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昔最低な女と戦った話 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/03/28(土) 11:54:54.24 ID:CD8vZA4p0
大学生の頃、俺の友人がとある最低な女に騙され、捨てられた。
そこで友人数人と復讐を企み、実行した。
それは「イケメンで頭がよく、性格のいいお金持ち」という設定で女とコンタクトをとった事から始まる。

部屋の整理をしていたら昔の携帯を見つけ、懐かしくなったのでスレを立ててみました。
のんびり付き合って頂けるとありがたい。
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/03/28(土) 12:29:37.90 ID:CD8vZA4p0
メンバーは以下の通り

・主な計画、メール、電話担当
→俺

・顔、デート担当
→真一

・金銭面などバックアップ担当
→仁志

仁志は自らこの役を買って出てくれたのと、みんなで出し合った事もあるので、無理矢理お金を出させたとかはないです。
お金を出す時はデートの費用がメイン。
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/28(土) 13:33:19.82 ID:XZQzMw170
まだ?
4 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 14:33:50.96 ID:CD8vZA4p0
コテ酉つけときます。

話は夏休み、いつものメンバーで集まったときに始まった。
去年の秋に俺らより一足早く彼女ができた健二が、やけに暗い顔をしているのだ。

俺「健二、どうした?」
健二「いや…」
真一「なんだよ、彼女と喧嘩でもしたか?」

健二の彼女は名前を雪子と言う。見た目は中の上と言った感じで、控え目ないい子だと、健二は言っていた。写真を見せてもらった事もあるが、まぁ確かにそんな感じ。地味でもなく、派手でもなく。

健二「実はさ、雪子の事でみんなに言ってなかった事があるんだけど」
俺「なによ?」
健二「雪子って、その、なんつーか…普通じゃないというか」
仁志「普通じゃない?」
健二「精神的な病気を持ってるんだよな」
俺「うつ病とか?」
健二「なんか、本人は多重人格だって言ってる」
俺「多重人格?」
真一「それはまた…お前いつから知ってたんだよ」
健二「付き合って少ししてから、実は私昔親に虐待されてて、多重人格になっちゃったって言われて」
俺「で、お前はそれでもいいよっつったの?」
健二「だってさ、精神病持ってるからって付き合えませんなんて雪子がかわいそうだし、俺も最低じゃん!それに実際俺そういうの特に偏見とかないし。でもおまえらに言ったらやめとけって言われそうでさ」

健二がため息をつく。こいつは昔から押しに弱く、あまり自分の意見を主張できず、流されやすい性格だ。

俺「別にやめろとは言わないけどさ。でもなんでお前そんなに悩んでるんだよ」

健二の話はこうだった。

付き合い始めは、とても普通に平和な交際をしていた。しかし、付き合って二か月ほど経ち、二人にとって初めての行為をしてから、雪子の様子がおかしくなったらしい。いきなり叫び始め、自傷行為をしようとしたり…しかし、毎回健二が止めていたからか、彼女の手首に傷痕は一切ないらしい。

ここで俺はあるひっかかりを覚えたが、気にせず話を聞いた。

それから人格の交代が頻繁に起こるようになった。とても明るく、しかしわがままで自分勝手な人格や男の人に移ろいやすい人格などが出てきたらしい。
そして、健二はかなり多額の買い物をさせられたり、浮気を繰り返しされているらしいのだ、その雪子の言うところの人格に。
高いアクセサリーを要求され、買えないと言えば「そうだよね、私は雪子じゃないもんね。私なんてどうでもいいよね。こういうネックレス一度でもいいから、あなたからのプレゼントとして欲しかった」と言われ、健二は買ってしまう。
メールや電話などで相手が浮気をしていると分かり問い詰めれば「あれは私ではなくて人格がやってることだから、私には止められない」と泣かれ、許してしまう。
別れ話を切り出すと、「やっぱり病気の人間は普通の幸せは手に入れられないんだね。死のうかな」と言われて別れるに別れられないそうなのだ。

そこまで聞いて俺達は、うーん…と頭を悩ます。なにせ今まで精神病を持っている人と接したことがないので、いい打開策が見当たらないのだ。
しかし、俺らの「迷い」は、とある人物の登場で「怒り」へと変わった。

「あれー?隆太(俺)じゃん!」

そう元気よく声をかけてきた女は、俺の高校の時の同級生、美紀だ。

俺「おー。久し振り」
美紀「ねぇ、あんたの友達に健二君っている?」
俺「こいつ」
美紀「あら、ここにいたか。あなた、雪子ちゃんと付き合ってるでしょ?」
俺「健二ってそんなに有名なのか」
美紀「逆、逆。雪子ちゃんが有名なの。健二君、言い方悪いけど、あなた騙されてるよ」
真一「どういうこと?」
美紀「雪子ちゃんの友達が、私の専門学校での友達なんだけど、あの子自分のことを多重人格だって嘘ついて、高額な買い物させたり、他の男とやっちゃってたり、色々やらかしてるらしくてねー。最初はおとなしい顔をしてるらしいんだけど、段々性格が変わってくんだってさ。それこそ人格が変わるみたいに」
俺「でも、本当に多重人格かもしれないじゃん、それなら」
美紀「あの子、親に虐待されたとか、親の事死んで欲しいくらい嫌いだとか、色々言ってない?」
健二「言ってる…」
美紀「あれ全部ウソだよ。友達が見たんだって。お母さんとお父さんと楽しそうにディズニーランドとか、買い物とか言ってるところ何度も。それに、雪子ちゃんのイトコが昔から親にべったりの甘えん坊だったって。あと、リスカするフリを見せて相手を信じ込ませるっていうやり方してるらしいんだけど、なぜかあの子の手首には傷一つないんだとさ」

美紀は、俺達が今さっき健二から聞いた事の全貌を聞いてもいないのに話してくれた。
5 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 15:07:13.87 ID:CD8vZA4p0
俺「それって確かな話なの?」
美紀「うーん…まぁ私はその雪子ちゃんとは一回くらいしか話したことないから絶対とは言えないけど。私の友達はよく自慢話のようにその話をされてるって言ってたからねぇ」
仁志「健二、お前今までどのくらい貢いだ?」
健二「たぶん、百万円くらい」
俺「そんなに!?」
健二「計算してないけど、たぶん」
真一「そういう金って取り返せるんだっけ?」
仁志「ほぼ無理」

最近健二がバイトを増やし、付き合いが悪くなった理由がわかった。

健二「雪子とは別れる。まぁ、いい勉強になったってことで」
俺「何言ってるんだよ」
健二「え?」
俺「金は取り返せなくても、やられたらやり返そうぜ」
真一「お、隆太面白い事考え付いた?」

俺が立てた計画はまぁシンプル。
「女としてのプライドを打ち砕き且つ、健二に謝らせる」
というもの。

そして、俺たちはそのままファミレスで講義用のノートにあるひとりの男を作り上げた。

橘涼介(21)
イケメンで、父親の会社を継ぐ事になっているお金持ちの大学生。
成績は優秀で、スポーツもできる。
性格は大らかで優しく、滅多に怒らない温厚なやつ。

俺「基本的にメールのやり取りとかは俺が担当するよ。真一、お前が橘涼介のモデルだからな。顔とスポーツだけ」
真一「俺イケメンか?」
美紀「うん、イケメンだと思うよ」

なぜか居座っている美紀だがまぁここはどうでもいい。

仁志「金持ちっつー設定は俺担当だな」
俺「あぁ、お前の家金持ちだからな。でも、金に関しては健二以外のみんなで集めてやろうぜ」
美紀「私も免除してね」
俺「お前はそもそも計画に入ってないんだけど」
美紀「重要な情報提供者なのに?」
俺「でもまぁ、雪子ちゃんとなんとか繋がってくれれば動きやすくはなるかも」
美紀「任せてよ」
真一「でも、雪子にどうやって接触するんだよ?まさか健二から紹介してもらうってのは無理じゃん」
俺「健二、今から雪子と会う事できる?」
健二「わからないけど」
俺「友達が雪子に会いたがってるからこれから会えないかメールしてみて」
健二「うん」

メールはおよそ五分後に返ってきた。

雪子「けんちゃんやっほー!お友達?どんな人?」
健二「どうすればいい?」
俺「それは会うまで内緒。イケメンだけど、心変わりしないでね(笑)で」
健二「わかった」
雪子「あははー(笑)けんちゃんから心変わりするなんてありえないよー。今日は暇だから会えるよ。どこで会う?」
俺「新宿で」

この辺りのメール文は多少記憶に頼りきれない部分があります。

俺達は二時間後を指定し、更に念入りに計画を煮詰めた。
6 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 15:34:59.16 ID:CD8vZA4p0
話の続きを始める前に、詳しい地名を出しちゃってるけど、身バレ覚悟の上なのでそこはつっこまずに聞いて欲しい。でも一応みんなの名前は仮名です。

二時間後、俺達は新宿にいた。
真一には俺の携帯を持たせ、俺は真一の携帯を預かっている。「都合上忙しいので、携帯をこまめにチェックしなければいけない」という設定のもと、俺がいろいろと指令を出すことになっている。

健二「あ、雪子!」
雪子「けんちゃん!あ、この人がお友達?」
健二「うん。友達の橘」
真一「橘涼介です。よろしくね。なんだよ、健二、かわいい彼女じゃん」
雪子「やだぁ、そんなことないですよー」
真一「敬語じゃなくていいよ。仲良くしてね」
健二「橘、俺の彼女とるなよ?」
真一「んー、それはどうかなww」
雪子「あはは」

三人と俺達はそのまま近くの居酒屋に移動した。

美紀「なんか探偵にでもなった気分だね」
俺「なんでお前もいるわけ?お前が見つかったらまずいんだけど」
美紀「ほら、もし万が一見つかったらさ、あら偶然!であわよくばお友達(仮)になれるかもじゃん?」
俺「…まぁいいけど」

雪子「けんちゃんと橘君って同じ大学なの?」
真一「そうだよ。大学で友達になったんだよな」
健二「そうそう。こいつイケメンで金持ちで、色々な女に声かけられるのに、なかなか彼女作らないんだ」
雪子「えー。なんで?」
真一「俺別に急いで彼女が欲しいとか思ってないしな。親父の会社継ぐから色々社会勉強で忙しいんだよ。恋愛とかもしてみたいけど、きちんとこの子だって思える子がいいし」
雪子「誠実なんだね」
真一「そうかな?」
雪子「お父さんの会社を継ぐってことは、社長さんになるの?どこの会社?」
真一「それは内緒」
健二「結構大きい会社だよな」
真一「言うなっつーのww」
雪子「すごーい」

美紀「食いついたね」
俺「食いついたな」
仁志「すごい食いつきだな」

真一「健二と雪子ちゃんはどうやって知り合ったの?」
雪子「大学の文化祭にけんちゃんが来てくれて、それでね」
真一「あぁ、なんか健二が舞い上がってたもんなぁ。可愛くていい子と知り合えたって」
健二「別に舞い上がってないし」
雪子「けんちゃんと出会えてよかった」

美紀「からあげもらうよ」
仁志「あ、それおれの」
俺「お前ら話聞けよ」
美紀「女の私が確信したことが一つある」
俺「なに?」
美紀「あの子上手に猫かぶってるよ。もう少し盛りあがったらあれ実行してみな」

美紀の助言もあり、それから一時間ほど三人を盛り上がらせた俺は、健二にメールをした。

俺「そろそろお前だけ席を立て」
健二「あ、バイト先から電話だ。ごめん、ちょっと外行くね」
雪子「うん」
真一「わかった」

健二が席を立ったところで、真一こと橘涼介(逆?)が動き出した。
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/03/28(土) 15:37:44.72 ID:S9f34jSWO
面白いっつーか面白そう
期待
8 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 15:51:11.49 ID:CD8vZA4p0
真一「ねぇ、雪子ちゃん」
雪子「ん?」
真一「健二に不満とかないの?」
雪子「えー?なんでー?」
真一「いや、もし何か悩みがあるなら相談にのりたいなって」
雪子「橘君やさしい。…あのね、ちょっと困ってて」
真一「なにが?」
雪子「私は欲しいなんて言ってないのに、高価なプレゼントをなにかとプレゼントされると、私ってお金に困ってるような強欲な女に見えてるのかなって」
真一「それはひどいね」
雪子「あと、会うたびにエッチしてこようとするのも、私は体目的なんじゃないかなって」

ちなみに健二からの話によると毎回エッチを誘うのは向こうからで、断ると「魅力ないもんね」と機嫌を損ねるお嬢さんです。

真一「俺でよければいつでも相談にのるし、よかったらアドレス交換しない?」
雪子「いいの?」
真一「いや、雪子ちゃんが健二に悪いと思うなら無理にとは言わないけど」
雪子「あ…うーん…けんちゃんには内緒にしてくれる?」
真一「もちろん」
雪子「じゃあ、けんちゃん戻ってくる前に早く」

美紀「おーっと、猫が逃げかけてるぞ」
俺「女って怖い」
美紀「それ私も含まれてる?」
俺「ナチュラルに俺のピザ食ってる辺りで含まれてるね」

真一「相談とか関係なくメールしていいかな?」
雪子「うん、私も、していい?」
真一「いいに決まってるでしょ」

仁志「真一ってあれ演技だよな?」
俺「たぶんあいつの腹の中煮えくりかえってると思うよ」
美紀「俳優になれるね」
仁志「美紀ちゃんさっきから食ってばかりなんだけど」
美紀「人のお金でたべるごはんはおいしいね」
俺「奢るなんて一言も言ってないのにこわい」

その後、健二が戻ってきて、ひとしきり盛り上がると、雪子と涼介の運命の出会いは終わった。
9 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 15:52:31.87 ID:CD8vZA4p0
>>1を読み返してて思ったけど、捨てられてなかったね、まだwwwwww
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/28(土) 16:05:18.22 ID:UwGStdeGO
期待
11 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 16:23:23.05 ID:CD8vZA4p0
>>7
反応あると嬉しい。ありがとう。
面白いかわからないけど頑張って書きます。

真一に携帯を返してもらった俺は、そのままみんなと解散し、家に戻った。
家族は寝ていたので、風呂に入って寝ようと思い、そうすると、風呂上がり、一件のメールを受信していた。
もちろん、雪子からだ。
ここからしばらくは俺と雪子のメール対決になります。
雪子とのやり取りは全部計画を立てた連中(美紀も含む)に転送してます。

雪子「こんばんは、まだ起きてる?」
涼介「こんばんは。起きてるよ。どうかした?」
雪子「ううん、なんだか心細くなっちゃって」
涼介「健二は?」
雪子「けんちゃん寝ちゃったみたい」

このあと健二にメールを送ったらばっちり起きてました。雪子からはメールも電話も来てないそうです。

涼介「そっか。俺でよければ甘えていいよ」
雪子「橘君って本当に優しいね。好きになっちゃったらどうしよう(笑)」
涼介「こらこら、健二がいるだろー(笑)」
雪子「えへへ(笑)でも、けんちゃんは本当に私のこと好きなのかな。橘君、何か聞いてない?」「」
涼介「いや、健二からは彼女を大切にしないとって聞いてるけど」
雪子「そっか…橘君は好きな人とかもいないの?」
涼介「今のところはね。まぁ、ちょっと気になる人はいるかな」
雪子「えー?だれだれ?」
涼介「内緒(笑)」

美紀「ここでだれだれって聞いてくる辺り自意識過剰だよね」
俺「なんで?」
美紀「だって橘君の交友関係も知らないのに、誰?って聞くってことは自分も知ってる人、つまり自分だと思ってるって事でしょ」
俺「おお、そういうことか」

雪子「ケチー(笑)けんちゃんとは仲はいいの?」
涼介「まぁ、そこそこな。俺、あいつのちょっと頼りないところどうにかしたいけど」
雪子「あー、確かにね。けんちゃんちょっと頼りないよね。守ってくれなさそうで、たまに不安になっちゃう」
涼介「いいやつだけどな」
雪子「うん、いい人だよね。優しいし」
涼介「雪子ちゃんは健二のどこに惚れたの?」
雪子「優しくて、真面目で、私を大事にしてれそうなとこかな。でも…」
涼介「でも?」
雪子「ううん、なんでもない」
涼介「気になるなぁ(笑)」
雪子「でもね、さっき居酒屋でも言ったけど、私をブランドとしか扱ってないのかなって思うときがたまにあるんだ」

美紀「もう少し引っ張れよ!」
俺「いいからお前もう寝ろよ」
美紀「今ラーメン作ってるの」
俺「まだ食うの?太るよ」
美紀「太ったら痩せればいいだけ」
俺「さようですか」

俺的に美紀とのやり取りが好きだったりするので載せてます。

涼介「健二はそんなやつじゃないよ」
雪子「あ、わかってるよ。ごめんね?」
涼介「謝らなくていーの。雪子ちゃんはそう感じちゃってるって事だもんね」
雪子「今から電話できる?」

そのころ既に深夜二時を回っていたので、俺は丁重に断り、寝た。
12 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 16:48:06.99 ID:CD8vZA4p0
翌日はバイトも休みだったので、俺は家で爆睡をかましていた。すると、突然の来訪者。出てみると、美紀だった。

美紀「よっす」
俺「すいません、うちセールスとか美紀はお断りしてるので」
美紀「個人的にシャットアウトするのやめようよ」
俺「なに?」
美紀「まぁまぁ、ケーキ買ってきたから中に入れてよ。ついでに冷房も入れてよ」
俺「はいはい」
美紀「いいニュース、つーか耳寄りな情報です」
俺「なに?」
美紀「なんと、今朝友達に雪子ちゃんからメールがあって、今の彼氏の10倍くらいいい男に気に入られた、だそうです」
俺「なにそれww」
美紀「見事に引っ掛かってくれたねぇ、雪子ちゃん」
俺「確かに。あ、そういえばメールチェックしてなかった」

携帯を見ると、メールが四件。内二件は雪子からだ。

雪子「おはよう!今日はどんな予定?」
雪子「忙しいのかな?さみしいよー(泣いてる絵文字)」

俺「完全に彼女気取りだよこいつ」
美紀「いやぁー。女って怖いね」
俺「俺のショートケーキのイチゴをさりげなく食べてるお前も怖いよ」
美紀「おいしいよ」
俺「感想は聞いてないよ」

涼介「おはよう、ってもうこんにちはの時間か(笑)親父の付き合いでちょっと人と会ってたんだ」
雪子「涼介君だー(ハートの絵文字)そうなんだ!もう終わったの?」

美紀「いつの間にか下の名前で呼ばれてるけど」
俺「俺もびっくりした」

涼介「うん、とりあえずね。今日も暑いね」
雪子「うんうんー。暑いよね!冷房のきいた部屋に閉じこもってるよー(笑)」
涼介「雪子ちゃんは実家暮らしなの?」
雪子「そうだよ。本当は出ていきたいけど」
涼介「まぁ、大学生になったら独り立ちしたくなるよね」
雪子「それもあるけど、なんていうか、私の家、家族仲があまりよくないからさ」
涼介「そうなの?」
雪子「うん。小さい頃から親がすっごーく厳しくて、いい思い出なんてないの」
涼介「それはつらいなぁ。厳しかったって、しつけとか?」
雪子「お父さんもお母さんも私の事怒鳴りながら殴ってきたり」
涼介「それって虐待に近いね。事情は詳しく知らないから決めつけられないけど、俺そういう話聞くと被害者を守りたくなる」
雪子「近いっていうか、虐待だよ。好きなものも食べさせてもらえなかったし、家族でお出かけとか滅多にしたことない。私はいつもいい子でいなくちゃいけなかったし、今も昔よりはマシになったけど、やっぱり親が怖いよ」

美紀「あらあら。分かりやすい釣り針だったのに」
俺「でも小物を引っかけたくらいの手ごたえしかないよ」
美紀「ま、大物ではないね。ねぇ、コーヒー飲みたい」
俺「冷蔵庫に入ってる」
美紀「隆太も飲む?」
俺「頼んだ」
美紀「頼まれた」
俺「冷蔵庫は」
美紀「あー、大丈夫大丈夫。場所ならわかる」
俺「…なんで?」

美紀が持ってきたコーヒーを片手に、雪子とのメールを頑張る俺。
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/03/28(土) 16:54:12.71 ID:XFOFGDJ6O
美紀のキャラがよすぎるww
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/28(土) 16:54:47.87 ID:gveDuD5nO
涼介が今は美紀と付き合ってるまで読んだ
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/28(土) 16:55:34.40 ID:VMZ+EwdYO
文才あるな、面白い
16 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 17:22:09.85 ID:CD8vZA4p0
とりあえず後一時間くらいしたら予定があるので、六時くらいに消えるけど、夜に多分また来ます。

涼介「ひどいな。どうして血の繋がった親なのにそういう事ができるんだろう」
雪子「わかんない。私、生まれてこない方がよかったのかも」
涼介「そんな事言わないでよ。生まれてこなければよかった人なんていないよ」
雪子「ありがとう、涼介君」
涼介「お礼なんていいって」
雪子「また近々会いたいな。でも私みたいな女に興味ないよね」

美紀「うん、ないね」
俺「野次馬的な意味でなら興味あるけど」
美紀「まぁ、こうしてわざわざあんたの家に来てまでメールを見守ってる私にも言える事だけどね」
俺「ってか、お前は何しに来たの?」
美紀「え、だから報せを持ってきたんだよ」
俺「メールでいいじゃん」
美紀「いやぁ、夏はやっぱり冷房だよね」
俺「…壊れたの?」
美紀「そんなまさか」
俺「じゃあなんで」
美紀「電気代がもったいないんです」
俺「最低です」

涼介「いや、雪子ちゃんに興味あるよ。なかったらこんなメールとかしてないって」
雪子「他の女の子にもこんな風に優しいの?」
涼介「俺が今定期的に連絡取りたいと思ってるのは雪子ちゃんだけだよ」
雪子「もー、そうやって優しいこと言ってその気にさせるんだからー(笑)」
涼介「でも、健二に申し訳ないかな。もしも雪子ちゃんが迷惑だと思ったら無視していいからね」
雪子「全然迷惑じゃないし、正直、けんちゃんとこれから付き合っていく自信ちょっとなくしてたところもあるから…」
涼介「昨日話してたことで?」
雪子「うん…」
涼介「今は健二とはメールとかしてないの?」
雪子「してるよ。でもなんだか涼介君から返事が来る方が嬉しい」
涼介「可愛いこと言うなって(笑)」

美紀「でも、隆太君から返事が来る方が嬉しい」
俺「は?」
美紀「いや、可愛いのかと思って」
俺「そこに辞書あるじゃん」
美紀「え?うん」
俺「社交辞令って引いてみな」
美紀「全てを理解した」

雪子「可愛くないよー(汗の絵文字)もう、涼介君に会いたくなっちゃった」
涼介「昨日はたまたま予定が空いてただけで、俺基本的に忙しいからそんなにしょっちゅう会えないけど、そう言ってもらえると嬉しいよ」
雪子「忙しいんだね。でも、社長さんになるって言ってたもんね。色々お付き合いとかもしないとだよね」

美紀「ちょいと携帯貸して」
俺「え」

涼介「今日も親父の会社の取引先の人飯でさ。俺より一個下の娘さんも来てたんだ」

俺「なにこれ」

雪子「娘さん?可愛かった?どんな子?」

美紀「うひゃひゃwwぐいぐい来たwwww」
俺「勝手に遊ぶなよ」

涼介「いや、まぁ普通の大人しい子だったよ」
雪子「ふーん」
涼介「やきもち?(笑)」
雪子「ちがうもーん」

ちなみに一方健二君の様子は…
17 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 17:42:15.91 ID:CD8vZA4p0
俺「こういう感じで話は進んでるわけだけど、お前と雪子ちゃんのやりとりも送ってくれない?」
健二「わかった」
俺「なんつーか、大丈夫か?」
健二「なにが?」
俺「俺一人で腹立ててつっぱしってないかなって少し思ったんだよ。少なくともまだ付き合ってる彼女のこういう姿見るの嫌じゃない?」
健二「まぁ、正直言ってショックな部分もあるよ。でも、今までされてきたことと雪子の本性見たら、これからどうなるのかすっげー楽しみ」
美紀「類友だね」
俺「だな、健二もいい性格しとるわ」

そして、健二から送られてきた雪子とのやり取り。

雪子「けんちゃんおはよ」
健二「おはよう」
雪子「昨日は楽しかったね」
健二「そうだね。橘いいやつでしょ?」
雪子「うん。昨日話した感じでは、いい人そうだった。橘君ってどこの会社の息子なの?」
健二「それは絶対に言うなって言われてるんだ、ごめん」
雪子「彼女にも言えないの?」
健二「でも、雪子は橘の彼女じゃないから、言えないよ」
雪子「そっか。それより今日は暇?」
健二「今日は夜からバイトだよ」
雪子「どのバイト?」
健二「ガソリンスタンド」
雪子「そういえば、りんちゃんがこの間のお店で見たピアスが可愛いって言ってたから、ねだってくるかも」
健二「あー、うん」

俺「待って、りんちゃんって誰?」
健二「雪子の人格の名前。高額なものを要求してくる子」

雪子「りんちゃんの事嫌いだよね?」
健二「いや、別に」
雪子「私のことも?」
健二「嫌いじゃないって」
雪子「よかった!けんちゃんだーいすきっ(ハートの絵文字)これからちょっと友達と会ってくるね!またあとでメールします!」

ちなみにこのメールの後も雪子ちゃんは涼介君とのメールを楽しそうにしていらっしゃいました。

俺「これでもまだ大好きとか言えるんだな」
美紀「予防線」
俺「え?」
美紀「まだ確実に涼介君と付き合えるかわからないから、保険かけてるだけ」
俺「なるほど」
美紀「まぁ一生涼介君とは付き合えないけどね」
俺「お前何読んでるの?」
美紀「隆太が健全な本の後ろに隠したエロ本」
俺「なっ…」
美紀「お、当たり?」
俺「うるせぇ帰れ」

結局美紀はそのあとちゃっかり夕飯まで食って帰って行った。

雪子からのメールは続く…が、そろそろ出かける準備をしていきます。
また夜に来るので読んでくれるとありがたい。ついでに反応くれると嬉しい。

感想くれた人たちありがとう!

では。
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/03/28(土) 17:49:35.36 ID:6rRLwFlVO
SS速報にいるのかと思った。
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/28(土) 18:27:02.06 ID:XZQzMw170
面白いから早く続きを書くんだよ禿げるだろ
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/28(土) 20:16:52.38 ID:bsPIhMAkO
いいじゃん面白いじゃん
21 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 22:30:11.75 ID:987qa9R50
こんばんは!お待たせしました。明日朝早いのでそんなに長くはいられませんが、続きを書いていきます。
レスくれた方々ありがとう!


美紀が帰り、涼介と雪子のメールは再開。

雪子「涼介君って、経験豊富そうだよね」
涼介「そうかな?まぁでも立場上同年代の人よりは色々経験させてもらってるかもしれない」
雪子「本当にすごいな。私なんて世界が狭くてさ」
涼介「どうしてそう思うの?」
雪子「周りの人見ると思うんだ。みんな夢に向かって頑張ってて、バイトとかもきちんとしてて、私はだめだめだもん」
涼介「人にはその人に合った生き方があるんだから、そう非観する事ないよ。雪子ちゃんは将来の夢とかないの?」
雪子「それを探したくて大学に行ったんだけど、見つからないの。だからね、お嫁さんになりたいなーって(笑)」
涼介「健二の?」
雪子「けんちゃんかどうかはまだ分からないけど、幸せな結婚して、あたたかい家庭を持ちたいんだー」
涼介「いい夢じゃない。さっきのメール見て思ったんだけど、バイトしてないの?」
雪子「してたりしてなかったり。採用はしてもらえるんだけど、長続きしないんだ。本当に情けない…(泣いてる絵文字)」
涼介「情けなくないって。でもどうして長続きしないの?仕事が合わないの?」
雪子「気づいたらクビになってる事が多いんだ。多分病気…あっ、なんでもないっ(笑)」

美紀「うっひゃーwwしたたかで浅はか!電話で口を滑らせたならともかく、メールなんだからまずい事書いたら消せるのにww」
俺「俺も全力でそう思ってるよ」
美紀「かまってちゃん全開だねぇ」
俺「これはどうするのがいいと思う?」
美紀「あえてスルーでしょ」
俺「気が合うな。そう思ってた」

涼介「今までどんなバイトしてきたの?」
雪子「えっと、マックとか喫茶店とか本屋さんとか、かな」
涼介「そういえば、雪子ちゃんって趣味とか特技とかあるの?」
雪子「趣味も特技も料理だよっ♪お菓子作ったりするの好きなんだー!でも、本当に作りたいって思った人にしか作らないんだけどね」
涼介「例えば健二とか?」
雪子「ううん…けんちゃんには作ったことないの。なんか、ちゃんと感想とか言ってくれなさそうで」
涼介「そんな、作ってあげればいいのに。きっと喜んでおいしいって言ってくれると思うよ」
雪子「涼介君は私がお菓子とか作ったら食べてくれる?」

美紀「多分異物混入してるからやめといた方がいいね」
俺「髪の毛とか?」
美紀「爪とか」
俺「もはや罰ゲームじゃねぇか」

涼介「すごく嬉しいし、食べたいけど健二を差し置いてってのはちょっと気が引けるかな」
雪子「やっぱり涼介君は私とけんちゃんがずっと仲良く付き合っていった方がいいと思う?」
涼介「当たり前だよ。俺にとっては二人共大切な存在だし、その二人が付き合ってるんだからうまく行って欲しい」
雪子「優しい。でも、優しさを間違えると涼介君が不幸になっちゃうかもよ。チャンスを逃してしまうかも」

俺「なに言ってんのこいつ」
美紀「ごめん、古代スワヒリ語は専門外なんだ」
俺「お前の母国語だよ」
美紀「要するに、健二君から私を奪わないと、いい女を逃してしまうかもしれないわよ、的な事が言いたいんだね。このくされビッチは」

涼介「どういうこと?」
雪子「見守るだけじゃだめ。攻めるのも大事ってこと!これは次回会うときまでにきちんと考えておいてね。宿題だぞ!」

美紀「だぞ!じゃねぇよ」
俺「さっきから怖いよお前」

その日の翌日から大学が始まる事となっていたため、俺はキリがいいのでここで「了解。しっかり考えておきます、先生」と返して寝た。
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/28(土) 22:36:00.76 ID:XZQzMw170
美紀「だぞ!じゃねぇよ」
俺ら「だぞ!じゃねぇよ」
23 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 23:19:59.91 ID:987qa9R50
さて、大学が始まり、退屈な講義を受けたあとは俺、健二、真一、仁志が喫茶店に集まって報告や今後の方向について考えていた。

真一「俺お前から送られてくるメール来るたびにニヤニヤしちゃったよww涼介君イケメンww」
仁志「なんかここぞと言う時の返し方上手いよな」
俺「そんな事ないよ。もっと褒めて」
真一「俺がまたデートする事になったらそのキャラ維持出来るかわからないww」
健二「でも雪子の反応が面白かったなー。騙されてるの知らないでぐいぐい食いついてるしww」
俺「俺はあるひとつの誓いを立てたんだよ」
仁志「なになに?」
俺「それはこれまでのやりとりとこれからのやりとりで推理してみ。宿題だぞ!」

雪子の真似をすると三人は爆笑していた。
そんな時、携帯が鳴る。携帯を開くと、雪子からのメールだ。

雪子「涼介君こんにちは!もう大学は始まった?」
涼介「こんにちは。うん、今日から始まった。夏休みもあっという間だよね。雪子ちゃんのところは?」
雪子「私のところは明日からなのー」

雪子からのメール、涼介の返信は三人に分かるよう、声を出して読んでいる。

健二「俺昨日雪子に今日から大学始まること言ったんだけどな」
真一「涼介君とお話するきっかけが欲しいのよ」

涼介「そうなんだ。お互いにまたキャンパスライフ頑張ろうね」
雪子「うん!それより…けんちゃんには内緒で相談があるんだけど…」
涼介「ん、なに?」
雪子「なんかね、けんちゃん他の女の子と浮気してるかもしれないんだ」
涼介「どういうこと?」
雪子「私の友達がね、けんちゃんが他の女の子とデートしてるところ見たんだって。どうしよう…私信じてたのに…」

俺「おいおい健二、浮気はよくないよ」
健二「わかってて言ってると思うけど、してないからね」
真一「そろそろ、健二とのお別れに一歩ずつ近づいているわけか」

涼介「俺がさりげなく健二に探り入れてみようか?」
雪子「絶対に嘘を言うに決まってるよ!それに、もし本当だったら、私立ち直れないよぉ…涼介君、助けて」
涼介「とりあえず落ち着いて。まだ確実に浮気って決まったわけじゃないし、俺はそんな話健二から聞いてない。それどころか、大学始まって雪子ちゃんと会えなくなる日が増えて寂しがってたよ?」
雪子「演技かもしれないし、浮気してるなんて友達に言えないよ」
涼介「いや、女の子は知らないけど、男はそういうの隠さず言う関係だから…もちろん雪子ちゃんの不安もわかるし、絶対にしてないとは言い切れないけど」

美紀「本当に健二君が浮気してくれないかなぁ。ってのがありありと伝わってくるね」
俺「俺んとここないか?って言って欲しいんだね」
美紀「ワンナイトカーニバル!!」
俺「うるさい」

雪子「とりあえず、落ち込んでるから、また後でメールしてもいい?」
涼介「もちろん。あまり思い悩まないでね」
雪子「ありがとう。本当に涼介君は優しい。どんどん惹かれてる」
涼介「俺も雪子ちゃんのことは伏せて健二に話聞いてみるよ」
雪子「うん…」

俺「健二、浮気とか関係なく他の女とデートした?」
健二「してないって。ありきたりなあれは妹だよみたいなのもない」
俺「お前兄貴しかいないもんな」
真一「ま、完全に雪子の作り話だな」

四人で頷き合う。

24 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/28(土) 23:26:05.03 ID:987qa9R50
では、続きはまた明日書きます。
楽しみにしてくれてた方々ありがとう。

なかなか忙しい人間なのでのんびり進むスレになると思うけど、絶対に最後まで書ききるので、お付き合いお願いします。
おやすみなさい ノシ
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/28(土) 23:26:58.71 ID:u8TLi/GMO
おつ、面白かった!
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/03/29(日) 00:24:55.38 ID:1AXb5wTEO
美紀と隆太の会話好きだわ
気心知れてる感じがいいね
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/29(日) 00:27:25.07 ID:dMJFnsW9o
面白い。続き期待してる。
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2015/03/29(日) 01:57:26.90 ID:tVIpJrSOO
やりたい事見つからないからお嫁さんなる!とか地雷女だなw
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/29(日) 09:07:07.24 ID:HQiM6V5Ho
ワンナイトカーニバルワロタwwwwww
30 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/29(日) 23:04:06.82 ID:ti6RnNgH0
こんばんは。

昨日の続きを書きたいと思ってパソコンを立ち上げたはいいが、とんでもない眠気が…
明日休みなので、またゆっくりと書いていきます。本当に申し訳ない。

おやすみなさい。

31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/29(日) 23:24:31.07 ID:Le96lKdqo
舞っとるで
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2015/03/30(月) 09:48:41.86 ID:KDDNlPi80
美紀ちゃんええ女やw
33 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/30(月) 22:27:26.23 ID:jORrfjiU0
こんばんは。いやいや、休日なのに色々と忙しかった…
では、早速ですが続きを書いていきます。

あれから俺は喫茶店でみんなと別れてから、真っ直ぐ家に帰った。
母親が作ってくれた夕飯を食べながら、談笑していると、携帯が鳴る。

母「ほれ、食事中に携帯いじらない」
俺「俺は今戦ってんの」
母「なにと?」
俺「悪い女」
母「なに、あんた騙されたの?」
俺「俺じゃないよ」
母「ふーん。なら頑張りな。でも犯罪は勘弁してよ」
俺「ほいほい」

メールはやはり雪子からだ。

雪子「こんばんは。泣いてたらいつの間にか寝ちゃってた。まだ起きてるかな?」
涼介「起きてるよ。大丈夫?」
雪子「うん…」
涼介「あれから健二とメールとかしたの?」
雪子「してない。なんだか怖いし、もう信じられなくて…」
涼介「俺、あれから健二にさりげなく聞いてみたんだけど、やっぱり健二は浮気なんかしてないって言ってるんだ。一度直接確かめてみたらいいと思うよ」
雪子「でも…怖いよ。私よりもいい人が見つかったってふられちゃったらどうしよう」

美紀「お前はけんちゃんよりいい男見つけちゃってるけどね」
俺「絶賛アプローチ中だしな」
美紀「ねね、隆太の家の夕飯なに?」
俺「とんかつだけど」
美紀「やったー!」
俺「来るなよ」
美紀「食費が浮くんですよ?重大な問題ですよ?」
俺「俺には別に重大じゃないんですけど」

ちなみに美紀は一人暮らしをしている。

涼介「怖いのは分かる。でも、このまま何も確かめないで、気持ちが離れてしまうんなら、確かめてその事実をきちんと知った方がいいと思うよ」
雪子「そうだよね…ちょっとけんちゃんにメールしてみるね。涼介君、不安だからもう少しメール付き合ってくれるかな?」
涼介「もちろん。勇気出して頑張ってね」
雪子「ありがとう」

以下、健二から転送されてきたメール。

雪子「けんちゃん、ちょっといいかな」
健二「どうしたー?」
雪子「けんちゃん、私に隠してることない?」
健二「別にないけど」
雪子「そっか。ねぇ、どうして橘君を私に紹介したの?」
健二「なんでって、橘に暇だしお前の彼女見てみたいって言われたからだけど」
雪子「それだけ?もしかして、さりげなく私に心変わりして欲しかったんじゃないの?それで、私以外の女の子と付き合いたかったんじゃないの?」
健二「違うよ。曲解しすぎ」
雪子「私友達から聞いたよ。けんちゃん他の女の子とデートしてたんでしょ?もう私のことなんてどうでもいいんでしょ?」
健二「橘からも浮気がどうこう聞かれたけど、俺雪子以外の女となんてデートしてない。最近はバイトばっかりだったし」
雪子「けんちゃんの事信じられない…知らないと思うけど、私のこと好きだって他に言ってくれてる人いるんだからね。けんちゃんが本当のこと言って信用を回復してくれないと、私そっち行っちゃうからね」
健二「本当のこと話すよ。俺は雪子以外の女の子とデートなんかしてません。浮気もしてません」
雪子「本当に私だけだと思ってる?」
健二「思ってるよ」
雪子「わかった。じゃあ最後のチャンスあげる」

美紀「上から目線うざいなぁー」
俺「雪子のことを好きだって言ってるほかの男って涼介君じゃないよな」
美紀「本人はそう思ってるよ」
俺「こわーい」

雪子からのメールを俺の携帯が受信した。
34 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/03/30(月) 23:41:41.45 ID:jORrfjiU0
雪子「けんちゃん、浮気してないって言ってるけど、絶対嘘だよ…」
涼介「どうして?」
雪子「けんちゃん、優しいからきっと傷つけない為に言ってるの。私には分かるよ、恋人だもん…でも、その優しさがつらいよ…」
涼介「雪子ちゃんは健二を信用してないの?」
雪子「え?」
涼介「話を聞いてて思ったんだけど、なんか雪子ちゃん健二が浮気してるって決めつけて信じる気がないように思える」
雪子「そんな酷い女じゃないもん…」
涼介「うん、雪子ちゃんはそんなに酷い女じゃないよね。だったら、真っ正面から受け止めて、きちんと健二と向き合って信じてあげなよ。
雪子ちゃんが言ったんだよ。恋人だから分かるって。なら健二がそんな事するような男じゃないってわかるよね?」
雪子「涼介君、私今まで誰にも言ってなかった事があるの」
涼介「なに?」
雪子「私、昔レイプされた事があるの。ずっと信じてて、好きだった人に。付き合ってはいなかったんだけど、遊びに行ったらその人にいきなり犯されて…その人、なんとなくけんちゃんに似てるんだ」

美紀「じゃあなんで付き合ったんだ。あほか」
俺「この子誰にも話してない話をなんでこんなにほいほい涼介君にしちゃうのかね」
美紀「同情して欲しいのと、気を引きたいのと、けんちゃんを貶めるためですねー」
俺「俺女不信になりそうなんですけど」
美紀「頑張れ。余ったらもらってやるから」
俺「あ、大丈夫です」
美紀「おいおいおいおい」

涼介「そんな事があったんだ。それはつらかったね。でも、どうして健二と付き合ったの?」
雪子「わからない。最初は本当にいい人で真面目でっていう印象だけだったの。でも、けんちゃんがあまりにも積極的に付き合おうって言ってくるから、なんとなく流されてしまったというか…もちろん好きだよ。大好き。でも、今は自分が一体どんな人と、誰と付き合っていくのが正解なのかわからないよ」
涼介「人付き合いに正解なんてないんじゃないかな。誰と付き合っても、メリットとデメリットはあるよ。100%正解なんてありえないけど、100%不正解って事もありえない。本当に結婚したくてした人でも、結局長年付き合えば嫌なところも見えてきて、時にはこの人と結婚したのは間違いだったかなって思う事もある。
雪子ちゃんは本当に心からこの人と幸せになりたい、この人となら不幸を乗り越えられるって人と付き合っていけばいいさ」

美紀「リアルに人生相談に答えるなよww」
俺「まずは涼介君のイメージをとことんよくしないといけないですからね!」
美紀「頑張るねぇ」

雪子「本当に心からかー…だったら、今の私はけんちゃんではないのかもしれないなぁ」
涼介「そうなの?」
雪子「誰かは言えないけど(笑)」

美紀「だからばればれなんだよ!あざといんだよ!きー!!」
俺「ヒステリックを起こさないでくれめんどくさいから」
美紀「ら…らっきょ」
俺「しりとりはしてない」

涼介「まぁ、無理には聞かないよ(笑)っていうか、なんか説教臭くなっちゃったね。ごめん」
雪子「謝らないで。涼介君は悪くないよ。涼介君の言ってる事は正しいと思う。ただ、ただ私がネガティブなだけ。気をつけるね!ありがとう」
涼介「それまらよかった。まぁ、俺の話は頭の隅にでもとどめておいてくれればいいから」
雪子「うん!ねぇ、涼介君は私の事どう思ってる?」
涼介「繊細で、明るくて、色々な事があったのにきちんとしてていい子だと思うよ」
雪子「そっか…えへへ、ありがとおー(ハートの絵文字×3)」

その後はくだらない話をしてから、寝た。

とりあえず今日はここまでで!
読んでくれてありがとうございました。
おやすみなさい。
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/31(火) 00:01:19.81 ID:Ds7ubI8NO
おう、おつかれ
お休みなさい
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/31(火) 01:21:31.80 ID:HSva/PaDo
雪子うざすぎやろ
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/31(火) 08:55:01.43 ID:IjkvBDOro
美紀&俺の会話好きだわ
なんかすごくいいと思う
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2015/03/31(火) 10:04:19.45 ID:UZ6fbjY9O
雪子はソープに沈めないといかんな
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2015/03/31(火) 11:38:56.32 ID:3QXCijte0
>>38
この手の女はソープ沈んでもさほど苦じゃない
一番苦しむのは距離の近い同性が幸せになる事だから
泡風呂に沈んだところで嬢同士で張り合うだけなんよ
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/03/31(火) 12:31:04.69 ID:HDOk9TqEO
らっきょ吹いたwww
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2015/04/01(水) 09:07:16.11 ID:YeBXmZAEo
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2015/04/01(水) 19:51:54.02 ID:zBfEaUtAO
まだか?
43 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/02(木) 00:15:36.40 ID:nyhO2aO10
こんばんは。来るのが遅くなってしまって申し訳ない。
最近色々と忙しくて。この話が終わったら、俺の今も少しだけ話そうと思ってます。きっと何人かは予想している事だと思うけどww

あれから、雪子は毎日メールしてくる。俺は信用と好意をなくさないように一生懸命付き合ってる日々が続いている。
そして、雪子は日に日に涼介への好意を顕著に表している。

雪子「おはよっ!今日は天気がいいねー♪どこかにお出かけしたい気分だなぁ。涼介君は今日は大学?」
涼介「おはよう。本当に天気がいいね。九月に入ってもまだ暑いけどね(^_^;)いや、今日は親父の付き合いで食事に行ってくるよ」
(と言いつつこの日はバイトでした)
雪子「ねー。そろそろ涼介君が社長さんになる会社教えてよー(笑)私達の仲じゃんっ!」

美紀「いつから私達の仲は進展したのかな」
俺「ソニーとか言ってみようか」
美紀「頭弱いから信じそうだよね、このアホの子」
俺「お前容赦ないね」

涼介「だーめ(笑)親父からもどんなに親しい人にでも容易に話すなって言われてるんだ。ごめんね」
雪子「そうなんだぁ。残念(泣いてる絵文字)。涼介君が社長さんになったら、私が秘書になろうかなー(笑)」

美紀「無理」
俺「無理」

涼介「美人秘書だね(笑)」
雪子「変な想像しちゃだめだぞー!」
涼介「しません(笑)」
雪子「…そろそろいいかな?」
涼介「ん、なにが?」
雪子「涼介君って、精神的な病気に理解とかある?」
涼介「そうだね、そういう人と関わったことはないけど、特に偏見とかはないよ」
雪子「実はね、私、多重人格なんだ」
涼介「いつからなの?」
雪子「小さい頃から。親に虐待されてたって言ったじゃん?それが原因でなっちゃったの」
涼介「具体的にどんな症状なの?」
雪子「人格が交代しちゃって、私の知らないうちに色々されちゃうんだ。勝手にお金使っちゃったり、私の知らない人とお友達になってたり」
涼介「そうなんだ…それはつらいね」
雪子「それでも、私と仲良くしてくれる?」
涼介「もちろん。心配しないで」

美紀「全力で逃げたいです」
俺「猛ダッシュしたいです」
美紀「タイソンゲイよりも速く走れそうです」
俺「タイソンゲイがはええんだぁ」
美紀「織田裕二?」
俺「うん」
美紀「似てない」
俺「文面だけで判断するのやめない?」

雪子「今まで本当に色々あったんだ。自殺未遂とかもあったし…頭の中で声がするの。しね、しねって。お前は誰にも必要とされてないって」
涼介「それは人格の声なのかな?どちらにしろ誰にも必要とされてないっていうのはひどいね。そんなこと有り得ないのに。現に必要としてる人いるよ」
雪子「誰?」
涼介「健二だよ」

美紀「お前じゃないんかーい!」
俺「ごめん。つい」

雪子「けんちゃんは私の事必要としてくれてるのかな」
涼介「当たり前でしょ。それに、俺も必要としてますよ」
雪子「涼介君ありがとう。大好き(ハートの絵文字)」
涼介「はは、ありがとう。でも彼氏以外の人に好きとか軽々しく言っちゃダメだよ?」
雪子「でも、好きだもん」

ちょいと席を外します。戻ってこられるかわからないけど、多分戻ってこられるんで後で続き書きますね!
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/02(木) 00:21:19.68 ID:2tGHfp8No
ミキティーーーーー
45 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/02(木) 01:46:28.02 ID:nyhO2aO10
ただいま!これ書いたら、今日はおしまいです!

涼介「雪子ちゃんはストレートだなぁ(笑)まぁ、そこが素直でいいのかもしれないけどね」
雪子「私に好かれるの迷惑?」
涼介「ううん、嬉しいよ、普通に」
雪子「けんちゃんの前でも人格の交代しちゃってるんだけど、その度に迷惑かけてるし…でも、けんちゃんの前では出てない人格もたくさんいるんだ。
もし、涼介君が迷惑とか嫌とかじゃなかったら、人格の相手とかもしてくれるとすごく嬉しいな」
涼介「人格の相手っていうのは?」
雪子「中には外に出たがってたり、人と話すのが好きな人格もいるから、そういう子達の話し相手になって欲しいんだ」
涼介「あぁ、そういうことね。俺でよければ話すのは構わないけど、人格さんは俺でいいのかな?」
雪子「涼介君の事みんないい人だって言ってるよ!ちょっと話してみる?」
涼介「今?」
雪子「うん、私自由に交代できるからさ」
涼介「そんなことって普通できるものなの?」
雪子「この病気は症状が人によって様々なの。交代出来る出来ないもあるけど、内界の様子が見られたり、人格同士が触れ合ったり、色々あるんだ。
私の場合は、人格と話せて、交代ができて、内界に戻れば人格の姿も見えるよ」

美紀「すみません、ちょっとなに仰ってるかわからないんですけど」
俺「この子なに、中二病なの?」
美紀「面白そうだから話してみようぜ」

涼介「すごいね。そういう事ができる例もあるんだね。じゃあ今後の為に少しお話しようかな。でも、用事の時間になったらメールできないけど」
雪子「それは大丈夫だよー!じゃあ交代するね。本人から自己紹介があるから!」
涼介「はーい」

二分後

?「こんにちは」
涼介「こんにちは」
圭「圭と申します。いつも雪子がお世話になっております」
涼介「いえいえ、こちらこそ。自分の意思で交代しちゃっても大丈夫なんですか?」
圭「雪子は小さい頃から人格を逃げ道にしてきましたから、自らの交代には支障はありません。彼女の代わりにも慣れていますし」
涼介「そうなんですか。圭さんはどんな方なんですか?」
圭「私は敬語が癖なので、涼介さんはどうぞ楽な話し方をしてください。僕は男人格で、24歳です。一応内界でのリーダーのようなものをしています」
涼介「その内界っていうのは?」
圭「人格達が住んでいる中の世界です。この風景は人によりけりでして、真っ暗とか真っ白とか、まるでひとつの街のようになっている場合もあります」
涼介「圭さん達のところはどの例なの?」
圭「僕たちの場合は真っ白な空間に人格の部屋や、みんなで話すホールなどがあるんです」
涼介「じゃあ、自分がどんな姿か、とか分かる?」
圭「鏡がありますので。僕はプラチナゴールドの髪で、背は高めです」

美紀「そういう物理的なものが頭の中にあるってなに?怖いんだけど」
俺「プラチナゴールドの日本人がいてたまるか」
美紀「それにしてもこの雪子、ノリノリである」

涼介「そうなんだ」
圭「あなたにはとても感謝しています。雪子を支えてくださってありがとうございます。これは僕の口から言うべき事ではないと思いますが、今お付き合いをしている恋人よりも、雪子はあなたを慕っていますよ」
涼介「いやいや、俺は支えるなんて大層な事してないよ。雪子ちゃんは健二の事をどう思ってるの?」
圭「少なくとももう既にほとんど愛はありません。ただ、向こうがわかれたくないの一点張りなので、どうするべきか悩んでいます。そこでお願いなのですが、健二さんに涼介さんの方から雪子が健二さんと別れたがっていて、今涼介さんといい関係だということをお伝え願えませんか?」
涼介「いや、さすがにそれはちょっと…そもそも健二と別れたからって俺と付き合うかはわからないし」
圭「やはり病気持ちの女は相手にしたくないですか?雪子の事を色々とよくしてくださっているので好意があるのかと思ったのですが」
涼介「いや、相手にしたくないとかじゃないよ。ただ、俺と健二は友達だし、やっぱりそういう大事な話はきちんと当事者同士が話したほうがいいと思う」
圭「そうですか…わかりました。無理を言ってしまってすみません」
涼介「いや、俺のほうこそ期待に添えなくてごめんね」
圭「気になさらないでください」

この辺でバイトの時間になったのでメールは終わった。

では、今日はここまでで、読んでくれてありがとう!
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/04/02(木) 02:37:23.81 ID:J52o1HHRo
なんと都合の良い多重人格ww
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/02(木) 03:07:14.89 ID:QEv2073FO
多重人格という設定を駆使して自分への想いを探ってるつもりなのだろうか…悲しい女よ
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮崎県) :2015/04/02(木) 09:35:33.69 ID:/XFWoc8I0
これマジの多重人格で悩んでる人が見たらブチ切れるんじゃね
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/02(木) 09:53:12.46 ID:JqTjZ4x4O
自由に交代できるはずなのに勝手に出てきてしまい悪さをするという矛盾
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/02(木) 10:31:02.36 ID:kPa1Ye8cO
多重人格で雪子の都合(命令?)で交代出来るなら雪子がリーダー人格なんだよね、それなら他の人格が100%出て来ないように雪子が占有(人格が統合する訳では無い)するのも可能だからもう矛盾してる
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/02(木) 11:45:55.53 ID:EfEGu6j2o
>>50
それな
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/02(木) 12:38:22.29 ID:kPa1Ye8cO
人格交代する時って主人格が過去のDV等を思い出しストレスで精神混乱(破壊?)するのを回避(別人格に負わせる等)する為の救済措置、それに主人格は他の人格を知らない事が多いし知っててもまず他人には教えないわ
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/02(木) 13:22:22.91 ID:kPa1Ye8cO
↑で言う他人って付き合ってる健二の事ね
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/02(木) 13:36:45.49 ID:2tGHfp8No
多分ビリー・ミリガンを参考にしたんだろう
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%B3
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2015/04/02(木) 14:22:03.74 ID:J9JSrTKyO
俺も思った、先輩から借りて読んだ『24人のビリーミリガン』が真っ先に浮かんだわ
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2015/04/02(木) 19:53:32.09 ID:/uORsotro
まあこの話自体が釣りっていうか創作なのは分かるけど、その上でも面白いと思う
皆が言うようにビリーミリガンを参考にしてるのかな
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2015/04/02(木) 20:04:15.28 ID:p75SgBszO
文章物として普通に面白い
ドラマ化はいつですか?
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2015/04/03(金) 08:48:31.36 ID:rJic6Ac20
>>57
ドラマ化よりも1には物書きデビューして欲しいw
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/05(日) 18:35:51.16 ID:smiNP0Kto
つづきないの?
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/06(月) 07:54:03.16 ID:4w7MWyxU0
飽きたみたいだね
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/04/06(月) 07:55:34.96 ID:4XjAr/A00
創作ってわかるとか言うからだろ
そりゃ萎えるわ
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/06(月) 08:02:13.41 ID:ys8572oEo
え、やめないで欲しいな
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/06(月) 09:22:54.68 ID:4w7MWyxU0
だよなー
64 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/06(月) 23:17:27.49 ID:fph2qhTx0
こんばんは、お久しぶりです。
すみません、なかなか来れなくて。特殊な仕事ではありますが、一応社会人なのでそんなに頻繁には来れないって伝え忘れてた。一応のんびり付き合って欲しいとは言ったつもりだけど。
えっと、なんか色々な意見が飛び交っているようですが、まぁ釣りだとか創作だとかそういう風に思ってる人はそういう体で読んでもらって構わない。堂々と釣りじゃない宣言できますけどね。

あと、俺はそこまで小説を読んだりする人間ではないので、ビリー・ミリガンは名前くらいしか知らない。もしかしたら前にテレビの特集で観たことあるかもだけど。

最後に、俺がここまで書いた事で雪子が相当最低でいっちゃってる女だって事がわかったはずだ。
だが、これはノンフィクション。本当に終わってる女って案外身近にいるもんだよ。
この先も雪子の最低っぷり、涼介君との実らない恋、その他もろもろに付き合ってくれると幸いです。

では、続きを書いていくよー
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/06(月) 23:24:59.20 ID:48Gq+gexo
待ってた〜
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2015/04/06(月) 23:54:00.51 ID:AZpNrCG2O
はよはよ
67 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/06(月) 23:58:43.65 ID:fph2qhTx0
バイトが終わると、二件のメールを受信していた。
それは、雪子と加奈子という人物からだ。

雪子「こんばんは。もう予定は終わった?なんだか私今日は精神的に調子悪いみたい…」
加奈子「やっほー!私は雪子の人格の加奈子!君の話は色々と聞いているよー!よかったら私とも仲良くして欲しいな!」

美紀「……」
俺「無言ならメールしなくていいぞ」
美紀「この無言に全私の呆れが含まれているのを察して頂きたい」
俺「大丈夫、伝わってる」

涼介「こんばんは。返信遅くなってごめんね。今は雪子ちゃん?加奈子さん?」
加奈子「加奈子だよー!今日は雪子精神的に不安定で危ないから私が出てるんだ。私の事は呼び捨てでいいし、気軽に話してよ!」
涼介「あぁ、うん。わかった。よろしくね」
加奈子「よろしくだぜー!」

美紀「この子さ、オタクじゃない?」
俺「俺はもう少し早い段階で気づいてたぞ」
美紀「金田一コナンだね!」
俺「混ぜるな」

涼介「加奈子は元気いっぱいなんだね(笑)君はどんな子なのかな?」
加奈子「私は17歳の女人格!結構男勝りーとかやかましいーとか言われるけど、そんな自覚はないんだけどなっ!」
涼介「でも明るくていい子そうだよね。雪子ちゃんは大丈夫なのかな?」
加奈子「褒めんなよー(笑)うん、今日一日休めばどうにかなるっしょ。それよか、涼介は雪子の事どう思ってるの?」
涼介「どうって?」
加奈子「やっぱ好きなの?」
涼介「やっぱってなんだよ(笑)圭さんにもそんなような話されたけど、俺が雪子ちゃんをどう思ってるかは人格さんじゃなくて直接本人に言いたいな」
加奈子「まっじでー?告る系ー?」

美紀「うぜぇなこのクソガキ」
俺「うざすぎてニヤニヤが止まらないんだけど」

涼介「それも内緒です!」
加奈子「んじゃさっさと聞きたいから雪子にもーどろ。また今度はなそー」
涼介「え?でも雪子ちゃん不安定なんでしょ?いいよ」
加奈子「いいっていいって気にすんな!私も速く知りたいしー!」

美紀「本当に都合のいいお話だね」
俺「人格というか最早なりきりメールレベル」
美紀「人格代わって雪子ちゃんからメール来たら寝ちゃってましたの感じで行くのどうよ?」
俺「やっべ名案。それやるわ」

雪子「やっほー。なにか加奈子から涼介君が私に大事な話があるって呼ばれたんだけど、どうしたの?」

それからしばらく自分の趣味に興じてました。


ごめん、なんか前みたいに「あと何回改行できます」的なのがでなくなっちゃったから長さとかがめちゃくちゃになる予感。
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/07(火) 00:02:45.75 ID:Ovy3rTKeo
何も問題ない、大丈夫
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/07(火) 00:03:41.23 ID:JVwnfb1xo
面白いから改行とか気にしないで続けて。
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2015/04/07(火) 00:29:41.63 ID:myTHAV7qO
ほんま雪子は糞だなw
71 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/07(火) 00:32:23.55 ID:QqdgLbYz0
一時間おきくらいにメールが来てたが俺はゲームをしていた。三時間ほど経って携帯を開くと…

雪子「おーい、涼介くーん!」
雪子「どうしたの?話すのが怖いの?」
雪子「私どんな話でも真剣にちゃんと受け止めるよ。だから勇気出して!」

美紀「告白される気満々ですね」
俺「部活のマネージャーかよ」

涼介「うわ、ごめん。疲れて寝ちゃってた。もう寝てる?」
この頃時間は午前二時。
雪子「もー!気になって眠れるわけないよー!でも、涼介君お疲れだったんだね」
涼介「本当ごめんね。調子は大丈夫なの?」
雪子「うん!まだちょっとふらふらするけど、人格達が代わってくれてるから平気。ところで、どんな話?」
涼介「なんというか、加奈子ちゃんに雪子ちゃんの事が好きなのかって聞かれたから、そういう事は直接本人に話したいって言っただけで、そんなすぐに話したいとかじゃなかったんだよ。俺もまだ自分の気持ち整理できてないしさ」
雪子「そっか…なんか加奈子が先走っちゃったみたいでごめんね」
涼介「いいよいいよ。それより、どうして雪子ちゃんの人格はみんな俺が雪子ちゃんをどう思ってるのか聞くのかな」
雪子「それはー…うーん…なんでなのかな。多分私に幸せになって欲しいんだと思うの」
涼介「どういうこと?」
雪子「私が気になってる人が私の事を想ってくれてると幸せでしょ?だから私に内緒、っていって気持ちを探ろうとしてるんじゃないかなって」
涼介「そっか。人格さん達優しいんだね」
雪子「お節介で口うるさいけどね(笑)ねぇ、私が涼介君に求めてるもののひとつ、分かる?」
涼介「んー…ちょっとわからないかな」
雪子「自分の気持ちへの正直さと強引さだよ」

美紀「おい、二個あるぞ」
俺「うるせぇやめとけwwwwwwwwww」

涼介「俺は自分の気持ちに正直だよ。シーンによっては社交辞令も言うし、本当の自分を出さないときはあるけど、基本的に自分の気持ちに偽りはないかな。強引さは確かにないかもね。俺結構見守るタイプだし」
雪子「見守っちゃだめ!ちゃんと欲しいものを手に入れられるように強欲じゃなきゃ!」
涼介「そうだね。いつか俺の気持ちを少し強引でも伝えてみるよ。ありがとう」
雪子「ううん!いいよいいよ」
涼介「そういえば、人格に言われた事って雪子ちゃんにも話していいのかな?」
雪子「うん、大丈夫だよ。口止めされてなければ」
涼介「じゃあ聞きたいんだけど、圭さんが、雪子ちゃんはもうほとんど健二を愛してないって言ってたんだけど、本当?」
雪子「それは、うん、そうだね。正直に言って」
涼介「別れるの?」
雪子「別れた方がいい?」

美紀「聞くのかよ」
俺「自分の気持ちに正直になって!」
美紀「いやこいつ正直すぎるだろ」

涼介「愛してないならね。中途半端な状態で付き合うのは健二に失礼でしょ?」
雪子「そうだね…でも、私自分でも最低だと思ってるんだけど、次に私を愛してくれて支えてくれる人がいないと、今支えてくれてる人と別れられないんだ」

美紀「保険」
俺「ビッチ」

涼介「そうなんだ。でも気持ちはわからなくはないよ」
雪子「というわけで涼介君、近々会えないかな?真剣に話がしたい」
涼介「わかった。予定空けておくよ」

とりあえずここまで。もしかしたらまた夜中に来るかも…?です。

真一と仁志の出番なんです。
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2015/04/07(火) 10:41:46.62 ID:RQdv1gfC0
毎度クソワロ

出来ればこのスレに全部吐き出し終わった後に
スレURLを雪子アドレスに送って反応来るか見て欲しいが
もうあっちもアド変してるかな
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/04/07(火) 11:54:14.53 ID:A5Kur+Pg0
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/07(火) 14:03:01.20 ID:Iifh/sw70
>>72
最低だなこいつ(歓喜)
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2015/04/07(火) 23:27:40.56 ID:b63r6P8AO
非常に興味深いので☆
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/09(木) 16:44:50.39 ID:WE0TdPhWO
まだか?
77 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/10(金) 01:31:57.21 ID:Wk0VIxLb0
こんばんは、毎度毎度不定期で申し訳ない。
そして基本的にこの時間くらいしか来れないのもすみません。

>>72
今はスマホの時代っすよww

では、早速ですが、続きを書いていきますー

あのあと、緊急で俺たち五人は集まった。

真一「二度目の俺の出番なわけなんだけど」
俺「そうなってしまった」
真一「ついに告白されるのか…」
健二「ついにふられるのか…」
俺「いや、健二にはもうひと踏ん張りしてもらう」
健二「どういこと?」
俺「言ったじゃん、あいつの女としてのプライド打ち砕くって。ふられる前にふれ。んで、みんな。今回の作戦なんだけど…」

ここで俺は一昨日から考えていた計画を発表する。
四人は各々様々な反応を見せたが、異論はないようだ。

まず、健二に雪子へメールしてもらう。

健二「話したい事があるんだけど」
雪子「うん。わかった。私も話したい事あるんだ。けんちゃんの話は悪い話?」
健二「まぁとりあえず今日これから会える?」
雪子「会えるよ。代々木でいい?」
健二「いいよ」

一時間後、代々木で待ち合わせする事になった。
それから入念に計画を繰り返し打ち合せ、真一と健二以外の三人はまたしても尾行するという事で早速待ち合わせ場所に向かう。
まずは健二だけが雪子と会うことになっていた。

雪子「けんちゃーん!」
健二「あ、やっほ」
雪子「やっほ」
健二「とりあえず公園でも行かない?」
雪子「うん、いいよ」

近くの公園に移動すると、二人共はじめは話さなかった。

美紀「仁志君、あんぱんと牛乳買ってきて」
仁志「なんで?」
美紀「必須アイテムでしょーよ!」
俺「うっさい」
美紀「じゃあメロンパンでいいよ」
俺「パンを変えろとは言ってない」

突然、いや計画通りなのだが、健二が口を開いた。
78 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/10(金) 01:32:07.92 ID:Wk0VIxLb0
健二「俺やっぱり無理みたい。お前と付き合っていくの」
雪子「なんで?」
健二「つかれた」
雪子「…自分一人被害者ぶらないでよ!」
健二「全面的に被害に遭ってるのは俺だと思うけど」
雪子「なに?被害って」
健二「高額な買い物、浮気、わがまま、気まぐれ」
雪子「だからそれは」
健二「病気のせいなんだろ?そればっかりじゃん。病気にかこつけてなんでも押し通せると思うなよ。俺がなんでバイト増やしたか分かる?お前に貢がされてるからだよ。浮気だって病気持ってたらしていいのかよ。なにが病気のせいで幸せになれないだよ。俺以外の男と寝ておきながらさ。甘えてんじゃねぇよ。逃げ口上なんだよ。ふざけんな」
雪子「…だって、だってぇ」
健二「俺はお前の病気の原因の家族を知らないからなんとも言えない。だから病気の事を全否定しない。でも、俺はもうリタイア。ついていけない。無理」
雪子「私の事もう愛してないんだね。ずっと愛してなかったんじゃないの?都合のいい女だと思ってたんだ」
健二「そういう被害者ヅラすんのもやめて。本当そっくりそのまま返したいわ。お前は?俺のこと愛してたの?それとも病気のせいにすればなんでもいう事聞いてくれて、なんでも買ってくれる都合のいい男?」
雪子「けんちゃんひどいよ…」
健二「で?雪子の話ってなに?」
雪子「もう終わった。終わったよ!私だってけんちゃんに別れ告げようと思ったもん!新しい恋してるの!関係もすごくいい感じで、けんちゃんなんかよりずっといい人いるんだから!」
健二「へぇ。おめでとう。じゃあ、俺帰るわ。安心して。貢がされた金返してとかは言わないから。電話も着信拒否していいし、アドレスも変えればいいよ。もうやり直そうとか言う気皆無だし。じゃ、さよなら。今までありがとう」

健二が立ち去る。
ここで、実は遂行していた作戦の一部がここで役立つ。
待ち合わせる前、大体の移動距離や話の長さを考えて、涼介からも雪子にメールを送っていたのだ。

涼介「こんにちは。今日会うの代々木でいいかな?友達と軽く飲む約束しててさ」
雪子「わかった!いいよ!」
涼介「その前に予定があるから、会える時間になったらまたメールするね」

というものだ。

真一が雪子に向かって一歩足を踏み出した。
79 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/10(金) 02:05:19.59 ID:Wk0VIxLb0
涼介「あれ、雪子ちゃん?」
雪子「涼介君……」
涼介「偶然だね。さっきメールした待ち合わせ場所にいく途中だったんだけど。…どした?なにかあった?」
雪子「涼介くーーーん!!」

雪子ちゃんちゃっかり涼介君に抱きついて大号泣☆

涼介「どうした?」
雪子「けんちゃんがね、けんちゃんが私みたいな女もういらないって!用済みだって!飽きたって!」

美紀「初耳の台詞がたくさん出てくる件についてどう思われますか?」
俺「悲劇のヒロインにどっぷり浸かっている感じが見て取れますね」

涼介「健二がそんな事言ったの?」
雪子「けんちゃんが勝手に私にプレゼントしたくせに!!お金のかかる女はめんどくさいって!もう、なんで…」
涼介「とりあえず落ち着こう?今なにか飲みもの買ってくるから」

真一が近くの自販機でコーヒーと紅茶を買い、紅茶を雪子に渡す。

雪子「あり、がと」
涼介「いえいえ。とりあえずゆっくり飲んで。無理に話さなくていいから」
雪子「うん…やっぱりけんちゃんにとって私は都合のいい女だったみたい。いっぱいひどいこと言われちゃった」
涼介「ひどいこと?」
雪子「病気の女はめんどくさいって。病気って分かった時点でふっておけばよかったって…」

俺「ねぇ、雪子は誰と話してたの?」
美紀「エアけんちゃんじゃないかな」

涼介「ひどいな、それは…」
雪子「でも、もういいの。これは私がもっと強くなって、病気に勝てばいいんだもん!もう好きな人に嫌われないように頑張ればいいだけだから!それに、どちらにしろ私からけんちゃんにお別れ言うつもりだったし。早く次の恋しなきゃ。そうだよね?」
涼介「…雪子ちゃんは強い子だね。そうだよ。きっと他にいい人が見つかるよ」
雪子「それでね、涼介君。会いたいって言った理由、わかるかな?」
涼介「まぁ、ある程度はね」
雪子「うん。私涼介君が好き。今まで感じたことないような感情なの。涼介君の傍にいたい、ずっと涼介君といたい」
涼介「ありがとう。嬉しいよ。でも…」
雪子「でも?」
涼介「俺はいまさ、親父の会社の事とか色々やらなきゃいけないから、正直彼女ができても構ってあげられないし、そもそもしばらくは彼女を作る気もないんだ」
雪子「それって、一度限りの関係とか?」
涼介「いやいやwwそういうんじゃなくて、女性関係でどうこうっていうの当分いいかなって。もちろん雪子ちゃんとはこれからも仲良くしたいと思ってるけど、付き合うっていうのは難しい」
雪子「じゃあ、お試しでいい。仮でもいい。私が涼介君に一番近い女の子でいちゃだめ?」
涼介「俺、本当に構えないよ?寂しい思いさせるよ?それに、そう簡単にキスとかセックスもできないよ?」
雪子「それでもいい。いつか涼介君とずっと一緒にいられるなら、我慢する」
涼介「うーん…雪子ちゃんがそう言うなら」
雪子「本当!?嬉しい…!大好き!」

美紀「まぁまぁ切り替えの早いお嬢さんですこと」
俺「ま、かかってくれてよかった」

このあとは今後の方針を決めるため、涼介と雪子は別れ、帰ってきた真一を含めた五人で移動して飲みに行きました。

とりあえず今日はこんなところで。
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/10(金) 02:23:11.92 ID:mqF/p5pLo
真一は面と向かっててよく吹き出さないもんだww
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/10(金) 04:28:17.95 ID:F66bz+npO
待ってるぞ
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/04/10(金) 06:45:38.33 ID:PYmMApRvO
ラストまで頑張れ〜
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/10(金) 06:59:38.42 ID:UIQ/f1NM0
これ実話だったらマジで驚愕
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2015/04/11(土) 19:23:06.22 ID:JQagpcGAO
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/11(土) 21:45:31.85 ID:XpiHE/UMO
保守
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2015/04/11(土) 22:16:30.55 ID:vukIH5mAO
面白い!ラストまで頑張れ
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/12(日) 09:47:47.31 ID:nM+fOqad0
がんばっとけ
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/12(日) 11:56:00.81 ID:TG8eLOBco
続きが楽しみだな
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2015/04/12(日) 13:18:19.88 ID:+W/ldHqho
保守
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/13(月) 12:14:22.23 ID:YxWBpF9co
ほしゅ
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/13(月) 12:53:50.96 ID:HnJpOvMco
パー速は1ヶ月は落ちないよ
92 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/14(火) 12:49:45.20 ID:VZFyfaZY0
すみません、ここ数日風邪引いてます…
復活したらまた書きますので、ゆるーりとお待ちください。

保守とかレスとかみんなありがとう。
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/14(火) 12:58:54.02 ID:APrwsnvbo
お大事に〜
しっかり治してからでいいからなー
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2015/04/16(木) 22:25:49.05 ID:BsCQhlzAO
⊃風邪薬&ユンケル
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/17(金) 21:31:45.12 ID:IWVTXRCQo
いっちは大丈夫かな?
96 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/17(金) 23:15:41.09 ID:WbLP9Q9W0
こんばんは。
風邪治りました!ですが、持ち帰り仕事があるので、明日の夜、必ず続きを書きに来ます。

宣言とご報告まで。

皆さん優しいお言葉などありがとうございます。

時間がかかるかとは思いますが、必ず最後まで書ききりますので、今後ともお付き合い宜しくお願い致します。
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/17(金) 23:24:22.97 ID:E+w2/e+Vo
おう、面白いから気長に待ってる。
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/18(土) 08:45:07.42 ID:eRKD9s4LO
いっちが元気になってよかった
しがない浪人生の数少ない楽しみだから気長に待つよ
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/18(土) 16:12:16.44 ID:uLn3Oxrx0
>>98
頑張って合格しろよ
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/18(土) 16:19:16.04 ID:eRKD9s4LO
>>99
ありがとう!
101 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/18(土) 23:08:16.87 ID:bUuThdPw0
こんばんは!
長らくお待たせいたしました。
今日もあまり長くはいられないので少しだけですが、続きを書いていきます。

あ、その前に。
>>98
頑張ってください!俺なんかのスレが楽しみになってくれているのなら幸いです。


それでは…

昨日の飲み会で俺の中のルールを話し、今後の方針を決めた俺は、早速朝っぱらから来た雪子からのメールと格闘していた。

雪子「涼介君、おはよ(ハートの絵文字)」
涼介「おはよう。今日は天気いいね」
雪子「良すぎるよー。暑いー!今日はお休みだけど、なにか予定あるの?」
涼介「今日は親父の会社の手伝いがあるんだ。今、親父の車で移動中」
雪子「そうなんだぁ!そういえば涼介君ってバイトとかはしてないの?」
涼介「そうだね、しばらくは親父の付き合いでバイトとか出来そうにないんだよね」
雪子「そうなんだー!お小遣いとかってどうしてるの?」

美紀「お。早速きましたお金の話。涼介君のお財布事情が気になるんですね」
俺「まぁ、これから高額なお買い物をして頂きますからね」
美紀「ところで隆太はいつ私に誕生日プレゼントくれるの?」
俺「え、前の誕生日最近だっけ」
美紀「そうだよ!」
俺「いつよ」
美紀「12月27日」
俺「今9月だよ。先走りすぎだろ」
美紀「じゃあ誕生日にはプレゼントをくれるということだね」
俺「はいはい」

涼介「まぁ、昔バイトで貯めた貯金とかを切り崩して使ったり、親父の会社の手伝いした時に親父から給料もらったりしてるよ」
雪子「そうなんだー!お父さんって気前いいの?社長さんだし、たくさんお給料くれそう(笑)」
涼介「んー。どうだろ。詳しい額は言えないけど、友達には一回の手伝いでそんなにかよ!とかは言われる(笑)」
雪子「すごーい!昔からいい生活してきたんだろうなぁ。なんか気品を感じるもんね、涼介君って。大人っぽいし、雰囲気落ち着いてるし。私は昔から親に好きなものを買ってもらったりした事ないし、誕生日ですらプレゼントももらったことないから、なんだか羨ましい」
涼介「うーん。まぁ貧しくはなかったし、誕生日もプレゼントもらってたけど、そんなに豪勢な暮らしをしていたわけじゃないよ。雪子ちゃんは誕生日いつなの?」
雪子「そうなの?でもきっと感覚が違うよー。私は10月8日だよー!涼介君は?」
涼介「感覚かぁ。まぁそういう生活の感覚ってひとそれぞれだよね。俺は12月27日だよ」

美紀「すごい!」
俺「なにが?」
美紀「涼介君の誕生日私と一緒!」
俺「うん。だからプレゼントちょうだいね」
美紀「おい」

雪子「そうだね、ひとそれぞれかも。冬生まれなんだねー!誕生日はプレゼントあげるー!」
涼介「そうだよ。冬生まれ。でも寒いの苦手だけど(笑)いやいや、プレゼントなんかいいって」
雪子「私も寒いの苦手ー(笑)えー!あげたい!」
涼介「じゃあ俺も雪子ちゃんにプレゼントあげないとだね」
雪子「えー!嬉しい!私好きな人から誕生日プレゼントもらったことないよー」
涼介「そうなんだ?なにか欲しいものある?」

美紀「車」
俺「黙って」

雪子「うーん…アクセサリーとか、かな?」
涼介「アクセサリーか。女の子らしくていいね。今度誕生日が近くなったら見に行こうか」
雪子「本当に?わーわー!すごく嬉しい!楽しみ(ハートの絵文字)」

健二「俺と付き合いたての頃みたいだなー。そのうち化けの皮剥がれるよ、多分」
俺「それはそれで利用しやすいからいいよ」

仁志「プレゼント代は任せとけ」
俺「みんなでカンパな」

そして俺はバイトの時間になったので、適当な理由をつけてメールを一度終わらせました。
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/04/18(土) 23:19:08.99 ID:YYfaySFo0
支援
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/18(土) 23:55:26.78 ID:eRKD9s4LO
>>101
いっちがレス返してくれて感動した
休憩中は欠かさず読ませてもらってます
コーラとか見てたんだけどなかなか完走してくれなくて…
ここは完走してほしい!
がんばって!
俺も頑張りますwwwwwwww
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/04/19(日) 22:09:05.80 ID:EliqwMBZO
きたか、このワクワク感がたまらん!
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/21(火) 13:03:38.73 ID:cZBEpHqWO
壱は大丈夫かな(´・∀・`)
あ、しがない浪人生です
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2015/04/24(金) 09:03:34.94 ID:/2GsBNNAO
C
浪人生も頑張って!
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/24(金) 09:17:42.70 ID:kDnlvqLHO
>>106
ありがとうございます
一の行方が心配、、
ただ仕事がいそがしいとかならいいけど…
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/26(日) 19:19:27.90 ID:DVGUWck/o
待ってるの俺だけかな
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/04/26(日) 19:51:27.04 ID:hZRBakAsO
もう来ないみたいだな
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/04/26(日) 19:51:48.67 ID:hZRBakAsO
もう来ないみたいだな
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/26(日) 20:02:49.42 ID:iqLQDRTmo
さあ…それはどうかな?
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/04/26(日) 21:07:12.86 ID:LxkcW/MBo
後日談かなり気になってたんだがな
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/26(日) 22:04:54.53 ID:DVGUWck/o
もう来ないのかな…
ここも完走しないのか…
114 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/27(月) 01:56:01.96 ID:Fn8WmVHy0
皆様すみません。

仕事もプライベートもかなりの繁忙期に突入しており、なかなか時間が割けません。

でも待ってくれている方もいらっしゃいますし、自分自身この話だけはきちんと書ききりたいので、少しずつ少しずつではありますが、なんとか進めたいと思っております。

毎度言っていますが、お待たせしてしまってばかりですみません!!

本当にのんびり過ぎるほどのんびりですが、お付き合い下さる方がいましたら、今後ともよろしくおねがいします。

って毎回こういう言い訳しか書きに来れないのがもどかしいところではありますが…

とりあえず明日はなんとか時間が作れるかもしれませんので、期待せずに待っていてください。

そして、俺のスレを楽しみにしていてくださってる皆さん、ありがとうございます!
皆さんも色々あると思いますが、お互いに無理せず、頑張りましょう。

しっかり後日談話す気も満々なので!

では!
115 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/27(月) 01:56:13.37 ID:Fn8WmVHy0
皆様すみません。

仕事もプライベートもかなりの繁忙期に突入しており、なかなか時間が割けません。

でも待ってくれている方もいらっしゃいますし、自分自身この話だけはきちんと書ききりたいので、少しずつ少しずつではありますが、なんとか進めたいと思っております。

毎度言っていますが、お待たせしてしまってばかりですみません!!

本当にのんびり過ぎるほどのんびりですが、お付き合い下さる方がいましたら、今後ともよろしくおねがいします。

って毎回こういう言い訳しか書きに来れないのがもどかしいところではありますが…

とりあえず明日はなんとか時間が作れるかもしれませんので、期待せずに待っていてください。

そして、俺のスレを楽しみにしていてくださってる皆さん、ありがとうございます!
皆さんも色々あると思いますが、お互いに無理せず、頑張りましょう。

しっかり後日談話す気も満々なので!

では!
116 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/27(月) 01:56:54.99 ID:Fn8WmVHy0
皆様すみません。

仕事もプライベートもかなりの繁忙期に突入しており、なかなか時間が割けません。

でも待ってくれている方もいらっしゃいますし、自分自身この話だけはきちんと書ききりたいので、少しずつ少しずつではありますが、なんとか進めたいと思っております。

毎度言っていますが、お待たせしてしまってばかりですみません!!

本当にのんびり過ぎるほどのんびりですが、お付き合い下さる方がいましたら、今後ともよろしくおねがいします。

って毎回こういう言い訳しか書きに来れないのがもどかしいところではありますが…

とりあえず明日はなんとか時間が作れるかもしれませんので、期待せずに待っていてください。

そして、俺のスレを楽しみにしていてくださってる皆さん、ありがとうございます!
皆さんも色々あると思いますが、お互いに無理せず、頑張りましょう。

しっかり後日談話す気も満々なので!

では!
117 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/27(月) 01:57:48.79 ID:Fn8WmVHy0
すみません、連投してしまったww
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/04/27(月) 02:39:27.13 ID:zzDKZesGo
伸びてると思ったらww
気長に待ってるから無理すんな〜
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/04/27(月) 05:07:35.40 ID:R+KkYb/7O
無駄に長文書くなら少しは書けよ、引き伸ばしする位なら書き込むなバカ
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/27(月) 08:30:41.04 ID:JMMNSNQ4O
>>119
そーいわずにまとうや
この時期忙しいよね
俺も新しい塾でしどろもどろしてる
>>1も頑張ってください
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/04/28(火) 01:12:34.01 ID:fm5BxqQVO
>>119
俺らがもう終わりかとか最後まで書かないのかとか言うから気を使って現状を説明してくれてんだろ
話を進める時間がないからああいう書き込みしてくれてるんじゃねーか
待てないで急かすくらいならお前こそ見るのやめれば?
のんびりお付き合いが出来ない人みたいだし
>>1>>1の生活があるから、あまり無理せずまったり書いてくれ
楽しみにしてる
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2015/04/29(水) 05:50:32.11 ID:tAzSIUqBo
だらだら間延びする連載は煽りに煽り返す>>121みたいな
信者というか取り巻きが我慢できずに騒ぎ始めるからグダグダになるんだよなあ
アンチが湧くのはしょうがないんだからスルーしとけばいいのに
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/04/29(水) 07:20:22.95 ID:sTXUoMeAo
>>122
確かに煽りよりこういう信者みたいのが一番面倒なんだよな。
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/29(水) 10:19:36.27 ID:AcNv6w4gO
>>123
>>120のものです
煽りに反応してしまい申し訳ありませんでした
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2015/04/29(水) 10:50:24.59 ID:FL40UM0I0
そして嗜めるレスに比較的良質な住人の方が萎縮してROMになったり過疎るところまでがテンプレ
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/04/29(水) 18:15:00.92 ID:6eShDhAvo
>>124
いや別に>>120みたいのは良いんじゃないの。>>121みたいに過剰に反応して書き込むのが面倒だなって思ってるけど。
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/04/29(水) 19:26:38.37 ID:pW5ZtfBRO
で、まだなんか
128 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/29(水) 23:34:37.45 ID:FQ8K988S0
こんばんは。
なんだか俺の書き込みのせいで不穏な空気になってしまってすみません。
正直、煽りとかアンチとかグサッと来ることをいわれても仕方のないようなペースですし、そこは気にしてません。
でも、庇ってくれる方がいてくれてるのも嬉しいと言えば嬉しいので、あまりどちらの事も悪く言っては欲しくないです。
大元は俺がかなりの遅筆なのがいけないので。

これからは一回の書き込みで終わってしまう事もあるかもしれませんが、出来るだけ頻繁に来れるように頑張りますね。
不快な思いをさせてしまって本当に申し訳ありませんでした。

では、早速ですが、続きを書いていきますね。
みんなで和気あいあいやりましょう!って俺が言える事じゃないのか…

さて、書いていきます!
129 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/30(木) 00:45:22.08 ID:R7f/20pW0
あれからメールは続く。
するといきなり人格が交代した。

りん「初めまして!りんだよっ!雪子っちつかれたから交代したの。よろしくね!」
涼介「初めまして。そうなんだ、大丈夫なの?」
りん「だいじょぶだいじょぶ。寝てれば回復するよ」
涼介「そっか、ならよかった」
りん「私は19歳の女の子人格だよー!前々から涼介君と話したかったっていうか、雪子っちから涼介君の話聞いてて私も好きになっちゃったんだよねー(笑)」

美紀「りんって高額請求の女じゃなかった?」
俺「確かそうだな。なにをねだられると思う?」
美紀「指輪」
俺「じゃあ俺はネックレス」
美紀「負けた方はハーゲンダッツ奢りね」

涼介「19歳かぁ!まだ若くていね(笑)俺そんなに好かれる要素ないんだけどなぁ」
りん「そんな事ないよー。涼介君完璧!よかったら雪子と一緒に私とも付き合ってくれない?」
涼介「それって二俣にならない?雪子ちゃんが嫌がると思うんだけど」
りん「大丈夫ー!いつもそんな感じだから」
涼介「りんちゃんにしてもお試しのお付き合いだからね?」
りん「わかってるってー!」
涼介「それならまだいいけど」
りん「わーーーーーい!!!!(ハートの絵文字×5)」
涼介「喜びすぎ(笑)」
りん「あ、でも最初に言っておくね。私物欲が半端ないんだ。買ってもらって安心感を感じるというか。毎回毎回じゃないけど、プレゼントが欲しいな!なんか涼介君お金持ちって聞いたし…(笑)けんちゃんもプレゼントくれてたんだけど、一方的すぎて喜べなかったんだ…」

美紀「頭わいてるんじゃないか」
俺「そもそも脳がないんじゃないか」

涼介「別にプレゼントくらいは構わないけど、たからないでね(笑)俺金ヅルとかにはなりたくないからさ」
りん「そんなんわかってるって!たまにでいいんだよー!でさせっかくお付き合いになったからなにか欲しいな!」
涼介「なにが欲しいの?」
りん「指輪欲しいー!」
涼介「指輪はきちんと付き合うって決まってから、多少長く付き合ってあげたいな」
りん「そっかぁ…あ、腕時計欲しい!」
涼介「考えておくね。あまり高価なものは買えないけどね」
りん「嬉しい♪」

美紀「腹立つなこいつ」
俺「さすがに涼介君もイラっとしたみたいですよ」
美紀「化けの皮剥がれるの早すぎる」
俺「本当にな…頭悪い。まだお前の方がマシ」
美紀「当たり前じゃん。三倍はいいよ」
俺「自己評価低すぎるだろ」

涼介「健二にもそうやってプレゼント欲しいって言ったの?」
りん「言ったよー。でもそんなに高いものは欲しがってないよ。ちょっとした記念のもの」
涼介「そうなんだね。でも、あまり図々しい性格はよくないぞー(笑)満たされないって気持ちはわかるけど、ほどほどに慎ましやかにね」
りん「あ、ごめんね。怒った?気をつける」
涼介「いやいや、怒ってはいないよ。うん、欲求に忠実すぎるのはよくないからね。じゃあ俺はこれから親父と出かけるからまたね」
りん「うん!雪子っちだけじゃなくて私も構ってね!またまたねー(ハートの絵文字)」

今日はこの辺りまでで!
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2015/04/30(木) 02:57:10.78 ID:D1jAYMGAO
ラッキー!続き来てた!
パー速はなかなか落ちないから>>1のペースでゆっくり完走して下さい
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/04/30(木) 05:57:46.22 ID:dExHgt90O
マジレスすると自分から別人格って言う奴いねー、しかもイキナリ物欲全開とか詐欺る癖に頭超絶弱いんだなw
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/30(木) 11:56:35.12 ID:T3f1BadsO
続きキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/30(木) 12:55:36.00 ID:T3f1BadsO
塾で声出して笑うところだった
人格交代からの物欲強いんだよねってwwwwwwww
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/04/30(木) 16:44:47.87 ID:/wn/O99IO
りん「そんなんわかってるって!たまにでいいんだよー!でさせっかくお付き合いになったからなにか欲しいな!」
涼介「なにが欲しいの?」
りん「指輪欲しいー!」


イキナリ乞食笑えるわww
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/04/30(木) 18:20:10.27 ID:ub5akXpjo
そういや美紀にハーゲンダッツ奢ったの?
136 :涼介 ◆KE4RbBLYWY :2015/04/30(木) 23:43:48.73 ID:R7f/20pW0
こんばんは。

えー、読んで頂けているうちに分かると思いますが、いやもう既に分かっていると思いますが、雪子ちゃん、相当頭悪いです。
多分読んでてイラッとするか笑いが出てきます。

>>135
奢りました。なぜか一週間分。

では、今日も少しですが、続きを書いていきます。

用事が終わり、携帯を開くと雪子からメールが来ていた。

雪子「こんばんは。もう用事終わったかな?あのね、りんに代わって私から謝ろうと思って。あの子自分でも言ってたけど、本当に物欲が強くて。すぐに付き合った人とかにプレゼント買ってーって言っちゃうんだ。ほかの欲求がない子だから、誰かに自分に対してプレゼントとかをもらえると愛されてるんだなって実感するんだって。でも、りんの送ったメール読んでてさすがに図々しいなって思って…気分悪くしたらごめんね?嫌いにならないでね(泣いてる絵文字)」
涼介「こんばんは。さっき用事終わったよ。
あー、うん。まぁ確かにちょっといきなり過ぎて驚いたけど、別に怒ってないし嫌いにならないから大丈夫だよ」
雪子「お疲れ様!本当に?よかったー…もう返事来るまでドキドキして何も手につかなかったよー(笑)」
涼介「そんなに気にしないでね。まだ全てを理解しているわけではないけど、一応そういう病気なんだっていう認識はあるから」
雪子「涼介君は本当に大人というか、心が広いんだね。こういうのもなんだけど、けんちゃんと別れて正解だったかも…」
涼介「正解かどうかはわからないけど。雪子ちゃんは学校頑張ってる?」
雪子「うん!頑張ってるよー!涼介君も頑張ってる?」
涼介「うん、俺もそこそこ頑張ってる。将来の夢とか、なにかビジョン見えてきた?」
雪子「あ、それで思い出した。私、涼介君に相談したい事があったんだ」
涼介「どうしたの?」
雪子「私、料理くらいしか取り柄ないし、調理師免許とかとってみようかなって思ってるんだ」
涼介「おー!いいじゃない!何かに向けて頑張る事はいいことだよ」
雪子「涼介君のお嫁さんになりたいっていうのが一番だけど、やっぱりきちんと手に職をつけないとなって思って。じゃないと、この家からずっと逃げられないもん」
涼介「応援するよ。相変わらずご家族とはあまり上手く行ってないの?」
雪子「うん…今日もね、両親が食事しに行ったんだけど、私に一言も声かけてくれなくて。メールで勝手になにか食べてって後で送られてきたの…」

美紀「はい、うそー」
俺「その心は」
美紀「ワタシノトモダチ、キョウユキコト、ノミカイシタ。オヤノサソイコトワッタト、イッテイタ」
俺「あ、宇宙人の方ですか?」
美紀「ヨロシク、ボクガウワサノウチュウジンダヨ」
俺「ファンですー」
美紀「マジデ。サイン、イル?」
俺「あ、大丈夫です」
美紀「いらねぇのかよ!!!」

涼介「それは酷いね。一言一緒に行く?とか言ってくれればいいのにね」
雪子「うん。家に一人でいるの、すごく寂しかったけど、心のどこかで帰ってこなければいいのにって思っちゃった私って最低だなって」
涼介「最低ではないんじゃないかな。詳しい事情は知らないけど、そう思ってしまうような事をされてるなら、思うこともあると思う」
雪子「ありがとう(泣いてる絵文字)」
涼介「あぁ、そういえば、19日って空いてる?」
雪子「うん!空いてるよ!」
涼介「友達と集まって飲み会するんだけど、よかったら雪子ちゃんもどうかなーと思って」
雪子「行きたいー!どんな人が集まるの?」

この飲み会のメンバーは、健二以外のこの企画に参加しているみんなと、事情をよく知っている真一の友達のイケメン数名です。

涼介「大学の友達。なんか雪子ちゃんと一度会った事があるっていう女の子も一人来るけど平気?」
雪子「そうなんだ!その女の子は、涼介君と仲いいの?」
涼介「いや、俺はほとんど話したことないよ」

美紀「酷い!今もこうしてメールしてるのに!」
俺「はいはいはいはいはいはいはい」
美紀「はいが多い」

雪子「そっか。なら安心(笑)行ってもいいなら行きたい!」
涼介「おっけー。じゃあ、また詳しく決まったら言うね」
雪子「はーい!」

とりあえず今日はここまでで。
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岩手県) [sage]:2015/04/30(木) 23:52:48.41 ID:b0P20ur0o
続きを読むにはここを死ぬほどクリックしてください。
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/05/01(金) 00:52:48.38 ID:3cObIrbTO
オラワクワクすっぞ!!
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/05/01(金) 18:27:30.97 ID:hyLiOpWOO
ハーゲンダッツ イッシュウカンブン ワロタ
140 :しがない浪人生 :2015/05/04(月) 09:08:35.04 ID:N5K4M0AnO
10時間耐久英語の授業…行ってきます!
>>1も忙しいんだろうけど頑張って!
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/05/05(火) 16:10:12.80 ID:x+qoqSTh0
リョウスケ マイ フレンド
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2015/05/09(土) 11:15:32.18 ID:ptFj1iDAO
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2015/05/10(日) 04:58:53.49 ID:jBxpgqzYo
やる気なさすぎ
つーかいつも途中で消えるやつだろ
144 :しがない浪人生 :2015/05/14(木) 08:27:21.42 ID:0IayH6o0O
全然こないな
もう諦めるしかないのか
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西・北陸) [sage]:2015/05/20(水) 20:51:57.79 ID:Uex2B3vAO
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2015/05/20(水) 22:16:44.82 ID:nE6uCHcmO
やる気ねーなら後から来るとか遅れるとか言い訳すんなや
147 :涼介 ◇KE4RbBLYWY [sage]:2015/05/20(水) 23:20:54.55 ID:I+UJ//fno
お待たせしました!
クズどももう少し待っててください!
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2015/05/21(木) 07:37:29.81 ID:jwv+9U2nO

     __  ∧  ,,__,,_,,_,,__,,_  ∧.  _
     \ \| |/yvvvvvvv,\| |/ /
       >┴ ,ィ´ ⌒  ⌒ `ゞ、┴<   
     /:::ィー{} ( ●)  (●) {}ヘ::::\
    /:::/ ./::::::⌒(__人__)⌒::::::\ \:::\    話しかけないでください
   /:::::::/  |     |r┬-|     |  ∨::∧
   |::::::::|.   \     `ー'´     /ヽ.._|::::::::|     あなたのことが嫌いです
.   \__|.  //`ン=- __ -= -‐ ´\(:.:.:.|__/
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        | | l  |::|  .|  / ,' 3 `ヽーっチ.}
        { ヒト-、|:」  |  l   ⊃ ⌒_つ |
.       `/.:.:.:.:.:.: ̄ ̄ ̄`'ー-―ヘ'''" i.:ノ
       /_/.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ__:__ム-ー'´
         ノ  ̄/ ̄ ̄.! ̄ ヽ
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) :2015/05/23(土) 21:01:46.63 ID:W/kiCgip0
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