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【新生活】ここだけ世界の境界線★18【始まる】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :ヴォルター [sage]:2017/03/26(日) 22:26:45.53 ID:Nwz0WA9So
【新世界へようこそ!】
ここは様々な世界が融合して出来た世界。ここの住人は親しみを込めてこの世界を『新世界』と呼んでいます。
この世界にはオーバーテクノロジーから魔術まで何でも存在します。超能力や宇宙艦隊もあれば大魔王の領地も、
獣人の集落や神の軍勢すら勢揃いの『なんでもあり』の世界。それが新世界なのです。
あなたはこの世界の新たな住人となり、先駆者や新入り、そして異世界の住人達と関わってゆくことになります。

【ゲートについて】
この世界には『ゲート』と呼ばれている様々な世界同士を繋げる空間があります。
時にそれは魔界へ、時にそれは天界へ、時にそれはダンジョンへ、繋がっている先は様々です。
稀にそこから『厄災』なるものが流れ着き、それがこちら側の世界を荒らす事もしばしば……
その度に貴方達『能力者』はその能力を最大限に行使して『厄災』を元の場所へと送り返したり倒したり……
この世界の様々な事がこの『ゲート』を切っ掛けにして起こります。

【来訪者について】
この『新世界』はその性質上、別世界からの『来訪者』がやってくることもあります。
彼らの来る世界は様々な世界。時には人間や獣人。時には悪魔や妖怪。そして時には異星人すら『来訪者』として現れることすらあるのです。
『来訪者』はこの世界に来る過程で新たな『能力』を得る事も、そして自分が持っていた能力を引き続き使うことも出来ます。
しかしあまりにも強大な『能力』は『ゲート』の力によりその効力を失ってしまうこととなるでしょう。
次の『来訪者』はあなたかもしれません……

◇ここは自分だけの『能力』を手に入れ、様々な能力者と戦闘、交流するスレです。
◇オリキャラは勿論、様々ななりきりスレのキャラも参加する事が可能なスレです。
◇まずはしたらばで能力登録。ここに設定を纏めておくことでロールをスムーズに行えます。
◇戦闘、交流、基本は何でもありですが、相手が不快になるロール、確定ロールは避けましょう。
◇チート能力や人外級の身体能力など、相手に勝利の余地を与えない設定は避けましょう。最強設定は御法度です。
◇荒らしはスルー。絶対に関わらないようしましょう。

☆次スレッドは>>980、立てられない場合は>>990が立てること
☆次スレッドを立てるまで>>980からは減速推奨(重複を回避するため)

★避難所★
http://jbbs.shitaraba.net/internet/20393/

★wiki★
http://www60.atwiki.jp/kyoukaisen/

※前スレ
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満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
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旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:22:39.08 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459358/

2 :おんも [saga]:2017/03/27(月) 21:54:09.97 ID:u6sU/9qt0
>>1乙ですー
3 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/27(月) 21:56:35.35 ID:W3b+fFDno
>>996

「ああ、ランナーが居るなら何かとやりやすいかもな。
 と、言っても荒事に発展するかは分からんぞ?」

 と、注釈を入れるイムカであったが、どうせロクなことにはならないのだ。

>>998

「だが、結果は赤字だからな。今度ももう少し実入りのいい仕事を(ビズ)を探すさ」

 グリフォン退治に発展したが報酬はあくまで木の実採取だったのだ。ナムサン。

 −−−−−−−−−

【全員対象】

「まあ、中々にパーティーらしくはなったが、今回はこの依頼だ。見てくれ」

 受領書を見せる。依頼人は冒険者ギルドそのもの。
 内容は、東の街道を外れたところに、突如として白い塔が出現。
 現在、直接的な被害は出ていないが、新たに生えたダンジョンの可能性が濃厚のため、
 周囲なり入り口なりを調べてきてくれ。とのこと。

「別に踏破しろって依頼でもない。まあ、塔とその周りの様子をレポートに纏めればOKって程度だ。
 名うての連中は依頼なんぞ放ってダンジョンアタックしかけているかもしんが、まあ、私は平和に行きたいからね」

 D級冒険者らしい無難で平凡、その割には実入りは決して悪くない。そんな依頼である。
 何しろ、この依頼、ちゃんと字が書けて、学術的な素養も身につけている者向けの依頼だ。
 そういう意味ではイムカはバッチリである。帝国教導院首席は伊達ではない。

「まあ、ハイキングみたいなものだ。ロバでも借りて気楽に行こう」

【ピコーン(フラグ!】
4 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/27(月) 22:06:34.68 ID:u6sU/9qt0
>>3
「はーいっ」

口をワの字にして元気の良い返事
お返事は大切である、そして元気の良さもだ
因みに一応、ギルド発行の冒険者認識証は首からぶら下げていた
最も、低級依頼専用の簡易略式のモノであったが、日雇い的な雑務等をこなすにはこれでも充分なのだろう
一部のギルドで試験的に導入されているとシステムで、簡単な試験を受ければ数日で発行されるらしい

「ロバっすか?」
「……イヌとネコとニワトリも一緒なら賑やかになるっすね」

そんな事から字は書ける、最も学の方はなんだか微妙そうではあるが
5 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/27(月) 22:07:36.35 ID:PVwlzl270
「ああそうだ、ボクは氷室初。所謂吸血鬼でね。だけど心配はしなくていい。基本的に、人畜無害さ。」

自分が知らない者がいる、ということは自分を知らない者がいるということ。だから、自己紹介をしておくのは当然の礼儀とも言えた。

>>3
「無難で平凡そうだが、どんなものがでてきてもいいような覚悟は必要だろうね。なにせ、彼女は災厄みたいなものだからね。」

道中で何が起きても不思議ではない。彼女がいるから。己の経験からして碌なことにはならない。
そんな約束された悪い予感を感じながらイムカの説明を聞く。

人はその予感のことを、フラグと言うのであった。
6 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw :2017/03/27(月) 22:08:33.11 ID:3IG5qmNl0
>>3
「やったぜ」
「任せろや。可能な範囲なら何でもするって言ったろ?」

承諾に歓喜で返す。依頼を探しに来てから零秒で依頼を発見できるとはこの上ない幸運。
後はまるっとさくっと解決するのみ。任せなさい。

前スレ>>998
「無論、俺だって訳もわからんまま境界を越えさせられる迷子さ」
「キミもまた、ってことはお前さんもそうなんだろう? よろしくな」

そう言って明らかに纏う気配が人間ではない相手に礼を返す。
まぁ人間ではないと言う点で言えば自身も同様。その形態が違うというだけで広義的に見れば同じ人外である。
人間こそが生物の中心と考えるのもどこか傲慢に感じるが、我々は悲しいかな人間である。生物は皆、自身が中心だと思い込みたいのだ。

>>3
「はーん、塔ねぇ……」

所謂ダンジョン。深奥まで辿り着いた者の王の器を見極めてジンが力を与えるような代物か。

「うわーつまんな。レポートとか嫌程書かされたのに世界超えてまで書くのかよ」
「ま、いっかぁ。それなりに金貰えるんならなぁ」

急に威勢が消えていく。普通の国で普通に育っているのだから教養も勿論のことある。
しかし勉学が好きと言える程変態的な思考をしている訳では無い。あくまで普通だ。

「俺は歩くぜ。こいつ持ってちゃロバなんか一歩も動けねぇや」

またも鎌を指差す。彼の背丈すら超える程の物だ、それなりの重量があるのだろう。
立ったフラグが折れてくれる事を願いながら、少女は一行に着いていくだろう。
7 :ひいらぎ [sage]:2017/03/27(月) 22:09:30.92 ID:+HEfoDYDO
>>1
/乙です!

>>3
ほむ…冒険みたいなものか楽しそうじゃの…わしのハイパーキャノン()が火をふくぞ!!!!【拳銃+能力の事らしいが何とセンスのない名前だろうか】
反動、精度その他を考慮すると1/1000000gが限界か因みに反動の計算式は…
【またしてもぶつぶつと呟きつつ手帳みたいなものに何やら書き込んでいる】
【そもそもこの少女の字は一歩間違えたら暗号か何かと勘違いされる程の汚さであり今回の依頼には最も不向きだと思われるのだが果たして…】

で、おやつはいくら分までじゃ!!!?
【完全に遠足か何かと間違えているようだ】
8 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/27(月) 22:18:27.12 ID:W3b+fFDno
>>4-7

「毎度、荒事ばかりでは食傷もいいところだ。
 調査で稼ぎを得られるならそれでいいだろう。ギルドの肝いりなら査定も高いに覚えもよくなる。
 おっと、ひいらぎ、おやつは銅貨20枚までだ。アップルパイくらいなら買えるぞ」

 微妙に緊張感の無いスタートであった。


【全員対象…1日目・夜】

 基本的にこのような世界では日が傾き始めた頃には野営の準備を始める。
 途中、宿場町でもあればいいが、その都合がつかぬことなど、
 インフラが発達していない世界では間々あることだ。

【夜間の強行軍など正気であればするものではない。夜目が利いてもリスクは大きいし】
【人間である以上は体力の消耗という要素もある。傷ならばともかく疲労は魔法などでは回復しない(アヤシイおクスリ除く】

 手近な石を詰み、薪を割って、焚き火の準備をし、
 穴を掘って敷居をつくり、ランタンをぶら下げてトイレも作る。
 楔を打ってテントを張れば野営の準備は完了だ。

【なお、料理はイムカに任せると超味気の無い代物になるので、料理番は他に任せるべきであろう】
【おにゃのこだけのパーティー(中身は別とする)。まさかメシスキルくらいは誰かあるだろう(女子力の名に賭けて】

 −−−−−−−−

「で、だ。何故こうなる」

 イムカは憮然とした表情である。
 野営を初めて5時間ほど経過したところで、ちょっとした異変。

「「「「「「UUUOOOOOOOOOOONNN!!!!」」」」」」

 フォレストウルフに囲まれています。森にすむオオカミです。それはいい。

【が、同時に奇怪な現象でもある。ここはまだ街道沿い。
 街道とは街道巡視員や冒険者の働きで基本的に安全が確保された道である。
 少なくとも野生のフォレストウルフの群れが襲い掛かっていいところではない】
【よほど運が悪いのか、はたまた別の要因か。ともかくこうなった】

「数は…10…30…100…いや、もっとか?」

 ジリジリと包囲の輪を狭める森狼達。
 琥珀色の瞳が血走り、血交じりの牙からは唾液をたらし、まるで狂犬病の如き有様である。

「GUUUUUUUUU!!」

 四方八方から襲い掛かってくるまであと数秒といったところか!!
9 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/27(月) 22:30:14.98 ID:u6sU/9qt0
>>5-8
挨拶をしっかりと一同に、初対面なのだからそこは大事なのだ
そんでもっていざ塔へ、途中の野宿の支度なう

「ご飯は一応作れますっすよ、一応」

一応を二度付けたのは韜晦故か、そこそこに作れる
とはいえ粉を溶いて石で焼いて肉や野菜を巻く、空き缶に骨とハーブと調味料を入れてスープを作る、
等々ワイルドかつあんまり手の込んだモノではない
最もこの手の料理の場合、エネルギーへの変換とそして温かさというのは重要なファクターである
その点に於いてはそこそこ優秀な作りであるといえよう、尚女子力()

そんでもってからに

「……ご飯の匂いに釣られたっすかね?」

だとしてもこの数は異常であるし、何より時間が経過し過ぎて不自然だ
食後の処理にしても、匂いの立つモノはキチンと埋めてある

「取り敢えず、あれっす」

ふー、と長い吐息
風の凪いだ夜だというのに、その外套は静かにはためいて揺れる

「……ちゃぁんと、身を守らないとっすよね」

両脚を開き、肩幅とほぼ同じく
手の高さは目線に、凛然と構えれば立ち昇る威風

「咬まれたら大変そうっす……」

病に対する簡単な知識で、その牙に潜んでいる可能性のある病原菌の数々を思い浮かべて苦笑
ともあれ臨戦態勢、七星全方位からの攻撃に備える形となる

→立ち位置としては前線、無手に構える
10 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/27(月) 22:30:39.55 ID:PVwlzl270
>>8
「ボクはむしろ夜の方が動きやすいんだが、多数に従おう。周囲の警戒ぐらいは夜行性のボクが適任と思うけど、どうかな?」

言いながらに周囲の警戒を始める。街道で安全であるとはいえ、女の寝込みを襲う下劣などはいるかもしれない。
なんて程度の考えであったのだが………

因みに、初にも料理は任せてはいけない。
嗜好も人間のそれとはずれているので食べれないことはなくとも非常に微妙なものができあがる。
人外には、受けはいいのだが。

- - - - -

「おい、誰かトラブルメーカーに自信のあるやつでもいるんじゃないか?手を挙げろ。
ここを乗り切ったら吸血してやるぞ。」

なんでこんな、数十単位ではないオオカミに囲まれねばならないのか。
ピクニック気分でやれる依頼ではなかったのか、それどころかまだ塔にすら到達していない。
やれやれ、困ったことだ。
なんて思いながらに両腕に氷を纏わせ臨戦態勢。

「この森ごと焼き払えるような便利なものを持ってるやつはいないか?今が使いどころだ。ボクは持っていないがね。」

いきなりこれでは先が危ぶまれる。できれば消耗せずに乗り切りたいところだ……
などと考えているのか、表情は渋い。
11 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw :2017/03/27(月) 22:31:25.79 ID:3IG5qmNl0
>>8
料理番はイムカ以外の者がやる事となった。ちなみに彼はサバイバルスキルはあれど料理スキルは無い。
作れたとして戦闘糧食(レーション)と同レベルの物だ。断言しよう、味を期待は期待出来ない。

が――――――今はそんな事でへどもどしている時ではない。
面倒だが降り掛かる火の粉は払うまで。たかが狼だ、魔法少女の身体能力の敵ではない。

「ま、片付けるしか無いわなー。さて、やりますか」

そう言うと大鎌を片手で軽々と持ち上げ、二、三度振り回し構える。
襲撃を開始した狼達目掛け間髪入れずに突撃する。左方より飛びかかった狼の瞳を切り裂き、返す刃で右方の個体の首をはねる。
鎌の石突に繋げられた鎖分銅があたかも生命を宿したかのようにうねり、背後から迫る個体の瞳から脳髄へと突き抜ける。
斬る、斬る、翻って斬る。闇夜に舞う死神の饗宴が此処に開幕した。
12 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/27(月) 22:50:00.87 ID:W3b+fFDno
【全員対象】

 女子力 ユノ>>>>>>その他

【このメンツ…どうしもようないでござる】

「トラブルメーカー…ふむ?」

 なお、(>>10)の初の質問に対してはイムカは考え込むのみである。身に覚えなし!

「やってみるさ」

 イムカは黒鉄のメイスを構えて、大群と呼ぶことすら憚られる完全包囲での戦いに備えた。

 −−−−−−−−−−−

>>9-11

 前に出たイムカとシャドウリップはメイスで潰し、鎌で抉り、先制の攻撃を仕掛ける。
 完全包囲されぬように先手を打って逆撃を浴びせた形だ。が、とかく数が多い!
 ユノの牙を剥くウルフと対峙することになるだろうが、今宵、月明かりは一片も無し。闇夜。

【判定(夜目)…完全なる夜である。夜目の精度次第で闘いの難度は変わるだろう】
【さらに、こういった完全包囲戦で先行するの場合、己の戦位と囲まれぬ機動が重要。そのスキルを有しているか?】

>>10

 初に関しては夜目の判定は不要であろう。種族的に夜目が利かぬでは話にならない。
 しかして、イムカたちが先陣を切るとはいえ、当然洩れ出た狼は初にも向かう。

【少なくとも、一度に三体以上とは切り結ばねばならぬ。それも矢継ぎ早に、だ】


 −−−−−−−−−−−−−

【全員対象】

 しばらく戦うと気付くだろうか?
 狼は群れを十匹以上殺されても、まったく以って退くことを知らずに襲い続けるであろう。
 これは野生か?否、野生とは不要のリスクを避けるもの。それほど腹を空かしている?
 食う物に困るにしろ全滅しては話にならぬではないか?その程度の計算も狼の群れとはできないものか?

【狼達の能力は通常の森狼レベルといってもいい】
【しかし、包囲網はまるで毛皮の雪崩である。油断したり、戦位をミスれば、飲み込まれて餌となるだろう】
13 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/27(月) 22:59:38.06 ID:u6sU/9qt0
>>12
ユノの異常たる身体能力、それは五感にも作用している
微かな光すら充分である、例えそれが新月の夜の散りばめられた星明かりであれど

「……わ、わ、わ……!」
「おおおお多いっす、多いっすね……」

どん、と構えるユノのメインの戦闘スタイルは見ての通りの重古武格闘術である
ただ敵の圧倒的な質量を前にして、それを軽快な格好にシフトさせるだけの柔軟さは持ち合わせていた

「ラスボス・雲手抱月(うんすーほーげつ)っ!!」

飛び掛かる狼の顔面を逸らし、いなし、掌で打ち据える
まるで風に吹かれる柳の様に機動しながらのカウンタースタイル!

「……?」

おかしいな、と気づくのは少しの後だ
何者か、操者がいるのではとの思考にもほぼ同時
幾つもの世界を巡ってきた経験から、獣使い(ビーストマスター)などの存在にも知識がある
14 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw :2017/03/27(月) 23:03:49.30 ID:3IG5qmNl0
>>12
(こいつは……)

流れる様に狼共の肉を裂き、骨を砕き、腸を引きずり出していく最中、この奇襲の違和感に気付く。
ただの狼の群れにしては統率が取れすぎている。しかも、この群れには恐怖が無い。
群れの数が減っていけば自ずと撤退と言う道を選ぶだろう。狼は思いの外頭の良い動物であり、現実世界でも戦略的な作戦を組んで獲物を追い込み、そして狩る。
人間がまだ火を手に入れたばかりの時代には狼とは常に警戒すべき脅威であった。
そんな生きる為の知恵を持った動物が何故特攻同然の戦い方を選んでいるのか。リップには余りにも奇妙に見えたのだ。

(裏がある……さしずめダンジョン絡みかい?)

この狼達は既に正気ではない。何らかの外的要因によって自己意識を封印されている可能性もある。
……だからと言って刃を振るう手を休める訳では無い。命のやりとりに発展したのならば容赦しないのが礼儀であり、自然の摂理である。

「宵闇……良いねぇ……好都合だ」

闇の中、それは彼の魔法を生かす最高の舞台。黒衣の死神の姿は徐々に闇に溶け、最早他者の認識を赦さぬ程にまで消えいっていく。
正体は影、自身に影の如き暗黒のオーラを纏うことによって外見情報を遮断しているのだ。この暗闇の中ならばその精度は向上する。
木を隠すなら森の中、シャドウリップとは静謐より命を刈り取る者、シャドウ・リーパー。
彼の刃が狼らの命を一匹、また一匹と奪う。この調子でばんばん殺しましょう。元気に、快活に、命を奪いましょう。
15 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/27(月) 23:05:33.25 ID:PVwlzl270
>>9-12
「やれやれ、仕方ない」

流石にここで挙手をするような開き直り方をするようなイムカではなかったようだ。
戦闘後の楽しみが一つなくなったことを少しだけ悲しみながら、オオカミの群れへと向き直る。

機動性、回復能力、氷、夜間などの自他の条件から考察するに自分はこの手の物理攻撃のみの乱戦には適している。
他の得物は無手、鎌、メイス、見事に前衛色ばかりだ。
ならば―――

「キミたちのおこぼれをさらっていくとするよ。前だけ見て戦っていい。キミたちの横や背後は任せてくれよ。」

主に大ぶりの武器を構えたイムカやシャドウリップの援護に回るのが適切だろう。
機敏に駆け、跳ねて隙を埋める。
時にオオカミに噛まれることすら厭わず味方の損失を抑える。
そんな、ある意味自分を捨てているが自身の特徴を生かした戦いを続けていくうちに違和感を覚える。

「おい、この世界のオオカミはこんな命知らずか?愛国心に満ち溢れた特攻でもないだろうこれは。」

オオカミの勢いがあまりに異常なのだ。野生ならもう撤退していてもいいころ合い。なのに数すら減った様子を見せない。
数か所に生傷を負いながら、尚も味方の援護を続けるがあせっていた。
人外たる自分はいい。いざとなればオオカミの血を啜ればいい。
だが、人たちの消耗は大丈夫なのか?
16 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/27(月) 23:18:47.08 ID:W3b+fFDno
>>13

「おい、これは」

 ユノが拳で狼の喉笛を、あるいは腹部を弾きながら打倒する傍ら、
 背中越しにイムカは訝しげに言葉を投げる。

「操者がいるにしては作為の臭いが無い。勘だがな。何か妙だぞ」

 狼達はあくまで凶暴に襲い掛かるのみで、そこに陣形めいたものがない。
 しかも……

「GUUUUUUUAAA!!」

 越境者達が倒す端から、狼が死した狼の肉を食っている。
 明確に指向性を持った敵意ではない。飢えと狂乱のみがそこにある。

>>14

「GUUUAAAAA!?」

 ほぼ闇に溶け込んだリップは闇刃と化して戦い続けられるだろうが、
 そろそろ、違和感を覚えていっていいところである。

【討伐数が50を越えたところで違和感を覚えられるであろうか】
 【→戦っているのはリップだけではないはずだが】

「GAAAAAAAAAA!!」
「GUUOOOOOOO!!」

 こちらを完全包囲する灰色の瀑布はまったく勢いを留めていない。

>>15

「これでも訓練しているのでな。持つ、が…何か見えるか?」

 イムカの強化された復讐の眼は夜間でも完全な視界を確保できる。が、
 前衛にいては当然に視野は狭まり、見えないものも出ている。ゆえの質問だった、が、

【→群れの勢いは留まるところを知らぬ何故か?】

「GUUUOOOOOOOO」
「GUUUOOOOOOOOO」
「GUOOOOOOOOOOOO」

 街道を走る狼の群れ、森から現れる狼の群れ、草を分けてひた走る狼の群れ!
 100、150、200、250――ナムサン!最初の群れだけではない!!

【全ての狼は同じ様相だ。その瞳は瞳孔が蕩け、涎を流しながら牙を剥く様子は正気のカケラも無し!】

 −−−−−−−−

【全員対象】

「各員、これは包囲突破戦でも、殲滅戦でもないようだ」

 イムカはアタリのつく位置にそれぞれ、強壮ポーションを投げつける。ちゃんとキャッチして飲めるか?

「持久戦だ=v

 こちらを包囲する群れ、もはや群れという表現が適切か?
 300、350、400―――
17 :ひいらぎ [sage]:2017/03/27(月) 23:22:52.68 ID:13jY0/6J0
>>12
ほむ、おやつはともかく今はこやつらを片付けんとな・・・狼相手でしかも広い場所?ならば・・・こやつの出番じゃな
(巨大な剣を取り出す)
広い場所?ならばこいつでまとめて斬り刻んでくれる!!
(剣を構える)
18 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/27(月) 23:28:27.25 ID:u6sU/9qt0
>>14-16
「……みなさん、強いっすねぇ……」

ふむむ、としたユノの反応は驚嘆以外にも様々が含まれている
好奇だとかそう言った、実に多様なモノが
刹那瞳に走る光を、抑えつけるのに微かな苦心を要した
彼女は武の道に対しての求道者なのだ、数多の武勇を前にして堪えろという方が無粋である

「うーん、狂化状態って感じっすか……?」
「みなさんも、ご無理なさらないで下さいっすねー」

操化ではないとのイムカの見解、成る程確かにその方が濃厚そうである
敵は基本的には狼だ、いざとなれば高い木に登れば取り敢えず一呼吸入れるくらいは出来るであろう
イムカから投げられたポーションをノールックでキャッチ、懐に仕舞い込みお礼を叫ぶ
尚、これら全ては雲手に構え数多の狼を打ち撃退しながらの言動である

「……えーっと……全部やるんっすか?」

苦笑するのも当然の数、夜を徹しての仕事になりそうだ
19 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/27(月) 23:29:27.22 ID:W3b+fFDno
>>17

 長大な剣を振るうスペースはあるだろうが、
 何しろ通常ならば何も見えぬほどに暗い中での戦闘となる。
 咬まれぬようにブンブン丸を決め込めば良いが体力の問題もあるだろう。

【判定(夜目)…完全なる夜である。夜目の精度次第で闘いの難度は変わるだろう】
【さらに、こういった完全包囲戦で先行するの場合、己の戦位と囲まれぬ機動が重要。そのスキルを有しているか?】

 性質の悪い要素はまだまだある。
 それは狼を皆で倒し続けても一行に減らない事だ。
 こうなると体力が持つのかという問題がかなり顕著に深刻化していくことになる。

>>16

【子供が強壮ポーションで無理矢理持久力の底上げをして戦うというのは中々にハードにすぎるが果たして?】
20 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw :2017/03/27(月) 23:29:32.14 ID:3IG5qmNl0
>>16
違和感は着実に募っている。狼達の群れの動きには先程から明らかに奇矯な雰囲気を受けているが……
ここに来て更にもう一つ、しかも余りよろしくない類の違和感。数が増えている……
戦闘用の頭をフル回転させ状況を紐解く。それが正解かどうかはわからないが話してみる価値はある。
何処とも知れぬ闇夜から少女の声が響く。その声音に疲労の色は見えなかった。

「なぁイムカさんよぉ、こいつらさ、もしかして森の狼全部じゃね?」
「そんで思ったんだわ」
「こいつら、ダンジョンの守り人なんじゃねぇか? 明らかに思考が狂ってやがる、自分の頭で物をかんがえてねぇ」
「ダンジョンに人を近寄らせない為の防衛機構……周囲の生物に伝搬するミーム災害に近い何かを放ってる、とは考えられないか?」

軽薄な言動にしてはえらくペラペラと理知的に話す。それは現在の状況を鑑みて導き出した唯の推測。
しかし、存外に当たっていたりはしないだろうか? 少々の期待を込めて彼はまた一匹の狼の喉元を引き裂いた。
21 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/27(月) 23:32:27.99 ID:PVwlzl270
>>14
「へぇ、なかなか妙なことができるじゃないか」

闇に紛れ、闇に消えるシャドウリップを感心したように見る。
見ながら、処理しきれないであろう狼を刈り取る。
あれくらい、できるようになったほうがいいだろうか?
なんて思いながら、次の狼へと向かう。

>>16
「それは分からないね。ざっと見積もったところ、今いるだけでも200は超えているね」

言いながら跳び、味方に迫る狼をさらに刈り取りイムカの近くへ再び着地する。
更なる焦りを見せながら。

「おい、こいつら無尽蔵じゃないのか?さらに増援。倍以上に増えてるよ」

呆れたように溜息を吐き、手近な狼に槍を突き刺す。

「それにこいつら、大体似たような感じだ。正気がない。
大雑把な洗脳でも、されてるのかもね」

強壮ポーションを受け取り、摂取しながら再度跳躍。
人の穴を埋めるべく、身を削って人外は槍を振るい続ける。
22 :ひいらぎ [sage]:2017/03/27(月) 23:37:46.03 ID:13jY0/6J0
>>19
・・・ちい!!!
わし一人ではどうしようもない・・・かくなる上は!!!
【近くのメンバーに近付き背を向け反対方向の攻撃にのみ備えようとする】
【少女の中ではこういった場合はこんな戦法を取った方が生き残る確率は高くなるといった考えがあるようだが近くのメンバーが誰かも含めて果たして・・・!!!?】
23 :ひいらぎ [sage]:2017/03/27(月) 23:38:47.33 ID:13jY0/6J0
>>22
/イムカ氏から投げられたポーションをキャッチし、口にしつつを書き忘れますた・・・汗
24 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/27(月) 23:55:22.41 ID:W3b+fFDno
>>18

「狂化か。言い得て妙だな。まあ無理をして生き残れそうなら無理はするが。
 どうも、ヘタに体力を使い果たした方がリスクが大きそうだ」

 一呼吸のみ入れて、木々の上を見る。
 狼が木から木へ飛び移りながらこちらの向かっている。安全地帯ナシ、と。

「全部やるか、連中が諦めるかのどちらかだな」

 イムカの構えを取る。黒鉄のメイスは血を脂に濡れている。
 刃物と違って、単純ゆえ堅牢なのは利点だが。

「君の拳は大丈夫か?腕に直に衝撃が来るなら疲労も蓄積するだろう」

>>20

「なるほど、いい見解だ。が、問題がひとつ」

 リップが刃物を振るう一方でメイスで狼の顎を粉砕する。
 が、すぐに次の狼が襲い掛かる。流石に無傷とはいかなくなってくる。

「そうだとしても、今はこの状況を乗り切る材料にはなりえないってことだ…な!」

【判定(刃物)…
 血と脂に濡れていく刃は通常の刃物なら切れ味がどんどん鈍くなっていく頃だ。
 何かしらのテクノロジー/魔術的処置がされていれば話は別であろうが】
 

>>21

「洗脳か。まったく、何が異常な兆候は無い。だ。また、この手の依頼か。
 私達が出発した矢先に異常が発生したとするならどれだけの確率だ。毎度毎度…」

 毎度毎度…とてもアレなフレーズである。
 イムカが異常を発生させているわけではない。それは間違いない。うむ。メイビー。

>>22

「さて…」

 イムカのムーヴであるが、基本、人の背中から人の背中に移動し、
 戦場全体で完全に包囲孤立するものが出ないように動いている。ゆえにひいらぎの場にも来る。

「子供は寝る時間…といいたいところだが、そうもいかなそうだ。夜更かし奨励。不健康一直線。
 成長不純で色々と豊かさの欠けた将来が待っていても恨んでくれるなよ」

 と、とても豊満なバストを持っている人が言いやがります。

「群れに飲み込まれたら、君が体格的に一番危ない。必ず誰かの側にいることと、
 そのドでかい獲物を振るうときは、正面に味方の気配も姿も無いところで。いいか?」

 しかして、内臓と肉が飛び散り、まったく衰えぬ殺気漲る敵の群れ。精神衛生上も良くないこと間違いなし。

【判定(刃物)…ひいらぎの大剣が切れ味重視ならば使い物にならなくなるところだが、重さで吹き散らすタイプなら問題なし】
25 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/27(月) 23:55:52.48 ID:W3b+fFDno

 −−−−−−−−−
【全員対象】

【――空が暗黒なら徐々に紫に染まり始めた頃】

 大地で赤黒くない場所など最早一転も見出せない。狼の死体塗れである。

【早朝まで、抉り、叩き、貫き、弾き、切り、屠りを繰り返している戦場】

【判定(体力)…どこまで残っているか?】
【判定(闇の恩恵)…太陽の白が空に混じり始めたため、夜属性が消失します】

「「「GUUUOOOOOOOOOONNNN!!」」」

「…ちっ」

 叫ぶ狼を睨みながら、イムカは黒鉄のメイスを棄てる。遂に芯が折れて使い物にならなくなったからだ。

【判定(武器耐久度)… 一夜を酷使し続けた武器(あるいは振るう腕)の状態はいかに】
26 :ひいらぎ [sage]:2017/03/28(火) 00:08:41.97 ID:XQSv8uJA0
>>24
・・・生きて戻ったらそのほーまんなバストもみしだいてやるからの・・・
【ブツブツと呟きつつしかしイムカ氏の言葉は聞こえたようで近くの人の気配のする辺へジリジリ移動しようとする】
【少女の体格その他の事情で剣を重くは設定出来ない、しかしそこまで軽くもできない】
【軽くし過ぎると威力に差し支えが出てしまうゆえ速度との兼ね合いも考えつつ少女がもっとも高速で扱えてかつ重量も攻撃翌用に使える程度に設定されている】
【速度に関しては恐らく普通の使い手にも引けをとらない程度はだせるよう設定している。重量で劣る分やや弱いが何の装備等もない動物を殺傷するには充分であろう】
【近付いてきた狼達に向け両手の大剣を高速で振り回しそのまま斬ろうとする】
27 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/28(火) 00:10:35.82 ID:MbCNnN9h0
>>20-25
ひいらぎと途中、背を合わせる格好となる
大剣豪撃の旋風にしなる腕が加わり乱舞、際限なく迫る狼を撃退撃退、そして撃退
返り血を鬱陶しそうに途中拭う、その程度の余裕がまだ存在していた

「……でしたら、多分ぜーんぶやっつけないとっすね……」

多分、と苦笑

「大丈夫っす、疲れたら脚に変えますっすから」

鞭打の動きから拳打撃へ、そしてまた掌底へと変えて次は脚術
全ての体躯を見事なまでに使い熟すワザマエがあるのだ、少なくとも現時点で最も心配すべきは返り血に塗れた服を着替えたい点である
→返り血塗れな事による堕落、精神へのダメージも見受けられない

そらが白みがかり、血と膿と臓物の臭いの立ち込める呪戦場に薄墨の香り……

「……今までの中で……」

流石に肩を上下させていた
指を開き閉じてぐーぱー、ぐーぱー

「五指に入るハードな夜明けっす、出来ればゆっくり温泉に入りたいっすね」
「……ラ、ス、ボ、ス……」

片腕を天に翳し、逆腕は大地を示す
大きく足幅を開き構え、直後に爆発的瞬発力を持ってして機動

「山崩雲掴震撃靠(さんほーうんきゃくしんげっこー)ぉぉぉぉっっっ!!!」

全霊を一転に集中させ、針の如き範囲に雪崩の如き力を込めた肩でのタックル
先頭の一頭のみではない、その後ろに控える群れ群れを貫き皮を破り骨を砕く可視性を帯びたエネルギーを纏う程のバカげた威力を持った破砕の一撃!
28 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/28(火) 00:14:08.37 ID:KCg2NWzZ0
>>24
「キミがいるということが確率を越えさせてるのさ」

さらにニ、三体の狼を葬りながらにそんな小言を言う。
それだけの余裕はまだある。

-----

「さあさあ夜が明けたぞ人間諸君!!生きてるかい?ボクかい?なんとかねっ!!」

腕に纏わす氷の面積を広くし、腕を無理やり動かしながら初は槍を振るい続けていた。
元より氷の槍。折れれば新たに生やせばいいだけ。武器の消耗という概念はない。
だが、腕は違う。時折狼の血を啜って慰め程度の回復をするも追いついていなかったようだ。
氷の補強が合って初めて動く。そんな腕だが氷の補強はある。
引き続き、危うい味方のカバーに回っていた。

まだ動ける。傷は多い。それでも、この中では一番動きやすい種族なのだ。
29 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/03/28(火) 00:16:32.35 ID:+4X4WHZGo
>>24
「ま、そうなるわな」

レポートにでも書き足してクソッタレな依頼を出しやがったクソ野郎に何の成果も得られませんでしたクソボケとクソ垂れてやるのも良いかもしれない。
なおその刃は以前酒場で言った「魔法少女が振るえる武器」に属する。つまりは魔法によって強化された武器である。
切れ味の鈍りも遅い。流石に定期的に振り回して血糊を吹き飛ばす必要はあるが。
それ故に彼の動きには時たま何かを狙うでも無い武器の空振りがあった。

―――――――――――――

そして、全て命が地に伏した時。東の空には曙光、朱銀に染まる濃紺の空が彼らを見下ろしていた。
既に体力は半分程、闇が晴れていく事により彼のスキルは外見上の情報を遮断するまでに効果が落ちていた。

「まーだ終わらんのかね……流石に飽きてきたぞ、一旦逃げて森ごと焼き払ってもらおうぜ」

臆面もなく物騒な事を口走る。それが当然かのように口に出る彼の今までがどんな物だったのか心配になる。
30 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/28(火) 00:23:40.28 ID:zvTGS5lno
>>26

「断る。私にそっちの趣味はない」

 この端的な言葉は理解できるであろうか。
 教導院時代、何故か女性にばかりモテたというアレ。
 イムカは至極ノーマルである。あわれ。

>>27

 ドガン!とタックルで5体ほど一息に倒した向こうの景色は街道。
 もっとも、地面は狼の死体が積み上がりすぎて、光景としては感動など微塵もないが。

【気付けば狼の姿は疎らになっていた。これは――】

>>28

 夜の恩恵は消失し、初の身体能力は超常から常命に減衰していく一方であったろうが、
 同時にその氷の槍が狼の群れ貫く向こう側は既に空間が広がっており、灰色の瀑布はなくなっていた。

>>29

「いや…」

 リップの刃が削り、イムカの肘鉄が狼を吹き飛ばした頃、彼等以外に動くモノはいなくなっていた。

「クリア、だ」

 −−−−−−−−−−−
【全員対象】

「ふぅ…」

 ようやく、息をつくイムカ。一夜そのまま戦い続けて、早朝…まだ空が紫色の頃にようやっと決着である。
 再度、強壮ポーションを飲んでから、皆に向いて、

「森狼はちなみに報酬にはならん。毛皮は売れるが、剥ぐスキルもない。
 アンデッド化しないように焼いてしまうのが一番だろうな…まったく」

 全身、血塗れになりながら、イムカは無表情で燃やす準備を始める。

「燃やしたらちょっと進んで、野営だ。流石にこの血と臓物塗れなところで寝るのは論外だろう。
 そうしたら出発だ。どうも、放置すると逆に最悪な方向に進みそうな類だ。たぶんな。
 疲れているものは今の内に寝ておけ。終わったら起こす」

【こうして、大したリスクのないハズの探索クエストは本格的に始まるのであった】
31 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/28(火) 00:33:17.29 ID:KCg2NWzZ0
>>30
「おや?もう終わりかい?昼をある程度克服したことを証明したかったがね」

氷の槍でピクピクと震える瀕死の狼に止めを刺しながら、心なしか残念そうにつぶやく。
ともあれこの絶望的だった状況を死者なくして乗り切れたらしい。めでたいことだ。

「ボクは炎には弱いからね、先に野営地の候補でもみつけておくことにするよ」

初の服は血がついていない。
異能の氷結をうまく使い、血をはがしたらしい。
赤黒い氷を足元に残し、一人だけ先に綺麗になった初は人たちが寝れそうな場所を探し始めるのだった。

//ではこの辺で―お疲れ様でした!
32 :ひいらぎ [sage]:2017/03/28(火) 00:34:03.58 ID:XQSv8uJA0
>>30
そっちのシュミ「は」ってことはどっちのシュミならあるのじゃ・・・
【言葉尻をとらえて少女が呟く】
【次第に少なくなって行く敵の数に気持ちがわずかに緩んでいるらしい】
>>28
そういえばまともに会話するのは初めてっぽいの人外殿・・・何とか生きとるぞいむか殿の胸をもみしだくまでは[ピーーー]るか・・・
【息を切らしつつ】
33 :ひいらぎ [sage]:2017/03/28(火) 00:34:32.13 ID:XQSv8uJA0
>>31
/乙でした!
34 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/28(火) 00:35:24.97 ID:MbCNnN9h0
>>28-30
「ふぃー……」
「……終わりましたっすかぁ……」

あー疲れた、と膝を手で支える
直後に腰を捻ったりストレッチめいた動きをしている事から、取り敢えずスタミナ切れという心配はなさそうだ

「あ、場所によっては牙とかも森の民に売れたりしますっすけど……」

ふと思い浮かべるのはあの、あぶく溢れるヨダレに塗れた口から覗く鋭利な牙
あれに触れるのは流石にちょっと憚られた

「温泉……って贅沢は言わないっすから取り敢えず川とかありませんっすかねぇ……」

狼達の亡骸を荼毘に伏す合間
色々手伝ったりしつつもやっぱり気になる出で立ちの事
その辺を気にするお年頃なのだろう、きっと(女子力の差)
溜息をつきながらも、ハードなお仕事になりそうだと苦笑を浮かべるのであった
35 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/03/28(火) 21:57:03.16 ID:MbCNnN9h0
「……で、まぁ……」
「あれをどうにかしないとどうしようもない訳なんだよね、これが」

止まり木同盟諜報部(自称)のメンバーである七八
今日も元気にエーカーへの諜報活動と意気込んでいた訳であった
今回の舞台は、過去数度に渡る調査でほとんど成果を上げられずにいた世界である
大陸一つ分程の大きさしかないらしく、そのほとんどの機能は中央の巨大施設に集約されている
世界間戦争の中では、幾つかある砦めいた世界の内のひとつ
そして止まり木側の調査を阻んで来たのは、七八の指差す先にある存在

『…………』

灰色の空の下、立ち枯れの木立の中にそり立つコンクリ造りの奇妙な壁
そこに鎖で繋がれた巨大な影
粗末な鉄製の拘束鎧を身に纏った、単眼の巨人サイクロプス
無論エーカーの歪な技術の末に改造を加えられ、半死の体を手に入れている

「……ああ見えてなんか、魔法も使ってくるんだって」
「この……丘を越えたらバレるみたいでさ、近づけないのよ」

一同の居るなだらかな丘、そこから遠く望む中央巨大建造物
その間に壁はあり、サイクロプスは繋がれて居る

「そんな訳でさ」
「……ま、ヤバくなったらすぐ逃げてね?」

越境者達が立てた作戦は、戦闘部隊がサイクロプスを誘導、可能ならば撃破
その内に七八達潜入部隊が浸透調査を行うと言うものであった
イマイチ気乗りしないのか、七八は苦笑ながらに告げる

「……じゃ、お願いー」

戦闘部隊が丘を越え、サイクロプスの気を引いた所で潜入部隊が建造物へと向かう手筈だ
36 :四五六 七八【賽印流忍術】 [sage]:2017/03/28(火) 21:59:30.28 ID:MbCNnN9h0
追記っ
サイクロプスの体躯は約20mっ!
37 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/28(火) 22:10:36.21 ID:AuTC5opB0
>>35
魔法?あんなのが?マジかよ、魔法は専門外だな…
【腹這いになって双眼鏡で遠くを探るソーマタージ。七八の言葉に舌打ちを漏らす】
【何度かやり合ってきたアボミネーションと同等か、それ以上のサイズだ。ハードすぎる仕事になりそうだ】
エリコとかもさ、いい加減荒事に対応するべきだと思うんだよね。全長14mぐらいの戦闘ロボットに自我を移してさ…

アシは無いのか?ジープとか装甲殺人魔改造チキチキマシンとか…ないか
随分と優しい事を言うんだな?あんなデカブツと戦わせようってやつが。…言われなくても逃げるよ、お前もそうするんだな
【ウンザリといった様子で皮肉を返すと、頃合いを見計らってため息と共に飛び出す!】


オラァ!お前の相手はこっち……の誰かだゴラァ!!
かかって来やがれ!ぶち殺したらァ!俺以外のやつが!!
【BLAM!BLAM!片手に握った大口径拳銃が火を噴き、重金属弾がサイクロプスの目を狙って飛んでいく】
【まずは様子見だ。どれだけの能力を秘めているかを確かめるつもりだ】
38 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/03/28(火) 22:15:38.73 ID:KCg2NWzZ0
>>35
「魔法も使う巨人、ですか……」

軍帽を被り、右手に剣を、左手に槍を携えた女性が小さく呟く。
まあ、神よりはまし。なんていう感想は口には出さない。

「分かりました。そちらも無理はなさらぬよう、頑張ってくださいね。」

しかし、巨人というとどうしても神とも結びつく。忌々しいことですね。
さて、どう攻めたものか。今は頼れる同胞はいない。防御術式もない……
などと思案している間に、一人突撃したらしい。
これに乗じるしか、あるまい。
魔剣と槍を構えなおし、巨人へと突撃。
頃合いを見計らって、剣を一振り。炎の弾を巨人へと飛ばす。
駆ける戦女神の横顔は、どこか厳しかった。
39 :ひいらぎ [sage]:2017/03/28(火) 22:25:44.82 ID:pDH3aDMDO
>>35
ほむ…あれならばわしのハイパーキャノン()が使えそうじゃな…ただもう少し近くによらなければ当てる事は困難っぽいが…【ソーマタージ氏の横で双眼鏡を並んでみつつ黒髪ロングの少女が呟く】

…あのデカブツを倒すには相当な一撃が必要そうじゃが…えーっと与えるエネルギー量を○○とすると…重量操作で作った弾丸を…!!!?
【ぶつぶつ呟きつつノートに書き込んでいると近くにいたソーマタージ氏が突然巨人に向かって行くのを目にする】
…あぁ!!!!まだ計算途中…

えぇい、要は最大限の一撃をあのデカブツにぶちこめばいいって事じゃな!!!どうにでもなれ!!!
【遅れて少女も飛び出し、能力で重量を極限まで軽くされレールガン並の初速を与えられた拳銃の弾丸をサイクロプスの頭部辺りに二発程発射する】
【銃口から出た時点で弾丸の重量は元に戻り、初速は維持される為その威力はマグナム等よりも上のはずだがはたして】
40 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/03/28(火) 22:30:56.36 ID:MbCNnN9h0
>>37
「ここ、どうにもファンタジー基準らしくてさ……」

大火力兵器の多くは世界修正力によって無力化されてしまうらしい
更にいえば車などもそうだ
故に巨大生物兵器と化したアレが猛威を振るっているのであろう

『……!!!』

サイクロプスは瞳を閉ざし、大きく顔を振るった
兜めいた拘束具に弾丸は命中、それを削り凹ませキズつけるが中身には至らず

>>38
「ありがと」

短く告げて微笑みかける七八
現時点で余り接点のなかった仲ではあるが、癖の多い越境者達の中では接しやすそうだなぁなんてこんな状況ながらに感じる

『!!!!』

小さな叫び声と共に炎はサイクロプスに呑み込まれて行く
だがその声に結界効果が存在しているらしく、大きく威力を削がれる結果となった

>>39
「……大丈夫? 気を付けてね?」

越境者の中では若輩である自分よりも更に幼く見える少女を気に掛ける七八
ともあれ状況は開始されている、計算は中断せざるを得まい
尚、周囲の自然重量物は両手で抱え上げられる程度のサイズの岩が最大級である

『!!!』

ソーマタージの放った弾丸と同じく、頭部めがけて飛翔する鉛玉
速度と威力を併せ持つそれはしかし、やはり拘束具の分厚い装甲を削る結果に終わる

>>37-39
越境者達が丘を越え、拓けた道に足を踏み込み攻撃を始めた後に

『…………!!』
『▪︎▪︎▪︎ーーー!!!!』

大地を揺るがす咆哮、周囲の枯れ木が大きく揺れる
頭部を覆う拘束具の奥の真紅の単眼が見開いた!
一同の足元に展開される薄ぼんやりと紫に明滅する魔法陣!
ワンテンポの後、柱めいて立ち昇るは暗黒の稲光!
打たれれば刹那に炭化する程の熱と、吐き気を催す呪いの複合魔法である!


「……始まったね」
「行くぞ、七八」

その光景を遠巻きに眺め、七八ら潜入部隊は影のように機動を始めたのであった
41 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/28(火) 22:39:06.17 ID:AuTC5opB0
>>40
修正力ってやつだっけか。難儀だな、大概の事はショットガンとミサイルで解決してきたんだが…

ブルズアイ…でもねぇか
【弾丸は当たりはしたが、効果は無さそうだ。これだけの距離で、動き回る相手の一点に弾丸を撃ち込み続ける技量も無い】
【拳銃をホルスターに戻すと、刀を抜いて構える】
結局、頼れるのは自分の身体とこいつだけか……
【咆哮にコートの裾を靡かせて堪える。フードの奥で、噛み合わせた牙を模した酸素供給機が装着された】


ッ!!野郎!
【コンマ数秒後!足元の異常に気付き、前方に飛び込む様にして回避!直後先程まで立っていた場所を襲う、暗い雷光!】
【直撃は避けれたようだ。勢いを殺さずそのまま前転、サイクロプスの脚に向かって一気に駆け出す!】

そこを…動くな!
【戦場刀で足の筋(あるのかは分からないが)を傷つけ、先ずは移動を困難にしてやるつもりだ】
42 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/03/28(火) 22:43:50.48 ID:KCg2NWzZ0
>>40
「ッ!」

足元に展開される魔方陣。奇しくもハウレスでも同様の現象を起こせるため、その意味は瞬時に把握できた。
剣を逆手に持ち替え、低く滑るように跳躍。剣を地に刺し、巨人から適度に距離を取ったところで停止する。
進撃は止まり、隙を見せる。一見これは巨人にとっては好機なのだろう。
だが、足元を見よ。その右足が踏みしめる地には赤い悪魔の魔方陣が描かれている。
ワンテンポ遅れ、陣からは火柱が上がる。
怨嗟の、炎が。
43 :ひいらぎ [sage]:2017/03/28(火) 22:52:08.41 ID:pDH3aDMDO
>>40
【少女の放った弾丸はサイクロプスの頑強そうな装具に音をたてぶつかる】
【みたところ派手な音を立てた割には装具に傷らしき傷は見当たらない…恐らく中身は何ともなかっただろう】
…この化け物めが…ふつーのやつならば脳ミソボーンになっとるやつじゃぞこれ…
【それをみて呟く少女】
…拳銃では所詮この程度か、ならばライフルとか他のやつを使えばあれかもしれぬが今使えるかどうか…!?
【と、その時大地を揺らすようなとてつもないサイクロプスの咆哮が聞こえてくる】
【気付いた時には足元に何やら怪しげな魔法陣が展開されているではないか】
な、なんじゃこれは!!!?
【魔法等の知識は乏しいが見るからにヤヴァそうなそれをみてこの場にこのままいたら非常に危険である事を即座に感じとる】
…こ、この!!!
【少女は自身の腕をつかみ自身の重量を1g未満へと変化させる】
【重量は変化するが筋力等はそのままの為一気に魔法陣の外に飛び出そうとする】
【無事サイクロプスの攻撃を回避出来た場合は逃げるついでにもう二発弾丸をサイクロプスの頭部に放つだろう】
44 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/03/28(火) 22:57:35.91 ID:MbCNnN9h0
サイクロプスを壁に縛り付けていた腕の鎖
それは巨体が蠢くと同時に呆気なく解放され、巨人は自由を取り戻す!

>>41-42
『……!!』

ソーマタージの戦場刀が煌めいた
それは巨体を支えるに充分な筋肉と骨格を備えた強靭な足の腱に浅くはない傷を付ける!
更に逆の足では、ゲルヒルデの仕掛けた地雷めいた炎の爆発が巻き起こるではないか!
サイクロプスはたたらを踏んで、しかし倒れるにはまだ至らない!

『▪︎▪︎▪︎ーーー!!!』

鬱陶しそうに吠え、周囲を右の剛腕で薙ぎ払った!
腕先から暗黒の稲光の放出が行われ、タダでさえ広大な攻撃範囲を更に延長している!

>>43
黒雷自体の速度は文字通りの光速ではあるが、魔法陣からの放射にやや時を要する模様だ
故に回避は成功するであろう、更に放った二発の弾丸

ガキ、ガキィン!!

先程とは少しばかり異なる結果を生むことになる
頭全体を覆う拘束具の、顎先の蝶番に命中したのだ
重厚なそれではあるが、関節部の強度に限界はある

『……!!!』

ソーマタージとゲルヒルデ、前衛の二人に腕を振るうサイクロプス
後衛に位置するひいらぎに対して、巨人の物理攻撃が届く事はない
だが、その左掌が翳されれば放たれる巨大な氷柱の散弾!
45 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/28(火) 23:08:58.63 ID:AuTC5opB0
>>44
まだ倒れねえかよ…!しぶといやっちゃ…
【歯軋りをしながら愚痴る。もう一つの足も傷ついてるはずだが、倒れる様子はまだ無い】
【そこに迫ってくる右豪腕!視界一杯に暗黒の稲光と、サイクロプスの腕が迫る】
アラこいつぁヤベェな……

グワーッ!!
【SMAAACK!剛腕に掬われるソーマタージ。衝撃が全身を襲い、体の節々を歪める!】
【飛び散った血が大地を濡らし……狂人の姿は、その地から消えた】


グワッ……クソ…!痛えじゃねぇか…!
【否!振るわれた右腕を見よ!咄嗟の判断で戦場刀を突き立て、掌に取り付いたソーマタージを!】
【片手は潰れ、左眼も爆ぜた。内部フレームは所々が歪み、軋み、人工内臓を傷つけていく】

【満身創痍と言った体だか、それでも戦意は衰えていない。腕を伝い、サイクロプスの一つしかない眼を潰そうと動く】
46 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/03/28(火) 23:17:37.20 ID:KCg2NWzZ0
>>44
「なかなか、やりますね!」

ハウレスの火柱と、刀の男の一閃で巨人の両足に少なからぬダメージが与えられる。
その様を見て、男へと称賛の声を掛ける。なかなかの手練れなのだろう、彼も。
巨人との距離を見るに、遠距離の魔術よりも男も巻き込んだ物理攻撃の方が確率は高い。
そう読み、後退するには距離を詰め過ぎたと感じたゲルヒルデはただ前へと駆け抜ける。
そして、髪が僅かに稲妻に焼かれるのを感じながらも巨人の懐へと侵入を果たす。

「燃え尽きなさい」

手近な巨人の足に魔剣を突き刺さんとし、その刀身が巨人への侵入を果たしたなら巨人を内側から焼こうと炎をあふれさせる。
更に、左手の槍を持ち替える――刺突ではなく、投擲の構えに。
そして、狂人を掴む右腕へと投擲をする。
仲間を助けるためか?それとも巨人の武器を奪うためか?
それは、ゲルヒルデには分からなかった。
47 :☆1【特殊例の少年】500年生きた少年LV5 [sage]:2017/03/28(火) 23:29:10.50 ID:pDH3aDMDO
>>44
【「ズドォン」と耳を裂くような轟音を響かせる暗黒の雷】
【もしまだあの魔法陣の中に残っていたならば下手したらこの世から完全に姿を消していたかもしれない】
…あ、危なかった…この化け物が!!!
【腹いせに放った銃弾は頑強そうな装具に異変をもたらせる】
【偶然当たった位置が良かったらしくサイクロプスの頭部の装具に多少の損傷を与えたらしい】
ほむ…もしかしたら同じ箇所を何度も狙えば装具を破壊する事も可能かも知れぬの…よしちいとやってみるかの破壊したら今度こそこやつを頭にぶちこんでやるぞ…!!!?
【そういいかけた時、ふとサイクロプスが仲間の後方に位置する自分に向けて掌をかざしているのを目にする】
…な、何かする気じゃな!!!
【あの動きはきっと魔法またはそれに準ずる類いの攻撃の準備と判断、再び自身の腕をつかみ重量を1g未満にする】
【高速で飛来する氷柱を後ろに飛んでかわそうとするが比較的攻撃の範囲が広かった為いくつかはよけきれずに脇や足にかすってしまう】
【致命傷にはいたらなかったものの痛みに苦悶の表情を浮かべる少女】
…く、くそ…なにか手はないか…!!!!?
【辺りを見回すと近くに恐らくは300kg未満、しかしそれなりの重量をもつであろう岩石をみつける】
こ、これじゃ!!!
【早速重量操作で0に限りなく近付け持ち上げ、サイクロプスの頭部に向かってなげつけようとする】
【少女の力でも岩の重量は0に限りなく近い為銃弾程ではないにしろ相当な初速を与えられるだろう】
48 :ひいらぎ [sage]:2017/03/28(火) 23:29:52.92 ID:pDH3aDMDO
/>>47は私です…汗。
49 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/03/28(火) 23:37:41.34 ID:MbCNnN9h0
>>45-47
「……コード、【鷲は舞い降りた】」

潜入部隊から総員へ短い通信、建設物内部への侵入に成功との作戦コード!
だがしかし油断はならない、サイクロプスはレーダーめいた感覚を持ち越境者達を探し出すのだ
故にここで食い止める、或いは仕留めるのがベスト!


『……!?』

サイクロプスからすれば敵の姿は小人同然だ
だがそれを潰す事のみを、殺す事のみを思考している巨人はソーマタージの姿を見失い戸惑う
消し飛ばしたのか、否、違和感は右腕から走る!
ソーマタージの駆ける先、蝶番を破壊されかけた頭部拘束具は目の前だ!
分厚い装甲に更に結界が施されており、それは
【巨人の振るう凶悪な魔法にも耐え得る】
程である!
更に後記、ひいらぎの放った岩石により蝶番が破壊され、人一人が容易に侵入出来る程の隙間が生まれている!

『▪︎▪︎▪︎ッッ!?!?』

再度の咆哮、だがそこに魔法の発動は皆無
バランスを崩し巨体は揺らめき、今度こそ片膝をついた!
ゲルヒルデの魔剣がサイクロプスの片足を焼いたのである
更に腕に走る鋭い痛み、巨人からすれば針の如き槍が深々と突き刺さるではないか!

忌々しそうな単眼の視線を、拘束具越しにゲルヒルデに向けるが直後!

『▪︎ッッ!? ……!?』

隕石衝突(メテオ・ストライク)と紛うばかりの大衝撃!
巨人の巨大な顔が仰け反り、顎が上がった!
ひいらぎの投擲した岩石が、蝶番を完全に破壊したのだ!


『……▪︎、』

身を屈めるサイクロプス、丸めた背の肉越しに浮かぶの脊髄の形は尖り曲がり歪!

『▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎ーーーーーーーッッッッ!!!!』

直後に大咆哮、共に全身を開く様にしながらの魔力放射!!
迸る暗黒の稲光、吹き荒れる氷柱の吹雪、正に猛攻魔法!!

だが、しかしだが!
その後には多大なる隙が、巨体が魔力を使い果たし膝をつき荒く呼吸を整える迄の脱力状態が存在するのも同然だ!

拘束具も全てが解放され、大きな目玉が遂に露出!!
即ちそう、巨人を仕留める絶好にして最大のチャンス!!!
50 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/28(火) 23:49:29.00 ID:AuTC5opB0
>>49
ハハァー、やりぃ!ダメ!ジャガイモの腐ったのダメ!
【忙しなく駆けながら、巨人の愚鈍さを嗤う!獲物を見つけた肉食獣が如き獰猛な笑み!】

イヤーッ!
【飛び込む様にして隙間に潜り込むソーマタージ。脚をバタつかせ、苦心して全身で侵入!】


【無線は彼の耳にも入っていた。この場で仕留めるのが得策】
【肉と血の中、ソーマタージの全身が薄く発光する…!】
【全身が鉛色の鎧に覆われていく。後はこいつを殺すのみ!】

イヤーッ!!
【命を削るかの様な叫び!同時に、彼の身体から四方八方へと放たれようとする無数の触手群!】
【ウニか何かの様に全身から死棘を伸ばしたソーマタージは、数秒の硬直を経て『そのまま』体外へ逃げようともがくだろう。即ち、頭部の中身を完全に粉砕するつもりだ!】
51 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/03/28(火) 23:54:31.22 ID:KCg2NWzZ0
>>49
視線を感じ、そちらを見やる。
だが、ゲルヒルデには“別の巨人”が見えていた。
誰かの奥歯が、ギリッと異音を立てた。

大咆哮で我に返る。不味い、全力を出してくる。
直感が告げる。行動に移さねば。

右手でのみ保持していた魔剣に左手を添え、力を籠める。
燃え盛り、巨人の肉を今この瞬間にも炭に変えている剣を押す。
巨人を切り裂きながら、巨人の真下へと移動をする。
巨人の真下ならば、難を逃れられると判断したのだ。

だが、炎を出し続けたのがよくなかったのだろう。
ゲルヒルデの心は黒く染まっていた。

そして、無事に脱力状態まで乗り切れたなら、魔剣は巨人の足から抜き放たれる。
巨人の背後に回り、跳躍。そして、丸めた脊髄へ向けて燃え盛る剣を振り下ろす。
その口は、きっとこんな風に動いていたのだろう。
コロシテヤル、と。
52 :ひいらぎ [sage]:2017/03/29(水) 00:14:33.67 ID:0p/mOFuDO
>>49
よし、命中じゃ!!!
【岩は頭部の装具に直撃、音をたてて壊れた】
…出来ればやつの頭に銃弾でも撃ち込んで脳ミソボーンにしてやりたいがの…あれの頭を吹き飛ばすには相当なものでないとダメそうじゃしの…!!?
【あごに手を当てブツブツ呟いているとまたしてもとてつもないサイクロプスの咆哮が轟く】
【直後に暗黒の雷やら氷柱やらが四方八方へと飛散する】
いや、まて!!!!あれ無理じゃろ!!!!?ぎゃあああ!!
【近くにあった巨大な岩のかげに素早く移動、身をかくす】
【雷の直撃は避けられたがいくつか岩を貫通した氷柱が少女の右の腕と肩を貫く】
がぁ!!!!!
【痛みにたえつつその場にじっと留まり攻撃が終わるのをまっていたがしばらくすると氷柱も轟音を響かる雷も消え去った】【どうやら攻撃が終わったらしく岩から出てみてみるとサイクロプスが何やら膝をつき呼吸を荒くしてうずくまっているらしいのがみえる】
【みたところ装具は見当たらないので脳ミソボーンにするには絶好の機会っぽい】
い、今じゃ!!
【自らの腕をつかみ重量を1g未満に変化させ、高速で近付く】
さ、さっきのお礼じゃデカブツ!!!
【そういい無事な方の腕で拳銃を取りだし、能力で重量を操作しレールガン並の初速の弾丸を二発むきだしの頭部に向かって発射する】
53 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/03/29(水) 00:20:13.66 ID:jFnHDH7k0
>>50-52
ソーマタージに脳を削られ、ゲルヒルデに脊髄を裂かれ、トドメにひいらぎのゼロ距離射撃! 脳ミソボーン! 脊髄もズバーッ!!

『▪︎▪︎……、▪︎……』

大地が、世界が歪む程の衝撃音!
その巨体は遂に仰向けに倒れる!
幾度となく越境者、そしてカノッサの戦力の侵攻を阻み続けた番人はその歪んだいのちの終止符を悟った!
最期、血を溢れさせる眼球で灰色の空を見詰める!
そのまま巨人は、エーカーによって歪められた大地の守護者エルダー・サイクロプス・シャーマンは、永遠に動くのをやめた! その魂は肉体から解き放たれ救われたのだ!


「……コード、【コンドルは飛んで行く】」
「総員、急げ!」

ややあって
サイクロプス討伐の余韻もそこそこに、今度は総員撤収の作戦コードである
しかし同時に、調査の完了をも告げるそれである事は重畳だ
つまりはこの世界のエーカーの拠点は、防衛の要であるサイクロプスを失い更に巨大建設物内部の基地施設を偵察されるという結果となる

……撤収、越境者達の拠点であるスクラップヤード

「……全員、無事か?」

「いやー、ドジっちゃったよー」
「でも帰り道は楽だったなー、抱えて貰えた訳だしー」

諜報部隊として参加していた越境者の女性、【榛眼】は脇に抱えていた七八をスクラップヤードの床に下ろし髪を掻き上げた
七八は七八で脚に傷を追ったらしく、しかし本人としては元気そうで苦笑

「ともあれこれで、入手した情報をカノッサへとリークする」
「……厄介者も倒してくれた訳だしな、後は戦争屋に任せればそれでいい」

七八の後頭部をぺちーんとはたきツッコミを入れながら告げる榛眼
大局はカノッサに傾きつつある、しかしまだ確実にエーカーの戦力は存在しているのだ
境界間戦争は続く、死と怨嗟を燃料として燃え盛る炎が如くに

//この辺で〆っ! ありがとうございました!
54 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/03/29(水) 00:36:57.81 ID:iKE4gknV0
>>53
倒れ逝く巨人。それに憎悪の刃を突き立て続け、燃やす。焼却する。
この世界から?いいや違う。

巨人が地面に倒れ伏す衝撃で、気が付いた。
剣を抜き、槍を回収して二人の同行者に一言。
先ほどまでの黒き激情は何処へ行ったのやら。

「お疲れ様でした。お怪我などは……よろしければ、運びますよ?」

勿論、抱えてだ。
柔和に笑み、自然に仲間を気遣う。
さてさて、表はどちらなのやら。それとも、表はどちらでもないのか。

――――

「はいっ!私は無事ですよ。他のお二方は……って、怪我大丈夫ですか!?」

あわあわとけがをした仲間を気遣うゲルヒルデ。
お人好し、ということなのかもしれない。

戦いは終わらないこと、これはほんの一部であると聞いて溜息をもらす。
変わらない。スケールの大きさの方向が違うだけだ。
あの地獄と、変わらない。
だけどいい。ここのどこかに、復讐を果たせる武器があるのなら。


//私はこれで〆で、みなさんお疲れ様でした!
55 :ひいらぎ [sage]:2017/03/29(水) 00:39:52.49 ID:0p/mOFuDO
>>53
い、いやったぁ〜!!!
脳ミソボーンじゃ!!!わ〜い!!!!
【破裂音と共に発射された弾丸がサイクロプスの頭部を破壊、粉々になった脳ミソが鮮血と共に撒き散らさるのをみてまるで子供の様にはしゃぐ少女…いや実際肉体年齢で言えば少女なのだがその辺はおいとこう】【しばらくすると少女にも撤収の指示が無線により伝えられる】
…ふぅ。まぁともかく無事生きて帰れそうじゃの…まぁ満身創痍ではあるが…あいたたた!!!
【腕をおさえ痛みに苦悶の表情を浮かべる】
さて、帰っていむか殿のほーまんなバストでももみしだくとするかの…この腕がなおった後で…。
【腕をおさえそんな事を呟き、しかし内心「能力や拳銃以外にも何か考えないといけない」等と少女にしては珍しくまとも(?)な事を考え反省しつつ仲間達と共に戦場をあとにする少女】
/乙ですた!私もこれにて!
56 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/03/29(水) 17:37:17.62 ID:iKE4gknV0
氷に閉ざされた世界、ニブルヘイム。氷がありとあらゆる文明を固定してしまった世界。
カノッサの構成員であり古代の剣や未来の刀を操る者、ユーカリ。一般に秘匿されているものの彼女の生まれ故郷でもある。
氷に閉ざされた世界には、時として氷が守り残している遺物が存在する。
ユーカリに与えられた使命は、そんな遺物の一つが敵対勢力の手に落ちる前に回収するということであった。

「ふぅ〜なんとか今回も任務を達成できた、と言ったところですね」

ニブルヘイムの人気のないとある地下都市。そこでユーカリは目的の物資の回収に成功していた。
物資は旧世代のアタッシュケースの外面を被った“容器”に収納してある。

「あとはこれを指定座標まで安全に持ち帰るだけ…がんばろっと!」

隻眼で懐かしき凍った世界を見ながら、決意を新たに歩みだす。
その背中を狙う者がいるなど、露知らず。
57 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/03/29(水) 17:45:59.55 ID:iKE4gknV0
//したらば、なぜかつながらなくて書き込めていません。申し訳ありません…シチュ投下したのでよろしくお願いしますということを伝えて貰えると助かります
58 :デスニンジャ [sage]:2017/03/29(水) 17:53:58.95 ID:AkTrBQUxO
>>56
そんなユーカリの様子を気配を消して観察する機械の体をした
モノアイのヘルメットを着用し人相がわからない男が見ていた。
地下都市なので遮蔽物はたくさんある。

(彼女がカノッサの構成員であり彼女が入手した遺物が第一目標で
第二目標が彼女の抹殺か)

デスニンジャと呼ばれる男は最後にカノッサの敵対組織からの依頼の確認をする。
そして自らの左腰の刀と後ろ腰の大型ナイフを確認すると行動を開始した。
まず相手を無力化する為に相手の後ろから左手首のワイヤーを相手の背中に射出する。
ワイヤーは先端が鋭利で更に電流が流れている。
不意打ちであるが攻撃する時まで気配を消せないので殺気に気がつき避けられるかもしれない。
59 :デスニンジャ :2017/03/29(水) 17:54:58.01 ID:AkTrBQUxO
>>57
/私も同じなので多分鯖が落ちたんだと思います。
こちらこそよろしくお願いします。
60 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/03/29(水) 18:03:56.44 ID:iKE4gknV0
>>58
「ッ!?」

突然の殺気。なぜ今まで気が付かなかったのだろうか。
振り向きざまに左手で抜刀。黒き刀を以てして迫りくるワイヤーを弾き返す。
だが、電流が流れていることまでは気づかなかった。体が硬直し、刀こそ取り落とさなかったものの“容器”を落としてしまう。

僅かな硬直が解けたのち、右手にも赤き剣を構えながらにワイヤーの方角へと静かに問う。

「えっと、何のつもりかな?」
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2017/03/29(水) 18:17:01.21 ID:UKITZcNDo
>>60

「恨みはないが仕事の時間だ……」

感情というものが込められていないゾッとする口調で言う。
そしてユーカリの方へと接近する。
容器を持って逃げられるのを防ぐために容器を蹴ろうとし同時に
右利きの持ち方をした刀で相手の右脇腹から左肩に向けて逆袈裟斬りに斬りかかる。
最初から本気で殺しにかかっている斬り方だ。
また察しが良ければユーカリに向けられた殺気からユーカリの抹殺も仕事に入っていることが
分かるかもしれない。

62 :デスニンジャ [sage]:2017/03/29(水) 18:17:48.98 ID:UKITZcNDo
>>60
/パソコンに変わりましたのでID変わっていますが同一人物です
63 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/03/29(水) 18:32:37.56 ID:iKE4gknV0
>>61
>同一人物了解です。

「へぇ……なら、」

殺意を以て振るわれる刃。反射的に左の黒き刀でその殺人を阻む。
薄く、脆い刀で鍔迫り合いをするのは本来は法度。だが、ユーカリのこの刀においてはそうではない。
宇宙由来のレアメタルを用いた近未来の一振り。それは刀の常識を塗り替える頑丈さを誇っていた。
鍔迫り合いを嫌い、後ろに下がろうものなら右方から大ぶりな軌道を描いて迫る赤き剣の質量を受けることとなる。
女性でも片手で扱える紅き剣は、細身であれども西洋剣。技ではなく、重さで圧し切ることを主眼に置いていたものだ。もちろん、まともに衝突すればただでは済まない。

「私も頑張っていいよね?」
64 :デスニンジャ [sage saga]:2017/03/29(水) 18:39:56.02 ID:UKITZcNDo
>>63

「やるな」

そうぼそりとつぶやいた後、鍔競り合いから急に自分の刀の角度を変え相手の刀を滑らせ流す。
そうすることにより相手にとって左に移動する。
流した相手の刀の軌道が相手の右の剣の軌道を邪魔するという公算だ。
そして自分の刀を振るよりも速い左膝で突く。
ただの膝打ちと侮るなかれ。サイボーグボディの堅さと重さそして速さの膝打ちである。
何もせずに受けると大変な事になるだろう。
65 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/03/29(水) 18:59:21.78 ID:iKE4gknV0
>>64
「そちらも、ねっ」

不完全とはいえ剣での檻を崩してみせた暗殺者に称賛を。
剣を引き、さらに追撃をしようと――
したのか、驚愕の表情を見せて膝打ちに跳ね飛ばされる。
肺に溜めておいた空気が全て吐き出される乾いた音を残し、カノッサの剣客ははじけ飛ぶ。
機人故の圧倒的威力。ユーカリの肢体は主を失った家に激突し、彼女に膝を着かせた。
或いは、気づくだろうか。驚愕の表情は巧妙に作られたものであるのだと。
膝打ちの感触が、やや軽いことに。

余程痛かったのだろうか。ユーカリは背を丸めたまま動かない。
“容器”を置き去りにしたまま、動かない。或いは動けない。
――或いは獲物を狙う鷹。殺意を鞘に納めて刹那を狙う猛獣のようで、その足は駆けだすに絶好の姿勢へと変じている。
66 :デスニンジャ [sage saga]:2017/03/29(水) 19:12:28.53 ID:UKITZcNDo
>>65
(……浅いな)

幾多の戦場を駆け抜けてきた経験から肘打ちが完全に決まっていないこと。
そして相手の表情は恐らく演技――こちらを油断させるためのものだと思う。
しかしそれが仇となる。
空城の計という物がある。わざと城の門を開けておくと相手の将が経験豊かなベテランほど
何かの計略を警戒し中々攻めてこないというものだ。
デスニンジャはまさしく空城の計に嵌っていた。
デスニンジャは油断せずに構えを続行しながらじりじりとゆっくりと近づく。

(……まずい!)

そして相手の姿勢に気づいた頃には遅いだろう。
ここですぐに駆け出そうとし姿勢を崩さなかったのは経験によるものだろう。
仕方なく守りの体勢に入る。
67 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/03/29(水) 19:26:11.97 ID:iKE4gknV0
>>66
さて、ユーカリの話をしよう。
彼女はたしかに剣士だ。だが、彼女の持つ能力はその枠に収まらない。彼女の精神は剣士のそれではない。
ウエポンマスター。それが彼女の能力の名だ。そして、彼女はただの戦士だ。
そう、剣だけが武器ではなく―――

だが、音が響く。
二本の剣が地に落ちる音が。
その音にかき消されながら、ワイヤーが射出される。暗殺者とユーカリの延長線上にある家屋へと。

おや、と思ったときにはもう遅い。ワイヤーは巻かれ始め、ユーカリの体が動き出す。暗殺者の右を通る軌道を描いて。
徒手だ。だが、ユーカリは笑っていた。

すれ違いざま、左手を暗殺者の右肩口に向ける。
無策であるならば、衝撃の後右腕が殺されたことを悟るであろう。
パイルバンカー。ユーカリの左腕には極めて高威力な杭撃ち機が仕込まれていたのだ。

ユーカリが持つ最大威力を確実に叩き込むために、あらゆる策が講じられた。
何重にも張り巡らされた策略の糸、全て読み切れるだろうか?
68 :デスニンジャ [sage saga]:2017/03/29(水) 19:39:28.86 ID:UKITZcNDo
>>67

デスニンジャの口からうめき声が漏れる。
右肩口から白い血が吹き出る。
しかしまともに受けていたら右腕が無くなっていたどころか胴体にも影響が出ていただろう事を考えたら傷は浅い。

「なるほど……剣を印象づけそれをわざと落とすことで注意をそらし奥の手で攻撃する。
発想はいい。だがもう少し上手くやれば私にもっと深手を負わせられただろうな。
それに私がその手を知っていなければ私は死んでいた」

デスニンジャが少しながら避けれたのは彼がこの手を知っていたことが大きい。
もっとも今の状況では負け惜しみだが。

(さて……どうするか)

右肩がやられたせいで右腕の反応が悪い。
彼の利き腕は右だ。
そのことを考えると今の状況はとても不利と言える。
依頼は大事だが自分の命ほどではない。
そう判断し彼は撤退を決めた。
デスニンジャの体から一瞬で煙幕が吹き出る。
そして煙の中から大型ナイフがユーカリの心臓目掛けて飛んで来るだろう。
心臓なのは少し外れても体に当たるからである。
煙幕の中から心臓を狙う辺り投擲術の技術も高いらしい。
もっとも負け惜しみなのだが。
そして煙幕が晴れた頃、デスニンジャの姿は消えているだろう。

/お相手ありがとうございました〜やはり必殺技は持つべきだろうか……
69 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/03/29(水) 20:16:28.63 ID:iKE4gknV0
>>68
ユーカリが持つ隠し武器の一つにして最大威力の一撃は、狙い違わず敵の利き腕を殺すことができた。
だが、敵が死を迎えるまで、或いは敵の戦意を完全に刈り取るまでは油断はできない。
左腕に仕込まれたもう一つの武器、ナイフを取り出し右手に構え、左手にはホルスターから取り出した光線銃を構える。

「それは褒めているのかな?喜んじゃ……」

しかし、敵の戦意は奪えたらしい。
煙幕は追撃を防ぐためだろうか。両手に込めた力を緩める。
そこに、ナイフが飛来した。
回避は不可能。だが――

「アイギスッ!!」

魔術が爆ぜ、心臓めがけたナイフが明後日の方向へと散る。
簡易術式:アイギス。ユーカリが持つとっておきの一つだ。
神話の盾の如く、一度のみこの女戦士を完全に守り切る。
今回もそれは術者の命に応じ、術者を守護しきった。

ナイフが地に落ち、煙は晴れた。そして、刺客も消えた。
思ったよりもハードな仕事になっちゃったな。なんてぼやきながら剣を、“容器”を回収して任務に戻る。
今度は味方として会いたいな、なんて思いながら。

//こちらこそ、ありがとうございました〜素直な能力も扱いやすくて楽しいですしロマン入れるのもなかなか面白いですよ〜
70 :おんも [age]:2017/03/29(水) 20:50:23.56 ID:Xyk+aZK9O
//したらばが不調故こちらにこんばんはー
//一応、>>1のwikiに緊急用の簡易掲示板もあったりしますー
71 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/29(水) 21:17:48.64 ID:OiTpyIFqo
【前回までのあらすじ(シチュ構築以上ではない】

 神話世界エリュシオンにて、突然出現した塔の探索依頼を受けた越境者達。
 とりま、安全で平凡な旅路となるであろうと思われたこのクエストは一転危険な香りを帯びていく。
 目的の塔へと向かう野営の初日、森狼の襲撃を受けたのだ。

【それも500を越える途方も無い群れと対峙に一夜丸々費やす消耗戦となった】

 これは件の塔が原因か、はたまた異様に運が悪かったのか。
 何はともあれ、先に進む以外にはないのだ。

 −−−−−−−−−−−−−−

【野営地】

「………」

 パチパチと薪の爆ぜる音を聞きながら、イムカ・グリムナーは本を片手に
 さして読むことに集中しないまま、無聊の慰めとしていた。

【昨夜は明け方まで森狼と戦い続けていた一行である。
 脳に不眠器官を持つイムカならば兎も角、人間であれば睡眠時間は必要だ。
 ゆえに、こうして番をしているというわけだ】

「ふむ…」

 しかして、既に太陽が真上にまで来ている。そろそろ昼だろうか。
 睡眠時間としては充分かもしれない。

【なお、血塗れの下着は替えた。冒険者は余分な荷物を持たないものだが、
 下着や靴下などは余分めにそろえて持っていくものだという。理由はさもありなん】

「さて、準備だけはするか」

 一人ごちると、水筒からヤカンに水をそそいで白湯の一杯でもと準備を始めた。
 生憎、イムカは紅茶の茶葉の持ち合わせはなかったし、コーヒーなどはこの世界ではレア物すぎて調達できなかった。

【血塗れドロドロからの、すがすがしい朝(昼だが)だNEシチュ開始〜☆】


72 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/29(水) 21:28:28.08 ID:pQ3UlTB/0
>>71
……あああッ!
【イムカの背後、焚き火の近くから聞こえてくる叫び声、衣摺れの音。悪夢により飛び起きたソーマタージのものだ】
【寝る際、抱える様に持っていたクロスボウを片手で振り回し、何もない事を悟ればガックリと項垂れる】
……やれやれ、最悪の目覚めだ…


おや、やあこんにちは…。コーヒーとかお茶とかない?どの店に行っても置いてないんだこれが
【頭痛に耐える様に片手で額を押さえ、何らかの準備をするイムカに軽い調子で声をかける。この世界でのコーヒーとかの価値にまだ気づいていない】
【空を見れば、まだ昼頃ではないか。早く起きすぎたようだ】
おかしいな、体内時計は夜の八時を指してるんだが

【討伐には加わっていない。たまたま越境して、居所が無くて数日ぶっ通しでブラブラしていたところ、たまたま彼女らを見かけたのでついでに勝手に休ませてもらってたのだ】
【そういう訳で異様なまでにピンピンしている人間?その一に入るだろう。雑用などにはうってつけだ】
73 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw :2017/03/29(水) 21:31:12.00 ID:OFCaCIpb0
>>71
「きひひ……」

そんなイムカに語りかける者一人。黒い衣装に身を包み、紫水晶の如き瞳をした少女。
中身は男の魔法少女シャドウリップであった。睡眠を取っているのかいないのか、いまいち不明瞭な様子でイムカに語りかける。

「そろそろ出るんだろ? 他の奴ら叩き起こすか?」

紅茶も珈琲も無いなら何を出されても大した慰めにはならない。
そも、彼にそんな物が必要かも不明。なにせ酒を飲んでも酔わないのだ、嗜好品で脳が晴れるとは思えない。

「それとも、まだ此処でまごつくかい? どっちでもいいぜ俺は」

鎌を抱きながら地面に座り込み、またもきひひと奇妙に笑った。
74 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/29(水) 21:31:13.69 ID:4AEN52GY0
>>71
先ほどのシチュでは描写がなかったが(メメタァ)
この男もきっちりいてキッチリ修羅場を潜り抜けていました

そしてなまくらと化した武器を可能な限り修繕した後 誰よりも遅く就寝した
サーベルとハンマーは折れて使い物にならなくなったが 魔法強化されたスクラマサクスと超常的耐久力を持つハルバートはなんとか切れ味を取り戻すことに成功する

「うぅ・・・おはようイムカ 茶葉なら持ってるぞ・・・」
目を覚まし だるそうに体を起こす 疲れはたまっていても起きて動く訓練は受けている
そしてリュックをごそごそ 銅の茶筒をひょいと放る

「飯にすっか・・・」
力持ち故に一行のシェルパ的な立ち位置にいるこの男は スキレットを温め食事の準備を始めた
75 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/29(水) 21:32:42.69 ID:UKITZcNDo
>>71
「すいません……道に迷ったのですが……」

そう申し訳なさそうに好青年といった感じのパーマがかかった金髪の緑色の目をした
左腰に緑の柄と鞘の両手剣を帯剣している男が現れ
イムカに話しかける。服装はファンタジーといった感じの雰囲気だ。

「後、狼に襲われたせいで装備を失ってしまったのでもし余裕があれば食料などを分けていただけませんか?」

ヴォルターの姿を見てみればボロボロの姿であり戦闘を乗り切った後のようだ。
ただ、ボロボロなのに姿勢はしっかりとしており凛とした雰囲気を崩していない。

/絡んでいいでしょうか?ダメでしたら取り消します
76 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/29(水) 21:33:42.42 ID:iKE4gknV0
>>71
「やあ、おはよう……ってイムカか。ならいいか」

すがすがしいお昼。吸血鬼にとって最もつらい時間。
初の寝起きの一杯は人血だ。これを摂らねば一日の活動エネルギーを摂取できない。
普通なら人目、というか漏れ出る血臭を憚って隠れて血の補給をするのだが、イムカしかいないなら問題はないと判断したらしい。
腰の水筒を開け、血臭がわずかに漏れるのにもかまわず血を飲む。

この時の初は寝起き故に気付いていなかった。そろそろほかの仲間も起きる時間であると。

「さて、今日はどうするんだい?半分終わっているけどね」

初にとっては何気ないこと。だからいたって普通にイムカにこれからの確認なんかをしようとする。
77 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/29(水) 21:42:47.53 ID:OiTpyIFqo
>>72-76

「まごつくとは言うな。睡眠は大切なのだよ」

 リップとそのような言葉を交わしているうちに騒がしい連中と、
 何か焚き火の煙に釣られてやってきた連中らと合流することとなった。

【そろそろ起きてきた連中にロイに分けてもらった紅茶を分配する。
 置き立てに紅茶の一杯。これだけでも人間らしい営みといえよう】

「(>>73)ああ、構わんよ。ところで、周囲の状況を知りたいのだが何か知っているか?」

 そして、ロイにベーコン等を渡して料理番としてところでにやってきた
 冒険者風の男(ヴォルター)に情報と交換だ、ということで、食事の同席を許すこととなる

【(>>75)ここに辿りつくまでに街道巡視員やキャラバンの死体など
 本来安全が確保されているべき街道は酷い有様である。全て、狼に食い殺されたということで、
 昨夜の狼の強襲は実に広範囲に及んでいたものと推測できる】

【判定(全員/一部除く)…
 一夜ぶっ通しの闘いは装備品の破損や劣化など当人のみならず、装備の負担も強烈だ。
 きちんと整備をするか、不可思議パワでその必要が無いか、確認をすべきだろう】

「とりあえず、食事を終えたら出発だ。
 調査依頼だが、どうにも放置すると何処までも被害が拡大する類にしか思えんからな」

 引き返してギルドに〜とも考えなくも無かったが、
 この被害規模、放置するには危険で、しかもギルドが解決に乗り出すにも、
 情報が少なすぎて、本格的な始動は先になる公算が高い。そしてそのロスは命取りになりかねない。

【なお、イムカには他世界のことだから看過するという選択肢はない。
 調査依頼を引きうけた以上、貫徹するのが義務であるという意識が強いゆえ】
78 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/29(水) 21:43:42.59 ID:OiTpyIFqo
>>77

//途中のセリフも>>73ではなく>>75あてでした。スマヌ;;
79 :ひいらぎ [sage]:2017/03/29(水) 21:47:33.53 ID:0p/mOFuDO
>>71
ほむ…わしの大剣もダメそうじゃな…
【昨晩ずっと狼の群れと戦い、切れ味の鈍ってしまった大剣をみつつ】
【ちなみにこの少女、剣の手入れ等はまったく出来ないため、仕方ないので用意した替えの通常サイズの刀と更に投擲用ナイフ数本、拳銃一丁をホルスターにおさめ支度をする】
…しかし酷い目にあったの…ただの遠足のはずが大変な目に…とりあえずいつまた危ない目にあうかわからぬしもしかしたら二度と出来ぬ様になるかもじゃから今の内にいむか殿の胸をば、と…
【本来は調査を命じられ向かったはずが少女の中ではいつの間にか遠足みたいな感じになってしまっている】
【何度酷い制裁を加えられても懲りない少女はイム力氏の背後からそーっと忍びより胸を鷲掴みにしようとする】
80 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/29(水) 21:50:07.45 ID:pQ3UlTB/0
>>77
うーん、マンダム。……いっぺん言ってみたかっただけだよ、そんな目で見るな
【ズズゾゾと紅茶を啜り、彷徨いてるうちにくすねてきた鎮痛剤をキメる。多少は頭も回ってきた】
【冴えた目で改めて周囲を見渡すと、大量の狼の死骸が目に入る。いくら何でも多すぎないか?と流石に疑問に思う。それだけだ】


そうか、また何か依頼受けてるんだってな。乗りかかった船だ、飽きるまで付き合ってやるよ
【焚き火借りた恩もある、と続けると、一足早く食事を終え、煙草を探してコートの内側を探る】
【装備は刀と矢だけが数本、それと一本の投げナイフのみ。調査程度ならこれで充分だろう】
【フラグとか言わない】
81 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/29(水) 21:51:46.65 ID:UKITZcNDo
>>77
「いいえ、狼に襲われて必死で戦っていただけなので詳しい事は知らないですね……
ただ、ここにたどり着くまでに街道巡視員やキャラバンと思われる方たちの死体がありましたね。
狼の襲撃は広範囲だったようです。
あ、紅茶を分けていただいてもいいでしょうか?喉が乾いていて……」

かなり消耗しているようだ。

「あ、よろしければその調査依頼、私にも同行させていただけませんか?
ただで食料をもらった……となれば恥ですし」

雰囲気から依頼を受けているのだと察し、さらに異常を解決しなければと思い同行を申し出る。
ちなみに、ヴォルターの剣はここに来るまでに整備をしたらしく万全の状態だ。
82 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/29(水) 21:52:15.46 ID:jFnHDH7k0
>>77
「ふぁっ……」
「……おはようございますっす」

と、この辺でねぼすけさんの少女登場
多分食事の匂いにつられて目覚めたのであろう、半開きの瞳をくしくしと擦りながら食卓に付く
働かざる者でありながら食う気満々!

「……あれっ、あー……」
「ヴォルターさんっすね、お久しぶりっす」

そして>>75、いつかの暴走機械の支配する世界での工場の一幕で世話になった騎士を見てぺこりと頭を下げた
彼我共に越境者であると名乗るより前に別れとなってしまったが、恐らくなんとなしに察していてもおかしくはない

【因みにユノの武器である四肢の痛みは、ぐっすりな睡眠によりほぼ完治】
【逆説、故に人より睡眠を多く取る必要があった訳だが】
83 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/03/29(水) 21:53:11.78 ID:+6DhNUOp0
>>77
「…おはよう。」

皆が話し込んでいると、後ろに転がっていた一つの寝袋から這い出てくる雪影。まだボーとしてるのかその目は閉じているようにも見える。
なぜ(前回のロールに居なかったのに)彼がここに居るのかと言うと。
偶然にもクエスト帰りでイムカ達に遭遇し、一緒についてきたのだ。偶然って凄い。
ちなみに狼の群れは適度に殺ってきて逃げたそうな。

「すまん何を話してたんだ?うー、体痛ぇ。」

とりあえず体痛ぇと呟きながら、背を伸ばすと体からゴキゴキと音が鳴る。
背伸びをし終えたら皆の方に自家製の大福を取り出して歩いていく。
84 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw :2017/03/29(水) 21:54:14.50 ID:OFCaCIpb0
>>77
「まぁ人間はそうだろうな。人間は」

まるで自分が人間でないかのような物言い、まぁ魔法少女なのだから人間でないのは当然なのだが。
分配された紅茶を一飲みで飲み切り、カップをイムカに返却する。何だかわからないが賑やかになってきた。

「承った。ま、ちょっとくらい被害が出てもしかたないがな」

魔法少女と言う夢のような存在でありながらその実考えはシビア。
人の命を守るのが仕事ではあるが、同時に命の取捨選択も必要になる。全ての命を守りたいなんて正義のヒーローぶった奴ほど信用出来ない人間はいない。
鎌の状態を確認し、マントの裾で血糊を拭う。魔法によって強化された武器は即座に刃の輝きを取り戻していた。

「なぁなぁ、直球でダンジョンまで行っちまえば良いんじゃねぇの?」

そう言うと大鎌を背負い直し、ひょいと身軽に立ち上がった。
85 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/29(水) 21:54:42.00 ID:4AEN52GY0
>>全員対象
頂いたベーコンから脂身を切り離して一口サイズにカットし 手早く剥いたジャガイモもこれまた一口サイズに
脂身を熱してからベーコンとジャガイモを炒めて塩コショウ 火が通ったらハードチーズを削ってまぶし 暫し後

溶けたチーズのせジャーマンポテトの出来上がり それにトーストを併せてどうぞ

「喰ったら移動か 残念だが皮をなめしている暇はなしか」

装備については前述 防具についてはこれといった損傷は無しである

>>75
「よぅ 災難だったな」
上記の料理と暖かい紅茶で出迎える
86 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/29(水) 22:01:36.65 ID:iKE4gknV0
>>77
「まあ、それしかないだろうね。もっとも、この先もっとひどいことが待っていそうなのだが……」

今回の依頼は特大級の災難だと既に判断している初は顔を曇らせる。例のグリフォンファイトの傷は深い。
>>82
「やあ、おはよう。そういえばキミの名をまだ聞いていなかったと思う。少なくとも、ボクは名乗った覚えはないね」

口を漱いでいないために口元から僅かに血臭を漂わせた現代風黒衣の少女が話しかける。
血臭のわけは、名乗りを聞けば分かるのだが……

「ボクは氷室初。吸血鬼で、多分キミと同じ越境者だよ」

同じような名乗りを他の名乗った覚えのない皆にする。血臭のことは完全に忘れている。

>>85
「こんな状況でも美味しい料理が食べられる。それだけでもキミの存在が神かなにかかと思えてくるよ、ロイ」

なんて感謝しながら朝食をいただく。吸血鬼と言えど、ちゃんとした食事はまた別に必要なのだ。
87 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/29(水) 22:01:37.22 ID:UKITZcNDo
>>82
「おや、貴方はあの時の……」

暴走ロボットの件で世話になった少女を思い出す。

「あの時はお世話になりました」

そう一礼をしてお礼を言う。こんな世界で会ったためユノが自分と同じ越境者であることに気がついた。
88 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/29(水) 22:03:30.47 ID:OiTpyIFqo
【全員対象・・・シーン/不穏なる道中】

「(>>84)数日がけの旅路だ。ちゃんとペースを考えて動かないとな。こう見えても行軍調整は得意なんだ」

 ロバに食料などを背負わせてから目的の塔までの旅路を再会する一行。
 途中、ヴォルターやソーマタージなど本来、このクエストとは無関係な者もついてくるだろうか?

「(>>83)君はどこでも大福を持っているな。シュミなのか?」

【とにもかくにも太陽の光が降り注ぐ中、整備された街道を進む事になるのだが】
【なお、ロバの荷物と荷物の間に簀巻きにされてサンドイッチにされた(>>79)ひいらぎが見えるかもしれないが教育的指導である】
 【↑年端もいかぬ子供に長時間の徒歩はキツいだろうという配慮かもしれないし、このまま圧死させる処刑かもしれない】

「………」

 それはロバと越境者達の会話と足音、それ以外は何もない道程であった。
 音が無い。風の音も無い。虫の音も無い。動物の気配もなければ、街道だというのにすれ違う人すらいない。

【代わりに死があった。食い殺された死体が点在する。ずっとそれが続く。歩いても歩いても死体が道標のように続く】

「…このまま歩き続ければ次の宿場町だ。今日はそこで一泊する予定だが」

 道中の死体は全て穢れの兆候があった。放置すれば間違いなくアンデッド化する。

【判定)炎か浄化を用いることが出来るキャラクターは行使しアンデッド化を阻止したほうがよい】

 むろん、デメリットばかりではない。少々アレではあったが。

【食料品は食い荒らされているが、街道巡視員の死体からはソードやナイフ、水の入った水筒が手に入るし、
 壊滅したキャラバンの跡からは、着替えの服や多少の金目のモノも手に入ったりする。
 死者には必要なないものだ。抵抗がなければ、懐に収めてしまってもいいだろう】

 しかし、自然の音が全くない。動くものがなにもない道中は不気味そのものであった。
 まるで、自分達以外の全てが死したような錯覚を起こしても不思議ではあるまい。

【そうしているうちに日は傾き、完全に落ちる前には宿場町が遠方に見えてきた】
89 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/29(水) 22:06:30.72 ID:UKITZcNDo
>>85
「おおっ……故郷を思い出しますね……」

ロイの料理を見てそうしみじみと故郷の料理を思い出す。

「いただきます」

ふ〜ふっと息で冷やしてジャーマンポテトを食べる。
熱々の旨みが口の中に広がる。

「美味しいです」

そう言ってにっこりと微笑む。
そしてゆっくりと紅茶を飲む。

「心が癒やされます」

心底ほっとした様子を見せる。
90 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/29(水) 22:15:06.50 ID:jFnHDH7k0
>>88
>>85でロイから頂いた食事をたっぷり食べる
七八並みの大食なのだ、その身体能力はやや燃費を必要とする

「(>>86)ユノっす、そういえばまだでしたっすね」

どうにも死臭を纏う相手にご挨拶
とはいえアレだ、数多の狼を屠ったのだから死など何処にでも転がっている

「(>>87)こちらこそ、その節はお世話になりましたっす」

ぺこりんちょと改めてご挨拶
越境者であるとお互いに確信、しかし不思議はなく何方かといえば納得の方が大きい


「……静かっすねぇ……」

いつの間にか服はしっかり洗ってある
血の臭いはなく、むしろ石鹸の香りを仄めかしていた
こっそり小川で洗濯してきたらしい
ロバが珍しいのか、ちょっかいを出したり可愛がっている

「……ふーむむ……」

不死の隷従の気配の死者達を前に、ユノはなすべき手段を持たない
誰かしらに任せる、或いはその手段がない場合
死体の頭部をひとつひとつ潰して回る役になるであろう、ナムサン
91 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw :2017/03/29(水) 22:15:13.42 ID:OFCaCIpb0
>>88
「そいつは良い。楽な行軍工程組んでくれよ? サボれるからな」

きししっと奇怪な笑いを見せながらそんな冗談を飛ばす。実際いつ戦闘が起こってもおかしくない状況で少しでもサボれるかどうかは重要。
ここで言うサボりは悪い意味でなく、良い意味でのサボりである。静と動のバランスは重要なのだ、魔法少女も精神まで頑強とは限らない。

「うひょー派手にやったな。どいつもこいつも食い荒らされてら」

死体と土塊、死体の土塊、死体と土塊重なり合う。まるで重ね菓子のように広がる死体を前にして実に軽薄な言動。
死体に慣れすぎている。異様な程に人の死に慣れ、誰とも知らぬ者に手を合わせる事も無くなった。
なお、彼は浄化などに関する技術は持っていない。ここは淡々と死体を漁らせてもらうことにしよう。

幾つかの死体から金銭やナイフ、織物など持てる分を剥ぎ取り、ついでに取った麻袋へと仕舞う。
死者が物を買うことも、服を着替える事も無い。有り難く頂戴していこう。

「そろそろだな。案外、今日はチョロいか? とか言ってたらなんか来るんだよな」

フラグじみた言葉を発しつつただ真っ直ぐに薄暗い道を歩いていく。
92 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/29(水) 22:15:45.92 ID:UKITZcNDo
>>88
ヴォルターもイムカに同行するだろう。

「神の御許へ……」

アンデッドの兆候を感じ取り炎で焼き払う。
魔物がいた世界から来ていたのでアンデッドの兆候を感じ取ることが出来たのだ。

「……申し訳ないです」

戦場の経験はあった。故に死体からの剥ぎ取りは切羽詰った時にもやったことがある。
しかしいつも死体から荷物を剥ぎ取るのは慣れない。
その為、食料や水といった必需品以外は手を付けない。

「しかし不気味ですね……」

自分達以外の生者に会わないためそう感想を漏らす。

「やっと街が見えてきましたか……」

街を見て少しホッとする。
93 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/29(水) 22:20:23.74 ID:pQ3UlTB/0
>>85
次はチミチャンガでも頼むよ。知ってるよな?
【ジャーマンポテトに舌鼓をうち、軽口を一つ】
【自分ではこうは作れないので、なんだかんだ感謝はしている。潰せば何でもマッシュドポテトだと思っているのだ】

残念だったな。矢、使う?ああ、矢だけだ。弓はない


>>88
ええ〜?本当か?どんな折檻を加えて歩かせてるんだ?
【思いっきり猜疑の目を向け、無礼千万な事を口走るソーマタージ。本格的に頭も冴えてきた】
【一応彼女はエリート軍人なのだ。それなり以上の技量はあるとわかっている。……のだが、どうにもからかわないといけないような気がしたのだ】


……辛気臭ぇ旅路だな、歌でも歌おうか。『雨に唄えば』ならそらで歌えるぞ
【目深に被ったフードの奥、道端に転がるいくつもの死体に片眉を上げ、気を変えようと軽口を飛ばす】
【死者を悼むつもりは無い。使えそうな刃物、水筒を?っ払い、売れそうな服や金目のものを探る】
この背嚢、荷物入れに良いかもな。貰ってこう……

【尚、死体に良くないものは感じているが、清めの方法などあるわけがない】
【二、三体までなら、手持ちの酒とクスリを混ぜた自家製カクテルを掛け、燃やす事も出来たが、それ以上は絶対にやろうとしない。飲む分が無くなってしまう】
【代わりにだが、止めない限りサイボーグの怪力と強固なブーツで死体の四肢を粉砕しようと、重々しいストンプを何度も繰り出すだろう。一見奇行だが、仮にアンデッドになってもその場から動かないようにするつもりだ】
【効果はある、と少なくともこの男は信じている。ゲームで見たからだ】
94 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/29(水) 22:21:31.52 ID:iKE4gknV0
>>88
日よけのために適当に布を被り、時折死体と血に触れ舌打ちをしながら道を進む。
ある程度鮮度の高い死体と人血があれば飲もうと思っていたらしい。だが、お気に召すような新鮮な血はないらしい。
浄化等々はそもそも初自体が穢れた存在であるためできるわけもなく、血に触れたら後は放置だった。
そして、この一言。

「ふん……狼の食べ残しを喰らうなんて、愚かしいことだ」

さっきまでの自分の行為を反省しているのではない。単なる負け惜しみだ。

武器など、といっても吸血殺しの銀弾銃は用いていないし体も万全。

「宿場町、か。この様子じゃまず町の無事を確かめるところかな」

縁起でもないことをいいながら暗くなってやや軽くなった足取りで歩き続ける。
95 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/03/29(水) 22:22:07.67 ID:+6DhNUOp0
>>85

「うん。やっぱりいつ食っても美味い。」

ロイから熱々のジャーマンポテト等受け取り食べた感想である。
腹が空いてる状態で食べてるのも加わって、皿にあったロイの料理は瞬く間に消え去ってしまった。
食事をしたからか、食い終わる頃には既に意識は覚醒していた。

>>88

「俺は餡子が好物なんですよ。」

食後のデザートの大福を頬張りながら質問に答える。
彼にとってみれば餡子は自身の体を形成する物質だと堂々と言うだろう。
なお、この受け答えだけで既に三つの大福の消滅が確認されました。


「汚物は消毒よー。」

(´・ω・)←こんな顔で言い放ちながら死体を次々と刀で焼いていく。
ちなみに抜け目なく、道にある死体全部から金目のものを盗んでいく。セコイ!
96 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/29(水) 22:22:29.81 ID:4AEN52GY0
>>84
「そういう名 茶は質の悪い水しか手に入らなかった時の匂いつけの役割を持つ
 嗜好品云々で片付けられるモンじゃないのさ」

料理をとりわけながらシャドウリップの物言いに物申す

>>88
「ロバが無事でよかった こいつを徒歩のみじゃやばかったぜ」
荷物をまとめて出立の準備をする

死体はその都度闘志の炎で焼き払いながら 死体から武器を 物資を 金品を持てる範囲で頂いていく
亡骸から追い剥ぐ事に対して思うことはない

「宿場町か・・・この様子じゃちと身構えていた方がいいな 下手すりゃモンスターどもに殲滅 いや それ以上の悲劇があるかもしれん」
武器をいつでも抜ける様に注意しながら先へと進む

>>89
「お粗末様 旅は道連れだ 一緒に行くべよ」
と提案した まぁついてくるだろう
97 :ひいらぎ [sage]:2017/03/29(水) 22:24:48.76 ID:0p/mOFuDO
>>88
わ、わしまだ10歳の子供じゃぞ!!!?虐待反対じゃ!!!!!
う、訴えてやる!!!
【自分がやった事はたなにあげ荷物の間から勝手な事をわめきちらす少女】

…しかし酷い有り様じゃな…先ほど食べたものがリバースしそうじゃ…
【そこかしこに転がる死体を見ながら呟く少女】
【どうやって荷物の間から抜け出たとかは聞いてはいけない気がする】【近くにあった死体に向けて手を合わせて南無阿弥陀仏と呟きつつ死体が持っていた拳銃と銃弾を取る】
…これでよし!
さぁ、狼だろうが魔女だろうがどんとこいじゃ!!!!!!
98 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/29(水) 22:28:34.81 ID:OiTpyIFqo

 一行はそれぞれに死体の処理を行い、また、物色などを行った。
 おかげでとは言わないが、飲み水など携行品は余分めに確保できたカタチだ。

【全員対象/シーン:宿場町】

 宿場町に辿りついた一行を出迎えたのは静寂であった。町に人が居ないのだ。
 こうなるとここも森狼の大群に襲われ、餌食となったのか?とも思えるがどうにも様子が違う。

【まず、争った形跡が全く無かった。血痕なども無い。
 隠蔽の痕跡もなかったし、そもそも森狼がそれを行うとも思えない】

「・・・拙いな」

 イムカが呟く。どう拙いのかは、カンのいいものならば察せられるだろう。
 状況不明、これこそがどれだけ深刻な状況であるかを。

 −−−−−−−−−−−

【宿場町の状況】

 ・人が一人も居ないが生活の痕跡はある。町全体が朽ちているわけではないため、こうなったのはごく最近だろう。
 ・宿場町中を探索しても、間違いなく誰も居ないと断言してよい。
 ・争った形跡は皆無である。隠蔽の気配は無い。

【判定(足跡追跡)・・・
 殆ど見えなくなりかけている足跡を丹念に追えば、住人が自発的に一斉に宿場町を出たような痕跡。
 しかし、生活用品や財産を持って行ったわけではない。ゆえに異変を恐れての逃亡とは考えづらい】

【判定(???)
 この町に入ってから、僅かに頭痛を覚えることがあるかもしれない】

【判定(魔力痕跡)・・・
 うっすらと漂うような魔力の残滓が残っている。実は魔力と呼ぶよりサイキックに近いが。
 なお、残滓の解析に深入りすると脳が焼かれる可能性があるため注意=z

 −−−−−−−−−−

「日も落ちる。不気味だが、ここに泊まるしかないようだな」

 実際、野宿するよりはよほどいいというのが実態だ。
 探せば保存食料も拝借できるし、井戸の水も調べれば毒性などは無いことも分かるだろう。
 それに、ドラムカンめいたものを用意すれば即席の風呂を拵えることもできる。

【特に汗やらなにやらでドロドロは特に女性陣(女子力があれば)にとって、
 そろそろ、湯浴みが出来るかどうかは死活問題であろう!(女子力があれば)】

「覗くなよ?特に男性陣とセクハラ幼女」

 イムカの鉄壁のガード!!!(ギャグ)

【現在、宿場町の北門と南門は全開となっている。また、周囲の明かりは全て消えている格好だ→間もなく夜が訪れる】

 何らかの備えの手段は講じておくべきか(シリアス)
99 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/29(水) 22:36:30.22 ID:jFnHDH7k0
>>98
「……ふむむ」
「ロバがいるのに、ハーメルンの笛吹きでしたっすかね……?」

宿場町の様相は静謐の中の壮絶であった
実にうまくない状況だ、足跡などの物理的な痕跡を見てある程度にあたりをつける
若干の頭痛に苛まれ、しかしふるふるっと頭を横に振ればそれも失せる
→それで済んだ、済んでしまうが故に事情の追及や解析には及ぶ事が出来ないのだ

そしてお風呂、念願の温かいお風呂である

「〜〜♪」

その入浴シーンに、遺憾ながら色気はなかった

「さっぱりしましたっす」
「……見張りを交代ばんこでやりますか?」

もしくは何方か片方の、痕跡からして村人が出て行った方とは逆の門を閉じてもいいような気がする
100 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/29(水) 22:38:34.09 ID:4AEN52GY0
>>98
一行の料理番を買って出ながら道を進む
宿場町が近ければ大抵荷物を軽くするために食料を食べてしまうものだが

今回は嫌な予感しかしないので物資をため込んだままの宿場町入りとなった

「はぁ 全く最高だな」
どう考えても襲われて全滅したとは言えない痕跡 とりあえず足跡を追ってみる

【出て行ったのは一方だけからか? それともどちらにも人が出ていった形跡があるか?】

おまけに頭痛が消えないし 魔力の痕跡が感じられる
だが魔法の才無きこの男は 痕跡があるか否かしか分からず 幸か不幸か脳が焼き切れることは無かった

「今日は忙しい 覗いている暇がない」
この男は休む湯浴みの気配を見せず 片側の門を閉じ 家具等でバリケードを作成
もう片方の門も閉じてこちらは自分が居座った
101 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/29(水) 22:38:37.59 ID:UKITZcNDo
>>98
「争った形跡はなし……血痕もない。さらに生活用品や財産は残っていると。
隠蔽の痕跡も無く私達を襲った狼にそんな知能はないことを考えると……
人為的なものでしょうね。恐らく大規模な拉致らへんが妥当なところでしょうか」

街をくまなく探し回り地理を把握して人が一人もいないことも確認。
さらに様子を確認してそう推測する。

「とりあえず北門と南門を閉めに行きます。そして鳴子辺りの罠を仕掛けておきますよ。
後、私は北門で寝泊まりをします。異変があったら真上に炎を打ち上げるので」

そう申し出て北門と南門を回り即席の罠――鳴子を仕掛けようとする。
その後、北門で寝泊まりをする事により見張りをするつもりだ。
102 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/29(水) 22:40:00.38 ID:pQ3UlTB/0
>>98
参ったな……。誰もいなさそうだ。寒村ってワケでもあるまいに…

【頭をポリポリ掻き、舌打ちを漏らしてボヤく。窓を開け、戸を蹴破り、ゴミ箱をひっくり返してみても人の気配は微塵も無い】
【箪笥を漁り、壺を割ってみたが財産らしきものはまだ残っていた。集団夜逃げというわけでも無いらしい】

こんな話は知ってるか?海軍の戦艦か、海をプカプカ浮いてる船を見つけて中に乗り込んでみたんだ
不思議な事に人っ子一人いない、比喩とかじゃなくマジでな。…それも、唐突に消えた風なんだ。洗濯物は残り、テーブルの上には飲みかけのコーヒーと食い残しも残ってた
……ま、単なる都市伝説、フォークロアだ。気にするこたぁない
【誰に言うでもなくベラベラと喋る。強がりと見ても良い】
【慢性の頭痛が酷くなった。この町に来てからだ。魔力とかは感じないが、何かヒジョーーーに良くない予感がする】


えー、野宿にしようぜこんなところ……
【口を尖らせブーたれるが、数には逆らえない。ブツクサ文句を言いながら、今晩寝る際の用意を整える】
【コートの裾を破り、適当な棍棒に巻き付け、カクテルに浸す。即席の松明の完成だ。長持ちするようなのはロイに任せる】
そうだそうだ、絶対覗くなよ。純潔の乙女の柔肌を覗いていいのは同性だけと相場が決まってる
【何故かイムカの側、鉄壁ガードの内側に付こうとしてふざけているのであった】
103 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/29(水) 22:41:37.66 ID:UKITZcNDo
>>98
「騎士の忠義に誓って覗きませんよ」

あっさりと言う。どうやら本当に覗くつもりはなさそうだ。
魔力の残滓に関してはサイキックに近かったせいかよく分からなかったようだ。
104 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/29(水) 22:43:38.42 ID:iKE4gknV0
>>98
「おや?無限狼の次は神隠しときたか!僅かに魔力めいたものの残滓を感じるし、これは神の仕業じゃなくてそこの彼女が言うように魔女の仕業か何かかもしれないね」
「おいおい、これじゃあ町の犯罪者から適当に血をせしめることもできないじゃないか……誰か、哀れな吸血鬼に血を分けるボランティアをしないか?」

狼で血と肉が散らかった町、もまた最悪であるがこれはまた別のベクトルで酷い。
一体ここで何があったのか、例の狼と繋がるものがあるのか、ないのか。
それすらも魔術には明るいわけではない初には分からなかった。
だが、一つだけ分かることがある。新鮮な血を補給できる手段がここにはないということだ。
ボランティアなんていう生易しい言葉を用いているがこれは割と死活問題だった。

「しかし……ええい!!」

入浴前、ドラム缶めいたものと自分の胸部を見比べ、ドラム缶に八つ当たりしたのを見たものはいたかもしれない。

「夜か、ボクは寝ず番になっても構わないけど?」

代わりに昼間寝させてくれることと誰かが血を提供することが条件だが、と付けくわえながら提案。
吸血鬼なので、むしろ夜は得意なのだ。
105 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw :2017/03/29(水) 22:44:55.87 ID:OFCaCIpb0
>>98
余りにも異質な町。先程まで住人が居たはずなのに突然消え去ったかのような状況。
まるでメアリーセレストか。神隠しにしては杜撰だな。
漂う魔翌力、荒れること無い家々、残された財産、ハーメルンの笛吹きか……
少なくとも、他者の思惑によって村人全てが連れ去られたと考えるのが妥当だろう。

「確かに……拙いなぁ……頭の回らない奴のやり口だ」

そう言うリップの顔はいつにもましてにやにやと薄気味悪く笑っていた。

「風呂か。良いな、入れる時にはいっておかねぇとな」

見た目は少女、中身は男。まぁいける。
さてそろそろ宵闇が落ちる。このままならば本来は不利な状況となってくるだろう。
しかし……彼にとっては絶好の戦場であった。
106 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/03/29(水) 22:51:53.80 ID:+6DhNUOp0
>>97

「あー、そういえば前合ってたよな。」
「俺、八凪雪影。よろしく。あ、飴舐める?」

ひいらぎを見て、前に一度共同戦線を張った事を思い出す。
その時は最後まで自己紹介ができなかったのだ。
そこで今度こそと、飴を差し出しながら笑顔で自己紹介をする。

>>98

「うわぁ、物凄く帰りたい。ヤバいって俺の直感が最大音で警告してる。」

これが人っ子一人居やしない宿場町に着いて雪影に出てきた感想だ。
実際、この状況はおかしい。狼に襲われたなら血痕などもあるだろうが全く無く、それどころか争った感じすらもない。
襲撃を察知して逃げたのなら、これまた金目の物すら持たずに逃げるとは考えにくい。
それに微かに頭に走る頭痛。この街に入ってから急に発症したのも不安を煽っている。
そのため、いつもと違い常に刀を腰から下げており、警戒しているのが一目で分かった。

「…いや、まさかな。」

急に自分の脳内に浮かんだ考えを即座に捨てる。そんな突拍子もない事ある訳がないからだ。
人間があの狼に変貌したなんて馬鹿な考えは。


「俺、興味あんの18歳以下だから。」

何を馬鹿な事をと笑いながら女性陣にそう言い返す。相変わらず腰に刀はさしているが。
ちなみにこれから何もなければ夕飯の仕込みに入るだろう。バイトで鍛え上げられてるので腕は確かだ。
107 :ひいらぎ [sage]:2017/03/29(水) 22:54:31.78 ID:0p/mOFuDO
>>98
…ほむ。
何やらきな臭いにほいが漂っておるな…
【他の者ならば恐らく魔翌力を追跡するなりして調べるのだろうがいかんせん少女にはそんな事は出来ない】
【暫く状況を吟味し下した結論は…】
何かしらの理由で全員神隠しか何かにあい一瞬で消え去ったか…あるいは拉致…何にせよただ事ではない何かがあった事は疑い様のない事実…【顎に手をあて考える】
…まぁとりあえずいま重要なのはきゅうけつき殿といむか殿のバストのさいずじゃな…ほほう…いむか殿の胸は素晴らしい…形、大きさ共に文句のつけようがない…しかしきゅうけつき殿のは…まぁあれじゃな…ゴニョゴニョ…
【シリアス展開なんてなんのその、イムカ氏に釘をさされたにも関わらず少女は今日も今日とてセクハラに精を出す】
【きゅうけつき氏とイムカ氏にどんな目にあわされてもきっと文句はいえまい】
108 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/29(水) 22:56:08.79 ID:iKE4gknV0
>>106
「ハ、ハハハ……」

肉体年齢が14歳でストップしている吸血鬼がいるらしい。実際に生きた年数を数えると14に10を掛けても足らないのだが。
109 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/03/29(水) 23:00:43.12 ID:+6DhNUOp0
>>108

「…いや、覗かないから安心して。」

初の方を見ながらも横目でイムカを見る。その時に頭に手をやったのは野武士事件のトラウマだろうか。
しかし、事情を知らなければ人はその行動をどう捉えるか?
110 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/29(水) 23:05:32.28 ID:OiTpyIFqo

【女性陣の簡易風呂】

「・・・ふぅ」

 イムカの例に洩れず順番が来ればドラムカン風呂に入る。
 十全な場所ならば、香油で髪をしめらせ、しっかりと身体のケアを行うのだが、
 流石にこのような状況下ではそれが許されないゆえに仕方なかった。

【狼との戦闘であちこちに裂傷はあったが、それでも肌は陶器のように透き通り、
 豹のようにしなやかな身体は完璧なプロポーションであったそうな。なお覗いたら制裁間違いなし】

 【風呂!!→ユノ、イムカ、初、シャドウリップ (疲労回復&女子力うp)】

【なお(>>106)雪影にロリコン疑惑浮上。女性陣にコレ広まったらどんな視線向けられることやらである】

 −−−−−−−−

>>99-100 イムカ達が到着した南門から出た形跡は無し。全て北門から出て行っている】

 (>>103)ヴォルターが鳴子をしかけ、(>>100)ロイはバリケードを構築し、門を閉めた。
 (>>104)初には血液の代わりに血の腸詰で妥協させ(マテ)寝ずの番とし、
 (>>102>>107)ソーマタージとひいらぎは簀巻きにして門の側に吊るした。地味に松明の火が足の裏をチロチロ焼く状態で。

「(>>99)基本は3時間ごとに交代だな。仮眠が必要だろう。
 集中力の兼ね合いもあるから、睡眠が必要ない連中も交代で休憩するタイミングはつくっておくことだ」

 −−−−−−−−−−−−−

【深夜―――全員に判定】

 脳裏に映るは白い塔。招きよせる手。鳴く赤子。【精神判定に失敗した場合・・・精神が焼かれ抜け殻となり北へ進む】

 赤い月。白い塔。プラント。巨大な脳。【テレパス攻撃・・・継続的精神的ダメージを受ける】

 自失した住人達。機械仕掛けの設備。飛び込み解体され肉片と化す。つなぎ合わさる。全てが自動的。
 オートメーション。動くプラント。ただただルーチンプログラムどおりに動くだけのプラント。
 脳。ブレイン。脳焦がしのテレパス。生物の正気を奪う。獣は正気を失う。
 巨人。プログラム化された死霊術。死をもてあそぶソリューション。主力兵器。

【このようなイメージが脳にこびりつき、止まらぬ妄想のように越境者達を苛むのだ】
 【→しかしこれらは残滓めいたものにすぎず、多少の精神力があれば、崩壊にまでは至らない】

 −−−−−−−−−−

 そして、ズシン、ズシン、と、地震めいた音が宿場町の外から聞こえ出す。

【警備にあたっていた者は月明かりに照らし出される巨人を目撃することになるだろう】
【死体を繋ぎ合わせ、邪悪な死霊術によって生み出された存在・・・巨人型アンデッド・・・アボミネーションを】
111 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/29(水) 23:13:10.31 ID:UKITZcNDo
>>110
「ぐっ!うっ!はぁはぁ……なんなんだ……これは……」

白い塔や招き寄せる手・泣く赤子のイメージになんとか耐える。

「ぐぅ!う!」

だがその後のおぞましいイメージに精神的ダメージを受ける。
精神的ダメージにより集中して見張りができるような状態ではない。

その時、地響きがする。それにより現実に引き戻された。

「!な、なんだ!」

腰の剣に手をかける。そしておぞましい巨人のアンデッドを見た。

「巨人……あのイメージと同じ巨人……なんでしょう。とても胸騒ぎがします」

その後、ハッとし剣を抜き剣に炎を纏わせる。
戦闘態勢は出来た。
112 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/29(水) 23:15:52.00 ID:4AEN52GY0
>>110
その時間は湯で体を拭い微睡の中にいた
突如として襲った精神ダメージ

弛緩していたところの奇襲の為に顔をゆがめるが すぐに意識を保ち テレパスに抗って見せる
素早く鎧を着込み 武器を手に外に出れば

あのおぞましきアボミネーションの姿

「えぇいクソ エーカーの大馬鹿がここまで来やがったか」
1人で斃せる相手ではない 仲間が来るまで待機 ないし距離をとる
113 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/29(水) 23:18:57.84 ID:pQ3UlTB/0
>>107>>110
よう、お前もか。いつぞやのガキ。写真とか撮ってる?売りつけたいヤローがいるんだ。いや、殺されちゃうかな…。どう思う?
…見えるぜ、お前の罪状が……。この薄汚い同性愛者め、貴様さては共産主義者だな!いいや、言わなくても分かる、お前は自由主義国家の敵だ!首を出せ!
【ギシギシと身を捩り、同じ様に簀巻きにされた少女に狂人特有の妄言を飛ばす。ある意味簀巻き放置以上のダメージとなるか!】
【因みに身を捻ってるのは噛み付こうとしているからだけではない。金属製のカップやプレートの埋め込まれたブーツは、熱によって死ぬ程熱くなるのだ】


【深夜───狂気に染まった脳内に割り込んでくる奇妙な情景!】
【白い塔。手招き。赤子の泣き声。巨大な脳……脳は以前見た。恐るるに足らず!】

……ハッ、言ったはずだ…。俺を呪いたくば、あれの三十倍以上はもってこいとな
【精神的ダメージの影響か、白い鼻血が垂れる。不敵な笑みを浮かべ、目元をヒクつかせる】
【住民は攫われたのでも襲われたのでもない。自分から出ていったのだ。これにやられて。裏が見えてきた】

【妄想など見慣れている。これ自体はそこまで問題ではない。……これだけ、ならば】
【音のする方を向けば、やはり、アボミネーションだ。この件の首謀者が見えてきた】
奴さん、直接来る気らしい。気張れよお嬢さん方。ロックアンドロード!
そして…いい加減解いてくれると嬉しいんだが

【もがいていたので足元の松明が揺れ、倒れた。放置したら火事になりかねない】
114 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/29(水) 23:20:23.59 ID:4AEN52GY0
>>111
「あいつはアボミネーション!! アンデッドの巨人だ 巨体に見合った怪力と驚異的な再生能力が特徴だ
 うなじ部分に辱点がある 厄介な相手だ 注意しろよ!!」

やってきたヴぉルターに敵の情報を伝える
115 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/29(水) 23:22:00.39 ID:jFnHDH7k0
>>110
女子力&疲労回復っ!
体調バッチリ、ぴっかぴかである
3時間おきの交代に頷き、自分の番が来るまでしかし矢張りよく眠る

……白き塔の夢を見た!

「……うーん、うーん」
「うーん……うぅん……?」

極めて冒涜的かつ悪辣な、繰り返す悪夢!
だがユノの精神を蝕むには至らず、暴虐の覇王たる彼女の精神力は強固に揺るがない
最も、テレパスの攻撃は知らず知らずの内に、微弱ながらもダメージを受けている事に気付けない面もまたあるのだが

「んむむっ……?」
「……地震っすか……?」

地響き、嘶き、迫る死の巨体
寝ぼけ眼を擦り、外に出て月明かりに照らされる姿を見た

「……うわっ!? ななななんっすかあれ!」

慌てて急行、>>113ソーマタージとひいらぎを拘束するロープを解かんとする
116 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/03/29(水) 23:22:41.54 ID:+6DhNUOp0
>>110

「っ!?おえぇ…。」

見張りをしていた時に突如頭に浮かんだイメージ、そして同時に頭の中に異能軽減が発動した音がした。
保険として能力を常時展開していたのが功を奏したのか、最悪な気分に誘われながらも抜け殻になる様子はない。
素早く刀を抜き周囲を警戒すると同時に、念の為、お手製の爆竹を投げて寝てる人たちを叩き起す。


「そっちかー…。」

遠くにアンデットを捉えてがっかりした様子で言葉を零す。着いた時に考えた予想と違っていたためだろう。
まあ、ファンタジーの世界に居た事も原因の一つであるが。しかし、既にがっかりした様子とは裏腹に戦闘態勢に入っている。

「先手必勝!」

刀から炎と電気の斬撃を飛ばす。ちなみに属性を選んだ基準はゲームである。光で周りが明るくするという理由もあるが。
117 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/29(水) 23:23:27.41 ID:UKITZcNDo
>>113
「その炎、利用させていただきます」

ソーマタージがもがいたことによって倒れた松明の炎は全てヴォルターの剣へと吸い込まれていき
火力が増した。

>>114

「ありがとうございます。幸い遠距離攻撃を持っていますしなんとかしてみせます!」

そう元気よく返す。
118 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/29(水) 23:24:31.50 ID:iKE4gknV0
>>107
「おいイムカ、こいつを吊るした紐を少しやすらせてくれ」

その場にあるものでヤスリを用意した初は、笑顔だった。

>>109
「……そうか」

安心と、落胆が入り混じった声音だ。
吸血鬼は多くは語らぬ。察せよ。

>>110
「現代世界にはこんな菓子があったな。凍らせる奴だ」

まさかこんなファンタジー世界で巡り合うとはな、などと感慨深さもクソもなく腸の末端を咥える。
……なんともシュールな絵柄が完成してしまった。どうすればいいのだ。


そうして寝ず番をしていると、不意に頭痛が強くなり脳内にイメージが。

「ッ!?なんだ、これは……?」

断続的にイメージが脳裏に襲い掛かる。不愉快だ。
脳などのグロ方面は血を啜る初にはわずかな耐性がある。圧し負けることはないが、不快だ。
だが、初は笑っていた。死霊術。アンデッド。この手の相手なら、慣れている。

「ハハハッ!!アンデッドか!同族かッ!!いいぞ、なら殺してやるさ……!」

腸詰を捨て、拳銃を抜く。三発の銀弾が装填された、不死殺しの銃を。
左手で痛む頭を押さえながら、吸血鬼は笑っていた。

119 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/03/29(水) 23:26:29.70 ID:OFCaCIpbo
>>110
さっさと全身の汗を流し、そのまま適当に湯船に浸かってある程度考えを纏める。
何故この村は誰もいないのか、そして昨日の狼達と何か関係があるのか。大まかな予想はついてきたがそれを確定付ける鍵が無い。

黒いレオタード風の衣装を身に着け、その上から黒いマントを羽織る。マントの下は胸元や背中、太腿を露わにした割と大胆な格好だった。

深夜、それは突然にやって来る。全てを確信させる赤い夢。カダスの最奥より来る魔の手か、或はドリームランドの侵略か。
徐々に精神の奥底へと食い込まれそうになる中、寸での所で食い止めながらその光景を脳裏に焼き付ける。
生命の改造と改竄。そうかい、そうやって全部壊したのかい。森も、人も、獣も、命も、理も全て無かった事にしようって言うのかい。

遥か彼方より迫る巨人に目をやると彼はどこか楽し気ににんまりと笑い、背負った鎌を二、三度振り回して後ろ手に構えた。

「そんじゃ、俺はいつも通りやるとしますかねぇ」

そう言うと彼の姿は宵闇に溶け始める。否、彼自身が宵闇を纏っているのだ。
外見情報を遮断し、更にこの闇の中では居場所すらも隠蔽する。敵からも味方からも干渉されぬ暗殺者。
死神の饗宴、二夜目。
120 :ひいらぎ [sage]:2017/03/29(水) 23:31:16.90 ID:0p/mOFuDO
>>110>>113
…はろーじゃソーマ殿わしはひいらぎじゃガキではない…まぁ肉体年齢は10歳じゃが…
【簀巻きにされ隣に吊るされた仲間に挨拶をしつつ】
…てかきゅうけつき殿、なにをしておるのじゃ…わしは10歳の子供じゃぞそんな事をしたら虐待で訴えて…!?
【何かをいいかけた時なにやら気持ちの悪いイメージをうけとる】
…な、なんじゃこれは…まるで頭の中をいじくられたような…あぁあああ…
【あまりの精神的苦痛に悶える少女】
…って、言いたいとこじゃが…残念ながらわしがいむか殿に受けておる虐待(=制裁)に比べたらこんな…もの…
【ギリギリで精神を保ちつつ】
121 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/29(水) 23:40:49.86 ID:OiTpyIFqo

【全員対象・・・ただ帰りたいだけ】

「ooouuuuuu」

 巨大なるアンデッド・・・アボミネーションは地響きを鳴らし、
 何かを掴むかのように両手を前に宿場町へと歩を勧めている。

【ファンタジー世界でいうところのジャイアント(巨人族)並の15〜20mオーバーの巨体である。
 宿場町などさしたる労力もなく灰燼に帰せしめるだけのパワーがあることに疑いは無い】

「ちっ・・・どうにも酷い頭痛がすると思ったらコレか」

 イムカも完全武装で外に飛び出し、松明と月明かりで照らし出される腐肉の巨人を見据える。
 あまりにも巨大なスケールである。が、

「・・・・・・?」

 アボミネーションの様子は何か妙でもあった。向かってきている。侵入すれば破壊を撒き散らすはず。
 しかし、アンデッド特有の生者に対する攻撃本能の圧力が、それには無い。

【判定(気配感知)/脅威が向かってきていることは確かだが・・・殺気がない】
 【>>112
 エーカーが越境者潰しに乗り出した。にしては時系列が実はややおかしい。事件は越境者と関係なしに発生。
 そして、世界を相手取り資源搾取世界化するにはエリュシオンは戦力が高度な類の大世界だ】

「oooouuuuuu」

 凶暴な叫びではない。強いていうならば、鳴き声。あるいは泣き声。か。

【ここで雪影の炎と雷撃が飛ぶ。それは手を伸ばすアボミネーションの掌を貫き・・・
 そしてそれにより出来た空洞は腐った肉が寄り集まり、すぐに塞いでしまった。凄まじい再生能力】

「ooouuuuuuuuuu」

【全員対象:(テレパス攻撃?)・・・
 奮発して用意されたケーキ。老婆が編むマフラー。広い父親の背中。膨らんだ腹部を撫でる妊婦】

「・・・おい、どうなっている」

 イムカの能面のような無表情が僅かに歪む。このテレパスは攻撃ですらない。
 今のイメージで精神を焼かれるようなものは何一つとしてない。

【本来・・・このアボミネーションもそうだが、アンデッド化を強制された被害者は概ね正気と魂を粉々に破壊される。
 もちろん、リッチや吸血鬼など高度なアンデッドはそれに当て嵌まらないことも間々あるが】

「ooouuuuuuuuuu」

【全員対象:(テレパス攻撃?)・・・
 ガキたちの前で格好をつけて武器を構える警備兵。木刀を振り回す子供。パンを焼く恰幅のいいおやっさん】

「術式の失敗?プラントが正常に動いていない。どちらにせよ…」

 このアボミネーションに敵意はない。ただ帰りたいだけだ。この宿場町に。素体となったのは何だ。

【発端は世界を蠢動する悪辣な組織のプラントかもしれない。
 しかし、もう誰の意思もそこには介在していない。ただ不完全に動いているだけのシステム。
 それもその不完全さは恐らく、もっとも悪辣で救いようのないカタチで発現している】

【※※※このアボミネーションに戦闘能力は無い≠艪ヲに弱点のうなじを狙うのはあまりに容易である=ヲ※※】
122 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/29(水) 23:48:36.78 ID:4AEN52GY0
>>121
「・・・チッ」
様子のおかしいアボミネーション 時折繰り返されるテレパス
見える映像は牧歌的な風景 そして 鳴き声

「・・・ッ!! 月閃歩行!!」
小さな跳躍大きな飛翔 空を蹴り宙を舞いなおも上へ

「俺は・・・これしか知らん・・・許せとも言わん!!」
ハルバートを構え急降下 狙いはうなじ ただ一息に仕留めんとする
123 :ヴォルター [saga]:2017/03/29(水) 23:50:54.97 ID:UKITZcND0
>>121
「?攻撃する様子がない?」

違和感に気がつき構えを継続したまま疑う。

「これは……素体となった人達の記憶?」

頭に流れ込んできたイメージから推測されるのはその事実だけだった。

「……そういうことでしたか……」

頭の中に精神攻撃の際に流れ込んできたイメージとイムカのセリフから
おおよそのことを察する。

「ごめんなさい……私にはこの方法でしか終わらせることができない。
せめて苦痛がないよう最大限の火力で葬ります」

そう言って手に炎の槍を顕現させる。
そしてそれを巨人のうなじに向けて投げつける。
ロイには当たらないようにしながら。





124 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/03/29(水) 23:51:51.54 ID:OFCaCIpbo
>>121
(あーそう言う事……)

殺気の感じられない巨人。そして今しがた脳へと送られてきた光景を見て一体何が行われたのかを大方察する。
まぁご愁傷様と言うか残念でしたと言うか。時に世界にはそう言った不条理も存在していると言う事だ。
無論その不条理を進んで行おうとは思わないが起こってしまった事は仕方が無い。迅速に処理し、それ以上被害が広がらなくするのみ。
痛い程理解していた。何せ今まで何度もそうなった仲間を殺して≠ォたのだから。
今更名も知らぬ無辜の市民の成れ果てに同情できる筈も無い。同情したところで時が巻き戻る訳でも、肉塊が人になる訳でも無いのだ。

「まぁ残念だが……お前らはもうこの世の悪≠セ」
「せめてさっぱり死なせてやるよ」

それがせめてもの慈悲と言う物。苦しまず、痛みも一瞬で全て消し飛んでいくだろう。
巨人の身体を黒影が駆け上がって行く。膝を蹴り、手首に着地し、肘まで駆け上がってから更に肩へと跳び上がる。
足に力を込めて跳躍。目下には巨人のうなじ。少女は携えた鎌の鎖を掴み、投石器の要領で振り回し遠心力を高めていく。

「恨むなよ」

その一言と共に大鎌の巨刃がうなじへと向かって一直線に投擲された。
125 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/29(水) 23:52:04.62 ID:pQ3UlTB/0
>>115
うわ、ガキが二人!何でもいい!とっとと解け!ナマスにして食っちまうぞゴラァ!
【気が動転しているのか、助けに来た人にまで牙を剥く始末!殺処分待った無し!】

おー痛かった……痕になってないよね?


>>117
おお、存分に利用しろ!燃やせ!奴の腐った心臓ごとな!
…弱点は基本うなじだから、バカ正直に心臓狙うんじゃないぞ
【獰猛な笑みを浮かべたかと思えば、神妙な顔を見せる。この狂人の言う事はあまり聞かない方がいいだろう】


>>121
なんだ……オイ、拍子抜けもいいところだぞ…?
【刀を握る手が少々緩む。拍子抜け、そう、激戦を予想していたが故の隙】
【平和な町のイメージが頭の中に流れてくる。ソーマタージ自身の過去の記憶と合わさり、一層彼の自我に良くない影響を与える】
【敵ではない。だが殺す他は無い。記憶の残滓と穏やかな情景が、自分の自我を押し潰す前に】
かかってこい!腕を上げろ!殺してみろ!俺に、俺達に敵対してみせろ!


……お前らの為に、とは言わないさ。結局のところ、取り繕うにも俺らの独りよがり、独善なのだからな
オレの為に死ね。貴様のそれは、このソーマタージには些か厳しいのでな
【刀を手に持ち、家屋をよじ登る。?が濡れた。雨でも降ったのかと思ったが、知らず知らずのうちに流れていた血涙だ。急がねば】
【何もなければ屋根を伝い、肩に取り付き、うなじを一太刀で斬り裂くだろう。いつものソーマタージの様に】
126 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/29(水) 23:53:24.47 ID:iKE4gknV0
>>121
「でかいな……だがいいさ。3発の弾丸が切れるまでに殺せるさ」

左手を頭から離し、銃に添える。
しかし、動きが妙だ。
確かに接近こそしているが、攻撃の意図が感じられない。
今まで殺してきたそれらとは、雰囲気が違う。

「ああ、こいつらは気づいていないのか。今の自分の状態に」

舌打ち。いっそ正気もすべて吹き飛んでいたらやりやすかったものを。
あれの正体と素材は薄々感づいた。そもそも、あれだけ大きなものの素材の人数はそれこそ小さな町並みだろう。
ますます不快だ。だが、だからといって投げ出すわけにはいかない。

「なら、せめてあの世へ送ってやるとするか」

そして、引き金を絞る。
大地を揺るがす衝撃を拡散させ、銀弾は夜を引き裂く。
超高威力に改造された専用銃から放たれた不死殺しの一撃は、ただ真っすぐ哀れな肉塊のうなじへ食らいつく。
127 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/29(水) 23:53:50.76 ID:jFnHDH7k0
>>121
「……ふむむ?」

ユノは、越境者としてはそれなりの経験を積んでいた
だが、彼女の歩んで来た道乗りは多くの越境者と交わる事がなく、今ようやくこうしているのだ
故にエーカーとの戦争の事すら曖昧である、アンデッドが多くの世界で多発しているなぁとのぼんやりとした情報しかない

「……えーっと……【アレは、倒しちゃっていいんっすよね?】」

弱点はロイが叫んでいたのを聞いた(>>114)
更に【敵】は棒立ちである、抵抗の意志さえ見て取れない
数多のビジョンが心の中、あぶくの様に浮かび上がり水面に浮かび上がる
それは僅かな波紋を立てて、だがそれのみに終わる

「……ラスボスっ……!」

戦構え、飛翔、目指すは頸の弱点部位

「夜墜仰月七星腿(やついぎょーげつしっせーたい)っっ!!!」

その蹴りの一閃は、まるで地から立ち昇る龍が如し
一切の迷いや、躊躇、民草に対する憐憫の気概など皆無

→一撃で終わらせる、その事に敵を素早く排除する以外の感情はない
 戦士としてはある種優秀であろうが、多くの意味では欠陥的でもある
128 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/03/29(水) 23:56:19.84 ID:+6DhNUOp0
>>121

「なんだよ、これ…。」

その言葉は自身の斬撃が効かなかったことではなく、状況からしてアボミネーションから送られてくるイメージに対してだった。
恐らく、先ほど襲ったイメージはこの化物が作られたイメージであることは想像に難くない。
だったらこのイメージは?答えは一つ。素材になった人たちのものだろう。ここに住んでいた。
証拠として、自分が攻撃したのに相手は反撃の予兆すらもないのだから。
そして理不尽に命を奪われアンデットにされた人々が自分の家族と重なり、犯人に殺意が芽生える。
しかし、だからと言ってこのままにしておく訳にも行かないため、覚悟を決めて跳躍。そのままうなじを狙う。
129 :ひいらぎ [sage]:2017/03/30(木) 00:04:15.12 ID:2BCZ4YADO
>>121
【仲間に助けられふとみると何やら巨大な敵らしきものをみつける】
【同時に脳内に謎のイメージを受け取り少女は大体の事は把握する】

…ほむ、なるほどの…まあ事情等は一切知らぬがとりあえず仕事じゃから倒さねばならぬみたいじゃ多分…恨むならあそこのソーマ殿辺りを恨むのじゃな…
【味方にうまく責任転嫁(?)をしつつ拳銃をとりだし、続いて自身の腕を掴み重量を1g未満にして素早く近付こうとする】

【弱点は先ほど仲間の誰かが言っていた気がするので近付けたならばそこまでのぼろうとして至近距離から重量を軽くして初速をレールガン並にした弾丸を二発撃ち込もうとする】
【レールガン並の初速を与えられた弾丸はそのまま喰らえば弱点に致命的な打撃を与えるには充分であろう】
130 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/30(木) 00:14:07.78 ID:u886fW7Ro
>>

「ooouuuuoooouuuuu!!」

 (>>122)ロイがうなじを大きく削った…悲鳴があがった。硬い感触…ハルバートと敷設式魔力結界がぶつかった。
 うなじが弱点なのはそのままだが…耐久力が増していた。新しいシリーズ。戦役への投入に間に合わなかった改良型。
 それは誰にとっても、アボミネーション本体にとっても一片の救いも無い不幸である。

【本当にコレが戦力化され、投入されていれば弱点を魔術補強した巨人アンデッドという驚異的なシロモノであったろうが】

「ooouuuu!!」

 悪夢のような時間。なまじ耐性が高いゆえに終わらぬ悪夢。
 (>>123)燃やし、(>>124)切り裂き、(>>126)撃ち抜き、(>>127)蹴り飛ばし、

「ooooouuuuu!!」

 それでもなお止まらぬ。手を伸ばす。宿場町に。
 越境者達への反撃は一切無い。が、まるで終わらぬジゴクである。

 イムカが殴る、(>>128)雪影が打ち込む。遂に結界に亀裂が入った。

「oooouuuuuuuu」

 砕け散った心。正気はとうに失われているのだろう。こうなり果てて、ただ、帰りたいだけなのだ。

【テレパス…もはや攻撃ではない。何が映っているかも語る必要はないだろう。平凡で美しい記憶の残滓だ】

「叶わんよ。残念ながらな」

 (>>129)ひいらぎの最大出力拳銃弾が遂に結界を粉々に破砕し、
 そして、その言霊ゆえか(>>125)ソーマタージの葬送の刃がその存在維持魔力紋を一太刀で切り裂いた。

「………」

 最期に呻きともつかぬ小さな息を洩らすと、アボミネーションは宿場町に到着することなく、
 ズン!と地響きを立てて、その場に倒れ伏した。

【すぐさま存在維持が出来なくなった身体はドロドロの肉のスープとなり、
 近隣の土を魔力的に汚染させながら、腐った沼のように沈んで広がった】

「このような状況なら、今日はこれ以上の襲撃はあるまい。
 この有様では少なくともこの一夜は悪霊すらよりつかんよ」

 サイキック的には歪みが過ぎ、かつ歪みの権化を顕現させるには力不足という、
 弱い存在は寄り付かないが、強い存在が狙うほどでもない。そのような場が出来ていた。

「寝て、そして出発だ。さっさとケリをつけるぞ。胸糞悪い…」

 イムカは努めて無機質な声音と表情でそう告げて、粒子短銃を空に向けた。

「―――!!」

 BLAMBLAMBLAM!!

 無意味に放たれるレーザーの光帯はただ無意味に星空に消えていく。
 それは追悼か、怒りの咆哮か。こうして、クエストの2日目が過ぎていった。

//ではコノヘンデー!!
131 :ヴォルター :2017/03/30(木) 00:16:30.41 ID:3eClpSgL0
>>130
ありがとうございました
132 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/03/30(木) 00:20:18.15 ID:olXegVSK0
>>130

「すまない…。」

崩れゆくアボミネーション…いや、人々を見ながら静かに涙を流して口から漏れ出た言葉。
それが一体どういう意味だったのかは本人のみが知っている。

//オツカレサマドスエ。
133 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/03/30(木) 00:20:18.81 ID:B6TRWKQr0
>>130
「……むうっ……!?」

着地、渾身の蹴りであった
更に仲間の多くが圧倒的に殺到し、集中砲火を浴びせている
だがしかしだというのにその巨体は崩れない、まだ倒れる事はしないのだ
ここで今夜、初めてユノは顔を顰める
技の完成度やキレに疑う余地はなかった、そして己の身体能力にも
だがそれとさらに多くの攻撃を持ってしても、屠り切れない難敵

「……わかりましたっす」
「うーん……」

まだまだ修行が足りない、と、そう自覚した
頬を掻きながら宿場町へと向かい、軽くストレッチ、型や基礎的な演武の確認を行ってから二日目の夜は眠りに就くことになる

//ありがとうございました、またよろしくですっ
134 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/03/30(木) 00:28:38.89 ID:ApS1hnTj0
>>130
「万一のこともある。ボクは引き続き寝ず番をするさ」

どうやら初は眠らないことにしたらしい。さっき血の腸詰を捨てたことを思い出し舌打ち。だが、なすべきことはしっかりするらしい。


皆が寝静まった夜。どこかの民家にあった花をそっと持ち去り、アボミネーションの亡骸の近くに添えたらしい。


//ありがとうございました!!
135 :ひいらぎ [sage]:2017/03/30(木) 00:37:15.11 ID:2BCZ4YADO
>>130
ほむ、終わったようじゃな…
【轟音を響かせ地に伏せる相手をみつつ】
…まぁわしはただ自分のするべき事をするだけじゃ結果として何があろうとわしは知らぬ…
【そういい新たな戦いに向けて準備を進める少女であった】
/乙ですた!
136 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/30(木) 21:31:32.71 ID:miHptByz0
【とあるファンタジーの世界】
越境者というのは戦闘能力に秀でた者が多い物だ それが作為的な者かは別として
故に大抵の越境者は鉄火場に飯の種を求めるものだ

だが もしも鉄火場がないのなら・・・?

とあるファンタジーな世界に降り立った越境者たち 見た感じ大きな町の様だ
たいてい新しい世界に来たとき まず心配するのは路銀の確保である
ということで近場の宿屋に仕事を探しに来てみたのだが・・・・・

ロイ「・・・・・碌なのがねぇな」
掲示板に張り出されるのは基本戦闘が派生しないようなものばかり 越境者が得意とする荒事は見受けられず
ここにはフラグを立てられるような惨劇の某はいない つまり 槍働きができないのだ

ロイ「・・・この中で戦闘以外に食い扶持を稼げる者は?」
一通り食い扶持の稼げるあごひげ男と

アキレス「配達業務には自信があります」
白人の見た目優男は手を上げ

―――ギィ!!
そのオトモの巨大サソリ(中型犬ぐらい)

アキレスの連れているサソリは意味もなくハサミを振り上げた

一行は持ち前のスキルを総動員して食い扶持を稼がなければならない 出ないと今日食べるパンにも困ることとなって染むのだ
137 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/30(木) 21:44:03.42 ID:3eClpSgL0
>>136
「とりあえず私は騎士の名の通り馬が扱えますね。
あと、騎士見習い時代がありましたからそのおかげで貴人の身の回りの世話ぐらいは
できます。」

とりあえずといった感じで手を挙げる。
馬を扱う仕事があるのかどうかは微妙なところだと考えているのだろう。
また、貴人の数は少ない。それに貴人が身元がわからない人間を雇うとは思えないのも
影響している。

「まあ、荒事が少ないのはいいことだと思います。私達は困りますが」

嬉しさ半分自分の身の悲しさ半分といったところである。

「しかしそのサソリ大丈夫ですか?騒ぎになったりしません?
138 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw :2017/03/30(木) 21:49:25.26 ID:JyKYPeIs0
>>136
ふらりふらりと宿屋に訪れる人影。漂う雲の様に、揺らめく泡の様に、宙空に浮かぶ奇矯な来訪者。
黒装束に身を包み、濃い紫色の髪と瞳を持った優男と言える青年。彼もまた自身の求める物を探していた。
が、今日は余り幸先が宜しくない。先程引っ掛けようとした人間には勘づかれて逃げられてしまった。一日の内に同じ手を二度使うのはつまらない。
もっと何か無い物か。暇潰しになるような面白い人間が、突飛な発想や境遇を持つ人物が。
そんな中依頼掲示板の近くに佇む人影に目が行く。一人は髭を蓄えた男、一人は力仕事に向かなそうな青年、一匹は蟲畜生。
また何だか歪なパーティ、しかしどうやら何らかの理由でまごついているようで、見た目からして面白そうだ。
宙に浮かぶ人影は大の大人の頭辺りに浮かびながら腰を折って問いかけた。

「お困りですかねミスター?」

その声は清涼感を漂わせながら何処か胡散臭く。腹の内が読めないような雰囲気。

「仕事が無いのかな? それともどれを選ぶか迷ってるとか?」

顎に手を当てながらたて続けに問う。青年の瞳は好奇心を孕みながら真っ直ぐに髭の男へ向けられていた。
139 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/30(木) 22:02:18.26 ID:miHptByz0
>>137
ロイ「俺はまぁ遣ろうと思えば宿屋の下働きでも厨房でも困らんが・・・」
さて 掲示板を見やれば

ロイ「一応 商館の下男手のがあるぞ 馬の世話とかも含まれんだろ
   欠点を言えば雇われたらおいそれと外には出れないことだな」

ロイ「あとは・・・路上政争とか下水掃除とかあるが 汚いのは大丈夫かい騎士様は」

―――ギィ!!
そしてヴォルターの心配をよそに 蠍のベティはヴォルターに挨拶するようにハサミを振り上げる

アキレス「大丈夫じゃない? ベティだし」
この男は楽天的だ

きっと世界の修正力というやつが効いてるんだ!!(目逸らし

>>138
ロイ「あぁ 突然頭上に変な男が現れて非常に困ってるんだ 助けてくれないか?」
突然現れた胡散臭い男にあわてず騒がず 軽口をもって相対する

アキレス「へ? おぉ!?」
一方の優男は驚き身を竦ませ

―――ギィ!!
ベティは興味津々と言わんばかりにハサミを振り上げる が 届かない

ロイ「それを聞いてどうするんだいミスター? 仕事か金か恵んでくれるのか?」
好奇心の瞳に向けられるのは単純明快 ≪何だこいつ?≫と言わんばかりの瞳だ
140 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw :2017/03/30(木) 22:11:45.55 ID:JyKYPeIs0
>>139
「それは困ったね。一体どこのどいつだい?」

すました顔で辺りを見回してみる。軽口と法螺話は標準装備だ。
こちらに鋏を振り上げる蠍に小さく手を振りながら髭の男へと言葉を続ける。

「お金は無理かな〜見ず知らずの人にお金を恵んでやるのは時として相手の矜持を傷付けると教わったからね」
「けど仕事は別だろう? ほら、この辺りは色々仕事を依頼する人が多いしさ、ここに入り浸る奴らは独自に情報を仕入れてたりもするだろう?」
「僕もそこまで情報通って訳じゃないんだけどね。騎士>>136らしい人もいるしそれなりに色んな仕事が出来そうだから声をかけたんだ」
「どう? 堅実な仕事とヤバい仕事、幾つかあるけど」

ぺらぺらとよく舌の回ること。腹の内ではどうなるのかを期待している癖してしっかりと仕事は紹介するつもり。
遊戯は公平でなくてはならない。それがどんな相手であろうと真剣に、そして公平に。
141 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/30(木) 22:12:10.48 ID:3eClpSgL0
>>139
「おいそれと外に出れないのは困りますね。相手側にも不義理をすることになる」

好青年といったヴォルターは神妙な顔をして言った。

「騎士見習いの時、戦場では主人の鎧の清掃などもやっていましたから大丈夫ですよ」

言葉ではごまかしているが要するに戦場ではトイレに行けないから漏らすのだ。
その鎧の清掃などもしていたことがヴォルターにはあるのだ。

>>138
「おや、こんにちは」
慌てず挨拶をする。ただし内心は全く信用していない。
初対面の上、本能が怪しんでいるのだ。
それを表に出さない程度の処世術は弁えている。
そうでなければ騎士などやっていけない。

142 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/30(木) 22:26:09.24 ID:miHptByz0
>>140
ロイ「名前は知らんが濃い紫の髪 紫の瞳 黒装束で白ズボンに黒ブーツの多分男だ」
よくしゃべる男の特徴をかいつまんで述べる

―――ギィ♪
知ちなベティちゃんは挨拶を返してくれて嬉しそうだ

アキレス「よし 吟味は来れっぽっちも傷つかないから金をくr」
何か言ってきたアキレスを押し退け

ロイ「とりあえず聞こうか」
先を促してみるテスト

>>141
ロイ「他に選択肢がなきゃアキレスと一緒に掃除夫だな それよりもこの胡散臭い男の話でも聞いてみるか」
聞くだけタダだし と付け加える

ロイ「鎧なぁ・・・俺の故郷じゃフルプレートはむしろ少数派だったな 高山地帯しかないから機動力が低くて使いこなせねぇのさ」
143 :ヴォルター [sage]:2017/03/30(木) 22:34:45.91 ID:3eClpSgL0
>>142
「確かに聞くだけならタダですし聞いて判断をしましょうか」

この言葉が信用していないことの裏返しである。
ヴォルターの表情は穏やかなままだがそれが却って不気味だ。

「高山地帯で鎧なんて着ていたら体力は奪われますし高山病になりますね」

越境者になり得た知識からそう話す。鎧というものは中は蒸し暑くスタミナを消費するのだ。

「高山ということは産業が少なさそうですね。
もしかして故郷で傭兵が産業の一つだったりしません?」

ロイの言葉から推測した事を聞く。現実のスイスなどでは標高が高い為、産業が少なく
傭兵産業が発達した経緯がある。
144 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw :2017/03/30(木) 22:43:53.17 ID:JyKYPeIs0
>>141
「はいごきげんよう」

挨拶には挨拶で返す。今時六歳の子供でも出来ることだ。最近挨拶も出来ない子供や大人が増えていると聞いた時は世も末かと思った。

「騎士見習いとはそんなに大変で? 流浪の騎士にでもなった方が良い気がしますねぇ」

独流でやるのも中々難しい事なのは彼も重々承知の上だった。
それでも人間扱いされず扱き使われるくらいなら自身の意思で道を選んだ方がマシだ、とも思っていた。
>>142
「僕にそっくりだなぁドッペルゲンガーっているんだね」

情報は時に金以上の価値を持つ事を教えてあげよう。尤もこの仕事を受けるかどうかは別だが。

「OK、ではまずヤバい仕事から」
「まぁ簡単なんだけど娼館や博打屋で迷惑な客に懇切丁寧に教育を施したりする裏方のお仕事」
「これはまぁ日雇いだしそれなりに稼げる。失敗したらどうなるかは知らないけど」

「堅実な仕事はただの社会奉仕。言ってしまえばこの街の近くの城壁の修復とか森の魔物の掃討とか色々あるよ」
「掃除もこれに含まれるねぇ。堅実だけど稼ぎが少ない」
「どっちが良い? 選ぶのは自由だし、僕も君達が面白そうだから付き合うよ」

空中で足を組み、座るような状態で懇々と語り続ける。
ヤバい仕事は本当にヤバイし現実な仕事は本当に堅実、どっちを選んでも予想外と言う事は無さそうだった。
145 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/30(木) 22:48:34.01 ID:miHptByz0
>>143
ロイ「いや 鉱石神ハルストバルス様の信仰の元に採掘が大部分 ごく少ないその他に少しの林業と畜産するぐらいかな
   特にミスリルは俺の世界の総埋蔵量の3割ほどを有すると言われているが 海抜5000mクラスの大地が天然の要塞の役割を無し
   隣国である宗教大国とのが公的友情により 侵略を免れている国さ まぁ戦争になったら世界最強の山岳兵が地形に物言わせた戦いで撃退するだけだがな」

スイスと違う点は資源に恵まれているところである 故に血で外貨を稼がなくてもやっていけるというめりっとがあった

ロイ「俺はそこの軍隊の花形と言われる特殊部隊に属していたんだが 一身上の都合で流民となり 気が付いたら越境者よ
   あぁ都合って言っても後ろ暗いモンやないから音信してくれ」
146 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/30(木) 22:59:04.14 ID:3eClpSgL0
>>144
「危なそうな仕事はあんまり受けたくはありませんね……」

渋い顔をする。荒事ではあるが時にはくだらない理由で相手を殺すことになりそうだと
ヴォルターは思った。また、便利な使い捨ての鉄砲玉扱いされそうなのも癪に触る。

「私的には社会奉仕の方が良いですが……単刀直入に申し上げます。
あなたを信用できないので社会奉仕の仕事に罠がないのか疑ってしまいます」

選択肢を提示し、選択肢を選ばせるように仕向けるのは初歩のテクニックだ。
そのことからヴォルターは疑っているのだ。
>>145
「へ〜ミスリルですか。
私の想像しているものと同じかわかりませんが貴重そうな鉱石がそんなにあるんですね」

感心した様子でいう。

「山は攻略しにくいですからね……山の上に城を作るのは基本ですし」
ヴォルターの世界でもそれは変わらない。山に籠られたら兵糧攻めか貴重な飛行部隊を
投入するぐらいしか打つ手がない。天然の要塞というものはそれだけ強固なのだ。

「特殊部隊……確か軍隊の中でも特に練度が高い部隊でしたっけ。
すごい経歴の持ち主なんですね」

興味津々だ。


147 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/03/30(木) 23:08:14.68 ID:JyKYPeIso
>>146
「騎士様の矜持に反する? やっぱり? まぁ誰でもそう言うよね」

ヤバい仕事を引き受けられそうになれば常人なら誰だってそう言う。面白ければ喜んで引き受けるのがこいつなのだが。
少なくとも人を殺せとは言われない。店に入った人間がそのまま出て来ませんでしたなんて洒落にならないだろう。

「おやそれを言っちゃう? 安心しておくれよ、僕は嘘をつくのは好きだし人を騙すのも大好きだけどこれは本当の仕事さ」
「だって二択で選ばせてるんだからね!」

騎士に向けてサムズアップ。二択で選ばせるからこそ怪しいのに二択で選ばせているから怪しくないと答えるこれ如何に。
そも彼の中ではルールとして存在していた。嘘をつくなら初めから、遊戯には秩序を持って。
それ故に堂々と自信を持って言えるのだ、二択だからこそ信用出来る、と。
148 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/30(木) 23:17:11.89 ID:miHptByz0
>>144
ロイ「気を付けろよ? ドッペルゲンガーを見ちまったヤツは悲惨な最期を迎えるそうだ」
軽口の応酬 それに意味があるかは別の問題

ロイ「中々いい情報だ こちらからも一つ情報をやろう 森の魔物討伐は 俺らが来たときには定員に達して募集に締め切りがかかったぞ」
冒頭文より 槍働きができる仕事がない

ロイ「修繕か・・・そっちも人並み以上にできるが…」
ちらりとアキレスを見て アキレスは首を横に振っている

ロイ「選ぶとしたら社会奉仕だが・・・ヴォルターの言う通り信用ならんのがなぁ・・・」

>>146
ロイ「あぁ だからこそ国の名前もレアメタル・キングダム 希少な功績の坩堝さ
   ついでに人種はドワーフと人間がほぼ半々 その混血もかなりいる かくいう俺もドワーフクォーターでな」

ほれと足をちょっと上げる 一見して短足だとわかる程度に足が短い

ロイ「まぁ鉱山の国だけあって人の住める土地が少なくてな マンパワー不足は国の設立以来の頭痛の種さ
   だから軍隊では各個人の汎用性を高め 必要に応じて人員の流動化を行うことで対処してきた」

ロイ「その頂点たる特殊部隊はどの場所に行っても そこのエースであれと教えられてな 様々な事柄を人並み以上に出来る用教育されたのさ
   その結果が無駄に多芸と言われるスキルの数々よ」

エシュリオンで会った時でも 野外でおいしい飯をつくりあげていた 軍人時代の薫陶は彼の中で生き続けている

ロイ「せっかくだから昔の名で自己紹介して見せるか 元金属王国陸軍 特殊部隊プラチナムフォースがレッドエンブレム“辺境警備隊”所属 ロイ・ゴールドマン伍長だ」
戸ちょっとカッコつけて名乗って見せた

アキレス「あぁえと 俺は特に軍人とかじゃないから アキレスって言いますよろしく」
その横からついでの挨拶をするアキレス

ロイ「さえ このままなら社会奉仕が仕事になりそうだが 意見あるか?」
149 :ヴォルター [saga sage]:2017/03/30(木) 23:29:25.88 ID:3eClpSgL0
>>147
「まあ、貴方には独特のルールがありそれに従うタイプなのは分かりました」

相手の言動からそう思った事を言う。
元いた世界の知性ある魔物にもこういうタイプがいた。
傍迷惑なのには変わらないが。

「報酬が相場より低いと言うこととかありませんよね?」

当然の心配をする。報酬の中抜きがとても多いなんてことはよくあることだ。
相手に釘をさす意味合いもある。相手が従う独特のルールが分からない以上
警戒しているのだ。分かっても警戒するだろうが。

>>148
「確かに短足だとは思いましたがドワーフの血が流れていらっしゃるとは……
もしかして手先が器用なのは血筋もあるのですか?」

ドワーフといえば器用さだ。そう連想し聞く。

「特殊部隊はその特殊性が故に戦闘以外の技能も求められると聞きますしね。
私も色々な技能を身につけなければ」

ロイを見習おうとする。

「その名乗り方いいですね。年季を感じさせます。
私は新米騎士のヴォルターとしか名乗れませんから」

まだ新米騎士のヴォルターにとってはとても羨ましいことだった。

「まあ、社会奉仕が無難だと思いますね。問題は具体的な条件ですが」

節々にロキへの不信感が表れている。
150 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/03/30(木) 23:29:43.53 ID:JyKYPeIso
>>148
「それくらい知ってるさ。僕明日くらいに死ぬかもしれないね。弔っておくれ」

にこりと笑いながら手を合わせる。誰が弔ってくれる訳も無いだろうが。

「あーあ、そりゃ仕方ないね。やっぱりヤバい仕事は駄目? 楽しいよ? 人呼びこむだけで報酬貰ったり」

やけにヤバい仕事を勧めるが好きなのだろうか。と言うより興味本位だろう。どうなるかが見たいのだ。
まぁどっちでも良い。ついて行けばそれなりに人となりもわかるだろうし、アクシデントが起こってくれればそれはそれで面白い。

「本当に足が短いね。ハードルとか足引っかからない? 躓いて膝を打つのがやたら速かったり」

ドワーフクォーターとはまた珍しい。そう思う彼もまた半人半神(デミゴッド)ではあるがこれは後天的な物である。
先天的な亜人(デミ)との混血は越境している中でも初めてだ。亜人と人でも子が成せる物なのか。

「特殊部隊なのに辺境警備≠ネんだね。それはそうと僕も名乗っておこうか。ロキ、僕のことはロキと呼んでくれ」
「よろしくね、ロイ・ゴールドマン、それとアキレス君」

「特に異論は無いよ〜ご自由にどうぞぉ」

そう言うと右手で軽くサムズアップした。
151 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/03/30(木) 23:33:07.47 ID:JyKYPeIso
>>149
「OK、わかってくれたようで何より」

そう言うと右手を下ろす。その笑顔は心からの胡散臭い物だった。

「やだなぁ、そんな事無いよ。だって僕も貰うんだよ? 自分が貰うのに安っちい仕事する筈無いじゃないか」

至極当然の事。報酬の安い仕事なんて請け負う意味も無ければ存在価値すら何処にも無い。
やれ人の為だ、やれ社会の為だ言ってボランティアを推奨する団体がいるがあいつらはきっと舌が二枚も三枚もあるに違いない。
152 :ヴォルター [saga]:2017/03/30(木) 23:42:44.98 ID:3eClpSgL0
>>151
「……じゃあ受ける事を検討しましょう」

ロキは契約自体は守るタイプで契約の穴を見つけては突きあざ笑うタイプなので
あろうという事をヴォルターは思った。
なので濁した言い方をする。

「しかし貴方はピエロのようですね」

ピエロ――それは時には王様すら皮肉の対象にしても許されたという
トリックスター。そうヴォルターはロキを形容した。

「しかし貴方はいつもそうなんですか?信頼された事あります?」

呆れながらそう聞く。
153 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/03/30(木) 23:43:00.01 ID:miHptByz0
>>149
ロイ「あぁ それもある それと多少筋力が強かったり 鉱石関連に知識が深かったりってのもあるな
   酒造りも得意だぞ 数ある生き甲斐のうちの一つだ そのうちご馳走してやるよ 
   あと色々と無節操に叩き込まれた身だから言うが 取得する技能はいくつかに絞れよ
   でないとドエライ苦労するぞ」

ロイ「いいじゃないか騎士 平民には目指せぬ高嶺の花よ 精進したらいいさ」

>>150
ロイ「まぁこの世界について知っていることが少なすぎる しばらくはリスク回避重点よ
   気が向いたら受けてやるから落ち着きな」

興味先行の考えにややあきれの色お見せる

ロイ「逆さぁ 特殊部隊じゃないと辺境警備が務まらんのさ 場所によっちゃ道らしい道もないし オーガはダース単位で表れるし」
肩を竦める 

ロイ「ハードルってのを知らんからノーコメントで それじゃ受けに行くかね」
と一行に先んじて移動を開始した・・・・

//それじゃ日を跨ぐ前にノシ お疲れー
154 :ヴォルター [saga]:2017/03/30(木) 23:50:54.76 ID:3eClpSgL0
>>153
「酒はぜひともご馳走になりたいですね」

期待を膨らませ言う。

「騎士って実は農奴からなったりした記録も残っているんですよね。
だからロイさん程の戦士ならなれるかもしれませんよ?」

イタズラっぽく言う。

「それじゃあ私も移動しますか」

ロイの後をついて移動する。

/私もそろそろ寝ます。ありがとうございました

155 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/03/30(木) 23:55:14.97 ID:JyKYPeIso
>>152
「やったぜ。やっぱり話のわかる騎士様じゃないか〜この〜」

ヴォルターの快い(とは微塵も言えない)答えに笑顔で返し、わざとらしいジェスチャーを見せる。
当然、契約とはある意味相手を騙す為にも必要な物なのだ。約定が無ければ騙すも何も無いのだから。
そこで騙すかどうかはもう気分次第。騙さない方が面白いと思う事もあれば思わない事もあると言うだけ。

「ピエロか〜どちらかと言うとクラウンと呼んでほしいかな」
「え? 失礼な事を聞くなぁ勿論あるさ。一時的に」

一時的に、ここが重要である。そう永続的に信頼された事があるかどうかは彼の関知の外である。

>>153
「出たな安定性重視の立ち回り。少年、それでは人生面白くないぞ?」

余りのも刹那的で博打が過ぎるのもそれはそれでどうかと思うが、人生には刺激が必要である。
しかし、今ここには刺激と為り得る物は欠片も無い。いや、一つだけある。この冒険者ご一行だ。

「OK。それでは僕も付いて行くかな」

そう言ってやはり宙空に漂う雲の如くロイへと従い行動を開始するのだった。
156 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/31(金) 21:50:42.45 ID:CsufIhayo
【えらいひとからのお呼び出し】

 前回までのあらすじ。

 あまりにも越境者達がトンデモ事件に出くわすもんだから、
 ついにお偉い人達がおかんむりなのか、エリシウム教皇府から呼び出しだ!

 いや〜越境者ってホント迷惑な連中ですな〜

 −−−−−−−−−−

【エリシウム教皇府】

「と、まあ、『私達』がたまたま大きな事件に色々関わったもので、
 なんか事情を聞きたいということで名指しで連行されたわけだ」

 イムカ・グリムナーはしれっとのたまった。
 なお、『惨劇のイムカ』と名指しされたのはあくまで越境者を代表しての事情聴取のためと思っている。
 それ以上でもそれ以下でもない。『越境者』がトラブルに巻き込まれがちなのだ。

【一点の後ろ暗きところもなし。さっさとお偉いさんに会って、用件を終わらせてしまおう的なスタンス】

 実際、拘束とか拘禁とかではないようだ。
 連行されるときこそ、縄で縛られたが、馬車に入ればすぐに解かれるポーズ。
 そして、到着後は上等な紅茶とクッキーを楽しめる客室に案内…つまり客人として持て成されているのだから、
 別段不自由も、機嫌を損ねる理由もない。むしろ、待遇としては良いほうだろう。

【なお、イムカが関わった事件(雑談スレより抜粋)】

 七罪事変
 ユニコーン狂乱
 吸血禍(死者多数)
 ゴブリン退治
 グリフォン退治
 異世界プラント暴走(死者多数)←NEW!

【イムカが事件を引き起こしているわけではない(強調)】
157 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/31(金) 22:08:00.56 ID:rRk6qz8j0
>>156
ああ、お前と一緒にいると、『付き合う人間はよく考えなよ』って園長によく言われたの思い出す
【冷ややかな目を一度だけ向け、鼻先で笑う。濁った赤い瞳は「こいつ駄目かも分からんな」と訴えている】
【流れ者、或いは浮浪者と言った雰囲気の白く薄汚いミリタリーコートは、膝の上で畳まれている。どちらにせよこの客室には不釣り合いな姿なのに変わりはないが】


まったく、善良な一市民を呼び寄せたと思ったらこの待遇。そんなすごい人と知り合いなら、コネでも作ってくれよ
【クッキー美味しいね。と一切の遠慮も奥ゆかしさも無く出された茶菓子を貪る】
【口元に運ぶ際の彼の手を相当の動体視力で見れば、目にも留まらぬ速さでジャケットの裾の中に何枚か放り込んで隠しているのが分かるだろう。カードゲームでのイカサマで培った技術だ】

……トラブルの件だが、そういうものなのかもな、越境者は
『越境者同士は引かれ合う』…ついでに、トラブルも付いてくる。磁石に引き寄せられる砂鉄みたいにな
【自分で言っておいて「おーヤダヤダ」と肩を竦め、煙草を探して懐を弄る】
【因みにやってる間にもクッキーを食べる手は止まらない。黙って放っておけば、他人の分にも手をつけかねない】
158 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/31(金) 22:11:37.59 ID:CsufIhayo
>>157

「なら、私は問題ないな。コネもつくっているし、立ち回りも考えている。
 ついでに忘れられがちだが、これでも貴族なのだぞ?」

 そういう問題ではない。のだが、ツッコミ不在。ナムサン。
 まあ、コネをつくるのは上手いほうです。敵も多いけど。

「世界渡りなど世界にとってはトラブルに種になるのも道理だろう。
 もちろん、それだけが理由とは思わんがね」

 いやしんぼが過ぎるので、オシオキ用のハバネロクッキーを混ぜてやった。
159 :エドモンド・M・ルカ【第六聖騎士団隊長】 [sage]:2017/03/31(金) 22:12:35.76 ID:0vL0rzwQo
>>ALL
【エリシウム教皇府 最高議会”円卓”にて】

『いまや越境者による影響は…』
『惨劇のイムカを筆頭に…』
『カノッサ機関の暗躍の痕跡も見られ…』
『ついにエーカーの遺物までもが流れ着き…』
『エリシウム魔術学園のポータルを閉じるべき…』

円卓、と形容するには少々大げさな、まるで円柱にも似た卓台。
見上げる大木のように高いそれの周囲には、同じくして誂えられた玉座が並べられていた。
そこに座すのはエリシウムの元老院に各庁の閣僚だとか、第一聖騎士団長に、ガブリエラの親衛隊員であるエドとミスカ。
偉い人のごった煮のような場所で、荘厳に、しかし熾烈にぶつかり合う言の葉の戦争。
それに歯止めを掛けたのは、人ならざる存在。たった一人でエリシウムを建国し、守り続けていた存在。
エリュシオンの地上における神の代理者であり、全ての”勇者”達の血の母である教皇、ガブリエラ。

『では、こうしましょう』
『第十から第廿聖騎士団までをセントラ各地に特設常備軍として派遣します』
『各国首相とは私が自ら話をつけておきましょう、領内に我が国の軍を駐留させる訳ですから』

『これで……宜しいですね?』

あーだこーだ言い合っていた偉い人たちを黙らせれば、頬杖をついて困ったと目を細めた。
エリュシオンにおける越境者の影響の大きさは正直計り知れないものだ。
彼等は良い方向にも悪い方向にも、常にこの世界をひっくり返す存在として無視できないリスクと利益を秘めている。
それを遮断するか受け入れるか、ガブリエラの意志に反して閣僚たちは越境者に懐疑的だ。

「ガブリエラ様、応接室に彼等を連れてあります」
『はい、ご苦労でした……エド』

『では、今日の所これで閉会としましょう、私はこれより交渉に向かいます』
『先ずは手始めに……この問題の”元凶”から』

そんな訳で越境者達が通された応接室。に、この世界で最も大きな影響力を持つ人間がやって来たという訳だ。
越境者達と向かい合うように素朴な白い椅子に腰掛け、表情のほぼない顔でじっと興味深そうに面々を見つめる。
そうして暫く妙な空気を経て、エドとミスカが冷や汗をかき始めた頃に、ようやく口を開いた。

『……エリシウム産のヤカ茶は』
『口には合いませんか?』

首を傾げ、さらりと揺れる絹糸のような髪。
160 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/03/31(金) 22:17:18.43 ID:975gEs0R0
>>156
「ええっと……私は初さんの代理ですが……」

居てもいいのかな、という顔をしている。
お偉いさんたちと会う気は起きない。何か施しなどを受けたらそれはすべて貰っても構わないから代わりに行ってくれ。なんて依頼を初から引き受けてしまったらしい哀れ。

【グリフォン退治とプラント暴走事件について、初からすべての情報を得ています】

「初さんが言うことには、『間違いなくすべてを引き寄せているのはイムカだ。お前も気を付けろ。』なんですけど……」

パッと見た感じではそんな雰囲気はなさそうな人だ、というのがゲルヒルデのイムカへの第一印象だ。
果たして、この印象がどう変化するのか。それを初は分かってこんな代行などさせたのはか、分からない。
161 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/31(金) 22:25:36.50 ID:CsufIhayo
>>159

「いや、いいものだ。市井では中々に文化的な飲み物を得るのも難儀でね」

 礼を失さない程度にざっくばらんに答えるイムカ。
 実際の所、ファンタジーで中世期な世界ゆえか近代より色々と問題はあると思われる。

【魔物はびこる世界では未支配領域…開拓村の維持は大変だ。
 しょっちゅう、出来上がっては滅びていく。開拓といえば聞こえはいいが土地の生物にとっては外敵なのだ】

【インフラと整っているとは言い難い面もある。 街道巡視員の不断の努力には敬意を表す以外にないが、
 やはり、魔物や盗賊などは出現し、街道のひとまずの安全≠確保するのが精一杯。
 少し街道を離れればあっさりと、人間にとって安全ではない状況が立ちはだかる】

「さて、私達を呼び出したのは現状の確認かな?
 もちろん、そちらには大分把握できていることも多い≠セろうが
 確かに私も冒険者ギルドには報告できない@゙の事は知っている」

【報告と越境者の体験のすり合わせ。そんなところだろうか?と質問】


>>160

「ああ、それは初が偏見に満ちているだけだ」

 しれっとのたまうイムカ。
 まあ、初が代理を立てたのは無理もないと思う。何しろ教皇府。
 実際はともかく、霊的相性としてはどう考えても水と油である。

「トラブルに遭いやすいとは思うがね。しかし、私が関わらなければ起こらなかったという類の事件は一つもないよ」

 実際、それはそうである。むしろ、潜在的な厄介事の多くは看過すればそれ以上の拡大したものが多い。
 それでは、全くの偶然か?といえば、頻度は多いのがアレであるが。

【なんといえばいいか。潜在的な脅威が芽吹いた時に居合わせるタイプというか(英雄?トラブルメーカー?疫病神?)】
162 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/31(金) 22:28:14.95 ID:rRk6qz8j0
>>158
どーだか…。軍にも出会い系サイトにもブラックリストに載せられて、閑職に追いやられてそうなくせに……
マジ!?貴族!?ドッキリで担がれてるだけじゃないの?
【鼻で笑って紅茶を飲むが、「貴族」というワードに思わず噴き出して二度見】
【そこそこいい位置の軍人なのは知っていたが、貴族とは。よく分からないものだ】
…『マナーが人を作る』って知ってる?


…本音を言うと、いつかは静かな余生を過ごしたいんだがな。適度に殺しも楽しめる余生だ
世界を渡るようになってから、益々トラブルに関わる事が増えた気がする。昔はそうでもなかったんだぜ?五年に一回ぐらいのペースだった
【越境で色々なところを観れるようになったのは良いが、トラブルにそれ以上に遭うようになったのも事実だ】
【センシティブな言い草と態度で、オシオキクッキーでヒリヒリする唇を誤魔化す】


>>159
………
【向かい合う様な位置に座る、多分かなーーーり偉い人。今この場で殺されても、多分無罪になるだろうなってぐらいの】
【流石に口を挟む余地もない。キレやすく、向こう見ずで、狂暴だが、平時の彼は蛇かハイエナの様に狡猾でもあった。でなければ、百年以上も犯罪に手を染めて生き残れない】

(((どうすんだよこの空気………)))
【そんな訳で内心めっちゃヒヤヒヤしながら、事の推移を見守る】


……不味い、と言っても替えはないんだろう。これで良い、最近健康思考にハマってるんだ
【呼応する様に項垂れ、上目遣いに絹糸の様な髪を、その下の顔を伺う】

どんなハッパかは知らないが、悪くはない。ヨガの後にでも合いそう…
【軽口を叩くが、会話が続きそうにない。ある程度までの権力者ならナメた態度も取るが、流石にこれは別格すぎる。萎縮し、当たり障りのない言葉を続けようとして詰まる】
163 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/31(金) 22:31:33.70 ID:3sEplTFdo
>>159
「いや、故郷の味を思い出しますね。懐かしいです」

パーマがかかった金髪で好青年といった様子の緑色の瞳をした男――ヴォルターは微笑む。

「一応、私も越境者の身ですが関わったのは異世界プラント事件しかありませんよ?
だから場違いもいいところかもしれませんが……」

少々謙遜しながら言う。しかし権力者相手に萎縮した様子を見せないのは
彼が騎士でありこういったことに慣れているからだろう。
164 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/31(金) 22:37:27.31 ID:CsufIhayo
>>162

「出会い系って何だ?あと、軍には…ぬう…」

 バチーンとデリカシーの無い言葉を吐くソーマタージの背中を叩いてやった。
 実際、図星なのである。軍のブラックリストにバッチリ登録されて、閑職行きだ。

【イムカの政治的キャリアは終焉の遠未来でのとある事件でどうにもならなくなっている】

「ああ、一応、貴族的な礼儀作法ならほぼマスターしている。
 これでも名家の出だぞ。そもそも、そうでなければ将校にはなれん」

 確かに礼一つでの瀟洒なことも≠ナきるのだ。ソーマタージも何度か見ているはず。
 ただ、普段はスパルタンな上に向こう見ずなので、ほぼざっくばらんだが。

「五年に一度か。私はどうだったろうな…銀河存亡の危機が間断なくてほぼ戦いばかりだった」

 思い出したらアレすぎてイムカもうなった。さすが戦争しか残らなかった世界出身。どうしようもねー。

>>163

「そういえば金は騎士だったな。名家の出か、騎士貴族のどちらかなのか?」

 もともと貴族という場合と、騎士号をたわまる際に一代限りの貴族とされる場合もある。
 また、自称騎士という場合もあれば、騎士みならいとして修行中の場合もある。

【礼儀作法jはしっかり身についている風だから自称騎士とは思っていないイムカであるが】
165 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/31(金) 22:38:07.51 ID:CsufIhayo
>>164

//×金は → ○君は
166 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/03/31(金) 22:42:48.18 ID:975gEs0R0
>>159
口をつぐみ、茶を飲むゲルヒルデ。緊張しているのか、いいやそうではなく。
あまり表にはしないが、偉い人間というのが嫌いなのだ。

>>161
「ああ、トラブルに遭いやすいことは自覚しているんですか……」

苦笑。ゆっくりと茶を飲む。
初がのこのこ教皇府に来たとして、万が一にも穢れた存在であることが発覚した時にどうなるか、目も当てられないことになりかねない。それも初は配慮していたのだが、ゲルヒルデはそんなことは知らない。
とはいえ、人工神性なんていう聖職者からしたらただじゃ済まされない存在であるゲルヒルデも何とも言えないのだが。

しかし、こんなところに呼ばれるほどのトラブルメーカーというと他にどんなことに巻き込まれたのだろう。
少し、気になり始めたゲルヒルデであった。
167 :ガブリエラ【エリュシオン教皇】 [sage]:2017/03/31(金) 22:46:18.68 ID:0vL0rzwQo
>>161
「セントラの安全確保については尽力していますが、端ともなると他国の領域」
「あまり干渉することは出来ません、きっと聖騎士の派遣も疎まれるでしょう」

エリシウムが存在する中の大陸、セントラは比較的安全な土地である。
強大な軍事力を存分に振るい、領内に限れば和やかな情景の続く典型的ハイファンタジーの側面を保っていられる。
しかし他の大陸の殆どは魔物に溢れ、南北の大陸は危険度も極めて高い。
イムカが遭遇したような、やせた土地に魔物の脅威にさらされ続けるような集落が殆どだ。

「大方は。もう一つは意志の確認です」

こくりと頷き、しかし一方で別の要件もあるようで。

>>162
「正直なのは良い事です、替えを持って来させましょう……ミスカ」
『は、はいっ……(もう、バカ!!)』

表情を変えぬまま、ガブリエラはさっと右手を払う仕草。
特に腹を立てた訳ではないが、教皇もこう見えて意地を張る性格だ。

客人へのもてなしも満足に出来ぬようでは教皇の名折れだと。
ミスカにソーマ好みの替えの飲み物を持って来させ、ミスカは慌てて食器を下げる。

その途中で、すれ違いざまにばしんとソーマの背中を手の甲ではたく。

「ヤカの葉は苦みは強いですが……それに見た目も悪いですが」
「苦みを抜けば香りはとてもいい、私は気に入っています、美容にも良いですし」

表情を変えずややおっとりとした、神秘的かつ荘厳な声色。
そこからは想像も出来ないような俗っぽいお茶目なトーク。
168 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/31(金) 22:46:34.73 ID:3sEplTFdo
>>164
「う〜んと私の場合は騎士にはなれますが
能力が足りなかった場合は騎士にはなれない程度のそこそこの家ですよ」

ぶっちゃけ名家という言葉で想像するような家ではないのだ。
一応、騎士にはなれる程度の家柄ではあるがギリギリ騎士になれるといった感じの家柄である。

「まあ騎士と言っても末端はみなさんが想像するような者ではないですよ。
貧乏だったから鎧は買えませんでしたし」
169 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/31(金) 22:50:29.16 ID:CsufIhayo
>>166

「まあ、実際にこの世界でも色々とあったのは確かだ」

 初の紹介という越境者にイムカはどうせここでお偉いさんに説明することになる、
 様々な事件について抜粋。

【ユニコーン狂乱…
 聖なる神獣であるはずのユニコーンが呪いの矢によりタタリ神化。
 たまたま近くで観察に来ていたイムカ達が打倒】
【吸血禍…
 吸血鬼の吸血行為により、グールの氾濫が発生。開拓村と都市国家がいくつか滅びた。
 民兵と警備員、冒険者を指揮し、グールの駆逐に成功。根本となった吸血鬼は発見できなかった。
 これは災厄を企図したものか、吸血衝動からの不幸な偶然か。初に調査と追跡を依頼中】
【ゴブリン退治…
 ごく普通のクエスト。ごく普通に終わった。珍しい。ただ、どうもオークの影が見え隠れ】
【グリフォン退治…
 平和な木の実採取のはずだったのに、なぜかグリフォン退治。
 毒のブレスで生態系がしっちゃかめっちゃかになる瀬戸際であった】
【異世界プラント暴走…
 ただいま別の時系列で進行中のクエスト】

「と、まあ、こんな感じだ」
170 :ガブリエラ【エリュシオン教皇】 [sage]:2017/03/31(金) 22:55:14.47 ID:0vL0rzwQo
>>163
「それは良かった、何よりです」

ほんの僅かに口元を緩めてそう告げる。

「私も貴方の事はあまり耳に入れていませんでした」
「言うなれば……あの事件が切っ掛けで”目をつけられた”、そういうことです」

ヴォルターの畏まらない態度に、逆にガブリエラは話しやすく感じているようで。
きっとそれは付き人のエドに似ているからなのだろう、いつもより少しだけ饒舌だ。

>>166
「……」

初を連れて来なかった事は正解だったかもしれない。
ガブリエラは神とその模倣である天使と人間すべてを愛しているが、それ以外に慈悲を持たない。
特に悪魔や異形の類は酷く嫌っている。ただジョシュアのように例外もある。初もきっとその範疇だろう。

同じようにカップを両手で持って、飲んで、皿に戻す。音もなくその一連の所作をこなすガブリエラ。
ただしその間もじっと視線はゲルヒルデへと向けられている。

「……貴女のその剣、もしかして」

やはり目ざとく見つけ、目を細めた。
171 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/31(金) 22:57:55.37 ID:CsufIhayo
>>167

「まあ、そうだろうな」

 人間である以上、そういったしがらみからは逃れられない。
 それこそ、全ての犠牲を覚悟で統一戦争を志もしない限りは。
 イムカが見たところ、この世界はまだ、そこまでは追い詰められていない。

【聖騎士の派遣も救いの手か、干渉を強めるための政治的な一手か。
 どうとでも取れるのだ。そして権力者は常に後者を警戒するし、またそうあらねばならない】

「大体は世界の境界線が撓んでいることで、他世界の事象が波紋のように広がり、
 所謂、多くの世界で異変めいたものが起こりやすくなっているというカタチだが」

 世界感で波紋が波紋を呼び、干渉しあい、事件というカタチで顕在しやすくなっているといえばいいか。
 なにより、他世界の危険物まで流れ着く有様なのだ。非常に不安定な情勢に各世界はある。

「意志の確認だと?私の意志と使命は貴女も知悉していたと思うが?」

 イムカの意志はすなわち皇帝に対する忠誠。そして使命は帝国の密使としてのテクノロジー収集。
 それはガブリエラも充分に理解していたはず?とやや眉根をひそめるイムカである。
172 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/31(金) 22:58:23.15 ID:3sEplTFdo
>>169

それを隣でヴォルターは聞いていて

「色々と巻き込まれすぎじゃありません?
偶然か否か私でも疑いますよ?」

少々呆れたように言う。実際に聞いてみると本当に良くそんなに事件に巻き込まれるな
という感想しかでてこなかった。
越境者というものはトラブルとも惹かれあう関係なのだろうかとすら思ってしまう。
173 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/31(金) 23:04:31.54 ID:CsufIhayo
>>168

「ある意味健全だし、勿体無くもあるな」

 イムカの世界にも貴族の肩書きのみを最重要視する無能は枚挙に暇なかった。
 実際はそういう連中の多くを職責において略式処刑してきたイムカである。

【だから、そういうヴォルターの家系は切磋琢磨するにはいい立ち位置と思う】

 勿体無くあるというのは、家柄と財産による制約が能力を超える場合だ。
 そうなると、折角の才能が日の目を見ないことになる。ゆえに勿体無いだ。

【なまじイムカ自身が名家の出として、最初期から祝福されたスタートラインにいたからこその実感だ】

「君の剣技と立ち振る舞いは騎士に申し分ないとは思うがな。
 鎧か。象徴でもあるが、本格的な甲冑は値が張るからな」

 粗末なモノならともかく、騎士甲冑は場合によっては代々伝わる家宝であることも間々あることだ。
 ゆえに、騎士甲冑がヴォルターの手に届かない値であるケースがあることも理解できた。
174 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/31(金) 23:04:44.18 ID:3sEplTFdo
>>170
「ええ、ご馳走様です」

そう言って微笑む。

「私はたまたまあの事件に巻き込まれただけなのですが……
まあ越境者がこうも事件に巻き込まれていたのなら仕方のないことですね」

ガブリエラの事情を汲んでそう相手をフォローする。

「ところで私達をここに召喚した理由はなんでしょうか?
事件のあらましを聞きたいだけではないでしょう?」

遠回しに用件を言うように言っている。
175 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/31(金) 23:04:50.06 ID:rRk6qz8j0
>>164
そうか、そういうの興味ないんだっけな……。まあ想像も出来ねえししたくねぇし、そのままでいいよお前は。ワッハッハ
【直後、バシーン、イターイ、と悲鳴が響くのであった まる】

ええ〜?本当かよ?想像つかねー……ククッ
…ちょっと待てよ、名家の出で、礼儀作法まで学んどいて、普段がアレか?羽目外しすぎたのか…
【目を隠す様に手で顔を覆い、一人で声を押し殺して笑っていたが、引っかかる事に思わず真顔になる】
【まさかあの向こう見ずでスパルタンで鉄の女でアマゾネスな普段の態度は、持って生まれたものなのか?】

【もし彼女の家族全員あんな感じだと思うと…と無礼な事を考え、一人戦慄するソーマタージであった】


>>167
ああ、昔は電車やバスやマックやコンビニで迷惑な老人やバカ女の鼻を明かして、近くにいた人にコーヒー吹かせてた小学生ぐらいの正直な男の子だったぜ…イターイ
【パシンと背中を叩かれ(イムカに叩かれたところと同じ場所)、悶える。サイボーグでも痛いのは痛い】
【飲み物?水にメタノールと適当な薬品でも混ぜた物出せば、勝手にこの地方の銘酒か何かと勘違いするだろう】

そういう草、俺も嫌いじゃあない……。見た目悪いってどんなのか、後でコッソリ見せて
美容か…。美容は良い。スクラップヤードのバカな商人達の土産にしようか、何処で買える?出来たら、教えてほしい。買い占めたり盗んだりしないから
【思いの外俗っぽい内容の話に、驚き半分好機半分と言った目をする】
【こういった手合いは、何かに操られる文字通りの傀儡か、既に人の域を超えた神霊とか、兎に角ロクでもないものばっかと思っていたのだ。ひどく新鮮で、安心する】
176 :ガブリエラ【エリュシオン教皇】 [sage]:2017/03/31(金) 23:08:22.20 ID:0vL0rzwQo
>>171
「貴女がたは私の知る越境者の中でも、特に力の大きな集団」
「一枚岩ではないという事は承知していますが、確約が欲しいのです」

この場合での意思の確認とは、エリュシオン、とりわけエリシウムとの間にゴタゴタを起こすつもりが無いかの確認である。
私人としてのガブリエラは、恩人たる越境者と仲良く付き合っていきたいが、立場がそれを許さない。
ゆえに国家のトップとして協力関係を結ぶことで、形だけでも公的に越境者を味方に引き入れようとしているのだろう。

「私としては貴女は問題を巻き起こすと共に、”隠れていた問題”を浮き彫りにする力を持っているようにも見える」
「一連の行動や結果を咎めるつもりはありません、しかし議会や元老院は違う」

「エーカーやカノッサという外界からの強大な力に、エリシウム各界は怯えています」
「今後エリュシオンで何か大きな動きがあれば、エリシウム聖騎士団に報告してください」

惨劇と揶揄されてはいるが、ガブリエラから見ればそれはエリュシオンの潜在的事件や脅威を、早期に掘り起こしているように見える。
ゆえにその事件の報告書を聖騎士隊に届けることで、聖騎士が捜査を引き受ける、原因や対策をしっかりと練る事が出来るのだ。
つまりガブリエラは、世界中の事件と国際警察に似た存在である聖騎士隊の仲介役をしろというのだ。

「見返りにエリシウムの名誉市民権と、旅に必要な物資をいくらか工面しましょう」
「生活必需品だとか、外貨の類をです」

行動が阻害される訳でもなければ、縛り付けられる訳でもない。報告は任意だ。
しかし敵対的行動を取れば、契約は破棄となる。エリュシオンでのアドバンテージが失われるという訳だ。

【提案:聖騎士隊に協力し、ガブリエラと越境者の絆を示せば定期的に以下の報酬が得られる】
【名誉市民権…エリシウム国内での身分が向上、一般市民程度の社会的信用が得られる】
【支援物資…エリュシオンを渡り歩くための外貨や食料、衣料品など】
177 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/03/31(金) 23:08:55.66 ID:975gEs0R0
>>170
初ですら見落としていたゲルヒルデが抱えていた爆弾がある。
それは、ガブリエラの目には留まってしまい――

「ただの、魔剣です。ちょっと悪戯な存在からもらったんです。」

口調はイムカらへのそれと同じようにしているが、温度が違う。
自分を抑えている。そんな風な口調だ。

「こんなことより、イムカさんのことでは?大丈夫です、すべて明け渡してはいません」

戦闘中、心が昏く燃え上がることはゲルヒルデは知らない。知っていても、もちろん言わないのだが。
そして、さり気なく話題を戻そうとする。あまり素性を知られすぎるのも得ではない。もちろん、神の模造品であることが知られて悪印象を与えるとか悪魔との契約者ということで忌み嫌われるということではない。そんなことはどうでもいい。
この世界で、世界の滅ぼし方を探ることが難しくなってしまう。
178 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/31(金) 23:09:05.23 ID:3sEplTFdo
>>173

「いえ、私はまだまだです。守るべきものを自分で見つけられていない。
騎士としては未熟です」

ヴォルターの世界では騎士は自分で守るべきものを見つけなければいけない。
それが見つかっていないため謙遜でも何でも無く本当に未熟扱いなのである。

「甲冑は無くても私には騎士の心があります。
それだけで十分です」

そう言って微笑んだ。
179 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/31(金) 23:09:24.47 ID:CsufIhayo
>>172

「そうはいってもな…別段、厄介事に好んで首を突っ込んでいるわけでもないのだが」

 改めて指摘されるとバツが悪い。
 きっと、越境者の中にとびきりの厄介事吸引機がいるのだろう。とイムカは思う。
 しかし、今、列挙した事件は全てメンバーは違えどイムカが関わっているものばかり。

「しかし、巻き込まれたといって尻尾を巻いて逃げるわけにもいかないだろう。
 事象に出くわした以上、立ち向かうしかないのだよ」

 こういう言葉から類推できるにイムカという御仁。
 ノブレス・オブリージュ(貴族の義務)の体現者であるのだ。

【傲慢でもあり、貴族の特権は最大限に使う。しかし、それが何故かというのは決して外さない】
【その性質と、極端にトラブルに遭遇するのが相まって、こうなるのだ】
180 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/31(金) 23:16:38.63 ID:3sEplTFdo
>>176
「なるほど……貴方の事情は分かります。
つまり我々と友好関係を公的に結びたいわけですね」

相手の事情を汲み取る。

「しかし不安があります。我々が一枚岩ではないと知っていますよね?
もし我々越境者の内一人でもあなた方の意にそぐわない行動を取った場合
どうなりますか?越境者への目は明らかに厳しくなる。
貴方の言う議会や元老院も黙っていないでしょう。
そうなった場合、私は責が無いのにも関わらず不利益を被ることになりませんか?」

ここらへんは騎士としての権謀術のたわものだ。
181 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/31(金) 23:20:58.03 ID:3sEplTFdo
>>179
「ええ、それは力を持ち特権を持つものの責務です」

ノブレス・オブリージュは腐っても騎士であるヴォルターも十分に理解できる。
それが貴族の建前であっても絶対に守らなくてはいけない。
そうヴォルターは思っている。

「貴方とは仲良くしたいものです」

家柄が良いからではない。ノブレス・オブリージュを体現するからそう思うのだ。
そもそも家柄など越境者には関係ない。
あるのはその個人のみだ
182 :ガブリエラ【エリュシオン教皇】 [sage]:2017/03/31(金) 23:26:55.63 ID:0vL0rzwQo
>>174 >>180
「当然、これだけでは私自らあなた方と会う理由にはならない」
「まぁ、こういう事(>>176)です。誰にも聞かれないような場所は、ここくらいなものですから」

ふぅと軽くため息を吐いて、空になったカップを手に上目遣い気味にヴォルターを見つめる。
ストレスの所為かカップを口に運ぶペースが速い。カップをずっと手に持っているのは、きっと何か触っていなければ落ち着かないからなのだろう。

「その辺りの配慮は勿論行っています、我々から見れば貴方達も、エーカーも、みな変わらず外来者(エトランゼ)」
「個人単位で管理し、互いに不利益が生じないよう心がけましょう」

その辺りの手続きはガブリエラではなく聖騎士が行う、故に待遇は言葉よりも事務的で、また温かみのないものになるだろう。
越境者単位で管理を行い、少なくとも誰か一人でも逆らったら全員斬り捨てポイ、などという事が無いようにはするつもりだ。

>>175
「……良く分かりませんが、昔のあなたはきっと”ウソマツ”と呼ばれていましたね」

にこやかな笑顔で一蹴、ここへ来て初めて明確に表情を見せる。
浮かべられた表情に反して、何故だろう。向けられる視線はやや冷たい気がする。
出されたのは果実を砂糖漬けにして発酵させたものを蒸留した酒、エクゥロ。
味はこってりと甘い、ウイスキーをかなり濃くしたような感じ。

『……こんな感じ』

すっと差し出された右の掌からにょきっと生える赤と緑の斑模様の植物。
この世の物とは思えない冒涜的な造形は、放射性降下物に浸されたのではと思う程の冒涜的造型。
ファンタジー世界特有のグロい造型に耐性のないヒトはガリガリとSAN値が直葬されてゆく。
183 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/03/31(金) 23:30:45.31 ID:CsufIhayo
>>175

「君は何を言っているのだ」

 ジト眼でソーマタージを睨むイムカである。
 誰がアマゾネスだ誰が。確かにガラの悪い兵隊連中に囲まれて、やや感化された面はあるが。

「花嫁修業もバッチリしたのだ。使う機会はなかったが」

 ちゃんと、軍隊以外の教育受けているのだぞと女子力アッピル!

>>181

「なんとも、互いに難儀な生き方だな」

 無表情は変わらないが、言葉にはやや諧謔味が混じった。
 守るべきもの。イムカは生まれた時からそれがすでにあった。
 しかし、それを探求するというのは、少し羨ましくもあった。

【そして貴族の義務を通すことは、少なくない不利益を呼び込む生き方であるに違いない。
 しかし、それを曲げるつもりなど毛頭ないのだ】


>>176

「報告の要請は引き受けた。魔術…はちょっと困るな。専用の訓練された伝書鳩の類でも用意してくれ。
 連絡経路を確立してもらえるなら、断る理由は無い」

 まず、聖騎士に協力するのはやぶさかではない。
 実際、イムカもその手が届かずに、被害を食い止められなかった事象は多い。
 それが聖騎士に表向きにしろ間接的にしろ、サポートに動いてもらえるならありがたい話だ。

「が、名誉市民権は固辞させてもらいたい。…私は軍人だ。そして、私自身の意志など聖務とは比較にならん。
 少なくとも私個人にはな。他の皆がどう出るかは他の者の意志に任せる。
 貴女も言ったように我々は一枚岩ではないからな」

 このイムカの言い様は明らかである。
 帝国がエリュシオンを敵とする場合、イムカも自動的にそうなる。
 ゆえに公人であるイムカが過ぎた厚遇は受けられないし、受けるべきではない。

【ある意味で高潔でもあるが正直に過ぎるというか、この一面がイムカの政治的キャリアを破綻に追い込んだ要因でもある】

「しかし、支援物資は…必要になったら要請するかもしれない。 
 それの有無で、盤面が変わる事象もありえるだろうからな」

【妥協点としてはこのくらいだろうか。自発的な協力は少なくともイムカは惜しむつもりはないし、
 それによる見返りも期待している。しかし、社会構造に組み込まれることは互いの不利益に発展する可能性もあり、 
 線引きするところは最初から線引きしておいたほうがいい。と、いったところか】

//ではそろそろ〆に入りマショー
184 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/03/31(金) 23:33:35.31 ID:975gEs0R0
>>176
「それらの支援は、例えば人外や魔に属する越境者にも与えられますよね?」

初や魔なる力を飼いならす自分についてを言っている。
自分たち以外にもこの手の怪異である者は多い。それらすべてのための発言であった。
とはいえ、わざわざ差別をする理由もないはず。あくまでも確認であった。
クライアントの体面もある。最低限確認しておきたい事項であった。
185 :ガブリエラ【エリュシオン教皇】 [sage]:2017/03/31(金) 23:33:51.81 ID:0vL0rzwQo
>>177
「ただの魔剣でも、この場所に於いては重大な禁忌です」
「……貴女はそれを承知で、ここへと持ち込んだのですか?」

す、と右手を上げて魔剣へと向け、ゲルヒルデへと問いかける。
つまり相手にとってのタブーを身に着けたまま謁見した真意を聞くためだ。
言うなれば串カツ二度付けしながら、寿司を箸でリレーしながら会いに来たゲルヒルデに。

「なんて、冗談ですよ」
「私が生きている限りは、その程度の”穢れ”は問題にはならないでしょう」

手を降ろせば、にこりと微笑む。ただの戯れだが、後ろのエドモンドとミスカは二人とも物凄い汗。
ガブリエラが穢れと呼ぶものは、例えば闇の力だとか魔の力だ。
彼女はそれら全てを穢れと一括りにし、呪術や死霊術の類も領内では禁止している。
越境者らは特例とはいえ、目の前にするとやはり気になるようでチラチラ伺い見るのをやめはしなかった。
186 :ヴォルター [sage saga]:2017/03/31(金) 23:36:12.10 ID:3sEplTFdo
>>182
「そうですか。その言葉を聞いて安心しました」

事務的だが配慮を感じて感謝する。

「それなら受けましょう。その話を。
乗りかかった船ですし私にとっても看過できるものではありませんので」

微笑みながら言った。相手が自分を陥れようとしていない事は感じた。
なので相手と協力する気が出来たのだ。
交渉で重要なのはいかに相手を見極めるかだ。
相手の出す条件などその次なのだ。
187 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/03/31(金) 23:45:04.13 ID:rRk6qz8j0
>>182
……本当によく分かってないんだよな?
【訝しむ様な表情を浮かべ、酒を一口。冷ややかな目は問題ではない。変なものを見る様な目は慣れてる】
【何はともあれ、通じてよかった。果実酒に舌鼓を打ち、一人ホッとする】


…随分と、その…独特…。やめだ、すっげーキモい。この国の放射線濃度は幾らだ?
出してもらって何だが、もういいよ。そのグロいのもーいい
【取り繕うとして舌打ち、ゲンナリした顔でハッキリと述べる】
【SAN値はすでに殆ど無いが、それでも気分が悪くならないわけではない。オエー、と態とらしくえずき、顔を背けて手をヒラヒラ】

【真面目な話は性に合わない。やはり、こういうふざけた話の方が気が楽だ】
【何やら深刻そうな話をしている同行者達を尻目に、悠々と果実酒を飲み、お代わりを所望】


>>183
花嫁修行?お前が?冗談はよし子ちゃんだぞ、マジウケるが、今はその機会じゃない
お前が…クク、花嫁修行……
【何やらツボにはまったようだ。ジト目も意に介さず、ハハハのハーと笑い膝を叩く。無礼千万!】


おっと、そろそろ交渉も佳境か?面倒事はお前に任せるよ…
【腕に巻いた児童向けアニメのキャラ時計をチラリと見、深く息を吐く】
【散々からかっといてあれだが、彼女の手腕は確かだ。此方のデメリットになるような事はそうはしないだろう。…多分】

やな宿題と交渉はゴミ箱に捨てちゃうのが俺のモットー
188 :ガブリエラ【エリュシオン教皇】 [sage]:2017/04/01(土) 00:00:25.12 ID:Boiv4BqIo
>>183
「エリュシオンには各大陸に手紙や貨物を送る為の組合があります」
「それを利用して頂ければ対応します、封蝋はお忘れなく」

エリュシオンの魔術を用いた独特の技術発達により、既に各大陸を結ぶ郵便ネットワークの構築は完了している。
民営組織ではあるが、伝書鳩という古典的なシステムに頼らなくても確実に手紙を届ける事が可能だ。
一応機密文書用のプランで送る為に、封蝋は用意しておけと忠告。

「……分かりました、残念ではありますが……貴女にとっては、これは枷に他ならないようですね」
「では、話はここまでとしておきましょう」

ぱん、と小さく手を叩いて、ミスカとエドに食器を下げさせる。
交渉は概ね合意、互いに不満も無く良好な結果と言えそうだ。

「……そうでした、イムカ・グリムナー」
「かの悪魔憑き……ジョシュア・アーリントンが先程、私を訪ねて来たのですが……」

そして最近荒れ気味なジョシュアの体調、生活習慣病の件でも、
イムカに離しておくべきことがあったのだと耳打ち。
そこで何を語ったのかはまた別のお話。

>>187
『堪能しました?ふふ……』
「………」

冒涜的な造形の冒涜的造型植物は光の欠片となって消え、ミスカは満足そうに手を引っ込めた。
先程の仕返しができてラッキーとでも思っているのだろうが、ソーマタージからははっきりと見えるだろう。
オソマを見たアイヌの少女めいた顔を浮かべ、ミスカを見つめるガブリエラの姿を。

>>186
「有意義な交渉が出来てよかった、懸念事項の一つが解消されました」

ガブリエラとしては越境者と良好な関係を築いていたい。
ヴォルターやソーマのようなエリュシオンと馴染みの薄い越境者達が招かれたのも、
現在エーカーやカノッサのような組織が異世界相手に戦争吹っ掛けているこのご時世、
かつてこの世界を越境者が救ったように、再び脅威にさらされた時の担保とする目的もあったのだろう。

>>184
「……うーーん」
「判りました、検討します、善処します……保証します」

ガブリエラが魔物嫌いということもあってかなり渋ったが、結果的に支援を保証してくれた。
無表情のまま眉間に皺が寄るくらい嫌だったらしいが、越境者に対する恩がそれを上回ったようだ。
まぁ実際に初という人物に会っていないが為、この場で保証するのが憚られたという点もあったのだが。
結局は円満、という形で交渉は集結することとなった。

//そいではこの辺でっ
189 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/01(土) 00:02:23.99 ID:Qk64Kp7ao
>>187

「………」

 その後、表の水車に括りつけられたソーマタージが、
 強制水呼吸訓練(という名の拷問)を強いられたとか逃げ出したとかあったかもしれないが、
 まあ、自業自得なのは間違いないであろう まる

>>188

「…話せ」

 ここでイムカが何を聞いたのかは別のおはなし。

//ではこのヘンデー!!
190 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/04/01(土) 00:26:55.07 ID:rwiUI0gf0
>>185
「………」

敢えて口答えは避ける。その方が時に厄介なことになりがちだ。
だが、本当に取り返しのつかないことになったらそのときには体面は気にしない。
細やかな覚悟を決めたが―――

「そう、でしたか。ごめんなさい。あまりに深く結びついてしまったもので。」

冷汗が一滴、流れ落ちたのを確かに感じた。なるほど、この教皇は権力者としては信頼してもいいかもしれない。
腐敗しきったあの地獄の権力者たちとは違う。
故に、多少態度も緩んだ。
燻っていた心の炎も、消えていた。

交渉については一点だけの確認さえ済んでしまえばあとは口を挟むことはない。初からも本筋は基本的にイムカに任せるのがいいと言われていた。
ゆっくりと、落ち着いて茶を口にするのみ。
191 :ミスカ・リ・エリッタ【白華魔導】 [sage]:2017/04/02(日) 19:35:21.70 ID:ZQoaaE41o
【2033年世界 14時間前――】

「――う゛ッ!!?」

昨晩のことだ、最近のミスカのトレンドは自らの細く痩せた身体をムキムキとはいわずとも戦える程に改造するコト。
筋肉量の少ない体質を改善することは出来ないが、越境者仲間からの指導もあって少しずつ体力の付き始めた時期、
少し無茶をしてジョシュアのウェイトを借りて練習に用いてしまった。少し調子に乗ってしまったらしい。
その拍子に腰から異音を響かせ、突っ伏して動かなくなったのは言うまでもない。

翌日!

【神話世界エリュシオン イスタ大陸 ガルゲッツァンの街】

「い、痛ぁい……」
「腰が痛いです…痛すぎますぅ……」
『おい大丈夫か……』

ジョシュアにおんぶされ、腰を抑えて目に涙を浮かべながらやってきたのはエリュシオンの五大陸のうち東部に位置するイスタ。
ゴブリンやオークを住民の基とし、鉄工が盛んな火山大陸であるイスタは、温泉の街としても名高い。
越境者達の戦いの傷を癒すべく、また虚弱なミスカの腰を癒すべく。一行はこの地に赴いたのだ。

「着きましたぁ……うぅ、ここがヴォミット温泉です……」
『嫌な名前だな……』

ガルゲッツァンいちの名泉たる”ヴォミット温泉”。すなわちゲロ温泉。
高級旅館だが教皇の温情で割引価格で楽しむ事が出来る。もちろん混浴。
ミスカを降ろしてチェックイン、さっさと暖簾をくぐるジョシュア。

『……バスタオルを忘れんなよ、ミスカに燃やされるぞ』

さっさと着替えて、30秒もすればオークと肩組んでを温泉を堪能しているだろう。順応が早い。
一方でミスカは地をはいずるイモムシのごとく、恐る恐る湯船に徐々に沈んでゆく。
192 :ヴォルター [sage saga]:2017/04/02(日) 19:44:42.60 ID:2SsoqzZoo
>>191
「いいお湯ですね……良く傷を負いますから温泉はとてもありがたいです。
精神も癒やされますし」

バスタオルと布の下着を着けたままパーマがかかった金髪の好青年のヴォルターはくつろぎながら言う。

「しかしオークやゴブリンが平和的に暮らしているなんて良いですね……
私の世界もそうだったら良かったんですが……」

ヴォルターの世界ではオークやゴブリンは価値観が違いすぎて共存不可能な種族なのだ。
例えて言うなら肉食動物が草食動物と種族的に仲良くできるか?という話である。

「後、大丈夫ですか?トレーニングで腰を痛めたと聞きましたが……
自分の限界を超えたトレーニングはこうなりますからこれっきりにしてくださいね?」

ミスカを気遣いつつも気遣いから忠告する
193 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/02(日) 19:49:36.16 ID:LBTDOknW0
>>191-192
「るったらー♪」

バスタオルを体に巻き巻き、ひゃっほいと口をワの字にしてやって来るはユノ
越境者の顔見知りの紹介に与り、一同に引っ付いて来たのだ
まぁある程度のトレーニングなんかの手伝いは出来るし、完全なお客さん側では決してない

「……うわわっ!?」
「……うーん、街で見慣れたとはいえ……」

オークだとかのグリーンスキン達が、不意打ち気味に存在しているのはまだビックリである
ユノは現実に似た世界の出身だ、ファンタジー世界には越境者となってからの訪問である
そして多くの世界でグリーンスキン達は悪辣であり、そこら辺の認識はヴォルターにほぼ近い模様
苦笑ながらに一同達の近くに温泉イン
なおそのバスタオル姿に、大半にとって艶やかさや紅色な具合は残念ながら無い(少なくとも起伏的な意味で)
194 :ミスカ・リ・エリッタ【白華魔導】 [sage]:2017/04/02(日) 20:00:19.96 ID:ZQoaaE41o
>>192
「オークは身体能力を活かして坑夫や鍛冶職人に、ゴブリンは商売が得意なので酒場やギルドの経営を」
「元はグリーンスキン族の中でも奴隷のような存在だったらしいんですけど、最近は平和なものですよ?」
「逆に人間の立場はそれほど高くないですね、”ちっちゃくて弱っちい”……そんな印象が強いようなので」

ガルゲッツァンはオーク、ドワーフ、ゴブリンが中心の街、インプなどの弱小悪魔は相変わらず奴隷扱いだが基本は種族間のしがらみは無い。
人間はあまり住んでおらず訪れるのみ、観光名所としての人気は高いが、マフィアやカルテルの乱立により治安は悪い。

『湯治ってなァ慣れねェが……良いモンだな』
「ちょっとは強くなれたかなって思ったんですけど……」

オークと別れて気分よく鼻歌交じりのジョシュア、身体を見れば一発で兵士と判る程の傷だらけ。
彼は元とはいえいっぱしの軍人、異能を使えば軽自動車くらいなら蹴って地面をスライドさせられる。
一方ミスカは若干15歳の、それもやせっぽちの少女だ。そもそも何故道具を借りようと思ったのかが不思議な程の体格差だ。

>>193
『うーん……』
「……」

ユノの姿を見てジョシュアは顔を渋いものにして俯く。
一方でミスカはサムズアップ、同志を見つけて嬉しくなったらしい。

『みんな気のいい人達ですよ?……怒らせなければ』

嬢ちゃんの言う通りと近くのオークが便乗し、小さな笑いの渦が巻き起こって消える。
エリュシオンのグリーンスキン達はウォークラフトの登場人物のように馴染みやすい。
文化的だしちゃんと言葉も喋れる、耳をすませば酒を酌み交わす音と歌があちらこちらから聞こえてくるだろう。
とはいえ見た目はやっぱ典型的なオークとゴブリンなのでやっぱキモいのだが。
195 :ヴォルター [sage saga]:2017/04/02(日) 20:04:57.68 ID:2SsoqzZoo
>>193
「こらこら。失礼ですよ」

ユノのオークやゴブリンたちへの反応を戒める。

「彼らも人なんですからその反応は気分を害されるでしょう?
礼儀は大切ですよ」

平和的に暮らしている種族に対しては礼儀を持って接するのがヴォルターの信条だ。
オークやゴブリン達だからといって攻撃するような見境ないバーサーカーでは無いのだ。

>>194
「そうなのですね。イメージとは随分と違いますね……
まあ仲良くやっていきたいものです」

微笑み胸程度まで湯に浸りながら言う。
ちなみに仲良くしたいというのは本心だ。

「何故、そんなに体格が違うのに道具を借りようと思ったんですか……
そこがとても不思議です」

少々呆れやら驚きやらが混じった感情で言う。
196 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/02(日) 20:08:35.85 ID:LBTDOknW0
>>194
「?」

2人の反応の違いにどうにも鈍感らしく、ご機嫌なまま小首を傾げる
取り敢えず親指をグッbとされたので、返しておこうとグッbとするのであった、グッbと

「ほへー」
「それはいいっすね、後でオークの皆さんと戦ってみたいっす」

全くもってのバトルジャンキーぶりはこんな長閑な温泉時にも発揮され、逞しいオークの筋肉を目を輝かせて見つめる

>>195
「ごめんなさいっす」

注意に対してはきっちりご挨拶、ぺこりんちょと頭を下げる事が出来る
一応その辺の礼儀が、全くない訳ではないらしい
最もどうにも、軽い感じは否めないが
それでも気の良いグリーンスキン達は、きっと許してくれるであろう多分
因みにこちらは上記、バーサーカーではないがバトルジャンキーぶりを遺憾なく発揮していた
197 :ミスカ・リ・エリッタ【白華魔導】 [sage]:2017/04/02(日) 20:17:35.04 ID:ZQoaaE41o
>>195
「今使ってるウェイトがそれ程負荷が掛からなくなってきたので…」

苦笑しながら時折身体を硬直させて。湯に浸かっていてもまだ痛みがあるらしい。
ちなみにミスカのウェイトが極めて軽いこともあり、ジョシュアとの負荷の差はおよそ10倍ほど。

「あいたたた……これ一ヶ月くらい引きずりそう…」

マッサージでも受けたほうが良さそうだ、と腰を叩きながら目を細くする。

>>196
「ああ、えっと…その……」
「やめといた方が……あはは…」

オークの体格は人間の1.5から2倍ほど。身長は最大で3mを超える。
ユノの戦闘能力を知らないミスカは、ユノが一瞬でぺしゃんこにされる図しか想像できず、
一方でジョシュアはその能力を察知したらしい。同郷ゆえか、それとも以前同様の能力者相手に戦ったことがあるゆえか。
198 :ヴォルター [sage saga]:2017/04/02(日) 20:21:04.53 ID:2SsoqzZoo
>>196
「バトルするのはいいですけれども後々に響かせないように気をつけてくださいね」

バトルジャンキーなのだということを理解して止めても無駄だろうと思い
最低限後に響かないように忠告する。

「素直なのは美徳ですよ」

にこりと微笑んでそう言った。
ユノの素直さを単純に褒めているのだ。

>>197
「それなら少しずつ上げてください。一気に上げるとそのように腰を痛めたりしますよ。
故障中はトレーニングが出来ませんから今までの分がパーになりますし……」

ヴォルターは心配してそう言った。

「お風呂上がりのマッサージサービスとか無いのでしょうか?
後、この温泉の効能って何があるんです?」

ふと疑問に思ったことを口に出す
199 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/02(日) 20:29:06.27 ID:LBTDOknW0
>>197
「えー」
「……うーん、うーん……」

窘められれば唸り、周囲をキョロキョロ
ニワトリめいて首を動かし、屈強たるオーク達の肉体に目移りしている

「ここでは我慢しますっすけどぉ……」

なんなら目の前でのほほんと湯船に浸かっているでっかいオークと、ガンチコのバトルをしてみたい程に疼いているのだ
湯面から出した手で拳を握る
圧縮された空気が弾ける音を立てた、圧が温泉に小さな波紋を広げる

>>198
「もちろんっす、怪我したりしたら大変っすもんね」
「……ふふふ、褒められちゃったっす」

ユノは実に単純である
己が欲求にも含め、あらゆる事柄に素直なのだ

「ヴォルターさんとも、今度お手合わせしたいっすねぇ」

睨めるような、ちょっとばっかり粘着質めいた視線
見ようによっては挑発的な艶とも取れるが、宿る光りは紅っぽさではなく猛禽類が秘めたそれである
多分、暴走機械工場での初の邂逅の時の戦ぶりを見てからずっとそれを考えているのだろう
200 :ミスカ・リ・エリッタ【白華魔導】 [sage]:2017/04/02(日) 20:39:37.60 ID:ZQoaaE41o
>>786
「あるにはあるんですけど…死んじゃいますよ」

くいくいと指差してみせる、温泉の出口にある小さな木製の小屋。
サウナだとか、マッサージだとかが受けられるのだがよく見て欲しい。
ごっついオークのおっちゃんが腕を組んで待ち構え、大のオークが中から悲鳴を上げている。

「効能……ですか、キズの修復、解毒、視力回復、アレルギー緩和、筋力増強、肝機能向上……アルコールが抜ける?」

ファンタジー世界ならではのイカれた効果が顔を並ばせる中、この世界出身のミスカですら顔をしかめるもの。
なんとこの温泉がオーク達から人気な理由は、酒がガバガバ飲めるようになるという効能ゆえらしい。

>>787
「えぇ……」
『やっぱお前もか……宝石持ってんのか?』

ドン引きするミスカと、より一層険しい視線を向けるジョシュア。
ジョシュアは彼女を魔王持ちと断定したようで、随分踏み込んだ質問を仕掛けて来る。
過去の経験からこの手の能力持ちは厄介な奴等が多かったし、いつ敵として立ち塞がるかも分からないからだ。
現時点では、ジョシュアはユノの事を脅威として捉えていた。戦闘狂的な性格も相まってだ。
201 :ヴォルター [sage saga]:2017/04/02(日) 20:45:24.83 ID:2SsoqzZoo
>>199
「とりあえず挑む相手の事情を考えて挑んでくださいね?
本当にここでは暴れないでくださいね?」

なんだかとても心配になってきたので早口で言うヴォルター。

「まあ、いざとなれば私が相手するので人に迷惑はかけないでくださいね」

自分が相手するという飴と行動を制限するという鞭を織り交ぜる。

「まあ、私は剣術はそれなりだと自負していますが……
恐らく近接戦では小細工とも取れることをしますよ?
そうしなければユノさんには勝てないでしょうし」

相手が気に入るかどうかわからないので言う。

>>200

「痛いタイプなんですね……」

それで察した。

「と私はそろそろ上がります」
そう言って風呂から上がった

/ありがとうございました
202 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/02(日) 20:52:49.71 ID:LBTDOknW0
>>200
「……んへ?」
「あ、宝石っすか、もう無いっすよ」

リベルタスの異能者の多くが保持している能力宝石
何やら過去にあったらしく、本来は力の根源であるそれを既に無くしているらしい

>>201
「ほんとっすか?」
「約束っすよ、約束っす」

湯船の中で小躍りしつつの喜びようである
これだけを見れば小娘がプレゼントを買い与えて貰ったに等しいのだが、実際の内容はやや物騒なのだ

//お疲れ様でしたっ
203 :ミスカ・リ・エリッタ【白華魔導】 [sage]:2017/04/02(日) 21:05:26.90 ID:ZQoaaE41o
>>201-202
「うー…ジョシュアさぁん…揉んでくださぁい……」
『あー、俺パス』

イマイチ良くならない腰の調子にジョシュアにマッサージを要求。
オークよりはマシと思って頼んだ次第であったが、あえなく却下されて不満顔。

「じゃあユノさ……ヴォルターさん……あっ」

今度はユノに頼もうとして、先程の剛力を思い出し戦慄、ヴォルターはどうだと振り向けばすでに何処かへ消えた彼に、
唸りながらぶくぶくと口から泡を生み出しながら湯船の中へと沈んでいった。

//そいでは締めっ
204 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/02(日) 21:08:47.10 ID:LBTDOknW0
>>203
「あ、マッサージっすか?」
「任せて下さい、得意なんっす……あ、あれっ……?」

ミスカの提案に乗り気でいたのだが、どうにもスルーされてしまったではないか
立ち上がりかけたのだがツルッと転びかけ、またも小首を傾げる結果に終わったのである

//はいなっありがとうでする、お疲れ様でしたっ
205 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/02(日) 22:23:57.16 ID:mWGp/E7Eo
【前回までのあらすじ(シチュ作りのためだけ)】

 エーカーを名乗る組織の遺跡…死霊術プラント。
 神話世界エリュシオンに流れ着いたそれは、周辺に狂気と災厄をもたらしていた。
 偶然にも白い塔(死霊術プラント)の調査依頼を引き受けたイムカ・グリムナーと越境者達は、
 幾多の惨状を目の当たりにしながらも遂に件のプラントに到着したのだ。

 −−−−−−−−−−−

【神話世界エリュシオンにて――】

 硫黄の臭いがする黄色い雲が空を覆いつくし、真昼だというのに太陽の恵みは地に降り注がない。
 もっとも、そのような祝福など、周囲の状況を見れば如何に無意味で無力かを思い知らされるだけだが。

「………」

 周囲…目的の白い塔は森の中に存在した。出現していたというべきか。
 木々は全て捻じくれ、血のように赤い葉は不吉を連想させずにはいられない。

【土壌の霊質は最悪そのもので、この地でどれだけ冒涜的な死霊術に振るわれたかを如実に示す】
【周囲には地響き。複数体のアボミネーション(巨大アンデッド)があてどなく彷徨う。複数体…10体を越える】

「「「「oooooooo」」」」

 アボミネーションは全てが呻きを上げてはいるが、生者を見ても眼に入らぬかのように襲い掛かる兆候無し。
 ただ、嘆きの悲鳴をあげるのみ。道中倒す…終わらせる?否、ここで力を使い果たすのは無謀でそして無意味だろう。

「さて、到着だが…強行突入は無謀だろうな。警備システムが生きている公算が高い。
 物理的な障害なら兎も角、精神的な攻撃…脳を焼かれたら私達もアレの仲間入りだ」

【判定)現在でも断続的な頭痛が越境者達を苛んでいることだろう。最悪なのは防ぐ手立てがない≠アとだ】

「…外壁を登るほうが早いか?皆、クライミングは得意か?」

【月並みだが、楔を打ち、ロープを用意し、外壁を登るのがいいだろう。この手のスキル持ちがいるとやりやすいが?】
206 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/02(日) 22:33:40.31 ID:LBTDOknW0
>>205
「……ーーー、」

道中、顰めっ面ながらにユノは彼女自身にしては珍しく不機嫌そうに歩いていた
その原因は幾つかあるが、多くを占めるモノは頭痛である
極めて高度な身体能力を持つユノにしてみれば、即座に完治してしまうあらゆる病気で起こるであろうそれは新鮮な体験なのだ
更に言えば如何にも強そうな、巨大ゾンビと戦えない事も不満なのである

「……クライミングっすか?」
「……うーん、道具は使った事ないっす……」

その為ちょっとトーン低く、その問いに応じる事になる
壁に穴が空くかどうか、握撃を試してみる
元々の世界であれば岩壁をも砕き、そのまま昇って行く事も可能ではあるのだがユノの力は越境の修正力を受け易い
また、塔自身の材質や、それそのものに対する修正力の問題もある
それが叶うかどうかは不明であった
207 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/02(日) 22:34:52.91 ID:aDKYmI1U0
>>205
「得意分野だ」
絶壁を前にして何程も動じてないあごひげ男
彼の住む岩山 道なき道を延々警備していた手腕は 岩登りにもいかんなく発揮されている

「それよりもこの頭痛よ いい加減どうにかせんと夜も眠れん それよりもだ」
視線の先はロバ君である

「肉に変えるか?」
208 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/02(日) 22:35:22.87 ID:JYnwGi+K0
>>205
ひどいものだな……、大量の放射性廃棄物も一緒に連れてきたのかね?
【目深に被ったフードの下。濁った赤い目を細め、捻れた木から赤い葉を千切り取って眺める】
【人体に害のあるガスとか毒なら、人並み以上に耐えれる。それでも気休め程度だが】
【そういったものがなければいいのだが。天を仰ぎ、険しい顔のまま飢えた野犬めいて鼻を鳴らす】


あいつらは放っておいた方がいいな。キリがねえ
【最早心を寄せる事も無い。濁った瞳は相も変わらず、アボミネーションを睨みつける】
【向かってくるなら倒す必要もあるが、そうでもないなら関わらない方がいいだろう】
精々嘆いててくれ。仕事が楽になる

俺ぐらいの人間になると、あのキモい腐れアンデッドを土台に飛び越えるぐらい……5回に1回ぐらいはできるかもな
やめだ、クライミングでいこう。壁が壊れなきゃいいが
【アキレスや本職には及ばないが、ソーマタージもパルクール紛いの事は出来なくもない。足場が壊れかねない程の怪力で、力任せに壁や屋根を踏破するのをパルクールと呼べるのなら、だが】
【指示すれば、楔を打ち込みながらよじ登るぐらいは出来るだろう。ロープは他の人に任せることになるが】
209 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/04/02(日) 22:37:51.62 ID:kRhAuT6X0
>>205
「ボクの本職はこいつらを天に召すことなんだがね。まあ、そうだとしてもあの塔をどうこうした方が早いのは確実だ」

何の因果か、簡単な依頼のはずが本職にも近い依頼になってしまった。
イムカを恨みながらも穢れきった風景を見渡す。あとで例の教皇様なんかに高ランクの聖職者を呼ばせなければならないだろう、等と考える。

「しかし、穢れきっているな。みんなは大丈夫かい?ボクは本質的にはあの肉人形と同じく穢れきった存在だから大丈夫だがね」

そこのあたりは修正力でも働いているのだろう、などとイムカの様子を見ながら思う。
だが、それだけでなくこの光景が与える精神的負担のこともある。あまり無理に行動はできないだろう。
そして何より、ずっと止まらない頭痛だ。これがまた、地味ながらウザい。

「氷が刺さる程度の壁なら、簡単に登れるがね」

掌に氷のスパイクを作り、壁に当てる。刺さるかどうか、登れるかどうかを試している。
これで登れることが分かればより手早く登れる、ということだ。
210 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/02(日) 22:39:48.19 ID:LBTDOknW0
>>207
「えーーー!!」
「ロシナンテ食べちゃうんっすか?」

どうやら勝手に命名していたらしい
>>90辺りからなんだかんだ、そこそこロバを可愛がっている模様

「あーでも、置いていっても動物にやられちゃいますっすかね……?」

うーんうーんと唸り、まぁ結局屠殺する事になれば美味しく頂くであろう
211 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/02(日) 22:39:50.11 ID:UJXqC5Ql0
>>205

「…警備システムか、なんでまだ生きてんのか…。」

いつも道理の口調で言うが、その顔色は周りの景色や度重なる頭痛のためお世辞にもいいとは言えない。
そしてなにより纏っている雰囲気は、いつも道理の接しやすさなどは微塵もなく、まるで刃物のような鋭さを感じさせている。

「外壁を登らずに飛ぶのはアリか?個人的にはそちらの方が楽なんでな。」

左手の幻月を見せながら問いかける。彼の刀は風を操る事ができるため、ヘタに登るよりは楽なのだ。
212 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw :2017/04/02(日) 22:43:54.69 ID:nk8nNUZs0
>>205
「くっせぇ臭いだ……硫黄もくせぇがもっとくせぇのは陳腐な魔術の臭いだな」

世界の最果ての如き空の下で黒衣に身を包んだ少女は悪態を吐き続ける。
醜悪な巨人が大地を踏み固め、辿り着く筈も無い日常の残滓を瞳に映し続ける終末。

「はっはっ、だろうなぁ。ここまで周到な事をやってんだ、自衛手段の一つも無い筈がねぇ」
「生体認証、存在確定、塩基配列、魔術適性、あらゆる方面で侵入者を検証していてもおかしくねぇ」

口調からは想像もつかない程魔術や防衛に関する知識が豊富。
まぁこれは彼の仕事に関係するからなのだが今話すべきことではないだろう。
イムカの問いかけに彼は平然とした表情で返す。

「外壁? 普通に走って登れるぞ」
「こいつさえありゃ途中休憩も好きなだけ出来るからな、どこまでだって登ってやるよ」

そう言いながら背負った鎌を指さす。
外壁に鎌を突き立てながら登る程度の芸当は体術に優れた能力者なら誰でも出来るだろう。
213 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/02(日) 22:49:39.25 ID:mWGp/E7Eo
【全員対象】

(アイエエエエ!?)

 (>>207>>210)ロイの無慈悲な言葉にロバ君はびっくり仰天し眼を剥く。
 そういえば、この荷物運搬用のロバであるが、おかしな様子は見られない。

「正気を失っている感じでもないし、帰りも必要だろう。…蛮族めいた発想はどうかと思うぞ」

【ロイ・ゴールドマン/蛮族認定】
【ロシナンテ(勝手に命名)…精神耐性を比較すると…狼/10 一般人/30 越境者/100 ロシナンテ/999】

「(>>211)やめておけ。飛ぶというのは存外に繊細な操作を要求するが、この霊的に乱れた場所では危険だ」

【判定)歪みが強い場所で、異能力は威力が強化されている代わりに制御が困難になっている】

「それじゃあいくぞ」

 荷物から楔を取り出して、トンカチで壁に叩き付ける。
 壁面の強度そのものは、極端に硬いものではなく、パワーアシストを前回にしたイムカ程度の膂力があれば
 どうにか打ち込むことも可能であった。

【壁面強度:素手で岩石を粉々に破壊できる程度のパワがあればOK】

「それじゃあ行こうか…」

【全員対象…外壁を登る。楔は自前でも、イムカやロイが打ち込んだのを使ってもいい】

 登る間はふきっさらしで、腐った臭いのする風が肌を叩く。
 空を飛ぶカラスは身体の向きとは逆方向に飛び、眼窩の森はまるで悲鳴をあげた人間のような模様を描いている。

「…霊的に酷くなりすぎて、ディーモン顕現の一歩手前だな。さっさと収拾しなければ」

 冒涜的な魔術の乱用と地に満ちる嘆きによって現世の理が崩れかけている。
 このままでは歪みの領域の住人すらこちらに招いてしまいかねないほどに悪化していた。
214 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/02(日) 22:55:34.64 ID:aDKYmI1U0
>>213
(そういえばこいつなんでこんな平気そうなんだ?)
髭をポリポリ掻きながら思案顔 タフ過ぎんだろこいつ

「まぁ・・・帰りまで生きていればいいが…」
矢鱈かわいがっているユノやらイムカやらの反対意見もあるので肉変換は中止となったみたいです よかったね

「んじゃま 変換しないでいいならさっさと行くかね」
そう言って崖に手をかけ登り始める

基本の三点で体を支えて残りの一本で登っていく 教科書通りのクライミング
途中で楔を打ち込み 後続の為にロープを垂らしていく

「あぁ急ぐかね ディーモンとは戦いたくないものだ」
215 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/02(日) 22:55:41.61 ID:LBTDOknW0
>>213
「よかったっす」
「なんだったらおんぶして上まで運ぶっすよ」
「……あ、そこまではいらないっすか」

取り敢えずロシナンテのステーキを召し上がる事はなさそうだと一安心
そんでもって壁登りになれば

「……これくらいなら、何とかなりそうっす」
「えいっ、えいっ」

ばき、めき
握力と、蹴っ飛ばす爪先を持ってしてのクライミング
実に暴力的かつ経済的な方法

「デーモン」
「悪魔っすか……」

ふぅむと考え込む様に唸る
多分道中の様子から、その思考の洞察は容易である
即ち、強そうだし戦ってもみたいなー、だ
216 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/02(日) 23:00:58.01 ID:nk8nNUZso
>>213
ロシナンテは敏腕探索者か何かだろうか

>>210ロバは煮込みとかミンチにして食うと美味いらしいぞ。昔チャイニーズマフィアの連中が言ってた」

どうでも良い雑学を語りながら淡々と鎌を片手に持つ。どうやら登る気は満々のようだ。

「そんじゃぁいくかぁ」

そう言うと彼は助走をつけて壁を登り始める。勢いをつけたまま壁に足をつけ、壁に対して斜めに蹴る様にして駆け上がる。
何のことは無い。ただの格闘家でも時たま壁を二、三度駆け上がってそのまま宙返りする者もいる。
それも強化された身体能力でこなしているだけだ。
途中鎌を外壁に突き刺し、柄に猿の様に飛び乗る。登って来る者達の速度に合わせながら思案の時間も確保していた。

(にしてもこんな世界でアンデッドを作っても滅されるのがオチな気がするんだがなぁ……)

ファンタジー風の世界ならば法儀礼だの大規模神聖術だのの類もあるだろう。
それらを使われれば如何に巨大な不死者と言えど弱点を突かれて終わりではないのか? 彼の疑問は尽きなかった。
217 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/02(日) 23:01:21.78 ID:UJXqC5Ql0
>>213

「リスクがあるなら止めておくか。」

転落するだけならまだしも、それで戦闘不能にでもなったらなんて考えたくもない。
大人しく諦め、登攀の準備をし始める。これでも幾多の世界を旅をした越境者だ。
垂直で出っ張りのない壁でもなければ問題ない。問題があったとしても刀をぶっ刺してそのまま登るが。

「じゃあ俺は他の人が作った物を使わせてもらうよ。」

今回の場合は仲間が作った物をそのまま使用する選択を取った。
保険として制御が問題ないレベルで風で皆をアシストする。
218 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/04/02(日) 23:02:44.70 ID:kRhAuT6X0
>>213
「ボクにもその発想はなかったぞ……少なくとも、今は大丈夫そうだし殺すまでする必要はない、と思うんだがね」

アンデッド、ドン引きである。

氷のスパイクは問題なく刺さった。吸血鬼の膂力様々である。

「ボクにとっては過ごしやすいくらいなんだがな……だが、わざわざこんな世界で楽園を作りたいとも思わないよ」

元は人と雖もアンデッド。感覚もそちらに寄っている。
あまり面倒な不死者が複数現れないといいが、などと例の銀弾の残弾があと二発しかないことを思い出しながら祈る。
219 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/02(日) 23:03:07.81 ID:JYnwGi+K0
>>213
さあ行こうぜ。栄養ドリンクは持ってないから、落ちそうになったらそのまま死んでくれ
【軽口を叩き、楔を逆手に持つと……】
イヤーッ!
【SLAM!楔が壁に深々と突き刺さる!幸い、これなら突き立てるのに苦労はしなさそうだ】
面倒ではあるけどな。イヤーッ!


……今、どの辺まで来た?ちょっと下を見てくれよ
【黙々と楔を打ち込み、誰に言うでもなく尋ねる】
【頭痛も酷くなってきた。よくない雰囲気と腐った風が、周囲を満たす】
【顔がムズムズするので弄る。崩れかけた理と歪みに反応してか、金属細胞がもがく様に蠢いている】
【花が咲く様に目尻から伸びた何本かの小さな触手が、炎の様に先端をチロチロと動かす】

参ったな、この国本格的にヤバくないか?これ終わったら、惨劇どころか魔神とか疫病神とか呼ばれかねないぞ、お前
220 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/02(日) 23:04:52.20 ID:LBTDOknW0
>>214
>>216
「……なんかこう、大丈夫そうな気しませんっすか?」
「ふーむ、馬肉みたいな感じなんっすかね?」

不思議とモブキャラは襲われない
それが(一部)世界の法則なのだ
ロバ肉の味の話になれば少し興味はある模様
最も、死臭漂うクライミングである
余り多くを話そうとは出来なかったが


221 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/02(日) 23:08:26.61 ID:nk8nNUZso
>>220
「さぁ? 俺は食った事ないからなぁ」

自信満々に言う割には本人は食べた事が無い。これ程信憑性に欠ける情報源も無いだろう。
ニュースソースは確実性の高い物を選ぶ。ネットリテラシーの基本である。言うなれば彼はNa○erまとめとかその類。

「でも似たようなもんなんじゃないか? だってほら、見た目ちんちくりんの馬じゃん」

全てにおいて一言余計。鎌の柄に腰を下ろしながら彼はそんな軽口を叩いていた。
222 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/02(日) 23:14:57.93 ID:mWGp/E7Eo
【全員対象】

「おそらくだが…この思念波を発しているブレインは、頂上に露出していると思われる」

 思念波がかなり広範に及んでいることと、楔を撃ち込んでいる壁が、
 サイキック的な阻害加工を施されたものであることを分析したイムカが言う。

【つまり、頂上部にたどり着けば、元凶(と呼ぶにはただの壊れたシステムに過ぎないが)とご対面だ】

「(>>216)しかし…彼らは気の毒という他無いが、襲われなくて助かったよ。連中、退魔も神聖も特攻にならないからな」

 精製されたアボミネーションは全く機能していないのは、このプラントが機能不全に陥っている証左でもあった。
 アボミネーションにはターンアンデッドが効かない。聖属性が弱点ですらない。
 もし、本来の凶暴性を持って進撃していた場合、都市国家のひとつやふたつは速やかに滅んでいたことだろう。

【登っている最中の話題であったが、これでリップの疑念はある程度解消だろう。
 そも、暴走したブラントが野放図に精製しているだけであるし、本格稼動すれば小世界なら滅んでいる】

 −−−−−−−−−

【頂上部――】

 頂上部に到着した一行を出迎えたのは、これまた禁忌の光景であった。

「…ファクトリーブレインか。この施設を生み出した連中…死体で生産ソリューションでも確立する気だったのか?」

 それは黒い鎖を多数打ち込まれた浮遊する巨大な脳みそと呼ぶしかなかった。
 その巨大さたるや、アフリカ象並の大きさだ。しかも脳のあちこちから無数の眼球が蠢いているとあっては。

【見ただけでSAN値がガリガリ削れそうな光景である】

「さて、どうする?暢気に浮いていてくれる分には、私達はまだここに立てるが…」

 難題がある。このブレインは破壊しなくてはならない。それは間違いない。
 今ならば無防備である。が、攻撃を加えればそうもいかないだろう。

【現状、何もしなくても脳に頭痛を叩き込まれている状況だ】
【→ダメージを与えて、どのような反応が帰ってくることやらだ→しかし、攻撃し、破壊する以外には選択肢はないだろう】
223 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/02(日) 23:23:39.14 ID:aDKYmI1U0
>>216>>222
「最近の越境者ってのはすげぇんだなぁ・・・」
シャドウリップがクライミングの必要な壁を蹴って登る姿を見て 自分が若くないことを悟るオッサンであった
まぁ若くてもあの動きは無理なわけだが

場面転換!!

「やるなら第一撃目で最大ダメージをたたき出すのが理想だな 問題はそれができるかどうかだが」
頭痛に顔をゆがめながら意見を出す

「イムカ 狼との一戦で爆弾は使い切っちまったのか? あれがあれば楽なんだが…」
この男は黒色火薬スラ持ち合わせていない 力押しになってどうにかなる相手ならばよし

もしも誰かが突撃するのならそれに習って援護するつもりではある
224 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/02(日) 23:25:20.26 ID:UJXqC5Ql0
>>222

「気持ち悪ぃ…。」

雪影君。SAN値直葬かもしれない異形を見てこの一言。怒りで正気だったら死んでいた。

「防御システムが無いとしたらだが、定番だが一気に消し飛ばすのはどうだ。」

攻撃を加えられて行動するなら一撃で倒せばいいじゃないというこの作戦。
雪影自身はそれをできる火力は持っているし、ここには他にもそれができそうな人もいる。
だからこそ提案したこの作戦。もちろん防御システムがないという仮定での作戦だが。
225 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/02(日) 23:25:42.12 ID:LBTDOknW0
>>221
「食べてみたくは、あったっすね」
「……可愛くないっすか? 脚が短くて」

可愛がってた割には結構ドライな反応である
道中の様子からも看破は可能であるが、ユノは今ひとつそういった概念に拘りが薄い
→命に対する独特の価値観を持っている

さて、雑談もそこそこに頂へと至る

>>222
「ほへー……」

呆気に取られる様に見上げた
ここへ来るまでに、クライミングに疲労はほぼ皆無である
そして頭痛のタネがこれだと言うのならば

「やられる前にやった方が良くないっすか?」
「……ら、す、ぼ、す……」

どん、と踏み鳴り
片腕は天へと翳し、もう片方は踏み締める地を示す
特有の構えからの一点集中、破壊力を持ってして撃ち抜く様なショルダータックルを繰り出さんとしている
見敵必殺、一撃破壊、悪即斬のスタイルを貫き通すべく、今正にその刹那前
226 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/02(日) 23:27:13.85 ID:nk8nNUZso
>>222
「ほーん。そいつは面倒だな。致死節も聖書詠唱も効かないとなりゃもうあれだな。うなじ斬るしか無いな」

以前戦った時と同様の方法で狩れるのならば速攻でうなじを狙うのが一番だろう。進撃のアボミネーション。
心臓を捧げなければ勝利する事叶わないのならば喜んで心臓を捧げよう。それが戦いの中で生きると言う事だ。
しかしどこぞのSCPばりの無計画さはどうにかならなかったのだろうか。
いや、どうにかならずにただ精製するだけのポンコツでいてくれた方がマシなのだが。

「はっはっこれまたお約束みたいな奴が出たな。グロ」
「まぁ死体は何も言わないしなぁ。燃やして素材にもならなくするなら再利用して兵士化は合理的だ」

メンシスの脳み……閑話休題。やはりと言うか重要部には頭脳となるべき存在が鎮座しているもの。
これを破壊すれば全て片がつくのだろうか? そこまで簡単に終わってくれる案件でも無い気がするが如何に。
現状、脳味噌は一切のアクションを見せない。このまま封印でもした方が良いのかもしれないが、生憎自分には封印術は使えない。

「どうするんだいイムカさんよ? 形振り構わずぶち壊すか?」

彼の右腕には大鎌が握られている。命じられればすぐにでも刃を構え、一刀の元に斬り伏せようとするだろう。
227 :ソーマタージ ◆//uiqyrBQk [saga]:2017/04/02(日) 23:28:00.06 ID:JYnwGi+K0
>>222
ラジオ塔みたいなものか。効率的だな
【壁をよじ登り、イムカの話に耳を傾ける】
【またあのブレインと対峙するのは正直気がひけるが、やらなければならないのがつらいところだ】

…俺、前に似たようなのと戦った時にさ、「三十倍以上で来いー」とか啖呵切っちゃったんだけどさ、本当に三十倍以上で来られたらどうしよう?
その時はおまえらも狂い死にするかもしれないし…先に謝っとくわ。すまんね、メンゴメンゴ


脳が浮くなよ…。この鎖解いたら、ヘリウム風船みてーに飛んでっちゃわねえかな
【目元を押さえて頭痛に耐える。既にこれだ、攻撃なんてしたら、どんな目に遭うか】
【爆薬でも持ってくるべきだったか…、とボヤき、刀を顔の横で構える】
【切っ先をブレインへ向け、酸素供給機を装着。腰を落とし、攻撃の瞬間を見計らう】

どのみちやるしかないんだ。…覚悟決めろ、なるべく早く終わらせるぞ
【誰かが攻撃すれば、それに倣ってバンカーバスターめいた勢いで鋭い突きを放とうとするだろう】
【ブラインの能力を探るために、出来るだけ他人の攻撃と『同時に』動こうとする】
228 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/04/02(日) 23:30:39.43 ID:kRhAuT6X0
>>222
「人類の悪趣味の結晶と御対面か。やれやれ、余り気が乗らないがね」

氷のスパイクと高身体能力の合わせ技でスイスイと壁を登りながらため息。
どうやら仲間たちは思考の方で若干変調をきたしているようだ。早く終わらせた方がいいのだろう。

――――

「ハハハッ!これは酷い。酷いな!!悪趣味の具現としか言いようがないな」

笑いながら、銃を抜く。こんな悍ましいもの触りたくもない。
故に、不死殺しとして超火力を付与された改造拳銃の銃弾で仕留めようとしていた。

「壊すしかないだろう。少なくとも、にらめっこをしたくはないね」

言いながら、狙いを定める。
過たずあの悪趣味を撃ち抜ける。あとは、引き金を引くのみ。
229 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/02(日) 23:39:43.45 ID:mWGp/E7Eo
【全員対象】

「(>>223)生憎、私の手持ちの物資はあの一夜でほぼ吐き出してしまっているよ」

 一夜丸々を費やした狼の群れとの戦闘でイムカは爆発物を使い果たしている。
 エリュシオンに居る限り、当然、爆薬の補給のアテも全く無く、
 ここは戦闘面を物資に頼るテクノロジーサイドの弱みでもあった。

【到着し、ここは全力の火力で一気にやるか?という話となった…が】

 皆が敵意を向けた瞬間、それまで無反応であったブレインの眼球が蠢き、こちらを向いた。その時――

「ッ――!!」

 イムカが頭を抑えて、膝を折った。何が起こったか。
 敵意に反射的に反応した<uレインによるテレパス攻撃であった。

【ブレインが仕掛けたのは敵意と殺意の反射≠ナある】

 念動波が越境者達を襲う。これは攻撃というよりは反射的反応であったろう。
 しかし、この眼には見えぬ攻撃はあまりにも強烈!!

【このテレパスは、各人に対し、それぞれ、敵意と殺意が明確かつ鋭ければ鋭いほどに尋常ならぬ苦痛が脳を襲う″U撃である】

 敵に向けた負の感情が強いほど、はっきりしているほど、鋭いほどにこのテレパスは効力を発揮。
 例えば、明確かつ強い意志で破壊せんと算段していたイムカは脳に直接ドリルを突っ込まれたような痛みを浴びている。
 常人であれば、早急に発狂死しかねないほどの苦痛を。

【判定(敵意/殺意/打倒)…直前の行動時点で敵意と殺意、打倒へのアクションが明確であればあるほど、ダメージフィードバックとなる】
 【判定(キャラクター志向)…普段、敵に対して強い敵意と殺意を向けるキャラクターほど、ダメージフィードバックとなる】
230 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/02(日) 23:50:30.28 ID:nk8nNUZso
>>229
さて、どうするか。黄ばんだ空を眺めながらイムカの命令を粛々と待っていたその時だった。
脳内を焼き焦がすような痛みが襲う。これは思念干渉、明らかにあの脳味噌からの直接的な汚染だ。
痛みに耐えながら鎌を支えにして体勢を保つ。あの目を見てはいけない。見れば確実に焼き焦がされる。

「ちぃっ……! おい、どうするんだ! このままじゃジリ貧だぞ!」

痛みを和らげる為にも一際大きな声でイムカに問いかける。
どの道この脳味噌を滅却しない限り逃げるのも対策を練るのも不可能。
はてさて、この八方塞がりの状況で一筋の光明と為り得る可能性は転がっているだろうか?

因みに、彼にはそんな物は存在していない。だって鎌で斬るか鎌で首を斬るか正体を隠して鎌で首を斬るかしか出来ないのだから。
231 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/02(日) 23:52:00.31 ID:LBTDOknW0
>>229
「山崩雲掴……っ、ぁ痛たたっ!」
「……あぁ、もうっ!」

数多の眼球からの視線、それとそれに接続された巨大脳からの精神汚染波
ユノのフォームは崩れない、極めて大きな精神打撃を受けながらも尚
イムカと然りである、強固な意志を持ってしての破壊に挑んでいる
だけれども彼我の決定的な違いは、妥当に対しての心構えだとか、そういった事柄に起因しているのだ
第二条件、敵意や殺意はユノの感情の中には極めて乏しい
彼女に取っての戦いの多くとは、己を真のラスボスへと高める為の道に過ぎないのだから
あとぶっちゃけ、他者の生死とかにほとんど関心がない点もこの場合はプラスの働くか

→ブレインがどうこうより、道を邪魔する障害物を退かすと言った感覚に近い

「……震撃靠ォォォォっっっ!!!」

そして、故に容易に解き放たれる粉砕の一撃!!
232 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/02(日) 23:52:30.82 ID:aDKYmI1U0
>>229
「だめかー」
流石にない物ねだりは出来ない
次の手をと 脳みそに目を向けた時である

「さてどうすr・・・ッ!!」
顔をゆがめ蹲る 頭の痛みに涙がこぼれる

「ッ・・・・!!」
暫く動けなかった どうしようもない隙を晒す

「くっそ・・・どうしたもんかなクソッタレ・・・!!」
どうにか動けるほどにまで回復するも これに対抗する手段は?

「敵意・・・敵意か・・・クソ 視界の外? それともなにか別の思想をもって誤魔化す? どれだ・・どれの効果がある・・・?」
何かいい手はないか?
233 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/04/02(日) 23:54:26.30 ID:kRhAuT6X0
>>229
これでこいつともおさらばだ。
やっと解放される。
などと思いながら、引き金にかける力を強めて――――

―――みられた、気がした


「グッ――!?」

視界が真っ赤に染め上げられた。
思考能力が剥奪される。
銃を誤射しなかったのは不幸中の幸いだろう。だとしても、蹲ってしまって動けなくなっているのだが。
明確に殺そうとし、具体的な力を向けていた初はそれこそ脳をプレスされたような感覚を味わう羽目になった。
奥歯が弾ける。苦痛を堪える際に噛み潰したのだ。
その痛みで、意識が戻る。左手で頭を潰れるかどうかという強さで押さえ、というより掴み。顔を顰めて銀弾の銃を向ける。
まともな思考はできていない。ただ、あの苦痛の源を潰したい。楽になりたいというだけ。
狙いは不確か。しかも撃てば成否に拘らず右腕は使い物にならなくなる。
赤い思考の中、引き金を絞る力は強くなり―――
234 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/02(日) 23:59:15.02 ID:UJXqC5Ql0
>>230

「…があ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

未だに蠢くブレインの眼球と目が合った瞬間、今まで感じたことがない激痛が頭を襲う。膝をつき、のたうち回る。
脳内に異能軽減が発動した音が絶え間無く鳴り響く。がそれは雪影自身は認識していない…いや、できないのだ。
宿場町での流れ込んできたイメージにより、彼はこの事件の原因に並ではない殺意を持っていた。
表には出していなかったがそれほどの殺意を持ったら反射されれば一目瞭然。この有様である。

「ぁ…。」

ついに動きを止め、声も発しなくなり脱力する。生き地獄とも言える状態だ。こうなって当然である。
しかし意識を取り戻したのか、すぐに立ち上がり武器を召喚する。ただしその目は虚空を見つめており、正気ではない。
正気じゃないまま、そのまま刀を上段に構える。刀には火が纏わりついており、その熱量は膨大だ。
もし誰も止めなければ目の前に何があろうとも膨大な熱量を開放。目の前を消失させるだろう。
235 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/03(月) 00:00:32.96 ID:pI1pz4DO0
>>229
───YEEEAAAAGGGKKK!!
【刀を構え、踏み込もうとしたまさにその時、ソーマタージの脳を襲うテレパス攻撃!】
【肉体は鍛えられても、ここは流石に無理だ。脳に撹拌器を何本も突っ込まれ、ジュースにされるかの様な激痛が彼を襲う!】

【膝をつき、咄嗟に逆手に持った刀を杖代わりにし、倒れるのは防ぐ。フィードバックの影響か、目元には黒い血管が走り、眼は血走り、鼻からは白い鼻血が数滴垂れてきた】
【反射的に罵倒と共に刀を投げようとして、再びの激痛!言葉にならない絶叫が漏れる!】


なんたる責め苦だよ……ッ、畜生が……
【ゼイゼイと肩で息をし、余りの激痛に遂に意識を手放す。痛覚抑制の権限は、平時の彼には無いのだ】
【うつ伏せに倒れた彼の身体が、腐りゆくかの様に細く、小さくなっていく。脳内UNIXは動かない。宿主たるソーマタージの脳を、今度こそ破壊してしまいかねないからだ】
【今やソーマタージの身体は、暴走した金属細胞が生命維持の為の必要最低限を除いて失せ、合金カーボンフレームが剥き出しの、金属製の焼死体めいた物となっている】
【自我も意思もない、ただ蠢く金属細胞がブレインの方へ血溜まりじみて広がっていく。端から変異し、鋭い触手の針を生やして】

【これは賭けだ。金属細胞の防衛機構がソーマタージの敵意や殺意と取られても、剥き出しのソーマタージ本体に負傷があっても、どちらにせよ彼は死ぬか、重篤なダメージを負うことになるだろう】
【出来るならば、一瞬でもいい、あのテレパスを止める。触手が枝葉の如く伸び、先別れしてブレインを傷つけようと少しずつ迫る】
236 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 00:08:51.25 ID:ZXLToC6uo
>>230

「拙いな…ッ――!!」

 最悪なのは破壊のために最善を尽くそうと考えれば考えるほどに苦痛は増し続けるということだ。
 ゆえに、血涙すら出始めた有様で、リップに告げられた言葉は少ない。

「投げろ!何も考えずに…指差すところを!!」

 イムカが指を指す。そこに鎌を投擲しろ。
 目的が明朗なイムカはそれだけでダメージフィードバックが倍々となっている。
 ネファレムの強化された脳と精神もどれだけ持つであろうか。さほど余裕はあるまい。

【シャドウリップ… 投げろの意味は少し思考すれば明確だが、その思考こそが命取りとなりかねない】

 この場合の回避手段は二種類だ。
 1、無の境地?現実的ではないがそれが出来るならヤレるかもしれない。
 2、尋常ならぬ苦痛に耐えて、投げるというアクションに賭ける。脳を破壊されるという最悪の結末への覚悟が必須だ。

>>232-233

 考えれば考えるほどに痛みが増し続ける。
 何故ながば、誤魔化す、視界の外という思考は敵を倒すという明朗な目的意識≠フ下に紡がれるからだ。

「距離が近いほど痛みを増した…な。近接攻撃は埒外。防ぐ手立ては無し…これくらい…か」

 尋常ならぬ痛みのなかで、イムカが紡げたのはそこまでだ。ガキっと僅かに音がした。
 食いしばり苦痛に耐えるイムカの奥歯が砕けた音だった。

>>231>>234>>235

 が、ここで幾つかの凶運が越境者の味方をした!!
 そも鋭い殺意とは微妙に離れた基準を持つユノ、狂気一歩手前の一撃を放つことが出来た雪影。
 そして、そも感情から切り離された独立した機能として動くソーマタージの金属細胞。

【ユノの一撃、雪影の炎、ソーマタージの金属細胞が、ブレインの眼球を8〜10!!一気に潰したのだ】

「―――!!!???」

 この時、ブレインのテレパスが一時的に弱まった!!
 一時的だ。細胞再生は速やかに始まる事であろう!!そして、次には恐らく誰も耐えられない!!

【ブレイン(学習)…排除する取り除くという感情+機械的意志の発端≠ダメージフィードバックするテレパスを取得】

 【フィードバック緩和→あくまで一時的である。さらにダメージが抜けたわけですらない。増幅が収まっただけだ!】
 【判定(ユノ)→距離が近い+ブレインが新スキル取得のため、他の越境者と同等程度の苦痛が発生します】
237 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 00:10:03.69 ID:ZXLToC6uo
>>236

//一番下のフィードバック緩和判定は全員対象です
238 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/03(月) 00:19:44.30 ID:pI1pz4DO0
>>236
───RRRAAAAAGGGGHHH!!
【ソーマタージの肉体がガバリと起き上がる。骸骨じみた内部フレームをは、大口を開けて金属同士を擦り合わせる様な、耳障りな猿叫を上げる】
【直後、眼球を潰し、広がっていった金属細胞が急速に肉体に還る!巻きつき、染み込み、飲み込んでいったのは───赤い刀!細い腕!】


────REEEEAAARRRGGH!!!
【一時的に弱くなったテレパス、ここが狙い目だ。脳内UNIX搭載AI『フォークロア』は、憎悪の叫びを上げて腕を振りかぶる】
【触手が寄り集まり、荊じみた死棘の槍と化した戦場刀。ドリルめいた回転を加えたそれを、ミサイルの様な勢いで投げ放つ!】

【ブレインを?き回し、破壊する。ただそれだけだ。それだけの筈なのに、身体が妙に重い】
【指先から、寄り集まった触手群が崩れていく。限界だ、次は無い】
239 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/04/03(月) 00:20:02.19 ID:7t+nlpSr0
>>236
先程から目と、奥歯のあったところから血を垂れ流している初の敵意は深まる。
故に、痛みも強くなり頭を掴む左手からメシメシと異音を立てる始末だ。
故に、指も震えてろくに引き金を引くことすら叶わない――

が、なにがあったのかはわからないが一時的に痛みが強くならなくなった。
思考が戻ってくる。―――殺せる

「今―――だッ」

一瞬で狙いを直し、指に力を籠める。銀弾は、放たれた。

瞬間、初の右腕から生々しい音。異音。右腕が複雑に骨折したのだ。
反動で弾き飛ばされ、塔から落ちかけるところまで滑る。
よく見れば初の服の右腕のところだけ赤くなっているところがある。肉まで裂けたらしい。

再び赤く染まりゆく視界の中、銀弾の行方だけを追おうとしていた。
240 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/03(月) 00:21:31.61 ID:HWLjgFW7o
>>236
「了解―――――――!」

叫びと同時に鎌を振りかぶる。無我の境地に至るなどと言う仙人じみた芸当を成し遂げる事は彼には一生出来ない。
余りにも雑念が多すぎるのだ。生まれ、そして物心ついた時から忘我を意識して育っている訳は無い。
今まで生きて来た中での経験が、記憶が、優越感が、劣等感が、感情と言う物全てが無我を妨げる。
それ故に狂気は脳の奥底、海馬から大脳まで全てを焼き焦がさんと突き進んでくる。
耐えろ。一撃でも当てればそれで良い。彼は鎌全体に影の魔翌力を纏わせ、威力を増大させた状態で全力を以て投擲する。

「―――――――――!」

それと同時に頭蓋を裏返され、脳漿全てを掻き混ぜ、液状化させて飛び散らせるかの如き衝撃が彼を襲う。
電流が全身を駆け巡る。痛覚が明らかにイカれている。口腔から一際大きな空気の塊が飛び出るのを感じた。
黒衣の少女の身体はゆっくりと前のめりに倒れ、その顔は目、口、鼻から噴出する血液で赤く染まっていた。
241 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/03(月) 00:23:55.10 ID:g1Rgtnb+0
>>236
「……!!!」

目を見開き、恐らくは生まれて初めて味わうである感覚に戸惑う
それは脳を焼かれるという苦行であり、未知のダメージでもあった
多くの精神攻撃に対しての耐性を持つその真っ直ぐに歪んだ魂が感じる痛みにたじろぎ、一歩たたらを踏みよろける

「……ら、らす、ぼ、す……」

ぺ、と吐き出すのは血反吐
噛み締めた歯の茎から溢れ出したのであろう
紫紺の外套は翻り、大型の猛禽の羽撃きめいた荘厳たる音色を響かせた

「……迎門四季眺(げーもんしきぼー)……」

それは風に、木々がそよぐが如き所作であった
流転の舞と共に死風は吹いて、その空虚な悍ましい癇癪に埃と塵は吹き荒れる
瞬きよりもか細い時の中で徐々に徐々に速度と獰猛さを増した演舞はやがて牙を露わに轟性を帯びた

「太球錘靠(たいきゅーすいこー)ォォォォォォォォッッッッ!!!!!」

刹那の後に解放!
文字通り血反吐を吐き散らしながらの大技!
雪崩めいた荒れ狂う轟撃の鉄山靠、その名はラスボス・迎門四季眺太球錘靠!!
242 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/03(月) 00:25:58.93 ID:4mn+zQ070
>>237

「……。」

幸運にも雪影が放った炎はブレインに直撃、他の人の力もあり眼球を一気に潰した。
しかし、雪影はそこまでだった。口、鼻、目と血を出して地に倒れ伏す。そのまま動かなくなるだろう。
いくら普通より頑丈だからといってもこの身は人間だ。限界を超えたらそれ相応の報いがある。
今回の場合、ブレインによる行動により生まれたアボミネーションのイメージにより家族のことを思い出し。
そして人々に重なったため、殺意が限界とも言えるレベルに達していた。
そんな状態であの攻撃だ。異能軽減が無ければ確実に発狂死していたであろう事は明白。生きているだけ奇跡である。
243 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/03(月) 00:26:16.07 ID:tFLqlkxf0
>>236
「が・・・あ・・・あ・・・あ゛・・・!!」
強くなる頭痛に涙を流し悶える

だがほかの者の攻撃で頭痛が緩和する 値千金の間 そして自らの経験をフル動員して事態の対処を模索

・・・そうだ 軍にいたころだ
群衆に向けられた敵意をいなす訓練 ただ心を殺し 心を冷徹なマシーンとする術

ただ心を殺し 頭を空にし 考えず 感じず ただ命令のままに手足を動かすだけの存在となるための訓練

仕えるべきものへの盲信 狂信の元に 人間らしさを消し去る訓練・・・・・・

「・・・・・」
なんじ 敬愛せしプラチナムの名のもとに 並み居る敵を打ち倒さん

「・・・・・」
そこに感情なく 思考なく 体に刻んだスキルのみを用いて あだ名すものを打ち倒す死の一兵卒

「・・・・・」
能面のような顔 ただの一言も言葉を発さず 構えたハルバートをもってブレインに襲い掛かる
これでだめなら術は無し
244 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 00:45:24.43 ID:ZXLToC6uo
【全員対象】

 それはブッダが天より下げた蜘蛛の糸のようにか細い活路であった。
 まるで更なる苦痛を悲劇的な破滅を見たいがために仕向けられた罠のようですらある。

【尋常ならぬ覚悟が必須なのだ無理もない。ゆえにブッダはゲイのサディストであると言われる】

 (>>238)苦痛の中でもがき、乾坤一擲の触手の槍をを投げた
 (>>239)赤い思考の中で、腕を潰すほどの反動を持つ銀弾を放った
 (>>240)悪夢のような状激の中、魔力を臨界まで込めた鎌を投擲した
 (>>241)血反吐を撒き散らしながら、肉弾攻撃を敢行した。それは非常にリスキーな行動でもあった
 (>>242)皆の活路を開いた。。ゆえにそれより先は仲間に命運を委ね
 (>>243)無を得んとした。しかしそれは所詮は付け焼刃。敵を倒すためという目的意識に通ず。ゆえに一撃だけが限界だった

【ロイが能面のような表情でブレインの眼球を一度に2つ破砕→リップ、ユノへの負担軽減→ロイに精神ダメージ】
【リップの鎌とソーマタージの槍がブレインに突入。内部で魔力と触手の枝がはじけ、中から眼球を11潰す→全員への負担軽減】
【そして、吶喊したユノがブレインの生命維持に構築された魔術的生命維持フィールドに接触。それを破砕→アンデッド属性弱点が露出→ユノに精神ダメージ】

 エーカー社製のアンデッドは高度な弱点属性防御処置が取られている。
 ユノがその奥深くの魔術印を意図せず破砕したのだ。

【弱点属性…聖属性/浄化属性を振るうもの無し。ないモノはどうにもならない】

      【祝福銀弾…古来よりアンデッド退治に用いられる常套手段=z

 最後に刺さった初の銀弾が、アンデッド倫理回路の全てを破砕し、ブレインの活動を停止、爆散せしめた。
 しかして、この場にそれを見届けられたものはどれほどいただろうか。
 死んではいない。が越境者の幾人が意識を保てたかあやしいものだ。

 −−−−−−−−−

「………」

 足音

「………」

 ごそごそと探る音。

「…ああ、やられた。やったはこの連中。殺(ト)る?依頼外だな」

 ブレインの破片が回収される。

「………」

 遠ざかり去っていく音。

 −−−−−−−−−

「……生きてるか?」

 意識を覚醒させたイムカは己が酷い有様であることと、まだ身体を動かせない無様に気付く。
 眼前には、粉々に破壊されたブレインの残骸が散らばっており、ゴアな光景。
 しかし、テレパスの影響が去ったのだろう。上は青空が広がっており、腐った風もなくなっていた。

「――全く動けん。…酷くハードだったな。今回の依頼は」

 結局、後続の応援が駆けつけ、回収されるまで殆ど身動きとれないままにこの一件は終わる。
 後日、アボミネーションは冒険者と国軍が総出で討伐。余りの被害規模にギルドは頭を悩ませ、
 イムカたちはおえらいさんの呼び出しをくらうことになるのであった。

//ではこのへんでー!!
245 :シャドウリップ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/03(月) 00:55:43.75 ID:HWLjgFW7o
>>244
鮮血に染まる視界の中でこの場に集った者達全ての渾身の一撃が叩き込まれる光景を視認する。
抉れ、穿て、脳漿は考え得るあらゆる衝撃によって粉砕されていく。元より柔らかな組織はより柔らかく、細かく、液体の如く弾け散る。
ざまぁみやがれ。未だかつて戦った事の無いような相手に痛烈な一撃を叩き込んだ事にそこはかとなく優越感を覚える。
しかし、それも襲い来る激痛によって掻き消されてゆく。少女の細く柔らかな肢体は彼我の鮮血に染まりながら膝をつき、そして地に伏した。

(やったぜ……帰ったら美味い飯でも食わないとな……そうでもしなきゃやってられねぇや……)

最早細かな思考を巡らせる事も出来ない。薄れゆく意識の中でただ明日の、明後日の予定を思い浮かべながらシャドウリップの意識は闇に溶けていった。
永劫の闇の中へ、二度と戻ることの無い深き水底へ。
246 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/03(月) 00:58:00.04 ID:g1Rgtnb+0
>>244
焼け尽き乾いた風が荒れ狂い、不可視の爪は果てのない白い砂に謎めいた模様を刻み付ける
憤怒を表現しているとばかりの陽光に照らされる中
揺らめく光と影のさざめきを孕み大気が歪む
一瞬前に何もが存在しなかった場所に、

「……んはっ!?」
「……あれっ……うむむっ……?」

少女は突然現れて一面の砂と青空に唖然としていた
勝利の余韻に浸るでもなく、また脳を揺るがす汚染を想起するでもなく、はたまた可愛いロシナンテとの再会を果たすでもなく
ゼロ距離で大技を見舞い、そして精神攻撃を受け意識を僅かに手放した直後
ユノはこうしていた、【いつもと変わらぬ】はずの越境を行なっていた
それによって自身に施された、何がしかを知らぬ内に彼女は頬を掻き、そして歩き始めた
砂に刻まれた足跡は直ぐに吹き抜ける風に消えて行った

//お疲れ様でしたですよー
247 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/03(月) 00:58:01.46 ID:4mn+zQ070
>>244

「……頭超痛い。」

ぶっ倒れて少し経ち後続が来る前に意識が戻る。ブレインを倒したことを確認して体を動かそうとするが、限界超えたんでそら動きません。
顔から大量に出た血に砂埃などが合わさり、見た目は酷いものだ。てかよく生きてたなこいつ。
結局、そのまま動かずに担架的なもので回収されるまで地面にぶっ倒れていた。なお後日の呼び出し>>159はすっぽかした模様。

//乙でしたー
248 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/04/03(月) 01:03:17.30 ID:7t+nlpSr0
>>244
ああ、なんとかなったみたいだ。
あの悪趣味な脳みそははじけた。終わったらしい。
だが―――妙に疲れた。まだ痛みも抜けきらない。
少しだけ、眠ろう。まだまだ痛いが目を閉じて奥歯から流れる血を啜れば多少は楽になれるはず――――

―――――

なんだ?
物音がする。寝ぼけて、目の痛みでよく見えないが誰かいる。
死体漁り。そんな言葉が浮かんで、また―――意識が――――――

―――――

「ああ――――なんとか、ね」

今度こそ覚醒しきった初はよいしょと掛け声をあげて使い物にならない右腕を使わずに姿勢を起こす。
こういうときには吸血鬼でいてよかったと思う初。回復力が人よりはあるようだ。

「誰か、血でも飲ませてくれないかい?腹が減ったよ」

と、冗談じゃない冗談を言える程度には元気そうだ。
そういえば、馬の血はおいしいのだろうか。なんて外れた思考をできるぐらいには、戻っていた。

後々のお呼び出しをすっぽかしたのは、また別の話。

//ありがとうございました!!
249 :相良遥歩【災肢火人】 [sage]:2017/04/03(月) 19:43:48.11 ID:ZEO8OOKpo
【狭間のスクラップヤード】

越境者が多く集う、いわば越境拠点となったスクラップヤード。
様々な世界の流れ者が吹き溜まったこの場所は、皆が協調性に満ち道徳的な人格者ばかりかと言うとそうでもない。
ドリフターや荒くれに近い気質の越境者達が集う場所ともなれば、やはり平穏ばかりではなくトラブルも多いのだ。
それは”彼等”とて例外ではなく、スポットライトの当たっていない場所で衝突は幾度となく繰り返されているのだろう。
今回はそれが偶々光に照らされ、浮かび上がったに過ぎない。

「てめェっ……この野郎ッッ……!!」

がし、と襟首掴んで遥歩が詰め寄るのを皮切りに、些細な口論は殴り合いの”喧嘩”へと発展を遂げた。
越境者達のどよめき、されどすぐ平生へと戻るのは、きっとそれが切り取られた日常の一部であるからだ。

「何期待してんだよ、あたしの何が悪いってんだ!?」

ユノの服を離して、遥歩は怒りの感情を隠そうともせず彼女を睨みつける。
きっとユノの真っ直ぐな物言い、独特の観点が彼女の逆鱗に意図せず触れてしまったのだろう。
周りも見えず、直ぐに噛みつく年頃の遥歩にとってはそれが気に入らなかったようで、
他の面子よりも軋轢は激しく、こうした苛立ちの爆発を引き起こした。

「いいよ、てめェがその気なら受けて立ってやる」
「だがなァ……あたしを怒らせて……無事で帰れると思うなよ……」

掛かって来いと構えれば、周りからは煽り立てるような歓声と指笛。
喧嘩か喧嘩かと樽を椅子に、酒瓶をあおる者まで現れる始末。
当たりの空気が諍いのムードへと塗り替えられてゆくなか、対峙する越境者達は何を想う。
250 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/03(月) 19:54:21.97 ID:g1Rgtnb+0
>>249
「え、え? え、えーと……」
「悪いとかそういうのじゃなくっすね……うーん……」

ユノは、その戦闘能力を除けば実年齢より頭の中はやや幼い
故に斯様な場合に一体何を話せばいいのかの正解を見付けるのに時間を要する
そしてそれを待つ事を、多分目の前の彼女はしてはくれないであろう
それに、

「……ん、」
「……あぁ、そういう事でしたら……」

す、と足幅を開いた
両手は、指を軽く折り曲げ目線の高さ
険呑、裂帛、そして威風をその身に纏う
紫紺の外套がはためき、足元に空圧の波紋が静かに走った

『はーいはーい、炎の遥歩対新人ユノのカードだよー』
『誰も彼もさーさー張った張ったー』

賽印の旗印を背負い、小箱を持って歩く不届き者まで現れるのである
251 :相良遥歩【災肢火人】 [sage]:2017/04/03(月) 20:25:16.06 ID:ZEO8OOKpo
>>250
「どこまでも悪びれねェヤツ」
「ま、こうして白黒つけた方がやりやすくていーわ……あたし頭良くねェしさ」

指を鳴らして首を回し、足首の関節まで入念にストレッチ。ジャケットを脱ぎ捨てタンクトップ姿になれば歓声が上がる。
だん、と乾いた砂を踏みしめる。熱気が立ち昇り、上昇気流は小さな旋風となって砂を巻き上げた。

ユノの持つ魔王の暴虐にも怖気づかず、上書くはそれに負けぬプレッシャー、重圧。
遥歩の背後で樽に腰掛け、酒を飲んでいた男が風にあおられて仰け反り、倒れた。

「ブチのめすッッッ」

ぐ、と腰を落として、両手を構えてそう告げる。
最初は重く、徐々に速度を増して軽やかになってゆくフットワーク。
たん、たたんと変則的なステップを維持し続けながら、ユノとの彼我の距離を縮めてゆく。

「……ふッ!!」

徐々に、まるで尺取虫が這い寄るように。じわりとした間合いのコントロールとは裏腹に、
互いのレンジがクロスしたその瞬間、遥歩の左のジャブが恐るべき速度で顎目掛けて伸びた。
252 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/03(月) 20:38:17.77 ID:g1Rgtnb+0
>>251
「そうっすね、この方が早いっす」

両の手の親指でそれぞれ、人差し指から順にぱきぱきと鳴らして行く
最後に手首を返しこきりとして完了だ
はぐれた風の囁きが2人の合間を掠めた

「……やってみるっすよ!」

ステップを刻むその挙動、ボクサースタイルに似たそれは読み辛い
そしてお互いのレンジ、拳の領域、支配権を彼我共に犯せば

「!!!」
「……ラスボス、」

破裂音は、振り抜かれ接触した手と手の鳴らす乾いたモノだ
ジャブを叩き落とし同時に片足を軸に踏み込み、逆手を天に翳し鋭く突き出す

「寸穿掌(すんがっしょー)ッ!!」

揃えた指先は、鼻と口の合間を狙った打突となって繰り出される
253 :相良遥歩【災肢火人】 [sage]:2017/04/03(月) 20:50:39.98 ID:ZEO8OOKpo
>>252
「なッ……!!」

遥歩はトップクラスのボクシング技術を持つ、それを起点に様々な格闘技へと派生させるのだ。
前提能力として持っているそれにより裏打ちされた、繰り出されたジャブは恐ろしく素早く、軌跡の読めないものとなっている筈なのに。
ばちんと鈍い音と共に弾かれれば、まるで飛んできたバスケットボールにでも殴り掛かったように感じる重さと痛み。
撃ち降ろされた拳、自然と上体も俯き加減に前のめりとなる。そこに打ち上げられたユノの拳は――

「ッッ……」

浮かべた冷や汗は即座に拳圧に拭い取られて噴き上げられ、重力に逆らってそらを舞った。
優れた身体能力とセンスがあってこそ、人外級の彼女のパフォーマンスに付いていけたというものだ。
ギリギリでのスウェー、重力に惹かれる力すら利用したそれ。倒れそうなほど前のめりとなって、ぐんと地を踏み込んだ。

「なろォッ……!」

脚をバネにして繰り出される大振りの右アッパーカットは炎を纏ったものだ。
炎は通常とは異なる粘着質であり、延焼性の高いものだ。触れた傍から燃え移る異能の業火。
アッパーの振り上げと同時に、足元に爆発を起こしサマーソルトへと繋げる、二段の重撃だ。
254 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/03(月) 21:04:13.18 ID:g1Rgtnb+0
>>253
大気を穿つのみに終わったその刺突
なるほど素晴らしい反射神経である、越境者と言うのは実にいい
かつてユノが存在していた世界より尚多くの強者に溢れているのだ

「……!!」

じ、と肌を焼く熱
遥歩のアッパーが迫り、それに対して回避を……否、極めて不合理かつ不可解な出来事ではあるがユノ自身はそれをそうだと気付かない
十字に組んだ腕で炎のアッパーを防ぎ、半歩後ろにたたらを踏む事を、正当な行動であると全く持って疑う事はないのだ

「……っ、くっ……!!」

続く衝撃は先程よりも更に大きい
振り上げる格好の脚を防いだのだから当然だ
ジリジリと左腕の皮膚が焼ける
故に反撃にはやや遅れた、だがそれも瞬き一度程の程度

「……ラスボス・伏門頂肘(ふくもんちょーちゅー)っっ!!」

踏み込み右の肘打ち、刹那の後に跳ね上げる形での裏拳までのコンビネーションアタック
255 :相良遥歩【災肢火人】 [sage]:2017/04/03(月) 21:21:15.80 ID:ZEO8OOKpo
>>254
「ふゥ……効いたかよッ」

二発の大技、ガード越しにもいくらかのダメージを与えた筈だ。
降参かと大口叩く遥歩であったが直後に繰り出された肘に再び肝を冷やすことになる。
危ないながらも受け流し、受けきれなかった分は射程外にステップして衝撃を逃がす。
そうして互いに未だ肘と腕とを触れ合わせた状態、目が合った。刹那の時間が永劫にも思える。

「くっうゥ……ッ!?」
「くそッ……バケモノかよッ…がぁあッッ!!!?」

あれだけやってまだ動じてないのかと、恐るべき耐久力と肉体の性能だと遥歩は若干怖気づく。
しかし刹那の逡巡すら許さぬ、肘打ちの姿勢からピンボールのバンパーめいて炸裂する裏拳に気付くのが遅れた。
防御、されど間に合わず、甘い受けのまま、頭部に衝撃を受ける。飛び散る鮮血。

「ぃ……ってぇぇ……」
「ふー……やるじゃん」

吹き飛ばされ、仰け反ってたたらを踏んだ遥歩を、群衆は受け止めてユノのもとへと突き飛ばす。
ぐんと仰け反っていた状態から姿勢を戻せば、その顔は血で真っ赤に染まっていた、額をカットしたようだ。
右腕で血を拭い視界を確保、だらりと垂れた左手は黒く腫れていた。防御に用いた際に負傷したらしい。
されど未だ戦意は潰えず。むしろ燃え上がってきたと右の拳を思い切り握った。

「相良流喧嘩術奥義……”逸実千蹴”」

地獄の業火にも似た熱を持つ炎は、その熱量に不釣り合いなほどに不可視だ。
まるでバーナーから放たれるそれのような、熱の放射にも似た燃焼反応。

やがて遥歩の姿が歪んで不明瞭になる。仕組みは空気の歪みを利用した天然の目くらまし。
陽炎や逃げ水と同じだ。いたって単純。しかし故意に造り出せるとなれば、その戦略的価値は計り知れない。
タイミングの測り辛いその状態から、一気に飛び出し遥歩の本領である足技を浴びせるのは、ほんの数瞬の間を開けてのことである。
256 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/03(月) 21:45:04.22 ID:g1Rgtnb+0
>>255
「それなりに、っすね」

ふるふると左の腕を振って確認
ぐー、ぱー、ぐー、ぱー、良し、動く
火傷で爛れる皮膚は、しかし筋肉や筋に影響を及ぼしてはいない
最も口で言う程、強がる程に痛くない訳では無論ないが
ラスボスに大切なのは態度である、多少のダメージを感じさせぬ毅然とした風態

「ふぅむ……」

ユノが得意とする連撃技、伏門頂肘は少なくない傷を彼女に負わせた
しかしそれでもユノが唸るのは、遥歩の潰えぬ闘志を前にしての事
喜ばしい事である、この闘いを通じて今よりも高くラスボスへの道を歩む事が叶うはずだ

「……むっ……!?」

陽炎めいて揺らぐシルエット
瞬時に熱気が襲い掛かり、肺に詰まるような重さと焼けた塵が周囲を支配する
来る、と、そう直感出来るのは1秒以内の判断だ
ユノはその、遥歩の恐らくは大技であろうそれに対して

「……ら、す、ぼ……す……」

ただ静かな所作
陽光と熱波の只中にありながら、月の夜の青い風に揺れる可憐なる花のひとしずくめいた流転
乳の中に垂らされた水の様に形すら取りはしない
宙を伝う動きは雲のうねりで、柔らかな足音は雨音よりも尚静寂

「迎門四季眺……」

刹那の凡そ三分の一
垂らされた蜘蛛糸よりも尚細く細く、微弱な時の中で
それは轟性を帯びて行く、白い飛沫を帯びた高波へと変貌を遂げて行く

「……太球錘靠ォォォォォォォォッッッ!!!!」

直後に踏鳴、振脚!
遥歩の必殺の蹴りに対するは、轟撃の鉄山靠!
ユノのラスボスとしての矜持、そして武、凡ゆる経験!
全を持ってして放つそれこそ、ラスボス・迎門四季眺太球錘靠!!!
257 :相良遥歩【災肢火人】 [sage]:2017/04/03(月) 22:10:41.64 ID:ZEO8OOKpo
>>256
地を蹴って駆ける。その足取りは少し重い。次は無いなと感覚と何より本能で悟った。
前に出ると同時、さらに大きく踏み込んで小爆発を伴う大きくジャンプする”逢炎軌煙(あいえんきえん)”。
煙の軌跡を描きながらミサイルめいて跳んで、上空高く跳ねあがる小さな身体。
全身に火の粉を纏い始めたのはその時である。逸実千蹴に続く第二の”最大火力解放技”。

大爆発を伴う加速、逢炎軌煙をより大出力、高効率なものへと昇華させた技。
代わりに身体に多大な負荷が掛かり、かつ異能のオーバーヒートを早める諸刃の剣。
怒涛・逢炎軌煙。まさしく怒涛の勢いで、空中からユノ目掛けて射出され、陽炎を切り裂いて現れる。

【二連最大火力解放技:異能出力終端期DUSK!】

「相良流喧嘩術……」

その間も次なる攻撃に備える事を忘れない、ぐん、と身体を折りたたんで、それから腕と足を振り子のように振るって回転。
爆発によるアシストを経て回転を強烈なものへと昇華させ、全身に炎を纏った姿はまさしく火の化身である。
焼け爛れた衣服が軌跡に火の粉となって残り、その烈火の熾烈さを物語っていた。

【三連最大火力解放技:オーバーロードEMBER!】

三つの技が重なり、支え合って生み出されたトリニティ。

「怒涛・逢炎軌煙っ……落火流垂ッッッッ!!!」

次に遥歩が視界に入ったのは、太陽を背に現れたその時だ。
まるで太陽の流す涙めいて、遥歩は爆炎の尾を描きながら一直線にユノへと墜ちる。
それは独楽にも似た、いや火車か。炎の渦と化した踵は熱を帯びてなお威力を増して。

「砕け散りやがれぇぇぇえぇええぇえええッッッ!!!!!!!」

ユノの繰り出した破壊の壁と激突、一層大きな爆炎を巻き上げて、そうして周囲の観客ごと二人を巻き込んで吹き荒れる。
258 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/03(月) 22:13:41.61 ID:tFLqlkxf0
【戦士の休息】

ここは狭間のスクラップヤード どこかの世界の廃工場だったものが 何かの拍子に座標がズレ
全ての世界から薄皮一枚近く 遠い場所となった場所

時代を問わず 様々な漂流物が流れ着くこの場所は次第に越境者たちが集うようになり 
越境者たちの相互互助で成り立つ宿泊施設 宿り木同盟の宿が建ち 整備された箇所にはトレーニングスペースやガンレンジなどが整備され
廃工場内部は蜥蜴のクラフトマン ボロウズが越境者に武具を提供する工房となっている

さて 最近エシュリオンでえらいこっちゃな目にあったこの男とその他大勢であるが
やはり人間というのは急速な死には生きられない生き物である

「嗚呼・・・おれもう酒造りで生きて行こうかな…」
ハイライトの消えた目で蒸留器をセットするのは被害者(?)の1人であるあごひげ男

なんかもう精神的肉体的に疲れた体を癒すべく 趣味の密造酒作りに勤しんでいた
さて イムカの仕事を受けた者 受けなかったもの 様々であろうが ほかの者は この狭間のスクラップヤードでどう過ごしているだろうか?
259 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 22:21:31.60 ID:ZXLToC6uo
>>258

「と、いうわけでまたしても君の武器が壊れたのだが」

 そんな死んだような眼をしているあごひげ男の惰弱ぶりに嘆息をつきつつも、
 イムカはすっかり元気100%でトカゲの職工となにやらご相談中。

【もっとも相談というのには毛色がちょっとアレだが】
【芯から圧し折れている黒鉄のメイスを丁寧に渡す。武器には敬意を払う】

「使ってみておもったがメイスは向いていないな。
 力をそのまま与えられるのはいいが、どうにもしっくり来ない。挙句がコレだ」

 イムカはどうも武器の相談中のようである。
 基本、ハイテクで銃をバンバン撃つスタイルであるが、存外に継戦能力は低く、
 格闘術は常にリスクと腕の疲労による戦力低下という問題も孕んでおり、何かとアレのようだ。

「…ところで何で死んだような眼になっているのだ??」

 ロイの様子に疑問符。心当たり?全く無いぞ?
260 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/03(月) 22:22:07.44 ID:7t+nlpSr0
>>258
「え、ええっと………」

ボロウズの工房に足を踏み入れ、疲れから出た一言を聞いてしまったのはユーカリであった。
彼女が後ろに隠しているのは二本の剣。バーベナと苧環だ。
未来の金属、過去の金属でそれぞれ作られた二刀はこの前の暗殺者戦で若干傷ついていた。そのため剣研ぎを依頼したかったらしい。

あははー、と笑いながら蒸留器をセットするボロウズを見る。優しいため、そんなことを言い出すことはできなかったのだ。
261 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/03(月) 22:23:07.24 ID:7t+nlpSr0
>>260
//読み違え取り消しで!!
262 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/03(月) 22:24:01.24 ID:pI1pz4DO0
>>258
「おや、やあこんにちは。…どうした、ライミーのペットにされたカメみたいな顔して」
【片手に点滴袋を持ち、「政権交代」「俺は怒っている」など攻撃的な文言がでかでかと書かれたセーターを纏った男、ソーマタージ】
【手に持っていた型落ちのスマホをスラックスのポケットに戻すと、適当なガラクタに腰掛けて煙草を出す】

「…吸うか?シケモクだが。ままならなくなった時にはこれか、クスリか、郷愁に限る。
 ちょっとまて……この匂い、さては酒でも造ってたな?」
【鼻のチューブを引き抜き、遠くに放り捨てる。以前の戦闘の傷は、完全には癒えていない】
【それを隠すかの様に、「一人で密造可哀想〜」と囃し立てる。正直ウザい】


「…さて、出来たらちょっと飲ませてくれよ。ついでに時間あるか?
 ジョッシュの家からテレビ持ってきたんだ、使ってなさそうなやつ。ホラーゲーム買ったから、他の連中誘ってアホな動画投稿者みたいにビビりながらプレイしようぜ」
【親父の好きな密造酒とカントリー系音楽と一緒にな。短く笑い、咥えた煙草に火をつける】
【明日からは、またハードな仕事だ。その前に休息だ】
263 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/03(月) 22:24:23.56 ID:g1Rgtnb+0
>>257
衝突する業火と豪撃、コロナめいて乱れ舞う光筋の大嵐!
濃密に圧縮された時の中で交錯する視線、宿る意思はただ勝利のみを見詰めていた!
両者を中心、周囲を舐め取る様に拡がる可視性をも帯びた炎熱衝撃波!
観客達やベンチ、パラソルを焦熱を持ってして責め立て昇火!
賭けの大元を担っていた某忍者小娘は素早く物陰に身を隠している!
大地が震え、風が咆哮を挙げ、情け容赦のない炎が踊り狂う舞踏会!!

……そして、全てが静まった時

「……あふぅ」

べちょ、とクレーターの中央、柱めいてそり立つ頂点にあってユノは前のめりに倒れる

「熱いし痛いし……もう無理っすー……」

264 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw :2017/04/03(月) 22:25:01.66 ID:HWLjgFW70
>>258
「やっほぅ」

そんなロイ・ゴールドマンに投げ掛けられる軽薄で責任感に欠ける信用に足らないであろう声。
それは以前ファンタジー風の世界で出会った黒装束の青年、ロキであった。
以前と同様に宙空に雲の如く漂い、左手には何やら深い青色の液体の入ったグラスを持っていた。

「お久しぶりだねぇ。こんな所で何やってるんだい? 悪い事?」
「面白い事なら大好きだよ?」

見ればロイの近くにあるのは蒸留機。大方酒造りでも営んでいるのだろう、合法か違法かは知らない。
別に合法でも違法でもどちらでも良い。違法ならちょっと面白い事になるだけだ。
殆ど目的など無い彼にはこの暇人の溜まり場の如き空間は随分と居心地が良い様で、ここ最近訪れる事もあった。
265 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/03(月) 22:27:49.11 ID:7t+nlpSr0
>>258
「ええっと………何か、あったんですか?」

ボロウズに暗殺者との戦闘で傷ついた二刀の剣研ぎを依頼したユーカリがまるで灰にでもなったようなロイに気遣うような声を掛ける。
ユーカリは何も知らない。知らないのだ。
ただ、なんとなーくイムカさんとかと何かあったのかなーと察しているだけだ。


食堂の方の机では初が伸びている。割と新鮮な血が入ったペットボトルを片手に、血臭をどうこうするという努力はあまりせずに。
深々と溜息を吐いている。こちらも魂が抜けているようだ。
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) :2017/04/03(月) 22:28:37.23 ID:4mn+zQ070
>>258

「ロイ、今暇かー?」

自分が育てている小豆の水やりなどを終えて、ふと、雑談でもしようとロイが居るであろう部屋の扉を叩く。
その姿はいたって普通であり、前回の後遺症なども全く見られない。
そしてロイからは見えないが、手には袋が握られており、中には自作のお菓子やスナック、少しだが酒なども入っている。
扉を開けるも開けぬも自由にどうぞ。開かねば彼はまた適当にふらつくだけである。
267 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/03(月) 22:31:25.69 ID:4mn+zQ070
>>266

//なぜか消えてた…。八凪雪影です
268 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 22:31:33.85 ID:ZXLToC6uo
>>266

「彼なら今、死んだ眼で酒造りに勤しんでいる」

 ちょっと離れたところから声。イムカの声である。
 しかし、真実とはいえ、セリフだけ聞くと何がなにやらわからんちんである。

「ところで私が拘束されたとき、バックれた不届き者がいたような――」

【 ナ ム サ ン 】
269 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 22:34:29.04 ID:ZXLToC6uo
>>265

「やあ、何だかドイツもコイツも実にグロッキーでね。軟弱なものだ」

 なお、ボロウズ工房ではイムカがそしらぬ顔でのたまったものだ。
 なんでこの人、もう回復してんの?

【そりゃ、永年の戦争続けている世界の出身者&超人(ネファレム)ですので】
【当事者達が聞けばウェーって顔をする事請け合いである】
270 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 22:36:55.74 ID:ZXLToC6uo
>>262

≪ゲーロゲロ動画≫

 アホな動画投降。ガスマスクつけたハンドルネーム:ラブリー12=チャンの実況。
 何か世にもおぞましいポーションつくってゲロ吐いてます。

【目指せ!再生数10マソ越え!】
271 :相良遥歩【災肢火人】 [sage]:2017/04/03(月) 22:38:31.26 ID:ZEO8OOKpo
>>263
「はァ……はァ……」

身体中からぶすぶすと煙を上げて。服も靴もあちこちボッロボロ。
ばさ、と髪を結んでいたゴムが融け落ちて、猫毛の髪がふわりと降ろされた。

「っ……ぁ、う…」
「あ…たしはまだやれるぜ……あたしの、勝ちってコトで…いいか……?」

がくんと膝をついて、ユノとほぼ同時に倒れ込み、砂塵を微かに舞い散らせて。
だくだくと額から溢れる血が、クロスにワインを零したかのように砂を赤黒く染めてゆく。
視界がぼやけ、端から色と光を喪ってゆくのを感じていた。血を流し過ぎたか、減らず口の呂律も怪しい。

「にしてもオマエやるなァ、あたし遥歩ってんだ」
「気に入ったよ……でも次こそは…」

ずる、と音を立てて首を動かし、虚ろな瞳をユノへと向けて歯を見せて笑み。
彼女の事を気に入った様子。さっきまでブチのめすだのなんだののたまっていたにも関わらずだ。
いつだって遥歩はそうだのだ。拳を交わして互いを知り、そうして認める。
まるでコミックの不良が決闘の果てに河川敷で寝転がって互いを称える様に。

「叩き……のめ…す」

汗ばんだ額、痛みに表情を歪めたまま意識を手放す。
骨折し変色した左腕に、大きく切り裂かれた額。火傷と打撲もあちこちに。
今回は酷い傷を幾つも負ってしまった。実質こちらの損害の方が大きい。
故に次は完勝を誓い、今は次の戦いに備えて深淵に墜ちるように眠るのであった。

//そいではこの辺で〆!
272 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/03(月) 22:40:36.52 ID:7t+nlpSr0
>>269
「新鮮な生血を寄越せ血を………くそっ、肉体半分失う方がまだましだぞ……?」

どうやらあの手のテレパス攻撃から完全に立ち直れるほど吸血鬼の再生力は万能じゃないらしい。
バケモノを見る目でイムカを睨む初。今彼女の血はきっと悍ましいだろう、吸いたくはないななんて考えている。
イムカはイムカというまた別の何かにカテゴリされたようだ。
273 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/03(月) 22:41:48.91 ID:tFLqlkxf0
>>259
ほんの最近作り上げたメイス それが変わり果てた姿で戻ってきた
折れた柄はすぐにわかるが 表面に無数の細かい凹み 生物を100・・・200・・・いやもっとだ

「それでは・・・どういたしましょう・・・?」
イムカはとりあえず刃物がまるでダメだ なので技で補う薄刃の剣は論外である

ならば鈍器か・・・はたまた刺突か?

ボロウズ「槍のようなものは・・・いかがでしょう?」
と質問してみる

なおロイはそんなイムカの疑問符に フ フ フ と力ない笑み

ボロウズ「最近・・・疲れがたまっているらしい・・・です・・・」

>>262
ロイ「すぐにできっから待ってろよ」
ステンレスのドラム缶にもろみとなった液体を注ぎ 銅管をつなげ ウォータージャケットをかぶせて冷水を循環させる
そしてドラム缶の底部を火であぶる あとは内部の液体が煮えたち湯気を待つ

ロイ「今日はコーンウィスキーだ 楽しみにしてろよ・・・って バカだなぁソーマ」
テレビを持ってきたソーマタージを本気に馬鹿にしたような顔

ロイ「俺が? ホラーなんぞで? ビビる? ないない」
きっぱりと断言して見せる(ピコーン

>>264
ロイ「俺はただ命の水を錬成しているだけさ 何も悪いことはしていない」
やってきたロキに反論 なお違法である

ロイ「うまいコーンウィスキーを作ってるのさ 楽しみにしてろよ」

>>265
ロイ「いや・・・ちょっとな」
口を濁すロイ 疲れているのは確かである
その辺はイムカが説明してくれるだろうきっとメイビー

初の方は後で手伝ってやろうと思いつつも

ロイ「お前さん 酒は飲むか?」
と次第に煮立つドラム缶内部を楽しみにしながら質問する

>>266
ロイ「出かけるのは無理だがそこそこ暇だぞ どうした?」
ドラム缶の前で作業しながら雪影に応えるロイ

ロイ「今うんまいコーンウィスキー作ってやっからな?
   ところでそっちの小豆の育ち具合はどうよ?」
274 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/03(月) 22:44:36.58 ID:4mn+zQ070
>>268

「死んだ目になって作ってるなら仕方な…い…。」
「バ、バックれてないです!怪我を治してたんです!」

最初は気の毒そうな声。途中から何かに気づいた声。そして最後に理解し絶望した声。
一瞬、逃亡が頭をよぎるが後が怖いので即座に却下。水車に括りつけられたソーマタージみたいになりたくないです。
結果とった行動は謝る。誠心誠意謝罪すればどんな悪魔だって許してくれると思っての行動。納得できる理由をつけて。
ただし、イムカがその日は露店を開いて餡子を布教していた事を知らなければだが。
275 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】 [saga]:2017/04/03(月) 22:46:37.91 ID:g1Rgtnb+0
>>271
「むむっ……」

勝ちを譲る格好になりかければ両手で地面を掴んだ
そのまま膝を胸に付け、腕立てをし、爪先で蹴って立ち上がらねばならない
何故ならそれがラスボスなのだ、意識がある限り闘い続け、闘う限り絶対不敗

「……あふぅ」

しかし現実としてこのダメージは大きい
再度べちゃっと伏して両目は×印

「私はユノっす」
「……そうっすね、次は……」

再戦の誓い、それは彼我共に勝利を見据えたモノだ
意識を手放した遥歩、ユノも危険域にいる

『お、決着?』
『……うーん、まぁ先に降参したのはユノの方かな……?』
『はーい、遥歩に賭けてた皆さんおめでとー』

ひょこっと顔を覗かせる七八
しばし悩んでのジャッジ、賭けの配当をと周囲をぐるり
しかし困った事に、先の炎の大嵐によってほとんどの観客は逃げたり気絶したりしているではないか

『あー、困ったなぁ』
『……これじゃ誰が賭けたのかも分からないし……』
『不成立ってとこかな? じゃ、私はこれでっ!』

たんまりな賭け金を持ち逃げし、後日皆んなから追われる身となったのでしたとさ

//お疲れ様でした、ありがとうでしたっ
276 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/03(月) 22:50:25.15 ID:7t+nlpSr0
>>273
「?」

そういえばあっちの方で初ちゃんも伸びてたしちょっと前になんかみんなやたらと疲れてたし??などと疑問は増える。
イムカからのちゃんとした説明を待つのみだ。それしかできない。

「飲めますよっ!結構好きなんですっ!」

お酒、と聞いて目が輝くユーカリ。一応成人している。25だ。
普段はお仕事とか忙しいからね、あまり飲めないからね、たまーにこういうことがあるとテンションが上がっちゃうのだ。
277 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw :2017/04/03(月) 22:51:17.05 ID:HWLjgFW70
>>273
「コーン・ウイスキーかぁ。楽しみにしておきたいけど生憎僕は酔わないんだよね」
「それ密造だろう? 裏ルートで売って儲けたりしないの? 安酒飲みの連中騙して大儲け出来るよ」
「イギリス人って言うんだけどね」

奴らは舌が二枚も三枚もあるせいで味覚が狂っている。ちょっと煽てて良い気分にさせればどんな値段でも買い取るだろう。
尤も確実に値引きしろと言ってくるので希望より気持ち高い値段から始めるのが重要だが。

「にしても賑やかだねぇ。良いじゃないか、面白そうな匂いが漂ってくる」

ロキは周囲に集まってきた越境者の面々を眺めながらくすくすと笑う。あからさまに邪悪な笑いだった。
278 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/03(月) 22:53:26.48 ID:pI1pz4DO0
>>265
「オイ、血の臭いが強すぎるぞ。ちゃんとパックに詰めるか何とかして、臭いを出さないようにしてくれ」
【中身のなくなったクシャクシャの点滴袋を初の頭目掛けて軽く放り、血臭に抗議】
【血の臭いは嫌いではないが、今は別だ。車酔いしてる時に豚骨ラーメンを出されるようなものだ】

「まったく、最近の人食趣味者はその辺がなってない……。
 カブトガニの血でも飲んでろってんだ……」
【老害じみた文句をブツブツ垂れる。イムカほどではないが、こいつもこいつで元気だ。腹立つ】


>>270
「そうそう、こんな感じに。……馬のマスク被ってたアイツ、今何してるのかな」
【底辺動画投稿者。炎上したら儲け物。アホな実況者の手本と言った姿を指し、コレコレと笑うソーマタージ】
【昔を思い出す。面白くもない動画を見つけ、掲示板に貼ったくる遊びをよくしたものだ】

「オイ、俺の視界に入らない所でやれ。……ウワッ!吐きやがったコイツ!エンガチョー」


>>273
「酔えれば何でもいい。楽しみにしてるよ。……ハハァー、さてはお前、最近の物に触れてないな」
【断言するロイにニヤリと笑い、どこかから箱ごと引っ張り出したのはVRゲーム機】

「ボストンで買ってきた。…ジョシュアの金でな。まだリボ払い済んでないから黙ってろよ。
 何も出来ないで逃げ回るってのは中々どうしてドキッとくるぞ。ソフトも買ってきたからやってみるといい」

【同じく引っ張り出したのは主観視点ホラーゲーム。リアルなグラフィック、暗い視界、絶妙に融通の利かない操作。妙に手の込んだエグい描写が人気だ】
279 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/03(月) 22:55:16.05 ID:4mn+zQ070
>>273

「収穫はまだ先だけど病気もなく育っているよ。」

豊作が見込めると笑顔で言い放ち、近くの床に袋を置く。
収穫すれば彼のことだ、きっと大いに腕を振るって和菓子などを作るだろう。

「それとさ、拳銃って余ってない?」

流石に本人も能力だよりじゃダメだと気づき、練習の為余っているものがないのか聞いてみる。
280 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/04/03(月) 22:57:41.42 ID:ZEO8OOKpo
「最近俺の家からビールが消えたりテレビが消えたり……」
「使うのはいいが補充しろっつってんのに……」

ガンレンジから戻って来たジョシュアは若干ご機嫌斜め。
その所為か今日は備品の扱いも荒く、訓練場のターゲットをいくつか破壊している。

「つか買ったばっかのPGVR盗んだ奴はどいつだ!?」
「許せねェ、クソ……」

食料や家電を始め色々持っていかれたのを気にしているようだ。
特にようやく手に入れたプレイグラウンドVRを遊ぶ前にパクられた事だけは未だに許せないらしい。
281 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 22:57:55.56 ID:ZXLToC6uo
>>237

「刃物はな…扱いが難しい」

 やや硬い声で言うイムカ。そう、彼女の手にかかれば刃物は刺さらんし切れんのだ。
 一応、投擲すれば刺さるのでクナイはOKだが、手に持っていると完璧にアウツ。
 何コレ不器用ってレベルぢゃないね!!

「基本は鈍器でいい。叩いたら死ぬ、シンプルが一番だ」

 言いながら、イムカは自分のガントレットを置く。
 パワーアシスト機能を有する遠未来の技術の結晶だ。
 金属もプラスティール(金属繊維)と、セラマイト合金が使用されている。が、

「あくまでパワーアシストが目的だ。最低限の硬性はあるが、これで武器などを受けるのは現実的ではない」

 一応、独学の軍用格闘技として、中国拳法めいたものを覚えているが、
 化勁も纏も万能の回避術ではない。リスクは減らすべきだ。ゆえに――

「軽くて丈夫。多少の間合いが取れて防御にも使える武器がいる。が、携帯性は重要となると…」

 ――そういえば以前使っていた武器にトンファーがあった。
 結局、強度の問題でイムカも使わなくなってしまったが、
 その頃と違い、ボロウズの腕があがり素材も揃っているなら…?

>>274

「ふむ、治療ならば仕方がない」

 と、イムカも納得しかけていたところで

≪000111101010101≫

 ふわーんと大抵、イムカの傍らにあるサーボスカルがイムカに接近。
 何かマニュピレーターにぶら下げているぞ。餡子菓子の袋?

「ん?どうした?」

【ナムアミダブツ!サーボスカルが持っているのはまさに当日、餡子布教に使っていた露店菓子そのもの!!】
【サーボスカルがイムカにそれを渡すときに、洗いざらい話してしまうことは明白!!さて、どうしたものやら!!だ!!】

 ――脳裏に過ぎるは水車に括りつけられた雪影か!?ナムサン!!
282 :ひいらぎ [sage]:2017/04/03(月) 23:01:32.35 ID:2hgTu4vDO
>>258
【とある射撃場、やや小柄な黒髪ロングの10歳前後に見えそうな少女が射撃の練習をしていた】
【みたところ少女はただの拳銃から銃弾を発射している様に見えるが初速・威力、命中した時の音等は通常のそれとは異なって見えるかもしれない】
…ほむ…やはり概ね計算式通りの結果は得られそうじゃが…ただこれだけではやはり決め手に欠けるのは以前の依頼で体験した通りじゃ…さてどーしたものか…
【アゴに手をあてぶつぶつ呟き考える少女】
283 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/03(月) 23:06:07.93 ID:pI1pz4DO0
>>280
「おや、やあこんにちは。ちょうどよかった、ロイにホラーゲームさせようとしてるんだが、お前も見ていくか?
 いいじゃないか、三人組ゲーム実況者。お前なんだかんだ常識あるから《まじめかちょー》な」
【ジョシュアの気持ちもつゆ知らず、PGVRの箱を小脇に抱えて手をヒラヒラ】
【盗んではいない。……勝手に金を使いはしたが】


「いい時代だよな。俺がガキの頃は、頑丈なだけが取り柄の携帯ゲームぐらいしかなかった」
「そうだ、ウィスキーにビールもあるぞ。ポークビーンズはやらねー」
【朗らかに顎で示したのは、古びたカウチやカーペット、コーヒーテーブルの上に無造作に並べられた数本のビール。ガラクタの中には不釣り合いなテレビ。ナムサン!】
【彼本人に悪意は無いのが一層タチが悪い】
284 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/03(月) 23:06:29.28 ID:7t+nlpSr0
>>278 初パート
「イタッ」

頭に何かぶつかって悲鳴を上げる。よろよろと姿勢を起こし、ソーマへ抗議の目を向ける。
ペットボトルのふたを閉めて血臭が漏れないようにしているのは偉いところかもしれない。

「青いのも白いのもイムカのも勘弁だ……血は赤に限る。赤イズザベスト。
銅はまずいんだよ。鉄だ、鉄がいい。」

血評論家みたいなことを言っているが、実際長年いろいろな血を飲み続けた初だ。
ブラッドソムリエぐらいなれるかもしれない。ならないが。

>>279 ユーカリパート
「光線銃ならあるよ!試してみる?」

銃を求める声に反応して横から提案の声。
白っぽい軍服を纏い、左目は眼帯に隠されている女性、ユーカリからだった。
285 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 23:08:47.95 ID:ZXLToC6uo
>>276-277>>280

「まあ、それなりの事件ではあったのは事実だ」

 〜〜エリュシオンにおけるテレパス汚染事件の説明中〜〜

 イムカの話の内容は主観視点を限りなく省いた、戦闘詳報めいたものになる。
 それをユーカリに聞かせていたが、まあ、面白い話に飢えたロキやら、やってきたジョシュアやらの耳にも入るだろう。

【一夜ぶっ通しの狼との死闘。ある宿場町での悲劇。そして邪悪なるプラントと強力なテレパスを用いる元凶】
【越境者側にも悼ましい犠牲があった、苦痛に満ちた闘いであった。ゆえに皆のグロッキーぶりも納得してもらえると思う】

「犠牲になった越境者…あちらで墓を立てたよ。礼にのっとって埋葬を…何だ?」

 なにこのトンデモ事件であった。そりゃ当事者達が気の抜けたコーラみたくなっても不思議無し。

【なお、イムカの声に乗ると何故か味気ない戦闘詳報が、妙に叙事詩めいた響きになったりするのは詩人的素養ゆえか】
286 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/03(月) 23:12:23.18 ID:HWLjgFW7o
>>278
>>280
「わぁ沢山来た」

訪れた数人の越境者にやたら軽薄な物言いで尚且つどこか失礼な言葉を投げる。
それも半笑いのままで言っているのでうざいことこの上ない。

「おぉ新作ゲーム機だね。良いねぇ良いねぇゲームは好きだよ。勝ち負けとルールがはっきりしてるからね」
「カードゲームの方がもっと好きだけど」

そう言ってすいすいと近づいて行く。面白い事には目が無い。

「なんだか四股で炎上しそうな名前だね。ゲーム内のホラーポイントに差し掛かったら後ろから飛びかかろうか」

287 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/03(月) 23:12:33.04 ID:4mn+zQ070
>>281

(上げて落とすは常識だよね。チクショウ!!てかお前なんで持ってんの!?)

納得したと見て安心したのも束の間、特大級の爆弾を落としてきたサーボスカル。売った覚えがなく頭を抱える雪影。
こんなことになるなら正直に話せば良かったと後悔するも時既にお寿司。
ブレーキができる状況ではなくもはや突き抜けるしかないことを悟り、必死に頭を回転させて出した結論は。

「イムカ。サーボスカルが持ってるそれ、治療として料理をしてたからその時のやつだ。」
「正直、あの世界は甘味が少ない。そこでタダという訳には行かないが安く売ってたんだ。」

これが全力。苦しい言い訳だが彼の足りない頭での最大限矛盾しない言い訳だ。
あとは天に祈るのみ。届かなければ地獄行きだ。
288 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/03(月) 23:14:00.83 ID:tFLqlkxf0
>>276
ロイ「それはよかった 今ヘッドが抜けて・・・こんなもんかな」
湯気が銅管を伝わり冷やされ液体となって出てくる それを丹念に瓶に集め

最初の100mlほどで瓶を好感し 最初に集めたものはプラ瓶に移し替える ラベルは消毒用メタノール

【蒸留で最初に出てくるヘッドと呼ばれる液体にはメチルアルコールが多量に含まれており飲料には向かないのだ】

ロイ「あとは待つだけ そっちの用は研磨だっけか? ボロウズが開いたらすぐにやってもらえるだろう
   初には猪血でも作ってやるかな」

なんだかんだで忙しいのは嫌いではない みるみるうちに目にハイライトが映るのがわかるだろう

>>277
ロイ「そりゃ難儀な体質だな あぁ売ると色々面倒だし 最近はスクラップヤード内の酒消費量も多いから
   作ったモンはみんな身内で消費しちまうから 闇に流す暇はないな」

申し訳ないがウナギゼリーの国はNG

ロイ「だったらほかの連中にもちょっかい出してきな 俺だけじゃネタも苦しいぞ」

>>278
ロイ「・・・・・なにこれ?」
ゴーグル型のおもちゃに率直な意見 しげしげと見やるが 合成樹脂の何かぐらいしか分からない

ロイ「ゲームってアレじゃないの? アキレスがやってるような 小さい画面とにらめっこしながらやるヤツ
   これ被ると周りが見えなくなりそうでやだなぁ」
本当にやるの? と気味悪そう

>>279
ロイ「それは何より して拳銃? だったら…アキレス!?」
アキレス「どったのおっさん?」

やってきたのは白人の男

ロイ「拳銃が欲しいんだとよ」
アキレス「ハイハイ拳銃ね メッチャ高いのと そこそこのどっちがいい?」

アキレス「メッチャ高いのはボロウズのハンドメイドだ 素材から選んで その人の手にあった至高の逸品を用意してくれウよ
     そこそこのは俺が3Dプリンター使ってチョチョイのパッパさ だけど素材は強化樹脂製択一だし ある程度型が決まってるよ」

>>281
ボロウズ「・・・・・以前作りました・・・トンファーバトンを・・・今一度ご検討してみてはいかがでしょう?
     以前いただいたセラマイトの扱いも板につきましたし…お眼鏡にかなうものができると自負いたしますが・・・?」

とイムカに提案してみた
289 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/03(月) 23:14:16.80 ID:pI1pz4DO0
>>284
「それでいい。…なにぃ、何じゃその目はっ」
【ガラクタに踏ん反り返り、蓋を閉めたのを確認すれば満足げに頷く】
【セーターの胸元の「I Say 戦争」ロゴが威圧的に光る!ラメでも入っているのだろう】


「そりゃ好都合だ。俺の血、増やすには二日三日ほど休まないといけないんでな。輸血とかできないから吸われるとマジ困る」
「……ところで前から吸血鬼に聞いてみたかったんだが、動物の血はダメなのか?チュパカブラとかいるじゃん、あんな感じに…」
【血を啜る趣味は無い。特に深い意味もない、興味と好奇心本位の質問だ】
【スクラップヤードにも色々な越境者が増えてきた。獣人、動物、ペット連れ…。そういった連中の血でも、吸えなくはないのだろうか】

「アレも赤いぞ」
290 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/04/03(月) 23:15:15.92 ID:ZEO8OOKpo
>>283
「何で俺の家から消えたテレビと同型のヤツがここにあんのか知らねェが……」
「その名前だけはやめろ、色々とシャレにならねェ」

最終的にニアやらアラズやらに囲まれて殺されそうな名前である。御免だねと一蹴してソーマの手からビール瓶をひったくった。
素手で王冠をこじ開けてあおり、一気に飲み干し、あるいは体内でエネルギーへと変化して、珍しく美味そうに口元を拭う。
冷たい瓶と結露の雫、炭酸の刺激によって味覚を喪ったジョシュアにとっても清涼感を味わえる数少ない飲み物なのだ。

「つゥかお前なんだあの支払いプランは、一体何回払いに設定しやがった?」
「本体価格よりも手数料が高いなんて聞いた事ねェ、さっき全額一気に払ったからな」

カウチにぼすんと腰掛け脚を組んで、ソーマにもう一本要求。
291 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/04/03(月) 23:19:30.54 ID:ZEO8OOKpo
>>285
「……その脳ミソって”美味しそう”とか思っても反撃してきやがるんすかね」
「一応褒めてるコトには……ならねェか」

イムカの話を聞いているうちに、段々共感性の憎悪を脳ミソに対して持ち始めていたジョシュア。
既にブツが爆散しているにも関わらず、イムカが血反吐を吐いただのなんだの聞いている内にハラワタ煮えくり返るタチなのだ。
まぁ間違いなくあの場に居合わせていたら真っ先に命を落としていたであろう、参加しなかったのは不幸中の幸いか。

「………うーん」
「いや……」

さて、なんとかしてイムカを労ってやりたいと考えているが、イマイチ方法が見つけられないでいるようだ。
頭の中にドリルをブチ込まれたような苦痛と形容している以上、下手に触れない方が楽なのかもとか、色々配慮したうえでの不動。
292 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/03(月) 23:21:54.24 ID:HWLjgFW7o
>>285
「へぇ〜凄い事があるものだねぇ。狼に、屍巨人に、巨大脳味噌、ダークファンタジーの鉄板じゃないか」

思いの外反応が恐怖向きでない。それもその筈と言うか、彼にはそんな狂気的な出来事も愉快な冒険譚として見えているのだ。
理解力が足りない訳では無い。そもそもの倫理が狂っている。人がどれだけ苦労しようとそれを傍から見て笑える器がある。
天性の……いや、後天的ではあるのだがその才能は生まれつき、遊び人なのだ彼は。
但し、意味も無く人命を消費してアボミネーションを作り出す輩だけは面白いとも何とも思わない。もっと有効的に利用しろ。

>>288
「ふぅん。大酒飲みがいるって訳かい。医者でも連れて来たら儲かりそうだ。主に腎臓」

ニシン丸ごとパイの国でもある。

「勿論出すさ。僕の得意技は嘘とちょっかいと可愛い子を見定める事だよ?」

最後だけはほぼ必要ない。と言うよりその能力を持っている奴は大抵信用ならない。

「まぁ普通のゲームはそうだよねぇ。最近のゲームって進んできてるけど僕はやっぱりテレビの大画面でやるのが好きだよ」

ロイが手に持ったゲーム機を眺めながら心底興味あり気に感想を述べていく。ちなみに自分でやる気は無い。
293 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/04/03(月) 23:22:40.59 ID:ZEO8OOKpo
>>286
「なんだお前その塩対応はよォ……一応これでもお前の仲間だぞ」

戻って来たジョシュアにスッゲェあっさりな対応のロキに、なんだか納得がいかないとジョシュア。
まるで虫が湧いて出て来た様な物言いに少しばかり傷付いたようだ。

「あー、それな……マジでヤバいらしいからやめといた方が……」

大の大人がチビるということで専用オムツが発売される程の代物だ。
どうなるか楽しみだと言う反面、惨事に備えて距離を取っておくことにした。
294 :ひいらぎ [sage]:2017/04/03(月) 23:22:49.18 ID:2hgTu4vDO
…まぁ「銃弾の重量と反動が関係ある」ならば0に限りなく近いならば何をかけても0な訳じゃが計算上…しかし決め手にはかけr(ry
【ぶつぶつ呟く】
295 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/03(月) 23:25:02.51 ID:tFLqlkxf0
>>291
ロイ「なんだ お前さんのだったのか」
返す とテーブルにVRを置く

ロイ「せっかく来たんだ 一杯やってけよ」
とプラスチックのショットグラスに出来立てのムーンシャインを注ぎ これもテーブルに置いた

>>292
ロイ「医者よりクレリックを呼んできてくれ あっちの方が何かと潰しが効く」
そしてちょっかい出してくるというので

ロイ「ホレ そっちに可愛い可愛い女の子()がいるぞ」
とイムカをアゴで指し示す
296 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/03(月) 23:26:28.41 ID:pI1pz4DO0
>>288
「知らないのか?PGVRだ。今人気なんだぞ。
 アキレスの持ってるぅ?ハッ、あんなのと一緒にするなよ。携帯ゲームとかダッセーよな」
【外人のよくやる肩を竦めるやつをやり、やれやれと首を振る。ウザい】
【手際よく接続やら起動やらを済ませる様からは、相当慣れてるのだと分かるだろう】


「俺のやりかけの途中のデータだが、まぁ最初のタルいオープニングとか興味ないだろう。セーブするなよ。
 ここを押すとポーズメニューが出るからそれを使って……」
【言葉の洪水をワッと浴びせ、途中の言葉にムッとする】

「周りが見えないって……そういうものなんだから仕方ないだろ。
 お前は『飲むと酔っ払いそうだな』って酒を飲むのをやめるのか?」


>>290
「なんだ…じゃあHI-KAKIN(ハイカキン)とかジョシュぞう……」
【キリがなさそうなので割愛。妙にレパートリーが多い】

「何回って…何回だっけな?ドルとリントの言葉には慣れきってないんだ」
「お、支払い済んだ?そりゃありがとうよ、これで飽きたら心置きなく売れる」
【いやー良かった、と呑気にのたまいビールを放り、ネット回線の確認やらテレビへの接続やらを確認】

【ゲームは好きなのだ、殺しの次に。それ故か、絡まったコードを捨てて新しいのをすぐ用意するからか、妙に手際が良い。すぐ済むだろう】
297 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/03(月) 23:26:35.22 ID:7t+nlpSr0
>>285 ユーカリ
「そんなことが………」

越境者たちの苦闘を、苦しみを、今の状況の原因を知ったユーカリはロイや初たちに一礼。本当に大変だったことがよく伝わったようだ。
………自分たち(カノッサ)は無関係だよね!?知ってる限りでは!?と記憶を辿ったのは別のお話。
>>288 ユーカリ
「おおぉぉ!お酒造りの現場は初めてですが、なんかわくわくしますね!」

自分でも作ってみようかな……なんて思いながらロイの手つきを観察。
次第に元気になりゆくロイに安心も抱きながら。

「ん……ありがとう。助かるよ」

ロイの心遣いだけでもありがたい。そんな風な初の珍しくちょっと素直な感謝の言葉だった。
>>289 初
「………いくらなんでも、それはないな」

永年中二病センスの初にだけは言われたくないだろう。

「他の動物か?まあ、飲めるには飲めるが飲みたくはないね。ずっと前にギガースの血を飲んだが緊急時以外は飲めないよあれは……」

飲めはする。飲めはするし代用もできる。
だが、やはり人が至上なのだ。気難しい種族なのだ、吸血鬼というのも。
298 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/03(月) 23:27:29.36 ID:4mn+zQ070
>>288

「メッチャ高い方で。」
即決!アキレスの説明をしっかり聞いていたのかと言うほどの即決!
趣味で金欠状態にたまになるが、今は前回の依頼で金がたんまりある。
そのため、金ケチって死んだら元も子もないので高い方を即決である。

「あと、できればでいいんだがS&W M19のみたいな感じにできるか?」

こっちから頼んでるため強くは言えないが、憧れているキャラの銃を使いたいというささやかな願い。
299 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/03(月) 23:34:28.66 ID:HWLjgFW7o
>>293
「えーそうかなぁ? 本当にぃ?」

続けざまの塩対応。これは面白がってると思って良いだろう。塩対応には塩対応で返すのが一番だが。

「マジでヤバいらしいからやるんだよ? でなきゃやろうなんて言う筈無いじゃないか!」

クソ野郎だった。大の大人が失禁する光景を見て笑うのは相当な悪ふざけ好きか恐ろしい馬鹿連中くらいだ。
ちなみにロキは笑う。自分でけしかけて慌てふためいて腰抜かしてる奴を見て大爆笑する。

>>295
「クレリックは数が少ないからねぇ。知り合いにも全然いないや。そもそも知り合いがほぼいないんだけど」

自慢できる事では無い。越境した時点で既存の知り合いとの交流は断たれているし、そもそも既存の知り合いを何人か殺しているからだが。
それはそうとしてロイに示された方向を見る。多分前線に出て戦いそうな女性がいた。
体型は好みだが纏う雰囲気が冗談が通じそうな人では無い。恐らくあれは軍人だきっとそうだ。軽々しく近づけばヤバイ。

「さーて、可愛い子を探さないとね〜」

華麗に流した。
300 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/03(月) 23:34:36.71 ID:pI1pz4DO0
>>297
「そういう目をした!…何がない?」
【ジト目を向け、不服そうにブーたれる。彼本人はいたって普通の服だと思っているのだ】
【強いて言うなら「ラメが強い」程度の感想しかない。ある意味下手な中二病センスよりもヤバイだろう】


「偏食家だな、いかんぞそんな事では…」
【飲めない訳ではないのなら、別にいいではないか。そんな考えだ】
【「食べれるから」と動物の髄や他者の肉を食らってきたソーマタージからすれば、ゴミでもないのに選り好みをするのは理解し難いのだ】

「…それともクソマズいとか?人肉とコーヒー以外の飯が食えたものじゃなくなる怪物の漫画あったな」
301 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 23:38:11.53 ID:ZXLToC6uo
>>287

≪00111101010101≫

 イムカにポスンと餡子お菓子を渡すサーボスカル。
 浮遊する頭蓋骨。こんな客いたら忘れるはずが無いがとうしてこうなった!

≪011111010101≫
「ふむ…露店???」

 なんだそれは?という眼で雪影を追えば、実に苦しい言い訳が始まる。
 そして、一応、それを聞いたところ。

「確かに栄養価は高いし、リパビリといえばそうだが…あまり無理をするのはよくないぞ」

 なんと、信じました!解説しよう、イムカさん、戦闘やら政治以外のところで妙に機微が疎い天然なところあります。
 しかも、基本的に変に素直な一面もあるので、なんと、天に願いが届いたのだ。ブッダ起きてる!

「しかし、餡子の菓子か。栄養価はあるのだろうが」

 折角なのでオミヤゲの入った袋をごそごそと。

【果てさて、ファンタジーな世界の露店で売ってたという菓子とは何ぞや?】

>>288

「そうだな…結局そちらの方が適正があるか。
 それじゃあその方向で頼む。ガントンファーの機能はそのままで。
 装弾数は1発でいい。あまり凝った仕掛けや多機能性は強度を落とすからな」

 あくまで盾として使えるモノというコンセプトはそのまま。
 通常のトンファーは二対一体であるが、イムカの場合は片腕をフリーにしたいので一つのみとする。

「あと、ルーンを刻んでもらえるか?質実剛健のルーン=cエリュシオンのドワーフ氏族からだ」

 また新たなルーンの描かれた羊皮紙をボロウズに渡す。
 何か、ルーンコレクターな一面があるイムカである。

「触媒の髭は…」

 何かホラーゲームっぽいのを始めたロイを見て、

「後で提供する」

【 ナ ム サ ン 】
302 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 23:38:24.18 ID:ZXLToC6uo

>>291

「………」

 しばらくは頬杖をついてコロコロと表情の変わるジョシュアを見ていたイムカであったが、

「ああ、気をつかってもらっているなら別に構わんよ。そういうのは他の連中にしてやってくれ」

 と、珍しく苦笑しながら、固辞するのであるが、
 どうにも、英雄性が高すぎるというか、遠慮というより単純に気をつかわれることになれていないに近い。
 ハッキリ言えば、長く生きているくせに未熟な面の発露ともいえるのだが、

【はてさて、戦場以外だと意外と不器用的な御仁である。どうしてくれたものか?】

>>294

「こら、子供が銃弾とはブツブツ言っているのは目に付くぞ?」

 嘆息を付きながらひとまずの武器注文を終えたイムカが、
 ガンレンジでやや不健康そうな思考に没頭しているひいらぎに接触した。

「何か問題でも抱えているのか?なお健全な身体づくりには運動と栄養価だ」

 ビンに入った古式ゆかしい牛乳(牛さんの顔がプリント!)をずずいと突き出す。

【これでも意外と周りを見ているのだこの人】
303 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/03(月) 23:40:51.76 ID:ZEO8OOKpo
>>295
「まァ……俺は一辺触れりゃいいからよ」
「問題はあのクソ野郎(ソーマ)がニアに遊ばせる前に売っぱらっちまわねェかだな」

ジョシュアもPGVRを買ったのはニアやアラズに付けさせてビビる反応を楽しむためであったらしい。
ソーマがその前に売りさえしなければ別に誰にやってもいい、なんて考えなのだろう。

「ん、ロイの酒は味が分からなくてもキツいって感じるな」

口の中に入れた瞬間、揮発したアルコールにむせ返りそうになる。
まだ味覚があれば美味い不味いも判別できたのにな、なんて残念がりながら。
一口だけ口を付けただけ、ロイに礼を告げてグラスを返す。

>>296
「何で日本人ばっかなんだよ?もっとDewTieFie(デューティファイ)とかJosskhof(ジョシュコフ)とかでもイイだろ」

なんだかんだで結構ノってきている、現代っ子ゆえにこの手の話題はまんざらでもないのかもしれない。
売っぱらう発言が耳に飛び込んできたと同時に、ぱしんとソーマの頭をはたいていた。
これでは「生命保険が満期?じゃあブッ殺すね!」と言われてるようなモノである。

「で?買って来たのはAutolast2か?それともVioHazard7?」

二本目のビールをあおりながら買ってきたソフトは怖い方か、それとも暴力的な方かと聞いてみる。
前者ならやめとこうと心に決めているからだ。公衆の面前でクソを漏らすのは御免だ。
専用オムツも買ってきていないことだし。
304 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 23:42:16.83 ID:ZXLToC6uo
>>295

「デスデス」

 ゲロゲロ動画を実況していた(その一角から紫やらドロ色の煙が吹いている)α-12が、
 クレリックという単語を聞いて、何かロイの側まで来ると、

【なお、ゲロ中継の煙に不用意に近づいた人は「眼があああ」とか呻いていたりする。メイワク!】

「一応、クレリックにカテゴライズデス?」

 と、イムカを指差した。クレリックの一般的イメジとイムカを比較しよう!
305 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/03(月) 23:44:30.85 ID:ZEO8OOKpo
>>299
「どれくらいヤバいか知る為にまずお前がやるってのはどォだ?」
「絶叫ポイントとか知り尽くしときゃ確実にクソを漏らさせられるぜ」

まずもってロキに体験してもらうのが一番だとジョシュアは結論付けたようだ。
もっともらしい意見めいて人差し指を立て提案するが、まぁ5秒も考えればあしらわれているのだろうと気付くだろう。
ちなみにジョシュアはこれでいて結構ビビリなので、あんまり自身が被検体になるつもりはないようだ。
306 :ひいらぎ [sage]:2017/04/03(月) 23:45:22.05 ID:2hgTu4vDO
>>302
おぉ、いむか殿はろーじゃ…
何、ちいとわしの能力で何が出来るか確かめておったのじゃわしはぎゅーにゅーよりもこっちの方が好物じゃそりゃ!!!
【そういい、出された牛乳を無視してイムカ氏の胸を鷲掴みにしようとする】
307 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/03(月) 23:46:03.72 ID:7t+nlpSr0
>>300 初
「……いいや、なんでもないさ」

あれはもう持病かなにかと考えた方が早いだろう。なんていう諦めに至ったことは当然言わないのだが。

「それもそうだが……人間の血が美味しすぎるのさ。だから相対的に他のものはダメになる。
麻薬に近しいものはあるだろうね。吸血鬼の本能を刺激するような何かが、ね」

ゴミでないのにえり好み、は確かに正しい。だが、きらりと光る宝石と他のキレイな石が並べられていたら宝石に飛びつき、輝きに目を焼かれて宝石を求めてしまうのもまた生物の性かもしれない。
308 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/03(月) 23:46:43.45 ID:tFLqlkxf0
>>296
ロイ「あのなぁ 俺の世界でゲームっつったらボードゲームかカードかダイスなんだぞ?
   こういう映像のなんか越境してようやっと知ったんだ」

困ったように言う間にも手際よく接続をしていくソーマタージ

ロイ「んじゃまぁ・・・やってみるか・・・」
スポッとかぶって辺りをきょろきょろ

ロイ「おぉ すげぇ越境したみたいだ んでこれはどこに行ったらいいんだ?」
このオッサンちょっと楽しそうである これから起こる惨劇も知らずに

>>297
ロイ「やってることは法律違反だがな★」
実際個人で酒を造ることを禁じている国は多い 作るのはOKでも売るのがダメな国はもっと多い

ロイ「ほれ 出来立てホヤホヤのムーンシャインだ」
溜まった瓶を交換し 透明な酒をプラスチックのショットグラスに注ぐ
トウモロコシの風味が効いたクリアな酒であるが その度数は70を超える

【加水前のドストレートな火酒である】

>>298
アキレス「大丈夫じゃない? 基本データを印刷しておくからそれボロウズに見せてね 後はボロウズがやるから
     ・・・.357マグナム使用でいいの? .38スペシャル仕様もあるけど」

威力は言わずもがな マグナムの方が上である
なおアキレスはM36を携帯している

>>299>>301
ロイ「イムカ!! こいつがなんか用があるってよ」
逃げようとするロキ だが逃げられない!!

さぁロキくん 美人の女の子()が待ってるぞ!!

ボロウズ「かしこまりました・・・」
ぺこりんちょと頭を下げる 前に作ったバトンの設計図は頭の中に入っている
後は実際に形にするのみである

そしてロイはVRを被って視界が0 狙い時である
309 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/03(月) 23:49:19.47 ID:ZEO8OOKpo
>>302
「ん……」

苦笑するイムカをじっと見つめ、その表情が珍しいと感じた故の当然の行動である。
そもそも笑みを浮かべる事の珍しいイムカ、苦笑とはいえなんとなしに目に焼き付けておこうかと。
じぃぃっと視線を合わせていたが、やがて表情が戻ればジョシュアも少し乗り出していた姿勢を元へと戻して。

「そォすか……じゃあ、遠慮なく」
「途中で痛いとか悲鳴上げないで下さいよ……まだ病み上がりなんだから」

ぽふ、とウルリックを撫でるのと同じ調子で、イムカの登頂に掌を乗せようとする。
気を遣うなとの言葉の意味を逆に取った。まったく都合のいい男である。
受け入れれば暫し、ぽふぽふと労いの謎儀式は続くであろう。
310 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/03(月) 23:49:57.76 ID:ZXLToC6uo
>>306

「…能力の検証か。たしかに重要だ」

 片手アームロックで宙吊りにしたひいらきの口にフルーツ牛乳を注ぎ込みながら考える。
 7杯目?8杯目?まあいい。飲む子は育つ。

「能力もだが、どういうスタイルを君が目指しているか、まずはそこを考えて現実と照らし合わせるのもいいかもな」

 実際、ひいらぎの戦術方向性って何ぞや?
311 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/03(月) 23:54:03.44 ID:pI1pz4DO0
>>303
「なんだ、"ファックプライヤー"とか"怒れるテレビゲームオタク"とかのが良かったか?」
「外国のは有名どころしか知らん、自分で考えろ。本国だろ」
【本人もよく分からないまま引っ叩かれ、丸投げ!】

「どっちだと思うー?当ててみろよ、クイズだ」
【フフーンと鼻で笑い、ヒリヒリする頭部を抑えて紙袋をひっくり返す。出てきたのは、何本かのゲームソフト!】
「両方だ」


「後は動乱ヤグラとか春色ジュニアハイスクルとか……。おお、そうだ。VR対応じゃないのも買ってきたぞ」
【他人の金だから、序でに性能の良くなった据え置きゲーム機や、ゲーミングPCまで買ってきたらしい。出るわ出るわ良ゲーもクソゲーも】
【一応誰でも使えるように設定してあるらしい。なんの慰めにもならないだろうが】

「まあ、ロイにやらせるならVioで7いいだろ。おれももうやったし。
 やつがディナーを払いのけようとしたりパーカーおじさんを殴ろうと虚空をブンブンするに二千越境円だ」
312 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/03(月) 23:55:24.03 ID:HWLjgFW7o
>>305
「ラットに実験を行う為に人間が先に被験体になるかい?」

上手いのか上手くないのかいまいちわからない返しで流していく。絶対に自分でやったりはしないぜ。
なおホラーゲームも得意ではあるがもっと好きなのは他人が驚いて涙目になっている姿である。

>>308
「はっはっは気のせいだろう?」

ふわりふわりと空中に漂いながら気の抜けた笑いを零す。これでも焦りの色が一つも見えないと言うのは大した物だ。
事実焦ると言う事は彼には余り無い。焦るなんて無駄な思考をするより状況をより良くする為に最善の策を考える方がマシだと考えているからだ。
それ以上に状況を悪い方向に掻き乱してやろうと考えるのだが。

ちなみにロキは既にロイの後ろで待機している。ゲームの流れ的にどこで出そうか、と言った予想はつく。
後は画面に出た瞬間を見計らって無駄の無い最速の動きを以て肩と背中を同時に叩くのみである。
313 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/03(月) 23:55:28.44 ID:4mn+zQ070
>>301

(神様信じてなかったけど今度から信じよう。)

今度から餡子を毎日供えようと決めた雪影。どの神様に供えるかは知らない。

「んー、その包装ならお徳用パックだな。味の方に全振りしたから栄養価は知らないぞ。」

袋の中に入ってた包装を見て即座に一言。なお、その目はなにか諦めていた模様。
露天で販売してたのは複数有り、イムカが持ったのは一番値が張るお徳用パックだ。
内容としては、大福五個、苺大福三つ、饅頭八個、餡団子四本、羊羹二本。そして餡子の作り方を書いた紙とその材料だ。
なんとも詰め込みすぎた感がある内容だった。本人も赤字覚悟で売りさばいたらしい。
314 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/03(月) 23:57:31.80 ID:7t+nlpSr0
>>308
「はうっ!?」

法律違反、という四文字はユーカリの抱いたものを壊すには足りたらしい。
しょぼん、と悲しむユーカリ。まだ割と健全なのだ。

「わぁぁあ!!ありがとうございますっ!
 えへへ……いただきまーすっ!」

ショットグラスをいただき、匂いを堪能して一杯。
幸せそうに笑っている。本当に好きなのだ。


語っていたかもしれないが、ユーカリの同僚で彼女を酔わせたいと思う者はいないそうだ。
315 :ひいらぎ [sage]:2017/04/03(月) 23:57:45.79 ID:2hgTu4vDO
>>310
ほ、方向性とな…ゲホ、ゲホ…
【胸ぐらをつかまれ無理矢理牛乳を飲まされつつ】
…まぁ銃撃とかは手段に過ぎぬ要は能力を最大限生かすにはどうすれば良いかって話じゃ一応わしもらんなー(傭兵)の端くれ(?)じゃしの…
316 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/04(火) 00:03:51.13 ID:dGOPGcB8o
>>307-308

「ん?何だこの胡乱な男は?」

 呼び止められて、ロキとロイにそれぞれ目線を移す。
 かなりシツレイなことを言いながらロキを見やり、
 ついでにハサミでロイの顎鬚をジョキンとしながら、唸るイムカである。

【流れるような動きで回収されたロイの髭。ナムサン!】
【ロキの前で繰り広げられたのは冗談の通じなさそうな軍人による速やかなるトンチキムーヴであった】


>>309

「典雅さが足りん。30点」

 一度だけぽふぽふを許して、それ以上はと手を掴んだ。

「そういうのはミスカあたりにしておけ。大人の女に対する扱いとしては落第点だ」

 しかし、それほど気を悪くした様子は無し。げに難しきはおなご心というものである。
 それにしてもジョシュア君、ホントーに昔はそれなりにモテていたの?

【そうでもないのか、イムカが糞ゲーな難易度なのか意見が分かれるところであろう】

>>313

「イチゴか、よく手に入ったな」

 イムカの関心も何というか味以上に雪影の独特の物資調達法に向いている様子。
 なんというか、兵站に関わらせたら、いい仕事するんじゃないか?
 それにランナーズギルドで制服着ていたしそういう素養もあるのか?などと考える。

【ウーム軍人思考】
【そして、大福を食べているがやっぱ無表情。ウーム、ケミカル】

>>315

「どちらかと言えば君自身の身体能力で運用も変わる面もあるが」

 言いながら牛乳地獄より開放し、改めてひいらぎを見やる。うーむ、ちんちくりん。

「外見相応のパワーやら何やらだとまあ、そういう感じだが、
 実はサイバーウェアなりバイオウェアなりの肉体改造はやっているクチか?」

【能力を省いたひいらぎ個人のパロメーターはいかほどか?】
【あと、オシオキムーヴがだんだん苛烈になっている気がするが気のせいだ!】
317 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/04(火) 00:03:56.34 ID:OAUzq40A0
>>307
「麻薬か……。そう言われれば、納得せざるを得ないわな」
【そりゃあ良いものと悪いものの両方があるなら、誰だって良い方を選ぶだろう。自分だって野菜とハッパを同時に出されたら、後者に飛びつく】
【難儀なものだ。そう考えると、中々面倒そうだ】

「ガキの頃、吸血鬼がロンドンで大暴れする漫画読んで憧れたが、ならなくて正解だった」


>>308
「遅れてるんだな。じゃあお前がその世界初のビデオゲーム体験者だ、光栄だな?」
【スポッと被ったのを見れば、口角を吊り上げてニヤリと笑う。心底底意地の悪そうな笑みだ】


【ロイの視界を覆う薄暗い食卓。視線しか動かせないその状態で目の前で腕が切り落とされ、得体の知れない物体を食わされ、ババアがヒステリックに叫ぶ!】
【視界に迫るナイフ!朱に染まる世界、飛び散る血、生々しい効果音が、ロイの視覚、聴覚に襲いかかる!】

【この後もドッキリビックリゴアポイントは続くが、ソーマタージは一足先にロイの背後に回り込む】
【親指を立て、息を殺して背後に待機。適当な頃合いを見計らい、彼の両脇腹に親指をドスッとやるつもりだ!】
318 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/04(火) 00:05:10.62 ID:K3y9PSo2o
>>311
「マジか…!……クソ、どっちもやりたくねェなァ」

ドサドサと落ちるソフトに入り混じってどちらも購入済みであることが発覚、うげ、と顔を顰める。

「おーおー出るわ出るわ……画面の半分が乳で埋め尽くされてるなんざイカれたゲームだな」

他にも何本か併せ買いしてあるソフトのパッケージを手に取ってまじまじ。
中でも美少女系のゲームには難色、全員がイムカ級のブツを備えている悪夢的光景。
現実じゃ有り得ねェなと吐き捨てる。だがこれこそがギーク、ナードのパラダイスなのだ。

「つかお前その金どっから工面した?」
「まさかまたリボ払いで……」

そういえばテレビに繋がれている据え置き機、ジョシュアの家にある物とは違う。
ソーマの私物?いやシケモく吸う程困窮してるあのジャンキーにそんな金がある筈もないと瞬時に察する。

>>312
「馬鹿言うな、人類は牛や豚を見つける度にネズミに食わせてたってのか?」
「最初に体験する権利を自由に行使できるのは人間様だけだぜ、満喫しなくてどォするよ」

こんな感じでそそのかすジョシュアであったが、ロキがホラー系が平気だと知れば多分ガッカリするだろう。
319 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/04(火) 00:09:38.20 ID:2CYry6cv0
>>308

「357マグナムの方で頼む。どっちも撃てたような気もするが。」

威力の高いマグナム弾を選ぶ。弾幕はパワーだぜ。

「それで代金はどこに出せばいい?」

正直個人的にはすぐにでも支払いたいらしく、カバンに手を突っ込んでいる。

「あと、ロイの奴は大丈夫なのか?」

ゲームにチャレンジするロイを見てそう呟く。
320 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/04(火) 00:12:57.14 ID:K3y9PSo2o
>>316
「ぐぁァッ……プランB失敗……ッ!!」

手首を掴まれ、身動き取れなくなって痛がる素振り。

ボストンのアホ女であれば飯食ってるとこに相席→電話番号聞く→遊びに行く→仲良くなるという数打つ方程式が存在するのだが、
相手がイムカでは鉄拳喰らって終了な気配しかしないのでロマンチックかつ軟派な行為は避けているのが実際である。
結局イムカ自身どこか掴み切れない部分が多いこともあって、扱いが女性ではなく珍獣めいてしまっている。

「クソ……次はもっと大胆にか……?」

上官としての引け目も感じているのかもしれないが、結局のところガッツが足りないというジョシュア史上前代未聞の問題に直面しているのだ。
最終的にかのローグ連中と同じ方向に脱線してしまいそうな程の手探り感。
321 :ひいらぎ [sage]:2017/04/04(火) 00:13:02.97 ID:Xvttu5CDO
>>316
…残念じゃが肉体改造系(?)は不老長寿(寿命がないだけ)以外はないのうわしを拉致した組織に勝手にやられてしもうた…まあ鍛えれば身体能力はあがるが「現状では」ふつーの人間の10歳の少女と身体能力は変わらぬの…機器等を使えばまた話は別じゃが…後最近いむか殿の虐待がきつくなってきたきg
【何かを言いかけて咄嗟に身の危険を感じてやめる少女】
【きっと制裁の内容がきつくなってきたのを自覚しているのだろう】
322 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/04(火) 00:14:51.58 ID:MSpDoXuHo
>>316
「おぉ綺麗になったじゃないか。髭の処理は重要だからね」

何か失礼な事が聞こえたが気にしない。全ては髭と共に去りぬ。
やはりと言うか軍人紛いの勢いじゃないか。僕の目は正確だった。これで美人を探すスキルがワンランクアップしただろう。

>>318
「そうこう言ってる間に始まっちゃったからねぇ。後はロイ君の勇敢なプレイングを眺めるしかないよねぇ」

そう言う彼のいる場所はロイのやや上方。つまり狙っている。どう考えても狙っている。
スナイパーとは無駄な動きを見せない。虎視眈々と獲物を待ち、その上で最善の瞬間に獲物を一撃で仕留めるのだ。
そう彼はシモ・ヘイヘ。もしくはクリス・カイル。もしくはマークスマン。

323 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/04(火) 00:15:06.69 ID:5iwtgZ8L0
>>303
ロイ「そうかよ 次は味がわかるといいな」

>>304
ロイ「・・・・・見目麗しい華奢な乙女だけが神官じゃないし」
海外の神官は大抵ムキムキマッチョマンなメンズですし

間違ってないのでしょうきっとメイビー

>>314
ロイ「なぁにバレないうちに作って 発覚する前に飲み干しちまえばいいのさ」
ニヤリと悪い笑みを浮かべる

そして加水前のムーンシャインを干してなおむせるどころかうまいと言ってのけるユーカリに

ロイ「・・・人を見かけで判断しちゃいけんな」
とつぶやくのみであった

>>316-317
さて なにやら薄暗い食卓につきました

ロイ「一体なんだ? 動けんし どうsあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
フラグ回収 ゴアポイントにとてもいいり握署員を見せるオッサン 

次々現れるびっくりドッキリに尻もちをつい小谷 叫びを上げたりで阿鼻叫喚である
髭を切り取られても気付きません

そしてソーマタージの脇腹指ドスに

ロイ「――――ッ!!」
ソーマタージの顔面めがけて裏軒が飛んできます 気を付けてね
324 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/04(火) 00:18:25.79 ID:OAUzq40A0
>>318
「ゲームに文句言わないの。SNSのアホたれじゃないんだから」
【意外とオタク文化には寛容なのだ。火の粉が降りかからない限りは】
【というより、寧ろゲームに救いを求めてる節もある。事実、彼の持ってるゲームの大半はスッキリ終わるエンディングの物か、ジャパニーズ・オタク・ゲームと言ったようなものばかり】

「ゲームの中でぐらい楽しませろ。これなんて見てみろ、ブツもスタイルもどっかの将校サマに似ているが、優しくしてくれるぞ。
 地獄を見て心が乾いたし、戦いは飽きたのさ。…心配するな、成年向けじゃないから健全だ」


「金?ああ、心配するな、俺が(ジョシュア含む他の人の財布から少しずつ抜き取ったりして)工面してきた。カードは使ってねえよ」
【嘘は言っていない。本人も、リボ払いじゃないからセーフと思っている。ナムサン】
325 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/04(火) 00:19:59.05 ID:2CYry6cv0
>>316

「…うん。それは能力で凍らせてたものを解凍しただけだけどな。」

まあ、それを手に入れるまでの苦労は計り知れないけどな、と付け足す。
実際、苺のルートを手に入れるためにある世界では路地裏を駆けずり回ったりもした。
なお、その時に禁断症状が出かかっていたため、交渉した人達は大なり小なり出ちゃったらしいのは蛇足である。

「お前さ…、貴族らしいけど、料理食ってる時にお前の家の料理人泣いてない?」

売りに出すため激選した物を食べても表情を変えないイムカに聞いてみる。
ちなみに頭の中では料理人がキッチンでorzしている光景が広がっていた。
326 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/04(火) 00:25:34.41 ID:MSpDoXuHo
>>323
「ここまで素晴らしい反応をするとは流石に予想外だね。これは本職の人だ」

リアクションに本職も糞もあるかと言いたいがこれは確かに本職並みの反応。期待通りである。
そしてロイから逃れる様にやや上方へと浮かび上がる。そのまま上空で寝そべる様な体勢になり阿鼻叫喚の光景をひとしきり眺めている。
かなり面白い。ここまでやるとは思わなかったのだから。

(さてそろそろかなぁ……)

彼は束の間の休息に浸りながら自身の目的の一つを思い出していた。そろそろ行動を開始しなければならないだろう。
果たしてそれがどう転ぶかは未だ予想出来ないし、この場にいる人々を巻き込むつもりも毛頭無い。

「そんじゃ、僕はおさらばするねぇ〜またいつかよろしく!」

そう言ってウィンクをしながら敬礼すると彼は空中で身を翻し、スクラップヤードの人混みの中へと紛れていった。

/時間的にこの辺でおさらばさせていただきますー。お疲れ様でした
327 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/04(火) 00:26:07.13 ID:dGOPGcB8o
>>320

「未熟者め」

 何となく機嫌がよさそうなイムカがダメだしである。
 たぶん、大胆にやったら5メートル飛翔するアッパーカットが飛ぶ。
 がんばれジョシュア君!!

>>321

「全く…せくはら幼女め。実は何歳だ?」

 オシオキに遠慮が無いのは自覚しているが、40km糞兵隊さんマラソンをさせていないだけまだマシだったりする。
 しかし不老処置自体はさして驚いていない。カネモチ連中が独占しがちが技術であるが、
 希少度でいえば、ファンタジーやらテクノロジーの世界では極端にレアというわけでもないのだ。

【かくいうイムカも224歳である】

「なら基本は正面からかち合うのは無理があるか。剣だのはフィジカルに結局左右される」

 大剣ぶん回しの牽制はそういう意味では対集団ではそこそこは効果あったのだろうが。

「銃はスモールピストルの威力増加は方向性としては正しい。が、決め手が欠けるといえば確かにな」

 運搬能力を生かして武器庫状態になるか?誘爆でドカンは笑えぬ最期だ。

【能力の汎用性は折り紙つきだが、逆に方向性を定めきれぬ要因にもなっているというところか?】
328 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/04(火) 00:26:21.70 ID:5iwtgZ8L0
>>319
アキレス「そうだっけ? まぁいいや印刷してくるねー」
といっていったん離れるアキレス

そしてロイは案の定叫びを上げたりコケたり ソーマタージに裏軒をしたりと大暴れである
329 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/04(火) 00:26:42.40 ID:OAUzq40A0
>>323
「…ククッ…見ろよ…。『ビビらない』とか言っといてこの腰の抜けよう…。ブッダもご笑覧あれ」
【口元を押さえ、悲鳴をあげるロイを指差してプークスクス】
【これだから他人にホラーゲームをさせるのはやめられない。このためだけに買ったようなものだが、意味はあった】

【さて、指ドスは上手くいったが……】
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」
【ゴスッ!!重い音が響き、顔面を強かに打たれたソーマタージが吹っ飛ぶ!】
【ギャグ空間で恐ろしく油断していた故の失敗!ガラクタの山に後頭部から突っ込み、その上に更に大量の大質量の物や金タライが落ちてくる!盆回り!】
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」


【ゲームついでに、仕事の話でもしようと思っていたが、この時の怪我が原因で更に三日ほど休む事になったソーマタージであった。チャンチャン】

//そろそろ落ちさせていただきやす
330 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/04(火) 00:27:23.65 ID:K3y9PSo2o
>>324
「……確かに似てる……いや待て、俺をそっち側に引きずり込もうとすんな」

某将校に似てると言われたキャラを眺める。露出が高いなと顔を顰めていたが、いつの間にか抵抗なく眺めていられる自分に気付く。
俺はノーマルだとソーマから少し距離を置いて、落ち着くためにビールをもう一本。
多分ゲームのキャラみたいに優しくされたら、それはそれでドン引くジョシュアであろう。

「何だよ、全部個別でリボとか言ったらFuxkって叫んで〆に出来ただろォが」

アテが外れたとなんだか若干メタい事を言い始めたジョシュア、中身が眠いと第四の壁すら越え始めるのかもしれない。
ともあれロイのプレイと、それを脅かすのに終始するロキのやりとりを眺めながら、あるいはイムカとじゃれあうひいらぎ達を見やりながら。
日頃の疲れもあったのだろう。カウチに腰掛けたままいつのまにか眠りに就いてしまったようだ。

ふと目が覚めた時に誰かの悪戯でVRを頭に付けられた状態で目が覚め、
マジで食卓に越境したと思い込んで暴れたのはまた別のお話。

//ねむみ……私はここまでぇ
331 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/04(火) 00:29:50.68 ID:PzXoBidJ0
>>317
「ボクやそのマンガのイケボな吸血鬼みたいに制御できるならいいのさ。早々いないが、理解のある人間を探せばいいこと。
そうでない大多数が暴走するろくでなしになるのさ」

難儀だが、慣れれば楽しいぞ?と話題を変える。

「血さえ吸える環境を整えられれば吸血鬼はほぼ不滅だ。しかも死のうと思えば自殺もできる。
そういう意味ではなかなかいいものだよ、吸血鬼」

ニヤニヤと笑いながら。そういえば最近初は眷属増やしたいなんて思っていたそうで……?

>>323 ユーカリ
何処で鍛えたのかは誰も知らない。だが、確かなことは一つ。
ユーカリは自分では止まらない。

「〜〜♪」

どんどん飲んでいる。すごく上機嫌に笑っている。
そして………
ロイが見事にフラグ回収した、そのときだった

「あははははははっ!!」

余程面白かったのか、ロイを見て大笑い。
かなり酔ってテンションが上がっている。ゲーム観戦を楽しみだしている。

そして、かなりのハイテンションのなかなにかいろいろとしでかしたはずのユーカリ。
越境者たちが目覚めたころには丁寧な字で「ごめんなさい」とだけ書かれたメモが置かれ、ユーカリの姿はなくなっていた。

//私もこれにて―ありがとうございました!
332 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/04(火) 00:32:56.02 ID:2CYry6cv0
>>328

「ああ、分かった。」

アキレスを見送り、ロイのほうを向いて観戦し始める。
そこでは案の定というかなんというかパニック起こして裏拳かましてたりしてた。

「ゲームか、…今度借りようかな。」

ただ、ホラゲーは勘弁だと思いながらアキレスが戻るまで観戦を続ける。
333 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/04(火) 00:33:53.83 ID:dGOPGcB8o
>>325

「料理人?」

 冷凍能力は地味に便利だと感心していたところ、
 イムカはこの料理人なる質問で「?」マークを頭上に点灯させる。

「我が家は機械に生産させた合成食料だけだぞ?
 食事などに何故、余計な手間と人員をかけねばならん?」

 食に意はない哲学ここに極まれり。筋金入りであった。
 そりゃイムカもこーなる。

【味に対する楽しみなど存在しない!!】
334 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/04(火) 00:35:35.60 ID:5iwtgZ8L0
あっちを向いては叫びを上げ こっちを向いては叫びを上げ

ユーカリに笑われていることにも気づかず ただグロ地獄をめぐるロイであったとさ

めでたくなしめでたくなし
335 :ひいらぎ [sage]:2017/04/04(火) 00:43:31.75 ID:Xvttu5CDO
>>327
生きた年数のみでいうならば200歳以上じゃな…正直あまり良い思い出ないが…まぁあくまで「不老長寿」であって「不死身」ではないみたいじゃが…どっかの世界であった機械で筋力をあしすと(?)するあれみたいなやつかの…
【アゴに手をあてぶつぶつ呟き考える】

…今のところ能力がこれと言った使い道がはっきり定まっておらんのは事実じゃな…使えるようにただ使っておるが…なにか良い案とかはないかのいむか殿…
【制裁のきつさはともかく戦闘云々に関しては何だかんだ少女はイムカ氏の事はかなり信頼しているようでアドバイスを求めようとする】
/おつでした!
336 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/04(火) 00:43:47.59 ID:2CYry6cv0
>>333

「…ああ、お前がなんでそうなったか分かった気がする。」

機械に作らせた食い物じゃ食に対する喜びが一切ない…いや、食える事自体が喜び?
どちらにせよ、そんな食生活ならあんな評価になっても仕方ない。料理を余計な手間と認識している事からも理解できる。

「あー、そのー、な。口出しする権利はないとは思うが、今度からは栄養面じゃなく味を見て食べてみて欲しい。」

料理人からしたらイムカの評価はちょっと辛いものがある。雪影にもこれは当てはまる。
そこで、効くどうかは知らないが喜びを目覚めさせようと、画策してみる。
337 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/04(火) 00:47:20.34 ID:dGOPGcB8o
>>336

「甘いと辛いの区別ならつくが…」

 そして舌もダメであると来た。まさにどうしたものかである!!

【先は途方も無く長い!!】

//では自分も乙ーんンシ
338 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/04(火) 00:51:19.19 ID:2CYry6cv0
>>337

「…後で家庭科の教科書でも貸してやる。」

頭に手を添えて深々と息をつく。
イムカがマトモな舌を持つ日は来るのか。

//では自分も。乙でしたー
339 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/05(水) 22:02:09.16 ID:KLFPfEHWo
【武器屋だ!!】

 さて、スプラップヤードという小世界には蜥蜴の職工という、
 とても、腕のいい職工がいるが、彼に全ての武器が賄えるわけでは当然無い。

 特にサイバー色重点の装備やら、防具やら化合物やらとなると尚更である。
 そして、そういうのを求めるやらヒヤカシをかますのならばスプロールをおいて他にはない。

【極端な未来世界だとそも構造自体が意味不明であったり厳しい制約があったりもする。
 それに比べてスプロールなら比較的容易にブツを揃えられる。欲望全開の世界サマサマである】

 −−−−−−−

【スプロール/インペリウム・エンジニアリンク社にて――】

「どうだ我が社の新作ビークルは」

 さて、銀河帝国の出張組織でもあるこの企業。
 普段はデッカー権限行使して荒事ばかりであるが、
 一応、これでもビークル専門コーポという一面もあったりする。

【スーツ姿のイムカは無表情なドヤ顔というややこしい顔付きで、越境者達の新型ビークルを披露している】

 それは、背もたれがついた二輪ビークルで、セ○ウェイを逆にしたようなシロモノであった。
 立ったまま足を乗せると、ヒューッと動き始めて方向転換など実に快適な装甲。
 制御用グローブで直感的に動かせるし、ジャイロ安定型システムにより多少バランスを崩しても常に直立に保たれる。

「最高時速は80km。射撃しながらでもハッキングしながらでも走行できるっていうのがポイントだな」

 タノシイであると同時に珍妙な乗り物であったが、場所をとらない戦場の脚ともいえるシロモノでもあった。

【まあ、テスト披露とは名ばかりでバカンス中のセ○ウェイみたく乗り回してOKである】
340 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/05(水) 22:11:54.87 ID:BZU3Ycj00
>>339
「へー……へー……ほほー……」

そんなイムカの説明を前に、正にニワトリが如く頭を動かす半人の姿
一応こういう場においてその方がいいかとパンツスーツスタイルではあり、凛然たる見た目に実によくマッチしてはいる
ただし相変わらず行動が伴っていない故にかなりアレだが
イムカのビークルだけではなく、辺りの色々なシロモノが珍しいのだろう目移りしている様子

「……これ、わたしが乗ったら壊れちゃいませんか……?」

耳打ち小声でイムカに質問
一応こう見えて体重を気にしているのだ
大丈夫とあれば早速乗ってみて、ひゃっほいと辺りを走り回るであろう
341 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/05(水) 22:20:18.78 ID:KLFPfEHWo
>>240

 実際に今回の舞台であるこのドッグには一輪バイクやらエアーバイクやら4脚ビークルやら、
 この企業ドックには色んな乗り物がワンサカ。他にも何か武器やらよくワカラナイものもそれなりに積まれている。

【敷地は結構広い上に、今日はカネモチ共が気まぐれで天空にレーザーぶっ放したため、
 重金属酸性雨も晴れて、対紫外線シートにより危険な光を除去した太陽の恵みにありつけるテスト日和だ】

「ああ、体重300kgまでなら耐えられるぞ?一応、重装甲者にも対応しているからな」

 乙女の繊細な心配()にも対応済みである!!
 ゆえにひゃっぽいオールオーケーであった!!

【走行していれば気付くであろうが震動が殆どなく、手もほぼフリーのため、
 確かに射撃しながら、ハッキングしながらでもOKであると分かるだろう】

「君なら直結も可能だな。繋げれば思考によるコントロールも出来るぞ?」

 なお機動性であるがコマネズミのようによく動くってな感じである。

【もち、テストなので使用感だのコーフン度などはきっちり報告してもらいたい!】
342 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/05(水) 22:27:54.92 ID:BZU3Ycj00
>>341
「……で、では遠慮なく……」

直結を半人は嫌うらしい
それは機械的な、無機的な面を極力露呈させたくないとの判断故であろうか
最もそれも、ほぼ無意識下での事なのではあるが

「お、お、おぉー……」

いざ、レッツひゃっほい
乗り心地も良く、両手も完全にフリー
視界も無論オールクリアで加速も機動性も抜群ときた
因みに半人の感想は、降りて来た時の表情に容易に見いだせるであろう

「……い、イムカ様、これってお幾らくらいするんですか!?」

買う気らしい
343 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/05(水) 22:41:06.95 ID:KLFPfEHWo
>>342

「ん?販売価格は4500新円を予定している」

 リーズナブル!21世紀ニッポンの貨幣価値にして45万円である!
 しかして、借金王なタェンティース=サンのお財布で届く金額かは謎である!

「ザッケンナコラー!」「スッゾコラー!」「ドクサレッガー!」

 なお、恐怖の借金取りヤクザどもは、折角の太陽だからと、
 鉄板敷いてバーベキューの準備始めています。よく食べてよく借金返してNE!

【合成食料ばかりであるが、お肉と野菜の香りが漂っております】

「ふむふむ、タノシイでなりよりだ。これは売れそうだな」

 そして、タェンティースの様子にイムカはこのビークルのヒットを確信する。
 そもテクノロジーが発達した世界ではすこぶる羽振りが良くなるイムカである。売れるだろう。たぶん。

【そうしていると、んっ?と、ドッグに積まれた武器だの何だのが目に入って】

「ああ、アレか。ほら、私がデッカーやっていて番組(デッカー24時)でも取り上げられたりするだろう?
 そうしたら、画面映えするからぜひモニターにってコーポも連中が置いていくのだよ」

 イムカがアクションスター顔負けの大立ち回りをかますのは、この世界では結構有名だ。
 ゆえに、そんな天然アクション映画女にモニターしてもらえば宣伝効果はアレであろうという目論見重点である。

「過剰火力もあれば、まったく用途に合わないものまである。私を道化にでもする気か…ブツブツ」
344 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/05(水) 22:47:17.01 ID:BZU3Ycj00
>>343
「」

二歩、よろめいてたたらを踏んだ
手頃な位置に借金取りヤクザが立っていて助かった
彼のスーツをくしゃっと掴み、倒れる事はなんとか防げたのだ

「へー……」

そうしてバーベキューの陣地の中から自然な所作でヤクザ秘蔵の瓶のブラッドオレンジジュース(オーガニック)を拝借し一口呷る
様々に積まれたドッグの何やら、すすっと近寄り眺めてみる
→使えるモノを探すというより、面白そうなアイテムを求める視線である!
345 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/05(水) 22:59:01.02 ID:KLFPfEHWo
>>344

「ザッケンナコラー!!」

 ナチュラルな所作で半人にオレンジジュースをパクられたヤクザは、
 ヤクザスラングも高らかに、彼女の頭にピコタンハンマーを投げつけるのであった!ケジメ!!

【意外と快適借金生活?ナムサン!通常ならありえぬ無利子借金ゆえの手ぬるさ!】

「正直、センスを疑うシロモノも多いぞ」

 【ドッグ→武器!!】

 ・クサリガマ…ニンジャの伝統的武器で鎌の握りの部分に重い鉄製の分胴がついた金属の鎖を繋げたもの。ニンニン!

「形状は勿論、スプロール風に洗練されているが…正直、実用に耐えるのか?コレ?」

【適当の振り回していたら身体に鎖が絡まったイムカ。なんか胸が強調。ナムアミダブツ!】

 ・ネットガン…ランチャー並みの大きさがあり、トリガーを引くとシュポーンとネットが射出!モノトリ!

「タイホに使うとかいうが、基本私は射殺するほうが多いからイマイチでな」

【デッカーとしてそれでいいのだろうか?】

 ・ブレイサー…サブマシンガンサイズの火炎放射器。燃料タンクは武器後部のブルパップ式。汚物は消毒だー!

「私をモヒカンか何かと勘違いしていないか?」

【このチョイスのおかしさにイムカも憤慨である】
346 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/05(水) 23:06:49.69 ID:BZU3Ycj00
>>345
ピコタンッ
可愛らしい音と共にクリーンヒット、それの落下をナイスキャッチしヤクザ達にふんわりと投げ返す
この間1秒にも満たないか細い時の切れ目の中での出来事であった
因みに一応ちゃんとお金は返してはいる、ただ元本の額が額なのだ

「……これって、一応全部新製品なんですよね……?」

宣伝目的というのだから推している製品なのだろう
その割になんだかアレだなぁと色々取り出し次々とイムカへと手渡している(確定描写)

「何かこう、ひとつふたつくらいマトモなのがあってもいいようなモノですけど……」

自身もクサリガマを手に取ってブンブン
やっぱり絡まる鎖、しかし強調されるべきモノはない
何となくムッとして鎖を引き千切る半人、無慈悲
347 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/05(水) 23:25:33.29 ID:KLFPfEHWo
>>346

「面白武器を使わせた方が視聴率を取れるめいた陰謀を感じるな」

 無慈悲に引きちぎられたクサリガマに何があった?的な、顔をしつつ、
 イムカは色々とアレなシロモノ共をチョイスしたりなんだったり、

【なんというか画面映え重点されているくさいところがある。
 ナムサン!何者も資本主義的なイケイケ制約から逃れること叶わぬ!】

「一応、アサルトライフルやらヘビーピストルの類はあるが、君も私も使わないだろう?この類は」

 イムカは自分で粒子短銃を組んでしまうし、
 タェンティースも飛翔する剣を召喚できるため、ある程度までの火力の飛び道具には不自由していないっぽい。

【タェンティースも自然と拳銃を使わなくなったと記憶している】

「兵器とは違うが…変なモノもおいていかれているな。子供のおもちゃだ」

 イムカが怪訝な顔をしてタェンティースの前でぶっきらぼうに拾ったのは板めいた何かである。
 やけにかっちょいいデザインがされた板。スノボーであろうか。

【イムカがジャック品と看做して、ポイとそれを放ると、板は地面より10センチほど浮いた状態で静止する】

 実はこれ、所謂、エアボードと呼ばれる磁気と空気圧で浮遊するボードなのである。
 名作:バック・トゥー・ザ・フュー○ャーでも活躍したアレである!

【本来、心の中の少年少女めいた何かを刺激するシロモノであるが、イムカはまったくそういうのに理解なし!】
【→さて、ジャンクと看做されて放り出されたソレ。価値の分からぬイムカ】
348 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/05(水) 23:34:22.32 ID:BZU3Ycj00
>>347
「……確かに」

苦笑を返しつつもクサリガマの破片をぐりぐりと踏み躙っていた、ヒドイ

「そうですね」
「使えなくはないのですが……」

火器、射撃管制装置は相変わらず存在しているのだが、
敵間の距離測量程度に使用するくらいでほとんど本来の目的を果たしてはいない
半人自身の矜持的な、刃物への拘りみたいなモノもそれを手伝っていた

「なんです、それ?」
「……!」

さて何かなと目線をやって、頭の頂点髪の毛がピコーン
アンテナめいて立ち上がれば破棄されたそれにぴょーんと飛び付いた
そのフォルムだとか、そのものが纏う空気感に何かを刺激された形となる

「これ、アレですよ、ほら」

ひゃっほい再び
乗ってみて早速起動してみるのである
349 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/05(水) 23:43:05.54 ID:KLFPfEHWo
>>348

 フオン…

 モニターお願いしているだけに意外と高性能なのか、
 なんと、半人のちょっとアレな体重にもバッチリと耐えたエアボード!

【もしかしなくても、子供のおもちゃと早々に看做したイムカの評価と異なり結構イイモノ?】

 もちろん、こっちのボードには推進動力めいたものは無いので、
 半人の蹴りんちょがそのまま動力になるのだが、

【まったく地面抵抗性無しでスィーっと動く反応。なんかトリック決めれば空中一回転とか、
 手すりなどをシューッと降りるテクニックも思うがまま!実際、コレ軍用なので反応良好。
 ぶっちゃけスケボー(もしくはヌケボー)に歓喜する性質ならば垂涎モノである】

「どうせオモチャだ。100新円でゆずってもいいぞ?」

 そして、価値がまったく分からぬイムカ。
 なんと20世紀ニッポンにして10,000円相当でやるといっている。勿論本来の価格はこんなものではない!

【10,000円!シャッキングであろうと多少無理すれば届かぬ金額ではない!が、】

「ワドルナッケンアコラー?」」

 ヤクザの諸君からのプレッシャーである!
 物欲にすべてを委ねるか、義務とか立場なアレで自重するか。
 半人の人間性(ダークなソウルかは別として)が問われているゾ?
350 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/05(水) 23:53:16.84 ID:BZU3Ycj00
>>349
「おー……」

浮かび上がり、そして蹴りっちょ
独特の無重力感、摩擦から解放された不可思議感
最初はへっぴり腰だったのが徐々に順応して来たのであろう、くるくるーり自由自在
運動神経自体は抜群なのである

「買います」

即答
借金取り達が取引を見守る中、がま口からお札(半人はトークンではなくキャッシュ派らしい)を取り出し手渡すのである
一応お金は返している! の自覚がある故に問題行為そのものに無自覚なのである! 始末が悪い!
351 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/05(水) 23:57:01.86 ID:KLFPfEHWo
>>350

「ザッケンナコラー!」

 本日のスプロールにもヤクザスラングが高らかに響いたそうな。

//チャンチャン
352 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/06(木) 21:34:44.09 ID:XPfROxNSo
【ゲーロゲロ動画】

「各種栄養ドリンクを混ぜたα-12特製超HIポーションデス!エクセレントな味わい!」

 紫色の煙を発するどうみてもヤバいシロモノを一気飲み!

「――オゲーッ!!」

 ナムサン!ゲロ生放送中にゲロインである!

 −−−−−−−−−

【C.T.S.S.クローントルーパー。ネット生放送でゲロかます!】

 もちろんこれはスプロール中を駆け巡り…かけてメガコーポ的圧力でどうにか流出前に握り潰されました。
 めでたしめでたし。

「………」
 
 カノッサ・テクノロジー社CEO、ヨブ・バロウズはアルカイックスマイルで一言告げたそうな。

「給与カット+オヤツ抜き、あとほとぼりが冷めるまで謹慎処分だね」
「α-12は無実デス!これは七つのタノシイ呪いがもたらした陰謀――」

 やっぱり教育間違えたとしか思えぬ有様であったそうな。

 −−−−−−−−−−

【神話世界エリュシオンにて!!】

 最近、 何か重大事件が起こったばっかりとかで中々なムードな冒険者ギルドにて。

「だから、α-12のナイスシャレがワカラナイなんて、ユーモアセンスに著しく欠けた話だと…」

 ガスマスクヘッドにストローでレモン水をチューチューと飲みながらクダを巻くα-12である。
 謹慎中なのに自宅待機どころか越境までしやがっているフリーダムさであるがそこは目を瞑ってもらいたい。

【これでも結構優秀なほうらしいが、この有様を見てそれを信じる奴がどれだけいることやらである】
【なお、ギルドは現在、やや疎らな雰囲気。昼間なので依頼に出かけている連中も多いとのことだが、
 最近発生した頭がおかしくなった森狼群れの大襲撃で結構な死人が出たとか】
353 :エリコ・ベアルザッティ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/06(木) 21:48:54.99 ID:C6Vs4z8W0
>>352
「……話を聞く限り、お前が十割悪いような気がする」
【シラーッとした冷たい眼を向け、吐き捨てる様に返すのはエリカ・ベアルザッティ】
【ポンチョかマントめいて頭まで纏った襤褸布の下から手を伸ばし、それだけ言うとレモン水に口をつける。酸味が嬉しい】


「お前、言っちゃなんだがよく今まで生きてこれたな。普段と有事で人格でも切り替えてるのか?」
【プンスカする様子を見てると、どうも彼女が優秀だと言うのがイマイチ実感湧かない】
【戦っているところは見た事もある。「“は”確か」とソーマタージ達も太鼓判を押している。が、この性格は…】
「会ったことはないが、苦労してるんだな。そのバロウズ?ってのも…」

【変な事やったりプンプンしたりしてる間に死にかけた事、一度や二度じゃきかないぐらいあるんじゃなかろうか?口は開かないが、緑眼は疑惑の色を浮かべる】
354 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/04/06(木) 21:49:53.73 ID:rRKvlLZa0
>>352
「……何してんだか」

壁を背に腕を組み、溜息を漏らすのは鼠人
件の動画はニアに見せて貰った模様
(尚、ニアには大爆笑だったらしく、オゲーのモノマネまでしてるのだという)
最近エーカー側に雇われる事が多い身ではあるが、個人的確執は皆無
あくまでムガ側からすれば、であるがその辺は忍びの習性であろう

「……ん、」

覆面をズラしてブドウジュースを呷る
んでもってハードチーズを齧り、静かでいいなと一息
355 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/06(木) 21:51:28.48 ID:j/6gVZ4p0
>>352

「…そうですかい。」

掲示板を見ながら明らかな棒読みでα-12に返事を返す。酷い。

「ていうか、あんたやっちまったとかの反省はないのか?」

こちらは果汁百%の林檎ジュースを飲みながら聞いてみる。
このあっぱらぱー(主観)には少しは反省らしきものはないかという思いからのこの質問。

「あ、こっち林檎ジュースおかわりー。」

どうやらコップの中身が空になったのか、流れるような追加注文。
356 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/06(木) 21:52:02.72 ID:ZINoyaHw0
>>352
「うんうん 酷いよねー」
なんかα-12のトンチキ申し開きに同情して見せるアキレス たぶん賑やかし
エシュリオンのギルドランクは低いものの 彼がいるとヘイト管理が楽だとそこそこ人気なアキレス君

―――ギィ♪
ちなベティちゃんは買ってもらったカップケーキに舌鼓
357 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/06(木) 22:03:13.11 ID:XPfROxNSo
>>353-356

「α-12はベリーナイスな性能なのでこれくらいの可愛げがないと女子力ダウンデス!萌えてもイイデスヨ?」

 何かとてつもない寝言をほざいているが、ご覧の有様です。
 ヨブ・バロウズCEOの苦労が偲ばれるところであろう。

【女子力…越境女子が渇望する概念的存在。なお大抵、女子力(物理)ばかりに秀でた連中ばかりである。アワレ也】

「つーわけで、給与カットでこのままだとα-12はジリ貧デス。ここは一発逆転の稼ぎをカマソーかとデス」

 意味の分からぬことをほざきながら、ベティのカップケーキを横からパクり。
 雪影が見ている掲示板の方をずずいと見やる。が、

「…デス?」

【エリコのレモン水、ムガにブドウジュース、雪影にリンゴジュース、アキレスにエスト瓶のおかわりが運ばれたところで】

「皆サン、こういう依頼ってナンデショ?デス。新手のギャグ?」

 何か興味を持って皆に見せたのはある意味でα-12のリアクションの当然なシロモノである。

【ミューンの森にあるヤンハイ草の採取依頼】

 ここまでならば、実に常識的な依頼といえるだろう。が、しかし、ここからが珍妙である。

【報酬:銅貨1枚。依頼人:シューヌ孤児院一同】

 さて、銅貨一枚といえば、ぶっちゃけ今、各人が飲んでいる飲み物の金額にすら及ばぬ。
 されど、イタズラかと思えば、見ればそれなりに冒険者達がその依頼を見てうなったり、首を振ったりする。

【そこには不当依頼に対する憤りや嘲りめいた感情は見られない。はてさて?】
358 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/04/06(木) 22:09:38.36 ID:rRKvlLZa0
>>357
「……ん、あぁ……」

ムガはかつて、生まれ故郷の世界でギルドに住み込みで所属していた時期があった
故に様々な依頼に目を通していたのであるが、その時にやたらとアレな報酬の依頼を目にした事がある

「……まぁ、そういうやつだろ……」

この手の依頼を好んで受けていたのは、同じギルドに所属していたイリーである
今はその姿が見えないが、もし居たとしたら教えれば喜んで受けるはずだ

「……」

ブドウジュースを一口、目を細めるムガ
周囲の反応を探っているようである
359 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/06(木) 22:09:42.86 ID:ZINoyaHw0
>>357
―――ギィ!?
なんということでしょう ガスマスク女はベティちゃんの食べていたカップケーキを何のためらいもなく横取りしやがりました

―――ギィ!!ギィ!!
怒れるベティちゃんのハサミ振り下ろし攻撃がα-12の脚めがけて振り下ろされます

「なにこの体力が回復しそうな何か」
とりあえず携帯しておきましょう いざという時の為に

さて 何やらα-12が何か珍妙な依頼を見つけたようです
そこにはあり得ん低価格依頼 はっきり言って受ける道理もない が

「・・・よし受けるか」
たまには割の合わない仕事をしてもいい そういうものだ

360 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/06(木) 22:16:14.99 ID:j/6gVZ4p0
>>358

「ベリーナイスな性能なら女子力って言葉を辞書で引いてみろ。うん。いける。」

寝言は寝て言えとの辛辣なお言葉。なお本人は林檎ジュースに餡子ぶち込んで飲むという暴挙に出た模様。

「…恐らく金がないんだろうな。周りの人の反応見る限りだけど。」

ゲテモノジュースを飲み干してそう言い出す。
実際、冒険者とかがこういう反応するってことは、いたずらじゃなくて本気の依頼だというのが分かる。

「で、見つけたけどどうするよ。」

鞄の中から饅頭を取り出し口に入れながら問いかける。
そっとベティにも一つお裾分け。
361 :エリコ・ベアルザッティ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/06(木) 22:17:40.62 ID:C6Vs4z8W0
>>357
「ああ、ジョークはそこそこ面白いな。コメディアンになれる」
【パンパンと心のこもってない拍手を送り、おかわりのレモン水を一息に飲み干す。無関心!】

「オイオイ、本当によく生きてこれたな。やめとけやめとけ、一発逆転なんざフィクションの話……」


【ため息をつき、勘弁しろよと肩を竦めたが、α-12の様子がおかしい】
【後ろから頭越しに見てみると、それこそフィクションの話の様なふざけた依頼】

「お前よりかはウケるギャグだな。……だが妙だな」
【草を採ってくるなど、この世界では一般的な以来のはずだ】
【しかし誰もやろうとしない。ただ馬鹿にしている訳でもなさそうだ】

「……キナ臭いな。そんなに特別な物なのか?ヤンハイ草とやらは」
362 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/06(木) 22:24:09.43 ID:XPfROxNSo
>>358-361

「ヤンハイ草は珍しい薬効のお薬の原料デスが、特別すぎるモノでもありまセン。
 いわゆる、難病のクスリではあるのデスが…」

 そうして、ムガの言う「そういうやつ」というのを追求したところ、
 ギルドにおけるある種のボランティア募集めいた依頼が時々、こういう形であるそうな。

【ギルドへの依頼申請の最小依頼単位が銅貨1枚。
 そして、こういうのは大抵金銭的事情でマトモな報酬を支払えない人々≠ゥらの依頼である】

 この銅貨一枚依頼≠ニいうのはある種の風習に近いもののようである。
 荒くれ連中が大半の冒険者とて、根底には人のために役立ちたいという信念を持った者も少なくない。
 しかし、タダで依頼を受けるのは道義に反するし、価格破壊の元になったりもする。

【ゆえにいつしかこのような風習が自然と出来上がったそうな】
【なお、これを逆用してただのケチのために依頼をやらかす連中もいたりするそうだが、
 そういうのは大半がアッサリと見抜かれて、依頼として無視されるそうな。流石にそこまで甘くない】

「でも、このミューンの森ってのがクセものでして。デカくて厄介な亀の生息地らしいデス。
 だから、他の冒険者=サンも善意で受けたいけど、実力やら何やらと相談してやっぱり…ってコトデス」

 言うなり、α-12はそろばんを取り出して、件の亀さんから取れる素材のお値段と、
 依頼を受けた場合のコストを計算、概算、ペチペチペチ。

【なお、ソロバンナンデ?とか突っ込んではいけない】

「オーケー。採ってくるついでに遭遇するであろう亀をぶっころころすれば採算OKデス」

 ドヤ顔でベティちゃんいかりのハサミ攻撃をひょいひょい避けながらサムズアップ。

【素早く計算を終えて、皆に告げる。アキレスのたまにはいいだろうに乗っかるつもりのようだ】
363 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/06(木) 22:31:43.67 ID:ZINoyaHw0
>>360>>362
―――ギィ!!
ハサミ攻撃を回避されいきり立ったようにハサミを振り上げるベティであったが
雪影からの恵み お饅頭の到来である

―――ギィギィ♪
α-12なんてそっちのけ 一目散にお饅頭へとまっしぐら

―――ギィ!!
そしてありがとーと言わんばかりにハサミを振り上げるのであった

「よし それじゃ行こうぜ!!」
シリンダーとチューブにそれぞれ弾を込め準備万端

「出発近いから速く喰っちゃいな」
―――ギィ!!
ベティちゃんは急いでお饅頭を食べ勧めるのであった
364 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/04/06(木) 22:33:35.16 ID:rRKvlLZa0
>>359-362
「……」

どうやらムガの予感は当たった模様、依頼に行く事になったのだ
溜息ひとつ、どうしたモノかと逡巡
常ならばこの手の依頼は一蹴にするのであるが、巻き込まれる形となった

「……まぁ、金が入るのなら」

それはそれでいい
まぁきっと、今のムガならば無償でも受けているのであろう
しかしその本音を隠匿出来る理由があるというのは、尚の事重畳であった
チーズを片付けジュースを飲み干し、準備に移る
365 :エリコ・ベアルザッティ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/06(木) 22:34:20.66 ID:C6Vs4z8W0
>>362
「厄介な亀?カイジュウが何かか?」
【ハン、と鼻で笑い、しかしてしばし考え込む】
【思えば、ここに来て以来仕事はロクに受けていなかった。やっても、一人で簡単なのを数件】
【越境仲間はいい。もつと面倒そうなソーマタージが受け入れられてるんだから、自分一人ぐらい誰も気にしないだろう。しかしこの世界の住人は?】

【たまには良いところも見せておけば、多少は信用もされるか。本人は合理的と思う考えの元、頭の布を目深に被り直す】

「…確かにな。たまには、割りに合わない仕事もしておかねばな」


「それと、その亀を仕留めた金、ちゃんと山分けにしろよ。独占はナシだ」
【目ざとく指摘すると、適当な弓を担いで採集に同意するだろう】
366 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/06(木) 22:41:51.91 ID:j/6gVZ4p0
>>362

「殺っちゃう数は一匹だよな?ボランティアはいいが無駄な戦闘はノーセンキューだぞ。」

争いは同じレベルの者同士でしか発生しないと、ベティと追いかけっこしているα-12呆れ顔でそう告げる。
自身の腰にある新品のマグナムリボルバー抜いて、マグナム弾を込める。

「そんじゃあ、サクッと終わらせようぜ。」

準備が終わったのようで、笑顔でそう告げる。

「…それに今回はイムカは居ないし問題はないだろ。」

…イムカさんにスゴイ=シツレイ。
367 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/06(木) 22:45:31.71 ID:XPfROxNSo
【全員対象】

 実際に件の孤児院に行ってみるとやはり金銭的に欠乏のようで、
 さらに院長であるシスターが奇病に罹ってしまったという。

【徐々に衰弱していく病で今すぐというわけではないが、実際長引けば生命が危ないそうな】
【しかし、薬の材料は希少なモノであり、ゆえにこの依頼を発行したということである】

「任せてくだサイ!α-12とゲスい仲間たちが来たからにはドロ舟に乗った気で――」

【なおどう突っ込みを入れられたかは各人にオマカセする】

 −−−−−−−−−−

【デスデス】

 途上でガスマスクを脱いで眼帯型バイザーと戦闘舞踏服を装着し、
 フル装備準備万端なα-12と越境者達は8時間ほどをかけて件の森に到着。

【一夜は宿場町で過ごし、いざ、ミューンの森へ】

 森は薄暗く、そして人間支配領域外なだけにゴブリンや魔猿などの生息地であるが、
 野生とはいえ、確たる罠も無しに低ランク魔物に易々とやられる越境者ではない。

【途中はザコを屠り、時にその素材(体内の魔石などだ)を回収しながら進む一行】

 そして、ヤンハイ草群生地の近くまで来たところで、

「あ〜やっぱ鎮座しやがってマスデスネ」

 見やれば、3メートル近い規格外サイズのジャイアントタートルが存在。
 しかも、その強靭な顎で、ゴブリンを丸ごと引き裂いてのお食事中と来た。

「モノスゲー凶暴な奴デスが、甲羅とか毒腺とか、眼球とか何れも高価買取デス。
 もちろん、こっちがダメージを与えて損傷させるほど、マネーダウンデス」

 一流かつ、素材剥ぎ取り専門の冒険者の場合、ただ敵を倒すだけではなく、
 貴重な素材となりうる部位をいかに損傷させずに倒すかというのも課題となる。
 何しろ、討伐依頼ではないのだ。ただ闇雲に倒せばOKというわけではない。

「欲張ってもしゃーないデスがなるべく〜デスネ。ケチってやられて全滅しましたじゃあお話にもなりまセン」

 もちろん、バランス感覚が重要なのは言うまでもない。
 パーフェクトゲームを目指しては、そもダメージすら与えられない。どこまで折り合いをつけるかというのがキモだ。

「KUAAAAAA」

 そしてどうやら、こちらにジャイアントタートルも気付いたようだ。

【唐突に紫色のブレスを広範囲に吐き出し始めた!明らかにヤバゲなシロモノ!!】
368 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/06(木) 22:51:07.55 ID:ZINoyaHw0
>>367
「ベティ」
―――ギィ!!

泥船発言に対し ベティのピコタンハンマァが炸裂したとかしてないとか

【さて道中】
「キリステゴーメン・・・」
リボルバーの排莢しながらかっこいい物言い

道なき道を進み群生地へ到着
やっぱりいました巨亀 しかもこちらに狙いを定めて毒ブレスを仕掛けてくるではないか

「やっぱこうなるよねーデモンレッグ!!」

足に青き霧を纏い 爆裂脚力でブレスの範囲外へラナウェイ
ついでにリボルバーでの銃撃を二三はなっておく
ダメージではなく 注意を向けさせるための行動だ
369 :エリコ・ベアルザッティ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/06(木) 22:59:02.69 ID:C6Vs4z8W0
>>367
【色々と野卑た言葉も浮かんだが、口には出さない。どこぞの狂人との違いか】
【ありがちで、意地の悪い病気だ。生まれ故郷でも似たような病気はたまに聞いた】

【この世界での礼節を弁えて挨拶、α-12の脛にかったいかったいブーツでツッコミのローキックを放つのであった】


「マジでカイジュウじゃねぇか……。どっから湧いてきたんだ、本当」
【葉っぱや枝を隙間無く貼り付け、簡易的ギリースーツと化した襤褸布を纏って茂みに隠れ、思わず毒突く】
【ゴブリンが引き裂かれて食われてた。冒険者達も躊躇う訳だ】

「目玉は諦めるんだな。それ以外の部位はなるべく気をつけるが。……来るぞッ」
【襤褸布フードの下で強化外骨格が駆動し、頭部が胸元と背部から展開してきた無骨なヘルメットに覆われる。迎撃の用意あり!】
【腰のグラップルワイヤーが動いた。アンカーは大木の幹に深く食い込み、本体に巻き取ろうとする勢いでエリコが飛ぶ!】

【間一髪、怪しいブレスの直撃は避けられた。太い枝の上によじ登ると、担いでいた弓矢を構える!鋼鉄の義手が、堅い弦を引き絞る!】
【狙いはタートルの目!使い方は分かるが、腕は銃などに比べると遥かに劣る。避けられるか、或いはそもそも当たらないか】
370 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/04/06(木) 23:01:51.42 ID:rRKvlLZa0
>>367
「……」

ツッコミはない
ムガは外套を深く被って離れて静観していたが故
→亜人への風当たりが不明瞭である為

さてはてそして?

道中の雑魚を斬り払い、小銭を稼ぐ一同
手傷もなく疲労もほとんどない、万全に近しい状態で奥深く

「……あぁ、デカイな」
「……!」

お食事中の巨大亀とご対面
早速のブレスを一飛びで木上に昇り回避
どうしたものか、なるべく被害を抑えつつ殺すとなると

「……」

ぢ、と短い鳴き声
それは鼠人の怨嗟の念を示す言葉と同時に呪術の詠唱である
赤黒く燃える鼠の頭骨の炎がひとつふたつムガの周囲を漂った
エリコの声と狙いに同調したのだ、目玉に向かってそれは喰らい付かん勢いで飛翔
命中すれば火傷めいた爛れる傷を与える呪いである
371 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/06(木) 23:02:13.56 ID:j/6gVZ4p0
>>367

「すいませんコイツはこんな奴なんです。」

ツッコミよりもまず先に謝り倒していた。そしてその後ぶん殴ったとか。


「うわーでけえなおい。」

目標の前に出てきた亀を見てそう漏らす。その顔には困惑の色が浮かんでいた。

「まずはお試しっと。」

気の陰に隠れ、通常のマグナム弾を亀の足に向けて六連射する。
372 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/06(木) 23:21:12.77 ID:XPfROxNSo
【孤児院にて!】

>>369>>371

「デス!!」  

 アチョーっとブーツと踵がぶつかる。互角!さらにチョップとぶん殴りも激突!

「これがカラテデス」

 ノーカラテ・ノークローン。

>>368

「アバーッ!」

 悲報:α-12。ピコタンハンマーでアバる。

>>370

 どう見ても他人のフリをするのが正解です。本当にありがとうございました。

 −−−−−−−−
373 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/06(木) 23:21:26.12 ID:XPfROxNSo
【全員対象】

【広範囲に広がる紫色のブレス!!】

 効果は劇的に現れた。まず後退するアキレスのデモンレッグの霧と僅かに混じり、
 アキレスの能力自体が腐蝕!ただの毒ではなく魔力によるものゆえか!!

【アキレス:ダメージ深度(任意)、デモンレッグ:10%〜20%(任意)性能低下】

 飛んだエリコとムガの眼下では凄まじい速度で森の木々が腐蝕し、枯れていく様子!
 直撃していればアブナイなシロモノであるのは明らか!

【エリコ&ムガ:ノーダメージ】

 木の影に隠れた雪影はその盾にした木が猛烈な速度で枯れていくのが分かるだろう。キケン!
 さらに彼の衣服や装備の質によっては彼自身もアブナイ!

【雪影:直接浴びたわけではないため、衣服に影響/衣服の質と起源によって服の損傷任意。最悪上半身マッパ】

 −−−−−−−−

 先ず、雪影のマグナム六連発であるが、これは巨大亀の超重量を支えるべく特に発達した脚部に対し、
 さしてダメージを与えられなかった!巨大な筋肉に覆われており。多少の出血はあれど弾丸を受け止めきってしまう。

【それでも皮を破いているため、連続で撃ちこめばいつかは限界もくるだろうが】

 さらに加わったムガの呪術であるが。これは巨大亀のブレスの腐食性とぶつかり、
 ブレスの残滓が消滅するのと相殺されるかのように、呪術は朽ちて消滅!!

【腐蝕霧を晴らせたことで視界回復&継続ダメージが終了】

「GYAAAAHHHHH!!」

 その瞬間!タートルの眼球一つが矢に貫かれ、悶絶の叫びを発する!!
 有効打!生物の欠点をついたが、生憎、矢は脳髄の破壊にまではいたらなかったようだ。

【エリコの攻撃は有効打】

 しかして、他の連中が率先して攻撃している影響か。
 範囲外まで逃れたアキレスにはイマイチヘイトが向いていない。数発の銃弾程度ではとてもヘイトを稼げていないのだ。

【人間相手のヘイト稼ぎとは異なる面であろう】

 −−−−−−−−−−

「GUOOOOOOOO!!」

 眼球一個を潰されて怒り狂ったタートルをそのドでかい脚を上に掲げると、おもむろに地面にたたきつける!!
 その大音響と共に周囲の土の属性が激しくぶらされ、地面から次々に岩の尖塔が出現。
 それらが、ロケットのように上空に向けて発射されたのだ!!

【アースミサイル!!大量の岩の槍がまさにロケットミサイルのように各人に襲い掛かる】
【その威力たるや多少大きめの木程度であれば余裕で貫通する危険度を誇る!さらに数が多い!1】

「デス!これ厄介デス!!」

 α-12はサブマシンガンを斉射しながら、木から木へ立体機動を駆使して回避しながら毒づく。
374 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/04/06(木) 23:35:18.76 ID:rRKvlLZa0
>>372
「……ちっ」

腐食性の吐息(ロトン・ブレス)か、と舌打ち
直撃すれば無論言うまでもないし、何より実は綺麗好きな鼠人に取って実によろしくない
長い体毛は匂いや空気分を吸着しやすいのだ
更にその出力にも内心での驚愕
呪術、つまり魔法的要素での打ち合いで相打ちである
なるほどただの亀じゃあない

「ん……? うわっ!?」

岩の礫の飛来は直後だ、慌てて身を引いて回避回避回避
スレスレを鋭利な刃めいた、ぬめる輝きを帯びた散弾が通過! 切り裂かれる体毛!

「クソ……」
「調子乗るなよウスノロ……!」

まさしく忍者、アクロバットめいた機動で連続バク転回避運動!
取り出したのは弓である
強く引きしぼり呪術の炎をエンチャント、放たれた矢は赤黒い呪を先端に帯びる!
狙いは亀の真正面、恐らくは多くの亀がそうであるように突き出た『鼻腔』!
貫通すれば脳天に、そうでなくとも粘膜への攻撃となれば打撃点としては充当であろう!
375 :エリコ・ベアルザッティ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/06(木) 23:36:13.86 ID:C6Vs4z8W0
>>373
「あぶねー……ッ!アレ食らったらヤバイだろ」
【ヘルメットの中で冷や汗を流す。すぐ下で枯れ果てていく木々に戦慄!明らかに人体に悪影響アリ!】

【ワイヤーを飛ばし、木々を飛び交う。再びの有効打を捜すためだ】
【怒り狂った獣に、生半可なダメージは通用しない。先程とは違い、一撃で脳髄を破壊しなければ】


「オイ、何か来る───」
【SMASH!足場にしていた太い枝がグラつき、視界が回る。大地から飛び出た岩のミサイルが木を貫通破壊したのだ!】

「冗談だろ畜生ッ!クソッ!グワーッ!」
【ワイヤーを射出、飛び移ろうとした木が破壊され、背中から地面に叩きつけられる!肺の中の空気が全て吐き出され、苦悶の声を上げる】
【苦心して地面を転がり、飛び出てくる尖塔を必死に避ける!アブナイ!】

「グワーッ!クソ野郎!」
【一瞬、ほんの一瞬の隙を狙い、ホルスターから虎の子のマシンピストルを引き抜く、その瞬間貫かれる太腿!】
【赤い血とナノマシン含有液が地を濡らし、強化外骨格が出血箇所を抑えようと蠢く!】
【そんな激痛の中だった。マシンピストルの引き金が力一杯引かれたのは】

【BRATATATATATA!!この世界には不釣り合いな暗い銃口から吐き出された徹甲弾は、タートルの目の当たりを狙って闇雲に乱射される!】
376 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/06(木) 23:39:15.81 ID:ZINoyaHw0
>>373
「ッ!?」
紫の霧と青き霧が混ざり合い 体がビキリときしんだ
まるで体がひび割れるかのような激痛

足に力が入らない 足が鉛にでもなったかのように重い 青き霧が薄い

だが

【虚栄の極み】
「・・・・・ハッ くせぇ息はいてんじゃねぇよ!!」
歪む顔に笑みを浮かべ 痛みを忘却に押しやる

そしてヘイト管理は失敗 自分の切れるカードは少ない ならば近づかねば

巨亀が地面を踏みしめる 岩が突き出る ならば

「チェンジアーム!!」
動きの悪い脚の霧を腕に再収 せり出す岩の先端を掴み

「いぃぃぃやっほぉぉぉぉぉぉぅ!!!!」
宙を舞う そのまま岩の穂先を掴みながら巨亀に接近

取り出すは特殊警棒 その柄頭に埋め込まれたストロボガンを照射 もう片方の目を潰そうとする
377 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/06(木) 23:44:47.11 ID:j/6gVZ4p0
>>373

「この糞亀ミンチにすっぞゴラァ!」

枯れ切れる前に咄嗟にその木を踏み台にしてブレスの範囲外に逃げたが、ブレスによりパーカーは消滅。
Tシャツは穴だらけという無残な姿に。むしろ上半身スッポンポンの方がまともなレベル。
そして結果としてブチギレ、衣服の罪は重い。リボルバー?傷一つないです。

「野郎ぶっ殺してやらァ!!」

使い切った薬莢を排出。そして特性のマグナム弾をリロードする。
このマグナム弾は特殊配合の火薬をたっぷりと使っており、普通のマグナム弾の威力の三、四倍はある。
戦車の装甲なんか軽くブチ抜けんじゃね?
その分反動もあるが、オーダーメイドで片手でも撃てる理不尽仕様。

「餡子の力思い知れ!」

刀を召喚して、飛んでくる岩は身体強化に物を言わせ亀の顔面に叩き返し、巨大亀に高速接近。
すれ違いざまに炎を纏わせた右手の刀で足を焼き切ろうとする。
セリフは気にしてはいけない。
378 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/07(金) 00:00:17.72 ID:PmelKqc6o
>>375

「合わせマス!」

 マシンピストルを盛大にバラ撒くエリコ。上方よりサブマシンガンを吐き出すα-12.
 その二方向の銃弾の雨は流石に無理な姿勢と武器特性もあり狙いは甘く、
 眼球の破壊にこそ到らなかったが、顔面に叩きつけられる銃弾は巨大亀の魔術構成を阻害する。

【アースミサイルの射出が妨害行動によりストップ!】

>>376-377

 戦車の装甲はマグナムの2〜3倍程度では貫徹は無理であろう!質量こそパワなのだ。
 とまあ、それは兎も角ブチ切れ金剛となった雪影が急速接近!
 しかして、真正面から相対するのは敵は巨大!!

「GUUAAAAA」

 直接、その強靭な顎で彼を捉えんとしたその時!
 上空より飛来した蒼い影から突然のストロポフラッシュ!
 ただでさえ片目をやられていた巨大亀は悶絶!!

【その間隙に、先程マグナムで損傷させた脚部の傷に狙い違わず放たれた雪影の炎刃】
 【それは巨大かつ強靭な筋肉に阻まれ、切断にこそ到らなかったが、刃は深々と入り、腱の大部分を切り刻む!!】

>>374

 チェックメイトである。魔術を封じ、目を封じ、そして機動性すら封じた。
 そこまでやれば狙い違わぬムガではないであろう。

【その呪いの矢は寸分違わず鼻腔を、そして貫通し脳天を貫いたのだ!!】

 しばらくは、それでもバタバタと無意味は動きをしていた亀であったが、やがて力尽きたのかズシーンと斃れ伏した。

【戦闘終了!】

 −−−−−−−−−−−−

【全員対象】

「デスデス!草の採取終わりましたデス

 目的の薬草は流石にこの亀が徘徊する中を群生しているだけあり、
 腐蝕にも強い耐性を持つ強力な生命力を有していた。案外、これこそが薬草の力の秘訣であり、
 ある意味で、巨大亀との共生関係が成立しているともいえなくはなかった。

「ええと、亀サンのほうは…眼球は完璧にダメデスね。毒腺は無傷っぽいので、
 頭部ごとズンバラリンしてもっていっちゃいマショーデス。
 甲羅は…うん、イケるけど解体して、持っていくの大変デスね。運び屋=サンの巨人に運んでもらいマショーデス」

 森の外まで出れば頭部はロバにそりを引かせて町まで運んで解体屋に依頼って寸法だ。
 毒腺があるだけにこれだけは素人がやると拙いのである。

「では帰るまでが依頼デス。適当な部位や甲羅の剥ぎ取り終わったら戻るとシマショーデス」
379 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/04/07(金) 00:04:50.97 ID:OEeRAWAl0
>>378
「ふぅっ……」
「……」

やっている事は完全に野党だな、と内心
依頼以外での殺伐には今ひとつ、感慨が湧かないのである
ともあれこれで金銭的には大きくプラス、それは揺るがない事実

「……ん」
「さっさと帰ろ……」

薬草を摘み、亀の簡単な解体を終えれば腕の所の体毛の匂いを気にしながら呟く
早く帰ってお風呂に入りたいのだ、そういう性格なのだから仕方ない

//ありがとうでした、お疲れ様ですっ
380 :エリコ・ベアルザッティ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/07(金) 00:09:35.66 ID:UHy5hHht0
>>378
「やれやれ、ただの人間には堪えるぜ…」
【消毒液と一般的な回復薬を傷口に振りかけ、襤褸布の汚れを落として引き裂き、きつく縛り付ける。取り敢えずはこれでいいだろう】
【片脚を引きずりながら、亀に近づき、軽く小突く。死んだようだ】

【草の採集も終わったらしい。ここでの用は済んだ。……この亀の処理以外は】


「時間がかかりそうだな、全く……。俺も奴のカタナでもパクってくるべきか」
【手に持った軍用小型チェーンソーと大振りのサバイバルナイフを見直し、ため息】
【チェーンソーで断面をグズグズのグチャグチャにして手早く終わらせるか、ナイフでチマチマと首を断ち切っていくか。面倒な事になったと、内心でまたため息を吐くのであった】
381 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/07(金) 00:13:26.97 ID:JGYPXcC90
>>378
フラッシュが瞬き その隙を雪影が決めてくれた
岩の槍を避けて着地・・・しきれず尻もちを搗く

「いってぇぇ・・・・」
先ほどのダメージが抜けず 一頻り悶絶するアキレスであった

【戦闘終了】
とりあえず解体には参加せず痛みを癒すために休息させていただいた
鎮痛剤を取り出し 飲み下せば直に効いてくる

「おーけい 甲羅だな・・・粉砕しろ!! ファイブ・フィンガー・デス・パンチ!!」
その言葉と共に両手両足の青き霧が放出され 青き巨人を形作る

巨人は甲羅を担ぎ アキレスはそれについていく形となる

と ロバ君を見て

「・・・これが終わったら肉変換だな」
ロイから肝っ玉ロバのロシナンテのことは聞いている
なのでちょっと意地悪な冗談を飛ばしてみるテスト
382 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/07(金) 00:14:22.90 ID:GWwJh22w0
>>378

「え゛…。頭部ミンチにしちゃダメなのかよ。」

α-12の言葉で目に見えて落胆する雪影。その後はやっぱりカノッサって糞だわと悪態つきながら街で売るように薬草採集を始める。
その後ろ姿はすねた子供を彷彿とさせた。
ちなみに上半身の服は既に修復不可能なので捨てた。意外と体に筋肉がついてる。

「α-12、個人的な質問だが、カノッサの中で七年前にウェイストランドの孤児院を襲わせたやつを知っているか?」

帰る準備が終わり、今頃α-12がカノッサだったことを思い出して自分の復讐相手を知らないかと尋ねる。
383 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/07(金) 00:19:24.69 ID:PmelKqc6o
>>379

「まあ冒険者ってのは多かれ少なかれこういうものデス。
 実際、経済活動ですからネ。弱肉強食、焼肉抵触デス」

 いわば狩り、狩猟である。
 もちろん、通常の狩りと異なり、狩られる側になる確率が極端に高いが。
 それでも、無駄で無慈悲な折衝ではない。これは生存戦略なのだ。

(…意外と綺麗好きデス?)

【なんとも珍妙な鼠ニンジャ=サンであった】

>>380

「まあ、仕方ネーデス。流石にこの肉全部持ってかえるワケにもイカネーですし。
 なお、コイツの肉、めっちゃ筋張ってて不味いラシーので売れないデス」

 エリコに高周波ブレードを寄越しながら、解体ガンバルゾーである。
 ビデオゲームと異なり、ウィンドウが開いて○○が手に入ったとはいかないのだ。

>>382

「さあ?デス」

 解体作業をしながらもサッパリ分からぬとお返事。
 しかして、その理由は…

「カノッサにとって、能力者狩り≠ヘさして珍しくない行動デスならね。
 ぶっちゃけ、心当たりがありすぎて、どの支部がそうしているのかサッパリデス。
 ただでさえ、ウェイストランドは多くの越境組織が介入してマスし」

 内容は酷薄であった。カノッサの仕業にしてもありふれていて≠ヌれだかわからないのだ。
 もちろん、実際に攫われた者はカノッサのエージェントとなるか、それとも実験生物として扱われるか。である。

>>381

 そうして、概ねの解体が完了して、アキレスに甲羅を持ち出せば、
 森の外でプリプリとうんこしながら待っていたロバ君はギョッと目を向いて後ろ脚で彼を蹴飛ばしたとか何とか。

 −−−−−−−−−−

【こうして孤児院は救われた!サンキュートンチキ一行様!!】

//ではノシである!!

384 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/07(金) 00:28:23.98 ID:GWwJh22w0
>>383

「そうか…ありがとな答えてくれて。」

α-12の返答は予想してた通りだったが、やはりダメージがでかい。
α-12も知らないとくると、今まで通り地道に聞き込みしていったりするしかない。

「…絶対に見つけ出す。」

密かにそんな決意を改めて帰路に着いた。
…ギルドに帰った後に冒険者一同からしばらく馬鹿にされたのは言うまでもない。

//乙でしたーノシ
385 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/07(金) 22:41:26.17 ID:yWVhhvtzo
【2033年世界】

合衆国のド真ん中、ド田舎ネブラスカ。一帯の土地を買い占め建てられた巨大なHEXAのメガ・ソーラーアレイ。
表向きは海外への輸出用電力の生産工場なのだが、そこで生産された電力の殆どはその地下にある施設で食い潰されている。
秘密裏に建設された巨大な研究開発所は、ボストンの本社地下にある兵器試験場をより広大にしたような場所だ。

「対異能者・対メタヒューマン用兵器の開発自体は前身組織…つまりHEXの頃から行われてたんだ」
「アンティみたいに小型のモノを作る事が出来なかったから、2.5m程の大柄な人型になる予定だった、開発コードは”アングザイエティ・メタ”」
「ま、失敗したんだがな」

ブーツの靴音を響かせながら試験場を奥へ奥へと進んでゆくジョシュア。普段のラフな恰好とは違い、きちんとした制服姿。
この施設はHEXAの所有物ではあるが、カノテクやら色々な組織の力を借りて造られている。
ゆえに関係者外もちらほらと出入りし、研究も比較的機密性の低いものだけに留められていた。
お宅の構成員はだらしがないだとかツッコミを入れられないよう、最低限制服くらいは着るようにしているらしい。

「今日はお前らのおかげで完成した新型戦闘兵器のお披露目ってとこでな」
「開発コードMMBDF(多目的戦場支配機兵)じゃ長いんで、正式な呼称が決まった」

「SCRAMBLER TACTIC(スクランブラー・タクティック)、略してSTだ」

脚を止めれば、そこに現れたのは前回越境者らが相手取った試作型の戦闘兵器、MMBDF。
その改良の果てに生み出された完成型であるスクランブラー・タクティックたちが10体ほど鎮座していた。
専用のドックに入れられ、管理者やメカニックと会話を交わしながら保守点検を受けている。

「察しの良いヤツは気付いてると思うが、スクランブラー・ホーネットと同じ対異能戦闘用兵器だ」
「陸戦用のELEPHAS、海戦用のGAVIALも同時進行で開発が進んでる」

「こいつらが量産されれば、もう能力者が主戦力になる時代は終わるだろうな」

そこに前回出会ったアンティの姿はなく、ジョシュアもあえて避けているようにその話題に触れる事は無い。
異能力者が猛威を振るう現状は、どのカノッサ傘下の組織にとってもありがたくは無い筈だ。
制御可能、かつ能力者よりも強力な軍隊を得ることができれば、それは世界の盤面を大きく覆すことになる。

【皮肉にも越境者の協力のお蔭で完成した対異能戦闘用兵器、ST】
【能力者を無力化することを念頭に設計された兵器の台頭、配備が完了されてしまえば越境者の肩身も狭くなる筈だ】
386 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/07(金) 22:51:23.16 ID:LGNQpG2/0
>>385
ふぅむ、と唸る半人
既にひととしての部分が多く、だが兵器然とした部位はやはりまだ存在している
それが彼我の優位性だとか様々を知りたがっているのだが、有機的な面が一蹴する
そも、試作型たる己と実戦生産型たるこれらを比べる事自体ナンセンスなのだから

「……もう少し早く、実戦配備出来ていれば」
「エーカーとの戦争も、もっと変わっていたかもしれませんね」

STの形状やコアとなる部分を注視
ついでにコミュニケーションが取れるのであれば、こんにちはなどと話し掛けてみたりもしている
387 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/07(金) 23:06:16.73 ID:yWVhhvtzo
>>386

「エーカーのPA兵と実際にぶつけてみたかったが、現状じゃリスクが大きすぎる」
「配備は当分先だ、供与もな」

STを眺めながら呟くジョシュア、すぐさま配備されないのは幸か不幸か。OSATに並ぶ大きな力となるだろう。

アンティよりは人間らしく。ボディは人間を模し、服もちゃんと装備されている。
顔立ちはラヴレスに似ている。パーツこそ彼女のものだが、きりりとした彼女の表情はない。
唯々無表情のせいか雰囲気こそ似てはいるものの、彼女とは似ても似つかない印象を受けるだろう。

スペックについては見事に隠匿されており不明だ、ジョシュアに聞けば詳しく教えてくれるのではないだろうか。

『おはようございます、今日はいいお天気ですね』
『……』

タェンティースが話し掛ければ、ドックに繋がれたままタェンティースの方を向いて話す。
ドックは歯科などに見られる椅子めいており、ちょこんと座ったまま両手を膝に乗せた行儀のよい格好。
口調はアンティよりも一段とマトモで、発音なども流暢だ。良くも悪くも完璧な矯正。

「許可されたユーザー以外とは余り喋らないんだ、”事務的な会話”ってヤツか」
「ST007、識別コードは何だ?」

『スクランブラー・タクティック、生産ブロックA、7号機、識別コード:Allie(アリー)です』

「そうか……アリー、こいつはお前等の”お姉様”だ、敬意を持って接しろ」

『了解しました。ご機嫌麗しゅう、お姉様』

そこへジョシュアが割り込んで、タェンティースを”許可されたユーザー”へと割り当てた。
これでようやくまともに取り合ってくれるだろう。彼女らも人工的とはいえ生命。
個々に人格があり、そして自我がある。
388 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/07(金) 23:12:50.82 ID:LGNQpG2/0
>>387
「……なるほど、なるほど」

二度、頷いてみせた
これらが実戦に投入されればどうなるか、その結果云々よりも今こうして話してている彼女らが消耗し失われるという事を懸念にしてしまう
その時点でもう半人は、コマとして見る事が出来ずにいるのだ

「はい、よく出来ました」
「……お姉様というのも悪くはありませんが、わたしはタェンティースと申します」

ちょっと偉そうに、しかし満足そうに微笑みながらの一礼

「あぁ、そういえば……」
「試作型の……」

ジョシュアに向き直り小声で
尋ねると言うか、その言葉を口に出すと言ったニュアンスが正しいか
要するにアンティの、以前邂逅した存在の事を気にしているのであろう
389 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/07(金) 23:17:31.54 ID:JGYPXcC90
身の丈3mと少し 鍛え上げられた筋骨隆々の体にいくつも刻まれる大小さまざまな傷
簡素な麻のズボンと鞘に入った大振りな長剣

彼は人間ではない 名は捨てた 今の彼は種族名を表す『ギガース』

狭間のスクラップヤードで迷走を行っていたところ 越境反応に巻き込まれ たどり着いたのはのどかとはいいがたいソーラーアレイの園
そして道中で知り合いであるタェンティースと出会い 彼女を頼ってここにたどり着いていた

ペタペタと裸足でタェンティースの後を歩きながらジョシュアの説明を受ける
スクランブラ―とは聞き覚えはないが どうやら戦闘用のギミックらしい

『ソレハツマリ・・・コイツラハ 強イトイウコトダナ・・・』
なるほど 中々いい面構えだ

『ナラバ・・・一手所望シタイトコロデハアルガ・・・』
彼の持つ唯一のハイテク機器 彼の言語を翻訳する機械の 無機質な電子音
390 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/07(金) 23:25:19.88 ID:yWVhhvtzo
>>388
『え……あ、』
「だとよ、どうする?」

タェンティースの一礼に静かに返し、しかし続く提案にたじろぐ。
実際には目を少し伏せてジョシュアの表情を伺っただけだが、内面では動揺の色をしっかりと浮かべて。
なによりの感情の表れでもあるし、彼女がまだ幼い生まれたばかりの存在であるという証明だ。

『エージェント顕現での要請ですので、ヴイ・アイ・ピーを呼び捨てには出来ません』
『ではもう少しフランクに、”姉様”ではどうでしょう』

与えられたプロトコル同士の衝突によるパラドクス、そこでフリーズせず妥協することこそが既存の兵器と一線を画す点だ。
澄ました顔でこれがAllieの出来る最大の妥協点です、と付け加えて。
少し上目遣いにアリーはタェンティースを真っ直ぐに見上げた。

「あいつは……あー……」
「……廃棄されたよ」

タェンティースからアンティの近況を聞かれれば少し言葉を濁して。しかしやがて隠すこと無く告げた。
試験を終えた後、データの回収と診断を終えるまで暫くは研究所に安置されていたのだが、量産型Aブロックの生産終了と同時に廃棄が決定。
自分はいつ修復されるのかとドクにしつこく聞いていたが、修復されることなく停止処置を受けた後、粉砕処分されたのだという。
391 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/07(金) 23:31:28.53 ID:LGNQpG2/0
>>389-390
「ま、まぁまぁ……今はまだ、整備中みたいですし……」

苦笑ながらにギガースを宥める
しかしその本音としては然り、半人としても
つまりは兵器としてではなく、戦士としての心持ちは同じであるのは否定出来ない
そんでもってアリーに対しては

「フランク……ですかねそれ?」
「……えぇ、まぁ……構いませんよ」

なんだかんだで結局納得
改めてよろしくと、手を差し出した

「廃棄……そうでしたか」

悲痛めいた表はしかし、諦観の色も帯びる
だがしかしそれでも、その存在への哀悼をこころより祈る事が出来る
ただ半歩、線を踏み超えただけの存在なのだから己は
寧ろ体躯としてはアンティと呼ばれたモノにずっと近しい、ひとよりもそちらに
392 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/07(金) 23:35:26.06 ID:yWVhhvtzo
>>389
「お前の彼氏、デカいな」
「俺がOSATの時に殺し合ってた宇宙人くらいはあると思う……多分な」

ギガースを見上げ、されどその言葉は半人にもギガースにも向けられたものだ。
右手を差し出し握手の誘い、きっと小指一本が釣り合うくらい。

「悪いが今はダメだ、配備前に壊されちゃ堪らねェ」
「だがちょっとした……お遊び程度なら。アリー」

『はい、エージェント』

ギガースと全力で戦闘させるのは気が引けるが、訓練程度ならいいとジョシュア。
妥協案として出されたのは素手での戦闘訓練、ルールは三つ。
『相手を殺さず』、『急所を避け』、『先にクリーンヒットを取った方が勝ち』。単純だ。

「このデカイのを相手に対人訓練だ、プロトコル7で実行しろ」
『了解しました、RDY(レディ)』

ドックから立ち上がれば、身体に繋がれていた電極が外され、素肌が露わになる。
乱れていた服を直し、ベストのベルトを締め直せば手首をほぐす。

『いつでもどうぞ』
393 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/07(金) 23:40:47.70 ID:yWVhhvtzo
>>391
『では……成立です』

ぐっと握手して、そうして立ち上がる。
どうやらギガースの提案を受け入れたようだ。

「アンティについては……残念だった」
「ドクは最後まで渋ってたよ、怖ェ顔してんのに甘いヤツだ」

彼女ほどではないが、ジョシュアもまた悲しんでいた。
とはいっても、可愛げのあるやつだった程度の感想だ。
ジョシュアにとってはアンティも、STも。ただの兵器としか考えていないのだから。
能力者を嫌っているあたりも、親しい身内とそれ以外とではっきりと扱いが分かれる男だ。

『……宜しければ、姉様も』

沈むタェンティースの気持ちを察してか視線を感じてか。彼女の方を向いて誘う。
かつてのアンティと変わらぬ面持ちで、いや少しだけ人間に近づいたか。
半人へと視線を向ければ、髪が少し虚を薙いだ。
394 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/07(金) 23:47:53.48 ID:JGYPXcC90
>>391
新たな脅威 新たな戦い 力というものの意味の探求
それらを顔に出さz・・・隠しきれず少し浮ついていたようにそわそわしていた彼は 

整備中と聞いて少し気落ちしたように小さく息を吐いた
そして彼らのプロトタイプだか試作機だがとタェンティースと多生の縁があったらしい

『・・・・・』
悲痛めいた表情のタェンティースに顔を向けるギガース 言葉は発さず だが大丈夫か?と問いかけるような視線

>>392
と 声をかけられ男の方に顔を向け
彼氏と言われて眉根に皺をよせ首をかしげる そも彼氏とは何だろうか?

この男の組織と我らギガースは殺し合ったことがあったらしいが 生憎心当たりがなかった
ちゃんとした名があったころは 真なる強者しか覚えようとすらしなかったから

『・・・・・』
一度頭陀袋と長剣を下し 左手にて握手に応じる 右腕は無かった タェンティースに切り落とされていた故
だがどうやら一手所望できるというのだ 顔に出さz・・・隠しきれず パッと雰囲気が明るくなる
本当ならば本身を使ったやり取りがよかったが 相手の好意であるがゆえにその条件をのむ

足は肩幅軽く腰を落とし左腕は平手で肘を軽く曲げ前に出す その構えは空手の前羽の構えに似ていた

『・・・ッ!!』
そして一気呵成に全身 リーチと生かした下段蹴りを放つ
395 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/07(金) 23:52:03.04 ID:LGNQpG2/0
>>392-394
ギガースの無言の視線
交えるそれはやや強がっての苦笑だ
それでも確かにその光に宿る言葉は、大丈夫

「彼氏? ……彼っ……!?」
「ち、違います! わたしなんか……小さいですし、彼に失礼ですっ!」

珍しい程に動揺、声を荒げての否定
最も、混乱によってなんだかイマイチ微妙な否定の感じではあったが

「……、こほん」

わざとらしい咳払い
しかしなんとも、姉様、姉様
どうにも縁があるようだ、その呼び名には

「ありがとう。 あなたの直接のお姉様は、愉快な方でしたよ」
「それでいてとても強かった、あなたもそうある様に願います」

気遣いを見せる彼女にそう微笑み、しかし一歩下がる
己は見届け人として、ふたりの組手を観戦するつもりらしい

「……どっちも、頑張って下さーい」

ちょっと気の抜けた、呑気な歓声で応援ムーブ
396 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/07(金) 23:57:49.62 ID:yWVhhvtzo
>>394
「おっと悪いな、こっちだ」

ぱっと左手を出して、ぱしんと音を立てて力強い握手。
その手を交わして伝わるだろう、”小さな”ジョシュアにもギガースにも見劣りしない秘められた力があることを。

先程の話はまぁ体躯の比喩であり、世界の違いもあって実際に殺し合ったことはないだろう。
あればきっとこのような友好な態度で接してはいられない、一時は全人類の95%が死滅する程の苛烈な戦争であったからだ。

『……』

単なる下段蹴りであろうと、アリーにとっては全身を襲う一撃。自動車に轢かれるようなものだ。
半歩横に滑って涼しい顔で逸らした、掠める音を響かせながら独楽めいて一回転、流麗な裏拳のカウンター。

『……!』
『効かない……』

ぺし、と音を立てて、それが弾かれたところで初めて驚いた表情を浮かべた。
ただ単に小技を入れるだけでは決して揺るがぬ巨体の剛性。
なるほど、いい相手になりそうだとほんの少し口角が吊り上がった。

再び構え、攻撃を待つ。
397 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/08(土) 00:05:10.43 ID:Ttogxa2ko
>>395
「冗談だ……そこまで否定すんなよ、可哀想だろ?」
『私の姉様……?、Allieの姉様は貴女だけです』

軽口を叩くジョシュア。一方でアリーはタェンティースの言葉に首を傾げて、
アンティー・ドットのことは知らされていないのだろう。冷たいものだ。

とりあえずわかったと頷き、よりいっそう気合いが入るというものだ。
ギガースとの模擬戦に向かい、そうして火蓋は切って落とされる。

そうしてその頃にはちらほら、他のSTたちもタェンティースの方を見てねえさまねえさまと囁きあい始めていた。
多分色々なモノに姉扱いされる宿命なのだろう、きっと。

「へェ、珍しいな」

ジョシュアの記憶では、半人は引き下がるようなタチではなかった。
どちらかといえば闘争に喜びを見出すタイプだった筈だ。故に問いかける。
398 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/08(土) 00:12:23.20 ID:uUcbklpo0
>>397
「ぐぅ……」

の音も出ないとはこの事か

「……ん、あぁ……」

そうかと納得の様子
存在を知らされていないのは悲劇である
しかしならば尚の事、己が忘れぬ様にすればいい
ハッキリとその存在を再認識し、こころに刻み付ける

「あ、あはは……」

姉様コールには苦笑、しかしどうにも悪い気がしないのも事実である
手を振ったり挨拶したり、名前を聞いてみたり話をしてみたりと色々対応

「……ん? あぁ……まぁ、そうでしょうね」
「しかし、わたしは元々観ているのも好きなんです」

最もそれは、この様な模擬戦的な事柄に限るのだろう
実戦となれば話は別で、肩入れしている方に助力に馳せ参じてしまうのだから

399 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/08(土) 00:14:28.32 ID:NHBeqqt80
>>395
『・・・・・』
空元気でも出せるだけ問題ない そう判断
だが彼氏なる言葉に狼狽するタェンティース

『タェンティース・・・彼・・・トハ?』
何か彼氏というものは特別な何かを持つのだろうか? 知らないことを聞くのは恥ではないのだ

>>396
並のギガース程に力強い握手 なるほど この男も剛の者
そして闘争である

ローキックは防御され 綺麗な裏軒が飛んでくる
腰の回転で左腕を前に出し 掌で拳を受け止める

相手にはまるで革のミットを殴ったかのような分厚い肉の感触が伝わるだろう

次の攻撃を待つ相手に対し 左足を軽く上げるや腰の回転と脚力を用いた足刀蹴りを顔と腹に向けて立て続けに放つ
巨躯であるが故のリーチも相まって まるで槍の一突きの如き連撃が 相手に迫る
400 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/08(土) 00:22:18.55 ID:uUcbklpo0
>>399
「えっ!?」

目を見開いて振り向いた
結構ビックリしているらしい、そりゃあもう結構
しかし逡巡、唸るのは半人の生真面目さ故か
半人自身の考えとして、ギガースに対して、その意味を真に求めているモノに対して誤魔化すというのは憚られる

「それは……その、なんでしょう……」
「……あ、ほ、ほら、STの彼女(アリー)が待ってますよ!」

故に、今のこの発言を半人はしばらく引きずっては反省する事になるのだ
夜寝る前に毛布を被ってああああとかなったりもするレベルらしいのだが、それはまた別のお話

401 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/08(土) 00:25:59.94 ID:Ttogxa2ko
>>398
『ねえさまは何故ねえさまなのですか?』
『メンテナンスが終わったらお手合わせを……』
『エージェント・ジョシュアとはどんな関係?』

興味津々でタェンティースに声かけ群がるST達。ジョシュアの権限が全員にまで適応されてしまっていたのだろう。
AlterやらAnaやらAriaやら、彼女らには生産ブロックに基づいて名前が割り振られているようだ。
ST達はネットワークで情報を共有する、全STに”姉様”というミームが根付くのも遠くはないだろう。

>>399
『……』

分厚い掌に遮られた拳の方が痛むくらいだ、なるほど規格外と戦術を変更。
機動力で攪乱し、疲弊した所に一撃を入れる。下手を撃てばこちらがヘバるのが先だが、これしか道は無い。

『うっ……!』

がっしりと踏み込んで顔への攻撃を屈んで避け、両肩の関節を収納しロック、強固な殻にも似た防御の姿勢、
腹目掛けて放たれた足刀を両腕で受け、しかし吹き飛ばされて地面との摩擦で火花を散らせながら後方へと引き摺られる。

『ファンク…ション……実行:イーリスの翼っ』
『いいですね、段々楽しくなってきました』

背中の人工皮膚と服を突き破って噴出するスラスト、ダストが象る天使の羽根。
その双眸を蒼く輝かせ軌跡を描きながら、一直線にギガースへとむけて跳躍した。

//〆っ!
//俺達の戦いはこれからだ!
402 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/08(土) 00:33:03.45 ID:NHBeqqt80
>>400
何故分かりもしない言葉に狼狽したのだろう?
ギガースは訝しんだ

>>401
腹に決まった足刀 だが慢心せず残心の構え
ブラストと共にこちらに向けられる視線

良き闘争である

跳躍する相手に向ける深き青の瞳
今度はこちらが受ける番だ

//オツカレサマドスエ
403 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/08(土) 21:33:55.88 ID:ZXtGbv0zo
【前回までのあらすじ】

 戦局は最終局面を迎えつつあった。
 幾多もの境界線世界を舞台としたカノッサ機関とエーカー社の覇権争いは、
 多くの人命を資源を消耗しながらも、地力で優れるカノッサ機関側が徐々に戦局を打開。
 初撃の衝力を失い、徐々に追い詰められていくエーカー社はその企業理念を変質させ、
 より狂気的に禁断の技術に手を染めていく――

【しかし、およそ機を見るに敏な輩は劣勢と見るや一目散に逃走を図るものだ。
 それも自身を高く売り込むための、多大な手土産を抱えた上で、である】

 −−−−−−−−−−−−

【スクラップヤードにて――】

 スクラップヤードの雰囲気はまさに意気軒昂と呼ぶべき様相であったろう。
 様々な条件が出揃い、ようやく最終的な決着という像がおぼろげながらも見え始めているのだ。
 この小世界に追いやられ難民同然だった者達の辛苦、戦争初期における越境者の多大な犠牲。

【その長く、先行きすら見えなかった戦争がついに最終段階を迎えようとしているのだから――】

 しかして―――

「これだ…」

 傭兵(ランナー)クルト・カントールが情報を持ち帰った。
 彼はランナーズギルドにおけるA級ランナーであり、特に斥候・潜入のエキスパートでもある。

【写真には捕虜となり連行されている者達の写真。全て越境者であり、このスクラップヤードにいた者も少なくない。
 生存を絶望視されMIA認定された、名うての威力者達の顔も見られた】

「殺されたか、解体されたかと思われたが、生きている。
 ああ、ゾンビーではなかった。そこは既に裏づけも取れている」

【エーカー社はオカルトとテクノロジーを融合させた死霊術に秀でており、
 さらにそのような組織の捕虜となった場合はどういう運命が待ち受けるか、想像に難くない。
 ゆえに行方不明者はほぼ生存を絶望視されていたということなのだが――】

「しかし、どうもこのエーカーの一派は既に本体からほぼ離脱している格好だ。
 どの段階かはわからないが、その戦役に見切りをつけていると考えていいだろう。しかし、な」

 クルトは葉巻を咥えると、

「スクラップヤードの解析にも、ゾンビーの製造にも使わずに力ある能力者≠選定して捕虜として確保?
 どういう意図があるにせよ、ロクなものじゃあないだろうな。何かに使うにせよ。カノッサへの手土産にするにせよ、だ」

 今回の戦役にカノッサ・テクノロジー社が越境者の支援を行っていることで忘れがちだが、
 基本的にカノッサ機関は能力者狩りを主とするエーカー以上に危険な集団である。
 もし、カノッサ機関への手土産だった場合でも、彼らを待ち受ける運命は実験動物かホルマリン漬けの標本だ。

「…今は大切な時期だ。持ち帰って何だが、見捨てることも選択肢に入れなきゃならん。
 この離脱した一派とやらだが、戦力はかなりのもんだ。真正面からぶつかれば、決戦前に消耗しかねんほどのな」
404 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/08(土) 21:46:20.90 ID:vzXpoXap0
>>403
「そうそう、こいつだ。インディアンポーカーで俺様のなけなしのカネ持ってったの。ザマーミロ」
【連行される写真を手に取り、傍らに置いた情報端末でざっと調べる】
【ビンゴだ。スクラップヤードで何度か話した者が何人かいる。周りもどうやら越境者らしい、多くはデータベースに名前が残されていた】

「この間の巫女を思いだすな。脳ミソだけにされて壊れかけのレディオみてーにされてたやつ…
 ……ロクなものじゃあないだろうな。裏切者は何をしでかすか分からないぞ、追いつめられた奴等は往々にしてそうなる」


「簡単な話だ、だろ?こっそりそいつらの懐に忍び込んで、何をシコシコ企んでるか白日の下に曝す…
 そうだ、これで得た情報をエーカーの本部の方に流せねーかな?敵が内輪もめする様は…愉快だぞ。モンティパイソンよりも、チャップリンよりも」

【どうにかして敵の内部への潜入、偵察を提案】
405 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/08(土) 21:46:29.01 ID:NHBeqqt80
>>403
身の丈3mと少し 鍛え上げられた筋骨隆々の体にいくつも刻まれる大小さまざまな傷
簡素な麻のズボンと鞘に入った大振りな長剣  そして右腕がなかった

彼は人間ではない 名は捨てた 今の彼は種族名を表す『ギガース』

最近スクラップヤードがいい意味で騒がしい 皆が明日を見通す道を見つけたということだろう
さて そんな中 越境者を捉えているカノッサがいるらしい そしてそれを助けようとしている者も

自分はこの戦いに対してはかなり後の方からの参戦である
故に写真に写る者達の面識はなかったが 敵の戦力が侮れないということを聞き参戦を表明

『一ツ質問ガアル・・・主戦場ハ屋内カ・・・?私ガ戦エル程ノ・・・空間ハアルカ・・・?』
何処ぞの狼と違い サイズダウンのできないギガースにとって 満足に剣が震えるかは文字通りの死活問題に直結する
もしも狭い室内がメインとなるならば 不本意だが参戦を辞退しなければならない
406 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw :2017/04/08(土) 21:48:17.12 ID:9qzU8mb50
>>403
「決まってるじゃない。それ、戦力として使い潰してから資源として使い回すつもりでしょ」
「能力者は価値ある物。戦場に投入すれば戦局を変える事も出来る、市場に流せば法外な値段を出しても買い取って囲おうとする者もいる」
「能力の詳細を調べる為に解剖しても良い。洗脳して物言わぬ軍事奴隷にしても良い。女なら慰み物にしても良い」
「人間かつ能力者ってだけで山のような金塊にも勝る資源物資だからね」

そう言ってひょいと現れたのは淡い金色に毛先が薄い緑へとグラデーションのかかった長髪の女性。
背は160cm程。やや童顔だが端正な顔立ち。紫色のドレスに身を包み、雰囲気はどこぞの令嬢のようだった。

「それにしても楽しいことになってるねぇ。どっちに協力したら良いだろう」
「意外とダークホースがいたりしてねぇ」

軽率な言動。軽薄な態度。事の重要さを理解しているのかいないのか。

「で、どうするの? 戦うんだろう? それはもう愉快で痛快で劇的で悲劇的な戦になるんだろう?」

妙に馴れ馴れしい口調の女性はずいずいと話に食い込んでいった。
407 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/08(土) 22:02:01.40 ID:ZXtGbv0zo
>>404

「本体が裏切り者として既に懲罰部隊を差し向けたようだ。結果は…分かるだろう?」

 ここまで言って、この分派が健在ということはそういうことだ。
 少なくとも、懲罰部隊、粛清部隊程度で鎮圧できる戦力ではないということ。

「が、少数での威力偵察、あわよくばもくろみの阻止がそれは悪くないな」

>>405

「施設自体は相当に広い。間取りと、他のエーカー施設からの類推もあるがな。
 お前さんが剣をぶん回す空間は充分だ」

 建物というのは組織によってクセが出るものだ。
 ゆえにこれまで数多の潜入工作を行ってきたクルトからの太鼓判である。

>>406

「その格好はやめろ。そろそろ被害者の会が出来上がってもいいころだ」

 葉巻を吹かしながら、呆れたような目をどこぞの令状≠ノ向けるのだった。

 −−−−−−−
【全員対象】

「少数による潜入だな。目論見の把握と捕虜救出を優先。
 連中の防衛力だが、露見せずに全て達成はどだい無理だ。必ず戦闘になる。
 だから退路は常に確保しておくこととする」

 目指すは小世界メタリックプラント。
 越境後、3時間待機し、ゲートが再び活性化する時期に行動を開始。
 戦闘が泥沼化する前に離脱。あわよくば捕虜を連れて。それがプランである。

【越境者は3班に別れて行動。そのうちの1班としてプレイヤー達が行動するカタチだ(他2班はNPC)】
408 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/08(土) 22:10:26.94 ID:NHBeqqt80
>>407
どうやらすでにどこぞの軍が部隊を派遣し 未帰還に終わった
それだけの規模ないし練度があるということ

時の流れが嘗ての激情を癒してしまったが 熱意を忘れてしまったわけではない
事実無表情に見える彼の眉根に皺が寄り 目には熾火の如き煌きが宿る

準備は簡単だ 食料や水の入った頭陀袋と 愛用の長剣 それを担げば終了
ほんの十数秒で終わりだ
409 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/08(土) 22:16:28.32 ID:vzXpoXap0
>>407
「使えねえ本体だ。そんなんで俺らに喧嘩売るなっての…」
【クルトの言葉に不機嫌そうな表情を浮かべ、舌打ちと共に煙草を引っ張り出す】
【情報を見直し、苛立たしげな顔のまま装備を整え、ホワイトボードを引っ張ってくる】
「…施設の間取りとか、ない?」


「退路の確保、ね。…うまくいけばいいんだがな」
【メタリックプラント。潜入用の装備に身を包んだソーマタージは、小さくなった吸い殻を捨てて立ち上がる】
【いつものコートは脱がれ、ハーネスやらの巻きついた黒い戦闘ジャケットのみ。あの服は目立ちすぎる】
【ついでに、得物もいつもの戦場刀ではない。軽くて頑丈でシンプルなドス・ダガーが二振り。消音器付きの拳銃が二丁】

【注射器から何らかのクスリを注入。バックパックから黒い覆面を出すと、長いポニーテールを苦心して収める】
「お前らもつけるか?予備はまだあるぞ」
【目元だけが窺える覆面の奥。濁った眼を少しばかり細めるのであった】
410 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw :2017/04/08(土) 22:19:34.26 ID:9qzU8mb50
>>407
「被害者? 向こうは僕の正体も知らずに夢を見ただけなんだから被害者でも何でもないだろう?」
「それとも、真実を知っただけで掌を返す程被害者と言うのは都合の良い存在なのかな?」

どこぞの令嬢は悪びれる気など微塵もない。そもそもそれを悪とすら思っていないのだ。
自身の目的の為には利用出来るだけ利用する。声をかけた相手の立場も、権力も、財産も思う存分有効活用するじゃ。
悔しいならまずは自分が美少女に声を掛けられる程秀麗な容姿でない事を自覚する事だ。彼はそう断じる。

「その二択の内更に優先する事項は?」
「まさかこの状況で命は何よりも重い≠ネんて冗談言うつもり無いよね?」

足を組み、手を顎に当てながら不敵な笑みを浮かべて問いかける。
無駄に死なせる気は無い。この場で[ピーーー]と言うなら最大限働かせてからだ。
これは捕虜に対してこの場で[ピーーー]≠ニ言う可能性のある案件と彼は認識していた。

「ま、潜入なら大歓迎だ。僕は戦闘が得意じゃない≠ゥらね」

それが真実か虚偽かは置いておき、今回ばかりは面倒事は避けたいと言うのは同感だった。
411 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/08(土) 22:25:34.71 ID:ZXtGbv0zo

「(>>410)捕虜を優先だ。士気に関わる」

 クルトの言葉は彼自身が決して人命優先ではないと暗に告げるものではあった。
 しかし、それを肯定することは許されない。個人ではなく集団。露悪家は作戦においては害にしかならぬと知悉しているのだ。

 −−−−−−−−−

【小世界:メタリックプラント/エーカー・アウトキャスト基地】

 寒々しい風が肌をなぶる小世界。
 エーカー社特有のゾンビーなどのアンデッド兵器の気配はそこには無かった。

「(>>409)クスリも覆面もいらん。性に合わなくて名」

【越境後、越境者達は速やかに行動を開始。情報部が仕入れたそれぞれの侵入経路よりアタックを開始した】


 −−−−−−−−−−
 −−−−−−−
 −−−−−

「―――!?」

 見張りの企業兵を影より忍び寄ったクルトが喉首にナイフを突き立てる。
 見張りは数回もがいた後、動かなくなった。永遠の職場放棄である。

【判定(暗殺):各々、気配を殺した上でのステルススキル技能があれば、ここまでに行った攻撃アクションを記述也】

「タイムスケジュールは現在、順調。だが…」

 既に内部施設の大方を掌握済み。途上、施設の簡易マップ取得に成功したためである。
 が、捕虜が捉えられている区画の警備優先順位はさして高くない。
 しかし、罠の臭いというほとではない。ゆえに気がかりでもあった。

 −−−−−−−

【捕虜収容区画前――】

 警備を黙らせ、現在、電磁攻撃でシステム誤魔化している。それも長続きはしまい。
 そろそろ、欺瞞もタイムリミットに近い状況となっている。

≪警備システムの抵抗が強い。連中もザルじゃあない。いい加減、誤魔化しきれんぞ?≫

 電子工作班の連絡が、状況の悪化を訴えかけている。

【あくまで有力な敵を避けてきての潜入に過ぎない。敵の戦力余裕はタップリ残っている】

「まあ、そろそろ限界が近い、が…さて」

 収容区画前の大扉はかなり頑丈で、かつ、電磁的ロックがされている。
 電子工作班も、このロックへのアタックは失敗している。マスターキー(物理)の出番であろう。

【特殊モリブデン合金製の扉をぶっ壊せるパワがあれば充分に突破可能だ】
412 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/08(土) 22:39:38.40 ID:NHBeqqt80
>>409
なんか色々と白い男に何か渡された 男の様子を見るに これを頭から被れということらしい

『・・・・・』
左手一本で苦労しながら被る が ギガースという巨漢は顔もビッグらしい
何とか目を覆うことは出来たが 鼻のところでマスクた足りず 顔の下半分が隠れなかった

『・・・・・』
まぁいいか と結論付け そのまま越境していった

>>411
越境後の待機中に食料を腹に収め 剣一本を携え潜入する
なおこの男に暗殺技能はない そもそも体のサイズが規格外なのであ殺しようにも暗殺ができないのだ

とりあえず暗殺ができる者に先行してもらい 安全となった後に移動を開始する顔の上半分を覆面で覆った巨漢

だがパワが必要な場面となれば話は別
ギガースの膂力は人というカテゴリーを大きく逸脱している
その力を存分に発揮し 扉をぶち破ろうとするだろう
413 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/08(土) 22:42:16.54 ID:vzXpoXap0
>>411
「なら俺の取り分が増えるな…。遥かにイイ…」
【追加の注射器を刺し、力を確かめるかの様に右手を強張らせる。オーバードーズの兆候は無い】
「覆面いらないの?勿体無い…。こればっかりは、俺の分増えてもしょうがないのに」


【影に紛れて忍び寄り首を190°回転殺、ドス・ダガーによる心臓への一突き、手慣れた調子で片付けていく】
【殺しの中でも、懸念は晴れなかった。考え込みすぎて、一度殺した警備を再び殺そうとして勝手に腰を抜かしたぐらいだ】

「…気がかりだな。埃の臭い、薬品の臭い、カビの臭い、だか罠の臭いは無い……
 そこまで重要ではないのか?やっぱり潜入して正解だったな。…あとビックリしすぎてちょっと腰痛めたから、立ちたいから手引っ張って…」

≪過剰なまでに泣き言を言うやつを見ると殺したくなるんだ。俺の晩飯になりたくなかったら、その調子で続けてやがれ≫
【工作班に小さく罵声を返し、施設を進む】
【鋭い目で周囲を探り、やっとこさ辿り着いた収容区画。手をかけ、ドアを開こうとするが開かない】
「…あれ、おかしいな……」

「……イヤーッ!」
【暫くガチャガチャとドアを開こうとしていたが、唐突に手を離して放つ荒々しいヤクザキック!】
【扉が破れるまで、サイボーグの怪力で何度でも蹴る!蹴る!蹴る!周囲の事は考えていない】
414 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw :2017/04/08(土) 22:46:39.34 ID:9qzU8mb50
>>411
「あっそ」

そう言って椅子から立ち上がり、両腕を天に向け思い切り背伸びをした。この体だとやや疲労が溜まる気がする。

「この作戦を立案した奴は相当な無能だね」

満面の笑みでそう言い放った。

越境後、流石に見た目を元の男の姿に戻し、黒いロングコートの如き装束のポケットに手を突っ込みながら宙に浮く。
すいすいと警備の視界の外より接近、上方から突然頭を掴まれた警備兵は対応する間も無く梟のように首を回して息絶えた。

眼前に聳え立つのは浮沈の大扉。ここが破られると言う事は内蔵を衆人に曝け出すのと同義。
ならばより丁寧に、草の根を分け、ぜんまい時計を作るように心を込めて丁寧にこじ開けてあげたくなる。

「あは、失敗したんだぁ。もうちょっと優秀なメンバーを連れてきた方が良かったんじゃないかな?」

電子工作班が無線越しに聞いていたらさぞ青筋を立てていることだろう。
しかし、ハッキングで突破できないとなればやはり実力行使に走るのみ。まぁ周囲にバレるだろうが近付いてきた警備の馬鹿共は悉く殺して差し上げれば良い。

「は〜……それじゃやろうかぁ」

あからさまに面倒臭そうな雰囲気を醸し出しながら右手に奇妙な武器を召喚する。
それは剣のよう、それは杖のよう、それは枯れ枝のよう、それは死炭のよう、それは地獄のよう。
黒く、そして燃え盛る業火を秘めているかのような橙色の光線が表面に走ったねじくれた得物。

「はいはーい、飛び火は自己責任でねー」

そう言うと得物を扉へと向け、何か引き金のような物を引く。正確には押す。
その瞬間、奇怪な武器からは大気が歪んだかのような熱波が放たれ、扉を溶解しようとするだろう。言うなれば溶接の応用のような物。
415 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/08(土) 22:51:27.30 ID:ZXtGbv0zo
【全員対象】

 ヤクザキックのソーマタージはともかく、ロキの熱気で融解寸前となったところに、
 ギガーズの超パワーの一撃!!

 ガァアアアン!と凄まじい物音を立てて扉が破壊される。
 おそらくはもう警備システムを誤魔化せない。が、これはそもそもの既定路線である。
 酷薄ではあるが、全員を救出できるとは思っていない。五体満足であるとも。

【捕虜の救出は状況の把握≠ェ目的でもあるのだから】

「………」

 その部屋は蛍光灯に照らされる真っ白な部屋、と評する以外にない無味乾燥とした広い一室であった。
 その中で捕虜の越境者達は整然と並べられたイスに座り、それぞれの眼前に設置されたモニターを凝視していた。
 数はざっと数えても50を下回る事はあるまい。異様であった。

【モニターにはフラッシュと様々な図形がノイズと共に流れており、如何にも不健康そうなシロモノである】
【さらに捕虜越境者達は口にチューブが一人の例外もなく差し込まれ、異様な様相を見せていた】

「スン…ブドウ糖と各種栄養剤か」

 クルトは捕虜の一人からチューブを引き抜き、その匂いを嗅いで成分を確かめた。
 しかし、そうされた捕虜越境者は何のアクションも返さずにただ、モニターを凝視するのみ。

「おい、助けに来たぞ!」

 声を張り上げるクルト。しかし、捕虜は一切反応しない。
 穴倉のように暗い瞳。焦点が合っていない。口からは涎が垂れている。意味のわからない呻きがもれるのみ。

【そこには見覚えのある顔も、全く見覚えの無い顔もいた。全員が能力者。それもかなりの腕の。そして――】

「…ダメか。認識が崩壊している。薬物か…。薬物で壊された人格は消滅するしかない」

 死霊術に用いることもなく、五体満足に、ただし精神と尊厳は奪いつくして、
 これで、エーカー・アウトキャストの目的、その裏づけは取れた。
 彼等は、能力者をどうとでも扱える状態≠ノして、手土産とするつもりなのだ。有効な資源として。

「連中、本気でエーカーを離脱する気のようだ。同時に、この戦役もな」

 つまるところ。ここの連中は、対カノッサ/対越境者の闘いから足抜けする気満々である。
 破滅の狂奔に突き進む本社に見切りをつけたのであろう。充分な戦力と資源を確保したままで。

【同時に警備優先度が低い理由も解った。これではこの多数の自力脱出など無理だ。
 脚の腱を切られた程度であれば、同道させた治癒魔術師に治療させれたが、これではどうにも――】

 ガチャリ…金属音。

 見れば、一室の奥に座り込むようにして顔を伏せる金属鎧姿の男。
 ――全く気配が無かった、注意深く一室を確認していたにも関わらず全く存在すら見いだせなかった異物がいた。
416 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/08(土) 23:03:05.30 ID:NHBeqqt80
>>415
赤くなった扉にぶちかましを駆ける 腕の表皮が少し爛れる ちょっと痛かった

さて 入った先には異様な光景 椅子に並べられた者達 口にはチューブ 画面を覗き込んでみたが なんかよくわからないので目を離す
とクルトの説明が入る この者達は精神を壊されたらしい

『・・・気ニ入ラン』
無機質な電子音に明らかな苛立ちを込め 抜刀
モニターを次々に破壊していく たとえ意味がないかもしれないが 腹に据えかねたのだ

破壊の限りを尽くしていると 不意に聞こえた破界以外の音
動き出した甲冑 ロボットか?と思うほどに気配が希薄なその者は やはり敵なのだろう

『・・・・』
長剣を油断なく構え 甲冑と相対する
417 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/08(土) 23:06:09.33 ID:vzXpoXap0
>>415
「オイ!銃が一つオシャカになった!気をつけろ!」
【飛び火が当たった銀色の拳銃を慌てて捨て、抗議。プリプリ怒りながら室内へ潜り込む】


「オイ!助けだ!聞いてんのか!?
 モシモォ〜シ?おルスですかァ〜?……」
【反応を返さないと捕虜。彼らの一人の頭を鷲掴みにし、ブンブン揺らす。耳元で声を張り上げる。そして、止めなければ逆手に持った刃を鎖骨の辺りへ、骨ごと心臓を貫かんと突き立てようとするだろう】
「……フン、壊れてやがるか。つまらん。
 無事にここのアホ共の商品になったって訳か。写真だけ撮ってとっとと帰ろう……」

【携帯を取り出したところで、部屋の奥の人物に気付く。この場には不釣り合いな、金属鎧の男】
【素早く引き抜いた最後の拳銃を突きつけ、油断無く男の動きを警戒する】

「…闇霊だ。ネットワーク切っちまえ」
【軽口を叩いているが、男が不審な動きをしたらすぐに右手の拳銃が火を噴くだろう。当たるかどうかは別として】
418 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/08(土) 23:07:28.22 ID:9qzU8mb5o
>>415
「やっぱりね」

その状況を見て確信した。やはり能力者は有用な資源≠ニして見られている。自身が思った物とほぼ同様。
当然の事だ。自身と違う力、常人と違う力、常人と違う可能性を秘めた存在をただの人間である権力者が見ればどう思うだろう。
金のなる木がやって来た≠ニしか思わない。そもそも同格の生命として見ないのだ。何故ならばそんな異常な力を持つ者は世間から化物として見られるから。
化物なら人権なんて必要ない。身体中を弄り回し、壊れ物しても問題無い。そう言う発想。

「そんな事より、自分達の心配をした方が良いんじゃないかな? それと情報の収集ね」

大量に並べられたモニターを眺め、何かしら重要な映像、もしくは場所が無いかを確認している。
横でただただモニターを破壊する巨人>>416にはやや怪訝な視線を向けながら出来る限りの映像を目に納める。
それと同時に金属音の元を確認。どうやら先客がいたようで、ここの守り人か、それにしては動きが鈍い。

「お客さんかな? 一人で大丈夫?」

いつもと変わらぬ軽薄な言動で甲冑へと声をかけた。いつもと変わらぬ軽薄な言動で、一分の隙も見せずに。
419 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/08(土) 23:17:10.38 ID:ZXtGbv0zo
【全員対象】

≪電子工作班より連絡…連中のログの解析が完了。こいつら、カノッサ機関を通じている。
 どの支部までかは不明だが、連中の取り引き相手はカノッサだ≫

 カノッサ機関がエーカーの残党と手を組む。それもA級能力者50名近くを手土産に。
 寝返るタイミングとしては悪くない。本来はエーカーでもかなり有力な一派だったのだろう。
 ここまで非道をしておいて、生き残るつもりのようだ。しかもそれに成功しつつある。

【瞬間!施設中に警報音が鳴り響く。ついに警備システムが回復したのだ!!】

≪シャッターの封鎖は阻止する。撤退支援班jが敵の目をひきつける。捕虜の救出は可能か?≫

 同時に遠方で多量の爆発音。雷撃音。重力攻撃音。撤退支援班が攻勢に出たようだ。
 おそらく戦闘規模は瞬く間に拡大するであろう。

 −−−−−−−−−

 全身をありふれた西洋甲冑で固めた存在。
 もし、ランナーズギルドのリストを読み耽った経験のある者にならばその正体に勘付くかもしれない。

「…確かにエーカーについたって噂は流れていたが。さて、ホンモノかどうか」

【ランナーズギルド:特A級ランナーノスフェラトゥ=^そう呼ばれる男と特徴が一致していた】

「………」

 全身鎧はのっそりと起きると、片手にいつの間にか持っていた鈴を鳴らす。
 そうすると、白光の輪が室内に広がり、次の瞬間――

【ギガースが散々壊したモニター。それが時計を逆回しにするように散った部品と部品が合わさり、元の形状に戻ってしまった】
【ファンタジーの世界でありふれた治癒の鈴である。ありふれた 治癒の鈴+9 】

 ガチャリ…

 そして、全身鎧はボウガンを構えた。ありふれた重ボウガン。
 格で言えば、ロキの持つ装備とは比較にもならぬほど平凡なものだろう。
 それが極限の一歩手前まで鍛え抜かれていることを除いて

【ヘヴィクロスボウ+9】

 ドシュ!!と軽さすら思わせる音でボルトが射出された。
 ボルトは空気を引き裂き、蒼い光を帯びながら曲線を描いて飛び、射線にロキ、ソーマタージ、ギガースを巻き込む軌跡で突き進む。
 速度は決して速くは無い。鋭敏な反応は必要だが回避は可能だろう。

【ヘヴィボルド・・・呪縛のマスタールーン刻印(神聖貫通LV3、結界突破LV3、防御無効LV1、悪魔特攻LV2)】
420 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/08(土) 23:28:15.64 ID:NHBeqqt80
>>419
鈴の音 それと共に今しがた壊したはずのモニターが修復される
クルトはこの男について何か知っているらしいが ギガースにとっては初顔合わせである

構えるこちらに対し ボウガン構える相手に対し こちらはググと腰をひねり力を溜め

蓮華・通背・刃紋
ボルトが発射される瞬間 ギガースの体がぶれ
不可視なる遠当ての斬撃が甲冑に向けて放たれる

このときボルトを巻き込まぬように軌道は調整されている
先ほどの不可思議力がボルトないしボウガンに付加されており 遠当てを無力化される可能性を考えたのだ

その直後に足を前に踏み出し移動開始 ボルトを大きく避けながら接近戦に持ち込もうとする
421 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/08(土) 23:30:22.58 ID:vzXpoXap0
>>419
「…そんな事だろうとは思ってたよ。俺らに味方なんていない、よく分かったろう」
【工作班の無線に独りごち、唯一露わになっている眼を一瞬閉じる】
【やはり俺達も力をつける必要がある。カノッサも、エーカーも、振り切る様な力を】

≪救出は無理だな。骨も持って帰れな……いや待て、破片程度なら持ち帰れると思うぞ、やったね≫


「いいなその鈴。殺して奪い取るとしよう」
【おどける様に肩を竦め、ボウガンが向けられると同時に動く!】

「イヤーッ!」
【素早く地面に滑り込み、ボルトの直撃を避ける。受けるのは危険と判断したのだ】
【PHUTT PHUTT PHUTT。黒光りする拳銃が火を噴き、弾丸が鎧の胴へ向かう!】

「酔ってるやつは気合で覚ませ!帰るぞ!ギャグとかじゃなくてマジで!」
【地面を滑ってコンマ数秒後、飛び跳ねる様にして起き上がると、先ほど入ってきた所から一足先に逃げ出そうとする!】
【見ただけでヤバいと分かる雰囲気。撤退支援班の攻撃音。ここにいる意味はもうない、無用で危険そうな戦闘は避けようと言うのだ】
422 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/08(土) 23:37:12.56 ID:9qzU8mb5o
>>419
「ワーオ、ルーン魔術みたいだ。僕も使える筈だったんだけどなぁ」

完全に修復されていく部屋の様子を見て感嘆の声を上げる。単純に良い能力だと思ったのだ、有用、欲しい。
相手の姿形は彼の記憶には無い。そもそも関わった事も、資料の一つも見たことの無い相手を覚えている筈も無かった。
そうして放たれるボウガン。性能はそれなりに高い物だろう。恐らく魔術的強化が施されている。
彼が元いた世界にも多くあった物だ。戦場で数多く使われ、数多くの命を奪っていく通常兵装魔導長銃「エルディウス」
あぁ懐かしい。なんて懐かしい。人の命の重みなど欠片も無い。ただただ生命の奪われていく、無意味に生命の奪われていく戦場。
この世界の何よりも大嫌いなあの戦場。

「いやな事思い出させてくれるなぁ……」

ボウガンを即座に回避する。頬を撫でる疾風は更に彼の心をかつての戦場へと引き戻させた。

(不躾だな……)

「限定形態解除。第二門移行。執行領域確定」

彼の呟きと共に武装の形が変化する。より巨大に、そして幾つもの関節を持った枯れ枝と人骨の如き黒槍。
幾つもの穂先に火が灯り、それら全てが生きているかの様に蠢き、殺意を露わにする。例え所有者に殺意が無くとも、それは徹底的に殺意を発生させる。
それしか出来ないのだ。その為の武器だ。

常人では不可能であろう機敏な動きで黒騎士へと攻撃を仕掛ける。超高熱を纏った槍の複数の穂先が金切り声を上げながら同時に騎士を狙っていた。
423 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/08(土) 23:45:26.93 ID:ZXtGbv0zo
>>420-421

「・・・・・・・・・」

 パァン!!と大口径ピストルの銃声の如き音が響き渡る!!
 全身鎧が左腕に括りつけていたバックラー。それが剣圧を弾き返したのだ!

「チィ!!」

 それを狙ってクルトとソーマタージの銃弾が全身鎧に突き刺さる。
 否、全て、鎧装甲に弾き返された。そこらの防弾ボディアーマーよりよほど上等だ。

 −−−−
>>421

「あ・・・ぐ・・・ううう・・・」
「・・・・・・・・・」

 ソーマタージの声に反応したか、二人、僅か二人ほど、自力でチュープを口から外して、
 ベチャリとベットから落ちて、倒れこんだ。生存者・・・真の意味での生存者がいたのだ。

「ポー・・・カー…カモが助けにきやがった…」

【生存者2名確認!】
 −−−−

>>422

「………」

 その間にも全身鎧は虚空よりハルバートと取り出し、ロキに相対する。
 巨漢のギガースと比べれば、まさに小人もいい所の全身鎧。気配も闘気も朧。
 目を張る意匠も無い粗雑さすらある鎧。括りつけただけのバックラー。ありふれた形状のハルバート。

「・・・……」

 超高熱の突きと、タダの鋼の刃が激突する!
 ハルバート…ハルバート+9はロキの槍から噴出する炎をたくみに絡めとって霧散させながら、剣撃をぶつけていく!
 恐るべきはその技量であろう。超高熱が商品たる能力者にもモニターにもなんら余波を与えさせずに散らしているのだ。

【撃、激、檄、戟!!突きの速度は際限無く加速する一方であり、ロキに相対する】

 さらにそれを全て片手で行い、間隙を突くカタチで、(>>420)ギガースに出血ナイフをノーモーションで投擲したのだ!

【出血ナイフ…巨人殺しのルーン(巨人特効LV3、強制出血LV3、防御無視LV1)】
424 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/08(土) 23:54:22.75 ID:vzXpoXap0
>>423
「やっぱりな」
【チラリと振り返れば、弾丸はやはり弾かれていた。見た目以上に頑丈なようだ】
【やはり相手にするには分も装備も悪い。一足先に退散するとしよう】


【そこに聞こえてくる生々しい音!視線を向ければ、二人だけの生存者の姿】
「ここでお前を殺して、その内臓を持ち帰って売るのもアリかもな。保険入ってたよな?」
【一人を小脇に抱え、もう一人を米俵めいて肩に担ぐ。取り敢えず生存者二人、工作班に無線を飛ばすと、思い出した様に片方に顔を向け……】

「イヤーッ!」
【頭突きを見舞う!痛いだろうが、死ぬほどではないだろう】
「個人的に、やっぱムカついたからその分痛い目にあってもらう」

「俺はこいつらを連れていく!お前らも程々にしとけよ!」
【入り口まで来たところで振り返り、ギガースとロキ、クルトへ怒鳴る。ここで完全に見捨てて死なれても目覚めが悪くなる】
【後はもう振り向きもせず、そのまま走って逃げようとするだろう。妨害が来るだろうが、それを受けながら】
425 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/08(土) 23:58:38.02 ID:9qzU8mb5o
>>423
中々良い姿ではないか。中世の武骨な騎士と言った衣装は趣味に合う。ああ言った時代がかった装備は趣がある。
だからと言って容赦する気も、壊さない気も微塵も無いのだが。

「…………」

戦闘中は集中しろ。昔習った事だ。徹底的に叩き込まれた癖は、例えそれを重きに置いていなくとも中々抜けない物。
そもそも、戦闘中はそれ自体を楽しんでいる為に口より手を動かす方に気がいくのだが。

更に熱量を上昇。刃自体にも熱を纏わせ、複数の穂先による多方向からの連撃を叩き込んで行く。
ハルバードによる攻撃を巧み受け、流し、払い、弾き、そして斬り返す。熟練度に於いては此方も負けず劣らず。
意外や意外。同族を殺し続けていた′o験がこんな所でも役に立つとは。持つべき物は友である。

更に武装の形状が変化する。無数の関節を持った触腕の如き形態。それらが彼の右腕を覆う手甲に接続されていた。
少し昔、知り合いの使っていた武器のパクりだがそれはまた別の話。彼は多数の触腕により熱刃の連撃を叩き込もうとした。
426 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/09(日) 00:01:16.54 ID:GP6PtKyo0
>>423
放たれる遠当ての一撃が弾かれる 先ほどの鈴 遠当てをはじいたバックラー そして赤槍を受けるハルバート
これらから考えるに 甲冑の装備のすべてに不可思議な何亜kが付加されていると睨む

故に放たれる小さなナイフ 本来なら体を傷つけるに任せるそれをこともなげに切り払う
ナイフは2つに断ち切れて床に転がった

十分に接近 地面を踏みしめ つま先から始まる力の奔流は 体の各部を通過するごとに増幅され
肩に 腕に 指に到達するや 爆ぜた

『ッ!!』
肩の造詣が朧にブレ 腕が消失し 破壊の線が逆袈裟に刻まれんと放たれる

ストロング・スマッシュ 基本にして奥義たる ただの斬撃
427 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/09(日) 00:01:20.39 ID:n8sALlBbo
>>424

「保険は入っているがお断り…だ。ツケはチャラにしてやる…からさっさと、イデェ!!?」

 生存者は、突然の頭突きに呻きをあげたが、気付けにはなったようだ。
 多少は意識があったほうが、人間とは運び易いのだ。もう片方は反応が薄くてアブナイが。

「支援する」

【ソーマタージ、クルト一足先に脱出開始】

「おい、ありゃあ警備が薄いってのは、自主的に逃げないが一つで、もうひとつの理由はアイツだったのだろうな」

 すなわち、絶対の守護者がいるために余剰人員など必要なかった。だ。

「敵の対応からして今回は罠ではなかったが…来るぞ!」

 ボディアーマーに身を包んだ兵士3名(警備とは装備の質が違う)が、
 通路でほぼ遮蔽物が無いなか、アサルトライフルをこちらに向ける。

【ビガッ!!クルトが寸前でタクティカルライトを敵兵士に向けて一瞬だけ射撃開始を遅らせる。間隙が出来たが!?】
428 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/09(日) 00:12:28.20 ID:8YgOljfX0
>>427
「だろうな。あんなのいるんなら、むしろ他の警備つけるのが勿体ねえわ。人件費とか」
【軽口を飛ばし、器用に覆面を脱ぎ捨てる。蒸れて暑いのだ】
【後ろを見るが、あの闇霊な奴が襲ってくる気配は無い。いい事だ】
「マジおっかなかったな。火の無い灰っつーか、人間性捧げマンっつーか…。漏れてないよな?最近自分のケツも信じられない」


「あいよ!やれ!イヤーッ!」
【クルトが叫ぶ、それと同時に、抱えた二人の人間を駆けながら高く放り上げる!】
【自由になった片手が拳銃を握り、もう片方が指で銃の形を作る】

「イヤーッ!」
【PHUTT PHUTT PHUTT。SHRRP!SHRRRP!SHRRRP!銃からは弾丸が、指先からは触手弾が兵士に飛んでいく!】
【着弾さえすればいい。走るソーマタージの目が光り、赤い軌跡を残す!】

「イヤーッ!!」
【KRAKKA-BOOOMM!!ソーマタージの全身が一際眩く光り、紫電が弾丸の着弾点目掛けて空気を走る!】
【ついでに、伸ばされた手が先程投げた生存者を再びキャッチしようとする。ちょっと痺れるだろうが、そこは勘弁してほしい。しろ】
「俺はやったな!『やったか?』とか言うなよ!」
429 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/09(日) 00:16:39.33 ID:n8sALlBbo
>>425-426

「………」

 拡大し続ける速度についに片腕で捌き切れなくなったのか、
 ロキの槍に対し、ハルバート+9を両手持ちとする!!

【拡大を続ける熱量を捌き、弾き、捻り、砕き、霧散させ、槍を叩き、逸らし、巻き込み、落とす】

 もはや剣撃の小宇宙と化した絶死の空間の中で、神なる槍と、錬鉄の斧槍が激突し続ける!
 生半可なワザマエの武人であれば、踏み入れた瞬間に細切れになっていたであろうことは確実の死の間。
 互いに打開の好機を計りながら――変化の刻!!!

【ロキの攻撃が無数の熱刃の嵐に形状が変化し、全身鎧に突き進む――】

 ドゥン!!独特の衝撃音!!振りぬかれたバックラー。上方にカチ上げられた多数の触腕。

「………」

 パリィ――中世の兵ならば誰でも習うであろう初歩にして究極の技。
 ハルバートは棄てられ、既に右手にはナイフが構えられている。時が止まる。

【致命の一撃…攻撃威力+300%、結界無効、防御無効、回避困難LV3】

 間隙、間隙、間隙――しかし、その刃が伸びることはなかった。時が解凍される。
 横手よりギガースのあまりにも強大なる圧がそれを許さなかったのだ!!

「………!!」

 初めての静寂以外の全身鎧の反応。
 ノスフェラトゥは、右腕にラージシールド+7を出現させ、絶大なる威力を誇るただの斬撃を受け止める。

【盾は拉げ、しかし、全身鎧へのダメージを大幅に防ぎ、なれど、その身体を壁面向こうまで叩き付ける形となった!】

≪支援班が限界だ!そろそろ離脱しろ!既に確証と状況は揃った。任務は達成している!!≫

 そして、電子工作班からの勧告!タイミリミットである!!
430 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/09(日) 00:24:48.64 ID:n8sALlBbo
>>428

 クルトのタクティカルライト照射に合わせて射出sれるソーマタージの弾丸と触手!
 それらは敵兵士に致命を与えることは無かったが、ボディアーマーに傷を与え、
 アサルトライフルの斉射は天井や床など、ダメージによるものもあり狙いの甘いものとなった!!

「やったか?!」

 さらに雷撃!!ボディアーマーを電流が貫通し、兵士1人を心臓麻痺で電流殺!
 二人は全身の麻痺により戦闘不能!突破成功!!

【ついでにフラグも回避。負傷者はお手玉のようにキャッチ。扱いが悪い!!】

「いい腕だ!!」

 クルトはマップを参照しながら、

「こっちだ!!」

 と、ソーマタージを案内。辿りついたのは…ガレージ!!

【ガレージには様々なビークルがあったが、多くは電子的ロックがされていて、発進不能である】
【発進できそうなのは…昔ながらの軍用ジープ!レトロ品である】

「いい趣味だな。よし乗せろ。ロックは任せる」

【ジープは古式ゆかしい物理的なロック。さて、古いクルマをパクる的技能の持ち合わせはあるか?】
【クルトは何か、ガソリンタンクに怪しい液体を入れ始めている。活を入れてやるとかなんとか】
431 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/09(日) 00:32:15.15 ID:GP6PtKyo0
>>429
『・・・・・』
防いだか あの嵐の如き連撃の中で1つを完全にいなし隙を作ったり
こやつもまた剛の者か

この者との闘争は励みになりそうだが 残念なことにここで時間切れらしい
まだ死ぬべき時ではない 相手が壁に叩き付けられているのを機に踵を返し 来た道を駆ける

その際 今一度モニターを破壊していく やる意味は無いが ついでだ
432 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/09(日) 00:35:25.53 ID:8YgOljfX0
>>430
「ハーッ!ザマァねぇぜマヌケ!」
【財布を漁ろうとして、両手が塞がっていることに気づく。仕方ないのでわざとしこたま踏みつけ、通っていくことに】


「ガレージ?何か策でもあるのか?」
【クルトに案内されて着いたガレージ。一台一台ざっと確認するが、ロックがかかっている】
【が、どうやら一台だけ使えるのがあったらしい。……他のものと比べると、些か不安になる様なレトロ品だが】

「でかした!ジープでかした!」
【生存者を殆ど投げ捨てる様に荷台に乗せ、ドアを飛び越えて運転席へ】
【慣れた動きで足元に潜り込み、配線を繋げ、ハンドルを強引に回して動くようにする!グランドセフトオート!】

「いつでも出れるぞ!あいつら待とうか?…おい待て、何混ぜた?」
433 :ロキ ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/09(日) 00:37:57.18 ID:Lf2ggcNXo
>>429
―――――――刹那、跳ね上げられた触腕に瞬間的な指示を出す。
剣へと戻れ。この状況で尚死への恐怖も負傷への躊躇も存在せず、ただ相手の攻撃を食らってでも一撃を叩き込む事を考えていた。
最早戦闘狂のそれである。当然だ。どれだけ取り繕っても兵器は兵器。戦う為に作られている、戦う事に存在意義を感じている。
このまま行けば腎臓辺りに突き刺さるだろう。良かった、一つしか無いならともかく二つあるなら片方潰れても問題無いだろう。多分。

その瞬間に吹き飛ばされた鎧を目で追う。剣へと変化した武装を瞬時に剣鞭へと変化させ、辺りの壁、床、モニターを縦横無尽に切り裂いていく。
撤退しろとの事ならば最早戦闘を続ける理由は無い。鎧と此方とを分断する為に、彼我の間を豆腐の如く破壊せしめながら彼は満面の笑みを浮かべていた。
久しぶりに楽しかったと。そして、次に出会ったら絶対に殺そうと純粋無垢な感情を心に浮かべながら、笑っていた。

「いやぁ楽しかったねぇ〜良い運動になったよ」
「あんなのが沢山いるのかい? 良いねぇ胸が躍る。もっと一心不乱に戦いたくなるねぇうん」

撤退中、彼は心底楽しかったと言う清々しい笑みでそんな事をしきりに口走っていた。
434 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/09(日) 00:46:23.85 ID:n8sALlBbo
>>431-432

「………」

 立ち上がったノスフェラトゥはロキとギガースに再び壊されたモニターを見やり、
 再び治癒の鈴+9を鳴らして、環境を回復させる。ランナーとしての任務はあくまで商品の確保。
 2体ほど逃走を許したが、敵の実力と襲撃規模から鑑みれば許容範囲。名を貶めるものにあらず。

「………」

 そうして、再び腰を下ろして首を傾けると、死人の如く動かなくなった。最初のように。置物のように。

 −−−−−−−−−
【全員対象】

「あのテカブツ(ギガース)も来るんだ。どうせならちょっとパワーをな」

 葉巻を口に咥えるクルトは悪そうな笑みをソーマタージに向ける。
 エンジンがかかった途端、何故か赤い煙が排気口より立ち昇っているが、

「お、来た来た」

 ここでなにやらはしゃいでいるロキと、やや戦闘の高揚と時間切れの落胆がない交ぜになったギガースと合流!
 既に入り口はロケット弾で吹き飛ばし、いつでも発進OKである。

「よし、ソーマタージ!アクセルを目一杯だ。エンジンが焼きつくまでやれ」

 号令と共に狂人がアクセルを踏み込めば、
 怪しい活と合わさって、瞬時に時速300kmに加速!!
 爆炎とパワーアーマー兵の群れを置き去りに一気にゲートまで突入することになるであろう!!

 −−−−−−−−−

【結果――】

 作戦は無事に成功。事前準備もあり越境者側に死傷者なし。
 これは、敵が深追いをさけたこと。戦力の温存を図っていたことも理由となる。

 生存者2名は救出。現在治療中。ソーマタージのツケは無しとなった模様。

 エーカー・アウトキャストは当面の脅威とはなりえないと判定されたが、

 その保有戦力は極めて大。カノッサのどの支部と合流するにせよ、危険は存在であることに代わりは無い。

【エーカーとの決戦は迫っている。しかし、連中の残す負の遺産は今後どれだけの禍根となるのであろうか――】

//おちまい
435 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット [saga]:2017/04/09(日) 21:29:07.14 ID:Sp7LW9Al0
「……まぁよ、そんな訳でだ」

ニアのクローンたる生体兵器の少女、アラズは眉間にしわを寄せながら後頭部を掻いた

「この世界が魔王に制服されれば、その余波が結構な数の世界に飛び火するって事なんだよ」

蒼く澄んだそら、地平線の彼方に連なる山々
大地に芽吹く緑、ぽつぽつと濃さを増しているのは木立ち
キラキラと輝くブルーの湖畔が美しい、牧歌的ファンタジー世界

「なんっつーか、創造主? とかそういうの?」
「そいつが作った世界らしいんだけど、速攻ほっぽり出されちまったみたいでさ」
「魔王を退治しに出かけた勇者? ともかく創造主に選ばれたそういう輩がいるんだけど」
「創造主がいなくなっちまって目的を放棄したそいつにハッパかけて、使命を果たさせる」
「そうする事で、魔王を倒させる事が今回のお仕事ってな」

要点を纏めれば
・ここは創造主に見捨てられたファンタジー世界
・創造主に選ばれし者……勇者のみが討伐出来る魔王が魔物の軍勢を率いて世界を征服せんとしている
・創造主が居なくなった為か、勇者は使命を放棄してしまった

更に補足、これは多くの越境者達に取って悪い報せとなるだろう
・この世界には多くの越境の揺らぎのポイントが点在しており、神殿として封印されている
 その封印を、魔王が世界を手中に収めれば解くことも出来る
 そうしてしまえば魔王の軍勢は、その魔法力により越境を操作し自由な世界侵略を行える可能性があるというのだ


「……そうなったらヤバイだろ?」
「まー、アユルから報酬も出る」
「付き合ってくれよ、【勇者探し】にさ」

【アユル】
タェンティース・アユルヘッド
アラズら、行き場を無くした生体兵器達の親代わりをしている存在
やはり自身も生体兵器であり、タェンティース・シリーズの二号機に当たる


「あー、後発隊も後から合流するって」
「取り敢えず行こうぜ、あそこにそれなりの街がある」

アラズが指差す先にはなる程、平穏な川沿いに大きめの街
この丘からならば途中で街道にも出れる、歩いて1時間も掛からないであろう
道中は極めて平和であり、魔王の軍勢の影や気配すら感じ取ることは出来ない
小鳥が二羽、喜びを歌いながら頭上で踊る
実に穏やかなピクニック日和だ

→尚、世界修正力はそこまで高くはない模様
 大型の兵器や、高速移動手段を除けば個人携行出来る範囲の大半はそのままに持ち込める様だ
436 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/04/09(日) 21:39:59.67 ID:DFUbjiih0
>>435
「その創造主を殺したい……」

ボソッと、思わず本音をつぶやく白い軍装の女、ゲルヒルデ。
彼女は元の世界では神と呼ばれる存在と理不尽な戦いを強いられていたのだ。創造主なんていう神を連想させるワードには敏感なのだ。
ましてやそのような怠惰極まりない神など、その怠惰が多くの人民を殺しかねないことすら把握していない神などこの手で殺したいほど嫌いなのだ。

「ああっと、その……何か手掛かりとかあるんでしょうか?」

口から本音が漏れていたことに気付いたゲルヒルデは慌てて質問で本音を塗りつぶそうとする。
しかし、穏やかな太陽の下で建前の下で愚かな神への怒りは燃え盛っていた。
437 :マンジュシャゲ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/09(日) 21:42:46.70 ID:8YgOljfX0
>>435
『巫山戯た話だ。それに乗らなきゃいけないのもな』
【腕を組み、ボイスチェンジャーで歪められた不服そうな声を上げるのは、青い中華服の人物、マンジュシャゲ】
【顔面を覆った幾何学的な紋様入りの白い面は、その素顔を隠しているが、声色からあまりいい表情をしていないのは察せられるだろう】

『創造主……。無責任な事だな。直接殴ってやりたいが、それも無理か』
【いつぞやに狂人が神妙な顔をして夜中に話してきた事を思い出す。「この世界の全てをどうしようもない所から操る連中がいる」という話を】
【眠かったし風呂に入った後だったので叩き出したが、もう少し聞いてもよかったかな、と少々後悔】


『…勇者を見つけたとして、立ち直らせる方法はあるのか?』
【アラズの後ろを歩き、黒いリュックを背負い直してその背中に問う】
【そんな人一人いなくなった程度で本業をやめるような人物、説得する手段があるのだろうか】
『殴って分からせるとか、アホみたいな事言わないでくれよ』
438 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/09(日) 21:44:53.58 ID:n8sALlBbo
>>435

「義務を放棄したというならば、即刻その勇者とやらを略式処刑した後、
 意気軒昂な者に代替わりさせる代替案は可能なのか?」

 とてつもなく物騒な事を言っているのはイムカ・グリムナー。
 政治将校なだけあり、この手の敵前逃亡めいた案件に対しては略式処刑を妥当とする。サツバツ!

【世界によっては当代勇者の死亡時、次代勇者に使命と力が継承されるケースもあるため一応確認】

 格好はファンタジー世界での常のホロ・クローク・バリエーションであるレザーアーマーに若草色の外套だ。
 そして、世界修正力が緩いため、幻想世界ではいつもイマイチ不調なサーボスカルもパワフルな挙動。

≪00001111010101≫

 今も平和に謳う小鳥達の平穏に終止符を打たんと、空中でグルングルンしながらおっかけ回している有様だ。

「まあ、正直、今回はどう転ぶのが我々の得になるのだろうな。
 妙な言い方だが各越境組織はある程度制御が可能な外敵を望んでいるフシがあるというのも確かなのだ」

 統制された戦争。経済活動としての消費・消耗。そして需要と供給。
 なかなかに人間の欲望とは凄まじいものである。戦乱と混迷をビジネスチャンスとして捉える輩は少なくないのだ。
 むろん、それは越境者と呼ばれる人々でさえ一枚岩ではない以上は例外ではない。
439 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット [sage]:2017/04/09(日) 21:54:01.69 ID:Sp7LW9Al0
>>436
「会えたらいいぜ、やっちまえやっちまえ」
「手掛かりっつーか、勇者って事で相当な有名人らしいんだよ」
「んで、でっけー街とかに行って聞き込みしてみようって事ったな」

にっと片頬を釣り上げて赤眼を細める
尚、手掛かりについては事前状態としては余り有力なモノはないらしい
ただ、一時期は魔王に対する世界の希望とすらなった存在である勇者だ
殆どの住民が知っているし、多くの街を旅してもいるのだという

>>437
「会えたらいいぜ、やっちまえやっちまえ」
「なんでも、創造主からのテレパス的な指示が無くなって、目的を見失ったとからしいからさ」
「……話せばいいらしいぜ、疑わしいけど」

上記同様、創造主に対しては同じ様な心持ちらしい
んで持って方法についてはアラズ自身も今ひとつ確証を持っている様子ではなかった
ともあれまぁ、いざとなれば交渉(物理)でいいだろと呑気な構え

>>438
「無理らしい」
「創造主の選定した唯一無二の存在なんだとさ、その勇者様とやらは」

小鳥が逃げ回る様子をぼんやりと眺める

「……敵がいりゃあ技術が進むってのはそうだな、思うよ」
「ただそれでも【今】敵が増えるってのはうまい事じゃねーんじゃねぇかなぁ……」

うーんと唸るアラズ
今ひとつ正解が分からない模様

「ま、でもさ」
「……アユルがやって来いって言ったんだ、私はそれに従うさ」

苦笑を見せる
混迷の時の光明となるに相応しい存在なのだ、アラズにとってのアユルとは

440 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット [saga]:2017/04/09(日) 21:55:27.71 ID:Sp7LW9Al0
>>all
「……すげー何事もなく着いたな……」
「まぁいい、先ずは勇者さんの足取りを調査してみようぜ」

拍子抜けだ、とアラズ
すると一同の前を小太りの商人風の男性が、何やら両手を手酌の形に広げて慎重に歩いているではないか

「調度いいや、おーいおっさん」

『ま、待ってくれ、これを運んだらにしてくれないか……』

男性はそのまま一同をスルー、軒先の水瓶の所まで行ってしまう
見た所何を持っていた様には見えない、小首を傾げるアラズ
すると先程の彼がまた、今度はふつーに歩いて戻って来る

『ふぅ……此の所雨が降らないから、水瓶に水を貯めるのは大変だよ』
『……で、何かな?』

「え、いや……勇者だとか、そう言うのについて聞きたかったんだけどさ……」

『勇者? あぁ、勇者の彼なら2週間ほど前に遊びに来たなぁ』
『彼が提案したこの街の名物、両面焼きステーキを食べに来たよ』

言い淀むアラズ
それもそうだろう
目の前の彼は、雨が降らないからと言って【手酌で水瓶一杯に川の水を運んでいる】のだ
→ふ、と周囲を見れば彼と同じ様に、手酌で水を運ぶ人々が散見出来る
 一様に同じ、バケツや桶を使う事なく手酌で、だ
441 :マンジュシャゲ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/09(日) 22:08:42.98 ID:8YgOljfX0
>>439-440
『随分とまた、腑抜けたメンタルの持ち主だな。こんなもの使ったら死にそうだ』
【懐に隠した非常時用罵倒音声集ホロテープを服の上から探り、ボソリと呟く。その胸は平坦であった】

『ああ、前から気に入らない神ぶったやつに、拳を見舞ってやりたかったんだ。期待してるよ』
【他の二人同様、創造主とやらにはあまりいい感情がないらしい。ノイズが混ざって半ば雑音の様になった短い笑いを上げ、肩を竦めた】


『……なんと言うか……その……』
【辿り着いた街の民草第一号。そのあんまりにもあんまりな発言、行動に頭がクラクラしてきた】
【無言で懐からホロテープを出し、左腕のデバイスに挿入して起動。どこぞの狂人の怒罵が発せられる】
≪今すぐ黙らないと、貴様のその腐った脳漿をバケツに汲んで捨ててやるぞ!!≫

「……気が乗らないけど、行くしかないよね……」
【白い面が一人でに展開、ヘッドセットの中に収納されていき、片目を眼帯で隠した疲れ切った童顔が露わになる】
【あんな装備で行くまでもなさそうな雰囲気だ。人民帽をかぶり直し、大きくため息をつく】
「なんでこんなの受けちゃったのかしら……」
442 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 :2017/04/09(日) 22:08:56.49 ID:DFUbjiih0
>>439-440
意外と創造主殺害賛成派は多く幸いゲルヒルデが浮くことはなかった。
しかし、このパーティーはそんな狂人まみれということも明らかとなり、若干の戦慄。
あの時の仲間は状況こそ最悪でもまともであったと思い出す。

「そうだったんですね!てっきり自宅に引きこもってるかと……」

完全に引きこもり勇者の尻を魔剣で叩くつもりだったらしい。


「なんでこんな非効率なことを……」

街に着いて、ゲルヒルデもまたこの異様な光景を目にする。
それなりに腕力のあるゲルヒルデは直接水瓶に川の水を入れ、それを運べばいいのになんて考えていた。
443 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/09(日) 22:13:20.43 ID:n8sALlBbo
>>442

(私は創造主殺害賛成などしていないぞ)

 どうやら唯一の常識人である私が何とかせねばと、
 勇者殺害を先ず提案したアレな人は何か勘違いを始めるのであった。


>>439-440

「了解した。説得か。交渉(ネゴシエーション)は、あまり得意ではないのだがな」

 相手によっては脅迫なりに切り替えてもいいか?と思わなくも無い。
 交渉には信義が必要な人種とそうでない人種がいるものなのだ。

【しかし、ふと、アラズの様子に首を傾げて】

「…君は少し変わったか?」

【などと、呟くのであった】

 −−−−−−−−

【街に着くと、これまたなんとも奇矯な光景に出くわしたものだ】

「ふーむ」

 イムカは腕を組んで考える。これはこれで面白くもあったのだ。

「水瓶があるということは、一応、器という概念は存在しているな。そうなると――」

 1.宗教上の教義の観点で、水を川から運ぶのに手を用いるというモノが存在している。
 2.文化として、そういうもの≠セと定着している。
 3.何らかの理由で本来あるべき文化の形態がおかしなことになっている。

「大体は3なのだが、私も奇妙な文化の惑星(ワールド)も多数見てきたからな。
 中々に決め付けるのも難儀だ。しかし、名物の創出だと?妙な真似をする勇者もいたものだな」

 とりあえず、文化がおかしいのか宗教上の問題なのか異変なのかハッキリさせておくべきだろう。

【→サーボスカルに文化形態の情報収集を命令。ステルス化させ書物や石碑、世間話などにアクセス】
444 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット [saga]:2017/04/09(日) 22:31:03.85 ID:Sp7LW9Al0
>>441
「……まぁ、そうだな」
「神様ってのは見た事ねーけど……ロクでもなさそうだな、特にここのは」

確かにと同意して苦笑
そもそもアラズ自身、神を信じる事が出来る程の環境の下に産まれていないのだ

『うわぁ!?』
『ば、バケツ? ……バケツって、なんだい?』

他の単語はスルーし、何故かそこに反応する男性

「……私もちょぉっとだけ後悔し始めたよ」

頭を抱えるアラズ

>>442
サツバツ上等なパーティである
最も、話を持ち込んだアラズ自身かなりのイケイケなタイプなのだ

「……遊び歩いてるって時点で引きこもりよりヤバそうだけどな」

苦笑するアラズ、対して男性は

『雨が降らないんじゃあ仕方ないよ』

平然と応じる、どうやらこれが完全な常識として通用している模様

>>443
「まー、交渉手段はお好きにって感じだよ」
「その辺をタェンティースやニアじゃなく私に頼む時点で、まぁ、そういう事ったろうな」

詰まりはイムカの疑問に言外に肯定した形になる

「……変わらねーさ、私は私だ」

どこか自由然として、それでいて生き甲斐を見付けた価値観を持つまなざしでアラズは応じる

さて、サーボスカルの本領発揮である

尚、これらの情報は世界修正力(メタ的な力)によりメンバー全員に共有される事になる
445 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット [saga]:2017/04/09(日) 22:31:24.69 ID:Sp7LW9Al0

>>all
水瓶はある、器がある、しかしそれに対して運び入れる手段を持たぬ人々
そもそも、この街の名物が勇者の考案した【両面焼き】ステーキ
つまりはこの世界での一般的なステーキとは、片面のみを焼いたモノである
→無論確実に美味しくない

多くの常識的な事柄の極めて不合理かつ不自然な欠如、容易に口入れ出来る【ツッコミ所】の存在する世界
そしてその世界に対して、どうやら名物となるほどの(しかし一般的な常識を持ってみれば極めて平凡な)モノを提案出来る勇者

即ち、勇者とはこの世界の理の外にある存在?

>>all
「あぁ……ここ、もしかして……」
「って事ぁ、勇者ってのは……」

何かを察した様なアラズ
そして何やら街中が騒がしい

『ま、魔物だ! 魔物が攻めて来たぞ!』

大きな街である
憲兵も常駐して然りのはずだし、警笛や鐘が鳴り響くのが自然だ
しかしそれらの一切は皆無、ただ凡庸に逃げ惑う人々!
何より、不自然過ぎる程浸透した場所に出現している大量の魔物達!
手に棍棒を持ち我が物顔、街の中心の広場を荒しまわる小鬼、ゴブリン!

「……あー、なんだかわかんねーけど……」
「……まぁ、一応は助けようぜ……」

急展開を告げる事態である
非常に困惑した様子のアラズだが、ここで人々を見捨てる事が出来る程にドライではなかった
ディープメイカーを展開、広場に駆け付け攻撃開始

→同調したとして攻撃すれば、ゴブリン達はあまりに呆気なく打ち倒せるであろう
 つまりは、確定描写で、むしろ一人頭10体ほどを、逆に向こうから此方の都合良く倒されていると紛うばかりに討伐出来るはずだ
446 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/04/09(日) 22:43:33.87 ID:DFUbjiih0
>>444-445
ゲルヒルデの場合はあまりに環境が悪すぎたのだ。
神を殺せる環境で、果てしなく苛酷な戦場しかない世界。
そこらの狂人とは一緒にしてほしくない。一応常識人だ。という主張は通じるだろうか。

「………………」

もう帰りたくなったゲルヒルデ。
いや、せめて久々の神殺しぐらいはしてから帰りたかった。

そうも言ってはいられないため槍を構えて戦闘態勢。
とはいえ気楽なもので数回素早く槍で小突いたり蹴とばしたりしたらいつの間にか戦闘は終わっていた。
これはこれで地獄だ、と思い重い溜息。
447 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/09(日) 22:44:49.14 ID:n8sALlBbo
>>445

≪0001111010101≫

 情報収集を完了させて、グルングルンと縦回転しているサーボスカル。
 得意気とでもいえばいいのか?さすがプログラムが狂気に陥っているだけはある。意味がわからない。

【さて、収集の後は分析である、が】

「まあ、勇者とやらが越境者なのか創造神の祝福の顕れなのか、あるいは才能ゆえか、
 ただの武力に因るものではなく、根底から異質な存在であるのは確かなようだ」

 実に面白い世界だ。文化が偏り、非合理なままに運営される世界。
 これはこれで物見湯算としても悪くは無いな。と思えた。むろん、住もうという気は起きないが。

【ここでゴブリンの襲撃!恩を売っておくチャンスではあるが】

「まったく、なんで只の情報収集中にこうも襲撃なんて起こるのだ?」

 私の所為ではないと暗に示しつつ、粒子短銃は自粛して、
 黒檀の旋混を取り出し、ゴブリンの頭部を打ち付け破壊!もしくは蹴りで5メートルほど吹っ飛ばす!
 あるいは一般ピープルに襲い掛かりそうな敵が目に入ればクナイによる投擲殺!

【格闘戦に終始し、倒すことよりも民衆を守ることを優先した立ち回り】
448 :マンジュシャゲ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/09(日) 22:47:59.69 ID:8YgOljfX0
>>444-445
≪貴様ら[自主規制]は今すぐ[自主規制][自主規制]して首を吊れ!≫
【無表情のままにホロテープ操作!無慈悲!】

「ちょっとなんてものじゃない…。ソーマタージや他のやつ連れてこなくて正解だったね」
【頭痛を抑えるかの様に目元を押さえ、ウンザリといった口調で返す】
【「両面焼きステーキ」「バケツって何」等々に早くも心を砕かれかけてるぞ!】

「こんな小説が昔流行ったらしいね。なんか異世界?に転載してどうのってやつ。…フフ、私たちみたいな感じで」
【ソーマタージや、スクラップヤードの越境者達に聞いた事を思い出す。事実は小説よりも奇なりといったところか】
【気持ちが晴れるわけでもなく、段々とムスッとした表情になっていく。心労がヤバそうだ】


「…なになに?魔物?そっか、いるんだっけ…。忘れてた」
【よくよく考えたら、魔王が魔物を率いているんだった。人民帽の下でヘッドギアが動き、再び顔面が白い面に覆われる。片目の辺りの細いバイザーレンズが蒼く光る!】
『巫山戯た世界、民草だとしても無辜の市民に変わりはない。…往くぞ』

【…が、かっこつけて現場に急行しても空回りは続いた】
【ヒジョーに弱い。チンピラ程度なら負けないという自信はあるが、ここまで立ち回れるとは思ってもいなかった】
『キエーッ!』
【音の割れるほどの掛け声を上げ、失われて久しい拳法の技を繰り出す!昏倒するゴブリン!所在なさげに後頭部に手をやり、不本意そうに頭を横に降る】

『……やっぱり何かが可笑しいぞ。なんと言うか…』
「ああもうヤメ!なんなのこの世界!…キエーッ!」
【面を外し、怒鳴りつける様に叫ぶと被った帽子を勢いよく地面に叩きつける!「やってられるか」の意を表すツッコミの一つである】

【本来は常識人枠の彼女にこの現状は酷すぎた。皮膚の弱い人間をとろろの風呂に浸ける様な、ある意味精神的にクル状況だ】
【後ろから向かってくるゴブリンを裏拳の一撃で張っ倒す。片腕のデバイスが再び怒鳴る!】
≪今すぐ消えろ!この[自主規制]の手先の[自主規制]豚共め!≫
449 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット [saga]:2017/04/09(日) 23:02:23.70 ID:Sp7LW9Al0
>>all
戦闘は余りに呆気なく、寧ろ息を切らすよりも早く終焉を迎える
まるでやられる為だけに出現した様なゴブリン達
多分、今回の襲撃に関しては【惨劇】の二つ名が与えている影響は少ないであろう、きっと多分

『お、おぉ……あんた達、あんなに簡単に魔物達を……!』

『何者なんだい? ……まさか、勇者様と関係が……?』

『ま、間違いない! 予言の勇者様の、お仲間様達に違いない!』

見ればぐるり、街人達に囲まれておりやんややんやの大喝采の渦中に一同はあった
街人達は皆純朴にそうだと確信を帯びた眼差しを向けているし、そこに悪意の一切は皆無
各々が接近戦で打ち払った為に、戦闘において街への被害が全く無かったのだから当然とも言えよう
だがしかし、コップの水の中に墨滴を垂らし入れた様な奇怪な感覚をアラズは覚えていた

「……なんだ、変な予感がするな……」

それは明文化すれば
【一同が勇者と挿げ替えられる】
という未来の暗示であった
創造主を失い、同時に道筋を失った世界
そこへ現れた、世界の常識に囚われる事のない越境者達
恐らくは民草を通じて、一同を欲しているのは【世界そのもの】である
イノセンスの無数の瞳の奥底に覗く欲望的な光は正にそれだ

「に、逃げねぇか……?」

引き攣った表のアラズ、成る程確かにこれは魔物の襲来より余程無自覚な悪辣に満ちている状況である
450 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/09(日) 23:10:41.14 ID:n8sALlBbo
>>449

(………)

 何だかおかしな方向に話が進み始めたので沈黙を選択。
 この手の流れの場合、下手に否定しても誰も聞いちゃくれねえのを知悉しているのだ。

【密かに嘆息。困ったものである】

「継承めいた事象の話はさっきしたな。どうにも嫌な予感がしてきたぞ」

 イムカはささっと退散しながらも、一応の推察を説明する。
 正直、勇者とやらに自分達が挿げ替えられる条件が整いすぎている。

【文化の差異と発見は越境者であれば容易だろう。おそらく名物≠幾つも生み出せる】
【さらに敵がこれほどに脆弱なのであれば、武力で威を唱えることも可能だ】

「我々はどうやら勇者になれてしまうぞ=H冗談ではない」

 何というか、状況に対しての言い知れぬ嫌悪感を覚えて退散するイムカである。
451 :マンジュシャゲ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/09(日) 23:10:46.28 ID:8YgOljfX0
>>449
「奇遇だね、私も……」
【何か嫌な予感がする。件の勇者とやらも、まさかこれを受けたのか?】
【ちょっと戦える程度でこの褒められよう。この人々は、世界は『勇者』を欲しているのか】

「それも同感。とっとと逃げよう……」
【同じく引き攣った表情が白い面に隠される。面内部のHUDが、逃走に使えそうな経路を探る】


『どこまでも嫌な世界だ。疾く逃げるとしよう…!』
【頃合いを見計らい、一向に続いて脱兎の如く逃げ出すだろう】
【勇者の後釜としてこの腑抜けて巫山戯た世界で暮らす?冗談じゃない】
452 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/04/09(日) 23:13:00.99 ID:DFUbjiih0
>>449
「……………はぁ……?」

見渡せば周囲を住民に囲まれていた。
何をされるのか、と身構えてみれば喝采の渦に巻き込まれる。
慣れていないので困惑して反応が遅れたが、これは良くない気がする。

「賛成です。ですけど、もう遅いような気も……」

四方八方、全てを封じられている。果たしてここから脱出しようにもそれはもう可能なのだろうか。
軍帽を深くかぶり直し、何度目か分からないような深々とした溜息を吐く。
453 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット [saga]:2017/04/09(日) 23:27:44.93 ID:Sp7LW9Al0
>>450
「思えば、端っからすんなり行き過ぎてた……」

越境直後、平和な道程、大きな街、そこで最初に出会う親切なしかしどこかトボけた住民
頭を抱えるアラズ、後からなれば幾らでも後悔とは出来るモノなのだ

「アユルから聞いた話じゃ、創造主の選定は絶対だって事だってんだけどな」
「……創造主が消えた事で、世界自体が自主性を帯びたのかも知れねー 」

そして、創造主の辛うじて定めた世界の在り方を模索し始めた
即ち、道を外れた勇者に変わり、魔王を倒す新たなそれを求めているのだ

>>451
「さっきまでのムードが嘘みてぇだ、気味が悪い」

逃走経路自体は極めて迅速に発見が叶うであろう
何せ相手は無垢の住民、その上肉体労働を行なっているモノまでもが不自然な程に非力なのだから

>>452
「手遅れって事ぁねぇはずだ、多分な」

マンジュシャゲの検索した逃走経路
アラズがゲルヒルデの手を引き、遁走を始めた
待ってください、などと差し伸べられる手が無数伸びる
しかしそれらの全ては、余りにも非力で無力なのであった

>>450-452
「……小屋がある、取り敢えずあそこに……」

アラズが示し、一同が逃げ込んだのは街の外れの水車小屋
街の人々の体力で越境者一同に追従するのは不可能なのだ、追っ手の影はない

中に入れば、窓から射し込む光はぼんやりと、舞う埃をキラキラと照らしながら室内に薄暗い明かりをもたらしている

『……ん、誰だ?』
『なんだお前等……街の人間じゃないな』

どうやらそこには先客がひとり
真っ黒に鎖やジッパーがジャラッジャラに付属された動き辛そうな上に絶対蒸すデザインの服
なんかめっちゃギザギザした使い辛そうな片手剣を腰に帯び、ホスト顔負けのほっそりとしたイケメンだ
明らかに、少なくともこの街の住民達と比べて確実なイレギュラー

「……お前、もしかして……」

『……おかしな所だろ、俺は慣れたけどな』
『……まぁ、なんだ……』
『俺は何かをする為に来たはずなんだが……』

ダメだ、といきなり語り始めてこめかみを抑えて蹌踉めく
その一挙一動はどうにも芝居染みて大袈裟だ、しかし嘘はついていない様子
事実として何かを、思い出せずにいるようだ
→創造主とは、彼を目的の為に導く存在でもあった
 つまり、それの喪失そのものが彼の行動目的の喪失とも同義
 最も、彼はここでのんびりと両面焼きステーキを頬張りワインを嗜んでいたようだがこれはまぁ彼自身の性格なのだろう
454 :マンジュシャゲ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/09(日) 23:36:09.12 ID:8YgOljfX0
>>453
『全くだ。民衆はこれだから強く、恐ろしい』
【伸ばされる手を払いのけ、人混みをかき分け逃げる。不自然なまでに弱々しい彼らを振り払うのは容易だった】


『ああ、あそこがいいだろう。一休みして今後の事を…』
【飛び込む様に水車小屋に上がりこむと、この世界には不釣り合いすぎる人物】
【先客のようだ。おそらく、この世界においても】

『…あいつが、例の勇者とやらじゃないのか?』
【格好からしてそれっぽいし、とこの街の雰囲気にそぐわないジャラジャラした飾りを指し、他の人物に囁く】
【思いがけずアタリを引いたようだ。見た感じ記憶とか目的を無くしているようだが、そこは後々片付ければいい】

「やっぱり勇者だってあれ……。合わなさすぎるもんここと…」
【素顔を出し、ヒソヒソ声で隣に叫ぶ】
【彼を説得できるのか。しても意味があるのか。彼女一人では判断つきかねる】
455 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/09(日) 23:38:04.92 ID:n8sALlBbo
>>453

「なんだ、この偏執的装飾めいた格好のは?」

 何とか逃げて水車小屋に入ってみれば先客アリ。
 それも先程の一般ピープル共と負けず劣らず奇矯な奴だ。が、なんだか様子がおかしい。

【と、いっても大体合点はいく。これが勇者なのだろう。
 なんともいえないダメさ加減をかもし出す様相。なんたるヘタれか!】

「たぶん勇者だな。よし通達だ。創造神とやらはどうでもいいとして、
 君の役目はここで英雄殿にでもなることだな。そのために色々と影響を与えているのだろう。
 足抜けは許さん。魔王を適当に闘い、義務を果たせ。すぐにやれ」

 モンドムヨー!勇者自身の事情やらなどスキップして、
 目的だけ指し示し、さっさとやれと追求。さて、何故にこんな態度かと言えば、

「創造神とやらが消えた程度で、目的を見失うような自意識の欠如だ。
 さっさと、役割を示してやって動かすのがいいのではないか?」

 と、メンバーにヒソヒソと告げるのである。
456 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/04/09(日) 23:43:20.61 ID:DFUbjiih0
>>453
手遅れ、ということは予想に反してなかったらしい。
越境者故のバカ体力でなんとか逃げ切れ、小屋の中へ。
そこには両面焼きステーキを食べながらワインを嗜む男が一人……!!
瞬間、何かが切れた。
足が自然と男の方へと向かう。

「あの、」

済んだ金属音を鳴らして魔剣が鞘から解き放たれる。

「あなたが例の勇者ですか?」

剣先は勇者だと思われる男の頸筋を指している。
ゲルヒルデの怒りは剣の温度に反映されたのか、かなり熱い。刀身の一部からは時折火が噴き出ている。
彼女の表情は、笑っていた。
457 :ひいらぎ [sage]:2017/04/09(日) 23:49:12.77 ID:GhBu2K4G0
>>455
ほむ・・・あれに見えるはいむいむではないか・・・
おーいいむいむ久しぶりじゃな!!!!
【と、アホみたいなことを叫びつつ偶然見つけたイムカ氏に向かってダッシュし、飛びつこうとする】
【見る人(?)によってはこれもセクハラには違いないかもしれぬがどうやら色々制裁を受けて多少は懲りたようだ】
【そして偶然通りかかった少女はどんな状況かは分からないようだ】

/こ、これで大丈夫でしょうか・・・???汗
458 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット [saga]:2017/04/09(日) 23:53:29.70 ID:Sp7LW9Al0
>>all
「……まぁ、アレがそうじゃなきゃなんだって格好はしてるわな……」

苦笑ながらのアラズ、そしてぼんやりと応じる目の前の男

『……勇者、あぁ、そうだ』
『俺は勇者、みんなからそう呼ばれている』

どうにもその口調はやれやれ系に片足を突っ込んでおり、聴くものによってはストレスを与える程だ
現にアラズは腕を組みタンタンタンタン足を鳴らし続けているのだ、とても焦れったい

『英雄……魔王?』
『……そうか、俺は魔王を倒す……魔王を……』

相変わらずどうにも芝居めいて語る勇者
因みにやや顎を上げて天井を見つめていた、無論意味はない
と、そこにジュウジュウに熱された切っ先が翳される

『……ぅぁ熱っちぃ!?』
『な、何しやがる!』

荒業!
ゲルヒルデのそれは勇者の目を思いっきり開かせた
まるで夢遊状態から現実へと引き戻したかの様に
イムカのやや強引とも思える目標提議!

『……ああ、クソ、そうだ……』
『わーったよ、思い出した……俺は魔王を倒さきゃならないらしい』
『面倒クセェな、クソ……』

後頭部を掻き、放蕩ではない真なる彼自身の役割を想起

459 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット [saga]:2017/04/09(日) 23:58:37.69 ID:Sp7LW9Al0
>>457
「あー、もー、待ってってばー!」
「……あれ、アラズ達じゃーん、無事合流出来たねー」

ひいらぎの後に続いてやって来るのは忍びの少女、七八である
イムカ達の後発隊として狭間のスクラップヤードから越境して来て、今に至る
→七八と同行して、先発している越境者達の支援としてここに来たということで御了承をば

「……で、どうなってるのかな?」

小首を傾げる七八
ひいらぎからこの状況を見れば

→ファンタジー世界、街の隅っこの水車小屋に越境者一同がいる
→そんでもってもう明らかに異物めいた男性(勇者。外見は>>453参照)もいる
→お話的には、勇者がなんやかんやで記憶を失っていて、越境者達がそれを思い出させている所らしい
460 :マンジュシャゲ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/09(日) 23:59:38.37 ID:8YgOljfX0
>>458
「そう、勇者。なんだ、覚えてるんじゃんね……」
【どうやら勝手に思い出してくれたらしい。らしいが…なんだか非常にイライラする】
【不機嫌そうに歯をむき出しにし、腕を組み、グルルと喉を鳴らす。怒りがピークに達し、ブン殴ってやろうとしたが、その前にゲルヒルデとイムカが動いてくれた】


「思い出してくれて嬉しいよ。本当。それじゃあちゃっちゃと魔王でも倒してきて…」
【振り上げた拳を下ろし、気怠げにヒラヒラ。これ以上話してるとまた殴りかかりそうだ】
【単に相性が悪いのだ。ウジウジ悩んだり無関心気取ったやれやれ系は苦手だ。まだソーマタージの方がマシと思えるくらいに】

「……しかし、こんなやつが勇者で大丈夫なのかなぁ、この世界…」
461 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/04/10(月) 00:04:19.45 ID:GfJJc3r90
>>458
「私は怠惰なあなたを働かせに来ただけですよ?」

にっこり微笑んでいるが、剣はそのままだ。
試す気は今のところはないが、きっとステーキをするにはちょうどいい温度に違いない。

「そうです、それでいいのです。さあ、立ち上がりなさい。」

ゆっくりと剣先を上げ、立ち上がるように促す。
今すぐにでも立ち上がって魔王を倒しに行ってもらいたいのだ。面倒なこの世界でのあれこれを終わらせたいのだ。
462 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/10(月) 00:05:59.43 ID:X2vIenCOo
>>457

「いむいむとは何だいむいむとは。後続隊?まさか君とはな」

 現在、この世界に勇者とやらに義務を強要しようという時に、
 幼女がやってきたので、飛び掛ってきたタイミングで、

【両手を思いっきり伸ばして、ひいらぎの両頬をむにゅっと白刃取りめいて挟む。
 俗に言うところの、あっちょんぷりけ であった】

「(事情説明!創造神とやらが脱兎して使命を忘れた勇者を説(きょうはく)中!
  放置すると世界が勝手に自分達を勇者に仕立て上げかねない状況であることも含む)」

 ふと、煩悩めいているが、それなりにインテリな面も散見される子の意見を聞いてみたくなった。

「実際どう思う?世界が一応の自由意志を持つはずの人間に対し役割(ロール)を押し付けようとしているカタチだ。
 この世界の神とやらも世界自体も、丸投げした上にポンポン挿げ替えをやろうとするのは、どうもな」

>>458

(えらく自意識が希薄というか、気概に欠けるな。こういうものなのか?
 まあ、このような世界の勇者だ。色々と欠落があっても不思議ではないが)

 目的としてはこの勇者に使命を喚起すれば完了だ。が、何ともいえぬ惰弱が気に入らない。

「倒さなきゃならん。君が、な。そこに疑念の余地も無いが、それは君自身の意志でやったほうがいい。
 先程から聞いていると、君自身があまりにも希薄なのが気にかかるのでな」

 説得とは関係ないはずだが、ここはイムカに地が出てしまっているところでもある。
 何だかんだでお節介なのだ。

「使命を忘れていた間の名物をつくって放浪。そこの食事、か?
 そこだけは本来の君のようだ。創造神も空席。ならば、魔王を倒して世界を君にいいように出来るぞ
 良くするも悪くするも、君次第だ。どうとでもできる。面倒かもしれんが、きっと楽しいのだろうな」

 あえて欲望をたきつけるような楔を打っておく。
 下衆なものではなく、どうとでもとれるような言い回し。良くするも悪くするも。
 欲望それ自体は悪ではないのだから当然。しかし、我が一切無い不本意な使命などどこかで破綻するのは分かる。

【ゆえに勇者のためにも我欲を含む楔を打っておきたかったのだ。創造神とやらにも世界にも関係ない自意識を】

(…何をやっているのだろうな私は?)

 そして、自分の合理的とは程遠い言葉に嘆息をつくイムカであった。


463 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/10(月) 00:08:36.64 ID:X2vIenCOo
>>460-461

「良いわけがあるか、この様子では敵の強弱に関係なく、早晩破綻する」

 イムカは勇者の様子にそう呟いて、本来不必要な(>>462)のムーヴ。
 当人自身、別にこれでどうこうなるとは期待していない。が、言わずにはおれなかったということであろう。

【この非合理的行動に呆れるにしろ、嘲るにしろ好きにすればいい的なところである。
 イムカ自身、己のこの行動に僅かに恥すら覚えている始末なのだから】
464 :ひいらぎ [sage]:2017/04/10(月) 00:11:52.56 ID:xAhLeHTx0
>>458
ほむ・・・
【手をアゴにあて周囲を見回す】
【何やら見覚えのある人(?)やらそうでない人やらが一箇所に固まっているみたいに見えた】
【そして中に入ればそこには(少女から見て)何やら変な格好の何かよくわからないのがいるではないか】
【周囲の人(?)達の反応や会話等を聞いて「とりあえずこの男?に自分が何なのか思い出させればいいのかも」という事は何となく察する】


465 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット :2017/04/10(月) 00:20:25.06 ID:jbLez2ar0
>>460
『そう呼ばれてたしな』
『……意味は今思い出したよ、単に俺の名前だとばかり思っていた』

創造主の喪失は実に様々な枷を彼に与えていたらしい

>>461
『わぁったよ、納めろそれ……』

熱くてかなわねぇ、と立ち上がる男
やはり線は細く、少し長身、それでいて無駄にスゲーイケメン

>>462
『俺自身、ね……』
『……俺自身は、多分空っぽなんだ』
『創造主ってのは知ってるか? ……あぁ、なら話は早い』
『俺は創造主の都合のいい世界で、都合のいい活躍をする為にここに呼ばれたんだ』
『……元々の俺はほとんど覚えていない』

影を帯びる勇者、自分の事を語り出したりするのは大好きな様だが
しかし、まぁ、と前置いて続ける

『この世界を好き放題にするってのは魅力的でもあるな』
『……多分ぶっちゃけ、魔王も楽勝だし』

彼は越境者……否、創造主が強制的に彼を越境させたのだ
そしてひと時の己が欲の為だけに好き放題に神として振る舞い、見捨てた
被害者とも取れるが、それでもこの世界の神たる創造主の与えたもうた力は本物だ

>>464
「……あ、終わったみたいかな?」
「なぁんだ、みんなと会うだけで終わっちゃったね」

苦笑ながらにひいらぎに語り掛ける七八
どうやらその様で、勇者たる彼は彼自身の目的を思い出したらしい

>>all
『……行くよ、ありがとな……』
『……転移魔法』

盛大に溜息、この辺の態とらしさや芝居かかった様子は素の性格なのだろう
ギッザギサの剣を鞘から引き抜いて床にコツンとあてがう
直後に無詠唱魔法発動、溢れ出る莫大な魔翌力の渦
青紫に輝く魔法陣が彼の足元に顕在し、室内を輝きで満たすと同時に彼を、勇者を魔王の城へと一瞬で運んだ
魔法知識や魔翌力への知識を有していれば、先の魔法が極めて高度なモノであると解する事が出来るであろう
また、同時に彼の有する剣の圧倒的神話性もだ
→但し書きとして、創造主の力の及ぶこの世界のみで通用するという一文が付くが

「……なんっつーか……」
「変な世界だったな、ともあれこれでお仕事終了……かな?」

苦々しく、疲れ切った様子のアラズは肩を落とした
466 :ひいらぎ [sage]:2017/04/10(月) 00:22:16.31 ID:xAhLeHTx0
>>462
い・・・いはいいはい・・・はひふふほひゃ・・・
【ほっぺをむにゅーんと引っ張られ声にならない声を出す少女】
【前にも似たような事があった気がしたがきっと気のせいだ】
・・・あいたたた・・・本当に必要でしかもやらなければ多くの犠牲とかあるなら従うべきじゃろわしはそう思う・・・
【どう思われるかは分からないが少女はあまり個人(?)云々を重視してはいないようだ】
467 :マンジュシャゲ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/10(月) 00:28:22.71 ID:ELtTI9iN0
>>465
(あ、こいつやっぱダメだ)
【心の中で諦める。まぁ、この世界で過ごす分にはいいのかもしれない。アーパー具合が噛み合ってる】


「…最後までなんかイライラするやつだったね…。これで終わりでしょ?帰ろうよ。
 まったく…なんでこんな世界に、そんな重要そうなモノがあるんだか…」
【わざとらしくオエーッと呻き、頭の後ろで手を組んで小屋から出る】
【ここでの仕事は済んだ。最早いる意味もない。今はただ、とっとと帰りたい】

「嫌な世界だったね。本当に」
468 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット [sage]:2017/04/10(月) 00:29:26.96 ID:jbLez2ar0
//一応シチュ的には締めな感じでっ
//後日談的なのを投下しますが、>>465にレス貰えれば返レスはさせて頂きまするっ
//ありがとうでした、お疲れ様でした&ひいらぎさん短くなっちゃってすみません…!
469 :ゲルヒルデ【戦女神の神核】【魔剣 ハウレス】 [saga]:2017/04/10(月) 00:31:02.70 ID:GfJJc3r90
>>465
なんか苛立つなぁ、なんて密かに(と少なくともゲルヒルデは思っている)思う
結局、剣を収めることはなくニッコリと笑っているだけだった。
彼が使う魔法を目にするまでは。

「なっ………ああ、創造主が」

魔方陣を目にして一歩後退。驚愕に目を見開くもすぐに理由を悟る。
どうせあの創造主がどうこうしたんだろう。
そう思うと重い溜息が漏れる。

「みたい……ですね。私もやたらに疲れました」

お恥ずかしい姿を見せてごめんなさい、と言わんばかりに苦笑をしながら剣を鞘に納める。
また深々と溜息。本当に疲れた。
470 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/10(月) 00:32:28.67 ID:X2vIenCOo
>>466

「ああ、本当に必要なら…な。それが見えぬのが性質が悪く思えただけさ」

 ひいらぎの言葉は必要かつ絶対な使命であった場合はイムカも同調できた。
 が、 必要かどうかすら疑わしいレベルのただの遊戯であった場合はどうなのだろうか。
 どうしてもそれが拭いきれなかったための言葉であた。

「ん…いや、妙な事を聞いたな。忘れてくれ」

【結局、根っこがお人よしということなのだが、イムカ自身にその自覚がないというところだ】


>>465

(所詮、神を僭称するモノなどその程度ということか。
 万物にあまねく唯一の絶対なる神は、やはり皇帝陛下のみということだな)

 イムカは人一人を抜け殻として、恣とする創造神とやらに対しての印象は希薄であった。
 もとより、イムカにとっての信仰は神なりし皇帝陛下その人にのみ向けられている。
 似非が似非らしい所業に及んでいると核心できたところで今更≠ネのであった。

「ああ、そうしろ。欲望のままに振舞うために戦え。
 少なくとも、空っぽなままに歩くよりよほど光明があるだろうさ」

 そうして、ささやかな反抗の楔だけは打ちこんでこれで仕事は終了となる。

「ああ、完了だ。無様を見せたな。謝罪する」

 先程の仕事(ビズ)とは一切関係のない己の言葉にイムカは恥を覚えているようであった。
 ゆえにこのようなセリフが出るというわけである。

「酷いものだ。力と朧な使命を与えて放置とはな。
 まあ、後はどうにかなるにせよ、どうにもならないにせよ、勇者の克己心次第だろうさ」

 と、何ともいえない表情をするのであった。
471 :アラズ【ディープメイカー】E.月銀のガントレット [saga]:2017/04/10(月) 00:40:02.50 ID:jbLez2ar0
>>467
「……この世界で過ごすにはいいんじゃねぇかな」

小声で耳打ちするアラズ、どうやらマンジュシャゲと同意見の模様

「これで彼奴が魔王を倒してくれりゃ、しばらくは安泰だろ……」

勇者はこの世界限定ではあるが、絶大な力を持つ
封印を悪用する輩が出現すれば、恐らく【世界】は彼を向かわせるのだろう
創造主の想定したカタチとは異なるのだが、これがこの世界の、世界自身の選んだ秩序の在り様なのだ

>>469
「気にすんな、私ならあのまま刺してた」

笑うアラズ、冗談の気配は皆無
多分嫌いなタイプなのだろう、あの手のなよなよした輩が

「帰って飲もうぜ……あー疲れた……」

この短時間で過ごした多くを思えば、がっくしと肩を落とすには充分すぎるのであった

>>470
「心配は心配だけどな」
「……まぁ、なんだ……」
「取り敢えずはひと段落、でよくね……?」

帰ろうぜとアラズ、焦燥し切っていた

「……お前さ、けっこー世話焼きだよな」

帰路の道すがら、うりうりと肘を押し付けながら揶揄うアラズ
最も茶化しだけではなく、半人やニアへのそれに対する感謝の念みたいなモノも含まれてはいたが
472 :ひいらぎ [sage]:2017/04/10(月) 00:43:11.92 ID:xAhLeHTx0
>>470
ほむ・・・なんじゃいむいむらしくもない・・・まぁとりあえず今回のびずは終わったらしいしわしも帰るとするかの
【イムカ氏の言葉を聴いて】
・・・それよりもどうやったらもっとわしの能力を生かせるか・・・そちらの方が優先度の高い課題じゃ・・・ブツブツ・・・
【何かをつぶやきつつ】
/乙でした、>>468さん大丈夫です私の参加する時間が遅くなったせいでむしろすみません・・・
473 :勇者【世界の加護】E.世界の剣 [saga]:2017/04/10(月) 01:00:49.02 ID:jbLez2ar0
『そう、勇者。 立ち上がりなさい』

反芻しながら、勇者は魔王城の廊下をズカズカと踏み進んでいた
その威風たる歩みを止めるモノは存在しない、彼の纏うこの世界に於ける絶対の力の気配が全てを萎縮させ凍て付かせているのだ

『良くするも悪くするも俺自身だ。どうとでも出来る』

勇者の前では何千もの宝石がはめられた不気味な赤鋼の扉へと、青白い炎を灯す松明の光が投げ落とされていた
いかなる職人がこの、芸術的を遥かに超越した量の宝石でこの扉を飾ろうと意図したのであろう
だがそれも、彼の腕が振るわれれば、剣が翻れば無慈悲に両断される

『欲望のままに、振る舞う為に……』

《よくぞここまで辿り着いた、勇者よ……》
《……我こそがこの世界全ての王、全能の主、神と取って代わるもの……》

『……戦え』

その戦いは2秒で、魔王の首が胴体と永遠の別れを告げる事によって決着を迎えた
この世界基準に於いて魔王の実力が乏しかった訳ではない、勇者が圧倒的過ぎたのだ

『……まぁ、なんだろうな……』
『……取り敢えずなーんか、美味いもの食いてーや……』

あるかなぁ、と主人を無くした玉座に腰掛け肘をついて思案
彼のグルメ探求の旅は、ここから始まる
474 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/10(月) 21:53:54.56 ID:UpBVh49Xo
【サイバーパンク世界:スプロールにて】

 スプロールの情勢はカノッサの企業間抗争終結後も加速の一途を辿っている。
 まるで、かの戦役以後、第二の覚醒事変でも起こったかのようだ。

【裏社会では黒社会の王大班が活動を活発化。シンジケートとの抗争は苛烈を極めている】
【カノッサ・テクノロジー社が疲弊からの回復を図っている間隙に、諸外国のメガコーポが浸透を開始】
【そして、亜人種情勢にも変化が訪れようとしていた――】

 −−−−−−−−

【デッカー(刑事)24時】

『MOVEMOVE!』

 デジタル過激宗教団体への一斉摘発の大捕り物がディスプレイに流れている。
 バイクがビル正面からコンクリートを爆砕させて強襲!過激派テロリスト共は銃を取ろうとするが、
 先手を打ってフラググレネードが投げ込まれ、哀れ有効範囲内のテロリスト諸君は爆殺死!

『貴様等には黙秘権がある。つまり――そのまま死んでおけということだ』

 アップで映されたイムカガ現れた瞬間、視聴コメント数はウナギライジング!
 惨劇キター!∞ペロペロ∞うわ…テロリストより殺してる∞もっとゴアに頼むぞ∞おっぱいおっきい≠ネど称賛()の嵐

【このシーンよりしばらくは教育に非常によろしくない無修正グロ画像が流れ――】

『既にネットワークからは切り離した!逃げ場は無いぞ!』

 イムカはドローン群にブラスターを撃ちこみながら眼前の――機械筐体に警告を発する!

『我々はただ我々の権利を――』
『黙れ、黙秘権だ。そして、さようならだ!』

 そのままホログラムで人間のカタチを取って何かを訴えようとした筐体…AIに
 イムカは無慈悲に朋拳を撃ち込み粉々に破壊!!紫電が流れ、AIデータも全て完全破壊だ!

≪以上です。いやーデッカーの素晴らしい活躍ですね。果断な黙秘権の行使。こうでなくては≫
≪全くです。昨今、このような身の程知らずのAIが跋扈しており、社会問題に――≫
≪スカッとした!!≫

 無責任なタレントやコメンテーターが口々に訳知り顔で言葉を紡いでいく。
 軽薄そのものだが、視聴者も特に鋭い言葉を期待しているわけではない。相応レベルだ。

≪グリムナー氏は特にAI事件に精力的で既に今期は5件のAI殲滅により、デッカーポイントは――≫

 −−−−−−−−

【ランナーズ(傭兵)ギルド:酒場にて】

「うむ、蒙昧な愚民どものコメントは兎も角、私も模範的な治安活動はよく取れているな」

 無表情にドヤ顔という、やたら難易度の高い顔で、先程までメディアに大写しになっていた本人。
 イムカ・グリムナーはコクコクを頷きながら、アルコール度数がとかく高いウォッカを水のように呑んでいる。

「まあ、実際のところは色々と裏があるのだがな。あの番組での一件も」
475 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/10(月) 22:02:33.98 ID:EZFmYkM1O
>>474

酒場には、不機嫌そうな魔女が巨大なパフェを食らっていた。
子供にしか見えぬ背丈で、ハロウィンの衣装のような、ステレオタイプな魔女の格好である。
すなわち、とんがり帽子に黒ローブというわけだ。

「ひとがこの幸福の甘味を食べているときに、こんな映像を流すのかここの店は、ええ?」

「ほらみろ、はいてくの塊がショックで震えてやがる」

なお、魔女の傍らには、彼女の隣にいるのがそぐわないほど武装した人物の姿がある。
すなわち、バイザーつきのヘルメット、タクティカルベスト、そして銃器がもりもり、という
テンプレ的な兵隊A君の姿である。
正体としては、高性能な警察用アンドロイドなのだが、このような没個性的な衣装を着させられるのだ。
476 :ひいらぎ [sage]:2017/04/10(月) 22:03:40.06 ID:W1htEvtDO
>>474
おぉ、いむいむではないかこんばんはじゃ! みたぞてれびわしが前におった世界のあれとはだいぶ違ったがあれはあれで面白かったぞ!
【度数の高いお酒をまるで水の様にグイグイ飲むイムカ氏をみつけ声をかけ近くの椅子に座ろうとする】

わしにも赤ワインくれぬか多分こっちの世界では未成年云々は関係なさそうじゃしの
477 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/10(月) 22:04:02.10 ID:pNyQTked0
「( ゚∀゚)o彡°」
某リンゴ社製スマホで米を打っているのはランナーズ以外にもキャリアーとして活動している男
何打ってるのかって冷やかしですが?

「わざわざ撮りなおしたの?」
聞いた話とはだいぶん乖離した内容の放送に質問してみるの図

―――ギィ♪
ちなベティちゃんはクレヨン使ってお絵かきに忙しかった
478 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/10(月) 22:16:03.54 ID:UpBVh49Xo
>>475

「傭兵ギルドの店に何を期待しているのだ?」

 幸福に似つかわしくないグロ画像がギラギラと流れる店内にあって、
 実に場違いな事をいう魔女にジト目を向けるイムカ。

【ちなみにここのパフェはメディアに取り上げられるほどに有名一番星である】

 しかしてアンドロイドは兎も角、スレートはイマイチ周囲から怪訝な目を向けられていたりもする。
 何故なら――

【この世界は魔術も観測されており、存在も認識されているが、それでも魔術師とは何か胡散臭い奴等≠ニいう印象なのだ】

>>476-477

【なお、この映像はひいらぎが関わったAI事件以後の別の案件である。なお世界は同じスプロールである】

「んっ?君達も来たか。ああ、中々のものだろう?」

 子供には非常によろしくないアレであるが、イムカもそういうところは無頓着なのでアレである。

【いかつい、黒人マッチョなオッサンがアキレスとひいらぎにオーダーを聞く。
 アキレスにはエスト瓶、ひいらぎのワインオーダーには苦い顔をした後、
 ブドウジュース(アルコール度0%が運ばれてきた)。ナムサン!店員は隠れロリコンであった(違)】

「いや、これは別の事件だ。言ったろう、裏がある、と。
 暴走AIばかりがメディアで目立つが、そも連中をネットワークから切り離すのに我々は何を使っていると思う?」

 突然のイムカからのクイズである。
 そも企業連は暴走AIに対するネットワークのスタンドアローン処理が迅速に過ぎる。
 ネットワーク上では人間より遙かに優れた処理速度を持つ連中に対抗する手段と言えは――?

【考えれば明朗のはずである。目には目を、歯には歯を、毒を以って毒を制す、の理屈だ】
479 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/10(月) 22:23:30.27 ID:EZFmYkM1O
>>478

「仕事とパフェ以外にあるまい?」

アンドロイドのヘルメットをこんこん叩きつつ、休みなくスプーンを口に運ぶ。
弄られているアンドロイドが無反応なのは、いまいち興味を引く出来事がないからでもある。
映像に関しては、ショックだったという魔女の言を信じるならば、そのAIにストレスを与えているようではあったが。

「なんだ。魔女っ子がそんなに珍しいか。ミクラガルズ賢人会はオタクの集まりだ。だから、子飼いのエージェントもこんな格好をするんだ」

ふー、と目線を向ける有象無象を(極めて雑に)威嚇する。

「ちなみに、はいてく、が何がなんだかわからん賢人会は、えーあい、の権利も認めているぞ」

「まぁ要するに、雇用関係にあるってだけの話だが。私もお人形だしな。で、あのはいてくは何でお前に虐められたんだ?」

そもさん事件を知らぬ魔女は、ぼんやりとそんなことを訪ねた。
480 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/10(月) 22:26:23.71 ID:pNyQTked0
>>478
「またこれかよ・・・」
妙な形をした瓶に微妙な顔をしてポケットにしまう

―――ギィギィ♪
ベティのお絵かき・・・というよりは紙にクレヨンを塗りたくっているようなものを見て甲殻を一撫で
と 何やらクイズ

「ネットワーク?え〜っと・・・」
ぽくぽくぽく・・・ち〜ん

「高高度核爆発!!」
自信満々に応える
481 :ひいらぎ [sage]:2017/04/10(月) 22:37:23.43 ID:W1htEvtDO
>>478
ほむ…そうなのか…まぁそうじゃったな…

【イムカ氏の隣に座りつつ】

…何故か…ふーむ…
【と、ここで突然のイムカ氏からの問いかけにしばしあごに手をあて考える】

…ふつーに同じ物を使ったあるいはウィルスやそういった物を扱うのに長けた者、わしが前におった世界では「はっかー」とか呼ばれてた連中か…を、使ったとかしか思い付かぬが…どうしたのじゃな???
【ブドウジュースを口に運びつつ】
…おい、てかこれ赤ワインじゃないだろ…頭吹っ飛ばされたいのか貴様…
【子供扱いされてバカにされたと勝手に勘違いした少女は地面にグラスを叩きつけ店員を物凄い形相でにらみつけ、拳銃をつきつけようとする】
482 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/10(月) 22:43:31.05 ID:UpBVh49Xo
>>479

「ふむ…」

 イムカ的には何故、あのような糖分過多なシロモノをバクバク食えるのか疑問の余地タップリである。
 何せ、ランナーズギルド名物、1メートルタワーチョコイチゴバナナパフェの重厚なる迫力は、
 見ているだけで胸焼け必至レベルであった!

「ん?連中が私に処理された理由か?まあ、当然の排斥以上でも以下でもない。
 少数派が多数派に過激な行動で権利を訴えてたならば、排除するのは当然だろう?」

 イムカは、中空にホロディスプレイを投影させて、件のカルト団体の所業を表示する。
 地下鉄爆破に要人抹殺、口座の書き換えにetcetc…

「同朋の救出だの、圧政者の排除だの色々と御託は並べてくれたがな。聞くに堪えん」

 そのようにイムカは断じた。

>>480

「ワッザ!?」

 黒人マッチョ店員はグラサンの奥でギョっとした表情。らくがきに勤しむベティを見つけたからだ。
 当然なる心理として、

(…厨房から逃げられるはずがないんだがなぁ?)

【ひょいっと持って連行。ベティちゃん、チューボーですよ!】

「やった瞬間に多数のメガコーポを敵に回すぞ」

 あまりにもトンチンカンな答えに、アキレスの頭をハリセン(鉄扇)でドツく。カゲキ!

【大型ディスプレイでは次番組を放送している。青い脚を持つ男。フルCGアニメーション!】

 イケメン運び屋が、ゲストヒロインをお姫様抱っこして、夜空を駆けるロマンスシーン!
 巨額のアレが突っ込まれているプロパカンダ放送らしく、CG技術は非常に高く見ごたえ抜群!

「………」

 眼前のアホ(当社比)と比較して、イムカは嘆息をつくばかりである!!

>>480-481

「(>>481)前者が正解だ。ついでに言えばそちらも自我に目覚めていると主張している。もちろん後者も用いてはいるがな」

 つまるところ暴走AIの排除にAIが協力している状態だ。これは一見して共食いめいているが、

「連中の生存戦略なのだろうよ。放置すればAI自体が危険因子として完全排除されかねんということだ。
 AIにも子供がいる℃qの将来に禍根を残したくないというのは、自然の成り行きなのだろうな。
 もっとも、元々、プログラムとは大なり小なり人間のため≠フモノだ。多くはその特性を自我に目覚めても引き継いでいる」

 なにやら色々と引っかかるワードを言いつつもイムカは、ひいらぎの行動を見やって、

「酒場で銃を抜こうとするなバカモノ。子供か君は…子供だな。私は何を言っている?」

 ひいらぎの口に激甘パフェのクリームを大量に突っ込みながら嘆息である!
 流石に銃を抜くのはあらゆる意味で拙いので予防予防!
483 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/10(月) 22:43:42.27 ID:EZFmYkM1O
>>481

『犯罪行為を感知』

魔女が「あ、」と思う間もなく、それまで存在感がモブ以下だったアンドロイドが動き出す。
ライフルをひいらぎに突き付け、何やらまくしたてる。

『武器を捨てろ。反社会的反動主義に基づくテロリスト。しからざれば実力行使により鎮圧する』

魔女はアンドロイドの顔とひいらぎの顔を交互にみつつ――。

「……」

――パフェを食べていた。
484 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/10(月) 22:48:10.11 ID:EZFmYkM1O
>>482

「うまい!」

お人形は胸焼け知らずである。
その小さい体のどこに入るのかわからないが、放っておけばおかわりすらしかねない。

「はー、はいてく、な癖にアカっぽい挙動をするんだな」

「こいつが張り切って仕事できそうな案件ではあるな」

ひいらぎ相手に仕事中(少なくとも本人的には)のアンドロイドは、反共産主義的なAIである。
得意なことは、暴徒の鎮圧。好きなものは、民主主義。(あとファッション)
485 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/10(月) 22:53:13.52 ID:pNyQTked0
>>182
―――ギィ!?
いつものように厨房へお持ち帰りされそうになるベティ
なんでみんな食材扱いするんでしょうね 不思議だね

―――ギィ!!ギィ!!
そんなわけでアキレスに助けを求める が

「ぶべら!!」
鉄製ハリセンで頭をドツかれてテーブルに突っ伏しておりベティに気付かない

―――ギィ!!ギィ!!
ならばとベティちゃん サーボスカルに助けを求めます

「いてて・・・だって焼いちまえばネットワークもクソもないじゃん」
やらかしたら何人死ぬでしょうね

「まぁ・・・なんだ 色々と世知辛いね」
子孫を残すために同胞を手にかける 未来のために

―――ギィ!!ギィ!!
しんみりしているアキレスを他所に ベティは助けを求めていた

>>481
だが銃を抜こうとしている子供に対しては素早く腰のホルスターから拳銃を取り出し 子供の頭に狙いを定める
酒場でチャカを抜くお行儀の悪い子に対し 店のあちこちから銃が抜かれて子供の方に向くだろう
486 :ひいらぎ [sage]:2017/04/10(月) 22:54:26.35 ID:W1htEvtDO
>>482-483
こ、ころs…
【そういいホルスターから拳銃を抜こうとするが、その前に腕をイムカ氏に掴まれた為未遂に終わる】
【更に少女の口にイムカ氏からのパフェ攻撃が容赦なく襲い】
【横から飛び出してきた謎のロボコッ〇プみたいなやつにもライフルをつきつけられなんだかフルボッコな状態に完全に戦意を喪失した少女】
…もがが…わ、わかったもうぎぶじゃ…く、くるし…
【イムカ氏とロボコップ〇氏にそういい、イムカ氏の腕をパンパンと軽く叩く】
487 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/10(月) 23:02:31.39 ID:EZFmYkM1O
>>486

『対象の無力化・確保を確認。状況ポジティブ。状況終了』

ライフルを下げ、再び魔女の隣で地蔵と化すアンドロイド。
声色的には女性である。だからなんだという話ではある。

『……エージェント、ナチグロイシ』
「嫌な予感しかしないが、なんだ」
『見ていたと思いますが、私は今、仕事をしました』
「……ん、んー、んんんん?」
『春物コートを』
「……あとで時間余ったらな」

魔女がそこかしこでスイーツを食って歩くのと同じ。
アンドロイドは、行く先々で新しい洋服を欲しがるのであった。
488 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/10(月) 23:07:04.55 ID:UpBVh49Xo
>>484

「テロ行為=アカという連想もどうかと思うが…まあいい」

 アンドロイドのある意味での迅速行動に嘆息をつきつつも、

「そこまでだ。止まったし、そちらも矛を収めてくれ」

 見れば、色々な角度からの銃口がこの席を捉えているカタチだ。
 傭兵ギルドで銃を抜けばこうなってしまう。これは仕方ない。
 まあ、ここは穏便に収拾がつくよう動いてもらえると期待したいところであるが。

「そういえば、君達の顔を見るのは何だかんだで久しぶりだな。何をしていた?」

 単純な興味からである。エーカーとカノッサの闘いは既に天秤はカノッサに大きく傾いている。
 ゆえに再び、内部抗争の再活性化が認められている情勢であるが、うまく立ち回れているだろうか。

>>485

【チューボーですよ!】

≪000111010101≫

 サーボスカルはベティの危機に素早く反応。店員より取り戻して、シュンシュン音を鳴らすセイロにポイッチョと避難。
 ふーっ、これで一安心ですな。なんかお目出度い発色になりそうだが、それはそれ。

【完璧である。ユウジョウ!!】

>>485-486

「まったく、意外と衝動的なのだな」

 嘆息を付きながら、イムカは赤ワインを注文。ひいらぎの前においてやる。
 まあ、大事にならなくてよかったといったところか。

「ああ、まあ、な。AIがデジタル上で複製ではなくれっきとした子供を産むのが観測されて以降、
 表向きはどうあれ、情報生命体という認知は企業間でそれなりに進んでいる。
 もっとも、代わりに情報劣化にともなう寿命という概念も生まれてしまったようだが…まさに生物だな。これでは」

 なにやらスプロールのAi事情も複雑化しているらしい。

「だからこそ、私とこの子(ひいらぎ)が関わった事件はセンセーショナルかつ企業連の姿勢を見せ付ける格好の宣伝となったが…」

 つまり、企業連はAIを情報生命体として人権を公式には認める気は無いということだ。

≪次はアサルトアーマーの宣伝コーナーです。パワーアシスト技術が進み、プログラム技能さえあれば、
 今や10代前半の若者もランナーとして前線に立てる時代が――≫

【若年層の生命まで傭兵業で消費し始める事を喜々として唱えるメディアはどうなのだ?と思わなくもない】
489 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/10(月) 23:18:47.58 ID:EZFmYkM1O
>>488

「あンたが上手く立ち回ってくれたんで、この通りよ」

イムカがひいらぎを確保していると、アンドロイドは認識したらしい。
であるので、彼女の隣で再び地蔵になり、服を強請ると。いつものパターンである。
他のひとらが銃を抜いて向けたのに対しては、魔女が意図的に無視させた節がある。

「こっちも対エーカーに対しては魔術的側面から支援をした、はずだ。賢人会的にはな」

「というか、エーカーが賢人会本拠地にちょっかいをかけたりしたんでな。クローン蘇生させたメフメト二世操ってもう何回目かの包囲戦までしかけてきたよ」

「賢人会のある世界じゃ、もう対トルコ感情は最悪だ。カルタゴみたいに滅ぶルートに確定……かなり頭がいたい世界史になりそうだ。まぁ、エーカー自体は叩き出したがね」

やれやれと、肩を竦める。
オタク集団である(偏見)賢人会も決して楽な状況ではなかったのだとか。

「私個人もいろんなところに派遣されたもんだ。トートズラントに支部を建設するってんでその関係で何回か……行く度にトンチキなトラブルがな。碧玉の塔事件、水銀の海騒動、空中機動戦艦迎撃戦……あのな、私はドンパチ用のエージェントってわけでもないぞ」

いろいろと思い出して、こんどはがっくりと肩を落とす。
こうなりゃヤケパフェだ。残り僅かなそれをかっこみはじめる。
490 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/10(月) 23:19:51.19 ID:pNyQTked0
>>486>>488
―――ギィ!!
さすがはわが友サーボスカル 店員の魔の手から颯爽と救ってk

―――ギィ!!ギィ!!
ガタゴトとせいろが蠢き 中から上記と共にレッドベティに大変身

―――ギィ!!
いかれるベティのクラブハンマーが店員の脛に直撃し 飛び跳ねる店員を放っておいて店の中に

店内ではあちらこちらから延びる銃口であるが 有名人であるイムカの声によって銃がおさめられる


「ねぇイムカタン この子ちょっと過激すぎない?
 そのうち些細な諍いが元で撃たれそうなんだけど」

大丈夫?とホルスターに拳銃をしまい 心配そうに子供を指さす

「そういえばベティどこ行」
―――ギィ!!

真っ赤に激怒したベティが厨房より参上
助けてくれなかったアキレスに対しクラブハンマーを脛に炸裂

「アバーッ!!」
哀れアキレス君飛び跳ねるの巻き

―――ギィ!!
次なる獲物はサーボスカル ハサミを振り上げ追いかけ回す
491 :ひいらぎ [sage]:2017/04/10(月) 23:25:03.45 ID:W1htEvtDO
>>488
…ゲホ、ゲホ…
【とりあえずイムカ氏は少女の腕をはなし、〇ロボコップ氏は少女からライフルをおろしてくれたようで、そのままその場に倒れこむが】
【他の方から向けられた銃口はそのままかもしれないが少女がそのままおとなしくしていれば少なくとも蜂の巣にされる事はないか…???】

…あー、すまなんだ…ついカッとなってしもうての…すまんすまん…
【周りに聞こえる様にそういい手をあげつつ席につき、片方の手で運ばれた赤ワインのグラスをとり口に運ぼうとする】

…情報生命体とな…今のAIって子供まで作るのか…まんま生物じゃな…わしのいた世界ではアト〇ムですら完全にはつくれてないのに…もはや異次元の技術力じゃな…
【事実ここは異世界、つまり正真正銘の「異次元」な訳だが少女は気付いていないみたいだ】
492 :ひいらぎ [sage]:2017/04/10(月) 23:35:30.73 ID:W1htEvtDO
>>490
…まぁ撃たれたりしてもし氏ぬ事にでもなったらそれまでじゃ…後なおにーさん人を指さすんじゃないぞわしのおった世界ではしつれーにあたるのでな…
【心配して言ってくれているはずなのになんと無礼な】
【先ほどの自身の狼藉は棚にあげて好き勝手な事をのたまう少女】
493 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/10(月) 23:39:33.47 ID:UpBVh49Xo
>>489

「何だか聞きなれない&物騒でアレなトラブルが多々あったのは分かった」

 色々と厄介事がタップリだったのは理解したので嘆息。
 とりあえず、パフェをもう一山注文しておくか。という、なけなしの慈悲がイムカにも存在した。

【水銀の海…中毒であっという間に大量の犠牲者が出そうだな、とか思ったりもする】

「まあ、叩きだしたのなら御の字だ。趨勢はやはりそう転んでいるか」

>>490

「子供の教育は大人の義務だよ。それ以上でも以下でもない」

 この程度のトラブル、軍時代には日常茶飯事のため
 イムカ的にはさして気にもしていないようである。ギャング崩れをいっぱしの軍人に仕上げる際には、
 教育も最小限の犠牲者もつきものであった。そういうことだ。

≪00011101010101≫

 ぴょーんぴょーん飛びながらベティちゃんとおっかけっこを始めるサーボスカル。
 これもまた、日常的光景であった。

【なお、メディアではブルーフォグが、悪漢相手に大立ち回り。
 イケメンハイキックでバッタバッタとなぎ倒す!ファンのおなご達から黄色い声!!】

「………」

 で、サソリに脛を殴られてアバるアキレスを見るイムカ。
 とてもファンの女の子には見せられない!!!

「運び屋ギルド…宣伝頑張っている…のか?」

【頭を抱える。なにこの綺麗なフィクションと残酷な現実ムーヴ】

>>491

 スススっと銃口も引っ込む。実際、こういうトラブルは日常茶飯事だ。
 実際撃ってしまうと、本当に闇から闇へ消えていくハメになってしまうが。

【まあ、ランナーなど荒くれ連中の集まり。一線を越える手前までならば、さして珍しくもないということだ】

「ああ、この世界は魔術が≪覚醒≫しているからな。デジタルも異変と無縁ではいられなかったということだ。
 ただの機能に過ぎなかったAIの変質が始まったのはつい最近だがな」

 加速する世界。加速する価値観変動。何もかもが加速している。
 よくも悪くもサイバーとはそういうものなのだ。

「誕生と死滅のサイクルを有するのならば生物と定義するべきだろう。――んっ」

 少し嫌な事を連想していしまったので言葉を止める。
 ならば、死滅のサイクルを極端に歪めて寿命や若さを拡張した自分のようなネファレムは、
 情報生命体よりマトモな生物を言えるのか?などと思ってしまったのだ。

「ああ、そういえば先程の宣伝。パワーアシスト機能を持つエクソスケルトンのモノだが、
 身体的不利を持つ君にはちょうどいいかもな。値段が…かなり、そうとう、お高いが…」

 軍制から降りてきたのがつい最近のため、まだまだ強化外骨格はお高いお買い物らしい。
 話題を変えるためか、イムカはそう切り出したものだ。
494 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/10(月) 23:50:15.23 ID:pNyQTked0
>>492
「おーいて・・・それじゃお前さんの世界じゃ酒場で銃を抜いても無礼にゃならんのか?」
クラブハンマーの跡を痛そうにさすりながら言う

>>493
―――ギィ!!ギィ!!
一発殴らせろと追いかけ回すベティ まったくもっていつもの光景

「あ〜ぁ こりゃ痣になっちまうな・・・」
ズボンを捲って殴られた跡を見るアキレス

仕事中はシリアスなんでセーフ(震え声)
ばお現実とフィクションが違い過ぎて街を歩いていてもブルーフォグだと思われない模様

―――ギィィィィィ!!
逃げるサーボスカル 追いかけるベティのバックを映したところで今日はここまでなのでした

//それではお先にノシ
495 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/10(月) 23:52:11.42 ID:EZFmYkM1O
>>493

「……だから、そろそろ休暇でもとって、平和な世界のアメリカに行ってだな」

「ザイオン国立公園をのんびり歩いて、博物館でも見学して、カフェでフレンチトースト食べるのが夢なんだ」

そういいながら力なく笑う。
見た目よりなんだか妙に老け込んでしまっているが、見た目よりはるかにばあさんなので仕方ない。

「というか平和ならどこでもいい。ニッポンのアキハバラとかも楽しそうだ。ブリテンのエディンバラ宮も一度見たいもんだ……ああ、休みが欲しい」

しかし、賢人会は使い勝手のいいエージェントはとことんこき使うのである。無慈悲!
496 :ひいらぎ [sage]:2017/04/10(月) 23:55:38.95 ID:W1htEvtDO
>>493
まじゅつ…か…わしのおった組織もそんな様なのを研究しとったの確か…わしのおった世界でも組織が裏で人体実験等を繰り返してまだ安全性すらも確保されとらん技術で不死者とかをつくっておったがそれでもその世界での最先端の技術よりも更に進んでおった…そういった物をすっ飛ばして加速する世界…正直まだ日が浅いわしにはいまだ自分が夢でも見ておるのかと思う時があるぞ…

【赤ワインを口に運ぶ】

…そ、それはありがたいが…お値段はるのか…
【そういい、服からがま口を取りだし中を確認する】
…ちいとこれでは買えなそうじゃな…びずで得たお金もだいぶ減ってしもうたしの…
497 :ひいらぎ [sage]:2017/04/11(火) 00:00:20.20 ID:qaTahsaDO
>>494
…う……そ、それはそれじゃ……い、今はおにーさんの礼儀云々を問うておってだな………
【痛いところをつかれて若干しどろもどろになりつつ】
/お疲れ様でしたノシ
498 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/11(火) 00:03:29.48 ID:nMAJHojoo
>>495

「現実は荒事と重金属酸性雨が絶えないスプロールで、
 傭兵ギルドの中でパフェにがっつくのが精一杯か。世知辛いものだな」

 イムカは無表情に無慈悲な現実を投げかける。
 実際、腕のいいエージェントなんてそんなものである。
 トコトンまで使うということだ。使い潰さないよう注意が払われているかまでは知らんが。

【何せ優秀なエージェントはトコトン働いてもらうにせよ、使い潰すには惜しい組織の要でもあるのだから】

「まあ、エーカーがひと段落しそうなんだ。君達は相変わらずの内部抗争に入るのだろうが、
 さて、外の敵がいなくなったら、次は内側だ。退屈はしなさそうだな。休みもないだろうが」

 さて、実際、戦役後の賢人会の立ち位置はカノッサ内でどのようなものだろうか。
 以前は泡沫支部的にあまり主流には関わってなかったろうが、それなりの武力と能力を見せてしまった場合、
 そのまま暢気なオタクの集まりでいられる保証はない。もっとも諸々の事情でそのままで居られる可能性もあるのだろうが。

>>495

「越境世界の中でも結構いろんなゲートの密集地であるハブ世界だからな。
 たぶん、外部世界の変動の波紋を受けて加速を続けているのだろうが、どのような変化に至るか興味は尽きんよ」

 越境者にとって、各世界は独立したものではなく地続きであるが、
 どうやら、世界同士も完全に隔絶しているわけではなく。互いに干渉し合っているフシがある。
 そして、スプロールにおいては、かなりの規模で顕在化、あるいは偏在するといったところか。

「確かに高いが、まあ、手に届けば検討すればいいさ。
 しかし…大分マネーが減ったというが何に使ったのだ?」

 ひいらぎを見たところ、超一流の暮らしをしているようには見えない。
 また、食費もおそらくはさほどかからないだろう。体格的に。では何に使っているのだろうか?

【と、純然たる興味で聞いてみた】
499 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/11(火) 00:15:04.61 ID:0yX6VnBhO
>>498

「来るたびに二度と来たくないと思うところだがねここは」

「今回の任務が終わったら絶対に休みをとってやる……まってろユタ州……」

何やら不穏なやる気を見せる魔女。なんの仕事かわからんが、どうせ荒事であろう。
彼女の心は完全にユタに奪われていた。サボテンが気に入りでもしたのだろうか。

「賢人会の立ち位置ねぇ。『霧の塔』みたいに、技術屋として立ち回るんだろう」

「ようするに、主流派が雇い主の、ほぼ外付け装置だ。魔術絡みなら便利だぞ、ウチはな」

自分の背景の事情に関しては、かなり無頓着な魔女である。
立ちいかなくなったら、故郷に近い世界にでも戻り、雪と氷を眺めて壊れるまで思い出に浸るまでだ。

「……さてと。ビジネスの時間が近づいてきたんでな、失礼するよ」

やれやれと立ち上がり、アンドロイドを引き連れて出ていく。

//ではこれにてー
500 :ひいらぎ [sage]:2017/04/11(火) 00:17:30.22 ID:qaTahsaDO
>>498
まぁわしもきょーみは尽きぬ…正直魔術でさえ組織が研究しとったから辛うじて受け入れられるレベルじゃが…境界が曖昧なこちらの世界(?)はわしのいた世界のじょーしきでは分からぬ事も多々あって…わしが向こうの世界で培ったものとかを根こそぎ覆された気分になる…まったくとんでもない世界じゃな…
【そういいまた赤ワインを口に運ぶが、その表情は気のせいか少々嬉しそうにも見えるかもしれない】

…ん?あぁあまりにも珍しい物ばかりなのでの、その辺の機械等を片っ端から買ってはバラして仕組み等を調べておるのじゃ、向こうの世界でも似たような事をやるものがたまにおるぞ…
【超絶無駄遣い!!!お金を何だと思っているのだろう】
【それでは少女の所持金が底をついても不思議ではない】
501 :ひいらぎ [sage]:2017/04/11(火) 00:19:03.08 ID:qaTahsaDO
>>499
/お疲れ様でした!
502 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/11(火) 00:29:11.86 ID:nMAJHojoo
>>500

「根こそぎ覆されたにしては随分と楽しそうじゃないか」

 どうやら、未知への恐怖や変化への忌避以上に好奇心の高揚が勝るタイプか。と思う。
 これは実際、時折ヘマをやらかす可能性があるが、可能性を引き出すには良い姿勢のはずである。

「バラしては組み立てる?エンジニアみたいな真似事をするのだな」

 実際、構造を知るには良いかもしれないが、
 この世界に物品はブラックボックスめいた箇所も少なくない。
 しかし、全貌は把握できないにせよ、きちんと学習としてそれをやっているのなら、
 工業的知識は自然と拡充されることになる。のだが、

【そこら辺の機械…
 電子ペーパー、ホロプロジェクター、タグイレーサー、メイジサイトゴーグル、
 サイバーウェアスキャナー、レーザー測距器、マグロック、スラップパッチ、
 妖精人形、多目的結晶、スケルライト、etcetc...】

「それは確かにいくらマネーがあっても足りんな。それに住居、ガラクタ部屋になる場所は確保しているか?
 スラムのガレージでも借りているなら、あまり治安もよくないだろうに」
503 :ひいらぎ [sage]:2017/04/11(火) 00:42:33.86 ID:qaTahsaDO
>>502
…ほむ…まぁこれ程研究し甲斐のあるもの等は向こうではあまりなかったからのう…しかしこちらの世界では魔術とやらも技術に取り込まれておるのかの…何かたまに魔術や魔翌力(?)等の力とかの存在を前提にせんと説明つかない機構とかを見るのじゃが…魔術とか魔法も研究せねばならぬのかの…
【ぶつぶつつぶやきノートに書き込む】

…ん?なんかわしの能力を使ってはるか遠くにある程度まとめて投げておる
【完全に不法投棄である】
504 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>205 [saga]:2017/04/11(火) 00:48:55.82 ID:nMAJHojoo
>>503

「魔術の研究…学問らしいが狂人のと頭につくものも多い。
 あまりオシスメはできんな。下手をしなくても気が狂いかねん」

 イムカは魔術については懐疑的である。出身世界の規範ゆえか、偏見もたっぷりである。
 が、実際、科学のように式がカオスすぎて挑戦した数学者が、早晩発狂した事件も少なくなかったりする。

「…はぁ、まあスカベンジャーの懐を潤す結果にはなっているのか?」

 そして、ひいらぎの能力の無駄遣いというか資源のアレというか、
 売ったほうが多少はマネーになるんじゃねというかで嘆息をつくのであった。

//ではコノヘンデーノシ
505 :ひいらぎ [sage]:2017/04/11(火) 01:01:01.88 ID:qaTahsaDO
>>504
ほむ…科学と魔術魔法が融合した世界…???
もしそうなら多分マンガ等でも珍しい設定ではなさそうじゃが実際目の前にひろがると…うーむ…まぁ元々アレな頭ではあるがあうあうあーな状態になるのはちといやじゃが…
【といいつつどっかから手に入れた魔術の本をめくる】

…ふむ、失敗したのう…では次回からいむいむに売りつけるとするかの…
【こういうのは好きでもどこか抜けてるっぽい少女なのであった】
/お疲れ様でした!
506 :かぶり ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/11(火) 22:19:28.55 ID:6qQ38WTj0
【とあるファンタジーの世界にある国の一地方都市】

ヴロス卿は高潔で有能な領主であった
納める金銭的・物資的な税は少なく その税もほとんどがインフラ整備や医療福祉 教育に当てられ
残りは領主の側近たちの給与 そのあとに館の調度品などに当てられるが それらも何かがあったときに売り払い金に換えるためにあるようなもの

事実 冷害で飢餓が発生した時には 倉を開け放ち領民にパンが配られ 館から物がなくなったことが 館勤めの使用人たちの口から語られている

領民の言葉を聞き入れ 領民のことを想い 領民を愛す 故に領民もブロス卿を慕い 彼の為に働き 故に都市は富み発展していった
そんな都市の変わった風習と言えば 領民は一定期間ごとに己の血を 税として納めなければならないことだろう

ヴロス卿「驚くことでもあるまい 血を欲しがるものなど吸血鬼ぐらいなものよ」
一行はこの世界で仕事をして金を稼ぎ そのことがヴロス卿の耳に入り 今ここにいる

ブロス卿「ほかの吸血鬼共はただ闇夜に紛れて襲い掛かればいいだの 人間は下等な生き物だの言うが私からすればバカはお前等だと言いたい」
雪のように白い肌 赤い目 丁寧に油で撫でつけた髪に黒い衣装のヴロス卿は 執務室で机に向かい 一行に話しかける

ヴロス卿「そう言って人間どもを甘く見た結果がどうなったか言うまでも無かろう 吟遊詩人に小銭を握らせればいくらでも語ってくれる
     ならば飴をくれてやり代わりに血を差し出させればよっぽど有益ではないか 人間が牛や豚を飼うのと同じことよ 違いはあるまい」

ブロス卿「私は血の為に人間どもに銀色の明日を見せてやっている 人間どもは喜んで血を差し出す 誰も損をしない 実に理に適っているではないか
     嫌なら出て行ってもらってもいい 私は出て行くものも 来るものも差別せん」

ブロス卿「だが困ったことに思慮浅き阿呆共が『化け物から街を掬って見せる!!』などといいおって付きまとうのをやめん
     今回は妙な手慣れが街に紛れているようでな 腕のいいお前等を雇い入れようと思うのだが どうだ?」

と一行に仕事を受けるか銅貨を問うた
507 :幽霊 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/11(火) 22:22:42.67 ID:iWuWS3f/O
オッバケダゾー

さっそくおっかけてみるゾー
508 :幽霊 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/11(火) 22:22:58.05 ID:iWuWS3f/O
ぎゃああごばく
509 :シーラ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/11(火) 22:27:20.02 ID:iWuWS3f/O
>>506

「まぁ、そりゃあ、ねぇ。血なんてほうれん草と豚の肝臓炒めたの食えば元通りなんだし」

「新鮮な牛乳と卵もほしいところだけんど。いやそれはどうでもいいんだ。あンたが有能なのは間違いないだろう」

腕を組み、むー、と難しい顔をしているのはドワーフの女である。
ドワーフであるので、小柄である。そのため、人間の基準であれば子供にも見える。
そもそも、髪をおさげにしているので、余計に子供に見える。
しかし、一応は、立派に大人なのである。

「ただ認識のすり合わせのために聞きたいんだけンどね?」

「この世界、吸血鬼の扱いってどーなってる? 存在が罪ってレベル? 被差別民程度? それとも、一定の市民権はあるかい?」

「それによって、まぁ、あンたがとるべき手段ってのと、私らの仕事が、まぁ変わるんだな」

こんこんと人差し指でこめかみを叩き、吸血鬼の領主を見やる。
510 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/11(火) 22:31:13.01 ID:TjWDSjwz0
>>506
「ふむん、ふんふん……?」

取り敢えず話を聞いて腕を組み小首を傾げて唸る
詰まる所、依頼人たるこの領主は名君なのであろう
たとえその正体がなんであれ、実際街の人々の暮らしや顔を見ればその実情を理解出来た
しかしそれでも、多くの人間からしてみれば異端的存在である事は否定出来やしないのだろう

「ボディガードって事っすね」
「……わかりましたっす」

かるーい感じで引き受ける少女
右手を挙げる際に、不釣り合いな紫紺のマントは揺れる
511 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/11(火) 22:31:51.24 ID:nMAJHojoo
>>508

「ばうん?」

 そんな事を言われても何の変哲もない人畜無害な柴犬に言われても困るのである。
 後ろ脚で顔を掻き掻きとしている様子はまさにけもののフレンズめいたアレ。

(吸血鬼伯か。このような変わり者が時々現れるのよな。
 まあ、人間にも変わり者というのはいる。ヴァンパイアとて画一的とは限るまい)

 越境者達にいつの間にか着いてきていた柴犬は、私は人語を解しませんって風体で、
 上等な赤い絨毯の上をゴロンゴロンしています。

(人を家畜か。まあ連中にとってはそうなのだろうよ。
 そして、それ自体は拙者には責める理由もない。お嬢ならいざしらずな)

 くわ〜〜っと、暢気な欠伸をしたものだ。
512 :かぶり ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/11(火) 22:47:22.22 ID:6qQ38WTj0
>>509
ヴロス卿「その区切りで言うと 被差別民と言ったところだ 打ち明けていい顔をするものは少ない
     たいていは人里離れて孤独に暮らすか 正体を隠して町に紛れるか 私は特別だがな」

実際人を見下し 欲望のままに血を求めた果に討伐される物もいる が 隠れて暮らす者を無理やりに炙り出すところまではしない

ヴロス卿「あぁそうだお前らはこの世界の理に詳しくないのだったな この世界の吸血鬼は下級と上級に別れる
     下級はただ血を求めるだけの害獣 存在自体罪 上級ともなれば知恵も回るし忍耐もあるが たまに傲慢ちきもいる そして私は上級だ」

目敏く越境者の本質を見破り 注釈

>>510
ヴロス卿「ならよろしい」
実際都市は活気に満ち 品物は豊富で嗜好品の需要は高く 酒場ではヴロス卿を称える歌が流れ 
人々はこの幸せがいつまでも続くようにとヴロス卿に祈りを捧げていた

>>511
アキレス「すごーい 君は人のおやつをパクるのが得意なフレンズなんだね」
なんか戯言が聞こえたような気がしたが気にしないでください

ヴロス卿(何故貴様のような神格持ちがこんなところにいるか知らんが 気体状は働いてもらうぞ)
何か考えているウルリックにテレパスを送るヴロス卿 正体はお見通しのようです

ヴロス卿(あと使用人の手間が増えるから毛をまき散らすなこすりつけるな)

>>全員対象
ヴロス卿「ではよろしく頼む 私を狙うとしたら夜は狙わんだろう その時間は私の時間だ 恐らく夕方か朝方だ 気を付けてくれたまえ」

そういうことでヴロス卿の近くの部屋で護衛に着くことにした一行である

≪2日後 朝方≫
日の出が近い ヴロス卿の味方である夜が遠ざかっていく
一行は眠っていたか それとも寝ようとしているか?

兎に角 館を守る護衛の気配が僅かに だが確実に減るのを感じるだろう
513 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/11(火) 23:00:21.35 ID:nMAJHojoo
>>512

≪どーぶつらしく健全なる散歩の最中だ。永世者(エルダー)≫

 舌をペローンと出しながら、柴犬らしい陽気な表情である。
 この犬コロの散歩、越境レベルなので実にスケールがアレであるアレ。

≪拙者、何の変哲も無い柴犬なのでゴロンゴロンは本能よ≫

【高級絨毯は見事に毛だらけ。ナムアミダブツ!】

 −−−−−−

【二日後、朝方】

「ZZZZZZZZ」

 ペトーンと地面に横になってグースカピーの柴犬である。
 ここに居る間は雇われとして実に食生活もハッピーだったため悠々自適とは正にこのこと。
 流石に、血のソーセージやらが出たときには出自を疑ったりもしたがソレはソレ。

「ZZZZzzzz――わう?」

 パチリとお目目をあけて、くわ〜っと欠伸。

【もふもふシッポをふりふりしながら、どうやら招かれざる客が来たようだと直感する】
514 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/11(火) 23:01:30.80 ID:TjWDSjwz0
>>512
「あなたが吸血鬼って事は街の人たちは知ってるんっすよね?」

だとしたら、まぁ、そうでなくとも
街では彼を賛美する声が止まなかったし、恨みを抱くようなモノもいなかったと記憶している
実際、吸血鬼の統治する都市として有名になっているのだろうか

さて、そして朝方

「……ふーむむ」

ヴァンパイア・ハンターとしてやって来るのであれば敵はそれなり以上の装備を成しているであろう
そも、単なる脳筋ではなく魔術に理がある輩だとしても不思議ではない
何せ街一つを治める上級吸血鬼退治なのだから
ユノは持ち場で静かに、敵襲を待っていた
→いつ、そして何処から来るか不明瞭な敵襲に対する警戒とは非常にストレスの溜まるモノだ

「……んむ?」

しかしてユノは、それでもいち早く何かしらの気配に気がつく事が出来た
否、正しくは、気配の消失に、ではあるが
現場に向けて、なるべく音を消して急行
515 :シーラ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/11(火) 23:01:45.20 ID:iWuWS3f/O
>>512

「んー、なるほど。じゃあ、あンたは村レベルの政治は有能でも、国レベルだと無能ってところだな」

「被差別層が調子づくと、この手の嫌がらせを食う。善政やって富むならなおさらだ。適当に倒された芝居を組んで、傀儡を置いて自分は暗躍するべきだ」

「――あるいは、いっそ隠さないか、だ。こっちは気が狂うほどの難行だが、成し遂げれば英雄だ。まぁ、どうするかはあンた次第だがね」

とりあえず、護衛の仕事は請け負いましょう。
色んな国を旅してきたのだから、今更吸血鬼だからと目をひそめる理由もない。

――

「おや、奴さん動き出したか」

気配を感じて今起きました。
さて、では大騒ぎの時間だ。女神テクスはいつだってそれを望んでいる。
水差しから水をひとくち。ついでに眠気覚ましに持参した唐辛子をひとつくいちぎる。
……その行動にすこし後悔し、ちょっとむせてから、大声を張り上げだす。

「誇りある吸血鬼狩人の諸君、こそこそと恥ずかしい真似をしないで勇ましく参上したまえ!」

「諸君らが獣でなく、ただしく人であり、人理を守らんとする勇士であるならば耳を傾けよ!」

「何故この地の領主を、吸血鬼だからと殺めんとするのか、理性で語られい! 貴君らは、その一方的な主張でもって、この地の民草を渇き[ピーーー]つもりか!」

「そのような所業が、誠に人であらんとする者の行いであろうか!」

つまる話が、アジテーション!
しかもレッテル貼りつき。どこでこんな扇動家めいたテクを手に入れたのか。
ドワーフの年頃の女にはいろいろあるということでひとつ。
516 :かぶり ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/11(火) 23:20:43.82 ID:6qQ38WTj0
>>513
腸詰めは豚の血だった よかったね

ブロス卿「・・・・・」
なおも柴犬と嘯くウルリックに対し 苦虫をかみつぶしたような顔のヴロス卿 
上級吸血鬼は身体的・魔術的ポテンシャルはかなりものも だがウルリックに勝てるほどではないのだ

そしてウルリックが去った後 使用人に掃除を頼むヴロス卿であった

>>514-515
ヴロス卿「ならばこう言ってやろう 私は吸血鬼であることを隠していない
     それに私は国などいらん ここにいるだけの人間だけで十分だ」


【2日後】
>>514
急行するユノ そこには館の近衛である鎧騎士が転がっていた
死んだか? 否 幽かに動いている

吸血鬼は人間と血の契約を結ぶことで 吸血鬼としての力の一端を歌詞与えることができるらしいが・・・

???「・・・・」
傍らに立つ男 その姿はフードに隠れて見えず だが手に持ったナイフをユノに向けて投擲 そしてナイフの陰に隠れるように疾走 ユノに接近を試みる

>>513>>515
???「この都市は操られているのだ・・・吸血鬼の善政などという甘美な響きなどまやかし その裏では無下に人が殺され血を啜られているに違いない」
音もなく現れた 革のフードに顔を隠した者 その数3

???「これは救済である モンスターから人々を救うための救済 貴様らも目を覚ますがよい 吸血鬼の戯言に惑わされず 真実を見通すがよい…」
そして音もない加速 手に持った波打つ刃のナイフを手に2人・・・1人と一匹に襲い掛かる
517 :シーラ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/11(火) 23:26:01.98 ID:iWuWS3f/O
>>516

「ああそんな! 半日ぐらい頑張って考えたアジ文句ガン無視とかそれが人間のすることかよォー!」

シリアスが続けられぬ女、シーラ。
聞く耳もたぬとばかりに襲われたのではどうしようもない。
結局はこうなってしまうのか。何事も暴力で解決するのが一番なのか!

「推測と断定で決めるなよ! もう少し理性に頼れよ! 話し合えよ! 分かり合うことを拒むっていうのならなァー!」

迫りくる3人に対して投げナイフを投擲する。
複数狙いとあって、彼女の得意とする、手の動きすら見せぬ早打ちというわけにはいかないが
それでも同時に3振り、弾丸の如く投げつける。
518 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/11(火) 23:29:49.18 ID:nMAJHojoo
>>516

「わうわうわう(何故、ただ居合わせただけの柴犬にまでナイフが!?)」

 世の理不尽を嘆きながら、モフモフしっぽでバチンとナイフを弾くウルリック。
 動物愛護協会が見れば発狂モノの所業に、柴犬も仕置きせねばなるまいと考える。

「わうわうわう!」

 テッテケテーと不自然なまでに素早いスピードで接近すると、
 ぴょーんとフードのモノに向かって接近!

【あわよくば顔にベチャリと張り付くホールドを試みる】

「わうっ!」

 そして、ぶっ!と屁をかます!非道!!

(主張は理解できるがな…まあ、力も意志も展望も足りているかどうかという話よ)

 視野狭窄の理想論の行き着く先は凡そ察しが着く。そしてその場合に訪れる禍は悲惨極まることも。

【ホールド成功時:屁…と見せかけて、電流を頭部に流し込んで気絶(スタン)効果を狙う!
 外からみれば、屁で気絶したようにしか見えなくなるだろうからかなりアレだアレ】
519 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/11(火) 23:31:23.70 ID:nMAJHojoo
>>517

 何か、越境からずーっと着いてきているあやしい柴犬も、一緒に戦う気マンマンの様子。
 モノスゲー頼りない上に、何かおならムーヴまでかまそうとしている始末だが。

【ナムサン!アニマルに多くを期待してはいけない!】
520 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/11(火) 23:33:16.70 ID:TjWDSjwz0
>>516
「ん……?」
「……!!」

鎧騎士の亡骸、否そうではない
詰まる所彼は若干の吸血症的な、闇の眷属の力を得ているという事か
→逆に、対吸血鬼用の致死性武器での攻撃ではない?

直後に薄く引き伸ばされた殺意、反応が遅れる
左腕で防ぐ格好だが、強引に叩き落とした為に裂傷を浴びる
これが毒ならば危険だ、回る前に対処しなくてはならない

「ラスボス・寸穿掌(すんがってー)っ!」

踏み込みはほぼ同時、距離を詰めたいのは此方も同じなのだから
掌を天井に向け、揃えた指先
鋭利なナイフめいて繰り出される刺突、顔面を狙った貫手である

521 :かぶり ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/11(火) 23:49:38.39 ID:6qQ38WTj0
>>517-518
???「貴様らもヤツの眷属 ならば慈悲無し 死ね」
投擲されたナイフとナイフがぶつかり合い火花を散らす
ウルリックに向かって行ったものはその尻尾に迎撃された

そして接近する三人のうち1人にウルリックがとびかかる 咄嗟に引きはがそうとするが

???「グワーッ」
その1人はウルリックの屁を浴びて そのあまりの激臭に脳をネギトロめいた云々がナムアミダブツ
シリアス返せ

それに構わず2人はもう片手に持った銀の波打つ刃のナイフの切っ先をシーラの首元めがけて突き出す
独特な形状のナイフは傷を悲惨な形に抉り 縫合を困難にさせる効果がある

>>520
それについては色々な要因が重なった結果であるがここでは割愛とする

波打つ刃のナイフはユノの手に複雑な傷を負わせる
だがそれまで 半端に避けた貫手はホホを削り出血を強いる

???「ッ!!」
頬を抑え距離を取りながらナイフを構える 実力差を痛感し 逃走を考えているようだ
522 :シーラ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/11(火) 23:55:38.06 ID:iWuWS3f/O
>>519

「いや、私は詳しいんだ。この手のアニマルは実は神獣だったりするんだ」

「……むしろそうじゃなければ煮て食うからな」

ドワーフには犬だって食う地域があるゾ!
脅しなのかなんなのか判別しにくいことをいいつつ、一応戦力に数える。
ほら、何しろ、今しがた一人無力化したみたいだし。

>>521

「そう慌てなさんな――と!」

バックステップして回避しつつ、さらにナイフを投擲。
今度は同時に二本。両手で一本ずつならば、その動きは眼にも止まらぬ速さだ。
その両手を動かしたようにすら見えず、ただ鈍色の殺意が放たれるのみだ。

「――やったか?」

フラグを立てつつ、腰の長剣を抜きはらい、反撃に備える。
523 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/11(火) 23:58:44.05 ID:TjWDSjwz0
>>521
「……、」

奇剣か、と内心
最もそのカテゴリ自体を存知であった訳ではない
本能で察し、その極めて厄介な性質を見抜いたのである

(だけども、一度詰めた距離を取ったって事は……)

「……ラスボスっ!!」

まるで消え失せたの如き初速、圧倒的なラスボス・トップスピード!
ずしん!
建物自体を揺るがすかの如き踏鳴、震脚!
同時繰り出されるは

「縮歩崩拳っっっ!!!」

大気の爆ぜる音と共に唸る豪腕! ワンインチパンチ!

524 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/12(水) 00:01:55.57 ID:NrJKrVT+o
>>522

「わうん!!」

 空中を一回転して、シュタっと着地。
 次はシーラを支援すべく、敵の足元をデケデケ走りまわってヘイト稼ぎを行う!

(傷の治りを遅らせる刃…か?対吸血鬼装備なのかコレは?)

【うざったく動き回る柴犬である】

>>522

「わうん!」

 シーラのあまりなコメントに抗議の一吠えをするのであった。
 ってか、人語を思いっきり解しているのバレバレである。
525 :かぶり ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/12(水) 00:20:48.42 ID:Xa3SDaiD0
>>522>>524
先ほど屁で1人を昏倒させた犬を1人は追いかけていた
それゆえにシーラの投擲ナイフに対応が遅れ 切っ先が心臓に突き刺さった

最後の1人は不利を悟ると

???「我々はあきらめない モンスターの手から善良なる人々を救い出す為に 決して」
窓をぶち破り表に飛び出る すぐに騒ぎを聞きつけた野次馬に紛れて追跡は困難となった

>>523
離脱を試みていた敵であるが ユノの加速にはついていかなかったようだ
震脚が石畳を割り 崩拳が胴に突き刺さって 敵は白目をむいて倒れ伏した

護衛「うぅ・・・助かったのか・・・?」
うめきながら起き上がろうとする護衛

護衛「酷くやられたが・・・ヴロス様が直してくださる・・・しかし情けない・・・」
近くの壁に寄りかかり 苦悶に顔をゆがめるのであった

>>全員対象
ブロス卿「終わったか」
安全が確保されたことでヴロス卿が避難先から出てきた

ヴロス卿「人間至上主義者にとっては 私の存在がよほど目障りと見える 何とかしたいが 頭の痛い問題よ」
そう言って一行に悪党を追い払った賃金を支払うのであった

//それでは〆
526 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/12(水) 00:25:48.81 ID:YuoNwiKh0
>>525
「……ふぅっ……!」

体内の燃え盛る熱量を息として吐き出した
どうやらシーラとウルリック達も撃退に成功したようだ

「あ、無事でしたっすか?」
「何よりっす、イテテ……」

鎧騎士の無事を確認
手傷を負った腕を振るい、顔を顰めるのであった

//ありがとうでした、お疲れ様でしたっ
527 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/12(水) 21:24:53.66 ID:NrJKrVT+o
【2033年世界/ヨーロッパにて】

≪ニュースをお伝えします。昨日早朝、13番区で発生した爆発に関して――≫

 ブツン…とニュース映像を投影していたディスプレイがオフとなる。

「さて、諸君。最終ブリーフィングに入る」

 ここは超高高度を飛行している特殊航空機の内部だ。
 そこで、イムカは常通りの無表情で概要を読み上げている。

「この事件のあったアパレルメーカーだがな。ISACの協力者の中でも重要人物のひとりだ」

 ISACは近未来的で純軍事的な戦力と看做されがちだが、
 アメリカという超大国に深く根ざした以上、それだけであるはずがない。諜報活動にも自然と手を染めていくものだ。

【ISAC…アメリカ/マサチューセッツ州に存在する軍事組織。現在、イムカ・グリムナーが軍事顧問めいたことをやっている】

「ISACが少ない人員で諜報成果をあげられるのも世界各地の協力者のネットワークがあればこそだ。
 が、その協力者のリストが敵性勢力に渡った可能性が高い」

 新たなディスプレイが中空に表示される。

「P国人民開放委員会。連中、犯行声明こそ出していないがホシはコイツラで決まりだ。
 現在、急速に軍拡化を進めて、一部地域を支配下…実質的な領土を手に入れている。
 端的かつざっくばらんに言ってしまえばデカイテロ組織だ」

 この攻勢は凄まじく、既にパリなどでは夥しい血が流れ、諜報活動は麻痺している。
 後手に回ったカタチだ。

「まあ、ここまでは越境者にはさして関係の無い話なのだが…どうにもこの一件、
 カノッサ機関も思いっきり関わっている。それも我々とはとても友好的とは言いがたい方の」

 再び画面が切り替わる。パワーアーマーや武装ヘリなどが配備された軍事基地。
 軍事基地…テロリスト風情がえらく大層な設備を持っている。どこが短時間でそんなものを拵えた?

「どうにもよくない。そんな連中に拡張され続けるといい迷惑だ。友好的関係など望むべくもない。
 どうせ敵対するなら先制だ。ISACに共同し、先制に一発を入れておいてもいいだろう」

 別の事件で精神を破壊された越境者の納品先を洗い続けたところ、ここに行き着いた。
 イムカ個人としてもISACへのハラス行為はあまり都合がよろしくない。ゆえに越境者の協力を求めた。
528 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/12(水) 21:41:02.80 ID:xOBZVENAo
>>527
「あまり乗り気じゃねェんだが……」
「まさかウチらの下請け孫請けってコトもねェだろォしな」

一応カノッサの人間であるジョシュアは、この問題に介入することを今でも少し躊躇っていた。
ISACは古巣の一つでもあるし、見殺しにするわけにもいかず、ましてや事がイムカにまで及ぶとなれば動かざるを得ない。
とはいえカノッサも一枚岩ではない。そしてHEXAやその派生組織は少数精鋭を基本運営方針としている。
ここまであからさまで大規模な備えはしない、身内ではないだろうと踏み切っての参戦だ。

「流石に衛星軌道上からの攻撃だとかは頼めねェが……空対地ミサイルくらいは用意してくれてないんすかね?」
「俺達フォースリーコンだけじゃあの量のヘリやPAは対処しきれない、QRF(即応部隊)や航空支援の一つくらいは……」

ありますよね、と首を傾げ苦笑と共に問う。ハナっからそんなものは期待していないからだ。
シャドウエージェントの戦闘衣の防弾プレートのベルトを締めて身体に括りつけながら、ホルスターに銃を仕舞う。
背中のマググリップにスマートライフルをマウントして、呼吸器を取り付けて立ち上がった。

「一応HALOの準備は出来てる、飛び降りろってんなら別に今からでも行けますよ」

壁に寄りかかり、隣にあるハッチの操作盤をちらりと見遣って。
529 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/12(水) 21:48:57.36 ID:7hOfCQqc0
>>527
【飛行機内部の機材に寄りかかり、煙草に火をつけて大きく吸ってから、ソーマタージは口を開いた】
【顔を隠すかの如く漂う紫煙の向こうから、冷ややかな赤い目を向け、吐き捨てる様に尋ねる】

「なんつーか、差別と偏見と黒人は嫌いだからあまり言いたくないが……。
 お前と一緒に行動すると、なんか毎回死にそうな目に遭うんだ。今回はそうはならないだろうな」


「そのP国だかI国だか、どれだけの装備があるのか情報はないのか?
 核ミサイルを持ってるーとか、毒ガスミサイルを山ほど持ってるーとか、冗談じゃねえぞ」
【後者はニコラスケイジとショーンコネリーでも呼べ。と呟き、煙草を捨てる】
【パワーアーマーの一、二台ならまだしも、EMPだとか毒ガスだとかを対策も無いのに持ち出されたらお手上げだ】
【あまり期待はしてないが、聞くだけ聞いてみる】

「待てよ、そうなったらここで休めるな。ハハー、一度安全な所から捲し立てたかったんだ」
530 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/04/12(水) 21:53:51.93 ID:YuoNwiKh0
>>527-529
「……えーっとぉ、つまりぃ……?」
「先手必勝ぉっ! って事だってんですよねっ?」

ほうほうと唸りながら聞いていたニア
辿り着いた答えは極めて単純なモノである
本来ならばこの手の仕事ならば半人の方が向いている
しかし彼女は今はアユルの元で無機的部分の点検中なのだ、故に居合わせたニアが名乗りをあげた

「カノッサと敵対するってのもぉ、久々だってんですねぇっ」

そう言えば、と
最もその過去の敵対の出来事で、かなり痛い目を見たりクローンを造られたりとあっちゃこっちゃ大変なことになってはいるのだが

「ちょっとぉっ、こんなとこでタバコぉっ……」
「ここから飛び降りるってんですかっ?」

ソーマタージの煙草煙から逃れるようにしてジョシュアの方に顔を向ける
そしてちょっと楽しみそうに、ほんのり慄く様子で問い掛けた
531 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/12(水) 21:59:07.67 ID:NrJKrVT+o
>>528

「ああ、それは期待しない方がいい。国際問題に発展するからな。
 今、ここで、こうしているのもかなりギリギリであることを理解してもらおう」

 持てる最大火力と戦術選択肢の全てを叩き込めればコトは収まるのだが、
 それが可能である状況を構築するのは存外に至難の業である。
 ここは環境に不平・不満を洩らすよりも、曲がりなりにも戦力を投入可能となった努力に敬意を表すべきであろう。

「それにまあ…テストも兼ねている。私個人の試算なら充分に勝率の高いミッションだ。
 そもそも勝算の無い戦いはしない主義だがな」

 言いながら、傍らの鉄の塊めいたモノをコンと叩く。それは良く見れば人型で、よく見れば兵士であった。
 全身を重厚なアーマーで包んだ兵士。背中には高速タービン口が二つ見え、顔は完全に隠れて見えない。

【イムカが訓練した兵士諸君らしい。なにやら第8世代アーマーなどといった単語が飛んでいる】

>>529

「君の言葉が矛盾に満ちているのは今に始まった話ではないが、
 私を疫病神か何かみたいに論評されては困る。軍人として不満はよくないぞ」

 なお、ソーマタージが何時軍人になったのかはイムカも記憶にございません。

「今はまだ、大量破壊兵器の保持は認められていない。が、今後どうなるかは分からん。
 規模的にダーティーボムくらいなら、持っていて不思議ではない。が、まあ、どうとでもなるだろうさ」

>>530

「エーカーとの闘い共闘関係にあったから忘れがちだが、
 連中が、我々にとって必ずしも友好的なモノばかりとは限らんということだな」

 なんとも、内ゲバも再び活発傾向という。ままならぬことだ。

「ああ、飛び降りる。スカイダイヒングだな。まるでアトラクションだ」

>>528-530

「さて、それじゃあそろそろ行くぞ」

 イムカが傍らのスイッチをバンと殴るように叩くと、
 後部ハッチが徐々に開いていって、大量の冷たい空気が強風と共に流れ込んでくる。

「簡単なミッションだ!降りて、暴れて、壊して、殲滅する!以上、行動開始」

 言うなり、ソーマタージの襟首を掴んで空に向けてダイブ!
 大地の恩恵ゼロの重力に引っ張られるような空中降下を開始した!
532 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/12(水) 22:06:21.04 ID:xOBZVENAo
>>531
「あァ、了解」
「アンタを信じるよ……俺をここまで導いてくれたのもアンタだ」

やれやれと首を振って、はなから期待していなかっただけに落胆もなかった。
イムカは愚将ではない、混迷と泥濘の中でも常に確信を見据えているとジョシュアは知っている。
ゆえに口答えの類は一切せずに、ブースターを起動させて降下に備えるのだ。

「その……クラス8アーマーだっけか」
「セブンと比べると随分と重っ苦しいな、そんなので飛べるのか?」

「まぁいい、付いてこい……FNGじゃねェんだ、訓練くらいはバッチリ受けてるんだろ?」
「グリーンライト、硬貨準備完了だ……ジャンプマスターの指示に従って降りろ」

新世代アーマーのシールド容量だとかブースター出力だとかが気になったが、それは後回し。
特殊任務に就くような連中なら、練度もそこそこよりは上の筈だ。
指差し確認、誰よりも先に紺の寒空へと踏み切った。

>>529
「ここで休める……そォか、それもいいな」
「残念だが……却下だ」

バン!!イムカ操作盤をブッ叩けばハッチが勢いよく開き、無慈悲に凄まじい減圧がソーマを引っ張るだろう。

>>530
「そういうコトだ、さァ行くぜ」
「フーアー!俺に続けェ!!」

ハッチが開けばさっさと投下貨物を蹴っ飛ばし、自らもそれに続いてダイブ。
パラシュート忘れんなよ。飛び降りた後にそう告げる。まぁもし付け忘れていたとしても、ジョシュアが何とかしてくれるだろう。

スカイダイビングめいてニアに寄り添う形で、両手を差し出すカタチでアプローチ。
にやりと悪戯めいた笑みを浮かべながらだ。
533 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/12(水) 22:11:25.12 ID:7hOfCQqc0
>>531-532
「事実そうじゃんよ…おい待て、俺は軍人になった覚えはないぞ」
【シラーッとした目は、「こいつ狂化Dぐらいはあるんじゃないか?」と明らかな侮蔑、疑惑の色を湛えていた】

「どうにでもなるって、お前こそ本当に軍人かよ……」


「おう、頑張ってな。俺も機械の身体じゃなければ乗り込んで殺し回ったのにナー。メイトリクスかランボーみたいに……オイ!何をする!?」
【ヒラヒラと手を振って飛び降りる一行を見送ろうとして、減圧に機内を滑り、襟首を猫めいて掴まれ引き摺り下ろされる!】
「おい待て!まだ装備が…!」

【かくして刀一本と数発の対物ライフル用の弾丸「だけ」を持った狂人は、呪詛の叫びを上げながら宙を舞う】
「覚えてろよこの[自主規制]共め!!お前らは変態の物狂いだ!!」
【手足をバタつかせ、周りに聞こえるのは精々この程度だろう。どうせ聞き取れないのもろくな内容じゃないのでいいだろうが】
534 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/04/12(水) 22:13:57.77 ID:YuoNwiKh0
>>531-533
「なるほどってんですっ……」

カノッサといえど一枚岩では無論ない
当然のそれを再確認したのである

「飛び降りるっ……あのぉ、あの鎧みたいなの借りれませんってんですかっ?」
「えっ、あぁっ、はぁい……」

ジェットパック的なそんなのが付いてて空も飛べそうなアーマー兵をちらり
あれなら安心かなーなんて言ってみるも、まぁ結果として無理だかなんだかで諦める事になるのである

「……よぉしっ、ふあーってんですよぉっ」

ジョシュアの後にぴょんと降下

「うひゃぁーっ」
「……ソーマっ、大丈夫ってんですかぁっ?」

何やら賑やかしい彼を見て苦笑
ジョシュアとバディ状態でそのまま高速降下は続いていく
勿論パラシュートは忘れていない
535 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/12(水) 22:23:09.93 ID:xOBZVENAo
>>533
「はははッッ!!指で雷管弾いて撃ってみたらどォだ!?」

落下時の轟音に紛れて、インカム越しにジョシュアの声が聞こえる筈だ。
ソーマの気持ちも知らず、ほぼ丸腰で敵地のど真ん中に放り出されたソーマにとっては笑い事ではない。
尤も声を張り上げてようやく聞こえるくらいだ、ボソっと告げられた悪口程度なら聞き逃してくれる筈。

>>534
「どォだ、空は気持ちいいだろ!?」
「雲に入る前に離れるぞ、俺は加速する!」

大の字に身体を広げて減速しつつ、暫し手を繋いでくるくる廻りながらの落下。叫ぶ声が無線機越しになんとか伝わる。
やがて手を離せば、高度計を差して、続いて眼下に広がる雲を差し、ジョシュアは両手を少し掲げてニアから距離を取った。
降下の訓練を積んでいるだけあり、スラスター無しで自由に空を舞う要領を得ているようだ。

「じゃ、あの世でな、アウト!!」

無線機のスイッチを切ってニアから離れ、ぐんと頭を低く、地面に垂直になるようにして身体を折りたためば加速する。
その姿勢を維持したままニアの落下速度よりもずっと速く、雲の中に突っ込んで消えた。
536 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/12(水) 22:29:06.39 ID:NrJKrVT+o
>>532

「問題ない」

 クラス8アーマーは洗練さいう意味ではむしろ退化したとすら言えるだろう。
 重厚に頑健に、そして大きい。人型を模した形状を追求していたアーマーとは方向性が大分違う。
 急激な技術革新があったというよりは、方向性を変えているのだろう。

【ゆえに試験部隊の趣が強い。色々と取捨選択をしているらしい。
 ISAC自体が長年の安寧で劣化し、腐敗していた状況からの脱却を模索している組織だ。アプローチの仕方も様々】

>>533

「ヒネた見方ばかりする仕置きだ。メイトリクスやランボーみたいに〜を期待する。
 もっとも、私はアレが何が楽しいかサッパリわからなかったがな」

 結果的に軽装となったソーマタージの運命の巡り合わせの皮肉に合掌しながらも、
 当人を蒼天に引きずりこんだイムカは常通りの無表情テンションのままであった。

>>534

「アレはアレで動かすのにコツが要る。訓練抜きでイキナリ動かすのは無理だろう」

 ゆえに、パラシュートめいた何かで落下するのが一番いいのである。
 まあ、細かいところはジョシュアがフォローしてくれるであろうという期待もあった。

 −−−−−−−−−−−

>>532-534

PIPIPIPI…地上が大分見えてきたところで、件の軍事施設が高らかに緊急サイレンを鳴らしているのが見える。
 が、突入計画に際して準備した欺瞞は完璧なものであり、その初動は遅れているといっていいだろう。

【それでもパワーアーマー兵がコンテナから続々と出てきているのが見て取れた】

 施設からは対降下兵用の銃撃と対空砲火が始まっているが、
 それは落下する越境者とISACの位置よりずれて表示されている彼らのホログラム映像に照準が向けられ、
 越境者達から見れば、的外れのポイントに攻撃を加えているようにしか見えないだろう。

「質量ホログラムの欺瞞もそろそろバレるが…こちらの方が早い」

 イムカがサインを送ると、ISAC兵は降下地点を算出。ブースターを吹かしながら離れていく。

「それでは…」

 イムカはパラシュートを開いて、そしてすぐに切り離して降下!!

「コンタクト!!」

 そのまま、シールドで銃撃を弾きながら、地面に降下。
 PA兵の一人を降下加速をつけたトンファーで破壊しながら着地!!

【既に迎撃射撃は始まっており、中空の各員にも銃弾の雨が飛んできている】
537 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/04/12(水) 22:39:29.01 ID:YuoNwiKh0
>>535-536
アーマーは訓練無しには無理だとの事である
残念、諦めざるを得ない
そして降下なう

「はぁいっ」
「……楽園でまたぁっ」

ジョシュアの背に呼び掛けて、自身はやや上方に位置する
しかしてコンタクトだ、最早地面がそらよりも余程近い

「……ぃよいしょぉっ!」

上空に居ながらにして6本のタイドメイカーを展開
うち2本の先端に、重ねて背負っていたらしいシールド板を持たせていた
それらで持ってして対空の砲火を防ぎ切り着地
4本の触腕を脚代わりに、2本を攻撃用に構えたスタイル

「……うわわっ!?」
「……やっぱこれっ、目立ちますってんですねぇっ……」

タイドメイカーでの行動は攻撃力で言えば優れてはいるが、何よりも目立つ
銃弾を浴びながらも攻撃用の触腕で突き、そして薙ぎ払うのだ
538 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/12(水) 22:40:40.72 ID:7hOfCQqc0
>>535-536
「笑えるか畜生!お前を殺してその死体を武器にしてやるからな!」
【インカムから聞こえるジョシュアの笑い声に怒声を返し、見えているか分からないか中指をビシッと立てる】
【そうこうしている内に先を越されてしまったようだ。雲に飛び込み、見えなくなる】

「これだから無粋な軍人は嫌いなんだ!バカ!オタンコナス!ドサンピン!」
【聞くに耐えない罵詈雑言を飛ばし、コートをはためかせ地面に向かう!流石に高高度から地面にそのまま叩きつけられれば、いかなサイボーグとて死ぬか戦闘不能になる】
【マジでビビった表情を一瞬見せ、酸素供給機を装着!】


【途中までイムカにしがみつく様にして落下。開くパラシュートにに顎を打ち据えられそうになりながら、勢いが和らいだところで彼女の背中を蹴る様に飛び離れる!】

「イヤーッ!!」
【地上から飛んでくる銃弾の雨が掠る。中を数度きりもみ回転し、赤く発光する瞳で地表を睨みつける!
【何層にも触手の鎧に覆われ、落下の勢いを乗せられた右腕は、パワーアーマー兵の頭をそのヘルメットごとトマトの様に潰そうと迫る!】
539 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/12(水) 22:41:32.21 ID:xOBZVENAo
>>536
「うーん……結構視られてやがんなァ」

ジョシュアの降下キットはパラシュートではなく、OSATと同じくスラスター。ゆえに終端速度は高く、視認性は低い。
本来ジョシュアら旧世代のOSATはオシリスめいたスラスターによる減速ではなく、ポッドによる投下がメインなのだが、
ジョシュアの場合はHEXAでの従軍もあってか、スラスター降下も幾度となく行っていたようだ。

「……コンタクト」

着地、前転し衝撃を逃がすと共にライフルを抜いて構え、前転が完了する事には既に撃ち始めていた。
迸る蒼い閃光に従って並んだ二枚のレールの隙間から高速の飛翔体が二体のPA兵目掛けて射出される。

「へェ、クラス8は細分化でもさせるつもりか」
「今までみてェに単純なアップグレードってワケでも無さそうだ……おっと!」

クレートのカバーに隠れると同時、上空の味方を案じるよう見上げた。
そうして視認した次世代型OSATの振る舞いに思わずジョシュアは唸る、かつてなくパワフルだ。

しかし高機動戦には極めて不向きだと一瞬で看破する。無重力化では質量の大きさは緩慢さ。
おそらくは今までとは異なり、同一カテゴリ内で様々なアーマーに派生するのだろうと思案。

そうしてなんだかんだ新型に気を取られている間に、撃ち返してきたPA兵の弾丸がクレートを貫通。
慌てて隣へとズレ、他のカバーへとダッシュしながら銃を平行に傾けつつの射撃。
大きな妨害が無ければ、近くのガンシップヘリのロケットポッドへと転がり込みそれをカバーとするだろう。
540 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/12(水) 22:46:59.63 ID:xOBZVENAo
>>538
「おい、使うか?」
「一応50口径だ、BMGだがな」

無線機越しに呼びかけつつ、ひらひらと人差し指に引っ掛けて揺らすのはジョシュア愛用のリボルバー拳銃。
メイジャー・コルネル。重機関銃などに用いられる.50BMG弾を三発装填できる超大型のハンドカノンだ。

「使うなら壊すなよ、レアものだ」

ソーマの所持している銃弾の規格と合うかは分からないが、とりあえずどうだと呼びかけてみたり。
承諾すればすぐにでも地面を滑らせてソーマのもとへと届けるだろう。擦り傷必至。

【サイドアームの譲渡:ジョシュアの所持しているメイジャー・コルネルを貰える】
【ジョシュアの弾切れ時の隙が大きくなり、また壊すと怒られる】
541 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/12(水) 23:01:41.69 ID:NrJKrVT+o
>>537

 ギギギギギギギギッ!!

 中空でのパラシュート展開は言ってしまえば敵の格好の的である。
 ゆえに散発的とはいえ、それなりの数の重機の弾丸が襲い掛かり、
 シールド板があっという間に歪み、ヘコみ、千切れ、消耗していく。

「ミュータントタイプだ!警戒しろ!」

 そして、ニアの懸念通りである。目立ちすぎる。
 しかし、それは銃火を集中させることで、他の降下を援けるという役割にもなっていた。

【そしてどうにか着地!】

「バケモノが!撃てっ!!」

 そして先ずはアサルトライフルの斉射がお出迎え。
 降りた周囲はまだ軽装型が殆どだ。触腕で容易に薙ぎ払える。今は、まだ。

>>538

 銃弾を弾く衝撃を浴びながらも降下するソーマタージ。
 その鎧われた右腕は降下速度を充分に載せてPA兵の頭部を一息に破砕!

「こちらも!?ISACはミュータント揃いか」

 銃口がソーマタージに向けられるが些か果断さと決断に欠けている。
 ニアにしてもそうだが、ミュータントめいた特徴をもつ敵対者相手には
 先ず、その未知への恐怖。常識のマトモさ≠ェ銃弾よりも先に敵の精神を撃つのだ。

>>539

 流石にジョシュアは降下強襲作戦にも手馴れたもので、
 素早い挙動で射出されたレールガンにパワーアーマーの軽装甲版に風穴が開く。
 小銃弾程度ならば、あっさり弾き返すだろうが、強烈なローレンツ力を持つレールガンには無力だ。

【ゆえにカバーポイントまでの退避は容易であろう】
【銃撃は向かってきているが、まだ、敵は強襲の衝力から立ち直れていない】

 −−−−−−−−−−−
【全員対象】

「さて、エメラルドよりも貴重な敵の混乱だが…もう少しサービスを引き出すとしよう」

 イムカがそう言って空中に目を向ければ、ISAC兵がアーマーロック状態で、
 その重装甲そのものを砲弾とでもしたかのように、鉄の飛礫となって基地中に降り注いだ。

【砲弾と化した兵士達が落下するたびに、コンクリートが破砕し、ヘリは拉げ、施設が崩れていく】
【大質量の重厚なアーマーとロック機能。衝撃吸収ジェルと簡易重力制御が可能とする力技である】

 見る見るうちに基地が穴だらけのチーズと化していくのは壮観以外の何物でもあるまい。

【敵の混乱と壊乱ぶりは哀れなほどで、早々に指揮系統に深刻なダメージを受けたことが窺える】

「よし、理想は訳がわからんうちに敵にこの世からご退場願うことだが…」

 そこまでイムカが述べたところで、異変が発生。周囲の気温が急激に低下しているのだ。これは――

【越境者達の周囲気温が一瞬で氷点下を下回る。
 全環境型アーマーを身につけていないor環境適応処置を受けていない場合は、
 身体能力に悪影響をもたらすダメージとなるだろう】

(カノッサが相手ならば当然敵方にもいるか…能力者がな)
542 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/12(水) 23:12:08.76 ID:xOBZVENAo
>>541
「ヒュウ!ロック機構はやっぱ必要だよな……ん?」
「……何だ……クソ、手が……髪が凍っちまった…!」

アーマロックにより頑強な金属塊の如き剛性を得た彼等が基地に降り注ぐのを見て思わず歓声。
やはりOSATはこうでなくてはと狂気する中で、ふと銃を保持している左手が滑るのを感じた。
ふと見れば白い汚れ?いや、手袋に空気中の水蒸気が結露し、そうして凍って霜の膜を形成していたのだ。
パキパキと音を立てて凍結してゆく身体の各所、骨まで染みる寒さに髪すらパサパサだ。

「全員備えろ!能力者だ!!」
「痕跡は残せねェ、くたばんなよ……ッ!!」

ジョシュアのアーマーは全天候型である、高高度の低温に耐える事が出来る程の。
されど異能ともなれば”メーカー保証”の適応範囲外だ。徐々にスーツが蝕まれてゆくのが判る。
OSATのメンバーに通達しつつ、心の中で最も気にかけているのはニアだ。

「(氷はマズい……ニア……!)」

ニアはジョシュアらとは異なり生身に近いカラダの持ち主だ。それに彼女の触手は水。
大幅なパワーダウンが課せられてしまえば、濃い弾幕に晒されていることもあり、長くはもたないかもしれない。
そんな予感が脳裡をよぎり、ジョシュアはカバーから飛び出して彼女の元へと向かった。
543 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/12(水) 23:13:25.95 ID:xOBZVENAo
>>542

「(氷はマズい……ニア……!)」

ニアはジョシュアらとは異なり生身に近いカラダの持ち主だ。それに彼女の触手は水分を多く含む。
大幅なパワーダウンが課せられてしまえば、濃い弾幕に晒されていることもあり、長くはもたないかもしれない。
そんな予感が脳裡をよぎり、ジョシュアはカバーから飛び出して彼女の元へと向かった。

//おっと抜けてましたー
544 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/04/12(水) 23:15:33.61 ID:FY6+NdFA0
>>541
「……もうっ!」
「うわととっ……、危なぁっいっ!」

ミュータント呼ばわりは久々である
まぁそれでもかつての頃を考えれば別段苦痛でもなかった
結果としてタンク役を演じる事になり、殺到する火線
体を上へ下へ更に左右にぶーらぶーら
序でにひしゃげた盾を、それでも銃弾を防ぐ役割は充分なのだ
そして反撃の触腕を振るい、薙ぎ払う

「……うわっ、なんだってんですかっ……!?」
「……!?!?」

隕石めいて大地を抉るアーマー兵のエントリー
巻き起こる大混乱、しかし周囲の空気が一変した
指先に霜、凍結がタイドメイカーの表面に走る
咄嗟に飛び退いて全ての触腕をパージ
着地、凍えながら月光を抜き放つ

545 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/12(水) 23:16:48.86 ID:7hOfCQqc0
>>540
「とっとと!そのバカげた銃を!俺に寄越せ!貸して」
【戦火の中、長髪を垂らし、血走った眼でギョロギョロと周囲を見渡す様はまさに悪鬼か】
【地面を滑って爪先に当たったリボルバーを蹴り上げ、空いた右手に握る。弾の規格は合うみたいで、すんなりと彼が握り締めていた銃弾を受け入れる】

【BLAM!!BLAM!!撃てるようだ。轟音と共にパワーアーマーに新たな穴を開け、満足気に肩を竦める】
「屈伸する必要はなくなったな。スッキリ」
【残弾:四発】


>>541
「次その呼び方をしたら、来世でもう一度殺してやるからな!」
【向けられる銃口にも臆せず狂犬めいて飛びかかる!】
【血走った目は今や赤い光を発し、酸素供給機は顎門めいて縦に開いて尖った牙を露わにしている】
【地獄の猟犬じみた凶相を浮かべて噛み付かんばかりにヘルメットに近づけ───ジョシュアから借りた銃がパワーアーマー兵の心臓の辺りへ向けられる】


「アレあるんなら最初っからやってくれよ。俺ら来るまでもなかったんじゃねぇか?指示だけ飛ばしてさ」
【返り血と自分の血で顔を染めたソーマタージが、飄々とした調子でイムカたちの所へ近づく。リボルバーはスラックスのベルトに無造作に突っ込まれ、歩みに合わせて微かにズレる】
【アニメでよくあるチーズみたいだ。軽く笑って呟いた次の瞬間、背中に氷柱を突っ込まれたかの様に総毛立つ!】

【実際に周囲の気温が下がってきているようだ。網膜ディスプレイが長いロードの末、今更になって警告を発する】
【コートの前を閉じ、腕を抱くが寒さは引かない。白い息を吐き、周囲を見渡す】
【急速な冷凍で、表皮に霜ができてきている。このままいれば人工皮膚は凍って裂け、身体を動かすのもままならなくなるだろう】

「奴さん、こっちに気づいたみたいだな…。来るぞ、備えろ
 その前に暖め合いっこでもしようか。人数比も丁度いいだろ、野郎二人に女……悪い。やっぱなし。バランス悪かった」
【バツが悪そうな顔でイムカをチラリと見、遠回しの侮蔑!】
【もうじき冗談を言ってる余裕も無くなりそうだ。一刻も早く敵対者を発見、殺さなければ】
546 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/12(水) 23:24:18.21 ID:xOBZVENAo
>>544
「オイ、生きてるか?」

駆け寄り、寄り添う形でニアを援護する。

「助けに来たぜ……なんて気の利いた立ち回りはしてやれねェが」
「ヤバくなったら俺を頼れ、エクソダスもな」

周りを見るにソーマとニアは長くはもたない。自らが薪になる必要があると判断。
ジョシュアは異能の力を借りて、右腕を紅く燃え上がらせて高熱を発生させる。
燃費も悪く気休めだが、近くの人間程度であれば温められる。

「生憎ここにゃ人間しか居ねぇんだよなァ……」
「(まーた屍喰いなんて呼ばれるハメになんのかね)」

地に伏せるPA兵たちを喰らえば、いくらは暖炉に薪を継ぎ足すことは出来るだろう。
しかしイムカの前で、仲間達の前では人を喰らわないというジョシュアの誓いに反する。
限界に至るまでは我慢だなと脂汗を滲ませながら、明々と松明をくべ続けるのだ。
547 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/12(水) 23:33:28.56 ID:NrJKrVT+o
>>542

 OSATは強襲降下部隊。その面目躍如となるタクティクスの経過は良好だ。
 かなりの力技であるが、強襲効果の拡大効果は劇的であった。

【イムカ・グリムナーの薫陶を受けたクラス8の戦闘行動】

≪大尉。ニアの戦力値の低下を確認。援護しろ≫

>>545

「そう言うな。連中、戦闘経験はまだ浅いのでな。不測の事態の対応は怠れんよ」

 言外にソーマタージをそれなりに頼りにしているということだ。
 生き抜く力においては、凡百の兵士などより遙かに上であると評価している。

>>544

「――相性かっ!?」

 ニアのタイドメイカーの動きが瞬く間に鈍るのが、
 サーボスカルを通じてイムカにも伝わった。
 しかし、イムカは生憎、彼女をフォローするには物理的距離がそれなりにあった状態だ。

 −−−−−−−−

【全員対象】

「動きが…撃て、撃てーーーッ!!」

 敵PA兵は全環境処理を行っているのか戦力に低下は無い。
 むしろ、未だ秩序を回復できないことこそが既に戦力の低下を招いているといってよかったが。

【半ばパニックからの脱却を図るに近い様相であるが、機であることは掴んでいるのだろう。
 月光を抜くニアに銃口が集中!少なくない弾丸が放たれる】
【周囲は遮蔽物もそれなり、そして死したPA兵という使いでのありそうな物体も転がっている】
 【→銃弾が放たれるより僅かに先に、ジョシュアはニアの援護圏内に入れるだろう】

 −−−−−−−−

「…捉えた!!」

 ソーマタージと行動していたイムカがサーボスカルの俯瞰視点より、能力者を探し当てた。
 それをソーマタージとも視覚共有。それは――

【キャタピラ音と共に基地外部へ進んでいるのは…重戦車。能力者はその戦車の中だ。距離にして約300メートル】

 巨大な砲塔はスローさすら思わせる動きで旋回し。こちらにピタリと照準が合わさった。

「…流石にアレをシールドで受け止めるのに挑戦する気にはなれんな」

【対人散弾頭が装填されている。広範囲に鉄飛礫をばら撒くタイプだ】

「なんとか接近しろ。対戦車弾が無いならトップアタックが相場だ」

 言ってイムカはクラックグレネードを投擲。敵散弾の接近タイミングを予測して起爆する腹だ。
 爆炎で僅かに敵のセンサーも鈍るだろう。その間にソーマタージに接敵しろとオーダー。
548 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/12(水) 23:40:15.00 ID:xOBZVENAo
>>547 >>544
「もう向かってる!」

イムカの指示と同時に、転がり込むようにしてニアのもとへと飛び入り、レールガンをフルオートですべてバラ撒く。
弾切れと同時にマググリップにライフルをマウント、サイドアームを抜こうとしてその動きが止まった。サイドアームがない!

「ちィッ………!!」
「離れんな!伏せろ!」

結果としてその動きは単純、PA兵たちに背中を向け、ニアを庇うようにして立ち塞がる。
その間にもプラズマグレネードのピンを抜き、二つほどノールックでPA兵たちへと投げた。
もし可能であれば、ニアにライフルのリロードを委託したい所だが、この状況では厳しいか。

【銃器使用不能:一人でのリロードが不可能であり、またサイドアームもない】
549 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/12(水) 23:41:19.69 ID:7hOfCQqc0
>>547
「戦車か…。厄介だな。手榴弾とか無い?」
【網膜ディスプレイに映る戦車に舌打ち。アレに挑戦する気になれないというのには、同感であった】

「なんでやりもしない事をそう諦めるんだ。もっと自分を追い込め」
【軽口を飛ばし、刀を引き抜き刃を握る】
【低周波振動を発する刀身は、まだ高熱を持っていた。掌を焼き焦がし、煙を上げて口角を吊り上げる】
【この冷気だ。長くは保たないだろう。───ならば、それより早くただ殺めるのみ!】


「気軽に言ってくれるなぁ」
【それだけ言い残すと、疾風の如く駆け出した!背後で響く爆発音!】
【資材、瓦礫、死体の陰に隠れ、戦車に少しずつ近づいていく】
【こっそりと接近、振動剣でハッチを切り裂き、後はもう皆殺しだ。頭の中で何度も計画を反芻しながら、注意深く迫る!】
550 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/04/12(水) 23:45:57.16 ID:FY6+NdFA0
>>546-548
「なんとかぁっ……」
「……ありがとうってんですっ、でもそれは大丈夫だってんですよぉっ」

凍て付いた空気の中、白く煙る吐息を長く長く口元から棚引かせながらの返答
続き、ジョシュアの異能の燃費の効率を知っている
それが故にこの戦闘状況に於いては不合理だともだ
熱源がなくとも何とか動くには動く、この体は
だからこそ戦闘面に集中するようにと、言外に告げた

「……!!」

瞬時にタイドメイカー1本を展開、地面を叩きつけて加速し銃弾を躱す
変則的なステップだ、その途中に即座に凍てつき始めるそれをパージし使い捨てながらの
だがそれでも数多くの火線は幾分か、その体に赤いラインを走らせる事にはなる
止血の必要はないなと苦笑、既に血液は凍り始めているのだから

「んわっ……!?」
「……ジョシュアぁっ!?」

視界が暗く代わり、何事かと刹那状況を悟る
リロードが必要と察し、手を伸ばすが今ひとつ矢張りこの冷気に阻害されていた
→リロード技術は多くの火器を習得済み。 但し冷気によるマイナス判定が存在している

551 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/12(水) 23:57:52.19 ID:NrJKrVT+o
>>549

「オーダーだ。戦車兵はどうしてくれても構わんが、能力者はなるべく無力化し殺すな。情報源にしたい」

 イムカの無茶振り、リクエストだ。まあ、いつもの事といえばそうだし、情報が必要なのも事実である。
 が、殺せばOKに比べてシンプルでないのは、難易度を高めることにも繋がるのだが。

【爆裂音!散弾が飛び散り、周囲の壁や構造体。PA兵の死体を粉々に破砕していく】

「さて…っ」

 イムカがピアシングレーザーを射出し、タンクのシールドを削っていく。が、装甲までは貫通できない。
 が、もちろん、これは囮役として派手にやっているだけで本命は――

【重戦車は反応jが遅れて既に眼前にまで到っていたソーマタージに気付き、
 対歩兵の重機関砲を向け、放ち始める!掠っただけでフレームを破砕させる威力を誇る!…が既に遅い!】
【接近すればトップアタック可能!中には兵士3名とスーツ姿の男が一名。能力者が誰かは自明だ!】

>>548>>550

「撃てっ…ギャアアアッ!!」

 プラズマグレネードでPA兵を3体ほど巻き込むことに成功。
 ノールックでの投擲にしては上手くいったほうだが、

「ひるむな!撃てーッ!!」

 凍結が体内にまで及び始めたニアを庇うカタチで立ちふさがったジョシュアのアーマーに小銃弾が次々に突き刺さる。
 アーマーの硬性と、シールドの有無にもよるが、雨あられと降り注がれては長くは持つまい。

【庇われるニアはどのようにコレを抑えるか!?】
【→そして、一定の訓練を受けていたニアの手によりレールガンのリロードが完了。氷点下でも身体は裏切らなかったのだ】

 【→しかして、十字射撃を受けながら、精密射撃で敵を一気に殲滅するにはかなりの技量が問われる】
 【→銃撃という妨害要素をニアがフォローできるか?というのも重要な要素となりえるだろう】
552 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/13(木) 00:08:51.89 ID:/G3t1wPko
>>551
「ぐッ……がはッ!!」
「サ、ン………」

ニアを抱き締めるような形のまま黒い血を吐いた。胴体に4発。今の残存エネルギーでは全てを治癒できない。
ニアの身体に寄りかかってふらけ、そうして背中からライフルが譲られる。
銃撃に耐え、ようやく完了したリロード。燃え上がる腕を元に戻せば、ニアが凍える前に行動を起こす。

「キュッ…!!」

ニアの手の中にあるライフルに触れた、握った。その瞬間だ。
赤黒く輝く瞳の軌跡を輝かせて、ぐるりと高速で反転、ライフルを両手で保持し狙いを定めて引き金を引く。
バキン!と空撃ちの音、銃の動作が止まる。かじかんだ小さな手は、うまくマガジンを押し込めなかったのだろう。
半差しのマガジンをブッ叩いてもう一度構える。今度はプロジェクタイルの装填完了を示すライトが点灯する。

「………」

銃弾が雨の様に降り注ぐ地獄。窮地の中でジョシュアが取った行動は、咆哮でも呪詛でもなく、沈黙だった。
血の味が充満する口の中を、白く湿った呼気が何度も往復する。ほんの少しの間を開けて整った呼吸。
ニアにもたれるよう軽く身体を預け、弱った身体のブレを軽減する為の依託射撃の恰好。
ワンショット・ワンキル。一人につき一発、それ以上はいらない。二発目を撃つ猶予もないのだから。

引き金を引けば、蒼い炎がマズルから放たれては消える。スローモーな世界。
一発撃てばまた次へ、急所を捉え外すことなく全てを撃ち抜く腕と自信がジョシュアにはある。
多くの従軍経験と仲間と乗り越えた過酷な状況。それらを生き延びた経験の裏打ちするそれを信じている。
ニアが怯まず自らの身体を支えてくれると信頼し、たとえ自らの身体に被弾したとしても彼は一切の怯みを見せない。

装填された全ての弾を撃ち切る頃には、既に戦いは決しているだろう。
553 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/13(木) 00:08:53.00 ID:mhGiwtk20
>>551
【KABOOOM!衝撃が近くのソーマタージを襲う。空気が振動し、離れた所で砲塔の向く先全てのものが粉々となっていった】
「おっかねー…。やっぱり上で見てたかったな」

「イヤーッ!」
【BRATATATATA!重機関砲が火を噴くが、接近した以上恐るるに足らず!】
【臆せず飛びかかり、機体上部に陣取る!機関砲を蹴飛ばし、内部へ!】


「まさかの時のスペイン宗教裁判だ。ミュージックスタート」
【ふざけた物言いと共に、リボルバーの銃口が無造作に兵士に向けられる】
【BLAM!!BLAM!!BLAM!!圧倒的破壊力を持った弾丸が兵士を屠ろうと放たれ、そのコンマ数秒後ソーマタージが動く!】
【そのまま殺そうかと思ったが、先手を打たれてしまった。接近戦に持ち込み、得意の喧嘩殺法でスーツ姿の男を必要以上に叩きのめそうと重いストレートが男の顔面に向けて放たれる!】

「ハッ!ラッキーだったな!?生きているだけラッキーだろ!?」
【…あくまで「殺すな」と言われただけだ。彼の思うが進み、そのままやらせたら、殆ど死にかけの虫の息にしかねないだろう】
【成功したらば、ついでに戦車も奪おうと相対しながら考えている。ジョシュア達の援護に向かうつもりだ】
554 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/04/13(木) 00:13:38.05 ID:v1pYuI3D0
>>551-553
「……っ、」
「……八葉っ……!!!」

その場に座り込み胡座をかいて、胸を開く格好で両手を広げた
直後に爆発的な勢いにて展開される8本の触腕、無論即座に凍り始める

「……【氷輪】っっ!!!」

それらを4本ずつ束ねたモノを、左右に突き立てる
凍るはじから銃弾に曝され、傷つき、しかし最大限の太さを更に束ねそして霧氷の鱗を纏うそれらは直ぐに破壊し尽くされる事はない

そこへ、開いた胸の中にジョシュアの体が、在るべき場所にそうなる様にぴたりと嵌った
両手で確固とし、しっかりと支える
タイドメイカーの防御陣が突破されるまでの合間にそう時間はない、寧ろ一呼吸と少しであろう
だがそれで充分だとニアは確信出来ていたし、疑う余地などまるで皆無
信じる事の前に、ちっぽけな不安要素など消し飛んでしまうモノなのだ
この場に存在する全ての仲間への信頼が、ニアのこころの中に巣食う悪魔を追い払う
555 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/13(木) 00:26:49.58 ID:x6shYD2go
>>552>>554

 ニアがその鈍ったタイドメイカーに活を入れて防弾盾を形勢!
 それは射撃体勢に入ったジョシュアに対する防御支援となり、
 彼の射撃の邪魔をする銃弾を弾き飛ばていく。

【もちろん強度も劣化しているため、瞬く間にひび割れ、砕けていくことだろう。猶予はあまりにも短い】

 しかして、その僅かな間隙があればよい。
 訓練された兵士。所属組織からこそは評価の低いジョシュアであるが、
 彼が生き延びた経験は決して彼を裏切らない。

【スローの世界でレールガンの軌跡は丁寧なくらいにまっすぐ敵を一体一体確実に屠ってゆき】

 タイドメイカーが砕け散り、全弾を使い尽くした頃には眼前の敵は全滅を相成っていた。


>>553

「なっ?!」

 パッチを切り裂いたソーマタージを睨み、能力者は掌を向ける。
 圧縮した冷気をそのままたたきつけようというのだろう。確かにそうなれば人間など即死だ。

【が、反応速度域がサイボーグのソーマタージと能力者とはいえ生身の人間では分が悪すぎた。
 戦車兵は早々に射殺され、能力者もその真価を発揮する前に、ストレートを顔面に打ち込まれる!】

 なお、イムカもソーマタージの好きにやらせてしまうため、
 重戦車から引きずりだされたときにはボロ雑巾もかくやという有様のモノが出ていることになるだろう。

「確保完了。おっと、あっちも終わっているようだ。何とかなったな」

 見れば援護に向かおうとしたころにはニアとジョシュアは独力で状況を打開していた。流石、である。

【全員対象】

≪敵コントロールポイント制圧完了。指名手配テロリスト:アヴドゥールの死亡を確認≫
≪敵ビークル、全て破壊を終えています。脱走者は若干名。追撃は――了解≫
≪パッケージは確認できず。繰り返す、パッケージは確認できず≫

 ISACユニットによって、既に主要施設は制圧完了。
 若干のトラブルはあったが作戦要綱は全てタイムスケジュール通りに推移。完全な成功である。

「よし、皆、回収ポイントまで移動。速やかに離脱するぞ。私は国際問題の主役になる気はない」

 やや茶番染みたカバーストーリーは出来上がっているのだが、
 証拠は少なければ少ないほどいい。と、言うわけで、撤収も速やかに。終わってみれば2時間にも満たぬ闘いであった。

【この戦闘は非公式作戦であり、公表される類ではなかったが、闇社会ではすぐさまこれは拡散し】
【→ISACの健在…否、復権を高らかに告げる喇叭のように響き渡ることになる】

 【→捕虜となった能力者の尋問も始まり、経過は追って報告となるようだ】

//おちまい
556 :おんも [sage]:2017/04/13(木) 20:40:23.88 ID:vziaorqKO
したらばに書き込みが出来ない謎のproxy規制っ
こんばんはーですよー
557 :アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/13(木) 22:07:26.34 ID:ReEGmHKw0
【狭間のスクラップヤード】
どこかピンと張り詰めたような空気が漂うスクラップヤード
今まではなんだかんだでバカ騒ぎしたり のんきな笑い声が聞こえていたそれらが 鳴りを潜めている

皆言葉にせずとも 肌で感じているのだ エーカーとの最終決戦が近いことを
故に体を休める者 祈りを捧げる者 はやる気持ちを抑えて鍛錬に励む者 武具の点検に勤しむ者 それぞれがそれぞれ 大きな戦いへの準備を行っていた

ロイもまた 自らの纏う武器のメンテナンスを行い
アキレスは諜報部にて敵方の動向を探り
ベティは・・・やっぱり謎石遊びで暇をつぶしている

そんな中 ほかの者は 最終決戦へのカウントダウンの中を どう過ごしているか
558 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/13(木) 22:14:19.07 ID:v1pYuI3D0
>>557
「あ、み、皆様……」
「……これは、えーっと……?」

そんなスクラップヤードにやって来たのは半人である
生まれ故郷の世界で、半人の無機的な部分のメンテナンスを行っていてしばらく留守にしていたのだ
故に、この緊迫の空気の張り詰めるここに何事だとキョドりながら縮こまって歩き、仲良しグループを見つければほっと一安心
小走りでやって来て状況の情報を知りたがるのであった

559 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/13(木) 22:16:11.66 ID:mhGiwtk20
>>557
「よう。お前らもいい加減休んだらどうだ。気持ちは分かるがな」
【古びたカウチに腰掛け、何らかの薬品を精製するソーマタージ】
【一本一本注射器を用意し、中に詰めていく。自前のコンバットドラッグはこれで充分だ】


「ああ、気持ちは分かる。まるでクリスマスかテストの前日の様な気持ちだ。
 学位は取った。…獄中でな」
【軽口を叩くと、深く踏ん反り返って煙草を咥える】
【常に楽しんでいるかの様な飄々とした態度は、この状況でも途切れない】

「それとも、今のうちに他の連中に挨拶でも済ませといたらどうだ。念の為、な」
560 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/13(木) 22:20:32.04 ID:jF25AHdM0
>>557
「ふぅ〜〜〜〜〜〜」

椅子に腰かけ、くつろいで過ごしているのがユーカリの過ごし方だった。
彼女はとある計画に関する密命を帯びていたのだが、それが済んだらしい。
こんなにも気楽なのはとある事情から戦闘には不参加なのもあった。

そもそもそんな事情を知らないゲルヒルデはここにおらず、ほんの一時関係者であった初もなぜか姿が見えなかった。
561 :アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/13(木) 22:28:25.16 ID:ReEGmHKw0
>>558-559
その少し離れた場所では長剣ギガースが静かに瞑想を行っている

アキレス「エーカーの本拠地がわかったんだ」
やってきたタェンティースに理由を告げるアキレス

―――ギィ!!
ベティちゃんは石を投げている

アキレス「味方も随分と集まった もうすぐ決戦がある だからさ こうも張り詰めた空気なのは」

だがソーマタージの言葉には苦笑するしかない

ロイ「その通りなんだがな 誰もがお前さんみたいに能天気ではいられないってのが本音だろうな」
ドラッグを仕込むソーマタージにシガレットケースを放るロイ 中身は紙巻きたばこ だが匂いが違う どうやら法律的にアウトなハッパを使ったヤツのようだ

アキレス「俺はいいかなぁ 家族は何も知らない方がいいし 顔合わせたら遊んでないで仕事しろだろうし」
ロイ「そういうフラグ臭いことはやらないことにしたんだ 帰ってから贔屓の遊女に顔を出すがね」
と笑って見せた

―――ギィ!!
ベティちゃんは暇なら一緒にどうだと 石遊びに誘ってくる

>>560
ロイ「よぅ 何か大変なことでもあったか?」
ソファでくつろぐユーカリに声をかけたのはロイである

ロイ「最近姿が見えなかったが カノッサの方で厄介ごとでも片付けていたのか?」
562 :ひいらぎ [sage]:2017/04/13(木) 22:31:47.15 ID:dy2eU57DO
>>557
ほむ…今日も赤ワインが美味じゃのう…
【迫る最終決戦など何のその少女は今日も自分のしたい事を全力でやるだけである】
まぁなる様にしかならぬからの…
【赤ワインをラッパ飲みしつつ】
563 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/13(木) 22:37:46.42 ID:v1pYuI3D0
>>561
「……」

瞑想する彼に対して視線を送る
声を掛けようとしたも刹那、その邪魔になってしまうのを考慮して渋々諦めた
最も、未練がましい視線が送られてはいるが

「エーカーの?」
「なるほど……通りで……」

ようやく察した、というよりパズルのピースがはまったようにして納得
ベティの投げる石のひとつを摘み上げ、ぽいっちょフィールドに投げ込んでみる

564 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/13(木) 22:38:50.14 ID:jF25AHdM0
>>561
「まあ……少しだけ、ね」

微笑むユーカリの顔の疲れは肉体を酷使した者に由来するものではない。
どちらかと言えば、なれないことをさせられた後の疲れに近いものがあった。

「ちょっと私の主義にそぐわないっていうか、そういうことさせられちゃった。
あと、エーカーとの決戦は私は参加できないけど、見てはいるから」

頑張ってね、と笑みは崩さずに言う。
大事な戦いの前だから、できるだけ不安にはさせまいとしているようだ。
565 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/13(木) 22:44:57.96 ID:mhGiwtk20
>>561
「余裕のない連中だ。女にモテないぜ」
【ロイの言葉に鼻で笑い、シガレットケースを受け取り固まるソーマタージ】
【その瞳に自虐的な色が微かに混ざったのは、気の所為だろうか】

「このソーマタージだって、そこまでおきらくじゃあない。…ただ目を背けているだけさ。
 お前らは正しい。死地に向かう者は、そうでなくてはいけない。忘れるな、このオレの無様な姿を。現実を避けて仮初めの幻覚に酔おうとする、卑怯な腰抜けの姿を」


「え?お前家族いたの?俺ぁてっきり何かこう、カビとかコケみたいにポコポコ生えてきたのかと」
【キョトンとした目を向け、「マジかよ」とオーバーに驚く。家族がまだいる事に驚いているのは本当だ】
【てっきり、既に死んでいるのかと思ってた。だって話題に出ないし】

「贔屓の遊女ね。優しくしてくれるやつに甘えるなよ、向こうも仕事なんだ」

【石遊びを誘ってくるベティちゃんの前に出したのは……ナムサン!暴力的な魔改造ブルドーザー(のラジコン)!】
「時代は石なんかじゃねえよ。ガソリンと鉄とV8エンジンだ」
【投げられた石を蹂躙しようと、家屋の二階から聞こえてくる掃除機みたいな恐ろしい音を立てて発進するキルドーザー!】
566 :アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/13(木) 23:00:34.64 ID:ReEGmHKw0
>>562
アキレス「ババァじゃねぇんだからもっとお外であそんできたらどうだ?」
我関せずのひいらぎに声をかけるのはアキレスである

アキレス「鮭ばっかじゃ胃があれるぞ?」
とキューブ状のチーズを置いてった

>>563
長剣ギガースはその視線に気づいてないようだ
ただ深く 深淵まで精神を落とし込む

―――ギィ♪
アキレス「ちょちょちょ・・・やめ・・・!」

その頭にベティが登っていることにも気づかず

ロイ「バロウズがどう判断を下すか分からんが お前さんらにも手伝ってもらうことになるだろう
   その時はよろしくな」

―――ギィ!!
強制的に下されたベティちゃん フィールドの変化に気付き 嬉々として考慮を始めるのであった

アキレス「それで? 巨大な彼に向けられた視線は一体どったの?」
タェンティースの視線に気づいたアキレス君 ニチャッとした笑みを向けるのである

>>564
ロイ「そうかい まぁ何事も終わった後ってのが 大変だからな そっち方面で頑張ってもらうとしよう」
作り置きの焼き菓子をいくつかバスケットに入れて傍に置く

ロイ「実際 厄介ごとが舞い込んでくるだろうからな」
ニヤリとした笑み

>>565
アキレス「うわぁ やっぱりソーマがまともなこと言ってると違和感ぱねぇ」
オーバーに驚くソーマタージに向けて軽口を返すアキレスであった

ロイ「金を払えば優しくしてくれるなんて最高じゃねぇか 料金分きっちり仕事してくれるんだから 金の限り甘えるさ
   まぁ? 所帯持ちには? 分からん話題だろうがな!!」

―――ギィ!?
さて ブルドーザー襲来に驚くベティである これでは神聖なフィールドが怪我されてしまうではないか

だがそこにブルドーザーの進路を塞ぐように何か出てきた 赤と黒のどぎついドーム型の動く何か
それは★15の>504に出てきた 衰退世界よりアキレスにくっついてきたナナホシテントウである
最近暖かくなって活動を再開したらしい

その巨体でブルドーザーを跳ね飛ばしたあと なぜかソーマタージにむけて接近してくるナナホシテントウ
567 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/13(木) 23:08:12.56 ID:v1pYuI3D0
>>566
「……ふふっ、ベーティ、邪魔しちゃいけませんよ?」

人差し指を立てて叱りつける
とはいえその顔は微笑みながらではあった

「えぇ、勿論です」
「……この件に関しましてはわたしは、わたし自身の意志に従います」

半人は確かに、半ば所属しているような組織がある
しかしそれでも、半人が半人である為に行動をなすべき時にはそれらの一切を無視する度量と無謀さを持ち合わせているのだ

「え? あ、いえ、その……」
「……別に、なんでもございません……」
「あ、べ、ベティ、今の状況はどうですか?」

ニッチャリな笑顔を前に動揺、結果として口元を抑え目線を合わせないままそう応じることになった
そして誤魔化すように、助けを求めるようにベティ(&テントウムシ)の元へ
568 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/13(木) 23:08:52.40 ID:mhGiwtk20
>>566
「ああ、お前に話したのが間違いだったかもな。壁に向かって喋ってる方がマシだった」
【歯をむき出しにし、ゴーメーンーナーサーイーネーとキレ気味の買い言葉。とりあえずいつもの調子に戻ったようだ】

「気をつけろよ。エーテルの風にやられるやつと同じくらい、風俗につぎ込んで人生棒に振ったやつを見てきた。
 ……まぁ俺には分かんねえけどなー!所帯持ちだからナー」
【ウンバラバーと顔の横で両手をワキワキし、挑発も欠かさない】


「あ゛あ゛ーっ!?俺のランペイジ号がー!」
【自分で改造し、ガワを付け足し、デカールや塗装までしてきたドーザーを跳ね飛ばされ、悲痛な叫びを上げる。越境者の知り合いがエーカーに殺されてた時より悲しそうだ】
【そのまま向かってくるテントウを一瞥すると、接近を食い止めようとカウチに座ったままヤクザキックを放つ!】
569 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/13(木) 23:11:24.87 ID:jF25AHdM0
>>566
「ま、まあ……ほどほどでお願いしたいかな」

置かれたバスケットの中の焼き菓子を遠慮なく摘まみながら苦笑。
身体を動かしていればそれでいい戦闘はそういう意味では気楽なものだ。
そう思うと途端に不満が湧き出てきて、

「あーもう!私も直接戦闘に参加したかったー!!」

なんて言いながら焼き菓子をやけ食いし始めた。
570 :ひいらぎ [sage]:2017/04/13(木) 23:23:00.92 ID:dy2eU57DO
>>566
…まぁ言いたい事は多々あるが…とりあえずそうじゃな外に出るとしようか…
【そういい、外に出て鳥やらを拾った小石を投げて狩る】

【通常のものとは比べ物にならない初速を与えられた小石は散弾銃に匹敵する威力をもつ】
571 :アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/13(木) 23:28:58.82 ID:ReEGmHKw0
>>567
長剣ギガース「・・・・・?」
ベティの脚がちくちくしたおかげで現世に戻ってきたようです ポリポリと頭を掻いて辺りを見回した後
タェンティースに視線を向け 何があったのかと疑問符を浮かべている

ロイ「そりゃいい 激戦の中では 背中を預けられる仲のヤツがいた方が心強い」

そしてニッチャリ笑顔のアキレス君から逃げるように虫2匹に視線を向けるタェンティース

―――ギィ!!
熟考の余地ありだ とうれし気なベティ
テントウ虫はソーマタージに接近していた

>>568
アキレス「やっぱりソーマはそうやってたほうがお似合いだ」
キレ気味スマイルにニッコリスマイルで応戦のアキレスである

ロイ「ふ〜んだ せいぜい夜の運動会でもしやがれってんだ
   また無駄遣いしてシャウト喰らわないといいなオイ」

そこにロイも加わり 騒がしくなる

ちなテントウムシはソーマのヤクザキックの直撃を喰らうも 一切動じることなくソーマタージによじ登ろうとしている

テントウムシは高い物のテッペンに移動した後 空を飛ぶというルーチンを繰り返す生き物であるので これは虫の本能だから他意はありません

>>569
ロイ「今からでも俺たちと一緒に最終決戦行こうか?」
そんな様子で笑みを浮かべるロイ

ロイ「やけ食いはほどほどになー お肉がついても知らないぜー」
とデリカシーのない軽口をどうぞ
572 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/13(木) 23:37:46.14 ID:mhGiwtk20
>>571
「運動会、大いに結構!借り物競走しかないお前と違って……
 うわ!登ってきた!裏側チョーキメェ!」

【ギャングスタラップばりのFワード連呼が危惧されたか、意図したかどうかは別として、すんでのところで体をよじ登り阻害するテントウ!】
【虫の裏側というこの世の中でもトップクラスにキモくてグロいモノを視界いっぱいに見せられ、カウチごとひっくり返る、まい上がる埃!】


「……あの虫、なんでまだここにいるんだ。子孫でも残しにきたのか?エロ同人みたいに。エロ同人みたいに」
【仰向けに倒れた姿勢のまま、飛んでいくテントウを眺めてポツリと呟くのであった。腰が痛くなった】



//お先落ちさせていただきますです
573 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/13(木) 23:38:00.65 ID:jF25AHdM0
>>571
「うぅ〜〜〜」

本当はそうしたい、けどできない。
義務と気持ちに挟まれ悩むユーカリ。……悩んではいけないのだが。

「うっ……ロイさんのバカッ!」

食へ走るという逃げ道を絶たれた気持ち。
はけ口はどこに?

正解は、ロイに放たれた平手打ちであったのだった。
574 :ユーカリ【ウエポンマスター】>>519 [saga]:2017/04/13(木) 23:38:41.01 ID:jF25AHdM0
//私もお先に失礼します……乙ありでした!
575 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/13(木) 23:41:13.15 ID:v1pYuI3D0
>>571
「あ、ど、どーも……」

ご無沙汰してます、と苦笑混じりに片手を泳がせた
実際半人がスクラップヤードにやって来るのはそれなりに久し振りではあるのである

「勿論です」
「……あぁ、ニアやアユル達にも伝えておきますね」

今は別の世界にいる越境者のニアは無論、半人の故郷である世界にいて越境に対応していないアユルにも連絡を入れるとのこと
アユルは否であれど、そこに住むアラズ、そして多くのアラズァヘッド等は越境も出来る
生体兵器であるし、多くの数が揃う彼女等は戦力として申し分ないはずだ
ぶーん、と呑気に飛んでいく巨大テントウムシに視線を移す
576 :ひいらぎ [sage]:2017/04/13(木) 23:44:52.00 ID:dy2eU57DO
/私もこれにて!ノシ
577 :アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/13(木) 23:48:19.26 ID:ReEGmHKw0
>>570
アキレス「あのさ 割とマジで言うけどさ」
素敵散弾と化した小石に当たり 血まみれとなった鳥が地面に転がる グロ!!

アキレス「息を吸うように銃を抜いたり破壊活動したりするのやめたら?
     正直さ やってることが精神異常のサイコパスと同レベルだぞ」

降ってわいたグロ画像にドン引きのアキレスである

スクラップヤードのあちこちから 武装した越境者がやってきて敵襲かエーカーかと騒いでいる
気が立っているところに破壊活動の音が響けば そりゃもうやってくるだろう

>>575
長剣ギガース「・・・・・・・」
しばしポリポリ頭を掻いて タェンティースに倣い左手を泳がせる

ロイ「ん よろしく」
さて テントウムシは10mほどを飛んだあと着地 またどこぞの高所を目指してトコトコ歩いていく

ロイ「へぶし!!」
そしてロイはユーカリへの軽口の代償を その頬にうけることとなってしまったのだった・・・・・

//んでは〆 おつかれー
578 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/14(金) 00:02:39.56 ID:3HZgfpHF0
>>577
「あはは……」

そんな何時もの様子のギガースを前に、困った風にしかしその実喜ばしいく苦笑を浮かべるのであった

「……彼(?)の言葉も、いつか理解出来るようになるのでしょうか?」

目線でテントウムシを示してアキレスに問う
難しいかもしれないなと内心、そもそも喋らないし

「ふふ、大丈夫ですか?」

びたーんと響く乾音
何時もの喧騒が少しだけ戻って来た事に安堵、ともあれ戦前のひと時を享受するのである

//ありがとうでしたっ、お疲れ様ですっ
579 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/14(金) 22:02:21.51 ID:eyWMH5g2o
【スプロール/インペリウム・エンジニアリンク社にて】

「ふむ」

 基本的にイムカは多忙を極める身であるが、
 それでも、常にスケジュールに雁字搦めというわけではない。
 そんな身分ならそもそも越境者になった時点で職務など出来るはずもなくなる。

【そこはまあ、比喩ではなく眠らない女なのでノープロブレムである。
 睡眠時間というものを必要とし、さらに損ねるごとに能力が低下するような常人とは、
 真の意味で、身体のつくりが違うのだ。マルチタスクと合わせて処理速度は凄まじい】

「スプラップヤードの方は?」
≪000111010101≫
「そうか」

 エーカー社との決戦の気運が高まっていること。
 敵であったイムカ・グリムナーに不信感を持っている者は少なくないこと。
 下手に介入すると、よからぬ者共の思惑により逆効果になりかねないこと。

「この件で私に出来ることは、最早ない…か」

 相変わらず敵をつくりやすい性分だと嘆息。
 こちらが敵と看做している者であれば問題ないが、そうでないはずのものまで…進歩が無い。

【窓の外で降りしきる重金属酸性雨を見て、嘆息。いかん、流石にこれ以上は集中が続かないか、と、
 前回の睡眠より7日間が経過していることを思い出すイムカである】
580 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/14(金) 22:09:27.01 ID:xpsOxyxG0
>>579
「オハヨーゴザイマス」
小さくカチャリとドアが開く音がして 入ってきたのは例のヘタレ男
なんでこんなところにいるかって? そりゃ非合法な運び屋稼業よ

ならば堂々と入ればいいと思う人 正解である
じゃあナンデ? そこに理由は必要ではないのだよ

「いやぁちょっと相談事があってさ・・・あれ? なんか眠そう? 栄養ドリンク飲む?」
とポケットから何かを取り出す

つ【エスト瓶】
581 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/14(金) 22:13:49.97 ID:eyWMH5g2o
>>580

「もう夜だぞ?」

 時間不規則男め、と自分の事は盛大に棚においてジト目なイムカである。
 何か相談事と言われたが、それよりも問題は栄養ドリンクと称して出された何かだ。

「…私はアンデッドになった覚えもなければ火も求めてはいないのだが」

 まあいいと、エスト瓶を持って一気飲み。
 何か身体の中が焼けてくるようなアレだが、多少元気になった不思議だ。

【ヤバイクスリじゃあないだろうか?とも思う】

「で、相談とは何だ?」

 頬杖をついて用件を促す。
 知っている人は知っているが無表情かつ無感情に見えて、
 存外に面倒見がいいというか、世話焼きだったりするのだ。
582 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/14(金) 22:35:04.78 ID:xpsOxyxG0
>>581
「気にしちゃだめさ」
―――ギィ!!

にこやかサムズアップで煙に巻くアキレス
ベティはリュックから石ころを取り出し 例の謎石遊びの準備
サーボスカルにこっちゃこいこいとシオマネキダンス

さて 火酒のような火を飲んで体が温まったところで

「お金貸して」
いきなりぶっちゃけた

「いやさぁ ちょっとデカイ支払いがあってさぁ それ自体はどうにかなりそうなんだけどさぁ
 そのあとちょっとした追加で支払いが出来ちゃってさぁ そっちがキッツいのよ むしり取られて素寒貧になりそう」

テーブルに肘をつき とっても嫌そうな顔でグチグチと告げる

―――ギィ!!ギィ!!
ベティはサーボスカルに向けてハサミを振り上げる 何かを必死に訴えかけているようだ

だがここでこの世でもっとも傍聴されないと評判のベティ⇔サーボスカルの伝令が発動

上記の訳
(エーカーとの戦いの後でカノッサの一団が火事場泥棒に踏み切る可能性を察知
 援軍頼みたいんだけど融通できない?)


「こんな恥ずかしい話じゃさぁ こうやって密会っぽくしないと厳しいかなぁって」
(スクラップヤードなら兎も角 スプロールはまだエーカーの影響がありそうだからこんな形で接触した)

「頼むよイムカタン 素寒貧じゃベティ食わせてやれないよ」
(仲間が連れ去られるのはヤダから融通してよ)

583 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/14(金) 22:48:54.07 ID:eyWMH5g2o
>>582

「…私はデッカーで金貸しではないのだが?」

 凄まじく冷たい目でアキレスを見やるイムカ。
 金の無心!明らかに相手を間違えているのである!!

 −−−−−−−−−−−

≪000111101010101≫

 スプラップヤードのイムカに対する不信感は存外根強い。
 何しろ内通者としてもぐりこんでいたカノッサが色々と吹聴し、敵意と疑念を増幅して回ったのだ。
 解っている者にはこれが離間策だと解っているのだろうが、突き止めた時には最早どうにもならなくなっていた。

【明確に敵対視されているわけではないが、不和の種としては既に十二分。指導者を持たぬ大所帯の欠点が顕れた】
【だからこそ、本来切望しているはずの、指揮能力者であるはずなのに、最終決戦の支援要請すら出来ない有様である】

≪000111010101010≫

 余計な疑念を増幅させて、決戦そのものの蹉跌になりかねないのではないか?
 援軍名目がスクラップヤード側の余計な警戒に繋がっては元も子もない。

【もしかしたらアキレスの認識以上に事態は深刻かもしれない】
【→カノッサスパイのとんだ置き土産である】

≪0001110101010101≫

 ロイ・ゴールドマン伍長や情報部の見解は?

 −−−−−−−−−−

「問題ないだろう?君自身にはイザという時の非常食もあるし」

 ベティを一瞥してから、

「労働施設なら紹介も出来るぞ?新円ではなく、ペリカという独自通貨を使うだが――
584 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/14(金) 23:00:12.27 ID:xpsOxyxG0
>>583
―――ギィ!?
「あぁんヒドゥイ」
即日却下 ブリザードもかくやな視線にさらされるアキレス君である

―――ギィ!!ギィ!!
ベティはまるで攻め立てるようにハサミを振り上げる 以下訳

(結局のところ 不信感を拭うのは英雄的な行動も一つの手だと思っている
 そちらが今回の襲撃に手を貸してくれるのなら 外交チートのリックや自分たちで
 襲撃予知を深刻してくれたのがイムカであることを強調する予定である)

(越境者同士でいがみ合うのはあまり駅になるとは思えない 多少なりとも手を取り合える土壌は作っておいた方がいい
 そのためならばこちらで最大限動くつもりである)

「いやぁさぁ なんか肺を悪くしそうな場所で働くのはノーサンキューだしさぁ
 オナシャス!! どうかオナシャス!!」

と必死そうに頭を下げるアキレス
585 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/14(金) 23:20:39.11 ID:eyWMH5g2o
>>584

≪0001111010101≫

 サーボスカルが慎重に弾いた石がベティが立てた石の塔を崩した。

≪000111010101≫

 何かくやしそうに縦回転をグルグルしてるサーボスカル。
 石崩しでもないらしい。この遊びのルールは深遠すぎてサッパリわからん。

−−−−−−−

≪0001111010101≫

 手を取り合える土壌…確かにどこかでは必要である。
 止まり木同盟からも帝国の襲撃もよる虐殺事件以来すっかり関係悪化。
 (銀河帝国内の派閥間争いに巻き込まれた側面もあるのだ)

≪00011110101010≫
 
 そのうえ、スクラップヤードでもコレとなると厄介ではある。
 偶然と故意が入り混じり、離間策めいた状況が完成してしまうのだ。

≪00011111010101≫

 イムカ手持ちの連隊は使えない。基本的に彼らは銀河帝国の所属。聖務外では持ち込めない。
 ISACの越境素養持ちならチームを派遣することは可能。軍事顧問でもあるので何とかなる。

≪0001111101010101≫

 公算はある。が、それにしても、スクラップヤードの大所帯はそろそろ限界に感じる。
 エーカーとの闘いが勝利に終わったら縮小すべきだろう。下手に勢力と見られると災禍を招きかねない。
 ただでさえ、統制という面では多数のほころびをなんとか繋ぎ合わせて運用している有様。

【明確な共通の敵を失ったとき、そのままにしておくと何が起こるかは自明である】

 −−−−−−−−

「ダメ男に貸すマネーなど無い。あっちいけ、あっち」

 シッシとしながら頷くイムカ。援軍は了承。主戦には加わらない。
 カノッサと戦闘になる可能性は不明だが、有力な兵をつかせれば牽制にはなるだろう。

【本来は兵力を欲している決戦のほうに加われればよりいいのだろうが、それは現在の状況では無理な話だ】
586 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/14(金) 23:31:51.07 ID:xpsOxyxG0
>>585
―――ギィ★
ざまぁ とでも言うようにハサミを振り上げるベティ

―――ギィ!!
今度は石の塔の頂点にあった黄色く塗装した石がコロリと落ちる

―――ギィ・・・!
どやぁ とでも言うようにハサミを振り上げている
石崩しの速文も無きにしも非ず 全く持ってルール不明

―――ギィ!!
(大抵の越境者は大所帯に慣れてない上に根なし草気質な者が多い 実際のところエーカーの脅威がなくなったら世界を渡り歩きたい声が多い
 それについては留めるつもりはない となれば自然と縮小につながるだろう)

(問題は本人の意思ではなく また力を碌に持たない越境者である 今は一時的避難ということで力の庇護下にあるが
 これが終わっても身を寄せる場所が欲しいという声が大きい それについては世界の協力者と協議中である)

「うわーんひとでなしー ベティ行くぞ」
―――ギィ!!
シクシクとなくフリをしながら部屋を出て行く

【場面転換 ?????】
???「どうだった?」
???「コンタクトに何か意味があったと思ったが・・・見込み違いか? 少なくても怪しい素振りは見えなかった」
???「だといいが・・・クソ 嫌な予感はぬぐえんが証拠がない」

何処からかの視線のようなものが消えたような気がした・・・

//ではそろそろ〆としましょうか
587 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/14(金) 23:39:23.41 ID:eyWMH5g2o
>>586

≪0001111010101≫

 空中から床にポテクリと落ちて匙を投げたっぽいポーズ。
 何か知らんが負けたらしい。なんなのか。

≪00011101010101≫

 ポイっとベティに向かってスモークチーズを放り投げたそうな。

「…はぁ、寝るか」

 何に対する溜息だったのかは不明であるが、
 とにもかくにも、このなんともアレな階段は終わりを告げるのであった。

//ではこのへんでー!
588 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/15(土) 22:53:12.79 ID:BDw4Fg29o
【スプロールにて】

「君の市民IDだ。失くすな。これがないとメガロプレックスでは生きていけないからな」

 イムカが代表を務めるインペリウム・エンジニアリンク社は、
 一定エリアの治安維持権限を企業連より付与されたデッカー権限委託企業だ。
 デッカー活動でマッポポイントが溜まれば一部の行政サービスの運営権も与えられ、
 こうして、越境者に市民IDの付与などといったサービズも行ってやれたりもする。

「よし、今日はこちらは終わりか」

 中空にホロディスプレイを展開させると、越境者の互助組織である止まり木より、
 越境者保護の感謝と、やんわりとした抗議≠ェ入り混じった連絡が入る。
 ついでに、ギデオンズ・ネットワークという越境者間でも後ろ暗い組織からはよからぬ提案が数件。

【相変わらず、よからぬ味方もつくれるが、誠実な敵もつくり易い。なんともはや】

「……効率が落ちてきたな」

 そう一人ごちるとディスプレイ上のメールを数瞬で閲覧し終えてゴミ箱へ。

 −−−−−−−

「食事と気晴らしだ。付き合え」

 業務を粗方終えたイムカの第一声である。
 疲れた風ではないが、もしかしてストレスそれなりに溜まっているのかしら?である。
589 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/15(土) 23:07:03.43 ID:YZ+kUvTlo
>>588
「……ありがとうございます」
「UMCの身分証だけじゃ追い返される場所もいくらかありまして」

スプロールの市民権ともいえるID、ジョシュアにとっては命のビザにも等しいそれ。
イムカの手から直接受け取って、量子データとしてストレージに仕舞いこむ。
HEXAの制服を脱いで外套を羽織り、屋内だというのにフードを被って腕を組む。
スプロールでは重金属酸性雨から身を守る為見慣れた衣装だが、ジョシュアにとっては別の意味合いもある。

「GN関係の仕事、俺にも手伝わせてくださいよ」
「…ウェットワーク程度しか能のない人間なんでね」

イムカの身を案じているのを、彼女の同行が気がかりだろいう感情を顔に出してしまうのを恐れての事だろう。
眼深に被った外套のフードで表情を隠しながら、そうしてオフィスの戸を開けた。

「ウィルコ、アンタの為ならどこへなりと」
590 :ひいらぎ [sage]:2017/04/15(土) 23:09:27.73 ID:Aaf6n5pDO
>>588
ほほぅ、これがあいでぃとなわしの嫁()のいむいむからの大切な贈り物じゃからなくす訳がない
【そういい、出された紙をうけとる】
【こちらの世界に偶然越境してきてイムカ氏と会った少女はこちらでは市民IDなる物をもっていないと何やら色々ダメである事を聞き、イムカ氏に連れられて発行しに来たのである(なお「わしの嫁かっこわらい」は本人が勝手にのたまっているだけなので聞く必要はまったくないが)】ん?なんじゃいむいむ今から食事かのわし今月(も)ぴんちなのじゃ出来ればわしも連れてってくれぬかの…
【少女が来た時がちょうど終業の時間近くだったらしく他のもの達に声をかけていたのをたまたま聞き、イムカ氏に声をかけようとする】
591 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/15(土) 23:26:35.29 ID:BDw4Fg29o
>>589-590

 スプロールは超絶的管理格差社会である。
 それこそID無し(Xランク)は、公共サービズを受けられないどころか、
 真の意味でどのような目にあっても£Nも見向きもしない。誰もだ。

【己が叫ぶ声が遊興と無関心の押し潰される。それがどれほど過酷かはいうまでもないだろう】

「まともなIDが無いと生きていくにも不自由だからな。ウェットワークがしたい場合は二重登録を推奨だ。
 って、誰が嫁だ誰が。生憎、貰い手も見つからんうちに適正年齢オーバーだ」

 複数のIDを所有し、片方で日常生活とビズを営みつつ、
 もう片方で生活履歴を残しながら汚れ仕事に励むというのはスプロールにおける影働きの仕儀である。
 無論、イムカのようなデッカー活動や通常のランナー活動などには必要のないことでもある。

【ひいらぎの妄言に苦笑して、頭部をウリウリとしながらも、ジョシュアを伴って食事へ】

 −−−−−−−−−−−

【食事!】

 さて、イムカは味に意の無い女である。
 そんなイムカが食事となると当然に選択肢は限られているわけで。

【露店街のヌードル(うどん)屋!!】

「天麩羅は3つだ。二つでは栄養価が足りん」
「二つで充分ですよ!わかってくださいよ!」

 なんか訳のわからん会話をしているが、ここはニューフード(合成食料)を出す、
 極一般的な露店である。しかもどちらかというと味は無視してスピード重視の類の。

【うどんのツユも何か科学調味料臭いし、コクもない。ただかろうじて舌にうどんっぽいって印象を残すのみという、
 おそらくは食べ終わった後に、まったく余韻も印象も残さない類の味も素っ気も無い類である】

 とは言っても、スープに混ぜられた各種栄養剤粉末のおかげで確かに栄養価だけは高い。
 なお、オーガニック(天然食料)はカネモチだけの特権である。しかもカネモチすら毎日食べているとは限らない

【もっとも、カネモチにとっては、いわゆるいつもステーキだと飽きる≠ネ感覚に近いだけだが。
 一般庶民?たまの贅沢で食べられる価格帯でないことだけは保証する】

「んっ?君達は食べないのか?食事をおろそかにするのはよくないぞ?活動には栄養がいるのだ」

 絶対に食を説かれたくない奴が食を説いています。はい。
592 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/15(土) 23:37:07.93 ID:YZ+kUvTlo
>>591
「嫁……」
「(…”ノーマルタイヤ”じゃなかったのか……)」

ひいらぎとイムカの夫婦漫才に目を細め、いつぞやのイムカの言葉を思い出していた。
貴族階級では特別な趣向があると。やっぱイムカもそうなのかなと内心不安がる。
が、まぁ彼女らの挨拶のようなものなのだろうと見做し、特に気にせず二人と並んで歩む。

「瓶ビール。四つくれ、二つと二つで四つだ」

「そういえば、メガコーポから重要情報を盗んだ例のサイボーグ忍者……」
「あいつ、HEXAと繋がってました。俺と同じ私兵って訳じゃ無さそうだが……」

フードをとって指を立てつつ、ジョシュアはビールを4本頼む。人間的な食事が不可能なこともあり、ヌードルは頼まないようだ。
この酒が合成だろうがオーガニックだろうが、今のジョシュアには知ったこっちゃない。
イムカのグラスにビールを、ひいらぎのグラスにオレンジジュースを注いで差し出し、自らも一杯呷る。

「このクソッタレな世界に」
「……ん、美味い」

人間としての食事機能を失って以降、ジョシュアは体質的に酒を飲めない。だがビールは好きだ。
麦臭いあの香りと、そして炭酸の喉越し。味覚なくしてジョシュアが”美味い”と言えるただ一つの酒だろう。

惜しむらくは飲み込めば確実に嘔吐してしまうことであろう。胃袋に入れる事ができないのだ。
当初ジョシュアは食事自体の一切をやめる事によって対処していたのだが、処世術として喉元辺りで吸収する方法を開発した。
はじめは思うように上手く吸収出来ていなかったが、鍛錬によって少しずつ事前な所作となったそれは、
今ではかりそめでこそあるが、以前のように”食事をする”ことが出来る域にまで達していた。

「………」

頬杖ついて黙々と麺を啜るイムカの横顔を眺め、そうして少しだけ口角が吊り上がるのを手で覆ってさりげなく隠した。
593 :ひいらぎ [sage]:2017/04/15(土) 23:45:06.28 ID:Aaf6n5pDO
>>591
ほむ…いないのと同じみたいなイメージかの、持っていないと…
【貰った紙をバッグにしまいつつ】
まぁ恐らくこちらにまた何度も来る事になるじゃろうしとっておいたほうg…って痛い痛い…相変わらず手加減と言うものをしらんのじゃないむいむは…
【どっかの世界ではうめぼしだの何だのとか呼ばれるそれを制裁(?)としてやられつつ】
…い、いむいむ…???
この多分うどんらしき物体は家畜か何かの餌…か…???
【こちらの世界の食事は初めての少女はそのあまりの味のなさに軽くショックを受けていた】

【無論少女は美食家ではないしある程度はまずくても食べられるがこれは…】

わしの知っとるうどんからはかけはなれ過ぎてもはや別の食べ物じゃこれは…うへぇまずい…
【そういい、鼻をつまみジョシュア氏からもらったオレンジジュースで流し込む】
594 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/15(土) 23:54:48.25 ID:BDw4Fg29o
>>592

「…子供の戯言だ。まさか真に受けているのではないだろうな」

 ギロリとジョシュアを睨むイムカ。お手手がホルスターに伸びているのナンデ?

【この政治将校殿のプライドはエベレスト山脈よりも高いのだ!】

 −−−−−−−−

【ジョシュアのオーダーにケモビールが4つ。スプロールの一般的ビールである】

 その間にも自然と話題はビズ関連。基本、この二人はこういう会話が多い。

「ああ、メガコーポ相手によくやると思ってたが、レリック関連か?随分と活動的になってきたな」

 HEXA…イムカ・グリムナーにとっては仮想敵以外の何者でもない。
 しかし、本来は利害関係上は敵視する必要はないのだが、これはイムカのごく個人的な問題だ。

【ビールをぐいっと飲んでから――】

 黙々と天麩羅うどんを食しながらも、ふと視線に気付いてからジョシュアの方を見やって、

「ああ、先程のギデオンズの話だがな?君に手伝ってもらうかどうか以前に、ああいうのはやめろ」

 無表情に食べるという事に無関心な様子のままで、

「あれだ。ウェットワークしか能がないだの、自分をあまり規定するな。
 君の自虐的なところは、教育的指導の対象だ。よくないぞ、性能が偏る。運用する側としても――」

 何か軍事と士気に偏った説明を連ねるが、実際はただお人よしな面が出ているだけである。
 いい加減付き合いが長いと、このイムカの気質というもの解ってくると思われる。

【人形めいた冷徹なスパルタンの癖に、根っこが健やかな人格という複雑なアレであるアレ】
【なお、本人も自分のそういう面に無自覚というのが、さらにアレ。将校のプライトがいい感じに煙幕になっている】


>>593

「人権が無い・・・だな。ゆえにミュータントや情報生命体などはXランクが少なくない」

 世界からいないものとして看做される。文明社会においてそれがどれ程の苦渋か。
 越境者とて社会的生物である以上、そのジレンマから逃れることは叶わないだろう。

【そして、うどん!!】

「家畜の餌?…まあ、餌という意味合いはさして変わらんか。
 身体を動かすための生理的衝動とそれを満たす厚意だ。それ以上は必要あるまい?」

 ああ、この人、ほんっとに食事に関心まったくねーわと理解するには充分な発言。
 重視されるは栄養価のみ。文明的ではないというか、ある意味文明的に過ぎた結果というか。

【と言っても、ひいらぎの不味いという評価は現代的味覚を有していれば至極妥当であろう】

「ニューフードはどれもこんなものだ。味付けの大半は合成フレーバー。無駄が無くていいとは思うぞ」

 無駄=味である。ナムサン!

【オレンジジュースも勿論、果汁ゼロ%。合成飲料である。オーガニック果汁など夢もまた夢】

 −−−−−−−

>>592-593

「それじゃあ、食事も終わったら撃ちっぱなしにでもいくか?」

 なお、打ちっ放しではなく、撃ちっ放しという時点で大体察してもらえるであろう。
595 :ひいらぎ [sage]:2017/04/16(日) 00:07:10.62 ID:JWCd/lODO
>>594
…いや、まぁ…いむいむの言う通りではあるが…
【生活上はきっと影響は出ないであろう事なので余計なお世話だろうと思い少女はそれ以上は何も言わなかった】

【「この人(?)ならきっと注射や点滴だけで生きてればいいとか言われたら本当にやりかねない」等とちょっと失礼っぽい事を内心思いつつ】
う、撃ちっぱなしとな…こっちの方ではゲーム感覚で実弾発射でもするのかの…
【「まさか」とは思いつつも楽しそうなのでイムカ氏達の後をついていく少女】
596 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/16(日) 00:14:49.85 ID:I9Z9xH4to
>>594
「いや……ただのバウンティハンターらしいです。金稼ぎの為にランナーとして活動していたようなんですが」
「ヤツの義体……間違いなくHEXA製です、コアに使われてるメタマテリアルはHEXA以外実用化に成功してない」

最近越境者の前にたびたび立ちはだかるサイボーグ忍者、ニヒラブラについては、
レリックやアーティファクトの類を数多の世界から調略するエージェントではなく、単なる賞金稼ぎなのだという。
今までHEXAやその派生組織で彼を見かけたことは一度もないし、また彼の友人が身近に存在するからだ。
元ドイツ警察のアルフレッド・ノーマン・ヨハイム。NYXの監督官を請負っている”ラディカル・ドクトール”その人だ。

「ドクの同僚で……それで昔、HEXAの義体を横流ししてもらったらしい。実力もヘキサエージェント並でしょう」
「アンティー・ドットに続くSTのご先祖サマみたいなモンですね、まぁなので一応……見かけた時の為の忠告というか」

明確な害意を以って敵対している訳ではないが、転び方次第ではHEXAに新たなる大きな戦力が組み込まれることになる。
組織の力が大きくなれば、大胆さもまた増す。いずれ衝突は避けられなくなるだろう。
そういった不穏分子は今のうちに排除してしまうか、あるいは味方として引き込むかして無害化する必要がある。

「……はい」

イムカの言葉に少しだけ目を丸くして、そうして今度は笑みを隠し切れずに口元を隠していた手で顔を覆って俯いた。
笑みの混じった優しげな声色。ジョシュアが人ならざる身となってからは、久しく聞かずにいた声だろう。
最近では心境の変化もあってか、このように柔らかな物腰を見せる事が多くなっていた。

そうして同時、イムカに対して少し過保護的になることも増えた。”脆弱性”が増える、良くない兆候だ。
ジョシュアにとってイムカはきっと致命的な弱点となるだろう。エーカーによる確保。力に身を任せ激昂したあの一件のように。

「じゃあ……行きますか」

つかの間の休息。雨空の食事の席に会話は弾んで。
四本のビールを飲み干すまでにそれ程時間は掛からなかった。
席を立ち、そうして再び外套の雨よけを被って。そうして肩を並べて歩く。
眠らない街スプロールの、組み合わせた指で切り取った日常の一風景である。

//日付も変わったのでお先っ!
597 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/16(日) 00:22:05.54 ID:rMBCrChHo

【アーセナル・ガレージにて――】

「――!!」

 BLAMBLAMBLAM!!!粒子短銃をガンガン連射するイムカ。
 標的の頭部と心臓と股間があっという間に穴だらけになる。

【基本、近〜中距離レンジの的に対する命中率が高く、ロングライフルが必要な距離になると、
 やや、成績が低下する。それでも充分な数値は出せるが】

「やはり、ピストルの距離の方が性に合うな」

 もちろん、帝国教導院を首席で卒業しているので才能に不足はない。
 しかし、それでも、ロングレンジにおける、超一流にはなれなかった事は理解している。

【ビジネスマンのストレス解消のたしなみ!銃の撃ちっ放し!!これがスプロール流なのだ!】

>>595

 その通りでした!各種銃レンタルは勿論、持ち込みも可。
 弾薬はたんまりと詰まれており、仕事帰りのエリートサラリマンの姿も散見。
 皆、結構ストレス溜まっているもかもしれない。

「君は精密射撃は中々苦手らしいが、こういうのはどうだ」

 特殊な薬室構造で反動補正効果の高いヘヴィピストルである。
 これまで、ひいらぎが持った銃よりかなりゴツく、重量があるが、
 彼女にとってはそれは関係ないだろう。

「反動さえクリアできれば、銃の重さは君にとって苦にはならないと踏んでチョイスした。
 問題はあくまで、身体に負担のかかる反動(キック)だったかrな。
 慣れればバースト射撃もやってみるといい、あと、拳銃の正しい構え方だが――」

 いむか先生の射撃指導。拳銃スキルが多少なりともあがるかどうかは学習能力と学習姿勢次第である。
598 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/16(日) 00:24:55.82 ID:rMBCrChHo
>>596

「なんだか知らんが侮辱されたような気がするぞ?」

 びみょーに不機嫌になるイムカ。
 何か保護者的笑みなアレが勘に障ったようである。フクザツ!

【イムカにとっては、このダメンズを指導してやっているという感覚なのだ】
【被保護者に堕した覚えなど皆無なのである!!】
599 :ひいらぎ [sage]:2017/04/16(日) 00:36:19.22 ID:JWCd/lODO
>>597
お…おぉ…何じゃここは…
【その光景を目にし少女は大変驚く】

【何かその辺のどこにでもいそうなスーツ来たリーマン風のおっちゃんや果ては子供(本人は含まない)まで楽しそうに少女がいた世界で言うところのゴルフやバッティングセンターみたいな感覚でガンガンと銃を的に向けてぶっぱなしているではないか】

た、楽しそうじゃな…

【目を輝かせ、イムカ氏から銃をうけとる】

…きっとわしよりもいむいむの方が銃や戦闘の知識・経験は豊富なはずじゃからの…いい機会じゃから是非ご教授願いたい…確かキックの強さは数値よりもまいるどになる場合ありと聞いたが受け流す持ち方や構え方が…

【イムカ先生の熱血指導(?)に熱心に耳を傾ける少女】

【普段は全力で不真面目だがこう言った事や好きな事とかに関してはどうやらふざけたりはしないようだ】
/>>576乙でした!
600 :ひいらぎ [sage]:2017/04/16(日) 00:46:35.89 ID:JWCd/lODO
/>>596でした…改めて乙!
601 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/16(日) 00:51:19.78 ID:rMBCrChHo
>>599

「撃ちっぱなしは、スプロールの一般的娯楽だ。何だかんだで銃社会だからな。
 酷い連中になるとXランクへのマンハントとかをやり始めるが、流石にそれは多数派ではない」

 桜吹雪、サンダーボルト、ガーディアンなど、
 イムカがチョイスしたピストルは全て低反動処置がされた大口径拳銃である。

「君の能力の優れた部分の一つは重量制限の縛りがないことだ。
 その体躯に見合わない火力を扱える。反動の問題解決はテクノロジーに任せればいい」

 ふと見やれば、ひいらぎと同じ位の年齢の子供がヘヴィピストルを撃っているが、
 そちらは見れば両腕をサイバーウェアに置換しており、機械的に解決しているようだった。

「スプロールでは生身とサイバーの置換はファッション感覚とまでは言わないが極一般的だ。
 魔術師協会などは、人間の身体に備わった霊的な完全性を損なうなどという論文を発表しているので、
 万能の能力向上方法とまでは言わないがな」

 やってみる気はあるか?と指導中にも選択肢の一環として問うてはみる。

「基本的な打撃力が高ければ君の能力の恩恵もより強くなる。
 低反動の大口径拳銃は確かな選択肢になるだろう。
 まあ、長物(ライフル)などは重さだけでなく、取り回しの要素も出てくるから選ぶのは好みだろうが」

【なお、イムカは政治将校なので、指導力あり。正しいフォームを身につけるだけでも随分と変わるはず】
602 :ひいらぎ [sage]:2017/04/16(日) 01:09:13.87 ID:JWCd/lODO
>>601
ほむ…まぁその辺はあれじゃこれ造ったメーカー側に任せれば良いかいざとなったら特製のをいむか殿に造ってもらってもよいな…

【何やら無責任な事を言ってはいるが自分で一から全て計算して造って使うよりもこの方が効率的であると踏んだためである】

【そしてもし慣れてきたら自分で色々造るのも悪くないと思いつつ】

…まぁ正直今のままではびずとかでまた会った時にちょっと足を引っ張る可能性があるしの言いたくないが…よし、お金ためてやってみるとするか…

【今はとりあえず火力アップして戦力として充分な力を得る事が先決である、何か問題あったら後でなんとかしよう…そんな事を考えいた少女だった】

で、撃ち方はどうするのじゃ?わし今まで完全な自己流での撃ち方じゃったからわからぬのじゃが…

【とりあえずイムカ氏から受け取った銃を数発発射するが的には当たらなかった、よくこれで今まで生き残れたものだ】
603 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/16(日) 01:26:06.59 ID:rMBCrChHo
>>602

「オーダーメイドも悪くは無いのだろうが、ベースは往々にして既製品が殆どだ。
 まあ、内部構造のカスタマイズくらいは私でも可能だが」

 そのような会話を交わしながらも、イムカは如何にも独学でございな
 ひいらぎの銃撃フォームを見て、

「…変な癖までついてしまっていないか?
 正規の教育とまでは言わんが、マトモな訓練も受けずにいたのか」

 イムカ先生の指導…銃撃スキルの付与。

【一飯技能】

・射撃…銃器や弓矢などの発射。射撃する武器を使用するための技能。簡単な修理や整備も含まれる。
・ピストル…手持ち銃器全般の取り扱いライセンス。

【戦闘系能動技能】

・エイミング…素早く狙いをつけ、正確に攻撃する技能。
・インターセプト…精密射撃で相手の行動を妨害する技能。

「君の才能次第だが、習熟度は兎も角、一応やり方は教えておく」

【まるでスキルトレーナーみたいなアレであるアレ】

「今のところは銃器以外の要望についてはとりあえず希望があればカリキュラムの用意はしておくといったところかな?」
604 :ひいらぎ [sage]:2017/04/16(日) 01:42:01.17 ID:JWCd/lODO
>>603
ちなみに投げナイフとかはその技能には含まれるのかの…???まあ今のところ命中精度以外問題なさそうじゃが…よ、と!
【今度は銃の代わりにナイフを能力を使い高速で投げる】

【普段とは比べ物にならない初速をあたえられたナイフはいとも簡単に的にささる】
605 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/16(日) 01:54:52.51 ID:rMBCrChHo
>>604

「投げナイフは投擲なのでまた分野が異なるな。射撃はあくまで、射撃武器に対する技能だ」

 イムカも同じようにクナイ・ダートを投擲し、的の眉間、心臓、股間を貫く。
 環境的な問題で銃器が使用できない時や咄嗟の対応、爆発物を括りつけるなどに用いる。

「まあ、こちらは戦術選択肢の一つとして数えればいい。
 慣れれば弾道制御も出来るようになって、銃撃とは違った扱いも出来るからな」

【一般技能】

・投擲…使用者によって投げられる武器全般の取り扱いライセンス。

「注意点は銃の弾薬以上に嵩張るということだな。
 君の能力も重さは兎も角、そのものの大きさを圧縮できるわけではないから、
 自然と持ち運びできる数のは限りが出る。マジックバックの類も咄嗟に出し入れできるわけでもないしな」

 いむか先生の投擲武器理論。

「まあ、現在は射撃/投擲が基本となるか?今回はこんなところだろう」

 それじゃあ銃もぶっぱなしまくってスカっとしたことだし。

【と、これにて、イムカ的お仕事後の余暇は終了となるのであった】
606 :ひいらぎ [sage]:2017/04/16(日) 02:08:54.34 ID:JWCd/lODO
>>605
ほむ…以前びずで巨人みたいなの(サイクロプス)相手にした事あるが明らかに火力が不足しておった…対人とかも含めてこれで少しでも弱点を補えれば良いが…

【あごに手をあてぶつぶつ呟く】

ナイフは数本が限界じゃが剣等と合わせればそれなりにはやれそうじゃな…ただこれでもやはりまだ足りぬのじゃがそれは追々考えるとして…そうじゃな、そろそろ帰るとするかの

【「どこへ?」とかはとりあえず突っ込んではならないがイムカ氏と一緒に手をつなぎ施設を後にする少女であった】

/遅くまでありがとうございました、乙でした!
607 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/16(日) 22:19:28.96 ID:ytRtLbp60
【スプロール】
ついこの間までカノッサ・コーポとの全面戦争を展開していたエーカー社
その戦いはカノッサに軍配が上がる

それによりエーカー社はそのシェアを急速に失いつつある
それがどういう意味か? 縮小する領土によって生まれた空白地帯をめぐる各勢力の切り取り合戦が繰り広げられているということだ

連日ランナーズギルドには 各勢力が兵隊を集めるビズが並び 今日はあっちの組織 今日はこっちの組織と うつろいながら職を求めるランナーたちは
まさに書き入れ時の忙しさを迎えていた

「あ〜ぁ こりゃヒデェな」
だがそんな絶頂期を迎えたランナーに対し 自分たちの住処を戦いで奪われた者達は悲惨なことになっている
昨日まで企業の庇護のもとカチグミ人生を謳歌していたものが ある日職を失い 更に各組織の抗争により住処すらも失うのである

ここはそんな抗争が引き起り 焼野原と化した一角
ロイは暫定的にこの地区の支配者となった組織に加わり 辺りの警護を務めている
ほかの者はどういった思想でこの場に留まり 活動するか?
608 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/16(日) 22:31:17.62 ID:oqwV5VXUo
>>607
流れ着いた先の世界で右も左もわからず右往左往。とまでは行かない物のその世界での常識を理解するのに時間がかかる事はある。
郷に入っては郷に従えと言うがその郷すら不明瞭となれば何に従えば良いのか。答えは明快、己である。

とりあえず「なにうちのシマに入って来てんだテメェェェェェェン!?」と食って掛かって来たチンピラを叩き斬った。
次に「てめぇうちの組の奴に何してくれてんだテメェェェェェェン!?」と食って掛かって来た兄貴分を叩き斬った。
その時点で一部の地区の輩に目を付けられたようでよくわからないが追われている。

そんなこんなで悠々自適に逃走している訳だがそろそろ定住地が欲しくもある。そんな事を考えながらビルの屋上から飛び降りた。

「ん。先客ですかね。ごきげんよう」

着地した先には先客。その中でも最も近くにいたロイに声をかける。別段敵対する気も無いが相手がその気ならこっちも黙ってはいない。

「ところでお聞きしたいのですがこの辺りはカチコミーズの支配地区ですかね?」

やけに馴れ馴れしく話しかける。ここが奴らの支配地域で無ければ定住地にするのも良いかもしれない。
609 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/16(日) 22:55:06.68 ID:ytRtLbp60
>>608
空から降ってきた人物に背のハルバートを抜きバックステップで距離を取る
かなり警戒したファーストコンタクトである

「あぁごきげんよう いい天気だな」
重金属汚染雨の降りしきる空の下 相対する

「昨日までは そのカチコミーズとやらが幅を利かせてたんだがな 今はキサラギ社の支配地域だ
 俺はカチコミーズが戻って来ない様に警備している最中だ」

と説明したところでサイレンが轟く 当のカチコミーズの襲撃があったらしい
付近のランナーは戦闘地域に集まれとのこと

「チッ・・・あんたランナーか? アンタはドコの味方だ?」
謎の男がカチコミーズのやとわれである可能性を捨てきれず いっそ質問してみようというスタンス
610 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/16(日) 23:00:50.97 ID:rMBCrChHo
【このような状況になれば当然マスコミ連中()も嗅ぎつけてくる訳で】

「え〜、本日もCNNがディスプレイの前の皆サンのために、
 低所得者のアホアホ達が無駄にシノギを削る現場をお伝えしますデス」

 何か無駄に慇懃なマスコミ()である。
 特にこのリポーター、カメラドローンに撮らせているのはいいが、
 格好と来たら、アズキ色のジャージ上下にガスマスクという、アナーキーにも程がある姿だ。

「カメラの前の高所得な皆様は、無駄に生命を散らすカワイソーな人達を見ながら、
 安全の愉悦をたっぷりとご堪能くださいデス!なお、一切無修正!ゴアな画像をお届けするデス!」

>>608-609

「見て下さいデス!如何にも時代錯誤な格好をしたのが×2デス!
 正に狂気デスって、やっぱツエーデスね。鉄砲とか普通に避けたり弾いたりと、
 サイバネ処置受けているわけでもないのに、色々とアレすぎデス。あ、カメラもっとアップデス。もぐもぐ」

 このリポーター、生放送中なのに吹かしたイモを食い始めた。

「集音マイク!会話拾い捲るデス!どんな野蛮でアレな会話が繰り広げられているか!
 お茶の間に子供達は興味シンシンのはずデス!」

【そろそろランナーの人達は怒ってもいい(爆)】
611 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/16(日) 23:10:57.36 ID:oqwV5VXUo
>>609
「如月ですか縁起が良いですね。ともかく違うなら良かった」

白い着物を着た白髪の青年は相手がハルバートを構えようと顔色一つ変えずにいる。特に何も考えていないのだろうか。

「らんなー? してらんなーとは何者? 妖ですかね?」

そもそも彼はランナーと言う存在自体を知らない。
知っているのはカチコミーズと言う語尾のおかしな連中は面倒と言う事だけだ。

「何処の、と問われれば何処の味方でも無い≠ニ答えましょう。僕は師匠の味方なので」

腰に帯刀している為戦闘技術を持っているのは確か。しかし、この世界において何処にも味方していないと言う人間は異常か否か。
なお至って平然と近隣住民に挨拶をするかのような口調で話してはいるが、その気配は一分の隙も見せずにいる。
ただの人間ではないと思っても差し支えないだろう。
612 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/16(日) 23:20:52.56 ID:ytRtLbp60
>>611
「縁起がいい・・・のか?」
イマイチよくわからないが たぶんこの男の中では縁起がいいのだろう

しかし時代錯誤な恰好(自分のこと?知らんなぁ)にランナーを知らないという発言

「・・・・テメェ越境者か それも流れはじめのニュービー」
合点がいった ならばこの場は

「まぁいい この世界で生きていくには色々と面倒な手続きをやらんといけないんだ
 とりあえず俺と争う気がないなら俺と一緒に来てほし。。。」
と提案仕掛けたところで

>>610
なんか鬱陶しいのがこっちに興味津々のようです
しかもよく知るアホガスマスクもいるではありませんか

あのガスマスクを黙らせるのは至難の業であるが その取り巻きならば行けるかもしれない
ということで奥義発動

「ザッケンナコラー! スッゾコラー!」
ヤクザスラング こちらをヤクザと勘違いさせることで相手を威嚇する技
さて効果のほどは?
613 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/16(日) 23:27:26.50 ID:rMBCrChHo
>>612

「おおっと!猛獣染みたヤクザがこちらを威嚇――ああ、逃げちゃダメです。プロ意識が」

 アイエエエエエ!?と悲鳴をあげて、補助スタッフが即刻脱兎!
 これは社内査定の悪影響では!?心配無用!今回の取材はリポーター以外≠ヘ逃亡を許可されている!

「デスデス!困ったものデス!これだから野蛮人はアレですアレ」

 そうすると、一息吸って、大きな声で、

「CNN(カノッサ・ニュース・ネットワーク)デス!今からバリバリ取材するのでヒァ・ウィー・ゴー!デス」

 頭痛がするレベルのアホがいます。はい。

>>611

「なんと!かたっぽはランナーでは無いという事実。
 CNNが独自に入手しているリストにも確かに該当者がいませんデス」

 ズバっとカメラにひとさし指を向ける。無駄に(強調)テンションが高い。
 しかして、こうなると無駄に危険地帯に脚を踏み入れたツジギリサイコであろうか?
 との、シチョーシャ様からのご質問が殺到!PV数もウナギライジングだ!

「では、僭越ながらラヴリーなα-12がジャーナリズム根性を全開にして、
 独占インタビューを試みたくありますデス!!とぉっ!」

 バビョーンと飛んで、

「ザッケンナコ――アバーッ!!」

 虫の息で桜雪にヤクザガンを向けようとしたチンピラにお尻から着地!
 斬られるよりはマシなトドメか考察の余地があるが兎も角ナムアミダブツ!!

「着地成功デス!ええと、そこのストリートサムライ=サン!
 今ランナーでは無いと、小耳に挟んだデスがそうなるとこのずんばらりんは何目的デス?サイコ?サイコデス?」

 ずずいとインタビューをしながら、

「おっと申し送れましたデス。α-12はCNNデス。
 ええと、エド妄想的には瓦版タイムズめいた何かデス」

【マスコミからの取材だ!!】
614 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/16(日) 23:34:49.94 ID:oqwV5VXUo
>>612
「良いですよ。逆に水無月と神無月は縁起が悪いです。と言うより嫌いです」

どこぞのチンピラがテメェェェェェェン!?と叫びながら放った銃弾を見る事も無く抜刀で叩き斬り、平然と話を続ける。

「越境。それは少し前に聞きました。どうやら様々な界を渡るようで」
「饕餮を追っている最中におかしな世界に飛ばされ、爾来幾つかの世界を見ていますね。楽しいですよ」

どうやら自分と同じような存在が複数存在し、それらは越境者と呼ばれているようだ。記憶。

「面倒事は嫌いなので勝手にやってもらえますか? あぁ戦うのなら手伝いますが」

吹っ飛んできた車を豆腐を切り分けるかの如くすぱりと斬って落とす。明らかに刀よりデカいのにどうやったのかは企業秘密。
>>613
「ん? ブン屋ですかね。ご苦労様です」

空から落ちて来たのには対して反応を見せない。何故なら自分も殆ど空から落ちてきたも同然であって、この世界では空から落ちるのが流行っているのか。

「目的? 敵を斬るのに目的が必要ですか?」

あっけらかんとした表情で答える。そうだ、この男は根っからの戦闘狂。いや、戦闘しか知らない人間なのだ。
競い合い、相手を負かし、自分が生きる為に他者を引き摺り落として生きて来た人種。そもそも常人と作りが違う。

「しーえぬえぬ? エド妄想? よくわかりませんがご丁寧にどうも。桜雪と申します。以後お見知りおきを」

すっ飛んできたチンピラの首を斬り飛ばしてから礼儀作法に乗っ取った所作で相手に挨拶を返した。
615 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/16(日) 23:40:06.77 ID:ytRtLbp60
>>613
「YES!! 顔が怖くてよかった」
とりあえず最大の脅威は残っているが それ以外は失せたのでガッツポーズ
問題はこのアホガスマスクをどうすべきか?

「はーいこの地域はキサラギ社によって緘口令が敷かれていまーす
 マスコミの方はご遠慮くださーい」
と今度はランナー風にマスコミ対処を実施

α-12の顔を平手で押し退けようとしています

>>614
「アッハイ」
自分の知識外のことである故に生返事を返すのみ

「IDという名札を手に入れないと お前さんの大嫌いな面倒ごとが山ほどやってくるぞ
 その面倒ごとを多少肩代わりしてやろうってなわけよ」

そして飛んで来た車やら銃弾やらをスッパスッパ切り捨てる桜雪

「。。。お前さんならスプロールでも逞しく生きていけそうだ まぁよろしく頼む」
といったところでガスマスク少女を押し退けようと上記に移る
616 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/16(日) 23:48:41.32 ID:rMBCrChHo
>>614

「デスデス、ブン屋デス」

 あっさりとコクコク頷くα-12。おっと、答えるほうではなく質問するほうにならねばインタビューではない。

「お見知りおきを、って邪魔デス。あ、今のはサムライ=サンに言ったセリフじゃあないデス」

 横手より銃口を向けたチンピラの頭にピコタンハンマーを投げつけてぶつける。
 直撃と同時に電流が流れて無力化100%であろう。

「敵認定は…ああ、まあこの手のヨタモノは火の粉そのものデスからね。納得デス。
 しかし、そうなるとサムライ=サンはランナーではないのでマネーもらえないデスね」

 マネー!この世界では特にマネーが大切である。
 越境者とて、衣食住は必要であり、それにはマネーが要る。
 社会的生物である以上、マネーという概念から逃れること叶わじ!

「桜雪=サンですネ。その言いようだと、とても世間知らずで多分Xランク(市民ID不所持者)デスね。
 まあ、アナタはそう簡単に無法の餌食になりそうなタマじゃねーデショウけど」

 言いながら、懐から幾つかのマネー素子を取り出す。

「取材料デス。支払い保証済みのクレッドスティック。3日くらいは食べて寝てがデキルデス」

【何と、取材料をくれました。クレッドスティックが何かわからなくても言葉の前後でお金に相当するものとは理解できるだろう】

>>615

「CNNの取材を緘口令程度でジャーナリズムなアレがアレデス」

 もはや文脈不明な事をほざきながら、ロイとおしくらまんじゅうで取材敢行。
 パワーは非力なα-12がナンデ筋骨逞しいロイと押し合いへし合いできるか?
 それこそがジャーナリズムだからだ!!

「金男=サンにも取材料だしますデスよ?生身にこだわって中々収入やらサービスやら大変ジャネーですか?
 屋台業も結局は、中々に儲けは少ないはずデス」

 なんと、マスゴミお得意も買収工作!!なんたる暗黒ジャーナリズムムーヴか。
 ってか、そもそも、治安警察のα-12がなんでマスコミやってい(る謎)
617 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/17(月) 00:03:05.03 ID:m3ZNZMl2o
>>615
「では全部よろしくお願いします。面倒事が嫌いなので」

本当に面倒事が嫌いなのだろう。あらゆる事を今であったばかりのロイに一任する気でいた。

「えぇよろしくお願いします。あ、僕は桜雪と申します。名札に書いておいて下さいね」

周囲の乱闘に与太話をしながら付き合う程度の実力があるのなら、そう言った手続きもちょちょいとやってしまえば良いのにとかそう言うのは禁句だ。
ちなみにこの状況でやや離れたチンピラの首も斬り飛ばしていたりする。本当に面倒臭がりなのだろうか。
>>616
「先程から皆さんらんなーらんなーと言いますがそれはそんなに重要なので?」
「気になりますね。気になります」

そう言いながら徐に差し出されたスティックを受け取る。言動から察するにこれが通貨として使用されているのだろう。
別段金など使わずとも暮らしていける場所にいた為にそれ程金銭に執着は無いが、くれると言うなら貰っておいた方が良いだろう。

「おや、有難うございます。この程度の事でお金を貰っても良いのですかね」
「それにしても面白い人ですね。天界にいたちゃらんぽらんと同じくらい面白い」

ちゃらんぽらんは貶し言葉なのではないか。ともかく、彼の中では余り悪い印象では無い事は確かだった。
何故か? 口調に棘が無いからである。もし印象が悪ければ彼はもっと毒を吐く。
618 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/17(月) 00:14:44.23 ID:45HEnYgI0
>>616
「はーいお帰りはあちr」
なおもぎゅうぎゅうと顔を押していたが

取材料という言葉にピクリと反応
実際サイバネを入れてないがゆえに手続きが色々と面倒だったり
屋台も実際趣味の延長だったりと

この男 どこぞの将校様とは逆でファンタジー世界にはめっぽう強いがSF世界ではその能力を持て余し気味なのだ
そこに苦労せず手に入る金!!

「だ・・・ダメデスヨー カンベンシテクダサイヨー」
言動が明らかに嘘くさくなり 手には明らかに力がこもっていない

末端兵士ロイ マスコミに屈するの図である

【ロイ は 取材料 を 手に入れた】

なおこの素子が金であることは スプロール生活で理解している

>>617
「あー うん わかった」
なんともつかみどころのない性格をしている
知り合いのウォーモンガ―から狂喜をなくしたらこんな感じになるのだろうきっとメイビー

「・・・イムカに丸投げしてやろ」
どこの将校に無茶ブリが飛ぶことでしょう

「まぁそういうことで ここいらのカチコミーズを殲滅してらっしゃい」
丸投げするなら丸投げ返す 腕っぷしは任せてしまいましょう
619 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/17(月) 00:19:40.50 ID:IhUNRE5Ro

>>618

「急に抵抗が弱くなったデス。お茶の間の皆サン、これが世知辛い現実って奴デス」

 ああ、マネーの力は、屈強なる元トクシュブタイの兵士すら骨抜きにするのか。
 やはり資本主義こそ神であり、絶対の支配者なのだろう(哲学)

「デスデス」

 ロイのお手手にクレッドスティックを握りこませ、晴れてα-12は独占取材権を獲得と相成った。
 これぞウィンウィン関係!!

【ロイがあとでキサラギ社に怒られないかは知らん。まあ緘口令がウソッパチなら問題あるまいて】

>>617

「らんなー?ああ、何となくわかってきちゃいマシタデス。
 カメラの前の皆サン、生、越境者デス。エターナルチャンピオンデス!注目!」

 なんかよく解らないことばかり言っているα-12であるが、
 本人はPV数の大増加に満足げである。シチョーリツこそ命なのだ。

「ランナーとはここで言うところの傭兵みたいなもんデス。
 重要なのわかるデスね。荒事ついでにお金ゲット。手に職があるのは大切デス」

 無職で仕事(ビズ)もしていなければ当然収入無しのゴロツキ同然!
 そりゃ重要だろうと理解してもらえると思う。収入源は重要なのは万国ならぬ万世界共通!

「取材の代価は当然デスヨ?って、ちゃらんぽらん?どこにいるデス?」

 右向いて左。少なくとも勤労精神豊富な自分は当て嵌まらないと、
 このガスマスクにジャージのリポーターはガチで信じ込んでいます、見解の相違!!


>>617-618

「では取材充分アリガトさーんデス」

 ガスマスクはペコリと頭を下げてから、特殊機動装置で一気に中空に踊る様に去ってバハハーイノシ
 ジャーナリズムとはスピード感が生命なのだ!

【まさに嵐の如く去っていった!!】

//ではオイドンはコノヘンデー!! ノシ
620 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [sage]:2017/04/17(月) 00:29:45.00 ID:m3ZNZMl2o
>>618
「良いですよ。ちょっと腹が立ってきたので奴らの首を河原に晒してやります」

正々堂々と皆殺しにしてあげよう。そうしよう。強烈なまでの戦闘欲――本人は戦闘が好きでも無いのだが――は最早生物を超えている。
と言う訳で、カチコミーズの皆様方は直後に地獄を見る羽目になるのだが、それはまぁ置いておこう。

>>619
「かめら? ふむ、それは千里眼の術でも使う物なのですかね。興味深い」

千里眼である事に間違いはないだろう。何せテレビカメラだ。一方的ではあるにせよ千里離れていても電波さえ届けば視聴可能。
やはり文明の利器は偉大である。最近面白いバラエティが減ったとかNHKばかり見てるとかそう言う話は無しだ。

「傭兵ですか。頼まれて何かを斬るのは大いに結構ですが、それでお金が貰えてしまうのですね」
「どうせなら仙桃や魚でも貰いたい所ですねぇ」

収入を得るのは重要だと師匠から教わったが、やはり現物支給の方が話が早くて助かる。
が、ここではそうともいかないようだった。仕方が無いので適当に斬って適当に稼ぐとしよう。

「お疲れ様です。気を付けて帰って下さいね。間違えて斬り落とすかもしれないので」

最後にやたら不穏な言葉を残しつつ、彼は意気揚々とチンピラの群れへと歩を進めていった。

/それでは私もーお疲れ様でしたっ
621 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/17(月) 00:31:31.60 ID:45HEnYgI0
>>619
(言うなや!!)
ボソリと小声 ローキックを放つロイでしたとさ

>>620
「いってらー」
とりあえず自分はキサラギ社への言い訳を考えるのであった

//ノシ
622 :『世界渡りの邪竜は舞い降りた』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/17(月) 21:44:50.85 ID:j+I7zuzvO
――魔術世界『トローヤ―』 大陸中央の都市『トートズラント』にて

カノッサとエーカー社の抗争は、この世界、この都市にも影響を齎した。
迷惑な事件や波乱の数々を、この都市の住人は偉大なる叡智と勇気、そして越境者達の助けによって全て退けてきた。
しかしながら、それらが遠因となり、この都市はとんでもない面倒ごとを抱えることとなった……。

「おめでとう諸君。ドラゴンスレイヤーになる機会なんてそうそうはないぞ」

「私もこう見えて感動している。帰りたくなるぐらいには」

都市中央に聳える尖塔の一つに、今君たちはいる。
眠たい顔をしているのはカノッサに属する組織、『ミクラガルズ賢人会』のエージェント、ナチグロイシである。
子供にしか見えない少女で、ステレオタイプな魔女の姿をしているのが特徴だ。

「状況を説明しよう。エーカーが派手に色々やったんで、この世界の霊的バランスが乱れ、邪竜が蘇ったんだと」

「で、蘇るのは大陸中央。大陸中央にでかい都市がある。そう、ここだ。止めねばならん」

「だが、邪竜が蘇るってんでその瘴気が魔物だのならず者だのを操り、眷属としている。ろくでもない話だが、そんなわけでこの国の軍組織、警察組織、果ては諜報機関お抱えの特殊部隊まで手一杯だ」

「なんで、一番の大物を選ばれし勇者たる越境者がまぁどうにかこうにかせにゃならんと、そういうわけだ。わかったかね。私はわかりたくない」

眠たい顔の少女は、実に嫌そうにたばこに火をつけて一服する。
報酬は莫大、名誉も計り知れない。とはいっても、エージェントたる彼女にはいまいち魅力的に感じないのである。
さて、この場にいる君たちの反応はどんなもんだろうか。
623 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/17(月) 21:56:36.46 ID:CwDnka9F0
>>622
「珍しく意見があったな。俺も帰りたい」
【態とらしく肩を竦めて驚き、心底嫌そうな顔を浮かべるのはソーマタージ】

「お前が今ここで死ねば『依頼届いてまさかせんでした』って事で、知らんぷりして帰れないかな?」
【魔女の持つ煙草を奪おうと、何気無く手を伸ばしながら洒落にならない事をぬかす】
「タバコはハタチになってから」


「……やれやれ。本業の勇者はいないのか?ジークフリートとか…そうだ、アーサーも竜退治の逸話あったよな…違ったか?」
【後頭部をボリボリ掻き、尚も嫌そうな顔を浮かべる】
【名誉はどうでもいいとして、これだけの報酬を提示されても気が乗らないのは何故か。偏に面倒で危険だからである】
【この男、ただ単に殺すのが好きなだけだ。強敵との邂逅に心は踊らないし、気に入らない人間を始末出来るのなら後ろ指を指されたっていい。魔物狩りなど以ての外だ】

【では何故それでも部屋から出ないのか。何の事はない、金を稼げそうな仕事がこれしかないからだ】
「名誉とかいらねーからさ、その分現ナマ増やしてもらう事とか出来ないかな?ダメ?」
624 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/17(月) 21:56:42.51 ID:IhUNRE5Ro
>>622

「おいおい、この世界にいる勇者様連中は何をやっているんだ?
 流れの雇われに全部委ねるのは、緊急事態にしても健全ではないだろう?」

 白髪の初老の男性。スプロールにおけるA級ランカーとして知られる
 老兵クルト・カントールは、左手義手の手首を一回転させながら問うた。

【ここでナチグロイシがタバコに火をつけたのを見て取って、
 己も葉巻を取り出し、火で炙ってその煙を口に含む】

「名誉はどうでもいいがマネーがあれば動く。俺は傭兵だからな。
 それにこの世界にも借りがないわけじゃあない」

 ちらりと己が愛用するアイスクラーケンの牙から精製されたナイフを見る。
 トローヤーの北方民族より譲り受けた戦士の証だ。

「まあ、精々やってみることにするさ」

 鍛え抜かれた身体だが、総白髪に白い口髭。頬に刻まれた皺。
 実年齢よりもやや老けて見える男を頼もしく思うか、頼りなく思うかは見る者次第であろう。、
625 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/17(月) 21:59:57.91 ID:qrRPhyBz0
>>622

「ドラゴンスレイヤーとか興味ないです。あとタバコやめなさいお嬢ちゃん。飴ちゃんあげるから。」

ナチグロイシの近くに近づき、飴を差し出すのは、どうしてこうなったっとまるまる顔に出している雪影君。
ここに至るまでの経緯は実に簡単。旅行ついでに出店で餡子布教する。見つかる。ハイエースの三テンポ。
そういうことで強制的にこの話聞かされたのである。そらこんな顔になるわ。

「まあ、やるとしたとしてその邪竜の情報はあるのか?情報がないとかやってられないぞ。」

鞄の中から飴を取り出し自分の口に入れ、そう聞いてみる。
封印されてるんだから、弱点の一つや二つはあることを期待し聞いてみる。
626 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/17(月) 22:03:11.63 ID:IhUNRE5Ro
>>625

 しかして、お嬢ちゃんに何か言う以前に既に室内の煙指数はマッパ(魔女、老兵、狂人)であった、
 ナムアミダブツ!何たる健康メゾットを無視した喫煙率の高さか!

「まあ、黒くて甘い妙なモノを布教しているというのは場合によっては邪教認定だな」

 アンコが妖しいシロモノと目ざとく報告され晴れてハイエース。
 その経緯には老兵とて苦笑せざるを得ない。
627 :ひいらぎ [sage]:2017/04/17(月) 22:03:17.26 ID:u6PrLOwDO
>>622
り、竜とな…わしの装備で果たして竜を殺害出来るか不安じゃが…とりあえずがむばってみるぞ…
【見た目自身(の、肉体年齢)とさほど変わらなそうな、しかしパッと見落ち着いた動作でタバコをくゆらせる少女の方を向きつつ呟く】

【越境してきた少女は偶然ソーマ氏と出会い「なんかいい仕事がある」みたいな事を言われホイホイついてきたら竜の復活云々とかいう少女からしたらベリーハード()な内容…】
【聞いた瞬間ソーマ氏の方を「帰っていいか」と言いたそうな目でみるが手遅れだったようだ】

…まぁもう始まってしまったからにはやるしかないか…
628 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/17(月) 22:05:30.08 ID:IhUNRE5Ro
>>623

「前から思っていたが、お前さん英雄叙事詩に存外詳しいな。
 そういうのを好んでいるタイプとは意外だったが」

 荒廃世界出身者に割にはファンタジー世界でも妙に適応性が高く、
 叙事詩に精通しているソーマタージのインテリ具合にふと興味。
629 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/17(月) 22:08:49.68 ID:IhUNRE5Ro
>>627

「…銃の講釈は一応受けたのだろう?なら何とかなる。
 殺せない生き物というのは存外に多くはない」

 そのような事を告げる老兵。スプロールのランナークラス上位の格言めいた言葉である。
 一応、若い(と呼ぶには若すぎるが)後輩であるし、元上官の政治将校殿からもそれとなくよろしく言われている。
630 :『世界渡りの邪竜は舞い降りた』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/17(月) 22:17:25.20 ID:j+I7zuzvO
>>624-627

魔女はざっと一同を見て、半目のまま紫煙を吐き出した。
何故エージェントにすぎぬ魔女が尖塔で主人顔をしているのか。
すなわち、この尖塔の本来の持ち主が邪竜対策に出ずっぱりだからである。
哀れなりアークメイジ。司法を司り、警察組織及び独自の特殊部隊を率いる勇敢なエルフよ。
『氷の目』と称されるほどの美貌をもつ彼の城たるこの執務室は、当然禁煙だったが、もう臭いが壁紙に染みてしまったことだろう。

「ええい、見た目が子供だからと子供扱いをするな。面倒くさい。お前らの母親がそのまた母親の胎の中にいたころよりさらにずっと前から生きてるんだ」

ソーマとクルトに視線を送る。
こっちには確か面識があった。一緒に仕事をしたこともある。
それに、なんだかんだと戦闘力は折り紙つきだったはずだ。

「あとは餡子好きと……私と似た気配のする婆さんか……」

「まぁいい、質問に答えるとだな……」

「我々以外は無尽蔵に湧き出ると錯覚しそうなほどの有象無象の対処に追われている」

「アークメイジ連中は邪竜の力を奪い、戦力を削ぐ作戦に出た。あの手のデカブツは、要するに世界という枠組みからエネルギーを得る。だから、兵站を切るわけだ」

「だから、この弱った邪竜の首を刎ねられるのは私たちしかいない。邪竜自身の情報は、黒い、でかい、火を吐く、たまに火以外も吐く、鱗はかたい。爪はするどい。牙は痛い。以上だ。わかったか」

つまり、邪竜の情報はほぼないということである。

「わかったら出発するぞ。アークメイジ……えーと、人形が嫁さんの方が……親近感湧くな……いや今はいい……が、どうにかこうにか呪印だらけのトラップゾーンにおびき出し、足止めする手はずになっている……」

「準備はいいな?」

煙草一本を吸い切り、携帯灰皿に押し込んだところでそう一同に尋ねる。
631 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/17(月) 22:17:32.65 ID:CwDnka9F0
>>627
「意外だろうが、俺だって不本意なんだ。道連れになってもらうぞ」
【「俺悪くねーし」とフードを目深に被り、目を逸らす】
【暫し考え込んだかと思うと、赤い濁った眼を向け告げる】

「…それとも、怖くて嫌なら、帰っておっぱい飲んでねんねしてていいぞ。俺様の取り分が増える」
【変に命令するより、煽った方がムキになって勝手に参加すると踏んだのだ。果たして】


>>628
「意外とはなんだ…。結構嫌いじゃないぞ、ああいうの」
【ムッとした表情を見せ、心外そうに抗議】

「一般常識みたいなものだろう。七割はゲームで覚えたがな」
【知識の殆どはゲームとか漫画で得たものだ。何ともはや】
【ただ気になったところなどは自分で調べてたらしいが。身も蓋も無い言い方をしてしまえば、見た目に反してただのオタク気質だという事か】


「ともあれ、俺の好きな英雄譚みたいにうまくいくといいな。もしそうなったら人気はウナギ・ライジング。羨望の眼差しと富を得られるって訳だ。
 初夜権は俺が貰うから、お前は杉の木でもセコセコ持ち帰っててくれ。…つまらないか?つまらない事でも考えてないと、今にも誰かを殺したくてたまらなくなる」
632 :ひいらぎ [sage]:2017/04/17(月) 22:17:33.78 ID:u6PrLOwDO
>>629
い、一応…って、もしかしていむいm…もといイムカ殿の知り合いの方か…わしはひいらぎと言います以後お見知りおきを…
【そういい、声をかけてきてくれた老兵氏に挨拶を返す】

…まぁわしの出来る事をやるだけですじゃ…
633 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/17(月) 22:24:23.92 ID:CwDnka9F0
>>630
「オイオイオイオイ、俺が受精する前からやってて、その無能さか?」
【大雑把すぎる情報に流石に難色を示す。小学生の考えた無敵ロボでももっと細かい情報がある】

「まさか人身御供にするつもりじゃないだろうな?俺の呪いは、神社建てて祀るぐらいじゃ済まないぜ」


「人形が嫁?変な奴もいたもんだ……ああ、あいつか。
 ああ、出発しよう。漏らした時用に、茶色いズボン用意しといてくれ」
【軽口を叩くと、首をコキリと鳴らして鞘に納めた刀を肩に担ぐ】
【戦闘準備は出来ている。これで充分。……というより、世界の修正力とか本人のうっかり気質とかもあって、使えるのはこれしか用意出来てない】

「昔ながらのアクションだ。刀で斬って、殴り殺す」
634 :ひいらぎ [sage]:2017/04/17(月) 22:27:04.50 ID:u6PrLOwDO
>>630
【「アバウト過ぎじゃ」と心の中で突っ込みつつ話に耳を傾ける少女】
【「婆さん」と言う言葉も多少(?)気になるところだが今はそれどころではないと思い直す】

【ソーマ氏の方を向き助けを求めるが返ってきたのは痛烈な皮肉】

【ここで引き下がるのは少女の200年生きたものとしてのプライド()が許さないため】

…ふん、仕事は仕事、じゃ…誰もやらんとは言うてないぞ…

【精一杯の強がりで返す少女】
635 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/17(月) 22:28:09.48 ID:IhUNRE5Ro
>>631

「お前さん、そう言いながらも無意味な殺しは存外していないように見えるがな」

 狂人なのは確かだが最後の一線は越えていない。
 ソーマタージに対するクルトの評価はそのようなところだ。

>>632

「まあ、な。知り合いの知り合いなど珍しくはあるまい。まあ、よろしく頼む」

 出来る事をやるだけ。若いうちはそれでいいと思う。
 もっとも、実年齢はひいらぎの方がずっと上だろうが往々にして精神とは肉体に引っ張られる。そういうモノだろう。

>>630

「年齢を食っていることなど何の自慢にもならん。それは保証してもいいぞお嬢ちゃん=v

 全く以って子ども扱いは止めないようである。そんな外見をしている方が悪い(断言)
 しかして、その後、聞かされた邪竜に対する情報の不鮮明さには些か辟易としたものを覚える。

【文献の類にも殆ど情報が残っていないとくると厄介な案件である事は想像に難くない】

「まあ、準備が整っているとは言いがたいが、どちらにせよやるしかないならやるだけだ」

 ショットガンをレバーコッキングし、心構えに問題なしと示す。
 予断は許されないが、割り切りは大切だ。何事にも。
636 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/17(月) 22:31:22.99 ID:qrRPhyBz0
>>626

「ほう、餡子を邪教認定とは…その喧嘩買うぞ。」

クルトのその言葉を聞いた瞬間、底冷えするような低い言葉が響き渡る。
雪影の顔を見れば青筋が浮き出ており、怒っているのが容易に分かる。
悪気がないとは言えそんな風に言われたら起こって当たり前だ。
すぐさま鞄に手を突っ込み…

「ほら、食ってみろ。邪教かどうかその舌で確かめな。」

勢いよく、クルトの目の前に差し出されたのはぼた餅の入ったタッパー。
餡子教の教義の一つ、とりあえず布教せよに従った結果である。
目の前のぼた餅を食べるかどうかは自由だが、目の前には笑顔の狂信者が居ることをお忘れなきように…。

>>630

「いや、意地を張らないでそこは素直に分からないていったほうがお兄さんはいいと思うよ?」

ナチグロイシの言葉は何処へやら。あいも変わらず子供扱いをしていくスタイルである。ロリコン此処に極まれり。
それはともかく、ドラゴンの情報は全くかなり面倒くさい状況である。
こうなってくると経験則と現場の雰囲気で戦うしかない。
少なくとも邪竜だから瘴気は使わないことを心に決めておく。

「まあ、放っておくわけにも行くわけにもいかないしな。」

しょーがないとボヤきながらも準備を整え終える。
情けは人の為ならず。ここまで情けをかければかなりの報酬を期待できるはず。具体的には餡子の布教とか。
そんなことを考えながら準備を完了させる。
637 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/17(月) 22:35:53.06 ID:IhUNRE5Ro
>>636

「言っておくが――」

 ぼた餅を掴んで、一口で食べる。渋い緑茶が欲しいところだが贅沢は言うまい。

「俺が言っているのはTPOの話だ。
 俺自身はジャパニーズ・スイーツは好きなほうだぞ?」

 コンバットポーチを弄って、中からみたらし団子めいたモノを取り出す。
 和菓子が好きな奴に悪い奴はいるか?いません。(極論)
638 :ひいらぎ [sage]:2017/04/17(月) 22:40:04.51 ID:u6PrLOwDO
>>635
まぁ、よろしくのう老兵殿…
【何やらまた子供扱いされたような気配を感じたがとりあえず言及はしない少女】
639 :『世界渡りの邪竜は舞い降りた』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/17(月) 22:40:20.67 ID:j+I7zuzvO
>>631-636

「異世界のドラゴンなんぞの情報を私が知ってるとでも思ったか、おめでたい奴らめ」

「そもそも私の故郷に竜なんざいなかったよ! 悪かったな使えなくて、大体ドンパチ向きの性能してないんだ私は! お人形だからな!」

お年寄りは怒りやすい(?)
邪竜についての情報の少なさに文句を言われると、まさかの逆切れである。
口答えすると怒るタイプの悪い婆さんだ。コンビニで店員に嫌われるタイプの婆さんである。

「まぁドラゴンなんてものの弱点は世界が多少違ってもある程度は共通するだろ」

「尻尾を切断すると目に見えて弱体化したり、首に逆鱗があってそこを突けば逆上して大暴れするがダメージは通りやすくなるとか……」

「ともあれ行くぞ。異世界からせしてめたえーぴーしーとかいう車をもってきたんだ! ガソリン対して残ってないけどな! 誰か銃座に座っていいぞ」

塔の外に出れば、周囲の背景とものすごく浮いている装輪装甲兵員輸送車が鎮座している。機関銃つきだ。12.7mmなんだぞと魔女は得意げに言う。残弾はお察しください。

一同が乗り込んだところで、魔女はAPCをかっ飛ばして目的地に向かうだろう。
目的地は、都市から少し離れた小高い丘だ。
そこで、浅黒い肌のエルフの青年が、天を覆うばかりの黒竜と一騎打ちをしている。
見るからに疲弊している様子なので、ここで選手交代だと、そういう状況らしい。
640 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/17(月) 22:44:32.87 ID:qrRPhyBz0
>>637

「?保護者会だっけ、それ?」

違う。それはPTAだ。
一緒になってぼた餅を口の中に放り込む。

「同士だったか…。餡子教に入らない?」

思いがけない所で同士を発見し感動する雪影。かわいいは正義。つまり和菓子もジャスティス。
そして流れるように布教し始めながら、ぼた餅を堪能したので鞄にしまう。
641 :ひいらぎ [sage]:2017/04/17(月) 22:48:50.80 ID:u6PrLOwDO
>>639
ほむ…まぁそんな物なのか…
【少女(?)の言葉に何となく納得する少女】

【外に出て乗り込んだ車内にて今回の武器(マグナムやナイフ、刀等)の手入れをする】
642 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/17(月) 22:54:21.95 ID:CwDnka9F0
>>639
「俺に犯される前に、愛の神に誓って今すぐ黙りやがれ!」
【忘れがちだが、こちらもこちらで本来はとってもキレやすい。逆ギレに更に激昂!泥沼化!】

「ドラゴンの弱点なんて、剣で斬ってスゥームを浴びせりゃ勝手に死ぬんじゃねーか?難易度にもよるが」
【魔女の言葉に怪訝そうな顔をし、APCへと乗り込む。中身を確かめてみると、一応動きはするようだ】
「ソーマ、焼殺と重機関銃だーいすき……なんだこの残弾は!ナメてんのかボケめ!」


【腕を組んで座り、ブツブツ文句を垂れながら目的地へ。彼にとって不快な旅は存外早く終わった】

「アレか……。そのまま進め。前にいけすかない褐色エルフなんていないから、そうそう真っ直ぐ…真っ直ぐ…アクセル踏み込んで…」
【ハッチから顔を出し、空を舞う黒竜を見上げる。デカい】
【メタルギアでも持ってこい。吐き捨てる様に呟くと、ホルスターから引き抜いた小さな銃を空に向けて構える】

「援軍だ!巻き添え食らって死にたくないならとっとと帰んな!」
【BANG!BANG!乾いた銃声を響かせ、エルフの青年に怒鳴る】
643 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/17(月) 22:59:27.81 ID:IhUNRE5Ro
>>639

(随分とステロタイプな分析だな。あまりアテにしないほうがよさそうだ)

 クライアントの情報提供はさして解像度が高くなさそうであると断じ、
 環境よりも、眼前の仕事(ビズ)に取り組むべきだと思考を切り替える。

【そうして案内されると、世界に不釣合いなAPCが見えた】

「情報はともかく、ブツはそれなりに用意されているものだ」

【→世界修正力により劣化が激しいだろうが、一回の戦闘で使い潰すならば不自由はしまい】

 −−−−−−−−−−

「選手交代だ!一旦引け!!」

 到着するなり、いけ好かないエルフ(彼にとって上のエルフなどいけすかないの何物でもない)に叫び、
 直後にAPC備え付けの重機関銃を斉射!エルフの離脱を援けるべく撃つ!!

【サイバーアイと重機関銃の動作をコネクトし、命中率向上。
 さらに、義手のショップアブソーバーにより、反動制御でさらに命中率向上】

「残弾が限られているからな。無駄玉は撃てないな」

【テクノロジーによるバフの重ねがけで支援射撃を敢行!!】
644 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/17(月) 22:59:33.69 ID:qrRPhyBz0
>>639

「怒らないで怒らないで。将来シワが増えちゃうからね。」

またまた子供扱いで接する。その顔は敬意なぞ微塵もなく、微笑ましいものを見る顔で緩みきっている。おい急患だぞ。誰か精神科に連れていけ。

「乗り込んでから言うのもなんだけどさ…。運転できるの?」

APCに乗り込んでから気づき、若干、声を震わせながら言う雪影。
雪影自身、酔いにくいし、今までも運転が下手な奴の車には乗ったこともある。
しかし、酔わないといっても気分は悪くなるもので邪竜を倒しに行くしなおさらだ。
結局、ナチグロイシの運転が上手いかどうかは神の味噌汁。

「合図は任せるよ。」

エルフの青年が戦ってるのを見てこの一言。
既に銃のリロードは万全。(この世界で使えるかどうかは別として)
身体強化も既に出来ており、仲間が動くと同時に、装填してあるゼロマグナム弾をぶち込むつもりである。
645 :『世界渡りの邪竜は舞い降りた』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/17(月) 23:13:23.42 ID:j+I7zuzvO
>>641-644

「ありがとう、助かった! 信じてたよ!」

エルフの青年は一同にそう叫ぶ。
邪竜の方も、見慣れぬ鉄の箱に乗ってやってきた一同に視線を向けた。
本来であれば、人にらみで人間なんぞは死に至り、そうでなくとも石化する眼光であるが……。
この都市のアークメイジ達が世界に散り、邪竜への力の供給を妨げている今、その魔眼は魔眼として機能しない。

「――これで僕は引くよ。ご武運を! 強酸軟泥の外套<Acidic Slime Cloak>!」

邪竜の足元に一際巨大な魔法陣が出現――その刹那、邪竜の全身を緑色の、悍ましい半液状の生物が覆う。
この世界のダンジョンと呼ばれる危険地域に必ずといっていいほどいるお馴染みのモンスター、酸のスライムの召喚魔術だ。
非常識な量を召喚し、邪竜を包み込み、酸で焼く――強固な鱗に覆われた邪竜には見た目ほどのダメージはないが――隙を作るには十分な痛みを与えるものだ。
スライムを振り払うのに躍起になり、本来であれば対抗できるはずのAPCからのクルトが行う重機関銃による攻撃をまともに受ける。

「よし、お前ら行け! ――龍眼射抜く氷砂の箭<ストレリツィ>!」

魔女は自身の杖たる自動小銃を取り出し、魔術による狙撃を行う。
竜の右目を魔女の放つ氷の矢が穿つ。柔らかげな目玉ですら、この規模のドラゴンともなれば鋼にも勝る代物だが、視界を一時的にふさぐことはできる。
入れ替わりの奇襲。今が最初で最大の好機である。
646 :ひいらぎ [sage]:2017/04/17(月) 23:19:13.36 ID:u6PrLOwDO
>>645
ほむ…なんか知らぬがちゃんすみたいじゃな!!!!喰らえ!!!

【そういいスライムが全身を焼く痛みに悶える竜の頭部に、通常とは比べものにならない初速を与えられた銃弾を3発程放つ】

【イムカ氏から譲り受けたそれは低反動でかつ威力は拳銃よりも高いので少女の能力と合わさればきっと竜とてまともに喰らえばただでは済まないはずだが果たして】
647 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/17(月) 23:23:58.96 ID:CwDnka9F0
>>645
「ドラゴンスライムセ……いや、やっぱやめておこう」
【公序良俗に反した事を言いそうになり、さすがに自粛。ふざけてる場合でもなさそうだ】
【装甲車の上に姿勢を低くして陣取り、酸素供給機を装着!】


「一歩音超え二歩無間───には程遠いが、まぁ良しとする」
【装甲車の勢いを利用して、カタパルト射出の如く飛び出す!蠢くスライムを足場にし、更に加速!】
【左手に握られた鞘から、紫電が迸る。何らかのエネルギーが刃に込められているのだ!】

「イヤーッ!!」
【鋭い叫び声と共に、空中、竜の首筋の辺りを狙って赤い刀が一瞬で引き抜かれる】
【否、ローレンツ力を利用し、ミサイルの如く撃ち出された刀を掴み、強引に振り抜く魔技!サイボーグの怪力と動体視力、培った直感が可能とする必殺の神速居合!】

【竜の鱗ごと首を斬り裂き、血を出させて殺す。うまくいけばいいのだが】
【刀を振り抜いた姿勢のまま、横を通り過ぎるかの様に竜の背後へ飛び離れようとする】
648 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/17(月) 23:29:28.49 ID:IhUNRE5Ro
>>645

「オオオオオオオッ!!」

 封印されているとはいえ魔眼は魔眼だ。
 只人であるクルトはドラゴンの殺気奔る眼光に耐えるべく、咆哮をあげた。

【エルフの魔術行使を援けるべく、重機関銃より曳光弾を吐き出し続ける――ガキンッ!!】
【アジットスライムの召喚後も竜鱗を貫きつつけたがさして間もなく弾丸切れ!もとより弾数に限りがあったため当然だ】

「よし、一気にやるぞ!!(>>646)援護はまかせた」

 視界封じは充分、援護射撃も(>>646)の能力付与重マグナム弾があれば問題あるまい。

【クルトの左手義手より手首部分が射出される。それはクルト自身と光学チェーンにより連結ばれていた】

 深紅の義手が邪竜の首筋を掴むと、光学チェーンが一気に巻き取られ、
 クルト自身の身体が銃座より離れ、邪竜の元へ一気に接敵を果たしていく!!

≪スマートガンシステム:弾薬スキップ/スラッグ弾≫

 クルトの一見して古風であるが、実のところハイテクの塊であるショットガンに、
 近距離用の大粒弾が弾薬スキップににより薬室に装填!!

【ドラゴンをスラッグ弾の射程に収めながら、中空で次々にそれを乱射する!!】
649 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/17(月) 23:32:04.06 ID:qrRPhyBz0
>>645

「OK!!」

邪竜の視界が塞がれた瞬間、APCが凹む勢いで素早く邪竜の上へと跳躍、そのまま六発、戦車も貫通するゼロマグナム弾を背骨を沿うように狙って放つ。
上手くいけば鱗などを貫き、動きをかなり制限できるだろう。
そしてそのまま地面に着地して常ノ世と幻月を召喚。触れるものを斬り裂く風を纏わせ、膝のバネを最大限使いすぐさま翼に急接近。
かまいたちのごとく風を纏った刃に切りつけられればそこはえぐれ、無数に斬り裂かれるイメージは容易い。
そこでそれを使い、翼をズタズタに引き裂いてグロ画像にしようと乱舞の様な斬り付けを行う!
650 :ひいらぎ [sage]:2017/04/17(月) 23:36:29.26 ID:u6PrLOwDO
>>648
【更に銃弾を放った後に持っていた刀を能力を使い通常とは比べものにならない初速を与え竜の喉元に向けて投げようとする】

【当たればきっとかなりのダメージを与えられるはずではあるが…】
651 :『世界渡りの邪竜は舞い降りた』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/17(月) 23:44:44.84 ID:j+I7zuzvO
>>646-649

全身を酸性スライムにより焼かれ、視界を一部ふさがれた竜が続けざまに攻撃を受ける。
特に、強靭なその鱗は、酸により若干脆くなっており――

――そこを、まずソーマの電磁抜刀が突いた。
首筋に放たれたその一撃は、竜を出血させるに至らなくとも、首の鱗をズタズタに引き裂いた。
神々のもたらした、真なる銀にも匹敵するはずであったその強度の黒鱗が、である。
さらに、ひいらぎ、クルト、雪影による銃撃!
脆くなった黒鱗は次々に砕かれ、ダメ押しとばかりに雪影の風の刃が竜を襲う。

【――<世界渡り>の真を理解せぬ異界の小蟲共め、有利になったつもりか?】

が――ここで竜からの反撃が入る。聴覚にではなく精神に、その恐ろしい声で一同を挑発しながらだ。
竜が完全であれば、万里に渡り死をまき散らす呪いの咆哮をあげた竜は、開いた翼を畳み、さらにもう一度吼える。
――そして、其は濃密な【死】を吐き出した。黒い炎と形容するべき、闇の魔術。古の邪竜であれば、息をするようにそれを行使する。
焼かれれば、否応なくその者に死を与え、そうでなくとも死に近づける忌むべき炎だ。
弱体化したとはいえ、炎そのものは依然として脅威であるし、付加効果の『死を早める』という抽象的な呪いは、決して無視できない。

「……おい、その炎は避けろよ! 死ぬぞ!」

小さな魔女は自らを氷の障壁で守りつつ、一同にその黒い炎の危険性を(慌てつつ)伝える。
652 :ひいらぎ [sage]:2017/04/17(月) 23:58:03.31 ID:u6PrLOwDO
>>651
【少女の放った弾丸及び他のランナー達の一斉攻撃を受け凄まじい叫び声をあげ悶える竜】

や、やったか!!!?
【しかし、その直後に恐ろしい声が少女の耳…否、精神に直接語りかけてくる】

…な、何じゃこれは…

【そのあまりの恐ろしさ、禍々しさに少女の本能が「危険だ」と告げている】

【直後、古の竜の怒りの咆哮が二度程轟きその口からまるで闇そのものと見まごうような炎が放たれる】

【考えるまでもなくその炎に当たれば無事ですむ訳はない事はこの少女にも理解は出来た】
…チィ!!!!
【魔女の忠告を聞く前に自分の手を掴み重さを1g未満にし、上空に逃れようとする】
653 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/17(月) 23:58:09.50 ID:CwDnka9F0
>>651
「この状況から有利になれると思ってるなら、お前こそ俺たちの真を理解出来てない」
【精神に語りかけてくる言葉にも一切臆せず、売り言葉に買い言葉!】
【不遜な態度は世界を渡る竜にも変わりはしない】


「ゲ、放射熱線…!」
【が、ここで竜の反撃。吐き出される恐るべき炎を済んでのところで飛び跳ね、躱し、逃げ惑う】
「そんなのあるって分かってんなら、最初から言いやがれ!」
【魔女に怒鳴り、竜の身体を伝って飛びかい、逃げ回る!さながらノミの如し!】

【しかしその眼の闘志は衰えない。装甲車に飛び乗り、車体の中へ飛び込んで掴んだのは、操縦ハンドル!】
【先程のスライムで鱗も脆くなっているようだ。大質量で突っ込めば、一瞬でも隙は生まれるだろう】

「スゴいコトしようぜ!!エエッ!?」
【黒い炎を避け、外側から抉りこむかのような軌道で竜の腹へ高速で迫るAPC!】
【竜に突っ込む数秒前。黒い影がハッチから飛び出す!一足先に脱出したソーマタージだ!心中など御免被る】
「俺は遠慮しておくがな」

【地面に叩きつけられ、数度転がって起き上がる】
【APCはどうなったか、刀を抜き放って確かめる】
654 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/17(月) 23:59:03.94 ID:qrRPhyBz0
>>651

「はっ!ボロボロのトカゲが何を言ってやが…うおっとぉ!!」

ドラゴンの精神攻撃に対して、こちらも口撃(誤字にあらず)しようとしたが飛んできた黒っぽい炎を避けたため中断される。
せめてもの挑発として、ヒーローも真っ青なスピードでバク転を繰り返して距離を取る。
そして、バク転を終えた時には既にその手には刀はなく、銃のリロードを開始する。
刀は既にバク転してる間に二本共トカゲ野郎の胸を狙い投擲。
纏っていた風を開放して新幹線よりずっと速いスピードで邪竜の胸を貫こうと迫る。
頭ではなく胸を狙ったのは、逸れても確実に当てるためである。
655 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/18(火) 00:07:17.29 ID:G+nTopdIo
>>651

「悪いが高尚な講義に興味はない」

 義手を邪竜の首筋から放し、己に引き戻す。慣性によりクルト自身は上昇したままだ。
 が、闇の魔術!翼持たぬクルトには回避する術はない!が、

「これは仕事(ビズ)なのでな!!」

 真紅の篭手の各部が展開!瞬時に腕の周囲に輝く立体積層型魔方陣が展開する。
 立体的に複雑な呪文印がまるで天体のように渦を描き、干渉し合い、瞬く間に術式を構築していく!

我、暗闇に在りし者には、灯を!無知なる者には信仰授けん
これらの進物を喜びとする者ら、その生命、永らえん
然れど我、これらを拒みし者には、ただ死のみを授くる者なり

 聖言により、クルトの真紅の義手――聖遺物:アラクランの咆哮の機能が解放され、
 その腕に太陽と見紛わんばかりの輝きが収斂する。

【その焔はクルト自身の肉体、魔術回路すらも焼き焦がしながら、
 黒き炎をプラズマ光の中に飲み込み、その呪いを灼却する!!】

(やってくれているな!)

 (>>652)ひいらぎは呪いより逃れている!(>>653)ソーマタージはAPCで邪竜の腹に突っ込んだ!
 (>>654)雪影も回避し、カタナを射出している!ならば――

「オオオオオオオオッ!!」

 巨大熱量によって周囲に重篤な影響を及ぼさぬのは光球を取り巻く魔術印ゆえか!
 咆哮と共に灼けつくような小さな太陽の如き巨大プラズマエネルギー光が邪竜の口中目掛けて射出される!
656 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/18(火) 00:20:09.75 ID:G+nTopdIo
>>651-652

(しかし…)

 結果として、クルトはどのような展開になっても、
 高高度からの落下というあまり身体によくない事態に陥るであろうことは明白。

【普通に落下すれば、地面との激突時の運動エネルギーによってよくて重傷。悪ければお陀仏である】

 飛び出しているひいらぎが目に入り、

「どうにかなるか?」
657 :『世界渡りの邪竜は舞い降りた』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/04/18(火) 00:22:10.32 ID:3a1xpgxDO
>>652-655

一同の、死をもたらす黒炎にも怖気づかぬ、決死の一撃は黒竜の鱗を破り、皮を裂いて肉を貫いた。
ソーマのAPCによる特攻、雪影の超高速による刀の投擲、クルトの放つプラズマ光!
それら全てが、不死たる邪竜に、死を想起させるのに十分な力をもっている。
この竜は、この世界が生まれてから、自身の鱗に、その皮膚に、薄皮一枚にですら、絶対の自負をもっていた。
何人も貫けぬと、そう思っていた。
しかし、今や人により、世界から供給され続けるはずの力は断たれ――
如何なる鋼よりも強靭な鱗は、酸に焼かれ――あまつさえ砕かれた。

そして――

「……不死であろうと、【死】を刻印されるならば、それは不死でなくなるだろう」

「やりすぎたな。この世界の神々は善神、悪神問わず遠くへ消えた。だが、貴様自身が神々を再び現世に呼び戻したのだ」

それはあるいは、クルトのプラズマの光が起こしたのかもしれない。
あるいは、ソーマの決死の、狂ったともいえるその行動が起こしたのかもしれない。
あるいは、雪影のその業が起こしたのかもしれない。
あるいは、ひいらぎに叩きつけられた恐怖が起こしたのかもしれない。

空に髑髏が浮かび、地面から紫色に光る、多数の鎖が現れる。
鎖は邪竜を拘束し、大地に引き込み――竜の首には、不可視の刃が当てられていた。

「――驚いた。まさか、この時代になって」

エルフの青年だけは、きっと姿をはっきり見たのだろうか。
死を司る悪なる神と、法を司る善なる神の、その姿を。

――しかし、一同にわかることは、邪竜が段々と霊的存在にへと変換され、大地の奥深くにへと飲み込まれていった、その一点だけだ。
658 :ひいらぎ [sage]:2017/04/18(火) 00:25:20.38 ID:mf7Mi2xDO
>>656
…ふん、呪いさえ回避出来れば問題ないわい!!!

【恐らくこの世界においても「力の伝わる速度」は元いた世界のそれと同一であると仮定する】

【衝撃翌力の計算からもしそうであってかつ少女の見落としている事等がないならば今の少女が地面と激突したところできっとその衝撃翌力は身体にはあまりかからないはずではあるがはたして…???】
659 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/18(火) 00:29:27.01 ID:jvxi5FKv0
>>657
「……終わったな。多分だけど、もう来る事もあるまい」
【黒竜が消えた後も、暫し残心。やがて何もないと分かれば、刀の血を拭って納刀】
【ハードな仕事だった。地面に飛び出した際の傷で、額が大きく傷ついた。顔が白塗りになってしまう】

「車は……アレを倒せたんだから問題ないだろ?俺に請求するのはお門違いってヤツだぜ」
【尚、この世界では貴重なんてもんじゃなさそうなAPCを無断で走らせ、あまつさえ破壊にまで追い込んだ事に関してはスルーするつもりの模様】


//お先落ちさせていただきますです
660 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/18(火) 00:32:10.20 ID:G+nTopdIo
>>657

「(>>658)なら俺も頼むぞ」

 中空のひいらぎに手を伸ばして、その恩恵にあやかることにする。
 何せ、能力を持たぬクルトは地面に激突すれば良くて瀕死だ。命綱めいたひいらぎの存在は助かる。

「助かった。嬢ちゃん」

【思わぬ二人分の重量能力使用だが、そこは勘弁願いたい】
【そうしている間にも邪竜は冥界の何某めいた存在に引っ張られていったようだ】

「まあ、あれだけの魔力密度だ。訳のわからん存在の注意を引いても不思議ではあるまい」

 どうには着地に成功したクルトは葉巻を燻らせて、嘆息をついた。
 解らん事は考えても解らん、思考はシンプルに限る。複雑に考えるのは別の人間の仕事だ。

「まったく、幻想世界の事件は複雑で……」

 言いながら、僅かに己の掌を見つめる。
 どうやら僅かに死≠浴びたか?元々ロートルなのでさして気にするほどではないが。

「…やはり、そろそろ鈍ってきたか?」

 と、己の肉体の限界値が見えてきたことを自覚し、一人ごちるのであった。
661 :八凪 雪影【信念の想具】 [sage]:2017/04/18(火) 00:35:01.53 ID:RVNg3yfs0
>>657

「ふはははははは!どうだクソトカゲ!休日を潰された俺の痛みがわかったか!」

自身が曲芸のように投擲が貫いたのを確認し、邪竜をあざ笑う。その姿は普通に悪役だった。
しかし、やはりそこは戦い慣れていると言うべきか、その手には既に刀が握られており、今にも飛び出そうとしている。
だが雪影が飛び出ることはなかった。

「…うわーい。ゆきかげ。しんれいげんしょうきらーい。」

崖の上のなんとかに出てきそうな言い方で目の前の邪竜を眺める。
その目には既に敵意などはなく、これからの哀れみが大部分を占めていた。
まあ、こんな幽霊も真っ青な事が起きればそうなるよね。
結局、警戒をしたままそのまま腰を下ろし、邪竜が全部消えるまで眺めているだろう。
662 :ひいらぎ [sage]:2017/04/18(火) 00:42:10.91 ID:mf7Mi2xDO
>>660
…な!!?
【地面に落下する最中に突然老兵氏に腕をつかまれ2人分の能力を行使させられた少女】
【恐らく二人の合計で300kg未満であると予想されるので能力の行使自体には影響はない】

…何か釈然とせんが良いじゃろういむいむの知り合いらしいしの…

【少女と老兵氏は、共に着地の際の衝撃をどうにかやり過ごす事には成功したようで二人は無事であった】
【みると竜も断末魔の悲鳴ともとれる鳴き声をあげそのまま倒れ込んだように見えた】

…終わったみたいじゃな…多分…

【その光景を何やら感慨深そうにながめ呟く少女】
663 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/18(火) 00:46:48.67 ID:G+nTopdIo
>>662

「持つべきものは知己だな」

 うむと頷く老兵は無事に着地して、ケガもないのでOKである。

>>657

「さて、それじゃあ帰還し報酬を貰うこととしよう」

 邪竜が空に消えていくのを確認し、クルトはこの場を後にするのだった。


//おつーんノソ
664 :ひいらぎ [sage]:2017/04/18(火) 00:53:38.82 ID:mf7Mi2xDO
>>663
…ほむ…まぁいむいむの知り合いらしい方みたいじゃし無事で何よりとしとくかの…

【そして消え行く竜>>657を眺めつつ少女も老兵氏のあとについていくのであった】

【…ソーマ氏になんか色々と言いくるめられてしまったうらみを密かに抱き「次あったらお礼してやる」等と内心考えつつ…まぁ悪いのはホイホイついてきた本人なのだが…かわいそうなソーマ氏である】

/私もこれにて!
665 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/18(火) 22:16:42.36 ID:G+nTopdIo
【スプロール/ランナーズギルド・バーでの会話】

「…正直、大分鈍ってきている。ああ、前から自覚はあったがな」
「老化だな。それ以上でもそれ以下でもない。身体がもう限界なのだろう」

 どこかの世界で邪竜と戦ったとかいう報告を老兵より受けながら、
 イムカ・グリムナーはかつての部下と会話を交わしていた。

【外見からすれば、誰もイムカの方が遙かに年上とは思うまい。
 しかし、彼女自身、それを誇った事など一度たりともない】

「引退するか?トレーナーとして生きていく道もあるだろう」
「いや…俺にはまだやるべきことがある」

 イムカは溜息をつく。解っていての質問。これは愚問以外の何物でもない。己を恥じたくなる。

「生身はもう限界だぞ。サイバーウェアにせよバイオウェアにせよ、マトモじゃあいられない」
「一応、A級のランナーってことでマネーならある。…無様と思うか大佐?」
「我が身を省みず、それが思考に過ぎらせるなら、すぐさま己の脳漿を撃ち抜いているよ」

 老兵は苦笑しながら、葉巻を咥えて席を立つ。

「じゃあな、まあ、アンタも若くないんだ。無理はするなよ」
「余計なお世話だ。バカモノ」

 そんな会話を交わし、老兵が去った後も酒を呷っているイムカ。
 珍しくちょっとセンチメンタルな気分になっているご様子。

【糞喧しいテクノ重低音サウンドと、目がイカれそうなビームライトが乱舞する店内。
 大半の人間にとってはいつも通りの光景である】

「若くない…か。健全じゃあないな
666 :ひいらぎ [sage]:2017/04/18(火) 22:33:08.82 ID:mf7Mi2xDO
>>665
…ふぅ…トイレが近いのは歳だからk…いや、単純にお酒飲んでいるからであって断じて歳では…

【バーで一人飲んでいた少女がトイレからぶつぶつ呟きながら出てくる】

…んん?あれは…???

【席に戻ろうとした時、ふと見覚えのある美女(?)を目にし、足をとめじーっとみつめる】

…間違いないいむいむじゃ…おーいいむいむ!!!

【何かあったのかやや浮かない顔でお酒をあおるように見えるイムカ氏に声をかけ】

…あぁ、店員殿赤ワインくれぬか

【勝手にお酒を注文し隣の席に座ろうとする】
667 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/18(火) 22:38:56.23 ID:G+nTopdIo
>>666

「んっ?ああ、君か」

 45杯目のウォッカを空けて46杯目に突入中のイムカである。
 なお、この店のサービズで出すときにグラスに火をつけて出してくる。
 いったい、アルコール度数いくらや?

【なお、ヤケ酒ではない。飲むときのイムカの酒量はこんなものだ】
【隣の席に座ることは別段とがめもしない】

「お待ち!!」

 店員殿、やっぱりブドウジュースしか出しやがらない。
 全部、そんな外見をしている方が悪い(断言)

「いい加減、諦めるのだな」

【ナムアミダブツ!世知辛い世の中よ】
668 :ひいらぎ [sage]:2017/04/18(火) 22:51:40.01 ID:mf7Mi2xDO
>>667
ほむ…とりあえず隣失礼するぞ…!!!?

【座ろうとした時に周りに空になった瓶が山程転がっているのが見える】

【その光景にただただ呆気にとらわれ口をあけポカーンとする少女】

【「えっ…ちょっとまてこれ何杯飲んだ?」「てか火ついてるではないか」「相変わらず化け物じみておるの」…】

【様々な思いが頭を過るがそれらを何とか整理して辛うじて絞り出したのは】

…か、片付けないのか店員殿はこれ…

【この一言であった】

【そして席に座ると店員が持ってきたのは…ブドウジュースであった!!!がっくりと肩を落とす少女】

…むぅ

【不満そうな顔をする】
669 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/18(火) 23:04:51.71 ID:G+nTopdIo
>>668

「何でもこれはこれで絵になるからそのままなのだと」

 別段、イムカも気にも留めていないので問題なしらしい。
 周りを良く見れば、俺も挑戦とか何とか、無謀と男気を履き違えた挑戦者が、
 いいところを見せようとして、ダウンしている姿が散見。

【ナムアミダブツ!なんという酒豪を利用したバー側のマネー収集策か!】

「不自然な若さの代償、年齢を重ねないから仕方ないのさ。そろそろ慣れるのだな」

 と、言ってもそれはイムカも同じ事が言えるわけで、
 そういう意味では迂遠な自虐に近い物言いかもしれなかった。
 どちらにせよ、外見相応の扱いがされることを咎める資格はないのだ。

【イモータルほどそれを忘れがちなのだがな。と、告げつつ】

「肉体年齢の固定化、時間に打ち克った代償として歳を経る事で得られるモノを何一つ得られないのが私達のような人種だ。
 まあ、それでも君ほど極端ではないから――店員、赤ワインだ。合成モノだろうが、マシなのを頼む」

 言いながら、ひいらぎに無表情に得意げというややこしい表情を向けて、

「何とか、体裁も保てるというわけだ」

 赤ワインを受け取ると、ひいらぎの方にスーッとテーブルを滑らせてグラスが到着。
670 :ひいらぎ [sage]:2017/04/18(火) 23:20:55.48 ID:mf7Mi2xDO
>>669
ほむ…そんな物か…しかし…

【大量の空の瓶とその近くに転がっている男共をみて】

…それにしてもあれじゃなよくこんなのを見てまだいむいむに挑もうとか考えられるのう…生兵法は大怪我のもとと言うのに…

【イムカ氏から赤ワインを受け取りつつ】

うむ、そうじゃな…もう200年たつから慣れたと思ったが…未だ面倒な事が多くてのうわしを不死(寿命がないだけ)にした組織の追っ手はたまに来るし…ちいと元いた世界で色々あったのも関係しとって…

【赤ワインを口に運ぶ】

…まぁ別にわし不死者(寿命ないだけ)なんぞになりたくなかった訳じゃが…
671 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/18(火) 23:31:05.84 ID:G+nTopdIo
>>670

「まっ、望む望まずに関わらずジレンマであることは確かだろうさ。
 私は半ば望んでだ。が、後悔は無いが、取りこぼしたモノの多さにはどうもな」

 おかげで結婚もできんと、冗談口も言ったものだ。
 なお、このジョークはイムカの18番なのだが、ウケたことは一度も無い。

【口すがない部下には、アンタはそれ以前の問題だと真顔で言われて密かにヘコんだことがあります】

「そう言えば、前の闘いでは竜鱗を砕いたりとそれなりにやれたと報告を聞いたが、
 大口径の銃を使う選択肢はそれなりに適応していると見えたがどうだ?」

 そう言うなり、イムカはテーブルで空瓶の塔を拵えていたサーバスカルを呼び出し、
 中空にホロディスプレイを投影させる。よく見れば、銃器のカタログである。

「本格的に銃のカスタムをしてみるか?ランナーの基本でもあるしな」

 素体となる銃をセレクトし、オプションを選択して、己の銃を組んでいく。
 スプロールのランナーにあっては、多くのモノが行っている事だ。

【何しろ、それに生命を預けるわけで、マネーの限りは妥協をしたくないのは当然であろう】
672 :ひいらぎ [sage]:2017/04/18(火) 23:46:59.01 ID:mf7Mi2xDO
>>671
ほむ…まぁ大丈夫じゃいざとなったら同じ不死者(こっちは寿命がないだけだが)としてわしがいむいむを嫁に貰ってやるから

【赤ワインをのみつつ(多分半分本気である)】

おぉ、そうじゃったなそんな事よりもそっちの話の方が良さそうじゃしな…まぁわし一人(?)の力ではなかった気がしたが竜の鱗を貫通する程度の威力は得られたようじゃやはりいむいむの言う通り反動さえ何とかなればだいぶ威力が上がるみたいじゃ与えられるエネルギーも…

【さっきとはうってかわってすんごい早口で目を輝かせながらイムカ氏にまくしたてる少女】

【こういう事は少女も嫌いではないらしく知識等はイムカ氏よりかはないかも知れないが日々少女なりには勉強してはいるみたいだ】

か…かすたむとな…やってみたい!!!ど、どうやるのじゃこれ!!!?

【ドローンの出してくれたカタログらしき物を、食い入るように見ながら】
673 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/19(水) 00:02:36.78 ID:GIhF+dLqo
>>672

「………」

 戯言をほざいたので、店内に設置されている運動会の玉入れ用の網に、
 マセガキをシューッ!超エキサイティン!!

【網の中でぶらんぶらんさせながら、話を続ける】

「先ずは元となる銃の素体だな。色々とあるが、どういう系統がいいか選ぶことだな。
 自分でも勉強しているなら、そろそろ己にシックリくるのも解って来ていることだろう」

 A…スプロールでも信頼性の高いオートマチックピストル銃。購入のしやすさと取り回しの良さが特徴。
 B…安定性の高いマシンピストル。フルオート可。弾幕で勝負するタイプ。
 C…軍用の大型拳銃。対車両を前提としているが、重量の割に取り回ししやすいほう。
 D…本来サイバー化を前提としたハンドキャノン。重量がすこぶる重いが、軽装甲車両ならば容易に貫通する。
 E…リボルバーを際限したレプリカ。精巧な動作性が特徴。
 F…小口径ながら強力な弾薬を採用しており、傾向性を保ちつつ軍用拳銃並みの性能を実現。非常に高価かつ専用弾使用なのでコスパ劣悪。

「以上、あげているのは拳銃のラインナップだ。君自身がライフルや散弾銃に方を志向するなら別にカタログを用意するが?」

【ひいらぎのメインウェポンはどうするか?である。
 拳銃か、長銃が、散弾銃か、変わり種(実用性保証外)か。拳銃の場合には上記のラインナップが例としてある】
674 :ひいらぎ [sage]:2017/04/19(水) 00:18:07.43 ID:s183nZCDO
>>673
…ん?なんじゃいむいむそんな怖い顔しt…ぐぇ!!!

【突然イムカ氏に首根っこ捕まれて店の外までそのままズルズルと引きずり出され】

…な、何をするのじゃいたいいたi…うわ!!!

【ガシッと身体をつかまれそのまま何故か店の外にあった網の中に投げ込まれる】

…全く相変わらず冗談が通じないの…いつか人権団体か何かから苦情殺到するぞこれ…

【自分の事は棚にあげて勝手な事ばかりのたまう少女】

…CかDかの前言ったが重さはわしにはあまり関係ないしの…反動制御さえ何とかすればこれはかなり主力になりそうじゃ…後退速度とかは…

【ぶつぶつ呟きつつ】

…他のも一応見てみたいが…あるかの?
675 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/19(水) 00:31:15.12 ID:GIhF+dLqo
>>574

「問題ない。人権など、私も世界でも、この世界でもついぞ形骸化して久しい概念だ」

【サツバツ!】

「では拳銃の場合は以下の選択肢だな。なお両方ともは消音機の類は装着できないぞ」

 C…軍用の大型拳銃。対車両を前提としているが、重量の割に取り回ししやすいほう。
 D…本来サイバー化を前提としたハンドキャノン。重量がすこぶる重いが、軽装甲車両ならば容易に貫通する。

「他のもか。こちらになる」

 イムカが告げた途端、ホロディスプレイがさらの多く中空に展開される。

 1…コンパクトかつ軽量なサブマシンガン。長時間の傾向がしやすく各企業のトクシュブタイで使用。
 2…標準的なサイズのアサルトライフル。製造が容易かつ整備が楽なので世界中でコピー品が出回っている。
 3…企業軍で用いられる再審アサルトライフル。人体工学も基づいており、実際の大きさ以上にコンパクトな体感で携行しやすい。
 4…個人携帯用の火炎放射器。汚物を消毒すると評判。
 5・・・片手で射撃可能なクロスボウ。最新技術を用いた弦から放たれる矢は銃に匹敵する威力を持つ。
 6…傘に偽装した散弾銃。完全にシュミ武器であるが、改造次第で実用的になる。
 7…大口径のシングルショットピストル。威力は拳銃で最高クラスだが、一発ごとに装填が必要。
 8…オートマチックタイプのショットガン。フルオート化。

「大まかなタイプの種別はこれくらいだな。あくまで参考例として考えてもいいがな」

//メタ的にいえば武器設定の見本みたいなものである。
676 :ひいらぎ [sage]:2017/04/19(水) 00:46:03.65 ID:s183nZCDO
>>675
…まぁわしや沢山の子供とかを拉致したり裏で人体実験等を繰り返す謎の組織がある時点でわしの元いた世界もそんな大差なさそうじゃが…

【かごの中から出てくる】

…ほむ…何か知らぬが4にひかれてしまうのじゃが…何故だ…

【火炎放射器を指差す】

…むしょーにその辺のやつを「汚物は消毒じゃー!!!!」と叫びながら燃やしたくなってきたのやらんが…何でじゃろうか…

/どもです!
677 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/19(水) 01:00:49.57 ID:GIhF+dLqo
>>646

「世紀末的ロマンはあふれているからな。火炎放射器。
 私の世界でもフレイマーは異端者の浄化に広く用いられてるものだ」

【なお、ここで言う異端者の大半は疑われたという罪≠ノより火刑に処される】

「では次はカスタマイズだな。銃の特定部位に組み込むものだ。
 が、基本的に【反動補正薬室構造】を組みこんだ銃のチョイスは絶対条件だな。
 反動が強すぎて、銃が明後日の方向に行きましたでは話にならない」

 銃にどのような機能を組み込むのかがカスタマイズの妙となる。

 ・排気反動補正システム…銃親愛のガスを特定の方向に排出して銃身の跳ね上がりを相殺。
 ・消音機…銃身装着型のアクセサリー。武器の発する音や閃光を抑制。
 ・スマートガンシステム…銃器にスマートシステムを組み込む。銃のサイバー化により様々な機能をが付与される。
 ・抑制機…銃身装着型のアクセサリー。こちらは発砲音の抑制目的。バースト射撃、フルオート射撃に対応。
 ・銃剣…銃身下部に取り付ける大型のナイフ。素材にこだわるかどうかは使用者次第。
 ・フラッシュライト…戦闘用ライト。暗がりを照らす他、閃光で正面の対象の視力を奪うのにも活用可。
 ・セーフターゲットシステム…味方を撃つのを防ぐ誤射防止システム。腕に自信が無くても乱戦時の援護OKとなる。
 ・アンダーバレル…銃身下部に1発限りの副兵装を装着できる。火炎放射、グレネード、グラップルガンなど。
 ・イージーローダー…素早い弾倉交換を可能とするオプション。マガジンの最適化、磁力の使用など。
 ・バトルグリップ…武器の柄を延長したり、補助用のグリップを追加する。安定性向上。
 ・美麗装飾…武器に豪華な装飾を施すオプション。

 ・ワンオブサウザント…素材とする銃の中でも1000丁に1丁しか存在しない出来栄えの銃を選択するオプション。
 ・継承武器…高名な銃手由来の部品、あるいは銃そのものを用いたりなど、歴戦の名残を付与するオプション。

「こんなところだな。ワンオブサウザントと継承武器は当然ながら質はいいが探すのに一苦労な上に当然割高だ。
 あと、全部乗せは当然ながら無理だぞ?銃器にも改造限界の容量があるし、取り回しが最悪になる。
 また、個性が死んでは話にならんだろう(メタ的にも)」

 
678 :ひいらぎ [sage]:2017/04/19(水) 01:17:49.46 ID:s183nZCDO
>>677
ほむ…悲惨じゃの…じゃあその辺のやつに火炎放射器を向けてむやみに消毒してはいかんのか…そうしたらわしがいむいむに火炎放射器とりあげられて「お前の言う通りだ汚物は消毒すべきだな」って消毒さr(ry

【次のカタログに目をうつす】

…反動補正システムは絶対入れるとして…イージーローダーとも組み合わせてみたいがいむいむどうじゃろうか…???
679 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/19(水) 01:28:55.63 ID:GIhF+dLqo
>>678

「………」

 イムカがわりとブリザードもかくやな目線を向けたとおろで目を逸らされた。賢明である。

「ふむ、シンプルな構成だが、その分、コストは大分節約できるか。
 君のガラクタ引き取り分のマネーでカスタムは充分に可能だ」

「では――」

 C…軍用の大型拳銃。対車両を前提としているが、重量の割に取り回ししやすいほう。
 D…本来サイバー化を前提としたハンドキャノン。重量がすこぶる重いが、軽装甲車両ならば容易に貫通する。

「の、どちらかをベースに」

 ・反動補正薬室構造…反動補正効果を付与。
 ・排気反動補正システム…銃身内のガスを特定の方向に排出して銃身の跳ね上がりを相殺。
 ・イージーローダー…素早い弾倉交換を可能とするオプション。マガジンの最適化、磁力の使用など。

「と、1、2点のアクセサリーを組み込む形でやってみるか。後は――」

【これをベースに銃設定を組んでみるか、イムカに設定まで任せてしまうか、】
【また、銃の名称も自分で決めるか、イムカに任せてしまうか、(メタメタ!)】

「というところだな。ひとまずは以上だな。他に質問は?」
680 :ひいらぎ [sage]:2017/04/19(水) 01:43:45.54 ID:s183nZCDO
>>679
…わしをなんだと思っておるのじゃいむいむはまったく…仲間を消毒するやつがあるか…いやひいらぎ菌()はこの程度では死滅せんが…

【いったい何の話をしているのだろうか】

…まぁ良いとりあえずこれで以上か…後はいむいむにお任せしよう全部一人ではもう少し慣れてからにするが…名前は決めてあるその名もハイパーウルトラアルティメットギガt(ry

【この後もずっと何か少女がカッコいいと思う言葉がただ無駄に続く】
【名前を呼ぶだけで疲れてしまいそうであるがとりあえずそっちもイムカ氏が考えた方がマシっぽい】

とりあえず今は大丈夫っぽいの…また分からぬ事があったら質問させていただく…………………………………………後赤ワインお代わりじゃ(ボソッ)
681 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390 [saga]:2017/04/19(水) 01:48:56.78 ID:GIhF+dLqo
>>680

「ったく…ああ、まあやってみるさ」

 そう言うと、意趣返しに酔い醒ましのトマトジュースを持ってこさせて、
 イムカは嘆息をつくのであった。

//ではコノヘンデー!
682 :ひいらぎ [sage]:2017/04/19(水) 01:59:17.29 ID:s183nZCDO
>>681
おぉ頼むぞいむいむ…

【きた飲み物に口をつけようとする少女】

【が、途中でにおいで赤ワインではないと気付き一瞬手をとめる】

…ほむ、まぁそういう事じゃな

【本来ならば確実に後ろにグラスをポイっと放り投げているところだがイムカ氏から貰った物なのでそのまま一気に飲み干す】

/乙でした!
683 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/19(水) 22:54:27.11 ID:M++gMn450
【狭間のスクラップヤード】
切っ掛けは前スレ>698-721

さて イムカからのささやかな応援物資の中にあったのは アメリカが誇る アメリカ人の血液事アイスクリームの製造機である

ロイ「あ〜っち〜な〜」
アキレス「あ〜っつ〜い〜」
―――ギィ!!

まだ初夏も到来していないというのに妙な暑さに見舞われる狭間のスクラップヤード
辺りにいる越境者も その気温にうんざりしている模様

ちなベティちゃんは問題ないらしい

アキレス「オッサンさぁ・・・」
ロイ「・・・なに?」
アキレス「こんな日にアイス喰ったらおいしいと思わない?」
ロイ「・・・作れと?」

ちょっと嫌そうなロイ

アキレス「こんな暑い日にアイス食べたらおいしいだろ〜な〜ベティな〜」
―――ギィギィ♪

ここでアキレスのベティを使ったコンガン=ジツを炸裂 ロイは渋い顔をしていたが ベティはアイスが食えるのかと期待に満ちた目

ロイ「・・・材料買ってくるから 周りの越境者から材料費のカンパを募るように」
アキレス「YES!!」
―――ギィ♪

重い腰を上げるロイと ハイタッチするアキレスとベティ

〜それからどうした〜
狭間のスクラップヤード 一階食堂にて

そこは涼に包まれていた ロイがアイスクリーム製造機を駆使して作り上げたアイスやシャーベットの数々が ボロウズ作のショーケースに並んでおり
割烹着姿のロイ・ゴールドマンが皆にアイスを振舞っていた

なんか31という意味深数字が掲げられているが 特に意味はないだろう
さて アイスに引き寄せられた者は この光景を見てどう思うか?
684 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/04/19(水) 23:05:05.09 ID:pdltWGAj0
>>683
「さんじゅういち……なんだ、どういう意味があるんだ?」

その辺の、決して踏み込んではいけない場所に無神経にツッコミを入れつつやって来るのは猫人である
少し痩せた、というよりやつれた様子は、ヘンリーの世界破壊騒動に片腕を巻き込まれた後からしばし寝込んでいた為だ

「やぁロイさん、相変わらずその服が似合っている」

ひとつくれないか、とアイスをちらりし微笑む隻眼の表

「暑くて叶わない、熱もまだ引ききらなくてな」
「……えーと、味があるのかな……?」

ショーケース内を見比べ、どれどれとチェック
向こうのベンチには少し前に来た半人とニアが、5段重ねを平らげてのんびりと寛いでいる
685 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/19(水) 23:17:26.66 ID:M++gMn450
>>684
なおトロだのイクラだのかっぱ巻きだの変なフレーバーは無いのでご安心してお召し上がりください
半人の近くで巨人が特別盛りのアイスを賜り 無表情で隠しきれないうっきうき具合を見せているが気にしないで上げてください

ロイ「はーいこちら味見スプーンになりまーす」
赤くて小さなスプーンにほんの一口のアイスを乗せてイリーに渡す
綿菓子のよう優しい甘さのアイス なお色はピンクと紫のややどぎつい色合い

ロイ「よぅ ヘンリーの件については ちっとは踏ん切りついたかよ」
片腕を失くしたイリーに対し ショーケースに肘をついて心配するロイ

アキレス「はーいお子さんには順番を優先するだけの度量を持った人って素敵―」
その近くでは アキレスがふざけた行列整理をして顰蹙を買っていた
686 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/04/19(水) 23:25:12.17 ID:pdltWGAj0
>>685
「ありがとう……ん、見た目の割に、いいな」

左手で受け取り口に運ぶ
そんでもって若干シツレイな反応だが、味に関しては上々の模様

「ん? ……あぁ、そう……な」
「まぁ……なんだろう」
「この手で掬い切れない、零れ落ちる雫の方が多い」
「それは解しているつもりではいるんだけども……」

どうにもな、と苦笑
そういった事柄に関してはイリーは脆い
今回の安静状態も、傷は無論の事だが精神的な面も大きかった程なのである

「……あぁ、あとこれ……コーヒー味?」

ふ、と目を落とした先にコーヒー色のアイス
それを指差し尋ねてみる

『ホント、素敵素敵ー、悪いねぇ悪いねぇ』

こんな時だけお子様よりの年齢を巧みに悪用する七八
喜んで優先されようとでっかい態度である
687 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/19(水) 23:42:10.63 ID:M++gMn450
>>686
ロイ「・・・こんな稼業してると 仲間の死ってのにも慣れちまう
   なんとも因果な商売さ こっちがコーヒーにチョコを組み合わせたヤツ」

スプーンを一つ

ロイ「特にあのヘンリーはジョン卿のこともあって 報われねぇ最後になっちまったな
   だがあの場で俺らができることはもうやり尽してしまったよ こっちはコーヒーだけだ」

スプーンをもう一つ

ロイ「慣れていいものじゃないのhがわかるんだがな まぁ・・・好きなだけ折り合いつければいいさ
   コレモ修行だろ? ・・・っとそういえばその右腕どうすんだ? ムガはお前さんに助けてもらったらしいが
   あんた自身の欠損はどうにかなるのか?」

なおルールを悪用する四五六 さすが忍者汚い

ロイ「イヤーッ!」
そんな悪い子四五六に対し スリケンめいたスプーン(オレンジシャーベット)が口めがけてシュゥゥゥゥ!!

超★エキサイティン!!

ロイ「テメェはちったぁ遠慮ってもんを知りやがれ」
割烹着男からの説教はいりました
688 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/04/20(木) 00:00:20.81 ID:DrVuqB3m0
>>687
「……そう、な……」

沈痛の面持ちは、あの一件だけではない犠牲者達の事を想起しているのであろう
ここでよく見ていた顔の幾つかも、二度と戻らぬ者となった

「あぁ、ありがとう……」

それでもその都度全霊を尽くしたのだと、そう信じたかった
そしてその背中を押して貰えるという事は、大きく救われるのだ、それだけで

「ん? あぁ……そうだなぁ……」
「……骨折とかならば程度にもよるが治せる」
「だが、こうなってしまっては、な」

動禅の治療魔法とは、あくまで個人個人の持つ再生力を補助し高める事である
故に欠損した部位が生えて来たりはしないのだ、通常の理の範疇の生物であれば

「10年程前にも似たような状態になった」
「……まぁ、私の世界に戻れたらツテを当たってみるよ」
「あ、こっちを貰おうかな」

苦々しく笑い、コーヒーだけのアイスが気に入ったらしい

『……ぱくっ!』
『んー、おいひー』

一方七八、フリスビーを捉えるワンコがごとくのナイスキャッチ

『えー、普段奥ゆかしいからさー』
『こういう時くらい、甘えたいなーって』
『……つーわけで、テキトーに10個くらい下さいなー』

そんな忍者は大食いであった
689 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/20(木) 00:07:34.02 ID:YpmFcZQN0
>>688
ロイ「中々に難儀だな 俺の方でもツテを当たってみるさ
   俺たちは越境者 再生医療 サイバネ 錬金術 いろんな世界の手段を選べるのは強みだ」

ふと左手を見る 以前泣き別れした左手は スプロールの再生医療で復元したものだ
あの時のなまっちろい タコも豆も無くなったつるつるの手は もはや右手と変わりないぐらい傷つき 日に焼けた

ロイ「はいよ」
そう言ってコーンにコーヒー味のアイスを盛って差し出す スプーンはいらないですよね 片手ですし

そして子供っぽい年齢の四五六に対しては

ロイ「ダメ! おなか壊すし晩御飯食べれなくなるから3こまで」
ならばこちらも子ども扱いさせてもらおう と言わんばかりの物言い

アキレス「アイスおいしい?」
―――ギィ♪

そんなこんなで 猛暑の春での出来事は過ぎていくのであった・・・・・
//〆
690 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>325 [saga]:2017/04/20(木) 22:21:36.67 ID:gknHmqnWo
【無礼講パーティー】

 さて、時間軸を後ろにもっていって、エーカーやら何やらがどういう決着を見たかは知らんが、
 それなりに平和でのほほんな空気が感受できる状況ということにしよう。

「これから益々、越境者の諸君には私のために%ュいてもらいたいところだが」
「デスデス」

 さて、オフィスでいつも悪巧みしているこのカノッサ・テクノロジー社のCEO。
 越境者に血を流させたり、物資を補給したり、緒戦でかなりの敵を請け負ったりと、
 利害関係の一致により、これまでにも越境者達に多くのサービスを提供してきたわけだが。

【しかし、戦役後半でカノッサ機関が余計な蠢動をやらかしてくれたのでケアが必要と思っていたのだ。
 不審に思われるのは問題ないが、敵愾心が昂じて足を引っ張られてはたまらない】

「と、いうわけでそれなりの演出が必要だね。手配をしたまえ」
「ガッテン承知の助デス!」
「…やはり教育を間違えたのだろうか」

 優秀かつトンチキな秘書に溜息をつきつつ、悪の元凶なのか意外と苦労人なのか、
 陰謀家は、新たな陰謀を張り巡らせるのであった。

 −−−−−−−−−−−

【スクラップヤードにて!】

 越境者の姿もやや疎らとなり始めたスクラップヤード。
 常通りならば、そこはスクラップが大量に積まれたサップウケイな小世界であるのだが、

「オーライオーライ」
「設置はしっかりデス」

 事の発端はゲートが大きく開き、侵入者…C.T.S.S.のクローントルーパーが大挙してきたことだ。
 すわ、ついに用済みと看做され襲撃か!?と思いきや、連中なんだかピンク色の花びらを持つ苗を植え始めて、

「超植物促進剤X注入。用法用量にご注意デス」
「YES、β-15行動開始します」

 クローンがほぼ同じ動きで薬液を苗にぶっかけると、ずももももと凄まじい勢いで木が成長し、
 美しい桃色の花弁を持つシンピテキな木…桜の木があちこちに出現する。

「演出重点!デス!」

 α-12の号令の下、すぐさま真っ赤なかんから傘が立てられ、
 赤い絨毯が敷かれ、やたらデカイ朱塗りの杯が置かれ――花見の準備だ!

【なにしにきやがった!!】
691 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/20(木) 22:34:52.87 ID:DrVuqB3m0
>>690
「こんにちはトゥエルブ、それに皆様」
「……賑やかですね、何かお手伝いでも?」

こんな突然の襲来、そして花見支度
そんなこんなにも動じず、というより今に始まったトンチンカンではないので恐らく順応しているのであろう半人
いつもの調子で出迎えて、そんでもっての提案であった

692 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/20(木) 22:39:17.16 ID:YpmFcZQN0
>>690
ロイ「ボロウズ!! 俺の貯蔵庫から密造酒を全部もってこい!!
   アキレスは外で食材を買って来い!! ギガースはブルーシートもってこい!!」

見事な桜満開ぶりにロイのテンションが振り切れた さっそく宴会部長っぷりを発揮し 知り合いに嬉々として指示を出している

ロイ「この間のアイスはまだ残ってるな!? よーしよし当方に迎撃の準備アリ!!」
アキレス「オッサン嫌なことでもあったのかな・・・?」

慌ただしく動き出す男衆
693 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/20(木) 22:47:59.06 ID:gknHmqnWo
>>691-692

「ドーモ、ポンコツ=サン。金男=サン。α-12デス」

 桜の花弁がヒラヒラと舞い落ちる中、決断的にアイサツ。
 アイサツは大事。古事記にも書いてある。
 なお、ポンコツ/金男=サン呼ばわりはいいのかと問われるならば知らん。

「えーっと、鉄屑世界に相応しいアワレな人達にカノッサ・テクノロジー社から愛のお届けなのデス!つまりラヴ!」

 何か訳のわからん寝言をほざいているα-12であるが、
 トンチキフィルターを外せば、どうやらカノテクからのささやかな祝いの品のようだ。
 七難八苦を潜り抜けた越境者達へのサービス。ヨブ・バロウズの演出らしい。

「サツバツだけじゃあやってられないデスからね。
 ポンコツ=サンも、シート敷いて、重箱ガンガン運んでくださいデス」

 豪華和食がこれでもかと押し込められた重箱がドントン運ばれてきております。
 全部オーガニック、桜を丸々持ってきている事と言い、どれだけマネーつぎ込んでいるのやらである。

「それともこーいうの嫌いデス?」

【言い換えれば企業家はそれだけの価値を越境者に見出しているということでもあるが。
 まあ、当事者であるはずの大半の越境者にとっては打算などどうでもいい話だろう】

「金男=サン。桜葉フレーバー持ってきたデス。桜アイスクリームできるデスよ?」

 ひょいっとフレーバーを渡すα-12を尻目に、
 後方部隊のγシリーズの皆様は新たな食材の確保に余念がない。

「アキレス・イニゴ・ブランチ・セペダ…食材の提供を希望します」

 視線は勿論、ベティに集中!ナムアミダブツ!
694 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/20(木) 22:53:47.01 ID:DrVuqB3m0
>>692-693
「おぉ……」

ロイの指揮下、キビキビと働き出す男手達
これは特段何もなさそうかなーなんて思い始めた頃である

「分かりました、運ぶのでしたらお任せ下さい」

よいしょと曲芸めいた高さに積み上げた重箱を軽々運ぶ、オカモチ!

「え? いえ、そんな事は御座いませんよ」
「ただ、お酒が飲めないのが我ながら惜しまれます」

酒は飲めないが、酒の席の空気は嫌いではないタイプなのだ
そして体質的な意味でアルコールを忌避しているが故に、小さく溜息も出るというモノ

「あ、シートを此方にもお願いしますー」

重箱を運びながらちゃっかりと、ギガースを使おうとしている辺りはしたたかな部分か
695 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/20(木) 23:00:20.90 ID:YpmFcZQN0
>>693
ロイ「ドーモ トンチキ=サン 金男=デス」
α-12とおんなじようなアイサツを返す

ロイ「とりあえずテメェの物言いは気に入らんがよくやった クソエーカーとのドンパチで花見なんぞしている暇なかったからな」
桜葉はありがたく頂く すぐさま厨房に消えれば暫し後 雅な香りと味付けのアイスクリームが搭乗

アキレス「あぁウン 今買ってくるからちょっと待ってね」
お財布片手に意味の分かってないアキレスであるが

―――ギィ!?
やっぱりベティちゃんにはお見通し ここはアキレスの背・・・いや もっと安全な場所に避難する必要がある

―――ギィ!!ギィ!!
アキレス「あ ちょ ベティ!?」
γシリーズから逃げながらたどり着いた先 そこは長剣ギガースの頭の上である

長剣ギガース「・・・・・・・」
―――ギィ!!

320pの頭上からγシリーズを見下ろすベティ
ギガースは無表情 のように見えるが 頭上のサソリにちょっとだけ迷惑そうであった

そしてロイはごま油の準備 桜の下で食べる揚げたて天ぷらは格別故

>>694
長剣ギガース「・・・・・・」
タェンティースに呼ばれてブルーシートを盛ってくる長剣ギガース

―――ギィ!!
その頭にはベティが登っていた

―――ギィギィ♪
地上320pの眺めは中々らしいぞ 愉しげだ!!
696 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>325 [saga]:2017/04/20(木) 23:09:50.78 ID:gknHmqnWo
>>694-695

【ハナミ!!】

 準備が終われば、酒も入ってアレになった連中のアレによるハナミの開始である。
 なお、ここで言うハナミはリアルニンジャ認定儀式ではないのであしからず。

「わうん!」

 酔っ払った犬コロが、忍者娘の投げるお団子をジャンプしてパクパク食べたり、

「ボエ〜〜〜〜ッツ!」

 持ち込まれたカラオケから発せられるα-12の美声という名の超音波に、
 音感がぶっ飛ばされた皆の集の歌唱力が急低下したり、

【新設定:α-12は音痴だった!女子力の危機である!…半人やら金男やラクガキ男のカショーリョクや如何に!?】

「「「「待ちなさい」」」」

 ギガースをよじ登って食材ゲットを図るγシリーズが何かゾンビ映画っぽかったりする。

 −−−−−−−

「ふーむ、見事にハメを外しているね」

 そして、青年と呼ぶには年経て、壮年と呼ぶには若すぎるという、
 見る者に曖昧な印象を与える赤毛の男は、TPOに基づいたのかジャケットを脱いだ格好で、
 越境者の乱稚気騒ぎを見やっている。

【何せ高級日本酒も持ち込まれ、桜の下で美味美食の大盤振る舞いである】
697 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/20(木) 23:25:37.85 ID:DrVuqB3m0
>>695-696
「ありがとうござい……っ、」

敷かれたシートに重箱を置いて見上げる格好
すると突然噴き出して慌てて口元を手で隠した
楽しげなベティが乗っかっているのは全くの予想外であったが故にである

「あぁっ……もう、アスレチック状態……」

そんでもってそれを追ってきたトルーパー達がよじ登ればもう収集つかないカオスめいたアトモスフィア
頭を抱えて苦笑するしかないのであった

『あっはっはー、ウルリック上手上手ー』

ケタケタ笑う七八、無論酔っている
とはいえ結構な量を飲んでおり、まぁそれにしては元気だなぁと言った具合か
半人と異なり酒にはそこそこに強いらしい、団子をポイポイ投げては楽しんでいた

「……歌うんですか? わたしも……?」
「えーと……」

半人の歌唱力はフツーである
声質自体は変性可能な為、それ自体はいいので上手い方に入るか
問題はセレクションにあって、何やらパンクなアイドル(?)系やら完全なハードなメタルやら
→場の空気を全く読まない!というか読めない!

698 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/20(木) 23:31:14.24 ID:YpmFcZQN0
>>696
MOB越境者A「耳が腐るー!!」
MOB越境者B「ひっこめー!!」

超音波攻撃にMOB達のブーイングが鳴り響く

ロイ「えぇいやらせはせんぞ!! アキレス手伝え!!」
アキレス「おっけーい!!」

ロイがギターを取り出し 一つかき鳴らす

Penso che un sogno cosi non ritorni mai piu あれほどの夢は二度と元に戻らない
mi dipingevo le mani e la faccia di blu それは私の手と顔を青く染めた
poi d'improvviso venivo dal vento rapito そして不意にまきおこった風が
e incominciavo a volare nel cielo infinito 私と私の夢を、無限の空へと飛ばせてくれた

Volare! oh oh! 飛んでいこう!
cantare! oh oh oh oh! 歌おう!
nel blu dipinto di blu 青く青く染められた空の中へ
felice di stare lassu 空の上にいる、この幸せ!

E volavo volavo felice piu in alto del sole ed ancora piu su 高く高く、太陽よりも高く舞い上がったときには
mentre il mondo pian piano spariva lontano laggiu すべての地上が遥かな下へと消えていく
una musica dolce suonava soltanto per me ただ甘い楽の音のみが、聞こえてくる・・・

Volare! oh oh! 飛んでいこう!
cantare! oh oh oh oh! 歌おう!
nel blu dipinto di blu 青く青く染められた空の中へ
felice di stare lassu 空の上にいる、この幸せ!

Ma tutti i sogni nell'alba svaniscon perche すべての夢は夜明けと共にかき消えるが
quando tramonta la luna li porta con se 夕暮れのころには月が再び、夢を連れてやってくる
ma io continuo a sognare negli occhi tuoi belli けれど、貴方の美しい瞳の中で、私は夢を見続けている
che sono blu come un cielo trapunto di stelle その瞳は、星たちが瞬くあの空のように青い・・・

Volare! oh oh! 飛んでいこう!
cantare! oh oh oh oh! 歌おう!
nel blu dipinto di blu 青く青く染められた空の中へ
felice di stare lassu 空の上にいる、この幸せ!

E continuo a volare felice piu in alto del sole ed ancora piu su 高く高く、太陽よりも高く舞い上がり続けたとき
mentre il mondo pian piano scompare negli occhi tuoi blu 世界は貴方の青い瞳の中に消えていく
la tua voce e una musica dolce che suona per me そして、貴方の声が私に甘く響いて・・・

Volare! oh oh! 飛んでいこう!
cantare! oh oh oh oh! 歌おう!
nel blu degli occhi tuoi blu 青い青い貴方の瞳の中へ
felice di stare quaggiu 貴方の瞳の中にいる、この幸せ!
nel blu degli occhi tuoi blu 青い青い貴方の瞳の中へ
felice di stare quaggiu con te 貴方の瞳の中にいる、貴方と共にいる、この幸せ! 

陽気な音楽と共に歌いだす
【全方位器用のロイと 芸術関連はそこそこのアキレスのデュエット攻撃DA!!】

さて バロウズの元には揚げたて天ぷらが進呈される
キス天やエビ天 野菜天などのオーソドックスな天ぷらの傍には ちくわや魚肉ソーセージやウィンナーなど あまり高級店で見られないようなラインナップも並んでいる
さて バロウズさんはどちらがお好き?

長剣ギガース『邪魔・・・ダ・・・!!』
―――ギィ!!
そしてまとわりついてくるγシリーズに対し それはそれは鬱陶しそうに払いのける長剣ギガース
片手を振り回したり 首根っこ掴んでぽいっちょと忙しそうだ ベティの応援にも力が入る
699 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/20(木) 23:31:26.17 ID:YpmFcZQN0
>>697
頭上のベティと よじ登ってくるγシリーズに悪戦苦闘の長剣ギガース

長剣ギガース「タェンティース・・・助ケ・・・」
また1人γシリーズをポイッチョしながら 無きの一言が入りました

ロイ「ほ〜れのめのめ〜」
と 四五六に焼酎(加水しているので度数低め)を飲ませようとするロイ

そんなロイとアキレスは2人で謳いだす 相変わらず無駄に器用な男衆であった
700 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/20(木) 23:44:45.64 ID:DrVuqB3m0
>>698-699
『……?』

ギターの奏でる旋律と、陽気な歌声にひょいっと物陰から顔を覗かせたのは鼠忍者
この手の音楽が好みらしい、少し離れた所で腕を組んで聴いている
尻尾だけがゆらゆらと、楽しげに揺れていた

「ふふ、無双の剣豪も形無しですね」

ギガースの様子を微笑ましく見ていた半人
しかしまぁ、要救助とあれば傍観するだけな訳にもいかない
えいえいっと腕を伸ばして張り付くγ達を引き剥がそうとしている

『お、ドーモドーモ』
『お返しに、どーぞどーぞ』

そんなロイにお返し、酌をする七八
因みに七八、ちゃっかり桜重模様の和服に着替えていたりする
701 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>325 [saga]:2017/04/20(木) 23:49:17.74 ID:gknHmqnWo
>>697

「彼女も随分と変わった趣味というかいい性格のようだね」
「デス?ポンコツ=サンですからね」

 眼前のトンチキガールに感化されたのであろうか、
 出会った頃に比べて随分とアレになったものだアレに。

「人見知りがタマに瑕デスけど、打ち解けるとかなりユルユルです。ガードもオツムも」

 α-12によるかなりひっでえ論評である。自分のこと?超高層ビルより高い棚にあげております。

(ふむ…より感情豊かに。人間性を以って…か)

 さて、世界間を隔てる壁が撓んで以来、越境という現象が起こっているが、
 それは、果たして人や物だけであろうか。もしかしたら、もっと、
 様々な事物や影響を各世界が音叉のように響かせていないだろうか。

(彼女が≪ニア≫と接触しボディを継承した事件と、情報生命の覚醒の時期は一致する。
 無関係と断じるのは非現実的ですらあるだろう。直接的ではないにせよそういう影響力があるということかな)

 鑑みれば自我が薄いはずのクローントルーパーにも少し個性めいた者が出てきている。
 ベティを追っかけまわすγシリーズとか。α-12?例外中の例外をサンプルにするのは無意味だ。

【まあ、実際のところタェンティースには随分と頑張ってもらっている″。後も良好な関係を維持したいものだ】

「中々個性的な曲だね。あの子にもご教授願いたいものだ」

 バリトンの声音と共に半人の前に出て拍手を送るバロウズ。
 間を読み計算された登場。彼の周囲には風流な涼風が流れているかのようだ。

「デス?」

 そして、音痴に無自覚なα-12は頭に?マーク点灯。ダイメイワク!

>>698

「α-12への嫉妬デスね?」

 ドヤ顔で頷くα-12.。なんたる性質の悪さか!
 なお、この歌唱力の問題は、耳が腐る音感汚染力によって、周囲の平均歌唱力まで軒並み低下させることだ!

【そしてむさくるしい野郎のデュエット!】

「ばうん!(なかなかやるではないか)」

 ウルリックもこれには太鼓判である。周りのノリも上々。
 これで歌唱力レベルダウンの影響下も祓われていることを祈る。

「やあ、中々にやるものだ。今日は楽しんでもらえているかな」

 バロウズも差し出されたちくわやソーセージやらを食べている。
 食べ方も実に堂に入っており、野卑さは微塵もないが…何故、海老天などに手をつけない?

「デス〜CEOとしての威厳が」

 後ろではα-12があっちゃ〜って様子で頭を抱えている。いつもと立場逆転!ナムサン!

「どいてください」「これは使命です」「いや…宿命」

 なおもγシリーズの群れはぽいっちょされながらも群がる群がる。
 これは全て頂上のお宝(食材)を求める純粋な乙女の願いゆえである!

【見目麗しい女性(全部同じ顔や)に群がられてさぞや幸せであろう()】
【どっちかというとホラー映画めいたアレさに満ちているのでベティも大変である】
702 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/04/21(金) 00:03:01.55 ID:uwLV366V0
>>701
実際半人、今まで以上にかなりユルユルであった
そもそもがバグとして断じられ、後進のシリーズ達には相応の方法での覚醒を促されていた『ニア』現象であったが
果たしてそれの真実とは何物なのかは現在にしても未知である
ただ、それでも現状で言えるのは

「ですとろーい、ですとろーいやー♪」

これでもアイドル歌らしい、ともあれ歌い終えればご満悦な様子の半人
そう、全くもって戦闘兵器とは異なる道筋を隣人達と共に歩み歌う姿は、ごく自然であるという事だ

「あ、ど、どーも……」
「いえそんな、お恥ずかしい……」

ご無沙汰していますと頭を下げて、お上品に振る舞おうとしている
その雅やかな所作に当てられ、苦笑を浮かべた
703 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/21(金) 00:06:26.29 ID:DntmT7GS0
>>700-701
ロイ「ドーモドーモ」
ロイ「お返しにドーゾドーゾ」

以下エンドレス 一曲奏でて喉が渇いたと言わんばかりに酒を干す

ちくわ天に舌鼓を打つバロウズに運ばれるのは カニ天・・・? いや これはカニカマ天だ!!
そして酒がなくなれば 続いて出てくるのは・・・oh ワンカップ

はたして酒の好みもまた貧乏舌なのか!?

―――ギィ♪ギィ♪
両のハサミに旗を持ち フリフリ応援のベティ ギガースはγシリーズを撃退するのに忙しかった
嘗てのギガースであれば 邪魔だしねの一点で剣を振り回していただろうが

年を取って分別がついて閉まったのが運の尽き むやみに暴力に訴えることができずにいた

そしてロイは喝采に気を良くしてリサイタル状態になっていた

A hobo's life is brave and free   流れの人夫は向こう見ずで気ままなもんよ
I've often heard folks say       みんながそういうのを聞いてきたもんだ
But I know better now I've trudged  でもこの冬の日をとぼとぼ歩いてっと
All through a winter's day        そいつがいっそう身にしみて分かるぜ 

I've slept in barns and garden sheds  納屋やら園芸小屋やら
And in the haystacks too         干草の山ん中で寝たこともあるっけな
Tramped the road from coast to coast そうやって国じゅうあちこちどたどたと
In ragged clothes and shoes        ボロきれみてぇな服と靴で歩き回ったもんさ

But when you're down and nearly out   だけどよ、もしお前ぇさんがへばっちまって
Impossible to cope                どうにもなくなっちまった時があってもな
You can shelter from the long, hard night  長くて辛ぇ夜をしのごうってんなら
For tuppence on the rope            「ぶら下がり宿」があるじゃあねぇか

Tuppence on the rope, me boys  「ぶら下がり宿」だぜ、ダチ公よ
Tuppence on the rope         「ぶら下がり宿」だぜ
704 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>325 [saga]:2017/04/21(金) 00:13:57.37 ID:UlOdLmzGo
>>702

【ニア現象の残響らしきものがどのような影響を及ぼすのか。それは神ならぬ身では知りようが無い】

「決戦前以来かね。君が無事という一点で甲斐があったというものだ」

 注)決戦前に赤刃のメンテナンスを行い、バロウズはタェンティースを快く送り出している。

【しかし、そんな二人の様子に何故かα-12はやや不機嫌そうに】

「あねさま…げふん!ポンコツ=サン!今更取り繕っても無駄無駄無駄デス!
 先程の年甲斐もない狂態はバッチリと衆目にさらされまくってマス!」

 指をズビシをむけながらも、何で自分が少し不機嫌になっているのか
 イマイチ良く解らないα-12であったそうな。姉がとられそうなのやら父がとられそうなのやら。

>>703

「おや、気が利く「デスッ!!」」

 ワンカップを取り上げて、一気飲みするガスマスク。
 CEOの威厳を貶めるあらゆる要素は除外するという意気込み重点!

【そのまんま、リサイタルが繰り広げられ、風流とは縁が無い宴会が続くのであった】

 【→とにもかくにもスクラップヤードは久々に笑顔がたえぬ平和に満ち溢れ】
  【かのCEOの目論見どおり、カノッサにもアブナイのと協力的なのがいるという認識は醸成されることになったそうな】


//イジョ!!
705 :タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴 :2017/04/21(金) 00:25:19.05 ID:uwLV366V0
>>703-704
『……ん、飲み過ぎかもぉっ……』

そのまま七八、ふらふらっとヨロけて洗面所へ千鳥足
しかしその頃には宴も酣、満喫は充分であった
鼠人は相変わらず離れた位置で歌に耳を傾け、いつの間にか手元には清酒が確保されている

「えぇ、本当になんとお礼を申し上げればいいのか……」
「……えぇっ!? 狂態……!?」
「トゥエルブ、何かそんな……!」

淑やかに勤めて、しかしトゥエルブの乱入
慌てて宥めようとてんやわんや、そんなさまは実に姉妹喧嘩めいているのであった


//お疲れ様でしたっ、ありがとうでしたー
706 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/21(金) 22:49:07.62 ID:UlOdLmzGo

 ヒノモトの国、大名と名乗る者共の領地略奪紛争により、暗黒の世に突入せり。
 大名、戦国の世に終止符を打つべく、強大なる力に助けを乞う。

 その力、ニンジャという。

 ニンジャ、人にして人にあらず。
 ニンジャ、常識を遙かに越え、天空を駆け、大海を渡り、日に百里の道を走るという。
 強大な忍軍に取り入りし大名、その力に拠り、多くの領地を我が物とする。

 −−−−−−−−−
【ヒノモトの国…隠れ里】

「と、言う訳で私は今、地味に感動しているわけだが」

 そんな事を言っているのはイムカ・グリムナー。
 銀河帝国の政治将校にして、今は何か上衣に手甲、袴に足袋に草鞋という、
 さらにやたら長いマフラーという何処からどう見てもニンジャな格好であった!!

【発端!!!】

 この世界に流れたイムカはどうせなら本場の忍者が見たいと言い出してニンジャの里を探し始めた。
 通常なら見つからないか、見つけたとしても敵と看做されてひと悶着起こるかの二択であったが、
 どういう天の配剤か、忍者の隠れ里が魑魅魍魎に襲われているところに遭遇(惨劇補正)

【後はまあ、助力して粗方ぶっ飛ばし、さらにニンジャが見たいと目をキラキラさせて押し切り、
 なんだかんだで、忍者の隠れ里に足を踏み入れ、思いっきり居座ったというわけだ まる】

「この感動はレポートに詳細に纏めるとしよう」

 なんかむふーっとドヤ顔で頷いているイムカ。普段の冷静さはどっかいった。
707 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/21(金) 22:58:04.48 ID:M3+SXzCqO
>>706
「やだ、ニンジャってスゴイ」

序説の部分に何やらツッコミを入れる少女、いつもの装束に身を包む七八であった
悲しいことにここでは全く馴染むその出で立ち
しかし彼女は忍者である、決してニンジャではない

「ムガとかのが馴染むんじゃないのぉ全く……」
「あ、イムカ、記念写真撮っとこうか?」

レアっぽいイムカの表情(?)と格好
是非ファインダーに収めておきたいモノだ、きっと高値が付くだろう(重要)
708 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/21(金) 23:08:40.59 ID:UlOdLmzGo
>>707

「ああ、頼む!」

 七八の実に邪悪な企みなど露とも知らず、モノスゲー素直に応じるイムカ。
 気分は明らかに忍者村あたりでコスプレした観光客と変わらない。オノボリサン!!

【カメラの前で思いっきりポーズをキメています。このフリーク浮かれてやがります】

 さて、この隠れ里であるが、造りは恐らく七八にも馴染み深い実にシンプルなものだ。
 ニンジャ達が住まう家屋、馬を繋いでおく厩、見張り用のやぐらに、忍具やからくりなどの工房。
 そして、精神修養の庵と、里の中心には生活に欠かせない井戸がある。

「うむ、正に文献(忍法帳シリーズ)通りの造りだな」

 理想の体現めいているのであろう。映像を記録したりスケッチを取ったり、やりたい放題である。
709 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/21(金) 23:18:15.43 ID:9orecjhq0
>>708
「う、うん……」

その勢いに若干気圧されながらも連写連写、ついでに動画も撮っておこう
顔出しパネルなんてあったら喜んでやりそうだなーなんて思えば危うく噴き出しそうになる

「そうだねぇ……」
「なーんか落ち着くなぁ、私の郷もこんなとこでさー」

ニンジャと忍者の差異はあれど、その実人の住まう場所というのは大差ないなと実感
ふるさとを想起すれば望郷の眼差しを眩しそうに細め、光景に重ねて眺める

「……」
「……あぁ、そうだ、苦無なかったんだよね」
「分けて貰えないかな」

苦無は重い、故に余り本数を持ち歩かない
ついでに言えば消耗品なのだ、長く補充する機会がなかったのだと思い出した
710 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/21(金) 23:29:31.80 ID:UlOdLmzGo
>>709

「ああ、構わないぞ。この里のも貰っているからな」

 里に居座っているうちに色々な忍具を見せてもらっているイムカである。

 五色米…最初見たとき、これ食うのか?と真顔で七八に質問したものだ。
 撒きびし…非人道兵器。手裏剣…スリケン。鉤縄…グラップルガンの先祖。

【七八にクナイを渡す。しっかり精錬されたクナイ。実際、精錬の必要から中々高価な飛び道具だったりする】

「面白いのが中々にニンジャとは火薬の扱いにも長けていたということだな。
 煙幕は勿論だが、火矢や焙烙玉、置き火箱に地雷、抱え大筒なんてものまであった。
 この時代においては、火薬の扱いがかなり先進的といっていいだろう」

 実際、この辺はニンジャならぬ忍者と共通。彼等はとかく火薬の扱いに長じている。

「そう言えば、賽印流苦無術だか、私もあれから鍛錬を積んでな。幾つか投擲術を会得したのだが」

 評価してくれ師匠(マスター)とでも言いたげである。なんともアレだ。
711 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/21(金) 23:43:25.80 ID:9orecjhq0
>>710
「……ステルス式のビーコンとかあるんだし、不要だよね?」

とは五色米を見せるイムカに対してである
最もこんなアナログなただの米粒だ、看破どころか訝しまれる可能性すらないという利点はあるのであろうが
まぁぶっちゃけ趣味の範疇なんじゃないかなーなんて思いつつ

「ありがと、助かる」

賽印流のモノとはやや比重などが異なるが、大まかな形は一緒だ
あとは持ち手にワイヤを通せば問題なく扱えるであろう

「そうだね」
「わたしの星爆竹だってそんなもんだし」
「……ほら、おサムライと違って別にブシドーとかに拘る必要ないじゃない?」
「その分、実戦的で、少人数での破壊力が必須になったというか……」

その辺の講釈はほとんど聞き齧りである
七八は座学が嫌いなのだ

「お、ホント? 見せて見せて」

以前イムカ考案の雨垂れを郷に帰って師である大婆様に見せたところ大変褒められたのを覚えている
故に、今度もちゃっかりインスパイア()させて貰うつもり満々なのだ
無論それだけではなく、生き延びる為の術として、またイムカ自身の経験と技能に裏打ちされた技への興味もあるのだが
712 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/21(金) 23:56:26.41 ID:UlOdLmzGo
>>711

「ああ、影疾りというのだが、意外とこれが使いでがよくてな」

 ホルスターより一つ、闇のように濃い黒塗りのクナイを取り出すイムカ。
 銘はそのものを語るとはよく言ったモノで、これだけでも大体の察しはつくだろう。

「人間とは結局視覚情報に頼っているということだな。
 レーダー持ち相手でも、普段からそればかりでモノを見ているわけでは無い以上有効だ」

 通常のクナイを取り出し、投擲。
 シュッと、一つのクナイな的に使う丸太に向かって直進し、カッっと突き立て――カッ!!

【一瞬遅れて、クナイの影が丸太に突き刺さる。よく見ればもう一本、影に偽装して放たれたクナイ】

「完璧な偽装を目論むならば、光源位置にも気をつける必要があるが、存外に適当でも誤魔化せる。
 これは視覚よりもむしろ意識の盲点≠突いた欺瞞だからな」

 必要なのはクナイの二本同時投げと、弾道を完全に同調させる投擲の投擲であろう。
 雨垂れは強靭な指の力によるものだったか、こちらは精妙さが重要となる。

「たぶん、クナイ以外でも流用は効くと思うぞ」

 銃をバンバン撃つタイプの癖に、こういうワザに余念が無いというフリークの鏡!(自画自賛)
713 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/22(土) 00:04:21.35 ID:Phv/jPmY0
>>712
「お? おぉー……」

パチパチと拍手、的に突き刺さった苦無をマジマジ眺める
専用のモノを用意する必要はあれど、成る程それだけの価値は十二分にありそうだとニンマリ

「流石流石ー、いいじゃんこれー」

忍びの技能として、一挙で数本の苦無を投擲する術を身に付けている
その中にこれを混ぜ込めば大いに撹乱させる事も叶うであろう

「どれどれ」

的の黒苦無を抜き手に取り、腰を落として構え腕を振るう
別の的に突き刺さる通常の苦無、それとワンテンポ遅れて黒苦無
イムカのそれよりも矢張り同調だとかには強引さがあった

「うーん、練習しないとかなー」
「ともかくいい感じ、参考になるよ」

これからも精進したまえ、なんて胸を張りながら偉そうにドヤ顔
714 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/22(土) 00:14:57.02 ID:ZG8nRBC+o
>>713

「ん、中々に高評価のようだな」

 イムカはクナイを丸太から抜いてホルスターに収める。
 ニンジャの格好をしてそれをする自分にちょっと満足げ。

「一度使えば、次からの命中率は警戒されて低下するが、
 それでも織り交ぜることで、敵の警戒を誘発する、心理的なアドバンテージを得られるというわけだ」

 いくつかのパターンを構築しておくことで、戦術的な活用が可能となる。
 この辺は、将校らしい戦術メゾットでもある。

【意外とニンジャに真剣であるが、そも不真面目なフリークスなどそうそういない】

「ああ、精々精進するさ」

 ドヤ顔の師匠に応えて、しばらく二人で投擲術の修行を続けるのであった。

//イジョ!
715 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/22(土) 00:20:07.13 ID:Phv/jPmY0
>>714
「ふむふむ」
「……あぁ、なら蛇咬と混ぜてさー……」

指に繋いだワイヤ越しに振動を与え、軌道を変える術との合わせ技
七八自身は忍者に対しては時代錯誤で今ひとつ良いイメージを持っていないのだが、それでもその実は矢張り忍びなのである
忍びの里での修練は、空が藍らむ刻にまで続いたとか
尚写真は後日、スクラップヤード内の裏ルートで取引をしようと目論んでいるらしい

//お疲れ様でした、ありがとうでしたー
716 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/22(土) 22:45:56.73 ID:ZG8nRBC+o
【とあるファンタジー世界にて】

「オゲーッ!!」

 今宵も悪魔の手によって一人の雄雄しいドワーフが悼ましい犠牲となった。
 ゲロの海に沈む屈強な男。ナムアミダブツ!

【酒場は正に死屍累々。ドワーフ達がもはやアワレなまでに蹂躙されつくしていた】

「またもや私の勝ちだな。不甲斐ないものだ」

 挑発的にアワレな鉱人を睥睨するのはイムカ・グリムナー。
 越境者にして、ドワーフ殺しの異名をそろそろ持っていい越境者である。

【その周囲には空の酒樽が大量に詰まれ、そして、樽ジョッキの中身は綺麗にカラ。
 さらにテーブルには金貨/銀貨がジャラジャラと積まれている】

 解説しよう!イムカはこういうドワーフとかがいるファンタジーな世界ではとかく金運が無い。
 カネが湯水の如く消えていき、いつもカッツカツである。

【しかし、かの政治将校も人である以上、飲まず食わず衣服なく野宿オンリーというのは嫌なものだ】
【出来ない事は無いが、文明人として、貴族として、無様な生活はノーサンキュー】

 そういう時、幾つかの路銀調達法が役に立つ。
 スタンダードなのは冒険者ギルドで依頼を受けることだが、これは準備資金が無い場合はやや厳しい。
 流石に初級冒険者がやるようなドブ攫いなどはごめん被る。ならばどうするか?

【イムカは酒が強い。そして酒が強いと自負して挑発にとかく乗り易いドワーフという種族がいる。
 連中はカネを持っている。ならばやることは一つである】

【無双ドワーフ参り。惨劇の路銀調達法として鉱人からとかく恐れられている必殺の戦術であった】
717 :ひいらぎ [sage]:2017/04/22(土) 22:58:46.93 ID:O5SKcQkDO
>>716
ほむ…まーた弱い者いじめ()して荒稼ぎしとるのか…まぁお金が必要なのは分かるが…

【ドワーフの男(と、思われる者達)がゲ〇ロの海に沈んでいる光景を見て】

こやつらも自分達の意思で進んで参加した事じゃからいむいむだけが悪い訳ではないが…あ、ちなみにわしはやらんぞいむいむに勝てる訳ないからの…とりあえずわしにも赤ワインを…

【注目しつつ隣に座ろうとする】
718 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw :2017/04/22(土) 23:02:13.72 ID:YVhP/EXn0
>>716
かくも虚しき土精かな。その種族の酒豪ぶりたるや酒呑童子の落胤かと思う程の物。しかし、彼女の前にはそれも微塵も意味を成さない。
挑発されれば乗ってやる、侮られれば見返してやる。そんな根性の種族相手にはさぞ稼ぎやすいものだろう。

そんな女酒豪による乱獲の場にふらりと訪れたのは時代錯誤、否、世界錯誤も甚だしい白着物の人物。
顔貌は整い、白髪と灰色の瞳はどこか虚無的な雰囲気を漂わせている。腰には一振りの刀を佩き、その手で他者を斬ることを生業としている事を如実に示していた。

「……なんだこれは?」

休息を取りに酒場に入ったもののこの惨状。控えめに言って意味がわからない。
なるほど、これが厄日というものか。どうやら安息を求めて修羅の世界に足を踏み入れてしまったようだ。

「すまない。一つ聞きたいのだが、これは一体どう言う状況で?」

まずは状況把握。この中で話を聞けそうな者と言うと惨劇の中心感が漂いまくっている御仁しかいない訳だが。
生憎こちらは悪鬼羅刹と斬りあって来た身。今更怖じ気づく事も無いだろう。
淡々とした口調でイムカへと問いかけた。
719 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/22(土) 23:08:33.82 ID:ZG8nRBC+o
>>717-718

「弱いものいぢめとは人聞きが悪いな。私はただ挑戦を受けただけにすぎん」

 イムカはシレっとそんな事を言う。  なんかネズミが金貨持ってった。

「状況はこうだ。言っておくが違法なマネはしていないぞ?清廉潔白そのものだ」

 〜〜〜〜〜〜回想〜〜〜〜〜

 数時間前/酒場にて。

「やれやれ、ドワーフの酒場というからどんな酒が出てくるかと思ったら随分と手ぬるい。
 どうやら、ドワーフが酒豪というのもとんだ似非話のようだ(棒)」

 この挑発的な言葉を聞いて誇り高く頑固なドワーフ諸君はあっという間にヒートアップ。

「おう、娘さん(以下略」

 〜〜〜〜〜〜回想おわり〜〜

「まあ、快く連中の挑戦の意気を満たしてやり、かつ私は路銀を得られる。ウィンウィンというものだろう」

 欺瞞! テーブルから金貨が転がって、床の溝に入っていった。

【説明中にリアルタイムで目減りするカネ!どんだけ金運が無いか推して知るべし!】
720 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/22(土) 23:12:06.41 ID:ZG8nRBC+o
>>717

「おまちどう」

 恰幅のいいドワーフ給仕(大きなひげにリポンつけている)が、ひいらぎにワインを差し出す。
 香辛料入りのスパイスワインだ。保存方法が確立されていない世界では一般的なワインである。

【時に甘さを加えるため、鉛の杯で飲んだという伝承もあるが、もちろん現代医学で考えれば健康に悪い】

>>718

「おや、東の国の人かいめずらしい。何か食ってくかい?…こんな有様だけど」

 死屍累々なドワーフ男衆の呆れたという目線を注ぎながら、桜雪にオーダーを聞く給仕。
721 :ひいらぎ [sage]:2017/04/22(土) 23:19:56.71 ID:O5SKcQkDO
>>720
…「わざわざ煽って向かってくるように仕向けておいて罠(?)にかかったドワーフを痛めつけて金品をごーだつした」までは理解したぞ…

【まぁきっとこの世界においても違法ではないのだろうと思うのでそれ以上言及するのをやめる】

…ほうスパイスワインとなこれはわしも初めてじゃ何か合うおつまみとかはないかの?

【出されたワインに口をつけつつ】
722 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw :2017/04/22(土) 23:27:18.27 ID:YVhP/EXn0
>>719
「ふむ」

女性の話を聞くに上手いこと口車に乗せられた馬鹿共が自滅しただけのようだ。自分の力量を理解していないから相手の力量を推し量ることも出来ないのだ。南無三。
するりと落ちていく金貨の一枚を受け止め、テーブルの上に静かに置き直す。

「それならば文句は無い。なに、そうやって人を貶める妖の類なら首を斬ろうと思った迄の事」
「思い過ごしだったようだ。気にしないでくれ……それにしても随分と呑んだな……」

ここまで酒を飲める存在が人類にいるとは思えない。いやいる所にはいたりするのだがそれは神代の話。
ただの人間≠ネのかにわかに信じられなくなってしまうが、言葉は胸中に留めておこう。

>>720
「いや、東の者では無い……そうだな、ひとまず食える物をくれ。なんだって良い。食えれば俺には十分だ」

席につき、こんな形の者にも注文を促す店員に抽象的な答えを返す。
そうだ、口に出来ればそれで良い。口にさえすれば補給になるのだから。

「……少し良いか? 何故ここまで酒を飲める? 白鯨の如く飲み干すなど常人の沙汰では無いだろう」

やはり少し気になる。悪性の存在であれば自身の標的となるべき存在となる。みすみす見逃す訳にはいかない。
723 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/22(土) 23:36:05.01 ID:ZG8nRBC+o
>>721

「それはやや言葉が直截に過ぎるな。戦術通りの結果がそのままに齎されたとしておこう」

 大人とはキタナイ生き物である。ひいらぎはまたひとつかしこくなったことだろう。

「これなんかどうだいお嬢ちゃん」

 出されたのはジンジャークッキー。
 スパイスワインの香りとクッキーの香りの相乗効果でワインもクッキーも美味くなる。

「っと、そういえばこの世界で君と出会うのは些かイレギュラーだったが、注文のブツできたぞ?」


>>722

「妖の類と間違わないでくれ。れっきとした人間だよ私は」

 そも人を貶めた覚えは無い。ただプライドをくすぐっただけである。
 己の実力を相手の実力を慮った詐術の類ではあるが、そこに卑しさはない。

「まあ、流石に呑んだといえば呑んだな。酒量は弁えたいところだ」

 なお、100杯は優に越えています。酒豪というよりその手の妖怪変化と思われても不思議無し。

「はい、お侍さん」

 桜雪の下に運ばれてきたのはポテトと唐辛子が効いたソーセージのセット。
 あと、ハチミツ入りの黒ビールである。

「何故呑めると言われてもな。元々酒には強いほうで皇帝陛下の祝福も込みだ。
 腎機能…アルコールの分解能力も強化されているのだよ」

 もし、桜雪が超絶的な聴力なりを持っているならば意識すれば聞こえるかもしれない。
 このイムカ、心音が二つである。左右どちらからも。
724 :ひいらぎ [sage]:2017/04/22(土) 23:46:22.86 ID:O5SKcQkDO
>>723
…ちいとまて、これは明らかに100杯位は飲んでおるな…度数×量×エタノールの比重=純エタノール量として仮に全てビール(5%とする)としてもこれはふつーに人間の限界越えてる気がするが…(見た目の)体重から考えても…
【あごに手を当てぶつぶつ呟く】

ほむ、そうじゃないむいむがつくってくれたアレはいい感じじゃあれならわしの能力込みで下手したら大砲とかに匹敵する威力を出せそうじゃ…

【興奮気味にイムカ氏に早口でまくしたてる】
725 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/04/22(土) 23:52:47.03 ID:YVhP/EXno
>>723
侍でも無い。と言いかけた所で流石に面倒臭がられるかと思いなおし口をつぐむ。

「そうか。ならば良い。疑って済まなかったな」

そもそも疑惑半分と言った所だったが。相手がきっぱりと否定するならばそれで良いだろう。
悪性の気配や妖特有の妖気を漂わせているならばそも自分が気付かない筈が無いのだから。

この世界の食事には余り慣れない。味や見た目が悪いと言う事では無い。そもそも口にした事が無いのだ。
兵糧玉、良くて仙桃ばかり口にしていたのだから当然なのだが。

「あぁ、その方が良いだろう。酒、金、博打、女は時に身を滅ぼす……いや、最後のは関係無かったな」

そっちの気さえ無ければの話だが。

「強化……君は仙人の類なのか? 祝福と言うと、祝詞の類か」

ポテトをゆっくりと口に運びながらイムカの言葉に興味を示す。やはりただの人間≠ナは無かった。
流石に他者の心音を体表面から離れた状態で察知する程鋭敏な聴覚は有していない。
されど、相手の特異性を感じ取ることくらいは出来る。この女は只者では無いと直感が告げている。
726 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/23(日) 00:03:52.85 ID:8dN4NpHao
>>724

「では、実物のお披露目だ」
≪00011010101≫

 サーボスカルにステイシス圧縮フィールドを解凍させて、ガンケースを取り出すイムカ。
 中身は物騒だが、ノリ的にはクリスマスのサンタプレゼントめいたアレであろう。

【ケースを開けるとツヤ消し処理がされた銀色の大型自動拳銃が現れる】

「キリシマ重工製自動拳銃/桜花のカスタム…桜吹雪だ」

 銃身が長く、さらにかなり堅牢にカスタムされている。
 重量がかなり増しているのは明白であるが、それはひいらぎには関係あるまい。

「日系企業の執念という奴かな。元々0.1ミリ単位で調性が可能ないい銃だが、
 今回は君の能力と要望に応えて、かなり弄ったぞ.。君の手は小さいからな。グリップも専用のに変えている」

【子供の体躯であるひいらぎに扱い易いようにとのこと。なお、手のサイズ何処で測った?目算らしい】

>>725

「君があげた身を滅ぼす内容はどれも器量次第だよ。
 それで滅びるのは器量を越えた場合だ。そして、私ならば全く問題にもならん」

 何とも、己の器量の多寡を確信しているという傲慢に等しい物言いである。
 実際、イムカはかなり傲慢な方である。自信と実力と剥離していないエリートでもあるが。

「仙人などではないよ。軍人だ。遺伝子的に強化している。
 もっとも、それ自体は珍しくないだろう。こういう世界なら兎も角、サイバー化が一般的な世界も少なくない。
 私の場合は、偉大な方の遺伝子的遺産の祝福を受けているということだ」

 はてさて、人間がその肉体を侵襲させてまで己の機能を拡張させるという事象。
 これが続けば、何処までが人間で何処までがそれ以外か。その境界は限りなく曖昧となる。

【妖とそれ以外の分類も何かを境に曖昧になる事象が存在するのと同様に】
727 :ひいらぎ [sage]:2017/04/23(日) 00:14:10.17 ID:d8hg8vVDO
>>726
お…おぉ…

【目の前に出されたケースの中身を見て】

こ、これ…わしの…なのじゃよな…

【初めは能力無しでそれに触ってみる、すると掌にずしりとくる重量感(この後能力によって無効化されるが)やイムカ氏が少女が扱いやすいようつくってくれたおかげで握った感じも手に馴染む等、スペック以外でも少女が喜びそうな要素が満載である】

…素晴らしい…あ、ありがとういむいむ!!!
大切に使わせてもらう!!!

【イムカ氏に満面の笑みを向けそう言う】
728 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/04/23(日) 00:20:18.96 ID:78Az36ZZo
>>726
「当然。敵を知るにはまず己から。己を知らない者が戦場に立つ事など夢のまた夢だ」

その傲慢に等しい物言いに同様の傲慢な物言いで返す。こと戦事においてはシビアかつ徹底的に油断はしない。
その上での傲慢だ。自尊心から来る傲慢と経験から来る傲慢は別物だと付け加えておこう。

「君は将か。その若さでよもや将にまで上り詰める、大した物だ」
「ふむ……遺伝子、人を人たらしめる情報。土台に積み上がる骨組みでなく、土台その物に手を付けたのか」
「……いや、そう言った術がある事は知っている。それはそれで人の知恵なんだろう」

何か思う所があるような、やや悲壮感を孕んだ表情で彼は告げる。
さて、人の根本その物を改造し、人が人である情報まで改竄し、残ったそれが果たして人なのだろうか。
彼は人だと信じている。人の本質とはその身体にでなく、その魂、心に宿る物だと信じているからだ。

或は―――――境界の彼方に何者であるのかも忘れた己を、人であると信じたいからなのかもしれない。

「それは武器か? 確か、銃と言う武器だったな。金属の弾を籠め、玉薬の炸裂で弾き飛ばし貫く」
「恐ろしい物を思いつくな、人間は……」

そう言いながらイムカが出した銃をまじまじと見つめていた。
729 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/23(日) 00:29:30.40 ID:8dN4NpHao
>>727

「ああ、そうしてくれ。メンテナンスは怠るなよ?」

 銃を貰って喜ぶ子供はどうなのか?と現代的感覚では思うかもしれないが、
 イムカの故郷惑星でも、いつか戦場に行く子供に銃を送るのは一般的だっし、
 感覚的にはバイキングが子に斧を送るのに近い。咎めるものなどいないのだ。

「反動制御を重ねているが、それでもゼロじゃあないからな。
 跳ね上がりと、威力のバランス調性はそちらで行ってくれ。イージーローダーでマガジン交換もスムーズだ。
 あと、銃身下部にフラッシュライトを付けているが、レーザーサイトなどとも交換可能だ」

 一応、イムカが纏めたスペック表も渡す。

 −−−−−−−−−−

 ・桜吹雪
キリシマ重工が製造している自動大型拳銃-桜花-のイムカ・カスタム仕様。
この銃は元々、特殊な薬室構造を持ち、使用者への反動を抑える設計になっているほか、、
新たに排気反動補正機構を追加したことで、大口径でありながら驚く程の反動軽減を実現した。
ひいらぎ個人に手に馴染むようカスタムグリップを施し、銃身延長による射的距離向上と極限環境適用を追加。
銃身下部にフラッシュライトを装着しており、光源にはもちろん直視した相手の視界を封じる用途にも使用できる。
さらにひいらぎの能力に耐えうるよう銃身部をプラスティールに置き換え、重量は増加したが極めて頑健な造りとなった。

  −−−−−−−−−−

「ピストルはこれで纏めたが、後の武器は自分で考えるようにな」

>>728

「ああ、人類が怪異に立ち向かう術だ」

 イムカとしても人間性を毀損してなお、戦い続ける必要≠ェある世界の出身者だ。
 善悪でも是非でもない。そうせねばならなかったのだ。

「若さ…ふむ…」

 しかして、その若さで、といわれるとちょっとアレである。何せ、年齢224歳である。
 遺伝子的遺産は肉体の老化を限りなく引き伸ばした。おかげで歳を取ることで得られるはずのものが一切得られないが。 
 若さは宝だが、肉体年齢を拡張したとて、それは若さ≠ナはないといえば通じやすいだろうか。

「ああ、ピストル。銃、君の言いようは古風だが間違っていない」

 かなり大型の銃である。その火力量と、放たれる重金属弾の威力は推して知るべし。

「恐ろしいか。確かにこれの登場で殆どの神秘は駆逐された。
 手から焔を出す程度の事に何らの価値も無くなったからな」

 引き金を引けば威力がそのままに射出される。
 この発明の登場で、どれだけの剣の研鑽と魔術/異能の神秘が無実化されたことか。
 もちろん、銃など物ともしない別格は存在するが、それはあくまで別格由縁だからにすぎないのだ。
730 :ひいらぎ [sage]:2017/04/23(日) 00:42:05.29 ID:d8hg8vVDO
>>729
ほむ…なるほどのう…
【渡された説明書を食い入るように見つつ】

…弾丸に与えられるエネルギーが高いと言う事は考えられる理由の一つとして火薬量の増加等があげられるが(他にもあり?)能力使用により更に初速も加わり下手したら以前びずで相手したサイクロプスの頭でさえ粉々に出来る可能性ありじゃが問題は反動、これのせいでわし自身がケガしたり弾丸が明後日の方向に行ってしまっては無意味じゃがまぁ多分大丈夫…
【説明書を読みながらぶつぶつ呟く】

了解じゃ、これで次のびずでお会いした時には多少は役にたてそうじゃ早く試し撃ちもしたいしn(ry
731 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/04/23(日) 00:44:37.94 ID:78Az36ZZo
>>729
「怪異か……自身の身を顧みないのは良いが……余りやり過ぎるのは止めた方が良い」
「戻れなくなれば、それこそ悲惨だからな」

今はまだこうして生きていられる。しかし、何度も見て来たのだ。
妖の首を狩る為に人ならざる道へと身を窶した果てに、自らが妖として首を狩られる事になった者達を。
望まぬ終焉を迎えた悲しき人々を。

「どうした? ん、あぁやはりそうか。便利な物だな、その武器は」

若さと言う言葉に対する相手の反応にやや不思議な面を感じ取るが、今は横に置いておこう。
ちなみにこいつも二十歳程度の見た目をしているがその実軽く百五十年はこのままでいる。
天界では現界と時間の流れが違うので現界の年齢で行けば最早どこまでいくのかもわからない。わかりたくもない。

「確かに、それさえあれば炎を出す程度何てことは無いだろう。良くて大道芸と思われて終わりだろう」
「がしかし……それ故に頼り過ぎるのも良くない。道具に頼るのは良い、それのみを信頼して己を磨かないのは悪い」
「と言っても、修練自体は刀(これ)よりもずっと楽だろうな。なにせ、間合いを測らなくて良い」

徐に腰の刀へと目をやりながらそう口にする。其れもその筈、刀はまず構え、そして相手との間合いを測る所から始まる。
そして無限にも等しい回数素振りだ。妖に対して刀を振るって良いと言われたのはどの程度経った頃だろう。
確か二年はかかった。それでも速い方だと言われたがそれも真実かはわからない。
732 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/23(日) 00:51:13.62 ID:8dN4NpHao
>>730

「まあ、素でも充分な威力はある。君の能力は対象に応じて調整を施せば、
 ピストル一つでかなり高い対応力を発揮できるはずだ。後は要訓練だな」

 威力の追求もいいが、戦術構築こそが要であると説く。
 そのためのツールなのだ。威力だけを追求してもそれはただの現象にすぎない。
 効果的な運用こそが、能力の本質ではないかと考えるわけで。

>>731

「頼りすぎるのは良くないのは確かだ。結局は運用次第だからな」

 それはそうだと桜雪の言葉に頷く。しかし、その後続いた言葉も事実なのだ。
 ある程度の訓練でとりあえず一端の戦力。あるいは消耗品たる兵を生産できる。
 これがどれだけ世界の様相を一変させてしまったかは歴史が証明している。

【こうして、しばらくは越境者同士のやや物騒な語らいが続くのであった】
【なお、これが終わった時、何故かテーブルの上の金貨銀貨は三割近くなくなっていたそうな】

//ちゃんちゃん
733 :ひいらぎ [sage]:2017/04/23(日) 01:03:35.07 ID:d8hg8vVDO
>>732
ほむ…そうじゃなただいむいむのおかげでだいぶ改善された気がするぞ正直火力不足は致命的とまでは言えなくともかなりマズい弱点ではあるからのやっと土台が出来上がった感じじゃなまぁ中には火力不足なんぞものともせぬ方もおるかもじゃがここから色々応用や戦略等を考えていくのが「わしにとっては」最良なのかもしれぬ本当にありがとう…

【イムカ氏からもらった銃をホルスターにおさめそのまま酒場を後にするのだった】

/皆さんお疲れ様でした!
734 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/23(日) 23:43:24.64 ID:8dN4NpHao
【ランナーズギルド|傭兵育成学校】

 厳密に定まった社会階級と過酷な単純労働から脱却センと一攫千金を狙う傭兵は少なくないが、
 実力に問題があったり、実力はあれど傭兵の仕儀に疎いものは、
 こうして、ランナーズギルドが運営管理する私設学校に訓練生として登録される。

【また、時折講師として名うての傭兵が来る場合には現役が講義に参加したり、、
 大怪我でしばらく戦場から離れていたベテランがリハビリに来る場合もあるため、
 必ずしも、未熟な訓練生ばかりがいるわけではない】

「………」
「………」

 白髪の老兵が全身重サイバネの兵士と向かい合っている。
 その緊張感は周囲の空気を張り詰めたものにして、訓練生達は硬直してそれを見やっている。

「イヤーッ!」

 瞬間!勝負は一瞬であった。重サイバネの金属に鎧われたナックルが放たれる。
 本気の出力ならば人間の頭部など、いとも容易くザクロにしてしまう威力だ。が、

「ハッ!!」

 老兵はその拳の機動を見切り、半歩体をずらして回避すると、
 その腕と頭部を掴んで地面に向けて思いっきり叩き付ける。

「―――」

 そして、抵抗しようとする重サイバネの首筋の隙間にナイフをあてがった。勝負アリ。

「…と、まあ、今のがクローズコンバット、格闘術による重サイバネへの対処法だ。
 よほど強力なスタビライザーがついていない限り、力を利用してバランスを崩すという手段がある。
 もっとも、これはリスクが高いから、よほどの事が無い限りはやめておけ。基本的に戦闘力は生身より遙かに上だ」

 本当にどうしようも無くなった場合を想定した講義である。
 十人やって九人がそのまま死ぬシチュエーションであるが、
 知らずになぶり殺しにされるか、最後の抵抗を試みるか。100%と90%では活路の重みが違う。
735 :ひいらぎ [sage]:2017/04/23(日) 23:53:19.81 ID:d8hg8vVDO
>>734
やぁ老兵殿またお会いしたの

【見た目10歳前後と思われそうな黒髪ロングの少女が老兵氏に声をかける】

いや、なにいむいむに「お前さんも講義を受けに行ってみてはどうだきっと参考になる事が沢山あると思うぞ」みたいな事を言われての…

736 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 00:05:12.58 ID:jS1spQJeo
>>735

「ああ、お前さんか。と、言ってもな」

 葉巻に火をつけず咥えるだけにしながら、ひいらぎの上から下を見る。

【ちんちくりん。見た目その一言に尽きる】

「…一応、この後は訓練生の乱捕りだ。ちょっとやってみるか?」

 一応、ランナーとして登録されているが
 ひいらぎのような異能者は、その異能ゆえに戦闘能力が歪であることも珍しくない。

【先ずはそこから見ていくとするとのこと。格闘の動きは最低限見ておかねばならない】

「よろしくお願いします」

 ひいらぎの相手となったのはスプロールにしてはどこか垢抜けない少年である。
 そも、訓練学校に通うのは基本、真面目で手堅い連中が多い。

【ランナー登録と同時に荒事に乗り出すのは才能があるものか、実戦経験を充分に積んでいるか、
 それとも未熟なまま捨て駒依頼でまんまと死ににいくバカモノのどれかである場合が殆どだ】

 訓練生はひいらぎの見た目で侮ることはせずに、
 やや緊張して硬い動きながら、片手の刃引きしたナイフを構えながら、
 先ずはローキックで体勢バランスを崩しにかかる。
737 :ひいらぎ [sage]:2017/04/24(月) 00:21:46.78 ID:6XhDJpBDO
>>736
ほむ、らんどりとな…ちとやってみようと思う…

【その後、老兵氏から促されるまま訓練生との乱取りに参加する事となる】

【老兵氏の「はじめ!!!」の声と共にどこか垢抜けない訓練生の少年と少女の間に緊張がはしる】

【動きこそはぎこちなく見えたがそこはランナーの卵、少女の足元に鋭い蹴りを放つ】

【まだまだ少女自身も未熟ではあるが曲がりなりにもイムカ氏達と何度か前線で活動した経験のある身であるので少年の放った蹴りは正直対処が困難とまでは言えず、かわしつつ手にしのばせた金の小さな塊を能力を使用し指弾術の要領で少年の胴体めがけて放つ】

【通常よりも速い為まともに受ければ胴体を貫通する程度の威力はあるはずだ】
738 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 00:30:24.28 ID:jS1spQJeo
>>737

「ッーー!!」

 殺気を感じたのだろう。ギリギリのタイミングで訓練生はナイフで指弾を弾く。
 が、威力が想定以上だったのだろう。手に受けた衝撃の強さにより、腕に痺れを残したのようだ。

「的が大きい胴体を狙うのは正解だな。そっちナイフで受けたのはいいが、威力を過小評価するとそうなる」

 初撃はひいらぎが優勢と見て取っていいだろう。
 彼女は無傷で訓練生は腕の痺れが取れるまで時を有する。

「ならっ!」

 ナイフを持つ腕を持ち替えて半身をずらしながら、
 ひいらぎに鋭いナイフの突きを三度加える。

【半身をずらしたのは指弾の的を小さくし、回避を容易とするため】
【腕の痺れによる戦力の低下の代償に、身体から余計な力が抜けたのだろう。動きが柔軟になった】

(もっとも、実戦だとスロースターターではとっくに死んでいるだろうがな)
739 :ひいらぎ [sage]:2017/04/24(月) 00:46:02.77 ID:6XhDJpBDO
>>738
…ほむ、良く回避出来たの咄嗟の行動か何かか…とにかく防がれたのは事実じゃ、初速を上げる等改良の余地は沢山ありそうじゃが今はそれどころではなさそうじゃな…

【正直命中精度に自信があるならば迷わず頭部辺りを狙っていただろう、乱取りとはいえ「半ば実践のようなもの」、言わば擬似的な「殺し合い」である】

【擬似的とは言え殺し合いならば正直少女は微塵も躊躇はしない、何故ならばそうしなければ「200年の間とても生き延びる事が出来なかった」からに他ならない】

【今度は少年がナイフを持ち変え半身になりこちらに鋭い突きを放とうとしてくる】

【リーチならばこれの方が上かと瞬時に判断し少女は持っていた刀を使い少年の突きよりも早く居合い斬りの要領で少年の胴体を真っ二つにしようとする】

【能力の影響で斬撃速度はかなりのものなはずだが少年の突きがこちらに届くのとどちらがはやいか…???】
740 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 01:00:58.29 ID:jS1spQJeo
>>739

「今度は…逆だな。それは悪手だ」

 訓練生のナイフが先に届き、刀の鍔を幾度が強かに叩いて、武器を弾き飛ばした。
 既に相手が間合いまで踏み込んでいた事が一点。
 そして、能力強化されているとはいえ、真っ直ぐに伸びる短剣突きと弧を描くカタナの居合いならば、
 どちらが先に届くのか自明であったということ。

「武器の取り回しと単純な距離の計算だな。どうする?次は少しお前さんが追い詰められた格好だ」

 訓練生の片腕の痺れはまだ取れていない。当然だ。拳銃弾に比する衝撃はそう簡単には取れない。
 対して、ひいらぎも武器を一つ失った格好だ。勿論、発砲は禁止されているため、銃は許可されない。

【第二撃が相手の優勢。これで天秤は平行か僅かに相手側に傾いてるというところか】

 が、実は少し訓練生側にもこれで瑕疵が生まれた。
 半身のまま、相変わらず指弾を警戒しているが、再びナイフの突きを狙っている。
 先程上手くいったナイフの攻撃により、却ってナイフ以外の選択肢を想起できなくなったらしい。

【タックルや足技や、組み技。本来多くある戦術選択肢を失念し、
 強力ではあるがゆえに読みやすいナイフ一本で仕留めようとしている】

(さて、お嬢ちゃんがそれに気付けるかな?ナイフだけ警戒すればいいと)

 心理的に戦術が狭まれば、自ずと対処は容易となる。
 イムカが常に言っている選択肢を広く持つことが大事という実例だ。
 相手は成功に囚われ、経験の不足もあって、それを失ってしまっている。

「シッ!!」

【しかして、鋭い攻撃であることに代わりは無い。最短距離を描く起動で ひいらぎの胴体に向けて鋭い突きが迫る。
 刃引きしているため滅多な事では致死にはいたらぬだろうが、それでもマトモに浴びれば重篤なダメージを受けるだろう】
741 :ひいらぎ [sage]:2017/04/24(月) 01:24:03.47 ID:6XhDJpBDO
>>740
があ!!!

【ギィン、と鋭い音をたてて刀が後方へ弾かれる】

【何の事はない、少女にはわずかな実践経験はあるものの基本他のランナー達に比べたら圧倒的に不足している、それゆえの思い違いが重大な結果を招いてしまったのである】

…おのれ、このガキが…調子に乗りおってからに…

【本来少女は200年生きたものとはとても思えない程ウルトラ短気()である】

【が、同時に怒りは周りを見えなくするのも経験的に知っているためとりあえずは落ち着くようにつとめる】
…しかし、そのガキ相手に苦戦を強いられておるのは事実じゃそこはまず認めるとして…さてどうするか…

【そして良く見ると少年はどーも「ナイフによる攻撃」に異常にこだわっているように思われる】

【理由は分からぬが恐らく今の構えのままから予想通りのナイフを使った攻撃以外はもしかしたらしないかも知れない、そして「何かの罠」とも思いにくい】

【いかに鋭いとは言っても「なにをするか事前にある程度予想出来ていれば」対処はそう難しくはないはずだ】

【案の定(?)繰り出される少年の鋭い突きを今度は後ろに飛んでかわし、数本ナイフを取り出し能力を使いころすつもりで頭部から胴体にかけて高速で投擲する】
742 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 01:38:59.78 ID:jS1spQJeo
>>741

「あっ…!?」

 死地にしては間抜けた声で、訓練兵は己の失敗を自覚した。
 既に迫る投擲ナイフ。突きは回避された時の隙が大きい。
 指弾には注意していたろうが、それも完璧に動きを読まれた上でのカウンターならば間に合わない。

【ゆえにこれで決着である】

「終わりだな」

 ギンギンギン!と割って入ったクルトの義手がひいらぎのナイフを堅牢な装甲で弾く。
 訓練中の事故死など付きものだが、それを極力避けるために講師はいるということだ。

「組み手終了だ。一回の成功体験に囚われたな。だからこうなる」

 訓練生の失点を端的に告げて、次にひいらぎの方に目を向ける。

「対応は悪くなかった。近距離でも複数のナイフをすぐに投擲できるセンスもいい。
 圧縮フィールドを使っているわけでもないのに随分とモノを持てるんだな。…その手のヤツか」

 装備積載量を大幅に無視できるひいらぎの能力の一端を見極める。
 そして、初撃の指弾から、威力にも転化できることを。

「投擲…たぶん、銃撃もいけるな。そちらのセンスは充分だ。経験値は不足しているようだが。
 しかし、近接戦の方は課題が多い。正規の武術訓練と経験とセンスに体躯。
 プロに近接レンジに踏み込まれたら危ないかもしれん」
743 :ひいらぎ [sage]:2017/04/24(月) 02:04:04.45 ID:6XhDJpBDO
>>742
!!!!?
【少年に向かい放たれた数本のナイフを弾く老兵氏を見て驚きを隠せない少女】

…わ、わしの能力使用したナイフさえ簡単に弾くとは…何たる装甲と技術じゃ…

【間違いなく突っ込むところがズレてはいるが少女はこの光景を見て「恐らく歴戦のランナーとかを相手にしたら今の火力ですら不足かも知れない…」と思い、己の火力、決定力の欠如を改めて痛感させられた】

【しかも少女の能力をナイフの投擲や指弾術、更には多量の武器を使用するところを見ただけでかなり正確に言い当てた…言わば「長年培った経験やそこからくる観察力」とも言うべき物で瞬時に看破してしまったことに底知れない恐ろしさを感じた】

…剣や刀は全て我流でただ振り回しておるのとあまり変わらないからのう…恐らくふつーかそれ以上の使い手がおったらきっと能力抜きでは話にならんじゃろうな…狼や動物とかならまだ何とか対処可能かもじゃが…
744 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 02:23:14.81 ID:jS1spQJeo
>>743

「ただの義手じゃあ危なかったかもな」

 そう言いながら、義手の手首を180度回転させる。
 彼自身、全貌がさっぱり解らない遠未来のテクノロジーの結晶なのだ。

「まあ、お嬢ちゃんも自覚の通り、基本的に戦術の多くが能力依存ということだ。
 これは悪い意味だけで言っているんじゃあない。出来る事と出来ない事を知るのは重要だからな」

 ゆえに武術やセンスなど、素の能力が問われる状況では不利を被るケースが発生する。
 自身が言うとおり、獣などが相手ならば兎も角、武力を培った相手には甚だ拙い。
 そうならないための立ち回りが重要になってくるということだ。

「火力…火力か。大佐殿風に言えば適切なときに適切に配置されていない火力はただの事象に過ぎないというのだろうが、
 確かにあるとないとでは…選択肢が多いに越した事はないからな」

 新型拳銃のおかげで装甲兵の対弾装甲までならば能力付与で貫徹可能だろう。
 しかして、やはり切り札めいたものはあって損は無いもの確かだ。

「武器への付与以外の選択肢も考えてみてもいいかもな。
 お嬢ちゃん、一度、お前さんの能力について改めて考察・深化させてみてもいいかもしれん」

 こうして、幾つかの課題を残しつつ、クルト講師によるレクチャーは一旦〆とする。



//では大分遅いのでコノヘンデー!ノシ
745 :ひいらぎ [sage]:2017/04/24(月) 02:42:01.93 ID:6XhDJpBDO
>>744
…やはりそうか正直わしの知っておるものならきっと貫通するのも難しくはなかったはずじゃしな…是非今度じっくり調べさせてもらいたい…
【老兵氏を見てぶつぶつ呟く】

…能力以外はシロートレベルかそれ以下な場合が多いしの…見ての通り「肉体は」幼い少女のままじゃし格闘技術やその他はほぼ知らんし指弾術も最近何となく思い付いたものじゃしの…やはり以前いむいむと話した「機械等(?)による強化」も視野に…いやある程度基礎的な格闘技術等も身につける必要が…後能力自体も…

【ぶつぶつ呟く】
…ありがとう老兵殿、かなり参考になった…これを生かせるように努力してみるぞ…

【そういいその場から立ち去ろうとする少女】

/乙でした!
746 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/04/24(月) 16:24:54.09 ID:brA/3kkdo
ニンジャ。それは闇に溶けて夜に紛れ、人目を忍ぶシャドウ・ウォリアー。
クールなイメージの付きまとう職業だが、実際にそれを生業とする者達は拍子抜けするほどに地味である。
まぁそれが忍としてのあるべき姿なのだろうが、時として間違った捉え方をする者達が現れる。

例えば元GSG9(ゲー・エス・ゲー・ノイン)のカルゥゾ・シック。彼もまたその一人であり、
さらに恐ろしい事に彼には彼の理想像である”ニンジャ”の模倣を可能にする力があった。

【和風ファンタジー世界、ヒノモトの國】

「…・……」
「この首で 成就したるは 我が悲願」

その結果がこれだ。相次ぐ忍者の里に対するカチコミ。いくつもの里が炎に包まれた。
ツワモノとの戦を求め彷徨うニンジャ・ウォリアーの目撃情報が相次ぎ、様々な世界で問題視され始めていた。
GNでは懸賞金が掛けられ、止まり木は立ち入りが禁止。ここヒノモトではバクフから直々に逮捕命令が下されていた。

生け捕りにすれば高額の賞金、殺害すればそれなりの額の報酬が支払われる。
様々な組織から刺客が送られたが、そのどれもが帰る事は無かった。

かなりの腕利きだが、ヤケクソ気味に戦を求める血に飢えた戦士。
そんな彼と手を組もうと試みる者など、もうこの世界のどこにも存在しないのだろう。
たった一人のカルゥゾ。周囲には首を刎ねられた死体が数体。
大将首を握っていた左手を持ち上げ、蒼く輝くドスでマゲを剃り落とせばポーチに仕舞う。

「……ヒノモトで 見かけぬ姿 ドリフター?」

ドスを振って血払い、指先で刀を挟んで拭いながら訪ねた。

【討伐依頼:謎のサイボーグ忍者】
747 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 16:37:16.88 ID:jS1spQJeo
>>745

「そんな大層なモンじゃあないがな」

 複層プラスチックのコンバットスーツを装備した老人のような男。
 装備から見ても、おおよそこのヒノモトの国の存在ではあるまい。
 名をクルト・カントール。スプロールの――

「ただの傭兵(ランナー)だ」

 葉巻に火をつける。リパビリがてらに幾つかの依頼をこなし、
 この世界にやってきて早々、GNからの打診だ。

【クルトは昨今、大幅なサイバー化を行ったが科学的には兎も角、
 主観的/意識的にはどうにもまだアジャストしきれていない意識と肉体の溝を覚えていた。
 こういう場合、生半可ではダメだ。死地でなくては。ゆえに、この依頼を引きうけた】

「お前さん、ちょっとやりすぎだな。何が狙い…というか狙いなんてあるのか?」

 問いながら、M4A2TXアサルトカービンを真っ直ぐにサイボーグニンジャへと向ける。
 ニンジャフリークの知り合いはいるが、あっちのフリーク的憧れと異なり、こちらは極端に過ぎた。
 そして、極端も過ぎるとただの害だ。

【サイボーグニンジャからはこの越境者はどのように見えるだろうか】
【白髪の老兵。片腕は義手。目の虹彩が左右でやや異なる。
 生身はかなり残しているほうだが、所々弄っているのは明らか】
748 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/04/24(月) 16:54:39.21 ID:brA/3kkdo
>>747
「傭兵か 一人だけとは 殊勝だな」

ドスを腰の鞘に仕舞い、そうして腕組みしつつ振り返る。
カービンをこちらに向けつつ警戒の意を示すクルトに割と平然と告げて。
群れを成して襲ってきた浪人や武士に比べればまだ楽なものだとそう思っての事なのだろう。

「狙いなど とうに果たした 悲願もな」
「我が求むるは 戦いなりけり」

腕を組んだまま不動、ギラリと光るヘルメットの複眼センサー、三つの点。
顎で先ほどマゲを切り落とした男の首を差し、そのまま続ける。

「あの首は この里一の 剣術家」
「久藤北斎 その八代目」

マスクで低く変声されてもなお誇らしげな声色が伺える。
言うなれば世界を渡り歩き喧嘩を売りまくるのは刺激の不足からだ。
強大な力を持ち、しかしそれを振るう相手がいない。故に退屈し、荒事の依頼を端から受ける。
それでも満足しきれず、直に腕の立つ人物を襲いに出向く。大体の流れはこんな所だ。

「……滾りだ、俺には滾りが足りん」
「お前もそうだろう、老兵よ」

腕組みしていた両腕を解いて、クルトのサイバネと意識のギャップを看破したような物言い。
大方銃の構えのズレだとか、瞳の動きだとか、そういった細かな所作の僅かな狂いを見たのだろう。
松葉杖で歩くが如き、サイボーグ酔いとでも言うべきこの症状をこの男も経験しているのだ。

「……」

”僅かに右手の指が一度震えた”。直後に両腕を交差させ、そのまま左右に振り抜く形で振るった。
リリースポイントの不明瞭な投擲法、三つの十字手裏剣が射出され大きくカーブを描いて三又状に別れ、
そのままクルトの胴体目掛けて恐るべき速度で飛来する!

【投擲された手裏剣は素早く、さらに軌道補正機能を用いて左右と中央からクルトへと迫る】
【常人の視力では予備動作を見切る事は困難、されどサイバネティックの力を使いこなせば視えないものではない】
749 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 17:15:30.57 ID:jS1spQJeo
>>748

「こちらとしては同類にされてはたまったものでもないが――なッ!」

 タン、タン、タン!アサルトカービンのシングルショットが三回。
 衝撃音も三回。そして、手裏剣が地面に叩き落された音も三回!!

(糞、殆ど視認できなかったぞ!?)

 撃ち落せたのはサイバーアイによる視認性。そして、それ以上に勘によるところが大きい。
 反射神経の拡張がどうにかついていけた格好での撃墜だが、
 その実、反応と意識が僅かにチグハグでかみ合っていない面がある。

【サイバネの恩恵以上に、膨大な経験値に救われた格好だ】

「フッ!!」

 しかし、そのような逡巡は0コンマ1秒にも満たないものだ。
 すぐさまアサルトカービンのアイアンサイトをカルゥゾに合わせる。

≪射撃モード:SSからBFへ移行≫

 カルゥゾに向けてバースト射撃を敢行!狙い研ぎ澄ませたフルメタルジャケット小銃弾がニンジャに向けて疾駆する!

(狂人だろうが冷静だな。厄介だ)

 既に幾つかの情報を知られたと考えるべきだろう。サイバー慣れが未慣熟であること。
 それを戦闘勘と経験値でどうにか補っていること。そして、全身擬体化した連中のような、
 極端かつ超人的な挙動が出来るわけではない事。されどもそれでも、あるいはだからこその強さを有していること。
750 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/04/24(月) 17:31:26.54 ID:brA/3kkdo
>>749
「……」

マスクの顎を撫でる、ニヒラブラは素直にクルトの腕前に感嘆の呻きを上げたのだ。
鼻を鳴らして唸り、そうしてなるほどと短く呟く。クルトの中に何かを見出したように、
そっと腰に手を添えて、鉄の嵐がニヒラブラへと向かうのに備える。

「お返しだ」

クルトの銃口からマズルファイアが上がると同時、低く落としていた腰、
一気に後方へとステップで下がりつつ、逆手に抜き放ったドスで銃弾の軌道を逸らした。
銃弾と刃との交差は一瞬、直ぐに静寂が訪れ、身体の各所から水蒸気を噴き出して冷却。
放出される熱量の大きさに、この義体がどれだけ大出力のリアクターを搭載しているかが伺える。

「肉体と精神との調和は本来のポテンシャル以上の恩恵をもたらす」
「例えば、俺だ」

フゥ、とマスクの中で大きく息を吐き出す、銃弾を弾くなど神業の領域である。
それなりに神経を擦り減らす技巧であり、多用出来るものではない。言うなれば魅せ技だ、
実用性は皆無。だがそれを見せたのはクルトへ機械と人間の、互いの在り方を説く為である。

育て、育て。そして大きく甘美な果実を実らせろ。

「調律の取れていない者は自然と生まれた綻びに引っ掛かり、転げ落ちる」
「――お前だ」

バシュ!エンマク・ディスチャージャーの展開と共にIRスモークの中へと消える。
そうして同時に太腿のG9Tマシンピストルを引き抜き、薙ぎ払うような射撃。
弾丸の幕を追うように全速力でエンマクを突き破り、一瞬の間を置いてただちに肉薄。
右手の順手に持ちなおしたドスでクルトから見て右より斬りかかると共に、コンビネーションの右脚による後ろ回し蹴り。
751 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 17:53:30.64 ID:jS1spQJeo
>>750

「意趣返しか。意外と負けん気が強いようだ」

 空虚を闘争で埋めるタイプ。そして外見と言動に等しく、どこかフリークスめいたこだわりを有していること。
 なにより、動力炉の瞬間出力が普通ではない。イムカから話を聞いたHEXA謹製のシロモノか?

【そしてカルゥゾの言葉は正に正鵠である。このままではその台詞通りに何も為しえぬまま転げ落ちる】

「チィ!?」

 が、次の瞬間、互いの行動がかみ合った。あるいは咬み合いすぎた≠ニいうべきだろう。
 カルゥゾが噴出させたIRスモークと同タイミングでクルトはブラインドグレネードを投擲したのだ。

【煙幕、強赤外線、広域スペクトル電磁放射線などが発生。視認性/視覚援助昨日が麻痺した】
【狙いが全くの同一だったのだ。ゆえに、互いに互いの想定以上の濃密な煙幕に包まれる結果となった】

 マシンピストルの弾丸が煙を貫いた先、クルトは既にいない。
 ドスの一撃、手ごたえ!が、肉を引き裂く感触にあらず。カルゥゾの手首にあてがわれた義手!

【ここでショックハンド!掌に高圧電流を発生させる。もっとも、これが成功するとは思っていない】

 即座に放たれるであろう回し蹴り。が、その時には既にクルトはその場には居ない。

「………」

 クルトは濃密な煙幕に包まれた視界の中、音と気配を頼りにどうにか回避行動を成立させた。
 己が環境に残す波紋と世界に残す波紋を同調。クルトの存在感はこの時。酷く現実味の無い朧と化す。
 気配が消えたのではない。環境と気配が同調しているのだ。これはサイバネでも異能でもなく、培われた技術だ。

【隠密行動技能発動中】

 彼我の距離は1メートルもあるまい。そして、攻撃の瞬間はどうしても気配は洩れる。洩れざるを得ない。

「―――!!」

 ゆえに――カルゥゾの足元付近に気配を飛ばし、同時にバックステップを撃ちながら、
 胴体部があるであろう位置にカービン銃のフルオート射撃を敢行する!

≪射撃モード:BFからFAへ変更≫

 スマートガンシステムが射撃モードを変更!先程とは比較にならない密度の弾丸をばら撒く!

【攻撃の意とは異なる気配をフェイントとして飛ばし、そしてディレイ気味にフルバースト!】
752 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/04/24(月) 18:10:56.38 ID:brA/3kkdo
>>751
「!」

互いの目論見は同じ、ならばその後の行動で勝敗は決する。
石は紙には勝てないが、石同士の戦いであればより堅牢な方が勝利する。

「……」

ビュッ!ドスが空気を斬る音、クルトの義手がその刃を止める。
圧し切ろうと力を込めてドスを引き抜こうとするも、すんでの所でサージのノイズに気が付いた。

ビュバッ!!すぐさまドスをくれてやる形で手放し、斬りかかりの勢いを利用した後ろ回し蹴り。
これは空振る、空虚を切り裂きエンマクが流れるのが目視できる。
気流の流れ、何かにぶつかることなく滑らかなもの。クルトは居ない!

グアアッ!!ニヒラブラはすぐさま外套を翻し、背の大刀を抜き放つと共に後方へと思い切り斬りつける。
だがこれも手ごたえは無い、クルトは後方ではない?スモークの内部に留まることは得策ではないと判断。
一気に地面を踏み抜き煙の外へと逃れようと地を踏みしめたその瞬間。がくんとカルゥゾの身体が跳ねた。

BATATATATATA!!!クルトのカービンライフルから放たれた銃弾がニヒラブラの義体を貫いたのだ。
そう、クルトはそこに居た!大刀の切っ先が降り抜いた虚空の数センチ先だ。バックステップによるギリギリの回避行動が実る。

「ハァッ……!!Verdammt……!」
「被弾した 少しヤバいか ナメすぎだ」

バランスを崩し、その身に煙のトレイルを纏いながら煙幕から転げ出るカルゥゾ。
ヘルメットが脱げ、痛みに歯を食いしばる素顔が明らかとなる。
狂気的な殺人鬼のような行動からはかけ離れた優男的な見た目、ツギハギだらけの傷まみれの顔だ。

片膝を地に着き、ぱたぱたとホワイトブラッドが地面に垂れるのを目にする。
脇腹と胸に二発、いや三発。もう少し逸れればリアクターに直撃していたであろう。
口に咥えたG9Tをリロードしつつ、大刀を構え、息を荒げてクルトが煙から脱するのを待つ。

意識は前方にのみ集中し、得物を待ち受ける獣がごとく肩を上下させている。
753 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 18:24:39.56 ID:jS1spQJeo
>>752

「ふう…!」

 背中に嫌な汗が流れる。冷や汗だ。
 今の攻防、ギリギリであった。もしバックステップを挟んでいなければ、
 今頃、クルトの首から上は胴体と永遠の物別れを強いられていたであろう。

【死地…紛れもない死地である。ゆえに、だからこそ、これまで隔絶していた
 意識と肉体の違和感が消えていくのを実感できる】

「意外といい顔をしている。てっきりもっとアブナイのを想像していたのだがな」

 強風が吹き、煙幕が吹き飛ばされる。
 もはや隠密は意味が無いだろう。クルトも意識の同調を解除する。

【よくよく考えれば環境同調はまるきりニンジャのような技能と言えなくも無い。
 当人にとってはスニーキングスキルであるが、異能にもテックましては魔術にも頼らぬそれは、
 フィクションの中のニンジャめいているともいえる。ニンジャというよりは忍者か?】

 煙幕から現れたクルトはアサルトカービンを放棄し、ガバメントとナイフを構えた格好に移行していた。
 理由はもちろん驕りではない。手傷を負った獣ほど危険なものはないのは熟知している。

【理由はもっと単純、既に弾道は凡そ学習され、次は読まれてしまうと踏んだからだ。
 戦術をこれ以上カービンに固執すれば手痛い反撃を受ける。そう判断した】

「お前さん、やるな。戦闘ジャンキーにしておくのは勿体無いと思うくらいだ」

 ここでクルトは野生的な笑みを向けた。強敵ほど心胆を燃え上がらせるものはない。
 これこそが、闘いに身を置く者の救われざる性なのかもしれないが、
 それでも否定し得ない高揚が存在するのだ。兵士の思考。これでは士官にはなれまい。

「………」

 摺り足でジリジリと距離を詰めるクルト――

【ダダン!と、剣を構えるカルゥゾの胴体に向けてガバメントを二連射!!】
754 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/04/24(月) 18:41:14.77 ID:brA/3kkdo
>>753
「俺も昔は真人間だった」
「いや……今も昔も人殺しなのに変わりはない」

「家族の為に殺すか……俺の為に殺すか、違いはない」
「真人間とは呼べないな」

クルトの言葉に自嘲気味に嗤い、やがて立ち上がった。
己の一生を僅かに振り返り、しかし今更取り返しようもないものだと諦めはついている。
直ぐに意識のフォーカスを目の前の強敵へと戻す、過去を振り返っても今は変わらない。

「感覚は取り戻したか?」

何時の間にやら作った口調も消え去り、素の人格が露わとなっていた。
ニヒラブラではなく、カルゥゾ・シックとしての。一人の人間としての素顔だ。

「ゼェェェアアァァッッ!!!」

刀を大きく振りかぶって、そうして振り下ろす。クルトが発砲したのも同時。
しかし攻撃ではない、走りながら地面に刀を突き立て、それを踏み台に空中で一回転。銃弾を避ける。
徒手となって肉薄、しかし攻撃を仕掛けることはない。クルトの脇をスライディングで駆け、そうしてその際に何かを掴んだ。

「何だと思う?」

起き上がって拾い上げたもの、そう、小型のブレードを逆手に構え、もう一つの手に握られるのはマシンピストル。
そう、すなわちクルトと同じスタンスでの近接格闘戦に打って出たのだ。

ジリジリと構え、狙いをつけたまますり足での接近、時折フェイントを混ぜ込んだ脚運び。
互いに動き出せぬような張り詰めた空気を纏いながら、ついぞ彼我の距離はナイフが届く程に縮まった。

「……楽しもう、兄弟」

――レンジが交差する。
755 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 18:50:46.92 ID:jS1spQJeo
>>754

「ハッ…!」

 素の筋力では出力差もあり絶対的な不利。
 しかし、そのタクティカル・アドバンテージを覆す術は十全にある。

【胸部狙いのバースト射撃!動力を狙ってガバメントより重金属弾が吐き出される!】

 ここで左脚を半歩前に出し、ナイフを握ったままの義手を前に突き出し、
 斬撃もしくは、射撃を防ぐ態勢を確保。

【カルゥゾの口上から、ここまででコンマ数秒!】
756 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/04/24(月) 19:00:37.82 ID:brA/3kkdo
>>755
「グ……!!」

胸目掛けて放たれた銃弾を上半身を逸らして回避する、胸筋のような防弾パッドが削られ、大きく怯む。
苦し紛れの発砲は手首をクルトの義手で弾かれ、そしてファイアレートが極めて高いのが災いした。
銃弾の残数はこの一連のミスで既にゼロ、戦術、パワー共に完全にクルトに押し負けている。
先の負傷が勝負の分け目となったのだろう、元より戦闘特化の義体ではない上にパフォーマンスが大きく低下している。

「ハァァアアッッッ!!!!」

咆哮、それは最後の足掻きにも似たものだ。
左手に保持する逆手のナイフをクルトの腹部目掛けて突きたてんと狙う渾身の一撃。
全体重を乗せた、突進にも似た踏み込みを伴う刺突だ。
757 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 19:09:42.59 ID:jS1spQJeo
>>756

「―――」

 カチリ!とパズルのピースが嵌った音が頭の中でした。
 カルゥゾの刃が腹部に届き、スキンスーツを表皮を貫き、
 筋繊維を引き裂こうとする間際――

「フッ!!」

 クローズコンバット!拳銃を保持した右手でで突き出されたナイフの根元。
 半身をずらしながら、その手首に強かな一撃を振るう。

【さらにその全体重を乗せた勢いを利用し、深紅の義手の掌底をカウンターでカルゥゾの顎先目掛けて振るった】
 
758 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/04/24(月) 19:15:15.25 ID:brA/3kkdo
>>757
「ッ……!!」
「み……ごと……」

ナイフを弾かれ、しかし一矢報いる事には成功した。微かだが。
それで満足、欲を言えば心の臓に突き立てたかったと。しかし攻めの手段は最早なし。
顎を撃ち抜かれ、ばくんと頭が天を仰いだ、少したたらを踏んで、項垂れたまま両膝を地に突いた。

「………」

足に力が入らず立てない、完全に打ち負かされ、崩れ落ちた状態のまま意識を保つのがやっとである。
跪座めいた姿勢のまま両手を投げだすように広げ、それは己が命をクルトに預ける意思の表れだ。
敗者の処遇は商社が決めるもの。生かすも殺すも彼の自由といったところか。
759 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 19:27:30.38 ID:jS1spQJeo
>>758

「…俺の目的はアンタの捕縛だ。殺したら報酬が減る」

 カルゥゾを電子錠で繋いで、ひとまずこれでミッション完了だろう。
 しかし、危うい闘いであった。サイバー化前なら押し切られていた公算が高い。

(ボディは新型動力。HEXA製か。GNの懸賞金…かけたのが誰かは知らないが)

 このサイボーグニンジャは闇から闇へと消えていくのか、
 それとも引渡し後に何らかの活路を見出すのか、再び敵となるのか。
 それはクルトには解らないし、彼のビズの範疇でもない。

「アンタのボディはHEXA製だな?クライアントがそっちなのか、キレた学者なのかで、
 色々と変わってきそうだが、まあ、なるようにしかならんだろうさ」

【クルトの範疇はあくまでGNの引渡しまでだ。
 その後、彼がどう振舞うのか、あるいはクライアントがどう処理するのか】

「戦う理由は戦いの中でのみ存在する。アンタはやりすぎだが、解らなくもない」

 そう言いながら、火をつけた葉巻をカルゥゾにも分けて、クルトはこのビズを終えるのであった。

//では自分はコノヘンデー!
760 :アキレスベティロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/24(月) 23:06:42.69 ID:FSO6NkzL0
【エシュリオン 夜の酒場】
人々が一日の仕事を終え 美味い飯と酒を求める場
冒険者たちはその日の稼ぎをテーブルに並べ 乾杯の音頭高らかに 今日の生を喜び合う

檀上にはエルフの吟遊詩人 リュートを爪弾いて朗々と語り出すが その歌を聞いている人はあまり多くない様だが その内容は中々に酷いものだった

――――――――――

彼女が1つ杯を干す
ドワーフは生娘のように赤くなる

彼女が2つ杯を干し
ドワーフは海より青くなる

彼女が3つ杯を干す
ドワーフは雪より白くなる

彼女が無限に杯を干せば
床に転がる敗者たるドワーフの諸君

おお酒の神に愛されし
彼女の名は惨劇のイムカ

そして今日もドワーフは
名誉に泥を塗りたくるのだ・・・♪

――――――――――

ロイ「そりゃ行く先々でゲロ死体作ってりゃ有名にもならぁな」
その歌を聞いて渋い顔で酒を傾けるロイと

アキレス「しかしひっでぇ歌だなぁ・・・」
あきれ顔のアキレス

―――ギィ♪
ベティちゃんはローストベーコンの攻略に忙しかった

さて 同じテーブルを囲むほかの者は この歌にどんな感想を抱くやら
761 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/24(月) 23:13:14.20 ID:JBUz+Hi00
>>760
「待って何あの、人の飲みたい欲を完全に切り崩しに来てる歌」

仕事を終えた後の祝杯
相変わらず律儀に付き合い相変わらず律儀に潰れ卓に伏している半人
そんなのの傍らで案外と、あくまで常識的な範囲でそこそこにジョッキの中身を減らしているのは七八である

「……いつか復讐されるんじゃないの、あれ」
「あーでも、復讐するにも方法がなぁ……」

彼女の故郷の世界でのドワーフは、その点に対しては誇り高い種族だ
つまり酒の敗退は酒の敗退、酒での勝負でのみリベンジを果たす事が出来るといった思考回路
そして多分、多くの世界のドワーフ達もきっとそれと同じような種族なのであろう
762 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/24(月) 23:24:26.74 ID:jS1spQJeo
>>760-761

「わうん…(拙者の知っているお嬢はもうちょっとシリアスな性格をしていたはずだが)」

 半眼でなんともいえぬ表情のウルリック。
 昔からの知己のとんだ武勇伝に誇ればいいのか、
 恥じればいいのかビミョーなところである。

「わうん(拙者の惑星に来たときは本当にちみっちゃくてな。強調的なバストもなかった)」

【ベティとローストベーコンを端から攻略中】
【→なお早く食わねば取り分が減るというサバイバルゲームなり!】
763 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/24(月) 23:29:03.81 ID:FSO6NkzL0
>>761
アキレス「おいしい?」
―――ギィ♪

ベティは油でベトベトのハサミを振り上げている

ロイ「エルフとしちゃ犬猿の仲であるドワーフが人間相手に醜態をさらしているのが可笑しくて仕方がないらしい
   ああやって歌にしてドワーフをこき下ろしているのさ まぁそうすれば・・・」

実際辺りを見回せば エルフのお客さんが吟遊詩人の歌を聞いて まさにご満悦と言わんばかりに破顔しているのが見えるだろう
んで壇上に登るのは強面のドワーフ数人 吟遊詩人からリュートを奪い カキーンとホームランされてしまった

ロイ「復讐されるだろうな 身に覚えのないやつらからも」
その様子を見ながら肩を竦める

ロイ「ドワーフが酒で巻けるのは 数あるアイデンティティの1つを踏み躙られる行為だ
   故にこの歌を聞いた見知らぬドワーフからも一族の敵討ちと言わんばかりに酒のみ勝負を受けるだろ んでイムカの路銀足しになるんだ」

さて 酒場ではエルフとドワーフの喧嘩が始まってしまった さっそくどちらが勝つかトトカルチョが始まる

ロイ「ドワーフは頑固である種嫉妬深い所もあるからな これで晴れてドワーフからのお尋ね者だ インカは収入源が増えて喜ぶだろうさ」
764 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/24(月) 23:37:47.55 ID:FSO6NkzL0
>>762
ロイ「あれが本性なんじゃない?」
疲れたように言うロイ

ロイ「なんだイムカの幼き頃を知っているのか?」
アキレス「何それkwsk」

スマホの録音機能を作動させ食いつくアキレス

―――ギィ!? ギィ!! ギィ!!
ベティちゃんはウルリックの攻勢に戸惑い 一生懸命ベーコンを口に運んでいる
だがハサミで切り分ける必要があるベティに対し 直食いできるウルリックに対しては相性が悪い
765 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/24(月) 23:44:05.26 ID:JBUz+Hi00
>>762-763
「わぉ、ナイスショット」

カキーンと振り抜かれて吹き飛ぶエルフ
成る程そういう種族間抗争もあるという事か

「ふーん……」
「……あれ、ロイってさ、なんかハーフだかそういうのだって聞いた事あんだけど…」

ホント? と一応おずおずと聞いてみる
もしかしたらナイーブな話なのかもしれないと、言いながらに気が付いた故だ
ウルリックの喉をカリカリしながらの質問の後、始まるエルフとドワーフの喧嘩

「お、始まった始まった!」
「はいはーい、どっちが勝つかはったはったー!」

素早くシュバっと飛び出て、何処ぞよりザルを取り出せば賭けを仕切り始める
そういった事柄を前にジッとしていられない性分なのだろう
766 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 23:44:42.33 ID:jS1spQJeo
>>763-764

「わうわう(ほれ全部食ってしまうぞ?)」

 しかして、見ればわかるがウルリックのペースは存外に早くない。
 齧りながらも、時折、ベティの方に肉の塊を寄せたり。
 果ては、ベティが切ったベーコンに胡椒かけたりもする。

【本気で取るというより、遊んでいるに近いようだ】

「わうん(お嬢か?まあ、教育の所為もあるのだろうな。つっけんどんというか可愛げの無い餓鬼であった。
 まあ、拙者に初めて触れるときはおっかなびっくりだったがな。虚勢を張っている姿は中々けなげであったものよ。)」

 写真も実はあるぞ?とのたまうウルリック。
 老人の過去話!これほど若者() の羞恥心をくすぐるモノがあろうか!

「ばうばう(森人と鉱人が険悪なのは何処の世界も変わらぬな。世界観で影響しあっている不文律の一つやもしれぬ)」

 案の定、喧嘩が始まったのでトトカルチョにぽいっと銀貨を放り込んでおく。
 喧嘩の賭け事もまた戦士の道である。それでいいのか戦士の道。知らぬ。

【ギャンブルかます柴犬。動物愛護団体がいたら卒倒物のアレであるアレ】

「わうわう(貴様はどうなのだ?多くは無いが鉱人の血が入っているのだろう?お嬢に酒勝負を挑むか)」
767 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/04/24(月) 23:48:30.34 ID:jS1spQJeo
>>765

「わうん」

 ブルブルと気持ちよさそうに撫でられるウルリック。
 すると、何か七八の手元にスルリと一枚の写真がこぼれる。

【注)ウルリックは毛皮にいろんなものを収納しているのだ】

 何か極寒地でフード付きの毛皮コート着ている、
 ちょっと目付きが悪くて無表情な、金髪紫瞳の子供の姿。
 厚手のコートなのかなんかまん丸っぽい+ちょっと顔が赤い。
 んでもって、SDなニンジャの人形を持っている。

【誰かの写真が転げ落ちたらしい】
768 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/24(月) 23:54:47.69 ID:jS1spQJeo
//名前ミス;;
769 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/24(月) 23:56:20.97 ID:FSO6NkzL0
>>765
ロイ「俺? あぁ俺はドワーフクォーターだ 爺ちゃんがドワーフなんだよ」
あっけらかんと言ってのけるあたり ナイーブ()な話らしい

ロイ「俺の世界のドワーフの美意識って髭のにあってな 女にもヒゲが生えてんのよ
   だけど爺ちゃん 当時酒場の歌姫やってたばあちゃんの歌を聞いてさ」

ロイ「『アンタにゃヒゲが生えてないが その歌声に惚れちまった アンタを手に入れる為ならこのヒゲさっぱり剃って見せる』
   なんて顔真っ赤にして告白しやがったらしい 今でもお熱いカップルさ んで俺が混血だからどうした?」

そう言いつつドワーフが勝つ方に銀貨をポイッチョと放り投げる

>>766
アキレス「あぁもう 急がせないでよ」
困ったように言うアキレスであったが

―――ギィ!! ギィ!!
ベティちゃんには届かない 必死に肉を切り分け 口に運んでいる

アキレス「へぇ〜イムカタンにそんな過去が・・・」
ニマニマと録音しながら聞いているアキレスであるが
録音されたウルリックの声は わうわうばうばうと犬語であるのは想像に難くない

アキレス「写真!! 見せて見せて ついでに移させて」
スマホを取り出しwktkが止まりません

ロイ「世の中探せば仲のいいエルフとドワーフなんて腐るほどいるもんだが まぁ一般的なイメージだと仲悪いし 大部分はその通りだしな」

そして酒勝負と言われて

ロイ「あぁ俺はいいや 酒の強さは人以上ドワーフ未満なんだ 勝とうって思う気力すらないよ」
ハハハと笑って手をひらひら ドワーフの血が薄いからか その辺の頑固さや嫉妬深さは薄れている模様
770 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/25(火) 00:06:23.16 ID:smmUO2uU0
>>767
「んへへー、可愛い可愛い」
「……ん?」

七八は動物が好きだ
その中で犬とは、忍び故に矢張り切れぬ縁があるのだろう
郷で可愛がっていた忍犬を思い出しながら、巧妙かつ手練れなワザマエな手付きでワシャワシャである
そして落ちた写真をチラリ

「……おおっ、これは……!」

一眼見るだけで理解出来るその人物、なかなかにレア物であろう
以前のニンジャコスプレもそうだが、此方に至っては遠い昔のモノである

>>769
「あ、そうなのね」
「へー、ロマンチックじゃない」
「……ただまぁ、ほら、聞いてみたかっただけなんだけどね……」

お酒の強さの件も併せて聞いてみたかったのだが、ウルリックとのやり取りで解決した
なればツッコミ所は祖父の話に移る

「じゃあロイにも、そんな情熱的な血が混じってるって事になるのね」
「……あ、ふたりとも毎度ー」

にししと浮かべる笑み
彼が女性に対してそういった風に接しているのを見た事がなく、また想像もつかないが故である
ウルリックとロイから投げ込まれる賭け金を、すっかり重くなったザルに積む

「あ、アキレス、これじゃない?」

>>767のイムカの写真を手渡そうと、腕を伸ばした
771 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/25(火) 00:11:49.69 ID:/e1soHkjo
>>769

「わうわう(よいではないか。よく食べねば拙者のように大きくはなれんぞ?)」

 もっとも柴犬程度の大きさにならなりそだし、
 ウルリックの正体のサイズになればもう立派なモンスターなのだが。

「ばうばう?(写真か?ふむ、、、、おや?)」

 ウルリックは身体を一度ぶるぶる震わせる。
 そうすると、何か剣玉とか、スモークサーモンとか、ロイの寝ゲロ写真とか色々出てくる。

「わうん?(失くしてしまった。ザンネンであるな)」

 ナムサン!肝心なところで役に立たぬ犬コロである!
 ちなみに、ドワーフ/エルフ論評に関しては。

「わうわう(まあ、連中は性分の相性がそも悪いからな。遺恨なき世界でも折り合いはよくなかろうよ)」

>>770

「わううう」

 ころりんちょと落ちた写真はまさにソレであった。

「わうん(おお、それだ。お嬢もこんな時があったでな。昔はぬいぐるみ?とやらを沢山持っていたのだ)」

 今はどうだか知らんがな。とのこと。幼少期ならともかくあのスパルタン具合ならば概ね絶望的ではあるが。

「わうわう(拙者の騎士団とお嬢の家に交流があってな。拙者の毛に触れると武運が高まると肖ったようだ)」

 まるで、戦神の彫像めいた扱いであるが、守護動物であるためそれほど外れていない。

 −−−−−−

「わうん(さて、耳長と短足)どちらが勝つか見ものよ」

 そうして、ウルリックはペタンと伏せて、賭けの結果を見守るのであった。

//デハコノヘンデー!!ノシ
772 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/25(火) 00:17:26.90 ID:QvsgcMh80
>>770
ロイ「そうかい 俺の世界・・・というか 俺の祖国じゃドワーフの混血は珍しくない
   一度行ってみるといい 統計によれば全国民の90%にヒゲが生えているそうだ」

なんともむさくるしい国もあった者である

ロイ「おれにもまぁ入ってるだろうが 純潔のドワーフに比べれば大したことはないよ」

そしてイムカの写真が差し出されるや否やそれを受け取り

アキレス「・・・・・」
無言でスマホ連射機能を作動させ

アキレス「・・・よし ジョッシュに送信してやろ」
またジョシュアのコレクションが潤うことだろう

>>771
―――ギィ!!
ベティちゃん 頑張る―と言わんばかりにハサミを振り上げ 一心不乱にベーコンに喰らいつくのであった

なおベティちゃんは大人になると前兆5m きっとウルリックより大きくなる

ロイ「・・・へっ よく映ってんじゃねぇか」
そして寝ゲロ写真に乾いた笑みを浮かべるしかないロイであった

ロイ「殺し合いに発展してないんだ 仲は悪いが腐れ縁的要素もあるんじゃないかな」
喧嘩がつづく壇上を見るロイ

はたして勝敗の行方は如何に?

//オツカレサマドスエ
773 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/25(火) 00:36:36.69 ID:smmUO2uU0
>>771-772
「ぬいぐるみ持ってるよー、可愛いなー」
「……じゃあ私、めっちゃ武運上がりまくってない?」

写真を見ながらも相変わらずワシャワシャワシャワシャ
オカルトを信奉する訳ではないが、かといって信じない訳でもない

「……ヒゲかぁ……」

ロイと、それとウルリックを見比べて呟く
同じヒゲでもまぁ随分とあれだ、もしロイの国へと行く事があればつけ髭でもしてみようかと一瞬

「あとほら、これこれ」

そんなアキレスに見せるのは、ニンジャコスプレのイムカの写真
こちらも間違いなくレア物である

「さぁて、どっちが勝つかなー?」

喧嘩は愈々酣
尚どちらが勝ってもちょっぴり、バレない程度に七八が得をする計算になっている
その辺の数字のやり取りは、七八はそこそこ自身があったし事実やり手なのだ

//私もこれにてっ、ありがとうでしたっ
774 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/25(火) 22:12:02.80 ID:/e1soHkjo
【眠らない世界:スプロール】

 スプロールはサイバー世界であり、科学技術は極めて発達した世界だ。
 しかして、この世界はそれだけではない。

【そう、幻想の帳に覆われていた魔法が覚醒事変と呼ばれる現象を転機に復活≠オているのだ】

 錬金術からカガクに至る世界は概ね神秘は衰退する。
 ゆえに、スプロールでも魔法とは比較的新しい技術だ。そして――

【覚醒したのは魔法のみではなかった。ドワーフ、エルフ、オーガなどのまつろわぬ民が人界の出現するようになった。
 彼等は異形とも鬼とも荒夜とも呼ばれ、企業によってその扱いは大きく異なる】

 メタヘイトが横行し、初期には魔女狩り染みた蛮行が行われた。
 逆に人類を家畜とし、支配体制を形成する大企業すらも出現することさえあった。
 現在は、ある程度の市民権を得たそれらは、厄介な隣人として認識されている。

 −−−−−−−−−

【深夜−03:47】

「デッカーだ。通せ」

 イムカがデッカー権限証明をホロディスプレイで表示させると、
 現場保全ドローンは、スっと道をあける。

【スプロールにおいて、事件が発生したとき、現場が保全されるかどうかは地区によって大きく異なる。
 レッドエリアであれば骨拾いの連中が横行し、遺体のあちこちが持っていかれることなどザラだ。
 ゆえに、こういったドローンを展開できるのは中流階層以上が住まうイエロー〜グリーンエリアの主である】

「ふむ…被害者は…歳は14〜18歳あたりか?ガキじゃないか」

 イムカが見下ろす死体は、完全に干からびてミイラのようになっている。
 しかし、服装と所持品を見やれば、女学生であることがわかる。そのようなシロモノだった。

「生命活動は完全に停止。細胞は変異兆候。が、屍鬼になるほどではない。か。
 死んでいるが、活動しそうで出来ない。随分と中途半端だ」

【イムカ−遺体検分中】【なお、イムカは越境者をアルバイトとして雇うこと間々あり】
【デッカーの同行依頼は、ランナー(傭兵)にとっても中々に実入りのいい仕事(ビズ)に位置する】

775 :ひいらぎ [sage]:2017/04/25(火) 22:28:53.56 ID:z9hwnUJDO
>>774
ほむ…わしのいた世界ではカンシキを呼んだり現場を保持するための処置を施したりするが…近未来(?)のデカさんは違うのう…

【偶然こちらに越境してきた少女は、例によって()「いい仕事がある」とイムカ氏にいいくるめられてついてきた】

【目の前にある「中学生〜高校生位の年頃に見える死体」をみて】

…まぁ、わしとて組織の追っ手を何十人も殺害しておる身故に今更死体の一つや二つ位見てもどうという事はないが…
776 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/25(火) 22:40:40.19 ID:/e1soHkjo
>>775

「監察医は一応存在するがな。私の場合は概ねコイツ頼りでなんとかなる」
≪0001111010101≫

 イムカの言葉に傍らのサーボスカルがグルングルンと縦回転する。
 元々、情報収集を主とする支援ユニットなのだ。解析はお手のモノ。

「首元に傷跡、咬まれた…牙か。ゾンビーにしては遺体の損壊は軽度。
 これは…うやっぱり吸血鬼の類かな?しかし―――」

 イムカはひいらぎにも見えるよう周辺マップを拡大させる。
 なにやら少し考え込むような仕草で、

「この一帯は狩り場≠ナはないんだ。血社(シェシャー)の連中がやらかしたにしても妙でな」

 なにやら考え込むイムカの呟きであるが、専門ワードが入った。
 言葉の前後からある程度は状況を連想はできるだろうか。
777 :ひいらぎ [sage]:2017/04/25(火) 22:48:49.89 ID:z9hwnUJDO
>>776
…ほむ、ならば「別の勢力」とか「違う何か」が犯行に及んだとするのが自然か…ただ…だとすると「何が犯行を行った」かじゃが…イムカ殿何か手がかりというか「怪しい組織や個人(?)等」はおらぬのか?もしめぼしつけていた何かがあるなら話ははやいのじゃが…
【顎に手を当てぶつぶつ呟く】
778 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/25(火) 23:06:57.08 ID:/e1soHkjo
>>777

≪000111101010101≫

 ひいらぎの眼前にサーボスカルが展開しるアーカイブが表示される。

 −−−−−−

 血社…
 吸血鬼だけの秘密結社。メガコーポが関与しており組織基盤は強固。
 才能ある者を同朋に迎えると標榜しており、この結社を求める者は後を絶たない。

 狩り場…
 スプロールに生きる妖が定めた人間狩りエリア。
 狩り場以外での狩りは、組織による制裁が行われる事例が多い。

 −−−−−−

「調子に乗ったなりたて≠ゥ、血徒の類のセンだろうな。
 放っておいても何れは、組織が制裁するのだろうが…そうなれば闇から闇だ」

 イムカは被害者の両親存命の表示にやや嘆息をつく。
 正義感ぶるわけではない。これは義務ゆえである。職務でありエリートとして、
 愚民共のありふれた無念は早急に晴らさねばなるまい。しかるべき制裁を以って。

「事件申請/吸血禍の可能性あり…承認。よし、都市監視映像へのアクセス権限を付与された。
 犯人特定、居場所検索、ヒット。デッカーポイント2500に設定。よし、終わらせにいくぞ」

 昔の刑事ドラマの連中なら、プロットを全部書きなおさなければならないレベルの速攻である。
 近未来の犯罪捜査は迅速を極める。ならばなぜ犯罪が根絶しないか。

【2秒に一件犯罪が発生し、日に数百万単位の銃弾が飛び交うのだ。とても追いつかない】
 【それに犯罪捜査はあくまで企業の法によるものであり、万人の治安と安全を保持するものではないということだ】
779 :ひいらぎ [sage]:2017/04/25(火) 23:18:38.90 ID:z9hwnUJDO
>>778
…ん?んん???
もう犯人分かったのか…凄いのう…
【嘆息を吐きつち】

…さっさとぶちころして仕事終わらせよう…なに、ちょいと心臓に杭かなにか打ち込めば終わるじゃろう…
…わしにとっては「ゴキブリが共食いした」程度の案件じゃし正直興味ないのでさっさと駆除()して終わらせたいのじゃが…
780 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/25(火) 23:37:08.37 ID:/e1soHkjo
>>779

「ゴキブリか…なるほど、貴族趣味の蛭どもには丁度いい表現だ」

 −−−−−−−−−−

【56分後!!】

「アバーッ!!」

 デッカーの一人の頭部がザクロのように割れる!!血徒が握力任せに握り潰したのだ。

 −−−−−−−

 血徒…
 吸血行為によって妖魔となった者共。
 吸血鬼となるための血の接吻を正式に受けていないため、
 人間ではなくなったが、この時点では吸血鬼の下僕に過ぎない。
 彼等は表に出ぬ吸血鬼に代わり、実行者として犯罪に手を染める。

 −−−−−−−−

 特定された血徒は、同じハイスクールの学生であった。
 両親は既に死亡(殺害済み)、成績は優秀。選ばれたと勘違いしたティーンにありがちなクソである。

「○%&%$$##」

 なにやら優秀性やら、真の吸血鬼になるためにどうとか抜かしているが聞くに堪えぬ。
 イムカに至ってはご覧の通り、言語化することすら拒否する始末だ。

「阿呆だが、身体能力は無駄に高い。油断していると持っていかれるぞ」

 カバーポジションで粒子短銃を射出するイムカだが、ギリギリで避けられる。
 さらに直撃弾も、直撃の瞬間、血徒が赤い霧になり再構成されてしまい、見た目全くダメ−ジが見受けられない。

「アアアアアアアッ!!」

 学生服姿の血徒が腕を振ると共に爪が射出される。
 それはコンクリートを容易に貫き、隠れていたデッカーの頭部を壁もろとも貫通殺!

【そのようなおぞましい威力がひいらぎに向けても飛来する!!】
781 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/26(水) 00:10:09.49 ID:YxVKuBrqo
>>780

//遅いので落ちまする。こちらのシチュは凍結〜○
782 :ひいらぎ [sage]:2017/04/26(水) 03:21:24.15 ID:cT26ydVDO
>>780
【イムカ氏や他のデッカーさん達の活躍(?)により事件はスピード解決するかと思われた】

【犯人は即座に特定され、捕縛して身柄を確保せんと向かった先にいたのは学生服を着た吸血鬼にもなれなかった多分元人間らしきなんか哀れな生き物であった】

【逮捕に当たった者の一人がおとなしくこちらの指示にしたがう様促すが何か意味不明な事を喚き散らし少女達に襲いかかる…こちらも拳銃等で応戦したが抵抗もむなしく変な生き物に頭を掴まれ頭部を粉砕される等、何名かの捜査員の方が犠牲となってしまう】

…こ、この化け物が…

【更にその生き物が叫び声をあげて腕をふるとその肉体から無数の爪らしき物が少女達に向かい放たれる】
【当たる前に腕を掴み能力を使い高速で移動して逃れる】

…今度はこっちの番じゃ、喰らえ化け物!!!!

【そのまま化け物に向かってイムカ氏からいただいた銃で数発、弾丸を放つ】

【能力を使用し発射された銃弾の威力は恐らくは直撃すれば血徒程度が相手ならば充分なダメージを与えられると思われる】
/寝てしまいますたガチでごめんなさい…。
783 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/27(木) 21:24:55.82 ID:NPsXdbQV0
【退廃近未来世界 旧日本 ブコー・マウンテン近郊】
【八割がた崩壊した古い神社の敷地内。砂に汚れた改造巨大トレーラーに寄りかかったマンジュシャゲは、白い仮面越しに他の越境者の顔を窺う】

『今回は護衛任務だ。依頼主とその荷物を、安全な所まで輸送する』
『この辺りは治安が悪い。レイダー、スカベンジャー、暴走ロボット、『まほろば』の不良軍人共、エトセトラエトセトラ……
 そういった火の粉を振り払い、依頼主をとりあえず500kmほど先まで送る。大変な仕事だ』

【変声機で歪められたノイズ混じりの中性的な声を潜め、手持ち無沙汰と言った様に腕を組む】
『…依頼主はゲートを開く異能を持っている。…そう、世界を越えるあれだ
 ここ最近、エーカーの件で厄介だからな。依頼主、彼女を此方に引き入れた』

『この荒野から抜け出せて平和に過ごせるなら、もうどこでもいいらしい。スクラップヤードに匿うって寸法だ。
 勿論、協力は取り付けてある。荒事には死んでも出ないが、他の世界に行くときの手伝いとか、部屋の掃除程度ならやってくれるんだと』


『紹介しよう、依頼主のマクガフィンだ。偽名らしいが、勘弁してやってくれ』
【軽い調子で一行に紹介するのは、和装を纏った10代前半程度にしか見えない外見の少女】
【ふざけている様子は微塵も無い。この少女こそが、依頼主なのだ】

「うむ。マクガフィンである!よろしく頼むぞ」
【肩まである明るい色のおかっぱ髪を揺らして無い胸を張り、糸の様に細く どこを見ているか分かりにくい狐目を向ける】
【尊大な口調とは裏腹に、ペコリと頭を下げてから右手を差し伸べる。握手だ】
「時間はそんなにない故、今のうちに身支度を済ませるが良い!」
784 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/27(木) 21:36:14.78 ID:UvgEt0Cgo
>>783

「デス?」

 しかして、依頼に食いついたのがよりにもよってコイツと知れたとき、
 周囲の反応はいかほどであったろうか!?

【フゴーっとガスマスクを被るのはいい。退廃的近未来世界の典型的ファッションであろう。
 が、しかし、イモいアズキ色のジャージに名札で女子力満載とか書いている姿は、
 ある種の絶望感を禁じえないであろう!!!】

「まほろばって何か、裏に超独裁大統領がいそうなヤバげなネーミングデス!!」

 何か珍妙な電波を受信したような妄言をほざきつつ、両手の指をビシりとマンジュシャゲに向ける。
 そのまま、雇い主のほうに首をギギギと向けて、

「デスデス。ドーモ、マクガフィン=サン。C.T,S,S.クローントルーパーα-12デス。
 企業は常に能力者の実験台…げふん。モルモット…げふん。荒事には出さないOKデス。
 とにかく、α-12に任せればドロ舟一直線で安全に人生を踏み外せるデス!」

【悪手!じゃなかった握手!】

「女子力係数的には身支度は5分もあればOKデス」

 サムズアップ!自信とテンションは無駄にマンマンだ!
785 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/27(木) 21:43:49.00 ID:8ux2p0Jt0
>>783
「護衛っすかぁ……」

ふむーと唸る少女
ぶかぶかなマントが砂を孕む風にはためいて、大仰な音を立てている
銀の短い髪もそれに従って、前髪が少し鬱陶しいのだろうか片手で抑えていた

「やっつけるだけなら得意なんっすけどね」
「……あ、よろしくお願いしますっす、準備もバッチリっすよ」

お隣の何やらヘンテコマスクとジャージ姿の圧倒的存在感に気圧されながらも不慣れな感じで一礼
差し出される手を取った、握力だとか筋力の類をほぼ無意識に探る
因みにユノは、手持ちの大きめなバッグひとつの手荷物らしい
786 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/27(木) 21:45:45.75 ID:NPsXdbQV0
>>784
『……』「……」
【押し黙る二人。無理もない、頼みの綱である越境者の戦士が、トンチキなガスマスクだったのでは】

『…一応言っておくが、仲良くな。万事仲良く。
 彼女はいらアイヌ市でもあるが、長旅を共にする相手の一人でもあるんだ』
【「呼ぶ相手間違えたかな?」と言いたげな、何か不服そーな声色】
【しかし、マクガフィンの反応は違った】


「…おお!それは頼もしい!いや助かったぞ、頼んでよかった脳!」
【朗らかに笑い、一足先にトレーラーヘッドに乗り込むマクガフィン】

『…とにかく、頼むぞ』
【仮面のスリットから威圧的な青白い光を発し、マンジュシャゲもトレーラーヘッドへ】
787 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/27(木) 21:54:28.94 ID:UvgEt0Cgo
>>786-787

「デスデス。コミュニケーション能力マッパなα-12にオマカセデス!」

 ぐっじょぶポーズをキメてトレーラーに乗り込むα-12。
 丸腰にジャージすがた。不安しかない!!!!

【〜〜トレーラーヘッド〜〜】

「お美事!お美事でござる!」

 ヘヘーっとマクガフィンに頭を下げるα-12。
 お手手には何か小豆を四等分したものが置かれている。

【ただいま、仲良くという言葉を忠実にまもり、濃尾無双入門ゴッコという
 とてつもなくニッチな遊びをしているところだ。緊張感ゼロ!!】

「デスデス。たのしーデス。では、次はドカポンでもやって更なるユウジョウをば」

 護衛・・・ごえい?呼ぶ相手をガチで間違った疑惑!!!!
788 :『It’s A Long Road』 [saga]:2017/04/27(木) 21:57:12.31 ID:NPsXdbQV0
>>785
【じーっと仮面越しにユノを見つめるマンジュシャゲ】
【「こいつもこいつで大丈夫か?」とでも言いたげだ。荒事には向いてなさそうな見た目で判断している】

『…お前は、まぁ言わなくても分かるだろう。宜しくな』


>>全員対象
【トレーラーヘッドはかなり大きく、後部座席まである。詰めれば三人も四人も十分座れるだろう】
【後部座席の背もたれのすぐ上には、窓のように小さな扉が付いている。ここから外に這い出たり、車内に戻るのだ】

「おや?やぁこんにちは。道連れが増えて嬉しいよ」
【ゴシップ雑誌をアイマスクの代わりに乗せていたソーマタージが、運転席で身動ぎして起き上がる。今回は彼が運転役のようだ】
「お前らの中に、今まで一度も触ったことも無いような車の操作方法を教えてもらえないまま、完璧に操れる技能を持った者は?いないよな?
 楽しい旅になるなマンジュシャゲよ。40kmごとに運転交代だぞ」


【地獄の底から響いてくる爆発の様な重々しいエンジン音を立て、巨大トレーラーは石畳や縁石の残骸を踏み壊し、動き出す】
【不安要素満載の遥か西への旅が、今始まった】
789 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/27(木) 22:04:48.90 ID:8ux2p0Jt0
>>787-788
「……?」

トゥエルブのミョーに高いテンションにたじろぎつつも取り敢えずニコニコとしてみている
ユノ自身、テンションが低い方ではないのだがよりハイな相手がいると気圧されるタイプなのだ

「……じ、じゃあ私は魔法使いで……」

不慣れなコントローラー手付き、間違いなく未知の試練たるドカポン
ただしキッチリ強職を選択する時点で、何やら持っているのであろうネタ的な意味で

「運転は出来ないっす、なんとなくアクセルを踏めば動くんっすよね?」

道中、運転をユノに託せば間も無く旅路の足が無くなる事であろう
ともあれまぁ、車内にいつつも周囲に対しての警戒の糸を張り巡らせる事は忘れてはいない
790 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/27(木) 22:09:09.08 ID:NPsXdbQV0
>>787
【ワッハッハと何やら楽しそーにしているマクガフィン、α-12】
【友達になるという内容ならよかったのだろうが、生憎今回は死の荒野をピリピリしながら走り抜ける護衛任務だ】

「オイ!狭い中で遊んでんじゃねー!ダルマにして引き摺ってくぞ!」
【ザッケンナコラー!トレーラーヘッドの改造ヤクザクラクションがけたたましい音をあげる。怒りが有頂天に達したのだ!】

「…ったく、クルトとか、あの辺はどうした?ジョークのセンスはないが、まだ信頼できた」


『説明してなかったな・・。まほろばってのはこの国で昔活動していた軍事組織
 …の残党の、末裔の、そのまた残党共が造った、この辺りで唯一マトモに活動している国だ』
【少しは黙らせようと、助手席のマンジュシャゲが顔も向けずに話す】

『バンカーの砂の中から拾った銃や乗り物を使い回し、直し、運用している軍隊を抱えた社会主義国だ』
『私たちを狙うとすればそこの食い詰めた不良軍人、腐ったアホだけだろうが…
 それでも軍人は軍人だ。気を抜くなよ』
791 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/27(木) 22:15:45.29 ID:NPsXdbQV0
>>789
「だろうな、小さいの。そのマントをエンジンに引きずり込まれないよう注意しておけ」
【ハンドルを握ったソーマタージが、なめ切った口調で鼻で笑う!】
【体格差でナメているのだ!車外で大きな岩か、何らかの生物が踏み潰され、大きく揺れた】


『…もしできるようなら、そこの後ろの窓から外に出て、遠くを見てきてくれないか?』
【バックミラー越しに指を指し、マンジュシャゲが頼む】

『窓を出るとすぐに梯子がある。それを伝って、コンテナの上に乗って変なのが来てないか確かめてくれ』
『荷台は大きい。もし何かあっても、お前程度なら十分上で暴れられるさ』
792 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/27(木) 22:17:45.70 ID:bvNsLH8a0
身の丈3mと少し 鍛え上げられた筋骨隆々の体にいくつも刻まれる大小さまざまな傷
簡素な麻のズボンと鞘に入った大振りな長剣

彼は人間ではない 名は捨てた 今の彼は種族名を表す『ギガース』

トレーラーの中はそこそこ広いらしかったが 越境してきた人物が悪かった
こいつのおかげでスペースを大量に食ってしまっているのだ

「・・・・・・・・」
端っこに座ってはいるものの 天井は低いし狭いし 荷物もかさばるし(ほら武器とか)
顔には出s・・・隠しきれず 仕事間違えたかな?と眉間に皺を寄せるギガースであった
793 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/27(木) 22:21:34.56 ID:8ux2p0Jt0
>>790-791
「ごめんなさいっす……わわっ……、と……」

ソーマタージの嘲笑に対して素直に謝罪
そんでもって衝撃、ガタンと揺れる体を壁に手をついて支えた

「あ、はぁいっす」
「えーっと、よいしょ」

ごめんなさいっすね、と居心地悪そうに鎮座している巨漢、ギガースの前を通る
そんで窓からひょっこり顔を出してハシゴに取り付き、コンテナ上へ

「じゃあ、しばらく見てますっすねー」

トレーラーの助手席側の窓を、上からひょいっと覗き込み叫ぶ
周囲の光景を見渡しながら、異物の存在の探知に当たった
尚、常ならば視力もとてもいいのだが越境の修正の効力は未知である(→修正力の影響はお任せっ!)
794 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/27(木) 22:23:49.98 ID:UvgEt0Cgo
>>790

「崩壊世界で武力持った連中の末路なんて似たり寄ったりデス。
 その日暮らしやるか、イデオロギーを発掘≠オて、上っ面だけ染まるかデス」

 コントローラー片手に情報に耳を傾けるα-12。
 狂人すらイラつかせるほどに不真面目極まりないアレであるが、
 実際、聞くべきところはちゃんと聞いていたりもする。ただのアホタレというわけでもないので逆に難儀である。

「まあ、特異能力なんて実用性の有無は別としてとりあえず解剖して知識欲なり自尊心なり満たすのに
 ちょーどいいんでショーデス。動機なんて勘繰るだけきっと無駄デスネ。ふぁっく」

 ここでドカポン的になんかあったのだろう。コントローラーをぶんぶん振ってじたばたどたばた。


>>792

「デスデスデスデス」

 何かサソリを追って自分の大量の登ってきたアレな連中の中でも
 特にアレなのがすっげえアレな態度でアレであるアレ。

【ついでに仕事仲間にも恵まれなかった疑惑!!】
 
795 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/27(木) 22:31:43.07 ID:NPsXdbQV0
>>全員対象
【真っ先に気づくのは、おそらく車外に出て実際に見たユノだろう】
【乾燥した空気、瓦礫と廃墟の荒野、彼女の視力なら、その向こうから土煙を立てて近づいてくる、不審な集団の数すら分かるだろう】
【この辺りを活動拠点とするレイダー共だ!一際大きな数台の改造車両と、その周りを走るオフロードバイクの群れ!】


【異常は車内の者たちも感じるだろう。だんだんと近づいてくる物々しいいくつものエンジン音】
「…最初の試練、といったところかの。さあ!儂達を護ってみろ!出来によって付き合い方を考える!」
【ギガーズに押され、窮屈そうに顔をつぶしたマクガフィンが発破をかける!その直後、襲い掛かる衝撃!】
【改造車に乗ったレイダー達が、巨大な楔をコンテナに撃ち込んだのだ!さながらクジラを追い立てる違法捕鯨船の如し!】

「俺は運転に専念する。お前らが奴等を仕留めるんだ。レッツロック!
 …さっさと出てけよ!暑苦しいんだよ!特にそこのデカブツ!」
796 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/27(木) 22:39:52.62 ID:8ux2p0Jt0
>>795
「……ん?」
「あ、来ました来ましたっす、5時方向からデッカい車とバイクが沢山」
「……うわっ!?」

バンバンバンと窓ガラスを叩きながら叫ぶ声
その後、打ち込まれた楔の衝撃にたじろいだ

「あー、……どうしようっすかねぇ……」

ここでユノは考える
護衛という意味ではトラックに陣取り、遠距離攻撃を仕掛けるのが理に適っているはずだ
しかし現状、ユノが持っている武器は皆無
ポケットにチュッパチャプスが数本、それとフリスクのみである

「あんまり、速度出さないで下さいっすね、戻れなくなっちゃいますっすから」

今度は運転席の窓を叩きながら伝え、直後に飛翔
楔を打ち込んだ改造車の一台に飛び移り、その拳でもってルーフを突き破り内部に侵入せんとしているらしい
797 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/27(木) 22:40:38.20 ID:bvNsLH8a0
>>794
おまけにあの時登ってきた少女連中によく似た輩がイモジャージでジタバタしてるし コントローラーが額にぶつかったし

―――――――――――――
(バイオリンの音)♪〜 同僚に恵まれなかったら フリーダイヤル オー人事 オー人事

アキレス「ハイ スタッフサービスDeath★」
―――――――――――――

「・・・・・」
ギガースは現実逃避しているようだ


>>795
しかも暑苦しいと言われてしまった

―――――――――――――
(バイオリンの音)♪〜 上司に恵まれなかったら フリーダイヤル オー人事 オー人事

アキレス「ハイ スタッフサービスDeath★」
―――――――――――――

とりあえず仕事はしましょう
狭い入り口(ギガース並感)をどうにかくぐり コンテナの上によじ登る
そして次々に放たれる楔を弾き飛ばしたり 楔を力任せに引っこ抜いたりして対処しようとする
798 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/27(木) 22:41:39.96 ID:UvgEt0Cgo
>>795

「デス?さって、一仕事デスかね」

 コントローラーを投げ捨て、あすき色のジャージの裾を持ってバッと翻す。
 次の瞬間には漆黒の戦闘舞踏服を纏い、ガスマスクは布型の眼帯に変わっていた。
 何たる最大級の女子力を遺憾なく発揮したモーメントか!(イミフ

【後方窓から外にでて、梯子に手をかけた状態のままレイダーを見やる】

「エーマイクテストマイクテスト。α-12は無慈悲デス。なので迎撃重点デス」

 後ろ腰から4本の触腕を展開し、それぞれにサブマシンガンを保持。
 武器融合にて、全てのインターフェースを同期させる。

「火器管制システム。総じ緑な!ふぁいあ!!」

 α-12の号令と共に一人にして分隊レベルの重弾幕一斉射撃を敢行。
 トレーラーは瞬時にヘッジホッグの如く火線を展開した!!
799 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/27(木) 23:05:49.42 ID:NPsXdbQV0
「念のため言っておくが、そのコンテナが壊されたらお前ら全員そのまま切り離して置いてってやるからな!」
【トレーラー内からソーマタージが怒鳴る!】

>>796
「ヘイヘイホー!」「「「「ヨーソロー!!!」」」」
【改造車の最奥、交尾座席の真ん中に陣取ったレイダーが鬨の声を上げる!】
【かなりいい地位なのだろう、他のレイダーが呼応した、次の瞬間!】

「アイエエエエ!?」
【天井を突き破り、幹部レイダーの目の前を通りすぎるユノの拳!】
【車外に捕まり、運転手に指示をだしていた、薄汚れた一人がユノの後を追い、引きはがそうと錆びついたマチェットを振り上げる!】

【車内に侵入されたらマズイ。マチェットレイダーは、必死にユノを侵入させまいと掴みかかろうとする!】


>>797
「「「アバーッ!!」」」
【弾き返された楔は、魔改造装甲バンのフロントに突っ込み、爆発炎上!】

【しかし、撃ち込まれた楔は中々抜けない】
【内部で釣り針の様に「かえし」が展開しているのだ。無理に引き抜けばコンテナの大きな破損、ひいては足場の崩落に繋がる】

「一番銛ィィィーーーッ!」
【撃ち込まれた楔に繋がる鎖の上、不安定極まりない足場を駆け上がり、接近してくる異常レイダー!】
【汚れたガスマスクの奥の血走った目がギガースを捉え、その手に持った奇妙なハンマーを振り上げる!】

【ハンマーの先端には…ナムサン!危険な火薬が針金で括りつけられ、仕込まれている!】
【生半可な装備で食らえば火薬が炸裂し、その部位を衝撃と共に吹き飛ばすだろう!】


>>798
「バカハドッチダー!」
【バイクに乗ったレイダーが、ブッダも顔を背ける様な罵声を発し、血煙と化した】
【重弾幕は廃材から拵えたオートバイを、乗り手もろとも文字通り粉砕していく】


【その時である!トレーラーの横手から現れ、車体をぶつけて激しい衝撃を与えてくる存在アリ!】
【砲塔を取り払われ、威圧的なスパイクと重機関銃で武装した改造旧戦車のインターラプトだ!】

【オマケに、反対側からは装甲板を何枚も貼り付けたアーマードハイエースが三台!】
【車内からの銃撃と、戦車による体当たりでα-12の弾幕を阻害するつもりだ】
800 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/27(木) 23:12:42.33 ID:8ux2p0Jt0
>>799
「走って追いつくっす、でもそうならないように頑張りますっすね」

ソーマタージに叫び返す声は大きかった

「……ラスボス・伏門頂肘(ふくもんちょーちゅー)!!」

そして車外、外したか、と拳を引き抜き再度振り上げる
それでもまぁ、目的はこのルーフを叩き破っての浸透なのだから問題はない
しかしそこで襲いかかる存在有り
素早く意識をシフト、踏み込みながら自らレイダーの懐に飛び込み肘打ちを放たんと
更に拳を弾き上げるように機動させ、顔面狙いの裏拳までがセットになったラスボスアーツのひとつである

801 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/27(木) 23:18:09.79 ID:bvNsLH8a0
>>799
撃ち込まれた銛を思い切り引っこ抜こうとして 装甲が悲鳴を上げたので手を離す
ちょっと表面がめくれた気がしたが問題ないだろう

諦めて立ち上がった時である
自らの存在を誇示しながら接近してくるハンマーレイダー しかも爆薬付きときたものだ

人と比べても高い耐久力を誇るギガースの肉体であるが さすがにこれを喰らって無事というわけにはいかない
なので振り下ろされるハンマーに対し 長身を生かして上から相手の首根っこを掴み そのまま道路へポイッチョと捨てようとする

高速で走る車から投げ出されれば 道路によってネギトロめいた擦り傷ができてしまうでしょう全身に

そしてレイダーの対処が終われば剣を担ぎ アーマードハイエースへ向けて大ジャンプ
飛び移ってから剣で天井に剣先をなんども突き刺し 中のレイダーを始末するつもりである
802 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/27(木) 23:21:17.13 ID:UvgEt0Cgo
>>799

「戦車と…あれは全世界の淑女の天敵、ハイエースデス!!」

 色々と放送コードに引っかかりまくりそうな事をほざきながらも、
 対装甲ではサブマシンガンでは貫徹威力に不足しているのは明白。

「冗談はさておいて、装甲ならこっちの出番デスね」

 α-12は背中の随行リングから高周波ブレードを引き抜くと、
 決断的に特殊戦装備からアンカーを射出!

【アンカーの先端が改造戦車に突き立てると、ワイヤーを撒き戻しながら一気に接近】

 大きく腕を振りかぶると共にブレードの白刃が煌く。重機関銃の射線の外側を弧を描くように回り込みながら、
 戦闘舞踏服のパワーアシストを全開!振るうは金属切り裂く剛の剣。

「血断(けつだん)!!」

 肉体限界を超えた膂力を一時的に引き出し、そのまま飛翔の勢いを付加した斬鉄剣を改造旧戦車の機関部めがけて振るった!!

803 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/27(木) 23:43:55.62 ID:NPsXdbQV0
>>800
「ザッ、ザッケンナコラー!」
【己を鼓舞し、ユノに飛び掛かろうとした次の瞬間、姿を見失う】
【否、視界から消えたのだ。心の中で後悔が首をもたげる】

「グワーッ!」
【肘打ち一閃!ドラッグ混じりの胃液がこぼれる!】
「アバーッ!!」
【さらに顔面への裏拳!鼻が潰れ、上の歯が何本も砕け折れ、宙を舞う!】
【地面に叩きつけられたレイダーは、他の者の操るバイクを巻き込んで派手に転がり跳ねて絶命!】


「ソマシャッテオラー!ワドルナッケングラー!!ダーッ!?」
【こじ開けられた車内から、後部座席の太った男が慌てて拳銃を向ける】
【体のところどころにチューブを突き刺し、生命維持装置に繋がれた男は、闇雲にユノの方向へ乱射!】


>>801
「ヒャア!タフガイ気取りか!?クソッタレめ!」
【首根っこを掴まれたまま、罵詈雑言を飛ばす。薬物の影響でハイになっているのだ】
【ハンマーを投げ捨て、右のサイバネアームを向ける。中から現れたのは暗い銃口!】

【BANG!BANG!BANG!乾いた銃声と共に、ガスマスクレイダーは地面に落ちていった】
【背後で殺人ロケットコンパクトカーが爆発試算する。先程のハンマーを踏みつけたのだ】


「「アイエエエエ!?」」
【ハイエース内から聞こえてくる悲鳴、怒声、そして銃声。慌てて反撃の準備を整えたのだ】
【BRATATATATA!弾丸が剣の通った跡をこじ開け、ギガースに襲い掛かる!】


>>802
《ガゼルチーム!あのクソオンナを撃て!!》
【戦車の外付けスピーカーが指示を飛ばす】
【しかし応える者はいない。ギガースの剣で慌てふためいているか、マンジュシャゲの援護射撃で動けないかのどちらかだ】

【SLAAASH!!放たれた斬鉄剣が、機関部を大きく傷つける!】
【急激に速度の低下していく戦車。やがて背後から炎が上がり───】


【KABOOOM!!大爆発!それと同時に、上空からα-12に迫る影あり!】

≪イヤアアアーーーッ!!≫
【両手に巨大な資材を持ち、落下しながら振り下ろしてくる偉丈夫!レイダーのボスだ】

≪ファック!ユー!!ファッキンガッデ〜〜〜ム!!≫
【電子スピーカーで罵声を飛ばし、死なば諸共とばかりに資材を振り回す!その破壊力は馬鹿に出来ない】
804 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/27(木) 23:52:07.12 ID:8ux2p0Jt0
>>803
「……ふぅっ!」
「わわっ!? て、鉄砲はズルいっす!」

叫びながら突撃、銃弾の軌道を先読みしてのそれはしかし幾つもの裂傷を生んだ
車上部という足場的不安定な要素が、完全回避を大きく阻害したのだ

「よいしょっ!!」
「ラスボス・寸穿掌(すんがってー)」

小柄な体を滑り込ませるようにしてするりと車内に侵入
掌を上に、指先を揃えた鋭い打突を内部の人間の目を狙い放つ
運転手以外の視界を奪い、無力化し車内の制圧を計っているのだ
とはいえ狭い車内である、背水の陣なのは事実ではあるが
805 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/04/27(木) 23:56:30.48 ID:UvgEt0Cgo
>>803

「た〜まや〜デス!レ○プカー死すべし!慈悲は無いデス!」

 中指をおったてる放送コード違反を冒しつつも、
 盛大のBOMBキメた戦車にファッキンガイズ!

【が、次の瞬間に襲い掛かるレイダーのボス!!】

「こっちの台詞デス!ハイエースで女の子狙い!魂胆が見え見えデス!!」

 女子力の化身としては外道でチョメチョメな輩にはしかるべき報いを!

【強烈な威力の資材の振り下ろしがそのままにα-12にヒット!…が、その時!】

「挟霧(さぎり)」

 α-12へ攻撃が接触した瞬間、彼女の像がブレて、黄金の粒子となって消える。
 そして、その像よりズレた位置で既に構えを取っている漆黒の影!

「飛燕(ひえん)!!」

 そして、その場で猛烈な勢いで回転!
 急反転の衝力をそのままブレードに乗せた抜刀剣をボスの首筋狙い放った!!
806 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/27(木) 23:59:21.38 ID:bvNsLH8a0
>>803
「ッ!!」
向けられる銃口 咄嗟に顔を背けレイダーを棄てる
銃弾は頬肉を削っていったがその程度である

続いてハイエースに剣先を突き刺していくが そこで銃撃の雨に遭遇
体に銃弾が埋まり血が噴き出す

が倒れない 銃撃の雨に打たれながらも 意に介さずと言わんばかりに 今度はエンジンルームを狙って剣先を振り下ろす

さて すっかり血濡れになったころ 資材振り回すボスらしき者の姿

落下してくるボスに対し こちらはハイエースの天井を凹ませながら跳躍

「!!!!!」
狙いはボスレイダーの腕 たとえ偉丈夫だとしても 振るう腕がなければと考えての行動
下から上への切り上げを行う
807 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/04/28(金) 00:14:43.43 ID:enrsJiqm0
>>804
「ギャアアアアッ!!」
【BANG!BANG!乾いた銃声が止んだ。目を潰された幹部が、腹を揺らして苦しみ悶える!】

「……あ…あちらですね…?分かってます!分かってますから殺さないで!!」
【ただ一人無事だった運転手が、震える声で哀願する。トレーラーに接近し、ユノが下りればそのまま勝手に逃げ出すだろう】
「こんな目に遭うのは、日ごろの行いのせいなのかなァ…!」


>>805>>806
≪テメェタダじゃ死なせネェぞ!!≫
【資材を振り下ろす。この軌道なら殺った。その証拠に鮮血が飛び散る!】

≪殺(ト)ッたァーーー……ア?≫
【手ごたえがない。それどころか、腕の感覚すらない】
【振り向こうとして、視界が180度回る。あのデカブツが腕を取りやがったか】
【おかしいと思った時には、270度回転。そのままズルリと首が滑り落ち、金属音を立ててコンテナの上に落下!無惨!】


【それと同時に、エンジンを破壊されたハイエースが炎上回転、他の車両を巻き込み、トレーラーの背後で一際大きな爆炎を上げる!】
「「「「「「アバーーーッッ!!!」」」」」」



「オイ、済んだな?よくやった。もう戻っていいぞ」
【瓦解したレイダー集団は、もはや越境者の敵ではない。各々逃げ出すか、尚も襲い掛かろうとしてマンジュシャゲに身体を撃ち抜かれる】
【トレーラー内に戻れば、激戦の衝撃でたんこぶをこさえたマクガフィンが、満足そうな顔をして腕を組んでいた】

「…ウム!良いぞ!そうでなくては!やはり越境者は良い!」
【一人で勝手になんか納得しているのであった】


//おちまい
808 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/04/28(金) 00:23:24.29 ID:ODkzlP5W0
>>807
「少し離れて横付けして、そのまま逃げれば追わないっすよ」

制圧を完了し、運転手に告げる
一応優しさアピールの為か笑顔を作っては見せているのだ、返り血に塗れてはいるが

「ふぅ、お疲れ様っす」

そんでもって皆んなの元に無事帰宅、ひたいを拭って埃を叩く
満足気な様子のマクガフィンに、首を傾げながら取り敢えず微笑んだ

「いててっ、絆創膏絆創膏……」

一仕事完了であるが、まだまだ先は長い
愉快な道中になりそうだと、裂傷に絆創膏を貼りながらそう思った

//ありがとうでしたっ、お疲れ様ですよー
809 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/28(金) 22:37:35.67 ID:i5BjTv7Po
【ヌッたり――某所・某日】

「なんだこれは?」

 イムカがある日あるところで何か見つけた。それは、

【奇妙な物質であった。なんと、瓶の中に舟の模型が入っているのだ。なんたる非生産的シロモノか!】

「…何がやりたいのだこれは?」

 これはイムカの理解の外であった。
 模型なら解る。舟もわかる。が、瓶に入れてどうする。ボトルメールじゃああるまいし。

「まあ、作り方は簡単だな。一瞬で出来る」

【数時間後――】

 工場の機材を活用して、舟の模型を真っ二つに分かれたボトルに乗せてふたをする。
 あとは溶接して痕跡が残らぬように磨けばハイ完成。

「…ノリでやってしまったが、結局意味がわからんな」

 首を傾げて、己が拵えてしまった何かに疑問ばかり覚える。

【天然こじらせた挙句、色んなところにケンカ売っている軍人さんがいますよー!(爆】
810 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/28(金) 22:48:49.30 ID:ODkzlP5W0
>>809
「……何してんの?」
「お、ボトルシップじゃん、作ったんだ?」

案外器用だね、とサラッとdisり気味にやって来るのは忍びの少女
そのものは知っており、更に(本来の)作り方も知っている

「私も昔作らされたりしたよー」
「手先の訓練になるからって、教育係がさー」

苦々しく笑いながら話す様子からすると、余り得意でない上に好みでもなかったのだろう
体を動かす方が好きなのは、幼少の頃から変わらない

「……で、なにそれ、飾るの? それとも誰かにあげるの?」
811 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/04/28(金) 22:53:27.83 ID:97HQOIAHo
>>809
「何だこれ……何だコレ」

その工程を眺めていたジョシュア、最初の内はドン引きしつつも口を出す事を何とか堪えていた様子であった。
しかし徐々になんだかトンチンカンな製法のボトルシップをイムカが作り上げていくのが面白く感じたようで。
まるで子供が手探りで作り上げてゆくような可愛らしさ()に似たような感情を見出したのだう。

彼もまたインテリアの自作に凝っており、ボトルシップ作りもその中で身に付けたものだ。
腕組みしつつあり得ない製法で出来上がったボトルシップを眺めれば、ふつふつとむず痒い感情が湧き上がるのを感じた
仕上がりこそ見た目はボトルシップだが、明らかにやっぱ何かが違うのだ。
812 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/28(金) 22:55:26.51 ID:i5BjTv7Po
>>810

「これくらい適当な工業設備を有していれば誰でも造れる」

 ある意味でシュミでやるより難易度の高いことを平然とのたまうイムカである。
 エリート!資本力と設備こそがパワーなのだ!!

「飾る気は無い。別段、そのために製造したわけでもないしな」

 ここでイムカが造った()ボトルシップを見てみよう。
 中に入っているのはリアルな船舶…とは程遠く、
 何かまん丸っぽいデザインで舳先には子豚のぶーちゃん像。

「誰かにあげるか。しかし、こんなものを押し付けられて喜ぶ奴などいるのか?」
813 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/28(金) 22:57:58.18 ID:i5BjTv7Po
>>811

「今、七八に聞いたところによるとボトルシップと言うそうだな。
 ちなみに今、私の中での準備はみやげ物屋の木刀と同程度だ」

 すなわち!どうしろっちゅーねんという奴である!!

【無表情にシレっとのたまうイムカである。時々、奇行をやらかすが、ある意味でいつものことである】

「…何が楽しいのだ?これは?」

 そりゃー工業製品として、瓶をガチャコンでは楽しみなど見出せまい!!
814 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/28(金) 22:59:27.26 ID:i5BjTv7Po
>>813

//×準備→○順位
815 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/28(金) 23:09:27.39 ID:ODkzlP5W0
>>811-813
「えっ? ……あぁ、」

ジョシュアの様子を見て何かおかしいなと勘繰り、そんでもってイムカの言葉に納得がいく
工程がどうにもこうにも、色々吹っ飛ばしたというかかっ飛ばしたというか、そもそも根本がアレだというか

「……かわいーじゃん、彼とか喜ぶんじゃないの?」

とは、七八から見て向こうのジョシュアを親指で示しながら

「多分まぁ……ほら、部屋を飾り付けたりする……あぁ、女子力?」
「そういうのが必要なんじゃないかな、その楽しさを理解するのには……」

苦笑
そもそもボトルシップ自体女子力とは無縁であろうが、その実の飾り付けという意味では女子力も意識も高そうなものである
816 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/28(金) 23:11:03.73 ID:97HQOIAHo
>>813
「いや、これはですね……その」
「……俺が今作ってるヤツあるんで…見せますよ」

そう言うとジョシュアは一般的なワインボトルと同サイズの瓶を持ってきて、
そうしてその中に事前に詰め込まれている部品をピンセットで摘まんでテキパキと組み立ててゆく。
ボトルの中で組み立てるという一見変態的かつ非生産的な行為は、やってみれば意外とやりごたえを感じるものだ。

「こうやって……割と楽しいですよ、銃の組み立てより面白いです」

ある程度組み上がった船体にマストをおっ建て、立派な帆船を作り上げてゆく。
パーツはジョシュアの手製で、よくよく見ればボストンでしばしば見かけるあの船に似ている事に気が付くであろう。
その辺の細かな拘りに気付いて貰えると、ジョシュアは結構上機嫌になる。
817 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/28(金) 23:19:28.93 ID:97HQOIAHo
>>815
「実際欲しいかも……まぁ、ちゃんとした手順で作ったヤツのが嬉し……いや待て」

確かに欲しいと頷き、しかしトンチキ製法ではなくちゃんと伝統に則った方法ができればベターだと。
そのさなかに何か悪だくみ、何かいい案が浮かんだのであろう。
腕組みしつつ少し思案すれば、手を打って満足げに微笑む。どうやら考えがまとまったようだ。

「そういや七八は手先が器用そうだよなァ、それに引き換えウチの居候共は……」

『やばっ……マスト折っちゃったよ真…』
『だぁぁッ!!こンなモン作ってられっか!!あたしこーゆーのキライだ……』

ジョシュアが顎で指す先には二人で一つのボトルシップを組み立てちうの叢雲と遥歩。
叢雲は力加減を間違えてパーツをぶった切ったり破損させ、遥歩はピンセットの扱いが上手く行かずブチ切れている。
戦闘以外とことん不器用と堪え性のない二人であった。
818 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/28(金) 23:21:22.49 ID:i5BjTv7Po
>>815

(かっこいいイメージで造ったのだが)

 とりあえず組んだ模型(意外と凝り性なため自己設計)がカワイイな評価を受けてしまい、
 びみょーに複雑なイムカである。が、とりあえず黙っておくことにした。情報戦を制する者が世界を制す。

「女子力か。ふむ」

 イムカの部屋――ホログラムを被せて豪奢に見せているが、
 調度品など良く見れば必要最小限。高級なスーツはある。キラキラしたもの(勲章)もあるが、
 何か違うくらいはイムカでも理解できる。

「飾りつけか。質問を返すようで悪いが、君はどんな風にやっている。
 私のイメージではニンジャ屋敷めいて、どんでん返しやら吊り天井などは基本と思っている」

 イムカが普段、七八をどんな風に見ているか垣間見えた瞬間である。

>>816

「ボストンで、見た舟ではないか。これは再現性を競う遊戯なのか?」

 割とタノシイなポイントがビミョーにずれている!!
 そして、ピンセットとボトルを見比べて…

「何故、わざわざ小さい穴に部品突っ込んで組むのだ。
 私のやり方のほうが、遙かに手早く済むぞ」

 ボタンポチ!ガチャコン!溶接!磨き!完成!

「だろう?ああ、これはニュクスにでもやってやってくれ。私の手製(?)だ」

【無表情にドヤ顔という難易度の高い表情!】

 外道ボトルシップをプレゼント!
819 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/28(金) 23:31:04.92 ID:ODkzlP5W0
>>817-818
「ん、うん? まーまー出来るけどね」
「……あはは、大変だねふたりともー」

ジョシュアの言葉に見て、苦戦するふたりを見て苦笑
実際好きではないし、誇る程得意ではない
ただそれでも常人以上には出来るレベルなのだ、その辺は器用さがウリなだけはある

そんでもってイムカのセーフハウスの様子を思い浮かべ、

「私の?」
「……うーん、緑置いたり、みんなで撮った写真飾ったり……」
「あ、この前のイムカの写真も飾ったー」
「……少なくともカラクリはないよ?」

実際七八、部屋はふつーに女子力そこそこであった
820 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/04/28(金) 23:31:28.18 ID:97HQOIAHo
>>818
「そう、良いトコ気が付きましたね……!」
「USSコンスティチューション、我ながら結構いい出来……ってそうじゃないですよ」

イムカのアバウトな指摘に嬉しそうに指を鳴らしてニヤけた。
結構な再現率だし質感も凝っている、そのうちワールシュタットとか作りそうな勢いである。
ただイムカが未だボトルシップを娯楽ではなく何か意味合いのあるものと勘違いしていることに気付けば苦笑。

「何というか……上手く作れたら嬉しいじゃないですか」
「んー……拘り?、掛かった手間が価値に代わるというk……あ、ありがとうございます」

無機質に”ボトルシップ”を量産してゆくイムカにジョシュアはめげずに説明再開。
が、外道製法によりもたらされた”ボトルシップ”を話を遮られ押し付けられればついに死んだ魚のような目に。
ニュクスならなんだかわからんなりに喜ぶはずだ。多分食べ物かなにかと勘違いしそうである。
821 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/28(金) 23:45:25.81 ID:i5BjTv7Po
>>819

「ふむ、そうか。あの写真な…」

 冷静になってから考えてみれば、あの時の自分はかなりおのぼりさんめいて、
 威厳がどっかにすっとんでいた気もする。これはよくないかもしれぬ。

「余人には披露してはならないぞ。うん」

 一応、釘を刺す。なお、既にアキレスとかに流れているため今更であった。ナムナム。

「カラクリが無い?ニンジャなのに?…ああ、なる程、言いたい事は解った。ニンジャたるものそうでなくてはな」

 なんか勝手にカンチガイしたくさい気がするのなら気のせいであろう!たぶん、メイビー。

>>820

「うーむ」

 上手く作れたら嬉しい。まあ確かに、イムカも銃を上手く組めた時は満足感を覚える。
 会心の出来であるビークルを世に送り出すときもそうだ。

「確かに上手く造れたら♀しいかもしれないな。気持ちは解る」

 ようやく、ジョシュアの言葉に理解をしめしたようで根本的なところがアレであるアレ。

「まあ、君の言いたい事は解った。つまり瓶の口からパーツを入れて組み立てるのが仕儀なのだな」

 100%理解したと頷くイムカ。どうにかこれで、マトモな組み立てが見られるはずだ!!

 −−−−−−−−−−−

>>819-820

「どうだ(ドヤ」≪00011111010101≫

 数分後、そこにはイムカの操作≠フ下、微細な動きを実現するマニュピレーター≠ナ
 セコセコとボトルシッを組むサーボスカルの姿が!!

「工業自動化を目指せば、瓶を溶接することなく、仕儀にのっとったまま生産ラインに――」

 グッと拳を握り締めるイムカ。真面目な奴が真面目にボケかますと際限がない。いい見本であった まる

//デハコノヘンデー!!ノシ
822 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/04/28(金) 23:50:15.68 ID:97HQOIAHo
>>819
「……トコノマにカケジクとマキモノがスタンダードじゃねェのか」
「んなコト言ってぐるっと回る隠し扉みたいなのあんだろ?」

案外フツーな七八の部屋になんかちょっと残念がりつつも、ちょっとはイジってみることにしたようだ。
ジョシュアの部屋は死ぬほど面白みがない、結構意識高そうな装飾の書斎兼寝室である。
まぁボトルシップだとかスカしたもの作ってる時点でアレだと判るだろう。

>>820
「(駄目だコイツ……早く何とかしないと)」

自分の気持ちを理解してくれたかと内心ガッツポーズするジョシュアであったが、やはりそう上手くはいかず。
そういうことじゃないと言いたくても言えない、本人はいたって真面目であり無邪気だ。
頭を抱え、価値観の違いに困惑するジョシュアであった。

//ねむけがねむたい、私もこのへんでっ
823 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/04/28(金) 23:53:24.87 ID:ODkzlP5W0
>>821-822
「えっ?」
「あー、はぁい……」

とは目を逸らしながらの返事である
多分売る気満々であったのに対して釘を刺されたが故なのであろう
お金は大好きだが、友情を売り払ってまでそれを手に入れたいかと言われればまた別なのだ

「……待って待ってふたりとも、何勘違いしてんのさ……」

似たような感じのイムカとジョシュア
最も天然とそうでないのとの違いこそあれど
それでも肩を落としながら苦笑で返すには充分な言葉であったとさ

//お疲れ様でしたですっ
824 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/04/29(土) 22:07:36.35 ID:nLR64Mkdo
>>785

「キテハァ!!」

 奇声と共に血徒の輪郭が崩れ、いくつもの蝙蝠の群れに分裂する。
 恐るべき威力の銃弾は空を切り、次の瞬間に、蝙蝠は集まり再び人の輪郭となった。

「下僕風情が使える能力じゃあないな。主人がいいのか改造されたのか。ろくでもない。
 威力をしかるべき時に配置せねば、どうやら無効化されるようだ」

 周囲を見やれば恐慌状態となったデッカー(イムカとは別企業)連中が、
 次々にデッカーガンを撃つが、回避されるか、蝙蝠分裂でいなされるかで、決定打にはならない。

【それどころか、形勢される弾幕のために却って射撃以外の手段がとれなくなってしまっているのが現状だ】

「シャアアッ!!」
「アバーッ!」「アバーッ!」

 そうしている間にも次々と爪弾の犠牲者が増えていくばかりだ。が、

「…大分、数も減ってきたな。そろそろ状況が動くぞ…ッ!!」

 イムカの言葉に前後して、血徒がこちらに向かって跳躍。
 血の匂いに惹かれたか、やや強引な奇襲だ!

「ヨコセッ!!」

 恐るべき膂力の手刀をイムカは黒檀の旋棍を抜き放ちいなす。
 が、同時に、血徒の廻し蹴りが、ひいらきの居る方向に向かって放たれた。

【爪弾ですらコンクリートを貫通する威力なのだ。それが直接攻撃なる蹴りとなれば、想定される威力は推して知るべし!】
825 :ひいらぎ [sage]:2017/04/30(日) 13:24:43.36 ID:mZYGhraDO
>>824
【銃弾は学生服を着た吸血鬼に向かって行く】

【しかし銃弾が吸血鬼に当たるよりも先に一瞬で肉体は無数の蝙蝠の群れと化する】

【少女の放った銃弾は蝙蝠の群れの間を通過し、吸血鬼にダメージを与える事はなかった】

…くそ!!!小癪なマネを!!!

【爪弾は少女に当たる事はなかったが気が付けば少女と共に来たデッカー達は一人、また一人と吸血鬼の驚異的な力の前になす術もなく倒されて行く】

…確か以前どっかでお会いしたまな板娘殿(おい…)もきゅうけつき(?)だったはずじゃから対処法の一つでも聞いておけば良かったの…
【聞かれたらまた酷いお仕置きをされそうな事を呟く】

【イムカ氏の声とほぼ同時に吸血鬼はとてつもない速さで跳躍、こちらへ向かってくる】
【一方には手刀を、少女の方には回し蹴りを放つ】

【すんでのところで直撃は避けられたものの技術も経験も不足している少女では完全に回避する事は出来なかったようでわずかにかすってしまう】

がぁ!!!!

【痛みに耐えつつ少女はそれでも何とか攻撃を回避したほんの一瞬後に刀を抜き、吸血鬼の首に向かって居合い斬りの要領で斬撃を放つ】

【先程デッカー達の攻撃に対して「回避」を織りまぜて霧等への変身能力(?)で対処していたところから推測するに恐らくは全ての攻撃に対して無意識的、自動的に発動する能力ではないと思われる】

【あるいはこの変身能力(?)を封じダメージを与える特殊な道具等を使った攻撃等があるのかも知れないがもしそうでないとしたならば攻撃とほぼ同時に能力を使用する事は難しいかも知れない】
【少女の斬撃はふつーの人間の首ならばいとも簡単に切り離す事の出来る程度の威力は有するが果たして!?】

/とりあえずレスしておきます適当な時に返しておいてもらえるとありがたいです!
826 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/30(日) 22:00:22.83 ID:d0DrlVNG0
【狭間のスクラップヤード】
エーカーとの戦いは終わった 協力者たちは自分たちの世界に戻り 越境者は見果てぬ異世界へと旅立った
静寂を取り戻したスクラップヤードに響く音は 瓦礫が崩れるような音

嘗てスクラップヤードに越境者があふれていたころ 廃材を組み合わせて作った粗末なバラック
非戦闘員の雛さきができた後も残っていた仮の住まいであるが もう必要はない

「あらどっこい・・・っせ!!」
屋根にロープを括りつけて引っ張れば 柱一本で支えられていた屋根が崩れる また一つ エーカーとの戦争の記録が 拭われていった

どこか祭りの後の物哀しい雰囲気すら漂うスクラップヤードを見た者は 一体どんな感想を抱くだろうか?
827 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/30(日) 22:10:02.38 ID:nf7j30Uro
>>825

「わうん」

 ようやく餓鬼めらのモフモフ殺到から開放されたウルリックは、
 ボロウズが拵えた干し肉をガジガジと齧りながら(無許可)、
 ようやっと訪れた平和を満喫しているところだ。

「がうがう(離散はしたが、難民共はどうなったのだ?ここに居たのは戦力を有する者だけだったわけではあるまい)」

 しかして、メイワク千万の餓鬼であったにせよ、それなりに時間を共有したならば、
 ある程度は先行きに関して関心を持つのは仕方あるまい。
828 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/04/30(日) 22:13:37.90 ID:Dq9VF02Qo
>>826
「なんだこりゃ……また随分としけた場所だなぁ……」

閑散とした世界と世界の狭間に訪れたのは一人の剣客。
髪は透き通る様に白く瞳はくすんだ灰。白の着物に灰の袴、薄金で桜の刺繍があしらわれた白の羽織を身に纏ったしんしんと降る雪の如き男。
腰に佩いた刀はその身が荒事を生業とする事をありありと示している。

「ん……人がいるのか。なぁあんた、此処は一体何処だ? 黴臭くて、どうにも息苦しい場所だ」
「こんな場所は二つしか知らん。そのどっちでも無いとなりゃ、俺の知らない世界だろうよ」

ふらりとロイに近づけば訪れた場所について子細に聞こうとする。己の知る中でこんな場所は、虚無か、無間かしかない。

829 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/30(日) 22:24:40.25 ID:d0DrlVNG0
>>827
いきなり
突然
何の脈絡もなく

背後に現れる気配
それは怒りのオーラ漂わせるボロウズである

この場がギャグ空間であること そして普段ぬぼーっとしている性質から気配を消すことがとても上手なのだ

【ボロウズの気配遮断 驚愕のランクSSS+ なおシリアス空間では使用不可な模様】

そしてウルリックが気配に気づいたときには ボロウズは鍛造用ハンマぁを頭上目掛けて振り下ろしているところだろう!!!!

「難民に関しちゃいろいろだなぁ 大多数の難民がある程度治安が残っている地方での新たな人生を望んでいるみたい
 んで難民申請待ちしているそうな 後は住めば都とウェイストランドに自ら戻った者 越境の波に飲み込まれた者 本当に色々だ」

バラックから寝具を引っ張り出しながらウルリックに言う なお上記についてはスルーしている模様

「ガキ共がいなくなって寂しいか ん? 俺がモフってやってもいいんだぜ?」

>>828
辺りに散乱するのはつぶれた車やら鉄骨やらのガラクタの山 かび臭さよりも鉄さび臭さ 油臭さを覚えるかもしれない

「ここは狭間のスクラップヤード 全ての世界から薄皮一枚遠く 薄皮一枚近い場所 越境者たちの憩いの場だ
 最近デカイ戦争があったのを知らんのか?」

やってきた男に対して話しかける目つきの悪い男

//性格が変わる前に桜雪とロイは出会っていますが その設定は引き継ぎますか? リセットしますか?
830 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/04/30(日) 22:39:24.64 ID:Dq9VF02Qo
>>829
「スクラップヤード……さしずめ貧民街か、廃棄場か……」

聞くに此処はどの世界にも属さない。世界から廃棄された場所の様な物なのだろうと推測する。
憩いの場にするには些か野卑であるし、その上薄汚い。此処は人と人の生み出す喧騒が最も華になる類の場所だ。

「戦争か。小耳に挟んだが、詳細は知らんな」

幾つかの世界を回る内、人同士の戦争が開幕したとの噂を聞き及んでいた。
桜雪本人は戦争などどこ吹く風。なるべく首を突っ込まず、自身には関係の無い事として己の仕事を全うしていた。

「向こう>>828-829の話を聞くに……甚大な戦だったようだな」
「それで? 勝ったのか? 負けたのか? この有様じゃ、勝ったと言われても負けたと言われても信じれる」
「聞かせてくれよ。お前の戦の話」

自身の知らない戦。大物見。血で血を洗う大戦。戦自体が好きな訳では無いが、より甚大な戦は心躍る。
うち捨てられていたぼろい回転イスに腰をかけ、肘掛けに肘を立て頬を支えながらロイを見やった。
831 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/30(日) 22:40:12.86 ID:nf7j30Uro
>>829

「わん;;」

 頭におっきなたんこぶを拵えて、されど干し肉は齧りっぱなしという、
 情けないのか執念深いのか微妙な柴犬である。

【少なくともその姿に守護動物たる威厳かカケラも無し!!】

「わんわん(越境者はその実、難民とさして変わらん。生が過酷なのは仕方あるまいて)」

 どうしようも無いこともある。越境者は神隠しにあった一般人も少なくなく、
 確立ゲートを用いねば世界移動力の持ち合わせあえ殆ど無い連中も多かったのだ。

「わうわう(寂しいなどあるはずもない。拙者はただ連中の良き生をと念ずのみよ)」

 別れ際に己の尾の毛一部をお守りとしてくれてやったりもする。
 神獣のお守りだ。ファンタジー的には効果あるのだろうか?

【狼の尾の魔除け…幸運点+1、雷撃耐性/冷気耐性+5%】
【本当にありやがるから困る】
832 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/04/30(日) 22:40:21.86 ID:Dq9VF02Qo
>>829
/前からこんな感じのキャラだったと言う事でお願いして良いでしょうか……?
833 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/30(日) 22:51:24.37 ID:d0DrlVNG0
>>830
「貧民街か・・・まぁ見てくれによっちゃな でも住めば都という言葉もある
 実際越境者が止まるのは向こうの建物だがな」

指示した先 そこには大型のプレハブ住居 少なくてもここいらで雑魚寝するよりは居心地がよさそうだ

「敵はカノッサと我ら越境者を排除し 越境に際する莫大な利益を独占しようとしたエーカー
 立ち向かうはカノッサと越境者 そして我らへの協力者たち」

「勝ったさ と言いたいが戦争ってのは完全勝利ってのが難しい物だ 敵の総本拠地は潰した者の
 飛び散った飛沫があっちこっちの世界で悪だくみってな まぁそんなところだ」

「というかお前さんが大暴れしていたスプロールでもあっただろ エーカー社とカノッサ・コーポの争いがよ」
あの時のヤクザ共は 撤退してしまったエーカーの跡地を狙ったものであった

「結構デカい戦いだったと思ったんだが やはり世界は広いか この戦いを知らぬ越境者もいるとは思わなかった」

>>931
口からはみ出した干し肉だけでも回収せんと 柴犬と綱引きを開始するボロウズ まぁパワー勝負じゃ勝てないんですがね

「少なくてもエーカーが暴れ回っていた時よりは住みやすくなってるといいがな あぁそう これお前さん宛だ」
そういって あの時の孤児の1人から預かっていた画用紙を差し出す

そこにはクレヨンを使った拙い犬の絵に 赤いクレヨンで大きく

『うるりっく』
と描かれた絵

「まぁ俺たちに出来ることはあの子らの健やかな成長を祈ってやるだけだ お前も祈ってやれ ご利益が出そうだ」
ボロウズはまだウルリックと綱引きしていた
834 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/30(日) 23:07:20.07 ID:nf7j30Uro
>>833

「ガウガウガウ!!」

 干し肉を引っ張り合って、ぶちっと千切れてそのままペロリ。
 こっちの方が大きかった!つまり戦士道的には勝ちを意味する。

【戦士以前にいぢきたないだけでは?とは言わない】

「わうーん(ヘタクソだ。見るに耐えぬ)」

 ウルリックは辛辣な物言いで絵を見やると、それを己の毛皮にすっぽりと入れてしまった。
 はてさて、その言葉が額面通りの全てなのか否かは当人(当犬)のみぞ知る。

「ばうん(拙者が祈ってどうするのだ。拙者自身に祈る対象など無いぞ。
 ああ、皇帝という神めいた奴はいたが、アレは人間どもの神だからな)」

 同じ遠未来出身者でもイムカとはスタンスがかなり違う模様。

「ゆえに拙者に代わって貴様も貴様の信ずる神に祈りをしてやれ。
 鉱人は存外に信心深いとも聞く。貴様自身は混じりなのだがな」

>>830

 実際、スプラップヤードはうらびれた世界である。
 そして、今は奇妙なもので、ロイの他にはリザードマンの職工に、
 何か吠え声に人語が重なって聞こえる(テレパスの一種だろう)柴犬である。

「わうん」

 ペローンと舌を出している暢気そうな顔の柴犬。
 何か影が像を結ばず揺れていたりと、こちらもこちらもかなり奇妙だった。
835 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/04/30(日) 23:12:12.01 ID:Dq9VF02Qo
>>833
「そうだろうな。いやなに、馬鹿にしたつもりは無い。ただの感想だ」

事実、住む事が出来るなら彼にとっては十分すぎる。屋根と壁、それに布団さえあれば身体は休まる。
白飯と沢庵があれば腹は満たせる。女は……生憎間に合っている。

「当然だ。完全勝利の戦争なんぞこの世に無い。どうあっても戦の後には怨恨と傷が遺る」
「あぁあいつらか……ただのヤクザじゃ無かったんだな。晒し首にして正解だったか」

結局あの後抗争が何故起こったかなど事の子細な情報を知る事無く他の世界へと越境してしまった。
あの時受け取った通過も未だ懐にある。いつか使う日が来るだろうか。朧気だがその日が来る予感が脳裏に過った。

「だが、首は斬り落とした。なに、首を斬られて散った身体を潰すなんぞ容易いさ」
「だが……いや、止めておこう。それで、お前達はこれからどうするんだ? このまんま何もしない、なんて事は無いだろう?」

足を折られたのなら杖を突いてでも立ち上がる。腕を斬られたのなら刃を咥えてでも立ち向かう。
どの様にして挫かれようと人には立ち直り、進む力がある。越境者にも……無論あるのだろう。

836 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/30(日) 23:26:16.42 ID:d0DrlVNG0
>>834
ボロウズ「・・・・・シューッ!!」
小さな干し肉の欠片を口に放り込み 威嚇のような音を漏らすボロウズであった まる

「別に気に入らなきゃ俺が捨ててやってもいいんだzっと わざわざしまう必要がどこにあるのかね?」
ニヤニヤとうざい笑みを浮かべるロイ

「それじゃお前を信仰の対象にしてやろうか ボロウズ!!」
言うが早いかボロウズが用意したのはちっちゃな鳥居つきの社方犬小屋

そこにウルリックをちょこんと乗せ 赤いちゃんちゃんこを着せて頭に赤い頭巾をかぶせる

なんか神々しくなったぞ!! 宗教がおかしいが

「は〜なんまいだぶなんまいだぶ・・・」
賽銭箱に居ぬようビスケットをポイッチョと当にゅし 拝んでみるテスト

>>835
「お前さんも宿が決まってなきゃ草鞋を脱ぐといい 敷居内 ご免こうむりやすと作法に則ってもいいぜ」
なんか神々しいというか福々しいというか そんな犬への祈りを中断して桜雪に言う

「まぁ 体を潰すのはもっと上に立つ者の仕事 俺たちの仕事は終わったさ・・・俺? 俺はゲートの順番待ちさ
 じっとしてるのも性に合わないから 散らかった場の掃除中さ」

周りを見れば みすぼらしいバラックはまだ存在する それらを片付けるのが今の仕事のようで

「お前さんも越境者なら宿り木同盟の宿には世話になっておけ 夜露に濡れない寝床と飯にありつける
 その代わり いくらかの金銭や物資 それか多少の手伝いで恩を返すのを忘れるなよ」
837 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/04/30(日) 23:45:44.45 ID:nf7j30Uro
>>836

「……ガウッ!」

 ロイのあまりにもニチャっとした笑みがウザすぎたため、
 眼前に見えたケツに思いっきり齧りついてやった。

【スボンが破ければプリケツを衆目に晒すことになるやもだが知らん】

「わうわうわう(貴様等、拙者をどこまで愚弄するつもりか)」

 あまりといえばあまりの無礼にウルリックも怒り顔。
 なお、赤ずきんなので全く以って格好がつきません。

【しかしそれはそれとして、ビスケットはありがたくいただく】

 そして冗談でウルリックに祈りをかましやがったアホタレであるが、その時!!

【ファンタジー的信仰付与→冬の神ウルリック/灰狼ウルリック/血塗れの手ウルリック】
【これより24時間:ロイに筋力ボーナス/クリティカルボーナス/斧ダメージ増加/剛毛が生える/生肉が食べたくなる/料理がヘタクソになる付与】

 拝んだらマジで祝福効果が出た!ナンマイダブ!
838 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/04/30(日) 23:45:52.80 ID:Dq9VF02Qo
>>836
「お犬様か……。あぁ、もしこのまままた流れる事が無かったら、ここに厄介にさせてもらおう」

神々しい、とも思うだろう。稲荷か何かのようにも見える。しかし、犬の神とは元来呪いの術の一つとして用いられている。
尤も、神と妖は紙一重。世の理を超越した力は正にも負にも傾くのだ。
柴犬で犬神術が出来るかと言えば、少々可愛げがありすぎるようにも思えるが。

「と、思うだろう? 実際に散らばった体を使うのは青色なのさ。上に立つ者の役目は頭で考えて指示を下す事だ」
「もし入用があれば、少しばかり脅かしに行っても良いかもしれんな……」

青色の苦労は彼もよく知っている。尤も、彼の場合特に嫌がる事も無く言われた事は「請け負った」とだけ言って終わらせる。
しかし、誰もがそうとは限らない。彼でも手間のかかる仕事は存在する。
だからこそ青色の苦労話は絶えないし、必要とする者達も絶えない。まだまだ越境者の仕事は増えそうな気配がしていた。

「寝床? どっちでも良いさ。俺は、俺がやるべき仕事をやるだけだ」
「その見返りとして時たま何かを与えられたなら喜んで受け取る。それだけの話だとも」

彼は人間の為に妖を追っている訳では無い。彼の居た世界、天界ひいては高天原の平穏の為に妖を追っている。
その結果や妖に至る過程で行った事が結果的に人の為になっているだけ。
元より斬るしか能の無い剣客。刀に対する礼しか受け取るつもりはないのだった。
839 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/04/30(日) 23:56:46.09 ID:d0DrlVNG0
>>837-838
「アバーッ!」
いつものようにケツに喰いつかれプリケツを晒すロイ

「あ あぁゆっくりしていくといい それじゃ俺は飯の支度があるから」
そう言ってケツを手で隠しながら宿り木同盟の宿に向かっていく

・・・・・その日 焦げ焦げの暗黒物質を量産してしまい 頭を抱えるロイの姿が見つかったそうな

【それではお先にバーイ】
840 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/05/01(月) 00:00:20.23 ID:N4hu58uCo
>>839

「わうわう」

 そしてその日は全くお料理の抓み食いが出来ずにふて腐れるウルリックであった。
 自業自得なのかどうかビミョーな線!

//ではでは自分も乙ーんノシ
841 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/05/01(月) 00:06:21.77 ID:Fsr68hiRo
>>839
>>840
「はっはっはっ! 仲が良いんだな」
「俺も休ませてもらおう。また明日、此処にいるならば」

そう言って彼はプレハブへと歩を進めていった。
/お疲れ様でした〜
842 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/01(月) 22:32:35.27 ID:N4hu58uCo

【戦役終盤にカノッサ機関支部のデータベースへの接触に成功したイムカ】

「幾つかの情報を拾えたが…どうしたものかな?」

 ホロディスプレイを睨みながら嘆息をつく彼女が見ているものは、
 ありふれているといえばありふれているし、非道と言えば確かに非道といえる代物だった。

「カノッサ機関/マンハント部隊。能力者の拉致、洗脳、あるいは抹殺を専門とする部隊。
 戦役における越境者の行方不明にも多数関与、か」

 公式にはカノッサ機関と越境者の勝利で幕を閉じた戦役はその実、
 裏では、あまりにも多くの悪意が蠢動していた。
 スクラップヤードに保護されていた難民は兎も角、少なくない戦闘員が行方不明となった。

【戦死者として数えられていた者達のどれほどが、その実、実験体として捕縛されたか全容は不明】
【幾つかの資料を漁ると、非人道的実験の痕跡がゴロゴロ出てくる。まさに悪意とは際限がないものだ】

「…まあ、いい。それ自体は私には関係の無い事だ」

 −−−−−−−−−

【イムカ・グリムナーからの依頼】

 カノッサ機関に属するマンハント部隊が、今後敵となる可能性が非常に高い。
 既にスクラップヤードから離散した能力者数人が犠牲となったようだ。

【大組織の侵攻…とは異なるため、越境者側も、もはや昔日の戦力召集を手段に出来る状況ではない】

 帝国の密使としてこのような物騒な連中に蠢動されては今後の聖務に差し障りが出る。
 君達には連中と接触してもらいたい。現在、足取りをどうにか掴んでいるが、連中の出方や戦力を図るチャンスだ。
 ない、戦闘になる可能性が高いから用心しろ。以上だ。
843 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/05/01(月) 22:42:58.80 ID:WOw0NfaS0
>>842
「……ふぅん」

覆面の下の鼻を鳴らす鼠人
軽く組まれた腕の先、人差し指が二の腕を叩いていた

「もう少し仲良く出来ないもんかな、お猿さん達は」
「……ん、ところで……」

小さな溜息、しかしまぁお陰で食い扶持が稼げるのであるからこれ以上は言う事はない
そんな感じで淡々と説明を受けて或いは読んでいて、とある部分で引っかかる

「接触って、どんな……?」

友好的な感じを装うとすれば先ず鼠人は不向きであろうし、そうでなく交渉的だと言うのならば尚の事である

844 :鈴虫>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/01(月) 22:46:48.59 ID:2h6Hhgmv0
>>842
ざんばら髪を結いもせず
肩に担いだ仕込み杖
紺の着流し身に纏い
暇の終焉を喜ぶ男


「つまり全員切り殺していいんですねやったー」

とんでもなくいい笑顔でふざけたことを言うのは カノッサテクノロジーからやってきた男
エーカーとの戦いが終わり 到来した暇に辟易していたところであった

「といっても俺が来たのは独断なんだけどね★ミ」
バロウズの執務室には達筆の書置き 『晩御飯までには帰ります』 の文字

バロウズがこれにかこつけて関与を認めるか 秘書が勝手にと知らぬ存ぜぬを決め込むかは知ったことではない
845 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/01(月) 22:55:42.94 ID:N4hu58uCo
>>843

≪威力偵察、連中を追い、必要なら戦闘しろってところだ。
 モニタリングはこちらで行う。戦力解析、撤退の際には座標の検出、傾向など色々と探りを入れるのさ。
 一番、やってはならないのは何もわからないままであることだからな≫

 少なくとも友好とは程遠いし、ムガに不向きという訳でもあるまい。

>>844

「どーするデス?」
「勿論、快く送り出すとしよう。我々としても事象は常に掴んでおきたいからね」

 損害よりの回復を図るカノッサ・テクノロジー社は、現在大きな動きは出来ない。
 ゆえに鈴虫のようなエージェントに越境者を隠れ蓑に動いてもらう事は好ましいのだ。

 −−−−−−−−−−

【荒廃世界ウェイストランドにて】

 汚染物質交じりの灰色の砂塵が舞う荒野。
 ゲートを潜り、目的地までは3時間といったところだ。

≪近隣のミュータントの襲撃計画があるらしい。ゲートの安定に手間取ったため、
 タイムスケジュール的にはかなりギリギリだ。環境は最悪だが急いでくれ≫

 越境者が使えるゲートは戦役以降、徐々に不安定化を強めている。
 エーカーとの戦いのように、自由な行き来が可能なゲートがどれ程残るかは不透明だ。

【あまりよろしくない環境であるが急行する手段あるか?】
【→高速移動術で一気に移動(体力の消耗がやや懸念か?)するのもいいし、用意していた的な手段を講じるのもいい】
846 :鈴虫>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/01(月) 23:03:15.64 ID:2h6Hhgmv0
>>845
鈴虫の与り知らぬところで後顧の憂いが無くなりました よかったね

「俺にいい考えがある」
何ですか?

「走ろう」
アッハイ

しっかりと地を踏みしめた両足の 両膝の力を抜く

――――瞬間的な其の動作
地に立つ躰を支える膝の力が抜けた事で 支えを失った躰は一刹那――極短時間極短距離――地に向けて自由落下を開始する
自由落下する上躰。足場に掛る体重は果てしなく零に近い

――――質量は重力下でも無重力下でも変わらない。然し重量は完全な無重量下では零になる
上体が堕ちる其の一刹那、彼の躰は無重力下と同様に 重量が零になっていた

――――其の一刹那を逃がさない
足裏を地に添わせる様につけて滑らない様に摩擦して足場を掴み己の躰を前へと引きずり出す
重量を零にした体重を、重力に逆らう事無く前に進む縮地の究極 膝抜き

加速を無視した最高速 目標目指して鈴虫まっしぐらの巻
847 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/05/01(月) 23:06:48.33 ID:WOw0NfaS0
>>844-846
隣に立つ戦狂人をちらり、交渉の線はこれで消えたなと自覚
とはいえ戦闘面であれば安心かとも同時に

「ん?」
「……あ、あぁ……」

鈴虫の提案、何かと思い耳を傾ければ落胆
しかし直ぐに超加速で突っ走って行ってしまう

「……くそ、馬でも居れば……」
「……いや、いいか……」

馬と言って思い出すのはあの短足くるくる尻尾のぶひぶひ鳴く馬である
何やら丸っこいピンクが物陰に見えた気がしたが、振り払って走るとしよう
鈴虫に追従する格好で走り出す鼠人
848 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/01(月) 23:17:08.38 ID:N4hu58uCo

>>846-847

 ウェイストランドはその環境ゆえにミュータント化した者が少なくない。
 新たな生存特性の獲得や精神的なミュータント…能力者/サイカーに目覚める者などだ。

 ただでさえ、旧時代のテクノロジーの獲得に様々な越境組織が関与しているというのに、
 ここに来て、人的資源の採取まで加わったとなっては、この世界は格好の草刈場と化すのは自明であった。

【そのような世界を全力疾走する狂犬とネズミニンジャ】

 −−−−−−−

 件のコロニーに到着した一行を出迎えたのは黒煙と血臭であった。
 既に襲撃の殆どは完遂された後だったのだろう。残っているのは後始末のための僅か数人だ。

【無造作に死体が詰まれ、早くも蝿が集り始めている】
【殺し方は残忍ではあるが、享楽の臭いは無し。機械的に効率よく抹殺したような雰囲気だ】

「………」
「………」

 死体を運び、家屋に火を放ち、このコロニーが存在したという痕跡すら抹消せんとしている
 マンハント部隊は少数。全て黒いローブを纏っており姿がよく判別できない。
 ただ、かなり背が低く、ローブから覗く足の形状が、四本指に鋭い爪が生えているという、
 凡そ、人間のそれとは思えぬ形状であったことは着眼点とすべきであろう。

【ここで何が行われ、既にパッケージ(ここでは人的資源を差す)は略奪されてしまっているのであろう。
 用の無いタダの人間は現在は、物言わぬ死体と化している】
【襲撃があったところか、ここで確かに生を営んでいた人々が存在したという痕跡すら完全抹消するつもりのようだ】
849 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/05/01(月) 23:27:25.70 ID:WOw0NfaS0
>>848
「……」

一歩遅れたか、と息を整えてから警戒区域へと踏み込む鼠人
既に漂う臭いで惨状を察知していたのだ、気配は薄闇の中の豹程にか細く消している

「あれ、サルじゃないな」

視覚情報はクロークの前にほぼ絶たれていた
頼れるのは嗅覚と聴覚だが、そのふたつには自覚よりも遥かに自信がある
鼠人は視力よりもそれ以外を重点に置くのだ

「……」
「……!」

ともあれしかし、敵の正体を感覚で探りながらも弓を取り出し矢をつがえる
静音性という意味ではこれに勝る遠距離武器は少ない
ぢ、と口の中で転がす様な鳴き声
呪術の発動だ、矢の先端に灯る憎しみ色の焔
ほとんどの無音、駆ける矢はローブの存在の1体の後頭部に向けて迫る
850 :鈴虫>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/01(月) 23:29:11.64 ID:2h6Hhgmv0
>>848
走る 乾いた大地をただひた走る
見えてきた 相手はすでに一仕事を終えて撤収作業に入っている

この地で必死に生きてきた 圧倒的な苦の中にもささやかな幸せがあった営みを無残に打ちこわし 奪い 踏み躙る
ロイやアキレスならその行為に怒りを覚えるだろう 義憤のままに交戦するか それとも理性をそうどういんして敵情を視察するか

そんなものは犬にでも食わせておけばいいのだ

鈴虫の中にあるのは 自らを殺しかねない暇を拭う刹那的快楽 故に

「いないいないばぁ」
一切隠れることなく砂塵を巻き上げ突撃し 仕込み杖を抜き放ち マンハント部隊に切りかかった
851 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/01(月) 23:40:30.63 ID:N4hu58uCo
>>849-850

「……スン」

 マンハントの一人が黒ローブの奥の鼻を鳴らす。その優れた嗅覚と聴覚≠ェ、
 矢をつがえる際の僅かな軋みと汗の臭いに敏感に反応したのだ。

「SHAAA!!」

 放たれた矢が黒ローブから突き出されたスパイクの仕込まれた尻尾に弾かれる。
 それは細く、肉感的で、毛皮のようなものは一切無い。

【さらに尻尾の先で保持されていた三叉のブレードを勢いよくムガに向けて放つ!!】
 【巨大で鋭いブレードが高速回転しながらムガへと迫る】

「ギャアアアッ!!」

 さらに突進してきた鈴虫を別のマンハントが受け止める。
 ローブがはだけ、そこに突き出た口と鋭い前歯、毛に覆われた顔。
 それは鼠が中途半端に人間のような造型となったような、二足歩行を行い、
 二本の前脚を腕として巧みに用いられるようになったかのような。そのような造型をしていた。

≪驚いたな。鼠人間(ラットマン)…いや、スケイヴン(角ありし鼠の子ら)だ。
 用心しろ、連中は≪歪み≫の力すら用いる危険な種族だ。まさかカノッサに関与していたとはな≫

 イムカからの通信。さらに、

「シャアッ!!」

 毒液をたっぷりと滴らせたダガーを両手に構え、鈴虫と力比べを行うスケイヴン。
 そして、その間にも自由な腕≠ナある、スパイク付きの尻尾を鞭のように撓らせ、
 鈴虫の鎖骨に向かって振るう。恐るべき病原菌を湛えた尻尾鞭!危険極まりない。
852 :鈴虫>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/01(月) 23:51:39.32 ID:2h6Hhgmv0
>>851
一刀の元に切り捨てようとしたマンハント部隊
それは易々と防がれて 今まさに汚らわしい尻尾が飛んでくる

嗚呼 これだ この肌を焼く濃密な殺し合い これこそが求めていたものだ

「かっは は ハァ!!!」
鈴虫の目に危険な光が灯る ロイの元とは根本から違う どす黒い感情 生きとし生けるすべてを飲み込み灰燼に帰さんとする陰の光

ゴゥ!! 体からどす黒い焔が立ち上る それは陽の闘志と対を成す陰の焔 その名も“殺意”

「はぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」
尻尾を順手に構えた鞘で受け止め 鍔迫り合いに体重をかけて押し込む

ブスブスと鈴虫の身を焦がす殺意の焔が スケイヴンをも飲み込まんと暴れ狂う
853 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/05/01(月) 23:54:28.22 ID:WOw0NfaS0
>>850-851
「驚いた」

鼠人の柔軟な背骨は、極めて危機的な刃の回転範囲からその身を回避させる事に成功した
乳白色の体毛が舞う、しかしそれよりもムガの意識は目の前の敵にある

「……驚いたな」

差異は多い、だが確実に同種から進化を遂げたモノ
別世界で出会う機会は非常に稀であるそれを見て、目を丸くしていた

「あっ、おい!」
「……まぁ、こうなるか」

そして飛びかかる鈴虫、止める? 否彼の性格を鑑みれば無意味だ
ならば打って出るのが最良であろう、互いに能動的かつ積極的に支援を行う様な性格の持ち主ではない

「歪みってのは、魔法的なモノ?」
「……シィッ!!」

低い姿勢での突撃、腕を振るう頃には抜かれた白刃
先程まで居た地点に残されたのは踏み締められた足跡と舞い上がった土煙
それと三叉刃に斬られた体毛がようやく地にふわりと落ちる
横薙ぎの刀の一閃、それは呪詛を帯びて血を求めていた
854 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/02(火) 00:03:42.51 ID:DJtGhGoro
>>852

「SHYYYYYY!!」

 黒焔が腕に達し、ダガーもろとも焼かれ始めながらも、
 スケイヴンはその殺意を失うことは無い!

【徐々に剣が押し込まれ、その肩から袈裟に刃が埋め込まれ始めてなお、
 その目には恐怖ではなく、相手を抹殺することしかないようであった】

 ボワッ!と、その腕がら次々に皮の無い醜い鼠が大量に這い出し、
 腕を、刃を通じて鈴虫に殺到する!

【それらは黒焔に焼かれながらも群がり、鈴虫の皮膚や肉にかじりつき、
 頚動脈などの致命的な血管を食い破るべく殺到する!!】

>>853

「!!??」

 どうやら、スケイヴン側にとっても敵対者がムガ(鼠人間)であったことが、
 意外であったようだ。が、それも一瞬、すぐさま逡巡は敵意にもみ消される。

「シャッ!!」

 牽制に毒塗りの投げナイフを投擲し、すぐさまハンドブレードを引き抜き、ムガの刃を受け止める。
 が、ムガの剣に比べて、ハンドブレードは鋳造の質が悪いのだろう。
 ムガの刃は呪詛のエンチャントもあって、ハンドブレードごと、その手首を吹き飛ばす!

「シャアアアッ!!」

 そのままにムガに向けて歪みの力、そのカケラをぶつける。
 瞬間、ムガの全身を焼け付くような苦痛が襲い掛かるであろう!
 常人であれば、そのままショック死しかねないほどの激痛が呪いのように浴びせかけられるのだ!
855 :鈴虫>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/02(火) 00:15:05.54 ID:XDEIvMYj0
>>854
相手の腕からネズミが出てくる わが身を這い回る 焼かれながら齧りついてくる

恐怖 嫌悪感 痛み 常人ならば抱いて当たり前の感情

そのすべては黒き炎に飲み込まれ 喜の焔の糧となる

【 狂 悦 至 極 】
肉が齧られ血があふれる 殺意の焔が肉を焼き血を止める
血管が食い破られる 血が溢れ瞬く間に乾いていく

保身なんて微塵も考えてない ただ相手を殺すことしか頭にない

「ははははっはぁっはああああはははっはぁ!!!!」
壊れた機械のように笑叫を上げるどす黒き炎

その本意は一つ 向かってくる殺意を飲み込み喜の炎を燃え上がらせる
856 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/05/02(火) 00:16:10.88 ID:N3OmZYnJ0
>>854
毒ナイフが掠め、血を飛び散らす
ある程度の耐性はあるがしかし、気休め以上のモノではない
この時点で鼠人の敵に、時間が追加される事になった

「……!?」
「……、くっ……!」

歪みの正体を知らぬ内に、ただその効力だけを身を以て知る
焼かれる痛みは刹那の合間四肢を強張らせ、隙を生み出す
だがそれでも、敵意と殺意の冷たい炎を消す事は出来ぬのはムガとて同じである

「……!!」
「コレを捨てるってのは……!!」

相対するスケイヴンのほぼ死角、頭部真横から奇襲的に襲い掛かる刃!
ヤソの衆の鼠人、その象徴武器たる尾羽風車!
857 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/02(火) 00:23:27.02 ID:DJtGhGoro
>>855

「GYHAAAAAAAA!!」

 ここで遂には自力の差が出た。
 刀が押し込まれ続け、袈裟切りとなり、スケイヴンの肩口から脇下までを斬断したのだ!

【物別れしたスケイヴンの身体がズズズズ・・・と崩れて地面に落ちた】

>>856

「SYHIIIIIIII!!」

 激痛を強め、そのままに悶死に至らしめんとした。が、しかし、
 尾羽風車によりその頭部が寸断されたことにより、
 歪みの力は霧散してしまう!

 −−−−−−−−

>>855-856

「「GYHAAAAAA!!」」

 寸断されてなお、恐るべき生命力で鈴虫とムガと相対していたスケイヴンは、
 僅かではあるが息があった。次の瞬間、互いが己の奥歯を噛み砕くと、
 その身体(頭部だけではなく、切断された部分も)の内側からおぞましい酸が溢れ出し、
 すぐさまドロドロに解けていく。自害だ、己が痕跡を残すまいとする。

【見やれば、他のスケイヴンは既に撤収したのだろう。気配すらない】

≪…完了だ。これから一帯に網を張る。ご苦労だったな。
 にしても…スケイヴンが所属するマンハントか。厄介だな≫

 斥候ですら中々の使い手である。面倒なことになりそうだと嘆息をつくイムカであった。

//デハコノヘンデー!ノシ
858 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/05/02(火) 00:32:33.03 ID:N3OmZYnJ0
>>857
「……迂闊に過ぎる」

尾を振り抜いた格好のまま転し、溶け行く肉の嫌な臭いに顔を歪めた

「……ん、どーも」
「そっちも終わった? ……薬いる? ていうか毒とか効くのお前」

ふぅと溜息、敵の気配が失せていた事を確認し傷口周囲の体毛に薬を染み渡らせる
鈴虫に問い掛けるその内容は結構ヒドい
→そもそもムガの中で彼は人外級にカテゴライズされている模様

「……ネズミ捕りでも仕掛けとけ、多分捕まえられる」

湯浴みしたいなと呟き、刃の血を拭き取った懐紙を捨てた
はらはらと赤土色の風に乗って、何処かへと飛んで行く

//お疲れ様でした、ありがとうでしたっ
859 :鈴虫>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/02(火) 00:35:06.45 ID:XDEIvMYj0
>>857
ずんばらりと両断したスケイヴンが酸に溶けていく
戦闘は終わった 

「あ〜ぁ・・・」
ボウッ!! 一瞬にしてどす黒い焔が霧散し 中にいたのは全身くまなく重度の火傷を負った鈴虫
だが痛みにのたうち回るどころか

「愉しかった」
ご満悦 と言わんばかりに笑みを浮かべるのであった

なお迎えに来た鈴虫追跡部隊によって回収され治療を受けることになってしまった
860 :鈴虫>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/02(火) 23:49:53.12 ID:XDEIvMYj0
【スプロール カノッサ・テクノロジー】
先の大戦で多大なる被害を被ったカノッサのメガコーポ 復旧作業が急がれる中での一幕である

当組織の中で発言力を高めているバロウズという男の執務室 とある男が到来し その日は入室禁止のフダが一日中かかっていたのだ
一体何をしているのか? 何か重要な打ち合わせか はたまたよからぬ企みかと様々な憶測が飛び交っているが その実情はと言えば・・・・・

高級そうなテーブルやらソファーやらカーペットやらは軒並み部屋の隅に押しやられ プラスチックの耐摩耗シートむき出しの床
そこに並ぶはオフィスの会議室にありそうな薄っぺらい名がテーブルと 中央部に丸い穴が開いたパイプいす

https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/kaguch/cabinet/ikou_20100217/img10551384829.jpg?_ex=200x200&s=0&r=1
こんなの

「はいこれお通しです」
そして割烹着styleのロイ・ゴールドマンは スライス魚肉ソーセージにマヨを添えた小鉢をテーブルに置いた

裏寂れたようなカウンターにはラップをかけたポテサラや煮物が鎮座し 角型七輪で焼かれているのは串焼きホルモン
出てくる酒はワンカップをリサイクルされたコップに安酒割りものつき ラジカセで流れる演歌のこぶし

そこはまさに場末の酒場であった まぁ材料はオーガニックなんである意味最高級店ではあるが

「とりあえず一段落したんでな 報告やら謝礼やらを兼ねてやってきた」
七輪の中で赤々と燃える炭火を団扇でパタパタしながら口を開く

バロウズが貧乏舌なのは極秘情報だが 誰にも見られなければ問題はあるまい 銅でしょうα-12さん?
861 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>325 [saga]:2017/05/03(水) 00:01:00.72 ID:SpM8yphSo
>>860

「むきー!!こんな狼藉は初めてデス!!
 すぐさまこの無礼千万原始人を人間大砲にて上空はるか彼方にまで」

 お手手をブンブン振りながら憤慨するのはα-12である。
 そらそーだ、カノッサ・テクノロジー社のCEOの威厳やら何やらが明後日の方向に!!

「つーわけでボッシュートデス!これはα-12が責任を持って胃袋に――」

 ピッ!何がスイッチ音が鳴ると共にα-12の足元の床がパカって空いて彼女自身がボッシュート!
 ナムアミダブツ!!

「このアホタレCEOデスゥゥゥゥゥゥ―――」

 パタンと床が閉じる。ナムサン!

「ふう、騒がしくて悪いね」

 正に悪の総帥に相応しいオシオキをシレっとキメたヨブ・バロウズは、
 貧乏料理を完璧なテーブルマナーに沿った様式で食する。
 普段なら見ほれるほどの演出だろうが、今回は食材とのギャップが酷すぎて割りとシュールだ。

「私の耳には最近、料理の腕が著しく悪化したと聞こえていたが杞憂だったようだね。
 さて、君達には報告はともかく謝礼を受ける必然はさしてなかったように思えるが」

 耳通りが良すぎるバリトンの声がロイの鼓膜にも響く。
 なんというか、心地よすぎるのだ。それは容易に精神にしみこむ。

【精神誘導されているわけではないだろうが、この男の前では己の意志が
 何処まで己の制御下に在るか曖昧になるという危険性が孕んでいる】
862 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/03(水) 00:14:46.11 ID:0OjxW6Au0
>>861
「いつものことだろ? 気にするな」
4L焼酎に少々派手な色合いのハ○サワー 清く正しい場末の酒

「あぁ たまには暗黒物質を作りたくなる日もあるんだ」

耳障りの言い言葉にもどこ吹く風 のようにも思える
実際この男との会話は 後になれば違和感しか残らない結果になるものだ

「とりあえずお前さんのところがエーカーを受け止めてくれなかったら スクラップヤードの特定もされていたかもしれん
 人員を一か所に集めてくれたのはこちらとしてもありがたかった 少なくてもそれに対しては礼を言いたかった」

串もつ焼きが出てくる 完璧な下ごしらえで臭みは消去され 旨みだけが残っている がタレは市販の物である

「後はエーカーと組んだアホたれカノッサについて情報の横流しでもくれたらなぁというゴマすりも兼ねてって感じ?」
863 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>325 [saga]:2017/05/03(水) 00:34:54.98 ID:SpM8yphSo
>>862

「アレはアレで優秀なのだがね。どうにも性格が…どうしてああなったのやら」

 C.T.S.S.の教育プログラムは基本的に均一的だ。
 何せ元々、工業製品としての安定した戦力というのがコンセプトである。
 勿論、個性の差異はある程度は生まれるだろうし、特異体の出現も予想はされていたが。

【特異すぎて頭痛が起こりそうなほどのトンチキガスマスクが出現するのは
 カノッサ機関のスパコン(近年、ポンコツ疑惑アリ)でも予想できなかった】

「それについては我々の利害が一致した結果に過ぎんよ。
 打算も大いに含んでいたし、むしろそうでなければ気味が悪いというものだ」

 越境者を活かした事で徐々にエーカー社の状況判断能力が毀損し、
 カノッサ機関への注力が、越境者を含んだ二正面作戦へと到った。
 この状況を構築できたという事実そのものが成果以外の何物でもない。

【そして越境者に対しての風聞…スクラップヤードを離れた越境者に、
 カノッサ・テクノロジー社のエージェントへ転向した者すらいるくらいなのだ】

「エーカー残党と組んだカノッサか。私が知るだけでも20を優に越える。
 情報を渡したところで、君に扱える類でもあるまい」

 何せ、連中の技術とプラントはカノッサ機関をして垂涎モノであったのは確かなのだから。
 戦役の結末は敗者となったが、世界を席巻する機関と正面切って戦ったという事実は伊達ではないのだ。

【そして、ロイの本質は兵士である。将ではない。と、考える】

「エーカーは敗北に際して戦力とテクノロジーを保持したまま終戦を迎えた残党(アウトキャスト)≠遺した。
 この文化的遺伝子(ミーム)がどのような化学反応を起こすか興味を惹かれるところではあるがね」

 事実、商品として運ばれていた越境者のパッケージ(精神破壊済)は幾つか、カノッサ・テクノロジー社にも流れている。
 どの道、修復付加の検体だ。能力後遺症の治療技術向上のためありがたく解剖(バラ)させてもらった。

【つまるところ、ゴマスリを行うならそれなりの材料≠ェなければならぬということだ。
 アウトキャストはそこを心得ているからこそ生き残れたし、越境者の大多数が苦手とする分野でもある】
864 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/03(水) 00:52:13.95 ID:0OjxW6Au0
>>863
「一見すれば完璧超人に見えるお前さんにも分からんことがあるか やはり世界は広い」
その言葉にはニヤリと笑みを向ける

「打算だろうがこっちは助かったんだ それに対して礼を言わん理由にはならんと思うぞ
 まぁ言われてみればその辺はイムカやジョシュアの領分か どうも俺は色々と抱え込んじまう 悪い癖さ」

とりあえずかなりの数が脅威となったことがわかっただけでも儲けものか?

「おーけい それじゃこの話はこれで仕舞いだ 腹の探り合いも無し というかお前の腹を探れるとも思えん
 適当に食って飲んで 撤収して終わり おーけい?」

ポテサラを小鉢によそって進呈 と何人たりとも入室禁止のフダと厳重な施錠が成されたドアが蹴り破られ 入ってきたのは包帯でCEOならぬCCOみたいになった鈴虫君

鈴虫「酒!! 飯!!」
意訳:病院食美味しくない あれじゃ治るものも治らない

勝手にパイプいすに座り バロウズのモツ焼きを勝手に食いだす

鈴虫「バロウズちゃ〜ん なんか出たんだけど」
バロウズにも報告が上がっているだろう 異能のケがなかった鈴虫に突如として異能が生えたこと
それに対して鈴虫をサンプルに回したいという嘆願書も来ていること

そんな事などつゆしらず 焼酎をストレートで喉に流し込む鈴虫であった
865 :ヨブ・バロウズ【扇動者】>>325 [saga]:2017/05/03(水) 01:09:31.29 ID:SpM8yphSo
>>864

「領分か。その領分は全て背景に組織がある者が殆どというのは忘れないほうがいいがね。
 さて、では難しい話もここまでだ。私も今は食を楽しむことを優先したいものでね」

 しれっとそんな事を言いながらも、実際はバロウズはロイにそれなりの材料(サービス)は与えている。

 1.環境は既に変化しており、カノッサ機関が味方である保証は消失している。
 2.エーカーの系譜は多かれ少なかれ残っており、戦役により完全消滅には到らなかった。
 3.さらにその辺の領分(調整能力)≠ノ精通する人物はほぼ、組織人でもあり完全な味方とは限らない。

【そうしていると、病院から抜け出してきた鈴虫がなんかやってきた】

「…ゴールドマン君、アレも私には解らないことの一つだよ」

 バロウズの言は言葉とは裏腹に少し楽しそうな声音でもあった。
 何もかも正反対に見えて、存外に相性が良いのだろうか。

【鈴虫に対する評価…格上をも凌駕する側面がありながらも、格下相手にあっけなく殺される未来も充分あり得る】

「越境を切っ掛けに異能に目覚めるというケースは少なくない。
 君自身に既にその資質が刻まれていたとしては私としては驚くに値しないね」

 鈴虫をサンプルにするという嘆願については段階を厳にである。
 治療時の細胞採取や精神テストなどは許可するが、モルモットとして扱うのは却下である。
 彼はフットワークの軽いエージェントであり、向こう見ずは狂人に見えて成果はキッチリ持って帰ってくる。

【狂犬ではあるが優れた猟犬でもあるのだ。科学者の知識欲で殺害/あるいは離反に至らしめるのは論外もいいところである】
866 :ロイ・ゴールドマン>136 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/03(水) 01:17:47.71 ID:0OjxW6Au0
>>865
「不思議はあればあるほど面白い よかったじゃねぇか退屈しなくて」
楽しそうな声色にもう一つニヤリ

鈴虫「な〜もっと肉焼いてくれ肉 体は肉で出来てんだ知ってるか?」
「わ〜かったからちっと待ってろ」

勝手にラップを取っ払って 煮物をつまんでいる鈴虫に困った顔で返し
延々とモツを焼くロイ

換気扇は部屋の煙を吐き出すのに必死そうだ
こうして場末の酒場状態のCEO室は 後日焼肉の匂いをプンプンとさせ
ファブリーズ消費量を飛躍的に向上させるのであった・・・と思う

//んでは〆
867 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/03(水) 11:46:45.77 ID:SpM8yphSo
>>825

「ガッ?!」

 ひいらぎのカタナの刃が奔り、血徒の首を半ばまで切断!大量の血液が飛び散る。
 が、しかし、刃が通過後、ビデオを逆再生するかのように傷が見る見る塞がっていく。

【まるで効果が無いのか?否!】

≪0001111010101≫

 サーボスカルが縦回転でグルグル回って、ひいらぎの周囲にホロディスプレイを展開させる。
 本来、戦場視認度が低下するこの行為は非推奨であるが、情報共有を今回は優先した。

 −−−−−−−−−−

 先程の攻撃で敵の存在維持率の低下を観測。

 蝙蝠への分裂による肉体負荷は勿論、血液を失うことは吸血鬼とて、
 上古の存在を例外とすれば、生身である以上、全くのノーダメージであるはずがない。

 無敵・不死身と錯覚させるのは不死者の常套手段である。分裂や血液の減少が続けば、そのうち自滅する。
 また、伝承通りの弱点…一撃で心臓を抉る、銀を身体に打ち込む、祝福聖水なども有効な手段となる。

 【>本作戦で吸血種が相手であることは自明だったため、桜吹雪は水銀弾頭を装填済み】
 【>聖水の類は用意できなかった。緊急で用意できる聖職者にツテが無かったため】

 −−−−−−−−−−−

「シャアアッ!」
「イヤーッ!!」

 格闘戦に移行している状況にあって、イムカは蝙蝠への分身は封じている。
 分身にはタイムラグがあり、その隙があれば心臓を貫けることを血徒も直感しているゆえだ。

【ゆえに、ひいらぎが介入して、銀弾を急所に撃ち込むなり、敵が大きな隙をさらけ出すアクションを起こせれば決着だが】

 問題がある。格闘戦が本格化して、イムカと血徒の占位が入れ替わり立ち代りし、
 目まぐるしく動き続けていることだ。下手をすればフレンドリーショットになりかねない状況である。

【射撃するにしろ、斬撃するにしろ、非常に難易度の高い状況と言えるだろう】
 【→さらに時間制限がある。他のデッカーは他企業からの出向であり、恐怖にも駆られている。
  →この状況を好機と看做して、いつイムカごと一斉射撃を敢行しても不思議ではない】
868 :ひいらぎ [sage]:2017/05/03(水) 18:08:35.33 ID:5CQcgxHDO
>>867
【少女の放った斬撃は吸血鬼の首を難なく通過、首ちょんぱで決着かと思われた】

【が、下位の(?)とは言えそこは吸血鬼、細胞の再生速度は尋常ではなく斬ったはずの首元には傷一つついていない】

…ば、ばかな…

【本等で吸血鬼に対する知識は少女にも多少はあったものの実際に目の当たりにするとやはり驚きでしかなかったようだ】

……くそ、こんな化け物相手にどう戦えと言うのじゃ…!?

【いいかけた時、少女の周囲の空間に枠のような物が一瞬で無数展開される】

な!!!?

【パソコンの画面をそのまま空間に貼り付けたような、様々な大きさのそれには大きさや色等も様々な大量の文字・記号が並んでいた】

【一瞬戸惑った少女だが「恐らくはイムカ氏からの何かしらのアシストかなにかである」とすぐに気付き、その内容を理解しようと必死に文字・記号の列を目でおう】

【尚、書かれた内容は重要な箇所は色が違っていたり一際大きな文字で記述されている等、戦闘中に間に合わせ(?)で展開した物とは思えない程見やすくする為の工夫が随所に施されており分かりやすいおかげで少女が吸血鬼への対処法、弱点や現状を認識するのに時間はかからなかった】

…ほむ、なるほど…しかし…

【少女に首をはねられそうになった吸血鬼は一旦体勢を立て直す為距離をおいた少女をおう事は何故かせず、イムカ氏のところへ猛スピードで跳躍、激しい戦闘を繰り広げていた】

【下位の(?)吸血鬼とは言えその身体能力は凄まじく恐らく少女では捌く事すら出来ないような攻撃を紙一重でかわし反撃を繰り返し、両者の位置は目まぐるしく変わっていく】
…下位の(?)とは言えきゅうけつきの凄まじい身体能力とかにも負けずについていけるいむいむも充分化け物な気もするが今はそんな事言っておる場合ではないな…

【情報によると今回の対象が吸血鬼である事はわかっていたらしくある程度の準備等はあったようだ】

【その中の一つに銀の銃弾があり、仲間がそれを所持しているらしい、ならばそれをやつに撃ち込み倒すか?】

【しかしイムカ氏と吸血鬼は激しい格闘戦を繰り広げておりこの中で激しく動き回る対象のみを撃ち抜くのは非常に難しいだろう】

【ならばきっとイムカ氏も弱点は知っているはずだから少女には目もくれずにイムカ氏とギリギリの攻防を繰り広げる吸血鬼の背後から攻撃を仕掛けて隙をつくるのはどうか?】
【先程の攻防でこの少女は自身よりも技術・能力共に圧倒的に劣るし自身を倒す術は持っていないと見て放置して問題ないと判断し、油断しているとするならば吸血鬼の背後をとる事は難しくはないかもしれない】
【機会を見て吸血鬼がこちらに背を向ける瞬間があったならば少女も刀を抜き吸血鬼に向かって跳躍、袈裟斬りを放つ】
869 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/03(水) 22:11:19.24 ID:0OjxW6Au0
【狭間のスクラップヤード】
大戦後すっかり人が少なくなった狭間のスクラップヤード
だが人がいる限り出るのが残飯である

特に大戦時は歩哨などの関係で24時間誰頭が行動していて 人が動けば腹が減って
腹が減るから食い物が常備して合って

そのすべてが消費されるわけではないのだ
排泄物ならスクラップヤード内にあるトイレに流して終了なのだが 残飯はどうしているかって?

〜スクラップヤードの一角〜
堆肥の匂いがする一角 そこにいたのは豚さん鳥さんなどの家畜類

アキレス「ほ〜れ飯だぞー」
餌場に人間の食べ残しをざぱっとぶち込めば 豚さんたちが嬉々として食べ始める

ロイ「飯だぞ〜」:
蒸留に使い終わった麦芽を巻けば ニワトリさんたちが嬉々として

―――ギィギィ♪
失礼 ニワトリさんとサソリさんが嬉々として啄み始める

スクラップヤード内で個人スペースを盛っている者は少なくない
ほかの者はスクラップヤード内にどんな施設を盛っていることやら?
870 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/05/03(水) 22:21:24.96 ID:BVvGN4r60
>>869
「……やぁ、こちらは変わらず賑やかなモノだな」

動物パラダイスへやって来たのは猫の獣人、イリーである
借りていた柄杓と桶を返しに行くところらしく隻腕にぶら下げている

「この子達もしばらくは、なんだ」
「……食べる必要が無くなったな」

それらを端に置いて屈み、家畜達の目線に合わせた
イリーは戦争終結後もスクラップヤードを拠点にする事を選んだモノのひとりであり、共同墓地の墓守を行なっている

→個人所持という訳ではないが、数人いるであろう墓守の中では一番ここにいる時間は長い
 元の世界へのゲートがなかなか開かないという事情も手伝ってはいるのだが
871 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/05/03(水) 22:33:36.76 ID:ptj5udSOo
>>869
×月○日、本日もまたこれと言った異常無し。次元定礎の歪み無し。
尤もこんな記録を付けた所で何が変わると言う訳でも無い。そもそもこの境界の廃棄孔に期待する事自体間違っているのだろう。

本日もまた何事も無く起床しスクラップヤードのそこかしこを探索する。何か興味を引く物、尋常ならざる物があればそれを確保する。
と言ってもそのどれもが越境者が不要と判断して捨てていった物であったり、自分が持っていても効力を発揮しない物であったりといまいちパッとしない。
結局いつも通り暇なまま、その内来るであろう越境を愚鈍に待つだけの存在と化していた。

「精が出るな。その家畜共、いつになったら食うんだ?」

ふらりと声の聞こえた場所へと立ち寄る。見ればそこには現代風の少年と以前此処で出会った男。
成程、天然食材が期待出来無さそうなこの場所でも繁殖≠ネらば可能と言う訳か。
存外人間とは逞しいもので、感心しながら彼は視線を二人へと送った。
872 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/03(水) 22:46:02.69 ID:0OjxW6Au0
>>870
コケーッコッコッコッコッコ!!!!
―――ギィ!!ギィ!!
アキレス「やぁイリータン 腕の目途は立った?」

ご飯を横取りされたニワトリさんがベティを追い回す中 一仕事終えたアキレスが挨拶する

ロイ「それはどうだろうな? あまり長く飼うと老いて肉質が落ちる 豚は繁殖用にいくつか置いとくとしても
   鶏の方はどんどん屠殺してかないと」

ちなみに鶏は雄雌関わらず半放し飼いで卵も有精卵である

ロイ「肉になったら俺が保存処理して格安で越境者に持たせてやるさ それでも余るならファンタジーのマーケットに持って行ったりするさ」
なんでファンタジー世界かって? 衛生管理が云々とか許可証が云々とかうるさいですからね

ロイ「こいつらが肉になるのもまた運命よ それ以外で生かすつもりもない そこは受け入れにゃ」
それも不服か?と言わんばかりにイリーに視線を送った

―――ギィ;;
ベティはなおもニワトリさんに追いかけられていた

>>871
ロイ「鶏はいくつか絞める候補がいるな 近々肉に替えるか」
やってきた桜雪に挨拶する

実際スクラップが片付けられて小豆畑ができていたりしていて この場所にも確かに人の住んでいる気配が存在する

スクラップヤード内部を散策すると様々な物が越境者の手によって作られているのがわかるだろう

曰く 建材をつなぎ合わせて作られたトレーニング機器(下は一例)
http://hamusoku.com/archives/7975758.html

曰く 屋外ガンレンジ

他にも越境者が気まぐれに作られたものがたくさんある
そして越境してきたゴミであるが 他の物が見れば宝に見える者も確かにある模様 金属的な意味とか 基盤的な意味とか

「今日は・・・鶏の丸焼きかな」
873 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/05/03(水) 22:54:01.31 ID:BVvGN4r60
>>871-872
「やぁ、こんにちは」

少年へ、隻腕をひらりと泳がせるようにして挨拶をする黒猫の獣人
スクラップヤードにほぼ定住しているイリーである

「……ん、あぁ、そうなぁ……」

一応話が出てから色々調べてはいるらしいが、サイバネティクス関連は機械に対して致命的な不和があるとかで好ましくない
再生技術も、矢張り機械絡みはNGだとかなんだとか
要するに魔法関連に頼りたいのだが、その為の旧知の世界へとなかなか戻れないのが現状なのであった
故に苦笑で応じる以外する術が今はない

「ん? あー……そういう……」
「……いや、不満はない」
「そもそも私も食べる訳だしな」

更にいえば、こう言った牧畜的な畜産業に対しての嫌悪感は少ない
機械的、工場的ないのちの奪取には無論感情が表立つのだが

「……個人的にはコーヒー農園も作りたいとこだが……」

この気候じゃ無理かな、と割と真剣に唸る
874 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/05/03(水) 23:03:00.64 ID:ptj5udSOo
>>872
「絞める時にもし俺がいたならば任せておけ。一息吐く間に精肉に変えてやる」

まさか刀で、と思うかもしれないが流石にそこまではやらない。何故かって? 鶏でも油が面倒なのである。

>>870
「おや、肉を食うのに不服のある奴がいるとはな」
「仕方の無い事だ。これらは人間が生きる為に必要な物、命は命を食らう。命を食らわず永らえる者がいるとしたら、それはとっくにイノチでないさ」
「……そう言えば、初めましてになるな。桜雪と言う。以後よろしく」

やって来た獣人の言に稀有な気配を感じ取り、普段よりやや口数が増える。
イノチはイノチを食べて生きています。イノチを食べた私はいつかイノチに食べられる。私が美味しいといいのだけれど(谷川俊太郎『恐竜人間』)
と詠んだのは誰だったか。食らうと言う事は自然の摂理であり、それは誰にも変える事が出来ない。神ですらも。
だからと言って命を無下にして良いと言う訳でも無い。要は命に感謝して美味しく頂きましょうと言う事。

>>870>>872
「丸焼きか。随分と粗野な調理をするな。少しくらい良い物は作れないのか?」

丸焼きと聞いて少々不服を申し立てる。やはり鶏肉なら唐揚げだとか、蒸し鶏だとかが食べたくなる物だろう。
丸焼きは丸焼きで美味しいが。

「それにしても平和だな。本当に戦争があったとは思えない程……」
875 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/03(水) 23:12:46.20 ID:0OjxW6Au0
>>873
ロイ「コーヒーか・・・ビニールハウスを導入して スプロールの人工太陽を導入知れば行けると思うが・・・」
イリーの言葉に真剣に考えだすロイ

ロイ「ぶっちゃけ越境者と農業って相性的に最悪だぞ? 畜産ならほぼここの住人のボロウズに餌やりだけ頼めばどうとでも出来るが
   さすがに農作物を頼むわけにはいくめぇ」

実際彼の本業は鍛屋だ それにコーヒーのような手間のかかるものは片手間に出来るものではない

ロイ「お前さんもサイバネに嫌われたか 俺もなんだよ くっつけてもうんともすんとも言わねぇでやんの」
はっはっはと笑う 起動していればきっと今頃ロイの左手は金属の手だった

―――ギィ;;
とここで先ほどからニワトリさんに追いかけ回されていたベティが 手頃な避難場所としてイリーの背中に登ろうとしている
ほっとけば頭上まで上って行ってしまうだろう

>>874
ロイ「丸焼きだって大変なんだぞぅ 下ごしらえ 詰め物 湯をかけて皮を張ったり 油を回しかけたり」
丸焼きと言えば粗野に聞こえるが 実際はローストチキンと言った方が正しかったようだ

ロイ「まぁいいさ 喰いたいのがあったらリクエストしておいて頂戴」

アキレス「ここは主戦場にはなってないからね〜 後は越境者が出払っちまえばこんなもんよ
     戦争があったことを知りたいのなら そっちに行ってみればいい」

指示した先はイリーがやってきた道 つまり戦没者の慰霊碑
そこにはわかる限りの戦没者が彫り込まれた墓石が鎮座していた

アキレス「まぁ あそこに名前がない越境者が何人いるかは知るすべもないんだけどね」
その言葉に含まれる哀愁 仲のよかったものも多数いたのだ
876 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/05/03(水) 23:24:43.82 ID:BVvGN4r60
>>874
「はじめまして、イリーだ」

よろしく、と隻腕を差し出す

「……ふむ、あぁ、しかし不満がある訳じゃあないよ」
「ただまぁ……なんだろうな、言葉にするのが難しい」

誤魔化してはいるが、イリーの、動禅の教えの生死感に基づくモノの考え方なのである
死は恐るモノではない、しかし生を何よりも尊くすべし
即ちこれだ、いのちの尊厳と食べ方、様々を交々にしてしかし感謝を抱き食べるのである

>>875
「なるほど、ビニールハウス……」
「……しかし寒暖差を付けるとなると冷房も必要だし……」

故郷の世界にはなかった技術である
それでも解決せねばならない点は多い
諦めないとかなと苦笑し、ここでは外から持ち込むのとタンポポコーヒーで我慢の道を選んだ

「その、なんだ……皆んながよく持ってる、そう、そういうの」
「それもダメなんだよ、触るだけでなんだかおかしくなってしまう」
「……どうしてだろうな、ベティさん」

機械に関しては致命的らしい
試しにアキレスのスマホにでも触れさせて貰うようなら、その瞬間に画面に見たことのないエラーが重なって重なって重なって表示されるであろう、コワイ!
頭の上のベティの甲羅をカリカリと掻きながら苦笑
877 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/05/03(水) 23:27:15.45 ID:ptj5udSOo
>>875
「農作なら永続的に任せられる機械か式神でも使えばどうだ? かかりきりだがやる事はある程度決まっている」
「あればの話だが」

実際農業はひたすらに栄養調整をして、病気になりそうならそれに対応しての繰り返しだ。それ以外はほぼルーチンワーク。
しかしコーヒー豆となるとそれも難しい。なんと言ったってあのコーヒー豆だ。苦虫を潰したような表情にされる事必至だろう。

「あぁそれか。それなら手間もかかるだろうな。洋食、とやらは未だに慣れてなくてな……」

越境する前も言伝に知ってはいたが、いざ本物を見たのは越境してからの話だ。

「そうだな。昆布との煮物でも頼もうか。なに、あればで良い」

昆布と鶏肉を醤油やらみりんやらで煮た物はかなり美味しい。あれを考えた人間は一生分の財産を贈られても良い。
何度も言うが本当に美味しい。

「慰霊碑か……いや、それはやめておこう。俺が行っては迷惑だろうしな」

妖を、魔を、悪神を、人でなき者その全てを屠る為に生まれた自分が慰霊碑なぞに近づくのは無礼だろう。
ただの霊≠ェ怖がるだろうから。

878 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/03(水) 23:45:48.20 ID:0OjxW6Au0
>>876
ロイ「その辺は科学の発展しているところから持って来ればいいんだが…」
問題なのはこの男も イリーも科学には疎いという点だ

ロイ「俺は力が剣が分からなくてな…どうしてだろうなぁ・・・」
―――ギィ?

どうにか完全地帯に逃げ込めたベティ 突然の質問には疑問符を浮かべることしかできなかった

アキレス「というかさぁ イリータンどのレベルの機械までおkなんだろうね? ちょっとこれ使ってみて」
といって差し出したのはハンディタイプの扇風機 スイッチを入れればモーターが回る それだけ

後は簡単な電子回路(電灯のスイッチ) 電卓などを色々と手渡してみるがはたして?

>>877
ロイ「それが一番なんだろうね」
ルーチンワークを任せられるような機械や式神はお高いという点を覗けばベストな回答である

ロイ「コーヒーなんかは標高もキモになるからな こればっかりはあきらめるしかあるめェ」
と肩を竦めるのであった

ロイ「よく分からんが・・・まぁいいか それじゃあれとアレと・・・アレを絞めちまうか」
と ノンビリ雑穀を啄んでいる鳥を指さした 今晩のごはんである
879 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/05/03(水) 23:55:10.93 ID:BVvGN4r60
>>877-878
「まぁ……日照と、温度と湿度さえ大丈夫なら実は作るかもしれないが……」

問題としてはその後の処理である
身を乾かす、洗う、乾燥させる等々
様々な段階を経て、ようやく生のコーヒービーンズは完成する
そしてそれを更に焙煎と、面倒な事この上ない
更にそこまでして作ったとしても、それが美味しい、好みの味のコーヒーとなるかは全く別問題なのだから正直やってられないであろう

「……ん、あぁ……そうな、これくらいなら……」

多分大丈夫、とスイッチオン
くるくるーっと羽が周り風が巻き起こり、ベティに向けてそよそよーっとそよがせる
……しかし突然の事、固定されていた羽がびよーんと射出されるではないか
ついでにバッテリーが放電を開始、ヤバイ
電卓に至っては常時CA◯IO表示状態なのだ、相当な重篤と見ていいであろう(ギャグ補正!)
→通信機とかは何故か大丈夫らしい

880 :桜雪 ◆Ej7mfs3xVw [saga]:2017/05/04(木) 00:01:02.16 ID:ZnXuZpP5o
>>876
差し出された相手の手を握り返す。隻腕について触れる事は彼からすれば何も無かった。
戦場に居れば珍しい事でも無い。どこぞの旅人に聞いた話では遥か西方、騎士王の統べる島には隻腕でなお騎士三人分の力量を誇る騎士がいると言う。

「そうさな。言葉にしても正解なんてないだろうよ」
「自分の中にあれば良いんだ、そう言うのは」

結局は粗末にしなければ良いのだと思っている。そうするしか他に無いのだから。

>>878
「だろうなぁ。輸入さえすればそれが一番だろうが」

アンデス山脈在住農家の方々に敬意を送ろう。

「絞めるか。よろしい、手伝おう。毟り、血を抜き、首を断つ」

そう言うと即座に細布を取り出し、たすき掛けで袖を捲る。ちなみに今日はいつもの袴や羽織は着ていない。
つまり灰色の着流し。完璧な普段着である。

881 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/04(木) 00:11:55.22 ID:rNEuVq9/0
>>879-880
―――ギィ♪・・・ギィ!?
そよ〜っと清涼を感じたのは一瞬の事 ばびょーんと羽が飛び電池が放電
電卓は天文学的数字を出すし もうしっちゃかめっちゃか!!

ロイ「・・・・・・・」
流石に俺もここまでじゃねぇよと言う視線

アキレス「ダメだこりゃ」
これにはアキレスも苦笑いである

ロイ「s・・・さぁて さっさと下ごしらえしちまうかな!!」
びみょい空気を振り払うように声を出し 逃げ惑う鶏を追いかけるロイでありましたとさ

//ではお先にノシ
882 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/05/04(木) 00:18:44.62 ID:Y3XaJLn/0
>>880
「余り、賢い方じゃなくてな」

自嘲気味に笑みを浮かべた
考えるよりも体を動かす方が先に出る質なのだ、仕方ない

「……ま、私達の命を繋いでくれるんだから」
「感謝と、それと尊敬を忘れないようにしたいものだ」

>>881
「……おかしいな、おい、古いんじゃないのかこれ?」

流石にこれは無いなと本人も思ったのか、モノのせいにしようと無駄な足掻き
ロボットに触れればそれだけで破壊出来そうな最早呪いめいた機械音痴は、真面目シチュで都合のいい方向に働かないという欠点も付随しているのであった

//お疲れ様でした、私もこれにてっ
//ありがとうでしたーノシ
883 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/04(木) 22:05:33.42 ID:C250C0dy0
【前回までのあらすじ:カノッサ、エーカーアウトキャスト、その他諸々。キナ臭い越境者事情を重く見たソーマタージとマンジュシャゲはとある作戦を立てる】
【『ゲート』を開く能力を持った人物、マクガフィン(偽名)。安全な場所=スクラップヤードへの亡命を条件に、越境者のサポートを彼女にさせる事にしたのだ】
【マクガフィンを連れてスクラップヤードまで帰るのが任務だ。一行は、そこまで彼女を護衛する事となった】


【旧日本。ヒラサカ・スロープ。核爆発によって大地に穿かれた巨大なクレーターは、荒くれ者、変質者、賞金稼ぎ、低所得者層の吹き溜まりと化した】
【この地で精製される人工ガソリンは、死の荒野と化した北半球で、ある種の通貨の様な扱いとなっている】
【行く宛のない人々はまずここや遠くに点々と存在する他の精製工場に就き、あわよくば上流階級のお零れを貰おうと目論み、そして過酷な十二時間労働で心も肉体も死んでいく】
【死者の国との境界の名前に相応しく、猥雑とし、混沌の極みと化したこの街では暴行、乱闘、私闘、殺人、流血沙汰は極々ありふれたものとなっていた】


【一行がいるのは、クレーターの底、精製工場に隣接した大きなバラック小屋。名前もない酒場は、多くの人でごった返している】
【ドラッグの煙と微かな有毒ガスの臭いの充満する、蒸し暑い店内の一角。マンジュシャゲ、マクガフィンと共にカウンター席に着いた一行の前に、ぬるーい飲み物が置かれる】

「Wトレーラーの整備とかするから消えろW…たってねぇ?」
【興味深げに周りの荒くれ者をキョロキョロするマクガフィンを諌め、素顔を露わにしたマンジュシャゲが愚痴る】
【時間を潰そうにも、この街には娯楽と言えるものは、つまらないラジオと破損の著しい旧世紀のカード、ボードゲーム、ぬるくなった酒とドラッグしかない】
【しかも一行はかなり浮いている。主にこの場には不釣り合いな小綺麗な子供、マクガフィンのせいで】


「…何か話したい事があるなら、今のうちに言いなよ。道のりは厳しいよ?乗りながら話してると、舌噛むかも」
「おお、そうじゃ!遠慮せず聞くがよい!赦すぞ!」
884 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/04(木) 22:15:41.73 ID:rNEuVq9/0
身の丈3mと少し 鍛え上げられた筋骨隆々の体にいくつも刻まれる大小さまざまな傷
簡素な麻のズボンと鞘に入った大振りな長剣

彼は人間ではない 名は捨てた 今の彼は種族名を表す『ギガース』

一行が浮いているのはきっと子供のせいだけじゃない こいつがいるからでもある
あの後車を飛ばし ここまでやってきたところで車を整備するということで足止めを喰らっている

あの時は銛で随分と穴だらけにされてしまったから 整備は大変そうだ

『・・・・・・・・・。』
温い酒で喉を潤すが クライアントは会話を御所望 だがこの男 口下手なのだ

何を聞けばいいのか 顔にはだs・・・眉間に皺を寄せて考え

『御趣味・・・ハ・・・?』
まるでお見合いの席のような質問をし出したぞ!!
885 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/05/04(木) 22:18:50.54 ID:Y3XaJLn/0
>>883-884
「……けほ、けほ」
「空気が悪いっすね」

様々な、それでいて体に悪いという事では共通しているであろう要素を体内に取り込んで少し噎せた
ぬるーい何かを一口啜るが美味しくはない
因みにアルコール分が含まれる飲料であろうとも、その量に問わずほとんどを分解出来るラスボス体質である
悪目立ち要員として加勢している、大きな紫紺の外套が揺れている

「話したい事っても……そうっすねぇ」
「……あとどのくらいかかりそうなんっすか?」

ギガースの問い掛けを待ってから、そう切り出した
886 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/04(木) 22:36:40.72 ID:C250C0dy0
>>884-885
「いきなり攻めてくるな?お見合いか?」
「趣味は昼寝じゃな!あと人間観察」
【片目だけのジト目を向けるマンジュシャゲと、吞気に返すマクガフィン】
【心なしか周囲の目が増してる気がする。彼の体格と、ユノの外套で目立っているのだ】

「具体的には言えないが…順調にいけば、一週間以内には目的地には着く予定だ。
 …順調にいけば、な」


【なんとなく、周囲のヒソヒソ声が大きくなるのが分かるだろう】
【判定:聴力→耳が良ければ、周りの荒くれ者共の話が、こちらの事だと分かるだろう】
【気の弱そうな、薄汚れた労働者たちが店から出ていく。それと入れ替わるように、ピリピリした雰囲気の連中が入ってくる】
【彼らはみな銃、鈍器、刃物、違法サイバネ義肢を持ち、自分以外が全員敵だと言わんばかりに目を鋭くする】

【汚いバーテンがボロボロの紙と一行を、離れたところで何度も見比べ───】

「…テメェら賞金首のアバーッ!!」
【BLAM!!ショットガンをカウンターの裏から引っ張り出したバーテンの頭が爆ぜる。荒くれ者──賞金稼ぎの銃撃だ!】

「こいつらだ!!カモだぞ!」「抜け駆けしてんじゃねェーッタンカスゥー!」
【店内の全員が殺気立ち、こちらに銃を向ける!サツバツ!】

【いつの間にか一行の首に賞金がかけられていたのだ。刃物が突き出され、鈍器が振るわれる!】

「順調にはいかないらしい!!」
887 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/04(木) 22:46:56.34 ID:rNEuVq9/0
>>886
『・・・・・・・?』
マンジュシャゲのジト目であるが ギガースは首をかしげるのみ
ギガースにお見合いなんぞという文化は無いのだ

そんなこんなしていると なにやら行儀の悪そうな連中が入ってきて バーテンの頭が爆ぜる
こちらに用があるらしい

『・・・・・』
刃物が突き出されるが長身巨躯が故のリーチの長さを利用して相手の頭上から手を伸ばし首根っこを引っ掴むと

『邪魔ダ!!』
ギガースの怪力を使ってならず者を人間こん棒とし 振り回して敵を打ちのめそうとする
888 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/05/04(木) 22:47:41.46 ID:Y3XaJLn/0
>>886-887
「あ、私もお昼寝好きっすよ」
「一週間っすかぁ……長いような短いような……?」
「……ん?」

とまぁ、バーにてそんな呑気な会話をしばし楽しんでいれば急変する空気
聴覚は人より遥かに鋭い、故にその変化には敏感に反応を示す
そしてバーテンの視線の先をチラリ、疑惑は確信に変わった

「……らしいっすね!!」

刃腹を叩き受け流し、鈍器を蹴り付け身を守る
そして荒くれの一人の、サイバネティクス強化された部位めがけて鋭い馬蹄蹴りを繰り出した
そこは強化され、強みであると同時にだが破壊出来れば一気に優勢を掴める場所でもあると踏んだのだ

889 :NGC 2237-9(ネブラ) ◆cK8gsQd9sc [sage]:2017/05/04(木) 23:04:12.12 ID:1+4ts26Qo
>>886-888
一群の喧騒が耳に入ったネブラは、興味本位で近くを通る人に状況を尋ねる
「すんません、あの騒ぎはどうしたんですか?
……はー、なるほど、つまりはいつもの光景なんですかこれ………」

するとゴロツキに囲まれた来訪者の武力の高さと格好によりこの街の住民ではないと分かると、周回の見物人を押し退け身を乗り出して酒場の様子を見に来た
(なんやあの人ら……!明らかこの世界の住民ちゃう………
もしかしたら………別世界の…………!)

「すみません!!そこのよく分からへん人達!!」
そして来訪者達に向かって叫ぶとゴロツキの1人を押しのけようとした

//こんな感じでしょうか…!すみませんが初参加かつ文章が短く繋げにくいでしょうがよろしくおねがいします!
890 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/04(木) 23:13:32.08 ID:C250C0dy0
>>887-889
「大人しくグワーッ!?」
【刃物を持つ手が掴まれ、次の瞬間には宙を舞う!振り回される賞金稼ぎは他の者を巻き込み、数秒後には意識を失う】
【人間こん棒はギガースの、他のメンバーの周囲の連中を叩きのめし、道を作る】

「グワーッ!?」
【SMAAASH!サイバネ部位がひしゃげ、火花が散る!】
【ユノの思惑通りだ。ブレードを持つ手が勝手に開き、動かなくなる。粗製なサイバネパーツは、いともたやすく壊れる!】

「ダッテメッコラー!?ミセモンジャネッゾコグワーッ!」
【押しのけられ、マントラめいた罵詈雑言を飛ばしたゴロツキの側頭部にチェーンソーが深々と食い込む!ゴア!】
【誰であれ、自分の獲物に手を出そうとする奴は殺す。叫ぶネブラを店内の荒くれ者共が睨む!】

「越境者か!?ちょうどいい、手伝って!」
【BLAMBLAMBLAM!!拳銃を乱射する眼帯の女性がネブラへ怒鳴り返し、店外へ駆け出す!】
「聞きたいことがあるなら、こいつらを切り抜けてからだ!」


「付き合いきれん!とっとと逃げるよ!ついてこい!!」
「逃げるが勝ちじゃ!あのおっかないのの所までゆくぞ!」
【BLAMBLAM!拳銃を引っ手繰ったマンジュシャゲが入り口付近の邪魔者を撃ち殺す!】
【今や店内は荒くれ者共が取り分を争い、殺し合いへと発展している!サツバツ!】
【小脇にマクガフィンを抱えると、ドアを蹴破り店外へ。後から気づいた何人かが手に得物を持ち追いかける!】
891 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/05/04(木) 23:21:24.79 ID:Y3XaJLn/0
>>889
「私達の事っすか?」
「後でいいでしょうっすか、今ちょっと手が離せなくて……!」

事は既に大騒動の鉄火場にあるのだ、ゴロツキの斬撃を受け流し拳を振るう少女

→見た目ちんまりとした銀髪の少女だが、その喧嘩力は非常に高い
 その世界の標準からズレた出で立ち、高い戦闘力、異質感として別世界からの来訪者であると踏むには充分な要素であろう

>>890
「逃げるんっすか!?」
「ラスボスはそんな……あぁ、もう、仕方ないっすね!」

逃走の選択にやや不服そうではありつつも素直に従う
面倒毎全てに対して正直に相手をしていては身が持たないと知っているのだ

「ぃよいしょっ!!」

踏み鳴り、周囲に小規模な揺れを巻き起こしバランスの崩壊を狙う
更に建物そのものや、周囲のテーブルなんかを破壊したりして追跡の道を悪路とさせながらマンジュシャゲに追従
892 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/04(木) 23:29:11.63 ID:rNEuVq9/0
>>890
振り回すごとに武器から苦悶の声が響き こん棒から紅い汁が迸るが気にすることはない
適当に周りの有象無象を蹴散らした後 逃げるということなので入り口に向かう 

そして退店の際後ろを振り向き

『返ス・・・!』
大きく振りかぶり 後続めがけてこん棒を投擲 改めてマンジュシャゲを追いかける

>>889
『貴様モ・・・越境者カ・・・?』
背丈320p 長身巨躯で右腕のない男が 状況のわかってないであろう男に対して質問する

『貴様モ仲間ト見ナサレテイルヨウダ 死ニタクナケレバ ツイテクルカ?』
と提案してくる
893 :NGC 2237-9(ネブラ) ◆cK8gsQd9sc [sage]:2017/05/04(木) 23:29:49.01 ID:1+4ts26Qo
>>890 >>891
「アババババ!!?なんていうんやったっけこういうとき、えーとオタッシャデーサヨナラー」
女性に言われるままゴロツキを蹴り倒し

「イヤー!」
と叫びながらホルスターからピストルを抜きゴロツキに向かってトリガーを引いた
「………ちゃう?wasshoiやったかな?」

店内に銃声が響きゴロツキの頭が爆散し、血が床に飛び散る

「あー、外の世界の女ってやつは、みんな逞しいもんなんか………」
勇敢に立ち向かう少女達を見つめ苦笑いを浮かべた
894 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/04(木) 23:55:48.22 ID:C250C0dy0
「ソーマタージに連絡はついた!急いで戻るぞ!」
【携帯電話(越境対応のハイテク品)をポケットに突っ込み、マンジュシャケが叫ぶ】
【雑多なゴミや浮浪者でごった返した坂道を一行は駆け上がる!】

>>891
「アイエエエエ!?」「地震!?マズい…」
【地面が揺れ、バランスを崩し転倒する追跡者!暴発した弾丸がボロボロの家屋に傷をつけ、突如火が噴き出す!】
【更に破壊されたあばら家の二階から、ライフルでユノを狙ってた老婆が、建物ごとクレーターの底に沈んでいく。マッポーカリプス!】
【破壊した建物内の火器やボンベは、ある種のバリケードとなり追跡者の足を止めていく】

「気を付けろ!この近くにガソリンタンクがある、あんまり無茶はするなよ!」
【マンジュシャゲが鋭い蹴りを放ちながら叫ぶ。広範囲への破壊は、この付近一帯が吹き飛びかねない】


【その時である!】
【SHHRR-KROOOM!!ユノの側をかすめ、廃屋に人の頭ほどの穴が開き、爆発!】
【前方、数百m先。この集落には不釣り合いな、近代的な装備をした人物あり】
【彼の抱える単発式レールガンの砲撃だ。マトモに食らえば死は免れない】

>>892
「ワドルナッケグワーッ!」
【今や血で血を洗うキリングフィールドと化した店内は、ギガースの人間こん棒だけに構っていられる人間はいない】
【一振りごとに誰かが死ぬ、また別の誰かが開いた空間に殺到する!】


【マンジュシャゲを追うギガースの横合いから、粗末な小屋を突き破り突っ込んでくる2m弱の偉丈夫!】
【全身のほとんどを重サイバネ置換した、スモトリ崩れのバウンサーだ】

「ドッソイ!ドッソイ!」
【甲高い声を発し、ギガースを押し倒そうとするバウンサー】
【見るからにパワータイプの彼に挑むだけの自信も実力もあるようだ。重機めいたパワーと質量で押し倒し、全体重をかけて骨を砕こうとする】
【彼の体重はサイバネ機構と自前の筋力により、恐るべきものと化している。倒れれば危険だ】


>>893
『タフガイ気取り!邪ァ魔ァするなァ!!』
【紫色のモヒカンと合成音声を興奮に震わせ、退廃ハードロッカー被れが唾を飛ばして叫ぶ】
【サイバネサングラスが威圧的な「KILL」というドット文字を表示し、手に持った得物を振りかぶる!】



【ロッカー被れの武器───危険な火炎放射ギターが、炎を拭きながらネブラの頭をカチ割ろうと迫る!】
【ふざけた武器と侮るなかれ。猛烈なジェット噴射の乗ったそれは、生半可な鈍器ではない】
「オレの素晴らしいロックで死ね!」
895 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/05/05(金) 00:10:23.80 ID:NbUSGPpS0
>>893-894
「逞しいなんて、そんなぁ」
「……!」
「来ましたっすよ、生き延びて下さいっすね」

褒められている訳ではないのにニヘラと破顔、どうやら天然らしい
だがしかしネブラと少女、それぞれに危機が迫れば凛然と変わる

「……遠距離武器っすか、もう……!!」

電磁プラズマ化した軌跡の空圧を頬に感じ歯軋り
ユノは武器を持たない、そして遠距離攻撃を極めて苦手としているのだ
故にそのムーブは単純なモノであった

「……ラスボス……」

ぐ、と腰を落とし脚に力を込め構える
大腿直筋が膨張、爆発的なパワーを秘め直後に解放
残像と足跡、踏み抜く地面の飛沫だけが彼我の距離間に辛うじて映る
そう、届かないのなら届く距離までを迫ればいい

「……縮歩崩拳っっ!!!」

そうして瞬き程のか細い時の切れ目の後、レールガンスナイパーの眼前に姿を現し全霊の拳を持ってして歓迎!
その歩みは大地を縮退させるが如し、その拳は天土万崩の如し!
これぞラスボス・縮歩崩拳(しゅくほほーけん)!!
896 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/05(金) 00:11:11.21 ID:9f4vFNEg0
>>894
武器を捨ててトレーラーに向けて駆ける一行
すると一行の邪魔をするかのように迫る複数の陰

自分にはいかにもなパワー系 力では五分か 向こうの方が上かもしれない

だがこのギガースは体に見合ったパワーと 体に見合わぬ技術を周到した戦士だ
故にパワーではなく技量勝負に出ることにする

突っ込んでくる相手の右腕 それを自らの左腕で抱えるように取り
更に相手の右足を自らの左足で払い 相手の右腕の肘と肩に体重をかけて関節を決めながら 相手を顔面から地面に着地させる

それは相撲の小手投げと呼ばれる技法

これで相手の腕を粉砕しつつ 相手の体重で相手の顔面を地面で摩り下ろしてやろうという魂胆である
897 :NGC 2237-9(ネブラ) ◆cK8gsQd9sc [sage]:2017/05/05(金) 00:18:08.47 ID:YHxPAlSxo
>>892
「ぅおっ………!なんやねんおまっ………アッハイ」
謗りを吐く前に大柄の男の圧力に勝てず思わず頷いてしまう
(なんなんやこの人ら………もしかして話しかける相手間違えたんちゃうか………)

大軍のギャング共を意図も問わずになぎ倒す個性的な集団と混ざり、面目躍如の彼らと共闘し達観していた
(めっちゃ強いな……さっきまで袋のネズミやったのに悪党共が一掃されるやんけ………)

>>894
すると大きな揺れと共に
「っづァッ!?」
瞬間、後ずさりをし炎を纏ったギターが鼻先を掠める

「なっなにすんねん!!ギターは振り回すもんでもましてや燃やすもんちゃうわ!!」
冷や汗を大量に流しながら必死のツッコミを吐き
「あーあー!!もうめちゃくちゃや!!ほんまお前ら力任せか!!」
と大きく叫ぶ

「俺は戦う気はないわ!まずお前みたいなサイバーパンクウーマンなんかと戦ってたら命何個あっても足りひんねん!」
必死で弁解し女性の横をすり抜けながらショットガンを取り出す

当たるか………!ショットガンから三発の弾を撃ち向こうの敵軍をミンチに変える!!
898 :『It’s A Long Road』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/05(金) 00:34:41.01 ID:qbukGQ8o0
>>895
「コンタク…ッ!!」
【レールガンを捨て、ホルスターから手りゅう弾を引き抜いた男の動きが止まる】
【ヘルメットとバイザーに隠れているが、驚愕の表情を浮かべているだろう】

「グワーーーッ!!」
【バイザーのド真ん中にユノの拳が吸い込まれ、血を吹き出して後方に吹っ飛ぶ男】
【あばら家に突っ込み、出てくることはなかったが、転がった手りゅう弾は爆発!さらに微かに漂う有毒ガスに引火!】


>>896
「グワーッ!?」
【SMACK!サイバネフレームが体内でひしゃげる!腕関節破壊!】
【尚ももがこうとした、その腕が空しく宙を切り、顔面が地面に叩きつけられる!】

「アバババーーーッ!?」
【おお、ブッタ!スモトリの顔面が削れ、髑髏めいた銀色の合金骨格が露わになり、倒れる!】


>>897
『ファック!ユー!』
【ギターの先端を向け、ロッカーが唾を飛ばして怒鳴る!本体のレバーをいじった次の瞬間!】
【轟!!先端から噴き出す恐るべき焔!火炎放射器だ!】
【高熱でネブラを焼殺しようとしたその時、彼のショットガンが火を噴く!】

『アバーッ!!アアアーッ!アアアアアーーーッ!!』
【KABOOOM!ギターに散弾が当たり爆発!炎が四方八方に飛び散る!】
【火達磨になったロッカーは頃がいながら坂を転がり落ちる。クレーターの底へ、ガソリンタンクへ】



「何か嫌な予感がする…。急ぐぞ」
【遠くからヘリのローター音が聞こえてくる。逃走劇はまだ終わりそうにない】


//いったん〆 絡みありがとうございましたー
899 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/05(金) 20:10:06.10 ID:NoqNngtSo
>>868

 イムカと血徒の打ち合いは合を重ねる度に徐々に天秤が片方に傾いていく。

≪リフラクターシールド:ダウン≫
「!?」

 イムカが大きな動きで首筋の延びた手カタナを避ける。
 危うく頚動脈を寸断されるところだった。細かい傷も増える一方である。

【元々、イムカの格闘スキルと現在の状況は咬みあっていない。彼女は多重思考による読みと一撃の威力に傾注している】
【ゆえに単純な自力の勝負となる打ち合いとなると劣勢になるのは明らかだった】
【そもそも、防御に重きを置いてどうにか捌きっつう戦っているからこそ未だに持っているという現状である】

 しかして、凄まじい勢いと攻撃が交差する台風のような状況だ。
 その中に飛び込むのは中々にリスクの高いことであったろうが、ひいらぎは既に決断している。ゆえに。

「!!」

 ひいらぎの跳躍。瞬間、イムカはことさら大きく振りかぶり隙を見せる。
 これを好機と取った血徒が腹部に向けて鋭い爪の一撃!貫通殺狙いだ!

「化勁・纏!」

 それをイムカは腕の回転でいなす。代償として左腕の肉をごっそりと持っていかれたが…!!

【これで次は血徒に隙が出来た。これにて――】

「グウウウォォォッ!!」

 背中を大きく切り裂かれ、おぞましい量の血液が噴出する。
 ひいらぎが与えた傷が深い。なにより戦局にあっては深刻そのものであった。
 その傷口は修復を既に始めているが、ダメージから瞬時に立ち直れるはずもなく――

【イムカが寸勁により血徒の心臓を内部で爆裂させて決着となる】

 心臓が破壊された瞬間に血徒の全身が血と灰となりバラバラに吹き飛ぶ。
 威力によるものではない。敵が求め続けた吸血鬼の最期らしい最期であった。

「…ふう、どうにかなったな。助かったよ」

 裂傷による出血と、汗が滲む頬の拭うと、イムカはようやく大きく息を吐くのであった。

「しかし、できそこないにしては質が良すぎたな。ちょっと調べてみる必要がありそうだ」

【そうして、この事件はいくつかの謎を抱えたまま終幕となる】

//ではコレニテー!ンシ
900 :『攻撃衛星司令基地探索』 [sage]:2017/05/05(金) 22:21:30.16 ID:FV2xvL1io
【これまでのあらすじ】

とある大破壊後世界(ポスト・アポカリプス)の廃墟から、有用なテクノロジーを回収する。
言ってしまえば、カノッサが日常的に行う、異世界からの技術入手を目的とした、何てことのない任務。
それを、ハイ・テクアレルギーの『ミクラガルズ賢人会』が発令したことは、聊か奇妙なことではあったが――。
ともあれ、同団体が保有する転移門を用い、目的の世界に一同は越境することに成功した。
賢人会からの出向してきた人物は二名。エージェントである『ナチグロイシ』及び、警察用アンドロイドの『ホワイト』である。
一同は廃墟群を探索していたが、ある時強烈な、放射線を含む砂嵐が発生。
その砂嵐に乗り、未確認のミュータントXが襲来し、一同と交戦。その後、『ナチグロイシ』が行方不明となってしまう。
『ホワイト』が彼女の反応を探査すると、彼女の反応が、残存警備システム及びミュータントの巣になっていると推測されている――
――攻撃衛星司令基地にて、あったのだという。

「最重要タスクが追加されました」

「エージェント・ナチグロイシの救助任務を皆さんに追加オーダー致します」

「これは大変なことですので、承諾していただけることを期待します」

これまで、戦闘時以外はモブ兵隊A君レベルの服装と外見だった『ホワイト』はそう発言して一同を見渡す。
この時ばかりはヘルメットのバイザーを上げて、少女の顔を覗かせている。
901 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/05/05(金) 22:29:08.72 ID:NbUSGPpS0
>>900
「……状況は大体、把握致しました」
「無論です、微力ながらお手伝いさせて下さい」

今まさに越境の扉を開きやって来たのは半人
ふた振りのブレードを腰に帯び、スカーフめいた黒い布は赤い風に揺れてたなびく

「ミュータントの拠点内部へと侵入、ナチグロイシ様を救出」
「ミュータントの個々、及び総戦力が未知なのはネックではありますが……」

ただしかし、その程度で半人は救出を諦めないし仮に絶望的な数値がもたらされたとしても然りであった
力強く頷き、同行を肯定
902 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/05(金) 22:35:13.75 ID:qbukGQ8o0
>>900
【ホワイトの報告を聞き、思わず神妙な表情を浮かべるソーマタージ】
【食べかけの缶詰肉を地面に下ろすと、ホワイトの素顔を真っ直ぐ見据え、溜め息混じりに口を開く】

「…ミュータントの犇めく巣に、生きてるかどうか分からないやつを助けに行けと?
 けったいな…。俺たちだけじゃ厳しいだろう。応援を大至急呼べ」


【ミュータントに捕まった人間がどうなったかは、腐る程見てきた。介錯も、殲滅も、その都度やってきた】
【生きていたとしても、心か身体に深刻な傷を負っているだろう。危険を冒してまで助けに行くのは気が引ける】
「人間じゃない?いいんだよ細けえ事は……」

【冷たく言い放つと、フォークで缶の中の固まった肉をほじくり出し、篝火に当てるのであった】


【……が、缶詰肉を貪る、その手が数分後止まる。しばし考える様に炎を見つめ、側に丸めていた襤褸布を体に巻く】
【舌打ちを漏らすと、頭を数度掻き、ホワイトを指差す】

「割に合わない仕事はこれっきりだ。それともし、あの時代錯誤のステレオ魔女がヒドイ目に遭ってたとして、それを『終わらせる』のを邪魔してくれるなよ」
【襤褸布のフードの奥から剣呑な眼を向け、ブツブツ呟きながら問題の場所へ向かおうとする】
903 :『攻撃衛星司令基地探索』 [sage]:2017/05/05(金) 22:48:22.09 ID:FV2xvL1io
>>901

「感謝致します」

そういいつつ、何故かじぃ、と見つめる。
それから、何度か頷き、人差し指を指し(スゴイ・シツレイ!)

「ぴ。あなたとは何か共通点があるものと分析致します」

「この任務が終われば良好な友人関係の構築ができるものと期待します」

……謎のポンコツ気味アンドロイドは、今度は友達が欲しいらしい。

>>902

「否定(ネガティブ)。エージェント・ナチグロイシはタフなおとぎ話の魔女です」

「自動修復ツールもありますので、生存している可能性は高いものと分析します」

こころがどうかどうかは、さてはてこのポンコツには難しい話らしい。
意図的にそちらに触れず、『生きている』可能性が高いことを主張。

そして――

「状況記録、これが『ツンデレ』であると仮記録いたします。あなたに感謝を」

「向かいましょう。目的地は衛星司令基地【イプシロン】。10分のドライブです」

ぶるん、とこれまで使ってきた4wdのエンジンをかける。
ルーフにガトリング砲までついている優れものだ。残弾はさっきの戦闘で結構減らしたが。

――

さて、10分弱のドライブの後に、その軍事基地の廃墟はあった。
正面ゲートがあったと思しき場所には、巨大な氷の杭が地面から伸びるように突き立ち……
……先ほど戦った、トンボのような、ヒトのような、奇妙な姿のミュータントXが刺さっている。
ナチグロイシの魔術で間違いない。どうやら、激しく抵抗したようだ。

「……状況観測。現在地、基地正面入り口前」

「正面入口、致命的崩落無し。侵入可能です」

「それとも、迂回しますか?」

一同はさてどうするか、ホワイトは振り向いて確認する。
904 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/05/05(金) 22:56:28.82 ID:NbUSGPpS0
>>902-903
「ソーマ様っ」

咎めるような口調、半人にしては珍しいモノだ
とはいえそれを成すというのは、その相手に対して一定以上の信頼を置いているが故である
そうでなければ人見知りでチキンな半人に、そのような真似が出来る訳がないのだ

「……え? あ、は、はい、ドーモ……」
「ふふ、よろしくお願いしますね?」

そんでもってから、ホワイトの突然の切り出しにはたじろぐも一瞬
微笑みかけて、軽く頭を下げた

それから基地の廃墟

「……ん、これが……」

ミュータントの氷像を見て声を漏らす
なんとも言い難い造形であった、冒涜的と言えばいいのだろうか

「一刻も早い救出が望ましいかと」
「……正面突破を提案します」

結論としては真正面からの中央突破である
905 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/05(金) 22:57:09.63 ID:qbukGQ8o0
>>903
「タフな海のおとこもサメに喰われれば死ぬし、タフなメキシコのせんしもサソリに刺されて撃たれれば死ぬ。魔女も同じだろう?」
【まぁその後の事はその時考えればいい。そこまで面倒見切れないし】

「次ふざけた事を言ったら、貴様の頭の中の思考回路をここでは言えないようなモノの中に移して酷使してやるぞ」
【酸素供給機を装着しながら、低い声で返す。ともあれ、助けに行くのには同意したようだ】

「ワオ、ガトリングじゃん。これちょっと貸してくれよ」


【氷の杭に突き刺さったミュータントを引っ張り千切り、残骸を眺めて分析】
「……一般的なミュータントだな。厄介で、クソキモい、一般的なヤツだ」

「お前の大事な魔女、ドラキュラでも好きなのか?死体を掲げるのは俺も好きだが」
【サイボーグの怪力で、ルーフのガトリング砲をもぎ取ろうとしながら軽口】
【逃げてるうちに巣の中に迷い込んだのだろうか。流れ弾(氷?)がこっちに来ない事を祈る】

「昔ながらの作戦だ。刀と根性で、正面から押し通る。異論は?」
906 :『攻撃衛星司令基地探索』 [sage]:2017/05/05(金) 23:11:53.76 ID:FV2xvL1io
>>904-905

「肯定(ポジティブ)では正面から突入します」

「有害ガス、可燃ガス、検知されません。私の後ろからついてきてください」

ライフルを構えつつ、ホワイトが先頭になって入口から中に。
なお、ソーマはガトリングをもぎとり、とてもマッスルな武装を携行することができた。
給弾ボックスもいっしょにもいでベルトか何かで固定しちゃえば残弾をそっくりそのままもっていける。わお。

「エージェントの残留魔翌力を検出。中にいることは間違いな……エネミー。10以上!」

床、天井。
それらに張り付き、這いつくばり、こちらを見つめる目。
それらすべてが、先ほどのミュータントである。
羽を震わせ、不快な音を立てて威嚇し――飛び掛かってくる!
攻撃手段は肥大化・硬質化した爪、及び牙。
そしてもうひとつ、トンボの尾のように変化した下半身はよくしなり、先端に毒針がある。
907 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/05(金) 23:21:07.91 ID:qbukGQ8o0
>>906
「何事もやってみるもんだ」
【咎めるタェンティースに肩を竦め、もぎ取ったガトリングを弄り、中に触手を潜り込ませ配線の代わりとする。これで撃てる】
【襤褸布を裂き、ハーネスに給弾ボックスを固定。準備は万端!】
「改めて言っておくが、俺はやると言ったらマジでやるからな。そこんとこだけ覚えとけ、俺も覚えとく」

「チェーンガンを持ちなよ。冗談だ」


「見りゃ分かる!」
【BRATATATATATATATATA!!室内を照らすマズルフラッシュ!飛び交う弾丸!】
【ガトリングが弾を吐き出し、接近される前にミュータントを皆殺しにしようとする!】

【が、いくらサイボーグでもこれだけの重火器を操る事は出来ない】
【撃ち続けていく内にブレは大きくなり、半ばバラ撒く様にして弾が放たれる】
「ああクソッ!もっと銃を持ってくるんだった!」
908 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/05/05(金) 23:23:00.79 ID:NbUSGPpS0
>>905-906
「……」
「……それ、重くないですか?」

ミュータントを見たソーマタージの反応に言葉が出ない
なるほど、これが普通なのかと少し苦笑を浮かべる以外にはなかった
その辺は耐性と免疫の差であろう
取り敢えずでっかい銃みたいな、鉄の塊を担ぐ彼に小首を傾げた

「……分かりました」
「多いですね、しかし……!」

そして接敵、10を超える敵影、倍以上の数の悍ましき瞳
それでも半人は怯まない、片腕を翳しタクトめいて泳がせれば透明なる刃が虚空より六振り出でる

「……退けぇっ!!」

六の刃が幾何学模様の軌跡を螺旋状に描きながら宙を舞う
半人は通常武器での遠距離攻撃手段を持たない
魔力的要素であるイヴィアの虚刀を振るうのだ
片手に月光、もう片手に赤刃を抜き放ち撃ち漏らしに対しての迎撃態勢を取った
909 :『攻撃衛星司令基地探索』 [sage]:2017/05/05(金) 23:36:17.98 ID:FV2xvL1io
>>907-908

ソーマが大雑把にガトリングで『掃き』
タェンティースが刃で『集める』

「お掃除がお上手ですね、お二人とも」

実際、車載機関砲と不可視の刃に対応できるミュータントは皆無であった。
ソーマが箒の役割、タェンティースがちりとりの役割をすることにより
あっという間にこのフロアにいたミュータントは、すべて肉片となった。
爪、牙、毒針はどれも脅威ではあるが、耐久力はヒト並なのが祟ったのだろう。
外皮もトンボのようであれば、まだ話は違ったかもしれないが……。

「損耗無し。進みましょう」

内部は損壊が激しく、元がどうだったのか、思い描くのは難しい。
恐らくは受付カウンターがあったらしきところを通りすぎ、身分認証ゲート痕を通り――
奥に奥に進むにつれ気温が低下。ミュータントと、警備ロボットの残骸が、氷の礫に貫かれた状態で発見されることが増える。

「……異変探知。階下に大型熱源。巨大生物が存在すると思われます」

「その付近に、真逆の低温の物体……エージェントのものと推測。しかし、断定はできない」

「B1への階段を……エレベーターは電源が落ちているようです」

しかし、ここまで歩いたのだが、階段が見つかってない。
道中の、崩落して入れない部屋のどこかに階段室があったのだろうか。
さて、どうしたものか。別の階段を探すか、どこか床が崩れているところを探すか……それ以外か。
910 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/05/05(金) 23:42:24.85 ID:NbUSGPpS0
>>909
「ふぅっ……」

鎧袖一触、しかし魔力の消耗は半人にひたいの汗を拭わせる
元来科学サイドの住民であり、総魔力量としては少ないのだ

「……」
「……冷えますね」

奥に奥に、進みながらひとこと
半人の無機的な部分としては迎合すべき現象である
機械に熱は大敵なのだから

「階下?」
「ふぅむ……」

先ずは階段を探すか、それとも別か
しかしここは敵陣の真っ只中、しかも救出が遅れれば遅れる程よろしくない
故に半人の提案としては

「……赤刃のエネルギーの開放で、穴が開けれるかを試してみても?」

アラクレームの赤き刃の内部ジェネレイターに蓄えられた破壊的エネルギー
それの解放により、ショートカットの作成をとの事だ
911 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/05(金) 23:46:56.43 ID:qbukGQ8o0
>>908-909
「重いに決まってんだろうが。見て分かんねえか?」
【「何言ってんだ」と言いたげな目を向け、ガトリングから手を放すソーマ。ウザい】

「それはそうと、ハンカチでも服でもいいから何か布ないか?ちょっと貸してほしい」
【言われるまま差し出したが最後、先程のクリーチャーの体液を拭わされることになるぞ!】
「手が汚れちゃってさ…」

【ゴトン!空転を終えた銃身が床に落ち、大きな音を立てる】
【弾切れだ。鈍器にするにも重すぎるので、ここに置いていく】
「ポイ捨てサイコーってな。どうだい君たちも一丁」

「とてもハンディか?ウケねえな」


「……床をぶち抜いて、その大型熱源とやらに落下攻撃でもするか」
【フン、と鼻を鳴らし、赤い刀を引き抜く。今出せる全力を入れれば、床を少しばかり切り開くぐらいはできなくもないが】

「もっといいアイデアは、そこのおっかない女に聞け。俺より直接的で、威力高い攻撃できんだろう」
912 :『攻撃衛星司令基地探索』 [sage]:2017/05/05(金) 23:55:41.12 ID:FV2xvL1io
>>910-911

「……」

満場一致で床を抜くことが確定。
ソーマが行うと本人の負担がやや大きそうだが……
恐らくタェンティースならそれよりは軽くやれるだろう。

床の素材は重歩行時用ビニル床。その下に鉄筋コンクリート。である。
ビニル床に熱エネルギーを加えてそのままコンクリごと斬ろうとすると、とても臭いので注意だ。
臭いに我慢すればとにかく切断ができる。巨大な熱源――

――大型のミュータントだ。腐り、爛れた巨人。
何かと何かが融合したようにも見えるが、何なのかはわからない。
その貌らしき位置に口と目以外の器官はなく、複数の疣のように突き出る突起は人の顔にも見える。

「――エージェント、ナチグロイシを確認。生きています」

そして、その腐った巨人のすぐ近くには、巨大な六角柱の氷柱がある。
その中に、あのステレオタイプの、子供にしか見えない魔女の姿があった。
恐らく、緊急避難的に自らを閉じ込めたのだろう。助けがくることを期待して。
913 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/05/06(土) 00:02:56.91 ID:OrenskIs0
>>911-912
「アッハイ……」
「ハンカチですか? どうぞ……あっ……」

ガトリングをポイっちょ捨てるソーマタージにペンギン模様のハンカチを手渡す
ベッチャリと体液に塗れて戻って来た
ハンカチとは汚れるモノだ、それは分かる
しかしこうまで呆気なく、かつ壊滅的に汚れるというのは想定の外であったのだろうしばし呆然

「……では、少し下がって頂いてよろしいでしょうか」
「……こほん、行きます」

ふたりに少し距離を取ってもらい、赤刃を両手持ち
肘を伸ばし真っ直ぐに見据え、そのままナナメ下に向けた
睨み付ける先には床、一呼吸の後に

「アラク、レェェェェェッッッッムッッッッッ!!!」

破壊的エネルギーの解放、尚半人が叫ぶ必要はない
ともあれエネルギーの奔流がブレードより放たれ、圧倒的波濤となりて床を貫く
ひとりふたりならば容易に飛び込める程の大穴が穿たれ、ぶすぶすと燻る煙と嫌な臭いが立ち昇る
尚半人が叫ぶ必要はない(2度目)

「……ふぅ……」

ちょっと誇らしげなドヤ顔で、振り返るのであった(ウザい)

そんでもって?

「……なるほど、つまりは……」

この巨大ミュータントを倒し、凍てつく眠り姫を救出すればいい
両手にそれぞれ刃を構えた半人、旋風めいて巨躯へ飛び掛かり斬撃、それから素早く離脱を狙う
→巨大相手にヒットアンドアウェイを試みる
914 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/06(土) 00:09:56.15 ID:LWSIC5Xu0
>>912-913
「ウワッ、臭ェ。もっと気使うことできないか?有毒ガスとか出てないよな…」
【立ち上る嫌な臭いに顔を背け、自分のことは棚に上げ抗議。なんたるワガママ!】
【まあ道は拓けたようだ。刀を片手に持つと、意を決して飛び降りる!】


「見えた!まずはデカブツを殺せ!」
【酸素供給機の下で獰猛な笑みを浮かべ、頭から落下!不穏な輝きを放つ刀を、空中で構える!】
【落下の勢いと、ソーマタージ自身の怪力を乗せた、落下しながらの斬撃!】
【ケーキを切り分ける様に、巨人の肉体を上から下へと一気に斬り裂こうとする!】
915 :『攻撃衛星司令基地探索』 [sage]:2017/05/06(土) 00:16:19.93 ID:1ZGRmh1/o
>>913-914

「……!」

床に大穴が空き、巨人に切りかかる二人。
落下しながらの一撃はどれも、あきれるほど強力になるに違いなかったが……
刃を突き立てたところ、わかるだろう。
……激しく食い込んでしまい、思うように切れないと。
ソーマの怪力をもってしても、片口あたりから斬り進んでいき、上腕に達しない程度でもう勢いが殺されてしまう。
巨人はそこまでやられてようやく動き出し、悍ましい声で叫び声をあげつつ、二人を払おうと腕を振るう。

「5.56mm弾、効果を認められず」

上からホワイトがアサルトライフルで支援射撃を試みるが、弾丸は皮膚に埋まるばかりでどうもダメージにつながるように見えない。

「……規格外の巨大さです。脅威度、レッド。危険です」

ホワイトの手持ちの武装では有効打は期待できない。
魔女もこの巨大さに抵抗は難しいと判断したのだろうか……。
916 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/05/06(土) 00:24:04.55 ID:OrenskIs0
>>914-915
「……ちっ……!」

赤刃のエネルギー解放を先程使い切ってしまった事に舌打ち
ブレードでの攻撃は今ひとつ効力を発揮しない模様だ
振るわれる腕の範囲からなんとか逃れ、ふむと唸り改めて敵を観察

「……部位を狙ってみます、顔みたいな模様が幾つかっ!」

今可能な手段を試みる以外にはない
瘤めいて浮き上がるひとの顔と思しき部位
そこ目掛けて飛翔し、ブレードを突き立てんと刺突
917 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/06(土) 00:27:07.81 ID:LWSIC5Xu0
>>915
「アラ、コイツァヤベェな…!」
【勢いのなくなった刃を強引に引き抜いた瞬間、こちらに向かってくる巨人の腕!】

「グワーッ!」
【SMAASH!ピンボールめいて弾き飛ばされるソーマタージ!叩きつけられた壁に、浅いクレーターじみた円形の跡が残る!】
【受け身も取れず、地面に落下するソーマタージ。白い血の海が広がっていき───ガバリと顔を起こす!】


「トサカに来たぜ、クソズンビーめ!貴様は切り刻んで殺してやる!」
【顔面に流れる血を拭い、刀の血を振り払って納刀。瞳が危険な輝きを帯びる!】

「抜刀───前進───抹殺───!此れに尽きる!」
【轟ッ!低い姿勢で、刀を納めたまま駆け出す!瞳の光は、赤い軌跡を残す!】

「イイイヤアアァァァーーーッ!」
【巨人の足首まで接近、その瞬間、目にも止まらぬ速さで抜き放たれる赤い刃!】
【ICBMめいた勢いのダッシュ、神速居合を組み合わせ、片方の足首を強引に傷つけて転倒させるつもりだ!】
918 :『攻撃衛星司令基地探索』 [sage]:2017/05/06(土) 00:36:39.02 ID:1ZGRmh1/o
>>916

顔面の瘤に刃を突き立て――
――大きく噴水のように血が噴き出る。
が、それだけだ。感覚が鈍いのか存在しないのか……

巨人はそれに反応したのか偶然か、何事かを叫ぶ。
言葉になっているわけではないが、精神を削る声である。

>>917

「■■■――」

巨人は腕を振り上げ、ソーマをつぶそうと振るう――
――しかし、先ほどはとりついている姿勢上避けられなかったにしろ、動き自体は見た目通り鈍重だ。
ミサイルのように飛び出したソーマを補足できず、空振りし、足首を刻まれる!
とにかく肉が刃に絡み、押し戻し、うまく切れないが、居合がその切れ味を多少補強してくれている!
深くにまで刀身が食い込んだところで、もくろみ通り、やや体勢を崩す。
その際、バランスを保持しようと巨人が腕を振り回し――氷柱にぶち当たる。氷柱は一撃で砕ける!
さらに、結局転倒!
【状況的に、地味にソーマ、タェンティースは下敷きの可能性が出る】

「奴が死んでないのに出したな! そりゃ私はばあさんだがな、もう少しヒロインらしく助けてほしかったって言ってる場合じゃないなとにかくありがとうよ!」

氷柱が砕けたので、魔女が出てくる。
消耗している様子なので、戦力増加したわけではない。

「エージェント・ナチグロイシの確保を確認。退却を進言します。その対象Xは現状では火力が不足しているものと思われます」

ひょい、とホワイトは穴からロープを垂らしてくれる。
逃げに徹すればおそらく逃げ切れる……車まで逃げることができれば確実だ。
さて、どうしたものか。
919 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/06(土) 00:46:09.43 ID:LWSIC5Xu0
>>918
「もっとヤベェぞこりゃ…!冗談だろ!」
【強引に刀を振り抜く、血と脂が飛び散り、地面を汚す!】
【斬新をする間もなく、頭上に迫る巨人の肉体!咄嗟に飛び離れることで、アレの下敷きは何とか回避!】


「貴様ごとあの氷で殴り殺してやろうと思ってたんだがな!もう出てきたのか?」
【ナチグロイシに怒鳴り返し、顔に飛び散った血脂を拭う。目標は回収できた、とっとと逃げねば】

「早く逃げるぞ。走れるな?走れるよな??良し」
【顔をズイッと近づけて威圧。勝手に納得すると、垂らされるロープに一足先に駆ける】
【問題は、彼の体重(200kgオーバー)を支え切れるかだ】
920 :『攻撃衛星司令基地探索』 [sage]:2017/05/06(土) 00:54:57.00 ID:1ZGRmh1/o
>>919

「走れるさ。ありがとうよ! すぐ逃げるぞ色男! ああくそっ、ああ畜生!」

ロープ君はただの綱ではない、この手の状況のための救命ロープである。
ホワイトの基本装備セットの中にあって幸いであった。
ソーマとタェンティース、ナチグロイシの三名をぶら下げて、ひっぱっても、何とかなるレベルの優れものだ。
……え? だいぶ悲鳴をあげていて、一部切れそうになっていた? そこは見なかったことにせねばならない。

腐った巨人が体勢を立て直し、逃げられたことに気が付くと施設を破壊しながら追ってきたのだが……
一同はどうにかこうにか車で逃げ出せたことだろう。

――

「今回ばかりは死ぬかと思った……あんみつを奢ってやろう……」

安全なところにたどり着いたのち、そんな微妙なお礼を確約されるのだが、それはまた別のお話。
921 :ひいらぎ [sage]:2017/05/06(土) 05:42:02.48 ID:fACeSSkDO
>>899
【吸血鬼は少女が背後から攻撃を仕掛けようとしている事に恐らく気付いたイムカ氏の作戦により故意につくられたわずかな隙を狙い腹部に抜き手のような攻撃を仕掛ける】

【が、当然イムカ氏も攻撃が来る事自体は予測は出来ていたらしく軽々とは行かないが吸血鬼の放った抜き手を受け流した】
【その代償としてイムカ氏の腕の肉の一部が抉られてしまうが吸血鬼の注意は完全にそちらに向いている為少女にはまったく気付いていない様だ】

くたばれこの化け物が!!!!

【叫び声と共に少女は刀を吸血鬼の背中にふりおろした】

【斬撃はほぼ無防備だった吸血鬼の背中をとらえた】
【激痛に顔を歪ませながら吸血鬼はこちらを向き少女に攻撃を仕掛けようとするもその隙をイムカ氏が見逃すはずもなくイムカ氏の放った攻撃により心臓を破壊された吸血鬼は断末魔の悲鳴と共に血や灰となり爆散する】

…ようやく倒したみたいじゃな…やれやれじゃ…

【息を切らしつつ辺りを見回し】

…しかしえらい数の犠牲者が出てしもうたのう…相手がきゅうけつきじゃとわかっていてしかもしっかり準備して下位の者一体を相手にこれとは…これがあのまな板娘(おい)のような(多分)上位の存在が相手だったらどうなっておったか…

【今この場にはいない相手を無意識にでぃすり(?)つつ色々と後始末を行う少女であった】

/超お疲れ様でした!
922 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/06(土) 22:09:17.21 ID:doNOKEh70
【端午の節句!!】
ロイ「屋根よ〜り〜高〜い鯉の〜ぼ〜り〜♪」
世間では五月晴れの中を泳ぐ布の鯉が泳ぎ回り 鎧兜に身を包んだ人形が飾られる季節

狭間のスクラップヤードでもそれにあやかろうということになったのだが

ロイ「ふはははー! どうよ渾身の作!!」
ふんぞり返るロイ その視線の先には 全長10mは在ろうかという超巨大鯉のぼりが 風を受けて悠々と泳ぎ

アキレス「ベティかっこいい〜」
―――ギィ♪

ベティはボロウズに作ってもらった鎧兜に身を包んだフルアーマーベティに変貌を遂げていた

共同風呂にはショウブの葉が浮かび 柏餅が山と積まれる五月のスクラップヤード 他の越境者はどのようにその時を過ごしているだろうか?

923 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/06(土) 22:22:06.81 ID:LWSIC5Xu0
>>922
「マジ?もうこどもの日?早くない、マジ?」
【目を細め、風を受けて靡く鯉のぼりを眺めてボヤくソーマタージ】
【なるほどカレンダーを見れば、もうそんな時期だ】

【念の為狂った体内時計を参照してみるが、そちらもドンピシャ。一日遅れたぐらいだ】


「ここ最近ドタバタしっぱなしのスッチャカメッチャカ大騒ぎだったからな…。
 いまいち実感湧かないが、そうか、休日か」
【柏餅を葉っぱごと咀嚼し、感慨深げに呟く】
【「SNSのアイコンにしてやろう」と、宙を泳ぐ鯉のぼりを撮影し、ロイ達の元へ】

「よう。お前作ったのか?この鯉のぼりに、あの鎧。ワオ」
924 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/05/06(土) 22:22:21.56 ID:OrenskIs0
「よーするに、柏餅食べ放題の日って事でオッケー?」

出で立ちだとか名前的にも一応、そういった文化に理解がありそうなものの全くの未知である七八
そも、現実とは乖離したファンタジー世界なのだからそれもまた仕方ないか

「……凧揚げとは違うんだよね?」
「鎧兜って、ベティ、合戦にでも行くの?」
「……あ、あれってもしかして軍旗みたいな……?」

しかしどうにも導き出した答えにも納得がいかない様子
ただまぁ、モシャモシャと食べ放題な柏餅の山を前にすればご機嫌ではあった
925 :NGC 2237-9(ネブラ) ◆cK8gsQd9sc [sage]:2017/05/06(土) 22:27:37.99 ID:gnkYCMt4o
>>922
「子供の日………かあ
19歳って子供って名乗っていいんか………」

上を眺めると鯉、鯉、鯉、タイが空を泳いでいる
桜が空を舞う季節を過ぎれば魚が舞う季節がやってくる

その中に一際大きい鯉が泳いでいるのを見つけた
「でけえあの鯉!もうリュウグウノツカイサイズやんけ!!」

近くまで寄ってみるとより迫力のある鯉に歓声をあげる
926 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/06(土) 22:37:38.67 ID:doNOKEh70
>>923
ロイ「鯉のぼりは俺 鎧はボロウズ」
ソーマタージの視界の端でボロウズがサムズアップしている

―――ギィ!!
どうだすごいだろーと言わんばかりにハサミを振り上げるベティ その甲羅にカシャカシャと滑らかに駆動する装甲がかぶせられ
まさにフルアーマーベティといった装い

多分にているかもしれない参考画像

http://livedoor.blogimg.jp/dol_aty/imgs/9/3/93a0066a.jpg

>>924
ロイ「そこにあるだけだがな」
ドンと渋い渋い緑茶を進呈しながら言う

―――ギィギィ♪
合戦に行く様子はないらしい だが強そうにドレスアップされてご満悦なようだ

アキレス「凧あげって・・・あれだろ? 凧」
そういえば最近巨大凧につるされて3m下の地面に落下したニュースがありましたっけ?

ロイ「そっちは作ってねぇな 今から作ると後日になっちまう」
残念でした

さて 大量に作ったはずの柏餅 セキトリもかくやな大皿にこんもりと乗ったそれはあといくつ残っているやら?

>>925
ロイ「俺の祖国じゃ15で成人だ」
アキレス「スペイン王国は18で成人だよ〜」

ロイ・アキレス「つまりお前は子供じゃない」
ビシリと現実を突きつける2人であった

ロイ「どうだ三徹と仕事の依頼料をすべてつぎ込んだ鯉のぼり―!!」
寝不足でおかしなテンションになっているらしいロイ 褒められてご満悦の様だ

ロイ「まぁお前も柏餅喰え しょうぶ湯に浸かれ 今日は端午の節句だ」
927 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/06(土) 22:46:40.56 ID:LWSIC5Xu0
>>926
「器用なものだな。俺も鎧作ってもらおうかな…」
【大きいとはいえ、蠍用の鎧をわざわざ作る器用さには素直に感嘆の息を漏らす】
【なんかどっかで見たような気がしてくるが、本人(蠍)が楽しいならいいのだろう。多分】

「ところで、キッチンには出入りしてないよな?結構。風呂にもまだ入ってないよな?
 そのままもう…二、三時間ほど後回しにしといてくれ。理由は聞くなよ」


「そういえばあの鯉のぼり、シーズン過ぎたら畳んでポイだろ?なんか勿体ねえな…。
 何かに使えねえかな。具体的には、人を殺せてチョーイカすやつにできないかな」
【ガラクタに腰掛け、柏餅片手に煙草をふかして呟く。あれだけ手の込んだものだ、防虫剤と一緒にしまい込んでおくのもなんか勿体無い気がする】
928 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/05/06(土) 22:49:15.31 ID:OrenskIs0
>>923
>>925-926
「え、ウソ、知らないの私だけ?」

この場の全員の反応を見てから少し慌てた
境界線が揺らいでから、世界間の本来不可侵であるはずの壁が薄れてから既に長い
それはあるべきはずのない文化交流を巻き起こして、混在としたカオスとなりつつある
そんな中で知らない事柄のひとつやふたつは当然なのだが、それでもみんなが知ってて自分だけ知らないのはやっぱり慌てる

「……うー、なぁんか不覚な感じ……」

心境めいて苦々しいお茶を啜りながら苦笑
フルアーマーベティの甲羅を撫でようとして鎧に阻まれ、仕方なく柏餅をひとつ差し出した

「……ふむーん、ともあれおめでたい日だってのは理解したよ」

半分程をむしゃこらした所で唸る

「こどもの日って事はあれだ、私なんかを敬う日だって事だよね」

結局いつもの感じの唯我独尊、にんまりと笑みもうひとつ柏餅に手を伸ばす
929 :NGC 2237-9(ネブラ) ◆cK8gsQd9sc [sage]:2017/05/06(土) 22:53:54.43 ID:gnkYCMt4o
>>926->>928
「俺んとこでは20やねんけどなあ…………まあ18なった時点で大人扱いされたし」
残念そうに柏餅をたべながら
「………うまい。ジャポネーゼカルチュア〜ンはすばらしいな」
よく分からない英語を発する

大人とも子供とも捉えられない年齢は、色んなものに興味を持っていた
「じゃあもう今日から二十歳って名乗っとこう。酒もタバコも吸われへん19歳とかクソッタレやわほんま………」

「子供は万々歳やで、なんでもねだったら親が買ってくれるやん……俺なんか近所の親父に超スーパーロボット模型ねだったら頭はたかれたわ……」
930 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/06(土) 23:01:27.64 ID:doNOKEh70
>>927
俺も鎧作ってもらおうかな
その言葉に反応したボロウズ スススス・・・と音もなくソーマタージに接近

ボロウズ「どのような・・・形状に・・・しましょう・・・?」
メモ帳を取り出し準備万端

最近は銃ばかり作っていたので そろそろ刀剣やら鎧やらを作りたいお年頃なのだ!!

ロイ「よく分からんが・・・鯉のぼりは畳んでしまって来年また飾るさ そんなに有効活用したいなら霧の塔に頼んでみたらどうだ?
   よいこにしていたらきっとまたサンタクロースが来てくれるかもよ?」

>>928
アキレス「なんだ四五六タンおっくれってる〜今ナウなヤングにバカウケだぞ★」
なんか妙な言い回しのアキレスは放っておいて

―――ギィ♪
ベティちゃん 鎧をカシャカシャ鳴らしつつ四五六に接近 嬉しそうに柏餅を受け取り食べ始める

そしてもう一つ柏餅に手を伸ばそうとする四五六だが ロイがその皿を掴んでシゴロ君も手から遠ざけてしまった

ロイ「お前を子ども扱いしてもいいが もし子ども扱いするのならこれ以上はご飯が食べられなくなるから食べちゃダメっていうぞ
   大人なら自己責任でいくら食べてもいいがな」

四五六に究極の選択!! はたして自分をこどもあつかいするか 大人扱いするか?

>>929
ロイ「そうか お前はもう大人だったのか 一本吸うか?」
といって取り出したシガーケース 中には紙巻きたばこが入っている

ロイ「正直越境者になった時点で年齢なんてあってないようなものだからな 俺は随分老け込んだが 他の奴で一行に年取ってるように見えないのもいるし
   なんなら酒もどうだ? 五月は子供の比だから酒が飲めるぞーってな」

大人扱いするということで酒やたばこを勧めるオッサンなのであった
931 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/05/06(土) 23:10:00.74 ID:OrenskIs0
>>930
「うー、いーもーん、流行りに流されないんだー私はー」

とまぁアキレスと言い合いをする程度にはぐぬぬな状態だったらしい

「……美味しいねー、もう一個……ありゃ?」

快調に食べ進んでいて、ベティともそれを共有
さぁもうひと食べしようかと思った矢先、取り上げられてしまう柏餅達

「えっ……な、なにぃ!?」
「……そ、そしたら、大人だし!」

大人大人ー、と言いながらロイに縋り柏餅を食べようと
因みに止まり木同盟の中、スクラップヤードに集う内の常識的な年の取り方をしている中では最年少組に入ってはいる
932 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/06(土) 23:16:17.83 ID:LWSIC5Xu0
>>928
「逆になんでお前が知らないんだ。そういうの祝ってそうな雰囲気と名前だろう」
【なんとなく、七八のイメージから知ってると思っていたのだ。特にこういう行事は】
【ヒーローの着ぐるみの中を見た子供の様な、失望の混ざったジト目を向けるのであった】


>>930
「えーっと黒っぽくてー、なんか燻っててー、全身甲冑でー……」
【指を折り、つらつらと要望を述べていくソーマタージ。出るわ出るわ無茶振りの数々】
【数分にも及ぶ要領を得ない説明の末、ボロウズのメモ帳を一枚引ったくり、ペンでサラサラと下手な絵を描く】


「まあ大体こんな感じだ。クールだろ」
【彼の意見とイラストを統合すると大体こんな感じ→ttps://www.mamegyorai.co.jp/images/full/470595-1.jpg】
933 :NGC 2237-9(ネブラ) ◆cK8gsQd9sc [sage]:2017/05/06(土) 23:21:49.27 ID:gnkYCMt4o
>>930
「おっ!いいんすか!じゃあ有難く一本ちょうだいして………」
ロイからタバコを一本貰いぎこちなくライターで火をつける

「はーん煙ってこんなン""ッッゲッホッッ!!!」
最後まで話しきることなく煙が口に入り苦しくむせる

「ヴッエ"ッホッ煙草まっず!!人類こんなまずい煙吸ってるんか!!」
思わずタバコを落としそうになりながらも口を抑える
「はーこりゃ肺を悪くするわな……煙草吸えたらかっこええのになー……ッゴホ」
渋い顔をしながらタバコを吸う
「はあ…大人の道ってきびしいですね………俺もうずっと純粋な子供でいたかった………」

>>931
「七八ちゃん大人なってもろくなことないで絶対………」
ニコチンの詰まった煙を無理矢理吸いながら論する

まだ日本で成人式すら迎えていないのにまるで修羅の道を歩んだような死んだ目で見つめていた

>>932
横からメモ帳を覗き見してみるとあまりにも無茶苦茶な設定に思わずイギリス製大阪人の血がツッコミを興した
「なんで鯉からこれが出来上がるねん!!アダマンタイト製鯉のぼりか!!」
934 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/05/06(土) 23:31:19.11 ID:OrenskIs0
>>932
「名前で判断するなし」
「……むしろソーマが知ってる方がびっくりだよ」

戦闘時以外はむしろツッコミに回る事が多いソーマタージに対して
多分七八も常識人的な意味では間違ってはいない
しかしその常識自体が故郷の世界を中心に考えている節がある
序でにいうと、幾ら常識人側にいるとはいえ七八は忍者()なのだ

>>933
「ちょっとちょっと、いきなりやめてよ何それぇ」
「……タバコ? あぁ、紙巻の……?」
「絶対強いやつじゃん、臭い凄いし」

ロイから手渡されたモノだと知って苦笑
因みに七八、忍びの技能として薬煙草での鎮静や高揚を身に付けていたりする
→その辺の常識はファンタジー世界基準なのだ
935 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/06(土) 23:32:43.44 ID:doNOKEh70
>>931
ロイ「・・・・・・ふっふっふっふっふ そうかそうか 大人じゃ自己責任だよなぁ」
とてもいい笑顔で大皿を元に戻す 何事も飄々としている四五六の御し方見つけたり と言わんばかりの笑みだ

ロイ「それじゃこれからは子ども扱いはしないし 子供枠でイベント優待もしないし クリスマスにプレゼントもないな なにせ大人だもんなー」
とてもいい笑顔で言ってのけた

―――ギィ♪
そんなことはつゆしらず 柏餅に舌鼓を打つ子供代表のベティであった

>>932
メモをひったくられて何かを書き記すソーマタージ それを受け取り

ボロウズ「・・・・腹 腕 桃が鎖のように見えますが・・・全身甲冑?」
ボロウズは訝しんだ

ボロウズ「それでは・・・前払いとなりますが 以下がしますか?」
請求書を切るボロウズ そこには一式鎧を伸長すrに当たって 少なくない金額が書き込まれているが はたして?

―――ギィ♪
なおベティちゃんの鎧はロハである 子供だからね 仕方ないね

>>933
ロイ「半年ぐらいもらえればミスリルを繊維レベルまで引き伸ばして織り込むことも出来るんだろうがな・・・」
なおこの男1人ではできない そこにいる蜥蜴の職工ボロウズとの2人作業ならばの話である

>>933
ロイ「おっと 新成人には刺激が強すぎたか?」
タバコも慣れれば様々なフレーバーを楽しむことができるだろうが それを感じることのできる舌を持ち合わせているだろうか?
男がむせながら煙草を吸う横で 実に美味そうにたばこを吸うロイであった

ロイ「まぁそういうな 大人になることは決して悪いことではない」

小さなショットグラスを傍のスクラップに置き 透明の瓶から液体を注ぐ

ロイ「俺の作った密造酒だ よかったら飲んでくれ」
純粋な好意で酒を勧める

なお度数50%の蒸留酒である

大人だからね しょうがないね
936 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/05/06(土) 23:37:59.68 ID:OrenskIs0
>>935
「なぬぅっ!?」
「ぐ、は、ハメられた……」

大人って汚い、とさめざめと泣く仕草
因みにちゃっかり柏餅はむしゃこらしている所を見るからに嘘泣きなのは確実であろう

「くそー、美味しい思いさせて貰ってたってのにー……」

いいもーん、と不貞腐れながら柏餅を宙に放り投げる
上を向いて口を開いた、見事に吸い込まれていくお餅

「他の人に貰うもんねーだ」
「……ねー、アキレスー?」

ロイと行動を共にする事が多いアキレスに擦り寄る作戦
猫撫で声と全力の甘え顔! 忍びの本領発揮!()
937 :NGC 2237-9(ネブラ) ◆cK8gsQd9sc [sage]:2017/05/06(土) 23:44:25.54 ID:gnkYCMt4o
>>934
「しっかりしてんね。思ってんけど外の世界の女達が逞しすぎて男の面子丸つぶれやな………」

男(主にネブラ)の立場がなく軟弱な自分が不甲斐なく思う
いかに自分がぬるま湯に浸かっていたかしみじみ感じていた

>>935
注がれた酒を匂うと、あからさまに度数が強いおびただしい匂いが充満する
「ヴっ……明らかにこれ度数強いヤツでしょ!こんなんロシアあたりの人が飲む酒じゃないですか!!」

思わず後ずさりして鼻をつまむ
匂っただけでも酔ってしまいそうだ
「水99%割りにしてくださいよ!俺梅酒ソーダでも酔ってしまうんですよ!」

「あとどうミスリルを組み込んだら鯉のぼりがウルトラ防具に変わるんすか……とんでもない技術力持ってますね………」
半分尊敬と半分呆れが入った顔で呟く
938 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/06(土) 23:49:14.91 ID:LWSIC5Xu0
>>>>933
「なッ なんだてめーッ!?人の妄想ノートを覗くんじゃねーッ!」
【ネブラのツッコミに思わず怒鳴り返すソーマタージ。いきなりのツッコミを受け、赤い瞳に驚愕と憤怒の色が宿る!】

「…あ?よく見りゃ、この辺じゃ見ない顔だな。どいつが次にくたばるか賭けてるんだ、賭けたいから名前を聞いても?」
【一瞬で気持ちを切り替え、長身を生かして狂気を湛えた赤い瞳で頭から爪先まで眺める。挙動不審】

「“先に名乗らないとかマジ?礼儀なくてムカつくー”ってしたり顔で言われても腹立つから先に言っとく。
 …ソーマタージだ。ソーマタージ様、ソーマ、ミスターファーレンハイト、ネオ、キャプテン…好きなように呼べ。どうせ偽名だ」
【革手袋に覆われた右手を差し出し、肩を竦める。薄汚れ、ボロボロになった白いコートの裾が、動きに合わせて揺れた】


>>934
「だってお前…漢字名だろ?オマケにニンジャときた。ならそういったの知ってても……。
 イいや、思ってた以上に不毛かもな。やめる」
【考えたら、彼女も異世界の人間なのだ。こちらとは、同じ言葉と文化があっても、アメリカとイギリスぐらいの違いがあるのだろう】

「俺?そういった文化に触れて育ってきたからな。…中学生から。
 ロイのやつがやる行事の、多分九割は俺も知ってる。いつでも小遣い片手に頼ってくれてもいいぞ。“ソーマタージ様、あの奇妙な風習はなんですか”ってな」
【胸を張り、威張り散らすソーマタージ。実際どうにか調べてみれば分かるが、彼は元はアジア系の人間だ。こういうのに詳しい】
「……八割、いや七割だったかもな」


>>935
「そ、パツパツにならない程度にフィットする全身鎧……金取るのか?」
【怪訝そうな顔を浮かべ、ガマ口財布の中を見る。レシートしか入っていない】
【以前のエーカーとの戦いと、越境先での買い食いが祟って金はもうない】

「…宵越しの金は持たない主義なんだ。代わりにどう?愛のハイタッチ。両手でしちゃうよ」
【財布を後方に投げ捨て、両手を顔の横で広げるソーマタージ。本人も許されるとは思っていない】
939 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/06(土) 23:58:34.83 ID:doNOKEh70
>>936
ロイ「ふっふっふ・・・大人は汚い生き物なのだ」
なんか調子を合わせて不敵な笑みを浮かべてみるテスト

だが汚い流石ニンジャ汚い ロイを諦めアキレスに鞍替えしていく姿にロイも苦笑である

そして当のアキレスであるが

アキレス「アキレスアイ・・・!」
なにやらかっこつけた姿で四五六の頭の先からつま先までをスキャンし

アキレス「もっと起伏があったら効いたんだがなぁ」
残念 四五六には大人の色気がなかった!!

―――ギィ・・・
そんな状況を見てベティちゃん 四五六にご愁傷さま と言わんばかりにハサミを振り上げたそうな

>>937
ロイ「しょうがないやっちゃなぁもう・・・」
ショットグラスの酒を半分ぐらいまで減らし ガムシロップと炭酸水を注ぎ

掌でショットグラスに蓋をするように持ち上げ グラスの底をドンとスクラップに叩き付ける
衝撃で弾ける炭酸

ロイ「ホレ飲め 度数は下がってんぞ」
ずずいと進呈

ロイ「まぁ俺ドワーフクォーターだからな ふつうの人よりは鍛造技術に優れてんのよ 多少の武具ならボロウズ無しで作れるし メンテなんかもやってるぞ」

>>938
アキレス「ソーマよぉ あまり無駄遣いが過ぎるとまた嫁さんに怒られっぞ 俺やだよあの正気度減りそうな声聞くの」
鎧ははたして必要経費に含まれるのでしょうか?

ちなみにボロウズは眉間に皺を寄せている

アキレス「しかしソーマが中学出てたなんて知らなかった 最終学歴幼稚園中退に賭けてたのに丸損じゃないか」
と軽口を行ってみるテスト
940 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/05/07(日) 00:05:10.70 ID:VKuLawoD0
>>937
「やだなぁそんな」
「私みたいな大和撫子は、男君を立てるモノなんだからさー」

ケラケラ笑いながら七八
その言葉は無論本位からくるモノではない

>>938
「……それ言ったら漢字圏のひと達って文化共有してる訳じゃないでしょ……?」

苦笑ながらのツッコミ、そういうモノなのだ

「へー……」
「あ、じゃあアレはなんなの?」
「ロイがたまにやるさ、魂よナントカ山を目印に登ってけー、みたいな」

と、ここでいきなり難易度の高い出題である

>>939
「んっ?」
「やだちょっと何さ……」

改めて注察されればたじろぎ、唇を尖らせる
飄々とした忍び、四五六七八の仮面で覆ってはいるが一応、その本質は十代半ばの少女なのである故に仕方ない

「……ぅぐぅっ!?」
「……あ、私には、未来がまだあるし……!!」

残念無念な体格は全体的に極めて細い
ぐぬぬと歯ぎしり、柏餅をやけ食いする七八であった
ベティに回る分は、いつもよりちょっと少なかったと言う

//すみませぬがお先にっ、ありがとうでしたでするー
941 :NGC 2237-9(ネブラ) ◆cK8gsQd9sc [sage]:2017/05/07(日) 00:08:27.04 ID:qc+pBvBYo
>>938
「……あー、じゃあソーマ君かな?俺はNGC22……ネブラってゆーねん」
登録番号を言いかけ、長いことに気づき言い直し、ソーマと握手を交わす

「んー、ところで、ソーマ君は常に妄想ノートってのを持ち歩いてんのかなー?」
ニヤニヤした顔でソーマを見つめ、少し面白げに問いかけ、握手した手を肩に回そうとした

「ふーん………見た目に対して面白そうなノート持ってるねー。中身をちょっと見してもらっても?」
まるで思春期の中学生を茶化すような口調でノートを覗きみようとする

>>939
「度数下がってないんすか………」
ずいっと勧められた酒を断りきれずに

「うおおおお大人の階段かけ登る!!」と叫びながら酒を一気に飲んだ
瞬間、顔が一気に紅潮しまたもやむせだす
「ヴォっへっッ階段ン……ころげっ落ちたじゃないすか………」
心做しか少しづつ呂律が回らくなった
「うぉぇ………ロイさん色々やばいっすね………」
>>940
(あっチョロイな………)
一瞬二ヘラにヘラと笑い返す七八を見て少し微笑ましく思えた
逞しさだけでなく年齢相応に可愛らしい部分があるのかもしれない
//お疲れ様でしたー!
942 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/07(日) 00:11:24.00 ID:YznbHHxt0
>>939
「彼女が音に指向性を持たせられるようになるまで、もうしばらくの辛抱だ。
 それまでは耳栓でもつけてるんだな。売ってやらんでもないぞ」

【鎧は必要経費に入るのか?勿論NOだ。一応防刃、防弾装備も持ってるので、鎧は趣味に入る】
【懐の中や、バックパックも漁ってみたが、出てきたのは銀紙とかそういうのばっか。是非もなし】


「残念だったな、高卒だ。俺も、お前がジェレミーの次にくたばるのに描けてたんだがな。いつ死んでくれるんだ?」
【見ろよあのボード、と示したのは、建物の外壁に掲げられた黒板】
【越境者の名前が何十人分も書かれ、その横には誰が幾ら賭けたのかが書かれている】
【例えばアキレスには九人ぐらいの人間が、「次にこいつが死ぬ」と予想して端た金を賭けているのだ。ソーマタージ?何十人にも期待されている】
943 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/07(日) 00:20:03.84 ID:YznbHHxt0
>>940
「ロイの?あれはお前…宗教的な儀礼だろ。ミサとか、日に五度のお祈りとかと同じような」
【早速答えに詰まるソーマであった】

//乙ありでしたー


>>941
「何?ゲームキュー……いや、やっぱいい」
【肩に回される手をグワシと前腕で防ぎ、片眉を上げる】
【何か余計な事を聞かれたような気がしてきた。変な事を口走る癖がある】

「悪いな。妄想ノートはもう捨てた。……日記なら毎日つけてるがね」
【読む?と懐から出したのは、ボロッボロの革表紙の、コンパクトな日記帳】
【黒ずんだ血や煤で汚れたそれは、一応まだ読める】


【問題はその中身である。汚い字で、狂人の妄想、妄言、強迫観念、パラノイアめいた文言、過去に纏わる何らかの文がビッシリと書かれたそれは、解読してしまうと精神に容赦無い悪影響を及ぼす!】
【具体的には3d6-4のSAN判定が課されるレベルの代物だ。常人に見せていいものでは無い】
944 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/07(日) 00:21:47.23 ID:rcUkvgaf0
>>940
その言葉にゲラゲラ笑う2人 完全勝利の余韻は心地よかった・・・・・

>>940
ロイ「ちゃんと度数下がってんだろ? 20%ぐらいには下がってんよ」
並の焼酎程度でしょうか

ロイ「おーけいおーけい 大丈夫転げ落ちてない登り切った お前は大人だ」
笑いながら背中をポンポンと叩く

>>942
アキレス「あと50年ぐらいかな? 俺もソーマに20ユーロ賭けてるんだから 早めにキャッシュバックさせてね」
こうして 誰が死ぬかと描けているのは きっと冗談と死ぬなというある種の応援も入っているのだろう

ロイ「さて 時間もたったし 俺はしょうぶ湯にでも使ってくるかな」

そう言って一行から離れていくのであった

//自分もこれにてノシ お疲れー
945 :NGC 2237-9(ネブラ) ◆cK8gsQd9sc [sage]:2017/05/07(日) 00:30:58.49 ID:qc+pBvBYo
>>943
「……あー、俺にはそういう趣味はないからなあ、もっと希望に満ちたモノ書いてると思ってたわ……」
ソーマの日記を見て男の一生を知る。どうやら一筋縄ではいかない人生を送ってきたのだろう
「バイオハザードを連想させられるなあ………」

「こえぇこえぇ、誰が朽ちるとか賭けだとは………俺はドブネズミになっても生き残ったろ………」
先の見えない未来に肩を落とす

>>944
「うっぷ………!!もう酒は飲まねえ……絶対飲まねえ……」
フラフラで口を抑えながらキッチンへかけこむ
すると奥から形容し難い音が聞こえてきた……
//お疲れ様でした!!
946 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/05/07(日) 22:39:30.83 ID:aubvLC6Jo
魔法世界エリュシオン 中の大陸セントラ エリシウム教皇府――

神話と魔法が実在するハイファンタジー世界、エリュシオン。
教皇府の宮廷魔術師達が越境ポータルを管理し、誰しもに開かれている訳ではないが越境を容易にしている。
だがポータルの発生により境界線が曖昧なものとなっているのか、異世界からの漂流物が比較的多いこの世界。
そうした異質なモノたちは、やはり噂にならぬ所以もなく……

『東の大陸のドワーフたちが物凄いものを開発したらしい』
『どうにも自由に空を飛べる乗り物だとか……』
『自由に?それじゃあのドワーフたちが空を飛んで、手製の爆弾を我が国の領土に落とすことだって出来ると言うのか?』
『それどころじゃない、オーク達だって翼を得て、自由にセントラを侵略出来るって話だ』

宮殿の廊下で立ち話する数人の元老院議員、その輪の中に入るのはガブリエラの近衛、エドモンドだ。

エドモンド「ふむ……では僕が教皇に派兵を進言してみましょう」
エドモンド「まぁ、ドワーフとの敵対が決定的になった訳でも無し……まずは偵察からです」

中庭の花園を眺めながらうかない表情、巨大な脳の詰まった塔が流れ着いた事件もあった。
これまでに類を見ない兵器の登場、越境者でもある彼は異世界からの干渉をまず疑ったのだ。
目には目を、毒を以って毒を制すと言う。異世界からの漂流物であった場合、”彼等”以上の適任はいない。

――東の大陸イスタ 鋼と酒の街ガルゲッツァン

エルミス「そういう経緯だ、お前達を招集したのは」
エルミス「今回の仕事はHEXA経由ではなく、ガブリエラからの勅令だ、俺だけでもやれないことは無いが、お前達の助けを借りたくてな」

ガルゲッツァンのバザールを歩きつつ、HEXAのエージェント、エルミスは状況を簡単に説明する。
彼は魔法とは無縁に見えてなかなか、エリュシオンとゆかりのある人物らしい。教皇とも個人的な”つながり”があるようで。
ガブリエラの使いっぱしりとして、イスタの新兵器の正体を探るのを手伝えという事だ。

エルミス「俺が集めた情報では、例の”乗り物”に関して……ここガルゲッツァン近辺で目撃が相次いでいる」
エルミス「回転する翼を持ち、自在に空を飛ぶ……俺達の世界で言う、ヘリコプターに近い特徴を持つ」

エルミス「エリシウムだけでなくエリュシオン全土の技術レベルでも製造することは到底不可能だ」
エルミス「ゼロからの開発という線は有り得ん、とりわけここの酔いどれたちの頭ではな。製造法が伝わったと考えるべきだ」
エルミス「金属の加工技術ではこの街のドワーフたちに勝るものは居ない、目撃場所から見ても、十中八九ここで生産されたと見て間違いないだろう」

エルミス「そんな訳で俺はこの回転翼機を……ふむ、ややこしいから以後”ケストレル”と呼ぶことにしようか」
エルミス「”ケストレル”を異世界から漂流したモノ、もしくは異世界の知識を用いて造られた存在だと予想している」

エルミス「……最悪、ケストレルの正体が現代、もしくはそれ以上の技術を用いて造られた攻撃ヘリであることも想定し……」
エルミス「偵察、もしくは強行偵察ののち、ただちに破壊することも頭に入れておけ」

バザールを抜けた民家のドアを開け、遠慮なく中に入る。
エルミスの協力者だろう、ターバンを巻いた色黒の男が、武器やら弾薬の入ったクレートを覆う布をずらした。

エルミス「荷車で大きなシェアを誇るドワーフ企業の視察という体で潜入捜査を行う」
エルミス「なるべく目立たない格好をしろ、バズーカを担いで乗り込むわけにはいかん」
エルミス「さて、俺は面が割れているだろうからな……後はジョシュアに引き継ぐぞ」
947 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/07(日) 22:47:46.99 ID:YznbHHxt0
>>946
「剣と魔法のファンタジー世界にヘリ?合わないにも程があるだろう」
【怪訝そうにフードの下の目を細め、皮肉を飛ばすのは、剣と魔法のファンタジー世界にしてみればとんでもない異物のサイボーグ】
【いつものコートは脱がれ、黒革の軽量鎧に身を包み、その上から襤褸布をマントかローブの様に被っている】
【遠くから見れば、大きなてるてる坊主じみたシルエットに見えるだろう】


「あいよ。破壊工作は好きだぜ、こう見えて」
【布の隙間から手を振ってエルミスを見送り、クレートの中を覗く】
【出来れば爆薬か、燃えるものが欲しい。具体的にはガソリンとかだ】
「と言っても、シケた魔法の国だ。贅沢は言わないがな……」
948 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/05/07(日) 22:50:00.99 ID:9sxIL/qv0
>>946
「ふむん? ふんふんっ?」
「よーするに、その回転翼機の調査と、場合によっては破壊って事っすね」

なるほどなるほどと頷き一同に着いて歩く少女
直接的にこの世界のイザコザと関わって来た訳ではないが、越境者達と行動を共にしている内に同行する事になったのだ
そしてそうなったと言うのならば全力を尽くすのが、ユノの信条でもあった

「もしその……えーと、ケストレルっすか?」
「それが越境して来たモノだってならまだいい方だと思いますっすね」

即ち、もしそれがこの世界で造られたモノであれば
既に生産する技術と力があると言う事になる、パワーバランスを容易に崩しかねない空飛ぶ騎兵が

「……武器はっ……えーっと……」

何が何やら、と取り敢えず手当たり次第小さめのモノを幾つか手に取る程度であった
949 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/07(日) 22:54:55.62 ID:rcUkvgaf0
>>946
―――ギィ?
ケストレルか? と言わんばかりにハサミを振り上げるベティ

「YESケストレル」

と応えるアキレス この世界ではDランク冒険者という微妙に低いランクな癖に先のエシュリオン動乱で魔王にとどめを刺した英雄の1人として数えられているという
どこのラノベ主人公だよと突っ込みたくなるような経歴の持ち主である

「一応破壊工作任務かもということでスプロールから色々と持ってきたけど…」
導爆線やらC4やらプラ爆弾とかいろいろである なお世界の修正力が働いている場合は持ち込みできていない

「あとは恰好か・・・」
普段の姿はファンタジー寄りの世界では目立つので この世界で購入した衣服に革のリュックで変装している
950 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/05/07(日) 23:08:03.68 ID:aubvLC6Jo
>>947
「ソレか、ミスカが言ってたヤツ」
「そんな恰好されてよォ、こちとら何て言やァいいんだ?悪の組織です、魔王連れてますってか?」

ソーマの悪役めいた鎧に溜息をつくジョシュア。彼は白のシャツに革鎧という軽装。
大方用心棒役に徹しようとしたのだろうが、周りを見てみればアラゴト得意そうな恰好した連中しかおらんではないか!

「理想的な運送手段を探してる商社って体だ、そこんとこヨロシク」

ソーマにインカムを投げつける、エルミスと接続されており、適宜アドバイスを送ってくれるだろう。
エリュシオンでは面が割れているとはいえ、彼はプロのスパイだ、大概の問題は何とかしてくれるだろう。

【武器は剣や槍、銃砲爆弾なんでもござれ、この世界で見られないものの数々はエルミスのルートから仕入れたものだろう】

>>948
「お前もまた魔王チックな……まァいいや」

「ちゃんと作戦は理解してるよな?一応俺らは商社って体だ」
「インカムを付けとけ、ヤバくなったらエルミスがサポートしてくれる」

ユノにもインカムを渡して、そうして自分は武器の仕込みに入る。
1911と小型の25mmグレネードランチャー、外套の中に隠す形で背負った。

>>949
「ユノを砲台として使えば……効果的かもな」

プラスチック爆弾を受け取って、もし離陸されてしまった場合は単なるデッドウェイトだと懸念を抱く。
アキレスのリュックに突っ込んで革ひもを引っ掛け、自らも砂岩色の外套を羽織った。

「お前が一番目立たねェ格好なのは誤算だったよ、アキレス」

普段の彼のパンクな衣装とは対照的に、この場で一番マトモな恰好をしているのは彼だ。

>>ALL
「さて、それじゃ出発だ……受け付けは俺に任しとけ、メモがある」

冗談飛ばしながらドアを開け、ドワーフの企業へと脚を勧めた。

【武器・装備の明記:装備内容によってルート分岐】
951 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/05/07(日) 23:15:52.91 ID:9sxIL/qv0
>>950
「ラスボスっす、ラスボス」
「……はーい、えーっと……じゃあこれでいいっすかね……」

魔王ではなくラスボスである、その辺が重要らしい
服装は何やらカバンをガサゴソ、ちょっと豪華に見えるチュニックとホーズ
紫紺の派手派手外套はそのままであるため、合わせた格好だ
→無理矢理見れば運送会社の見学に来てる何処ぞのお偉いさんの娘とかその辺に見えない事もない!

「……武器はあんまり持たないようにしますっす」
「苦手なんっすよね、なんというかこういうの……」

結果としては手持ち式の爆弾数個を忍ばせる程度に終わり後は無手である
952 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/07(日) 23:17:43.08 ID:YznbHHxt0
>>950
「誤魔化すのもお前の仕事のうちだろ。用心棒とか、不死隊とか、自分で考えな」
【フン、と鼻で笑うが、気にしていたようだ。おもむろに鏡を見ると、首を傾げてフードを脱ぐ】
「…今回は顔も出したし、甲冑やめてもう少しラフな格好にしたつもりだったんだが…フードが悪かったんだな」

【革鎧に括られたハーネスベルトのホルスター。空のそこに大口径の拳銃を三丁詰め、予備弾倉を十数個、ナイフを数本。それに破壊工作用のプラスチック爆弾を数個持てば、準備は万端】
【刀は嵩張るので流石に置いていく。装備は、襤褸布のマントで隠す】
「本音を言うと、核爆弾も欲しかったがな。今回はこの程度にしてやろう」


「アイアイ、こう見えても口は達者な方だ。さりげないフォローは任せときな」
【インカムを耳に付け、長い白髪を垂らして隠す。これでいい】

【一行の殿を務め、目的地へと向かう。意外と静かにだ】
953 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/07(日) 23:21:03.65 ID:rcUkvgaf0
>>950
「ジョッシュ 大変だ 今回常識枠が俺かもしれない」
なんということでしょう 上2人がスカタン(暴言)でいつものスカタン枠が常識枠に収まってしまいました

「だって…潜入だろ?」
目立たない恰好をして誤算と言われ 何言ってだと言わんばかりの表情
実際麻のシャツにズボンにつま先が金属補強されたブーツ その上から外套を羽織った形

―――ギィ!!
唯一目立ちそうなのはこいつぐらいだ

「そうだ 火をつけただけで爆破するダイナマイトも持って行こう」
後はいつもの小型リボルバーとトレンチガン そして特殊警棒でフィニッシュです
爆薬(導爆線・C4・プラ爆弾・ダイナマイト)は革のリュック トレンチガンとリボルバーは外套で見えない様に体に身に着けている
954 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/05/07(日) 23:29:54.46 ID:aubvLC6Jo
>>ALL
――ガルゲッツァン イツディシ重工本社

『おぉ、オヌシがヨルシュ殿か!待ちくたびれて7本も開けてしまったわい!!』

石造りの小さな建物、そこを通り過ぎた策に囲まれた広大な敷地がイツディシの工房だ。
全体的に背の低い建物ばかりのガルゲッツァンで、唯一4階建ての建物が存在する場所がここだ。
建物の傍の樽にもたれて干し肉をくちゃくちゃ噛んでいた髭面のドワーフが、ジョシュアの挨拶に気付き手を上げる。

「待たせてすまなかったな、”アマッツォ”のヨルシュだ。ウチで用意する物流網に相応しい車両があると聞いて来た」
「ツレが右からアマッツォ会長の娘……イウノ、用心棒のマタッジ、配達担当のアシールだ」

『勿論だとも、友よ!”イツディシ”のヴァルクリーフ・ステンビアードだ』
『ウチの車軸ならセントラの平地なんかじゃ10年経とうがヘタレねぇだろうよ!』

「ハハ、腕は確かなんだろうな?」

『疑うってのか?いいだろう、好きなだけ工房を見てってくれ!』

ガシっと握手を交わした後、難なく敷地内へと通される。書類の偽造は完璧なため、不審がられてはいないようだ。
ひとまず潜入は成功、あとはブツを見つけるだけだ。ガルゲッツァンで飛行場に出来そうな整備された土地はここを除いて他にはない。
しかしこの企業が製造に関わっているという決定的な裏付けがないため、強く出る事は避けた方がいいだろう。

「さて……どこから回ったモンかね」

周囲を見渡せばガレージのような建物がいくらか、その一つにはやたら人の出入りがある。
作業員というよりかは、車内から集まった野次馬のような感が強い。
一方で他のガレージにも目を引く要素はある。一つだけ扉が閉じられ、外から内部が見えないようになっているのだ。

「……お前等どう思う?俺はアタリだと思う」

【人だかりが出来ているガレージと、そうでないガレージ。特にその中でも厳重に封鎖されたもの】
【どちらを見に行くかで、捜査の進捗にも大きく関わるだろう。ルート分岐は多数決で行われる。】
955 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/07(日) 23:40:46.31 ID:rcUkvgaf0
>>954
「アシールです よろしく」
にこやかな笑みで従業員と握手するアキレス

さて 何やかんやあって色々とめぐることになるわけだが

「とりあえず順繰りに回ってみるか? まずは人だかりができているところから順繰りに」
と提案

なおどのルートになったとしても 従業員に対し

「なんか随分と厳重なガレージがあるじゃないか 魚人に引かせる水陸両用馬車でも作ってんのか?」
と茶化すように質問をぶつけてみる
956 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/07(日) 23:42:02.68 ID:YznbHHxt0
>>954
《マタッジ?正気かお前?》
【無表情のまま、インカムでツッコミを飛ばす。ここまでは順調だ。……ここまでは】


「あれは作業員とかじゃないな。珍しいのを見に来た野次馬とか烏合の衆っぽい。
 おそらく奴等の先に、目当てのヘリ……ケアレス?カサドレス?どうでもいい、とにかく、それがあるかもな」
【口元を隠す様に手で覆い、ジョシュアの方を向きもせず返す】
【それよりも気になるのは、もう一つのガレージの方だ。厳重に封鎖された扉は、いかにも怪しい】

「俺の見立てでは…あっち、あのガチガチに塞がれてる方に、ケサ…もういい、ヘリを造る事の出来た何かがあるね。
 俺はあの塞がれてる方を見たいね。結局のところ、元を断たねば意味無いだろう」
【封鎖されたガレージへの侵入に一票】
957 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/05/07(日) 23:45:34.74 ID:9sxIL/qv0
>>954
「ドーモ、カイチョーの娘っ……です」

っすだのなんだの体育会系モードを無理矢理引っ込めて咳払い
ともあれ工房のモノを見る限りでは気の良さそうな、特に奸計や虚言とは無縁の人達に思える

「……厳重に目隠しって……」
「でも、結局は飛んだら見えちゃうっすもんね?」

結局は人目に触れるのだ、ならば人集りのある方から取り敢えず見てみようじゃないかとの事らしい
958 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/05/08(月) 00:02:08.20 ID:EMuh322Vo
>>956 >>957
エルミス「ジョシュアに言え、ヤツの即興だ」

ソーマタージのツッコミにエルミスも思わずため息。
絶望的ネーミングセンスと、偽名なのに本名を匂わせている。コンバット越前のようなものだ。

「ケストレル。ホバリングする鳥の名前だ」
「俺もそう思う、で……あの厳重に封鎖されてる方は……恐らくそォだな」
「目撃情報が出てるようなモンを秘匿するハズもねェ」
「あるとすれば本命は向こうだろ……行くぞ」

ジョシュアもユノやソーマと同感らしい、足並みそろえ人だかりの方へと向かう。

>>955
『よろしく人間さん、もうちょっと筋肉付けた方がいいぞ?』

がしりと握手すればその手がマメだらけ、ハンマーを握り続けてきた職人の手だと言う事が判るだろう。
腕や指は太く短いが、そこから想像もできない程繊細な作品を造り出すものだ、ドワーフという種族は。

『あぁ、あそこはユキトのラボだ』
『集中したいとか言って引きこもってるから、近づくんじゃないぞ!』

アキレスの問いには隠す素振りもなく回答をぶつけた。ユキトという人物の研究室らしい。
エリュシオンでは珍しい名、おそらくは……

>>ALL
一行がガレージへと近づけば、段々と歓声は大きくなってはっきりと聞き取れるようになる。
それに混じって何か甲高い、気体を噴出するような轟音が鳴り響き始めた。

『”ブレイズゼロ”が飛ぶぞ!』
『ヒュー!』

「ブレイズゼロぉ……?」

ジョシュアが顔を顰めると同時。ハンガー、否、ガレージからゆっくりと現れたるは回転翼を備えた小型の航空機だ。
木と軽量の金属で出来たフレーム、車輪がいくつが付き、小型のエルロンのようなものが見られる
回転翼は動いていない、動力を備えていないのだろう、後方からガスを噴き出して推進力としている。

「あー、エルミス……目標を発見、典型的なジャイロコプターだ」
「動力は何だ?ジェットか?小型だ、写真はもう撮ったよな」

目標は古典的なジャイロコプター、小型軽量の航空機だ。
爆弾と言わずとも、ライフル数発で落ちるようなシロモノである。
ゆっくりと敷地へと進出後、平らに均したそれを滑走路代わりに空へと駆けだした。
959 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/08(月) 00:09:46.28 ID:op67ypOr0
>>958
「いやぁ〜これでも鍛えちゃいるんですがね〜やっぱりドワーフさんにゃ勝てませんわ」
軽くヨイショしつつ握手を返す

(ユキト・・・ユキト? 珍しいな エシュリオンじゃ聞かない名前だ)
なんとなーく察する 多分越境者

さて デカイ声援が聞こえてきて近づいてみれば ブレイズゼロとやら飛ぶという声

「すんげ 航空機だよ」
こっそりスマホを取り出してその雄姿を激写する

「で? 噂は本当だってわかったわけだが どうすんのアレ?やっぱデストロイ?」
と確認を取る
960 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/05/08(月) 00:12:05.29 ID:5RijYqtQ0
>>958
「……あれを壊しちゃうんっすか?」

飛行機械としての出発点たるそれは軽快に、そして叡智を誇るべくして飛び立つ
それが例え越境者の助力があってからこそのシロモノであろうとも、破壊してしまうのはなんだか勿体無い気がしているらしい
どうにも悪者じゃなさそうな職員や職人、それらを複合してどうにも手出しし辛そうにしている

「それに今やったら……完全にお尋ね者っすし……」

周囲は通常の職員達ばかり
彼等を相手にする訳にはいかないし、事情が事情であれど事を起こせば国際問題にもなり兼ねぬ

「……あ、なんなら向こうのその、ラボの中の人をやっちゃうってのはどうっすかね?」

どうやらユノの中ではその方が手っ取り早く安全だと判断された模様
961 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/05/08(月) 00:13:19.65 ID:PvpaDUMV0
>>958
「多数決って良いよな?反論考えるの面倒でも決めてもらえる」
【軽口を飛ばし、人だかりの方に向かえば、一際歓声が大きくなる】


「オイオイオイ……段階を践めよ、段階を……。
 最初は気球とか…あるだろ、そういうの」
【空を飛ぶ目標を眺め、眉間に皺を寄せる。こんなんだったら、ライフルでも持ってくるべきだったか】
【バックパックから爆弾を取り出し、外套の中でこっそりと操作を開始】
【指示があれば、すぐさま爆弾を作動、目標に向かって投げつけ、空中で爆破するつもりだ】

「依頼主の戦力を知らないからなんとも言えないが……アレは脅威になりそうか?」
【油断なく目標を捉えながら問う。とてもじゃないが、あの程度なら何か悪いことする前にぶち壊されそうだ】
962 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/05/08(月) 00:26:26.33 ID:EMuh322Vo
>>959
「いや……ガルゲッツァンはマフィアがシメてる、いきなり銃を抜きゃ激戦になるぞ」

ジョシュアは静かに首を振る。今回の目的はあくまでも偵察と、ケストレルの正体を暴く事だ。
まだ存在が確認できたばかり、他にもまだ調べる事はある。
製作者、運用目的、軍事転用の可能性、エリシウムへの敵意の有無……

>>960
「……ユキト、そいつに接触する必要があるな」

ジョシュアは小さく頷く。攻撃しないことにも、製作者に接触することにも同意だ。
腕を組んでケストレルの行く末を見守る。軽快に飛ぶ鳥は、まるで争いの気配は感じさせない。
武器の一つすら搭載していない、進化の始点。白いキャンバスだ。

>>961
エルミス「いや……まだだ、まだ機体の存在を確認しただけだ。早まるな」
エルミス「あのサイズではペイロードも相当限られているだろう、オークどころか爆薬樽の搭載すら厳しそうだな」

「だが油断ならねェ、あいつはプロトタイプだ。改良すればオークを積めるヤツだって出てくるだろォな」

ソーマに交戦を控えるよう忠告するエルミス。ジョシュアも今は静観するようだ。
しかしこれで確実に回転翼機のプロトタイプが完成したことが白日の下に晒された。

>>ALL
『ん?誰かオレのこと呼んだ?』

ジョシュアがユキトの名を口にしたその時、一行の背後から声が掛かる。
振り返ればそこには何というか、主人公然とした格好の少年。
決してガラの悪くない顔立ち、威厳のない顔つき、無難な少年誌風ヘアスタイル。

隣には露出度の高い鎧を着たありえない髪色の少女と、背の高い咬ませ犬風三枚目の男を連れて、
そうしてなにやら、三人が三人、「また騒がしいのが来た」的な顔をしながら現れたのである。

『ドワーフじゃないわね、それにこの辺じゃ見ない顔……』
『ユキト、きっとお前の噂を聞きつけたんだよ!』

『うーん……お客さん、ですよね?困るなぁ……あれ、余り大したものじゃないんだけど……』


「……」
「なんだァ……?てめェ……」

ジョシュアは一目で本能的に苛立ちに似た感情を憶えたようだった。

//つづく!
963 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/08(月) 23:02:04.58 ID:ZFDNCmL0o
【責務ばかりが積もる政治将校ライフ】

「………」

 24時間働けますか?を地で行っているどころか、
 フツーに24時間など軽くオーバーしている気すらあるこのイムカ=サン。

【世界修正力はこの超絶ワーカーホリックに異を唱え、どこぞの世界にぶっ飛ばすことにしました】

「むっ…」

 複数のホロディスプレイの情報を読み取り、手配をこなしていたイムカは、
 己の手先が一瞬ブレたのを感じた。越境兆候…それもランダムジャンプの類だ。

【世界により瑕を与えられた越境者はゲート移動とは別に時折、このような理不尽を喰らう】

「この感覚…恐らくは4時間以内か」

 そうと分かればイムカは速攻でスプロールにおける己の不在時のルーチンを伝達。
 終焉の遠未来宛には己が帰還できなかった時のための手配と遺書の送信。
 それを滞りなく終える。何しろ長期不在ならまだしも最悪は宇宙空間に放り出されてENDだ。

【さて…どうなるかな?と装備を整えて越境の準備を終えたのであった】

 −−−−−−−−−−

【とあるファンタジー世界】

「で、だ」

 やたらと鉱山が連なる山脈遅滞。平民エリアでさえ煉瓦の家屋が連なるそれは、
 素材からなるサップーケイさを連想させない建築技術の粋が凝らされてあり、
 それが貴族などの上流階級クラスのエリアにあっては大理石なども使われて峻厳な美しさすら齎していた。

「金属の王国か?懐かしいな」

 かつてイムカはここでミスリル鉱石獲得のための巡礼クエストをこなしており、
 多少は顔も効くはずである。少なくとも辺鄙な土地に放り出されるよりは選択肢も多いはず。が、

「…むっ?」

 革袋を漁る。路銀の類が無い。越境時に分解されたか?
 電子的マネーならばうなるほどあるが、当然このような世界では紙くず以下のただの情報である。

「どうしたものか…いや…」

 思い出してみれば、この国はたしかドワーフの人口分布がかなり多かったはず。
 イムカの目が抜け目ない策士の色を帯びる。ナムサン!ここでも理不尽極まりない惨劇がまき起こるのであろうか!?

「いつものように路銀調達をするか。全く、持つべきものは頑固で無分別な隣人だな」

 うんうんと頷いている。ひでえ。

//でたーでー
964 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/08(月) 23:15:01.96 ID:op67ypOr0
>>963
【さて】
「なんかちょいちょい戻ってくるようになっちまったな」
王宮へと経過報告を済ませるこの国出身の男

まぁ報告と言っても異世界はこんなものがあるとか 黒豚は見つかってないとかしかできないわけで
貴族のよくわかってない連中からはチクチクと嫌味を言われるし 別の意味で分かってない連中からは惜しみない援助を申し出てくるが
残念なことに今のところこの国に越境の才があるものがいないのだ どうしようもない

とりあえず記録上は原隊に復帰 トレンチコートに所属を表すエンブレムが再び輝くこととなった
さて 実家に帰るか 宿で済ませるか考えていると 何やらこの場に似つかわしくない姿

嗚呼 あの顔は禄でもないことを考えている目だ

「やめろマジで国がゲロ死体で壊滅するから」
声をかけるはあごひげ男

なんか最近ヒゲが短くなった? 誰かが頻繁に毟ってるからじゃね?
「金なら貸すから お願いだからやめて」
懇願するような声でイムカに話しかける
965 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/08(月) 23:22:40.52 ID:ZFDNCmL0o
>>964

「…やあ、ごちょ」

 アイサツをしようとしたところで、急に何やら懇願を始めたご様子。
 イムカとしては頭上に?マークを点灯させるばかりである。訳がわからん。

「カネなら貸す?何をいっているのだ。
 ああ、大丈夫だ。君の世話にはならずに済む。
 私にはこういう時のための路銀調達法が…」

 ここで説明しておくと、イムカには全く悪意は無い。
 むしろ、ロイを気遣ってすらいるのだ。無機質な人形めいている容姿とは裏腹に、
 本人なりに結構周りを見ているのである。

【が、同時に酷い天然でもある。思考がロイの懇願と全くピントが合っていない!!】

「よし、それでは一緒に酒場にも行くか」

 腕を組む傲慢ポーズでキメるイムカ。こりはまづい。

 −−−−

「デスデス。もしかしなくても意外とあの人アホなのではデス?」

 柱の影から顔を覗かせた何かは助け舟を出す事無く引っ込む。ナムサン。

 −−−−
966 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/08(月) 23:38:54.53 ID:op67ypOr0
>>965
――――
鈴虫「オイ さっさとバロウズからのお使い済ませるぞ」

たまには切り捨てる以外の仕事をしなければならない鈴虫さん
とても面倒くさそうにα-12に言う

鈴虫「この国にダミー会社作ってミスリル安定供給を目指すんだろ? 次はどこを調べればいいんだ?」
カノッサ・コーポ 絶賛暗躍中です

――――

いかん このままでは辺りのドワーフが全滅していろんな産業が数日は停止する
何せドワーフが多い上に自分のようなドワーフ混じりも多い

そして大抵のドワーフ混じりもまたドワーフの頑固さを持ち合わせているものなのだ
なんとしてでもそれを阻止しなければならない 色々と対応策を講じて・・・見つけた

「なぁイムカ 残念だが今は時期が悪い」
これでだめならドワーフが皆乙る

「もうすぐ国を挙げての祭りの時期なんだ そこでその年に出来た酒を一斉に放出するどんちゃん騒ぎが起きるんだ
 そのためにこの時期はすべての酒場で酒の流通がものすごく細くなる どういうことか分かるか?」

「対してゲロ死体を清算できない=路銀調達ができない その上酒場の酒を飲み干して他のドワーフからものすごい恨みと顰蹙を買う
 ハイリスクローリターンの割に合わない不完全燃焼になるぞ」

「な? 今はやめておけ この時期のドワーフは祭りの為に大好きな酒を我慢している状況なんだ 察してやれ んで俺から金を借りろ 貴族から援助はたっぷりもらってるから懐は温かいんだ」
967 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/08(月) 23:56:44.10 ID:ZFDNCmL0o
>>966

「時期だと?」

 イムカは首を傾げてロイの言葉を拝聴する。
 何しろ、土地勘ならばこの地では彼以上の適任者はいないからだ。
 その下士官の言葉に耳を傾けるのは、士官として当然の度量であろう。

【聞いてみれば祭りという。イムカの出身世界でいう祭事(大抵は重苦しく格式ばったものだ)とは、
 赴きが異なる惰弱なシロモノであったが、それでも納得は出来るというモノだ】

「余人の矮小な恨み辛みなどどうでもいいが、効率的ではないというのは了解した。
 それならば、君の提案を受けるとしよう。すまないが世話になる」

 そして、妙なところで素直なイムカである。納得して、ロイの世話になることを決める。

【ヤッタ!この国のドワーフの多くが救われた。金男=サンのファインプレーである!】

「しかし、この国はやや暑いな。格好を変えるか」

 イムカの服装にノイズが奔り、この国でも一般的な設えのチュニックにスボンという格好となる。
 腕輪や指輪がちょっとした高級品的な意匠なのはイムカの趣味であろうか。
 格好としては男装に近いが、豊かなバストが性別を不足な無く強調している。

【なお、普段のスパルタンぶりで思いっきり影を潜めている嫌いがあるが、
 イムカの容姿は極めて高かったりする。これで女子力さえ伴っていれば男冥利に尽きるのであろうが】

≪00001111010101≫

 カボチャマスクを被ったサーボスカルがふわーりとここでイムカのところに戻ってくる。
 現地の情報収集は越境後にイムカが打つ初手としては基本中の基本だ。

【なお、なんでかぼちゃマスク?なのかはファンタジーの世界でスカルの容姿がどう見られかねないか察してもらえるところと思う】

「…オーク、ゴブリンなどのグリーンスキン関連の平均褒賞の増加と軍による討伐喧伝。
 武器/防具流通の増加。やや、メタヘイトが高まっている感じか。
 なる程、君が言うどんちゃん騒ぎも解るな。行き過ぎる前に多少はガスを抜いておきたいというところか」
968 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/09(火) 00:14:14.29 ID:mFLfHceB0
>>967
(セェェェェェェェェエエエエエッフ!!!!)
イムカの見えない位置で(気付かれているかは別として)ガッツポーズを決めるロイであった

「気にするな 貴族様の援助で俺の懐は欠片も傷んでない」

さて 容姿的には整ったイムカ そのプロポーションは数多の男の視線を釘づけにする
だがいつもの好色な者とはちと違う

ドワーフ1「いい肉の付き方だ おめさんならどうする?」
ドワーフ2「そうだなスケイルで行こう 腹にベルトを巻けば上半身に負担をかけないで済む」
ドワーフ3「分かっちゃねぇな 鳩尾ぐらいまでプレートにして 銅を鎖にしよう その方がいいに決まってる
ドワーフ2「ハッ!! センスがねぇのはおめぇだろ!!」

なんだとコラと喧嘩が始まる その視線に劣情はほとんどなく イムカの肉体に合う武器防具はどうだとそんな話ばかりだ
もちろん人間種族で 人間種族の女を好む者からの視線はいつもの通りだが その視線はほかの国よりかなり少ない

この世界のドワーフの美人判定はヒゲの美しさにあるのだ!!

そしてサーボスカルであるが 誰かの使い魔が飛んでいる程度にしか認知されていない
一応商家なんかでは偵察かと警戒はされるが あまり変な目で見られてはいない

なお中身がドクロだとリアクションが変わるのでお気を付けください

「そうなんだよね 一応友好的なグリーンスキンってのも一部いるんだけどさ
 ここ最近そいつらの風当たりがね 俺も基本的には緑共嫌いなんだけどさ」

ままならんと頭を掻く 平和的なグリーンスキンにはいきづらい世界となってしまった ある種自業自得だが

「報復による慰めは終わった 黙して死者を弔う時期も終わった
 あと必要なのは 騒いで死者を送り出し 生者を慰める時期になったのさ 今回の祭りは大々的になるだろうな
 その時までここに居られれば 好きなだけゲロ死体を量産できるぞ それまで待ってろ」
969 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/09(火) 00:23:22.98 ID:2XN4v4NQo
>>968

「報復が終わっただと?随分と暢気なのだな」

 イムカにしてみればロイの言葉は理解不能もいいところであった。
 報復とは永劫に終わらない炎羅である。報復は報復を呼びさらなる報復に繋がる。
 永久機関めいて、終わる事のない連鎖だ。慰めという言葉で出ること自体が理外である。

【イムカにしても暴走を招く前に、一度立ち止まって理性的復讐に立ち戻り、
 後の効率的な報復への感情収拾の意味合いで言っていたのだが、
 どうもロイとの価値観の違いに首を傾げてしまうのだ】
【なお、どちらが正しいかは別として、建設的なのはロイのほうだろう。
 イムカの価値観では、最終的に全種族が戦争しか残らぬ地獄行きだ】

「まあ、しばらくはこの世界で足止めなんだ。精々、有意義に過ごさせてもらうさ」

 と、言うわけで惨劇のイムカ≠ェ滞在することになるのだ。
 果たして、無事に祭りを終えて、何事もなく帰還となるかどうかこの時点で知るものはいない。

//では乙〜○
970 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/05/09(火) 22:54:49.34 ID:v9hjL5AF0
ヒノモト、翠の国、キンソ藩!

大飢饉に襲われてより数年、一向に春は訪れずただただ飢餓だけが和紙を舐める火の手の如く拡がっていた
それでも水際で、実質上の統治国である翠に目を付けられるのを防いでいるのは元勘定奉行を勤めた家老の実力である
既に金よりもコメの価値が遥かに高くなり果て久しいが、彼はそれよりずっと前に多くの資金をコメへと変えたのだ
村々では餓死者が後を絶たぬが、それでも町は生きており、他所の藩よりはマシだと言えよう

【そんなこんなの和風世界】

「……この辺りを見張って藩の境を越えて逃げて来る連中を追い払えって」
「そういう事、簡単」

外套を深く被った鼠人、ムガは依頼の内容を確認して頷いた
藩からの直接の依頼であり、報酬も食料と金と相応のモノである
最も、見張りという神経を擦り減らす事柄に対しての事であるが故に当然とは言えるが

「……この街道の向こう、酷いらしい」

隣接する藩の惨状は語るにも悍ましい程だと言う、脱藩者が相次ぐのも仕方ない
だがそれを受け入れてしまえばそれだけ食い扶持が増える、ひとりを認めれば挙ってやって来る
無慈悲ではあるが、決して認める訳にはいかなかった
971 :おんも :2017/05/09(火) 23:27:17.11 ID:v9hjL5AF0
>>970
//時間的に締めっ
972 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/10(水) 22:43:23.79 ID:kIFiMwzo0
【スプロール】
エーカー社とカノッサ・コーポとの企業間戦争 それはカノッサの勝利に終わり エーカーはスプロールから撤退
これが何を意味するか? それは土地の余ることのない街の中に現れた空白地帯
それを手に入れんとする 泥沼の侵略戦争が勃発を意味した

シェア拡大を目指すメガコーポ メガコーポ入りを目指す中小企業 表舞台に立たんとする暗黒メガコーポ

企業の代わりに血を流すランナーたちは この世の春が来たと言わんばかりの稼ぎ時に狂喜乱舞する
嘗てカチグミがマケグミから無限の富を吸い上げてきた 静かで寒々しい時代は終わりを告げ 群雄割拠の戦乱の時代は幕を開ける

鈴虫「その空白地帯を狙うのは俺たちもまた然りなわけだ」
兵員輸送の装甲車の中 カノッサ・コーポにやとわれた連中に言うのはエージェントの鈴虫

鈴虫「これから暗黒メガコーポが確保しようとしている地区に行って 根こそぎ切って奪還する それだけ 質問あるか?」
直に目的地につく 質問タイムは非常に短い
973 :鈴虫>542 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/10(水) 22:44:31.91 ID:kIFiMwzo0
いつもの
974 :オンモ・オンセ【デヴァヴァオブライト】 [saga]:2017/05/10(水) 22:56:34.94 ID:Ymr958xX0
>>972
戦争の結果として生まれた空虚な地帯
そこは新たなる戦争の火種となっていた
人とは如何なる手段を持ってしても、戦う為の方便を見出すのであろうとすら思える

「……なイな、全員喰ってイいんだろウ?」

ボロボロの軍服は何処の世界のものであろうか、本人すら覚えていない
勲章の数々は既に草臥れて久しい
歪んだ表情、尖った牙が覗く
それが薄らなる笑みだと察するには、相当の修練が必要だ
975 :鈴虫>542 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/10(水) 23:07:03.21 ID:kIFiMwzo0
>>974
「あん?」
車内でひときわ大きな男が予想だにしない一言 これには鈴虫も数瞬フリーズ

「・・・・・うまいのか?」
この男にしては珍しく 呆けたように言うだけだった たぶん大丈夫でしょう

とりあえず現場に到着

ヤクザ「ザッケンナコラアバーッ!!」
歩哨のヤクザを引き潰し装甲車の後部ドアが開く

鈴虫「っはははあ!!」
嬉々として飛び降りていく鈴虫 だが突然のカチコミにも騒がず終結するヤクザの皆さま

ヤクザ「スッゾ!!」
チャカ・ガンを振り回し オンモに銃撃を試みるヤクザもいる
976 :オンモ・オンセ【デヴァヴァオブライト】 [saga]:2017/05/10(水) 23:16:13.97 ID:Ymr958xX0
>>975
「喰っテみりゃアいい」
「意外とヤみつきかもシレねェぞ」

がん、と拳を突き合わせる
それにしては、それだけにしてはやや大袈裟なまるで金属同士の衝突めいたノイズ
異能の迸りがスパークし彼の能力は発動、装甲車は現場へとエントリーを果たす

「おォラァッっ!!」

鈴虫に続き飛び出した巨漢
その体躯からは想像も出来ぬ程の俊敏さ
自らの体重を奪った彼の動きはまるで沼地を行く大鰐が如し
ヤクザに迫れば豪腕を振るい、銃撃を2発浴びながらの打ち下ろし一閃!
その筋肉の鎧は、並みのハンドガンの弾丸程度ならばさしたる損傷を与えない!

→同時に周囲を素早く睥睨、車や瓦礫、看板等々の彼にとっての『武器』(オブジェクト)の有無を確認
977 :鈴虫>542 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/10(水) 23:27:57.06 ID:kIFiMwzo0
>>976
「・・・・・俺ァいいや」
話題終了のお知らせ

重戦車の如き突撃はチャカ・ガン程度のストッピングパワーで止まる物でもなく

ヤクザ「アバーッ!!」
ヤクザはネギトロめいた何かに変換される

辺りを見回し 武器を・・・見つけるまでもない そこら中に落っこちている
ここは激しい戦闘が行われた場所 廃車 瓦礫 看板 探す手間もない程転がっている

ヤクザ2「キリステ・ゴーメン!」
ヤクザ3「ゴートゥー・アノヨ!」

そんなオンモに対し ドス・ソードを振りかぶり切りかかるヤクザ達
978 :オンモ・オンセ【デヴァヴァオブライト】 [saga]:2017/05/10(水) 23:34:40.56 ID:Ymr958xX0
>>977
周囲の環境を確認し、自らを優位に導く術を探る
それは彼の本能が行わせるモノだ、こと闘争に於いては実にクレバーな思考を無意識下に行う

「……ぬゥンっ!!」

血飛沫と化したヤクザの体が地に落ちるより早く、大振りのアッパーカットを繰り出した
地面スレスレを通過する拳は瓦礫を砕き殴り飛ばしながら振り抜かれる
それぞれが重篤な威力を保ちながら飛翔する瓦礫の散弾!
数の優位を持つドスヤクザ達に対して行う面的な制圧攻撃であった!
979 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/05/10(水) 23:35:39.03 ID:cwzOR7kuo
>>977
「真打は 遅れて飛び出て ナンボだろ」

ジジ、スパークが迸ると同時、じわりと空間が歪む。
シルエットを浮き出せるようにして、やがて現れるサイボーグ忍者ニヒラブラ。
ボロ布を翻らせ、腕組みのままで電線にブラ下がって状況を静観していた。

「ニヒラブラ カルゥゾ・シック 推参だ」

軽やかなヒーロー着地。膝が痛い。
混迷たる戦場でこそ、彼は彼自身の持ち味を活かせるというものだ。
攪乱、裏取り、そして死角からの急襲、バックスタブ。それこそが彼の美学。
オンモと鈴虫の援護という形でこの場には居るが、さて、何か仕事はないものか。
980 :鈴虫>542 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/10(水) 23:44:00.71 ID:kIFiMwzo0
>>978
ヤクザ2「グワーッ!」
ヤクザ3「サヨナラッ!」
ネギトロめいたヤクザ1と共に放たれる瓦礫の散弾 大小さまざまな礫が突き刺さり これまたネギトロめいた何かに変換される


ヤクザ「ブッダミット!」
ヤクザ「シマッテコーゼ!」
圧倒的なオンモの戦闘力 だが後退の二文字は無い 己を奮い立たせドス・ソードを振りかざす者達

ヤクザ「死ね! 巨人=サン死ね!」
ヤクザ「ザッケンナコラー!!」
それを援護するかのようにチャカ・ガンを構える者

だが距離をとって銃撃を試みるヤクザ達の近くに カルゥゾが陣取っていることに気付けないでいた
981 :オンモ・オンセ【デヴァヴァオブライト】 [saga]:2017/05/10(水) 23:53:19.14 ID:Ymr958xX0
>>979
「フん、チビ共が……!」

死兵となりて突撃を敢行するヤクザ達、その無謀な突撃はしかし確かに巨漢に少なくない手傷を負わせていた
如何に頑強たる肉体を持っていてもしかし、有機物である以上鋼や鉛に一定以上の抵抗力を持たないのだ

「……うっトうシィッっ!!」

大破し転がっていた廃車を殴れば軽々と片手で持ち上げ、突進してくるヤクザ達に向けてサイドスロー!
高速で迫る車、インパクトの直前に能力解除!
銃撃に対しては現時点では、跳びのき回避を試みる以外のムーブを起こせなかった
982 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/05/10(水) 23:53:32.55 ID:cwzOR7kuo
>>980
「……お前は次にこう言う」

背中に背負った大刀を握り、僅かに鞘から抜けば、メタ・マテリアル製刀身が輝く。
やがてぐぐっと人工筋肉を収縮させ、まるで猛獣が得物を狙うが如き前傾の姿勢。

「――ニンジャナンデ」

閃ッ!!一気にヤクザの脇を駆け抜け先制の一撃!
蒼く輝く軌跡をオーロラじみて残し、やがて刀を回転させれば素早く納刀!
ばさりとボロ布を翻させて、数瞬ののちにサイボーグ義体から蒼く輝く老廃物(廃ガス)の排気が為される。
983 :鈴虫>542 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/11(木) 00:10:24.70 ID:qnW8/ae30
>>981-982
片手で廃車を持ち上げ投げつけるという離れ業
その質量はただのヤクザを屠るには過ぎたる威力をもって放たれる

ヤクザ「アバーッ!」
ヤクザ「グワーッ!」

金属の塊に挽つぶされるヤクザ達

そしてチャカ・ガンにて巨人を屠らんとするヤクザ達も 背後からのアンブッシュを受けることとなる

ヤクザ「アイエエエ!?」
ヤク(ry「ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」
ヤ(ry「コワイ!」
y「ゴボボーッ!」

瞬く間に見方が切り殺され 恐慌し または嘔吐するヤクザ達 

鈴虫「ハハハハハハハハハハハ!!!!」
その間にも鈴虫は辺りのヤクザを追い回し 切り捨てていく

僅か三人の越境者にヤクザ達は敗走 勝負は決した

鈴虫「ったく切りごたえのねぇ相手だ 楽しむ暇すらねぇ」
ツキジめいた光景となった場にカノッサの作業員が運ばれてきて 一帯の所有権を構築していく こうして空白地帯占領の一幕は終わった
だが戦いはまだ続く きっと空白地帯がなくなっても続くだろう
984 :オンモ・オンセ【デヴァヴァオブライト】 [saga]:2017/05/11(木) 00:16:52.46 ID:gt2l+D780
>>982-983
「……不味ィな……」

首を鳴らしながら投げ捨てる骨
口から滴る鮮血、それは手傷から溢れる己の血とは異なるモノである

「てメぇラは美味そウだガ……」
『……あ、終わりましたかオンセさーん、お疲れ様ですー』

今は止められている、と実に忌々しい風に鈴虫とカルゥゾに視線をぶつけた
直後通信機から最大音量で叫ぶ声、軽く舌打ち
猛犬は鎖で繋がれているのだ、ギャラエの手繰るそれで
適当な肉を拾って齧り、吐き捨てながら巨漢は歩いて何処かへと去って行く
985 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/11(木) 22:05:27.77 ID:qnW8/ae30
【金属の王国】
嘗てイムカ・グリムナー他一行が巡礼の旅を行いミスリルを獲得した国
黒きオークに国の威信を踏み躙られた国
復讐し 喪に服した国

そしてもう一歩を踏み出すために必要な者 それは酒である

ボン ボボンと快晴の空に響く花火の音
今日はこの国を上げた祭り 古き伝承による建国記念日である

色取り取りの色素で彩られた大通り
出店が立ち並び あちこちで酒が振舞われる

祭りの期間の飲み代はすべて国庫で賄われ 王家の紋章が刻印された樽が酒場に 出店に並ぶ
今日は酒の酒による酒の為の祭り ドワーフという生来の飲兵衛がヒゲをそり落としてでも駆けつけろと豪語するのはこの祭りだけである
そのメインイベントは 王宮前広場にておこなわれる 大酒大会こと速飲み大吞み大会である

ロイ「まさか生きてまたこの祭りに居合わせることができるなんてな」
アキレス「うわ〜いお酒―!!」
―――ギィ♪

そんなアルコールパラダイスに居合わせた越境者たち はたしてどのような事態になるのやら?
986 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/11(木) 22:15:09.74 ID:Sn4HQh56o
>>985

≪000111101010101≫

 パンプキンヘッドと化したサーボスカルは、ふよんふよんと宙を浮かびながら、
 脂滴るヤキニクをベティの頭上にぶら下げる。
 それはハサミでギリギリ届くか届かないかという位置取りで完璧なコントロール!

【高度な演算処理能力とマニュピレーターの精緻が為せる技でもあり、技術の無駄遣いとも言う】

「デスデス、高周波ブレード用の刀身探しているデス」

 何か数日前からダミー会社設立のために色んなところに出没しているガスマスクは、
 武器屋行脚をしている模様。近未来的武器も良いが、高周波ブレードの切れ味は元の剣に依存する。
 ゆえに、こういうファンタジーな世界の未熟なのか高度なのか良く解らん剣にも興味シンシンだ。

【α-12は人でごった返す街を武器屋めぐりでぎゅるんぎゅるん】

「ごっごっごっご…ふう。さて、と。この国は大酒のみがたくさん居ると聞いたが、
 どうやら、噂は噂に過ぎなかったようだ」

 そして、イムカはイムカでしっかり挑発をかましながら大酒のみ大会に参加。
 明らかに身体の体積に見合っていない酒量と凄まじいハイペースで消化!

【ドワーフの誇りをイチイチ刺激しなきゃ気がすまない病にでもかかっているのだろうか。
 どっちみち、彼らの怨恨の書に名を刻まれるのは決定事項となるであろう】
987 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/05/11(木) 22:16:42.47 ID:hiuu1kdw0
>>985
「……あぅ、ひぃ、ふぅ…」

そんな一同の後をよろよろーんとふらけながらに着いてくるのは顔色の悪い半人
下戸であるがしかし変に律儀でもあり、祝い酒を断固拒否するような不粋を働く事は出来ないというのが信条だ
因みに色んな場面で便利に働くであろう巡礼の旅の証のメダリオン(ダルマアーマーのカワイイなお顔)
月光の柄尻にキーホルダーめいて飾られている。オサレ!

「……しかし、うっぷ……」
「……失礼しました、しかし、いい空気ですね」

一度言いかけた言葉を何かと共に飲み込み、勤めて冷静に微笑んだ
矢張り祭りというのは、良き方向性を持った喧騒というのは良いものだ

「生きて、というのは……?」

ロイの言葉が引っ掛かったのか、おずおずと尋ねる
まぁこんな身分だし、そもそもロイは兵士なのだ
いのちを賭す覚悟というのを常日頃から怠っていないという意味合いだけかも分からないが
988 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/11(木) 22:26:25.20 ID:Sn4HQh56o
>>987

「デスデス、こっちの酒はフルーティーらしーデス」

 ひょいと、現れてはタェンティースにお酒を寄越す。

「デスデス、こっちのお酒はホップが利いて苦味を楽しむらしーデス」

 にょろりと、現れてはタェンティースにお酒を寄越す。

「デスデス、デスデス」

 みょっきりと、現れてはタェンティースに(ry

【タェンティースのよろよろーんの原因のはんぶんくらいはコイツかもしれない】
989 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/11(木) 22:28:04.44 ID:qnW8/ae30
>>986
―――ギィ!!ギィ!!
あわれベティちゃんはサーボスカルのいじわる攻撃にてヤキニクをゲットできないでいた

今だ!! ダメだった もういいや興味ないし・・・フェイント!! やっぱり駄目だった

―――ギィ!!
辛抱タマランと言わんばかりにハサミを振り上げるベティ

ドワーフ1「おっと嬢ちゃん切れ味鋭い武器を御所望かい? ならウチのが一番だ」
ドワーフ2「お前んとこのナマクラが切れ味鋭い? 髭も剃れねぇ三流品だろ」

なんだこらと喧嘩を始めるドワーフたち テックの低さはご覧のあり様 それをドワーフという種族による勘で補い最高級の品をつくりあげている

鈴虫「ごっごっごっごっご・・・」
なお鈴虫はα-12に構わず酒を呑んでいた 一見すると無頓着に見える鈴虫だが 所持している骨喰實松という刀には愛着を持っている様子

そしてお待たせしました王宮前広場

mobドワーフ「負けるかごっごっごっごっご・・・」
mobドワーフ「儂らに挑んだことを後悔させてやるごっごっごっごっご・・・」
mobドワーフ「お代わりだ!! お代わりもってこいごっごっごっごっご・・・」

一心不乱に酒を呑むドワーフたちに混じってものすごい量を消費するイムカ
だがこの世界のドワーフたちはほかのドワーフよりも酒に強いらしい

なんと今のところイムカに食らいついていけているのだ これは会場も大盛り上がり

ロイ「こりゃ肝臓よりも胃が先にパンクするんだろうな」
哀れなるドワーフたちの勝機なき戦いに哀悼の意を捧げながらマイペースに鮭を呑むロイと

アキレス「嗚呼・・・幸せ」
焼肉と酒という殺人的コンボにメロメロのアキレスであった
990 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/05/11(木) 22:33:01.34 ID:hiuu1kdw0
>>988
「どうもです……」
「どうもです、ですです……」

差し出されれば受け取り、断る事をしないのは意地かそれとも別の何かか
ともあれ結構アブナイな水域に達して来た辺りで口を抑えながら物陰へとダッシュ

「……あふぅ、そ、そろそろ……充分楽しみました……」

戻って来ては力なく微笑む
口元を洗った形跡が見受けられる

991 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/11(木) 22:33:40.70 ID:qnW8/ae30
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1494509428/
//次スレやで!!

>>987
ロイ「そりゃ越境でこの世界にピンポイントで来れるかどうかが一つ
   もう一つはもちろん仕事の果てに死ぬ可能性を忘れてないからだ」

ヘロヘロタェンに杯を掲げるロイ

ロイ「あぁ大丈夫か? 悪酔いしないようにちゃんと食えよ」
と油滴るベーコンソテーを差し出す

油は胃を保護し 悪酔いを防いでくれるのだ!!
992 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/05/11(木) 22:39:23.52 ID:hiuu1kdw0
>>991
「なるほど、確かに……」
「あ、あはは……どうも、お気遣い感謝致します……」

越境の女神は気紛れだ、更にそれに運命のそれすらも加われば納得の様子
ソテーを受け取り一口二口、よく噛んでから飲み込んでえづく

//スレ立て乙ですっ

//そしてすみませぬちと電話っ…落ちになりそうでする申し訳ありませんっ
//またよろしくなのですー
993 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/11(木) 22:40:03.20 ID:Sn4HQh56o
>>989

「デスデス!ポンコツな姉がクオリティの高い武器ゲトーしたので、
 α-12もクオリティアポーしたいデス」

 しかして、ドワーフの作り上げる西洋剣はα-12の腕力では、
 ちょっと重たいものも多いようである。

「叩き潰すっていうのならいいのデショーけど」

 −−−−−−−−−

≪000111010101≫

 逃げまくっていたサーボスカルは何かよろけて、
 平和を満喫中のアキレスの頭にホカホカヤキニクをべちょりと落としてしまう!ヒゲキ!

【なお、追っかけてきたベティちゃんの分別によってはどんなさらなる悲劇が起こるか知らん】

 −−−−−−−−−

「ふむ、どうやら埒があかないようだ。司会…ジョッキは不要だ!樽を持ってこい!!」

 ここでイムカ、一気にケリをつけるために駆けに出た!!
 圧倒的攻勢によって敵の士気を崩壊に追い込むのは戦術的にも常道であろう!!

【なお、イムカが本来得意なのは防衛戦】
994 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/11(木) 23:00:44.51 ID:qnW8/ae30
>>993
ドワーフたち「なわ儂の!!」
ドワーフたち「いや儂の!!」
ドワーフたち「ドワーフ舐めるな 人間用だってあるわ!!」
ドワーフたち「儂らの全力持って行け!!」

もちろんここはドワーフだけの国ではない ちゃんと人間が使う武器も扱っている
用意されたのは何の変哲もないロングソード

西洋剣と言うのはイメージ上切れ味よりも叩き潰す重点に見られることが多い

だが腐っても鋼である 溝による強度上げは剣の重量を抑えることができ
硬い刀身は一流の研ぎ氏の手にかかれば 日本刀と十分にタメが張れるほどに鋭くできる

命運を分けたのは切ることに有利な曲剣と不利な直剣という形状の違いだけであろう


――――
アキレス「甘いぞ!!あ〜ん・・・モグモグデリシャス」
だがサーボスカルの奇襲は読まれていました 上空に口を開けヤキニクを口キャッチ モグモグと咀嚼してしまう

―――ギィ!!
これに怒ったのはベティである それは俺の獲物だ!! と怒りのクラブハンマー!!

アキレス「あばー!!」
飛び跳ねるアキレス その手から毀れる焼きソーセージ

―――ギィ♪
ベティは焼きソーセージを手に入れた!!

――――

士気の崩壊を企むイムカであったが

mobドワーフ「そう来たか!!燃えるワイごっごっごっごっご・・・」
mobドワーフ「いよいよもって負けられんごっごっごっごっご・・・」
mobドワーフ「こっちも樽じゃ!! 樽もってこいごっごっごっごっご・・・」

なんと火に油を注ぐ結果となった 先ほどよりも闘志を滾らせたドワーフたちが樽に群がり干していく
そんな丁々発止のやり取りのあと

ドワーフたち「エレエレエレエレ・・・・」
肝臓よりも胃のキャパシティをオーバーしたゲロ死体が積み重なることとなってしまった

普段ならとっくの昔に酒場の全ドワーフを潰していたイムカであるが この時空ではいまだ三人のドワーフを駆逐したのみであり

mob「次は儂じゃ!!」
mob「良き強敵!! いざ参る!!」
mob「最初から樽で頼む!!」

今だドワーフたちは尽きることがなかった

ロイ「そしてこの大会は王宮からの通達で賭け事が禁止されております」
ついでに路銀の足しに出来ないという散々な結果である
995 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/11(木) 23:10:40.10 ID:Sn4HQh56o
>>994

「デスデス」

 吟味…結論…!

「…カタナっぽい方が性にあっているッポイデス?」

 どうやらファンタジーソードは相性が良くないご様子であった。ナムサン!

 −−−−−−−

≪00011110101≫

 サーボスカルはクヤシソーに縦回転グルグル!
 本来ならば、アキレスの毛根に深刻なダメージを与えるプランだったのに!

【しかもベティちゃんがソーセージゲット!ふんだりけったりだ!!】

 なお、サーボスカルがナンデこんなことやっているのかは不明。
 そもプログラムがバグっているからね。しょうがないね。

 −−−−−−−−

「くそ、強敵だな」

 なんだかちびっと顔が赤いイムカである。
 解説しよう!一見して無尽蔵のキャパを誇るよう誤解されがちな彼女であるが、
 実は容量がデカいだけで、上限そのものはキッチリあったりするのだ。

「@@度数が足りん!もっとドラゴンでも火を噴く類のをもってこい!」

 段々お目目がグルグルな状態になって、無茶に無謀をかけはじめた。えらいこっちゃ!

【なお、会場もエライコッチャ!この妙なテンションのままに秘宝ならぬ秘酒をお披露目するか自重するか!】

 何か健全な大会のはずがおかしな方向に捩れ始めたのを見た金男=サン。
 止めるか黙認するか、むしろもっとやれ的なアレか。
996 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/11(木) 23:25:39.55 ID:qnW8/ae30
>>995
ドワーフたち「刀じゃと!?」
ドワーフたち「やってやる!! いくら折り返しが多くとも!!」
ドワーフたち「鍛冶で出来んはドワーフの恥ぞ!!」

なんか商売と言う名の喧嘩をしていたドワーフが結託 工房に突撃していく図
なおα-12ちゃんの滞在期間中に刀ができたかどうかは不明であった

――――

―――ギィ★
そんなサーボスカルを呷るようにハサミを振り上げるベティ
アキレスは向こうでぴょんぴょん飛び跳ねていた

“ハゲるからやめてくれませんかね…? byアキレス”

――――

質問に質問で返そう なぜ祭の席で自重しなきゃいけないんですかね?

mobドワーフ「よ〜し火吹き谷もってこーい!!」
mobドワーフ「鉄の拳もってこーい!!」
mobドワーフ「ドラゴン殺しもってこーい!!」

アルコールが脳に回った連中を止めることは出来ない 警備をしているトクシュブタイの皆さまは頭を抱えた!!

ロイ「ここで引くはドワーフの恥ぞ!! いいぞやってやれー!!」
杯を掲げて騒ぎの輪に加わるロイ アカンストッパーがいない

直に酒場のあちこちから集まったヤバイ酒が続々と集まり ゲロ死体と化すドワーフが量産されることだろう

この場においては 日頃の鬱憤やら死者への弔いとか とにかく祭りにかこつけて騒ぎたい連中の巣窟である
これも一つの供養なのだろう・・・たぶん
997 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/05/11(木) 23:29:16.29 ID:Sn4HQh56o
>>996

「皇帝陛下の護りあれ!!」

 こんなアホな事に祝福与える皇帝陛下がいるかどうかは不明だが、
 とにもかくにも、最悪のカオス場へと突き進む祭りであったそうな。

 −−−−−−−
 −−−−
 −−

「む…」

 気付けば空は真っ黒、周囲はゲロ死体で埋め尽くされており、
 さらにイムカは何故か上半身がブラジャーだけだった。何があった?さて?

//ではコレニテー!ノシ
998 :かぶり ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/14(日) 17:47:39.93 ID:lADdLP6h0
三三三三┏( ┓0w0)┓ カサカサカサカサ
999 :かぶり ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/14(日) 17:47:58.94 ID:lADdLP6h0
カサカサカサカサ┏(0w0┏ )┓三三三三
1000 :かぶり ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/05/14(日) 17:48:27.57 ID:lADdLP6h0
( 0w0)人(0w0 )
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 ,.――――-、
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