このスレッドはパー速VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

厨二能力授けるからそれ使って闘え - パー速VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/10/31(土) 20:17:10.02 ID:DEtkdQnw0
厨二的能力やるからスレへようこそ
そしてこのスレを開いてくれて有り難う
ルールを読んだ後は厨二妄想を爆発させよう

【基本ルール】
貰った能力でロールする。
※能力はここで授与します

荒らしは全力で華麗にスルー。
※荒らしに反応した人も荒らしです。

チート無双、無理やりな防御&回避、確定攻撃は禁止。
※1 酷い場合はそっと言ってみよう。 ただし煽るようなキツい言い方は好ましくないです。
※2 たまには攻撃に当たりましょう。 いつもと違うスリリングな闘いをしてみよう。

老若男女に人外キャラまで自由にどうぞ。
※好きなキャラを演じてスレの世界を楽しもう。
 ただし鬼だから怪力、天使だから空を飛ぶ等は勿論なし。

一言「書き込む前に更新すると幸せになれるぞ!!」

――キミはもう 目覚めたかい――?

@wikiURL→http://www26.atwiki.jp/vipdetyuuni/
避難所→http://jbbs.shitaraba.net/sports/41685/
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このパー速VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/10/31(土) 20:17:43.11 ID:DEtkdQnw0
《能力を貰う人へ》
・とりあえず、授与者さんへの気遣いは忘れちゃダメなんだからねっ!

・授与されたら “貰う貰わないに関わらず” 報告・挨拶をすること。スルーは厳禁ッ!

・あまりにも凝り固まったイメージを前提に募集するのは控えるべし。イメージ通りの能力が授与されるのは極稀ですぜ

・いくつかの候補から能力を選びたい場合は、能力募集時に、募集数や締切期限を明記しよう。
 その場合、募集数の変更は出来ないでござる。締切期限は“一つも能力が来なかった場合”一回だけ”延長することが出来るでござるよ。

・微妙に気に入らないからと言って能力の改変を要求するのはNGだってばよ

・版権そのまんまの能力を希望するのはナンセンス。但し “あくまでもイメージとして” なら大丈夫DA!

・身体能力は最初に言及されない限り普通だお
 ただし、武器を扱う能力者は言及されていなくてもその武器を扱うのに困らない程度の身体能力は有していると思っておk

《あげる人へ》
・強過ぎる能力をあげるのは(・A・*)イクナイ!! バランスって大事
wikiの左メニューから行ける「禁忌能力」のページは要チェックなんだぜ

・気を遣って欲しいのは、超人的な身体能力や情報収集型の能力について
超人はそれだけでも相当強いので、基本的に他の部分で制限を加えましょう
情報系は上手く調整しないと問題が起き易かったりしますのでご注意を

・授与取り消し権:授与者さんはリク主に授与が完了する前までに授与取り消しができるのでございます
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/02(月) 02:31:26.65 ID:kB9ffP7b0
能力ください
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/11/02(月) 03:07:28.37 ID:0B+wEB5mO
>>3
【斥彗反斜】
自身にかかる引力の影響をカットすることができる能力
地球の重力は勿論のこと、引っ張る、引き寄せる能力の干渉なども悉く無効化する
また『恒晶』という名のボーリング大の球体を一度に三つまで作り出せる
恒晶は空中を自在に浮翌遊し、同時にこの能力者にのみ働く強力な引力を常に放ち続けている
能力を発動している間もその影響は変わらず、応用次第で縦横無尽な挙動を可能とする

スペック:格闘技の中級者クラス
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/02(月) 18:40:55.08 ID:K/62aBnH0
何でもいいので分かりやすい能力下さい
6 :以下、名無しにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/02(月) 20:25:31.98 ID:oV6X2PZFo
>>5
【劫火剣爛】
超高温の焔の剣を作り出す能力。
焔の剣は本物の炎のように自在に形状を変化させ、同時に本物の刀剣のような硬度と重量を持つ。
この能力者はこの剣の炎によって焼かれることはなく、同時にこの剣はこの能力者の手元から離れると数秒で消え失せる。
しかし数秒間は確実に維持されるので、応用すれば炎の噴射を利用した射出攻撃なども可能。

スペック:剣術の上級者
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(三重県) :2015/11/02(月) 20:56:54.30 ID:yubmBbNF0
能力ほしいで候
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/02(月) 21:05:37.19 ID:K/62aBnH0
>>6
ありがとうございます。是非ともその能力を使わせて貰います。
9 :以下、名無しにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/02(月) 21:28:43.08 ID:HatmgpDVO
>>7
【軍勇克虚】
1レスに1度、どちらかを選択して発動できる。

・軍勇の陣
己が分身を三体まで作り出す。
分身は自身と思考感覚を共有し、文字通り一心同体を体現する。
また分身は異能を持たない点を除けば自身と完全に等しく、武装なども同じものを所持する為、傍からその違いを判別することは非常に困難。

・克虚の型
分身を吸収して発動する。
吸収した分身の数だけ、そのレスの間の自身の身体能力を向上させる。
一人吸収すれば二倍、二人吸収すれば三倍、三人吸収すれば四倍、といった具合。
単純な身体能力だけでなく、戦闘技術や各種感覚もそのまま強化される。

基本スペック:格闘技の中級者、好きな武器一つを自在に使いこなす技術
初期装備:近接武器を一つ
10 :【斥彗反斜】 無重力になる :2015/11/02(月) 22:28:59.56 ID:kB9ffP7b0
>>4
もらいます、ありがとう



【夜の路地裏、喧嘩を繰り広げる一団】
【立っているのは金髪の女。足元には不良と思しき数人の男たちが】

キミたち弱すぎー、
ていうか能力使うまでも無いんですけど?

【はっと馬鹿にした溜息。多対一にもかかわらず勝者は女の方であった】
【服に付いた埃を払い、倒れた男の間を歩き出す】
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(三重県) :2015/11/02(月) 23:16:07.92 ID:yubmBbNF0
>>9
ありがとうございます頂きます
12 :【劫火剣爛】 :2015/11/03(火) 09:41:32.52 ID:0G7rueNr0
【硬そうな黒い短髪と男にしてはやけに白い肌以外にこれといった特徴が無い男が、町を遠目に眺めている】
【男は、能力を悪用する能力者や人外を倒す事を目的としていた。正義感というものは特には無い】
【しかし、男には力ある者は力ある者としか戦うべきではないという考えを持っていた】

(この町には暴走野郎共はいないのか...?)
13 :【斥彗反斜】無重力になる :2015/11/03(火) 19:08:16.45 ID:rohFvQhP0

【夜の公園に樹を叩くリズムが響く】
【街灯の下、古布の巻かれた幹を手で、足で無心で突き、蹴る少女】
【数分の後、一息つくと首のタオルで汗を拭い、ベンチで水の入ったペットボトルに口を付ける】

ふむふむ……格闘トーナメント?
へー、能力者は禁止かー。こっそり参加しちゃおうかな?

【脇に置いた新聞を斜め読み、目を引くワードに不敵に呟く少女】
【その爪先はいつしか地面から離れ、両足は身体ごとベンチの数cm上を漂っていた】
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/03(火) 20:39:03.97 ID:V3PJGLJF0
参加希望です
忍者っぽい能力をください
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/11/03(火) 20:46:52.50 ID:0G7rueNr0
>>13

【町の中を歩き回っているうち、路地裏で不良と思しき男達が倒れている所を見つけた】

(どこかの不良チームが激しくやりあったのか・・・?)

【男が公園を通りかかると、新聞を眺める少女を見つけた】
【なんとなく気になり声をかける】

「おい、この辺りは少し危険かもしれねぇぜ。家にでも帰ったらどうだ?」

【男はその少女へと歩み寄る】

/絡みOKなら是非とも。駄目ならこのレスは無効でいいです。
16 :【劫火剣爛】 :2015/11/03(火) 20:48:23.84 ID:0G7rueNr0
おっとすみません。>>15の者ですが名前入れ忘れてました
17 :【斥彗反斜】無重力になる :2015/11/03(火) 21:01:38.83 ID:rohFvQhP0
>>15

【先だって不良と諍いを繰り広げ、無傷で勝利を収めた少女】
【トレーニングの賜物か、並以上の喧嘩の腕があるようだが、そんな事はおくびに出さず】
【掛けられた声に顔を上げ、新聞からその向うへと目をやる】

ご心配なく。自分の身は自分で守るよ
それとも危険は……キミの事かな?

【ジャージを履いた足でぞんざいに胡坐をかく。椅子ではなく、宙に浮いたまま】
【新聞を畳み、傾げた首の前で男を指差した】


/よろしくです
18 :【劫火剣爛】 :2015/11/03(火) 21:12:05.04 ID:0G7rueNr0
>>17

【宙に浮く姿を見て男は警戒心が沸き起こった】

(こいつ、能力者か・・・)

「危険なのは俺?意味が分からないな。どういう事だ?」

【いつでも臨戦態勢に入れるよう、あらかじめ身構える男】
19 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/03(火) 21:23:20.01 ID:rohFvQhP0
>>18

もしかして本気で言ってたのかい? 道理で下手なナンパだと思った……

【額面通りの言葉だったと知り、男の素直さに目をぱちくり】
【最初は何らかの誘い文句に思えた其れに続き、相手の表情の変化に口角を上げる】

そんなに構えないでよ、何もしてないじゃない

【手でベンチを押すと重力に逆らって水平に、その身体は男の方へ滑るように宙を移動する】
【速度は歩くよりも遅く、警戒する相手とは裏腹に呆れ顔で肩を竦めた】
20 :【劫火剣爛】 [saga]:2015/11/03(火) 21:43:13.20 ID:0G7rueNr0
>>19

(こいつの余裕の態度は何だ?)

【男は更にその少女を警戒する】

(これ以上近寄られても困るな。相手の能力もまだ判明していない)

「まあ待てよ。この距離はお互い丁度いいんじゃないか?」

「そうだな、お前は新聞はよく読むのか?若い奴が熱心に新聞読むなんて珍しいんじゃないか?」

【男は会話にて、この少女の能力者としてのスタンスを読み解こうとする】

/文章書くの遅くてスイマセン!
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/03(火) 21:52:54.21 ID:NLQr7s/Q0
力が欲しい!
22 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/03(火) 21:54:27.64 ID:rohFvQhP0
>>20

【男が読み取る自信、それは少女の能力に対する自信其の物であろう】
【警戒を少しだけ見下すように、ふっと溜め息を吐く。その抵抗だけで宙を滑る身体は音も無く静止した】

ちょっと露骨過ぎない? まあいいけど
偶々だけどね、これに出てみようかなって

【強引とも思える話題の転換に、声音に苦笑が混じる。畳まれた一部分には格闘トーナメントの文字】
【読んでみる? と軽く放れば、折目が広がってはらはらと、数枚の新聞が男の方へ舞い上がった】


/いえいえ
23 :【劫火剣爛】 [sage]:2015/11/03(火) 22:13:56.80 ID:0G7rueNr0
>>22

【まず放った新聞紙が自分の方へ真っ直ぐ向かってくる事に男は驚いた】
【男の目に格闘トーナメントの文字が映る。受け取った新聞のほうには特に気を引くようなものは無い】
【男は何かに感付いた、というよりも純粋に、格闘トーナメントというものが何か気になった】

(投げたものが狙った所へ飛んで行くとはな。能力の一環か・・・。まあいい)

「なあ、残りの方の新聞、こっちに寄越してくれないか?」

【男は少し警戒を解き、物を貰おうとするように左手を前に出す】

/そう言ってもらえて幸いです
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/03(火) 22:16:29.59 ID:NLQr7s/Q0
>>14
【死角刺客】
誰からも見られていない場所(死角)から武器を取り出すことができる。
武器は忍者っぽければ何でも有り。

持ち物:大風呂敷 ×1
スペック:忍者としての武芸に熟練している
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2015/11/03(火) 22:18:06.42 ID:nxOcpcYY0
参加したいです
何かを作ったり操ったりできる系ください
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/03(火) 22:28:19.61 ID:NLQr7s/Q0
>>25
【傀霊動流】
泥塊を操作する能力。
泥人形(ゴーレム)を作り出し操ることもできる。
ゴーレムの大きさは人間程度、動きは遅いが丈夫、最大3体まで出せる。
他、泥で形作れば色々作れる。ただし所詮は泥の塊である。

持ち物:粘土 5kg
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/03(火) 22:30:38.82 ID:V3PJGLJF0
>>24
ありがとうございます。ありがたく使わせていただきます!
28 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/03(火) 22:39:59.64 ID:rohFvQhP0
>>23

【アウトドア派の少女にとって新聞はさして重要でない。精々重要なワードを斜め読みする程度】
【自分の示した物に興味を引かれたのに気付いたのだろう、口元の笑みを少し濃くして】
【漸く地に足を付け数歩、無言で右手で残りの紙束を渡す――――】

隙ありっ

【瞬間、少女の身体が新聞を残して回転。バレエのように時計回りに身を捻り、軽く手刀を放つ】
【開かれた右手――ごく軽い当て身の手刀が男の首筋へ伸びる】
【無論殺傷性は全くない。試す様な少女なりの戯れであった】

/今度はこちらが遅れました、ご免なさい
29 :【劫火剣爛】 :2015/11/03(火) 22:40:53.04 ID:0G7rueNr0
/すいませんが落ちさせて頂きます。
/【斥彗反斜】さん、ありがとうございますー。
30 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/03(火) 22:55:38.51 ID:rohFvQhP0
>>29
/では後はキンクリで適当にあしらって別れるなりでも
/お疲れ様でした、ありがとうございました
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/04(水) 17:12:59.49 ID:47BlMjDH0
吸血鬼らしい能力が欲しいです。
誰か能力を下さい。
32 :以下、名無しにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/04(水) 17:25:44.26 ID:ESAxy2U2o
>31
【宵闇染紅】
貴方は吸血鬼である。
他者の血を吸うことでしか生命活動を維持できず、同時にそれは貴方にとって何よりの活力源である。
どのような傷を負ってしまっても、生き血を啜ることで忽ち回復してしまう。
同時に貴方は血の臭いに非常に敏感であり、数百メートル離れた一滴の血であろうともその臭いを嗅ぎ分けられる。
また己が血液を消費することで、血液を薄く鋭利な刃へと変えて体内から作り出すことが可能である。
無闇矢鱈に乱用すれば貧血で倒れかねないことになるが、消費した血液は他者の血を啜ることで補充される。

スペック:身体能力高・陽の光、流水、大蒜、十字架には弱い
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/04(水) 17:49:15.46 ID:hShsvgKE0
人間武器庫みたいな能力ください
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/04(水) 17:56:35.10 ID:47BlMjDH0
>>32 
ありがとうございます!使わせていただきます!
35 :【宵闇染紅】 :2015/11/04(水) 18:04:05.38 ID:47BlMjDH0
【一人の吸血鬼が真夜中、獲物を物色していた。血の美味そうな人間を】
【すると、吸血鬼は一人の少女を見つけた。どうやら夜遅くまで習い事があったと見える】
【昔は夜遅くまで子供が出歩くような事はなかったが時代は変わるものだ】

「今回の獲物は、あれにしよう」

【吸血鬼はその少女の方まで一直線に向かっていった】
36 :以下、名無しにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/04(水) 18:15:27.22 ID:ESAxy2U2o
>>33
【逸世砲激】
重火器を召喚する能力。
貴方は異空間に無尽蔵の銃火器を所有している。
円状のゲートを開くことで異空間への扉を開き、その中から大量の銃火器による砲撃を行える。
ゲートは完全に開くのに一レス必要とし、ノータイムでの攻撃は行えない。
またゲートの数は任意で増やせるが、数が多ければ多いほど一つ一つのゲートのサイズは縮小する。

スペック:銃火器の扱いに長ける、それ以外は一般人並み
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/04(水) 18:25:14.39 ID:hShsvgKE0
>>36
ありがとうございます。早速使わせていただきます!
38 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を取り出す [sage]:2015/11/04(水) 18:37:43.84 ID:hShsvgKE0
>>35

「ちょっと待ちな」

【少し襤褸めのスーツに身を包んだ男が】
【煙草を吹かしながら路地の影から吸血鬼へ声を掛ける】

「お前さん、今」
「そこの嬢ちゃんに何をしようとしてる?」

【右手の近くに超小型のゲートを展開】【解放まで1レス】

「返答によっちゃあ、このおいさんが相手しなきゃあならんのだが」
39 :【宵闇染紅】 :2015/11/04(水) 18:54:09.26 ID:47BlMjDH0
>>38

【吸血鬼はその男へと身体ごと顔を向ける】

「何をするって、私の正体を見たら分かるんじゃないか?」

【吸血鬼は口元を歪め、敢えて牙が見えるようにする】
40 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を取り出す [sage]:2015/11/04(水) 19:05:08.44 ID:hShsvgKE0
>>39

「そうか、そいつあ・・・残念だ」

【手元に開かれたゲートより素早く拳銃を抜き出し】
【直ぐさまに吸血鬼の脚を狙って発砲する】

(さっきの話し振り、口元から覗かせた牙・・・)
(人間、じゃあないだろうな)
(機動力を潰してお終い。で、すみゃあいいんだが)
41 :【宵闇染紅】 :2015/11/04(水) 19:19:13.66 ID:47BlMjDH0
>>40

【吸血鬼は銃口の向きから考え横へと避けた】
【しかし、かわすことは出来ず、弾丸が足を掠った。脚から血が流れる】

(人間で言う所の能力者と呼ばれる類だろうか。無空間から武器を取り出したように見えたぞ)

「素晴らしい。その銃の扱い、人間の中でも中々見れるものではない」

【そう言いながら男へ攻撃を加えようと走り寄る】
42 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を取り出す [sage]:2015/11/04(水) 19:28:16.53 ID:hShsvgKE0
>>41

「お褒めに預かり光栄だ、バケモノめ」

(案の定平然とこっちへ向かってきやがる)
(拳銃程度じゃあ無意味そうだな)

【右手の拳銃で吸血鬼の胴体を狙い発砲】
【牽制しつつ左側に小型のゲートを展開】

「嬢ちゃん!振り向かずに逃げろ!」

【少し離れた場所で震えながらこちらを伺っている少女へ叫んだ】
【少女は少しだけ戸惑い、そして逃げ出した】
43 :【宵闇染紅】 :2015/11/04(水) 19:52:22.90 ID:47BlMjDH0
>>42

【吸血鬼はそれを見てニヤリと嗤う】

(この男、あの娘を庇うつもりらしいな。愚かな事だ)

「その拳銃程度で私が倒せると思うか?」

【左手を前に突き出し、弾丸を受ける。左手に弾丸は衝突し、左手からも血が流れる】
【と、同時に血の刃も体内から作り出しながら男へと更に接近】
44 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を取り出す [sage]:2015/11/04(水) 20:04:22.75 ID:hShsvgKE0
>>43

【吸血鬼は左手で銃弾を受け止め尚も接近を続ける】
【流れ出した血液は刃物のようにも見える形態をとっていた】

(あれが奴の能力か? 警戒はしておこう)

【吸血鬼の問いに答える】

「無論、思っちゃあいないさ」
「だから・・・」

【ゲートが解放された】
【宙空を切り取るように円形の門が形成される】
【男はそこからサブマシンガンを取り出し左腕に構える】

「これならどうだ!?」

【引き金を引き、弾丸の雨をお見舞いする】
45 :【宵闇染紅】吸血鬼 :2015/11/04(水) 20:15:39.93 ID:47BlMjDH0
>>44

「っ!?多いな」

【吸血鬼は男の持つ銃から撃ち出される無数の弾丸を前に流石に危機感を覚えた】

「ははは、少し私も危険かもしれないな。そこでっ!」

【走りながら高く、宙返りをする。そして、その間に男に向かって血の刃を投げつける】

(私は生き血を啜るだけでいい。そうすれば回復できるのだからな)
46 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を取り出す [sage]:2015/11/04(水) 20:25:57.80 ID:hShsvgKE0
>>45

【吸血鬼は弾丸を跳躍で回避し、血液の刃を投げつけてきた】
【男は拳銃を持つ右の腕でそれを受ける】

「ぐうっ」

【右腕に刃が突き刺さり鮮血が滴る】

「畜生め!」

【連射を続けたまま照準を空中の吸血鬼へ向ける】
47 :【宵闇染紅】吸血鬼 :2015/11/04(水) 20:34:12.57 ID:47BlMjDH0
>>46

【吸血鬼は数千年を生きる内に忘れてしまっていた。死と言う存在を】
【この空中において銃弾を避ける術など、無いに等しい】
【身を捩りながら、それでも弾丸を全て避ける事は叶わず、集中砲火を受ける】

「今、ここで、全てを決めようではないかっ!」

【銃弾の嵐を受け流血多く少し意識が途切れつつも、吸血鬼は男へと、牙を剥き出し手を伸ばす】
48 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を取り出す [sage]:2015/11/04(水) 20:42:04.35 ID:hShsvgKE0
>>47

「ああ、終わらせてやる」

【残弾を使い切ったサブマシンガンを脇へ投げ捨て】
【使い物にならない右腕の拳銃を左に持ち替え発砲する】

【自身の頭上に大型のゲートを展開】

(後はこいつが開くまで持ち堪えられるか、だ)
49 :【宵闇染紅】吸血鬼 :2015/11/04(水) 20:52:19.75 ID:47BlMjDH0
>>48

【伸ばした手を咄嗟に前で交差させ弾丸を防ぐ】
【バランスを崩し男の前に転倒する】

「ぐうああああ。くっ、だがお前の前まで来れた!覚悟してもらうぞ!」

(あの発射速度の速い銃器は使えないと見た)

【意識が途切れかけている。だがしかし、吸血鬼はそこで諦めるつもりは無い】
【吸血鬼は男の首筋へと、血を啜るため牙を突立てようとする】
50 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を取り出す [sage]:2015/11/04(水) 21:01:02.24 ID:hShsvgKE0
>>49

「悪いが・・・チェックメイトだ」

【頭上のゲートの展開が完了した】
【空を切り取った円の中からはあらゆる種類の無数の銃口が吸血鬼へと向けられていた】

「こいつが俺の全力だ。あばよ、バケモノ!」

【雷鳴の如くの砲音を響かせての一斉掃射】
【まともに受ければ塵も残らないだろう】
51 :【宵闇染紅】吸血鬼 :2015/11/04(水) 21:11:21.57 ID:47BlMjDH0
>>50

「はは、ふははははははっ!そんな事で・・・そんな事でこの私がァァ!」

【避ける事も間に合わない。故に全力で前の男を倒すべく集中する】

「死ぬわけが無いだろうーーー!!」

【吸血鬼の必死の突撃も最早意味を成さない】
【男の無数の銃撃により、その吸血鬼は跡形も無く砕け散っていった】

/楽しかったですありがとうございました!お疲れ様
/能力を授けてくれた方には死んでしまってすいません。
52 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を取り出す [sage]:2015/11/04(水) 21:20:35.25 ID:hShsvgKE0
>>51

【勝敗は決した】
【弾丸の嵐の跡には吸血鬼の死体すら残されてはいなかった】

【斬り裂かれた右腕が今になって痛み始める】

「・・・っ、クソ。これじゃあ煙草が吸えねえぜ」
「全く、なんて街だよ・・・ここは」

【右腕を庇いながらふらふらと】
【路地の向こうへ男は去って行った】

/途中読み飛ばしてレスポンスおかしかったかもしれません、すみません
/お相手ありがとうございました。こちらも楽しめました、乙です
53 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/04(水) 21:29:07.74 ID:BkGRoKvE0

――せいっ!

【快音と共に、上段蹴りがこめかみに命中】
【それを放った金髪の少女は、一撃で気を失った男を見下ろし得意げに鼻を鳴らす】

悪いね、このチケット貰っていくよ

【勝利の余韻も程なく、地に落ちていた紙切れをひょいと】
【中には格闘トーナメントを謳う文句。指に挟んで見せつけるようにひらりと振る】
【見れば元の持ち主もそれなりに屈強な体躯をしていただけに、或いは彼も参加者の一人だったのかもしれない】

まあ開催前だし、ここは予選会場かな?

【どうやら会場前にて待ち伏せし喧嘩を吹っかけたらしい】
【少女が呟く、夜も更けた港前の倉庫では、先程から光と歓声が漏れている】
【気絶した男には目もくれず、半開きのシャッターからひょいと中を覗き込んだ】
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/04(水) 21:45:39.01 ID:3JmswoUGo
銃器を扱う能力をください!
55 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を取り出す [sage]:2015/11/04(水) 22:13:46.27 ID:hShsvgKE0
>>54
【響弾反射】
貴方は銃弾を反射する障壁(バリア)を作り出すことができる。
障壁の大きさは手のひら程、同時に4つまで作り出せる。
障壁は銃弾以外の攻撃にはめっぽう脆い。
主に所持している拳銃の弾を跳弾させるなどして戦ってください。

持ち物: 拳銃 ×1 (弾薬の数はそんな気にしなくていいです)
スペック: 射撃の達人 、 身体能力は普通
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/04(水) 22:17:21.37 ID:3JmswoUGo
>>55

ありがとうございます!
使わせていただきます!
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/04(水) 22:34:06.55 ID:hShsvgKE0
/ 末尾をみて気付いたんですが、もしかしてここでなら夢のぱるぷんて系能力も使えるですか
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/11/05(木) 16:57:46.94 ID:MEmSXaP4O
久し振りに
使いやすそうな能力をお願いします
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/05(木) 19:34:07.64 ID:pKkZV2bc0
>>58
【破滅導弾】
エネルギーの集合体たる小型の球体を生み出し、それを念じる事で自由に動かすことが出来る。
球体はものにぶつかると直径一メートル程の爆発を起こす。
一度に一つの球体しか作れない。
60 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/05(木) 20:36:30.87 ID:O3R3seCa0
【夜の公園、ベンチに腰掛け一服する男が一人】
【少し襤褸いスーツを身にまとった壮年の男性】

【煙を吐き出す】

「・・・今夜は何も起きないでくれりゃあ」
「おいさんとしては気が楽なんだが」
61 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/05(木) 20:43:39.46 ID:FnugzCja0
>>60

【公園に入ってきたのは、Tシャツにジャージの金髪少女である】
【動き易い格好で就寝前の一走りのようだったが、ベンチに目を向けた途端、軽快な足取りをぴたりと止めた】

おじさん、カツアゲにでも遭ったの?

【男の身なりを指差し、無遠慮に天辺からつま先までじろじろと】
【声音に可笑しみの色を浮かべている辺り、心配という線はなさそうであった】
62 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/05(木) 20:52:07.59 ID:O3R3seCa0
>>61

【話し掛けてきた金髪少女をちらと見やる】

「ん、何だ嬢ちゃん。この見て呉れは元々のもんさ」
「それよりこんな物騒な街で夜中にであるくのは関心しないな」

【そう言って煙草を吸って、吐く】

「物騒な輩も多いからね」
63 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/05(木) 21:02:38.24 ID:FnugzCja0
>>62

だいじょーぶ、これでも鍛えてるからね

【男の気遣いなど意に介さないと胸を張る少女】
【軽く両手を構えて、シャドーボクシングの真似を取る】

そのナンパ文句最近流行ってるの? こないだも言われたんだけど

【前の男に比べてそこまで堅い雰囲気はないが、と】
【胸の前で構えながら、くすりと首を傾げる】
64 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/05(木) 21:09:28.81 ID:O3R3seCa0
>>63

「はっはっは、おいさんはもうちょっと大人の美人さんの方が好みかな」

【少女の言葉に笑って返す】

「実際に物騒だからね」
「おいさんなんて、この前吸血鬼と戦っちゃったよ。エクソシストでもないのに」

【冗談めかせてからかうように『真実』を語る】
65 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/05(木) 21:20:44.36 ID:FnugzCja0
>>64

む、それはちょっとムカつくんだけど

【その気はないくせに、あしらわれると頬を膨らませる】
【常識は無くとも年相応の反応をしていたが】

へぇ〜!

【吸血鬼という常識外れの言葉に、声のトーンを上げて向き直る】

ね、それってどんなだったの? 杭とニンニク使った?

【興味津々、呼ばれもしないのに男の横へ腰掛けようとしながら】
【血の気が有り余る年頃の少女は、目を輝かせて話をねだる】
66 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/05(木) 21:39:27.19 ID:O3R3seCa0
>>65

「お、意外と食いつくね」
「見た目は牙が凄いこと以外は人間と一緒だったかな」

【隣へ掛けようとする少女には特に動じず話を続ける】

「いや、普通に銃で倒した」

【あっさりと答えた】
67 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/05(木) 21:50:13.79 ID:FnugzCja0
>>66

思ってたより普通だ!? イメージ崩れるなぁ……
今も銃持ってるの?

【頬を押さえる程ショックだったようで、肩を落とす】
【身なりからしてガンマンには見えないが、と改めて上から下までじろじろ観察する】
68 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/05(木) 21:56:01.50 ID:O3R3seCa0
>>67

「いや、『今は』持ってないかな」
「特に隠し立てすることじゃあないから言うけど」
「おいさんは能力者なんだ」
「見ててご覧よ、ちょっと時間が掛かるんだ」

【右手のひらの上にゲートを生成】
【現時点では何も起きていない】
69 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/05(木) 22:02:01.79 ID:FnugzCja0
>>68

今は?

【含みのある台詞に首を傾げるが、続く告白に目をぱちくり】

なにこれ、ブラックホール?

【しかし能力者と聞いても、さして警戒を抱いた色はなく、生まれたゲートを覗き込む】
【待ってみても何が起こる訳でもない様子に眉を八の字に寄せた】
70 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/05(木) 22:09:04.71 ID:O3R3seCa0
>>69

【ゲート開放】
【手のひらの上で円形に空間が切り取られ】
【カシャンと音を立てて拳銃が落ちてきた】
【万が一があっても困るので弾は込められていない】

「とまあ、こんな感じさ」
71 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/05(木) 22:18:21.21 ID:FnugzCja0
>>70

(異空間に繋げる能力かな?)

【考えていると重々しい音を立てて現れる拳銃】

おぉー、触っていい?

【口を丸くして感心、許されれば手に取ってしげしげ眺めるだろう】
【一頻り観察した後、はっと思いついて】

ね、これって何でも出てくるの? お金とか

【なら敢えて? 貧乏な格好をしているのも説明がつく、と】
【文字通りに現金な発想である】
72 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/05(木) 22:25:20.99 ID:O3R3seCa0
>>71

「ん、構わんよ。ちゃんと弾は抜いてある」

【少女に銃を差し出す】
【触ってたしかめればそれは確かに本物の拳銃だ】

「いいや、おいさんが出せるのは重火器の類いだけさ」
「戦闘以外には使えない不便な能力だろう?」

【そう言って自嘲ぎみに笑ってみせる】
73 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/05(木) 22:34:19.30 ID:FnugzCja0
>>72


あは、じゃあ歩く人間兵器だ。似合わないね

【弄り終えた拳銃を返すためと男の手に戻す】
【普段持ち慣れないそれは見かけよりずっしりと重く感じた】

ん、でもそれのお蔭で吸血鬼を倒せたんだし、便利なんじゃない?
僕のは基本浮くだけだしね、お返しに見せちゃうけど

【逆に言えば戦闘にはこれ以上なく優れた能力ともいえる】
【能力発動、重力を無視してベンチから身体がふわりと浮きあがりながら、逆さになった視界で男に告げた】
74 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/05(木) 22:46:05.29 ID:O3R3seCa0
>>73

「人間兵器・・・か」

【男はどこか遠くを見つめてぼそりと呟いた】

「ん、ああ。そいつもそうだ、全くな」

【そして我に返ったようにはははと笑った】

「なんだ、嬢ちゃんも能力者だったのか」
「見た感じ鍛えているようだし強いのかな?」
「こりゃあ失礼だったかもしれないが、この街は本当に何がでてきてもおかしくない」
「ま、気をつけておくれ」
「それじゃあ、おいさんそろそろ帰るから」
「嬢ちゃんも気をつけて帰んな」

【とくに引き止められなければベンチをはずし】
【後ろ手をひらひらさせながら去って行くだろう】
75 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/05(木) 22:54:56.40 ID:FnugzCja0
>>74

【琴線に触れる様な言葉があったのか、ふと虚ろになる目を少しだけ真剣に見つめる】
【待っていると逆さの視界に先程までの笑みが帰ってきた】
【何に納得したのか、うんうんと頷きながら】

吸血鬼が居るんなら、おじさんの言う通りかもしれないね
今度から十字架でも持ってみようかな

【本気とも冗談ともつかぬ返事】

うん、おじさんも気を付けてね
あ、拳銃はちゃんと仕舞っとかなきゃ駄目だよ。警察に捕まっちゃうから

【ベンチの上で男の背に手を振って見送る】
【その姿が見えなくなってから暫くして、少女もまたふわふわと何処かへ去っていくのであった】


/ありがとうございました
76 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/05(木) 23:05:19.05 ID:O3R3seCa0
>>75

/こちらこそありがとうございました。お疲れさまです
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/06(金) 06:51:19.31 ID:DyCB+qHo0
ゾンビらしい能力が欲しいです。
誰か能力を下さい。
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/06(金) 17:07:51.35 ID:daOX4S380
>>77

【歩駆屍隊】
貴方は生ける屍である。
痛みを感じることは無く、頭部を破壊されるまで動き続ける。
爪や歯には毒素があり、傷付けた相手をじわじわと弱らせる。
また、1レスにつき2体まで手下のゾンビを地中から呼び出せる。
手下達のスペックは召喚能力を持たないこと以外は貴方と同じである。
彼らは知能を持たず貴方の命令にのみ従う。

スペック: 走れない、筋力はやや強い 
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/06(金) 18:08:37.06 ID:DyCB+qHo0
>>78
ありがとうございます!使わせていただきます!
80 :【歩駆屍隊】 生ける屍 :2015/11/06(金) 18:25:28.13 ID:DyCB+qHo0
【夜の街の隅に墓地がある。そこにひっそりと佇んでいた生ける屍は夜になり行動を始める】
【街へと、人へと、生ある者への死を求め、歩き出す】
【明るいうちは動けない。自分の存在が知られると、警戒されかねないからだ】
【ゆっくりと、確実に前進し、そして屍は公園へと到達した】

「生きる者に死を・・・」
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/07(土) 20:56:31.91 ID:VAOUiLWE0
悪役に似合う能力を下さい
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/08(日) 21:04:52.15 ID:S74SNJ+E0
魔法(物理)な能力ください!
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/11/09(月) 05:28:52.22 ID:L9rtXbHDo
パワー系の能力をください
何か武器があると嬉しいです
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/09(月) 19:11:47.16 ID:FCa5yEGV0
>>83

【鬼気砕身】
自身の肉体を硬化させる事が出来る。攻撃翌力や防御力が上がる。
物理的な攻撃には強い耐久性がを見せるが、それ以外には殆ど効果はない。
武器:大型の斧
スペック:一般人
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/09(月) 20:32:16.68 ID:HyU2yw800
双剣を扱う能力を下さい
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/09(月) 21:10:43.95 ID:FCa5yEGV0
>>85

【蒼穹斬悼】
無空間から二つの双剣を取り出す。
この双剣は触れるもの全てを切り裂くことが出来る。
スペック:剣の達人
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/09(月) 21:17:29.90 ID:HyU2yw800
>>86
ありがとうございます。使わせていただきます。
88 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/09(月) 21:42:49.34 ID:HyU2yw800
【夜深く】
【人気の無い路地に佇む銀髪の少女】
【その足下には推定5人程の人間だったであろう、ばらばらの死体が転がっている】
【少女が両の手に握る蒼い刀身の双剣には一滴の血の跡も見られない】
【そして少女は只不気味な程に静かに月夜に微笑んでいた】
89 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage]:2015/11/09(月) 21:51:51.33 ID:Fj2X3Lg8o
>>88

「おーおー、だいぶ激しくやらかしちゃってるねぇ。」

【人気のない路地に訪れたのは同じく銀髪の少女】
【腰に拳銃の入ったホルスターが提げられている】
【そして服装は黒色の背広といったところだ】
【下に着ているシャツには血がついているようだが】

「いったいどうしたんだい?」

【なんて、そんなことを少女に問う】
【仕事か、恨みか憎しみか、はたまた惨殺か】
【いずれにせよ、少女の手はホルスター内の拳銃にかけられている】
90 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/09(月) 22:05:59.01 ID:HyU2yw800
>>89

【すっと、声のした方へ顔を向ける】

「・・・まだ、人が居たのね」

【声色も表情も終始穏やかに】

「・・・なにも」
「ただそうあるべきだから殺すの」

【しかし彼女は確実に狂っていた】
【少女はにこりと笑いかける】

「あなたも殺す」
91 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage saga]:2015/11/09(月) 22:18:36.26 ID:Fj2X3Lg8o
>>90

「殺人狂かー、たまにいるんだよね。」

【はぁ、とため息一つ】
【自分も巻き添えで殺されるであろうことが把握できた】
【無論、先手をうつ他手はないか】

「そいじゃ、こっちからいかせてもらうよっ!」

【拳銃を勢いよくホルスターから抜き出し少女に向けて構える】
【そして発砲、弾丸は直線を描くように少女にむけて疾走る】
【弾丸は二発、簡単に避けられるであろうが】
92 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/09(月) 22:26:37.56 ID:HyU2yw800
>>91
【相手の少女の得物は拳銃のようだ】
【剣と銃では明らかに有利なのは後者だろう】
【だがそんなことは少女にとっては些末なことでしかなかった】

【できることはひとつ】
【すべきことはひとつ】
【切る。斬る。伐る。kill. キル】
【あの日この剣を手にしたその瞬間から彼女の意識を支配する感情はそれだけだ】

【少女は笑った】
【少女はその達人の域へと達した剣の腕で】
【迫り来る2つの弾丸を斬って落とした】

「・・・きる」
93 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage saga]:2015/11/09(月) 22:35:03.84 ID:Fj2X3Lg8o
>>92

「わお、弾を切り落とした。」

【少し驚いたような表情を伺わせながら】
【高速度の銃弾を切り落とすほどの腕前を持つ少女だ】
【すこしヤバイと感づいたか】

「どうやら正攻法じゃ攻め切れないようだね。」
「逆に殺されそうだな。」

【再びトリガーを引く、パンッという銃声とともに弾丸が飛び出す】
【今度は一弾のみだ、そのうえ少女からみて右側に弾がそれているのだが】

【少女の右前方に障壁を作り出す】
【この障壁に銃弾を反射させ、狙うは左足】
【突如跳ね返る銃弾、少女は対応できるか】
94 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/09(月) 22:49:58.80 ID:HyU2yw800
>>93

【弾丸を斬り落とした事に動揺したのだろうか】
【放たれた弾丸は見当違いの方向へと飛んで行く】

【少女は好機とばかりに相手へと踏み込もうとする】
【刹那。弾丸は宙空で跳ね、突如として少女の脚を襲う】
【咄嗟に引いて躱そうとするがふくらはぎを弾が掠める。血が伝う】

「・・・なにもない所で弾が軌道を反らした気がするのだけど。
 厄介な能力を持っているのね。」

【だからこちらも出し惜しみなどしていられないだろう】
【どんな手を使ってでも斬らねば】

【少女は笑う】
【そして斜めに振り上げる様に脇の街灯を斬った】
【そう、まるで紙を裂くかの様に容易に何の力みもなく斬り倒した】
【この双剣は触れるもの全てを切り裂くのだ】
【倒れる街灯はそのまま目の前の少女へと向かう】
95 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage saga]:2015/11/09(月) 23:08:51.98 ID:Fj2X3Lg8o
>>94

【少女のふくらはぎに血が伝う】
【どうにか一弾喰らわせたようだ】

【だが、どうやら弾切れを起こしたようで】
【ポケットから弾倉を取り出すと拳銃に装着した】
【だがこの隙に少女が脇の街灯を切り倒したようで】

「うわっ、こりゃまずい」

【身体能力は至って普通】
【眼前に迫った街灯に対しステップをふむのだが】
【左手を街灯に打ち付け、血が出てくる】
【幸い利き手ではなかったため、戦闘に支障はないが】

「いったた、というか路地の脇のもの全部斬られてるし。」

【これにも驚き、やはり少女も異能保持者であったのだ】
【が、それに動揺している場合ではない】

【先ほどの障壁を消し、少女へ向け発砲】
【こんどは障壁を左右互い違いに作り出し、銃弾を反射させる】
【反射されは2つの銃弾はジグザグしながら少女へ迫る】
96 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/09(月) 23:20:59.21 ID:HyU2yw800
>>95
【切り倒した街灯は相手の左手にダメージを負わせたようだ】
【しかし再び予測困難な跳弾が放たれる】
【直感と勘を頼りに片方の弾丸は切り落とす】
【だがもう片方は斬り逃がし左肩口を打ち抜かれる】

「つあっ!」

【痛みに悲鳴を漏らすが、直ぐにまた不気味な微笑みに戻る】

「ああ。・・・もうこっちの腕は使えないわ」

【右腕を大きく振りかぶり手にしていた双剣の片割れを投げつける】
【そして左手のもう一方を右に持ち帰る】
【投げられた剣は縦に回転をしながら相手の少女へ迫る】
【この剣の切れ味は先の通り】
【まともに受ければ容易に切り裂かれるだろう】
97 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage saga]:2015/11/09(月) 23:31:57.33 ID:Fj2X3Lg8o
>>96

【放たれた銃弾は少女の左肩を撃ちぬいたようだ】
【剣を扱う少女にとっては大きなダメージだろうが】

【まだ右手が生き残っている、油断は許されない】
【斬りかかってくることを想定しているとー】

【突如、少女の剣は此方へと回転しながら飛来する】

「ちょっ、まずっ!」

【地面を蹴り、右側へと回避しようとするも】
【左の二の腕を切り裂いた】

「ぅぁあ・・・ッ!」

【呻くような声を上げる】
【切り裂かれた二の腕からは血が噴き出ている】

「早く倒さなきゃまずいねー。」

【表情は厳しいものとなり】
【銃弾は三発、左中右と放たれる】
【左右の銃弾は障壁で跳ね返り腹部へ】
【そして中に放たれた銃弾も少女の腹部へと疾走っていた】
98 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/09(月) 23:43:03.55 ID:HyU2yw800
>>97

【投げつけた剣は相手の少女の腕を切り裂き】
【そのさらに後方の地面へと深く突き刺さった】
【斬った、はやくもっと斬らなきゃ】
【動く右腕の剣を構え走り出す】
【しかし三度の弾丸、今度は3つ】
【執念じみた剣捌きで1つ、斬り落とす】
【だが残りの二つは避けることも叶わず腹部へと被弾する】
【少女は血を吐きながらもまだ前進しようとする】

「きる・・・きるの・・・」

【彼女の精神を蝕むそれは最早呪い以外のなにものでもない】
【脚がもつれ、がくりと膝から崩れ落ちる】
【しかし尚も前へ進もうと、もがく】
99 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage saga]:2015/11/09(月) 23:49:38.12 ID:Fj2X3Lg8o
>>98

【少女は銃弾を避けることも斬ることもかなわず】
【一弾を斬り落としたのみで、後の二弾は腹部を撃ちぬいた】

「あのさ、両方ともダメージ大きいし、さ。」
「今日のところはもう終わりにしない?」

【提案はするものの殺人狂であろう少女が聞き入れるかどうかはわからない】
【が、もう少女は継戦が不可能に近いと思われる】
【その上、自身にも短剣が突き刺さっており、気を保ってないとふらっと倒れてしまいそうだ】
100 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/10(火) 00:06:48.13 ID:DAuQX5Vy0
>>99

「・・・おわり?」

【少女は口から血を流しながら首を傾げる】

「いやよ。あなたがここにいる以上わたしは斬らなきゃ」

【そうは言いつつも少女も立ち上がれない程にダメージを負っている】
【最早剣を持ち上げる余力もなく】
【地面に突き立てた剣にもたれ掛かるようにして姿勢を保っている】
【相手がこの場を去るのであれば追いかけることもできないだろう】

「きる。きる。きる。きる。きる。」

【既に彼女は正気ではなく説得の余地は無いように見える】
101 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage saga]:2015/11/10(火) 00:13:00.72 ID:BzlqfV7vo
>>100

「私はターゲット以外は殺さない主義だからねー。」
「また会うことがあれば、その時に殺しあおうよ。」

【ともに状況は不利、しかも敵に動けないというハンデがある以上殺すのも趣がない】
【なので今日のところは引き上げる、というのだろう】

「それじゃねー。」

【少女に背を向けて歩きつつ、手を振る】
【それはまた会おう、というサインだった】

//これで〆でよろしいでしょうか?
//お疲れ様でした!
102 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/10(火) 00:15:46.58 ID:DAuQX5Vy0
>>101
//絡みありがとうございました
//途中からキャラが迷子になってしまいました。絡み辛くてすみません、お疲れさまでした
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/11/10(火) 16:19:33.97 ID:5lzeF5nmO
>>59
返事が遅くなってすみませんでした
いただきますね!
104 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/12(木) 21:13:17.54 ID:7tvvFXdm0
【丑三つ時】
【人気の絶えた公園をふらふらとした足取りで行く人影】
【白いワンピースを着た銀髪の少女】
【手には何も持たず何かをうわごとの様に呟いている】
【その表情は穏やかだが目はどこか虚ろである】

//戦闘注意です
105 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/12(木) 21:30:35.58 ID:tHdZP+Ya0
>>104

【少しくせの付いた金髪を無雑作に下ろし、ぺたぺたと夜道を歩く少女が一人】
【夜更かしだろうか、寝間着にサンダル姿、右手にコンビニの袋を提げて】
【近道にと入り込んだ公園にて、見付けたのはそう変わらない年頃の相手である】

……ちょっとー。調子悪そうだけど大丈夫?

【一目見て眉を顰め、足取りが少しばかり遅くなる】
【もしすれ違ったなら、相手の背にそんな声を掛けるだろう】
106 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/12(木) 21:42:20.18 ID:7tvvFXdm0
>>105

【夜の静寂に耳を澄ませれば彼女がなにを呟いているのか聞き取れるかもしれない】

「・・・きる。きる。きる。きる。」

【金髪の少女の問い掛けに答えるでもなく】
【ただそこに立ち止まると】
【不気味なほど静かに微笑みを返した】
【そして】

「見ぃつけた。」

【虚空から浮かび上がるように】
【彼女の両手に蒼い刀身の二刀が握られる】

「きる。」
107 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/12(木) 21:50:01.70 ID:tHdZP+Ya0
>>106

【一目見て目が離せなくなったのは相手の持つ空気】
【通り過ぎる際、辛うじてその呟きが耳に届く】
【その意味を考えるまでも無く、出現した双刀が雄弁に意志を語っていた】

やっばー……?

【浮かべた笑みは強がりにしては少々頼りなく。後ずさるように下がった右足は、異様な雰囲気に呑まれたのか釘付けに】
【得物を持たぬ少女は、唯一の武器である両拳を胸元で構えた】
108 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/12(木) 21:56:26.23 ID:7tvvFXdm0
>>107

【銀髪の少女もまた両手の得物を構えると】
【相手の少女を間合いに捉えようとゆらりと動き出す】

【近付くことができたなら】
【左手の剣を水平に薙ぐ】
109 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/12(木) 22:07:30.05 ID:tHdZP+Ya0
>>108

【徒手空拳の構えから察せられるように、少女の本分は素手の勝負、武器を持った敵との戦いはまずあり得ない】
【考えを纏めるべく口を開こうとした瞬間、機を制した相手が動き出す】

ちょ、自己紹介も無しっ!?

【反射神経のみで後方に跳び退く。逃げ遅れたビニール袋が、中のパンごと二つに切り裂かれた】
【格闘家の性として真っ先に浮かんだカウンター。何処を狙うべきか一瞬の逡巡、見えたのは相手が振った左手の脇腹で】
【下がった右足が地を離れ、弧を描いて中段回し蹴りの軌道を描いた】
110 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/12(木) 22:20:51.93 ID:7tvvFXdm0
>>109

【相手は運動神経に優れているらしく】
【初撃は躱され虚しくビニール袋を引き裂く】
【そしてそのままの勢いで脇の公園のフェンスもまた】
【薄いビニールを裂くのとなんら変わらぬ勢いで斬り裂いた】

【金髪少女は反撃にと中段の回し蹴りを繰り出す】
【銀髪の少女はその反対側へステップを踏むように受ける】
【直撃では無いにしても脇腹を一撃がかすめ、よろめく】

「・・・自己紹介? 必要ないわ。
 あなたがそこにいて、わたしがここにいる。だからきる。それだけよ。」

【相手方も感づくだろうか、この少女がもうどうしようもなく狂っていることに】

【すかさず右手の剣で下から斬り上げるように反撃】
111 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/12(木) 22:37:25.96 ID:tHdZP+Ya0
>>110

っぶな、なにそれ斬鉄剣?

【金属が落ちる重々しい音に産毛が総毛立つ思い】
【異能かそれに比する腕前に、唖然とした表情を隠せない。慌てて構えを戻して元の距離】

(蹴りは辛うじて届く、突きは踏み込まないと厳しい……かな)

【組合いの距離にまで持ち込めば恐らく有利に思う、がそれはあの双刀を掻い潜って初めて成り立つ話】
【武器持ちというのは間合いに対しても其れだけで有利に働くのを今更ながら痛感した】
【理解しがたい理論を並べながら右の刃が跳ね上がってくる】

ッっ!

【頬に冷たい感触――それが瞬時に熱へ変わって、刃先が掠めたのだと分かる。上体を逸らすも左右の違いで間合いを測り損ねたか】
【危険を感じ取った本能が全力と叫ぶ、同時に一歩踏み込み左の鉤突き】
【その一歩は重力を無視して速い――肝臓を狙ったロングフックを叩き込まんと迫る】
112 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/12(木) 22:58:35.52 ID:7tvvFXdm0
>>111

「斬鉄剣? この子の名前は【蒼穹斬悼】よ。
 全てを切り裂くわたしの愛し子。」

【相手の頬を切り裂きながら微笑む】

【金髪の少女は格闘技使う】
【なればこそこちらの間合いのさらに内側へ肉薄されるのは良くない】
【だから迎え撃とう、と構えるより早く】
【そう、まるで重力を無視するかのような速度で迫る突き】

【躱せない、と覚る】
【そして微かにでも威力を殺そうと後方へ跳ぶ】
【それでも内臓を打ち口から血を吐き出す】
【だがその目に宿るは執念か怨念か】
【意識は途切れること無く冴える】
【左手の剣を空中で持ち替え、突き立てる様にして振り下ろす】
113 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/12(木) 23:21:49.56 ID:tHdZP+Ya0
>>112

その謳い文句が比喩の方の意味であるって言うのは――やっぱナイ、よね

【何でも、が本当なら回避以外に即死を防ぐ手立てはない。直撃すれば文字通り一撃必殺だ】
【こちらの攻撃を一度でひっくり返す凶器、それが躊躇い無い狂気と混ざって危険性を高めている】
【恐怖と歓喜がぞくぞくと背筋を駆けあがる、少女に備わった性――強者と交わる喜びが徐々に脳髄を満たしていく】

も少しあげていこうか、なっ!

【上ずった声に混じる風切り音。刃物が空を裂く音は何度聞いても慣れない。交錯する視線の色と相まって寒気を一層誘う】
【潜り込むように体を低くする最中、開き突き出した左手――同時に僅かに歪む空間――にするりと刃が滑り入る】
【掌を串刺しにされた痛みで表情筋が歪む、しかし動き出した身体は既に技の挙動に入っていて】
【スライディングの地を這う様な姿勢にもかかわらず天に掲げた右足は振り下ろす形の蹴り、斜め上から襲う延髄斬りを見舞わんと全身のバネを揮う】
114 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/12(木) 23:40:21.51 ID:7tvvFXdm0
>>113

【刃が掌を貫通する】
【肉を裂く感触に心の底が沸き立つ】
【きる。きる。きる。】

【しかし其処からは全くの予想外の動き】
【相手は低い姿勢をとっていた】
【にもかかわらず襲うのは斜め上からの蹴り】
【つまりは相手もまた何かしらの異能を持っていたということだろう】
【避けることもできずまともに受ける】

【延髄に強い打撃を受け、後方へ大きく後ずさる】
【普通ならそれだけで決定打だ、致命傷にすらなりうる】
【それでも銀髪の少女は立っていた】
【狂気に歪んだ一つの信念の元に】
【意識は途切れ途切れ】
【口元からは血がしたり、足下も覚束無い】
【しかし殺気だけは以前よりより大きく】
【間合いさえとることができれば彼女本来の"達人"としての剣術が通用する】
【いつ倒れてもおかしくない状態で少女は構えた】
【相手が間合いに入ればその場で切り伏せるべく】

【銀の少女はその場を動かない】
115 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/13(金) 00:03:15.75 ID:VrvdmZac0
>>114

アンタはいかれてる、けど――見ての通りこっちも“普通”じゃあないんだよね

【掌に刃を生やし、尚且つ宙に浮きながら。少女は二つの意味でその姿勢のまま口を開く】
【蹴りを放った姿勢のまま平然と空を半回転し、相手が離れて漸く爪先が地に触れる】
【掌から流れる赤い色だけが引力に従い自然と染みを作り続けていた】

(いい当たりと思ったんだけどね。追い詰めたつもりが――、になっちゃったかな)

【打撃のダメージはともかく、出血は長引くほどにこちらが不利。次で決める、と唇を引き結ぶ】
【構えをアップライトから中段、更に下へ。背を縮め腰を落とす、さながら短距離走のような】
【行くよ、と声に出さない呟きが早いか、飛び出すは地を這うシンプルなショルダータックル】
【顔が擦れる様な超低空ながら、重力の軛から解き放たれた速度は当初と変わらない――――が距離を半分縮めるあたりで、それは更に速くなる】
【その原因は偏に相手の後ろに生まれていたシャボン色の球体、これを利用しての二段加速。そこからの踵が天へ跳ね上がり、加速と回転を利用した胴廻し回転蹴りが撃ち出された】
116 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/13(金) 00:15:38.14 ID:PzRVt/xV0
>>115

【迎え撃つべく構える所に相手は真正面からの突進で答えた】
【相手の持つ異能による力か】
【その突撃は近付くにつれ速さを増す】
【だがその重力を無視した動きは今までに二度見た】
【今の速度はそれよりもさらに速いだろう】
【だがそこに構えているのは剣術の”達人”】
【平時なら銃弾さえも切り落とす】

「・・・き・・・る。」

【こちらに至るより速く】
【狙うは胴を真一文字に一閃】
【さらにもう一歩踏み込みもう一閃】

【躱す手立てなくば真っ二つだろう】
117 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/13(金) 00:29:38.07 ID:VrvdmZac0
>>116

【加速で滲む視界の中、悠々と繰り出される一閃】
【全身の細胞が最大級の警告音を上げ、回転のまま身を捻る、しかし勢いは止まらない】
【三途の川が瞼裏に映る刹那――――意識の内のシャボン球がぐんと揺れた】


っ痛ぁ……負けたよ

【咄嗟の判断、否、無意識で重力球の座標をずらし突進の軸を変えた少女】
【しかし相手の薙ぎ払いは一つは足、そして胴に決して浅くはない傷をつけていた】
【思わず弱々しい呟きが漏れる。いかな宙を駆ける能力があろうとも、単純な技量の差は一朝一夕では埋め難い】

でもこれ以上、斬られてはやらないもんね

【眼下の相手を見下ろしながら苦し紛れの負け惜しみ、今居るのは剣はおろか槍も届かない高度】
【血混じりの嘆息をあかんべえに混ぜて、四肢を投げ出した少女はふわりと暗闇へ飛び去っていった】


/この辺で〆とさせてください、お疲れ様でした

118 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 [sage saga]:2015/11/13(金) 00:41:04.78 ID:PzRVt/xV0
>>117

【全身全霊、渾身一滴の最後の攻撃は】
【またしても予想の外相手が宙空へ回避するという結果に終わる】
【少なからず傷を与えることができたにしても】
【この攻撃を避けられたその時点で勝負は決まっていたのだ】

「き・・・」

【どさりとその場に崩れ落ちる少女】
【既に限界のさらに向こうを越えて立っていた】
【蒼い剣も消え入るように消滅した】

【翌早朝、彼女の姿は消えていた】
【意識を取り戻したのか、何者かが連れ去ったのか】
【それは定かではない】

//絡みありがとうございました。そしてお疲れ様です
119 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/13(金) 20:13:40.76 ID:PzRVt/xV0
【夜道を独り、煙草を吹かしながら歩く男】
【少し襤褸いスーツを着た壮年の男性だ】

【どこか行く宛があるでなくぶらぶらと歩いている】
120 :【死角刺客】 死角から忍道具を出す [sage saga]:2015/11/14(土) 18:50:12.91 ID:bDEQxtkY0

「――おし、これにて任務完了だな。」

【ネオン輝く大通りから外れた小路地】
【地面に転がった寝袋を一瞥しながら黒づくめの人物が大きく伸びをする】
【フードの奥から覗く日本人離れした碧眼。やけに小柄な体格はその人物がまだ子供であるということを如実に現していた】

「お、思ったより早く終わったなぁ。……次の任務までに飯行っとくか。」

【そう気怠げに溢しつつ、ひょいと成人男性が入りそうなサイズの寝袋を持ち上げる】
【もぞもぞと芋虫のように動いている辺り“中身”はまだ生きているということが分かるだろうか】
【だがその人物は気にとめることもなく、「にーちゃんまだ元気だなー」と寝袋の中にいるであろう人物に苦笑気味に声をかけ】
【目深に被ったフードの裾を更に引っ張り、路地裏の奥、闇の中へと消えようとしていた】
121 :【死角刺客】 死角から忍道具を出す [sage saga]:2015/11/14(土) 21:11:53.38 ID:bDEQxtkY0
/>>120でもうちょい待ってみます
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/11/14(土) 21:49:14.63 ID:bASlGbis0
なにかください
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/14(土) 22:12:49.45 ID:wBEXZsjO0
『契約』『展開』的なイメージを含んだ魔法っぽい能力が欲しいです。

124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/14(土) 23:54:50.60 ID:tBT5fise0
”バール”で何かください。
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/15(日) 00:34:32.19 ID:W1Pc98da0
>>122
【波動掌打】
貴方はパンチの勢いに乗せて”気”の塊を撃ち出す事ができる。
”気”の塊は何かに触れると炸裂してダメージを与える。

スペック:格闘技の熟練者

>>123
【契約召魔】
貴方は契約を交わした1体の悪魔を魔法陣から召喚して戦わせることができる。
悪魔は貴方の身体の一部を捧げるたびに強化されていく。
目や腕、脚など重要な部位を捧げるほど強くなる。
術者が死亡した場合、悪魔は魔界へ帰ってしまう。

悪魔スペック:常人並み(無強化)〜人外怪物クラス(重要部位5ヶ所以上)

>>124
【開壊鉄挺】
貴方はどんなものをもこじ開ける魔法のバールを持つ。

スペック:身体能力が高い、バールを使い慣れている
126 :【契約召魔】 [sage saga]:2015/11/15(日) 08:12:40.28 ID:Feh4uMzz0
>>125
いただきます。

一つ質問なのですが
召喚できる悪魔に魔法とか特殊な能力とか持たせてもいいんでしょうか
勿論強化しないと使えない程度に調整はしますが
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/15(日) 09:06:34.71 ID:W1Pc98da0
>>126
はい。簡単な魔術の類いは使えてもかまいません。
128 :【契約召魔】 [sage saga]:2015/11/15(日) 12:46:04.33 ID:Feh4uMzz0
>>127
了解です。

それと一応聞いておきたいのですが
能力者本体は召喚能力だけを有する(その他のスペックは普通)という解釈で大丈夫ですよね?
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 13:47:08.93 ID:07S2bssPO
なんか炎系の能力欲しいです
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/15(日) 21:48:28.07 ID:W1Pc98da0
>>128
大丈夫です、というより寧ろそこから部位を捧げるごとに弱体化していきます。
例えば内臓を捧げた場合は体力面が低下するという認識でお願いします。

>>129
【炎躯闘者】
貴方は体のあらゆる場所を発火させることができる。
また足や腕、胴体などの部位を同時に一ヶ所だけ”炎そのもの”に変えられる。
炎化している部位は最大5mまで伸縮自在、物理攻撃をすり抜けて無効化する。
但し炎化している間は水を浴びると大ダメージを負うので注意。

持ち物:燃えない衣服
スペック:格闘技の中級者
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/16(月) 19:02:42.69 ID:0YuZVmbxo
このスレ動いてたのか!
炎とか水とか単一属性を自在に操るのが欲しい!
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/16(月) 19:22:23.35 ID:clGbEG3S0
>>131
【水変自在】
貴方は触れている水を自在に操ることができる。
また霧状から固体まで水の状態も自在に変化させられる。
この能力による状態変化によって水の温度は変化しない。

持ち物:水入り1ℓペットボトル×3
133 :【水変自在】>>132 [sage]:2015/11/16(月) 20:30:21.04 ID:0YuZVmbxo
さんくす
134 :【死角刺客】 死角から忍道具を出す [sage saga]:2015/11/16(月) 20:30:28.31 ID:OOjQw/7c0

「あーあ、暇だなぁ…今日は仕事ねぇし、どうしようかね。」

【深夜、廃ビルの屋上でそんなことをぼやく一人の少年】
【全身黒づくめという格好でフードを目深に被っている姿で端から見るとかなり怪しく見える】
【古びた柵に腰掛けてぶらぶらと足を揺らす】
135 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/16(月) 21:04:46.96 ID:clGbEG3S0
>>134

【カツン、カツンと】
【階段を上って現れたのは襤褸めのスーツを着た壮年の男】

【屋上へ上がったところで先客に気付く】

「無人の屋上で月でも見ながら一服しようかと思ったんだが、
 先客がいたようだ。悪いね。」
136 :【死角刺客】 死角から忍道具を出す [sage saga]:2015/11/16(月) 21:13:44.86 ID:OOjQw/7c0
>>135

「お?」

【背後から聞こえてきた声に振り返る、と同時、風に揺れてフードが脱げた】
【前髪の長い黒髪と碧眼、そして首に巻いた唐草模様の布が露わになる】

「いや?俺は別に二人でも構わないぜ、おっちゃん
 …できればカワイ子ちゃんの方が良かったけどなー」

【そんな軽口を叩きつつにこりと笑う】
【ちょいちょいと手招きをしているあたり、一緒に話をしようと言いたいらしい】
137 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/16(月) 21:20:09.90 ID:clGbEG3S0
>>136

【風に煽られフードの下の顔が露わになる】

「ん? なんだ子供じゃねえか。
 こんな時間に人気の無いとこなんて危ないから帰んな帰んな。」

【しっしと手のひらを振るう仕草】
138 :【死角刺客】 死角から忍道具を出す [sage saga]:2015/11/16(月) 21:25:50.33 ID:OOjQw/7c0
>>137

【相手の言葉には少しだけ反論をする】
【見かけによらず対応は少し大人びているのか、怒ることはなくあくまでも苦笑で相手に答えた】

「はあ?子供扱いすんなよ。ヘーキヘーキ。
 それに危なくなっても自分でどうにかするさ。これでな。」

【そう言って首元の布をしゅるりと外す】
【ひらひらと揺らすが、どう見ても武器には見えないので軽くバカにしているようにも思われるかもしれない】
139 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/16(月) 21:35:13.04 ID:clGbEG3S0
>>138

【少年は首元に巻いていた布を解き振ってみせる】
【一見して只の変哲の無い布切れである】

「なんだ坊主、おいさんをからかってるのかい?
 それともその布に関する何らかの能力を持ってて、
 腕によほどの自信がある、とか」

【軽い口調で返す】

【そうこの街では子供だからといって決して油断できたものではない】
【能力者の存在はそう珍しいものでもないのだから】
140 :【死角刺客】 死角から忍道具を出す [sage saga]:2015/11/16(月) 21:40:29.99 ID:OOjQw/7c0
>>139

【ひらりと揺れる布が不意にガラ空きだった方の少年の左手を隠した】
【ちょうど相手には死角になって見えないかたち。少年の瞳が楽しげに細められる】
【まるで悪戯をしかけることを思いついた子供みたいな瞳で】

「布の能力っていうか――手品?
 見てりゃ分かるって、種も仕掛けも……ございませんっと!」

【そう言って布を持つ手を頭上にあげる少年】
【先程まで隠されていた手には早技の如く、三本のクナイが握られていた】
【突然出された凶器に相手はどんな反応を示すだろうか】
141 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/16(月) 21:49:13.68 ID:clGbEG3S0
>>140

【少年は布切れで手元を覆い隠すと】
【どこからともなく三本のクナイを取り出した】

「おお、こいつはすごい。
 と言ってもおいさんも似た様なことができるからそんな驚かないな。
 そっちのがどういう理屈かは知らないが。」

【少年がクナイを手にした事に対しては動じていない様子】
【よほど荒事に慣れているのだろうか】

【男は右手を肩の高さくらいに持ち上げ皿の様に宙に添える】
【その手のひらの上にゲートを形成開始】

「まあ、おいさんのは時間がかかるんだけど」
142 :【死角刺客】 死角から忍道具を出す [sage saga]:2015/11/16(月) 21:56:34.21 ID:OOjQw/7c0
>>141

「あっ、なんだよ。おっちゃんも能力者か。カッコつけて損したな、こりゃ。
 まあ、こんな廃墟ビルにわざわざ来る奴に《普通》はいなさそうだけどなぁ。」

【男の手のひらのそれを見るなり、少し目を見開いて驚いた表情を見せる】
【それと同時に拍子抜けしたように肩を竦めた】
【能力を見せて損した、と言ったのは相手のリアクションが薄かったからではない】
【普通に生きていない限り、少年の標的になりかねない。本心はそれだが勿論相手に伝えることはない】

「じゃあどんなのが出るか試してもいいかねっ!?」

【少しからかいたくなったのか、少年は手に持ったクナイを相手へと投げる】
【能力者なら避けられるだろうと判断したのだろう。ちょっとした悪戯の気持ちだ】
143 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/16(月) 22:03:30.86 ID:clGbEG3S0
>>142

【突如投げつけられるクナイ】

「おおっと。」

【カチャンと音をたて男の手元に落ちてきたのは一丁の拳銃】
【流れ弾が少年に当たらないよう配慮をしつつ】
【飛んできたクナイを銃弾で弾き跳ばす】

「悪い悪い、こっちは事を構える気はないんだ。
 見ての通り加減の利く能力じゃあ無くてね。戦闘は避けたい。」

【一応ゲートは開けたまま】
【銃口を向けない様に拳銃を見せる】
144 :【水変自在】触れている水を自在に操れる >>132 [sage]:2015/11/16(月) 22:06:04.44 ID:0YuZVmbxo
「月下に能力者が二人、っと。
 何話してるのかな……流石に遠すぎて聞こえないや」

【少年と男が対話しているビルから、少しばかり離れた場所】
【同じくビルの屋上にて、その様子を眺めている青髪の少女が一人】
【水を望遠鏡のように変化させ、彼らの様子を眺めている】

「ま、なんかやってるっぽいし。
 少しばかり観察させてもらおっかな」

【水の望遠鏡を維持したまま、ペットボトルの蓋を開けて水を垂れ流す】
【地に落ちていくそれに触れると、瞬く間にひんやりと冷たい水の椅子に変化する】
【月光を受けてきらめく長髪を靡かせながら、椅子に腰を下ろして再び二人へと目を向けた】
145 :【死角刺客】 死角から忍道具を出す [sage saga]:2015/11/16(月) 22:10:15.42 ID:OOjQw/7c0
>>143

【カラリと音を立てて転がるクナイ】
【それを弾き飛ばした拳銃と男の銃捌きにヒューと感嘆の念か口笛を吹く】

「うお、重火器か。
 いいなぁそれ、俺の出せる武器はアナログチックだから近代的なのは羨ましいよ」

【興味津々といった様子で相手の拳銃を見つめる】
【広げていた布を畳み、再び首に巻く】
【まあ悪戯感覚だったし本気の戦いは少年も嫌だったし。戦闘は避けたいという相手の言葉には応じるようだ】

「へーい、ちょっと楽しくなっちまっただけさ。若気の至りってやつ?」

【そう言ってヘラヘラと笑う】
【刃物を投げつけたことに関する謝罪はないらしい】

146 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 [sage saga]:2015/11/16(月) 22:16:56.83 ID:clGbEG3S0
>>145

「ああ、お陰さまでこの前出会った嬢ちゃんなんかにゃ、
 ”人間兵器”なんて呼ばれちまったよ。」

【微かに自虐的な含みのある笑いを返す】

「ああ、まあ気にしちゃいないさ。
 おいさんは寛大なんだ。」

【ちゃかしながら拳銃をゲートの中へとしまう】

「で、坊主はこんなとこでどうしたんだ?
 まあ言えないってんなら別に構わんが。」
147 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage saga]:2015/11/16(月) 22:28:21.53 ID:pIfr8bVbo
>>144

「ふぃ〜っと、今日の仕事も終わったぁ。
こういうときには月明かりを見るってのもいいよね。」

【黒い背広を羽織った銀髪の少女がビルを登ってくる】
【階段をのぼるカツカツといった音があたりに響き】

「今日も一人かな。ってあれ?」

【ビルの屋上で見たのは一人の青髪の少女】
【椅子に腰掛け望遠鏡で何かを見ているようだが】

「こんばんはー。こんな時間に屋上に人が居るなんて珍しいもんだねー。
あなたも月明かりを見に来たの?」

【手すりに頬杖をついて月明かりを眺める】

【なお、この少女の腰には拳銃の入ったホルスターがあり、着ているシャツには血が付いているようだが】
【少女はこれにたいしてどのような反応を見せるか】
148 :【死角刺客】 死角から忍道具を出す [sage saga]:2015/11/16(月) 22:31:16.09 ID:OOjQw/7c0
>>145

「はははっ!随分と辛口な姉ちゃんだなそりゃ!
 まあ俺も時代外れでも武器庫使いみたいなもんだから一緒だぜ?」

【ケラケラと笑いつつ相手の意味ありげな笑みに気付いたのかフォローを入れる】
【流石に人間兵器と呼ばれたというのはちょっと可哀想な気もしたから】

「ん?まあ次の仕事までの休憩ってとこだな。
 夜間出勤だから大変だぜー、まあ廃れた職柄だし雇ってくれんのは万々歳なんだけど――、」

【そう相手にここにいる理由を説明しつつ、少年は柵を乗り越えて外側に出る】
【下はコンクリの地面だが気にする素振りも見せず、少年はくるりと相手の方向へ振り返ると、愛嬌ある笑みを浮かべた】

「じゃ、明日は完徹だから今日は帰るわ。忍びを雇いたかったらいつでもどーぞ。
 五万から依頼料は受け取ってやるぜ、おっちゃん。」

【それだけ告げれば、軽く手を振って少年はビルを飛び降りた】【ただそのまま地面に激突ということはない】
【柵の下を覗けば、周辺の建物の屋根を伝って、そのまま立ち去っていく姿が見えるだろう】

/ちょっとこちらの時間がないのでこんな感じで〆で
/お付き合いいただきありがとうございましたー
149 :【死角刺客】 死角から忍道具を出す [sage saga]:2015/11/16(月) 22:33:04.34 ID:OOjQw/7c0
/安価ミス!>>148>>146さん宛です
150 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 <<36 [sage saga]:2015/11/16(月) 22:38:58.14 ID:clGbEG3S0
>>148

【少年が手摺の外側へ出たのには少し驚く】

「おいおい、危ない事はすんなよ。」

【言うより早いか少年は屋根から屋根へと飛び移り去って行く】

「・・・忍者かよ。」

【ふと笑いが込み上げてくる】

「はははっ、本当にこの街はなんでもアリだなっ。」

【男は暫く笑った後夜空を見上げる】

「さて、一服するか。」


//了解です、こちらこそありです。お疲れ様です。
151 :【水変自在】触れている水を自在に操れる >>132 [sage]:2015/11/16(月) 22:41:00.39 ID:0YuZVmbxo
>>147
「んぅお、まさかこっちにも人が来るとは。
 いや、ちょっと人間観察をね」

【身を乗り出して望遠鏡を覗けば、少年と男の姿が見えるだろう】
【僅かに波紋が広がっていることから、明らかに能力によるものであることが解る】
【そして、彼ら二人は対話を終え、少年は夜の闇へと消えていく】

「っても、もう終わりみたい。
 ……にしてもなんつー物騒な格好だ。
 拳銃持ちに血が付着したシャツとか、警察呼ばれるぞ」

【特に騒ぎ立てはせず、冷静に銀髪の少女の様相を見据えて】
【ジト目がちであるが、敵対的な感情はあまり抱いていないようだ】
152 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage saga]:2015/11/16(月) 22:49:56.73 ID:pIfr8bVbo
>>151

「あはは、おんなじこと思ってたんだね。」

「へぇ、人間観察かぁ。いい趣味してるじゃん。
ちょっと私にも見せてもらっていいかなー?」

【少女の双眼鏡を身を乗り出して覗く】
【向こうのビルには少年と中年がいて話をしているようだが】

「ほう、確かに興味深そうな格好をしてるね。
ところでこの双眼鏡、波紋のようなものが広がってる気がするんだけど・・・。」

【波紋には気づくが能力で創りだしたものとは気づかない】
【そうこうしている間に少年たちは別れたようで】

「あー、この格好ねぇ・・・。
あははっ、私にもいろいろあってね。」

【話をはぐらかす】
【どうやらこの少女、隠したいことがあるようだが】
【聞き立てれば答えるかもしれない】

【ところで、この少女、指名手配の張り紙がされていた気もするが】
153 :【水変自在】触れている水を自在に操れる >>132 [sage]:2015/11/16(月) 22:57:29.28 ID:0YuZVmbxo
>>152
「どーぞどーぞ。
 気のせいじゃないよ、だってこれ水だもん」

【ふふん、と小さく鼻を鳴らして自慢げに答える】
【自らの能力について明かさないのは、場慣れしている証拠か】
【先に意識を向けていた存在がいなくなったことで、銀髪の少女へと意識を向ける】

「いろいろ?
 あー、“オシゴト”ってやつ?
 まぁ、能力者にも色々いるもんねぇ」

【ちらりと目の前の少女の顔を一瞥して、くすっと小さく笑う】
【挙動からして指名手配のことには気づいたようだが、それを言葉にはしない】
【それは、青髪の少女もまた同じ夜に生きる存在だからか、あるいは……】
154 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage saga]:2015/11/16(月) 23:11:05.31 ID:pIfr8bVbo
>>153

「これ水で出来てるの?
あぁ、あなたも能力者なんだねー。」

【双眼鏡が水で出来ている、というのはあきらかに現実ではありえない話】
【つまりこの少女も能力者であるということで】

「んぐっ、よくわかったね・・・。」

【どうやら図星、といったところで】
【シャツについた血から殺しの稼業というのはすぐわかるだろう】

【ところで、此方を一瞥した少女が小さく笑うのに気づいた】
【自分のことを知っているのかもしれない、という警戒が生まれ】

「ねえ、あなたも稼業か何かしてるの?」

【と問うてみる】
【この少女が自分と同じ立場か、それとも・・・】
155 :【水変自在】触れている水を自在に操れる >>132 [sage]:2015/11/16(月) 23:30:04.39 ID:0YuZVmbxo
>>154
「そだよー、どんなのかってのは言わないけど。
 でも、大体これ見ればわかっちゃうかな」

【そう言うと、水の望遠鏡が自らペットボトルの中へと流れていく】
【あっという間に水は満たされ、そして望遠鏡はただの水へと戻った】
【この様子を見れば、水を操る能力者だということは一目瞭然だ】

「んーん、別に?私は犯罪に手を染めたことはないよ?
 でも、だからといって善人ってわけでもないからね。
 私はあなたの罪を咎めはしない。やるなら勝手にやってろー、って感じ」

【よっと立ち上がり、望遠鏡と同じように水の椅子がペットボトルへと戻っていく】
【軽く伸びをしてから、銀髪の少女の方を見て、ふたたび小さく笑う】
【そう、彼女は良くも悪くも自由なのである。だからこそ、指名手配犯を見ても笑顔でいられるのだ】
156 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage saga]:2015/11/16(月) 23:39:54.83 ID:pIfr8bVbo
>>155

「水を操る能力かな・・・?」

【水がペットボトル内に満たされる】
【さっきまで少女の手中にあった双眼鏡は形を失い】
【つまり水を自由自在に操れる、そんな感じの能力であろうか】

「ああ、別に稼業をしているわけじゃないんだねー。
しっかし、善人でも悪人でもないっていう立場、憧れるよ。」

【仕事柄、どうしても犯罪に手を染めなければならないようで】
【少女は悪にも善にもなれるということが羨ましかったのであろう】

「はぁ、あなたが警察かとおもって内心すごいビクビクしてたんだ。」

【緊張がほどけたのか、ほっとした顔をしている】
【一応捕まることはないと思っているのだろう】

【少女はまだ能力を明かしていない】
【聞けば明かしてくれるであろうが】
157 :【水変自在】触れている水を自在に操れる >>132 [sage]:2015/11/16(月) 23:55:22.04 ID:0YuZVmbxo
>>156
「端的に言えばそーかな。
 単純に操るだけじゃないけどねー」

【能力の詳細を伏せつつ、その力を仄めかす。少々意地が悪い】
【言葉を告げながら、口角を上げてにやにやと笑う。うざい】

「そう?自由気ままに生きてるってだけだけど。
 私の力は汎用性は高いけど、そんな攻撃的なものじゃないしね。
 道を逸れた生き方ってのは似合わないのだよ」

【警察と繋がっている様子もないため、彼女の言葉に嘘はないのだろう】
【ペットボトル2つの栓を固く締めて、もう1つの中身を手の上に流し出す】
【それは一瞬にして形を変化させ、薄い板のような形状になった】

「じゃ、私はそろそろ行くね?
 もたもたしてると夜が終わっちゃうし、もっと面白いものを見つけないと」

【硬度を上げた水の板の上に彼女が乗ると、ふわりと宙に浮きあがる】
【そして「またね」と小さく銀髪の少女に告げて、そのまま夜の闇へ飛んでいった】

//そろそろ落ちます。ありがとうございました
158 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [sage saga]:2015/11/17(火) 07:24:46.86 ID:gsrgaae/o
>>157

「自由気ままな生き方か。
私には無理っぽいけど、ステキだなー。」

【職業柄、自由気ままに生きるなんてことは許されないが】
【そういう生き方をしてる人ってのは、なんとなく憧れてしまう】

「あーらら、飛んでいっちゃった
私も帰ろうっと。」

【ビルの屋上の重い扉を開け】
【この少女も階段を降り自らの住処へと帰っていった】

//お疲れ様でした
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/11/19(木) 01:15:19.02 ID:TwAtrcwMO
面白そうなスレですな、参戦希望

ガッツリ物理系は出尽くしたようなので何か精神に作用する能力欲しいなあ
強力だけど副作用かデメリット大きいみたいなの
160 :159 [sage]:2015/11/19(木) 09:28:05.74 ID:TwAtrcwMO
能力もらう前にキャラだけ先に決めちゃいます

植 物 で

なので「動けない」縛りになります
具体的なスペックやプロフィールは能力貰ってから決めます


161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/19(木) 12:32:53.10 ID:zQLl1XX00
>>159-160
【植眠支配】
あなたは鉢植えの植物である(大きさは1m程)。
植物なので動く事も喋る事もできないが、明確な意志を持っている。
植物なのである程度までの欠損にも耐えられるが、
鉢植えを破壊された場合は死亡判定とする。

任意で人間の三大欲求のいずれかを増大させる匂いを発散できる。
食用可能な実が生っており、その実を食べた者を完全に精神支配することができる。

非能力者のNPCを最大2人支配した状態でロールを開始できる。
この際、以前のロールで精神支配したキャラが居ればそれを使用できる。


//なんだこのSCP
162 :159 [sage]:2015/11/19(木) 12:39:48.48 ID:TwAtrcwMO
>>161
うわおw

当初幻覚見せる系とかを想定してたんですが、これはこれで
めちゃくちゃトリッキーで気に入りました
使わせていただきます
163 :【植眠支配】実を食べさせて相手を操る [sage]:2015/11/19(木) 15:41:56.77 ID:oFEOmFKmO
ZA96-23(ザクロニーサン)と言うのが、研究所の博士が私につけた名前である。
ミソハギ科ザクロ属ワンダフル種グラナダ亜種をベースに遺伝子組み換え技術により作られた私は、
ある日人間のような思考と、自分の体の一部である実を食べさせることにより相手を操る能力を持つに至った。

研究所の助手の一人が好奇心で実を食した事によりその能力を知ったのだが、
その後何度か彼を操り、それを経由して他の研究所員も(実の一粒を食べさせれば可能なため)操る事を繰り返して1ヶ月、
気が付けば私は研究所の内情を含む豊富な知識を得るに至り、完全に研究施設を掌握した。
更には研究所に出入りする取り引き業者や警備も手中に収め、時々施設の外に情報収集に出向いた。

多分私は産みの親である博士に似て、好奇心が旺盛なのだろう。
最近のお気に入りは街中で繰り広げられる、特殊能力を持つ人間たちの戦い。
インターネットの都市伝説で知ったのだが、実際現場に出向いて生の戦いを見るのは興奮した。
そして、私自身が参加してみたいと思うのは自然な流れであろう。

場所は公園、能力者を呼び込むエサを二名用意した。
一人は私の実を含めた産直野菜を販売する老婆。
もう一人は、その販売が無許可で有ることに難癖を着ける極道の男。
いわゆる「誰に断ってここで商売やってるんじゃい」的な台詞を吐く
役どころである。
事前の調査ではこの男、格闘をたしなんでおり純粋な戦闘能力では
この街一番の筈である。

さて、老婆の隣の特等席で挑戦者の登場を待つとするか。

//能力補足として、同時に操れるのは二人まで縛りにします。
仮に三人目が実を食したら、一番最初に操られてた人は能力解除てことで。

あと授与者に質問なんですが
人間以外の動物操りや、精神を完全に掌握せずに体の一部だけ操るような
「応用」はアリでしょうかね?
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/19(木) 16:34:37.90 ID:zQLl1XX00
>>163
//人間以外の動物も操れます。ですがNPCとして操るのは街で見掛けるような一般的動物のみにしてください。
//部分的に操るのは処理的な部分で面倒ごとが多そうなのでなしとさせて頂きます。
//実を食べたキャラクターを乗っ取ることができる能力としてご認識ください。
165 :【植眠支配】実を食べさせて相手を操る [sage]:2015/11/19(木) 17:32:52.17 ID:BGQ6fqmSO
>>164
//はーい了解

//動物操るので想定してんのは犬ぬこ程度ですし
//部分操りも、もし出来たらいいな程度なので

//あと精神支配中は乗っ取ってる相手の視覚聴覚などの五感
も受け取ってると解釈しますが間違って無いですよね?
//こっち植物かつ二人同時に操ってる時点で、多分人間とは違う感覚なんでしょうけど


166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/11/19(木) 17:36:11.97 ID:zQLl1XX00
>>165
//支配対象からの感覚受信OKです。
167 :【植眠支配】実を食べさせて相手を操る [sage]:2015/11/19(木) 17:50:34.29 ID:BGQ6fqmSO
>>166
//ありがとございます
//これ否定されちゃうと>>163書き直さなきゃと心配してました

//なお文中では既に色んな能力者の試合を見た前提で書いてますが、それを理由に既に相手の能力を知ってるみたいな、
いわゆるカンニングみたいな事をするつもりはないですので念のため
//逆に対戦相手さんにお願いですが、いきなり本体を攻撃するような真似はやめてね
//何か推測するきっかけでもないかぎり、普通の人は植物が本体と思わないはず
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/20(金) 16:31:04.24 ID:hlCxjs9A0
何でもいいので能力下さいなー
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/20(金) 22:22:16.18 ID:4QcSamtH0
>>168
【九死一猫】
あなたは化け猫である。
いたって普通の猫の姿から人間の姿に化けることができる。
人間の姿に化けていても猫ができることは再現可能。
(暗所を見渡す、高所から着地する、鋭い爪で引っ掻くなど)
そして累計8回まで死んでも生き返ることができる。
身体の欠損、受けたダメージは絶命した瞬間にリセットされる。
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/20(金) 22:22:31.44 ID:Vu1Lr/CFo
>>168
【燦然世界】
貴方は目の前の相手と自分の間に幻覚の様に自由に世界を作り出せます
実体は持ちませんが視覚以外の聴覚嗅覚といった五感に感じさせる事が可能です
ただし相手が痛みを感じたりとか、不快を感じる直前で世界は消滅するため
刃物を出して踏ませるなど世界からの直接攻撃は出来ません
また世界を塗り替えることで直接的な危機を意図的に隠そうとした場合も、相手がその危機に近づいた時点で世界が消えます(例えば世界で崖を隠して転落させる等は不可能)
逆に間接的に、相手の自爆を誘う形の世界創造は可能なので相手のキャラクターの把握と知恵が要求される能力です。

//自分のキャラに授与出来るならこう言うのが欲しかったw
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/21(土) 16:00:46.70 ID:TZ+6UASz0
自分の配下の様なものを創れる能力を下さい。
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/21(土) 16:47:39.27 ID:LxKAr1NKo
ニンジン+くノ一から思いつく能力ください
173 :【炎躯闘者】発火させる、身体の一部を炎にする [sage]:2015/11/21(土) 18:16:16.79 ID:swXRxUsUO
「今日も退屈だわ……」

一人の女が、何気なく歩いている

「たく、なーんな刺激のある事でも起きないもんかね〜……はぁ」

そして、タバコをくわえ、それに火をつける
しかし、マッチ、ライターの類いは使っていない
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/21(土) 18:19:06.91 ID:ZAd151DCo
>>171
【重兎降弾】
貴方は超巨大な兎(♀)を降らせる事が出来ます
見た目アンゴラウサギ系(毛玉の塊、アニメで言えば、ごちうさのアレ)で、体調5メートル重さ1トンという巨体の押し潰しが武器で、体毛は銃器や刃物を弾き返す程丈夫なので盾としても重宝します
動きは物凄く遅い、と言うか命令してもほとんど動かないのが欠点です

>>172
【飄標氷兵(ひょうひょうひょうひょう)】
貴方は小さな氷の小人を大量に(ざっくり百体ぐらい)出現させて操る事が出来ます
一体の攻撃翌力は微々たるものですが大気を操って霧を発生させたり、集団で取り囲んで相手を寒がらせたりが可能です
175 :174 [sage]:2015/11/21(土) 18:20:56.70 ID:ZAd151DCo
//171と172が逆ですたorz
//ウサギは172でも条件合いそうですが
176 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [sage saga]:2015/11/21(土) 21:41:02.34 ID:k2ZO8uG+0
>>173
【ふと、女の向かいからゆらゆらと、ふらふらと歩み寄る人影】
【白いワンピースを着た銀髪の少女】

【話し掛けたりしなければ】
【その瞳は何処か宙を眺めながらゆらりとすれ違うだろう】

【もし勘が鋭いのであれば】
【丸腰の華奢な少女から何らかの危険を察知するかもしれない】

//まだいらっしゃいますか?
//あと、戦闘確実な奴なのでそれでもよろしければ
177 :【炎躯闘者】発火させる、身体の一部を炎にする [sage]:2015/11/21(土) 21:56:13.76 ID:swXRxUsUO
>>176
「…………随分と血気盛んなのが来たようね……」

と、タバコを、完全に燃やして灰にしました

「華奢な見た目だけど、そんなに殺気放ってどうしたのかしら?」

と、話しかけました
178 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [sage saga]:2015/11/21(土) 22:02:11.74 ID:k2ZO8uG+0
>>177
【少女は女の問い掛けに静かに笑みを返した】

「あら、気付かれてしまったの。
 すれ違いざまにその首きり落とそうかと思ったのに・・・残念だわ」

【少女の両手にはいつの間にか蒼い刀身の双剣が握られている】

「だけどそう、些末な事よ。
 気付かず死ぬか、気付いて死ぬか。それだけ。」

【女の首もとを狙って一閃】
179 :【炎躯闘者】発火させる、身体の一部を炎にする [sage]:2015/11/21(土) 22:14:40.34 ID:swXRxUsUO
>>178
「へえ、やってみなさいよ」

そう言って、少女の一閃の軌道上を、ぼう、高温で発火させる!

「やれるもんならね」
180 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [sage saga]:2015/11/21(土) 22:25:17.39 ID:k2ZO8uG+0
>>178

【女が体を発火させた事に一瞬ぴたりと刀を止める】

「能力者・・・いい思い出がないわ。
 それに火を操るなんてはじめて見る。」

【刀を静止した姿勢から体を360°ターンさせ】
【もう片方の手に持つ刀で反対側から喉頸を狙う】

「でもいいの。火で焼かれようが、きれればいいの。それだけで。」

【今度は火にも怯まず剣を振り抜くだろう】
【常人なら首を刎ねられて即死する】
181 :【炎躯闘者】発火させる、身体の一部を炎にする [sage]:2015/11/21(土) 22:30:49.89 ID:swXRxUsUO
>>180
「ち、捨て身覚悟か……」

そう呟くと、身体をスウェーさせて、斬撃を回避し、右足で、蹴りを繰り出す!

「もちろん、能力のおまけつきよ!」

そして、足からまた発火させる
182 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [sage saga]:2015/11/21(土) 22:42:26.54 ID:k2ZO8uG+0
>>181
【女は斬撃を難なく躱し反撃を浴びせる】
【少女は左腕で顔を庇いながら軽く飛び退き蹴りを避ける】
【女の足から発火した炎は少女の左手の甲を軽く炙った】

「あつい・・・それに私、格闘家はきらいなの。」

【いつだっただろうか】
【夜道で斬り掛かった異能の格闘娘に手痛い反撃をくらったことを思い出す】

「きらい。」

【右の剣を振り上げ女の蹴り出した右脚へ目掛けて振り下ろす】
183 :【炎躯闘者】発火させる、身体の一部を炎にする [sage]:2015/11/21(土) 22:52:35.13 ID:swXRxUsUO
>>182
「ち…………これは………かわしきれない……!!」

そして、咄嗟にばく宙し、距離をとるが致命傷は避けるが、右足を削られてしまう

「見たところ、その二本の剣での接近戦闘能力者ね、私とは相性悪そうだけど……続ける?」

と、左手からまた炎をめらめらと発火させる

184 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [sage saga]:2015/11/21(土) 23:02:53.10 ID:k2ZO8uG+0
>>183

「そうね。けど関係ないわ。きるの。」
【女の問いに答える少女の口調は次第に正常な返答では無くなって行く】

「きる。きる。きる。きる。」

【少女は深く腰を落とす】
【そしてその姿勢から居合いの要領で右の剣を振り抜く】
【少女の剣術の腕は達人の域に達する】
【本気で打ち出した抜刀を躱すのは容易くはないだろう】
【女の胴体を真一文字に両断せんと一閃を放つ】

//ちなみに全てを切り裂くといっても
//物理的に”触れる”ことができなければ斬れない筈です、多分
//一応参考までに
185 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [sage saga]:2015/11/21(土) 23:44:05.31 ID:k2ZO8uG+0
>>183
//すみませんここで落ちます
//お相手ありがとうございました。あとはキンクリなり締めて頂くなり
//少々絡み辛かったかもしれません、申し訳ない
//ありがとうございました
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2015/11/22(日) 03:04:42.10 ID:1m6AIZqBo
エロい能力ください
187 :174 [sage]:2015/11/22(日) 08:28:54.71 ID:Puv2EhNVO
>>186
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/11/22(日) 08:32:07.99 ID:Puv2EhNVO
//すみません、貼り付ける前に送信してしもた

>>186
【酸恥直騒】
あなたは両手から強力な酸を放出することが出来ます
射程距離はおおよそ2メートル

人体に影響はありませんが相手の服を溶かすことが可能です
羞恥心を持つ普通の女性であれば、動きを止める事が出来、
また武器を携帯していれば床に落とさせる事も可能でしょう

また金属は溶かせませんが、強力な粘りと滑り(ぬるぬる)を持つため、銃器を無力化する、持った刃物を手から滑らせる、
近づいた相手を転ばせると言った応用がききます

//なにこの工■同人仕様
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/11/22(日) 10:10:59.93 ID:Puv2EhNVO
ところで、ここのスレ住民さんに提案

>>1見ると
厨二能力バトルwikiないし避難所があるようですが
以前ここか別板で立ったスレの内容が反映されていて
かなり長いこと更新されてなく放置の状態

であるならば、現在稼働してるこのスレ専用のwiki新設するか、
あちらのwikiからこのスレ専用のページ分けをしたいなと思うんですが

あと、名前着けないのはデフォなんですかねえ
ま能力名で呼び合うのもカッコいいかもですが、某一方通行さんみたく
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [sage]:2015/11/22(日) 18:07:18.40 ID:EgsNpnYto
>>186
【人畜無害】
自分の周囲半径30mの範囲で起こるあらゆる現象が、生物に影響を与えなくなる。
そして、生物が受けるはずだった影響はもっとも近い場所にある『無生物』に押し付けられる。
簡単に言うと剣で人をめった切りにすると服だけがズタズタになり、爆発に巻き込まれると服が吹っ飛ぶということ。
能力のオンオフは可能だが、能力の対象になる存在を選ぶことはできない。
つまりこの能力を発動中はお互いにダメージを与えることができない。(あなた自身も!)
能力をオフにすればダメージを与えられるが、同時に受ける可能性もあるということ。

なお、能力の影響下にある範囲は球状のベールのようなもので覆われて見えるうえ、
中に居る者からしても明らかに空の色やら空気の色が変わったと分かるため、能力が発動しているか否か判断するのは容易。
能力の発動、解除共に1レスかかる。使い手であるあなたが移動すれば有効範囲も移動するので、当然ベールも移動する。
191 :【死角刺客】 死角から忍道具を出す [sage saga]:2015/11/22(日) 18:22:30.70 ID:FMrL+SLL0
>>189
個人的にはここのスレ専用にウィキ建てた方がいいかなーと思いますね
URL先にある以前のスレには一応参加してましたけど今では大分放置されているようですし
流石に自分の意見だけだとなんとも言えないので他の参加者さん方の意見も募りたいところですが…

名前は皆言わないから言わないでおこう…な感覚でいました(適当)
深い意味はなかったです
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/22(日) 22:44:53.98 ID:doDuBI0V0
「発火能力(魔法)」×「不良」な能力下さい。
シンプルに絶対喧嘩するマンみたいな感じだと嬉しいです。
193 :以下、名無しにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/22(日) 23:16:11.20 ID:Qb2QUdXzO
>>192
【拳火上等】
貴方の両手には魔法が込められている。
貴方が「殴る」動作をした時に魔法は発動し、拳から炎を放出することができる。
炎は殴打と同時に近距離で炸裂させるも、炎の弾丸としてぶっ飛ばすも自由自在。
この炎は貴方の闘志、及び肉体へのダメージに比例して火力が上昇する。
もし仮に瀕死かつ闘志MAXの状態でこの魔法ぶっ放した暁には、大魔法にも匹敵する火力を叩き出すだろう。

スペック:喧嘩慣れしている
194 :【拳火上等】 [sage saga]:2015/11/22(日) 23:26:03.10 ID:doDuBI0V0
>>193
ありがとうございます! 頂きます!
キャラクターを作る上で少し質問なんですが

・演出として、殴る動作を起こしていない状態でも炎を出してもいいか。
(格ゲーとかの登場演出な感じで)
・自らの炎でダメージは受けないのか

以上です。回答宜しければお願いします。
195 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [sage saga]:2015/11/22(日) 23:53:58.54 ID:jW6qFF5W0
>>189>>191
自分もあちらに参加していた者です。
あちら側のアレコレをこちらに持ち込みたくない方が多いなら
専用のwikiを建て、向こうから切り離すのも已む無しかと思います。
とは云えあちらのキャラ達にも少なからず思い入れはあり、
廃墟に置き去りにしてしまうのも可哀想だなと思う次第です。
もしあちらがあのままでこちらに人が集まるようでしたら
キャラの移住なんかも検討したいところです。

名前に関してですが。
当初もっとキャラの入れ替わりが激しいものと想定しており、
まあそこまで設定練らんでもええやろ的な感じで現状に至ります。
名無しというのもあれですね。
おっさん、今日から君の名はげろしゃぶかダイスケのどっちかだ!
196 :以下、名無しにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/23(月) 00:53:00.50 ID:OOcMpTDVO
>>194
演出オッケー、炎によるダメージは受けなくても、あえて自分も受けるでもどちらでも構いません
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2015/11/23(月) 02:45:39.03 ID:KBPwMiv50
戦闘系で下さいな
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/11/23(月) 07:12:42.96 ID:LQhW+M/qO
>>197
【足掛銀行】
あなたは足を使った攻撃限定で次の二つの能力を選択出来る

1.貯金
三分間の攻撃を、その間ノーダメージにする代わりに
蓄積して、三分後の攻撃でまとめて攻撃翌力として相手に返す
また、その間に自分が受けたダメージを利子として追加出来る

2 .前借り
三分間攻撃し続けたと仮定した分の攻撃翌力を
最初の攻撃で一度に与えられる
ただし残りの攻撃は一切ノーダメージな上、
三分過ぎて足りない攻撃翌力は、全て自分へのダメージになる

スペック:足技格闘技の上級者

//某ナ*クルの能力に似てますが、より攻撃特化になってます
199 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [sage saga]:2015/11/23(月) 21:20:39.09 ID:hw/2birb0
// 向こうスレで言うOS、共有設定として思いついたものがあるので垂れ流します。

『討伐指定(エネミー)』
簡単に言えばデッドorアライブの賞金首です。
主に危険な人外や凶悪犯罪を繰り返す能力者が指定されます。
この指定は原則的にはPL自身が自らのキャラの設定として付けるものです。
システム的にはwikiができたならそこに記載する、
 現状で採用するなら能力名の後ろに[討伐指定]と書き足すとかでしょうか。

使用例:【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [討伐指定]

討伐指定されているキャラを殺害したとしても殺人の罪には問われません。
むしろ報酬がでる設定とします。

これを導入すれば戦闘ロールをよりやりやすくなると考えています。
 合法的な殺し屋、殺人狂キャラ(エネミー狩り)も作れますし、
 何かの手違いで討伐指定されてしまった不運な少女なんてオイシイのもできます。
 なにより此処は闘うスレなのですから戦闘機会が少ないのは寂しいものです。

 と、長文失礼しましたが如何でしょう?
200 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [sage saga]:2015/11/23(月) 21:52:24.68 ID:hw/2birb0
【闇夜の繁華街】
【煙草を吹かしながら独り道を行く襤褸いスーツの男】
【彼、ダイスケはバウンティハンターの真似事をして生計を立てている】
【今宵も見回りを兼ねて夜の街を彷徨う】
201 :【植眠支配】実を食べさせて相手を乗っ取る [sage]:2015/11/23(月) 22:29:07.25 ID:+VrhCRDxO
>>197
//お手合わせ願います
//こちらの状況は>>163からの続きで

ふむ、今日は待ち人来たらずのようだ。
では日を改めて、また来るとしようか…

【と、乗っ取った老婆に自分の本体を運ばせようとした、刹那】

うん?あの男は

【公園の前をとおりかかる襤褸をまとった一人の男を見かける】

あの鋭い目付き、見覚えあるような?
確かめてみるか

【乗っ取っていたもう一人、ヤクザ者を近づけ、わざとぶつからせる】

ヤクザ(乗っ取り中)「おいオッサン、何処に目をつけて歩いとんじゃい!!」



202 :【植眠支配】実を食べさせて相手を乗っ取る [sage]:2015/11/23(月) 22:33:34.50 ID:+VrhCRDxO
//すいません>>201>>200あてで

//あと>>199案は面白いとおもいますが、
私自身のキャラはも少し潜んでたいかな
203 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [sage saga]:2015/11/23(月) 22:45:09.01 ID:hw/2birb0
>>201
【公園前を通りかかった時、ふと極道者と思しき男にぶつかられる】

「ん。ああ、悪い。よそ見してたもんで。」

【ダイスケは特に臆することもなく答えた】
204 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [sage saga]:2015/11/23(月) 22:50:51.12 ID:hw/2birb0
//  ちなみに>>199案はあくまで本人が任意で設定するものなので、
  別に人知れず悪事を働きたい方は使わなくても全然OKすよ。

  書き忘れてたんで追記します。
  ロール相手は対面した時に討伐指定対象であることを知っていても知っていなくてもいいです。
  知らずにそのまま話し掛けても知ってて喧嘩ふっかけてもどっちも可です。
205 :【植眠支配】実を食べさせて相手を乗っ取る [sage]:2015/11/23(月) 23:02:07.95 ID:+VrhCRDxO
>>203
ふむ、少なくともその筋の者に臆する一般人ではなさそうだ
もう少し、つついてみるか

「てめぇ、何だその言い種は。それで謝ったつもりかよ!!」

【その一方で、操っていた老婆の持ってた実を別のある人物に
食べさせる事で操り対象を変更する】
206 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [sage saga]:2015/11/23(月) 23:07:36.95 ID:hw/2birb0
>>205

「ああ、すまんすまん。
 俺あてっきりアンタの方からこっち来たようにも思うがね。」

【果物売りの老婆をちらと伺う】

「にしたってちょっと見掛けただけだが、
 あんな婆さん相手にやりすぎじゃあねえか?
 果物売りぐれえ見逃してやれよ。小せえ奴だ。」

【臆するどころか煽っていく】
207 :【植眠支配】実を食べさせて相手を乗っ取る [sage]:2015/11/23(月) 23:09:47.79 ID:+VrhCRDxO
>>204
//討伐対象の共用設定があるなら、逆にハンター側の知名度設定があってもいいかもですね
例えば段階もうけて、

レベル1 名前だけ知られてる
レベル2 能力発動で正体が知られる

みたいな
208 :【植眠支配】実を食べさせて相手を乗っ取る [sage]:2015/11/23(月) 23:17:28.45 ID:+VrhCRDxO
>>206
ほほう、こちらの様子まで観察してたとは洞察力もありそうだ
只者ではなさそうだが、はてその正体やいかに

「んだとコラ 」
【ヤクザ者は懐からナイフを取り出す】

あと、少し先走り過ぎたかもしれんな

【新しい操り人物経由で実を食べさせ、操り対象を老婆に戻す
ちなみに老婆は何の特徴もない人の良さが取り柄の人物である】
209 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [sage saga]:2015/11/23(月) 23:25:09.64 ID:hw/2birb0
>>208

「おいおいおい、先走んなよ。」

【言葉とは裏腹に態度は冷静沈着である】
【ダイスケの懐には万が一の護身用に小型の拳銃が忍ばせてある】
【その筋の人間ならば気付くだろうか】

【男が気付いたならこう囁く】

「アンタ喧嘩売る相手間違えたな。
 こっちは面倒事はごめんでな・・・抜かせるなよ。」
210 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [sage saga]:2015/11/23(月) 23:28:27.05 ID:hw/2birb0
>>207
// まあその辺は個々人の設定にまかせちゃってもいい気がします。
  というかあんまり雑談でスレ圧迫するのもアレなので長くなりそうなら避難所の雑談いきます?
211 :【植眠支配】実を食べさせて相手を乗っ取る [sage]:2015/11/23(月) 23:40:54.97 ID:+VrhCRDxO
>>209
【相手の獲物に気づく】
ふむ、奴は銃使いか
しかし、もう少し突っ込んだ情報が欲しいな
騒ぎを大きくするのも少々面倒だが…いや、やってみよう

「て、てめえ!さては波跡組のモンだな!?」
【そう言うなりヤクザは手に持ったナイフを投げ捨て、
拳銃を取り出して一発ぶっ放した】
212 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [sage saga]:2015/11/23(月) 23:45:30.81 ID:hw/2birb0
>>211
【ダイスケは男の挙動から拳銃の発砲を予測し躱す】
【銃の扱いに長ける彼だからできる芸当だ】
【そして躱し様に懐の拳銃を抜き出し】
【ヤクザ者の手元の拳銃を狙い撃ちする】

「ああ? お宅等のいがみ合いなんざ知らねえな。さっさと帰んな。」

【銃口を男へ向けその先をくいくいと動かす】
213 :【植眠支配】実を食べさせて相手を乗っ取る [sage]:2015/11/23(月) 23:54:20.86 ID:+VrhCRDxO
>>212
「お、覚えてやがれ!!」

【捨て台詞を吐いて男は退散した
というか、操り主がそうさせた】

これがあの者の力の全てだとは思わんが、まあいい
もう一つ、を試してみるか

「あんた凄いねぇ、格好良かったよ」
【銃使いの男に老婆が駆け寄ってくる】
「何か助けて貰ったみたいだし、ほら、良かったら一粒どうだい?」
【老婆はザクロの実を差し出す
何処からともなく漂ってくる匂いのせいか、腹がすいていて
実が物凄く美味しそうに見える】
214 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [sage saga]:2015/11/24(火) 00:00:48.23 ID:JThT/ld10
>>213
【しっしと手を払いながら拳銃をしまう】

「ああ、婆さん店先を騒がせちまって悪かったな。」

【柘榴を差し出されて】

「いやいや、こっちがお詫びに何か買っていきたいぐらいだ。
 それになんだ。何故か腹もすいてきちまった。」

【はははと笑いながら柘榴を受け取る】

「何か買うよ。オススメはなんだい?」
215 :【逸世砲激】 ゲートから無尽の重火器を召喚 >>36 [sage saga]:2015/11/24(火) 00:44:49.45 ID:JThT/ld10
//  すみませんそろそろ落ちます。
  キンクリなりで実は食べたってことでいいです。
  おっさんお貸しするので大事にしてやって下さい。
  まあ、どう使っても構いませんが。
216 :【植眠支配】実を食べさせて相手を乗っ取る [sage]:2015/11/24(火) 03:33:21.14 ID:uJcYaIa7O
>>215
//寝落ちしてました、すいません
お付き合いくださりどうも、
あとお言葉に甘えて次回ロールでキャラはお借りします
//それと>>210の件は別の所で議論するまでもなく同意しました

//今後も能力者乗っ取って扱う際の縛りとして、
自分が見た(視覚以外を含む)能力までの使用制限かけます
今回であれば銃の達人レベルまでで、
【逸世砲激】は存在を知らないってことで
(相手の乗っ取りといえど記憶を共有してる訳ではないので
そうしないと矛盾が)

//あと能力者乗っ取り中には、他の能力者さんには「不殺」の
方向でお願いします
借りたキャラが縛りプレイの上で死亡とかだと借り主に申し訳ないので

//代わりに一度対戦した能力者が、様子のおかしい乗っ取り能力者の目を覚まさせるロールは大歓迎です
今回のダイスケさんと既に会ってる能力持ち、いますよねw
と言うことで縛り設定追加で、相手に強い衝撃を与えると
お腹から実が飛び出して乗っ取り解除されることにします
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/11/24(火) 14:25:10.74 ID:GW2KjRbd0
死なない、それか死ににくい能力下さい。勿論、万能能力ではないって事で。
何か武器があると嬉しいです。
218 :169 [sage saga]:2015/11/24(火) 15:09:34.50 ID:JThT/ld10
>>169の授与者ですがちゃんと受け取ってくれたのかも定かでないので、
>>217さんの方に授与します。
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/24(火) 15:46:41.57 ID:GW2KjRbd0
>>218
使わせてください。ぜひとも。
220 :169 [sage saga]:2015/11/24(火) 15:58:55.79 ID:JThT/ld10
>>219
一応ですが"累計"なのでロールを跨いでも残機はそのままだという点にはご注意下さい。
後は某バーサーカーと大体同じです。9回殺さないと死にません。
221 :【拳火上等】 [sage]:2015/11/24(火) 16:25:48.73 ID:3nOvh3ESO
>>196
反応遅れました。申し訳ありません回答了解です。
222 :【波動掌打】 [sage]:2015/11/24(火) 16:58:57.88 ID:R5ohah51O
>>125
日にち空きましたが確かにいただきました、ありがとう
223 :【逸世砲激】 【蒼穹斬悼】 [sage saga]:2015/11/24(火) 18:28:22.80 ID:JThT/ld10
>>199案についてです。
現状、賛成1反対0とまだ意見が足りていない状況ですが、
一度自キャラに設定してみてテストプレイしてみようと思います。

それとキャラの複数持ちに関して特に質問することなく
複数キャラを保有している事に関しては問題になるようでしたらすみません。
スレを盛り上げようと思っての出来心でした。
224 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/11/24(火) 18:44:40.06 ID:JThT/ld10
【暗い月夜】
【血溜まりと人間だったであろうバラバラの肉片の中に佇む少女】
【その両手には蒼い刀身の双剣が握られている】
【南条斬里(なんじょう きるり)は】
【今を騒がす連続バラバラ殺人の犯人である】

【彼女の足下に転がる死体の衣服の断片から察するに】
【其れらは警察組織の人間】
【それも特殊機動部隊に属している者達だったであろうと推察できる】

【手を焼いた政府機関は彼女の首に賞金を掛けた】
【生死問わず。即ち彼女を殺害することを容認したのだ】
【対峙した貴方はそのことを知っていても知っていなくてもいい】

【少女は只雲の掛かった月の下静かに微笑んでいる】
225 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/11/24(火) 19:57:06.14 ID:JThT/ld10
>>224
おちます
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2015/11/25(水) 02:02:27.02 ID:KAX16X9W0
>>198
ちょっと一日二日キャラを考えてみたのですが設定に能力を組み込むのが難しく…すいません

ちょっと曖昧でしたのでパワー重視の戦闘系能力をお願いします。
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/25(水) 07:12:30.45 ID:4PE6FdA6o
>>226了解

【豪獲幾岩】
あなたは一定時間体を岩のようにして、常人ならざる怪力と強靭な肉体を手にいれる
自動車程度なら軽々持ち上げ、刃物や銃弾も弾き返す

ただし副作用で一定時間経過すると動けなくなるほど体力を消費する
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/25(水) 15:12:10.95 ID:pDW0Ykvg0
食人鬼に似合う能力が欲しいです。
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2015/11/25(水) 15:25:50.26 ID:KAX16X9W0
>>227
ありがとうございます。一定時間の目安は何レスほどでしょうか?
230 :227 [sage]:2015/11/25(水) 18:52:19.67 ID:4PE6FdA6o
>>229
3レスぐらいでいかがでしょう?
対戦者と合わせてだいたい10レスぐらいで決着ついてるようですので
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/25(水) 19:06:39.84 ID:4PE6FdA6o
>>228
【食肉学習】
あなたは相手の肉を食べ、その力を使用出来る
相手の生死と部所は問わないが、効果はひとくち1レスとする

スペック:肉切り包丁の達人、
及び削いだ肉を生で噛みきる丈夫な歯


232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/25(水) 20:22:06.33 ID:pDW0Ykvg0
>>231
ありがとうございます!使わせてください。
そこで質問なのですが、包丁と言うのは最初から持っているのですか?
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/11/25(水) 21:26:56.01 ID:AAOTKYsuO
>>232
銃の能力者が拳銃所持してるように、最初からあっても良いかと
提案ですが折角なので包丁使う職業でキャラをつくっては、元料理人とかw




234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/25(水) 21:30:20.35 ID:pDW0Ykvg0
>>233
お、それはいいですね。
というより、肉切り包丁は一般人じゃあまり持ちませんよねww
235 :【食肉学習】喰らった相手の力を使用する [saga]:2015/11/26(木) 18:06:58.98 ID:7ooTgRRd0
【一人の青年が夜の町を歩いていた】
【容姿は短い髪と丸眼鏡、それと平凡な顔。服装はトレーナーとジーンズとスニーカーというごく普通の外見である】
【その青年の顔には常に穏やかな笑顔が貼り付けられている】
【彼は近くの工場に勤めており、丁度、勤務が終わり帰宅の路に着いているのである】
236 :【食肉学習】喰らった相手の力を使用する [saga]:2015/11/26(木) 21:12:18.78 ID:7ooTgRRd0
【青年は町の端の雑木林へと到達する】
【彼の家は雑木林の中に目立たないように建立しているのだ】
【攫って来た人を調理するときには、目立たない場所に住処があった方がいい】
237 :【食肉学習】喰らった相手の力を使用する [saga]:2015/11/27(金) 18:26:22.90 ID:n/H0+A1u0
【闇が近付き、ひっそりと人気の無くなった公園】
【一人の青年が外灯の下のベンチで本を読んでいた】

//人待ち
238 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/11/28(土) 20:57:13.71 ID:qCKxjg8Q0
【夜の公園】
【片側の鎖を切られ地べたに落ちたブランコ】
【中腹から真っ二つに切り落とされた滑り台】
【そしてそんな遊具達の中央で夜空を仰ぐ少女】

【その顔を見たならば】
【彼女が生死問わずの賞金首】
【前代未聞の連続バラバラ殺人の犯人であると気付くかもしれない】
239 :【食肉学習】喰らった相手の力を使用する [saga]:2015/11/28(土) 21:23:02.83 ID:R4rwUJjP0
>>238
【青年は本を読もうと公園へ向かった】
【そこで荒れ果てた姿となった公園に気付く】

(おや・・・?)

【崩れた遊具達の真ん中、そこに佇む少女を見てその少女が賞金首であることが分かった】
【彼は常の穏やかな笑顔を崩すことなく歩み寄った】

「やあ、初めまして。君とは会って見たかったんだよ。君は僕と同類に思えるんだ」

//是非よろしければ
240 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/11/28(土) 21:31:22.10 ID:qCKxjg8Q0
>>239
【少女は公園へやってきた青年に気付く】

「あら、人が来たわ。それじゃあ・・・」

【言葉の途中で突然訪れる暫しの静寂】
【そして少女は不思議そうに首を傾げる】

「どうしてかしら。」

【少女は右の手に無空間から剣を取り出す】
【澄み渡る様な蒼い刀身の細身の刀剣】

「この子が言うの。貴方はまだ殺(き)るべきではないって。
 不思議だわ。いままでこんなことなかったのに。
 私、貴方に興味が湧いたわ。」

【少女は剣を虚空へ返す】

「ねえ。お話しましょう?」
241 :【食肉学習】喰らった相手の力を使用する [saga]:2015/11/28(土) 21:40:29.82 ID:R4rwUJjP0
>>240
【青年は多少拍子が抜けた】
【というのもこの少女はてっきり人は全員斬るものだと思い込んでいたのだ】

「僕は斬らないんだね」

【一応、油断はしない】

「それで、話しか。もちろんいいよ」
242 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/11/28(土) 21:47:08.52 ID:qCKxjg8Q0
>>241
【自分を斬らないのかという青年の問いに少女は笑いかける】

「今は。」

【仕切り直して話を始める】

「まずは自己紹介かしら。
 私の名前は、名前なんて無意味なものなのだけれど。
 私は南条斬里(なんじょうきるり)。」

【そして青年の顔を見つめ】

「貴方は誰?」
243 :【食肉学習】喰らった相手の力を使用する [saga]:2015/11/28(土) 21:57:34.67 ID:R4rwUJjP0
>>242
【青年は、今は、と言う言葉に納得する】
【そして、自分も名乗る事にする】

「僕の名前は、斯鑿刑(しのみ けい)
 人を喰らって毎日生きているよ」

【嘘はついていない】
【青年は毎日人間を攫っては食べている。服の下に忍ばせた肉切り包丁はその為にある】

「君には僕と共通する異常性があると見てるんだけどね」
244 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/11/28(土) 22:04:51.13 ID:qCKxjg8Q0
>>243
【少女は青年の”人喰い”の告白に表情一つ変えずに返す】

「あら怖い。人を食べるだなんて。」

【少女は今は虚空の中に在る愛刀を撫でる様に囁く】

「私はおかしくなんてないわ。
 ただ愛するこの子のお願いを叶えているの。
 ”きりたい”って。」

【少女は再び青年に目をやる】

「それじゃあ貴方はどうして人を食べるの?」
245 :【食肉学習】喰らった相手の力を使用する [saga]:2015/11/28(土) 22:17:48.09 ID:R4rwUJjP0
>>244
【刀に視線を向けた】
【あれが少女の武器なのだろう】

「なるほど、刀の願いを叶えていると。その刀に心でも乗っ取られているのかな」

【少女の“きる”事への執念はかなり伝わるものがあった】
【それから、少女の問いに答えた】

「手頃だからかな、手に入れ易いんだ。それと、僕の趣味の一環でもあるからね」
246 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/11/28(土) 22:26:34.24 ID:qCKxjg8Q0
>>245
【青年の言葉に一瞬険しい表情を浮かべる】

「違うわ。これは私の意志。」

【そして元の穏やかな表情に戻る】

「人の肉なんて却って手に入れずらいと思うのだけど。
 でも人の趣味をどうこうなんて言わないわ。」

【少女は笑う】

「ねえ。貴方は私のことを知ってたのでしょう?
 なのにどうして近付いて来たのかしら。」

【ちらりと青年の懐を見やる】
【少女は青年の得物に気付いている】

「私を食べようとしたの?」
247 :【食肉学習】喰らった相手の力を使用する [saga]:2015/11/28(土) 22:39:50.24 ID:R4rwUJjP0
>>246
【少女の表情の変化に青年は気付いた】
【この話には触れない事にする】

「趣味とは人間を食べる事そのものじゃないんだ。まあ理解には苦しむかもしれない」

【それから、少女の質問に反応する】
【常の笑顔とは別の、苦笑の類の色を見せた】

「嘘を言ってもだめだしね。その気はあったよ。でも今はもうそういう気分でもないな」

【それから、彼は少女に背を向けた】

「今日は自己紹介だけで済まそうよ。
 お互い生きているならまた会う事にしよう」

【そう言い走りながら公園を去っていった
248 :【食肉学習】喰らった相手の力を使用する [saga]:2015/11/28(土) 22:41:01.80 ID:R4rwUJjP0
//時間も押してきているので今日はここらへんで〆にさせてください
 テンポ悪くてすいません。
249 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/11/28(土) 22:47:58.56 ID:qCKxjg8Q0
>>247

「あら、そう。別にかまわないわ。」

【青年の提案を素直に飲んだ】

【背を向けて去り行く青年へ声を掛ける】

「もし、次会うことがあったなら。
 きっとこの子は”きる”と言うでしょうね。」

【少女はふふふと笑った】

「さようなら。」

【少女もまた青年に背を向けふらふらと歩き出した】


// 絡みありがとうございました。
// 今はまだ数少ない悪役同志、お互いがんばりましょう。
250 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/29(日) 08:47:35.80 ID:ksElu3/O0
某犬夜叉的な、妖刀の能力をください
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/29(日) 09:36:40.02 ID:jcU62met0
>>250
【砕牙衝刃】
貴方は妖刀を所持している。
この刀は切れ味が鋭く耐久も高い。
そして斬撃を飛ばすことができる。
さらに能力者の生き血を吸わせることで、
その能力者の持つ属性を斬撃に纏わせられるようになる。
これで得た属性はロール後もストックされる。

スペック:剣の達人
252 :【斥彗反斜】無重力になる [saga]:2015/11/29(日) 17:42:55.29 ID:ksElu3/O0
>>251
頂きます、ありがとうございます
一つ質問が
妖刀が破損した場合直す事は出来ますか
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/29(日) 17:59:42.60 ID:Obh5PE1v0
厨二っぽい能力ください
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/29(日) 21:07:51.48 ID:jcU62met0
>>252
刃の部分が一部でも残っていれば、
次の1レス間能力が使えないかわりに刀が再生するとします。
255 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/11/29(日) 21:29:39.80 ID:jcU62met0
【暗い夜道】

「いや・・・こないでっ、誰かっ・・・誰か助けてっ!」

【涙混じりの震える声で助けを求める女学生】
【見た所部活かなにかで帰りが遅くなってしまったのだろう】
【腰を抜かし追い詰められる様に後ずさる】

【女学生の目の前に居るのは一人の少女】
【その両手には蒼い刀身の双剣が握られている】

【不幸な事にこの女学生は遭遇してしまった】
【過去最悪の被害者数を誇る連続バラバラ殺人】
【その犯人であるこの少女に】

【少女は微笑むと右の剣を掲げた】

【哀れな女学生を助ける者は現れるだろうか】
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/29(日) 21:42:47.41 ID:jcU62met0
>>253
【黒焔邪皇】
貴方の右腕には漆黒の炎が宿る。
右手から炎を出し弾の様に飛ばすことが可能。
右腕に限り炎を纏わせて闘うこともできる。
この炎は貴方の意志で消すか貴方が死亡するまで決して消えない。
どんなものでも燃やせるが燃え広がらない。

スペック:多少喧嘩慣れしている
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) [sage saga]:2015/11/29(日) 21:52:44.99 ID:QiECAuHs0
メタっぽい能力ください
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/29(日) 22:00:50.79 ID:jcU62met0
>>257
【既視権限】
貴方はこのスレを読むことができる。
具体的にはこのスレで行われた過去のロール、相手の持つ能力の詳細を知っている事ができる。

スペック:護身術程度の格闘技が使える
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/29(日) 22:06:46.04 ID:Obh5PE1v0
>>256
ありがとうございます、いくつか質問があるのですが

・弾は連発して出すことはできますか?
・炎は溜める事は可能でしょうか?(○レス溜めて巨大な火球、または火炎放射みたいな事)
・自分が出した炎に触れたらどうなりますか?(燃えるか否か)

回答お願いします
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/29(日) 22:16:12.52 ID:jcU62met0
>>259

・1レスに一発ずつで連射はできません。
・溜めることは可能です。火球を大きくすることはできますが火炎放射は不可とします。
・右腕以外の部位は燃えます。でも自分の意志で消せるので問題ないはずです。
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) [sage]:2015/11/29(日) 22:16:51.68 ID:QiECAuHso
>>258
ありがとうございます。
質問をいくつか

・このスレがフィクションであることを知っていても良いのでしょうか?
・最新のレスをタイムラグなしで知ることができますか?

回答お願いします。
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/29(日) 22:19:59.60 ID:jcU62met0
>>261

・はい。自身もまたフィクションの存在であると知っています。
・はい。タイムラグはありません。
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/29(日) 22:27:16.41 ID:Obh5PE1v0
>>260
回答ありがとうございます
すいません、もう二つほど質問をさせてください

>右腕以外の部位は燃えます。でも自分の意志で消せるので問題ないはずです。
・右腕に炎纏う度に右袖燃えるという認識でよろしいでしょうか?

・右腕に纏わせる炎ですが、拳だけ纏わしたり、指先にライター並の炎出すなど火力調節は可能でしょうか?
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/29(日) 22:33:26.33 ID:jcU62met0
>>263

・その辺はヴィジュアル重視でお好きな様にどうぞ。
・火力調整可能です。
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/29(日) 22:37:53.70 ID:Obh5PE1v0
>>264
回答ありがとうございました!
ありがたく使わせていただきます
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県) [sage]:2015/11/29(日) 22:41:28.60 ID:QiECAuHso
>>262
回答ありがとうございます。
頂きます
267 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/11/29(日) 22:58:20.35 ID:jcU62met0
>>255
【地面に転がる女学生の首】
【苦悶の表情には涙の跡が残っていた】
【彼女の身体はズタズタに引き裂かれ見る影もない】
【そして少女はその場を去った】

// おちます
268 :【逸世砲激】 【蒼穹斬悼】 [sage saga]:2015/11/30(月) 21:01:01.57 ID:5wk1vWj30
おっさんが貸し出し中なので、
何か面白くなりそうな感じの能力が欲しいです。
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/30(月) 21:33:59.37 ID:v9clAc5ao
>>268
【清廉神宿】
あなたは精霊の加護によって超人的な身体能力と魔翌力を授かっている。
ただし以下のルールを遵守して正直者でいなければならない。
・嘘をついてはならない。
・思ったことは全て発言する。
・人との約束を必ず守る。
破った場合、そのロールが終わるまで加護が半減していく。
また、一つ目のルールが一番重く、嘘をつく度に装備品が一つ消えてしまう。
魔翌力の使い道は、杖などを使って属性付きの魔翌力弾が撃てる程度

初期装備:木製の杖的なもの
270 :【逸世砲激】 【蒼穹斬悼】 [sage saga]:2015/11/30(月) 21:40:56.72 ID:5wk1vWj30
>>269
ありがとうございます!頂きます。
質問なのですが、嘘をついて消滅した装備品は次のロールで復活しますか?
271 :【逸世砲激】 【蒼穹斬悼】 [sage saga]:2015/11/30(月) 21:42:35.56 ID:5wk1vWj30
>>270
すみません、文の途中で送信してしまいました。
もう一つ質問です。消滅する装備品は杖以外には何があげられますか?
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/30(月) 22:39:49.00 ID:v9clAc5ao
>>270-271
装備品は、装備していれば帽子や服やアクセサリーなど大まかに全てを含みます
ペナルティはロール中だけなので、次のロールの頃には復活していてOKです
273 :【逸世砲激】 【蒼穹斬悼】【清廉神宿】 [sage saga]:2015/11/30(月) 22:43:20.19 ID:5wk1vWj30
>>272
了解しました。仮に嘘をついた場合は杖から優先的に消滅させるようにします。
回答ありがとうございました、頂きます。
274 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/01(火) 19:03:24.24 ID:djpk7RO80
【昼下がり】
【人通りの少ない小道を行く人影】
【地味目の色の外套を羽織ったセーラー服の少女】
【右手にはひのきの棒を装備している】
275 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/01(火) 20:10:52.54 ID:djpk7RO80

「はあ、精霊さまったら人使い荒いんだから・・・」

【愚痴をぼやきながらも公園へ辿り着く】
【一応、正義の味方としてのパトロールである】
【色々と予想外ではあったが自ら望んでなったものだから】
【ちゃんと務めは果たさなくては】
276 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [討伐指定] [sage saga]:2015/12/01(火) 20:42:09.73 ID:h68BMwh1o
>>275

「ふぃーっと、久々に仕事するかぁ。」

【少女の目から確認できるだろう】
【裏路地へと入っていく黒背広を羽織った、銀髪の拳銃を片手にもつ少女を】

「さて、いっちょやりますか。」

【照準はスーツを着た男性に向けられ】
【今にも弾丸は放たれようとしている】

【声でもかければ、男性は気づいて逃げていくことだろうし】
【この少女も振り返るはずだ】

// >>199 の設定を借ります
277 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/01(火) 20:54:34.21 ID:djpk7RO80
>>276
【ふと視界に拳銃を手にした少女の姿が映る】
【ちょうど裏路地へと入って行く所だった】

「真昼間から拳銃携帯してるなんて嫌な予感しかしない!」

【人間とは思えない程のスピードで走り追いかける】

【追いついたときには少女は銃口を一人の男性へ向けていた】

「危ない!逃げて!」

【標的にされている男性へ大声で叫ぶ】
278 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [討伐指定] [sage saga]:2015/12/01(火) 20:59:35.63 ID:h68BMwh1o
>>277

【突如、背後から叫び声が響く】
【男性は多少戸惑ったようだが、手に持った拳銃を見て逃げ去った】

「うわー・・・。」

【少女からすれば多額の賞金がポシャった事になる】
【もともと男性がいた場所をうつろな目で眺め】

「はぁ、とりあえず、こんな真っ昼間からお疲れ様なもんだね。」

【どうやら唇を噛んでいるようで】
【相当賞金をのがしたことを悔しがっているようだ】

【そういえば、この少女、指名手配されていた気がしないでもない】
【容疑は確か殺人だったはず・・・?】
279 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/01(火) 21:08:06.83 ID:djpk7RO80
>>278

「いいえお構いなく。これでも一応、正義の味方をやっているので!」

【と、拳銃少女の顔に思い当たるふしが】

「貴方たしか殺人の罪で指名手配されてますね!
 生死問わずとか書いてありましたけど、悪人とは云え人殺しは良くないですから・・・
 とりあえず気絶させて警察に引き渡します!」

【自称正義の味方は手にする棒切れを構えた】
280 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [討伐指定] [sage saga]:2015/12/01(火) 21:17:50.11 ID:h68BMwh1o
>>279

「正義の味方ねぇ・・・。」

【少女をジト目で睨んだ後】

「そういうもんで、人の仕事の邪魔をしないで欲しかったんだけどな。」

【言動に明らかな怒りを含みつつ】
【構えた拳銃から一発、少女に向けて放つ】

【弾丸は高速で少女へと迫る】
【直線的な軌道を描く、回避はおそらく容易だ】
281 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/01(火) 21:32:08.63 ID:djpk7RO80
>>280
【拳銃少女がこちらに銃を構え撃つのと同時に】
【構えた棒切れから青色の光弾が放たれる】
【光弾は銃弾とぶつかると】
【キン、と冷たい音を立てて氷結】
【銃弾を落下させた】

「私、分類上は魔法少女ってことになってるんですよ!
 はあ。16にもなって魔法少女って・・・自分で言ってて悲しくなりますね。」

【ちょっと憂鬱そうに目を反らす】

「いけない仕事仕事。狙いは足下!」

【棒切れから再び光弾が放たれる】
【狙うは拳銃少女の足下】
【凍り付かせて動きを封じる算段だ】
282 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [討伐指定] [sage saga]:2015/12/01(火) 21:54:43.87 ID:h68BMwh1o
>>281

【拳銃から放たれた弾丸】
【それは少女の放った光弾により叩き落とされ】

「へえ、魔法か…。だいぶ厄介なもんだね。」

【そしてまた光弾が放たれる】
【どうせ直線的であろうとワンステップ踏むだけに限るが】
【光弾は曲がるのか】

【再度弾丸は放たれ】
【狙うは少女の胴、今度は二発】
【まあなんの細工もしていない、小手調べといったところか】
283 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/01(火) 22:06:39.73 ID:djpk7RO80
>>282
【ワンステップで躱された光弾は】
【そのまま地面に当たり小規模な氷結を起こす】
【光弾の弾道を操作できる訳では無いようだ】

「ああっ、躱された!」

【反撃に放たれた二発の銃弾】
【片方は先程の要領で光弾をぶつけて落とし】
【もう片方は素早い身のこなしで回避した】

「こっちは連射が利かないし、打ち合いをしてたらジリ貧です。」

「・・・なので。」

【回避の勢いのままかがみ込む様な姿勢になると】
【予想外であろう速さで走り出す】

「近距離戦に持ち込みます。」

【両者の距離は結構離れているのであっという間に目の前なんてことはないだろうが】
【距離を詰める最中で光弾を放つ】
【今度の狙いは腕】
【拳銃ごと氷結させて使い物にならなくするつもり】
284 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [討伐指定] [sage saga]:2015/12/01(火) 22:26:22.61 ID:h68BMwh1o
>>283

【どうやら光弾はホーミングではないようで】
【地面とぶつかり氷結を起こす】

「ひえー、氷結か。」

【と同時、この少女の放った弾丸も落とされ】
【撃ち合いが続けば此方が有利、なんて思っていた矢先】

「なんだあのスピード!?」

【まるで女子とは思えないスピード】
【近距離戦は苦手なのだが】

【刹那、放たれた光弾は】
【利き手でない左腕で受け、凍りつく】

「痛ちち…。ゼロ距離魔法は反則じゃない!?」

【そう言いつつも自らもこの近距離戦を活かし】
【拳銃から放たれた弾丸の向かう先は少女から見て右側】

【大きく目標から離れて撃たれているが】
【少女の真横に到達した時、銃弾は空中で障壁に反射し】
【少女の右腕へと高速で襲い掛かるが】
【予測不能な動きをする銃弾に対処できるか】
285 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/01(火) 22:43:59.23 ID:djpk7RO80
>>284

「当たった!」

【なんて喜ぶのも束の間】
【至近距離での発砲】

【しかしその弾丸はまるで見当はずれな方向へ放たれる】

「焦って手がぶれました?」

【勝利を確信し拳銃少女の鳩尾に一撃いれようとしたその時】
【弾丸は突然軌道を変え、こちらへと向う】

【急遽後ろに飛び退き躱そうとするも銃弾は右二の腕を掠めていく】

「痛っ!」

【想定外の事に一旦再び距離を離す】

「跳弾? いえ、空中で方向を変えた様に見えました。
 只の拳銃使いかと思ってましたが、貴方能力者ですね?」

【血の滴る右腕を庇いながら棒切れを構える】
286 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [討伐指定] [sage saga]:2015/12/01(火) 22:56:42.18 ID:h68BMwh1o
>>285

「私の拳銃の扱いはナメちゃいけないよ?」

【ニッと意地悪そうにニヤつき】
【そして反射した銃弾は少女の右二の腕を掠める】

「ん、そうだよ。私は能力者だ。
貴方もそうでしょ?」

【先程の光弾といい、超人的なスピードといい】
【彼女も恐らく能力者だ】

「もう一発?」

【今度は左右に二発】
【少女の真横で少女の斜め後ろへと反射し】
【そして少女の背面から銃弾が脇腹目掛けて襲う】
【まるでハートを描いているようで】

「恋のピンボール、なんちて。」
287 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/01(火) 23:12:40.20 ID:djpk7RO80
>>286

「私はさっきも言った通り魔法少女です。
 精霊さまと契約して貸して貰っている力なんで、
 純粋な能力者かって言われたらどうかなって思いますが・・・」

【貴方もそうでしょう、という問いに対し答える】

「なんて話してる暇は無いみたい。」

【またも放たれる銃弾】
【二発とも狙いが反れているという事は】
【また先程の能力を使うのだろう】

【銃口から相手の狙いを予測できない以上は・・・】

「意外の動きで避けるしかない!」

【その場で右斜め前方へ跳ね上がり】
【右壁面を蹴って反対側へ】
【そして左壁面を踏み台にさらに前進し着地】

「今度のは、さっきのよりも痛いですよ。」

【棒切れから放たれたのは黄色の光弾】
【何かにぶつかったならバチリと火花を散らして電流が走る】
【スタンガン程度の威力しかないが一瞬でも動きを止めるには十分だろう】
288 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [討伐指定] [sage saga]:2015/12/01(火) 23:21:45.00 ID:h68BMwh1o
>>287

【避けられた二発の銃弾】
【射程外からの攻撃には自身があったものの、当たらなければ意味がない】

「え、ちょ、ま」

【この少女の思考中、既に少女は此方に来ており】
【放たれる黄色の光弾】

【其れに呼応するように銃弾を放つが】
【光弾は避けられない】

「痛あぁぁッ!!?」

【全身を駆け巡る痛さを伴う大きな刺激】
【電流であるとも意識できない程の痛み】
【さて、これで動きは止まったが】
289 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/01(火) 23:28:30.98 ID:djpk7RO80
>>288
【こちらの魔力弾に反撃するように放たれた銃弾】
【至近距離だったが今度は狙いが分かっている故に紙一重で躱す】

「とどめです!」

【力一杯に地面を蹴り抜き接近】
【今度こそ少女の鳩尾に一撃を見舞う】
【一応加減はしているのでこれで死ぬ様なことは無い筈】
290 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [討伐指定] [sage saga]:2015/12/01(火) 23:36:14.27 ID:h68BMwh1o
>>289

【体が痺れて動け無い】
【痛みは収まらぬままであったが】

「〜〜〜ッ〜〜!!」

【もはや痺れてコトバさえ紡げぬが】

【そこへトドメの一撃】
【軽い少女の身体は空を舞う】
【背広がはためき、少女は地面へと叩きつけられた】

【もう身じろぎさえできないようで】
【目を瞑り気絶しているようだ】
【つき出すも懲らしめたから帰るも少女次第だ】
291 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/01(火) 23:47:28.25 ID:djpk7RO80
>>290
【とどめの一撃は見事命中する】
【相手の少女は宙を舞い、そして気絶した】

「やりましたよ精霊さま。」

【少女は空を見上げてそう言った】

「さて、警察に連絡をいれて・・・と」

【その到着も見届けぬ内に少女は建物の壁面を駆け上って屋上へ向かう】

「正義の味方はその正体を明かさぬものです。・・・なにより恥ずかしいですし。」

【少女は人目を避ける様に建物の屋上を飛び移り去っていった】
【残された少女が果たしてちゃんと警察に捕まったかは定かではない】


// 絡んで下さりありがとうございました!
 なんか久しぶりに王道キャラ動かせた気がします。
 それと討伐指定の設定使ってくださりありがとうございます。
 この後どうなるかはおまかせしますが、キャラロスされるようでしたら
 リクエスト頂ければ能力考えます。
 お疲れさまでした!
292 :【響弾反射】銃弾を反射する障壁を作り出す [討伐指定] [sage saga]:2015/12/01(火) 23:59:31.56 ID:h68BMwh1o
>>291

【その後しばらくして警察がかけつけ】
【指名手配犯と確認してから連行していった】

【まあ殺人罪だ、今後取り調べが待っていることだろう】

【ちなみに、警察は逮捕協力者を探しているようだ】
【名乗り出るかなど分かりうるはずもない】

ー【響弾反射】逮捕ー

// 討伐対象の設定、なかなか良いですね
// おつかれ様でした!
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/12/02(水) 20:22:51.97 ID:7D9dj2cgo
人喰い花とか、粘液が使えるなどのアルラウネみたいな能力ください!
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/12/02(水) 21:34:18.89 ID:bKVwaDU50
>>293
【棘咬妖花】
貴方は身体の一部が植物になったアルラウネである。
最大で身体の半分まで好きな部分を植物に設定してください(以降固定)。
そして三種類の攻撃手段を持つ。

・吸血ができる棘を生やした蔦
・酸性(表皮を爛れさせたり衣服を焼く程度)の粘液を噴射する黄色の花
・吸い込んだ者を麻痺させる花粉を噴出する紫色の花
 (但し一定量吸い込まなければ効果が無い上、少量しか噴出できないので至近距離メイン)

植物の部分は再生能力が高く欠損にも強いが、
本体である人型部分は普通にダメージを受ける。
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) :2015/12/02(水) 22:26:03.84 ID:8qAg1IfM0
能力くださいください。炎とか氷とか風みたいな、何か属性に特化したヤツだと嬉しいです
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/12/02(水) 23:02:25.29 ID:bKVwaDU50
【疾風弩刀】
貴方は風を操ることができる。
小規模な竜巻や鎌鼬なんかも作り出せる。
スペック:常人並み
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/12/02(水) 23:03:25.46 ID:bKVwaDU50
>>296>>295さん宛です
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/12/02(水) 23:15:07.29 ID:7D9dj2cgo
>>294

ありがとうございます!
使わせていただきます。

あと質問なんですが、

・3つの攻撃手段は植物部分からしか生やすことができないのか
・植物部分の欠損は1レスで再生すると考えて良いか
・植物部分から蔦を生やすなどして移動手段として用いてよいか

以上です、回答よろしければお願いします。
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/12/02(水) 23:19:26.93 ID:bKVwaDU50
>>298
・はい。攻撃用の植物は植物になっている部分からしか生やせません。
・はい。だいたいその位で再生可能です。
・はい。蔦を移動手段として使っても構いません。
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/12/02(水) 23:28:34.15 ID:7D9dj2cgo
>>299
了解しました!
回答ありがとうございました。
301 :【疾風弩刀】>>296 [sage]:2015/12/03(木) 20:12:45.70 ID:INP9fQVto
/>>296
/いただきました、ありがとうございますーっ


【砂浜。水平線で月光が煌く。音の無い静かな夜だ】

「波の音はあるな。」

【男は自分の手帳へ書いた文章に更にボールペンを走らせ、】
【「音の無い静かな夜」という文章を「波の音だけが砂浜に満ちていた」と書き直した】
【とても穏やかな海が、そんな様子を傍で見つめる】

「静かだ。」

【それは彼にとっていい事だったが、悪い事でもあった】
【折角なら、あともう一人、登場人物が欲しいと思っているからだ】

【それに何より、彼は何にでも首を突っ込みたがるから、】
【こんな静か過ぎる夜に、静寂を解き放つ何かを心の中で待ってしまう事が多い】
302 :【棘咬妖花】 身体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage saga]:2015/12/03(木) 20:45:25.52 ID:TKsDQJo4o
>>301

【山裾の海岸沿いの小さな道】
【そこに下半身が花になっている人外が降りてきて】

「あらぁ、今日は人がいらっしゃるようですね?」

【花から生えた刺のある蔦を器用に用いて】
【前へ前へと進み】

【フェンスを飛び越え海岸へぽすっ、と降りると】
【男の元へと近づき】

「こんばんは。今日の月は綺麗ですね。」

【なんて誘うように言う】

【本来下半身があるべき場所に生えている花は紫にピンクの水玉という毒々しい色をしており】
【上半身は葉のドレスともいうものを羽織り、肌は人肌と植物がまだらになったような色合いだ】

【ちなみに男は気づいているであろうか】
【この人外が背後へと刺の生えた蔦を忍び寄らせていることに】

//まだいらっしゃいますでしょうか?
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/04(金) 14:20:47.39 ID:P92O2grJo
怪盗っぽい能力ください!
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/04(金) 20:19:11.23 ID:bz5eTc4i0
身体強化系の能力下さい
305 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/04(金) 21:47:21.43 ID:LZc1VCfa0
【夜、theコンビニ帰り】
【極普通な私服を着た少女が一人】
【夜間は正義の味方の活動は控えろと精霊さまに言われている】
【曰く】

『この街の夜は洒落にならない様なものがうようよしている』
『元々一般人の君にそこまでは求めない』

【だそうだ】

【一応護身用にひのきの棒は持ってきている】
【それに】

「いざ目の前で人が襲われてたりしたら助けちゃうんだろうけど。」

【なんて独り言を呟きながら帰路を行く】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/12/04(金) 21:59:49.93 ID:LZc1VCfa0
>>303
【多相怪盗】
貴方は触れた事のある人間に体型、身長等含め完璧に変装できる。
他、相手に関係性のないNPCであれば誰にでも変装可能。
無論変装なので攻撃されるなどすると化けの皮が剥がれてしまう。

持ち物:拳銃、煙幕
スペック:射撃の達人、異様に逃げ足が速い

>>304
【部分超化】
貴方は部分的に超人的な身体能力を得ることができる。
超人化できるのは同時に一ヶ所までとする。
また、超人化していても耐久力は常人並みである。

スペック:格闘技の中級者
307 :【疾風弩刀】>>296 [sage]:2015/12/04(金) 22:22:20.42 ID:xeLaqa6wo
>>302
/わーっ、折角絡んでくれたのに、すいません
/また見かけたらぜひお願いします…

/>>301で1時間ほどロール待ちさせてもらいますー
308 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage saga]:2015/12/04(金) 22:28:06.38 ID:XuEOdvjno
// >>307 さんへ
// >>301で絡ませて頂けないでしょうか…?
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/04(金) 22:39:26.30 ID:bz5eTc4i0
>>306
ありがとうございます!使わせてください!
310 :【疾風弩刀】>>296 [sage]:2015/12/04(金) 23:02:42.37 ID:xeLaqa6wo
>>302

【透き通るような声が男の鼓膜を震わせた。】
【何者だろうかと、振り返れば、うむうむと唸りたくなるような、彼好みの女性】
【彼好みと表現したが、それは、彼の創作意欲を刺激するような風貌という事だ】

「全くです。」

【人差し指で眼鏡の位置を整える】
【葉のドレスが月光で照っているのを、率直に綺麗だと思った】

「海を見ると、"老人と海"の一節を思い出します」

【彼は笑顔ではないが、いつも仏頂面の無愛想な男だ】

「人間は敗北するように作られていない。」

【自分の背中に回していた左手、その人差し指をくるくると回す】
【すると、棘の生えた蔦の主は妙な感触を覚えるかもしれない。
 空気を操って、くすぐるように蔦を風で撫でようとしたからだ】


/もちろんですともー!
311 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage saga]:2015/12/04(金) 23:18:16.42 ID:XuEOdvjno
>>310

【この美しい月光の中だ】
【無論この人外の姿も美しく見えるであろうで】

「うふふ、そうお褒めいただくと、なんとなく照れてしまいます。」

【まあアルラウネは人の精力を喰らう人外で】
【その美貌で男を誘い入れるのは当然のことなのだが】

「老人と海、ですか?生憎、私は書物というものを読んだ事がありませんで。」

【本来であれば森林の中に住んでいる人外だ】
【人の書物なんて、森林に捨てられるものは大抵下らない内容のものが殆どで】

【ところでこの人外、人の血を摂取することで生きているのだが】
【この男にもいつもと全く変わりない事運びで吸血しようとしたのだが】

「ひゃんっ…!」

【風でくすぐられたということには未だ気づいてはいないが】
【背筋がゾクゾクっとくるような一種の快感】

「ふふ、あなた、気に入りましたわ。大抵の男は私に夢中なようで気づかないのですが。
あなたからは並大抵の人ではない、何かを感じられますわ…。」

【なんて蔦を撫でられた余韻で頬を赤らめつつ】

【どうやら男はこの人外に好まれたようであるが】
【ちなみにもう蔦は仕舞われてしまっている】

//よろしくお願いいたします!
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [sage]:2015/12/04(金) 23:19:58.50 ID:C3ExpnNho
>>303
【泥棒の手紙】
シーフメール。
『予告状』を出して盗む能力。
『予告状』に書かれた時刻ピッタリに、予告状に書かれた物を盗むことができる。
0秒ピッタリに盗む物がある場所に瞬間移動し、時間が過ぎるまでの60秒間、あらゆるものから認識されない。
盗むべきものに触れることで『泥棒』が成立し、自分の物にできる。
『泥棒』に成功すると認識阻害は解ける。
『予告状』は盗む物の『持ち主』の手に渡らなければならない。
その時点で予告時刻を過ぎている場合、能力は不発となる。
『予告状』は能力によって生成される。何枚でも出せる。

身体能力:身軽
持ち物:ワイヤーガン、胡椒煙爆弾
313 :【疾風弩刀】>>296 [sage]:2015/12/04(金) 23:43:58.41 ID:xeLaqa6wo
>>311

「そうでもありません。」

【クスリ、と彼も笑った】
【海に男と女が2人とは、しかも片や人外の美女とは。】
【ロマンチックな光景だ、と彼は思ったが、】

「老人と海は、ヘミングウェイの本ですよ。」

【彼はロマンス小説が、好みではなかった】

「人里離れて生活しているなら、ヘミングウェイもご存じありませんか。」

【頬を染めた美女を傍らにしておきながら、古びた本の話をする】
【幸いにもその性格のお陰で、ある意味では、九死に一生を得たのかもしれない】

【ボールペンをまた手帳に走らせる】
【何度もアルラウネへと視線をやったり、手帳を凝視したりする】
【どうやら容姿を記しているようだった】
【メモの横には、シルエットレベルの簡単なスケッチも描きかけている】
314 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage saga]:2015/12/05(土) 00:02:18.44 ID:7YZh++/So
>>313

「ふふ、初めて笑われましたね。」

【この男の笑顔は初めて見たものだ】
【ずっと仏頂面だったためか、笑わないのではと思っていたようで】

「ヘミングウェイ、とは人名ですか?私、人里に出向くことはあまりないので、よくわからないのですよ。」

【出向くというよりは待ち伏せて罠にかかった男を喰らうというスタンスらしく】
【まあ今もこのアルラウネが生きているということは少なくない数の人間が犠牲になったともいえることで】

【ところで、さきほどから男がアルラウネと手帳に交互に目を向けていることに気づき】

「もしかして、私を模写されているのですか?」

【という一言と共に、花からは一本の棘の生えた蔦と】
【花のシタに生える葉からは10個程度野小さな黄色い花が生え】

「それでしたら、すこしだけ血を頂けませんか?」

【なんて表情では幾分穏やかであるが】
【拒否すればメモや衣服を溶かし、吸血出来れば死なない程度に吸い尽くそうという考えがあり】
【ただそれらの邪な考えは全く表情には反映されていない】
315 :【疾風弩刀】>>296 [sage]:2015/12/05(土) 00:33:55.79 ID:k5+yNndho
>>314

【顎に手を添え、「そんなに無感情に見えるかな?」と呟いた】
【男は意外にも、自分はある程度感情的だと思っているようだった】
【今はもう、面のような顔にも関わらず】

「そうでしたか。」

【「それはすいません。」とも続けて言った】
【そんな風に喋りながらも、黒インキは文字を手帳へ染み文字へと変わっていく】

【そして人外の彼女からの提案を聞いて、ハッとしたように、「血?」と聞き返した】

【筆が止まる。視線は海へと向かった。思考は渦を巻いた】
【血。彼女は吸血動物なのだろうか。
 そういえば、ギリシャ神話に登場するマンドレイクを思い出す。
 いや、彼女は、アルラウネと呼ぶべきか。正しくそうなのかもしれない。】

「…………ふむ。」

【合点がいった。最初、彼女が差し向けた害意はそれが根源だと、確信した】
【収穫されかけているのは、自分の方だったようだと、わかった】

【顔と目線を海へと逸らしたまま、左腕を彼女へと伸ばし、男は掌を上にして、差し出す】

「断っても、意味は無いのでしょう」

「抵抗しません。
 少しだなんて言わず、気の済むまで。」

「血を吸われるというのは、少し興味があります」

【淡々と、海のように静かで感情の無い声で語った】
316 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage saga]:2015/12/05(土) 00:46:01.09 ID:7YZh++/So
>>315

「ええ、血、ですよ。」

【棘の生えた蔦はアルラウネの摂取する血を男から絞り取るためのもの】
【どうやら出会い頭のアルラウネの行動に納得がいったようで】

「ふふ、ありがとうございます。」

【アルラウネは花の上から頭を下げ】
【黄色い花をすべて引っ込めてから】
【ただ気になることに】

「ただ…、心行くまでという言葉、後悔しないでくださいね?」

【そう言うとアルラウネは棘を容赦なく男の左腕へとブスリと刺し込み】
【まるでバキュームかのように勢い良く吸い上げる】
【いきなりの失血だ、眩暈が起こるかもしれない】
【その上失血死の危険もないこともない】

【アルラウネとしては限界まで搾り取る予定だが】
【男が無理やり蔦を外してもアルラウネは怒らないだろう】
【何故ならそれが男の善意であるからだ】
317 :【疾風弩刀】>>296 [sage]:2015/12/05(土) 01:11:19.15 ID:k5+yNndho
>>316

【―― お、お、お、お、】

【ガクリと、左膝を地面に落とす】
【脱力感、眩暈、意識が霞、視界に靄、気分が悪く、】

うっ…

【嘔吐感。】

【結果的に、甘く見ていた。】
【成程人外。成程人喰。】

【眉間にしわが寄る。下唇を噛む。】

【だが、彼が途中で蔦を抜くなんて事は、決して無いだろう】
【彼は嘘が嫌いだ。悪意も苦手だ】
【だから自分の見当違いを理由に、約束を反故にしたりするくらいなら、】
【このまま喰い殺される事を望む。】

う、う、う、う、……

【されとて、体は人間だった】
【朦朧とする意識の中、体を支える事ができない、人間】
【理想も悪意も無く、その現実だけが在った。そして彼を支配している】

―――――
―――


【アルラウネが行為を中断する事が無ければ、】

……う……う……う……

【苦しそうな呼吸を小さく繰り返す、すっかり地面に丸くうずくまった男だけがいた】
【ポールペンと手帳を腹に抱えて】
318 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage saga]:2015/12/05(土) 01:23:09.69 ID:7YZh++/So
>>317

【吸血行為に及んで間もなく】
【男は気分を悪くし、膝をつき苦悶の表情を浮かべるも】

【アルラウネはただただ男の苦悶の表情を妖艶な笑みを浮かべてうっとりとして見ており】

「ふふふふっ、やはり、人間を騙すなんて簡単ですね。
その表情、いいですよぉ…。」

【血が体内に供給され、男とは正反対にアルラウネは元気が増し】

ーーーーー

【アルラウネがようやく吸血を止めたのは男が小さく丸まったくらいの時で合った】

「ふふっ、あなたの血液検査、心行くまでいただきました。」

【アルラウネの肌艶、花弁の色は先程とは比べ物にならぬほど良くなり】
【久しぶりに食事にありつけた、といったところか】

「それで、あなたはどうなされますか?」
「帰れないのなら私が責任持って送りますし、……もし食べられたいのなら食べてあげてもいいですよ?」

【なんて瀕死の男に問うのだ】
319 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage saga]:2015/12/05(土) 01:24:56.76 ID:7YZh++/So
>>318
//あらら、血液検査になってますね
//血液に脳脳内補完願います
320 :【疾風弩刀】>>296 [sage]:2015/12/05(土) 01:51:00.57 ID:k5+yNndho
>>318

【思考も侭にならない】
【理屈も理性も無い】
【体力は底を尽き】
【身体は砂浜に伏せ】
【肺を膨らませたり縮ましたりするのも疲れる】

【彼は、そう、手記に書き記した。】

う、う、う、……

【小刻みに震え、】

ふ、ふ、ふ、……

【空気を唇から漏らし、】

くっ、くっ、くっ、……

【卑屈な笑いを喉で鳴らした】

【ガバリと勢いよく起き上がり、目は虚ろながらも、】
【口元いっぱいに笑みを湛えた表情を顔に貼り付け、】

「もちろん、き、き、君を、……模写し、描写する!」

【と言い放った。いや、叫んだ。】

「君の隅々を知るまで、限界まで知るまで、ここで、ここで。」
「僕は血を差し出した、君は僕に君を知らせる義務がある。」
「ここでだ、ここで、今、この時間、ここで。」

「ココで!」

【アルラウネが男の無機質的な表情を気に入っていたのなら、それは大きな見当外れだろう】
【彼は、正しく、今のような人間だった】

ふーっ、ふーっ……

「ここで、今から、しますから、動かないで、ください」

【ハアハア、フウフウと死にかけの病人のような話し方で喋った】
【手帳を開き、ボールペンを走らせ、……ようとしたが、力が入らず、ミミズが這ったような文字】
【しかし本人は綺麗に書いているつもりなのか、焦点の定まらない視線で、必死に紙面を黒で埋めていく】
【賢くなく、腕も悪い自分の唯一の取柄は、こういう所だけだ、と思い込むような人格だったのだ】
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/05(土) 02:59:49.34 ID:kFDFG847o
>>306
ありがとうございます!
すごく面白そうですね!頂きます!
322 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage saga]:2015/12/05(土) 05:04:16.85 ID:7YZh++/So
>>320
//寝落ちしてしまいました…大変申し訳ないです
//キンクリなり凍結なりよろしくお願いします
323 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage saga]:2015/12/05(土) 06:38:31.87 ID:7YZh++/So
>>320

【男の身体が小刻みに震えている】
【いきなり結構な量の血を抜かれたのだ】
【致し方ないな、とアルラウネは思っていたのだが】

「うふふ、まだ体力が残ってらっしゃったのですね。」
「その創作への執念、認めざるを得ませんね。どうぞ、気の済むまで私をお描きください?」

【アルラウネは男の血を吸う代わりに模写させる約束をした】
【ただ、あれだけ血を吸い上げたにもかかわらず荒い息をしつつも起き上がるのは予想外で】

「終わりましたら言って下さいね?」

【なんて言い、アルラウネは動かずに男の方へ向いている】
【だが、容姿は吸血によって出会った時よりもだいぶ美しくなっているようで】
【果たして男はアルラウネを模写できるのか】
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2015/12/05(土) 08:46:50.36 ID:bWZfhjPwo
シンプルな能力ください。
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/12/05(土) 09:22:10.32 ID:GkackxND0
>>324
【白氷武装】
貴方は触れたものを凍らせることができる。
また身体から氷を形成させて単純な武器であれば形作れる。
スペック:単純な武器ならば中級者程度に扱える
326 :【白氷武装】触れたものを凍らせる>>325 [sage saga]:2015/12/05(土) 09:40:08.28 ID:bWZfhjPwo
氷系あんまり触ったことないので使ってみようかな。
ありがとうございます。
327 :【白氷武装】触れたものを凍らせる>>325 [sage saga]:2015/12/05(土) 11:28:58.20 ID:bWZfhjPwo
【少年は正義の徒であった】
【なぜであったか、きっかけは曖昧だが、幼少の頃好きだった特撮ヒーローの影響だろう】
【そんな少年が、自分の生まれもった能力を使って他人を助けようとするのは自然なことであった】

【ある日】
【小学生の児童が重度の凍傷を患い入院するという事故が起きた】
【なんでもない日常、とある初夏の出来事であった】
【原因は不明】
【昼休みに友人とプロレスごっこをして遊んでいる最中の事故だった】

【その場に居た児童達にとって、それは事故ではなく事件であった】
【噂は瞬く間に町中に広まり、少年は畏怖の対象となった】
【少年は知った】
【正義とは、決して常に正しいわけではないのだと】
【正義を以って、悪となることもあるのだと】

【少年は、正義の徒ではない青年となった】
328 :【白氷武装】触れたものを凍らせる>>325 [sage saga]:2015/12/05(土) 11:39:18.13 ID:bWZfhjPwo
【ここはとある町】
【目的地もなく、ふらふらと当て所なく彷徨うなかでたまたま立ち寄った町だ】

【吐く息が白く凍る】
【特に寒い時期でもないのだが、昔からこうだった】

【青年に目的地はなかったが、目的はあった】
【それは悪の能力者を探すこと】
【悪の能力者を前にした時、自分は初めて正義の味方として力を振るえるのだ】

【自分以外の能力者を、彼は未だに見たことがなかった】
【果たしてこの町には居るのだろうか】

【膝ほどまでの丈の長いコートを翻し、町の中へ消えていく】
【青年の歩いた跡、コンクリートの地面が凍りついていた】
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/05(土) 20:09:07.12 ID:F62fFX+40
不死系の能力下さい。
330 :【疾風弩刀】>>296 [sage]:2015/12/05(土) 20:46:08.59 ID:k5+yNndho
>>323

ふーっ、ふーっ

【彼は荒い息遣いのままペンを駆け巡らせた】
【勢いのまま、思うがままに】
【しかし朦朧とする意識はそれを阻害し、】
【文字が紙面を這い回り、ページが破れ、インクが滲み、】
【ぐしゃぐしゃの黒い塊が、紙の上で縦横無尽に乱れ狂った】

はーっ、はーっ

【ずれた眼鏡も直さなかった】
【凡ての気力と体力を、描写する事に捧げた】

ひーっ、ひーっ

【ある小説の一説を思い出す】

「ツァラトゥストラはかく語りき……。」

【ぱたり。呟きのあと、男は前のめりに倒れた】
【手帳とボールペンを落とし、そのまま意識を失った】
【意味不明な線の狂乱だけが紙の上に残った】

【"超人とは、人外とは、姿見や能力ではなく、その精神的強靭に依る"】


/いえいえ、こちらも爆睡でしたので大丈夫ですようよう!
/お相手ありがとうございました。ご縁があれば、また、お願いしますっ

/最後にもう一度返信して頂けるなら、
/このキャラに止めを刺してもOKですので、自由に描写して大丈夫です
331 :【棘咬妖花】 身体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage saga]:2015/12/05(土) 21:25:51.70 ID:7YZh++/So
>>330

【アルラウネは男が書き終えるのを待ち続けていた】
【意識が朦朧としておるようで、男はうまく描写できていないようだが】

「あらぁ、大丈夫ですか?」

【男はつぶやきと共に前のめりに倒れ】
【おそらくは失血、もはや酸素が行き渡らないようで】

「呼吸は・・・、ありますね。これなら・・・」

【葉から赤い花がパッと3輪ほど咲き】
【男に黄色い粉をふりかける】
【身体を麻痺させる花粉だ、だがこれは身体を必要以上に動かすのを阻害するためで】

「さてと、呼吸だけしていれば生きられるでしょうし。」

【普通の蔦を男に巻きつけ】
【アルラウネは吸血させてもらった恩としてなのか】
【男を静まりきった街の診療所まで運んだ後】

「当直の医者はいるようですね。」

【と、棘の生えた蔦でドアを乱暴に殴った後】
【蔦を器用に用いて跳ねるようにしてその場を去っていった】
【失血に関してはしばらくすれば元気になるだろう】

//寝落ちしてしまい申し訳なかったです・・・
//とりあえず、これで〆ということで、お疲れ様でした!
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [sage]:2015/12/05(土) 21:42:50.36 ID:CCap2St8o
メカ腕な能力ください!
333 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/05(土) 22:14:40.92 ID:P+DkIV3d0
>>254
/ありがとうございます



【師走に夜の街は眠る事を忘れたように煌々と明るく】
【その影で蠢くのは、人気の少ない暗い路地裏にきらりと光る金属質な輝き】

この街には変わった力を持つ人間がいると聞いたが……

【気怠げな声で呟くのは一人の女である】
【肩に掛かる程度の髪も鋭い目も、簡素な旅装に前開きのコートも含めてその前身は黒】
【右手に提げていた鈍色の刀身をかしん、と腰に戻せば、月明かりを映すものはその場に女の瞳だけとなる】

掛かったのは雑魚だけか、つまらん

【辺りには鮮血が壁まで飛び、一太刀でそれを終わらせたことを語る】
【しかしそれを作り出した女に異能や魔法などの雰囲気はなく、目付きなどを除けば寧ろ一般人に近い】
【ただコートの裾から覗く鞘だけが僅かに異質さを残していた】
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/06(日) 08:17:23.16 ID:3CGkrbnv0
>>332
貴方の片腕は機械である。
この腕は常人よりも遥かに強い力を発揮することが出来る。
そして、機械の腕には改造が施されており、刀・機銃・熱放射器の三つの形態に変形できる。
機械の腕以外は全くの生身であり、肉体強度は一般人とさほど変わらない。

刀は特に貴方に負担をかけることはないため、いくらでも使用できる。
機銃は反動が大きく貴方に著しい負担をかけるので、連続使用は最大3レスまで。また、機銃を使用すると1レス分は機銃の使用はできない。
熱放射器は使用する際には“溜め”が必要となる。弾丸程度の熱波動は1レスの溜めで使用可能。車など大型のものを破壊できる攻撃は3レス。
                       自分の周囲を焼き尽くす熱波動は6レスの溜めが必要となる。

スペック:一般人(機械の腕は除く)

//特に縛りはないので機械の腕が右か左かは自由にどうぞ
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/06(日) 08:31:39.16 ID:3CGkrbnv0
>>334
名前忘れてたので追加します。
【機械義手】
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/06(日) 08:43:49.65 ID:3CGkrbnv0
>>329
【不和生命】
貴方は不死に近い存在である。
例え腕を斬りおとされようと、心臓を貫かれようと忽ち回復する。
しかし、脳が弱点であり攻撃されると回復することなく死ぬ。
再生能力以外は、一般人と変わらない。

腕・脚など部分的な破壊の場合、1レスで回復。
半身分断など大きな破壊の場合、3レスで回復。

持ち物:拳銃、大型の刃物
スペック:一般人(再生力は除く)
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [sage]:2015/12/06(日) 19:31:56.96 ID:5CuFYdtYo
>>334
ありがとうございます!
使わせていただきます。

この能力について質問があります。

・腕が壊れた場合、修復は可能なのか
・スペック:一般人(機械の腕は除く)ということは、
 名刀電光丸のように腕が最適な行動を自動的に取らせるので、
 ド素人が適当に振り回しても剣の達人と対等に渡り合える様になるのか。
・熱放射砲のチャージ中は、どの程度まで行動が制限されるのか。
・見た目は一目見て常人のそれと違うとわかるのか

以上です。 回答をよろしくお願いします!
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/06(日) 19:58:33.55 ID:3CGkrbnv0
>>337
すいません、説明が不十分でしたね。

・腕は壊れた場合は修復可能です。
・腕の部分が頑丈なのと、腕が刀の状態の場合名刀電光丸のように自動で動き、腕のスペックが剣の中級者程度になります。
 そういう意味をこめて機械の腕は除くと書きました。
・熱放射砲はチャージ中、機械の腕は使用できなくなります。走ったりと、機械の腕を伴わない行動は出来ます。
・見た目、ですか。そこは特に決めていないのでご自由にどうぞ。

説明が足りずすいません。
339 :【機械義手】 [sage]:2015/12/06(日) 20:09:48.55 ID:5CuFYdtYo
>>338
説明していただきありがとうございます!
了解しました!
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/12/07(月) 17:01:33.62 ID:B5QObhXc0
>>336
ありがとうございます。使用させてもらいます。
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/12/07(月) 18:05:28.23 ID:W7scTw8xo
陰陽師みたいな感じの霊符を扱う能力をください!
342 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [saga]:2015/12/09(水) 19:00:52.37 ID:++JLBp+L0
【時は夕刻】
【町を歩く男が一人】
【特徴は特にない、「平凡」という言葉が似合う】

(いるかいないか、どちらだ?)

【しかしこの彼、能力者である】
【独自の正義感を信じ、敵を倒す能力者】

【敵を探して歩き回る】
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/09(水) 22:20:04.95 ID:D9PB4vqFo
>>341
【五形制札】

 あなたは、木・火・土・金・水の力を秘めた霊符を5枚づつ持っている。
この霊符は、そのロールが終わるまで補充されない。
あなたは霊符を1レスで最大2枚まで使用できる。
霊符の効果は火の霊符を除き、札を破かれないかぎり3レスの間継続する。
火の霊符は一瞬で燃え尽きてしまうが、その灰は散らされないかぎり3レスの間残る。

 木の霊符は、札を起点に植物を発育・成長させることができる。
植物は毒を持たず、人に危害を与えるようなものではないが、しなやかで頑丈。また、成長は1レス以内で終わる。
この霊符によって生まれる植物は成長しきっても札を中心にした半径1mの球を超えて大きくなることはない。
水の霊符によって生み出された水があると、半径3mまで成長範囲が拡大される。

 火の霊符は、札を起点に炎を発生させることができる。
生み出される炎は最大で人の頭を包み込むほどの大きさで温度も高いが、燃焼時間が短く霊符で生み出した植物以外には燃え移らない。
よって、火の霊符単体での炎では人を怯ませる程度の効果しか見込めない。

 土の霊符は、札を使って土を操ることができる。
操れる土の量は大体土嚢袋一袋分であり、札を貼られた一塊でなければならない。
操るとき、あなた自身がなにか行動をしていると単純な動きしかできない。(まっすぐぶつける・上から落とすなど)
操ることに集中すれば、細かい動きまで操作できる(蛇行する・まとわりつかせるなど)
火の霊符の燃え尽きた灰を取り込めれば、操れる土の量は人一人となる。この時、ゴーレムのように操ることが可能。
操れる土は脆く、攻撃されればすぐに崩れてしまう。

 金の霊符は、札の触れたものを鉄化させることができる。
鉄化は表面上だけであり範囲は半径20cmの円を超えることはない。また、強度は薄い鉄板程度である。
鉄化させようとした対象が生物の場合、鉄化に同意していないかぎり効果は無効化される。
土の霊符で操る土を鉄化させると、鉄化は厚みを増し範囲も操っている土全てとなる。また、強度はフライパン程度となる。

 水の霊符は、札から一定量の水を生み出すことができる。
生み出せる水の量はだいたいバケツ一杯分であり、また温度は常温である。
生み出された水は流れをの勢い・方向を操作することができ、また流れさせずその場に留めることも可能。
金の霊符により鉄化させた所に貼った場合、生み出される水の量は湯船一杯程度のとなる。

 あなたは、軍人程度の身体能力・格闘技術を持つ。
あなたは、狙ったところに札を投げて貼り付けるといった芸当はできない。

//能力授与初めてなんですが、こんな感じで良いんでしょうか
344 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/12/10(木) 18:42:05.00 ID:yNrW6nIw0
【人気の無い夜道】
【ふらふらとした足取りで一人の少女が歩いている】
【銀の長髪、白いワンピース、手には何ももっていない】

【もしかすればその顔に見覚えがあるかもしれない】

【なにせ生死問わずの賞金首だ】
【死んで悲しむ者などより】
【殺すことで救われる者の方が多い正真正銘の凶悪犯】
345 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [sage saga]:2015/12/10(木) 19:36:50.07 ID:iOGDPiDz0
>>344
【男が道を通りかかっていると、少女を見かけた】
【そして、すぐに気がつく】

(あれは、賞金首か)

【男は、少女の前に立つ】

「おい、お前何をするつもりだ?」
346 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/12/10(木) 19:52:33.10 ID:yNrW6nIw0
>>345
【突然、通りがかりの男に声を掛けられる】

「なにも。ただいつも通り為すべきことをするだけ。」

【少女がそう答えると】
【その両手に握られる形で一対の蒼い刀剣が揺らめく様に出現した】

「きる。」

【少女は静かに笑った】
347 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [sage saga]:2015/12/10(木) 20:03:49.94 ID:iOGDPiDz0
>>346
【男は、少女が刀剣を取り出したことに驚く】
【少女の言葉を聞き、少女が刀剣を取り出したことで、明確な殺意を感じ取る】

(こいつは能力者か。強すぎると困るが)

【コートに隠しておいた拳銃を取り出す】
【そして、そのまま銃口を少女へと向けた】
【無論、人であろうと賞金首を撃つ事には何の躊躇いもない】

「へえ、斬るってか?それじゃあどれほど強いか見せてもらおうか?」

【そう言いながら、拳銃を発砲する】
348 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/12/10(木) 20:17:06.23 ID:yNrW6nIw0
>>347
【男はコートから拳銃を取り出し、構える】
【そして発砲】

【この連続殺人鬼が未だ捕まることも討たれることもなくここに居る理由として】
【まず少女が持つ能力が非常に強力だからという点があげられる】
【しかし、それだけでは無い】
【その能力を使う少女自身の技能もまた卓越しているのだ】

【簡単に言ってしまえば少女は剣の達人なのである】

【たとえ相手が銃器を使おうと弾の来る方向さえ解れば問題ない】
【少女は銃弾の軌道上を剣で一撫でし、其れを切り落とした】

「ふふ・・・きる。」

【少女は笑いながら男へと駆け接近する】
349 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [sage saga]:2015/12/10(木) 20:29:54.95 ID:iOGDPiDz0
>>348
【弾丸を切り落としたと言うのに剣の破損は見られない】
【しかも、少女は弾丸に反応できるという事は相当な技能を持つとも推測できる】
【これらの点を踏まえればかなり厄介な敵だ】

「ちっ、警察から生き残ってるならそりゃ強いか」

【少女は接近してくる】
【男は拳銃を二発発砲し、拳銃をしまいながら、大型の刃物を取り出す】
【接近戦に持ち込まれれば拳銃では成す術がないのだ】

「来いよ殺人狂」
350 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/12/10(木) 20:38:02.64 ID:yNrW6nIw0
>>249
【少女が接近する最中、男はさらに二発の銃弾を放つ】
【だがこの少女は双剣使い】
【二発くらいの銃弾であれば容易に対処できる】

【キン、と硬い音を立て二発の銃弾は斬り弾かれる】

【そして少女は男を間合いに捉える】
【男も近接戦闘に対応すべく新たな得物を構えた】

「ふふふ。そんな物じゃあこの子には勝てないわよ?」

【男の首を刎ねるべく右の剣を真一文字に一閃】
351 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [sage saga]:2015/12/10(木) 20:48:38.05 ID:iOGDPiDz0
>>350
【少女の発言に答える】

「さあな。どうなるかは分からないぜ?」

【少女の剣戟を防ぐべく、刃物で防御の体制を取る】

「!? 駄目だったか」

【が、しかし、男の首は刃物と共に切断された】

【これが、普通の人間だったなら即死だっただろう】
【しかし男が死ぬことはない】

【首と体を繋がるまでの間】
【あと少し(1レス)で回復するだろう】
352 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/12/10(木) 21:01:29.06 ID:yNrW6nIw0
>>351
【男は少女の斬撃を防ごうと刃物を構えたが】
【それは悪手であった】

【何故なら少女の持つこの剣の能力が】
【『触れるもの全てを切り裂く』ものだったからである】

【この剣にとっては触れさえすれば最早”硬さ”というもの存在しない】

【結果刃物は紙を裂くが如くに両断され】
【男の首も刎ね飛び即死】
【・・・する筈だった】

【だが男は生きていた】
【見れば斬り裂いた首も凄まじい速度で元に戻りかけている】

「貴方斬られても死なないの?」

【少女は唖然とした様に首を傾げ】
【そして、笑った】

「・・・素敵ね。」

【少女の罪歴から勘違いする者もいるかもしれないが】
【この少女が、この剣が望んでいるのは】
【人を『殺す』ことではなく『斬る』ことなのだ】

【少女は満面の笑みを浮かべながら】
【今度は男の胴体を分断すべく左の剣を横に薙いだ】
353 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [sage saga]:2015/12/10(木) 21:14:31.42 ID:iOGDPiDz0
>>352
【完全に首と体が繋がった】
【そこで、男は目を覚ます】
【少女が剣を振り下ろそうとしたのを見て、現状を確認する暇もなく急いで横へと転がった】

「危ねえ。また俺は死んだらしいな」
「・・・その剣、かなりやばい。この刃物をあっさり斬るとは。並の鋭さではないな」

【男は再び拳銃を取り出す】

「悪いが、また再戦といこうか」

【次は拳銃を二発撃ち、少女の方へと進む】
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2015/12/10(木) 21:17:19.10 ID:xIk0twn1o
刀を扱う能力ください
355 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/12/10(木) 21:24:30.97 ID:yNrW6nIw0
>>353
【男の首と胴体は完全に繫がり意識を取り戻す】
【男は咄嗟に横転し剣戟を躱す】

「『躱した』ってことは絶対に死なない身体って訳でもないのね。」

【少女は少しだけ残念そうに言い】

「でも関係ないわ。きるもの。」

【双剣を構えた】

【男は刃物を失い再び拳銃を構える】
【銃弾が二発放たれるが少女は難なく弾き飛ばす】

【一定距離から撃ち続けるだけでは結果は変わらないだろう】

【少女は再度間合いを詰めるべく駆け出す】
356 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/12/10(木) 21:33:04.58 ID:yNrW6nIw0
>>354
【無尽剣造】
貴方は実在するあらゆる刀剣を地面に突き刺さった状態で召喚できる。
これによって召喚された刀剣は、この能力者以外が持つと凄まじい重さで地面に突き刺さり扱うことができない。

スペック:あらゆる刀剣を熟練者級に使いこなす
357 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [sage saga]:2015/12/10(木) 21:37:16.31 ID:iOGDPiDz0
>>355
【少女の残念さを含む物言いにに反応する】

「まあな。というより、どっちかといえば死なないというよりは、死ねないだが」

【斬られた刃物の刃先の部分を拾いつつ、少女へと向かう】
【少女もこちらへと、駆け出している】
【距離が詰まるのは時間の問題だろう】

(銃を撃って、あるかないか凄く微妙な隙が出来て、そこをこの破片で斬り込む。まあ上手くいく確立は低そうだが)

【男は拳銃を一発発砲し、コートへと戻す】
【いつでも斬りかかれる様に、刃物の破片を握りこむ】
358 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/12/10(木) 21:46:32.14 ID:yNrW6nIw0
>>357
【接近する途中放たれた銃弾を左の剣で切り払う】
【そして男を間合いに捉える】

「もしかしてあまり大きな損壊は受けたくないのではないかしら?」

【今度は斜め上から袈裟切りにするべく右の剣を掲げる】
【それは隙と呼ぶには余りにも小さく、リスクの大きな賭けになるだろう】
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2015/12/10(木) 22:04:18.18 ID:xIk0twn1o
>>356
ありがとうございます
使わせていただきます
360 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [sage saga]:2015/12/10(木) 22:09:13.01 ID:iOGDPiDz0
>>358
【この攻撃は、男にとって受けるとかなり危険だ】
【男は体を捻る】

【当然、男には攻撃があたる】
【左腕が斬りおとされ、腹部にも大怪我を負う】

【しかし、同時に斬られる最中で刃物の破片で突きを繰り出した】

(これでどうだ?)
361 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/12/10(木) 22:20:15.78 ID:yNrW6nIw0
>>360
【胴体を狙っての攻撃は躱されるも】
【男の左腕は斬り落とされ、腹部も切り裂く】

「あははっ。」

【少女は歓喜した】
【――しかし】

【腹部に鋭い痛みが走る】
【男は切り裂かれる最中に先程切り裂かれた刃物の刃で攻撃していた】

【突き刺さった刃物から血が滴り落ちる】
【少女は一瞬怯みを見せた】
【だが】

「・・・き、る。」

【自らの命なのど捨て置いて男を切り裂くことを選んだ】
【今度は頭から真っ二つに男の身体を切り裂く様に剣を振り下ろす】

【少女の腹部からの失血は大きく決着は近い】
362 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [sage saga]:2015/12/10(木) 22:28:50.56 ID:iOGDPiDz0
>>361
【少女の怯んだ様子に一瞬勝てたか、と思ったがそれは違った】

「なかなか粘るなお前も」

【この少女は剣を振り下ろそうとしていた】
【男は咄嗟に頭を横に傾け、拳銃をコートから取り出し発砲する】
【頭の直撃を避けたものの体は真っ二つとなる】

(しまった・・・な。このまま倒せていれば・・・いいが)

【これほどの傷には多くの時間を要するだろう】
【しばらくは動けない】
363 :【蒼穹斬悼】 全てを切り裂く双剣 >>86 [討伐指定] [sage saga]:2015/12/10(木) 22:42:49.00 ID:yNrW6nIw0
>>362
【振り下ろした剣は男の胴体を真っ二つに切り裂く】
【が、それでも男は絶命しなかったらしい】

【そして攻撃の最中に放たれた銃弾には】
【さしもの達人も手負いの状態では反応しきれず】

【弾丸は少女の胸を撃ち抜いた】

「き・・・」

【ごぼりと音を立て口から血を吐く】
【金属質な音を立てて地面に落ちた双剣は煙の如く消え去った】

【少女は空を切る様に何も持たない腕を振り下ろし】

【息絶えた】


【どさりと少女の亡骸は地に伏せる】


【蒼穹斬悼】――死亡


// 絡みありがとうございました、お疲れさまです
 そして【蒼穹斬悼】授与者様ありがとうございました!
364 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [sage saga]:2015/12/10(木) 22:52:41.72 ID:iOGDPiDz0
>>363
【それから暫くしてのこと】
【男は体の再生が終わると、少女の死を確認をした】

「助かったな、かなりギリギリだった。もし銃弾が当たらなかったら多分俺は死んでいたはずだ」
「とんでもない奴がいたもんだぜ」

【警察に電話をし、死体の在り処だけを伝えた】
【そして、自分が来た道へと引き返していく】

//ありがとうございました!楽しかったです!
テンポも悪く強引だった所があったかもしれません。すいませんでした。 
365 :元【蒼穹斬悼】 [sage saga]:2015/12/10(木) 22:56:16.16 ID:yNrW6nIw0
討伐指定で人外キャラを動かしてみたいので募集します!


>>364
// いえいえ、こちらも楽しかったです
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/11(金) 22:36:59.60 ID:UtJJOY5/0
>>365
【動力構成体】
貴方はエネルギーによって形作られた生命体である。
身体から繰り出す攻撃は全て凶器となり、溢れ出すエネルギーからはエネルギーの波動弾が生み出せる。
また、エネルギーによる、シールドを張ることも出来る。これは、一回攻撃を受けるとすぐに壊れる。
しかしながら、エネルギーが自身の存在の構成であるため、エネルギーを使用した攻撃をすることは、自身の存在を削る事と同義である。

攻撃は強いが、耐久力は限りなく低く、攻撃を受けると大きな傷を負う。

スペック:身体能力高め

//人外キャラとだけ書かれていたので、こういうものでもよろしかったでしょうか?
 もし嫌だなと思った場合はこれは採用しなくても良いです。
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2015/12/11(金) 23:06:52.94 ID:Hz78CUQWo
>>343

ありがとうございます!!
なかなか面白そうな能力ですね、ありがたく使わせていただきます。

それで、質問をば・・・

・札は貼ったまま発動せずに維持できるのか
・火の霊符の灰は木の霊符で発育した植物を燃やしてもできるのか
・水の霊符で生み出した水の量で木の霊符の植物の成長に変化はあるか
・土の霊符た土がある地面に貼っても効果はあるか
・火の霊符の灰を取り込んだ場合操れる土の量を増やせるという考えでいいのか
・土の霊符でゴーレムみたいなものを造って金の霊符でメタルゴーレムのようにしてもよいのか
・金の霊符は平面のものでなくても鉄化できるのか
・金の霊符により鉄化させたところに貼った場合、というのは金の霊符で鉄化されたところのどこでもいいのか

多いですが、回答よろしければお願いします!
368 :元【蒼穹斬悼】 [sage saga]:2015/12/12(土) 08:36:37.21 ID:Yv0kl2q40
>>366
ありがとうございます、いくつか質問があります。
・エネルギーを使用した攻撃は目安としてどのくらい使用すると消滅の危機にさらされますか?
・攻撃して消費してしまったエネルギーは次ロール時には回復しますか?
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/12(土) 09:40:17.04 ID:u1vrEKJ90
>>368

・およそ10回までなら安全に使用可能。それ以降使うと、少しずつ身体が消滅していく。
・次ロールでも回復しますよー

バランス的にこんな感じかなと。
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/12(土) 11:11:24.43 ID:/QltAc8ao
>>367

・札は貼ったまま発動せずに維持できるのか
 →発動のタイミングは術者の任意でいつでも発動させることができます。
・火の霊符の灰は木の霊符で発育した植物を燃やしてもできるのか
 →できます。
・水の霊符で生み出した水の量で木の霊符の植物の成長に変化はあるか
 →水の量によって変化します。湯船一杯の水があれば、半径3mの範囲を埋め尽くすほどに成長します。
・土の霊符た土がある地面に貼っても効果はあるか
 →はい。
・火の霊符の灰を取り込んだ場合操れる土の量を増やせるという考えでいいのか
 →その通りです。火の霊符一枚分の灰を取り込めれば操れる量が増えます。
・土の霊符でゴーレムみたいなものを造って金の霊符でメタルゴーレムのようにしてもよいのか
 →できます。その場合、全身がフライパン程度の強度の鉄で覆われたゴーレムのようになります。
・金の霊符は平面のものでなくても鉄化できるのか
 →はい。凸凹したりしても大丈夫です。
・金の霊符により鉄化させたところに貼った場合、というのは金の霊符で鉄化されたところのどこでもいいのか
 →はい。鉄化させたところならば、どこに貼り付けても大丈夫です。

最後に、能力名に誤字があったため訂正させてください。
【五形制札】→【五行制札】
371 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/12(土) 20:26:21.40 ID:gv4KBAUpo
>>367
//回答有難うございました!

【月明かりが街を照らすころ】
【町外れの神社では火災が生じており】
【それを涼しい顔で眺めている巫女がいた】

「やっぱり、邪教が滅ぶ様子を見るのは壮観やなー。」

【なんて、およそ中に居る人物を助ける気はないように見える】
【どうやら、神社に火を放った当人はこの巫女のようだが・・・】

【なおこの巫女の正装は黒地に青という本来の正装とはかけ離れた服装をしている】
【火災は大きくなり続け、炎色はあたりに広がり少し遠くてもきづけるくらいになっている】
【助けに訪れる者はいるのだろうか】
372 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/12(土) 21:04:47.83 ID:89pbRJIY0
>>371

【寒々しい夜の中この場だけはまるで真夏もかくやの暑さ】
【それを表す様に一人の来訪者の声がする】

熱っつっつ、なんだこりゃ、

【たまたま通りかかったのだろう、旅装に身を窶した黒づくめの女】
【異能の街には珍しく、腰に帯びた刀を除けば極々一般的な雰囲気で】
【真昼のように辺りを照らす炎に目を丸くする】

あんたの所の神社か? どうするんだ、おい

【その先を見れば、消防はおろか助けを呼ぶ気配も無い巫女】
【燃える神社を指差して声を掛けた】
373 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/12(土) 21:14:05.45 ID:gv4KBAUpo
>>372

【声が聞こえた方へと振り向くと】
【そこには旅装で黒づくめの格好の剣士がおり】

「あら、お客さんか?申し訳ない、この神社はもう閉まるんでな・・・」

【この神社の辺りだけ灼熱となっており】
【剣士はかくもこれに驚いているようだが】

「ああ、ここは邪教もんの神社や。よって焼き払った訳やが。」
「私が焼いたのに、消防なんか呼ぶもんやないやろ?」

【相当な訛り言葉だ、聞き取りにくいところもあろうが】
【焼き払ったのはこの巫女のようだ、さてどうするか】
374 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/12(土) 21:24:42.55 ID:89pbRJIY0
>>373

変わった喋り方だな……

【剣士も東辺境の出身であるが標準的な言葉を使う】
【訛りの強い喋りもだが、あっけらかんとした態度に面食らった様子】

焼き討ちは“きりしたん”の特権かと思ってたんだが。
しかし、これだけの建物をどうやって燃やした?

【見たところ火をつけるような品は身に着けていない】
【証拠を消して戻ってきたにしては悠々とし過ぎているようで】
【その辺りに違和感を覚えて首を傾げる】
375 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/12(土) 21:29:56.24 ID:gv4KBAUpo
>>374

「よく言われることや、私は辺境の集落の出身だからがや。」

【東方の辺境のそのまた部落ってところで】
【標準語とは全く使われないようであるが】

「それはな、この札を使ったんじゃ。」

【腰の札入れから札を一枚取り出す】
【赤地の札には火と一文字だけ入っており】
【どうやらこれで火をつけたようだ】
376 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/12(土) 21:42:05.31 ID:89pbRJIY0
>>375

へぇ……。

【現れたのは一見何の変哲もない札】
【しかしそれがいたく興味を引いたようで、にわかに眼差しを鋭くする】

能力者と云うやつか。
私の国にはあまり居なかったんでな。どんなものか見せてくれないか

【笑みを見せると尖り気味の犬歯が覗く。口調こそ柔らかいものの、頑固物らしく】
【背後の炎に負けないくらいの意志がめらめらと立ち昇っているようであった】
377 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/12(土) 21:50:15.36 ID:gv4KBAUpo
>>376

「おう、そいじゃ神社も燃え落ちる頃じゃろうから、移動しはせんか?」

【札は見せてやるようだ】
【が、神社はそろそろ燃え落ちるようで、移動したいようだが】

【そして神社に祀られる神が通ると云われる参道の真ん中に移動する】
【なんと言う罰当たりな】

「なら、こいつを見せてやろう。」

【青地の紙に水と刻まれている霊符を剣士へとよこす】
【なんの他意も無いようだが】
378 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/12(土) 22:00:23.08 ID:89pbRJIY0
>>377

ああ、構わん

【提案を願っても無いと承諾する】
【結局社の救助を考えない辺り、女も中々に酷薄な性格をしているらしい】
【巫女に連れられて神の通り道を土足で踏みにじる】

ん……これは、さっきのとは違うのか

【現れたのは青色の札。二指で抓むように受け取る】
【無雑作ながら、神経を針のように鋭くして眼差しは固い】
379 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/12(土) 22:05:16.64 ID:gv4KBAUpo
>>378

「ああ、そいつは水の札じゃからな。」
「さっきのは火の札じゃった。」

【とりあえず説明をば】
【どうやら水の札はしっかりと摘まれているようで】

「水よ、そなたのあるべき姿へと。」

【と渡した水の霊符を指さすと】
【なんと水の霊符はバケツ一杯ほどの水になって剣士の指の辺りにとどまる】
【そして手首を剣士のほうへとクイッと動かすとバケツ一杯の水は剣士へ向けてドッと流れる】
380 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/12(土) 22:14:59.00 ID:89pbRJIY0
>>379


む……!

【指から紙の感触が消えた瞬間、眼前に透明な液体が浮かぶ。透けて見える向こう側で目を丸くするが】
【女とて字が読めない訳ではない、札の文字を見た時点で凡その予測は立てていた】

っと、今の季節にはちと手厳しいな

【ざっと靴が石畳を擦る音。左の爪先を後ろに引く事で半身で躱す】
【自動追尾の機能でもあれば全身びしょ濡れであるが、手を動かした所を見るに操作して動かすらしい】
【事も無げに呟いて、何を思ったのか不意に腰の刀へ手をやる】
381 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/12(土) 22:19:32.51 ID:gv4KBAUpo
>>380

「ほう、あれを避けるっちゃあ、なかなかの腕前のようやな。
なぁに、遊びじゃ遊び、刀を構えるほどでは無かろう・・・?」

【剣士が腰の刀へと手を伸ばしたところで】
【遊びと言ってはみるが】

「・・・、貴様の剣の腕、試すでごたれば私は手伝うのじゃが。
どれ、相手をしてやってもいいであるが?」

【剣士がもし戦ってないことによる欲求不満があるなら】
【手伝ってやると言っているようだ、さてこの誘いに乗るのか】
382 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/12(土) 22:34:39.30 ID:89pbRJIY0
>>381

【からかう様な口調の相手とは逆に、待ち侘びた時に是非もない喜ぶ女】

“試す”か。随分嘗め腐ってくれるな

【しかし無能力者と侮られたと受け取る、眉根を寄せる表情は険しい】
【負けず嫌いな意地を濃厚に醸しながら、しゃりぃん、と鈍色の刀身が姿を現す】

その言葉、後悔するなよ

【八相に構えると同時、殺気の籠った眼差しをかっと見開いた】
383 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/12(土) 22:40:59.23 ID:gv4KBAUpo
>>382

「ああ、もう後悔はないじゃて!」

【札入れから緑地の札を取り出し】
【地面へと貼り付ける】

【そして今度は無言で札を発動させ】
【参道は脇を除き札から生えた木で覆い尽くされた】

「ほれ、そなたも剣士であれば、まっすぐ攻めかかってこい。」

【本当に剣士を試すつもりのようだ】
【しなやかで強靭な木樹、これを切り倒し巫女の元へとたどり着けるか】

【そして見えるだろうか、巫女は手に火の札を持っている】
【うかつに近づくと焼かれてしまうが・・・】
384 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/12(土) 22:58:22.13 ID:89pbRJIY0
>>383

【開始と同時、路を埋め尽くす樹林】
【その向うから木霊するあからさまな挑発に、眼を細めて嗤った】

……あぁ。

【妖刀――剃刀以上の切れ味と戦斧を上回る頑丈さを持つ其れを再度握り直す】
【蜻蛉と言われる防御を捨てた構え】

はぁぁぁぁッ!

【重切――縦一文字に斬り下げる一閃】
【渾身の力で振り下ろす刀は大木を二つに割る威力を秘める】
【防御や障害物はそれごと薙ぎ払って敵を切り捨てる、それが女の流儀である】
【馬鹿げた一撃は純粋に剣技と腕力によるものであった】
385 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/12(土) 23:04:37.87 ID:89pbRJIY0
/ごめんなさい、次のレス少し遅れるかもです
386 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/12(土) 23:07:14.36 ID:gv4KBAUpo
>>384

【剣士の重い一閃】
【それは大木を両断していった】

「ほう、この重い一撃は凄まじい威力を持っとるな。」
「じゃが、剣士ゆえに見立てが甘い。先を見据えて行動すべきじゃぞ?」

【木樹に火の霊符を貼り付け、発動させる】
【一瞬にして木樹は火に包まれた】
【すぐさま避けねばやけどを負ってしまうが】

「さぁて、しばらくの間、剣士は来れないじゃろうから、私はのんびり待ちぼうけでもするか。」

【巫女と剣士の間には炎の壁】
【それも高さは1メートルほどであるが】

【この挑発、剣士を乗らせるためらしいが、剣士はこれに乗るか】
387 :【清廉神宿】【動力構成体】 [sage saga]:2015/12/13(日) 00:15:34.53 ID:IKGtuLYd0
>>369
回答ありがとうございます、使わせて頂きます!
388 :【動力構成体】 宇宙より飛来したエネルギー生命体 >>366 [sage saga]:2015/12/13(日) 00:27:02.56 ID:IKGtuLYd0
【その日、とある街の外れに煌々と光輝く隕石が落下した】

【隕石のサイズにしては極めて小規模のクレーターの中央】
【発行する物体はゆっくりと形を変えてゆく】

【其れは光り輝くエネルギー粒子で構成された人型へと変貌した】
【人型は周囲を見渡す様な動作を取ると】

「目標惑星ニ着陸シタ。コレヨリ任務ヲ遂行スル。」

【と無機質な音声で喋った後、何処かへと歩き出した】


// 参戦表明ソロールです。
389 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/13(日) 00:33:32.53 ID:hicm7LKq0
>>386

ぬ、ぐぅぅっ

【両腕からめらめらと火が這い上がっていく】
【相手は自分の動きを読んでいたのだろう、種類があるだけでなく組み合わせる事で威力を発揮する札】
【能力の多様性と炎の壁の勢いに暫し瞠目する】

見えん、がかまわん
ごちゃごちゃと喧しい口が、ちょうど良い目印だ……

【だが熱せられた女の頭に後退の文字は最初から存在しない】
【寧ろ両足を大地に踏ん張り、燻る左手を刀から放し口元にやる】

――起きろ、砕牙

【噛み切って血が流れる指先、濡れた指先が刀身に触れるが否や鈍色だった輝きが赤く染まる】
【ぐんと不気味に震えた剣を再度振りかぶり――――気合一閃、刀身から伸びるは紅い斬撃】
【伸びる、否放つというのが正確か。それは本来の3尺程度だった刃の圏内を大きく超えて、声のする方向、炎の壁へ突き進んでいった】


/すみません、お待たせしました
390 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/13(日) 01:01:47.90 ID:qVXCRx0co
>>389

【しばらく剣士は此方へと到る事はできぬな、と高を括っていたのだが】
【突如として巫女へと襲い来る紅い斬撃】

「な、何っ!?いつの間にこんなもんをっ!?」

【足で地面を蹴り、右に横っ飛び】
【紅い斬撃は巫女の草履の一部を斬り捨て、元いた場所を疾走りぬけた】

「ふはは、ようやく本気を出してきたの。」
「じゃがまだ始まったばかり、此方も本気で行かせて貰うぞ…?」

【そう言うと茶地の土の霊符を取り出し】
【仁王立ちでまだ期は来ぬと待っているようだが】

「ほれ、どうした?先程のような奇手をも一度つこうてみんのか?」

【などとまだ剣士を煽る】
【どうやらこの巫女は剣士が本気で闘うことを望んでいるようだが】
391 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/13(日) 01:19:09.15 ID:hicm7LKq0
>>390

【炎の壁を切り裂いて飛び込んだ先には斬撃を避けた巫女の姿】
【焦げた両袖を乱雑に毟り取り、赤黒くなった両腕も露わに再び刀を構えた】

生憎だが、奇策は性に合わん

【ちっと舌打ち、残念ながら今の一撃で手札の殆どを見せたと言っていい】
【能力を持たない女には、剣を振う以外に有効な手立てを知らない故に】
【にべも無く首を振り、同時に接近を開始する】

【行の歩法、跳躍と前進の中間に位置する移動法であり、一息で数mを詰める技】
【左脇に構えた右手一本で大きく横薙ぎに払う。跳び切りで且つ片手の分、僅かに有効圏は伸びている】
【速いが火傷の影響で威力の減衰は否めなかった】
392 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/13(日) 01:31:45.54 ID:qVXCRx0co
>>391

【巫女は土の霊符と金の霊符を持ち】
【先ほどまで炎の壁があった所まで戻るはずだったが】

【全く予想外が多い】
【両手で斬り込めないくらいの距離を離すために斜めに走りだしたが】
【片手斬りは威力の減衰はあるとしても、リーチがながいため】

「ぐぁ…あっ…、しまった、読み違えてしもうたのぉ…」

【巫女の右二の腕辺りから血が出ている】
【剣士の刀が其れを吸ったならば、どうなるかは知らないが】

【ともかく、先ほどまで炎の壁があった所までは辿り着いた】
【そして参道の地面に土の霊符を貼り、人くらいの大きさのゴーレムを作り上げた】

「我が守護者じゃ、しばらくはこいつと手合わせしてもらうかの。」

【最後に金の霊符をゴーレムに貼り付け、メタルゴーレムの出来上がりである】
【ゴーレムは剣士の元へと奔り、その脚へと拳を入れようとする】
【なお、巫女はゴーレムの操作で手詰まりなようだ】
393 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/13(日) 01:55:30.38 ID:hicm7LKq0
>>392

【刃越しに感じる肉に喰い込む確かな感触】
【切先に鮮血を浴びて、刀身が一瞬どす黒く歓喜に揺らいだ】
【だがそれも束の間の事】

今度は式神か……? よく解らん能力だ

【次々見せられる芸当に驚きを隠せない。わざわざ炎の壁のあった場所に戻った事に訳がありそうだが】
【女の頭ではそれ以上に理解が及ばない。それよりも問題は目の前に走り来る金属の人形】
【着地の姿勢だったが為に回避が間に合わない。峰を掌を添えて腰溜めに踏ん張ると、鉱物同士のかち合う高い音が響いた】

むぅ――っ!

【流石に土から生まれたとあって一撃が重い。思わず後退し、痺れの残る手を振って誤魔化す】
【だが女も刀もこの程度でへこたれる様な作りではない。刃毀れ一つない刃を構え、向こうに控える巫女を睨む】

でくの坊一体でどこまで持たせるつもりだ?

【不敵に笑いながら背中まで振りかぶり、真っ向唐竹割りに刀を叩きつける】
【先程切った樹木と金属では硬さに歴然の差がある。故に構えに在る力みも先程より多く】
【よく見ればそこに隙もある、ゴーレムにも回避される確率は勿論あった】
394 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/13(日) 02:07:52.75 ID:qVXCRx0co
>>393

「こっちに来て私を斬っても構わんのやが?」
「あと、構えの動作がまだまだ見切れるレベルじゃのう。」

【ゴーレムの強度はそれなりにある】
【ゆえに今は剣士の機動力を潰すために大きな構えを取る剣士の脚を殴打させる】
【無論、真っ向唐竹割りをゴーレムはくらい金属は大きく凹むであろうが】

「こいつはただの木偶の坊やない、私の信頼する式神や。」

【巫女はゴーレムの操作に集中しつつ、剣士へとジリジリと近づいて行く】
【意外からの攻撃をかけたいようだが、気づかれてしまうか】
395 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/13(日) 02:31:51.60 ID:hicm7LKq0
>>394

ぐ、ぅっ……!

【がつんと手に残る痺れと、同時に左足に鈍い衝撃が走る】
【刺す様な痛みは、脛の骨に罅くらいは入ったかもしれない】

っ、そりゃ羨ましい。私の相棒はこの砕牙しか居ないんでな

【転ばされた先でのろのろと起き上がり、皮肉な物言いで相棒を強く握りしめる】
【式神の強さもさることながら巫女の観察眼も厄介な武器である。足を僅かに引き摺りつつ、回るように位置をずらしながら隙を窺う】

(一撃では斬れんか……、流石に人型の金属なんぞぶった斬る練習はしとらんからな)

【ダメージと焦りからか冬にもかかわらず額には汗】
【そして視界の奥に密かに移動する巫女を見とめた瞬間、頭から突っ込むように突進】

【逆袈裟の下からの切り上げ、それは至近距離から本気の圧力で放つ紅い斬撃】
【更に持ち上がった体勢のまま無事な方の足で前蹴りを打ち込む。重い金属を斬るではなく吹き飛ばす目的】
【そして先に場所をずらしたのは、巫女とゴーレムが一直線に並ぶ場所にまで移動するため】
【しかし相手にその策を読まれていれば逆にカウンターを喰らう危険もあった】
396 :【無尽剣造】>>356 [sage]:2015/12/13(日) 03:02:53.77 ID:h4viOSGbo
>>388
うおおっ!?

【突如体に響いた。光、音、衝撃。それらにより思わず声が上がる】

何だ今の・・・

【ジャンパーに手を突っ込んだ少女が呟く】
【少女の格好は紺色を基調とした白いラインの入ったセーラー服を着ており】
【その上からジャンパーを羽織り、首には赤いマフラーが巻かれている】
【金髪を横で一つ結びにし、口には棒付きのキャンディーが咥えられている】

見に行ってみるか・・・

【少女が気だるそうに歩き出す】
【これは今に始まったことじゃない】
【元々こういう雰囲気を持った少女だった】

/よろしくお願いします
/返信はいつでも構いません
397 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/13(日) 08:54:20.73 ID:qVXCRx0co
>>395
//申し訳ありません、寝落ちしてしまいました…
//取り敢えずお返ししておきますので
//今日の午後八時くらいから再開できると思います
398 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/13(日) 09:28:19.60 ID:qVXCRx0co
>>395

「じゃて、刀が相棒というもんは心強いじゃろう?」

【刀という主人に仕える忠犬のような存在】
【巫女にとっては羨ましくもあった】

【剣士に向けて移動し、一発意外から喰らわせてやろうと思っていた巫女であったが】
【その動きはどうやら剣士には見咎められていたようで】

「しまっ・・・!!」

【逆袈裟、その至近距離からの斬撃は巫女へと襲い来る】
【右方にステップを踏み込み、斬撃を避けたものの】

【腹部にもろに前蹴りを喰らい】
【巫女は吹き飛ばされ、そして参道に背中から落ちた】

「あ痛たた・・・、ほう、二段構えとはいい奇手であったな。」
「剣士は勝つためには剣以外も使うと聞いたのじゃが、お主は違うのか?」

【剣士は剣以外、身体を使って闘うとはどこかで聞いた覚えがある】
【自らの身体能力と剣技、その組み合わせが大事だ、とも】

「さて、私を斬るんではないのか?ほれ、早くせい。」

【剣士を煽って判断力を鈍らせようとしており】
【参道に金の霊符を貼り付け、地面を鉄化する】
【そして、手に持つは水の霊符・・・、うかつに近づいたらちょっとまずいか】

【なお、ゴーレムは巫女が話し終えた後に消滅してしまう】
【そしてただの土の山に戻ってしまった】
399 :【動力構成体】 宇宙より飛来したエネルギー生命体 >>366 [sage saga]:2015/12/13(日) 10:40:51.71 ID:IKGtuLYd0
>>396
【人型が着陸した地点へ】
【騒ぎを聞きつけた周辺住民が集まり始めていた】

『おい、なんだよアレ?』『UFO?』『ってことは宇宙人か?』

【人型はそんな彼らを認識する】

「原生種族ヲ発見。任務ニ従イ掃討ヲ開始スル。」

【人型から千切れる様にして2つの光球が浮遊する】
【それらは緩やかな弧を描きながら人集りへ飛んで行き】
【着弾と同時に爆発を起こした】

【死傷者が出たことで現場はパニック状態になり】
【野次馬達は蜘蛛の子を散らす様に逃げ出し始めた】


/ よろしくお願いします
/ ただ、本格的にお返ししていけるのは明日の夕方からになりますが
/ よろしいでしょうか?
400 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/13(日) 20:10:10.17 ID:hicm7LKq0
>>398

痛たたた……
ん? 刀は身体の一部というだろ、その逆もまた然りさ

【軸足に感じる痛みにしかめっ面ながら返事をよこす】
【剣術が本分だが他の体捌きは苦手と言った覚えはない。女からすれば剣士の嗜みというところか】

おい、私を殺人狂か何かと思ってないか

【心外そうな物言いで反論、血に塗れた刀を肩に言う台詞ではないが】
【横目でゴーレムが土に戻るのを確認、本体の巫女へ向き直る】

素直に斬られるつもりなら、先ずその手の札を捨てなさいよ……

【呆れた口振り。今更だが、女の方に巫女を殺す理由はない】
【能力者と戦うのが第一の目的であり、一見優勢なこの状況は大部分の目的は果たされたと言える】
【しかしながら最後まで決着をつけるというなら無論喜んで応じるだろう】
【中段に構えながら、いいのか? と問う様な無言の眼差し。それは優位に立ったと考える者の驕りにも見えるだろうか】


/お待たせしました、今日もよろしくお願いします
401 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/13(日) 20:20:09.48 ID:qVXCRx0co
>>400

「刀が身体の一部、剣士にとってはそうであろうな。」

【刀がなければ闘うことも出来ない】
【剣士はそんなものだ、だからこそ剣は身体の一部ともいえるのか】

「いや、殺人狂とは思ってないぞ?」

【目に見えて戦に飢えているという感じはあるが】
【殺人鬼、とまでは思わない】
【剣士に倒される理由などないからであって】

「ふはは、札が見えてるのならなおさら話が早い。
どれ、剣士であれば速切りもできよう?
そなたの剣の腕で私の札を切ってみい。」

【つまりは、剣士が接近するまでこの札は使いようがない】
【そんなことを意味しており】
【ただ、剣士を試すつもりはあるようだ】

【ただ、決着をつけるまではいかずとも】
【どちらかが倒れるまではやりたい、そう思っているようで】

//よろしくお願いします!
402 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/13(日) 20:53:42.14 ID:hicm7LKq0
>>401

【無言で相手の言葉を聞く女】
【台詞の裏を読もうと油断なく見つめるその姿勢が一瞬ふらりと膝を着きかける】
【鉄のゴーレムととの打ち合い、更に火傷の熱と脛の傷が体力を削りつつあるようで、顔色は最初より悪い】
【渾身の技は撃ててもう一撃というところか】

その憎まれ口さえ無ければ、あんたのことは嫌いじゃあない

【変わらない挑発にふんと鼻を鳴らす。負けず嫌いはお互い様か】
【腹立たしいがそれ以上に己の技に絶対の自信を持つ女は、何を思ったか、かしんと刀を鞘に納める】
【左手は鯉口に、右手は何かを求めるように胸と柄の間を漂う】
【背中を殆ど向ける程腰をきり、身体中の発条を限界まで撓める――――居合の構え】

――――――――立――――

【りゅう、と吐く息に技を込める。女の流儀は一撃必殺を旨とする古流剣術】
【針のように細められた目の奥でむりむりと剣気が高まるのが見えるだろうか】
【二呼吸半の静寂――――かっと見開く刹那、腰から再び鈍色の煌きが奔る】

【人が直立していればその正中線を真下から真上に断ち切る独特な抜付の刀】
【天へ立ち昇る渾身の一閃が遠慮も躊躇いも無く巫女の真正面へ浴びせられる】
【速度に於いては随一、鞘内の加速で威力も充分。だが巫女の観察力ならそれを見切る事も可能だろう】
【命中の如何にかかわらず、この一撃で女はその力の全てを使い果たすはずだ】
403 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/13(日) 21:11:43.04 ID:qVXCRx0co
>>402

【不意に剣士が地面に膝をつく】
【剣士は相当疲労しているようで】

「大丈夫かえ?
もう無理なのであれば動かぬ方が賢明ぞ?」

【ニヤつきながら剣士へと話しかける】
【本当にこの巫女はいやらしい憎まれ口をきく】

「剣士が剣を鞘に戻す・・・。
ふっ、東洋剣術特有の・・・、居合斬りだな?」

【この巫女も東洋出身であるから】
【刀を鞘に戻し、敵へと向かい刀を取り出す勢いで斬りつける】
【それが居合い斬りというものであると存じていた】

「ならば、私はこれで行かせてもらうとするか・・・。」

【土の霊符と金の霊符のコンビネーションは先程も剣士は見ていたと思うが】
【今度はゴーレムではない、鉄の盾だ】
【鉄のバックラーを利き手に持ち、剣士を向かい撃つ】

「ぐあぁ・・・っあ!?」

【居合い斬りの勢いは巫女の想定よりも明らかに強く】
【バックラーごと身体を空中に持って行かれる】

【そして地面にたたきつけられ】
【バックラーは巫女の右足に直撃、骨折したであろう】

「ぐあああっ、さ、さすが剣士であるな・・・」

【いずれにせよ、こんな状況では巫女の敗北は確定】
【剣士は勝利したのである】
404 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/13(日) 21:34:46.82 ID:hicm7LKq0
>>403

っ、はぁッ

【強かに打ちすえた感触、しかしそれは紙でも骨肉を断つものでもなくて】
【硬いが、先のゴーレムよりよりもいくらか軽い其れが刃に当たり離れていく気配】
【顔を上げると、参道の向こう側にまで飛んでいった巫女が目に留まった】

っふ、剣術を嘗めるなよ

【ふん、と荒い鼻息】
【りぃぃん――と刃鳴りを続ける刀身に目を落とし、今度こそ完全に鞘へ納める】
【謙遜とは無縁の性格であるに、不遜な態度で胸を張った】

お互い足を遣っちまったな……

【左足を擦りながら歩み寄る女。苦笑交じりの顔は闘志という憑き物が落ちた色】
【掴まれ、と火傷が比較的ましな右手を差し出す。握られたならどうにかして引き上げようとするだろう】
405 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/13(日) 21:45:56.92 ID:qVXCRx0co
>>404

「ははは、剣術をきちんと嗜んでいる者の剣はひと味もふた味もちがうものであるのか。」

【最後は憎まれ口でなく褒め称える言葉】
【剣士の剣術は本物であったな、と倒されて実感する】

「ふん、でも私の足は自損だぞ?
お主の足は私が損じさせたのではないか。」

【なんて負けず口をたたく】
【自分のほうが強かったなんて言いたいのだろう】

「まあ、互いにいい戦いだったではないか。
ありがとう。」

【なんて照れくさく剣士の手を握る】
406 :【無尽剣造】>>356 [sage]:2015/12/13(日) 22:07:09.30 ID:LJ83M9Yno
>>399
【件の場所へ向かっていると、向こうから幾人もの人間が駆けてくる】
【なぜ彼等は走っているのか?そんなことは現場について確認するまでもなく、表情を見れば一目瞭然】
【何かに恐怖し、逃げ出してきたのだ】

これは…いいんじゃねえか…?

【そう言いながら口の中の球体をガリガリ噛み砕くと、余った棒を路上に吐き捨てた】
【何に対しても気力の失せた少女だったが、一つだけ心血を注ぎ、生きがいとなっているものがあった】
【それは異能のものと対峙し、対決すること。それだけが少女の生きがいだった】

【自然その足も早くなる】
【そう言った種類の存在は少なく、お目に掛かれることは滅多にないからだ】

【だんだん少なくなっていった人間が遂にはいなくなり】
【この混乱の中心と思わしき場所にいたのは、孤立した人型の何かだった】

…見つけた

【思わず声が漏れる】
【一目でそれとわかる、人間とは違う存在、正に少女が探し求めていたものだった】

……ッ!

【自分でも気付いた時には相手へと向かい駆け出していた】
【そしてその踏み出される足に合わせるかのように】
【辺りに次々と地に刺さった刀が出現していく】


/返信遅れて申し訳ございません
/自分は今お返しすることが出来るのですが
./タイミングが合わないようでしたら、返信はいつでも構いません
407 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/13(日) 22:11:01.39 ID:hicm7LKq0
>>405

【がりがりと左手で髪を掻く。女なりの照れ隠しか】
【やはり手放しで褒められて悪い気はしないのだろう。しかし】

ほざけ、元を辿れば私の居合だろうが

【あぁん? とにわかに首をごきりと鳴らす】
【こと勝ち負けの話になると目の色が変わるのが女の悪い性分である】
【とはいえ決着はもう着いた。これ以上言うべきも無いと】

そろそろずらかるぞ、いい加減他の目が面倒だ。えっと……

【すぐ傍は火災の起こった現場。腕を握ったまま相手の身体を肩に担ぐようにして歩き始める】
【とはいえ女の身長は其処まで高いものではない。抵抗なければずるずる格好悪く引き摺る形になるだろう】
【えっちらおっちら歩きながらふと鈍った頭を巡らせる】

砕牙だ。刀も同じ名でややこしいがな

【今更ながら自分の名をぼそりと呟く】
408 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/13(日) 22:41:28.35 ID:qVXCRx0co
>>407

「ふははは、遊びじゃて、そんなに怒ることはなかろう。」

【巫女はすぐ反応する剣士を煽るのが楽しいらしい】
【相変わらずの憎まれ口だ】

「おう、そいじゃ、ちと重いだろうが頼むぞ。」

【剣士の肩に担がれて運ばれる】
【草履の先がゴリゴリと音を立てるがこんなものはいくらでもある】

「ほう、女なのにちとセンスのない名前じゃのう・・・。
私の名は葉月と申す。」

【ちょっとだけ剣士の名前をバカにするが】
【巫女も自らの名を明かす】

「ところで、我らはどこへ向かうのじゃ?」

【そういや、病院とかってあるっけとか】
【今更ながらに思い出す】
409 :【動力構成体】 宇宙より飛来したエネルギー生命体 >>366 [sage saga]:2015/12/13(日) 22:45:58.34 ID:IKGtuLYd0
>>406
【逃げ惑う群衆の中、一人だけ此方へ駆けてくる少女がいた】
【そして少女の歩みと連動する様に周囲に地に刺さった刀が出現する】
【其れをこの人型も認識した】

「此方へ接近スル原生種族ヲ発見。
 並行シ、未解明ノ物体ノ出現現象ヲ確認。」

【人型は出現した物体を注視する】

「出現シタ物体ハ原始的ナ武器デアルト推測。多数確認。」

【そして目も口も無い顔を少女へ向ける】

「総合シ敵対行動デアルト判断、優先的ニ排除スル。」

【人型の身体の一部が引き千切れる様に分離】
【発光する球体の形状を取った】

【そして其れは接近する少女へ向けて放たれる】

【この光球は着弾と同時に爆発する】
【そして其れ自体が高濃度のエネルギー粒子の塊であるため】
【直撃は避けた方が懸命だろう】


/すみませんが今夜はここで落ちます
/明日は夕方頃から割と遅くまでお相手できるかと思います
410 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/13(日) 23:02:27.63 ID:hicm7LKq0
>>408

おい、玩具にするな。一々私を馬鹿にせんと話出来んのか

【だんだん巫女の性分が分かって来てうんざり顔で首を振る女】
【憎まれ口を叩く唇を指で引っ張ろうとする】

ほっとけ、親から継いだ名前だ
……その辺りは実際そう思わんでもないがな

【にべも無く返したあと、そこに少しだけ憂鬱な色が浮かぶ】
【男勝りな性格ながら完全に女を捨てた訳では無いようで】
【そこに質問を向けられて我に返る】

あぁん? 葉月の神社だろ?

【当然のように切り返す、生憎病院など最初から女の念頭にない。この程度の傷、そのうち治るだろうという乱暴な思考】
【道すがらその辺に放っておいたずだ袋を拾い上げる。その姿の通り女は旅の剣客、定住する家など当然存在しない】

まさか自分の家も焼いたなんて言わんだろうな

【かたや放火犯で己もあまり大手を振れる身分ではなし】
【序でに懐具合も心許無い。最悪怪我人二人して橋の下で一夜を明かすなどは勘弁してほしいが】
【流石に大丈夫だろう? と肩の上の顔を見上げる】
411 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/13(日) 23:09:14.14 ID:qVXCRx0co
>>410

【唇を引っ張られもごもごと言い】
【どうやら離してくれと言っているようで】

「はあ全く、そんなに短気であるからそなたは手を焼かれるのだぞ?」

【いま手を焼いているのは剣士のような気もするが】
【剣士の手は炎で焼かれ爛れていた】

「ふむ、親から継ぎし名か、剣士というのはそうして代々継いでいくのか?」

【巫女は基本的に一家系しか務められぬが】
【剣士は果たしてどうなのか】

「ほう、私の神社に来るのか、よいぞ。」

【足が折れてるのに放置するのもあれだが】
【仕方があるまい、神主辺りにでも治癒してもらうか】
【なんてことを思っていた】
412 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [saga]:2015/12/13(日) 23:32:09.24 ID:hicm7LKq0
>>411

ああ、他でもないお前さんにな

【反省してるよと一頻り引っ張った後解放す】
【赤くなった手を見てやれやれと、どうやら口では勝てないらしい】

ややこしいが我が家はそんなところだ
この砕牙(かたな)と一緒にな

【疑問に思うように、確かに普通の武家ではあまり見られない継承だろう】
【相手は気付いていないのかもしれないが、この刀は普通ではない】
【言葉に呼応するように、腰の刀がかちゃりと小さな鍔鳴りを響かせた】

いや私は行かんぞ、送るだけにしておく
これ以上焼かれちゃ消し炭になってしまうからな

【家の方向を指で尋ねながらそこだけはにべもなく否定する】
【その言い方こそきついが口元には僅かに笑み。女なりの意趣返しらしい】
【口では文句も良い、性格も変なもとい危ない人物だと思っているが、それでも憎めない何かが葉月にはある】

【ともあれ重なった二つの影は、焼けた建物を背に闇に失せていくだろう】
【戦い以外では無頓着な女が今宵をどこで過ごしたかは、恐らく異教の巫女だけが知っている――――】


/この辺りで〆として大丈夫でしょうか
/ともあれ二日間お相手頂きありがとうございました
413 :【無尽剣造】>>356 [sage]:2015/12/13(日) 23:49:37.63 ID:LJ83M9Yno
>>409
来たか…!

【相手の身体から出現し、そしてこちらへと飛来する光球】
【恐怖に駆られた人間、そして転がってる幾つもの死体】
【それらを鑑みて、これが攻撃することを旨とした行動だと判断した】

……フッ!

【直ぐ側にあった刀を掴むと足を止め、光球に向け投げつける】
【高速で回転する刀身が光球に触れると、閃光とともに轟音を撒き散らし爆発する】

つッ…!

【衝撃波が身体と鼓膜を襲うが再びすぐに走り出す】
【ちらりと見えた相手の顔はつるりとしていて、眼や口に当たると思えるものが存在していなかった】
【となれば人間とは違う方法を用いて他を認識している可能性が高い】

【そうなれば光、音、衝撃に寄って五感が働きにくくなっているこちらの方が不利だ】
【狙いが付け易くなれば、それだけ狙い撃ちされる可能性が高い】
【一瞬とて同じ場所に留まる訳にはいかなかった】

【遠距離ではこちらは刀を投げ付けるしかない】
【相手とこちらの攻撃を見比べた時に、こちらの不利は圧倒的に明らかだ】
【近づいた所で相手の攻撃がより苛烈になるだけかもしれないが】
【現状でどうしようもない以上、行動を起こす以外の選択肢はなかった】

【敢えて閃光の中に突っ込んだ】
【視界を潰されるのは痛いが、迂回するよりも最短距離を突っ切った方がいいと判断したためだ】
【そして直ぐ側にあった二振りの刀を両手で正面に向かい投げ付ける】
【これは光球がこちら向かってくると仮定して、それに対抗するために行ったものだった】

【と言っても、閃光の中で相手がこちらを的確に捉えており】
【軸をずらされ、狙い撃ちされればなんの意味もない行動であるが】

/了解しました
/こちらは今日返信した時間からお返しすることが出来ます
/では明日お願い致します
414 :【動力構成体】 宇宙より飛来したエネルギー生命体 >>366 [sage saga]:2015/12/14(月) 19:19:29.55 ID:RclBfiLX0
>>413
【少女へ目掛け放った光球は投擲された刀に迎撃され爆散】
【瞬間、一帯を閃光が覆う】

【この人型はどのような器官を持っているのかは定かではないが】
【有する感覚は人間の其れとさして変わらない】
【よって閃光により一瞬だが相手の姿を見失った】

【そんな中飛来するは二振りの刀】

【閃光が晴れ、目視できてから咄嗟に回避行動に移るが】
【二本目は躱しきることができないと覚る】

【人型は光球を一つ作り出し】
【そしてその光球は薄く広がる様に人型を覆った】

【刀と光の膜が激突し硬質な音を響かせて弾き飛ばす】
【直後、硝子が割れる様な音と共に光の膜は砕け散った】

「目標原生種族ハ戦闘ニ熟練シタ個体デアルト判断。コレヨリ近接戦闘態勢ニ移行スル。」

【先程見せた光球を放つ攻撃】
【これは射程、威力共に優れた攻撃法であるが】
【文字通りに身を削る諸刃の剣でもある】
【相手も対応し防ぐ手段を持つ以上】
【何発も無駄撃ちすることはできない】

【そしてこの人型は決して近接戦闘ができないという訳ではないのだ】

【正面から此方へ向かってくる少女へと】
【人型もまた駆け出す】

【右腕を手刀の形に構えるとその部分がより強烈な光を放ち始めた】
415 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage saga]:2015/12/14(月) 21:11:41.86 ID:V5ZwjPBlo
>>412

「ほう、そなたの家はだいぶ複雑なのだな。
特に、その刀・・・、であろうか?」

【刀と一緒、つまり代々受け継がれているであろうと】
【だから特異な受け継ぎ方をするのであろうと】

「なに、人を放火魔のように扱うでないぞ。
私の家系には過激な者は多いが、そんなに簡単に人を焼きはせんぞ。」

【頬をぷくーっと膨らませ反論する】
【とはいえこの巫女が過激な性格であることに代わりはないのだが】

「さて、ここまでありがとな。
また会う機会があれば、また会おうではないか。」

【最後に笑顔を見せて家の中に入っていく】
【生きているうちにまた会えるだろうか、なんて考えつつ】

//2日間お疲れ様でした!
416 :【動力構成体】 宇宙より飛来したエネルギー生命体 >>366 [sage saga]:2015/12/15(火) 00:05:28.57 ID:jDlKY6He0
// おちます
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/12/16(水) 16:06:45.61 ID:Gqwod50xo
ハードボイルドな能力ください
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/12/16(水) 17:53:46.75 ID:UYvhTZPX0
>>417
【精神銃腕】
あなたの左腕は特殊な仕込み銃となっている。
この銃はあなたの精神力をエネルギー弾に変換し撃ち出すことができる。
撃ち出した弾は多少であればあなたの意志で弾道を操作できる。
また、精神を集中し溜めることで威力が上がる。
最大まで(5レス分)溜めれば極太のレーザー砲を放てる。
この銃のそもそもの威力は精神力に由来するため消耗していると威力が低下する。
419 :【清廉神宿】【動力構成体】 [sage saga]:2015/12/16(水) 18:28:08.09 ID:UYvhTZPX0
>>415から2日程待ってみましたが返信や連絡がありませんので
とりあえず凍結させて頂き、別キャラを動かそうと思います
【無尽剣造】さんから返信頂ければ直ぐにロール再開します
420 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/16(水) 18:36:40.86 ID:UYvhTZPX0
【夕暮れの街】
【肉まんを片手にもぐもぐと頬張りながら歩く少女】
【地味めな外套を羽織っており、その下はセーラー服だ】
【そしてもう片方の手には杖くらいの長さのひのきの棒を持っている】

【今日も精霊さまの言いつけで学校帰りのパトロール中だ】


// 戦闘から日常ロールまでお待ちしております
421 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [saga]:2015/12/16(水) 19:42:34.56 ID:fXC0vfoD0
>>420
【街を男が歩いていた】
【目的はパトロールである】
【と、そこでセーラー服の少女をみかけた】
【片手に杖、もう片方には肉まん、と両手がふさがっているようだ】

「おい・・・、歩き辛そうだなそれ」

【なんとなしに少女へと話しかけた】
422 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/16(水) 19:53:45.60 ID:UYvhTZPX0
>>421
【ふと一人の男性に声を掛けられる】
【歩き辛そう・・・両手の荷物のことだろうか】

「むぐっ・・・ああいえ、すぐに食べちゃうので大丈夫です!」

【残りの肉まんを口に放り込みろくに噛まずに飲み込む】
【少しだけむせ返りながら男性の方へ顔を向ける】

「・・・私に何か御用ですか?」
423 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [saga]:2015/12/16(水) 20:18:46.98 ID:fXC0vfoD0
>>422
【むせた姿を見て苦笑する】
【しかし、すぐに顔を元に戻す】

【何か用か、という問いに率直に答える】

「俺は悪を倒すために見回りのようなものをやっている」
「今どき杖を持つことが流行になるとは思えないからな。どうしても、街で浮いているお前が気になったんだ」

【先日戦った賞金首【蒼穹斬悼】 は武器を使う能力者だった】
【杖という、流行とはかけ離れたアイテムを持った少女を見て武器系の能力者かと変に勘繰ったのだ】

「何か理由があって杖を持っていたのか?」

//遅れてすいません
424 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/16(水) 20:24:28.20 ID:UYvhTZPX0
>>423
【問いに対する男の返答にぱあっと明るい表情を浮かべる】

「奇遇ですね、私もちょうどパトロールの最中なんです!
 私これでも正義の味方なんです。」

【とんと胸を叩いてみせる】

「この杖は護身用です。」

【相手に見せる様に杖、と言うよりは棒だが】
【を差し出す】
【成る程それはなんの変哲もないひのきの棒である】
425 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [saga]:2015/12/16(水) 20:38:32.67 ID:fXC0vfoD0
>>424
【差し出された棒は特に怪しいところは無い】

「なるほどな。護身用か」

【それよりも、最初の少女の発言だ】

「こいつは心強いな。俺のほかにも街を守っている奴がいてくれたとはな」
「それじゃあ、自己紹介でもするか?」
「俺は【不和生命】って言うんだ。まあ能力名でもあるんだが、いわゆる不死者だ」

【弱点がある、ということは伏せる】
【相手が一般人か能力者か、それは分からない】
【だが、街を守る意識を持つものが多いのはそれだけで良いことだ】

「お前は、何者だ?」
426 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/16(水) 20:50:31.95 ID:UYvhTZPX0
>>425
【男の名乗りにこちらも返す】

「私は巫山直(ふやま なお)といいます。
 精霊さまに頂いてる能力名で言うなら【清廉神宿】です。
 正義の・・・」

【と急に口ごもり目を泳がせる】

「・・・魔法・・・少女です。」

【顔を真っ赤にしながらぼそりと言った】
【実際に精霊さまからはそう云うものだと聞かされている】
【色々と事情があって嘘をつくことはできない】

「ところで【不和生命】さんは能力名がそのまま名前なんですか?」

【話題を反らすように質問してみる】
427 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [saga]:2015/12/16(水) 21:06:26.30 ID:fXC0vfoD0
>>426
「精霊に力を分けてもらった、魔法少女か」
(魔法少女だと?能力者という言葉はよく聞くが・・・)

【馴染みの無い単語を頭の中で反芻する】
【男は相手が口ごもったこと、顔を真っ赤にしたことから向こうも何かしらの能力に関して隠し事があるのだなと読む】

「ああ、能力が手に入ってからは名前は棄てた」
「名前がなくとも、支障はないわけだからな」

【少しばかりこちらも質問をする】

「魔法少女だったか。お前は何か功績でもあるのか?」
428 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/16(水) 21:17:54.24 ID:UYvhTZPX0
>>427
【魔法少女発言を相手は特に気にしなかった様子でほっと胸を撫で下ろす】
【本人的にも16歳で魔法少女を名乗るのは相当恥ずかしい】

「そうなんですか。ちょっと呼び辛いのでフワさんって呼んでいいですか?」

【案外ずけずけとものを言う】
【まあこれも能力による制約のひとつのため仕方がない】

「直です。」

【魔法少女と呼ばれるのは嫌な様子】

「あまり自慢げに人に話すことでもないですが、
 このあいだ指名手配犯の逮捕に協力しました!
 匿名でですけど・・・」

【つまり証明となるものは無いということだ】
429 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [saga]:2015/12/16(水) 21:34:15.24 ID:fXC0vfoD0
>>428
【嫌な様子を見せる少女】
【男はそれを察した】

「ああ、好きに呼んでくれ。というより、俺も名前で呼んだほうがいいか」

【指名手配犯の逮捕、それが事実ならかなり強い能力者ということになるのだろう】
【証明する事がないというのは判断に困るわけだが】

「それはすごいな。俺も負けてはいられないってことか」
430 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/16(水) 21:39:57.46 ID:UYvhTZPX0
>>429
【相手も呼び方の件は察してくれたらしい】

「私も巫山でも直でもどっちでもいいですよ。
 魔法少女って呼ばないで下されば。」

【後半少し表情に陰りが見えたのは気のせいだろう】

「そう言うフワさんは何かご活躍されてるんですか?」

【気になったので聞き返してみる】
431 :【不和生命】驚異的な再生力>>336 [saga]:2015/12/16(水) 21:52:11.95 ID:fXC0vfoD0
>>430
「そうか、それじゃあ巫山と呼ばせてもらうか」

【そして、その質問へと答える】

「何を隠そう最近世を騒がせていた【蒼穹斬悼】を倒してきたんだよ」
「強力な能力者で、剣の技術も一級。命がいくつあっても足りなかったな」

【話も落ち着いた頃合だろうか】

「それじゃあ、そろそろ俺は帰ろうかな。お互い死なないように頑張ろうぜ」

//時間がおしてきているのでここらへんでおわりにさせてくださいー。
 お疲れ様でした、楽しかったです!
432 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/16(水) 22:04:40.29 ID:UYvhTZPX0
>>431
【男の【蒼穹斬悼】を倒したという発言に驚く】
【そう確か連続殺人で指名手配されていた能力者だった筈だ】

「凄いんですね!あれ、でも・・・なんでもないです。」

【【蒼穹斬悼】は討伐されたと報道されていた】
【つまりはこの男が殺したのだということになる】
【少女はたとえ相手が悪人であろうと殺してしまうのは良くないことだと思っている】
【だがそれを彼の前で口に出してしまうのは良くないと口をつぐんだ】
【たとえそれが精霊さまとの契約違反になろうとも】

【話も落ち着き男は別れを告げる】

「はい!お互いこの街の平和のため、頑張りましょう。」

【少しだけ胸にしこりを残しながら少女は【不和生命】に手を振った】


// 了解です。お相手ありがとうございました、お疲れさまです!
 こちらこそ楽しくロールさせて頂きました、機会があればまた。
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/19(土) 20:52:56.09 ID:p8HRTsVS0
小細工な能力を下さい。
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/12/20(日) 23:00:05.74 ID:jGmOKUHa0
>>433
【須臾世界】
貴方は5秒間だけ時間を止めて行動することができる。
時間停止中は自身とその所持品以外は全てが動きを止める。
但し、停止中の液体よりも密度の高い物体には一切干渉できない。
例えば投擲した武器は物体から50cm程度の場所で動きを止め、
自身が停止している物に触れようとした場合は能力が解除される。
また一度能力を使用すると次の使用までに2レス間のインターバルを必要とする。

スペック:ナイフ投げの達人、及びナイフを使用した近接戦の熟練者
持ち物:小型ナイフ×20(所持できる最大値。毎ロール補充できる)

※別の能力者から譲渡された武器に関してはナイフの所持数にカウントしません。
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/21(月) 17:22:31.57 ID:IdcPZ2JB0
>>434
ありがとうございます。使わせてください
436 :【須臾世界】時間を止める能力>>434[討伐指定] [saga]:2015/12/21(月) 18:42:12.93 ID:IdcPZ2JB0
【夜、町の外れ】
【そこに一人、人間にあらざる者がいた】
【マントを全身を隠すように身に纏い、顔を髪以外布で覆い、長い髪が目立つ】
【彼の素顔を見たものはいないために正体は謎に隠されている】
【彼は討伐指定をされた人外である】
【暗殺稼業をやり続ける内に、前の雇い主から裏切りを受け警察にその存在がばれた事から討伐指定をされることとなった】
【もちろん、裏切った雇い主は殺し追撃してくる警察は返り討ちにしている】
【警察から身を隠すことに成功し、この場所まで至った】

「人間というのは弱き存在でありながらなかなか出来るものだと思えるな」

【腕を組み、壁にもたれながら時間を潰すことにした】
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/21(月) 19:15:44.29 ID:BU55MS3+0
体ひとつで勝負できるのください
438 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/21(月) 19:51:52.59 ID:4V3LqGaf0
>>436
【夜の町外れ】
【急ぎ足で道を行く一人の少女】
【今日は外套とひのきの棒に加え手提げ鞄を持っている】
【学校行事のあれこれで大分帰りが遅くなってしまった】
【仕方ないのでちょっと近道にと普段行かない道を使っていた】

【少し前の指名手配犯を捕らえるなんて活躍に】
【もしかすると油断していたのかもしれない】

【精霊さまにも言われていた筈だった】
【『この街の夜間は良くないものが迂路つく』と】

【だからだろうか】
【出会ってしまったのは】
【”良くないもの”に、人外に】

「ひっ」

【少女は人ならぬ異形と遭遇するのは初めてだった】
【思わず二の足を踏んでしまう】
439 :【須臾世界】時間を止める能力>>434[討伐指定] [saga]:2015/12/21(月) 20:01:02.85 ID:IdcPZ2JB0
>>438
【人外は少女へ目をやった】
【少女はおびえているようだった】
【その反応は人としては普通だろう】
【しかし、そんなことはどうでも良い】
【少女が何故ここに来たのかだ】
【偶然通りかかったのか、はたまた、この人外に目的あっての事か】

「そこの子供、俺に何か用か?用があるなら武器二十個か二百万で人間一人殺してやろう」
「俺を雇いたいならそういえ。それ以外ならお前は重大な情報を獲た者として処罰することにする」
「さあ、どっちだ?」

【人外はそう早口で喋った】
【つまり、人外を雇いに来たなら従うが、それ以外の目的で通りがかったのなら殺すという意味だ】
440 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/21(月) 20:03:30.41 ID:4V3LqGaf0
>>437
【岩堅拳武】
貴方は自身の身体を岩石程度に硬化させることができる。
硬化中は若干動きが鈍くなる。
部分的に硬化させる様な芸当も可能。

スペック:格闘技の熟練者級
441 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/21(月) 20:10:50.06 ID:4V3LqGaf0
>>439

「私は偶々ここを通りがかっただけです。
 それに殺して貰いたいなんて思う人もいません。」

【人外からの問いに正直に答える】

【よく見ればこの人外】
【危険な討伐指定として報道されていたものに特徴が合致する】

【少女は逃げるべきか挑むべきか】
【恐怖と正義の味方としてすべきことの間で揺らいでいた】
442 :【須臾世界】時間を止める能力>>434[討伐指定] [saga]:2015/12/21(月) 20:18:15.81 ID:IdcPZ2JB0
>>441

【少女は偶然ここを通りがかったと言った】
【人外はその言葉を聞き届けた】

(なるほど、俺に用は無しとなるならばそれでは死んでもらうしかなさそうだ)

【よく見ると、少女は内心で葛藤をしているようだ】
【どう動くべきかを】
【その逡巡が命取りとなる事を死んでからでは知る術はあるまい】

【ナイフを二本、首へと投げた】
【一般人なら反応できずにこれで終わるだろう】
443 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/21(月) 20:29:49.81 ID:4V3LqGaf0
>>442
【少女の返答に返されたのは二本のナイフだった】
【正確に喉元目掛けて素早く投げつけられる刃】
【常人ならそのまま殺されて終わりだ】
【しかしこの少女、身体能力で言えば"超人"という部類に入る】
【咄嗟に恐ろしく素早く身を屈め其れを回避した】

【そして吹っ切れた】

【今の行動から見ても間違い無く人間に敵対的な人外だ】
【街の平和の為にものさばらせておく訳にもいかない】
【大切な人達がこれに襲われることなんて考えたくない】

「私は正義の味方です。貴方を退治します。」

【その表情にもう迷いは無い】
【少女は棒切れを構え】
【そこから青色の光弾を放った】
【まずは足下を凍らせて動きを止める算段だ】
444 :【須臾世界】時間を止める能力>>434[討伐指定] [saga]:2015/12/21(月) 20:42:03.09 ID:IdcPZ2JB0
>>443

【人外の精確な投擲をかわした】
【それは少女が普通の人間をはるかに超えた能力を持つということを意味する】

「俺のナイフを避けたのはお前が初めてだな、全く不愉快でもあるがそれと同時に今のこの俺には期待が沸き起こっているぞ」
「何故なら今ようやく俺と互角と思える相手が目の前に現れたのだからな」

【一息にそれだけを喋りきった】
【少女は戦う気になったようだ】

「正義の味方か、なるほど。分かってはいたがこの俺は世間一般では悪と見られているようだ」
「俺はただ自分の仕事をこなしていただけだったがな」

【少女が棒をこちらに向け青色に光る何かを放ってきた】
【それが何かは人外には皆目見当もつかない】
【だが避けるに越したことは無い】

【人外は避ける目的と、少女へと接近する為に高く前に跳んだ】
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/12/21(月) 20:44:47.01 ID:BU55MS3+0
>>440
ありがとう
そしてすみません、スタイリッシュにスピード感のある体術をしてみたかったのです
446 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/21(月) 20:53:42.10 ID:4V3LqGaf0
>>444

「仕事だって何だって人殺しは良くないことです!」

【躱された光弾は地面にぶつかり小範囲を凍り付かせた】
【そして其れを避けると同時に跳び接近してくる人外】

「ナイフを投げてきたってことは、
 まだ何か武器を持っているってことですよね?」

【魔法が使えるとは云え生憎こちらの武器は棒切れ一本】
【何を隠し持っているか分からない内は接近戦は避けたいところ】

「近付かせませんよ。」

【今度は相手の手元目掛けて凍り付く青色の光弾を放った】
447 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/21(月) 21:03:47.86 ID:4V3LqGaf0
>>445

// そうですか、こんなんはどうです?

【水掌流武】
貴方は手のひらで受けた攻撃を受け流すことができる。
一度に受け流せるのは片手のひらにつき一つ。
つまり1レス間に同時に二つまでの攻撃を受け流すことができる。

スペック:体術の熟練者
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2015/12/21(月) 21:09:51.89 ID:BU55MS3+0
>>447
とてもいいです!ありがとう!
449 :【須臾世界】時間を止める能力>>434[討伐指定] [saga]:2015/12/21(月) 21:11:26.60 ID:IdcPZ2JB0
>>446

【青色の光弾が地面に当たるとそこが凍りついた】
【つまりは相手を凍らせる事を目的とした攻撃だったのか】

「人殺しは良くないか。俺にとって人間とは糧を稼ぐ為に都合の良い存在であって種族の違う俺には人が何人死のうがどうでも良いことなんだがな」

【かなりの早口でぶつぶつという】
【少女の問いかけにも答える】

「ナイフがあれだけだったなら貴重な武器を捨てるに等しい行為などするはずも無いと踏んだとは、なかなかに頭の切れる子供ではないか」
「そうだ、後どれほど残っているとは言わないがまだ多くは残っている。覚悟は良いな」

【少女が今度は手元に向かって青色の光弾を放ってきた】
【今は丁度、着地した所で身動きが取れない】
【そこで自身の能力を発動させる】

「――時間よ、止まれ」

【時間を止められるといっても5秒がせいぜい】
【急いで横に跳ぶと、素早く少女へと駆け寄った】
【そして、時間は動き出す】

「ならば問おう。何故お前は正義という不確かであやふやなものにすがり危険に身をさらすのかを」

【少女にはいきなり近くに陣外が出現したように見えるだろう】
【袖からナイフを取り出すと、少女の心臓めがけてそれを振り下ろした】
450 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/21(月) 21:34:49.18 ID:4V3LqGaf0
>>449

「時間よ・・・止まれ?」

【相手の呟いた言葉に疑問符を浮かべる】
【――その刹那】
【人外は突如として目の前に現れた】
【そうまるで瞬間移動でもしたかの様に】

「っ!」

【胸元へ振り下ろされるナイフ】
【咄嗟に故躱しきれず左腕で庇う様に受ける】

「つあっ!!」

【左腕に突き刺さる刃】
【勢い良く血が飛び散った】

【体勢を整えるべく後方へ飛び退いた】

【一連の事態は信じ難いがある一つの結論に導く】

「時間停止の能力ですか・・・」

【だとすると相当に分が悪い】
【逃げるべきかもしれない】
【だけど】

「どうして危険に身をさらすのか、ですか?
 私は大切な人達を守るための力が欲しかったんです。
 そしてそれを貸してくれた方がいました。
 だから守る為に使いたい。それだけです。」

【少女は再び棒切れを構えた】
【少女が使える魔法は三種類】
【凍り付かせる青い光弾、電気で痺れさせる黄色い光弾】
【そして最後が】

「本当に殺されてしまうかもしれないので、
 私も本気の魔法を使います。」

【棒切れから赤色の光弾が放たれる】
【これは着弾と同時に小さな爆発を起こし炎を撒き散らす】
【少女が持つ魔法の中で一番攻撃性の高いものだ】
【だから普段は使うことがないが今はそれどころではない】


// 長文すみません
451 :【須臾世界】時間を止める能力>>434[討伐指定] [saga]:2015/12/21(月) 21:50:37.69 ID:IdcPZ2JB0
>>450

【人外は、ふっ、と嗤ったともため息ともつかない音を発する】

「他人の為に使う力とは強いとでもいいたいのだろうがそれは違うと俺は思う」
「理由はというと自分が自分の為に使ってこそ力というのは真価が発揮されるからだ」

【少女の左腕を見やる】
【殺し損ねたが確かな傷を相手に負わせた】
【確実に、着実に、相手を追い詰めそして最後に狩る】

「本気の魔法かつまり俺には今まで手加減をしていたと言う事になるがそれはつまり俺を侮辱していたとも取れるな。不愉快だ」

【少女が青、黄、赤の光弾を放った】
【効果は分からない】
【しかし、当たると危険だとは直感的に理解できる】

「大連続雨降り刃」

【ぼそっと技の名前を言いつつ、残った18本のナイフのうち10本のナイフを空に向かって投げた】
【それから、背を低くし横へと跳ぶ】
【が、赤色の光弾が身体に当たった】
【炎が撒き散らされ人外の全身を赤く彩る】

「ぬ!? おおおおおおおお!」

【たまらず人外は膝をついた】

//ダイジョブです!
452 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/21(月) 22:08:47.44 ID:4V3LqGaf0
>>451
【人外は幾つものナイフを空へと投げ放つと】
【こちらの魔力弾に当たり炎上し怯んだ】

【しかし放たれたナイフは雨の如く少女へ目掛けて降り注ぐ】
【全てを躱しきるのは無理だろう】
【右肩口と背中中央辺りにナイフが刺さる】

「っあああ!!」

【痛みに耐えかね悲鳴を上げる】
【息を切らせながら血に塗れながら立ち上がる】

「死ぬのは・・・嫌です・・・。」

【『君にそこまでの苦境は求めない』】
【精霊さまの言葉を思い出す】
【ここで折れてしまっては正義の味方ではない】
【だがやはり、少女は年相応の少女でしかなかったのだ】

【ふらふらとした足取りで逃げ出そうと後ずさる】
453 :【須臾世界】時間を止める能力>>434[討伐指定] [saga]:2015/12/21(月) 22:30:27.78 ID:IdcPZ2JB0
>>452
【人外は重傷だった】
【少女も重傷だった】

【人外は2本のナイフを取り出した】

「ここまで戦える人間がいた事には驚きだった・・・この俺が死を覚えることになろうとは・・・」

「・・・受け取れ」
「俺と渡り歩いた者への賛歌だ」

【少女の足へとナイフを投げた】
【殺す為の凶器ではなく贈り物として】

【人外の身体からは火が燃え上がっている】

「ここで俺は死ぬとはさてとなんともいえぬ事。やがてはこの俺は全てを・・・・・・」

【人外はぶつぶつとつぶやいていたが、やがてそれは小さくなった】
【劫火に飾られ、人外は静かに息を引き取った】

【須臾世界】死亡

//ありがとうございました、お疲れ様です
 この度討伐指定を使わせていただきました、ありがとうございます。
 また、【須臾世界】を授けてくださった方、ありがとうございます。
 凄く遅れてしまいましたね。すいません。
454 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女 >>269 [sage saga]:2015/12/21(月) 22:45:56.17 ID:4V3LqGaf0
>>453
【彼の人外は炎に弱かったのだろうか】
【人外の身体はめらめらと燃え上がり崩れていく】

【少女の足下に投げられるナイフ】
【それは殺意を持っての物ではなく】
【少女へ贈られた物だった】

「いえ、私は折れてしまった。これを受け取る訳には・・・」

【だが言葉を返そうにも其の人外は既に息絶えていた】
【少女は只唇を噛み締めて】
【震える手でそれを拾った】
【どうすればいいのか分からなかったが捨て置くのも良くないと思った】

「私は本当に正義の味方を続けれるのでしょうか・・・精霊さま。」

【少女は身体を引きずる様にその場を離れていった】


// お相手ありがとうございました!お疲れ様です
 初ロールの方だったので適当な所で逃走しようかと考えてましたが、
 キャラロスさせてしまったようでごめんなさい。
 別キャラで機会があるようでしたら、また宜しくお願いします
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/21(月) 22:56:22.13 ID:IdcPZ2JB0
>>454
いえいえ、大丈夫です。次も会うことがありましたらば、どうぞ宜しくです。


それでは、次を募集させてもらいます。
人格を共有していない自分の分身が創れる、みたいな感じの能力を下さい。武器があると嬉しいです。
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/21(月) 22:57:19.80 ID:IdcPZ2JB0
おちさせていただきますー。
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/22(火) 00:35:49.42 ID:dh/GlkR1o
>>455
【幻影法師】
 あなたは影に実像を与えることができる。
 実体を得た影は、元になったものと同じように動いたり、機能したりする。
 影の中から飛び出すように出現するため、それ自体が攻撃にもなる。
 また、生物ならば独自の意思を持って活動できる。
 あなたは影に対して指示を出すことができるが、それを聞き入れるかどうかは影次第である。
 物質の影は無制限、意思を持つ影は一人まで出現可能。
 その際、人格と身体能力が反転し、異能力の性能は大凡半分ぐらいまで落ちる。
 (例:身体能力/赤ちゃん⇔超人、子供⇔怪物、一般人以下⇔達人、一般人⇔一般人)
 (あなたの影は意思を持った影を作れない)

 生物の影には自由意志があるため、命令を強制させることはできないが
 影の持ち主に対する攻撃本能を任意で付加できる。
 また、ロールが難しいようであれば影を声なし設定にしても良い。
 生物の影がやられた場合、黒い粒子のように霧散し、次のロールまで意思を持つ影を作れない。

 身体能力:子供並
 初期武器:聖剣デュランダル(偽影)×2 (輝く刀身。ただしあなたの身体能力ではライト代わりにしかならない)
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/12/22(火) 19:35:24.25 ID:sKVfMxpH0
>>455
【三心一体】
貴方は三つの人格を持つ。
各人格はそれぞれスペックが違う。
人格を交代することで戦法を変えることもできるし、
最大で二人、それぞれに一つの人格を備えた分身を作り出すこともできる。
尚、分身が受けたダメージは全て本体が負うことになる。

人格Aスペック:銃の中級者クラス、ややひ弱
人格Bスペック:格闘技の熟練者クラス、身体能力やや高い
人格Cスペック:剣と盾の中級者クラス

持ち物:拳銃(装填数6発。毎ロール補充)、片手剣、小盾
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [saga]:2015/12/22(火) 19:39:24.05 ID:BCtchSkB0
避難所の書き込みが1月前なのに気づいてなかった……
今はこっちがメインになってるんですかね?
wikiは使わない事になってるんでしょうか
460 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage saga]:2015/12/22(火) 19:51:49.66 ID:wrvhGcAWo
>>459

現状こちらで活動してますね
wikiの利用については新設か既存のものを使うか議論中です
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/12/22(火) 19:55:56.50 ID:3Z76WcJHO
>>460
なるほど……
久し振りに来ましたが
確かにwikiを使って行くのも難しそうですしね……

現状はしっかり把握出来ては居ませんが
久し振りに参加させていただきます


「快楽殺人者」「ナイフ使い」
こんな感じで能力をお願いします
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [sage saga]:2015/12/22(火) 20:11:12.91 ID:U9BD/hsEo
片方だけでもいいですが、居合いと風で能力くださいなー、刀剣メインだと嬉しいです。
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/22(火) 20:23:20.53 ID:XSC3nUhP0
>>461
【凶刃中刃】
貴方は四つのナイフを持っている。
二つは、手を触れずとも貴方の意思で自在に動く。ただし、自分の中距離程度の範囲しか離れられない。
残りの二つは、鋭いだけのただのナイフ。

ナイフは次ロールで回復する

スペック:ナイフの達人
464 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/22(火) 20:29:24.10 ID:BCtchSkBo
>>463
いただきます!

と、ついでにPCとスマホをコロコロ変えてるのでトリップ
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/22(火) 20:31:32.83 ID:XSC3nUhP0
>>462
【鳳凰抜刀】
貴方は抜刀攻撃をすると、遠くまで斬撃が及ぶ。
その威力はまさに斬れぬ物無し。ただし、1レスの溜めが必要。

そして、剣には特別な効力があり、刀を振るう事で少し重いものなら簡単に吹き飛ばせる風が起きる。
ただし、連続では起きず、1レスずつ。

スペック:剣の達人
466 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/22(火) 20:45:03.80 ID:BCtchSkBo

 ──夜。未だネオンの光に満ち、街の眠らぬ時間帯。
 季節柄、聖夜を歌う曲が耳に残る、そんな中。
 恋人同士が憩いの場とするには寂しく、通り道にするには些か不気味。
 そんな理由から、ぽっかりと隔離されたように人の気配が消える公園があった。
 しかし、今はただ1つだけ、人影がある。
 若い男性だ。ともすれば、高校生か、大学生。そのくらいに思える青年。
 染め上げたくすんだ赤髪は、フードに隠され、目にかかる前髪だけが顔を覗かせている。
 肌は白く、瞳は髪と同じく赤色。しかし、髪のくすんだ赤とは異なり、ルビーの様に闇に輝いている。
 右目の下にはトカゲをモチーフにした黒い刺青が彫られており、白い肌に浮いて存在を主張する。

「さみ……」

 彼は、ファーフードのついた赤いコートに鼻から下を埋め、そんな事を呟いた。
 街灯の足元、光によって浮き出た場所に立つ彼は、白い息を吐く。
 それだけ見れば、暇を持て余した若者か、或いは何かに悩む青少年と言った所か。
 何の変哲もない光景である。
 その両手にある血塗れのナイフと、足元の、男性の死体以外は。
 人気がないとは言え、いつ誰が通ってもおかしくない、公園のど真ん中。
 彼は、自らが犯人であると主張するように、逃げる事もなく、死体を見下ろしていた。
 全身に刺傷を受けた中年男性は、見るまでもなく、絶命している。
 凍った空気に血の臭いが混じり、公園内はこれまでとは違った不気味さを醸し出していた。



//これで、日付が変わるくらいまではさくさく
//明日にまたがった場合まったり置きレスでよろしければ
//どなたかお願いします
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/22(火) 20:51:02.94 ID:XSC3nUhP0
私に能力下さいな。

釘バットという武器を持っていることを前提にした能力を下さい。
468 :【鳳凰抜刀】 [saga]:2015/12/22(火) 21:04:37.83 ID:U9BD/hsEo
>>465
ありがとうございます。
いただきます。
469 :【鳳凰抜刀】 [saga]:2015/12/22(火) 21:27:57.68 ID:U9BD/hsEo
>>466
『聖夜とは異な者じゃな、この日に限り、何の為でなく人々は祝う。』
『わっちのような者が、一体、何を祝えばよいのやらの。』


夜な夜なと騒ぎ立つように、眠りを知らぬ満ちるネオンの光に反して、似合わぬ姿が影を縫う。

1人の若い女性の影
振袖、帯、紅桜色の和装、赤いつむじ風のような紋柄をしている服飾は、女性らしさを加味しているかのようで
その柄には花がない。花がないことでとても簡素な服飾をしているようにも見えるだろうか。
帯には帯紐に固く絞められ垂れ下がる日本刀、―――正確には、打刀とされるもの、直刃でいて反りが少ない。
これは居合いの為に鍛造されたものだ。
その刀には、妖気とも呼べようか、ただならぬ異様な雰囲気を醸し出している。

女性の容貌は緑を帯びたかのような髪を覗かせている。
しかし顔は隠れている。どのように隠れているのか、それは傘だ、簡素な作りの竹の傘、それが遮っている。


『ふむ、祝うとすれば、――――、変わった男、との出会いかのぉ?』


傘に隠れた口元は釣り上がり、微かな笑みをつくりだす。
その意図はこの時点では掴めないであろうが。
出会ったのだ。
彼女がその場に訪れた、訪れたというよりは釣られたとも言えるか、凍った空気に張り付く血の臭いに
死体を前に無機質に立ち尽くす男に
470 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/22(火) 21:41:44.91 ID:BCtchSkBo
>>467

【杭戯罰屠】
貴方は釘バットを持っている。
それは何の変哲もない釘バットだが、
貴方がその手で握る事で、特殊な武器へと変貌する。
貴方の手に握られた釘バットは、打撃力を増幅させる力を持つ。
最大で常人の数十倍。トラックを弾き飛ばせる程の威力を発揮する。
当然、釘バットはその衝撃に耐えられるだけの硬度も持ち合わせる。
ただし、手を離してしまえばただの釘バット。
貴方も能力を持たない一般人へと成り下がる。

身体能力:常人よりも運動が得意な程度
初期武器:普通の釘バット
471 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/22(火) 21:42:11.03 ID:BCtchSkBo

>>469

 血が凍る程に美しい。
 するりと現れた振り袖の女性を見て、彼はそんな感想を持った。
 顔は、傘に隠れている。服は、簡素な色の無い振り袖。
 ただ、帯に下がる刀が、何よりも目を引いた。

「──アンタ、銃刀法違反だぜ」

 彼は己の手の内にある二振りのナイフを棚上げに、そんな事を言った。
 そも、この街では刀剣類を持ち歩く者など珍しいとも言えない。
 奇異の視線は受けるだろうが、即座にお縄という訳ではない。
 ただ、彼の様な使い方をすれば、当然ながら御用にはなるだろうが。
 ともかく、彼はようやく、そのナイフに付着した血を、
 足元の死体の服に擦り付け、拭い取った。
 そして、鼻を鳴らして告げる。

「ナンパなら、他所を当たってくれよ。
 俺は守ってあげたくなる娘がタイプなんだ。
 刀を持った女なんて、萌えるだけだぜ」

 あえて軽薄そうに言って、彼はにやりと口角を歪めた。
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/22(火) 21:44:58.42 ID:XSC3nUhP0
>>470
ありがとうございます!
使わせてもらいますよ。
473 :【杭戯罰屠】 >>470 [saga]:2015/12/22(火) 22:01:44.27 ID:XSC3nUhP0
「グガガガガ、グギギギギ」

【深夜と呼ぶにはまだ早い時間帯】
【町の遠くから不気味な笑い声がこだまする】
【一人の人外が町を遠目に眺めていた】

「見つけたぜぇ・・・。グガガガガ。あれが好き勝手に暴れられる町か」

【見た目は、毛髪といった類は無く体中ツギハギだらけで口は裂け牙が突き出て瞳が異様に小さい、という人間離れした様相】
【人外は右手に持つ釘バットで肩をトントン、と叩く】
【後ろから人の気配がした】

『ここで何をしてい・・・。人外か!?』

【猟師か何かだろうか】

「あんたは運が良いな。あんたはこの町で最初の犠牲者になれるんだからな」


【猟師を撲殺し終えた人外は町へと向かって行った】

「グギギギギ、退屈させないでくれよ・・・」

//ソロールです
474 :【鳳凰抜刀】 [saga]:2015/12/22(火) 22:04:14.93 ID:U9BD/hsEo
>>471

『なにを言うか、これは作り物じゃ、実物の刀などそうそう人の手にある訳もないじゃろう?』


息を吐く様に嘘を紡ぐ、――――それは如何にもそうだというようにも捉えられる様な口振りではあるが、この
場所と状況がそう判断させないであろう。足り得る説得力がない、と言うべきか
振りもしない雨と雪に対する傘、それを畳んでは
男の軽口を流す様に傘を放り棄てる。
それは豪胆に公園のゴミ箱の中へと突き刺さる様に入る。
ぐわん、ぐわん、と金属の円柱が勢いで回るが、倒れる事はない。

女性がようやく目を見せる。
赤い目に、白い肌


『ふむ、ぬしは、わっちを、そやつのように扱ってくれんのか。残念じゃのぅ
ずたずたの中年男性の亡骸にジェラシーを感じるのは生涯初めてじゃな。』


表情には笑みが張り付いている物の、それこそ言葉通り、張り付いているだけで、浮かべてはいない。
彼女は指を指す、それは青年が血を拭ったばかりのナイフだ


『抜き身の刃……――――――それが無視できん性分でな、なんぱしとうて堪らんのじゃ』
『あとわっちは“自ら”では刀は抜かん性分での。できれば男からのエスコートをのぞみたいのじゃが、いかがかな?』


首を傾けて、普通ではない。普通では無いことを当たり前のように尋ねた。刀を携え、目を凝らし


475 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/22(火) 22:20:21.23 ID:BCtchSkBo
>>474

「ハ──」

 唖然とも、笑みとも取れぬ表情で、彼はそんな吐息じみた言葉を吐いた。
 右手のナイフを指先でくるりと回し、継いで左手のナイフを回し、
 それらを擦り合わせて火花を散らす。
 デモンストレーション。かじかんだ指先では、彼女に失礼だ。
 そう考え、彼はクルクルとナイフを回し弄ぶ。

「良いねぇ。グッと来た。
 誘い文句としちゃ、百点満点だ」

 言って、彼は右手のナイフは順手に、左手のナイフは逆手に持ち、
 まるで旧友に向けるような笑みを浮かべた。

「アンタはタイプじゃねぇが、抜群にソソる。
 ──安心しろよ、ジェラってる暇なんざねぇ」

 左足を踏み込み、身体を深く沈める。
 そして、吐息を1つ。右足は足元の死体を踏み、言った。

「裂いて、千切って、転がして、一方通行でエスコートしてやんよ!」

 ──疾走。
 右足は死体を台として蹴りだされ、全速で彼は彼女に肉薄する。
 そして、下方から彼女の首目掛けて、右のナイフを突き出す。
 飾りっ気のない、純粋な殺意による一撃であった。
476 :【鳳凰抜刀】 [saga]:2015/12/22(火) 22:37:45.66 ID:U9BD/hsEo
>>475

『……――――――鳳凰抜刀、術、』



ゆらり、と彼女の身体がゆらぐ、しかしその擬音とは裏腹にその動きは緩慢という言葉に似つかわしくない
最小の可動範囲、最小の距離で畳まれ引き絞られる身体
至極の脱力によって引き出される居合い捌き
呟く様に注がれる言葉とともに刃が“放たれる”
それは斬る、というよりも、“打つ”という表現が正しいだろう。

それと同時に青年が向けたナイフが女性の喉元に辿り着かんとするが、そのナイフの切っ先と
“打つ”かのように放たれた刀の“柄頭”が接触するだろう。
これは偶然でもなく、故意だ。
避けるという動作を省いて、防御と攻撃を同時に行う為の所作

それによりナイフの攻撃を弾くとともに、こちらの鋭い太刀が青年に浴びせ掛からんとするだろう。


『“唐草”』


紡いだ一言、それが彼女の初段の業だった。


『(さもや、ここで終わってくれんよのう?)』


しかしてまだ序の口、これで終わる筈も無いとばかり、表情を強張らせる。
477 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/22(火) 22:54:55.32 ID:BCtchSkBo
>>476

 ──無理だな。
 彼は、突き出した右のナイフが弾かれる様を見て、そんな事を考える。
 技量、得物の相性、共に此方が劣る。
 まして、肉薄する最中に迫る抜刀の刃。避けられよう筈も無い。

「最ッ高ォ……!」

 ──最も、普通ならば、だ。
 何十、何百、何千、何万。殺しも殺したり。
 たかがナイフで、たかが刃渡り十数cmの得物で。
 あからさまな様子見程度、得物の不利如き。
 どうとでもなろう。

 弾かれる右手は思考から除外。
 数秒は使い物にならない。
 故、使えるのは左手。
 逆手のナイフで迫る刃を迎える。
 だが、受ける事は不可能。下手をすれば得物ごと両断される。
 だからこそ、彼は、刀とナイフがぶつかり合う瞬間、前に飛んだ。
 その刃と刃の接触点を軸とし、前方宙返りの形で女性を飛び越える。
 そして、女性の背後に着地すると同時、語りかけた。

「──遊ぼうぜ。
 一等級の女だ」

 その言葉に応えるように、彼のコートの袖から、2つの銀閃が走る。
 それは、二振りのナイフ。
 まるで糸に吊られている様に宙空で踊るそれが、
 女性の心の臓の背面目掛けて撃ち出された。
478 :【鳳凰抜刀】 [saga]:2015/12/22(火) 23:30:11.92 ID:U9BD/hsEo
>>477
『フンッ……遊び慣れておるのぅっ……、小洒落たものじゃ。』

仕留めた――――、普段ならそう確信するほどに型にはまりこんだ一撃だった。
得物の数は違えども、刃が接触してしまえばこちらの有利は確実、それが根底にあるからこその確信であろうが
しかしだ、青年は捌いた。アクロバティックな動きで衝撃を受け逃し、さらには後ろを取るというアドバンテージ
すらももぎ取った。

しかし驚く事はない。
そう簡単に倒せる相手でないと予感していた。
むしろ望んでいたといったところ
彼女は振り切らんとしていた刃を急ぎ畳み来んで、打刀を、逆手に持ち替え、短刀の刃撃を身構える様な姿勢を取りつつ
独楽の様に身体を回せば

飛来する二振りのナイフ、原理は不明だが、それはあきらかに投擲の類でない軌道である事が見て取れた。
しかし驚くリアクションを取る暇等ない。
想定外の攻撃……―――――普通に切って防いでいたのでは、やられる、相手は二対の刃
双撃されれば容易く押し切られる。


ならばこちらも想定外の攻撃に持ち込むまで


『――――鳳凰、剣術』

『風塵』


彼女は“地面”に接するように低く刃を振り上げる。
すれば、刃からは“風”が生まれる。
空間に埋め込まれたかのような質量のある風、それが二対のナイフの動きを妨げる。
しかし風が出るのは一瞬、吹き飛ばし距離をとらせてもまた来る事は目に見えている。
そこで、公道と違い舗装されてきっていない部分の公園の地面をめくりあげるように砂塵を撒き散らしていた。


その中であろうことか彼女は、カチンっ、と刃を鞘に収めて身を隠す様に距離を取る。


『(こやつは厄介そうじゃ、“これ”を使う必要がありそうじゃ、……さて、待ってくれるかの)』
479 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/22(火) 23:59:38.67 ID:BCtchSkBo
>>478

 操るナイフは、的確に女性の心臓を貫く。そんな確信があった。
 攻撃直後に、背後から迫る攻撃に対応できる人種は中々居ない。
 だが、女性は見事、ナイフを弾き飛ばして見せた。
 不可視の力に巻き上がる砂塵、押し退けられるナイフ。
 尋常の技ではない。異能。この街では珍しくもない。
 問題は、その異能の正体だ。

(とことん、相性が悪いのな)

 超能力、斥力、風力。
 どれを取っても、自在に宙を舞うナイフに対処のし易い力。
 下手に撃ち出しても無意味。
 どころか、彼女の技量。砂粒1つ分の視界が命取りとなる。

「これを防ぐとか、ホント、楽しませてくれるぜ」

 彼はそう言いながら、距離を取る女性と同じように、一歩、二歩と後退する。
 巻き上がる砂塵。何かの間違いで目に入ってしまえば、それで終わりだ。
 殺し合いとは、不慣れな片目で死に損なえるほど生易しいものではない。
 指先で両手のナイフをクルクルと回しながら、一瞬の思案。
 顔の両脇に浮かべたナイフを侍らせ、考える。
 何処を突けば死に、何処を斬れば動きが止まるか。
 如何にして殺す。何を用い、何を行い、何を言う。
 あの女を殺すには、何が最も手っ取り早い。
 ただ、ただ、高揚にも似た殺意が頭蓋の内を満たし、
 彼はナイフを持ったままの右手で、赤い髪を掻き上げた。

「──俺って、結構、命とか大事にするタイプなんだよな。
 ヒヤシンスとかさ、すっげぇ気にかけて育てたりして」

 と、意味のない言葉を吐く。
 パラパラと、巻き上げられた砂塵が落ちきり、構える女性の姿が彼の視界に鮮明に映った。

「まあ、何が言いてぇかっつーとだ……」

 宙空のナイフの内、顔の右側に浮かんでいるものを移動させる。
 場所は、右足の踵付近。用途は、無論。

「アンタは大事に、綺麗に、解体してやんよ!」

 ──疾走の、加速。
 浮かぶナイフを踏み、蹴りだすと同時にナイフを操る。
 己の足を押し出すように、速く、速く、走れるように。
 結局は、どうこうと頭を捻った所で変わらない。
 最も気持ちのいい殺し方を。
 最も手に感触の残る殺し方を。
 彼の頭には、それだけだ。

 女性に真っ直ぐ肉薄し、彼は両手のナイフを突き出す。
 心臓に、深く、深く。最も手に感触が残るように突き刺されと。


//おうふ……
//そ、そろそろ眠気が来てまいりました……
//置きレスになりますが続きは明日にお願いしまする……
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/23(水) 06:39:07.02 ID:udlIEdTP0
「速さ」と「剣」で何か能力を下さい
481 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/23(水) 09:01:38.00 ID:03VTMTzuO
>>480
【瞬花終刀】
貴方は自身の体から刀を取り出す事が出来る。
取り出すには手を体内に入れる必要があり、
刀を戻す時も同じく体内に押し込む必要がある。
その際、身体に傷が生じる訳ではない。
刀の大きさはある程度自由がきき、
最大で5m程度の大太刀から、
最小で数十cm程度の短刀までが可能。
刀の大きさに関わらず、取り出せる数は5振りまで。
破壊されたり紛失した場合、次のロールまで回復しない。
取り出すのには1レス、刀を戻すのにも1レス。
1レスに1動作ならば、1度に2振りまで取り出したり戻したり出来る。
そして、貴方は刀を取り出す度に体重が半減して行き、
5振り目の刀を取り出した時には0となる。
体重が0となれば、ふわふわと宙に漂う事すら可能。
人間の筋力で重さのない肉体を動かせば、その速度は目にも止まらない。
バランスが取れるかはともかく。

身体能力:剣の達人
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/23(水) 10:45:30.40 ID:udlIEdTP0
>>481
ありがとうございます!使わせてもらいます!
質問なんですが、刀を取り出すことで速さが増すんですよね?
483 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/23(水) 10:56:47.82 ID:aTYqu/sXO
>>482
イエッス
体重が軽くなる=筋力はそのままなので早くなります
ふわふわな身体になるので月面な感じになるかもしれませんが
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/23(水) 11:18:20.16 ID:udlIEdTP0
>>483
ありがとうございます!了解です!
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/23(水) 12:14:02.59 ID:Vm6lGtMwo
リボルバー拳銃をテーマにください
486 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/23(水) 15:37:12.28 ID:aTYqu/sXO
>>485
【虹鉄銃創】
貴方は手に握り込んだ物を弾丸に変える能力を持つ。
例えば水。例えば空気。例えば石。
個体として存在しなくとも、手の内にあれば弾丸と出来る。
そうして作られた弾丸は、元となった物の性質を受け継ぐ。
例えば炎の弾丸であれば、着弾と同時に燃え広がる。
例えば風の弾丸であれば、着弾と同時に突風が起きる。
しかしこれはあくまでも例で、同一の物体から別の性質を受け継ぐ事も可能。
ただし、1つの弾丸に1つの性質しか込める事は出来ない。
物体を弾丸に変えるには、その物体を概念的に「所有」する必要がある。
簡単に言えば、他者が手に持っているもの。自分以外の肉体。
そういった物は他者が所有している為、弾丸には変えられない。
誰も所有していない、不壊ではない物体は、握り込めるならば弾丸に変えられる。
1レスに生み出せる弾丸は3発まで。
生み出した弾丸は、使用するか次のロールに移らない限り無くならない。
リロードは、体勢が崩れていないならば即座に完了する。

身体能力:銃の達人未満
初期武器:リボルバー拳銃(5発装填)
487 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/23(水) 16:15:08.68 ID:Bzk3LvSRO

そういえば、wiki移転の議論……というかスレ全体になるのかな
こんな(下記)感じの設定を追加して
中の人が来られないキャラは行方不明扱いにして
今居る方々で組織や勢力を運営していくというのはどうでしょうか
首領代理とか2代目リーダーみたいな感じで
もし昔の方々が戻って来たら「前リーダー派閥vs新リーダー派閥」みたいな構図になったりして
今居る方々で使わない組織は、暫定消失として何時でも使えるけど誰も所属してないよって事にして
wiki自体はやっぱり管理人が居ないと不便ですし、新しく作った方が良いかなと
暫定的に前wikiをコピーするだけなら、自分が数日で行えますが、どうでしょうか


【辻褄合わせに追加を提案する設定】
この世界では時として「消失」という現象が起こる。
能力者の存在が、ある日突然、煙の様に消え去るというもの。
原因、原理は不明。
何処に消えるのか、何故消えるのか。
それは全く解明されていない。
中にはこの世界に再び戻って来る者も居り、
大抵は消失していた間の記憶を失っている。
だが、中には記憶を持って戻って来る者もいる。
夢の様な世界にいた。
普段通りに生活していた。
過酷な冒険の末に戻って来た。
記憶は語る者によってまちまちな事から、
研究者たちは、彼らが別世界、或いは別次元に引き込まれたものと考えている。


このままではないですが
こんな感じの設定で、組織幹部の方が居なくなっても対処しやすいようにすれば
組織の運用や、幹部への就任も気軽に出来るかなと
488 :【瞬花終刀】 >>481 [saga]:2015/12/23(水) 17:24:59.92 ID:udlIEdTP0
>>487
私は問題ありません。
ただ、勢力を分けるとして、古参の方と新参の方との線引きはどうなるんでしょうか?
489 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/23(水) 17:42:41.13 ID:Bzk3LvSRO
>>488
そこは、ロールやキャラクター次第かな、と
旧リーダーが新リーダーに従うなら新リーダーを正式なリーダーにしたり
いやいや、自分こそがリーダーだと思うなら
新リーダーを失脚させようと頑張ってみたり
まあ、復帰自体をロールのネタに出来たらなぁと思いまして
どっちもリーダーをやりたい!ってなった時に議論に持ち込んでちゃ大変ですしね
行方不明扱いにすれば新しいリーダーを立てるのは不自然じゃありませんし
理由ある失脚なら、キャラ同士の対立はあっても中の人同士の対立は起こりにくいと思うんですよね
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福島県) :2015/12/23(水) 19:01:29.07 ID:6V7UwxYi0
炎と操る武達者なのください
491 :490 :2015/12/23(水) 19:04:03.36 ID:6V7UwxYi0
「炎と」ではなく「炎を」です。誤字すみません
492 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/23(水) 19:19:11.55 ID:Bzk3LvSRO
>>490
【炎舞演武】
貴方は手首と足首から炎を生み出す事が出来る。
その炎は、最初はただの漏れ出る炎に過ぎないが、
その炎を武具とし物体化する事が出来る。
武具は一般的なそれに過ぎないが、炎を纏っている。
通常通り手に持つもよし、或いは腕から固定した刃を出すだけ、というのも可能。
炎の武具化には1レス掛かり、解除は一瞬で済む。
また、両手足4箇所それぞれ、1レスに1回ずつしか武具化出来ない。
つまり、右手首の炎を武具化し、左手首の炎を武具化するのは1レスで済むが、
右手首の炎を武具化し、解除、もう1度武具化などはレスを跨がなければ出来ない。

身体能力:武道の達人未満
493 :490 [sage saga]:2015/12/23(水) 19:30:50.59 ID:6V7UwxYi0
>>492
いただきます。
質問ですが、

Q:炎は武具化させず、炎の状態のまま操れるか。
  操れる場合、放射など飛ばすことは可能でしょうか。
  また、展開できる炎の最大規模どのくらいでしょうか。

Q:炎の武具化は各4部位同時には行えない。ということでよろしいでしょうか。

Q:武具化できないものはありますか?

お願いします。
494 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/23(水) 19:35:57.37 ID:Bzk3LvSRO
>>493
炎状態では操れませぬ
あくまでも、武具化出来るのみ、です
足の炎を手元て武具化、くらいは出来るかもしれません

1レス中に4部位の武具化は、可能です
同じ部位の武具化→解除→武具化は行えませんが
全部別の部位なら武具化は可能です

兵器系は全部アウトです
銃器も、武具ではなく兵器とします
弓矢は可能ですが、弓と矢で1部位ずつ必要とします
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2015/12/23(水) 19:41:16.31 ID:Vm6lGtMwo
>>486
ありがとうございます、いただきます
質問なのですが

・精製した弾丸には、通常の弾頭がついていてそれが着弾したと同時に効果を発揮するのか、それとも最初から物理的な効果を持つ弾頭は入っておらずそのまま属性攻撃になるのか、どちらでしょう?
・銃の達人未満となると技術は達人には至らない程度という認識で大丈夫でしょうか?

解答宜しくお願いします
496 :490 [sage saga]:2015/12/23(水) 19:46:46.41 ID:6V7UwxYi0
>>494
回答有り難うございます。
ありがたく使わせていただきます。
497 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/23(水) 19:57:28.60 ID:Bzk3LvSRO
>>495
性質を反映した弾丸……ですかね
性質に関しては行き過ぎない範囲で自由に考えて下さい
氷なら溶ける弾丸や、着弾地点に氷結効果とか
属性付加した弾丸や魔力弾みたいなものなど
性質によって様々な感じです
基本は実弾+性質効果ですね


身体能力に関してはその通りです
498 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/23(水) 20:22:01.09 ID:Vm6lGtMwo
>>497
回答ありがとうございました
使わせていただきます
499 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [sage saga]:2015/12/23(水) 20:44:51.04 ID:X1/y06Vp0
【夜の街のあまり灯りの届かない一角】
【ごみ箱の中身は道に零れて、壁には派手な落書きがあったり、あまり品格は高くない様子】
【そんな場所で素振りを行う人物が独り】
【普通ではないのは、手にした其れがバットなどではなく抜身の刀である点か】

……身体はだいたい戻った、か

【ぶん、と一際大きい唸りを上げて、刀が静止する】
【青眼に構えた切先を見つめ、呟いた女は満足げに刀を収めた】
【一週間前に打撲と骨折を負ったにしては十分な回復といえる。しかし問題が一つ】

しかし、ここは何処なんだ

【女のいる場所はビル間の空き地である。だが分かっているのはそれだけ】
【土地勘のない身で歩き回った罰が当たり、夜も更けたところで今夜の宿を探すつもりがすっかり迷子である】
【とはいえ、まともな宿をとる金も無いのだが――――】

はぁ、困ったな……

【気紛れに始めた素振りも一段落してしまえば夜の寒さが身に染みる】
【溜め息を吐くと、身体に残った熱が大気に白く凍てついて。それを見つめ、女は長く伸びた黒髪をくしゃりと撫でた】
500 :【瞬花終刀】体重の減少五振りの刀 >>481 [saga]:2015/12/23(水) 20:57:39.56 ID:udlIEdTP0
>>499
【髪の長く、女性のように整った顔立ちをした男がやって来た】
【姿は純白のマントを羽織り、戦闘に適していると思える密着した黒服】

「そこの淑女、何か困り用か?」
「刀を持っているようだな」

【男の表情は一切変わらない】
【というよりこの男は表情を変えようとしてもあまり変化が無い】
【その為、無表情に見えるだけである】

「こんな所を一人でうろついているという事は悪人か?」

【この町は異常なほど怪異が多い】
【それ故、相手が誰であろうと男は警戒する】
501 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [sage saga]:2015/12/23(水) 21:12:21.36 ID:X1/y06Vp0
>>500

女……いや男か

【一見女性が現れたかと思い、しかし声を聞いて漸く性別を確認する】
【白いマント以外は己とそう見た目は変わらない、女も黒を基調としたコートを羽織っていた】
【指摘された腰の鞘を左掌で撫でて、相手の能面の様な顔を見返す】

別に困ってなどおらん。
私が悪人ならどうした? 捕えてしょっ引くか?

【素直に認めるのも癪に思え、つい意地を張る女】
【見たところ武器はないが、相手の顔からは感情が読めない】
【腕を組み、警戒を体から漂わす男を不遜に見やる】
502 :【瞬花終刀】体重の減少五振りの刀 >>481 [saga]:2015/12/23(水) 21:24:39.33 ID:udlIEdTP0
>>501
【相手の不機嫌そうな返し】
【それと、不遜な態度】
【少し気に触る部分がある】

「悪人なら、か」
「ならば、こうするまでだ」

【手を身体に入れ、1メートルほどの刀を取り出した】
【相手からの先制攻撃を許したならば危険だからだ】

「もしもこの町に害成す存在ならば、これで切り倒すまでだ。さあ、どうする?」

【男は、女の反応を見定めようとする】
503 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [sage saga]:2015/12/23(水) 21:39:33.95 ID:X1/y06Vp0
>>502

【相手の動きに虚を突かれたように眉を上げる女】
【しかしその週秒後不意に、にぃと笑みを浮かべた】

――どうするもこうするもないわ

【明らかにおかしな位置から刀が現れた。まるで体内から取り出したように】
【対する女は異能の気配は全く有していない。持てる武器は腰の一振りのみ】
【にもかかわらず、口元の笑みは犬歯を覗かせる程に吊り上がっている】

【しゃりぃん、と金属音。女が抜刀した音だ。鈍色の刀身が月明かりを浴びて歓喜に光る】

正義の味方の能力者が、果たしてどれ程のもんか……斬り倒せるならやってみろ

【左脚を引いて八相に構える。この街に来てから剣を使う敵とは初めての邂逅】
【あの刀も何かしらの力を持つなら先ずはそれを見極めるのが先決か。目を細めて相手の出方を見る】
504 :【瞬花終刀】体重の減少五振りの刀 >>481 [saga]:2015/12/23(水) 21:52:46.60 ID:udlIEdTP0
>>503
【女は刀を抜き、戦いの意思を見せる】
【向こうは少なくとも余裕がある】
【それが何なのか、もしかすると秘策でもあるのか】
【女は左足を引き、戦う構えを取った】

「貴様、やはり悪党か。これで躊躇い無く斬れると言うものだ」
「“正義の味方”、“斬り倒せるなら”、上等だ。私の速さを思い知るが良い」

【男は先程刀を抜いたことで、筋力はそのままで体重のみが半減している】
【これで質量の縛りは少なくなり、より速く動けるようになる】
【男は数十センチ程の小さな短刀を取り出しながら、動き出した】

【すぐに斬りかかるのではなく、まずは背後を取ることを目的とした動き】
【相手に、自身の速さを思い知らせる為にやることだ】
505 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [sage saga]:2015/12/23(水) 22:07:20.15 ID:X1/y06Vp0
>>504

【集中により生まれた緊張感】
【刀を構え対峙した両者の間には文字通り触れればきれそうな空気が漂い始める】
【そして片方が動き始めた】

っ!

【初めの一歩目に目を瞠る】

(速さとか言っていたな、あの動きは……)

【ただ足を速く動かすというより重力の縛りから解き放たれたような】
【一つのストライドが異様に大きいような違和感を覚える】
【予想以上の速度で、迂回するような動きでこちらに近づいてくる相手。まずは小手調べというところか】

――――問題、無し

【八相の構えは元々剣を背後に隠すような構えである。相手が態々刃に近付いてくれるなら好都合】
【視線は向けない。相手の動く気配を首筋の風で感じた瞬間――――】

ふッッ――!

【地に向いていた刃先が突如天を仰ぐ】
【腰の捻りのみで切り上げた逆袈裟斬り。まともに浴びせれば腰から肩まで一太刀で断てる自信があるが】
【目で距離を測っていない為、その威力は良くみて8割というところ。相手の速さなら回避も十分あり得るだろう】
506 :【瞬花終刀】体重の減少五振りの刀 >>481 [saga]:2015/12/23(水) 22:22:24.89 ID:udlIEdTP0
>>505
【女へと接近】
【――する時に、女は斬ってくる】

(何だこの剣術の正確さは!?)

【直進しながら避けようとするが、自身の速さが仇となったようだ】
【上手くかわす事は出来ず、肩に攻撃を喰らう】

「やるな! この私に一撃を浴びせた事は褒めてやろう!」

【痛みが走るが、そんな事はおくびにも出さない】
【背後へ回りこみながら、先程作った短刀を女へ向かって突き出した】
507 :【瞬花終刀】体重の減少五振りの刀 >>481 [saga]:2015/12/23(水) 22:52:16.21 ID:udlIEdTP0
//落ちさせてくださいー。すいません!!
508 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [sage saga]:2015/12/23(水) 23:05:53.78 ID:X1/y06Vp0
>>506

【切先に肉を切る手応え地を浴びた刀が一瞬歓喜に赤く光る。それと男の怒声】
【振り向けば肩に傷を受けた相手の姿が目の端に映る】

(まだ浅い、か)

【やはり相手も剣士とあって、斬撃には敏感のよう加えてこの異常な速さは厄介だ】
【やはり異能の類か――――と思う間も無く、再び視界から男の姿が消える。同時に首筋へ走る殺気】

また後ろかっ――!

【上半身を捻り体軸をずらすと同時、急所の多い正中線に刀身を縦に構え】
【ぎぃんと突きが峰を、そして脇腹を掠めていく。速過ぎて完全な防ぎきれなかった】
【見えたのは短刀、ならば彼我の距離も近いはず】

せ、のっ!

【立てた柄を頭上でぶうんと、右から左へ片手の一文字】
【横薙ぎに大きく掃うのは、左右どちらに動いても対応できるよう、更に片手斬りでリーチを伸ばす】
【片手の分威力は落ちるが、遠心力を用いた斬撃でまず足を止めるのが狙いだ】
509 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [sage saga]:2015/12/23(水) 23:17:35.70 ID:X1/y06Vp0
>>507
/了解しました、宜しければまた明日
/ご都合悪ければキンクリでお願いします、ありがとうございました
510 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/23(水) 23:25:18.17 ID:H/Fnvty9o
試しにサクッと「OS」「勢力」「中の人リスト」だけ中身入れたwikiを作ってみました。

http://www27.atwiki.jp/tyuu2nouryoku/pages/1.html

オイオイ兄ちゃん、まだ移行するとか決まってねぇだろおおん!?(ヤクザ風)
兄さん、議論が終わってから作るのが筋ってものですぜ(江戸っ子)
なんて事になればサクッと消去します。

また、
昔のデータいらへんやろ。マサラはまっさら始まりの色や!(謎関西弁)
みたいな事になった場合、ササッと修正します。

取り敢えず、軽いサンプルみないなのがあれば
wikiを移すかとか、リセットするかの議論もしやすいかと思いまして。
やっぱり充実した動きのあるwikiはスレの活力になると思いますしね。
問題があればサクッと消去します(大事なことなので)。
511 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/24(木) 00:12:23.68 ID:zdJ0plRoo
>>510
お疲れ様です、心機一転という事で私は新たなwikiがあっても問題無いと思います
昔の設定も惜しいものがありますし私としては形としてだけでも残しておいてほしいものですが、その辺は議論が本格的に始まってからでしょうかね
512 :【鳳凰抜刀】 [saga]:2015/12/24(木) 01:39:47.50 ID:7TW7PbjAo
>>479
//遅くなって申し訳です。

『(容易くはいかぬか、この一刀を諦め、業で対処し、風で突き飛ばすか……――――いいや)』
『それでは倒し切れぬのぅ。この戦、……臆したらまけじゃ。』


雑念を取り払うかの様に、再び抜きかけた刀を収める。
人並み外れた加速力、その原理は足元のナイフにある。
とった筈の距離は一瞬にして縮められ、砂塵は薄まり、身を隠すという行為も叶わない。それにも関わらず
彼女は未だに刀を抜かない。いいや……―――“抜けない”のだ。
刃の使えぬ刃の達人が出来る事とは、ただ立ち尽くす事だけか、
否、刀を固定する帯紐を解き抜き、鞘つきの刀

抜刀、とはいかなくとも長物であれば多少の対応はできる。


『速い、が、ぬしほど狙いが解りやすければ……防ぐ事は容易いわッ!!』


口で言うには易しだ。
しかし、狙いがさだまっていれば、やることは絞り込める。
左肩を前に出す様な、前傾姿勢を取り、こちらも相手の前進に合わせる様に突進をしかける。
相手の能力の延長で加速なれど、果たして急ブレーキが取れようか、いや、取れようとも取る相手ではないだろうか


『ふぐっ……!!』


ザグンッ……―――おそらく二対ある内、青年の片方のナイフが彼女の背面に描けての肩口を抉り込めるように
切り裂かせるだろう、血飛沫が飛び舞う、しかしナイフであることが幸いだ
一撃で致命傷には至り難い。
なおもう一対のナイフは鞘の根元で防いでいる。そのまま、追撃、もしくは対応なければ
彼女と青年は衝突して互いに姿勢、態勢が崩れた状態に陥るだろうか
513 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/24(木) 08:19:32.80 ID:ySlwTHO/O
>>512

 ──見えた。
 視覚、反射という意味では、全く完全に。
 相対する彼女が身体を捻るのが、見えた。
 しかし、止まれない。
 急に足を止めれば、慣性の働いた身体は致命的な隙を生むだろう。
 そして、止まらない。
 己が望むのは、勝利の美酒ではない。
 敗北の苦渋でも、良い勝負をしたという達成感でもない。
 望むのは、ただ一つ。
 命の駆け引き。奪い合い。その末の、命の散り様。
 彼は、命をかけがえの無い大切なものと思っている。
 ──“故に奪う価値がある”。
 あり来たりの物を、路肩の石を破壊して何が楽しいのか。
 この美しく、楽しく、素晴らしい世界を構成する命だからこそ。
 刻み、裂き、貫き、抉るだけの意味と価値があるのだ。

「ク、ハッ──!」

 笑声とも、苦悶の吐息とも取れぬ呼気が彼の喉から漏れる。
 彼女の差し出した肩に抉り込んだ、左のナイフ。
 しかし、衝突だ。肉を切らせて迎え撃った彼女の肩は、ナイフを恐れること無く、彼の胸に突き刺さる。
 肉と骨に止められ、そのまま自身の持つナイフの柄と、彼女の肩に胸を叩かれた彼は、弾かれるように倒れ込む。
 一転、ぐるりと視界が回転し、前方に夜空を認めて、ようやく彼は自身が仰向けに倒れているのだと知った。
 彼女の肉を抉った筈のナイフは、衝突の瞬間に手放してしまったらしい。
 まだ彼女の肩にあるか、或いはそこらの地面にでもあるのだろう。
 ナイフが何処に行ったのか、という思考より先に、ぶるりと高揚の震えが身体を走る。
 左手に残る肉を裂く感触が、じんじんと快感の熱を齎す。

「クッククク……クハハハハッ……!」

 嗚呼、堪らない。
 これだから止められないのだ、人殺しは。
 彼はけたけたと肩を揺らしながら立ち上がり、追撃の確認も、殺意への警戒もせずに、左手で右頬の刺青を撫でる。

「──俺はよ、“トカゲ”ってーんだ」

 それは、彼の名前だった。
 トカゲをモチーフとした刺青を撫で、顔の両脇に2対のナイフを浮かべる。
 右手のナイフを逆手に持ち、真っ赤な瞳を細め、にいと牙を剥く様な笑みを浮かべた。


//置きレス式なのでお気になさらず!
514 :以下、名無しにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/24(木) 17:35:35.58 ID:xNORfle5O
某ディケイドのような他人の能力を自分の武器にする風の能力ください
515 :【鳳凰抜刀】 [saga]:2015/12/24(木) 18:05:07.35 ID:7TW7PbjAo
>>513
あれほどの加速の衝突、此方も態勢が崩れない筈が無く、彼女は前に体重を掛け、衝突したにも関わらず
後ろに数メートルほど突き飛ばされていた。
肩口を斬り込まれた事で、姿勢を保つ余裕も無かった事で、受身も取り難く。
背中から衝撃をダイレクトに受けた。

『かっ、はッ…――――』

一時の呼吸困難、それによる意識に混濁と、痺れとが一気に伸し掛る様に、彼女には視界は少し白んでいた。
まばらに光と色を紡ごうと白んだ世界は斑に崩壊して、現実に引き戻されて行く。
苦しみは一瞬だ、そこから引き戻される感覚は、“快感”にも似たものがある。

『(世界が白い……雪、かのぅ……?そうじゃのぅ、もうそういう季節じゃった。)』

青年が再びを臨戦態勢を整えている間、彼女は抉られた左の肩を抑えながら、いやな汗を纏いゆらりと立ち上がる。
傷は浅く無い。和装も裂け血に染みた肩と鎖骨を覗かせている。
しかし、切迫した状態であろうとも、自身が下らない事を考えているのを自覚すると、彼女は微かに笑む
集中力を欠いているわけではない。
むしろ神経が研ぎ済まれている証拠と言えた。
殺気立ち命のやりとりに興奮する青年に反して、彼女は酷く落ち着いた雰囲気を纏っていた。
呼ッ、と、質のあるかのような吐息を吐き出し。
痛みで凝り固まる身体を緩やかにするようにゆらりと軟体のような動きをみせる。


『わっちは、“つばめ”、じゃ……――――』


それが、名前、恐らくこれが最後だと悟ったからだろうか、その名を覚え刻むのは、……―――どちらかになるゆえに。
彼女が、先ほどから、頑に鞘を抜かない理由、それはひとつの秘技の為。
その業は力を宿した刀と彼女の技術を以てして初めて成り立つものだ。
居合いの姿勢を見せる。……――――確実な待ちの形、笑みを浮かべる青年と裏腹に、彼女は酷く静かな雰囲気を纏い。
冷たい氷水に浸すかの様な細く力の入った眼力で、相手を見ゆ。
周囲を静かだと錯覚させる程の風格
何ゆえ彼女が戦いを求めるのか、それは“この業”の為とも言えるだろうか。


『(この業を腐らせとうない、観衆を沸かす芸術品でもなく、生温い非殺傷の決闘でもなく。一方的な殺戮でもなく。)』

『(“命”を賭けるということ、……、刀(たましい)に、命を注ぐという事……―――――)』

『(切迫した中でこそ、この“一刀”は輝くのじゃ。)』


この巡り会いは必然だった。彼女が“侍”である限り、青年が“強者”である限り。
彼女は居合い、居合いの姿勢を保ちつつも、こちらから距離を縮める様に、前進を始める。
じり、じり、と
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/12/24(木) 18:48:46.08 ID:S+NqNf6XO
>>515

 ──つばめ。
 彼──トカゲは、声に出すことなく、彼女の名をなぞるように口の形を変えた。
 そして、寒気に引き裂かれる白い息を吐き、笑みをぎゅっと引き締めた。
 つばめの刀は、飾り気の無い純粋な賞賛を送るだけの“価値”がある。
 技量ではない。それも素晴らしいが、所詮は刃に乗せる装飾だ。
 身体能力でもない。確かにトカゲより優れたものを持っている。
 しかし、それは得物の差であって、総合的な優劣はさほど無いと感じる。
 では、何に賞賛を送るべきか。

「アンタが欲しい。
 ──その魂は、全てを投げ打って[ピーーー]だけの価値がある」

 その魂。その生き様。
 刀に乗せる──否、刀そのもの。
 彼女の魂たる刀であるが故に、賞賛するべきだ。
 へらへらと接してなど、いられない。
 心は高翌揚。頭は冷静。体は万全──とはいかないらしい。
 しくしくと胸が鈍い痛みを発する。
 胸骨にひびか、或いは折れてしまっているかもしれない。
 もっとも、それ以上の痛手を与えた手応えはあるが。
 鞘に刀を納めたまま構えるつばめに、トカゲは歩を踏み出した。
 一歩、二歩と、ゆったりと。距離を詰めていく。
 構えはない──否、それこそがトカゲの構え。
 つばめとトカゲの構えの違いは、侍と殺人鬼の違い。
 そして、何歩目か。ぴりと殺気の濃い圏内に、入った感覚があった。
517 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage]:2015/12/24(木) 18:49:44.58 ID:S+NqNf6XO
>>516
名前ェ!
518 :【逸世砲激】【清廉神宿】【動力構成体】 [sage saga]:2015/12/24(木) 21:12:37.84 ID:WCEqvI8a0
>>419から結構待ってみましたが返信がございませんので
このロールは破棄させて頂きます

それと【植眠支配】さんはまだこのスレにいらっしゃいますでしょうか?
現在【逸世砲激】をお貸ししていますが
1ヶ月間活動が見られないため今後も活動がない場合返して頂きたく存じます
とりあえず3日待ちますが返信無いようでしたら強制的に返して頂きます
519 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/24(木) 22:06:09.14 ID:zdJ0plRoo
「――――――――――――五発」

【黒い軍帽に、同じ色の軍服を身に纏い、その上にインバネスコートを羽織るという、妙な出で立ちをした少女の右手に握られるのは】
【今し方、銃声を吐き出し終えた、熱を持ち続ける、古めかしい拳銃】
【回転弾倉を持った拳銃、その側面を左手の平に押し当てながら縦に勢いよく下げる。ジィ、という音と共に、弾倉が回転する】
【それが、その少女の癖だった。仕事を一つ終えた時、いつも、少女はそういう仕草をしていた。もう、随分と長いこと、そうしてきていた】

「たった五発。……また、耐えられなかったか」

【拳銃のトリガーガードに指を通したまま、グリップから手を離した。右手の人差し指のみを支えに、グリップの重みに銃全体が引っ張られ】
【そしてその勢いのまま、銃は回転を始めた。ほんの僅かに右手を動かして、クルクルと自在にリボルバーが踊り】
【その回転を止めないまま、右腰のホルスターへと銃を流れる様な、手馴れた動作で納めれば】
【斃れ伏した死体を前に、呆れにも、憐憫にも似た感情を紛れさせながら、小さく、息を吐いた】
520 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/24(木) 22:23:19.97 ID:Wf7rdw0Eo
>>519

【アルラウネ、と一般には呼ばれようか】
【人の血肉を喰らい、精を啜って生きると云われるこの生物であるが】

【今晩はクリスマスだ】
【茂みに潜み、男どもが彼女共々迷い込むことを望んでいたが】

【響き渡る銃声】
【湧き上がる好奇心】
【アルラウネは好奇心のままに、銃声のした方へと蔦を用いて跳ねるように進む】

「あらぁ、こんばんは。こんな祝われる晩に殺人なんて物騒なことですね。」

【うふふと笑いながら軍服の少女へと近づく】
【その姿、本来下半身があるべきところは葉が茂った紫色にピンクの水玉が目立つどくどくしい色の花弁となっており】
【上半身は葉のドレスを羽織り、体色は緑と人肌がまだらになったようで】

「その男の方、なにかなされたのでしょうか?
あなたが軍人さんであられれば、刑罰は当たり前なのかもしれませんが・・・。」

【銃に撃たれた男性の方を向き】
【なぜ男は打たれたのか、ということを問う】
【逮捕することがなければ、あわよくば食べてしまおう、なんて】
521 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/24(木) 22:37:33.46 ID:zdJ0plRoo
>>520
【猫の髭の如く張り巡らされた意識が、気配を断つ事もせぬ人外の接近に気付かぬ訳もなく】
【彼女が挨拶をする頃には、その少女は納めた銃の銃把に指を添え乍ら、少々目線を低く、その人外と相対した】
【実に、それは実に面妖な姿であった。植物がまるで人と育ったかのような奇怪な姿に、その少女はまた一層、警戒心を強くした】

「……基督の誕生を祝う風習など、神への祈りを随分前に捨てた私に關係有りはしない」
「然し乍ら、基督の教えが物の怪、或いは草花にすら浸透している事は興味深いが」

【敵意がある様に見えぬのではあるが、人外とは文字通り人の外に在る存在である】
【如何にこの少女が浮世離れした人間であろうとも、人の外にある者の思考、嗜好など図れぬ物】
【であるが故に、未だその警戒を崩さないように、この草花に性別があるとしたら雌、と呼ぶべきか、女、と呼ぶべきか……それを、睨みつつ】

「私は、私のやるべき事をしたまで。其処の男は五発、ただの五発を耐え切れなかったまで」
「上から降りてきた指令を、言われるがままにやるまで。兵とはそういうものよ」

【回りくどくはあるが、軍人の仕事を全うしたまで、と此の少女は草花の怪異へと言った】
522 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/24(木) 22:46:53.33 ID:Wf7rdw0Eo
>>521

「ふふっ、私にとって今日は稼ぎ入れ時ですのでね。」

【ニコリと害意を伴った笑顔を少女へと向ける】
【そう、迷い込んだ男女をこう、ペロリと頂いちゃうわけで】
【そんなことは毎年やっている】

「そんなに睨まなくたっていいじゃないですか。
ふふ、別にあなたを喰らおう、なんて思いは今はありませんよ?」

【少女はこちらを常に警戒しているのか】
【すごく睨まれている、というのはこの人外にも理解できる】
【常に食事ができない身な上、たまには良い食事にありつきたいものだが】

「へえ、軍人さんとしてのお仕事をきちんとなされたのですか。
それでしたら・・・。」

【アルラウネは少女の側から蔦を用いて移動し】
【撃たれた男のもとへと行き】

「この男を食べさせてくれませんか?
私、最近食事をしてませんので・・・。」

【開けられた風穴から臭う鉄の匂いに顔をうっとりとさせつつ軍人へと聞く】
【棘のついた蔦が、まるで出番を待つかのようにうねうねとしている】
523 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/24(木) 22:59:19.45 ID:zdJ0plRoo
>>522
【敵対意思は見られず、然し危険性は有り。肉食性ならば、可食範囲内に少女自身も入ろう】
【だが、それがその死体を喰らうのであれば少女にとっては都合が良い。何せ処理とて人手が在って、人ともなれば苦労は一入】
【それだけを喰らうのが目的であれば、少女としても好都合である】

「物の怪なれば人を喰らうのも然り」
「――――――――――――で、あれば」

「許可する。此方としても助かるというもの」

【銃を緩慢な動きで引き抜いて、それから撃鉄は親指で起こす】
【銃口を夜空の彼方へと向けながら、男へと向かった彼女へと向き合った】
【姿勢としては、より強まった形ではあるが。ただそれだけではなく、その草花の物の怪が、その死体を喰らうのを許可させた】
【……銃を抜き、一層強い警戒を取る事が前提であるが】

「然し、不可思議な物だ、草花の怪」
「花らしく土に根を張れ、とは言わないが……その死肉を喰らって、此方を喰らう意思は無いのか?」

【その、未だ緩めぬ警戒もそれが理由である】
【少女は物の怪が少女自身を喰らいかからんとする時を恐れている】
【その物の怪の言葉をその通りに取れば、生きる人間も喰うものであろう、と。なれば、何時自分がそうなるか、知れたものでは無い】
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/24(木) 23:08:20.86 ID:UyWLrQu7o
サンタさん!能力ください!
525 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/24(木) 23:18:13.18 ID:Wf7rdw0Eo
>>523

「軍人さんらしい、お堅い言い方ですわね。ありがとうございます。」

【許可を得て、男の方へと向き直り】
【ジュルリとよだれを垂らして】

「うふふふ、うふふふふふ、いっただきま〜す!」

【久しぶりに肉と骨を食らう】
【最近は血しか吸ってなかったアルラウネにとって絶好のごちそう】
【興奮した様子で男を手で持つと】

【ガブッ、ブチッ、バキッ、グシャッ】
【ガツガツと男を喰らっていく】
【その死体はあっという間にアルラウネによって食べ尽くされ】
【死体の痕には血痕のみを遺した】

「うふふふ、うふふ、ご馳走様でした。」

【少女の方へと向き、口周りを血で朱に染めたまま感謝の意を伝える】
【顔は興奮からか火照っており、言動にも狂気が感じられる】

「あははは、私、食べるのは迷い込んだ哀れで馬鹿な人々位のものでして。」
「奴らの食べられる時の絶望的な表情、そして断末魔の絶叫ったら、堪りませんもの・・・。」

【顔を照れたように赤らめつつ】
【自らの趣向をさらけ出す、本当に人外ではないか、といったところで】

「私、自ら望んで出会った人々を食べたりはしないんですよ。
出会った事自体が運命、食べられる運命じゃない、ってね。」

【それは少女のことか、はたまた以前であった詩人のことか】
【少女を食べる気はさらさらないようだ】
526 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/24(木) 23:34:33.39 ID:U600COL6o
>>514
【掌握転生】
貴方の両手は、身体に触れた対象の能力を読み取る力を持つ。
そして、読み取った能力を記録し、いつでも武器として生み出す事が出来る。
武器の生成には1レスかかり、武器は手のひらから生み出される。
生み出された武器は、記録した能力を半分ほどに劣化させた力を持つ。
1能力につき1つの武器しか生み出せないが、武器の形は一般的なものならば自由とする。
また、メジャーで特殊な性能を持たない武器ならば、
ガンブレードやパイルバンカーなどの創作武器も可能。
なお、武器は1ロール経過すると消失するため、他者に武器を譲渡する事は出来ない。

身体能力:運動が得意な程度
初期武器:無し

>>524
【調伏覇脚】
貴方は手をポケットに入れている限り、あらゆるものを踏みつける事が出来る。
空気、空間、魔法、音。物体として形を持たないものでも、なんでも。
それがマグマの様な危険なものでも、足の裏で踏みつける事が可能。
ただし、足の裏以外はただの人に過ぎない。
範囲攻撃を踏みつけようとしても、手痛い一撃をもらうだけだろう。

身体能力:アスリート並
初期武器:無し
527 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/24(木) 23:36:19.53 ID:zdJ0plRoo
>>525

「……凄惨、だが純粋とも言うべきか」

【大した時もかけぬまま、倒れ伏す男は余りにも容易く平らげられた】
【今ではその存在を象徴するものも、かの怪の口元に残る鮮血か、或いは打ち棄てられた血の痕のみか】
【其の姿は実に残酷極まりないものであるが、然し人がするそれとは如何にも質の違うものである】
【少女がそう思った理由は、その行動が生存に直結しているからであろう。言われるがまま殺す少女のそれとは、全く毛色の違えた光景であった】

「人の外側にある者よ、其の理屈も私には理解出来ぬ物であるが、然し正直在る事は私にも分かる」
「其の、喰われるべきではない運命を私が辿っている事を望もうか」

【銃を下ろし、それからまた手離して、人差し指を軸にして、右手の中で回転させ】
【それを背中へ放り投げ、右肩を通って手元に帰ったそれを握ると、二度、三度それを回転させ、それから銃を納めた】
【曲芸じみた動きであるが、これもまた少女の癖であった。仕事を終えた少女が、ほんの少しばかり心を緩めた時に見せる癖】

「然し鮮やかな手並み、死体の処理をする必要は失せた」
「私の任はこれにて終わり、上官への報告は少々工夫が必要であるが。礼を言おう、物の怪」

【それから、其処で少女は漸く彼女へと、片頬を緩ませて、彼女へと笑いを向けた】
【人間の域を外れぬ少女であるが、順応性に関しては人並み外れたものがあるらしい】
528 :【調伏覇脚】 [sage]:2015/12/24(木) 23:39:59.59 ID:UyWLrQu7o
>>526
面白い能力ありがとう!
529 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/25(金) 00:00:00.66 ID:yleQf1O5o
すみません、イブの夜にすみません。
スレについて相談がありまして。

・wikiについて
wikiを移転するかどうかで話し合っていたと思います(>>189,>>195など)。
自分は新しいwikiを作って心機一転進めていく方針で賛成でして、
試験的に新しいwikiを作ってみたのですが。
結局、新しいwikiで行くのか、古いwikiを使うのか、どちらが良いのかな、と。
現在、新しいwikiに1名の賛成(>>511)をいただいています。
ただ、1名の賛同だけで新しいwikiで進めて良いのか悩んでいます。
なので、今一度皆さんの意見を聞いてみようと思いました。

・新wikiの場合
仮に新wikiを使うことになったとして、勢力やOSはどうするんでしょうか?
私は、中の人のいなくなったキャラを行方不明扱いにして、
新しい人達だけでいつでも既存勢力やOSを運営できる様な提案をしました。
ですが、やっぱり勢力やOSも一度リセットしたい人のいるのかなと思いまして。
勢力やOSをリセットするのかどうかも、ご意見いただきたいです。

・避難所について
現在、パー速の本スレだけで活動していますが。
以前のように専用の掲示板を用意したりはしないのでしょうか?
新規参入にはこのパー速でロールをするのが効果的だと思うので、
本スレとしてロールはここでするとしても。
やっぱり個人的には雑談スレや能力の授与スレがあった方が便利かなと思います。
勿論、雑談なんてせずに黙々とロールをしたい方もいるでしょうが、
ある程度、交流しやすい場が在ってもいいかなぁと。
それで、需要があればしたらばに避難所を作成しようと思うのですが、需要はあるでしょうか?
ご意見お願いします。
530 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/25(金) 00:20:37.44 ID:BkQPOvOno
>>527

「ふふ、貴女の仕事も減り、私もお腹いっぱい・・・、一石二鳥ですね?」

【どうやらこの少女の仕事を一つ減らせたようだ】
【協力出来た上に自らの腹も膨れる、素晴らしいことだと】

「やけに曲芸じみたことをしてらっしゃいますね?
銃の扱い、お得意なんですか?」

【生まれてこの方銃なんて扱ったことも手に触れたこともない】
【だから、銃にはなにか好奇心が惹き付けられて】

「うふふふ、私は物の怪なんかじゃないですよ?」

【花弁、そして身体は、男を喰らったことにより妖艶な色を帯び】
【本当に美しい花を見ているような】
【そんな感覚を与えるだろう】

「さて、お暇でしたらなにかお話でもしませんか?」

【相手は完全に油断しきっているか】
【前回はそうも行かなかったが】
【まだ、まだ腹が減ってならない、血を飲みたい】
【そんな欲望は隠し、純粋な笑顔で少女を誘い入れようとする】
531 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/25(金) 00:36:56.69 ID:k7MO39Dzo
>>530
「……得意と言える程の技術も無い、だが、銃は良い」

【銃の事、と聞かれれば、途端に少女の顔は上機嫌な色を帯びていくだろう】
【如何にも趣味趣向は通常の女子よりも外れたものであるのだが、その本質は年齢から外れることの無い少女のものであるのだ】
【実の所その口調もそれを隠す為のものなのであるが、何度も言うが、その少女は所詮は人間であり、そして少女の枠を出ないものであった】

「此奴は私の、そして何代も前、維新の頃よりの我等の銃」
「古くはあるが、使いようによっては自動式と変わらない、或いはそれ以上にもなれる」

【ホルスターの銃を引き抜いて、そう語る少女は実に楽しげであった】
【鈍く光る回転式弾倉拳銃は、其の表面に幾つももの傷痕を有していた】
【銃把は黒ずんで、指の形に削れているが、それが少女の手の形にぴたりと合わさっている】
【実に愛おしそうにそれを眺めた後、また人差し指を軸にして、くるり、くるりと回し】

「話とは言っても。素性を語る暗殺者など何処にいるものだろうか」
「私が出来ることと言えば、ほんの少しの銃の事のみよ、戯れ話に適するものなど在りはしない」
「年頃の女子が好むような色恋も、或いは人の外に在る草花が楽しめような優美な詩曲もな」

【そう、油断している。油断しているが、然し最低限の職務について忘れている訳では無い】
【最も、それが怪異に対してさしたる問題になるか否かは、はてさて分からぬ物ではあるが】
532 :【炎舞演武】 >>492 [sage saga]:2015/12/25(金) 00:36:58.95 ID:nYbl0wgZ0
>>529
自分は【新wiki使用】、【避難所作成】に賛成します。
また勢力とOSについてですが、リセットするに一票投じます。

賛成した理由としましてですが、再スタートで良いだろうと思ったからです。
自分も避難所でロールしていた一人ですが、戻ってきた古参の方は使用キャラの性格や口調などを忘れている事のほうが多かったように思います。
リタイヤして新しく能力をもらう。と、自分が見ていた限りではそのような感じでした。
勢力やOSも利用されはしていましたが、人数が少なかったりとでキャラの中の方々が悩んでいたことをよく覚えています。

なので、自分の考えとしては一度真っ白な状態に戻して再スタートしても何も問題はない、と思います。

また、避難所の作成に関して付け加えると、雑談スレや授与スレなどに分かれていたほうが個人的にはやりやすいです。
いつの間にか能力が来ていたりして、それを見過ごすようなことがあっては能力を考えてくださった方への罪悪感が……。
現状は悲しいながら、それはあまりさなそうな気もしますが、あっても良いかなと思います。
533 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/25(金) 00:47:06.58 ID:BkQPOvOno
>>531

【おそらく少女はよほど銃が好きなのだろう】
【それほど好き、といえるものはアルラウネにはない】
【それは羨ましくもあり】

「うふふ、好きって言えるものがあるのならそれは素敵だと思いますよ?」

【少女が握る銃は月光に照らされ黒光りしており】
【なかなか歴史というか、風格を感じさせるもので】

「その銃、よほど使いこなされているようですね?
銃弾とかって持っていらっしゃるんですか?」

【銃といえば銃弾がなければ意味がない】
【銃に興味を持った人外は銃弾を見せろと要求したわけであるが】

「うふふふふ、そんな、あなたが好きな銃のお話を聞かせてくださるだけでもいいんですよ?
私、人の話を聞くのが好きですから。」

【だが、純真な笑顔とは裏腹に、血が欲しい、なんて欲望がある】
【いつも使ってきた手口だ、吸うだけすって医者の前に放り込む】
【この最近ニュースや新聞でも怪事件として取り扱われていたのだが・・・?】
【時間帯は必ず夜、犯人は不詳と報じられたが、その犯人はまさにこのアルラウネなのである】
534 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/25(金) 00:53:00.11 ID:k7MO39Dzo
>>529
改めて、新wiki、避難所ともに新規作成に賛成です
また、OSや勢力については一度リセットした方がいいかな、と思います
ただリセットした後に旧設定や組織を使いたい、という方がいましたらそれを再生する、ということはしてもよいと思います
個人的には帝國等の一部OSや神殺機関やジェイル等はそのまま引き継ぎで使ってもいいかなと思っています

それと、雑談、授与、議論くらいには最低でも分けた方がいいかな、と思います
やはりすべて一つにまとめて、というのもやりにくいですし
535 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/25(金) 00:55:57.25 ID:BkQPOvOno
>>529
新wiki、避難所の両方に賛成します
元々あったOSとか勢力は一旦リセットという形で消してから、
希望等あれば再び議論にあげてから採用、という形だったらいいなと思います
536 :【鳳凰抜刀】 [saga]:2015/12/25(金) 01:06:49.98 ID:8JgLdI9eo
>>516
魂とは、生き様とは、侍とは、刀とは、命とは、勝利とは、技量とは、価値とは、嗚呼、気迫をこめれば
渦巻く様に雑念が溢れ出て来る。違う、命を注ぐという事は、無意味に力だけをこめるという事では無い。
学んだ事、納めた事だけを反復する事ではない。
ましてや手を抜くことでもない。
俯瞰せよ。もっと深く、広く、世界を見渡すのだ。心血は、身体の痛みは、相手の様子は、寒さは、刀の重さは、間合いは
ああ、考えては追いつかない。追いつかないのだ。
時間、環境、状況とは水の流れなのだ。流れに身を任せて自ずと形と成りゆる。

彼女は、脱力を始める、脱力とは、力を抜くというだけではない、染み込ませるのだ、神経を、水の様に
眠りにつくまで一瞬の瞬間のように


『……―――鳳凰、抜刀、術………………   飛  燕  絶  刀    』


そう言葉を発してからすぐに抜く事はない。いいや、すぐに抜いた、と感じさせない余韻があるのだ。
とろんっ……、音で示すならそう表現し得る。
彼女と青年が接する静けさのなかに纏った殺気、気迫、全てが解脱されたかのよう、様相を言葉で表すなら“無”の領域
彼女を纏う空間が溶け込む様に包み込む。

業を発する際に音は無い。何故なら風がついてゆかないから、そして、―――――“音すらも断ち切ったから”
彼女の居合いとは、――――如何に斬るかには拘らない。
如何に間髪おかず、あっという間に“抜く”か。
そこが勝負だ。
刃の威力は考えずともよい。
何故ならば


『わっちの居合いに、斬れぬものなし。』


その証明の為だ。
そう一言を携える頃には振り切りおわっており残心をしめすだろうか、この居合いの所作の行動を止められるとすれば
0.01秒間の空間に住まう住人だけであろう。

“つむじ風” 

傍目で見ればそう形容するだろう、ひどくささやかで、静か、言ってしまえばこれほどに“貧相”なものなのだろうか
それでいい、それでいいのだ、華はいらない。求められるのは確実に“斬れる”ということだけ
言葉通りに、その“風”は距離という概念を無くすかの様に燕の如く鋭さで飛翔し、ものの一瞬と言う間もなく狙った青年の元へ向かう。

鉄、鋼、鎧、物質であるものは如何なるものもこの斬撃は“防ぐこと”は叶わない。
すべて斬れてしまうのだ、それほど鮮やかな斬撃、おそらくその斬撃は公園の木々や、塀、その先の建物や物を
数十mほどに至るだろうか、風の届く先まで、たやすく通り抜けるだろう。
鉄筋であれ、なんであれ、真っ平らな切り口を残して、通り抜けたいくつかの物は、支えを失い袈裟掛けの形で
切断されているだろう。


『くはっ、ははは……――――、出来映えを確認できんのは、残念、じゃ、の……』


そう笑んで彼女は力つきる、それらの行程を確認することも叶わず、極度の集中と脱力、左肩を裂いた出血量の多さ
それらと併用し蓄積したダメージがのしかかり
ぷつりと、糸が切れた様に倒れるだろう。


『(これ、しきで倒れると、は……わっちも、まだまだ、未、熟じゃのぅ)』


これで死んでしまえば、後悔もなにも残る事は無い、全て出し切った。
それでよい、音の無い闇は心地よく彼女を包む。青年は、生きているか、死に伏すか、いずれにしても
彼に殺されるなら、最も後腐れないことだろう


“―――――戦闘継続不能”
537 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/25(金) 01:09:23.53 ID:k7MO39Dzo
>>533
「……ん、そ、そうか……それは……どうだろう……」

【此の少女は、やはり人とは酷く外れた趣味を持つものだから、変人扱うこそされど、褒められる事などそうそうは無かった】
【ましてや、尊敬の念で見られる事こそ数えられる程度には在れど、素敵、などという言葉を使ったことなどありはしなかった】
【左手に人差し指と親指を以て軍帽の鍔を摘まんで、目深に被り直して目元を隠した】
【平静と平常心を志す少女であるが、それ故にその頬に差した、照れ、などと言う未熟極まりない朱色を見せたくはなく】

「使いこなしている、という程では無い。少なくとも、我が父、祖父、或いは祖程では」
「然し、肌身離さず持っている――――――――――――しかし、銃弾か」

【無論、無策で彼女に異能を見せる程に平常心を失う程の阿呆では無い】
【ほんの一瞬の思索の後、軍服の衣嚢へと左手を入れる。そしてその中で、左手を握り締めた】
【それにより、手の中には三発の、空気を素材とした弾丸が精製される。衣嚢から手を引っ張り出すと、握った手を開き】

「これだ。これが、私の銃弾だ」

【黄金色に鈍く輝く三発の弾丸が、手の平の上を転がっていた】
【少女の異能はよくできているもので、触れるまではその質感は金属と大差の無いもの】
【見せるだけならば、問題無いとその物の怪へ。それが既に警戒を緩めている、という事実に他ならないとは気付かずに】

「人の話を聞くのを好む、とは可笑しな人外、それとも人外なればこそか?」
「然し、私の話せることはこれで打ち止め。これ以上は、話せば如何な一欠けらになるやら知れたものでは無い」

「――――――――――――私は此処で失せよう、基督の宴に銃火は似合わん」

【そうして、彼女は其処から立ち去ろうと考えていた】
【常に頭の中に、それが人外であることを入れておかねばならなかった】
【それは、余りにも無防備に――――――――――――その物の怪へと、背を向けてしまった】
538 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/25(金) 01:22:37.28 ID:BkQPOvOno
>>537

「ふふ、そう照れなくたっていいんですよ?」

【少女が恥ずかしげに軍帽を深々と被り】
【照れ隠しをしていたのはなんとなくわかる】

「ふむ、先祖の方も銃の扱いが上手かったんでしょうね。」

【先祖より、というふうな表現】
【アルラウネにとって先祖とは何だったのか、ということを思案する】

「へえ、これが銃弾、ですか。」

【黄金色をしたまるで金属のような質感を持つそれ】
【それが銃弾だと知った時、アルラウネはまたひとつ知識を付けられた、と喜び】

【ただ、絶好の瞬間はようやく訪れることとなる】
【ーどんな血よりももっとも美味いとされる、経験のない少女の血を吸う瞬間が】

「うふふ、はじめは神なんか信じないー、なんて言っていたでしょうに。」

【その背を見送る】
【だが、その瞬間だった、心にドクッとしたものが流れ込み】
【もはや衝動だった】

「・・・・、っああ、我慢できないっ!!!]

【その叫びと同時、背を向けた少女へと一本の刺のついた蔦が襲いかかる】
【先ほどの男よりも、甘美で美味しい血を、人外の、吸血生物としての本能が求めてしまっている】
【先ほどの食事の興奮も収まっていない、だからこそ衝動的にしてしまった】
【刺にはかえしがついていない、取ろうと思えば蔦は簡単に取れる】
539 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/25(金) 01:42:32.83 ID:k7MO39Dzo
>>538
【少女の行動は迅速であった。右腰の銃を引き抜いて、それから振り返り、銃を彼女へと向けた】
【然し、蔦、という、初めて見る攻撃手段に対しての対応は思考の内に在らず】
【急所だけは刺させる訳にはいくまい、として。右手に握る銃の弾倉を開くと、三発の弾丸を叩き付ける様に装填した】
【実に熟練した動作であり、そして次にそれを終えた左腕で、その蔦を防がんとした。故に、其の蔦は少女の左腕に突き刺さる事になる】

「くっ――――――――――――不覚を取った……!!!」

【それからまず、右手の銃の撃鉄を親指で下ろして、刺された蔦に撃ち込まんと引き金を引いた】
【それが成されれば、少なくとも見た目通りの脆さを持つので在れば、一撃でそれを切断する事を可成り、と判断し】
【更に、一発を、本体であろう女性の形をしたモノへと向けて撃つ】
【この銃弾、空気を握り込んで作り出した魔弾とも言える異能の産物である。故に、其の事象が引き起こす殺傷は、通常の弾丸とは原理が大幅に異なるものであった】
【『空気の針が突き刺さる』と言うのが最も分かり易い例えだろう。空気は霧消するもの、証拠も遺り辛い、調達の容易さも併せ少女が最もよく使う弾丸であった】


「……どうやら知らぬ内に油断をしていたようだ。これは全て私の未熟よ、怒りはせん」
「だが――――――――――――物の怪、私は殺される訳にはいかん、全力で抗うぞ」

【それから、一度銃をホルスターに納めると、刺さった蔦を右手で掴み、引き抜いた】
【左手で空気を握り締めて、手の中に銃弾を作り出す。また銃を抜き、弾倉を開き、一発一発、然し其の動作は一瞬で終わる】
【弾倉を回転させて、物の怪へと銃を突きつける。其処には、朱の差した頬も、緩んだ気配も在りはせず。ただ、目標を屠らんとする牙の煌めきの如く】




「五発、たった五発だ――――――――――――」




【五発の弾倉、撃鉄を引き起こすと、それが回転し。一発目を撃つ準備を終える】
540 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/25(金) 01:55:49.06 ID:BkQPOvOno
>>539

【少女は実に素早い対応をした】
【左腕に刺さった蔦は少しだけ血を吸っただけで少女にはそれほど害はない】
【ただ、この人外は】

「あはははは、うふふふっ、美味しいわね・・・。」

【甘美な味のする血】
【いつ以来か、聖夜に釣る女子は必ずと言っていいほど雑味があるが】
【この少女の血の味は違う、本能的な何かが呼び覚まされる・・・!】

「あははは、その血を、もっと!!」

【すでに狂気の沙汰だ】
【食事と吸血によってアルラウネはかなり活動的になっている】
【こちらへ向かってくる銃弾を視認すると即座に、そして器用に蔦を用いて右方へ】
【空気の銃弾は下半身の大きな花弁に風穴を開け、霧散した】

【先ほどの油断を感じさせない、覇気を持った少女】
【そして貪欲に血を求めるアルラウネ】

【次に刺の生えた蔦を2本、少女を左右から挟むように投げる】
【そして下半身に茂った葉には5輪の黄色い花】
【黄色い花は今のところ使い道が無いようだが・・・?】
541 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/25(金) 01:56:54.47 ID:yleQf1O5o
>>536

 ──。

 ────。

 ──────。

 ──『しん』という轟音。
 耳鳴りの様に、静寂という異音が聴覚を支配する。
 殺意、害意が満ち、一撃が殺傷に足る殺戮圏内。
 その中に足を踏み入れた瞬間、水の中に落ちたような静寂に襲われた。
 錯覚か。いやはや、そんな筈もない。
 互いの殺意に呑まれ、空気が死んだのだ。
 トカゲは冷えた頭でそう考えた。
 胡乱な高揚に心の臓は跳ね回り、明確な殺意に脳は芯まで冷えている。
 まるで、時間を切り刻んで殺してしまったかのような。
 知覚外を知覚し、認識外を認識し、意識だけが未来に進んでいる感覚。
 極限の集中と、最高の殺意と、最高の相手。
 それらが、トカゲの思考速度を、知覚速度を、跳ね上げていく。

「抜──……」

 ──抜いた。
 一歩、自分でも驚くほど遅く──或いは、それだけ認識のみが先走っていたのだろう。
 ともかく、ようやく殺戮圏内で初めて一歩を踏み出した瞬間。
 無音で抜き放たれた美しい刃を見た。
 気配がふつと別れる。──否、断たれる。
 其処にある空気が、空間が、存在が、まるで元からそう在ったかの様に断たれていくのを感じる。
 嗚呼、結局の所。何処まで突き詰めても、トカゲとつばめ。
 彼と彼女は全く同じなのだ。
 極限の、純粋たる、悪意など存在しようも無き殺意。それを果てまで追い求めた結果の、絶技。
 不可視の斬撃が迫る様を、トカゲは何故かハッキリと知覚した。
 それは、其処に在るものを切断していくという現象故か。
 或いは、風か念力か、少なくとも不可視の力を使うと知っていたからか。
 だが、感覚としては。そう、通じあった、というのが相応しいだろう。
 彼女の殺意に、己の殺意が通じあった。
 ぶつかり合う事無く、混ざり合った。“だから分かる”。

//続きます
542 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/25(金) 01:57:21.46 ID:yleQf1O5o
>>536

「──……ッ」

 短い吐息と共に、景色が加速して行く。
 それは即ち、高速化した思考が元に戻っている事を意味し、
 知覚上遅くなっていた不可視の斬撃も、本来の速度を取り戻していく。
 そして、判断。嗚呼、これは避けられない。
 実際の近くに戻ってみれば、到底避けられる速度ではない。
 しかし──。

「俺の殺意に、殺せねぇものはねぇ」

 返答する様にトカゲは呟き、右手のナイフを投げる。
 つばめの頭の上に。全くの、見当違いの方向に。
 技を出し、倒れ行くつばめ。
 故に外れた? ──否、わざと外したのだ。
 宙空を踊るナイフが、先のナイフを追いかける。
 喰らい付く猛犬の如く投げたナイフにぶつかり、弾き飛ばした。
 弾かれたナイフは、また別の宙空のナイフに弾かれ、更に、先回りしたナイフに弾かれ、弾かれ、弾かれ、弾かれ。
 倒れるつばめを囲むように、1本のナイフが踊り狂い、その速度は、段々、段々と加速する。

「──────……  殺  刃  遊  戯  」

 そして、弾かれ続け矢の如く加速したナイフを、つばめに撃ちだす。
 同時に、ナイフを弾き続けていた一対のナイフも、別々の方向から倒れるつばめに向かい。
 その心臓を、その首を、その背中を、貫かんとナイフが迫る。

 そして。

 そして──。

 トカゲは、その結末を見届ける事が出来なかった。
 すん、と。焼けるような冷気が首を撫でる。
 それが何か、トカゲは知っていた。
 つばめの放った、斬撃。避けられぬと捨ておいた、必殺の一撃。
 当たれば死ぬ。──それがどうした?
 避けられそうにもなく。
 死への恐怖よりも、遥かに殺意(愛情)の方が大きかったのだ。
 後悔などなく、文句など言わせない。
 死んでも殺す。それが、己の愛なのだ。

「……殺(あい)し……」

 何かを言おうとした瞬間。
 口と、喉から血が溢れ、ずるりとトカゲの頭は地面に転がった。
 絶対両断の一撃は、その名に恥じず、彼の頭部を切り落としたのだ。
 故に、ナイフの行方をトカゲが見届けることは無かった。
 その結末を知っているのは、きっと。
 彼が殺(あい)そうとした、相手だけなのだ。
 だが、願わくば。その命、奪えていたならば……。
 その、殺意と倒錯に満ちた短い人生に、悔いはない。


 ──【凶刃中刃】死亡




//最後の判断を任せちゃってすみません……
543 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/25(金) 02:03:34.91 ID:yleQf1O5o
>>532
>>534
>>535

ありがとうございます
どうやら、「新wiki利用」「避難所利用」「勢力・OSはリセット」の方向性で良いみたいですね。
ただ、意見にもあった通り、以前の「勢力・OS」は利用者が居れば即復活という事で。
544 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/25(金) 02:08:08.44 ID:yleQf1O5o
>>543
>ただ、意見にもあった通り、以前の「勢力・OS」は利用者が居れば即復活という事で。

ここ正しくは、「利用者が居れば、復活するか議論を行った後に復活」ですね。
寝ぼけてました……
545 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/25(金) 02:11:42.91 ID:k7MO39Dzo
>>540

「させん、私の血は、私の物だ――――――――――――!!」

【思っていたよりも、蔦による傷害は大きい物では無かった。なればと、少女は左手を撃鉄に添える】
【狂気に陥った人外と言う、実に厄介な存在を前にして、存外と冷静でいられるのは、それのやるべき事自体がそこまで変わってはいないからであろう】
【撃って、殺す。それが何時も何時も、繰り返してきたこと。であれば、そこに何の、どんな、躊躇いが産まれるだろうか】
【先ずは、血を吸わせる訳にはいかない、その正体が分かっている、向かってくる二本の蔦へと向けて、銃弾を放った】
【二発。引金を引き、撃鉄が起きるとほぼ同時に撃鉄を下げ、また引き金を引く。所謂、"早撃ち"、それによって、蔦を叩き落とさんとした】

「さぁて――――――――――――どうするべきか」

【それから、狙いは本体……と、思われる女性型へ】
【然し、その下半身には新たに"花"が見られる。新たに見られたもので、何かあるのであれば、対処の必要があろう】
【で、あるが、詳細不明である以上どうしても少女の対応は後手になる。と、すればと、狙いはやはり、本体へと向けられた】

「殺らせてもらう、殺られる前に、な!!!!」

【更に二発、銃を撃つ。銃弾は真っ直ぐに本体を狙い、穿たんとする】
【何かが起こる前に、動きを止める。そうすれば何かを考えていようとも、それらは無意味、夢幻泡影と消える、と】


/申し訳ありません、そろそろ凍結をお願いしてもよろしいでしょうか……?
546 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/25(金) 02:23:02.44 ID:BkQPOvOno
>>545

【棘付きの蔦は左右に展開されたが、それも弾き落とされる】
【相当に精度のいい射撃だ、さすがは軍人】
【だが、この人外も少女の血をいかに吸うかと考えた挙句】

「うふふ、なら・・・、人肌を晒しあげるまで、ですよ。」

【こちらへと直線的な軌道をもって向かう銃弾2発】
【今度は左斜めへと移動、だが右手を銃弾が掠め、緑色の液体が流れ出る】
【が、そんなことには構わず、少女から少し離れた位置へと接近、そして】

「ふふふ、溶けなさい?」

【軍服のズボンへと黄色い花から粘液が飛び出る】
【それは物を溶かす酸性の粘液、人肌にはあまり影響はないが】
【いずれにせよロクに受ければ吸血される面積が広がりかねんが】

//それでは凍結ということでおねがいします!
547 :【凶刃中刃】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/25(金) 02:52:54.13 ID:yleQf1O5o

取り敢えず形にはなったので、改めて新wikiと新避難所のURLを貼っておきます。
ほぼまるまるコピーしてるので、何かおかしいぞってところがあったら言ってください。

・新wiki
http://www27.atwiki.jp/tyuu2nouryoku/pages/1.html

・新避難所
http://jbbs.shitaraba.net/sports/42896/
548 :【鳳凰抜刀】 [saga]:2015/12/25(金) 04:10:53.90 ID:8JgLdI9eo
>>541
しんしん、と……―――雪が紡がれる、賑やかな聖夜が始まり、光が瞬く。
されど彼と、彼女達を邪魔するものはいない。
遠ざかる意識の中で彼女は夢を見た。
翼をもがれた飛べないつばめの夢
刀に生き、侍に生き、帰る場所と、生きる場所と、死に場所を全て失った過去と……
彼女は名のある何処か東洋の侍、時代に取り残され、己が腕を測り得る事でしか存在を証明出来なかった殺し合いの螺旋

しかしその戦であれども永遠に続く訳でも無い。
何れかに、何者かに勝者の座が委ねられ。敗者にすらなれなかった者達すらいる。
戦う理由をなくした武人は、己が居場所を求め、刃を振るう場を求むも、無惨に迫害され無念の死を遂げる。


“私”はどうだっただろう。


今や昔の話だ。
戦いの中で、全てを出し切り死ぬことが叶う。
嗚呼、なんと幸せな事か、武士道とは死ぬ事、……――――と見つけたり。



ザグンッ



いいや、そんな大層なものではない、本音は寂しかった、苦しかった。
自身の刃を求める相手が居なかった、私は“侍”としてしか、相手と向き合うことができなかった。
血の気のある者と立ち合った所で残ったのは消化不良のまま、相手の死骸だけが残るだけ
もっと強者として、兵(つわもの)として、侍として、高め合う相手が欲しかっただけだ、幾数人、幾数百人、出会うも
死ねず、勝利し、その業の“質”だけが高まって往く
高まれば高まる程に
求める相手が少なくなる。

それでも、業の向上を求めた、更なる高みの出会いがあれば、寂しさがまぎれる、と、苦しみはなくなると
しかし刃を振るえば振るう程に、殺めた者の記憶が脳裏に張り付く
己の業(わざ)が為に殺めた者の名前や顔、記憶に留めているがゆえに、己の業(ごう)が業(わざ)を蝕んでしまっていた。



そんな時に出会ったのが、出会ってしまったのが、トカゲという青年だ。
気持ちよい程に殺意を、殺すという行為を己が愛として昇華する姿に、私は見惚れたと言って良い。一目惚れだ。
恋に落ちるとは、恐らくこういう事を言うのだろう。


彼になら、全ての業を取り払い、私だけの刀(きもち)をぶつけられる。


嗚呼……、―――ぶつけることができた、あろうことにか、受け止めてなおこちらに、愛(死)を届けてくれた。



『く、は……っ………両、想い……じゃ……n………?』



笑みとともに紡ごうとしたつばめの口元には血の塊が溢れ、瞳には、色が失せていた。
幾数かに突き刺さるナイフ、それらの出血が広まり、血の絨毯が出来上がる。
一羽のつばめが舞うように雪は血を吸い、しきつめられた赤い薔薇のように、彼女を包んだ。ほがやかな笑顔のまま。
ただ虚空の空をみつめて。

【鳳凰抜刀】死亡

//おつさまです!楽しかったです!かなり久しぶりのロールだったので拙い所ばかりで申し訳なかったです!

549 :【砕牙衝刃】妖刀を持つ剣士 [sage saga]:2015/12/25(金) 05:07:09.32 ID:5ofzAnsD0
>>507
/すみません、今日から2〜3日来られないのでロールはキンクリ〆か破棄とさせてください
/申し訳ありませんがどちらにするかはお任せします、ありがとうございました
550 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/25(金) 19:38:50.86 ID:k7MO39Dzo
>>546
【銃弾は直撃を成らず。戦果はほんの掠り傷一つ】
【両足へと粘性の液体を噴射される。不覚であったが、大きな負傷は無し――――――であるが、脚部の布の幾許かが融解、白日の下曝け出された】
【白い、透き通るような少女の肌であった。まるで柔らかな部位を守る硬い殻を破ったかの様であった】
【此の程度でその性質が分かるとなれば、儲け物。大した被害では無いことに、少女はほんの僅かに安堵する】

「……ふん、小細工だ。唯の助平よ」

【弾倉に残る弾薬は残り一発。久々に遭遇した、五発以上を耐えられる者に会えたか、と思うと、僅かばかり喜色すらも其処にうすらと浮かべて見せた】
【引金に歓喜する性を持っている訳でなく、唯の子供らしい自己を主張する気持ちが逸る……己の技を見せ付けたい、という気持ちである】
【千切れた蔦の一部を拾う。それからそれを握り潰せば、また三発、弾丸が精製される】
【それを衣嚢へと一度納めると――――――――――――拳銃を、彼女へと向けた】

「一発、最後の一発だ――――――――――――」

【親指で撃鉄を下げて、狙いを定めて撃つ。単純な動作であるが、然しだからこそ其の一撃は正確無比な一撃であった】
【そして何より、悠長な一撃であるだけに見合う結果は伴わせる。それが回避行動を行うのであれば、引き金を引き切る直前に照準をし直そうと言う】
【無論、二段階目の照準は、酷く精度を欠いたものではあるが――――――――――――然し、弾丸が向かう事に、変わりは無い】

/昨日は申し訳ありません、お返しします
551 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/25(金) 20:28:16.48 ID:BkQPOvOno
>>550

【少女の素肌が曝け出される】
【それは透き通るような美しさをもっており】

「うふふふ、美味しそうな肌ですね?」

【知らぬ間に、アルラウネの眼は朱に染まっており】
【体の色も全身緑色と化している】
【完全形態、とでもいうべきか】

【そしておそらく少女が用意した最後の弾丸】
【それが銃口から放たれることとなろうが】
【悠長に構えている、動きが明らかにゆっくりであった】
【が、少女の照準調節は確かに効き目を持ち】
【大きな花弁を貫き、穴を穿った】

「うふふ、調節しなおしてこの精度、さすがね。」

【相手を褒めるのかなんなのか】
【戦闘中に拘らずこんなことを言う仕草からはまだ余裕があるということで】

「うふふふふ、ただ、私は貴女の血が吸えればそれでいいの・・・」

【アルラウネは再び刺付きの蔦を2本投げ出す】
【1本は透き通るような美しさを持つ右の大腿部に】
【そしてもう一本は左の頬に、しかし避ける仕草を見せたら左の腕に】
【蔦に左右、そして上下を挟まれた少女、どうするか】

//今日もよろしくお願いいたしますー
552 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/25(金) 20:54:23.94 ID:k7MO39Dzo
>>551
【――――――――――――少女の装填は、実に妙な方法であった】
【先ず、納めた銃弾を再度手に握ると、弾倉を展開させる。それから、ほんの僅かな間だけ、その弾丸を手の中で"浮かせる"】
【そうして、それらを適切な状態へと"並び替える"。手の中で弾丸を立たせる、というのが最も分かり易いであろうか】
【それから、それを叩き付ける様に装填する――――――――――――実に熟練し切った、手馴れた動きであり、この間にほんの二秒ほどの時間もかからない】
【照準を合わせ、引き金を引く。今まで少女は銃撃を外す事は無かった――――――が、然し。それは、その怪異の"足下"にめり込んだ】

「……くぅ、っ……」

【勿論、回避の動作は成らず。辛うじて頬に刺さるのを腕で止めるだけに留まった】
【柔肌を穿ち、血を啜る感覚に、ゾクゾクと身を震わせた】
【然して、足下から崩れ落ちそうになるのを堪え乍ら――――――――――――未だ、その戦いを捨てる、という選択肢を持ってはいなかった】


「……いいだろう、少しくらいは、くれてやる……だが」

【その、草花の怪異の足下より。彼女には見慣れているであろう、一本の蔦が出現する】
【先に、能力によって弾丸へと変化させた、怪異自身の千切れた蔦の一部、それが今、少女の物となって、今度は怪異自身を絡めとらんと蠢いた】



「これ以上は、駄目だ」



【最も、正確な操作など出来た者では無い。これは飽く迄、付近にいる者を絡め取ろうとするだけの欠陥品であるが――――――然し】
【もう二度、装填した分を彼女の付近へ。同じものが二本、出現し……それは、少女の一手と成り得るか】
553 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/25(金) 21:07:10.84 ID:BkQPOvOno
>>552

【少女のはなった銃弾は花弁に直撃したが】
【もうすでに修復されてしまっている】
【植物はすぐに回復してしまうようで】

【そして放った蔦は少女の腕へと突き刺さり】
【その甘美な血を蔦を通して吸い取っていく】
【アルラウネはそれこそうっとりとした顔で】

「うふふふ、美味しいわね。雑味がなくて・・・。」

【血にも味がある、ということをアルラウネは理解している】
【経験のない少女や少年の血というのは甘美で貴重な血だ】
【できることならもう少しだけ、というどす黒い欲望も表れ】

【だが、それは許されないことのようで】
【少女のはなった銃弾は先程までの空気の銃弾とは違う】

「嘘でしょ・・・ッ!?」

【そう、着弾したと同時に現れたそれは】
【まさにアルラウネの棘付きの蔦であった】

【1本だけならまだなんとかなる】
【絡みつくのを避け続ければいいのだから】
【ただ、3本となれば、さすがの植物の怪異も】

「へえ、こんな手を隠していたのね・・・、属性吸収かしら・・・。」

【その絡みつく蔦の中でもがいても仕方ないと観念】
【と同時に正気に戻ったか、眼は黒色に戻り、肌は人肌と緑の斑に戻る】
【もうアルラウネには少女を襲う気はないようだ、さて少女はどうする】
554 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/25(金) 21:31:33.61 ID:k7MO39Dzo
>>553
【再び空気を握り込んで、右手の内に弾丸を作り出し、拳銃の弾倉へと叩き込む】
【然し、装填されるのはその内一発。弾倉を閉じると、左掌で弾倉を回転させる】
【ジィッ、という音を伴った回転の後、それが停止したときにはもう、何処に銃弾があるのか分からない――――――それから、ゆっくりと歩み寄る】
【照準器は無論彼女へと合わさっている。銃を突きつけたまま、彼女と相対したときのように警戒を露わに、ゆっくりと】
【そうして、問題無く彼女の下へと歩み寄る事が出来たならば……銃を突きつけたまま、銃の撃鉄を下ろし】

「さて……止めだ、物の怪。こうなれば、私の銃はもう、見逃さん」

【動かぬ的に当てるなど、少女にとっては雑作の無いこと】
【人間で言えば頭部へと当たる部分、瞳を覗き込みながら、寸分の狂い無く狙い澄まし、そして声色低くそう言った】
【――――――――――――然し、彼女へと止めを刺すには、余りにも不可解な部分があり。そしてその答えは、思索する間も無く語り出す】


「……けど。私が、銃が好きな事を、素敵だ、と言ってくれたのは――――――嬉しかった」

「だから、チャンスをやる」

「三回、引き金を引く。これで貴様が生きていたら――――――――――――どこへなりと、消えてしまえばいい」


【ほんの些細なことだった。それが、其の少女の心を酷く縛っていた】
【情に流される余地がある、それも未だに少女が、少女であり続ける理由であった。未だ、未熟であり続ける理由であった】
【ただでは助けない、というのは、軍人としての仕事との、板挟みである証左。故に、引き金は三度、正確に、狂うことなく引かれる事だろう】



【そして三度、撃鉄が空白を叩く音がする】
555 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/25(金) 21:47:17.80 ID:BkQPOvOno
>>554

【まさに今のアルラウネは止まった的同然】
【最も、頭部を撃ち抜けば[ピーーー]のはいささか簡単だろう】
【ところが、少女はそれをしなかったのだ】

「うふふ、軍人さんのくせに、情に流されるところがあるんですね。
だた淡々と、仕事をこなすだけだと思っていましたよ。
ふふっ、さあ、早く殺してください?」

【早く死んだほうがよほど楽だ】
【あの銃弾で脳天を貫かれれば、死は当然】
【それであれば、3発のうちに一発目であればすぐに[ピーーー]る】

【が、その死は訪れることはなかった】
【3度とも、銃弾を放つことはなかったのだ】
【それはアルラウネの生を意味し】

「うふふふふ、ここで見逃せばあなた以外の方が被害に会うかもしれないんですよ?
それでも、私に去ねとおっしゃるのです?」

【少女の情に流されるところはわからないでもない】
【だが、それは軍人としての任務は果たせるのか】
【だが如何にせよ、何としても生き延びなければならぬ】
【アルラウネの腰元に茂る葉には、赤い花が咲いていた】

【相変わらず蔦に絡まれたままのアルラウネ】
【少女は解放するのか、[ピーーー]のか】
556 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/25(金) 22:09:38.16 ID:k7MO39Dzo
>>555
「――――――――――――勘違いをするな、私の軍人としての任務は既に完遂している」

【彼女へと向けた銃、それから両手を離した】
【人差し指を軸にして、何度も何度も回転させる。時折放り投げたそれを左手で受け取り、また人差し指を軸にくるくる、と弄ぶ】
【何度かそれを繰り返した後、腰の拳銃嚢へと納めると、彼女を未だ睨みつけたまま、二、三歩と後退していく】
【それと同時に、蔦は一気に解除され、彼女の拘束を解くことだろう】
【物の怪が喰らった男、『祖国』への亡命を企んだ男の暗殺、それが少女の仕事だ。そして少女は、その任務は既に完遂しているのだ】
【その外で、何があろうと報告する義務も無い。寧ろ現地の怪奇事件の調査に協力するなど、それこそ軍人らしからぬものだ】

【……という、少々言い訳じみた思考回路を以てして】


「だから、失せろ。さっさと何処かへと消えて、人でもなんでも喰らうがいい」


「――――――――――――最も、『帝國』で同じことをすれば。今度こそ、貴様を撃ち抜いてみせるがな」

【彼女へと、そう告げることだろう】

【此処では、彼女を見逃した。ほんの僅かな、彼女への"恩義"のような物を感じたから】
【然し、彼女が、少女の生まれ故郷である『帝國』で同じことをしたのならば、次こそは、『国防の徒』である軍人として、容赦なく殺す、と】
【彼女が此処から去っていくのならば、その背を追う事はせず、ただ、見つめ続けることだろう。彼女の背中が消えていくまで】
【最も――――――――――――彼女が望むのであれば、その眉間に銃弾を叩き込む事もまた、吝かでは無かったが】
557 :【刺咬妖花】体の一部が植物になったアルラウネ >>294 [sage]:2015/12/25(金) 22:25:34.07 ID:BkQPOvOno
>>556

「ふふ、なるほど。
そういえば、あの男を[ピーーー]ことが貴女の任務でしたね。」

【男の暗殺、がこの少女が遂行した任務だったか】
【つまり、この少女はアルラウネを[ピーーー]までは任務ではない、と】

【少女が拳銃をホルスターに戻した時だ、拘束が解かれ】
【アルラウネは自由の身となる、と同時に赤い花々は枯れ落ち】
【抵抗の可能性が全くなくなった】

「うふふふ、貴女はよっぽどのお堅い軍人のようですね。
でも、私のすることは同じ、『帝國』であろうが、どこであろうが。
悲惨な運命を辿った者共を喰らうだけですよ?」
「そもそも、人喰いはバレぬようにするものでしょう?
軍人のような堅いお方にバレるようじゃ、それは馬鹿としか言いようが無いですしね、うふふふ。」

【『帝國』だろうが、どこであろうが人喰いをせずには生きることはできない】
【だが、バレずにやればよかろう、なのだ】
【そうこの人外は述べているようで】

「それじゃあ、私は満腹ですし、美味しい『デザート』も頂きましたし。
うふふ、ごちそうさま、ですね。」

【「デザート」は間違いなく少女の血だ、あれほど雑みがなくて美味い血は久方振りか】
【それに、久々にろくなものを食べられた、これはもしや運命、なのかもしれない】
【少女には、何より感謝の意を込めて】

「また、いつか会いましょう?
その時は・・・、また美味しい食事を用意してくださいね?」

【なんて、人を殺人鬼のように扱ってしまったが】
【山の方へと帰っていく、あの棘のついた蔦を器用に用いて】
【そして、少女の元には白い一輪の花が残され】
【まるで、純真な、少女への贈り物のようだった】

//これで〆でよろしいですかね?
//なにはともあれ、二日間ありがとうございました!
558 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/25(金) 22:28:08.44 ID:k7MO39Dzo
>>557
/そうですね、こちらこそ長い期間の絡み、ありがとうございましたー!!
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2015/12/26(土) 00:41:52.05 ID:nyzrsD9S0
何か能力下さい
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福島県) [sage]:2015/12/26(土) 01:05:56.89 ID:2BzfZm+uo
http://jbbs.shitaraba.net/sports/42896/
561 :【炎舞演武】 ◆lDED16e8oA [sage]:2015/12/26(土) 01:06:20.13 ID:2BzfZm+uo
おっと、すみません。
562 :【炎舞演武】 ◆lDED16e8oA [sage]:2015/12/26(土) 01:08:41.02 ID:2BzfZm+uo
能力は>>580から入った場所で募集、授与して頂く形になります。
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) :2015/12/26(土) 01:13:41.41 ID:nyzrsD9S0
>>562
そうなんですか、すみません。
ありがとうございます。募集してきます。
564 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 00:47:56.40 ID:Beg9aRboO
【何処かの街の、こじんまりとした、寂れた公園】
【トン、トンと、何かが弾む軽快な音が響く…………】

あー…………さっむいなぁ………………

【そこにいたのは一人の青年だ。静まり返った公園に、他の人影は見当たらない】
【歳は18程か。背丈は高いものの顔付きは幼く、少年と言ったほうがしっくりくるかもしれない】
【纏っているのは安っぽいジーンズに駱駝色のダッフルコート。街を歩けば何処にでもいるような、平凡な格好だ】

うん、もう少ししたら帰ろう…………

【そう呟いて、腰を軽く落とす】
【彼の手には所々皮の剥がれたボロボロのバスケットボール】
【見据えるのは数メートル先。錆び付き、やはりボロボロのゴールリング】
【鋭く息を吐き、指先に全神経を集中し……】

……………………シッ!

【撃つ】
【好感触だった。指先、足、腕、呼吸。全てが噛み合った気がした】

あっ……………………

【……………………気がしただけだった】
【歪な弧を描いたボールはリングの端に当たり、公園の入り口に飛んでいく】
【もし人が入ってくるようなら直撃してしまうコースだが……】

/返信はゆっくりになってしまいそうですがそれでもよろしければ!
565 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 01:22:04.62 ID:N85dAk/go
>>564

【ちょっと街に買い物に出た後に】
【神社へと戻ろうとしていた時のことだ】

「はぁ、すっかり街は年末年始に奔走されておるな。
私んとこももうそろそろ年越しの準備せなあかんよなぁ・・・。」

【もう年の瀬だ、神社は何かといって忙しい】
【初詣に来る客のために、いろいろ尽くさねば、という心意気からか】
【毎年餅を出してやっているのだが、その買い出しで】

【さて、青年がいる公園の前を通りかかろうとした時だ】
【前しか向いていなかった巫女は左から迫るボールに気づかず】
【左の頬にそのボールは直撃し・・・】

「あぶっ!?」

【衝撃の勢いでぶっ倒れる】
【ドサリ、と袋の中からは米袋が1,2個出ており】

「痛たた、全く、誰じゃ、こんな時間に!」

【公園の中へと足を踏み入れる】
【ボールを自分にぶち当てられたことが気に喰わないのだろう】
【青年が目に入ると、青年を睨みつつ近づき】

「全く、先程のは故意か、偶然か?」

【なんて問うのである】
【偶然だろうが故意だろうが巫女の睨みは止まないだろうが・・・】

//まだいらっしゃいますか?
566 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 01:49:23.99 ID:Beg9aRboO
>>565

(しまったぁ…………)

【ゴールに集中し過ぎていた】
【弾んだボールが彼女の元へ向かった頃には時既に遅し、ボールはクリーンヒットしてしまった】

【歩み寄ってくる彼女。青年を睨み付けるその瞳に浮かぶ感情は明白だ】
【それを受けて青年は……】

あのっ、すいませんでした!!
本当にわざとじゃなかったんです!

【無論、謝った。そもそも非があるのは全面的に此方側である】
【これで彼女の気は済むのであろうか……】

/はい、大丈夫です!
567 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 01:59:09.56 ID:N85dAk/go
>>566

【青年からの謝罪を受ける】
【まあ、それは誠意のこもった謝罪で】

「うぬ、分かった。
偶然だというのじゃな。」

【ボールがあたったのは偶然だと認識した巫女は】
【青年をもちろん許すわけであるが】

【その後、公園の外の道へと転がったボールを取りに行き】
【青年にボールを手渡す】

「ほれ、そなたのボールじゃろ?
ところで、なぜにこんな真夜中にボールなんて投げちょったんじゃ?
確か・・・、"ばすけっとぼーる"かえ?」

【球技はあまり詳しくもないが】
【茶色の革張りのボールはバスケットボールっていう球技で使うはずだと思いだし】
【まあ、聞きたいことの根本はなぜ真夜中に練習していたのか、というところだが】

//よろしくお願いします
568 :【炎舞演武】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/27(日) 02:02:03.60 ID:fHhtpUmoO

【夜の帳が落ちた街の中、月明かりが雲の切れ間から差し込む路地裏でそれは起きている】
【数人の男女が地に伏せ、事切れている目の前に一人の男性がタバコを吸っていた】

「カッーー!! やっぱりひと仕事終えた後の一服はたまんねえな」

【タバコを血の海に投げて火を消し、改めて目の前の惨状を見渡す】

「しっかし歯応えのねえ雑魚しかいないな。
 もうちっと骨のある雑魚はいねえもんか」

【やれやれと手を振り、男は路地裏を後にしようとしていた】


//絡み街。どなたでも、良かったらどうぞ
569 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 02:10:24.97 ID:Beg9aRboO
>>567

あ……ありがとうございます

【非常に怒っていたようだが、許して貰えたようだ】
【大きな怪我にも至っていないようで青年は心の中で安堵の息を吐いた】

え、なんでって…………

【しかし再び安心してもいられなくなってしまった】
【実のところ彼はバスケットボールに格別興味があった訳ではない】
【ならば何故こんな真夜中に練習をしていたのだろうか】
【勿論理由はあるのだが、それを言っていいものなのか青年は判断をしかねていた】

【勢いよく謝ったときとは打って変わって歯切れが悪くなる】
【余程言い難い事情があるのか……】
570 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 02:16:38.48 ID:N85dAk/go
>>569

「良いのじゃぞ?
そんなに畏まることはなかろう?」

【あまりにも青年の態度がガチガチだったからか】
【巫女は苦笑しながら青年に言う】

「理由は言えんのか・・・。
ただ、練習ということには変わりなかろう?」

【練習する、それも真夜中に・・・】
【となれば、この巫女とも共通点があるか】
【思い切って、ここは聞き出してみるとしよう】

「・・・、異能、かえ?」

【異能の練習であれば、そんな大ぴらにできるはずがない】
【それなら、理由が言い難いのもわからないでもないが】
571 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 02:30:23.92 ID:Beg9aRboO
>>570

っ、それは…………!

【まさかここまで容易くバレてしまうとは思っていなかった】
【緊張からか、意図せずに数歩後ずさってしまう】

【青年はこの奇妙な力に気付いてからこのことをひた隠しにしようとしてきた】
【既存の科学の枠を超え、その気になれば人も殺せるであろう力。迂闊に話してトラブルに巻き込まれるのが怖かったのだ】
【しかし、こうバレてしまっては仕方もない】
【青年は覚悟を決めることにした】

はい……そうです
数日前から、僕は奇妙なことができるようになりました

【そう言いながら左手を掲げる】
【そして体を僅かに強張らせて力を込めると、白いスパークと共に不規則に明滅する光の球体が現れた】
572 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 02:40:42.56 ID:N85dAk/go
>>571

「ほう、図星、か。
そなたも能力者っつーことじゃのう。」

【どうやらこの青年も能力者のようで】

「何じゃ、その球は・・・?
白光り、否、稲妻のようであるが・・・。」

【まるで稲妻のような光を帯びた球体が表れ】
【それが何かはわからないが】

「それで、そいつはどう使うのじゃ?
異能なら使いみちがあるじゃろう?」

【異能であれば使い方というのがあるはずだ】
【ぜひ見てみたい、という好奇の目が青年に向けられ】
573 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 02:55:53.23 ID:Beg9aRboO
>>572

もってことは、貴方も…………

【話しぶりから彼女もまた異能を持つ者であることを察する】
【相手が同類であったことに安堵したのか、青年の緊張は幾分か解れていた】

使い道、ですか
僕もまだ使いこなせてはいないんですけど…………よっ

【青年が手を振ると、光球がそれに従い、バスケットリングの方へ動き出した】
【しかし、その動きはやたらと遅く、人の歩みと大差無い】
【また、軌道もふらふらとぶれており御世辞にも“強そう”な能力には見えないが……】


【待つこと数秒、やっとこさ光球がリングに触れた瞬間】
【光球のスパークが収束し、一瞬で僅な光の点になる】
【そして次の瞬間】
【重く、鈍い音を発し光球が爆発した】

【老朽化していたこともあってか、衝撃に耐えきれなかったゴールリングが、煙を上げながら地面に倒れ再び鈍い音が響き渡った】
574 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 03:02:19.46 ID:N85dAk/go
>>573

「おう、私も能力者ぞ?」

【札入れから札を一枚取り出して】
【青年に見えるように見せる】

【光球はふらふらとしながらゴールを目指す】
【光球は安定感などなく、人並みの速度であるし、ふらついていた】
【巫女はただの光る球を出すだけの能力と思っていた】

【が、次の瞬間である】
【光球が収束、そして爆発した】

「ぬおっ、こいつは・・・!」

【単純ながらに豪快、というべきか】
【ゴールリングが地面へと落ち、鈍い音を上げた】
【老朽化していたこともあっただろうが、凄まじい威力なのだろう】

「ほう、これはすごいのぉ・・・。
ところで青年、この能力を今まで使ったことは有るのかえ?」

【なんて、経験を聞くのである】
【使いこなせるのなら、自分に有利な使い方もできよう】
【ただ、使ったことのないのであれば、それは宝の持ち腐れだと思って】
575 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 03:12:23.03 ID:Beg9aRboO
>>574

いえ……使ったことはないです
まだまともに動かすこともできないので……

【能力が身に付いてから数日。動かせるようになったのもつい最近のことだ】
【仮に何かに使うとしても自在に操れるようでなければ無駄な怪我を招く】
【そのため未だに異能を使いあぐねているのだ】

球技なんかをしてみれば球を動かすコツが分かったりするかと思ったんですけどね……

【しかし、あまり成果は出ていないようであるが】
576 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 03:20:20.41 ID:N85dAk/go
>>575

「使ったことはないのか・・・。
それであれば、使ってみたらよかろう?」

【そういうと、巫女は火の札を燃やし】
【そして土の札を用いて地面の土を操り、ゴーレムにして】
【鉄の札を貼り付け、メタルゴーレムに仕上げると】

「球技なんかするより、実際使ったほうが話が早い。
・・・、そうではないか?ほれ、こいつを的にせい。」

【メタルゴーレムを的にして、先ほどの光球をもういちど使えというのだ】
【考えるよりやれ、とでも言いたげな表情で】

「こいつは見た目より頑丈じゃ。
気負いがあるなら、それを捨て去れ。
死ぬよりはマシであろう?」

【ここできちんと使い方を身に付ければ、下手に人を[ピーーー]こともない】
【その上、自分が死ぬこともないのである】
【相手は無機質な金属だ、気負いはいらない】
577 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 03:31:56.44 ID:Beg9aRboO
>>576

それを……的に…………

【彼女が札を使い創り出した鋼鉄の巨人を見上げ、呆然と呟いた】
【年季が違うのだろうか。手慣れているし何より強そうだ】
【先程素直に謝ったのは正解だったな、と思う。まともにやっていたら勝ち目は間違いなく無い】

はい……分かりました
いきます!

【彼女の言葉を聞き、頷く】
【彼女は間違い無く自分より強いし、能力の扱いに長けている】
【ならばその申し出を受け、胸を借りていこうと考えた】

【再び産み出された光球を今度はーバースローの感覚で撃ち出す】
【それは先程よりもまっすぐに、勢いよく、ゴーレムの胸元へと飛んでいき】
【当たれば爆発を引き起こす】

【果たしてどれ程のダメージを与えられるであろうか】
578 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 03:32:25.64 ID:N85dAk/go
>>575
//眠気が限界ですので、凍結させていただければと思います
//誠に申し訳ないです・・・
579 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 03:38:08.01 ID:Beg9aRboO
>>578
/凍結の件了解です
お休みなさいませ
580 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 10:07:09.25 ID:N85dAk/go
>>577

【青年のはなった光球はゴーレムへと一直線に飛んでいき】
【先ほどとは違い、スピードもあり、その上ふらついていない】

「ふぅむ、先程よりは幾分威力がましたな。」

【巫女は地面に緑の札を貼り付け、樹木を出現させる】
【だいたい1メートルほどの大きさの樹木は巫女の前で防御壁として役割をなし】

【そしてゴーレムへと着弾】
【胸元に直撃し、金属部分が欠片となってあたりへと飛び散る】
【巫女の方は先ほど発生させた樹木で金属片を受け止めたが】

「ほれ、使ってみんと感覚はわからんじゃろ?
こいつは消耗品じゃからのう、もうちと練習してみ?」

【感覚なんて実際使ってみなければわかるはずもない】
【つまり、もっと使ってみろ、というわけで】
【胸元が抉られても未だにゴーレムは健在だ】

//本日はこれからということで、よろしくおねがいします
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2015/12/27(日) 11:19:35.15 ID:WllQwVG40
ヒーロー的な能力ください
582 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 12:49:07.68 ID:QGaMxh0ZO
>>580

【今度こそ、好感触】
【正確に放たれた光球は狙い通りにゴーレムの胸元に直撃した】
【立ち上る煙とゴーレムの破片が飛び散る音を聞き、達成感から拳を握る】
【が】

…………っ、なんて丈夫さだ……

【ただぶつけただけではアレを倒すのには至らない】
【しかしこれ以上爆発の威力をあげることは不可能】

(力押しが通じないのなら…………!)

【少しの思考の後、再び右手に光球を生み出し、今度はサイドスローの要領で投擲】
【狙う先はゴーレムの膝間接】
【それもただ正面にぶつけるのではなく、弧を描き横から当たるようにだ】

【人形をしているのならば、より脆弱な部位を狙う作戦】
【果たして効果の程はあるのだろうか】

/遅れてすいません
/今日もよろしくお願いします
583 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 13:04:40.24 ID:N85dAk/go
>>582

【再び光球が放たれる】
【今度は直球ではなく、左へ曲がっていき】
【膝関節を狙っているとわかった時】

「ほう、今度は力任せでない撃ち方じゃな。
そうそう、それでよい。」

【光球はゴーレムの膝関節に直撃し爆発】
【ゴーレムは膝から下を失い、倒れるとただの土の塊に戻ってしまった】

「お見事、じゃな。
そうそう、今のように敵の弱点を突くというのは大事じゃな。」

【青年へと頷きながら語る】
【威力は大きいが、単純な技であれば好機を待てば勝てる】

「敵の隙を突く、というのはそなたの能力じゃ重要じゃな。
どれ、一つ模擬戦でもしてみんか?・・・、ただ、死なん程度に頼むぞ?」

【青年の光球を扱う能力は、すきを突くのが重要であると思い】
【実際に戦わせ、さらに熟練を図る、というものであったが】
【どうやら巫女も命は惜しいようだ、さて青年はどうする】
584 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 13:21:16.78 ID:QGaMxh0ZO
>>583

模擬戦…………

【青年に浮かんだ迷いの色】
【今までは喧嘩もろくにしたことが無かったのだ。戦うということに本能的な恐怖が浮かぶ】
【また、なんとか力を使えるようになったとはいえそれを用いて戦うというのは動かぬ的を相手にするのとは別次元の話だ】
【遠慮しておこう、怪我などしたくはない】
【そう思い口を開きかけるが……】

(この力で……何かが出来るかも知れない。誰かを……助けられるかも知らない…………)

【この力を使いこなすことができれば……何かを】

分かりました。お相手、お願いします

【腰を低く落とし、右手に光球を生み出す】
【相手の能力は未だ未知数だ。下手に突っ込むべきではないと考え、出方を伺うことにした】
585 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 13:29:27.04 ID:N85dAk/go
>>584

「ふはは、分かった。
それじゃ、よろしく頼むぞ・・・?」

【と同時、下駄に金の札を貼り付ける】
【すると下駄は瞬時に鉄下駄と化し】

「それじゃ、こちらからいかせてもらうぞ。」

【地面を蹴り、青年へと一気に近づく】
【姿勢を低くしたまま、接近することに成功すると】
【青年へと回し蹴りを放つ、生身ではなく、金属の一撃だ】
【喰らったらひとたまりもないか】
586 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 13:40:13.28 ID:QGaMxh0ZO
>>585

なっ…………蹴り!?

【ゴーレムの精製や樹を生やしたこと、札と言う武装からてっきり間接的な攻撃をする能力と思っていたがこんな応用法もあるとは】
【完全に意表を付かれ、大きく体勢を崩すものの間一髪で蹴りを避けることには成功した】

(このまま接近戦に持ち込まれたら不味い……っ)

【まずは距離を取るために青年は後ずさりながら光球を地面に叩きつけた】
【光と音が産み出され、同時に砕けた地面が礫となって降り注ぐ】
【やもすれば自分も巻き込まれかねないが、後ろに下がり続けていれば被害は幾分かましになるはずだ】
587 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 13:50:49.92 ID:N85dAk/go
>>586

【奇策だった回し蹴りを回避され、いかにも不満気な顔をする巫女】
【だが、接近するということは光球をろくに受けるというデメリットもあるもので】
【すぐに後方へと避ける、が】

「っがぁ・・・ッ!」

【光は視覚に、音は聴覚に、と直接訴えかけてくる】
【目が眩むような光に襲われ、少しの間目が見えない上】
【聴覚も潰された、となれば回避はできず】

「痛たたた・・・」

【飛び散った瓦礫は巫女へといくらかあたり】
【ところどころ巫女の正装を裂いていく】
【そこから伺える白い肌からは血が流れているのが見えるだろうか】

(接近戦でなければ、あの手は使えぬか・・・)

【以前戦った剣士は近接型であったため、燃やすという手が使えた】
【が、今度は使えぬとなれば】

「ならこうするのみじゃ・・・!」

【意地にでも接近戦に持ち込みたい】
【相手は細切れに力を分散させるのは苦手なはずだ】
【そこで、地面を鉄化させたのち、水の札を貼り付け風呂1杯分の水を生成し】
【巫女は青年へと流れる水へのり、一気に距離を詰める】
【詰められれば青年へ脛を狙った足払いを放つ】
588 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 14:01:29.02 ID:QGaMxh0ZO
>>587

(よし、このまま距離を取り続ければ……)

【危険な策ではあったが旨く効いたようだ】
【腰を落とし、再び接近戦に持ち込まれないように彼女を注視する】
【しかし、それ故に次の一手への反応が遅れてしまった】

(今度は水かっ!)

【どこからともなく湧いて出た大量の水】
【相手の狙いが掴めず、迂闊な行動を取るまいとする】
【………………が、それが決定的な隙となる】

わっ、っがぁっ!

【今度は水へと向けた意識が再び接近を計る彼女への対処を遅らせ】
【足払いをもろに受け、水飛沫を上げながら仰向けにスッ転んでしまった】
589 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 14:06:34.82 ID:N85dAk/go
>>588

【水の勢いに合わせて接近する】
【そして、水に気を取られていた青年に足払いをかけ】
【青年は仰向けにすっころんだ】

「ふははは、結構派手に転んだのぉ。」

【だが、模擬戦であるから攻撃の手を緩めるような容赦はしない】
【水に濡れた地面に土の札を貼り付け、まるで泥のような土を操り】
【青年に腕へとまとわりつかせようとする】
【腕を動かせないようにすれば、光球も放てぬと考えて】
590 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 14:20:28.40 ID:QGaMxh0ZO
>>589

【喧嘩の経験が一切無いせいか、青年には痛みに対しての耐性がまるでない】
【背中を強かに打ち付けた衝撃きにより、息が止まるほどに悶絶している間に既に拘束はなされている】

【それでもまだ攻撃手段が無くなったわけではない】
【彼女は恐らく誤解している。本来、生み出した光球は自分の意思だけで自由に操れる筈なのだ】

【それをしていなかった。否、“まだ”出来なかった】

う……ご…………けよぉぉぉぉぉぉぉ!!

【スパークを発生させ、青年の顔の前に光球が出現した】
【慣れてきた腕での操作とは違い、歪な軌道を描きながらではあるが】
【ゆっくりと地面に向かっていき、炸裂を引き起こそうとする】
591 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 14:28:06.15 ID:N85dAk/go
>>590

【青年は腕を拘束され、もうすでに攻撃手段はない】
【巫女がそう思っていた時だった】

「うおっ、まずい!」

【だが、実際はそうでなかった】
【今度は青年の眼前に光球が現れ】
【歪な軌道、であるが確かに地面へと向かい】
【そして炸裂】

「ぅぐぉッ、凄まじい威力じゃ・・・っ!」

【巫女は泥の操作に集中していたためか、多少避難が遅れ】
【結果目と耳を再び潰され、吹き飛ばされた挙句地面にたたきつけられた】
【感覚もおぼつかない、少しの間立てないか】

「ふははは、青年、意識せずに放てたな・・・?」

【先程までは放つ、という意識の上に光球が現れた】
【が、今度は無意識、というより本能であろうか】
【意識せずとも光球が現れたのではないか、と考え】
592 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 14:37:11.19 ID:Td6JIaAcO
>>591

う…………出せた………………?

【なんとか声は出せたものの、青年は彼女以上に疲弊していた】
【自身の精神エネルギーを使い切り、脳細胞が焼ききれるかと思うほどに集中してようやく出せた最後の一撃】
【更に地面に拘束されていたため攻撃の威力は丸々自分にも襲いかかったのだ】

はは…………良かっ………………

【僅かに首を起こして笑みの形を作るものの、言葉を言い切れずに気絶してしまった】
【擦過傷は身体中にあるが、脈も呼吸も正常であり命に別状は無いだろう】
593 :【五行制札】 属性の力を秘めた霊符を所持する >>343 [sage]:2015/12/27(日) 14:43:58.05 ID:N85dAk/go
>>592

【視覚と聴覚が正常になった時】
【青年はすでに気絶しておったようで】

「ふぅむ・・・、ちと無理が祟ったかの?
まあ問題はなかろう、死んではおらんからな。」

【巫女は男を抱え、近くの診療所へと足を進め】
【そして診療所で青年は一晩を過ごすことになるだろう】

【翌朝、青年が起きたならば】
【代金はもう払ってある、と伝えられるであろう】
【支払ったのは、もちろんあの巫女であろうが】

//これで〆でよろしいですかね?
//ありがとうございましたー!
594 :【破滅導弾】>>59 [sage]:2015/12/27(日) 14:47:30.13 ID:Td6JIaAcO
>>593
/はい、お疲れさまでした
/久し振りのロールですがとても楽しかったです!
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/27(日) 16:21:40.73 ID:YxRmp5gg0
>>581
【英雄戦士】
空を飛ぶ力、鉄を簡単に砕く怪力、手から車を横転させる程の衝撃波を生み出す力を持つ。
しかし、防御力は一般人と変わらない。

スペック:身体能力高め
596 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/27(日) 19:12:42.55 ID:Z8UvZrjao

【夕暮れ時の能力者が集う街の中】
【街頭の明かりが点滅を始めた頃、一人の少女が真剣な目で大画面のテレビを見つめていた】
【黄金色のショート髪、黒真珠のような瞳、腰に小太刀ほどの刀をぶら下げた剣士風の少女だ】
【真剣な眼差しを向けられたテレビにはアナウンサーが立ち、最近のニュースを読み上げているところ】

【真剣に耳を傾けるようなニュースは特にない】
【しかし、少女はアナウンサーが情報を読み終わっても真剣な表情を崩さない】
【約数分と経った頃だろうか】

「ふぅ……」

【報道が終わり、次の番組や番宣へと移り変わった時、少女は息を吐いた】
【息継ぎ、と言っても良いだろう】

【その瞬間、テロが起きた】
【周りの電子機器全てにスピーカーからノイズ、画面に砂嵐が発生し、次の瞬間ボッと破裂音が起こる】

「あ」

【少女が口を開け、しまったというような顔を作った時には……すでに周りはパニック状態に陥っていた】
【このご時世、情報社会な世間では電子機器がない地域はまず近くには存在しないだろう】
【そして、その電子機器がいきなり、一斉に故障ではなく破壊されればどう思うだろうか?】

【一人、冷静ながらもため息を吐き、どうしようかと佇む少女の周りには先程までにはなかった『翡翠色の燐光』が漂っていた】


//絡み街
597 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/27(日) 19:52:13.02 ID:WDG12cmSo
>>596

 ──夕暮れ時。
 昼とは質の違う、揺蕩う水底のような活気が満ち始めた頃。
 20代前半頃の男性が街を歩いていた。
 後ろに撫でつけた黒い髪、180は超えているであろう体躯。
 睨みつけるような険のある顔立ちに、真っ赤なジャケット。
 どうみてもそこらのチンピラか何かである。
 だが、彼の目的は『パトロール』であり、街の平和を守るべき警察関係者だ。
 名前も『善行正義(ぜんぎょう せいぎ)』という、正しさの押し売りのような名前で、
 彼は周囲の人間を睨みつけるようにして、至極真面目に街を見まわっていた。
 しかし、事件などない。街は全く平和そのものである。
 ふと、彼は一息つこうと自動販売機の前で立ち止まり、財布からお金を入れる。
 内部に硬貨の転がり落ちる音がして、電子音と同時にボタンが点灯。
 正義は数秒程考えて、いつものコーヒーを買おうと手を伸ばし。

 ──バツンッ。

 そんな音と同時に、自動販売機の照明が消える。
 どころか、周囲を見てみれば周辺一帯の電子機器が異常を起こしているようだった。
 壊れて煙を吐くものがあれば、バチバチと弾ける様な音と光を散らすものもある。
 事件であった。それも、結構大規模な。

「……オイ?」

 かちかちと、何度かコーヒーのサンプルの下にあるボタンを押す。
 だが、反応はない。優しく押してみても、叩くように押してみても、沈黙のみが返ってくる。
 正義は気を抜いた瞬間に起きた事件に嘆息を吐き、『お釣り返却』と書かれたレバーを引く。

「…………」

 レバーを引く。
 もう一度、二度と引いて、正義は無言を貫く自販機を、十秒ほど真顔で見つめた。
 そして、突然の異常に悪態をついている周辺の歩行者達の鼓膜に、ブチリ、という音が飛び込む。
 正義は、自販機の角の部分に右手を置くと、額に青筋を立てて呟いた。

「殺す」

 そして、そのまま無造作に右手だけで自販機を“持ち上げる”と。
 周囲に怒気を込めた視線を走らせる。
 悪態をつく人、正義の所業に気付きぽかんと口を開ける人、逃げ出す人、通報する人。
 自身が誤解を受けている事などどうでもよいとばかりに人々を睨みつけていき、
 そして、体の周囲に奇妙な光を漂わせ佇む少女を認める。
 正義は自販機を持ち上げたまま、少女にずんずんと近づいていき、見下ろすように睨みつけると言った。

「テメェか? テメェだな?
 よし、5秒だけ懺悔の時間をくれてやる。
 そんで死ね。俺の130円の為にな」
598 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/27(日) 20:10:54.53 ID:Z8UvZrjao
>>597

「なんか変なの来た」

【声を掛けられた方へ顔を向けると、少女は開口一番にそんな言葉を口にした】
【自動販売機を片手で持ち上げる人間が目の前にいるのだ、そう口にしたくもなるだろう】
【だが、しかしである】

「あのー、130円と人の命を天秤に掛けることなく、130円に重しをつけるのはどうかと思うのですがー。
 あー、いえ、すみません。少し待ってください、理由を聞いてもらえないでしょうか……?」

【話しながら、少女は思った】

(この人、人の話聞かなそうだなー)

【と】
【130円ということはもしかしなくても飲料代だろう】
【まさか飲料代を飲み込まれただけでここまで激怒する人がいるとは】
【そして、まさかそれだけで人に死ねと言える人がいることにも驚きだ】
【少女は少しだけ顔を引きつらせた】
【そして、腰にぶら下げた小太刀の柄に手を掛け、いつでも抜けるようにする】

「あの」

【少女が言葉を口にしようとした瞬間、翡翠色の稲妻が男性に牙を向いた】
【触れても感覚が少し麻痺するだけで、痛みは殆ど無い雷撃だ】
【その麻痺も、気にすることなければ後に引きずるようなものではない】
599 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/27(日) 20:26:42.73 ID:WDG12cmSo
>>598

 ──バチッ。
 そんな、小さな音と共に、少女から稲妻が放たれる。
 それは正義の右腕に直撃し、僅かな麻痺を違和感として与える。
 痛みは殆ど無く、しかし、確かな痺れは正義の手の力を僅かに緩め、
 無造作に掴まれた自動販売機は、指に引っかかる事無く落下する。

「…………」

 鈍い音と共に出来上がったのは、奇妙なオブジェクト。
 総重量300kgになろうかという鉄の塊が、180m前後の男に立てかけられているという状態。
 頭だけで自動販売機を受けた正義は、己の側頭部を伝う血を手で擦り、額の青筋を更に一本増やした。

「──……ッてぇだろがァ!」

 正義は怒声と共に痺れの残る右手を裏拳気味に振り、
 それを、少女ではなく自動販売機にぶつける。
 先も言ったが、自動販売機は300kg前後の重さがある。
 だというのに、まるでトラックが衝突した様な音と共に自動販売機の側面はひしゃげ、
 地面と水平に吹き飛び近くの家電量販店の硝子を割って店内に飛び込んだ。

「ぁぁぁぁあああああああああああああああ!!
 テメェ、死んだらどうすんだコラ!
 命は尊いもんだって知らねぇのか、殺すぞ。
 公務執行妨害か? 傷害罪か? 殺人未遂か? 器物破損か?
 何だっていいか。どうせ全部死刑だよなぁ?」

 どう考えても並べた罪は全て正義の行ったものなのだが。
 しかし、自分を棚に上げて彼は怒鳴り散らす。
600 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/27(日) 20:39:49.37 ID:Z8UvZrjao
>>599

(なんだろう、このキチガイは……)

【確かに、彼が今血を流しているのは自分のせいなのだが、なぜ全ての責任を押し付けられているのだろうか】
【というか、今彼は公務執行妨害といったが……もしかして彼は警察官なのか?】
【だとしたら、この状況はマズい】

「あの、私は決して敵意があったわけではないんです。
 その、お恥ずかしながら私、自分の異能を制御できなくて。
 警官さんのお金が飲み込まれたのも確かに私のせいです。
 血を流しているのも私のせいです。でも、決して悪意や害意でやったわけではないんです」

【できるだけ穏便に済ませよう】
【そう思っての言葉だが、ここではっきりと自分のせいだと話してしまえば非は全て自分にあるというようなものだ】
【もし、裁判などに立つことになればよほど良い弁護士でも付かないかぎり、有罪は免れないだろう】

【彼がそれで済ませてくれるなら、の話だが】

(多分、無理だろうなー)

【冷静な部分では半ば諦めている少女がいた】
601 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/27(日) 20:53:26.57 ID:WDG12cmSo
>>600

「そうかそうか、それなら仕方ねぇな」

 一転、冷静に頷く正義。
 その様は、真摯に相談に乗るようでもあり、
 全てを許容するような笑みさえ浮かべていた。
 問題は、その額の青筋だけはなくならない事だが。
 彼は、拳をバキボキと鳴らしながら、段々と笑顔を崩して言った。

「俺が怒りをコントロール出来ねぇでテメェをぶっ殺しても、仕方ねぇよなぁ!?」

 そして、正義は拳を振りかぶり、
 少女に向けてあの、自販機を吹き飛ばすパンチを繰りだした。
 その瞬間。

 ──チャリン。

 そんな音が、正義の足元から響く。
 そこには、500円硬貨と、缶コーヒー。
 どうやら、先の自販機への殴打でこぼれたらしい。
 その瞬間、正義は繰り出した拳を途中で開き、少女の肩にぽんと手を置いた。

「…………許す!
 テメェがやらかした事は許されねぇが、
 テメェが俺にやった事は許してやる。
 制御できねぇなら仕方ねぇからな」

 意見が先ほどとは真逆であった。
602 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/27(日) 21:08:33.06 ID:Z8UvZrjao
>>601

(本当に、何なのだろうかこの人。
 熱しやすく冷めやすいというか、一瞬で沸騰、冷却が行われてる感じ)

【肩に置かれた手に敵意がないということはすぐに分かった】
【だが、男性の独特な感情の起伏にはどうにもついて行けない】

「あ、ありがとうございます」

【なんだか理不尽な感が否めないが、一先ず礼を言っておこう】
【彼は警察官である】
【怒らせれば面倒事は避けられない】
【いや、すでにもう面倒な事にはなっているが更に悪化させる訳にはいかない】
【気を引き締め、雷を制御して周りに漂う燐光を消す】
【もしまた何か壊れれば確実に自分のせいだ、ここは気を張り詰めておこう】
【すごく、疲れるが】

「それにしても、片手で自動販売機を持ち上げられるって凄いですね。
 警官さんの能力は怪力か何かですか?」

【周りがパニック状態にも関わらず、少女は男性に聞く】
【ちなみに周りは電子機器が軒並みぶっ壊れたせいで大災害が起きたようなものだ】
【もちろん、携帯も、電車も止まっている】
603 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/27(日) 21:25:54.20 ID:WDG12cmSo
>>602

 その問いに、正義は首を傾げる。
 言葉が分からなかった訳ではない。
 単純に返答に悩んでいる。そんな様子だった。
 そして、結局。

「知らねぇ」

 そんな言葉を返す。
 指先で頭を掻きながら、彼は眉を寄せる。

「何か出来るし、出来る以上それが当たり前だろ。
 能力っつーとトクベツな感じがするけどよ。
 別にあのくらい、誰だって努力すりゃ出来んだろ」

 出来なくもないだろう。
 才能のある人間がみっちり鍛え上げれば、両手で持ち上げるくらいは。
 だが、彼はそれを特別とは思っていない様子でそう言った。

「テメェのはさっきのバチバチうざってぇやつだろ。
 そこらの店の商品がダメになってんじゃねぇか。
 見ろよ、そこの家電量販店なんざ硝子が割れてんぞ。
 過失は付くだろうが、下手したらブタ箱だな。どうすんだ?」

 家電量販店の硝子は正義がやったことだが。
 ともかく、たしかにひどい状況だった。
 周囲の電子機器は軒並み壊れてしまっている。
 そんな現象を街のど真ん中で起こしたのだ。
 賠償は百万はくだらないだろう。
604 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/27(日) 21:33:56.86 ID:Z8UvZrjao
>>603

「あー、ハハ、確かにそうですね」

【この場を誤魔化すつもりで言ったことだったのだが、そうは問屋が降ろさなかった】
【というか、ガラスに関してはこちらのせいではないと思うが、言っても無駄な気がするので言わない】

「どうしようにも、親が払える額ではないでしょうし……
 私がお金を持っているわけがない。どうしましょうか?」

【彼に言っても意味は無いことなのだが、楽観的に見られないので逃げ場がない】
【ちなみにだが、これまでも何回か同じことはあった】
【ただし、その時は見つかる前にその場から逃げることでどうにか事なきを得た】

【だが、今回はついに見つかってしまった】
【しかも(確証は得られていないが)警察官に見つかっている】

「出荷されるしかなさそうですよね……」

【どうみても詰みな気がする】
【そう思う16歳の少女だった】
605 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/27(日) 21:49:52.38 ID:WDG12cmSo
>>604

 少女には、ドナられる(ドナドナな目にあるの意)未来しか残されていない。
 一般的な視点から見ればそうだろう。
 過失とは言え、罪は罪である。
 壊れた商品の弁償。再入荷までの損失額。通行人の持っている電子機器。
 或いはペースメーカーが壊れた者がいる可能性まである。
 一般人がぽんと出せる額には留まらないだろうし、
 下手をすれば本当にテロで捕まる可能性まである。
 が、少女の目の前に居る男は何だろうか。
 警察官──とは少し違うが、近しい立場の存在だ。
 そして、何よりも。

「テメェが罪を犯してはいさようならっつー悪党じゃねぇなら、手はあるぜ」

 俺が法だとでも言わんばかりの、俺様である。
 にやりと笑みを浮かべて、彼は彼女にこう言った。

「体で払えば良いんだよ」

 弁明しよう。
 彼は変態ではないし、後ろ暗い事実を盾に迫る下劣漢でもない。
 その言葉の意味は、当然、字面とは違う所にある。

「俺と同じ立場になりゃ良いんだ。
 能力を使って犯罪を犯す悪党をぶっちめる立場にな。
 なんでも、ドータだかデータだかのチームが瓦解しちまったらしくてな。
 新しい部隊を作り直そうっつー話がある訳だ。
 名前も体制も決まってねーらしいがな。
 俺は、それが出来たら所属予定の予備人員でな。
 権限だけは先行して発行されてんだよ。
 “異能犯罪者の制圧の為ならば、あらゆる法規を無視してもよい”っつー権限をな」
606 :【動力構成体】 宇宙より飛来したエネルギー生命体 @wiki [討伐指定] [sage saga]:2015/12/27(日) 21:56:00.99 ID:e0n0NG5H0
【白昼の惨劇】
【鳴り響く爆発音、逃げ惑う人々、崩れ落ちる建物】
【土煙の向こう側から現れたのは光り輝くヒトガタ】

【数日前に宇宙から飛来し、同日複数の死傷者を出したことより】
【危険人外種として即討伐指定が出された怪物】
【識別名称として『ノヴァ』と命名されたエネルギー生命体だ】

【地面には何人もの屍が倒れている】
【ヒトガタは逃れる群衆へ目も口も無い顔を向けた】

「任務ニ従イ原生種族ノ掃討ヲ開始スル」

【身体から千切れる様に光の球が形成され、放たれる】
【それは逃走者達の近くに着弾すると爆発を起こした】


/ 戦闘待ちです
607 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/27(日) 22:01:20.96 ID:Z8UvZrjao
>>605

「から……」

【一瞬、当然といえば当然なのかもしれないが素晴らしいまでに屑な考えだと思う少女だった】
【だが、その考えは間違いで、彼は至極真っ当で真面目な提案を出してきた】

【彼の話の中に出てきた組織は少女にも聞いたことがある】
【確か……D.O.T.Aだったか?】
【彼が言ったとおり、異能者を使って異能犯罪者を駆逐するような組織だった】
【少女の能力ならばうってつけかもしれない】
【いや、この言葉は適切ではない】

【少女が力を使ったとして言い逃れできる可能性を持った選択肢、といったところだろう】
【だが、】

「確かに、お互いに利益を得るためにはうってつけです。
 私は機械を壊しても損害賠償を請求されなくて済む。
 そちらは、私が犯罪者を捕まえればそれでいい。

 この話に問題があるとすれば……私にその力があるかどうか、というところです」

【この話は少女に力があればの話である】
608 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/27(日) 22:30:21.38 ID:WDG12cmSo
>>607

 と、正義はバツが悪そうに後頭部を掻く。
 誘っておいて何だが、この話は空中分解する可能性もあるのだ。
 彼の言っていた瓦解した部隊とは、『特別強襲部隊 - D.O.T.A』の事だ。
 このD.O.T.Aに代わって新たな部隊を発足してはどうか、という話がお偉いさんの内で上がっている。
 以前にとある敵対組織との戦闘で街中にあったD.O.T.A本部は壊滅的被害を受け、
 民衆の印象や立て直しの予算を考えると、新たに作りなおした方が良いのではないか、ということになったのだ。
 だが、意外な事にD.O.T.Aの支持者は民衆や権力者の中にも多く、
 現在は、D.O.T.Aを立て直すか、新たな部隊を作るか、揉めている最中との事だ。
 もっとも、彼女の反応を見るにあまり素質があるとも思えないが……。

「あー……、確かに制御出来ねぇんじゃなぁ。
 力があるかは、ある程度の実力があるやつと模擬戦でもすりゃいいだろうが……。
 俺は平和主義者だからよ。テメェに殴りかかる訳にもいかねぇし……」

 そんな突っ込みどころ満載な事を呟きながら後頭部を掻く正義の右手首から、金属質な音がした。
 ガチャリ、という軽い音に彼が視線をやると、そこには鉄の輪っか。
 俗に『手錠』と呼ばれるものが、正義の手首に掛かっていた。
 そして、彼の背後には2名の警官が。

「君、ちょっと署まで来てもらうよ。
 通行人から通報を受けてね。
 凶暴な男が周辺一帯の電子機器を壊した後、
 女の子を襲い始めたって」

 彼に手錠を掛けた若い警察官はそんな説明をする。
 空いた方の手は拳銃に掛けられており、その後ろに待機している警官などは既に拳銃を抜いている。
 凶悪犯罪者。そんな誤解(?)を受けた正義は、柔らかい笑みを浮かべて。

「俺の何処が犯罪者に見えんだコラァッ!」

 そんな怒声と共に、手錠を繋がれたままの右手を無造作に振り上げる。
 若い警察官の失敗は、さっさと両手を手錠で繋がなかった事だ。
 ただ輪っかをつけられただけで自由な右手は、警察官の顎を下から殴りあげ、
 その体を3秒程滞空させた。
 地面にどしゃりと落ちた警察官は、白目を向いて痙攣しており、
 後ろで待機していた警察官は驚愕のあまり、数秒程呆けてしまい。
 その間に顔面にめり込んだ拳により意識を脳から弾き飛ばされた。
 瞬く間に二名の警察官をのした正義は、額に青筋を立てて少女に言った。

「ぁぁぁあああああイライラすんぜ!
 500円様のヒーリング効果が台無しじゃねぇか! ああ!?
 テメェもテメェで理屈ばっかこねやがってよぉ!
 そういうのが大っ嫌いなんだよ俺ぁ!」

 そして、拳を鳴らして、告げる。

「来いや。
 力があるかどうか、試してやるよ。
 あんまり弱けりゃあ、死ぬけど良いよなぁ!?」
609 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/27(日) 22:56:13.02 ID:Z8UvZrjao
>>608

「……はあ、結局はそうなるんですね。
 まあ、わかってましたよ、もう」

【嘆息するとともにイヤダイヤダと手を振る】
【まあ、街に繰り出せばある程度は予想出来ていたことだ】
【止めなかったのはこのままではダメだと思っていたからだ】

「手加減、しなくて結構です。
 してくれるとは思ってませんけど……」

【これはチャンスだと、そう囁く自分もいる】
【諦めが肝心とわかっていることは、幸か不幸か】

「私も、全力でやります。
 周りの被害なんて、構って戦えるほど手緩い相手じゃありませんでしょうから、貴方は。

 来なさい――――雷刀 御神 -ミカミ- !!」

【右手を目の前に掲げ、全力で振り抜く】
【雷が右手の中の一点に集中し、刀の形を作り出す】
【左手の中には同じく雷が集まり鞘の形と成る】
【少女の雷が刀として顕現したかのようなその刀は、帯電し、その刃を翡翠色に染めている】

「優野風 琥羽、行きます」

【男性へと自らの名を名乗り、翡翠刀を鞘に納刀する】
【その納刀された切っ先を地面に向け、思い切り突く】

「―――― 『雷陣』」

【地面を突いた瞬間、街全域に翡翠色の燐光が出現する】
【出現した燐光に、数珠繋ぎのように雷の閃光が走り抜ける】
【そして、まるで『神鳴り』が発生した雷鳴が辺りに轟き渡る】
【雷光が触れた街のガラスは瞬く間に弾け飛ぶように砕かれ、辺りは先の比ではない大災害を起こす】

【そして、雷光の結界内に存在する全ての生命・非生命は雷を受ける】
【これを受けたものにダメージは一切ない】
【だが、雷を受けたことで一瞬だけでも全身が麻痺するだろう】
【しかし、その全身の麻痺もすぐに解けるだろう】

【少女はその結界内でも平然と歩き、男性へと歩み寄る】
【そして男性の胴体へ向け、手に持った翡翠刀を鞘から抜き放つ】
【居合い斬りだ】
【帯電したその刃をまともに受ければ、ただでは済まないだろう】
【だが、男性の身体であればまともに受けたとして、それを真っ向から受け止めることも可能だろう】
610 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/27(日) 23:15:58.17 ID:WDG12cmSo
>>609

 少女が地面に納刀した剣を突き立てた瞬間、連綿と繋がり走る電光。
 硝子が割れ、悲鳴が上がり、正義の体をびりと痺れが駆け抜けた。
 だが、痛みも痺れも大したことはない。

「──ッしゃらくせぇあああ!!」

 ずん、と地面を踏み割る勢いで両足を踏みしめる。
 それで痺れを振り払い、正義は刀を居合の形に抜き放とうとする少女──優野風 琥羽を睨みつける。
 回避も、可能だろう。ぎりぎりだが、間に合う。
 しかし、だ。そもそも、回避が必要か?

「善行 正義だ。来いや小娘ェ!」

 結果、正義はずしりと腰を落として、居合を受けて立った。
 肉体と、刀剣。どちらが強いかなど、分かりきっている。
 嗚呼、当然だ。当然の如く、刃は正義の腹にするりと入り。

「俺の方が強え!!」

 “ぎちり”と、その刃を中程まで入れた所で、止まった。
 何が起きたのか、と言えば、単純明快。
 ただ、腹筋で刀を締めあげたのだ。
 帯電した刃により全身に電気が流れるが、それも無視。
 痛い。とても痛いが、我慢できない程ではない。

「──しぃッ! ……ねェ!」

 そのまま、右手を下方から、捻り上げるように打ち出す。
 自販機を破壊し吹き飛ばす力の塊が、少女の腹へと迫り行く。
 しかし、痛みは無視できても、電気による筋硬直は無視できない。
 その一撃には一瞬のラグがあり、また、直撃しても一撃で人体を破壊するほどの力はない。
 もっとも、それでもヘビー級のボクサーより遥かに威力のある一撃なのだが。
611 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/27(日) 23:36:43.10 ID:Z8UvZrjao
>>610

(刃を、止めたっ!?)

【筋肉の力だけで止めたのだろうか】
【その疑問が一瞬の隙となり、相手にとっての好機となった】
【男性の拳が腹部へと迫っていた】

「っ!!」

 ――――瞬雷“剛”

【一瞬の判断、ほとんど反射に近いものだった】
【少女の周りに展開されていた燐光が消え、少女の腹部、その内側に集束する】
【その瞬間、少女の身体能力が強化され、腹筋の筋力を増させた】
【そして、男性の拳がめり込む】

「が……ぃ…た!?」

【衝撃、破壊力、どれもが桁違い】
【まさに豪腕から繰り出される出鱈目な力だ】
【だが、それでも少女はその場から後退りはしなかった】
【その手から、刀の柄を手放しはしなかった】

「クロスレンジは……私の得意中の得意なんですよ。
 正義さん、貴方もそうですよね?

 得意の範囲なら、負けられない。下がりたくない。

 ―――― 『雷光』!!」

【筋肉で止められた翡翠刀を無理矢理に振り抜こうとする】
【もちろん、無理をすれば刀は折れるだろう】
【だが、少女の言った通り、クロスレンジは少女の範囲だ】
【その範囲から抜け出すことを、少女は自ら許そうとはしない】
【男性が後退し、刀から離れようとしないのであれば、翡翠刀に纏わり付いていた雷が、刃となって男性を襲うことだろう】
【今までの威力の低い、生温い威力ではない】
【刃の切れ味と雷撃】
【まともに受ければ一溜まりもないだろう】

【だが、男性の肉体であればまともに受けても耐えられるかもしれない】
612 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/28(月) 00:02:05.21 ID:T+bZdS4So
>>611

 ぎちりぎちりと、嫌な音がする。
 それは、刀を締め上げる腹筋の音であり、
 それは、腹筋を切り裂く刃の音であった。
 正義は刀を腹筋で締め上げる。
 琥羽は腹を切り裂こうとする。
 その拮抗により生まれた不協和音。
 しかし、その拮抗が崩れる。それも、正義の側から。

「──が、あ……!?」

 ギチギチという不協和音は、バチリという電撃の協和音に塗り潰される。
 痛みよりも先に、脇腹から抜ける刃が見え。
 正義の腹に、一文字の赤が刻まれていた。
 たたらを踏んで数歩下がり、ようやく止めていた刃に切られたのだと理解する。
 流石に背骨まで両断はされていないが、かなり深く切れているらしい。
 軽く傷口を押してみれば、どくどくと血が溢れ始める。
 ようやく遅れてきた痛みに、正義は叫ぶでもなく、静かに言った。

「……あー、あー、あー。
 馬鹿テメェ、これ下手したら死んでんだろうが。
 内臓まで行ってんぞ。
 テメェ、俺が死にかけたんだ──」

 そして、腹筋を締める。
 それだけで傷口は塞がり、少なくとも止血だけは完了する。
 腹の中に溢れる血は仕方ないが、まあ、数分は持つだろう。
 そして、額に浮かべた青筋が本日最大本数を数え、正義は叫ぶ。

「──俺にぶっ殺されても、文句は言わねぇよなァ!?」

 絶大な怒気だった。
 怒りに呼応し、みしみしと体が軋む。
 別段太くない手足が、見た目には映らない力強さを誇示する様に音を立て、
 そして、それが琥羽にある事実で告げていた。
 次は、本気で攻撃すると。
 直後、地面が爆発する。──実際に爆発した訳ではない。
 ただ、そう錯覚する程の踏み込みと同時に、アスファルトに亀裂が入り、正義の体は前方に撃ち出された。
 並外れた膂力によって駆け出し、琥羽に肉薄。
 そして、もう一度、先ほどの再現の様に、右拳を下方から捻り上げる。
 だが、速度、威力共に桁違い。麻痺もなく、遅れもない。
 全身全霊全力の、無造作な拳。
 それが、ボディブローの様な形で、琥羽に迫る。
613 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/28(月) 00:21:46.37 ID:yAB6/pDdo
>>612

「確かに普通なら死んでますね」

【彼の怒気は当然といえば当然だ】
【手加減するつもりはないこちらとしては、ほとんど殺すつもりで打っている】
【この戦いで認められなければブタ箱入りは決定だ】
【認められるために全力で、殺すつもりで行っている】

「貴方は普通じゃない。
 なら、死なないでしょ」

【理不尽な言葉で大丈夫だと少女は言う】

【迫る拳に、少女は翡翠刀の刺突で応える】

「――――『剛雷槍』」

【両方の獲物がぶつかる瞬間、少女は腹部から腕に雷を再集束させ、腕力を増加させる】
【全力の刺突撃、その切っ先が雷動し、雷がその直線上を走り抜ける】
【その雷は殺傷力の高い刺突そのものの威力を持ったまま、男性へと迫る】
【如何な男性の肉体であっても、これを耐えるか】

【だが、男性のその肉体もまた常識外のものだ】
【この雷槍もまた、まともに受け止めることが可能やもしれない】
614 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/28(月) 00:43:40.82 ID:T+bZdS4So
>>613

 その一撃を形容するならば、神鳴り。
 神の裁きが如き高威力の刺突。
 瞬間的なエネルギーは、正義の拳を遥かに凌駕する。
 故に、道理として正義の拳は、その切先に抉り取られ。
 拳を貫いた刺突は腕の中程まで体内を蹂躙すると、
 そのまま二の腕付近から飛び出し、正義の肩を貫き穴を穿つ。
 そも、幾ら頑丈とはいえ、あくまでも人の肉体。
 武器とかち合えば、負けるのは当然の結果であった。
 腕と肩には大穴が空き、拳などは指が千切れかかっている。
 即死とは言わずとも、即座に手術が必要な怪我を負って、正義は言った。

「テメーらは、好きだよなァ。そういうの」

 後ろに数歩下がり、ずるり、と貫く得物を腕から引き抜く。
 そして、穿たれた腕をだらりと下げたまま、再び琥羽に歩み寄る。
 ぼたぼたと溢れる血を見下ろしながら、言葉を続ける。

「──そういう、『技』とか言う、小細工」

 血溜まりは広がり続け、痛みは脳を侵し、意識はバラバラと千切れかける。
 しかし、しかし、しかし。怒りが煮え滾り、肉を動かす。
 だから、正義は少女を見下ろして、告げるのだ。

「テメェの強さは、よぉっく分かった……」

 そして、彼の肉体は、異変を起こす。
 しゅうしゅうと音を立て、流血が止まる。
 穿たれた穴は塞がり、腹の傷は消え、正義の肉体は、尋常ならざる治癒を遂げた。
 一瞬。それは、一瞬の事だ。
 瞬きの直後には、傷は癒え、彼の動きと意思を阻害する要因は、掻き消えた。
 瞬間、正義の頭は後方に揺らぎ──。

「──しゃらくせぇえええええええッッッ!!!」

 怪力無双の膂力を持つ男は、少女に頭突きを繰り出した。
 直撃すれば、意識を飛ばされるであろう、そんな頭突きを。
615 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/28(月) 01:07:21.79 ID:yAB6/pDdo
>>614

「え……? は、ハアぁっ!?」

【目の前で起きた光景に、少女は戦闘中にも関わらず動揺を見せた】
【今まで、目の前の男性は異能らしき異能の力を見せてこなかった】
【怪力。それが彼の能力だと今まで思っていた】

【だが、今目の前で起こっているのは、何だ?】

「ほ、本当に……貴方は!!」

【額に雷を再収束させ、身体能力を底上げし、男性の頭突きに頭突きで持って応える】
【ガヅン!! という頭突き同士で起こるはずのない音が、パニックを起こしている街中に響き渡る】
【少女は額から血を流し、刀を松葉杖のように地面に刺し男性を見上げた】

「貴方は……人間です、か?
 それが……あな、たの……ちか……ら……」

【最後にそこまで愚痴っぽく言い、少女は気を失った】
【翡翠刀と鞘は少女が意識を失うことで自然と燐光となって消え失せ、周りの翡翠の燐光は……そのまま残り続けるのだった】
【残念ながら、少女の雷はパッシブでいつも放出している迷惑な異能なのだ】
616 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/28(月) 01:36:01.08 ID:T+bZdS4So
>>615

 倒れ伏す琥羽を見届けると、正義は、大きく息を吐き出す。
 ──ギリギリだった。強がってはみたものの、紙一重。
 正直、互いに最初から本気で、殺す気でいれば、勝敗は分からなかっただろう。

「誰だって、努力すりゃあ出来る」

 倒れた彼女に、そんな理不尽な事を言って、正義は周囲を見回した。
 割れた硝子。砕けた地面。壊れた機械。反響するサイレン。
 控えめに言って、酷い状況だ。
 最悪だ。傷は治したとは言え、気怠さが思考を鈍らせる。
 いっそ、集まってきた警官全員をぶっ飛ばしてしまおうか。
 若干、湧いてきた怒りを発散するべくそんな事を考えて、首を振る。

「しゃあねぇ、持っていくか。
 クソッ、何で気絶してんだテメェ……」

 そんな愚痴を漏らして、正義は少女を担ぎあげる。
 びりびりとした痺れを覚えながら、彼は何処かへと歩き始めた。
 余談だが、この日、数時間に渡って電子機器に異常が起きたブロックがあるらしい。
 その時間が、丁度少女が眠っていた時間という事実を含んで……。



 ──そして、少女が目を覚ます頃。
 少女は、とある一室に寝かされていた。
 其処は、パイプベッドと冷蔵庫くらいしか家具のない、何処かのマンションのようで、
 壁に背をつけて、フローリングの床に正義が座り込んでいた。

「──起きたか」

 彼は低く唸るように、そう問うた。
617 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/28(月) 01:45:47.65 ID:yAB6/pDdo
>>616

「あ、れ……」

【目を覚ますと、そこは知らない部屋だった】
【一番最初に目に写ったのは、壁に背をつけている善行 正義という男性】
【さっきまで戦っていたはずの相手だ】

【自分が倒れたことは覚えている】
【その後、自分が気絶しているだろうということもわかっている】
【つまり、ここは正義の家か何か、なのだろう】

「出荷される直前、ですか」

【少女はそう正義に聞いた】
618 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/28(月) 01:54:41.34 ID:T+bZdS4So
>>617

「残念だったな」

 歯をむき出しにして、正義は笑みを浮かべる。
 そこには見る者を安心させようという意思はなく、
 ただ、可笑しいから笑うという純粋たる意味しか無かった。
 そして、正義は指で挟んだ1枚のカードを少女に放ると、言った。

「──テメェの意志次第、だとよ」

 そこには、『異能事件対策特別班員』と書かれている。
 正義の言った、発足し直す組織の為の、予備員。
 その組織の名、規律が如何なものになろうとも、分かっていることが1つ。
 それは、世の正義のための組織である、と。

「強かったぜ、テメェは。
 俺の次くらいにはな」
619 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/28(月) 02:09:29.83 ID:yAB6/pDdo
>>618

【カードをキャッチし、それに書かれている文字を見る】
【つまりは、そういうことだ】
【正義の言葉の意味を理解した少女はゆっくりと息を吐く】

「どうにか、認められたということですか。
 強い自身は少なからずあったんですけどねー」

【これでも、異能と剣術を合わせた“魔剣”の使い手の免許皆伝くらいな強さは持っていた】
【最年少でそれを会得した自分は、まあ弱い事はないだろうと思っていた】
【しかし】

「あの重症を一分掛けずに完全治癒って、卑怯ですよ正義さん。
 砕けた話し方をしますが、『アンタみたいな真似事できる人、いねーですから』」

【見事にそれを筋肉という豪腕で砕かれてはお利口な話し方はできない】

『正義さん。努力でとか、鍛えてとか、それをやった結果がこれなんすよ?
 もう十年以上はずっっっっと鍛錬・修行して、それでもダメだったんすよ?
 誰だって、どりょくすりゃあ出来る。はー、全く脳筋もいいとこっすよ。

 どう見たってその治癒力は努力してできるもんじゃねっす。そこんところ自覚してください』

【ザッツ・本音タイム】
【言いたいことをこれでもかと話す琥羽であった】
620 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/28(月) 02:24:01.52 ID:T+bZdS4So
>>619

 少女の無遠慮な物言いに、正義を知る者はゾッとしただろう。
 何せ、この男。自覚は無いが沸点が異常に低い。
 チンピラから『何見てんだコラァ』と絡まれれば『美人のケツだコラァ』と殴り倒し、
 道でぶつかったサラリーマンが『すみません』と言えば『いちいち謝んじゃねぇ』と殴り飛ばす。
 そんな熱しやすく冷めやすいニトログリセリンと評価されるのが、善行正義という人間だった。
 だが、そんな彼の嫌いな人間は『理屈ばかり』の人間だ。
 特に、益にもならない嘘という理屈を並べる人間はダメだ。
 逆を言えば、素直に話す人間には、そう怒ることはない。
 滅多に。多分。きっと。おそらく。

「いいか、人間には偉大な言葉がある。
 『やれば出来る』ってな。
 俺がやれば出来るんだから、誰にだって出来るんだよ」

 軽い呆れ混じりに吐き出される、意味不明な理論であった。

「極普通の一般人たる俺が出来た事を出来ねぇなんざ、甘えだろ。
 こう、グワッと力を入れりゃあ傷ぐらい治る」
621 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/28(月) 02:33:20.90 ID:yAB6/pDdo
>>620

『……あー、うん。そだね』

【若干、正義という人物がほんのちょっぴりだけわかってきた気がする琥羽は、正義の言葉にそう返した】
【確かに偉大な言葉ではあるかもしれないが、おそらく今それを可能にしているのは限られた人物たちだけだろう】
【だが、琥羽にはそれを可能にするための要素は今のところないだろう】

『絶対に一般人じゃねーです。
 少なくとも正義さんは』

【ボソリと呟いたのは愚痴的な何か】
【琥羽はもう一度息を吐き、姿勢を正した】

「何はともかく、受かったからにはちゃんとやります。
 まだ組織としては成立してないんですよね」
622 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/28(月) 02:44:37.81 ID:T+bZdS4So
>>621

 一般人を自称し、平和主義を自称し、冷静な人間であると自称する男は、
 はて、何かおかしなことを言っただろうかと首を傾げた。
 そりゃあ、怒った時にはちょっとやり過ぎるかもしれないが、
 それは怒らせてくる方が悪いというものだ。
 テレビでよく言うではないか。カッとなってやったと。
 あれだけの警告を目にし、耳にしながら人をカッとさせるのだ。
 ならば、殺されても文句は言えまい。
 赤信号を渡っておいてぶつかった車に文句を言われても困る。

「ああ……。
 どうも、お偉いさんが言い争ってるみてぇでな」

 正義は組織の先行きに不安を感じる言葉を返す。

「一度負けたD.O.T.Aはイメージが悪いから、名前を変えて作り直そう。
 いやいや、まだ多くの支持を受けているのだからD.O.T.Aとして復活させるべきだ。
 そんなクソどうでも良い事で争ってるんだと。
 まあ、その内結果が出るだろ。
 どちらにせよ、悪党をぶっ殺す組織になることには変わりねぇよ」

 嘆息混じりに言って、彼はじろりと少女を睨みつける。
 正確には睨んだわけではなく、視線を向けただけだが、
 その険のある顔立ちでは睨んだようなものだ。

「──まあ、良い。
 取り敢えず今日は泊まって行け。
 まだポリがうろついてっからな」
623 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/28(月) 02:59:00.50 ID:yAB6/pDdo
>>622

「個人的には組織として行動できるならどっちでもいいです。
 公的機関が後ろに立ってくれることが目的ですから」

【やることが変わらないならどちらでも良い】
【嘘偽りのない言葉だ】
【ただ、できるだけ早くに活動できれば尚良】

「では、お言葉に甘えて泊まらせていただきます。
 制御が出来るようになれば終われることもないのですが……。

 『あ、組織的活動している奴らなら多分、役立てると思うんす。
  連絡手段やら機械扱ってる連中なら、私、核弾頭に等しいんで。
  そこんところどう思うっすか正義さん』」

【決まったら早い、というか早速自分の力の有効利用を考え、提案する琥羽】
【心なしか楽しそうに話す琥羽の周りには変わらず翡翠色の燐光が漂い、周りの電子機器を破壊する】
【制御する気がないような話をしているが、これでも悩んでいる方なのであった】


//ここらで〆、でよろしいでしょうか?
624 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/28(月) 03:04:51.73 ID:T+bZdS4So
>>623

 バチバチと音を立てて周囲の電子機器が破壊され、
 近隣から悲鳴のような、怒声のような声が響く。
 はた迷惑な力だが、組織行動という点で考えれば確かに有用だ。
 制御出来れば、の話ではあるが。
 正義は彼女の将来性に期待しながら、笑みを浮かべる。
 そして、優しい、優しい表情で、こう言った。

「とりあえず、弁償しろや」

 そんな彼の額には、青筋が浮かんでいたという──。


//はーい、それでは〆で!
//乙です。ありがとうございました!
625 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/28(月) 03:06:14.72 ID:yAB6/pDdo
//乙です!
626 :【複写千眼】異能を解析し再現する能力 [saga]:2015/12/28(月) 18:47:44.88 ID:UDZ6xHIA0
【一人の高年齢の男が広場を歩いていた】
【白髪で、格好は白い神父服】
【しかし、背筋を伸ばし、服も清潔にしているため実年齢よりかは若く見える】

「何かいませんかねぇ」

【この町に来た目的は、自分以外の異能力者を葬る為】
【様々な異能力者や超常の存在が集まるこの場所は彼の目的には丁度良いのだ】
【彼にとって、異能力者とは人をただ怖がらせるための存在である】
【自分には使命がある、自分には力を持つ権利がある、そう思いながら男は今日も異能力者を探す】

【人の多い場所で、異能力者が暴れてくれるだろうかと見張り続ける】
627 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 11:17:19.93 ID:p6U6htA7o
>>626

 そんな、人混みという程ではない。
 しかし、多くの人が居る、広場。
 そこを、一人の男が苛立たしげに歩いていた。
 名を、善行正義(ぜんぎょう せいぎ)。
 新たに発足予定の警察組織の関係者である。
 後ろに撫で付けた短い黒髪に、ボロボロのジーンズ。
 上着には真っ赤なジャケットを着ている。
 身長は180mはあろうか。
 険のある顔つきと相まって、威圧感がある。

「冷蔵庫がパァじゃねぇか!
 ……クソッ、放っときゃよかったぜ」

 そんな、他者には理解できない事を愚痴りながら、
 彼はずんずんと歩を進める。
 そして、すれ違い様に一人の若者と肩がぶつかった。
 その若者は、見るからに「私は不良です」と言いたげな格好をしており、
 金のリーゼントとピアスだらけの顔を歪めて正義の胸ぐらを掴んだ。

「オイオイオイオイ、骨折しちゃったんだけど。
 どうしてくれんのオッサ──」

 ボクッ、という奇妙な音に、若者の言葉は遮られる。
 続いて、悲鳴。女性のもの、男性のもの、どちらも混じっている。
 正義は無造作に、まるで背伸びでもするように右手を上げており、
 そして、その胸ぐらを掴んでいた筈の若者の体は、地上5mの位置にあった。
 周囲の通行者の悲鳴をBGMに、数秒の滞空の後、
 若者は嫌な音と共に地面に叩きつけられ、口から血を流す。

「悪い、折ったわ。顎の骨をな」

 正義はそんな事を言って、何事も無かったかのように歩き出した。
 通行人の悲鳴も、通報しているであろう携帯電話も、どこ吹く風といった様子だった。


//ま、まだよろしければ……
//21時あたりまで待ちまっす
628 :【複写千眼】異能を解析し再現する能力 [saga]:2015/12/29(火) 12:08:27.83 ID:LSsvrjyx0
>>627

【広場に悲鳴が満ちた】
【その場にいた者が逃げ出す中、一人の男は慌てる事も無く歩き出した】
【どうやら、騒ぎを起こした張本人はあの男らしい】
【背が高く、険のある顔つき、それらから発せられる異様な威圧感】
【5m先には若者が倒れている】

(殴られてあんなに飛んだ?すさまじい・・・)
(見た目はどう見ても悪人ですし、これはやってしまってもいいでしょうねぇ)

【高齢者は物陰から飛び出すと、その男へと向かって走り出す】

「おおっとー、足が滑ってしまいました」
「この年になると足腰が弱くなるものですね」

【淡々とそう言いながら彼に接近すると、全力でとび蹴りを喰らわせようとした】

//是非ともよろしくお願いしますー
629 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 13:07:46.90 ID:p6U6htA7o
>>628

 正義は、警戒しない。
 例え目の前にナイフを持った男が居ても。
 それがナイフではなく銃器でも。
 ああ、そういうものなんだな、と納得する。
 故に、わざとらしい言葉を吐きながら飛び蹴りをかまされても、
 警戒など、全くの皆無だったのだ。

 ──メシャリ。

 そんな、文字にすればコミカルな、耳にすれば怖気の走る音が響く。
 ハッキリと靴裏の後が残りそうな程に、
 顔面に蹴りをめり込ませた彼は、完全に昏倒していた。
 正義に首根っこを掴まれた、通行人Aは──。

「──俺はよォ、イライラしてるんだ。
 それなのに蹴りをかましてくるたぁ、どう言う了見だ?
 罪もねぇ通行人が、犠牲になったじゃねぇか」

 ビキビキと額に青筋を浮かべて、正義は神父を睨みつける。
 それが、決定的。危機感の無い者も含めて、全ての歩行者が二人の周囲から消え失せる。
 気絶している若者と、盾にされている男性を置いて、だが。

「公務執行妨害、傷害罪、
 あと、もしかしたら転んで頭打って死んでたかも知れねぇから殺人未遂。
 これはもう、死刑って事で良いよなぁ、ジジイッ!!」

 キレやすい若者どころではない。もはや、キ印の域である。
 そんな理不尽な理論を述べながら、正義は憐れ、盾にされている男性を振り回す。
 まるで棒きれでも振り回すような、完全に地面と水平なスイング。
 遠心力でぴんと伸びた男性の体が、神父に対して横薙ぎで肉薄した。
630 :【複写千眼】異能を解析し再現する能力 [saga]:2015/12/29(火) 13:33:07.63 ID:LSsvrjyx0
>>629

【男は通行人を盾にして攻撃を防いだようだ】
【それを神父はニヤニヤしながら見る】

(罪も無い通行人が犠牲になったと・・・。この方は面白いことを言いますねぇ)
(自分で原因の一端を作りながらこれとは。色々と性格に問題がありそうなものです)

【それにしてもこの男――】
【先ほどは、「公務執行妨害」と言った】
【それはつまり、警察関係の者に当たるという事になるはずだ】

「あなた警察ですか?性格や行いからはそうは見えませんでしたがね」

【男が盾にしている男性を振り回し始めた】
【そして、神父に向かってスイングしてくる】
【神父はかがんでそれを避ける】
【そのままバックステップ】

「あなたも能力者なんでしょう?その馬鹿げた怪力を見れば分かります。そろそろ能力でも発現させておいたほうがいいんじゃないでしょうかね?」

【いつでも動けるように構えの体勢をとる】
631 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 13:44:55.37 ID:p6U6htA7o
>>630

「警察だぁ?
 ……まあ、間違ってはねぇ、が」

 警察か、という問いに、正義は振り回していた男性を放り投げながら答える。
 死んでいないようだ。ムチウチで暫くは病院に行く必要がありそうだが……。
 それを無視して、正義は額の青筋を一本増やす。

「気に入らねぇ。
 何処からどう見ても、平和主義の人間だろうが。
 能力だの暴力だのとテメェらはいつもいつも……」

 そして、びきり、という音が響く。
 それは、正義の身体から発せられる、骨肉の軋む音であるし、
 それは、正義の踏みしめた地面に、、亀裂が入る音でもあった。

「発現も何も、能力なんざ持ってねぇっつーんだよボケェ!」

 直後、上段の蹴りが、神父へと放たれた。
 巨木を薙ぎ倒し、巨岩を砕く膂力の篭った。
 馬鹿げた威力の、人間など容易く吹き飛ばす蹴りが。
 狙いは顔。右足を真っ直ぐと、神父の顔目掛けて蹴り上げる。
 風を切る音、割れる地面。
 正義の言葉とは正反対に、そこには確かな異常、異能が存在した。
 尋常ならざる強靭さを持った肉体という、異常が──。
632 :【複写千眼】異能を解析し再現する能力 [saga]:2015/12/29(火) 14:05:15.30 ID:LSsvrjyx0
>>631

(なるほど、警察でしたか。しかし何か引っかかる言い方)

【それから、彼は自身の“武器”を放り出した】
【通行人はかなり重傷だ、それにこの男も色々な意味で重症かもしれない】

「どこをどう見れば平和主義なのか、判断に困りますよ」
「それに、暴力はあなたが一番やってそうに見えますが・・・」


【それから、男が地面を踏みしめ飛び込んできた】
【どうやら蹴りのようだ】

「しまっ・・・」

【とっさに避けようとしたがまにあわず、上体を後ろに倒しながら、手を顔の辺りから攻撃を受け流すように横へと殴った】
【しかし、強力な力で神父は吹き飛ばされる】
【そして、地面へと思い切り叩きつけられた】

「グハッ!」

【ふらふらと神父は立ち上がった】
【どうやら、相手はかなりの化け物だったらしい】

「め、滅茶苦茶ですね。あなたは相当な能力を持っているじゃないですか」

【通常なら神父は死んでいただろう】
【しかし違った】
【能力を実際に目の当たりにする事で解析し、急いで発現させた】
【相手の能力を解析し半分程度で発現する、これが神父の能力だった】

「あなたの能力は盗らせて頂きました。さあ、続きを始めましょう」

【そう言うと、神父は男の足の関節に向かって蹴りを出した】
633 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 14:30:18.87 ID:p6U6htA7o
>>632

 神父を蹴り飛ばした正義は、思案する。
 どうしてこう絡まれるのか、ああムカつく。
 能力だ異能だと小細工ばかりでムカつく。
 平和主義の自分を捕まえて暴力だなんてムカつく。
 ムカつく、ムカつく、ムカつく、ムカつく、ムカつく!

「ぁぁぁぁぁああああああああああ!!
 イライライライライライラすんぜ全くよォ!
 滅茶苦茶だとか、能力だとか、盗るだとか好き勝手言いやがって!」

 怒りが爆発していた。
 最も、彼を知る人間からみれば、いつもの光景なのだが。
 伊達に「熱しやすく冷めやすいニトログリセリン」などとは呼ばれていない。
 怒り心頭の正義は、蹴りを繰り出す神父の足を見送り、避けることもなく、受け止める。
 半分の力とは言え、正義の半分だ。
 正義の膂力は、巨岩を砕き、巨木を薙ぎ倒す。
 その、半分。人体の破壊には十分過ぎる一撃は、正義の膝を逆向きに圧し折る。

「〜〜〜〜ッッッ!
 ……ほら、見ろ! このくらい!
 テメェみてぇなジジイにだって出来るだろうが!
 このくらい、誰にだって出来んだよ!」

 そんな事を言う正義の、圧し折れた足は、『見る見るうちに元通りになった』。
 しゅうしゅうと音を立てて、まるで逆再生の様に回復する足。
 無論、デフォルトでこれだけの治癒力を持っているのではない。
 少し頑張って集中すれば、短時間の間だけ強い治癒能力を得る。
 『それだけ』だと、それを、異能ではなく普通と言い張る正義の主張には、無理があった。

「テメェは、何がしてぇんだ?
 人様の顔面に蹴りをかまし、
 人様の骨を折り、人様の機嫌を損ねる!
 それだけの理由が、テメェに在るんだろうなァ!!」

 地面が、爆発した。
 ──否、それは比喩だ。
 ただ、怒りのあまり踏んだ正義の地団駄が、地面を完全に砕き割っただけ。
 攻撃ですら無い、ただの八つ当たり。
 だが、それだけにその問いと怒りが、本気であることを告げていた。
634 :【複写千眼】異能を解析し再現する能力 [saga]:2015/12/29(火) 14:49:52.88 ID:LSsvrjyx0
>>633

【上手く受け流していたと思ったが、神父の顔の左半分は骨折していた】

(痛みのめぐりは意外と遅いものですね。ここまでやられていたとは気付かなかった)

【上手く足を蹴り飛ばせたらしい】
【男は完全に怒っているようだ】
【しかしこれは異常】

「あなた、かなり情緒不安定ですねぇ」

【そう言ってから気付く、足が逆再生のように元に戻っていく】
【神父はそれをただ見る】

「・・・。これが誰にでも出来ると。不可能ですね。人間の性能には限界があるのですから」
「私こそが無限の成長を手に入れた者。選ばれし者。全ての危険因子を葬る権利があるのですよ」

【男が怒号を張り上げ、地面を思い切り踏みつけた】
【ただ怒りに任せただけの攻撃とは呼べないものが、地面を砕き割る】

「これでは身動きがとれませんね」

【これほどの威力だ】
【その振動は尋常ではない】
【戦いの構えを取り、応戦体勢をとる】
635 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 15:02:49.66 ID:p6U6htA7o
>>634

 ──ブチリ、とそんな音がした。
 それは、俗に“堪忍袋の緒”と呼ばれる物が切れた音で。

「じょ、情緒不安定……?」

 ワナワナとその身が打ち震える。

「危険……因子……?」

 歓喜でも恐怖でも、ましてや武者震いでもなく。
 ただ、純然たる怒りにより、震えている。

「よりにもよって……俺を……。
 この……冷静沈着な俺を……。
 平和主義の、俺を……」

 ミシリという音が彼に右腕から響き、拳が握りこまれる。
 もはや、怒りが視認できそうな程の気迫で、彼は牙を剥いた。

「情緒不安定の危険因子だとォオオオオオオオアアアアアアアアッッッ!!!」

 ビリビリと空気が震える程の怒号と共に、正義は右手を振るった。
 技はなく、加減もなく、ただぶん殴ると言う意思のみの拳。
 それが、真っ直ぐに神父の顔面へと、突き出される。
636 :【複写千眼】異能を解析し再現する能力 [saga]:2015/12/29(火) 15:25:34.94 ID:LSsvrjyx0
>>635

【神父の言葉が相当男を怒らせたようだった】
【男はただ殴ろうとこちらへ向かって来ようとする】
【それは技は無いだろうが、確かな怒りを含み力を倍増させているに違いない】

「怒りに身を任せては冷静な判断が出来ませんよ。これは警告です」

【横へとステップし、そこから首へと打撃を―】

【出来なかった】
【この男の速さが予想以上だったから】
【そこで、両手を交差させ、必死に顔を庇う】
【神父の身体は後方へと勢い良く飛ばされ、建物へと亀裂が入るほどに激しく衝突した】

「化け物なのでしょうかね、これは危険だ」

【身体の大半が悲鳴を上げている】
【運が良かったのは、奪った能力で身体が強化できた事だろう】
【そうでなければ死んでいた】
【奪った能力では身体の修復には限界がある】

「こうなっては仕方ありません、捨て身の一手でもやってみましょうか」

【前傾姿勢で力強く走り出す】
【相手の力の半分程度しかないがそれでも十分】
【ある程度近くなれば、跳んで頭に蹴りをお見舞いしてやるつもりだ】
637 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 15:47:06.42 ID:p6U6htA7o
>>636

 壁に叩きつけられる神父を見送り、
 正義はヒクヒクと口角を歪めて笑った。
 それを笑みと思う者がいるかはともかく、であるが。

「冷静だ、冷静に決まってんだろう。
 冷静な俺による冷静な判断の結果。
 テメェは動かなくなるまで、しこたまぶん殴る事に決めた」

 最も、そこまで殴られれば大抵は死んでしまうのだが、
 そんなモラルを要求できる相手ではない。
 この、善行正義という男。
 自販機に金が呑まれたからと、原因となった少女を殺そうとした前例がある。

「そんで、テメェが生きてりゃブタ箱にぶち込んでやる。
 この俺に! パトロール中の俺に!
 飛び蹴りをかましやがったんぶぁっ──」

 ──と、そんな事をべらべらを喋っている正義の顔面に、
 飛び蹴りが叩き込まれる。
 言ったそばから、というものである。
 耐久性、膂力、共に人知外の肉体を持っていようが、体重というものがある。
 待ち構えていたならまだしも、無警戒に言葉を紡いでいる最中だ。
 しかも、正義の知るところではないが、半分ほどとはいえ力をコピーされている。
 故に、当然の結果として正義の顔は後方に吹き飛ばされ、釣られて体がたたらを踏む。

「…………」

 沈黙。
 即座に反撃するでもなく、鼻から大量の血を流して正義は沈黙する。
 鼻骨が折れているのだろう、ボタボタと血が地面に跳ねる。
 が、それも数秒と経たずに治り、しゅうしゅうと音を立てる。

「……悪党をぶっ殺すってのは、良い。
 俺だってそれが仕事だ。
 悪党をぶっ殺すための組織。その一員になる予定だ。
 テメェにそれだけの力とぶっ殺す気概があるなら、誘ってみてもいいと思っていた」

 淡々と、淡々と、彼は言葉を紡ぐ。

「──だが、取り敢えず」

 再度、ミシリという音。
 彼の攻撃の、前兆。
 そして正義は、両腕を、上半身を、まとめて反らし。

「テメェをぶっ飛ばさなきゃ、気が済まねぇッッッ!!!」

 全力で、体ごと前に振るった。
 ──すなわち、頭突き。
 直撃すれば良くて骨折。
 頭に当たれば気軽に意識を吹き飛ばすであろう一撃が、
 神父の頭蓋目掛けて、繰り出された。
638 :【複写千眼】異能を解析し再現する能力 [saga]:2015/12/29(火) 15:53:32.24 ID:LSsvrjyx0
>>637

【蹴りが顔面に直撃】
【しかしこの程度ではやられないのだろう】
【鼻血を出したが、それも暫くして治っている
639 :【複写千眼】異能を解析し再現する能力 [saga]:2015/12/29(火) 15:54:22.87 ID:LSsvrjyx0
>>638

//誤操作です、すいません!!
640 :【複写千眼】異能を解析し再現する能力 [saga]:2015/12/29(火) 16:11:48.37 ID:LSsvrjyx0
>>637

【蹴りが顔面に直撃】
【しかしこの程度ではやられないのだろう】
【鼻血を出したが、それも暫くして治っている】

「能力者は私だけで良いのですよ。人間にとっては能力者は全て危険因子に見えるものです」
「鬼から仲良くしようと言われて、仲良くできる人間などいません」
「例え、表面上の善意を飾ろうと人からは理解できませんよ」

【そう誘いを断る】
【男が頭突きをしてくる】

「私が全ての能力者を駆逐し、影の立役者となるのですよ!」

【そう言うと、神父は腕を前に突き出す】
【が、男の勢いは止められず折れ、そのまま神父の頭へと直撃した】

「・・・」

【頭蓋骨が折れ、脳へもダメージが届く】
【神父は五、六歩後ずさると、膝を着き崩れるように倒れ動かなくなった】

――【複写千眼】死亡

//ありがとうございます、お疲れ様でした!
 能力授与者さんとの勝負でしたので二重の意味でのありがとうをば
641 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 16:26:36.69 ID:p6U6htA7o
>>640

 ゴン、とも。ガン、とも違う。
 嫌に生々しい音が周囲に響く。
 ──致命傷。
 頭突きを繰り出した正義にも、それが理解できた。
 何度も、何度も、何度も、味わってきた感触だ。
 ぞくりと背筋を嫌な寒気が撫で、取り返しの付かない事実を伝える。
 そして、崩れ落ちた神父を見届けると、
 正義はそれまでの怒りは何処へやら、冷えきった目で、死体を見下ろした。

「──分かってんだよ、そんなのは……」

 分かり合えない、仲良く出来ない、手を取り合えない。
 普通だと、なんてことはないのだと、自身の能力を偽った所で、
 素手で容易く人を殺せる事実は動かないのだ。
 諦観と悲壮を込めた言葉をこぼして、正義は警察官と救急車が到着するまで、
 ずっと、神父の死体を見下ろし続けた──。


//ざいあくかんんん!
//お疲れ様です、ありがとうございました!
642 :【鋼甲機巧】 [saga]:2015/12/29(火) 19:15:51.14 ID:WYm/nrMio
【深夜未明、とある高架下】

【背嚢を片手に一人の少女が歩いていた。カツリ、カツリと、靴の踵が地面を叩くようで、然し何処となくそれとは違うものであった】
【低く、平坦な声で、少女は喋っていた。右手を右耳へと当て乍ら……如何にもその話し方は、独り言では無く、誰かと会話しているようであった】
【切れかけの電球が発する明かりの下を通ると、少女の全貌が僅かな間乍ら晒された】
【如何にもその素性は、少なくとも普通では無いようで、その身体を祖国の濃緑の軍服に包みこんでいて】
【然してその素性を指し示すそれよりもまず先に目に入ってくるのは、両手、両足、そのどちらもを置換した、黒色の義肢であった】

「ああ、少佐……そうだよ、別にどうってことない。いつもと何も変わらねぇ」

【粗暴粗野な、文字にしてみれば随分と男性的な言葉使いであったが、しかしそれを形作るのは他ならぬ少女のものであった】
【会話の内容は他者に全くと言っていいほど漏らされず。ほんの僅かな音漏れすらも無く、ただ少女は"少佐"と呼ばれた人物に返答を繰り返していた】

【……エンジン音が迫る】

【少女の後方を、大型の自動二輪者が走っていった。ダウンジャケットとフルフェイスのヘルメットに身を包んだ、性別も分からない人間が乗ったそれは】
【真っ直ぐに少女の横を、抜き去ろうとした瞬間に。その手に気だるげに持った背嚢を、奪い取ろうとしていた】
【手馴れたものなのだろう、ほんの僅かも、速度も、姿勢を歪ませず】


「――――――――――――あ、やっちまった。いや、ごめん、少佐、一人殺したかも……」


【その右腕は、綺麗に肘から先を置き去りにされて。それからコントロールを失った二輪車は、柱へと突っ込んでいった】
【爆発かと疑う程の衝突音。拉げる車体に、爆ぜ飛んでいく人体】
【少女の、黒い機械の右腕には、同じく黒く塗られた刃。その役目を終えていくそれを、少女は見つめながら、その声色に、ほんの少しだけ焦りを加えた】
643 :【機械義手】片腕が兵器内蔵>>334 [sage]:2015/12/29(火) 20:05:26.52 ID:oEQy+oqVo
【いきなり鳴り響く轟音、そんな音に引かれるように現れてた一人の女性】
「一体何事ですの!?」
【現れた姿は時間、場所に似つかわしくない】
【むしろ上流階級のパーティー会場にいそうな姿だった】
【年の頃は高校生程度だろうか、夜でもよく輝く金髪を縦ロールにし、シックなイブニングドレスを身に纏っている】
【そして、その”両腕を肩まであるオペラグローブで覆っている”】

【そんな彼女が轟音の元凶であろう少女を見つける】
(四肢全てを換装、そしてあの格好。……すこし厄介だが、まぁ私のすることは変わりはない)
【ほんの一瞬、気づかれないように少女を観察すると】
「まぁまぁまぁ!そこのアナタ!こんな時刻に一人で出歩くなんて!
この地域はとってもとっても危険ですわ!ワタクシが家まで送って差し上げますわ!」
【隙だらけで、さも少女を心配している風に近づいていく】
(隙を見つけて排除する。それだけのことよ)

【その左腕がギチリと小さく音を上げた】
//不慣れですがよろしくお願いします!
644 :【鋼甲機巧】 [saga]:2015/12/29(火) 20:26:57.26 ID:WYm/nrMio
>>643
「……あぁ、ごめん、少佐。"バレ"た」

【ここで少女は、大きく顔を、苦々しげに顔を歪ませた】
【それから、その少女へと向き合った――――――――――――実に、不釣り合いな格好だ、と少女は思った】
【彼女を見据える、或いは睨みつけながら、その姿を計った。出来るだけ冷静に、出来るだけ的確に、と意識して】
【その格好を見た少女からの第一印象は、"実に動きにくそう"だった。華美なドレスは装飾的ではあるものの、実用性には程遠い、と】
【如何にも戦いには向きそうにない格好に見えた、が。それから一歩、彼女との距離を離した】

「必要ない、私は軍人だ。……おっと、動くな!」

【彼女が近づこうとする――――――――――――その足下に、少女は一発、"弾丸"を放った】
【指先からは硝煙が立ち上る。殺傷能力は無く、また展開にほんの少しだけ時間がかかる為に、幾許か、彼女の接近を許してしまったが】
【兎も角、そこで彼女を制止しようとした。これ以上、近付くな、と】
【これで止まれば御の字、面倒事になる前に此処から離脱しよう――――――――――――そう、考えていたが】

「……てめぇ」

【ほんの僅かに、聞こえた金属音】
【自分の義肢が発したものでは無い。少女の義肢は、管理さえ徹底すればそんなものは鳴らない。擦れる音一つさせることもない】
【では、何の音か。もっと他から聞こえたにしては余りにも近く、余りにも鮮明過ぎて】

「……その"手袋"。"取れ"よ、ゆっくりな」

【考えられるとすれば、彼女が何処かに何かを仕込んでいるか】
【彼女へと機械の指先を突きつけて、息をするのも忘れるほどに、深い警戒心と共に。彼女へとそう命じた】
645 :【機械義手】片腕が兵器内蔵>>334 [sage]:2015/12/29(火) 20:48:00.97 ID:oEQy+oqVo
「ひぃっ!!いきなり何なんですの!? 軍いきなり発砲するなんて!」
(しまっ……バレたか!?)
【鳴ってしまった義手の軋む音】
【本来ならば油断した少女の背中に致命的な一撃を入れるつもりだったのに】
【しかしまだ向こうは警戒している段階のようで、敵対までは行っていないようにも見える】
(まだ警戒のようね。早速だけど切り札を切るしか無い)

「手袋ですわね、取りますわ!だから銃をこっちに向けないでくださいまし!」
【顔を涙で濡らし、恐怖に引きつらせている】
【一般人がみたらただただ恐怖に怯えているように見えるだろう】

【そしてまず右腕が顕になる。ただの肉の腕だ】
【そして、次に左腕が顕になる。そこにあったのは鋼色に輝く義手だった】
【その腕は精巧で力強く見える】
「手袋を取りましたわ! これでよろしいのでしょう!?」
「昔事故で左腕を切り落とさなければ行けなくなったんですの!」
「こんな腕ですから、人に見られたくないんですの! 変な目で見られますのよ!」
「軍人さんも解りますわよね!?」
「だから銃をおろしてくださいまし!」
【少女は既に気づいているのだ。取らなければ余計に警戒をされるだろう】
【だからまくし立てるように喋り出す。そしてその間に時間をかせぐ】
(熱放射砲のチャージを開始。出来る限り時間を稼ぎがないと……)

【熱放射砲チャージ中1スレ目】

646 :【鋼甲機巧】 [saga]:2015/12/29(火) 21:06:47.06 ID:WYm/nrMio
>>645
「残念、アタシは―――――――――― まぁ、いろいろと事情がある軍人なんでね」

【さて、どうするかと少女は悩んだ】
【露わになった両腕は予想通り……仕込んでいた、というよりは、そのものだった、というべきだが、兎も角、その通りだった】
【片腕を補う金属製の義手。理由としては合理的な物ではあるが、然し。少女のそれが、"そういうもの"であるが故に】
【彼女のそれに対する警戒を緩めることはなかった。そもそも――――――――――――】


「……やめなよ、嘘泣きは」


【彼女から流れる涙を、鼻で笑ってそう言った】
【それから、右腕をゆっくりと平行に上げて、指先を展開し、二発、非殺傷弾を発射した】
【二発のそれは、そこに転がる"人間の腕"へと叩き込まれた。既に青白く変色したそれを、二度、まるで別の生き物であるかのように跳ね上げさせると】

「目の前で人がこんなことになってんだ、それでさっきあれだけ平静を保ててたんだ」
「少なくともさ、こんなことで泣くようなタマじゃねえだろ? あんたの正体は、よく分かんねぇけど」

「ああ―――――――――――― アタシも、そう思うよ、少佐」

【右腕から、黒塗りの刃が展開する。それから、カツン、カツン、という音を立てて、ゆっくりと彼女の下へと歩み寄ることだろう】
【そこにあるのは。濃くは無い、或いは、感じすらもしないかもしれない。少なくとも、特筆するほど強い感情を、少女は持っていなかった】

「ここで、始末した方が、損は無い」

【明確な、殺害の意思である】
647 :【双魔穿槍】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2015/12/29(火) 21:12:41.34 ID:2RzTRFmNo
深夜、ちょうど高架下で轟音が鳴り響いた頃の公園

「なんだ?バカが事故ったのか?」

子供たちで騒がしいここも夜は違う。月の光に照らされた芝生を踏む者は誰一人としていない。
だが、今夜は違う。赤いファーコートに身を包んだ女が芝生を踏んでいた。
そして、男が芝生の上に寝そべっていた、否倒れていた。

「まあいっか…しかし、呆気なすぎて興ざめだな…くそっ」

その男は異能をその身に宿していた。昼間、同じく異能を宿しているミネルヴァに模擬戦を申し入れたのである。
夜、模擬戦に応じてこの公園で戦ったのだが呆気なく男は倒された。
つまらない。それが感想であった。

右手に蒼き長槍を持ち、周囲に赤き短槍を侍らす異国の女。
彼女は退屈そうな表情のまま煙草を咥えて公園から立ち去ろうと芝生を踏む。
それを引き留めるものは、あるのだろうか?
648 :【機械義手】片腕が兵器内蔵>>334 [sage]:2015/12/29(火) 21:21:08.75 ID:oEQy+oqVo
【嘘泣きだと言われた直後、恐怖と涙で歪んだ顔は表情の無い戦うもののそれに変貌する】
「全く、軍人さんは観察眼がよろしいですわね」
「まぁ、あなたは能力者と言うには少々ずれがありますけれども」
「ワタクシのために排除されていただきたいのですわ!」

(全く、訓練を積んだ軍人ってのは本当に厄介なことで)
(これ以上時間を稼ぐのは不可能)
(確実に向こうの技師の方がこちらの物よりもスペックが上。決死の戦いね)
(だから先手を取る!)

【右腕で左腕を構え、目の前の標的に向け、熱放射砲を発射する】
【まるでチャージ時間を稼げなかったそれは、しかし当たれば致命的なもので】
【それはそのまま歩き続ければ、少女の胸を貫くだろう】
649 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 21:35:28.92 ID:p6U6htA7o
>>647

 ──深夜の公園。
 煌々と輝く月によって夜闇の輪郭がハッキリと切り取られている中。
 立ち去ろうと紫煙を靡かせる女性の前に立つ者があった。
 正確に言えば、前に立っているのではなく、立ち止まっている、だ。
 その人物は、右手にどこかのコンビニのビニール袋を持った、若い男性であった。
 年嵩は20代前半頃か。
 険のある顔立ちで、じいと女性を見ている。
 後ろに撫で付けた短い黒髪と、着ている真っ赤なジャケット。
 そして180cmはあろうかという体躯は、それだけで、気弱な者ならば威圧されるだろう。
 そんな彼──善行正義は倒れている男性に視線をやり、深々とため息を吐く。

「──オイ。
 俺はこの状況で何て言えば良いんだ?」

 正義は、女性にそんな事を問う。
 若干、呆れているかのような、疲れているかのような、
 そんな表情が見て取れる。

「毎日ご苦労様デス、か?
 それとも、毎時ご苦労様デス、か?
 何だってテメェらはそうやって、俺の前で問題を起こすんだ?
 今日は落ち込んでてよぉ、帰って風呂入って眠りてぇってのに……よおッ!」

 一瞬だけ怒りを露わにして、正義は地面を右足で蹴りつけた。
 それだけで、地面にズンと衝撃が走り、女性の足にもそれが伝わるだろう。
 彼の宿した膂力が、常識外であると言う事実とともに。

//よろしければー
650 :【鋼甲機巧】 [saga]:2015/12/29(火) 21:36:22.70 ID:WYm/nrMio
>>648
「そうだそうだ、最初からそうやって素直にしてりゃあいいんだよ」
「さあこっからは殺し合いだろ? ま……勝つのは、アタシの方だけどな!!」

【それから、駆け出そうとした瞬間。彼女が構えるのを視認した】
【咄嗟に立ち止まり、胸の前で両腕を交差した。着弾したその砲撃の衝撃に、其の体はバランスを崩され、後方へと弾かれる】
【膝をついて、何とか倒れ込む事を防いだ。やはりと言うべきか、凶器はその鋼の義手そのものだった】
【他に何が仕込まれているか分かったものではないが、少なくとも砲撃が可能、という情報を少女は手に入れた】

「あんたもそーゆーのかよ―――――――――――― でも、アタシの方が、選択肢は多いだろうよ!!」

【右足の膝を立てる。丁度膝部分が展開して、それから間も無く、凄まじい反動共に、彼女へと向けて"グレネード弾"が放たれた】
【対人用の小型擲弾、装弾数はたったの二発だが、詳細の分からない相手に出し惜しみをする理由も無いだろう】
【文字通り対人相手ならば火力は十分であるが、然しその弾速は100km/時程度、見てから回避、というものが、通用しない武器でも無い】

【それから、立ち上がる。義腕には傷が付いたが、戦闘には支障が無い程度であることに、先ずは安心すると】
【両腕から、三十センチのヴィヴロブレードを再度展開し、低く構えた】
651 :【双魔穿槍】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2015/12/29(火) 21:57:34.32 ID:2RzTRFmNo
>>649
「なんだあんた?」

前方、そこには大男がいた。
察するにコンビニで夜食でも買った帰りなのだろう、よくいるようなありふれた男だ
非日常と日常の邂逅、不味いかもと思ったが…いや、違う
倒れている男に対しての反応が薄すぎる
故に訝しむ、本当にこの男は日常の側のニンゲンなのかと

「誤解してるな、オマエ
オレはこいつに挑まれた、だから死なない程度にぶっ潰した。
だからこれは問題なんかじゃないぜ。ただの模擬戦の結果だ。」

地面に走る衝撃。男がやった動作は一つ、地面を蹴る。
おそらくこいつは怪力に特化した異能をその身に宿しているのだろう。
理解はした、だがそれで戦いを挑むミネルヴァではない
とは言え、戦いになったら楽しそうな相手だな程度は思えた

「聞いてもオレを断罪したいって言うならいいぜ、やってみせろや
オマエが帰宅できなくなる覚悟をするなら…相手になってもいいぜ」

落ち込んでいる男、やや欲求不満な女
赤い衣類を纏うという点で共通する二人だが精神状態は全く違う
槍の穂先は向けずに―敵対の意思は示さずに問う
オマエはオレを許さないか?、と
652 :【機械義手】片腕が兵器内蔵>>334 [sage]:2015/12/29(火) 21:59:33.08 ID:oEQy+oqVo
>>650
【初撃はやすやすとと防がれ、体制を崩すことには成功したが相手に対してはこれといったダメージを与えられていない】
【追撃を考え、左腕を機銃モードに変更しようとした直後、少女の右膝から何かが射出される】
【その弾は腕以外はただの人にすぎないために見切ることは叶わず、とっさに左腕を刀モードに移行させてオートで弾く】
【弾かれた弾はあさっての方向へと飛んでいく】
「ワタクシがあなたほど人から離れていないと証明してくださって、ありがとうございますわ!」

【そして改めて、機銃モードで追い打ちをかけようとしたところで、グレネードが炸裂する】
【爆風は体にダメージを与えるほどでは無いが、彼女の体を強く叩き体制を大きく崩させる】
(しまった!)
【腕は刀モードのまま、爆風に耐える。その姿は隙だらけであった】
653 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 22:11:12.66 ID:p6U6htA7o
>>651

 嘆息。
 本日最大の嘆息だった。
 最も、正義の口から発せられるのは怒声が7割を占めているので、
 まともに会話が成立している今が珍しいのだが。

「ったく、誤解をしてるのはどっちだ?
 許さねぇとか、断罪してやるとか、そんなんじゃねぇよ。
 警察関係者じゃああるが、裁判官や死刑執行人になった覚えはねぇ」

 警察官ではなく、警察関係者。
 正義が警察官であるならばとっくに逮捕されて牢屋の中だろう。
 人を殴り飛ばす。時には殺す。
 そんな所業、警察官では許されない。
 だが、彼はそれが許される権限を与えられている。
 新生D.O.T.A、或いは名を変えた別の組織。
 それが発足した時、所属予定の人間として。

「俺がやるのは、ただ一つ。
 テメェが“何か怪しいからぶん殴る”だ」

 そう言って、正義はビニール袋を後方へと放り投げた。
 ガラスの割れたような音がして、袋から液体が漏れ出る。
 それは彼にとっても予想外──というよりも忘れていたようで、舌打ちしながら顔を押さえた。

「ああ、クソッ。やっぱり今日はついてねぇ。
 ……オイ、一つ聞くがよ。テメェは、強えか?」

 脈絡のない質問。
 ただ、ぶん殴るだけだと啖呵を切っておいて、強さを聞く必要もあるまいに。
 正義は、女性の強さへの自信を問う。
654 :【鋼甲機巧】 [saga]:2015/12/29(火) 22:13:32.07 ID:WYm/nrMio
>>652
「はっ――――― 片腕程度じゃ、まだまだ人間だろ!!」

【体勢を崩したならば。隙を見せたのならば、その瞬間に、少女は彼女へと駆け出す事だろう】
【擲弾は大したダメージにならないどころか、弾き飛ばされると言う方法で回避された。だが、そこまで大きく崩せたのならば僥倖】
【一気に距離を詰める。刃の届く範囲まで、接近する事が出来たのならば】


「―――――――――――― 人間止めたんなら、勝たなきゃ嘘だろ」


【小さくそう呟いてから。左右から、彼女へと挟み込むように斬撃を繰り出した】
【『超短振幅溶断刀』。祖国で使用されているバヨネットを改造して取り付けたもの、構造としては何の変哲も無い物ではあるが】
【その分、その切れ味については信頼性がある。斬鉄、となると少し厳しくなってくるかもしれないが、岩や石程度の硬度ならば易々と切り裂くヴィヴロブレード】
【人体ならば、無論、先にそうしたように。まるでバターのように、切り裂くことが出来るだろう】
655 :【双魔穿槍】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2015/12/29(火) 22:29:56.00 ID:2RzTRFmNo
>>653
また溜息。どうやら読みが違ったようだ。
人を気絶させた悪者が出た!殴る!かと思っていた。ならなんなのだろうか。
少し、興味がわいた。

「へぇ、面白いなオマエ。とりあえず殴るなんて奴は初めてだぜ?
まあ…そんなのが許される種族には覚えがあるんだがな」

警察に近い、かつそんな正義の仮面を被った暴力が許される種族をミネルヴァは知っている
奴らは祖国にいた。奴らは、軍と言った。怪しければ誘拐して実験台にするような悪鬼の群れだ。
だが、こいつは違うだろう。連中ではない、なら何なのか?その思考は放棄した。

破砕音。男の投げた袋からだ。ご愁傷さまとは思わないし言わない。
ただ、蒼き長槍を両手で構えなおすのみ。

「ああ―強いさ
オレはまだ知らないね
―――オレよりも強いヤツをよ」

手加減という思考は蒸発した。その穂先には殺意すら収斂されつつある。戦場で熟成された、本物の殺意だ。
周囲に侍る一本の紅き短槍もまた、戦意が込められていた。
ミネルヴァは不敵に笑う。強者は大歓迎だ
―――強者と打ち合うのは、大好きだ
656 :【機械義手】片腕が兵器内蔵>>334 [sage]:2015/12/29(火) 22:30:31.16 ID:oEQy+oqVo
>>654
【崩れた体勢のところに迫る左右からの斬撃】
【左腕がその両方を弾かんと、まるでそれが独立した生物のように動く】
【頑丈で剛力を出せるその腕は右の剣をやすやすと弾き】
【しかしながら完全に弾くことは叶わず、左の一撃は胴に食い込んだところで止めるに留まる】

「人外は人間に倒されるのが宿命ですわ」
「軍人さん、人を止めたのでしたらここで排除されてくださいませんこと?」

【そう軽口を叩く口からは言葉以外にも血が流れ】
【しかしその瞳は未だ死んでおらず】
【少女の顔を殴り飛ばさんと大きく振りかぶられる】
657 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 22:37:10.72 ID:p6U6htA7o
>>655

 ──強い。
 その返答を聞き、正義はにいと口角を吊り上げた。

「よし、決めた」

 何を、という問いよりも先に、彼の拳からぎちりと音が鳴る。
 骨肉が軋み、その力を振るわんとする予兆の音が。
 そして、一歩踏み出し、二歩、三歩と女性に歩み寄っていく。

「テメェ、俺に負けたら、俺と同じ仕事に就け。
 俺ばかり犯罪者に会うのは、人員不足が原因に違いねぇ」

 そんな一方的な約束を口にしながら、槍の射程に入る寸前。
 地面が爆ぜる程の威力で蹴りつけ、正義は疾走した。
 女性の懐へと潜り込まんと、尋常ならざる速度で。
 そして、潜り込めたならば、下方から抉り上げるように、その右拳を振るうだろう。
 斜めしたから、腹筋に突き刺さるような、そんな拳を。
658 :【鋼甲機巧】 [saga]:2015/12/29(火) 22:47:21.04 ID:WYm/nrMio
>>656
「……入った、な?」

【片方は弾かれた。だが片方は"抉った"】
【しかも胴を、だ。重要器官の集中する其処に一撃を叩き込む事が出来たのならば、その後の戦闘は格段に有利になる】
【或いは、それでゲーム・エンドに至る事も出来る。食い込んだその刃を、今度こそ、斬り抜いて。その身体を、真っ二つに裂いてやろうとした】
【今度も"勝てる"。少女は、アリーサ・ヴィウチェイスカヤは。また、自分の存在意義を、証明することが出来たと――――――――――――】


「―――――――――――― が、はっ!!」


【その拳は、少女の頬を直撃した。思い切り嫌な音がして、その衝撃で少女の首は勢いよく真横を向いた】
【突き刺していた刃が、その衝撃で引き抜かれた。それと同時に、両腕に展開されていたヴィヴロブレードが収納される、が】
【少女は、そこから退こうとはしなかった。後ろ向きに倒れそうになるのを意思を必死に繋ぎ続けることで、そこに立つ事が出来た】

「テメェ……やるじゃねぇか、だが!!」

「半人半機が人間に、負ける訳ねぇ! 負けちゃ嘘だ、負けたら価値が無い!!」
「人外が人間に負けるなんて、んなもん、御伽噺の中だけの話だって、んだよぉ―――――ッ!!!!」

【そこ拳撃は、少女から、その余裕を根こそぎ奪い去っていった。自分が優位に立っている、それを、一瞬で攫っていった】
【そして同時に、油断を剥奪した。そして同時に、冷静さを剥奪した】
【右の拳を、大きく振り被った。右腕の肘付近の一部がスライドし、そこから使用済みのカートリッジが排出され、肘の歯車状の機械が回転する】


「―――――――――――― 吹っ飛べぇ!!!!!」


【そうして、義腕内部で小規模の爆発が起きた。その拳は前方方向へ、凡そ人間が出し切れない速度と力を以って加速する】
【狙いは勿論、彼女である。彼女がそうしたように、その顔面を、殴り飛ばすつもりだった】
659 :【双魔穿槍】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2015/12/29(火) 22:48:55.46 ID:2RzTRFmNo
>>657
「いいぜ、就いてやるよ
だが―」

先手は譲ってやる、そう言わんばかりに槍兵は動かない
骨が、肉が、その力を解放せんと唸っても動かない

「オレは、必ず勝つぜ?」

地面が震え、懐に潜りこまれる。
ここまでは無抵抗。しかし、拳は防がれる。
細く、男の拳を防ぐには頼りなさすぎるような蒼き槍の柄によって。
男は知らないだろうがこの槍は決して壊れない。喩え大地を割り、海を穿つ一撃を受けても。
拳を上から抑えつけるように防御する蒼き槍。一方、紅き槍は―
三つに分かれ、内二つが男の左右の脇腹を穿たんと飛翔していた。
もう一つはミネルヴァの周囲に侍ったまま。そして、
咥えていた煙草は、地に墜ちた
660 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 23:06:19.33 ID:p6U6htA7o
>>659

 肉薄、殴打、異音。
 それだけで、大抵は決まる。
 正義の拳にはそれだけの力があり、対して人体というものは脆すぎる。

「──ああ?」

 が、最初の一合で起きたのは、正義の視点からすれば奇妙な現象。
 巨岩を砕き、巨木を薙ぐその膂力。
 普通を自称する彼の、異常な力を防げる武器など、存在する筈もない。
 だというのに、その蒼き槍は正義の拳を押さえつけて尚、
 破損する予兆すら見受けられない。
 疑問と同時に起きる、意識の空白。
 紅き槍は、そこに抉り込んできた。

「ガッ……!」

 視界の端で迫る紅を捉えた瞬間、正義は身を固くする。
 しかし、避けることも防ぐことも叶わず、その穂先は両の脇腹を穿つ。
 ──穂先の、僅かな先端部だけが。

「いっ……てぇえええなコラァッ!
 槍で刺したら人は死ぬって、知らねぇのか? ああ!?」

 槍は、先端の数cmを正義の脇腹にめり込ませ、
 そこで、筋肉に締め上げられ静止していた。
 銃弾すら押し留める骨肉は、そんな異常すら引き起こす。
 そして、正義の額には、本日数時間ぶりに、怒りを示す青筋が浮かんでいた。
 無造作に両の脇腹に刺さった槍を引き抜くと、そこから血が溢れ出る。
 しかし、その傷口すら筋肉で締め上げ止血すると、彼は言った。

「俺を殺そうとしたんだ。
 死んでも、文句は言えねぇよなぁ!?」

 そんな怒声と共に、抜いた時と同様。
 無造作に、穂先を手元になる形で槍を束ね、
 それを両手で持ち、バットの様にフルスイングした。
 風を裂き、槍自体が軋みを上げる速度で、正義は女性の左脇腹目掛けて槍を振りぬく。
661 :【機械義手】片腕が兵器内蔵>>334 [sage]:2015/12/29(火) 23:16:30.28 ID:oEQy+oqVo
>>658
【苦し紛れの一撃は吸い込まれるように少女の顔面へと叩きこまれ】
【しかしそれは状況を好転させる一撃とはならず】
【彼女から冷静さと油断を奪うだけにとどまったようだ】
(どうする、どうする)
【今の一撃で距離を離す算段は見事に崩れ、傷口からは真っ赤な血が溢れて留まることを知らない】
【まとまらない考えは時間を奪い、少女の拳は無情にも迫る】
(これしかない!)
【その拳は到底見きれるものでは無く、左腕がかろうじて間に入り込む】
【しかしそれで拳を止めることは到底できず、まるで弾かれたように吹き飛ばされる】
【予想以上のその一撃に体は地面に叩きつけられ、視界はぼやける】
【立ち上がることさえ出来ないがしかし、距離を取ることはできた。】

「……は……排…除……します…わ……」
(お前たちのような者がいなければこんなことにはならなかった!)
【口は回らず、頭は回る。そして思い出されるのは、この腕を得るに至る経緯】
【それは差ならが走馬灯のようで、しかし死ぬ気は一切なく】
(今のヤツは頭に血が上っている、命乞いによる時間稼ぎは不可能ね)
【総判断すると腕を機銃モードに変形させる】
【そして腕からせり出た銃身から無数の弾がばらまかれる】
【狙いのついていないそれは、しかし面の攻撃として少女に迫る】
662 :【双魔穿槍】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2015/12/29(火) 23:25:57.05 ID:2RzTRFmNo
>>660
男にとっては戦いはもう終わっていたはずなのであろう
だが、ミネルヴァにとってはまだ終わらない、
男が、倒れるまでは
しかし、しぶとい
自動止血ができるのは、致命傷を与えるつもりで放った二撃を軽傷で済ませるとは、
予想外、しかし面白い

「ああ、知ってるし元よりそのつもりさ
殺しちゃいけない模擬戦だなんて誰が言ったんだぁ!?」

男が、死ぬまでは
先の男は実は模擬戦だと始めに言われていた。だから、殺さなかった。
だがこれは違う。男にとってはそうでなくとも彼女にとっては立派な実戦なのだ。
実戦とは即ち――命のやり取り
始めに勝利したらの約束の取り決めをするなんて、馬鹿らしい

「文句なんざ言わないさ!死人に口なし、それによぉ
オレは勝つんでなぁ!」

放った槍の穂先を持たれ、打撃武装として振るわれる
それを片手で短く持ち直した青槍を振り上げ、斬ろうとする。
柄で弾いた方が確実。だが敢えて切り裂き破壊しようとする。
この破壊には重大な意味がある。この二本が破壊されれば再び5本の赤槍を制御可能となるのだ。
同時、ミネルヴァの周囲に滞空していた赤槍はさらに赤槍を一本生み出す
そしてそれは、回転しながら男の右腕の肩関節を穿たんと飛翔する。
もし、穿てても回転はやめようとせず、傷を抉ろうとするだろう。
今度は、その右腕を"殺す"為に
663 :【鋼甲機巧】 [saga]:2015/12/29(火) 23:35:27.69 ID:WYm/nrMio
>>661
【口の中に溜まった血を吐き出した。べったりとアスファルトに唾液の混じった大量の血が付着し、それでも口の端から止め処なく血が溢れる】
【仕方なくそれを垂れ流しにする事を決めて、まだ相手が生きている事を確認した。舌打ちをして、次の手段へと移ろうとする】
【―――――――――――― 脳に直接響くように、声が聞こえてきたが】

「……すまねぇけど、少佐。アタシはこいつを"ぶっ殺す"。逃げるのはそれからだ」

【ギリッ、と奥歯を噛み締めた―――――――――――― それと同時に、それは"展開される"】
【肩部、その内部から、細いフレームが幾つも現れる。それらの幾つかには杭が連なり。やがて、背部で、形を成していく】
【それは宛ら翼であった。金属製の強靭な"骨"が剥き出しになった、鋭い爪を幾つも持つ翼】

「串刺しにしてやるよ―――――――――――― 今度こそ、アタシの勝ちだ!!!」

【既に、機銃は向けられていた。然し少女は臆することなく、機銃の正面に立ち―――――――――――― そして、翼の"爪"を放った】
【爆発によって発射される十発の徹甲杭。その一つ一つが鉄板を刺し貫くことが出来る程の威力を持っているが、しかし】
【精密性は決して持たない。その弾幕の中を全てが掻い潜る事など出来る筈も無く、或いは発射の直後に、或いはその中途で弾丸に撃ち落されていく】
【しかし、残されたほんの三発ほどは、確かに彼女に狙いを定めていた。―――――――――――― そして】


「ぐ、ぅ――――――――――――――――――かっ、はっ」


【放たれた弾丸に対して、両腕を交差させ、頭部だけは守っていたが】
【然しそれでもそれを全て防ぎ切る事など到底不可能であり。少女の"未だ生身の人間の身体が残る部分"を一切の容赦なく貫いていった】
【湧き上がる血反吐、それを吐き出せば其処に立つ力も共に失うと。それでも、思い切り歯を食い縛って、少女はそこに立ち続ける】
664 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/29(火) 23:45:16.48 ID:p6U6htA7o
>>662

 ──嗚呼、全く。ドイツもコイツも……。
 みしみしと奥歯が鳴る音に、正義は己の怒りを自覚する。
 平和主義の自分を捕まえて凶暴だと言い。
 冷静沈着な自分を捕まえて情緒不安定だと言い。
 極普通の人間の自分を捕まえて能力だと言う。
 ──なんていう、御託は、無しだ。
 確かに自分は怒り易く、すぐに手が出る。
 この肉体は異常であるし、言われる言葉は全て的を射ている。

「……ムカつくよなぁ」

 右肩に飛来する紅き短槍。
 それを、正義は普段の様な無造作ではなく。
 意志を以って、裏拳気味に右拳で打ち払った。
 技術は無い。しかし、異常な肉体は技術を用いずとも、槍を捻じ曲げる。
 無論、拳の皮膚は裂け、血が流れる。だが、それだけだ。
 蒼き槍が異常なだけ。腕を震えば、人体は、物は、簡単に壊れる。
 だから。だからこそ、彼は平和主義を自称するのだ。

「命は尊いって知らねぇのか?
 テメェがその気なら、完膚なきまでに半分だけぶっ殺してやるよ!」

 ……多分。
 きっと、その筈である。

「死に晒せボケェエエエエエエエ!!」

 空気を揺さぶる怒号と同時に、左足を踏み出す。
 地面が更にひび割れ、紅き槍を打ち払った右拳が、ぎちぎちと音を立てる。
 そして、そのまま女性の顔面へと、真っ直ぐにその右が振るわれた。
 巨岩を砕く、破壊の一撃が。尋常ではない速度で。
665 :【機械義手】片腕が兵器内蔵>>334 [sage]:2015/12/29(火) 23:52:53.44 ID:oEQy+oqVo
>>663
【薄れ行く意識の中で少女が未だ立ち続けることをぼんやりと把握する】
【万全な状態でも少し長く打ち続けるだけで、疲弊してしまうほどの負担がある機銃だ】
【こんな状態で撃てば命を縮めるのはわかっていたのだ】
【だが賭けた、命が尽きる前に少女が倒れることに】
【その結果が、体の真ん中に突き立った一本の杭】
【そして負けたのだと、悟る】
(あぁ、無様な結果だわ)
「お……と……さ……おかぁ……ま……いまそちらへ」

【そう言いつつも、機銃は止まることを知らない】
「さしち……がえ……て……人……外……をたお…す」
「りっ……ぱな……おとぎ…ばな…しです…わ」
【後数秒で尽きる命、後数秒で止まる機銃掃射】
【彼女は足掻き続ける、少しでも多くの能力者を排除するために】
【そして、命の灯火が消えたことを伝えるように機銃は沈黙する】

【機械義手】死亡

//絡ませていただきありがとうございました!
//とても楽しくロールさせていただきました!誤字だらけで最初の方安価忘れてごめんなさい!
666 :【双魔穿槍】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2015/12/30(水) 00:03:51.73 ID:tCXI7vyMo
>>664
ミネルヴァは、知っている
命は尊い、だからこそ殺してでも守らねばならない。
なんという矛盾、しかしどうしようもないのだ。これが世界だから。
そんな命がけな戦いを繰り返し繰り返し、そして
平和を掴み取った
だが、今はその槍は
手段であった命懸けを欲していたのかもしれない

「知ってるさ、だから殺してでも守らにゃならないんだろ!?」

放った槍は壊された、意志を持った一撃で壊された
だが、これでいい

相手が殺すなら、殺して勝つ
そして生きる、そして、
楽しかったと思って強き命に敬意を払う
それだけなのだ

「そっちがな!!
穿ち滅ぼせッ!《集錬絶槍》ッ!」

怒号の直前、侍っていた紅き槍が5つに分かれる。
そして、それらすべては蒼き槍と融け合い、絶槍を顕現させる。
集錬絶槍―戦車をも一撃で破壊しつくすその一撃は正しく必殺
それを顔面へと向かう破壊の右腕に正面からぶつけるべく、両手で構えた槍を前へ突く
狙いが逸れれば死。仕留められなくても、恐らく死。
だが、それがいいと笑いながら。
667 :【鋼甲機巧】 [saga]:2015/12/30(水) 00:12:37.96 ID:+xs4szKGo
>>665
【銃弾の嵐の中で、息絶える命の音がする。それは即ち、少女の勝利が確定したことに他ならない】
【これが、少女にとって唯一にして至宝であった。それが少女が持つ、ただ一つの証明の手段であった】
【身体中に弾丸を受けて、引き裂かれそうになりながらも。少女は、彼女が力尽きるまで、その弾丸の嵐の中に立ち続けていた】
【痛いし、辛いし、苦しい。人間ではなくとも、痛覚はある。身体は殆ど生身で出来ている。全身をめぐる血液だって、自分のものなのだから】
【それを、止め処なく噴き散らしながらも――――――――――――しかし】

「ば、かが……させ、るか、そんなの……」



「あたしの意味が……無くなっちまう」

【ようやく沈黙したそれを見届けて、それから笑って、膝をついた】
【力尽きた彼女に、少女は笑ってみせた。見たか、私の方が正しかったんだ、と】
【それから、そのままドサリ、と其処に倒れ伏した。ぐしゃり、という音共に血が飛び散って、祖国の軍服を際限なく濡らしていった】
【通信が入った。聞こえてくる声が何事か言っているが、然し。朦朧とした意識の中で、正確な意味を受け取る事など出来ず】


「……は、はは……あ、アタシ、の、勝ちだ、ぜ……見た、か……レ……ナ、ート、少、佐……」


【そう言う風に、一方的に勝利した宣言をして】
【それから、身体を引き摺って動き出した。血の痕を引きずりながら、『同志』が回収してくれるであろう地点まで、自分の力で這っていく事にした】
【最後に、少女の死体を一度だけ振り返って――――――――――――自分は、ああはならないと】
【自分は飽く迄勝ち続けると。この回路が焼き切れるまで、この歯車が割れるまで――――――――――――勝ち続けてやると、奮い立たせて】
668 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/30(水) 00:17:49.63 ID:pDy5bVwTo
>>666

 必殺技という言葉がある。
 必ず、殺す、技。そう書いて必殺技。
 で、あれば、その槍は正しく必殺技であろう。
 戦車すら破壊せしめる一撃。
 では、正義の拳は戦車を破壊できないか?
 ──否。その拳は十分に戦車を破壊出来る。
 だが、破壊のスケールが違う。
 正義の拳が、戦車の一部位を破壊し、その動きを止めるものなら。
 彼女のその絶槍は、戦車の装甲を貫き破壊し尽くす一撃。
 まして、武器と肉体。釣り合いが取れる筈もなく。

「殺す──」

 ──ゾンッと、人体が奏でるには鮮明過ぎる音と共に、
 正義の拳は裂け、肩の付け根に穂先は滑り込み、
 その右腕を、体と分かれさせた。
 大穴どころではない。
 槍以上の太さの穴が、正義の右肩部分にぽっかりと空いており──。

「──殺す、覚悟と!
 諦めて殺す事は、違ぇだろうがッ!」

 その傷が、瞬時に塞がった。
 しゅうしゅうと煙を上げて骨肉が再生し、
 もう一歩、更に踏み込まれて彼の、砕け裂けた筈の右拳が振るわれる。
 その顔面に。彼の宣言通り、半分だけ殺す程度の力で。
669 :【双魔穿槍】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2015/12/30(水) 00:36:53.77 ID:tCXI7vyMo
>>668
「だな、オマエの言う通りだ」

必ず、殺す、技
それは確実に穿った、その右腕を
殺した。その右腕を
だが、敵は動いている
こんなこと、些細だ
だから槍を引き、片手で蒼き槍を構えなおす
だが――

「結果は変わらない。
特にこうなっちまったらなぁ!!」

ああ、分ってるとも
あの自分のためだけの戦争の末にすべてが狂ったことぐらいは
だが、それでも、
勝ち続けたかった

今度は、心臓を目掛けて蒼き槍を突き出す
その動作をする直前、もう動作を取り消せないそのときにその碧眼は驚愕に見開かれた
なぜ、右腕がある?
槍が心臓を穿てたか分からないままに顔面に拳が刺さる。
鮮血が口から舞う。意識が薄れる。
そして、地に落ちる。
その衝撃で覚醒したのか、碧き瞳は真っ直ぐに槍の結果を見る
結果は――
670 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/30(水) 00:57:35.02 ID:pDy5bVwTo
>>669

 拳に確かな手応え。
 誰かの肉を骨を、そして命を破壊した時のものではない。
 意識を奪うに留まった、そんな手応えだ。
 そして、同時に──。

「──……あー、クソ」

 その胸に深々と突き立てられる、蒼き槍。
 目の覚める様な蒼が赤く濡れ、それを見下ろして、正義は口から血の塊を吐いた。
 痛みが己の生を教え、痛みがそれが致命傷であると語る。
 しかし、そんな『痛み』というシステムは、神が常人の為に作りだしたものだ。
 倒れゆく女性。覚醒する女性。
 その、結末を見届ける瞳の前で、正義は無造作に槍を引き抜き、女性の傍らに放る。
 すると、やはり傷は、消える。しゅうしゅうと音を立てて。
 見れば最初に付いた筈の、脇腹の傷も消えており、
 異常が常の能力者という尺度で考えても、善行正義という男の肉体は異常過ぎた。
 短時間だけではあるが、致死傷すら瞬時に消し去る治癒力。
 彼女が正義に勝ちたいのならば、正義という異常を殺したいのならば、
 その頭蓋を、延髄を、穿ち即死させるしか無かったのだ。

「俺の名前──善行正義っつーんだ。
 ……正義は勝つ。当然だろ?」

 そして、彼は倒れた女性に手を差し出す。
 引き起こすために、そして、勝負の終わりを告げる為に。
 勝負は終わりだ。そんな、態度だった。
 もはや、女性に対して警戒している様子もない。

「テメェの名前は?」

 手を差し出したまま、彼はそう問うた。
671 :【双魔穿槍】  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2015/12/30(水) 01:17:28.49 ID:tCXI7vyM0
>>670
「くそっ、ダメか……」

結果は勝てなかった
確かに槍は男の胸を穿った。がそれまでだった。
カランカランと音を立てて手の届くところに槍が戻ってくる
見れば男は無傷だ。驚くことに最初につけたはずの傷すらない。
必殺の一撃が残っていればその心臓を消し飛ばしてみたかったがそれは叶わない
殺し損ねた、勝てなかったと思った。悔しかった。とてもとても悔しかった。

「は、勝った方が正義だろ普通は
だが、正義を名乗れるくらいには強いことは認めてやるよ」

差し伸べられた手を取り立ち上がる
軽く蹴りあげて蒼い槍を手に取るが穂先には戦意はない
戦いの終わりくらいは心得ているつもりだった

「オレはミネルヴァ・マクスウェルだ」

ミネルヴァは笑っていた
悔しいが嬉しいのだ
自分と互角に渡り合える好敵手となりうる存在が現れてくれて
そして、勝てなかったがこの戦いは非常に楽しかったから
672 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/30(水) 01:36:59.85 ID:pDy5bVwTo
>>671

「ミネルヴァ・マクスウェル」

 しかと覚えるように、正義はその名を繰り返した。
 最初は、ただ、また犯罪を犯している者がいる。
 だから、叩きのめして警察に引き渡してやろう。
 そのつもりだった。
 だが、一言二言交わして、彼女の己への自信を目にして、興味を持った。
 彼女と戦えば、安心できるのではないか。
 己は弱いと、人間であると、安心できるのではないか。
 ──そう思ったのだ。
 抑えきれない怒りに呑まれて、命を奪う己が。
 容易く人体を破壊出来る己が、人間であるという証拠が得られると。
 しかし、結果はこれだ。

「テメェも、強かったよ。
 俺の次くらいにな……ってこれ、別の奴にも言ったな……」

 だが、後悔も落胆もない。
 ──殺す覚悟。結局の所、自分で言った通りなのだ。
 殺せる力があるのだから仕方がない。
 そんな諦観で、人間を名乗るほうが可笑しいのだ。
 怒りを制御する。肉体を制御する。
 ただ、それを諦めていた。この、同じ日に、それで人を殺したばかりだ。
 だが、覚悟をすれば良いのだ。
 絶対の悪を殺す覚悟と、その他を生かす覚悟を。

「──喧嘩を買う時の文句じゃねぇ。
 冗談でもねぇ。真面目に、テメェに聞くぜ、ミネルヴァ」

 そして、彼は問う。
 改めて、己と覚悟を共にしないかと。

「覚悟を以って、悪党をぶっ殺す。
 そんな組織に、入らねぇか?
 ──まだ、発足はしてねぇがよ。
 今、お偉いさんが話し合ってる」

 それは、勝利者の権限を使った強制ではない。
 ただの、問い。その強さが味方に欲しいと言う、問いだ。
 特別強襲隊D.O.T.Aの敗北。
 それを受けての、人員の激減したD.O.T.Aの再編成。
 或いは、敗北のイメージを払拭する為に、名を変えた新組織の発足。
 お偉いさんの話がどちらになろうとも、やる事は変わらない。
 悪を討つ。正義の味方ではなく、悪の敵として。
 それに対する、ミネルヴァの答えは、どうだろうか──。
673 :【双魔穿槍】  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2015/12/30(水) 02:01:19.14 ID:tCXI7vyM0
>>672
「正義善行―覚えたぜ」

殺す覚悟、果たしてそんなものを持っていたのか
少なくとも持った気にはなっていた。だがどうだろう
自分は、殺すしか選択肢がなかっただけで単にそれを選んだだけじゃないのか?
いや、違う。間違いなく覚悟ならしている。だってそれはつまり、殺される覚悟と同義なのだから

「へっ、今はそうだが次はその台詞はオレが言うぜ」

楽しかった、だが悔しい
そして思い知った。世界は広いと
まだまだ自分には鍛える余地があると
もっと遠くに死を追いやれると
結局のところ、命を懸けた戦いを経てミネルヴァは生きたいという行動理念を得た
あれが殺しあいなら死んでいたと思っている。だからこそ生き延びれた今に感謝して、悔しさは決して忘れない。

「すまんがその話は断らせてくれ
オレは組織とかの一員となって誰かの駒になるのだけは嫌なんだ。それこそ死ぬのと同じくらいに
もちろん正義の組織はいいと思うさ、立派だ。だがオレはオレの道を行きたい」

ミネルヴァにとって大きな装置の歯車となることは絶対に許容できない
彼女は腐った装置の部品にされかけて、その部品と幾度も矛を交えた
そして国家という巨大な組織に憎悪し、支配に憎悪した
そんなミネルヴァには組織への加盟=組織に支配されることという等式が完成されていた
だから、彼女は未来永劫組織に入ることを良しとしない
674 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/30(水) 02:17:30.33 ID:pDy5bVwTo
>>673

 ──何となく。
 何となくだが、その返答は想像できていた。
 きっと、彼女の在り方は己とは違うのだろうと。
 きっと、彼女が在るべきは群の中ではないのだろうと。
 だから、正義はわざとらしく嘆息をして、にやりと笑った。

「あーあ、そうかよ。
 テメェが入りゃ、俺も少しは楽できると思ったんだがな。
 こんな風に、おっかねぇ奴に絡まれる事もねぇだろうに」

 そんな冗句を口にして、正義はミネルヴァの脇を通り、
 倒れたままの男性──ミネルヴァとの模擬戦に敗北した彼だ。
 その体を持ち上げ、肩に担ぐ。

「ま、悪党にならなきゃそれで良いぜ。
 テメェとやりあうなら、気持よくやりたいからな。
 ────…………また、会おうや」

 そう言って、彼は男性を担いだまま歩き始め、
 地面に落ちたままのビニール袋を拾い上げ、立ち去ろうとする。
 充足だ。今までにない充足が、正義の内を満たしている。
 能力を得てからと言うものの、怒りが常に燻っている正義の内側。
 その己すら焼き焦がしそうな感情が、今は不思議と静まっていた。
675 :【双魔穿槍】  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2015/12/30(水) 02:33:14.12 ID:tCXI7vyM0
>>674
「ははっ、違いない」

孤高、否独立こそよしとするミネルヴァは決して歯車とはならない
だが、友としてならば。好敵手としてならば、歓迎する
故に独立。決して孤高でも孤立でもなく服従でも支配ではない。

「その心配はお前の組織にもしとけよなーー経験上、大きな組織は時間が腐らせることが多々あるしな
ああ、またなーーまた、戦おうぜ」

そういえば失念していた男を処理してくれることに感謝してミネルヴァもまた公園を立ち去る
今夜は楽しかった。大きな満足と再確認した覚悟は忘れないでいよう
そして、勝てなかったこの悔しさも
また、戦いたい。正義という名の強大な好敵手と
その為にも腕を磨き、明日を生き抜こう
正義を穿つのは、このミネルヴァ・マクスウェルだ
676 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/12/30(水) 02:38:40.93 ID:T6TJC+xH0
乾いた冷風が、海肌を撫でる。
横付けした埠頭。コンクリートを叩く靴音。

真紅のコートが僅かにはためく。
肩に掛けた白黒ストライプのマフラーが体に合わせてゆらりとなった。

「ここまででいい。
 後は歩くよ。ありがとう」

低めの女声。肩に髪が振れている。
知り合いの船で適当に送ってもらったが、ここまでの用心は不要だったか。

「でもまあ、就職先がつぶれて、御尋ね者なんてね。
 若いうちから苦労なんて、やってられないや」

埠頭を進む足を速める。
荷物は支度してもらっているらしいが、そこまでは自分で行く訳で。
しかしうら寂しい場所である。
何か一悶着ないと、締りが悪い気もする。

「さて、働き口はありますかな、っと」

677 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/30(水) 19:25:59.85 ID:pDy5bVwTo
>>676

 その、冷風に身を切られそうな埠頭で、彼女とすれ違う者が居た。
 重い革靴の音を鳴らし、紫煙をくゆらせる。
 一切手入れをしていない事が分かる暗い金髪に、顎には短い無精髭。
 裾の擦り切れた茶のロングコートに、紺色のジーンズ。
 まるで浮浪者のような姿の、その男は女性とすれ違った。

「──ああ、君」

 ふと、すれ違ってすぐに、女性に声を掛ける。
 その真っ青な瞳が女性に向けられており、
 男は、咥えていた煙草を指で挟み、口を開いた。

「あの船は、個人が所有してるものなのかな。
 それとも、どこかの会社のもの?」

 そんな事を問いながら、男は冷たい風に煙草の灰と煙を散らす。


//もし、まだいらしたら!
//21時くらいまで待ってみます!
678 :【武幻水鬼】>>22 :2015/12/30(水) 19:33:11.25 ID:aovZ5Mic0
【肌寒い夜風が吹き抜け、コンクリートの隙間に生える頼りない雑草が揺れる】
【ここは路地裏。風の音しか聞こえないような荒んだこの場所に、カメラのシャッター音が何度も響いた】
【そのカメラの主は、ダッフルコートに身を包む癖っ毛の少女】

「……んー、いいですねーっ、いいですねーっ…」
【息を荒らげ興奮した様子の少女が持つカメラの被写体は、路地裏の壁】
【その壁の周囲には人の血が疎らに飛び散っていて、明らかに何かあった跡】
【そんな光景を興奮しながら嬉々として様々な角度から撮っている少女の姿は異様なものだ】

「…ふふふ、やっぱり私の勘は正しかったようですっ…!」
【一度撮影を止め、カメラに保存された写真を見返している】
【そのカメラの画面に映し出される写真は、床に飛び散る血や不自然に枝先が焦げている木、割れたコンクリートの地面。10代の少女が撮る写真ではない】

「…でも、こんなに撮ってるのに一回も見たことないんですよねー、能力者さん達。もうスプーンとか念力で曲げる人でもいいから会いたいですよー…」
【自らの現状をぼやきながら、今度は高光量のフラッシュをビカビカたきながら殺伐としたその光景を撮りまくる】
679 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/30(水) 20:18:56.62 ID:+xs4szKGo
>>678
【脳漿を散らした死体の上着を剥いだ】
【随分と大柄な男であったが、然し少女は手馴れた者で、手早くそれらを引き剥がすと、一つ一つ、ポケットの内側へと手を突っ込んで、中を改めた】
【出てくるのは銃の弾倉と、恐らく違法薬物であろう錠剤程度。それから家族であろうか、写真が一枚出てきたくらいで、大したものは無かった】

(……何事かと思って咄嗟に撃ち殺したが。唯のヤクザ者か?)

【一滴の血すらも付着させぬまま、少女はその死体から手を離した】
【大した人間では無いのならば、最早用は無いとして。其処から立ち去ろうとしたとき】
【一瞬、この薄暗い路地裏が輝いた】

【彼女は目にする事だろう。頭を撃ち抜かれた死体と、拳銃を腰に提げた、黒く、長い髪を持った少女を】

「……しまった……!!」


【見られた、いや撮られた】

【一気に、少女の思考は撹拌されていく。冷静であるという事を忘れて、次に何をすべきかと言う判断を探して、思考が空転を繰り返している】
【撮られた、顔は見られた、顔を撮られた? 決定的な証拠だ。絶望的な失敗だ。これがばらされれば、自分は終わりだ】
【どうする、どうする、と思考を繰り返し。それから辿り着いた思考は、或いは必然とも呼ぶべきだったか】


【早撃ち。拳銃嚢に納めた拳銃を掴み、腰だめで構え、拳銃の撃鉄を左手で下ろし、引金を引く。この一連の動作に、ほんの僅かな時間もかからない】
【先ずはその証拠を破壊しなければならない。彼女の手に持ったカメラに狙いを定めて、銃撃を】
680 :【武幻水鬼】>>22 :2015/12/30(水) 20:44:23.94 ID:aovZ5Mic0
>>679
「……っ、うぉあ!!」
【突然耳を劈く銃撃音。そんな聞き慣れない音に身体が反応する前に、少女の手にあったカメラが細かい破片を飛び散らせながら宙を舞った】
【カメラが地面に叩きつけられたと同時に銃撃音の方へ身体を向ける】

「な、なぁにしてくれるんですかぁー!あのカメラが私にとってどれだけ大切な物か!いきなり壊すなんて弁償ですよ、べんしょー!」
【側にある見事に頭を撃ち抜かれた死体に目もくれず、激昂した様子でズカズカとその少女に歩み寄っていく】

「そんな危なっかしい物持っちゃって、なんですか貴方は!」
【少女の傍に構えられた銃を指差し、腰に手を当ててお説教するみたいに話す】
681 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/30(水) 20:57:23.27 ID:+xs4szKGo
>>680
「……ふぅ」

【何とか、一難を避けた。安堵の息を漏らしながら。然し、標的は死体と自分を見た、という事実は変わらない】
【であれば、殺すしか無かろうと。左腕を握り込んで、"虚空より銃弾を作り出す"】
【撃鉄を起こして、ゆっくりとその腕を上げていく。カメラを破壊したのだから、最悪の状況は少なくとも避けれた】
【であれば、落ち着いて後処理を行うのみ。感覚を研ぎ澄まして、照準器を覗き込んで――――――――――――】

「……動く、な?」

【それでも彼女が銃の前に立つのならば―――――― 彼女は、銃で狙いを付けられたまま、少女へと説教することになるだろう】
【そうなれば、少女は驚愕したのちに。その顔を段々と、別の形へと歪めていって】


「―――――――――――― はぁ?」


【随分と間抜けな、疑問の声を挙げるだろう】
682 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/30(水) 21:10:21.92 ID:3UPhxqVo0
夜中。人が出歩く時間帯にしては随分と遅く、また人が起きているには随分と速い。
まさに朝方と夜中の中間といった表現が相応しい時間。

場所は寂れかけた公園。遊具の危険性を考慮し、幾つかの遊具が取り外された結果、人が消えた遊び場。
切れかけの街灯が不愉快な音を漏らしている以外は実に静かで、僅かに聞こえる鳥の囀り。

誰もいない筈、なのだが……。僅かに聞こえる紙擦れの音。
街灯下、ベンチに置かれた新聞紙が、ばさりと地面へと落ちる。

「あー……。」「背中いてぇ……。」

ごきり。音が鳴る。首の骨を回す際に発生するあの音。右手を顎の辺りに当てながら、左手は伸びの形を作る。
眼をしばたかせ、周囲を確認。全身は鈍っているものの、服の隙間から入る風はクソ寒い。
思わずマントを自らの周囲に巻きつけながら、彼は立ち上がろうとする。足に触る、鈍い感触。

ようやく、自分の足元に死体があることに気付いた。その総数、二。何も言わず、片方の頭蓋を踏み抜いた。

……振り返る。其処に居るのは『誰か』。
683 :【武幻水鬼】>>22 :2015/12/30(水) 21:20:43.27 ID:aovZ5Mic0
>>681
「はぁ?、じゃないでしょー!どーしてくれるの、まったくっ…!」
【余りの怒りに自分の状況が理解出来ていないのか、とんでもない精神力の持ち主か】
【少女が指を数センチも動かせば、側にある死体と同じようになるという状況でも、怒りを露わにして説教し続ける】

「しかもなんでいきなり撃ったのっ、危ないでしょっ!」
【自分に向けられる銃を見て、何とも的外れな質問を少女に投げかけた】
684 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/30(水) 21:30:38.69 ID:+xs4szKGo
>>683
「……面倒臭い」

【何か、怒りに駆られているのは分かるが、状況を理解していないのか】
【余程の余裕か、或いは単なる馬鹿か。そのどちらとも取れないが、少なくとも、立華の脳裏には、一言、浮かんでいた】
【それは思わず口から滑り出てしまったため、説明するほどでもないだろう。兎に角、立華はこの現状に対して、余りにも苦々し気に顔を歪ませていた】

【然し答えは直ぐに出た】

(……いいや、殺っちゃお)

【どうせ殺そうと思ってた標的。さっさと殺してしまえば面倒臭くは無いだろう。少なくとも、この現状が続くよりは、と】
【彼女の目の前で、弾倉を開いた。其処に作り出した弾丸を三発装填すると、さっさと親指で撃鉄を下ろして、さっさと引き金を引いた】
【随分と、軽い拍子に引かれた引き金ではあるが。勿論、それは弾丸だ。着弾すれば、死は免れないだろう】
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2015/12/30(水) 21:31:39.07 ID:GmEs1qKS0
言葉を使う能力ください
686 :【破断剛體】【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/30(水) 21:50:00.54 ID:pDy5bVwTo
>>685
//能力の募集はこちらでお願いします
//新しく出来た板なので、>>1付近に書けず申し訳ありませんorz
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/42896/1450977027/
687 :【武幻水鬼】>>22 :2015/12/30(水) 22:00:29.04 ID:aovZ5Mic0
>>684
「…!!ゔぁー!!」
【説教の途中、目の前の少女が銃の弾倉を開いたかと思えば弾を込め始めた】
【「ちゃんと聞けー!」と激昂しようと口を開いた瞬間、いつの間にか再度向けられていた銃口から弾丸が飛んだ】
【反射で身体を後ろに引いたと同時、彼女との間に幅の広い両手剣のような形をした半透明の青白いモノが空中に展開された】
【青白いモノは撃ち出された弾丸を内部で堰き止め、少女への着弾を防いでいるのが見えるだろう】

「…あっぶない………わ、私を[ピーーー]気だなぁ…!」
【素早く地に落ちた青白い両手剣を拾い上げ、少女に切っ先を向けて構える】

「悪いことした証拠を隠滅しようったってそうはいかの天ぷらっ!」
【両手剣で少女の銃を弾くべく、地面を蹴り出し少女へ肉薄する】
688 :【重心変移】 ◆xeoueDQEVA [sage saga]:2015/12/30(水) 22:06:06.89 ID:0zQ3J3i50
とりっぷてす
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2015/12/30(水) 22:15:53.86 ID:GmEs1qKS0
>>686
/すみません、見逃していました
/ありがとうございます
690 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/30(水) 22:17:04.20 ID:+xs4szKGo
>>687
【銃弾は着弾を阻まれた。見ればそこには両手剣が握られている。忌々し気に、舌打ちを一つした】
【そこでようやく、敵も異能者であることに気付いた。その剣も異能で編まれた物か―――――― どちらにせよ、やる事は一つ】

「……いや、今更か」

【ようやく命の危機を感じたという様子の彼女、そしてその発動に、本当に呆れ切った表情をして、少女は銃を構え直し】
【そして、彼女を迎え撃とうとした……が、此処まで"直情的"な人間だ。で、あれば、と思い直し】
【敢えて、その接近を許した。剣のことについては詳しくないが、斬り殺されそうになったなれば、寸前で回避できるよう、神経を張り巡らせつつ】
【―――――― 予想通り。彼女は、"銃を弾く形で剣を振るった"】


「くっ……やられた……!!」


【そう、わざとらしく顔を歪め。その弾かれた銃弾は―――――――――――― 敢えて、それから、"人差し指"以外から手を離し】
【わざと銃口に当たる様に、銃の位置を変えて。そうして、人差し指を軸に、"回転するように"】


「―――――――――――― なんて」


【そうしてグルグルと回転する銃を、逆手に握り変えて。銃口は彼女へと向けられたまま、引き金を引かれた】
【その攻撃に精度は無い。まともに照準も付けられない、まるで曲芸のような銃撃であったが、しかし】
【剣が届くだけの、至近距離であれば。"照準を合わせる必要も無い"だろう】

【銃弾は通常の物では無い。空気を圧縮した、槍のような形状が人体を抉るものだ】
【殺傷力こそあれ、衝撃自体は通常の物よりも低い。防ぐこと自体は、容易だろう】
691 :【武幻水鬼】>>22 :2015/12/30(水) 22:51:57.81 ID:aovZ5Mic0
>>690
「ふふんっ!私の勝ちっ!」
【自分が怪しいほど容易く接近出来たのにはまったく不審がらず、剣を振るう】
【その剣は見事に銃に当たり、弾き飛ばした___ように見えた】

「……っ!!」
【彼女は驚くべき銃捌きで銃を手の内に戻し、すぐさま発砲した】
【対する少女は武器を弾き飛ばしたように見えたことと、相手の歪んだ表情を見て完全に勝ち誇っており、不意の発砲に反応が少し遅れてしまう】
【慌てて振り切った剣を引き戻し、銃の射線上に持ってくるが完全に防ぎ切れず、銃弾は剣の端を掠め、少女の左肩を切り裂いた】

「いっ……たぁぁ……!……許さないもんね…!」
【軌道を変えて致命傷を避けただけでも儲けものだが、形容しがたい痛みに表情を歪めて、目の前の少女を睨みつける】
【少女は剣を手放し地面に落とす。そして間もなく少女の右手に展開されたのは青白い薙刀】

「もう知らないから……貴方が悪いんだからねっ…」
【薙刀を両手に持ち、半身で構えて今度は注意深く警戒しつつ、ジリジリと距離を詰めようと歩む】
【ある程度近づければ、薙刀のリーチを生かして横薙ぎに振るう攻撃を仕掛けるだろう】
692 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/30(水) 23:07:06.33 ID:+xs4szKGo
>>691
「―――――――――――― はっ、最初から許される気など無いのでな」

【弾倉を開き、空気を変換した弾丸を再度その中へと装填する】
【浮かせた弾丸を一気に弾倉の中へと叩き込むと、閉じ、そして左手の平で弾倉を回転させる】
【次に、勝ち誇った表情をしたのは少女の方だった。彼女の、直撃すら避けたものの、弾丸によって切り裂かれていった弾丸を見て】
【上機嫌に、人差し指を軸にリボルバーを回転させて、再度構え直す】


「良いも悪いも、それは私が判断する事では無くてな―――――――――――― 善悪の観点は、私にとっては後からやってくるものだ!」

【ゆっくりと、距離を詰める彼女に対して、同じく銃を構えながら後退していく】
【得物は両手剣から薙刀へ。これによって斬撃の有効範囲は広がった―――――― 銃撃程では無いとはいえ】
【彼女の行動に対して、より強く警戒の念を見せながら。その動きを、じっくりと見定めながら。彼女が、動き出した瞬間に】

「―――――――――――― くっ!」

【今度は、確りと薙刀の切先が少女へと触れるだろう】
【深く入る事は、寸でのところで一歩、大きく跳ねて避けた。だが、少女の胸元を、真一文字に裂く形で、斬撃を受けることになる】
【軍服は破れ、内部からは一瞬だけ、白い肌が露出して。そして、その肌を真新しく、若々しい、鮮血が汚していく】
【奔る痛みに歯軋りをしながら、拳銃を向けた。撃鉄を指に起こし、引き金を引く。この作業を二発、凡そ二秒ほどでやってのける】
【狙いはその左右の腕。彼女が近接攻撃を主軸とするのであれば、先ずはその攻撃手段から奪っていこう、という算段だが……果たして】
693 :【NEXT】 [sage]:2015/12/30(水) 23:10:18.88 ID:USuHUs0I0

「......ぁぁぁ......助けてくれぇ.........」

【某所の、とあるホテルの上層階】
【廊下のVIPの為の上等な真紅のカーペットは、今は物言わぬボディーガードの血で錆を連想させる色へと変わっている】
【そしてその一室では、ガチガチと歯を鳴らしながら、服装の乱れた50台ほどの小太りの男性がベッドで恐怖に怯えている】
【手元には、とっくに弾の切れた拳銃が握られている】

助けてくれ、ねぇ......それ、あんたが捨て駒にしてきた能力者に言ったらどう?

【話からは、どうやら男が何処かの組織の幹部である事が聞き取れる】
【呆れた口調の声は、少年のようであるが、分かる人間が聞けば女の声であることがわかるだろう。女性声優が演じる少年の声、と言えば分かりやすいだろうか】
【男の目には、やたらと小綺麗な男性もののスーツを着た、ショートカットの少女】

「な、何なんだよ......あいつらは俺の駒なんだ、生かそうが殺そうが、俺の勝手だろうがよ......!」

ハァ.........もう良いよ、あんた。

【心底呆れ果てた口調で台詞を言い終えると、ふわり、とまるで幽霊のように一歩を踏み出す】

「ぁ.........あああああああああああ!!!!」

【破れかぶれで、男は手当たり次第に少女へ向けものを投げつける】
【しかし、少女はそれをまるで意に介さない】
【弾切れの拳銃、灰皿、枕】
【全てが、少女をすり抜けていく】

......じゃあね。

【あっという間に男の目の前に来た少女は、その一声を出すと、右手を男の頭へと伸ばす】
【手が頭をすり抜けていることを確認し、一息】
【すり抜けた腕が、実体を取り戻す。男の命を奪うには、それだけで十分だった】

.........ハァ..........

【手を再び透明化させ引き抜くと、少女は深くため息をついた。その手には血一滴付いておらず、さっき人に突っ込んだとは思えないほど綺麗なものだ】
【[ピーーー]事に慣れてはいるが、人の肉を潰す感触はどうしても慣れない】

ボヤボヤしてはいられない、かな......

【私兵が多かった所為か、騒ぎが大きくなり過ぎた。遠くからは、サイレンの音】
【少女は、逃走すべく部屋を出た】
【そこに出くわす者は、現れるのだろうか】




694 :【闇林禍月】 [sage]:2015/12/30(水) 23:21:08.11 ID:ku6I3f/4o
>>693

【とある高級ホテルにて】
【その日は亡命者の暗殺が任務で】

『や、やめてくれ、命だけは!』
「『祖国』からの亡命は大罪だ、しかも『帝國』に情報を漏らそうとしたとはな。
 許されざることだ、ここで[ピーーー]。」

【どす黒い『祖国』の軍服に身を包む女性は】
【手に持つ、「柄が途中で90°」曲がっている鎌を男の喉首にあてがい】
【そのまま鎌を引き、男の頸動脈を切り去った】

「それにしても、さっきから警報音が五月蝿い。
 何かあったのか?」

【まさかVIPが殺されたなんてことは知らず】
【取り敢えず部屋から飛び出すと】
【そこには走り逃げる少女の姿が】

「まさか、な。」

【こちらとしてもバレては大変困るのであるが】
【少女のほうに何か言いたげな目線を投げかける】
【さて、少女は反応するか】
695 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/30(水) 23:28:41.48 ID:3UPhxqVo0
>>682
//ひっそりとまだ募集してたり……。
696 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/30(水) 23:36:56.73 ID:pDy5bVwTo
>>682

 寝起きの彼が見たのは、一人の男だった。
 年嵩は20代後半頃か。
 一切手入れをしていない事が分かる暗い金髪に、顎には短い無精髭。
 裾の擦り切れた茶のロングコートに、紺色のジーンズ。
 真っ青な瞳で彼を見つめ、男はわざとらしく両手を上げた。

「おっと、怖いな。
 散歩をしていたら殺人事件に遭遇だ」

 恐怖を訴えるも、そうは見えない男は咥えていた煙草を指に挟む。
 そして、たっぷりと含んでいた紫煙を吐き出すと、首を竦めた。

「口封じでもされてしまうのかな、僕は」

 そんな事を問う男の顔には、軽い笑みが浮かんでいた。



//よろしけれヴぁー
697 :【武幻水鬼】>>22 :2015/12/30(水) 23:37:25.94 ID:aovZ5Mic0
>>692
「……っ、ぐぅっ…!」
【まずは一撃。油断せずに第二撃目へと移行すべく体勢を戻した少女の両腕の元へ、二発の弾丸が襲う】
【その二つの弾丸の対処について少女は思考を巡らす】
【避けることは不可能なのはもちろんのこと、薙刀で二つもの弾丸を弾ける程、少女に技量はない】
【しかし、二つともは無理でも、一つなら防げるかもしれない。そう少女は考えた】
【少女は目の前に剣や薙刀と同じ青白いモノを展開した。造形は考える暇はなく、形は歪だ】
【歪な形をしたそれは、来たる弾丸を一つ弾き飛ばして防ぐことに成功した】
【その横を二つ目の弾丸が通り抜け、少女の右腕を貫いた】

「………くそぅ……!」
【今までしっかりと構えられていた薙刀は右腕の負傷でカタカタと震えを始める】
【左肩と右腕の痛みを振り切って走り、薙刀を突き出して少女へ突き刺そうとする】
【その攻撃には警戒も何もなく、避けることは容易いし、攻撃後の隙も大きいだろう】
698 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/30(水) 23:47:28.13 ID:3UPhxqVo0
>>696

「……。」
「怖いっつーわりには、その足が震えてない様に見えるがねェ」

見やる方向には、男が一つ。わざとらしいその動作は、ある男≠フそれによく似ていた。
街灯の下で光る青色の瞳とその金髪。帝国の人間ではない事はその口ぶりから理解できる。
最も、『大戦争』時代の帝国軍服を覚えている人間などそうはいまい。そんなことはどうでも良かった。

男の飄々とした、それでいて何処か不遜な態度を意にも返さず。同時に男が浮かべて笑みすら無視して、こう尋ねる。

「アンタは、可能性って奴を信じるかい?」と

因縁があるわけでも無し、関係があるわけでも無し、答える義理も『勿論』ない。
699 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/30(水) 23:49:24.08 ID:+xs4szKGo
>>697
「……ふん、私の胸を斬ったことは、褒めてやる。だが」

【一発は、やはり異能によって封じられた。起源不明、材質不明の、最早何らかの形状を取っているようには見えない、歪な盾によって】
【然し、それも些細な事で―――――――――――― もう一つの弾丸は、彼女の肩を正確に貫いた】
【どうやら、彼女の異能は咄嗟に二つ以上の物に対応できるようなものでは無いように見えた。で、あれば、と。残る弾丸は三発。期待できる程度の弾数だろう】

「……身体が震えていたら、殺せるものも、殺せない」

【震える彼女へと、そこに勝利を確信しながら、そう言った】
【これで彼女が怯える事無く未だ立ち向かっていたならばいざ知らず、恐怖に震えているならば、如何に少女であろうと相手では無い】
【そう言う慢心と、確信が少女の中に生まれていった。そうして少女は、そういう物が、大きく形となって露わになってしまう人間で】
【右手の銃を、背中から放り投げて、落ちてきた銃をまた右手で手に取り。それから人差し指を軸に、前方方向へと曲芸じみた動きで回転させ】


「―――――――――――― 恨みは無いが、ここでさよならだ」


【彼女が突き出した薙刀を回避し、拳銃を突きつけ。そう言い切ってから、至近距離で引き金を引こうとした】
【態々、彼女の攻撃の範囲内で、その言葉を"言い切ってから"】

【無論、この距離は絶対に外さない距離だ。だが―――――――――――― だからこそ、"大きく隙が出来る"】
700 :【NEXT】 [sage]:2015/12/30(水) 23:53:16.86 ID:USuHUs0I0
>>694

【事は一刻を争う。流石に警官隊と事を構える事になると面倒だ】
【そう思い、エレベーターホールまでの廊下を駆ける。さっと見たところ、廊下には先程のボディーガードの死体のみ】
【その近くの部屋で暗殺業を営む女の事など、知る由も無い】

ふう......

【エレベーターホールまで辿り着いた少女は、急いで下へのボタンを押す】
【しかし、待てども待てどもエレベーターは来ない。階数表示を見ると、少女の乗ろうとするエレベーターはまだ地下にある】
【乗客の数にもよるが、最上階に近いこの階に着くにはたっぷり数分かかる計算だ】

ちょっと、こんな時に......!

【トントンと、足は苛立ちを示すかのように床を叩く】
【このままでは、警官隊とご対面コースだ】

(斯くなる上は.........)

【最後の手段を使うべく、辺りに誰もいない事を確認する為に周りを見回すと......】

........あっ..........

【目があったのは、軍服の女。そのデザインから判断すれば、「祖国」の人間か】
【その手に握られている鎌を見れば、少なくともまともな客ではない事は分かる】

........アハハハハ。

【少しの間と、愛想笑いにも似た微妙な笑い。突拍子もない事態に絞りだせたのは、それだけだった】

//よろしくお願いします



701 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/30(水) 23:57:41.90 ID:pDy5bVwTo
>>698

 可能性を信じるか。
 そう問うた彼に、男は眉を上げる。
 何故そんな事を問うのか。そう言いたげな表情だった。
 紫煙を吸い込み、月を見上げて数秒程沈黙する。
 さて、可能性。それを、男が信じるかと言えば──。

「勿論、信じるさ。
 可能性が無いとしたら、僕がこうして此処に居る事が。
 世界中の人の幸不幸が、必然という事になってしまうじゃないか。
 可能性はあるよ。無ければ許さない」

 前半は飄々と、最後の言葉はハッキリと、男は述べた。
 その顔は、やはり僅かな笑みを湛えているのみで。
 真っ青な、普通は空に形容されるべき瞳も、
 まるで底のない深海の様な輝きを放っていた。

「それで、この質問にはどういう意味があるのかな?
 新手の宗教なら、断らせてもらうよ。
 何かを盲信する人間には、少し飽きた」

 言って、彼は微笑みを、一瞬だけニヒルな笑みに変える。
702 :【闇林禍月】 [sage]:2015/12/31(木) 00:00:58.19 ID:pjuolzZBo
>>700

【少女は此方を見て愛想笑いをするが】
【事態は一刻を争う、早く脱出しなくてはならないのだが】

「警報音が鳴り止まないのが気になってたんだが、
 やらかしたのはあんたか?」

【敵意はないことを伝えるためか】
【軍服の女は鎌を闇に溶かす】

「結構数いるみたいだな…
 どうする、あんたも逃げるんだろ?」

【ニヤリと笑みを少女へと向け】
【協力するぞ、という感情を込めるが】

「取り敢えず3階まで非常階段で降りるぞ。
 そこから飛び降りる、いいか?」

【と少女に確認する】
【敵意も害意もない、任務をこなした軍人はさっさと帰るのみだが】
703 :【武幻水鬼】>>22 :2015/12/31(木) 00:09:49.47 ID:2yaM1wDf0
>>699
「…こっのぉおぉ!」
【薙刀の一撃は軽々回避された。銃口が此方に向いて今にも自分の命を奪うため火を噴かんとしている】
【考える間は一秒たりともない。少女は薙刀の突きの勢い、慣性をそのままに薙刀の持ち手の方を突き出した】
【薙刀の刃とは逆の方の先が弧を描き、少女の顎へすくい上げるように振るわれる】
【外せば死ぬ覚悟で放った決死の攻撃。少女の気力、体力は限界に近い】
704 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 00:15:38.28 ID:lzyViW7N0
>>701

「……そうか。」

信じる。そう男が言った瞬間、彼の指先がピクリと動く。まるで出口の無い回廊を探す様に、マントの中でも僅かに見て取れるような程の、不審な動き。
彼は一人納得する。可能性を信じているからこそ、このような多少の動機はあるはずだろう状況に巻き込まれてなお、平静を保っていられるのだと。
軍服に押し込めていた筋肉が少しだけ膨張し、男のニヒルな笑みとはまた違う。口角を吊り上げる様な笑みを浮かべる。
男の方へと向き直る際、僅かに左腰に固定された軍刀がカチャリと音を溢した。

「じゃあ――」
       「――死ね。」

一瞬の予備動作の後、彼の右足が公園の土を思い切り踏みしめ、前方へとまるで『掻き消える』かような速度で疾駆する。
狙いは左腰に帯刀された軍刀の効果範囲に入り、鞘走りと共に行われる抜刀切りで男を両断すること。

軽く前かがみの姿勢を保ちながら右足で緩く一歩目を踏み出し、僅かな緩急をつけ二歩目でグンと速度を上げる。
人間の認識能力を逆手にとる縮地と言う技によく似た歩法。初見殺し、と言うにはほど遠いが、それでも効果は十分にある技法だ。
だが、予備動作が荒く、移動動作の全てに粗が目立つ。動き自体はそれそのものだと言ってもいいが、練度が低い。
素人でも戦闘経験さえあれば、その緩急に気付く事は容易だろう。

もし、何の反応も無かった場合はそのまま右脚を前方左足を後方に置き、いわゆる右半身を相手に突き出したような恰好で
前かがみから腹筋を利用し跳ね上がる力と、左手で鞘を徐々に後ろへとズラしながら右手で軍刀を引き抜き
いわゆる右斜め上に振り抜かれる抜刀切りを行うだろう。
705 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 00:18:24.62 ID:SOO4AddVo

【ビル群の中にある路地の暗闇の中、淡い燐光が浮かぶ】
【燐光の中心には黄金色のショート髪の少女が一人、その足元には数人の人間が地に伏していた】
【少女はカーディガンにホットパンツとと、寒いのか暑いのかわからない出で立ち】
【地に伏す人間は服装は様々、皆一様に切り傷を負っている】

【少女の腰には小太刀ほどのサイズの刀】
【彼らを斬ったのは少女のそれだ】

「……ふぅ」

【息を吐き、新鮮な空気を肺に取り込む】
【息の詰まるような戦闘ではなかった】
【死合のような殺伐とした戦闘でもなし、誰かを殺してもいない】
【誰も死んでいない】
【だが、つまらなさそうな表情を少女はしていた】

【ふと、少女は“気配”を感じ前方を見た】


//絡み街
706 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/31(木) 00:21:40.88 ID:InsulpAZo
>>703

「じゃあ――――――――――――」

【な】

【そう言い切る前に、がくん、と頭が上を向いた。首がぐきり、と嫌な音を立てたのが分かる】
【引き金は引かれたが、何処へとも無く、何に当たる事も無く消えていった。身体が無理矢理制御を奪われ、倒れていく最中に】
【振り上げられた薙刀を見た。然し血は見なかった。自分の顎へと、一撃、叩き込まれたのは―――――― 薙刀の、石突】
【……まさか。まさか、自分が、あんな状態から、負ける、なんて、思ってもおらず】
【どさり、と身体が倒れた。クラクラと、暗転しようとする意識を必死に繋ぎ留め乍ら、銃の引き金から指を離さず】


「……な、んで……」

【様々な疑問だった。何故自分がそんな一瞬で負けたんだ、とか、何故殺されなかったんだ、とか。それと、死にたくない、と】
【然して、その想いは達せられないだろう。銃は再度構えられることはなく、弾倉は回転せず、引き金を引くには余りにも重過ぎて】
【そうして、その意識は墜ちていく】


【気絶した少女が一人。どうするかは彼女次第だ。此処からさっさと逃げるのも、或いは止めを刺して殺すのも】
【勿論。今まで受けた痛みを返す為に、散々甚振ってやるのも、だ】
707 :【NEXT】 [sage]:2015/12/31(木) 00:32:30.84 ID:sZgFCFhg0
>>702

......あぁ、そうy...そうだけど?

【まさか能力者とこんな形で出くわすとは思っていなかった為、若干素が出てしまう】
【この少女の男装と男口調は、少女だと「ナメられる」事を嫌ってやっている事なのだ......】

.........コホン。
勿論、そのつもりなんだけど......

【本来彼女は、能力を使って床をすり抜けていく事で逃走を図ろうとしていた、が】
【警官隊をわんさか呼ぶ原因になったのは紛れもなく自分であり、それなのにこの巻き込まれた軍人を置いていくのは流石に気が引ける】

......まあ、良いよ。

【実利と義理を天秤に載せた結果、軍人の案に乗ることに決めた】

(......それに、貴女にも興味あるしね)

【そんな事を、思いながら】


708 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 00:40:52.66 ID:+c7c9PCqo
>>704

 殺意を告げられた瞬間、男は擦り切れたコートを翻し、
 腰のホルスターに納められた『それ』を引き抜く。
 予備動作の時点で行われたその行動は、即ち、
 男が最初から警戒していたという事実を示す。
 軍服の彼が何者かを知る訳ではない。
 知っていたとしても、覚えてはいまい。
 だから、それは男の、癖のようなものなのだ。
 他者を警戒する。警戒している事を隠す、というのは──。

「──そう来たか。
 宗教の方がマシだったな」

 言って、彼は余裕そうな声色とは裏腹に、
 額に汗を流して全力で後方に体を逸らした。
 膝を曲げ、腰を反らし、背を倒し。
 そして、先程まで男の胴体が在った部分に、軍刀が走る。
 それを、夜空を背景に見送り、男は己のこめかみに引きぬいた物を当てた。
 祖国軍で使われていた旧式の拳銃に似た形状の、
 しかし、夜闇にあって尚、白銀に輝く大口径の拳銃。
 それをこめかみにあてると、カチリ、と引き金を引く。
 炸裂音と、光が夜闇を走り。男の頭蓋が振れる。
 そして、

「──……ヒャッ」

 にいと、凶悪な笑みが、男の口角を歪めた。
 全身に滲み出るように夜闇よりなお暗き『影』が男の体にまとわり付き、
 雄牛の頭に人間の体を持つ真っ黒なナニかに形を変える。
 真っ白な穴の様な目と口を、下品な笑みに歪めて“影”は揺れた。

「ヒャッハハハハハハハハァアアアアアア!」

 軍刀の回避の為に反った体勢から、影となった男は大きく飛び上がる。
 後方、数mの位置。高さ3m程度の街灯の上に着地し、影は叫ぶ。

「久し振りだァ!
 久し振りだぜ、この新鮮な空気ィ!
 ぺっ、ぺっ! こんな不味いもん吸いやがって!」

 げらげらと笑い、影は煙草を吐き出すと、右手の拳銃に影を絡めて腰の位置につける。
 そして、軍服の彼を指差して、首を傾げる。

「テメェ、死ねっつったか?
 死ねっつったよなァ!
 聞こえてんだぜ、コイツの“中”にいても、ハッキリと!
 テメェ、俺の肉体に向かって死ねだと!?
 ふざけやがってコノヤロウ、バカヤロウ!」

 そのまま、指差した手を握りしめ、睨みつけるように顔を歪める。
 そして、影は街灯から飛び上がると、軍服の彼の3m程前方に着地し、言った。

「──テメェが死ねッッッ!!!」

 その瞬間、男そのものではなく、正しい意味での足元の影が、ぐらりと揺らぎ。
 まるでトリックアートの様に地面から浮かび上がったかと思うと、
 槍の様な形状になり、軍服の彼に向かって突き出された。
 数は1。狙いは、彼の腹。真正面から、鋭く肉薄する。
709 :【武幻水鬼】>>22 :2015/12/31(木) 00:46:01.48 ID:2yaM1wDf0
>>706
「………っ、……」
【薙刀を持つ両手に重い手応え。振り切った薙刀の勢いに耐えられず両手から薙刀が離れた】
【地面に落ちた薙刀の音が静かな路地裏に響く】

「………もう、今ので気が収まったから……いいや………」
【気絶した少女を見て、怒りをぶつける気にはなれず、地面に寝ていた少女を壁に寄りかからせるような体勢にしておき、その場を離れようと踵を返す】
【壊れたカメラを拾い上げて、フラフラと去っていった】

「……はぁ、能力者さんに会う前に私もカメラもボロボロになっちゃったぁ…」
【彼女の能力に気がつかなかった少女】
【後々、あの鉄砲少女も能力者なのでは、と気がつき、もっと仲良くすれば良かったと後悔するのはまた別の話】


//絡みありがとうございましたっ、楽しかったです。
710 :【闇林禍月】 [sage]:2015/12/31(木) 00:47:28.87 ID:pjuolzZBo
>>707

「あ、そうなのか…
 まあやらかしちまったことはしょうがない、それらりに何か理由があるんだろ?」

【少女が事をしでかした、とはなんとなく思っていた】
【まあ何らかの理由がありそうなので咎めはしないが】

「よし、そうと決まればさっさと行こう。」

【そう言うと軍人は床の黒タイルに手を当て】
【「刃が波状になった」鎌を取り出すと】
【非常階段までダッシュし、駆け下り始めた】

【が、途中で警官と鉢合い】

『おい、そこの女、何してやがる!』
「ああん?うるせえ、ちょっと黙ってもらおうか。」

【警官に向け鎌を振り抜き】
【胴体を斬り裂いてそこから血が噴き出す】
【が、傷口は黒く染まり、視認することはできない】

「よし、このままとっとと降りちまうか。」

【もうそろそろ地面が近づいてきた】
【3階はそろそろか】
711 :【虹鉄銃創】 [saga]:2015/12/31(木) 00:56:01.61 ID:InsulpAZo
>>709
/こちらこそ楽しかったです!絡み、ありがとうございましたー!
712 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 01:01:52.75 ID:lzyViW7N0
>>708

少々早く鞘走りし過ぎたか……。そう、頭の中で冷静に先程の動きを反芻しながら、軍刀は虚空を喰らう。
胴体から左肩にかけての切断は、身体選手かと疑いたくなるようなきれいな後方逸らしで回避された。
舌打ちもそのままに、響くは銃声。ゾクリ、と寒気がする。以前『大戦争』で見たような自動拳銃を自らのこめかみに当てるという異常に僅かながら驚愕したのが悪手だった。

「能力者……か。」
「『可能性』って奴は、『あの野郎』の戦車(オモチャ)より厄介だ。」

軍刀を振り切った姿勢から腕を戻し、軍刀を右手に握ったままだらりと下ろす。視線は上空、笑みは深く。
帝国軍時代に見た能力者という存在。それの典型的なパターンである強化とはまた趣向が違うが、少なくとも方向性は似たような物であると推測する。
言葉遣いが変わったのは能力使用による発作、若しくは人工開花による後遺症? 情報が無いという事は、即ち対抗する力の無さを示す。

彼は帝国軍時代に幾人もの『人工能力者』及び能力者を対象として動いていた時期もあり、比較的人工能力者の処置には詳しい。
しかし、それは所詮まだ能力開花が劇物投与による強制開花でしかなかった時代の知識であり、現代のそれとは遥かに異なる知識だ。
今、その知識が彼の認識を歪め、僅かに理解を遅らせてしまっているのは、彼の性格上仕方が無いとも言える。

「吠えるだけなら誰でもできらぁ……っと!?」

(影≠フ操作……?)

僅かに目を凝らすと、男の足元から湧き上がる泉が見える。それは街灯が落した光りによって生まれる影であり、増幅増殖したその一片が。
彼の腹部を食い破らんと接近する。速度は速いが、対処は容易。
銃口を見れば銃弾だって避けられるように、真っ直ぐ飛来してくる物体であれば、点に対処するだけで済む。

左腰に未だ固定されている軍刀の鞘をチェーンごともぎ取り、此方に迫ってくる影の槍の下。
丁度地面と平行になっているであろう部分に沿わせて槍の機動を逸らす。俗に言う『受け流し』を図ろうとするだろう。
713 :【水掌流武】 >>447 :2015/12/31(木) 01:07:09.60 ID:35RSZN4x0
>>705
【少女の前方に現れたのは、成人前ほどに見える若い男性の姿だった。】
【チェックのマフラーとダッフルコートを着込み、手には革のグローブを嵌めている。】

やあ、こんばんわ。

【見た目より低い声を、柔らかくかけると、手入れもしていない天然パーマの頭をぽりぽりと掻く。】

お嬢ちゃんはひとりかな?
……いや、この様子じゃ、さっきまでは忘年パーティーでもしてたか。

【白い息を伴って、はははと乾いた笑いを漏らす。】
【男は足元の『先ほどまで人だったもの』を避けつつ、少女に近づく。】


//良ければ
714 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 01:23:16.59 ID:+c7c9PCqo
>>712

 耳障りな金属音が響き、影の槍と軍刀の鞘がこすれ合う。
 受けたならば、悪手と笑っていただろう。
 しかし、流された。
 槍は見当違いの方向へ捻じ曲がり、軍服の彼を傷つける事はない。
 意外そうに男は目を見開き、愉しげな声を上げた。

「お? おお?
 口ばっかじゃねぇらしいなァ、オイ。
 ──テメェの名前は?
 聞いといてやるよ、ケーイを表してな」

 敬意、という割には、どこか小馬鹿にした態度で男は問う。
 否、実際に小馬鹿にしているのだろう。
 影を纏う前とは違う。
 あの時は、軍服の彼を『脅威』と認識していた。
 しかし、今の男は、そこに敵など居ないとでも言わんばかりに、
 にたにたと、挑発的な笑みを浮かべ続ける。
 蠢く影も、雄牛の如き頭も、全てが挑発的。

「俺は──エレボスってんだ。
 さっきの陰気な野郎じゃねぇぞ。
 このハンサムな俺の名前だ。間違えるなよ」

 そう言って、男──エレボスは影を操り『Erebos』と空中に描き出す。
715 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 01:25:07.69 ID:SOO4AddVo
>>713

「……はい、少し酔っていた方々とパーティーをしていました」

【男性の乾いた笑いに、少女は笑って返す】
【その少女の笑う表情に、男性は違和感を覚えるかもしれない】
【違和感を覚えたなら、男性はすぐに気付けるだろう】

「同時に、掃除の方も兼ねて……ですかね」

【少女の笑みは表面上だけのもの】
【作り笑いということに、気付けるだろう】

【少女は男性の目をジッと見ながら続ける】

「自分に酔っている方々の、ですが」

【少女は、笑っているようで、笑っていない】


//よろしくお願いします!
716 :【NEXT】 [sage]:2015/12/31(木) 01:25:36.33 ID:sZgFCFhg0
>>710

まぁね........

【理由はある。しかし教えはしない】
【それは、今の少女にとっては不釣り合いな代物であり、きっと笑われる】
【そんな事を思いながら、軍人の後を追う】

(おぉ......凄いなぁ......)

【警官をさっくりと[ピーーー]あたり、かなりの手慣れである事が見て取れた】

ハァ......ハァ......ちょっと......早すぎ......

【下りとはいえ十数階分の階段。身体能力の差で息が上がり軍人との差が開いた、その時】

「動くなぁっ!!」

っ......‼︎

【5、6階辺りの非常階段から、警官隊がゾロゾロと現れた】
【能力者相手という事を通報されていたせいか、それなりの重装備】
【恐れていた事が、現実となってしまったようだ】

【それとほぼ同時に、その上下の階の非常階段からも警官隊が現れた音がした】
【2人は分断され、おまけに包囲された形だ】

//遅くなってしまいました
//状況だいぶ動かしちゃったんで、もし差し障る事があればお申し付けください
717 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 01:36:18.07 ID:lzyViW7N0
>>714

「『人格交代』……。」

先程の男が纏っていた雰囲気と、今の男が纏っている雰囲気。言われて見れば、言われなくても理解できる。
確かに別物だ。あくまで彼の感覚器官から得た推測だが、それは恐らく正しい。
男の言葉を信じれば、能力発動に伴う人格交代現象が恐らく男の雰囲気が変わった原因だろうとアタリを付ける。
人工能力者……天然能力者もそうだが、トラウマや自らの心に傷を負った時期に能力開花を果たした場合、新たな人格が核として形成されるケースがある。
資料で幾つか例を見てはいたが、実際に会うケースは初めてで、僅かにその眼を見張る。なるほど確かに外見からして別物だ。
ようやく男の容姿が人間とは違うそれに代わっていると気付いたのは、些事だろう。

「エレボスだか天幕だか知らねぇが」
「『可能性』を信じてやがる以上……俺の『敵』であるのは瞭然。」

と言いつつも、先ほど槍を受け流したときに出来た傷を皮膚感覚で確認する。
実は先ほど、彼は影の槍を完全に受け流しきれたわけではない。
受け流したように見せてはいたものの、その衝撃は余すことなく彼の左腕を襲っていた。

彼の特異体質である痛みを無視する力があるからこそ平然に話せ、そして左手の鞘を離さずにいれているが。
本来で会えれば激痛で左手を握ることすら難しい。片腕だけで攻撃を受け止めたのが仇となってしまっていた。
一流の力量を持っていれば片腕でも受け流す事くらいは出来たのだろうが、彼は所詮戦場仕込み。洗練されているとは言い難い。

最悪の場合に備えての逃走経路を記憶の中で描きつつ、相手を見やり。迎撃手段があるはずも無いのでただ、立つ。
718 :【水掌流武】 >>447 :2015/12/31(木) 01:37:00.31 ID:35RSZN4x0
>>715
っ……あっはっは、うまいこと言うもんだね。お嬢ちゃん。

【彼は理解した。彼女の笑みはやはり、本物ではない。】
【そんな鋭い目で、心の底から笑う人間など存在していいはずがないのだ。】
【そこまで考えて、男ははっと考える。】

【―――もしや、この少女は自分を標的にしたのではないか、と。】

まさかね、この裏路地がそういう場所だとは思わなかったんだ。
ただ、近道をして家に帰ろうかと思ってね。

【口調自体は非常に落ち着いており、穏やかだった。舌もよく回ったと、自分で感心するくらいだ。】
【だが、無性に暑い。真冬でも、冷や汗だけは止まらないのだ。】
【やはり口封じか、ここで始末をしなければ不味いと思っているのか、もしや自分が能力者だと見透かされたのでは。】
【考えてもキリはない。とにかく、目の前の人間に、請わねばならないことがある。】

その、見逃してくれないかな。
ほら、俺って、他言できるような面構えじゃあないだろう?

【自分ではうまく笑えていると思う。だが、相手にどう見えているかなど、考える余裕はなかった。】
719 :【闇林禍月】 [sage]:2015/12/31(木) 01:37:36.92 ID:pjuolzZBo
>>716

【順調に階段を駆け下りていったが】
【背後の少女を全く気に掛けていなかった、これが仇となったか】

『動くなあっ!』
「おーおー、警察さんのお出ましか。」

【なんて呆れたような顔で警官たちの顔を伺う】
【胸元で光を反射する赤星のバッヂを見た警官たちはざわつき始め】

「さーてと、お片付けの時間だ。
 おーい、すぐ助けるからよ、ちょっと待っててくれ。」

【そう言うと手近にいた警官を一人斬り殺し】
【黒ずんで一般には視認できない傷口から「柄が螺旋状になった」鎌を取り出す】
【それを見て怖気づいた警官たちは拳銃を抜き取り次々と発砲するが】
【軍人はまるで月光のように煌めいた斬撃を飛ばし、警官隊を一蹴する】

【警官たちの死体はいずれも一部が黒ずんで視認できない状態となり】
【軍人は階段を駆け上がる】
【さて、少女は無事か】

//大丈夫ですよー!
720 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 01:53:42.25 ID:SOO4AddVo
>>718

「……そうですか」

【何に対しての「そうですか」か】
【何通りかの解釈ができる、そんな曖昧な言葉を少女は口にする】
【少女の目は変わらず男性を見る】

「確かに、あなたは――――」

【少女が言葉を紡いでいる中、それは『光を放った』】
【少女の周りに漂っていた『翡翠色の燐光』が、光り輝いたのだ】
【それは神鳴りの如き音色を伴いながら、その量を急激に増やしていった】
【同時に、周りの電子機器は狂ったようにノイズを、明滅を繰り返す】

【そして、破裂した】
【裏路地を照らしていた白熱の光も幾数回と明滅し、パリンと破裂する】
【夜の暗闇の中に光を放つ物体は、少女の周りにある燐光のみになる】
【燐光の光は闇に映え、真昼とまでは行かないが光源としては充分な輝きだ】

【そして、その燐光から手が生えたように、雷が広がる】
【根を張るように、拡散し、波のように手当たり次第に周りへ】

【男性にも一筋の雷が牙を剥く】
【だが、これを受けてもダメージはほとんどないだろう】
【裂傷もできず、軽い麻痺くらいはあるだろうが、それも気にしなければ支障はないものだ】
721 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 02:02:00.50 ID:+c7c9PCqo
>>717

 敵と言い、敵意に留まらぬ殺意を向け。
 己を害そうとする彼に、エレボスは片方だけ眉を上げて怪訝な表情を浮かべる。

「ハァ……ン。
 よく分かんねぇなぁ、オイ。
 『可能性』さんに、親でも殺されたかよ?」

 そんな事を言いながら、エレボスは緩慢な動きで互いの丁度中間地点に影を持ち上げる。
 それは、コミカルなフリップの形を取り、丸枠で囲まれた『今』という表示から、
 二本の線が伸びて二つの四角に繋がっている。
 そして、その四角に、エレボスの言葉に合わせて影で絵が描かれる。

「じゃあ、テメェにサービス問題をやろうか。
 テメェは、次の俺の攻撃を、凌げるか……否か……」

 そして、四角の中には、コミックの様な絵柄で、
 死んでいる軍服の彼と、生きている軍服の彼が描かれた。
 直後、エレボスは全ての影を霧散させ、じりと左足を後方に置いた。
 一拍、二拍。呼吸を置いて──。

「テメェの可能性を、必然の生に変えてみろ」

 エレボスの姿は、掻き消える様な速度で前方に撃ち出された。
 その速度は、あまりにも速い。
 縮地等の特殊な歩法はない。
 ただ、事実として、常識外の速度。
 そして、軍服の彼に直進する。
 ──と見せかけて、エレボスは大きく彼を迂回すると、
 そのままの速度で彼の後方から肉薄した。
 そして、右手に影を集めると、彼の足下の地面を殴りつける。
 そこには、そのまま集めた影が残り、エレボスはにやりと笑った。

    Reddish Hell
「何万回と死んじまえッッ!!」

 そして、炸裂。
 それを形容するならば、棘の花。
 花弁の一つ一つが鋭い槍の様な、真っ黒な花だ。
 剣山の如く、彼の足下から、指向性のある棘が無数に突き出て、
 その体を下方から穴だらけにしようと迫り行く。
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/31(木) 02:03:27.60 ID:vkO+M1LDO
//能力くだちい
>>686で貰おうとしたら書けなかった…。
723 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 02:09:01.05 ID:+c7c9PCqo
>>722
一時的に設定を弄ってみたので
もう一度試してもらえますか?
無理でしたら此方に報告お願いします
724 :【水掌流武】 >>447 :2015/12/31(木) 02:14:36.85 ID:35RSZN4x0
>>720
――ああ、結局こうなるのか。

【常識の中で生きる人間には、到底信じられない光景を目にした青年は、そう呟いた。】
【そして、立姿勢のまま、彼の身体は確実に電光に貫かれた。】

【少女の周りを巡る衛星の如き燐光。なれば、それからもたらされる雷電は流星と呼べるものか。】
【そんな無益な論題に使っていた脳の片隅にも、神経を通じて電流がひた走る。】

【――はずだった。】

【雷が起こる前と後とで、見受けられる彼の違いは、】

……ああ、焦げ焦げだ。聖夜に彼女にもらった奴なのに。
だから俺の能力は、嫌なんだ。

【彼の手袋に、稲妻の形が焼き付けられているところ。それだけだった。】

お嬢ちゃん、お兄さんもう一度だけお願いするからね。
俺のこと、――見逃してくれ。

【革の手袋を道端に捨てながら、吐き捨てるように、そう言った。】
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/31(木) 02:15:45.99 ID:vkO+M1LDO
>>723
//やってみましたがやはり出来ませんでした…。
726 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 02:20:42.44 ID:lzyViW7N0
>>721

「よく分かったな。」「だがちょっと違う。」

痛みを我慢できる。彼の特異体質だが、それは決して身体機能の働きを無視できるわけでは無い。
痛みを感じているが、それを無視している。即ち、無視している間にも、体には痛みが発生しているという事。
左腕を動かす際に生まれずごくわずかなディレイ。そこをどう利用するか敵前で思考を巡らせば、来る。

前方から真っ直ぐ。学の無い攻撃だと彼は思う。人の事は言えないような戦い方をしているのは、気にしない。
だがそれは杞憂に変わる。真っ直ぐ打ち出された体は人の原理を無視して『此方の後方』へと進路を変えた。
視認が遅れる。左腕が邪魔で首を向けるのが一瞬遅れたその時間。それだけで、男『エレボス』の絶対が咢を開く。

彼の体に『串刺しの花』が咲いた。血飛沫が舞い、足元の影は彼の体で踊り狂う。
花弁のように舞い散るそれは、彼という人間の体から噴き出たにしては嫌に綺麗で、だからこそ男に違和感を与えるかもしれない。
彼が、本当にこれで死んでいるのか。と。一瞬でも気を抜けば、其処が男の絶対となる。

認識外からの攻撃は、予想を超えた速度を叩き出すものだ。
彼の特異体質……余りにも歪み過ぎたそれは、その人生で一回だけ。たったの一度、彼に『可能性』を与えた。

串刺しにされた体が急速に回復する。もはや時戻しと言う速度で大気中にばら撒かれた血液が戻り、肉が戻り、生が戻る。
握られた右腕の軍刀もそのままに、力の抜けた左手だけは鞘を手放して、彼は串刺しの花から完全な状態で飛び出してくるだろう。
時間はまさに零と零の間。刹那と言われる時分において、彼は自らの死を『なかったこと』として蘇り、逆手に持った軍刀を
彼の近くにいる筈であろうエレボスに向かい、頭蓋をカチ割る様に振り下ろす。
727 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 02:22:34.82 ID:+c7c9PCqo
>>725
//むう……おかしいですね……
//と、リサイクル品でよろしければ

【失實剛拳】//名前自由
この能力者は、殴りつけた物の重量を0として扱う力を持つ。
インパクトの瞬間のみ重量0となるため、どんなに重い物でも殴り飛ばす事が可能。
しかし、物の耐久性は変わらないため、しっかりと固定された物を殴り飛ばすには、それを破壊するだけの力が必要となる。
また、拳を当てない限り重量を0にする事は出来ないため、重たい物を持ち上げたりも出来ない。
注意して欲しいのは、エネルギーを0にする力ではないと言う所。
当然ながら銃弾を殴りつけて弾き返す、等は不可能である。

身体能力:達人(人体と物理に反しない動きは全て可能)
初期装備:お好みでナックルダスターでも
728 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 02:22:48.47 ID:lzyViW7N0
>>726 ちょっと追記
軍刀を振り下ろす描写の前に

「殺されたのは――――『俺』だ。」

を追加しておいてください。
729 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 02:30:14.81 ID:SOO4AddVo
>>724

「……」

【雷は絶え間なく、壊れた蛇口のように放たれる】
【それは男性だけではなく、壁に、地面に、果ては天空へ飛び交う】
【その中心である少女は―― 先ほどとは打って変わって困ったような表情で男性の言葉を聞いていた】

【その表情は、男性には“本当に”困っていると感じるかもしれない】


「……お兄さんは、自分に酔っていないみたいですね」

【荒れ狂う雷撃の中、少女は歯切れの悪そうに話す】
【男性は知らないことだが、いや、男性はこれから知ることになる】

「失礼しました。
 私は、異能を悪用する方々を成敗している異能者です。
 貴方は自分の異能を、所謂悪いことには使用してはいないみたいで、
 むしろ、平和に過ごそうと思っていたようで……申し訳ありません」

【お互いに勘違いしているということに】

「それと、もう一件お詫びしなければならないことがあります。
 私、自分の異能を制御出来ないんですよ。
 先程のはただ抑えきれなくて暴発しただけで……その、すみません」

【自分の周りを漂っている燐光と、未だに流れ出ている雷を指さし、少女は男性にそう言った】
【少女は自分の異能を制御出来ない】
【しかも、ただ漏電しているだけで周りの電子機器を壊してしまうような、このご時世への核弾頭のような異能をだ】
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/12/31(木) 02:42:20.92 ID:vkO+M1LDO
>>727
//わがまま言ってごめんなさいなのです、オンボロクソケータイが字を変換出来ないのです(コピーも不可みたいです)…リサイクル品でいいので出来れば他のと交換して欲しいのです…無理だったりまた変換出来なかったら諦めるのです…。
731 :【水掌流武】 >>447 :2015/12/31(木) 02:46:07.25 ID:35RSZN4x0
>>729
……へっ。

【思わず間の抜けた声が出てしまう。だが、それも次から次へと絶え間ない稲妻にかき消されてしまった。】
【受ける電撃を体に通して、そのまま掌から放出する。】
【『受け流す』ことに長けた彼の能力では簡単な操作だが、こう五月蝿いと自分の勘違いを解くのにも骨が折れる。】
【手袋を脱いだ掌から放出される電撃は、路地のアスファルトを絶え間なく焦がしていく。】

あー……つまり、お嬢ちゃんは俺に敵意はなくて!
ただそれとは無関係に、無意識にカミナリが漏れ出るってことかなぁ!

【声を張り上げて、少女に解釈の答え合わせをしてもらおうとする。】
【その時にふと思った。プレゼントの手袋をどうするかと、ポケットに入っているはずの携帯電話の電話のデータ。】
【声を張った分だけ、もう一度息を吸う。】

……ああ、どうしよう……。

【そしてそのまま、ため息へと変換して吐き出す。】
732 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 02:46:40.17 ID:+c7c9PCqo
>>726

 ズタズタだ。確実に死んだ。
 エレボスは、そう確信した。
 体内を棘で抉られ、かき回され、死なない人間はいない。
 ──いや、生物であれば殆どが死に至るだろう。
 そんな一撃が、完全に決まった事を確認して、エレボスは“気を抜いた”。

「あっ、やべ……」

 一瞬の油断。
 未だ、彼の体が止まっていないという事実に気付いた時には、
 既に、頭上に軍刀が掲げられていた。
 言葉と同時に振り下ろされる軍刀の速度は──。

(はっ……え……!
 間に合…………────!)

 即座に影を操作、軍刀の軌跡上に展開。
 ──破壊。
 再度展開。
 ──破壊。
 展開、破壊、展開、破壊、展開、破壊、展開、破壊、展開、破壊、展開、破壊。
 一瞬の内に影の壁を幾枚も幾枚も重ねるが、
 防御に使うには脆すぎるそれは、軍刀の勢いを微塵も止める事無く、
 軍刀は勢いを保ったまま、完全に振り下ろされる。

「──ぁ」




//続きます
733 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 02:47:02.66 ID:+c7c9PCqo
>>732


 血は無い。断末魔も無い。
 そして、恐らくは、“手応えも無い”。

「あっっっっぶねぇえええええ!」

 地面を擦りながら急停止したエレボスは、
 後方に高速で飛び退いた勢いのまま、四つん這いで叫ぶ。
 軍刀を壁では止め切れないと判断した刹那、全力で後方に飛んだのだ。
 しかし、それでもその顔は、額から顎まで斜めにパックリと切り裂かれており、
 表皮を蠢く影の中に、真っ赤な血が混じって流れている。
 エレボスは肩で息をしながら腰の拳銃をこめかみに当て、軍服の彼に言った。

「アイツが、テメェに話があるってよ。
 ──この傷の借りはぜってぇに返すからな……!」

 そんな捨て台詞と共に銃声が響き、体を覆っていた影が霧散する。
 そして、再び金髪の男が中から現れると、顔の傷を押さえて顰め面を浮かべる。

「……ああ、酷いな。結構深いぞ、この傷」

 そんな事を言って、手に付着した血をコートで拭うと、
 男は軍服の彼に視線を送り、言葉を紡いだ。

「君の、可能性を憎む意志は分かった。
 ──勿論、根本や理由は分からないけどね。
 ただ、僕は何度でも言おう。可能性の存在を信じると」

 そして、そこで区切ること無く、言葉を続ける。

「人は可能性に満ちている。
 幸せになる可能性も、不幸になる可能性も。
 満ちて、満ちて、反吐が出るくらいに満ち満ちている。
 そんな可能性を、殺したくはないかい?
 ──全ての人間を、殺したいと思った事は、ないかい?
 そうすれば、可能性も、可能性を信じる者も居ない。
 何もかもがなくなれば、可能性の存在する余地はなくなる」

 真っ青な瞳が軍服の彼を貫き、問うた。

「僕と一緒に、全てを殺しては、くれないか?」

 男は手を差し伸べる。
 握手を求めている訳ではない。
 距離がある。故に、彼にも意図が伝わるだろう。
 それは、誘いだ。
 たった今、殺されかけた人物に。
 今も、殺そうとしている人物に。
 共に全てを殺さないかと、誘いをかけているのだ。
734 :【NEXT】 [sage]:2015/12/31(木) 02:48:14.47 ID:sZgFCFhg0
>>719

「武器を捨て、速やかに投降しなさい」

【軍人が、鎌を警官へ向け振るう頃】
【少女は、数丁の機銃に睨まれていた】

......アハハハハ!それ、本気で言ってるの?ウケる!超ウケるんだけど!

「何だと?」

【無論、これだけの機銃の銃撃を「まともに」受ければ、少女はあっという間によく分からない肉になることだろう】
【しかし、これだけの火力を相手が持っており、かつ囲まれているというのは、少女にとってチャンスでもある】
【そのチャンスを確実にたぐり寄せるための、挑発だ】

ねぇおまわりさん、わt......ボクは能力者なんだよ?あんた達とは根本的に、人間としての性能が違うんだ......
旧世代が、新世代に敵うわけないじゃん!!

「言わせておけば......発砲許可!撃ち方用意!」

【計算通り】
【その言葉を聞き、ニヤリと笑い____】

「撃てぇ!!」

【息を、止めた】
【迫り来る数十、数百の弾丸をあざ笑うかのように】
【瞬間、少女は床をすり抜けた】
【目的を見失った弾丸が向かう先は、語るまでもないだろう】

いよっ、と......

【スタリと、その真下の先程まで軍人が鎌を振り回していた踊り場へと降り立った】
【この間、僅か5秒のことであった】

......あれっ?

【軍人がいない。どうやら、入れ違ったようだ......】

//遅れて申し訳ありませんでした......
//パソコンがトラブってしまった......orz




735 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 02:49:26.66 ID:+c7c9PCqo
>>730
//こ、これでどうだー!(リサイクル品)


【影刀転移】//名前自由
この能力者は影から短刀・短剣を引き出す事が出来る。
短刀を引き出すには手を影の中に入れる必要があり、一度(1レス)に引き出せるのは、片手につき一振りずつ。
一度短刀を引き出した影からは、そのロール中は二度と短刀を引き出せない。
なお、影は例外を除いて、切れ目が無い限りはどれだけ大きくとも一つの影として扱う。
ただし、例外として、夜間のみは空間そのものから短刀を二本まで引き出せる様になる。
影から引き出した短刀は一般的なものと変わらぬ性能を持ち、この能力者の任意で消滅させる事も出来る。
この任意による消滅をさせた場合のみ、新たに同じ影から短刀を引き出す事が可能となる。
また、この能力者は影から引き出した短刀のある場所まで瞬間移動する事ができ、驚異的な高速戦闘を可能としている。
ただし、瞬間移動の座標に使用した短刀は消滅し、この場合は影の再使用も出来なくなる。

身体能力:短刀・短剣術の達人
初期装備:無し
736 :【闇林禍月】 [sage]:2015/12/31(木) 02:56:05.81 ID:pjuolzZBo
>>734

【片付けを終え、少女のいるであろう上の階を目指す】
【が、そこには少女の姿はなく】
【何故か自分たちの弾丸に撃たれ倒れている警官たちがいた】

「あれー、何処にいったんだ?」

【あたりをキョロキョロしながら見回す姿は】
【この人物が軍人であることを考えると少し滑稽で】
【すこしおちょくってみても面白いかもしれない】

//大丈夫ですよー!
737 :【影刀転移】 [sage]:2015/12/31(木) 02:56:26.12 ID:vkO+M1LDO
>>735
//ごめんなさいごめんなさい、本当にありがとうございましたなのです!!!お手数おかけしましたなのです!!!!



//参加は次のレス以降にするのです、本当にありがとうございました、なのです!!!!
738 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 03:00:40.95 ID:SOO4AddVo
>>731

(どうしよう。今回は我慢した分、いつもより酷い気がする)

【少女の核弾頭の数は無限】
【絶えることを知らない雷は無情にも青年の携帯電話を昇天させたようだ】
【しかも、このままでは拉致があかない】
【いや、意思の疎通が難しい】

【少女は意を決し、“もう一度”集中する】
【そうすると、荒れ狂っていた雷は徐々にその勢いを弱め、数秒後にはなくなる】
【翡翠色の燐光は少女の周りを漂ったままだが、一先ずの心配はない】

「……はい、敵意はありません」

【先ほど、初めて会った時の“鋭い目”で男性を見る】

「すみません……私の、不注意で被害が」

【青年のため息を見逃さなかった少女は、会釈する程度に頭を下げる】
【この雷の制御、実は少しでも気を抜くと先ほどのように暴発してしまうのだ】
739 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 03:07:44.87 ID:lzyViW7N0
>>732-734

ガキリ、軍刀が地面に刺さる。欠けはしなかった物の、悲鳴のような金属音。

「『可能性』を使っちまった……?」

死すら凌駕する感覚。彼が一度だけ、一度だけ体験したあの感覚。嗚呼、忌々しい。
自身が否定した可能性に命を救われた。理解はしても、納得はせず。エレボスの叫び声をバックに、彼の瞳孔は一つ開いた。
脈拍は安定している、精神も、肉体にも損傷はない。しかし、心の臓。心の隙間にある存在が悲鳴を上げている。
可能性に後れをとったと、泣いている。彼がもっとも忌み嫌う、神へと至る『可能性』に。彼自身が、彼が。

僅かによろける。未だ完全に修復されていない血液が、思考を寄越せと喚いている。痛みが意識を寄越せと騒いでいる。
それらを総て無視して、彼は男に向かって言葉を吐いた。その眼は濁る。いや、存在そのものが濁っている。
こんなことはあり得ない。在り得てはならない。強迫観念染みた恐怖と、それを凌駕するほどの増悪が、喉を通って外に出る。

「……ねぇ。」

僅かな呟き。

「違うんだよなぁ」「そうじゃねぇ」
「人間なんか殺しても意味ねぇんだ」「全部殺そうが、可能性が残る」
「可能性なんていらねぇんだ」「必要ねぇんだ」「そう、神だ」
「神をも殺す『大戦争』」「俺はな、可能性が嫌いなんだ」
「信じる奴は、全部殺す」「可能性は神」「殺すことが、否定」

「人殺しなんてのはな、神って奴をブッ殺すためだけにやってんだよ」
「そのためだけの『可能性』だ」

差し出した手に向かって、唾を吐くが如く。彼はきっぱりと、そして可能性(それ)を殺さんが如く。

「俺が欲しいのはな、神すら殺す『絶対』だ」

軍刀を、男に向ける。
740 :【水掌流武】 >>447 :2015/12/31(木) 03:13:09.26 ID:35RSZN4x0
>>738
【ひっきりなしだった放電が止み、男はやっと掌を握ることができた。】
【止めればこの量の電流が、身体に――。そんな緊張から解放され、男は尻から落ちるようにへたれこんだ。その下が硬いアスファルトであることも忘れて。】

ふぅー……ああ、怖かった……。

【そうしてようやく、少女とのまともな対話が実現する。】
【携帯電話を取り出し、電源が点かないことを確認した後に、呟くように言う。】

いや、このくらいで済むなら軽いよ……うん、軽い。

【納得した。いや、させた。】
【手袋焦げた、と言った後の彼女の顔など過ぎってはいない。】
【それより、目の前の少女の様子も気になっている。】

大丈夫かい、それ?
常に気を張っていないとダメ、って感じかな……。

【そう言って男は気づいた。あの『鋭い目つき』は、放電の抑止に集中を注いでいたからだ、と。】
741 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 03:23:36.03 ID:SOO4AddVo
>>740

「はい、集中していれば……どうにか」

【無意識化ではまず不可能】
【常に、を念頭に入れていなければならない】
【辛くはないといえば嘘だが、これで抑えられる被害総額を考えれば辛くはない】

「お兄さんは、平気です、か?
 どうにか、防いで、いた……ようで、すが」

【言葉を区切りながら会話を成立させようとする】
【時間を必要とするが、気は抜けないためこうする他ない】
742 :【NEXT】 [sage]:2015/12/31(木) 03:29:25.63 ID:sZgFCFhg0
>>736

【上から聞こえてくる、少女を探す声】
【人は見かけによらないというが、やはりそれは軍人であっても暗殺者であっても、当てはまるようだ】

(......ちょっぴり、からかってみるかな?)

【必死になっている姿を見ると、そういう事をしたくなるのは人の性である】

こっちだよ、軍人さん♪

【上へ向けてそう呼びかける】
【降りてくる音を見計らい息を止めれば、光が透け眼球以外が透明と化す】
【そして後ろへ回り込み、驚かす算段だ】

//すみません、そろそろ限界が近いのでキンクリか凍結願います......

743 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 03:34:53.31 ID:+c7c9PCqo
>>739

「神」

 その言葉だけを抽出し、男は繰り返した。
 真っ青な瞳が、深海のごとく暗く深い瞳が、一瞬だけ細く、強い憎悪を映す。
 嗚呼、神。その名は何処までついて回るのか。
 何故、どうして、そんな望んでもいない名に、付きまとわれるのか。
 腹立たしい、憎々しい、忌々しい──。
 そんな怨嗟をこぼすように、低い、低い声で男は言った。

「────…………僕達が神だ」

 己は神である。
 白痴か、異常者か、或いは自己陶酔者しか口にしないであろう言葉を口に、
 男は皮肉げな笑みを浮かべ、両手を広げた。
 ぽつぽつと、顔の傷から流れた血が、まるで涙の様に目尻を伝い、地面を濡らす。

「神で在らんと、神を超えんと、
 そんな巫山戯た理由で生まれ、
 幸福の可能性を奪われ、
 そして神を超えた、“神”の名を持つ化物だ」

 言って、男はこめかみに拳銃の銃口を押し当てた。

「──僕の名は、ハイル。
 神を殺すのなら──僕達を殺すのなら、覚えておくと良い。
 今の君じゃあ、僕達には絶対に勝てないと」

 そして、銃声。
 その体から黒い包帯が現れ、全身を覆い尽くす。
 しかし、それも直後、溶けるように朽ちて行き、
 手首、足首、首、目の部分を残して消失する。
 現れたのは、矮躯。
 真っ白な肌に、真っ黒な長い髪。
 そして、真っ黒なフリルドレスを身につけた、幼い少女だった。
 彼女は、目の部分に巻き付いた黒い布を、その白い指先で取り除き、
 血液よりもなお緋い、緋色の瞳で軍服の彼を見つめる。

「ねぇ、お兄さん。
 わたし、愛してるわ。何もかも、愛してるの。
 だから、貴方を殺してあげたいのだけれど……」

 そんな支離滅裂な事を言って、彼女はついと、その細腕を天に向けた。
 月の輝く、真っ黒な夜空に手のひらを向け、

「今日は、力をほんの少しだけ見せてあげるわ。
 きっと、覚えてもらえるように。
 お兄さんが、わたしたちを忘れられなくなるように」

 そして、何事もない様に可憐な笑みを浮かべて、
 彼女は、何の動作も無く、“空を塗り替えた”。
 真っ黒な夜天は、まるで昼間の様に真っ白に染まり、
 しかし、暗い、夜のままの明るさが世界に満ちている。
 矛盾した世界を作り出した彼女は、
 ふわりとスカートの裾を舞い上げて彼に背を向けると、
 半身で振り返り、無邪気な笑みで手を振った。

「これで覚えたでしょう、お兄さん。
 私達の事を、忘れられなくなったでしょう?
 お兄さんが私を殺せるようになったら、
 私に愛される覚悟が出来たら、
 ねえ、お兄さん、また会いましょうね」

 そんな事を言って、彼女はその場から、立ち去ろうとする。
 子供の様に無邪気に、小さな歩幅で、ゆったりと──。
744 :【水掌流武】 >>447 :2015/12/31(木) 03:39:24.19 ID:35RSZN4x0
>>741
俺は全然、ダメージはない、けど……。

【言葉に詰まる。能力者とはいえ、自分よりも小さな少女が苦しんでいる。】
【さらに悪意がないとなると、つい肩入れをしてしまいたくなる。】

……それ、全部俺に向けて打ったら、ある程度は収まるかい?

【と、提案をしてみる。】
745 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 03:49:33.71 ID:lzyViW7N0
>>743

染まる空、遷ろう影。そして『神を真似た者』。
番人にとってはくだらない戯言だろう。紙なんて居る筈がない。いたとしても、それが人の形であるはずがない。
だが彼にとって、それしか存在理由の無い彼にとっては、神と名乗る一個体を認識できたのは凄まじい行幸だった。
嘘であるか、真実であるか等この際『どうでもいい』。神だというのなら、殺せばわかる。
人間だって殺せば死ぬ。ならば、神だって殺せば死ぬはずだ。目の前の少女の首を、ただ右腕で跳ねればいい。

……体を動かせなくなっていたのに気づいたのは、あどけない少女がその姿を消した瞬間だった。
体の痛みを無視する能力。裏を返せば痛みしか無視することが出来ないという事。
彼が感じているのは原始的な恐怖だ。『大戦争』時代。天候と言うのは一つの戦場だった。
其処を意図も容易く塗り替える力。赤色の瞳。可憐だ。そう思った。同時に、その存在が何よりも恐ろしい。

彼が可能性を殺したがっているのは、可能性が怖いからだ。
神という存在が自らの運命を握り、手綱を握り、手の平で押さえつけているという事実が恐ろしいからだ。
だから、彼は軍刀を振れなかった。只恐ろしい。大戦争時代の後を過ごしていない彼は、全てにおいて『未発達』。

「……戦争だ。」

ニヤリ。震える口角を上げる。武者震いと言う奴か、それともただの恐怖か。

「神を語る可能性共を」


「――――滅茶苦茶にしようじゃないか。」

背中のマントに僅かに残る『串刺しにされた一角獣』が、彼の血液で塗らりと染まる。
746 :【闇林禍月】 [sage]:2015/12/31(木) 03:52:27.81 ID:pjuolzZBo
>>742

【少女の声がする、しかし姿は見えず】
【不意に背後から気配を感じ】
【何事かと振り向くと】

「うわあっ!?びっくりさせないでくれよ…」

【何故か背後には少女がおり】
【相当びっくりさせられた】

(いや、確信は持てないが、こいつは結構な能力者じゃねぇか?)

【なんてかんがえてしまう】
【瞬間移動か、それか透明化か、いずれにせよ結構な能力の使い手であろうと】
【軍人はそう推測した】

//それでは凍結ということで…
//おやすみなさいですー!
747 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 03:54:30.22 ID:SOO4AddVo
>>744

「……ある程度、は、どうにか。雷は、収まる。これは、無理だけど」

【これ、と言って指差したのは漂っている『燐光』】
【この燐光だけでも電子機器を破壊するのは容易い】
【だが、雷よりは幾分もマシだ】
【あちらは誰彼構わずに被害を出す本当の災害】

「……もしか、して。お兄さん……受ける、つもり?」

【無謀、という文字が少女の脳裏に走る】
【雷を一気に放出するのは簡単だ】
【だが、それを全て受けるとなると話は違ってくる】

「あまり、おすすめ、できない」

【死ぬ可能性がある方法を、一般人に取らせるのは如何なものか】
748 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 04:01:49.47 ID:+c7c9PCqo
>>745

『戦争だ』

 彼の決意とは関係なく、
 既にその視界からも外れ、人気の無い道を歩く少女。
 その中で、ハイルは呟いた。
 その言葉に、少女は不思議そうに首を傾げる。

「戦争?」

『ああ、戦争だ。僕は、戦争を引き起こす。
 リチャードは失敗した。
 もう、聖王の騎士団に以前ほどの力はない。
 何故、失敗した?
 ──悪だからだ。
 悪であるから、失敗する。
 正義に阻まれる。可能性に邪魔をされる』

「よく分からないわ。
 だって、皆の事を愛しているもの。
 愛して、愛して、殺(あい)す。
 それに、理由や立場なんて、必要ないでしょう?」

『必要なのさ、理由と立場が。
 正義は勝つ。悪は滅びない。
 そして、その戦いは無限に続き、世に平穏は訪れない。
 正義が在り、悪が在り、幸が在り、不幸が在る。
 だから、世界は平和じゃないのさ。
 ──だから、戦争だ。
 僕は、正義でもなく、悪でもなく、人を殺す。
 僕は“魔”だ。人に仇なす怪物だ。
 僕らは、これから、人類を殺す魔王となる──』

 そんな、少女の独り言にしか聞こえない会話を交わし、
 彼らは白き夜天の下を歩き続けた。


//絡みお疲れ様でした!
749 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 04:03:35.46 ID:lzyViW7N0
>>748
//此方こそお疲れ様でした!
//楽しかったです!
750 :【水掌流武】 >>447 :2015/12/31(木) 04:08:46.78 ID:35RSZN4x0
>>747
おすすめできない、か……。
まあ、通りがかった身で、こんなことを言うのも変だとは思う。けど……。

【そう、筋違いなのだ。彼女はただ対象を始末し、自分はそこに通りがかっただけ。】
【そこに、彼女を助ける義理は存在しない。分かっている、だが……。】

いや、悪い。やっぱり見逃せないわ。
その電流を俺の掌で操って、地面に流し込むくらいなら、そう難しくはないはずだし。

【少女にまとわりつく燐光を、忌々しげに見つめる。】

それに、このまま帰ると……携帯もプレゼントもロスト、得たものは何もなし。
それじゃあまりに寂しいんだ。だから、せめて人助けさせて、くれない?

【最初に出会った時のように、軽い笑みを浮かべる。】
【今度は悪寒も冷や汗もない、混じり気のない好意の表しとして。】
751 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 04:19:54.47 ID:SOO4AddVo
>>750

「お兄さんは……自分に甘い、ですね」

【呆れたという感じの声音で少女は青年に言う】
【得たものがないじゃ寂しいから】
【随分とまあ、自分勝手な理由だ】
【死ぬ可能性があるというのに、青年はただそれだけの理由で少女を助ける】

「わかり、ました」

【これでは何を言っても時間の無駄だろう】
【青年を説得することはできない】
【そう思った少女は折れた】

「では、死なない、よう、頑張って……ください」

【そう言って、スッと取り出したのは、『翡翠色の刀』だった】
【腰から下げている小太刀とは違う、光り輝く刀】
【これは少女の雷を安全に、一点に集束させ、放出できるものだ】
【そうした場合、威力が高いため、あまり人に向けるものではない】

【まあ、刀なので人を切るための武器なのだが……】

【今の段階では手っ取り早く済ませるためのキーアイテムだ】
【ミスれば青年が死ぬ可能性大なのだが】
752 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 04:56:07.29 ID:SOO4AddVo
//【水掌流武】さん、眠気がMAXなのでできれば凍結してもらってもよろしいでしょうか?
753 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/12/31(木) 05:28:33.19 ID:8gfcDVoe0
>>677
こんな場所で、人にすれ違うなんて。
彼女は頭の片隅に思考する。
あまつさえ、声を掛けてくるなんて。

「女性には、それなりの礼儀で接するべきじゃないのかな?
 まあ、いいけれどね」

紫煙の刺すような香りに、眉をしかめた。

「友達、の船。私はお金持ちじゃないんだ。
 逆玉なら狙えないよ」

気になって、向き直る。
持つものも無いので手持無沙汰の手をポケットに入れたまま。

夜色の眼が青目に向けられる。
格好よりも、その目。
私は正義の味方です、って感じが気に入らない。

「夜も遅いし息も白い。
 ナンパするなら街がいい。
 私も年末は忙しいんだ」

踵を返す。靴音を鳴らし、歩き出す。
これ以上気に入らないものを見る趣味は無い。

//申し訳ないです。
 置きっぽくなりますが、どうぞ。
754 :【水掌流武】 >>447 :2015/12/31(木) 09:00:15.42 ID:35RSZN4x0
>>753
//寝落ちました……本当にすみません……
//今更ですが凍結ということでお願いします
755 :【水掌流武】 >>447 :2015/12/31(木) 09:00:43.22 ID:35RSZN4x0
訂正>>752
756 :【殲滅指揮】 [sage]:2015/12/31(木) 11:03:28.39 ID:Kg+LCho4O
何処かの海。

嘗て沈んだ筈の"空母"が其処に鎮座していた。錨を下ろし、波に揺られようとも、決して沈む事は無く。其処に浮かび続けていた。
何処か遠くで、何かが炸裂する。上空で、或いは海上で、赤と白の閃光を身に纏わせて、何かを求めて、或いは全てを失って消えていく。
その甲板上に、一人の男がいた。随分と前の、数十年前の『祖国』の軍服を身に纏い、そして今では失われた『神殺し』の外套を羽織り、其処にいた。
その男のすぐ傍で、一機、墜ちてきた。爆風と炎熱が甲板を包み込み、その残滓が焔と化して甲板を照らし。そして男は。


「―――――― ああ、還ってきた!!」


笑っていた。まるで待ち侘びた誕生日を迎えた子供のように、まるで枕元に置かれたプレゼントの封を切る子供のように。
それは光でも無ければ闇でも無い。また、狂気を滲ませている訳でも無い。その精神面は、余りにも"正気"だった。
例えば往来を行く人間の大半が持っているような、有り触れた心内環境。唯々、真正面を見据えて、歩き続ける"正気"。
夜天に笑い、そして遥か天空に祈りを捧げる様に。レナートは、『失われた神殺』は。ただただ純粋に、嬉しい、という感情をだけ吐き出して、笑い続ける。

「俺は知っている、この匂いを! 俺は知っている、この空気を! 俺は知っている、この空を!」

「嗚呼、間違いない! 俺が恋い焦がれた世界だ!! 嗚呼、間違いない、何もかもを失ってしまったが、然し俺はまた取り戻す事が出来た!」

「――――――――― 嗚呼、間違いない。世界よ」



「俺は帰ってきた。俺は帰ってきたぞ。何も無い俺が、帰ってきた」

「恥も知らず、疎まれ、蔑まれ、嫌われ、憎まれ、それでも俺は帰ってきた」

「血に塗れ、絶望に堕ち、銃火に喰われ、それでも戦閃を渇望し!! 俺は―――――――――――― で、あれば」



「―――――――――――― さぁ、もう一度『戦争』の時間だ。世界がまだ、眠ってなんかいないなら!!」


戦火こそ、戦果こそがその証明。
レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフは、戦争の亡霊は、そして最早、『神殺し』の亡霊は。それでも其処に立ち笑う。
見果てぬ夢を。遥か彼方へ、決して届かぬ理想であろうと。それは―――――――――――― 笑い、立ち向かう。
757 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 11:45:01.04 ID:lzyViW7N0
>>756

何処かの海。そう、彼にも其処が何処なのかは理解していない。
しかし、彼は其処に居て、空母の上を『闊歩』している。それだけを理解すれば、それでいい。
意味を求める方が間違っている。彼が動くのは全てが必然で、全てが絶対。
可能性などと言う凡庸な言葉で終わらせることは、彼自身が許さない。

僅かにふらりと揺れながら、軍刀がカチャリと金属音。見据えるは空、一度変わってしまった空。
爆炎の熱すら無視して、其処に佇む男へと闊歩し、そして訪ねるだろう。

「お前は、可能性を信じるかい?」と

彼は、帝国の軍人だった。『大戦争』時代の軍服を着ているのを見れば、それは一目瞭然だろう。
左腰に軍帽を下げ、被っていた軍帽を空母の外へと放り投げる。熱気に晒され、眼球が渇く。睨みつけるような
それでいて歓喜に震えているかのような視線。背中のマントに刻まれた、一角獣の死骸が炎によって色を付けた。

『神を殺す』と言うワードに、少なからず、彼は反応している。だからこそ、この場所を闊歩しているのだから。
そして、理解する。男の来ている軍服が、かつて彼が飽きるほどに見てきた『怨敵』のものであるという事に。
口の端がつり上がる。なんと因果な事だろうか。可能性を否定したがった彼は、可能性によって生かされ
今もこうして可能性の賜物であるだろう『あの男』をもう一度見ることになろうとは。笑えてくる。

「なぁ―――」
       「戦車野郎ォ!」

……最大限の侮蔑と、最大限の親しみを。
758 :【殲滅指揮】 [sage]:2015/12/31(木) 12:14:57.24 ID:tgiCE1mYO
>>757

「―――――――――――― これはこれは、俺と同じ匂いがする奴と、こうも真っ先に相見えるとは」

レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフは、余りにも予想の外にある客に、そうやって素直に驚いた。
『匂い』で分かる。彼は『同族』であると。死ぬ時に死せず、未だこの世を『闊歩』する。世界の塵芥、世界の隅の不燃物。
軍服も、軍帽も、或いは軍刀も、全てが見覚えのあるものだ。嗚呼、懐かしい―――――――――――― 何十年も前の事を、思い返す。
艶やかな戦争。美しく残酷で、余りにも惨たらしく慈しみに溢れた戦争の片鱗。遺児が、今まさに、この目の前にいる、だなんて。


「―――――――――――― 当然。可能性こそが俺の本質。可能性こそが、俺の成立。可能性こそが、俺の証明」

「戦争とは遥かなる可能性。そしてその可能性の先に今がある。或いはタンク・デサントで、俺が奇跡的に死ななかったのもまた、可能性」

「俺が死に。君が死に。或いは誰彼かが死に。俺が君に。君が俺に。或いは誰彼かが俺や君に成る事だって、きっとあっただろう」



「だから世界は美しい」



その問いかけに、その男は是を返す。その問いかけに、男は全身での肯定を。
そして彼の、怒りに燃える心を是とし。彼のこれ以上ないほどの侮蔑を是とし。彼の最大の親愛を是とし。
そうして歓喜に打ち震える。自分を知っている人間が、今ここにいるだなんて。これではまるで、自分が彼の怨敵であるかのようで。
そんなことは、初めてだった。嗚呼、だが、悲しいかな―――――――――――― 何時だって、"殺した相手の顔を覚える余裕なんて無かった"。


「さぁ、君は何時の人間だろう? まさか帝祖戦争時代の話ではあるまいよ。千島か、いやそれとも、もっと後かな?」


「俺は随分と―――――――――――― 必死だったんでね。タンク・デサントは、君達が思う程楽な仕事では無いんだ」


だから彼に、貴君はいつぞやと問い掛ける。
友人へと聞くように。家族へと問うように。愛しい兄弟に、語り掛ける様に。
759 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 12:35:47.46 ID:lzyViW7N0
>>758

「『大戦争』時代の死に損ないだよ。」
「俺も『オマエ』も、似たようなもんだろうが。」

分かってんだろ? とでも言いたげに、彼は吐き捨てる。眼前に在る男と、似たような存在であると。

正確に言えば彼の記憶は大戦争時代のまま止まっている。その後をしらない、大戦争以外の生き方を、彼は知っていない。
だからこそここを闊歩した。だからこそ声を掛けた。しかし、男は可能性を信じるという。そうか、やはり『そうなのか』。
ふつふつと溢れる笑い声。前日した問答が頭の中に響く、可能性を信じている。全く持って馬鹿馬鹿しい。そんなものがあるはずも無い。
死ななかったのは『そう』だからだ、全ては必然の集合体。ありとあらゆるは絶対で構成されていて、其処に偶然の余地は無い。
『大戦争』の際、彼が感じた理不尽とはまた違う。それよりもっと狂おしいもの。男から見えるそれは、彼の増悪よりも輝いて。

軍刀の鞘に、無意識に左手を預けていた。軍刀を握っていないと、彼が今抱いている感情を処理できそうにも無かったからだ。
同じ『大戦争』を経験し、明らかな時間軸の異なる『現在』に生きているのならば、可能性への理不尽を
神に対する最低な感情を抱いていると思っていた。若しかすれば、理不尽だったのは俺だけだったのかもしれない。
そう納得するのは、彼には不可能だと、そんな可能性は万に一つとして『存在しない』と、彼はそう言う。

「戦車(オモチャ)を動かすのがそんなに難しいってか?」
「可能性を……『神を信じる』奴の話は、分かんねぇなァ」

一呼吸。

「俺はな、神をも殺す『大戦争』がしたいんだ」

「人も、神も、俺も、お前も、全てが等しく平等で」
「全てが等しくゴミ以下で」「全てが等しく『可能性』に溢れていた」
「あの時代を」「ありとあらゆるが平等で理不尽だった『あの世界』を」

軍刀を左手で握りしめ、ただ譫言のように思考を垂れ流す。
抜刀まで後は秒読み。即座に抜き放っていないのは恐らく、『大戦争』の名残故か。
760 :【殲滅指揮】 [sage saga]:2015/12/31(木) 12:58:00.98 ID:YMqzxHCIO
>>759
「ああ、俺は。俺と君は、似ているようで、しかし決定的に違えている」

「であれば君は『同志』とは成り得ないのだろう。そうだろう。嗚呼、帝祖の溝は此処まで深いか、いや、それとも――――――――――――」


同じ時間に生まれ落ち。同じ時間を生き。けれど彼は決定的に違えていると言うのだ。
世界に必然などありはしない。レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフはそう確信している。然し彼がそれを否定するのであれば、それも肯定する。
なぜならば、『戦争』の前では何もかもが平等だ。等しく、そして可能性に満ち満ちている。
―――――――――――― 彼が、そう望むのならば。


「嗚呼、俺もだ! 俺はまた、あの美しい理不尽を見に行きたい!」

「吹雪の中、意味も分からずに頭を吹き飛ばされていく同志、死体を剥ぎ取り、或いはその肉を喰らってでも歩く雪中行軍」
「無数のシュマウザーに薙ぎ倒される歩兵、虎に吹き飛ばされる戦車、一丁の銃も持たされないまま放り出され、何も出来ないまま撃ち抜かれる理不尽!!」

「嗚呼、もう一度。もう一度あれをやり直したい、そして俺は―――――――――――― あの中で、死にたい」


それは純粋な。確固たる意志を以てして吐き出される願望であった。虚言でも無ければ、大言壮語でも無い。
それは本当に。将来の夢を語る少年であるかのような―――――――――――― 純粋な輝きを以てして、其処にいる"兄弟を見据えた"。
腰の指揮棒を引き抜いた。彼が軍刀を抜くのであれば、それもいい。戦争の塵芥同士―――――― 理不尽を、掻き鳴らそう。
761 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 13:12:49.04 ID:lzyViW7N0
>>760

そう、彼と男は違う。どうあがいても埋まらない、彼自身が埋めたくないと否定する溝。
それすら肯定してしまえるような寛容さも無く、器は一人分の思想で染まる。
だが、それでも彼らは戦争を望んでいた。理不尽を、ありとあらゆるが平等であったあの時代を。

釣り上がった口の端が、左手の震えが、彼自身の増悪が、この瞬間、たった数分、数時間であろう時間。停止する。
この時だけは、彼は可能性に歓喜した。自らの望む戦争を、同じ時代の異なる時間で夢想する。
なんとも因果な、それでいて皮肉的な事だろう。可能性を否定しておきながら、自らと同調する可能性に上気する。
皆殺しでは無い。それは虐殺だ。彼が望むのは戦争。全ての可能性を孕み、一等兵が元帥をも打ち取れる万全の世界。

その中で『死ぬ』。彼が最も欲した最後であり、可能性によって永遠に失われたと思っていた『夢』。
しかし、男はそれをいずれ叶う将来であるかのように語る。少年のような輝き、自らが真に欲している、偽りの無いそれに
確かに、彼は少しづつ『同調』し始めていた。彼が望む可能性の排除。それは、全てを平等にするが如く。

「――然り。」
「こんなちっぽけな『舞台』では無く、『戦争』で醜く息絶える方が『俺達』らしい。」

左手で掴んだ軍刀を固定用チェーンから引き剥がし、鞘のつたままの、彼自身が帝国兵として歩んできた『証』を
其の手で持って地面へと『落とした』。此処で死ぬ必要はない。いや、此処で戦えば確実にどちらかが死ぬ。
それは彼の望むところに無い。そう問いかける様に、軍服のズボンにその両手を突っ込んだ。
いわゆる、『ホールドアップ』。手を下げているからか、どちらかと言えばホールドダウンだが、そんなことは些事だろう。
762 :【殲滅指揮】 :2015/12/31(木) 13:35:45.98 ID:YMqzxHCIO
>>761
―――――――――――― 嗚呼、そうだろう。此処で戦っても、きっと楽しい。

だが、今が死ぬ時では無い。自分たちが死ぬべきは、何十年も前の大戦争―――――――――――― 其処以外に、死に場所などありはしない。
この身体は、だからこそ今動いている。この身体は、その為に動いている。老いを忘れて、逆行しようとしている。抗おうとしている。
抗って見せよう。自分達を置いていった戦争へと。自分達を置いていった現在を。あれを、『忘れ去ろうとしている世界へと』。


「―――――――――――― революция(革命)」


「ああ、そうだ。革命だ。そうだ、共産主義に人種差別は無い。同じ思いを持つならば、それは正しく『同志』である」
「世界が忘れても、俺達が忘れない。あの輝きを、あの煌めきを―――――――――――― 故に」


指揮棒を掲げる。それが合図だ、それは号令だ。
全軍、総勢二名であるが。此処に革命の『同志』がいる。嗚呼、これだけいれば……きっと、世界にだって立ち向かえることだろう。
何。それはきっと、32人の部隊を、たった4000人で攻め入った時のように、不可能な戦いでは無いのだろう。

―――――――――――― 一機の戦闘機が出現する。きっと、彼の時代の帝国人には見慣れた"翼"だろう。
嘗てのその時と、何も変わらずに。ただただ、純粋に研ぎ澄まされた、『戦争の刃』として。


「―――――――――――― 戦争で逢おう。それまでは、お互いに、銃も、剣も、向け合うのは止めようじゃないか」
「最早君は帝国の兵では無い。俺は祖国の兵では無い。俺達は、唯々―――――――――――― この世界への、『反逆』だ」


「それでは、『同志』―――――――――――― 戦争だけが、俺達を裏切らない、絶対の絆となるだろう」


そうして、その翼に飛び乗って、彼へとそう言った。剣を捨て、其処に立つ男へと向けて。
世界に置き去りにされた、帝国兵へ。決して交わらぬ、然し狂おしいほどに似通ってしまった、彼へと向けて。




―――――――――――― 敬礼を。
763 :【軍刀闊歩】 [sage saga]:2015/12/31(木) 13:40:57.68 ID:lzyViW7N0
>>762

//レス返そうか滅茶苦茶迷いましたが、切れがいいので此処で〆でお願いします!
//お疲れ様でした! ホント楽しかったです!
764 :【殲滅指揮】 :2015/12/31(木) 14:06:14.67 ID:YMqzxHCIO
>>763
/了解です!こちらこそ、ありがとうございましたー!
/私も本当に楽しかったです!
765 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 14:51:10.34 ID:SOO4AddVo
>>754-755
//凍結、承知しました!
766 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 16:27:20.09 ID:+c7c9PCqo

 ──夕方。
 夕日が雲間から溢れ、一条の赤光を地面に落とす頃。
 未だ、人々が闊歩し、活気に満ちている筈のその時間。
 その街は、沈黙していた──。
 アスファルトの地面には、無数の十字架。
 つるりとした表面の、完全な漆黒を湛える十字の杭。
 それが、“地面に無数の赤を咲かせていた”。

「ねぇ、ハイル。
 もっと愛しましょうよ。
 足りないわ。全然、足りないの」

 そこで、ただ一人動く少女が、独り言を零していた。
 十字架の足下の、赤く、温かい肉色を、
 その絹の様に白く、細い手で掬い上げる。
 10歳前後。夜の様に真っ黒な長い髪を、紅と緑のリボンでサイドテールにしており、
 髪と同じような色のフリルドレスを身に纏う。
 目と手首、足首、そしてその細い首に、黒い包帯の様な布が巻き付いており、
 彼女の異様さをハッキリと示していた。
 無数の死。人も、車も、建造物も。
 無数の十字架に貫かれ、尽くが死に絶えた街。
 そこで、少女は独り、大きな道路の真ん中にしゃがみ込み、死体を弄んでいた。
 もしも、その街に生きた者がいるのならば、
 よほど運が良かったか、十字架を防ぐだけの技量があったか。
 或いは、『死』が止んだ後に、訪れた者のみであろう。



//置き気味で募集しまっす
767 :【炎舞演武】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 16:49:04.36 ID:SOO4AddVo
>>766

 その日の予定としては、そうだなー、友人になった野郎の武勇伝を聞くぐらいだった。
 そいつは過去に強盗やら強姦やらしていたらしい。
 が、現在はどこぞの偉い人物の下で用心棒をしてる。
 そんな野郎と俺が話すまでになったのは、まあ、喧嘩して意気投合しただけだった。

 俺は喧嘩が好きだ。他人の武勇伝を聞くのも好きだ。戦争時代に撮られたビデオを鑑賞するのも好きだ。
 わかりやすい話、俺は“戦い”が好きだ。

 目の前にはさっきまで酒を片手にイカを肴に武勇伝を俺に聞かせてくれた野郎の死体。
 真っ赤な花を派手に咲かせた野郎。
 なんの冗談か、野郎を派手に咲かせてくれたのは黒い十字架。
 周りの話し声もなくなってさすがに妙だと感じた俺は、そこでやっと周りに意識を向けた。

 一瞬前までどっかのカジノシティの如く派手に人生を謳歌してたハッピー野郎どもが、そこで死に絶えていた。
 野郎と同じく黒い十字架に突き刺さって。

「あー、なんだこりゃ?」

 酔い止めにはちょうどいい血の臭さに、少しだけ心臓に熱が灯ったのを、確かに感じた。
 口の端がニヤけつくのは、自分の意志で。

「戦争か?」

 好きなワードを口にして、俺は酒場から出て人殺しを探した。
 まあ、それっぽい女(の子)はすぐに見つかった。

「てめぇか? てめぇだな。てめぇで間違いねぇよなぁ?
 お前からはませた餓鬼のにおいと、殺戮の鉄血のにおいがする」

 相手からしたら、俺は誰だこいつ程度にしかわからないかもしれない。
 だが、俺は十字架が雑多返した街で一人、死体を弄っている女はどう見ても首謀者だと思えて仕方なかった。
768 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 17:01:38.76 ID:+c7c9PCqo
>>767

 声を掛けられた少女は、手の内にあった赤をずるりと手放す。
 そして、ゆったりと立ち上がると、声の方向に視線を向けた。
 目を覆う黒い布は、視界を阻害しないのか、しかと声の主の男性の方を向く。
 彼女は目が隠れているのにも関わらず、器用に不思議そうな表情を浮かべた。

「おじさん、だぁれ?」

 無邪気な、無垢な、少女そのものの声色で問う。
 鈴が転がるようなその音は、空気に染み渡る様に澄んでいた。
 しかし、同時に水底の様な──夜空の様な、冷たく深い許容が存在し、
 他者の精神を呑み込み、背骨を直接撫でるような色があった。

「私は、ニュクス。
 ませた餓鬼なんて、言わないで?
 もう立派なレディなんだから。
 皆を愛してあげられるんだから」

 邪気のない子供らしい笑みを浮かべて、少女は笑う。
 クルクルと、愉しげにその場で回り、スカートの裾がふわりと花の様に広がった。
 腰の部分に、少女の体躯に不釣り合いな白銀の拳銃があり、
 何もかもがちぐはぐで、パースの狂った絵の様な印象を与えるだろう。
 そして、彼女はぴたりと動きを止めて、再度、首を傾げる。

「──ねぇ。おじさんは、だぁれ?」
769 :【炎舞演武】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 17:19:20.65 ID:SOO4AddVo

「俺は亞戦。亞戦 赤紅-アイクサ アク-」

 目の前の女の凶暴な血のにおいが膨れ上がったのを感じた。
 もちろん、俺の嗅覚は普通だ。
 だが、女の狂っている感じは、ビンビンと伝わってくる。

 これくらいは普通の野郎にだって感じられるもんだろう。

「立派なレディぃねぇー。                  レディ
 ハッ、たった一人の雄を愛せないようじゃあ、立派な淑女とは言えないな。
                       ビッチ
 今のお前じゃあ、精々行けたところで売女ってところだな。
 だが、全員を愛せる。う〜ん、いい心掛けだ。
                 ニュクス
 いっちょ、俺も愛してくれよ殺人鬼」

 挑発のつもりで俺はニュクスを誘う。
 イカれた脳髄してんのは、たった一回の掛け合いでわかった。
 こいつは最っ高に頭のネジが全部外れた女だ。

 良い戦いができる。俺は心の底からそう思った。
770 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 17:30:56.01 ID:+c7c9PCqo
>>769

 男──亜戦赤紅の名を、ニュクスは心の奥に仕舞い込む様に、胸に手を当てた。
 その所作はまるで、恋焦がれる少女の様で、
 同時に、命をその手の内に弄ぶ死神の様であった。

「一人じゃ足りないの。
 一人じゃ耐えられないの。
 愛して、愛して、愛して、殺(あい)して、殺(あい)して、殺(あい)して。
 それだけで皆、死んじゃうんだもの。
 私はただ、愛してるだけなのに。
 みんな、みんな、脆いんだもの。
 でも、愛してるものを愛でないなんて。
 愛してるのに、知らないフリをするなんて。
 そんなの、おかしいでしょう?」

 言って、ニュクスは右手を赤紅に向ける。
 その、細い。触れればそれだけで折れそうな手を向けて、
 ニュクスは、にっこりと、無邪気な笑みを、浮かべた。

「だから、貴方も──」

 瞬間、殺気とは違う、濃厚な死が空気を満たす。
 それは、彼女の手の内に集まっていき、
 黒い、十字架の形をした杭を顕現させた。
 鋭く、つるりとした表面。
 一見すれば、金属質にも見えるそれ。
 それを、ニュクスは眼前に浮かべて、

「──殺(あい)してあげる」

 真っ直ぐ、赤紅に向かって射出した。
 矢の如き速度で放たれたそれは、赤紅の心臓へ直進する。
771 :【炎舞演武】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 17:46:22.70 ID:SOO4AddVo
>>770

「あぁ――――そうだなあぁっ!!」

 遠慮無く飛ばしてきやがった十字架を、俺は両手でキャッチする。
 手前ででしかキャッチできない、悲しきかな人間の掴める範囲で掴んでも、十字架を完全に止めることはできなかった。
 胸板の肉にちょっぴり刺さったところで、十字架は静止した。

 刺さった部分から少しだけ、鮮やかな血色の液体が垂れる。
           ニュクス
「おらもっと来いよ売女。
 てめえぇの愛はそんなもんじゃねえぇんだろ?」

 今、俺は今の一撃に若干ではあるが不満を感じた。
 まだ一手目だが、ニュクスの一撃は全力ではないということに、不満を抱いた。

 十字架を片手の握力で砕き、そのまま握り拳を眼前に掲げ、怒声を吐く。

「真正面からてめえぇの愛を粉々に打ち砕くぜ! 俺はなあぁ!」

 両手足の首から炎を生み出し、俺は正面からニュクスを殴りに行くことを宣言した。
772 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 18:05:52.02 ID:+c7c9PCqo
>>771

 ──ギシリ。
 そんな音でしか形容出来ない、壊れた笑みだった。
 十字架を砕き、啖呵を切る男に、ニュクスは愉しげな笑みを浮かべる。
 そして、その瞳を塞ぐ黒い布に指先を掛け、言った。

「いいえ、無理よ。
 もう、我慢できないわ。
 愛したいの。愛したいの。
 全部を使って、全部を愛したいの。
 だから──」

 布が、はらりと落ちる。
 血の様に鮮明に、闇の様に深い緋色の瞳が、赤紅を射抜く。
 そして。その存在の異常性を警告する様に、空気が軋む。
 ギシリ、ギシリ、ギシリ、ギシリ。
 軋み、歪み、ビリビリと痺れるような死が満ちて──。

「絶対に、受け止めてね?」

 その矮躯の背中から、巨大な、暗い、昏い、翼が生える。
 鴉の羽よりも黒く、夜の闇よりも暗く。
 そこに出現した漆黒の両翼が羽ばたき、黒羽を散らす。
 ニュクスがその手を頭上に掲げれば、空気の軋みは天へと至り、
 その夕の橙色を、“真っ白な夜”に染め上げた。
 天は白く、地は暗く。太陽は月へと変わり、空気は死ぬ。
 そして、彼女は死の詩を、紡ぎ始める。



彼は墓に住み、何人も、鎖さえも彼を繋ぎ止める事は叶わなかった。
He lived in the tombs. Nobody could bind him any more, not even with chains,


彼はあらゆる鎖を千切り、あらゆる枷を砕き、あらゆる者の抑圧を否定した。
the chains had been torn apart by him, and the fetters broken in pieces.


夜昼の境なく慟哭し、咆哮し、啼泣し、自傷する。
night and day, in the tombs and in the mountains, he was crying out, and cutting himself with stones.


神の子は彼に問う。汝は何者か?
He asked him, "What is your name?"


彼は答えた。我が名はレギオン。
He said to him, "My name is Legion"



                大群である──。
                for we are many.


「チーズみたいに、してあげる♪」

 白き夜天を、黒が覆い尽くした。
 それは、十字架。先と同じ、漆黒の杭。
 それが、百はくだらず、千にも登る大群として、天に出現していた。
 そして、彼女の言葉に従い、その全てが、墜落する──。
 全てと言う訳ではない。
 殆どは街の、何もない所に降り注ぐ。
 だが、数十、ともすれば百ほどの十字架は、狙いすました様に、
 赤紅目掛けて、降り注いだ──。
773 :【炎舞演武】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 18:34:43.61 ID:SOO4AddVo
>>772

「へっ、いい感じに盛り上がってきたじゃぁねえぇか」

 空を覆い尽くすような数の十字架。
 その他大勢の野郎を殺し、ゴーストタウンにしたのは、もしかしなくてもこれだ。
 正直な話、俺一人で全部防ぐのは無理だな。
                ニュクスウゥ
「出来るもんならやってみろ売女!!」

 だが、俺はありったけの声量でニュクスに挑む。
 多勢無勢。いや違う。勢いという文字通りの意味でなら、俺も負ける気はしない。

 ちょうど、良い頃合い。両手足の炎が武器になる。
 両手の炎は鎖で繋がられた槍になり、両足の炎は踵から上へと伸びる刃が生えるようになった。
 乱暴な、しかし互いに邪魔にならないように巧みに双槍を操る。

「んじゃ―――― 行くぜえぇっ!!」

 嵐みてぇな十字架の雨を見上げ、俺は身体全体を使ってその雨に立ち向かった。
 距離のあるもんは二槍で捌き、取りこぼしたもんは身体を捻って足の刃で切り捌く。
 だが、俺は芸達者かもしれないが武器の扱いは達人の域に達しちゃいない。
 そこら辺は弁えてるし、自慢もしない。ただできないことはできないと割り切る。

 叩いても取りこぼされる十字架は俺の肉を裂き、抉って地面に突き刺さる。
 腹に小さくない風穴を開け、身体を貫くもんもあった。
 それま闘争劇が一分あったかわからねぇ。気付いた時にゃあ雨は止んでた。
                        ニュクス
「……あー、こんな軽い愛は初めてだぜ売女」

 身体に十字架を何本か生やしたまま、俺はニュクスにそう言った。
 軽口、強がりではある。だが、自称愛ってやつを受け止めきったんだから軽いと言える権利はあるだろ。
 口元をニヤつかせ、俺は身体に生えた十字架を砕く。後で病院行かねぇとな。
      ビッチ
「さすがは売女だ。愛が軽い」
774 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 18:57:49.13 ID:+c7c9PCqo
>>773

 十字架を、死する事無く耐え切った赤紅。
 故、ニュクスは歓喜し、狂喜し、歓天喜地の欣幸に浸る。
 そして、その頭上には、絶対の『死』が横たわっていた。

「 嬉 し い わ 、 ま だ 愛 せ る な ん て 」

 それは、巨大な、巨大な、巨人ですら持てないほどに巨大な、漆黒の槍だった。
 それが、ニュクスの頭上に浮かんでいる。
 その事実だけで、世界は悲鳴を上げていた。
 空間そのものが死に蝕まれ、ビルにじわりじわりと亀裂が走り、
 その槍を中心として、世界が死んでいく。
 ニュクスの心の臓が熱を帯びる。
 嗚呼、愉悦である。悦楽である。小躍である。
 此処に在るは、死と、夜との神であるぞ。





 ──  我  は  空  腹  な  る  ぞ  。





 そして、ニュクスがその頭上に浮かべた巨槍に合わせて右手を振りかぶった瞬間。
 一つの銃声と共にそれが霧散した。
 銃声の出処は、彼女の左手。
 それが、白銀の拳銃を握っており、そのこめかみを撃ちぬいていた。
 ニュクス自身が、それを理解できない様にきょとんとしており、
 その姿を黒い包帯が包んでいく。
 その矮躯を、全てを、死すらも、その身より滲み出た包帯が包み。
 そして、完全に包んだ端から、消滅していった。
 そこに現れたのは、暗い金色の髪を湛えた男。
 擦り切れた茶色のロングコートを着た男がニュクスの代わりに立っており、
 小さく、疲れきった様な声を漏らした。

「──全く、死にたがりばかりだな」

 そう言って、コツコツと地面を革靴で叩き、
 彼は赤紅に歩み寄っていった。
 そして、彼我1m程の距離で立ち止まると、ポケットから取り出した煙草を咥える。

「君は、殺したいのか?
 それとも、死にたいのか。
 君は正義か。君は悪か。
 ──どうなんだ? 亜戦赤紅」

 男は、そんな事を、脈絡も無く問うた。
 火の点いていない煙草を咥えたその男の目は、
 真っ青な、深海の如き暗い色をしていた。
775 :【炎舞演武】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 19:23:21.32 ID:SOO4AddVo
>>774

「ハッ!! これまたどデカい愛じゃねーか!
           ニュク
 良いぜ! 来いよ売―――― ……あ?」

 双槍を炎に戻し、再度炎を生み出す。
 今度のを受け止めるには、ちと骨が掛かりそうだ。

 そう思っていた矢先、それら全てとニュクスの姿が掻き消える。
 そして、代わりに男がその場に立っていた。

 そして、俺に死にたいのか。そして、悪だの正義だの言い出す。

「殺す? 死にたい?
 死んじまったら戦うことができないだろうが、何言ってんだ。
 確かに命を削りあう戦いは好きだぜ。
 俺は死ぬのはダメだが、相手が死ぬ分にはどうでもいい。

 俺は俺さえ良ければいい。俺は、俺にとって正義であればいい。
 他人から悪だの正義だの言われるのはどうだって良いぜ。
 どうだ、これで満足か?

 つか、お前誰だよ」
776 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 19:33:54.09 ID:+c7c9PCqo
>>775

「僕は──」

 そこで言葉を途切れさせ、
 男はポケットから取り出したライターで、煙草に火を付ける。
 そして、紫煙を深く肺に落とし、ようやく口を開いた。

「僕は、ハイル。
 “僕ら6人”の主人格だ。
 そして、悪──ああ、いや。
 この立ち位置は捨てるんだったか……」

 紫煙に混じって濁った言葉を吐きながら、
 男──ハイルは泥の様に様々な色が混じりあった蒼い瞳で赤紅を見やる。

「僕は、正義でもなく、悪でもない。
 ただ、“魔”として人類に敵対する者だよ」

 そして、彼は言った。

「戦いが好きなら、僕と共に来ないか。
 魔に連なれ、亜戦赤紅。
 神を殺す為ではなく、王を蘇らせる為でなく、
 ただ、魔として世界を殺そう。
 全ての人間と、戦う為の戦争を、用意しよう」

 誘い。
 人ではなく、正義ではなく、悪ではなく、魔として生きろ。
 そんな、誘いだった。
777 :【炎舞演武】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 20:57:18.60 ID:SOO4AddVo
>>776

「あー、そりゃ面白そうだ。

 が、断らせてもらう」

 一考もせず、俺はハイルの誘いを断った。
 考えるまでもない言葉だった。

「俺にとっちゃ、人間だけじゃなく生物・非生物全部が敵だ。
 戦う相手は多いほうが良いし、選り取り見取りな中から選別するのがいい」

 ただ快楽のために戦う。
 欲求に忠実に、やりたいようにやる。それが俺の考えだ。
          ニュクス
「ハイル。お前も売女も関係ない、全員等しく標的だ。
 ま、そうだろうがそうでなかろうが結局関係ない。

 “魔”って存在にならなくても、俺は誰とでも戦える」
778 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 21:12:49.18 ID:+c7c9PCqo
>>777

 ──紫煙。吐息。
 眩しいものを見るように目を細めて、ハイルは赤紅を見つめた。
 その表情には微塵の敵意も無く、殺意も、害意も、一辺の負の意識も存在しなかった。
 あるのは、ただ、羨望。
 憧れ、羨み、敬う。畏敬の念。

「強いな、君は。
 あまりにも強すぎる。
 だから、惜しいけれど──」

 彼は、己のこめかみに銃口を押し当て、心底残念そうに言った。

「──君の強さは、世界に邪魔だ。
 君の様な人間がいるから、弱い人間に“魔”が差す」

 そして、銃声。
 先の様に、その姿を塗り替えていく。
 ニュクスの様な黒ではなく。
 白く、白く。純白の天使の如く。
 白き布と茨を纏い、腰まである長い金髪を靡かせる。
 それは、女性だった。
 ニュクスとは異なる、大人の女性。
 水色の瞳が赤紅を捉え、その背に純白の大翼が生える。
 空間が軋み、世界が泣き叫び、周囲に不純物の存在を許さない聖気が満ち満ちる。

「命が惜しいのなら、逃げなさい。
 私はハイルやニュクスほど優しくないわよ?
 弱者の様に、逃げ帰りなさい。
 もしも、強者として立ち向かうなら──」

 彼女の眼前に巨大な魔法陣が展開する。
 直径にして、5m程度。
 それがゆっくりと回転し、その力を高める。
 ニュクスが最後に放とうとした槍よりも、強く、強く周囲に満ちる力。
 最後通牒。

「──ただ一片の塵すら、残さないわよ」
779 :【炎舞演武】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 21:28:10.80 ID:SOO4AddVo
>>778
       ニュクス
「……チッ、売女だけならどうにかなったが」

 これは本当に負け惜しみだ。
 負けるだけなら良い。だが、死ぬとわかっている戦いはムダも良いところだ。

 誰かはわからないが、残る人格の内の4体の誰かに俺は背を向ける。
 あぁ、今回は俺の大惨敗だ。惨めながら負け犬として逃げようじゃないか。

「ハッ! 大人しく今回は負けてやるよ!!
 だが、次はこうは行かないから、覚悟しとけよテメーら!」

 誰に対しても強者であれる奴は少ない。
 相性が悪くとも打ち勝てる力を持っているやつはいる。
 だが、俺はそうではない。俺の力は狭い範囲の相手にしか通用しない。

 あぁ、わかっている。俺はハイルたちに対しては弱い。
 だから、“今は退こう”

 次の戦場で会う日までは、俺は負けたままだ。
780 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2015/12/31(木) 21:40:23.90 ID:+c7c9PCqo
>>779

 ──極光。
 前方に展開していた魔法陣を見当違いの方向へ向け、
 女性は、そこから凄まじい光の奔流を打ち出した。
 かつて、聖王の騎士団と呼ばれる組織に在って、
 使徒という超常の存在を討ち滅ぼした、殲滅の極光を。
 それはビルを呑み、塔を呑み、家を呑み、地を、天を呑み込んだ。
 減衰すること無く数百mは突き進んだそれは、街並みを瓦礫に変えてぽつりと呟く。

「──人間は、怖いわ」

 あの意思。
 あの恥を呑み、目的を達成する為には如何なる手段をも使い、
 そして、自然を、世界をねじ伏せてきた人間。
 その産物として自分たちの様な、紛い物の神すら生み出す人間。
 それが、恐ろしくてたまらない。
 一瞬だけ身震いし、女性は息を吐くと、その場に背を向けて歩き出す。
 何があるか分からない。あの、強者は。
 ああいう人間は、“何でも出来る”。
 神をも殺そう。世界をも変えよう。
 しかし、それは許さない。
 ああいった強者が──他者より優れたものがいるから、世界は乱れる。
 だから、自分たちは、全ての人間を不幸のどん底に叩き落し、
 この世に暗い平和をもたらすのだ。
 神ではなく、正義でもなく、悪でもない。
 ただ、一個の“魔”として、世界を殺すのだ。
 そんな決意を脅かす存在が。
 敵として認識するべき存在が、彼、亜戦赤紅の様な、強者だった──。




//うおおおおお絡みお疲れ様でしたああああ!
//今年はありがとうございましたああああああ!
781 :【炎舞演武】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2015/12/31(木) 21:43:17.91 ID:SOO4AddVo
>>780
//お疲れ様でした!
//良いお年をです!
782 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage]:2016/01/01(金) 16:20:16.18 ID:QY39y9/Lo
月夜の夜、仕事終わりのサラリーマン、夜の街に刺激を求める少年少女など、様々な人があふれる繁華街に彼女は居た。
その姿は、様々な人で溢れかえるこの場所でさえ浮いている。
この寒い季節であるというのにチューブトップにホットパンツという、見ている方が寒くて仕方が無い格好もその要因の一つであるがそれは小さなものだ。
頭から生えた二本のねじれた角、赤と白に染まった猫のような目。
そして露出した四肢は黒の鱗で覆われている。

「人が多ければその分面白いことが起きる可能性は高いと思うんだけど……」
                                 騒ぎ
そんな明らかに異質な存在は、この場所で何か「面白いこと」が起きるのを待っているようだ。
そこに能力者がいればなお良し、面白ければ渦中の人物になろうと気にしないだろう。
【気の長い彼女はのんびりと歩き回る】

//新年あけましておめでとうございます。
//とりあえず絡み待ちで置かせて頂きます。
783 :【英雄戦士】 >>595 :2016/01/01(金) 17:47:31.95 ID:21l7eI1a0
>>595
/随分と遅れてしまいました、いただきます
784 :【英雄戦士】 >>595 :2016/01/01(金) 18:33:14.12 ID:21l7eI1a0
>>782
色めき立つ街中、浮き足立つ人々。
各店舗のディスプレイは、否応なしにその年号を張り出している。
その街の誰もが《2016》を首からぶら下げている。そう言ってもいい程に、宵街を行く者達は新年を祝う面目で、いつもと変わらず騒ぎ立てていた。
――その最中の出来事だ。

『ンだとゴラァ!?』

《Club.Flicker》と書かれた看板のもと、地下から這い上がってきた男ふたりは、随分と酔っていた。
上記の台詞以外は傍から聞く人間には判別できず、呂律の回っていない口で何やら激昂していた。

「まだ言わせるのかよ。テメエのツラ見てると酒が不味ィっつってんだ」

その男に襟を掴まれ、押されるように後ろ向きに歩く男は、30代そこそこに見えた。
オールバックにした茶髪は、このやりとりのせいか少し崩れている。
革ジャンもジーンズもすすけたように黒ずみ、左手首にしていた腕時計も壊れている。
どうやら乱暴に、土足の場で引きずり回されたらしい。

『テメエ……ぶっ殺されてェかァ!?』

そう叫ぶと、激昂していた男は茶髪の男を力任せに壁へと投げ当てて、胸ポケットからバタフライナイフを取り出した。
いつの間にか集まった周囲の野次馬からは悲鳴や怒号が飛び交う。
だが、ふたりの周りには広い空間が空いている。手出しをすればどうなるか、そんなことは誰もが知っている。

「……殺してみろよ」
壁を背を強打し、茶髪の男はずるずると地面へとへたれこむ。
だが、依然その目は挑発的であった。

――そしてその目は、この街にとって『異質な存在』である彼女へと向いていた。
SOSサインという訳ではない。ただ、彼女の目立つ格好のために向いていた。

彼に関わろうと無視をしようと、逆にナイフの男に加勢しても構わない。


//あけましておめでとうございます!
//どうぞよろしければ御付き合いください。
785 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/01(金) 19:17:31.43 ID:X4vVk0KZ0
能力くださいな
786 :【剛毅羅刹】50tの怪力 [saga]:2016/01/01(金) 19:18:52.97 ID:E+iwtG+O0
【とある男が夜の道を帰っていた】
【見晴らしが良く、人気が少ない】
【男の身長は200センチ近くあり、とても大柄だ】
【ふと立ち止まり、周りを見回す】

「暴れまわる化け物も馬鹿者もなしか」
「この町は何故か異能が多く集まる町と言われているが、ここ最近はそんな気配も無いな」

【そう独り言を言いながら、また歩き出す】

//戦闘or絡み待ち
787 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage]:2016/01/01(金) 19:22:38.13 ID:QY39y9/Lo
>>784
ウロウロと歩き回っていると、にわかにある一角から騒ぎ声が聞こえ出す。
何かあったのかと近づいてみれば、二人の男が喧嘩をしているようだ。
男の一人は激高し刃物を抜き、地にへたり込んだ男を威圧している。
地にへたり込んだ方の男は、そんな状況にもかかわらず、目の前の男は眼中にない。

その目の向いている先が自分であると気づくのに時間はかからなかった。
刃物を抜いた男はつまらないい男だが、へたり込んだ男はとても面白そうだ。
そう思った時には人混みを掻き分けていた。

「はいちょっとお兄さん、そんなつまらないものを振り回してたら恥ずかしいわよ」

そう言いつつ、酒によった男に近づく。
『何だぁ!?てめぇもぶっ殺されてぇのか!!』
酒によった男がその声に気づき、手に持ったナイフを声の先に突きつけようとした時。

ナイフが地面にたたきつけられる。
酔った男には何が起こったか理解できなかったが、簡単なことだ。
ナイフを踵落としで叩き落としたに過ぎない。

『えっ……な!?……っひぃ!!』

手に持っていたナイフがいきなりなくなり混乱する男に、赤と白の人外の瞳で睨みつけ威圧すると男は脱兎の如く逃げ出した。

「さてさて、つまらない男もいなくなったことだしそこのお兄さん。ちょっと私と遊んで頂戴?」

【へたり込んだ男に向き合い、彼女はにこやかな笑顔で男に語りかける。】
788 : ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/01(金) 19:36:41.50 ID:udDtJjkRo
>>785
今はこのスレはロール専用として
能力の授与などはこちらの掲示版で行っています

厨二能力スレ避難所
http://jbbs.shitaraba.net/sports/42896/
789 :【生邪死神】@旧wiki [sage saga]:2016/01/01(金) 19:39:24.04 ID:DqJo7Mbp0

深夜の路地裏。
表通りの浮かれた空気を掻き消すように漂うのは鼻をつく異臭だ。
アルコールと煙草、焦げ臭いような匂いが加わってぐちゃぐちゃに混ざり合ったような、そんな臭気。

その臭気の原因は裏路地の中央にうつ伏せに倒れた男から発せられているようだった。
それは見るからに深い裂傷を身体中に受けており既に絶命していることは明らかである。それにも関わらずその傷口からは血一つ出ていない。
――何故ならその傷口の表面には。なぜか火傷のような痕がついているからだ。

「ひえ……めちゃくちゃ…、ど、どうしよう……!」

そんな死体を前に悲鳴にも似た声をあげる人物がいた。
歳はおおよそ十代半ばほどだろうか。黒髪を二つに結わえ赤いケープを羽織ったまだあどけない子供のようで。
身の丈程ある真っ白な錫杖を抱え、怯えた表情を見せている。ここまでなら偶然死体を見つけてしまった運の悪い人物のようなのだが――。
                           、、、、、、、、、
「と、とりあえず……っ、とりあえず、血は出てないからどこかに隠さなきゃ!
 アナの馬鹿馬鹿…!ちゃんと片付けはしてっていつも言ってるのに―――、」

あろうことか死体の両足を引っ掴み、道路脇にあったゴミ箱にそれを入れようとするではないか。
死体を間近で見たせいか半泣きになりつつもその行動をやめようとはしない。なんとしてでも隠したい理由があるようだ。

/あけましておめでとうございます!旧スレで少しだけ活動してた者です。
/久しぶりに懐かしい名前を見かけたので参加してみたり。新しいスレには載ってないのでとりあえず↓に能力原文をば

【生邪死神】
意思を持つ鎌と杖、その化身のコンビ
鎌は主に刃に炎を纏わせた物理攻撃、杖は水の加護を受けた術メイン
戦闘ロール中はどちらか一方が武器、もう一方は人の姿で武器を扱わなければならない
武器と人の切り替えは戦闘ロールでは二回まで。戦闘以外なら特に決まりはなし

二つの武器は悪と善の性質を持ち、常に表裏一体。どちらかの消滅はどちらかの死を招く
武器の本体は武器に取り付けられた巨大な宝石。全壊以外の傷は酷い裂傷でも、一方が触れれば修復されるが
そのロールでは再び武器となって戦うことは出来ない。完全に破壊された場合は修復不可、死亡する
人間体でも宝石はアクセサリーとして身に付ける必要がある

スペック:鎌を使った戦闘術に長ける

790 :【剛毅羅刹】50tの怪力 [saga]:2016/01/01(金) 19:48:29.50 ID:E+iwtG+O0
>>789

【男が帰っていると、路地裏にまでたどり着いた】
【200センチの巨躯で筋骨隆々のこの男も流石に目立たなくなる】

「・・・ん?何だ?」

【そこには人がいた】
【ただ人というだけではなく、ゴミ箱に死体を入れようとしている】

「そこの君、何をやっているんだ?」
791 :【生邪死神】@旧wiki [sage saga]:2016/01/01(金) 20:04:12.68 ID:DqJo7Mbp0
>>790

身体が細いせいか成人男性の死体を持ち上げるのはなかなかの労力がいる。
一旦杖を壁に立てかけてからどうにか踏ん張ってようやく上半身だけ入れるまでに至った。
正直焼け爛れて表情のわからない死に顔を見ているのは苦痛だったのでほっと一息をつく。と、その時だ。

「え?……ひえっ……―――!」

声がした。びくりと肩を震わせて、恐る恐る、声の方向へと視線を移す。
そしてそこにいた背の高い男を見つけると引き攣った声をあげた。死体を入れたゴミ箱に肘があたりガタンと大きな音を立てた。
緋色の瞳が不安げに揺れる。赤色ケープの人物が酷く動揺しているということは遠目からでも分かるだろう。

「あ、あの、わたしっ……違うの、ただ怖くって、びっくりしちゃって……!だからパニックになっただけで、な、なんにも悪い事…してないです!」

ぶんぶんと首を横に振りながら、弁解の言葉らしきことを相手に発する。
その様子から相手に怯えているようだが――あまりにも説得力はない状況。相手の男性の反応は如何に・

792 :【英雄戦士】 >>595 :2016/01/01(金) 20:08:53.19 ID:21l7eI1a0
>>787
瞬く間に行われた撃退劇を前にして、男は酩酊した頭を一周しした。
骨を通して、コキコキと関節のなる音を響かせる。

「……けっ、のしちまいやがった」

そう呟くと、排水溝に血の混じった唾を吐き、壁を支えにして立ち上がる。

「また『[ピーーー]なかった』じゃねえか。折角綿密に酔わせて、丁寧に欠点を上げへつらって、微細に怒らせた人間なのによ」

心底どうでもよさそうに喋りながら、男は砂を払い、身なりを整える。壊れた腕時計も外し、排水溝へと落とす。

「あんたと遊ぶ? 御免だね、そんな暇は無えよ」

全身の力を抜き、二三回跳ねて血流を通常に戻す。
その目は先程よりか、少し楽しそうにギラついていた。

「だからよ、折角ならあんたが俺を、――『殺してみろよ』」

静かに、ただし明確に、そう呟く。
そして軽く跳ねた後に、腰の入った回し蹴りを女に浴びせる。
その蹴りは常人の数十倍鋭く、重い。
例え喰らわなくとも、その蹴りが彼を『チカラを持つ者』と証明するのは、容易だ。

//遅れてすみません
793 :【殲滅指揮】 [sagasage]:2016/01/01(金) 20:14:58.39 ID:NdAHSXfyo
「かくして世界はガラリと変わってしまった、と」

軍靴の音がする。退屈そうな音だった。
数十年前の祖国軍服を身に纏い、その背には、今は最早潰えた『神殺し』の外套を羽織り。
腐りかけの椅子に座って、ギシギシと五月蠅い机に脚を置いて。空になったウイスキーの瓶もそのままに、軍帽で顔を覆って。
薄暗いバーの中、如何にドラッグと喧嘩が横行する其処とは言えども、そんな奇怪な姿をした男に関わろうとする人間もおらず。
或いはその『神殺し』は未だ権威を持つものか。数少ない好奇心旺盛な者もおらず、その男は唯一人、自分だけの時間を貪っていた。

「俺の張り巡らせた線は見事にご破算、ぜーんぶ一からやり直し」

「全く世界は俺に随分と優しくないね。俺が命懸けでやったこと、何もかもを吹き飛ばしてくれたんだから」

それはそこら中に溢れている、酒を飲んだもののぼやきと、何ら変わらない性質のものであった。
その内に秘められた意味は、然して常軌を逸したものであるが。その男の感性は、飽く迄通常の、そこらを歩く人間が抱くものと酷く同質であった。


「――――――――――――嗚呼、楽しいね、世界は」

「また一つ、一つ。積み立てて行こうか。思索に耽よう、無い知恵を絞ろう」


「嗚呼、だから世界は美しく在る」


そして一転した、爆ぜる様な歓喜。
ただ、独り。致命的な程に、今はまだ、唯独り。然し遥か果てを想像して、また呆ける様に笑っている。
794 :【剛毅羅刹】50tの怪力 [saga]:2016/01/01(金) 20:18:47.76 ID:E+iwtG+O0
>>791

【少女は苦労しながらもどうにか人をゴミ箱まで入れたようだ】
【声をかけると少女は驚いた風な声を上げる】
【少女はどうやらひどく怯えているようだ】
【そして、先ほどの質問にどもりつつ答える】
【――これでは、逆に自分が何をしたか教えているようなものではないか】

【男は上着を脱いだ】
【鍛え上げられ大きく膨張した筋肉を持つ肉体が、赤い半袖の服と共に現れる】
【「ふぅー」とため息をつくと近くに歩み寄った】

「死体を隠したのだろう?君の年齢が幼かろうと罪が消えるわけではない」
「そこでだ、少し反省してもらいたいのだが」

「少し、眠るだけで良い」

【そう言うと、男は拳を握り締める】
【ギチッ、と小さく音がする】
【そして、拳を高く上げると少女に向かって振り下ろした】
【実際は手加減をして外傷なく気絶する程度の威力だったが、相手から見れば貫禄のある男の殴打はかなり異様に見えるに違いない】
795 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/01(金) 20:28:32.95 ID:udDtJjkRo
>>793

 ──薄暗いバーに、それは現れた。
 軍服の男とはまるで違う。
 無造作に放置され、くすんだ色の短い金髪。
 無精髭に、擦り切れた茶色のロングコート。
 まるで浮浪者か何かの様なその男性は、ゴツゴツと革靴の音を鳴らして店内を歩く。
 その瞳だけが異様に真っ青で、深海の様な色を放っていた。
 周囲の、まるで得物を狙うような刺す視線を適当に受け流し、
 それは軍服の男の真正面の椅子に腰を掛ける。

「──同席しても、構わないかい?」

 座ってから断るその口元には、軽い笑みが浮かんでいた。
 祖国で流通していた古い煙草を咥え、それに火を付けると紫煙を吐き出す。
 もしも、軍服の男が、祖国の非人道的な研究の奥底。
 深い闇のどん底まで知っているのならば、その顔を知っているだろう。
 かつて、人間と無数の幻獣を掛けあわせて、
 “神”と呼ばれる強力な兵器を生み出そうとしたその実験の、哀れなモルモットの顔を。
 そして、親衛旅団の第一線、ある部隊で活躍していた、その顔を。


//ヨロシケレバー
796 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage]:2016/01/01(金) 20:34:02.87 ID:QY39y9/Lo
>>792
なるほど、男はわざと先ほどの酔った男を怒らせていたようだ。
その理由は、男が語るには自分を殺させるため。正直竜人、アルフィラには理解できない理由だった。

「なんだかわからないけど、死に急いでいるみたいね」

語りながら男は、立ち上がり少し跳ねた。

それは体動かす前に軽く体をほぐすような動作で
『殺してみろよ』
そう男は呟くとともに、一瞬で距離を詰め鋭い回し蹴りを放つ。

「殺したりなんかしないわよ。あなたみたいな面白そうな人間は」

【そう答えつつ、回し蹴りを右足の蹴りで受け流す】
【そしてすぐさまに左足を跳ね上げ胴体に対し、前蹴りを放ち距離を取ろうとする】

//いえいえ、大丈夫です、気にしないでください。
797 :【生邪死神】@旧wiki [sage saga]:2016/01/01(金) 20:37:39.54 ID:DqJo7Mbp0
>>794

「………ッ!」

恐怖で視界が歪んだ気がした。ふらりとよろけそうな足をどうにか支える。
余裕を失った頭に相手の言葉などまともに伝わる筈もなく。
――『殺される。』そう思ってしまった。

「ま、待ってっ……本当なの、本当にわたしじゃないの…!あの子が―――、」

要領を得ない言葉が次から次へと溢れてくるが、相手は既に臨戦態勢でいるのだから、もうどうしようもないのだろう。
壁に立てかけてあった杖を掴み、抱きかかえながら一歩後退る。
それとほぼ同時、視界の端に男がその屈強な腕を振り上げたのを捉えた。

それが普通の拳ではないと直感的に察しまう。そんな光景を見た赤色ケープを纏った子供は。
ヒュ、と乾いた息を吐き――――、

「――――ひ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

突如、子供が抱えた錫杖――その最上部についた蒼い宝石から膨大な水が勢い良く放出される。
それは男の拳を押し留めるように、そして子供から少しでも離れるように、男へと襲い掛かった。
その力はまさしく異能ではあるが――実のところただ勢いよく噴出した単なる水でしかない。今の攻撃で男が何か傷を被るということは、ないはずだ。

798 :【殲滅指揮】 [sagasage]:2016/01/01(金) 20:45:57.46 ID:NdAHSXfyo
>>795
「懐かしい匂いがするねぇ」

「古い、古い匂いだ。いや、時間経過はどんなものでもほんの僅かに変えちまうものだが、いや然し、それは何も変わらない」

「―――――――――――― どうぞ。拒否する理由なんて無いんでね」

くつくつ、と男は笑った。軍帽で顔を覆ったまま、その『匂い』を嗅いで。
軍帽を取った。乗せていた足を下ろして、背凭れへと思い切り凭れ乍ら、軍帽を被りなおして其処にいる男の提案を受け入れた。
それから、彼の目を見た。その刺すような視線に、視線を返した。
青い瞳、祖国の瞳。それはただ、ほんの少しだけ楽しそうな色を以って、敵意も無ければ、果たして欠片の善意もまた存在せず。ただ、ゆっくりと目を細めた。

「嗚呼、俺はお前を知っている。何とも面白い出会いが続くな。先の『亡霊』といい、『君』といい」
「"スペツナズ"の君。神を其の手に握ろうとした、その愚かな"残滓"。……嗚呼、やっぱり、この世界は"狂ってる"」


「―――――――――――― それで。唯の退役軍人に。唯の陸軍少佐に。唯の元『神殺し』に。唯の老人に」

「……何か用があってか、それとも、本当に唯の"偶然"か、なんてのは。野暮な問い掛けか?」

逆さに堕ちる様な感覚。或いは天にも昇る様な錯覚。交錯する運命、仕組まれた様な運命に、男は飽く迄世界の正気を疑った。
レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフは実に苦々し気に笑って、彼へとそう問い掛けた。
苦虫を噛み潰したかのような。極限までの面倒に直面したかのような。或いは最悪に嫌悪するようにか。そして、それらを歓喜へと至らせて。

/こちらこそお願いしますっ
799 :【剛毅羅刹】50tの怪力 [saga]:2016/01/01(金) 20:55:51.99 ID:E+iwtG+O0
>>797

【男の拳は防がれた】
【子供の抱える錫杖についた宝石、そこから勢いよく放出された水によって】

「な・・・」

【少し驚いてしまい、後ろへのけぞった】

(異能?)
(俺が外傷を受けないところを見ると、そこまで凶悪な能力ではないのか?)

【そんな事を考えた】
【しかしそれでは死体を隠そうとした理由に説明がつかない】

(待てよ・・・?)

【少女が苦し紛れに言っていた“あの子”とは】

「あの子とは誰だ?」

【これほど気弱そうな子供だ】
【犯人に脅され、「死体を隠さなければ」という強迫観念にとらわれていてもおかしくは無い】
【そう結論付けた】

「お前は事件に巻き込まれただけか。それなら早く言ってくれ。犯人はどこに行ったか分かるか?」

【平淡な口調でそう聞いた】
【ただ、先ほどのような攻撃の態度は見せないように】
800 :【英雄戦士】 >>595 :2016/01/01(金) 21:01:25.89 ID:21l7eI1a0
>>796
――『面白そう』。そんなことを言われたのは初めてだ。
今までに、悪に染まりチカラを濫用する者も、自分のチカラを求めた者も、全て自分が挫いてきた。

「戦闘狂かよ。人外にゃホント、頭の可笑しい奴しか居ねぇのな」

受け流された蹴り足は明後日の方向へと振り抜かれだ。
男の身体の均衡は崩れる。無論その胴体もガラ空きだ。

――挫いた結果、『化物』だと罵られた。
倒してきた相手にも、守った相手にも。
違う。俺はそんな物になりたかったんじゃない。

「何もない俺に、そんな価値を見出したのはあんたが最初だ」

女の放った前方への蹴りはクリーンヒット。
真っ直ぐに彼の身体の中心を蹴り抜いた。……だが。

――俺は、『英雄』になりたかった。
何者をも挫くチカラを持ち、それを善へと注ぎ入れ、
人々に勇気を与え、人々から感謝を送られる。
そんな、『英雄』に。

「――だから俺も、それなりにプロモーションしてやるよ。俺の実力を」

だが蹴った感触は、海に浮かぶ浮島を蹴るように、手応えがないだろう。
何故なら彼が、―――宙に浮いているからだ。

アスファルトの地面から10cm程浮き、その衝撃を最小限に抑える。
もちろん慣性が働き、男は後ろの壁へと足を付く。
そして、力一杯壁を蹴り上げた。

「あんたも何か持ってんだろ? 全部見せろよ」

そして男は地面と水平に飛び、身体を180°回転させ、飛び蹴りの体制を取る。
速度も充分にある、まともに受ければかなりの衝撃だろう。
801 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/01(金) 21:08:10.70 ID:udDtJjkRo
>>798

「──ああ、野暮だな」

 くつ、と小さく笑う。
 嫌悪の歓喜の混じったかのような表情を浮かべる軍帽の下の顔。
 そこに真っ直ぐと視線を向けながら、男は紫煙をくゆらせる。
 泥の底の様な感覚。
 達成ではない。ようやく、始まりの位置が見えたといった所か。

「僕は、君を探していた。
 レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフ。
 今はなき神殺しの、最終総統閣下」

 かつて、神殺機関という組織があった。
 神を殺しせしめんと、世界に敵対した悪しき者共の巣窟が。
 その組織の最後の首領が、この古き敗残兵。

「僕に、兵士としての記憶はない。
 神の力を得た時の記憶も──。
 あるのは、客観的な記録だけだ。
 故に、此処には君の古き同胞として現れた訳じゃあない」

 男は、その真っ青な瞳を細める。
 過去を振り返るように。
 しかし、そこに過去はなく。
 未だ、短い思い出のみが漂っている。
 記憶を失った神の残滓は、何の望郷の念もなく、レナートを見つめた。

「僕にあるのは、ハイルという名の“騎士”としての思い出だけだ。
 何もかもが足りない。全てが──。
 此処に意思はある。しかし武器が足りない。
 此処に命がある。しかし人が足りない。
 此処に僕が居る。しかし、他の何もかもが、足りていない。
 だから、レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフ」

 男──ハイルの瞳は、酷く暗く。
 そして、輝いていた。
 確固たる意思の下に。

「──────…………僕に、力を貸してくれ。
 正義と悪の区別なく、世界の全てと戦う為に。
 新たな同胞として、戦ってくれ。
 勝利すべき敗残兵。君が必要だ。
 僕に力を、貸してくれ。
 ────この世界は、戦争を求めている……ッ!」
802 :【生邪死神】@旧wiki [sage saga]:2016/01/01(金) 21:18:54.58 ID:DqJo7Mbp0
>>799

「……あ、う……え?」

脅威(男)から一旦距離を取ることに成功したからか一瞬、安堵したような表情を浮かべる。
そのまま逃げ去ろうと路地裏の奥へと足を進めたのだが、男の言葉に困惑した表情を浮かべて、思わず立ち止まってしまう。

「……あ、あの……えっと、わたし……あの子に頼まれて。
 ――『片付けは頼んだ』って……言わ、れて。」

しどろもどろといった様子でなんとか相手の言葉に答える。
その発言から少なくともこの赤色のケープの水使いは直接手を下していないということが分かる。
だがすぐさま顔を上げると、弁解するように声をあげて。

「で、でも!大切な子だから……だからどこに行ったとか、そういうのは――言えません。」
803 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage]:2016/01/01(金) 21:32:38.43 ID:QY39y9/Lo
>>800
「戦闘狂なんかじゃないわ。ただ、あなたが持つ唯一無二の力が見たいだけよ」

そう、他の人間にはないものを持つ特殊な人間。能力者は彼女にとってとても面白いものなのだ。
故に、彼女は手っ取り早く事を済ませるために戦闘をするのだ。それが能力者が最も輝く時だと知っているから。

まっすぐに蹴り飛ばしたはずの男は、しかしその力を後ろに飛ぶことによって無力化する。
蹴りを受け流した時に感じた自分と同等の怪力、そしていま見せた宙に浮き自在に飛ぶという異能。
それを見たアルフィラは目を輝かせる。

「何も無いなんてつまらない事を言わないでよ。あなたの持っているものは、磨き上げれば必ず美しく輝くはずよ」
「だから見せてちょうだい、あなたの実力を」

そう彼に答えると、男は浮いたまま後ろの壁を蹴り勢いをつけてこちらに飛び蹴りを放つ。
蹴りで受け流すことは不可能では無いだろう。大きく体勢が崩れるが。
しかし彼は実力を見せるといったのだ。そんな男の一撃を無理に受け流して無様を見せるわけには行かない。

【故に腕を体の正面で十字に組み真正面からその飛び蹴りを受ける】
【脚が地面に埋め込まんほどにまで踏ん張り、地面を削りながら耐え切る】
【折れてはいないだろうが、腕はしびれ少しの間使えないだろう】

「けれどもごめんなさい、私は全部を見せるわけには行かないの」
だって公然なんちゃら罪で捕まっちゃうから。
と冗談を交えつつも謝罪する。
「だからお遊びってことで許してちょうだい」

【その言葉とともに軽く前に飛び体をひねる】
【そしてそのまま体を横回転させて脚を相手の頭上に叩きつけるように蹴りこむ】
【お手本のように鮮やかな胴回し回転蹴りだ。直撃すれば先の男の一撃程だろう】
804 :【風馬鉄槍】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2016/01/01(金) 21:32:53.34 ID:ZIzJtdMZo
「今夜は静かなままに終わるといいですね…折角のめでたい日なんですから」

馬の蹄がコンクリートを踏む音が死んだように静かな住宅地に鳴り響く
黒馬に跨る女は知らない。その蹄こそめでたき夜の静寂を打ち破るものであると
馬、そう馬だ。現代では自動車となってしまった人々の生きた交通手段だったものだ。
時代錯誤である。だが、この女にはそれがどうしようもなく似合っている。それこそ、身体の一部化のように。

『いや、こんな日でも血気盛んなバカ共には関係ないだろ』

渋い男の声。ここに人間は女しかいない。ではどこから?
女が跨る黒馬からだ

「ふふっ、そうですね
全くもって??その通りです」

馬の言葉に応じる彼女は、ふと月を見上げた
同じだ、この月と異能を宿す者たちは
いつも変わらない。どんなときでも輝き続け、どんなときでも戦争を求める
いいや、月に喩えるには野蛮にすぎる。彼らは
そんな彼らが犇くこの世界は、なんて愚かで、愛おしいのだろう??
なんて思案は中断される。誰かいるかもしれない、なんて予感を感じて
馬は歩みを止める。

??寒い風、けど祖国のそれよりは暖か。なんて感じていた。
805 :【風馬鉄槍】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2016/01/01(金) 21:34:15.27 ID:ZIzJtdMZo
>>804
//どこから?の?以外の?は――です。どうしてこうなった…
806 :【剛毅羅刹】50tの怪力 [saga]:2016/01/01(金) 21:36:10.20 ID:E+iwtG+O0
>>802

【子供は距離を取った後、逃げるようなそぶりを見せた】
【「頼まれた」というその発言は、殺人だけはしていないという事の表れか】

【男は、その事について詳しく聞こうとしたが先に釘を刺されてしまった】
【しかし、この隠し方では犯人とは親密でかばっているようにも取れる】

(子供の警戒を解いて不意打ちを浴びせるが如き行い)
(なるべくなら避けたいが仕方ない)

【男は、再び子供を殴ることに決めた】
【気絶させて警察署まで運ぶためだ】
【しかし、男は暗殺術など大した武術を持たない為、技量などは一般人とさほど変わりない】
【身体からは殺気がだだ漏れとなっていた】
【子供でも簡単に気付くだろう】

【右足を強く踏み込み、前へ跳ぶ】

「すまないが、許してくれ」

【先ほどと同様に力は込めない、気絶程度の威力】

807 :【殲滅指揮】 [sagasage]:2016/01/01(金) 21:36:28.88 ID:NdAHSXfyo
>>801
レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフは。久しく聞く『神殺』の他称に、緩く、薄く笑う。
嗚呼、何もかもが台無しだと思っていた。何もかもが無に帰ったと思っていた。嗚呼、だがそれは。レナートという男が遺した、一つの証明。
何もない世界に、遺されていた、降って湧いた光明。嗚呼、嗚呼、やはり―――――――――――― 世界は、余りにも"狂っている"。

「そう、そうだ。俺こそが、この俺こそが、最期にして、今は最早唯一の『神殺総統』」
「そしてお前は、嘗て神を従わせた男の、『聖王の騎士団』が一人。嗚呼全く、だからこそ、世界は美しい!!!」

「―――――――――――― 戦争の、『意思』は」

過去を失った、或いは奪われた男。在るべき居場所すらも奪われて、今は唯、求め求めて這いずり回る『亡霊』よ。
本質的にそれを辿ってしまえば、それはきっと決定的に違えてしまっているのだろう―――――― であるが、然し。
足並みを揃えるのに、どうして同質である必要があろうか。『神殺』を思い出せばいい。
"炎天の天使"も。"斬殺姫"も。"聖銀の獄卒"も。誰も彼もが、その先に在るものを見据えて然し、その通過点は、レナートという男の"到達点"であった。

で、あれば。嗚呼、戦争を望む者は。自分一人では無い、やはり、此処に"在る"。


「近隣に暮らす人々の間の平和とは、人間にとって自然な状態ではない」



「故に俺が戦争を望むことは実に自然な事で、きっと世界もそう望んでいるに違いない」



「君の願いを肯定しよう。君の行く先を肯定しよう。君の悲願を肯定しよう。君の存在を肯定しよう」
「俺は神殺。神を殺す悲願の欠片。俺は敗残兵。永遠に遥か過去の亡霊。俺は世界が産み出した不具合である。俺は正気で、然し余りにも"違えている"」


「それでも、君が求めるのであれば」


立ち上がり。軍帽を被り、失われた神殺を翻し。その男は彼を見据えた。
愚かな男を。哀れな男を。敗残兵は見据えた。神の残滓を。狂気の残滓を。嗚呼―――――――――――― それもまた、狂おしく、愛おしい"戦争の一部"。




「―――――――――――――――――― さぁ、戦争をもう一度始めよう。」




                               「神をも殺す 大戦争 を。」


808 :【英雄戦士】 >>595 :2016/01/01(金) 21:57:54.27 ID:21l7eI1a0
>>803
「けっ、戦闘狂よりもっときな臭えわ。バケモノ女」

試されるのは嫌いだ。己を評価するに値しない者ならば、尚更だ。
だがこの女は、この女の主観的指標で『面白そう』と評したのだ。
他の誰とも違う、自身を試そうという意気。

「じゃ、その罪被ってまでもチカラを出さざるを得ない、……そんな局面にしてやるよ」

不意を討ったと述べても良い、そんな変則的な飛び蹴りを正面から喰らい、耐え切った。
それは、この男を高翌揚させるのに十二分の『意気』であった。

肢体を捻り込んだしなやかな蹴り。
美しくすらあるその回し蹴りを横目に、男は、―――左手を翳した。
その平の中心に見えるのは、つむじ風というにはエネルギーが過ぎた。
半径3cmにも満たない球状に、空気の層が織り込まれ、嵐を形成していた。

「お楽しみ頂いてんなら、隠し玉なんてしてる訳にゃ行かねェよな。――ブッ飛べ……っ!」

女の蹴り足が頭部につくのとほぼ同時に、その嵐の球が弾けた。
それは女の胸元に向けた衝撃波と姿を変え、襲いかかる。

しかし、これを防がれてはそのまま男に渾身の蹴りが入る。
男の耐久性は常人並でしかない。喰らってしまえば、そこでおしまいだ。
809 :【生邪死神】@旧wiki [sage saga]:2016/01/01(金) 22:00:40.49 ID:DqJo7Mbp0
>>806

迫り来る男。あの子のことを言わなかった時点でこうなることは分かっていた。
再び錫杖を振りかざして。先程と同じく応戦しようとしたのだが、そこで異変が起こる。
不意に。子供の細く白い腕から杖がするりと滑り落ちたのだ。

「―――、あ、待、」

『別に謝らなくてええよォ。どうせコイツがおどれを殺す凶器になるんじゃから、なぁ?』

とんっと硬い靴底がアスファルトの地面を蹴る音が響く。
前のめりに倒れた筈の杖――、それが一瞬の間に人の形をとったのだ。
歳の頃は十代半ば。シャツにズボンといったシンプルな服装の上に赤色ケープが着ていたものとは色違いの水色のケープを羽織り、
それでいてフードを目深に被っているせいかその素顔は見えない。
ただ僅かに露出した歪んだ笑みを浮かべる口元からは――異常な様子が読み取れただろうか。

「アナ――『武器は黙って使われろ』

何か言おうとした赤色ケープに子供の腕を掴み、思い切りその身体を男へとぶつけるような軌道で引っ張る。
ただ男の拳が赤色ケープの肌に直撃する前に、赤色ケープの姿もまた。先程とは全く別の姿に変貌していた。
それは水色ケープを羽織った人物の身の丈ほどもある鎌だった。血のような赤い刃先が男の拳とぶつかりあい均衡した状態を取る。男が全力の拳を振るっていればこのようなことはできなかっただろうけど。

『――っと、誰や?おどれ!人の武器に勝手に手ェ出すとはええ度胸しとるなぁ!』

豪快に笑いながらもその声色には憤りが感じられるかもしれない。
粗暴な口調と共に一旦から間合いを取り、楽しげに見せつけるように刃を振るう。空気を薙ぎ払ったその姿はなかなかの手練れだと思わせる。
武器が人へ。人が武器へ。異様な光景が続いたものの、屍の裂傷からこの人物こそが元凶であると察することができるだろう。
810 :【生邪死神】@旧wiki [sage saga]:2016/01/01(金) 22:04:43.92 ID:DqJo7Mbp0
>>809
/赤色ケープに子供の腕を掴み×
赤色ケープの子供の腕を掴み、です。分かりにくくなってしまってすみません。
811 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/01(金) 22:05:26.63 ID:udDtJjkRo
>>807

「──僕は“魔”だ。
 善でもなく、悪でもなく。一切の区別なく、全てを殺す魔だ。
 神をも殺そう。人も、地も、天も。世の全てが戦争を求めている。
 正気など、保証されていない。
 この身に宿る意思が誰のものか、僕にも分からない。
 理想も、願いも、目的も、君とは辿り着く場所が決定的に違えている」

 深海の如き瞳を携えた、騎士であり、兵士であり、神の残滓と落ちぶれた男は、
 ハイルという名しか残されていない男は、同じ様に立ち上がる。
 ロングコートを翻し、煙草を握りつぶし、勝利すべき戦争の残骸を見据えた。

「だが、その道程が同じならば構わない。
 狂気でいい、間違いでいい、偽りでいい。
 僕は“魔”だ。人間ではない。
 僕は、世の敵対者として、“魔王”となる。
 “僕ら”は、“魔王”となる!
 戦争を起こし、戦争を駆け、戦争に在る!」

 握り潰した煙草の滓を地に落とし、ハイルは言う。

「────で、あれば。
 僕らの名と、在り方を決めようじゃないか、少佐殿。
 何を旗印とし、世界に戦争の証を刻むのか。
 どのような群れとし、誰が統べる権利を持つのか。
 “僕”の最終階級は大尉だったと聞く。
 で、あれば、少佐の君が決めるのが、正しい在り方かな?」

 組織の名と権力体制。それを決めるべく問う。
 バーの人々の視線は二人に集まり、ざわめきが、波紋の様に広がった。
812 :【剛毅羅刹】50tの怪力 [saga]:2016/01/01(金) 22:20:49.97 ID:E+iwtG+O0
>>809

【男は子供の懐めがけて跳び込む】
【しかし、そこで“異常”を見た】
【杖が子供の腕を滑り落ち、そして、人型を形成する―フードを被っているので詳しくは分からないが十代半ばだろうか】
【そして、ぶつかりあうような素振りを見せると、先ほどの赤色ケープの子供は鎌へと変貌していた】

(馬鹿なっ!?武器が人に、人が武器に!?)

【水色ケープの子供は、鎌を振るっている】
【その中には楽しみと憤りが含まれていた】
【その攻撃はかなり洗練されていて、怪力以外一般人ほどの身体能力しか持たない男が反応するには早すぎた】

「うがぁっ!」
【かろうじて避けたものの左腕が骨近くまで斬られる】

【こちらも距離を取るため後ろへと下がった】
【どうやら、殺人犯はこの子供で間違いない】

「お前は殺人を楽しんでいるようだな。ここで生かしておくべきではない」

【男は右手で地面を思い切り打ちつけた】
【その威力は50トン近くもあり、発生する振動はかなり大きい】
【すくなくとも、常人ならば動くことも難しいだろう】

【そして、その子供めがけて全力で両手の連打を浴びせようとした】
813 :【剛毅羅刹】50tの怪力 [saga]:2016/01/01(金) 22:22:00.43 ID:E+iwtG+O0
>>810
//遅れてしまいましたが、了解です!
 訂正ありがとうございます!
814 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage]:2016/01/01(金) 22:33:51.06 ID:QY39y9/Lo
>>808
男は胴回し回転蹴りが見えていないわけでは無い。反応できないわけでは無い。
ただ左手をかざし、そこにエネルギーを収束させていく。
しかし胴回し回転蹴りは、跳び上がって回転のエネルギー・体重などを叩き込む大技である。
少なくともこの姿では空中での運動方向を変える手段を持たないアルフィラは、迎撃をされるのを覚悟で脚を男の頭に叩きこまんと力を込める。

そして脚が頭にあたった瞬間、体を大きく吹き飛ばすの衝撃が襲う。
本来であればそれでチェックメイトであった蹴りの威力は、その衝撃波によって大きく減衰され常人であっても耐えられる程だろう。
【そして衝撃波によって吹き飛ばされてしまったアルフィラは、受身を取るが人の体にとって大きすぎる衝撃に片膝を付きつつ提案をする。】

「あなたとこうして戦うのはすごく面白いんだけど、このまま行ったらどちらかが死ぬまで行っちゃいそうね」
「そして、私が全力を出してもきっとそうなってしまう。それはとてもとてもつまらなないことよ」
「だから両方次の一撃で最後にしましょう」

【そう言うと、彼女は脚を開き腰を落とし、半身を前に出す。】
【そして一気に飛び上がり蹴りを放つ。】
【竜人の脚力を強力なバネとして放つ飛び冗談蹴り。地面に罅を入れるほどの踏み込みから繰り出されたその蹴りの威力は如何程のものか】
【しかし真正面から放たれたそれは、前口上の後の上に本来であれば連撃の締めとして放たれるこれまた大技】
【対応するのは難しくない】
815 :【高貴支配】 ◆0I56DvbshI [saga]:2016/01/01(金) 22:48:50.94 ID:U8E7is6s0

――びゅう、と吹き抜ける風が、息詰まる繁華街の路地裏から血と火花の臭いをさらって行く。
猥雑なネオン看板が居並ぶ大通りを離れ、活気のない都市の盲腸で、一つの戦いが終わりを迎えた。

小規模な邪悪能力者集団《ルナティック》の一員だった【火鼠皮衣】は、煤まみれの路地に倒れこみながら己の慢心を呪う。
何もない場所に引きずりこみ、確実に圧倒できるはずだった能力者に、リサーチ不足でしてやられた。
それもこんな情けない格好で。仲間たちに顔向けなど出来ぬ。

『ケ、ホッ……こん、は、ヒュ、くそ、餓……に……俺……え、うっ……』

彼の横腹には、近傍のトラディショナルな【帝国】系料亭がつい先日設置したばかりの、尖った門松が突き刺さっていた。
肋骨の内側を突き抜け、肺にまで至る。目の前の少女に恨み言を吐こうにも、口からは血の泡が溢れるのみ。
口から鋼鉄をも溶解させる火を吐く異能も、こうなってしまえば……。

『……チ、グ、ォ、ォォ、ォ――――!!』

仲間たちの足がつくようなモノごと自らを荼毘に付すための、最期の種火にしかならなかった。


――――――――――――――――――


襲撃してきた暴漢の身体が門松ごと燃え尽きていく様から目を背け、セーラー服の少女は天を仰いだ。
元日の星空。絶え間なく排煙を吐き出す社会が休む僅かな間だけ、美しく映える空。
だが世界が眠る祝福された日などお構いなしに、敵はやって来る。
今、少女を囲む澄み渡った冬の空気を汚す臭いが、まさにその証明だ。

「……今年もずっと、こんなのかな」

【火鼠皮衣】は標的を弊所に追い詰めて火炎放射により制圧する、油断ならぬ強敵だった。
作戦が完璧に推移していることによって生じた緊張の穴を上手く突けなければ、今ごろ少女は焙り焼きにされていたに違いない。
最悪は死。最良でも、明日を生き残れるだけ。実際デスパレートな戦いだ。

こんな逃亡がいつまで続くのか。
何のために続けるのか。
少女がそう自問自答する間にも、火だるまになった人体が発する異臭は、少しずつ路地裏の外へと拡散しつつあった。
816 :【生邪死神】@旧wiki [sage saga]:2016/01/01(金) 22:53:31.61 ID:DqJo7Mbp0
>>812

『あっは―――ええなぁ、その声!もっとオレを楽しませろや!』

確かな手応えとその呻き声。その反応を聞けば水色ケープ――先程アナと呼ばれていた人物は歓喜の声をあげる。
そういう反応が欲しかったと言わんばかりに口角を吊り上げるともう一度鎌を振るおうとする、が、既に相手は退いたあとだったため不発に終わる。

『チッ――無駄に早い。おどれェ、ちょこまか動かんといてぇな!おどれの首が斬れんじゃろ?』
『死ぬのはおどれ―――……っっ!?』

相手の言う通りだ。アナは人を殺すことを楽しんでいる。
ただひたすらに戦いを求め続ける、トチ狂ったヒトモドキ―――。

だが彼は油断をしていたのだろう。男の行動に咄嗟に反応できず、わざわざ振動の発生源の近くに行く形となったのだ。
身動きが取れなくなった直後、すぐさま足を止める。転倒する失態は免れたが、大きくバランスは崩した状態。当然そんな状態で男の攻撃に対応しきれる訳がない。

不意に鎌の柄で庇うがその力は先程打ち合った力の比ではなかった。
最初の一撃で防御は弾かれそのまま一撃、二撃と男の攻撃がアナの身体に命中する。
手応えはもちろんあるだろうが物足りなさはあるかもしれない。なにせ精神的な面はともかく姿形はまだ華奢な子供なのだから。

『っっがはっ――、こ、んのォ……!舐めんなぁっっ!!』

ごぽりと口の端から血を吐き出し、それでも相手を好戦的な目で見据える。
そして再び柄を持つ手に力を込めると――その刃先から突如火柱が現れた。といってもそれほど大きなものでもなく。一瞬でその勢いも消える。
ただその燃え上がった炎を囮にしてアナは後ろへと飛び退いた。それと同時に再びその姿が変わる。

「―――ひどいことしてごめんなさい、お兄さん。」

再び人の姿として現れた赤色ケープの子供はぼろぼろに壊れかけた錫杖を持っていた。
悲しげに表情を歪めると再び錫杖の宝石から再び濁流が出現し男を飲み込まんとする。それと同時、子供は壊れかけた杖を抱えたまま路地裏の奥へと走り去っていった。

「―――ごめんね。」

本当に申し訳なさそうな、謝罪の言葉と共に。

/時間がおしているのでここらへんで〆で…!
/絡みありがとうございました!

817 :【英雄戦士】 >>595 :2016/01/01(金) 23:03:18.98 ID:21l7eI1a0
>>814
「っ、く……ははははは!!」

カウンターは成功した。相打ちながら、確実に相手に多くダメージを与えた。
自分の見る通り、片膝までもをその地に着かせた。
だのに、あの余裕だ。男の、恐怖を通り過ぎた感情に、好奇の目が開く。

「酔いが覚めたと思ったら、まだ脳が揺れてきやがる……!!」

軽減したとはいえ、一般人の蹴りではない。
頚椎の痛みと脳の震盪を抑える暇も、術もない。
なら、どれだけ醜くとも、できるのは立ち上がるのみ。

「一撃勝負だァ? ――いいねェ!生意気な女が好みになりそうだ!」

夜の闇に跳び上がった『竜』を見上げ、重い身体を押し上げる。
避ける手立てはいくらでも思いつく。飛行、衝撃波、単純に回避するだけでもいい。
―――だが奴は、己を信じた。信じて、その脚先の行方を託したのだ。

「『英雄』のチカラ、その身で、その脚で――」

反動が大きすぎる。
ましてや、耐える才能のない自分に、空へ向けて打つなんて自殺行為だ。
わかっている。だが、それでしか―――

「―――――覚えてけ―――ッ!!」

――この女の『意気』には、応えられない。

男は両の掌を添え、先程の倍ほどある空気の塊を生み出す。
いや、女の蹴りが届くその一寸前まで、その限界まで、肥大させる。
そして言わずもがな、そこで衝撃波を炸裂させる。
818 :【剛毅羅刹】50tの怪力 [saga]:2016/01/01(金) 23:05:04.19 ID:E+iwtG+O0
>>816

【男の地面の打ち鳴らしと同時に相手は飛び込んで来てくれた】
【狙い通り、連打はヒットする】
【しかし、その直後火柱が上がる】

「!?」

【後ろへ下がると、向こうも後ろへ飛び退いた】
【そして、赤色ケープの子供へと姿を変えたようだ】

【「ごめんなさい」といった後、子供は逃げていく】

(何だ?赤色のケープの子供、あちらになると人格者に?)
(逃げられたが、よく分からないな)

【今度会ったら倒すと思い、しかし、釈然としない思いで男は帰っていった】

//ありがとうございます!お疲れ様でした!
 楽しかったです
819 :【殲滅指揮】 [sagasage]:2016/01/01(金) 23:19:24.10 ID:NdAHSXfyo
>>811
「―――――――――――― それでは。それでは、共に歩もう」

「君は戦争を求める。俺は戦争を求める。然し俺は、其処に踏み躙られることを求む。其処には、きっと遥かな差がある」
「けれど、それを求めることに。如何な優劣があるだろうか―――――――――――― それでは、共に」


「『神殺総統』足る俺は、"魔王"にでも、"悪魔"にでも、或いは、"神"にでもなんでもなってやろう」


「或いは俺達は―――――――――――― "戦争"そのものにも」


それで何もかもが成立した。"魔王"、随分と大それた称号であるが然し―――――― 人類大敵であるのならば、必然そうとなるのであろう。
であれば、其処にどんな称号でも置けばいい。魔王でも、悪魔でも、神でも……然し、その前に。
レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフは。そしてそれと共に歩を進めるのは、余りにも。純粋なまでに、"戦争"そのものであるのだから。
必要だろう。組織として、一つの目的を成す存在であるならば。証が必要だろう。この世界に突き立てるべき、我等の証明を。
―――――――――――― 暫しの沈黙の後。レナート・アスカロノフは、白紙と色鉛筆を与えられた少年のような輝きを以てして。

「ケツァルコアトルを串刺しにしろ。それが旗印だ。平和の象徴たる翼竜神の死を以てして、俺達の、戦争の象徴とする」
「俺達は。戦争を求める。無限の可能性があり、無限の死があり。其処には、きっと全てが存在し。無限の俺達が、無限を求め」



「故に俺達は【無限機構】。ただ、唯一無限たる"戦争"を求め、歯車の如く歩みを進める"機構"である」


そう言った。それから、「……なんてのは、どうだ?」と、少々間抜けに、そう彼に問い掛ける。


「頭は"俺"がやろう、それは必要だ。そして今はまだ、それだけだ」
「今は白紙だ。だからこそ、それだけを書いておけばいい。後は勝手に、書き足されていく事だろう」

トップがいなければ、動くにも動きようがない。だから今はまだ、それだけとする。何せ、可能性は"無限"なのだから。
それから、集められた視線へと向けて。軍帽を被り直し、羽織った外套を翻し―――――――――――― 彼等へと、告げることだろう。

「この中に。お前達の中に。戦争を求める人間がいるのならば、来るがいい」


「―――――――――――― 必ず。"戦争の地平へと連れて行こう"」


戦争を望むのならば。其処に善も、悪も、混沌も無く。
レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフは歓喜する。―――――――――――― 新たな、戦争への"道"を見て。
820 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage]:2016/01/01(金) 23:42:54.33 ID:QY39y9/Lo
>>817
男にとっての切り札なのか、それとも捨て身の技なのか。
両の掌に集められる嵐はきっと男の体さえ甚大な損傷を生み出しかねない。
頭部への一撃が響いているのだろう。立っているのでさえ精一杯であろうのに。
だが、それは確実にこの勝負を終わらせる一撃となるであろう。

……ボロボロになろうとも男は回避、防御を考えずこの自身の一撃に真っ向からぶつかってくれる。
そんな喜びにこんな状態であっても顔が綻んでしまう。
蹴りと嵐がぶつかり合うまでの一刹那。
しかし、それは悠久にも感じられる。

そして訪れる最後の瞬間。
先の衝撃はの数倍の威力であろう衝撃波が炸裂する。
それは砂埃を巻き上げ両者から、少なくともアルフィラから視界を奪う。

【その衝撃を蹴りが突破した手応えはあった。】
【しかしそれと同時に、蹴り足の鱗が全て剥がれてしまうほど衝撃に蹂躙される】
男に対して、どれほどのダメージを与えられただろうか。。
蹴り足から足元が血で染まるほどの出血。
まだ戦えるだろうが、脚の鱗をすべて剥がれるなど、ここ百年ほどあったことではない。
それほどの傷を負い、気を抜けば変身が解けてしまいそうな痛みの中で考える。
それを成し得た男が立っていれば、それは男の勝ちであると。
男が倒れていればそれは引き分けであり、自分の勝ちは無い。

「これでおしまいね」
「とても素晴らしい手合わせだったわ」

【砂埃の先に話しかける】

「あなたはきっと『英雄』になるわ。でも、そのためにはもっともっと自分を磨き上げないとだめね」
「少なくとも死に急いでいるうちは、絶対に無理よ」
「だって『英雄』は自分も他の人も、みんながみんな笑っていられる世界を作る人間じゃない」

【そう言い、砂埃が収まるのを待つ】
【……二度に渡る衝撃波でもとより面積の少なかった服が、ほぼ意味を成さなくなっていることには気づいていないようだ】

//最後の行のネタは、不快ならば無視してくださって結構です。
//と言うか、こういうのってありなんでしょうか?
821 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/01(金) 23:56:00.98 ID:udDtJjkRo
>>819

 無限の戦争。無限の闘争。
 それは、ハイルにとって否である。
 ハイルの目的はただ一つ。完全なる、平和。
 不和を滅し、根本原因を絶ち、世に安寧を齎す。
 “故に”人を殺す。平等に、完全に、殺し尽くす。
 全ての人間に不幸を、全ての人間に絶望を。
 疲弊し、混迷し、人々が何も望みを持たなくなれば、世は自然と平和へ向かう。
 しかし、正義は勝つ。悪は潰えない。戦いは終わらない。
 無限の戦争。無限に死に続け、無限に生まれ続ける。
 故に『無限機構』。永久機関の如き、騒乱の歯車。

「良いな、皮肉が利いている」

 無限に戦争が終わらないのであれば、無限に世も終わらない。
 神も、人も、決して潰える事無く、死に続け、生まれ続ける。
 最高の皮肉。そして、最高の名ではないか。
 戦争の地平へ。神殺しの場へ。世界の終着点にして始点へ。
 世界を終わらせ続けよう。世界の誕生を見続けよう。

「僕らは、無限の歯車。
 機械仕掛けの神の存在すら噛み砕く、殺戮の車輪だ」

 周囲の者達にあったのは困惑。
 そして、ただ1つの実感。
 神を殺す魑魅魍魎の如く、聖なる王に使える騎士の如く。
 もっと古く、魔の王に従えられた軍の如く、能力者たちを統率する機関の如く。
 それらに匹敵する、騒乱の火種が生まれたのだ。
 束の間の、ぬるま湯の如き平和は終わった。
 これから顕現するは、地獄の業火。
 ある者は歓喜し、ある者は絶望の表情を浮かべる。
 誰かが待っていた。世界の敵を。
 誰かが憎悪した。戦乱の根源を。
 誰もが、誰もが、誰もが。その場の誰もが、それを無視する事は出来ず。
 そして、幾人かがレナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフの背後に付く。
 全てを巻き込み、歯車は回り始める。

「では、ついて行こう少佐殿──いやさ、総統閣下。
 白紙の本には筆者と読者が必要だ。
 頭は君だ。しかし、手足が不足している。
 集めよう、手足を。そして、世界に知らしめよう。
 我々は、此処に在ると。
 ────────魔王は、此処に在ると」

 そして、ハイルは新たな総統の横に立ち、心の中に昏き歓喜を芽生えさせる。
 ついに、辿り着いた。始まりの場所へ。
 マイナスはゼロへ。歯車は回る。
 生贄をなくした翼竜神は失墜し、世界には、
 ハイルという男の、平和への狂気のための生贄で満ちる。





 ──────── 戦 争 の 、 始 ま り だ 。







//こ、こんな感じで〆、になりますかね……?
822 :【殲滅指揮】 :2016/01/02(土) 00:00:24.46 ID:fAQpNxxwO
>>821
/そうですね、そんな感じで〆で!!絡みありがとうございましたー!
823 :【英雄戦士】 >>595 :2016/01/02(土) 00:06:58.65 ID:vuIawAhv0
>>820
地上は瓦礫に、空中には砂埃によってそのほぼ全てを覆われている。
と、寒空の乾いた空気に、咳き込む声が響く。

「げぇっほげほ!……けっ、解ったような口聞くんじゃねェよ」

男は左肩を庇いながら、砂塵の中から現れた。そう、――倒れては、いなかった。
二度の反動に耐えられなかったらしい、大きく脱臼しているのが傍目でも分かる。

「三十路後半になるッつーのに、未熟モンだだなんだと言われ―――どわぁッ!?」

……だが、倒れた。そう、砂埃が落ち、彼女の姿が顕になった瞬間に。
何故か。脚の鱗が落ち出血したせい―――答えは否、否である。

「ッッ〜〜〜〜!!! こ、これ着ろッ!」

あまりの焦りに痛みを忘れ、自分の傷んだ革ジャンを投げる。

――はてさて。彼女の判定では、これは彼の勝利か。引き分けか。
……むしろ男として負け、なのか。


//そこまで直接的ではないですし大丈夫かと……個人的な判断ですが
//もっと個人的に言うと、性的描写は地上波に乗せられるか乗せられないか、くらいだと思ってます
824 :【高貴支配】 ◆0I56DvbshI [saga]:2016/01/02(土) 00:18:25.74 ID:LE2TCmS00
/>>815は深夜二時までは募集してます
825 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage]:2016/01/02(土) 00:23:42.66 ID:k08r1cg+o
>>823
砂埃が収まり、その先で男は立っていた。
その時点で、アルフィラの敗北は決定した。

そしてその男は自分の姿を目にするなり、力が抜けたように倒れてしまう。
力尽き、倒れてしまったのかと思い痛む脚を無視して駆け寄ろうとしたところで服を投げつけられる。
そして男の慌てぶりを見て、ようやく自分の服が意味をなしていないことに気がつく。
服が吹き飛んだことに気づかない程にまで戦いに集中し、に興奮していたのだと気付かされる。
やはり目の前の男は面白い。それは三十後半になるというのに、女の素肌に慌てている事を含めて。

「三十後半なんて、私にとってはまだまだよちよち歩きよ」
「それにその年でこの程度のことで心を乱してちゃ、『英雄』は遠いと思うわ」
だって英雄色を好むって言うじゃない

【そう言いつつ革ジャンを身につけ、男に手を伸ばす】

「私の名前はアルフィラ。あなたの名前を教えてくれない?」
「勝者の名前を胸に刻んでおきたいの」

【微笑みながら、そう告げた】

//自分としてはこの辺りで切りが良いと思うのですがどうでしょうか?
826 :【英雄戦士】 >>595 :2016/01/02(土) 00:45:30.61 ID:vuIawAhv0
>>825
ああ、なんと理にかなった指摘であろうか。

「……………っ」

当人はそっぽを向き、耳を赤くしている。
怒りやら痴態やらの所為であると、述べる必要もない。

そして、そこに彼女の手が差し伸べられる。名を聞く声と共に。

「……アカガネ。志藤 銅(シドウ アカガネ)だ」

そう名乗ると、差し伸べた手を手の甲でぺしりと払い除ける。
意地になった子供のように、いきり立って自分の身を起こす。

「こんなモンで負けたなんて認めさせねェよ。――次は必ず、勝つ」

決意を伝えると、払い除けた手を握り戻す。
お互いの健闘を讃える、握手。それが彼なりの礼儀らしい。

寒風が落ちた砂塵をかき混ぜ、瓦礫にパラパラと音を立てさせた。
二人以外の誰もいなくなってしまった戦場に、拍手を贈るようにして。


//〆で大丈夫です!
//実はこのスレ初めてだったんですがお陰様で楽しめました。お付き合いありがとうございました!
827 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage]:2016/01/02(土) 00:50:52.95 ID:k08r1cg+o
>>826
//こちらこそ絡んでくださりありがとうございました!とても楽しくロールさせていただきました!
828 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/02(土) 02:10:48.88 ID:Nq/4dB/l0
>>824
//今からって、間に合います?
829 :【高貴支配】 ◆0I56DvbshI [saga]:2016/01/02(土) 02:29:20.00 ID:LE2TCmS00
>>828
/発見遅れました……私は大丈夫です!
830 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/02(土) 02:57:39.25 ID:Nq/4dB/l0
>>815

「あいも変わらず物騒なところで」

血と肉とその他諸々の焦げる臭い。
何かあると来てみれば、中々に凄惨な状況。

「あけましておめでたくもない」

で、能力者が戦ったということは、相手がまだいる訳で。
彼女は僅かに気を張り、手中に城塞の駒。

それを足元に落とす。

駒は地面に付くが早く、フルプレートに長剣の騎士に変じる。

「あー、君がいるのは解っている。
 私はとりあえず敵じゃあない。
 姿を見せてもらえると後始末が楽で助かる」

気の抜けた調子で、適当に呼びかける。

その声は女声、
近くの灯りに照らされた姿。
緋色のトレンチコート、白黒ストライプのマフラー。
肩にかかる黒髪。胸元と足はスーツのそれ。

「私も、面倒は嫌いなんだ。
 後始末を手伝ってあげるよ」

そして、何かありそうな提案。

//こんな感じでお願いします。
831 :【高貴支配】 ◆0I56DvbshI [saga]:2016/01/02(土) 03:22:41.48 ID:LE2TCmS00
>>830

重たい全身鎧が軋む音に少女は振り向いた。眼前には、その主人と思しき女。
少女は女性の飄々とした雰囲気に呑まれかけるも、臨戦態勢を崩さない。
右は逆手、左は順手で蟷螂めいてナイフを構え、火炎能力者の残骸を挟んだまま、少しずつ近づいていく。

「……そう。なら、頼もうかな」

白日の下に晒された顔立ちは、背格好や服装から伺えるようにあどけないものだった。
波打つ黒髪を肩まで伸ばし、グレーフレームの眼鏡越しに見つめ返す瞳は赤紫。
胸のポケットには市販の風邪予防用マスクが詰めてあり、手許の物騒な得物さえなければ、本当にごく普通の女子高生だ。

「面倒が嫌いなら、好き好んでこんな所には来ないでしょ。
 ――って突っ込まれることも含めて、なんか慣れてそうだね」

言外に、ここにいるのは不本意の結果だと告げながら、少女は女が遺体に何をするつもりか見届ける。
迂闊な真似をすればその時は決断的速度で攻撃を仕掛けられるよう、依然として警戒は解いていない。
832 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/02(土) 03:38:01.64 ID:Nq/4dB/l0
>>831
出てきたのは、ナイフを持った少女。
その結果は彼女を大いに困らせる。

つまるところ、少女は能力者とみて間違いはない。
しかも人を殺せるくらい、力のある。

「毎度あり。お代は付けとこうか」

軽い調子で返す。
ついでに兵士の白駒を放る。
徒手空拳の人形が料亭から道具を拝借し、後片付けを始める。

見た所、学生か何かだが、端々に汚れやすれが目立つ。
で、追われている。叩けばホコリはいくらでも出そうな風体だった。

「前の仕事が、そんな感じでね。
 君みたいなのを囲ってたりしたんだ。
 最も、職場が吹っ飛んで無職だけれど」

彼女は、人形に命じる訳でも無く少女と会話を続ける。
その間も、騎士人形は死体を解体し、兵士はクズを纏め、側溝に捨てる。

「大分難儀してたみたいね。
 そこまで気を張ってるってことは、年末年始も碌に休めなかった訳だ。
 一体、その歳で、何やらかしたんだか」

値踏みするような視線を向ける。
833 :【高貴支配】 ◆0I56DvbshI [saga]:2016/01/02(土) 04:05:32.62 ID:LE2TCmS00
>>832

亡骸が焼け焦げるにつれて眼球は萎え、筋肉が引き攣って蹲った姿勢が更に丸まっていく。
ぞっとしない光景だが、それがバラバラに砕かれる乾いた音は、不思議とそこまで厭に感じられなかった。
もはや一切の生命の名残など無い、生々しさが失せた空っぽの殻。
やがて微かな残滓すらも下水へ落ちていく。世の中では、こういう安っぽい死が多数派だ。

「それは出世払いでお願いするよ」

軽口に対して、少女は呆れたような口ぶりでラリーを続ける。
女が思いの外まじめに、手際よく死体を処理してくれたこともあり、表情も幾分か柔らかくなった。
それでも此処で状況が敵対に傾いた場合、物量差での不利を喫するため、武装解除は出来ないのだが。

「ン、聞いたことはあるね。異能者の子供を集めた養護施設みたいなのがあるって。
 そう云うのって大体内情がきな臭いから、自分で入ろうとは思わなかったけど……潰れちゃったんだ」

今の世界は同時多発的な能力者組織の瓦解や内紛によって、警察機構が到底手を回しきれないほどの混沌状態にある。
だからこそ少女は野放しの邪悪組織に狙われるし、女は職を失う。
同情のニュアンスを込めたため息が、柔らかな唇からこぼれた。

「大したことじゃあないよ。居場所がなくなったから、あちこち旅をしているだけ。
 生きてると、気がついたらもう手の打ちようが無い時ってあるでしょ。
 あなたが求職中なのと一緒だよ――だいたいね」

視線で胸の内を探ってくる女に、少女は虚無的な――それでいて、達観しきれていないような、複雑な微笑を返した。
どうにかしたいけれど、どうにもならないのだ、とでも言いたげに。
834 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/02(土) 04:25:55.17 ID:Nq/4dB/l0
>>833

始末も大方終わり、見苦しかった街路も少しはましになった。
焼け焦げる臭いも冷気に押しつぶされる。

「それは、まあ良しとしようか。
 でもまだやる気なのは仕方なしだからいいんだけど」

「養護施設ねえ。ウチはもう少し柄が悪くてね。
 ここに昔、『学園』ってのがあったんだけど、
 その地下に研究所もあったんだ。
 で、学園は移転してそこは更地になったけれど」

後の言葉を彼女は言うか迷い、それから、

「別に義理立ても要らないか。
 でもって、跡地はまだ生きてる。
 私が来たのはそこの始末を預けられたから」

少女のため息を、彼女は見逃さない。
後ろ盾の有無は、2人の格差を示していた。

「さて、これからここで何かするのも、
 跡地を潰すのも、私は選べるんだけれど、
 宿無しに宿を用意して、大家になるのも悪くないね」

含み笑いを少女に向ける。

「手の打ちようは、あると思うけど?
 それに力も場所も、無駄にするのは少しもったいないからね。
 そういうのを集めれば、もう少し楽しく生きていけるし」

そう言って、彼女は提案を投げかけた。
自分に付けば、家を預けると。

835 :【高貴支配】 ◆0I56DvbshI [saga]:2016/01/02(土) 04:52:21.41 ID:LE2TCmS00
>>834

研究所。それが何を専門としているのかは、わざわざ説明されなくても分かる。
そして、女が逡巡の後に明かした現状。どうして彼女は恩を売るような真似をしたのか?

「ふーん、言ってくれるね。残念だけど、私のいた場所の代わりになる所なんて何処にも無いよ。
 あそこは、あそこでしかない。
 ……そして今はもう、私の想い出の中にあるだけ」

手の打ちようはある。その言葉に、少女はいささか機嫌を損ねた様子だった。

「でも――安全な寝床を用意してもらうことについては吝かじゃないよ。
 去年の秋からずっと、逃げっぱなしだったし。あなたの言う通り、休む暇も無かった」

しかし、少女にとって女の提案が少なからず魅力的なのも確かだった。
ただ生きるため、明日に繋げるためだけの生活も限界が近いことは、彼女自身分かっている。
これではもはや逃げることが目的に等しい。惨めさに、嘆息を抑えきれぬ。

「まあ、家賃次第かな。
 あなた達の屋台骨がどれくらい信頼に値するかは、私にとってはどれくらい良心的な値がつくか、だよ」
836 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/02(土) 05:07:41.90 ID:Nq/4dB/l0
>>835

「君だって、毎日シャワーを浴びたいでしょうに。
 そもそも、場所の代わりなんで思っていないよ。
 そこは、ただの貸し部屋。それ以上でもそれ以下でもない」

唯の手段を示して、何が不機嫌なのか、彼女には判りかねた。

「べたついた髪じゃあ、声もかけて貰えないからね。
 髪が長いと大変だ」

似たような髪型を強調する。
そのことについては、事実でもあるし、女性として解る部分でもある。

「家賃?まあ今は何も言わないでおくよ。
 いずれ、支払いはしてもらうけれど。
 それもこれも、全部出世払いだ」

始終笑みを絶やさぬまま話す。
それは対面する少女とは対極で、
衣食足りて、なんとやらという心地を禁じ得ない。

「ゆっくり考えればいいよ。
 私に何を支払えばいいか」

彼女は2枚の紙切れを渡した。
1枚は1万円札。
1枚は研究所跡へのアクセスと暗証キー。

「では、君にとってこの年が良い年でありますよう」

人形を消去し、彼女は元来た道を戻る。
その足は酷く悠然たるものであった。
837 :【高貴支配】 ◆0I56DvbshI [saga]:2016/01/02(土) 05:58:44.12 ID:LE2TCmS00
>>836

「条件が明確じゃない契約なんて、私は適当に流しちゃうよ。
 期待通り働いて欲しいなら、素直に命じることだね」

2本のナイフを左手の指に挟むように持ち替えながら、右手で万札と素子を受け取る。
騙くらかすつもりにしては隙が多いし、信頼を勝ち得るつもりにしては胡乱。何とも掴みどころの無い相手だ。
少女がこのところ相手取ってきた相手は露骨な粗忽者や発狂マニアックばかりだったので、尚更そう感じる。

「とは言え、流される島としては上出来かな。これまでの寝床よりはずっと安全なはずだもの。
 今のままだと眠る度に無数の悪いことを警戒しないといけないけど、今度からはあなたの企みだけ気にすれば良い。
 それって素敵なことだと思わない?」

乾いた吐息。それが意味するのは、このままではどの道を選んでも追い詰められて破れかぶれになることへの自嘲。
どうせまともな選択肢など無いなら、差し当たって良いベッドを使える方に行くのも悪くはない。

「そういうわけで、暫くはよろしくね、先生」

ひらひらと手を振って、少女もまた、入り組んだ路地裏から大通りへ戻ろうとするだろう。

/すいません、ちょっと寝落ちてました……
838 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/02(土) 06:22:00.17 ID:Nq/4dB/l0
>>837
頑なな言葉、頑強な意思。
どちらも彼女には持てそうもなかった。

「今は、何も言わないよ。
 私も何も考えてないしね」

学園の真似事をしている感覚はある。
だが、何かをするための駒をそろえる必要もまた存在していた。

「素敵なこと、としておこうかな。
 そんなに悪党に見えるのは、少し心外だけれど」

唯の気まぐれに、そこまで見られれば、驚きもする。
が、そんなことを言っても無意味である。

「ん、よろしくね、えーっと……
 名前を聞いてないね。
 でも後でまた聞けるし、今はいいや。
 それに、人も来たみたいだ」

向こうでまた会おうか。
彼女はそう言い、振られた手に右手を振り返し、応じた。
少女が立ち去るのを見届けた後、彼女もまた、この場を離れた。

//朝までお付き合いいただき、感謝いたします。
839 :【水掌流武】 >>447 :2016/01/02(土) 17:41:55.34 ID:vuIawAhv0
>>751
【自分に甘い。なるほど、これが自分に甘い、というのか。】
【興味には耐えられず、使命感は強く、手に負えないと解ってもそれを受容する。】

かも、しれないねえ。

【目の前で自分の要求を嫌々ながら呑む少女を見て、苦笑した。】
【これではどっちが手助けしているのか、分かりはしない。】

ははあ。それがつまり、電撃の最大出力の為の、『電極』ってとこかな。

【淡く翡翠色に光る、その刀身を眺める。】
【ただぼんやりとしている訳ではない。少女の一挙一動、全てを見定めなければ、受け流すのは不可能だ。】

――ささ、どうぞ。遠慮なく、やっちゃって。

【和やかに、かつ厳かに。腰を据えた低い体勢の構えは、彼の示す『全身全霊』の顕れであった。】


//【一刀雷世】様いらっしゃいましたら是非お待ちしております
840 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/02(土) 18:05:28.77 ID:pllc4sc5o
>>839

「……」

【青年の言葉に、少女は答えない】
【いや、答えられないという方が正しい】
【すでに少女が話しており、その姿も見ているので青年はすぐにわかるだろう】

【少女の、自分の雷の制御がすでに限界に来ているということに、青年は気付けるだろう】
【元々、雷の制御は言葉を交わしながら行えるほど簡単な作業ではなかった】
【精一杯、身の内側から出ることを防がねばならない】

【それが今、決壊しようとしていた】

「……」

【翡翠色の刀がバチと音を鳴らしたかと思うと、その翡翠の輝きが一気に増す】
【刀が纏うは雷雲、地に在りながらも鳴り響くは雷轟】

「いき、ます……!」

【それを少女は、迷うこと無く青年へと放った】
【それは、掠っただけでも重傷を負うことは目に見えてわかるだろう一撃だった】


//お待たせしました
841 :【水掌流武】 >>447 :2016/01/02(土) 18:35:21.94 ID:vuIawAhv0
>>840
【雷雲を纏い、雷鳴を轟かす。】
【翡翠の刀はそれ自身が雷霆の如く、唸りを称げる。】
【構える少女の表情からも、そして自身の魄動からも、『危険』と『恐怖』とを伝えてくる。】

【やがて少女の身に余る程強大なエネルギーは、青年の身体にその全てを流し入れた。】
【止め処ないその雷撃は青年の背を垂直に貫く。】

【霆を他へと流さなければ、このエネルギーは自分の身体に、骨に、脳に、有り余る全てをぶつけてくる。】
【そんなリスクを考える時間は、既に終えた。】

【青年はその両の掌を、まっすぐに地の面へ翳した。】
【集中が途切れれば、直接死に繋がる。】

【長い長い数秒間だった。】
【路地のアスファルトには雷の跡が克明に刻まれ、青年はその真上に、変わらぬ体勢で立っていた。】

……お、終わった……?

【それだけを、呟いて。】
842 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/02(土) 19:03:56.81 ID:pllc4sc5o
>>841

「……ふうぅぅぅ」

【数秒間、翡翠刀を突き出した格好を維持していた少女は、大きく、大きく息を吐いた】
【それは緊張や重い荷物を下ろした時のようなものに近い】
【実質的に、異能の雷は少女にとっては重い荷物であり、それによって生ずる周りの被害は“重い”では済まないものだ】

【それが一時的に、少しだけ下ろせたことで少女の心に余裕が生まれた】

「助かりました。お礼を言わせていただきます。ありがとうございました」

【翡翠刀を仕舞うと、少女は青年に向き直り頭を下げる】
【少女の周りには未だに『翡翠色の燐光』が漂っており、雷も漏電している】
【しかし、その規模は先程のような勢いのあるものではなく、チロチロと締め忘れた蛇口の水のように勢いは皆無だ】

「あ、これは気にしないでください。
 発散させるとこうなるだけで、いつもダダ漏れですので。
 年がら年中出てしまっているのですよ……困ったことに」

【余裕がある少女は先の無口でギラリとした眼光を持った危険人物ではなく、歳相応の快活な少女の顔で話す】
843 :【水掌流武】 >>447 :2016/01/02(土) 19:36:16.77 ID:vuIawAhv0
>>842
「…………」

【よかった。これで、責務を果たせた。】
【少女は、一時的とはいえ、その帯電の枷を外すことができた。】
【なんとか自分も、ここにこうして立って居られている。】

「…………」

【淡く光る燐光からは、白熱灯が切れかけたようなバチバチといった音が聞こえる。】
【なるほど。これが溜まり続けた結果が、アレか。】
【青年の燐光を見る横目は少し恨めしそうだった。】
【力を憎んで人を憎まず。これもひとつの『個性』なのだから仕様がない。】
【そもそも、提案したのは自分なのだ。】

「…………」

【だが、少女のにこやかさに対して、男は微動だにせず、腰を落として構えたままだった。】
【少しの間の後、唇をほんの数ミリ開け、青年は呟く。】

「……ごめ……きんに、く……まひ、して……」

【ごろっ、と、そのままの姿勢でアスファルトへと転がる。】
【能力に余裕があろうとも、肉体がそれに着いていけるかはまた別の話、である。】
844 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/02(土) 19:53:30.06 ID:pllc4sc5o
>>843

「……あー、やっぱり完全に、というのは無理でしたか」

【青年が残した言葉に少女は頬を掻く】
【死ななかっただけマシ、意識があるから死なないだろう】
【そんな無下な言葉が少女の脳裏に浮かぶ】
【頭を振って邪念のような言葉を払い、少女は男性に近づき男性を肩に担ぐ】

【動けないので勝手に担ぐ形になるが、どうしようもないので文句はないだろう】

「ご迷惑ばかりお掛けします。
 問題はないと思いますが、病院で一応診てもらいましょう。
 麻痺したまま死なれては後味が悪すぎます」

【大体自分のせいであり、さらにはその自分を助けようとした青年が、雷を逸らしたのは良いものの身体が麻痺して死亡】
【失態も失態、大失態も良い所だ】
【もしそうなったら少女の先輩はどう思うだろうか?】

『自動販売機すらただの頭突きで穴を開ける正義さんのことだ、ぜってぇタダじゃ済まないに決まってる』

【ぽつりと呟いたのは未来予想図】
【ヘタしたらそのままあの世へGo to Heavenは冗談抜きで有り得るので笑い事じゃない】

「……大丈夫ですか? どこか痛くないですか」

【青年の容体は如何なものか、麻痺以外には何もないのかを聞いてみる】
845 :【水掌流武】 >>447 :2016/01/02(土) 20:06:01.39 ID:vuIawAhv0
>>844
【考えてみれば当たり前だ。彼の能力は『掌で受けた攻撃を掌で受け流す』ものなのだから。】
【掌で地面へ流したは良いものの、自分の身体を通った電流は無にできない。】

「……大、丈夫。口はなんとか、戻りそうだし……痛みは、無い」

【そんな後悔を抱えつつ、青年は無事を伝える。妙なポーズで抱えられたまま。】
【心底恥ずかしいが、下手を言えば道に捨てられかねない。】
【なぜ、身体は麻痺しても頭だけはこれだけ回るのだろう。】
【少女の脳内シミュレート内など知らない青年は今をできる限り忘れようと、違う話を振る。】

「……よく、俺、担げるね……?」
846 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/02(土) 20:08:30.30 ID:s17BQM5VO
星っぽい能力希望
847 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/02(土) 20:10:40.25 ID:RNVrmGjKo
>>846

申し訳ありません
現在、ロール以外のことに関しては此方で行っています
能力募集の際はリンク先の>>1をよく読み、募集をお願いします

厨二能力を授けよう Act.1
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/42896/1450977027/
848 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/02(土) 20:31:40.32 ID:pllc4sc5o
>>845

【青年の疑問はもっともだ】
【男と女では体格差や肉付きに差がある】
【大の大人である青年を、少女が担ぐにはそれなりの筋力等が必要だ】
【だが、現に少女は青年を担げている】

「私の雷、体内に取り入れることで筋力やら脚力やらを増大できるんです。
 取り込まなくてもそれなりに力はある方ですけれど」

【少女は異能と武術を融合させた“魔剣”と呼ばれる武道の使い手】
【その中で少女は免許皆伝まで上り詰めており、剣術に関しては達人レベルだ】
【素の状態でもそれなりの能力はある】

「さすがに、青年男性を担ぐとなると『剣を持つ』ということと違いますから、雷は使ってはいます。

 この状態でも私、雷を纏っている形なので……多分、絶賛感電中かもしれません」

【本来、近づくだけでも少女の雷に晒されることになるのだが、取り込んでも体内を巡る雷はいつも通りだ】
【暴走状態の雷ではないため、触れても多少ピリピリするぐらいで命に関わるレベルではないが、どうなのだろうか】
849 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女  ◆xeoueDQEVA [sage saga]:2016/01/02(土) 20:58:52.02 ID:gt2kw3xf0
【夕焼けに染まる公園】
【きい、とブランコに揺れる少女が一人】

【巫山直は深く落ち込んでいた】
【先日遭遇し、戦闘になった人外の事でである】

【初めて遭遇した人ならざる者との戦闘】
【そこで死に直面し逃げ出そうとしてしまった自分への後悔】
【そして人外とは云え自我を持つ者を殺してしまったという事実】
【手提げ鞄の中にはその人外に渡されたナイフが捨てる事もできずにしまってある】

【精霊さまは気にすることは無いと言っていた】
【『君は今まで通り昼の街の平和を守ってくれれば良い』と】
【言いつけを聞かず夜間に正義の味方として活動したことも許してくれた】

【けれどあの日からずっと後悔と疑問が渦巻いている】
【果たして自分は正義の味方を続けてもいいのだろうか、と】

「はあ・・・私、どうしたらいいんだろう・・・」

【小さく溜め息をついた】
850 :【水掌流武】 >>447 :2016/01/02(土) 21:07:36.03 ID:vuIawAhv0
>>848
【あれだけの高エネルギーの放電、更に蓄電をすることで身体機能を強化できる。】
【これじゃあ、受け流すことはできても地力で太刀打ちはできない。】

(……敵じゃなくて、本当に良かった)

【これほど強者である、少女の放電が身体の麻痺で済んでいる、ということもそうだ。青年は自分の幸運に感謝する。】

「いいや、ほぼ感覚無いしね。確かに痺れてる気はするけど、どっちかどっちなんだか……」

【そう言って苦笑する。どうやら、徐々に麻痺は取れてきているようだ。】
【その内に、はっと気付くようにして声を出す。】

「あ、もう下ろしてくれても大丈夫だよ。それなりに動きはしそうだし」

【そう言って手の指の開いて閉じてを繰り返す。】
851 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/02(土) 21:19:30.69 ID:pllc4sc5o
>>850

「それは良かった。
 わざわざ病院に行かなくても大丈夫ですね」

【青年を下ろし、彼が手の平を開閉するのを見て少女はほっと胸を撫で下ろす】
【あのまま麻痺状態が続くのではないかと、心の片隅にほんの少しだけ抱いた】
【しかし、それは無いということがわかり、本当に良かったと心のなかで思う】

「感覚が戻って、身体に異常があったりしませんか。傷を負っていたとか」

【再度、異常がないかを聞く】
【彼は被害者で本来は少女に会うこと無く、今頃は無事に家に着いているはずだったのだ】
【ただの一般人である彼に怪我を負わせたとあっては、ただでは済まないだろう】
852 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/02(土) 21:22:46.81 ID:RNVrmGjKo
>>849

 さて、そんな少女の事などつゆ知らず。
 今日も今日とて街の見回りをして歩いている1人の男が居た。
 名を、善行正義。後ろに撫で付けた黒髪と、真っ赤なジャケットが特徴的な青年である。
 年嵩は20代前半と言った所か。その険のある顔立ちは、名前とは全く違う印象を与える。
 そう、言うなれば真夜中にバイクを乗り回していそうな。
 深夜のコンビニ前で「っべー、っべー」言ってそうな顔立ちであった。

「…………」

 そんな男の視線が。ブランコに揺れる少女に止まった。
 普段の正義ならば。「悪党じゃねぇな。よし」と言って無視しているだろう。
 しかし、今日の正義は違った。いつもの数倍、機嫌が良かったのだ。
 腕に抱えるようにして持っているのは、有名なハンバーガーチェーン店の紙袋か。
 それをがさりと持ち直し、正義は少女の方へと歩いて行った。
 そして──。

「働け」

 いきなりであった。
 少女のどうしたら良いのか、という独り言に、正義は仁王立ちして答える。
 他人との距離感を分かっていない男である。

「良いか、小娘。
 労働とは社会──ひいては他者に認めてもらうための儀式だ。
 失恋か失業かダイエットに失敗したかは知らねぇが。
 働いてりゃあ、悩みなんぞはどうとでもなる。
 孤独こそが恐れるべきであり、他者の許容こそが悩みへの特効薬だ。
 ──と、『君も明日から社畜!』という本に書いてあった」

 しかも胡散臭かった。
 本のタイトルも引用文も、全てが胡散臭かった。
 見た目がヤンキーの男が、ハンバーガーショップの袋を抱えてそんな事を言うのだから。
 もう、シュールを通り越して異常であった。
853 :【水掌流武】 >>447 :2016/01/02(土) 21:34:38.47 ID:vuIawAhv0
>>851
「何にも。むしろごめんよ、逆に心配かける形になっちゃって」

【くしゃりとした天然パーマの頭を情けなさそうに掻く。】
【元はといえば、己の性である何にでも首をつっこむ性格がいけないのだ。】

「それよりそっちは良いのかい? かなり時間も費やしてしまったけれど」

【と、聞き返す。】
【夜はかなり更けている。これだけの力を持つと言えども良くないことなのは確かだ。】
【それに、自分も十代とはいえ、年下の未成年の女子を連れ回すのは忍びない。】

854 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/02(土) 21:49:14.75 ID:pllc4sc5o
>>853

「はい、私の方も大丈夫です。
 と、言いたいですが、実際のところは時間を押しています」

【元々、雷の暴走がなければあのまま仕事は終了だった】
【しかし、諸々の事情が発生し予定よりも大幅に時間が掛かってしまっている】
【もし、携帯を持っていればメールや着信数がひどい状態だろう】

【雷のせいで携帯は持ち歩けないことが良かったと思ったのはこれが初めてだった】

「もし何か異常が生じましたらここに連絡下さい。
 ちょっと渋い感じの方が応答しますが、律儀な方で真面目です。

 “神鳴りの子”の被害者と言えばわかります、きっと」

【そう言って手渡した紙には“善行 正義”という押し売り気味な名前と電話番号が書かれていた】
【少女曰く、同業の先輩とのこと】

「では、私はそろそろ。
 私が言うことではないですが、夜道にはお気をつけて!」

【そう言い残し、少女は駆け足でその場を離れようとする】
【声を掛ければまだ呼び止められる距離だ】
855 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女  ◆xeoueDQEVA [sage saga]:2016/01/02(土) 21:50:16.54 ID:gt2kw3xf0
>>852
【そんな具合に落ち込んでいた最中の事であった】
【突然厳つい顔の、それこそ族とか組とか系の】
【ハンバーガーの紙袋を抱えた男が一人、ずかずかと歩み寄って来て】
――働け。
【なんて言ってきた】

「きゃっ暴漢!」

【明らかに関わるとマズい系の人物であるが】
【精霊さまとの契約により】
【少女は嘘をつく事もできず思ったことをありのままに口に出した】

「いきなり誰なんですか。私は学生です、失業者じゃないです。
 しかもそれ明らかにその胡散臭い本の受け売りとかですよね。」

【口に出した後でこれが挑発と受け取られても可笑しくないと認識し青ざめる】
【とりあえず相手の出方を窺って――逃げよう】
【あまりの訳の分からない事態に少女のキャパは振り切り】
【一旦悩みは吹き飛んだ】
【今はそれどころでは無く、ただ目の前の出来事をどうにかしなくてはならなかった】
856 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/02(土) 22:12:02.27 ID:RNVrmGjKo
>>855

 暴漢という単語を聞いて、正義の眉がピクリと動く。
 だが、怒りはしない。普段の彼ならばこの時点で怒り狂っている所だが。
 しかし、彼とて成長している。怒りを制御するべく冷静を心がける。
 特に、今日は機嫌が良い。いきなり激怒する事はないだろう。
 元々、感情のまま素直に話す人間が好きというのもあるが。

「……暴漢じゃあねぇ。
 俺が暴漢なら、お前が認識するより速く殺してるぜ。
 これみよがしにため息ついて、隙だらけだからなァ」

 脅しているのか安心させようとしているのか。
 正義は凶悪な笑みを浮かべてそう言った。

「──で、学生だってんなら、こんな時間になにしてやがる。
 もうじき日も落ちて、テメェみたいなガキなんざ格好の的になるぜ。
 世の中、胡散臭い本を書いて金を稼ぐ連中よりも、
 人をぶっ殺して金を稼ぐ連中の方が多いからなぁ。
 ……ま、テメェみたいなのだと、別の需要で狙われそうでもあるがよ」

 そう言って、正義はハンバーガーを1つ取り出すと、自らの口に運ぶ。
 紙袋の大きさからして、まだ十数個は入っていそうだ。
857 :【水掌流武】 >>447 [sage]:2016/01/02(土) 22:12:37.67 ID:vuIawAhv0
>>854
【ああ、やっぱりといった表情で返事をする。】
【余計な真似をしてしまったと、何度悔いたことか。】
【間もなく、少女からは緊急時の連絡先が渡される。】

「……ぜんこう、せいぎ? ……う、うん。“神鳴りの子”、だね。」

【やはり違和感を覚えつつも、焦る相手を考えすぐに了承する。】

「あ、その、色々と迷惑かけてごめんね! 今度会ったときは、何か力になるからー!」

【と、懲りていないのか天然なのか。別れようとする早々に『また構うぞ』宣言。】
【彼にとっては一般人もそれ以外も、等しく交流対象なのだろう。】

【急いている少女の背に、ぶんぶんと大袈裟に手を振る。どうやら、放電の後遺症も無さそうだ。】


//そちらで〆でもここで〆でもokです。
//長々とありがとうございました。
858 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女  ◆xeoueDQEVA [sage saga]:2016/01/02(土) 22:25:46.55 ID:gt2kw3xf0
>>856
【暴漢という単語に男の眉が動いたのに少し動揺】
【だがとりあえずは怒り狂って殴り掛かられるなんて事態は避けられたらしい】
【男の脅しとしかとれない凶悪な笑みに引き攣り笑いを返しながら】

「・・・そう、ですか」

【とだけ答えた】

――こんな時間になにしてやがる。

「学校帰りにちょっと公園に立ち寄っただけです。
 本来ならパトロールをしてる所なんですけど、今は少しその事で悩んでて。」

【と、男の言葉で夜に近づいて行く周囲の様子に気がつく】

「そうですね。一応身を守るだけの能力は持ってますけど、
 この前みたいに人外に襲われるかもしれません。」

【そう言って荷物をまとめ始めた】
859 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/02(土) 22:26:09.15 ID:pllc4sc5o
>>857
//はい、ありがとうございました!
//またの機会がありましたら、よろしくお願いします。
860 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/02(土) 22:36:00.53 ID:RNVrmGjKo
>>858

「パ・ト・ロ・ォ・ル・だァ!?」

 正義は眉を吊り上げて、一字一字はっきりと口にした。
 その声色は怒りを含んでいるようでもあり、呆れているようでもあり。
 やや高音の大声となって周囲に響く。

「テメェ、非公式とはいえポリの前でトーシロがパトロールだと?
 舐めてんのかこんガキャあ……!」

 ビキビキと額に青筋を立て、明らかな怒りを浮かべる正義。
 しかし、その怒りの殆どは少女に対してではなく。
 此処にいない、その『人外』とやらに向いていた。

「──しかも、襲われただァ?
 ちょっとその人外とやらに襲われた場所言ってみろや。
 そのボケナス、ぶっ殺してくるからよ。
 怪我ァ、させられてねぇだろうな? ああ?」

 怒りながら少女の心配をしているらしく。
 正義は少女の体を上から下まで確認する。
 いつ襲われたか、などと正確な日にちは聞いていないというのに。
861 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女  ◆xeoueDQEVA [sage saga]:2016/01/02(土) 22:49:56.50 ID:gt2kw3xf0
>>860

「ひいっ!」

【パトロールという単語に突然大声を上げた男に心底驚く】

「ポリって・・・お巡りさん!?
 私てっきりヤクザとか何とか族とかの人とばかり・・・」

【はっと口を噤む】

【そこから続く言葉を聞く限りでは】
【どうやら男が激怒しているのは自分へというよりは】
【自身の話にあった人外へと向いている様であり】

「いえ、その。」

【人外が自分へナイフを放り、焼け崩れていく姿がフラッシュバックする】

「大丈夫です・・・
 怪我は、しましたけど。結構前の事で、もう治りました。
 それにその人外は死にましたから・・・私が殺したんです。」

【つうと少女の頬を涙が伝った】
862 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/02(土) 23:04:01.70 ID:RNVrmGjKo
>>861

「────…………ああ、そうか」

 つい一瞬前まで怒りを周囲に撒き散らしていた正義は、
 まるで水を掛けられた炎の如く、低い声で応えた。
 そうか、と。嗚呼、“お前もそうなのか”と。
 眼前に血まみれの、破壊され尽くした部屋が見えた気がして、
 正義は一瞬だけ、目を細める。
 そして、正義は彼女の前にしゃがみ込むと、
 抱えた紙袋から、ハンバーガーを1つ取り出し、差し出した。

「悩みっつーのは、それか。
 “誰かをぶっ殺した自分がパトロールなんて正義の味方面していいのか”。
 大方、そんな感じだろうよ。テメェの悩みは」

 あくまでも、予想。
 いつもならばパトロールをしている時間に、
 悩んでいて此処に居たと言う少女の言葉。
 そして、紛れも無い、本物の涙。
 そこから予想した、悩み。
 そして、自分にも覚えのある悩みであった。
 悪人を殺した者は善人か?
 悪を殺した者は正義か?
 その、自問自答。そして、失われた命に対する後悔。

「──テメェは、どうする?
 今、この瞬間、助けを求める誰かが居たとして。
 悪党にぶっ殺されそうになってる誰かが居たとして。
 テメェは、その時、どうする?」

 故に、あえて正義はそれを問うた。
 悪を前に、どうするのかと。
 根本の部分を、問うた。
863 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女  ◆xeoueDQEVA [sage saga]:2016/01/02(土) 23:22:36.19 ID:gt2kw3xf0
>>862

――悩みっつーのは、それか。

「・・・はい。」

【男の問い掛けに一言だけ答えた】
【差し出されたハンバーガーをそっと受け取り膝の上に置く】

【男は正に少女の悩んでいる事を当ててみせた】
【それはまるで男もまた同じ悩みを知っていたかの様に】

【そこから続く男の問い】
【暫しの沈黙】
【そして少女は涙を拭い答える】

「助ける、と思います。
 私のこの能力(チカラ)は、大切な人達を。この街の皆を守る為に頂いたんです。
 救いを求められたなら・・・助けます。」

【涙に潤みながらもその瞳は男の目を真っ直ぐ見つめた】
864 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/02(土) 23:38:56.88 ID:RNVrmGjKo
>>863

 少女の答えを聞き、正義は笑みを浮かべる。
 そう、パトロールなどする人間が、困っている人間を見捨てられる訳がないのだ。
 正義を志す人間ならば、守れぬ事にこそ、後悔を抱く。

「──それで良い」

 少女の瞳を見つめ返し、正義は軽く息を吐く。
 その目は、鋭く、強く、確固たる意志によって輝いていた。

「正義っつーのは、感情だ。
 悪党を許せねぇだとか、誰かを守ってやりてぇだとか。
 そういう、テメェ自身の感情だ。
 他人を見殺しにするのは良い。
 テメェはただの学生なんだ。代わりに俺みてぇなのが居る。
 ただ、テメェの感情だけは、見殺しにすんじゃねぇ」

 それが、彼の正義の在り方であった。
 善行正義。文字通り、正義の名を関する男。
 彼は、莫大な悪への怒りを胸に、感情のままに正義として存在していた。

「後悔していい。悩んでいい。
 うだうだとこうしてブランコに座ってても良い。
 だが、悪党に虐げられ、嘆く人間がいる時。
 少しでもテメェに許せねぇという気持ちがあるなら。
 それだけで、テメェは正義だ。悪党をぶっ飛ばす権利がある。
 そして、殺しちまった時。間違っちまった時。
 悩んで、後悔して、泣き出してぇ様な気持ちに耐えるのが、正義の義務だ。
 楽な道じゃねぇ。キツイし見返りはねぇし、面倒臭え道だ。
 だからこそ、それを選択したテメェの感情を大事にしろ」

 そう言って、彼は立ち上がる。
 紙袋を落とさない様に伸びをすると、すっきりした顔で少女に問う。

「俺の名前は、善行正義(ぜんぎょう せいぎ)ってんだ。
 テメェは? ガキじゃあどうにも締まりが悪い」
865 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女  ◆xeoueDQEVA [sage saga]:2016/01/02(土) 23:52:05.09 ID:gt2kw3xf0
>>864
【少女の答えに男は笑みを浮かべた】
【しかしその顔はもう先程の様に恐ろしくは感じなかった】

「ヤクザだなんて言ってすみませんでした。
 貴方はとても良い人です。」

【男の言葉は少女の心に染み渡る様に届いた】
【『助けたい』】
【それが心にある内は自分は正義の味方でいていいのだと】

「私の名前は巫山直(ふやま なお)です。
 正義さん、ありがとうございました。
 私、まだ頑張ってみます。」

【少女もブランコから立ち上がると深々と頭を下げた】
【精一杯の感謝の意だった】
866 :【破断剛體】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/03(日) 00:04:11.73 ID:aMiQPuQno
>>865

「ああ、気にすんな」

 正義は、頭を下げる少女に快くそう言った。
 普段の、『熱しやすく冷めやすいニトログリセリン』と呼ばれる彼からは、
 全く想像できない穏やかな姿であった。
 ──額の青筋を除けば。

「それは、テメェが悪党になったら遠慮なく叩きこませてもらうからなァ!」

 バキボキと片手で拳を鳴らし、正義は凶悪な笑みを浮かべる。
 が、それもすぐに消え失せると、少女に背を向けた。
 赤いジャケットが翻り、彼は、後ろ手に一枚のカードを少女の方へと放り投げる。

「……なんてな。興味があったら、来いよ。
 もうじき、自分の感情を見殺しにしなかった奴らだけの、組織が出来るんだ。
 多分、前にあった組織の名前を継ぐことになるだろうがな。
 今は、その配属予定の人員集めって所か……。
 ──直。テメェの生き方は、テメェが選べ」

 そのカードには、『異能事件対策特別班員・善行正義』という文字と、
 仮本部の住所が記されていた──。
 もしも、巫山直に意志があるのならば。
 次なる正義の機関の、メンバーとなれよう。
 最も、それは彼女の意思が決める事。
 正義が出来るのは、可能性の1つを、提示する所までだ。
 そして、彼はそのまま立ち去っていく。
 真っ赤な、正義の色を、靡かせて──。







//これで、〆ですかね?
//お疲れ様でした! 
867 :【清廉神宿】嘘をつけない魔法少女  ◆xeoueDQEVA [sage saga]:2016/01/03(日) 00:19:19.97 ID:AT2xxExE0
>>866
【男の凶悪な笑みにやはりちょっとだけ怯えながら】

「大丈夫です。私は悪党になんかなりませんから。」

【直は笑い返した】

【男が背を向け、去り際にカードが一枚飛んでくる】

「異能事件・・・」

――興味があったら、来いよ。

「前向きに考えさせてもらいます。」

【少女は去り行く正義の背中が見えなくなるまで見つめていた】
【真っ赤なその背はさながら燃える夕日の様に消えていった】

【薄暗くなり始めた公園に残された少女は】
【今度こそ手早に荷物をまとめると】
【貰ったハンバーガーにかぶりつきながら帰路へつく】

「・・・しょっぱい」


// 絡みありがとうございました。お疲れさまです!
868 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage]:2016/01/03(日) 12:31:21.05 ID:dnLSk312o
【日中・郊外の雑木林】
 よほどの趣味人か、人目につきたくない者しか立ち入らぬであろうその場所にそれは居た。
頭から生えた二本のねじれた角が特徴的なその人型は、虚空に対して正拳突きや蹴り・体当たりなどを繰り返し行っている。
武術の心得のある者であればそれが何かはわかるであろう。形稽古である。
 空手かと思えば八卦掌、その少し後にはムエタイやサバット、カポエイラと節操が無い。
しかしその型は全てにおいて正確で、達人級と言っていいほどの鋭さを持っている。
そして稽古に取り組むその顔は真剣そのものである。

//絡み待ち。中の人は19時〜20時くらいから活発になります
869 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/03(日) 15:42:35.01 ID:HmdCVfLmo
>>868

【少女が郊外へと足を運ぶことになったのは、なんてことはないただの命令だった】
【「雷の被害が多くなったので外の見回りをお願いします」と、いったもの】

「こちらも好きで垂れ流しなわけじゃないです」

【仕方がないとはいえ、制御出来ない異能の雷は電子機器に良くない】
【近づかなくても壊れてしまう、災害も良い所だ】
【しかし、その被害も街を少し離れれば減る】

【それに、街の外にも仕事はある】
【少女の仕事は、異能の力を悪用する者を捕らえること】
【目を外へ向けることは決して悪いことではないだろう】

【ここは、あまり人が立ち入らぬ場所だ】
【格好の場と言っても良いかもしれない】

「……ん、何やら音が」

【雑木林に入ってしばらく、その音が少女の耳に入る】
【空気を切る音だ】
【ちょっとした興味本位で足を向ければ、そこには人ではない存在が居た】
【おそらくは形稽古だ】
【少女も時折剣を手に振るう時があるため、間違いではないだろう】

「こんにちわ。精が出ますね」
870 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/03(日) 15:46:22.93 ID:zqKmat+40
能力ください
871 : ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/03(日) 15:48:52.23 ID:aMiQPuQno
>>870

申し訳ありません
現在、ロール以外のことに関しては避難所で行っています
能力募集の際はリンク先の>>1をよく読み、募集をお願いします

厨二能力を授けよう Act.1
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/42896/1450977027/
872 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage saga]:2016/01/03(日) 16:11:50.15 ID:dnLSk312o
>>869
 そろそろ形稽古を終わらせて、何か別の鍛錬をしようかと考えていたところに声をかけられる。
ちょうど良いタイミングであったため、稽古を止めて声のした方向へと向いてみる。
するとそこには腰に小太刀をぶら下げた剣士風の少女がいた。

「こんにちは、剣士さん」

 向こうに害意や敵意はないだろう。ただ、偶然自分を見つけて声をかけた。そんな雰囲気である。
そうなると気になるのはこんな場所に来た理由。少女のような年頃の人間は、自ら進んでこんな場所に来たりはしないだろう。
ここに脚を運ばざるをえない、なにか面白いことがあるのかもしれない。

「剣士さんはなんでこんな場所に来たの?」
「ここは剣士さんみたいな人間が進んでくるような場所じゃないと思うけど」
「もしかしたら、なにか面白い事でもこれから起こるの?」
「それなら、私にも教えてくれない?」
「腕に自信はあるから、足手まといにはならないわ」

 もしかしたら、面白いことが起こるかもしれない。そしてそれは多分異能者絡みだろう。
そう考えると、心が躍る。面白いことが起こるならこの目で見たい、この肌で感じたい。
ここ一帯で生活している異能者と勝負してみたい。

【目を輝かせ微笑みながら、内心を隠そうとせずそう質問をする】
873 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/03(日) 16:13:43.49 ID:zqKmat+40
>>871
あ、すみません。ありがとうございます。
874 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/03(日) 16:36:57.12 ID:HmdCVfLmo
>>872

(あ、この人(?)バトルジャンキーだな)

【相手が羅列した言葉を聞いた少女はそう思った】
【戦いたくて仕方がないといった感じだ】
【しかし、残念ながら相手の要望には応えられない】

「すみません、面白いことは――――」

【いや、待て】
【と、そう言った自分がいた】

【ここに来たのはパトロールだ】
【異能を悪用する人物がいないか探しに来ただけだ】
【だが、おそらくここ周辺にそういった密会はやっていないだろう】
【その理由は、彼女のような好奇心や戦闘意欲の高い存在の近くでそんなことをする気は置きない】
【今初めて会った少女に対して、こう質問してくる輩は、はっきり言って密会する立場では鬱陶しい】

【結果、ここ周辺にはそういった事を考える者はまだいない】
【そこまで考えた少女は】

「お前に挑みに来た!!」

【なぜか、そんな事を言うのであった】
【弁明するが、別段気が触れたやら話すのがめんどくさくなったわけではない】

(バトルジャンキーなら、新結成する『対異能犯罪者組織』の予備人員として良い素材かもしれない。
 こういう人(?)は、『誰かと戦える』って聞けば喜んで参加するだろうしね)

【まともな判断を持って、勧誘する前に実力を見ようと思っていただけに過ぎない】
【まあ、しかし、相手が説明を受けて入る気があるどうかは不明なのだが……】
875 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage saga]:2016/01/03(日) 17:08:28.84 ID:dnLSk312o
>>874
目の前の少女は自分の問いに答えようと口を開き、途中で言葉を止めてしばし考え事をする。
何か他者には話せない事でもあり、それを自分に話していいのかと考えているのかと思っていると。

『お前に挑みに来た!!』

と声高らかに宣言をしたのだ。
その言葉に顔が微笑みから喜びの笑顔に変わるのを隠せない。

「面白い剣士さんね」
ふふっと笑いながら、そう応える。
「剣士さんは、一体どんな唯一無二を持っているのかしら」
「それを私に魅せつけて頂戴」

【そう言いつつ、簡単に構える】
【顔は変わらず笑顔のままだが、彼女から放たれる気配は既に戦士のそれだ】
【しかしそこから動く様子は無い。どう来るか待っているようだ】


//遅れてしまいました、すみません
876 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/03(日) 17:28:34.50 ID:HmdCVfLmo
>>875

【相手は少女の言葉を聞くと、構えた】
【構えるだけで、先手を取る気はないようだ】

(魅せつけて、か。
 先手を譲られたからには応えるまで)

【小太刀を抜き、少女も正眼の姿勢を取る】
【そして、少女の周りに『翡翠色の燐光』がぽつぽつと現れる】
【燐光は次々と現れ、手を伸ばしていくように周りを侵食する】

「―――― ふっ!」

【燐光が輝いたかと思うと、雷となって相手へ放たれる】
【雷は途中で根を張るようにバラバラとなり、扇状となる】
【これをまともに受けたところで相手は大したダメージはない】
【当たった場所が軽く麻痺するだろうが、それも気にしなければ行動に支障が出ない程度のもの】
【いや、相手の身体能力ならば雷は全て避けることもできるやもしれない】

【だが、雷(それ)は本命ではない】
【少女は雷を先行させ、そちらを囮に相手の懐へ潜り込もうとした】
【そして、上手く潜り込むことができたならば、少女は手に持った小太刀を相手の懐へ横薙ぎに振るうだろう】


//お気にせず!
877 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage saga]:2016/01/03(日) 17:50:52.70 ID:dnLSk312o
>>876
 少女が刀を構えると、『翡翠色の燐光』がその周囲に現れ始める。
やはりただの剣士では無かったかと、少女の出した燐光は一体どんな物なのかと期待していると。
燐光は弾け、宙を走る稲妻のように枝分かれしこちらに迫る。
しかしそれは稲妻のように理不尽な速さでは無く、躱すことも不可能ではない。

……これははきっと様子見だろう。

 そう判断し、雷撃をそのまま受ける。
ビリビリとしたものが全身を駆け抜け、体の自由を奪おうとする。
只人であれば、抗えずにしばらく動けなくなるであろうがこの身は竜人で戦う意志も十分だ。
痺れを全て無視し次の手を待っていると、少女が懐に潜り込んで来た。
そして、その勢いのままに小太刀を横薙ぎに振るう。
 そのままであれば柔らかい胴に刃が食い込むであろうが、そこに右腕を差し込み防ぐ。
ナイフ程度では傷つくことは無い鱗は、しかし小太刀の鋭さに負けて刃が半分ほど食い込む。
しかしそれまでだ。その程度であれば問題はない。

 「剣士さん、格闘家に対してこの距離は危険じゃない?」

【そう忠告しつつ、右足を大きく上げそのまま振り落とす】
【脳天を狙った踵落としに、この少女はどう対応するのか】

//すみません、次かなり遅れて19時〜20時くらいになってしまうと思います。重ねてすみません。
878 :【テリブルアーミー】ゾンビの兵隊を呼び出す能力 [saga]:2016/01/03(日) 18:03:33.93 ID:Ga1sXu000
【昼下がりの町、人通りの少ない町角】
【そこに一人の男が居た】
【金髪の髪を七三にし、白スーツを纏った出で立ち】

【彼がこの町に来た理由】
【それは、「多くの異能力者が集まるこの町を調査せよ」との命令を、彼の勤める会社から受けたからだった】
【男は会社の重役でありながら、自身が確認しなければ気がすまない性質である】
【その為、部下が受けるであろう命令を自分から買って出た】

「いないのかな?」
【しばらく歩いた後、異能力者に出会わなければこの場は去るつもりだ】
879 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/03(日) 18:25:56.79 ID:HmdCVfLmo
>>877

【先の形稽古で相手が格闘家であることはわかっていた】
【だが、こちらも異能の力はあるがクロスレンジが本領を発揮できる範囲】
【ならば、相手の範囲であろうとそれに飛び込むことは当然のことだ】
【それに、】

「挑みに、来たので」

【先の言葉は、嘘ではない】

【相手が右足を上げるのを見て、少女は身体に纏う燐光を消し、体内に雷を巡らせる】
【雷によって少女は傷付きはせず、逆に身体の機能を活性化させる】
【雷は少女の両腕に集中し、その腕の力を底上げさせた】

【相手の踵落としは少女の左腕によって、狙いを妨げられる】
【振り下ろされた右足を防いだ左腕に、衝撃と鈍痛が走る】
【激痛に冷や汗を浮かべるも、少女は不敵な笑みを浮かべる】

【身体機能を上昇させても、人の身であることに変わりない】
【受けともなれば、威力を多少和らげるくらいにしか機能しない】
【だが、攻撃力に変換することは容易だ】

「剣を受けたまま、放置するのは頂けませんねぇ、っつぁ”あ”!」

【言って、少女は右腕に力を込め、刃が食い込んだままの相手の右腕を切断しようとした】


//承知しました!
880 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/03(日) 18:41:36.16 ID:aMiQPuQno
>>878

 ──コツリ、コツリ。
 革靴の音が、周囲に反響する。
 昼下がりの街角。
 人気のないそこでは、ただの足音1つが、大きく響く。
 無造作に放置された短髪。くすんだ金色をしており、清潔感を感じさせない。
 擦り切れた茶色のロングコート。それはまるで浮浪者のようだった。
 真っ青な瞳。それは暗く、まるで深海の如き色を湛えていた。

「──……こんにちは」

 それは、20代後半を思わせる顔立ちの、男性であった。
 肉体のパーツは典型的な祖国人といった様子で、
 その所作と身体にも僅かながら軍役の後が見て取れる。
 その男は、白スーツの男性に、すれ違いざまに頭を下げた。
 そして、そのまま歩いて行くかと思われたが、ふと、立ち止まり、その白を振り返る。

「……ああ、君。
 少し、死体臭いな。
 あまりそれで歩き回らない方が良い。
 妙な輩に絡まれるかもしれないよ」

 ──と、茶色のコートの男は、親切心にしては無遠慮に、そんな事を口にした。



//まだいらしたら
881 :【テリブルアーミー】ゾンビの兵隊を呼び出す能力 [saga]:2016/01/03(日) 18:52:31.06 ID:Ga1sXu000
>>880

【浮浪者のような男が向かいからやってくる】
【身なりは言うまでもない】

「こんにちは」
【その男が挨拶をしてくるのでこちらも返す】
【挨拶をするとは、意外と教養深い人間だったのかもしれない】
【と思うのも束の間、親切にしては無遠慮な物言いをされる】

「私の死人の匂いに気付くとは。あなたは何か鋭い部分でもあるのかな?」

【鋭い部分とは、もちろん「異能力」を暗に指しての事だ】

【左手をポケットに入れ、大仰に相手を指差した】
「こちらとしては、もしそうなら消す必要もあるけど」

//是非ともですー
882 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/03(日) 19:03:02.35 ID:aMiQPuQno
>>881

 さて、大方、裏稼業の人間か、歪んだ趣味でも持っているのかと思ったが。
 どうやら、少し違う立場にあるらしい。
 男は、白スーツの男性の反応に、目を細める。
 しかし、口元には軽い笑みを浮かべて、肩を竦めた。

「ああ、いやなに。
 仕事柄、そういう臭いには慣れていてね。
 この街はそういう人間も多い。
 鋭いなんてほどのものじゃないさ。
 ただ──」

 そして、彼はロングコートを翻し、腰のホルスターから白銀を抜く。
 右手に握られたそれは、大口径の拳銃であった。
 白く輝く銀は、そのグリップに『anima=alter』と刻印されており、
 まるで空洞の如き銃口を白スーツの胸の部分に向ける。

「僕のような妙な輩に絡まれるかも、と心配したのさ。
 少しだけ、君に興味がある」

 その深海の如き瞳で。
 何の色も写し込まない壊れた瞳で。
 彼は、白スーツの男性を見つめた。
883 :【NEXT】 [sage]:2016/01/03(日) 19:04:44.82 ID:aSRj2XjR0
>>796

......?そこまでびっくりしたの?

【思考の間の沈黙に、驚かせすぎたかと思う少女】
【軍人が何を考えているかなど全く知らなそうな口振りだ】

っていうか、さっさと逃げようよ。警察(あいつら)だってバカじゃないし。

【警官隊を全滅させたことが本部に伝われば、さらなる戦力を携えた連中がやってきても不思議ではない】
【噂では、かつて存在した能力者相手専門の過激な警察組織が復活したとも聞いている。軍人がいかに手慣れとはいえ、出来ることならそんな連中とはかち合いたくないのが本音】
【故に、軍人を急かす】

//すみません、正月の間予想以上に多忙でまともにこちらに顔を出せませんでした......
884 :【テリブルアーミー】ゾンビの兵隊を呼び出す能力 [saga]:2016/01/03(日) 19:16:53.74 ID:Ga1sXu000
>>882

【「仕事柄」「鋭いなんてものじゃない」】
【異能力者でなくても、殺人関係の職にでも就いている可能性がある】
【先手を打とう、となるまでもなく、相手は白銀の銃を取り出した】
【そして、こちらに銃口を向けてくる】

(もう一般人はありえないね。これは)

【「興味がある」からといって、いきなり銃口をむけるのは常識人のやる事ではない】

「僕に興味があるのは嬉しいね。しかし――」
「僕の勤める会社は、規模拡大を目指している。貴方みたいな異常者に暴れられるのは困るんだ」

「消えてもらおう」

【異能の発動のため意識を集中させる】
【そして、ガシャリ、と音をさせて斧を持つゾンビの兵士が四体、相手を四方から囲む】

「少しでも撃つそぶりを見せたら、彼らが貴方に斬りかかる」
885 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/03(日) 19:36:16.09 ID:aMiQPuQno
>>884

「ふむ……」

 突如出現した死体──否、ゾンビ。
 斧を手に己を囲むリビングデッドが、4体。
 男はホールドアップ、銃を手にしたまま両手を上げた。

「異常者か……まあ、確かにそうだな。
 僕は決して正常とは言えないだろう。
 “だから”──」

 そして、その銃口を己のこめかみに押し付け、告げる。

「異常者として、君の会社とやらに興味を持った。
 戦争の、道具となりそうだ」

 直後、銃声。
 茶色のコートが翻り、男の頭が真横に揺れる。
 そして、ゾンビの兵士が斬りかかろうとした瞬間、
 それらが高速で動けないのならば、瞬く間にその首を切り落とされるだろう。
 男の周囲に走る、黒き斬撃によって。

「クッ──クハハハハハ!
 ギャハハッハハハハハハハハッッッ!!」

 下品な笑いと共に、男が天を仰ぐ。
 しかし、その姿は一瞬前までとはまるで異なる。
 黒き何かに覆われた肌。雄牛の如き頭蓋。空洞の如き真っ白な目。
 まるで、影法師が起き上がったかのような、全身を黒く染めたミノタウロスだった。
 そして、彼の周囲に漂う、黒い紙か、煙のようなもの。
 それは彼の足下から伸びており、正体を知らしめる。
 ──影。その黒い斬撃も、その体を覆うものも、すべて、影であった。

「消えろだァ!?
 消えろっつったか今!?
 この俺様に消えろだと!?」

 げたげたと笑いながら、しかし口調だけは怒りを含み。
 彼は白スーツの男性を指差す。
 そして──。

「テメェが消えろ!」

 影が、まるで鋭い槍の様に、白スーツへと走る。
 速度は十分に視認できる程度。しかし、太い。
 貫かれれば、体に覗き込めるほどの穴が空くだろう。
 それが、真っ直ぐと心臓目掛けて伸びていった。
886 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage saga]:2016/01/03(日) 19:54:12.99 ID:dnLSk312o
>>879
 脳天に迫る踵は、先程まで纏っていた燐光を消した少女の左腕に防がれる。
その腕の速さは、剣を振る時よりも更に速く。
これもまた異能を利用したものだろう。
頭に一撃を受けて終わりという結果をしのいだ少女だが、踵落としの威力は変わらない。
防いだとはいえ直撃なのだ。
 しかし、少女は不敵に笑う。その理由は、すぐさま理解できた。
右腕に食い込んだままの刃に更に力を込め、両断しようとしてきたのだ。
それは先程までの力よりかも遥かに強く、途中で止まっていた刃が鱗を割り、肉を斬り、骨へ迫る。

「流石に手合わせで腕は失いたくないわ」

少しだけ焦る。自分は竜ではあるがトカゲでは無い。
両断された腕がくっついたり、生えてきたりはしないのだ。

【即座に右腕を引く】
【刃が抜ければよし、刃が引く腕に釣られて相手が体勢を崩せばなお良し】
【それと同時に左足を蹴り上げる】
【右踵を相手の腕に乗せた状態で放たれる前上段蹴りは曲芸のようで】
【しかし顔に当たれば、脳震盪程度は起こせるだろう】
887 :【テリブルアーミー】ゾンビの兵隊を呼び出す能力 [saga]:2016/01/03(日) 19:55:04.76 ID:Ga1sXu000
>>885

【四体のゾンビは、緩慢で素早く動くことは不可能】
【簡単に四体同時に切断される】
【首が斬られた為に、もう動くこともない】

【コートの男は銃口をこめかみに向けて撃ってから――】
(――この男、一体何が!? まるで別人だ)
【影を扱う能力、そう男は結論付けた】

【槍のような影がこちらへと向かってくる】
【男は急いで、コートの男の後ろに間隔を開けて自動小銃を持つゾンビの兵隊を三人、自分を庇うように斧を持つゾンビを一人、配置した】

「まずいっ!?」
【男は後ろへ下がろうとしたが、転んだ】
【だが、それは結果的に命拾いをした】
【それから、距離を開けようと後退する】

【自動小銃を持つゾンビの兵隊に、撃つ合図を送る】
【射撃の狙いは精確ではではないが、当たる可能性もある】

【斧を持つゾンビは身体を刺されたが、それで死ぬわけではない】
【切りかかろうと、緩慢にだが、相手に向かって歩みを進める】
888 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/03(日) 20:15:03.52 ID:aMiQPuQno
>>887

 出現し、即座に貫かれる斧を持ったゾンビ。
 人間ならば、致命傷と言っても良いだろう。
 だが、それは人間ではない。動く死体だ。
 多少の欠損、多少の傷。
 例えそれが致命傷であっても、死んでいるのだから意味は無い。
 斧を持ったゾンビは、緩慢ながらも迫ってくる。

「チッ、面倒癖ぇ野郎だな!
 俺ァ、B級ファンじゃねぇんでな!
 のろのろ歩くだけのモンスターなんざ大した邪魔にも──」

 金属音。
 文字にするならば、『チャキ』や『チキ』といった所か。
 それが、後方から響き、男は言葉を切って慌てて振り向く。
 そこに並ぶは銃口が3つ。それも、単発のものではない。
 そして、既に引き金には指が掛かっていた。

「ぁヤベッ」

 直後、連続する銃声。
 銃声が銃声を上塗り、嵐の様な弾丸が飛来する。
 男は眼前に右手の拳銃を盾代わりに持ちながら、大きく後方へと跳躍した。
 後方──つまり、斧を持ったゾンビと白スーツの方へと。
 そして、軽業師じみた動きで斧を持ったゾンビの肩にそのまま着地すると、
 影を操り、その首を切り落とす。
 ぐらりと揺れる死体の肩を蹴り、再度大きく跳躍。
 1つ宙返りを挟みながらも白スーツの後方へと着地した。
 つまり、男、白スーツ、ゾンビ。そんな並びとなる。

「──っぶねえええええええ!
 銃にガキンッて! ガキンッって当たった!
 盾にしてなかったら死んでた!」

 しかし、すぐに攻撃に移ることもなく、ただ九死に一生を得た感動を噛み締めている。
889 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/03(日) 20:34:39.16 ID:HmdCVfLmo
>>886

【右腕を切断することは出来なかった】
【相手が右腕を引いたためだ】
【少女の身体は相手が右腕を引いたことで前のめりに釣られ、体勢を僅かに崩した】

【僅かな隙が出来たその時、相手の前上段蹴りが繰り出された】

「チッ!」

【舌打ち混じり、内部の雷を両腕から両脚へと切り替え、小太刀を離し、即座に回避行動に移った】
【だが、回避するには一瞬遅かった】
【上段蹴りが右手を捉え、先程とは比べ物にならない激痛が少女の中を走る】

「つぅ……逃げ遅れた」

【相手から2mほど飛び退った少女は、右手を庇うように相手へと向き、そう言った】
【蹴りを食らった右手は折れてはいないが、骨にヒビが入っているかもしれない】
【だが、それよりも問題なのは肘から先が痺れ、この戦闘中は獲物を握れないということか】

「うーん、もう少しできると思ったけど……やっぱりダメみたい」

【そう言って、少女は目の前の虚空に左手を伸ばす】

「来なさい―――― 『雷刀 御神』」

【名を呼び、『翡翠色の燐光』が周囲に展開しそれらが少女の左手の一点に集まる】
【それらは白銀の刃を持つ刀の形となり、少女の左手に握られる】
【そして、顕現したその白銀の刃に周囲の燐光が集まり、白銀の刃が翡翠の刃へと姿を変え、その切っ先を相手に向ける】

「一体どんな唯一無二を持っているか。
 先ほどそう言いましたよね。

 それにお応えしましょう。これが、私が持つ唯一無二―――― 『雷槍』!!」

【突き出した翡翠の刃から雷が放たれる】
【それはまるでレーザー砲のように走り、直線上に存在した木々を燃やし焦がしながら相手へと突き進む】
【先ほど相手が浴びた雷撃の比ではない威力だと、それは周囲の木々が巻き込まれ、燃やされていることで容易に知れるだろう】
【だが、それだけではない】
【木々は燃やされる前に雷に触れた瞬間に『斬られている』】
【そう、この雷の槍は『刃』でもある】

【直撃すれば鱗をも巻き込み相手の素肌を切り裂き、雷によって焼くだろう】
【だが、この技を出すまでに随分と相手に動作を見せている】
【回避するだけならば、容易だろう】
890 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/03(日) 20:35:25.96 ID:HmdCVfLmo
>>886
//すみません。遅くなりました!
891 :【テリブルアーミー】ゾンビの兵隊を呼び出す能力 [saga]:2016/01/03(日) 20:42:19.75 ID:Ga1sXu000
>>888

【圧倒的なまでの力でゾンビを切り伏せる男】
【影の力が厄介だ】

「!? 後ろか!?」
【一般人程度の力を持つ男にとって、相手の動きを確認することはかなりつらい】
【コートの男に後ろを取られてしまう】
【数を前にしても、簡単に覆す異能力者】

「・・・」
【忌々しい記憶が蘇る】
【幼少の頃、非能力者だった彼は異能力者をいじめ、排除使用としていた】
【第一段階として仲間たちと共に囲い込んで殴りつける、が結局的に失敗する】
【目に見えぬ力で持ち上げられ軽々と放られたのだ、たった一人の、小柄な異能者によって】

「何を喜んでいるんだ・・・っ!!」
【少し、その時の子供と重ねてしまう】

「奥の手だ」
【ギギギと音がし、相手の男と自分の間にRPGを持つゾンビが現れた】
【それを、確認する前に白スーツの男は自動小銃のゾンビのもとへ走っていった】
【RPGを持つゾンビが、コートの男へ向かって・・・否、前方の下へ発砲する】

【コートの男なら、易々と避けられてしまうかもしれないが】

//大遅れしましたぁー!すいません!
892 :【闇林禍月】 [sage]:2016/01/03(日) 20:53:09.72 ID:d0xlA5BUo
>>883

「ん、いや・・・、ちょっと物理的に不可解なところがあってだな・・・。
まあいい、さっさと逃げよう。」

【いきなり上階から姿も見せずに下に降りてくる】
【物理的に不可解なところはあるが、そんなことは気にしてはいられない】
【とにかく早く避難すべきだ】

「よっし、ここは5階だよな。
3階から飛び降りよう、行くぞ。」

【鎌を肩にもたれかけつつ、3階へと向かう】
【今のところ、警官隊が来そうな雰囲気はないが、果たして】

//気づくのが遅れました、すいません・・・
893 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/03(日) 21:09:31.94 ID:aMiQPuQno
>>891

 “影”は、はしゃいでいた。
 一挙手一投足に、感情を乗せる。
 嗚呼、自由だ。これでなくては──。
 そんな喜びに、常に疑問符が付き纏う。
 “本当に自由なのか?”と。
 こんな不便な体になって。たまにしか外に出て来れず。
 そして、道が、家が、世界が、自分が存在する。
 それのどこが、自由だというのだ。
 己の思考こそが邪魔。世界も、人も、何もかもが、自由には邪魔過ぎる。
 開放されたい、解放されたい、何にも縛られたくない。
 だというのに──。

「ぁあああああ! クソッ!
 何だって昼間はこんなに動き辛ぇんだ!!」

 影は、そんな文句を口にする。
 その眼前には、RPG。
 祖国ではよく使われていた、対戦車ロケット弾。
 それが、影を穿たんと、照準されていた。

「チッ、クソッ──……!」

 舌打ちと同時に、影をかき集める。
 壁を、壁を。あの火炎の槍をねじ伏せる壁を。
 しかし、今は昼間。天は嘲笑うかの如く光を注ぎ、
 彼が利用できる影は極端に少ない。
 展開した壁は、酷く薄く。
 そして、攻撃的な彼の性格の為か、“守る”という行為には向かない。
 故に──。

「“ハイル”」

 彼は、ある男の名を呟き、こめかみに拳銃を押し当てる。
 そして、銃声と同時に、体を覆う影も、盾になっていた影も霧散し、
 そこに、先ほどの茶色のロングコートの男性が現れた。
 ハイルと呼ばれた、真っ青な瞳の、男性が。
 そして、その眼前に、飛来する弾頭。

「────は?」

 状況を理解できないながらも、ハイルは無意識の内に大きく飛び退き。
 その瞬間、地面に突き刺さった弾頭が炸裂した。
 飛び退いた所を爆風に煽られて、数mほど転がる。
 二転三転し、ようやく勢いを殺すと、ハイルは咳き込みながら立ち上がった。
 その頬には裂傷があり、コートの首筋をどす黒く染めている。

「げほっ……!
 ああ、クソッ、とんでもないタイミングで交代したな、アイツ……!」

 コートについた砂埃を払おうとして、びきりと左肩に激痛。
 捻挫か、あるいは骨が折れたか。少なくとも、無傷という訳にはいかなかったらしい。
 ハイルは顔をしかめながら大きく嘆息すると、戦闘の姿勢も取らず、白スーツを見やる。
 ──もっとも、戦闘能力を持たないと言った方が正しいが。

「──……君は、能力者を狙っているのか」

 最初は、裏稼業の同業者を生かしては置けないということかと思っていた。
 しかし、それにしては、言動に何らかの感情が見え隠れする。
 で、あれば。最も多いパターンが『能力者への憎悪』だ。
 実際、そんな人間を何人か見てきている。

「理由を聞いても?」

 己の命が狙われているというのに、ハイルはそんな事を尋ねた。
894 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage saga]:2016/01/03(日) 21:17:08.13 ID:dnLSk312o
>>889
 少女が蹴りを回避しようと刀を捨て後ろに飛び下がるが、一瞬遅かった。
左足の蹴りは右腕に入り、少女は明らかに顔をしかめる。
右腕を庇うようにこちらに向き直す。その姿は雄弁に右腕で刀を握れないことを語っていた。

 刀を手放した上に片腕が潰された少女に、これでもう決着がついたと宣言しようとする。
しかし少女は虚空に左手を伸ばすと、--『雷刀 御神』とは刀の銘であろうか--刀を呼ぶ
その声に呼応するように燐光が左手に集まり刀となる。

 その様子はアルフィラから見てとても美しく。
次の少女の宣言に最高まで高まっていたはずの興奮は更に際限を知らずに上がっていく。
彼女の唯一無二であるという『雷槍』
 刃より放たれた輝きは先の稲妻とはまるで違い、真直にこちらに向かってくる。
しかもその進路の上にある木々は輝きに触れたそばから燃えている。
いや、ただ焼かれているのではない。触れた瞬間斬られ、その後燃えているのだ。

 流石に直撃すれば不味い。腕で防御しようにも、あの輝きの斬れ味は凄まじい。
先も言った通り、手合わせで腕を失いたくはない。
蹴りで突破しようにも、結果は似たようなものだろう。脚が三本になりました、なんてのは流石に嫌だ。
あれが実体を持っていれば、蹴りで受け流すことも出来ただろうが。

【ゆえにギリギリまで引きつけてから回避をする】
【斬られることは無いが、その輝きの熱量がウロコに覆われていない肌を焼く】
【人間ならば早く冷やして治療したほうが良い程の火傷だが、まだまだ問題はない】

あぁ、これは技だ。
ただ稲妻を放つだけではなく、ただ適当に刀を振るうだけでもない。
少女が、何らかの目的を持って己を高めようと磨き上げた技だ。
【その美しさに見惚れる】


//遅れてすみません、ちょっと考えこんでしまいました!
895 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/03(日) 21:33:15.55 ID:HmdCVfLmo
>>894

【少女の放った雷の槍は、木々を焼き広げ相手の横を通過した】
【相手はそれに見惚れているようで、自身の身体が焼けようとも雷の槍を見届けた】

「……避けられましたか」

【その様子を見た少女は、ゆっくりと突き出した翡翠刀を下げ、それを手放した】
【左手から離れた翡翠刀は地面に突き刺さること無く、『翡翠色の燐光』となって少女の周りを漂い始めた】

【それは手合わせの終了を意味していた】

「強いですね……。
 あ、周りのこれは気にしないでください。
 私、自分の力をうまく制御出来なくて、さっきまでは調子が良くて消せてたのですが……」

【燐光を漂わせたまま、少女は相手に近づき話しかける】
【近づけば少し空気が物理的にピリピリしているのを感じるだろう】
【我慢できる人であれば特に気に掛かるようなものではない】
896 :【テリブルアーミー】ゾンビの兵隊を呼び出す能力 [saga]:2016/01/03(日) 21:34:57.02 ID:Ga1sXu000
>>893

【攻撃を与える事が出来た】
【男は、正直簡単に避けられてしまうと思っていたので驚く】

【とはいえ、男も自分に爆風が届き、大きく転倒した】
「・・・ぁあ!」
【よろよろと、立ち上がる】

【そこで、ハイルと言ったのを聞く】
【自分の名前ではないので、彼は自分で自分の名前を呼んだのだろうか】
【彼に、何故能力者を狙っているのか聞かれる】

「・・・そうか。それじゃあ、先程聞かれた僕の会社について話そう」
(今は勝てる気がしない。時間を稼いで陣形を立て直そう)

「僕の会社は、軍需品生産と傭兵派遣をやっているんだ」
「異能力者と戦うには、人間は武器に頼るしかない。そこで、僕たちの会社が、武器を売買したりしている」
「ここにも、異能力者がどれだけいるかを調べに来た。隣町に支店を出したいから、邪魔される可能性があるかを調べる為に」
「だから、数を減らしておく必要があったんだ」

(この位で丁度良いか・・・)
【相手の聞きたい過去については、答えていない】

【話している隙に、乱れた息を整え、深呼吸をする】
【それから、三体のゾンビに射撃を命じた】

「それじゃあ、また会おう」

【ゾンビの援護射撃で逃げようとする】
897 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage saga]:2016/01/03(日) 21:53:37.66 ID:dnLSk312o
>>895
「避けることしかできなかったわ」

【少女のつぶやきが聞こえたのか、そう呟く。この声が少女の耳に届いているかはわからない】

 肌が焼かれていることも気にせず、『雷槍』の美しさの余韻にひたっていると少女が近づいてきた。
既にその手に小太刀は無い。

「人外だもの、それは褒め言葉にならないし、受け取れないわ。剣士さん」
「むしろ剣士さんの方が凄いわ」

近づいてきた少女の言葉にそう応える。
その周囲には燐光が漂い、焼けた肌を刺激する。
しかしそれを意志の力で耐える。不満を言う気もない。

「私の名前はアルフィラ。あなたの勝ちよ、剣士さん」

【右手を差し出しつつ、そう勝者に伝える】
898 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/03(日) 21:54:11.50 ID:aMiQPuQno
>>896

 上っ面だ。踏み込んでいない。
 そうでなければ、あの感情の発露は説明できない。
 或いは、その会社とやらに狂信的な忠誠を誓っている可能性もあるが、
 しかし、それでも感情の“種類”が違うように感じられた。
 忠誠ではなく、恨み。それに近しい感情。
 だが、その上っ面も嘘ではないだろう。
 で、あれば。

(──欲しいな)

 無限の戦争。無限の死を謳う組織、無限機構。
 その副総統たる男は、品定めするように白スーツの男性を見やる。
 あの感情。恨みのようなアレさえなければ、引き込んでしまうというのに。
 引き込んでしまえば、有用な人材となるだろう。
 世界を殺すための。神を殺すための。人間を殺しつくすための。
 無限の戦争の、有用な人材に。
 だが、白スーツの男性は、ハイルに全く歩み寄る余地を見せず、
 未だ残っているゾンビ三体に命令を下す。
 先も言った通り、ハイル自身に戦闘能力はない。
 RPGを避ける事が出来たのも、咄嗟に飛び退く事が出来た事と、
 RPGの爆破致命傷範囲が3m以内と、狭かった事にある。
 故に、彼は頼るしか無い。
 自分ではない、誰かに。

「──アイテール」

 銃声。
 幾度目か、拳銃がこめかみを揺らし、一瞬でその姿が塗り替わる。
 現れたのは、金髪の少年。どこかの病衣を身に纏う姿は、10歳前後か。
 彼は、不釣り合いに巨大な拳銃を持つ右手をだらりと下げ、左手を前方に向ける。
 同時に、連続して自動小銃の音が響き、しかし、少年が一切傷付くことはなかった。
 彼の眼前に展開される、半透明の膜によって、全ての銃弾は阻まれる。
 そして、彼は嘆息を1つ。

「全く、なってないね。
 このタイミングなら、あのまっくろくろすけを呼ぶべきだろ。
 まんまと逃げられたじゃあないか」

 それは、独り言であった。
 生意気な言葉遣いで、少年は去り行く白スーツの背を見つめる。
 記憶に、刻みこむように。脳の奥へと、仕舞い込むように。
 その、世界に敵対するにあたって優秀な人材を、次こそは手に入れられる様に。
 嗚呼、世界は、戦争を望んでいる。
 あの、通りすがりの男でさえも、火種を、抱えているのだ──。



//ここらで〆ですかね
//お疲れ様でした!
899 :【テリブルアーミー】ゾンビの兵隊を呼び出す能力 [saga]:2016/01/03(日) 21:57:43.07 ID:Ga1sXu000
>>898
//ありがとございましたー!お疲れ様です!
 楽しかったです!
900 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/03(日) 22:19:13.16 ID:HmdCVfLmo
>>897

「私は琥羽。優野風 琥羽と言います」

【相手、アルフィラに名乗り返す】
【アルフィラに勝ちだと言われた少女は、褒められて頭を掻く】

【人外、自分からそう言うアルフィラは確かに強い】
【蹴りを受け止める際に身体機能を強化したが、今もまだ痺れて手を握れない】

「あはは、これでも免許皆伝の腕ですから
 ……あ、あまり褒められることに慣れていないので、かなり気恥ずかしいです……。

 そ、それより1つお聞きしたい、というか質問なんですが……アルフィラさんは戦うことが好きですか?」

【あまりに恥ずかしくて強引に話を移す】
【今まで物を壊して怒られてばかりだったため、褒められることに本当に慣れていない少女だった】
【変えた話題は「戦うことが好きか」】

「私、異能者と戦う組織的なものに所属しているのですが、
 アルフィラさんが良ければ入ってみませんか、という……まあ、勧誘です」
901 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage saga]:2016/01/03(日) 22:33:31.54 ID:dnLSk312o
>>900
 少女は褒められることには慣れていないという。
コレほどの技を身につけた少女が褒められ慣れていないとは。
珍しいこともあるものだと思っていると、戦うことが好きかと聞かれる。

「戦うことが好きか、と聞かれたら少し困るわ」
「どちらかと言えば、私は人の磨き上げた技とかそういうのを見るのが好きなのよ」
「それが唯一無二のものを持つ人間の技であればなおさら」
「そしてそれを手っ取り早く見られるのが勝負なだけであって」

私自身は平和主義なのよ
【と笑いながら冗談半分に言う。】

 そうしていると、異能者と戦う組織に勧誘される。
「あぁ、ごめんなさい。私はそういうのに所属するつもりは無いし、所属するべきでないと思ってるの」
「人外は、人間同士の争いに首を突っ込まないものでしょ」

【そう言い断る。しかし】

「琥羽さんが困ったときに私を呼んでもらえれば、出来る限りの手助けはするわ」
「他にも人を襲う人外と戦うことがあるのならば、呼んで頂戴」

けどまぁ私はいつもふらふらしてるから、連絡とか取りにくいと思うけど

【そう応える。少女や人間を護るために戦うことに否はないようだ】
902 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/03(日) 22:47:31.80 ID:HmdCVfLmo
>>901

「あ、そうなんですか。残念です」

【勧誘してみたが、彼女は人間同士の戦いには首を突っ込むべきではないと考えているらしい】
【だが、人外が関わっているものは別であるとも答える】

「わかりました。
 では、この話はなかったことにということで。
 人外が関わった大事には探させてもらいます。

 まあ、私も連絡手段が殆ど無いような人間なんですがね……はは」

【乾いた笑いを出す少女】
【自分の能力で一番嫌な部分、機器に強いがあらゆる連絡・情報手段を無条件でシャットアウトしてしまう】

(はあ、火力に関してはかなり良い線行ってると思うけど、壊すのはダメだろ)

【研究に必要な精密機器を自覚なしにぶっ壊すせいで肝心のアジトという施設にすら入れない】
【今日一番に告げられた情報が少女に心に響いていた】

「ま、まあまたお会いしましたらもう一度手合わせできますか?
 ……まだ、出していない力、アルフィラさんもありますよね」

【強引に聞き、そして最後には鋭い目で聞く】
【今回、最初はお互いに“見る姿勢”だった】
【そして、お互いの底を出さずに終わった】

【それで終わるには、あまりにも惜しいと少女は感じていた】
903 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage saga]:2016/01/03(日) 23:07:25.85 ID:dnLSk312o
>>902
 勧誘の件は思った以上にあっさりと諦めたようだ。
彼女自身、所属してくれれば良いな。と言った考えだったのだろう。
そして彼女も今の人間には珍しく、連絡手段を持たないようだ。
そこには何か深い理由があるのかもしれないが聞くつもりもない。

「あらそう。それでもまぁ、本当に大変なときとかはまた会えると思うわ」
流れってそういうものなのよ、多分。

 そう言うと、少女はまた会えた時はもう一度手合わせをしたいと言った。
そして、今回双方出し切っていない力を見せ合おうと言うのだ。
なんと、あれだけの技を魅せてくれたのにまだ他にも魅せていないものがあるというのだ。

「手合わせするのは大歓迎よ。琥羽さんのまだ魅せていない技をもっともっと見たいわ」
「けれども私のやつはダメね。公然なんちゃら罪になっちゃうもの」

 そういい、はぐらかす。
彼女の出していない力、『竜化』は彼女にとってとてもとてもつまらないものだからだ。
磨き上げた技は使えなくなりただ暴れることしか出来ず。
ただただ生まれ持ったものだけで蹂躙するなんてことは、置いた人間の技を見たその日から恥ずべきものになっているのだから。

 しかしながら、既に公然なんちゃら罪には抵触しそうな姿ではあるが

//この人いっつも服失ってんな
904 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/03(日) 23:24:19.63 ID:HmdCVfLmo
>>903

「公然……?
 あ、ああ……なるほどなんとなくわかりました」

【公然ということはあの罪だろう】
【なんとなく隠しているものがどういうものかを、なんとか察せた】
【しかし、それはこういった誰もいない場所でなら問題はなそうだが……】

「ふふ、次に会う時が楽しみです

 ……しかしまあ、今考えるべきは別ですね」

【未来を夢見る少女はしかし、現実を見る】
【なんというか、同じ女性として悩ましい格好にあるアルフィラは既に彼女の言った罪に抵触している】
【……可能性があるだけだが】

「アルフィラさん、服、買いに行きましょう。一度私の家に行ってから。

 その格好は人様に見せられないです」


//焼けちゃったら仕方ない……んですよ
905 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage saga]:2016/01/03(日) 23:41:39.68 ID:dnLSk312o
>>904
 少女はまだ出していない力をなんとなく察したようだ。
しかしまぁ、人目がなければ良いのでは無いか。と心の何処かで思っているようだ。
少しはぐらかし方を間違えたか、と考えていると。
少女が服を買いに行こうと提案する。
そして気がつく。痛みと興奮とその他諸々ですっかり気付かなかったが、身につけていたものが焼け落ちている。

「琥羽さん。是非お願いするわ」
「結構前に人前に出た時に大騒ぎになったことがあるの」
あれは面倒くさかったわ……
 と昔を思い出す。
人が服を着る理由を寒さ対策と、皮膚の保護としか認識していないアルフィラにとっては服は結構面倒くさいものなのだ。


//置いた→老いたです
//そして、この辺りで二人で服を買いに行きました。という感じで〆で大丈夫でしょうか?
906 :【一刀雷世】 ◆lDED16e8oA [sage saga]:2016/01/03(日) 23:45:30.46 ID:HmdCVfLmo
>>905
//はい! 絡みありです!
907 :【蹴巧竜人】  ◆B0bi93STJ2 [sage saga]:2016/01/03(日) 23:54:46.01 ID:dnLSk312o
>>906
こちらこそありがとうございました!
908 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 00:27:10.09 ID:QjeSrye2o
【どこかの寂れた神社にて】
【あたりには地に伏せる男たちの姿】
【そのなかにその巫女は居り】

「こいつらが民から吸い上げた財産はどこにあるんかいな・・・。」

【なんていいつつあたりを見回しながら神社内をうろうろする】
【その服装といえば、巫女の正装の色合いを全く逆にしたような、黒下地に青のセピア調で】
【背には蛇の紋様が刻まれ】

「うーむ、見つからんのぉ・・・。
こやつら、どこに隠しおったんじゃ?」

【とかいう巫女の手にはナックルが握られ、月光が反射して光を放たれている】
【さて、神社に行き着いたものはこの光景を見てどう思うのか】
909 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS [sage]:2016/01/04(月) 00:43:14.07 ID:SXdAEYv10
>>908
【その数分前、ピザの配達バイクが神社に到着する。】
【境内前に移動させ、エンジンを停止。】
【メットをかぽっ、と音をさせて出てきたのは、シルバーブロンドの長髪が目立つ少女。】
【そんな販売員がいるものか。】

「……ここ、ですかね?」

【自問自答しながら、住所と見比べる。うん、間違ってはいない。】
【ボックスから、更に薄いボックスを取り出す。もちろん、出来立て熱々のマルゲリータ。】
【長い石段を駆け上がり、配達へと向かう。】

「はあ、はあ……何段あるですか、ここ……」

【漸く到着し、少女は手すりを掴んで俯き、息を上げる。】
【そうして、はっと上を向き、注文者を呼ぼうとした。】

「はあ、はあ……すみませぇ――――はっ?」

【そして、遂にその不可思議な光景の、第一発見者となってしまう。】

//もしいらっしゃいましたら
910 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/04(月) 00:43:17.25 ID:Ltatx4pk0
「今日は暖かいな。マフラーは余計だったかな」

緋色のコートを肩にかけ、彼女は気だるげな表情。
コートの中には女物のスーツが皺ひとつなく。

「で、学園裏って言われるのは久々だ。
 有名になるのも、こまったもんで」

彼女はため息1つ。
吸い込んだ息には、土ぼこり、それに硝煙の香り。

放射冷却の星空から、地面に目を向ける。
更地の一角にはクレーターが無数。
その周囲には赤黒い染みと、”何か”の破片。

「後片付けをする身になってくれったらない」

かくいう彼女に控えるは、黒の女王。
この夜の覇者であった。

//待ってます、26くらいまでなら。
911 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 00:50:18.80 ID:QjeSrye2o
>>909

【不意に耳に入ったのはバイクのエンジン音】
【全く持って、であるがこの巫女にとっては不測の事態】
【男たちが周囲に倒れ伏せた状態を隠そうとはするも、そんな時間はなく】

「はぁ・・・、とりあえず、やが。
この状況には何も言わんでくれ。」

【とはいえ、こんな状況、見てしまったら何かいいそうであるし】
【セピア調で蛇の紋様が刻まれた巫女服がさらなる不安を煽るであろうて】

【そのうえ巫女は手にナックルをはめている】
【月光が反射し、光を放つそれはこの現状を引き起こした凶器だとすぐにわかるはずで】
【同時に犯人もこの巫女であるとわかるはずだ】

「何かの配達に来たんか・・・?
ったく、ちと中身を見せてもらってもいいかえ?」

【死んではいないだろうが、男どもは確実に気絶している】
【もしこの荷物の中身が吸い上げた金銭や財産であれば、確証が得られる】
【そう踏んで、荷物をよこせと少女にせがむように言うのであるが】

【よこさなければ・・・、と言った雰囲気は醸しだされている】
【この怪しい巫女に対し、少女はどうするか】
//よろしくおねがいいたします!
912 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/04(月) 00:56:40.88 ID:OvODB9h6o
>>910

 夜風に混じり、革靴の音が響く。
 こつり、こつりと、逡巡も無い足音だ。
 そして、土埃に紛れるような、擦り切れた茶色のコートが靡く。
 その更地に現れたのは、1人の男だった。
 手入れのされていない、くすんだ金髪に、無精髭。
 そして、真っ青に澄んだ、深海の如き瞳。
 年嵩は20代前半と言った所か。

「こんばんは」

 彼──ハイルという名を携えた男は、女性に声を掛けた。
 その足下には、生臭い破片。
 それをまたぐようにして、女性に近づいていく。
 そして、彼我10m程の位置で立ち止まると、空を見上げた。

「ああ、良い夜だな。
 この匂いと埃が無ければ、だけれどね」

 そう言いながら、彼はポケットから煙草とジッポライターを取り出し、
 それを咥えると、手で風を遮りながら火をつけた。
 紫煙が冷風に混じり、くるくると引き裂かれていく。



//よろしけれヴぁー
913 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS [sage]:2016/01/04(月) 01:03:39.99 ID:SXdAEYv10
>>911
【変だ。奇妙だ。不可解だ。奇天烈だ。奇想天外だ。】
【頭の中で状況を整理しようとしても、思いつくのはそんな単語ばかり。】

【境内の石畳に倒れ伏す男性複数。その中央に、巫女。その御衣には蛇が記されている。】
【凝視しようとすると、不意に反射光。思わず目を背ける。】
【顔を傾けて様子を伺うと、巫女にはかなりミスマッチである頑強なナックル。】
【これまたはっとして地に伏す男性達を見る。頬には、今現在そうされたかのような殴打痕。】

【加えて、妙な威圧感を放ちながら、この右手に抱えるマルゲリータ(Lサイズ・クリスピータイプ)を所望してくる。】

「…………いや、ただのピザだよ、です」

【とりあえず、脳が突っ込むしかないとの指令を出したので、従ってみる。】
914 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 01:08:15.50 ID:QjeSrye2o
>>913

「へ、”ぴざ”?
ひざの間違いではないか?」

【なんともまあ、この巫女は一般とは隔絶された世界に生きているのか】
【ピザというものを知らない】

「とりあえず、その蓋を開けてみよ。
何が入っとるか、見せてみ?」

【はやくしろといったまくし立てるような視線が少女を襲うだろうか】
【とにかく、先ほどの男たちが少女にバレたことでとにかく気が立っているようだ】
【気をつけたほうがいい、何をされるかわからんぞ】
915 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/04(月) 01:09:44.69 ID:Ltatx4pk0
>>912

「こんばんわ。お気遣い痛み入ります」

コートに袖を通し、たおやかに一礼。
よどみない動作は、もはや機械のそれに近い。

「私も、好きでこれをしている訳では無いってことを理解してもらえると助かります。
 単なる正当防衛ですよ。木端微塵になるのも、なってしまえばどうにもならない。
 そうでしょう?」

悪びれる様子もないのに、自己弁護。
彼に向かっても、軽口をたたく。

「そちらこそ、そんなに擦れた格好で、
 こんな街中の更地に何の用事かな?
 買いものじゃあ、なさそうだ」

彼女は、軽い調子を保ったまま、尋ねる。
その目は笑ったようでいて、見透かすような、値踏みするような。
916 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 01:17:30.52 ID:SXdAEYv10
>>914
「……ああ、なるほどです。巫女さんだから知らねーんですね」

【納得した表情で、なんとなしに呟く。】
【巫女だから仕方ない、訳ではないはずだが、生憎こちらも色々と疎い。】

「なら、見れば分かるですよ。こちらが当店の人気ナンバーワンメニュー、マルゲリータだ!です」

【と、自慢げに薄いボックスの蓋を開けてみせる。】
【中には果たして、巫女のお目当て通りの物が入っているのか。】

【また、開けた瞬間、彼女がピザ屋の制服の下に着ているシャツの袖が数センチほど見えた。】
【西洋剣が斜めに交差し、その後ろには盾のマーク。そんな腕章が付けられていた。】


//『財産』が見つかるかどうかはおまかせします
917 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/04(月) 01:25:34.53 ID:OvODB9h6o
>>915

「ああ、“気にしない”と“好む”の違いは分かるさ。
 少しやり過ぎだとは、思うけれどね」

 紫煙を深く肺に落とし、ハイルは笑みを返す。
 そう、殺人を嫌悪する訳ではない。
 殺人を嫌悪出来る立場でも、覚悟でもない。
 ただ、ハイルは緩慢な動きで周囲の肉片を見回す。

「さて、ここにお気に入りの店があったのかもしれない。
 ────……なんて、軽口はやめておこう。
 人違いを恐れていたが、その人形……間違いはなさそうだ。
 僕は、少々祖国の深くまで調べていてね。
 そこで、祖国の裏側と中々に深く結びついている組織を見つけた」

 そう言って、男は1つ。
 紫煙の塊を吐き出すと、女性を真っ直ぐ見つめる。
 真っ青な、深海の如く深く、暗い瞳で──。

「────学園裏。
 君は、その関係者だろう?」

 その問いには、確信に近いものがあった。
 帝國、祖国。その両方と強く結びついている研究機関。
 あくまでも資金提供程度の関わりだが、祖国の一部では、
 その機関から研究成果を奪おうという計画が立てられていた。
 学び舎を表の顔とした、その狂気の組織──学園裏から。
918 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 01:26:33.86 ID:QjeSrye2o
>>916

「うむむ、ちと馬鹿にされた感じがするがの・・・。」

【といい、開けられたボックスを覗き込むと】
【ディスク状のなんとなく食べ物のようなものが伺え】

「ほえ?奴らはこれを頼んだのか・・・?
うーむ、これが民から巻き上げたものとは思えんがの。」

【というか、これを配達したのがこの少女ということすら気づいていない】
【ともかく、巫女が見つけたかった財産とか、金銭やらではなかったようで】
【ただ、落ち着いて入られない、この男たちの処理がまだ済んではいない】

「うおっ、まさか・・・」

【いつも犯罪に近い、というかもろ犯罪行為で他の神社を襲っていたこの巫女は】
【この紋章を見た時、確かこの紋章は正義の者共の紋章だったはずだと思いだし】
【少々動揺するのだが】

「あはっ、あははは、なんでもないぞ。
この”ぴざ”とやらは私が代わりに受け取っておこうぞ。」

【あきらかに動揺しきっている】
【顔に少し汗を浮かべ、すぐにでも少女に帰って欲しい、ということを伝えるが】
【怪しい、いかにも怪しいこの行動は少女をより警戒させるか】
919 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/04(月) 01:43:57.20 ID:Ltatx4pk0
>>917

この会話についていけてる時点で、この男、向こう側の人間。
そんな見当は、ものの数秒で付く。
全く、研究所は面倒事しかやって来ない。

「祖国?なんだっけな、うら寂しい資源国だったかな。
 それと私に……」

直後に続けられる言葉の矢。
見事に、美しいと言わざるを得ない程。
正確に的を射ぬいた。

「あー、学園裏か。
 今夜それを聞くのは21人目だ。
 20人全員、ここにいるけれど」

そういって、くるりと一周。
にわかに言い澱みはしたが、目を閉じ、息を吐き、目を開け、再起動。
ここで何が起きたかを、言外に示す。

「さて、私が誰かはわかってるみたいだけれど、
 私は、あなたを知らな過ぎる。
 祖国の人間?それとも別の差し金?
 でもまず、名前を聞こうかな?」

自分が研究所の人間であると問いを返し、
人物を問う。

多少不法はやっていたが、研究所は、そこまでめちゃくちゃはしていなかった。
彼女の記憶には、そのように映っていた。
920 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS [sage]:2016/01/04(月) 01:45:35.95 ID:SXdAEYv10
>>918
「バカになんかしてねーですよ。それよりほら、見ろです。おいしそうでしょー?」

【巫女の焦りなどお構いなしに、店の商品を褒め続ける。】
【まるで周りの絶命している男達のことなど眼中に無いように。】
【だが、その途中でひっかかる。】

「……まさか?」

【腕章を見られたことには、本当に気づいていない様子で、首をかしげるばかり。】
【そんなことはどうでもよくて、と、少女が続ける。】

「はいどうぞ、お渡しするですよ」

【と呑気にピザを渡し、店名の書かれた帽子を脱ぐ。毎度ありがとうございました、と挨拶を元気よく言う。】

【そして、帽子をひょいと近くの藪へ投げる。】

「――さて、これでこっちの仕事は終わり、です。これじゃ現場検証の必要もねーです、ご協力に感謝ですよ」

【いつの間にか少女の背後に、重厚なモーニングスターが浮かび上がってくる。】
【それをがしりと鷲掴み、重く空の切る音を響かせ、それを回す。】

「遂に言う機会が来るとは思ってなかったですが、――お代はあんたの命、です」

【問答無用。刺の無数についた鉄球が、巫女の脇腹へと襲いかかる。】
921 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 01:56:37.08 ID:QjeSrye2o
>>920

「お、おう。
とりあえず、受け取っておくぞ。」

【おそらく出前屋、というかまあそんな感じなのだろうか】
【とりあえず、これで帰ってくれれば、なんて夢想は叶うはずもなく】

【少女は帽子を投げ捨て、そしてモーニングスターを脇腹にぶち込んでくる】
【まあ、なんとなく予測はついていたことだ、後方へと飛び退き】

「待て待て、事情聴取もなしに早速処刑かえ・・・?
やけに熱心にお仕事をなさるもんじゃのう。」

【とはいえ、ここで殺されるわけにもいかない】
【腰の札入れから緑地の「木」と刻まれた札を取り出し】
【地面に貼り付けると、少女と巫女の間には1メートルほどの樹木が生え】

「ほれ、[ピーーー]ならさっさとせい。
いやはや、殺し合いなんていつぶりかいな・・・。」

【最近、命の奪い合いなどした覚えもなく】
【まさかこんな少女と、しかも正義の者共とやりあうなんてことは思っていなかった】
【今は守りに徹する、少女の行動を目を細くして観察する、ただそれに尽きる】
922 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/04(月) 01:56:49.59 ID:OvODB9h6o
>>919

 くつ、と1つだけ笑いを零す。
 当然の質問。初対面の人間には、名前を聞く。
 その当然が、ハイルには皮肉の様に突き刺さる。
 後悔も、悲壮も、無い。
 しかし、自らの“欠損”を思い知らせる。

「名前か……その質問が僕には一番難しい。
 自分の名前が、分からなくてね。
 友達から、“ハイル”という名は貰ったよ」

 そして、欠損と同時に、裏切りを思い出させる。
 名に込められた、“幸福・救済”という意味。
 しかし、ハイルが行っているのは、真逆の行為。
 故に、胸を刺す。己の狂気が、全てを裏切ったと。

「──差し金、なんてものじゃないさ。
 祖国とも、今は関係ない。
 自分の事が知りたくて、調べただけだ。
 僕は、僕の意思で此処に居るし、
 今のところは、君に何かしようなんて気はない。
 20人と同じ姿には、なりたくないからね」

 首を竦める。と、同時に左肩に激痛。
 昼間に痛めた所が、未だに治っていないのだ。
 少し顔を顰めて、ハイルは口を開く。

「さて、次は君の番だ。
 せめて名前くらいは聞きたいね。
 名も知らない女性は口説きにくい」

 冗句混じりに、名前を尋ねる。
 生憎と、祖国に関する情報からの繋がりでは、
 学園裏関係者の簡単な情報しか載っていなかったのだ。
 チェスの駒を使う能力、なんて曖昧な情報で人違いでは無かったのは運がいい。
923 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 02:08:10.11 ID:SXdAEYv10
>>921
【巫女の身体を外した鉄球は、舌打ちと共に霧散する。】

「ちぇ、外したですか。なに、事情聴取ぅ? なんでほぼ現行犯みたいな奴にしなきゃいけねーですか?」

【巫女の釈明に聞く耳を持たない少女は、次の武器を繰り出そうとすると。】
【目の前の札から伸びた小ぶりな樹木が、巫女と自分とを分けた。】

「余計な真似を……分かったです、殺りながら聞いてやるですよ。あんたがこいつら殺ったですか?」

【空から生まれた二振りの剣が、その樹木に斬り掛かる。】
【全長1mの木の幹だ。斬れぬ訳がない、その判断からの行動だ。】
924 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 02:16:23.30 ID:QjeSrye2o
>>923

【さて、少女は現れた樹木を二振りの剣で切ってしまおうとするが】
【以前もそうだった、樹木に斬りかかった剣士が居たはずだ】

「ああ、私がやったのは確かじゃ。
ただ、こいつらが民から巻き上げた財産やらがある、と耳にしたものでな。」

【少女が樹木に斬りかかるタイミングを見計らい、木に赤地の「火」の札を貼り付け】
【後ろにステップを踏みつつ、「火」の札を発動させる】
【札から火が出て、樹木へと燃え移ると一気に炎の勢いがあがる】

「やれやれ、そんなに簡単に人をただの殺人者のようにみなしたらいかんぞ?
もうちと、事情を確認してからじゃな・・・。」

【どうやら相手は武器を自由自在に変化させるようで】
【だが、その特徴は近距離武器、巫女がそう思っているだけかもしれないが】
【それならば、勝ち目は多少有るかもしれないか】
925 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/04(月) 02:17:57.35 ID:Ltatx4pk0

>>922

「名は個人を示し、姓は属する場所を指すとは言うけれど、
 まあ、今じゃあ意味ないよね。
 雪華、墨宮 雪華。それが私の名前。
 必要なら、覚えておいてね。ハイルさん?」

遠回りも甚だしいあてこすりを投げつけながらも、彼女は名乗った。
そこに何も意味はない。
唯、少し不機嫌を押し付けたかった時に、押し付けるネタがあっただけのこと。

「で、何処から来て、何処へ向かっていたのかが分からないと。
 多分私も、それは解らない。
 だって私は、あの場所の管理を預かっているだけ。
 研究資料も移転済みだし、研究所を当たりたいなら、他に行った方が建設的だね」

思ったことを思った通りに投げつける。
そこに嘘偽りは無く、気楽さすら見えた。
事実、何か使命を帯びているなら、ここで何かしら行動を起こしているはず。

「ナンパなら、当てが外れたけれど、
 今、研究所の跡地を改装中なんだ。
 住民が足りてないから、来てくれると助かるんだよなあ」

学園も、巨大な人材プール。それを失って、新規の駒が入らない。
それはお互いにとっても好ましからざる
926 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 02:27:29.63 ID:SXdAEYv10
>>924
「その財産を奪って、どうするっつーんです――なァッ!?」

【少女の剣が幹に触れる瞬間、巫女の動きがあった。】
【迂闊だったと悔やむ間もなく、木はほぼ一瞬で巨大な松明と化した。】

「くっ、姑息な真似をする、ですっ!」

【少女は慌てて剣を消し、代わりに彼女ひとりを覆い隠す程の大盾を生み出す。】

「ただでもただじゃなくとも、殺人は立派に罪、です!」

【シールドバッシュ。盾を構えた体当たり。】
【火が回ることを防ぎつつ、燃えることで脆くなった樹木をなぎ倒そうと試みる。】

927 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/04(月) 02:33:28.65 ID:OvODB9h6o
>>925

「クックッ、君は皮肉屋だな。
 それに──強(したた)かだ。
 まさか、こっちが口説かれるとはね」

 苦笑と共に紫煙が溢れる。
 研究所で、友人と語り合い過ごす。
 嗚呼、そんな人生があれば、自分はどれだけ幸福で、救われただろうか。
 だが、拒絶したのは自分だ。
 目の前に差し出された手を振り払い、善意を踏みにじり、
 そして、きっとあっただろう幸福から、逃げ出した。
 自分の不幸に酔い、裏切りの後悔に酔い、良心の呵責に酔う。
 その、狂った道を選んだのは、自分自身だ。

「魅力的だが、生憎とそうする訳には行かない。
 君を口説くというのも、あながち冗談じゃなくてね」

 そして、彼は煙草を地面に落とし、それを踏みにじる。
 それを、自身の良心や理性といったものに見立てて。
 その深海の如き瞳は、夜闇の中で一層暗く輝いていた。

「──墨宮雪華。
 僕と共に、世界を殺さないか」

 何かを捨てる音。
 誰かに、この問いを投げる度に、
 1つ、自分の人間らしさを捨てているような錯覚。
 だが、それを自覚していても、ハイルの言葉は止まらない。

「救われず、報われず、死んでいく人が居る。
 平和という言葉は形骸化し、誰もその存在を信じなくなった。
 “だから”、僕は世界を殺す。
 平和じゃないのは、不幸じゃない人間がいるからだ。
 君が狙われたのは、それだけ余裕があるからだ。
 僕は、世界中の人間を不幸のどん底に叩き落として、余裕を奪う。
 そうすれば、誰も、自分以外に構っている余裕なんて無くなる」

 それは、狂気だった。
 理性の中で選んだ、1つの狂気。絶対悪の理論。
 誰もが不幸の底にあれば、誰もが争わないと言う悪しき平等。
 だが、それを確固たる意思をもって紡ぐ。



「────── 世 界 は 戦 争 を 望 ん で い る 。 」



 同じ組織の、誰とも違う。
 平和を望む悪は、夜風をねじ伏せるような確信をもって、そう言った。
928 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 02:35:30.07 ID:QjeSrye2o
>>926

【燃えた樹木は少女へと炎を差し向け】
【少女は盾を構えて樹木をなぎ倒そうとしている、その間に】

「まあ、用意するものはこれくらいかの。」

【と、茶地の「土」の札、そして黄金地の「金」の札を取り出しておき】
【そして樹木がなぎ倒され、儚く樹木は消失したが】
【巫女はすぐさま地面に「土」の札を貼り付け、術を展開】
【土嚢いっぱいほどの土が人型を作り出し】

「いやはや、[ピーーー]つもりはなかったんじゃがなー。
ちと打ちどころが悪かった。すまんすまん。
あと、財産は民に分与するつもりでおった。これは本当ぞ?」

【人型に「金」の札を貼り付け、全身を鋼鉄で覆われたゴーレムが姿を見せる】
【ゴーレムは少女の元へと向かい、盾を全力のストレートで殴り飛ばそうとする】
【だが行動に柔軟性はまるでない、ヒョッとでもよければ攻撃は避けられるだろう】
【なんにせよ、巫女は少し離れた場所でゴーレムの操作に集中しているようで】
929 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 02:52:38.69 ID:SXdAEYv10
>>928
【木は少女は薙ぎ倒され、瞬く間に消え去った。】
【だが、既にあの巫女は次の手である鋼鉄の人像、ゴーレムを準備していた。】

「なんつーセコさです。そのナックルも何の為にあるものなんですか」

【愚痴をこぼしながら少女は盾を消し、左方へと回避する。】

「うっかりだろうとしっかりだろうと殺しは殺し、何度も言ってるです。それにそんな後付け、どーだか、です」

【これに付き合うのは少々骨が折れそうだ。そう考えた少女は、巫女の元へ迷わず駆けた。】
【スピードはこちらの方が上、それにあっちは操作に夢中で無防備。】
【ならば狙うしかあるまい。少女はナイフを1本手元に召喚し、牽制として巫女へと投げる。】
【しっかり防御や回避してくれればこっちのもの。その隙を狙うのは容易いはずだ。】
930 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/04(月) 02:55:54.34 ID:Ltatx4pk0
>>927

「黙れよ、根無し草」

吐き捨てるような言葉と一緒に、
白の女王が、手にした火器を解き放つ。

砲弾は刹那の内に彼の足元にクレーターを作る。
彼が避ける?そんなことは知ったことでは無い。
気分を害されたのだ、生死など、知ったものか。

「世界を殺す?
 ああ、先生も嫌いだったなあ、こういう夢遊病患者。
 そんなやつには、頭に砲弾がお似合いだ」

値踏みするような口調も、見定める視線も、全てが無意味だった。
自分の世界に逃げ込んで、見境なく壊し続ける、
彼女には、目の前に癇癪をおこした子供としか映らなかった。

「戦争を望んでいる?
 ふざけるな、そんなことは……そんなことは……」

引き絞るように、漏れ出す声。
当然、その分のエネルギーは、次の言葉に向けられた。

「私達以外が全員戦争する場合、以外無いんだよ、
 何でこんなことも判らないんだ、脳なし。
 たっぷり戦争してくれよ、私達の蚊帳の外で。
 骨なら拾ってやる。何なら髄の一滴まで利用してやるよ。
 さあ、存分にやってくれ。で、ないなら」

息継ぎなく、まくしたてる。
夢想主義者を口汚く罵り、その理想に泥を塗り、
意味をなじり倒す。
そして、止めに。

「邪魔だ、ここで死んでろ。それが一番マシだから」

身勝手も甚だしい言葉を突き立てた。
931 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 02:58:52.26 ID:QjeSrye2o
>>929

【ゴーレムの一撃は簡単に少女に回避されてしまい】
【こてん、と転けてしまう、それに巫女はくすりと笑い】

「セコいも何も、これが私の能力じゃからのう・・・。」

【ゴーレムの操作に集中しているのもあったが】
【なにより投げてくる、というのが意外にあったのか】
【巫女は右の方に転がって回避をする】
【この巫女、身体能力は意外とあるが、今回は少しモーションが大きすぎたか】

【接近されたらなかなかまずいと】
【取り出したのは青地の「水」の札、そして先程の「金」の札】
【それらを下駄に貼り付けると】

【下駄のつま先が鉄化し、下駄の上には湯船一杯ほどの水】
【それを少女へと差し向ける】
【水は濁流となって正面から、背後からは鉄人形が迫る】
932 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/04(月) 03:17:36.12 ID:OvODB9h6o
>>930


 迫る砲弾──と、ほぼ同時に響く銃声。
 最初の返答の瞬間に、腰のホルスターから抜いた拳銃。
 その白銀を、己のこめかみに押し当てて、ハイルは引き金を引いた。
 頭蓋が揺れ、存在が塗り替わる。
 くすんだ金髪は黒く。茶色のロングコートも黒く。
 深海の如き瞳は、空洞の様に白く。
 目と口以外の全てが、黒きモノに塗り潰されていく。
 それは、体から滲み出て、足下から立ち上がり、空間から引き寄せられる。
 それは、影。周囲の影が、彼の肉体を覆っていった。

「分かってねぇなぁ……」

 ──爆発。
 直撃──では無い。
 砲弾の着弾音に混じって聞こえる、呆れた様な声は。
 クレーターのギリギリ範囲外。
 女性の側へと近づいた位置から、響いていた。
 その声を漏らすのは、雄牛の様な形状の頭。
 それは、まるでミノタウロスのシルエットだった。
 牛頭人身の影法師。それが、挑発的に口を開く。

「分かってねぇ、分かってねぇ、分かってねぇ。
 誰一人も、蚊帳の外じゃあ居られねぇんだよ。
 世界中が、戦争に巻き込まれる。
 そうじゃなきゃあ、俺様が困るんだよ」

 凄まじい速度で砲弾を回避したそれは、
 息ひとつ切らさず、人差し指を左右に振った。
 そして、その指で女性から見て左側の空間を指さす。
 まるで、そこに何かが在るかのように。

「この、エレボス様の為にならねぇんなら──」

 エレボスと名乗った影が指差す先。
 そこには、ナニかがあった。真っ黒な、バスケットボール大の球体。
 それがふわふわと漂っており、夜闇の中にその黒いシルエットをくっきりと浮かべる。

「──死んでくれや」

 その言葉と同時、エレボスが指揮棒のように指を振る。
 右から、左へと、一直線に。
 同時に、その黒い球体が指に従うように隆起し、鋭く尖る。
 まるで槍か、矢の如き一条。
 それが真横から、女性の左腕。胸の高さに迫る。
 直撃すれば、腕ごと心臓まで貫通する、そんな勢いだ。
933 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 03:18:27.26 ID:SXdAEYv10
>>931
【投擲したナイフは当たらず、巫女は隙の大きいモーションによって避ける。】
【ここで攻めれば、勝てる。そう確信したその矢先。】

「ん、なにそ――み、水ゥ!?」

【次から次へと変化する戦法。今度は、ただの下駄から現れた大量の水。】
【それが濁流となり、少女を背後のゴーレムへ送り出そうとする。】

「こ、これをどうしろっつーんですか……うわぁっ!?」

【慌てる暇なく少女は水に足を取られる。そして、ゴーレムへと相対する。】
【諦めた様な表情で、水浸しになった少女は、こうなったら、と呟く。】

「こっちも奥の手、です!」

【少女が指を鳴らすと、ゴーレムの頭上には大きな鉄の槌。】
【かなりの重量を持っていそうな、そんな槌が宙へ浮かぶ。】
【そして、その大槌は誰が触るでもなく、ゴーレムの脳天めがけて振り下ろされる。】


//すみません睡魔がピークです……
//一旦凍結して後日、ということでもよろしいでしょうか?
934 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 03:32:39.90 ID:QjeSrye2o
>>933

【少女は巫女の思ったとおりに水でゴーレムの方へと流され】
【ゴーレムが少女に殴りかからんとした、まさにその時だった】

【ゴーレムの頭上に鉄槌が姿を現し、ゴーレムを叩き潰し】
【ゴシャッと音とともに、ゴーレムは土へと還った】

「ほう・・・、直接触らずとも操作ができるか。」

【おそらく少女はゴーレムの方に気が行ってしまってるであろう】
【その隙、というべきか、それを捉え、巫女は水流にのって少女へと急接近し】
【膝関節に回し蹴りをかける】
【だがそれは、少女が気づいていたら逆に最悪とも言える悪手となりうるが】

//了解です!
//おやすみなさい!
935 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/04(月) 03:33:40.58 ID:Ltatx4pk0
>>320
酷く滑稽な討論であった。
お互いの理屈を押し付け合い、妥協もなにもあったものでは無い。
挙句、自分の頭を撃ち抜いて、影に喧嘩を代わらせようとは。

「デタラメだ。何もかも、だれもかれも」

彼女は、向けられた殺意に分身たる女王を差し向ける。

先端は女王の胴を貫き、貫通し、砕け散った。
だが、黒槍の真の目的たる、指し手の心臓までは至らず、腕に先端が僅かに突き刺さる。

「悪いけれど私達、戦争は売り手側なんだ。
 そっちの都合なんかより、よほど大事だから。
 まあ、諦めて退いてくれると助かるかな」

そうして、彼女が右手に握りしめたのは、黒の城塞。
生成と同時に投擲。着地と同時に巨大化。
チャリオットとなり、影を足蹴にすべく疾駆する。

「まあ、消し炭がお望みなら、踏み潰しもサービスしておくよ」
2頭の馬は巨大な質量であり、並大抵のものなど、吹き飛ばされ、馬蹄を味わうことになる。
936 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 03:34:12.73 ID:SXdAEYv10
>>934
//ありがとうございます……また今晩必ず返します
937 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/04(月) 03:49:21.16 ID:OvODB9h6o
>>935

 槍の一手は王手に至らず、影となって霧散する。
 しかし、それに動揺はない。
 “この程度”、容易く防いで貰わなければ張り合いがない。
 同じく戦争の売り手を名乗る相手が、潰し甲斐がないなどと。

「ああ、退くさ、退くぜ、退くともよ!
 テメェのその、小生意気な面を歪めてからなぁ!
 俺ァ、ハイルとは違ぇんだ! 痛い目に遭ってもらうぜ!」

 同時、出現するチャリオット。
 その速度と迫力は、正しく戦車。
 しかし、しかしだ。
 この、エレボスは、“尋常ではない”。
 影を操る力に加えて、その身には並々ならぬ速度を宿している。
 その代償に、防御面に関してはあまりにも脆いのだが、当たらなければ良い。
 白銀の拳銃を、腰に影で縫い止めて、疾走。
 常人が見れば姿が歪むほどの速度でチャリオットに迫り、跳躍。
 馬面を蹴り飛ばして跳ね上がり、女性の側へと着地した。
 彼我の距離は、2mもないだろう。

「満腹にしてやるよ、これでも食らいな!」

 叫ぶ彼の周囲に現れるのは、10のナイフ。
 しかし、その全てが黒く、影で構成されている。
 それらが踊り狂うように回転し、エレボスはぎちりと口角を笑みに歪めた。

「夜の俺に、勝てると思うんじゃねぇ!」

 その言葉を合図に、10本のナイフは撃ち出される。
 精密ではない。大雑把な狙いだ。外れるものもあるだろう。
 しかし、10本。数撃ちゃ当たるの理論である。
938 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/04(月) 08:35:18.28 ID:Ltatx4pk0
>>937
「冗談もほどほどにしてよ」

チャリオットを飛び越えられた瞬間、信じてもいない神仏への信心すら起こった。
さりとて神仏が救ってくれる訳でも無いので、自分で問題を解決せざるを得ない。

だが、相手は踏み込んで口上をのたまう余裕である。
時間をくれる敵は、最上の味方と言えようか。

「悪いね、夜食はたくさんだ」

眼前に現れたナイフの前に、騎士の白駒を転がす。
巨大化した騎士の背後にぴったりと体を寄せ、金属音が10。

脅威を完全に止め切ったはいいが、次の問題の対策を求められる。
即ち、間合いの確保である。

使える駒など、城塞以外ないので、ひとまずチャリオットを動かす。
どこに?両者の間である。

チャリオットを急旋回。彼我の中間、針に糸を通すがごとく、
全力で突っ切る。

「じゃあ、朝まで待とうか。
 状況はあまり良くないからね」

軽口を叩いても状況は好転しない。
騎士の防御を得ている今、全力で相手を探り、此方が撤退する手を見つけなければならなかった。

//寝落ちして申し訳ありません。 一旦お返しし
939 :【風馬鉄槍】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2016/01/04(月) 09:14:32.19 ID:f5RsabBWo
「馬だ!馬をよこせ!馬をよこせば我が王国をくれてやるぞ!
…もっとも、私は既に騎乗の身ですが」

とある有名な名言を口にしながら馬を走らせる女
ここは街の西の街道。言い方を変えれば王国へ至る道
乗合馬車に乗っていくのが常。されど女は一人馬を走らせる

「それに、私は今から王国に行くんでしたね
遺跡探索、楽しみですねー」

のんびりとした口調で女は独り言
だが、本当の目的は違う
数日前に命じられたのだ、王国の現在の情勢の調査を
特に何もなし、と街から伝えるのも味気ない、ということで実際に向かって現地調査をすることにしたのだ
しかし、暇だ。まだ馬を走らせて何時間もたっていないが暇だ
誰か、何か、現れてくれないか?かの名言ではないが彼女は一人思うのだった

面白いこと、面白いことだ!面白いことを齎してくれれば我が王国などくれてやるぞ!
940 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/04(月) 14:21:43.03 ID:tv00rnRe0
マッドサイエンティストな能力をください
941 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/04(月) 14:56:21.99 ID:Ltatx4pk0
>>940
今、能力もらう用の専門スレが、したらばに立ってます。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/42896/1450977027/
こっちで同じように書き込むと、貰えると思います。
942 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/04(月) 15:18:59.09 ID:OvODB9h6o
>>938

 疾走するチャリオット。
 まるで境界を示すように、エレボスと雪華の間を駆け抜ける。
 その圧力は、並ではない。巻き込まれれば、致命傷も十分に有り得る。
 故に、エレボスは大きく後方へと飛び退き、雪華と距離を離した。
 そして、自身のその行動に、強く顔を歪める。

「チッ、ビビってんじゃねぇよ馬鹿共が……!
 テメェらの思考がこっちに影響すんだよ!」

 独り言だというのに、他者を罵倒するような語調。
 多数の精神を宿す怪物が故の、意思と肉体の齟齬。
 しかし、それだけではない。そのチャリオットを脅威に思ったのは、エレボスも同じだ。
 恐らく、耐久力の低いエレボスでは、一歩間違えば即死。
 加えて、先ほどから走る激痛。
 昼間に痛めた左肩が、思考を引き裂こうと痛みを訴える。
 穴熊を決め込まれては、面倒な事になる。

「──朝まで?
 ヒャハハハッ、無理だ無理だ、無理に決まってんだろ!
 テメェ、俺の力にゃあ気付いてんだろ?」

 影を操る能力。
 汎用性に関しては、かなりのものだろう。
 純粋な戦闘能力では、そうそう並ぶ者はいない。

「“夜”ってのは、地球の“影”なんだぜ──?」

 同時、空間が蠢く。
 まるで周辺の夜が薄くなったかのような錯覚。
 そして、エレボスの右手に現れる、10mはあろうかという巨大な剣。
 大量の影を操る事で脳が悲鳴を訴え、ぎちりと嫌な音を立てる。
 だが、問題はない。とっておきから、スケールダウンさせている。
 少なくとも、1発2発で動けなくなることはない。
 そして、これでも、破壊力は十分。

「チョロチョロと鬱陶しいんだよ!
 さっさとぶっ潰れちまいなァッッッ!!!」

 天を突き刺すように出現した大剣が、
 倒れこむように振り下ろされる。
 標的は、脅威となるチャリオット。
 それを叩き潰すように、刃が肉薄する。
943 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/04(月) 18:49:55.76 ID:Ltatx4pk0
>>942

「いまなら命はとらないからさ、退いてもらえないかなあ」

彼の独り言など構わず、彼女は勧告する。
何せこちらも五体満足では無い。
影に貫かれた左腕は、貫通では無いにしろ、十分な痛手になっていた。
おかげで、片手での対応ばかりになる。
しかも血が抜けて、回る頭も回らなくなってゆく。正直しんどい。

「昼間も、影はあるよ。いくらでも、それに……」

夜色の空を漆黒に染める大剣。
とっさに騎士に防御態勢を取らせるが、
刃が向いたのは、城塞。

「地球は、光源じゃないね」

城塞は、不動にして両断される。
だが、大きな脅威は一旦遠のく。
その瞬間は、まさしく値千金。

とっさのこと故、支度できた駒は兵士の黒。

血も痛みも何もかもを押さえつけ、両腕でもって全力投擲。
的は、ハイル当人。駒の運動エネルギーを保持したまま、人間サイズに巨大化した駒は、
質量兵器として、十二分の威力。

最大の威力は、王駒だが、ないものねだりは出来ない。

さて、その質量兵器、剣を振るった身で間に合うか否か。

//昼間は返せなくてすみませんでした。
944 :【次元断層】 ◆q90iVQe5VQ [sage saga]:2016/01/04(月) 18:56:21.30 ID:8LBvRkqd0
深夜。
このような時間とも成れば街に蔓延する正月ムードも何処へやら霧散し、世界にはただ静寂ばかりが充満する。
ひとたび夜になってしまえば彼らはおのおのの家にこもり、新年のスペシャル・バラエティを嗜むという寸法だ。

だが同様に、その例に漏れる人物も存在するのど。
例えば、深夜の公園。噴水の近くで優雅にワインを飲む男性など、その最たる例と言えるだろう。

「ほっほー。この街は、なかなかいい場所よなァ━━━━━━━━」

手にはグラスを持ち、噴水を背にワインを揺らす姿は、その光景のシュールさ・疑問性を追い越した高貴さを感じさせる。
口にはいかにも紳士らしい髭を生やし、頭にかぶったシルクハットはその在り方には非常に似合うように見える。
彼は一口だけワインを飲めば、月下の街に眼を向けた。

「さて。この街にゃあ、どれだけの紳士が……そして、どれだけの野蛮なる者がいるのやらなあ」
「……人なればみな、正しき道を歩ませねばなるまいよ」

彼は再び、ワイングラスをその手に取る。
白い正装をまとった人物。彼を奇妙だと思ったのであれば、接触を試みるのもまた、ひとつの"選択"であろう。
945 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/04(月) 19:10:54.88 ID:tv00rnRe0
>>941
ごめんなさい
そっちの掲示板に書き込もうとしたらエラー出て書き込めないっぽいです
こっちでもらうってことは不可能ですか?
946 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/04(月) 19:17:47.22 ID:OvODB9h6o
>>943

 振り下ろす大剣。両断される城塞。
 一先ずの脅威は去った。
 城塞の圧力さえ無ければ、後は騎士1人。
 女王は丸裸も同然である。

「これで、後は────」

 テメェを殺すだけだ──と、そんな台詞を吐こうとした矢先。
 視界に在るは、1つの黒い点。
 ──否、点ではない。それは、丸い頭を乗せた駒。
 チェスにおいて最も数が多く、そして、最も敵を撃ち殺す最弱。
 それが、エレボスの目にはゆったりと回転している様に映った。
 大剣を振り下ろした直後。
 勢いは未だ体に残り、急制動は不可能。
 ゆったりと迫るそれを、エレボスは動くことも出来ず、見つめ続ける。

「────訳ねぇだろ!」

 脳の悲鳴を聞きながら、影をより集める。
 己の前面に、盾として。集中。集中。集中。
 直後、兵士は巨大化。人間1人を押し潰すだけの質量となる。
 鈍い、質量を感じさせる音と共に影で生み出された壁に衝突。
 兵士は空中で、一瞬だけ停止した。
 ──だが、エレボスの影は、攻撃的な気質の為か、防御に関しては脆い。
 止めたのは一瞬。すぐさま硝子が割れるような音と共に、エレボスに迫り来る。
 しかし、一瞬。その一瞬で充分だった。
 エレボスは即座に体勢を立て直し、前方に飛び込む。
 落下する兵士の下、スレスレに潜り込み、転がるようにしてその場から移動。
 兵士の着地と同時に粉塵が舞い、地面が砕かれる。
 だが、そこにエレボスの姿は無かった。

「あっぶっねっ……だろがッ!」

 兵士を背後に、座り込んだ姿勢のエレボスは。
 しかし、兵士を無視し、体勢を立て直す事もせず、影を支配する。
 だが、咄嗟に生み出されたのは、最初のような槍が1つ。
 それが、女性の前方から、騎士ごと貫かんと突き出される。



//いえいえ、返せる時に返す感じでおkでっす
947 :【描映爆筆】 [sage saga]:2016/01/04(月) 19:38:27.66 ID:r4e2PrGs0
【年が明けて三が日もあっという間に過ぎた。人々が新しい一年へと動き出すその日】
【一日を終えて日が落ちたころ、テレビ局のカメラは街の仕事帰りの人々に向けられていた】
【黄色い服を着たレポーターのマイクが、道行く人々へ次々と差し出される】
【新春番組の趣旨だろう、彼女は始めに決まって一つの質問をするのだ】

――――Q.『お正月で一番印象に残った事は何ですか?』


――――――――A.「はい、家と仕事をいっぺんに失った事です」

【ぽかんと口を開けているレポーターの前で、不思議な格好の少女は隈のある目でふっと嗤った】
【腰まで伸ばした髪の色は玉虫に輝き、そればかりか頭に一対の毛玉のような】
【注視すれば折れた獣の耳のようにも見えるかもしれないそれ。知る人が見れば微かに魔力らしきものも漏れているのが分かるだろう】

えっと……ここ、笑うとこですよ?

【家なき子の御多分に漏れず少し草臥れた洋服。セーターにジーンズの上に色染みの付いた白衣を羽織り】
【皮肉っぽさを隠そうともせず顔の前で吐いた息は、白く曇って両手の中に閉じ込められる】
【黒い革手袋をした両手は僅かに左手の方がやや大きいという歪さもあったが、ドン引きしているレポーターはそこまで気付かない】

あれ、もうインタビュー終わりですか?

【極めつけは後ろに停めてある乗ってきたと思しき乗物、いや連れてきたという方が正しいか】
【白い綿毛にすらりと伸びた四肢、それは頭でくるりと巻かれた角を持つ一頭の雄羊であった】
【どうやら去年の干支からとったものらしいが、残念ながら細かい意味までは伝わらず、取材班は気まずげにそそくさと荷物を纏め少女を置き去りにして】
【それに手を振って見送ると、少女はため息とともに後ろの羊にもたれかかる】

まさか、アカデミーが無くなっちゃうなんてねぇ……

【悲しみを含んだ声はその時初めて素直な感情の発露を乗せて、夜の闇にふわりと舞った】


/あけましておめでとうございます、昨年は参加できず申し訳ありませんでした
/旧キャラ故能力は以下の通りです

【描映爆筆】
インクが切れることのない、壊れない筆を召喚できる
その筆で書いた線、模様等は任意で爆発を起こすことが出来る
複雑な絵や図形を書く程爆発力は強まる
動物を書くと動き出し、3レス以内に任意で爆発を起こす事ができる

初期スペック 絵の達人 疲れにくい腕
初期装備 スケッチブック(ページ無限)
948 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/04(月) 19:59:46.11 ID:Ltatx4pk0
>>946

乾いた笑いが出た。
完璧に捌かれた。
とっておきの一発も、甲斐なく地を砕く。

「冗談。またやるつもり?」

諦念が頭を染める。どうにもならない?ここで死ぬ?
一瞬があまりに長く感じる。

頭に抜けていた血液が再び集結する。
今度は、この鉄火場を切り抜けるために。

そして、号令する。
騎士は盾を構え、槍を受け止めさせる。
ただし、方向は斜めに。
インパクトの角度をずらし、指揮官を守るための涙ぐましい努力。

「さあ、おいで」

影槍が着弾する。ささやかな工夫は、盾が撃ち抜かれ、騎士の胴が貫かれたものの、
成功だった。
身構えた右の二の腕をかする程度に抑えこみ、彼女は賭けに勝利した。

にやりと笑い、右手に握り込んでいた、白の女王を溢す。
着地と巨大化。手にしたバズーカ、間髪無き砲撃。

照準は戦場の中央。土煙は高く上がる。

「戦争狂は、退き方を知らないみたいだし、
 これ以上は、危なすぎ」

後を適当に振り返りつつ、後退し走りだす。
全ては、これ以上の損耗を避けるがために。

949 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 20:07:40.29 ID:SXdAEYv10
>>934
【鋼鉄のゴーレムは土塊の人形に逆戻り。】
【苦戦した相手が目の前でぱらぱらと崩れていくのを、少女は確認した。】

「さあて、次はそっち……あら?」

【振り返れば、水に流れる巫女。その目標は少女が膝にある。】
【対策はできない。だが、接近してくるならば。】

「近付くってのは、【一騎当千】の独壇場に登ること、ですよ?」

【こちらのダメージなど度外視だ。】
【少女は巫女の四方を囲むようにして四振りの剣を召喚、その全ての切っ先を向ける。】
【蹴られれば、即串刺し。ただ、これが脅しとして効いてくれるなら、という少女の展望だ。】
950 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 20:16:45.45 ID:QjeSrye2o
>>949

【少女に接近して体制を崩させ、拘束するつもりであったのだが】
【少女がこちらへと振り返ってきたのである】

【全くの予想外だった】
【水の勢いを止めることもままならず、少女へと安易に接近してしまった】
【この少女が、近接武器の達人である、ということすらも忘れて】

「うぐおっ、こいつはまずいな・・・。」

【少女が巫女を囲むようにして四振りの剣を召喚する】
【攻撃したら[ピーーー]、という警告なのだろう、こんな状況では攻撃もできない】

「うむむ、参った。こうなったらどうしようもないな。」

【顔には苦笑を浮かべ、少女へと降参の意を伝える】
【だが、少女が何かしようものなら即時に行動できるよう、腰の札入れに手を添えて、であるが】
951 :【倫理転生】 ◆Wb0LifgGls [sage saga]:2016/01/04(月) 20:21:49.06 ID:OvODB9h6o
>>948

 完璧に捌いた。捌ききった。
 槍の一撃は騎士を破壊し、後は丸裸の女王。
 殺せる──と、確信が脳裏を過る。
 だが、次の瞬間。エレボスの表情は歯噛みに変わった。
 現れる、白き女王。
 周囲一帯をクレーターにしたであろう破壊力を持つそれが、出現する。
 照準。──だが、エレボスは未だ体勢を立て直していない。
 死の恐怖が臓腑から湧き上がり、全身の影を逆立てる。

「ちょっ待っ──」

 ──女王は、待たなかった。
 凄まじい爆音。振動。衝撃。
 エレボスの声は呑まれ、瓦礫と土煙が飛散する。
 一撃必殺の破壊力。直撃すれば、死。
 エレボスとて、例外ではなく。
 最初とは違い、回避する為の行動すら不可能。
 故に──。

「────……ぁ」

 エレボスが座った姿勢のまま、クレーターの外に居るのは、
 彼女が故意に外したからに相違ない。
 殺害の為ではなく、逃走の為の一撃。
 それに気付き、土煙の向こうに雪華の背を見つけた時には、
 もはや、追いかけようと思えない程の距離まで離れていた。

「あ・の・ア・マ……!」

 残されたエレボスの内には、彼女の考えがどうであれ、
 “生かされた”という事実が残り、体を怒りに震えさせる。

「テメェ、覚えてろこの野郎ォオオオオオオ!!」

 野郎ではない。
 星空に響き渡るエレボスの絶叫を、体内で聞き、
 ハイルは精神の身で嘆息を漏らす。
 嗚呼、あれほどの人間が味方にいれば、さぞ戦力になったであろうに。
 だが、味方にならぬというのならば、仕方はあるまい。
 戦争の、対象。世界に与する敵である。
 ──敵か、味方か。
 かつてのハイルの上に立っていた人間は、それだけしか居ないと言っていた。

(彼女の事は、結構気に入っていたんだけれどね)

 そんな事を愚痴り、ハイルは、彼女を敵と認識する。
 嗚呼、世界は戦争を望んでいる。
 そして、彼女が敵であるならば、いつかは戦争に巻き込まれるだろう。
 誰もを巻き込み、誰もが無視出来ない。
 我らこそは、無限機構。無限の戦争を招く、歯車である──。




//こんな感じで〆とさせていただきます!
//お疲れ様でした!
952 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 20:36:20.54 ID:SXdAEYv10
>>950
【巫女はぴたりと止まり、降参の意を述べる。】
【一旦とはいえ、どうやら戦闘終了のようだと、安心する少女。】
【誰だって膝など蹴られては痛いのだ。それも、あの脚の素振りの精密さ。】

「……はぁぁあ、疲れた、です」

【随分と気を使ったつもりなのに、いつの間にやら四つも抜かされていた。】
【その事実は少女にとてつもない無力感と、徒労感を与えた。】
【やはりこの巫女、只者ではなかった。】

「ああ、もういいです。もうやる気ないですよ。疲れたんで」

【迎撃の準備をする巫女にそう言って、石畳に座り込む。】
【そして、いつの間にやら近くに置いてあったピザのボックスを開封する。】

「話は今聞きますんで、食べません?もう冷えっ冷えですけど」

【そう言って、1ピースを咥えながら1ピースを巫女へと差し出す。】

【言い忘れていたが、もちろん四振りの剣は残ったままである。】
953 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 20:43:31.19 ID:QjeSrye2o
>>952

【どうやらこの少女にも敵意はなくなったようで】
【腰の札入れから手を放し、地面へと座る】
【巫女の正装はもう濡れてぐちょぐちょだ、乾かさなければ】

【焚き火代わりに、と小さい木を地面から生やし】
【それに火をつけて暖を取る】
【この時期には少し厳しいか】

「ああ、先ほどの”ぴざ”とかいうやつだな。
よかろう、私もいただこうか。」

【なんて立ち上がり、少女からピザを受け取ろうと前に一歩進めたのだ】
【が、少女が剣を消していないなんて思ってもおらず】
【巫女の脇腹にぶっ刺さってしまった】

「いだだだだッ!!
なんじゃ、剣は消しておらんかったのか!」

【少し怒り気味に少女に話しかけ、そしてピザを受け取る】
【巫女の正装は脇から赤黒く染まっていっているのだが】
954 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 20:59:28.68 ID:SXdAEYv10
>>953
「おお、暖かい。さっきから便利ですねーそれ」

【あぐらをかいて咀嚼しながら、巫女の持つお札に興味ありげに喋る。】
【あまり少女の育ちはよろしくなさそうだ。】

【ザクッ。耳覚えのある、嫌な音がした。】

「あっ!……ぷふふふっ、食べ物につられて見失うってなんですかそれ。バカみてーです」

【反省の色ひとつ見えないまま、巫女を包囲していた剣を消去。】
【持った分を食べ終わったのか、そのまま立ち膝の姿勢で巫女に近寄る。】

「あーあー、かなり行っちゃって。まあ、これで刑の執行、ってことにするしかねーですね」

【広がる血液をまじまじと見ていると、少女の頭の底がずきりと何かが走る。】
【――やめろ。こんなことに、トラウマなんて持っていない。】
【少女は少しの間、眉間に皺を寄せていたが、すぐぱっとした笑顔に戻る。】

「もう無闇に民間人を[ピーーー]んじゃねーですよ。脅す時は私に言ってくれです、得意なんで」
955 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS [sage]:2016/01/04(月) 21:03:16.72 ID:SXdAEYv10
//酉テス
956 :【五行制札】 [sage]:2016/01/04(月) 21:08:51.67 ID:QjeSrye2o
>>954

「ああ、こいつはいろいろと使えるからのう。
日常生活でも役に立つこともあろう。」

【実際、ゴーレムにものを運ばせたりとか、焚き火をするとか】
【いろんなことに役立っている】
【ただ、戦闘能力としては工夫しなければ厳しいところもある】

「食べ物に釣られたつもりじゃなかったんじゃが・・・。
まったく、私も甘かったのう。」

【笑みを顔面に浮かべつつ】
【ピザを食し、そして飲み込んだ】
【冷えてはいたが、なかなか美味しかったようで】

「脅すのは脅したんじゃがのう。聞き入れんのじゃ。
957 :【五行制札】 ◆j80FEWEbV2 [sage]:2016/01/04(月) 21:10:45.12 ID:QjeSrye2o
>>954

「ああ、こいつはいろいろと使えるからのう。
日常生活でも役に立つこともある。」

【実際、ゴーレムにものを運ばせたりとか、焚き火をするとか】
【いろんなことに役立っている】
【ただ、戦闘能力としては工夫しなければ厳しいところもある】

「食べ物に釣られたつもりじゃなかったんじゃが・・・。
まったく、私も甘かったのう。」

【笑みを顔面に浮かべつつ】
【ピザを食し、そして飲み込んだ】
【冷えてはいたが、なかなか美味しかったようで】

「脅すのは脅したんじゃがのう。聞き入れんのじゃ。
民に無闇矢鱈に財を施させるのはやめろ、とな。」

【脅しても聞き入れなかった、だからこそ攻め入ったと言いたいのだろう】

//途中送信すいません・・・
958 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS [sage]:2016/01/04(月) 21:17:44.79 ID:SXdAEYv10
>>956
「羨ましいですね。私もそういうのが欲しかったですよ」

【と、次のピザに手を伸ばす。】
【そんなことを言いつつも、それなりに有効利用(恐喝行為)しているのだが。】

「巫女にしては色々とアグレッシヴ過ぎてるですよ。もっとこう、淑やかなのが巫女さんなのじゃ?」

【嗜めるように忠告すると、その巫女が気になることを言う。】

「……聞き入れない? あれだけの力があるのに、変ですね」

【固まったチーズと、冷えきったチーズを呑み込む。】
【すると、そういえば、といった顔をして。】

「結局、その『財産』とやらが見つかってねーんですよね?」
959 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 21:19:06.99 ID:SXdAEYv10
>>957
//すみませんこっちも更新忘れてました
//差し障りなさそうなので>>958のままでお願いします
960 :【五行制札】 ◆j80FEWEbV2 [sage]:2016/01/04(月) 21:51:32.08 ID:QjeSrye2o
>>958

「うーむ、そうか?
一応、うちの神主はあまり動けんからな。
しかも私は直系の巫女じゃ。動かんわけにも行かんからな。」

【この巫女は神社の神主の直系の巫女らしく】
【どうしても動かないわけにも行かないらしい】

「ああ・・・、言うだけに限る場合も多いからな。
そもそも、地元の民から攻め入ることに不満を言う者が多い。神社はその地の信仰の対象じゃから。
地元の民から、不満が垂れ込まれて、初めてできるんじゃ。」

【なかなか攻めに踏み入れられない現状というものを説明する】
【神社はその地の信仰の対象であるから、簡単に攻め入ることはできない】
【だからこそ、慎重にならなければならないのだが】

「おう、そうじゃったな。
おそらくば、どっかに倉庫でもあるはずじゃが・・・。」

【巫女はゆっくりと立ち上がる】
【脇腹からの出血はあるが、そんなに大量でもなさそうで】

//すいません、返信おくれました・・・
961 :【五行制札】 ◆j80FEWEbV2 [sage]:2016/01/04(月) 22:37:17.36 ID:QjeSrye2o
>>960

//すいません、私用で返信がかなり遅れそうです・・・
//返信が遅いようでしたら、〆か凍結でお願いします
962 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 22:48:52.93 ID:SXdAEYv10
>>960
「……なるほど、動かざるを得ないと。世知辛いことです」

【次の手を伸ばしつつ、少女は記憶を探る。】
【“うち”も手が出せない神社。唯一独立した機関であるそこは、名実ともに侵されざる場所。】

「ははあ、大変ですね、その動きづらさ。私ならストレス溜まってブチかましちゃいそうです」

【民の願いを聞き届け、そしてそれを叶える。】
【確かに、この巫女は自分の仕事相手ではなさそうだ。】
【そう思うと、ついさっきのやりとりを考えるに、自分の方が余程不届きでは、と少女は感じる。】

「い、いや。私も手伝うですよ。ここで会ったのも何かの縁、でしょうし」

【もっともなことを言いつつ、巫女に寄って手を貸し、立ち上がるのを補助する。】


//すみませんこっちも遅れました…
//あと読み返せば男衆殺してませんね……完全に殺してる体でやってました本当に申しわけない……
//その辺どうか脳内補完お願いします
963 :【一騎当千】 ◆6zQGmjbu5lAS :2016/01/04(月) 22:50:22.97 ID:SXdAEYv10
>>961
//了解しました。では一旦凍結で、都合つき次第お願いします
964 :【五行制札】 ◆j80FEWEbV2 [sage]:2016/01/04(月) 23:40:23.27 ID:QjeSrye2o
>>962

「はははっ、そんな神社はあんまり多くはない。
まあ、他の神社との関係もあるし、動きづらいのは確かじゃがな。」

【神主直系の巫女ではあるが神社同士の関係ともなれば】
【ただの一介の巫女に過ぎない、ものすごく動きづらい立ち位置である】
【面倒事は神主がやってくれるため心配はあるまいか】

「うむ、手助け感謝するぞ。
それじゃあ、とりあえず倉庫みたいな建物を探すかの。」

【服も少しは乾いたか、多少動きやすくなった】
【巫女は神社の敷地をぐるりと回り始める】
【倉庫のような建物、など神社にはあるのか】

//諸用より戻りました、申し訳ないです
965 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/04(月) 23:49:35.52 ID:QjeSrye2o
新スレです

『厨二能力授けるからそれ使って闘え Act.2』
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1451918891/
966 :【暗夜辻斬】 [sagasage]:2016/01/04(月) 23:49:42.67 ID:J2cUw5Doo
【著名なホテルで、ほんの僅かな間停電が起こった】
【時間にして十分程度。原因は不明だが、ホテルのスタッフの一人が予備電源へと切り替えた事で、それは一旦は収束する、筈であった】

【照明が照らしされた其処は地獄の如き様相を呈していた】
【ロビーから食堂への道に至るまでの道が、ホテルの華美な装飾を塗り潰し、真っ赤に染め上げられていた】
【まるで、何か狂暴な獣が通った後であるかのように。スタッフから、ただの客人まで無差別に、真っ赤に血を流し、物言わぬ肉人形になっていた】
【或いは腹を斬られ、その腸をぶちまけていた。或いは首を落とされ、或いは上下に綺麗に両断され、各々、思い思いの形で、血を撒いていた】

【そしてホテルの食堂では、『帝国』穏健派の将校が食事をとっている最中であった】
【それは特に念入りに刻まれていた。喉を斬り、脚を斬り、腕を斬り、恐らくはその最中で死亡したであろうが、それでも凶行を続けたのであろう】
【残された身体には念入りに浅い傷が無数に刻まれており、終いには頭部を横に両断し、脳髄と脳漿に塗れた中に、倒れ伏していた】

【それだけの殺戮でありながら、犯人は忽然と姿を消していた】
【生存者からの情報も無ければ、周囲を手当たり次第に捜索する以外にならず。捜査は、難航する事が目に見えていた】



【路地裏。背を丸めて独り歩く男がいた】
【帝国陸軍軍服に、制式の袖無し外套を羽織り、軍帽を被った男だ】
【腰元には一本の黒く、然し光を反射しない、艶を抑えられた鞘に納められた二尺六寸の軍刀軍刀を提げていて、仏頂面で歩いていた】


「―――――――――――― 冷えるなァ」


【その男からは、濃厚な血の匂いがし。その双眸は、獣のような輝きを放っていた】
967 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/04(月) 23:54:25.75 ID:Ltatx4pk0
>>951
//色々失礼がありましたが、ともかくありがとうございました。
968 :【NEXT】 [sage]:2016/01/05(火) 00:53:02.20 ID:Mp1HzRr/0
>>892

闇の中から鎌取り出す軍人もいるし、別に驚くようなことじゃないでしょ、それ?

【一々手品のタネをひけらかすような事はしない】
【彼女が秘めた野望から考えれば、もしかすれば次に会う時には敵になるのかもしれないのだから......】
【......最も、そんな事をしても面白くないというのもあるが】

【今度は離れないように、少し息を荒くしながら軍人の後へ着いて行く。幸い、警察の姿はない】
【そして、3階】

ハァ......着いた.........って、これちょっと高くない?

【あくまで一般人並みの身体能力しか無い少女には、5〜6mの高さからの飛び降りは少々勇気がいるところ......というより、やったらうまく着地できず骨折するだろう】

......ねぇ、せめてもう1階下に降りない?

【そんな事を提案する】

//コンスタントに返信できずすみません......
//ご都合の良い時にお返しください







969 :【闇林禍月】 ◆j80FEWEbV2 [sage]:2016/01/05(火) 01:33:04.79 ID:qo1nLWL+o
>>968

「ふふっ、それもそうだなッ!」

【階段を駆け下りつつ、少女に応える】
【とにかく、今は逃げることだけを最優先にして】
【そして3階に降り立ったのだが】

「ちょっと高すぎるか・・・?」

【大体高さが5,6メートルほどある】
【これは少女は降りれないであろうから】

「よし分かった、下に降りよう。」

【再び階段の方へとかける】
【もしかしたら警官隊がいるかもしれないが】

//いえいえ、全く持ってだいじょうぶです!
970 :【重層剛筋】 [sage saga]:2016/01/05(火) 17:50:09.09 ID:QPeMpc+W0
夜の繁華街、人通りの多い中、雑踏にぽつんと人垣で丸く覆われた空間がある。
そこから聞こえてくるのは男性の喧しい声。喧騒の原因は派手なネックレスに緩んだズボンと、風体の良くない20代頃の男たち。

彼らが囲っているのは制服を着た高校くらいの少女と同年代と思しき女性の二人であった。
どうやら男の一人が呑みながら歩いていたお酒を少女がぶつかって溢したというのがきっかけのよう。
酒が入っているとあって男たちの声はやたら大きい。苛立ったそれが数人ともなれば少女でなくとも泣きたくなる。
だが涙目の少女とは裏腹に、女性の方は騒ぎの渦中にあって一人冷静で。口を開けば通りに凛とした声が通る。

「だからさ、この子も謝ってんじゃん。許してあげてよ」

はぁ、と呆れ顔でウェーブした金髪ショートを掻き上げると、耳元にはきらりとピアス。
だらしなく着崩したセーターなどから見てとれるように、彼らとそう遠くない輩(タイプ)のよう。それを察知した男たちは反笑いで殆ど相手にしない。
一人がふとからかうように無遠慮に伸ばしてきた右手。女はそれを鬱陶しげに振り払った。

『なにしやがる!』

途端に色めき立つ男たち。特に素気無く払われた男は顔を赤くしてその手を大きく振り挙げる。
余程血の気が多いとみえて、女に向けられたそれは容赦ない平手打ち――――

『――――痛ぇッ!?』

しかし、声をあげたのはまたしても男の方だった。
当った直後、見えない壁にぶつかった様によろめいて道に転がる。一方の女はといえば、叩かれた頬を痛がる素振りもせず、その表情は変わらない。
異能はおろか反撃を行った気配すらなく、そうなって当然という顔で倒れた男を見下ろしていた。

「はぁ……もう行っていいよね?」

確認する声。溜息に僅かの侮蔑を込めて、乱れた髪をもう一度髪を撫でる。
未だ何が起こったのか事態を飲みこめない男たち。しかし暫くすれば再び怒りを取り戻すだろう。
そんな緊張感を伴って、通りには束の間の静寂が流れていた。
971 :【重層剛筋】 [sage saga]:2016/01/05(火) 19:29:56.62 ID:QPeMpc+W0
/>>970はしばらく募集しています
/それと遅くなりましたが>>965スレ建てお疲れ様です
972 :【爆轟魔手】 ◆7F8i931BE. [sage saga]:2016/01/05(火) 20:02:51.45 ID:7ypAQgKg0
>>970
人集りの中には、様々な者が居た。
多くの者はざわつきながら傍観しているだけだが、ある者は野次を飛ばし、中には携帯電話を取り出してカメラを向けている者も。


――――その喧騒の中に、小さな影はあった。
一目で子供と分かるほどのその小柄さは、この場においては寧ろ目立つ存在。

燻んだ灰色の髪は首元で切られていて、顔立ちも相俟って少年少女とどっちつかずな外見。
身を黒い外套に包んだその姿は、子供として何処か異様な雰囲気を醸し出す。

「まぁまぁ、一旦落ち着いたらいいと思うよー。街のど真ん中じゃないの」

そんな彼が、ぽっかり開いた空間の真ん中にいた者たちに首を突っ込む。
女性を引っ叩くが逆に悶絶する男に、奇妙な視線を向けながら。

――――闖入者の登場によって、人集りのざわめきがより強まった。

//よろしくお願いします!
973 :【重層剛筋】 [sage saga]:2016/01/05(火) 20:23:55.43 ID:QPeMpc+W0
>>972

静まり返った空気の中、その声は良く通って周囲の耳朶を打つ。女も少女も、男たちも皆不意をつかれてそちらに顔を向けた。
しかし男たちは、介入してきたのが子供と知ってすぐさま興味を無くした色になる。正義感に駆られた一少年の稚気だろうと、口元に笑いを浮かべて。
女もまた眉を顰めて、2、3秒の後視線を逸らした。

『ガキは引っ込んでな、今俺たちはオトナの話してんだ』

まだ幾分酔いの浅そうな一人が、彼に近づいて素っ気なく手を振った。
その間に尻餅をついていた男は立ち上がり、赤みを増した顔で女の胸ぐらに掴み掛かる。
先程のは油断していたからだろうと考えたか、流石に急に殴りはしない。代わりに腕力にものを言わせて締め上げようと。
両腕がセーターの襟元にぐいと押し付けられる。

「……少年、もう夜も遅いし帰りなさい」

上背で勝る男により僅かに上を向かされながら、横目で忠告を飛ばす女。
今まさに絡まれている者の声ではない。まるで迷子に声を掛ける警察のような冷静さである。
両手は腰に添えられたまま。この期に及んでも抵抗らしい抵抗はない。他の仲間たちはそれを見て嗤うか呆れるかのどちらか。
うちの一人がおい、と制止または加勢しようとした時、掴んでいた男がほんの少し見開かれた。


/よろしくお願いします
974 :【銃姫神女】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2016/01/05(火) 20:52:29.40 ID:pMZfei2ro
「はぁ……今夜も月が綺麗なのはいいけど…はぁーー」

路地裏に響く溜息
その源たる少女は倒れ伏す男を見下ろしていた

「ちょっとー?自分からナイフ出しておきながら先に伸びちゃうなんて情けなくないの??」

ツンツン、と少女は下駄で男の頭をつつく。男の頭には大きなたんこぶができていた。
恐らく、少女が右手に持つ黒金に殴られたのだろう。厳密には、少女が杖にしている黒金に、だが

「はぁ……せっかく遠出したのに後味悪ーい……」

再び少女が溜息。どうやら彼女はわざわざこの街まで訪れたようだ
見れば少女は巫女服。幾重万神領出雲大社辺りの巫女なのだろう。

少女が杖にしている黒金には名がある。バレットM82という名が。
その名は、戦車をも穿つアンチ・マテリアル・ライフルの名前であった。
975 :【爆轟魔手】 ◆7F8i931BE. [sage saga]:2016/01/05(火) 20:55:00.77 ID:7ypAQgKg0
>>973
「私、嫌いなんだよねー。ガキ扱いされるのは」
「ほら。そんなに真っ赤にならなくてもいいじゃないのー」

相手が大人にも関わらず、大胆不敵にも彼はそう言い返した。
……何らかの自身があるのか、それとも後先を考えない性格なのか。
兎も角、彼は普通の少年(もしくは少女)ではないように見える。

「そもそも、私には帰る場所なんて無いんだしさー」

そう小さく嘆息をついて、彼は着ていた外套のポケットへと両手を突っ込んだ。
その様子は、何処か頽廃的である。然も、世捨て人であるかのような有様。

「……とにかく、何があったのさー?私に教えてちょうだいよ」

そして気儘な彼は、女性の忠告に聞き耳を持たなかった。引き下がる気なんて微塵も無い様子。
――否、引き下がるどころか、寧ろさらに一歩と踏み出した。

――――一瞬鳴りを潜めようとしていたざわめきが、また再び動きだす。
976 :【次元断層】 ◆q90iVQe5VQ [sage saga]:2016/01/05(火) 21:13:24.74 ID:huP3q1Lt0
>>974
「……それでよいよォ。蛮族を鎮めるのもまた、紳士としての義務だ」

路端に佇む少女の後方から、どこか飄々とした男性の声が掛かった。
彼━━━━━トップハットを被り、ワイングラスを手に持つ男は、虚空に浮かぶ月を背後に、切れかかった電灯の上に立っていた。
どうやって登ったのか、何故ワイングラスを持っているのだろうか。だが彼には、そのような些末な疑問を感じさせぬ、その行動自体の"意味"にも似た説得力を感じさせる、堂々とした態度があった。
月明かりの中に幻惑的に浮かび上がるシルエット。目が慣れれば、それは正装をまとい、片目にモノクルをつけた、どこか気品を醸し出す男性であると理解できるだろう。

彼は静かに彼女を見つめていたかと思えば、やがて彼は、彼女へと恭しき一礼を捧げた。

「お初にお目にかかる。私の名はジェン・メントル男爵━━━━━━━君は、能力者かね?」

身体に似合わぬ巨銃。そんなものを持っている以上、尋常の存在ではなかろう。
だが、彼は見ていたのだ。彼女は確かに、蛮族を打ち倒したという"事実"がある。
彼は彼女の実態を探るような目つきで見据えながらも、しかしその中に確かな"紳士性"を見出し、こうして話しかけたのだ。

「……君は、自分を紳士だと思うかねェ」

もうひとつ柔らかい口調で質問を重ねれば、彼は静かにグラスのワインを口に運んだ。
977 :【重層剛筋】 [sage saga]:2016/01/05(火) 21:18:08.07 ID:QPeMpc+W0
>>975

雑踏の中にあったもこの集団はかなり目立つ。最初から見ていた者も一人二人ではない。
気のよさそうな中年男性がこうなった経緯を掻い摘んで喋り出す――とはいっても連れの男性に話しているだけだが。
見た限りは原因は五分五分、しかし実際は男たちの方から絡みに行ったのが正解だろうか。
だが真実を知るのは事件の当事者だけであり、戯れからお借りに映りつつある彼らの感情は、徐々に女ともう一人の闖入者に移りつつあった。

『『おい、いい加減にし――――』』

加勢に入ろうとした男と、少年の態度に苛立った別の男。彼らが口を開きかけた時、ごんっ! と鈍い音が響く。
然程大きな音ではない。少年と男たち、人垣の前にいたものに届くくらいの、ただ骨の芯まで届くような重さがあった。


「駄々こねるんじゃあないの」


音を発したのは女の額と、路に俯せで伸びる、先程まで掴み掛かっていた男の頭。
ただ一度、頭突きの一発で男は速やかに“垂直に沈んだ”。それを理解したものはいただろうか。
伸びた男と少年、二人に向けた言葉の続きを、女は向き直って少年を指差す。

「オトナが優しくしてるうちに帰んな。じゃないと警察呼ばれるよ」

私がね、と最後の言葉は茶目っ気と皮肉混じりに指を自分に向けて。
ぽかんと口を開ける後ろの少女と、にわかに色めき立つのは残りの男たち。
978 :【重層剛筋】 [sage saga]:2016/01/05(火) 21:22:11.11 ID:QPeMpc+W0
>>977
/誤字訂正、1行目 あったも→あっても
/4行目 お借り→怒りです、失礼しました
979 :【銃姫神女】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2016/01/05(火) 21:28:11.79 ID:pMZfei2ro
>>976
「紳士?うーん巫女でいいのになぁ……」

飄々とした男性の声、それを巫女は面白そうだなと思った。
故に振り向き、異常な男を直視する
その男からは気品が感じられた。まさに紳士とは彼のような男性のことを指すのだろう。
だが、なぜだか苛立つ。電灯の上、即ち自分よりも上に立っているから?
それとも、上品で教養があり礼儀正しい男性と見做された―?つまりは女とみなされなかったから?

「はぁ…私、阿部琴葉は巫女でありそれ以上でもそれ以下でもないんです
たしかに変な力はあるかもしれないし礼儀正しい美少女かもしれないけど私は巫女なんです!」

名乗られ、問われたから名乗り、答える。
だが、自分は紳士ではない。巫女だ。
能力者かも知れない。それ以前に巫女だ。
そこに関しては、こだわりはある
紳士的に蛮族と言われた男を倒していなかった、と思い返しながら。
銃器の重量に任せて殴ったなんて言ったら、蛮族呼ばわりされるのかなーなんて思っても口にはしなかった。
980 :【殲滅指揮】 [sagasage]:2016/01/05(火) 21:56:44.30 ID:Wes7+rxao

「さーて、どうしたものか」

【とある、高級なホテル。そのロビー。その惨状に、レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフは、珍しく頭を抱えていた】
【取引の相手が、ホテルの一画ごと斬殺されている。小太りの、高級そうなスーツを纏った、ズタズタにされた男の前で、腕を組んで唸る】
【本来ならばここで"裏取引"をする予定だった。"戦争を望む者"、然して自ら手を出す気は無い、そういう"支持者"による、資金及び兵器の提供】
【幾ら組織を立ち上げようとも、金や武器が無ければ何も出来ない。その点、神殺機関の時は、名前自体が一種の象徴であったものだから、困りはしなかったのだが】
【『無限機構』は新興の組織だ、信頼を勝ち取るのは非常に厳しいもの。今回の交渉も、やっとの思いで漕ぎ付けたものだ。だと言うのに】

「いや全く、こんな理不尽に直面すると、はっきり言って泣きたくなるね。九十も超えてるってのに、大声で泣きたくなる」
「戦場とは違った理不尽だ。いや、まぁ―――――――――――― 『神殺』の時よりは、遥かにマシだろうがな」

【人差し指でくいと軍帽の鍔を押し上げて、溜め息交じりに弱音を吐いた】
【血腥いのは嫌いではないが、然してそんな臭いだけでこの落胆を覆い尽くす事が出来る訳でも無い】
【ただ、その表情は非常に。疲れたと言うか、残念極まりないと言う、言葉と全く変わりのない表情をしていながらも】


「―――――――――――― 嗚呼、思い通りに行かないってのは、やっぱり楽しいもんだな」


【然して奥底からの歓喜を湧き上がらせた】
【数十年前の祖国軍服と軍帽、そして背中に『神殺』のコートを靡かせながら。それでもレナートは、その理不尽に、最後には笑みを溢して】
981 :【次元断層】 ◆q90iVQe5VQ [sage saga]:2016/01/05(火) 22:07:16.01 ID:huP3q1Lt0
>>979
「ははは、"紳士"とは何も、私のような人間を表す言葉だけにはとどまらぬよ。"紳士"とは━━━━━その人物の"心の気高さ"を指すのだからねェ」

彼はワイングラスを傾けつつ、落ち着いた笑いと共にその真意を語る。
すなわち女だろうが巫女だろうが関係なく、心が紳士であれば"紳士"なのだという事だ。
心が紳士だ、と言われる事について彼女がどう思うかはわからないが……

だが、今の会話で理解できただろう。人が彼に対してどこかむず痒い印象を感じるのは、このあまりにも堂々とした、自分は紳士である、と醸し出されるオーラにあるのだと。

「コトハ君……といったかね?君の戦いぶりは、見せてもらったよォ」

突然、彼の足元。電灯を避けた場所に、4つの光り輝く球体が出現した。
そして、彼は電灯から飛び降りようとする。少なくとも4m、飛び降りれば多少は脚を痛めようが……

瞬間、四角形に配置された4つの球体の、その宙空を成す空間に、黄金に光り輝く面が形成されていたのだ。

彼は其処を段階的な足場として、宙空に着地する。
再び彼は、其の"面"から飛び降りる。その次元に開かれた光の足場は消滅していた。

━━━━━━そう。彼もまた能力者。地に降り立った紳士は、改めて"巫女"へと、恭しく一礼を行った。

「改めて名乗ろう。我が能力は次元を超え、野蛮を穿つ紳士の光━━━━【次元断層】。」
「紳士性は少ないが、君の蛮を穿たんとする心意気……確かに感じ取ったぞ」

彼は礼から直れば、少しばかり帽子の位置を直し、彼女にも名乗りを求めた。

「……君の能力を、教えていただけるかな?」

モノクルの奥で、切れ長の眼が妖しく、しか少しの信頼をこめた瞳が光った。
982 :【爆轟魔手】 ◆7F8i931BE. [sage saga]:2016/01/05(火) 22:14:35.54 ID:J8L5A16lO
>>977
「……はーん。つまりこぼしたお酒をどうにかすればいいって話じゃなーい?」

喧騒の中から聞こえてくる要約――尤も、彼に対してではないが――を聞いて、成る程と彼は頷く。
そして、自分なりの意見を場の者に向けて言った。
――其処だけは、何処か詰めが甘く子供っぽいそれであったが。

「あー、うーん……」
「それは、ちょっとまずいかもしれないなー……」

警察を呼ばれると聞いて、それは困ったと言わんばかりの顔を彼はした。
同時に見えない冷や汗が、彼の顔を流れる。少し血の気が引いたかのように。
とあることが原因で、警察というものがあまり好きでないということがそれに拍車をかけていたのだ。

//遅れて申し訳ないです……!
983 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/05(火) 22:16:36.75 ID:ES96wRfI0
>>980
残酷劇の会場と化したロビー。
そこにたたずむ男性。

本当なら、それだけで終わる“はず”だった。
だが、そうは問屋が卸さない。
会場の反対側、3台のエレベーター。
中央のカゴが、来客を告げる。

「さて、どうなってるかな」

ゆっくりと開いた扉から現れたのは女性。
女物のスーツを着こなし、真紅のコートを肩にかけている。
ただし、両腕の力は抜けており、どこかちぐはぐな印象を与えていた。



「こんばんわ。よろしければ、コーヒーでもいかがですか?」

男の近くまで歩み寄り、挨拶と共に提案を持ちかける。
血の臭いが漂うこの場所で、彼女は不敵な笑みを浮かべていた。
984 :【銃姫神女】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2016/01/05(火) 22:23:07.97 ID:pMZfei2ro
>>981
「ああ、なるほどー」

うんうん、と頷く
こいつは自分のことを堂々と紳士と言い切っているからこんなにもムカつくのだ。まあ、別にどうだっていいとも言えたが
しかし心が紳士とは、心外なことだ
自分は心まで巫女なのだ。少女なのだ。紳士ぶるなんてやってられない。
だが、そんなことを言ってもどうせ通じない。なぜなら、
この男からは、一種の狂信に近いものも感じられたから

「はぁ…つまり能力者、と……
そんな心意気、あったっけなー……」

面倒くさそうだ、これが一連の異常に対しての感想だった
光る球体を使って面を作るらしい、そんなことはどうでもいい
彼が能力者であることとやや面倒な種族な人間な方が重要だ
琴葉は、面倒が何よりも嫌いであった

「私の異能?えーー…」

手に持った化物を両手で構える
この化物―バレットM82は本来ならこんな使い方はできない。
本来ならば、だが

「ただ銃を使えるってだけのつまらない異能だけど?
名前はーえっと――――【銃姫神女】」

轟音、刹那先ほど男が乗っていた電灯が四散する
琴葉の銃が、撃ち抜いたのだ
その瞳は、興味なさげで気だるげな光を宿していた
985 :【殲滅指揮】 [sagasage]:2016/01/05(火) 22:38:31.00 ID:Wes7+rxao
>>983
「……ほう、生き残りのホテルスタッフか?」
「コーヒーは趣味じゃないね。紅茶を用意してくれ。勿論Вареньеも忘れるなよ?」

賭けられた言葉に、驚くことも無く。また振り返る事もなくそう言い切ってから、ようやくレナート・アスカロノフは振り向いた。
溶け込むかの如き真紅のコート、本来ならばこのホテルによく似合っていたはずのスーツ姿の女性。然してそれは正常な来客では無いのだろう。
この惨劇の、血で舗装された道を笑いながら歩く事が出来る人間など、余程箍が外れている人間だ。そう言う人間に関われば、碌な事が無い。
そして。そう言う、碌でも無い人間と触れ合ってこそ、と言う人間が。神殺機関総統であり、無限の機構でもある、レナートと言う男であった。


「―――――――――――― なんて、冗談を言い合っているのも良いが。楽しい時間は終わるからこそ楽しい物だ」

「それで、君は何者だ? まさか本当に俺にコーヒーを持ってきた給仕の人間という訳でもねぇだろうよ」


責めるでも無く。問い詰めるでもなく。ただ彼女へと問いかける。そして答えないならばそれでもいいと、その男は言うだろう。
随分と正気を掲げた瞳で、然しその軍靴を血だまりを踏んで濡らしつつ、その笑みを一つたりとも毀れさせぬまま。
986 :【重層剛筋】 [sage saga]:2016/01/05(火) 22:48:01.79 ID:QPeMpc+W0
>>082

少年の意見や動揺を男たちは汲み取る余裕はない。
女の方はささやかな冗句が通じなかった事に眉を持ち上げる。
まあ年齢の差かなどと相手が知ったら起こりそうな事を考えつつ口を開く。

「コイツも寝ちゃったし、もう文句はないでしょ?」

そんな訳はない、気絶しているだけだ。誰の目にも明らかな戯言を平然とのたまう女。
無論それを知る男らは直ぐに放心から戻り、口々に抗議の声を上げ始める。
その文句が届くより先に、女は気絶した男の脚へ無雑作に手を伸ばし――――そしてぽいと"投げた”。

見上げた人々の頭上に一瞬影が差す。人一人分の、それも其れなりに体格の良い男性。
それが、まるで子供の駄々の如き、片手の一振りでおもちゃのように舞い上がった。
どこかで悲鳴が上がる。ゆうに2、3mは飛んだだろうか、その投擲物はずしんと地響きを立て、彼の仲間へと帰っていった。

「駅まで送るわ、一応ね」

虫のように一塊で潰れた男たち、それを尻目にぼそりと呟いたのは後ろの少女へである。
すっかり怯えて女の背にぴったりとくっついていた彼女の手を握り、不意に歩き出す女。
歩き出したのは少年のいる方。背後の怒声など無いかのごとく、我が物顔で歩く姿に、関わりを避けたい人垣がさっと道を開けた。

「ほら、アンタも」

通り過ぎざま、そんな声が相手に落とされるだろう。
序でに左手が少年の外套の襟首へぐいと伸びる。もし捕まれば大の大人を投げる膂力で、ハンドバッグよろしく担ぎ上げられることになるが――


/いえ、お気になさらず
987 :【重層剛筋】 [sage saga]:2016/01/05(火) 22:49:24.41 ID:QPeMpc+W0
/安価ミス、↑は>>982宛です
988 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/05(火) 22:54:44.26 ID:ES96wRfI0
>>985
「まあ、そんなところですよ。
 紅茶をご所望? 喜んでご用意しましょうか。
 流石につけあわせはジャムになりますが」

人のいないラウンジの道具を小器用に用い、
瞬く間に彼女は注文の紅茶とコーヒーを支度しはじめる。
怪我した腕が痛むが、そのような表情は一切見せない。
虚勢の張りどころはここである。

「私が誰か?そうですね……
 あなたのお取引先を喧嘩に巻き込んだ、情報屋といったところでしょうか」

茶葉を入れながら、世間話のように話す。
事実か、嘘かは、彼の判断するところである。

「あと、そちらの同輩の方にお世話になりましたので」

戦争を持ち込もうとする輩との闘争。
それを通じて手を回して掴んだのが、この取引であった。
つまり、この凄惨な会場は、彼女の意趣返し。

「お茶ぐらい飲んでも、好機は逃げませんよ?」

彼の目を見ず、気楽そうな言葉を返す。
酷く余裕な、悠然とした口ぶり。
989 :【次元断層】 ◆q90iVQe5VQ [sage saga]:2016/01/05(火) 22:56:27.10 ID:huP3q1Lt0
>>984
「"銃"か……その力、くれぐれも悪たる行為に使ってはならんよ」

彼は見事に破砕された電灯を、感嘆の声を上げつつ忠告する。
しかしその忠告の声は、重く強い意味を持っているように感じられた。

「……だがね、ううむ……君が巫女という事は理解したのだが……」

彼は何か言い止まっているように唸る。
そして彼は、やがて再びその口を開いた。

「……いや、やはり君には"紳士性"が足りないように見受けられるのだよ。」

そう呟けば、彼は懐から何かを取り出す。
それは、彼が口元に生やしているような立派なチョビ髭━━━━━━━すなわち、その付け髭であった。
彼の悪いクセが始まろうとしている。他人にも紳士であることを強いる側面、彼女の感じた狂信にも近いクセが。

「というわけで、まず形から入ってみては……どうかなッ!?」

彼のノーモーション・ダッシュが炸裂する。まったくの前動作なしで繰り出された瞬歩のごときダッシュで、彼は巫女へ近づき━━━━━
あわよくばその付け髭を付けさせ、彼女を名実共に揃った完全なる紳士へと変貌させようとするだろう。
なんという執念であろうか。狂信ととられるのも、また仕方のない事実であるのかもしれない。

ともあれ、君が女性としての尊厳を守ろうとするならば、彼の試みはなんとしても防がねばならない必要があろう。
990 :【殲滅指揮】 [sagasage]:2016/01/05(火) 23:10:14.28 ID:Wes7+rxao
>>988
素直に、驚いた様子を見せながら。近くにあった椅子へと深く腰を下ろした。
軍帽を取ってそれを人差し指でクルクルと回し、『祖国』の軍靴を口遊みながら、ラウンジへと入っていく彼女を見届けることだろう。
然しその言葉の内容は、予想外ではあったが、然し納得のいくものであり。或いは怒り狂えるほどの物で、事実レナートは、少しだけ其処に腹が立った。
だがそれも直ぐに収まった。抑え込んだ、という訳では無く、きっと誰かが『やらかした』後なのだろう、と。その報復行動ならば、仕方のないこと。納得の出来ること。

「であれば、これでお互いに帳消しってことで、一つ、勘弁してもらいたいな7? ああ、その"腕"の分も含めてな」
「何、"悪党"の野望の道を一つ潰したんだ。安いもんだろ?」

であればそれでお互い様だ、と。此方の目を全く見ずに、そう言う彼女へとレナートはまた、随分と楽しそうにそう言った。
ラウンジから立つ用意の音に耳を楽しませながら、脚を組んだ。やはり、彼女は強かな人間である、と。そう思いながら。

「ああそうだろうさ。何十年も待ったんだ、今更紅茶の一杯や二杯、なんてことはないさ」


「だから―――――――――――― お互いに目を見て、楽しく。ティー・タイムといこうじゃないか」


くつくつと笑いながら、彼女の。その口振りへの疑問の提起と、問い掛けも含めて。
或いは、純粋に共に紅茶でも啜ろうじゃないか、という提案と共に。彼女が紅茶を淹れたのであれば、対面へと座る様に促すだろう。
991 :【銃姫神女】wiki参照  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2016/01/05(火) 23:15:50.23 ID:pMZfei2ro
>>989
「そんなこと、言われずとも分かってるってー」

悪事を働くということ、それは真っ当な信仰者にはないことだ
ただ直向に神に仕え、決して過ぎた真似さえしなければ
だから、自分はそうはならないだろうと自己評価

「えぇ…………」

そして、相手への評価も改まる
こいつは、紳士なんかじゃない。紳士に狂信を抱く者だ。
それも他者に強要するという、最も嫌いなタイプ――
それはともかく、ドン引きした。ちょび髭を取り出したのを見て
後悔した、こんなところに来たのを

「断固お断わり!!!!」

巨銃は形を変えて拳銃となる。ベレッタM93R、対テロ用に作られた自動拳銃だ
何が起きてもいいように、一歩下がると――
いきなり男が迫ってきた
恐怖のあまりなのだろう、無意識のうちに三連射を放つ
そのうちの一弾はチョビ髭を運よく吹き飛ばし、もう一弾は明後日の方角へ
そして、最後の一弾は――紳士のトップハットへと迫る

この場合、恐らく正当防衛に入る
なのでこの発砲は断じて悪たる行為ではない…はずだ
992 :【爆轟魔手】 ◆7F8i931BE. [sage saga]:2016/01/05(火) 23:15:58.34 ID:J8L5A16lO
>>986
どうやら、半ば無理矢理ではあるが騒動は片付いたように見えた。
向こうで伸びている男を見て、そろそろ警察沙汰になるなぁと考えて。
もうそそくさと立ち去ろうとする中――女から、声がかかった。

「えっ、いや、別にいいよー。そんな――おぶっ!?」

女性は、彼の言い訳を聞くまでもなく彼の服を引っ張る。
羽の如く軽い彼の身体は、その膂力で引かれればいとも容易く宙に舞い上がった。
そのあまりの力に彼は押し潰されたかのような頓狂な声を上げて、そのまま女性の為すがままに担がれる。

「あぁ、びっくりしたー……別に私を運ばなくたってさー」

そんな文句をぶつくさ漏らしながら、彼は終始肩の上で手足をぶらぶらとさせているのだった。
今この女性に抵抗するのは無駄であろうと、本能的に察して。
993 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/05(火) 23:25:55.14 ID:ES96wRfI0
>>990
「バレてましたか。仕方ないですね。
 お見苦しいところを見せてしまい、心苦しい限りです」

彼女は蒸らしに入ったティーポットとコーヒーのなみなみと入ったポット。
そして2つのカップを盆に載せる。
さて、彼女はここで兵士の駒を作り、地面に転がす。
たちまち駒は巨大化し、給仕の人形が現れる。

給仕に盆を持たせ、彼女も席へ移動する。

「手打ちのご厚意に加え、
 お茶に付き合って頂き、誠に痛み入ります」

一礼してから、席に着く。
給仕の人形が、2人の飲み物を注いだ。

「そうですね。目を見て、ゆるりとお話しましょうか。
 まずは、あなた方が儲けもない争いを求める理由でも」

席に深々と腰かけ、カップを手に取り、コーヒーを啜る。
悪くない味だった。
994 :【重層剛筋】 [sage saga]:2016/01/05(火) 23:42:09.33 ID:QPeMpc+W0
>>992

右手に少女、左手を少年を抱えて駅への最短経路を闊歩する女。
別段早足でもないけれども、地を蹴る一歩は逞しく、人混みを縫ってずんずんと進んでいく。

「アンタが勝手に口を挟んできたんでしょ。自業自得」

上から聞こえる、無抵抗からのささやかな抗議を短い言葉で切って捨てる。
確かに、女からすれば少年が口を挟まなければこうして今口をきく事すらなかったはず。
そのまま放っておいても別に良かったのだろうが、乱暴さがさつさの目立つ女ながら通すべき筋はあるようで。
駅が近付く中、肩上の少年の顔をちらりと見上げる。

「まぁ――だとしても、それでアイツらのいちゃもんが飛び火したら後味が悪いわ」

呟いたのが気だるげな眼の奥に宿る本心なのだろう。
その為に態々不必要に過剰な演出をしてまで男らに喧嘩を売ったのだ。
あれだけ派手に相手をしておけば何かあっても注意は女の方に向くだろう、と考えて。

少女をさっさと駅構内に通し、礼を言おうとする口を塞いでさっさと電車に乗り込むよう言い含める。
それを見送るより先に駅から離れて歩き出す女。数m進んだ所で、そこで初めて少年を肩からおろす。
落とさないよう一応両手で脇を抱えて地面に降ろすだろう。

「で、アンタ家は? どうせ家出でしょうけど」
「というかなんで私に絡んできたのよ」

腰に手を当て断定的な聞き方をする。元はと言えば彼も野次馬の一人だった筈なのだが。
とりあえず危なくなければそのまま帰宅を促すつもりのよう。
ちらりと通りの向こうを見ると、遠目の男らはまだこちらを探しているようだった。
995 :【次元断層】 ◆q90iVQe5VQ [sage saga]:2016/01/05(火) 23:43:05.02 ID:huP3q1Lt0
>>991
「それはよい!であれば、後は"紳士"となるだけよッ!覚悟ォーッ!」

彼は彼女の肯定の声を聞き、安堵と共に叫ぶ。
良くわからない人物ではあるが、彼の善を望む気持ちは真たるものである。
彼は、その"善"を"紳士"という型に嵌めているに過ぎない。すなわち彼は、紳士に対する信仰者だが……それ以前の土台として、善への信仰者という側面が存在している。
ゆえに彼は紳士であり、他者にも紳士であることを要求する。このアプローチには、些か強引すぎる要素も存在するが。

彼は、彼女が拳銃を構えた瞬間、前方に光の球を4つ形成する。
面の形成は一瞬とはいかない。早めの警戒を心掛けていたのが功を奏したのだろうか。
ディレイ・タイムでチョビ髭は吹き飛ばされたが、光り輝く面はハットへの一撃を防ぐ。彼はその状態のまま前進し━━━━━

「それえーーーーッ!」

━━━━━彼女とすれ違う瞬間に、面を消滅させる。懐から"もうひとつのチョビ髭"を取り出し、彼女の顔に取り付けようと迫った。
……だが、走っていたのだ。当然として精度は低いし、彼女側も全力で回避しているだろう。おそらく命中はしていないだろうが。

彼は事が落ち着いたのちに、すれ違った状態のままハットの位置を修正する。

「……フフ、久々によき出会いだったぞ。コトハ君、これからもその、光り輝く紳士の━━━━━━いや、巫女たる心を忘れず生きていきたまえよ」

彼は衣服の塵を軽く払う。そのまま、会釈をして立ち去ろうとするだろう。

「……もし君が蛮たるものに屈しかけたなら……わたしは何時だろうと駆け付けるともさ」

最後に、こう一言を残す。
彼は奇人ではあった。だがその最後の言葉には、確かな暖かみと、何か信頼できる重みが含まれていた。

こうして、黒き男爵は夜闇の中へと紛れて消えるだろう。
その場に銃器を握った巫女と、ふたつのチョビ髭を残して。

/この辺で〆で……お疲れ様でした!



996 :【殲滅指揮】 [sagasage]:2016/01/05(火) 23:59:38.27 ID:Wes7+rxao
>>993
「ほう、不思議な給仕だ。異能に紅茶を注がれるとは、早々体験した人間はいなかろうよ」

盆を運び、紅茶を淹れる人形を見て、実に好奇心を擽られて、まじまじとその姿を見つめていた。
やがて差し出された紅茶のカップを手に取ると、その香りを一度楽しんだ後。その紅茶へと、ゆっくりと口を付けた。
無論、毒物の可能性を考えていなかった訳では無い。だが、彼女は『話をしよう』と言った。故に、そんな無粋な真似はしないだろう、と踏んだ。
時折それを悪い癖だと言われる癖があるが。それで死ぬのならば、嫌ではあるが、それまでと、諦める事が出来る人間でもあったが故に。
そうして、彼女から持ち出された"会話の種"に―――――――――――― 暫し、逡巡した後。それは案外と簡単に、口を開いた。

「……『祖国』では、紅茶を飲むときには、まずジャムを口に含んでから飲む」
「それに態々怒るほどに、君が短気で無いのであれば。君が突然ここで暴れ出す事は無いと、約束してくれよ?」

「俺も、この十分に惨劇に塗れた此処を、炎の赤で上塗りしようとは思わないんでね」

要は、「これから話す事に怒りだして攻撃を加えたりするな」、という事だ。
彼女はどうかは知らないが、少なくともレナート・アスカロノフに攻撃、交戦の意思は無い。レナートがするのは、飽く迄求められた『話』だけ。
既にここは十分な血に満たされている。これ以上の鮮血は必要なく―――――― レナート自身、多少なりとも傷心であるのだから。

「―――――――――――― さて、何故戦争を求めるか、だったか?」

「いや全く、難しい話だな。俺は"無限機構"に戦争を求める理由など求めちゃいない。ただ"戦争"をしたい人間が欲しいだけだ」
「だからこれは、俺個人の話になってしまうが、それすらも困ったものだ。随分と言葉にするのが難しい」
「捲し立てる詭弁ならば幾らでも出てくるが、然しそれらは俺の本質を突いた言葉では無いのだろう。随分と、悩む事ではあるが。然し、そうだな」

「ただ一つだけ、俺が言えることとすれば」


案外と、レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフは、真剣に悩んでいた。
戦争によって巻き起こる"利益"、発生する"可能性"、その事についてならば幾らでも話す事が出来るのだが、然しその"理由"を求められると。
無限機構の構成員達には、理由など求めておらず。かと言って自分は明確な利益を求めて戦争を行っている訳でも無く……然しそれでも、言葉にするのであれば。



「例えば。人間が、いや、生命を持つ総てが。生きようとする様に」
「天寿を全うするまで、その長い、長い、道のりを歩き続ける様に。遥か彼方に在る終着点を見上げる様に」



「――――――――――――――――― 俺の"終着点"は、其処に在るからだ」



「俺は、"置き去りにされてしまった"。"終着点"に。"世界"に、"戦争"に。で、あれば」
「俺の方から、もう一度。求めに歩みを進めるしかあるまいよ。故に俺は、戦争を求めるんだ」
「神をも殺す戦争を。可能性に溢れた戦争を。まるで天地を引っ繰り返すかのような、開闢よりも噎せ返るような、混沌に満ちたあの"大戦争"を」


言い終えて、レナート・コンスタンチノヴィチ・アスカロノフが紅茶を啜る。
まるで、それが何でもないことであったかのようで。事実、それは多くの人間にとっては余りにも他愛ない、何でも無いこと。
道を振り向けば、そこら中に落ちているような。唯の、"純粋な願い"。
997 :【銃姫神女】  ◆I5e7gQqFe2 [saga]:2016/01/06(水) 00:06:32.12 ID:GhIF0CZf0
>>995
「そんなのっ…!」

なぜ彼は安堵したのだろうか?
わからない、だが彼はひょっとしたら変態なだけではないのかもしれない
しかし彼は変態だ。でなければ、こんな正当防衛の必要など生まれないのだから

横をすれ違う直前、懐に手を入れるのを見た段階で琴葉は回避行動をとろうと決めていた
自分ならば、そこに銃を仕込んで隠し武器とする。その思考は相手も持っていて然るべきだ
サイドステップでチョビ髭を避ける。間一髪、と思いながらに

「当然、この巫女魂と純潔は守るよずっとね」

純潔はいつか奪われるかもしれない。だがこの巫女魂だけは、これだけは誰にも奪わせはしないし汚させはしない
紳士などにされるなど、もっての他だ

「えっ…?
…なんなんだったのかねぇ…はぁー………」

別れ際の一言、それは重みと暖かさがあった
ただの狂信者にはない。善きものを追求する者の暖かさだった

残された巫女は溜め息を漏らす。
残ったのはチョビ髭だけではなく、疑問だ
あの奇抜で、狂信的で、しかし暖かな男はなんだったのか

//ではこれで〆で、こちらこそありがとうございました!
998 :【爆轟魔手】 ◆7F8i931BE. [sage saga]:2016/01/06(水) 00:06:50.84 ID:/h/QKniJO
>>994
「理由?私もよく覚えてない、よく分かんないけどー……最近やることが無くって、それでだと思う」
「迷惑かけてたらごめんね、ほんとにー……」

思い出すように、無理矢理理由を絞り出すかのように彼は言った。
やはり彼は、物事を深く考えないタチであるということがその様子からは見て取れる。

「うーん、何というか。家出とは少し違うんだー」
「私はあちこちを旅をしているのさー。ちょっとしたことがあって、それから過去を……」
「……まぁ、話せば長くなるし、あまり話したくないしー。これ以上言うのはやめとくよー」

相変わらずだらだらと、間延びした口調で彼はそう零す。
家出とはニュアンスが違うと言い、さっき帰る場所がないとつぶやいていた彼。
言い分からすれば本当に身寄りのない存在であるらしい、ということが推測できるであろうか。
999 :【重層剛筋】 [sage saga]:2016/01/06(水) 00:27:34.12 ID:QjSCH6lP0
>>998

「……取り敢えず、アンタが猛烈なアホなのは分かったわ」

呆れるしかない。眉を顰めてぼそりと。こめかみに手を当て漸く絞り出した言葉がこれである。
そんな行き当たりばったりで何かあったらどうする――――と、既に手遅れの状況に陥っている今となっては蛇足か。
停まっているのも危険だろうと、彼の口調のようにゆっくりとした歩調で歩き出す。

「なんか――分かんないけどアンタも苦労してそうね」
「ちょっとだけ嘗めてたわ、ゴメン」

子供ながら、生意気さを残しながらも泰然とした強かさが窺えるのは一人が長い生活だったからだろうか。
それとも言いかけて噤んだ過去に原因があるからか。いずれにせよそれ以上は女には推察する事が出来ないし、するつもりも無かった。
分かったのは家が無いという解決にならない解答だけ。適当な返事でお茶を濁しつつも、更に用意する返答は一つある。

「行くところがないなら、今日はウチに来る?」

無理にとは言わないけど、と後で付け加える。
関わった以上最後まで面倒を見る、拒否されればそれ以上は関わらない。
今まで独りで旅をしてきた彼にとってはお節介以上のウザったさかもしれないのだし。
つまるところどちらでも、なんでもいいのだ。優しさではない、単なる惰性であった。
女の今までを見れば単なる善人ではない事は幾らでも窺い知る事が出来よう。
1000 :【白黒聖戦】チェス駒の女王様  ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2016/01/06(水) 00:29:18.55 ID:51/CJ41I0
>>996
「重いものは腕が痛みますから」

当然。支度した紅茶にもコーヒーにも混ぜ物はない。
何より、彼女のプライドが許さない。
人をもてなすならば、最高に最高を重ねなくては、招いた側の品位の問題である。

「ロシア式ですね。ご随意に。
 美味しいお茶をお召しになることが一番ですから」

「それに、お話を伺いたいのは私です」

向こうの念押しに、同意を示す。
何より、聞きたいのはこちらなのだ。
それで喧嘩を吹っ掛けたとなれば、物笑いの種である。

さて、戦争を求める理由を聞いたとき、彼女の心中はざわめいていた。
倒錯している。第一印象はそれだった。

戦争は、何か、目的があってそのために軍事行動を行うことである。。
だが、戦争するために戦争するでは、目的と行動が一緒である。

逆転現象が起きている。
手段が目的と化し、それ以上を求めていない。
いや、それを通じて死にたいというなら一定の筋は通る。

だが、それでどうする。
一夜の徒花で終わることが本望であると。
死ぬために生きると?

あまりに精神的な、それでいて単純な結論。

「つまり……あなたは、
 盛大な自殺がしたいとでも言うのですか。
 自分が満足できる程の火を焚いて、その中で死にたいというのですか。
 傍迷惑が過ぎる。周りの身にも……なれないのでしょうね」

首を絞める縄を支度するように、
仲間を集め、資金や装備をを調える。
彼女にはその想像は吐き気すら催す。。

自殺へ、では無く、強度の自己犠牲精神に、である。

「他所でやっていただけるなら、構いませんが、
 ここで火を炊いたならば、隣人たる私も火消しに走らなくていけません。
 キャンプファイアーなら、人目に付かないところで、盛大にどうぞ」

彼女は願いを否定した。
この街の一角を牛耳る身として。そんな面倒が認められるはずもないのだ。

1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
http://ex14.vip2ch.com/part4vip/

ローカルルール変更に伴い、1000到達の報告が不要になりました。

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
ここだけ世界が交錯する街 @ 2016/01/06(水) 00:19:41.70 ID:tVo9WSX6o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1452007181/

『三人のアイドル』 @ 2016/01/06(水) 00:03:02.87 ID:1jWLpuz30
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452006182/

八幡「はっ?雪ノ下って養護学校出身なのか?」 @ 2016/01/05(火) 23:59:23.29 ID:XjnE8AcA0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452005963/

【安価】京太郎「スパロボ学園!」明華「反射と思考の融合です!」【part3】 @ 2016/01/05(火) 23:43:09.54 ID:iGAKL1iE0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452004989/

ご注文は○○ですか? @ 2016/01/05(火) 23:27:07.25 ID:F99UpnZno
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1452004026/

提督「えずく女の子の姿って良くね?」 大淀「は?」 @ 2016/01/05(火) 23:21:57.89 ID:l/CQmtl1o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452003717/

【咲SS】小薪「ん?これは…タロットカード?」【コンマ・安価】 @ 2016/01/05(火) 23:13:42.97 ID:tJzAOJ8Q0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452003222/

マキノ「抜き打ち学力検査です」早苗「は?」 @ 2016/01/05(火) 22:57:57.84 ID:raw8Zs3fO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452002277/



VIPサービスの新スレ報告ボットはじめました http://twitter.com/ex14bot/
管理人もやってます http://twitter.com/aramaki_vip2ch/
Powered By VIPService http://vip2ch.com/

758.40 KB   

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)