 ID:cxaVk3v/O
>>453
ん?
あぁ、ご覧の通りラスボス戦闘体験販売中っす!
一回500円、いかがっすか?

【声を掛けられれば流銀の髪が顔に触れるのを右手で抑えながらに振り返る】
【質問に対しては看板を指差しながら満面の笑み】
【久しく売れずここのところ商売上がったりであったようだ】
456 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/23(月) 22:33:19.38 ID:HErFIpWc0
>>455
ラスボス体験ですか...

【というかラスボスはそんな簡単に現れてくれるのだろうか】
【全然ラストな感じがしない。普通に序盤ではないのか】
【しかし、ラスボスと自称するならそれなりの何かはあるはずだ】
【深読みをしてしまう彼の仕事の癖が興味をさらに沸かせた】

分かりました、ラスボス体験お願いします!

【そう言って彼女に500円玉を渡す】
【何で勝負するのか、楽しみで仕方がない】
457 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage saga]:2015/02/23(月) 22:39:23.26 ID:ig48VPGQO
>>456
お、おおっ!?
久々に売れたっす、やったぁ!
…では、

【五百円玉を受け取り大はしゃぎ】
【こほん、と気を取り直せば看板をビルの壁にそっと立てかける】

…早速、始めましょうかっす!!

【爆発音、踏み鳴り】
【徒手空拳の構えを取ると同時踏み抜いた足がコンクリの地面を穿つ】
【破壊の脈動が天に昇る風圧となりマントをはためかせる】
【自称ラスボス が 現れた!!】
【というやつだ】
458 :マイハニー【旧支配者+】 [sage saga]:2015/02/23(月) 22:46:10.42 ID:i2X6yXXm0
>>454

【理屈はわからないが、目の前で竜巻がかき消されてしまった】

【それだけ強力な一撃だったのか、あるいは何か仕掛けがあるのか】

【そのどちらかはわからないが、あまり面白くないものだ】

【どちらにしてもこのままでは瓦礫の餌食だ。一度竜巻を作り直し、障壁とする】

雷かー。そりゃ使えて当然だよね。あれほどわかりやすい自然災害もないわけだし。
でもさ、どういう理屈でどうやって私の竜巻を消したのか知らないけど、消したって事実が重要なんだよねー、こんな風に。
《とーる》

【先ほどと同じように、しかしそれよりも長くなり始める不穏なゴロゴロという音】

【四十m上空、強化された上での能力範囲ギリギリの空間では、思わず目をつぶってしまいそうな光が集まっている】

そういえば、さっきからあなたが大切そうに握ってる傘。なにを狙ってたのか知らないけどひどいよねー。そんなボロボロにしちゃって。
アルルってばいっつもそれ使ってたのに。

【それはちょっとした牽制だ。少なくともこの雷を落とす前に変なことをされてはたまらない】

【なにを狙っているのかはわからないが、この戦闘のさなかにわざわざ大切に傘を持つ必要がない】

さあ、そろそろたまったかな?

【空に渦巻く死の光に、彼女はどう出るのか】
459 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/23(月) 23:06:36.95 ID:HErFIpWc0
>>457
【遂に闘いが始まる】
【敵の構えに隙は見えない。自信を持った構えだ】

(真面目に闘うのか...あんまり女の人とは闘ったことねえんだが)

【一応はある。しかし、闇でも光でも男はいつも前に出ていた】
【その関係か、あまり闘う気が起こらないのだ】

(まあ、これも彼女の一種の仕事だ。馬鹿にしたら駄目だな)
【こうは思いつつ軽い構えで相手を迎える。馬鹿にしてはいけないと思ったのは誰だ】
【それ以前に彼は軽く考え過ぎていた】
【後ろの爆発、コンクリートの割れに疑問府を持たなかったのだ】
460 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/02/23(月) 23:15:35.71 ID:ig48VPGQO
>>459
来ないなら、此方からっすよ!
……ラスボス・伏門頂肘!!

【鋭い踏み込み、低い姿勢】
【ナナメ上方、鳩尾目掛けての肘打ちを放つ】
【そのまま拳をカチ上げるようにして顔面狙いの裏拳迄を繋ぐコンビネーション技である】
【少し遅れてパラパラと舞い落ちる破片、先の踏み鳴りで打ち上げられた粉塵が地に辿り着く】
461 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/23(月) 23:25:01.16 ID:ox5wVaLR0
>>458
【消滅したと思われた竜巻の障壁、しかしそれはまた新たに形作られて行き対等という立場は失われる】
【しかしこれでいい、あくまで"落雷"を落とす事に成功したという事実が過程を生み出す。アルヴィスの真の狙いは竜巻ではない】
【マイハニーにはまだ自身の狙いに気付かれていない、ほっと安堵の溜息を漏らせば再度マイハニーを見やる】

『あら、意外ね……アルルってば、そんなに大切な傘を渡してくれていたなんて。
なら当然…私も、大事に扱わせてもらうわよ…!』

【上空に光る太陽と見間違えるかの如き閃光。目を瞑らざぬを得ないそれに僅かに怯むも、彼女の行動は変わらない】
【恐らくこの後、竜巻の目、即ち自身には落雷が降り注ぐだろう。それも先程のものよりも強力で凶悪なものが】
【移動手段を失った今それだけは絶対に避けなければならない、故に、アルヴィスの脳は冷静さを求められた】
【落ち着け、言い聞かせるように自身の胸に手を当てて大きく深呼吸。気分的に幾らか落ち着いたような気がする】

【カチャリ、手元のボロボロの傘が鉄の音を鳴らす。使い物にならなくなったそれも、彼女にとって必要不可欠】
【左手に握り締めた細長い金属の骨、それを大きく振りかぶれば、アルヴィスは勢いよく投擲した】

『……ふっ!』

【ビュッ、という風切り音。投擲された鉄骨の行き先は先程捲れ上がった地面、アスファルトが捲れ砂質が露出した部分】
【驚く程呆気なく、鉄骨は地面の砂に突き刺さりさくりと音を立てる。いくら身体能力が低かろうと、この程度の距離ならば投擲も可能】
【しかしアルヴィスに取れた行動はこれだけ、無理な体勢で投擲したため体は隙が生じがら空きの状態】
【マイハニーにとっては彼女の行動は恐らく理解不能だろう、しかし同時に、その奇行はまたとないチャンス】
【もしこのまま落雷が降り注げばその時は、今度こそ――】
462 :クラーケン [sage]:2015/02/23(月) 23:29:20.68 ID:eoXj8OhB0
正に糸の切れたマリオネットのような
そんな女が佇立していた
手は重力に引かれて肩にぶら下がり
下を向いた女の視線は必然的に灰色のコンクリを見つめているだけだった
白銀色の髪は乱れ、最早命すら肉体から乖離してしまっているようにも見えた
だが、水音を立て這いずるように背後で蠢動する物体は隠そうにも隠せない
不気味と危険が入り混じっていた

脱力?それとも死しているか
二つに一つ、或いはそれ以外の状態の
どちらにせよ危険を拭いきれない女、在り
463 :マイハニー【旧支配者】 [sage saga]:2015/02/23(月) 23:38:47.82 ID:i2X6yXXm0
>>461

【放り投げられた傘を、マイハニーは冷静に見据えていた】

【まさか今更になって邪魔になったから捨てるというわけでもあるまい】

【では何かしらの罠か? 漫画やゲームによく避雷針と言う単語が出るが、あんなちっぽけな傘でそれが成せるというのか?】

【なんにしても、今空で渦巻くそれを何処かに発散させなければいけない】

【仮に避雷針のような雷除けであったとしても、自分に被害はない。せいぜい一手分無駄になるだけ】

安心していいよ! あなたが丸焦げになった後で、傘はちゃんと修理に出してあげるから!
アルルもこれで寂しくないね!

【耳をつんざく轟音を鳴らし、死の光が解き放たれた】
464 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/02/23(月) 23:53:35.41 ID:ig48VPGQO
>>459
//落ちられてしまいましたかね?
//〆させて下さい、お疲れ様でした
465 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/24(火) 00:13:26.71 ID:bW8E0uAy0
>>463
【輝く天空、刹那遂に死の光は地上へと降下した】
【まっすぐと竜巻の中心、アルヴィスの存在する場所へと降り注ぐ落雷。最早打つ手はない、マイハニーが勝利を確信すると同時】
【突如、落雷の軌道はあらぬ方向へと捻じ曲げられる。迸る閃光の向かった先はやはり――捲れ上がったコンクリート地面】
【そう、それは"避雷針"。咄嗟に投擲された鉄骨は雷を呼び寄せる避雷針の役割を果たしたのだ。この状況で、奇跡に近い確率で】
【――いや、これは偶然や奇跡などではない。必然。落雷とは、高さや大きさは関係なしに"細く尖ったもの"に落ちやすい】
【そして先程アルヴィスが投擲した避雷針は、その条件をどちらも果たしている。ならば落雷が誘導されたのも必然ではないか】

『――掛かってくれた、わねっ…!
 これで……終わらせるっ!!』

【結果を見届けたアルヴィスの行動は速い。出来るだけ素早く、右腕を突き出し指を鳴らす準備を整える】
【彼女の真の目的、それは――】


                        ――АННИХИЛАТИОН――
                             《アナイアレイション》


【ざあざあと雨露に紛れし機械音、驚く程流暢な異国の言葉は、ある意味では終焉を告げる最後の宣告】
【アルヴィスの前方。虚無の空間から現れしは小規模の"津波"。そう、唐突に出現したそれは多くの人間の命を奪った災害】
【生み出された水波は真っ直ぐにマイハニーへと突き進む。勿論、波は避雷針もろとも落雷の残電が残った地面をも飲む】
【津波自体に命を奪う危険性は存在しない。しかし、アルヴィスの真の狙いは津波ではなく、それの"二次災害"】
【水は電気をよく通す、小学生でも知っている知識は咄嗟のアルヴィスの頭脳でも考えついた。それはすなわち】
【アナイアレイション――襲い来る津波は先ほどの落雷の電流を纏っているのだ。軽減はされたが、人一人の意識を奪うのは容易い】
【迫り来る電撃の津波は掛け替えのない友人、アルル・ルージュとの協力故。たった一本の傘、それは状況を大きく変えたのだ――】
466 :マイハニー【旧支配者+】 [sage saga]:2015/02/24(火) 00:50:59.89 ID:1gl4p+YL0
>>465

まさか本当に避雷針なんて……

【流石に知識では向こうが上のようだ。よくぞ傘一つからあれを防いだと褒めてやりたい】

【しかししょせんは一手防いだだけ。すぐにでも次の手に移れる】

【だが、その余裕はすぐに崩れることとなる】


                        ――АННИХИЛАТИОН――
                             《アナイアレイション》



【その詠唱とともに現れたのは津波であった】

【どんなに小さなものでも足元をすくうほどのパワーを持つそれは、高ければ高いほど、速ければ速いほど恐ろしい威力を持つ】

【だが、迫り来るそれは高さも速さも大したことはない】

あなたももしかしておばかなの? どんなことをしたってそれ以上の……っ!?

【そこまで言って気づいた。彼女の本当の目的を】

【迫り来る波は先ほど雷を吸い込んだ傘を飲みこちらに迫る】

【そしてその波がなにを含むか。ここまでくればバカでもわかる】

(こっちも津波で押し返して、いやいや、それじゃあ余計水をばらまくだけだし……他の手も下準備なしには使えないし……)

【いろいろ策を巡らせるが、圧倒的に時間が足りない】

【あの有利な状況からここまで追い込まれるとは。少し侮り過ぎたようだ】

はあ、私の負けだねこれは。

【別にこの程度の電気では死ぬこともないだろう。津波の勢いと合わせても、せいぜい気絶する程度で済むはずだ】

【目の前の少女を殺せなかったのは残念だが、それも仕方が無いことだと諦めよう】

【なぜなら】

アルルがあなたを守ったって言うなら、私もそれに従わないとね。

【意識を失う直前、傘の持ち手がコツンと当たった】

【それはまるで、アルルの小さな反撃に感じられた】
467 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/24(火) 00:54:29.68 ID:bhqsgKxN0
>>460
【正直言って彼は侮っていた】
【彼女は女で、特に特殊な能力を持っていなさそうだったから】
【それが彼女の能力であるかも知らず】

(っ、速い!?)

【鳩尾への防御に全エネルギーを使った】
【そんな彼に顔面の防御に移る術はなかった】

ぶっ!
(な、なんてスピードとパワーッ!)

【顔面へのダメージで少し体が下がる】
【大きなダメージになっていたようだ】

//遅れてすいません!
468 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E,【思考言語化装置】,【高性能車椅子】,【傘】]:2015/02/24(火) 01:38:55.10 ID:bW8E0uAy0
>>466
――――
――


『……はぁ…はぁ…
 か、勝っ……た……!』

【静寂。迸る電圧を含んだ津波がマイハニーを飲み込めば、多大な影響を及ぼした激戦は少女の勝利という結果で幕を下ろした】
【なけなしの知恵と策略を振り絞った最後の切り札を前に意識を失い倒れ伏すマイハニー。その姿を霞む視界で捉えれば】
【自分は勝った、そう改めて自覚する事ができた。と、同時、どっと凄まじい疲労が身に襲いかかりぐらりと肉体が傾いた】
【当然だろう。あれ程の魔翌力を何度も連発し何より精神的な疲労が多い。もしこのまま戦闘が続いていたらと考えたらゾッとする】
【今回は自分の戦略がたまたま上手く成功の道を辿っただけ、環境と傘の恵みを貰った故の全くの偶然故の勝利】
【アルヴィスは感情論者ではない、しかし、何故だか今回の勝利は偶然などとは思えなかった。敢えて言うのならば、必然――】

(アルル……この勝利は、他でもない貴女のおかげ……
 ……あの時は素直に言えなかったけど、今なら言える……)

【能力者の意識が失われれば、当然その能力の効果も消え失せる。それは彼女の【旧支配者】の能力も例外ではなくて】
【精密機械に膨大な影響を与えていた磁気嵐の効果も消失したようで、車椅子の機械も完全とは言えないが復元した様子】
【カラカラと無骨な音を奏でながら、車椅子の少女は倒れるアルルへと近づきボロボロに砕け散った傘を拾い上げる】
【もう、これは返せないわね――少しばかりの寂しさと感謝の気持ちを彼女の残した傘に思い、ちらりとアルルの方向へ視線を向ければ】
【無表情で、しかしどこか優しげな。そんな表情のまま静かに言葉を紡いだ】


――――ありがとうアルル、貴女は私の大切な――――


【誰にも届く事のない少女の囁きは雨中へと消える】
【雨が地面を強く叩く中、一人大切な友人を救い、救われた少女はその場から背を向け車椅子を動かし立ち去って行く】
【傘一本から始まった一つの少女達の出会い。歴史には刻まれる事のないそれはしかし二人の少女には大きな影響を残して】
【孤独の道を歩み誰よりも人の暖かさを望む少女、二重人格という障壁を持ちながら誰よりも優しい少女】
【真逆の二人の運命は、ジグザグの道を交差した―――】


//二日に渡ったロールありがとうございました!
//同じ能力を持つ相手との戦闘というシチュエーション、とても楽しかったです!
//是非また機会があれば!!
469 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/02/24(火) 02:32:05.91 ID:1gl4p+YL0
>>468

【アルルが目を覚ました時、そこには荒れ果てた地面があるだけで、自分以外には誰もいなかった】

アルヴィス……?

【アルルはただただ心配だった。悪夢を見ていた時の感覚を覚え、その直後に意識を失ったのだから】

【もしかすれば、あの夢のようにアルヴィスを……】

無事、だよね……?

【横たわる彼女もいなければ、滴る血だってない。だが、自分を納得させるにはそれだけじゃ物足りない】

もしも、もしもアルヴィスをこ、ころっ……!

【溢れる絶望と後悔、そして悲しみ。あの時無理やりにでも逃げ出していれば。あの時自分のことを心配しているのかと聞かなければ、こんなことにはなっていなかったに違いない】

【いや、そもそもあの時傘を貸そうとさえしていなければ】

【そう思った時、気づいたのだ】

あれ、私の傘がない?

【雨の日の散歩をする時は必ず持ち出すお気に入りの傘で、今日だってちゃんとさしてきた】

【それがない、ということは】

アルヴィスは、生きてる!

【夢が現実にならなかった。それだけがただただ嬉しかった】

絶対、絶対傘返しに来てよね!

【喜びを抑えきれず、スキップをするかのような軽い足取りで帰路につく。傘はないが、今は必要ないだろう】

【さっきまで降っていた雨はやみ、空はカラッと晴れ渡り、虹は彼女を祝福するようで】

【やっぱり雨上がりの匂いは幸せにしてくれる。そう思って水たまりを踏み抜く彼女の顔は、自然な可愛らしい笑顔であった】

//二日間のロールお疲れ様でした!
//こういう逆転劇を見た時こそ、悪役ロールをやっていてよかったなと思える瞬間なわけで。
//こちらこそ、機会があればまた相手してやってください!
470 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/02/24(火) 09:08:14.41 ID:QHl730HMO
>>467
どうしましたっすか!?
……せぇぇっいっ!!

【相手がたたらを踏んだと見るや否や同じ幅を一足で踏み込む】
【擦られた地面に焦げ跡、煙が上がるより速く振るわれる次の一撃】
【裏拳を放った逆の拳を握り込み、腰を捻りながらの正拳突きだ】
【ヒュボッ、圧縮された空気が異様な音で鳴いた】
471 :ディアブロ【炎の料理人】 [sage saga]:2015/02/24(火) 14:19:50.88 ID:Gvpp4daNO
【街の外れの料理店、『悪魔(ディアブロ)の舌』】
【街から離れていること、そして『オーナー』の異質さによって元より客の出入りが少ない其処は、いつもに増して人の気配が無い】
【何故か?……いや、何も不思議なことではない。何せ店の戸には___客足が遠のいているというのに緊張感も欠片もなく___こう書かれた看板が提げられていたのだから】

【『〜シエスタ中〜きっと商店街にいます!』】




……〜〜♪〜〜♪

【舞台は変わり商店街。周囲からの視線を気にも留めず、響くはどこか間抜けな鼻唄】
【樹の枝のように細い腕で山のような荷物を抱いた、二メートルを越す紅い長身】
【一度見れば忘れられぬ奇怪な悪魔__まさしく『悪魔の舌』のオーナー、ディアブロの姿であった】
【積み重なった荷物と共に、バランスゲームのような危うさを従えて商店街を行進する悪魔】
【“慣れて”しまった住人達は無関心を保ち、一部の暇を持て余した者だけが見世物の見物人めいて「異常」を眺める】
【そこには「騒ぎ立てて機嫌を損ねるといけない」というような緊張感があるわけでもなく。強いて言うなら結構な音量で、それも些か音程の外れた鼻唄に対する不満がある程度】
【必要以上の干渉があるわけでもない。それどころか、住人達は目前の悪魔が「本物」であることすら知らず】
【それでも確かに、「人」と「魔」の同居した奇妙な世界が、其所には成立していた】
472 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/24(火) 16:07:40.67 ID:bhqsgKxN0
>>470
【圧倒的な身体能力。次の動きにすぐに派生してくる】
【まるでそれこそラスボスと言わんがばかりの。圧倒される火力と速度】
【通常考えられない攻撃を、彼は体で受けていた】

(なんだ、このラッシュは!普通の身体能力とは思えねえ!)

【特化された身体能力、それが彼女の能力】
【しかし彼はまだ気づく事ができない。何故なら、彼女は素手で何の変化も起こしていないから】
【身体能力強化の能力者、それとも加速系の能力者なのか。そもそもコレが能力でないか】
【悩む時間など、彼にはないのだが】

(次の攻撃か!?仕方ねえ、加速して回避する!)

【フリーグライド。加速系の能力だ】
【それもある程度抑えた加速ならば自由な動きが可能】
【天道は自身を加速させながら距離をとり、正拳付きを回避した】

(舐めてたら死んじまうかもしれねえな...)
なら、此方から攻めるほかない!

【距離を取った天道は加速し、右足を相手に叩き込もうとする】
【出した速度は60km/h。直接叩き込めなければ距離をとるだろう】
473 :古今 天子【ウェザーマジシャン】 [saga]:2015/02/24(火) 16:27:28.84 ID:psoQRmCJO
【雨が何日間も降り続けると、晴れの日が愛おしくなるのは誰しもが通る道だろう。
そしていざ、明日晴れと分かるとその日が一日千秋に感じるのもまた誰しもが通る道であろう】

【ここ一ヶ月、街の天候は不安定だ。雲一つ無く広大無辺の蒼天を見れるかと思えば一転、天からの恵みか悪戯か、小さな雨粒が街へと無数に降り注いだり、またある時は雷は鳴るが空には雲一つ無かったりと、兎に角天候が安定しないのだ】
【街に住む人々も最初は、この天候が珍しく明日の天候はどうかと好奇心に満ちた瞳でTVの予報を観ていたが、最近ようやく普遍的な天候が愛おしくなってきたようだ】
【ともあれ、不思議な話である。短期間では有るが毎日こうも天候が不安定とは】
【地球の自然現象と言えばそこで話は終わりなのだが、実はそうでないからこの話は終わらない】
【では一体この現象は何なのか、それは一部街の住人は理解している筈だ。この異変が能力者の干渉によるものだと】

────────────

【空気を引き裂く様な音響を広大無辺の空に響かせながら強く吹き荒れる冬風。無数に浮かぶ霧状の雲は大小様々な大きさをしながら、風より遅く初見停止しているかの様な速さで空から空へと移動する、そんな街上空】
【どういう原理か、その空に浮かびながら真下の雲と雲の隙間から見える景色である街を見下ろす女性が一人】
【名は、古今 天子。この街ではそう珍しくはない能力者or魔術師である人物だ】

空から眺める街っていうのも……中々微妙なものねぇ…………。
偶にはこんな都会じゃ無くて、もっとこう……なんて言うのかしら……自然が沢山ある様な景色もみてみたいわね。

【季節的にも今は冬。まるで空気が走っているかの様な音と共に先程より弱く吹く冷たい風が露出している天子の柔肌を刺激する。冬の温度の影響で口から吐く吐息は、己の真横に浮かぶ雲の様に白く半透明だった】
【あたかも空気が布団代わりかの様に、うつ伏せの体制で穏やかな波を打ちながら浮かぶ天子は顎を両手に乗せ、足をぶらぶら動かしながらゆっくりゆったりと時折、欠伸をしながらのんびりマイペース、雲の様に進む】

はぁ〜つまらないわね…。
ずっと空に浮かびながら、街を見ても景色がガラッと変わることも無ければ、私みたいに空を飛んでいる人もいない……。

しかも、私が天候をいちいち変えてるのに誰も私を止めにこないとか……これじゃあ暇潰しにもならないじゃないのよ〜……。
街を見てる限り、偶に能力者同士が戦ってるみたいだけど、何故私には来ない!
あ"ぁ"ーーー!なんか無性に能力者と戦いたくなってきた!!
だいたいこの天候変化だって、私も能力者と戦いたいから起こしてるのに!
何故!?なんで!?どうして!?なにゆえ誰も私を見つけないのよぉぉぉぉーーー!?

【空を飛んでいるからである】
【空を自由に飛び、自分の存在を周囲に証明するかのような鳥達の鳴き声を掻き消すほどの我が儘な叫び声は、無限に広がる空にも地を支配する街中にも轟響く】
【自分を見つけてくれと言わんばかりの叫び声は街中にいる能力者に届くだろうか】






474 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage saga]:2015/02/24(火) 17:05:58.03 ID:QHl730HMO
>>472
…うぐぇっ!?
こ、この…ラスボス・寸穿掌!!

【破壊的拳打は空を斬り、弾音を響かせるのみに終わる】
【カウンター気味に受ける蹴り足、昼に食べたチャーシュー麺が胃からこみ上げて来るのを堪える】
【よろめきだが吹き飛ばされる事はなく踏み止まって即座に反撃、空に向けた手のひらと揃えた指先】
【手刀を高速で打突する、速度重視の一撃だ】
475 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/24(火) 17:52:07.31 ID:bhqsgKxN0
>>474
【なんとか攻撃に成功した】
【足を引き抜き、体に来る反動を戻していく】
【しかし、コレが自分の体を浮かしてしまう原因になった】
【体が浮いても、この能力は加速することが可能だ】
【しかし、攻撃には必ず反動がある。高速の攻撃に対処は不可能】

ぐっ!まだまだぁ!

【手刀が体に刺さる。この速度でもパワーは充分だった】
【気持ち悪い物がこみ上げてくる。しかし、吹き飛ばされるほどの物でもなかった】
【カウンターと言わんがばかりの左足での蹴りを加えようと空中で振りかぶる】
【外した時の事は考えていない。空中戦はそういうものだ】
476 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage saga]:2015/02/24(火) 18:52:17.09 ID:QHl730HMO
>>475
ら、す、ぼ、す……
……っぐ……

【片手を天に掲げ、もう片手は地を示す】
【蹴り足が迫る中で取った体勢は次なる攻撃への布石】
【持ち上げた手が蹴られる、防御が叶った】
【手首が酷く痛む、顔が顰む】

山崩雲掴震撃靠ォォォ!!!

【踏み込み、同時に肩での体当たり】
【全エネルギーをその一点に集中させた万壊、それは彼我の最短距離を一気に駆け抜けて迫る】
477 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/24(火) 21:52:27.38 ID:bhqsgKxN0
>>476
なっ!?
(止めやがった、なんて反射神経だ!)

【こちらの攻撃を止めた、この事が彼の動きを止めた】
【エネルギーが完全に彼女に伝わっている。回避運動が出来ない】
【彼女の行動に。対処が不可能になった】

(くそ、どうする!?ここでカウンター?絶対耐えられない)
(回避もカウンターも、この状態じゃ動けない!)

【選んだのは防御の構え。腕をクッションの用にして勢いを止める。原理は着地する時の屈伸と同じだ】
【相手の体当たりに、直接ぶつかる】

【普通ではなかった。圧倒的なパワーが、ここまでとは】
【道路を転がって行く天道。それも何十km/hもの速度で】
【転がり続け、彼は何mも離れた遠い場所に放り出された】

//遅れてすいません!
478 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage saga]:2015/02/24(火) 22:00:55.49 ID:QHl730HMO
>>477
【ぱた、ぱた】
【マントに付着した埃を払う仕草、だが芝居地味ている】

…も、もう、終わりっすか?

【続く台詞もそうだ】
【らしい所作を、ラスボスっぽい演技を行っている】
【本来は腕の痛みに蹲りたい所】
【だがあくまでもラスボスらしく、ゆったりとマントを翻しながら歩み寄る】
【拳を握り込む、びきびきと細い体に宿る魔の物の王たる力が隆起し死滅の風格を纏わせた】
479 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/24(火) 22:40:58.92 ID:bhqsgKxN0
>>478
【圧倒的な攻撃力。人体を超えるスピード】
【全てが人以上。人知を超えた人】
【通常ではない、これこそ彼女の能力。やっと本当の事に気づけた】
【人以上の存在になれる。それが強さ】

まだ、まだですよ......
まだ俺は本領を発揮してないんですからね...!

【ゆっくりと立ち上がり体についた汚れを払う】
【相手の能力はたぶん分かった。それで十分だ】
【自分の能力の使い方を、決めることが出来る】

あなたは時速80kmをどう思いますか?
高速道路で走っている車と同じ速度です。目で追うことも簡単です
でも、その車に乗っている人を目で追うのは難しいですよね?

【言い終わったその時だ、彼は一気に加速した】
【時速80km、自分が自由に動ける限界の速度で彼女に近づく】
【くり出すのはやはり右足での攻撃だ】
480 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage saga]:2015/02/24(火) 22:50:15.70 ID:afKtbqm7O
>>479
さぁ?
蟻の全力の速さを気にした事がないように考えた事もない! …っす!

【言葉と裏腹、速攻にたじろぎ後手に回ざるを得ない】
【拳打か、もしくは先と同じく脚撃か】
【いやそれを考える必要はないし、考えた所であの速度を前に無意味だろう】
【ならばと腕を顔面の前で構えて腹に力を込める】
【背骨を曲げて中腰、ピーカブースタイル】
【防御重視のそれで蹴り足を受け止める、それでも殺し切れない衝撃が体をずざりと後退させた】

……ラスボス!!
打開頂門!!!

【片足を浮かせ軸足一本を中心に半転】
【くるうりと身を翻せば両手を組んでの振り子式スイングアッパー】
【命中の是非に問わず頂点に達すれば組んだ拳を振りほどき、打ち下ろす格好での拳打】
481 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/24(火) 23:07:51.93 ID:bhqsgKxN0
>>480
【今回はうまく入った。速度を重視した攻撃】
【防御していてもダメージがあったようだ】
【連撃をすることが可能の能力、そのまま攻撃に派生しようとした】
【しかし、相手の動きが変わった方法だった】

【体を回転させたのだ。何かしてくる】
【そう思った天道は距離を少し取った。攻撃を読むために】
【その時に起こした行動はスイングアッパー。避けて正解だった】
【それでも相手の攻撃は続く、拳を打ち下ろしてきたのだ】

(回避、この状態で回避するか?)
(絶対に攻撃するべきだ、相手の攻撃方法から見れば、この方法が一番!)

【選んだのはあの時の彼女と同じタックル】
【速度を120km/hまで加速してぶつかりに行った】
【つまりそれは背中に拳を直接受けるということ】

あぐっぅ!

【ダメージはあれど、加速と攻撃は続く。そのまま押し切るつもりだ】
482 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage saga]:2015/02/24(火) 23:23:28.35 ID:afKtbqm7O
>>481
っうわだっ!?

【初撃を躱されだが撃ち抜いた感触は二撃目】
【それでも顔を顰め吹っ飛ぶ事になったのは止まらぬ体当たりを受けたためだ】
【押される中で地面に身を投げるよう転身、壁面に叩きつけられるなどといった最悪の事態からは逃れる】

痛ぁ……
……やるな……っす

【ふらふらと立ち上がり、ボスっぽい仕草を忘れない】

……そろそろ終わりにしましょうっす……
……行くぞ!!

【深呼吸、大きく大きく息を吸う】
【ぐっと止めて数瞬、全身に力を込めた】

ら、す、ぼ、す……

【コンクリの破片の跳濁を残し姿が消える】
【違う、否だ、消えたと錯覚を起こさん勢いで飛翔し近接を狙ったのだ】

迎門四季眺……

【脱力にも似た所作は流転、せせらぎを湛える泉が如し】

……太球錘靠ォォォォッッッ!!!!

【即座に轟々たるうねり、雪崩的破壊エネルギーの収束を背負いそのままに】
【鉄山靠に似た、それを圧倒する爆発力を秘めた正に奥の義】
【可視性をも帯びた衝撃波が今正に迫る】
483 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/24(火) 23:51:54.27 ID:bhqsgKxN0
>>482
【背中に受けた痛みをヒリヒリと感じる】
【もう、勝負は終盤に突入していたのだ】
そうですね...終わりにしましょうか!

【相手を視認し、最後のフィニッシュにかける】
【しかし、相手は消えた。あの状態から消えたのだ】

(強い殺気!?上か!)

【上を見上げれば相手が何かを仕掛けていた】
【それは見えてはいけない物のような。衝撃の波】
【通常の攻撃ではない。本当に最後の〆のような攻撃】
【こちらも、答えなければならない】

これが最後です!
自由の羽根(フリーグライド)!160kmォォォッッ!!!

【衝撃波にぶつかりにいく。それは彼女に最後の攻撃を当てるため】
【体に掛かる異常な負荷。吹き飛ばされるエネルギーが加速と反発する】
【肉体に尋常ではない力のダメージを受けるなか。それでも彼女に攻撃しようとする】
【最後は右手。勢いは落ちていても加速された攻撃。避けれるか】
484 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage saga]:2015/02/25(水) 00:09:31.63 ID:y97AG8CMO
>>483
【影と影が破砕を纏い迫り、邂逅】
【轟音、地は抉れ小型のクレーターの中心にぽつりと二人は存在した】
【互いの衝突はその攻撃力を余す事なく彼我に伝え、吹き飛ぶ事すらなかったのだ】

…ぐっ、うぅ…

【流銀の髪が、ぶかぶかのマントが棚引く】
【顔を顰め浮かぶ脂汗、がくがくと笑う膝を両手で抑える】
【だがそれでも、彼女はまだ辛うじてだが】

た、おれないっ…っす…ラスボスは…まだっ…!!

【立っている、二本の足で大地の上に】
【小突けば倒れるような、吹けば飛ぶようなこの状況】
【追撃あらば無論、回避のしようはない】
485 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/25(水) 00:37:51.94 ID:E+S4T9Mb0
>>484
【最後の一撃をぶつけあった二人】
【全力に全力で応えた形。全ての力を出しきった】
【彼女は両手で膝を抑え、何とか立っている状態】
【それに対し、天道は立っていた。何の支えもなく】

終わりですね。この勝負は...

【一歩前に踏み出す。その一歩が地面を踏み】





【彼の体が、ぐらりと倒れた】

【常人の肉体に、最後の一撃は重すぎたのだ】
【体が横に倒れ、仰向けの状態に寝転がる】

あなたの勝ちですよ、お嬢さん...!
486 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/02/25(水) 00:43:37.65 ID:y97AG8CMO
>>485
ま、毎度…

【その場から動かず、違う、動けず】
【引きつった笑いを浮かべ、汗で額に張り付いた髪を拭う】

お買い上げ、ありがとうっす…

【しばしそのままで、破壊跡の中心にて休む】
【それをしない事には体は、少々無茶をさせ過ぎてしまったらしい】

//これで〆で、お疲れ様でした
//人のことは言えませんがさすがに数時間レスが空く場合などは事前に一言頂きたいです
487 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/02/25(水) 00:56:08.02 ID:E+S4T9Mb0
>>486
【久しぶりだ。殺さない戦いは】
【なんとも清々しく、傷付いても良いと思える勝負だ】
【これが、求める平和な世界での戦い】

駄目だ、動けねえや...

【ぐったりする天道。今日も少し地面は冷たい】
【でも、いつもよりかは暖かく感じた】

//すいません、次のロールでは気をつけます
//ロールありがとうございました!
488 :自称魔王【イマジンサクリファイス】 [sage]:2015/02/25(水) 14:53:29.30 ID:MSlE/DB8o
【今は学生やサラリーマンにとってはストレスフルな時代】
【そんな時代には、当然疲れた心と身体を癒す存在がある。】
【この小洒落たカフェテリアも、そんな施設『だった』】
【昨日の今頃は勉強を勤しんだり、恋に焦がれたりする学生で溢れた店内は閑散としている。】
【そんな中、この店の店主は一人カウンターで頭を抱えていた。】
【オープンスペースに、あんな奇々怪々な客を座らせなければ良かった、と。】

う〜ん、ここのコーヒーは中々の美味さじゃのう……。
しかし真骨頂はこのサンドウィッチ。どう見てもバーガーなのに頑なに伯爵ぶる点はワシの理解を越えておる。

【オープンスペースに一人陣取り自称サンドウィッチを頬張る男。】
【男は冬なのに浴衣を着ていることを除けば、普通だ。】
【独り身の男ならばカフェにいても怪訝な視線を受ける程度、忌避される程ではない。】
【しかし、良く見ると頭上にあるはずの日避けパラソルがなく、唐傘お化けが代用品として使われ。】
【肌寒いからであろうか、身体の周りを数個の火の玉が浮翌遊しているのがわかる。】
【この光景まさに異様であり、男が異能であることを示している。】
【そしてこの街の住人は知っていた、異能に近づく危険さを。】
489 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/02/25(水) 17:24:03.23 ID:XZJozn56O
結局病院代で大赤字っす
気合入れて売らないとっすね
ラスボスいかがっすかー?

【ラスボス戦売り〼、と書かれた看板を掲げて街を歩く】
【流銀の髪が黄昏に輝き、マントが風に揺らめいた】
490 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/02/25(水) 18:09:29.46 ID:Gar8b3XSO
【葉の落ち尽くした冬樹ばかりが整列する森林】
【もうじき春がやって来る。やって来るが故に雪は積らず、しかし葉が生い茂るでもないというのはなんともつまらないものだ】
【そんな森林の中心……湖の辺。ある程度この森の構造を把握していなければ辿り着けぬ、ちょっとした秘境である】
【冷えきった空気がピリリと肌を突く。空は何処までも黄昏て、雲一つ見当たらない】

____……

【湖畔にて立ち尽くす、黒いローブに身を包んだ巨大な影。後ろ姿だけ見ればこれが老人だとは誰も思うまい】
【影は微塵も動こうとはせず、湖に向き合ったまま向こう岸に見える景色を見据える。別段面白くもない山が見えるだけだというのに】
【とすると、どうも山を眺めているわけではないらしい。ただぼんやりと感傷に浸っているか、何かをしきりに考えているかのどちらかなのだろう】

【そして、老人の傍らに建つは一つの花束が供えられた墓碑】
【供えられた花束はまだ新しい。贈り主の判断は容易だろう。現在この湖畔に老人以外の人物はいないのだから】

…………

【老人は相変わらず虚空を睨み付けたまま動かない】
【乾いた風が不意に止み、波打つ湖が平静を取り戻して__そこに、彼の姿がぼんやりと映り込む】
【不動で、虚ろで、冷淡で__哀しい貌が、橙の水面へ沈み込んでいた】
491 :自称魔王【イマジンサクリファイス】 [sage]:2015/02/25(水) 19:50:53.59 ID:MSlE/DB8o
【森があった。深い森、道も知らぬ人が通ればまず迷う森。】
【それゆえに、ほとんど手付かずとなっていて。奥には美しい光景が待っているかもしれない。】
【そう思った男がいた。当然道など知らぬ、山など知らぬ。しかし、男は森の奥まで到達することが出来る能力を持っていた。】


う〜ん……マイナスイオンが美味しいのう。
中々静かで風情のある所ではないか。案内ご苦労であったぞ木霊よ。


【一人そう呟きながら歩みを進めていくと、湖畔に一つ大きな影をみつける、人影だ。】
【大柄な、というより巨大という表現が似合う人間がそこで座り込んでおり男の興味を引く。】
【なぜこんな山奥で一人黄昏ているのか、話を伺いたかった。なにせ苦労してやってきた山道で人間とは会話していないのだから。】


おい……おーい、そち、そこで何をしているのかの?
見たところ、観光客ではなさそうじゃが……


【そこで、初めて座り込む男の傍らに墓標があることに気付く。】
【そうか、こいつは墓参りに来ていたのか、と。なぜこんな辺鄙な場所に…と思いながらも言葉をつむぐ。】


ワシが思うに、盆にはちと早すぎるがのぉ


【男は、盆に良く似合う浴衣姿で男に語りかけるのだった】
492 :死神 [saga]:2015/02/25(水) 20:28:35.25 ID:2O8/L2Q60
黒に浸透する黒、夜目でなくば見分けられない
藍色に染まる空を訝しんで見上げ、だがやはり全く嘘のない有りのままの光景に思わず笑む
鎌の刃に酷似した繊月は淡く狭く蒼白く無表情に夜の世を照らしていた

死神は跳梁跋扈する能力者を蛇蝎視し、魂を刈り取らんと担ぐは死の権化たる大鎌
人は焉んぞ死に絶望するのか、抗わぬのか
生を渇望する者は好きだ、決して潔くなく非常に良い
泥臭く生きる人間の姿が心から好きなのだ
だからこそ、そんな人間に巡り会うべく、死神は人に死を齎す

夜に浸透したかの如し死神
大鎌を擡げて柄尻を地に突き立て、探るように、睥睨するように、周囲を見渡す
493 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga ]:2015/02/25(水) 20:40:07.51 ID:Gar8b3XSO
>>491

__……!……

【背後から聞こえた声。老人口調で言葉を紡ぐのは、まだ若い青年】
【ずしり、山が動くような錯覚を与える重い動きで老人が反転する。……彼が「木霊」と名乗る存在と話していたのには気付かなかったらしく】

……盆、か。フ、下らぬことよ
友の死を弔うのに期限などあるまいに

【否定的な言葉だが、その言葉に棘は無く。むしろ初対面の青年を長らく逢っていない友人として扱うような親しさすらある】
【“死者は何時までも遺された者の魂で生き続ける”というが、老人の言葉はある意味これに沿ったものかもしれない。死者が墓場で眠るのは盆に限らないのだから】

【懐かしむように青年を眺めれば、目を細めて嘆息し。……不意に、こう訊ねた】

……一つ、「昔話」を聞いてはくれぬか、我が「同胞」よ


//遅くなりました、すいません!
//絡みよろしくお願いします!
494 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/02/25(水) 21:05:16.00 ID:J1dO1fJVO
>>492

【夜というのはあまり好きじゃない】
【この時期は昼よりも寒くなるし、電灯があるにしても薄暗くって朝よりは見えづらい。なんならその曲がり角に誰かいるのではと思わされる。】

……変なこと考えちまったよ。さっさと帰ろ。

【バイトをしていなかったあの頃が懐かしい。あの時間を持て余していた頃に戻りたい。そんなことを考えるものの、やっぱり服を買うお金は欲しいわけで。世の中本当に思い通りに行かないものだ】

【ため息を一つつきながら、それでも家までもうすぐだと歩いていると】

え、なにあれ?

【そこにたたずんでいたのは黒いローブに禍々しい大鎌をもった男、らしき人物】

【暗がりで顔や性別はわからないが、それがかなりまずい部類に入るものだということはわかる】

【冷や汗をたらりと一筋。幽霊だか不審者だかは知らないが、あまり関わり合わない方が良さそうだ。主に自分の命のためという意味で】

【くるりと百八十度回転し、元来た道を戻る。かなりの遠回りになるが、命の方がよっぽど大事だ】

【そろりそろりとなるべく足音を立てないように歩いて行く。すると】

カランカラン……

【なんという不運か。捨てられていた空き缶が風に弄ばれ、甲高い音を出したのだ】

(頼む、気づいてくれるなよ……?)

【恐る恐ると言ったぎこちない動きで、後ろを振り返った】
495 :自称魔王【イマジンサクリファイス】 [sage]:2015/02/25(水) 21:05:41.95 ID:MSlE/DB8o
>>493

……ほぉぉ

【男の迫力ある、まるで戦車のような緩慢ながらも力強さを秘めた動作。】
【しかし、この場合の驚嘆は男が想像以上に老いていたことで上げられた声だ。】

たしかに盆だからと言って墓を参らねばならぬ法があるわけでもないしのぉ。
その逆も然りというわけじゃな、ウム。

【老人の優しさ、親しさ。一言一言からまるで波動のように魔王の心へと流れ込む。】
【この老人の温かさに触れたような、そんな気がして思わず目をそばめつつ。】
【ますます興味をそそられる。一体何を思い、何をし、何を残してきたのか。老人の足跡をたどらづにはいられない気分に魔王は陥っていた。】

よかろう。民の言葉に耳を傾けてこその賢王じゃ。

【自称魔王の青年は、この巨大な老人の過去の話を聞くために地に腰を下ろす。】
【一体何を抱えて生きてきたのであろうか。また、この今は亡き友についても触れてくれるのだろうか。】
496 :死神 :2015/02/25(水) 21:18:48.89 ID:2O8/L2Q60
>>494
暗中、響く不運な軽い金属音
静寂を破った音は死神の視線を本能的に奪った
変哲のない缶に死神は無表情、そして必然に首を擡げて前方を見た
するとそこには、一人の男、何たる幸運、泥臭く生きる人間ならば更なる幸運である
空に浮かぶ繊月、死の権化たる大鎌に似た形に唇の端を吊り上げ、歪笑

「ベタな言で悪いが、言わせてもらおう」
「……初めまして、そして

さようなら
邂逅後数秒で即刻別れを告げる
風を切りながら鎌を振り構えを取り、誤差数秒、地を蹴り目標へ駆け出す
接近が叶えば死神は大鎌を振るい男の躯を切り裂かんとするだろう
497 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/02/25(水) 21:48:11.74 ID:7BQXRG/R0
>>496

(じょ、冗談じゃないぞ!)

【急に訪れた生命の危機に、軽いパニックとなる】

(えっとどうする? と、とにかくあのまま近づかれたらやばいよな?)

【彼はまず、敵を遮る壁を作ることにした】

こっちくんじゃねえ!

【手の甲を見せつけるように前に向けると、半透明な壁が現れた。厚さは0.5メートル、面積は3m2と言ったところか】

【これは彼の能力、天邪鬼の加護によるものだ】

【この世に存在するものは固体、液体、気体の三種類にわけられる。そしてその三つは、互いに対義語の関係にあるのだ】

【彼の能力は、そんな反対の性質があるものなら、その反対の性質を引き出せるという少し変わり種なものである】

【しかし、これには欠点もあり、性質を変えることはできも形を変えることはできないのだ】

【そして、固体と気体の違いは、原子の粒がどれだけ密集しているかによるとのだ】

【必然、原子の粒がバラバラに散らばっている空気を無理やり固体に変えたところで、中身スカスカな角砂糖程度の強度しか保てないのだ】

【それでも、ぱっと見では超えられるとは思えない壁。しかもただの高校生が急に出したのだ。一般人なら警戒したり恐れたりするはずだ】

【そういうわけで彼はくるりと踵を返し、全力で走り始める。まずは距離を取りたいし、万が一追いつかれた時のために、あるものを手に入れておきたい。いつもあるそれは、今手元にないのだから】

どうだびびったか! びびったらさっさとそのまま帰ってくださいお願いしますっ!

【実に格好がつかない彼である】
498 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga ]:2015/02/25(水) 22:02:12.37 ID:Gar8b3XSO
>>495
……感謝するぞ、小僧

【些か乱暴な物言い。然れどその言霊はやはり暖かいもので】
【自らを「王」と名乗った、少しだけおかしな青年が腰を下ろすのを認めたなら、もう夕暮れと呼ぶにも暗い穹を仰いで老人は語り出した】


…………遠い、昔の話だ
昔と云ってもどれだけ昔だったかは憶えておらぬ
五十年だったか、百年だったか…………

【すらりと述べられる言葉。まだ話の全容は見えぬがその桁は何処か外れていて】
【五十年前?百年前?……では、この目の前の老人は一体__】
【そんなことも構わず、老人は昔話を続ける】

一つの町があった
決して大きくは無いが平和な町だった
儂は長くその町で暮らしておったが、人が殺されたという話は聞いたことが無い程にな

楽園と呼んでも過言ではなかったろう
皆が笑って暮らせる、そんな夢物語が其処にはあった

……だが

【急に、老人の声から「色」が抜け落ちた】
【ふと見やれば、先程までとは打って代わりその眼は硝子のように虚ろで、声も冷えたものへとすり換わって】
【そのまま、彼は続けた】

ある日
本当に突拍子もなく町は滅んだよ。「能力者」の襲撃に遭ってな
……どういう因果か、生き残ったのは儂一人だった

【どこまでも空っぽなのに、その声は涙さえ零れそうで】
【気がつけば老人の巨大な拳は何かを圧し殺すように震えて、けれど今にも弾け飛びそうな危うさがあり__また急に、声が暖かいものへと戻る】

……突然、すまなかった
此所に来るとどうも思い出してしまうな……

【先程までの昏さは微塵も無い。まるで最初からそんな時間が無かったかのように、老人は極自然に語る】
【然しこの「昔話」と照らし合わせれば、墓の下に眠るのは、恐らく】

ともかく、「昔話」はこれで終わりだ
静聴感謝する

【最後は無理に締め括られて、老人の話は幕を下ろした】
【どんな物語より不格好な幕引きをすれば、奇妙な余韻の中で老人は】

……独りよがりなのは解っている
だが、やるしか無いのだ

……そうでないと、儂は過去と折り合いを付けられない

【小さな声で、しかしはっきりと】
【誰に言うでもなく、青年に語るでもなく。独り覚悟するように紡がれた言葉は、静かな風に引かれて夜の闇へと消えた】
499 :死神 :2015/02/25(水) 22:09:19.16 ID:2O8/L2Q60
>>497
驚愕し逃走を図っている男
対し殺意剥き出し闘争を図る死神
先手を取り接近を図った死神だったが、突如顕現す半透明の障壁
舌打ちをひとつ、だが笑みも浮かべた
死を享受しようとしない、良い心掛けである
だが、争ってこないのは頂けない
抗うからこそ、愉快なのだ

「小賢しい!」

咄嗟振らんとしていた大鎌の石突を障壁へ構え障壁を思い切り貫かんとする
石突の突きを受けた障壁は容易く砕け散り、死神の進むべき道を拓いた
前方を見遣る、全速力で逃走する男が一人
幾許か誤差が出てしまった、追い付こうにも追いつけそうにない
ならば、

「生にしがみ付く姿勢は好くが人間よ!逃げるな!抗うのだ!争うのだ!兵よ!」

怒号を張り上げ大鎌を逆袈裟に振るう
無論その刃にて男を切り裂くことは無理である
だが、転瞬、繊月の如し黒き刃より顕現した斬撃
可視性を帯びたそれは質量をも有し、空を裂き音を立てながら豪速を以って男へ迫り行く

どれもこれも、数秒の間隙に行われた、刹那の世界
500 :自称魔王【イマジンサクリファイス】 [sage]:2015/02/25(水) 22:28:37.30 ID:MSlE/DB8o
>>498

【老人の話には引っかかることがいくつかあった。】

【たとえば、百年前の昔話(おそらく体験談)を話すことが出来るということ。】
【もうろくしたじいさんの話す戯言ならば聞き流せば良い。が、当事者にしか説明できない感情的な何かが】
【その話の真実味を帯びさせる。】

【たとえば能力者の襲撃について話すときの老人の感情のなさ。】
【先程魔王の中に流れ込んできた温かい感情とは対極にある冷たく冷酷な】
【そう、まるで復讐者のような瞳。老いてなお燃え盛る復讐の炎を感じ取ることは容易であった。】


なるほどのぅ……この墓はただの友の墓ではなく、友たちの墓だったというわけか。
と、言うことは……この湖畔も、町が栄えていたときの名残というわけじゃのう……。


【湖畔に座り、黄昏る老人の過去の麟片を知った魔王はそれを抱えながら今生きている老人に心から敬意を表す。】
【心の中でだが。しかし、なぜ心の中でなのか。それは単純明白であった。】
【この老人の目標が能力者に復讐することであったら。無差別に能力者に復讐するならば。】
【敵となりえるのだ。そのことに気付いた魔王は、思わず黙りこくる。】


しかし、そちは……町を滅ぼした能力者には復讐できんかったというわけだ。
なぁに、今のそちの姿を見れば想像するに容易い。
……そちは、町を滅ぼした能力者が憎いのか?それとも無差別的に能力者が憎いのか?


【情報が少し足りない。もし老人が特定の能力者だけを憎んでいるのならば分かり合える。】
【むしろそうであって欲しい。この悲しい老人がもし無差別的に能力者を憎むのなら。王の敵ならば。】
【自ら打って出なければならない。王にあだ名すものを生かすわけにはいかぬのだ。】
501 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/02/25(水) 22:36:00.59 ID:7BQXRG/R0
>>499

うそーん!?

【あの鎌で切り裂かれるなり、怒りに任せて蹴破られるなり、とにかく壁をぶち壊されるのはまあ想像ができていた】

【だが、その鎌から斬撃が飛ばされるなんて誰が予測できようか】

斬撃飛ばすのが許されるのは漫画だけだ馬鹿野郎!

【わけのわからない文句をつけつつも、彼は襲い来るそれをよけた】

【数秒あれば数m距離を稼げる。なので距離は十分、何より自分にはアスリートにすら通じる身体能力がある。ならばよけられない道理はない】

【そして彼は冷静に思考を巡らせる】

【まず第一に、目的の場所にはまだ少し時間がかかる。このまま走っていたのではいつかはあの斬撃にやられる】

【次に自分が立たされているのはかなり不利な状況。先ほどの攻撃から、相手が自分と同じように何かしらの能力を持つことはわかる】

【詳しいことはさっぱりだが、とにかく遠近両方そつがないやばい能力だ。おまけにそれを使いこなす身体能力付き】

【対して自分は武器もなく頼れるのは触れたものにだけ効果のある手の甲と高い身体能力。正直かなりまずい】

(考えろ、ようは相手の足を一瞬でも止められればいいんだ。なら……)

【彼はくるりと踵を返し、死神に向かい合う】

おうおうこの野郎、死神みたいな格好しやがってそれで俺をビビらせようってか!? こちとらそんな見掛け倒しじゃびびんねぇぞこら!

【自分に手持ちがないのなら、あるように偽るのが一番だ】

【普通に考えて、急に立ち止まったのなら何か手があると考える】

【もちろん彼にも考えがある。見据えるのは、近くの電柱だ】

これでも食らっとけ!

【そのまま近くの電柱に裏拳をかます。それは根元だけが液体化し、死神に向かって倒れ始めた】

【そして彼はすかさず壁を作りエスケープ】

いってーなちくしょうめ! だけど、布石は貼ったぞ。

【倒れくる電柱、塞がる壁。この二つは一旦彼への注目を外させることができるだろう】

【この障害物に隠れて、彼は一瞬、作り出した壁ギリギリのところの地面に手の甲を当てた】

【こちらも固体を液体に変えることにより、一種の沼とかしているのだ】

(はまってくれりゃその隙に目的地につける! もしはまらなけりゃ……そん時に考える!)

【なんとも幸先不安だが、足を止める訳にはいかない】

【目的地は、もうすぐそこだ】
502 :死神 :2015/02/25(水) 22:50:14.45 ID:2O8/L2Q60
>>501
逃走を止め踵を翻す男、死神に向き直る
男は何を思ったか裏拳を繰り出し電柱を殴打
その程度では電柱は微動だにしないと考えたが、想像に反し揺らぎを見せた電柱は根元から折れたかの如く死神へ向け倒れ行く
思わず感嘆、数瞬で回避のルートを探し当てようとしたが叶わず、仕方なく後退

電柱の倒壊音が響み、壁にも覆われ消えた男に死神は舌打
逃げられたか?不覚を取ってしまったと忸怩
だが逃走していないという一種の希望を持ち瓦礫を渡りそして壁の突破を図っていた
503 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/02/25(水) 23:02:17.53 ID:7BQXRG/R0
>>502

【後ろから電柱が倒れた音、そしてそこから少しして壁が崩れた音が聞こえた】

(お、電柱が思ったより仕事してくれたか?)

【なんにしても、時間は十分稼いだ。その間に、彼は目的地につく】

さあ、会いたかったぜぇ……!

【そこにあったのは、赤いボディ、照らす光、そして、ずらりと並んだ商品の数々】

【なんとそれは、自動販売機だ!】

こんなもん見りゃふざけてんのかって思うかもなぁ。でも、俺にとっちゃ十分な武器だ。

【彼はそのまま、自販機に裏拳をぶつける。それだけで、自販機は液体化し中からペットボトルや缶が転がり落ちてきた】

【これは緊急時だ。申し訳ないがこの自販機の持ち主には目をつぶってもらおう】

さあ、どっからでもかかってきやがれ!

【落ちている缶ジュースを一つ手に取り、彼は間も無くくるであろう死神に備えた】
504 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/02/25(水) 23:18:43.96 ID:Gar8b3XSO
>>500
……早計だな、小僧
然し半ば正解、といったところか……
町があったのはこの湖畔ではない。ここから南の方位に少し歩けば着くだろう
足を運べばきっと拝めるはずだ……失楽園がな

【青年のちょっとした勘違いに老人の声が笑気を帯びるが、中途半端に明るくなった声は反って虚しく木霊する】
【時の経過、喪失。今この空間において、老人の存在はその権化と称しても過言ではなかった】

この湖畔は、町の者達……特に子供が憩いの場所としていた
懐かしい、此処で溺れかけた少年もいたな……
親が涙ながらにずぶ濡れの少年を抱く姿を見て大いに笑ったものだ

【記憶の一つ一つを鮮明に掘り起こして、老人は笑う】
【まるで時が蕩けるような錯覚すら感じた。此処だけは昔から微塵も変わっていないからだろう】
【……嗚呼、もうやめよう。このまま過去を見ていると、また“あの感情”が起き上がってくる】

……さて、儂はもう帰ることとしよう
お前も、長居はしないことだ。ただでさえ冬だというのに、水辺にその格好では冷えるぞ

【目の前の“無能力者”へかけるはやはり暖かい労りの言葉】
【くすぶる感情に火を点けてしまう前に踵を返し、老人は想い出の場所から失せんとするが__】

____

【声。いや、言葉】
【一つ一つ、老人の硬い身体を叩くかのような言葉を、彼の耳は捉えて】
【そして最後の問い。ある意味、挑戦めいたその一言は老人に“思い出させる”には十分なもの】
【それを受けて老人は、今までに聞かせなかったような棘のある、重い言葉を青年へ投げた】


“貴様”__

____“何者だ”

【刹那、硝子のような双眸が青年を捉える】
【この上ない敵意を添えて成立したのは正しい質疑応答ではなかった。然し、それは答えを直接示さずとも明確な答を青年へ知らせるはずだ】

【目前に立つは最早、「暖かな老人」に非ず】
【この瞬間を以て彼は、「血濡れの復讐者」と化したのだ】
505 :死神 [saga]:2015/02/25(水) 23:19:30.74 ID:2O8/L2Q60
>>503
崩壊す障壁、顕となる風景
その風景の中には目標、即ち再び邂逅
男の足下には幾多の缶が転がり、背後には自販機
異様とも取れる、だが特に死神は気にも留めなかった

「再びこんにちは、人間」
「焉んぞ今抗うのか?だが気に入った」

大鎌を振るい構えを取る
ローブの裾が夜風に吹かれて靡いた
缶を手に、死神を迎え討たんとする男へと死神は死の権化たる大鎌を振り上げ
転瞬、雄叫びて振り子式に振り下ろす
すると刃より繊月の如し斬撃が放たれ、男を目掛け飛翔

「面白い!だが死ね!」
506 :自称魔王【イマジンサクリファイス】 [sage]:2015/02/25(水) 23:21:45.58 ID:MSlE/DB8o
>>504
/〆
507 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/02/25(水) 23:38:48.02 ID:7BQXRG/R0
>>505

死んでたまるかってんだ!

【再び襲いかかる斬撃に対し、彼が行ったのはガードであった】

【こんなに近ければよけるのは少し難しい。仮によけられても大きく体制を崩すだろう】

【だからといって、それが幻覚やハッタリであると勘違いしたわけではない。考えた上での行動である】

【彼が斬撃を受けたのは、手の甲だ】

いっが!? めちゃいてぇけど、手はまだ使えんぞ……!

【天邪鬼の加護第二の能力。それはエネルギー体によるダメージを半減させること】

【飛ぶ斬撃は刃そのものが飛んでくるわけではない。切断という効果を持つ何かが前に飛ぶ。そういうものだ】

【物理によるものでないのなら、効果範囲内である】

【だが、ダメージも小さくはない。彼の手の甲には、深々とした切り傷が刻まれている】

さあ死神よぉ、こいつは俺からのプレゼントだ。おとなしく受け取っときな!

【そう言って彼が投げたのは、二つの缶。中身はコーラである】

【だがそれは、ただのコーラではない。天邪鬼の加護によって甘さと辛さが逆転した激辛ジュースとなっている】

【聞いただけならただのおふざけに見えるが、その効果はなかなかのもの。現実の催涙スプレーとて、刺激物である唐辛子を原料としているのだから】

【コーラに入っている糖分の甘みは炭酸のせいでだいぶ抑えられている。炭酸の抜けたコーラなど甘すぎて飲めたものではない。つまりこれは即席液体催涙弾というわけだ】

【それを、片方はフルタブを開け、もう片方はよくふったものをそのままに、二つの缶を顔に向けて投げつける】

【よけるのなら飲み口からもれたものが顔に、その鎌で切り裂くというのならさらに大惨事だ】

(目を潰せりゃ、あとは接近に持ち込むだけだ……!)

508 :オーディン【アクセラレーション・マシンタイプ】 [sage saga]:2015/02/25(水) 23:52:27.36 ID:Gar8b3XSO
>>506
/了解しました
/貴重なお時間を割いて頂いたところを自分の遅レスで大変迷惑をお掛けしてしまい申し訳ございませんでした
/絡みありがとうございました
509 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage]:2015/02/26(木) 01:03:48.80 ID:O4gJav7X0
//寝落ちでしょうか?
//今日の返信は難しいようなので、一旦〆させていただきます。
//明日は参加できたとしても九時ごろからなので、もしもダメそうならば遠慮なく切ってください。
//では、お疲れ様です!
510 :死神 :2015/02/26(木) 21:01:04.80 ID:+el7K8Qv0
>>509
/うわああああすいません不覚にも寝落ちををを……しかも今日から忙しくって続けれそうにないっていう……申し訳ないですが〆させてください……すいません……
511 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage]:2015/02/26(木) 21:18:40.91 ID:O4gJav7X0
>>510
//そうなのですか……
//では、今回はこれで〆ということで。
//お疲れ様でした!
512 :古今 天子【ウェザーマジシャン】 [sage]:2015/02/27(金) 21:55:35.21 ID:MVL7W0oZO
【雨が何日間も降り続けると、晴れの日が愛おしくなるのは誰しもが通る道だろう。
そしていざ、明日晴れと分かるとその日が一日千秋に感じるのもまた誰しもが通る道であろう】

【ここ一ヶ月、街の天候は不安定だ。雲一つ無く広大無辺の蒼天を見れるかと思えば一転、天からの恵みか悪戯か、小さな雨粒が街へと無数に降り注いだり、またある時は雷は鳴るが空には雲一つ無かったりと、兎に角天候が安定しないのだ】
【街に住む人々も最初は、この天候が珍しく明日の天候はどうかと好奇心に満ちた瞳でTVの予報を観ていたが、最近ようやく普遍的な天候が愛おしくなってきたようだ】
【ともあれ、不思議な話である。短期間では有るが毎日こうも天候が不安定とは】
【地球の自然現象と言えばそこで話は終わりなのだが、実はそうでないからこの話は終わらない】
【では一体この現象は何なのか、それは一部街の住人は理解している筈だ。この異変が能力者の干渉によるものだと】

────────────

【空気を引き裂く様な音響を広大無辺の空に響かせながら強く吹き荒れる冬風。無数に浮かぶ霧状の雲は大小様々な大きさをしながら、風より遅く初見停止しているかの様な速さで空から空へと移動する、そんな街上空】
【どういう原理か、その空に浮かびながら真下の雲と雲の隙間から見える景色である街を見下ろす女性が一人】
【名は、古今 天子。この街ではそう珍しくはない能力者or魔術師である人物だ】

空から眺める街っていうのも……中々微妙なものねぇ…………。
偶にはこんな都会じゃ無くて、もっとこう……なんて言うのかしら……自然が沢山ある様な景色もみてみたいわね。

【季節的にも今は冬。まるで空気が走っているかの様な音と共に先程より弱く吹く冷たい風が露出している天子の柔肌を刺激する。冬の温度の影響で口から吐く吐息は、己の真横に浮かぶ雲の様に白く半透明だった】
【あたかも空気が布団代わりかの様に、うつ伏せの体制で穏やかな波を打ちながら浮かぶ天子は顎を両手に乗せ、足をぶらぶら動かしながらゆっくりゆったりと時折、欠伸をしながらのんびりマイペース、雲の様に進む】

はぁ〜つまらないわね…。
ずっと空に浮かびながら、街を見ても景色がガラッと変わることも無ければ、私みたいに空を飛んでいる人もいない……。

しかも、私が天候をいちいち変えてるのに誰も私を止めにこないとか……これじゃあ暇潰しにもならないじゃないのよ〜……。
街を見てる限り、偶に能力者同士が戦ってるみたいだけど、何故私には来ない!
あ"ぁ"ーーー!なんか無性に能力者と戦いたくなってきた!!
だいたいこの天候変化だって、私も能力者と戦いたいから起こしてるのに!
何故!?なんで!?どうして!?なにゆえ誰も私を見つけないのよぉぉぉぉーーー!?

【空を飛んでいるからである】
【空を自由に飛び、自分の存在を周囲に証明するかのような鳥達の鳴き声を掻き消すほどの我が儘な叫び声は、無限に広がる空にも地を支配する街中にも轟響く】
【自分を見つけてくれと言わんばかりの叫び声は街中にいる能力者に届くだろうか】
513 :エッグ【鎌庫磁増】 [sage]:2015/02/27(金) 22:35:58.43 ID:oOOLhdKVo
>>512
【天候がどうもおかしい】
【エッグがそう思い始めたのはつい最近のこと】
【それは異常な程突発的だった雷雨の日】
【午前中までは気持ちが悪い位の晴天だったので外出したエッグは、勿論雨具など持っていた筈もなく】
【ずぶ濡れになったエッグはこの異常気象を能力者の仕業だと断定し、密かに調査を始めていたのだ】

【そしてようやく犯人の尻尾を掴んだ___いや、尻尾を掴ませに来た】
【それはエッグが大通りを歩いているとき】
【上空から突如降り注ぐのは雨でもなく雪でもなく、少女らしき人物の叫び】
【その声に反応し、バッと上空を見上げると雲の隙間からチラッと人が見えるではないか】

見つけた…!

【小さく呟くと上空へ行く方法を模索し始める】
【雲の上の人物はそちらに気づいた様子の、大鎌を持った女性に気づくだろうか】
514 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [saga sage]:2015/02/27(金) 22:36:25.20 ID:UjKFBm9VO
はぁ、今日も平和だねぇ。

【異能や魔法を扱うものが当然のように存在するこの街で、彼は帽子を顔にかぶせ、当たり前のように公園のベンチに寝転がっていた】

【しかしそこは平日の真昼間という但し書きがつくわけで。少々特殊な仕事をする彼にとって平日や休日はあまり関係ないのだが、周りの目はそこら辺を察してくれない】

【今もほら、このおっさん昼間からなに昼寝してるのと言わんばかりの目で子どもが見つめてくる】

なんだガキィ。このベンチに座りたいのか? そいつは悪いことをしたな。ほら、座れ。

【被せていた帽子を手に取り、見ていた子どもが座れるように起き上がったわけだが、なぜか子どもは泣き叫びながらどこぞに逃げて行ってしまった】

だぁからガキは嫌いなんだ。

【それもそのはず、白髪が混ざり始めた頭を持つ彼は、まるでヤのつく職業の方のようないかつい風貌だ。それに加え、黒のロングコートに黒のソフトハットという怪しさ役満状態】

【子どもが泣き出すのも無理はない】

ガキの声は耳に響いていけねぇ。やっぱり、公園ってのは間違いだったかねぇ。

【そう思いはしたが、ここで場所を変えるのもなんだか子どものためにやった感じになる気がして、そのまま堂々と寝転がることとした】

【そんなひとときの休息を、打ち破るものはいるのだろうか】
515 :古今 天子【ウェザーマジシャン】 [saga]:2015/02/27(金) 22:57:13.09 ID:9CDZxd+Z0
>>513

…………。

こだまでしょうか、いいえ叫び声です。

【響き渡る己の叫び声を感深く聞きながらくだらない独り言を呟いた後、肩を落とし深い溜息をついた】
【広大な青空の中、一人寂しく雲の如く浮かぶ天子はこの叫び声をだれかしら聞いてくれたのかなと思い額に手を当て、顔を突き出し鋭い目付きで街を見渡した】

!……ん?……んん!?あれは……鎌?
え、なんで鎌を持ってんのよあの人は?
もしかして死神とか?
はたまた八百万の神とか!?ハッ!?
まさか…………まさかまさか……超能力とかっ!?
クゥーーー、遂に来た!古今天子行きまーーす!!

【白い雲を掻き分けながら街を見渡せば、ふと不思議な光景を確認した。街を歩いている人々は皆、暖かな服を身に纏い、鞄やリュックなどを持ち歩いていたが、ただ一人その中で全く予想不可能な異物を持ち歩いている者がいた】
【その者は、鎌を当たり前の様に持ちながら何故か街を不規則に歩いている。その理由は天子には分からないし、あの者が、死神か神か人間かも分からなかったが、普通ではないことを理解し興奮気味にその者の元へと急接近した】

(ふ……初見で大事なのは威厳!)

そこの者、何故鎌を持ち街を徘徊している?

【天子は空からその者の前方へと舞い降りながら話し掛ける。言葉が終わると同時に両足が地面につき、着地】
516 :エッグ【鎌庫磁増】 [sage]:2015/02/27(金) 23:17:22.99 ID:oOOLhdKVo
>>515


【はるか上空の雲の上から何者かがこちらに近づいてくる】
【どうやら相手もこちらに気づいたようだ】
【そちらから降りてきてくれるのなら好都合、手間が省けた。と鎌を軽く握り締め、警戒体制に入る】

【その相手はエッグの前へ降り立ちながら鎌の所持について疑問を投げかけてくる。どうやらまだ若い女性のようだ】

【若干高圧的な言葉遣いながらも、今回の能力者は『喋れるくらいにはまとも』と判断したエッグはその問に答えることにした】

あんたを探し出す為………とか?

【小さく首を傾げ、その大鎌を肩に担ぐ】
【突然襲いかかったりして来ないことから、警戒のレベルを下げたのだろう】

【「それで」と軽く小休止を挟んでから】

あんたがこの異常気象の犯人で間違いないわけ?

【今度はこっちの疑問をぶつけてみる】
517 :四条 藍【未熟者の剣術】「E天楼華剣、夢想剣、凛姫幻想刀」 :2015/02/27(金) 23:44:08.07 ID:9CDZxd+Z0
>>516

私を?

【見た目通り、重そうで禍々しい鎌をさも当たり前の様に担ぐ男性を前にしながらも一切戦闘態勢に入らない天子】
【己の質問に対しての返答は天子の意表を突いたようで、自身の顔を指差しながら困った表情を浮かべる】

!……へぇ、貴方この自然現象が意図的に行われているって気付いていたんですね。
それで、私がその犯人だということにも。

【打って変わって先程とは違い、男性に対して感心したかの様な表情を浮かべながら腕を組み鋭い目付きでエッグを見つめる】
【天子はこの男性が今日、鎌を持って街を徘徊していた理由を初めて理解し、同時に彼が自身を止めに来た超能力者ということに気付いた】

だったら、どうします?
止めますか私を?それともただ確認しに来ただけですか?

【口調が変わっているのは、おそらく威厳を保つ為だろう。しかしそれは天子に余裕があることを意味し更には、エッグと戦闘になっても全く平気と考えているのだろう】
518 :古今 天子【ウェザーマジシャン】 :2015/02/27(金) 23:44:28.44 ID:9CDZxd+Z0
>>517
名前間違えましたー
519 :エッグ【鎌庫磁増】 [sage]:2015/02/28(土) 00:06:08.53 ID:fyceUtb7o
>>517
【女性の口調が高圧的なものから敬語、というより舐められているかのようなものへ変わる】
【まるで格上が新参者へ丁寧に語りかけるようなものだ】
【確かに相手はこの街の天候を操って見せたほどの能力者】
【力の差もあるというものだろう】

そりゃああんたを止めて、なるべくなら穏便に終わらせたい。

……でも

【鎌をフォンと風切音を鳴らしながら肩から下ろし、両手で構えなおす】

私のことをすぶ濡れにしたイタズラ娘にちょっとばかりお仕置きをしないと気が収まらないね!

【天子を捜索するきっかけとなった恨みを抑えては置けなかったようだ】
【天子へと駆け出し接近、両手で持った鎌で横薙ぎに一閃】


【知らないところで買っていたエッグの怒りが少女を襲う】

//一応女性です笑
520 :古今 天子【ウェザーマジシャン】 [saga]:2015/02/28(土) 00:23:47.22 ID:LfFB5zQO0
>>519

……!

【女性は肩に担いだ鎌を馴れた手つきで、手に取り駆使しながら風を切り裂き纏った風を鎌鼬の様に吹き飛ばしながら構えた】
【女性の口調は先程よりも何処か力が入っており、天子の隠している控えめな闘争心に火を付け思わしず此方も組んでいた手を解き警戒の体勢へと入った】

あら、それは貴女が天気予報を信じた自己責任ってやつですよ!!

【接近して来るエッグに対して、天子はやや腰を低くし己の体勢を下げ過敏に動きやすい状態をとる】
【鎌を使い戦う手法は様々だが、やはりかと天子はまるでエッグの攻撃を読んでいたかの様な表情を浮かべ鎌の横薙ぎを足を素早く屈め更に姿勢を低くし避ける。鎌はそのまま天子の長い髪数本の毛先と、冷たい空気を切り裂いた】

そんなに服が濡れるのが嫌なら、いっそ服なんて吹き飛ばしてあげるわ!

【天子はそのまま後方へと飛び、エッグと距離を置いて二足の足を伸ばし姿勢良く地面に立つと今度は此方からと言わんばかりに挑発の様な台詞と共に己の右手から小さな鎌鼬を放つ】

/すいません!勘違いしてましたっ
ちゃんとキャラシート確認しましたです、すいませんっ
521 :エッグ【鎌庫磁増】 [sage]:2015/02/28(土) 00:58:20.80 ID:fyceUtb7o
>>520
うるさい!
私はあの日ほど、雨を嫌ったことはないよ!

【若干怒りの素としては低レベルな気もするが、それでも怒ったらしい】
【力に任せて振るった鎌は躱され、薄黄緑の髪を数本捉えるだけに留まる】

「服を吹き飛ばしてあげる」

【その言葉と共に後方へ下がった古今から放たれるは空間を切り裂き進む小さな鎌鼬】

服じゃなくて、私の体を消し飛ばすつもり!?

【どう見ても狙っているのは服だけじゃないそれを、振り抜いた鎌を動かしてガード】

【キィン、という風がぶつかったとは思えない音を響かせ、小さなソレは掻き消える】

(……やっぱり、自然を操る能力っぽいかな)

【天候騒ぎの時に予想は出来ていたことだが、先程の鎌鼬を見るあたり大体の予想は合っているのだろう】
【だとしたらエッグにとっては不都合なことになる】
【エッグの能力は相手が人工物を使ってこそ真価を発揮するのだ】
【『自然』が相手では只の鎌使いとなんら遜色はないだろう】
【しかしエッグには迷っている時間などない】

【開いた距離を再び詰めながら鎌を大きく振りかぶる】
【十分鎌の射程距離まで詰めた所で繰り出すのは振り下ろし→振り上げの二連激】

【先程と同じ何の変哲もないこの攻撃が当たる気はしないが、何もしないよりかはマシであろう】

【古今へ鋭い切っ先が迫る___】
522 :【魔剣宿借】朧國/クリームヘアー・ウォーダウン [sage]:2015/02/28(土) 21:53:25.21 ID:7qMv1Mz8O
【夜も更け】
【刀と宿主の女は森を歩いていた】

……

【右手には花】
【恐らく墓標に添えるための物だろう】
523 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sage]:2015/03/01(日) 20:19:43.14 ID:VFcuc2N5o
【人通りのない、夜の公園】
【その中の、なんの変哲もない一本の木の上で、一人と一匹は格闘していた】

ほら、お願いだからこのバッグの中入って……そうしないと私もあなたも降りれないんですからぁ

【フシャーと敵意をむき出しにする猫と、一本の枝に跨がって猫の方にバッグを差し出す少女】
【一昔前の漫画にありそうな展開……となると次の展開も見えてきそうなものだが、はてさて】


//初めて参加させてもらうものですが、よろしくお願いします
524 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [sage saga]:2015/03/01(日) 21:05:02.51 ID:ny9izxJv0
>>523

【一仕事終えた後は、なんともいない気分の良さというものがある】

【内容そのものは楽なものでも、それを終わらせてプライベートな時間にすることができるという点に意味がある】

今日の依頼主は妙に羽振りが良かったからなぁ。久々に寿司でも食いに行くか。

【この年にもなれば娯楽というのもだいぶ絞られてくる。彼の場合はそれが食道楽だっただけのこと。金の使い道はうまいものを食うに限るのいうのが持論なのだ】

【そんないい気分で夜道を歩いていると】

んん? あいつは、なにしてんだ?

【そこにいたのはこんな夜遅くに木登りをする少女の姿。遠くからでは顔もよく見えないが、あまりよろしい光景ではない】

おぉい、そこのガキぃ。こんな夜中に木登りなんてあぶねぇだろ。さっさとおりてこい。

【気に歩み寄りながら、忠告をしてみる】

//まだいらっしゃいますか?
525 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sage]:2015/03/01(日) 21:18:58.66 ID:VFcuc2N5o
>>524
ひゃあ!?

【こんな時間の公園に誰かが通りかかるとは予想していなかったのだろう、少女がすっとんきょうな声をあげて声のした方へビックリした面持ちで振り返る】
【その急な動きが仇になったのだろうか、少女のいる枝からミシッといやな音がする】

え……?

【その音を聞いて青ざめる少女。音が聞こえたのなら男性にもその未来は想像できただろうが……】

いや、まさかそんな……きゃああああ!?

【これまた御約束といった展開であるが、バキリと折れた枝から一人と一匹は下の芝生めがけて落下した】

//いるにはいます!ただ返信は遅れがちになるやもしれません……
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2015/03/01(日) 21:38:49.61 ID:ny9izxJv0
>>525

あーあー、だから言わんこっちゃねぇ。

【大きな音を立てて落下した少女を見て、呆れたように言う】

【それに対少女はそれでも猫をしっかりと抱きかかえており、彼女が相当なお人好しであることがうかがえる】

【と、いうより】

ガキィ、お前そんな小汚ねぇ猫助けるためにあんなことしてたのか。

【ここまでくればお人好しというよりも馬鹿だと彼は考える。そういう優しさは嫌いじゃないが、真似はできないなと思う】

まあいい。で、ガキよ。お前かなり派手な音たてて落ちたが、怪我ぁねぇか。

【そういう気遣いができるあたり、彼も悪人ではないのだろう。だが、それを全て台無しにするレベルで服装と人相が悪い。時間と合間ってどう見てもマフィアかヤクザのどちらかにしか見えない】

//問題ないですよー。
527 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [sage saga]:2015/03/01(日) 21:40:35.91 ID:ny9izxJv0
//途中送信やってしまった……
//↑のレスは私です。
528 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sage]:2015/03/01(日) 21:55:59.40 ID:VFcuc2N5o
>>526
ったぁー……頭がガンガンする……

【ふらふらと起き上がる少女】
【猫を抱いてて受け身もろくにとれなかったのに痛いで済んでるのはかなりの幸運といっていいだろう】

はい、そうです……だってあんな高さでにっちもさっちもいかないで鳴いてるのを見たら放っておけなくて……いたっ

【そんなことを言っていると抱かれていた猫は少女を引っ掻いて逃げていった】
【落下で気が高ぶってたのだろうが、恩知らずなものである】

えぇ、多分打っただけでなんとか……引っ掛かれた以外は

【そう言って服を払いながら、きちんと立ち上がって見せる】

えっと……声かけられただけで驚いちゃったりしてすいませんでした

【そう言って、男の外見にも物怖じせず謝る少女】
【この応対を単にいい子と見るか、それとも何かを勘ぐったりするかは人それぞれなのだろう】
529 :五十嵐竜二【イノセント・イノセクト】 [sage saga]:2015/03/01(日) 22:38:15.14 ID:ny9izxJv0
>>528

ふん、随分とお人好しなことだ。それに助けた猫にまでその仕打ちではな。

【正直者は馬鹿を見る、というのが今の世の中だ。お人好しも少しは自重ひて欲しいものだ】

【それでも、自分の顔を見て物怖じ一つせずに受け答えするあたりは評価しなくもない】

まあ、これにこりたらお人好しも少しは自重するこったな……んん?

【この時になって、彼は初めてその目を見た。色素があまりにも薄過ぎて、中の血管が透きでるために赤く染まった目。いわゆるアルビノの目だ】

【この街には基本色の黒や茶色以外の髪を持つ人間も少なくはない。だが、アルビノとなるとなかなかお目にかかれない】

【だが、彼が反応したのはその希少性ではない。その顔に残る、昔見たある顔の面影だ】

ちょいと聞きたいことがあるんだが、あんたこの男に見覚えがあるかね?

【そう言って、一枚の写真を見せる。それは期間を問わないとして昔受けた依頼の一つだ。聞く話によると、この写真の男がある能力者に殺されたらしい。その時に見せられたもう一枚の写真、すなわちターゲットの容姿は、今目の前にいる少女のものに似ている】

違うならいいんだが、どうにも俺の探してる人間に似てる気がしてよぉ。

【家族だか友人だか組織の人間だか、なんにせよ依頼人とこの写真の男とどういう関係があるのかは知らない。が、期間を問わないとまで言われた依頼だ。おとなしく受けるとしよう】

【受けた依頼はただ一つ。報復をせよ】

で、どうなんだ?

【そうはいいつつも、彼は確信していた。その少女がターゲットであることを】

【現に今だって、写真を目の前に示すことにより、あえてそれに注意をそらさせている】

【足元をはう、サソリに気づかれないように】

//すみません遅れました……
530 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/01(日) 23:15:21.89 ID:VFcuc2N5o
>>529
よく言われます……そういう性分なもので

【そう言いながら、少女ははにかんだように笑う】
【そのふるまいからも、この少女がいつもそういうことをしているのは簡単に予想される】

えへへ、気を付けます……?

【自重する、と言わないで穏やかにお人好しはやめない宣言をしたところで、男の妙な反応に疑念を持つ】
【少女も自身の稀少性は把握しているし、そのことで驚かれることも多かった】
【だが、それ故に、男の反応の仕方に僅かな違和感を覚えたのだ】

んーどれどれ…… !

【男に見せられた写真を見た瞬間僅かに、しかし見る人が見れば気づくくらいに少女の体が強張る】
【見覚えがないわけがない、忘れるはずがない】
【その写真の中の男こそ、今の少女がこうあるあらゆる元凶】
【母を殺し、自身が殺めた相手を、顔を見た瞬間に気づかないはずがなかった】

……うーん、どこかで見たような……?
もしかして、この人を探しているとかですか?

【あくまでも表面で平静を保ちつつ、まずは相手の目的を探ろうとする】
【あの男とどういう関係かは知らないが、どう考えてもよい状況だとは思えない】
【普段通りを装い、正面の男の眼を見ながら、とにかく情報を得ようと五感を研ぎ澄ませ……】
【耳に、まるでゴキブリか何かがはい回るような……そんな、音を聴く】

//いえいえ、こちらこそですし
531 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [sage saga]:2015/03/01(日) 23:26:39.50 ID:ny9izxJv0
>>530

あぁ、そうなのか。いやなに、大したことじゃないんだが……

【ここまでくれば、あとはいつもの通り。サソリが彼女を刺し、それで仕事はしまいだ】

【サソリの毒はどれだけ強力でも即死とまではいかない】

【それでも、激痛のあまりまともに動くことなど不可能だろう】

【特に、足を刺された時には】

そいつを殺したガキをぶち殺そうってだけさ。

【彼女とサソリの距離は随分狭まっている。もしも気づけなければ、接触を許してしまうだろう】

【そうなれば、ゲームオーバーだ】
532 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/01(日) 23:38:08.91 ID:VFcuc2N5o
>>531
(この音はどこから……?)

【視線は外さず、その上で意識を視界の端へと巡らす】
【少女がこの公園を訪れるのは珍しくないことだったが、このような音を聴くのは初めてだ】
【緊張感に押し潰されそうになりながらも、意識を巡らせ……】

【足元のサソリに気づくのと、男の次の言葉が聞こえてきたのは奇しくも同時だった】

っ!

【即座に少女は後ろに飛び退きながら、その手に弓を顕現させる】
【そして後退しながら炎の属性を帯びた矢をつがえ……】
【最小限の溜めで、しかしサソリ一匹くらいなら容易く葬れるであろう炎を放った!】
533 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】?0/2 [sage saga]:2015/03/01(日) 23:54:04.10 ID:ny9izxJv0
>>532
生きたまま丸焼きか。残酷だねぇおい。

【別に焦りはしない。殺しのターゲットが能力者だったなんて、この街じゃありふれたことだ】

さぁて、それじゃぁお次はこれだ。

【そう言って、彼は両手のひらを相手に向けた。現れたのは、二匹のハチである】

【名前はスズメバチ。毒のカクテルとも呼ばれる恐ろしい混合毒を持つその生き物は、毎年多くの犠牲を出している】

【だが、こんなものは囮だ。たった二匹の虫けらで能力者を殺せたのでは苦労しない】

【これは、別の作戦を実行するための布石に過ぎない】

今度の相手はその二匹だ。その辺ブンブン飛んでるやつよりは手強いぞ?

【簡単には落とされないよう巧みに操作をしながら、ある準備に取り掛かる】

【耳障りな羽音が小さく聞こえ始めた】
534 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/02(月) 00:18:37.91 ID:W6t39qXoo
>>533
さもなくば、死ぬところでしたからね……

【そう言って、次の矢をいつでも射てるようにつがえる】
【この交戦距離は弓使いとしては不利なレンジ、隙を見て距離をとらねば……と策を立てていたが……】

蜂……たかが二匹に遅れを取るつもりは、毛頭ありませんよ!

【そう言って次に放つは、これまた小さな雷】
【炎よりは威力は劣り、恐らく絶命させられるかも怪しいだろうが、電気の速度、近くの目標への指向性は命中率において大きく上回る】
【それを立て続けに二発放ち、少女は男に背を向けて走り出した】

(とにかく、こっち有利の状況を作らないと……!)

【二匹の追っ手を一時的にでも足止めできれば、どんなに威力が弱くとも十分】
【闇夜に紛れ、一方的な状況を作り出す……それが少女の目的だった】
535 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】?1/2 [sage saga]:2015/03/02(月) 00:47:18.47 ID:bynlVlL50
>>534

なるほど、闇に紛れて俺を狙撃しようというわけか。小賢しい。

【今のこの状況、とても不利だ。このまま一方的に狙撃されたのでは溜まったものではない】

ならば、次はこれで行こう。

【そう言って出したのは、日本のものとは比べ物にならないほどの大型カブトムシ、アクティオンゾウカブトだ。この虫は現地では害虫として認定されており、伝統の電球にぶち当たり破壊するほどのパワーを持つのだ】

【これを飛ばし、周りの電柱の電球を破壊し完全な暗闇を作ろうというのだ】

ちょこまかとするのは構わんが、貴様が不利になるだけだぞ!

【カブトムシの羽ばたく音に混ざり、不愉快な羽音が徐々に大きくなって行く】
536 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [sage saga]:2015/03/02(月) 02:04:00.36 ID:bynlVlL50
//寝落ちでしょうか?
//眠気がやばいので私も眠らせてもらいます。
//もしよければ、明日の夜にこのつづきをしましょう
537 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/02(月) 18:41:21.65 ID:mh2Decwv0
【椅子でだらりと体を倒している恭介】
【今、彼は大事なような事を考えていた】
【常識とは、一体どういうものなのか】
【例えば、パスタの食べ方である】
【日本ではフォークとスプーンを使い、クルクルと巻いていく】
【しかし、本場のイタリアではスプーンを使うのは子どもや下手な人だけだそうで】
【実際に使うと子どもの様にに思われてしまうのだ】

【つまり、実際にはみんなの常識という物は存在『できない』という事だ】
【自分の普通が人の目からみたら、普通でない事がある】
【それは、この街に来てから痛いほど感じた】

それでも、常識ってのはあるわな...
人を殺すのも。この世の法に関わることとか

【しかし。彼はまだこの街を知っていない】
【いつでもどこかで戦いが起きることを、いつまでも終わらない現実を】
【人が死ぬのが当然の街であることを】
538 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/02(月) 20:25:30.56 ID:W6t39qXoo
>>535
とりあえず、どこかいい位置に陣取って……

【蜂はなんとか撒けたと見て、狙撃のための場所を考える】
【こちらの位置を悟られずに狙撃し、動きを封じて逃げる……これが得策と思い、離れすぎず近すぎずの位置を探そうとしたその時、状況は変化する】

【重々しい羽音と共にパリンと電球が割れる音が辺りに響き、辺りが闇夜に閉ざされる】

これは……失策、だったかもしれないですね……

【いくら弓の腕があろうとも、標的が見えなければどうしようもない】
【こちらの有利は帳消しにされたと見るのが自然だろう】

(でも、これなら……!)

【だが少女は動揺せずに、そのまま公園の外へ向かおうと闇の中を走る】
【目的は敵の討伐ではなく逃げて生き延びること、ならば相手もこちらも狙いがつけられないのならその目的は十分達成され得る】
【辺りに聞こえる羽音だけが不安の種だが、とにかく今は逃げるのみだ】

>>536
//その通りでございます昨夜は無言落ち申し訳ございませんでした……
539 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】?2/2 [sage saga]:2015/03/02(月) 21:01:44.68 ID:bynlVlL50
>>538

ふん、ベストはあの雷の矢で止められることだったんだがな。まあ、贅沢は言うまい。

【そう言うと、再び手のひらから虫を出す】

【皮膚から這い出すよう無数に現れたのは、夏の風物詩蚊だ】

【彼はそれをなんと、おもむろに口にほうばった】

アァグッ。プチッ、クチャッ、ング。

【それを咀嚼し、飲み込む。この気色の悪い奇行に、なんの意味があるのか】

ググッ、ガァゴッ!!

【奇行の次は奇声だ。そして、奇妙なことが起きる】

【彼の背中から透明な羽が生えたのだ】

【それだけではない。口は針のように尖り、頭からは触覚が映える。その姿は、まさに蚊そのもの】

ンン、臭ウゾガキィ。貴様ノ汗ト息ノ臭ダ。

【夏の夜、真っ暗なはずの部屋で蚊に血を吸われたことはないだろうか】

【その原因は、蚊のある特別な能力によるものである】

【やつらは、汗や二酸化炭素の臭いを嗅ぎ取り、獲物の場所を突き止めることができるのだ】

ナンダ、走ッテイルノカ。イイヤ、コレハ逃ゲルツモリダナ?

【それを察するや否や、彼女の軌道を防ぐべく、飛行を始めた】

逃ガサンゾガキィ!

【不気味な羽音は、ピークに達した】

//いえいえ、気にしないでくださいな。
540 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/02(月) 21:31:40.50 ID:W6t39qXoo
>>539
はぁ、はぁ……っ
【決して運動能力が高いわけではないが、それでも懸命に生きるために走る】
【暗い中では全力ともいかないが、このままならあと数十秒で抜け出れるだろう……と勝ちを確信したときに、その声は聞こえた】

(これはさっきの人の……まさか、こっちの動きが読まれている!?)

【次第に大きくなる羽音と、男の声】
【もし相手からはこちらの状況がわかるのであれば形勢は圧倒的不利だ】

(しかも、速さが予想以上……どんな移動方法かは知らないですけど、このままじゃあ……!)

【見えない中で一方的に強襲されたりしたら、一巻の終わりだ】
【ならばとるべき手段は、迎撃しかない】

(中れば大丈夫……一撃でやるしかない!)

【そう決意し、少女はその場で立ち止まる】
【そして声の方へ向き、炎の矢をつがえて魔力を込める】
【矢から漏れる光で相手からは位置が見えてしまうだろうが、それはこちらも同じ】
【先程までとは違う一撃必殺の威力を込め続けてながら、敵の現れを待つ】
541 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】蜂2/2 [sage saga]:2015/03/02(月) 21:53:04.33 ID:bynlVlL50
>>540

ンン、アノ光ハ……

【今自分の知る限りで、相手は炎の矢と雷の矢を放つことがわかっている】

【そして遠くをぼぅと照らすそれは、色合い的には炎だが、その大きさが桁外れに違う】

フン、サッキマデノモノハオ遊ビダッタトイウコトカ

【ある程度距離を置いた場所で一度地面に降り立った】

サテ、ソレヲ私ニ撃トウトイウノカネ? 言ッテオクガコの距離だ。どこから来るかわかる以上、決してよけられないものじゃない。

【そういう頃には、彼は元の姿に戻っていた】

私を殺したくば近づくことだな。最も、近づければの話だが。

【そう言うや否や、唐突に大口を開く】

ウボアァァァ!!

【その口の中から出てきたのは、大量のスズメバチ。彼は長い時間をかけ、体内でスズメバチを生成し続けていたのだ】

そぉら、そんなわかりやすい明かりを構えてたんじゃぁいい的だ!

【アニメや漫画のように、まるで一つの生き物のような統一された動きを持って、数多のハチが彼女に迫る】
542 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/02(月) 22:06:43.42 ID:W6t39qXoo
>>541
えぇ、これがただの矢なら能力者相手には通用しないでしょう……ただの矢、だったら!

【そう言い放ち、今まで溜めで続けた火炎の矢を解き放つ】
【男の思った通り、避けるのは容易いであろう速度で──かといって遅いというわけでもないが──男へ、より正確に言えば解き放たれた蜂の群れに向かい、着弾と同時に破裂した!】

(これで、目眩ましになれば……!)

【祈るような思いで最小限に魔力を込め、先と全く同じ軌道に今度は水の矢を放つ】
【今度はそう派手なものではないが、通常の矢と同じように当たれば無視できない痛手を負うことになるであろう】
543 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】右肩負傷 [sage saga]:2015/03/02(月) 22:24:49.13 ID:bynlVlL50
>>542

ぬぅ……

【爆ぜた鉢蜂の群れ、そしてそれを包む煙。ここまでなら予想の範疇だった。本来ならこのまま生き残った蜂たちで止めを刺すつもりだったのだが、思いの外立ち込めた煙がその計画を打ち壊した】

【その煙は、視界を塞ぐどころか生き残った蜂たちを次々と落としたのである】

野生の蜂蜜を収穫する際は、煙で燻し蜂を無力化させるが、あのガキここまで計算をしていたというのか……?

【予想外の出来事に思考が固まる。だが、戦闘中のそれは勝敗に直結する】

ヌゥゥゥ!?

【煙を突き抜け、闇から現れたのは、水の矢。それは急所にこそ当たらなかったが右肩に命中。これでは右腕が使い物にならない】

お、おのれぇクソガキがぁ……!

【不意を着いた一撃に、今の彼は大きくひるんでいる】

【攻めるにせよ逃げるにせよ、この隙は大きなアドバンテージになり得るはずだ】
544 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/02(月) 22:35:13.32 ID:W6t39qXoo
>>543
よし……っ!

【こちらからの視界もきかないが、男の呻き声からして何らかの成果はあったのだろう】
【蜂の羽音も相当減った、これなら逃げ切れると判断し公園の外へと走る】

(あと100mちょっと、間に合って──!)

【もしかしたらこのまま畳み掛けた方が得策だったのかもしれないが、逃げを選ぶのは彼女の優しさ──あるいは弱さと言うべきか──によるもの】
【この選択は吉と出るか、はたまた凶と出るか……】
545 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】右肩負傷 [sage saga]:2015/03/02(月) 22:57:42.38 ID:bynlVlL50
>>544

【視界を塞ぐ煙と闇の向こう、駆け出したのであろう足音が遠ざかって行く】

【今から虫と合体してたんじゃ生成と変化の過程で逃げられてしまう】

【生き残っている虫は電球を壊したカブトムシだけ。自分の体は最盛期をとっくに通り越し、一般人よりも低いくらいだ】

待てガキ! 逃げるんじゃあないッ!

【そんなことを言ったところで足を止めるバカはいやしない】

【結局足音は、遠くに行き過ぎて聞こえなくなっていった】

……チッ、逃がしちまったよ。

【そうは言うが、彼の声は、顔には、怒りも悔しさも描かれていない】

はぁ、ターゲットに逃げられたっつうのになんにもも湧いてこねぇ。いや、むしろ……。

【そこまで言って、首を振り口を閉じた】

だぁから、ガキは嫌いなんだ。

【そう言った彼の声は、何処か安心したような声色だった】

//二日間に渡るロールにおつきあいいただきありがとうございました!
//とても楽しかったです!!
546 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/02(月) 23:14:37.03 ID:W6t39qXoo
>>545
【後ろから飛んでくる怒声に怯えつつも、ひたすら走ること数分】
【公園を抜け、人通りの中に紛れ込んだところでようやく少女は一息つく】

も、もう……大丈夫、かなぁ……

【そう言ってあたりを見渡すも、変な羽音や虫は見当たらない】
【どうやら、完全に撒けたようだ】

(それにしても、どうして今ごろになって……)

【彼女の中ではとうに過去の事としていた事件だったが……もしかしたら、今後も同様に「殺人者」としての少女を狙う者が現れるのだろうか】
【もし現れたとすれば、その時もまた今回のように誰も死なずに逃げ切ることができるのだろうか】
【現状では考えてもわかりようのないことではあるが……少女は、考えずにはいられなかった】

//こちらこそ、初心者相手にお付き合いいただきありがとうございました
547 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/02(月) 23:16:18.26 ID:W6t39qXoo
>>546
//途中で送信してしまった……
//とても楽しくロールでき、嬉しかったです
548 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/03/03(火) 10:29:22.13 ID:RtO831QgO
ラスボスー…ラスボスいかがっすかぁー…?

【ラスボス戦売り〼、と書かれた看板を背負う少女】
【低血圧気味でややテンションが低い、遅朝の街】
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2015/03/03(火) 11:37:07.32 ID:s1SLqgGx0
>>548

【彼の学校にはこんな噂がある】

【曰く、この町の何処かには魔王がいると】

【その魔王はとても美しく、まるでおとぎ話の世界から出てきたお姫様のようだと】

【そしてその魔王は、五百円でラスボス戦体験をさせてくれるらしい】

【何度聞いても最後の一行にツッコミを入れたくなる噂だが、そういう話があるのだから仕方ない】

【学校の怪談とはこう、幽霊とか妖怪とかそういうホラーだったりグロテスクだったりするものだろうになんでファンタジー路線に行ったのか】

【それを友人から聞いた時は思わず笑ったものだが】

まさか本当に魔王がいるなんて……

【そこにはラスボス戦売り・と書かれた看板を掲げる少女の姿があった】

【ぶかぶかのマントこそどこか子供っぽさを感じさせるものがあるが、空色の瞳に銀色の髪。西洋のお姫様を思わせるその少女は、間違いなく美人だ】

ちょっといいかな?

【普段はナンパなんてしない、というよりできないヘタレな彼だが、こんな美人に声すらかけないのは男が廃るというもの】

【それに向こうも商売をしているんだから、そのことをネタにすればじゃけんにはされないだろう】

ラスボス戦売り……四角スラッシュって書かれてるけど、どういうものなのか気になってさ。

【・はますと読むというのに早速間抜けを晒した彼だが、それでも好青年を装って話しかける】

//まだいらっしゃいますでしょうか?
550 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/03/03(火) 11:39:05.41 ID:s1SLqgGx0
//名前とか諸々入れ忘れてしまった…
//↑は私です…。
551 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/03/03(火) 12:02:26.14 ID:XVQcpfktO
>>549-550
はいはいっ、お買い上げっすか?
…え、あぁ、これは売りマスって読むんっす

【声を掛けられればパッと振り返り、だがお買い上げとは少々異なりそうな雰囲気に首を傾げつつ】
【ともあれ質問に関してはキチンと応じる、それはそうだろう商品に対する事柄なのだから】
【サイズ違いの外套が寒風に揺れている】
552 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/03/03(火) 12:21:20.11 ID:s1SLqgGx0
>>551
……あ、ああそうなの。うん、これはその、ちょっとしたアメリカンジョークだから。わかってたからね? うん。

【見苦しすぎる言い訳で場の空気をごまかす。なにが辛いって、間違えたことよりもそれに対して普通に訂正されることがめちゃくちゃ恥ずかしい】

【とにかく、まずは空気を変えることに努める】

そ、そんなことはさておきだ。そのラスボス戦っていうの? それはつまり、力試しみたいなもんでいいのかな? もしそうだったら、俺にも挑戦させて欲しいな、なんてさ。

【これでも力には自信があってさと、ありもしない力こぶを作る動作をしてみる】

【実際、彼の身体能力はアスリートのそれにすら通じるものがあるのだから、なに一つ嘘はついていない】

【自称爽やかな笑顔でご百円玉を渡し、少し距離をとってファイティングポーズをとる】

さあ、どっからでもかかってきなさい!

【のちに、彼は後悔することとなるだろう】

【魔王という生き物の力を見誤ったことを】
553 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/03/03(火) 12:29:47.23 ID:XVQcpfktO
>>552
おぉ…あ、アメリカンっすか?
国際社会っすね、インターナショナルってやつっす

【大仰にたじろぎ、だがそれに演技は一切ない】
【オーバーリアクション気味なそれこそ少女の本音なのだ】

…本当っすか?
やったぁ、毎度ありっす!

【お金を受け取り満面の笑み】
【ザッとバックステップ、同じく戦闘体勢】

じゃあ、早速…
…って、こっちから行っていいんっすか?
遠慮なくっ!!

【一足で踏み込み、焼け焦げた軌跡をコンクリに残す】
【そのまま中段の回し蹴り、空気を斬り裂きながらに唸らせる】
554 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/03/03(火) 13:01:30.34 ID:s1SLqgGx0
>>553

おう、遠慮なんかせずドドーンと……へ?

【そこで腕を盾にできたのは、本当に偶然だった】

【何かが来る、なら防がないとという反射にすら近い偶然】

【だがしかし、それこそが彼を救った】

ふぎゃっ!?

【その一撃で、彼の体は数m吹き飛ぶ。その衝撃たるや、腕が粉々に吹き飛んだのではないかと錯覚するほどだ】

【やっと止まることができたところで、恐る恐る手を握ったり開いたりしてみる】

【めちゃくちゃ痛いが、なんとか折れずに済んだらしい】

(の、能力者かよォォォッ!?)

【早速テンパり始める。気分は宝箱と思って開いたのにラスボスが中から出てきたかのようだ】

(に、逃げるか? いや、このスピード相手にそれはないだろ。どうぞ背中に風穴開けてくださいっていうようなもんだろ)

【ここはもう、戦うしかない。そう決心した彼は、カバンの中からあるものを取り出す】

【その中身とは、スポーツドリンクだ】

【彼はそれの蓋を開けると、余裕を見せるかのように一口二口飲む】

【カバンの中にはもう飲み物はない。これだって魔王を探す時に喉が渇いたから買っただけなのだから】

ふぅ、やれやれだ。ほんの少し、油断してしまったよ。

【あくまで余裕を見せるように、冷静に、ゆったりとそう言う】

【格上と戦うのなら、ハッタリやブラフなど使って当然。それくらいしないと確実に死ねる】

ほら、どうした? こないのか?

【ここで挑発を交えるのは、攻撃を単調にするためだ】

【こんな余裕ぶっているが、いつ来てもいいように彼女の一挙一動を見逃さないように全神経を集中させている】

【くるとわかっていて、さらに単調であるのなら、なんとかかんとか捉えられなくもない、はずだ】

【空気にヒビが入り方なほどの緊張の中、さりげなく飲み物に手の甲を触れさせる】
555 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/03/03(火) 13:08:53.14 ID:XVQcpfktO
>>554
むむっ、油断っすか…

【蹴り足をゆっくりと、孤月を描いて地に戻しながら】
【体術には自信がある、それを油断していたと言うのに防ぎ切りなお余裕を見せる相手】

…やるっすね…ではっ…

【挑発に乗るような思慮深い性格はしていない、だが恐らく本懐は遂げられているだろう】
【何故なら元より単調なのだ】
【ただ前へと進み、そして圧倒的力量を持ってして殴り倒すのみ】

…ラスボス・伏門頂肘!!

【コンクリの破砕、跳濁を残してその姿は消える】
【正しくは消えたとしても過言ではない速度での跳躍、一気に距離を詰める】
【そのまま低い姿勢、斜め上へ向けみぞおち狙いの肘打ち一閃】
【命中や成否の是非に構わず、拳をカチ上げる形での顔面狙いの裏拳までを繋ぐ連携である】
556 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/03/03(火) 13:22:31.40 ID:s1SLqgGx0
>>555

(捉えたっ!)

【相手の二歩めを認識、ペットボトルを持ち上げる】

【相手の六歩目を認識、ペットボトルの標準を合わせる】

【目の前にいることを認識、ペットボトルを、握りつぶす!】

【握力97kgから放たれるその水の勢いは、大経口の水鉄砲に等しい】

【そしてその中身は、スポーツドリンク特有の甘ったるさが反転した、激辛ドリンク】

【顔や鼻にでも入れば、催涙弾と同様の効果を期待できる】

【いや、液体である分本物よりたちが悪いかもしれない】

(当たれっ!)
557 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/03/03(火) 13:32:09.95 ID:XVQcpfktO
>>556
…!?

【咄嗟顔を逸らし迫り来る水流を避けんと本能的仕草】
【頂肘(肘打ち)の放たれるタイミングとリンクしたそれはしかし、狙いや勢いを相殺させるにはやや遅い】
【そして来たる飛散、水が水たる故に物体に阻まれ起こる現象】
【それより僅かに早く、裏拳までが間違いなく放たれる】
【機械で言うインプットされた一連の流れなのだ、止める事は生半可では叶わない】

…んべっ、か、辛っ…!!

【バックステップ、距離を取って悶え】
【口内に飛沫が舞い込み噎せる】
【ぺっぺとつばごと吐き捨てて拭った】

そ、そんな物飲んでたんっすか…?

【頬を気にする仕草を挟みつつ再びの対峙、正中線に構える】
558 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/03/03(火) 13:56:17.17 ID:s1SLqgGx0
>>557
なんだ? その程度すら飲めないのか。俺にとっては砂糖水のようなものだ。

【そりゃそうだ、自分が飲んでいる時には普通のスポーツドリンクだったのだから】

【しかし、現場は圧倒的に不利】

(どうするよおい、武器使っちゃったよやばくねこれ?)

【いくら自分の身体能力が高いと言っても、しょせんはは人間の範疇。文字通り人外の力を持つ彼女相手では指先一つでダウンさ、である】

(と、とにかくこれ以上近づかれるのはやばい!)

それにしても、あれをよけるときたか。よほど身体能力に自信があるのだろうな

【自分の圧倒的不利にもかかわらず、余裕さを失わない。これがなくなれば多分今まで以上に攻撃が激化する】

さすがの俺でも、あんなものを何度も食らえば耐えきれないだろうよ。

【何度もどころかもう一発耐えられれば御の字だろう】

ならば、触れられなくなれば問題ないな。

【そう言った直後だ。彼の体が、黒く染まった】

【その姿は、まさに闇を具現化したかのようだ】

この姿を出させるとはな。後悔しても知らんぞ。

【ゆったりと歩いて行き、近くにあったゴミ箱を裏拳で撃ち抜く】

【そうしただけで、今度はそのゴミ箱すら黒く染まったではないか】

冥王たるこの俺、ナイトリッチの力、味わってみるか?

(なんだよナイトリッチって!?)

【しかし、これが本心である】

(ねえよそんな二つ名! ただの真っ黒黒助だっつうの!)

【あんな偉そうな前振りをしていたが、なんてことはない。光を反射するという性質を吸収するという性質に変えただけのことだ】

【この世全てにあるものは、光の一部を反射する性質を持つ。その反射された光を目が捉えることにより、映像を捉えることができるわけなのだ】

【それをひっくり返せば、自分に当たる全ての光を吸収するため、結果的に闇を具現化したかのような真っ黒になる、というだけのこと。全くもってなんの意味もない】

【しいて言うなら、触れたらあのゴミ箱みたいになるのでは? と勘ぐらせる程度のことだろう】

(頼むから引っかかってくれよ?)

【とりあえずこれは時間稼ぎだ。これで相手がまごついている間に、周りに使えそうなものがないか、できそうな戦術はないかを考えようということだ】
559 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage saga]:2015/03/03(火) 14:08:29.69 ID:XVQcpfktO
>>558


【半歩、身を引いて斜めに相対】
【左手を軽く突き出して指を畳んだ】
【裂帛の空気圧が弾け、乾音を響かせる】

冥王…?
…なら、ラスボスと、それと…

【素っ頓狂なブラフに対して極めての真顔、鋭い睥睨】
【この少女の性質を、似たような先の遣り取りで見抜けなかったのは失態だろう】
【即ち、】

どっちが上なのか…決めるっす…!!

【そう言った策略や打算とは程遠い次元に彼女は存在する】

…ら、す、ぼ、す…

【ゴミ箱の破片が宙を舞う内に踏み込めば、それらが地に落ちるより速く繰り出す術技】
【片手は高く掲げ、そして逆の手は低く地を示す】
【流転の柔の所作から即座、轟々たる硬へとシフト】

山崩雲掴震撃靠ォォォォォォ!!!!

【全エネルギーを肩へと一点集中、万壊の一撃】
【彼我の合間の最短距離を詰め埋め殺し、今正に迫る】
560 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/03/03(火) 14:30:41.44 ID:s1SLqgGx0
>>559

えっ、ちょっ

【明らかにやばいそのモーション。ゲームで言うなら特殊ムービーが流れて全体に9999くらいダメージを与えそうだ】

(そうだあの子猪突猛進系だったぁぁぁ!)

【己の失策に内心頭を抱える。ていうか、これはまずい。どれくらいまずいかというと多分軽く死ねる】

(ぐっ、と、とりあえず服を硬化させて腕をクロスして急所だけでもガード!)

【しかし、そんな貧弱なガードでは耐えることなど到底不可能】

ゴパァッ!

【一点に破壊力を集中させたその一撃。硬化された服やクロスされた腕など物ともせず、圧倒的大ダメージを叩き込む】

(む、ムリムリムリムリ! めちゃくちゃ痛ぇし息できねぇし腕多分両方折れてるし何より立つこともできない!)

【ピクリとしか動けず、立つどころか座っていることさえ困難な大ダメージ。そこにはもう、冥王の威厳など存在しなかった】

(は、早くどっか行ってくれ!)

【倒れ伏し、息絶え絶えといったこの状況】

【彼にできることは、彼女が死体に鞭打つようなやばい人でないことを祈るだけだった】
561 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/03/03(火) 14:42:02.67 ID:XVQcpfktO
>>560


【可視性をも帯びた衝撃エネルギーが水面の波紋のように空間に拡がり舐めて行く】
【マントの裾がはためき、流銀の髪は揺れる】
【やがて衝突の余波が凪いだ頃に大きな吐息】

…か、勝ったっす、冥王に!

【一呼吸を終えれば大はしゃぎ、小躍りして歓喜】

よぉしっ、これでまた真のラスボスに一歩近付いたっすね
それじゃあ、お買い上げありがとうございましたっす!
…るったらー

【ぺこりと一礼、道の端に立て掛けた看板を担ぎルンルンと上機嫌に街へと歩いて行った】

//ありがとうございました、お疲れ様でした
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2015/03/03(火) 14:50:04.65 ID:s1SLqgGx0
>>561

た、助かった……

呼吸も落ち着き、なんとか歩けるレベルにまで回復した彼だが、今だに生きた心地がしない。

これはもうあれか? 神様がナンパなんて馬鹿な真似するなって言ってんのか?

改めて女子に対する恐ろしさを認識した彼なのであった。

//ロールお疲れ様です。
//おつきあいいただきありがとうございました!
563 :西森清隆【天邪鬼の加護】 [sage saga]:2015/03/03(火) 14:51:12.06 ID:s1SLqgGx0
//またやってしまった……
//↑は私です
564 : ミドル・ファンシー・トップハット【Blue Light】 :2015/03/03(火) 19:29:50.80 ID:jMd/Tk1z0
【人気どころか生物の気配すら感じられない気味の悪い森】
【街から離れている事もあり、誰一人として近づこうとしない】
【そんな森は夜になると不思議な青い光を次々に放ち始める】
【規則性が感じられないランダムな光はこの森をさらに不気味にしていた】

……………………夜は暗いのは昼が明るすぎるだけなのか
誰も知らないけど知る必要があるんだけどなぁ…

【月は黒い雲に隠された今日の夜だからこそ、青い光はいつも以上に輝いて見える】
【しかしその輝きは人工的で意味の無いつまらなさを含んでいた】
【別にそれが他の対象に影響するわけではないが、それについて光源の男は考えていた】
【「本当の光とは輝きがあるだけでは無い、ならば何があれば本当の輝きなのか」と】
【ひたすらに考えて続けた結果、男は不気味な森で目を殺して呼吸をすることになった】
【無意味の意味を教えてくれるような、もしくは非日常的なスリルを味わえる対象を待つために】
【今日も真っ暗で色が分からない空に無意味な青い光を打ち上げいる】
565 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/03(火) 20:01:22.06 ID:8OTX2kKuo
>>564
【街の人からも、何か異質な場所だとして寄り付く人がいない森】
【その入り口に、このような時間にも関わらず一人の少女がいた】

やっぱり、ここの森しかないですよねぇ……

【先日の虫男による襲撃を辛くも逃げ切った少女だが、実際の戦闘を通じて自身の力量不足を感じていた】
【そこで、どこか一般人のいない場所で能力の練習をしようと思い立ったのである】

よくわかんない光ですけど、真っ暗闇じゃない分やりやすいですし……よしっ

【大方ヒカリゴケのような発光生物でもいるのだろうと判断し、足を踏み入れる】
【その光が、他でもない能力者によるものだとも知らずに──】

//絡みよろしいでしょうか
566 : ミドル・ファンシー・トップハット【Blue Light】 :2015/03/03(火) 20:13:15.49 ID:jMd/Tk1z0
>>565
【暫く進んでいくと有り得ない形状に溶けている木が現れ始める】
【溶けた木の奥から両手から青い光を発しながらこちらを見つめる小さな男がいた】

君は暗闇があるから光があると思う?
それとも光があるから暗闇があると思う?

【突然質問をしたかと思えば小さな男は口が裂けそうになるほど歪ませて笑った】

どうも、こんな森に何かご用かな?
僕はミドル・ファンシー・トップハット、よろしくね?

【手で目の前の少女の顔を照らすと綺麗な赤い瞳が輝いた】
【そんな瞳を羨ましく思いながらミドルは少女に語りかける】

こんな森に来るって事は君は確実に一般人じゃないよね?
もし僕の気が触れていたら君はこの瞬間を迎える事は出来なかったかもしれない
問おう、君は愚者か勇者どちらだい?
まぁどっちでもいいんだけどね

【アンナが何故来たのか? どうやらそれに興味を持ったらしい】
【欲望に忠実な男は手段がどうであれ、自分が満たされる事しか考えていない】
【変にキーワードを出すと次々追及してくるだろう】
【逆に聞けば大体の事は答えてくれるという事だが】

/*よろしくお願いします〜*/
567 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/03(火) 20:31:02.58 ID:8OTX2kKuo
>>566
これは、一体……

【目の前に現れた溶けた木に驚く少女】
【木が燃えるでもなく、溶ける──このようなことが、通常の物理法則のもとで起こり得るだろうか?】
【この時点で引き返そうと思った少女だったが、その決断をするには少し遅かったようだった】

っ……この木々は、あなたが?

【宵闇に慣れたところを照らされて眩しさに眼を細めつつ、問いかける】
【ほぼ答えはわかりきっている質問だったが──彼が、このような破壊的な能力者ではないという僅な望みにすがりたかったのだろう】

どちらかといえば、愚者なのでしょうか……誰かと戦う意思を持って、ここに来たのではないのです

【問いかけに答えつつ、自身に敵意等はないことを訴えかける】
【今回もまた誰も死なずに蹴りをつけれるというのはあまりに楽観的過ぎるだろう】
【願わくば、世間話程度で終わりますように……藁にもすがるかの思いを秘め、慎重に相手の出方を伺う】
568 : ミドル・ファンシー・トップハット【Blue Light】 :2015/03/03(火) 20:48:26.48 ID:jMd/Tk1z0
>>567

うん、僕がやったよ
色々調べたい事があったからね〜
その副作用で溶けちゃったんだ〜

【不気味な外見に似合わず、呑気な口調で喋り始める】
【灰色の目から一切敵意や殺意は感じられない】

ふ〜ん、愚者か…
じゃあ君はそこら辺に涌いてる虫と同じだね
いや、正しくは虫未満かな?

【嘲り嗤っているのかアンナの顔を目をいつもより大きく開いて見つめる】
【小さな声でヒヒッと笑ったのはアンナを見て面白みを感じたからだろう】

虫だって生きるためには常に戦わなければならない
しかし人間は戦いをよく思わない連中が多い
それは生きる事が大前提でその上で絵空事を考え続けているからだね

恐らく君は戦う事を物理的なイメージだけで判断しているんだろう
哀れだね、先入観に踊らされている事に気がつく事すらできないなんて…
でもそうやって架空の世界で生きるのが「幸せ」なんだろうね

【息継ぎする間もなく次々に言葉を放つミドル】
【皮肉だけで美しく無い言葉はアンナの頭だとどう解釈されるのか】

しかし今日の僕は「幸せ」だ

誰も来ないこんな所に遊び道具が迷い込むなんて全く幸運だ
さてと、どうしようかな?

【左右にゆらゆら揺れながら、ゆっくりアンナに近づく】
【その目はもはや生物とは思えないような感情のない目だ】
【敵意も殺意もない、感情すら感じられない奇妙な男は確実にアンナに近づく】
569 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/03(火) 21:34:26.49 ID:8OTX2kKuo
>>568
調べたいこと……とは、いったい?

【そう尋ねることで、相手の能力の情報を得ようとする】
【物理法則を越えた事象を引き起こす能力者……無策で挑んで、勝ち目があるはずがない】
【冷静に、情報を集め策を練る──判断を誤れば、それは自身の命に直結しかねない】

別に踊らせられてようが、構いません……
それで、不必要な悲しみも憎しみも生まずにすむなら、私はその行き方を選びます

【男の嘲りに対しても、冷静さを繕って返す】
【価値観の違いに一々怒りを抱いたりする余裕はこの場にはない】
【だが、数秒のちに少女は嘲りに乗ってみせるべきだったと後悔した】

っ……

【少しずつ迫る相手に、後退りをしてしまう】
【未だに策もなにも立っていない、この状態で攻撃されて果たして生き延びれるか】
【情報が足りなさすぎる相手に、少女は距離を取るしかできない】
570 : ミドル・ファンシー・トップハット【Blue Light】 :2015/03/03(火) 21:52:52.38 ID:jMd/Tk1z0
>>569
生憎この能力はまだ自分自身理解してない点が多くてね
何が出来てどう応用するか、を考えていたんだ
どうやらこうやって物を溶かすことは出来るみたいだけどそれ以外はよく分からないんだ

【どうやら本当に本人にも分からないらしく少し困った表情で答える】
【使い方も分からない力をどう使うかなどこの男の気分次第だが】

ふ〜ん、ずいぶん控えめな性格を装うんだね
でもそれ何割かは分からないけど嘘が混じってるでしょ?

だって不必要なマイナスの要素を見たくないならこんな所こないもん
絶対何かあってここに来たでしょ?
わざわざ得体のしれない何かがいる場所に近づくなんておかしいもの

【どうやら疑っているようだがそこまで気になってないらしい】
【何故なら別に気になる事が目の前の対象に存在するからだ】

とりあえずさ、分かってるから君の力を見せてみてよ?
こんな所に来たって事は何か一つぐらい他人とは違う能力を持ってるでしょ?
大丈夫、僕はトドメを刺す事が嫌いだからさ

【両手にぼんやりと青い光を出しながら問いかける】
【どうやら割と強制的に調べ出そうとしているらしい】
【トドメは刺さないが、このままでは確実に襲い掛かるだろう】
571 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/03(火) 22:18:28.48 ID:8OTX2kKuo
>>570
(本人にもわからない能力……これは、まずいかも)

【相手が能力を理解しているのなら、分析とかも利くだろうが……相手すら全容を把握してないとなると、理性的な思考だけでは対応しきれないかもしれない】
【そうなると、場馴れしていない少女には不利が大きいだろう】
【自然と、体が強ばってしまう】

確かに戦いを考えてなくてここに来たというと嘘ですが……出来れば、この力を誰かに向けるのは避けたかったのですがね

【そう言って、その手に弓を産み出す】
【この状況から話術で逃げ出すというのは無理だろう】
【もう、腹をくくるしかない──いつ何が飛んできてもいいように、構える】

572 : ミドル・ファンシー・トップハット【Blue Light】 :2015/03/03(火) 22:40:43.82 ID:jMd/Tk1z0
>>571
ふふふ、そんなに体を強張らせなくたっていいじゃない
別に君にトドメを刺すわけでもないし、そもそも刺せるかすら分からないんだから

【全く臆病だなぁ、といった表情で笑う】
【自分自身ですら分からないのは事実だが、自身がある事は確からしい】

ほら、やっぱりあるじゃないか〜
恐らく君は街に居る事があると思うから稽古にもなるんじゃない?
どうやら戦闘は全然慣れてないみたいだからね
この僕、ミドル・ファンシー・トップハットが遊んであげようじゃないかぁ!

【突然灰色の目をギラつかせ、大きな声を出し始める】
【どうやらテンションが上がってきたらしい】
【一応本人は遊ぶ感覚だが、アンナからすれば狂人が襲い掛かってくるように見えるだろう】

まず一つ目、戦闘中は常識を捨てる事!
同じ攻撃を何度もしてくる相手なんていないからねぇ!

【アンナの左右に生えている木に光を当てると、突然爆発してしまった】
【威力は抑えてあるのかアンナに爆風が届くことは無いが、少しだけ熱を感じるだろう】
【ニヤリと顔を歪ませるとミドルはアンナと丁度中間地点に光を当て始めた】
573 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/03(火) 23:05:53.27 ID:8OTX2kKuo
>>572
どのみち、無抵抗でいたらろくでもない目に遭いそうですけどね……

【第一止めをどうとか言われてる時点で少女にはストレスがマッハである】
【とにもかくにも、心理的に相手にしたくない人物だ……というのが、正直な感想だった】

【だがここから逃げ延びるには戦うしかない、相手のボルテージが上がったのを見て開戦の予感を感じ取った少女は得意なレンジに近づけようと後ろに跳ぼうとしたが……】

くっ……!

【突然の光と爆発に、思わず動きを止めてしまう】
【開幕からの予想外な攻撃で一瞬思考が止まる……が、次の光が照射されているのを見て復帰、来るべき爆発を避けようと後ろに跳躍しながら土属性を込めた矢をつがえ──】

(狙うは、足!)

【動きを封じようと、足へめがけて石の矢を放つ】
574 : ミドル・ファンシー・トップハット【Blue Light】 :2015/03/03(火) 23:20:54.78 ID:jMd/Tk1z0
>>573
そうかな?
僕はただ君と遊びたいだけなんだけどなぁ…

【会話が成立しているかすら怪しいこの男】
【ストレスがマッハになるのも無理はない、正しくは仕方がない】

二つ目、戦闘は常にリスクを覚悟する事!
どんな行動にも必ず代償は存在する!
だからこそその代償を受け入れ、さらに利用できればグッドォ!

【アンナはどうやら弓を扱って戦うらしい】
【これはミドルにとって、アンナにとって両方相性が悪い】
【何故なら二人とも遠距離攻撃を得意とするからだ】
【本当は武器を持てるアンナの方が有利だが、ミドルから近づくことは無いだろう】

【光を当てた地点を爆破し、周囲に塵を舞わせ視界を悪くする】
【そして飛んできた矢を大きく体勢を崩しながら右にダイブする事で何とか回避】
【そして逃げるように何処かへと姿を眩ませてしまう】

ふふふ、この森の地形を君は知っているかな?
そして君はこの夜の森の中で動き回る僕を見つけられるかな?
まぁ僕は光が出せるから君を見つける事は容易いんだけどね

【アンナからみて右斜め前方の木の裏に隠れている】
【相当耳が良ければ位置を把握できるかもしれない】
【しかしここは森、音の波は木にぶつかり散ってしまうため正確に掴むのは至難の業だ】

【そしてミドルはアンナがどう行動を取るのか、伺うことにした】
【隙を見せたら最後、近くの物が起爆される事になるだろう】
575 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/04(水) 00:01:42.31 ID:Zk7o9/Olo
>>574
命を賭けての遊びじゃなきゃいくらでもお付き合いするんですがね!

【半ばヤケクソ気味に言い返す少女】
【そろそろまともに会話しようという気は失せつつあるようだ】

(これは……完全に劣勢と見るべきですか)

【両者見えないのならば生き残るのが目的な少女はただ逃げれば良いが、相手からは見つけてくるのでは格好の的だ】

それなら……無理にでも引きずり出すのみです!

【そう宣言して、今度は火炎の矢を前方の木に向けて次々に発射する】
【大きく動いていれば音が聞こえてくるだろうが、それは確認されない──ならば、先程立っていた位置の近くにいると予想】
【ならば、男がいると予想される範囲から煙と熱で引きづりだしてやろうという魂胆だ】
576 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/04(水) 00:02:44.89 ID:Zk7o9/Olo
//申し訳ない、今晩は一旦落ちます……
続きは翌晩にでも、返させて頂きます
577 : ミドル・ファンシー・トップハット【Blue Light】 :2015/03/04(水) 12:23:31.38 ID:mz4GXn8+0
>>575
だからトドメは刺さないっていってるじゃないかぁ…
全く君には理解力と遊び心が足りてないねぇ?

【アンナがヤケクソになっている事に全く気がつかない男】
【仕方がない、この男の世界は自分を中心に回っているのだから】

Wow! なるほど、属性攻撃が主体なんだ!
ふふふ、えらくファンタジックな能力じゃないか!

【今まで直接見たことが無いタイプの能力らしく、さらにテンションが上がっていく】
【面倒な男の面倒なテンションはアンナを苦しめるのだろう】

三つ目、相手の行動を予測する事!
言動や性格から好む攻撃パターンを見つける事は勝利へ近づく鍵だからね!

【アンナ自体に狙いを決めず、適当に光を短く4つ放つ】
【アンナから見て右斜め前方から迫る光とは逆に、ミドルは左斜め前方に向かって走る】
【多少熱く小さな火傷を負ったとしても、煙でこちらの姿は見えないだろう】
【そしてアンナが光が飛んでくる方向に体を向けた瞬間、背後から足元に向かって光を放つだろう】
【逆に見抜かれるとミドルは対抗手段を殆ど持っていないので非常にまずいのだが】
578 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/04(水) 17:53:57.61 ID:/PvMv9Qvo
>>577
でも無傷で返すとも言ってくれないし返す気0にしか見えませんよぉ!

【ヤケクソというか最早泣き言である】
【それも仕方ないのかもしれない、彼女はまだ「常識の範囲外の相手」という経験は0だったのだから】

っそこ!

【バックステップで光を避けつつ、飛んできた方向に火の矢を放つ】
【こちらの目的はあくまでも生存、相手がそこから動くにしても距離をつめるのはデメリットしかない】
【後ろに位置をとったことで男が潜んでいる場所との角度は少し小さくなったが……さぁ、どうなるか】
579 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/04(水) 19:40:29.52 ID:WhysfgjY0
【世の中には普通ではないことがよくある】
【普通であることがこの世で一番難しいが、ときおり普通という物はよく見てしまう】
【例えば、お金がない。とか】

やべえ、調子乗っておにぎり食い過ぎた...

【彼には仕事という物がない】
【武術を教えるのは上手なのだが、その教える場所がない】
【そうなれば。仕事を探すしかないのだ】
【それはあらゆる店を回るという事】
【色んな店の前だけを見て帰っていく姿に、人はどうするだろうか】
580 : ミドル・ファンシー・トップハット【Blue Light】 :2015/03/04(水) 19:48:47.92 ID:mz4GXn8+0
>>578
多少は傷はつくけど大丈夫、僕は傷の手当が出来るからね!

【手当と言っても傷口を溶かした木で塞ぐというあまりにも荒い手段なのだが】
【そもそも傷付いた経験があまりないこの男の治療はあてにはならないだろう】

四つ目、兎に角楽しむ事!
ストレスが溜まる戦いなんて面白くないからねぇ!
最大限楽しまなきゃ生きてる意味も無いしねぇ!

【木に隠れながらアンナから見て丁度右斜め前の木と右の木を起爆する】
【もちろんアンナに爆風が届くことは無い】
【そしてまた出鱈目な光を放っては起爆だけを念じておく】

【本当の狙いはアンナとミドルの間を塞ぐ障害物を無くすこと】
【もしこれに気がつかず木が無くなってしまうとミドルの体を張った一撃が襲い掛かるだろう】
【しかし、障害物が無い状況下では圧倒的にミドルの方が不利だ】
【ミドルの策を見抜ければアンナにとって好都合な状況になるだろう】
【ミドルの身体能力は常人、矢を避ける事は相当難しいのだから】
581 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [sage saga]:2015/03/04(水) 19:57:58.86 ID:/CMakZnC0
んん、ここのエビフライはなかなかいけるな。喫茶店のサイドメニューというのはなんとも侮りがたい。

【サクサクの衣とプリプリの身、そして店長自慢のタルタルソースが絶品だ。これだけでご飯三杯は固い】

実にうまい、が、それだけに惜しい。もしかすればもう2度と食えんかもしれないなんてなぁ。

【そう言った直後、店の片隅に座っていた男がもがき苦しみ始めた】

店主、金はここに置いておくぞ。釣りはいらん。

【一万円札をぽんと机に置き、騒ぎ始める店内の人間を尻目にその場を後にした】

【のちにわかることだが、その男はハチに刺されたことによるアナフィラキシーショックによって死んだらしい】

さぁて、依頼人に報告しに行くかねぇ。

【察しのいい方はそろそろお気づきだろうが、彼の職業は殺し屋だ。自分の異能を使い、それが殺しによるものだとなるべくばれないようにして対象を殺すのだ】

こんな楽なことで百万とは……だからこの仕事はやめられん。

【他人の命をなんとも思わない冷酷な殺し屋、五十嵐龍二。彼はゆっくりと道を歩みながら、顔を歪めるように微笑んでいた】
582 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/04(水) 20:02:37.95 ID:Zk7o9/Olo
>>580
荒療治な未来しか見えない……!

【これだけバイオレンスな能力を見せつけられて普通の治療を想像するのは、あまりにもお花畑だろう】
【さすがにそこまで世の中をわかっていないわけではなかった】

っこんどは、そこか!

【光の着弾地点から飛び退きつつ、そろそろ火の手が制御つかなくなりかねないので水流の矢で射出元を攻撃する】
【ミドルの方では威力を加減した爆発だったとしても、こちらではいつ強力な爆発に巻き込まれたりするかわからないのでとにかく避け続けるしかない】
【次々に飛んでくる光は狙いがないだけに距離を取るのに必死で、矢を放ちながらの場当たり的な対応が限界だ】
583 : ミドル・ファンシー・トップハット【Blue Light】 :2015/03/04(水) 21:08:42.39 ID:mz4GXn8+0
>>582
そんなに嫌なら一切僕の攻撃を当らなければいいだけじゃないかぁ〜
全くそれくらいは頭を働かせたらどうだい?

【全く頭が働いていないのはミドルの方なのだがそれに気がつく事は出来ない】
【自覚が無いというのはある意味幸せなのだろう】

そして最後、狂気を完璧にコントロールする事!
楽しめるようになるとバイオレンスが快感に変わってくるからねぇ!
それに飲み込まれないように制御することで自分の限界を超えた力を発揮できるのさぁ!

【突然現れた水流の矢に驚きながら必死に水流に巻き込まれまいと回避をする】
【正しくはもうミドルの体力は残り僅かなので決着をつけようと移動したのだが】

【アンナは光を相手するので精一杯】
【その様子を見たミドルは最後の力を振り絞った一撃を放つことにした】

ふふふ、僕の体を張った一撃を君は対処できるかなぁ?
こればっかりは超必殺技だから手加減抜き、ド派手に行かせてもらうよぉ!

【突然アンナの目の前に現れるミドル】
【そして背後の木々に光を照射し、少し苦しそうな表情で最後の起爆をした】

【背後の木々は今までよりもより強烈に爆発する】
【例えそれがどれだけ強力であっても、アンナに届く訳など無い】
【なら一体何が超必殺技だというのか?】

【答えはその爆発によって吹き飛んだミドル自身だ】
【背中を焼け焦す痛みに耐え、大砲から発射されたかのような勢いで飛んでいく】
【右手を突き出してまるでスーパーマンが空を飛ぶような体勢でアンナに襲い掛かった】
【当ったとしても外したとしてもミドルは大ダメージを負ってしまう捨て身の攻撃】
【アンナは避け切ることが出来るのだろうか?】
584 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/04(水) 21:32:50.44 ID:Zk7o9/Olo
>>583
それならもうちょっと攻勢を緩めてくれませんかね……っ!

【絶え間ない攻撃に反応するので体力を消耗しながら、息をきらせて答える】
【こちらも身体能力は所詮一般人程度、体力の限界がちらつき始めていた】

【そうすると必然的に頭の回転も落ちる──そんな状況のなか突然出てきたミドルに、反射的に後ろに跳ぼうとする】
【が、それは完全な失策であったと、爆発を利用し突っ込んでくるミドルを見て気づく】

(まずっ、避けきれな──!)

【すでに後ろへ動こうとしている体を横へ持っていく術は、今のアンナにはない】
【できることは、少しでも衝撃をおさえようと腕をクロスさせてガードするのみ──】
585 : ミドル・ファンシー・トップハット【Blue Light】 :2015/03/05(木) 08:24:56.09 ID:iz9OxQ240
>>584
残念、そこまで手加減出来るほど器用じゃないんでね
まぁ、頑張ってね?

【とうとうミドルの回答も適当になってきた】
【元々適当以外な回答をしたことなど無いのだが】

ウヒヒ、どうやら僕の勝ちみたいだねぇ?
残念だったね、アーチャーさん?

【突き出した右手はアンナの腕に直撃すると同時に、ミドルの骨から痛々しい音が響く】
【そしてその勢いのままアンナに体当たりをすることになるミドル】
【アンナと共に勢いを衰えさせずに吹き飛んでいく】

【しかしここは森、いつまでも直進できる訳では無い】
【当然アンナは木に激突、ミドルはアンナをクッションにするがその衝撃で5m程後ろへ吹き飛ぶ】
【地面にボールのようにミドルは叩きつけられ、哀れで小さな悲鳴を上げるとその場から動けなくなったらしい】
【芋虫のように地面に這いつくばりながら、ニヤついた顔でアンナの方を見つめた】

/*寝落ち申し訳ない…*/
586 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/05(木) 17:42:16.20 ID:KQvMabIJo
>>585
【予想外の方法での決死の突撃は、もちろん華奢な少女の腕で受け止められるような代物ではなかった】
【ガードした腕からミシミシと嫌な音を聞きながら両者もろとも吹っ飛び、木に激突】
【二人分の運動量をもろに食らうことになったアンナの口から、くぐもった呻き声が漏れる】
【そして、その場でずるずると倒れこんでしまう】

げほっ、ごふっ……

【なんとか立ち上がろうとするが、ダメージが大きくて叶わない】
【こちらも、最早戦闘不能のようだ】
587 : ミドル・ファンシー・トップハット【Blue Light】 :2015/03/05(木) 20:52:45.04 ID:iz9OxQ240
>>586
【どうやらアンナも動く事は出来なくなったらしい】
【その様子を見たミドルは強がりなのか少しだけ笑った】

ふふふ…
これで君との勝負は終わりだねぇ…
僕は結構楽しめたよ…

【そう言い残すとミドルは死んだように眠り始めた】
【ミドルの睡眠は短い、あと30分もしないうちに何事も無かったかのように動き出すだろう】

【ミドルはアンナを街の病院まで運ぶために最低限の回復しかしない】
【簡単な話、ミドルは素直になれないだけだ】
【ただ結局根っこは変わらないので骨が砕けた体でアンナを運んでしまう】
【もちろん運んだあとは顔に油性ペンでいたずら書きをするのだが】
588 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/05(木) 21:11:54.75 ID:KQvMabIJo
>>587
してやられました……
勉強に、ならなかったと言えば、嘘ですがね……

【それだけ絞り出して、戦闘の終結と共にこちらも意識を失う】
【代償は相当大きなものではあったが、確かに一人での訓練より経験値を積めたのは事実であった】
【病院にて意識を取り戻した後、ここまで彼が運んでくれたのだと気づいた時、それも含めて──僅かではあったが──感謝の意が生じなかったと言えば、嘘になる】
【戦闘面でも、初めて会うタイプの人間との交流としても、それなりの意味をもった出来事だったなぁと、後にベッドの上で回想するのであった】

【──落書きのことを知ってリベンジの決意をするのは、また別の話である】

//数日にわたる絡みありがとうございました
//とても楽しんで行えてよかったです
589 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/06(金) 21:26:49.64 ID:9V/7iOv30
うーん……。

【非常に困ったことになった、というのが彼女の感想だ】

【彼女の住む町はとても多種多様だ】

【それは不思議な場所という意味も含めて、本当に飽きさせない】

【悪魔のレストラン、とろけた森、探偵事務所、etcetc...】

【こんなに不思議な場所がこんなにもたくさんあるんだ。歩いていればもしかすると失った記憶の手がかりが手に入るかもしれない】

【だが、認識が甘すぎだ】

ここ、どこなんだろう。

【歩き回っていればそのうち何かを見つけられるだろうと思ってあちこちを回ってみたのだが、結果この有様だ】

【土地勘もないのにこんな広い街をウロウロするべきではなかった】

とにかく交番かな? それともこのまま歩き回ってれば見覚えのあるところにつけるかな?

【アルル・ルージュ16歳】

【記憶を失ってから初の迷子である】
590 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/06(金) 21:59:49.19 ID:2vHj9UjYo
>>589
うぅー、まだズキズキするってのに……もう絶対あの病院行きません……

【ある晴れた昼下がり、右腕を三角巾で吊った状態で恨めしげな愚痴を言いながら道を歩いていく少女がいた】
【先日の戦闘で軽くはない怪我を負った彼女であったが、それが何故こんな場所を歩いているのだろうか】
【答えは簡単、病院を追い出されたのである】
【ミドルの最低限の治療もあって病院に運ばれた時点では打撲、骨折患者として扱われていたのがベッド満床によりこの様だ】
【まぁ、骨折なんて固定して放っておくしかどうしようもないのも事実ではあるが】

【閑話休題、そういった理由で節々の痛みを残したまま退院させられた彼女は、帰路で一人の少女を見かける】

(あの人……もしかして道に迷ってる?)

【困った人を見かけたのが運のつき、お人好しというのは自分の状態を省みずに人に親切をしにいく哀れな生き物なのだ】

あの……どちらに、向かわれるんですか?

//まだおられましたら
591 :古今 天子【ウェザーマジシャン】 :2015/03/06(金) 22:02:39.88 ID:5DR8gcXn0
【街の片隅に建つ教会の中、奥にある椅子に座り体を左右に穏やかに揺らしながら黄緑色の髪を乱し、優しくも強い指遣いで巨大なパイプオルガンの音色を奏でている天子】
【神への賛美歌を思わせるその音色は、まだ黄昏の刻が支配する街中に響き渡る】
【ステンドガラスを透き通る真黄色な眩く、熱を帯びた夕焼けの光がパイプオルガンの音色に身を委ねる天子の姿を美々しく写す】
【教会にいるのはただ一人の奏者のみ。その奏者の弾き姿を観るものも、美しく壮大な音色を自己の鼓膜で聴くものも、内に存在する魂で感じ取るものも居ない】
592 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/06(金) 22:08:07.58 ID:9V/7iOv30
えっ?

【急に後ろからかけられた声に、反射的に振り返る】

【そこにいたのは、まさしく妖精のような姿の少女】

【髪も肌も透き通るように白く、輝く二つの目はルビーを埋め込んだかのよう】

もしかして妖精さん?

【そんな素っ頓狂なことを平気で言えるのだから、彼女は一般的な感性からずれているといえる】

私あっちこっち散歩してたんだけどね、気づいたらここがどこかわからなくなっちゃったの……。

【発言や迷子になるところなど、まさしく子どもそのもの】

【しかしそんな純粋なところが、彼女の長所でもあったりする】

//いますよー
593 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/06(金) 22:09:07.71 ID:9V/7iOv30
//安価忘れ……
//>>592さんにです
594 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/06(金) 22:11:00.76 ID:9V/7iOv30
//寝ぼけてるのか私!?
//>>590さんにです……
595 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/06(金) 22:35:31.25 ID:2vHj9UjYo
>>592
い、いえ一応人間ですけど……

【今までも自分の容姿を、よくも悪くも色々言われてきたが、妖精と言われたのは初めてだったようだ──つられてアンナまで妙なことを口走る始末】

ふむふむ、なるほど……どこから出発したのかは、分かります?

【包帯巻きの妖精改めアンナは、迷子の子に話しかけるようなトーンで──まぁ確かに迷子なのだが──問いかける】
【お人好しというのは、目の前の少女のような純粋で子供らしく目を離せないような存在に特に弱い】
【この時点で、彼女が案内を申し出ようとするのは必然といってもいい帰結であろう】

//ドンマイなのです
596 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/06(金) 22:46:46.50 ID:9V/7iOv30
>>595

なーんだ、違うのか。えっとたしか……

【妖精じゃなかったことに少しがっかりしつつも、彼女は自分の家から出発したこと、そしてとにかく特徴的な建築物や場所を通った順にあげていった】

それで、最後にとろけた森を抜けてからうろうろしてたら、こんなところにいたんだよね。

【これで一応思い当たる目印になりそうなところは言ったはずだ】

これでわかるかな?
597 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/06(金) 23:12:23.62 ID:2vHj9UjYo
>>596
(がっかりされたですと!?)

【改めて心のなかで驚きを示しつつ、少女の挙げる道筋の特徴を注意深く聞く】

【別に他所からの来訪者というわけでもないので、少女の説明で大体のルートは把握できたようだ】

【まがりくねった森の話を聞いたところで一瞬アンナの眉がピクリと動いたのは、単にどこかの落書き小僧のせいであるが……少女の知る由ではないだろう】

なるほどなるほど……えぇ、大体はわかりましたよ
よければ案内しましょうか?

【頭のなかでおおよそのルートを確定できたアンナは、当然のごとく少女に提案する】
598 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/06(金) 23:38:12.07 ID:9V/7iOv30
>>597

え! いいの!?

【思わぬ助け舟に、素直に喜ぶ彼女。とりあえず家に帰れないということだけはなさそうだ】

それじゃあお願いしよっかなー。

【素直な彼女は素直にその親切を受け入れようとする。知らない人についていくなは幼稚園児でも守る基本的な約束だが、彼女はどうも疑うことを知らないらしい】

【もっとも、純白の彼女にはその心配をする必要もないのだが】

あ、そういえば

【ここで彼女は、ある大切なことを忘れていたことに気づく】

私の名前はアルル・ルージュっていうんだー。

【人としてもっも大切なことの一つ自己紹介を、彼女はしてみせた】

あなたの名前を教えてほしいな。
599 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/06(金) 23:55:29.35 ID:2vHj9UjYo
>>598
もちろんですよー、どうせ私も特に予定はないし

【確かに彼女には予定はないので嘘は言っていない。そりゃあ確かに早く家に帰って寝て療養したいのは事実だがそれは用事とは言わない。多分。】
【とかいう適当論理で誰に向けてかも分からない言い訳を並べつつ、こうして退院一発目のお人好しの始まりである】
【怪しい人についていってはいけませんという発想がないのは、単に彼女自身も人を疑うというのが苦手だからであろう】

アルルさん、ですか……素敵な名前ですね
私はアンナ・アニシェフと言います、目的地につくまでどうぞよろしくお願いしますね

【そう名乗り返して、なんとなく握手を求めて手を伸ばす】
【こういった純粋な人の心というのが、強制退院で傷心気味だったアンナの心を少し癒してくれた】
600 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/07(土) 00:18:14.48 ID:m9DtMboj0
>>599

うん、アンナって言うんだね! よろし……く……ね……?

【何かがおかしい。胸の中で、心臓ではない何か。宝石が脈打つ】

【まるでこのまま胸を突き破ってしまうのではないかという風にまで思えるほど、強く、強く】

(まずい、これってもしかして……!)

【あのとき自分が気を失ったきっかけは、確か心配をされたときだった】

【でも、これは心配とは少し違う。いうなれば、ちょっとした親切と、わずかな≪好意≫】

アンナ……、やっぱ私用事思い出したから、送ってくれなくていいや……

【このままでは傷つけてしまうかもしれない、その思いで彼女に背を向ける】

【歩む足は、熱病を患っているかのようにおぼつかない】
601 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/07(土) 00:56:39.50 ID:W4sbuvf0o
>>600
え?でも、なんだか様子が変ですけど……

【そういいつつ追いすがろうと一瞬するものの、すぐに踏みとどまってしまう】
【お人好しというのは、ベースに優しさというものを湛えた性格……その優しさというのは、あまり親しくない人からの拒絶というのを受けたときに、迷惑を回避するという形でも現れるものだ】
【それ故、彼女はアルルを心配するものの行動に起こせない】
【優しさとは積極的なものでありながら、消極的なものでもあるのだ】

(何か、気にさわることをしたのでしょうか……)

【突然の拒絶の理由は思い当たらないが、今の彼女にできるのは心配そうに後ろから眺めることだけだった】
602 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/07(土) 01:34:13.93 ID:m9DtMboj0
>>601

ごめんね

【一言だけそういって、アルルは去っていく】

【やっと、ようやくわかった。自分はどういうわけか≪好意≫をもたれると気を失うらしい】

【そして、気を失ったあとの光景から考えるに、自分は何か、とんでもないことをしているようだ】

【せっかくかけてもらった好意ですら、こんな風に無下にしなければいけない。今回は小さな好意だった。親切さから生まれる、小さな好意】

【これがもしももっと大きな好意、たとえば友情や心配であったりした場合、自分はまた気を失うのだろう】

【そして、その先に待つのは……】

【悔しかった、悲しかった。記憶を失って心細くなって、それでも自分には友達がいてくれた。人はみんな優しかった】

【でも、自分はこの先優しさを受けてはいけない。その先に待つのはきっと、誰かを不幸にすることなのだろうから】

【一筋の雫が、地面をぬらした】

//遅くなってしまいすみません……
603 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/07(土) 11:52:17.87 ID:SQANYNON0
【誰かの幸せは誰かの不幸】
【実は世の中にはすべての物に限りがある】
【時間。人生。場所。食。あらゆるものに越えられない線がある】
【自分が幸せの時間をつかんだ時、誰かは不幸の時間を掴んでいるはずなのだ】
【誰かを幸せにする一番の方法は、自分が不幸になるのが一番速い】

【だが、人はどこまでも物を持ち続けようとする】
【大切な物かどうか分からなくなった物さえ机に置いておくのだ】
【限りがあっても、人は限りの無い欲望を持つ】
【素晴らしくもあり、この世を凌駕するたった一つの存在】
【だから人は欲望を抑える。永久的に湧いてくる心を抑えるのだ】
【無い者を欲しがり、あるものを無くそうとする】
【真理に近い物が、そこにはあるのだ】




そんな、バイトは一体どこにあるんだ...

【欲はいくらでもある。仕事を見つけるという欲が】
【だが、その仕事は見つからない】
【ベンチに座る恭介と頭のアホ毛は背を曲げているように見えた】
604 :【マジックアーチャー】アンナ・アニシェフ [sagesaga]:2015/03/08(日) 11:57:01.52 ID:vyoYemmlo
>>602
……

【何が引き金になったのかはわからないが、先程までとはうって変わったアルルの様子を、遠巻きに眺めることしかできない】

【当然のことである。親しい友人ならともかく、精々数分交流しただけの人間が他人の内面に足を踏み入れるというのは憚られることだ】

【ややあって、アンナは彼女に背を向け足を踏み出し、迷子の案内人から赤の他人へと戻る】

【その足取りが重いのは、彼女の怪我によるものだけではないだろう】

//あとちょっとというところで放置しちゃっててすいませんでした……
605 :アルル・ルージュ?【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/08(日) 19:05:21.97 ID:S1zeAvjOO
>>604

【夜になってやっと、彼女は自分の家にたどり着いた】

【しかし、そこには喜びなどなく、むしろ沈痛な面持ちだ】

【その顔に生気はなく、まさに人形のよう】

私がいたら、私と関わったら、みんな不幸になっちゃうんだね。

【虚ろな目で、誰に語るわけでもなくポツリポツリと独り言をつぶやく】

私、誰なんだろう。なんで人を傷つけちゃうんだろう、なんで、生まれてきちゃったんだろう……。

【徐々に意識が遠のいて行く。とても眠い。このまま眠ってしまえば、もう2度と目が冷めないんじゃないかと思うほどに】

それでもいいかもね、そうすれば、もう誰も、傷つかない……。

【言い切る前に、彼女の意識は落ちた】

【だがしかし、彼女の体はゆっくりと起き上がる】

おばかなアルル。せっかく全部捨てて、幸せになれたのに。その手に入れた幸せも、捨てちゃうのかな?

【起き上がった彼女は、くすくすと笑う】

大丈夫よアルル。私の可愛いハニー。たとえ貴女が世界で一人になったとしても、私はずっと一緒にいてあげるよ。ずっと、ずっとね?

【どうせなら体が自由であるうちに遊びに出かけたいが、この体はとても疲れている】

【大きなあくびを一つし、彼女は再び横になった】

おやすみ、マイハニー(私のアルル)

【一人の少女は絶望に陥り、一人の少女はそれを慈しみ】

【こうして夜は、更けていった】

//ロールお疲れ様でしたー。
//今回ちょっとグダらせてしまいましたね。反省です……
606 :【魔王】ぶかぶかマントの女 [sage]:2015/03/09(月) 18:09:21.11 ID:sxvgBGaKO
ラスボスー、ラスボスいかがっすかー?
…まだまだ寒いっすねぇ

【冷雨降りしきる街中】
【ラスボス戦売り〼、と書かれた看板を担ぎ歩く】
607 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/13(金) 18:32:50.00 ID:NllUZP/U0
【理解する、これはどれほど知っていれば良いのだろうか)
【100%すべて知らなければならないのか。それとも80%でいいのか】
【そもそも、世の中で理解という言葉はいつ使われるのか。知るだけでは駄目なのか】
【言葉は奥が深い。意識するだけでも、先の見えない世界だ】

【例えば。人に話をする時だ】
【難しい言葉を使っていれば頭のいい人に見えるのだろうか】
【いいや。噛み砕いた言葉ほど相手に伝わる】
【すりりんごと同じくらいに噛み砕けとは言わない。せめて一口サイズに切った方が良いのだ】
【子どもの様に小さな口なのか、大人の様な大きな口なのか】
【伝える方法は様々だが、この関係はあまり変わらないようだ】

駄目だ、面接テンパって大切なこと言うの忘れた...

【恭介は失敗した。そのままのりんごを渡したのだ】
【そんな方法で、成功するわけもないのに】
【この所、テンションダダ下がりである】
【街を歩く足も、ふらふらになっていた】
608 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [sage saga]:2015/03/17(火) 22:16:42.18 ID:WQtK0eOaO
【あたりはどっぷりと暗くなっている】

【こんな時間に出歩くのは、仕事終わりのサラリーマンか、もしくは明るいうちにはできない後ろめたいことをする裏の人間か……】

【少なくとも、彼は後者の人間だった】

フン、雑魚が。能力に目覚めたからといって調子に乗り過ぎたな。

【そこに倒れ伏しているのは一人の若者だった。当然、その人物に息はない】

【だからといってナイフで刺したとか後ろから殴りつけたとか、そんな物騒なことはしていない】

【《不幸にも》たちの悪い毒を持つ虫に刺された、それだけのことだ】

それにしても、聞いちゃいないぞ。ターゲットが能力者だったなんぞ。

【言葉では文句を言っているが、その顔はまんざらでもなさそうだ】

【それもそのはず。普通の人間を殺すより、能力者を殺したほうが金になるからだ】

【今回の依頼人にどれだけふっかけてやろうか。そう頭の中で算段をつけながら、死体を引きずる】

【普通ならこんな時間に人などとおらないだろう。そんな油断を持って】
609 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/17(火) 22:42:41.15 ID:8OEyCM590
>>608
【その辺りが夜に深まった街に一人】
【家も仕事もなく、うろうろする者がいたのだ】

【第三者、仕事のない者である】

【そんな彼の目の前に、人を引きずっている男性】
【酒にでも酔ったのか。羨ましい】 
【そんな風に、まるで「日常」のように見つめているのだ】
【引きずられている者に血が巡っていない事も知らずに】

(いいなあ、俺もあんな風に...って俺はまだ飲めねえだろ)

【じっと、2人を見ていた。光の立場にいる者のように】
【それが街の闇であったことも知らずに】

(漫画見てえだな...実際にこんな風景になるんだな)
610 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [saga]:2015/03/17(火) 22:59:49.13 ID:WQtK0eOaO
>>609

(んん? まさかこんな時間に出歩く奴がいただと?)

【自分に寄せられた視線に気づき振り向くと、少し離れたところに一人の青年が立っていることに気づいた】

【普通ならこんな状況だ。慌てふためくのが当たり前】

【しかし、彼とてだてに長年こんな仕事をしていない。どんな状況であっても冷静でいることこそがプロだ】

(なぁに、慌てることはない。やつもこちらをじっとみてはいるが、なんのリアクションもない。おそらくは、暗がりでよく見えていないのだろう)

(しかし、念には念をだ)

【そう思いたつや否や、彼は二匹の虫を創造する】

【一匹はサソリ、もう一匹はスズメバチ】

【相手が油断しきっている今ならば、暗殺など容易いことだ。しかし、もしもの時のために用意したのがサソリというわけだ】

【相手がスズメバチにつきっきりになっているところを狙い、サソリで刺す。たったそれだけのこと】

【彼はなんの躊躇もなくそれをはなった】

【一匹は音を立て、一匹は忍び寄るように這って進む】

【この二匹の死神に、青年は気づくことができるのか】
611 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/17(火) 23:23:59.45 ID:8OEyCM590
>>610
(ああ、本当にいいなあ......ん?)
【こちらに何か音を立てて近寄ってきた】
【空からの刺客。その相手に、彼はすぐに気づいた】

(なんだ、この羽の音は?虫だとしたら俺を何故狙う?)
(街灯に近づかない虫が、こちらに...!)

【至近距離に近づいた時にやっと存在が理解できた】
【相手は蜂だった。それも猛毒を持つスズメバチ】
【瞬時の対応。彼はその場から離れる事を選んだ】
【磁力を操り空中に浮き、蜂から逃れようと】
【しかし、蜂はこちらを追っていた】

ちっ!鉄球、打て!

【鉄球を放ち、蜂を破壊する】
【何故自分が蜂に狙われていたのか、疑問に思った】
【ただ、一つだけわかるのは】

(これは、能力者による攻撃!蜂は一匹で夜中に出て来ねえ!)

【相手の能力者を探す。サソリにはまだ気づいていない】
612 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】?1/2 [sage saga]:2015/03/17(火) 23:36:12.77 ID:lldAh1s00
>>611

(なるほどねぇ、相手の能力は念力、もしくはそれに類するものということか)

【相手はあたりをきょろきょろと見ているところを見ると、まだこちらが能力者であるということに気づいていないらしい】

(こいつは好都合だ。だが、まだたりんなぁ)

【彼に這い寄るさそりが残っているのに、相手はまだそれに気づいていないのに、それでも彼は思考をとめない】

(次は、こいつの用意といくか)

【耳を澄ましたって聞こえない、それほどに小さな子擦れ合う音が生まれ始めた】

【しかし、状況は現在進行で圧倒的に青年の不利】

【もしもここで這い寄る死神に気づけなければ、この隠しだまを使う必要もなく戦闘は終わってしまうのだから】
613 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 00:10:19.60 ID:d7BSH0Ey0
>>612
(一体、どこから...はっ!?)
(そうだ、うっかりしてた。蜂に意識をとられ過ぎた!)
(相手は必ず俺が見える場所にいたんだ!地上か、空中から!)

【空中を見渡す。しかし、能力者は見当たらない】
【という事は。先程の二人の確率が高い】

だったら、なんでこっちを狙ってやがるんだ!

【なんでもいい。相手は見つけた】
【後は相手がなぜ自分に意識を向けているかなのだ】
【相手の二人に向かって鉄球を1つ射出する】
【牽制のつもりだが、殴られる位の威力はある】
614 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】?2/2 [sage saga]:2015/03/18(水) 00:17:24.42 ID:VAtHtRQp0
>>613

(ふん、やっと気づいたか。だが……)

【男は足元にあるそれ、人間の死体を盾に飛んでくる鉄球を防ぐ。そして】

さよならだ、若造。

【サソリは青年にたどり着いてしまった。つまりそれは、この戦闘の終わりを意味する】

【サソリの毒はどれだけ強力であっても即死には至らない】

【だが、ほうっておけばもちろん死ぬし、毒による激痛は大人であってもまともに動けなくする】

【これを食らったが最期、というわけだ】

【それとも彼には、刺されても問題ない何かがあるのだろうか】

【サソリの毒針が、振り上げられた】
615 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 00:44:26.83 ID:d7BSH0Ey0
>>614
んなっ!?
(酔ってた人を盾に!?という事は、あいつが!)
(でも、なんであいつは俺を狙って...)

【浮遊を解除し、地面へ着地した】
【相手が誰だか理解できた。そして相手が虫を操っている事も】
【しかし。地面の本命に気付く事。避けられる筈の攻撃が一瞬遅かった】

(サソリ、だとぉぉ!?)

【振り上げられた毒針は自分の右足にめがけて飛んできた】
【一瞬では回避不可能の攻撃は、ズボンに触れ。カキンと、音を鳴らした】

いってえええええええ!!!

【右足を抑えゴロゴロと転げ回る】
【相手を油断させるため、勝機を生み出すため】

【しかし、相手が何かの違和感に気付けば作戦失敗だ】
616 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】蟻2/2 [sage saga]:2015/03/18(水) 01:07:20.90 ID:VAtHtRQp0
>>615

食らってしまったなぁ、サソリの毒を……

【実際は刺さっていなかったというのに、そうとも知らず余裕の表情だ】

このままほうっておいてもお前が死ぬことに変わりはないがな、もしも、ということがあっても困る。

【そう、彼にはここにいたるまでにためておいた隠し球が残っていた】

ところでだ青年よ。ヤッターマンってアニメを知ってるかね? おっさんの小さいころにちょうどやっていてな、いや、なかなか面白いアニメだったよ。

【何を思ったのか、彼は急にひざまずく体制に入る】

それでだ、そのアニメの必殺技にびっくりドッキリメカというものがあってな、ロボットの口から小型のロボットを大量に出すんだ、こうやってな! ウボァ!!

【嗚咽とともに口から這い出してきたのは、黒い何か。そうこれは、蟻の大群だ!】

【しかもただの蟻ではない。殺人蟻と名高い毒蟻、火蟻だ】

【指されたときのやけどのような激痛もさることながら、何でも貪り食う貪欲さと、アナフィラキシーショックを引き起こす強力な毒も恐ろしい】

【それがまっすぐに、青年に迫り行く!】

//し、しまった、空中に浮いて蜂から逃げるという描写見落としていましたすみません……
617 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 01:23:39.35 ID:d7BSH0Ey0
>>616
あぐううううう!!!
(どうだ、これで相手も油断して攻撃の手を緩めるだろ!)

【しかし。相手は何故かヤッターマンの話をしだした】
【ひざまずいたかと思えば。口から大量の蟻を吐きだしてきた】

おい、それトリコの美食会の奴じゃねえか!
(あ、ツッコんじゃった...)

【もう訂正など出来ない。すぐに起きあがり磁力の空間を生み出す】
【街の電灯やパイプなどの鉄と言う鉄を一斉に引き付けるのだ】
【目標は沢山の蟻の討伐。一匹残さぬよう徹底的に叩く】
【金属音がなり、辺りに響いた】

ふう、なんだよあの能力!
というか、なんでアンタは俺を攻撃してるんだよ!
618 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】?0/2 [sage saga]:2015/03/18(水) 01:40:53.42 ID:VAtHtRQp0
>>617

【かなりの大規模な、そして繊細な物質操作に、彼はほんの少しだけ驚きを持った】

【だが、それはやはり少しだけだし、本の一瞬に過ぎない。むしろ、相手の能力の正体が見えてきた】

(なぁるほど、磁力操作の類か)

【そうとわかれば話は早い。念力で問答無用に攻められてはたまったものではないが、磁力限定であるのならある程度の接近は許されるだろう】

トリコがなんなのかはおっさんよくわからないねぇ。なんせサンデー派なもんでな、ジャンプは気に入らん。ああそれと、お前を狙う理由だったな。そんなもの自分で考えろ。
そおら、次のお友達だ。

【そう言って彼が創造したのは、二匹のスズメバチだ。しかしこれは、あくまで囮。本命は、またしても体内で補充を行っている】

三次元的に、なおかつ素早く飛び回るこいつらだ。そう簡単には捉えられんぞ!

【敵を刺すのは二の次だ。今は時間稼ぎが重要】

【そしてもう一つの目的もここで達成させるつもりだ】

【相手の能力の適応範囲。これさえわかれば、ぐっとやりやすくなる】
619 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 02:07:32.79 ID:d7BSH0Ey0
>>418
俺だってジャンプは銀さんと小野寺以外の漫画あんまり気にしてねえ!
あと、自分で問いを出すって言ったって俺アンタに何もしてねえよ!

【敵は新しく2匹の蜂を用意した】
【周りを飛び交い、こちらの様子を伺っている】

小さい奴を少数の方でか、やりにくいな!
鉄球発射!
【鉄球をまた服から2つだし、蜂に向かわせる】
【しかし、蜂の動きが単調で無いため鬼ごっこのような形になっている】

あと、これもまとめてプレゼントだ!
お返しはいらねえ!

【先ほど蟻を駆逐する為に使った鉄の塊、及び鉄の粗大ごみを磁力で飛ばす】
【電灯や沢山の鉄の物が含まれている。サイズもパワーも桁違いだ】
620 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】?1/2 [sage saga]:2015/03/18(水) 02:26:41.33 ID:VAtHtRQp0
>>619

ぬう、なんとめちゃくちゃなパワーだ……

【ばらばらと散会させていた蜂たちが、一瞬で押しつぶされてしまった】

【いくら数多の虫を生み出し操れるとてしょせんは虫。こんな圧倒的な暴力には勝てない】

……ふう、仕方あるまい。いつまでも出し惜しみしていても、勝てなければ意味がないからな。

【そういって創造したのは、一匹のバッタだ。彼はこれを】

あぁぐ。バリッミチッ。

【なんと、丸ごと食べてしまった】

【この不気味な行動の直後、彼の体に異変がおきる】

【体は見取り色に変色し、足は肥大化し、触角が生える】

【その姿は、まさにバッタ!】

さあて、第二ラウンドといこうか。

【そういうなり、いきなり青年に向かって飛躍。まさしく弾丸のごとき突進に、どう対処するだろうか】
621 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 15:51:59.61 ID:d7BSH0Ey0
>>620
てめえ、なんで虫なんか食ってやがる...!?
(変化した、本人が!)

【相手は高速でこちらに走ってきた。いいや、跳んできた】
【人間とは思えぬ速度。変化した事と何か関係があるのか】

くそっ!
(言っても俺の服の鉄球はあと2つしかねえ!回避できるがそのあとどうする!)
【敵の攻撃に。対処する方法を見つけなければならない】
【さらにその後の自分の反撃のタイミングも必要だ】
【しかし、悩んでいる時間などない】

【服の中の鉄球を引き、空中に逃げる】
【まず、自分がしなければならない最優先事項をこなさなければ】
622 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 15:52:50.73 ID:d7BSH0Ey0
>>620
/遅れてすいません!
623 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】?1/2 [saga]:2015/03/18(水) 17:31:28.00 ID:VAtHtRQp0
>>621

逃がしはせんッ!

【続いて創造したのは、トンボだ】

【これを躊躇なく、貪り食う!】

ガッ! アァッ!!

【苦悶の表情と声。その後に生まれた変化の、なんと不気味なことか】

【ミチミチと嫌な音を立て、背中から半透明な羽が。目は肥大化し、幾つもの眼球が集まったかのような複眼に変化!】

【その姿はまさしく、虫のキメラ】

空ヲ飛べるのガ、貴様だケだと思ワないこトダな……ゼアァッ!!

【トンボの特徴である俊敏な飛行技術をフルに発揮し、青年に急接近する】

【狙いは、その強化された脚での蹴りだ】

【人間サイズにまで巨大化したバッタの脚だ。その威力、まさしく文字通り人外レベルにまで達することだろう】

五臓六腑、撒キ散らシ死ねェッ!!

【だが気づいているだろうか。男の喋り方が、少しぎこちなくなっていることに】

【先ほどと比べて、少しづつ攻撃が単純になりつつあることに】

//気にしないでくださいな
624 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 18:07:06.68 ID:d7BSH0Ey0
>>623
何ィ!また、虫を食いやがった!
(しかも羽をはやして目が凄いことになってやがる!?)

【相手は羽を使いこちらに飛んできた】
【空を飛ぶことがメインの物に、こちらの浮遊は敵わない】
【攻撃する隙を探しているが、連続の行動に圧倒されている】

まだ回避するのが前提か!高速落下!

【地面にある鉄。それを引き付ける磁力関係】
【しかし、地面の物を無理をしても引くわけではない】
【自分自身の体を、磁力に任せることで一瞬で落下することができるのだ】
【しかし、反動も大きい。地面に叩きつけられる】

ぐっ、狙うならここだ!

【服の中から鉄球を1つ相手に飛ばす】
【しかし地面に叩きつけられた事で集中力が薄れ、威力は低くなってしまった】
625 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】?2/2 [saga]:2015/03/18(水) 18:19:23.96 ID:VAtHtRQp0
>>624

そんなもの止まって見えるわ!

【勢いをそのままに、自らに飛んでくる鉄球を難なく回避】

【それもそのはず、虫と人間の体感時間や資格情報処理には大きな差があるのだから】

【これには虫特有の目である複眼が関連している】

【あのすばしっこいハエで二千の目が。そして彼が今融合しているトンボなら、その数二万! 実に十倍の処理能力である!】

【もちろんこの複眼には欠点もあるのだが、わざわざ語る義理もない】

【加速されたスピード、そして人外の脚力】

【相乗された爆発的な破壊力を持つ蹴りが、青年に迫る】
626 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 18:39:11.20 ID:d7BSH0Ey0
>>625
アイツ、反応速度まで強化されてやがる!
虫の能力をそのまま使っているというのか!

【戦闘力の著しい強化】
【それはこちらの肉体的には不利であった】
【建物の鉄を磁力で引っ張り、回避を行う】
【またあの時のように、体に負担をかけながらも】

くっ、なんとかしねえと!
当たりの吹き飛んだ鉄どもを収集!あいつを取り押さえろ!

【磁力の範囲は半径20m】
【プールの大きさにほとんど似ているのだ】
【その中なら磁力で吹き飛ばした鉄もいくつかある】
【少しでも相手の邪魔をしなければ】
627 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】蜂2/2 [saga]:2015/03/18(水) 18:55:27.50 ID:VAtHtRQp0
>>626

チッ、小賢しイ!

【自らに飛びかかる鉄くずどもをぐるりと見やる】

【飛び交う軌道は理解した。そして、そんなスローな動きでは障害にすらならない】

【彼はひらりと飛び上がり、襲い来るそれらを次々とかわしていく】

ちょこマかと逃げ回ルンじゃァなイ!

【そうして三たび再接近。しかし、こうも逃げられているのではいたちごっこもいいところ】

【ならば、逃げ道を消してしまおう】

そぉら、今週ノびっくりドッキリメカ第二弾ダ! ウボァッ!!

【口から放たれたのは、スズメバチの大群! それを彼は、退路を防ぐように操作する】

【スズメバチを排除するなら前から仕留めるし、無理やり逃げるというのなら毒のカクテルの餌食だ】

逃げ道ハもウないゾ!
628 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 19:33:25.09 ID:d7BSH0Ey0
>>627
【前門の虎後門の狼とはこのことだ】
【虫の力を体現した相手を前に、たくさんの鉢が後ろに】
【逃げる方法は亡くなった】

(くっそ、なんで俺がこんな状態に...というか、なんで俺を狙ってるんだ!)
(...相手は、何を意識しているんだ?)
(俺か?もしも、もしもだ。もし俺だけに「意識」していたのなら...)

【勝機が、少しだけ見えた】


来い、俺が使った鉄!
でもって、俺の目線側にある鉄だけだ!

【磁力の範囲を生み出し、こちらに持ってくる】
【自分にとっては前から、相手側にとっては後ろからの攻撃だ】

源義経式、騎馬隊戦法!
629 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [saga]:2015/03/18(水) 19:59:30.72 ID:VAtHtRQp0
>>628

し、しまっタぁ!! なンて、言うト思ったカね?

【彼の能力は磁力操作。そして後ろにはついさっきよけ続けた鉄くずども。ならば後ろからの不意打ちを警戒するのは、当然のこと】

【少なくとも、《2匹》の今ならその程度の頭は働く】

【しかし、数が数だ。今はよけるのに専念しなければならない】

私はこいツらをよケねバナらン。しかシだ、それハ貴様も変ワらんぞ?

【向こうがこちら側に意識を向けている間に、こちらは蜂どもを接近させる】

【またさっきのように大規模な磁力操作を行うというのなら、それもいいだろう】

【しかしそうなれば、自分を付け狙うこの鉄くずどもの操作は、おざなりになることだろう】

【その時は、自分が直接叩きにゆく】

チェックメイトダ若造!
630 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 20:19:13.68 ID:d7BSH0Ey0
>>629
【相手がこちら以外も意識できていた事に、やっと相手の実力に気づいた】
【相当の戦闘の経験、それも最前線の精神力】

(やっべえ、こっちが翻弄されてるぜ...)
だったら、まずは先に虫の殲滅だ!
アンタの攻撃の手は緩むが、それでも良い!

【虫の駆逐を優先事項に、あらゆる場所から鉄を引き寄せる】
【蜂を一匹残さず叩く。あの時のように金属音が響く】
【しかし、なぜそのような行動を取ったか】

【それは、街の鉄。つまり建造物を操っているから】
【巨大な建造物がたくさんあるのだから、蜂を倒すだけに使うのはもったいない】
【壁のようにつき刺し、壁のように防御代わりに使ったのだ】
【これで、相手の攻撃も守れる】
631 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [saga]:2015/03/18(水) 20:37:01.89 ID:VAtHtRQp0
>>630

【飛び交う建築物、それはまるで巨人の拳のように蜂たちを叩き潰した】

私ガ言うのモナんだガ、化ケ物かネ貴様は。

【あまりのデタラメな出力に、呆れとため息すら出てくる】

【いくら金属限定の操作とはいえ、建築物なんぞ一体何トンあることか】

【それをまるで手足のように、しかもかなりの近距離にまで近づいていた蜂どもを、すばしっこく三次元的に動くそいつらを、一匹残さず叩き潰し、なおかつ自分には一切の被害を与えない繊細なコントロール】

【こんな見た目をしている自分からみても、相手は化け物だと言わざるを得ない】

【とにかくこのままではあの建築物に自分が押しつぶされるかもしれない】

【ここはいったん、相手と距離を取ることに専念する】

貴様、一体何者ダ?
632 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 20:51:09.21 ID:d7BSH0Ey0
>>631
そっくりそのままお返ししたいぜ、このヤロー

【こちらはこの範囲にある鉄全てが仲間】
【言いかえれば現代の文明が見方をしてくれるのだ】
【砂漠や湿地地帯であれば弱いだろうが、この場所なら得意なのだ】
【蜂をつぶす為と壁を貼るためにに用意した建造物だが、こちらの視界が一瞬で死んだ】
【なので、磁力で飛ばした。自分の視界が開けるように誰もいない何処かへ】

俺か?俺の名前は雨宮恭介
雨宮流武道の当主だ。言っても、知識だけで動けねえんだけどな

そういうアンタは何者だ?
「意識」が出来てる、いわばプロだ。何のプロだ?
633 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [saga]:2015/03/18(水) 21:13:04.87 ID:VAtHtRQp0
>>632

雨宮流道場……。なるホど、今回は少しバカり、部の悪イ相手を選んデしまっタヨうだナ。

【あんな化け物相手だ。こちらがいくら身体能力をあげたところで、勝てはしない】

【やつに勝つには力ではない。知恵で立ち向かわなければならない】

【そう判断した彼は、まず融合を解いた】

私がなんのプロかって? そんなこと決まっている。殺しのプロだ。

【そう言ってはなったのは、数匹のスズメバチ、そして数匹のアクティオンゾウカブト】

【このカブトムシのパワーは、電球後時を破壊するなどわけはない】

【こちらが明かりを壊している間は、蜂に相手をしてもらおう】
634 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 21:38:35.94 ID:d7BSH0Ey0
>>633
殺し...だぁ?
ふっざけんなよ......どいつもこいつも

【相手に指を刺し、相手に向かって言う】

いいかっ!てめえがやったのは人生を奪うことだ!
人の意識も感覚も、全部奪ったんだ!てめえにその人の未来以上の価値があったかよ!

【また虫を呼び出してきた。今度は蜂と何かだ】
【磁力の結界をまた貼りなおす】
【今回回収したのは、小さな鉄。鉄球だった】

ぜってえ許さねぇ、俺が許せる問題じゃねえがよぉ!
理解した闇を使うことは人として正しくねえなぁ!

【小さい物を操る。それは念力能力なら難しい事だ】
【しかし、磁力は違う。集中力を重点に置いた能力ではないのだ】
【少しの集中力で良いという事は、威力も上がる。命中率も比例する】
【蜂を少数倒すことなど、容易いのだ】
【しかし、カブトの事には気づいていない】
【少しずつ明かりが消えていく】
635 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [sage saga]:2015/03/18(水) 21:51:50.64 ID:VAtHtRQp0
>>634

【相手は随分と正義感の強いタイプのようだ】

【なら、そこを利用しない手はない】

人生を奪う? それがどうした。見ず知らずの赤の他人が死んだところで、それがどうなるというんだ。
むしろ、そんな恨みを買うそいつに問題があるんじゃないのかねぇ。

【こうやって挑発してやれば、相手の視野は狭くなるはずだ】

【明かりが減り始め、どんどん暗くなる。もう少しすれば、辺りは闇に包まれる】

そぉら、追加の蜂だ。刺されん用に気をつけるんだな!
636 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 22:44:57.67 ID:d7BSH0Ey0
>>635
赤の他人だから、大切にするんだろうが!
恨みだぁ?それを引き受けたお前はどうなんだよ!
【辺りが暗くなりだした。何か相手が仕掛けているのは確かだ】
【ならば、速く仕留めなければ】

それより蜂か!
【鉄球を操り、蜂を一掃する】
【ゆっくり光がなくなっていった】
(ちっ、建物潰すんじゃなかった!)

だったらさっさと終わらせる!
【右手を筒上に構える】
【磁力を一時的に集中させているのだ】

なあ、コイルガンって知ってるか?
637 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [sage saga]:2015/03/18(水) 23:11:02.48 ID:VAtHtRQp0
>>636

(コイルガン!? くそ、やつの能力は底なしか!)

【こんな仕事をしているのだ。必然的に武器には詳しくなってくる】

【コイルガン、磁力を利用して発車するそれは、理論上は光速にすら達する】

【しかも相手は建物すら操作するほどの能力の持ち主。光速とまではいかなくとも、トンボの目ごときで捉え切れるものではない】

クソがっ!

【再びトンボを貪り食い、飛行の体制に入る】

【その速度は時速六十km。しかし、あの繊細なコントロールの持ち主だ。その程度のスピードなら平気で当ててきそうな気がしなくもない】

【だから、ほんの一工夫】

カブトムシども! そいつの気を散らせ!!

【カブトムシたちに電球の破壊を中断させ、少しでも狙いをそらすために相手に飛ばす】
638 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/18(水) 23:36:47.87 ID:d7BSH0Ey0
>>637
【コイルガン。磁力を操る能力である恭介の必殺技】
【一度の発射に時間を使い、反動もあるが一撃の威力も速度も馬鹿にならない】
【筒に鉄球を入れ込もうと、構えをとった】

(聞こえる...周りからたくさんの羽音が......)
(俺を止めに来たのか......でもな、少し失敗したよ、アンタ)

真っ暗の中じゃない、アンタが見える状況なら!
アンタを打ち落とす事は出来る!

ぶちかませ!超磁力砲(コイルガン)!

【空中にいる相手に、一撃放つ】
【高速の攻撃は、相手を追いかける】
【体に、反動が襲い掛かる】
【自由がきかない。その中に、電球を破壊できるカブト達が襲う】

あぐ、くはっ!うっ!
639 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】胸部負傷 [sage saga]:2015/03/19(木) 00:01:44.81 ID:ahjs/xjV0
>>638

【抵抗虚しく、コイルガンは放たれた】

【それはまっすぐ彼の元に飛び、そして】

グバァッ!!

【胸部にぽっかりと、風穴が空いた】

【そんな状態で当然飛行など続けられるわけもなく、墜落。地面に叩き落とされた】

(くそ、この私が、この私がこんな若造ごときにっ……!)

ゴフッ、はぁ、はぁ……!

【呼吸が鼓動が弱まる。もはや、生き残る術はない】

【だが、彼の目はまだ死んでいない】

(せめて、せめて一矢報いるっ……!)

【腹の中で一匹の虫を作り出し、それをゆっくりと口まではい登らせる】

【もしも相手がそのまま立ち去るのなら、どうしようもない】

【カブトムシの突進ごときでは、あざをつけるのが精一杯だ】

(そんなしょぼくれたものではない。やつには死を与えてやらねば気が済まない!)
640 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/19(木) 00:25:13.81 ID:rUKUiByQ0
>>639
【体中を殴り続けられている】
【まるで集団リンチを受けているかのようだった】
【あらゆるところを、決まりがあるわけではなく、ただただ】

こ、カブトムシ共...
腹立ってくるよなぁ、おい!!

【もう反動はない。体の中にある鉄球をいくつか出す】
【操作し、カブトムシを叩き落とす】

はぁっ...はぁっ......
や、やべえ。あの人、殺しちまうじゃねえか...

【自分のやっている事と言っている事の矛盾】
【それに慌てながら、今やるべき事を考え続ける】
【ただ、立ち尽くす】
641 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】胸部負傷 [sage saga]:2015/03/19(木) 00:36:14.36 ID:ahjs/xjV0
>>640

【某然と立ち尽くす青年をみて、内心ほくそ笑む】

【だから、正義感のあるやつはやりやすい】

グッ、オオオオオ!!

【この完全な隙を狙い、最後の力を振り絞って駆け出した】

【当然、口の中のある虫を噛み潰すのを忘れない】

【彼の体が黒く変色し、頭からは触覚が生える】

【彼が噛み潰した虫とは、バクダンオオアリだ】

【この虫の特徴は、絶体絶命に陥った時の自爆】

【その時に撒き散らされる粘性の酸は、相手を道ズレにするには十分な威力だ】

シネェェェッ!

【果たして、うまく射程範囲に潜り込めるのか】
642 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/19(木) 01:05:36.48 ID:rUKUiByQ0
>>641
(どうする、どうすれば...!)
【そう、思っている間に。相手は変化していた】
【体が、黒く色づいていたのだ】

まだ、何かできる息があるのか!だったらすぐに、!?

【おかしい、可笑しい、オカシイ】
【なぜ、何故まだこちらを攻撃する意識がある?】
【自分が死ぬかも知れないのに、何でまだ戦おうとするのか】
【そこまでして、貴方に価値などないはずなのに】

もういい。もういいだろぉ!!

【もう闘いたくない。もう見ていたくもない】
【あの時のあの子の感覚が、少しだけわかった気がした】
【磁力をかき集め、電灯や電柱を相手に向かって叩きに向かう】
643 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】胸部負傷 腹部破裂 [sage saga]:2015/03/19(木) 01:21:50.01 ID:ahjs/xjV0
>>642

なぜかだと? そんなもの決まっている。誇りだ、プライドだ!
貴様のような信念もなくいざ殺しそうになっただけで消沈する小物にはわからんだろうなぁ!

【アリの複眼はハエやトンボと違ってかなり少ない】

【しかし、人間の目よりはましだ】

【迫り来る電柱を、電灯を、ぶつかるギリギリのタイミングで見極め、大きく飛躍】

【自重の何倍もあるものを運ぶアリの脚力だ。少なくともアスリートクラス程度はあるだろう】

【だがこの時、タイミングを見誤って足をやられてしまった】

【距離はまだ離れているが、今を逃せば完全に詰みだ】

【彼は飛び上がった先で、腹筋を収縮】

【中に詰まった体液を、弾けさせた】
644 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/19(木) 01:42:32.95 ID:rUKUiByQ0
>>643
わっかんねえよ!俺なんか、考えて人なんて殺せねえよ!
もう殺しちまう手前で、そいつが死ぬ前に気付くんだよ!自分が何をしたか!

【相手は空中に跳躍した】
【それほどのエネルギーを、まだ体に宿していた】
【空中にいる敵に「意識」を合わせた】
【前の高速キックか、浮遊か?しかし、回答は違った】
【体を、破裂させたのだ】

(な、なんでだよ!?なんで!)

【その理由は一瞬で理解できた。自分を始末するため】
【自分の身を削ってでも、こちらに仕掛けてきたのだ】
【磁力で引き寄せ、自分が逃げる】
【しかし、カブトの攻撃が体に染みる。痛みが遅れてやって来た】
【磁力が少しだけ弱まった。それが、それだけで】
【体液は、彼の右足を襲った】

あ、ぐああぁぁぁぁぁぁ!!!

【熱い、熱い、どうして熱いのか分からないほど熱い】
【右足が、右足だけが燃えている。足を抱えようとする行動が痛い】
【ただ、あらぶったように動き、叫ぶだけ】
645 :五十嵐龍二【イノセント・イノセクト】 [sage saga]:2015/03/19(木) 02:04:43.89 ID:ahjs/xjV0
>>644

チッ、足だけで、終わったか……

【内蔵をぶちまけ、もはや息すらもままならない】

【もはや、風前の灯である】

【だというのに、相手に与えたダメージは右足とそれを抑えたために付着した幾つかの部位だけ】

【この毒は強力ではあるものの、一瞬でとかし尽くすほど凶悪なものではない】

【満遍なく散布することができたのなら、全身火傷で十分殺すこともできたろうが、これだけでは命を奪うには足りない】

せいぜいもがけぇ……治療さえ施せば、死にはしないだろう……。だが、その身体には、永遠に消えない傷が残る……
フ、フフ……あまたもの死体を積み重ねてきた俺が、まさか傷跡一つ残すために命を張ることになるとはな……

【もはや、目も見えない】

ああしかし、お前ほどのやつに傷を残せたこと……少しは誇りに思う、ぞ……

【その言葉を最後に、彼は完全に動かなくなった】

五十嵐龍二『死亡』

//絡みありがとうございました!
//初死にですが、やりたいことやり切れたので私はとても満足です!
//ただ、ちょくちょくミスしたのは心残りというか、本当すみませんでした……
646 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/03/19(木) 02:45:22.72 ID:rUKUiByQ0
>>645
あ、ああああああぁぁぁぁぁ!!
【痛みが、痛みが、痛みが、痛みが、痛みが、痛みが、痛みが、】
【聞こえない、痛くて、痛くて、痛くて、痛くて、痛くて、痛くて、】
【痛みが、痛みが、痛みが、痛みが、痛みが、痛みが。消えた】
【もう末期に近い。足は既に感覚神経まで焼けたのだ】

あ、あああ、ああああああ

【言葉なんて。叫びぐらいしか出なかった】
【人を殺した事に対してか、足の痛みに対してか】

ああ、ああぁあぁ、ぁぁあぁ

【肉体的な痛みに対してか、精神的な痛みに対してか】
【大切な事を忘れていた痛みか、大切な事を思い出した痛みか】
【ただ、痛くて。立てなくて。痛くて。痛くて。痛くて】

【ふっと、その場に崩れ。意識を失った】

//ロールありがとうございました!
//こちらもミス等あり、すいませんでした
647 :スティーブン・F・アイスマウンテン【トップハット】 [sage saga]:2015/03/21(土) 13:40:59.45 ID:xh3uPdVw0
【そこは町外れにある廃工場だった。あまり人の立ち寄らないそこは、いろいろな裏の人間に重宝されている】
【今ここにいる二人も、そういう裏の人間だった】

おやおや、これはすみません。うっかりあなたの腕をとってしまった。

【あたりに絶叫が響く】
【その絶叫をあげている男の傍らには、腕が一本ぽとりと落ちている】
【それだけではない。周りには数人分、人間だったもののパーツが無造作に転がっている】

そのままではあまりにも不恰好ですねぇ。どれ、私がバランスをとってあげましょう

【そう言って、その絶叫する様子をみていた白いスーツの男スティーブは、頭にかぶっていた紫のシルクハットを外した】
【しかし、不思議なことにシルクハットは彼の手と頭、両方に存在している】

そおら、いきますよ?

【そう言って、スティーブはフリスビーの要領でシルクハットを投げる】
【それはまるで丸ノコのように激しい勢いで回転し、男の腕を切り落とした】
【先ほどよりも勢いを増して響く絶叫】

ホホホ、わかっていただけましたか? あなたがどれだけ恐ろしい人間に喧嘩を売ったのかを。

【今そこで腕をなくした男は、スティーブの組織に所属していた】
【しかし、野心を持ったその男は、数人の部下を引き抜き、あろうことかボスであるスティーブを殺そうとしたのだ】
【そして、その結果がこの惨状というわけだ】

今の私はすこぶる機嫌がいい。今のあなたを帰しても見せしめには十分ですし、帰っていいですよ?

【男は痛みと恐怖のあまり涙を流しながら、足だけでゆっくりと立つ】
【そしてバランスの取れない足取りで、男は出口を目指して歩いて行った】

ああそうだ、あなたに一つ言っておかなければならないことがあるんですよ。

【出口へ歩いていた男は、恐る恐ると言った様子で後ろを振り返る】

やっぱり気が変わったので、あなたには死んでいただきましょう。

【彼が最期にみたのは、それ単体で立ちすくむ自分の体であった】

-----------------------------------------------

ふう、やれやれ。わざわざ我々の組織にたてつこうとは、なにを考えているんですかねぇ。

【誰に語るわけでもなく、彼は跳ね返った血をハンカチでぬぐいながら、一人喋る】
【今人を惨殺したとは思えないほどに上機嫌だ】

それにしても、素晴らしいパワーだ! あれはやはり、ただの宝石ではなかったということですねぇ。

【それもそのはず、彼はつい先日、超能力を得たのだ】
【先ほどの帽子はまだまだ序の口。それ以外にも素晴らしい能力があるが、先ほどは使う機会がなかったようだ】

それにしても、上に立つ人間というのは辛いですねぇ。わざわざこうやって、自分の力を誇示しなければいけないなんて。

【そうぼやきながら、彼はその場に待機する】
【一般人にでも見つかれば、騒ぎが大きくなってしまう】
【なので、この工場を掃除する配下の人間が来るまでは、ここで人が来ないか見張っておかなければいけない】
【もしもみてしまったなら、ここに転がる肉塊の一つになってもらわなければならない】
648 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/22(日) 17:41:37.72 ID:7uRtsv4D0
【この街では、正しいことと間違ったことの判別が付けにくい】
【何故ならこの街で同じ視点に立つことは難しいからだ】
【それは、人間関係や生活というよううな問題ではない】
【例えるなら、そこに机があったとする】
【普通ならば、物を置き。そこで何かを行う。当然の事だ】
【だが、この街では視点が違うのだ。真後ろでもなく、斜めから切り込んでいく】
【どうして机があるのか。何故机と椅子が共同なのか。それ以外に使用用途はないのか】
【考えもしない事を考える。言わばバカであり、天才だ】
【普通の視点では、見つける事のない何か。それがこの街のあり方だ】

依頼人、いらっしゃいませんか〜

【例えば。この探偵】
【自分の事務所の前で売り込みをしている】
【誰とも視点の合わない彼は、ある意味浮いているのだ】
649 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/22(日) 18:33:48.78 ID:AeD7IU0x0
>>648

【彼女がこの事務所に来たのは、他でもない、自分のことを知るためだった】

【本当なら誰にも会いたくない。でも、もう限界だ】

【自分が何者なのか、どうして気を失うのか、その後にあったあの荒れ果てた地面はなんだったのか】

【わからない。なにもわからない。自分とは、アルル・ルージュとは一体何者なのか】

【その答えを知るために、この探偵事務所にやってきたのだ】

【いつの日か記憶探しのためにやってきた、超能力者の探偵がいるこの事務所へ】

すみません……ちょっといいですか……?

【なるべく好意をもたれないよう、控えめに、部愛想に話しかける】
650 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/22(日) 23:33:15.56 ID:7uRtsv4D0
>>649
はい?
【きっと依頼をしてくれるであろう、少女にであった】
【誰も声かけに応じてくれる人はいない、その中で話しかけてくれる】
【それだけで、何だか満たされた気分だった】

ご用件は、なんでしょうか?
//反応遅れてすいません!
651 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/23(月) 00:15:02.06 ID:b/+vLqNo0
>>650

探偵さんには、ある人物を調べて欲しいんです……

【それさえ知ることができれば、この煩わしさから解放される。もしかすれば、記憶だって戻るかもしれない】

アルル・ルージュって名前の人です……

【それはまさしく、自分の名前だった】

//いえいえー
652 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 00:28:09.97 ID:Whhmcumf0
>>651
アルル・ルージュさんですね...
【聞いたことの無い名前だ】
【闇の方面での人間でも無さそうな名前だった】
【とりあえず、相手の容姿や特徴を聞いておきたい】

すいません、その人の特徴とかって何かありませんか?




【彼には答えを一瞬で出す方法を知っている】
【しかし。それがきっかけで滅びた物があった】
【あれから、一切手を触れていない機械はそのままだ】
653 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/23(月) 00:40:26.69 ID:b/+vLqNo0
>>652

特徴って言うか……

【今から答えようとする回答の奇妙さを考え、一瞬話すのをためらう】

【しかし、話さないわけにもいかない】

あなたの目の前にいるのが、アルル・ルージュ、です。
つまり、私について調べて欲しいんです。

【自分で言っても間抜けなことを言っているなと思う】

【しかし、自分自身がわかっていないのだから仕方あるまい】

やっぱり、調べてもらえませんか……?

【涙目プラス上目遣いのコンボ。この小動物チックな動作は、男の心にズシンと響く】

【これを無意識の天然でやっているのだから、ある意味たちが悪い】

【果たして、彼はこの依頼を受けるのか】
654 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 01:02:34.11 ID:Whhmcumf0
>>653
え、あなたがアルル・ルージュさんですか?
それに、自分を調べて欲しいって...
【難しい依頼だ。自分は精神科の人間ではない。医者でもない】
【過去の経歴を調べるなら、もう頼る物は一つしかない】
【ただ、天道は諦めたくない。その心はあった】

わかりました、その依頼。お受けしましょう!
【それに、この動物がこちらを向くような顔で喋られると断れない】
【まあ、彼には特別断る理由はないのだが】

それじゃあ、少しばかり貴女について知らなければなりません
まずひとつ目。「何が知りたいですか?」
655 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/23(月) 01:15:45.18 ID:b/+vLqNo0
>>654

えっと、私がどこで生まれたとか、どこに暮らしてたとか、そういうことは親戚のおじさんから聞いているからわかるんです。
私が知りたいのは、アルル・ルージュという人間がどうやって生きてきて、どんな人間で、どんなことをしたのか。それを知りたいです。

【とにかくそれさえわかれば自分が何者かがわかる気がする】

あ、それと。

【そういって、彼女はおもむろに服をめくる】

私こんな変わった傷跡があるんですけど、手がかりになりますか?

【天然というのは恐ろしいものだ。しかし、重ねて言うが彼女に他意はない】

【そしてそのめくられた服の下にあった傷。小さなやけどのあとがあちこちに散らばっている】

【これは、タバコを押し当てられた傷だ】
656 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 01:34:12.98 ID:Whhmcumf0
>>655
【やはり。調べるのは過去の経歴】
【もう、使うしか無いのか。すべてを知る物を】
【自分の全てを破壊した、自分の最高の傑作に】

ば、ちょっ、何してるんですか!
普通に人前で服を捲ろうだなんて......?
(なんだ、この焼けた後は。火傷を負ったのか?)
(でも、小さいし。まるで焦がされたような感じだな...)

【まあいい。この街で生きているなら全て分かるのだから】
【残酷でさえ何も隠さないあの場所に。行かなくてはならない】

すいません。少し調べさせていただきますので、一度事務所に入っても良いですか?
657 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/23(月) 01:38:13.33 ID:b/+vLqNo0
>>656

え? でもめくらないと見えませんよ?

【そういう問題でないということに、彼女は気づいていない】

はい。それじゃあ、私はここで待ってますね?

【もしかしたら自分のことがわかるかもしれない】

【期待が胸に募る】
658 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 02:06:32.55 ID:Whhmcumf0
>>657
ま、まあそれはその通りですけど...
それじゃあ、少々お待ちください

【彼女は胸に期待を込める】
【しかし、彼は違った。胸に暗い物を抱えて、ふつふつとまだ増え続ける黒い物を】
【天道探偵事務所、この地下室には秘密がある】
【それはこの街の出来事すべてを記録するコンピュータ、永遠の街】
【たったこの機械一つで、彼の運命は異常に狂ってしまった】
【全てを手に入れすべてを無くし、一時期自暴自棄になった】

【どれくらい久しぶりだろう。この地下室に入るのは】
【コンピュータの電源はいまだ着いていた。今でも更新をしているのだ】

キーワード、アルル・ルージュ。過去。今までの経歴

【これだけで全て、分かった】
【彼女がどんな人物だったか。何があったのか】
【こんなものを作ったから、きっと人生がおかしい道に進んだんだと思う】
【外に出て、彼女に全て話さなければ。彼は事務所を出た】
659 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/23(月) 02:15:40.70 ID:b/+vLqNo0
>>658

【調べるといって事務所に入ってからしばらくし、探偵は戻ってきた】

【彼女の顔は期待から輝き、先ほどまでの無愛想にしようという覚悟はどこへやらといった様子】

【しかし、探偵の彼の顔はその真逆。どこか暗いようにも見える】

【だが、彼女はそれに気づかない】

それで、わかったんですか!?
660 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 02:40:53.22 ID:Whhmcumf0
>>659
【明るかった。依頼人はまるで太陽のようだ】
【それと正反対の自分が、影の自分がおかしく感じなかった】
【光と影、正しさも間違いもないただの関係だ】

えっと、何から話せばいいか......
まず、あなたはアルル・ルージュさんです
あなたの過去は、快楽殺人者。相手が死ぬことでも正しいと思っていました
661 :アルル・ルージュ?【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/23(月) 02:48:27.31 ID:b/+vLqNo0
>>660

【彼が語り始めたその時、タイミング的にはあなたの過去はというキーワードが出たあたりだ】

【そこで、彼女の雰囲気は変わった】

【そこにあるのがプラスの感情であることに代わりはない】

【しかし、今の彼女が持っているものは、喜びではなく楽しみ】

【似ているようでいてまったく違うものだ】

うんうん、それでそれで? 私はいったいどういう理由で殺していたのかとか、どんな風に殺してたのか、そんなこともわかってるのかな?

【彼は気づくだろうか。この違和感に。無邪気な殺人鬼、アルル・ルージュが現れたことに】
662 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 02:55:26.55 ID:Whhmcumf0
>>661
ええ、全部分かってますよ。この街にいる限りね
それと、やけどの理由もそれなりにはね
親からの虐待、多分たばこでも抑えつけられたんでしょうね?

【彼に得意分野はない。あるとすれば周りや人を見る技術】
【嘘かどうか判断するための技術だが、彼にも分かる程度がある】
【今はまだ、彼は彼女の存在に気付けていない】
663 :マイハニー【新支配者】 [sage saga]:2015/03/23(月) 03:14:51.47 ID:b/+vLqNo0
>>662

すごいすごい! そんなことまでわかるんだ!
でもね、一つだけ訂正。これは虐待じゃなくって愛情の証。これだけは譲ってあげないよ?

【ここがどこだか、目の前の人間が誰だか、それはさっぱりわからない】

【しかし、自分の過去がここまでばれているという現状。まるで探偵に追い詰められた犯人の気分だ】

【もちろん、それは楽しいものに入る】

あなたもしかして探偵さんか何かなのかな? アルルが考えそうなことだよ。

【くすくすと笑いながら、今この状況を楽しむ。だが、それだけではいけない。自分には今、しなくてはいけないことができた】

だけど、それを知られるわけにはいかないんだよね。誰かに知られるのも困るし、アルルに知られたんじゃもう最悪。だからさ、あなたには死んでもらうね? ぱちんっ!

【それは、フィンガースナップのつもりだろう。親指と中指をすり合わせ、音が出ないからか口でぱちんと言う】

【間抜けな光景だが、次に起きたことはさっぱり笑えない】

【なぜなら、男の頭上めがけ、今まさに雷が落ちようとしているのだから】
664 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 03:42:10.01 ID:Whhmcumf0
>>663
愛情だなんて...変な事まで言えますねぇ
一体、アンタは何者だ?やけどの理由分かってんじゃねえか
【相手は間違いなく依頼主でない誰か】
【相手にするべき相手。普通じゃない相手だ】

ああ、探偵だ
天道司、天道探偵事務所の社長だ

【相手は指を鳴らそうとしていた】
【まるで、間抜けのような光景。しかし恐ろしい】
【雷が自分に落ちて来ようとしているのだから】

(何か仕掛けてきた!?)
自由の羽根(フリーグライド)!
【高速の移動、それによってその場から離れる】
【そして、先ほどまでいた位置に雷が落ちた】

雷、だと?電気系の能力者!
665 :マイハニー【新支配者】 [sage saga]:2015/03/23(月) 03:56:03.05 ID:b/+vLqNo0
>>664

あ、そうだよね。人に尋ねたなら自分も自己紹介しなくっちゃ! 私の名前はマイハニー。殺人鬼なんだー。

【まるで自分の趣味はゲームをすることだというかのように、彼女はさらりと言ってのけた】

それにしても、あなた足速いねー。身体能力強化? 空気抵抗の操作? もしかして時間操作だったりして。

【今見た様子から、自分の予測をつらつらと並べていく。だが、どうもどれもしっくりとこない】

まあいいや。戦ってればわかるよねそんなこと。

【そういって、今度は両手でフィンガースナップのポーズを取る】

ぱちんぱちんっ!

【今から発動する魔法は二つ。一つは彼を中心とした半径三メートルほどの地盤沈下。そしてもう一つは、先ほどの落雷】

【足が速いというのなら、その足を止めてしまえばいい】
666 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 04:09:47.97 ID:Whhmcumf0
>>665
殺人鬼ねえ、すっげえ悪趣味じゃねえか
ま、人の事言えねえけど
【一応人を殺すことも仕事のうちだ】

こちとら加速系の能力者だ、安心しろ
てめえを殺す力はねえが抑える力はあるってことだからよ!

【相手はまた指を鳴らす仕草をした】
【今度は地面が崩れた、足場が無くなる】

俺の能力にそれは効かねえよ!
自由の羽根(フリーグライド)!滑空!

【この能力のもう一つの力。滑空の能力】
【上に向かって飛ぶことは出来ないが浮くことができる】
【つまり、空中移動が可能というわけだ】
【その場から滑空を加速しながら移動、またあの場所に落雷が起きた】

なんだ、地面を崩したり雷と...大幅なエネルギーだぜ、こりゃ
仕返ししてやるよ!

【こちらは滑空をした状態で相手に近づく】
【相手に、右足で一発蹴りをくらわせてやろうとしているのだ】
667 :マイハニー【新支配者】 [sage saga]:2015/03/23(月) 04:26:34.65 ID:b/+vLqNo0
>>666

ぶー! せっかく新しいおもちゃのお披露目だったのに!

【地盤沈下も落雷も、両方難なく避けられて、さすがの彼女もご機嫌斜めだ】

それにしても加速に飛行。うん、なかなか贅沢な能力だね! でも、私も負けてないよー。

【そうはいうが、彼女はなぜかその場を動かない。まるで、相手を待つかのように】

【彼女はいったい何を待っているのか】

【口が三日月のようにつりあがる】
668 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 04:51:18.60 ID:Whhmcumf0
>>667
変に覚悟のできた奴だ!
きっちり一発くらいやがれ!

【加速し、滑空を行う】
【狙うは彼女の顔。右足で一気に叩き込もうと振り込む】
669 :マイハニー【新支配者】 [sage saga]:2015/03/23(月) 04:58:57.88 ID:b/+vLqNo0
>>668

うん、これくらいかな。ぱちんっ!

【再び音のないフィンガースナップをはじき、口でぱちんと発音する】

【そして生まれたのが、この竜巻の壁だ】

いらっしゃーい!

【突っ込むのは当然ご法度だが、この距離もいただけない】

【竜巻とは空気の渦だ。能力の特性上能力者本人は影響を受けないが、それ以外の人間は話が別。この殺人ミキサーの中に、引き込まれてしまうことだろう】
670 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 11:46:54.65 ID:Whhmcumf0
>>669
ばっ、しまっ!
自由の羽根(フリーグライド)!緊急回避!

【相手がくりだして来た竜巻の壁】
【彼女を守る為に現れた突風は天道を襲う】
【それにいち早く気づき、後ろに交代しようとする】

ぐっ、引き込まれ......

【しかし。相手は竜巻だ。強力な吸引力を近距離から逃れる方法は無い】
【例え最高速のスピードで加速しようとも】
【少しずつ。少しずつ竜巻に飲み込まれていく。そして】

【竜巻の中に入っていく。風そのものにダメージはない】
【ただ、周りに巻き上げられている石が体を殴りつける】
【何度も何度も。一瞬なのに何時間もなぶられたような】

【体が、吹き飛んだ】
671 :マイハニー【新支配者】 [sage saga]:2015/03/23(月) 14:27:49.58 ID:b/+vLqNo0
>>670

【そこに倒れているのは、血まみれでぐったりとした男】

【生きているのかどうかさえ分かったものではない】

【だが、この長い人類の歴史の中で、果たして竜巻に巻き込まれて生き残った人間など、存在するだろうか】

うーん、殺せた! お兄さん最高だったよ! あのね、お兄さんがきりもみにされながらあげる声、あれ最高に生きてるって感じがしてて私久しぶりに興奮しちゃった! もう大満足!

【今の彼女は相当楽しいのだろう。死体だと思っているそれにつらつらと感想を述べて行く】

ふう、今日はいい夢見れそう。本当は何時ものお墓に入れてあげたいけど、お兄さん重そうで運ぶの大変だから入れてあげないね?

【そう言って、くるりと背を向けて歩いて行く】

【彼女に死体をいたぶる趣味はない】

【だが、その死体が生きているのなら話は別だ】

【彼女の頭の中には、もしものために使おうとしている魔法の式が演算され続けていた】

//すみません遅れました……
672 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 18:11:04.06 ID:Whhmcumf0
>>671
勝手に殺してんじゃねえぞ、この女...
【ゆっくり、立ち上がった】
【彼は能力者との戦闘に慣れていた。いやという程に】
【神様とも、仲間とも。強大な闇にも】
【強力な攻撃でも、加速や滞空を行うことでダメージを軽減できる】
【それだけ行える技術を持っているのだ】

っ、やべえな。持ってくれよ、俺の体...!
【しかし。例え生きられるほどに耐えたとしても、強烈な痛みを身体中に浴びたのは事実】
【立ち上がってなお、自分にコントロールが必要なのだ】

マイハニーさんよぉ、正直よく分からねえが、てめえがアルルさんの本体なのか?
673 :マイハニー【新支配者】 [sage saga]:2015/03/23(月) 18:48:19.47 ID:b/+vLqNo0
>>672

わーすごい! 竜巻に巻き込まれても生きてるなんて人間やめてるね!

【本人にとっては純粋な褒め言葉のつもりだが、どこかけなしているように聞こえなくもない】

それで、私が本体かだっけ? 本体はアルルだよ。私は捨てたものの寄せ集め。
だってさ、過去や思考なんて、粗大ゴミみたいに捨てられるものじゃないでしょ? どうしても残ってしまう。
だから、私がそれを受け取ってあげたの。

【先ほどまでニコニコとしていた彼女だが、こうして語っている今は表情が読めない】

それでもさ、ぽっかりと記憶に穴が空いてるのは気持ち悪いんだろうね。わざわざこうやって、捨てたものを取り返そうとしてるみたい。
おばかなアルル。全部私に押し付けて、楽しく生きていけばいいのにね。

【だからこそ、彼女は戦わなければいけない】

【愛する『私のアルル《マイハニー》』の平和を守るために、真実を知る彼を消さなければいけない】

さーて、お話はこれでおしまい! そういうわけだから、あなたには死んでもらうね!

【もしも相手が生きていた時のために用意していたこのおもちゃ。使うならここしかないだろう】

−−−マカハドマ−−−

【その詠唱とともに、空が曇天に包まれる】

【そして目の前に落ちたそれをみて、彼は驚愕するだろう】

【それは雹だ。しかしたかだか雹だと思って侮ってはいけない】

【今目の前に落ちたそれは、ソフトボールサイズの巨大な氷の塊。重さは一キロを超える】

【これはこの能力が作り出した非現実的なものではない】

【げんに、世界最大サイズの雹はかぼちゃほどの大きさで重さは三キロを超える】

【あまり時間をかけられなかったからこのサイズで済んでいるが、これが文字通り雨のように降ればどうなるか、想像に難くない】

あかーい蓮の花を咲かせましょう!

【彼女が持つ能力の大元【旧支配者】は自分を中心にした半径三十m範囲内で自然災害を操る能力】

【そして今の能力【新支配者】は威力もさることながら、範囲も広がり半径四十m範囲内で操作が可能】

【彼はどうやってこの場面を切り抜けるのか】
674 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 19:09:43.02 ID:Whhmcumf0
>>673
へえ......やっぱり二重人格なんだな
それも典型的な、主を守る為の人格であり。自分を壊す人格...

【やっと体が言うことを聞いてきた】
【痛みに体が慣れてきたという事だ】

【相手は呪文を唱えていた。今までとは違う方法だ】
【言い換えれば、能力の本質に近づき出したのだ】
【空が、暗くなり出した。悪い天気だ】
【それが現れてからだ。目の前に、巨大な氷が落ちてきた】

なんだ、これは。氷?いや、氷じゃない
雹だ!とても大きな雹だ!ということは!

【今の天候が、雹になった。それはつまり】
【これから、あんな弾が降り注いでくるのだ】

(早く仕留めねえと、このままじゃ!)
【この能力は加速だ。80km/hまでなら自由に動きながら活動できる】
【自身を加速させ、相手に高速で近づく】
【目に見えるサイズの雹だ。避けながら相手に近づいていく】
【それでも、避けられなかった雹は体を叩き付ける】

あぐ、あ、ちっ、ちくしょおおがあああ!!
【それでも進む。加速を止めず、ただひたすらに走る】
【一発、顔に右の拳を殴り付ける為に】
675 :マイハニー【新支配者】 [sage saga]:2015/03/23(月) 19:38:10.66 ID:b/+vLqNo0
>>674

【雨のごとく降り注ぐ氷の塊を時に避け、時に受けながら進む彼。もともと受けていた竜巻のダメージも含め、かなりボロボロになっているだろう】

でも、それじゃあ届かないよー。忘れた? さっきそうやって突っ込もうとしてどうなったかを。ぱちんっ!

【用意した雹もそろそろ尽きそうなのか、だんだんと勢いが弱まってきた。だが、その前に彼の命が尽きるほうが早いのではないだろうか】

【地面に落ちた雹を巻き込み、空高く天すら貫こうとする氷の竜巻】

【受けるダメージは、少なくとも先ほどよりは大きくなっているだろう】

そーれ、もう一度飛んでみよっか!

676 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 20:13:21.92 ID:Whhmcumf0
>>675
もう、そいつは見切れるんだよ!

【竜巻は雹を巻き上げ氷の塔を気づきあげた】
【しかし、彼には竜巻を避ける方法を思いついていた】
【その方法は】

風と同じ回転で走る!

【実際、体が浮くのは踏ん張る性だ】
【さらに、例えこの方法で走っても普通は回避できない】
【だが、加速しながら走ることによってそれを成功させることが出来るのだ】
【また、風はその間追い風に変わる】
【一気に加速し、相手に近づく】

くらいやがれっ、この馬鹿野郎がぁ!
【相手の顔面に叩きこもうと、右足を振りこんだ】
677 :マイハニー【新支配者】両腕にヒビ・脳震盪 [sage saga]:2015/03/23(月) 20:42:43.78 ID:b/+vLqNo0
>>676

【流石に顔面への蹴りはいただけない】

【ダメージもそうだが、この体は自分のものではないのだから】

くっ

【とっさに腕で直撃だけは避ける】

【だが、勢いのある蹴りであることに変わりはない】

【一般人としての身体能力しかない彼女は、そのまま吹き飛ぶ】

うーん、久々の感覚。それにしてもお兄さんすごいね。あの竜巻を利用して攻撃なんて。でも、女の子の顔に蹴りを入れるなんてひどくない?

【そんな軽口を言ってみるが、現状は最悪だ】

【防ぎはしたものの腕へのダメージは最悪。ヒビが入っている】

【それに加え、頭がふらついて仕方ない。どうやら先ほどのの蹴りで軽い脳震盪を起こしているようだ。これでは能力を使えない】

それにしてもすごい能力だね。ただの加速じゃないのかな?

【とにかく、回復するまでの時間を稼がなければ】

【いつの間にか、雹はやんでいた】
678 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 21:22:17.62 ID:Whhmcumf0
>>677
アンタはアンタで色々やってんじゃねえかよ
竜巻おこしたり地震起こしたりよ...
【自信を一気に加速させることが能力】
【後は自分の知識と経験だけが物を言っているのだ】

くっ、かはっ

【のどに詰まった血の痰を吐く】
【体が血に対して拒否反応をおこしているのだ】

そろそろ身体も限界か...
だったら、もう終わらせないとな!

【相手は体を休ませている】
【今なら相手を倒す事は出来なくても、気絶までは持って行けるはずだ】
【もう一度加速し右拳を握る。狙うは相手の鳩尾だ】
679 :マイハニー【新支配者】両腕にヒビ・脳震盪 [sage saga]:2015/03/23(月) 21:39:43.43 ID:b/+vLqNo0
>>678

(やっぱ悠長に待ってはくれないか)

【しかしこのままではまずい。確実に仕留められてしまう。可能な限り、最後まで足掻かなくては】

−−−プッシュ−−−

【うまく回らない頭で生み出したそれは、小さな波だった。彼女の膝までほどしかない、小さな波】

【しかし、波の力はそれだけでも十分強力だ。うまく決まれば、相手の足をすくうくらいならできる】

【そこで少しでもバランスを崩すことができたのなら、それで十分】

【それだけで、この勝負を終わらせることができる】

【もちろん、自分の勝ちという終わりで】

あっち行ってよお兄さん!
680 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 22:06:56.53 ID:Whhmcumf0
>>679
!?
(なんだ、こんな技まで出来るのか!)
【しかし、彼には対応することが出来た】
【それは相手が疲労していたから、そして自分が火事場であるからだ】
【最後の勝負であり、これが終わりと分かっているからだ】

【地面を蹴り、空中に飛ぶ】
【さらに能力による滑空。波を、かわしたのだ】

うおおおぉぉぉぉぉぉ!!

【今度こそ、最後だ】
【自分の有り余る最後の右手の一撃を、相手に振りかぶる】
681 :マイハニー【新支配者】 [sage saga]:2015/03/23(月) 22:26:56.40 ID:b/+vLqNo0
>>680

ごふっ……

【鳩尾に拳が突き刺さり、強制的に肺の中の空気が吐き出される】

【痛みと苦しみ。これが平常時ならむしろ喜ばしいことだが、今この状態で食らうのはまずい】

【意識が、薄れる】

殺さ……ない……で……。

【自己的な願いではない。この体はもともと自分の体ではない】

【なのに、本来の持ち主であるアルルが巻き添いを食らうのは、許せなかった】

【しかし、しょせんはただの少女。その一言を吐き出すことが精一杯】

【彼女の意識は、完全に闇に包まれた】
682 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/23(月) 23:10:02.75 ID:Whhmcumf0
>>681
だから、言っただろ...
俺は殺せねえ、抑えることしかできない...
【体から、少しずつ力が抜けていく】
【心身の疲れ、ダメージの数。この短時間で沢山受けたのだ】
【ふらふらになっていく。身体中から緊張の糸が解れていく】
【それでも、膝だけは着かなかった】

さて、起こしてやるべきなのか...
もし起こしたとして人格はアルルさんかマイハニー、どっちになるんだ...
前者なら依頼通り彼女に話す。後者なら俺が死ぬ可能性が極めて高い...ゲホッ
【選ばなければならない】
【今はギリギリ生きている状況だ。もし攻撃を食らえば即死だ】
【その状況で、起こすことは正しいのか?彼は悩んだ、そして...】


あの、大丈夫ですか?
【起こそうとしたのだ】
【身体を揺さぶって、起きるかどうか確認する】
683 :アルル・ルージュ【マイハニー】両腕にヒビ [sage saga]:2015/03/23(月) 23:30:37.18 ID:b/+vLqNo0
>>682

うみゅ……? イタッ!

【目を覚ました時、初めに感じたのは両腕の痛みだった。涙が出そうなくらい痛い】

【そしてもう一つ。周りが、あの探偵が、ひどくボロボロになっていた】

私、また……

【ポロポロと涙がこぼれる。今こうなっているのも、ほぼ間違いなく自分のせいに違いない】

ごめんなさい……ごめんなさい……!

【涙が、止まらない】

【こうなってしまうのは好意を持たれるのが原因じゃなかったのか】

【なんでこんなひどいことをしてしまうのか】

【混乱と悲しみで、涙が止まらない】
684 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/24(火) 00:17:17.94 ID:crKr4l6W0
>>683
大丈夫、俺は大丈夫ですから
【体中が痛くても。問題はなかった】
【起こした結果相手はアルルだった】

今、自分がどういう状況か理解できますか?アルルさん?
【起こした彼女の隣にいてあげる。そして、問いていく】
685 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/24(火) 00:32:51.89 ID:PgiS5+Hw0
>>684

【自分は大丈夫だと言う彼の言葉に、少しだけ安心する】

ぐすっ、私が、あなたを傷つけた?

【どういう状況かと聞かれても、自分には一切記憶がない】

【できるのは今までの経験と現状をみた限りの予測を語るだけだ】

私、たまにこうなるんです……。気づいたら知らないところにいたり、今みたいに目が覚めたら周りがぐちゃぐちゃになってたり……

【なんでそんなことになっているのかはわからない】

【だが、何と無くわかるのだ。今までみた悪夢や、前回と今回の周りの状況から、その原因が自分であろうことを】

私、一体誰なの? なんでこんなことしちゃうの? もう、わかんないよ……。
686 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/24(火) 00:42:53.65 ID:crKr4l6W0
>>685
はい、貴女は自分と戦いました。でも貴女のせいじゃない
いや、貴女のせいかもしれませんね...
【ゆっくりと腰を掛ける。もう立つことすら辛い】

では、依頼についてお答えします
貴女は「二重人格」を持っています
本体は貴女、アルル・ルージュさん。2つ目の人格はマイハニー、殺人鬼です
【答えを言う。それを彼女は飲み込めるのだろうか】

そして、あなたの過去
それはあなたご自身が、殺すことに違和感を持たない殺人鬼でした
名をアルル・ルージュ。快楽殺人者でした
687 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/24(火) 01:26:39.60 ID:PgiS5+Hw0
>>686

殺人、鬼……?

【突然並べられた事実に、頭が追いつかない】

私が、殺人鬼……?

【ありえない、と否定することはできない。今までが今までだ。もしかすればそんなとんでもない誰かだったのかもとは思っていたが、自分が快楽殺人鬼だったと教えられて、平気なはずがない】

私が、人を……うっ、ぐぅぅ!?

【突如、彼女に頭痛が襲いかかる】

【腕の痛みを忘れるほどの激痛。それはまるで、頭を叩き割られて、直接中をいじられるかのような、そんな痛み】

いた、いたい……痛いのは、気持ちいい……?

【いや違う。痛みは気持ち良さなんかじゃない。快楽とは程遠い】

なら、お母さんが私をいじめたのは……?

【愛なんかじゃない。そこにあったのは自分勝手な嗜虐心】

違う……お母さんは、私が好きだから、いじめた……。痛さは、生きてるって証だから、それを感じるのは、気持ちいいことだから……。

【なら、なぜ母親は、自分をあんな目でみたのか。まるで悪魔を見るかのような、恐れの目で】

私は、私は……

【あれは間違いだと思うために、何人もの人々に痛みを与えた】

【だが、誰一人として自分と同じ顔をしていただろうか】

私、私が……………………………………私が悪い?

【彼女はとうとう、記憶の封印を解いてしまった】

ふふ、ふふふ、そっかぁ、私、殺人鬼だったんだ……私が、おかしかったんだ……。

【知ってしまった、気づいてしまった。自分の犯してきた罪に。自分が抱えてきた闇に】

おかしいよね、いいことをしてるつもりだったのに、それは全くの反対だったんだもん……。

【今の彼女は、目の焦点があっていない】

【とても、危うい雰囲気を醸し出している】

ふふ、ふふふ、あははははははははははははっ!!……ごめんなさい

【その言葉をキーワードに、空に雷鳴が轟く】

【【マイハニー】はもう一人の自分が持つ能力だが、記憶を取り戻した今、その二つの人格は半分統合されている】

【つまり、能力を使うこと自体に問題はないのだ】

ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

【雷鳴はなお轟き続け、一つの光の玉のようになっている。ブツブツと喋るその一言一言が、彼女の詠唱なのだ】

【しかし、狙うのは目の前の探偵ではない】

【光の球は、彼女の頭上で輝き続けている】

生きていて、生まれてきて、ごめんなさい……

【光の球が、解き放たれた】
688 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/24(火) 01:44:28.58 ID:crKr4l6W0
>>687
大丈夫、じゃなさそうですね...
【明らかに気が動転していた】
【彼女がごめんなさいと言うたびに、雷がなっていた】

大丈夫ですか、しっかりしてください!
大丈夫です、今の貴女は誰も殺していない!
【彼女の体を揺らそうと肩を持つ】
【正気に戻らなければ話しも出来ない】
【何か言葉を言いながら彼女を諭そうとしている】
689 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/24(火) 02:06:33.90 ID:PgiS5+Hw0
>>688

離れてよ探偵さん! また人を殺しちゃう!

【自分の肩をつかむ彼の手を、引き剥がそうと試みる】

【だが、か弱い少女の力では、それを引き剥がすことはできない】

【このままでは能力を使うことができないと判断し、雷を一度散らせる】

どうして死なせてくれないの……私が殺したんだよ、全部、思い出したんだよ……

【彼女は全ての記憶を取り戻していた】

【多くの人々を拷問で死なせたこと。能力者たちに攻撃をしかけていたこと】

【もう一人の自分がしでかしたことは思い出せなかったが、断罪されるには十分な罪の数々だ】

正直に言うとね、何処か別の誰かがやったことのような気がするの。おかしいよね、間違いなく自分でしたはずなのに、この手には、耳には、今でも生々しいくらいにその時のことが刻み込まれてるのに……

【彼女の心はもはや崩壊寸前だ】

【あまりにも大きな罪悪感で、今にも押しつぶされてしまいそうだ】

探偵さん、私を殺して。それがダメなら、私を死なせて……生きてちゃダメなんだよ、死なないとダメなんだよ私は……お願いだよ、探偵さん……

【ただただ切実に、自分への断罪を望む】
690 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/24(火) 16:41:09.16 ID:crKr4l6W0
>>689
分かってますよ。あなたがやってきたこと全部
だから、なおさら死んでもらっちゃ困るんですよ

【自分の負の感情。それが今すべてをもたらしている】
【自分の罪を認めていて、罪を死で償おうとしているのだ】

あのね、アルルさん。俺は、人を殺したことが、あります
ある時は、知らない人を、他にも、仲間も、殺しました
全部覚えてますよ、悲鳴も死に方も何もかも
それで、俺は人生を全部、投げ出したくなりました

【手に力が入らない。体力も無くなってきたのだ】
【もう眠たい。今からでも瞼を閉じられるのだ】

でもね、言われたんです。仲間でもない見知らぬ誰かに
「死ぬなら勝手に死んでおけ。死ぬことが一番怖いことを知ってるのはお前の癖に」って
俺は人が死ぬことが、怖いです。だから死なさせないですし、殺させない
何があっても、一番は、命ですから

【少しずつ言葉が切れてきた】
【限界の値に達するまで、もう少しだ】

//遅れてすいません!
691 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/24(火) 19:38:47.27 ID:PgiS5+Hw0
>>690
【ああ、そうだ。自分は死ぬのが怖い】

【あれだけ生きているという感覚にこだわったのも、半分はそれが理由だ】

【それに、死んだところで人が生き返るわけではない】

【生きているからこそ、罪を償わなければいけない】

【だが、だからこそだ】

だからこそだよッ! だからこそ、この世界から殺人鬼アルル・ルージュを消さなければいけないんだよ……。
今みたいに、誰かを傷つけないためにッ!

【今こうやって自分の意識が保たれている間に行動しなければ、いつまたおかしくなるかわからない】

【今回は殺さずに済んだが、次はどうなることか】

【他人を殺すくらいなら、自分を殺す】

【震えながらも怖がりながらも、それでもそれが、彼女の覚悟だった】

//こちらこそ遅れてしまって…
692 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/24(火) 22:07:23.88 ID:crKr4l6W0
>>691
アンタが、アルルさんが死んだって意味なんか無いですよ...
アルルさんは、唯一殺したことも、殺そうとも思わなかった、相手が一人いる...

【顔を見て、目を見て話す。もうそれ以外に止められないから】

それは、2つ目の人格。マイハニー。アンタの殺意だ。殺意を殺そうだなんて思わなかったろ...

相手の事だけばかりみて、相手に乗って。自分で自分を見たことなんて、ない癖によ...

【体のバランスが、保てない】
【ゆっくりと、体が倒れていった】
693 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/25(水) 07:18:53.19 ID:wMP+Vzce0
>>692

【自分にはもう一人の人格があることはわかった】

【そして、それが記憶を失う前の自分が持っていた狂気そのものであることも】

【それに対して殺意を抱くなど、できるはずもないだろう】

【だが、問題はそのあと。自分で自分をみたことがない、という一言】

【自分のことなどまざまざと見せつけられたばかりだ】

私は殺人鬼だった。それは記憶を失ってももう一人の私がそれを続けていた。見るもなにも、それが全てじゃないの? それが、私だったんでしょ……?

【彼の言わんとすることが、彼女には理解できない】
694 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/25(水) 09:05:15.42 ID:Fzvov+DE0
>>693
そうだ、アルルさんは、殺人鬼だった...
でも、よ。今は、どうなんだ?

アナタは人を、殺さねえじゃねえか
過去に、人を殺していても、人は変わることが出来る...
いいや、出来たんだよ...

アナタの最後に殺す相手は自分だよ......
何があっても、選ぶのは、アルルさん。アナタだからな...

【ゆっくりと目を閉じる】
【意外にも、それだけは簡単に出来た】
【息は、まだしている。生きているのだ】

695 :アルル・ルージュ【マイハニー】 [sage saga]:2015/03/25(水) 12:40:42.66 ID:wMP+Vzce0
>>694

【最後に選ぶのはアルルだ。そう言い残して、彼は目を閉じた】

【まさか死んでしまったかと泣いてしまいそうになったが、肩が息に合わせて上下するのをみてひとまず安心する】

最後に殺す相手は、自分……。

【その言葉を、自分の中で反芻する】

【もちろんそれは自殺をしろという意味ではないだろう】

【そんな手段に頼らず、自分の手でマイハニーと言う悪意の人格を消せと、そういうことのはずだ】

ひどいよね。そんな大変なことをやってのけろなんて。

【だが、だからこそ自分はそれをやり抜かなければならない】

【自分の犯した罪から逃げてはいけないのだ】

こんな大切なことに気づかせてくれた探偵さんには、お礼が必要だよね、うん。

【そう言って、地面に体を委ね、深い眠りにつく彼にゆっくりと近づく。そして】

chu

【小鳥がついばむようなキスを、彼の頬にした】

【なんだか顔が熱い】

ありがとうね、探偵さん。

【とにかくまずは彼のためにも救急車を呼ばなければいけない。それに、この腕の治療も】

【記憶を遡ればこれよりも酷い痛みは経験しているはずだが、それはそれ、これはこれ。今の自分は痛みに喜ぶ趣味はない】

【もしかしたらそう言う部分が集まって、マイハニーとなっているのかもしれない】

私は逃げないよ。逃げずに、あなたと戦う。

【新たにそう決心し、彼女は歩き出したのだった】

//数日に及ぶロール、おつきあいいただきありがとうございました!

//とても楽しませていただきました!
696 :天道司【フリーグライド】 [saga sage]:2015/03/25(水) 14:40:08.40 ID:Fzvov+DE0
>>695
【これで。終わったのか】
【自分の犯した罪を。自分の抱えてきた闇を】
【今まで、自分の行ってきた事が罪になっていた】
【大事な事も分かっていた。そのつもりだった】
【仲間を見捨て、悪に手を伸ばした罪は大きい】

(もうこれで、終わったのか......)
(いいや、まだだよな。まだ、清算できてねえよ......)

【彼女の声が聞こえる。救急車の音が聞こえる】
【きっと自分は助かって。またこの事務所に帰ってくるんだ】
【そしたら、また自分は依頼人を待って】

【全ての罪を償う仕事を、また行うんだ】

//ロールありがとうございました!
697 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/04/01(水) 15:18:50.10 ID:yOVyLnv20
【自分は嘘が苦手だ】
【意識すれば嘘かどうか見分ける事も出来る】
【それでも、嘘は嫌いだった】

【自分の兄も嘘が嫌いだった。嘘をつく癖に】
【彼の能力が嘘をつく能力だったから】
【嘘をつくことで自分も相手も誤魔化しながら、嘘を嫌っていた】
【そんな姿が、嫌いだった】

はぁ......

【そして、自分も嫌いだった】
【殺してはいけない事を知って、殺した】
【矛盾という名の必然さが、右足にのしかかっていて】
【鉄パイプの松葉杖を持って。街を歩いていた】
698 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/04(土) 13:36:12.73 ID:5wGw7sVD0
…もしかしなくても早く来すぎたな

【友達と遊びに来るもの、昼飯を食う飲食店を探すもの、旅行にいくもしくは来たものが集う昼の駅前】
【そこにまた一人、いかにもバンドマンという風貌をした青年が現れる】
【彼はいつも路上ライブをしている場所に向かうとギターケースと鞄を地面に置いて壁にもたれかかった】

今からやってもいいけどさすがに体力持たねぇよなぁ
…でも折角来たんだしなぁ

【普段、彼は夕暮れ時にここに来てライブを始める】
【特にその時間に来ることに理由があるわけではない。単純にギターやら自分の声やらの調子を整え終わるのがそのくらいの時間になるというだけだ】
【が、今日はいつもよりも調子が良く、加えて普段よりも早く起きて準備を始めたためかなり早い時間に準備が終わってしまった】
【それならそれで早く始めればいいじゃないか、と思うかもしれないが、皆が遊びやら仕事やらで気をとられている今よりも帰宅を始める夕暮れ時の方が聞いてくれる人が多いのだ】
【バイトもしているが主な収入源がこれである彼にとって聞いてくれる人が少なくなるのは痛い】
【かといって、時間が経過すればまた一から調子を整えねばならずそうすると路上ライブを始めるのが夜になる可能性が高い】

…………よしっ!

【どうしたものか、と10分程度悩んでいたが、ようやく決まったのかギターを取り出し始める】
【どうやら彼はこれから始めることに決めたようである】
【コードを合わせる為に数回ギターを弾き、コードがあったところでギターを弾き、歌い始める】
【見向きもしないもの、鬱陶しそうに横目で見るもの、立ち止まって聞き始めるものなど様々だ】
【聞いてくれる人はまばらだが、彼はいつも以上に調子のいい自分に満足して歌っていた。こんなに調子が良いならひょっとすると今日はいつもよりも運が良いのかもしれない、と機嫌を良くして】
【だが、ここは多種多様な能力を持ったものが集う町。何らかの能力を持ったものが悪意を持って近づいてきても可笑しくないのだ、もちろんその逆も可能性もあるが】

699 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/12(日) 13:48:42.77 ID:qzbXTsWG0
>>698
またこれでロールできる方を待ちます
700 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/04/17(金) 17:47:02.14 ID:9S0Jvmvj0
【世の中では新しい生活とやらが始まっているらしい】
【自分も新しい生活が欲しい、と呟く恭介】
【仕事はあまり見つからず、良い場所にも巡り合えぬ】
【黄色い本やネットに頼っても、良い職場など見つからないのだ】

だめだ、疲れる......

【新年早々気疲れから始まる彼の日常】
【普通のようで普通じゃない。矛盾した生活だ】

この街ってのは能力者に待遇来ねえのかな......

【そもそも、電気関係の会社であろうとなかろうと磁力で機械が壊れれば価値もない】
【就職活動に難儀している様子】
【うつむいて眠気が来ている状態で、街を歩いている】
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/18(土) 20:10:18.06 ID:LoIyK3pP0
>>700
まだ大丈夫でしょうか?
702 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/04/18(土) 20:22:10.55 ID:5CQx1FWc0
>>701
大丈夫ですよー
703 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/18(土) 20:43:52.21 ID:LoIyK3pP0
>>700
【既に日がくれ、出歩く人も少なくなったこの時間】
【ある一人の男が駅前の路地裏近くで鬱陶しそうな目で見られたり、酔っぱらいに物を投げつけられたりしつつも歌を歌い続けている】
【最後の曲はいつもと同じ「終わらない歌」】

終わらない歌を歌おうッ!クソッタレの世界のため!
終わらない歌を歌おうッ!全てのクズどものために!

【学生時代、はじめて聞いて力をもらった歌】
【最後に歌う曲はいつもこれだった】
【こちらに歩いてきてるうつむいた男にこの歌が聞こえるのは丁度この辺りからだろうか】

終わらない歌を歌おうッ!僕や君や彼らのため!

【さっきから鬱陶しそうな目を向けている者達も、歌う男の一生懸命さは認めていた】
【ほとんど毎日飽きもせずに、時には殴られることもありながら歌い続ける、そのひた向きさを】
【何があっても夢を諦めない愚直さを】

終わらない歌を歌おうッ!明日には笑えるように!

【歌いきったと同時に壁に向けて倒れるようにしてもたれ掛かる】
【うつむいた男は彼のことをただのうるさいやつだと、思うのか、はたまたそれ以外か】
【はたして】
704 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/04/18(土) 22:15:15.16 ID:5CQx1FWc0
>>703
うん・・・?
【なんだか音楽が聞こえてきた】
【聞きなれた音楽の様な、聞いたことのない音楽の様な】

【聞きたくなってしまうような歌唱力というのは】
【自分から聞こうと思った曲なんてあったか】
【そんな疑問符が出てしまう】

(ああ、音楽っていいなあ】

【彼が見える位置で、曲を聞いていた】

705 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/18(土) 23:19:19.41 ID:LoIyK3pP0
>>704
皆さん聞いてくれてありがとうございました!!

【ほとんど人はいないが、それでも礼を言う】
【メジャーデビューもしてない自分の歌を聞いてくれたのだ、当然のことである】
【大方の人が居なくなるまで頭を下げ続け、一気に脱力する】

あー…つっかれたー

【もたれ掛かった体制のままペットボトルの水を飲み、その水を顔にかける】
【タオルで顔を拭いてから一息つくと、前に置いた箱に入ったお世辞にも多いとは言えない量の金を鞄のなかに入れる】

ま、こんだけ集まりゃ上々かな
さて、コンビニでなんか買って帰るか

【ギターをケースにしまい、肩に背負う】
【そのまま軽く伸びをして歩き始めると、黙ってこっちを見ている男に気づく】

ひょっとして俺の歌を聞いてくれてたんッス…ですか?
もしそうならありがとうございます

【未だに敬語が苦手なせいで、つい間違えてしまいそうになりつつも、頭を下げる】
706 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/04/18(土) 23:34:26.47 ID:5CQx1FWc0
>>705
【いいものを聞かせてもらった】
【最近、やたら忙しい生活で何かをするために立ち止まったことが無かった気がする】
【そんな中、曲を聴くためだけに足を止めた】
【歌詞がいいのか、人がいいのか。そんな事を彼は意識すらしなかった】
【ただ、聞いている耳がこの足を止めたのだ】

あ、えっと。お金......

【ありあまる財産である内の、100円を鞄へ投げる】
【自分にとって大事な百円だが、良いものにはいい値段をつけるべきなのだ】
【しかし、彼の財産ではこれが出せる限界である】
【また、晩御飯のお金をすり減らした】

良かった、です。
聞いてて元気が出るというか、なんだか楽になれました
ありがとうございます

【こちらこそ、と思う気持ちで。こちらも頭を下げる】
707 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/18(土) 23:51:16.20 ID:LoIyK3pP0
>>706
え、あ

【頭を上げ、投げられたコインを掴む】
【そのまま相手の顔を見ると、まだ若干の幼さが残る顔からみてどうやら年下のようだ】
【お金を貰えたのは確かにありがたいが、歌っている最中ならともかく、終わった後にまで貰う訳にはいかない】

い、いや、悪いよ
見たとこ年下っぽいし、終了したあとに貰ってたらカツアゲと大差ねぇしな

【コインを軽く投げ返す】
【さて、このまま別れてもいいが、どうしようか】
【顔には出さずに少し考えてから、夜のこの町は何かと物騒なので途中までは送っていくことに決める】

こうして会うのも何かの縁
途中まで送ってくぜ、ここに住んでるなら知ってると思うが、この町は物騒だからな

【行こうぜ、と言って、同意も求めずに歩き始める】
【年下ということも分かってか、徐々に敬語を使わなくっている】

コンビニでいいならなんか奢るけど、どうする?
708 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/04/19(日) 00:03:40.79 ID:LDygeJ5k0
>>707
これは貴方への感謝の意だから
あなたにあげないとこのお金の使い道がない、というか。お金を使うタイミングを間違えるというか

【投げ返された小銭を受け取る】
【お金が返ってきたとはいえ。何かに使う予定もない】

ここに住んでる、というか。家がつぶれてたというか......
(あの親父は一体なんの理由で家を解体してんだ!俺が住む場所無くなってるというのに!)
まあ、一緒に行かせてもらいます

【こういう礼儀に関しては作法は学んでいる】
【一応武術を知っているだけはある。知っているだけだが】

何かおごってもらうと言っても......
こんないきなりあった人に奢ってもらうのは気が引けますし
お金に関してはこっちで払いますよ

【それに、一つ聞いておきたいことがある】
【自分が知らなさすぎるから、ここで聞くしかないと思ったのだ】

えっと、この町はなんでこんなに物騒なんですか?
この町って、何か特殊というか、ある意味別世界のような気がしてしまうんです
709 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/19(日) 00:29:52.12 ID:Y8nnO0Hk0
>>708
じゃあ、俺にとってのその金の使い道はお前にあげることってことで
ま、自分の好きなもん買うときに使えばいいじゃん

【笑いながら振り向いて言う】

家が潰れてたって…苦労してんだなぁ

【まさかとは思うが、ホームレスのような生活をしているのだろうか】
【あるいは自分のようにアパート住みか、何にせよ苦しい生活には違いないだろう】
【やはりあの金はもらわなくてよかった】

いや、今の話聞いてるとな
せめて半分くらいは出させてくれよ

【そんな状況でも自分にタカらないとは、随分真面目なようだ】

…んーその質問には答えづらいな
悪いことする理由も千差万別だし

【腕を組んで、悩むそぶりを見せる】
【そして、質問の答えになるような物は…大体はこれだろうというものを思い付く】

じゃぁまず大前提として、ここではかなりのやつが特殊な力を持ってるのは知ってる?
710 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/04/19(日) 00:41:46.96 ID:LDygeJ5k0
>>709
ありがとうございます
(またおにぎりに消えるんだろうな......)

【自分の家はなくともお金があればなんとかなる】
【寝る場所もないが、別段どこでも寝れたのが良かった】

人から金をもらったり使ったりしてもらうのは困った時と祝ってもらう時だけです
俺はその点は大丈夫なんで、心配しないでください

【いや。心配するべき場所だと思うが】
【無意味な自己理論はまずい方向に進むものである】

はい、一応...。この町の能力者と何度か戦いました
俺も、その能力者の一人ですから
711 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/19(日) 00:57:04.82 ID:Y8nnO0Hk0
>>710
…なら、いいけどよ

【こちらの生活も厳しい】
【初対面なのだし、無理に言う必要は無いだろう】

!…へぇ、じゃ俺は送る必要なかったかな?

【能力者ならば基本的に事件に巻き込まれても自分の力でなんとか出来るだろう】
【自分は必要無かったかもしれない】

ぶっちゃけ俺も能力者の一人でさ
まぁ、何人か暴れてるやつ見たり、戦ったこともあんだけど

【前にあったことを思い出しながら話していく】

俺も最初はそうなりかけたから分かるけど、この力を持ってるっていう優越感を持つ奴が多いんじゃねぇかな
だから、こういう力がないやつに些細なことでイラついて、簡単に力をつかっちまう
そんでなまじ力があるだけに大概の奴には勝てちまうもんだから、どんどん自負心が強くなる
最終的に自分には負けがないとでも思い込んで好きかってやりはじめる…んじゃないかな?

【中には違うものもいるだろうが、軽率な理由で暴れる輩は大体これだろうと思っている】
【そして、そうこうしているうちにコンビニが見えてくる】
712 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/04/19(日) 01:20:19.70 ID:LDygeJ5k0
>>711
いえ、人がいるだけで安心ですよ
いるといないじゃ、大違いですから

【言葉を聞いていくたび、出会ったあの三人の能力者を思い出す】
【一人は、その回復能力と狂気の思考を持つ最悪の少女】
【結局彼女を説得することも助けることも出来ず、終わった】

【二人目は回復と攻撃を両立した能力者】
【自分の能力で使った最強の技でさえ、あの者に後遺症さえ残さなかった

【三人目は、虫を扱う殺し屋の能力者だった】
【自分の言った事を自分で無視し、殺してしまった相手】

自分に、負けがない......
自分が負けないから、自分に制御が出来なくなってるのか......

【近づいてきたコンビニ】
【何を買うか考えていなかった。それより能力の方に気が向いていた】
713 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/19(日) 19:18:22.24 ID:Y8nnO0Hk0
>>712
ま、完全に俺の自論だからあんまし本気にすんなよ
そうしなきゃいけない理由があるやつってのもいるだろうしな

【だが、どんな理由で悪事を働くにしても大なり小なり自分は負けないという自負心があるだろう】
【でなければ、よっぽどイカれた奴以外リスクを恐れてそんなことをしようとは思わない】

で、お前はどうだい?
本当にそういう自負心がないと言い切れるか?

【少し意地の悪い質問をする】

本当は自分は負けないと思っていたから、色んな能力者と戦ってたんじゃないか?
自分の能力を使ってみたくて戦ってたんじゃないか?
714 :小湊亜樹【死神】 [sage]:2015/04/19(日) 21:40:15.72 ID:7TGE+SZW0
んー、流石に日曜の夜は少し人が多いなー
でもま、金曜土曜に比べたらまだ少ない方なんだよなぁ……

【中性的な顔立ちの少年が大通りを歩いている】
【少年が持つ大振りの鎌が、持ち主よりも目立っており、道行く人の視線を集めている】
【もとより、本人は目立とうと思って大鎌を持ち歩いているのではないのだが】


えーと、早めの夜食のつもりで出てきたけど、明日は学校だしハシゴ出来ても2軒くらいかぁ……
ここら辺はまだ行ってない所あったよな

【建ち並ぶラーメン店の看板を次々と見ては記憶の中の物と照らし合わせる】

あ、あそこの店は行ってなかったはずだよな……
……うしっ、本日の一杯目はあの店で決まりっと!

【こうして、大鎌を持った少年は、少し古めの店内へ向かっていく】
715 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/04/23(木) 22:30:48.40 ID:aA+AtQn50
>>713
……自負心が無かったと言えば嘘になります
自分のいた街では能力が珍しかったもんですから

【自分のいた街に、能力という概念すら無かった】
【それはこの街では通用しないと、改めて思いしった】

磁力を操り、強大なエネルギーを操作する能力
多分、自分にとっては凄いものだと思ってるんです
まあ、今まで闘ってこれが使うべきでない事は分かってる…つもりです

//遅れてすいません……
716 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/23(木) 23:42:05.31 ID:zbDLfDiv0
>>712
数日待っても返信がないのでこれは切らせてもらます
ありがとうございました!
717 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/24(金) 20:01:47.11 ID:909DdhZ20
>>715
磁力を操る力、か

【ほとんどのものに金属が使われている現代では、かなり強力な力だ】
【思い出したのはいつか見たマンガで彼と同じ力を持ち、最強の能力者の一人とされていたヴィラン】
【流石にあのレベルではないだろうが、悪用すれば大災害を引きを越せることは間違いない】

…いいのかい?見ず知らずの俺に能力のことを知らせて

【少し彼を試してみよう、もしこれで俺を[ピーーー]レベルの攻撃をして来たその時は…】
【そんな思いから自分に備わった能力を使用する】
【彼の能力は―――】

俺の今までの行動が演技で、お前を倒す機会を伺っているだけだとは思わなかったのか?

【直後、街灯や月明かりに照らされて出来た彼の影が浮き上がる】
【それは巨大な刃となり、隣にいる雨宮の首に向けて一直線に突き進む】
【無論、当たるようなら直前で止めるつもりだが、相手が躊躇なく急所へ攻撃してきた場合は】
【こちらも、対応を考える必要がある】


すいません!気づきませんでした!
718 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/04/24(金) 23:35:54.41 ID:zrgQ1BkH0
>>717
確かに。殺される可能性は否定しません
最初に出会った能力者も、悪意を感じ取れませんでしたから

【今殺される可能性も否定できない】
【それでも、恭介は彼に言った】

だから、俺には自負心があるんです
現代社会において、この力ほど恐ろしい物はないという事を知っているんです
だから俺はこの能力を抑えなきゃいけないんです
雨宮の技術、『意識』を操りながら戦う俺を

【そう。彼には意識する力があった】
【相手が意識したタイミングを、彼は理解できたのだ】
【地面から突如現れた巨大な刃を、捉えることができたのだ】
【意識した相手の刃相手に、街灯を磁力でひっぱりぶつける】


本っ当に。物騒で物騒で仕方ない
719 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/25(土) 20:24:27.86 ID:WqePAUUZ0
>>718
へぇ、街灯を一個丸々持ってくるとは

【一切焦ることなく影の刃で街灯を切り裂く】
【地面に埋められている物も引き寄せるとは、やはり強力な能力だ】
【だが、相手がいくら強い力でも翻弄させれるトリッキーさが彼の能力のうりだ】
【街灯の破片が迫ってくるなか、彼は不敵な笑みを浮かべた】

夜ってさ、なんで暗いか知ってるか?

【大まかな答えなら、今時小学生でも分かるような問題】
【細かいことを除き、簡単に答えを言えば―――地球の半分が太陽光を遮り"影"となるから】
【直後、街灯の破片が彼のいる場所に到達したが、街灯が彼にぶつかる直前で彼は消えていた】
【彼がどこにいったのか、その答えは雨宮のすぐ後ろにある】

ま、もし本気で殺し合いしてたら基本これで詰みだろうな

【雨宮の後ろで指を銃の形にして頭に突きつけ、バーン、などと言って銃を撃つ仕草をする】
【何故彼が後ろにいるか、雨宮には皆目見当がつかないかもしれない】
【彼はぶつかる直前、自分の姿が隠れた一瞬の間に影にまるで水と同じように"潜った"のだ】
【そこから影の中を泳ぎ、雨宮の後ろに移動したのだ】

いきなり攻撃して悪かったな
お前みてぇに強力な力を持つ奴がいずれ暴れるようになったら困るんでな、ちょっと試させてもらった

【わりぃ、と言って再びコンビニへと歩き出す】
【普通ならそんな理由で襲われれば激昂して攻撃してきそうだが、雨宮はどうだろうか】
720 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/04/25(土) 21:36:28.50 ID:vN6Gt+sL0
>>719
・・・!?
【意識はしていた。攻撃してきた相手の行動を】
【しかし、今の方法は見抜けなかった】
【自分の後ろに相手が指を構えていたのだから】

でしょうね。俺は間違いなく死んでいた
殺意が一瞬しか見えなかった貴方なら。俺は殺されていたでしょう

【しかし。あくまで殺意が見えなかったから】
【本気で殺そうとしてる奴が消えた瞬間、こちらが『意識』できる】
【その点を見れば、殺意のない攻撃が一番恐ろしいのだ】

びっくりしました。いきなりだったんですよ?
俺だって武術の師範代。そういう所は心得てるつもりですよ

【実際に動けない野郎に武術を語る資格はない】
【例えるなら、バレーボールを上手に出来ない奴に実況させている意味がないような】
【しかし、覚えているだけは覚えているのがいいのかもしれない】

【とりあえず一緒にコンビニへ行く】
【相手が悪意や殺意を持った攻撃でないため、着いていくことに問題ないと考えた】
721 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage]:2015/04/25(土) 22:08:30.94 ID:WqePAUUZ0
>>720
[ピーーー]気は最初っから無かったよ
にしても、流石にあんな攻撃されたのは初めてだよ

【磁力で操っているということは、操らなければ投げつけられるのと同じである】
【そこそこの勢いがあり、かなりの重量のある街灯を叩きつけられれば、軽く骨の一本や二本は折れる】
【実は影に潜るのもかなりギリギリだったので、本当のところはこんなに余裕ぶれるほど実力に差はないだろう】

武術の師範代!?
…そのわりには、俺の方が筋肉つけてそうだが?

【正直、とても師範代をやっているようには見えない】
【疑いを込めた目で雨宮を見る】

ほら、さっきの詫びも込めてこれやるよ
また機会があったら会おうぜ

【コンビニで買い物を済ませ、雨宮に向けておにぎりを2つ放り投げる】
【自分用の食い物とタバコを買い、だらだらと下宿先に戻り始めた】


/ありがとうございました!
722 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/04/25(土) 23:28:51.31 ID:vN6Gt+sL0
>>721
そういう貴方も。あんな攻撃なんて初めてですよ

【彼は能力に意識を向けていない】
【それはまだ能力がどういう物か理解していないという事だ】
【影を操る能力ということを。影そのものが能力になる事を】

まあ。俺は武術の仕組みを知っているだけです
親父や兄貴みたいに体得した訳じゃありません

【雨宮流武術。『意識』をメインにした武道である】
【意識させたり。意識から外れたり。いま相手が認識している物を変えるような物だ】
【例えるなら、消しゴムが落ちるのは消しゴムを意識していないからである】

いいんですか?ありがとうございます

【ためらわずに頂く】
【なにせ、久しぶりの二つ分のおにぎり】
【彼には、心も胃の中も満足させてもらった】

//ロールありがとうございました!
723 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/26(日) 18:26:24.50 ID://loj3KY0
今日も元気に働きましたよーッと

【首をならしながら、疲れた表情である店から出てくる】
【今日は路上ライブはせず、朝からずっとバイトをしていた】
【高卒の身であるため、給料のいい店には雇ってもらえず、路上ライブの方が稼げている気さえするが、安定した給料があるというのはそれだけで安心できる】

腹ァ減ったな

【タバコをくわえ、そこらの飲食店に行こうかと歩きだす】
【が、最近は稼ぎが悪く、先日にかっこつけたことをしたこともあり、金がないことに気づく】

…酒と食いもんどっかで買うかぁ

【ガックリと肩を落とし、タバコの煙と共に大きな溜め息を吐く】
【下を向きつつやや憂鬱な気分で歩いていると、通行人とぶつかってしまう】

…あぁ、サーセン

【へこんでいることもあり、投げやりに謝るとその態度が相手の気に触ったのか、文句を言ってくる】
【相手を見ればどうもそこいらの不良ではなく暴力団員の用だ】
【とはいえ、風貌を見る限り明らかに末端の構成員だが】
【だが、今は正直相手をする気になれない】

めんどくせぇなぁ

【いい加減鬱陶しかったので、手の形の影で相手の足を掴み強制的に転ばせる】
【そして、倒れた相手の腹を彼の並み以上の脚力で全力で踏みつけ、悶絶させてそのまま何事もなかったかのように歩いていく】
【あまりにも不自然な相手の転び方から、周りから能力者だと認識されてしまった】
【そのせいで好戦的なものは、攻撃を。そうでないものでも能力者ならばこちらに何らかの行動をとってきそうだ】
724 :小湊亜樹【死神】 :2015/04/27(月) 21:14:27.64 ID:kwCnjT+h0
>>723//今からでもよろしければ、お相手お願いします


ねぇ、アンタ、能力者だよね?

【いつもと同じように、ラーメン店を巡っていた所、すれ違い様に見えた光景】
【この男は自分の腕を使わずに、相手を転がした】

あぁ、警戒しないでね。俺、何にもするつもりないし

ちょっと興味湧いたから話しかけた程度だから

【大鎌を持つ、少年とも少女とも取れない顔立ちの少年は、少しずつ能力者の男へと歩み寄る】
【気だるさと緊張感を同時に発しながら】


それよりさ、さっきのやつ、どうやったの?
725 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/27(月) 22:13:35.49 ID:OGoZpKub0
>>724
…あぁ?

【さっきの今でまた足を止めることになり若干不機嫌になりつつも声のした方に振り向く】
【そして、瞬時に憂鬱感を無くし、警戒心をあらわにする】
【それも当然。振り向いた先には大鎌を持って此方に近づく少年がいたのだから】

…そのなりで警戒すんなってのはおかしな話だろ、ガキ

【近づいてくる相手を牽制するように睨み付ける】
【今日がバイトの日でよかった、もし戦いになってもギターが壊れる心配がない】

自分の能力をわざわざ他人に教えてやるやつがいると思うか?
お前だって俺がお前の能力を聞いても答えねぇだろ

【自分は先日の青年のように素直でもないし優しくもない】
【戦うかもしれない相手にそんなことを教えるのはバカだけである】



/遅れてすいません!
726 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/04/28(火) 05:39:07.75 ID:gCq8dlnQ0
>>725

それもそうだね
これじゃ、警戒されても仕方がないな

【少年は持っている大鎌を見ると、困ったように少し笑った】

【睨みつけられ、足を止める】
【しかし、男は既に少年の能力の射程範囲に入っていた】

僕は……まぁ、ご覧の通りってカンジだよね
でも、手の内を全て明かさないってのには同意だ


アンタ、そんなにイライラしてるけど、急いでんの?
喧嘩したくてイライラしてんなら相手になるけど、こんなに人が多い所なら、余計な被害が出るだけだよね

【敢えて場所を変える提案はせず、これにすぐに乗るか、人気が少ない場所に行くか、乗らないかで男の人間性を見極めようとする】
【すぐに乗るならその時の感情のみで動く人間、場所を帰るなら感情と理性をきちんと持ち合わせている者、乗らないなら見た目だけの人、といった具合に】

(この人は、どう出るかな……?)

【そんなことを考えながら、顔に笑顔を貼り付けていた】
727 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/28(火) 17:11:35.02 ID:flN8gpSr0
>>726
ハッ、だろうな

【近づくのを止めた少年を、未だ油断なく見据える】
【あんな大鎌を使うような能力なのだ、恐らく自分は既に相手の射程距離内なのだろうが―――それは向こうも同じこと】
【既に影の射程内。つまり五分五分の状況】
【いや、相手は自分の攻撃手段がわからず、意識さえしていればほぼノータイムで発動できる自分の方が有利かもしれない】

…それで挑発のつもりか?
生憎だが俺はテメーから手ぇ出されるか、周りで暴れられるかしねー限りは此方から攻撃することはねーよ

【少年の提案を鼻で笑い、後ろに向いてまた歩き始める】
【こんなやつ今までに何度も見てきた、いちいち構っていられない】
【だが、さっきの言葉の裏を返せば少年に攻撃されるか、少年が周りに被害を出せば必ず攻撃するということだが】
【背後からの一撃に注意を払いつつ、歩き続ける】

728 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/04/28(火) 19:09:47.07 ID:gCq8dlnQ0
>>727

(結局、その程度の人間だったって事か)
(……いや、違うな。この人は敢えて戦いを仕掛けなかった……?)

【心を読む能力など持ち合わせていない少年には、今後一切分かることではないだろうが──】

【こちらから仕掛けた場合、動作が大きく一般人にも被害が行きかねない】
【自分から自分の立場を悪くすることは避けたい少年は、考え抜いた結果、何もせずについて行ってみることを決めた】


ねぇ、アンタさ、わざわざ敵かもしれない野郎に背中見せんの?
俺が本物の狂人者なら今すぐ飛びかかってるよ?

それとも、背後から攻められても勝てるっていう“絶対の自信”でも持ってんの?

【大鎌を抱えた少年は、男の背後から執拗に疑問文を浴びせた】
729 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/28(火) 19:16:16.95 ID:flN8gpSr0
>>728
/すいません、返信が少し遅れます!
730 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/04/28(火) 19:46:23.97 ID:gCq8dlnQ0
>>729
//了解ですー、お気になさらずごゆっくりどうぞ!
731 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/28(火) 21:04:34.58 ID:flN8gpSr0
>>728
うるせぇな
ついてくんじゃねーよ

【もう終わりだと思ったのだが】
【攻撃してくるんならまだいいが、なにもせずについてこられても鬱陶しいだけである】

別に勝てると思っちゃいねーよ
お前もいろんなとこで聞くだろ、"この世に絶対はない"って
特に、俺達能力者の戦いでは特にそれが顕著だ
最強みたいな奴が偶然弱点突かれて負けたりする

【そんぐらいわかってんだろ、と続けてだるそうに溜め息を吐く】
【このままずっと後ろに気を回していても余計に疲れるだけだ】
【再び溜め息を吐き、立ち止まって近くのの壁にもたれかかる】

…だが、負けないとは思っている
勿論、最初から負ける気で戦う気はねぇって意味でもあるが―――
―――この時間なら逃げることに関しちゃ俺より上の奴はそういねぇよ

【自信を持った言葉でそう告げる】
【自分の能力について僅かな情報を漏らすことになっているが、特に問題はない】
【そしてどうやら彼は"死ぬこと"="敗北"だと思っているようである】
【逃げ延びれば負けではないと思っているので少年と認識の相違がでるかもしれない】

んで、お前は何しに俺に近づいてきたんだよ
バカみてぇにでかい鎌ももってんだ、理由なしって訳じゃねぇだろ


/遅れてすいません!
732 :小湊亜樹【死神】 [saga sage]:2015/04/28(火) 22:50:18.68 ID:gCq8dlnQ0
>>731

……なるほどね。

【黙って聞いているあたり、この男はそこらの人間以上の見聞と精神力を持っているように思えた】
【だが、それは中身の強さであり、そうなると気になることといえば決まっている】


なんだよ、その「他と違う人間は全員不審者」みたいな言い方。

【少し、楽しそうに笑うと、】
俺は、最初は言った通り、能力に対する興味だけで話しかけた。
次に、──まぁ、気持ち悪い言い方だけど──アンタっていう人間が気になった。
どうやら俺が今までで会った能力を持つ不良たちとは違うカンジがするんだよな。

と、まぁ、こんなところで……

【少年は男に全速力で接近し相手を傷つける事がないように柄の部分を男の胸板に突き立てようとする】

【この行動には何か意図があるように思えるが……】


//いえいえ、こちらそこ遅レスですみません!
733 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/28(火) 23:27:37.29 ID:flN8gpSr0
>>732
…は?
いきなり何言ってんだお前

【会ったばかりの相手に自分の事が気になった、等と言われても気持ちが悪いだけである】
【それも中性的な顔をしているが、恐らくは男に言われれば尚更だ】

―――!
…いきなりだな、俺と戦いてぇんならさっさとそう言えや

【流石にまだ警戒は解いていなかったので、咄嗟に腕で押すようにして迫る鎌の柄を横に弾く】
【もしかすると―――いや、ほぼ間違いなく自分よりも相手の移動速度の方が速かった】
【そして、直線的な攻撃だったため弾けたが、恐らくは力も自分よりも上】

…なんで刃じゃなくて柄で攻撃してきた
俺を舐めてんのか?

【刃出なくて命拾いをしたものの、自分の力を嘗められているのかと思い、少し腹が立つ】
【彼はそのまま動かずに少年の目の前で止まっている】
【再び少年が攻撃をしてくれば、少年の後ろから影の刃で攻撃するつもりだ】
734 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/04/29(水) 06:22:09.39 ID:yGrmUiY/0
>>733

……別に、不意打ちをしないと勝てないくらい弱いつもりはないけどね

【今のは、相手の力量を測るつもりの一突き】
【どうやら久々にかなりの腕前の能力者と出会えたようだ】

さっきの、俺が普段見てる能力者なら、反応すら出来ないよ

ますますアンタに興味が湧いてきた

【今までとは違い、犬歯を剥き出し、闘争心に溢れるような笑みを浮かべると】

良かったら俺と一戦、お願いします

【男に向かって頭を下げた】
【受け入れるも断るも男次第だが、首を縦に振った場合は模擬戦をすることになるだろう】
735 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/29(水) 10:56:43.59 ID:ZHk0B6KX0
>>734
実際に今不意打ちした奴が言っても説得力がねぇよ

【バカにするように言うが、相手のいっていることは事実だ】
【この身体能力に大鎌と能力が加わればかなりの驚異である】

…めんどくせぇ奴だな
ここまでめんどくせぇ奴は久しぶりだ

【大きな溜め息を吐き、ついてこい、と言って壁から離れて歩き出す】
【今日は溜め息を吐いてばかりだ、運が悪い】
【そしてそのまま歩き続ければ路地裏まで行って立ち止まるだろう】

来いよ、戦うんだろ
さっさと始めようぜバトルジャンキー

【彼から今までは無かった威圧感が発せられる。勝つ自信はない、とは言っていたがやはり実力者なのは少年の想像通りである】
【今までとは違い、本気で相手をするつもりだ】
【路地裏を選んだのは、人気が少ないのもあるが、一番は影が多くあらゆる攻撃に対して瞬時に影に潜れるということもあり、逃げ場が多いからである】

736 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/29(水) 10:57:09.86 ID:ZHk0B6KX0
>>734
実際に今不意打ちした奴が言っても説得力がねぇよ

【バカにするように言うが、相手のいっていることは事実だ】
【この身体能力に大鎌と能力が加わればかなりの驚異である】

…めんどくせぇ奴だな
ここまでめんどくせぇ奴は久しぶりだ

【大きな溜め息を吐き、ついてこい、と言って壁から離れて歩き出す】
【今日は溜め息を吐いてばかりだ、運が悪い】
【そしてそのまま歩き続ければ路地裏まで行って立ち止まるだろう】

来いよ、戦うんだろ
さっさと始めようぜバトルジャンキー

【彼から今までは無かった威圧感が発せられる。勝つ自信はない、とは言っていたがやはり実力者なのは少年の想像通りである】
【今までとは違い、本気で相手をするつもりだ】
【路地裏を選んだのは、人気が少ないのもあるが、一番は影が多くあらゆる攻撃に対して瞬時に影に潜れるということもあり、逃げ場が多いからである】

737 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/29(水) 10:59:38.50 ID:ZHk0B6KX0
/連投すいません!
738 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/04/29(水) 18:06:10.59 ID:yGrmUiY/0
>>736

【どうやら、模擬戦は承諾されたようだ】
【少年は頭を上げると、おとなしく男について行く】

【少し歩くと路地裏に着いた】
【かなり暗く、相手の姿を捉えることで精一杯である】
【さらに、ビルの間とあって道は狭く、あまり大きい動きは出来なさそうだ】
【鎌が無ければ、壁を使ったアクションも出来たかもしれないな、などと思う】

(でも、不利ってわけじゃないはず)

【男が先程考えたように、戦闘はたった一手で状況が変わることもある】
【冷静に相手の能力を見極める事が出来れば──】

(──勝つ希望はある!)


【瞬間、ぞくりと背中に冷たいものが走った】
【相手からの威圧感を受け、身体が勝手に反応したらしい】
【どうやら、とんでもない能力者に喧嘩を売ったようだ】


【深く深く息を吐くと、相手の姿を捉え、】
【次には相手に一気に接近し、右下から左上へ、鎌を振り上げた】
739 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/29(水) 20:21:24.17 ID:ZHk0B6KX0
>>738
―――俺の能力を教えてやろう
知りたがってたし、どうせすぐにバレるからな

【自分をその大鎌の錆にせんと迫ってくる少年】
【当然生身である彼は一撃くらうだけでも致命的なのだが、その場を動こうとはしない】
【少年の鎌が届くまであと一歩の所でようやく足を上げたが、動きはせずその場で足踏みをするだけだった】
【自分の影を踏みつけるようにして】

俺の能力は"なにもないところから武器を作り出す能力"だ

【足の前の地面から槍が生える】
【その槍はちょうど大鎌の進行方向にあり、彼に鎌が当たるのを阻害した】
【彼の発言は勿論嘘】
【槍の出現位置とまるでそれ事態が槍の影であるかのように黒い槍を見れば、勘のいいものなら能力に影が関わっていることに気がつくかもしれない】

次はこっちの番だ

【素早く槍を引き抜き、数歩後ろに下がると、その槍で少年の腹に向けて突きを繰り出す】

740 :小湊亜樹【死神】 [saga sage]:2015/04/29(水) 21:49:19.34 ID:yGrmUiY/0
>>739
──槍?

【突如現れた漆黒とも呼べる槍に大鎌を弾かれ、体勢を立て直す】
【ここまでは予想の範囲内、むしろ初手で能力を確認できただけでも上々といったところか】

(でも、あの槍はどこから出てきたんだ……?)

【目で確認できた範囲では、下から飛び出したように見えた】
【男の言葉をそのまま信じるならば、槍は地面と自分たちの視界の間の空間から出た事になる】
【だが、あの男が真実を正直に言うとは思えない】
【嘘も戦略の内である事は重々承知している】

(信じないなら、どこから武器を……?)


【鎌を刃すれすれの所で持ち直し、迫り来る槍を鎌で──自分がされたのと同じように──横に払うようにして避ける】

(相手が近距離専なら、距離を置きつつ……)

【こちらも同じように数歩距離を取り、鎌を縦に振る】
【すると、男に向かって斬撃が飛んだ】
741 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/29(水) 22:22:47.93 ID:ZHk0B6KX0
>>740
チッ、慣れん武器は使うもんじゃないな

【相手に自分の能力を誤認させるためにわざわざ槍を使った】
【だが、力の差と、槍の扱いはほとんど素人なせいで横に払われただけで体ごとそっちへ持っていかれそうになる】
【相手が後ろに下がっている間になんとか体制を立て直そうとして―――】

―――大鎌からの斬撃!!
それがてめぇの力か!

【ギリギリの所で槍で斬撃を受ける】
【が、その斬撃には質量があり、身体能力の差から徐々に斬撃に押し込まれ始める】
【数歩後ろに下がり、槍が弾かれそうになるも、なんとか斬撃を弾き飛ばす】

たった一撃でこれかよ、気が滅入るな

【お互いに無傷だが、自分は既に大きく息が乱れている】
【これは出し惜しみしている場合では無さそうだ】

ったく、こんなにはやく使わせられるはめになるとは
さっき嘘をついた意味がねぇやな

【槍を少年へむけて真っ直ぐに投げつける】
【少年がそれを避けるか弾くか、あるいはそのままくらうか、どうなろうが直後に槍は消えるだろう】
【まるで初めから無かったかのように、本当に影だったかのように】
【そして、それと同じタイミングで彼が真横の壁の中に入っていく光景が見えるだろう】
【実際には影に入っていっているのだが】

(こいつが俺の―――)本当の能力だよ

【そして、数秒後に少年の後ろにから彼が現れ、そのまま背中を殴ろうとするだろう】
【影の中を泳ぎ、後ろに回り込んだのだ】
【彼の能力を正確に把握していない限りなぜそこから出てくるのかは分からない】
742 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/04/30(木) 06:01:40.46 ID:bIN8Qob40
>>741

やっぱそうなるか……

【これが、普通に戦う上での自分の能力の中では最高の攻撃だろう】
【それを防がれてしまっては、今後は応用させて戦わなければいけない】

同じ武器で同じような攻撃をされても──ッ!?

【また鎌で払い除けようと横に振り、弾いた瞬間、槍が消えた】
【それだけでなく、男までも消えてしまった】

(上か、路地裏の外に出──!?)

【声の方へ振り返った瞬間、突如として現れた男に拳を振るわれる】
【うっ、とくぐもった声を出すと、殴られた衝撃で数m転がる】
【そしてまずい事に、転がっている最中に鎌から手を離してしまった】
【思いっきり走れば数歩で届く距離だろうか】

【体勢を立て直した少年は、自分の動悸が少し早くなっている事に気付く】
【どうやら、あまりの早さで進む戦いに身体がついて行けないらしい】

(バテる前にやれる所までやっとかないと……)

【少年は鎌へ向かって走り出す】
【そして鎌の柄を掴むことが出来たならば、そのまま鎌で空を斬り、男の方へ斬撃を飛ばすだろう】

【斬撃を飛ばすことが出来た場合、避けられるのは予測している】
【目的は“どのようにして消えたのか”を確認するためであるから問題ない】
743 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/04/30(木) 22:17:40.72 ID:CgqV+WyB0
>>742
せっかく能力の要を手放してくれたんだ、拾わせてたまるか

【鎌に向けて走る少年を前に、追いかけるのではなく、動きはせずに地面を蹴りつける】
【すると、その足に蹴りあげられたかのように一本の漆黒のクナイが飛び出してくる】
【それを思い切り少年に投げつけるが、残念なことに再び少年が飛ばした斬撃に弾かれてしまう】

(だが、体制も崩していないのにそんな攻撃が―――)

―――いや

【さっきは距離も近く、体制も崩れていたため、槍で受けるのが限度だった】
【だが、殴り飛ばしたのに加えて鎌を取るためにさらに距離が開いた今なら影に潜らずとも十分に避けれる】
【実際に避けようとして―――なぜか止める】

(違うな、潜って避けた方がいい)
(俺の能力が"壁に潜って武器を作る事ぐらいしか出来ない能力"だと思ってもらう方が都合がいい)

【そして、再び飛び込むようにして壁に―――影の中に潜り込む。まるで少年に見せつけるかのように】
【彼の真の能力は―影に潜り、潜っていないときは自分の影を物質化して自由自在に操れる―という能力】
【武器を作り出すなんてことしかできないチャチな力ではない。故にこのまま勘違いしてもらえれば、後々有利になると考えた】

(さて、そろそろいいか)

よぉガキ、俺の力はなにか分かったか?

【さっきの今なら攻撃しても警戒されて防がれる、ないしは迎撃される可能性が高い】
【ならば、と数歩近づいた辺りの場所からまた地面から出てくる】
【そして、相手が勘違いしてくれているかどうかを確認することを優先した】
【勘違いしていれば、最低一発は不意が打てると彼は考えているが、はたして?】
744 :小湊亜樹【死神】 :2015/05/01(金) 05:33:37.59 ID:/aLrYs3V0
>>743

()
745 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/01(金) 05:59:21.15 ID:/aLrYs3V0
>>743
/途中送信すみません!

(壁の中に入った!)

【男を警戒して、大鎌を構える】
【やはり、相手の能力は目で見て確認できた方がずっといい】
【しかし、槍の時もだったが、飛んできたクナイはそこまで速度は無かった】
【自由自在に武器は作り出せるが、扱いは素人並なのだろうか?】
【それに、一つしか武器を出さなかったのも引っかかる】
【武器は多い方がいいだろう】
【そうすると、一つしか出せないか、自分が舐められているか】


【そして、男は地面から出てくる】

(壁と地面の境界は関係ないのか……?)


……俺の今の考えは、“壁、地面に入り込む事が出来る能力”、たぶんこっちが主だろうね
そして、“一定時間もしくは自分が意識している間、武器を自由に作り出せ──”

──いや、違う

【初めて男を見た時を思い出す】
【ガラの悪い男を転ばした時、男は腕を動かしていなかった】
【その時、武器を持っていた筈がない】
【足元で何かを作り出したか、操作したか……】
【分からない。今の所の情報だけ答える事にする】

……“一定時間もしくは自分が意識している間、物質を自由に作り出し、自在に操る事が出来る能力”
これが、今の俺の精一杯だ

【そこまで言うと、構えていた鎌を思い切り振り、男に向かって再び斬撃を飛ばす】
【今後は、何もしない時間は与えてはいけない、少年はそう思った】
746 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/01(金) 20:33:43.46 ID:le6RAe1Z0
>>745
ほぉ…
(うまい具合に能力の認識をミスってくれてるな)

【彼の能力が何かを語り出した少年】
【影に入る能力が主?違う、逃げることが主な能力でこんなに堂々と正面から戦おうとはしない】
【ならば、武器を作り出す能力が主?違う、作るまでにややタイムラグがあり、それの扱いも素人となればやはり正面から戦おうとはしない】
【―これならば不意打ちにかかってくれる―そう思った直後、考えを改めてさせられることになる】

―――チッ
(これ以上気づかれると対応されるかもしんねぇな)

【どころか、ここで一撃決めなければ後々自力の差で不利になる可能性だってある】
【少年が鎌を振るう少し前に、今度はバットの形状をした武器が地面から飛び出す】
【それを掴むと、斬撃が飛んでくるのも構わずに一気に少年へと駆け出す】
【正面から受ければさっきと同じことになるというのに何故―――?】

その斬撃の弱点、見つけたぞ

【こっちも近づいているのだから、当然斬撃と彼は直ぐにぶつかることになる】
【彼は今度は斬撃を受けるのではなく―――バットで真横から斬撃を凪ぎ、斬撃を弾いた】

確かにこいつはすげぇよ
その大鎌と同じで薄く、鋭く
お前の力で素早くこっちに迫り、質量があるもんだから生半可な力じゃ防げない

―――だが、質量があって、真っ直ぐにしかこれないなら、横からの衝撃に弱い

【戦闘の始まる前、最初に自分が前から迫る少年の鎌を横に弾き、次は少年が彼の槍を弾いた】
【どうしても別の場所にもやや力が入る人間の攻撃でも横に弾けるのだ、前以外に力が入らない斬撃を弾けないわけがない】
【とはいえ、やはり斬撃は強力なので弾くことのみで対応使用とすれば最大で連続二回までだろう】
【すぐに少年のそばまで行き、バットでまるで刀で攻撃をするように、右肩から斜めに振り下ろす】
【バットでそんなことをしてもいいダメージは与えられないが】

変われ

【その言葉の直後バットが刀へと姿を変える。だが、少年からすればこの攻撃は対応出来ないものではないはず。所詮素人の攻撃だ】
【だが、これで少年は何らかの対応を見せるはず―――ならば、この一撃をその鎌で受け、避け、あるいは弾くかしたところで攻撃をしよう】
【攻撃から逃れ、油断した一瞬をつかせてもらう】
【少年がこの攻撃を受けようが、避けようが狙う場所は変わらず両足】
【相手が対応した直後に彼の影が刃のような形となり、独りでに動き、足を切り落とそうとするかのような勢いで刃が迫るだろう】
747 :小湊亜樹【死神】 [saga sage]:2015/05/01(金) 21:50:04.52 ID:/aLrYs3V0
>>746

弱点……?
なんだ、そんなことか

【さして問題はないとでも言うかのように鼻で笑う】
【男の言う弱点には、“斬撃に対応できる時間と距離がある”事が前提である】
【流石に零距離からでは、能力の使い手である少年にも避ける事は出来ないだろう】

【しかし、これは命を賭けた戦いであるつもりはない。言うなれば模擬戦である】
【相手ないし自分の命を脅かすような攻撃は避けているつもりだ】

……焦ってんの?
やけに攻撃を仕掛けるようになったじゃん

【余裕な声色で言葉を発しながら、斜め上からの攻撃を受け止める】

──ッ!?

【足元に冷たいものが駆けるような気配】
【少年は咄嗟に自らの体勢を崩し、足を浮かせた】
【空中で地面に手をつき、バク転の要領で男から離れる】

【一瞬だけ見えた影。やはり男が作り出せる──いや、操れるものは現実にある武器のみではない】
【その正体は何か分からないが、ただ一つだけ分かることがある】


【この男は、相手を傷つけるつもりで戦っている】


【流石に今以上のリスクは避けたいと思った少年がとった行動は──】


──参った、降参、白旗です

【武器である大鎌を地面へ置き、両手を上げた】

俺は模擬戦に命賭けるような馬鹿じゃないから
ヒートアップしてんなら落ち着いてくれる?

悔しいけど、アンタは強いよ。それだけ認める
748 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/02(土) 01:12:20.15 ID:kE/Y4hRM0
>>747
…は?降参?ここまでやっといてか?

【信じられない】
【お互い傷ついたり傷つけたりの戦いをして、仕掛けてきたのは向こうだというのに】
【ここで降参だと?】

模擬戦?
出会い頭で喧嘩吹っ掛けてきて、しつこくつきまとってきたあげく、こっちに戦いを申し込んでおいて?
てめぇの斬撃は明らかに俺を殺せたぞ?こっちには命をかけさせててめぇは命をかけねぇってのは割に合わねえだろうが

【本来ならば、戦いの終わりを喜ぶべきだ。こっちだって死ぬ可能性があったのだ】
【だが―――死ぬ可能性があったからこそ、少年の発言が気に障った】
【一度も模擬戦などとは告げられていないのに、その上斬撃の対応に、特に初撃には命をかけた自分を馬鹿だと?】

認めるだと?何様だお前
上から目線で物言ってんじゃねぇぞクソガキ、殺すぞ

【ここまでコケにされたのは久しぶりだ】
【彼は、どんな時でも我を通す。認識の齟齬があろうと、気がすむまで】
【―――と、いうように本来ならばここで再び戦いを始めたのだろうが】
【先日、別の少年に言った言葉を思い出したのと、溜まっていた疲労から、止めた】

つって言いてぇ所だが、だりぃからやめる
俺だって死にたくねぇし、お前を殺したら警察にバレたら捕まらなかったとしても俺の夢が終わるしな

【さっきまでの威圧感が途端に姿を消し、最初と同じ気だるさそうな雰囲気に戻る】

次今の感じで喧嘩売ってきたらマジでぶっ殺すから
…あぁ、飯奢れよお前、それでチャラにしてやる
俺マジで寛大だから、だから飯奢れ、な?

【戦闘による緊張で忘れていたが、空腹が頂点に達していた】
【とにかく飯だ、取り敢えず飯だ、飯、飯飯飯飯飯飯!!】
【もう飯が食えれば何でもいいと、さっきまで怒っていた相手に、しかも年下に飯をたかりだす】
【持っていた刀を突きつけてフラフラと少年の方へと迫り、半ば脅迫である】
749 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/02(土) 05:26:59.56 ID:Y1kkeyxt0
>>748

(……受け流せるって確信してたから出来たんだけど……)
(余裕そうに見えたのは見た目だけだった?)

【少し残念に思いつつも、手をあげたまま黙って聞く】
【偉そうに聞こえても、実際自分の攻撃は一撃も入ることは無かった】
【それどころか、“攻撃されたら恥”と言われる背中を殴られた】

(この人は何が不満なのか、いまいち分かんないな……)


……選択肢はラーメンしかないけど、それでもいいんなら奢るよ

【現に、自分も空腹だった】
【いつも通りラーメンを食べに行くはずが、能力者との戦闘に変わっていたのだから】

【少年は大鎌を拾い上げ、路地裏を抜ける道へと歩いていく】
750 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/02(土) 14:31:39.80 ID:kE/Y4hRM0
>>749
よっしゃそれでいいんだ
さっさと行くぞ

【金の問題で朝飯が食えず、バイトで体力を消費した上に戦闘】
【しかも、後の攻撃の布石の為にわざわざ能力ではなく自分自身の力で斬撃に対応したのだ】
【目の前が若干ボヤけるほどに腹が減っていた】

ラーメンかぁ…久々に味の濃いもん食えるなぁ
あ、そういえばお前の名前なんだよ
奢ってもらうんだから一応聞いときたいんだが

【空腹と疲労でどんどん精神状態がおかしくなっている】
【フラフラしながら歩いていると、戦って、これから奢ってもらう相手の名前を知らないことに気づく】

俺は佐山隼人な
つーか、んなでかい鎌を持ったままいったら絶対警察呼ばれるだろ
せめてこれにいれろ

【さすがに巨大な刃物を素のままの状態で店に入るのはまずいだろう】
【先程までの戦闘のように地面を蹴ると、丁度鎌が入る大きさの黒い箱が出てくる】
【彼は鎌をそのなかに入れろと言っているようだ】
751 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/02(土) 18:06:21.09 ID:Y1kkeyxt0
>>750

久々に、って、どんな生活してんの……

名前は教えるけど、だからって次会った時に名前呼んで「奢れ」なんて言わないでよ?
小湊亜樹。平凡な名前でしょ?

アンタは?


……へぇ、佐山ね、一応覚えとく

【次見かけた時には気をつけよう、少年はそう思った】


……箱なんていいよ、持ち運びにくそうだし、申し訳ないけど今さっきまで殺意剥き出しで向かってきた人の事信用できないから

【鎌を入れた箱ごと消滅されたら困る、と警戒しているのだろう】
【なんせ相手も能力者だ。いつ何をするか予測できない】

それに、向かってるところは中学生の時からの行きつけだから、問題ない

ほら、見えてきたから先に入って適当に頼んどきなよ
752 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/02(土) 19:18:26.44 ID:kE/Y4hRM0
>>751
しゃーねぇだろ、俺は貧乏なんだよ
小湊か、平凡っつーけどはじめて聞く名字だぜ?

おう、覚えておけ
縁があえばまた会うだろ、お前結構強いから次は戦いたくねーけどな

【彼だって望んで戦いはしない、現に始めは戦いを拒否していた】
【ただ、一度始まると二度とそいつと戦わないですむように完全に自分の勝利となるか、敗北かまでしないと気がすまないという面倒な人間なのだ】

はっはっはー、だろうなぁ
これで本当にいれたら馬鹿にも程があるって
俺だったらそんなこと言われた時点でぶん殴ってるぜ

【ケラケラと笑って箱を消滅させる】
【さっきまで戦っていた相手にそんなことをされておちょくられているととらなかったのは少年の忍耐力の高さ故か】

おっしゃ、食うぞオラァ!!

【さっきまでフラついていたのが嘘のように店に入ると、怒濤の勢いで注文していく】
【直にラーメン大盛りとチャーハン餃子、その他多数の料理が机に並ぶことだろう】
753 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/02(土) 19:34:25.19 ID:Y1kkeyxt0
>>752

……遠慮が無いのか、プライドが無いのか……

【遅れて入店した少年は、呆れたように微笑すると、鎌を壁に立て掛け、男の隣に座り味噌ラーメンを頼む】

一気にそんなに頼むって、どれだけ飢えてんの?
さっきも言ったんだけど、どんな生活してるか気になるんだけど

【注文した品が出されると、割り箸を割り、一口スープを飲んでから問う】

【やはり、ラーメンはうまい。単純なようで奥が深く、バリエーションも豊かである】
【おそらく、ラーメン程飲食者を飽きさせない食べ物はないだろう】
【そんなことを考えながら、黙々と麺を啜る】
754 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/02(土) 19:59:30.73 ID:kE/Y4hRM0
>>753
…あぁ?
簡単に言うとあれだ、稼ぎの種が路上ライブと給料の悪いバイトしかないんだよ

【少年の質問に手短に答えるとまた料理を食い始める】
【もう次の給料日までないと思っていた味の濃い食事だ】
【鬼気迫る勢いで食い続ける】

あー、うめぇ!!
滅多に食えねぇよこんなもん!

【恥も外聞もなく、言い切って一先ずラーメンを食い尽くす】
【あれだけあった食事がもう半分以下になっている】
【そこそこ食べて落ち着いたのか、彼からも質問をする】

お前こそどんな生活してんだよ
年がいくつかは知らねぇけどまだガキの癖にこんな時間まで出歩いて
尚且つ、あの戦闘力は普通じゃねぇよ

【まぁ俺も人のこと言えたガキの時代は送ってねぇけど、と続けてまた食い始める】
【このペースでいけばもう直ぐ料理が無くなるだろう】
755 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/02(土) 21:21:38.43 ID:Y1kkeyxt0
>>754

それはまた、栄養が偏りそうな食生活を送ってそうだ

【詳しくは知らないが、食べ物を食べる前と後の違いから、とても苦労しているように思われた】

……そんなに喜んでくれたら、奢る甲斐があるよ
ただし、もうこれ以上は奢らないけど

【こんなに美味しそうに自分の好きな料理を食べて貰えると、多少なりとも嬉しい】
【それが空腹が理由で何を食べても美味しいと言うだろうと分かっていても、少年の頬は緩んでしまう】


……あー
俺の家の人、あんまり干渉して来ないから

【適当な事を言って流そうとする】

【嫌な事を思い出してしまった】
【自分の記憶の中の“彼女”は、まだ少し幼さが残った顔で、毎日楽しそうにセーラー服に身を纏っていた】
【だが、“彼女”は中学生の頃のまま、素直に感謝も伝えられなかった時のまま、変わる事はない】
【まだ、伝えたかった事も残っていたというのに】

(あの一件以来、本当に誰も俺に会いに来なくなったよな)
(……もともと、興味が無かった事の理由付けが出来ただけか)


【一気にスープを飲み干すと、ご馳走様でした、と手を合わせ、財布から五千円札を取り出した】

じゃ、これだけあれば足りると思うし、置いていくよ
お釣りは好きにしていいから

【立ち上がって大鎌を肩に担ぎ、男に向かっていたずらっ子のような笑みを浮かべた】

じゃあね、佐山くん
会いたくないけど、次会った時はよろしくね

【そう言って、店内から出て行った】


【今日は厄日だ】
【面倒な人に喧嘩を売ってしまったし、両足を断ち切られそうになった】
【ご飯も奢らされたし、嫌な事も思い出した】
【それでも、まぁ、多少は──】

──悪くない一日だったかも、な



/勝手に〆てしまい、申し訳ありません!
楽しかったです。ロールありがとうございました!
756 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/05/02(土) 22:24:33.37 ID:AAoIE4qR0
【あの路上ライブを聞いてから一週間】
【元気がなければあの人を思い出し、仕事を探す】
【とある伝説で、バイトのかけもちのプロがいたらしい】
【正直言って、その分を自分に分けてほしい】

仕事、仕事......

【黄色い本を片手にもち、もう片方に地図を持つ】
【目指すは次の店。どうしてバイト探しの本を持たないのか】
【おかしな人とはこいつの事。歩きスマホより酷いのだ】
【歩きスマホより酷いという事は、前を一切向いていないという事】
【時にぶつかり、時につまづき。反省したらいいんじゃないだろうか】
757 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/02(土) 23:47:57.20 ID:kE/Y4hRM0
>>755
俺もこれ以上奢ってもらうつもりはねぇよ
年上としての威厳がなくなる

【客観的に見ればもうそんなものは何処にもないだろうに】
【彼はそんなことは知らぬというようにひたすら飯を食い続ける】

…ふぅん、よく知らねぇが大変なんだな

【なんだか最近家族とあまり関われないような人とばかりあっている気がする】
【先の青年もそうだし、目の前の小湊もそうだ】
【もっと言えば、路上ライブを始めた時点でほぼ親から見捨てられた自分もそうだが】

うおぉぉ!いいやつだなお前!
なんか本当にごめんなさっきはあんなことして!

【この金の量ならば多少は釣りが出るだろう】
【それが分かっただけでこの喜びよう、情けなさの極みである】

誰が佐山君だ、年下に君づけで呼ばれたくねぇよ

まぁそう言うなよ
よっぽどの事がねぇとお前とはもう戦わねー、つーか戦いたくはねぇし
もし縁があえばまた今日とは別の感じで会おうぜ、なんかあったらこの礼込みで協力してやっから

【またな、と出ていく少年を見送る】

【今日は吉日だ】
【今日は疲れているときにチンピラに絡まれ、直後に少年につきまとわれ】
【さらには結構な強敵と戦うはめになってしまった】
【だが、終わりよければ全てよし、とも言う】
【つまり彼にとってはこんな日でも―――】

―――いやぁ、なんだかんだで良い一日だった!



/こちらこそありがとうございました!
/なんだか長くなってしまってすいません!
758 :荒魂【バランサー】 :2015/05/03(日) 18:51:50.02 ID:Y7dRx9qs0
【既に夏を思わせる熱気が町を覆い始めた中。渓流は相変わらずの景観で、滝が瀑音を轟かせていた】
【世界は夕暮れの紺に染まり、薄暗い空と涼しい風が夜の到来を告げる】
【日没が晩くなってきている。卯月を「春」とするなら、世界が冬の眠りから目覚めてとうに一ヶ月が経った】

【あの日に死闘の末自らの胸に風穴を穿ち、どれほどの月日が経過したことだろう。あれ以来、「鬼」は生の慶びをなかなか感ずることができずにいた】
【傷自体は早くに癒え、死合いもあれから幾度となく行った。――――足りなかった≠フだ】
【この町に来て、最初に二人の能力者と死合った。以来相手取ったのは彼らの足元にも及ばぬ三下ばかり】
【願いは一つ。より強き者を。「彼ら」に比肩し得るほどの強者を】

【あちこちに転がった岩の一つ、他のものより一回り大きい、苔むしたそれに座して】
【溶け残った雪の如き髪を風に揺らし、「鬼」は唯、渇きを癒す強者を待つ】
759 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/03(日) 22:23:12.99 ID:8HObYTKk0
>>758
/まだ大丈夫でしょうか?
760 :荒魂【バランサー】 [sage saga]:2015/05/03(日) 22:34:58.43 ID:Y7dRx9qs0
>>759
//自分は大丈夫ですー
//どうぞどうぞ
761 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/03(日) 23:01:16.58 ID:8HObYTKk0
>>758
こういうとこに来んのも久々だな

【先日少年に奢ってもらった食事のおかげで体力が有り余っている】
【こんな日には、純粋に歌の練習をしなければ勿体ない】
【昼過ぎから練習を始めたが、さすがに夜になると町や自宅で練習するわけにはいかない】
【故に見ているだけでも落ち着き、練習にはもってこいの川に来たが―――】

さぁって、んじゃ始め―――?

【ギターケースからギターを取りだそうとした時、ふと誰かの気配を感じて、動きを止める】
【何かと思い辺りを見回して、巨大な岩の上に座る男を見つけた】
【自分も平均よりは背が高い自信があるが、その自分よりもかなりでかく、座る岩にみあった背丈だ】

よぅ、こんな時間にこんなとこでなにしてんだ?
そんな時代錯誤みたいな格好までして

【自分よりも先に誰かがいたのが分かり、練習するのは気が引けた】
【男は普通に見ればおかしな格好だが、この場所と時間帯、そして相手の見た目もあってかそんな時代錯誤な格好も妙に似合っている】
【そんな相手が座ったまま何もしていないのが気になり話しかけてみることにした】


/遅れてすいません!よろしくお願いします!
762 :荒魂【バランサー】 [sage saga]:2015/05/03(日) 23:35:23.58 ID:Y7dRx9qs0
>>761

……

【暗く染め上げられた世界に新たな来訪者の声が残響する】
【「鬼」は石像の如く動かず、そのまま瀑音と共に彼の声を聞いていた】

――人を待った

【重々しい声。振り返らず、そのまま言葉を紡ぐ】

生とは閃光が如き一瞬の輝き
それを感ずるに足るる者を待っていた

【今度は頭だけ振り向いて、来訪者を見据える】
【爛々と輝く銀灰の双眸が、再び残光を描いた】

汝は何故此処へ来た
三味線の稽古か

【今度は「鬼」の質疑】
【ギターを『三味線』と称した辺り、彼の『時代錯誤』との感想も強ち間違っていないのかもしれない】
【そして】

――それとも

我を潤す者は汝か

【一層瞳をぎら付かせ、僅かな期待を秘めて】
【「鬼」は、若き来訪者へ問うた】


//よろしくお願いしますー!
763 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/03(日) 23:50:12.41 ID:8HObYTKk0
>>762
…あー、すまんもう少し分かりやすく言ってくれ

【大学には行かず、中学や高校の時にもまともに勉強はしていなかった身】
【男の言った言葉の意味を理解するには学が足りなかった】

三味線って…まぁそんなとこだよ
あんたがいたから止めたけどな

【そして、さらに一歩男に近づこうとして、止めた】
【進もうとした途端に強烈な威圧感がその身を襲ったからだ】

…へぇ、お前、戦闘狂の類いか?
いいぜ、こちとら体力が有り余ってんだ
勝負するってなら受けてたつぜ

【ギターを地面に下ろし、数歩下がって距離をとる】
【いつもならこんな戦闘はしないが、先日の小湊との戦闘が彼の中では中途半端に終わり、消化不良なのだ】
【さらに、体力が有り余っているのもそれに拍車をかけ、いつもならしない判断を彼にさせていた】
764 :荒魂【バランサー】 [sage saga]:2015/05/04(月) 00:19:46.07 ID:fx8CI2Ma0
>>763

邪魔をしたな、小童

【無愛想、しかし謝罪。威圧感、風貌に反しすんなりと詫びてしまうのはどこか拍子抜けで】
【それを聞いた来訪者が一歩を踏み出そうとして――停止した】

【時間が止まったかのようにすら錯覚させる一瞬】
【来訪者は確かに聞いた。「鬼」の言葉を】
【そして答える。「良いだろう」と】

【すっくと立ち上がり反転。そのまま岩の上から飛び降りて、値踏みするかの如くまた来訪者を見据える】
【黒を基調とした出で立ちに茶髪、そして青みのかかった瞳。到底自分と殴り合いができるような体つきには見えない】
【となれば、彼も所謂『能力者』なのだろう。この町は本当に奇怪であると改めて感じる】
【正真正銘初対面である。が、「鬼」はどういうわけかこう確信せざるを得なかった】
【今宵、自分が待っていたのはこの男なのだと】

小童
我が魂、躍らせてみせよ

【腰を落とすような構えを取って、来訪者の先手を待つ】
【渓流にて奇妙な巡り合わせから、一つの闘いが幕を開けた】
765 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/04(月) 00:39:49.09 ID:7vnigTW70
>>764
…先手はくれるのか?嬉しいねぇ

【岩から飛び降り、構えをとったにも関わらず仕掛けてこない】
【先日の少年とは違い、男は武器の類いをもっていない。つまり、男が能力者だった場合、当然ながらどういう類いの能力か分からない】
【先手を打たせて能力を見極めてやろうと思ったが、相手は待つだけで動く気配がない】
【仕方がない、と先に折れたのは彼の方】
【月明かりに照らされうっすらと出来た彼の影を踏みつけるように蹴る。距離と影自体が薄いこともあり、男には地面を蹴ったようにしか見えないだろう】

んじゃまぁ、そっちの能力を見せてもらうとしましょうか!

【蹴りつけた影から、漆黒のクナイが三本飛び出す】
【それを掴み、指の間に挟むと、三本一気に男に向けて投擲する】
【とはいえ、彼はクナイの扱いは素人。一本は男の中心、水月の辺りに飛んでいったが残りの二本はそれぞれ検討違いの場所に飛んでいく】

やっぱし、慣れん武器は使うもんじゃねぇなぁ
まぁ、仕方ねぇけど

【影を武器にすること以外にも攻撃手段はあるが、力の底が未知数の敵相手に最初から全力はだせない】
【相手に全ての力を知られるほど恐ろしいことはないのだ】
【何はともあれ、彼はこの攻撃で能力を見せてくれることを願っている―――たとえ、そう簡単に行く相手ではないと分かっていても】
766 :荒魂【バランサー】 [sage saga]:2015/05/04(月) 01:04:10.08 ID:fx8CI2Ma0
>>765

……面妖なり

【来訪者が地を蹴れば、そこから飛び出すは三本の苦無。突拍子もないその光景に、少なからず精神が揺らいだようであった】
【現在渓流を照らすは月明かりのみ。能力の観察を行うには些か暗すぎ、何処より?如何にして?それは解らなかった】
【刹那、苦無が水月目掛けやってくる。尤も、慣れていないのか残りの二本は明後日の方向へ飛んでいった】
【苦無の正体が掴めないのは少々痛手ではあった】
【しかし、このまま苦無で傷を負うかと問えばそれは否。なぜなら】

失せよ

【飛来する苦無へ、右腕による裏拳気味の一撃】
【ただそれだけ。何の変哲もないそれだけの動作で、苦無は木っ端微塵に砕け散った】
【まるで虫でも払い落とすかのように、「鬼」はそれをいなしてみせた】

【次いで「鬼」は爆走】
【来訪者へ接近とする「鬼」の瞳が、闇の中を奔り銀灰の線を描く】

【果たして「鬼」の能力は。来訪者は見切ることができるだろうか】
767 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/04(月) 01:26:19.50 ID:7vnigTW70
>>766
…おいおい、マジかよ

【彼は戦慄していた。クナイに対応したことに、ではない】
【クナイが"砕け散った"ことに戦慄したのだ】
【あのクナイ、実はあれは単純な力ではどうあっても壊せない】
【彼の影で出来ているのだ、彼が自分の意思で消滅させようとするか、影の本体である彼の体が破壊されるか、光が失われ影自体が消えてしまうか、あるいは影に潜るかしないと"壊れることはない"】
【それが、壊れた】
【それはつまり、相手が能力を無効化する力を持っているか―――それがどういう何であろうと問答無用で破壊する力を持っているかのどちらか】

おいおいおいおい!冗談だろ!?

【万が一にも男の能力が後者ならば、一撃くらっただけで終いだ】
【冗談じゃない、しかも、そんな力を持った奴が小湊以上の身体能力を見せているのだ】
【影に潜る時間はない、それが分かり、瞬時に両腕を前に出すと丁度手のある場所に盾が出てくる】

クソがッ!来るなら来やがれ!!

【盾を構え、迫り来る相手の一撃をそれで受けようとする】
【こちらの最悪の考えが当たれば、一撃で終わりだ。慎重になりすぎて損はない】
【防ぐことに成功したならば再び距離を取り、影に潜り込むつもりだ】
768 :荒魂【バランサー】 [sage saga]:2015/05/04(月) 01:52:37.64 ID:fx8CI2Ma0
>>767

【目に見えて来訪者が慌てる。苦無の消滅は相当に都合が悪かったらしく】
【ならば「吉」である。精神の動揺は即ち恐怖を招き、恐怖は敗北を呼ぶ。今攻めぬ手はない】
【来訪者との距離が五メートルほどにまで縮まった。と、ここに来て彼は一つのアクションを起こす】

……!

【顕現するは盾。一様に塗りつぶされたかの如き黒い盾が、行く手を阻まんと「鬼」の前へ立ちふさがった】
【先ほどの苦無と同じく、何処からともなく現れた。武器を生成する能力か?しかしそれにしては何か≠ェ引っかかる】
【――この時、「鬼」の脳内に「盾へどう対処しよう」という思考は微塵も存在しなかった】
【無論諦めたのではない。考えるまでもなかったのだ】

愚かな……

【彼の右手の前には、どのような異能であろうと無力なのだから】
【「鬼」が放つは右ストレート。大砲の如き一撃が絶対の盾へと突き立てられる】
【次は量を増やしてもう一度苦無などによる攻撃を行えば、「鬼」も対処できなかったかもしれない。しかし「鬼」を相手取って、ここで受け手に回ったのはこの上なく悪手であった】

【来訪者はこの一撃を見逃すだろうか】
【何せ、基本はただの右ストレートである。適切な対処を行えば間合いに入られてからでも躱すことは不可能ではない】
【しかし自らの能力に驕り、あるいは「鬼」を軽視してそのまま盾に縋ろうというのであれば】
【盾は役割も果たせぬまま粉微塵に砕け、そのまま右腕による痛撃が彼を襲うだろう】
769 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/04(月) 02:23:53.01 ID:7vnigTW70
>>768
―――!
…なるほど、な

【盾を構え、そのまま攻撃を受ける】
【"問答無用で破壊する力"ならば一瞬は盾で止まるはず、触れて、破壊するまでのラグはあるはずだ】
【そう考え、盾で受け、盾が壊れた瞬間に引くつもりだったが―――相手の攻撃は盾がそこにないかのように盾を壊してそのまま突っ切り、彼の胸を殴り、数歩後退させた】
【彼は殴られたダメージに苦しみつつも、安堵していた。最悪の場合、痛いとも苦しいとも思う間もなく、自分は死んでいたのだ】
【能力の無効化だけなら、まだやりようはある。その場からさらに後退を初め、岩の影に隠れようとする】
【殴られることも十分に考えられた可能性だったので、素早くダメージから立ち直り、行動することが出来た】

(相手に負けているのは身体能力と、恐らくは経験)

【ダメージのせいか、思うように走れないが、それでも常人よりは速い】
【追ってこられてもギリギリで間に合うはず―――相手が来る前に岩の影に潜るのが】
【胸を押さえて走りながら、横目で相手の状態を確認する】
【能力あり、鎧無し、武器無し、騎無し、負傷無し】
【比べて自分は負傷があり、力で劣っている、この状況では、勝つことは厳しいか―――?】
【―――否、我に勝機あり】

【もし相手が追ってきたならそこには何もおらず、確かにいたはずの相手の気配すらない、という不可思議な光景が見えるだろう】
【そして、もし視線を岩からそらしたなら、その瞬間に真横から彼が飛び出し、殴りかかってくるだろう】
【仮に追ってこなければ、数秒後に両手に短剣を持った彼が逃げ込んだ岩の裏からから出てきて、男に斬りかかるだろう】


770 :荒魂【バランサー】頭部:打撲【中】 吐き気 [sage saga]:2015/05/04(月) 03:07:08.40 ID:fx8CI2Ma0
>>769

【「鬼」の一撃は見事来訪者の胸を打つ。低く鈍い音が響き、拳から生じた慶びが脳を支配する】
【来訪者の顔は苦悶に歪み、去れど意識を失うようなことは決してない。その事実が、さらに「鬼」の喜悦を呼んだ】

よくぞ耐えたものよ
まだ死合いはこれからぞ――

――!

【的確に打ち込まれた一撃】
【しかしそれがある種想定内のものであったこと、そしてその一撃が「人」の範疇を超えていなかったことが幸いしたのだろう】
【突如として来訪者は「鬼」より背を向け、岩陰へと走り出した】

ぬう……!

【「逃げるか軟弱者」などと口にしそうになったものの、横目にこちらを覗く来訪者の眼からは未だ闘志は消えてはいない。つまり「逃走」が目的ではないらしく】
【ならば尚更逃がすわけにはいかない。いかないのだが、虚を突かれた故に瞬間「鬼」の追跡は遅れ】
【来訪者を捕らえんと伸ばした「鬼」の手は虚しく空を切る。そのまま岩陰へ隠れて見えなくなってしまった】

逃さぬわ!

【迅速に、しかし不意の攻撃にも対応できるよう神経を集中させて岩陰へ詰め寄る。足音は岩陰に到着した瞬間途絶えた。即ち来訪者は岩陰から移動していない】
【位置が解っているならば、攻撃を無力化でき身体能力でも勝る自身が有利。例え相手がどれだけ凶悪な武器を持って襲い掛かってきたとしても、それが異能によるものである以上自身の右手の前ではまったくの無力なのだから】
【右手を構え万全の状態で、来訪者が身を隠した岩陰を覗いた】




……!?

【いない】
【先ほど隠れたはずの来訪者は、忽然と姿を消していたのだ】
【奇怪にして予想外。足音はなかった。武器を生成していたのを見る限り、彼の能力は移動系ではない。ならば何処へ?】

【咄嗟に辺りを見渡す。やはりいない。影も形もない】
【何処へ消えた?混乱する心を制し、思考を巡らしていたその時だった】

【先ほど自分が放ったものに負けず劣らず強烈な殴打が、突如側面から叩き込まれた】


ぐぉあッ……!?

【頭部を捕らえた痛打。脳を揺らす一撃に大きくよろめくも、なんとか踏みとどまる】
【常人であれば目を回し昏睡していたかもしれぬ一撃を受けてようやく、「鬼」は彼の能力を悟った】

み、ごとなり
うぬが能力(じゅつ)は「影」かッ……!

【吐き気と同時に起こる歓喜。「鬼」は後退すらせず、そのまま反撃へ転じた】
【次の一撃は左手≠ノよる殴打。狙いは頭部、空を切って喰らいつかんと迫る】
771 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/04(月) 03:19:43.49 ID:7vnigTW70
>>770
/すいません、眠気でまともなロールが出来そうにないので落ちます
/もしよろしいようでしたら続きは昼頃に
772 :荒魂【バランサー】頭部:打撲【中】 吐き気 [sage saga]:2015/05/04(月) 03:34:44.24 ID:fx8CI2Ma0
>>771
//了解しました
//一旦乙です 文打つの遅くて申し訳ないです……
773 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/04(月) 13:45:54.61 ID:7vnigTW70
>>770
まさか、一発目で俺の技の正体がバレるとはな…!

【目論み通り、相手の不意をついて殴りかかることに成功した】
【壁等から出てくるのではなく、一発で"影"と見破られたのには驚いたが、影の自由度に気づかれていなければ、もう一発不意をついての攻撃ができる】
【ここで一気に畳み掛けたいところだが、所詮は力で劣るものからの打撃。そこまで効いていないはず】
【ならば、退避あるのみ。武器も持っていない状態で力で劣る相手と殴り合いをする気はない】
【が、そんな隙を相手が見逃してくれる訳がない】
【影に潜っての回避は間に合わない、防御も、間に合いそうにない】
【受けるしかないのだ、この一撃を、正面から】

―――!!
……これ、でも、鍛え…てんだよ
一発、二発で、倒せると思うなよ…!

【その巨体から振るわれた拳は予想以上の豪腕】
【今回打撃を受けたのは頭部、あばら骨が密集していて、覚悟もできていたさっきの打撃とは、受けるダメージがまるで違う】
【が、その豪腕も人の力の限界を越えていない。彼だって並以上の力があるのだ、たったの一撃まともにくらうだけで倒されるほどやわじゃない】
【直後、彼は再び岩の影倒れ込むようにして潜り込む。もし追撃を放っていたのなら岩を殴ることになる】

(このまま休みてぇが…向こうにも回復されちまう)

【彼にも切り札という物がある。ここがその札の使いどころなのだろうが、あの力だと完全に無力化され、意味をなさない】
【ならば、どうするか】
【一つの作戦を思い付いた彼は入り込んだ方とは反対側から出てきて、影から屈めば彼の体が隠れるほどの大盾を作り出す】
【さらに短剣を作り、手に取ると、男の方へと自分を鼓舞するように大声を出しながら走っていく】

行くぜぇぇぇぇぇ!!

【今の彼を、無謀なバカだと思うか?盾は無力化されたばかりなのに、短剣までもって、盾で防いで短剣で斬るということをするバカに】
【そう思え、そう思うがいい。その方が、成功率が上がる】
【彼は、ある程度近づくと、短剣を男から見て左の肩に投げつける。攻撃の意味もあるが、確かめたいことがある】
【そして近づいたのちに、足払いをしようとするかのように身を屈め、足を伸ばす男が見えるはずだ】
【まぁ、短剣による攻撃をどう対処したところで、さっきのように盾を持った自分に攻撃を叩き込むことも可能だろう】
【自分の身体能力では無理だろうが、それを上回る男ならそんな荒業もやってのけるはず】

(来いよ、来い!!とっとと盾ごと殴って来い!)

【彼は、こんな浅はかな攻撃をするバカだと思わせることこそが狙いだ】
【実際は足払いなんてする気はない。ある"攻撃"でバランスを崩さぬように足を伸ばしただけだ】
【さぁ、男はこのまま盾ごと自分を殴ってくるか?】
774 :荒魂【バランサー】頭部:打撲【中】 拳骨にヒビ 吐き気 [sage saga]:2015/05/04(月) 15:01:38.76 ID:fx8CI2Ma0
>>773

【暴力。快音。痛み。狂気】
【来訪者と闘う、全ての時がまさに至福。あれ以来、ずっと待っていた。この男のような骨のある人物が現れるのを】
【「鬼」の豪腕は来訪者の頭部を正確に捕らえ、新たな喜びを生む。人の域を超えぬとはいえ、やはり一撃一撃が会心】
【それを受けてなお、地に膝を付きはしない。鍛え上げられた肉体と、鋼の如き精神で「鬼」へ抗ってみせる】
【嗚呼、待っていた。うぬのような、「彼ら」へ並ぶ益荒男(ますらお)を】
【「鬼」がひび割れた岩の如き、凶悪な笑みを浮かべる。祝福する。目前の強者を。一人の能力者を】
【だから、その能力(じゅつ)で自分を打ち倒して見せろ――――】

【そのまま間髪入れず右手からもう一撃。然し一撃を突き入れられたのは岩。来訪者自身は影へ身を落として回避したらしい】
【岩を殴った反動がまともに右腕へ還り、鈍い痛みと共に拳からは流血。拳骨にヒビが入ったやもしれぬ】
【不意に耳にするは鬨の声。見れば、短剣と大盾を手に来訪者がこちらへ迫っている】
【まさに狂気の沙汰。身体能力で勝る以上、「鬼」にとって得物を持った程度の人間を相手取るのはそう難しいことではない】
【増してや、それが能力によって生み出されたものであるなら尚のこと。彼の右手は、それが異能であれば例外なく全てを打ち消すのだから】

「鬼」へ挑むか!
大愚の極み、しかし愉快なり!

【しかし来訪者が瞳に宿すは紛れもない闘志。なら迎えよう、正面からぶつかって叩き潰すのみ】
【間合いのある程度縮まった頃に飛来する投擲物。先ほどまで来訪者が手にしていた短剣だ。然し投げる瞬間さえ見えればそれを捌くのは難しいことではなく】
【「鬼」のアッパーめいた一撃により短剣はいともたやすく大気へ溶けた。短剣をかき消したのはやはり右腕=z

【次の刹那、距離を詰めた来訪者が放つは足払い】
【この至近距離、大盾は未だ手にしたまま。果たして何が狙いか?その足払いすら、来訪者の「策」による副産物であることに「鬼」は気づかない】
【「鬼」が取った行動は敢えて足払いを受けること=Bバランスを崩し、「鬼」は倒れこむ】
【無論ただ転ぶわけではない。「鬼」が倒れこみつつも放つは転倒の勢いを利用した裏拳=z
【拳は右=B奇怪な攻撃ではあるが、相手の虚を突くには十分なはずだ】

【さぁ、「鬼」の突飛な一撃へ備えた来訪者の「切り札」とは、果たして】
775 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/04(月) 18:15:50.54 ID:7vnigTW70
>>774
…やっぱりなぁ

【男はやはり"右手"で短剣を弾く、否、砕いた。これは予想通り、対処法から、砕く腕まで全てが予想通りだった】
【左で対処した方が明らかに対処しやすいだろうに、男はあえて右手を使った】
【これまでの攻撃もそうだ、クナイも、盾も、"右手"で砕かれた】
【左で攻撃してきたのは”彼が能力を使っていなかったとき”のみ】
【偶然で片づけるには、証拠が整いすぎた】
【男が無効化能力を使えるのは―――右手のみ】

鬼、鬼か!
ならさしづめ俺は鬼退治に来た桃太郎ってとこだな!

【屈んで足払いに見せかけて足を伸ばす】
【男の足に当てるだけのつもりだったが、ここで一つの誤算が起こる】
【男、否、「鬼」が倒れ、その勢いで裏拳を放ってくる】
【おかしい、そんな力で足払いをしていない、つまり明らかにわざと】
【これは大きな誤算だったこんな事をされれば自分の攻撃など―――】
【―――間違いなく、当たるではないか】

変化―――"槍"!!

【その叫びに呼応したかのように、大盾が姿を変え、巨大な槍へと姿を変える】
【盾となっていた影を操作し、形を変えたのだ。こんな物で攻撃すれば、相手に刺しきる前に倒れる可能性もあった】
【故にバランスをとったのだが、どうやらこちらから攻撃する必要はないらしい】
【自分の影の中に槍を少し戻して、影の上に槍を立たせておけば、勝手に倒れて突き刺さってくれるのだから】
【このまま行けば、「鬼」の背中から腹にかけてを槍が貫くことになるだろう】


/遅れてすいません!
776 :荒魂【バランサー】頭部:打撲【中】 腹部:穿孔【大】 拳骨にヒビ 吐き気 [sage saga]:2015/05/04(月) 19:40:43.18 ID:fx8CI2Ma0
>>775

【大盾から剛槍へ、照準は腹部。「鬼」の肉体、そのド真ン中】
【裏拳のため増した勢いは反って迎撃に利用されて、影の一撃は更なる痛手へ】
【驕りがあったのやもしれぬ。どのような一撃がやって来ようと自分には関係ない。故に、相手の能力を甘く見ていた】
【僅かな驕り。故に生まれた隙。『影の操作』という能力の応用性を読み取ることが出来なかった】
【そしてその代償は】

――!?
ッぐおあアアア……!!

【肉の千切れる音と血の噴出す音、そして「鬼」自身の声により奏でられるは極上の三重奏。勝者のみが聴くことのできる至高の音色】
【薄れ行く意識を痛みが呼び戻す。残酷で、だが何よりも美しい完成された痛みを刹那の内に何度も味わった】
【激痛、狂喜、感動、幾多の感情を内包し震える右手を辛うじて動かし、腹から突き出した槍へ触れる。それだけで、自らの肉体へ風穴を穿ったはずの槍はあまりにもあっけなく掻き消えた】

【支えを失った「鬼」の肉体が地へ堕ち、力なくごろりと転がる。視界の端に、今宵の勝者が見えた】
【まだ若い、しかし凛々しい顔。今宵「知」を以って、「剛」を制した者。「鬼」を討った「人間(えいゆう)」の顔を、「鬼」はしかとその眼に焼き付けた】


――真に
真に、天晴れであった。影術師よ

【腹に空いた穴すらも忘れ、心よりの賛辞を送る】
【柔らかな月明かりが、夜の渓流を包み込んでいた】
777 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/04(月) 20:10:33.52 ID:7vnigTW70
>>776
【殺った】
【相手が立ったまま殴ってくれば、あるいは正面から倒れて来ていれば、咄嗟に右手で防いで槍を消されていたかもしれない】
【が、相手が裏拳で攻撃してくれたことで槍は消されず、深々と相手の体に突き刺さった】

―――なぁ、あんたは、あんたの名前は何て言うんだ?

【刺さった槍を消して、地面に倒れ伏す「鬼」を見下ろし、名を問う】
【自分が倒した相手の名を知らぬままでいるのは、とても失礼な気がしたのだ】
【殴り、殴られ、貫いた。そうまでした相手の名も知らず、ノウノウとこの先を生きていくのは、おかしいと思った】

一応、一応訊いておくが、俺の力なら応急処置ぐらいならできるけど、どうする?

【―――生きるか、このまま死ぬかを問う】
【なにもせずに放っておけば、当然死ぬ】
【だが、応急処置をして、直ぐに病院に連れていけば、助かるかもしれない】
【さっきまで戦っていた相手だが、自分には相手に対する恨みはない。自分でやった癖に何を、と思われるかもしれないが、それでも訊いた】
778 :荒魂【バランサー】頭部:打撲【中】 腹部:穿孔【大】 拳骨にヒビ 気絶 [sage saga]:2015/05/04(月) 21:10:07.51 ID:fx8CI2Ma0
>>777

――情けは無用
備えは出来ている

【これだけの傷を負いながらも、助けは借りるつもりはないらしく】
【真か、それとも意地か。しかしそのままのたれ死ぬつもりにも見えない。放っておいてもよさそうだ】

たしか、うぬは三味線を嗜んでいたな
聞かせろ
うぬが歌を

【傷の手当より求むるは彼の歌。闘争のみを糧とする彼が、何故それを求めたのか】
【純粋に聞きたかったのかもしれない。自らを打ち倒すほどの力を持った強者が、如何にして思いを調べに乗せ、人々へ伝えるのか】
【来訪者は応えてくれるだろうか。然し、もしそれを聴くことが叶ったのならば。「鬼」はその命尽きるまで、彼の音を忘れることはないだろう】


【月明かりは、二人の傷を癒そうと試みるかのように優しく】
【血の香漂う大気は、しかし爽やかな夜風と共に二人の戦士へ讃歌を謳う】
【満ち足りた刻、「鬼」は答えた】

名を問うたか、益荒男よ
我が名は「荒魂」。刹那にて生を見る者なり


    ――いつか再び、生きて出遭うたならば――
          ――また死合おうぞ――

【その言葉を最後に、「鬼」は意識を手放した】
【事切れたか。いや、呼吸は途絶えていない。ただ眠っているだけ】
【処置は本当にいらなかったのだろうか?しかし紅い身体は確かに呼吸を繰り返し、生を諦めたような気配は微塵もなく】
【傷を如何にして癒すつもりなのか?それは解らない。だが、彼は「情けは無用」と言った】
【ならば手を貸さずとも心配ないだろう。尤も、どのような行動を取るかは結局来訪者次第】

【闘いは終焉を迎え、雲より顔を覗かせていた月ももうじき沈む】
【黎明は近い】

//こっちはこれで〆でー。一々返信遅くて申し訳ないです……
//絡みありでした!楽しくロールさせていただきました!
779 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/04(月) 21:34:56.63 ID:7vnigTW70
>>778
…あぁ、分かった

【やはり、断った】
【戦っただけの短いつき合いだが、何となく断るであろうことは分かっていた】
【相手が断るのなら特にしつこく言う必要もなし】

いいぜ、まだプロにゃあ遠いが、精一杯やらせてもらう

【ギターを拾い、肩にかける】
【それから数分間の間、熱く、激しいサウンドが鳴り響く。それは、彼の頭にふと浮かんだオリジナルソング】
【歌う男の心境は、ありがたい、だった】
【人を殺してしまったかもしれないのだ、そんな手で音楽はやれないと、止めるつもりでいたが】
【こうして、また歌うことができた。夢を諦めてなるものかと、続ける気になれた】
【そして、歌も終わり―――】


荒魂、か
いい名前だな、あんたにピッタリだ

あぁ、いつでもこいよ
次戦っても俺が勝ってやる

【珍しく戦いの終わりで笑ってそう言った直後、男の意識が途絶える】
【死んだのかと思い、やや悲しげな顔をして土をかけて埋めようとして、止めた】
【まだ息があるというのが分かったのもあるが、何よりも―――】
【―――"荒れ狂う魂"が土ごときで安らかに眠れるわけもない】
【その後、ギターを背負うと、一切振り向くことはなく、そのまま歩き続けていった―――】



/こちらこそありがとうございました!
780 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/05(火) 10:42:40.51 ID:9j0s2MLz0
【街外れの公園にて】
【少年は一人、稽古をしていた】

【先日の能力者──佐山との戦闘において、自分の弱点がいくつか分かった】
【一つは、斬撃の強度】
【限界まで力を出し切ってはいなかったとはいえ、中、遠距離の相手に対抗する術である能力】
【それがやすやすと払われてしまっては、
781 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/05(火) 11:00:07.46 ID:9j0s2MLz0
/うわあぁあ、途中送信すみません!

【街外れの公園にて】
【少年は一人、稽古をしていた】

【先日の能力者──佐山との戦闘において、自分の弱点がいくつか分かった】
【一つは、斬撃の強度】
【中、遠距離の相手に対抗する術である能力】
【限界まで力を出し切ってはいなかったとはいえ、それがやすやすと払われてしまった】
【今後、佐山以上の強敵が現れない保証などないのである】

【二つ目は、スタミナの少ない事】
【あの程度の速度の戦闘で、身体がついていかなくなっている】
【これに関しては、恐らく食べ過ぎと運動量が減った事が関係しているだろう】

(今日からラーメンは一杯までにして、あとは走り込みかな……)

【三つ目は、能力を予測する知能が欠けている事】
【結局、最後まで佐山の能力は見抜けなかった】
【やはり、体力があるうちに能力を見抜き、対策を練りながら戦う方が良いだろう】
【これに関しては経験を積む事以外対処法は無いのだが……】


……ってか、あっついな
まだ五月だよな……?

【いつものジャケットとパーカーは脱ぎ、ワイシャツの袖を巻くっているのに暑い】
【首に掛けたタオルで自身の汗を拭い、地面に散らばったコンクリートブロックを五つ奥に重ね、台の上に立てて乗せる】
【少年は、ホームセンターで買ってきたブロックを相手に、能力の研究をしていた】

【大鎌をグッと構え、ブロックへ向けて、力一杯斬撃を放つ】
【すると、五つのブロックは全て真横に線が入り、音を立てて崩れる】

(これじゃ、あんまり強くなった気がしないんだよな……)

【しかし、ここは人気も遊具も一切ない公園】
【そして今日は祝日で大抵の人は街の中心部にいるはず】
【今、ここに現れるとしたら、相当物好きな一般人、もしくは能力者だろう】
782 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/05/05(火) 14:15:37.82 ID:lmlnK4iO0
【この世というのは影響を持っている】
【どこかに必ず誰かに影響し、何か新しい変更を持つ】
【だからなのだろうか。彼に新しい影響を与えたのは】

よっし!おにぎりがこれで買えるぜ!

【仕事が見つかったのだ。音楽関係の仕事である】
【そもそもこの会社に入ろうと思ったのもある人への感動からだ】
【探す気も起きなかった会社に、入ろうという気持ちにさせられたのだ】

さっそく梅ぼしをだな......

【またおにぎりを何種類も買っていた】
【痩せているように見えるのだが、胃袋は一人前である】
【さっそく、公園のベンチでおにぎりを広げていた】
783 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/05(火) 14:36:51.98 ID:9j0s2MLz0
>>782

……アンタ、そんなにおにぎり好きなの?

【帰路の途中にある公園を通り過ぎるとき、何か感じた】
【能力者とエンカウントした時のような、そんな気がした】
【気になって辺りを見回した所、少し小柄な少年がいた】
【小柄、と言っても、身長は自分と対して変わらないのだが】
【その少年が、お昼時とは少し言い難いこの時間帯に、かなりの量のおにぎりを食べていた】
【そこで、失礼ながらも気になったので、話しかけてみることにした】

【おにぎりの少年に近付くのは、中性的な顔立ちの、同年代の少年】
【一際目立つのは、肩に担いでいる大鎌だろう】

【中性的な少年──小湊亜樹は、眠そうに欠伸をしながら、】

ここ、座っていい?

【と、ベンチの隣を指さした】
784 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/05/05(火) 14:48:24.03 ID:lmlnK4iO0
>>783
えぇ、本当におにぎりは好きですよ...!?

【声をかけられた恭介は当然のように反応してしまった】
【どんな人物かも確認せずに】
【そんな相手の方を見れば大鎌を担いでいたのだから少し身構えてしまった】
【しかし、相手から殺気を意識出来なかったので、体の強張りを解した】

ちょっと待っててくださいね、おにぎり片づけるんで

【広げていたおにぎりを袋の中に入れ、空間を確保した】

はい、どうぞ
785 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/05(火) 15:30:11.07 ID:9j0s2MLz0
>>784

あ、すいません、ありがとう

【少し頭を下げ、ゆっくりと腰を下ろすと、鎌の刃の方を地面に付き、一つため息をつく】
【祝日でいつもより人が多いからか、余計疲れる気がする】

(……にしても、この人やっぱり一般人だった?)
(いや、一般人なら普通は大鎌見て席なんか譲らないか)

【そんなことを考えながら、小湊は少年をジロジロと見る】


……俺っておにぎりはオムライス派だけど、
アンタは梅干とか、そういうスタンダードなやつが好きなの?

【考えても埒があかないと判断したのか、口角を少し上げながら、軽い話題を振る】
786 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/05/05(火) 16:03:57.54 ID:lmlnK4iO0
>>785
いえ、なんでもいいですよ?
ほら、エビマヨに明太子。ハムだったり塩だけでも

【買ってきた物を見せるように袋を開く】
【中にはたくさんの種類。一つとして同じものはない】

そうだ、オムライスのおにぎりがあるんでどうです?
はい、どうぞ

【袋からオムライスのおにぎりを取り出して差し出す】
【彼にとってはおにぎりを人に渡してもいいと思っているのだ】
787 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/05(火) 16:26:52.41 ID:9j0s2MLz0
>>786
……何でこんなに量あるの

【袋の中身を見た小湊が最初に持った感想】
【多い。想像以上に多い】

(もしかしたら夜ご飯の分もあるはず……)

【そう自分を納得させた】


いいの?じゃあ頂くね

【おにぎりを手に取り、またもや少し頭を下げる】
【正直、“オムライスのおにぎりが好き”など、口から出任せである】
【しかし、それを口に入れると──】

──おいしい……

【ふんわりと広がる卵の柔らかさと、ケチャップのほのかな鋭さが互いに牽制しあい、手を取り合いながら広がっていく】
【まさか、コンビニのオムライスがこんなにも美味しいものだとは思わなかった】
【小湊は夢中になって、しかしゆっくりとそれを口へと運ぶ】


……そういや、名前聞いてなかったね
俺は小湊亜樹っていうんだけど、アンタは?

【席を譲ってもらい、おにぎりも一つ貰った】
【自分にそこまで良くしてくれた人を“アンタ”呼ばわりするのは悪いと思い、名前を尋ねる】
788 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/05(火) 16:42:45.92 ID:BYV3f43e0
【町中のベンチに座り、ハンバーガーを片手に空を見上げている】
【昨晩、久しぶりに本気の"死合い"をした】
【ここ最近、戦闘が多く、体が戦いの為の状態に直ぐに切り替わり、なんとか勝つことはできた】
【だが、最初にパニックになったのがいけない。そのせいで凄まじく強力な一撃を受けるはめになった】
【相手が強かったのもあり辛く、厳しい戦いだった。確かにそのはずなのに―――】

【―――とても、楽しかった】

【最後には笑みさえ浮かべていたのだ】
【これでは、いつぞやの少年に笑われる】
【自負心が云々と偉そうに御高説を述べたのはどこのどいつだ、自嘲気味に笑い、残ったハンバーガーを口に放り込む】

この分じゃぁ、俺も向こう側の人間だったっつーことになんのかな

【大鎌を持った少年、小湊や、あらゆる能力を無効化する力を持った鬼、荒魂】
【彼等との戦闘では、まだ、自分は向こうから言われたから受けた、という言い訳が自分の中でできるがこのまま行けばいつかは自分の方から相手に戦いを申し込むようになるかもしれない】

いいさ、そんなもんだ
こういう力を持って生まれた時点で、まともに生きて死ねるたぁ思っちゃいねぇんだ

【手に持ったごゴミを握りしめ、手を自分の影がかかる場所に動かす】
【すると、手を開いた次の瞬間にはゴミはバラバラになっており、そのバラバラになったゴミすらも、地面に落ちる寸前に影からのびた刃のような物にさらに細かく切り裂かれ、塵となる】
【この明らかな異常に気がついた者は脅えるように彼のそばから離れていき、周りの者もそれにつられて離れていく】
【そこそこの人通りがある場所で、ベンチに座っているのは一人、その周りにも半径数m以内には誰もいない】
【その上幾人かは脅えた目で彼を見ているとなれば、彼に何かあることは誰にでも分かるだろう】

789 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/05/05(火) 17:04:39.53 ID:lmlnK4iO0
>>787
やっぱり旨い物食べてる時が一番ですよね
あ、俺も食べなきゃ。まだまだありますし

【もぐもぐ。やはり梅干しは紫蘇がいい】
【甘いはちみつ梅も好きだが、渋さを求めるなら紫蘇梅だ】
【渋い中に味わいがある。これだから梅干しはやめられない】

ああ、名乗ってなかったですね
俺は雨宮恭介です。小湊さんでしたね、よろしくです
790 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/05(火) 17:23:01.79 ID:9j0s2MLz0
>>789

よろしく、雨宮くん

【そう言うと、小湊はにっこりと人の良さそうな笑顔を向けた】


……雨宮くんって、これ見ても反応薄かったよね

【チラリと大鎌を見やり、】

もしかして、ここに長く住んでて見慣れてる?

【ご馳走様です、と手を合わせ、おにぎりのゴミを几帳面に畳み、ポケットに無造作に入れる】

【小湊は、雨宮が一般人だという前提で話した】
【能力者であっても問題はないが、勘違いだった場合、流れる気まずい空気を避ける為に】
791 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/05/05(火) 17:32:19.28 ID:lmlnK4iO0
>>790
いえ。俺は全然です
まだこの街の土地も、人も、戦いも理解できていません

【彼はこの街に引っ越してきた人間だ】
【能力者との戦いも少なく、経歴も少ない】
【それのカバーを、『意識』が補っているのだ】

あ、その鎌の事ですか?
正直あなたと戦うのかと思ってヒヤヒヤしましたよ
まあ、殺気を感じ取れなかったんで良かったんですけど

【次のおにぎりを探そうと袋に手を伸ばす】
【しかし、今食べたいという物はなかったので袋を置きなおした】
792 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/05(火) 17:48:05.14 ID:9j0s2MLz0
>>791

“戦い”ね……

【彼は、武道でもしているのだろうか?】
【そんな考えが頭を過ぎった】

俺、今日はもう疲れたから、こんな大きいの振り回せないし
それよりおにぎりはもういいの?

【何故か、小湊は楽しそうに笑う】
【それは、自分がそんなつもりもないのにそう思われていると分かったからなのか】
【正直小湊自身も良く分からない】

ねぇ、もし良かったらだけど、
そこら辺に落ちてる木の棒で、何て言うか……チャンバラ?しない?
なんで分からないけど、雨宮くん、こういうの強そうな気がするんだよね

【鎌を地面に置き、ベンチから離れると、太めの木の枝をどこかから二本拾ってくる】
793 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/05/05(火) 20:33:41.86 ID:lmlnK4iO0
>>792
おにぎりはいいです
こんぶを食べる気になりませんし、ツナも今は...

【何故彼が笑っているのか理解できない】
【社交性のある人間なのだからだろうか、元からだったか】
【恭介自身も理解しがたいことだった】

チャンバラですか?
俺、こういうの苦手なんですよ。兄貴や親父なら別ですけど
こう、理解はしていても体一つで動けないんですよね
能力で身体能力を補ってる感じなので

/遅れてすいません!
794 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/05(火) 21:02:48.53 ID:9j0s2MLz0
>>793

あ、やっぱ能力者なんだね

【やはり違うかと思っていたが、最初の予想で合っていた】
【小湊は微塵も驚かず、木の枝を一本、手渡すように出す】

だったら、チカラ使っても大丈夫だよ
俺も見たまんま能力者だから


/おかえりなさい!お気になさらずとも大丈夫ですよー
795 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/05/05(火) 21:36:14.51 ID:lmlnK4iO0
>>794
無理ですよ、俺の能力は身体能力を操るんじゃないですし

【手渡された気の枝をもらい、くるくる回す】
【こんな棒を使って、兄貴とよく稽古した】
【兄貴は普通の人よりひ弱なくせに、武術に関してプロだった】
【俺より体格も小さいのに、毎回勝つのは兄貴】
【劣等感と焦燥感はいつも持っていたことを思い出す】

久しぶりに、やってみるか

【武器を、構える】
796 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/05(火) 22:16:11.13 ID:9j0s2MLz0
>>795

そうなんだ、ごめんね、勘違いしてたみたいで


【相手が構えたのを見て、こちらも木の棒を握る手に少し力を込める】

【数秒間、心なしかピンと張り詰めた空気が流れた後、】


──フッ!

【短く息を吐いたかと思うと、小湊の脚は地を蹴っていた】
【狙いは腕。痺れさせている間に一気に叩き込むつもりで飛びかかった】
【時間にしてコンマ数秒、普段振るっている物よりもずっと軽いからか、頬を滑る空気が違った】
【小湊は一気に肉薄し、上に向かってボールを投げる時のように木の棒を振り上げた】
797 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/05/05(火) 23:29:52.18 ID:lmlnK4iO0
>>796
(くるっ!)
【相手の行動は素直な直線的攻撃】
【相手に間合いを取らせないつもりだろうか】
【しかし、相手の行動は単調。意識できる】

悪いな、俺は下がらない!

【それでは、どうやって攻撃をかわすか】
【方法は一つ。肉薄の相手の横を通る】
【まるで歩道を走る人同士で通りすがるように。行動を自身が意識せずして】
【通りすぎて後ろが見える相手に棒を振る】
798 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/05(火) 23:49:51.73 ID:9j0s2MLz0
>>797

【攻撃は外れ、棒は虚しく空を裂く】
【そして、相手が自分の背後へと消える】
【敵対している相手の背中に攻撃を仕掛けない者などいない】
【推測のみで、振り返りざまに棒を横に薙ぐと、微かな手応えがあった】
【やはり、自分の読みは当たっていた】

【身体を捻った状態から体勢を立て直すために、一度手を地面に付き、後転している間に下半身を戻し、一度相手から距離を取る】

なかなかやるじゃん、よっ!

【再び地を駆ける小湊】
【二度同じ事を繰り返しても意味が無い】
【そう思った小湊は、一度出来るだけ近くまで接近し、同じ様な予備動作を見せかけ、】
【地を強く蹴り、飛び上がった】
【しかし高度は雨宮の身長すれすれ】
【可能な範囲で雨宮の背後へと飛び降りると、またも振り向きざまに棒を振るった】
799 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/05/06(水) 00:19:36.74 ID:teUCfeTl0
>>798
そちらこそっ!
【攻撃は流され、相手は間合いを取り直した】
【こちらも軽く膝をまげ、相手に対して構え直す】
【しかし、同じような攻撃方法でもう一度攻めてきた】
【同様に単調で、同じ行動。のはずだった】
【相手が飛んだのだ。自分の上を乗り越えてきた】

(意外な行動だな・・・でも!)
その行動、『意識』されるぜ!

【敵の着地後の攻撃に合わせてこちらの棒を振る】
【棒同士の小さくも大きな反動を使い、いつもより少し大きめに間合いを取る】

小湊さんは意外に動けます。それこそ身体能力が高い
でも、その行動に『意識』される要素が詰まってる
鬼がどのように攻撃してくるか分かってしまえば、犬でも避けられるんです
意識させても勝てる時は、相手がどこかでミスをしてしまう時かわざと意識させる時だけですからね
800 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/06(水) 00:50:32.00 ID:SMOWtRET0
>>799

……ごめん、話が難しくて良く分からないな

【それは皮肉や嘲りでもなく、素直にそう思っているようだった】

えーと、つまり、俺が“無意識”になれば相手は予測できない……?


……“頭で考える”より、“五感で感じる”って事?
いや、なんか違う気がするな……

【木の棒を持ったまま腕を組み、考え込んでしまった】
801 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/05/06(水) 01:01:12.11 ID:teUCfeTl0
>>800
つまり、相手に意識させない事が大事なんです
野球で言うならストレートの投げ方でチェンジアップ、ヒットエンドラン
バレーならスパイクを2人目で出すような感じです
相手が意識できないなら、こちらは必ず成功できる

意識させない方法の一つが、自分が意識しない事なんです
相手を見ずに投げたボールはどこに行くか分からない。でも、自分が相手を見ていれば相手は届く場所を意識できます

【その点を、恭介は彼に問うた】

では、なぜ相手は自身を見られていなければボールを取れないんでしょう?
どうして自分が見ていないとボールは相手に届かないでしょう?
802 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/06(水) 01:24:19.37 ID:SMOWtRET0
>>801

(予測させない、突飛な動きっていうのも含まれるのかな)

【雨宮の話を聞きながら、脳内のノートでメモを取る】


……視線
それか、投手側が“こちらへ投げてくる”、“捕手側に投げる”って意識してるからか、
意識を向けることによって“球を届かせる”っていう意識が無意識のうちに湧き上がる……?

【正直、何が答えなのかはさっぱり分からない】
【いつも自分の思うがままに動き、戦闘を積み重ねてきた】
【意識無意識、行動を予測する原理など考えた事は無かった】

/すみません、眠気が限界なので今日は切らせて頂いてもよろしいでしょうか?
都合がよければ、また明日からお願いします!
803 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/05/06(水) 02:09:15.98 ID:teUCfeTl0
>>802
ええ、半分程正解です
視線だけなら目は嘘をつきますが、行動がつくと嘘をつくほどの技術を持ちません
しかし、サッカーに置き換えると説明することが足りなくなります

【意識とは、一体何なのか。答えはいくつかある】
【しかし、もっとも有力な説。それが雨宮家が持つ武術の根本】

残りの50%、そこが問題です
答えにあげるなら、『相手はその事を意識できなかった、または意識するのが遅かった』です
例えるなら、大切な人を追いかけていたらトラックに引かれたなんてドラマがあります
それは、大切な人を意識していたせいで。信号を意識できなかった、危険を感じ取れなかった
また例えるなら、UFOだ!と言って逃げる方法があります
それはUFOであることに意識が取られ、逃げる相手に意識できなくなってしまった

つまり、『相手が他の事に意識されていた』ということ
『違うことに考えを取られ、本来するべき事に手を出せなくなってしまった』ということ

【それこそがフェイントの本質。意識させねば意味がない】
【不意打ちが最強である事の証明であり、攻撃の最善であること】

/わかりました!明日お願いします!
804 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/06(水) 12:14:17.53 ID:SMOWtRET0
>>803

……
ってことはつまり……

【地面に落ちていた手頃なサイズの石を拾い、雨宮へ向けて軽く投げる】
【そして、相手が石に注意を向けているであろう数瞬のうちに一気に詰め寄り、剣を突き立てる】
【小湊は、それを緩い動作で、棒を剣に見立ててやってみせた】

こういう事になるの?


/今日もよろしくお願いします!
805 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/05/06(水) 14:22:31.82 ID:teUCfeTl0
>>804
(石を投げてきたのか、こんなの簡単に避けられる)

【簡単に弾いてやろう。そう思っていた】
【しかし、弾く前に相手は次の一手を打っていた】
【相手がこちらに攻め寄ってきたのだ】

なっ!
(しまった、反応が遅れた!)

【こちらに剣先が突き立てられる。対処できなかった】

そう、ですね。そいつが意識を外した方法です
正当法では無いですが、一番攻撃が入る手段なはずですよ
806 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/06(水) 15:51:16.44 ID:SMOWtRET0
>>805

へぇ、これが……ね

【本当にいい事を教わった】
【今すぐ試したい、少年はそう思う】


じゃ、再開するとしますか

【雨宮から数歩離れ、相手の出方に備えて棒を構える】


【意識を向ける】
【正面の雨宮に】
【自分の背後に】
【自分を中心として、放射状に意識を広げる】
【今はまだ難しいが、だんだんと慣れていくようにしよう】
807 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [saga sage]:2015/05/06(水) 16:42:54.76 ID:teUCfeTl0
>>806
分かりました、やりましょう

【相手が離れるように、自分も一歩ずつ下がる】
【基本の型を、そのままに。棒を構える】

(だんだん相手の意識に隙がなくなってきた・・・方法を知ったからか)
(周りを意識する弱点の一つに、一点に集中して意識できない事がある)
(だけど、一点に集中するのは攻撃の時か、直接守る時だけ。広範囲の意識は一度は必ず避けられるメリットを持つ)
(だから、方法を変える!)

【今度はこちら側が攻撃を仕掛ける】
【体がこの武術を体得していない以上、なんども意識することは出来ない】
【ならば、意識を分散させるほかない】
【棒を横に振る。意識は相手の動向をうかがいながらの攻撃なのだ】
808 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/06(水) 17:39:39.62 ID:SMOWtRET0
>>807

あ、忘れてた
“相手の武器を落と”せたら勝ちにしよう

【相手が棒を振ると同時に、足を伸ばしながらしゃがみこむように体勢を低く取る】
【それは単なる回避ではなく、次の攻撃の合図】
【伸ばした足を地面に付けたまま横に大きく薙ぐ】
【すると、払われた地面から砂埃が大きく発生する】

(これに気を取られている間に……)

【低くから高く】
【立ち上がりながら、小湊は再び雨宮の腕を狙い、棒を振る】
809 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/05/09(土) 07:44:58.19 ID:WPboAiu30
>>808
えっ、落としたら勝ち?
(まあいい、勝利を勝ち取りに行くだけ!)

【自分の攻撃に対して、相手はしゃがんで回避してきた】
【こちらの攻撃を躱してきても、つぎの攻撃で意識をずらそうとした】
【しかし、相手はその前に行動を行っていた】
【地面の土を巻き上げてきたのだ】

(くそ、相手の攻撃を意識できねえ!)   

【次の攻撃が来ることは分かっている。しかしそれに対応できる状態じゃない】
【棒が恭介の腕に狙われ......】

しまっ!

【棒が宙を舞い、地面へ落下していった】
810 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/09(土) 08:25:54.97 ID:2i/4Accz0
>>809

……じゃ、俺の勝ちって事で

【立ち上がり、自身についた砂埃を払う】

いきなり誘ったのに乗ってくれてありがとね
それと、いい事教えてくれてありがと

【雨宮に向かって二カッと笑う】
【小湊は心底楽しかったようで、右手を差し出し、握手を求める】

是非とも、次に会ったときは能力者として戦いたいな
……いや、それよりも、敵対しない事を祈るよ

【自分より“意識”する事に長け、慣れている雨宮と命を賭けて戦うのは正直怖い】
【自分が練習を積んだ所で、雨宮もその分先に行ってしまうだろう】
【技術の面で勝っていても、肝心な中身が劣ってしまっていては勝機が薄いだろう】
【そういう風に、小湊は今回の事を考えていた】
811 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/05/09(土) 10:41:11.28 ID:WPboAiu30
>>810
負けちゃったな......
【まだ、まだ技術が足りない】
【頭で覚えていても、体が覚えていないからだ】

どういたしまして
久しぶりに教えるのも、なかなかいい物ですよ

【自分の継いだものをまた誰かに伝える】
【それがどれほど尊い物か、まだ彼は理解していない】
【それでも、彼が人に教えて自分が学ぶことを思い出されたのは事実だ】

えぇ、こちらこそ
あなたが能力を使いながらこの技術を使えばなんとでもなります
ただ、本来使われる事のない意識操作は体力を消耗します
能力を使った長期の戦いや、精神が係るときは気を付けて

【自分もこの技術を制御できてはいない】
【意識できても体が追い付かない。また体を動かすことを意識する】
【スムーズな切り替え、それがまだできていないのだ】
【今はまだ、彼も学ばれるべき存在なのかもしれない】
812 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/09(土) 11:07:26.34 ID:2i/4Accz0
>>811

ん、使いすぎないように気をつける

おにぎりも含めて、今日はホントにありがとね

【小湊はそう言い残し、話しかけた時のように鎌を担いで公園から去っていった】


【“意識”を利用する】
【お互いの能力も知らない少年から教えて貰った事】

【この街は広く、能力者も多い
【もう雨宮と出会うことが無くても、小湊は決して忘れることは無いだろう】
【今日学んだ事と、手渡されたおにぎりの事は──】


/忙しそうなのに長い間縛ってしまい、すみません!
ロールありがとうございました!楽しかったです!
813 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/05/09(土) 14:09:49.03 ID:WPboAiu30
>>812
どういたしまして、です!

【結局なんだか分からない鎌を持って帰って行った】
【あの武器が能力に関係あるのだろうか。彼には理解できなかった】

さて、残ったおにぎりを...うん、電話?
はいもしもし、雨宮です......

【自分はまだ完璧に意識を使いこなせていない】
【昔の人は、人の振り見て我が振り直せと行ったが、あながち間違いではないようだ】
【恭介も戦って、その事に気付けた】
【今回の戦いでは、能力がない状態で戦った】
【能力がなくても戦える力が、彼には必要なのだ。戦うでもなく、戦えないでもない】
【そんな曖昧な力が、彼には必要だったのだ】

【いつもどこかで、誰かとあっている。友人や有名人、知り合いだって】
【だが人は気付かない。違う物をいつも意識しているから......】

/ロールありがとうございました!
814 :女戦士の像【ヴァルキュリア】 [sage saga]:2015/05/09(土) 16:35:10.27 ID:7AIEb9EG0
【旧市街地、其処は全てが停止した世界】
【変化を止め、ただ朽ちゆくのみ。やがてその骸すらもこの地からは失せ、「街」の記憶は世界から消失する】
【必然、そのような地へ人が赴く理由もなく。訪れるは何も知らぬ風と獣のみ】

【全てが崩れ去った箱庭の中、街の広場に立ち尽くす白き影。六つの腕を持った女戦士の像だった】
【背より伸びた四つ腕には片手斧、一方、本来の二本腕は三メートルに達するかという大戦斧を握る】
【勇猛にして美麗。雨風へ晒すには勿体無い像だった。市場へ流せば確かな値がつき、博物館か何処かの富豪が必死になって競り落とすに違いない】
【なのに彼女は何故、この廃墟の海へ存在し続けることを許されているのか。まさか未だ発見されていない、というわけでもあるまいに】

【また、日が暮れようとしている】
【静謐を共に従えて、死した街は平穏のまま一日を終えるのか。それとも――】
815 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/09(土) 17:12:12.81 ID:cgOte5P60
>>814
【先日、ギターの弦が一本切れてしまい、自力で直すことができなかったので知り合いに直してもらっている】
【今日はバイトもなく、ギターも一本しかないのですることがなく暇だった】
【仕方がないので何か掘り出し物でもあれば、と暇潰しに旧市街地にまで赴いてきた】

ん、んー
まさか、こんなもんが捨てられてるとはな

【適当に見回してみても、目に入るものは瓦礫かゴミばかり】
【やはり、そんなものか、と帰ろうとした時に、ここにあるには似合わない美しい像を見つける】
【生憎と彼には芸術の知識はなかったが、それでも何となく凄いものだと分かったということは、かなり素晴らしいものなのだろう】

こんなもんが捨てられてるのに今まで誰も拾わなかったのか?

【持って帰って売れば金になるだろうか、と無防備に像まで近づいていく】
816 :女戦士の像【ヴァルキュリア】 [sage saga]:2015/05/09(土) 17:45:40.97 ID:7AIEb9EG0
>>815

【好奇心は猫を殺す―― 美麗な女神像へ興味を示したらしい一人の青年が、像へ歩みよってゆく】
【命を有するかの如き覇気を放つ人型は然し不動。青年の不用意な接近を迎え入れるかのように】
【文字通り手を伸ばせば届く距離。純白に染め上げられた古めかしい肉体へ触れることだってできるだろう。冷たい石の感触を、その手に感ずるはずだ】
【沈黙と感嘆に包まれた厳粛な世界。世をいくら流離えど、これに代わる空間は二つとして存在しまい】


【誰かが囁くわけではない。この事実を、青年は自らの手で探し出さねばならない】
【像を視界へ収め続けろ。決して余所見をするな】
【さもなくば――次の刹那には、戦神より不意に放たれる二重の剛閃が彼を襲う】
817 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/09(土) 18:01:08.29 ID:cgOte5P60
>>816
【彼はもっと近くで見ようと、像に近づいていく】
【一歩近づくごとに、像からまるで本物の女神であるかのような圧迫感を受ける】
【未知の感覚への恐怖心が彼を襲うが、気のせいだ、と彼は像に近づき続ける】
【そして、ついに彼は像に触れた―――】

―――な、ぁっ!?

【直後、女神の手に握られた二つの斧が彼を切り裂かんと迫る】
【彼は咄嗟に避けようとするが、完全に不意をつかれた二撃、避けれるわけがない】
【避けられない、それが分かった瞬間、彼は左腕を犠牲にして、斧を回避した】
【せめて命は、と迫り来る斧の前に左腕を差し出したのだ】


…なんだよ、こりゃ
一体、なんだってんだよ!!

【もう左腕はかろうじて肉がぶら下がっているだけの状態だ】
【激痛に苦しむ前に、パニックで頭が真っ白になり唐突に動き出した像に向けて叫ぶ】

818 :ヴァルキュリア【ヴァルキュリア】 [sage saga]:2015/05/09(土) 18:20:14.57 ID:7AIEb9EG0
>>817
【無慈悲なる二撃。大気は恐怖と鮮血に染まり、像を包むは凍て付くような殺気】
【――いや、像≠ネのだろうか。彼女の様子は、先ほどまでと明らかに異なっていた】
【純白の肌は僅かに赤みを帯びて、緩やかに上下。同じく汚れ一つ無く純白の髪はさらさらと風に揺れて】
【瞳の焦点はは確かに目前の青年へ、冷淡な視線が彼を射抜く。そこには憐憫の情など欠片も感じられず】
【そして、頭上には奇妙な紋様の描かれた光輪が太陽めいて輝く。ただ動いているのではない。彼女は――「生きている」】

【瞬間、再び振るわれるは血塗られた戦斧。背より具現する腕の内また二つが、交互に青年へと斬りかかった】
【殺意の権化と称しても相違ない二つの斬撃。痛みと恐怖に喘ぐだけではただ狩られるのみ】
819 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/09(土) 18:40:35.94 ID:cgOte5P60
>>818
―――!
クソが!!

【こちらの叫びには答えず、追撃にまた二つの斧が振るわれる】
【今度は瞬時に後ろに飛び退いて、回避に成功する】
【なんなんだこれは、こちらを射抜く視線といいなびき出した髪にやや赤くなった肌といい、明らかに"生きている"】
【極めつけは急に現れた頭上の光輪だ、さっきまでは当然そんなものはなく、完全にただの像だったはずだ】
【少なくとも、像に触れるまでは】

お前が能力者が作った"何か"か、はたまた天使か何かなのか、もうなんでもいい
ぶっ壊してやる

【問いたいことは大量にあるが、今はもうどうだっていい】
【この腕の報いを受けさせるのみ】
【が、この状況で戦えば一子報えれば良い方だ、一度距離をとるしかない】

お前が荒魂みたいな無効化の力を持ってないなら、こっちにもできる手段は増えるんだよ
数分後を楽しみにしていやがれ

【後ろに下がりながら、影から出てきた刃で繋がっていた左腕の肉を裂き完全に切り落とす】
【苦痛に顔を歪めながらも落ちたそれを目眩ましになれば、と相手に投げつける】
【直後には瓦礫の影に潜り、出てきたときには近くの瓦礫に隠れるだろう】
820 :ヴァルキュリア【ヴァルキュリア】 [sage saga]:2015/05/09(土) 19:17:04.06 ID:7AIEb9EG0
>>819
【再び振るわれた斧撃は大気を切断、青年の眼は凡夫から戦士のものへと切り替わる】
【宣戦布告の後に仕切り直すべく退避。去り際に放った左腕は斧閃を受け無感動に分かたれた】
【姿を眩ました標的。何処かへ消えたその姿を求めて、女神は広場を徘徊。可憐な素足で歩みを進めれば、砂利と僅かに布の擦れる音が鳴る】
【進む方向は一直線に青年の姿を隠した瓦礫。どうも勘が良いらしい。然し距離を離すという目的は完遂。加えて、彼女は青年を見失った】

【彼女の視界が瓦礫の裏へ到達するには幾ばくかの猶予がある。果たして青年の取る行動は】

//次の返信が少々遅れるかもです、すいません!
821 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/09(土) 19:54:55.94 ID:cgOte5P60
>>820
【瓦礫の影に隠れ、相手の姿を確認する】
【まだ気づかれてはいない、それが分かると自分の残っていた左腕の二の腕の辺りを影のなかに沈める】
【四本の腕に、自分を凌駕したパワー、そしてすべての手に握られた斧】
【死ぬ気で戦っても五分に持ち込めるか否か】

狙うは短期決戦、か

【自分には腕からの出血もあり、長引けば長引くほど不利だ】
【左腕を影から引き抜くと無くなった筈の場所には黒い腕があった】
【腕の形の影を腕に食い込ませているだけのため、止血にはなっていないが、ないよりは増しだ】
【影の左腕の先を刃の形に変え、右腕には影で出来た槍を持つ】
【石のままなら刃で貫くのは難しいが、体の色も代わり、髪の毛も本物のようになっていたということは、恐らく生身の人間に近くなっているはずだと考えた】

これで終わってくれるといいんだが

【再び瓦礫の影に潜り、今度は女神の後ろにある瓦礫の影まで移動する】
【そこから飛び出せば、一気に女神に近づき後ろから槍で貫こうとし、同時に左腕の刃で首を落とそうとしている】

/分かりました!
822 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/09(土) 19:55:20.29 ID:cgOte5P60
>>820
【瓦礫の影に隠れ、相手の姿を確認する】
【まだ気づかれてはいない、それが分かると自分の残っていた左腕の二の腕の辺りを影のなかに沈める】
【四本の腕に、自分を凌駕したパワー、そしてすべての手に握られた斧】
【死ぬ気で戦っても五分に持ち込めるか否か】

狙うは短期決戦、か

【自分には腕からの出血もあり、長引けば長引くほど不利だ】
【左腕を影から引き抜くと無くなった筈の場所には黒い腕があった】
【腕の形の影を腕に食い込ませているだけのため、止血にはなっていないが、ないよりは増しだ】
【影の左腕の先を刃の形に変え、右腕には影で出来た槍を持つ】
【石のままなら刃で貫くのは難しいが、体の色も代わり、髪の毛も本物のようになっていたということは、恐らく生身の人間に近くなっているはずだと考えた】

これで終わってくれるといいんだが

【再び瓦礫の影に潜り、今度は女神の後ろにある瓦礫の影まで移動する】
【そこから飛び出せば、一気に女神に近づき後ろから槍で貫こうとし、同時に左腕の刃で首を落とそうとしている】

/分かりました!
823 :ヴァルキュリア【ヴァルキュリア】 腹部:穿孔【大】 [sage saga]:2015/05/09(土) 22:15:54.05 ID:7AIEb9EG0
>>822
【懐にて怒り滾らせ、目指すは短期決戦】
【影より出ずるは黒き義手。それは鋭い刃へと容を変え、右手には漆黒の槍を形成】
【そして推理。的中する。今現在、生きた女神の肉体は最早大理石のそれではない。光輪輝くその肉体の硬度は常人と何ら変わりはしないのだ】

【黒き風。灼熱の闘志を翳して、背後より青年の刃が迫る】
【槍を以ってその心臓を貫かんと。刃を以ってその首を斬り落とさんと】
【地を蹴り、飛翔する砂利が須臾にも満たぬ時を刻む。得物は刃に槍、そして漆黒の殺意】
【黄昏が染め抜く死の大地にて、軌道を描き二閃。鮮血が、噴出す――――】



【背後からの奇襲が有効とされる理由は、「不意を突けること」ともう一つ。「反転してから攻撃へ対処するには時間がかかる」故】
【つまり、放たれた攻撃への防御が間に合わないのだ。予想外の攻撃を受ければ人は咄嗟に防御を優先してしまうもの、場慣れしていなければ咄嗟の回避も成立せず】
【故に青年の攻撃は理に適っていた。然し、相手があまりにイレギュラー過ぎた=z

【飛び散る深紅は花弁の如く。黒き刃は斧刃に受け止められ、刺突は成立するも同じく斧刃によって狙いは逸れ貫くは脇腹。急所には至らず】
【そう、この腕が鍵となった。背より顕現するこの腕が在る限り、彼女は反転せずとも即防御へ移ることができる――奇襲は失敗したのだ】
【女神は首を傾け、交差された四腕の合間より背後の青年を覗き込んだ。その貌は純白のキトンを紅く染め、尚も絶対零度のままに】
【純然たる殺意と共に標的を定め、斧を握った四つ腕へ力を籠める。狙いは青年の槍と刃を押し返すこと。力負けすればそのまま体勢を崩しかねない】
824 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/09(土) 23:12:10.53 ID:cgOte5P60
>>823
【結果として、奇襲は成功した】
【刃で首を落とすことは出来なかったが、脇腹を槍で貫いてやった】
【これで少しは有利に持ち込めるはず―――相手がただの人間であったならば】

―――化け物が

【命を落とせずとも攻撃が何らかの形で当たれば、一瞬は体が硬直すると踏んでいた。その間に距離をとろうと思っていた】
【が、それは大きな勘違い。痛覚が存在しているのかすら怪しい物に、そんな硬直は存在しない】
【逆にこっちは槍は兎も角として、刃が少し押し返された時点で腕に激痛が走り、退避を遅れさせた】


【当然直ぐに槍と刃は押し返され、ただでさえ自分より上の力の腕が四本もあったせいで、倒れそうになり、数秒間攻撃と回避を困難にさせる】
【このままではまずい、が体制を建て直す時間がない】
【ああ、そうこうしているうちに凶刃が彼に迫り―――】
825 :ヴァルキュリア【ヴァルキュリア】 腹部:穿孔【大】 [sage saga]:2015/05/09(土) 23:43:37.74 ID:7AIEb9EG0
>>824

【響き渡るは金属音。四方に腕を広げたその様はまさに翼を広げた天使の如く】
【二人の膂力には大きな差。絶対的な暴力を受けて青年が体勢を崩す】
【必然、生じるは膨大な隙。彼が怯み、後退したその隙を目前の女神が見逃す筈もなく】
【光輪が燦然と輝く。光輪の光と黄昏を反射した斧は怪しく輝き、血に染まった一人の女神を彩った】
【現世へ降臨した、殺意の化身を】

【女神は反転、そのまま二本の腕に抱える大戦斧が、圧倒的な質量を以って獰猛に迫る】
【人はおろか、龍の首すらも難なく断ち切るであろう凶刃。名実共に「必殺」の一撃が、容赦なく青年を襲った】
826 :佐山隼人【シークシャッド】 [sage saga]:2015/05/10(日) 00:02:23.93 ID:mWY0sHBt0
>>825
【斧が迫る最中、まるで走馬灯のように世界がゆっくりとなる】
【避けられぬ一撃を放つ神々しく、天使のような姿の敵】
【そんな天使の姿は彼からはまるで悪魔のように見えた】

【もう終わりだ、ここからの逆転はない】

【そう諦めかけた】
【だが、次の瞬間には夢も叶えられず、一矢報いる事も出来ずに諦めようとしている自分に腹が立った】
【せめて、一撃だけでも全力で相手にぶつけてやる―――!】
【そして、首に斧が触れると同時に槍を投げつける】
【あぁ、だが悲しいかな、その攻撃は当たらない】
【女神の目の前で、当たるほんの数ミリ手前で砕け散ることになる】

【槍が当たるよりも先に、彼の首が落ちたのだ】

【首を失った彼の体は倒れ、残った血を流すだけの肉塊となりはてる】
【だが、その残った右手は、死んだ身にしてはとても力強く、女神の足を握っていた―――】


/ありがとうございました!
827 :ヴァルキュリア【ヴァルキュリア】 腹部:穿孔【大】 [sage saga]:2015/05/10(日) 01:41:40.13 ID:VobsXuwH0
>>826

【回る世界、鮮血、飛沫、刎頚】
【一矢報いんと放たれた槍。勇猛なる決意と共に放たれたそれは、けれど女神を穿つには届かない】
【ごとり、という異音鳴りし数瞬の後に、飛沫の噴き出る音を背景にして青年の肉体は崩れ落ちる】
【再びキトンが紅へと染まってゆく。他ならぬ、青年の血によって】
【血に汚れたキトンを羽織った残酷な女神、自らも傷を負いながら、淡々と斧に付着した血を払うその姿には一切の情緒が感じられず】
【然し――女神は、ふと気付いた。自らの片足を握るなにかに】
【死してなお力強く。そのまま握りつぶしてしまいそうなほど力強く、自らの足を掴む戦士の存在に】

【そこで初めて、女神に変化が起こった】
【先ほどまでは気にも留めなかった傷口をキトンに皺が出来てしまいそうなほど強く押さえ出し、その貌は眉をひそめ、眼には明瞭な悲哀が宿る】
【何が起きているのかは計り知れない。だがそこには、抑え付けていた何かが解き放たれたような、失われていたものが元通り修繕されたかのような「自然さ」があった】

――――

【変貌した彼女はそのまま唇を震わせて、ぽつりと呟く。それは痛みへの嘆きか。それとも弔いの言葉か。呪詛か】
【去れど口元が描く軌跡はあまりに小さく、何を言おうとしたかすらもわからない】
【女神が天を仰げば、頭上にはいつの間にか星の海が広がっている。灯りのない廃墟の街から見える星々は幻想的で、泣き出しそうな程に美しかった】

【瞬間、視界の端を星が流れた。誰かの願いがひとつ、叶ったのを見た】


//最後の最後に遅くなってすいませんでした……
//ありがとうございました!楽しくロールさせていただきました!
828 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/10(日) 19:55:22.55 ID:mWY0sHBt0
【空港から、ほとんど荷物も持たずに出てくる男がいた】
【鋭い目付きに、逆立った紅の髪、そして何より目を引くのは右腕の大きな火傷の跡】
【男は何度か辺りを見回すと、何かを決めたように街の中心へと真っ直ぐに歩き始めた】
【そして、その男の後をつける、何者かがいた】
【彼の身ぐるみを剥がし、金にしようと考えているホームレスのような男だった】
【そして、彼があまり人気のない場所に来たところで、ゆっくりと彼に近づき始めた】


この街なら、俺と同じような力を持ったやつがいるこの街なら―――


【彼が何か呟いたのを気にせずに男は隠し持っていた鋭いガラスで彼を背中から刺そうとした】
【―――そして、直後男はこの選択を後悔することになる】
【直後、彼が手を握り締めた瞬間に、男の服が燃え始めたのだ】
【彼は背後で慌てる男を見もせずに、白い手袋を着けてまた歩き始める】
【幸いにも近くに川があり、男はそこに飛び込んで軽い火傷ですんだらしい】


―――俺の力の意味も、俺がなんなのかも、分かるかもしれない


【少しして、彼は街の中心近くまで到着する】
【容姿からしてあまり一般的ではない彼と今夜接触する者はいるだろうか】
829 :高見沢英雄【ヘルメス】 [sage saga]:2015/05/15(金) 21:37:58.05 ID:UWGHXf2f0
男に生まれたものが追い求めるものとは何か

特に、他人にはない自分だけの力を持つ男か追い求めるものとは何か

あなたが男だあるのなら、当然この問いの答えは思い浮かぶだろう。そう、それは

女の子にちやほやされたい!

【この長ゼリフに費やされた秒数わずか6秒コンマ05】

【読みやすいように句読点や改行がされているが、この間息継ぎなど一切なく一気にまくしたてられている】

【決して地の文ではなかった】

【今日この日この時間をもって、彼『高見沢英雄』は非常に残念なことに能力者となってしまった】

【そこに戸惑いや困惑などというものはなく、ただ単純にすごい力を手に入れたという感動しかないあたり、彼は本物のバカである】

さあまだ見ぬ子猫ちゃんたち! 今俺が会いに行くぞ!

【せっかくてに入れた力をナンパに使おうとする不届きものは、夜の街へと繰り出すのであった】
830 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/16(土) 10:31:26.70 ID:DwrGWaI60
>>829
/今からでも絡み大丈夫ですか?
831 :高見沢英雄【ヘルメス】 [sage saga]:2015/05/16(土) 16:16:23.67 ID:Lo0d4ruQ0
>>830
今からでも大丈夫なのならお願いしたいです
832 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/16(土) 16:24:41.16 ID:DwrGWaI60
>>831
/ではお願いします!
/今からロールを書くので少し待ってください
833 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/16(土) 16:49:54.79 ID:DwrGWaI60
>>829
【彼は街中を腕を組んで堂々と歩いていた】
【逆立つ紅の髪に鋭い眼光、そしてなによりも目を引く右腕に残る大きな火傷の跡】
【その容姿も相まってか、やや周囲の人間に恐れられ、距離をとられている】
【彼にとってそれは当たり前の事であり、距離をとる者は少なくとも自分の目当ての人間ではないだろう程度に考えていた】
【とはいえ、ここまで歩いていても声をかけてくるのは有象無象の馬鹿しかいない、やはりそう簡単に目当ての人間と会うのは無理か、と若干諦めかけていた】
【そう、彼がその声を聞いたのはちょうどそんなときだった】

おい、お前

【自分の目当ての人間かもしれない男―――高見沢に後ろから声をかける】

ベラベラと長い独り言を言っていたが、一つ訊かせろ
お前の言う"他人にはない自分だけの力"とはなんだ?

【これで答えが自分と同じような所謂"能力者"で、あるならば正解】
【否ならハズレだ、その時はまた一から探すはめになる】
【尤も、先の独り言を聞く限り高見沢は仮に正解であったとしても望みを叶えてくれそうにはないが、話しておいて損はないだろう】
834 :高見沢英雄【ヘルメス】 [sage saga]:2015/05/16(土) 17:16:03.19 ID:Lo0d4ruQ0
>>833

【突如後ろからかけられた声。振り返ってみればそこにいたのは赤毛の外国人だった】

【さらにいうなら髪型と目つきが合わさって普通に怖い】

【だがしかし、彼にそんなプレッシャーは通じない】

君失礼じゃないかい? 普通に考えて出会って始めての第一声がおいというのはいただけない。

つぎに自分の素性を明かさずにいきなり質問というのもいただけない。さらに言うなら初対面の相手にそんな威圧的な言葉遣いというのもいただけない!

まあそれも仕方のないことだなぜなら君はこの国の言葉に非常に不慣れ。そこで僕が目くじらを立てて不愉快だということそれこそいただけないことだと思うわけだ。

ああそうそう、僕に備わる自分だけの力の話だったね。僕は一度話出すと止まらないたちがあるんだ。そう今のように。まさしく超人級の饒舌さと言えるわけだけどこれは別に新しい能力とは関係ない。

おおっと、こういう異能ものの定石は相手に自分の能力をしられず相手の能力は知っておくことだったか。ならば能力の正体は言えないな。

だがしかし一つだけ言えることを言わせてもらうのなら、僕は漫画やアニメに出てくるような超能力を手に入れた。つまりはそういうことさ。

【この見るだけでうんざりするようなながゼリフを、彼は息継ぎ一つせずに言い切って見せた】

さて、僕が質問に答えたのだから次に応えるのは君の番だ。

君、なんでそんなことを聞くわけ?

子猫ちゃんに興味を持ってもらえるのならまだわかる。それは僕に魅力があるからだ。だがしかし、君みたいな子犬君になんの脈略もなく急に話しかけられること、これはほんの少しだが、違和感を感じるわけだ。

というわけでクエスチョンだ。君はなぜ僕の独り言に興味を持ったのかな?
835 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/16(土) 17:36:56.21 ID:DwrGWaI60
>>834
【腕を組んだまま、長々と喋り続ける男の話を聞く】
【とはいえ、彼にとって男の話の大半はどうでもいいものであり、まともに聞いていたのは最後の方だけであるが】

……ふむ

【とりあえず、男が"能力"を持っていることは分かった】
【手に入れた、という発言からしてかなり最近に目覚めた、あるいは能力者を殺して宝石を奪ったということも】

お前の質問の答え、それは俺もまたお前と同じように能力者だから、ということと―――
―――いや、いい。こっちの方はお前に言っても意味がない
ごちゃごちゃと役に立たん長話を聞くのは時間の無駄だからな

【もう一つの方は、自分のように生まれつき能力を持っているか、最低でも十年以上前から能力を持っている者に訊きたいこと】
【能力の使用方法についてならば目の前の男にも聞くことができるが、あの長い無駄話から推察すれば答えが見える】
【高見沢と関わって、唯一自分の得に出来そうなことは戦闘を行い、自分を見つめ直す事だが、正直能力を手に入れたばかりの相手と戦っても得るものがあるかどうか】
【彼は相手に聞こえないように小さく舌打ちをし、これからどうするかについて、少し悩んでいた】
836 :高見沢英雄【ヘルメス】 [sage saga]:2015/05/16(土) 17:59:33.08 ID:Lo0d4ruQ0
>>835
同じ能力者だからこそ話しかけたと?

そんな言い訳が僕に通用すると思ったら大間違いだ。普通に考えてたまたますれ違った人間が能力者だとしてだ。それだけを確認して何になるというのか。

もしも君がバトルジャンキーだというのなら能力で襲いかかってくるだろうし誰かの敵討ちのためにある能力者を探してるとなればやはりどんな能力かを探ろうと動くことだろう。

だがしかし、君はただ僕が能力者かとうかだけを確認した。そして極めつけはいやいいの一言。この一言で確信したね君はまだ聞きたいことが残っていると。

さあ言ってしまいなさい。僕はそういう微妙な心残りが大嫌いなんだ。

このモヤモヤはなかなか消えてくれないからね。あああの時の子犬君は一体何を聞きたかったのだろうと。

そんなことを考えるだけで僕の睡眠時間が一時間くらい減ってしまう。

ここで聞けばその心配はなくなるのに聞かずに放っておくなんて、それは時間の無駄というものじゃないかい。

僕はそういう無駄な時間が嫌いなのさ。というわけで聞かせてくれたまえ君のもう一つの目的を。

あああともう一つ。この国では舌打ちはかなり失礼に当たるからあまり人前でするものじゃないぞ!

【やはりこれを息継ぎ一つせず一気に言い切った】

【息切れもなく、ただの日常会話としての発言】

【しかしそれは、この上なくうざいと言うしかなかった】

【これは彼が少し無愛想な人間で無かったとしても、うんざりとしてしまうに違いない】

【しかし本人は、これを単なる会話として行ったつもりのようだ】

【腕組みをし、軽く微笑みながら、彼は質問の答えを待つ】
837 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/16(土) 18:44:22.93 ID:DwrGWaI60
>>836
うるさいやつだな
話すのを止めれば死ぬ体質でもあんのか?

【人が悩んでいる間にも話続けてくる男が少し鬱陶しく、相手は悪くないと分かっていながらも思わず皮肉がでる】
【相手に残った疑問をぶつけても意味がないことは確かだが、疑問を解消させることによって黙らせることはできるはず】
【と、悩んでいた事を放り投げて相手を黙らせることを考え始めた辺りで元の考えに戻る】
【戦うもよし、無言で立ち去るもよし、はてさてどうしたものか―――】

…お前に訊く疑問は、やはりない
せいぜい、戦闘をする否か、ってところだったんだが―――

―――それも止めだ
あんまり意味無さそうだからな

【じゃぁな、と背を向けてまた歩き始める】
【そのあと直ぐに人混みに紛れてしまったので、後を追うのは難しい】



/すいません、遅れました!
/自分からやっておいて申し訳ないんですが、ロールできる状態じゃなくなってしまったのでこれで終わらせてください
/ありがとうございました!
838 :???【風林火山】 :2015/05/16(土) 20:44:08.94 ID:kJ/DidxL0

【日が落ち、人通りが少なくなって寂しさが顔を見せ始める】
【それと同時に壁から小さな男が姿を現す】
【出てくると同時に大きな欠伸をし、眠たそうな目であたりを見回す】
【ボロボロになった囚人服は彼の身分を表している】
【しかし腰には刀、それの所為で少しの違和感も現れている】

【その姿を見てある一人の女性が寄ってきた】
【小さな男はその女を見ると、思い出したかのようにポケットから何か機械を取り出す】
【暫く女性と機械を見比べた後、ゆっくりと女性に近づいた】
【女性が危険を感じ逃げ出そうとした瞬間、小さな男は女性を真っ二つに切り裂いた】
【女性の返り血に染まるが何事も無かったかの様に機械をしまって街を歩き始める】
【周囲から見れば殺人鬼のようだが、彼からは一切の殺意や狂気は感じられない】
【よく分からない小さな男は目を忙しく動かしながら、暇潰しの相手を探す】
839 :高見沢英雄【ヘルメス】 [sage saga]:2015/05/17(日) 00:46:49.93 ID:clGTj26F0
>>837
全く、人の話を聞かないやつだ。これではもやもやとしたままじゃぁないか。

【一方的に切られた会話を若干不服に思いながらも、彼はまた街に繰り出す】

【なぜなら彼の目的は女の子。男はどうでもいいなんて言うつもりはないが、それでもああも露骨に距離を置かれているのに関わるのもおかしな話だ】

【こうして彼は、夜の街をまた歩くのであった】

//返事遅れてしまいすみません。
//ロールありがとうございました!
840 :【魔符乱舞】夏服の女生徒 :2015/05/19(火) 12:31:56.79 ID:x1v17YkpO
【平日の昼時、ランチへ向かう人々が目立つ街中】
【薄手の夏物制服にマフラーと何ともアンバランスな風貌の少女が歩きスマホ】

「…痛っ、ちょっと、ちゃんと前見て歩いてよね?」

【肩がぶつかったサラリーマンにすれ違い様理不尽な言い掛かり、尚も視線は画面と睨めっこである】
841 :???【風林火山】 :2015/05/19(火) 14:53:26.64 ID:9JA/hxON0
>>840
【ふと目を開け、すこしあたりを見回してみる】
【大体この時間帯には面白い奴は見つからない事が多いのだが】
【しかし今日は不思議な奴を一人だけ見つけることが出来た】

【気温が上がってくる季節だというのに首にはマフラーを巻いている女】
【しかも他人に対して気を使わない性格らしい】
【ここまで自分を優先できる人間は珍しい】

【今日は仕事も無い、つまりこの観察している男は暇なのだ】
【暇潰しの対象を見つけてしまった男は女を尾行してみることにした】
【すこしでも暇が潰せればいいのだが】

【しかし女は尾行されている事に気がつく事は難しいだろう】
【なぜならこの男は現在周囲と完全に同化している状態】
【足音など他の人間の雑音に消されてしまう】
【唯一見つけられる手段はこの男の影だが、小さな影に気がつく事は出来るだろうか?】
【逆に気がつかない方が幸せかもしれないが】
842 :【魔符乱舞】夏服の女生徒 [sage]:2015/05/19(火) 15:44:09.94 ID:1YX+psbfO
>>841
「〜♪、〜♪」

【スマホ片手にしばしを進めばすっかり周囲に人は疎ら】
【群生するビルとビルの、その谷間にふらふらと迷い込むようにして歩を進めているのだ】
【すれ違う事すら難しい程の道幅、だがひと気はなくてぶつかる心配はなさそうだ】
【日は遮られて翳り薄暗い、室外機のファンの音が喧しい】
【女生徒はというとイヤホンを着けての音楽鑑賞ながらにまだ何処かへと歩いているのだ】
【それはまるで幽鬼の様に、何処かへと誘う、或いは誘われるように】
843 :???【風林火山】 :2015/05/19(火) 16:08:24.49 ID:9JA/hxON0
>>842

【暫く歩いていると女はひと気の少ない場所へと移動した】
【足音でバレる心配があったが、音楽を聴いているようで安心する】
【薄暗い場所なら影で気がつかれる事も無いだろう】
【少しだけ近づいてどんな音楽を聴いているか知りたかったが出来なかった】

【何故ならどこか妙なのだ】
【家への近道と言うには普通の女が通るには少し危ない場所な気もする】
【なのにこの女は全く恐れていない】
【しかも歩いているというよりは何処かへ誘われている様にも見える】

【もしかしたらバレているのだろうか、なんて心配が頭の中に現れる】
【しかしバレていたらなおさら平常心を保てるわけが無いのだ】
【姿の見えないなにかに追われて恐れない訳が無い】

【男の目にはこの女は普通では無いように見えた】
【確実に何かがズレている、そう感じた】
【ただの思い込みだと信じながら、男はかなり慎重に女を追った】
【この奇妙さと少しの恐怖を確実なものにするために】
844 :【魔符乱舞】夏服の女生徒 [sage]:2015/05/19(火) 16:28:14.87 ID:1YX+psbfO
>>843
【辿り着いた先は裏路地にポツンと存在する小さな公園】
【ベンチと、砂場と、梅の木がただそこにあるだけの粗末な作り】
【だが周囲の無機質な暗がりからトリミングされた様な、冷たい海原に浮かぶ緑の小島の様な】
【現実から隔絶された亜空間めいて、そこは特有の気配に包まれていた】

「……よいしょ、っと」

【ベンチに腰掛けてひと息、卵色のマフラーで口元を覆う】
【スマホは今は胸ポケットの中だ、イヤホンもない】
【歩き詰めの目的地なのだろうか、その視線は来た道を注視していた】
845 :???【風林火山】 :2015/05/19(火) 16:40:11.67 ID:9JA/hxON0
>>844

【そこはただの公園なのだろうか、頭の中にありえない憶測すら飛び交うようになった】
【この女の能力で作り出された空間なのか?そんな事まで考えてしまう】
【それ程までにズレた世界に対して男は恐怖していた】

【ベンチで休むかと思えば何故かこちらをじっと見ている】
【バレたのか?もしくは何か外の世界を思っているのか?】
【考えてもわからない、そう分かった瞬間に男は賭けに出た】

そこのベンチに座っているマフラー君、もしかして僕の事気がついてる?

【公園にギリギリ入らない位置から話しかけてみる】
【女が攻撃を仕掛けても余裕をもって避けれる距離】
【そして自分からなら逃げるも襲うも容易い距離から】

どちらにせよ質問があるんだけど、答えてもらえるかな?

【女の動きに気を配りつつ、表情の変化を期待する】
【次の表情でこの男の判断は大きく分かれる】
【安全か危険か、面白いかつまらないか】
【どれになってもこの男は面倒臭いのだが】
846 :【魔符乱舞】夏服の女生徒 [sage]:2015/05/19(火) 16:45:55.85 ID:1YX+psbfO
>>845
「……ん?」

【その呼び掛けに女生徒の、肩までの髪と揃いの栗色の瞳が見開かれる】
【全くの既知の外からのアクセスであったと、推察するには容易だろう】
【だがしかしそれにしては平静の部分が大きい、まるで何かこの手の接触に手慣れているような】

「なぁにー? つーかどこー?」

【大凡の位置を声源から察したのか、最初に少し周囲を見渡した以外に視線は揺るがない】
847 :???【風林火山】 :2015/05/19(火) 17:06:36.02 ID:9JA/hxON0
>>846
【どうやらバレていないようで男はホッとする】
【しかし表情や動作を見ているとやはり奇妙だ】

【反応があまり少ない、というよりは「慣れている」といった感じだろうか】
【何度も姿を見せずに声をかけてきた男だが、この反応は珍しい】
【大体は驚いて逃げる、少数派は戦闘態勢をとって周囲を見回す】
【この2パターン以外の反応をする女は一体何者なのか?】

何処って言われても…
僕の姿は見えないから気にしないでおくれ
といっても僕の居場所位は分かってると思うけどね

さて、単刀直入に言わせていただこう
マフラー君、君は多分僕と同じで一般人では無いね?

【恐らく静かに答えだけを返すのだろう】
【そして答えの内容はYes】
【訊く必要が無い質問だが、確実さを求めるには必須だ】

さっきから君を後ろから見ていたんだけど、雰囲気が異常だ
なんというか静かで、奇妙で、何処かこの場所と同じようにズレている
その「異常さ」について僕は調べたいんだ

【ざっくりと自分の意思を伝えてみる】
【怯える自分を丁寧に抑え込みながら】
【答えがこの男の求めている「異常さ」を理解する鍵だと信じて】
848 :【魔符乱舞】夏服の女生徒 [sage]:2015/05/19(火) 17:18:37.30 ID:1YX+psbfO
>>847
【見えない? と鸚鵡返し】
【少し怪訝そうにしていたが直ぐに諦めたのだろう落ち着いた】
【風もない蒸し暑い午後、マフラーがゆらゆらと揺れている】

「うん、そうだよー
 よく分かったじゃん、すげー」

【一般人では、普通ではないとの問い掛けにはあっさりと肯定】
【続いてやや小馬鹿にした風な物言いだが、そうではなく性格故の言い回しなのだろう】

「異常だのズレてるって無礼なやっちゃなー
 お小遣い稼ぎのバイトしてるだけだよ私ー
 …で、そんな無礼な貴方はなんなの?
 目には見えない妖精さん?」

【苦笑、言葉面程さして気を悪くしてはいない様子】
【スマホの振動を胸に感じて取り出し、画面に視線を落としながら尋ね返した】
849 :???【風林火山】 :2015/05/19(火) 17:33:18.56 ID:9JA/hxON0
>>848
【まったく隠す気が無いのか、それともただのマヌケなのか】
【雰囲気から判断を下すことが出来ず、男は少し苦しむ】

やっぱりね…
よく分かる、というか一般人が見ても分かるんじゃないかなぁ…

【まったく何を考えているか分からないマフラー女】
【感情が表に出ない、というよりは感情の起伏が少ないのだろうか】

まぁ失礼な言い方だったことは詫びよう
しかしお小遣い稼ぎねぇ…

【「お小遣い稼ぎ」普段ならば平和な言葉なのにこの女の場合かなり危険に思える】
【能力を持ちながら使わない者は未だに見たことが無いからだ】
【だとするとこの女の言っている「バイト」の内容は……】

目に見えない妖精だったら良かったねぇ…
残念、僕はただの能力を持った奴隷さ

【このまま姿を消していると、少々危険かもしれない】
【なのであまり好まないが姿を見せる事にした】
【女が見ていた方向に返り血で少し汚れた囚人服を着たちいさな男が現れる】
【両手両足首に鉄の枷がついている事を見れば奴隷は冗談では無い事などすぐ分かるだろう】
【ちなみに身長は150cmにも満たないが、これでも二十歳を超えた成人男性である】

さて、さらに質問を続けようか
君の言っている「バイト」は僕と同じ仕事内容では無いよね?

【警戒を表しているのか、男の周りに風が吹き始める】
【ただの風のはずなのだが、身軽になったようにも見える】
【これを逃げる準備とみるか襲い掛かる準備とみるか】
【マフラー女はこの男をどうみるだろうか?】
850 :【魔符乱舞】夏服の女生徒 [sage]:2015/05/19(火) 17:47:42.21 ID:1YX+psbfO
>>849
「…やっぱり? なんとなくそんな気はしてたけどねー」

【色々と自覚はあるらしい、からからと笑って小首を傾げる】
【そのまま画面を見続けたまま、しばし会話は続いた】

「そう、お小遣い
 色々バカにならないんだよ、高校生付き合いってのもさー…ってうわっ」

【チラリと送る目線の先、先程まで存在していなかった奴隷の姿】
【思わず二度見、何事かと開く瞳と口】

「…貴方の、奴隷妖精さんのお仕事が分んないから何とも言えないけどー…
 多分違うと思うよ、ただのしがない運び屋だもーん」

【風、不可視のそれを肌で察しやや気配にピリピリとした物が混ざる】
【されどしかしおもむろに立ち上がればスマホをフリック】

「…なぁんか気になるシンパシー?だけどごめんねー
 待ち合わせ場所変更だって、行かないとー」

【何やら指示があった模様、ビル壁に向かって歩き出せばマフラーを突き刺してなんと垂直に登り始める】
【そのまま手を振って上へ上へ、公園を後にして去って行く】
【またねー、と何処かやる気なさげな声が響いた】

/急用落ちにつきすみません〆で。ありがとうございました
851 :???【風林火山】 :2015/05/19(火) 18:00:36.10 ID:9JA/hxON0
>>850
【本当に自覚しているのだろうか?それすら怪しく思える】

あぁ高校生だったのね…
ごめん、僕は学校に行ってないから分からないや

【同じようにカラカラと笑う】
【そして分かっていた反応が返ってきて安心する】

運び屋ねぇ…
まぁ僕と同じじゃ無くて安心したよ…

【全身からフッと力が抜ける】
【緊張が解れたのか目を少し大きく開いた】

あらら、大変だねぇ…
まぁバイトするのはいいけど、仕事は選ぶんだよ?
じゃないと僕が依頼を受けて君を消さないといけないかもしれないからね

【ふと立ち上がると奇妙なマフラーの正体が分かった】
【どうやらあのマフラーが能力の正体らしい】
【ビルの壁に刺さる程の硬度を持ちながらしなやかさも持つとは不思議なマフラーだ】

また会う事があったらそれは良くないんだけどね…
まぁいいや、バイバイ

【なるほど、常識外の行動をしているから反応が薄い訳だ】
【奇妙さがやっと理解できると男はニヤリと笑った】
【「慣れ」の一言で片付いてしまうそれの恐ろしさを理解できたのが嬉しかったようだ】

【マフラーの姿が消えると男の姿も消えた】
【そして姿の無い足音は楽しそうに元の道へ戻っていった】
【ポケットのメモ帳にマフラー女の事を書き記しながら】

/*ありがとうございました*/
852 : 高見沢英雄【ヘルメス】 [sage saga]:2015/05/19(火) 22:02:59.31 ID:xo/BHxCF0
まったくもって不思議だ。ああ不思議だとも

何がどうしてここまでも子猫ちゃんたちに振り向いてもらえないのか
普通に考えてだ。超能力者とはもう少しばかりちやほやされてもいいんじゃないだろうか。僕はそう思うのだよ

【何が問題といえば、どう考えてもそのおしゃべりであろう】

【せっかく能力を披露して興味を引いても、そんな一方的にマシンガンのごとく語りかけられたのではたまったものではない】

だがしかしこの程度でへこたれる僕じゃぁない。

一度でだめなら二度だ。二度でだめなら四度だ。それでもだめならもっとがんばればいい!

なぜならそう、世の中にはたくさんの子猫ちゃんたちがいるのだから!

【彼はこうしてまた、ナンパのために街に繰り出す】

【誰かに聞かせるわけでもない独り言をマシンガンのようにばら撒きながら】
853 :???【風林火山】 :2015/05/20(水) 14:52:35.18 ID:JfYwELNH0
>>852
高見沢英雄さん…かな?

【感動できるほど煩く独り言をつぶやく男】
【その後ろから声は聞こえてくる】

君の諦めずにナンパを繰り返す精神には拍手を送ろう
でも、残念なお知らせを君には伝えなくてはならない…

【後ろを振り向いたとしても、周囲を見渡したとしても】
【声の正体を見つけることは出来ないだろう】

君は特別な力を持っている、それは別に問題ない
ただ、それを見せびらかしている事が問題なんだ

別に見せびらかしていても僕としては構わないが、仕事が来ていてね…
僕の上司から君を「懲らしめろ」と依頼されてしまった…
まぁ仕方ないね…

【残念そうな声だけが聞こえるだけで姿も気配もどこにもない】
【姿の見えないそれはゆっくりと男に近づいていく】
854 :高見沢英雄【ヘルメス】 [sage saga]:2015/05/20(水) 19:02:51.29 ID:EAPiGLPDO
>>853

【突如背後からかけられた声に、思わず彼は振り向いた】

【しかし、そこには誰もおらず、声だけがその空間から聞こえてきていた】

【これはまさしく、彼と同じ何かしらの能力を持つ人物の接触であることだろう】

やあはじめましてだなそこの子犬君、と思わしき人物よ。

ああこの場合他の子犬君というのは男性への二人称なのだが。

まあそんなことは置いておこう。今君はなんといった上司だと?

これはいい! 僕の一生のうちに体験したいことランキングトップファイブに入る組織との対決が今ここで成立しようとしているわけだ!

というわけで僕は今こう宣言しようかかってきたまえ組織の人間よこの僕が相手しよう!

【ここまでを惚れ惚れするほどに途切れることなく早口でまくしたてる】

というわけで場所を移動しようではないか子犬くんらしき人物よ。ここで戦ったのでは一般人を巻き込むし君も異能を晒されるのが好ましくないとみる。まさか断りはしないだろうね?

//遅れてしまいすみません……
//まだいらっしゃいますか?
855 :???【風林火山】 :2015/05/20(水) 20:55:13.90 ID:JfYwELNH0
>>854
子犬、ね…
残念だけど子犬の方が身分が上だから止めてくれたまえ…
僕は生物ですら無い「奴隷」だからね…

【この男の身分は「奴隷」】
【ペット未満、というか生物としてすら扱われないのだ】
【別にこの男は奴隷という立場を気にしていないのだが】

組織との戦い、っていっても僕は組織に属してないんだけどね…
僕の上司兼持ち主が組織に属しているだけだからさ…

【そしてこの瞬間、男はある事に気がついた】
【この男がモテないのは圧倒的な早口の所為なのだろう】
【しかもそれに気がついていない様子だと、恐らくナルシストなのだろう】
【一種の憐みすら抱けてしまう、そう思った】

場所の移動ね、了解した…
意外と周囲の事を考えているんだね…

それと、僕は君に一つ誓う事がある…
それは「移動中に突然攻撃をしない」という事…
君は僕を攻撃できないだろうから、誓わなくて大丈夫さ…

【この移動中に襲えば確実にダメージを与えられるだろう】
【つまり早口男に対してわざと「余裕」を見せているのだ】
【わざと早口にさせて色々喋らせるために】
【色々聞き出せた方が戦闘に役立つかもしれない】

【正しくはただお喋り好きなだけなのだが】
856 :高見沢英雄【ヘルメス】 [sage saga]:2015/05/20(水) 22:24:47.47 ID:ibjsYuaZ0
子犬ですら上の立場とはおいおいそんな悲しいこといいっこなしだ。

君の立ち位置が奴隷だかなんだか知らないが、そんなことはこの僕には関係ない。

なぜか。僕と君は今出会ったばかりだからだ。

もしも君がいわゆる悲惨な立ち位置にある人間なのだとして、だからと言って僕のまえでまで自分を下に置くのはおかしな話だ。

なぜなら僕は君のご主人様ではないからだ。

つまり何が言いたいかと言うともう少しフラットに行こうぜ!

さて、話が長引いてしまったな。律儀な君に対して、僕も律儀にこう宣言しよう。

僕は移動が終わるまで攻撃しない。

そしてもう一つ、これから行く場所は僕に撮ってとか別有利になる場所ではないことをここに宣言しよう!

さあついてきたまえ。我々が今から向かう場所は、人が滅多に通らない広場だ。

【そう言って英雄はさっそうと走り出す】

ついてきたまえ子犬くんよ!

ああそうだこのスピードでは君が着いて来れないか。少しゆっくりと走るから、しっかりとついてきたまえよ!

【そう言って少しペースを落とすが、それでもまだかなりのスピードがある】

我々人間の時間は何をしても何もしなくても刻一刻と流れて行く。

ならば無駄なことと余計なことに時間を費やすのは実に勿体無い時間の使い方だと僕は考えるわけだ。

なので移動時間は短いに限るヒャッハー!

【こうしてギリギリ一般人と言える程度のスピードで駆け出すのであった】

//またしても遅れてしまいましたすみません…
857 :???【風林火山】 :2015/05/20(水) 22:43:01.89 ID:JfYwELNH0
>>856
別に悲しい事じゃないさ…
僕にはそれ以外の選択肢が無いからね…

【本人は本当に奴隷という立場を悲観的に見ていない】
【別に感情が無い訳でも悲しみに埋もれたわけでもない】
【ただ常に立場は「奴隷」であって「傍観者」なだけである】

フラットねぇ…
一応仕事で来てるからちょっと場違いなんだよね…

【どうやら少し悩んでいるらしい】
【といっても依頼内容に「真面目」の単語は一切無かったのだが】

ま、いっか、たまには気軽に行こうかな
じゃあ宜しくね?早口男君?

【薄汚い囚人服と手足に枷がついた小さな男が現れる】
【表情は何か面白いものを見つけてニヤけているようだ】

さて、どうやら君はスピードに自信があるようで
僕も自信があるから一般人だと思わない速度で十分さ

それと、無駄な時間を過ごしたくない君に言っておこう
人生で最も無駄な時間は生きている時間さ
だって何時死ぬか分からないし、死んだら何も残らない
これ以上無駄なことは無いさ

【言い終えると同時に急に男の周りに風が吹き始める】
【そして常人とは思えない速度で早口男を追った】
【だが流石に最初のペースには追いつけない】
【しかし現在の早口男のペースなら余裕をもって追いつける】
【早口男が目的地に到着する頃には隣を走っているだろう】

/*いえいえ、お気にせず…
858 :高見沢英雄【ヘルメス】 [sage saga]:2015/05/20(水) 23:05:58.45 ID:ibjsYuaZ0
>>857

ふむ、君はなかなか自信家であるとみた!

しかし透明人間になることが能力かと思いきや、ただの人間にしてはなかなかのスピードだ。しかもそれで余裕があるようだから侮れない。

さて一通り君の能力について考察したところで、今度は君の持論を否定することとしよう。

生きることに意味はない? そんな考え方こそ無意味というものだ。

生きることとは何かができる可能性があるということだ。

可能性があるということは何かができるかもしれないということだ。

生きることには無限の可能性があるというのに、なぜ何も残ることはないからと人生をつまらないものとみているのか僕には理解ができない。

だからと言って君の意見を尊重しないというわけではない。これはあくまで僕の持論であり、人にはそれぞれ別の考え方があるのだからね。

だがあえて最後に言わせてもらうなら、そんなつまらない考え方をしている限りは人生が楽しくなることはない!

以上雑談は終了だ。着いたぞ、ここが目的地の広場だ。

【一通り言いたいことを言い切った彼は、腕を組み相手を見据えるように直立する】

【どうやら、相手の出方を伺っているようだ】

【攻めるか守るか、相手がどのような動きをするかでこちらの行動も変わってくる】
859 :???【風林火山】 :2015/05/20(水) 23:36:20.01 ID:JfYwELNH0
>>858
自信家といえば自信家だね
僕は10年間も能力者相手に戦い続けて生き残っている
だから今生きている事が自信の証明さ

【もう一つの証明は囚人服の下に隠れた無数の傷跡】
【この男は生きている事は勝利の歴史のような生活を送っている】
【必然的に自信は出てきてしまうのだ】

可能性ねぇ…
未来とか希望とかは別に重要じゃないからねぇ…
大事なのは「今」、この瞬間だけだしね

可能性に思いを馳せて挑戦する心を失わない君は楽しそうだ
だが僕から見ると生き急いでいるようにしか見えない
ま、それもそれで一つの考えだから僕も完璧に否定はしないけどね

ただ一つだけ大事な事を言っておこう
僕は何も残してこなかったから、この「今」が「楽しい」のさ
歴史が無い僕は退屈しないし、目に映るもの全て新しい
だから君もたまには立ち止まって思考錯誤するのも楽しいんじゃない?

【こちらも言いたい事を早口になりながら言い切る】
【だがそれでも早口男には敵わない、それに少し男は驚いた】

【大きく深呼吸をすると目がギラつきはじめると、姿を消していく】
【完全に見えなくなると、早口男の右側へ向かって走り出す】
【ただ右に向かうのではなく、たまに近寄ったり遠ざかったりしている】
【足音で現在地を把握される事は既にこの男は理解しているからだ】
【ゆっくりとゆっくりと無駄な動きをしながら早口男に近づいていく】

/*すいません、明日返信できるかわからないです…
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2015/05/21(木) 00:22:46.64 ID:t681EcC30
>>859

今が楽しい? ならば結構!

いやつまらない勘違いをしていたようだ。君は人生を楽しんでいないものだとばかり思っていたが、楽しいならそれでいいさ。

立った一度しかない君だけの人生だ。ならば何も楽しまず生きて行くのはそれこそ無駄な時間というものだからな。

さて、ではそろそろ現状に目を向けることとしよう。

目の前から人が消えて、さらに言うなら足音が遠ざかったり近づいたりでなかなか位置を把握できない。

なるほどなるほど、これはなかなか戦闘というものに慣れているとみた。

ほんのつい最近能力に目覚めたばかりの僕とは大違いというわけだ。

ならばどういった行動をすればいいかこうするのだ!

【そういうなり、彼はいきなり地面を思い切り踏み鳴らした】

【するとどうだろう、地面には蜘蛛の巣上の日々が入り、部分的にコンクリートがめくれたではないか】

相手がどこにいるかわからなく、さらに言うならそれを見つけるてだてもない。

それならば取る手段は単純だ。どこにいても当たるくらいあちこちに攻撃するんだ!

【そういって、めくれたコンクリートをあちこちに蹴り飛ばし始めた】

【超人的とも呼べるほどの蹴りから放たれる石塊たちは、まさに弾丸のごときスピード】

【当たれば痛いではすむまい】

さあぼやぼやとステップを踏んでいたのでは当たってしまうぞ!

//了解です。返せるタイミングで大丈夫ですよ。
861 :???【風林火山】 :2015/05/21(木) 18:05:39.58 ID:ba9MH6k/0
>>860
まぁどんな選択肢でも楽しければいいよね
君の様にナンパをしても僕の様に奴隷であってもね
ふふふ、意外と頭はまともみたいで安心したよ

【自分の価値観を押し付けるだけの輩では無い】
【この男にとって早口男は少し珍しい存在であった】
【久しぶりに話していて面白い、と思えたからだ】

あ、結構最近なんだ…
ふむ、ちょっと調べたい事がまた増えたね
まぁそんな事はこの戦闘を終わらせてからにしようか!

【突然天高高く飛び上がる早口男】
【一瞬回避行動かと思ったがどうやら違うようだ】

Wow! 圧倒的だね!
なるほど、ただ足が速いだけじゃないみたいだね
これは僕も頑張らないと逆に懲らしめられちゃうね!

【圧倒的なスピードで放たれる石塊たち】
【ある程度は見切って避けることは出来るが限界がある】
【このまま避け続けたら確実にこちらが負ける】

風林火山、山のモード!
大地よ僕に力を貸してくれ!

【姿を現したかと思えば周囲の地面が男に張り付いていく】
【その姿はまるでゴーレムのようで、右手には短い刀が装備されている】
【早口男の放つ石を喰らっても怯む様子はない】
【多少欠けたとしてもすぐに新しい地面が男に纏わりつくのだ】

【ただスピードが犠牲になったらしく、ゆっくりとした動作しか行えない】
【ただゆっくり、ゆっくりと早口男に近づいていく】
【スピードで勝てない相手に近づくのは自殺行為に等しいのだが…?】

/*ありがとうございます
862 :高見沢英夫【ヘルメス】 [saga]:2015/05/21(木) 22:37:09.46 ID:dDdbs7vGO
>>861

【スタッと地面に着地し、明らかに見た目の変わった相手を見据える】

ふむ、君はやはりなかなかの自信家のようだ。僕がスピード自慢のナイスガイだとわかっておきながらスピードを落としてまで岩をまとうとは。

【そう言い切るとともに、なんと彼は、くるりと後ろを振り返り、そのまま走り出してしまった】

そしてさらにもう一つ、君は今風林火山と言ったな?

そんなことを言われてしまえばバカにだって君の能力がわかる。
つまり君は速さ隠密攻め守りを含めたマルチスキルの持ち主のようだ。

そしてその能力は君のとろとろとした動きからして同時発動はできないものと見える。
全く羨ましい限りだ。僕にはこのすらっとした足しか取り柄がないというのに君は四つもすごい力を持つとは。

このままでは僕の子猫ちゃんまで君に取られてしまうな!

【そこまで行ったところで、彼はピタリと足を止めた】

さて君はそろそろ僕が敵前逃走をしたのかと疑っているのだろうがそんな腰抜な真似を僕がすると思うのかね?

僕が敵を目の前にして尻尾を巻いて逃げ出すような男だと君に風潮されてみろ。僕の子猫ちゃんたちからの評価がガタ落ちになってしまう。

そんなことをするなら潔く戦うことを選ぶだろうそう今のように!

【そう言って、またもう一度振り返り、全力疾走を行う】

君の能力は確かに厄介だ。かの有名な武田信玄の兵法をたったの1人でやってのけるのだからな。そりゃそんじょそこらの能力者じゃ君には勝てないだろう。

しかし僕はそんじょそこらの能力者とは違うということだ。その事実をその目に焼き付けたまえ!

必殺! ロデオインパクトッ!!

【必殺ロデオインパクト。その正体は助走からの飛び蹴りだ】

【しかし、それをただの飛び蹴りと侮ってはいけない】

【彼の超人的な蹴りに、超人的な脚力を合わせた超強力な飛び蹴りだ】

【それがただの石塊であるのなら、ちょっとまとっただけでは防げまい】

//ただいま戻りました。
863 :???【風林火山】 :2015/05/22(金) 22:17:27.97 ID:1ZqiG4Tc0
>>862
自信家?今の状況だとちょっと違うかな…
生憎動体視力は自身が無いんでね…!

【無理な事は無理、それをはっきりと決める】
【ただそれは決して逃げや諦めでは無い】
【無茶をしない確実な方法を取る事を第一としているのだ】
【一々無茶をしていると仕事上体が持たないのだ】

Perfect! その通りさ!
僕は二つ以上は同時発動できないし、4つのスキルを使用できる!
ただそれぞれの効力は純粋な能力者に比べれば紛い物に等しいんだけどねぇ…
まぁ僕の能力の本当の部分は別にあるけどね!

あと、僕はこの見た目と性格だから彼女は作れないんだ…
それに物と人間が付き合うなんて可笑しな話だしねぇ

【くるりと向きを変えたが、恐らく逃げはしないだろう】
【早口男は鍛え抜かれた能力者を軽く凌駕する脚力を持っている】
【つまりその脚力を使ってしか攻撃は出来ないという事】

大丈夫、君が逃げるような男じゃ無いと僕は信じている
恐らく君はその脚力で僕の岩ごと吹き飛ばすつもりだろう?
僕にだってそのくらいの予想は出来るさ!

【予想通り振り返ってこちらに恐ろしいスピードで近寄ってきている】
【当たれば全身骨折では済まないだろう】

頭が弱い能力者は姿を消して後ろから刀で貫けば終わりだしね
だからこそ、君がそこらの能力者と違う事を期待しているのさ!
そうならばもっと面白くて血沸き肉躍るような戦いが出来るからね!

【早口男が技名を叫びながら飛び蹴りを放つ】
【本来なら痛々しい台詞なのだが、この迫力とスピードの前では恐ろしい台詞だ】
【何故なら冗談では無い、本物の威力を持っているからだ】

【しかしこの男はそんなものには屈しない】
【早口男が大体こんな感じの技を放ってくることは予想済みだからだ】
【そして既に男は必殺技を躱す準備は出来ていた】

【早口男はゴーレムを正面からしか攻撃していない】
【だから後ろには一切の防御壁は存在していない事を気がついていないだろう】
【本来ならそれは弱点として扱われるのだが、今の状況では利点でしかない】

【能力を別に変えたとしても、ゴーレムは少しの間はバランスを保てる】
【そして早口男は奴隷の位置をゴーレムの後ろだと考えているだろう】
【だからこそぶつかる前に能力を林のモードに変え、姿を消して左側へ飛び出した】

【もし気がついたとしても、地面が無ければブレーキはかけれない】
【気が付かずに攻撃すればゴーレムはいとも容易く砕け散るだろう】
【ただ宙に浮くゴーレムの破片でもあのスピードで突っ込めば多少のダメージにはなるだろう】

【そして倒したと油断した瞬間に奴隷はこっそりと忍び寄り、首に刀を当てるだろう】
864 :???【風林火山】 :2015/05/22(金) 22:40:48.72 ID:1ZqiG4Tc0
>>862
自信家?今の状況だとちょっと違うかな…
生憎動体視力は自身が無いんでね…!

【無理な事は無理、それをはっきりと決める】
【ただそれは決して逃げや諦めでは無い】
【無茶をしない確実な方法を取る事を第一としているのだ】
【一々無茶をしていると仕事上体が持たないのだ】

Perfect! その通りさ!
僕は二つ以上は同時発動できないし、4つのスキルを使用できる!
ただそれぞれの効力は純粋な能力者に比べれば紛い物に等しいんだけどねぇ…
まぁ僕の能力の本当の部分は別にあるけどね!

あと、僕はこの見た目と性格だから彼女は作れないんだ…
それに物と人間が付き合うなんて可笑しな話だしねぇ

【くるりと向きを変えたが、恐らく逃げはしないだろう】
【早口男は鍛え抜かれた能力者を軽く凌駕する脚力を持っている】
【つまりその脚力を使ってしか攻撃は出来ないという事】

大丈夫、君が逃げるような男じゃ無いと僕は信じている
恐らく君はその脚力で僕の岩ごと吹き飛ばすつもりだろう?
僕にだってそのくらいの予想は出来るさ!

【予想通り振り返ってこちらに恐ろしいスピードで近寄ってきている】
【当たれば全身骨折では済まないだろう】

頭が弱い能力者は姿を消して後ろから刀で貫けば終わりだしね
だからこそ、君がそこらの能力者と違う事を期待しているのさ!
そうならばもっと面白くて血沸き肉躍るような戦いが出来るからね!

【早口男が技名を叫びながら飛び蹴りを放つ】
【本来なら痛々しい台詞なのだが、この迫力とスピードの前では恐ろしい台詞だ】
【何故なら冗談では無い、本物の威力を持っているからだ】

【しかしこの男はそんなものには屈しない】
【早口男が大体こんな感じの技を放ってくることは予想済みだからだ】
【そして既に男は必殺技を躱す準備は出来ていた】

【早口男はゴーレムを正面からしか攻撃していない】
【だから後ろには一切の防御壁は存在していない事を気がついていないだろう】
【本来ならそれは弱点として扱われるのだが、今の状況では利点でしかない】

【能力を別に変えたとしても、ゴーレムは少しの間はバランスを保てる】
【そして早口男は奴隷の位置をゴーレムの後ろだと考えているだろう】
【だからこそぶつかる前に能力を林のモードに変え、姿を消して左側へ飛び出した】

【もし気がついたとしても、地面が無ければブレーキはかけれない】
【気が付かずに攻撃すればゴーレムはいとも容易く砕け散るだろう】
【ただ宙に浮くゴーレムの破片でもあのスピードで突っ込めば多少のダメージにはなるだろう】

【そして倒したと油断した瞬間に奴隷はこっそりと忍び寄り、首に刀を当てるだろう】
865 :高見沢英雄【ヘルメス】 [saga]:2015/05/23(土) 00:36:55.00 ID:e10Asi3x0
>>864

【衝突、そして破壊音】

【哀れゴーレムの人形はバラバラに砕け散った】

【しかし、その蹴りごたえが岩でしかなかったのは、蹴った本人には当然わかってしまうわけで】

はっはー、なるほどなるほど、あの岩の鎧は囮だったというわけか。これはまいったぞ、また君の場所がわからなくなった。

いや、古今東西あらゆる主人公たちが目に見えない敵に翻弄され続けたわけだが、まさかここまで厄介なものとは経験するまでわからないものだ。

さて、こうなってしまったのではどうしようもない。

少し、距離を取らせてもらおう。

【そしてそのまま彼は前に向けて疾走を行うのだ】

【ある程度距離が稼げれば、当然最初の瓦礫マシンガンが飛び交うことだろう】
866 :???【風林火山】 :2015/05/23(土) 11:03:11.05 ID:mnOBJ3lF0
>>865
………

【奴隷からの返信は一切ない】
【辺りには早口男の声が空しく響く】

【現在奴隷はゆっくりと早口男から離れている】
【なぜなら奴隷の作戦は既に崩れてしまった】
【そうなると次の確実な一手を考える必要がある】

【早口男は直接遠距離攻撃は出来ない】
【それなのに何故早口男は距離を取っているのか?】
【恐らくまたあの脚力を生かして何かを蹴り飛ばして攻撃するのだろう】

【最初の時は早口男との距離が短かったから避けきれなかった】
【しかし今回は早口男とそこそこ距離が離れている】
【一応奴隷にも軍人程度の身体能力はあるので避け切れるだろう】
【距離が離れれば瓦礫同士の間隔も広くなり、余裕もできる】

【今奴隷が狙っている事は早口男を疲労させる事】
【彼は「ほんのつい最近能力に目覚めたばかり」と言っていた】
【つまり戦闘には慣れていない】

【脚力は超人的だが腕力や体力は恐らく常人程度、もしくは軍人程度だろうか】
【技を放てば放つほど体力をどんどん消耗してしまう】
【ましてや姿の見えない相手にひたすら攻撃を放つとなるとかなりの体力を消費するだろう】
【そして疲れて判断能力が鈍った瞬間を狙って襲い掛かる事にした】
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2015/05/23(土) 14:45:52.09 ID:e10Asi3x0
>>866

【再び距離をとった彼はまたしてもマシンガンのごとく瓦礫を蹴り飛ばし始めた】

【しかし、いくら蹴り飛ばそうともがれきは虚しく空を切るばかり】

【めくれ上がった周囲の瓦礫を一通り蹴り飛ばした彼は、一度弾幕を止めることにした】

ふーむなるほど。我ながらいい作戦だと思っていたがこれは少し失策だったかもしれないな。

さすがの僕といえども避ける隙間がないほどにみっちりときた弾幕を三百六十度に打つなんて物理的に不可能。

ダメなら何度でも打てとは言ったが、壁に向かってナンパを続けるのは間抜けだとは思わないかい子犬君よ。

さて、こうなってしまった以上僕は君を認識することはできないというわけだ。
さて、どうしたものか。

【そう言って彼は、瓦礫がめくれた為に生まれた土の円の中心で腕を組み目を閉じる】

【その様は何かを深く考え込んでいるようにも見えるが、戦場においてそれはあまりにも失策】

【戦闘初心者たる彼は、そんなことも理解できていないのだろうか】
868 :???【風林火山】 :2015/05/23(土) 16:25:37.33 ID:mnOBJ3lF0
>>867
………
【距離が離れていても恐ろしいスピードだ】
【避けると言ってもやはり体力を消耗してしまう】
【ただ奴隷は必要最低限の動きだけなのでそこまで疲れはしないが】

【また一人で喋り始めると、突然腕を組んで目を閉じた】
【奴隷はこの行動を見て一瞬だけ恐怖を感じた】

【視界がダメならば聴覚に頼るつもりだろうか】
【奴隷が行動するとどうやっても少しだけ雑音が発生してしまう】
【もしそれで位置を特定されたら確実に大き目の瓦礫を蹴ってくるだろう】

……はぁ、喋らないのも疲れるもんだねぇ…
まったく君の能力は厄介厄介…
一点特化されると小細工が効きにくいんでね…

【突然姿を現す奴隷】
【早口男から見て大体右斜め前方のあたりだ】

さてと、僕も攻めたりしないと面白くないね…
危険な行動はあまり取りたくないから嫌なんだけど…
まぁ未来でこの行動がプラスに傾く事を信じるとしようか!

【風を纏い、急加速して走り始める】
【向かう先はゴーレムが破壊された場所】
【そこにはまだ小さな刀が一本残っていた】

【奴隷と刀までの距離は早口男と刀までの距離の約半分程度】
【奴隷が全速力で走っても早口男ならば簡単に追いつけるだろう】
【そしていとも容易く蹴りで奴隷を粉砕できるだろう】

【しかし奴隷の狙いは刀では無い】
【また同じ必殺技を放ってくる事を狙っている】

【あの必殺技は圧倒的スピードから生まれる強烈な破壊力を持っている】
【ただしそのスピードは時には「脆さ」にもなってしまう】
【その「脆さ」を狙って奴隷は早口男を殴りつけるつもりだ】
【ただし失敗した場合は奴隷の腕は確実にズタボロになって千切れてしまうだろう】

【もし放ってこなければ刀を手に取り、また姿を消すだろう】
869 :高見沢英雄【ヘルメス】 [saga]:2015/05/23(土) 17:17:36.70 ID:g2QMH2RWO
>>868

迂闊! 武器の破壊を忘れるとは!

このまま武器を踏み砕くのが早いか君が刀を握るのが早いかそんなことよりも君を蹴り飛ばす方が早い!

あばらの数本は覚悟したまえよ子犬くん!

ショートレンジロデオインパクトだ!

【それこそが相手の狙いだとも知らず、彼は囚人服の男に飛び蹴りを食らわせるべくかけていく】
870 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/23(土) 18:16:07.15 ID:mVQYUg2m0
そう簡単に答えは掴めない、十分に分かっていたつもりだったんだが
ここに来れば分かるかもって期待がでかすぎたか?

【結局、あの話の長い男に会って以来、能力者にはあっていない】
【街を歩きながら自分が能力者だという事を遠回しに示す行動も何度かしてみたのだが、寄ってくるのは有象無象の馬鹿しかいない】
【その類いに接触される度に脅すなり軽く相手に危害を加えるなりして自分から離れていってもらうのだが、いい加減それも面倒になってきた】

まぁ、いいさ
気長に待とう

【気だるげにベンチに座り、鞄から携帯ゲーム機を取り出した】
【見た目的にも年齢的にも彼が扱っているにはやや不自然な物であるが、彼は今までにこういう類いの物に触れる機会がなく、新鮮でありそれで遊ぶのが好きなのだ】
【電源を入れ、そのままゲームを始める】
871 :???【風林火山】 :2015/05/23(土) 19:21:33.53 ID:mnOBJ3lF0
>>869
あばらの数本じゃ済まなそうだけどね!
まったく少しは物理学でも学んだらどうだい?

【あれだけの威力であばら数本で済んだらもはや人間では無いだろう】
【奴隷が直撃したら骨が肺に食い込んで大参事だろう】

でもこれで狙い通りだ…!
風林火山、火のモード!
奴隷の証の枷に力を与えてくれ!

【突然立ち止まると奴隷の枷に火が灯る】
【当然奴隷の腕も焼け爛れるが、痛みに屈している暇はない】

【少し体を引き、早口男の方へ向きを変える】
【次に右腕の枷が丁度早口男に当たるように構える】
【そして腕を失う覚悟を決め、全力で腕を振る】

【はたしてこの攻撃は成功するのだろうか?】
【それとも早口男は意外な一手で回避するのだろうか?】
872 :高見沢英雄【ヘルメス】 [saga]:2015/05/23(土) 19:45:07.48 ID:e10Asi3x0
>>871

なるほどなるほど、それが最後の攻めのモードである火か!

まさしくその通りの火を纏う能力とは思わなかったぞ!

しかし、そんなものを蹴り飛ばしたのでは熱くて仕方がない。

ゆえに! 僕の真の能力をお見せしよう!

【それはブラフでもハッタリでもない事実だった】

【彼は飛び蹴りの姿勢を崩し空を蹴る】

【そんなことをしたって本来なら意味はない】

【しかし、彼はそれに意味を持たせる人間。能力者だ】

見よ! これこそが我が能力の真髄【ヘルメス】だ!

【ギリシア神話に登場する神ヘルメス】

【彼はその足に空を飛ぶサンダルを履いていたという】

【例えばそう、今の彼のように、その神は飛んでいたに違いない】

我が【ヘルメス】の能力! それは超人的な脚力とともにあらゆる場所を走破可能とする能力!

この力を持つ僕の前に走れない場所などない!

【そう言い彼は、炎の灯った拳を避けるように空中を走る】

【その疾風のごときスピードを捉えられると言うのなら炎を敵に灯すことができるだろう】

【しかしそうでないのなら、その脚から放たれる蹴りを防ぐことはできまい】

加減はしておく。だからゆっくりと病院のベットで休みたまえ!

【果たして、奴隷の青年の運命はいかに】
873 :紅衣の少女【ウェザーマジシャン】 [sage saga]:2015/05/23(土) 20:02:53.72 ID:ayYIoJkB0
【人のいない場所≠ニいうものはどこに行っても必ず存在する。今宵の場合、その容は「廃墟」だった】
【旧市街地に佇む一つの廃ビル。日没によって藍色に染め抜かれた光景は荘厳かつ幻想的。人が失せたからこそ実現した姿だろう】
【そう、本来このような土地に人がいる道理はない――ならば何処から、この歌声はやって来る】
【嘗て祖国のためその命を燃やし、非業の死を遂げた英雄の唄】
【美しくも物悲しい、小さな旋律。然しあらゆる音源が消え失せたこの世界ならばある程度離れた場所からでも耳に届くだろう】
【方角は――旧市街地の広場。古来の戦場より響くその声を、聞く者はいるだろうか】
874 :???【風林火山】 :2015/05/23(土) 20:19:20.36 ID:mnOBJ3lF0
>>872
真の能力…?
……はぁ、そういうことね…

【たった今奴隷は厄介でみたくない現実を理解した】
【なかなか面倒な相手がかなり面倒な相手に変わったのだ】

なるほど、脚力が超人の能力じゃないって事か…
ふふふ、なるほどなるほど…

【空中を何事も無いように走る姿は神々しくも忌々しくも見える】
【地面に縛られて生きる者ではどうやっても届かない場所にいるのだから】

ふむふむ、僕の力じゃ君を捉える事は出来ないね…
空を飛ぶ事は出来ないし、出来たとしても追いつけない
フフフ、僕にはどうやら「勝ち」に繋がる一手が無いらしい…

【その場で呆然と立ち尽くす奴隷】
【何時の間にか枷の炎は消えてしまっていた】

君は神の力を宿している…
神の力は絶対的で、人間にはとても抗えない
何故なら神の力は人間が持つものを全て奪えるからだ
命、運、信頼出来る人、金、地位、何でもね…

でも、「奴隷」の僕には奪われるものなんて一つも無いのさ!
命なんて存在しないし、金も地位も信頼できる人も運も何一つ無い!
だからこそ、僕は神に抗ってみせる!
例え何も出来なかったとしても、例え蟻のように踏み潰されたとしても…
僕には「何も無い」んだからね!!

【楽しそうに口を曲げて笑いだす】
【言い終えると早口男を視界から外さないように、風を纏いながら走り出す】
【目的は刀、今の状況を覆すには必要なのだ】

【もし途中で襲われたのなら一撃で仕留められるかもしれない】
【ただ今の奴隷は今までの奴隷と少しだけ違う】
【死の直前まで早口男を攻撃しようと足掻き続けるだろう】
875 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/23(土) 20:31:57.83 ID:mVQYUg2m0
>>873
【ゲームを止め、再び能力者を探して歩き回る】
【一般的に人がよく通るような場所にはもう何度も行った、ならば逆に人が少ない場所ならばどうか】
【そう考えて、旧市街地にまでやって来た】
【だが、ここでも見かけるのはホームレスや裏世界の人間ばかり。ここも違うのか、そう思い始めたときに広場の方から歌声が聞こえてくる】
【どこか切なく、悲しくなるような唄だが、確かな力強さのある唄が】

…こんな場所で、この唄、多分当たりだな

【諦めかけたところでようやく見つけた可能性を逃してなるものか】
【声の聞こえる方へと走って行き、そこで見たものは―――紅い衣を身に纏い、一人歌う少女】
【少女は何日も寝ていないのか、目には大きなクマがあり、ローブのせいで分かりづらいが、顔ややや見える素肌からしてかなり痩せこけている】
【明らかに普通ではない、いや、この場所であることを考えればそんな状態の人間が一人やふたりいてもおかしくはないが―――そんな状態で歌う元気があること事態がおかしいのだ】
【少女から数歩の距離まで近づいたところで止まり、声をかける】

素晴らしい唄だな、音楽に関しては疎いが感動した
まぁ、そんなことはさておき質問があるんだ

【素晴らしい、といったのは嘘ではないが、もっと重要なことがある】
【相手を腹立たせてしまうかもしれないがそれすらも今はそんなこと、だ】

お前は能力者か?
もしそうならば、少し俺の相手をしてもらいたいんだが
876 :紅衣の少女【ウェザーマジシャン】 [sage saga]:2015/05/23(土) 21:00:44.05 ID:ayYIoJkB0
>>875

――――如何にも

【乾いた唇がぼそりと蠢き言葉を紡いだ。押し殺したようなそっけない返事は、けれども確かに男の耳へ届く】
【虚ろな瞳がローブの陰から男の顔を覗き込んだ。華奢を通り越して骨の浮き出た肉体からは想像もつかぬ鋭い眼光は猛禽のそれすら彷彿とさせる】
【これが彼の求めたものでなければ何だろう。男は、今間違いなく能力者との遭逢を果たしている】

……手合わせといったか?
出会い頭に「手合わせ願う」とは随分酔狂な人間と出会ったものだ…………

しかし面白い
いいよ、付き合ってやる

ただ一つだけ条件を出させてもらおう。「そこから三歩、大股で下がれ」
見てのとおりだ。殴り合いは苦手でね……この間合いは私の不得手だ
それさえ呑んでくれれば、すぐにでも相手してやる

【男の提案も二つ返事で快諾、引き換えに一つの提案。それは同時に戦闘開始の合図ともなる】
【男がそれを呑んで三歩目の後退を行った刹那、世界は戦場へと姿を変えるのだ】
877 :高見沢英雄【ヘルメス】 [saga]:2015/05/23(土) 21:15:29.55 ID:e10Asi3x0
>>874

悪いがそれをとらせるわけにはいかない!

【風をまとった囚人の動きは、確かに速い】

【それこそ世界を狙えるほどに高いスピードだ】

【しかし、それを相手取るのは人を超えた足を持つ男】

【相手が刀を拾う前に、目の前に立ちふさがることなど訳はない】

さあ、これで終わりにしようじゃないか。
878 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/23(土) 21:19:26.55 ID:mVQYUg2m0
>>876
やっぱりか、なら―――ん?

【能力者という事がわかり、さらに質問を続けようとしたところでやや話が噛み合わないことに気づく】
【そして、その疑問は少女の放った"手合わせ願う"という言葉で氷解した】

あぁ、なるほどな

【要するに少女は彼の言った"相手"の意味を"自分と戦え"と言われたと解釈したのだろう】
【やや勘違いがあったが少女の提案事態は是非もない】
【戦いながらでも言葉は言える、そもそも目的の一つは多種多様な相手と戦うことで自分の本質を見出だすことでもある】
【言われたとおりに大股で三歩下がり、左手の手袋のみを外し、近くに放り投げた】

殴りあいが苦手、ってのは俺も同じだ
だから、こういう状況は俺にとっても都合がいい、二つの意味でな

【言いながら彼は左手を前につき出す】
【が、その手からビームが撃たれることも何かが造り出されることもない】
【少なくとも"目に見える"範囲では】

さぁ、俺に本気を出させ、本当の俺を見せてくれ
そして、願わくば俺が何なのかを、俺の意味を教えてくれ!!

【少女には意味が分からないであろう言葉が聞こえたときにまだそこにいたのであれば、少女腹の辺りに火傷を負うことになる】
【そのまま数秒も止まっていれば身体が燃え始めてしまうだろう】
879 :紅衣の少女【ウェザーマジシャン】《快晴・夜》 [sage saga]:2015/05/23(土) 21:48:31.86 ID:ayYIoJkB0
>>878
【翳した左手、鋭い眼。良好だ。「付き合ってやる」とはいったが、あまりに弱いのでは話にならない】
【そんな奢り高ぶった思考の直後だった。自らの腹の辺りの大気が火を噴いたのは】

ッ!……面白い
それが貴様の能力か?

【本来咄嗟に飛び退くことすら彼女の肉体では叶わない】
【しかし現在の天候は平常。彼女の操る魔術により身体能力が常人並まで向上していたことが幸いし回避が間に合う】
【ローブに軽く焦げ目がつく程度で済んだ】

……本当の俺を見せてくれ、か
いいだろう。ならば私も貴様と同じことを願うこととしようか
お前になら、きっとそれが出来るだろうから――


――――今宵は、よく月が見える

【月光を浴びて、一つ零した――それが、合図となったかのように】
【転瞬、影より出ずるは漆黒の肉体。突如現れたそれが、地響きを思わせるような低い唸り声を上げてぎょろりとこちらを覗く】
【体躯は二トントラックほどの大きさで、耳まで裂けた口からは空腹と殺意を主張するように絶えず唾液が零れ落ちる】
【紅眼は電球なんかよりもずっと明るく爛々と輝き、頭部には角なんだか耳なんだかわからない、何か大きなものが二つ生えている】
【それは、あまりに出来過ぎていた。チープにさえ思えるほどに。それほどまでに人々の思い描く通りの姿をした、文句のつけようがない、完全無欠の――】

【――――怪物≠セった。】

さぁ来い。相手をしてやろう

【転瞬、怪物が咆哮する】
【虎よりも猛々しく、龍よりも恐ろしく。「轟音」や「爆音」など、そんな陳腐な表現では最早許されぬほどの大音量】
【「音とは空気の振動である」という普段実感できない事実を身を以って思い知らされるような衝撃波。逆に鼓膜が破れないのが不思議なほどに】
【同時に怪物は男へ肉薄、繰り出すは漆黒の爪撃】
【大木さえ薙ぎ倒すのではないかと思わせる剛を孕んだ一撃が、男へ迫る】

//早とちりすいません……(´・ω・`)
880 :???【風林火山】 :2015/05/23(土) 22:18:45.80 ID:mnOBJ3lF0
>>877
…ッたく厄介だねぇ…
それを取れないって事は僕の選択肢は決まったか…
あ〜あ、また上司に怒られる…

【完全に打つ手がない、詰みの状況】
【最悪、それが最もこの状況を表すのに合っている】

さてとこれで君の勝利は決まった訳だ…
フフフ、懲らしめろと言われてきたのに懲らしめられてしまった…
残念だが認めよう、僕の負けだ

【両手を上げて残念そうに笑う】
【だが目はまだギラついたままだ】

でもね、僕は仕事で戦っている
「勝てないので帰ってきました」なんて上司に言ったら全身の皮膚が無くなっちゃう
もしくは爪をゆっくりと剥がされた後、10分くらい殴られ続けるだろうね
まぁ負けても同じような事をされるんだけどさ…

僕みたいな奴隷は諦めるなんて選択肢は無いのさ
まぁこれ以上は分かるでしょ何が言いたいか?

【言い終えると全力で早口男目がけて走り出す】
【防御など一切考えず、次の一撃に賭けたようだ】
【右手の拳に自分自身の力を全て注ぎ込む】
【目の前の神相手に最後まで抗うために】
881 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/23(土) 22:24:26.84 ID:mVQYUg2m0
>>879
あぁ、ただの"発火能力"さ

【焼くまであと一歩のところで避けられた、だが構わない】
【その程度で終わる相手ならば自分の希望には応えられないしなによりも―――灼熱の粒子を相手の近くに放つことは出来た】
【これで少なくとも今放った分は何時でも瞬時に攻撃を行える】

お前も俺と同じことを?
…どうやらお互いに知りたいことがあるようだな


―――ハッ、月がきれいだとでも言われたらどうしようかと思ったぜ

【挑発する様に軽口を叩いた直後、彼は目を見張った】
【不意に影の闇から出てきたもの、それは巨大な体躯をもち、巨大な口をもち、これまた巨大な角を持った―――まさに怪物だった】
【驚いている暇はない、爆弾でも落ちたかのような咆哮で我に返り、迫り来る怪物に対処しようと瞬時に動き始める】

能力の産物で、強力な攻撃が放てるとはいえそれは単純な物理攻撃
なら、対処はできる

【切り裂く、というよりは押し潰すといった方が正しいような攻撃を前にしてもただ見据えるだけで動こうとしない】
【勿論、諦めた訳ではない、ならばどういうことなのか―――そんな疑問は直ぐに消え失せるだろう】
【ガキン、と音を立てて怪物の爪は壁にぶつかったかのように止まるだろう】
【灼熱の粒子をまた新たに放出し、一ヶ所に集めることで擬似的な盾にしたのだ】
【当然、一ヶ所に集めただけならば怪物の一撃を防ぐことなど到底不可能だが、粒子がその場に留まるように操作し続けることによって防いでいた】

そんなでかい口があって助かるよ
楽でいいからな

【怪物の一撃の届かない場所まで悠々と動くと盾を解除し、真横に怪物の一撃が落ちる】
【気にもとめずに左手の指を動かして粒子を操作する】
【人一人を簡単に丸飲みしそうなほど巨大な口のなかに粒子を送り込み、怪物の身体を内側から焼くつもりだ】



/いえいえ、気にしないでください
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [saga]:2015/05/23(土) 22:29:46.10 ID:e10Asi3x0
>>880

子犬君よ、君は本当に人生を楽しんでいるのか?

皮を剥がれる? 爪を剥がれる? そんなもの命に関わるぞ。

その時その時を楽しむのはいいだろう。明日を考えずに線香花火のように燃え尽きるのもいいだろう。

だが、自ら死ぬ道を選ぶのは許さん!

なぜなら、死ぬということは何もできないということだからだ!!

【そう言って彼は、囚人に向けて蹴りを放つ】

明日を捨てるな、争うことを諦めるな! 生きるとは素晴らしいのだ!

そのギラついた目を、雇い主とやらに向けてみろ!
883 :???【風林火山】 :2015/05/23(土) 22:58:11.10 ID:mnOBJ3lF0
>>882
何もできない…?
不思議な事を言い出すねぇ…
僕は生まれた頃から「商品」さ
ただ言われたことをする、ただそれだけの一生さ

例え僕が壊れて使えなくなっても代わりはいくらでもいる
だから僕が死んでも何一つ問題は無いのさ!

【早口男の蹴りが奴隷の胸にはいり、吹き飛ばされる】
【あばら骨が折れて、肺に突き刺さる】
【気を失ってもおかしくない程の激痛が奴隷を襲う】

…………痛い、痛い、痛い…
でもこの程度の痛みはまだまだ痛くない……
君はこの目を上司に向けろと言うが………
そんな事をしたらこうなるんだよ…………?

【突然、囚人服の上着を脱ぎだす】
【現れた体には無数の傷跡が残っていた】
【傷が無い皮膚の方が少ない程】
【さらには殴られた跡や焼け爛れた跡も残っていた】

僕は「商品」「人形」「使い捨て」……
それだけが強みなのさ…………
もしそれが無くなれば……
僕の枷から電流が流れて廃棄物になるのさ……!

だから、だからこそ……!
僕は君に挑み続ける……!

【迷いも悲しみも無い、ただ異常な執念だけが奴隷の目に宿る】
【今の奴隷を動かしているエネルギーも同じものだ】

【本来なら動けない状態なのだが、また早口男目がけて走り出す】
【そして前回と同じように、また右の拳に力を溜める】
【無駄だと分かっていても、これ以外の行動は許されない】
【奴隷自身も諦めるという選択肢を選びたくないのだ】
884 :紅衣の少女【ウェザーマジシャン】《曇天》[顔の右半分に火傷] [sage saga]:2015/05/23(土) 23:09:59.30 ID:ayYIoJkB0
>>881

ッ……存外に応用が利くじゃないか
退屈せずに済みそうだ

【犬歯を剥くような、不適な笑みを浮かべ吐き捨てる。その貌が一瞬僅かな苦悶に歪んだのが男に見えたか】
【怪物の一撃は焔の盾に阻まれ男には届かない。次いで男が左手を動かし、粒子を指揮する】
【狙いは怪物の口。人一人を呑む程度容易いであろうそれを内側から焼き尽くさんと、灼熱の息吹が動く】

【それが、存外に好手であった】


ッ!?
……がッ!!

【身を仰け反らせて躱そうとする怪物であったが時既に遅し。「内部から黒こげ」とはいかなかったがその貌の右半分を火炎は焼き払う】
【するとどうだろう、少女が突如貌を押さえ出し苦悶の声を上げたのだ】
【肉の焼ける生々しい音、怪物の悲鳴、意味するものは一つ】


グ…………気をつけてくれたまえよ……
この程度ならまだしも、眼なんぞ失ったら治す手立てを私は知らない――

【彼女の顔より煙が立ち上っている――火傷を負っていたのだ】
【そう、彼女の召喚した魔獣にもデメリットがあった。怪物の負った傷が少女自身にもフィードバックするのだ】
【幸い眼を焼かれずには済んだようだが、一歩間違えば眼どころかそのまま脳ごと焼き切られて死んでいた】

嗚呼、火傷など随分と久しい。いつぶりだろうな?
目に焼き付けておけ。これは私の血だ

【滴る血液を手で受けて、そのまま舐め取ってみせる】
【傷の程度にも関わらず恍惚とした表情で行う一連の動作は、艶美でありながら同時にこの上なく悍ましい】

さて……こちらも少し本気を出させてもらおう
顔を灼(や)いてくれだだけの礼はしっかりと返してやるからな?

【鮮血に湿った指を鳴らせば、紅の水滴を数滴散らすと同時に怪物が四散する。最初からそこには何もいなかったかのように】
【次いで変化が起こったのは……空。雲一つなかった天には急速に雲が集い、銀の月を覆い隠す】
【急に訪れた曇天へ戸惑うかのように風が鳴き始める。雑草が風に靡きその身をしならせ始めた】

【刹那、奇怪な音と共に顕現した鎌鼬が男へ飛来】
【数は二つ。吹き荒ぶ風を以って標的を切り裂かんと】
885 :高見沢英雄【ヘルメス】 [saga]:2015/05/23(土) 23:24:01.85 ID:e10Asi3x0
>>883

なるほど、その手足の枷は単なる飾りではなかったということか。

先ほどの発言は詫びよう。

だが、だからと言って負けてやるわけにはいかない!

【そうして、彼は再び蹴りを放つ】

【しかし、その目標は手足にある枷だ】

【人間の手で作られたものなら、この足で壊せないはずはない】

【だがもしもダメなのだとしたら、その時は仕方がない】

【その持ち主とやらと話し合うことになりそうだ】
886 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/23(土) 23:38:12.41 ID:mVQYUg2m0
>>884
へえ、こいつへの攻撃がお前に直接フィードバックするみたいだな

【内側から怪物を焼くことはできなかったが、予想外の幸運だ】
【本体に直接ダメージを与えることが出来るなら、この怪物を倒せば詰みということだ】
【これだけ的が大きければ多少雑に操作しても当たる、本体を相手にするよりも楽だ】
【だが、そう簡単に行くわけがない。能力者とはそんなヤワなものではないはずだ】

…自分の血を飲むとはな
お前と趣味はあわなさそうだ

【恍惚とした顔で血を飲む姿を見て嫌悪感をあらわにする】

今までは本気じゃなかったってか?
安心したぜ、この程度で本気だったら期待外れだ

【少女が指を弾いた直後、怪物が四散する】
【少女には何の影響もなく、"少し本気を出す"という発言からしても、あの怪物が能力の全てではないようだ】
【怪物の四散に次いで起こったのは、急激な天候の変化】
【雲ひとつなかった空が、一気に曇ったことに疑問を覚えるが、少女はそんな事を考える余裕を与えてはくれず今度は鎌鼬が飛んでくる】

どうも、俺と違って単純な力じゃぁないようだな

【怪物の次は、鎌鼬。正しく風を斬るような音でそれに気づき、その場から駆け出して鎌鼬から逃げる】
【しかし、精々一般人と同じ力しか持たない彼には完全な回避はできず、左腕の二の腕の辺りをやや斬られてしまう】
【相手の能力が分からないが、おそらく相手もそれは同じのはず。条件が同じならば、先に能力を暴けば多少は有利になれるかもしれない】

怪物に鎌鼬と来て次は何が来るんだ?

【先ほど少女に向けて放った粒子を再び操作し、高熱の針にして少女へと攻撃する】
887 :紅衣の少女【ウェザーマジシャン】《曇天》[顔の右半分に火傷] [sage saga]:2015/05/24(日) 00:10:50.16 ID:OslT4X3r0
>>886

【斬撃は男に届き、自らの受けたものと比較すれば微々たるものではあるがダメージを与える】
【そのまま底の見えぬ能力を訝しみつつも放たれた灼熱の針。いくつも現れたそれは「驟雨」と形容するに相応しく少女へ降り注いだ】
【が】

散れ

【顕現した針はどこからともなく押し寄せた突風に掻き消され音もなく消失】
【風の正体は言うまでもなく少女によるもの。塞ぎ込んだ空は濁った海の如く波打っている】

安心しろ、私の本気はまだまだこんな物ではない
失望はさせないさ――

我が声に応えよ、喰らえ、喰らえ

【歌うような言葉】
【瞬間、大気を切り裂きつついくつもの風≠ェ凝縮され、生み出されるはひとつの旋風(つむじかぜ)】
【轟々と唸り声を上げ、身をぐらぐらと不安定にくねらせつつも男の元へと向かう。巨人が人を追い立てるような凶悪さだった】
【速度は先刻の鎌鼬と比較すればやや劣る。然し渦巻く風の一つ一つが刃、模擬戦としては不釣合いなのではないかと思わせるほどに】

さぁ、逃れてみろ
わたしをもっと楽しませろ――――!

【押し殺した声で、だが辛抱ならぬと言わんばかりに狂喜を孕んだ声で、魔術師は笑う】
888 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/24(日) 00:51:33.01 ID:8vO5dRsM0
>>887
鎌鼬を操る、というよりはもっと単純に風を操ってんのか?

【針が風で散らされ、ダメージを与えることができない】
【応用がきく能力、というわけでもなくかといって一能特化でもない、未だ底が見えない分恐ろしい】

そいつはなによりだ

【意味ありげな言葉を少女が口にした直後に巨大な旋風が生まれる】
【竜巻のごとく渦巻くそれは、その風全てが先ほどと同じく刃になっていると考えるべきだ】
【巻き込まれれば下手をすれば訪れるのは死、そうでなくとも重傷は確実だろう】

逃れる?違うな、逃げはしない
真っ向から迎え撃つんだよ!

【今までに放出した粒子の全てを自分の近くに引き寄せ、いくつもの灼熱の刃を造り出す】
【無数の刃が渦巻く竜巻に対抗するかのごとく灼熱の刃を回転させて迎え撃つ】
【荒れ狂う暴風の刃と渦巻く灼熱の刃】
【初めの内は拮抗していたが、風そのものが刃になっているものと、今までの粒子を集めたものでは数に差があり徐々に押されてくる】
【小さな鎌鼬がこちらに飛んできて頬や腕に切り傷を作っていく】

やっぱりそっちに本気ださせて俺だけ出さねぇってのは虫が良すぎるか
俺も少し本気を見せてやるよ

【今まで放出していた粒子とほぼ同量の粒子を放出し、それら全てを刃に変え、灼熱の刃の渦に次々に追加していく】
【徐々に拮抗状態に戻り始め、最後には暴風を打ち消すことに成功する】
【だが、不思議な事に大きな傷を負った訳でもなく、動き回った訳でもないはずの彼は何故か息が乱れている】
【先ほどの少女の生み出した怪物にはダメージのフィードバックというリスクがあったが、彼には灼熱の粒子を使えば使うほど、死に近づいていくというリスクがあるのだ】

こいつなら、お前も満足いくんじゃないかな?

【巨大な灼熱の剣を二つほど作り、それを少女に向けて飛ばす】

【彼は戦闘を続けるなかで少女のように戦いを楽しんでいる自分がいることに気づく】
【やはり自分の本質は善ではなく悪なのだろうか】
【だが、戦いを否定する自分も確かに存在し、苦悩しながらもおくびにもださずに戦いを続ける】
889 :紅衣の少女【ウェザーマジシャン】《曇天》[顔の右半分に火傷] [sage saga]:2015/05/24(日) 01:40:32.96 ID:OslT4X3r0
>>888

クク、ククククククク…………!!見事だ、実に見事だ!
今の一撃を真っ向から叩き潰した者はこれまでに存在しなかった……!

【ついに少女より零れ落つは狂笑、加えて上がるは賞賛】
【こうも彼女を楽しませた者は初めてやもしれぬ。思いがけない人物と出会ったものだ――と、そこまで思考して二本の剣を認める】
【先ほどの「針」のように小さなものなら突風程度で散らすことが出来たが、この大きさで、それも二本となれば容易には落とせぬ】

切り刻め

【言葉にすると同時、放たれるは先刻のものと同じような旋風。しかしその大きさは先ほどのものと比べると格段に小さく】
【それでも二本の剣を弾き落とすには十二分なもの。ここで、少女は息の乱れた男の変化へ気付いた】

……息が上がっているな
その魔術、命を削る類か?

【珍しい話ではない。魔術師の中にも足りぬ魔力を生命力の消費で補う者は存在するし、能力者ともなれば尚のことその数は多くなる】
【彼女の肉体は魔力が有り余っているために余程の無理をせぬ限り生命力を削ることはない。そこに現在、二人のアドバンテージの差は現れているわけだ】

良かろう、貴様ほどの人間であれば出し惜しみすることが逆に無礼というもの。
死ぬだけの暇さえ与えず早く――終わらせてやろう

【「存外貴様の焔には通じぬやもしれぬしな」 そんなことを付け加えれば、再び天がその顔色を変える】
【――ぽつり。一つ聞こえたかと思えば向こうでまた一つ。今度は隣にもう一つ】
【「音」は瞬く間にその数を増し、視界には上下へ無数の「線」が描かれる――「雨」だ】

水は火を殺す
貴様の能力には少し安直過ぎたか?

【言の葉を紡ぎながら、少女が不意に右手を上げる。するするとローブの袖が捲くれ、痛々しいまでに痩せこけた腕が覗いた】
【瞬間】

貫け

【地へと向かっていたいくつもの雨露。その内彼女の周囲に降り注いでいたもの達が突如として軌道を変え、男へと襲い掛かった】
【その様は獲物へ襲い掛かる蛇の如く。操られた数十の雨粒は一つ一つの威力は微小ながら、狂った軌跡を描いて標的へ迫る。その様は先刻男がやった「針の雨」に酷似】
【同時に、男にとっては決定的なヒントとなるだろう。彼女の能力が、本質が、何であるか】

//うう、すいません 眠気がやばいので中断させてください……切っていただいても構いません
//もし続行していただけるのであれば目が醒め次第返信させていただきます、本当にすいません……
890 :紅衣の少女【ウェザーマジシャン】《曇天》[顔の右半分に火傷 左手に穿孔・火傷 意識朦朧] [sage saga]:2015/05/24(日) 02:05:48.88 ID:OslT4X3r0
>>889
//すいません、こっちに修正で……

クク、ククククククク…………!!見事だ、実に見事だ!
今の一撃を真っ向から叩き潰した者はこれまでに存在しなかった……!

【ついに少女より零れ落つは狂笑、加えて上がるは賞賛】
【こうも彼女を楽しませた者は初めてやもしれぬ。思いがけない人物と出会ったものだ――と、そこまで思考して二本の剣を認める】
【先ほどの「針」のように小さなものなら突風程度で散らすことが出来たが、この大きさで、それも二本となれば容易には落とせぬ】

……切り刻め

【言葉にすると同時、放たれるは先刻のものと同じような旋風。しかしその大きさは先ほどのものと比べると幾分か小さく】
【それでも剣のうち片方を弾き落とすには十二分なもの。しかしもう一撃は】

ッぐ…………!

【突風を巻き上げんと翳した掌を穿ち、熱風を残して剣は飛び去る。傷は焼け焦げて詮を形成、流血すらを許さない】
【苦痛に歪む顔、体力のない自分には限界が近づいている……と、ここで初めて息の乱れた男の変化へ気付いた】

く……貴様も、息が上がっているな
その魔術、命を削る類か?

【珍しい話ではない。魔術師の中にも足りぬ魔力を生命力の消費で補う者は存在するし、能力者ともなれば尚のことその数は多くなる】
【彼女の肉体は魔力が有り余っているために余程の無理をせぬ限り生命力を削ることはない。そこに現在、二人のアドバンテージの差は現れているわけだ】

……良かろう、貴様ほどの人間であれば出し惜しみすることが逆に無礼というもの。
死ぬだけの暇さえ与えず早く――終わらせてやろう

【再び天がその顔色を変える】
【――ぽつり。一つ聞こえたかと思えば向こうでまた一つ。今度は隣にもう一つ】
【「音」は瞬く間にその数を増し、視界には上下へ無数の「線」が描かれる――「雨」だ】

水は火を殺す
貴様の能力には少し安直過ぎたか?

【言の葉を紡ぎながら、少女が不意に右手を上げる。するするとローブの袖が捲くれ、痛々しいまでに痩せこけた腕が覗いた】
【瞬間】

――――貫け

【地へと向かっていたいくつもの雨露。その内彼女の周囲に降り注いでいたもの達が突如として軌道を変え、男へと襲い掛かった】
【その様は獲物へ襲い掛かる蛇の如く。操られた数十の雨粒は一つ一つの威力は微小ながら、狂った軌跡を描いて標的へ迫る。その様は先刻男がやった「針の雨」に酷似】
【同時に、男にとっては決定的なヒントとなるだろう。彼女の能力が、本質が、何であるか】
891 :???【風林火山】 :2015/05/24(日) 08:42:12.28 ID:VeUMGwKY0
>>885
じゃあ僕が負けさせるしか無いね……!!
無駄だとしても全力でね………!!

【また同じように拳は叩きこめず早口男に蹴られてしまう】
【そして蹴られた部位はなんて「枷」】

【また吹き飛び、腕の骨が嫌な音をたてて折れる】
【そしてまた異常な目で早口男を睨み、ふらふらと立ち上がる】

【しかし腕の違和感に気がつき、腕を見ると枷が粉砕されていた】
【すると奴隷の目は一瞬で恐怖に怯える哀れな目になってしまっていた】
【全身がガタガタと震え、目から涙がボロボロとこぼれ落ちた】

ああぁぁぁあああああぁぁぁああああ!!!!!
僕の、僕の、僕の枷がああああぁぁぁあああ!!!

【狂ったかのように突然泣き叫びはじめる】
【既に奴隷は恐怖で正気を失っていた】
【理由は至って単純だった】

【次の瞬間、奴隷の周囲の岩が剥がれて奴隷に張り付きだす】
【声にならない悲鳴を上げながら、ただその場で苦しみ続けた】
【岩が奴隷の体を押し潰し、骨が折れる音が次々に響く】

【あの枷は奴隷の命を繋ぎ止める、リミッターのようなものだった】
【4つの能力を制御するために、両手足に4つの枷をつけて制御していた】
【早口男が破壊した枷は山のモードの枷だ】
【制御が効かなくなった能力は、ただ奴隷の体を押しつぶそうとしていた】
892 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/24(日) 09:27:00.72 ID:8vO5dRsM0
>>890
魔術?
お前の国ではこの力をそう呼ぶのか?

その通りだよ
だが、そのリスクを越えるほどのメリットがあるんだ、その程度のリスクは当然だ

【虚弱でさらに自分からの攻撃を受けているのだ、少女の方も体力の底は近いはず】
【恐らく今の体力の量はほぼ同じ】
【ならば、次の一撃をどうするかが勝負の分かれ目だ】

なるほど、ようやくわかった
お前の能力、天候操作とその天候とあった力を使う能力だな?

【曇っていた空から雨が降る、そこにおかしなことはない】
【だが、その雨を少女が操るとなれば話は違う】
【晴れていた空が急速に曇ったのは、少女が使う力を変えるために天候を変えたからだったということだ】
【そしてこれは推測だがそこまで大きな力を扱えるわけではないのだろう】
【本気じゃなかった、といわれればそこまでだが、もし天候関連の攻撃がすべて出来るのであれば自分なら災害級の攻撃をするなり雷を相手に直接落とすなりの攻撃をするがそれをしなかった事からの推測だ】
【が、それが分かっても今は何の解決にもならない、無数の刃は既に迫ってきているのだ】

一つ語弊があるな
俺の能力は"火"ではなく"熱"だ。火はただの能力の副産物にすぎない
使う力が"火"でも"熱"も変わらないと思うか?

【使う力が"火"であったなら水の前にはなすすべもなく消されるが、彼の能力は灼熱の粒子を操ること】
【違うことは火は精々いくつか雨を蒸発させてから消える程度だが彼の能力の場合仮に熱のみを消しても粒子は消えずしばらくすればまた熱を得ることだ】
【自らの命を灼熱の粒子に変えて戦う彼の力は、ただ水の前には消されるだけのチャチな力ではない】
【とはいえ、再び熱を得る前に雨に流されてしまえばそれで終わり、先の風のように正面からぶつかる気はない。雨の力と物量戦などすれば早々にくたばってしまう】
【現存の粒子の3/1を盾にして、時間を稼ぐ】
【持てる技の中でも最強の一撃を撃つための時間を】

先に言っておく、俺は遠、中、近にそれぞれの最強の技を持つが、今から撃つ一撃はその一つだ
とてもじゃないが当たった相手が生きていられるようなものじゃないし、かといって手加減のきく技でもない、お前クラスの相手なら尚更な
必殺技、というのが相応しい一撃だ
俺も好き好んで殺したい訳じゃないから訊くが、まだ続けるか?

【残った右手の手袋に手をかける、返答次第では直ぐに準備が出来るように】


【ここで殺せば、きっと自分は善の人間にはなれない。だが、それでも悪という答えが手に入る】
【たとえ悪だったとしても多分満足し、納得もしてしまうのだろう】
【考えれば考えるほど、自分が分からなくなっていく事に苦しんでいく―――】
【―――本当の答えはもっと単純で、どこにでもあるものだという事にも気づかずに】
893 :紅衣の少女【ウェザーマジシャン】《雨》[顔の右半分に火傷 左手に穿孔・火傷 意識朦朧] [sage saga]:2015/05/24(日) 11:36:50.92 ID:OslT4X3r0
>>892

当たり≠セ。そして貴様の能力も――

【熱。それが男の能力の本質】
【雨に打ち据えられども粒子はその輝きを失うことなく熱気を纏い続ける。天より注ぐ恵みの雫といえど、熱そのものを消すことは叶わず】
【降り注ぐ雨の槍は粒子に遮られ男には届かない。もっとも半ば計算ずくではあった。魔術の中には消えない炎を操作する≠烽フも存在し、このような結果が考えられなかったわけではない】

……まだ奥の手が?セーブしていたのか?

【怪訝な表情を浮かべた後、不愉快げに嘆息した】
【「何を今さら」と言わんばかりに、分かりきった答えを求められそれを答えてみせるように。少女は語る】

恐れるな。撃って来い
生も死も、闘争も、全てヒトの本質だ
それを恐れているようでは貴様の求める「答え」は辿り付けやしないぞ

【言の葉を以って打ち立てるはひとつの道標。迷うな、恐れるなと】
【自身を制御した状態で自分の本質を見つける?笑わせるな。そんな事が成立するほど人は単純で底の浅いものではない】
【殊に、今のように闘争によって本質を探るとなれば尚のこと。自らの限界を持って相手にぶつからなければ、答えは決して見えてはこない】
【それに】

貴様の「全力」で沈むほど、私はヤワじゃないさ

【だから、撃って来い】
【そして貴様が全力だというのであれば】

私も、五割の力で¢且閧オてやる

【それは意地か真か。いや、案外真実なのやもしれぬ】
【虚偽だとすれば、彼女が今その全力を「出せない」状況にあること。出力の高い魔術を行使する以上は膨大な魔力を持つ彼女といえど体力を消費するのだ】
【片手には大穴。顔は焼け爛れて、この状態からそのまま最大出力の魔術を行使すれば命に関わる】
【故に五割、それでも今、この瞬間においてはありったけの、全力での五割=z


見せろ。そして訊こう、能力者!
「貴様は何を願う」――――

【大気を圧縮するかの如く両掌を向かい合わせれば、そこに引力が発生しているかのように収束してゆく雨粒】
【収束した雨は球体となり鏡の如く周囲の景色を歪め反射。球体の中にもう一つ世界が創造されたような光景】

――――打ち砕け=\―――

【恐らくは男が「奥の手」を放つと同時、球は直径一メートルを超す巨大な水柱と化して瀑音と共に射出】
【空中に一つ川がかかり、それが今氾濫しているかのような圧倒的質量。これまでのものとはまさに桁違いの威力】
【その標的は語るまでもなく男。これは難題だ。男へ課された一つの難題】
【男の「必殺の一撃」とは、男の「答え」とは。今宵闇の中降り注ぐ雨は二人を祝福せんが如く】
894 :高見沢英雄【ヘルメス】 [saga]:2015/05/24(日) 12:12:22.89 ID:pE7fD+oA0
>>891

くそっ! 余計なおせっかいはするべきではないというのか!

【悲鳴をあげる土塊に成り果てようとする囚人に駆け寄り、まとわりつくそれを蹴り崩していく】

【中にいる彼を傷つけないように】

落ち着きたまえ子犬くん! 異能とは即ち体の一部!

どんな経緯でその力を手に入れたのだとしても、それは君の手足でしかない!

今の君は訳も分からず手のひらをグーにしているような状態だ!

ゆっくり、落ち着いて、手のひらを開くイメージで能力を解いていくんだ!

//すみません、今日は11時以降まで返信できそうにありません…
895 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/24(日) 13:08:46.54 ID:8vO5dRsM0
>>893
…あぁ、分かってる
お前がここで引かない事も分かってた
だから、これはただの確認で、俺の中でのけじめだ

【一度目を瞑り、決意した様子で目を開く】
【大きな火傷の跡の残る右手にかけられた手袋を、一気に取り外した―――】

【―――瞬間、爆発的に灼熱の粒子が彼の体から溢れ出る】
【目に見えないほど細かなはずの粒子が、まるでオーラのように】
【それは、さながら燃え盛る炎の如く、その生命の熱さを物語るかの如く】

その見た目でよく言うもんだ

【挑発じみた言葉を鼻で笑うと、両手を左右につきだす】
【これから見せるは"遠"の最強】
【両手に盾も含めて今まで出した全ての粒子、新たに放出されている粒子の全てが集まり、先の盾や剣とは比べ物にならないほどに圧縮されていく】
【集まっていくと同時に、ゆっくりと手を動かしていき、正面に向ける】
【手の形は右手を右に、左手を左に軽く曲げ、指を何かを掴むように、受け止めるようにやや曲げている状態で手首をくっつけている】

五割、五割か
それが本当なのか、嘘なのか、あるいは俺ごときはその程度で勝てると思っているのかもしれないが―――

―――まさか、それで俺の全力に対抗できると本気で思ってはないよな?

【あるいはダメージのせいで全力が出せないのかもしれない】
【負傷のせいで力を出し切れず弱くなる、道理だ】
【だが、彼は違う。彼は能力を使い、弱くなればなるほど、死に近づけば近づくほど"強くなる"】
【答えは単純明快、一重に操れる粒子の絶対量が増えるから】

俺の、俺の願いは自分を知ること!!
俺の意味を、この力の意味を見つけることだ!!

お前には俺がどう見えた?
善か、悪か?はたまた別の何かか―――?

【限界を越えて圧縮された粒子が融合し、赤く光る巨大な球体になる】
【両手の中心で今にも暴発しそうになっているそれは、残った粒子が足されさらに巨大化する】
【倒れそうになる体を抑えて相手を見ると、奇しくも同じような技を放とうとしている姿が見え、驚きながらも少し笑ってしまう】
【そして、直後、遂に最強の一撃が放たれる―――】


―――アンリミテッドフレア―――


【球体はこの時を待ち望んでいたかのようにあらゆるものを燃やし尽くし、消し去る火柱となって突き進む】
【水の一撃と同時に放たれたそれは、周囲の地面を焼き、溶かしながら進んでいく】
【そして訪れた邂逅は、まるで神話の戦いのようであった】
【例えるならアステカのシウテクトリとインドのサラスヴァティがあり得ない邂逅をはたし、ぶつかり合っているかのような】
【なるほど、これで五割なら確かに大したものだ。だが、例え死力を尽くした一撃でも、全力では無い】
【五割はどこまでいっても五割だ】
【拮抗はなく、水を蒸発させながら、火柱は進んでいく】
【このままいけば、少女本体にまもなく火柱が到達するだろう】



【分かってる、本当は薄々気がついていたのだ】
【本当は、自分はただの―――…】
896 :紅衣の少女【ウェザーマジシャン】《雨》[全身に大火傷 左腕欠損 意識朦朧] [sage saga]:2015/05/24(日) 14:36:59.07 ID:OslT4X3r0
>>895


【灼熱と洪水。相反する二つの存在は主の願いを、意地を賭けて拮抗する】
【光、火の粉、光、飛沫、雨、雨、雨。殺風景な広場を彩るその光景はまさに終末の如し】
【互いの今持てる全力を以って放たれた二撃。然し次第にその互角は崩れ去ってゆき、少女目掛けて徐々に紅蓮が侵攻を開始】
【心中「馬鹿な」と一驚。半分とはいえ、それでも彼女の魔力量は底抜けだ。それを押し返すとは――】

――嗚呼、成程

【静かに悟った。だからなのかと】
【この灼熱を、黄金の光を、彼女は見たことがある。よく知っている】
【それは太陽。天に貌を出し、世界を照らす全ての根源。道を、希望を照らし指し示す全ての道標】
【ならば、目前の男は何者か。太陽の権化とも呼べるこの灼熱の球体を掌握し、使役する目前の男は何と喩えよう――――】


わたしの敗けか。太陽神(アポロ)よ


【劫火、全てを焼き払う爆炎が地を焦がし辺りを包む】
【その光景は終焉そのもの。一人の太陽神によって、世界の終末がここに体現される】
【少女――魔術師は敗北した。洪水を以ってしても劫火を下すには至らず、五割でありながら全力という矛盾を孕んだ一撃は、全力を以って放たれた全力の前に敗れ去ったのだ】
【言うまでもなく勝負は決した。決したが】

――然し言った筈だ。貴様の全力では沈まないと

【それが少女の死へ直結するか、とされればまた別の話】
【少女は生きていた。直前に限界を超えた量の雨水を集結させ障壁とすることで、全身に火傷を負い――それのみならず、左腕は肩から引き千切られたかの如く欠損しながらも、まだ生きていた】
【然し何故立てる、いや、何故生きていられる。意地か、誇りか、それとも敬意か】

少しは加減を覚えたほうがいい
まさか腕を亡くしてしまうとは。この授業料は高くつくぞ…………

それで、「自分が何か」
その答えは見つかったか?

【本来そんな軽口が叩けるはずもない重傷、焔の立ち込める中座り込んで彼女はそんなことを言った】
【穏やかに、労わるように。これまでとは違った柔らかな声で、少女は静かに問う。彼がこの戦いで探し、そして見つけたものは果たして】
【――雨はまだ、止みそうにはない】
897 :???【風林火山】 :2015/05/24(日) 16:18:19.14 ID:VeUMGwKY0
>>894
【早口男はどんどん奴隷の岩を剥いでいく】
【しかし剥がれても次々と岩が奴隷を押しつぶそうと集まってくる】
【一気に剥がせば奴隷にも手が届くだろうが、奴隷自身にダメージを与えてしまう】

うわあああああああぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁああ!!!!
僕の枷、僕の枷、僕の枷がぁぁぁぁあああああ!!!!

【奴隷に早口男の言葉は届かない】
【奴隷の全ては恐怖によって支配されてしまった】
【まともな会話すら難しいだろう】

【だが突然、奴隷の周りの岩から力が抜け始める】
【奴隷を押しつぶしていた岩もボロボロと崩れ始めた】
【現れた奴隷は動く事すら二度と出来ないと思えるほど痛々しい姿だ】
【腕が有り得ない方向へ曲がり、指は原型を留めていない】
【だがまだ目から涙が流れ、悲鳴だけは上げ続けている】

【しかし奴隷を助けるのは不可能に近い】
【何故なら今度は全身が炎に包まれてしまった】
【バランスの崩れた能力が奴隷自身を破滅へと導く】
【辺りには皮膚や髪が燃えた嫌な臭いが漂い始めた】
【早口男も離れなければ、全身大火傷では済まないだろう】

/*了解です
898 :高見沢英雄【ヘルメス】 [saga]:2015/05/24(日) 17:41:56.62 ID:thhttZPBO
>>898

【痛みのためか、それとも自分を守るものがなくなったためか、どちらにせよ目の前の囚人はどうしようもなく混乱している】

【それは、こちらの声が届かないほどに】

だからと言って諦めろというのかそんなことできるわけない!

【気付けの意味を込め、彼は平手を食らわせる】

【しかし相手は火だるま。当然彼の手も無視できないダメージを負うことになる】

聞こえなかったようだからもう一度言うぞいいか子犬くん!

君がどのような経緯があってその能力を手に入れたのかは知らない。だが能力である以上それは君の身体の一部だ。

ならば君が制御できない理由はない!

イメージは握りしめた拳を開く形。体に込められた力を抜くんだ!

【一度でダメなら二度、二度でダメなら四度、四度でダメなら何度でも。それが彼のポリシーであり人生哲学】

【しゃべる口があるなら、歩く足があるなら、掴む手があるなら、彼は諦めることなどしない】

生きるんだ子犬くん!

//空いてる時間ができたので変身します。
//今度こそ11時ごろまで返信できません。
899 :小湊亜樹【死神】 [sage saga]:2015/05/24(日) 19:32:57.96 ID:YR2ZOmZ10

【街の外れの廃ビルにて】
【小柄な少年と、隆起した筋肉を持つ男とが相対していた】
【どうやら、小柄な少年──小湊と彼らは交戦していたようだ】
【二人の周りには多くの不良の身体が転がっている】
【その場には、一人で立つ男の痛みと疲労に喘ぐ以外の音は一切ない】


「……なぁ、兄ちゃんよォ…
アンタ、想像以上に、強ェじゃねェか……
……まさかとは思うが……いや、違ェな
今回は、手を引いてくれねェか……?」

【己の限界を悟ったのか、男は懇願するように声を発する】
【そんな男を見て小湊はクスリと笑い、】

今更何言ってんの?
喧嘩吹っ掛けてきたのはそっちの方でしょ?

弱い上に最後まで意思を貫く度胸もない
あんたら、正真正銘のクズだよね

【嘲笑、そして男の願いを跳ね除けた】
【大鎌を両手で持ち、自身の斜め下に刃を構える】

じゃ、チェックメイトって事だから
懲りたら不良なんか名乗らない方が身のためだと思うよ

【穏やかな笑みを浮かべ、男の方へ駆け出しゼロ距離まで間合いを詰める】

「オイ、待ってくれよ……!
……クソォ!」

【接近する小湊へ向けて、自身の拳を突き出す男】
【しかし、小湊はやすやすと拳を避け、】

じゃ、俺の勝ちって事で

【男の腹から胸を斬り上げた】


【倒れながら、男は呟く】


「お前、やっぱりあの時の──

──“死神”」


【そう言ったっきり、動かなくなった】



……俺の過去を知ってるやつがまだいるなんて、心外だなぁ

【鎌についた血を男の服で拭うと、外を眺められる窓へと近づく】
【すっかり夜になってしまった。戦い始めたのはいつ頃だろう】

……俺が能力を使って、戦って、何回人を斬ったんだろ

【求められない答えにため息をつく】

【とりあえず、こんな血の臭いが充満した建物の中にいるメリットはない】
【小湊は廃ビルの階段へと向かう】
900 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/24(日) 21:11:08.02 ID:8vO5dRsM0
>>896
【水の一撃を押し返し、少女まで火柱が到達する】
【そこまでで力を使い切り、先程以上に息を乱し、大量の汗をかいてその場に倒れる】
【受け身もとれずに無様に倒れるがその目はしっかりと少女の方を見ている】
【必殺の一撃の結果を、見逃さぬように】
【やがて、火柱のせいででた煙や水が大量に蒸発したことによってできた霧のような水蒸気もはれ、向こう側が見えてくる】
【一体、あの少女はどうなったのか―――】

…ハハッ、お前が生きてたことを喜べばいいのか、この状況に絶望するべきなのか、反応に困るぜ

【少女は全身が焼け、左腕を失いながらも生きて、大地を踏んで立っている】
【自ら動かなくてもいい、意思だけで操れる彼の能力ならまだ戦えない事はないが、この状況ではどれだけよくても相討ちだ】
【立って見下ろす者と、倒れて見下される者】
【少女は敗けた等と言っているが、勝負の結果など、わざわざ言うまでもない】
【威力では確かに勝っていたはずなのに、敗けた】
【これが、自分を知る者の強さか。これが、確かな意思のある者の強さか】

試合に勝って、勝負に敗けたって奴か

【敗けた事が悔しい、自分を知る者の意思の強さが羨ましい】
【そんな思いと同時に、どこかすっきりした気持ちもあった】
【自分がなんなのか、気づかない振りをしていたそれに、やっと気づいたからだろうか】

だから先に言っただろ、加減は出来ないって
悪いとは思うが、お互い今出せる全力を出したんだ、代償は覚悟の上だろ?

…あぁ、分かった、いや分かってたんだ
俺は、善だとか、悪だとかっていう大層なものじゃなくて、ただの―――

【―ただの、どこにでもいるちっぽけな人間だって―】

小さな事で一喜一憂して、落ち込む時はとことん落ち込んで、泣いて、笑って、怒って、そんで―――
―――そんで、死ぬ

ひょっとしたら、この街でお前以外にも色んな奴と関わって、またそこで何か変わるのかも知れないけど、今はそれが答えだ

【きっと、この街に居れば、また誰かと戦って、そこでその人間の思いや意思を知るのだろう】
【そうなれば共感することもあり、反感を覚えることもあるだろう】
【仲間を得ることもあれば、敵を作ることもあるだろう】
【そして、その中で少しづつ変わっていく。人間とは、そういうものだ】
【いつまでも無様な様子を見せるわけにもいかないだろう、起き上がり、少女と同じように地面に座る】

答えの一つは得られた
次は、意味探しかな。俺の命を、人生をかけるに値する何かを探すことにするよ

【先の一撃で大半の粒子を使ったが、僅かに残ったものを自分の周りに引き寄せる】
【彼の能力は生命力を粒子に変換するものだが、時間をかければその逆も可能】
【このままでいればゆっくりと回復していくだろう】

俺の事は教えたんだ、お前のことも教えろよ
お前はどういうもので、お前には意味はあるか―――?

あぁ、あと、できることなら名前もな
こんな様にされたが、ある意味で恩人みたいなもんだ。いつまでも"お前"なんて呼びたくはない

【体を降り止まぬ雨で濡らし、ボロボロになりながらも晴れやかな笑顔になる】

俺はアーヴィン・ランズ、歳は…多分25
ただのありふれた人間だ!
さて、そちらは―――?

【彼の心を濡らし続けていた雨は、やっと止んだ】
901 :紅衣の少女【ウェザーマジシャン】[全身に大火傷 左腕欠損 意識朦朧] [sage saga]:2015/05/24(日) 22:17:10.00 ID:OslT4X3r0
>>900
フン、上出来だ

【青年の答えを受けて、少女はどこか満足げに微笑む】
【どこにでもいる、ごく普通の存在。本来喜ぶべきことか憂うべきことかはわからないけれども、少なくとも彼女はそれが素晴らしいことだと信じている】
【他ならぬ自分の力によってその事実を示すことができたというのは、どこか誇らしい気がしなくもなかった】

まぁ、な
貴様に文句を言うのはお門違いというものか
寧ろ生きていただけでも幸運としよう

……あぁ、全力で探すといい
現在の市街地のことはあまり知らないが、この辺りはきっと世界の何処よりも面白い
見つける≠アとだって、そう難しくはないはずだ

【何の因果か、旧市街地に限らずこの地域には様々な「異変」が集結する】
【超能力者、物の怪、天使、悪魔、魔人、魔神……まるで、存在を否定された者達が居場所を求めるかの如く】
【日々を異常の中で過ごせば次第に見えなかったものも見えてくるだろう。男の場合、それが次に見えてくるのは何時になるだろうか】


【そして】

……私の名、か

【残った腕でポリポリと頬を掻いて、ばつが悪そうに笑う】

すまないが、それは答えられない。
忘れてしまった≠だ

私の住んでいた里では強大な魔力を有する者ほど長い名前を付けられてね
私の場合魔力量だけは神懸り的だったのだけれど、技術の面であまりにどうしようもなかったものだから、誰も私の名を口にしなくなってしまった
名前というものは呼ばれるからこそ意味がある。口にされなくなった名前というものは当の本人にすら忘れられるものさ
誰にも呼ばれないんだから、憶える必要がないんだ

はて、どんなものだったか……ピカソの洗礼名よりは短かったはずだが

【そんなことを語りながらこめかみをとんとんと叩く仕草は少女というよりは学者のそれ。兎にも角にも、「憶えていないので言うに言えない」とのことらしい】
【――その様は、もう一つの質問である「彼女の意味」をはぐらかしているようでもあって】

まぁ、そんなことはいいさ
少なくとも私は貴様の名前が分かったしね
「アーヴィン・ランズ」か。いい名前だ

【無邪気に、くすりと笑う。人と語らってこれだけ愉しいのはどれほどぶりだろうか】
【もっと彼と一緒に話がしたいものだ。けれど負った傷を考えるとそうもいかない。ここらが潮時】
【ぐらりと、よろめきながらも生ける屍の如く立ってみせる。体中から滴る血液が水溜りを紅に染めた】

さて、そろそろ時間だ
腕は諦めるにしても、手の施しようがなくなるまでこのままというのも私は御免だからね
やらなくっちゃあならないことが山ほど残ってるんだ

【踵を返して、広場から去らんと歩みを進める。右手をハンカチのようにひらひらと振るさまは、無言のうちに再開を約束しているようでもあって】
【――それを合図としたかのように、突如雨脚が強まった。雨露は視界を塗り潰し、次第に霧を生成してより強く視界を奪う】
【「バケツをひっくり返したような豪雨」とはまさにこのこと。何も見えないどころか、雨の打ちつける音で聴覚すら機能させない。視覚も聴覚も嗅覚も、全て塗りつぶして雨は降り注いだ】
【見えない。完全に塗り潰された視界の中、少女の姿は何処にも認められない。それが、彼女の能力によるものだということは最早明白だった】


――――愉しかったぞ、「太陽神(アーヴィン・ランズ)」――――

       ――――汝に幸有れ――――

【ほどなくして雨雲が散り、先刻までの驟雨が夢のようにからりと雨が止む】
【元通りに顔を覗かせた白銀の月に照らされて、天へ架かるは一筋の虹。旧市街地に名前の無い少女の姿は、影も形もなかった】

//こちらはこれで〆で。二日間に渡るロールありがとうございました!
//大変楽しくロールさせていただきました!
902 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/24(日) 23:21:43.72 ID:8vO5dRsM0
>>901
あぁ、そうするよ
今までは目的に苦しんでたのに、何でかな、こいつは楽しみで仕方ない

【それは、あるいは今までよりも危険が襲ってくるかもしれないが、今のように傷ついた後に笑えるのなら、それでいい】
【一つ吹っ切れただけでこうも変わる。それが人間】

…そいつは悪いことを訊いたな

ま、いつか思い出したら、それか略称でも、呼ばれたい名前でもなんでもいい
またいつか教えてくれよ

【少女は名前の質問には答えてくれたが意味の質問には答えなかった】
【きっと、戦いが終わっても降り止まぬこの雨が答えなのだろう】
【答えていないことに気づいていない振りをして、笑う】

あぁ、またな
次に会う時はまた別の形で会おう

【去ってゆく少女に向けて片手をあげて応える】
【姿が消えるまで見送をうとしたが、直後に雨が一気に強くなる】
【目は開けず、聴覚も機能しなくなるほどの豪雨が終えた後には、もう少女はどこにもいなかった】
【疲れを吐き出すように大きく息を吐くと、先ほどまでの豪雨が嘘のように晴れ渡る空に輝く月と、それに照らされてできた虹を見つめる】

俺の雨は止んだ
曇ることはあっても、もう雨が降ることは、多分ない

―――だが、あの少女は、天候すら操る魔神は違う
あれほどの力を持ちながら、止まぬ雨はいつに止む?

【少女の雨は未だに降り続けているのだろう】
【一体なにに苦悩し、何を求めているのか、一度戦っただけの自分には分からない】
【少女は突けば折れるのではないかというほどに痩せていた、あんな姿になるまで苦しんだ経験はないのだ】
【少なくとも、今の自分に出来るのは祈るだけ】
【ならば―――】

―――願わくば、あの少女の雨が止み、雲が晴れ、光が照らさん事を―――

【ならば、あの白銀の月に祈ろう】
【少女の雨が止むことを、出来ることならその力になれることを】
【その後に立ち上がり、彼もその場から立ち去った】
【後に残るは、破壊の跡と涙のように降った雨の水溜まりだけ―――】



/こちらこそありがとうございました!
/楽しかったです!
903 :???【風林火山】 :2015/05/24(日) 23:39:04.49 ID:VeUMGwKY0
>>898
【ふと奴隷の頬に衝撃が走る】
【その衝撃で、奴隷は一瞬だけ全身を覆う炎に焼かれる痛みを忘れた】
【そして聞こえてきたのは早口男の言葉】

【「力を抜く」ただそれだけが奴隷にはよく聞こえた】
【しかしそれが聞こえた直後、痛みが奴隷の頭を支配しようとする】
【既に全身の皮膚や焼け爛れ、見ているだけで気が滅入りそうだ】

【だが奴隷は早口男の言葉だけを信じ、痛みを受け入れた】
【死の覚悟は出来ていた、ただ遠のく意識の中で自分の力を抑え込む事を「諦めた」】
【楽になりたい、そんな甘い考えが早口男の言葉によって引き出されたのだ】

【すると全身の炎は消え、グロテスクな見た目の奴隷だけが残った】
【心臓はまだ生きようと足掻くが、脳は死を考えて諦めている】
【そして無残な姿の奴隷はその場にバタリと倒れ込んだ】
904 :高見沢英雄【ヘルメス】 [saga]:2015/05/24(日) 23:49:36.40 ID:pE7fD+oA0
>>903

【炎が消えた】

【それは能力の制御ができたからか、あるいは……】

【彼は駆け寄り、その鼓動を確かめる】

【そこには、弱々しくではあるものの、確かに鼓動があった】

よく耐え抜いたよく争った! 君は自由のチケットを掴み取った!

少し痛むかもしれないが我慢してくれよ!

【そう言って、彼は囚人を抱える】

喜べ子犬君、君は僕のお姫様抱っこ第一号だ!

さあ、もう少し気張りたまえ、この街の医療はトップレベルだからな、その程度のやけどくらいどうってことはない。それこそ日焼けでもしたほうがまだ治りが悪いだろうな!

骨折だってどうとでもなる! だから君はそのチケットを捨てようだなんて思わないでくれよ。

【彼は囚人を抱え、この街で最も大きな病院へとかけていく】

【そのスピードはとどまることを知らない】

【世界最速の人間だって、彼の足元にも及ばないだろう】

傷は浅いぞ! 子犬くん!!
905 :雨宮恭介【ヴァグネッツ】 [sage saga]:2015/05/25(月) 21:32:25.69 ID:CeWuOo8Q0
えっと、この次はこの会社の人に......

【彼は今、仕事をこなす為街に出ている】
【仕事は音楽関係、新米としてキビキビやっている】
【今回は、街にある音楽事務所に向かって歩いている】

えっと、何が必要だったっけ......

【鞄の中身を時には覗き、確認する】
【何度も持ち物を確認する、新人あるあるだ】
【そしてこれもあるある】
【前を見ていないのだ。自分の持ち物の確認に気を取られ】
【これこそ、意識できないという現状である】
906 :???【風林火山】 :2015/05/25(月) 23:18:24.36 ID:z/MsaueA0
>>904
【奴隷は医療を知らない】
【病気になろうと怪我をしようと自然治癒のみで治してきた】
【正しくは治療を受けさせて貰えなかったのだが】

【意識も皮膚も何もない、もはや生き物かどうかすら怪しい姿】
【弱弱しい鼓動はどんどん弱くなり、呼吸はもう虫の息】

【奴隷の命が尽きるのが先か】
【それとも早口男が病院に届けるのが先か】
907 :高見沢英雄【ヘルメス】 [saga]:2015/05/25(月) 23:29:18.49 ID:nkuC7ggx0
>>906

【神の名を持つその足は本物だった】

【その鼓動が途切れる前に囚人を送り届けることに成功した】

【その医師は信用に値する人物。もう何の心配もないだろう】

まったく、僕は女の子にちやほやされるために生きたいというのになんでまたこんなことになったのやら。

まあいいさ。結果的には子犬君の命も助かったしあの枷もなくなった。

その自由のチケットをどう使うかは子犬君次第。

つまり僕が手出しできることはここまでということだ。

この声は聞こえてはいないだろうがさらばだ子犬くんよ。

君が全快した暁には君に生きる楽しさの一環としてナンパの極意を教えてあげようではないか。

君は四つの能力を持つんだ。きっと子猫ちゃんたちもキャーキャー言うこと間違いなしだ。

それではシーユー子犬君。また会う日を楽しみにしているぞ!

【一方的にまくし立て、彼はまた走り出す】

【後に残るのは風が一陣。そしてベッドに横たわる自由を手に入れた囚人であった】

【彼らがこの先どのような物語を紡ぐのか、それは神様にだってわからないのであった】

\\ロールお疲れ様でした。
\\初めての戦闘でしたが、楽しむことができました。
908 :???【風林火山】 :2015/05/26(火) 00:18:12.47 ID:JkZx1+ZU0
>>907
【ふと目を醒ますと見知らぬ天井があった】
【驚いて周囲を見渡すとまったく見たことが無い場所】
【自分の姿を見てみると包帯で巻かれてまるでミイラのようであった】
【だが今までと違うのがこの場所に拷問器具が一切無い事だ】
【慣れない空間だが、どうやら安全な場所らしい】

【部屋を見渡して違和感の正体を探っていると、不思議と手足が軽い事に気がついた】
【理由は至って単純、枷が無いのだ】
【約20年間共にしてきた枷は既に奴隷を縛らなくなっていた】

【奴隷が枷を無くした事に気がついても、能力は暴走しなかった】
【早口男が言ったのであろう台詞を思い出した】
【あの台詞が無ければ奴隷は炎に包まれて塵になっていただろう】

【礼を言おうと思ったが、早口男の姿はどこにも見当たらない】
【恐らく奴隷を助けた後、また「子猫ちゃん」を捕まえにいったのだろう】
【懲らしめようときた自分が助けられるとは情けない、と思った】
【しかしもう奴隷には早口男を懲らしめる理由は無くなっていた】

【「自由」大雑把で広大で隙間だらけの言葉が残る】
【奴隷には今まで必要のないとしてきたもの】
【ただ今はそれがとても素敵なものだと感じた】

【今度早口男に会ったら礼を言おう、そして子猫の捕獲もやってみよう】
【奴隷だった者の頭には色々やってみたい事が次々に浮かんできた】
【自由の一部を味わうと、また奴隷だった者はそっと目を閉じた】
【傷を治してまた早口男と出会うために】
【未だ見た事が無い自由な世界を隅々まで体験するために】

/*長い間ロールありがとうございました
/*同じく初戦闘でしたが、とても楽しかったです
909 :アルヴィス・オールブライト【旧支配者】 [age E.【高性能車椅子】 【思考言語化装置】]:2015/05/26(火) 02:58:23.65 ID:lG/wP+xY0
【―――雨】


【月明かりをも呑み込む曇天の空。何の予兆もなしにポツポツと地面を打ち始めた粒は夜の蒸し暑さを掻き消す程に冷たくて】
【だというのに、人肌を知らぬ少女にとっては降り掛かる「それ」が暖かくて――やがて粒は勢いを増す】
【繊細に、点々とコンクリートに付けられた染みは時間と共に大きく広がって行き、勢いを増した「それ」はザアザアと強烈な水音を響かせながら】
【地面を、木々を、建物を。そして歩道に佇む車椅子の少女を容赦なく打ち付ける】
【例え何時間待ち続けたとしても、意地悪な雨足はどうやら止む気配を一向に見せない様子】

【はぁ…――透き通ったブロンドの髪を揺らし、車椅子の少女が漏らした溜息は雨の音に紛れ消えていった】
【その間も少女の気持ちを知ってか知らずか、雲から降り注ぐ「それ」は鬱陶しいぐらいに大袈裟な音を鳴らしながら、揚々と空下を染め上げる】
【呆れるような天邪鬼に、車椅子の少女は然し「それ」以上に無機質な人形の如き無表情を曇天へ向ければ、じー…っと視線を固定】
【だがそんな奮闘も虚しく「それ」は少女を嘲笑うかのように、ほんの少しだけ粒の勢いを加速させた】

【別にこの時間が嫌いというわけではない、寧ろどちらかといえばこの天気は好きな部類だ】
【鼻腔を擽る湿気のある香り、絶え間なく流れる水のメロディ、そしてなにより五月蝿い人混みが消失する開放感】
【と、寧ろ嫌いな部分を挙げる方が難しいが……一つ、ただ一つだけ問題を提示するとすれば――】


『―――傘、持って来れば良かったわね……』


【再び溜息と共に吐き出したノイズ混じりの言葉は、やはり「雨」の音に掻き消された】
910 :【メンター】無個性な殺人鬼。 [saga]:2015/05/26(火) 14:29:15.55 ID:0P1xs9KHO
【殺人鬼は何故人を殺めるのだろうか】
【僕は人を殺すことに特別な感情を抱いたことはない】
【する必要がなく何も感じないなら、そもそも人様の迷惑になることなど、やらなければいいのにと僕は思う】

【今まさに僕は殺人鬼の聖地、路地裏にいるわけだれど、こうも暑いとやはり血の臭いが気になるところである】
【僕は目の前で転がる男性(首から上がないので断定は出来ないが、体つきからしておそらく男性であると言える)の冥福を祈り、ビルに折り込まれ、細長くなってしまった空を見上げた】

【しかし、困ったものだ。僕もまた一つの理由を持って人を殺めなければいけないのに】 【世間様は学業やお仕事のために街を彷徨かない】
【僕が学校や職場に赴き虐殺を謀るのは大変刺激的だが、恐らく大量の人間を相手取ったら僕も死んでしまいそうなので、そう簡単には行かないのだ】
【はてどうしたものかと、僕は血生臭い路地裏で溜め息を吐いた】
911 :カルロス・ブラック【バーンド】 [saga]:2015/05/26(火) 20:07:27.88 ID:Oy5D4f4y0
ヘイユー! こんな程度でへばってたんじゃミーのスパークリングパートナーは務まらないぜ!

【もしも仮に今の彼の発言を聞いた人がいたとしたら、どう思っただろうか】

【天井から鎖で吊るされて、元の形がわからないほどに変形したそれに向かってスパークリングとは】

うむ、まあいいさ。これがラストスパートだ、気張って行こうぜ!

ヒアウィーゴー!!

【その掛け声とともに、彼の拳に炎がともった】

【その熱を彼は感じていないらしく、まるでグローブでも装着したかのような気軽さで、そのスパークリングとやらを続行する】

ライトライトレフトレフト! フィニッシュはアッパーカットだ!

【その殺人的アッパーカットにとうとう耐えきれなくなった鎖がちぎれ、もはや肉塊とかしたそれは勢いよく天井に叩きつけられ、そして力なく床に落ちた】

カンカンカンカン! カルロス選手の勝利ダァ!

【その男の名はカルロス・ブラック】

【その昔元世界ヘビー級チャンピオンのボクサーであり、それと同時にボクシング界から追放された危険人物でもある】

【そうなった原因も、先ほどのスパークリングとやらを見れば何故そうなったかわかるはずだ】

さぁ、次にミーのスパークリングに付き合ってくれるのは誰かな?

【男はまたリングに上がるため、最強の名を求めて街を彷徨う】
912 :【メンター】無個性な殺人鬼。 [saga]:2015/05/26(火) 20:39:45.96 ID:sTbFj/2So
>>911
【街を歩いていると、ふと嗅ぎなれた臭いが鼻孔を刺激しました】
【これは穏やかではありません。 僕は元凶たる男の前に立ちふさがり静かに右手を翳します】

掛かってこい。 俺が御前を此所で殺す。

【僕らは時に 共食いを好みます】
913 :カルロス・ブラック【バーンド】 [saga]:2015/05/26(火) 21:21:45.88 ID:bIja04kwO
>>912
ヘイヘイヘーイ! 殺すなんて穏やかじゃないぜ?

それともボーイ、ミーが世界ヘビー級王者カルロス・ブラックだと知っての挑戦かい?

【そうは言いつつも、彼はいつでも戦える体制にあった】

【なんの脈絡もない突然のチャレンジャー。しかし王者は時としてそんなチャレンジャーの挑戦を受けなければならない】

【それに、相手はなかなかに健康的な体。スパークリングの相手としては申し分ない】

オーケーオーケー、わかったぜチャレンジャー。その挑戦、受けようじゃねえか。

なんせミーは王者だからね!

【そう言って彼は少年に突っ込んだ】

【彼のファイトスタイルは速攻からのインファイト】

【試合ではいつも、開始3秒で相手のボディに渾身のブローを決めていたものだ】

【そう、今まさに行おうとしているそれのように】
914 :【メンター】無個性な殺人鬼。 [saga]:2015/05/26(火) 21:33:26.15 ID:sTbFj/2So
>>913
【屈強な男は案の定のインファイトスタイルでした】
【男が狙うのはボディーブローです】
【当たれば恐らく僕などは一撃でのされるでしょう】

【しかし】

【僕が自らの膝を叩くと僕の体は不自然な速度でボディーブローをかわすように一回転します】
【もしも避けられたならその直後に回転の勢いを乗せて彼の背中へ蹴りを放ちます】

【それが僕の能力、メンター。 あらゆる物の向きは僕の支配下にあるのです】
915 :カルロス・ブラック【バーンド】 [saga]:2015/05/26(火) 22:01:40.66 ID:2774G95v0
>>914
アウチ!?

【くるりと渾身のボディブローを回避し、飛んできたのは蹴りであった】

【その奇妙な動きに反応が遅れ、その一撃をもろに受けてしまう】

【これにはたまらず後退をせざるを得なかった】

あつつ、ヘイボーイ! なかなかファンキーな動きをするじゃないか! そいつはジャパニーズニンジュツかい? それともサイキック?

どっちにしても今回のチャレンジャーは一筋縄じゃいかねぇな!

【なんにしてもこの少年、なかなかのつわものだ。

トップクラスのプロが放つパンチを避けてしまったのだから】

【これは彼の身体能力が高いからか、あるいは別に理由があるのか……】

【だが、そんなことは問題にならない】

【確かに素晴らしい回避だったし、素晴らしい蹴りだった】

【しかしその蹴りは所詮プロのそれには届かない。一発や二発喰らったくらいでは行動に問題は出ない】

さあボーイ、ここからがプロの真骨頂だぜ!?

【そう言って彼が行ったのは、軽やかなフットワークとシャドーから繰り出されるフェイントの連打だ】

【いつ拳が来るか、どのタイミングでよければいいか、それを見極めるのはプロでも難しいはずだ】

【もしもこのフェイントにひっかかれば、あるいは耐え切れず攻撃に出れば、その隙を狙われてパンチが放たれることだろう】

これが世界のスピードパワーテクニックだぜボーイ!
916 :魔女 :2015/05/26(火) 22:12:28.43 ID:X7HF4Y8i0
月は白く、夜は淀む、
雑多な感情と街の喧騒、ネオンライトと摩天楼。
それら全ては現代を象り、そして人々の心の変遷すらも模っている。
二度にわたる世界大戦の惨劇に見せかけだけの関心を持ち、
月にアポロ・イレブンが降り立ったあの感動などはもうとっくに忘れている。
世に愚痴を垂れ、時にパステル・カラーの怒号を散らすのは、
電子に心を奪われた、感情すらも喪いかけている愚かな神の仔羊たち。
いっそノストラダムスの大予言が当たっていれば良かったとも思っていた。こんな人間たちは、いない方がきっとマシだ。

うな垂れた頭をもたげ、尖った顎で腐敗した世界を餮る、たった一人のメシア。
彼女は時に崇められ、そして時に蔑まれ、いまでは彼女は魔女と恐れられている。
顔面を覆うペスト・マスクは無機質に無機質な世界を捉えたまま離さず、握り締めたスピアの矛先はまっすぐ腐敗臭を辿る。

彼女が歩けば人々は恐怖し、硬直する。そして状況を理解し、皆逃げ去ろうとする。
だが彼女は決して逃すことはない。
スピアの矛先は全てを見て、捕らえるから。

ーー彼女は魔女、だが神と同位であり、彼女には彼女だけの世界が在る。


モノクロームの夜の中、黒々と禍々しい狂気がひとつ、雑多な殺意をひた隠しに、ひっそりと佇んでいた。
917 :【メンター】無個性な殺人鬼。 [saga]:2015/05/26(火) 22:45:40.72 ID:rxbkQGIGO
>>915

【流石に鍛えられている。能力さえ行使して叩き込んだ蹴は余り効いてないようです】
【そして今の奇襲…おそらく二度目は無いのでしょう】

ーーーー…ッ……!?

【次いで迫るフェイントの嵐…】
【僕は耐えきれず一歩踏み込み男と同様のボディーブローを放とうとしました】
【しかし同時に来るカウンター殴打…】
【僕は男の力を利用し、自身の吹き飛ぶ方向を相手向きにセットし、こちらの殴打の威力を相乗させます】


【*ダメージ プロボクサーからの一撃を腹部に。ダメージ大を受けた】

*はこちらの現状です
918 :カルロス・ブラック【バーンド】 [saga]:2015/05/26(火) 23:16:04.17 ID:2774G95v0
>>917
【ただのパンチとは異なる、まるで移動と同時にするかのような奇妙なボディブロー】

【それはきっと下手なプロよりも鋭いパンチだろう】

【しかし、目の前にいるのはプロの中のプロ、チャンピオンだ】

【捨て身のカウンターは、防がれてしまう】

ヘイヘイヘーイ!

さっきから変わった動きをするけど、フィジカルがまだまだ足りないぜ?

ジャパンは軍役がないらしいが、その分ボーイは軍人レベルにすら届いちゃいない。

しかしさっきのボディや蹴りのように時々ハッとするような攻撃をする。

さてはボーイ、タレンツなスキルを持ってるネ?

そういうコミックみたいなバトルがお望みなら、それに答えなきゃチャンピオンの名が泣くぜ!

Ignition・・

【刮目せよ、男の拳を】

【そこに灯るは赤きグローブのようにまとわれる真紅の炎】

【その力の名はバーンド。その拳に灼熱を与える能力】

バトルはホットでないとネ!

【最高にホットな拳が、先ほどのようにフェイントを行う】

さあどこからパンチがくると思う?

ライトorレフト? もしかすればストレートやアッパーかもしれないぜ?
919 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/26(火) 23:16:34.38 ID:JkZx1+ZU0
【夜の街は面倒事が良く起こる】
【能力者や殺人鬼、魑魅魍魎が跋扈している】
【その為、夜の街は人が少ない】

【しかし今日は珍しく人がいた】
【一人の高校生と多くの人だった肉塊】
【肉塊は上から何か鋭い物で貫かれたような穴がぽっかり空いている】
【しかし高校生は何事も無かったかのようにポケットから携帯を取り出す】

………あ、でたでた
うん、終わったから報告にさ
うん、うん、あ、了解〜
じゃあまた何かあったら連絡するね
うん、うん、了解

…………しっかし、どうして血は臭いのか…
もうちょっとマシな血のターゲットの依頼は来ないのかねぇ…
はぁ、消臭剤買わなきゃな…

【嫌な臭いに顔を少し歪ませながら携帯を弄りだす】
【どうやら誰かの迎えを待っているようだが、今の状況では狂気的な殺人鬼だろう】
【人だったものが沢山あるにも関わらず、まったく気にせずに携帯を弄っているのだから】
【しかも碧く光る謎の板状の物体の上に乗っているため宙に浮いている】
【これほど不気味でシュールな図はなかなか無いだろう】
920 :【メンター】無個性な殺人鬼。 [saga]:2015/05/26(火) 23:36:14.14 ID:sTbFj/2So
>>918

下らない。御前の力がなんであろうと、僕の力がなんであろうと、それが『殺す力』であることには変わらない。

僕は殺す。御前も殺す。
僕は、より多くの人間が死ねば満足だ。

【男の拳が燃えるのを視認し、僕は溜め息を吐きました】
【僕の素敵なマイホームに帰ることは恐らく二度と叶わないのでしょう】
【然し、僕の愛しい人が全ての死を望むのだから、僕は其でも構いません】

また フェイントか。 プロか何か知らないが、殺すのならば 的確に手短に スマートにやるべきだ。

【僕は右腕の周りにある空気を全て外向きに押し出します】
【僕の右手を中心に 世界は空気を失い 真空が発生し、真空は僕の右腕を噛み砕きます】

全てを噛み砕く絶無の真空。御前は 耐えられるか。

【僕は今にも砕けそうな右腕(真空をまとった棒切れとも言えるかもしれません)を男に叩きつけようとします】
【最早どちらか、或いは両方が死ぬのなら残るものなど どうでもよいことなのです】
921 :カルロス・ブラック【バーンド】 [saga]:2015/05/26(火) 23:59:42.58 ID:2774G95v0
>>920
//うーむ、真空の規模がイマイチわかりません…
//これがガントレットレベルの規模なら、こうさせていただきます。

おいおい真空だって? そんなもの食らったんじゃたまらないぜ!

【彼はその腕から逃げるようにバックステップを行う】

だかよボーイ。そんなヘロヘロのスイングがこの世界チャンピオンに当たるとでも思ったのかい?

それこそミー、世界ヘビー級チャンピオンカルロス・ブラックをなめているとしか言えないんじゃないか?

【そう、実際その通りだ】

【彼は世界トップレベルのアスリートであり、拳と拳がぶつかり合う距離で、実際に高速の拳を避けたり防いだりする競技ボクシングの頂点に立った男】

【ズブの素人が放つただの腕の振り下ろしが、当たるはずがないのだ】

【それこそ、彼のバランスを崩すなり動けなくするなり視界を防ぐなり、なにかしらの妨害をしなければならない。少なくとも、正攻法でそれをぶつけるのは不可能だ】

自分の技で自滅しな!
922 :【メンター】無個性な殺人鬼。 [saga]:2015/05/27(水) 00:05:08.13 ID:aay627eIo
>>921
/触れてる範囲オンリーなのでそのくらいですー

【真空は虚しくも空を切った】
【男の言葉の通りに右腕は僕自身を食い破り、鮮血が宙を舞いました】

今夜は… 一人殺した。 それだけだ。 それだけでいい。

【僕の最期の殺人は 死体に恋をした愚かな男でしたとさ】
【メンター死亡】

/返事遅くてすみませんでした! お疲れ様でした!
923 :カルロス・ブラック【バーンド】 [saga]:2015/05/27(水) 00:36:54.48 ID:EKI3+0hr0
>>922

ワーオ、クレイジーだぜあんた……

だがよ、願いが叶ってよかったな。ミーとしちゃスパーリングの相手してもらうまでは死んで欲しかなかったけどナ。

【ただの死体に興味はない】

【それこそ美女のそれであるのなら楽しみ方もあっただろうが、男の死体など何の役にもたちはしない】

シーユーボーイ。墓は犬とカラスにでも頼みな。

【こうして彼はまた、スパーリングの相手を探し夜の街を歩くのであった】

//こちらこそスローですみませんでした…
//ロールお疲れ様でした!!
924 :高見沢英雄【ヘルメス】 [saga]:2015/05/27(水) 18:01:48.54 ID:OCGyP1pz0
うむ、ここのピッツァはなかなかいい味を出しているな。
ピザの基本といえば赤青黄色の三色の素材だが、その基本の時点で一種の究極を作り出している。
特にこのモッツァレラチーズがたまらないな。
チーズの風味がトマトソースにマッチして、なおかつこの食感!
もちもちプラスまるで漫画のようなこの伸び!
見た目味食感全てを満たしたこれはまさしく究極のピザだ。
よし、このイタリアンはデートスポット候補に追加だな。

【無論、その候補が活躍する予定はない】

【いい男たるものデートスポット選びはネットではなく自分の足でというこだわりを持つ彼は、こうして時折自らデートスポット探しに出る】

【ゆえに、この街の店やプレイスポットはある程度把握しているのであった】

【その知識を使う機会は一度も訪れてないが】

うむ、今日はなかなか有意義な一日だったな。では、この有意義な一日をさらに有意義にするべくお相手を探しに行くとするかおおっとそこの子猫ちゃんよちょっといいかい?

【そうやって道ゆく女性に後ろから声をかける】

【彼の一日は大体こんな感じだ】

【女性であるのなら大体話しかけるし、それを見て注意をする男もたまにいる】

【たまにではあるが、声をかけた女性が能力者で少し危ない目にあった、ということもある】

【はてさて、今日という日はいったいどうなるか】
925 :破天童子【鬼憑き】 [sage saga]:2015/05/27(水) 20:13:53.23 ID:YqHO9fmt0
【ある山の中、一体の鬼が数百年ぶりに目覚めた】
【並みの鬼を越える力を持ち、獰猛であり、凶暴であり、まさに鬼というものを体現した、恐るべき鬼が】
【怒りに任せてしばらく暴れた後、鬼は不意に姿を消した】



ここが今の人間共の集落か

【古ぼけた着物に身を包み、草履を履くという些か時代錯誤な格好をした男】
【彼は玩具を前にした子供のような笑顔で街の中心部を見据えている】

ここには俺と戦える者が多くいると聞いた
楽しみだ、いったいどんな霊術やら陰陽術を見せてくれるのか

おっと、今は"能力"というんだったな

【手にもっている瓢箪から度々酒を煽りながら辺りを歩き回っている】
【不思議なことに、かなりのペースで酒を飲んでいるのにも関わらず酔った様子も酒がなくなる様子もない】
【"能力"という言葉やそれと戦うと言っていることから、彼が能力者、若しくはそれに類するものだという事が分かるだろう】


926 :カルロス・ブラック【バーンド】 [saga]:2015/05/28(木) 21:23:16.26 ID:9uCe/zF2O
【拳を握り、能力を発動する】

【それだけで、火種は完成だ】

【そこはとある飲食店の店裏。そこで火種を持ってやることなんて、決まっている】

ヒヒッ、これだからタレンツなスキルは便利なんだ。

放火したって証拠も残らねぇ。

怖いもんだなぁ、火の不始末ってのはサ!

【やろうと思ったきっかけは大したことはない】

【ただ食事の味が気に入らなかったのと、店員の態度に腹が立ったから】

【しかし、それだけことがあれば、その店を焼き払う理由には十分すぎる】

【むしろ自分はゴミ掃除をしてやっているんだという気分になるというものだ】

ミーが店をリフォームしてやるぜ。

さしずめこれは新しい店へのバースデーケーキだ。

ろうそくにしては派手だろう?

【この凶行を止めるものは、果たして現れるだろうか】
927 :破天童子【鬼憑き】 [sage saga]:2015/05/28(木) 23:33:21.27 ID:23Un8uvd0
>>926
【瓢箪の酒を飲みながら街をさまよっていると火事が起こるのを目撃する】
【自分の封印される前の時代であっても火事は中々起こるものではなかった、今ならなおのことそうだろう】
【火事が起こるには必ず理由がある、事故で起こった可能性も勿論あるが、能力者がいる可能性も高いだろう】
【仮に違ってもそれならそれでいい、と火事の起こっている場所へ向かう】
【そして、見る】

汝、"能力者"なる者で相違ないな?

【腕から炎を出し、燃える店を見て笑う者を】
【見るからに悪人だ、悪事を犯したものは人間であっても鬼になるというが、こいつはその類いだろう】

汝は俺と戦う覚悟があるか?

【古風な格好をしているが、見た目はただの人間】
【能力者である男にとってこの言葉は挑発と受け取れるだろう】
928 :カルロス・ブラック【バーンド】 [saga]:2015/05/29(金) 00:20:43.79 ID:bh3C9jki0
>>927

ヘイユー、ミーをみてくれよ。そんな難しい日本語使ったってわかんねぇヨ。

でもまあ、流れからしてチャレンジャーみたいだな。

全くこの街は退屈させないネ!

【彼は拳に炎をともしたまま、殴りかかる】

鳴らしたゴングはなかったことにはならないぜ?

そのままマットに沈みな!

【目撃者をそのまま逃がす訳にはいかないし、それに自分はチャンピオンだ】

【チャレンジャーの挑戦は受けねばならない】

【狙うは腹部。まともに当たれば内蔵の圧迫による呼吸困難、そして炎の熱による重度の火傷を負うことになるだろう】
929 :破天童子【鬼憑き】 [sage saga]:2015/05/29(金) 00:45:29.55 ID:/LWP7rqg0
>>928
その意気やよし!

【ニィ、と嬉しそうに笑うと瓢箪を近くに放り投げる】
【そして、直後に彼の体に変化が起こり始める】
【体がやや大きくなり、体表は徐々に紅に染まり、なによりも目を引くのは頭に生えてきている角である】

我、鬼也

【完全に体が変化したとき、それはまさに伝説の鬼と同じ姿をしていた】
【そのまま、腹部への打撃を受け、腹部に火傷を負う】
【が、火傷以外に大きなダメージは無さそうだ】

いい力だ
だが、俺を焼き殺すにはちと温いなぁ!

【殴られた直後、片手で男の腕を掴もうとし、もう片方の手で男を殴ろうとする】
【威力、速度、共に並の人間を遥かに上回る】
【そして、嘘か真かこの鬼は鉄すら容易く曲げると言われた腕力の持ち主】
【仮に捕まれれば鬼は火傷を気にせず腕を握りつぶし、拳がまともに当たれば少なくとも当たった箇所の骨は軽くへし折れることになる】
930 :カルロス・ブラック【バーンド】(最大火力発動により三ターンの間能力封印。残り0/3) [saga]:2015/05/29(金) 01:15:10.13 ID:bh3C9jki0
>>929
ヘイヘーイ、これでもミー世界チャンプなんだぜ?

さすがのミーもじしんなくしちまうぜ!

【事実、その拳は人間としてだしうる最大のものだ】

【トップクラスのパワー、切れ、重み、その全てが合わさって生まれる拳は、今まで数々のボクサーを沈めてきた】

【それを、この男は受け切って見せたのだ】

ユーのそれは人を超えている。さすがはジャパニーズモンスター鬼ってとこかい?

【しかし、そんな非常事態においても彼は動揺しない】

【今まさにその鬼が自分の腕を握りつぶそうとし、拳を向けていても、かけらも心を乱さない】

でもよユー、ミーのパンチを無視するのは、いただけないぜ?

Ignition!!

【プロの心得は、心を常にクールに、しかし焦がすほどにホットに、これに限る】

【さらに言うなら彼の得意としたファイトスタイルはインファイト】

【ダメージを覚悟で殴りかかるなど、それこそ日常の範囲である】

【今腹部には炎の宿った拳が密着している】

【この状態で最大化力を出せば、どうなるだろう?】

【炎は熱を上げるごとに色を変える】

【赤から黄色、黄色から青、と言った具合だ】

【その色が変わろうとも、それが炎であることに変わりはない】

【であるならば、炎を腕に宿すこの能力が、それを再現できないはずがない】

【有名なところでは、ガスバーナーのそれが人々に知られている青い炎だろう】

【その最大温度はなんと1800度】

【それは太陽の表面温度の役三分の一に匹敵する】

【その炎を拳に一点集中、そして凝縮してやれば、その拳は太陽にだって匹敵するはずだ】

【そうでなくとも、生物というカテゴリに分類されるものが耐え切れるはずがない】

土手っ腹に風穴開けてやるぜモンスター!

『ハンズ・オブ・グローリー!!』

【その太陽のごとき輝きは、熱は、彼のつかんできた栄光そのものだ】
931 :破天童子【鬼憑き】 [sage saga]:2015/05/29(金) 01:54:46.59 ID:/LWP7rqg0
>>930

…汝も所詮はそこいらの人間と変わらぬ存在か

【男は避けようともせずに腕を当てたままだった】
【いや、鬼の超人的な速度のせいで避けれなかったのだろうか】
【男の拳を受けて直ぐにその腕を掴み、凄まじい握力で握り潰そうとする】
【このままならばそれと同時に鬼の一撃がその頭蓋を砕く、そうでなくとも頭に甚大なダメージを受けることになる】

阿呆、鬼の一撃を避けようともせん汝にだけは言われたくないわ

【そこで、掴んだ腕の炎の温度が加速度的に上がっていることに気づく】
【これ以上温度が上がれば自分もまずいかもしれないが―――】
【―――鬼に腕を掴まれている状態でそんな事をしようとは笑止千万】

この状態で、そんな攻撃を避けれんとでも思うのか?

【投げ飛ばしてそこいらの壁に叩きつけることも、この一撃で殴り殺すことも、それより早く腕を握り潰すこともできるというのに】
【相手に隙も作らずに大技は当たらない、これでは隙どころか万全な相手に目の前で大技を繰り出しているのと同義】
【腕の温度が300℃に達そうかというところで男を全力で近くの壁に投げつける】
【鬼の一撃、全力で握られた腕、思い切り壁に投げつけられたとあってはどれだけ運が良くても生きてこそいるだろうが、逆に言えばそれだけで、全身に、特に腕と頭に凄まじいダメージを負うことになる】

【勿論、これは男が考え直さずにそのまま技を発動した場合だが】




/すいません、眠気がヤバイので寝ます
/続けさせてもらえるなら続きはまた夜に
/切っていただいても構いません
932 :カルロス・ブラック【バーンド】 [sage]:2015/05/29(金) 02:24:08.73 ID:DE9iRV99O
>>931
//では続きは明日ということで。
//そして言いたいことがいくつか。そんなじわりじわりとしか温度上がらないのにこんな極限状態でそんな技使いませんよ……
//最大火力はほぼ一瞬でなるものとします。
//納得いただけない場合は書き直させていただきます。
933 :破天童子【鬼憑き】 [sage saga]:2015/05/29(金) 20:57:30.13 ID:/LWP7rqg0
>>932
/納得いかないというか、一つ前のロールで僕のキャラの行動に対しての描写も一瞬で温度が上がるという描写もなかったのでああしました
/殴られた直後に行動している以上、少なくとも殴ることと掴むことは技の発動前に割り込めるので
/超人的な〜系の能力は一部の例外を覗いてなんらかのデメリットや、一部限定などの条件があるのでそれ以外の身体能力とは壁が一つあると考えています
/カルロスさんの身体能力は能力に明記がないので常人のはずなので、超人的な力が能力である握ったらそのまま腕を潰しせる位を想定していました
/ですが、反応がないのに握りつぶしてしまうというのはまずいと思ったので、ロールによってはダメージを軽減できるように投げ飛ばしました
/納得がいかなければ僕の方が書き直します
934 :カルロス・ブラック【バーンド】全身数カ所に骨折。戦力大幅ダウン。能力封印1/3 [saga]:2015/05/29(金) 22:01:32.89 ID:bh3C9jki0
>>953
//メンターの方ですか? もしそうでしたら、あの時の描写は確か着火しただけだったはずなので、火力の上昇についてはそもそも描写する場面すらなかったです。

//そして今回の火力の件ですが、このことについては昨日のレスで書いた通り一瞬でなるものと考えていました。

//なぜなら最大火力を出せばしばらく能力が使えなくなるとは書いていましたが、発動にはタイムラグがいるとは書いてなかったからです。

//そして今回カルロスさんのスペックはトップクラスのボクサーのテクニックと書いてあるのでトップアスリート並みをイメージしていました。

//しかしよくよく考えてみればつまりこれは、一般人にしては鋭いパンチを打つけど威力は軍人にも劣る、 別に力もないのにテクニックだけプロボクサーのものということですよね。

//こ、こいつはやばい。勘違いのせいで色々と矛盾がやばいです。

//とりあえず今回に関してはこのまま続行させていただきます。

グアァァァ!!

【その超人的な腕力に、反応間に合わずそのまま投げ飛ばされてしまう】

ガハッ、ゴホッ

【そんな力をまえに体が耐え切れるはずなく、そのまま壁に思い切り直撃】

【骨はいかれ、まともな戦闘はもはや不可能】

ま、まいったぜチャレンジャー……

あんたがニューチャンピオンだ……

【今はただ、下手に出るしかない】

【少なくとも、強気に出る場面ではない】
935 :破天童子【鬼憑き】 [sage saga]:2015/05/29(金) 22:20:21.04 ID:/LWP7rqg0
>>934
/書き方が悪かったですね、一つ前のロール、というのは一つ前の僕のレス、つまり>>929のことです
/僕はメンターの方とは別人ですのでご注意を

…汝が未だ諦めておらぬのであれば立ち上がりかかってこい
その時は俺も正面から迎え討つ
回復したいのであれば多少は待ってやる

【一部が溶け、触れていた面がほぼ全面が炭化している掌と腹部】
【事前に防いでこれなら防げなければどうなっていたことか】

だが、諦めるのであれば自らそれを口にしろ
"降参だ、助けてくれ"とな
そうすれば俺はこれ以上は何もせん

【先程までの侮りを棄て、訊く】
【強大な力を見れば正面から戦いたくなるのが鬼の性】
【だが、無理強いはしない。いやいや戦うものや怯えるものと戦ってもなにも面白くないからだ】
【諦めるなら、相手に自ら敗北を認めさせることで戦いの終わりを告げ、その場を去るだろう】
936 :カルロス・ブラック【バーンド】全身数カ所に骨折。戦力大幅ダウン。能力封印2/3 [saga]:2015/05/29(金) 22:50:04.97 ID:bh3C9jki0
>>935
【その人ことは、流石に聞き捨てならなかった】

ヘイモンスター、お前今なんて言った?

このミー、世界ヘビー級チャンピオンであるカルロス・ブラックにそんなみっともないことしろってか?

やめだやめだ。後ろからぶん殴ってやろうと思ったが、ここまでこけにされてへこへこしてたんじゃ、チキンもいいところだ……

ファッキュー! ぶち殺してやらぁ!!

【その拳には炎は灯らない】

【その体には力がこもらない】

【今の彼はただの一般人と大差ないことだろう】

【それでもなお彼を奮い立たせ、立ち向かわせるのは、ひとえにプライドのみ】

【世界の頂点に立った男の、ちっぽけなプライド】

【しかしそれは、彼を突き動かしたのだ】

【狙うは顎。力がこもらずとも、相手が人ですらない化け物でも、脳を直接揺らされたのでは立っていられない】

【自滅覚悟の最期の拳、果たしてそれは届くのだろうか】
937 :破天童子【鬼憑き】 [sage saga]:2015/05/29(金) 23:21:33.58 ID:/LWP7rqg0
>>936
聞き捨てならん言葉が聞こえたが…まぁいい

来い、それでこそ人間だ!

【この化物は騙し討ちや卑怯なことを嫌う】
【もし本当に男が後ろから殴りかかっていれば、一切の慈悲なく殺されていたであろう】
【満身創痍の状態で尚自分を倒そうと立ち上がったことに対して嬉しそうな笑みを浮かべる】

お前はその状態でも鬼に挑むという覚悟を見せたのだ
ならば、俺もそれに応えねばなるまい!

【鬼は男に応えて全身全霊を込めた最強の一撃を放とうと腕に力を込める】
【するとどうだろう、鬼の腕が二倍、三倍と大きくなる】
【この状態から放たれる一撃は、当然威力は先の一撃を上回る】
【それを男に敬意を評しつつ撃ち込もうとして―――】

【―――突然、迫ってきていた地面を押し止めた】

【鬼には訳が分からなかった】
【確かに大地を踏みしめていた筈なのに、その大地が急に目の前に迫ってきていたのだ】

【分かるわけがない、鬼のいた時代に"ボクシング"という恐らくは最新であろう格闘技は存在していない】
【分かるわけがない、その時代にも似たような技術は存在こそしていたが鬼と戦う人間は皆鬼と正面から殴り合いなどしなかった】

【これは、最新の技術を扱いこなす男と、最古の恐怖の象徴である化物の戦い】
【ならば、最新の技術で最古の化物の意表をつけない訳がない―――!】

なんだ、この力は!?
汝の力は火ではないのか!!?
こんな、大地を操るものなぞどんな化物も人間もやってのけなかったぞ!

【立ち上がろうとして、失敗する】
【ぐらぐらと揺れる視界の中、男を見つけようとしては頭を地面に打ち付ける、ということを繰り返す】
【が、化物とて鬼としての意地がある。こんな状況は長くは続かず数秒後には再び立ち上がり、今度こそ最強の一撃を放つだろう】

【―――だが、つまりそれは数秒はなにもできないということだ】
938 :カルロス・ブラック【バーンド】全身数カ所に骨折。戦力大幅ダウン。能力封印3/3次回より使用可能 [saga]:2015/05/29(金) 23:40:57.66 ID:bh3C9jki0
>>937
イィハァァァッ!! そのままおねんねしちまいな!!

【立ち上がろうとする鬼の顔に、なるべく多く拳をぶつけようとする】

【威力こそなくなっても、そのテクニックは本物だ】

【その様は、まるで拳が増えているように見えるだろう】

【そしてそれは満遍なく顔を狙う】

【当然それには、ひたいすらも範疇である】

【彼は知らないが、この鬼の弱点はひたいの角】

【これをへし折れば、彼の勝利は確定したも同然】

【しかし、その弱点を知らない鬼ではないだろう】

【つまり、よけられることなくひたいに拳を当てれば彼の勝ち】

【ひたいの角を守り切れば鬼の勝ちというシンプルなもの】

【それはまさしくファイナルラウンド】

【数秒後には終わりを告げるゴングがなるのだ】

【最後に笑うのは、はたしてどちらか】
939 :破天童子【鬼憑き】 [sage saga]:2015/05/30(土) 00:12:41.04 ID:/TpH1Uk30
>>938
ぬ、ぅ……!

【立ち上がろうとする最中、何度も全身を、特に顔面を殴られる】
【その拳から受けるダメージ自体は微々たるものであり、いくら殴られても今のように無様に倒れることはない】
【が、頭には鬼の象徴にして誇りである角が生えている】
【何でもないことのようだが、鬼にとって角とは則ち力の象徴。それを失えば一時的に力を失うことになるのだ】

この答えを偶然で引き寄せるとはな…!

【鬼に"待避"の二文字は存在しない】
【どんな状況であっても、逃げることだけはしない】
【ましてや、鬼の一撃を受け、片腕を潰れる直前まで掴まれ、壁に叩きつけられ瀕死の相手の攻撃など防ぐことすらも恥なのだ】
【立ち上がり、巨大化した腕で再び殴ろうと腕を振りかぶる】
【同時に角を数回殴られ、角にヒビが入る】
【気にせずに今度こそ男の顔面に向けて全身全霊の威力、速度、共に超人以上の最強の一撃を放つ】

【同時に、ヒビを的確に殴られ、角が折れる】

【鬼から男と同じただの人間の身体能力まで落ちる】
【だが】

鬼は、決して退かぬ!!

【力がただの人間まで下がっても、止まることなくその拳は進み続ける】
【確かに力は人間まで下がった、だが、先程までの拳の勢いだけは残っている】
【そして、狙いは一度鬼の一撃をまともに受けている頭】
【男が万全であったなら兎も角、ダメージで満身創痍の今なら、弱った鬼でも気絶ぐらいならさせられるはず】
【そしてこの一撃で意識を失うことなく、立っていたなら、男の勝ちだ】
940 :カルロス・ブラック【バーンド】全身数カ所に骨折。戦力大幅ダウン [saga]:2015/05/30(土) 00:26:20.36 ID:Fz1GCSCw0
>>939
【鈍い音が響く】

【鬼の拳が、彼に届いたのだ】

【しかし彼は、拳の下でニヤリと笑う】

ヘッ、いいパンチだ、チャンピオン……

【彼はそのまま膝から崩れ落ちた】

【もともと彼の体はボロボロであった】

【それを精神の力だけで立ち上がり、向かい続けていたのだ】

【限界は、とっくの昔にきていた】

【いつもの彼なら避けられたそれを、まともに食らうほどに満身創痍であったのだ】

【最後に立っていたのはチャレンジャーだ】

【今、幕締めのゴングが鳴り響いた】
941 :破天童子【鬼憑き】 [sage saga]:2015/05/30(土) 00:55:10.06 ID:/TpH1Uk30
>>940
【今出せる最高の一撃をくらわせ、そのまま殴り抜ける】
【これで倒れずに立っていれば、倒れるまで殴る気であった】
【―――内心で負けるかもしれない、と思ったまま】
【だが、そうはならなかった】

………

【速度のみ速い打撃を打ったことにより骨の折れた手と倒れた男を見て、唖然としたような顔をする】

俺は僅かな間とはいえ"負ける"と思っていたのか?

…ふざけるな、ふざけるな!!
これで鬼とは笑わせる!まるでそこいら人間ではないか!
笑って死ぬのが鬼だろう、笑って負けるのが鬼だろう!!

【激痛に構わずに、折れた手を握り、空に吼える】
【負ける、等と思ってしまった自分への怒りで、鬼としての恥をさらした怒りで】
【しばらく後、静寂が訪れる】

俺は、鬼だ
天すら壊すと人間共に畏れられた化物だ

…二度はない、このようなことは今回限りだ
力での負けるなら異論はない、技で負けるなら異論はない、だが、精神で負けては、その瞬間から俺は鬼などではなくただの畜生だ
俺は、鬼として戦い、鬼として死ぬ

【静かな決意を己にに誓い、動き出す】
【放り投げた瓢箪を拾うと倒れている男の方まで歩いていく】

汝は俺を鬼を畏れさせた
その実力も本物と認めざるをえまい
できることは何もないが、鬼の酒をくれてやる

【近くの石を砕いて簡易的な杯を作ると、そこに酒を注ぐ】
【それを男の横に置いた後、夜の闇に鬼は消えていくだろう】
【屈辱と決意を胸に秘めて】


/ロールありがとうございました!
/楽しかったです!
942 :カルロス・ブラック【バーンド】全身数カ所に骨折。戦力大幅ダウン [sage saga]:2015/05/30(土) 01:26:03.68 ID:Fz1GCSCw0
>>941
【目が覚めた頃には、自分以外誰もいなかった】

【脳内麻薬が切れたのか、今頃になって身体中が痛む】

【しかし、それはあまり苦痛に感じなかった】

【むしろ、清々しいものさえある】

【顔をしかめていると、近くに酒の入った器が置かれていた】

ファイトマネーにしちゃずいぶん質素だな

【それをためらうことなくぐいっとあおる】

【その酒のきついこときついこと。今までに飲んだどの酒よりも濃く、喉を焼くようだ】

っかぁ! なんだこりゃ!? ロシアで飲んだやつよりもずっときついぜ!

【きつさもさることながら、酒としてのうまさも極めていい】

【味も、香りも、全てが今までに飲んだ酒を超えている】

【しかしその味、今初めて出会ったはずなのに、どこかで飲んだ気がする】

【ああ、そうか、これは……】

ヘヘッ、思い出すねぇ、こりゃ初めて負けたときに飲んだ酒の味だ。

【悔しさを洗い流すため、明日もまた闘うため、あの日飲んだ安酒の味】

【それは酒本来の味ではなく、思い出の味だ】

はぁ、やめだやめだ。こんなチンピラみたいな真似続けてたってなんの意味もないじゃねえか。

【そして久しぶりに蘇ったあの感覚】

【身も心も焦がすような、あの熱い心】

【それを自分で潰すのは、なんと勿体無いことか】

このスキルも、もういらねえや

【そう思った瞬間、手に光が集まり、赤い宝石が現れる】

【彼はそれを、ためらいなく壁に投げつけた】

【そしてそれは、ガラス細工のように砕け散る】

待ってろよワールド、ミーがまた頂点に立ってやるぜ!

【立ち上がり、そして歩き出す男】

【彼が本当に立ち直りまたチャンピオンになれるかは、誰にもわからないことなのであった】



【カルロス・ブラック リタイア】

//ロールお疲れ様です。

//私もとても楽しむことができました!

//あれだけフォローしてもらえなければ一体どうなっていたことやら……

//おつきあいいただきありがとうございました!!
943 :☆自動販売機【クーラー】(オリジンエスケープ) [saga]:2015/05/30(土) 12:39:37.55 ID:Fz1GCSCw0
【薄汚れた自販機の隣に、新品のごとき輝きを持つ自販機が一つ】

【しかし不思議なことに、売っている表品は全く同じ】

【普通なら二つ以上並ぶならある程度違う商品が並ぶはずなのに】

【そしてもう一つ不思議なことは、新品のほうは商品が全て売り切れている】

【ミネラルウォーターでさえ、売り切れ状態だ】

【この自販機はなんなのか。それはこの自販機を見るか、まえを通りがかるか。それだけでわかることになるだろう】
944 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 13:52:49.31 ID:Zrp+vpdA0
>>943
……え?

【ふと飲み物を買おうと自販機に近づいた】
【しかしどうにも奇妙なのだ】

………う〜ん、そんなに売れるかなぁ?
ただの水すら無いってどんな状態だよ…
しかも隣と同じ並びなのに片方だけがすべて売り切れてる…

………もしかしてエラー起こしてるだけなのかな?
よし、ちょっと調べるか…

【すると男は突然碧く光る謎の板状の物体を作り出す】
【そしてそれぞれを組み合わせると、鋭そうな槍が出来上がる】
【どうやら槍で貫いて中身を確かめるつもりのようだ】
945 :☆八重 空亡【結界操作(近距離型)】 [saga]:2015/05/30(土) 14:23:20.45 ID:Fz1GCSCw0
>>944
ねえ、そんなもの人に向けたら危ないんだよ?

【その光景を見た彼は、いったい何を思うのか】

【瞬きの一瞬で、自動販売機が自分になる。そんな異常な光景を見てしまったなら】

【自販機だったそれは、無邪気にトテトテと走り、一定の距離をとる】

いーけないんだいけないんだ! せーんせーにいってやろー!

アハハッ!

【その言動は子供そのもの。しかも姿形声全てが自分なのにそんな言動】

【それを見て彼は何を思うのか】
946 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 14:33:37.63 ID:Zrp+vpdA0
>>945
う〜ん、もう手馴れてるからその感覚は分からないかな…
しかし、こう、なんて表現すればいいのかな…

【突然目の前の自販機は自分自身になってしまった】
【自分自身を鏡無しで見る気分は言葉では表しにくい】

……そういう事ね
うんうん、分かった分かった…
どうやらエラーを起こしているのは君の頭のようだ…

【大きなため息を吐くと槍は消えてしまった】
【そして面倒臭そうな目を自分に向ける】

君の名前も性格も何一つ知らないけど、一つだけ言わせてもらうよ…
あんまり人をイラつかせる行動はとらない方が良い…
君は楽しいかもしれないが、僕自身は不愉快なんでね…
止めないんだったら、多少荒っぽくなるけど…?

【見た目と行動がかみ合わない違和感は大きなストレスを生む】
【八重は自分の真似をする自販機に対して怒りを感じている】
【理由は分からないが、心底ムカつくのだ】
947 :☆八重 空亡【結界操作(近距離型)】 [saga]:2015/05/30(土) 15:00:01.79 ID:Fz1GCSCw0
>>946
えっ、ヤダヤダ、怒らないでよ、ウエーン

【さっきまで笑っていたかと思えば、少し怒っただけで泣き出す始末】

【子供っぽさに加え、情緒不安定か】

僕は楽しくいたいだけなんだ! 君だってそうでしょ? 楽しいことだけ見ていたい、楽しくないことはどうでもいい。

それが楽しいなら、人を殺すのも楽しい。バッタの足や蝉の羽をもぐのと同じだもんね!
だって他人なんてどうでもいいし。

何を言ってるんだって思ってる? わかるよ僕には。だって僕は君だもん。

【不気味。圧倒的不気味。そして何よりも不気味なのは、自分はお前だという発言】

【自販機だったものはしゃべるだけだ。まだ何も危害は加えていない】

【しかしその言動は心をざわつかせる】

【少年はこれにどう対応するか】
948 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 15:15:29.80 ID:Zrp+vpdA0
>>947
……その言動によって僕は怒ってるんだけどね

【恐らくこいつも本体は能力者なのだろう】
【ただその本体が自分より年下の可能性がある】
【これが一番八重をムカつかせている原因だろう】

……楽しい事は好きだけど、君の言ってる楽しいは僕とは少し違うかな
バッタの足をもいでも僕は楽しくないし、ただの人間の手足をもいでも楽しくない
仕事で人間なら数えきれないほど仕留めてるしね

でもさ、もし相手が人間でありながら人間を超える力を持っていたら?
常識や法則を無視した状況を作り出せる相手だったら?
ふふふ、僕はそんな人間外な対象を仕留めるのが楽しいねぇ…

【どうやら人間らしい考え方を八重と同じで持っていないようだ】
【人を物としてみる、一般的には残虐とか狂気とかそんな表現をされる考え方だ】
【しかし狂った人同士ではそれが一般的で常識になってしまう】

【少しだけニヤリと笑うと、目の前に板状の結界を作り出す】
【それに乗り視線を自販機より高くして見下す】

君の楽しいと僕の楽しいは違うけど、この状況ならどっちも楽しめるね?
ふふふ、じゃあ遊ぼうか?
949 :☆八重 空亡【結界操作(近距離型)】 [saga]:2015/05/30(土) 15:27:43.00 ID:Fz1GCSCw0
>>948
そりゃただのバッタやセミじゃね。

でもそれが火を吹くバッタや音波カッターを出すセミなら楽しいじゃん?

まあ、それでも実際に会ってみたらつまらないかもだけどね。

要は楽しければいいんだよ。

楽しくないなら興味もない。それだけ。

それも違うっていうの? 僕が君じゃないって否定するの?

【それは相変わらず語りかけるだけ】

【その場からも動かず、じっと】

【それが発する質問に、肯定するか、否定するか】
950 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 15:44:03.58 ID:Zrp+vpdA0
>>949
そんなのがいたらメルヘンだけどホラーだねぇ…
というか虫自体あんまり好きじゃないからね…

ま、楽しければいいに関しては同意するよ
ただ楽しくないなら興味も無いには同意しないね
興味が無くたって楽しい奴はそこらじゅうにいるからね

それと君は僕じゃないと僕は断定しない
君の見た目は僕だが、精神と力は僕じゃない
それに僕は自販機に化けたりしないからね?
だから、僕は君じゃないんだ

ま、君は僕かもしれないのは事実だけどね!

【薄い結界を作り出し自販機に回転をかけて投げつける】
【人が乗っても壊れない硬度がある事から、切れ味は想像がつくだろう】
【そしてその結界が届く前に両手にまた同じ結界を作った】
951 :☆八重 空亡【結界操作(近距離型)】 [saga]:2015/05/30(土) 16:00:47.42 ID:Fz1GCSCw0
>>950
フッ、フフフッ。

そう、僕は君じゃない。

【そう呟くと同時に、透明な板のようなものが幾重にも重なり、迫り来る結界を防ぐ】

【それはまるっきり、彼の使う結界そのもの】

ボクハァ、キミジャナイッ!

【そう叫べば今度は、重なり合うように身体中を薄い結界が覆い尽くす】

【その姿は、特撮に登場するヒーローか、怪人か】

我は影、真なる我。

さあ遊ぼうよぉ〜お兄サァン。足と羽をもいであげるねっ!

【その体を覆う結界の鎧は速さと数を重視したために紙よりも脆い】

【しかしそれは、時間とともに強いものへと作り変えていくことだろう】

【手に持つのは結界を組み合わせた槍。それを巧みに振り回し、相手に叩きつけようとしているようだ】
952 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 16:57:57.02 ID:Zrp+vpdA0
>>951
なるほど、ただ化けるだけじゃないのか
ふむ、これは実に面倒だね…

【自販機の体を覆う結界は自分で作ったものにそっくりだ】
【恐らく硬度も性能も同じようにコピーされているのだろう】

影、ねぇ…
一応名乗っておくと僕は八重だ
まぁ覚えなくても呼ばなくてもいいけどね!

【両手の結界をつかって一気に上に上がり槍を回避する】
【そして叩きつけられる前に槍の上にひょいと移動した】
【空中の槍につかまり鉄棒のように自販機目がけて飛び蹴りを放つ】

どうやら身体能力まではコピーできないみたいだねぇ?
となるとどうやら知恵比べの戦闘になるねぇ!

【飛び蹴りを放ちつつ、両手に細い針のような結界を作り出す】
【もし結界で弾いたとしても両手の結界を使ってすぐに体勢を整えるだろう】
【そして素早く結界を作り出してまた攻撃をするだろう】
953 :☆八重 空亡【結界操作(近距離型)】 [saga]:2015/05/30(土) 17:27:19.97 ID:Fz1GCSCw0
>>952
//身体能力がコピーできない場合、【マイハニー】のように明言されるため、ここはコピーできるものとして進めます

【こちらに飛び蹴りを喰らわそうと言うのなら、取る行動は決まっている】

【防いでしまった方が早い】

【しかし、ただ結界を張るのでは面白くない】

【ここはアレンジを加えよう】

【まず結界を作り、次にずらりと薄い結界を縦に貼り付ける】

【勢いそのままに蹴ってくるなら、そのままスライスしてしまう仕組みだ】

【しかし、こちらは相手がどんな能力を持っているのか知っている。このトラップも、簡単に避けられてしまうだろう】

【つまりこれは、ちょっとした時間稼ぎにしか過ぎないのだ】

【体をまとう結界は、革の鎧程度の防御力を持つようになる】
954 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 17:54:29.88 ID:Zrp+vpdA0
>>953
/*分かりました、すいません…

おっと、危ないねぇ?
そんな事をするなんて厄介な事厄介な事…
でも多少のリスクは負った方がスリリングでしょ?

【足の裏に無数の小さな結界を取り付ける】
【一度蹴れば壊れてしまう脆い結界だが、足が切られる心配は無い】
【勢いもついているので恐らく結界は突破できるだろう】

【そして両手の針のような結界を自販機に投げつける】
【両方とも胴体目がけて正確に飛んでいく】

僕の戦闘スタイルは「手数」を重視していてねぇ…
君みたいな防御は得意じゃなくてねぇ…
僕の結界は全部脆いかわりに鋭く、そして素早く創り上げられる
ま、その分疲れるんだけどね!

【今度は両手の指の間に薄いカードのような結界を創り上げる】
【針が自販機にぶつかる直前には投げているだろう】
955 :☆八重 空亡【結界操作(近距離型)】 [saga]:2015/05/30(土) 18:23:42.84 ID:Fz1GCSCw0
>>954
【結界を避けるように針を投げるその技術に、思わず舌を巻く】

【なるほど、さすがは八重空亡だ】

【しかし、こちらには結界の鎧がある。針程度では貫通できない】

【それが革の鎧程度でもだ】

【飛んでくる針は一旦無視をし、次に向かいくるカード型の結界を、手に持つ槍を回転させることにより弾き飛ばす】

【そしてそのまま手に持つ槍を相手に向けて投擲だ】

【なぜなら、武器なんていくらでも作ることができるのだから】

【次に作るのは鋭い結界を幾重にも重ねた蛇腹剣だ】

【鞭のしなやかさと剣の切れ味を備え合わせた変則的な武装】

【相手が槍をしのぎ終わった頃には、これが完成していることだろう】

【結界の鎧は、鉄の鎧程度の防御力を持った】
956 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/30(土) 18:38:48.92 ID:/TpH1Uk30
意味探し、何て言っちゃいるけど、20数年間探して見つからないもんがそう簡単に見つかるわけがないよなぁ

【自分が何か、という事を知った彼は、街を散策しながら今度は人生をかけてやり通すに値することを探していた】
【普通ならば働くなりして生きるが、彼は曲がりなりにも能力者。普通の事をしていても災厄がつきまとう存在がそんな事をしても長くは続かない】
【彼の場合はそれ以前に最低限の教養すらないせいでまともな仕事ができないというのもあるが】

この力にもなんか理由があるはずだ、それも含めて俺なんだからな
となると、こいつが役に立つような事が俺の意味になる訳だが…

【そんなもの物騒なこと以外には思いつかない】
【常に危険がつきまとうことなど現時点では全くしたくない】
【大きなため息をつき、空を見上げて立ち止まる】

【雨は止んだ。原因が消えた今再び雨が降ることはない】
【だが、悩んで曇る事はある】
【そんなときに欲しくなるのは、悩みを相談できる仲間だ】

あの少女みたいに本音を言える奴がいないもんかな…

【再び大きなため息を吐いて、うつむいた】
957 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 18:43:14.80 ID:Zrp+vpdA0
>>955
【どうやら針では鎧は貫通出来なかったようだ】
【どんどん堅くなる邪魔な鎧は簡単には剥げそうにない】

【カードも槍の結界で弾かれてしまい、攻撃のほとんどは無駄になってしまった】
【しかも自販機は槍をこちらに投げてきている】
【さらに自販機の手には新しい蛇腹状の剣が創られている】

【仕方なく横に最大限手を伸ばし、結界を作って固定する】
【そしてそれに掴まってなんとか槍を回避する】
【しかしこれで蛇腹剣は作られる事となってしまった】

【だが八重はそんな事は気にしない】
【既に次の一手が思いついたのだ】

【八重は少し大きめの薄い結界の上に乗ると、立ち止まった】
【自販機との距離はおよそ3〜4m程度、蛇腹剣のリーチでは届かないだろう】
【しかし踏み込めばいとも容易く斬りつける事が可能だろう】

【ただし、八重は手を後ろに隠している】
【何をしているか、自販機には分からないだろう】
【新しい武器を作っているのか?強固な結界を作っているのか?】
【力を溜めているのか?体力を回復しているのか?】
【もしくはこれら全てだろうか?】

【八重に近づけば、何をしようとしているか分かるだろう】
958 :☆八重 空亡【結界操作(近距離型)】 [saga]:2015/05/30(土) 19:00:41.06 ID:Fz1GCSCw0
>>957
【八重空亡の影である以上、取る行動はもう決まっている】

【このまま攻めあるのみ】

【ただし一直線にぶつかるわけではない】

【あたりに結界を配置し、それを壁に、足場にすることで立体的な移動をし相手に近寄るのだ】

【蛇腹剣のリーチはだいたい2メートル前後】

【この距離に入ったのなら、ためらいなくその剣を振るうことだろう】

【相手は後手に隠したそれで攻めるのか、守るのか】

【どちらにしてもこのランダムな動きに合わせるのは簡単なことではあるまい】
959 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 19:30:27.41 ID:Zrp+vpdA0
>>958
【やはり自販機は直接飛んでこなかった】
【八重の予想は的中し、すこしだけ笑った】

【あたりに結界を作り出した自販機の目的は動きを読ませない事】
【リーチの長い蛇腹剣で不意を突いて切り裂くつもりなのだろう】

さてと、僕の行動は過去形になったよ?
そして僕は一つ、君に宣言しよう
「僕は君に負けるつもりでいる」

【大きく口を曲げてニヤリと笑う八重】
【打つ手が無くなったので自暴自棄になったのか】
【もしくは反撃出来るように仕組んであるのか】

【両手を首の後ろに回し、ニヤニヤと笑っている】
【攻撃を当てようと思えば容易く当てられるだろう】
【そして当たった瞬間に八重は最後の言葉を吐くだろう】
960 :☆八重 空亡【結界操作(近距離型)】 [saga]:2015/05/30(土) 19:41:56.70 ID:Fz1GCSCw0
>>959
【彼は何かを狙っているのだろう】

【しかし、それは迷うことなく攻撃に移る】

【なぜか。ビクビクと後手後手に回っていたのではつまらないからだ】

【多少スリリングでも、こちらの方が面白い】

【確実に範囲に入ったそれは、蛇腹剣をしならせた】
961 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 20:02:09.14 ID:Zrp+vpdA0
>>960
【自販機が振るった蛇腹剣は八重に確かに当った】
【しかし、聞こえた音は肉を切り裂く音では無かった】

ふふふ、やっぱり動かないと少し警戒しちゃうよね?
君の事、真似しちゃったんだ〜
君は良く見える結界で護ってるけど、僕のは分からないでしょ?

【原理は至って単純、手を後ろに回した時に仕込んだのだ】
【袖から全身に自販機と同じように結界の防御壁を作ったのだ】
【時間をかけて何重にも重ねた結界は蛇腹剣では切り裂けない】

さてと、こんだけ喋ったし僕は十分楽しめたよ
ありがとね?「影」さん?

【次の瞬間、八重が離れると影の周りに大量の結界が現れる】
【これも影がつけている鎧と同じ原理だ】
【影を取り囲むように結界が出来上がる】

【そしてこれら全ては「固定」されている】
【動かすのも破壊するのも難しいだろう】
【次々に生成され続け、しかもどんどん堅くなっていく】
【結界が集まって結界を創る、奇妙な結界が出来上がっていく】
962 :天道司【フリーグライド】 [sage saga]:2015/05/30(土) 20:17:09.45 ID:PO80B0PR0
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。か......

【探偵とは何か、彼は考えていた】
【すべてに身を任せることなのか。逆らう事なのか】
【戦う事か、戦わぬことか】
【自分がいまするべき事か、そうでないか】
【簡単そうで、だれでも間違える答えを探す。それが探偵だ】
【では、探偵はなぜ間違えそうな答えを見つけ出そうとしているのか】

まぁ、普通は衰えても終わることのないのが、現実なんだよなあ

【今日も探偵事務所の外で考える、中にいるのは嫌いなのだ】
963 :☆八重 空亡【結界操作(近距離型)】 [saga]:2015/05/30(土) 20:23:01.11 ID:Fz1GCSCw0
>>961
【なるほど、影を真似る本体とは面白い】

【そしてそれを見えないように装備するというアレンジ】

【本来持つべきものが持つのだからこそ出てくる発想だろう】

【ソレは思ったことを言葉にしてみることにした】

さすがはオリジナルだね。この状況で僕の技をアレンジするんだもん。

しかも、結界で相手を閉じ込めるなんて、なかなか考えないよね。

【そんなことをつらつらと述べながら、ソレは行動に出る】

【行動に出るとは言っても、ソレは指一本動かしはしない】

【能力の一部を解除する。やることはこれだけなのだから】

【さっき移動の際に設置した壁、そして足場】

【それら一つ一つが自由落下すれば、相手には無視できないダメージが通る】

【狙う場所は、鎧がある胴体ではなく、鎧のない頭】

【この結界は目に見えるものであり、攻撃する直前まで鎧をしていると気付けなかったのだから、当然頭は無防備】

【そして、ここからが一工夫だ】

でも僕には勝てないよ!

【そう言って、結界の隙間を縫い顔面に向けて円形の結界を投げつける】

【当たれば間違いなく致命傷だし、防がれようが避けられようが、頭上から降る結界は当たるだろう】

【彼が生き残るためには、頭上の脅威に気づき、なおかつそれと顔面に迫る脅威を防がなければならない】
964 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 21:08:39.24 ID:Zrp+vpdA0
>>963
というか結界って何かを閉じ込めるものなはずなんだけど…
まぁどうでもいいか…

【影は思った事を口にしているようだ】
【しかし諦めた雰囲気は感じられない】

ふふふ、最後の言葉でカッコつけたのに決まらないと恥ずかしいねぇ…
ちょっとだけ涙が出そうだよ

【こちらも思った事を口にする】
【恥ずかしそうな表情には余裕の文字は一切無い】
【何故なら止まるという博打を打ったのだから】
【もし直接踏み込まれていたら、本当に負けていた】

ふぅん、僕はもう満足なんだけど…
いいよ、最後まで付き合ってあげよう!

【影は結界の隙間から円形の結界を投げつける】
【狙いは結界の無い頭部のようでかなり正確に投げられた】

【しかし妙だった】
【影は攻撃するとき、次の一手を必ず仕込んでいた】
【鎧を創る時も、蛇腹剣を創ろうとした時も、八重の周囲を飛び回る時も】
【しかし今回はただ飛んでくるだけなのだ】
【結界にも細工は一切されていない】

【その時、視界の隅に影が創った結界が見えた】
【それらは固定化を解かれ、自由落下していた】
【八重はその瞬間に影の言葉の意味に気がついた】

【頭上には影の足場が迫り、正面からは円盤が切り裂こうと迫る】
【どちらか片方でも当たれば致命傷だ】
【だが避け切るには時間が足らない】

【力を振り絞り、頭上に結界を創りだして固定する】
【そして迫ってくる円盤を腕の中の結界で防ごうとする】
【しかし角度が悪かったのか円盤の軌道がズレてしまった】
【その結果として八重の肩は結界によって抉り取られてしまった】

【だが八重はまだ足掻いていた】
【影の周りの結界の密度は上昇し、さらに固くなっていた】
【もしこの状態で八重が意識を失い、固定化を解いてしまうと】
【例え鎧があったとしても大きなダメージを受けるだろう】
965 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage saga]:2015/05/30(土) 21:09:10.34 ID:/TpH1Uk30
新スレです
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1432987641/
966 :☆八重 空亡【結界操作(近距離型)】 [saga]:2015/05/30(土) 21:55:44.16 ID:Fz1GCSCw0
>>966
【どうやら肩は防御の範囲でなかったらしく、相手に傷を負わせることに成功する】

【しかしこれは布石と不意打ちによる一発限りの技】

【いくら範囲内にいるとはいえ、正面からの攻撃では簡単に防がれることだろう】

【つまるところ、文字通り八方塞がり】

【だが、ここで諦めてしまうのはつまらない】

【投げられる限りの円盤を、投げる、投げる、投げる】

【運が良ければ一発くらいは当たるかもしれない】

【そんな小さな期待をして】
967 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 22:05:27.15 ID:Zrp+vpdA0
>>966
【肩から血を流しながらもまだ立っている八重】
【その眼には狂気じみた執念が混じっていた】

無駄だよ、影さん…………!
君はもうその結界から逃れられない………!
どれだけ円盤を投げても、僕にはもう当らない……!

【円盤は結界の隙間を通り越す事は出来ない】
【もし運よく通り越しても、八重は回避もガードも出来る】
【もはや常識を超えた発想が無ければ乗り越えられないだろう】

そして今度こそ、今度こそは………
君の最後になると、僕は、嬉しい………!

【影の周りの上部にある結界の固定化を解く】
【例え鉄並の硬度だとしても、衝撃は伝わってしまうだろう】
【さらに時間をかけた結界の硬度は、ほぼ影の鎧と同じ】
【それが大量に落ちるのだから、回避は困難を極めるだろう】
【結界を創ってガードするには、今以上に堅く、大きくしないと守れないだろう】

【しかしもし耐えきる事が出来れば、八重を倒せる可能性はグッと上がる】
【八重の肩から流れる血の量がどれだけ体力を奪っているのか分かるだろう】
968 : ☆八重 空亡【結界操作(近距離型)】→☆黒蟻【スモールボディ】 [saga]:2015/05/30(土) 22:33:23.00 ID:Fz1GCSCw0
>>967
【これだけ大量に積み上げられた鉄に等しい塊を防ぐすべなど、思いつかないし存在しない】

【それらが降り注ごうとしたその瞬間、彼の目はある生き物を捕らえる】

【彼は驚くことだろう】

【結界の山が崩れる直前、それよりも先に中身を失った鎧が崩れ落ちたのだから】

【ソレが直前に見たもの、それは黒蟻であった】

【見た瞬間、ソレは黒蟻に変貌。その小さな体は大量に生まれた結界の隙間に収まった】

【大量であるがゆえに、大きな隙間を生み出したのだ】

【もっとも、それは蟻から見た隙間であるが】

【姿を変えたソレはもはや彼に興味を持てない】

【蟻が人に興味を持つことなどないからだ】

【しかし、この姿は完全な無防備】

【逃げることも防ぐこともできず、それをしようと考えることすらできない】

【殺すことも容易だが、無視しても何の害もないだろう】

【もっとも、それを選択するにはソレが黒蟻になったことを認知しなければならないのだが】
969 :八重 空亡【結界操作(近距離型)】 :2015/05/30(土) 23:00:17.09 ID:Zrp+vpdA0
>>968
【ゆっくりと地面に着地し、自分の肩を見る】
【酷い怪我だ、このままでは血が無くなって倒れてしまう】

【しかし見てみると影の死体は見当たらない】
【どうやら何等かの手段で逃げたようだ】
【もしくは本当に名前の通り、影が本体だった可能性もある】
【いくら考えても分からないままだが】

影、聞こえてるか分からないが言っておく……
僕は十分楽しめた、これで戦闘を終える……
じゃあねぇ………

【ポケットから携帯を取り出すと、何処かへ連絡する】
【するとすぐに怪しげな高級車が現れ、そこに吸い込まれるかのように乗り込む】

【能力を激しく使ったせいでとても疲れてしまった】
【椅子に座るとすぐに目を閉じて眠ってしまった】

【自分に化ける奇妙な影の正体とは】
【もしかしたら本当は人間じゃないのでは?と思った】
【恐ろしく、奇妙で、不気味な影】
【今度は確実に仕留める、そう心に誓った】

/*ロールありがとうございました
970 :☆黒蟻【スモールボディ】 [saga]:2015/05/30(土) 23:15:25.10 ID:Fz1GCSCw0
>>969
【ソレは霧がかったようなぼんやりとした頭で考える】

【あの人間は誰に向かって話しているのか】

【しかし、自分はさっきまで何か楽しいことをしていた気がする】

【それがなんだったのかまでは、思い出せなかった】

【ソレはその辺をうろちょろしながら考えていた】

【働くのなんて面倒くさい】

【自分のために働くわけでないならなおさらだと】

【それは、蟻たちが持ち、しかし表にはなかなかしない願望だったのだろう】

//ロールお疲れ様でした!
971 :首藤伊周【エアクラッシャー】 [saga]:2015/05/31(日) 15:01:50.12 ID:vtAkt3m80
フッフフフーフンフッフフフーフンフッフフフーフンフッフフフー・

【ナイフを片手に持ち、女に迫る一人の男】

【しかし男というには、フリルのついた黒い服、いわゆるゴスロリというものを着ていて非常に目に毒だ】

あーら、その顔そそるわぁん・

今すぐ解体したいくらい

やっぱリィ、美しい原石とかって綺麗にカッティングしたくなるじゃない?

同じ女ならわかってくれるわよねん?

かなり危機的状況だが、お前は女ではないだろうと心の中で叫ぶ彼女。

【しかしどうしたことか、逃げようとしている様子なのに一歩も動けていない】

安心していいわよ? あたしの腕前はピカイチなんだからぁ。ンフフフフ!
972 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】 [age]:2015/05/31(日) 16:25:54.64 ID:EvSJvcyi0
―――古戦場

嘗て様々な英者達が己の存在意義を掛け、死闘を演じた血と闇に錆び付いた地。
最早何者も寄せ付けぬ雰囲気が漂う中、ただ一つの黒影がユラリユラリと怪しげに揺れ蠢く。
それはまさに"漆黒"であった。闇夜よりも深い黒、それに包まれしは雪の如き肌を持つ"ナニカ"。
戦場に吹き荒ぶ一陣の風は、彼の長髪を優しく撫でる。瞬間、顕となったナニカの貌(カオ)は――邪悪に染まっていた。

刹那、その風を合図にしたかのように古戦場を覆い被さるのは膨大な量の殺気。
息苦しささえ感じるソレを放ったのは他でもない、その"ナニカ"だった。
漆黒の闇衣は破壊の権化、三日月に描かれた口から覗く純白の剣の如き鋭歯は怪物の象徴。
最早説明するまでもない。彼は…彼は――――


「――さぁ、何処にいる…?
 私を満足させてくれる奴は……一体何処にいる?」


―――一匹の、孤独な"吸血鬼《殺戮者》"であった。
973 :魔女 :2015/05/31(日) 16:47:32.75 ID:I7MGT22V0
夏草や 兵どもが 夢の跡


血と硝煙の臭いが充満する、錆びた戦場に鎮座する怪物。
闇夜よりも暗い相貌、そして月よりも白い肌、三日月のごとく吊り上がった口からは牙が覗く。
優しげな白さと悍ましい黒さを兼ね備えたコントラスト、しかしその白さは邪なる貌にかき消された。
たった孤りで、吸血鬼としての快楽を求め続ける哀しい怪物。

そんな怪物との相克を求め、一歩また一歩、死の天秤を傾ける女。
黒、黒、黒黒赤、ペスト・マスクに顔面を隠匿し、漆黒のスピアをもってーー
いま、彼女はついに吸血鬼の眼前に立った。


ーーそれでは今夜、どうぞあなたを愉しませてみせましょうーー


外科医より、奈落色の殺意を込めて


夏草や 兵どもが 夢のーー
974 :魔女 :2015/05/31(日) 16:48:11.02 ID:I7MGT22V0
>>972宛て
975 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】 [age]:2015/05/31(日) 17:10:56.26 ID:EvSJvcyi0
>>973
>>973
殺意――今、この刻の古戦場の状況を示すのはその二文字の言葉。
ドス黒い闇と闇の衝突、吸血鬼と狂人。全く異なる二人は然し拭えぬ共通点が存在する。
それは残虐性、そして殺戮者の血。己が前に立ちはだかる敵を徹底的に潰す漆黒の覚悟。
種族を隔てた血濡れの会釈は、果たしてどんなページを刻むのか。


紅蓮の双眸に移りし黎色の衣、風に靡くは焔の如き紅の長髪。
そして何より、顔に張り付いた不気味なペストマスク。皮生地のようだが一体"何の"皮なのだろうか?
自身と対峙した狂気と殺意の象徴を一瞥、然れば漆黒の吸血鬼は一人成る程と呟いた。
その貌はやはり、一瞬とて崩さぬ純粋な嗤い。合格だ、吸血鬼が呟いた心の咾は決して響くことはなく。
吸血鬼が描く三日月は、さらに深く深く歪みを生み出した。


「――愉しませるだと?…笑わせるな狂人。
 やるのならば言葉ではなく行動で示せ、さぁスピアを構えろ!覚悟を持て!人情を捨てろ!!
 貴様はなんだ?闘士か?家畜か?」


木霊。吸血鬼の澄んだような濁ったような、男のような女のような声色は疾風と共に戦場に響く。
誰よりも純粋な殺意の塊は、ただマスクに隠された狂人の双眸を捉えていた。
976 :魔女 :2015/05/31(日) 17:27:12.78 ID:I7MGT22V0
>>975
「人の情などハナから持ち合わせておりません。しかし私は人で、私は狗で、私は魔女で、私は医者よ。」

闇の中にスピアの矛先がゆれる。ブラックに弧を描きそして吸血鬼を捉えた。
ーーまるでパステルで塗り潰されたかのような幼稚な自尊心は、
やがて奈落の殺意に変貌し、そして仔羊どもの喉を須らく突く。ーー
スピアは真っ直ぐと吸血鬼をターゲットしたまま離さず、
ついに女は戦場を駆けた。馬にも乗らず、戦車にも乗らず、
己の足一対、ただその二つで。

眼前の、眼前へ、たとえばそこへ着いたなら、
彼女はただ一点、吸血鬼の鳩尾に狙いを定め、前方へとスピアを突き出すだろう。

畜生の悔いが込もる、その矛先を
977 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】 [age]:2015/05/31(日) 17:44:16.63 ID:EvSJvcyi0
>>976
刹那、漆黒の風が吹き荒ぶ。
狂人が――否、"魔女"が吸血鬼の鳩尾へ一点的な矛先を定め、駆け抜けん。
溢れんばかりの殺意に塗られていた戦場はより一層暗黒色に染まり、生じた瘴気は万物を寄せ付けぬ。


「――ほう……?」


疾風と化し黎の軌道を描く魔女の猛進。大地を駆けるその勇姿は馬にも、戦車よりも逞しく見せる。
しかし、だが然し、吸血鬼の双眸は冷酷に、その矛先を見捉えていた。

――グチャリ。
瞬間、肉が抉れる音、噴き出す赤き血液。
漂うは錆び付いた鉄の香りとドス黒い嫌な雰囲気。
魔女の矛先は確かに捉えた。吸血鬼の鳩尾ではなく、胸前へと突き出された純白の掌を――。


「……そんなものか?貴様の覚悟は。
 貴様は狗だろう?人間だろう?――こんな牙では、畜生にも劣るぞッ!!」


狂気に彩られた笑みをそのままに、吸血鬼の双眸の紅蓮が深みを増す。
刃と錯覚するかの如き鋭き視線は魔女の瞳を突き刺して、その瞳の奥に映るは大きな失望と小さな歓喜。
まだだ、まだ足りない――言葉に表さなかった吸血鬼の心情は、然し言葉にするまでもなく伝わって――
孤独な化物は掌のスピアを引き抜き、右腕での袈裟斬り気味の手刀を繰り出した。
978 :魔女 :2015/05/31(日) 18:14:26.18 ID:I7MGT22V0
スピアは果敢無くも鳩尾を捉えることはなく、掌を刳った。
肉は刳れ、血は空に枝垂れる。黒色の脅威はまた紅く染まり返る。
そんな時、スピアが貫くその先に、あるのはただ二つの殺意、
右眼の殺意と左眼の殺意、それらは等しく彼女を突き刺しに掛かっていた。
ーー所詮ーーなどと、彼女が口走り始めたその時だった。
刹那に掌からスピアを引き抜き、吸血鬼は、
刃を持たずして、闇を切り裂き闇を引く、そんな刀を振るった。

「……ーー私に覚悟など、ないのですから」

馬鹿馬鹿しい、と黒色の鉄棒「スピア」を刀の軌道に乗せる。
すると当然に、相剋したそれらは鈍色の衝撃を生み、双方の腕にダメージを与えたことだろう。
少なくとも、スピアを支えていた魔女の腕には幾許かのダメージは届いている。

たとえば私が、畜生ならば、あなたは一体、何なのでしょう
そうね、それはきっと、ただの怪物、そう、ーーフリークス!!

二回転ほど、スピアを廻した。
魔女は、医者は、人間は、ーー
大地を踏みしめ、スピアを突き出すのみ。
しかしスピアは炎を吹いて、熱気と冷気と殺気と憂いの、アンビバレンスを抱いていた。

ーーさっさと死ぬのよフリークス!!神《キリスト》もあなたを赦しはしないわ!!
979 :魔女 :2015/05/31(日) 18:15:58.32 ID:I7MGT22V0
>>977宛てです…!安価忘れ多し

そして遅くなってすみませんです…途中まで書いてたのに誤って全部消しちゃって…
980 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】 右腕に鈍痛 [age]:2015/05/31(日) 18:31:22.84 ID:EvSJvcyi0
>>978
闇を切り裂く手刀と黒鉄の旋風。ほぼ同時に放たれたそれは暫しの拮抗を起こす。
瞬間、巻き起こる衝撃波。波紋の如く広がるそれは瞬く間に戦場を飲み込んで、
ドス黒い瘴気と共に、両者の得物に罅を刻み込んだ。

弾き飛ばされる両者の腕、痛み分けという結果で終焉を迎えた拮抗は然し、吸血鬼の心を躍らせた。
久方振りの実力者。自身の猛撃をいなしあろう事か反撃にまで移りこんだその姿勢。
相対するその者は人間と呼ぶにはあまりにも似つかわしくない程に人外染みていて、だが心までは怪物に支配されず
吸血鬼の嗤いは一層深く刻まれた。鋭く煌く鋭牙、それはまるで魔女の生き血を欲しているかの如く怪しく覗く。


「フフ…フハハ……ハハハハハハハハ―――!!
 そうだ、私は化物だッ!!人間に滅されるべき宿命の醜い怪物(フリークス)だッ!!
 だが魔女よ――貴様では私の心臓(ここ)は討てない――!!」


大地を踏みしめ、猛烈な勢いで黒鉄の牙を突き出す猛獣。畜生にも、狗にもなれぬ殺戮者の突進。
だが漆黒の怪物はこれを身を捻り回避し、その勢いのままに回転斬りの要領で旋風を描く。
一瞬の内に解き放たれた吸血鬼の手刀、竜巻と錯覚するその激しい猛攻は最早人外の証。
981 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】 右腕に鈍痛 [age]:2015/05/31(日) 18:32:10.93 ID:EvSJvcyi0
>>979
/お気になさらず!こちらもおそくなってしまって……
982 :魔女 :2015/05/31(日) 18:52:34.45 ID:I7MGT22V0
>>980
猛攻、猛風、猛渦、それはトルネードのごとく旋回し魔女の脇腹を美事に捉えた。
みしりみしりと骨が軋み、脇腹を源として次々に断裂してゆく肉、
喉奥からは血の嗚咽が込み上げ、手足の指先には力が全く入らなくなる。

魔女の手からスピアが落ちた。
漆黒のそれは、いまやもう醜悪な血に塗れ、貌を蹙めて彼女を見遣っていた。
次第に視界が揺れ始め、精神に対する、直下型のアース・クェイクに苛まれ始めた。

フリークス……嗚呼フリークス……こんなあっさりと私の生命は潰えてしまうのね……
あなたがもし、化物…ならば、私はそう…そうきっと……ーー

視界は途絶え、パステル・カラーの地獄へ堕ちる。
民衆にも友にもキリストにも、何もかもに見放された、哀しくて悲しい魔女。
もう既に、息絶えていた。

不意にペスト・マスクが外れておちた。
白い柔肌、優しげな瞳、にこりと微笑みを浮かべた少女。
まるでまだ、この世に微睡んでいるよう

ーーグッドナイト、
983 :ヴリコラカス・アルカード【ディオド】 右腕に鈍痛 [age]:2015/05/31(日) 19:21:58.42 ID:EvSJvcyi0
>>982
――グシャッ!
何かが崩れる音、そして続くはミシリと軋む歪音。血の匂いより不快なそれはやがて徐々に大きく、大きく。
一閃。吸血鬼の回転斬りは孤独な魔女の命を容易く、あまりにも呆気なく奪い去った。

カランカラン。持ち主の居なくなった黒鉄の牙は、血に濡れた地へと墜つ。
そして音色を途切れさせぬかの如く、魔女の顔面に張り付いていた狂気の仮面が音を鳴らさん。
地獄の底を表す不気味な仮面。然しもうその狂気を被る者は存在しない、不気味な顔のマスクは同じく孤独となったのだ。

直立のまま、死して尚地に伏さぬ亡骸は眠ったように動かない。
ペストマスクに隠された魔女の顔は、余りにも人間らしい、少女らしい微笑みを抱いて
全てに忌み嫌われて尚、このクソッタレた世界に微笑みを掛ける姿は余りにも人間らしくなかった――


「救われないな、魔女よ――…
 貴様は人間でありながら、私と同じ孤独であった。
 だが貴様は最後に、何を見た?何故そんな顔が出来る――……?」


人間の心を理解できぬ怪物故の、誰も答える事のできぬ疑問。
然し屍は動かない、喋らない。聖者の如き笑顔を浮かべた悪魔は、吸血鬼を嘲笑うかのように静かに鎮座していた。
強者との死闘を終えた吸血鬼が抱くのは、満足感には程遠い感情。いわば喪失感というものか。
やがて暫しの静寂を迎え、孤独な吸血鬼は最後に地に落ちたペストマスクを一瞥し、暗黒に染まった穹へと同色の翼を生やし飛翔。
最早答える者が消えた疑問を胸に、漆黒の怪物は古戦場を飛び立った―――。



//久方振りのロールありがとうございました!楽しかったです!
//少し急ぎ気味になってしまい申し訳ない……
984 :魔女 :2015/05/31(日) 19:35:30.29 ID:I7MGT22V0
>>983
ーー
たった1.2センチメートルほどの壁の向こうにあった貌は腐らず、
きっと遺り続けることだろう、それはまさに、聖人のごとく。
けれど、それは魔女であるからで、
そんな呪いに、よるもので、
結局、彼女は救われなかった。

神の醜悪な晩餐は続く、最期なんてありはしない。
それが人間でないならば、尚更のことである。
たった一人の、たった孤りのメシアの死に、
仔羊は、さらに増え続けることだろう。

こんなことなら黒死病ーペストー
みんなを嘲って殺してくれれば良かったのよ、きっと、きっと

腐った世界を腐蝕する仔羊ーラムーどもは、
ローストされカットされて、神ーキリストーの晩餐の一品となるのが妥当なのだから。
ーー

哀れな魔女よ、それでは、また。

/ありがとうございましたっ!こちらもものすごく楽しかったですよ!
985 :☆犬・雑種【超嗅覚】(オリジンエスケープ) [saga]:2015/06/01(月) 17:57:10.10 ID:rUQLpr/vO
【なんだこいつは、と犬は目の前に現れた別の犬に目をやる】

【毛並みが良く綺麗な首輪をされていて、まるで飼い犬のようだ】

【そして気に入らないのが、その犬が自分そっくりな点である】

【これではまるで、自分が飼い殺しにされているようだ】

【実に不愉快。だがそれと同時に実に不気味】

【噛み付くか否か、迷い続けた結果、犬はその場を去ることにした】

【それを見下すように見続ける毛並みの整った犬】

【野良犬とはなんとみすぼらしい生き物か。それを何よりもあいつ自身が知っているだろうにと】

【別に追いかける必要はないので、堂々としながら歩いていく】

【はたして、ソレが次に目にするものは何か】
986 :【ネバギィバ】悪人 [saga]:2015/06/01(月) 22:35:48.63 ID:KkN+P8tfO


勤労は尊し、財布は軽しだ。 祈れば金が降るんなら 天上にいる輩に頭を下げるのも悪かねぇな。

【薄気味の悪い男が一人、公園にて弱音を吐いている】
987 :羽ノ浦 紅葉【シルピエーデ】 [sage]:2015/06/02(火) 09:17:17.99 ID:vgNLTKLqo
あーあ、今日もいい天気ですねーっと

【通勤通学途中の少年少女やサラリーマンなどを眺めながら、男が一人、缶コーヒー片手に朝の駅前に立っていた】


こうしてみてると、平和そのものなのにねぇ……やれやれ

【残り少ない缶コーヒーを一気に飲み干し、その残骸を近くの自販機のゴミ箱へ入れる】

さ、てと……この町は俺にどんな経験をさせてくれるのか……ま、何があってもなんとかなるさ、きっと

【そして人の流れとは逆に歩き出す。男の周りに静かな風が吹いていたーー】
988 :首藤伊周【エアクラッシャー】 [saga]:2015/06/02(火) 21:19:54.32 ID:HcR0X2YHO
【孤高の芸術家首藤伊周。彼、いや彼女というべきなのだろうか? その人物は今日も素材を見つけるために街を彷徨う】

【その辺を歩いている石ころには興味ない】

【それを美しくアレンジするのも腕を試されるが、どうせ作るならしっかりとした素材を使いたい】

【あれもダメこれもダメ。どうにも彼のお眼鏡に叶う人はいない】

なかなかいないものねぇ、原石ってのは。

【何かいい素材はないものかと、歩き続ける】
989 :羽ノ浦 紅葉【シルピエーデ】 [sage]:2015/06/02(火) 22:18:29.75 ID:vgNLTKLqo
>>988
【初めての土地をあてもなくふらついていた】
【空はとうに暗闇に染まり、吹く風も少しばかり熱を奪ってゆく】

【今宵はどんな出会いが待っているのだろう】

【あまり物騒なものでは無いことを祈りながら、今日の宿を探し求めて歩き続ける……そろそろ野宿でも大丈夫だろうかと思いながら】
990 :首藤伊周【エアクラッシャー】 [saga]:2015/06/02(火) 22:29:34.31 ID:HcR0X2YHO
>>989
【彼の目にとまった一人の少年】

【その瞬間、彼の脳髄に弾丸が突き刺さったような衝撃が走る】

ズッキューン! なぁにこのプリティボーイ! 不可も無くどちらかというと可により気味なこの未開拓っぽいあどけなさ!

あたしの取り扱う素材としてぴったしじゃなぁい!

【なんという悲劇か】

【それが悪かどうかは一旦置いておいて、ゴスロリに身を包んだマッチョのおかまという一種の異教の神々にすら匹敵する禍々しい化け物に出会ってしまうとは】

【SAN値チェック待ったなしである】

そこのエメラルドボーイ、ちょっといいかしらぁん!?

【右手を後頭部に回し、左手を天高く伸ばした状態で相手に指を指すという奇妙なポーズで話しかける】
991 :羽ノ浦 紅葉【シルピエーデ】 [sage]:2015/06/02(火) 22:44:16.58 ID:vgNLTKLqo
>>990

……え?ってうおぁ!?え、なにあの人こわっ!!てかゴスロリ?なのにマッチョ?更にその道の方!?

【声をかけられたので振り向いたらまさかの第五種接近遭遇だったの巻】
【しかも変なポーズのまま凄い勢いでこちらに向かってくるので更に恐怖心が煽られる】

ごめんなさいぃ!自分、四捨五入したら三十路のいい年した男なんで!プリティとかボーイなんて呼ばれる年じゃないんでぇ!!

【思わず能力を発動して猛ダッシュで逃げてしまうくらいに】
992 :アルケミニー :2015/06/02(火) 22:56:29.20 ID:TzC+bNL60
人はみな私利私慾に支配され、
だが人はみなそのしがらみを鬱陶しがる。
結局人は驕傲で、結局人はクズなのだ。

そんな人を体現したかのごとき風俗街に、
似合わない少女が一人、無防備に歩いていた。
周りの奴らは欲を穢らわしく充し、
その様にはまるで目も当てられない。
皮肉にも、繫りを最重要とする人間社会の縮図の中、
たったひとり該当しないのは、ただその少女のみだった。

しかし、少女は、
寂しがるでもなく、
眠いと一言、猥雑な街から目を背けた。
993 :首藤伊周【エアクラッシャー】 [saga]:2015/06/02(火) 23:04:01.26 ID:HcR0X2YHO
>>991
【突然ではあるが、人の速さの限界はどの程度だろうか】

【これは大体の数字が出ており、時速40キロ程度と言われている】

【このスピードは蹴りや徒手でも変わらず、人間が出せるスピードはこの程度というわけだ】

【さて、これが超人級であれば、どの程度出るだろうか】

【どれだけ大きく見繕っても、100キロに届くかどうか】

【なぜなら、人というカテゴリの外に出てはいないのだから】

【では、彼が今取り出した拳銃は、どの程度のスピードが出るか】

【これは大体時速七百二十キロほどだ】

【エネルギー弾は弾丸よりも遅いと仮定しても、小さく見積もって半分の時速三百六十キロといったところか】

【つまり何が言いたいかといえば、彼が今息を吐くように打ち出したエネルギー弾は、まず間違いなく彼に届く】

【だが、それを直接着弾させるつもりはない】

【着弾する大体一センチ後方】

【この空間に着弾させるつもりだ】

【もしもこれが成功した場合、彼のご自慢の足はもう意味をなさないだろう】
994 :首藤伊周 [saga]:2015/06/02(火) 23:12:24.57 ID:HcR0X2YHO
//すみません、これは時速七百二十キロだの前に、【普通の弾丸なら】の一文を追加で。
//エネルギー弾は弾丸よりも遅いと仮定しての前に【彼の拳銃は特別製で弾丸の代わりにエネルギー弾が飛び出す】の一文を追加で。
//そしてボーイの件は年齢欄を見落としていましたすみませんorz
995 :アーヴィン・ランズ【アポロ】 [sage]:2015/06/02(火) 23:24:33.34 ID:bCehdJ9b0
>>992
【意味調べ】
【端的に言ってしまえばそれだけだが難解な言葉を正しく調べるというのは中々難しい】
【彼が行っていたのはそれを―――彼にとっては―――何倍にも難しくしたことである】
【目的はあれどそれを成し遂げる具体的な方法の思い至っていない彼はふらふらと宛てもなく街をさまようばかり】
【今日も気がつけばこんな所まで来ていた。こんな場所ですることは何も無いと、ちらほらといる子供の姿に自身の過去を思い出しつつもそこいらの人間と同じく見て見ぬふりで歩いていく】
【そんな自分に嫌気がさした時であろうか、ボロボロの衣服を着るでもなく、薄汚れているわけでもなく、勿論有象無象でもない、あまりこの場にいるには合わない少女を見つける】

なんでこんなところにいるんだ?

【我関せずと悠々と歩く少女のことが気になった】
【意味調べの延長だとか、何だとかではなく純粋な興味、いや、周りを一切気にせず歩む少女に惹かれたのかもしれない】

【今宵相対するは一人の少女】
【はてさて、様々な人間を知ろうとする彼は自分すら知らずに誰かを多少なりとも知ることは出来るだろうか―――?】
996 :羽ノ浦 紅葉【シルピエーデ】 [sage]:2015/06/02(火) 23:39:19.91 ID:vgNLTKLqo
>>993
【ちらりと背後を窺う】
【あの男?オネエさん?の手には拳銃。銃口から放たれるナニカ。あれはただの弾丸だろうか?……いや、それはない、多分。だって能力使って逃げてるし、さらに興味持たれてるし少なくともすぐに殺されることはない……筈だ。きっと】

【じゃあ、どうする?……俺の答えは一つ】

とりあえずぶち当たってみれば分かるだろっ!!死ななきゃなんとかなるっ!!

【足を止める。その反動を利用し体を捻り、弾に向かって蹴りを放とうとする。足に纏う風の様に激しく、勢いよく】
997 :羽ノ浦 紅葉【シルピエーデ】 [sage]:2015/06/02(火) 23:41:47.00 ID:vgNLTKLqo
>>994
//了解です。

//お気になさらず。年の割に童顔だと思えば何も問題はない(キリッ
998 :首藤伊周【エアクラッシャー】 [saga]:2015/06/03(水) 00:12:12.60 ID:Ch/H+xR30
>>996
自分からあたりに来てくれるなんて、あなたもしかしてマゾかしらぁん?

【彼の放つ銃、エアクラッシャーは確かに殺傷能力はない】

【しかし、全くの無意味というわけはなかった】

【エネルギー弾は風をまとった足に直撃】

【瞬間、エアクラッシャー第二の能力が発動した】

【それは、着弾した生物に強い衝撃を与えること】

【蹴りを放つために片足状態となっている彼は、当然大きくバランスを崩すことだろう】

【そうなることをさきこし、、エネルギー弾をもう一発放つ】

【今度こそ空間に磔になってもらおう】
999 :羽ノ浦 紅葉【シルピエーデ】 [sage]:2015/06/03(水) 00:46:35.52 ID:Ylil7Xdto
>>998
ぐぅ……っ!!

【衝撃が襲ってくる。相手の想像通り、バランスを崩しはるか後方へと弾き飛ばされた】
【しかし、想像していたより痛みは軽い。……己の風はまだ吹いている】
【ならば、まだなんとかなる】

【受け身を取る。このまま反対方向に飛び出せば逃げられるだろうか?……残念ながら相手はとうに二発目を放っている】
【ーーこのまま離れれば離れるほどに相手のペースに巻き込まれてしまうなら、いっそのこと近付いてしまおうか】

【出来るかどうかは分からない。しかし、やってみる価値はある。】
【力一杯地面を蹴る。向かうは空ーー】

1000 :羽ノ浦 紅葉【シルピエーデ】 [sage]:2015/06/03(水) 00:50:03.34 ID:Ylil7Xdto
//受けるダメージの度合いが分からなかったので、殺傷能力が無い=受けるダメージもそこまで大きくないと解釈して進めてしまいましたが大丈夫でしょうか?
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
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