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【迸れ】ここだけ世界の境界線★20【熱き血潮よ】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :プリシラ@魔法少女 [sage saga]:2017/08/01(火) 00:30:45.73 ID:hnH4u1h7o
【新世界へようこそ!】
ここは様々な世界が融合して出来た世界。ここの住人は親しみを込めてこの世界を『新世界』と呼んでいます。
この世界にはオーバーテクノロジーから魔術まで何でも存在します。超能力や宇宙艦隊もあれば大魔王の領地も、
獣人の集落や神の軍勢すら勢揃いの『なんでもあり』の世界。それが新世界なのです。
あなたはこの世界の新たな住人となり、先駆者や新入り、そして異世界の住人達と関わってゆくことになります。

【ゲートについて】
この世界には『ゲート』と呼ばれている様々な世界同士を繋げる空間があります。
時にそれは魔界へ、時にそれは天界へ、時にそれはダンジョンへ、繋がっている先は様々です。
稀にそこから『厄災』なるものが流れ着き、それがこちら側の世界を荒らす事もしばしば……
その度に貴方達『能力者』はその能力を最大限に行使して『厄災』を元の場所へと送り返したり倒したり……
この世界の様々な事がこの『ゲート』を切っ掛けにして起こります。

【来訪者について】
この『新世界』はその性質上、別世界からの『来訪者』がやってくることもあります。
彼らの来る世界は様々な世界。時には人間や獣人。時には悪魔や妖怪。そして時には異星人すら『来訪者』として現れることすらあるのです。
『来訪者』はこの世界に来る過程で新たな『能力』を得る事も、そして自分が持っていた能力を引き続き使うことも出来ます。
しかしあまりにも強大な『能力』は『ゲート』の力によりその効力を失ってしまうこととなるでしょう。
次の『来訪者』はあなたかもしれません……

◇ここは自分だけの『能力』を手に入れ、様々な能力者と戦闘、交流するスレです。
◇オリキャラは勿論、様々ななりきりスレのキャラも参加する事が可能なスレです。
◇まずはしたらばで能力登録。ここに設定を纏めておくことでロールをスムーズに行えます。
◇戦闘、交流、基本は何でもありですが、相手が不快になるロール、確定ロールは避けましょう。
◇チート能力や人外級の身体能力など、相手に勝利の余地を与えない設定は避けましょう。最強設定は御法度です。
◇荒らしはスルー。絶対に関わらないようしましょう。

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★避難所★
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★wiki★
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※前スレ
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2 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/02(水) 23:11:50.46 ID:oAm5dfJNo
【米国ボストンのセーフハウス】

 イムカ・グリムナーがISAC(宇宙時代レベルのテクノロジーを有するPMCめいた何か)と
 提携関係を結んで以来、この世界に来訪する機会も以前より多くなった。
 多忙な身の上であるが、色々と布石を打つ上でISACを鍛えなおす必要が彼女にはあったからだ。

 −−−−−−−
 −−−−−
 −−−

「だからまあ、私にとっても宿泊できるところがあるのは都合がいいのさ」

 ソファに寝転がり、セーフハウスの家主の膝を枕代わりにして、
 ハードカバーの本を片手にくつろいでいるのは件のイムカ・グリムナーである。
 普段、隙の無い所作を心がけているこの御仁がここまで隙だらけなのもある意味で珍しい。

【長い金糸の髪がソファより流れて、サーボスカルに徹底的に掃除させたカーペットに触れている】
【戦場暮らしが長いくせにキューティクルの精霊の加護を受けているような見事なプラチナブロンドは僅かに柑橘の香りを帯びている】

「それにまあ、君の非常に無駄に思える努力に付き合うのも悪くない。
 徒労に終わるとは思うが…努力は重要だ。それくらいの器量はあるつもりだよ」 

 イムカの味覚は殆ど大雑把かつ機能不全である。毒の有無は解るが味の有無はさっぱりだ。
 そして当人もまったく食事という行為を栄養摂取以上には意に介していない。

【それでも味覚と食事改善計画を別段拒否していないのは、興味のもてぬ食事とは別のタノシミを見出しているからだろうか】
3 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/02(水) 23:22:14.07 ID:QJNIKp0O0
>>2
そんなセーフハウスのドアが開き

「ジョッシュー ○魔界村やろうぜ○魔界村」
―――ギィ!!

ビールケース片手に入ってきた喧しいヤツ2名

「あれ 今日はイムカタンもいるんだ やっほー」
―――ギィ!!

イムカに挨拶もそこそこに テレビ台の棚からゲーム機を取り出すアキレスと

―――ギィ!!
早速謎石遊びの準備をするベティであった
4 :プリシラ@魔法少女 [sage]:2017/08/02(水) 23:31:05.66 ID:rzsIrVGdo
前スレ>>999
「拙――」

抜剣と同時に魔法を放つとは。先の回避に成功し、若干気を抜いていたプリシラに容赦なく雷撃が迫る。
先程と同様、片足に魔法を展開し横飛びで回避――だが、少し遅い。

「熱ッ――!!」

反応が遅れたのは数コンマ秒ほど。だがそれは戦場において最も致命的な遅れだ。
横に飛ぶプリシラの腕を稲妻が掠める。その程度だが、彼女の腕には大きな傷が残されていた。

「フーッ……やってくれますね、どこかの誰かさん」

破れた服の切れ端を腕に結び、出血を止める。
それから、兵士たちの死骸の近くに転がる小銃を拾い上げ、駆けながら女の背後から射撃!

「全く、人を襲うなら理由くらい教えなさいっ!」
5 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/08/02(水) 23:31:42.63 ID:d9xiU+HCo
>>2 >>3
「ま、確かに……ウチを利用してくれるのは助かりますよ」
「少なくともこの場所にゃ、身内しか寄れないようにしてあるし……」

零れ落ちた髪を掬って、手櫛でイムカの髪を纏めながら、ジョシュアは膝の上の彼女を眺めていた。
ふわりと舞う柑橘の匂い、彼はこの香りが好きだ。そして彼女を慕う小さな暴食の化身もまた、ジョシュアと同じ匂いを好む。
どうやら本を読むイムカのお腹の上には、ニュクスがうつぶせの状態で眠っている。
ぴったりとくっついて彼女の体温を感じながら、文字通り蕩けているようだ。輪郭が少し怪しい。

「無駄だって?いやァ……俺は自分の行為が無駄だとは思いませんよ」
「口説くみてェになっちまうな、まァ……ガラじゃねェんすけど、コミッサーと過ごすのは楽しいんです」
「無論ダチ公ともな、アキレス」

イムカの言葉に意外そうにしてジョシュアは呟く。少なくとも彼はそのタノシミを大部分として見ているようだ。
ドアを開けてやってきた賑やかし二人(?)にも、片手を挙げてカウチ越しに振り向く。
アキレスに冷蔵庫のソーダ取ってくれとフランクに頼みながら、ジョシュアはベティの謎石遊びを眺めていた。
よくもまぁ彼女は飽きもせずこれをずっとやっていられるものだ。
嫌という程誘われて、最近ジョシュアは誘いをスルーするようになってきていた。
6 :おんも [saga]:2017/08/02(水) 23:39:51.40 ID:hB/rT8xb0
前1000
>>4
『理由、理由ですか?』
『知れた事、仇を討つ……仇を、』

背後より迫る銃弾の雨霰!
一本の剣が、刃の輪郭がブレた、そして響く金属音! なんと剣で銃弾を叩き落としているではないか!
そこへ色を孕む風と化して駆け抜けるソーマタージ!
飛翔、そして両手持ちの大上段!!
女は振り返り、僅かに、ナナメに身を逸らし回避を選んだ!
剣の軌跡を読み尽くし、完全なる無傷……否、頬とそして肩に走る縦一閃の血の直線!
それに怯むより早くさらなる銃弾が幾つかの傷を開かせる!
だがそのいずれもが致命には及ばない、この状況下にあってもそれを避けているのだ!

【聞こえるかー?】
【もうすぐ爆発するぞ、離脱してくれて構わないからなー】

巻き込まれたいなら別だけど、とジョークを付け足して笑う状況に気が付いていない模様のアラズ
潜入組は脱出を完了させているのであろう

『……ん?』
『っ、……』

一度のサイドステップで2人から大きく距離を取り、赤黒い刀身の剣を構えた女が何かを感じビルに視線を向けた
直後に内部にセットした爆弾達が一斉に目覚め、巻き起こる炸裂!
爆風が周囲を舐め、黒煙を纏った瓦礫が数多降り注ぎ落ちる!
女はそれから逃れる様に飛翔、スプロールのネオンライトが貪婪に輝く街へと消えた!

【あ、あれ!?お前ら早く逃げろって!何してるんだ!?】

やっと陽動組が離脱していないという事態に気が付いたのか、爆発音をBGMにアラズが焦って叫んでいる
7 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/02(水) 23:45:26.70 ID:oAm5dfJNo
>>3>>5

「…んっ」

 手櫛で髪を梳かれるのは嫌いではなかった。僅かに吐息も洩れるというものだ。
 どうにもイムカ。ガードが固いようである一定の状況では逆にガードがゆっるゆるである。

「過ごすのが楽しい…とはね。そんな事はそうそう言われた事が無くて慣れな――」

 ここで何かジョシュアのヘタレ悪友が登場したのと、
 膝枕の重みが音も無く消えて、さもジョシュアの隣で先ほどから姿勢良く本を読んでいたような、
 そんな態勢にイムカが瞬時に切り替わっていたのは同時だった。なおニュクスはイムカが片手で抱きとめたまま。

【どうやらイムカのゆっるゆるタイム終了である。余人にそのような姿は(ry】

「アキレスか。君はいつも悩みがなさそう(悩みかかえる知能もなさそう)だな?」

 褒めているようでもあり、中身はかなりひでえ評価なイムカである。

≪00111010101≫

 掃除任務をあっさりと放棄し、ふよーんとベティの頭上までやってきたサーボスカル。
 並べられた石を二つ積んだり、平べったい石を前に出したりなんか布陣めいたのを構成中。
 しかし、そもそも陣取りゲームなのかも不明なためやっぱりムーヴの意図は不明。

【サーボスカルは空中をグルグル回ってアピール。なんなのか】

「大尉、船をこいでいるニュクスを穏便かつ速やかに剥がす方法を立案してくれないか。
 なんというか、どう扱っていいのか判別がつかん。アキレス、君もだ。どうすればいいか意見具申しろ」

 物騒な軍人にしがみついて心底安心しているというニュクスの感性に、
 イムカはやや疑問に思うも、無作法に引き剥がすのも違うと思い少し困っている。
8 :おんも [saga]:2017/08/02(水) 23:49:31.85 ID:hB/rT8xb0
//改めて>>1乙なのですー
9 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/02(水) 23:51:10.94 ID:QJNIKp0O0
>>5
アキレス「おっけーい」
古いゲーム機を接続し 冷蔵庫に向かってジョシュア用にソーダ イムカ用にヌカコーラ
ついでにコーンチップとサルサソース 完璧だ

―――ギィ♪
なおベティちゃんはジョシュアに誘いをスルーされても大丈夫なようです
何せここにはベストフレンドサーボスカルがいるので寂しくありません

最近ではセーフハウスの一角に専用のデッキ(石置き場)まで拵えているのだ
壁の隅に石ころが積まれていたらベティのデッキなのでお気を付けください

>>7
「にゃにおぅ!! 俺だって悩みの一つぐらいあらぁ!!」
ヌカコーラ片手にやってきたアキレスが自らを親指で指し示し抗議する

「今日の飯はマ○ドナ○ドにするかバ○キンにするか程度にはなやんでらぁ!!」
悩みは無いようです よかったね

―――ギィ!? ギィギィ!!
対するベティちゃん それは反則だろうと猛抗議 なおルールは当人たちにしか分からない
サーボスカルはグレーゾーンギリギリの戦法を用いているようです

「そのまま寝かせておいていいんじゃない?」
早速ビールを煽るアキレス 全く持って他人事である
10 :プリシラ@魔法少女 [sage]:2017/08/02(水) 23:52:53.11 ID:rzsIrVGdo
>>6
「ええいっ、"私達を"襲う理由になってないじゃありませんか! さては貴女、話が通じない系女子ですね!?」

ソーマタージの攻撃にタイミングを合わせればあるいは、と思ったが、想定外の剣技を披露され戸惑いを隠せない。
弾切れした銃本体を投げ捨て、さらなる追撃を、と構えたその瞬間の通信である。

「なっ、わっ、待ってくださ――」

KABOOM!
特大威力の爆風に姿勢を崩し、プリシラは無様に転倒!
急いで起き上がれば、先程まで自分が倒れていた地点に空からの瓦礫が突き刺さる。

「撤退! てったーいっ! ソーマタージさん大丈夫ですか!? 走れますか!?」

空気塊を頭上で振り回し降り注ぐ瓦礫から身を守りつつ、ソーマタージに声をかける。
11 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/08/03(木) 00:00:22.19 ID:ZBRXDHT9o
>>7 >>9
「……」

ふ、と膝に掛かっていた僅かな重みが消える。隣を見ればイムカがしれっと起き上がり、何事も無かったかのように本を読んでいる姿。
あまりの切り替えの早さにジョシュアも脱帽だ。この辺りは軍人ならではの職業柄の利点とも言えそうである。
しかし依然としてニュクスはイムカのお腹辺りにしがみ付いて、その胸に身体を預けているようだった。
隠し切れないオフモードのゆるーい雰囲気が、よだれを垂らすニュクスから醸されていた。

「お、サンキュー」
「やっぱ砂糖が入ってない無味無臭のソーダが最高だな、零してもベタつかねェし」

アキレスからソーダを受け取れば、ただちに封を切って瓶を呷った。
味も香りも付けられていない、正真正銘割り材としてのソーダである。
しかし現在味覚を喪っているジョシュアにとっては、そんなことは関係ない。
喉に突き刺さるような飲み心地を楽しみながら、アキレスとイムカの漫談を聞いていた。

「んなもん引っぱたいて起こしゃいいんですよ……」
「おい、起きろニュクス」

悩む二人とは対照的に、ジョシュアはかなりドライである。普段よりニュクスの扱いに慣れているということもあるのだろう。
ただでさえもちもちしたほっぺが蕩けているのを、まるでスライムでも叩くかのようにぺちぺちと平手で軽く打つ。

『ぶぁ……』
『……んぅぅ……』

刺激が加われば不定形に蕩けていたその外見はきゅっと引き締まってヒトとしての実体を取り戻す。
ニュクスは嫌そうに顔を顰め、少しだけ目を開いてジョシュアの方を恨めしそうな視線でじとりと睨み、
そうして再びイムカにぼふっと顔を埋めれば、あいつが虐めるのと言わんばかりに甘えるような音を出した。
12 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/03(木) 00:13:14.51 ID:3C6HW9sSo
>>9

「…知性のカケラも感じられん返答にもある種のユーモアを見出せられるか?」

 辛辣というより、無機質なくせにからかっているとわかる口調のイムカは、
 アキレスの持ってきたヌカ・コーラをひったくってグラスに注ぐ。

【見た目はコーラそのものだが、ガイガーカウンターをカリカリと鳴らす独特のアレだ】

≪0001111010101≫

 なお、サーボスカルはルールには抵触していない!の一点張りである。ルールしらんけど。
 早速、布陣した石を滑らせてベティの石にぶつけ始めた。

【そして、アキレスのくその役にも立たない意見具申!】

「ええい、使えん奴め」

≪000111010101≫

 イムカが唸っていると同時、アキレスの背後で謎石遊びからマニュピレイターをにゅーんと伸ばしたスカルが、
 アキレスのビール缶の外見をホロクロークで被せたドワーフ竜殺しビィルを設置した。超絶高アルコール&玄人好みな激苦味満点。

>>11

「実力行使か?まあ、それも悪くは――」

 言っているうちにジョシュアが直接行動を始めてしまい(イムカがここまで反応鈍いのも珍しいのだが)、
 ニュクスがさらに己に顔をうずめる結果になったのを見て、

「逆効果ではないか。どうしてくれる」

 ジト目をジョシュアに向けると共に、扱いあぐねたままのイムカであるが、
 何故かジョシュアのように直接行動には出ない様子。なぜなのか。

「全く、男どもは役に立たん」

 なんとなく、意図も何も無く何となく、ニュクスの髪をフェザータッチで撫で付けながら、

「私は自分で言うのも何だか側にいて安心させる類の女ではないのだぞ?
 まったく、大尉はどのような間違った教育をニュクスにしているのだ…(ブツブツ)」

 ニュクスに対してネグレクトだの子供との接し方など守備範囲外だの色々言っているはずの政治将校様の様子である。
13 :おんも [saga]:2017/08/03(木) 00:17:08.10 ID:PLjzEHkj0
>>10
【あ、いたいたっ!】

ハンヴィーを全速力で飛ばし急行してきたアラズ
一同を見つければドリフト気味に横付け

【……よぉ、大変そうだな】
【乗ってけよ、送ってやる、あの青っちょろい月の向こうまでさ】

ギリギリの位置で静止、ふたりを乗せれば猛牛の勢いで走り出す
その刹那の後に、停車していた場所に落ちる巨大な瓦礫
壁の、大きく白塗りで十一烏公司と書かれた文字が読み取れた

【……なんだよ、苦戦でもしてたってのか?】

緊急車両の数々とすれ違いながら高速で走るハンヴィー
ともあれミッションは完了である、報酬もキチンと支払われるであろう

//この辺で締めっ、ありがとうでしたっ
14 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/03(木) 00:23:40.66 ID:gzjP8rog0
>>11
「ジョッシュ 遂にビールもダメになったのか?」
サルサソースをたっぷりつけたチップスを頬張りながら問う
以前ニアと一緒に呑んだ時はビールを飲んでいたはずだ

「うわ〜ジョッシュってばひどーい ○魔界村やるか?」
ジョシュアへの非難もそこそこにコントローラーを差し出す
激ムズ難易度の代物であるが ジョシュアの腕前やいかに

>>12
「おk つまり俺はユーモアを解するナイスガイってわけですね わかります」

キラリ笑顔が光る 軽口の応酬が始まっているようです

―――ギィ!!ギィ!!
「ルールに接触していない プレイ開始」

ベティちゃん 審判に抗議をするも やはりルール違反はなかったようだ ルールしらんけど(天丼
そんなこんなで始まってしまったゲーム だがベティちゃんはサーボスカルのルール違反ギリギリの戦法に苦戦を強いられているようだ

「別にいいじゃない オフの日ぐらいゆっくりしたって罰は当たらないよ?」
いい具合に酒も入り 朱の入ったホホでケラケラ笑う

今しがた飲んでいたビールが空になり さっそく二本目に手を伸ばす イムカの龍殺しビィルに

「ぐびぐb・・・・・・」
ビールのつもりで飲んで・・・硬直

「がおーーーーーーーー!!」
激高度数によりアキレスが火を噴いた!!
15 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/08/03(木) 00:34:42.28 ID:ZBRXDHT9o
>>12
「おっかしィな……いつもならこれで起きるのに……」
『んふぅー……』

イムカに視線を向けられ戸惑うジョシュアと、髪を撫でられて嬉しそうなニュクス。
どちらもまるで子供のような、特にニュクスに至っては親鳥についてく雛鳥の如く、擦り込みレベルでイムカにメロメロである。

暫しイムカにうずまっていたニュクスであったが、満足したのかそれとも空気を呼んだのか。
ころんと転げる様に落ちてイムカの隣に座る格好となる。そうしてお腹のあたりをそっと抑えた。
どうやら少し空腹のようで、ポケットから取り出したエナジーブロックで小腹を満たそうと考えたようだ。
イムカの服の脇腹辺りを掴んだまま、ぽそぽそとしたエナジーブロックを咀嚼している。

「あー……ニュクスはコミッサーと一緒に居たいんでしょう」
「俺じゃ何のお役にも立てそうにありませんね」

そんなニュクスの甘えように、ジョシュアは思わず肩を竦めて目を細くした。これは重傷だ。
暫く本社に置き去りが続いた反動が出たなと内心では冷静に分析しつつも、それを表には出さない。

「じゃ、俺も休むとするかなァ」

ごろんとカウチに横になって、あわよくばイムカの膝に今度は自分の頭を乗せようとするだろう。
先程のお返しとも言えるが、なんとなくアキレスがいる状態で甘えてみようと考えついたのだ。
その光景を見て、ニュクスはその眼を丸くして、イムカとジョシュアを交互に見比べながら抗議を始めた。

>>14
「そんなんじゃねェよ、こっちのが安上がりなんだ」

無論ビールはまだ飲める。依然酔えはしないが。ただ炭酸水の方が圧倒的に安上がりなのだ。
ゆえに家では基本的にソーダを、外ではビールや炭酸酒の類を飲むことにしているらしい。
どちらにせよ、いずれも飲み過ぎると吐く。今は人間の食べ物を受け付けないようだ。

「ハハァ、ダークソ○ルで鍛えた俺様の腕を甘く見んなよ……!」
「ば、馬鹿な……ッ…このDI○がァァ……ッ」

イムカの膝に寝っ転がったままフハハと高らかに笑いつつコントローラーを受け取る。
なんだかテンションがおかしなことになっているようで、今の彼はかなり上機嫌にも見える。
だがまぁ、それでゲームの腕前が上達するわけでもなく、初めて数秒で撃沈、やっぱりテンションが高い。

//そろそろお先失礼しまーす、ロールありがとうござりますた!
16 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/03(木) 00:39:12.46 ID:3C6HW9sSo
>>14

「ゆっくりしているのはニュクスだけだ。私はその…困るのだよ」

 どうにも扱いかねる存在というのはイムカ的には困るらしい。
 悪意だのナンパだのは銃撃か鉄拳制裁という実力行使でオールオケーなのだが、
 この手の小動物的なムーヴに対しての免疫がそれほど無いのだ。

【が、それはそれとして、上官をからかった罪は重いので刑罰である】

 盛大に火を噴いたアキレスを見やり、完璧な仕置きだなとサーボスカルにサムズアップであった。
 世の中とはかくも理不尽なのだ。やはりブッダは寝ているに違いなかった。

>>15

「こ…こら!貴様も貴様だ。余人(アキレス)の前で何をやっているのだ。
 ニュクスも…なぜそうなる。違う、違うのだ」

 突然に自分を膝枕に使い始めた不敬極まる男に抗議である。
 アキレスに助けろ!という目線を送りつつも、もちろん期待薄なのはいうまでもない!

「貴様等、後で教育的指導を行うからな。必ずだ!――聞いているのか!」

 しばらくはこのリラックスしきっただらだら空間を展開することになるのであろう。

//ちゃんちゃん
17 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/03(木) 00:47:41.20 ID:gzjP8rog0
>>15-16
しばし炎を吐いていたアキレス君
口周りを煤で黒くしながらバタリと倒れる 顔を真っ赤にして寝息を立て始めた

イムカの教育? そんなの効いていませんが何か?

―――ギィ!!ギィ!!
ちなベティちゃんは謎石遊び継続な!

//〆
18 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/03(木) 22:50:10.27 ID:gzjP8rog0
【フォールンニャンパイア】
空には子供の落書きの如きうずまき太陽
心地いい風が吹くこの世界は猫達の楽園フォールンニャンパイア

はらっぱのお昼寝権を賭けた黒猫軍と 白茶虎連合軍との戦いは終わりの気配を感じさせず
泥沼の殲滅戦の装いを孕みつつある(攻撃方法は威嚇だけ)

【世界の修正力発動:この世界に置いて 武器の類 および戦闘系の異能はすべてはすべて封印される 世界を跨げば元に戻る】

この世界には3種類の猫がいる

亜人の如く二足歩行し 衣服を身に纏う猫人
人の言葉を解し 用いるが体系は猫そのもの
人の言葉を解さないふつうの猫

そして上記の戦闘は夜のみ行われ 昼の間は昼寝をしているかノンビリ過ごしている
ただし戦いは威嚇のみでおこなわれている

そんなのどか過ぎて人が死にそうにないこの世界の 黒猫陣営であるが 外にいる猫は稀である
何をしているかと言うと

アキレス「あ゛〜〜〜〜〜〜〜」
クーラーがガンガンに聞いた部屋でお昼寝timeである
なんという極楽 アキレスもタオルケットでぐっすりであるが
そんな平和過ぎる世界で 他の者はどうしているだろうか?
19 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [age]:2017/08/03(木) 22:57:48.68 ID:PLjzEHkj0
>>18
「あ゛〜〜〜〜」

極楽極楽、と満面の笑みで絶賛シエスタな浅黒い肌の少女、ニアである
寝転がりながらポリポリと煮干しを摘み、完全にぐーたらモード

「いやぁ……」
「平和だってんですねぇっ……」
「……外やばそうっ、ぜぇったい出たくないってんですよぉ……」

間延びした声はいつもに増して溶けそうな感覚を孕み、真紅の瞳は細まって窓の外の炎天下を見つめた
20 :"収穫者"リーパー [sage]:2017/08/03(木) 23:00:43.64 ID:1iHmLyf9o
>>18
「……」

部屋の片隅、角の方にてじっと佇むひとつの人影。
人の頭の代わりに人骨を具えた"魂の収穫者"リーパーその人である。
今、彼はただただ立ちすくんでいた。
いや、耐えていると言ったほうがいいだろうか。

『にゃー、にゃー』

猫だ。それも一匹や二匹ではない。
どこからか現れた十余りの猫がリーパーにたかり、その体によじ登ったり、足を引っ掻いたり、身体をこすりつけたりしている。

「…………」

リーパーは猫達に触れるでもなく、かといって払いのけるわけでもなく、ただ彼らの猛攻(?)を甘んじて受けているばかりだ。
何をしていいのか分かっていないのかもしれない。

「………………」

>>19
その暗い眼窩はニアの方を一点に見つめている。
助けを求めているのか、ただ見ているだけなのか、それとも……。
21 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/03(木) 23:07:29.61 ID:gzjP8rog0
>>19
「あ゛〜〜〜〜そうだね〜〜〜〜」
ぐったりと相槌を打つアキレス 顔を向けるのも面倒くさい

―――ギィ♪
ちなベティちゃんは猫と戯れていた

そんなニアであるが

猫「冷蔵庫あけてほしいにゃー ミルク飲みたいんだにゃー」
ニアの額をテシテシと叩く猫 喉が渇いたみたいですよ とってきてあげてください

>>20
最初こそびっくりしたが ロイから供養人と言う話は聞いていた
そんなリーパーと目が合った

「・・・この世界での仕事は順調?」
と聞いてみるが この世界に越境者の魂はない(確定描写

もうなんというかただの1人分の魂すらないのだ 一応この世界で生を終えた猫はいるが マジで越境者が死んでないのだ

さぁ大変だ やることが無くなってしまったぞ!!
22 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/08/03(木) 23:11:04.04 ID:PLjzEHkj0
>>20
「……?」
「あ、にぼし食べるってんですかっ?」

見られている(?)のに気が付いたニア
何事だろうと自身の前の皿のにぼしに意識が行った
脊髄の辺りからタコのモノともイカのモノとも付かぬ細身の触腕を1本生やしてそれで皿を掴む
ニア本体は寝っ転がったまま、みよーんと運ばれる皿に盛られたにぼし

>>21
「見てくださいっ、33度だってぇ……」

謎技術のスマートデバイスで現在地の気温確認
ぐるぐるお日様マークが元気良くサンサンと輝いていた

「えぇぇー……」
「……仕方ないなぁってんですっ……」

よいしょ、と口だけで言ってタイドメイカーの触腕で冷蔵庫を開く
マウトフトゥーロで青白く輝き、先端に目玉が着いていて視界もバッチリだ

「……はいっ」

みよーんと運ばれるミルク
尚、多くの猫からすればこの触腕の味はアレな評価だ、ここの猫達はグルメである
23 :"収穫者"リーパー [sage]:2017/08/03(木) 23:18:15.78 ID:1iHmLyf9o
>>21
「いや、この世界では」

 ぺしっ

「この世界では特に」

 ぺしぺしぺしっ

「特に私のすることは」

 たしたしっ、がりっ

「――ム、ム」

アキレスの問に答えようとするリーパーだが、体をよじ登り頭部に到達した猫たちに散々弄ばれている。
中には爪とぎまで始める猫もいる。もはや彼の手には負えないようだ。

「とにかく、これ以上の滞在は――」
『にゃーっ!!』

三匹の猫が同時にリーパーへ飛びかかる!
その勢いで彼は直立のまま倒れ込み、全身を強かに床へ打ち付けた。

「ム…………」

>>22
「……いや、私はけっこ」
『にゃにゃーっ!』

う、を言い切る前に、リーパーに群れていた猫の何匹かが皿の上の煮干しに飛びつく!
その勢いで煮干しは皿ごと地面に落ち(幸いにして皿は割れなかったようだ)、数匹が煮干しを求めて喧嘩を始めてしまったようだ。

「…………」

猫に引き倒された姿勢のままその様子を見守るリーパー。
24 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/03(木) 23:25:13.42 ID:gzjP8rog0
>>22
確かに猫と言うのはグルメなものである
だがニアの触椀はご飯以外にも 玩具という側面があるのだ

猫「にゃっ!!」
ネコ「フシャー!!」
NEKO「フンギャロジョババ!!」
牛乳を運んでくるはずだった触椀は すっかりズタボロにされてしまいました

嗚呼 ニアにやさしくない世界 アキレスは寝返りを打っている

>>23
「あらそう? でも次の越境まであと8時間はあるみたいよ」

この世界は安定かつ定期的に越境好意ができることで知られている
故にこの世界を良く知る者は次の越境までどのぐらいの時間がかかるか 大体わかるようになるのだ

「・・・それ痛くないの?」
とりあえず助けてあげましょう リュックの中からカニカマを取り出し ポイッチョと投擲

猫達がカニカマめがけてまっしぐらである

「・・・なんか仕事人間過ぎて休日に何していいか分からない感じ?」
生きてるかーと顔の前で手を振りながら問う
25 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/08/03(木) 23:30:32.05 ID:PLjzEHkj0
>>23
「あぁっ……もう、ほらほらぁ、喧嘩しちゃダメだってんですよぉっ……」
「……あなたも倒れてないで止めるっ、ほらっ、手伝って下さいってんですっ」

ニャーニャーと喧嘩し始める猫達
異能の触腕でムンズと掴み、離れた場所にストンと下ろす
相変わらず寝っ転がったまま、リーパーにも手伝うように指示するではないか、不遜!

>>24
「……マウトフトゥーロがぁっ……」

変異を起こし増殖したナノマシンを使用している分、ただのタイドメイカーより使用機会が限れていて使い捨てとはいかない異能である
そんなマウトフトゥーロがズタボロになってガックシ、仕方ないからミルクは諦めて貰おう()
→起きる気はゼロ!皆無!
26 :"収穫者"リーパー [sage]:2017/08/03(木) 23:39:37.73 ID:1iHmLyf9o
>>24
「………………そうか」

平淡にそう呟くリーパー。果たしてその胸中やいかに。

「いや……うむ、そうかもしれんな」

大丈夫だ、と手振りで返しながらゆっくりと起き上がる。
そしてカニカマに群れている猫達を見、そのうちの一匹を拾い上げて、

「私も猫のように生きられたら、と思うときもある。自由とは何なのか、生きるとはどういうことなのか……
 彼らは私よりもそのことをよく知っているように思う。君はどうだろうか」

と、猫の目をじっと見ながら問いかける。
猫はしばしまばたきを繰り返した後、

『知らニャい』

と平淡に返し、リーパーの顔面に猫パンチを見舞った後再びカニカマ争奪戦に戻っていった。

「ム…………」

>>25
「……承知した」

喧嘩する猫の群れに近づき、自身も猫達を引き離そうと屈み込み、手を伸ばす。

『フシャーッ!』

抱えられた気の立った猫は、リーパーに容赦ない両後ろ足キックを繰り出す!
無抵抗のリーパーは再び床に転がり、猫に踏みつけられている。

「……すまない……」

猫の肉球の感触を地肌(?)で感じながら、ニアに対して謎の詫びを入れている。
27 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/03(木) 23:47:24.40 ID:gzjP8rog0
>>25
諦めの悪い猫が暫し額をテシテシしていたが 諦めて今度はアキレスをテシテシ

「・・・・・」
凄い形相でニアを睨みながら立ち上がり 冷蔵庫からミルクを持ってきて平たいお皿に注いであげました

ついでに自分はアイスを盛ってきましたが もちろんニアの分はありません

「あ〜ハ○ゲンダッツうま〜」
見せつけるようにアイスを食べるアキレス

>>26
「・・・・・この世界で難しいこと考えるだけ無駄じゃない?」
ロイとのしっとりとしたロールはどこへやら(メメタァ

拾い上げた猫にパンチされ 喧嘩を止めようとすればひっくり返される
そして床に伸びていれば猫が集る 嗚呼悪循環 事態が好転するそぶりすら見えない

「もうアレだ アイス喰って寝ころんでろよ」
もう一個アイスを盛ってきて差し出す 人間(?)何やってもうまくいかない日と言うのは必ずあるものなのだ
28 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/08/03(木) 23:51:10.27 ID:PLjzEHkj0
>>26
「……」
「……まぁっ、そんな日もあるってんですっ……」

取り敢えず謎の慰めをひとつ
とはいえ行動としては寝っ転がったままリーパーの方を向いてスマートデバイスのカメラを起動しているという悪辣さである

>>27
「あははぁっ、アキレスありがとってんですっ、やっさしぃっ……」

ゴロゴロしながらエアコンと扇風機のコンボの前に味わう幸福
もうダメかもしれないね

「……んむっ?」
「あぁぁぁっ! ず、ズルイズルイってんですよぉっ!」
「ニアも食べたいってんですぅっ!」

ガバチョと起きて大慌てで冷凍庫を開く、なんだ元気じゃないか

29 :"収穫者"リーパー [sage]:2017/08/03(木) 23:58:35.91 ID:1iHmLyf9o
>>27
「…………」

横一文字、仰向けにぴっしりと横になっているリーパー。
寝転んだままアイスを受け取り、寝転んだまま封を空け、寝転んだままスプーンで口に運ぶ。
非常に行儀が悪い。が、もはや起き上がることさえ諦めたといった様子で、するすると食べ進めていく。

「気を遣わせてしまったな……」

横から現れた猫がリーパーのアイスをペロペロと舐めている。本人は気にしていないようだが。

「成程、気温の高い日はこの"アイス"で体温を調節するのか……」

と、若干的はずれな考察を進めている。

>>28
「それは……記録機器か」

姿勢良く寝そべりながらアイスを食べるスケルトン人間、という奇妙な構図がニアのカメラにばっちりと収められた。
不気味な外見には似つかわしくないひどい格好だ。

「世界にもよるが……文明の進歩は早い。奇跡の存在しない世界でも、離れた地点で会話を成立させられる……時が経つのは早いものだ……」

と、不死者らしい時間感覚から来る感想を述べているが、この姿勢では格好がつかない。ひどい。
30 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/04(金) 00:09:07.57 ID:evK/LGsw0
>>28
だが・・・アイスは元から2個しかなかったのだ・・・

「ごちそうさま」
―――ギィ♪

そして一個はすでにアキレスとベティが平らげてしまった
リーパーの分もそのうち無くなるだろう

あるのは氷と麦茶 それとミルクだけだ

「(どやぁ・・・)」
ものぐさしたニアが悪い と言わんばかりのドヤ顔である

>>29
アイスのせいでまた猫が集ってしまうリーパー しかたないね

「冷静を装ってても かっこいいとは言えないな」
寝ころび 猫に集られながらアイスを喰らうリーパー どうしてこうなった

>>全員対象
そんなこんなで 猫ハウスでの一幕は過ぎ去っていくのであった・・・

//そろそろ寝ます 乙
31 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/08/04(金) 00:51:14.47 ID:tvBkjCGI0
>>29-30
「あぁっ……あいすぅ……」

がっくしと項垂れ、仕方なく氷を砕いてミルクを掛けて砂糖をまぶして頂くことに
ちょっと味気ないながらも気晴らしに(ヒドイ!)猫と戯れるリーパーとアキレス、ベティをパシャパシャと撮影するのであったとさ

//送信出来てなかったっ、ありがとうでしたお疲れ様でしたっ
32 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/06(日) 22:39:48.65 ID:TjrkXaq5o
【スプロールの朝は暗い】

 重金属雲が空を覆うメガロプレックスにあっては、
 太陽をじかに拝める機会などそうはなく、基本的に日がな一日薄暗いのが当たり前となっている。
 ゆえに、サイバー都市に住まう者達は、奇妙に肌白いことが多いくらいなのだ。

 と、まあ、そんな朝…ここはイムカ・グリムナーが率いる
 デッカー権限委託企業インペリアル・エンニジアリンク社のコンテナハウス。
 越境者にも宿泊許可が与えられている管理エリア内のコンテナ群は外見的にサップーケイそのものである。

【しかし、外見そのままのタコ部屋同然のシロモノと思いきやそうではない】

 コンテナの中身の内装たるや、超一流ホテルもかくやなゴージャスそのものであり、
 意匠は好みに応じて変更可能。さらに窓からは満天の星空――そう、実体ではない。
 遠未来のホログラム技術で内装を被せた擬似的なものだが、ホログラム凍結技術により強い衝撃を与えない限りは実体と変わらない。
 触感すら再現できているというのだから、その技術のハイテックぶりは凄まじいの一言であろう。

「すやすや…デスゥ〜〜〜」

 そんなコンテナの一室、カノッサ・テクノロジー社所属クローントルーパーα-12は、
 だらしなく涎を垂らしながら惰眠をむさぼっていた。なんでコイツがここにいるのかというと、

【ニ○動にゲロゲロ動画投稿と称してオリジナルポーションを一気飲みしたところ、
 前後の記憶を完全に消失し、頭から複数のキノコを生やしてラリパッパしていたところを、
 イムカに捕獲されて、コンテナに放り込まれた…まあ、ようするにアホであるアホ】

 さてさて、このトンチキ以外にもコンテナハウスでなんか寝泊りしていた連中はいるだろーか?
33 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage]:2017/08/06(日) 22:57:57.44 ID:q8RYJZWxo
>>32
コンテナ群の一つには、越境者である少女、プリシラ・パーネルが宿泊していた。
室内の調度は彼女の服装の趣味に合わせ、天蓋付きのベッドにぬいぐるみ、ピンク色の家具類がファンシーに配置されたメルヘンな仕上がり――であるはずがなかった。
まさしくコンテナそのままの殺風景な室内には裸電球の照明、冷蔵庫、そして簡素なベッドのみが設えてある。

「マジクソしんどい……アホか……」

普段と異なり、上下をシンプルなスウェットに包み、ベッドにあられもなく大の字に転がる少女。
床には酒瓶が数本乱立している。そのうちの何本かは横倒しになっており、内部に残っていたらしい酒が床とステッキ(これも床に放り出されている)を汚している。
滅多にありつけないプライベートな空間に、いろいろな意味で羽目をはずしているようだ。無論、誰かが訪ねてくるとは考えてもいない。
34 :ひいらぎ [sage]:2017/08/06(日) 23:06:33.21 ID:MOx+b7HDO
>>32
…う〜ん…いむいむ…わしはもう飲めぬぞ…むにゃむにゃ…

【寝言を呟きつつトンチキ娘氏となんか同じ布団で寝ているのは10歳前後に見えそうな黒髪ロングの少女である】

【昨晩どうやら大量の赤ワインを飲んで前後不覚な状態でここまで運ばれたらしい】

【どうやら近くのトンチキ娘氏を寝ぼけてイムカ氏と勘違いしているらしく抱きつこうとしているがどんな反応があるだろうか…???】
35 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/06(日) 23:20:33.41 ID:TjrkXaq5o
>>33>>34

「デスデス」

 奇天烈な経緯はともかく朝なので何か目を覚ましたα-12。
 何か横にちみっちゃいの(ひいらぎ)がいたので抱きつかれる前に回避!な ぜ な ら ば !

【ゲロやらワインやらキノコやら、謎のスライムやら、シーマンやら、
 ヒッドイのがベットからその周囲まで散乱していたり、自分にも付着していたりそりゃもーひっどい有様であったからだ】
【なお、ひいらぎの頭にも幾つかのキノコが生えていたりする。が、それはいい】

「ありゃまー、これはハメはずしすぎたデスねー」

 己とひいらぎの無体な有様がアレすぎたので、とりあえず寝ぼけたひいらぎを剥いて、
 自分と一緒にシャワーで汗だのゲロだのキノコだのを洗い流す。
 勿論、ホログラムで投影されたバスタブも素晴らしい意匠であった。

【風呂からあがれば、働いたら負けTシャツとデニムを装着。準備万端!】

 きゅーっきゅーっ

 そして準備万端と同時に立て札にマジックで何か書き始めた。
 「突撃、スプロールの朝ごはん」と。

「デスデス。いい絵が取れる気配がキュビン☆とするデス。れっつらごー!ちみっこも来るデス」

 なんで早朝からこんなにテンション高いのかは知らんが、
 とにもかくにも、他の越境者やら何やらの寝ぼけ顔なり反応なりを楽しむ事にしたらしい。
 ハンディカメラとひいらぎを片手に、ほかの連中のところに向かいます!

【んで、何度かのアビ叫喚のアレの末、次はプリシラのコンテナ前と相成った!】

「デスデス。次は魔法少女()なおにゃのこの部屋デス。内装は趣味が出るデスからねー。
 意外な一面が見れるかもシレネーデスよ?シチョーシャ=サンたちは乞うご期待デス!(小声)」

 んでもって入り口に早速コソーリハッキングをかまして、

【ギィ…と扉が軋む音と共に「おじゃましまーすデス(小声」と、突撃朝ごはんという看板持ったアホが潜入】
【→DIEピンチ。このままでは中身おっさん趣味であると大暴露である!誤魔化せるか】
 【→何かよからぬアトモスフィア&周囲で時折起こる悲鳴(緊張感ゼロな)&扉ギィ…と危機回避要素はそれなりにある!】
36 :ひいらぎ [sage]:2017/08/06(日) 23:34:50.33 ID:MOx+b7HDO
>>35
…ん? ……………あぁなんじゃトンチキ娘殿かわしはてっきりいむいむかt…

【目をこすりながら起きたその時、なんか突然むんずと襟首掴まれてシャワー室らしきところに連行()される少女】

うわ!!!?なにするのじゃはなs…ブハァ!!!?

【言い終わる前にバスタブに突っ込まれ少女は全身くまなく洗われてしまう】

【綺麗な身体になった後何故かはわからないがトンチキ娘氏と同じ格好をさせられて、襟首をヒョイと掴まれてそのまま運ばれていく】

…いや、わしはひいらぎであってちみっこいのではなくてだな…

【襟首掴まれて運ばれつつ文句を言う】

…まぁ良い、とりあえずなんかトンチキ娘殿の何か良く分からんあれに付き合うとするか…たのもー!!!

【トンチキ娘氏に続いて大きな声をあげて勢い良く扉を開き中に入る少女】
37 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage]:2017/08/06(日) 23:37:03.17 ID:q8RYJZWxo
>>35
「なん……なんだクソ……俺のすこやかワンルームを……乱す気か……」

ドタンバタン、ギャーギャーと謎の効果音が遠くに聞こえ、始めは(自身と同様に)羽目を外した誰かが騒ぎを起こしているのかと高をくくっていた。
ところが段々とその気配が近づいてくるらしいことを察知すると、酒で霞がかった脳でもようやく今の状況の危険性を把握したらしい。

「んっ、ん゛ー、あーアーあー、てすテス」

酒やけした喉で調声をしつつ、まずは壁際の端末に触れ、プリセットとして保存しておいたダミー用ホログラム設定に変更。
サップーケイな室内は瞬時に夢見る女の子のメルヘンルームに変身を遂げた。

次いで床に転がる酒瓶をベッドの下に蹴り入れ、証拠隠滅を図る。
床に広がる酒は……ズボンを決断的脱衣し、迷うこと無く雑巾代わりにした! あとは酒瓶同様にベッドの下にシュートで完了。
【スラックスの上着は裾が長いため下半身は隠れ、実際安心です】

最後にステッキを壁に立てかけ、衣裳箪笥から普段のロリータ服を引っ張り出し、着替えを試みる。

と、三段階のカモフラージュを施したが、α-12とひいらぎの突入タイミング如何では全て遂行しきれていないかもしれない。
果たして彼女は無事に魔法少女としての体裁を保てるのだろうか!?
38 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/06(日) 23:39:34.55 ID:4GBOGzux0
>>35
「……おはようございます、なんですかいきなり……」

突撃された内の一軒に、半人の借りてるコンテナもあったらしい
内装は畳敷き四畳半、まぁるい卓袱台の前の座布団に座りご飯味噌汁たくあんの朝餉を頂いている寝癖の跳ねたパジャマ姿の半人
なんとも苦学生めいたとってもアレな映像であったとさ

//1レスだけお邪魔しましたーでするー
39 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/06(日) 23:50:23.30 ID:TjrkXaq5o
>>38

「侘しすぎてツッコミどころがネーデス!パス!!」

 あまりといえばあまりのアレ加減に見てみぬふりをする情けがα-12にも存在した!



>>36-37

「どどんと突撃!朝ごはんデス!!」

 扉を隙間ほどあけたところから、ひいらぎの「たのもー!」と同時に、
 バンと扉全開!カメラ片手のα-12が突撃である!!

【α-12…
 この世界でも最大手の暗黒メガコーポ…カノッサ・テクノロジー社の威力部門に属するクローントルーパー。
 コネクションとしてはかなりの位置についているはずであるが、ご覧の通りの超絶はた迷惑なトンチキである】

「ワオ!目に刺さりそうな程にファンシーは部屋デス!シチョーシャの皆サン!
 これが硝煙の匂いに彩られていない正統派まほーしょーじょのお部屋デスよー」

 んでもって、昨今のサツバツでサバイバルでデスティニーな魔法少女モノについて、
 何か色んな事をほざき始めたα-12。どうにかこの局面を乗り切れたか…に見えたが、

【(>>36)なんかベットの下からコロンコロンと瓶が転がってひいらぎの足元にコツン☆】
【銘酒:糞正宗だのワンカップ関脇だの、オサーン趣味全開の空き瓶デスヨ!!】

 現時点ではα-12は気付いてないが、これまた外見幼女なのに赤ワイン愛好家なひいらぎは、
 この見事にファンシー部屋と魔法少女に超絶不釣合いなアレに何か疑問を呈すであろーか!
 そして、最悪極まる証拠がにょっきりなプリシラ!このままではオッサン要素が赤裸々に世間に晒されるかもしれぬ!
40 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/06(日) 23:55:21.76 ID:tSXQbBLi0
【アキレスルーム】
「んあ? どったの?」

突撃された先にはたまたま自分のセーフハウスではなくこちらに泊まっていたアキレス&ベティ両名
内装は格安ビジネスホテルを思わせるシンプルなベッドルーム

昨日のうちに勝って冷蔵庫の中に入れておいたチャイナデリバリーを食べていた

―――ギィ♪
ベティちゃんは同じくチャイナデリバリーの北京ダックに舌鼓

【ロイハウス】
「なんだ 喰ってくか?」
暖かな木のぬくもりを感じる木造家屋な外見に 藁のベッドっぽいもの
野菜スープにチーズのせ黒パンという素朴な朝餉であった

【なぜか鈴虫ハウス】
どうしているかって? 気にしちゃだめさ
内装を一切弄ってない殺風景なコンテナハウス 粗末なソファ 転がる酒瓶と食いかけのツマミ

誰かが入ってくるならば 大股開いて褌チラリズムさせながら大イビキをかく鈴虫とご対面することだろう

【あれ? ギガースは?】
「・・・・・・・・・・・・・」
ここから離れたマケグミ暮らす最下層 雨を凌げるだけの廃屋にギガースはいた
そこいらのコンテナハウスは彼にとって狭すぎるのだ

座り 深く瞑想をしているが たまに来るトチ狂った強盗には 骨剣振り回し肉塊へと変換するのであった

//1レスすまそ
41 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/07(月) 00:00:36.09 ID:mZAlfh8Fo
>>40
【アキレスルーム】

「ツマンねぇ〜デス。やっぱアーティストは無理デスねムリ」

 なんかひどくディスられる。理不尽!
 α-12曰く、華がないそうな。

【ロイルーム】

「メシ食ってくデス!」

 素朴であるが何しろメシ「だけ」はレベル高い原始人である。
 黒パンとチーズに野菜というスプロールにあってはそこそこゼータクなメシにありつくのであった。

【鈴虫ルーム】

「…シチョーシャ様には実にお見苦しいところを見せたデス!!」

 股間にピコタンハンマーを投げつけそそくさ退場!とても理不尽!

【ギガース】

「物理的に行ける距離じゃねーデス!ザンネン!!」
42 :ひいらぎ [sage]:2017/08/07(月) 00:05:21.20 ID:q36ujyxDO
>>39
………ふむ。 これまたふつーのまほーしょうじょっぽい部屋じゃな…!!?

【辺りを見回し何かを言いかけたその時、少女は「ある匂い」に気付いた】

【少女の優れた嗅覚が捉えたそれは明らかに「アルコールの匂い」。】
……………ふむ…………???

【どういう事かアゴに手をあて考えていると何やら足下に何かが当たる感触を覚える】
【ふとそちらに目線をやるとそこにはお酒の瓶らしき物が転がっていた】

…………………ほむ。
………………………まぁ人(?)それぞれじじょーってやつがあるからの…

【そう呟き足下にある瓶を再びトンチキ娘氏にバレないように蹴飛ばしてベッドの下に入れようとする】

【同じまほーしょうじょ()としての気遣い(?)で証拠をさりげなく隠滅しようと企むが果たしてトンチキ娘氏は気付いただろうか…???】
43 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage]:2017/08/07(月) 00:10:03.44 ID:zMMt5OXmo
>>39
「やだっ、急に入ってこないでくださいよ〜! 恥ずかしいじゃないですかっ」

間一髪、首の皮一枚繋がった。窮地を脱したことに、内心でホッと一息のプリシラ。
しかし、危機は未だ過ぎ去っていなかった。

(ワーオ、デンジャラスなよ・か・ん)

昨夜はあんなに仲良しだったお酒さんの瓶たちが、今はプリシラの首の皮を引きちぎらんと牙を剥いている。
しかもよりにもよってひいらぎの足元に、だ。彼女も彼女で言動に予測が付けられない(それはα-12も同様であるが)少女だ。
このままでは全国ネット(そもそもどこに放送しているんだ、という疑問は一旦置いておく)に自らの素の一面が露呈してしまう!

「あ、朝ごはんまだ作ってないんですよ〜。なんなら、リクエストにお答えして何か作りましょうか?」
(先輩……先輩! 頼むから言及しないでくれッ……頼むッ……)

(おそらく届かないであろう)祈りをひいらぎに送る。

>>42
(せ……先輩……!)

プリシラの目の端には映った。まぎれもなくひいらぎが瓶を蹴り隠している姿が。

(ありがたい……ありがたい……)
44 :ひいらぎ [sage]:2017/08/07(月) 00:22:09.42 ID:q36ujyxDO
>>43
………………あぁ、わしは今はあまりお腹は空いてはおらぬ ゆえにわしの食事は用意しなくても良いですじゃ後輩殿…

【トンチキ娘氏にバレずにベッドの下に無事瓶を隠す事が出来たなら先程足下に転がっていた瓶とかに関しては特に言及はせずただプリシラ氏の言葉にこたえるだろう】

【更にさりげなくプリシラ氏にウィンクをしつつ少女はトンチキ娘氏に話かける】

…ここにはあまりめぼしい物とかはなさそうじゃから他行かないか…???
45 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/07(月) 00:22:55.44 ID:mZAlfh8Fo
>>42-43

「デスデス。実に正統派をタンノーしたデス。おや、何してるデス?」

 α-12が振りむいた時には、ひいらぎのナイスフォローが成立済み!
 プリシラの対外的なイメージはこうして守られたのだ!!

【ひいらぎのセンパイ力が5上がった(謎)】【プリシラのイメジは守られた!】
【なお、ニ○生めいた何かでネット配信。ハンドルネーム:12番星=サンは極めて人気な投稿者だ!アブナイ!】

「ふむふむ、リクエストも良いですが、これからメインディッシュなのデス!!」

 サムズアップすると片手にハンディカメラとひいらぎとプリシラを持って次なるオモシロシーンにゴーゴゴー!

【イムカの部屋】

「…ゴクリ。α-12の超独自調査により、一週間に一回しか寝ないとらぶる軍人=サンのオヤスミ日が昨日今日と掴んでるデス。
 寝顔なり、意外な趣味なりを撮影成功すればオモシロもとい、今後の交渉材料、もとい健全なるジャーナリスムデス!!
 二人とも、突入準備OKデス??ぬいぐるみだのカワイイなパジャマだの見つけられれば大勝利デス!!」

 なんかエテ勝手なことをほざいているα-12であった。
 なお、超絶嫌な予感がするなら、その感性は大切にすべきであろう。
 なにせ、α-12が掴んだのニセ情報な上、朝からの乱稚気騒ぎもバチーリ把握されているからだ!

【なお、ドアを開ければ不機嫌極まる無表情なイムカが簀巻き用ロープ片手に待ち構えているというデスティニーぶりであるが】
【猫も爆発四散させる好奇心が勝つか、嫌なヨカーンが勝つか、まあそれによって運命かわんじゃね?】
46 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage]:2017/08/07(月) 00:35:29.34 ID:zMMt5OXmo
>>44
「じゃあ、また今度何かごちそうしますね、先輩っ♪」

プリシラもまたひいらぎにウインクを返す。
こうして魔法少女たちの友情は育まれていくのである……。

>>45
「えーっ、私も行くんですかぁ!?」

すっかり元の調子を取り戻したプリシラ。
はじめはα-12の勢いに戸惑っていたが、その次なる標的を聞くやいなや、ごくりと生唾を飲み込み目を輝かす。

「イムカさんのオフショット……あられもない寝姿……ゴクリ」

こんなナリでも元男だ。日頃散々ドンパチカマしているイムカ・グリムナーその人の痴態が見れるかもしれないとあって、流石に平常心ではいられない様子。

「でっでっでも、イムカさんのことだから隙がなさそうというか……ばっちりしていそうというか……」

しかし、自分でさえ気がついた騒ぎを、何故彼女が気付かないでいられるだろうか。
嫌な予感半分、しかし好奇心も半分。

「――いえ、行きましょう! バッチシーンは私達のものです!」

そして、最終的に好奇心がすべてを満たした。
どうやら酒の酔いが多分に残っているらしい。突入後の末路は概ね予感しているが、それでも行かねばならないという意志の勢いが彼女を突き動かしている!
47 :ひいらぎ [sage]:2017/08/07(月) 00:38:34.15 ID:q36ujyxDO
>>45
…ん?あぁちと考え事をn…って、うわ!!!?何をするのじゃ!!!!?

【またもや襟首をむんずと掴まれて運ばれた先はどうやらイムカ氏の部屋らしい】

【トンチキ娘氏からある程度の説明等は聞いてはいたがそれに関しては懐疑的な少女】

…いや、確かにそれはきちょーじゃが…あのいむいむがそんなミスをするとは考えにくいのじゃが…いやしかしいむいむとて完全ではないはずじゃからもしかしたらそーいう間違いとかがあってもおかしくはない…いやむしろない方がおかしい神等とかではないのじゃから…じゃあまずはわしが先陣きっていきますじゃ!!!!

【何やら自分自身に都合のいい方向に解釈しつつ片手にカメラを持ってそのまま室内に勢いよく入ろうとする少女】

【尚、トンチキ娘氏からの情報が全くの偽物とは考えていない為もしこのまま突入したら…まぁ世にも恐ろしい目にあうのは必定であろう】
48 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/07(月) 00:43:00.10 ID:mZAlfh8Fo
>>46-47

 ギィイイイ――

 先陣を切ったひいらぎが扉を開けて、何か仁王立ちしてこっちをとてもとても冷たい瞳で見下ろしているイムカが居て、

(あ、オワタデス)

 んでもって、α-12は真っ白になったそうな。

 −−−−−−−−

 ポーン、ポーン、ポーン☆

 窓から三つの簀巻きが放り投げられ、地上より50メートルでしばらくぶらぶらと吊られるハメになったとか何とか。
 ナムアミダブツ!!

【ちゃんちゃん☆】

//モハヤコレマデー!ノシ
49 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage]:2017/08/07(月) 00:45:41.24 ID:zMMt5OXmo
>>48
「やーん! 女の子はもっと丁重に扱ってくださいよう! ……う゛っ、揺れで吐き気が……」

簀巻と酔いの二重苦に、しばしもだえ苦しむ少女。
好奇心の代償はあまりにも大きかった……。

//乙でした!
50 :ひいらぎ [sage]:2017/08/07(月) 00:54:13.94 ID:q36ujyxDO
>>46
あぁ、楽しみにしておるぞ後輩殿

【そういい、足早に部屋を出ていく】

【先陣をきって突入した先には鋭い目付きでこちらをみるイムカ氏の姿が】

………………………あ……………いや………………その…………………ち、ちと起きるのが遅いので起こしn

【言い終わる前にイムカ氏にむんずと掴まれてそのまま簀巻きにされる少女】

【吊られている間ずっと「次こそはバレないようにやろう」と考える、本当に懲りない少女なのであった】
/おつおつにしてあげます!ノシ
51 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage]:2017/08/07(月) 22:37:57.63 ID:zMMt5OXmo
【狭間のスクラップヤード】

ここは奇妙に隔絶された世界。
越境者のみが立ち入ることの出来る場所とされており、日常的に危機に晒されている彼らがゆっくりと羽を休めることの出来る場所でもある。

「……うーん、雨、止みませんねえ……」

魔法少女を自称する少女プリシラは、宿の一室から空を見上げ、溜息を吐いていた。
そう、今この地には雨が降っている。それも唯の雨ではなく、窓枠を揺らし壁を軋ませるような、激しい風を伴った雨が、だ。
今は外を歩く越境者もまばらだ。各々が宿に避難したり、廃工場に間借りしたり、別の世界へ逃げるように旅立っていったりと様々である。
そんな暴風雨のさなかで、他の越境者諸君は何をしているだろうか。
52 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/07(月) 22:48:25.23 ID:mZAlfh8Fo
>>51

「重金属酸性雨ではなく、飲み水にも転用できる雨だ。
 煩わしいが、それなりに利用する術もあるだろう」

 めちゃくちゃ頑丈に造られた風車は現在フルドライブ状態で、
 宿の中は滅茶苦茶明るかったりする。ちょっと過剰なくらいである。

「下手に電気消すと許容量越えて爆発するらしい。やや元気すぎるものだ」

 ナムアミダブツ!別の意味で眠れぬ夜だ!全電灯が通常時の1.5倍の明るさである!
 なお、一体全体どういう理屈かは知らん!!

≪00011110010101≫

 ふよーんと天井からサーボスカルが降りてくる。
 遠未来のドローン。なお頭蓋骨はモノホンの頭蓋骨にモジュールを接続している。
 死後も神なりし皇帝陛下への奉仕を継続するという名誉ある器物だ。

「ふむ・・・予想するに後1時間以内に宿の天井がバリっと剥がれるか。とんだ安普請だな」

 何か平坦な声で平然とつぶやいておりますが地味にピンチでござる。
53 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage]:2017/08/07(月) 22:59:10.49 ID:zMMt5OXmo
>>52
曇天の薄暗さとは対照的に、宿の窓という窓から照明の光が煌々と洩れている。
あまりにも奇妙な光景に、道をゆく越境者は宿をただただ呆然と見上げている。

宿の天井はミチミチと音を立て、なるほど今にも破裂しますと主張しているかのようだ。
従業員は廊下をパタパタと駆け回り、ほう・れん・そうに追われている様子。
そんな折、階下のロビーからけたたましい怒声が聞こえてきた。

『大変だ! 浸水が起きているぞ!』

窓から外の景色を見れば、いつの間にか茶色く濁った泥水が海のように地面に満ち満ちていることに気がつくだろう。
上は洪水、下も洪水、これなーんだ?

『このままじゃなんもかんもが水に濡れて駄目になっちまう! 皆手伝ってくれ!』

何を隠そうここは止まり木同盟の宿。宿泊費が無償である代わりに、相互扶助を推奨されている宿である。
誰かがドアを手当たり次第にノックし宿泊者に呼びかけているようだ。隣室からは急いで廊下に飛び出す音が聞こえてくる。
54 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/07(月) 23:06:38.75 ID:mZAlfh8Fo
>>53

「騒がしいものだな」

 ホログラム凍結技術を用いて内装を思いっきりゴージャスに投影させていたイムカも、
 流石に物理的な浸水となると、気分ダイナシになるのは理解していた。
 ゆえに致し方なく動くハメになるだろう。

「さて、どうしたものかな」

 軍服ではなくシャツにスラックスという如何にも才女めいた格好で部屋から出てきたイムカ。
 そのバストは豊満であった。

「地べたはどうにかする算段はあるが、天井の方はな…何かアイデアはないか?」

 純銀の小鎚を手でクルクルと回しながらそのように問うた。
55 :プリシラ/リーパー [sage]:2017/08/07(月) 23:18:37.93 ID:zMMt5OXmo
>>54
イムカが現場へ着くと、土嚢でバリケードが築き上げられている途中であった。
あいにくと、この事態に対処しうる異能をもった越境者は居合わせていなかったらしい。
故に最も原始的な方法に任せるしかなかったようだ。が、何しろこの雨量だ。余り効果があるようには見えない。
ちなみに、土嚢積みにはスカートの裾をびちゃびちゃに濡らしたプリシラと、道を歩いていたところを無理矢理連れてこられたらしいリーパーが参加している。

「やーん、最悪ですっ」
「……」

『アンタ、なんとかできそうなのか!?』
『というか天井ってなんだ?』
『ヤバイッ、雨漏りの勢いがー!』

イムカの発言を耳にした複数人に矢継ぎ早にまくしたてられる。どうやらよほど切羽詰った状況らしい。
足元を見れば、既に足首が浸かるほどの水深だ。

『天井はどうする?』
『屋根まで登って補強するとか』
『この雨の中じゃ無茶だ!』

どこもかしこも阿鼻叫喚である。まずはどこから着手したものか。
56 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/07(月) 23:31:34.00 ID:mZAlfh8Fo
>>55

「問題にもならんな。私はエリートなのだから」

 ナチュラルに傲慢台詞をかましつつもズイと前に出る。
 土嚢で築いたバリケード。なんたる脆弱かつ脆いシロモノか。

「監ること不休にして、裁断迅くして、処断の無慈悲さ比類無し――皇帝陛下の護りあれかし」

 魂削る聖言を唱えながらイムカは手に持った銀の小鎚を大地に叩き付けた。

「異端者への防壁!」

 瞬間、宿周囲の地面が隆起し、銀色に輝く防御壁が360度に展開!
 一滴の水も宿に寄越さぬ絶対防御域が顕現したのだ!

「本来の使い方ではないがな。まあ、この程度水量ならば一晩は持つだろうさ。さて――」

 床下浸水は少なくともこれでどうにかなる。
 が、天井の方はイムカもどうしたものかである。

「プリシラ。魔法少女を名乗るならば何か魔法めいたもので解決できないか?
 そこな骸骨ヘッドでもいいぞ?」
≪00011111010101≫

 サーボスカルは骸骨めいた外見にシンパシーを覚えたのか、
 リーパーの頭にヌタっと着地。ガイコツトーテムポール!!
 
57 :プリシラ/リーパー [sage]:2017/08/07(月) 23:52:17.61 ID:zMMt5OXmo
>>56
『『『おおー……』』』

イムカの物言いに顔を顰めた者もいたようだが、その技量には感服しているようだ。
所々から感嘆の息が漏れ、まばらな拍手が起きている。

「うーん……私のマジカルパワーで、一日くらいなら保たせられるかもしれませんけど……」

プリシラはイムカの問いに、遠慮がちに返答する。
彼女の魔法――ステッキを媒介に放つ空気塊ではなく、本来のエンチャントマジックの方だ――で、天井の素材の強度を一時的にブーストすることにより、滝のような雨の勢いも耐え凌ぐことが出来る。
理論的には可能だ。だが、

「一室分とかならまだしも、この宿全体となると……まず魔翌力が保ちません」

彼女は特別秀でた魔術師ではない。この規模の建築物の天井全てに雨が止むまで保つレベルのエンチャントをかける、となると、並大抵の魔翌力量では足りないだろう。
それに、エンチャントの技能を周囲の人間に見せたくないという彼女の本音もある。魔法少女のイメージを損ないかねないからだ。

「外付けの魔翌力炉とか、魔術の効果を高めるブースターとかがあれば、もしかしたらって感じです」

周囲の越境者は互いに顔を見合わせ、首を振っている。
こうして話し合っている間にも天井から軋む音が聞こえてくる。時間は残り少ないだろう。

ちなみに、リーパーは土嚢を抱えたまま棒立ち状態だ。時折、頭上のサーボスカルを振り落とそうと首を左右に振っている。
骸骨オン骸骨という奇妙な光景に、携帯端末を取出して写真を撮影しだす者までいる。

「……私にそのような技術も能力もない。これは諸君で解決すべき問題だ」

と、彼はあくまで不干渉の立場を取っているようだ。
58 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/08(火) 00:07:22.49 ID:plk5BVSjo
>>57

「外付けの魔力炉か…」

 イムカは後ろ腰の鉄塊…憤弾短銃を指でなぞる。
 この聖遺物のロックを解除すれば莫大な魔力を確保できるが、
 ロックが強固過ぎる上に、信仰的にもありえない選択である。

「無理だな。仕方ない、地味に行くとしよう。
 プリシラ、空気塊で屋根の補修の足場は作れるか?」

 結局、ハイテクにもオカルトにも頼れぬならば概ねローテク勝負となる。
 サーボスカルも何か捻りはちまきつけて、マニュピレーターに各工具を接続。
 ついでにけち臭いリーパーの眼窩にピカピカ光る電球を放り込むと、ふよーんと浮かんで大工開始である。

「さて、男衆の諸君。頑張りたまえ。――私か?か弱い女に力仕事は似合わんよ」

 ヘーゼンと己をか弱いとほざきますが、実体との剥離は口をつぐんでおくべし。
 100%ロクなことにならないのが目に浮かびます。

「補修ポイントは割り出し済みだ。サーボスカルを同行させてホロディスプレイで表示する。
 ほら、時間がないぞ。ハリーアップだ」

 元々、指揮官スキルは豊富である。無駄に士気向上やら的確指示オーダーやらを活用しつつ、
 男衆に屋根修繕を命令!さあ、いそげ、そらいそげ!

「プリシラ、キミもさっさと…おや?私は何を言っている?」

 なんとなーく、男衆にオーダーするノリでプリシラにも言及しようとしたが、
 目の前に居るのは魔法少女なはず。イムカは己の言動に何か首を傾げるのであったとさ。

//では12時回ったのでコノヘンデー!
 
 
59 :プリシラ/リーパー [sage]:2017/08/08(火) 00:16:53.75 ID:g3vqpLD4o
>>58
びしょ濡れの男衆は「やっぱりなあ」と口々に文句を溢しながらも、それぞれの分担を素早く決めていく。
材料を運ぶ者、イムカの指示を伝達する者、細部を見張る者、エトセトラエトセトラ。

「ム…………」

そうしてロビーから人の姿が消えた後、眼窩をソケットにされたリーパーは何をするでもなく呆然と佇んでいた。
宿の従業員は、こんなオブジェがあっただろうかとすれ違いざまにリーパーを観察している。

「分かっ――、ん、な……にを言ってるんですかっ、イムカさんってばもうっ」

反射的に返答しようとしたプリシラは言葉を詰まらせ、冷や汗を垂らしながらイムカの肩をバシバシと叩いている。

そうして、豪雨の音の中にまぎれて、しばし作業の音がスクラップヤードに響くのであった。

//お付き合いありがとうございました!
60 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/08(火) 22:11:41.77 ID:plk5BVSjo
【前回までのあらすじ!!】

 アウトキャストの蠢動により劣勢に立たされた越境者達であったが、
 かの組織の吸血鬼実験が明るみに出たことで夜の眷属達との利害が一致。
 各世界における協力体制構築のためにスプロールの…極めて敵対的な勢力とも手を結ぶこととなった。

 アウトキャストのペーパーカンパニーへの強襲→実験データの確保。
 それが、各世界の夜の眷属と手を結ぶにあたり必須となる条件である。

 これをクリアするべく越境者達はペーパーカンパニーを強襲。
 実験データ・・・すなわち軟禁され実験を強いられていた遺伝子学の権威ウィルデンシュタイン博士の確保に成功したが――

 −−−−−−−−−−−

【吸血鬼実験施設=研究練】

 コツン、コツンと耳鳴りがしそうなほどに硬い空気の中、廊下よりの足音だけが響いている。
 電気は全て落とされており薄暗い室内。片腕を失った実験データ(博士)の応急処置を済ませたイムカは、
 扉の向こうの廊下を睨むながら、老齢の博士を担ぎ上げる。

「…拙いな」

 開きっぱなしの扉の向こう…廊下の様子は凄惨を極めていた。
 地面より突如、具現化された無数の杭に力任せに貫かれ引きちぎられた吸血鬼達の死体。
 それは一瞬の出来事であった。人間を遙かに超越する生命力を有する吸血鬼とはいえ、
 心臓と脳、ついでに原型を留めぬほどに身体を破壊されては、もはや絶命は免れえぬ。

【串刺し刑の杭…神秘においては串刺し公の逸話を持つ強力な真祖の業である】

 その使い手…恐らくはアウトキャストの吸血鬼兵器がこちらに歩を進めている。接触まであと数秒。

「室内というのが拙いな」

 イムカはちらりと窓を見る。ここは地上5階。高さはかなりのものであるが――

【単純な理屈だ。強力な串刺し杭をほぼノーモーションで現出させる相手に対して、
 避ける空間が限定される室内で迎え撃てばどのような結末が待っているか――】
61 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/08(火) 22:28:25.43 ID:S2Or8+cX0
>>60
「まったくだ。クソハードすぎるぞ、労働環境の改善を求める」
【覆面を脱ぎ捨て、肉体を破壊され尽くした吸血鬼の肉片を苛立たし気に踏み潰す】
【足止め程度にもならないとは、同じ吸血鬼として恥ずかしくないのか。痛罵を飛ばし、血走った眼で薄暗い室内を見渡す】

【罠を仕掛ける時間もなし。逃げようにもこの高さ、自分だけならまだしも、他の人はどうなるか】
「俺は多分ここから落ちても死にはしないだろうが、お前はどうだ?大丈夫そうだな」
【気晴らしに軽口を叩くが、足音が止まる事はない。一瞬で険しい表情に戻り、舌打ちを漏らす】


「そのジジイが死なないよう、どこか適当なところに隠しとけ。せめて何か手が見つかるまではあの串刺し公と張り合わにゃ。おーヤダヤダ」
【覚悟を決め、酸素供給機を装着すると油断なく刀を構えて入り口を睨む。今の自分では何秒持ち堪えられるか】

「俺が死んだら骨は持ち帰ってやってくれ。重いだろうけど俺だってつらいのさ」
62 :ひいらぎ [sage]:2017/08/08(火) 22:37:13.81 ID:9dki14QDO
>>60
……………………なんじゃこのべりーはーどなむりげー()は…いつぞやの血吸いコウモリ共でさえ「少なくとも」わしの手には余る存在じゃったと言うのに…

【葬魔氏に続き何やら文句をぶつくさぼやくのは10歳前後に見えそうな黒髪ロングの少女】

…まぁわしはもう200年生きたしこの世の地獄は大体は見てきた…それに何より嫁()と一緒に氏ねるならこんな嬉しい事はないが…とりあえずは精一杯抗ってみるとするか、氏云々はその時考えればよい…

【何の役にたつかは不明だがとりあえずホルスターにおさめた拳銃を握りつつ】
63 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/08(火) 22:41:22.25 ID:plk5BVSjo
>>61-62

「ソーマタージ…すまないが時間を稼げ」

 イムカは博士を肩に担ぐと、窓を思いっきりぶん殴った!
 KBOM!窓とその周囲の壁が粉々に砕け、気圧差で外気がこちらに吸い込まれ、冷たい夜の空気が肌を叩く。

【イムカはロープを引っ掛けてラペリング(懸垂降下)の準備】
【→彼女だけならば飛び降りる事も出来るが、重傷の博士がその負荷に耐えられるとは思えなかったためだ】

 コツ…コツ…コッ―――

 足音の歩調が変わった瞬間、各々の第六感に緊張が走った。
 共通して認識できるはずであろう。来る――と。

「降りるぞひいらぎ!ソーマタージ5秒でいい!」

【ヴァッ!と白い影が室内に飛び込む。動きが早すぎて輪郭は不明瞭】

 腕とその延長線上の銀光・・・恐らくは剣がぶれて、
 扉入り口のソーマタージに向けて五連斬――四肢の付け根と首を狙った閃光が奔る!

【剣圧の余波で入り口付近の壁がスライスされて崩れ落ちていく―一瞬遅れて衝撃波が室内に野放図に撒き散らされる】

 複数の鋭い瓦礫が飛翔し、幾つかはひいらぎにも襲い掛かる!

【瞬間、イムカはロープを引っつかみ、殆ど落下するような速度で中空に身を躍らせた!!】
64 :ひいらぎ [sage]:2017/08/08(火) 22:55:25.84 ID:9dki14QDO
>63
【少女が歩調の変化を捉えた次の瞬間、少女に緊張が走る】

【考えるよりも先に「まずい!!!」と。そう直感的に事態を把握した少女】

【次の瞬間、室内に轟音が響きわたる。一瞬少女は敵の襲撃かと思ったがイムカ氏が脱出用に穴をあけた事は一呼吸おいて直ちに理解した】

…あ、あぁ分かった!!!よく考えたら「やつを封印せよ」とかって話ではないしな!!!
目的は達した訳じゃしここは撤収が最良か!!!

【返事した後少女はイムカ氏にしがみついて自身の能力をイムカ氏と担がれた者に対して使おうとする】

【もし何も邪魔が入らず少女の考えた通りになったとしたら三人(?)はそのまま飛び降りたとしても衝撃は0に近いレベルで軽減されるだろう】
65 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/08(火) 22:56:49.93 ID:plk5BVSjo
>>64

「助かる!!」

 ラベリングの最中、一回だけ壁を蹴り、そのままひいらぎの能力に任せる
66 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/08(火) 22:57:08.22 ID:plk5BVSjo
>>65

//途中送信であった!
67 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/08(火) 23:00:12.25 ID:S2Or8+cX0
>>63
「気軽に言ってくれるなあ」
【吹き飛ばされる窓と壁を見やり、乾いた笑いを漏らす。余裕のない、諦めすら混ざった笑いを】
【二人が逃げるのが先か、その前に死ぬのが先か。入り口に向けられた赤い切っ先はピタリと動きを止め、覚悟を決める】
「タンクが俺か?ヒーラー呼んでこいよ。それと……替えの四肢と臓器だ」


「シャアアアァァァッッ!!」
【イムカが叫ぶと同時、飛び込んでくる白い影を視界の端に収める!】
【泥の中を泳ぐかの様に主観時間が鈍化し───それでも尚疾い剣技に刀を向ける】

【鈍化した時間の中、ニューロンが激しく信号を飛ばす。肉体が限界の速さで動く】
【四肢と首を狙う斬撃に戦場刀を振るって致命傷を防ぐ。限界を訴える様に目から血が流れる!】
【右腕、左脚、右脚、首。防ぎこそしたが、衝撃波で少々肉が裂けた。左腕。対応が遅かったか くれてやる】


【轟ッ!室内に撒き散らされる壁の破片!その中に混ざるソーマタージの左腕!白い血の塊!】
【吹き飛ばされた腕に引っ張られるかの様に仰け反り───白い影を睨む。せめてその貌を記憶に焼き付けようと】

【飛び散る破片と衝撃波に身体を所々貫かれ、抉られながら背後を気にかける】
【あの老人と他の連中は逃げ果せただろうか?できれば自分もとっとと逃げたいのだ】
68 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/08(火) 23:15:56.57 ID:plk5BVSjo
>>64

「助かる!!」

 ラベリングの最中、一回だけ壁を蹴り、そのままひいらぎの能力に任せる 。
 ひいらぎの目論見どおり、重量をほぼゼロとしたことで、落下衝撃は驚くほど小さく、
 重傷の博士にも余計な身体負担を負わせることなく着地に成功!

「ひいらぎ、構えろ!!ソーマタージを支援する」

 イムカが粒子短銃を引き抜き、先ほど己が脱出した大穴に向けて構える。

≪ブラスターモード:エリミネーター/ピアシング≫

 銃身の各部が展開し、紅い放熱板が露出。エネルギーを限界までチャージする。


>>67

「―――」

 その貌はソーマタージの知人によく似ていた。
 α-12のようにも見え、タェンティースとも類似していた。
 が、それが放つ雰囲気は全くの異質であり、同一人物でありえないと理解するは容易。

【アラズァヘッドと呼ばれるカノッサ機関で広く普及しているクローン素体のシリーズ。
 冗長性が極めて高く、様々なシリーズが生産されているが、その冗長性に目を付けて吸血鬼因子をぶち込んだと見える】

 が、同時にソレが酷く歪な存在であるとも理解できるだろう。
 眼窩の中に眼球が二つ。螺子くれた山羊角が左即頭部がから生えており、
 そのほか、身体のあちこちが前衛芸術家を称する狂人が描いた人物絵の如く、狂ったフォルムをしていた。

【生物として破綻している。生命としてはむしろ脆弱かもしれないほどに。
 能力こそ異常であるが、これは安定して量産されているとはとても思えない有様――つまりアウトキャストの実験は今だ道半ばだ】

「ソーマタージ!降りたぞ!脱出しろ!」

 イムカの声。同時に部屋の至るところに血紋が出現!串刺し杭顕現の兆候!
 螺子くれた歪んだ個体とはいえ、強力であることに代わりは無い!

【一瞬後、イムカかこじ開けた大穴以外のすべての空間に串刺し杭が密集して展開され、部屋のすべてが押し潰される!】

「―――」

 そして、ソーマタージが脱出したならば、その瞬間に追撃に白い影は飛び降りるであろう!!
69 :ひいらぎ [sage]:2017/08/08(火) 23:24:06.79 ID:9dki14QDO
>>68
【自身の能力によって他二人の無事を確認、イムカ氏が着地するのと同時に少女もイムカ氏の背中から飛び降りる】

…あぁ、そうじゃった葬魔殿をそのままおいてきてしまったのじゃったな…無事だと良いが!!!

【イムカ氏の声と共に先程自分達のいた部屋辺りを向き、イムカ氏からもらった銃をそちらに向けて構える】

【轟音と共に部屋中に展開された串刺し杭を見て、葬魔氏の無事を祈りつつ!】
70 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/08(火) 23:27:26.69 ID:S2Or8+cX0
>>68
「アズラァヘッド……?」
【似た様な顔の連中とツルんでる間に何度か耳にした、聴いた存在。クローン兵士を吸血鬼にしたか】
【ジョシュアの心労が増えそうだ。ニューロンの速度で心の中で呟く】

【イムカの声が耳に入ると同時、仰け反った勢いを利用し、後ろ向きに跳んで穴から脱出!爪先の数cm先を杭が横切っていった】
【あの螺子れた身体、一体しか来ない事を思い返す。量産は出来ていない。奴がアウトキャストの有する今の所唯一の吸血鬼兵器】
【つまり抹殺、破壊さえ出来ればアウトキャストの戦力低下に繋がるはず】
「それが出来りゃあな!」


【此方に向かってくる影を、二つの眼球を赤く光る瞳で睨む。重力に引っ張られ、背中から落ちながら右手の柄を握り締める】
【刀身は先程の五連撃で破損した。残ったのは数cmばかりの刃と柄のみ】
【短く呻き、残ったそれを白い影に投擲!此方への攻撃を阻害しようと向かう残骸!】
【せめて地面に着くまで無事ならいい。果たして】
71 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/08(火) 23:36:34.37 ID:plk5BVSjo
>>69-70

「ソーマタージ…来たぞ!」

 部屋が串刺しの杭で満たされた瞬間、ソーマタージの脱出を確認。
 が、同時に白い影も追撃してきているがの見て取れた!!

【BLAM!!イムカが放ったピアシングレーザーが周囲待機をイオン化させながら白い影に疾駆】

 それは白い影が手に持つ白銀の剣と衝突し、それを弾き飛ばした!
 が、強力なレーザーで出来たことが剣を弾けただけという時点で尋常ならぬ状況であると認識は容易!

「――オレがシんだら骨は持ち帰ってヤってくレ」

 先のソーマタージの台詞をおうむ返しのように呟きながら、
 彼が投擲した柄を伸ばした手で弾き、さらに落下中のソーマタージの顔を鷲掴んだ!

【恐るべき握力でギシギシとソーマタージの頭部が悲鳴をあげるであろう】
【このままに大地に顔面から激突させる腹積もりか!!危機的状況!】

 危険な状況である。ソーマタージとひいらぎに切れるカードはあるか!?
72 :ひいらぎ [sage]:2017/08/08(火) 23:48:49.66 ID:9dki14QDO
>>71
…いや、ちいとまて…あれで剣弾くのみとかわしのやれる事ないではないか…葬魔殿、迷わずにじょーぶつして下され!!!南無阿弥陀仏ですじゃ!!!

【先程のやり取りをみて手を合わせて何やら自分勝手な事を葬魔氏に向かって呟く少女】
…まぁ冗談はさておき…いくらきゅうけつきとはいっても急所とかに撃ち込めば怯ませる位は出来るはずじゃ…よし!!!

【そういい、葬魔氏の頭を今にも握り潰さんばかりの勢いで掴み叩きつけようとしているように見える敵らしき相手の腕等の関節及び心臓に向かい、イムカ氏からもらった銃を、数発能力を出力を制限して撃ち出す】

【威力はせいぜいマグナム等よりも多少強い程度だが果たして無事命中しただろうか?また、命中したとして敵の動きを一瞬だけ止める事が出来ただろうか…???】
73 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/08(火) 23:55:17.01 ID:S2Or8+cX0
>>71
「見りゃわかる!」
【苛立ちを隠そうともせずイムカに怒鳴り、向かってくる白い影を睨む!】
【銃でも持っていれば変わったのだろうが、流石にこの状況で当てれるほど腕もよくない。第一効かなさそうだ】
【血を撒き散らしながら思案し───次の手を考える間も無く、視界が掌に覆われた】


「ウザッてぇ……!」
【頭部を握り潰さんばかりに食い込んでくる指。白髪の下から血が滲み、骨格が軋む】
【この速度、高さで頭から叩きつけられれば、サイボーグの強靭な肉体と言えどもフレーム、骨格ごと脳髄を潰され破壊されてしまう!】

【だがこの状況、掴まれてる今だからこそできる事もある。白い影の顔面を握り返そうと伸びる腕がその一つだ】


「クソッタレ!俺が上!貴様が下だ!!」
【顔面を掴まれた状態のままもがくソーマタージ。ただ見ただけならば、最期の悪足掻きに見えるだろう】
【しかし狙いは全くの逆。バランスを乱し、此方がイニシアチブを取る為の動き!】
【このまま宣言通り此方が上に着き、逆に白い影の顔面を地面に叩きつけんとする!】

【脳内でシミュレートを繰り返す。万全の状態とは言い難いこの肉体だか、それてもやらねばならぬのだ】
74 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/09(水) 00:09:09.91 ID:cLGzgWdQo
>>72-73

「―――」

 グルグルと中空で身体の位置が入れ替わり立ち替わりするソーマタージと白い影。
 互いが互いに高度を利用して、その脳髄を破壊せしめんとしている。そして――

【バス!と音が鳴る。ひいらぎの拳銃弾のうち一発が白い影の右わき腹に突き刺さったのだ。
 至近で縺れる二人に撃った銃弾はともすれば、ソーマタージに命中する危険も孕んでいたが、
 この場において、そのリスキーは賭けは大きなリターンを齎す結果となる】

 白い影の肉体は瞬時に再生を始め、銃弾そのものはさして大きなダメージは与えられなかったであろう。
 が、その衝撃と弱まった握力から、ソーマタージに己の有利な態勢へ導くことに成功する!

「―――!!」

 地面との激突!グシャリと鈍い破砕音!!
 ソーマタージの掌の中で赤い血液がとめどなく噴出し、顎から上を無くした躯だけが残った!!

「――展開が味方したか。真っ当な正面切っての戦いだったらどうなってたか。ぞっとするな」

 イムカはようやく吐息を吐く。戦闘時間にしてみれば3分と立っていないだろうが、
 一手間違えていれば躯と化していたのはこちらだったかもしれなかった。

「ソーマタージ、ひいらぎ。目的は達成した。脱出するぞ」

 コーポ施設内では既にいたるところで火の手があがっている。
 最終的に吸血鬼側が勝つか、ペーパーカンパニー側が勝つかは越境者達の了見ではない。
 施設の幾つかを潰し、博士の救助にも成功した。成果としては充分であろう。

「これで反撃の目は出てきたが・・・吸血鬼兵器か。厄介だな」

 テクノロジーとは前に、先に進むものだ。これをアウトキャストがどれほど拡充させるか。暗い予感は禁じえない。

「…全く、前途多難だな」

 ソーマタージの腕を回収しつつ、イムカ・グリムナーはそう一人ごちるのであった。

//ではコレマデー!!!
75 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/09(水) 00:16:22.84 ID:KxABsNji0
>>74
「……アアッ!ザマァ見ろクソッ!ブーツに血がついた」
【SMAAAAAASH!!!舞い上がる砂塵、破片!衝撃でやや陥没した地面から這いずる様に現れるソーマタージ】
【纏められていた長髪は今や解け、乱れて血に濡れた顔を隠している】


【衝撃で内骨格が少々ダメージを受けた。バンビじみて覚束ない足取りで立ち上がり、顎から上のない骸に振り向く】
「……アレ、持って帰ろうか?何か研究とか…。
 クソッ、どっちでもいい。使わないなら、ストレス解消ついでに俺が個人的に調べさせてもらう」

【腕を拾ってもらい、とやかく言いながらもガタつく身体でさっさと逃げるのであった】
76 :ひいらぎ [sage]:2017/08/09(水) 00:22:29.92 ID:cmKptqADO
>>74
【少女の放った銃弾の一つは敵らしき相手に見事命中した】

【怯んだ一瞬の隙に葬魔氏が形勢逆転したらしく、敵のきゅうけつき兵器とやらの脳髄を粉々にして地面に撒き散らしたのをみて、ホッと一息つく】

…ふぅ とりあえずオワタなふいんき(雰囲気)みたいじゃな…まったく血吸いコウモリの系統(?)は恐ろしいやつらばかりじゃな…

【脳ミソが粉々にになってその辺に広く飛び散ってピクリともしないきゅうけつき(?)の肉体を見つめつつ】

…あぁそうじゃな、これで目的は達成した訳じゃしなよし撤収じゃ!!!

【そのままイムカ氏達に続いて出口まで急いでかけていく少女であった】

/おつおつにしてあげます!
77 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/09(水) 22:21:44.46 ID:cLGzgWdQo
【ヒノモトの国・ニンジャの隠れ里】

 とある一件で恩を押し付けた越境者(というよりイムカ)は、
 しばし、ニンジャの隠れ里に滞在していた。

【ニンジャフリークのイムカにとっては約束の地めいたアレであるアレ】

「ふむふむ」

 すっかりオノボリサン状態のイムカはやたらマフラーの長い真紅のニンジャ装束を纏い、
 今は文献を読みながら兵糧丸を調合していた。

【炭水化物に煮干粉に甘草やら焼酎やら菜種油やら漢方薬を混ぜてコネコネ】

 栄養価は高いが味はそれはもう酷いものである。が、そこは味覚が殆ど機能していないイムカである。
 どこまでも栄養価のみのこだわり、オリジナルのレシピ以上に栄養価倍増/味はどうしようもないシロモノになっていく。

「実際、軽くて日持ちする糧食というのは重要だからな。良く出来ている」

 常より何か目をキラキラさせながらニンジャ文化を体験中である。
 これで224歳である。感性が磨耗しきっていないことを褒めるべきか、アレな事を嘆くべきかであった。
78 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/08/09(水) 22:34:41.06 ID:4sW6Brkj0
>>77
「そーだねー、味はもうアレだけどねー……」

そんなイムカの長い長ーいマフラーの端っこを掴みながら、真空パックの羊羹をもしゃもしゃ食べているのは七八である
何故マフラーを掴んでいるかって? はしゃいで迷子にならない為だそうです

「……でも正直、そういうのだったら」
「イムカのとこ(世界)とか、スプロールのが発達してるっしょ」

もっと科学的なアプローチから工業的に製造されたモノの存在も知っている
情緒だとかそういうのを抜きにして見れば、七八としてみれば効能的にはそちらの方が上に思えるのであった
羊羹を咥え、なんとなしに譲って貰った手裏剣を投げる
ハエを柱に突き立て、乾いた音を響かせた
79 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/09(水) 22:50:13.75 ID:cLGzgWdQo
>>78

「化学的に精製された携帯糧食は確かにそうだがな。
 これはこれで悪くはない。私にはエネルギーグリスなどのレーションは精製できないが、
 兵糧丸なら精製できる。越境には現地調達も重要な要素だろう?」

 そのように趣味全開なイムカであったが、ここは曲がりなりにもニンジャの里。
 イムカや七八は時折、里の仕事めいたことのお手伝いを頼まれたりもした。

【薬草採取…貴重な忍薬の素となる薬草の採取】

 紫花草という崖にしか生えない草の採取である。
 止血効果など薬効に優れており、この手の薬草はニンジャの携行薬として重宝される。

「こういうのもニンジャ体験なのか?ということは私は今、ニンポを使っているということに?」

 思考がワケワカラン方向に言っているイムカは切り立った崖に対して、
 命綱も無しにシンピテキに見えなくもない様子で自在に移動を行っていた。

【ニンポを使っているのか?否、見よ、移動するたびに指の形の穴が崖に拵えられているのを。
 つまるところ、完璧に握力任せで全体重を支えているのだ。コレをニンポと呼ぶべきかは謎とする】
【さて、断崖絶壁での忍薬採取という経験と方法は七八は心得ているであろうか?】
80 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/08/09(水) 23:08:29.09 ID:4sW6Brkj0
>>79
「……なるほど」
「ただまぁ、どうせ食べるなら」

柱から手裏剣を抜いて、先端に刺さったハエを振り落とす
それでもってから羊羹をまた取り出してパックを剥いた

「美味しい方がいいなぁ、私は」

栄養的に偏ってはいるが、カロリー摂取が行え長期間の保存に耐える真空パック羊羹を甘党の七八は特に気に入っていた

そんでもってからに?

「名付けるならあれだね、忍法アイアンクロー的な……」

ニンポな様子でずいずい進むイムカに対して、七八は道具を使ってのクナイクライムとなっている
しかしその実は手に持ち足先に固定した苦無を慎重に手繰っている為にややスローなペースであった

「うひー、手足が攣るー……」
「あーもう、なんなのこの草ー、もっと採り易いとこに生えてよー」

途中で上下逆さまにぶら下がり手をフルフルと振りながら愚痴る
81 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/09(水) 23:17:31.23 ID:cLGzgWdQo
>>80

「里の土だと薬効がなくなってしまうそうだ。土壌の研究を行えば何とかなりそうではあるがな」

 しかして、イムカ達が滞在している里にはそれほどの設備jと知識は無いように思えた。
 正直なところ、それほど有力なニンジャクランではないらしい。
 もっとも、それはオノボリサン状態でニンジャ体験できればよしなイムカにすればどうでもいいことであったが。

【と、まあ、ゴザ一杯に草を採取し、イムカ兵糧丸(味はカメムシのようだった)を分け合ったりしながらの帰路】

「…焼ける匂い」

 帰路につく途上、奇妙なアトモスフィアをイムカは捉えた。
 隠れ里の方角…天に向かって黒煙が上がっているのが見えたのだ。

「全く、今回はトラブルなどいらなかったのだぞ」

 ホルスターの粒子短銃を見る。世界修正力により劣化が早く攻撃手段としては適切ではない。
 郷に入れば郷に従えメゾットに則り、クナイダートの準備を行う。
 全て鋼鉄製。蜥蜴の職工作の上質品だ。

「向かうぞ。一宿一飯の何とやらだ。流石に見捨てては夢見が悪い」
82 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/08/09(水) 23:30:44.06 ID:4sW6Brkj0
>>81
「ふぅーん……」
「……手足が痛いよぅ、不味いよぅ」

薬草を背負って歩く道すがら、まるで美味しくない丸薬を頑張って飲み込むのであった
お茶を飲み飲み羊羹を食べ食べ、その残り香がようやく消え失せて来た頃の事だ

「……ん」
「うわぁ……ちょっと、野火とかじゃなくて……?」

言いながらも根本としてはイムカの言葉に同意である
よくして貰ったのだ、その恩義は何事にも代え難い
黒煙のたもとへ向けて一路、風のように走り馳せるのであった
83 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/09(水) 23:39:33.24 ID:cLGzgWdQo
>>82

「イヤーッ!!」

 黒煙に向かい走る越境者らをニンジャが待ち受けていた。
 恐らくは里に襲撃を仕掛けた側のニンジャのアンブッシュ!
 外より救援に向かう者をマチブセ殺するのが狙いであったのだろう、

【突然、粘着質の鞭めいた何かが伸び、大木を圧し折りながら七八におそいかかったのだ!】

 見やれば蛍光緑色の装束を着たニンジャが巨大なカエルに乗って現れたではないか!

「女ニンジャの二人組?片方は異人?こ、これは緊縛前後チャンスとみたりー!!」

 七八とイムカの容姿を確認し、何か不穏なことをほざいているニンジャである。
 イムカは七八の方を向いて、

「アレは君の中ではニンジャか?それとも忍者?」

 と、珍妙な事を問うのであった。少なくとも女の敵であることは間違いあるまい。
84 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/08/09(水) 23:51:44.88 ID:4sW6Brkj0
>>83
「うわっ、た、たぁっ!?」

それが舌を放つと、大きな砕ける音が響き破砕された木の破片が落ちた
軌跡の上にいた七八であったが、反射神経と直感、怖気を持ってして回避に成功
それでもそもそも、何をされたのか、何者の介入か迄は眼前の巨体を見るまでは察知する事は出来ずにいたが

「あっぶないなぁ、もう……」
「……ん? あれ? 決まってんじゃんそんなの」

右を振り抜き、刀の柄を握る
苦無が3本飛翔、緑色のカエルライダーへ向かい空を切った

「ただのヘンタイだよ!」

カエルの体を中心に左に弧を描き駆ける
これを相手にしている時は少ない、あるいは皆無であった
更に苦無を数本投擲、中に星爆竹を混ぜ込み強い閃光と騒音を弾かせるであろう

85 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/10(木) 00:03:05.14 ID:Zf6ZiNVeo
>>84

「甘い!そのような脆弱なクナイなど!」

 カエルライダーは常人の三倍の動体視力でクナイを弾き飛ばす!
 そのまま、カエルをびょーんと跳ねさせて七八を緊縛せしめんと、

【瞬間、クナイに混ぜられた星爆竹が爆ぜてスタングレネードめいた閃光と轟音を撒き散らした!】

「グワーッ!!」

 視力と聴覚をやられてもだえるカエルライダー!
 中空でバランスを崩したそれをイムカが捉え、

「イヤーッ!!」

 握り固めた拳を撃ち落とし、顔面に突き立てる!!
 そのまま落下したカエルライダーは無様、あからさまにヤバい角度で首をひん曲げて重傷で気絶!

「まったく、時間を無駄に――」

 最小の時間ロスで戦闘を終えたイムカであったが里まではまだまだ距離がある。
 そして、何か主が敗北したカエルがそのまま残って鎮座している。

「…スカル、サーチを」
≪00011101010101≫

 しなやかに発達した脚部。表皮は何かぬとーっとしているがまあ許容範囲。体液に毒なし。
 そして重要なのが、人間が複数人乗っても大丈夫そうな体躯!

「………前に」

 イムカはおもむろにカエルにまたがる。そして声と共にぴょーんと一回跳ねた。かなりの距離を。

「――よし、七八!脚を確保したぞ。来い」

 緊急事態ゆえ浮かれるわけにはいかぬが、何かニンジャ的なアコガレであるカエルライドがなし崩し的に実現!

 こうして二人は平安時代のニンジャの如く、カエルに乗って里に強行するのであった!

//ではコレマデー!!ノシ
86 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/08/10(木) 00:10:28.32 ID:LlhMCY+c0
>>85
「……ふぅ……」
「よし、急ご……って、えー……私あんまり爬虫類は……」

出番のなかった刀を納め、澄んだ音色を響かせる
いくつかの苦無をロスしたが、ほとんどはワイヤーを辿り回収出来た

「……あ、乗る前に一応……えいっ」
「……よい、しょ……うわぁ、ヌトっとしてるぅ……!」

こんな自体である、憚られるべきだとは思ったがカエルライダー2号となったイムカの勇姿を記念に撮影
そしてカエルライダー3号となるべく乗り込み、うへぇと気色悪い感覚に襲われつつ出発するのであったとさ

//ありがとうでした、お疲れさまですー
87 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/11(金) 22:12:55.59 ID:acIC+yyyo

 骨で出来たる白骨城。かの大妖に戦い挑み破れたますらおたちの行き場を無くした残滓が彷徨う。
 意地や正義で捨てるほど、生命は軽いものなのか?

 妖力優れた白面金毛九尾の狐に、秀でた力のない能力者が、
 幾度挑めど勝てはせぬ。逆立ちしても勝てはせぬ――

 −−−−−−
 −−−−
 −−

【狼は一度、獲物と見定めた対象に対して執拗である】

 雷狼ウルリックが小妖より頼まれごとを請けたのがはじまりであった。
 エーカーを名乗る組織が知ってか知らずか境界線にばら撒いた歪んだ魔力。
 それが凝り塊り、大妖怪を現出させた。

 ウルリックは越境者と共に大妖を追いつめるも、後一歩で討伐に失敗。
 一つの世界が終焉を迎え、むさぼり喰われ、かの大妖は世界を喰らう者≠フ≪逸話≫を手に入れてしまった。

 −−−−−
 −−−

【スクラップヤードにて】

≪割と危機的な状況だ。ここにとってな≫

 常の柴犬の姿…ではなく、珍しく巨大なる雷狼の姿を取ったウルリックは、
 テレキネシスで起用にUNIXを操作すると、やや旧式のディスプレイに様々な情報が表示される。

≪拙者が取り逃がした…いや、敗北を喫した大妖。その犠牲者や戦いを挑んだ益荒男の魂。
 循環には戻れなかったようだ。むさぼり喰われて残った恨みや無念の澱みが狭間の幽界を形作った≫

 そして、最近、スクラップヤードでは原因不明の体調不良者が増加。
 生命の危機にまでは到っていないが、治療法が見つかっていない。ここと縁のある越境者はそれを探っていたのだが、
 ウルリックが今回、その解答を持ってきた。

≪世界と世界の距離…妙な言い回しになるが、この幽界とスクラップヤードが接触しかけている。天文学的確率の偶然によるものだがな。
 ワールドクロス現象だ。あと数日の内に狭間の幽界【白骨城】とスクラップヤードが重なる。そうなればどうなるか――≫

 金色の瞳がチラリとスクラップヤードの集落を見やる。
 寄る辺なき者達が越境難民が残った棲家だ。他の世界にもいけず己の世界にも戻れない。

≪言うまでもないな≫

【ウルリックはコレを阻止するつもりだ。己の敗北が生んだ災厄ならばそれを阻止する義務がある。
 それを怠れば、戦士としては終わりであり、魂が永久に呪われることになる】
88 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/11(金) 22:22:26.46 ID:9mFsl3UM0
>>87
「それは困るな。かなりかなり困る。俺の家でもあるんだぜ?」
【折り畳みナイフをクルクル回し、手の中で弄びながらディスプレイを見やる】
【スクラップヤードに暮らす彼も、体調不良者の事はよく知っていた。何か良くない事が起きているとは薄々感づいていたが、あの女狐関連とは】
「エーカーの影響で出てきた女狐と戦った影響で怨念となった負け犬どもの……、もういい」

「幽霊相手に何をする気だ?読経は流石の俺様でも無理だぜ」
【軽口を叩くが、その表情は険しい。当然だ。自分の“家”が潰されようとしているのだから】
【ナイフをガラクタに投げる。鯖かかった切っ先は、木材に描かれた下手な狐の絵に深々と突き刺さった】
「このツケはあの売女に兆倍にして返すとして、当面の問題をコトせにゃな。
 その幽界だが、どうやって行く?まさか一度死ねとでも言うかい?」


「何か策があるなら、言うだけ言ってみな。勿論用意しているはずだが。なあ?」
89 :ひいらぎ [sage]:2017/08/11(金) 22:29:34.43 ID:6C7XQmNDO
>>87
ほむ…まぁ比較的新参者のわしにとっては思い入れ云々はあまりないが…このまま放置と言うのもアレじゃしな…

【ディスプレイを凝視しつつ呟くのは10歳前後位に見られそうな黒髪ロングの少女である】

…それに、このまま放置していたら次回以降こちらで活動する際に不都合が生じる可能性もあるしの…
90 :戦士たち ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/11(金) 22:29:34.89 ID:uRIo+pvG0
集まったのはロイとギガース そして修羅場の空気を嗅ぎつけた鈴虫の三名

ロイ「アキレスには体の弱い者や非戦闘者を別の止まり木に避難させている ボロウズは急ピッチで装備を作ってもらっている」
ギガース「・・・・・・」
鈴虫「あのふざけた世界作りやがった化け物と戦えるってことだろ? えぇおい楽しみだなぁ」

ソファに深く腰掛けるロイ 地べたに胡坐をかくギガース そして背もたれを前に椅子に腰かける鈴虫

ロイ「俺はあいつと相対したわけじゃないが厳しい戦いになるだろう それにここはすべての世界に薄皮一枚近い場所 
   あいつに奪われれば異世界侵攻を容易くさせるだろう そうなれば問題は越境者だけにとどまらんぞ」

内心焦りを持つロイに対し ギガースが深き青の瞳をウルリックに向け

ギガース『奴ハ妖トイウ事ダガ・・・物理攻撃ガ効カヌトイウ事ハアルカ・・・?』
もし効かぬのなら 早急に装備を整えなければならないのだ

91 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/11(金) 22:32:27.60 ID:acIC+yyyo
>>88-90

≪当然突入の用意ある。策とも呼べぬシンプルな力押しだがな≫

 ウルリックが魔風を収斂させると、雷光が弾け、一瞬空間が撓んだ。

≪死ぬる必要などない。世界の距離がここまで近く、誘引しあっているのだ。
 拙者がゲートをこじ開けて潜入。世界の核を破壊して脱出する。
 元々、怨念が凝り固まって出来た蜃気楼のような世界だ。接合点を砕けば忽ちの内に霧散よ≫

 言いながらも、越境者らの上から下を見て、

≪装備は対怨霊で固めておけ。銃弾は水銀弾頭、剣は聖水で湿らせるとよい。
 逸話付きの武器ならば素でもいけるがな。あと幾許かの護符をトカゲに用意させるといい≫
92 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/11(金) 22:48:43.35 ID:9mFsl3UM0
>>91
「荒っぽいやつ…」
【ボソリと呟き、自身の持つ刀を見る。何人もの血を吸ってきたが、逸話のようなモノは一切聞かないし感じない】
「聖水……聖水……。持ってるやつなんていたか?ここでトイレでもしろってのか?」

「聞こえたろ?みんな大好きトカゲチャン。聖水と、水銀弾頭の飛び切りヤバい弾寄越せ。
 予算?気にするな、俺以外のやつが払ってくれるはずだ」
【ボロウズに言葉と今回使用する拳銃を投げかける。彼の持つ小銭では、マグナム弾12発が限界といったところだ】
【聖水については脅迫まがいの方法で何とか越境難民から仕入れ、水筒に入れて腰に下げる】


【越境プリーストに祝福して貰った粗末なキュイラスを着込みながら、ウルリックの方を向く】
「確認だ。その城に突入して、さっさと核を破壊して、さっさとここに帰ってくる。でいいんだよな?」
【鎧の上からコートを羽織れば、彼の準備は万端だ】
93 :戦士たち ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/11(金) 22:49:54.33 ID:uRIo+pvG0
>>91
ロイ「ならば対策が必要になるのはギガースだけだな 俺は闘志 鈴虫は殺意で代用可能だ 後は護符でどうにかなる
   ギガース その骨に怨霊切りのルーンを掘ってやろう」

この男達の準備は早かった 装備に変更が殆どないのだ

そうしている間に突入結構の日が来るだろう

ロイ「準備は出来た 念のためボロウズにも越境してもらった 最悪が起きても被害は最小限にできるだろう」
ギガース「・・・・・・・・・・」
鈴虫「マダー」

決意漲るロイ ただ静かなギガース 愉しみでしょうがない鈴虫

なんとも三者三様である

94 :ひいらぎ [sage]:2017/08/11(金) 22:55:12.59 ID:6C7XQmNDO
>>91
ほむ、とりあえず何が来るかわからぬからナイフやら拳銃、刀に至るまで全てに施してもらおうかの…

【葬魔氏の真似をして拳銃を投げつける少女】

【因みに「代金は葬魔氏(=ソーマタージ氏)につけておいてくれ」とのメモもつけて手渡す】

【聖水等によって刀等の準備が出来次第少女も異世界に旅立つだろう】
95 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/11(金) 22:55:57.12 ID:acIC+yyyo
>>92

≪概ね、それでよい。作戦に時間はそうかからん。いや、かけられぬ、だな≫

>>92-94

≪用意が出来たならば即座に動くぞ。幽界と距離が近くなれば死者も出てくる。悠長にはできぬ≫

 そうして、ウルリックが魔風でこじ開けたゲートに越境者は飛び込むことになるのであった。

 −−−−−−−−−
 −−−−−

 骨で出来たる白骨城。戦い破れた益荒男達の行き場無くした残滓が彷徨う。
 一体全体、この世には神も仏も無いものか。
 勇気絞って戦い挑んだ強者を、迎えるはずの天の門。堅く閉ざされ入れはしない。
 代わりに開いた狐の裂けた大口に、飲まれ喰われて、仕舞いに積もった残りかす。

 −−−−
 −−−−−−−−−

 地面を多く白砂は全て砕かれた骨の粉。天は無明が広がり魂まで持っていかれそうな暗黒。
 骨と骨と骨で形勢された歪んだ城が大門を広げて侘しい雰囲気をかもしだしている。

【周囲は濡れた墨絵のような人影と時折映っては、すぐに溶けて消えていく。
 消えるたびに精神をヤスリ掛けするような冷風を残し、それが越境者達にも悪しき影響を与えようとする】

≪断末魔の影法師よ。影と天をマトモに直視してはならん。比喩でなく魂が持っていかれるぞ≫

 ここはむしろ物質世界より、非物質世界(イマテリウム)に近い危険な領域。
 言葉で表すならば、正に地獄と呼ぶに相応しいであろう。

【トン、テン、トン、テン、トン、テン】

 太鼓を持った小さな鬼達が、城の周りで太鼓を鳴らす。
 景気の良い音とは程遠く、呪わしく、単調な太鼓の音。これは直接的な攻撃ではないが、危険であった。

【太鼓の音が鳴る度に聞いた者のトラウマ(心的外傷)が一瞬、意識下に昇る。
 それは自覚しえぬほどの一瞬ずつだが、蓄積するたびに対象は知らず知らずのうちに精神を磨耗させるのだ】

≪行くぞ。生者が長居していい領域ではない≫

 巨大なる雷狼は眼前の白骨城を睨みながら大門を潜る。
96 :戦士たち ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/11(金) 23:03:02.13 ID:uRIo+pvG0
>>92
ボロウズの元に来たときには カウンターの上に大量の銃弾を用意してくれた

ボロウズ「水銀弾頭と・・・硫化銀弾頭 共に法儀礼は済んでいます・・・」
そしてソーマタージを見て

ボロウズ「この工房を・・・このスクラップヤードを・・・お願いします」
97 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/11(金) 23:07:43.40 ID:9mFsl3UM0
>>95
「野蛮人どもめ」
【共に征く仲間達を見てボヤく。本日のお前が言うな案件だが、本人に自覚はない】


「持って帰ったら売れそうだな。知ってたか?昔は骨を砕いて薬にしてたんだぜ。漢方とかの方の薬だ」
【膝をついて掌に骨の砂を掬い、冗談を飛ばす。こうでもしてないと、元々良くない精神状態が更に悪くなりそうだ】

【精神的をヤスリ掛けされる様な冷風を受け、面倒そうに息を吐く。正に地獄といったところか】
「おっと、実際行った事あるんだっけか。何人かは」


【トラウマをほじくり返される音色は、同時に存在するソーマタージの人格の一つを揺さぶる】
【然し、実際に今この身体を使っているのは別の物だ。そんなことは知らないとばかりに只々雷狼を追う!】

「蹴ったら崩れそうだなこの門。試してみようよ」
【脳裏に浮かぶ、顔の悪い友人の首をへし折った時の光景、感触にも何の感慨も覚えず、ひょいひょい進む】
【否、何も感じない『だけ』だ。長居し続ければ、やはり彼の身体にも良くない影響を及ぼす】
98 :戦士たち ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/11(金) 23:09:54.02 ID:uRIo+pvG0
>>95
飛び込んだ先はなんと寒々しい世界か
冷風頬に受け骨粉を踏みしめる三人

ロイ「ヤレヤレ 何とも育ったな」

うんざりとあたりを見回すロイ

ロイ「分かった 進もう」

この三人の中で 太鼓の音に一番弱いのはロイであった

老齢したギガースの巨木の如き精神は微塵も揺らがず
鈴虫の精神はむしろトラウマを糧に煌々と喜の焔を燃え上がらせるのだ

ロイ「急ぐぞ」
ウルリックを追いかけ大門をくぐる
99 :ひいらぎ [sage]:2017/08/11(金) 23:14:50.13 ID:6C7XQmNDO
>>95
…ほむ、どーやら支度は出来たらしい…では行くぞ狼殿!!!

【開いた空間へ狼氏達と共に飛び込む】

【さて、謎の空間を抜けて来たのは何やら不気味な世界】

【辺り一面を暗黒と白におおいつくされた異界、目の前には白い巨大な城らしきものがある】

…うーん…何か知らぬがあまり居心地が良くないのう…!!?

【言い終わるやいなや突然猛烈な圧力を精神に受ける】

【まるで心臓を鷲掴みにされるがごとく強力なその攻撃は受け続ければ深刻な精神的ダメージを負う事は明白】

【更に目の前には太鼓を叩くおにらしき生き物の姿もある】

【瞬時に少女は「この場にとどまっていてはならない」と直観的に判断し、狼氏に続いて刀を抜き走り出す】
100 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/11(金) 23:21:43.05 ID:acIC+yyyo
>>97-99

 白骨の城に突入したならば、苦悶を含んだ空気が肺を満たし、
 青白い光を宿す蝋燭に、映し出される侘しい骨石壁。

【非物質領域において、一つの感情は寄り集まる傾向にある】
【つまるところ、この世界の核とは、収斂された怨霊そのものと相成る。ゆえに――】

 カタカタカタカタ―――

 奇妙な音と共に壁材の一部であった骨が次々に剥がれて、
 それがドンドン寄り集まっていく。

≪――怨霊の収斂だ。なるほど、千の雑魚になるより、一の大怨霊と化す事を選ぶか≫

 ウルリックの金瞳の中に雷光が光る。
 その眼前では、寄り集まった骨がやがて巨大なる骨塊…ニンゲンの腰骨より下、脚爪先にいたるまでの
 巨大な下半身だけの骨格――大怨霊≪恨み足≫が現出していた。

 ―――ズオオオオオオオッ!!

 巨大なる恨み足は越境者らを踏み潰さんと、シンプルかつ強力な攻撃手段であるストンプを放つ!!
 踏まれれば当然ただでは済まず、さらに踏みしめた箇所から大量の怨霊が洩れ出でた!!

【踏み潰し…直撃で大ダメージ!さらに全周囲に怨霊衝撃をばら撒く(怨霊に触れれば魂にダメージを受けて身体に悪影響】

 トン、テン、トン、テン、トン、テン

 そして戦闘中でも外よりの太鼓の音は止まらない。奇妙なほどに耳に届く。

【心的外傷(深度2)>ソーマタージ、ロイ、ひいらぎ】【心的高揚(レベル2)>鈴虫】【無効化>ウルリック、ギガース】
101 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/11(金) 23:34:18.93 ID:9mFsl3UM0
>>100
「賢い判断だ。クソ面倒になって俺の手間を増やしやがる」
【拳銃を引き抜き、刀を構える。どこまで通じるかは分からないが、やらねばならぬのだ】
【見る見るうちに骨が寄り集まり、巨大な下半身を形作る!】
「マジ?脚だけ?ラリってるのか?」


「来るぞッ!」
【恨み足が動くとほぼ同時、三連バク転回避!鼻先を怨霊衝撃が掠める!】
【恨み足だけでも面倒なのに、明らかに身体に良くない怨霊まである。厄介な仕事になりそうだ】
「ブッダファック。行ってきますのキスを忘れたツケか?」

【瞬きの如く一瞬だけ脳裏に浮かぶ、血塗れの自身と友人の死体、燃える街、目の前で殺される何人もの異能者の映像】
【限界だ。狂気で上塗りしたはずの本来の自我は、ここに来て過去の出来事に震えている】
【精神的なダメージは肉体にも悪影響を及ぼす。現に今、恨み足の特定の部位、力のかかる部位を破壊しようと放たれた弾丸は、見当違いの部位へ向かう】

「無駄弾使わせやがって!!」
【BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!気の迷いを振り払い、恨み足の膝を撃ち抜こうと放たれる硫化銀弾頭弾丸!果たして通じるだろうか】
102 :戦士たち ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/11(金) 23:35:50.24 ID:uRIo+pvG0
>>100
ロイ「チッ・・・」
鈴虫「おっ なんだなんだ?」

忌々しそうに舌打ちするロイに対し 愉し気に骨が組み上がるのを見る鈴虫
骨は下半身となりこちらに足を振り下ろしてくる

ロイ「えぇいクソッタレ!!」
鈴虫「っハハあ!!」
ギガース「・・・っ!!」

三者別々に回避行動 そしてあふれ出る怨霊に対し

ロイは全身より紅蓮の闘志を放ち怨霊を陽の焔で焼き尽くし
ギガースは怨霊切りのルーンが彫られた骨剣で怨霊を薙ぎ払う
唯一鈴虫だけが彼等をその身で受ける…が

怨霊がは鈴虫の体の奥底に侵入し魂を抉ろうと吸い込まれ・・・燃え果てる
鈴虫の奥底のどす黒き殺意の焔が 同族であるはずの禍つ存在すらも寄せ付けぬほどに滾っているのだ

ギガース「ッ!!」
ロイ「んなろ!!」
鈴虫「きぃおおおおおおお!!」

ギガースの大質量を持った骨剣とロイの法儀礼済みのハンマーと 黒き殺意宿る鈴虫の刀が 骨の脚を粉砕せんと迫るだろう
103 :ひいらぎ [sage]:2017/08/11(金) 23:44:30.76 ID:6C7XQmNDO
>>100
【太鼓を叩くおにの何匹かに向けて刀を振り回し、ダメージを与える事はかなわなかったが怯ませる事は成功したらしく、その隙をついて城内へ一気に雪崩れ込む】

【しばらく城内を進むと、真っ白な骨の骨で出来た壁の廊下があらわれる】

【そしてその一部がカタカタと不気味な音を立ててはがれ落ちて行く】
【集まった骨は巨大な下半身の化け物と化す】

…なんじゃやつは!!!!でか過ぎじゃろあれは!!!

【更に外部から聞こえる太鼓の音が少女の精神を蝕む】

【が、少なくとも組織の件については自身の中である程度整理をつけてはいた】

…こ、こんな物…大して効かぬわ!!!

【更に組織の中にいた記憶もその音によって呼び起こされたが既に克服しており、「今現在では」深刻なダメージをもたらすには至らないだろう】

【出された足をかわし、飛んできたエネルギーを能力を使って最大限とした】

【そして拳銃を抜き巨大な化け物のこめかみに向かい放つだろう】
104 :ひいらぎ [sage]:2017/08/11(金) 23:45:53.14 ID:6C7XQmNDO
/「出された足を能力を最大出力として高速で回避しようとする」
105 :ひいらぎ [sage]:2017/08/11(金) 23:46:33.70 ID:6C7XQmNDO
/後「巨大な化け物に向かって」…下半身にこめかみない。汗。
106 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/11(金) 23:53:10.96 ID:acIC+yyyo
>>101-103
 −−−−−−−−−
【スプラップヤード】

 トン…テン…トン…テン・・・

 体調不良者に、そしてそうでない者の耳にも、ごくかすかにだが太鼓の音が届いている。
 そして、吹き荒ぶ風もやや冷たく、まるで心を削るような空虚さが混じっていた。

【避難したはずの者にも、音と風は届いている。スクラップヤードと繋がる者は世界を経たとて逃れられぬのだ】

 −−−−−−−−

>>101

≪―――≫

 硫化銀弾頭弾に膝を貫かれた恨み足の像が一瞬ブレる。
 大量の怨霊が命中と同時に傷口より洩れ出て飛散霧鐘。通用している。

>>103

 下半身にこめかみは無かった。が、とにもかくにも腰骨に命中する。
 ソーマタージの攻撃と複合し、恨み足はバランスを崩し、膝を突く。
 ここで、近接戦闘に秀でた三人(ロイ、鈴虫、ギガース)がなだれ込む布石となった。


>>102

 三連集中攻撃を浴びて、ソーマタージとひいらぎの命中弾以上にその像をぶれさせる。
 ロイの焔に焼かれ、ギガースの剛剣に吹き散らされ、鈴虫の殺意に滅ぼされる。
 至近で大量の怨霊が霧散するが、飛び散った残滓が至近攻撃を仕掛けた三者に群がる。

【バックファイア(装備品)→攻撃に用られた装備を呪おうとしてくる。呪われた装備は対霊攻撃力がゼロとなる】





>>101-103

 恨み足は己が骨の一部を切り離し中空に浮かせる。
 それは鋭い槍のように形状を変えていく――死の力を大量に蓄えた骨の槍…コープスランス。

≪―――≫

 ドドドドドドドッ!!無数の骨槍が流星弾の如く天井より飛来!次々に床板に突き刺さる!!
 命中精度こそ高くないが、数が異様に多く、さらにその威力たるや、死の力により電磁加速銃に匹敵する初速を誇る!!

 トン、テン、トン、テン

 さらに回避運動の最中にも聞こえてくる太鼓の音。
 心的外傷の深化により心的外傷とそれにまつわる古傷が身体から引き摺り出される

【心的外傷(深度3)…ロイ、ソーマタージ、ひいらぎ/心的外傷に由来する傷口が肉体の内側より徐々に開いていく】
【→切り刻まれた心的外傷なら切り傷が、撃ち抜かれた心的外傷なら弾痕が、失った心の虚なら心臓の不整脈、呼吸困難という形で顕れる】
107 :戦士たち ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/12(土) 00:12:24.85 ID:gR8pHoQt0
>>106
【某世界】
ボロウズ「・・・・・・」
アキレス「ッ…?」
―――ギィ!!

何かを感じ取ったアキレスが不安そうにあたりを見回す
ベティも不快感を表すようにハサミを振り上げていた

【話は戻って】

怨霊の名残がまき散らされる ギガースは素早くバックステップを踏んで逃れ
ロイはハンマーでそれを受けて呪われる
鈴虫の刀も呪われるが 殺意の焔の中に呑まれて溶けていった・・・

そして降り注ぐ骨の雨

ロイ「クソッ・・・!」
脂汗をにじませ 若干動きを二分されながらも 呪われたハンマーで骨を叩き落すロイ

ギガース「・・・・」
鈴虫「邪魔するぜ」

ギガースはその長大なる骨剣を掲げ雨に対する傘とし 鈴虫はその軒先を借りるように回避

ロイ「鈴虫・・・!!さっさとやっちまえ・・・!!」
鈴虫「別に遊んでるわけじゃねぇんだがな!!」

鈴虫は雨が通り過ぎるや飛び出て

鈴虫「おぉぉぉぉああああああああ!!!!」
どす黒き殺意の脈動 刀に収束しおぞましき殺意の刀身をつくりあげる

鈴虫「ああああっはっはああああああああ!!!!」
殺意は刀身を伸ばし続け 骨を一刀両断せんと振り下ろされる

ロイ「はぁ・・・はぁ…はぁ…」
苦しそうに胸を押さえるロイ かつてのトラウマが心の臓を狂わせる
108 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/12(土) 00:15:54.09 ID:eXw0Eejo0
>>106
「ガッチャ、イケるぜ。こんなんだったらミサイルでも持ち込むんだったな」
【ここにきてから初めて良い状況だ。血の様に溢れ、霧散する怨霊を睨み、獰猛に笑う!】

「ゲェッ、マジかよ…!」
【続く敵の攻撃には、流石に身の毛もよだつ。文字通り槍の雨と化して降り注ぐ無数の槍に逃げ惑うしかない!】
【背後を振り向けば、レールガンで撃ち出されたかの様な速度で地面に食い込む骨槍。命中すれば最低でも致命傷は免れない!】
「冗談じゃねぇ!やっぱりもっと良い武器持ってくるんだった!」


【反撃の銃撃を加えようとした瞬間、視界がブレる。胸の辺りが熱くなり、何かが流れ落ちる。血だ】
【人工臓器が誤作動を起こした?否、あの太鼓の音により引き起こされた物だろう。そうでなければ胸の弾痕が説明つかない】
【手から拳銃が溢れ、身体の奥深くで決定的な何かが切れる。口の端から血が垂れた】

「───そんなにも……そんなにも悔いたいのなら……!」
【辛うじて強張らせた指が胸を向く。尖った指先が、溢れる傷口を狙う】
「───二度とそんなことはさせてやらん…!戦の邪魔だ」
【SLLLSCCK!!指が傷口を抉る!飛び散る白い血が顔を汚す!】

【次の瞬間、鮮血を撒き散らしながら高く高く跳び上がるソーマタージ 否、破壊衝動と殺意によってのみ動く機械
フォークロア】
【自我無き戦闘マシンは、硬く握った拳を振り被り、恨み足の膝、先程銃弾を浴びせた部位を破壊しようとする!】
【その指の間には、ボロウズから受け取った祝福済み弾丸がいくつも挟まり、ブラスナックルめいて破壊力を増している】
109 :ひいらぎ [sage]:2017/08/12(土) 00:25:11.50 ID:O7sTz06DO
>>106
やったか!!!?
【銃弾が命中したのを確認し、少女が声をあげる】

【が、次の瞬間飛んできた怨霊の群れにいやな感じを覚え、咄嗟に呪われる前に足に拳銃やナイフ投げ等の攻撃を繰り出し、高速で移動する】
【更に骨の攻撃を高速移動で避けたは良いが太鼓の音が少女のあの組織内での記憶をよみがえらせる】

【およそこの世の物とは思えぬその地獄のような光景に、少女は大量の汗をかき呼吸困難に陥り、立っている事すら出来なくなってしまう】

…が…く、クソ…
【次の瞬間少女は自身の鼓膜を両方自分で破壊する】
【しばらく激痛で動けなくなるが「聞こえなければ」作用を及ぼす事もないと判断しての事だ】

【立ち上がった少女はもし作用を及ぼさないならば再び下半身に向かって跳躍し、残ったナイフで攻撃しようとするだろう】
110 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/12(土) 00:42:13.47 ID:SDWhKnaJo
>>107-109

≪ゥゥウウウウオオオオオオーーーンン!!≫

 ウルリックのウォークライと共に放たれる大量の稲妻!
 それは越境者達に襲い掛かる骨槍(コープスランス)の大半を撃墜せしめる!

≪恨みと悲観が同じモノを求める≠ゥ!≫

 何故、越境者に襲い掛かるのか。防衛本能めいたものは持ち合わせておるまい。
 ただ、己等と同じ悲観≠収斂させようとしているだけである。存在として余りにも救われぬ。

【しかし、それでも、骨槍の総量を回避不可能な物量から、回避困難な物量にするので精一杯であった】

>>107

 単調なる太鼓の音により身体機能を冒されはじめたロイの盾となり剛剣を振るうギガース。
 いよいよ残された時間は少ない。それは明らかであった。
 例外的に動ける――言うなれば破綻した男の刃にかかっていた。

>>108

 傷を開く。恐るべき非物質世界の呪いを浴びて、それを戦闘機構で無理矢理に塗りつぶす。
 その状態がバランスを崩して破綻したとき何が起こるか。おおよそ大怨霊とさして変わらぬ存在と化すのでは?

>>109

 それは足掻きである。そして突破しようとする意志でもある。
 鼓膜を破壊したとき、太鼓の音は消失し、僅かな時間を得た。
 ともすればすぐに太鼓の音は鼓膜を介さず心(シン)に響き始めるだろうが猶予はある!

 −−−−−−−−

【全員対象】

 ウルリックは次々に生成される骨槍の撃墜に掛かりきりであった。
 その間、フォークロアと化したソーマタージと影響を一時的に脱したひいらぎが踊り出る。
 鈴虫の一撃で重要箇所である正中線を一刀両断せねば、次の心的外傷の深化に到れば死者が出かねぬ状況!

≪ゥゥオオオオオオオッ!!≫

 ウルリックが雷撃をさらに放ち、突破口を開かんとする。
 間隙を縫ったソーマタージのブラスナックルが半ば立ち上がっていた恨み足の右膝関節を破壊!!
 弾丸が破裂し、粉々に打ち砕いたのだ。無論、火薬の爆発を掌中で起こしたソーマタージの拳は酷いことになったろうが。

 さらにひいらぎの聖水を滴らせたナイフの一撃はソーマタージこそ劇的ではなかったものの、恨み足の左膝関節に傷を入れる。
 既にソーマタージにより片足を破壊されたいた恨み足はそのバランスを崩して膝をついた。

【ソーマタージの腕とひいらぎのナイフが呪いを浴びるが――どの道すぐに決着である】

 膝をついた恨み足の正中線はカタナで寸断するに充分な距離となり、
 黒き殺意の刃を手に、獣の如く飛び込む鈴虫の斬鉄は完璧なカタチで決まり、
 恨み足を構成する、怨霊の接合点を完全に分断せしめたのだ!!

【大量の怨霊集合体は鈴虫の殺意に焼き滅ぼされ、苦悶の内に塵と化して消え去る】

 無念と慙愧と後悔と憤怒とあらゆる感情が砕け散り、焼き滅ぼされてゆく。
 もともと、魂ではなく只の残滓に過ぎぬ。しかし、結末としては無常極まる終焉であろう。

≪――諸行無常よな≫

 太鼓の音は消えていた。そして、世界の像が徐々に散逸していく。
 この幽界を構成する核が霧散し、世界がその輪郭を失いつつあるのだ。
111 :ひいらぎ [sage]:2017/08/12(土) 00:54:17.77 ID:O7sTz06DO
>>110
…や、やったか!!!?

【少女や仲間達の攻撃により塵と化した化け物のいた辺りをぼんやりと見ながら少女はそう呟き、力なく倒れ込む】

【鼓膜を破壊してしまったので少女には今どのような会話がなされているか等は良くは分からないが、何やら世界が変化しつつあるようだ】

【この空間を形作る「ナニカ」が失われ、崩れ行く世界、少女は「倒れている場合ではない!!!」と思い最後の力を振り絞り立ち上がると仲間達と共にここを脱出しようと試みるが果たして…???】
112 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/12(土) 00:57:42.80 ID:eXw0Eejo0
>>110
【基本的には不安定な男だ。転ぶ方によっては無様な負け犬にも、世界に仇なす存在ともなりかねない】
【今回彼が転んだ方向は『拒絶』だった。過去の重しも、センシティブな怨念も呪いも、何もかもを否定し自分だけで生き残る都市伝説じみた怪物】
【ともすれば野に飛び出て世界を拒絶する、爆弾の様に危険な存在となっていたが、幽界での戦闘が幸いした】

「SKKRREEEEEEE!!SKREEEEAAAAARRRRK!!!」
【金属同士を擦り合わせる様な叫びを上げ、天を仰ぐ。白い血に汚れた顔はいつの間にか鉛色に変化し、髑髏じみた様相と成っていた】
【赤い光はやがて弱まり、顔の血がボロボロと取れていく。悪魔じみた存在は?き消え、現実と向き直る時間だ】


「………ああ、終わったか?結構、結構……な訳ないよな」
【膝から崩れ、立ち上がった時にはいつものソーマタージに戻っていた。やや焦燥した風だが】
【キュイラス毎引き裂かれた胸に手を当て、不快そうに顔を少々歪めると、さっさと立ち上がり、よろめきながら来た道を戻る】

「センシティブでエモーショナルな事は……言わないでおく。オレだけで解決するべき事だ」
「俺自身、そういう話あんま好きじゃないしね。帰ったらランチョミートでお祝いだ。ドン勝だ」
113 :戦士たち ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/12(土) 01:01:28.45 ID:gR8pHoQt0
>>110
鈴虫「ハッ どんなもんだい」
この最悪極まる世界に置いて鈴虫は絶好調を保ち続けていた
ここには殺意を滾らせ続けるだけの燃料に溢れていたのだ

鈴虫「もう動けねぇのか? たばこやめるといいってバロウズちゃん言ってたぜ」
ロイ「うるせぇバカタレ・・・さっさと帰るぞ」

戦いの終わりを悟り膝をつくロイ 顔色悪く息も荒い

ロイ「残骸でこれじゃたまったもんじゃない あの野郎が逸話の力に押しつぶされるより前になんとかしねぇと」
ふらりと立ち上がるロイ


>>ひいらぎ
ギガース「・・・・・・」
そしてギガースは骨剣を背負うと ひいらぎの服を指でつまんで肩に乗っけようとするだろう
彼なりの気遣いです
114 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/12(土) 01:06:26.94 ID:SDWhKnaJo
>>111

「はぐっ…」

 大狼は向こう見ずな攻撃によりボロボロになった少女を口にくわえ込むと(咬みつぶさぬように甘咬みめいて)、

≪鼓膜は再生が容易な部位だ。しばらくは難儀だろうがな≫

 ウルリックの言葉は念話のためコミュニケーションに問題はあるまい。
 そのままギガースの肩に彼女を乗っけて、脱出を告げる。

>>112

≪いや、結構≠セ。曲りなりにもなんとかなった。それで良しとすべきであろう≫

 ウルリックも特に詮索はしなかった。そも越境者は脛に傷のある者は少なくない。
 太鼓の鬼と異なり、無遠慮に傷を切開する趣味もなかった。

≪ああ、肉だな。こういう時は肉汁したたる肉に限る≫

 ゆえにソーマタージの軽口に合わせるウルリックであった。

>>113

≪では戻るとしよう≫

 ウルリックが残った魔力でゲートを開き、脱出と相成る。
 幽界は間もなく完全に崩壊し、境界線に散逸することになる。スクラップヤードへの悪しき影響も消失することであろう。

≪ああ、決着は拙者がつけねばならん≫

 ロイの言葉に同意すると、ウルリックはゲートに皆を導き、スクラップヤードに帰還することとなった。


//おちまい
115 :ひいらぎ [sage]:2017/08/12(土) 01:11:26.55 ID:O7sTz06DO
>>113
…く、いかん…力が入らぬ…もはやこれまでか…思えばこの200年間色々あったな…!!!?
【何やらフラフラとした足取りで歩く少女が一人(?)で勝手に氏ぬ覚悟を固めていると突然服を掴まれる】

おわ!!!!まだ敵がおったのk…

【振り返り最後の力を振り絞ってナイフで刺そうとするが、味方である事を確認するとすんでのところで刃をとめるだろう】
…な、なんじゃ…わしはてっきり敵が襲ってきたのかと…ありがとう…このままわしを乗せて出口まで行ってもらえぬかな巨人殿?

【そういい、無事肩に乗せてもらえたならばそのまま巨人氏の顔にしがみついて寝てしまうだろう】
116 :ひいらぎ [sage]:2017/08/12(土) 01:20:42.74 ID:O7sTz06DO
>>114
あ、あぁ…すまぬ狼殿…

【狼氏にくわえられてしばらく移動する少女】

【しかし途中からは自身の力で歩いていく事を伝え、渋々狼氏から離される】

…さてこのまま出口に…

【フラフラとした足取りで出口へ向かう少女、そして>>115へなり仲間の気遣いに再び甘える気になる】
117 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/13(日) 22:16:52.63 ID:EgAK+fVCo
【スクラップヤードにて――】

「んで、又=サン、まーた武器をアレしちゃったってことデスか?」

 『キミ』にまつわる一連の事件も一通りのカタが付き、越境者達でささやかなパーティーを催した翌日のこと。
 最近、白骨城だのアウトキャストだのバットニュースが続いていただけあって、久々の快事に中々に盛り上がったものだ。
 んで、片付けも終わって、思い思いに過ごしていたのだが。

「ぶっちゃけ、ボディとか装備とかいっつもダメージ受けているデスけど、マネー足りているデスか?
 そのうちヨメ=サンに縛り首にされそーデス」

 ガスマスクなトンチキは首をぎゅーなゼスチャーをやっている。
 相変わらず無駄にテンションが高い。
118 :ひいらぎ [sage]:2017/08/13(日) 22:26:25.39 ID:2t+rBIfDO
>>117
お〜い、トンチキ娘殿、酒が足りぬぞ〜!!!

【真っ赤な顔をして千鳥足で向かってくるのは黒髪ロングの10歳前後に見えそうな少女である】

【潰した鼓膜も無事回復し、赤ワインをがぶ飲みした少女はだいぶ酔っているらしくおちゃけくさーい息をまきちらしつつトンチキ娘氏に近付いて行く】
119 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/13(日) 22:32:56.26 ID:EgAK+fVCo
>>118

「回復魔法ってのも捨てたものじゃあネーデスね。お耳だいじょぶデスか。ちみっこ」

 難民キャンプにヒーラーがおり、ひいらぎの治療をしてくれた模様。
 何だかんだで、スクラップヤードは拠点としての一通りの機能を持っている。

「千鳥足で酒がタリネーって典型的ダメ人間の所業デス。
 こういう時はチェイサーで薄めるデス。適切なアレが大事デス」

 そう言うと、ひいらぎの口にホースを突っ込んで水の詮を開放。ドジャーッ!!
120 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/13(日) 22:33:26.20 ID:vHDES+mH0
>>117
「分かった?分かっちゃった?大正解、新しいのプリーズ」
【金もないのにエラソーに踏ん反り返り、テーブルの上に足を乗せて煙草をプカプカ、テディベアモフモフなソーマタージ】
【片目には包帯が巻かれ、左腕はギブスに覆われている。勿論意味はないが、一応負傷者であることを伝える重要な要素だ】


「何をおっしゃるウサギさん。足りてねえに決まってるだろ。
 見ろ、財布なんてもうレシートと使わないポイントカードしか入ってない。貧困層ってヤツだ」
【「世知辛い世の中よ。」と瓶ビールを何処かから出して呷るソーマタージ。テーブルの上には既に新しい煙草とかが乗っている】
【何となく察せられるかもしれないが、この男の金欠は装備以外にも無駄遣いが大きな原因なのだ 甲斐性無し!】

「ああ、実際帰った後絞められた。まだ痕残ってるよ、見る?」
「出来れば格安で、なかなか壊れなくて、破壊力グンバツの殺戮兵器とかない?クローンいるんだし、そういうのないのか?カノッサよ」
121 :ひいらぎ [sage]:2017/08/13(日) 22:41:38.81 ID:2t+rBIfDO
>>119
耳は大丈夫じゃがわしはちみっこではなく200年生きた不死者()であってじゃn…ぐぼぉ!!!

【言うやいなやホースを突っ込まれ大量の水を胃に注ぎ込まれてしまう少女】

…な、何をするのじ放せ!!!!

【ぼちぼち水は飲んだ物の口からホースらしき物を抜き取る】

…まぁダメ不死者である辺りはひてーはせぬが…げほげほ…
122 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/13(日) 22:50:20.83 ID:EgAK+fVCo
>>120

「アホですか?やっぱあほデス」

 ソーマタージの甲斐性無しの炸裂具合にガスマスクの奥でジト目なα-12である。
 嘆息を付きつつも、ホロ・ソロバンを投影させて、

「又=サン、カノテクのお仕事何度かやっているデスね。
 前の大戦でもいちおー活躍しているデスし、えーっと、現金報酬とは別にポイント結構溜まっているデスね」

 彼の手前勝手な要求はほぼ無視しながらも、
 カノッサに記録されたソーマタージのプライベートナニソレおいしいの?なデータも引っ張り出して、

「又=サンの愛刀と同水準のモノなら立て替えOKデス。
 材質はフツーな鋼でトカゲ=サンに頼めばそこそこ良質。鞘は持って帰ってるデスか?
 電磁鞘は新しく製造するとちょっと割高デスよ?」

>>121

「α-12だって5歳くらいデス。年齢がアレなだけで、ちみっこはちみっこデス」

 速やかなる酔い覚ましをかましてから、
 何かソーマタージと武器の相談を始めている。

【そーいえば、このトンチキ。カノッサ機関のクローン兵器である。つまりテクノロジー沢山もってる】

「そーいや、ちみっこ。戦闘データ見てると大分戦い慣れしてきたデスね。
 初期値より随分向上デス。と、いうか、200年って割りに経験値積めてきたの最近デス?」
123 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/13(日) 23:01:20.79 ID:vHDES+mH0
>>122
「アホってゆー方がアホでーすー」
【ガキっぽい買い言葉と中指を返し、ホロ・ソロバンを訝しむ様な目で眺めるソーマタージ】
【驚きと言うよりは、「なんだこいつ?」とかその辺の表情だ】
「…もっとハイテクなもの投影できないのか?電卓とか、コンピューターとか…」


「マジでか。考えたらカノッサ系列で何か買った事も無いしな」
【さり気なく個人情報ダダ漏れになってるとは夢にも思わず、眉を上げてちょっぴり嬉しそうになる】
【ポイントがあった事は実を言うと知らなかったが、使えるのなら利用しない手はない】

「鋼か…、まあ致し方ないか。また赤く塗らないと……。
 ……鞘?ああ、鞘だけなら。これはこれで武器になるんだぜ」
【数秒考え込み、背後のガラクタの山から電磁鞘を引っ張り出す】
【血や肉片、煤やら何やらで汚れてボロボロになってはいるが、一応動きはする】

「良かった、買い物は本体だけで済みそうだ」
124 :ひいらぎ [sage]:2017/08/13(日) 23:09:45.06 ID:2t+rBIfDO
>>122
…そ、そう…なのか…まぁにわかに納得しがたい面が多々あるが…

【ぶつぶつと何やら呟く】

…まぁ本格的ならんなーとしての活動始めたのが最近なのでな…以前はク組織の追っ手共()を始末するか或いはそれに準ずる者位しか相手にしなかったからの…
【何やらプライベートな会話をしつつ少女はふと思う、目の前の一見トンチキ風味な人物(?)も、言わば機関の科学のすいを集めて造られた存在、つまりは「科学の子()」である】

【仲良くなっておいて損はなさそうだと少女は判断】
125 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/13(日) 23:20:39.38 ID:EgAK+fVCo
>>123

「にひひ、こういうコダワリが女子力のヒケツなのデス!!」

 何かポーズキメてるα-12であるが、果たしてソロバンと女子力がどう結びつくかは不明である。
 と、そんなトンチキな会話をしつつも、一応秘書やっているだけあって、情報の整理はやたらと早い。

【どーしようもなくアレであるが、結構スペッコは高かったりする。才能と性格が超反比例の典型】

「なんでわざわざ赤く塗るデス?通常の三倍の速さになるデスか?」

 ソーマタージの何か良くわからんこだわりに首をかしげるα-12である。
 おなごにはこのロマンはワカランのだ。

「うわ、きったねぇ鞘デス。・・・電磁気で鞘滑らせる珍妙抜刀術機構デスか?うーむ」

 ちょっと考えてから、ソーマタージのポイント残高を見やって、

「これならかち合わなさそうデスね。オプションで高周波かTCV(熱伝震動)組み込めそうデスけどどしますデス?
 ちょっと割高でポイント払い&使用感かわっちまいマスけど」

>>124

「ふむ、ちみっこのデータ照会デス」

 イムカ・グリムナーにメインウェポン揃えてもらって、
 彼女とクルト・カントールに手ほどきを時折受けている。実は結構良質な訓練受けているかもである。

「剣技はブンブン丸なズンバラリン。銃撃は…精度も向上中。威力係数がミョーに高いのは能力との複合。
 でも、パワ不足デスね。反動の吸収にちょっと難アリデス」

 ソロバンをバチバチ弾きながら、

「無駄遣い沢山していて預金がサビシーというダメ人間デス。ここはダメばかりデス。
 ――吸血鬼絡みの戦闘参加で、ちみっこにもポイント溜まっているデスね。何かお買い物するデス?」

 先ほどからのソーマタージとの絡みから、確かに色々サービスしてくれそである。
126 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/13(日) 23:34:10.76 ID:vHDES+mH0
>>125
「何でって、かっこいいからに決まってるだろ。それに俺のものだって分かりやすい」
【こっちはこっちで拘りが強すぎて、世間の常識と捉えてる節がある。噛み合うようで噛み合わないこのジレンマ】
【汚いと一蹴されればまた中指を立て、煙草で昂りを抑える悪循環】

「悪かったな珍妙で。こいつに助けられた事は何度も……」
【朧げな記憶の中、この鞘が役に立った瞬間を手繰る。刀を射出してカチ当てた時、刀を射出してカチ当てた時、掃除が楽になった時、鈍器になった時……】
「……何度もある。その機構だけじゃなく、鞘そのものに。マジだぜ」
【考えたら想定された使い方をして役に立った事はあまり無かったが、強がることにした】


「高周波?お願い」
【提案されれば、最後まで聞きもせず二つ返事。こういった事を繰り返すから金が無くなる!】

「どっちにしろお願い。金なら払う、いやポイントなら」
【デメリットの部分も一応聞きはして、尚もロクに思案せず了承】
【装備が充実するのはいい事だ。最低限、自分の身を守る為の装備なら尚の事】
127 :ひいらぎ [sage]:2017/08/13(日) 23:39:33.28 ID:2t+rBIfDO
>>125
…まぁ全体的な火力強化にはなっておらんからの…

【恥ずかしそうに苦笑しつつ頭をポリポリとかく少女】

…そんな事まで調べられるとは…普段はアレじゃが中々どうして全くのトンチキって訳でも…ってか、むしろはいすぺっくな部類に入る気がするが…まぁ良いとりあえずお買い物か…知っての通りわしは闇のまほー少女()でな、それにみあった衣装()を買いたいのじゃが…何が良いかの?あまりわし予算はないが…
128 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/13(日) 23:54:08.87 ID:EgAK+fVCo
>>126

「んじゃ高周波デスね。えと、一応説明しとくデス」

 中空にホロ・ウィンドウが幾つか表示され、刀身と柄に仕込むタイプの高周波発生器についての図解が投影。

「手術の高周波メスとかとは一線を隔する技術デス。
 鋼の原子間結合を強化して刀身の強度を向上。逆に高周波エネルギーで刃に触れた物体の原子結合力を弱めるデス。
 スプロールでは比較的スタンダードな機構デス。何せサイボーグ多いデスから斬鉄は必須機能デス」

 ただし、高周波を流せば何でも良いというものではなく、
 最終的な武器の能力は元々のカタナ本来の能力に比例する。あくまでのオプションによる強化なのだ。

「あと、どういうわけかコレ組み込むと神秘が弱まるからオカルトとの相性悪いデス。
 ま、それは又=サンにはカンケーねーですケドね」

 んで、説明聞いた上でマヂで組み込むですか?と問うてくる。

>>127

「闇のまほーしょーじょ()な衣装デスか。うーむ」

 ホロディスプレイを幾つか投影させて、

「ウォーカーギア・・・は予算不足。生体装甲…いぢられているなら細胞間のアジャスト上手くいかない気配濃厚デス。
 ―これ、ドウデス?ブラックライダー…耐衝撃素材で編まれたライダースーツデス。
 ブラックカラーで妖しさ満点。肌にピッチリでボディラインも強調――」

 ここまで言ったところで、ひいらぎのおこちゃま寸胴体型に目が言って、

「うん、忘れろデス。コンバットポーチ付きのアーマージャケットくらいデスかね。
 防刃素材、機能的なのでナイフとか隠して入れれるデス。お子様SSサイズもアリ。特別な製品じゃないデスから安価」

 ただし、思いっきり幼女な戦記めいた軍隊軍隊した外見でとても魔法少女とは程遠い。
129 :ひいらぎ [sage]:2017/08/14(月) 00:03:19.89 ID:g3XKkVFDO
>>128
…なんかフリフリ()のかぁいいアレとかがいいのじゃが…体型?知らんなんかわしの中ではそんな感じのいしょーが闇のまほーしょーじょ()のいめーじと言うか…闇のまほーしょーじょ()としてなら例え戦場で命を落としてもわしはかまわぬ!

【トンチキ娘氏から渡された何やら軍隊軍隊した実用性を重視した衣服を返しつつ超絶無茶ぶり()をする少女】
130 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/14(月) 00:09:51.94 ID:k3a3NmB90
>>128
「スプロールにいるとやけにスパスパ斬られると思ったらそういう事か…」
【冗談を言って図解を眺め、説明を聞きながら紫煙を吐いてしばし考える】
【傍目には機械がシャットダウンしたかの様に静止して見えるだろうが、瞬き一つしない眼奥では、色々と考えられていた】

「…三度も言わせるな。それで頼む」
【数秒ほど考え、灰を地面に落とすとマジで頼むと了承】
【今の仕事が片付いたらこれっきりにして、神秘への対処は他の者に任せよう】


「残念、悪霊を膾切りに出来なくなるとは。それて、支払いはポイントで大丈夫だっけ?幾ら残るんだ、最終的に」
131 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/14(月) 00:17:27.92 ID:r7apJ+GRo
>>129

「なんたる無茶振りデス!!」

 思わずα-12も頭を抱えたくなるアレっぷり。ところが――

「デス。フリフリではねーデスが、そんな系統にどっかで覚えが」

 ナムサン!α-12自身はすっかり失念しているが、
 彼女の戦闘時の装備…戦闘舞踏服(ウォードレス)は外見がまんか漆黒のゴシックドレス。
 何の因果かα-12の特殊装備こそが、この無茶振りの近似値装備だったりする!!

「あ、あったデス。戦闘舞踏服。えーとプライスは――」

 電気刺激性人口靭帯、連動制御戦闘チップ、霊的因子etcetc...
 カノッサ・テクノロジー社が異世界技術を可能な限りぶち込んだ試験装備。

【おめめがびょーん!と飛び出るようなお値段提示!ポイント払いとかローンとかそんな次元ぢゃねえ!!】
【ナムアミダブツ!!まほーしょーじょの世界も世知辛いマネーの壁が立ちはだかる!!!】


>>130

「あっと、誤解のある説明になりましたデスね。自分の神秘がダメになるだけで、神秘に対する攻撃なら問題ねーんデス」

 要するに魔力を刃に乗っけたりとかそういうのがダメになるだけなのである。
 神秘(オカルト)に対して攻撃するのならば特に問題はない。
 スプロールは魔法も復活している世界である。その対応が鈍るのでは話にならないってわけだ。

【つまるところ、刃に神秘を乗っけるスキルが無いソーマタージにとってはメリットしかないってワケだ】

「んじゃりょーかいデス。支払いはポイント払いデス。ほぼ全額使い切ってしまうデス。
 あとはチロルチョコ買うくらいしかのこらねーデス」
132 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/14(月) 00:26:39.62 ID:k3a3NmB90
>>131
「つまり、これまで通り幽霊も切った張った出来ると?やったね」
【神秘スキルには全く振られていないソーマタージにとって、それは有り難かった。血を塗りたくる事はあっても魔力を塗りたくる事はないので都合が良い】
【そもそもそんな事ができるなら、振動剣なんて無用の長物もいいところだ】


「高いな、まからないのか?俺とお前の仲だろ」
【買うものは決まった。値段も分かった。後は値切るだけだ】
【CHA2〜3程度の話力がα-12を懐柔しようとする!】

「ロイの野郎ほどじゃないが、こう見えて簡単なメシ程度なら作れる。誠意を見せてくれたら、こちらも誠意と甘味を見せちゃうぞ」
133 :ひいらぎ [sage]:2017/08/14(月) 00:28:05.45 ID:g3XKkVFDO
>>131
…い、一度はかわいいまほーしょーじょ()に憧れるのはふつーではないか!!!?わしだって一応は女子()じゃぞ!!!女子力はいむいむ並じゃが…
【顔を真っ赤にして反論する】

…ではトンチキ娘殿わしに合わせてとくちゅーでいしょー作ってくれぬか?
機能面はともかくなんかごしっくどれすっぽくてフリフリ()でかわいいやつを…お代?
つけで頼むなんなら最悪葬魔殿からちょーしゅーすれば良い仲間の為ならば喜んで出してくれるじゃろうしな…

【何やら勝手に話を進める少女】
134 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/14(月) 00:34:36.53 ID:r7apJ+GRo
>>132

「絶対にノウ!!デス」

 ここは意外としっかりもののα-12である。
 交渉したければCHA8はもってこい!!

【ナムサン!成功率0%であった。チロルチョコがオマケでついてポイント残高ゼロ!!】

「デスデス。それではユニットは後日もってくるデス。マイドアリー!」

>>133

「おさいふにレシートくらいしか入っていない又=サンを頼っても激しく無駄デス」

 こっちもこっちで交渉スキルがダメダメだ!こんなんばっかか越境者!!
 こうして、ビミョーな会話の結果、グッダグダになるのであった。

//ではコノヘンデー!
135 :ひいらぎ [sage]:2017/08/14(月) 00:46:33.04 ID:g3XKkVFDO
>>134
…えぇー…じゃあロイロイ、いやいむいみでも良いぞいむいみならば仲間の為にお金を…
【子供でさえ騙せなさそうな話術()による交渉が決裂しても尚同じような事を言って無駄な抵抗を続ける少女】

【が、既に破綻しているやり方で押し通せるはずもなくトンチキ娘氏は聞く耳を持ってはくれずにそのまま終了となってしまう】

/おつおつにしてあげる!ノシ
136 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [sage]:2017/08/14(月) 22:35:30.54 ID:1fR+M6gK0
人類の栄華は夢と消え、後人の心曇らす昔物語となり果てて久しい
赤い砂漠が何処までも広がり、かつて道路であったコンクリートは辛うじてその存在を確認出来る程度
人口は最盛期の数パーセントまで落ち込み、それでもなお

「……も、う!」
「……こうも、数が多くては……!」

青い空の下、人類は戦い続けていた
荒廃した世界の住民達、レイダーに襲われている女性
蒼銀の短髪は揺れ、手にしたブレードは多くのレイダーの手斧やナイフ、銃弾を弾きながらも押されつつあった
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2017/08/14(月) 22:46:18.26 ID:K1kdvRnfo
>>136
「人類皆兄弟!戦争やめて神に祈りましょー!!」

突如上空に発生する黒雲。
戦闘空間のど真ん中に降り注ぐ稲妻と轟音。
着弾点の大地をガラスに変えて何かが現れる。

「どうも!ワタクシ、空飛ぶミートパスタモンスター教徒のモノですが!お話だけでも聞いてください!!」

現れたのは大分背の低い存在だった。
それは赤フレームの眼鏡とフード付き黒革コート(萌袖仕様)で身を包んだアルビノ娘。
コートの背の部分には毛糸玉に目玉が2つあるキャラクターが彫られている。

何より異様なのは此の状況の最中でいきなり宗教の話を切り出したことである…
138 :ひいらぎ [sage]:2017/08/14(月) 22:47:21.71 ID:Ts0ZcRmC0
>>136
・・・わしの第六感()が「きっとアレは保護対象になるやつだから今の内に助けとけ」と言っておる・・・まぁ違っても「間違えました」とでも言っておけば始末書位で済まされるじゃろうし・・・最近暴れてなかったから思う存分やってやるぞ!!!
【その光景を遠くで見ていた10歳前後に見えそうな黒髪ロングの少女が能力使用で一気に間合いを詰めようとし、無事たどり着いたなら女性に襲い掛かる連中に能力使用による拳銃を乱射をするだろう】
おいこのクソゲドー共!!!女子供相手によってたかってなにしとるか!!!恥をしれ!!!
139 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [age]:2017/08/14(月) 22:54:47.34 ID:1fR+M6gK0
>>137-138
「……ひいらぎ様、ありがとうございま……うわぁっ!?」
「何、落雷!?」

数に押されていた半人タェンティース、ひいらぎの支援は有難い
一気呵成に反撃と思った矢先である、突然の衝撃
慌てて身を引いた女、吹き飛ばされて倒れるレイダー達
身のこなしには差があり、それが明瞭となった

「……はい?」
「空飛ぶ……なんですか?」

スパゲッティなアレだかなんだか、ともあれこの女はそれに対して未知である模様
漆黒のブレードを構えたままはてなと小首を傾げる格好だ

『ナァニ言ってんだコラーー!!』
『スッゾコラーーー!!』

そんな一同の邂逅にお構い無し、まだまだ元気なレイダー達
マキナの頭部に斧を振り下ろさんと、そしてひいらぎに向けてボウガンを放たんと
それぞれに攻撃を仕掛けるのである!
140 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/08/14(月) 23:02:53.44 ID:K1kdvRnfo
>>139
「空飛ぶミートパスタモンスター教、です!」

元気よく問いに答えるアルビノ娘。

「あ、コレうちの宗教の主神様なんですけどね?」

と言ってタェンティースに背を向ける。
その瞬間頭に振り下ろされる斧。

しかしレイダーの一撃は余程のチカラでない限り、
アルビノ娘に到達する直前、見えない壁に叩き付けたかの様な衝撃と共に弾かれるだろう。
141 :ひいらぎ [sage]:2017/08/14(月) 23:06:54.70 ID:Ts0ZcRmC0
>>139
・・・半人どn・・・もとい、おじょーさん・・・わしはただの通りすがりの闇のまほーしょーじょ、悪が許せぬ性分でなつい・・・
【なにやら自身の作った設定()に酔いしれているようで誰も聴いてないのに突然語りだす】
【ふとその時、敵がボウガンを少女に向け放とうとしているのをとらえた】
【普段ならば矢を放つ前に敵の眉間に風穴があいていたところであろうがクソみたいな設定()をグダグダ語っていた少女はワンテンポ動作が遅れてしまう】
【なんとか回避行動をとれたものの肩にわずかにかすってしまう】
がぁ!!!・・・この!!!!
【ギリギリ回避しつつ少女は矢を放った者の胴体辺りに一発そしてその周辺の者に弾を補充し再び乱射しようとする】
142 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/14(月) 23:19:39.23 ID:1fR+M6gK0
>>140
「……お腹が空く名前ですね?」
「……あ、ちょっと可愛い……」

チラリと視線をその背にやれば見える毛球目玉の謎生物
それに対して素の反応でそう言って見せる女は、まぁそういう性格なのであろう

>>141
「……闇の、なのに悪が許せないんですね」

苦笑しつつ応じて、それ以上のツッコミは無い
そうしているよりももっと、早く先にやるべき事があるのを知っているからだ

>>140-141
『……グワッ!? ナンダーー!!』

マキナを真っ二つに両断せんと振り下ろされたハンドアクス
それはレイダーからすれば必殺の一撃と確信を出来る程の破壊力を誇り、しかし彼女の壁を前には非力過ぎた
思い切り弾か、後方に二歩、たたらを踏んで蹌踉めく
マキナの眼前、狂暴な襲撃者の曝した致命的な隙!


『……アベシ!?』
『タワバ!?』
『コケコ!?』

一方ひいらぎ、銃弾をレイダーへ放ち更に周囲に乱射乱射!
数人のレイダーが巻き込まれ倒れ、それでも胴を撃ち抜かれたボウガン・レイダーはまだ死しておらず
彼は出血も少ない、どうやら衣服の下にボディアーマーを着込んでいる模様
踏み止まりひいらぎへ向け反撃を行うべく、今、正にボウガンの引鉄を絞らんとしている真っ最中!
胴への射撃は効果が薄い、ならば狙うは露出している頭部だ、これは早撃ち勝負!
143 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/08/14(月) 23:30:28.71 ID:K1kdvRnfo
>>142
「えーっと、他に興味のある方はいらっしゃいませんかー? あっ!貴方はどうです?」

アルビノ娘、自身に向かって斧を振り下ろしたレイダーに話しかける!!

「と言うか最初に言ったじゃないですかー、戦争なんてやめときましょうって。
 ワタクシの計算ですと此の星の資源、生産を行わず略奪行為だけに走った場合、一世代も続かないんですよ?
 そんな事すせずに改心して序に改宗なんかも如何でしょう?
 あ、教義として同時に他の宗教を信じても構わないと言うのがあるので完全な改宗でなくても可です!」

周囲の環境を正確に知っているかは定かでないが先がない事をシビアに言い放ちつつ、
結局は布教に勤しんでいるアルビノ娘。
と言うか、殺気が無い。周囲のものを敵として見えていない節がある。
144 :ひいらぎ [sage]:2017/08/14(月) 23:35:21.02 ID:Ts0ZcRmC0
>>142
・・・あ、悪を人知れず裁く闇のまほーしょーじょ()であってじゃなその・・・
【とってつけたような後出し理論()を恥知らずにも持ち出し半人氏の追及をかわそうなどと浅はかな事を企む少女】
【ふと自身にむけ倒れつつまたしてもボウガンを放とうとする者の姿がめに入る】
【相当脇が甘い少女であるが、今度は先ほどの反省()を生かし話しつつ周囲を警戒していた】
・・・黙って倒れておれば死なずに済んだ物を!!!!このばか者がぁ!!!!!!
【叫びながら今度は周囲にも警戒していたため反応は遅れずに済んだ】
【ボウガンをかわしつつ今度は放った者の急所(眉間)めがけて数発発砲するだろう】
145 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/14(月) 23:46:05.40 ID:1fR+M6gK0
>>143-144
『グワーーーッ!!』

ひいらぎの銃弾がレイダーの額を貫き、血と脳漿とあとなんかプラズマめいた色々を噴き出して彼は倒れた
向こうで戦うタェンティースもまたひとりを斬り伏せ、随分とレイダーの数は減っている

『……グワーーーッ!!』

そしてマキナに説法をされているレイダー、何故か頭を抱えて悶絶
どうやら好き放題に生きる彼の、脳の容量を超えているようだ、あとなんかSAN値とかも足りなそう

『撤退、撤退ーーー!!』

掛け声を合図に方々逃げ出すレイダー達、バイクやトラックを用いている為に追撃は難しく思えた
→おっと、足に丁度良さそうなトラックが一台放棄されているぞ

「……ふぅっ」
「助かりました、ひいらぎ様……それと、貴方様も」
「感謝致します、わたしはタェンティースと申します」

腰に帯びた鞘に黒刃のブレードを納め、ひいらぎとマキナの元へ歩み寄る女
ふたりに対して恭しく、しかし嫌味っぽさのない仕草で一礼と共に名乗るのであった
146 :ひいらぎ [sage]:2017/08/14(月) 23:59:32.39 ID:Ts0ZcRmC0
・・・安らかに眠ってくれ・・・南無阿弥陀仏じゃ・・・
【自身が急所を撃ち抜き絶命させた者に手をあわせる少女】
まぁわしは闇のまほーしょーじょ()として当然の事をしたまでで・・・
【またしても誰も聞いてない自分設定()を語り出す少女】
147 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/08/14(月) 23:59:32.42 ID:K1kdvRnfo
>>145
「あ、ちょ、未だ話の途中なんですがー!ウヌヌヌ、無理な勧誘は教義に背きますし…」

レイダー追跡を宗教上の理由で断念するアルビノ娘。

「あ、そういえば未だ名乗っていませんでしたね!
 ワタクシ、対有機生命体コンタクト用ヒュ…ええとなんだっけ?
 んー、あー…マキナです!
 此度は此の地において空飛ぶミートパスタモンスター教の教えを広めるべく遣わされました!!」

名残惜しそうにレイダーの背を見送りつつタェンティースへと向き直り自身の素性を述べるアルビノ娘。
148 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/08/15(火) 00:03:14.77 ID:vQZWA1Mxo
>>146
「南無阿弥陀仏…仏教ですか!もしや貴女は宣教師!?」

ひいらぎの振る舞いに一足飛びの思考回路で結論を出したアルビノ娘。
同類を見るような目でひいらぎを見ている。
見た目や振る舞い、今さっきの戦闘からそうではないだろと普通ならなるのだが…

149 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/15(火) 00:06:55.67 ID:aghjbEpC0
>>146-147
「……」
「……えーと、なんでしょう、マキナ様……ですね」
「それとひいらぎ様は……なんですか、それ? 何か本でも読みましたか?」

苦笑ながら、宜しくお願い致します、と今一度一礼
ひいらぎに対してはまぁそんな感じの反応だ、いつも通りだね☆

「ミート……えぇと、なんとか教」
「……まぁ、アレです、足も手に入った事ですし……」
「宜しければ集落までご一緒致しませんか?」

レイダーの残したトラックを示しながら
中には少しの食料、それなりの水が積まれており数日の旅には充分に耐えれる程であった
同行が決まるとすれば、トラックは越境者達を乗せてのんびりと走り出すであろう
その中は結構、姦しい事になりそうではあるが

//こんな感じで〆させて下さいな、お疲れ様でしたありがとうなのですー
150 :ひいらぎ [sage]:2017/08/15(火) 00:11:39.46 ID:hYU3tGIO0
>>148
・・・いや、何を言っておるのじゃお主は・・・???だからわしは闇のまほーしょーじょ()だと何回いったら・・・
【ふつーに聞いたら「いやお前がなにいってんだこのデムパ!!!!!」といわれそうな発言をマキナ氏に返す少女】
151 :ひいらぎ [sage]:2017/08/15(火) 00:18:05.54 ID:hYU3tGIO0
>>149
・・・いや「読んだ」のではない!!!
読んだは読んだが・・・わしが実は闇のまほーしょーじょ()だと気付いたのは・・・
【もはや自分設定()に完全に浸ってしまっている少女にもはやまともな会話は成立しないので無視が一番か!!!?】

/おつおつにしてあげます!
152 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/08/15(火) 00:20:35.95 ID:vQZWA1Mxo
>>149
「集落!つまりはそこで布教が出来ますね!是非行きましょう!」

布教に異常なまでに拘るアルビノ娘は素直についていくようだった…

>>150
「おっとコレは失礼。てっきり仏教のようなナニカ教徒かと…
 あ、では宗教に興味はありませんか?ワタクシ、空飛ぶ(以下略」

出会うモノ出会うモノに一々言って回っているのだろうか。
アルビノ娘の行動はぶれない。
153 :ひいらぎ [sage]:2017/08/15(火) 00:35:32.90 ID:hYU3tGIO0
>>152
しらぬ、とりあえず闇を統べしこのわしの前に跪け!!!!
【少女は一切興味ないらしく何かどっかで聞いた事あるようなセリフをアルビノ娘氏に向かい吐く】
/おつでおつでおつでおつで染まれよですじゃ!!!ノシ
154 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/15(火) 22:28:33.77 ID:2sDQmjjU0
【ファンタジィな世界】
ロイ「・・・・・・・・・・」
アキレス「・・・・・・・・・・」
―――ギィ!!

さて この世界は魔王との戦いで凄惨を極めた世界

勇者は魔王に苦戦を強いられ 祈る神もまた力を失いかけている
人々はただ逃げ惑い 最後の抵抗をすべく悲痛な覚悟を固め・・・

それっきりなんとなーく平和な状態が続いてしまっている

一行がそんな世界に降り立ったのは一週間前 人々が最後の抵抗をすべく集った砦
彼等に力を貸すと言ってしまったはいいが 待てど暮らせど敵が来る様子もない

とりあえず偵察と言うことで 近場の村落跡を目指し 到着

そこは村落『跡』ではなかった

村人1「おんやま お客さんとま珍しか ようきたなぁ」
村人2「遠路はるばるようきた なんもねぇ村だがゆっくりしてくんろ」

周りが生産極まる修羅場だというのに そんな雰囲気一つ見せぬ牧歌的な暮らしを営む村人たち

【そして一週間後】
ロイ「・・・・・平和だねぇ」
アキレス「・・・・・ねぇ」
―――ギィ!!

一行は牧歌的な暮らしの中 どこか落ち着かぬ様子で平和を享受していた
争いもない 戦火も微塵も感じられない 村人たちはのどかに農作業に精を出している

そんな奇妙な村で 一行はどのように過ごしているだろうか?
155 :ナージャ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/08/15(火) 22:35:44.89 ID:/tQ6SbERO
丸眼鏡をかけた若いエルフの娘は、しばらくのんびり過ごしていたが……
何もないまま数日も過ぎると、目に見えて落ち着かなくなっていった。暇なのである。

「これ砦中心とした周辺地域ごと時のねじれで過去に飛んでるんじゃないの」

「で、その間にあの悪い親玉みたいなやつが世界制圧完了するとか」

「ぁー、帰りたい」

その辺りで捕まえてきたカエルと遊ぶのも飽きてきた様子。
適度に懐かせたらしく彼女の周囲をゲコゲコ騒ぎぴょんぴょん跳ねているが……
何分愛想のいいアマガエル系ではなくてヒキガエルである。あんまり可愛くない。
156 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/08/15(火) 22:41:38.10 ID:vQZWA1Mxo
>>154
「皆さーん!神を信じますかー!
 ワタクシは空飛ぶミートパスタモンスター教の宣教師ー!マキナですー!!」

連日、きっかり昼飯時5分前に村のど真ん中で大声でそう宣うのは、
赤フレームの眼鏡とフード付き黒革コート(萌袖仕様)で身を包んだ大分背の低いアルビノ娘。
そのコートの背の部分には毛糸玉に目玉が2つあるキャラクターが彫られている。

「宇宙は主神ミートパスタモンスターによって創造された。
 これは主神が麦ジュースを飲んだ後のことであるー!!」

此処に来てからボランティアと布教ばかりの毎日を過ごしていた。
157 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/15(火) 22:43:26.99 ID:BHhYdnEpo
>>154

「戦争はどうしたのだ。戦争は…防禦陣も仕掛けも無駄になってしまったではないか」

 砦で一通りの戦術教唆を行った後、埒があかぬと偵察に出向いたのが一週間前。
 その後、村落を発見。内偵するも現在、実に牧歌的なアレだ。

≪0011111101010101≫

 サーボスカルも飛び回って情報収集中であるが、
 世界修正力により機能制限が掛かっているため、芳しくない。

【一応、サーボスカルを用いて砦と連絡取り合うつもりだが、現状どのような状況だろうか?】

「―――」

 動きようがなくなってしまったため、現在は無聊の慰めに農具や鶏小屋などを修理したり、
 ロイやアキレスと身体を温める程度の組み手をしたりして過ごす。(なお、アキレスに鉄山靠かましてぶっ飛ばしたりしなかったり)
158 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage]:2017/08/15(火) 22:44:08.08 ID:JDkkS8hPo
>>154
「まあまあ、平和が一番ですよっ」

きゃるんっ、と擬音を発しそうなポーズを取っているのは、プリシラという十代半ばほどの少女である。
周囲の環境にはおよそ似つかわしくないロリータファッションに身を包み、桃色の髪をふたつに結い上げている。
彼女は"自称"愛と平和を守る魔法少女として、様々な世界で奇妙な魔法を駆使しつつ人助けに精を出している。
……というのは仮の姿であり、

(考えられるのは、村の連中が人間に化けたモンスターで、この状況は俺達を油断させるための罠……というところか。
 そうであればそろそろ仕掛けてくるだろうが、兆候ひとつ見せないのは厄介だ。あるいは、砦側の連中が何か仕組んでいる可能性もある……)

心中では平和を享受するどころか、周囲の人間を誰一人として信頼していない。
あどけない笑顔を浮かべてはいるが、その裏にはひどく荒んだ本性が隠れているわけである。
159 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/15(火) 22:48:11.28 ID:BHhYdnEpo
>>156

「頭痛が起こりそうなほどトンチキなのだが」

 布教の様子にあきれ返っているイムカである。
 もっとも、帝国宗務局ほど高圧的かつ武断的ではないだけマシか?

「…ひょっとして信者が自分だけで脳内で作った教義というオチではあるまいか?」

 イムカはいぶかしんだ。なお、イムカにとって神とは人類の皇帝ただ一人である。 
 それ以外は神を僭称する何らかの高次存在…という認識だ。
160 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/15(火) 23:08:20.68 ID:2sDQmjjU0
>>155
ロイ「俺もそう思って色々と探ってみたんだけどよぉ」
やってきたロイはこの奇妙に居心地のいい場所がどうしても慣れないのかフル装備である

ロイ「時空の裂け目も無し 過去移動も無し 怪しい魔力の流れも無しだ 説明のつかないことばかりさ」
頭をポリポリと掻いた

村の子供「スゲー!!カエルが懐いてる!!」
そしてカエルピョコピョコ3ぴょこぴょこなナージャは村の子供たちのソンケイを一身に受けていた

―――ギィ!!ギィ!!
なんか一匹違うのが混ざっていますが 気にしないであげてください

>>156
アキレス「アレも飽きないねぇ」
声を張り上げ布教活動なうな女性に向けられる視線は暖かかった

一緒にこの世界に降り立った時 自己紹介と共に先制パンチな布教を喰らったのだ

〜その時の返答〜
ロイ「ドワーフ混じりなんで鉱石神を崇めています」
アキレス「カトリックです」
―――ギィ!!

三者三様にお断りされてしまいました

〜返答終り〜

村人A「みぃとぱすたって誰だべ?」
村人B「うちゅうってなんだべ?」
村人C「神様なのにモンスターなんだべ?」

村人たちはマキナの言葉にノンビリ耳を傾けるも その布教活動は捗っているとは言えない

>>157
砦から飛んでくる報告も変化なし

襲撃無し 偵察無し 余りにも平和的過ぎて逆に疑心暗鬼になっているフシすらある
とりあえず隊を分けて休息に当たらせたり 鍛錬を兼ねて開墾をしたり と言った様子

村人「細菌の娘っ子は元気でいいだなぁ 体もしっかりしてるし いい子供万々埋めそうだぁ」
アキレスが吹き飛んでいく光景にも驚いたりする様子もなく呑気に話しかけたり

偶に助平なオヤジがおしりを撫でようとして吹き飛ばされていたりと実に平和だ

【判定 武術:投げたか 打ったかは分からぬが 助平オヤジを吹き飛ばした際 妙な感触を覚えるだろう】
【芯がずれてるような奇妙な感覚だ】

>>198
考え出すときりがないのが人のサガというやつで
なんとなく今こちらを監視しているような気がするし

村人同士の何気ない井戸端会議も こちらの実力を報告し合っているようにも見える
何気ない視線の移動 無邪気に走り回る子供たちと眼があったように思える

考えれば考えるほどにフカミにはまっていくような感覚を覚えるかもしれない
161 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/15(火) 23:08:44.12 ID:2sDQmjjU0

>>全員対象
そんな平和な生活は 突如破られることとなる
村の外に大規模な転移魔法陣が展開 そこからあふれ出すのは魑魅魍魎 化け物怪物大怪物
地を埋め尽くすかのような大軍勢

ロイ「チッ 平和だったのはただの気まぐれか!?」
アキレス「子供たちを安全な場所に!! 速く!!」
―――ギィ!!

慌てる2人 ベティも近くの子供たちに呼びかける

村人A「あらあらまぁまぁ」
村人B「またお客さんだっぺか?」

状況が読めていないのか 村人は逃げる様子もない
162 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/08/15(火) 23:20:01.80 ID:vQZWA1Mxo
>>159
「まあまあ、とりあえず教典をどうぞ」

教典というにはかなりペラッペラな薄い本を差し出すアルビノ娘。
イムカの考えに拍車をかけるには十分な物証である。
だが、この同人宗教家が晴天の最中暗雲立ち込み落雷と共に此の地に現れたのも事実であった。
冒頭の台詞を叫びながら。

「大丈夫です。全ての道はFMMに通ず、です。」

FMM=ふらいんぐ・みーとぱすた・もんすたー、という説明は初日に耳にタコが出来るほど聞かされた略称である。

>>160
「まあまあ、掛け持ちも教義的にはオッケーなので改宗ではなく一週間お試し信徒とかでも!気が向いたらどうぞ!!」

お断りされてもこの調子でめげなかった、と追記しておく。
ただ、一度単独で勧誘をしたヒトに再度勧誘する事はしなかった。
つまるところ最近の布教活動としては村の中心で教義を叫ぶ事しかしなくなっていた。

「美味しいものです」
キッパリと言ってのけ

「FMMのお風呂ですね!あとワタクシ達が生まれる場所でもあります!」
カオスな返答をし

「ヒトとは全く違う形をしてらっしゃいますからねー、あ、これ其のお姿なんですけど」
自身の纏うコートの背を見せ言う

こんな事を延々繰り返していた。
163 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/08/15(火) 23:22:46.71 ID:vQZWA1Mxo
>>161
「布教の機会だー!!」

新たな対象の出現に喜々として突っ込んでいくアルビノ娘。
状況を正しく判断しているのかは不明であるが、この行動は注目を集め、おそらく他の者の時間稼ぎになるだろう。
164 :ナージャ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/08/15(火) 23:23:30.86 ID:/tQ6SbERO
>>160

「サソリを懐かせるつもりなかったんだけどな、ボク」

カエルとサソリ、そして子供が懐く。
小さな生き物と心を通わせるエルフは、その美しい見た目も相まって子供受けがいいのだろう。……多分。

さて、もう何度目かの昼寝に入ろうとした矢先――
ようやく事態は動いた。目の前に広がるのは雲霞のごとき魑魅魍魎。
こうなってこそだと彼女は目を輝かせて立ち上がる。

「さぁ死にたくなければ逃げるんだよ坊やたち」

「ボクが優秀な術師であるということを見せつけてやろう。父フォルカーにも負けず劣らぬと証を立てるのだー!」

一角獣の角と骨により作られたナイフを抜きはらい、魔力を循環させる。
彼女の全身に彫られた刺青が、青い魔力光により可視化する。それは古代エルフ語による神話である。

「『大鎧の巨顎獣/Plated Behemoth』! 派手に暴れまわるがいいさ!」

呪文を唱え、ナイフで空中に印を刻む。
出現した魔法陣から眩い光と共に、現れたのは金属の鱗をもった巨大なワニ。
のしのしとやってくる敵に向けて突進を開始。その突進の衝撃は言わずもがな、大きく口を開けば牙は曲刀の如く鋭く、岩のように堅固だ。

「ま、ここまでデカいの出すとボクしばらく置物だけどね」

なお、大盤振る舞いしたのでこいつ自身はもう殆ど役に立たない。ここまで高密度な召喚生物を呼べばそれの維持に努める必要がある。
なので多重召喚などでフレキシブルな挙動は困難だ。一般魔術しかあとは残っていない。
165 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/15(火) 23:25:29.72 ID:BHhYdnEpo
>>162

「…・・・・…」

 正直なところ、超常はタネの仕掛けもあれば演出は早々困難ではないことを知っているため、
 イムカはマキナは「アイエエ!?狂人!!」めいた認識をするのは実に容易である。

「ペラペラではありがたみに欠ける。宗教とは一定の演出と説得力が必要なのだ。
 軽んじられるというのは布教において最も避けるべきことであり、その努力が――」

 何故か変な講義がはぢまった。イムカも大概思考回路が天然入っているためこんな事になる。

>>160

(ふむ…異常なし、か。ゆえに異常であるが…)

 そんな考え事をしていると、何か力加減間違ってアキレスが吹っ飛んでったが、まあ別にいい(ヒドイ)

「娘っ子言われる年齢でもなくてな。とっくに適齢期を逃してしまったよ」

 言いながらスケベおやじは天高く射出めいた勢いでぶっ飛ばされました。
 が、何か感触が妙である。

「………」

 が、イムカもこの場面では特に追求はしなかった。

 −−−−−−−−

【魔物の強襲――】

「やってきたのか?さて――」

 避難誘導はロイとアキレスとベティがしてくれているようで、
 イムカはサーボスカルを宙空高く飛ばしながら、村を俯瞰するようにして、

「村自体が妙だな。敵と共謀しているか…あるいは何かしらの自衛能力が十全にあるのか?
 だとすれば、中々に面白いものが見れるかもしれないな」

 準備はしておくが、村側の出方を窺ってみることにした。
166 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage]:2017/08/15(火) 23:27:05.91 ID:JDkkS8hPo
>>160-161
(いやいや、どう考えてもおかしいだろコレッ……!?)

魔物の大群を遠目に見つつ、周囲の村人の反応に一層の猜疑心を抱くプリシラ。
この世界の現状――魔王の軍勢が各地を蹂躙している状況を、辺境の村人だからといって知らない訳はない。
どう考えても異常だ。

(だが、あの量をどうにかできるわけでもなければ、無力な一般人を見捨てるわけにもいかん。魔法少女の沽券に関わる)
「皆さんっ、ここは危険です! 私達が誘導しますから、避難をしてくださいっ!」

安全な場所とは言うものの、あの量の軍勢から逃れるにはちょっとやそっとの移動では無理がある。
かといって砦へ村人全員を連れて行くには時間が足りない。
考えていても仕方ない、とプリシラは体が弱い老人を中心に声をかけて回ることにしたようだ。
――ついでに、村に怪しい仕掛けがないかを探りつつ。
167 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/15(火) 23:44:03.67 ID:2sDQmjjU0
>>全員対象
サーボスカルはお空から地上を見下ろす
圧倒的な軍勢だ 村の規模は女子供合わせても50未満 それに対して魔王軍の多きこと
恐らくこの村はただの通り道に過ぎず 最後の砦になだれ込むためのオードブルにすらならぬ
普通ならそう考えるが自然

魔王軍「我ら魔王様が選りすぐった最精鋭15万!! 今日こそはこの戦いに終止符を打たん!!」
轟く鬨の声 打ち鳴らされるウォードラム 掲げられた戦旗は風を孕んで大きくはためく

魔王軍の士気は留まる事を知らず その声は最後の砦にまで響く
サーボスカルを通じて砦から緊急通達 遂に魔王が動いたか 大至急敵の規模を知らせたし

ロイ「速く!! あっちの方向に砦があるぞ!!」
アキレス「村はまた治れるって だからお願い 逃げて!!」

ロイ達の避難勧告もむなしく 村人たちは呆けたようにその場を動かない

ナージャが神話を詠み マキナが喜び勇んで突撃を仕掛ける
出方を窺うはイムカとプリシラ 迫る絶望の中の撤退戦・・・・・・

その時村が動いた 腰の曲がった老婆がトコトコと大群の方に歩いて行って

村人A「まぁまぁまた来たみたいねぇ・・・ほい」

人差し指に小さな光を放ち 何気なく大群の方に放る

【判定 魔法感知:魔法 魔術に敏いものなら気付くかもしれない 何気なく放った小さな光 それは超戦略級魔法であることに】

小さな光は煌き残して大群に吸い込まれ・・・・・閃光と大爆発とキノコ雲を巻き起こす

【サーボスカルより】
空から見ていれば分かっただろう 大地を埋め尽くす軍勢 それが一瞬のうちに『半壊』 少なく見積もって6〜7万が文字通り『消滅』したのだ

ロイ「・・・・・・・・・・・」
アキレス「・・・・・・・・・・・・」

荒れ狂う暴風の中 呆然とすることしかできない2人であるが 他の者は?
168 :ナージャ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/08/15(火) 23:52:45.66 ID:/tQ6SbERO
>>167

「げええええっ、『滅び/Damnation』だあああああ!?」

突撃させたワニさんもしっかり巻き添えを食って消滅しました☆
空いた口がふさがらぬという様子でおばあちゃんを見る。

「アークメイジ、ディーデリックの本気の極大火力呪文でもこのクラスの使い手ではないというのにぃ!」

「お婆さん何者!?」

信じられないものを見たという態度である。
169 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/08/15(火) 23:58:36.21 ID:vQZWA1Mxo
>>167
「…」

ピタッ、と駆けるのを止めたアルビノ娘。
おそらく爆風とかに巻き込まれる可能性もあるのだが力場を展開できる彼女にとっては些細なことであった。
余程のことがない限り、沖縄に台風が上陸しても外に出れるくらいの耐性は色々な意味で持っている。
それよりも問題なのは…

「な、なんということでしょう…布教の機会が……いやしかし未だワンチャンありますかね!?」

目の前で起こった惨劇に嘆いていたり、しかし未だ諦めていなかったり。
重要視するべき点は其処ではないのだが…
彼女の中では子供がアリを踏み潰すのと、村人を装った超常存在が指先一つで星を吹っ飛ばすのも同じ事。
まあ、あるよねそういう事、で片づけている。
重要なのはそんな人達にFMM教を広め、ラヴ&ピースを実現する事なのである!!
170 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage]:2017/08/16(水) 00:00:14.55 ID:Al5w6LAko
>>167
「――なん、」

二の句を継ぐ暇はなかった。老婆の指先から迸る力に圧倒され、プリシラはへなへなとその場に座り込んでしまった。

「……まるで道化だな」

自嘲気味に笑いながら呟く。彼女の持つ強大な力を見抜けなかったこと、知らずに村人を逃がそうと走り回ったこと。
プリシラはもうもうと立ち上がるキノコ雲を呆然と見つめていたが、ふと一つの疑問に思い当たる。

(仮に――彼女、あるいは村人全員があれ程の力を持っていて、この村の平穏を保っていたとして。
 この規模の魔術だ、魔王側も砦側も、過去この力の行使に気付かずにいたのか?)

今までに村人が軍勢を殲滅、あるいは撃退していたとしても、この脅威は自然と魔王軍が把握して然る程度のものであるはずだ。
なら今回が初めての襲来だったのか? あるいは想像の及ばない力で襲来を未然に防いでいたのか? 村人たちの狙いは?

「……ま、平和になったのでそれでよし、ですよね!」

ぐるぐると回り始めた思考を一旦止め、元の調子を取り戻そうと再びポーズを決めるプリシラだった。
171 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/16(水) 00:02:46.31 ID:dibpPsjfo
>>167

「…まあ、こんなところか。しかし――」

 只の村ではないのは感づいていた、そも戦乱の中に平和らしきものを構築するならば、
 見過ごされているか、密約を交わしているか、あるいは武力を背景とした理由が必須である。
 ゆえに感嘆はあれど、驚愕はなかった。

(戦略級魔術を行使か。私が軍閥の長なら利用するか、断固として殲滅するな)

 村人Aが核爆弾のスイッチを持っている。国家としては否定せねばならぬ。
 だからファンタジーの世界は厄介なのだと、嘆息をつくイムカである。

【食料を封じるか水を封じるか、あるいは何人かいるであろう非戦闘員を人質に情で破滅に追い込むか】
【この情景を見て、イムカの脳裏に過ぎるのは如何にこの『脅威』を排除するか、だ。これは将校としての救われざる性(サガ)である】

「…6〜7万の消滅か。これは虐殺だな。ご老体、アナタの指で今、万単位の生命が毀損したが――どうするつもりだ?」

 いっそここで殺すべきか?とすら考えているイムカである。
 今なら、この村は一人の異常な魔術師がいたで済む。が、平時となれば間違いなく動乱の火種となる。
 力を示してしまったのだ。観測されれば村はもう平穏無事である未来などない。
172 :ナージャ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/08/16(水) 00:06:04.76 ID:yomVRFo2O
>>171

「おいおい、何を考えてるんだいあんた」

「弩級の魔導師に対して非難がましく接するのがそっちの流儀かい? 何を怒っているのか知らないけど、頭を冷やす必要があるならカエルさん貸すよ?」

何やら不穏なイムカを掣肘しにかかるナージャ。
勿論イムカが何を考えているのかなどこいつは知らない。

手にヒキガエル三段重ねをもってパイ投げ姿勢に入っている。さてはこいつ今更シリアスに戻るのが嫌なだけか。
173 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/16(水) 00:19:11.83 ID:J/5aoaBy0
>>全員対象
助平オヤジ「今日こそは負けんぞ!!」
飲んだくれオヤジ「負けた方が今日の飲み代だぞ!!」

太った赤ら顔の飲んだくれオヤジが鍬を振りかざせば軍勢がスッパスッパと切り裂かれ
目つきからしていやらしい助平オヤジの両腕が消えたかと思ったら化け物の頭が複数消し飛ぶ

>>169
ロイ「やめとけやめとけマジでいいことないから」
突撃するマキナに背後からアマレス式タックルをする男 ロイ
真紀子慣れない様引きずり倒して突撃を阻止しようとしている

そんなマキナの眼前で根切りにされる魔王軍 戦闘ではない 蹂躙ですらない これは駆除だ

>>168
老婆「やんだ恥ずかしいよう ばあちゃんも昔はやんちゃしてたからねぇ
   それよりごめんねぇ巻き込んじゃって」

信じられない物を見るようなナージャにちょっと頬を赤らめた老婆が笑う

>>170
そんな腰を抜かしたプリシラの目の前 のんきに歩いている子供

子供「大丈夫? すぐ終わるから」
そして去り際

子供「兄ちゃんも大変だね」
しっかり正体も見破られているというね
なおこの言葉は他PCには聞こえなかった(確定描写)

>>171
老婆「いんや? あいつ等魔力の塊だで命はひとっつも奪っちゃにゃぁで?」
ニッコリ笑っている老婆

ほんの僅かな村人に駆除されていく魔王軍 見ればそこに女子供 年端のいかぬ幼子すらも混ざっている
これでイムカの考える非戦闘員を人質というセンは消えた

???「何か考えてるけどやめておいたら?」
そしてその背後から声 だが振り返ってもだれもいない 気配は全く感じなかった 
サーボスカルをもってしても補足不可能 ただ声だけが置き去りにされて耳に届いたのだ


>>全員対象
魔王軍「ひけぇぇぇ!! 作戦は失敗だ!! ひけぇぇぇ!!!!」
全滅 壊滅 を通り越して消滅クラスの損害を出した魔王軍 もはや数えるほどのモンスターがどうにか撤退に成功する

飲んだくれオヤジ「俺の方が多かった!!」
助平オヤジ「いいや俺だ!!」
子供「おなかすいたー」
老婆「ごはんにしようね」

ごく短時間で牧歌的風景に戻った村

ロイ「・・・・・・・・・・・考えないようにしようか」
アキレス「・・・・・・・・・・・そうだね」
―――ギィ!!

ようやく理解した 魔王軍は攻めてこなかったわけじゃないのだ
進行方向的に砦を攻めるためにはどうしてもこの村を通らねばならず 通ることができないから平和だったのだ
174 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/08/16(水) 00:26:43.24 ID:EqwJJiLRo
>>173
「うぬぬぬ…布教が、布教がああああぁぁぁ……」

べちこーん、と吹っ飛ばされ顔面から地面に突っ伏す。
最終的にはそのまま引きずられていくことだろう。

「広げようFMMの輪、なんですよー…ラヴ&ピースが世界を救うと信じて……ガクッ」

打ち切りみたいなことを言い出す。
175 :ナージャ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/08/16(水) 00:29:08.09 ID:yomVRFo2O
>>173

「……げぇっ、これ、地域全体が『異常現象』だ」

目の前に見えている人間たちは人間なのだろうか。
上位存在による幻の線さえも疑ってしかるべき……先ほどより手放しで驚き喜べなくなっている。
この辺りはアークメイジたる父の教育のせいか。根が真面目なところが露出するほどの衝撃だったのだろう。

「……『機械仕掛けの神々』とでも名前つけて異常現象報告あげとこかな。地域のせいなのか、世界のせいなのかわからないけど」

「ただ……なんというか……あまり、良くないぞこれ……」

手のひらにいるカエル君達も本当に無害なカエルだろうね?
思わず疑心暗鬼になってしまうのだ。
176 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/16(水) 00:29:21.34 ID:dibpPsjfo
>>172

「思考の問題だ。非難というより私がそういう人種≠ニいうことさ」

 力に責任を持たない連中が何をしてきたか知り尽くしているためこのような思考になる。
 愚かな惑星提督に味方ごと毒ガス兵器を頭上で炸裂させられたこともある。
 身に染み付いてしまった生き方≠拭うのは容易ではない。

「私は砦に戻るとするよ。どうにも…ね」

>>173

「……・・・?」

 振り向く。誰も居ない。しかして嘆息。

「そう割りきれれば苦労はしないさ」

 全体にとってのリスクを先ず考えてしまう。そして放っておけばいいという考えが出来ない

「私は政治将校≠セからな」

 この村が一種の防波堤になっているのは理解できた。
 そして、理解できたゆえに、自分はここに居てはいけないことも。

【明日になれば、ここを利用しつくす方法を考える。明後日になれば攻め落とす方法を考える。明々後日になれば・・・】
【自分はここに居ていい人間ではない。少なくとも、越境者にとっても村にとっても害にしかなるまい】

「ロイ、急用が出来た。早馬を飛ばして単独で砦に戻る」

 そして、そうせぬために身を引くのが何処か残っている甘さでもあった。
177 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/16(水) 00:33:04.88 ID:Al5w6LAko
>>173
「あー…………そりゃどうも」

去りゆく子供の後ろ姿を見送りながら、彼女は頭を掻いて溜息を吐くことしかできなかった。

そして再びのどかな光景に戻った後、プリシラは再び村の散策を始めていた。

「……向こうもあの規模の転移魔法を使えるんです、この村を無視して砦付近へ直接兵を送り込むことも出来るはず。
 それが今の一度も無いということは、村のどこか、あるいは全体に魔術妨害の陣でも無ければおかしい……ですね」

先程魔王軍の生き残りが撤退していった。ということは、向こうはこの村の力を知っていて尚兵を送り込んでいるということだ。
戦力差は圧倒的にも関わらず――であれば、魔王軍側には何としてでも村を潰したい理由があるはず。
それは、あるいは村人の力そのものに関係しているのかもしれない。
プリシラとて魔術師の端くれだ。この規模の力の源を知りたいという好奇心が疼き、それを探さずにはいられない。
178 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/16(水) 00:40:17.45 ID:J/5aoaBy0
>>全員対象
後日分かったことであるが

砦・・・というより人類はこの村の存在を誰も理解していなかった
そして利用しようと画策するも その会議の中 厳重警戒の中にひょっこり村人が現れ会議に参加するという異常事態が発生

そして敵の転移魔法であるが それらを抑え込んでいるのは老婆であった
それも何か特別な何かをしているわけではない ちょっとお茶を淹れる感覚で理を書き換え自由な転移を不可能としていたのだ

そして辺りを探索するプリシラであるが 結果は空振りに終わる
何がこの村を異次元にしているのか? 結局出た答えは

ただただ 人がバグっている

それだけだった


結局一行は村でくつろいだ後 越境するだろう
その跡この世界がどうなったかは知らない

ただ異質な村だけが 記憶に残ったという・・・・・


//これにて〆
179 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/16(水) 22:37:27.70 ID:J/5aoaBy0
【狭間のスクラップヤード】
醸造室 そこは蒸留場所に並んでロイ・ゴールドマン専用の聖地 彼が酒造りに勤しむ場所

ロイ「・・・うん いい感じだ」
梅酒用のデカイ瓶が並んでおり そこに入っているのはワインの元 公募をぶち込んだぶどうジュース
瓶のそこにはオリがたまっていて 一次発酵が終わったことを意味している

ロイ「こいつをペットボトルに移し替えて・・・ワインになるのはもうちょっと後か…」
梅酒用瓶の中身をペットボトルに移していく

ロイ「最近酒の消費量もバカにならんからなぁ・・・特に特定の誰かさんのせいで まぁこの調子ならまだもつだろう・・・よし 移し替え終了っと」
ワインレッドの液体が入ったばかりのペットボトルをその場に置いて トイレに立つロイ

どうせすぐに戻ってくるし まさかまだワインになっていない液体を飲むバカはいないだろうという考えである

さて ロイの聖地である醸造室に入り込む不届きものがいないといいね(フラグ
180 :ひいらぎ [sage]:2017/08/16(水) 22:50:30.30 ID:eAqVjYEDO
>>179
…うぃ〜〜…ちいと飲み過ぎたやうじゃの…おーい、ロイロイ!!!! わしらーめんとかでしめたいから作ってくれぬk…って、なんじゃ…誰もおらぬのか…

【ロイ氏の聖域に真っ赤な顔で千鳥足で入り込むのは黒髪ロングの少女】

【何度宿酔()で苦しんでも懲りずに赤ワインをラッパ呑みし酩酊状態で部屋に入る少女はもはやまとまな判断力を有してはおらず、目に見えた瓶を赤ワインと勘違いする】

…なんじゃ…まだあるではないか…足りぬから飲むとするか…gkgk…

【もはや酩酊状態の少女に違いなど分かるはずもなくただラッパ呑みする】

【「絶対押すなよ!!!?」的な前ふり()あったら呑みたくなるのがにんじょーってもんである(?)!!!!】
181 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/16(水) 22:57:26.62 ID:J/5aoaBy0
>>180
節子 それ瓶やない ペットボトルや

「そうかーラーメン食いたいのにまだ飲むかー」
ラッパ飲みするひいらぎの背後から声 そしてドドドドドドドドド・・・という謎の文字

そこにいたのは晴れやかな笑みを浮かべるロイ 頬に怒りのバッテンマークがついているのは貴のせいじゃないだろう

「それはまだ作りかけじゃバカヤロー!!!!」
怒号一閃 今しがた作ったばかりの業物 オオハリセンを振りかざし ひいらぎの後頭部にハリセンスマッシュ!!
182 :ひいらぎ [sage]:2017/08/16(水) 23:07:59.02 ID:eAqVjYEDO
>>181
…む?その鋭い突っ込みは…

【後ろから聞こえた声に反応して振り向くとそこにはにこやかな笑み()を浮かべつつはりせんを担いで少女を見つめるロイ氏の姿が】

…おぉ、ロイロイ…わしの為に追加でおちゃけ作ってくれるとはなかなか気が聞くのほめてやるz…グボァッ!!!?

【言い終わるやいなや怒号と共に繰り出されるはりせんアタック()をまともにうけて、勢いよく後方にふきとばされる】

【ドカァンと音を立てて壁に叩きつけられる少女】

…な、なにをするのじゃ!!!?虐待反対じゃ!!

【起き上がりなにやら勝手な事をわめく少女】
183 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/16(水) 23:19:17.38 ID:J/5aoaBy0
>>182
「はいはい お説教があるから酔い覚ましましょうねー」
喚く少女の首根っこを まるで猫の子の如く摘まんで醸造室から引っ張り出す

その跡チェイサーと称してホース水を口に突っ込んだりした後

「あのなぁひいらぎ あれはまだ発酵途中で厳密にはワインじゃねぇんだよ
 しかもあそこまでもっていくのに一週間ぐらいかかるの 短いとか言うなよ? 越境の合間を縫って作ってんだ
 もしも今から作って 越境しちまったら大変なことになるんだからな? わかるか? ん?」

完全お説教モードである椅子に座らせ テーブル挟んで対面である

「ワイン飲みたいのはお前だけじゃねぇんだぞ? ごめんなさいはどうした? ん?」
絵面だけ見れば小さい子にお説教と言う図 だが題材はお酒である
184 :ひいらぎ [sage]:2017/08/16(水) 23:32:10.67 ID:eAqVjYEDO
>>183
な…なにをするのじゃいたいけなしょーじょ()を虐待して恥ずかしいとは思わぬのかこのげd…グボァッ!!!

【なにやら喚いている少女の首根っこ掴んでつまみだし、口にホース突っ込んだり水飲ませたりした後せっきょー部屋へ】

【だいぶ酔いはさめたらしく正座して顔をふせロイ氏と相対する】
【ロイ氏のお説教で自身が悪かった事は自覚するも200年生きた不死者さま()としての少女のプライド()が謝る事を許さないらしく、ただ黙って聞いていた】

…い、嫌じゃ…何故わしが謝らねばならぬのじゃ…
…ってかただのせっきょーならば最初の暴力はいらんじゃろ!!!ロイロイだってわしにまずは最初の暴力は謝るべきじゃ!!!
【謝る事をしたくない少女は涙を目いっぱいに浮かべ、何とか反撃したくどーでもいいような事まであげつらねてロイ氏にも落ち度があったみたいな事を主張する少女】

【ただの屁理屈()みたいなものなのでとりあえず平手打ちの一発や二発でもお見舞いすればおとなしくなりそうだがロイ氏の反応はいかに…???】
185 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/16(水) 23:41:28.68 ID:J/5aoaBy0
>>184
「・・・・・・・・・・」
屁理屈こねるひいらぎ を無言で見つめるロイ 強面が無言で睨んでくるのだ プレッシャーも半端ない
バチコン殴るのは簡単である・・・が

「そうだな 怒りに任せて殴ったのは落ち度だ すまなかった」
なんと ひいらぎの主張を受け止め 謝罪するロイ

「俺は謝ったぞ さぁお前にも落ち度があるだろう それに対する謝罪はするべきだ」
殴れば反骨心を煽るだけだが これで逃げ道が無くなってしまいましたが はたして?
186 :ひいらぎ [sage]:2017/08/16(水) 23:49:42.69 ID:eAqVjYEDO
>>185
…………………………………………………

【予想外!!!まさかこうなるとは思っていなかった少女の目論見()は見事はずれ完全に流れはロイ氏に傾いてしまった!!!もはや「ごめんなさい」以外の発言はあり得ない状況である】

………うぅ………………ぐすん…うわぁーーーん!!!
【突然涙をポロポロ流して大声で泣き出す少女】

【直接謝罪の言葉は言ってはいないが少女のこの態度は「自身の非を認めたと同じ」と判断していいだろう】
187 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/16(水) 23:58:48.46 ID:J/5aoaBy0
>>186
「・・・・・・チッ はぁ」
泣き出すひいらぎ 確かに非を認めたのかもしれない
が 上手く逃げられたなと少々納得のいってない表情 席を立ち暫し後

「食えよ」
ひいらぎの前に置かれたのはTHE・オーソドックス 東京風醤油ラーメンでしたとさ

//日が変わる前にノシ
188 :ひいらぎ [sage]:2017/08/17(木) 00:11:29.53 ID:V1HYYfODO
>>187
……………うぐ…………ぐす…………

【これ自体は少女の素の反応であるがロイ氏が明らかにこれにより怯んだ様子を泣きながら見ていた少女は内心「やってみる物だな」と思ったとか思わなかったとか】

【ロイ氏が席を立って暫くしてから持って来たのは醤油らーめんであった】

…あ、ありがとう…ロイロイ…………ごめんなさい……

【醤油らーめんをすすりつつとてつもなく小さな声で呟いた言葉は面と向かって謝罪の言葉を言いたくない少女の本心らしき物かと思われるがきっと誰にも聞かれてはいない…と、思う!!!!】

/おつでした!
189 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/17(木) 22:01:51.24 ID:s3wGPpWx0
【狭間のスクラップヤード】
【エーカーとの戦いを終えた今でもここに留まっている者はそこそこいる。人がいるなら当然食糧も必要になる】
【それを解決する為、この地に住む越境者が派遣され、帰ってきてから数日後……】


「突然呼んだのに来てくれて嬉しいよ。まるで十代の多感なクソ小娘のパジャマパーティーか、スケッチみたいだ」
【止まり木同盟の宿 食堂】
【無駄に大きなコック帽を被ったソーマタージが一行の前に皿を並べ、料理を盛っていく。今週は彼が当番なのだ】
【盛られた料理は僅かばかりの野菜と炒められたランチョミート、焼きランチョミート、ランチョミートのスープ、ランチョミートバーガー、etcetc……ナムアミダブツ!】
【このあからさまな異常メシに対する反応やいかに】

「さ、召し上がれ。胡椒はいるかね?」
【フライパンに残った料理をつまみ、人数分の冷やしたグラスに水道水を注いで戻ってくるソーマタージ】
【濁った赤い瞳は「文句は受け付けない」とでも言いたげだ】
【この悪夢の様な塩分量と同じ味ばかりの飯への反応や如何に】
190 :アキレス&ベティ&ロイ&長剣ギガース>521-522と>215と>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/17(木) 22:12:01.97 ID:UAV/IfGS0
>>189
アキレス「全体的にしょっぺぇ 味が単調 あコショウちょうだい 出来ればザワークラウトも」
文句をつけつつ食べているアキレス

ロイ「肉体労働者にはちょうどいいな」
反対にやや肯定的なのはロイである

―――ギィギィ♪
ちなベティちゃんからは絶大な好評を受けていた お肉パラダイスだからね 仕方ないね


そしてギガースは無言で塩肉を食べ勧めていた もうすぐなくなりそうだぞ!!

アキレス「あとどんだけ形成肉残ってんの? というかしばらくこれってことはないよね」
嫌な予感を覚えつつ質問してみる 誰だこいつをシェフに抜擢したのは?

―――ギィ!!
ベティちゃんはもっとお肉食べたい上体である
191 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/17(木) 22:24:19.51 ID:s3wGPpWx0
>>190
「アフリカとかその辺の貧乏な部族のガキはこれすら食えないんだぞ。この食は仏の恵み、って知らないか?
 そらよ。これが最後のザワークラウト。大事に食えよ」
【アキレスの前に置かれるのは、コンビニで売られてるような安っぽい少量のザワークラウト。肉と野菜で9:1ぐらいの対比だ】
【おまけに、無くなりそうになるとほぼ同時にギガースの皿に皿にドサっと盛られる追加のランチョミート。まだまだあるよ(絶望)】


「……分かってる、言いたい事は分かる。この先これを食い続けるかどうかは、お前らの知恵に掛かってる」
【アキレスの質問に深いため息を吐き、煙草を咥えるソーマタージ。ウンザリといった顔だ】
【ペシーンとコック帽を地面に叩きつけると、濁った眼で三人と一匹を順に見据え、重々しく口を開く】
「ランチョミートが腐る程余ってる。いや、そうは腐らないが。
 その処分をしなけりゃならん。それがお前らを呼んだ理由だ」


「食糧をドバッと運べる程のゲートは中々開かない。他のやつの見立てでは、もう何ヶ月かはかかるそうだ。
 アキレス、特にお前は分かってくれただろうが、食事というのは健康で完全な精神を育み、日々を生きる為に重要なものだ。
 『何ヶ月もこの肉を食うのなら』ってアテもないのに出ていこうとしてる連中もいる。崩壊寸前だ」
「そこでお前らの出番だ。何かこの状況を改善する案が欲しい」

「料理のレパートリーとか、効率のいい廃棄の仕方とか、何でもいい。
 誰か?何か言ってみろ。ンン?このトレーラー三台分の塩肉を綺麗さっぱりなくす方法だぞ」
192 :アキレス&ベティ&ロイ&長剣ギガース>521-522と>215と>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/17(木) 22:35:01.18 ID:UAV/IfGS0
>>191
ギガース「・・・・・・・・・・」
どっさりと積まれた塩肉し視線を落とすことしばし 水で喉の渇きを潤し またもくもくと食べ勧める
文句を言わず食材を消費し続ける 実にお利口さんだね

ロイ「・・・・・・・・・。」
アキレス「・・・・・・・・・・・。」
―――ギィ・・・♪

しかしトレーラー三台分のランチョンミートと聞いて絶句するロイとアキレス
ちなベティちゃんは大量のお肉にヘブン状態に陥っていた

アキレス「あぁ…えと 越境者に持たせて越境してもらって 各止まり木の宿に寄贈するってのはダメ?」
実際寄り合い互助の止まり木同盟 食料はあって困らないだろう

ロイ「レパートリーって言ったってこれ自体で味が完成されているから
   どう料理慕って味は似てくるし 塩が多いから肥料にもなりゃしねぇ」

ポリポリと頭をかくロイ 料理に自信はあっても食材がこれではどうしようもない

ロイ「どう頑張ったってお前さんが出した料理と似たり寄ったりな飯になっちまうぞ」

とりあえずアキレスの案しか今のところなさそうだ

ちなギガースはお代わりを所望している
193 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/17(木) 22:35:18.18 ID:LYC1cOQCo
>>191

「栄養が偏るのは問題だな。しかし、それを解決する術なら私が用意を――」

 ドヤ顔のイムカの下、テーブルに置かれるエネルギーグリスの山。
 栄養満点、無味無臭、そして、味覚が死ぬ副作用。

【コイツに頼るのは人選ミスである!】

//ネタ一発登場
194 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/08/17(木) 22:36:17.04 ID:YJTOpXtC0
>>191
「……塩っ辛い」

もっしゃもっしゃと文句を言いながらもひっそりと食べ進める鼠人
時折水を飲んではバーガーのパンの部分だけを拝借して齧る

「そのなんとかとかいう部族の連中も、こうも単調じゃ飽きるだろうさ」
「……トレーラー3台分……」

元来鼠人と言うのは食に対して貪欲であり、同時に食性が人間より遥かに広い
人間では可食に満たないモノですら問題なく消化しエネルギーに出来るのだが、まぁそれでも好みとは別問題だ
そしてムガは割と薄味派の模様

「……塩抜きしろよ、塩抜き……」

茹でてから使えばなんとかなるだろ、とフォークを咥えたまま上下にピコピコ動かした
195 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/17(木) 22:48:56.58 ID:s3wGPpWx0
>>192>>193
「喜んでくれて何よりだよ」
【黙々と食べるのをいい事に、更にギガースの皿にわんこ蕎麦めいて盛りつけられる肉、肉、肉】
【お冷はセルフサービス。つまりは自分で汲んでこいという事だ。金属バケツをドカリと置いて目で訴える】

「他所の世界に持っていくか……。量を減らすのは現状それが最適解か」
【ロイでも料理にお手上げとなると、量を減らす方に集中した方が良さそうだ】
【しかし越境者よ。忘れるなかれ。世の中には更に最悪な状況などいくらでもあるという事を───】


「それじゃあ次は、その減った塩肉の穴を埋める、このクソッタレの山の処分を考えよう……!」
【エネルギーグリスを一つ掴めば、形容し難い怒りで震える声と共にサイボーグの怪力で握り潰す!】
【食糧の援助という普通なら有難い事に何故ここまで恐れ、怒るのか?一度食べてクソ不味かったからである!】

「こいつ呼んだの間違いだったな……。そうだ、確か軍人で、部下もそれなりにいるんだろ?
 アキレスの案を使おう。誉れ高き帝国だか皇国だかの軍人サマ達にお前から押し付け……寄贈してやってはくれないか」

>>194
「早く慣れる事だな。慣れたところで高血圧は免れそうにないが」
【ムガに空き缶を放り無慈悲に言い放つ。見よ、その威圧的売り言葉!】
【「一週間分の動物性たんぱく質、塩分をこれ一つで解決(要約)」という気の触れたかの様な説明。薄味派に中指を突き立てるかの如き味付け!】

「茹でる。そうか、それいいな。味さえなくなれば多少はバリエーションも増えるだろう。
 その案いただき。ご褒美にもう一つ食べていいぞ」
196 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/08/17(木) 23:03:16.10 ID:YJTOpXtC0
>>195
「……もういらない」

ついでに脂っこい感じも余り好みではなさそうだ
つまりムガからしてみればこの食卓こそ正に阿鼻叫喚の地獄!

「……あとはもう他に配れ」
「あぁ、あのエセ忍者とかいいんじゃない?」

ムガは基本的に料理を余りしない
前述の食性もあり、鼠人達の中では凝った料理などそもそもが存在しないのだ
なんだかんだ食いしん坊のムガも匙を投げている!
大食漢たるエセ忍者(七八)に押し付けて消費させようとの魂胆!
197 :アキレス&ベティ&ロイ&長剣ギガース>521-522と>215と>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/17(木) 23:04:19.37 ID:UAV/IfGS0
>>195
目の前に積まれる肉肉&肉 ついでにバケツ

ギガース「・・・・・・・・・」
無言でそれらを見つめ バケツを持って水道へ 水を汲んで戻ってきて バケツから直に水を飲む そして肉を食う
食えると気に喰う 戦士の鉄則である

アキレス「グリスか・・・」
ロイ「グリスか・・・」
―――ギィ…

全く同じリアクションの2人 さすがにベティちゃんも味がないのはノーサンキューのようです

アキレス「うんまぁ・・・やってみるけど…成功率低いよ」
イムカ程味覚が死んでない愚連隊の皆さまもこれにはうんざりしていることでしょうしね!!

ロイ「栄養分だけ見れば家畜のえさにちょうどいいんだが・・・その肉を食ったヤツが味覚障害になりそうでな・・・」
何かヤバイ薬でも配合されているんでしょうか?

ギガース「・・・・・・・・・・」
ちなギガースは一行になくなる気配のない肉をただひたすらに腹に収めていた
198 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/17(木) 23:07:56.97 ID:LYC1cOQCo
>>195

「糧食に対する敬意の足らん奴め」

 何か急に怒ってグリスを握りつぶしたソーマタージに
 きっと栄養素が足りなくて怒りっぽくなっているのだろうと結論するイムカである。
 ナムサン、相変わらず変なところでピントがずれている。

「生憎というか幸いというか終焉の遠未来とここは直接的なゲートの繋がりがない。
 コツコツ持っていくのもありだが、ゲートは瞬間移動ではないのだ。少量手に持って、往復するつもりが数日経過なんて珍しくも無いぞ」

 本気で役に立たない。というより問題解決への熱意だの情熱だのがゼロである。
 栄養価が偏りがちになりそうだ。以外の危機感が全く無い(食に興味が無さ過ぎて共感できない)ためである。

 −−−−−−−−−−

【わうん】

 なお、足元では何か柴犬がとうもろこしを齧って食っていた。――とうもろこし?

「わうわう」

 ちなみにランチョンミートの山を見た瞬間、のーさんきゅーと目で訴えた模様。
 犬畜生の分際でなんたるワガママか!
199 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [age]:2017/08/17(木) 23:15:54.60 ID:YJTOpXtC0
>>197
『宜しければ、これもどうぞ』

そんなギガースに手渡されるマヨネーズやらタルタルソースやらの調味料
更に脂っこい塩っ気によく合う野菜料理の数々
何処からともなく調達し調理した半人特製の付け合わせである

>>198
「……」

そんなカワイイな柴犬の様子をチラリ
塩肉の盛られた皿を彼の目の前にべちんと置いてトウモロコシへ腕を伸ばしている邪悪なる鼠人!
不当な物々交換を無言に要求している!

200 :ムガとタェンティース [saga]:2017/08/17(木) 23:19:00.68 ID:YJTOpXtC0
//名前変え忘れっ
201 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/17(木) 23:29:06.94 ID:LYC1cOQCo
>>199

「わうーわうー」

 コリコリモッチャモッチャとトウモロコシを齧っていたところに、
 無粋極まりない塩肉皿&何か手を伸ばしてきているネズミン!!

「わう!」

 ふわふわのシッポでぺしんと鼠人の手を振り払う!さらに!

「わうわう」

 ポトンと落ちた新たなとうもろこしを良い具合に焼けてきた七輪の網の上に載せて醤油をたらした。
 肉球がラブリーなちんまい手の癖に何たるトーテム器用さか!

【じゅーっと醤油が焦げる音と匂い。そして、「わう☆」と、ムガに向けられた勝ち誇ったかの如き眼差し!!】
【→しかし、コイツどこからトウモロコシ出しているのだ?】
202 :アキレス&ベティ&ロイ&長剣ギガース>521-522と>215と>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/17(木) 23:39:32.86 ID:UAV/IfGS0
>>198
―――ギィ!!
そんなウルリックの元に焼きランチョンミートを持ってくるベティ
一緒に食べようと誘っている

その眼に言ってんのやましい光無く 100%善意でやっている

>>199
もたらされた調味料・・・であるが それを見たギガースのリアクションは極めて薄い
ギガースと言う種族的に美食という文化が存在しない

故に味はあまり問題ではなく よほどひどい味でなければ平気で喰らう
実際バケツ水を飲み終え 手頃な場所にあったエネルギーグリスで喉を潤しているしまつである
203 :ムガとタェンティース [saga]:2017/08/17(木) 23:44:45.01 ID:YJTOpXtC0
>>201
「……、」
「……?」

ち、と小さく舌打ちするのは割とマジな感じのアレである
しかしまぁ次なるトウモロコシが焼けてくれば漂う香ばしき馥郁たる薫り
それでもムガの疑問点は当然そこに至り、はてと小首を傾げながら柴犬のふさふさ尻尾に手を伸ばす
ムンズと掴み逆さにフリフリするつもりなのだ
毛並みの中にトウモロコシを隠していると踏んだのだろう

>>202
『……これはこうして……』
『あ、お水お代わりどうぞ』

レタス系の葉っぱで塩肉を巻き巻き、手渡す半人
反応云々よりも出されたモノを文句無く食べるその様がイイのだ
ある意味身勝手とも言えるし、甲斐甲斐しいとも言えなくもない
204 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/17(木) 23:48:03.38 ID:s3wGPpWx0
>>全員対象
「とりあえず出た案を纏めると……。似非忍者を始めとした越境者に配ったり、他の世界に送る……」
「エネルギーグリスは…茹でて何か染み込ませるか、砕いて肉に混ぜる。帝国は運べないか……。帝国…カノッサ…カノッサ!」
「ああそうだ!ニアの知り合いのクローンどもや、スプロールカノッサのトンチキマスクどもにも送ってやろう。貧相な身体と無い無い尽くしの女子力には丁度良いわ」

【猛烈な勢いで綴られるメモ。希望的観測と言うのも烏滸がましい計画が次々と上がっていく!】
【呼び寄せた越境者達との会話が、狂ったニューロンに何らかの影響を与えたらしい。普段からは考えられないペースでの仕事振り】
「……そして今度見かけた時にジョシュアに食わせる!終わり!完璧!」


「お前らの言った通りにいけば……。この分だと一ヶ月で使い切れる筈だ。良かったネ」
【メモ用紙にムガやアキレスの言っていた配る人間リスト、ギガースの食べる分、妄想じみた考えを汚い字で書き殴り数分後】
【やり切った顔で汚い紙を広げて哄笑!後は野となれ山となれだ】

「最初はどうなる事かと思ったが、やはり一人より二人、三人寄れば何とやらだ。
 これで空中崩壊は免れた。ちょくちょく仕入れに行く必要はあるが、それは文句垂れた野郎どもに行かせよう。ありがとう諸君、本当にな」

「次からは、大規模な食糧調達時の同行者は選んだほうがいいな。ソーマ反省」
205 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/17(木) 23:58:19.09 ID:LYC1cOQCo
>>204

「ふむ、まあ、私がついているのだ。解決は当然の帰結だな」

 全く役に立たなかったくせにこうも自信満々。正にイムカである。
 なお、エネルギーグリスで嵩を増すアイデアは実際有効。ただし、無味無臭の癖に他の食材をマズくするのだが、
 栄養価の高さと効率に比べれば些事もいいところであろう。

【そして、肉以外を食いたい問題については――】

「(>>203)わうん!!」

 ムガにむんずと掴まれて逆さになったところ、ドチャドチャと地面にトウモロコシが転がり落ちる。
 流石、フシギ生物。なんか良くわからん理屈で穀物もっとる。

【肉と塩に塗れた連中からは黄金色に輝くコーンは正にゴールドの如くであろう】

「わうわう!(己、これは拙者への挑戦と…)」

 自分から挑発しておいて、思いっきり棚にあげていたところ、何かちょんちょん突かれて、
 見れば(>>202)ベティが塩肉を持ってきている。あの無駄に濃い味付けにはうんざりだ!

「わうわう(いや、拙者にはその塩肉は・・・うぬう)」

 数瞬の煩悶の後、結局ベティの隣ですっげえ憮然とした表情で塩肉をもっちゃもっちゃしているウルリックであった。

//ではおいどんはコノヘンデー!!ノシ
206 :アキレス&ベティ&ロイ&長剣ギガース>521-522と>215と>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/18(金) 00:02:19.63 ID:oCJF2awF0
>>203
ギガース「・・・・・・・・・・・」
タェンティースに手渡されたレタス巻き塩肉を受け取りモグモグゴクリと飲み下す
その様子はまるで昭和の夫婦に見えたのは中の人だけだろうか?

>>203
ロイ「配達なら俺にも任せてくれ 止まり木以外にもいくつかアテがある」
アキレス「暫く忙しくなりそうだなぁ・・・」
目の前の塩肉を食べ終え 食事終了の姿勢の2人

―――ギィ!!
アキレス「今日は終わり」

ベティちゃんは強制終了の模様

ロイ「まったくだ もうこういうことはこれっきりにしたいなぁ・・・」
とシミジミとつぶやくロイ

だが一行はまだ知らない
この数日後 ロイを含む食糧調達班が トレーラー三台分のキャ○ベル濃縮スープ缶を持ってくることに・・・・・


ギガース「・・・・・・・・・・」
そして満腹ギガース君 若干苦しそうにもういいと平手を突き出したのであった
207 :ムガとタェンティース [saga]:2017/08/18(金) 00:11:04.43 ID:Rl7bFLHK0
>>204
『……』

なんとも言えない目付きでソーマタージに微笑みを向けている半人
そう、半人とニア達は肌色や瞳色以外は同じボディなのである
半人の足元からぶわっと魔力風が巻き起こり、黄金色の無数の粒子が螺旋を描き天へと昇って行く
→貧相な体!!

「……」
「あと新入りのマント羽織ったチミっこいの、あれも良く食うらしいし……」

ユノの事を示しているのであろう、彼女はラスボス・エネルギーの維持の為に非常に大食であった

>>205
「……どうなってんだこの犬……」

振れば振る程出てくるのかと思って更に、と試みようとしたら逃げられてしまった残念
取り敢えず立場逆転、黄金トウモロコシを焼いて美味しく頂くのであった

>>206
『……』
『……では、少し休んでから腹ごなしの運動といきましょうか』

そんな様子を満足気に見て微笑む半人
彼がお腹いっぱいになったのを知るや、いつものお決まりを切り出すのであったとさ

//ではでは私もこの辺でっ、お疲れ様でしたですよー
208 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/18(金) 00:17:26.77 ID:tYFDjTfX0
>>全員対象
【ロイの言葉に素直に頷く。今回ばかりは全く同意だ】
「おお、そうしろ。二度とこんなヘマはするなよ。
 俺の失敗を繰り返すな。……回想シーンに入るから全員もうちょっと下にズレてくれ」

ーーーーーー【回想シーン】ーーーーーー

「弾薬、爆薬、銃、刃物……。こっちはバッチリ、食糧はどうだ。そのトラックか?」
ソーマタージ「ああ、バッチリさ。そっちの運転を頼む」
「俺はお手伝いさんか?やれやれ…。中身はなんだ?アルフィスが緑の野菜が足りないって」
ソーマ「ランチョミート。好きだろ?俺も好きだ」
「それはいい。他には何を入れた?マカロニか?」
ソ「いや、ランチョミートだけ。ガキの頃からの夢だったんだ、炒めたランチョミートとキンキンに冷えたコーラをバカみたいに食うの。そうだ、コーラは仕入れてくれたか?アレがないと」

ーーーーーー【回想終わり】ーーーーーー

「こんな事になるなんてな。あいつも止めてくれたらよかったのに。…何だその目、何だその目は?」

【巻き上がる魔力風にちょっと引きつつ、あっけらかんと言い放つソーマタージ。詰まる所今回の騒動の元凶であった!】

【なお何故かこの味が気に入った北欧バイキング風越境者の集団により、しばしばこの肉が持ち込まれるようになったのはまた別の話】
【その後ソーマタージがどうなったのか。彼の言う貧相な身体の半人に襲われたか、あるいは他の越境者に襲われたか、その両方か。それもまた別の話】


//おちまい
209 :ロイ・ゴールドマン&長剣ギガース>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/18(金) 21:58:16.66 ID:oCJF2awF0
【とある湖畔のキャンプ地】
その世界は幻想の潰えた世界のようだ 観光地としてそこそこ成功したと思しき湖畔のキャンプ地は青年やら家族連れでにぎわっている

そんなキャンプ地に置いてギガースはそれら現地の人間から隠れるようにキャンプ地の端っこで瞑想していた

ロイ「これがあるから亜人の越境者は難儀するんだよなぁ・・・」

傍らでテントを組んだ後料理に勤しんでいたロイが同情するように苦笑する
今日はライムギパンにメルトチーズをのせた者とチリビーンズだ ランチョンミートもしっかり入っている

さて 時を同じくして越境した者はロイと一緒にいるか 風貌が一般的であれば現地の人と行動を共にすることもできるが はたして?
210 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/18(金) 22:05:55.34 ID:GBxR8/Vwo
>>209
「私としては居心地のいい場所ですけどねっ。景色も素敵ですし……むぐむぐ」

チーズの乗ったパンを頬張りながら、ロイの独り言にそう応えるプリシラ。
どうやら彼女も調理を多少手伝ったようだ。そのランチョンミートの量に多少首を傾げていたが。

彼女の容姿は通常の人間族と変わりがないため、現地の人々に不審がられることはない。
が、キャンプに来ているとはとても思えないその少女趣味の服装から、別の意味で浮いていることは間違いないだろう。

「平和ですねぇ……ずうっとここでぼんやりできたらいいな……」
211 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [age]:2017/08/18(金) 22:10:50.73 ID:Rl7bFLHK0
>>209
「大変そうっすモッシャモッシャオカワリ」

ふーん、と巨体の隠れる影の方を見ながらパンを手に取る
漫画的表現のおっきな口を開いてパクリと一口、咀嚼して呑み込むまで僅か2秒
ソーマタージの塩肉騒動時は役に立った超大食いも、今こうしている場合はただの燃費の悪さの露呈である
出で立ちとしてらプリシラ程浮いてはいないが、それでも紫紺の外套はそこそこに目立っていた

「……ぬいぐるみとか、仮装でーすって誤魔化せないっすかね?」
212 :ひいらぎ [sage]:2017/08/18(金) 22:14:06.18 ID:hRXlXvjDO
>>209
…うーん…ロイロイわしもう飲めない…むにゃむにゃ…

【大量のおちゃけを飲み、テントの中で幸せそうな寝顔を浮かべ転がっているのは見た目10歳前後に見えそうな少女である】
【赤ワインの瓶を抱き抱えつつ幸せそうな寝顔でグーグー寝息を立てて爆睡している】

/1れすのみの登場ですがよろしくです!ノシ
213 :ロイ・ゴールドマン&長剣ギガース>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/18(金) 22:18:04.32 ID:oCJF2awF0
>>210
ロイ「俺も目立つからなぁ 装備とか 短足とか」
溜息ひとつ 実際場所によっては奇異の目で見られる程度に身体的特徴のある体であった

なおギガースは何も手伝ってない 飯を傍らに置いといたらいつの間にか飯を頬張っていて
気が付いたら喰い終わって瞑想続行である

さて 腹は満ちた 後はノンビリ星を眺めたり ラジオ聞いたりしつつ 適当に寝て・・・

ギガース「・・・・・ッ」
瞑想していたギガースが立ち上がり 骨剣を携える

ロイ「プリシラ」
この男も眉間にしわを寄せて立ち上がる

プリシラにも感じるだろう 幻想無き世界に置いて感じる 幻想の気配を

ゆっくりとした足取りがこちらに使付いてくる 姿を現したのは

ホッケーマスクを被った 身の丈2mの偉丈夫だった マチェットを手にし マスクの中にある筈の目は陰になっていて見えない

ロイ「まだここで暮らしたいか? 俺は勘弁だ」
214 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/08/18(金) 22:28:20.33 ID:Rl7bFLHK0
>>213
「瞑想ってこう……じー、っとしてるんっすよね?」
「……苦手なんっすよね、動かしてた方がずっと簡単っす」

す、す、と両腕両脚を演武めいて泳がせる
その一挙一動が修練された武であり、無駄と全くの無縁であった

「……グースカ、グースカ……んっ?」
「……なんっすかね、何か来てませんっすか?」

鼻提灯でのんびり寝ていたユノ
周囲からワンテンポ遅れてそれでも飛び起きる
枕元の外套を羽織い、テントから這い出て一同に尋ね、そして

「……ん?」
「……あ、あ、あぁーー!!」
「……ほ、本物っ!? 本物っすか!?」

眼前から躙り寄る殺戮の体現者を前に妙に反応
どうやら『映画を知っている』らしい
215 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/18(金) 22:30:27.67 ID:GBxR8/Vwo
>>211
「うーん、仮装しながらキャンプする人もなかなかいない気がしますねぇ……」

沸かした湯で淹れた茶をユノに差し出しながら、考え込む素振りを見せるプリシラ。

「まっ、周囲の皆さんが攻撃してくるわけでもなしっ。気楽にキャンプしましょ♪」

>>213
「ギガースさんよりは大丈夫な……いや、比べちゃうのも失礼な話ですけど」

そのような他愛のない世間話をしているうちに日が暮れる。
自身もまたお茶をすすりながら、ほっと一息ついて――空気が変わった。一行の間で緊張感がピンと張り詰める。

「……悪い子の予感がしますね」

茶を一息で煽り、足元のステッキを持ち上げる。
明らかに常人とは一線を画する気配だ。
見るからに敵対的な出で立ちの偉丈夫だが、あるいは話し合いの余地があるかもしれない。

「あのー……こんばんはっ。こちらで……お仕事をされてる方……でしょうか?」
216 :ロイ・ゴールドマン&長剣ギガース>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/18(金) 22:37:57.48 ID:oCJF2awF0
>>214-215
ロイ「何の仕事だよ・・・」

ややげんなりした様子でツッコミを入れるロイ

ギガース『敵意ダ・・・備エロ…』
ギガ―スからも忠告が入りました

ロイ「何が本物か知らんが敵意は本物だ!! テントにゃひいらぎが寝てるんだ 凌ぐぞ!!」

さて 2mと言うと人間では十分偉丈夫に入るのだが 規格外であるギガースがいるのでその迫力は若干薄らいでいるようにも見える

ギガース「ッ!!」
骨剣を大きく振り上げ 偉丈夫に振り下ろすギガース 偉丈夫はそれをマチェットで受け止めようとするが
大質量の前にマチェットが折れて直撃を喰らう だが大きく吹き飛ぶも まるで効いてないと言わんばかりに起き上がり

何処から出現したのか 今度はつるはしを引きずりながらなおも接近を試みる
217 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/18(金) 22:44:49.49 ID:GBxR8/Vwo
>>216
「ですよねーっ!」

ステッキを構え、魔力を充填しはじめる。
ギガースの一撃に対する反応を見るに、生半可な攻撃ではびくともしないだろう。
周囲の人間が時間を稼いでいるうちに、強力な一撃を叩き込む準備をすることにした。

(ああいう手合いは対処法に迷うが……ここには湖がある。あそこに叩き込めばどういう性質か分かるかもしれん)
218 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/08/18(金) 22:46:13.81 ID:Rl7bFLHK0
>>215-246
「テンションが上がって、ほら、仮装しちゃった的な感じっす」

無理かな、と苦笑
ともあれそんなこんなで夜がその色を増した頃

「……夢みたいっす、まさかまさか」

キラキラと瞳を輝かせ、悪鬼の姿を見詰める少女
だがそれは武芸者の眼差しだ、侵入者を睥睨する獅子達の眼だ
両脚を肩幅と同じように開き拳は目線の高さ
低い姿勢でもってややナナメに相対

「アレと、戦えるなんってっす!!」

殺戮者の歩み寄りもっと速く加速し突撃
眼前に至れば直後彼を中心に右回りに機動し回し蹴りを放たんと振るう
219 :ロイ・ゴールドマン&長剣ギガース>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/18(金) 22:58:55.85 ID:oCJF2awF0
>>217-218
大きく振り上げたつるはしをギガースに振り下ろす偉丈夫

だが骨剣の腹で受け止めるギガース この部分だけを見れば怪獣大決戦に見えなくもない

そして斜めに相対するユノの回し蹴りが炸裂 だがユノの脚には まるで布団を巻いた巨木か 巨大なサンドバッグを叩いたような感触
偉丈夫は多少揺らぐがそれきり ユノに狙いを定め つるはしを真横に薙ぎ払う

ロイ「どうやらアンデッドか・・・悪霊の類だ 物理攻撃は効果が今一つだな・・・プリシラ ターンアンデッドは使えるか?」
魔力を充填するプリシラにロイが提案する
220 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/18(金) 23:08:56.43 ID:GBxR8/Vwo
>>219
「……死霊関係は不得手でして、と言いたいところではありますが、以前骸骨のおじさまから基礎を聞いたことがあります。
 ただ、従来ステッキに入れてある術式に上乗せする形になるので……時間が欲しい、ですね……!」

そう呟くと、ステッキの機構が展開し、プリシラの背丈ほどの長さまで伸びる。
それを地面に垂直に付きたて、両腕で掴みながら何かの詠唱を始めた。

――彼女の体から徐々に淡い光が漏れ始める。おそらく、これが対死霊術の顕れだろう。
しかし、この闇夜の中で発光する彼女は、偉丈夫から見れば明らかに攻撃の的になりかねない。

「――すみません、もう少し、時間を稼いで――!」
221 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/08/18(金) 23:12:27.92 ID:Rl7bFLHK0
>>219
「ん、! ぐ、ぐっ……!」

蹴り足に伝わる奇妙な感覚
それに対する考察を巡らせるより早く体は防御態勢を取っていた
着地、そして踏み込み
結果としてツルハシの鋭利な先端部でのスラストから身を躱し、棒切れ部分での殴打を十字受けする形となった
それでも圧倒的な膂力により押され、踏み止まる事に全霊を尽くさねばならぬ程である

「……ラスボス、」

低く屈み込み痛む両腕を振るい、半孤月の軌道を描き揃えて突き出す

「纏絲、熊爪ぉぉっっ!!」

表面的な打撃力は無論、内部で気功的爆破を発生させる双掌打一閃!
霊魂ならばその存在ごと殴り飛ばす、その気概を込めた純打撃!
222 :ロイ・ゴールドマン&長剣ギガース>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/18(金) 23:24:58.70 ID:oCJF2awF0
>>220-221
ロイ「なるべく早く頼むぞ!!」

その言葉と共にロイが前に出る

偉丈夫の膂力をどうにか受け止め 低く構えるユノ
骨剣を振り上げ 大きく跳躍するギガース
真っ直ぐ突き進むロイ

ロイ「んのやらぁ!!」
ギガース「!!!!!」

ギガースのストロングスマッシュが肩口にめり込み
ロイのハルバートが脇から首に突き抜け
ユノの双掌打が偉丈夫の体を駆け巡った

だが偉丈夫の動きとどまらずもがく

ロイ「プリシラ まだか!!」
223 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/18(金) 23:36:35.91 ID:GBxR8/Vwo
>>222
「――――――」

目を閉じ、詠唱を続けるプリシラ。
彼女の纏う光は徐々にその輝きを増していき、周囲を明るく照らしていく。

「――、――――!」

彼女の額から汗が滴り落ちる。
通常使うことのない方法で術式を構築しているため、掛かる負荷が大きく、魔力消費も尋常の量ではない。
それでもさらに詠唱を続け、光は一層強まっていき――

「――奴の動きを、止めてください。ほんの少しで……構いません」

プリシラは目を開け、ステッキを構える。
体に纏っていた光が段々とステッキへ移っていき、やがてその先端に全てが集中していく。

「いき、ます」

そう呟き、偉丈夫目掛け一直線に駆けていく。
そうしてステッキを相手めがけ、上から一文字に振り下ろす。
命中すれば淀んだ魂と肉体とのリンクを強制的に剥がし、その双方を消滅させうる術式だ。
224 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/08/18(金) 23:40:49.58 ID:Rl7bFLHK0
>>222
「凄い……凄いっす!」
「……これが、これこそがラスボスっす!」

剣技の卓越者、幻想世界の勇者、そして自身の
数多の波状攻撃を前に回避は皆無、ただ全てを受け入れ尚且つ未だ存在感は圧倒的であり殺意のみが夜風に乗って薫る
ユノは歓喜に打ちひしがれた、敵への惜しみなき賞賛を讃美する事を禁じ得なかった
彼女に取って彼こそがラスボス、己が到着すべき高みに位置する上位種的存在の具現のひとつとして空色の瞳に映る
恐怖はなかった、眩暈がするだけだ
それでも彼と自身の距離を縮めなければならない
そう、彼と水平に対決する事が重要なのだ

「……ら、す、ぼ、す……」

単純で純粋なる作業の為に、乗り越えるべき壁を打ち壊す為に
持ち上げた拳は緩やかに藍色の風を撫りながら舞った
脚は樹木の一端の木の葉の様に静かに水気を孕んだ土をかき分ける
根があらゆる方角へと無数に行くかの様に、それでいて大地の上では一歩たりとも動くでなしに

直後開眼!
光速と紛うほどの超絶稼働はその背を彼の巨体へ密着させるべく大気を裂いた!!

「迎門四季眺太球錘靠ォォォォォッッッ!!!!!」

放たれる波濤、雪崩の一撃背面打撃(鉄山靠)!
その名をラスボス・迎門四季眺太球錘靠!!
225 :ロイ・ゴールドマン&長剣ギガース>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/18(金) 23:46:37.33 ID:oCJF2awF0
>>223-224
ロイ「了解!!」
ギガース「ッ!!」

ギガースが骨剣を棄て 巨木が如き腕で上半身を抱え込み ロイが胴に抱き付く
がら空きの胴体にユノの鉄山靠が突き刺さり さしもの偉丈夫も動きを止める

そしてプリシラの魔法が炸裂した
戦闘中黙して語らず 三人の一斉攻撃にもうめき声一つ挙げなかった偉丈夫が初めて苦悶のうめき声をあげる
抵抗のもがきも三人に抑え込まれ 音を立てて魂が引き剥がされる

そして偉丈夫は膝をつくと同時に崩れ去り 魂もまた消え去った

ロイ「ヤレヤレ・・・終わったか・・・いや」
げんなりとあたりを見回す なんか騒がしい 無理もない あれだけ暴れ回ったのだから

ロイ「撤収 警察機関につかまると色々と面倒だ」
一行は素早くテントを片付け ねこけるひいらぎを担いでキャンプを後にする


この騒ぎののち このキャンプ地は化け物同士が戦った場所としてUMA好きから聖地扱いされたそうだが
それは越境者の与り知らぬところである

//〆
226 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/08/18(金) 23:52:56.50 ID:Rl7bFLHK0
>>225
「……あ、あぁっ、待って待って、せめて写真だけでもっす……!」
「あぅ……消えちゃったっすぅ……」

葬魂呪文が発動し、消え行く体を前に大慌てでスマートデバイスを取り出すユノ
しかしカメラの起動が間に合わず、憧れの彼は既に姿を消した後であった

「……は、はぁい、分かりましたっすー」

ほとんどのラスボス・エネルギーを使い果たしたユノ
ふらふらと一同に着いて行って走るのが精一杯なのであった
一度だけ最後に振り返る
月抱の藍湖がただ静かに凪いでいて、先程に燃えた精神の昂揚が急速に熱を失って行くのが自覚出来た

//ありがとうでした、お疲れ様なのでするっ
227 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/18(金) 23:53:06.40 ID:GBxR8/Vwo
>>225
男の消滅を確認すると、プリシラは力なくその場に倒れ込んだ。

「な……んとか……なり……ました……ね」

魔力も気力も使い果たしたらしい。虚ろな目で空を見上げ、呆然と呟く。

「……もう二度とやらん」

この後、彼女はギガースに荷物のように担ぎ上げられ、米俵のように運ばれていくのであった。

//ありがとうございました!
228 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/19(土) 21:43:57.93 ID:wf3dPum0o
 ― はぢまりはぢまり ―

【カノッサ・テクノロジー社より越境者への依頼あり】

「依頼の概要を説明するデス」

 とあるファンタジー世界に金属の王国あり。
 境界線世界でも貴重なレア・マテリアルを算出する国家であり、
 カノッサ機関もペーパーカンパニー等を出向させて確保に乗り出している。

【なお、武断的な制圧は計画されていない。歪み(ワープ)が観測された世界でもあるため薮蛇など御免被るのだ】

「昨今、この国に大きな動きがあったデス」

 この金属の国と豊潤な鉱物資源を抱く霊峰に住まうオーガ(亜人種)は不倶戴天の敵同士であった。
 が、オーガ側に稀代の族長(タイラント)が出現。野人同然であったオーガに文化を齎し軍事的伸張を果たす。
 そして、その上で種族間の全面戦争回避のために人類側へ交渉を申し入れたのだ。

「金属の王国は・・・まあ色々と憶測・討論その他もろもろ、中々に愉快な事になったデス。
 まあ、ドワーフを祖とする国デスからね。頑固デス。まあ、阿呆じゃねーデスけど」

 そりゃもー民衆は酒の勢いも手伝って殴りあい始めるは、自論通すのに飲み比べ始めてゲロるやら。
 王宮のカチ合いもなかなかヘヴィなご様子。しかして、阿呆ではない。
 この混乱を見て取った他国の派閥への協力申し入れ(と言う名の迂遠な侵食)は拒否しているし、
 国を真っ二つに割るような内戦の傾向は微塵も無し。国の繁栄を第一とするという大原則からは外れていない。

「んで、まあ、紆余曲折あって、金属の王国の融和派とオーガで第一回目の会合が開かれる運びとなったデス」

 実際、そこで全てが決まるわけではないだろう。積もりに積もった怨恨は深刻で、
 容易く払拭できるならば、それこそ苦労はしない。が、それで全てを諦めるならば待っているのは血の海だ。

「かなりデリケートな事になっているデス。互いに刺激しあわないよう護衛も少ない。
 ややっこしい連中が蠢動するなら正に機<fスね。この会合の失敗を望む輩は沢山いるデショウし」

 そして、この会合が破綻し、悲劇で報じられることにならば、芽を出そうとしている共存の路は完全に閉ざされる。
 ここからが本題だ。カノッサ・テクノロジー社は安定的なマテリアルの供給を望んでいる。
 影響力も徐々に浸透させている中で、戦乱はやや都合が悪いのだ。

「この会合の護衛役…商会からの推薦を受けた冒険者として捻じ込むので引き受けてくれねーデスか?
 我が社は今、大きくは動けねーデスし、外注やむなし!デス」

 とは言うが、この依頼を越境者に持ちかけるところにカノッサ機関の正邪定かならぬ欺瞞がある。
 絶滅戦争はやや手間がかかる…程度である。もし破綻したらしたで、別のストーリー…逆に戦乱をドロ沼化させて利潤を貪っても構わないのだ。
 そちらは仕込みに手間がかかるので、出来れば混乱が起こらぬほういい。そういうスタンスゆえの外注依頼である。

【つまり失敗に終わってもカノテク社がフォローを入れる事はない。むしろ、戦乱を起こす側にシフトする公算すらあった】
229 :ロイ・ゴールドマン&長剣ギガース>500-501と>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/19(土) 22:02:14.91 ID:4rNrrLcS0
>>228
さて ここにとてつもなく面倒くさい立ち位置にいる者がいる

件の金属王国の出身者であり 元軍属であり この国で最も栄誉ある特殊部隊にまで上り詰めた男である

「いるだろうなぁ 是が非でもぶち壊したい輩が パッと思いつくだけでも両の指に余る」
ポリポリと頭を掻く

「俺としても複雑だったんだが あのオーガ達は知らない仲じゃない 俺はあいつ等を支持することにしたさ
 あぁ俺はねじ込む必要はない 黒豚(ガルファクス)関連でえ貴族とのコネもある 融和派とちょいと話をすれば護衛んじ入り込めるさ
 こっちから護衛の件で話つけてもいいぜ」

230 :カミイズミ ◆Ej7mfs3xVw [sage saga]:2017/08/19(土) 22:02:20.36 ID:E4qvp4w2o
>>228
一連の話は理解した。資源を巡る争いと言う物は文明の発展において付き物。
他種族が存在する以上、それぞれがそれぞれの利権を譲らず争うのは必然。それをどう解決するかによって文明の発展速度は決定づけられる。

「粗方は理解した。しかし……」

会合を開いたところでそれが円満に終わるかどうかは誰にもわからない。
更に、会合を開いたが故に戦乱へと発展する可能性も無きにしも非ず。そうなれば事はただの資源戦争では留まらない。

「もし、これが戦禍へと変わるのならば、俺はその時点で手を切らせてもらう」
「最大限そうならないように尽くそう。しかし、どうにもきな臭い物を感じる」
「むしろ、戦禍を望む者がいてもおかしくはない。もしこの推測が真実だったらば、俺はその元凶に敵対させてもらう」

あくまでこれはこの世界の国同士の問題。
それを外部から掻きまわし、利益をこそぎ取ろうとしている者がいるとすれば、彼の在り様からして敵対するのは道理。
この世界の問題はこの世界で丸く収める。それが最も健全なやり方だ。その手助けならば、彼は喜んで買って出る。

「それでも良いな?」

念を押すように彼は言い放った。
231 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/19(土) 22:03:19.82 ID:GPLLnybE0
>>228
「会合ねえ。うまくいくといいんだけどな。マジな話、あの呑気なあいつらを斬るのは少々気が引けるぜ」
【黒い礼服に着替え、髪をなるべく綺麗にまとめるソーマタージ。いつもの服装で出ていいところではなさそうなので、念のため用意してきたのだ】
【手鏡を覗き込んで一頻りおかしいところがないか確認すると、鼻で笑い鏡を後ろに放り捨てる】

「異な事を……。世界に跨るカノッサだ。この程度の事、失敗も当然織り込み済みだろ?エエ?
 乗ってやる。命を張ってやる。だがせめて、何かあった時の逃げ道ぐらいは用意しとけよ。そのくらい口を挟む権利はあるだろう」
【狂ってはいるが、何も見えていない訳ではない。使いに冷ややかな目を向けて嫌味を飛ばす。このくらいは許される筈だ】


「ああ、それと会場までの案内と消耗品の用意、会場内の地図とスムーズに進む為の贈り物、それとここのツケ……」
【どさくさ紛れに実行以外の殆どをやらせようとしているが、とりあえず引き受けるつもりだ】
232 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/19(土) 22:11:39.51 ID:wf3dPum0o
【全員対象】

 越境者達の反応は様々であったがとにもかくにも依頼承諾と相成った。

「感謝デス。なお、当該世界でアウトキャストの使用するワールドゲート波長が観測されているデス。
 もしかしたら、この件に介入する可能性があるデス。充分警戒を。以上デス」

 −−−−−−−
 −−−−−
 −−−

【とあるファンタジー世界/金属の王国】

「出ー発ーッ!!」

 ブォォ!!と角笛の勇ましい咆哮と共に都と外界を隔てる難攻不落の鉄門が開く。
 和平会談に赴く使者達の一団であり、冒険者達の護衛対象だ。

【しかしてそれを見送る民衆達のムードは歓喜ばかりではない。懐疑もあれば侮蔑もある。
 オーガとの手を繋ぐなど、おぞましい行為としか思えぬ者も少なくはない。そしてそれは致し方ないことなのだ】

 質実剛健なる馬車の列。最高位の護衛対象はふいごのカラク・クロムエル
 グラッギ武器商会連合会の筆頭親方で金属の王国の融和派として高い発言力を有するドワーフだ。

【このカラク筆頭親方の身に何かがあれば、和平の芽は完全に断たれることになろう】

 周囲には護衛冒険者(不逞の輩が紛れないよう注意が払われたようだ)が馬車を囲むように並んでいる。
 個人の参加者も居れば、パーティーで参加した冒険者もいるようだ。越境者達もそこに混じっている形となる。

【中々に腕のよさそうな連中も居るが、凄腕の暗殺者などはこういうところにすらもぐりこみかねないので注意が必要だろう】
【黒髪にマフラーの単独冒険者。銀色の鎧を帯びた如何にもなパーティー。ルーンを刻んだ斧をそれぞれ持つドワーフなども加わっている】
【もしかしたら、別口で依頼を受けた越境者すらいるかもしれない】

「会談は歴史あるファロス庭園群で執り行われる!冒険者の諸君には充分に警戒に当たってもらいたい!!」

 道程は2時間弱。もっとも、会談を灰燼に帰すことを目的とする輩のねらい目は行程よりも、
 会談中である可能性が高いであろう。それがもっとも、関係破綻に追い込むにの適したタイミングだからである。
233 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/19(土) 22:19:59.45 ID:V6dfiZxoo
>>232
屈強な護衛集団が肩を並べる中に紛れ、見た目には戦闘員とは思えない人物が一人佇んでいる。
カソックを身に纏った、聖職者のような出で立ちの青年だ。
彼は腰に刀剣を一本だけ携え、穏やかな微笑みを湛えている。

【エーカー・アウトキャストと接触する機会の多かった者――特に越境者らは、あるいはこの青年に見覚えがあるかもしれない】
【それは教会で祈りを捧げる姿ではなく、アウトキャストの勢力と共に戦場で剣を振るっている姿だろうが】
234 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/19(土) 22:21:20.43 ID:P1YBgWjg0
>>232
「……ちょっと待て、アウトキャスト?勘弁しろよ、報酬二倍だ……」


「見ろよ。猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら嗤う」
【近場の越境者にボソリと呟く。友好とか団結とかとはやや遠い空気に少々辟易としているのだ】
【それが人だというのは理解しているし、改善できるなんて信じているわけでもない。ただそれはそれとして、気に食わないのだ】
「出来ればここでずっと立ってたいね。中で何かあってもそいつらの責任にできる」

「……ところで、気付いたか?」
【鋭い眼だけを動かして辺りを見渡し、重々しく口を開いて囁くソーマタージ。後ろで組んだ手は固く握られ、少々の震えすらある】
「…俺だけ浮いてるぞ。却って怪しく見られないか?東郷とかウィックとかボンドとか、スゴい殺し屋やスパイは大体フォーマルな格好だぜ」


【小声ではあるがしつこいお喋り。ウザく感じるだろうが、一応仕事は彼なりに真面目にこなしてはいる】
【鋭い眼は曲者を探し、目に入った者の特徴をなるべく記憶に焼き付けている。彼なりにベストは尽くしているのだ。一応】
235 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/19(土) 22:23:21.89 ID:4rNrrLcS0
>>232
その護衛の中にこの男はいた
特殊部隊のみが袖を通すことを許されたトレンチコートを着込みこの場にいた
肩には赤いエンブレムが輝いている

除隊時に返還したものだが 前述のアレが色々アレになってこの男に再度授与されていた

周囲を取り囲む馬車の内の1つに御者として外に出て周囲に目を光らせる
一行のアシがない場合 この男の馬車にと誘いがあるが はたして? 
236 :カミイズミ ◆Ej7mfs3xVw [sage saga]:2017/08/19(土) 22:26:29.54 ID:E4qvp4w2o
>>232
ファンタジー風味の強いこの世界で、白を基調とした着物を纏った侍の彼は一際異質な存在だろう。
この世界でも東洋、高天原に属する国々もあるやもしれない。が、ここは違う。

ふいご。鉄を溶かす際に使用される空気を送り込む道具。
古来から製鉄に重要な道具とされ、天羽吹と呼ばれる伝説上のふいごも存在する。それ程に鉄器の発展に重要なファクターだったのだ。
金属の国でその字を冠するとなれば、その人物が並々ならぬ地位に在る事を意味する。
つまり、この男が殺されれば惑う民衆の意見が一挙に復讐戦へと向く訳だ。

その事実を反芻しながら彼は馬車近くで瞳を閉じ、直立したまま瞑想していた。
そして、時はやってくる。

「……始まるか」

けたたましい角笛の音と共に進む一行。それは最早使節団と言うより戦場へ向かう軍の如し。
周囲への警戒を怠らぬよう神経を張り巡らせつつ、彼も歩みを進め始めた。
237 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/19(土) 22:43:05.76 ID:wf3dPum0o
>>233

「―――」

 数瞬、リーフに向けられた殺気アリ。出所は不明。
 この状況で護衛対象ではなく彼個人に殺気が向けられるケースとなると自ずと状況は限定される。
 アウトキャストはこの件に介入している。が、ミッションを優先するためにここではリーフを処断できぬ≠サういうことであろう。

>>234

 ベストを尽くすソーマタージの視界に一瞬だけ何処かで見た瞳≠ェ過ぎ去った。
 もし、彼のニューロンが直感するならば、ある台詞が幻聴として過ぎったかもしれない。

『何もかも…呪われてしまえ』

【 https://www60.atwiki.jp/kyoukaisen/pages/114.html 】

>>235-236

 現在、殺意めいたモノは幾つか散見されたが(リーフ)、今回の件とは無関係そうであった。
 ロイが誘導するならば、馬車に乗ることも可能かもしれなかったが、
 そこは、それぞれの自由意思によるものであろう。

 −−−−−−−−−−−

 道中はトラブルもなく、とりあえずは気を休めることもできた。が、本番はここからであろう。

【ファロス庭園群】

 高い峰に囲われた金属の王国の中で貴重な自然と緑が豊かな景観地である。
 完璧な手入れがされた庭先、一点の濁りもない大理石に門。建築様式の粋を極めた洒脱なる外観。
 ここにある別荘で会談は行われるようであった。

【むろん、粗野なるオーガに文化というものを見せ付けるという先制攻撃でもあるのだろう。
 平和を希求するとはいえ、外交とはかくあるべし】

 すしーん。ずしーん。

「ふごふご」「ふごふご」

 数体のオーガに囲まれたやってきたのは巨大な猪を動力とするチャリオットであった。
 貴重な黒石を用いた頑健なもので、それを虎の毛皮やルーンを刻んだ骨であしらっている。

「―――」

 そして、馬車に設えられた玉座に鎮座するが、この会談を導いたオーガの女族長である。
 薄紅色の着物(カミイズミに近いか)を身に纏った灰色肌のオーガ族長は異形なれど美しく、
 護衛の如何にもなオーガと異なり野卑を感じさせぬ知性を宿していた。

「……・・・」

 オーガ族長は一瞬、越境者(ソーマタージ、ロイ※彼等は面識がある)に目線をやって微笑むと、
 そのままに前を見据えて、戦車を降り、適切な礼法を以って「ふいごのカラク」と挨拶を交わした。

【この会談の進展については、越境者達の慮外であろう。ここで決裂するならばそれは運命でしかない】
【→ただし、不逞の輩が壊しに掛かるならば話は別だ。それだけは阻止せねばならぬだろう。ここからが本番だ】
238 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/19(土) 22:52:43.31 ID:4rNrrLcS0
>>237
族長の笑みを見て この世界の冒険者であった頃を思い出すのも数瞬 警備のために彼等に背を向けることとなる

「それじゃやるかね…」
そう言って辺りに目を向け 警戒を厳とする

注目すべきは外敵 それと見に着いた知り合いの越境者(この場合PCのみ)以外の護衛にもさりげなく視線を向ける

(俺が過激派なら護衛に獅子身中の虫を混ぜる)
融和派がそれを許すかは別として もしも潜り込んでいたら?
そう考えると警戒せずにはいられなかった
239 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/19(土) 22:54:14.01 ID:V6dfiZxoo
>>237
「……」

殺気を向けられた青年は、まるでそれに気付いていないかのように微笑みを崩さない。
彼もまた、アウトキャストの勢力に対して自分から仕掛けるつもりはないらしい。

庭園に着いても彼の態度は変わらない。
過度に警戒している訳でもなければ、気を緩めきっている訳でもない。
時折周囲を見渡す素振りをするが、基本的には会談の様子をただ見つめているばかりだ。
240 :カミイズミ ◆Ej7mfs3xVw [sage saga]:2017/08/19(土) 22:55:06.89 ID:E4qvp4w2o
>>237
周囲にちらほらと殺気らしき物が感じられる。しかし、まだ本物の殺意では、確実に殺してやると言う昂った殺意では無い。
どれだけ消し去ろうとしても、殺意は必ず表面に出る。それを消し去れる存在こそ真に警戒すべき相手だ。

「豪奢な物だ。如何にも『恥をかけない』場所に呼び込もうとしているな」

あからさまに守りにくく、そして雄大な建造物。会談の場を必ず緊張感の満ちる物にする意図でもあるのだろう。
そして現れる相手方の使節団。蛮族に相応しい戦車、そして獣。
その上方、見ればそれは自身のいた世界にもいた派手な着物の女指導者。さながら、男を率いる真の強者と言ったところか。

真に警戒すべきはこれから。破滅を望む者が動くならば、今が最大の好機。
いつ、どんな時でも抜刀できるよう直立のまま神経を研ぎ澄ます。
241 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/19(土) 22:58:39.60 ID:P1YBgWjg0
>>237
「……ッ」
【行き交う人々、護衛の列の顔を記憶に焼き付け直ぐに忘れる作業の最中、何らかの直感じみた物が背中を駆ける。人の身だったら鳥肌でも立ち総毛立っていただろう】
【何処かで見た筈の瞳。最早いつ見たのか、どんな人物だったのかも思い出せないが、あの瞳の輝きとあの声だけは覚えている】

「……まさか、な。あんなのでマサカーになるなんてそれこそまさか。……笑えねぇなぁ……」
【冗談のキレも悪い。無理して出した苦笑も直ぐ治ってしまった】


「豪華な所。文化の違いでも見せつける気かな」
【行き先の景観地。その美しさにも特に心奪われず、冷ややかに呟く】
【美しいものを愛でる気持ちも理解はできるが、実際に何かを感じる事は最早彼の心にはない。故に、この別荘地すらこの男の目にはある種の攻撃、試合前のパフォーマンスや力自慢の類にしか見えなかったのだ】

「後は、不届き者が来ないよう祈るだけ、か。……気張れよソーマタージ。例え狂気に逃げても最低限度の義を通すのがお前の唯一の価値だ。
 気張ると言えば、タバコない?気張る時にあるとイイんだよね」
【近くの冒険者にボソボソとウザったく冗談を飛ばしながら警戒を強めるソーマタージ】
【その心には先程感じた直感、不吉で不安な気配が魚の骨めいて引っかかったままだ。自然と目つきも悪くなり雰囲気もピリピリしてくる】
242 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/19(土) 23:07:29.18 ID:wf3dPum0o
【全員対象】

 本館を囲むカタチで、冒険者達は庭園の複数個所に配置される。
 現在、会談が行われてる本館への立ち入りは緊急時を例外とし厳に禁じられた。

【ふいごのカラクも、オーガ女族長も数は少ないが信用のおける選りすぐりの近衛を配しており、
 緊急の際にも冒険者が集うまでは、持ちこたえられると自負していた】
【ロイの警戒するところ、当然として対応しているということだろう】

 −−−−−−−
 −−−−−
 −−−

 戦争を煽るならば、それこそセンセーショナルなほどいい。
 派手で、陰惨で、どうしようもなく憤怒を滾らせるには解り易いほどいい。

【そして会談が始まって僅か数十分後に状況は動いた】

 −−−−−−−

 ブブ…ッブ――

 ある冒険者のパーティーの一人が盛り上がるモコりと盛り上がる土を見た。
 ボコリと生えた尾の先…円月輪に首を掻き切られ、そのまま土中に引きずり込まれた。静かな仕事である。

 そして、それは数箇所で繰り返された。

 −−−−−−−

【入り口から本館までのルート…僅かずつ人の気配が消えていく=z
 【戦場感/死や魂などへの感応力を有していれば、感覚的な異変察知が行えるかもしれない】

>>238-240

 モコリ…それぞれの足元の土がほんの僅かに隆起した。音も僅かで気配はなく、気付くのは中々に難儀であろう。

「―――」

 そしてビュワッ!と、肌色の尾と、それに繋がった鋭い円月輪が密かに殺されていった犠牲者と同じように、
 彼等の喉首に向けてアンブッシュの一撃を食らわさんと迫ったのだ!!

【会談が始まって数十分。土中よりの侵入ルートを確保されていたとすれば、偶発的な魔物の襲撃というセンはありえない=z
243 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/19(土) 23:21:47.11 ID:P1YBgWjg0
>>242
「アレ……。見間違い、か、な〜……」
【態とらしく言うが、その目は笑っていない。今しがた敵襲があり、何人か減っている】
【記憶に残らない人間だったが、気配がなくなればそれでも分かる。ある種の直感じみたものだが、これを信じるのみ!】

【腰のベルトに下げられた刀。この場に置いて自身の次に信じられる物に手を乗せ、『その時』に備える───】


「イヤーッ!!」
【一瞬で抜き放たれ、餌を狙う猛禽類の嘴めいて足元に放たれる刀の切っ先!】
【上体を逸らしながらの一撃は、地面の中の曲者を貫かんとする!】

「読み通りか、仕込まれていたか…!」
【アンブッシュで首を切断される事こそなかったものの、胸から肩にかけてが斬り裂かれた。致命と言うほどでもないが、危ういのは事実!】
【白い血を垂らし、襲撃者の正体を確かめようとする。そして、可能ならば襲撃者を差し置いてでも会談の場へ向かおうと】
244 :カミイズミ ◆Ej7mfs3xVw [sage saga]:2017/08/19(土) 23:23:07.05 ID:E4qvp4w2o
>>242
―――――消えている
会談の様子を眺めつつ、彼はその場で起こる静かな変化に敏感に反応していた。
息の数が減る。偶発的に、規則性無く、あちらこちらで人の息が欠けている。そして、恐らく消えた息が返る事は無い。
何らかの勢力が動き始めた、と見て良いだろう。彼は腰の太刀にゆっくりと手を掛け、その時を待った。

そして、唐突に時は訪れる。

目にも留まらぬ速度で地面を抉り飛び出た物体。視界の端に映るそれはチャクラムか。
首筋を狙う一撃を後方に少し傾き回避、同時に太刀を逆袈裟に切り込んでいく。
そのまま更に後方へと飛び退る。さて、肝心の本体は何処にいるのか。

「やはり来たか……」

周囲の状況を確認しつつ、地面に刀を突き刺し霊気の刃を地中へと流し込んでいく。
もし敵対者が地中にいるのならば炙り出す。そう思っての行動だった。
245 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/19(土) 23:23:10.57 ID:4rNrrLcS0
>>242
【判定 戦場感 失敗】
この男は戦慣れこそしている者の オカルト関連については決して優れていない
魔力感知も備わっているが 少なくともこの時点ではそれは働いていなかった

さて 始まって数十分 それゆえに気が緩む前に行動してくれたことが幸いした
ボコリと小さな ほんの小さな音 ロイの耳はそれをシッカリと耳に収めていた

「ッ!!」
続いて迫る円月輪の刃を鎧のパーツで防御 辺りに甲高い金属の衝突音が響き渡るだろう
左てでスクラマサクスを抜き 地面に突き立てる 敵がそこにいるならば 攻撃がと説くように

「敵襲!! 敵襲!! 敵襲!!」
辺りに注意を呼びかけると同時 その肌色の尾を見る

細くしなやかな尾と円月輪 蜥蜴やドラゴンの物とは形状は異なる
記憶を探り 出てきたのは ムガの尾羽風車 更にエーカー出現の疑惑と彼らの保有戦力

「・・・スケイブンか!!」
さて 不味い状況だ 地下をある程度自由に動き回れるネズミが好きに移動できる状況
会合場所の構造如何では すでに会合場所にスケイブンが入り込んでいる場合がある

「オーガは!? オーガ側には別の種族が侵入しているかもしれない・・・!」
問題はオーガ側に何が襲撃しているかだ

オーガの皮は頑丈だ スケイブンの薄刃ではアンブッシュからの一撃必殺は難しい
スケイブンの他に何が関わっている?
246 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/19(土) 23:26:20.79 ID:V6dfiZxoo
>>242
「……ああ、嘆かわしいことです」

リーフは小さな声でそう呟く。
それと同時に剣の柄に手をかけ、全く自然な動作で鞘から引き抜いた。
彼と同じ場所に割り当てられた冒険者たちが、ワンテンポ遅れて僅かな動揺を見せる。

「命は尊ばれるもの。それを、このような形で散らすなど……」

何人かの冒険者が、抜身の剣を手に持つリーフに声をかける。
まだ襲撃があるわけではない、攻撃的な姿勢は場をいたずらに刺激するだけだ、と。

その瞬間、足元から突如として飛び出してきた謎の尾。
リーフの視界の端にそれが映る。と同時に、周囲の動きが鈍化する。
実際の動作が遅くなった訳ではない。リーフのニューロンが活性化し、彼の体感時間を遅めているのだ。
心臓のあたりがカッと熱くなる。剣を持つ腕に力がこもる。
――そして次の瞬間には、地面より生えた尾の根元部分目掛け、刃が振り下ろされようとしていた。

「……」

切断を終えたのであれば、彼はまずその尾から生物の特徴を見出そうと観察し始めるだろう。
247 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/19(土) 23:43:03.52 ID:wf3dPum0o
>>243

「ギシィイイイイッ!!」

 手ごたえアリ!肉を貫く感触と僅かな悲鳴!そして心の臓が鼓動を止める気配。
 襲撃者は…ムガと呼ばれる鼠忍者に良く似た鼠人であった。

【土の中を自由に動ける鼠…そしてこの状況・・・暗殺…より派手に殺るならば皆殺しが狙い!!】

>>246

「ギャッ!!」

 事も無げに尾を切断された何者か≠フ悲鳴。

 尾の形状は毛に覆われておらず、しなやかであるが細い。ネズミ。
 暗殺に秀でたネズミ型種族となれば、スケイブンと呼ばれる者たちが該当する。
 歪みの力を用いる邪悪なる種族…越境すら果たしている危険なる者共である。

【エーカーもカノッサも汚れ仕事に活用している種族である。彼等は彼等の利あらば誰にでも雇われる】

 シューッ…そして観察している内に穴より洩れる火薬臭。

【アンブッシュに失敗し、即座に決断された自爆…数瞬後、猛爆が襲い掛かるであろう!】

>>244-245

 カミイズミが回避した瞬間にロイの警告が周囲に発せられる。

「グオーッ!!」

 そして、オーガの一体の咆哮が聞こえたのは同時。
 そこには生体改造≠ノより、通常のスケイブンを遙かに超す筋量を有し、何処かオーガと似通った体型の、
 スケイブンとオーガにキメラ、オーガスケイブンが、オーガの脳天を叩き割った現場であった!!

【他種族どころではない。スケイブンの邪悪なる歪みの力はロイのレンジャー知識すら全貌にいたっておらぬのだ!】
【対オーガのスケイブン側の隠し玉か!!】

 −−−−−−−−−

【全員対象】

 ボコボコボコボコッ!!そして、幾つかの箇所でアンブッシュが失敗していたのを悟ったのか、
 庭園のいたるところで、地面が隆起。今までどれほど息を潜めていたのか。
 ほぼ館を完全包囲する形で、黒い襤褸布を纏ったスケイブンが、ざっと見ても100体を越える数が姿を現す!

【完全に計画的な抹殺を狙った兵力である。越境者の存在さえなければ、一切の希望はなかったであろうほどに】
【→同時により悪辣な手腕が見られるであろう。スケイブンは誰にでも雇われる…金属の王国であっても、オーガであっても】
【→さらにオーガに似通った特性を移植されたオーガスケイブンの存在…双方の疑心暗鬼を煽り、全面戦争に導く布石としても十二分である!】
248 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/19(土) 23:44:03.62 ID:wf3dPum0o
>>247

× スケイブンとオーガにキメラ
○ スケイブンとオーガのキメラ
249 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/19(土) 23:57:33.70 ID:V6dfiZxoo
>>247
スケイブンの尾、その身体の特徴にはリーフも見覚えがあった。
過去、エーカーに身を置いていたころに何度か姿を見かけた、取るに足らないネズミであると。

「おや、これはいけませんね」

聞き慣れた導火線の燃える音。嗅ぎ慣れた火薬の匂い。
リーフは即時に地を蹴り、縮地法にてその場からの離脱を試みる。
爆破を阻止するつもりはない。むしろ、周囲への警笛代わりになって都合が良いとすら思っているだろう。
この爆発音による、混乱を招く事態は避けられないだろうが。

様子を確認すべく館の方角へ駆けていくリーフが、地面から次々と現れるネズミの姿を視認した。

「平和を乱す者――神に仇なす害虫めらが、これほどまでに潜んでいたとは」

困ったように呟いているが、無意識のうちに口角は釣り上がり、自然と笑みが形作られる。
彼らは殺しても良い。それが神の導きなのだから。

リーフはスケイブンの群れに躊躇なく飛び込んでいき、彼らの首を刈らんと剣を振りかぶった。
その容姿――オーガの特徴を備えたオーガスケイブンかどうかに関わらず、全てを鏖殺する勢いだ。
250 :カミイズミ ◆Ej7mfs3xVw [sage saga]:2017/08/20(日) 00:01:30.86 ID:YZsT1AKAo
>>247
吠え立てる巨躯の獣。どことなくオーガに似通っているが、彼らよりも知性は低く、筋力は高く見える。
事実、通常のオーガはそれらに為す術なく屠られている。このままオーガらに任せてもジリ貧だろう。

(ざっと見積もって三桁はいるか……)

次々に出現する黒衣の蛮人共を見やり、冷えた表情で腰を落とし、下段に太刀を構える。
生きて返すつもりは毛頭無いのだろう。当然だ。暗殺者――これが暗殺と呼べる代物かどうかは別としよう――に失敗は許されない。
ならば、より一層目的を達成する為に尽力しなければならない。何故なら、こちらの勝利条件は二つある。
壱に重要人物を守り抜き、双方とは違う第三勢力の襲撃と示すこと。弐に――――

鏖にすることだ。

「いざ……参る――――」

まずはふいごのカラク氏、そしてオーガの女首領氏に接近する。この二人を守らなければ意味が無い。
先程まで会談を行っていた二人の場所へと疾駆しつつ、接近して来た敵に斬り込んでいく。
どのような障害があろうとも一直線に斬り伏せる。その覚悟があれば、どのような窮地でも斬り抜けることが出来る。
彼はそう信じていた。
251 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/20(日) 00:05:06.25 ID:vD7zUA/v0
>>247-248
「出入り口 壁にかかわらず防衛!! 奴らは壁だって用意に崩してくるぞ!!
 単独戦闘は極力回避!! 複数で当たれ!! ・・・クソッ こっちの数はどれだけ残っている・・・!!」

相手がスケイブンならば少なからずこちらは数を減らされている それほどまでに奇襲を得意としている種族だ
辺りに声を張り上げる

「偉大なるキンバがスケイブンなんぞ用意するかよ・・・!! 敵の出所を考えるのは後だ!! 今は生き残り 目標の防衛を第一に考えろ!!
 今 明確なのは!! 目の前のスケイブンがこちらを殺しに来ていることだけだろうが!!」

疑心暗鬼を疑う輩の事を考え ありったけの声を張り上げる

「そっちのブッチャー!! いるんだろう!? 今はスケイブンの駆除だけを考えろ!! 他のオーガにも言っとけ!! テメェならできんだろうが!! デカイ腹は飾りじゃねぇだろ!!」
おまけにオーガにも矢継ぎ早に叫ぶ 面識があるであろうオーガに聞こえていることを願って 今はとにかく1つにまとまって動くことだ

「そして…館の中は本当に安全なのか・・・?」
緊急時を除き本館への立ち入りは禁止

だが今は当の緊急時だ

「ここは任せた」
他の者に外の防衛を任せ 自分は本館の中に踏み入ろうとする

特殊部隊に許されたトレンチコートを着込んだ者ならば 融和派の者も自分が襲撃者であると思わないかもしれないし
オーガ側…キンバは知己だ 自分が出向くのが一番だろうとの考え
252 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/20(日) 00:11:34.13 ID:eqzSlwHc0
>>247
「鼠?昔こんなのに襲われたっけな、タェンティースの時。…傭兵種族?
 ヤベェなこりゃ。本格的にぶち壊したくて仕方ないらしい」
【地面から刃と共に引っ張り出したスケイブンの死体に片眉を上げ、舌打ちを漏らす】
【素人ではない。こいつ一体の行動でもないだろう。本格的に嫌な予感がして来た】
「ナーバスになってきたぞ」


「アラ、ヤベェなこりゃ…!」
【次々と地面から現れる鼠忍者、スケイブン!さしものソーマタージもその数に若干引いている!】
【オマケに遠くに見える鼠風オーガ、もしくはオーガ風鼠。狙いはアレだろう。互いに疑心暗鬼に陥らせ、相互理解を遠い夢にする戦争の引き金!】

「ええいクソ!貴様ら死んでも押しとどめろよ!しくじったら俺が殺してやる!」
【スケイブンを一瞥すると、警備の冒険者達に怒鳴り、刀を抜いて走り出す!向かう先は会談の場!】
【今ここであの主要な二人が殺されれば、和平など到底不可能となるだろう。それだけは防ごうと今はただ駆ける!駆ける!】

「邪魔したけりゃ来いよドブネズミ!来た順に殺すだけだ!」
253 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/20(日) 00:23:28.43 ID:ypPDlJ3bo

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【アウトキャスト/データベース・・・該当アリ】

 ソーマタージ・・・
 先の戦役にて、戦闘越境者としてカノッサ・テクノロジー社襲撃戦に敵側として参戦。
 異能こそ無いが技術経路不明のサイバネ技術の他、得体の知れぬ戦闘機構を有する。
 狂人と称するが、判断力の維持も確認。危険性の高い個体。抹殺優先度B+。

 −−−−−−−−−

【アウトキャスト/データベース・・・該当アリ】

 ロイ・ゴールドマン
 先の戦役にて、越境者勢力の合流に多大な関与のあった人物。
 戦闘者としても、生命の炎、広範な武器スキル、縮地など多くの技能を有する。
 多数の戦役でエーカーに出血を強いた固体である。抹殺優先度A。

 −−−−−−−−−

【アウトキャスト/データベース・・・該当アリ】

 カミイズミ
 この個体の情報は多くない。所謂、転生者と呼ばれる勢力であり、世界の傀儡と我々は認識。
 アウトキャストと敵対する可能性が高く、遭遇時は情報収集を密に。抹殺優先度:未判定。

 −−−−−−−−−

【アウトキャスト/データベース・・・該当アリ】

 リーフ・ネアリンガー
 かつてアウトキャストのエージェントとして所属。現在は離反・登録抹消。凶法滅刻/マジックウェポンを有する。
 我々の秘匿情報を幾つか所有したまま離脱した公算が高い。優先任務が無い限りは遭遇即抹殺すべし。抹殺優先度A。

 −−−−−−−−−

 現在、データ該当越境者の戦闘のモニタリング開始。蟲を憑かせた。
 はい…今回はリーフ・ネアリンガーに対する抹殺状況外と判断する。
 ――了解(コピー)、それでは任務を継続する。

【次レスに続けマス】
254 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/20(日) 00:28:23.78 ID:ypPDlJ3bo
>>250-252

 今が立ち入り禁止の例外たる緊急時であると判断したロイとカミイズミは、そのままに館の中へと急行する!
 館の中は安全か!?実際に金属の王国の技術たる防壁のルーンが壁面に刻まれ、
 それらは今や亀裂が奔り、無効化されていた!!

【防壁のルーンの破壊も襲撃と同じくして行われたのだろう。スケイブンの歪みの力の一端であった】

「ふんごーっ!!ぜんぜんいたぐねえど!」

 そして急行したらば、会談が行われている部屋の前、
 5体以上のオーガスケイブンに囲まれて血塗れのオーガが奮闘している姿。
 周囲にはドワーフとオーガの死骸がいくつも。それは一方的に屠られたわけではなかろう。

「ぬるはち(ロイ)よぉ!まだがぁ!?」

【部屋の前、大量のスケイブンの死骸が散乱している。30は越えるか?】
【→オーガもドワーフも奮闘して、なお至らずに斃れていったのであろう】

【ただ一体、大立ち回りで凌いでいるオーガがいたがいよいよ劣勢だ!】
  【→オーガスケイブンは体躯も膂力も高く、馬鹿正直に本格的な交戦にいたらば数の差もあり勝ち負けは曖昧となりかねぬ】
  【→ここは駆け、到着と同時に瞬時にほぼ勝負を、相手に実力を発揮させぬまま決着をつけねばならぬ局面だ】

【→オーガ並の生命力を、筋骨を有する存在に対してほぼ一撃で決めるそれぞれ手段はあるか?】



>>249

 駆け、スケイブンの駆逐を開始するリーフ。
 そして、それに平行するようにかける黒髪の冒険者・・・否、アウトキャストのエージェント!!

「コープス――」

 リーフが切り伏せたスケイブンの死体に次々、蜘蛛の脚のような器官が生える。

「エクスプロージョン」

 そして、それらはガサガサと生理的嫌悪を齎す俊足で生きた標的に群がって――

【バズン!!と呪われた血と肉と脳漿を爆裂させて、多数のスケイブンを死に巻き込む!!】

 エーカーアウトキャスト/エージェント【コードネーム:踊る人形(ダンシング・ドール)】
 アウトキャストが独自に体系を構築した戦闘特化死霊術のエキスパート。

「アウトキャストは…この襲撃を阻止する」

 確かにエーカー・アウトキャストは介入していたのだ。今回は利害の一致・・・越境者に組する側として。

「お前は今回は対象外。だけど腕は鈍ってないか…戦力に数えられないなら始末も考える」

 黒い穴のように濁って何も映っていない眼がリーフを捉える。それでもなお美しさを湛えるは暗き都の貴婦人とも呼ばれた由縁か。
 そして、現在、アウトキャストに属する者と離反した者の周囲には多数のスケイブンが殺到しているが――
255 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/20(日) 00:29:19.96 ID:ypPDlJ3bo
>>254

× 今が立ち入り禁止の例外たる緊急時であると判断したロイとカミイズミは、そのままに館の中へと急行する!
○ 今が立ち入り禁止の例外たる緊急時であると判断したロイとカミイズミとソーマタージは、そのままに館の中へと急行する!
256 :カミイズミ ◆Ej7mfs3xVw [sage saga]:2017/08/20(日) 00:39:10.22 ID:YZsT1AKAo
>>254
館に突入し疾駆しながら状況を確認する。
堅牢に張り巡らされていた術式の殆どが今や無効化されているではないか。これでは館は藁の小屋も同然。
むしろ無駄に豪奢で複雑な作りをしている分藁の小屋よりも踏み入るのに面倒だ。

会談の場に突入し視界に入るのは既に交戦中の二種族達。しかし、戦況は劣勢と言わざるをえないだろう。

「ぬるはち……?」

吠える一人のオーガ。もしやこの場にいる誰かの知り合いだろうか。
それはさておき、彼は眼前で殺意を剥き出しにする獣へと壁を走りつつ疾駆、部屋に入った瞬間に首元まで高速で跳び上がる。
そのまま抜刀の一撃で頸を跳ねんとする算段。この一撃が致命にならずとも、続く者らが止まる事は無い。
257 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/20(日) 00:40:01.01 ID:eqzSlwHc0
>>254
「まさかの時の……間に合わねえや」
【スケイブンの死体を踏み越え席に突入。今まさに最後のオーガが斃されようとしていた】
【お決まりの軽口を叩く暇も惜しい。一瞬のうちに酸素供給機が鼻から下を覆い、両の瞳が赤い光を放つ!】


「イヤーッ!」
【衣類の下、硬質化と変化を遂げささくれ立った四肢に異常な力と紫電が漲る。刀を鞘に収めてオーガの死体を、テーブルを踏み台に高く跳ぶ!】
【赤い光の軌跡を残しながら、鈍化する主観時間の中で血走った眼はオーガスケイブンのある一点を捉える】

「───イヤーッ!!」
【空中で回転し、逆さの姿勢で敵の脊椎、首を睨む。刀の鞘を掴み───雷電を走らせて『射出』する!】

【スパークと蒸気と共に弾丸めいて放たれた刀を空中で掴み、その勢いを利用して叩き斬る、一度きりの大技神速居合。この状況で使うのは気が引けたがしょうがない】

【通り抜けざまに一撃で首を断とうと放たれる刃。オーガスケイブンの骨を断つに至っただろうか】
258 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/20(日) 00:43:45.74 ID:vD7zUA/v0
>>254
「ちっと待ってろ・・・!」
聞こえた 懐かしい声

「豪槍・・・! 展開!!」
立ち上る闘志をハルバートの穂先に収束 そして圧縮
穂先に小さな星が瞬いた

そして見えた ひときわ大きな腹を有するオーガの料理番
その雄姿を目に収め そこにオーガの如き巨躯を持つスケイブンを捕捉する

「ッ!!」
しっかりと地を踏みしめた両足の 両膝の力を抜く

――――瞬間的な其の動作
地に立つ躰を支える膝の力が抜けた事で 支えを失った躰は一刹那――極短時間極短距離――地に向けて自由落下を開始する
自由落下する上躰。足場に掛る体重は果てしなく零に近い

――――質量は重力下でも無重力下でも変わらない。然し重量は完全な無重量下では零になる
上体が堕ちる其の一刹那、彼の躰は無重力下と同様に 重量が零になっていた

――――其の一刹那を逃がさない
足裏を地に添わせる様につけて滑らない様に摩擦して足場を掴み己の躰を前へと引きずり出す
重量を零にした体重を、重力に逆らう事無く前に進む縮地の究極 膝抜き


加速を無視した最高速  両手で構えたハルバート 繰り出すは全速力のランスチャージ
だがこれで倒せるとは思ってない 狙うはただ 穂先をキメラスケイブンの表皮の中にめり込ませること

それが叶えば

「烈破掌!!」
穂先の小さな星がオーガスケイブンの体内で炸裂 熱衝撃波を体内で炸裂させようというのだ
259 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/20(日) 00:46:50.56 ID:0ev5EoCho
>>254
「おや――貴女は、確か」

自身と並走する女性の顔立ちに見覚えがあったのか、バラバラと周囲に四散する肉片の最中に立ち止まるリーフ。
彼女の濁った目をじっと見返す。

「……それはそれは、随分と手厳しい。今の私は、ただのしがない聖職者に過ぎないのですが」

リーフはその手にある剣、ツェルニクの柄を強く握り込む。
すると彼の周囲に二本の剣――ツェルニクよりは一回りほど小さく、半透明な――が展開された。
ゆっくりと旋回する二本の剣はその刀身を水平に横たえる。切っ先は外側、殺到するスケイブンの群れへ向けて。

「とにかく、少しだけ伏せていただけますか」

言うが早いか、二本の剣はアウトキャストのエージェント――カイネの頭上を通り、
スケイブンらを切り刻まんと円状に回転しながら飛んでいく。
260 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/20(日) 01:00:29.24 ID:ypPDlJ3bo
>>256

≪剣速…極めて鋭い。高速型…対人とは質が異なる。引き続き収集≫

 抜刀、輝く剣閃――頸!!

【分厚い筋肉の鎧を切り裂き、血管を寸断させ、骨を断ち切ら――骨で止まった。寸断に到らす】
【流石に凄まじい首の太さ、骨密度である。ほぼ死に掛けにまで持っていけたが、絶命に届かず!】

「GUUOOOOOOO!!」

 おぞましい色の血液を流しながら、血走った眼でカミイズミを睨むオーガスケイブン。
 が、速度優先の第一撃としては充分でもあった。この奇襲に注意をカミイズミにむけざるをえなかった
 オーガスケイブンの一団は、即座に他の越境者達の強襲に迫られることになったのだから。

【攻撃力よりも速度を優先。これで、扉の最後の守護者であったオーガへの圧が減じられた】
【→護衛対象へのリスクを極力減らすならば、万一の突入を阻止するのが第一案件である】

>>257-258

 追撃にかかるロイとソーマタージは殺傷力を十二分に蓄えた一撃を。
 カミイズミが作り出した貴重な数瞬を十全に活かすのみであった。

【続いて飛び込んだソーマタージの一撃必殺の居合いが、オーガスケイブンの一体。
 その胸骨からアバラ、脊椎、心臓を寸断!!完璧に即死に至らしめる一撃である!!】

 同時に飛び込んだロイの縮地によるランスチャージがオーガスケイブンの腹を貫通。混ざりモノゆえかオーガほどではなし。
 が、それでも内臓組織を抉っても生きられる生命力を有す。これでは足りぬ!が、

【瞬間、体内爆裂!体内で猛爆を起こされ、穴という穴から血と内臓片を爆裂させたオーガスケイブンは即死!】

>>256-258

「ふごッ!!」

 護衛オーガ(ブッチャー)が柱の如きメイスを横に構え、生き残りの3体(うち一体は瀕死)に立ちはだかり、

「ここはぜってえとおさねえど!オメら、キメちまえど!!」

 万一の隙を与える攻撃には転じず、しかし絶対の壁として越境者達を支援。

「GAAAAAAAAAAAAA!!」
「UUUOOOOOOOOO!!」

 進退窮まったか、2体のオーガスケイブンが猛烈な勢いでチョッパを振りかざし、三人に迫る。そして、

「uuuuuugGGGGG:」

 カミイズミに斬られ瀕死の一体は胸の前で歪み≠集め始めた。
 周囲の魔力が急速に穢れてゆき、徐々に空間に対して圧縮してゆく。

【瀕死のオーガスケイブンは魔力の内的爆縮による、自爆を決行せんとしている!!】
261 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/20(日) 01:11:48.59 ID:ypPDlJ3bo
>>259

「相変わらず。やっぱり狂人」

 聞くだけ無駄な口上と断じ、それ以上は聞かないことにする。
 何しろ、神のお告げとやらで、組織から脱走したような男である。狂人といわずして何という。

【回転し、スケイブンを事も無げに切り裂くツェルニク…自称、神から与えられた何とやらであるが、
 胡乱な口上は兎も角、挽肉製造機(ミートグラインダー)としてはとかく優秀な性能!!】

 そして、死体が撒き散らされればされるほど、その力を等比較級的に高めていくのがエーカー式。
 そう、エーカーの本質はアウトキャストとなっても変わっていない。死を力とし、死にて制圧し、死を量産する。
 死の調和崩壊こそが本領であり本質なのだ。

「コープス――」

 死体が次々に歪み、絞られ、それぞれが内臓と肉片を付着させた一本の槍となる。
 それはリーフが量産した多数の死によって、大量の死の槍として顕現した。

「――ランス」

 ゆえに弾雨の如く、生き残りのスケイブンに殺到した。
 その威力たるや、電磁加速砲(レールガン)に匹敵するほどであり、
 それが流星雨の如くとなれば、スケイブンに生き残る術は無し。

【他の護衛冒険者も最早、アウトキャストに属する者と離反した者の織り成す死の二重奏を呆然と見やる他なかった】
【数分後、大量に存在したスケイブンは大量の死体か、大地に突き立つ骨槍となって、その存在は現世より抹消されたのだ】


「――腕は落ちていない。やっぱり厄介。自殺してほしい」

 マフラーで口元を隠しながら、リーフに実に心温まる労いを踊る人形は告げるのである。
262 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/20(日) 01:14:07.82 ID:eqzSlwHc0
>>260
「イエスッ!クソッタレ!」
【反動で麻痺したかの様に一瞬固まる身体。転がって受け身を取り、オーガスケイブンの血に塗れた貌で吼える】
【残り三体。その内の一体が何らかの構え!放置しておくのは厄い!】

「腐れ爆弾をブチ殺せ!」
【ロイとカミイズミ、血走った眼で両名に怒鳴ると、逆手に持った刀を腹部へ突き立てる!】

【背中まで貫通したところで引き抜かれる、血に染まった刃。溢れる血が刀全体を白く濡らしていき、やがて変化が訪れる】
【刀に張り付いた白い血は刀身の、掌の電力を受けてその形を禍々しく、凶悪に変えていく!】
【白い血は鋸刃めいた刀身を形作り、今や元の二倍以上の刃渡りと化して鮮血を求める!】
「此方は直ぐに終わらせてやる…!」


「イィィヤァァァーーーッ!!」
【壮絶な叫びと共に形成され、肩に担がれる巨大な白刃!チョッパ待つ二体のオーガスケイブンを返り討ちにせんと、サイボーグの怪力で横薙ぎに荒々しく振るわれる!】
263 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/20(日) 01:19:36.39 ID:vD7zUA/v0
>>260
「混ざりもののオーガ未満がいい気になるなよ!!」
きっと他の者が自爆個体に対処してくれるはず

ならば自分はチョッパを振るう個体を相手にしよう

「気張れよ太っ腹!! 正念場だ!!」
ブッチャーに叫びながらキメラスケイブンと相対する
スケイブンの腹を貫通させてしまったハルバートは容易に抜くこと叶わず

なので諦め手を離し スクラマサクスを左手に サーベルを右手に
チョッパを振るうタイミングに合わせて踏み込み潜り込まんとし

スクラマサクスて手の腱を断ち切らんとしながらサーベルを突き出し 脇から肋骨を避けて心臓を抉らんとする二連撃を放つ
264 :カミイズミ ◆Ej7mfs3xVw [sage saga]:2017/08/20(日) 01:23:51.19 ID:YZsT1AKAo
>>260
頸を断つまでには至らずしかし、目的は達した。
この一撃で我々が此処に来たことを、貴様らを殺す者達が此処に居ると言う事実を知らしめる。
勝利は約束された物だと思っただろう。栄光は我らに在りと驕っただろう。しかし、それらは全て虚構、夢、泡沫。
今此処に来たる者らが、貴様らに引導を渡す者と知れ。

骨で止まった刃を即座に引き抜き、頸部より離脱する。
続くロイとソーマタージの攻撃により別個の獣が即死。残る敵は二体。

「人の言葉も解さないか……」

獣らの粗末な叫びを聞き、舌打ちをしつつ口走る。
床を着地し、やや後方へと滑りつつ速度を殺す。その時既に彼の手には人の背丈を遥かに超す大太刀が握られていた。
極端に低く、体が床と水平に近い状態になる構え。刀を後方に構え、柄に手を添える。
―――――抜刀、それも完璧な体勢からの一撃

「喧しい!」
「喋れねぇなら黙って死ね! 喋れんのなら、嘆いて死ね!!」

怒号と共に疾駆、大太刀の妖しく光る白銀の刃が鞘走る。彼の全身を包むのは濃霧の如き霊気。
そして刹那の間、霊気が刃に収束し蒼雷の如き様相を呈す。迸る霊気は増幅し、立ち並ぶ獣らを屠らんと吠え立てる。

―――――閃光

大太刀を振り抜くと共に爆発的な霊気の斬撃を獣らに向けて放つ。
最期の反撃を許す暇も与えない。今、此処で、完膚無きまでに殲滅する。
265 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/20(日) 01:28:07.43 ID:0ev5EoCho
>>261
彼女からの心のこもった一言を受け、リーフは恭しく一礼をしてみせる。

「そのお気遣い、ありがたく頂戴いたします」

そのまま足元に転がる肉塊を一瞥する。スケイブンの死体はどれも損傷が激しい。
死霊術により死体から情報を引き出し、彼らの雇い主に繋がる手掛かりを得ることは難しそうだ。
ともかく、これで周囲の雑音は消えた。後は館を残すのみだろう。

「貴女はどうされるのです? 向こうには、まだ残りがいるようですが」

彼女へ背を向け、館へ歩を進めながらそう問いかける。
返事は期待していない。敵対こそしないものの、友好的な"お話"をする意味は双方に無いだろう。

「ああ――貴女に、神のご加護があらんことを」
266 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/20(日) 01:48:25.32 ID:ypPDlJ3bo
>>262

≪新能力観測…人口血液と電磁によるオーバーエッジ。血液中のナノマシンが関与の可能性。データベースに格納。要解析≫

 ソーマタージに憑いた蟲の観測の中、振るわれたオーバーエッジ。
 膂力と共に降りぬかれたソレは、一体目のオーガスケイブンを寸断!!鋸めいた刀身は高周波ブレードの特性、
 刀身硬化と、接触対象の結合分断により、その威力を高めていたのだ!!

【が、一体目に深く斬り込んだ剣の軌道は二体目に対してはやや浅く、皮膚を切断するに留まる】

「ガアアアアアッ!!」

 そのまま反撃にとソーマタージの脳天にチョッパを叩き込まんとしたが――

>>263

 そのチョッパを持つ手の腱がロイにより寸断され、チョッパは地面に取り落とされる。
 そして、心臓に伸びるサーベル。スブリと刺さる。手ごたえあり。
 生命力ゆえ、即死には至らぬだろうが。数秒後には死ぬ。後は、その数秒間、自爆スケイブンへの壁となることが懸念されたが――

>>264

 ある意味で、ここで歪みの力をオーガスケイブンが用いたのは悪手でもあった。
 ≪歪み(ワープ)≫は文字通り世界を歪める力。それが満ちたとき、世界に齎されるは終焉の刻(エンドタイムズ)。
 ディーモンが跳梁跋扈し、世界を喰らいつくす魔の餐宴である。

【その欠片、その一端をよりにもよって、転生者の前で用いようとしたのだ】

 有り様が力を生むならば、正に悪手であった。抑止が働いても不思議ではなし。
 激昂と共に放たれた霊力の渦は、死したスケイブン、死に掛けたスケイブン、歪みを収斂させんとしたスケイブン全てを巻きこんで飲み込み、

【残されるは下半身以外を丸々失った肉の残骸が三体。不思議なことに剣の向こう側の護衛オーガは傷一つ無かった】

「ふご?やったのが???」

 勇猛勇敢なブッチャーもやや困惑げに脚だけを残して消滅したオーガスケイブンを見て、そのまま脚をひろってボリボリ齧り始めた。

 −−−−−−−−−−

【全員対象】

 会談室の水際で敵を阻止したロイ、ソーマタージ、カミイズミは次なる敵がいるであろう外界に出る事になるが、
 そこにあったのは百を越すスケイブンの死体と骨槍の山であった。戦場の様相は死霊術の気配がした。

【死霊術が用いられたのは明白。風光明媚な庭園の草花が一切の生命力をなくしている。
 魔力汚染だ。適切な処置なくば、向こう数年、草木の生えぬ死の大地となりかねぬ】

 それを目の前のヘラヘラとした男(リーフ)ガ行ったのか、それ以外か勘繰るのかそれぞれの判断次第だ。
 ただ、ソーマタージの脳裏には、あの時見た、暗い瞳が過ぎることになったであろうが。

【とにもかくにも依頼達成である。そして、会談の結果は…文字通り只では転ばないという逞しさの体現であった】

 ふいごのカラクはこの事件を、オーガと共に蠢動する不逞の輩の陰謀を退けた名誉ある戦い≠ニ喧伝。
 冒険者の影働きを称えつつもそれは大きく報じられることなく、オーガとの共闘が話題の全面を飾った。
 融和派はそれにより、疑心暗鬼の闇に抗い、講和の道は引き続き続けられることとなる。

 なお、越境者達に憑いていた蟲は、戦闘直後に気付かれて斬られるなりされるか、
 スクラップヤードに戻る直前のゲート移動に耐えられず消滅するなりしたようだ。

【カノッサ機関はこの会談の成功に、引き続き消極的に融和派をサポートする方針を続けるようだ】
【また、レアマテリアルの安定的供給はカノッサのみならず――アウトキャストも今しばらくは必要でありそれゆえの利害一致だったようだ】

//おちまい
267 :イベント;オーガ和平会談 [saga]:2017/08/20(日) 01:55:09.04 ID:ypPDlJ3bo
【???】

「データ収集完了。任務達成」

 いつの間にか姿を消していた踊る人形は、報告を終えて電源を切った。
 任務達成…アウトキャストは今後も金属の王国からのレアマテリアル供給ルートは維持。

【カノッサ機関と異なり、組織規模が大きくない以上、戦乱を起こすメリットは全く無かった】

「………」

 エーカー式死霊術も実戦の中で鍛え上げられている。強いていうなら脱走者の始末をする状況が欲しかったが無理は言うまい。

「………」

 そして、その輪郭は闇に溶けて消える。アウトキャストの戦力伸張は留まる事を知らず。

//断章おちまい
268 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/20(日) 22:20:39.47 ID:0ev5EoCho
ある日、越境者らはある世界で偶然顔を合わせ、同時にゲートを通った。
そして全員が同じ世界へ降り立った。のだが――

『なっ、なんだこいつら、急に現れやがった!』
『幽霊の類か? 畜生!』

次に越境者らが目を開けた先に広がっていたのは、一面の海、海、海。
そして自分たちの立っている場所は、3本マストの巨大な船の中。
船の乗組員であろう男たちは、突如として現れた自分たちに驚いているようだ。
警戒しつつ、いつでも攻撃にかかれるように構えている。

さて、彼らにどう対応すべきか?
269 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [age]:2017/08/20(日) 22:28:51.99 ID:+jhxTfja0
>>268
「……むむぅ、割と色々ありますってんですけどぉ……」

幽霊扱いは心外だ、と苦笑するニア
浅黒い肌と真紅の瞳、肩までのアッシュグレイの短髪は潮風に揺れる

「えーっとぉ……」
「……ふかぁい事情でここへやって来たってやつってんですよぉ、海の神様の使い的なっ?」

視線を泳がせながら一同へ
取り敢えず敵意がないアピール重点であった
270 :ひいらぎ [sage]:2017/08/20(日) 22:36:13.71 ID:F+XoBAQDO
>>268
…あー…わしらは決して怪しいものではなくてじゃな…その…

【見た目10歳前後に見えそうな少女が今にも攻撃してきそうな船か何かの乗組員らしき達に向かって説明をしようとする】

【偶然他の越境者と顔を合わせて同時にゲートをくぐったは良いがたまたま越境直後の状況を見られてしまい、船か何かの乗組員に怪しまれてしまう】

【彼らからみたらきっと「何もないところから突然あらわれた」ように見えたのであろう、怪訝そうな眼差しを少女達に向ける】

…めんどーじゃから全員闇魔法()でさつがいしても良いか後輩殿…???

【そういい、ホルスター内の拳銃に手をかける】
271 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/20(日) 22:38:48.36 ID:ypPDlJ3bo

【越境】

「あいだぁ!」

 ぼてくりちん☆とゲートを越えて床にべちょくりと倒れ込むはα-12。
 超時空越境越えとんちき娘である!!

(げげ!?目撃者多数デス!ここは怪しくないアッポウを!!)

【(>>269)同時越境したニアを横目で見る。なんたるヘタクソ極まる言い訳か!!ここはフォローせねばなるまい!!】

「α-12はクセモノではないデス!そう、何か色んな事情があって出現したデス!」

 シュゴーっとガスマスク着用&うみんちゅと描いたTシャツという胡乱極まるカッコウ+言い訳!!
 どう見ても不審者です。本当にありがとうございました。

【ナムアミダブツ!】
272 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/20(日) 22:47:51.96 ID:0ev5EoCho
>>269
『海の神の使い、だぁ……?』

乗組員たちはそれぞれお互いに顔を見合わせる。

『――そんなら遠慮することはねえ、ここで殺しちまえッ!』

そして、息を合わせたかのように一斉に剣を引き抜き、越境者らを取り囲んだ!

>>270
「いっ、いやあ、ここは友好的に行きましょうよお……」

拳銃にかけられた手を制しながら、そばに立つプリシラが慌てた様子で声をかける。

「ここは船、数も地形への理解も向こうのほうが圧倒的優位ですっ。ここはおとなしく話し合いの方向で場を収めましょう……!」

>>271
『何だあの女はッ……やっぱり神の使いなんじゃねえか……?』

α-12の見慣れない装備にいっそうどよめく乗組員たち。
彼らの警戒心は徐々に敵対心へと変わっていき、遂にその剣が振るわれ――

>>全員
『おい、ちょいと待てよ、おめえら』

船の上段、扉の向こうから一人の男が現れ、全員を睥睨しながら声をかける。
すると、今までざわめいていた乗組員たちの声が、水を打ったように静まり返った。

『そいつらはまあ、俺らの敵じゃねえ。多分な』
『でも船長ッ、こいつら――』
『とりあえず黙っとけ、なあ』

と、船長と呼ばれた男は反論しかけた男の肩をポンと叩く。
……先程まで上にいたはずの船長が、瞬き一つの間に距離を詰めたのか。

【いかな動体視力が優れた者でも、彼の動きを捉えることはできなかった。さながら瞬間移動のごとく】

『……一応確認だけどよ、おめえさんらは俺らとやりあうつもりはないんだよな?』

船長は越境者らをじとりと睨んでいる。
殺気立つ男たちを諌めたとはいえ、彼自身もいまだ越境者らを警戒しているらしい。
273 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/08/20(日) 22:54:18.28 ID:+jhxTfja0
>>270-272
「うぅんっ……」

同時にやって来た越境仲間をチラリ
これは色々と無理そうだ、色々と

「……っと、結局こうなるってんですかっ……」

周囲に走る剣呑の気配、それから導火線に火が着いた
ニアは腰に帯びた西洋剣……月光を引き抜き構える
いざ戦闘、とその矢先

「……」
「えぇっ、もちろんってんですよっ」

『船長』の登場に依って空気が一変
刀身は引き抜かれたままではあるが構えは解いて、その言葉に頷いて返す
274 :ひいらぎ [sage]:2017/08/20(日) 23:01:43.83 ID:F+XoBAQDO
>>272
むぅ…そうか………

【拳銃を引き抜こうとした手をプリシラ氏におさえられしぶしぶながら拳銃から手をはなす】

…しかし…なんか連中は殺【や】る気まんまんみたいじゃぞ…先にこられたら少なくともわしの技量ではまずいので先手を…!!?

【いいかけたその時、殺気立った乗組員達を制する声が周囲に響く】

【声の方を見ると何やら乗組員達の長、つまり船長らしき人物がこちらを見ていた】

【乗組員達はまだ少し納得いかない様子だったがそれをなだめる船長らしき人物はいつのまにか下まで移動していた】

【他の越境者達はどうだっかは分からないが少なくとも少女ではその動きは捉える事は出来なかった】

【何かの技術なのかあるいは魔術の類いの物かは少女には分からないが「ただ者ではないのは確か」だ】

…あぁ、少なくともわしは攻撃されなければ手を出す気は毛頭ない…

【争わない方が得と判断した少女は、船長らしき人物に向かいそういう】
275 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/20(日) 23:09:01.23 ID:ypPDlJ3bo
>>272

「ふぁっきんめーんデス!お腹が空いてイライラしているならタコタコ=サンのタコ足でも――」

 何かナチュラルにニア(の能力)を食用として売り飛ばそうとしながらも、
 どうにか話の通じる上役登場でとりま今すぐの荒事は避けられそうである。
 これも日頃の行いがいいからであろうとα-12は確信した。

【しかも何か素早いときた。ここは取り入っておいて損はありますまい!】

「えっへっへー戦り合うなんてトンデモはっぷんデスデスよ」

 揉み手を作りながら、どうにか警戒を解きほぐす口上を模索。
 C.T.S.S.トルーパーたるもの交渉事もお手のものなのだ!

「(>>273)こちらはタコタコ=サン。海の神様云々な口上は忘れて欲しいデス。
 実は…聞くも涙、語るも涙。タコの食べすぎでメガロ妄想に駆られたちょっとお脳がカワイソーな人なのデス!」

 何か海の云々が敵意キーワードになっていると踏んで完璧なフォローを入れる!!!
 これで完璧とニアに向けてバチコーン☆とウィンク。

「(>>274)こっちのちみっこは、まあちみっこデス。実は酒、女に目がないヤンキーデス。
 今度、アイパーはリーゼントでキメる予定デス。無害…とはいかないデスが、おちょくると結構タノシーデス」

 何か血の気の多そうな反応もヤンキーならば仕方なし(海の男に通じるか不明)と納得してもらえるよう誘導!
 これで完璧とひいらぎに向けてバチコーン☆とウィンク。

「(>>275)んで、こっちのちみっこは、その舎弟デス。ドラ○もんでいうところのス○夫デス」

 めんどくなってきたのか、紹介がテキトーになってきたぞ!何たる持久力のなさか!

「んで、この女子力満点のα-12を揃えて、超時空お笑い一座の面々というワケです。
 超時空なお笑い一座なので、虚空から出現するのもマジックの一種デス。やりあうなんてトンデモないデス」

 ものすげー胡乱な戯言をほざきまくって、とりあえず敵意のなさをアッピルだ!!!
276 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/20(日) 23:20:56.15 ID:0ev5EoCho
>>273-274
『おうおう、話の分かる嬢ちゃん達で助かるぜ』

ニアやひいらぎの返答に、船長はシワだらけの厳しい面構えを少しだけ綻ばせる。

『なにせこんな船の中にカンヅメだ。見てるだけでも可愛げがあっていいもんだ、ハハハ!』

>>275
α-12の怒涛のトンチキ紹介に、さしもの船長も呆気にとられたのか、目を丸くして一同を見渡す。
かと思えば、突然堰を切ったように笑いだした。

『ハ――ハハ、ハハハハハ! こいつぁ面白え! 気に入ったぜ嬢ちゃん達。付いてきな!』

船長は笑いながら、一行を船長室へ案内する。どうやら、それなりにはもてなしてくれるらしい。

>>全員
全員を席につけ、缶詰を配ると、船長は滔々と語り始めた。
この世界におけるこの惑星は、ただ一面が海に覆われているらしい。
陸地は数えるほどの島が数個。そのどれもが大陸とも呼べない、小さな島々だという。

『俺たちだって島に定住してえさ。ただな、小せえ島にどれだけの人間が住めると思う?』

住民となれる人間の数は決まっている。そして条件も。
農業に理解のある者、畜産を学んだ者、浄水技術に通じた者――

『海で暮らすことしか知らねえ俺らが、今更島に迎え入れてもらえるわけでもねえ。
 かといって自給自足が出来るようなでけえ船を作れる奴はごく少数だ。俺らの居場所は船にしかねえのさ』

そこまで言い切ると、船長は瓶の酒を一息で煽った。

『ま、こんな"世界"に来たのが運の尽きってこった。おとなしく――』
『船長! 「ヤツら」が来ましたッ!』

突然船長室の扉が勢い良く開け放たれ、焦った様子の乗組員が大声でそう報告する。

『丁度いい。おめえさんら、ちったあ腕に覚えがあるだろ? 手伝ってくれたらよ、ちょいと酒でも分けてやるぜ』

机の上の銃を持ち上げながら、船長は一行を外へ出るように促す。

船長室の外、船の上には乗組員たちが何者かを相手に剣を振るっている。
その相手は――イカ、あるいはタコのような触手を体中から伸ばした、人型の生物だ。
体表が粘液にまみれていて、とてもグロテスクな容姿である。
謎の海洋生物(?)たちは乗組員へ攻撃を仕掛け、首を絞めあげたり、海へ突き落としたりとやりたい放題だ。

『船だけ傷つけねえように頼むぜ!』

そう言い残し、船長も戦場の最中へ飛び込んでいく。
海洋生物たちは乗組員を集中的に攻撃している。船長室から出てきたばかりの越境者たちには目もくれていない。
――つまり、先制攻撃のチャンスである。

【確定描写OKです】
277 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/08/20(日) 23:28:24.79 ID:+jhxTfja0
>>275
「あ、αのディープメイカーだって似たようなモノじゃないですかってんですよぉっ!」

海の神様云々は流石にないなと自認したのか、反論の言葉はややたどたどしい

>>276
「ふむふむっ……?」
「……むむっ? 何か来たってんですかっ?」

缶詰を頂きながら唸るニア
様々な世界があるのだから成る程、そういった場所があったとしても不思議ではない
さてそれならば此方からも幾つか質問を、と思った矢先に鉄火場の到来
船長に続き急ぎ外へ、磯の香りが鼻を刺激する

「な、なんだってんですかあれぇっ……」
「……メイカーは使わない方がいいってんですかねぇっ……」

敵と誤認され兼ねない、と自身の異能力『タイドメイカー』の触腕の使用を躊躇った
手近な場所で船員に襲い掛かる触手生物に駆け寄り、頭部、胸部、そして太腿に向けて西洋剣での三連刺突!
278 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/20(日) 23:35:40.96 ID:ypPDlJ3bo
>>276

 α-12の完璧なるグッジョブにより窮地を脱した越境者達であった!(欺瞞?

 −−−−−−−−−

【それからどうした】

「ふむふむ。かんっぺきにウォーターワ−ルドって感じデス」

 水没世界となるならば、確かに陸地に住まうのが、所謂選ばれし階級に限定され、
 多くの者はこのような流浪の船乗りとならざるを得ないのは道理。

「船を繋げた水上都市めいたところもあったりしそうデス…んっ?」

 ここで何やら船にとって都合の悪い襲撃の知らせである。
 そして、やはりというべきか戦力として数えられている模様。まあ、大立ち回り寸前まで至ったのだ。
 そこでさして動揺せずにニアもひいらぎも応戦しようとしたところから気取られても仕方あるまい。

 −−−−−−−−−−

【出てきたマモノ?を確認したときに出てきた第一声は――】

「(>>277)ご親戚デスか?」

 自分の出自を思いっきり棚にあげておちょくっている!

「まあ、メイカー系は何か誤解されそデスね。造形共通的に考えて。よいしょっと!」

 甲版に転がっていたデッキブラシを手にとって――

「アチョー!α-12ホームラン!!デス!!」

 バチコーン☆と、船員を襲っていたタコ星人にナイススイング!!
 遙か彼方へと吹っ飛ばされてお星様になった!ナムサン!ナムアミダブツ!!
279 :ひいらぎ [sage]:2017/08/20(日) 23:39:39.34 ID:F+XoBAQDO
>>275
…………………………………………完璧なふぉろー(?)ありがとうトンチキ娘殿………後でお礼()したいのでちょっと人気のないところで話そうか……………………

【ひきつった顔でトンチキ娘氏に向かい小声でいう】
>>276
【どうやら少女達に敵意がない事が分かったらしく部屋まで案内される】

【椅子に腰かけた少女の前に缶詰めらしき物が運ばれる】

…かたじけない船長殿、ありがたくいただく…

【話を聞きつつ缶詰めを食べようとしたその時、部屋のドアが勢い良くあけられ、乗組員らしき者が慌てた様子で入ってくる】

【少女には事情は良く分からないがどうやら乗組員達と敵対する何かが船に乗り込んで来たらしい】

【一応それなりにもてなして貰った礼(+おちゃけ云々の話)として敵の殲滅に手を貸す事にした】

【飛び出して行くと何やらタコかイカみたいなやつが乗組員達を締め上げたりしていた】
…まぁとりあえずこれでやってみるか…の!!!

【そういい、両手に持った拳銃を能力使用で乱射する】

【少女の技量でもきっと乗組員達にあてる事を避けて敵のみを攻撃するのは可能であると思われる】
280 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/20(日) 23:54:39.46 ID:0ev5EoCho
>>277
ニアの突然の奇襲に、海洋生物は対応ができない。
剣で突かれた三点から、青い液体(おそらくは血液だろう)が勢い良く噴出し、相手は苦悶の悲鳴を上げながら倒れ込んだ!

『あ、ありがとうよ、お嬢ちゃん』

先程まで海洋生物と戦っていた乗組員がニアに礼を言うが、なんとなく狼狽えている様子だ。
彼女の手腕に驚いたのか、あるいは女性と会話をする機会がないからなのか。
その一番の要因は――

『あのよ……さっきはバケモン扱いして悪かったな』

という気まずさがあったためのようだ。

>>278
海洋生物はその粘液を振りまきながら、見果てぬ空へと飛んでいった。
乗組員も思わずつられて空を見上げる。

『すげえなあ、そりゃあただのデッキブラシのはずなのによお』

と、自身の持つ剣とデッキブラシとを見比べながら、彼はどこかおかしそうに笑うのだった。

>>279
ひいらぎの放った銃弾は、波に揺れる船の上でもなお的確に海洋生物たちを射抜いていく。
剣で応戦していた乗組員たちはただただ呆気に取られ――

『おいお嬢ちゃん! それどうやってんだッ?』
『滅茶苦茶上手いじゃねえか、俺にも教えてくれよ!』

と、次の瞬間にはひいらぎの元に詰めかけ、誰もが喜々としてひいらぎに銃の教えを請うのだった。

「わーっ、皆さんストップ、ストップですよーっ!」

プリシラの制止ももはや意味をなしていない。

>>全員
乗組員と同じ数ほどいた海洋生物たちは、越境者らの大立ち回りであっという間にその数を減らしていき、
最終的には自主的に海へと飛び込んでいった。どうやら、撤退を考えるだけの知性はあったらしい。

『いやいや、助かった助かった。これほど強いとは思ってなかったぜ!』

海洋生物の青い体液で髭を汚した船長が、頭を掻きながら越境者らの元へ戻ってきた。

『こっちの被害はゼロだ。こいつぁ、酒をやるだけじゃあ礼がしきれねえなぁ』



その後、暫く乗組員らと談笑をしながら、船は大海原を進んでいく。
越境者らはそろそろゲートのことを考え始める頃合いかもしれない。
と、船の正面方向に小さな島が見えてきた。

『あー、ありゃ駄目だ』

船員の一人がそう呟く。近づいて見れば、今にも海に沈みそうな、島とさえ呼べない小さな陸地だ。
備蓄の補充の機会はまた今度かと残念そうな声が所々で上がる。
しかし船長は、

『いや、小舟を下ろしてくれ。ちょいとあそこに用があるんでな』

と船員に声をかけ、越境者らに小舟に乗り込むよう声をかけてきた。
船長の狙いは何なのか。口減らしのために、越境者たちをあの島へ置き去りにするつもりなのかもしれない。

「どどどどうしましょう……乗ったほうがいいんでしょうか……」

と、プリシラも気弱な態度だ。
281 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/20(日) 23:59:18.30 ID:ypPDlJ3bo
>>280

「オゲーッ!!!!」

 船に揺られて揺られて、すっかりゲロインになっていたα-12は、
 プリシラの言葉に対して、

「ゆ、ゆれない床があるなら、もう置き去りでもいっこーにかまわん!デス…うっぷ」

 ダメダコリャ!!
282 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/08/21(月) 00:03:32.06 ID:BFRzQ0CB0
>>278-280
「……ふぅむっ……?」

α-12、ひいらぎ、プリシラ達の活躍により数を減らしてゆく一方の触手生物
その趨勢が決着に極めて傾いた頃、刺し貫いた触手生物の亡骸を検分してみる
青い血、ヒトに似た体、触手
色々と混沌めいているが、既知の生物の要素から逸脱し過ぎているという訳でもなかった
取り敢えず血と細胞の一部をジップロックに保存してみる

「……んえっ?」
「あ、あぁっ、いえいえ大丈夫ってんですよぉっそんなぁ」

そして船員からの謝罪にはケラケラと笑って応じた
まぁぶっちゃけ慣れたモノなのだ、実際異能を使用すればバケモノ間違い無しなのだから

そんでもって?

「はぁいっ、乗ります乗りますっ」

容易に答えるニア
最悪放置されたとしても自身の触腕を食べれば数週間は持つ
味は絶望的に不味いがまぁ、そういう意味ではニアは兵糧攻めには強いのである
283 :ひいらぎ [sage]:2017/08/21(月) 00:14:42.69 ID:IvyFzfrDO
>>280
【少女の放った銃弾は無事謎の生物達に命中、他の越境者達も次々と謎の生物達を倒して行き次々と海に飛び込むなりして数を減らしていく】
…ほむ、どうやら無事に敵を退けたみたいじゃn…って、うわ!!!!?

【自身に殺到する男達(?)に多少驚いた少女であるが】

…まぁ、実はここだけの話だがわしは実は闇のまほーしょーじょ()でなこれは闇魔法()の一種で…

【ここぞとばかりに自分設定()を語り出す少女】

【きっとプリシラ氏か誰かがいい加減なところで切り上げたはずである】

【さて船長らしき者からおちゃけやら何やらを振る舞われ気分を良くする少女】

【突然船長らしき者から小舟に乗るよう指示されたが、まぁ自分の身に生命に関わるような危機がふりかかるような事はないだろうと判断し】

…了解じゃ船長殿
【そのまま乗り込む】
284 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/21(月) 00:19:30.40 ID:3UwjVw32o
>>281
「ウッウワーッ! ここで出しちゃ駄目ですよ!?」

プリシラは青い顔のα-12の背中を擦って、身体を支えながら一緒に小舟へ乗り込んだ。

「もう少しですからねー、どうどう……」

>>282
『そいつが「神の使い」だよ』

戦闘も落ち着いた頃。死骸を検分しているニアの後ろから、船員の一人が声をかける。

『島の人間は襲わず、船に乗ってる俺達だけを殺そうとしてくるんだ。全くクソッタレな連中だぜ』

死骸の要素をよくよく調べてみれば、そこには人間の細胞と、海洋生物の細胞が混ざっていることが分かるだろう。
これが神という高次元的存在の作った魔物なのか、それを知るのはこの世界の神だけだろう。

>>283
『おうおう、話が早くて助かるぜ』

船長はひいらぎの肩を叩いて笑いかける。

『ちびっこいのにしっかりしてらぁ。酒の飲み過ぎには気を付けたほうがいいだろうけどな。ハハハ!』


>>全員
一行を乗せた小舟が陸地へ着くと、船長は懐から取り出した懐中時計を見ながら呟く。

『この世界にはな、不定期に開くゲートの他に、定期的にゲートが開く場所がある。ここもその一つだ』

と、何故か越境行為を知っているかのような口調だ。
言うが早いか、一行の目の前には白い光の渦――ゲートが現れた。

『ほれほれ、さっさと入らねえと閉じちまうぞ! それとも、まだこんなしみったれた世界にいたいか?』

船長はニヤニヤと笑いながら、一行をゲートへ無理矢理に押し込む。
越境者らが異論を挟む余地はなかった。彼女たちの身体はたちまちゲートの中へ吸い込まれていく。

『んじゃあな。"俺の分まで"旅してくれよ!』

ゲートの中で視界がホワイトアウトする直前、船長のそんな言葉が聞こえた――

//ここで〆させていただきます。ありがとうございました!
285 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/21(月) 00:21:13.09 ID:Xe/fGB1Lo
>>284

「うぷっ…なぞなぞが残ったデス」

 ポーンとゲートに放り込まれてこの海塗れの世界とオサラバなα-12であったとさ。

//おつおつーんノシ
286 :ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ [saga]:2017/08/21(月) 00:31:12.78 ID:BFRzQ0CB0
>>283-286
「……私は乗り物酔いとかないってんですけどぉ……」

基本的には似たり寄ったりな(てかほぼ同じ)遺伝子構造のニアとアラズァヘッドシリーズ
まぁ分岐の過程で何やら違った所も多々出てくるのであろう
ゲロインしているα-12に苦笑しつつ、プリシラと並んでその背を摩るのであった

「……うーんっ……」

因みに採取した細胞なんかの成分を詳細に知るのは後日である
少なくとも今の段階でニアにその知識は無いし、設備もないのだから

「えっ?」
「ふぅむっ、分かりましたってんですっ……」
「……またいつか、船に遊びに来ますってんですねぇっ」

ゲートの光に包まれ行く中、ニアは、この不確定な事柄と謎の多い越境現象についてひとつの、確信を持って言える体感をひとつ想起していた
『越境者同士は惹かれ合う』
多分、またこの世界の扉が開かれたとしたらその時は、きっと

潮風は遠く、海猫の鳴く声すらもう届かない

//ありがとうでした、お疲れ様でするっ
287 :ひいらぎ [sage]:2017/08/21(月) 00:32:13.39 ID:IvyFzfrDO
>>284
…わしは生粋のアルちゅu…もとい、飲兵衛なのでな何度二日酔いになろうがk察に保護されようが飲むのは辞めぬ…わしが飲まなくなったらそれは氏ぬ時じゃ…

【何か言ってる事はアレだが要はただの重度のアル中である】

【小舟に乗り暫く進んで島らしきところにつくと船長らしき人物から意味深長な発言が飛び出す】

!!!?
な、何故船長殿がそれをしっt

【いうよりも早く少女達は輝くゲートらしきところに押し込まれてしまう】

………………色々ありがとう、船長殿 ご恩は一生忘れませぬ………

【船長らしき人物が最後に言った言葉が少女の耳に届いたかどうかは不明だがお礼の言葉をぽつりと呟く少女なのであった…】

/おつおつにしてあげますじゃ!
288 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/21(月) 23:00:35.84 ID:Xe/fGB1Lo
【より欲望を満たす生き方を追求する】

 これは一定の文化を有する知性体であれば、例外なくそう振舞う。
 そのようにイムカ・グリムナーは考える。もちろん、欲望の発露の仕方は様々だ。

【芸術であったり、忠誠であったり、あるいは戦争であったり、それこそ慈愛すらも欲求に含めるのは容易だ】

 まあ、そのように高尚を気取ったところで、
 欲望の発露の仕方は存外に現実的なところに落ち着くのも珍しくはない。

【欲望を最も簡潔に体現できる手段。すなわちマネーである】

 −−−−−−−−−−−
 −−−−−−−
 −−−

【スプロール】

 ニンゲンの欲望が最も開放された世界というならばこの世界こそが正に近未来のソドムそのものである。
 国家は解体され、暗黒メガコーポが支配する世界において、格差社会は極まり、
 富める者(カチグミ)は際限なく富んでゆき、そうでない者(マケグミ)は奪われている自覚も希薄なまま消耗していく。

【言うなればカチグミに取り入る才覚ある者にとっては、中々に都合の良い世界であることも言えた】

「とは言っても、中々慣れんがな」

 ブラックとワインレッドの色調映えるステージドレスに身を包み、
 現在、その白い指先から情感豊かなピアノの音曲を昇らせているのはイムカ・グリムナー。
 銀河帝国上級政治将校であり、スプロールにおいてはデッカー(刑事)権限付与者であり、
 今は、このカネモチ・パーティーの中に潜入中である。

【ピアニストとしては一流である。ゆえにこのような場にもぐりこめる仮の身分の用意もあった。
 ラヴィニス・ヴァール。スプロールにて新進気鋭のピアニストだ。この欲望の世界でアーティストは希少な階級だ】

 食べきれぬほどの豪奢な食事。カネモチの余裕という薄皮で欲望を包んだ紳士淑女達が社交をつなぐ。
 そういう場である。そして、こういう場でコネクションを繋げる手管を有する者がカネモチ階級にもぐりこみ、
 貧困や惨めさなどとは縁がないゴージャス極まる生活を手中に収めるのだ。

【さてさて、舞台は出来上がっている。このスプロールにあって異能を持っているだけ≠ナは裕福さと直結しない。
 そして、このような場こそを自由自在に泳げる人種もまた存在するのも確かだ】
289 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/21(月) 23:26:02.74 ID:5+KbTUrx0
>>288
それは正しく欲望を泳ぐ魚、と言える存在だろう。
生物であれば持たざるを得ない欲望―――性欲。それを喰らって生きる"サキュバス"とくれば。

一歩、その身を踏み出せば。靡く碧色の髪、純白のドレスが甘美な芳香を振る舞い
二歩、その身を踏み出せば。揺れる肢体が視線を釘付けにし
三歩、その身を踏み出せば。ふと触れた体から"心"が奪われる

欲望と共に人が詰められ蠢くパーティー会場で、体と体が触れてしまうなどよくある話。
しかしその対象が魔女――――リリウム・アトラであるのなら。ただ重なっただけの指先から心が抜けていく。
その後魔女はどうするか。一言の侘びと共に頬に口づけをして去っていく。
頬に流れる汗を媒介に生命力を奪われる感触は、それこそ性交を連想してしまうほどに甘ったるく。
離れていく彼女の背中が"忘れられなくなる"のだ。

彼女はただ自由気ままに歩いて、美味しそうな者を物色しているだけ。そんな彼女に、勝ち組が視線を奪われている。
この世界の富を求める打算があるかと言えば、それはない。ただ、彼女は食べ物が集まるこの会場に引き寄せられただけである。
自身の能力を使えば、潜入は難しくない。そして会場に入ってしまえば、力を抜いてそのままの姿で居ても疑われない。
彼女を見るだれもが、疑惑の前に欲望を浮かべる故に。

「ねぇ、リクエストはできるのかしら?」

ピアノにもたれかかって、彼女が次に狙うのはピアニストの女。
パーティー会場の視線は今この一点。二人に集まっていた。
290 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/21(月) 23:42:36.37 ID:Xe/fGB1Lo
>>289

「ええ、どのような音曲がお好みで?(ザワつくな。危険そうだ)」

 イムカとて出身世界では貴族階級の身分だ。蟲惑的なレディに対する耐性はある。
 が、それとは別種の何か危険信号めいたものも感じる。

【より性質が悪いのは、ともすればその危険信号も霞のように溶けて消えてしまいかねないことだ】

 さて、このピアニストであるが、心臓が二つ。
 細胞はひとつひとつ、髪の先に至るまで生命力にあふれている。
 人外か?否、人間である。遠未来の遺伝子学的遺産により鉄が鋼に鍛えられるように、
 人類より生み出された超人類(ネファレム)であった。

【細かい背景はともかく、生命力にあふれた人間とだけ解釈できればよいだろうが】

「………」

 危害…ではない。むしろ遊興に近い気配?何とも対応が厄介だ。というのがイムカの内心の動きである。
 目の前の存在を既にただのカネモチなどと考えるのは非現実的であったが、
 危機感に駆られて、武断的に反応するのはそれもまた敗北に等しく思える。

「レディ、ここは紳士淑女の集う場です。私へのリクエストはそのまま貴女の美意識が問われていることをお忘れなく」

 リリウムの一挙一頭足に気を配りながら、ある種の挑戦も投げかける。
 ここで下手を打てば、蟲惑の幻想を忽ちに霧散するであろうと。
291 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/22(火) 00:01:04.47 ID:1swfd8oP0
>>290
ほんの少しの動きで肌が触れる距離、ここまで来て改めて感じる。
それは人の嗅覚に近い感覚だろうか。肉汁とソースが混じって焦がれる香りのように、どうしようもなく胃が疼くもの。
イムカ・グリムナーから感じる生命力がそれだった。幾つかの世界を救うほどの生命力、極上である。

また、リリウム・アトラの精神性は未熟で、幼い。外観以外の全てが紳士淑女に相応しくないと言い切れる。
サキュバスである。欲望に素直で、甘言を呟いて堕落を誘う存在である。
欲に墜ちる事を求める人間がこの場を占めているのは確かであるが、同時に淑女を求める場でもある。
高貴な場に居ることで自身に酔いしれる。それもまた一つの欲の発散である故に。
となれば、この女は―――

「きっと、こんなに素敵な指なんだもの。
 ピアノ以外が聞いてみたいな、って。」

抵抗がなければ、リリウムが伸ばす手がイムカの指に触れるだろう。
吸収は手からは発動しない。イムカほどの警戒心を持つのであれば、触れたところで何もおきぬだろうが
問題はイムカの言葉を、挑戦を理解する気がないのだ。

「楽器は私達二人。天使の歌声よりも、きっと綺麗な声が聞けるわ。
 ――――――ね?」

自身に視線が集まっていることに気づいていないのか、それとも気づいた上で"どうでもいいのか"。
それはおそらく後者であるのだろう。単純な話、"食欲が抑えきれなくなっている"。
また抵抗がないのであれば、イムカへ向ける視線を短く切り詰めていき――――いずれは唇が触れるであろう。
292 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/22(火) 00:10:40.65 ID:300snsqd0
さて こういうパーティ開錠の食事と言うのは得てしてビュッフェスタイルであり
次々と浪費されていく料理を逐一補充するスタッフが忙しそうに行き来している

「イムカに声をかけるとは…命知らずもいたもんだなぁ・・・」
そんななかでひときわ目を引く割烹着姿の男はチラとイムカともう1人のレディを視線に入れ
すぐに目を離し目の前の業務に集中した

彼は今客から見える位置で 巨大な鉄板を前に オーガニックビーフステーキやその他鉄板料理を客の要望に応じて焼いているのだ

まずはビーフをレアで 続いてはロブスターをガーリックの風味を生かしておっと 

おっと次の注文はたまかつ・・・たまかつ? ビッグカツを卵で巻いたもの? ビッグカツって何? 駄菓子?
誰だ注文したの 貧乏舌ってレベルじゃねぇぞ
293 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/22(火) 00:19:01.18 ID:ra+8zeyAo
>>291

「それでしたら――」

 ダン!とリリウムの手を避けて鍵盤を叩くイムカ。
 流麗なる指を動かしながら、白磁の腕を躍動させながら、所作によりリリウムの接近に抵抗した。

【音曲から脳裏に現れるのは情熱的で奔放で、それでいてまだある種の大人のゲームには未熟な、
 そんな女性像。それをテーマとした、そのヴィジョンが観客達の霊肉を揺さぶる】

「リクエストとは外れるが、こんなところだ。レディに恥をかかせる気はないからな。
 あと、悪いがデュエットには自信がなくてね。丁重にお断りさせてもらおう」

 カネモチ達はこの曲こそが謎の美女(リリウム)がリクエストしたものと思うだろう。
 実際には、リリウム自身の性質を類推して、即興でイムカが弾いているわけだが。

「ここで曲を止めてまで欲望を優先するなら、こちらも獣として処理させてもらう。
 最低限の矜持の持ち合わせは期待したいところだがね…もっとも」

 リリウムの接触を牽制しながらも、イムカはやや眉根をひそめてパーティーの方を見やる。
 サキュバスをテーマにした音曲がいけなかったのか、何かムードにあてられた観客の息遣いやら気配やらが。アレだ。
 おそらく、曲が終われば、少なくない数がパーティー会場を後にし、すぐさまパートナーとの逢瀬に励むことになるだろう。

「こうなるとは予想外だ。どうしてくれる。私の仕事に支障が出るのは確定だ」

 やや憮然とした表情である。対抗意識を燃やしてついつい余計な結果を生んでしまった。
 どうにも肝心なところで天然を炸裂させてしまったイムカである。

 
294 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/22(火) 00:24:35.37 ID:ra+8zeyAo
>>292

 さて、そんな給仕役に励むロイにもイムカが突然情熱的に過ぎる曲を披露し始めたところで、
 何か肝心なところで天然を暴発させちまったことを理解できるだろう。

【何かの捜査のために潜り込んだのに、エロ光線をばら撒いちまったら今日のところはどうにもならんくなった】

「…新入り。俺、今日はさっさと帰るわ」

 スタッフも何か若干顔を赤くしながら、パートナーが待つ家路につく気満々になっとる。
 音楽が人を揺さぶるという実証であったが、今回ばかりはイムカがしくじったのは明らかであった。
295 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/22(火) 00:37:51.61 ID:1swfd8oP0
>>293>>292
未熟なリリウムの頭でも、振られた事ぐらいは理解できる。何故、と言うところにまで頭が回らないのが残念ではあるが。
情熱的な雰囲気へ染められていく会場と反比例するように、滾った熱が冷めていく。
一歩イムカから距離を取り、恨めしそうな視線を送りつける。
まあ、一言で言ってしまえばいじけているで終わるのだけど。

おもむろに近くにあったビッグカツin卵を口に放り込んだ。
人造兵器の素体は人である。故に、口から食物を取り込み消化する機能は一応存在している。
それがなければ人に化けるは難しい、という理由から。故に味を感じる機能はいささかおかしなものとなっているが。

「―――あ、これ、おいしい。」

と呟いて。これを注文したのはリリウムとは別の人間だが、なぜだか妙にマッチしてしまったようで。
やけ食いの体制をとり、大量の注文を給仕へ送りつけた。

やけ食いの構えで待っていたその時、助け舟に等しい言葉がやってきた。

「……お仕事?
 な、なら私も手伝う。お仕事に協力する。
 だから、駄目? 一口だけで良いの。貴方が欲しいの。」

ここぞとばかりに距離を詰め、涙目で懇願を始める。淑女とか知らないモードに入っていた。
最初からでも在るが。
296 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/22(火) 00:48:15.97 ID:300snsqd0
>>294
ビッグカツを溶き卵で来るんでソースと青のりをトッピングしていたところに聞こえてくる異質な音楽
見ればレディと張り合うかのように艶やかな音楽を奏でるイムカ

それにあてられ雰囲気を変える会場 悟る任務失敗

「あ〜はいはいさっさと帰れクソッタレ ・・・クソッ 帰ったら説教だ」
スゲェ憮然とした表情でイムカを見る 下士官が上官を正座させるには十分な状況と言えるだろう

>>295
「悪いがサキュバスに搾り取られる趣味はないんだ」
スプロールにサキュバスがいるかは知らないが

少なくともこの男は一連の短いやり取りの中でこのレディの正体を看過していた
魅惑的な動作も 漂う魔性も 淫魔の魅力に抗う訓練を行っているのであればレジストも可能

「一口? あっそう どうぞ」
オーガニックビーフを塩コショウでレアで焼き上げ
鋭利な包丁の刃先に触れ 仕上げに血をひとしずく お皿に盛って差し出した
一口は一口であり 何の問題もない
297 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/22(火) 00:49:44.32 ID:300snsqd0
>>296
鋭利な包丁の刃先に触れ 仕上げに血をひとしずく お皿に盛って差し出した

指で鋭利な包丁の刃先に触れ 仕上げに己の血を一滴垂らし お皿に盛って差し出した に変更
298 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/22(火) 00:49:50.28 ID:ra+8zeyAo
>>295

「駄目」

 何か子供が小遣いを要求するのを断るような口調になった。
 先ほどまでの一種の耽美な雰囲気はどっかに吹き飛んだ模様。
 どうやら、いろいろどっちらけてどちらも素が出た模様。

【本来、イムカは女子力がアレな超決断的軍人さんであるのだ】

「が、どうにも君は色々とやっていたようだ。私の追っている事件とは無関係そうだが、事情聴取はさせてもらうぞ」

 ぞろっぞろとカネモチ達がムードたっぷりに退席していく様子に嘆息を付きながら、
 コッソリと手帳をリリウムに見せる。デッカー(刑事)!公権力めいた何か。ナムアミダブツ!

「…まったくとんだ一日だ」

 と、イムカはふたたび嘆息をつくのであったとさ。

//では夜も遅いのでコノヘンデー!ノシ
299 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/22(火) 00:51:00.56 ID:ra+8zeyAo
>>296

「……不可抗力なのだ」

 こりゃお説教である。反論の余地なし。ナムサン!
300 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/22(火) 00:59:20.94 ID:1swfd8oP0
>>298>>296
公権力、警察、刑事。そう聞いて首筋に落ちた一筋の汗が全てを物語る。
サキュバスの生態から分かるように、ほめられた生き方はしていない。
特別悪いことに手を出しているわけでもないが

相手は二人、もはや逃れられぬとさすがに理解し

「……やさしくお願い、ね?」

なんて最後までふざけた言葉遣いで居ながら、公権力へ連れ去られていく―――
(ただししっかりと一口は忘れずに)
301 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/22(火) 01:03:37.07 ID:300snsqd0
>>299
「知らん 正座」
後日 正座するイムカと説教をするロイという摩訶不思議な光景が
複数の越境者に目撃されたという・・・

>>300
「そりゃお前さんの態度次第だな」
溜息をつき レディを連行するのであった

//バーイ
302 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/22(火) 21:45:12.05 ID:300snsqd0
【狭間のスクラップヤード】
夜の帳が落ちるころ 狭間のスクラップヤードは光に包まれた
張り巡らされた提灯に光が灯り 広場には櫓が組まれ それを取り囲むように出店が並ぶ

そう 夏祭りだ

昨今の情勢 越境難民たちの慰労を兼ねて スクラップヤードは今 お祭り会場に早変わりしたのだ

ロイ「さぁて 着付けを手伝ってほしいやつはまだいるのか? さっさとやって出店に移らにゃならんのだ やってほしい人は可及的速やかに申し出るように」
甚平姿のロイは越境仲間の浴衣の着付けを手伝い

アキレス「どうどう? 似合ってる?」
浴衣を着込んだアキレスはテンションが高い

―――ギィ!!
ちなベティちゃんはねじり鉢巻きな!

さて 一行はすでに祭りを楽しんでいるのか それとも・・・?
303 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/22(火) 21:57:06.69 ID:MWZlHE+wo
>>302
「わあっ! このユカタって服、とっても可愛いですねっ!」

プリシラは祭りに合わせ、桃色の浴衣を着用していた。
髪型も普段のツインテールとは異なり、可愛らしくお団子状にまとめている。
そして、彼女の手には既にりんごあめがひとつ、わたあめがひとつ。

「これ、屋台の店主さんがタダでくれたんです。皆さん親切ですよねっ」

とのこと。
この後も屋台を回り、タダで食べ物をせしめようという魂胆らしい。

「ロイさんは何の出店するんですか? 後で遊びに行っちゃおうかな♪」
304 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [age]:2017/08/22(火) 21:59:07.94 ID:KG+YZPcQ0
>>302-303
薄ぼんやりとした橙の群れが光彩を成し、情緒的夜景を生み出している
ナナメに微笑む月と無数の星達が支配する藍に染まる上空の静謐さとは真逆の喧噪

「……」
「……」

屋台の金魚すくいの前に屈み込みポイを構え、微動だにしない半人
水色の浴衣の袖口を逆手で摘み、呑気に泳ぐ金魚達を睥睨していた

『……早くして欲しいっす……』

七八に店番を頼まれているユノが苦笑しながら、その様子を見ている

「……この金魚達、なかなか、隙が……」
「……あ、皆様……どうも、こんばんは……」

一同に気が付いたのであろう、フォーム=金魚すくいのまま顔だけで軽く会釈の半人
305 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/22(火) 22:08:48.33 ID:300snsqd0
>>303
ロイ「ビール」
えっ

ロイ「ビール」
アッハイ

ロイ「それと枝豆 イカ焼き  牛串 きゅうり一本漬け モツ煮・・・」
中々に渋いチョイスである

ロイ「来るのか? いいぞ一杯ぐらいなら奢ってやるよ」
ニヤリと笑顔 さぁ飲兵衛にはたまらないラインナップであるが カワイイ女子にはハードルがきつい
どうするプリシラ!! 桃色浴衣にモツ煮は似合うのか!?

>>304
アキレス「やっほーティースタン」
タェンティースに気付き隣にしゃがみ込むアキレス

―――ギィ!!ギィ!!
ベティは巨大な水槽の中に何がいるのかとよじ登る 金魚がパッと散った

赤い魚 そして何かを構えているタェンティース

―――ギィ?
捕まえて食べるのか? と質問するようにハサミを振り上げるのであった
306 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/22(火) 22:20:57.66 ID:MWZlHE+wo
>>304
「あっ、タェンティースさんのユカタも可愛いですねっ!」

プリシラはタェンティースの挨拶に手を振って返すと、手元のわたあめとりんごあめをふりふりと振って見せ、

「これ、もうお食べになりました? 結構美味しいですよっ」

>>305
「ビ、ビール……ですか……」

にこにこ笑顔のままピシリと固まるプリシラ。

(蒸し暑い夏の夜……キンキンに冷えたビール……牛串……イカ焼き……)

そのまま脳内でロイの言葉を反芻し始める。
自分にとってはこの上なく魅力的な誘いだ。ビールはいい文明。
しかし今の自分は、愛嬌を振りまくラブリー魔法少女☆プリシラちゃんである。
ビールを一息で飲み干し、イカ焼きにかじりつく姿を一体誰に見せられようか。

彼女は頭を抱えたくなるほど悩み抜いた果てに、

「……枝豆って、ヘルシーで美味しいですよね〜! ぜひぜひ食べたいですっ!」

枝豆をつまみながら、なし崩し的にビールやモツ煮に手を出そうという作戦を練り上げた。
何、誰かに指摘されたとしてもいざとなれば「このおじさまが勧めてくれて〜断れなくて〜」とでも言えばよい。
我ながら完璧な作戦だ、と彼女は心の中でガッツポーズを決めていた。
307 :ひいらぎ [sage]:2017/08/22(火) 22:23:57.94 ID:DVN7cGWzO
きーみーがーいたなーつーはー♪
【何やら聞き覚えがありそうな曲を口ずさみつつ楽しそうな顔で歩くのは見た目10歳位に見えそうな黒髪ロングの少女】

【綿菓子らしきものを食べつつ笑みを浮かべ人混みの中を歩いていく】

…みろ、人がゴミのようじゃ!!!!!フハハハハ!!!

【またしても聞いた事がありそうなセリフを叫び出す】

【機嫌がいい時にこういうことをいうのは少女のクセみたいなもの!?】

あぁ、ロイロイわし赤ワインで!!!!

【ロイ氏の姿をみるやいなやお酒を要求する少女】
【祭りで赤ワインとかちょっとあまり気がするが果たして!?】
308 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/22(火) 22:25:11.86 ID:KG+YZPcQ0
>>305-306
「どうも……」
「……しー、静かに……」
「……セェェッッ!!!」

アキレスとベティに微笑み掛け、直後に集中
全神経を行き来する微弱な電気信号すらをカンペキに制御する感覚
瞳を閉じて深呼吸、見開きポイでの超速のアプローチ一閃!
目指すはベティに驚き隅っこで縮こまっている黒のデメキン!
浴衣の袖がブれて輪郭を失い、デメキンが宙を舞った!
茶碗の中に見事に着水、残心の形でドヤ顔を決める半人!

『……あー、紙が破れちゃってるからノーカウントっす』

無論そんな超加速にポイの和紙が耐えれるはずもなく
ユノの告げるあんまりにもあんまりなルールに愕然と表情を失うのはすぐの事であった

………

「食べる訳ではなく、飼うんですよ」

結局ユノのお情けでデメキンを貰った半人、吊り下げ袋でふよふよと泳ぐ黒姿を覗き込む

「……どうも、プリシラ様」
「いえ、そんな……プリシラ様も、よくお似合いです」

静かに微笑み頷く半人
しかしプリシラの手に存在する何やら不思議食べ物を確認すれば

「……リンゴ、は分かりますが……」
「それは、綿埃の塊……!?」

綿あめを前に若干引き攣った表情を見せ、半歩身を引いた
309 :ひいらぎ [sage]:2017/08/22(火) 22:26:30.31 ID:DVN7cGWzO
/>>307>>302宛使いにくい…汗。
310 :ひいらぎ [sage]:2017/08/22(火) 22:31:19.27 ID:DVN7cGWzO
/「祭りで赤ワインとかちょっとあまり聞かない気がするが」端末破壊したい…汗。
311 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/22(火) 22:42:27.51 ID:300snsqd0
>>306
ロイ「そうか」
苦悩の種をまいたことを知ってか知らずか 短く応えるロイ

【んでもってロイの出店!!】
出店の前に席が設けられているタイプの屋台である

ロイ「へいお待ち」
プリシラは枝豆食べたいと言ったはずだ なのに最初に出てきたのは縁日のスタンダード プラコップの生ビール

ロイ「枝豆ちょっとまってね〜」
と屋台に捕りに行く なぜビールと一緒に盛ってこなかった?

さぁ プリシラの目の前にはただプラコップ生ビールが汗をかいて飲んでもらうその瞬間を待っている

プリシラの忍耐力が試される!! 負けてもいいのよ?(チラッ

>>307
ロイ「ない」
現実は非情である

ロイ「いつも無人酒場で出しているエールやらムーンシャインは流石に爽快感に欠けるんでな
   わざわざ外から購入してきた生ビールオンリーです」

ロイ「ビールならあるんだがなぁ〜 お子ちゃまにビールは早いもんな〜」
と明後日の方向に顔を向け 小ばかにしたような物言いである

>>308
ロイが上記の自分の出店に向かう前

ロイ「紙で魚を捕まえるのか? 面白いちょっとやってみるか」
ユノに小銭を渡し ポイを手にする

ロイ「結構薄いな・・・魚は性急に扱うと暴れるから・・・」
ぶつぶつと独り言 そして

ロイ「よっ・・・ほっ・・・はっ…とっ・・・ヨイショ・・・それっ・・・」
なんかものすごい勢いで金魚を乱獲していく 茶碗の中は金魚で沈みかねない程

ロイ「あっ破けた・・・まだ半分残ってるな 続行だ・・・」
しかもかみが敗れても捕まえ続け

ロイ「枠だけになっちまった・・・だがこれはこれで」
枠だけになっても枠に金魚を引っ掛けて捕まえ続け

ロイ「ホッ・・・あ 茶碗が沈没しちまった」
沈没した茶碗の中の金魚が逃げ出したところでノーコンテストである

そしてベティちゃん タェンティースの言葉を効いて

―――・・・。
しばし考えるようにハサミをカチカチさせ

―――ギィ!!
太らせてから食うのか!! と言わんばかりにハサミを振り上げる かしこいね
312 :ひいらぎ [sage]:2017/08/22(火) 22:50:27.27 ID:DVN7cGWzO
>>311
…まぁビールも飲めぬ事もないが…ならばド定番じゃがもつ煮とビール!!!!!

【ロイ氏の挑発(?)にまんまと乗ってしまい、とりあえずお酒をあらためて注文する少女】
313 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/22(火) 22:51:37.32 ID:KG+YZPcQ0
>>307
「ひいらぎ様、余り飲み過ぎてはいけませんよ?」

とはいえこういう時、祭においては無礼講であったり騒ぐ事自体が礼儀であったりする面もまたある
故にソフトな、咎めるまでもいかぬ程の口調となった

>>311
『あ、毎度っすー』
『そうっすよ、これがなかなか難しいんっすけどぉ……あ、あれ?』

「わ、す、凄い……」
「あれあれ、あの尻尾の長いのをお願いします!」

あれよあれよと金魚をすくって行くロイ
世が世ならば一夜にして金魚達を救い切った救世主と崇められていたであろう

『わー、ダメっすダメっす、紙が破れたらそこで……!』
『……って、枠まで使うんっすか……?』

七八に怒られそうだと苦笑しながらも結局何処まで行くのかを見たい好奇心が勝ったらしい
しかし結局茶碗が水没、金魚達は散り散りに逃げて行く

「あぁっ……そんなぁ……」

『残念っす、ただ参加賞で1匹プレゼントしてるっす』
『よかったら好きな金魚を選んで欲しいっす』

がっくしと肩を落とす半人、若干ホッとしているユノ

「……い、いえ、育っても食べませんよ……?」
「ほら、可愛いでしょう? 見て楽しむんです」

ベティの目線にデメキンのビニールを持っていった
ふよふよと呑気に泳いでいるデメキン、淡墨色のヒレがキレイ

314 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/22(火) 22:55:07.45 ID:MWZlHE+wo
>>308
「えへへ、なんだか照れちゃいます」

タェンティースのお世辞に顔を赤くし、てれてれと照れる素振りのプリシラ。

「これですか? これはワタアメっていうお菓子らしいですよっ。よければ一口どうですか?」

軽いステップで彼女のもとまで歩み寄ると、わたあめを口元へ差し出す。
綿埃、もといわたあめからは確かに砂糖の甘い香りがする。

「そ・れ・と、プリシラ"様"なんて硬っ苦しいですっ。私たちはもう友達なんですから、もっとフレンドリーにいきましょっ」

>>311
タェンティースとのやり取りの後、プリシラはロイと共に彼の出店まで向かった。

「わーいっ、座って食べられるんですねっ」

と、満面の笑みで席へ座るプリシラ。
そこへお出しされた生ビール。今、こちらを見る人の目はない――はず。

「……」

彼女は途端に真顔になる。
そして何の躊躇いもない手つきでプラコップを手に取り、生ビールを思い切り呷った!
どうやら一口に飲み切った後、プラコップを捨てることで完全な証拠隠滅を図るつもりらしい。おお、ゴウランガ!

>>312
――そして、ここに彼女の失敗があった。

隣を見れば、いつの間にかひいらぎが席にいるではないか。
酒に目がくらんだせいか、ひいらぎは完全にアウト・オブ・眼中だったらしい。
ビールの一気飲みを見られただろうか。プリシラの頬を冷や汗が伝う……。
315 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/22(火) 23:03:46.03 ID:KG+YZPcQ0
>>314
「なるほど、そういえば確かに……」
「……では、失礼して……うん、甘いですね」

周囲を見遣れば棒に刺さった、袋に入ったカラフル綿埃を食べている人達の姿が散見される
砂糖を熱して繊維状にし、それを集めたモノなのだと近くで注察すれば勘付いた
もふっと少し手に取り口へ運べば無論甘い
そのまんまな感想を述べる半人、矢張りコミュ症のきらいがある

「い、いえ、それは……」
「……トモダチ、ともだち!? ……友達……」
「……で、では、プリシラさん、と……そう、お呼びさせて頂いても……?」

そんな訳で若干遠慮気味にしていたが、破壊的ワードを耳にすれば豹変
目線を泳がせながらオズオズと尋ねるのであった
316 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/22(火) 23:07:58.60 ID:300snsqd0
>>312
ロイ「折角だ きゅうりもつけてやろう」

大正義プラコップビールと 茶色く味の染み渡ったモツ煮のエントリーだ!!
しかもビールはありがちな泡まみれではなくビールと泡が7:3の黄金比率だ!!

そして串に刺した一本漬けもおまけしてくれたぞ!!

ロイ「今日は飲み過ぎてもゆるしちゃる 何せ祭りだからな」
まぁ死にたくなるのは自分ですから自己世界人・・・・あるかなぁひいらぎに

>>313
ロイ「じゃああの尻尾の長いやつを頼む」
タェンティースのリクエストにあったのを指定し タェンティースに押し付けて屋台に向かって行ってしまいました

アキレス「この・・・クソッ もう一回!!」
対照的なのはアキレス君 すでに三回目に突入 成果? 0匹!!

―――・・・。
出目金を見て 暫しハサミをカチカチ鳴らして考えて

―――ギィ!!
ハサミを振り上げる びっくりして素早く泳ぐ出目金

―――ギィギィ♪
悪戯っ子ベティちゃん 愉しげである

アキレス「あ゛ぁもう!! もう少しなんだ!! もう一回!!」
五回目の挑戦 実にいいカモとなってしまっていた

>>314
さて 枝豆と ついでにイカ焼きを手に戻ってくれば そこには一息にビールを干すプリシラの姿が!!
きっと喉が渇いていたんだな きっとそうに違いない(暗黒微笑

ロイ「あぁ悪い 間違えてビール出しちまった!!」
ちょっと戻ってージュース出して―以下北風を装ってー助け舟を出しておきましょう

ロイ「いやぁ悪い悪い おまけつけるから許してくんな」
と枝豆とイカ焼きを進呈するのであった
317 :ひいらぎ [sage]:2017/08/22(火) 23:14:29.96 ID:DVN7cGWzO
>>314
…おぉ、後輩殿おったのか…祭りっていいものじゃな…

【隣にいたプリシラ氏に挨拶をする少女】

…まぁ、どのような事情があるかはしらぬが…気をつける事じゃ前回はたまたまふぉろー出来たが…

【すごく小さな声でプリシラ氏に忠告する少女】

【多分他には祭りの騒音云々で聞こえなかったと思うが…???】
318 :ひいらぎ [sage]:2017/08/22(火) 23:21:36.77 ID:DVN7cGWzO
>>316
おぉ、わかっておるじゃないかロイロイ!!いただきまーす!!!

【炭酸の爽やかなのど越しと苦味、コクが渇いた喉にたまらない大人の麦茶を一気に飲む少女】

…ぷはぁ!!!!たまにはビールも良いのう!!!!たまらん!!!!

【口に泡のひげを作りつつ出されたおつまみにも手をつける】
319 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/22(火) 23:21:52.96 ID:36bgtLLo0
「祭りが俺を呼んでいる。俺のこと付け回してたろ?集団で。電波も飛ばして」
【面白くもない冗談を飛ばし、ロイ達の近くにフラフラと近づく、ヒーローのお面を被った謎の不審者】
【お面を片手で上がる。中から出て来たのはやっぱりと言うかソーマタージだった】
「ブー!なんてな」

【ボサボサの長髪、安っぽい面、涼しげな紺の甚兵衛の上にいつものコートを肩から羽織るという、暑いのか寒いのかも分かりにくい格好だが、楽しんでいるらしい】
【現にその片手には水風船の輪ゴムが何本も巻きつき、腰の袋には金魚が二匹。かなり堪能してきたようだ】


「風流な事してくれるな。祭りは好きだぜ。音楽の次に」
【どっかと近場の椅子に腰掛けると、煙草に火をつけて辺りを見渡す。今だけはこの喧騒が好ましい】

「取り敢えずビールで。あるんだろ?どうせ。それとつまみを…そうだな、カリカリに焼いた鶏皮とイカ焼き。早くしてね役目でしょ」
【勿論、いつもの様なダメな大人ムーブが途切れる事はないのだが】
【現れるやいなやロイにお酒頂戴というふてぶてしさ!】
320 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/22(火) 23:23:37.50 ID:MWZlHE+wo
>>315
「うーん、呼び捨てか"ちゃん"付けが理想ではありますが……今の段階ではそれでもオッケーです!」

ビシッ、と親指を立ててサムズアップ。

「そうそう、友達ですよっ、友達……」

これで距離が縮まりましたね、と言わんばかりの満面の笑みをタェンティースに向ける。
が、彼女があまりにも純真(?)ゆえに、先に言いだしたプリシラの方が何故か照れて顔を赤らめる始末。

以前のプリシラ、もといフィリップは、その性格の悪さから友人と呼べる知り合いはほとんどいなかった。
そのため、このように純粋に友人を作るシチュエーションには弱いのである。

(ええいッ、落ち着け俺! 俺にかかれば女の一人や二人、友人にするなど造作もないことッ……)

>>316
「ンぐふっ!?」

げえっ店主! と言わんばかりの勢いで咳き込んだプリシラ。
そのはずみでビールが器官に入ったらしく、しばし咳を繰り返す。

「――ゲホ、ゲホッ……い、いえ、美味しいシュワシュワのジュースかと思って……ジュースかと思って!
 わざとではないのですが……ゴホン。こちらこそすみません……」

いい加減勘付かれているだろう、とぼんやり考えつつ、今はただ黙って枝豆とイカ焼きを口に運ぶのだった。

>>317
「そうですね、先輩っ!」

作り直した魔法少女スマイルをひいらぎに向ける。
が、口元に付いたビールの泡で台無しである。

「前回は……ううっ、すみません……先輩にはなんとお礼を言えばいいか……」

ひいらぎのことは先輩として認識しているが、それはそれとして、借りを作ってしまったことは苦々しい事実である。
「何かお礼をするから前回のことも今回のこともお口チャックしてください」と言わんばかりの視線を送っている。
321 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/22(火) 23:27:42.12 ID:ra+8zeyAo
>>315

「デスデス。とてもポンコツなポンコツ=サンの姿に涙が出そうデス」

 お友達ワードに対する反応のコミュ症さに思わずハンケチを目元にあてざるをえない!

>>316

 ガスマスクに出目金描いた浴衣というアレすぎるセンスなのが混じっています。
 それは何か先ほどからイタズラばかりしているサソリ=サンをターゲッティングして、

「ピッピー!それは食用でもいたずらするものでもないデス」

 ホイッスルを鳴らして、ベティちゃんを持ち上げてもっていきます。
 お祭りは節度を持って楽しんでね☆

【そしてグツグツと似えたお鍋へと…さそりスープ一杯100ペソと書いている。ナムアミダブツ!】
322 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/22(火) 23:31:20.83 ID:KG+YZPcQ0
>>316
「……え?」
「あ、ありがとう、ございます……」

尻尾の長い金魚、コメットを受け取り頭を下げる半人
想定外の事態にやや、萎縮気味ではあったがキチンと礼が出来たのは重畳であったと後に思うのである

「……もう、驚かせちゃダメですよ?」

そしてベティとデメキンのやり取りを見て微笑ましく、その甲殻を撫でようと手を伸ばす
デメキンの隣にコメットの泳ぐビニールが追加され、2匹はふよふよんと泳いでいる

『あのぉ……参加賞があるんっすけどぉ……』

【いーのいいのぉ、何としても自分の手で! ってやつでしょぉ?】

どハマりするアキレスに言いづらそうに切り出すユノと、それを止めるいつの間にかやって来ている菖蒲色の浴衣姿の七八
それっぽい事を言ってはいるが、ケタケタ笑っている所を見ると完全に楽しんでいるのだ

>>320
「で、では、わたしの事は……!」
「……そ、そうですね、えーっと……」

半人はプリシラに負けず劣らずのぼっちだ
いや、知り合いが少ない訳ではない、むしろ越境者として多くの世界に顔見知りや戦友が存在している
だがそのほとんどがそう、それなのである
つまり、ストレートな意味での友人としての友人となるとこれがまた割と少ない
あだ名的なモノを想起してみて、思い浮かぶのが『ポンコツ=サン』『半人殿』『混ざり物』と結構ロクでもないのである

「……わたしの事も、その……好きに、お呼び頂いて……」

色々とダメだこりゃな事実に、視線をナナメ下の砂利を歩くアリンコに向けて乾笑を浮かべるのだ
323 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/22(火) 23:32:29.46 ID:300snsqd0
>>318-319
ロイ「(つけ回しちゃ)いかんのか?」
冗談を否定するわけでもなく行ってみるテスト プラコップにビールを注ぎ

ロイ「お前メニューにあるのを頼めよな〜 ちょっと待ってろよ」
イカ焼きはあるので先にそれを喰ってろ状態 止まり木の宿に材料を取りに行きました

待つことしばし 焼き鳥革の完成である

ロイ「ひいらぎにも食わしてやるよ」
と紙皿に鳥皮進呈

ついでにひいらぎの背中をポンポン まるで乳児にげっぷを刺せるような叩き方でさりげない子ども扱いを演出

>>320
ニコニコと笑う姿は気付いてるだろうという疑念を確証に替えるに足りる笑みだった
きっといつぞやのラーメンの喰いっぷりから気付いていたのだろう

何も言わずジュース・・・ではなくプラコップビールの追加が出るあたり確信犯である

そしてひいらぎは黙っていてくれるらしい よかったね ソーマタージも現れましたが

>>321
―――ギィ!?
いたずらっ子ベティちゃん 報いを受けるの図

背後からアンブッシュ 捕まえられてお鍋へ直行である

―――ギィ!!ギィ!!
誰でもいいから助けてくれ!! と必死にハサミを振り上げるのであった
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2017/08/22(火) 23:34:43.29 ID:VGDFPByvo
.
325 :ひいらぎ [sage]:2017/08/22(火) 23:37:04.64 ID:DVN7cGWzO
>>320
……はて、確か今何かあった気がしたが…いかんせん飲み過ぎたせいか忘れてしもうた…「忘れてしもうたものは誰かに教えたりは出来ない」な…てか前も何かあったかの…年中飲んどるから記憶が曖昧じゃが…

【言外に「誰にも言う気はない」と言う旨の独り言じみた事を言い出す少女】

…まぁ面倒じゃから次からは自分で気をつければ良いと思うが…良くわからぬが…借り云々とかめんどくてたまらん…

【そういいビールを一気に飲む】
326 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/22(火) 23:37:20.28 ID:300snsqd0
>>322
タェンティースはベティの甲羅を撫でようとした
だがベティはα-12に連れ去られてしまいました α-12の進路上にはサソリスープ一杯100ペソの文字が!!

アキレス「よぅしそのまま・・・そのまま・・・暴れるな・・・暴れるなって・・・!!」
そしてベティの悲鳴も 目を血走らせて金魚と格闘するアキレスには届いていなかった

アキレス「あ゛!! ・・・・・・・っ!!」
またダメだったみたいです ガチ凹みなう

―――ギィ!!ギィ!!
ベティは悲鳴を上げ続けていた
327 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/22(火) 23:40:37.29 ID:ra+8zeyAo
>>323

「デスデス」
「ですです」
「ですです」

 見ればガスマスクなα-12の他にタェンティースにそっくりさんな集団が雁首並べています。
 カノッサ・テクノロジー社γユニットの面々。共通するのはドイツもコイツもベティを食料と看做していること!!

【この修羅場にきんぎょに夢中なアキレス君は気付いてくれるだろーか!】

「非常食=サンを持ってきたデス。これで出汁をとるデス」

 ナムサン!このままアワレベティちゃんはまたもや真っ赤赤なお目出度いカラーになって
 出汁をとられてしまうのであろーか!!
328 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/22(火) 23:44:37.84 ID:MWZlHE+wo
>>322
「えっ? そそそそうですね、そ、それじゃあ……」

同じような振りをされると思っていなかったらしく、プリシラは赤い顔でわたわたと戸惑っている。
焦りながらも色々と考え抜いた挙句、

「……た、タェンティースさん、で……」

男の頭脳では可愛らしいアダ名など瞬時に思いつくはずもなく、結局今まで通りの呼び方に落ち着くのであった。

>>323
(くっ……この男、とぼけた顔してよくも……!)

ロイのニコニコスマイルを目の当たりにして歯ぎしりをするが、それよりも今はまずビールだ。

「こ……このシュワシュワの……ビール?ってジュース……ちょっと苦いけど美味しいなあ〜」

明後日の方向に視線を向けて、カモフラージュのために頓珍漢な言い訳を誰にでもなく言い続けている。

>>325
「せっ、先輩……!」

これにはたまらずジーンときた。

「先輩……よければ枝豆どうぞ! はい、あーん♪」

先輩の粋なはからいに嬉しくなったのか、それとも単なる酔った勢いか、プリシラは手元の枝豆をせっせとひいらぎの口元に運んでいる。
329 :ひいらぎ [sage]:2017/08/22(火) 23:44:49.47 ID:DVN7cGWzO
>>323
…おぉ、これ塩か!!!やはりロイロイはわかっておる…っと、言いたいとこじゃが…実はタレでも意外と悪くはないのじゃぞ?嘘じゃと思うなら今度試してみよロイロイ

【そういい、したり顔で出された焼き鳥を頬張りビールを流し込む】
330 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/22(火) 23:46:54.50 ID:36bgtLLo0
>>323
「悪い、やっぱ魚の気分になった。…冗談だよ」
【ロイが戻ってくる頃にはイカ焼きは既に食べられた後だった。牙の間を楊枝で掃除しながら軽口を叩く】
「この歯にして良かった事の一つだな。掃除がチョー楽」


「ところで、盆踊りはしないのかい?祭りと言えば暴利の飯、シケた景品、それと踊り、ダンスだろうが。
 知ってた?昔は番いを作る場だったらしいぜ?身も蓋もない事言えば乱……」

「そう!今まさにそこで未成年面しといて酒飲んでるワル(>>320)そんな感じで酔って騒いで踊ってヨヨイノヨイな馬鹿騒ぎだったそうだ。羨ましいネ。
 …スルーしそうになったが、お前未成年じゃないのか?それとも16からOKって?」

【賑やかな祭りに顔を向け、金魚に夢中になる半人、トンチキガスマスク、いつもの酔いどれ、未成年飲酒など越境者達の祭りを一歩引いた目で眺める】
【こう見えて純不思議の国ニホン人。縁日や枝豆は及第点だが、やはり踊りがないとなんだか寂しい】

「恐縮だが話を戻して良いかな。俺のいた地域じゃ、祭りなんて盆踊りとか花火ぐらいしかなかったからな。俺のいた所がクソ田舎なだけ?それもあると思う」
331 :タェンティースと愉快な仲間達 [saga]:2017/08/22(火) 23:47:56.73 ID:KG+YZPcQ0
喧噪から少し離れた建物の屋上
朧げな輪郭を帯びる光祭に赤眼を細め、心臓の鼓動めいた祭囃子の調に薄笑みを浮かべる鼠の獣人


>>319
「……食べますってんですかっ?」

にゅ、と焼き目のついた触腕を伸ばすニア
活タイドメイカーの炙り焼きである、お醤油で味付けしてはいるが根本が不味い!
因みに一方の自身はたこ焼きをモシャモシャしているのであった

>>321
「仕方ないってんですよぉお友達少ないってんですからぁっ」

ケラケラ笑いながらガスマスクへとたこ焼きを差し出すニア
どうやら彼女も半人の様子を見守る立場にいるらしい
半人と違ってグイグイ行くからお友達も多いのでしょう、ニアは

>>326
『もうちょっと、こう……角度をっすね』
『……あと、水につけるときもこうやってゆっくりナナメに……』

いつの間にかユノの金魚すくいのコツの指南が始まっていたとさ
因みに彼女は達人ではないけれど下手くそでもないと言った程度の金魚すくりすとである

>>326-327
「……ダメですよ、ベティは食べ物ではありません」

同じ顔の悪魔達からベティを助けるべくサソリスープ鍋への投入をガード!

「これとか、あれとか……」
「少なくとも非常食に頼らなくても、食べ物は沢山あります」

焼きそばやら綿菓子やら何やらカニやら
多分あのCEOが喜びそうな大雑把な味付けの不健康一直線なJジャンク達が沢山なのだ
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2017/08/22(火) 23:53:59.90 ID:VGDFPByvo
.
333 :タェンティースと愉快な仲間達 [saga]:2017/08/22(火) 23:54:56.10 ID:KG+YZPcQ0
>>328
「はい、ふふ……」
「嬉しいです、改めてこうして……」

腕で半弧を描くように体を泳がせる半人
控えめなムーブではあるが浴衣の裾と袖口と、それと不似合いないつも身に付けている黒いストールがワンテンポ遅れて揺れた
ビニールの中でヒレを動かす金魚達もそれに従う

さてそんでもって?

「……あ、それ……お酒ですよ、大丈夫ですか……?」
「ジュースと交換して貰って来ましょうか、オレンジジュースとかがあったはずです」

おっとここで余計なお節介
これを受け入れてしまえば今夜、祭という絶好の好機に於いて半人のいる内はキンキンに冷えたビールを我慢しないといけなくなってしまうぞ
善意100%なのが更に悪質だ!
334 :ひいらぎ [sage]:2017/08/22(火) 23:55:37.31 ID:DVN7cGWzO
>>328
…い、いやわしはただめんどうな事がいやなだけで…まぁ良いか「見た目は」まほーじょじゃし(ここ聞こえない位の超声)

【なんだかんだで口に運ばれる枝豆をそのまま食べる少女】

…ありがとうとても美味じゃ…
335 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/22(火) 23:59:26.37 ID:300snsqd0
>>327>>331
哀れ γシリーズにスープの出汁にされそうになったところをタェンティースに助けてもらった

―――ギィ!!ギィ!!
ベティちゃん タェンティースの背中によじ登り緊急避難 背中越しにγシリーズへハサミを振り上げ本域の威嚇をする

きっとどこぞのCEOはラムネ片手に出店を満喫している所であろう

>>328-330
ロイ「もうすぐ始まるんじゃない?」
見れば櫓に法被姿にねじり鉢巻きのメンズが登り その周りに集まる人々

鈴虫「お前も踊るんだよあくしろよ」
ギガース「・・・・・・・」

巨人のケツを蹴り揚げ無理やり輪に加わる着流し男と 迷惑そうな巨人の姿もある
時期に祭囃子が響き渡ることだろう

ロイ「ソーマは踊らないのか?」
日本人なら血が騒ぐような祭囃子を聞きながら ソーマタージに効いてみる

なおひいらぎとプリシラにはビールの追加と牛串やらモツ煮やらを進呈
味の濃いツマミをビールで流し込むがよい!!

そんなこんなしていると祭囃子が聞こえてくる 踊るかは個人の判断でどうぞ
336 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/23(水) 00:02:29.09 ID:jPrRpUuMo
>>331

「共食いデスか?」

 もっちゃもっちゃをたこ焼きを食べるα-12。
 なお、このトンチキは遠慮という概念に欠けているように見えて、
 存外に狭いコミュニティで完結(姉妹ユニット)しているフシがあるので、お友達多いか少ないか謎な部分アリ。

「なんだかヤキモキさせられるデス!」

 見ていられない!をいった様子でベティちゃん拉致に向かうのであった!

 −−−−−−−−

>>331>>335

 そしてそんなポンコツなのがお料理に立ちはだかる!!

「γユニット整列デス!!」

 妨害を確認するや否や、α-12はγユニットの面々を整列させる。
 なお、手にはベティを抱えたまま。まだ危機は去っておりませぬ。

「ではVTR、ドゾ!デス!」

 謎の号令と共に一瞬にして、何か同じ顔の面々が急にキョドったような表情をつくり、

「「「「……トモダチ、ともだち!? ……友達……」」」

 目が泳いでいる様子が痛々しい…なんと、先程のプリシラとのやり取りをクローンユニット共が再現だ。
 目の前で己のアレをアレされているに等しい暴挙!!

「「「「……わたしの事も、その……好きに、お呼び頂いて……」」」」

 地面をテクテク歩くアリンコに一斉に視線をやって乾笑を完全同調、一切の誤差なく演じる。
 これを見て、α-12は「クーッ!」と再び目頭を押さえて顔を上げる。つくづく何たるアワレか!!

【この精神攻撃に半人が敗北をきっした場合、レッドベティちゃんワーオ!が確定する!!】
337 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/23(水) 00:05:11.84 ID:0Fz3tIcHo
>>330
「ん゛っ」

ソーマタージに直球の指摘をされたプリシラは、食べていたイカ焼きを喉につまらせ、慌ててビールで流し込んだ。

「アッ……このビールってお酒だったんですねー知らなかった……でも私の世界じゃ未成年でも特に規制はないっていうかー……」

これはひどい。あまりにも苦しい言い訳である。
プリシラは赤ら顔でビールをグビグビと飲み、間に枝豆をはさみ、イカ焼きをはさみ、そしてビールをグビグビしていた。

「……というかソーマタージさん、その格好何なんです? 暑くないんですか? 風流とはほど遠い気がするんですが?」

指摘されたあてつけなのか、甚兵衛にコートというミスマッチな組み合わせに文句をつけ始めるプリシラ。

「ヤバッ、ちょー面白」

……単に酔って絡んでいるだけかもしれない。

>>333
「いや……あの……ええと……こ、これはこれで美味しいかなあというか、一種の無礼講だし問題ないというか、プリシラちゃん的にはオッケー的な!」

先程ソーマタージにしてみせた言い訳と矛盾している気がしないでもない。

「そ、そうそう! タェンティースさんも飲んじゃってくださいよっ」

酒をやめるどころか、酔った勢いでビールを追加注文し、タェンティースにも飲むよう勧めはじめた!

>>334
「せーんぱーい、もっと食べてもいいんですよお」

酒の入った妙なテンションで、ひいらぎの口元へ止めどなく枝豆を運ぶ機械となったプリシラ。
このままではひいらぎの口の中がすべて枝豆で埋め尽くされてしまう!

>>335
「うめ……うめ……」

どうやら酔いで箍が外れたらしい。
もはや周囲の目を気にすることなく、彼女は一心不乱にビールを呷り続けている。

「ンンー? ダンス?」

流れてきた祭り囃子が耳に入ると、瞬間的に勢い良く立ち上がるプリシラ。

「よし! ここはいっちょ、プリシラちゃんの華麗な舞をご覧に入れましょう!」
338 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/23(水) 00:06:37.62 ID:mbLvUys00
>>331
「いや結構。前々から言おうと思ってたが、お前のそれクソマズい。栄養のないエネルギーグリスって感じ」
【差し出された触腕をペシーンとはたき落とし、中指を立てて遠慮する。その顔に笑みはない】

「本当に俺達と同じ空気を吸って生きてるのか?何でこの…水道水よりも味のないのが生成されるんだ」
【少しばかり違って口に含んでみるが、ほんのりと醤油の風味がするだけでやはりマズい。顔を背けて隠すと知らない誰かのコップにペッ】
【口直しとばかりに勝手にニアのタコ焼きに手を伸ばしながら、流石に問うのであった。生物由来の素材でここまでの物は正直見たことがない!】


>>335
「アラ本当、SNSに上げてやろうっと」
「俺?俺はいい。踊りってタイプじゃないし。踊る阿呆に見る阿呆とは言うが、見てるだけなら労力もかからないしいいものだ。何かあっても安全な地帯から匿名掲示板で叩けるしな」
【そこのやつと同じ物、そこの彼女と同じもの。と後先考えずに注文つけ、ビールを喉に流し込む】
【祭りの踊りなど、既に記憶になくて踊れやしない。ここで見ているのが一番良さそうだ】

「後で花火も上げようネ。ちょっと停電起きて電子機器が狂って放射性物質が降下してくるかもしれないが、中々オツなものだぞ」
339 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/23(水) 00:16:15.94 ID:mbLvUys00
>>337
「何、そうなのか?羨ましい」
【「何四十手前のおっさんみたいな反応してんだ」とでも言いたげな顔をしながらも、プリシラの言葉を鵜呑みにするソーマタージ。仮に真実を知ったとしても、からかいこそすれど追求する気は無かっただろうが】

【だか一度考えるとどうも怪しい。親父じみた赤ら顔、食いっぷり飲みっぷりetc etc……。ここから導き出される答えとは】
「……越境に慣れて緊張の糸でも解けてきたか。実に結構。それでこそお互いイイ関係を築けるというもの。
 こういうのもアレだが、最初見た時借りてきた猫かぶりっ子じみててどうかと思ったからな」
【一人で勝手に結論付け、クワッハハハと一人で笑う。淋しくなんかない】
【日常系ではセンスもカンもクソもない、ただの飲んだくれヤク中なのであった】


「ああコレ?何かあった時の得物になるから。そういうお前もアイドル活動じみた格好……してねーじゃねーか」
【おかしいな、と携帯を見ながら唸るも、それも直ぐに終わる。開き直りの時間だ】
「俺はいいんだよ。風流とか侘び寂びとかそういうのそこまで好きじゃねーし」
「……さてはだいぶ出来上がってやがるな」
340 :タェンティースと愉快な仲間達 [saga]:2017/08/23(水) 00:16:59.33 ID:L6vgwrFp0
>>336
「タイドメイカーはあれってんですっ、イカだってんですよぉ」

因みにイカ食ってる時はタコになる模様、便利だね

>>337
「なるほど……無礼講……」
「え、えぇっ!? ……わたしも? で、では……」

半人は下戸である
しかし酒の席でそれを断る程の無粋を働く事を嫌っていた
ならば受けるしかないであろう、受け取りぐいっと呷ってみる

「……ヒック!」
「……あれぇっ……、コップがぁ……」

中身を飲み干し、プラコップを握り直す
するとコップは瞬時に圧縮され透明な砂となってはらはらと風に舞って消えた

>>335-336
「……なぁぁんですかぁそれぇっ!」
「もっと……こう、お淑やかっぽくですねぇっ……!」

上記、ビール一杯で酔っ払った半人
γ達の手取り足取り、演技指導を始めるのである!
→醜態マシマシ追加だ、やったね!

【ダメだこりゃ……】

なお半人がベティに関してはすっかり失念してしまっていたが故に、七八が救出に当たったとさ

>>338
「えぇぇっ、これでもダメだってんですかぁっ……」

おっかしいなぁ、と唸るニア
不味い自覚はあるのだ、それを美味しくしようという努力も

「空気とかチリとか、ホコリとか水分を」
「ニアの肺に当たる部分でこう……精製? してるってんですけどぉ……」

タイドメイカーの炙り醤油
味見はしていないぶっつけ本番であったが残念、失敗だったみたいだね

『……』

因みにコップにぺっ、された星型サングラスのラメラメ浴衣女はビクリと震えてそそくさと何処かへ逃げるように去って行くのである
341 :ひいらぎ [sage]:2017/08/23(水) 00:20:43.96 ID:w4RfqSWFO
>>335
ありがとう…いただく。

【出されたおつまみに手をつけビールを流し込む】

>>337
…こ、後輩殿…ちとくるし…もがが…

【次々と繰り出されるおつまみ攻撃に少女は苦しそうな声をあげる】

【とりあえずイベント等には一切参加せず一人(?)で黙々と飲み続ける超絶ぼっち気質()な少女】
342 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/23(水) 00:23:08.74 ID:EtIx3EHh0
>>336>>340
だが四五六が救助に来たときにはすでに遅かった

―――ギィ!!ギィ!!
ぼちゃんとお鍋に投入され 哀れまっかっかになるベティちゃん

それではこちらの動画をどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=7gImYAoFsxI

>>337-338
ロイ「無礼講というのは時にはいいと思わないかね?」
酔っぱらうプリシラをみて 誰にともなくつぶやくロイであった
きっと大多数の人間は酔って今回のことを覚えてないだろう 自分は飲みませんから覚えて今氏が

そして着流し浪人と巨人に続いて円に加わるプリシラちゃん 流れてきたのは・・・炭坑節だ!!

https://www.youtube.com/watch?v=7UWGPbkJLJI
343 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/23(水) 00:26:31.67 ID:mbLvUys00
>>340
「元がアレダメコレダメのダメダメ素材だからな…。0に何かけても0だろ?そういう事だ」
【改善の努力は認めるが、それでもダメなものはダメなのだ。残念だけど】

「…肺の中で精製してんだったらさ、何かおいしい煙でも吸い込んで作ればおいしくなるんじゃねーの」
「ガキの頃似たような事考えたっけな…。冷蔵庫の製氷機にオレンジジュース流し込んだっけ」
【「マズいワケだ」とでも言いたげなブスーッとした表情を浮かべ、考えるのも面倒臭いと言わんばかりにビールを口に運ぶ】
【過去を思い出す少しキマってきた眼が、どこかで見たような目に痛い女を捉え、同じ顔した連中に何か絡んでる同じ顔を捉え、焦点を取り戻す!】


「クソマズいし、酔いも覚めそうなものだがな。試してごらんよドルバッキー。手始めにあの貧相な体の酔いどれの口にシューだ」
【ガバリと身を起こして肩に手を回し、クローン達にダル絡みすふ半人の方へとニアの視線を動かそうと】
「やっちゃえニアサン、ってな」
344 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/23(水) 00:27:48.25 ID:jPrRpUuMo
>>340

「シマッタ!酒が入りやがったデス」

 案の定とても厄介なカラミ酒となり、精神攻撃どころではなくなった1ナムサン!!
 しかして、ガードはトコロテンのように流れ去り、レッドベティちゃんちゃーんす!

「デスデス」

 アワレ、ニンジャの救出も一歩届かず、レッドベティちゃんワーオ!!

>>337-342

「皆サン、酔いにピッタリの海鮮スープデス!!」

 ダシが決め手の海鮮スープをヨッパライ共にお配りだ!!
 濃厚だがクドくない味わいのスープは酔った口にピッタリのお味!!
 カニ、アサリ、しじみ、ベティ、各種エキスが相乗効果を発揮!!

「ふ、またもパーベキな仕事をしてしまったデス」

 何かかっこつけたポーズをキメるα-12であったとさ。

//ではおいどんはコノヘンデー!!ノシ
345 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/23(水) 00:33:26.60 ID:mbLvUys00
>>342
「無礼講。良い言葉だよな」
【珍しく素直に同調し、ロイに紙コップを軽く掲げるソーマタージ】

「誰の迷惑にもならず、記憶にも残らないなら別に良いじゃないか。こちらも思う存分ネタに出来るし」
【尚この男、都合の良い記憶障害も抱えているので酔う酔わない以前に今回の細かな事は二日も経てば完全に忘れている。子供の日記レベルで大きな事しか記されていない日記帳の様な感じなのだ】


「さあこの辺でいっちょお決まり、『花京院音頭』いってみっか!」
【酔いこそしないが、フリはできる。ズコーと転げそうになる呑気な曲調に野次を飛ばし、カラカラ笑い、酒を飲む。まさに至福であった】

「乾杯をしよう。若さと過去に」
346 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/23(水) 00:34:29.65 ID:0Fz3tIcHo
>>339
「そ、そうなんです! アハハ……」

酔った頭でも論破(?)できたことにより、若干の冷静さを取り戻したらしい。
咳払いを一つ、メンタルリセット。

「なっ、何を言ってるんですか。私は猫かぶってもないですしぶりぶりもしてませんっ。
 ソーマタージさんがずけずけあけすけなだけじゃないんですかっ」

この酔った状態が素の性格と思われるのは非常にまずい。
反論をしつつ自分のイメージを訂正し、ついでに文句を一つ。

「こんなお祭りの場でなにかあるわけないじゃないですか! ……とは言い切れませんけど。
 ソーマタージさんも、一回武器とか装備を忘れてこういう場を楽しみましょうよ! そしたらもうちょっと棘?も取れますよっ」

>>340
「ヒュッ……」

プラコップが自身の目の前で超圧縮された事実に、顔を青くして息を呑む。

「ま、まー……お酒はほどほどに……しましょうネ……」

>>341
「せんぱい、ネズミみたーい! かーわーいーいー!」

間延びした喋り方で、頬を膨らませつつあるひいらぎをからかっている。

「ほらっ、せんぱいも一緒に踊りましょ!」

と、息をつく間もなく、ひいらぎの手を取り引っ張って無理矢理にでも踊りの場へ連れて行こうとする!

>>342
「あははは、なにこれきいたことなーい!」

未知の炭坑節にケラケラと笑いながら、周囲の踊りに見よう見まねでついていくプリシラ。
傍から見れば妙な踊りになっているが、これもまた一興だろう。
347 :ひいらぎ [sage]:2017/08/23(水) 00:39:02.06 ID:w4RfqSWFO
…まったく騒がしい連中じゃな…

【そう小声で呟く少女の顔は心なしか楽しそうに見えそうだ】

【一人飲み続ける少女はきっと数時間後にはまたしてももんじゃ焼き()だらけでその辺に転がっていそうだ】

/とんちきさん乙でした!
348 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/23(水) 00:40:18.18 ID:EtIx3EHh0
>>341>>345
ロイ「そうだな 過ぎ去りし時に!!」
自らもプラコップを手にビールを煽ることにした
ツマミ? 酔っていても作れてます

>>346
愉しければそれでいいのだ 盆踊りで多少の下手は見向きもされないのだ

鈴虫「ほれ踊れ踊れでくの坊」
ギガース「・・・・・!」

ギガースのケツを蹴り上げながら踊る鈴虫と 迷惑そうに周りに合わせるギガースであった

>>344
―――ギィ!!
真っ赤になった体 どうしてくれるんだと憤慨するベティ

アキレス「あれ? ベティどこ行った?」
ここでようやっと相棒がいないことに気付くアキレス

―――ギィ!!
ここだよ!! と全ギレベティのクラブハンマー!!

アキレス「アバーッ!!」
哀れ飛び跳ねるアキレスでしたとさ

//そいではノシ
349 :タェンティースと愉快な仲間達 [saga]:2017/08/23(水) 00:45:19.34 ID:L6vgwrFp0
>>342
>>344
【……ありゃ、こりゃまたお目出度い】

苦笑ながら真っ赤っかなベティちゃんの甲羅をツンツンと突いてみる

>>343
「……0.1はあって欲しかったってんですけどねぇっ……」

内容的に結構ガチめなお説教に頷くしかないニアなのである

「……煙、なるほど!」
「そりゃそうだってんですよねぇ、美味しくてキレイな空気とかお水のところにいればきっとぉ……」

つまり原材料から拘れという事であろう
従来は精製された触腕の味をどうするかしか考えていなかっただけに盲点だった模様

「……ま、今はそうですねぇ」
「えーいっ、ってんですぅ」

タイドメイカーを半人の半開きのお口に、シュゥート!

>>343-346
「……ですから、いいですかぁ……?」
「もっと手の振りはこう! でぇ、表情はぁ……むぐっ!?」

自身とも関わりを有するγシリーズ達に演技指導を熱弁している半人
そんなところへ飛んできた、ニアの激マズ能力触腕がお口にぽいっ

「んむっ……むぐぅっ……!?」
「……《自主規制》〜〜〜〜……」

口を抑えて大慌てで何処かへ走り去り、何やらアレなボイスと音が響くのは直後であった

[……なんか、騒々しいなぁ……]
[……うわぁっ!? な、なんだイキナリ……]

危うく巻き込まれかけたお昼寝していた黒猫
ひょいっと跳びのき事無きを得て、訝しげに祭りの様子を覗きに行くのである

//お疲れ様でした、私もこれにてっ
350 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/23(水) 00:52:20.19 ID:mbLvUys00
>>246
「そう言われると返す言葉もないのは確かだ。…やっぱり出来上がってるじゃないか…」
【なぜいつの間にかお説教されているのか、内心首を傾げる。これから彼女を見る目が変わりそうだ。主に悪い意味で】

「いや結構。オレにはもう無理だしな。そら、祭りの本懐はここからだ、楽しんでこいよ。俺?俺はお前の馬鹿踊りを全世界にアップロードする」
【やんわりと断り、珍妙な踊りに携帯を向けてゲラゲラ笑う。電源が入っていない事に気づくのは、踊りも終わって祭りの後片付けも済んでからだったとか】

>>349
「ハハァー、チョーウケる。……悪い、やっぱ目の前でやられると気分悪い。マンガやアニメだから許されてたんだな」
【シハハハと笑っていたが、やがて表情が失せ、若干顔色も悪くなる。生々しい音が今更になって効いてきた】

「これは…そう、ギャグだからだ。何言ってるんだろうな」

//自分もこれにてなのです
351 :ひいらぎ [sage]:2017/08/23(水) 00:52:21.50 ID:w4RfqSWFO
>>346
…へ、いや後輩殿何をするのじゃやめうわ!!!?

【プリシラ氏に手をつかまれ何か無理矢理どっかに連れて行かれる少女】

【この後少女は皆の前でキレッキレの踊り()を披露するはめに!!!!少女の黒歴史()にまた新たな一ページ!!!!!】


/乙でした!
352 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/23(水) 00:58:05.38 ID:0Fz3tIcHo
>>350
「もうっ! そういうところが駄目って話ですよー!」

踊りの輪の中で、自身に向けられる携帯にあっかんべーで返すプリシラ。

彼女は体を動かすこと、ましてや踊りなどというものは好き好んでしない人間ではあるが、
今宵ばかりは祭りの陽気に当てられて、笑顔で身体を一杯一杯に動かしているのだった。

//皆様ありがとうございましたー
353 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/23(水) 22:12:50.16 ID:lyQ2ku530
本来拠点無き越境者たち、そんな彼らの数少ない憩いの場【スクラップヤード】
今日も越境者たちが賑やかに、相も変らぬ様相を示していた――――― 一部を除いて。

「はーいっ
 リリウムちゃんとくっせいの、君だけのカクテルだよ♪」

無人酒場の自販機の前にて、豊満な肢体を所謂バニーガールの衣装で包み込んだ少女が立っていた。
少女は男から通貨を受け取れば、自販機にそれを入れて密造酒を購入。
何をするかと思えばそれを口に含んで、男の頬に手を添えて、唇を重ねて、流し込む。
唇と唇で交わすカクテルのサービス。それをやけに興奮した様子で眺める男も居れば、馬鹿らしいとする者達も。
ただ間違いなく言えることは一つ。このスクラップヤードが、なにやらいかがわしいお店の様相を示していると言うことである。

「さ・て・と。
 次においしーの、飲みたいのはだーれっかな!」

先日のスプロール刑事に捕まった後、リリウムはここへ逃げ込んだ。
法も無く、また越境者という格好の餌(あの女ほどではないが)が集まるスクラップヤードにて。リリウムは天職を見つけてしまっていた。
354 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/23(水) 22:21:01.22 ID:mbLvUys00
>>353
「なんだ。随分と公序良俗に反し、青少年の育成に不健全な影響を及ぼす売り方だな。気に入った」
【スクラップヤードに住まう者の一人、ソーマタージ。周囲が騒がしくなれば自然とこの男も羽虫めいて現れる】
【狂気を宿した赤い瞳がバニー姿のリリウムを捉え、酒を振舞われる男、周囲の野次馬を見る。どういうとは言わないがまるでそういう店だ】

「…結構マジでいかがわしい雰囲気だぞ。時と次第によってはコトせにゃ」


「ベイビー、ベイベ、おいしーの注文だ。一杯おくれよ」
【ドカリと椅子に腰掛けてコインを放る。軽口を叩いているが、その目は笑っていない】
【当然だ。密造酒を売ったりしているが、ここまでのサービスを頼んだ覚えはない。事によっては問い詰める必要がある】
「ロイの野郎が嘆きそうだな。いや、喜ぶか?どっちかな」
355 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/23(水) 22:24:52.74 ID:0Fz3tIcHo
>>353
「ピピーッ! 何してますか、そこな方々ーっ!」

首から下げたホイッスルを吹き鳴らし、人差し指でリリウムを指す少女が一人。
少女はピンクのツインテールとロリータスカートを風になびかせる、(自称)魔法少女プリシラである。

「風紀! いちじるしく風紀が乱れていますっ!」

ピッピッピッ、と警笛を鳴らしながら、彼女はリリウムの元へ集まりかけていた男たちを散らそうとしている。

>>354
ソーマタージが椅子に腰掛けると、背後からひときわけたたましい笛の音が鳴り響いた。
どうやら、その女を煽るなということらしい。
356 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/23(水) 22:34:17.15 ID:lyQ2ku530
>>354
「こんなところで、面倒なことはいらないでしょ?」

公序良俗も青少年のなんとやらも、世界が混じりきったこのスクラップヤードでは小さなこと。
少なくとも、リリウムはそう認識しているようで。

「私、素直なヒトはだーいすきっ!
 ちょっとサービスしちゃおうかなー?」

受け取ったコインを自販機にシュート。にっかり笑顔を浮かべた顔は狂気も何もを跳ね返す。
だって、唇を交わしてしまえばだれだって意のままに。ヒトならばきっと逆らえない。
椅子に腰掛け放り出された足に、自身の足を絡ませて。ソーマタージの首に手を回そうとして――――

>>355

「……ちぇっ」

いかにも面倒くさそうに。というか顔に面倒なのが来たとかいてある。

「ねぇねぇ、私これがないと食べられないの。
 お腹がへって辛いの。止めるなら―――――貴方が恵んでくれる?」

と、体制はそのままに。
357 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/23(水) 22:45:13.25 ID:mbLvUys00
>>355>>356
「気が変わった。金返して」
【首に手を回された瞬間、遮るかの様にその唇を押さえようと下から現れる二本の指。シレッとした顔で他人をコケにするこの態度である】
【機械の身体に相手がどう反応するかは少々気になったが、それはまたの機会にしよう。今は相手の事を知る必要がある】

「ちょうどうるさいのも来たしな。お前そんなキャラだったっけ?
 ピーピー鳴らすなら、この俺のためにファンファーレでも吹いたろ。一度言いたかった」
【ホイッスルを鳴らすプリシラに鬱陶しそうに中指を立て、開いた手でリリウムの肩を掴もうとする】
【注意すべきはその力。並の人間より遥かに強い。それなりの力がなければ振りほどくのも恐ろしく困難だろう】

「だがちょうどいい。事情聴取だ、手伝って」


「娼婦でもそうそうやらないようなサービスで食いっぱぐれるか?不幸自慢でもしたいのかな。
 それとも…何か事情があるとか。例えばそう…そういう生物、魔物だとか」
【ヒトの生命力を啜る魔物の話は何度か聞いたこともあるし、実際昔の知り合いにもいた。その時の記憶と、彼女の様子はどうも似通っている】
【人外、魔物、大いに結構。だがこの調子ではやり事を考えてもらわねばなるまい】

「一応ここに住んでるんでね。一大風俗拠点にされちゃ俺が困る。色々な意味で」
358 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/23(水) 22:52:06.99 ID:0Fz3tIcHo
>>356
(何だこの女、娼婦か? それにしたってもう少しやり方があるだろうに……)

じとり、という視線でリリウムを睨む。
どうやらプリシラは、目の前の少女(?)がサキュバスだとは認識できていない。

「……お腹空いてるんですかっ? うーん、なら今回くらいは私が奢ってあげてもいいですけど……」

"食事を奢る代わりにこの淫奔な行為をやめろ"と伝えたいらしい。
元男性のプリシラとしてはこの行為を遠目から見る分には吝かではないが、周囲に愛嬌を振りまくという点でお株が奪われた気がしているようだ。
苦虫を噛み潰したような渋々といった表情で、リリウムに食事の提供を持ちかけている。

>>357
「いちいち所作がお下品ですね……って、事情聴取?」

中指を立てるソーマタージに、いっそう渋い表情になるプリシラ。
だがその後の彼の対応を見て、意外というように目を丸くした。

「そういう生物……サキュバスとかって話ですか? 実在するんですかね、そんなおとぎ話の……」

プリシラの元いた世界では、夢魔という存在はめったに見られないものらしい。
半信半疑といった様子ではあるが、とりあえずはソーマタージの言葉に対するリリウムの反応を見ることにしたようだ。
359 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/23(水) 23:06:26.57 ID:lyQ2ku530
>>357>>358
冷たい指が唇に触れる。体温感じさせないその指と、この掌の返しっぷりに内心むっとしながらも

「冷たい体は嫌いじゃないの
 遠慮しないで、ね?」

と二人を遮る指を掴んでどけようとするが、そこへプリシラの言葉が入り込む。

「……うん、悪くないかもしれないね
 あなたも美味しそうだもの」

何気ない台詞は小さく、誰に向けたものでもない。謂わば独り言のようなもの。

と、そんな目でプリシラを見ていたその隙に、がっしりと掴まれた肩。
リリウム自身も身体能力はそこそこあるはずだが、にしても動かない。

「え、ちょっと、え?
 事情聴取?聞いてないよ?私まだおなか一杯じゃないのに?」

きょとんとした表情になり、今まで浮かべていた笑みはどこかへと。
ソーマタージを完全に捕まえたと思ったらこの有様である。

「……そう。そういうこと!
 あの軍人のせいでおなかすきっぱなしだし、何でもいいから美味しいものが食べたいの!!」

サキュバスにいいイメージを持つものばかりでもないし、なるべく伏せておきたいことだったが仕方ない。
もっとも、その割には出てくる台詞が余りにうかつでは在るのだけど。
しかしお腹がすいて余裕の無さを見せる割には美味しいものが食べたいと、案外余裕である。
360 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/23(水) 23:21:07.94 ID:mbLvUys00
>>358-359
「じゃあ遠慮せず。…って言うかよ、まずはお互いを知ってからだ」
【取り敢えず捕らえた。絵的に結構アレだが、この際仕方ない】
【問題はここからどうするかだ。片手で抑えた状態ではこちらもろくな事が出来ない。しばらくは顔の近い睨み合いか】


「俺としては魔法少女と同レベルの存在だと思うんだがな……。まあいい。
 意外といるもんさ。ファンタジーな世界ではな。俺のところにも当然いた。一人は今何してるか知らないが」
【お前が言うかとでも言いたげな目でプリシラに突っ込む。信じ難いのも無理はないが、丁度本人も認めてくれた】
「世界は広い、リザードマンだって人造人間だって半人だって淫魔だって、何処かしらの世界にはいるもんだ。見識が広まったね」


「本題に戻るぞ。お前にとってのメシ、恐縮だが摂り方を変えられんか?
 はっきり言わせてもらうと…、お家が急に場末の娼館になったみたいで落ち着かない」
【起きて賑やかな方に行ってみたら男たちにバニーガールが口移しで酒を振舞っていたのだ。驚かない方がおかしい】

「合意の上で体育館倉庫でするとか、路地裏で貰うとか、車の中でとか、あるじゃん…。そういうの…。
 だからまあなんだ、一住民として抗議するが、やり方を変えてくれ。頼むぜ」
「それと掴んどいて何だが、いい加減立ち位置を変えて欲しい。後で水風呂入らなきゃ……」
361 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/23(水) 23:27:42.02 ID:0Fz3tIcHo
>>359
「あらー……もしかして、本物さん?」

今のリリウムの一言で、ソーマタージの言葉は裏付けられたようなものだ。
プリシラは目の前のリリウムをまじまじと観察し、驚いたような、どこか感心したような面持ちをしている。

「でも、あなたが夢魔の類なら、ああいうやり方はなおさらまずいと思いますよ。
 なにせここはスクラップヤード――越境者が集う世界ですから」

越境者は様々な世界を渡り歩く者。リリウムのあのやり方を見て、サキュバスと勘付ける者は少なくないだろう。
……自身が気付かなかったことはさておいて。

「そういう意味の"ごはん"なら、もう少しこう……慎ましやかに……」

>>360
「……とにかく、お二人は一旦離れたらどうですか」

目の毒なので、と言外に含めつつ。

「まあ、私がその可愛さで皆さんを虜にしてしまうという点では似ているかもしれませんけど……コホン。
 彼女のやり方に関しては私も同意見ですね。せめてスクラップヤードの公序良俗だけは守りたいです……」
362 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/23(水) 23:44:25.82 ID:lyQ2ku530
>>360>>361

「……冷たいなー
 いいじゃん、慈善事業だと思ってちょっとぐらい。」

愚痴愚痴愚痴をこぼしながらも、力が叶わないと分かれば抵抗もしない。ついでに演技ももうやめて、口調がすっかり砕けている。
一応ここから抜け出す手段だってあるのだけれど、それは少々危険が伴う。
食事はあくまで楽しく、同意の上で。それぐらいの良識はあるのだ。良識か?

「失礼な視線だね。
 こーじょりょーぞくとか言って、"そんな服"着てる人のが珍しいって。」

こちらにも口調は砕けきり。
公序良俗を歌うのであれば、装飾過多なその服装も?……

「女の子にそういうことをよく言えるよ。
 "これぐらい"でうるさくしないで欲しいな。」

淫乱淫奔サキュバスにとってはこの程度、らしい。
まあ、事情は言葉にした通りだけではないのだけど。

「ここを離してくれれば逃げられるんだけど。
 それとも―――ふふっ。そんなに私が欲しいの?」

なんて、いたずらっぽい笑みを浮かべて。声も演技がかった甘ったるいものに逆戻り。
肩を放してくれなければ離れられないと口実に。ならばむしろ求められているのでは、なんて。
顔はより近づけて、体と体、胸と胸、心臓の鼓動が触れ合う距離へ。
目の毒だというのなら、食事の邪魔の仕返しだといわんばかりに。
363 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/24(木) 00:01:07.09 ID:2Z7gl2z30
>>361-362
「また今度な。機械の身体にどれだけの生命力があるのかは知らないが、まぁまた今度」

「そうそう、視点も違うから相手から見ればこっちがおかしい事もよくある。これからはそういうのにも注意する事だ。
 俺が初めてお前を見た時『何だこのコスプレ女?』って思ったのと同じだな」
【サキュバスはそういう種族。彼女らから見れば、逆に服を着ているこちらが変なのだろう】
【この際だからプリシラにも言っておく。越境先で面倒事に巻き込まれるのは意外とこのパターンも多いのだ】
「もっとも、此処は秩序ある人間社会だ。郷に入っては郷に従えって知らない?」


「……しかし、年頃のサキュバスってどう扱うのがいいんだろうな。
 いっその事、お前らでコンビでも組んじゃえば?プリティーでキュアキュアな……」
【相手にとってはこのやり方が当たり前だったのだ。矯正には時間がかかりそうだ】
【だからと言ってこのまま放置するわけにもいかない。風紀や色んなものが乱れる。思わず溜め息を吐き、「面倒な事になった」とボヤくのであった】

「そう、それと、お誘いの件はやっぱりお断りだね。こう見えて貞操観念もある既婚者だ。パパって呼んでネ」
【いたずらっぽい笑みを浮かべられれば更に掌返し。半ば突き飛ばす様に強引に彼女を離そうとする】
【思えば、記憶にあるサキュバス(殆どがゲームのキャラ)もこんなのが多かった】

「言うだけは言ったからな。出ていけとも何とも言わないから、それは頼むぜマジで。俺の目の入らないところだったら何しててもいいから。
 あんまりにも巫山戯た事すると俺の怒りん棒がいきり立つぞ。……変な意味じゃない」
364 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/24(木) 00:08:38.15 ID:D8y9JPCCo
>>362
「わっ、私は肌の露出も少ないですしセーフです! セーフ!」

自身の服装には自信があるが、あまりにもブレないリリウムになぜかこちらが動揺してしまっている。

「まあ……好奇心でジロジロ見てしまったことについては謝りますけど。それはそれ、これはこれ、です。
 私はともかく、コワい人に見つかったらもっと怒られちゃいますよ!」

ぷうぷうと頬を膨らませて、心配してあげてるんですよ! と言わんばかり。
若干押し付けがましさもあるが、自覚はしているだろう。

「つよーい女将校さん(イムカ)とか、いやに目敏いドワーフさん(ロイ)とか。
 その目の前のお兄さんだって、変に突くと何するか分からない人なんですからっ」

「夢魔の性質は分からないですけど……血とかで良ければちょっとはあげられますよ。ちょっとだけ。それで我慢できませんか?」

>>363
「こ、こすぷれ……?」

言葉の意味は理解できていないが、なんとなく自身のファッションを揶揄されたことは分かった。

「むぅ……たしかに私も自分の尺度で言い過ぎたかもしれませんね」

プリシラは越境経験がまだ浅く、その事実を自分なりに認識しているつもりだった。
今回の一件でその自覚が弱いことに少しは気付けたか。若干反省気味である。

「……コンビについては異議ありですっ! 私までやらしーと思われちゃうじゃないですか!」

……反省したはずだったが、さらっと差別的である。
365 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/24(木) 00:32:56.26 ID:SZ1NF2YR0
>>363>>364
「逞しい香りがする。きっと、とっても素敵な味!
 また今度なんていうなら期待しちゃうな♪」

甘ったるい声は継続中。演技もまだまだ継続中。なんとかペースを取り返そうと

「……コンビなんて私もいやだよ!!
 こんなひんそーな体した子と一緒じゃ誘えやしない……」

しかし突然の提案にふと素に戻る。
サキュバス的にもお隣にロリータをおいておくのはよろしくないらしい。
最も着やせしている可能性とかいろいろあるのだけど、まあそこは今回は置いておいて。

「うっそだぁ。そんな風には見えないもん。
 素直になれば―――――」

否定を加えるのは既婚者の部分。サキュバス的には生命力さえ感じれば魅力的なのだけど、今までのやり取りから印象事態はあまりよくないらしい。
素直になればいいのに、なんていつものお誘いをつなげようとしたけれど。
男の口からこぼれるのが本気の拒絶だと、やっと理解したようで。少しの間の放心をはさんで、ゆっくりと絡めていた足を解いた。

「……ごめん。」

なんとまさかの謝罪である。
怖い人に怒られるが早速実践されてしまった瞬間である。
ちらりと横目でプリシラを見て、ちゃんと聞いておけばよかった。なんて顔。

「………あ、血は欲しいな。」

でもそこはちゃっかり。
366 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/24(木) 00:47:51.29 ID:2Z7gl2z30
>>364-365
「お前ら……」
【冗談交じりで言ったとはいえ、二人掛かりで拒否されるとは思わなんだ。思わず苦々しい表情になる】
【片やある種の差別的発言、片や食事の邪魔。自分の事しか考えない連中め!と自分の事は棚に上げ、内心憤るのであった】
「無礼なやつらめ……」


「二人とも素直なのは宜しい。おお、我ながら歳上らしい事を。日記に書いとこう…。
 別にやり方さえ変えてくれりゃ、少なくとも俺は目くじら立てないさ。野良猫みたいに残飯とか与えて可愛がっちゃう」
【素直に謝られればウンウンと頷き、腕を組んでご高説】
【一応、ここまで言った事は嘘偽りのない本心である。違えさえなければ、何も口出しする気はないのは事実だ】


「……血?この流れで要求しちゃう?」
【怪訝そうに眉をひそめ、革手袋を脱いで白い手を露わにすると、鮫か狂犬じみて鋭く尖った歯で指先を噛み締める!】
【溢れるのは一応血だ。絵の具の様に白く、物質として見れば不純物もどっさり詰まったサイボーグ用人工血液。おまけにたまに小さな縫い針じみたモノが混ざって出てくるし、ちょっと電気も含んでて痺れる】

「健康に何らかの悪影響が出てもいいなら構わないが、腹壊すぞ?」


//この辺で落ちさせていただきやす ありがとうごさいましたー
367 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/24(木) 00:54:26.99 ID:D8y9JPCCo
>>365
「ひひひ貧相とはなんですかっ! これでもぼいんのばよんですよ!」

オヤジ臭い形容詞を交えつつ、彼女は内心で先程の自分の発言を若干後悔していた。

(……よくよく考えれば、俺がこの女に血をくれてやる必要性はないわけで……。
 しかしあんな公然わいせつを見せられるのも困るしな。ちょっとの血液で希少な安息地の平穏が保たれるなら……うーむ)

と、傍から見れば表情をころころ変えて一人悩んでいる、奇妙な少女のできあがりである。

>>366
「ウワッ……」

ソーマタージの指先から溢れる血液……血液?を目の当たりにし、思わず声を上げる。

「それ、やめた方がいいと思いますよ……」

と、何故かリリウムに同情的な視線を送ってしまうプリシラだった。


【ちなみにこの後、プリシラは約束の通りリリウムに血液を差し出したことだろう】
【しかし、「いいい痛いのいやなので! ちょっとだけですよ!」という頑なな拒絶により、満足な量を得るのは難しかったかもしれないが】

//自分も落ちますー。ありがとうございました!
368 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/24(木) 01:15:18.38 ID:SZ1NF2YR0
>>366
指先からこぼれる余りにも不純物の混じった血液、とも呼びにくい何か。
恐る恐る、差し出された指を咥えて――――

―――離さない。

ストローから飲み物を吸うように血液を吸い上げて。
縫い針と不純物は頂けないけど、しびれる感触はアクセント。わたぱちみたいなものなのだろう。
とにかくそこに宿る生命力の味は非常に気に入った様子で。

「……はぁ」

と、恍惚を浮かべて一息。

「素直にしてたら、またくれる?」

なんて言ってみる。
>>367

「……ばよん?」

あまりに年代の違う言葉は最早意味が若干取りにくいとか、そういう領域らしい。
しかしまあ、それはそれとして。
デザートは別腹といわんばかりにプリシラの指を咥えて。
すぐに引っこ抜かれてしまったので、非常に不満げな顔をしていたとかなんとか。
369 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/24(木) 23:24:50.55 ID:fpKH3tV90
【狭間のスクラップヤード】
「拙い」
開口一番溜息ひとつ そして出た言葉はこれである

「噂というネットワークからして 越境者を取り殺している様子もない
 それにインキュバスに男を漁るなと言うのは俺たちに飲食禁止と言うに値する・・・だが拙い」

これは真理だ 生きとし生けるものは飯なしには生きていくことは出来ぬのだ

「何が拙いって場所が拙い  無料酒場は止まり木の宿の一階 大食堂の隅っこを借りてやってるから
 そこで乱痴気騒ぎ起こしたら それは食堂で飯を食ったり寛いでいる方々にモロ出しである」

「おまけに越境者の中には子供もいる そういったお子様に乱痴気騒ぎは教育に悪い 悪すぎる
 実際苦情も出ているし このままでは俺の無料酒場も一緒にあぼんする可能性が非常に高い だが上記だ」

そんなロイ・ゴールドマンは現在 いつもの装備ではなく 黄色いヘルメットに作業着 ニッカポッカと天啓的土方スタイル
隣にはリザードマンのボロウズも控えている

「故と言うわけでこれより リリウムの城を作る 基本的に奥まった場所に設置し 防音も完備なヤツ
 酒もツマミも出せる 俺の酒場の亜種だな 綺麗なチャンネーとお酒が飲みたい人用のアダルティなアレだ」

と言うことでこの場にいるメンツはその城を作るためのお手伝いさんである

「まぁ城と言っても見てくれは仮設住宅だ 中身は凝るがな さぁみなさん安全第一で参りましょう」
トラックで資材が運ばれてくる 重機を動かせる越境者がクレーンを用意した

一行には内装に使えそうなのを見繕ってもってこいと言ってあるが はたして?
370 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/24(木) 23:30:13.15 ID:XoB2PYz/o
>>369

「デースデスデスデース」

 なんかガスマスクつけたタヌキの気ぐるみ着た何かが徘徊。
 ぼってぼてのふっといシッポがとってもラブリーです。

「デスデス、内装に使えそうなのを沢山もってきたデス」

 猫のぬいぐるみ(にゃーっ
 犬のぬいぐるみ(わんわん
 ビポサルなぬいぐるみ(げっちゅ

「パーペキデス」

 片手で葉っぱを揺らしながらドヤ顔でキメ!

【コイツは人の話を聞いていたのだろーか】
371 :ひいらぎ [sage]:2017/08/24(木) 23:39:15.69 ID:Rk4RUrQDO
>>369
…ほむ、越境者殿の中に子供となどこにおるのかのそんなの…

【キョロキョロと辺りを見回すのは見た目10歳位に見えそうな少女】

【きっとロイ氏はこの少女の事を言っていると(と言うか「客観的に見て明らかに」少女の事も含めてだと)思われるが「自分がそうだとは」認識していない為自身の事とは気付かない】

…まぁとりあえず後のおちゃけの為にも頑張るとするかの…

【作業終了後にロイ氏からおちゃけをおごってもらうつもりらしく重い物のを能力使用で楽々と運ぶ少女】
372 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/24(木) 23:41:02.65 ID:SZ1NF2YR0
>>369>>370

『お姫様にはお城が必要よね!
 ああ、やっぱり可愛いってそれだけで罪……』

なんて、頭の中では言おうとしているのだけど。
実際のところはといえばこの通り。工事現場の隅に座り込んで俯いている。その顔は紅色だ。
少し餌場が見つかったぐらいの気持ちで居たものだから、余りの待遇についに照れくさくなったとか。
なんと、これでやっと事の重大さ、自分のやっていたことを理解したらしい。
ロイの丁寧丁寧な解説を聞いてやっとである。アダルトなのは体だけ、頭の中身はこのざまだ。

照れくさくて何も言えず、とりあえず隅にで目立たないように。
ちょっと持ってこられるアイテムに不安になりつつも、まあアレも可愛さアピールならあり?なんて考えて
でもなんだか一つだけ違うくない?な雰囲気のサルのぬいぐるみを思わず手にとってしまうのだった。
373 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/24(木) 23:47:41.61 ID:XoB2PYz/o
>>372

「デスデス」

 ポテポテと歩いてきたガスマスク気ぐるみという超奇天烈トンチキ生命体。
 件の元凶であるリリウムをじーっとみて得心を得たように頷く。

「何か、金男=サンはアダルティなアレと思い込んでいるかもデスけど…結構中身はアレな気配デス」

 本能的になんかを察している様子である。

>>371

「デースデスデス」

 ポテポテと歩いている気ぐるみなα-12であるが、
 内装を称して何かファンシーなぬいぐるみばっか運んでいる。
 主旨を理解しているのやら居ないのやらである。
374 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/24(木) 23:50:59.59 ID:fpKH3tV90
>>370
「げっちゅ!!」
ドヤ顔α-12に振り下ろされる光る棒
網じゃないのかって? 転送されたらロールできないじゃないか

「問題はリリウムが気に入るかだな」
ここでぬいぐるみの判断をリリウムに丸投げするという荒業で関わりを回避

「ディープメイカーでそっち持ってくれ 壁を接合したいけどクレーンがへぼで真っ直ぐ立てられんのだ」

>>371
「メタい事言うが 越境者がPCだけと思うなよ」

モブの中には 一家纏めて飛ばされたりする輩もいる その中には年端のいかぬ子供の姿もあったし
PCのクルトも越境者になった当初は子供だったのだ 今は立派なおぢちゃんであるが

「よ〜し そのままそのまま そこで固定な 今ボルトで固定する」
こういう時に重力操作ができる輩は強い これにより予定は大幅な短縮ができることだろう

「後は屋根組んじまえば完了だ また能力で資材を上げてくれ プレハブってやつは便利でいい 内装に関しちゃ 水回りは俺とボロウズでやるから リリウムの支持で内装をやっておいてくれ」

>>372
「おい そこで悶えている淫魔」
背後から声 続いてガポっと黄色いヘルメットを装着されることだろう

「テメェの餌場だ テメェで内装考えな 俺は作るだけだから
 それと酒とかツマミはどうするんだ? 外から調達してもいいし 俺に言えば密造酒を回してやるよ
 商売だから金品が発生するがな そこいらの酒屋から仕入れるよりはリーズナブルに済ませるぜ」

その辺はビジネスライクである すでにプレハブだけでも結構な金が動いているのだ

「荷物持ちはα-12とひいらぎがいれば何とかなる さぁ働け 餌場は自分の手で作り上げな
375 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/24(木) 23:57:30.02 ID:XoB2PYz/o
>>374

「デス@@」

 ポコタン☆と叩かれてもんどりうって倒れるたぬきなα-12.。

「お城みたいなのこさえてアダルティ店試行しているみたいデスけど、
 あの子、中身は意外とアレな気がするデスよ?なんかギャップあるデス」

 何というか淫魔的なアレを抜いたら存外に出てくるのはアレな気がするのだ。アレな。
 まあ、越境者にはアレは珍しくないが。アレが。アレのバーゲンセール。

「しょーじき、エロエロビームな店構えなくてもいい気がするデス」

 ディープメイカーを伸ばしてうんしょっと持つ。あんまパワー無いのでお早めに。

「わうわう」

 足元ではぬいぐるみに混ざってあほ犬までやってきている。
 どうぶつランドにでもするつもりか?
376 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/25(金) 00:02:55.46 ID:Iq5eqJUg0
>>373
中身はアレ、なんて言葉はサキュバスとして捨て置けまい。
もしかしてこれに興味を示しちゃったのが駄目?なんて思ってぴーぽーなさるのぬいぐるみをぽいっと。

「う、うーん、残念。
 美味しい匂いはするけれど、熟成が足りないかしら……」

とっさに零す台詞は一丁前に、しかし顔は赤いままで。多分何も考えてない。
なんとかサキュバスとしての威厳?を取り返そうとしただけである。
>>374
背後からの声にびくっと震えて、後ろを向けば被せられる黄色いヘルメット。
ダサいなんて口に出かけたけれど、やってもらってる事が事なので何もいえない。

「あ、ありがとう。
 そうね、私の城だもの。私自身の理想に作らなきゃね。」

内装を担当することにはすぐさま同意。

「お酒は……」

こちらにも二つ返事をしてしまいたいのだけど。なんと一つの問題が。
生き物は飯さえ食えば生きていける。そして飯には金が要る。故に稼ぐ。
さて、サキュバスはどうか。生命力さえ喰らえば生きていける。そして生命力を喰らうのは、むしろ相手から金を取れるようなアレである。
そしてこいつはそこを金を取らない事で食っていた。先日のアレももらっているのは酒代のみなのだ。

「……こっちの支払いじゃだめぇ?」

なんて、上目遣いに。自分の胸を指差して。
実はふざけていない。これ以外の支払い方法を持たないのだ。いやマジで。

377 :ひいらぎ [sage]:2017/08/25(金) 00:06:54.71 ID:xOq6X4sDO
>>372
……………

【隅の方でぬいぐるみと戯れる淫魔を無言で見つめる少女】

【しかし、今はとりあえずは作業中なので脇見はこの位にしてロイ氏に持ってこいと指示された資材らしき物を運ぶ】

>>373
…わし良く分からんがそれは違う気がするぞ…

【何やら間違った解釈をしているようでぬいぐるみ等をせっせと運ぶコスプレ風味(?)な格好の人物を見て】

>>374
【少女はこのような仕事はした事はなく良く分からないらしく、ロイ氏から「アレ持ってこい」等の指示を受けその通りに動く少女】

…めたいとか意味はわからぬがとりあえずこれをおさえておけば良いのじゃな

【持ってきた資材をロイ氏の指示通りにおいて動かないようにおさえつける】
378 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/25(金) 00:13:57.42 ID:TURtnVGVo
>>376

「むふーっ」

 ぽてぽてと歩いてぽいっちょしたピポサルぬいぐるみを拾ってぽんぽん。
 もいちど、リリウムのお手手に乗せる。

「色気で誤魔化しているデスけど、あんまし上手くいかねーデスよ?
 味が尖がっている若いワインとおんなじデス」

 言いながら、葉っぱをくーるくるまわしてスビシとポーズ。

>>377

「これでいーのデス」

 くるんと一回転。なんかふとましいシッポがひいらぎにボスン。

「そう出来るのと、それしか知らない。じゃあ千里の隔たりデス。
 α-12は面白おかしくかき回すことにしたデス」

 ふぁんしーなカエルのぬいぐるみ(ケロケロ)を両手で持って宣言!
 まぢで手伝う気あんまないなコイツである。
379 :ひいらぎ [sage]:2017/08/25(金) 00:14:02.86 ID:xOq6X4sDO
>>374
/「ロイ氏から指示を受け能力使用でロイ氏のところに資産らしき物を放り投げる。出力は加減してある為受けとれそうな初速を持ってロイ氏に向かいとんでいく」追加。
380 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/25(金) 00:18:37.53 ID:WAPqhgi+0
>>375
「ぶっちゃけ店構えをエロエロビームにするつもりはない
 だって外観からしてアレにしたらこんな僻地に立てた意味がないじゃないか」

辺りを見る 止まり木の宿周辺はかなり整地が進んでいるが この辺はまだスクラップが積まれており
知っていなきゃ足を踏み入れることもない 程度の僻地である

と ぬいぐるみの中に生きてるのがいる が

「犬コロよぉ まだチョンパる食い物は搬入前だから お望みのモンはどこ探したって手に入らんぞ」
まだガワを作っているだけである お店として活動するのはまだ先だ

>>376
「そりゃオメェ【境界線スレは健全なスレッドを目指しています!!】なことは大好きだけどよぉ・・・」
上目遣いなリリウムであるが 当のロイは渋い顔

「一時の支払いが体払いなのはいいが 定期的な酒の仕入れすべてが体払いなおもなぁ・・・」
流石にと難色を示し

「こうするか 実質的なオーナーは俺 お前は雇われ店主だ 利益の出し方は俺の方でやっとくから
 お前はここで働きながら飯を確保すればいい どうだ」

また面倒くさいブツを背負うわけだが まぁ仕方あるまいと諦めの境地である

「お前が客を引き付けなきゃ お前は飯の食い上げ 俺は不良物件抱えで誰も得しない
 だから気合い入れて接客しろよ? 客を取り殺さなきゃ同郷の胴種族引っ張ってきても構わんぞ」

>>377
「俺の方に向けるんじゃなくて 屋根なんだから天井に飛ばしてほしかったなぁ」
手加減された速度で飛んでくる屋根をキャッチし 指示を出して指定の場所に

後は固定すればプレハブ小屋の完成である なお外装はこれ以上動かさない

「窓はマジックミラーにすれば いいだろ 後は内装だ トラックのテーブルやら椅子やらを下してくれ
 今日中に形にしちまおうオープンはまだかかるだろうがな」
381 :ひいらぎ [sage]:2017/08/25(金) 00:21:54.16 ID:xOq6X4sDO
>>378
……………えーっと…………遠心力(厳密には「飛ぶ時までは」遠心力)の公式から考えると……

【とんちき娘氏が一回転した際に当たったしっぽが嫌だったらしくなにやら資材らしき物を取り出しぶつぶつ呟く少女】

【どうやらカガクと能力の力()を使いげんじゅーに抗議するつもりらしい?】
382 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/25(金) 00:23:36.51 ID:TURtnVGVo
>>380

「デスデス。なら遠慮なくタノシイランドにするデス」

 α-12の思考回路は相変わらずトンチキの極みなのか、
 とてもマイウェイ一直線である!!ぬいぐるみ大量搬入中!!

「わうわう」

 何か表札めいた何かを見せるウルリック。
 ええと「うるりっく」と書いてある。

【ナムサン!図々しくも乗っ取りにかかる気であるこの柴犬!!!!】
383 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/25(金) 00:26:21.18 ID:TURtnVGVo
>>381

「デスデス、ちみっこも何かむずかしーことは考えずにデス!
 まほーしょうじょ()ならファンシーは必須デスよ?」

 すぽちょん☆と、うさぎ耳をひいらぎの頭にセット!

「デスデス、なかなかにらぶりーデス」

 うんうんを頷く。ほんとにマイウェイ。
384 :ひいらぎ [sage]:2017/08/25(金) 00:30:22.45 ID:xOq6X4sDO
>>380
…あぁ、こんな事しとる場合ではなかったかすまなんだロイロイ…

【回転運動を始めていた少女はロイ氏から注意を受け即座にこれを中止し、屋根をとりつかける手伝いをする】

…なんとか今日中には終わらせたいのう…

【額から垂れる汗を拭いつつトラックに積まれたテーブルや椅子をいくつか持ち、能力使用で運ぶだろう】
385 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/25(金) 00:34:17.52 ID:Iq5eqJUg0
>>378
「ごま、か?……」

演技しているのは確かだけれど、こんなガスマスク越しに看破される程駄目だった?
しかし事実見抜かれたというのはそういうことなのだろう。
これで食っていけていたし、実は完璧だと思っていたのに。

「……やっぱり納得いかない。
 色気はあるんでしょ?じゃあ何が問題かしら?」

そうだ、色気はある。なれば何が問題ないというのか。
と、お手手に載せられたぴーぽーを抱えたまま。あれ、気に入った?
>>374
しかし少女は自身の周囲で手一杯。司会はせまめ、気づかない。
なにか、ひいらぎのほうへ向く原因があれば?……
>>380
「え、ええ。イイ思いは保障できるわ!
 ……駄目?」

お酒とはある意味彼女の生命線でもある。
そういうことをする気持ちに持っていくのはそれこそ神器のようなものでもあるし、またそういうことを"しない"にも便利である。
酔って狂った頭なら、それこそ唇付けの快楽で十二分。それ以上をせずとも穏便に。

「……え?」

しかしここまでいい条件を提示されるとも思っていなかった。だって、自分にデメリットが一切ないのだから。

「ありがとう。私はサキュバス、心配せずとも誰もが私を求めるわ!」


「…………ねぇ、わるい女の人にだまされたりしてなぁい?」

礼の次に吐き出されるは余りにも失礼な台詞。
単純に、彼女が優しくされなれていないというのもあるけれど、それにしたって人が良いから。
386 :ひいらぎ [sage]:2017/08/25(金) 00:37:58.42 ID:xOq6X4sDO
>>383
…ほむ、はいすぺっくは違いないみたいじゃがテーブルいまだにとんちき娘殿の事は良く分からぬ…いや他の越境者殿達の事もまだ良く分からぬが日があさi…うわ!!!?

【とんちき娘氏から何やらかわいらしいうさみみらしき物を装着される少女】

…そ、そう…か…???

【少女もまんざらでもない様子でポーズ決めてどや顔!!!!】
387 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/25(金) 00:44:40.57 ID:WAPqhgi+0
>>382
「アキレス〜 ベティ貸して〜」
ここで背景だったPCを呼ぶ

―――ギィ?
「ウルリックが遊んでくれるって」

―――ギィ♪
喜び勇んで突撃するベティ ウルリックがベティにかまけている間に表札をちぎって捨ててしまいました

>>385
「このぐらい珍しくもない クソッ だから恋愛脳の幽霊に英雄だって言われるんだ」

別に騙されているわけではない ただ身内と認識した者にものすごく甘いだけなのだ

「いいから働け 初日からクビにしたっていいんだぞやとわれ店主」

>>384及び全員対象

ひいらぎの献身により 日が暮れる前にすべての内装を運び終えることに成功する
淫魔の館・・・と呼ぶには少々ファンシーな佇まいだが そこはリリウムの働きに期待しよう

そして数日後 スクラップヤードに新しい設備が誕生する
大人な越境者がキレーなチャンネーと楽しくする(意味深)お店 知る人ぞ知る隠れた酒場

そこにはちょっと芝居がかった淫魔が接客してくれるという・・・・・

//では〆
388 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/25(金) 00:46:36.75 ID:TURtnVGVo
>>385

「色気のほかに必要なものそれは―――」

 ぐるんと回って(途中、ふとましいたぬき尻尾がリリウムにぽてくり)ズビシとポーズをキメて!

「α-12の如きパーベキな【女子力】デス!!!!」

 ドカーンと何か火山の噴火をバックイメージにとんちき極まる台詞!
 ナムサン!間違いなくアホである!!そしてこんなアホに看破された?別の意味でもナムアミダブツ!!

>>386

「ぬっふっふーα-12の女子力は深遠なのデス!!」

 はいすぺっこなのかバクっているのかは兎も角、α-12はこんなである。

「それでOKデス。ちみっこもハッピーにどやさっさデス。あとできぐるみにも挑戦デス」

 ひいらぎの背後でポーズキメ!!

【数奇な運命な二人の癖にやっていることは実にアレであるアレ。これでいいのだ(断言】

>>387

「わうわう」

 うぬぬと身じろぐが結局ベティを邪険にすることはなく、おっかけっこしたりして遊ぶのであった。
389 :ひいらぎ [sage]:2017/08/25(金) 00:57:05.39 ID:xOq6X4sDO
>>387
…ふぅ、何とかおわったみたいじゃの…疲れた…

【一通り作業が終わったらしく大量に流れる汗を拭いとりあえず完成した館らしき物を見上げ呟く】

…さて、約束通りおごってもらうとするかの…

【他の越境者氏達も各々後片付け等をし、帰る支度をしているようだ】

【この後ロイ氏におごってもらったかどうかは不明である】

/おつおつにしてあげますじゃ!ノシ
390 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/25(金) 01:30:12.49 ID:Iq5eqJUg0
>>388
さて、ここで頭に浮かぶこと。こいつもしかして適当言ってただけじゃなーい?

「女子力、かぁ……」



「…………へんてこきぐるみガスマスクに言われたくなーいー!!!!」

ある種の完全敗北であった。
>>387



―――中々にファンシーな外装はピンク色。言葉通りにメルヘンなお城を模した形へ。
扉を開けば中身もファンシー。数数の可愛らしいぬいぐるみ(まれに変なのが混じる)に飾られた内装は酒場のものとは思いにくい。
しかし出てくるのはロイ謹製のお酒。味とサービスは保障済みなのだ。
とまあ、こんな風に。中身は素に寄せた――というより趣味どおりにすれば素に寄っただけの話なのだけど――のだが、サービスの内容は

「イイことしに来たのね、歓迎してあげるわ!」

相変わらずなのであった。
391 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/25(金) 01:30:12.49 ID:Iq5eqJUg0
>>388
さて、ここで頭に浮かぶこと。こいつもしかして適当言ってただけじゃなーい?

「女子力、かぁ……」



「…………へんてこきぐるみガスマスクに言われたくなーいー!!!!」

ある種の完全敗北であった。
>>387



―――中々にファンシーな外装はピンク色。言葉通りにメルヘンなお城を模した形へ。
扉を開けば中身もファンシー。数数の可愛らしいぬいぐるみ(まれに変なのが混じる)に飾られた内装は酒場のものとは思いにくい。
しかし出てくるのはロイ謹製のお酒。味とサービスは保障済みなのだ。
とまあ、こんな風に。中身は素に寄せた――というより趣味どおりにすれば素に寄っただけの話なのだけど――のだが、サービスの内容は

「イイことしに来たのね、歓迎してあげるわ!」

相変わらずなのであった。
392 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/08/25(金) 21:24:58.03 ID:ovZT+Dmco
【荒廃世界 ウェイストランド――】

「まぁ、日用品でもこういう非常時に使えるモンは沢山あんだ」
「こういう煙草の吸殻だってほら、銃口に詰め込めばキャップ代わりになる」
「必要な時にはそのまま撃っちまえばいい、紙だから何の妨げにもならねェしな」

『へー……』

さて、越境者の一行が境界線に迷い込んだ新入りにあれこれハウトゥーを教えている際に、ジョシュアはどこをほっつき歩いていたのだろうか?
答えはこれだ。ジョシュアもまた越境者たちとは隔絶された場所に飛び、そこで同じような新入り越境者を教育していた。
銃の扱い方、獣の捌き方、格闘術、ウェイストランドのような不毛の地での生存方法――区分は多岐に渡れど、教育者はジョシュア一人。
ずいぶんとまぁこちらの新入りは軍人めいて偏った方向に成長を遂げているのであった。

「コンドームとか言う奴も居るが、ありゃ止めといた方がいい」
「あぁそうだ……どうせコンドーム使うなら、ありゃ非常時の水筒代わりに丁度いいぜ」

『いや、使わねッスけど』

砂塵舞い散る砂漠を己の足だけで踏破する。この時点で越境から既に半月ほどが経過していた。
ジョシュアと新入りはシュマグとポンチョで顔と身体を覆い、ライフルを杖代わりした格好。
二人で長い間旅を続けていたせいで、肌は焼け身に着けるものすべてが砂に塗れ、どこかしら破損していた。
互いに無駄口を叩きながら、時間を食いつぶすように遠くに見える廃墟へとひた歩く。

「何だと?まぁ常備しとけ」
「財布の中に水筒がストック出来ると思えばイイもんだろ」

『はぇ〜……そういうモンすかねぇ』
『あ、パイセン見えて来たッスよ』

「先客がいるな……ジュリ、高台に待機」

『ウス』

ようやく廃墟に到達せんという頃、ジョシュアらは廃墟に複数人の人影がうろついているのを発見する。
そして時を同じくして彼等もジョシュアを発見するだろう。おそらく互いの捕捉はほぼ同時、
なぜならまぁ、ジョシュアが相対している人影が他ならぬ越境者達なのだ。腕前は勝るとも劣らない。
ジュリと呼ばれた新人が高台からライフルを構え、ジョシュアが正面から越境者達に交渉しようと近づく。
互いの正体が露呈するまで、そう長くはかかるまい。
393 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/08/25(金) 21:34:50.74 ID:vAwpA7csO
>>392

廃墟の屋上に、この世界においては妙に装備が整った兵士の姿が見える。
即ち、警察や軍隊で使うようなボディーアーマーにヘルメット、そしてSMGを装備という姿だ。
バイザーまでしっかりしてるので顔はよくわからない。

「少数武装勢力接近中」
「そうか。撃ってくるなら応戦しろ。そうでなくば手を出さんでいいぞ」

……なお、その兵士の足元に何かもう一人、小さい人物がいるのだろうか。
屋上の縁に隠れているため、見えるのは何か黒くてとんがった帽子らしきものだけだ。
実際のところは子供にしか見えないカノッサのミクラガルズ賢人会というけったいな組織のエージェント、ナチグロイシなのだが……。
394 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [age]:2017/08/25(金) 21:38:40.29 ID:KyxLp2Ln0
>>392-393
さてはてそんな一触即発剣呑の気配の中
向こう側からパッパッパッと気の抜ける音を立ててのんびりとやって来るスーパーカブ一台
ゴーグル付きのハーヘルを被り、麻の外套をはためかせるのは半人タェンティースであった

「……ようやく屋根のある所で寝られそうですね」

視覚的に半人から両勢力は死角となっており発見出来ず
逆に両者から丸見えの格好なのだ
全くスローリーに、スーパーカブは随分と近寄る
395 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/25(金) 21:42:15.74 ID:K9z89khL0
>>392
「突然の越境には参ったものだ。あの時タェンティース売っ払ってたら解決してたのかな?」
【面倒事に首を突っ込み、明日は何をしてバカにしてやろうと寝込んだらこれだ。突然の越境ばかりはどうしようもない】
【ここ最近落ち着いていたが、ゲートはいつどこに開き、そして自分もいつどんな時に越境するか分かったものではないのだ。完全に失念していた】

【隙間なくビッシリと猫の絵がプリントされた寝間着姿のまま越境、得物どころか煙草も、酒も、財布すらも無い状態でこの荒野にほっぽり出されたソーマタージは、流石に反省していた】

「あの淫魔、からかい甲斐がありそうだったのにな……。次会う時まで生きてるかな?アイツ」


「おっと……。退屈凌ぎになるか、それとも今日の昼飯か……。どっちかな?ええと、なんて言ったっけお前は」
【されどこの身に備わった機構、感覚は変わらずついて来ている。ある種のカンじみたモノが来訪者を察知し、其方を向く】
【すぐ側に転がる、肉を所々啄まれたレイダーの死骸を隅に押しやり、血に濡れた口元を拭う。既に乾いてて落ちなかった】

「お客さんか?それともお恵みでも貰いに来たか?分かった、ピザの配達?」
【片手に岩を握り、崩れた壁に身を隠して近づく者に声を張り上げると、その顔を伺おうとする】

「助けに来てくれたのなら…。例え嘘でもありがたいね。お礼にハグしちゃう。こっちに来なよ、俺は…」
396 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/08/25(金) 21:48:57.43 ID:ovZT+Dmco
>>393
『パイセン、デカいのがいるッス、M855じゃ貫通できねッスよ』
「……いや、撃たなくていい。ジュリ、降りて来い」

ボディーアーマーを着込んだ兵士を側面から視界に捉えるジュリ。
射程と相手の防御力を加味して、一撃では仕留められないと断定。
一方でジョシュアは片手を挙げて、ジュリへとハンドサインを送りながらそう伝える。
連絡を受けて、ジュリはライフルから肩を離して首を擡げた。

「よォ、久しぶりじゃねェの」
「お前らで助かったぜ、薄々そんな気はしてたんだけどなァ」

>>394
『……!』
『パイセン!なんか来たッス!』

ライフルを抱えて斜面を滑り降りようとしていた矢先、遠くに砂塵を上げるタェンティースのカブを発見。
どちらの味方でもなさそうだし、とりあえず撃つ事にしたようだ。

「おい馬鹿撃つんじゃねェ!」

ジョシュアの静止を振り切ってバーミントライフルを連射する。
威嚇射撃程度の命中精度だが、運転中に銃弾が飛んで来れば驚きもするだろう。

>>395
「ホントにハグしてもいいのかァ?」

歪んだ笑みを湛えながらシュマグを剥ぎ取り、両腕を広げてソーマへと歩み寄るジョシュア。
ソーマにとってはクリスマスに執拗にジョシュアに追い回された思い出がよみがえる表情だ。
そのままズンズンと近づいて、ソーマと熱く(物理)抱擁を交わそうとするだろう。
グリードの作用により、ジョシュアの体温は100度ほどまで上昇している。
397 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/25(金) 21:52:11.42 ID:KyxLp2Ln0
>>396
「……わぁっ!?」

響く乾音、音速で迫るライフル弾
無論慌ててハンドルを切ってバランスを崩し、結果大いに転倒
ずざざーと滑りながらのエントリーである

「痛たたぁ……」
「……あ、ど、どうもみなさま……お揃いで……」
「じゃなかった、敵が居ます、今撃たれました!」

気を付けて、と周囲を素早く睥睨
真面目にやっているつもりの本人だが、早速のポンコツムーブなのであった
398 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/08/25(金) 21:55:09.05 ID:ovZT+Dmco
>>397
「スマン、そいつは俺のツレだ」

苦笑を浮かべ、謝罪と共に手を差し出す。
なんだかこうして見ると、最初から友達でさえあったように感じる。
かつての悔恨はもう何処にもなかった。
399 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/08/25(金) 21:55:53.31 ID:vAwpA7csO
>>394

「よーうハイテク。久しぶり? ……だよな、多分」

気の抜けた音を訝しんでみれば知り合いがバイクに乗ってやってきた。
何故かのほほんという表現が似合いそうなバイクだが、魔女は深く気にしないことにしたらしい。
屋上からひらひらと手を振り、入ってくることに別に何も言わないだろう。

>>395

「……缶詰のサバならあっけど、食う?」

屋上から見知った魔女が呼びかける。
このところどころ崩れかけた廃墟なので屋上にいても階下が一部見えてしまうというか。
先日助けられたこともあるのでいつもより魔女は協力的な態度を見せている。

>>396

「よう。……あれ? いつぶりだ? ……やめろ、ボケてないぞ」

ジョシュアの姿を認めて、ひらひらと手を振る。
傍らの兵士A君レベルの存在感のアンドロイド、ホワイトとは初対面のはず。

――と、それから発砲音。ホワイトの『治安維持』モードがオンになってしまい、魔女は顔を手で覆った。

「民間人(何とタェンティースのことらしいぞ)に対する発砲を確認。鎮圧します」

じゃき、とSMGを構え、トリガーに指をかけ――たところで魔女がホワイトの頭をハリセンでぶったたく。

「……痛いです、えーじぇんと」
「緊急中断のサインをハリセンにした私は間違ってなかったな」

ギリギリ成り行き戦闘は防げ……たはず。
400 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/25(金) 21:56:07.35 ID:K9z89khL0
>>396
「…なんだ、お前だったか。悪いな、お前の性的嗜好には応えられそうにない」
【何があったのかは思い出せないが、あの表情には嫌な記憶しかない。壁から身を出し、血に濡れた牙を剥き出しにして獣じみて唸る!】
「俺ぁてっきり、またぞろレイダーかカルトでも来たかと。ハグはなしだが、代わりに愛のハイタッチする?」

「何というか…今のお前クソ暑そうだ。夏場のデブみたいに。これは俺の勘だがね」


「ところでマジご無沙汰だな。まさかマジで助けに?やるじゃない」
【見知った相手になら武器を向ける必要もない。手に持った岩を後ろに放り、若干後退りながら問う。本当に抱きつかれちゃたまらない】
401 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/25(金) 22:07:17.28 ID:KyxLp2Ln0
>>398-400
「あ、どうもどうも……」
「お元気そうで何よりです」

ジョシュアと再開の握手、そして魔女へと軽く手を振った

「……ジョシュア様のお仲間でしたか、はじめまして……」

そして初めてみる顔に対してはいつもの通り、やや他人行儀での挨拶
人見知りだからね仕方ないね

「ソーマ様も素敵な服を着ていますね」

そしてソーマタージへは、くすり、とあからさまに揶揄うようにして微笑みかけるのであった
402 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/08/25(金) 22:11:43.36 ID:ovZT+Dmco
>>399
「変わらねェな、そのチビスケは何だ?」

腕を組みつつ笑みを浮かべる、スレートをはじめ、越境者達の大半と久しい。
ハリセンでシバかれた兵士を一瞥し、口を開けば無礼な言葉が飛び出す。

「随分と……あー、可愛げがあるな」
「ウチのツレみたいにな」

彼の中でも響きの良い言葉を探したようだが、少し嫌味っぽくなってしまった。
それを聞いて斜面を駆け下りて来たジュリが不満げな顔を浮かべる。

>>400
「ご名答、36〜2000度まで調節可能だぜ」

「まァ……ハグは冗談だ、……ん?」
「なんだお前、臭うぞ……まさか犬のハラワタにでも齧り付いてたのか?」

ソーマの口元に付着した血と漂う悪臭に顔を顰めて尋ねる。
助けに来たかと問われればきっぱりノーだ。寧ろ逆とも言えるだろう。

>>401
「お前を引き起こすつもりで手を出したんだが…・…まぁ、随分と友情を感じて貰ってるようで何よりだ」

自力で立ち上がりジョシュアと握手を交わすタェンティースに、、ジョシュアはちょっとだけ目を細くした。

>>ALL
「まぁ、この世界でちょっとニューカマーを拾ってな」
「街を目指しつつシゴいてたトコだ。お前らもここで足止めか?」
「まぁ、当分は世話になるだろうしな……ジュリ、自己紹介」

『ウス、ジュリエットって言います……よろしくッス』
『ジョシュアパイセンからはジュリって呼んでもらってるんで……皆さんもよければ』

ライフルを抱えたままペコペコと一同に礼をする砂まみれの少女、ジュリエット。
人生初の越境を遂げたばかりのピカピカの一年生だ。まだこの世界にも慣れていない。
タェンティースに小さく謝罪した後、恥ずかしそうにジョシュアの陰に隠れるように近くの壁に座り込んだ。
403 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/25(金) 22:14:07.66 ID:dO+jUwcT0
>>399
「いや結構。ありがとよ。タンパク質ならさっき採ったところだ」
【言いながらチラリと横を見る。飛び散った血、ダラリと伸びた人の手、ソーマタージの口周りの血。まぁそういう事だ】


「随分と優しくなってくれたな、嬉しいね。缶詰はそっちで食べていいから、何か飲み物をくれないか。
 代わりにあげられる物はこのパジャマと両手ハイタッチ……あと遺棄された新鮮な動物性タンパク質しかないが」


>>401
「向こうからどうでしょう班が来たと思ったら、お前だったとはな。面白かったぜ、今の滑り芸」

「分かっちゃう?この服の良さ。と、言いたい所だがそんな意味ではなさそうな笑いだな。
 そういうお前こそ、いいモノ着てるじゃないか。…君の服とバイクが欲しい、ってな」」
【揶揄う様な微笑みを向けられれば、流石にバカにされてると気付く】
【少しばかりムッとしたような表情を浮かべ、彼女の外套を剥ぎ取ろうと手を伸ばす。さながら毛抜き婆から服を剥ぐ下手人の如く!】

【因みにこのパジャマ、ソーマ自身はそこそこ気に入ってるし特におかしいとも思っていないのはまた別の話】
404 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/25(金) 22:23:56.04 ID:KyxLp2Ln0
>>402
「ん? あぁ……」
「失礼しました」

苦笑交じりのハンドシェイク
カブを脚先でひょいっと起こし、スタンドで立たせる

「……街ですか、わたしが来た方面には少なくとも何もなかったですね」
「ジュリエット様……どうぞ宜しくお願い致します」

改めて深々と頭を下げるのであった
自身も取り敢えず落ち着く場所を探し、ふぅと一息を入れながら腰を下ろす

>>403
「……芸ではないです、事故です事故……」

少しは心配して下さい、と頬を膨らませて見せる
最も心配すべきは半人よりカブの方であろう
幸いにも彼は無傷であるようだが

「って、なっ……ちょ、っとぉ!?」
「……世が世なら訴えられますよ……もう……」

外套をガバチョと取られ、しかし羅生門と異なり下にはきちんと服を着ている半人
それでも責めるような目付きでジーッと見詰めるのであったとさ

尚半人の寝間着はピンクのハート模様だったりとセンス的に他人を笑ったり出来なかったりする
405 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/25(金) 22:24:55.64 ID:dO+jUwcT0
>>402
「2000度?風邪引いたらどうなるんだ。温度計が壊れるまで熱出るのか……
 何、臭い?結構臭いには気を使ってるつもりだが。今度から香水つけるよ」
「…ああ、そっちか。犬と言えば犬だな。二本足で歩いて、ナイフと数発の弾丸持って、こーんな頭したアナーキストかマッドマックス気取りの残飯漁りの犬野郎。合衆国政府の敵だ」


「なんだよ、助けに来たんじゃないのか…。ペッ」
【救助じゃないと分かれば露骨に不機嫌そうな顔となり、濁った瞳で後ろの少女を見る】
【随分とオドオドした人間だ。怖がらせる前に隠れられてしまった】

「ソーマタージだ。気軽にソーマタージ様って呼んでいいよ。どこで拾われたんだ?
 …ところで街って言ったな、いつ出発する?私も同行しよう。よろしく頼むぜパ〜イセン」
【軽く挨拶を済ませてジョシュアに向き直る。ここで来る人を襲ってゲートが開くのを待つよりかは、彼らについていった方が良さそうだ】
406 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/08/25(金) 22:25:04.14 ID:vAwpA7csO
>>401

「ところでその妙に気の抜けたバイクはなんだ」

とてもじゃないがこんな荒野を走るのが似合うバイクでもあるまい。
自分の魔女姿の方がよほど異質なことを棚に上げ、そんなことを訪ねるのだった。

「そういえばお前さんにも前は助けられたんだったな……仕方ないなぁ、秘蔵のシュークリームを分けてあげてもいいのはお前さんだけだぞ」

六角柱状の氷柱に閉じ込められたシュークリームを、足元においてあったクーラーボックスから取り出す。
彼女の魔法の氷で保存されている貴重な甘味であった。

>>402

「こいつか? 拾い物のハイテクだ。専ら私の補佐を務めている、えーと、治安維持用あんどろいどの『ホワイト』ちゃんだ」

どん、とホワイトのボディーアーマーに拳をぶつける。
ぐぇ、と気の抜けた声が漏れたが、実際ナチグロイシの小さな手で殴られたところでそれは『人間らしい演技』というだけだろう。

「私は可愛いですか? お洒落をしていないので残念ですが、私服に着替えれば私は間違いなく可愛いです」

ホワイトと呼称されているアンドロイドは、ヘルメットのバイザーを上げてそんな風に嘯いた。
確かに、あらわになった顔は少女のような顔をしているが……元々警察用のアンドロイドだろうに、なぜこんな思考なのかは不明。

「……というように、愉快な思考をしている、どこかバグったハイテクだ。えるえーぴーでーとかいう組織は多分変態の集まりだな」

やれやれとナチグロイシは肩を竦める。
このアンドロイドの私服の購入代金が結構かさむのだと小さくぼやいたとか。

「ジュリ?……この娘は、こいつみたいな拾いもんか? 鯖缶いる?」

ジュリエットに対してはそんな反応をする。
ソーマに断れた鯖缶をそのまま渡そうかどうか考えていたり。

>>403

「飲み物なぁ。シュークリーム味の清涼飲料水か、ラム酒にコーラぶちこんだものか、さもなきゃチャイ風ミルクティーがあるけど」

がじゃがじゃとクーラーボックスを漁り、何がいいかを尋ねる。
何故ラインナップがここまで微妙なのかというと、魔女もアンドロイドも飲食物が本来不要だからである。
で、アンドロイドは一切飲食しない以上、魔女のただの嗜好品になってしまうのは致し方ないことであった。
要するに、用意できそうな飲み物は全部甘い。
407 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/25(金) 22:37:24.07 ID:dO+jUwcT0
>>404
「事故ってことは、つまり失敗だな?他人の失敗は好きだぞ」
【BWA-HAHAHAと悪魔的笑い!チラリとカブを見やり肩をすくめる】
「心配するとしたらお前よりバイクの方だが、幸い無事みたいだ。砂地なのとカブなのが幸いだったな」


「人を笑うって事は、笑われるような目に遭うって事だ。覚えときな……
 …小さいな、もっと大きいのないのか?」
【抗議の目線も意に介さず外套を羽織るが、そもそも半人とこの男では体格差がありすぎるのだ】
【恐ろしく珍妙な外見となれば、流石に奪った本人もいたたまれなくなってそそくさと脱ぐ始末。剥ぐ前から気づけ】


>>406
「…ラム酒にぶち込まれなかったコーラか、普通のミルクティーはないのか?」

【水さえ貰えればいいのだが、変なラインナップに思わず抗議。甘ったるそうなのばかりだ】
【そもそもよく見たら、片方はいつぞやのアンドロイド。魔女と自分はまだしも、あっちは人間の食事など必要としない存在だった。水など持ってるはずもない】


「…………ミルクティーでいい。お互い、糖尿病とか虫歯とか気にしなくていい身体で良かったな?」
【長考した挙句、一番無難そうなミルクティーとついでに煙草を所望。ふてぶてしい】
408 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/08/25(金) 22:40:43.09 ID:ovZT+Dmco
>>404
『様なんて付けなくていいッスから!』

タェンティースの仰々しい呼び方にすっかり委縮してしまったジュリ。
あわてて訂正するも彼女には無駄な事だろう。

「ん?お前、それ……」

ところでジョシュアは、さっそく目ざとく彼女のシースに収められている直刀に目が行った。

>>405
「この身体になってから風邪引いたコトねェし……ひょっとしたら6000度は出るかも」

実際にはジョシュアの体細胞に置換した悪魔翌由来のナノマシンが全て喰らい尽くしてしまうのだが、本人の知った所ではない。

「ヤック!なんてモン喰ってんだ!」
「俺もやってたけど、俺ァ手から喰ってたしなァ」

『私のコトは食べないで欲しいッス……』
「お前その台詞好きだよなァ……地図じゃここから南に60キロだ。2日で着くだろ」

ソーマの人喰いにドン引きするジョシュアと、完全に怯えきってしまうジュリエット。
出発はすぐにとはいかない。ジュリのためにこの廃墟でしばらく休憩してからだ。

>>406
「ホワイトねェ……この雇い主じゃ、ブラックって名付けられるべきだったな」
「ロス市警の持ちモンか?こりゃまた……えらい世界もあったもんだ」

小突かれたアンドロイドに同情の視線を向けるが、越境者なんてのは誰だろうとドが付くブラックだ。
我らが越境者の中では良識ある部類のスレートに拾って貰ったのは不幸中の幸いだろう。
ソーマやイムカに拾われていたら……あまり考えたくない。

『うわぁ!マトモなご飯だぁ!!』

鯖缶を差し出されるや否や謝辞と共に跳びついて食べ始める。今まで生の双頭トカゲだとか、赤い双頭ウシだとか。
デカイ蚊だとかゴキだとか、吐き気を催すような物体で空腹をしのいでいた分、こういったものの存在は大きい。
むしゃぶりつくジュリの隣で、ジョシュアは静かに「ちゅーる」の歌を口ずさんでいた。
409 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/25(金) 22:40:50.22 ID:KyxLp2Ln0
>>406
「彼ですか?」
「……越境先でよく会うんです、どうにも波長が似てるらしくって……」

このスーパーカブ、どうやら男性らしい(半人談)
実際見た目はアレだし速度も相応だが、不釣り合いな迄に強健かつ超燃費を誇り燃料切れや不調とは程遠い世界の住人らしい

「……え? いいんですか?」
「では遠慮なく……ありがとうございます」

こんな世界だ、甘味に対しての飢えは強い
深々と頭を下げて有り難く頂戴するのであった

「ホワイト様もどうぞ、宜しくお願い致します」

頬にクリームをつけたまま、恭しくしかし嫌味ではない所作での一礼

>>407
「か弱い乙女より彼(カブ)の方が心配……?」

聞き捨てなりませんね、と腰に拳を当ててふんすと鼻を鳴らす

「……ま、まぁそれは確かに悪いとは思いますけど……」
「無いですよ、着ないなら返して下さい」

実際笑ったりしたのだから半人に非がある
そこを責められれば萎むしかない
ただまぁ、外套の件とそれとは関係なかったりするわけだが
410 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/25(金) 22:43:12.01 ID:KyxLp2Ln0
>>408
「で、でもですね、初対面のお方にそんな……」

呼び捨てなど言語道断、とお互いに譲らぬ不毛なやり取りへと発展するであろう

「……ん?」
「……ど、どうし……あぁ……」

主人の元へと帰還を果たした月の光
それに視線を落として微笑み、静かに撫でるのであった
411 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/08/25(金) 22:53:02.72 ID:ovZT+Dmco
>>410
「そいつを取り返すのには苦労したぜ、ソーマの助力が無きゃ無理だった」
「ついでにオンモのクソ野郎もブチ殺しときゃベストだったんだが……」

「ま、次はもう手放すな」

あれこれ説明するのは無粋だと悟り、彼女の肩をポンと叩いて、ジュリの隣に座り込んだ。
その光景を見て、ジュリは二人の仲がどのようなものか気になったようだ。
不思議そうに彼女らの顔を交互に見て首を傾げている。
多分この場にラヴレスがいれば、そうだぞと腕を組んで何度も頷いていただろう。
412 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/25(金) 22:54:06.11 ID:dO+jUwcT0
>>408
「生きるためと、個人的な趣味だ」
【ドン引かれるのは分かっていたので今まで聞かれない限り黙っていたが、流石に面と向かって言われれば多少は堪える】
【尤も、だからと言ってやめたりするつもりは毛頭無いのだが。勧めたりしない程度の良識はあるだけマシか】

「食べないでくださーいってか?ムカつく事しない限りそうそうそんな事しねーよ。
 60キロか…。俺やお前らはまだいいとして、ぶっ通しで行くのは…たしかにそいつには堪えるかもな」


>>409
「すまない、端子がバグってたみたいだ。『か弱い乙女』なんて想定外のワードが聞こえてきたみたいだが?ワンダークソ怪力ウーマン=サン」
【他人をからかう事にかけてはこの男の情熱はかなりある。態とらしく聞き耳立てるポーズで顔を近づけ煽る煽る】


「それはともかく、バイクは無事だし何かに使えないものか。
 ジョシュアの言う街に行って物資取って帰ってくるとか」
【外套を放り、猫チャンパジャマのままウンウン唸る。折角ある資材だ、出来るなら何かに使いたい】
413 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/08/25(金) 22:59:59.81 ID:ovZT+Dmco
>>412
「正直あの頃は戦闘が頻発してたしなァ、1時間に一回は殺し合ってた」
「傷付く事も多かったし……人間の死体が一番エネルギー補給に手頃だったんだよな」

ジョシュアが最も凶暴だったころ……つまり能力を制限なく使い放題だったころ。
身体の傷を癒す為、または異能の波動を放つための燃料補給として人体は最適だった。
その頃を思い出し、感慨深そうに唸るジョシュア。イムカに咎められ、今は”出来る限り”控えているようだ。

『四つん這いになれば食べないで頂けるんッスか……?』

ガクガク震えながらソーマの前で犬になるジュリ。
後一週間もすればジョシュアらと同じくソーマをおもちゃにしだすだろう。
414 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/25(金) 23:01:28.20 ID:KyxLp2Ln0
>>411
「……」
「……ありがとうございます」

ただ短く一言を告げる
こころからの言葉と表情に、それ以上の脚色は矢張り同じくして無粋なのだ

「えぇ、もちろん、決して……」

実際半人としてこの月を手放した事は痛恨の極みであった
例えそれが半人自身が大破していたとしても、守り抜く覚悟と決意のモノであった故に言い訳にすらならない
強く握り締め、力を込めて頷く

>>412
「……#」

ものすごーく近くにある煽り顔にコメカミを痙攣させながらそれでも我慢
何故なら反論の余地が全くないからだ、流石に自分でも無理があったと自覚しているらしい

「……え、えぇっ……まぁ、勿論それでも大丈夫ですけど……」

脚は脚だが、しかし流石にこの場の全員を運ぶのは不可能だ
ならば有用に活用する為にも、ひとりかふたりで街まで行くというのがベターであろう

「なんでしたらその街で、クルマとかを調達出来るといいですしね」
415 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/08/25(金) 23:02:56.32 ID:vAwpA7csO
>>407

「ないなぁ」

諦めろと言わんばかりの態度。
結果妥協したソーマにペットボトルのそのチャイ風ミルクティーを投げ渡す。
煙草もフレーバーが甘いものなのでお気に召すかどうか微妙である。

「まぁそうだな。お人形であることの利点は病気しないことだ」

こっちも煙草をふかし、肩を揺らして笑う。

>>408

「本当はえっちもできるようにしたかったらしいぞ、開発は。流石に怒られたらしいが」

魔女が半目でアンドロイドの出生秘話を無遠慮に話す。
秘話といっても当人は自分が作られる前のことなど知ったことではなさそうだが。

「……こいつ腹減ってたのか?」

鯖缶に猛烈なくいつきを見せるジュリにどこか引いた様子。

>>409

「……性別が……ある……のか……」

そうか、と小さくうなずく。
深く考えないことにしたらしい。

「助けられたからな」

氷柱を解凍し、シュークリームを取り出す。
美味しそうにそれを頬張るタェンティースを渡しておいて何やら羨まし気にしていたが、ゆるゆると首を横に振って誤魔化した。

「はい。先日はエージェントが助けられました。ありがとうございます」

ホワイトもまた礼を返す。
416 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/25(金) 23:09:14.08 ID:dO+jUwcT0
>>413
「どこの蛮族だ…。けど食べたら回復ってのだけ見れば便利だな。レーション食って回復して」
【考えたら彼の過去についてはあまり踏み込んだ事がない。面倒そうな異能を持っているとは思っていたが、それを発揮するために人を食っていたとは思わなんだ】
【随分と難儀な身体、能力を抱えているものだ。軽い同情すら覚える】

「悪かったな、事情も知らずに。この死体はお弁当の分取ったら、その辺に捨ててくる。もう見たくないだろ?
 時効だろうが申し訳なくなったのでついでに言っとくが、前にパイを振る舞おうとした時あったろ?あれの材料、冗談のつもりでその辺の浮浪者の……何、そんな事なかった?」


「おう考えてやるよ」
【後々の悲劇も知らず、瓦礫に腰掛けて少女をからかうソーマタージ。無知は力なり(至言)】
417 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/25(金) 23:12:25.63 ID:KyxLp2Ln0
>>415
「多分……なんとなくほら、男性的じゃないですか?」

このフォルムとか、とナナメ前から見た感じのカブの雄々しい姿に対して
半人、ちょっとポンコツな所があるので軽くあしらう位が丁度いいでしょうきっと

「……お礼として言ってはなんですが……」

よければ、と真空パックの羊羹を差し出す
越境仲間の忍、七八のオススメで常備している非常食である

「いえいえそんな、わたしの方こそ……」
「……如何です?」

と、此方にも矢張り羊羹を、これで最後のひとつ
418 :スレート『コードネーム:ナチグロイシ』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/08/25(金) 23:20:54.29 ID:vAwpA7csO
>>417

「……わからん」

腕を組んで小さく唸る。
理解は諦めた方がよさそうであった。

「とりあえず羊羹はもらう。あとそいつは飲食できんぞ」

羊羹をいただきつつ、ホワイトが手を振って拒絶することをフォロー。
不思議な魔法の産物である魔女と、純粋にハイテクのアンドロイドであるホワイトではそのあたりに差があるのだ。
419 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/25(金) 23:23:00.98 ID:dO+jUwcT0
>>414
「お前、これの扱いには慣れてるだろ?街まで行って食い物なり、他の人用のアシなり燃料なり取ってくるとかできるか?」
【小馬鹿どころか大馬鹿に散々したおかげで多少は気も晴れた。アチチと呻きながら裸足でカブまで近寄ると、動作系や燃料を確認】


「よくよく考えたら結構乗ってるよなこれ。気に入ってるのか?
 燃料は…街まで持つかなぁ。空飛べるか?飛べたらこれ使う必要もないよな」

「そう、車。車は良いぞ、お前も次までに運転できるようになって、こいつの代わりに車に乗って現れるといい。何、コレを走らせれるなら車もイケる。
 時代はタイツ履いた白馬の王子より、イカした車のイケてる女だ。モテるし頼られるぞ」


>>415
「不健康偏食野郎め…」
【甘ったるいミルクティーを勢いよく喉に流し込み、口の端から零れてベタベタに】
【湿った血は少し薄れ、土煙や羽虫が引っかかり更に汚くなる】
「ゾンビだ、コワイだろ」

「煙草まで甘いときた……」
【ショボーンとした顔でプカプカ煙をふかし、「こいつには二度と嗜好品たからねー」と決意を抱いた】
【自分の事を棚に上げ、彼女の食生活を心配するのであった】
「…どうして越境者には碌な女がいないんだ」
420 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage saga]:2017/08/25(金) 23:24:06.06 ID:ovZT+Dmco
>>414
「まァ、そんだけ念入りに手入れしてりゃラヴレスも許してくれるだろ」
「終わった事だ。俺もギャラエにダグラスの剣をブン投げて無くしちまったしな」

肩を竦めて笑うジョシュア。自らの失敗談も交えてタェンティースとの空気をほぐす。

>>415
「何だって!?狂ってる!!警察用のロボとヤれる社会があってたまるか!」

ホワイトが犯罪者達にボコられる図を想像し、本末転倒だと頭を抱えていた手を振り下ろす。
えっちなことが出来るロボの存在自体はありふれたものだが、法執行機関向けの製品は聞いたことが無い。
流石のジョシュアも、今度ばかりは狂気の研究開発部を前に慄かざるを得ない。

「あぁ……えっと」
「1ヶ月近く汚染された原生生物以外は喰ってないな」

『むはぁ……うぅ、もう終わってしまった』
『なんか食べたら眠くなってきたッス……』

空になった鯖の水煮缶にぽたぽた涙を落とし、今度は砂で手を拭いて眠たそうに眼を擦る。
寝床に出来そうな場所を求めて、うろうろと辺りを徘徊し始めた。

>>416
「何も喰わなきゃ7日で死ぬが、何か食えばずっと生きてられるんだ」
「それにこの能力は攻撃にも転用できるし……」
「ヘッドショットされても即死しねェし、十分ラッキーさ」

気を使ったようなソーマの言動に、ジョシュアは気にしてないように振る舞う。
強がりではないが、一度は手放すチャンスを自ら望んで断ってまで持ち続けた能力だ。
喰いは無いし、燃費の悪化と味覚が消失した以外に目立ったデメリットもない。

「ちょっと待てお前、まさかあのチョコも浮浪者の【検閲】入りとか言わねェよな?」
『むー……』

過去の話に花を咲かせるジョシュアたちを尻目に、眠たくなったジュリはソーマの投げた外套の上にころんと寝転がった。

>>ALL
「そうだ、アキレスのメールで新入りの越境者を鍛えたって聞いたんだが……」
「同行してたヤツもいるのか?もしよければご教授願いたいね」
「一度拾っちまった以上は、一人で生きていけるようにしてやらねェとなァ」

「てなワケで、早く一人前になれよ、ニュービー……あれ」

思い出したように世界の境界線へと迷い込んだある人物の話題に触れる。
アキレスやロイ達が見つけ、育て上げたという報せを聞いての事だ。
育成のコツだとか、いろいろ聞いて早速実践しようとしたところだが、
長旅で疲れたのか、眠ってしまったジュリを見て苦笑、そっと外套を掛け直すのであった。

//ちょい早めにおつ!
421 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/25(金) 23:37:55.23 ID:dO+jUwcT0
>>420
「入れてない!誤解だ!お前らも食うようなのには数回しか……。
 俺が何も知らない人間に、冗談で人の瞼や肝臓を食わせるような男に見えるか?胸に手を当ててよく考えろ!」
【チョコの事を蒸し返されれば途端にアタフタ。実際チョコ“には”入れていないのは事実だ】


「え、あ、ああ。確かに新入りがスクラップヤードにいたな。
 からかおうと思って遠足前日の子供みてーにワクワクして寝たらこれだよ…」
【ジョシュアの連れてるジュリとあの女の邂逅を想像しようとして、「やっぱ無いな」と首を横に振る。なんとなく合わなさそうだ】
【旅の道連れができた事は祝うべきか。越境者と言う因果なものになってしまった少女を見て少しばかり考えるのであった】


//乙ありでしたー 自分も落ちさせていただきますです
422 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/08/25(金) 23:38:26.34 ID:KyxLp2Ln0
>>418
「……そうですか?」
「うーん、おかしいなぁ……?」

カブをジロジロと見詰める半人
まぁ理解出来ないのが正常である

「あ、す、すみません」

失礼しましたと慌てて謝罪
食べられない事に対して当人がどう感じているかは分からないが、それでも半人としてはそうすべきだと判断した
それは即ち、半人にとって飲食とは不要であるがそれでも体が欲してしまう、本能的な様々なストレスとの決別行動に起因する

>>419
「えぇ、そうですね」
「お任せ下さい」

からかわれた事に対してはまぁもうノーカウントだ、お互いに
取り敢えずスーパーカブさんは何故か燃料はフルに入っていて、機械部も草臥れて見える割にとっても元気である

「……よく会うんです、行く先々で」
「……免許ないんですけど、大丈夫かなぁ……」

飛べるはずはないでしょう、と付け足しながら苦笑
そしてクルマの運転に関しては少し不安そうに
因みに半人、マリ○カートで体ごと傾かないと曲がれないタイプなのである

>>420
「えぇ、きっと……」

そうなんですか、とジョークめいた会話に苦笑
ともあれ気が楽になるのは事実だ

「……宜しくお願い致しますね」

ジュリエットへ改めて微笑みかけて
それからさて、と区切り続ける

「わたしは街へこれで向かって、クルマとかの確保を行おうと思います」

カブを示して頷いて提案
確かにこれならば60キロの道のりも10時間あれば着くだろう
軽い支度を終えた半人、颯爽とカブに跨りのんびーりと走り出すのであった
間の抜けた音がしばらく、パッパッパッと響いていた

//お疲れ様でしたでする、ありがとうですー
423 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/26(土) 21:59:06.12 ID:uYvksOnbo
【終焉の遠未来――ドーム型大型宇宙輸送艦『クヴェルの駕籠』にて】

 数十万人規模の乗員収容能力を有する兵員輸送艦であり、
 終焉の遠未来における超巨大軍事機構である帝国軍の輸送を担っている。

【醜悪かつ奇怪なる異星人を撃滅するに銀河帝国がもっとも保有し容易に使い捨てられる資源。それは兵員の生命である】
【将校達は己の胸に勲章を飾るため、局地的な戦術的勝利を得るためならば、兵士を挽肉製造機の如き戦場にためらいなく放り込む】

「で、まあ、この輸送艦の戦場星までの到着は1週間から53年という予測だ。
 まったく、君達も好き好んで私の世界になど、越境せずともよかろうに」

 自分を糾弾する類の告発文を眉根をひそめて放り投げると、イムカはそのような微妙極まる台詞を言ったモノだ。
 なお、告発文には『兵をみだりに温存しようとするのは己の軍閥伸張を図る異端の行いである』とか。
 イムカ・グリムナーの自論は『兵は効率的に死ぬべきだ(下らん事で無駄死にさせられるか)』である。

【表通りは皇帝陛下を讃え、勝利を確信するための軍事行進(意味不明かもしれないが事実だ)が行われ】
【空にはサーボスカル達が人間には知覚できぬ可聴域でk、皇帝賛美歌(サブリミナルな洗脳)を流し続けている】

//ぶっちゃけ英雄叙事詩の如き煌びやかな表層の内面は老いて腐り果てる間際の硬直しきった社会構造そのものである。
424 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/26(土) 22:06:34.98 ID:3iHAK3UG0
>>423
「まぁ仕方あるまい ゲートに告発文を送っといてくれ」
肩をすくめるのはカビも生えぬ太古の装備に身を包んだ顎鬚短足男

「この船にはイムカ戸外の兵隊(バッドカンパニー)のみなさんはおらんのか?」
空を行くサーボスカルを鬱陶しそうに見やる 前にイムカから 耳に聞こえぬ洗脳ソングを垂れ流しているのを聞いて以来
『この世界の』サーボスカルに苦手意識を持っていた
425 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/08/26(土) 22:08:08.75 ID:BpOloIkMo
「私はこの世界陰気で暗くて英雄は偽物で甘い恋のお話も希薄で救いがないから大っ嫌いよ」

テンションが悪い方向に高い、お騒がせ幽霊がふよふよと中空を浮かぶ。
従えている下級霊が今日は珍しく可視化し、シーツに目鼻を描いた間抜けさながら楽器を手にしているように見える。

「だいたい外に空気の一つもない領域にヒトがいるのが私間違いだと思うの」

地味にここまで技術が『未来的』な環境にとことん合わない幽霊でもある。
これならまだハイテクアレルギーの『魔女』のが受け容れただろう。

「好きで飛んできたわけじゃないのよー」

本人も今日は何故かリュートなんかをぽろろんと爪弾いている。
426 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/26(土) 22:09:08.35 ID:T49U63vG0
>>423
「53年?ふざけてんのか!まだ今期のアニメも見終わってねえんだぞ!?」
【流石のソーマタージもこれには怒り心頭だ。好き好んで越境したわけでもないのに、こんな生き遅れ鋼鉄の女どもとここにカンヅメとは(心の声)】
【これが普通の空飛ぶ飛行機だったら死亡覚悟で壁を突き破ってても逃げていたのだが、星間飛行となるとそんな気も起きない。運良く助かる確率が無いからだ】
「最悪だ…。観る前にネタバレ踏んだらどうしてくれるんだよ」


「…読み物を持ってくるのを忘れた。ちょっとそれ読ませておくれよ」
【舌打ちを漏らし、忌々しげに地団駄を踏むと放り投げられた告発文を手に取る。せめてこの退屈を紛らわす物さえあれば何でもいい】
「何か面白い事書かれてねーかな。『バカな事してないで畑継げ』とかさ」

「真面目な話、よくもまあこんなクソ忌々しい事受けるよな。左遷か何か?
 その皇帝陛下サマとやらの顔すら知らないのに、ウン十年も船に揺られて死地に行けとはな…」
427 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/26(土) 22:10:03.26 ID:lRLUJpICo
>>423
「私だって来たくて来たわけじゃありませんよう、ぶつぶつ……」

頬を膨らませているのは、いつものようにロリータ衣装を身に纏ったプリシラだ。
居心地が悪そうに眉を顰めたり、あたりをうろうろと歩き回ったりと落ち着かない様子。

「なんだかこう……窮屈ですね、ここ。色んな意味で」
428 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/26(土) 22:28:38.37 ID:uYvksOnbo
>>424

「法則性がわからん以上どうにもならんな。ああ、私の兵ならいるぞ。
 私も連隊付政治将校という身分だが指揮権もあるからな」

 軍組織的なイムカの階級は大佐(政治将校団は2階級上の権限を有するため実質は少将待遇)である。

≪00011111010101≫

 なお、ロイの周りではムーンシャインレシピのコピー(何故かマニュピレイター使っての手書き!)に勤しむ、
 他の真面目なサーボスカル≠ニ異なり、プログラムがイカれて狂気に陥ったサーボスカルがふよふよ浮いていた。

>>425

「随分な評価だな。曲がりなりにも私の出身世界なのだがね」

 なお、イムカの庇護がなければ越境者は皇帝陛下の御使い≠ニして、
 適切な(脳外科)処理を行われて最前線送りか、生贄の儀式送りである。そんな社会だ。

「戦争しか残っていないのだ。潤いなど遙か神話の世界のモノだよ」

 しかも物質世界と非物質世界の帳も崩れる寸前で、悪夢の如き思念の渦が現実を侵食しているという有様である。

>>426

「時間経過も歪んでいるからな。歪み(ワープ)航法も不安定。
 まあ、亜光速移動の影響で老化も極端に遅くなるから問題はあるまい」

 何が問題はないかは謎である。歳を取らなきゃOKとピントずれた物言いであった。

「ん…ああ、左遷ならされているぞ?私のキャリアはとっくに破綻済みだからな」

 むしろ、異端審問庁に睨まれて生存出来ていることが奇跡に等しいという有様である。

>>427

 なお、この数日の食事内容は最悪である。味気も糞もない宇宙食(カロリーバー)を毎日3本摂取。
 腹は減らず、栄養不良になることはないが、生存のための行為以上の意味合いは皆無であった。

「戦って死ぬために戦場に向かっている艦だからな。兵務局はありがたいことに、
 戦場星に着いた場合は、初日で乗員の半分は戦死する予測であるとお達しだ。私の予測とも一致している」

 −−−−−−−−−−−

【全員対象…息が詰まる。さっさと越境なりして脱出したい。それが皆の正直な感想であったろう】

 が、越境などそう都合よく発生するものでもない。イムカもあまり精神的に良くないだろうと察したのか、
 気分転換めいた任務を提案したのはそういう事情からである。

「途中、氷塊惑星帯を通過するのだが、貴重な水資源だ。事前調査に行くが同行してもらえるか?」

 本来、イムカがやる任務ではないのだが、ここは一応、この鉄面皮なりに配慮したということであろう。
429 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/08/26(土) 22:37:02.37 ID:BpOloIkMo
>>428

「ココロがあればそう評価せざるを得ないとわかってくださらないかしらね」

ぽろろん、とリュートを爪弾く。
この世界もこの船も、この能天気な幽霊には気にくわないことばかりなのだろう。

「ほら。もう、そもそも何で争っているのかも不透明なのではなくて?」

「……あら、氷? まさかみんなでかき氷でも作りにいくなんてことかしら?」

……さて、ともあれ気分転換ができるならそれに越したことはない。
後ろから精々幽霊楽団で応援するぐらいはこの幽霊にもできるのだし。
430 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/26(土) 22:39:43.59 ID:lRLUJpICo
>>428
「まあ、なんて素晴……酷い話なんでしょう。色々準備してなお半分の人がすぐ死んじゃうなんて、あんまりですっ」

プリシラ的には、自分と顔見知りさえ生きていれば問題はないという考えではある。
実際のところ、(非)戦闘員が死ねば死ぬほど自分へ矛先が向きやすくなるかもしれないが、それはそれだ。

イムカからの提案に、プリシラは明るい笑顔になり、かと思えば仏頂面になり、そして苦笑いを浮かべた。
メリットとデメリットの板挟みに悩み、表情がころころ変わっている様子。

「氷塊……寒そうなところですね。でも、外へ出れば気晴らしにはなるでしょうし……ご一緒しますっ」
431 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/26(土) 22:41:11.18 ID:3iHAK3UG0
>>428
「コーンスターチの量はその日の気温湿度で±150gの幅で調整してくれ 基準は・・・」

手書きコピーなうなサーボスカルに注釈を入れる 酒造りはこの男の中でライフワークになってしまっている
職業欄に酒職人とでも付け加えようかとも考えているらしい

「あぁ構わんよ 事前調査は大切だからな」
イムカの提案に二つ返事で了解する ここから離れられるのなら氷の塊と戯れていた方がナンボかましである

「まぁ お前さんと一緒だ 激戦を想定しておいた方がいいだろうな」
と意地の悪い笑みは忘れない
432 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/26(土) 22:42:32.32 ID:T49U63vG0
>>428
「こいつ浦島太郎読んでも何も思わなさそうだな……」
【異なる世界、種族の者同士で話したり出くわしたりする以上、感覚や価値観の違いに触れる事は多い。
 飯がどうとかならまだしも、時間感覚とかとなるとやはり受け入れられそうにない】

「初めて会った時から何となく思っていたが、やはり沈む船、落ちる果実だったか……。人付き合い考えよう」
【左遷されるような考えだから、今までなんだかんだやれてこれたのか。左遷されるようなキャリアと思考の持ち主だから今までトンチキな目に遭ってきたのか。もはや分からない】


「氷塊惑星だぁ?そりゃいい。ついでにマーカーとか【自主規制】みたいな頭したエイリアンの卵とか落ちてねえかな」
【軽口を叩くが、この息の詰まる様な環境から多少でも離れられるのならそれはそれでいい。告発文を放り捨てて得物を確認】

「いいよぉ。パシられるのには慣れてるし、着いてってやるよ。
 一応士官なのにこんな事やるとか、お前ヒカセンか」
433 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/26(土) 22:57:25.80 ID:uYvksOnbo
>>429

「生憎、何で争っているのかだけは明解極まりなくてね。人類生存のためと断言できるな」

 実際、異端者、異星種、反逆者により、人類の存続そのものが恒常的な危機に晒されている世界である。
 それを曲がりなりにも水際で食い止められているのは不寛容で容赦なき社会体制と綺羅星の如き英雄達の活躍ゆえであった。

「循環システムは整っているがね。やはり水資源はあればあるほど良いのだよ」

>>430

「練兵の質が悪すぎてな。私の手に届く範囲だけならばどうにかできるのだが」

 なお、イムカが教練できた$V設連隊の生存率はそれなりに上昇している。
 ただし、幾人かの略式処刑による秩序の構築を必要としたが、必要悪として割り切るしかあるまい。

>>431

≪000111010101≫

 実際、この狂ったサーボスカルとロイの酒レクチャーはこの無味乾燥の世界の数少ない手慰みではあった。
 おそらく、このサーボスカルが『正常』だったならば、ベティともフレンドになどなれてはいまい。

>>432

「正直、権限を色々と奪われていてな。遠まわしに自重しろってことで私も手持ち無沙汰なのだよ」

 なお、左遷の理由は個人的欲望によって帝国で内戦引き起こしかけたというものである。
 死すべき兵士達の生命を擁護したという罪の代償は、キャリアに刻まれた汚濁の如き爪痕であった。

 −−−−−−−−−

【全員対象】

 軽量かつ動き易い宇宙戦闘服に着替える(一部はその必要なし)と、
 各々は小型宇宙艇に乗り込んで氷塊惑星へと移動。

「ここからはパワーローダー(宇宙作業ロボット)を操縦していくが…皆、仮想訓練筐体は受けてもらったはずだが問題ないか?」

 3メートルほどの大きさのパワーローダーを操縦して調査と作業を行うらしい。
 所謂、ロボット操縦で心の中の男の子が歓喜するシチュエーションではあるのだが・・・問題はテックに対する親和性だ。

【全員に判定・・(ロボット操作に対する学習力)※一定レベル以上クリアなら『操縦1』のスキルゲットである】
【判定特殊要素・・・神経に操縦系を直結できるならば無条件に操縦可能である】


 両手にはマニュピレイター。やや扁平な脚部。重力制御機構付き、背中にはブースター。
 作業用なので戦闘能力は全く期待できない。人型の重機以上でも以下でもないが、
 人型ロボットという時点で、充分ロマン度は高い。

【早速、小型艇からイムカのパワーローダーは軽快な動きで氷塊惑星に降りる。さて、皆はどうか?】
434 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/08/26(土) 23:02:38.67 ID:BpOloIkMo
>>433

もちろんこいつにそんなものが操縦できるわけもない。
というより本人がすでに装備の必要性を認めていない。
【つまり判定は自動失敗である】

「氷を切り出してー、アイスクリームでも作るのに使えるかしらー」

「それともそれとも? 何か素敵な用途を思いつく方はいらして?」

響くのはリュートやフルートに太鼓の音。
幽霊楽団でなんとも間の抜けた演奏を披露しながら中空をふよふよ飛び回る。
大気の希薄な凍結星で音が出るか? 俺の宇宙には空気があるんだよ。
……というわけではなく、要するに慣らされているている楽器もまたエルダの生み出した霊的物質だからである。
435 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/26(土) 23:07:00.98 ID:T49U63vG0
>>433
「お飾りみたいなものか。重役なんざなるもんじゃねーな」


【そんなこんなで軽口と皮肉を叩きながらロボットに乗り、惑星へと降り立つ。表にも出ている通り割とウキウキだ】
「万事問題なし。タイタンフォールスタンバイってな」

【遠い世界、どこかの端々で以前戦った際にもロボットに乗った。あの時とそう変わらない。武器が無くなったぐらいだ】
【神経直結という手段もあったが、型落ちのパソコンで最新のゲームをプレイする様なものだ】
【運が良ければ意のままに操れたかもしれないがフィードバックも大きいだろうし、ソーマタージ自身が神経直結を水場の猫の如く拒みまくったのもある】


「次に俺の神経を鉄屑と繋げようとしたら、お前らを殺して俺も死ぬからな」
【ガッシャガッシャと地面を踏み鳴らし、宇宙戦闘服越しのくぐもった声でボヤく】
【軽快さは無いものの、操縦自体は難なくやってのけるのであった】
436 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/26(土) 23:08:42.32 ID:lRLUJpICo
>>433
「上に立つ人は大変ですねえ……」

将校やらの立場、階級などというものはプリシラが苦手とするものの一つだ。
その立場に見合った富や名声は手に入れられても、それ以上の苦労が常に付きまとうのだから。

「うえーん、この宇宙服、可愛くないですう」

と、彼女は文句をたれながらも大人しく着替えを済ませる。
宇宙空間という未知の場において、独自の判断で装備を変更するわけにも行くまい。

プリシラはその生まれと越境経験の少なさから、複雑な機械に対しての理解は未だ浅い。
仮想訓練は本人なりに真面目に取り組んだつもりだが、性根の怠け癖が祟ってか、操縦スキルは十分に身についたとは言えないだろう。
彼女のパワーローダーはギコギコとぎこちない足取りで、かろうじて着陸に成功した。
437 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/26(土) 23:08:43.66 ID:3iHAK3UG0
>>433
「『かそうくんれんきょうたい』とやらなら受けたぞ 歴代最低得点で晴れて不合格だ」
えっへんと腰に手を当てて自慢する

なお神経接続に関しては この男がファンタジー世界生まれかつドワーフ混じりであるが故か
接続した次の瞬間原因不明のバグで画面が埋め尽くされる始末 どうしようもねぇ!!

仕方がないので宇宙服のまま外に出ようとする始末 もしも進行不可であるならば いつの間にか同行していたアキレスと交代
ロイはお留守番となるが はたして?
438 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/26(土) 23:15:54.73 ID:pLjHedtM0
>>433
さてさてさて、一行の中にまぎれてもいなかったはずのこのサキュバス。 
それが何故パワーローダーの中にいて、しかも操縦までしているのかといえば。
なんとなんとパワーローダーの中に直接越境してしまっていたようなのだ。強引?きにしなし

しかして彼女はファンタジー世界、魔法が形作る世界の出身であるはず。操縦なんて出来やしないはずだが
そこは出自に起因する。サキュバスとは兵器、プログラムは"直接"頭に刻まれるものである故に。
神経接続装置に対して直感的に使い方を理解(プログラムを刻まれたその時の逆を行えばいいと)し、そして接続に成功したのである。

男の理想のパワーローダーであるが、神経を接続してしまった故になぜか内股である。
各機に通信がつながっていれば、一部には聞き覚えのある声が聞こえるだろう。
非常に困惑しているようである。

//突然の参戦!!
//都合悪ければ無視してくだされー
439 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/26(土) 23:21:55.11 ID:uYvksOnbo
【全員対象】

 適正が全くないのが二人。どうにか操縦が一人。
 それなりにモノになりそうなのが一人(ただし狂人)という、素晴らしい状況であった。

【仕方ないので幽霊はにぎやかしに。ロイは肩に貼り付けて着地だ】

>>437

「伍長。採取した氷に闘志をあててみてくれ。検査機で妙な数字が出たら報告」

 テキパキとイムカは指示。なお、宇宙空間には酸素はないが、
 検査機に取り込んで闘志を当てて氷を溶かせばちゃんと結果はかえってくる。

【問題はロイの闘志制御の精度である。検査機ごと爆破ちしまったらお話にならない】
 【成分→ただの水。濁り無し。良質】

>>435-436

「ソーマタージ、プリシラ。切断機で塊を持って帰ろう。サンプルだ。
 精密検査のためだが…持ち帰れば権利として美味い一等水が飲める」

 循環システムの水は飲み水ではあるが、美味かというと微妙な味であったので、
 美味い水はそれなりに価値が高いのだ。

【切断機は棒状のものを地面に付きたてればいいだけであるため、操縦難易度は高くない】
【己が大きくなった気分での作業なので、陰鬱な館内での生活よりはよほどタノシイであろうが】

>>434

「君は…とりあえず応援を頼む。軍楽だな」

 この恋愛脳の幽霊の扱いにはイムカも首を傾げて、
 とりあえずにぎやかしでもさせるかという程度であった。が、

【霊感:何かいやーな気配がする。霊的知覚を刺激する何かが】

 −−−−−−−−−

【全員対象】

 それなりに気分転換めいた調査をしている一行であったが、
 その近隣の氷が一人でにひび割れ、小さな触手めいた管が現れる。
 それは、ススス・・・と生命体の存在を知覚し、彼等に接近してゆく。
440 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/26(土) 23:24:41.57 ID:uYvksOnbo
>>438

「こんな気色の悪いパワーローダーの動きは初めてみたのだが」

 思わず頭痛がしそうなアレを見つけてしまい嘆息。

「まあ、いい。作業を手伝ってくれ。後で伍長の生気なりを褒美にやろう」

 ナムダミダブツ!すっげえ軽く売られたゴールドマン伍長!!

 →→んで>>439のパワーローダー組作業を経て、下の全員対象に続く
441 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/08/26(土) 23:29:23.02 ID:BpOloIkMo
>>439

「ぐんがく〜? あら、心当たりがありまして?」

リズミカルな太鼓の音が響き、シンバルが宇宙に響き渡るように大きく鳴らされた。
金管楽器が層を無し、軽快ながら威厳ある行進曲が奏でられはじめた。
下級霊が合成音声じみた声色で歌ってもくれるぞ。

「ところでところで、私の心がなにかざわめくのだけれど」

「うれしくない出会いに警戒したほうがよさそうよ?」

きょろきょろ見回す。
下級霊の存在もあり目も増えているのだからさぞ見つけやすかろう……と思いきや。
こんな凍結星ではすべてが見慣れない。故に何やら管が伸びていても異質だと気づけない。
何故か近づいてくるところでようやく気付いたようだが……。

「ほら、こういう出会いとか」

下級霊の一匹が太鼓のバチで管をぺしりと叩く。
蟲ぐらいなら殺せる程度の貧弱な一打だがさてどうなるか。
442 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/26(土) 23:30:01.68 ID:T49U63vG0
>>439
「あいよ。モノをバラバラにする以上の楽しみはない」
【正直船内の水にも飽きてきたところだ。多少の変化があるのなら、汚染されていようがこの際構わない】
【ぎこちない動きで切断機を構え、氷塊に突き立てる。存外何とかなりそうだ】

「入っちゃう入っちゃう、ア〜カムカム、オ〜ゥ、シーッシーッ……。何だよ?」
【野卑た冗談を叩いてはいるが、仕事自体は真面目にこなす】
【というより、下手に操作することもできない以上、口でどうこう言うしかないのだ。ウザい】

「楽しいよね、ロボット。好きなものの一つだぜ。太いのが中に〜……」
【何はともあれ、なんだかんだ気も晴れるのであった】


【後ろから何故かプースカ聴こえてくる幽霊音楽に欠伸を漏らし、マニピュレータが氷塊に切断機を差し込んでいく様を眺めるソーマタージ】
【何となく嫌な予感はしているが、氷の中から現れた物体には気づいていない】
443 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/26(土) 23:30:09.15 ID:3iHAK3UG0
>>439
適正がないので肩に張り付いて氷の塊に着地

「任せろ ろぼの操縦は苦手だがそういうのは得意だ」
氷の表面に手をかざし 闘志の焔を収束させ表面を炙る

「・・・よろしい 有害物質はないらしい まっとうな氷だ
 もって帰れば美味い水をくれるんだったな これがアレば酒の味もぐんとよくなるぞ」

さて なんで科学の利器が使えないこいつが通信なんぞできるのかって?
イムカの方から通信つなげてくれてるんでね? 知らんけど

そんなこんなで調査なりなんなりをしていると 何か妙な気配を感じる

「・・・? おい 何だアレは」
宇宙空間であろうと 律儀に持ってきていたハルバートを片手に 何かが迫りくる方に指を出し 詳細を問う
他の者も気付いていればいいが
444 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/26(土) 23:32:56.50 ID:lRLUJpICo
>>439
「や、やってみます……!」

コックピット内の操作パネルたちとにらめっこをしながら、おそるおそる切断機を動かし始める。
はじめは怖ろしさが勝っていたが、そのうちに面白さが半分ほど台頭してきた。
プリシラとて(中身は)男。対象が未知の存在であっても本能的にロマンがくすぐられるらしい。

「よ、よし……いける……いけてます……」

無論、その操縦に全神経を傾けているが故に、接近する触手などには気付くはずもない。
445 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/26(土) 23:36:39.29 ID:pLjHedtM0
>>439>>444>>>>442

(こ、の、こ、え、は!)

忘れるはずがない。というか忘れられない女将校の声。
誘ってみれば振られて、どころか天敵の体制側の存在だったというトラウマ。

「は、はい!!」

後ろについてくる語調の精気とはそりゃあもう美味しい報酬なのだけれど。
残念かな、トラウマが前に出てそこまで気が回っていない。酷く素直な返事である。

さて指令どおりにパワーローダーで氷を削っていく。
神経接続済みなのでまさにあざやかな手際である。

そして接続による操作ゆえに余裕があり、

「―――あれ、なんかやらしーの。」

と。感覚のままに触手を指差した。
446 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/26(土) 23:48:47.84 ID:uYvksOnbo
>>441

 ジ…ジジ…

【ペシリと叩かれた触菅がブルリと一度震える】

 ―― オーバーマインド未接続/不明不明
  ―― 意識接続不良神経波射出

【触管は霊的なパルスを放出――肉体なき身で晒されれば下手すると存在消滅を引き起こすような穢れたウェーブを】

>>442>>444>>445

「下品な男だ。全く」

 ソーマタージのジョークに嘆息をつくイムカであるが、
 この程度は軍隊生活が長ければ何処とでも耳に入る程度である。ネンネでもない。
 ゆえに、文句は言うが、特に咎めるという程でもなかった。

【自分が大きな身体になった気分で行う作業はタノシイものだ】

 切断機から光が発せられれば、ブロック状の氷塊が採取。

「透明度も高い。いい水になりそうだな」

 と、プリシラとリリウムともに成果を賛じていたのであった。が、

【全員対象】

 ―――!!

 瞬間、バキバキと氷を割って、所々にキチン質の甲皮を貼り付けた、
 肉色のバケモノが大量の触菅を身体中から生やして次々に出現!!

【(>>443)もっとも、至近にいたロイを半包囲する形となった!!】

「なっ…!?調査中止!異星種:ジーンスティーラー(遺伝子強奪者)だ。
 触管から幼体を流し込んで遺伝子プールを汚染するクソッタレだぞ」

 出現したのは7体か?ロイの状況は拙い。
 宇宙服のテクノロジーゆえ、擬似的な重力制御により地に足はついているが、
 宇宙の真空の中では、服が破れただけでも致命傷となる。これが極めて拙い!

【半包囲下の獲物に対し、ジーンスティーラー群は、繁殖のための大量の触菅を伸ばしてきた!!】
【他の者は各々の手持ちのカードにて援護を行う必要があるであろう!】
447 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/08/26(土) 23:54:57.52 ID:BpOloIkMo
>>446

「――ぴぃ!?」

ちょっかいを出した下級霊は防御手段をもたない。
そのため容易く消失。
抵抗するにはエルダの率いる霊魂は位階が低すぎた。

「この気持ち悪いの、感覚器はどの程度機能し、何に頼っているのかしら……困ったわね」

演奏は中止。下級霊はエルダに引っ込んでしまう。
ともあれ、この場合ではこの幽霊でさえも働かなければならない。

「もう、もう。えい!」

視覚か嗅覚か聴覚か、どれかに頼っているならばなんとかならないこともない。
血の匂いのする赤い、ぜひぜひと掠れた吐息のような音を発する風船状の幻影を複数、デコイとして飛ばしてみる。
448 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/26(土) 23:55:15.39 ID:3iHAK3UG0
>>440
「これだもんなぁ・・・」
げんなり

>>446
「なにぃ!? ったく事前調査でよかったなクソッタレ!!」
イムカの説明を聞き戦闘態勢に入るが 不味い すでに包囲が始まっている
ハルバートを構え迎撃の体制をとる・・・が

「全く 不可視の力場1つで宇宙舞ってた三連太陽系が懐かしいなぁオイ!!」
氷の表面を炙っていた闘志を包囲続ける管に向け圧縮 疑似重力をカット

「スマンが回収頼む!! 烈破掌!!」
闘志を解放 熱衝撃波が放たれる 狙いは管の殲滅に非ず 衝撃波による包囲への脱出である
反包囲は仲間が少しでも解消してくれると信じて
449 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/27(日) 00:01:18.80 ID:I07YhpLHo
>>446
「ふーっ、これで少しはまともな水が――っ!?」

無事に作業も済みそう、と安堵の息を吐く。
が、そう簡単に事が運ぶはずもなく。

「こ、れは……どうしたものか……!」

コックピット内にこっそりと持ち込んでいたステッキをとっさにを手に取る。
パワーローダーを後退させながら、魔術を展開し、空気塊(厳密には空気でないため宇宙空間でも使用が可能だ)
で機外の、特にロイを包囲しようとしているジーンスティーラーを攻撃しようとする。
が、なにせ不慣れな宇宙空間での魔術行使だ。狙いは定まらず、ピンク色のもやもやっとした何かが右往左往しているだけになっている。
それでもまぐれでぶつかればそれなりの手傷は負わせられるであろうし、そうでなくとも注意を引きつける材料にはなるか。
450 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/27(日) 00:01:39.36 ID:xxv8BVtl0
>>446
「勘弁しろよ、こうでもないと気が狂いそうになる。そうなったらマジで精神病院モノだぞ。
 次はこの機械で怪獣でも討伐するか。工具ってのはモノを破壊するのに適しているから生き物に使うと……」

「ゲェッ!溶けた北極(こおり)の中の恐竜!」
【CRAAAAASH!!氷塊の中から現れる肉色の怪物!コクピットの中でひっくり返りそうになりながら操縦桿を握る!】
【イムカがいる以上、のんびり平和に終わるとは思っていなかったが、ここまでキモいものに襲われるとは思ってもいなかった】


「逆に取り込んでパワーアップとか出来ないのか?そこのサキュバスとかで試してみようぜ。そういうの好きだろ。
 何、寄生されて死ぬのは俺じゃない」
【初見は驚いたが、冷静になればどうと言うこともない。切断機を振り上げ、ロイを囲む怪物へ向かう!】

「俺の大きな友達に挨拶しな!」
【ブースターによるジャンプからの、伸ばされる触菅を踏み潰そうと放たれる扁平足!】
【逆手に握られた切断機は、本体を切り裂こうとする!時間稼ぎになればいいのだが】

「俺らがタンクだ!とっとと逃げ帰って脱出艇か、DPSを連れて来い!」
451 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/27(日) 00:11:31.99 ID:1xAKJqH30
>>446

「見た目どおりの生態……
 私の口から生まれるつもりなのね!elo同人みたいに!」

そういうの好き、というわけでもないらしい。
井戸水飲んでエイリアンを吐き出したトラウマがよみがえるようで。
皆はエイリアンをはらんだら硫酸を飲もうね!!

さて、裁断機は凶器。神経接続そのままに、普段の通りに振るえばいい
故に反応はすばやく

「ちょっと、オーナーに手を出されるのは困っちゃうね!」

伸ばされた触手に対して凶器を振る。
ブースターは地上を直線で走り、あえて気を引くとでもいわんばかりに。
要はタンクのていあんである。
452 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/27(日) 00:20:13.56 ID:gcun5X+mo
>>447

 ―――!?!?

 ロイに向かっていた触管の一部がデコイの方に向かう。
 これにより、ロイが脱出する間隙が生まれる事となった。

【デコイに触管が突き立てられれば瞬時にデコイは不定形化し、グズグズの泡となって崩れ落ちた】
【ジーンスティーラー(遺伝子強奪者)という名称であるが、明らかにサイキック的な要素を多分に含んでいる!!】

 ―――

 そして、本能的にこの種(シュ)を穢すには何を狙うベキか℃@知しているのか、 
 ロイが脱出を行った直後、デコイには目もくれず、エルダに向けて前進を始めた!!

>>449

 エルダに向かうジーンスティーラーの妨害に空気塊が展開され、
 その前進速度を鈍らせる。が、不慣れなこともあるだろうか。さほど損傷を与えているとはいえず、妨害効果も限定的だ。

【リスクを取ってパワーローダーを降りて直接魔術行使を狙うか、他の手段を考慮するか】

>>450-451

 イムカがロイを回収するために飛翔した直後、ソーマタージとリリウムは皆の盾となるべく前に出る。
 (>>447)エルダはプリシラの支援もあって、一旦距離を置く事に成功するであろう。

【ソーマタージとリリウムは触菅を踏み潰し、切断機でそれぞれ一体ずつを惨殺!】

 が、しかし、残りのジーンスティーラーの触菅が伸び、機械構造に入り込む!
 忽ちモニタ上で動作不良のアラートの嵐!脱出せねば触菅がコクピットにも達するであろう!

≪脱出して応戦しろ!白兵装備の備え付けもある!チェーンソードだ!≫

 コクピットを見やれば、SF世界的な洗練さなど全くない*ウ骨極まる武器が備えられているのが見えるだろう。
 チェーンソーの刃と工業用に無骨にし、むりやり剣の形にした戦闘剣がそこにある。
 スイッチを入れれば荒々しい震動が腕に伝わる…洗練さゼロ!異星種をブチ殺すために鋳造されたチェーンソード!!

【コクピットから降りてこの神でも殺せそうな武器を振るうか、他の手段を行使するかは自由だ!!】

>>448

「無茶を!!」

 宇宙空間での脱出としては好判断であると同時に悪手だ。
 確かに脱出できるであろうが、宇宙の藻屑となりかねない極めてリスクの高い行為でもあった。

【イムカがパワーローダーのブースターを噴かして急上昇。虚空へと伸び行くロイの輪郭をキャッチ!】

「余裕は出来たな?それではいって来い!」

 そして決断的に眼下の氷塊惑星…ジーンスティーラーに向けてロイを投げつけた≠フだ!!
453 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/27(日) 00:30:09.90 ID:WdGXjo3x0
>>452
「ッグウ!! なぁに信じてたさ」

キャッチされた衝撃にうめき声を漏らす
あの場面で誰かが援護に来てくれ 誰かが自分をキャッチしてくれる そう信じていたからこその芸当だ

「キャッチ&リリースイェー!! いぃぃぃってきまぁぁす!!」
イムカ選手 振りかぶって・・・投げました!!

「剛槍・・・展開!!」
追加の闘志をハルバートの穂先に終息 穂先が赤く燃え上がる

「吶喊じゃばかたれぇぇぇぇぇぇ!!!!」
投げられた勢いそのままに 穂先を待っすく相手に向け ジーンナントヤラに向けて突撃を仕掛けるのであった
454 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/27(日) 00:31:19.44 ID:xxv8BVtl0
>>452
「マシーンモンスターフ……やっぱいい」
【ガクンと揺れ、動かなくなる機体。モニターに次々と映るアラート。取り付かれたか】
【緊急脱出装置に手を伸ばしかけた瞬間、イムカの通信が響く。まさに僥倖!】

「…素晴らしい」
【無骨なブレード、チェーンソードを手に取る。まるで趣味の悪いゲームに出てきそうな、荒々しく無茶苦茶な機械の剣】
【荒々しい振動を受け、戦闘服の下の口角が自然と吊り上がる。獲物を見つけた猛獣の様な、獰猛な笑みだ】


「イヤーッ!」
【SLAAASH!SLAAASH!内部機械ごとハッチをを斬り裂き、触菅を巻き込みミンチにしながら、ロボットから飛び出すソーマタージ。両手に抱えたチェーンソードが血を求めるかの様に唸る!】

「終わったらこれくれよな!」
【通信を飛ばし、雄叫びを上げてジーンスティラーへ飛びかかる。さながら神話の戦闘種族の如く!】
【脱出手段が見つかるか、決着が着くまでサイボーグの怪力で猛る刃を押し当て、化け物の身体をグズグズに切断するのみ】
455 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/08/27(日) 00:34:20.71 ID:RtLcA2iVo
>>452

「ちょーのーりょくかしら。なんてこと」

デコイの効果は限定的。
ともあれ逃げて逃げて距離をとるしかないが、さて。
もう少し幽霊でも戦う方面で努力しなければならなさそうな場面である。
しかし、この幽霊が他に、『他者に仇なす』方法はとても少ない。
精々が――。

「――霊障、とかかしらね?」

風船状の幻影をさらに複数射出。
しかし今度はデコイではない。
何しろ今狙っているのは霊障、即ち呪いの一種である。

「凍えて竦み、思考の鎖は錆びついて、鏡は散り散りになるのよ」

ここが凍結星ということも利用し、低温であることを根拠とした金縛りをかける。
触管が風船を突き立てればダイアモンドダストが如く微小な氷の塵が舞うだろう。
それらひとつひとつが呪いであり、動きを縛り付け、免れても緩慢な動作を強いるものだ。

「……あんまりつかいたくないのよ、こういうの。本当よ」

なお、発生根拠を環境と結びつけたところでエルダが『呪う』のはとても危険な行為である。
何故ならそれは、反転した彼女を呼び寄せかねない行為だからである。
そのため、エルダの衣服が一部黒色に変化している……。
456 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/27(日) 00:37:17.10 ID:I07YhpLHo
>>452
「よくよく見なくても気持ち悪いですね、この人たち……!」

自身の魔術が大した効果を発揮していないと見ると、プリシラは方針を切り替えることにした。
が、機械の操作も、宇宙空間での身体の動かし方も不得手な自分になにができるだろうか?

「……」

改めて操縦に戻り、操縦桿を手にし、そして魔術を再び展開し始める。
が、今度のそれはステッキを使ったものではない。彼女が本来得意とするエンチャント――対象の物体の基本性能を上昇させる術式だ。

(血管を張り巡らせて、血を送るイメージ……)

魔術と無縁な機械にエンチャントをかけた場合、はたしてどうなるかは予測もつかないが、手をこまねいているよりはずっとマシだ。
彼女はイメージする。機体の隅々に行き渡る魔力を。
そして再び動き始める。切断機を稼働させ、ジーンスティーラーを粉砕するために。

【動きが早くなるか、装甲が頑強になるか、はたまた別の何かが起こるか。彼女は機械と魔術の組み合わせがどのような作用をもたらすか理解していない】
【下手をすれば相性の悪さに機体が故障する可能性もある】
【エンチャントの特製として「防護」があるため、ある程度の触腕の侵入は防げるだろうが】
457 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/27(日) 00:43:58.88 ID:1xAKJqH30
>>452

「あれぇ?オーナー降って来る?」

なんと退避したはずのロイが空から。

「……ちょうどeloな展開になっちゃった。
 私もいかなきゃ、ね!」

武装は不要、全身が刃。けれどただ、回転する刃ってのはちょっとかっこいいかなって。
宇宙服の隙間から、髪をくるくる右手に集めて形成されるはドリル。魔翌力を流せば回転機能月である。

コックピットをドリルでぶち破って、触手もちぎって華麗に登場ただし宇宙服。
寄って来る触手生物は皆殺してしまえば良い。
いや、むしろ寄って来なくてもこちらから突撃。右手のドリルで貫いていけ。
オーナーに手を出されるわけにもいかないし。
458 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/27(日) 00:57:23.57 ID:gcun5X+mo
>>455

 ―――

 進路上の幻影を破壊する度に舞う霊的なダイヤモンドダストによって、
 ジーンスティーラーの動きは緩慢になっていく。肉体ではない。霊的に凍りつくのだ。

「やれるものだな。が…」

 宙空のイムカは呪詛の力に感心しつつも、エルダの様子からこれはよくないものだ。と類推した。

【ジーンスティーラーの敏捷性DOWN!!】

>>456

 そこにプリシラの駆るパワーローダーが凄まじい速度で踊り出る!
 機体性能を遙かに超えた動きでの前進だ!

【着地の瞬間、脚部のいたるところが砕け散り、大きく損傷!】

 魔力が行き渡った機体はプリシラの完全なる制御下、完全なる追従性を実現!
 腕を振るえば、切断機ごと、腕ごと、ジーンスティーラーを殴りつぶす!!
 不可思議な力場は緩慢となった触菅など全く通さない!もう一度腕を振るえば後一体殴り潰す。ただし腕は粉々!

【機械と魔力の結合の結果。パワーが格段に上昇。ただし出力が機体限界を優に越えているため己を破壊しながらのアクション≠ニなっている!】

>>453

 プリシラがばら撒く鉄片を掻き分けて進んだリリウムはジーンスティーラーの一体にドリルを突き立てる!
 髪で出来たドリルは信じがたい硬度を有し、キチン質の甲皮を貫き、おぞましい紫の血液と肉片を撒き散らす!ゴア!!

【言い換えれば髪が血液と肉片と色んな汁が付着!!今ならば男は誰も引っかからないこと間違い無し!ゴアいから!】

>>453-454

 ハッチを切り裂いて出現したソーマタージ。おそらくはノリノリかつ上機嫌で躍り出る。
 手近なジーンスティーラーを斬りつければ、腕に伝わる無骨な震動に混じって、
 噴出する血液、ぶちまけられる肉片、ブチブチと千切れる筋繊維、僅かな抵抗を最後に砕け散る甲皮!

【極めて蛮性かつ、ゴアく、そして確かに有用である!遠未来の白兵戦武器!!!】

 忽ちに2体を始末し――

 ――!!

 存分に殺戮を演じるソーマタージの背後を狙った最後のジーンスティーラーに、
 天空より降ってきたロイのハルバートの穂先が突きたてられる!!

【赤熱化した刃はキチン質を容易に貫き、主要キアンを燃焼させて始末したのだ!!】

 −−−−−−−−

【全員対象】

 敵全滅である!!!!
459 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2017/08/27(日) 01:05:02.00 ID:RtLcA2iVo
>>458

「私の自慢のドレスが喪服になる前に帰りましょう〜?」

「こんなところで悪霊対決は多分面白くないんじゃないかしら。どうかしら。私は嫌よ。痛そうだもの」

ひとまず、衣服の縁取りが黒くなる程度で済んだ。
これならしばらく置いておけば漂白されるだろう。
汚れのようであるが、事実魂魄に対する穢れなのであながち間違いではない。
違いは洗剤や漂白剤が存在するかしないかぐらいのものだろう。

「あとあと、やっぱりとても不快な生き物が不快なアートをかたどったものね。うんざりしちゃう」

もう、もう、とジーンスティーラーのゴア死体をなるべく見ないように振る舞う。
460 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/27(日) 01:05:15.17 ID:I07YhpLHo
>>458
「…………」

血と肉と氷の最中に、ボロボロの機体が鎮座していた。
機内に座すプリシラは、目から血の涙を流し口から涎を垂らし、ただただ呆然としている。
今回行ったエンチャントは、自身の体の領域を機体全てに広げたようなものだ。
魔力消費も精神消耗も激しく、もはやロクに身体も動かせない始末である。

「……美少女が……台無しだ……」

ぶるぶると震える手で口元を拭いながら、彼女は辛うじてその言葉だけを絞り出した。
461 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/27(日) 01:10:51.86 ID:xxv8BVtl0
>>458
「ふう…いっぱい出たね。汚ねぇ汚ねぇ血が」
【切断された遺骸を蹴り飛ばし、飛び散った血と肉片を拭う。恐ろしく汚い死に様を目の当たりにしたが、ヒジョーに晴れやかな心境であった】
【血と筋繊維に塗れたチェーンソードも数秒後には唸りを止め、ボタボタと付着物を落とす】

【さっさと帰ろうと振り向いたその先にいた最後のジーンスティラー。臨戦態勢を取る間も無く、飛来したロイが貫いて殺した】
「…ロンギヌス?」


「ところで…これ、飲み水に使えると思う?」
【ひと段落ついて辺りを見れば、一面の血、肉片、内臓でべっとり汚れた現場】
【洗ってどうにかなる問題ではなさそうだ。少々はしゃぎ過ぎたか】
【ここで問題だ。誰が一番汚く殺して、この氷をゴアゴアの汚い塊にした?】

「…じゃあ俺、このソード貰って帰るから」
【責任逃れのため、チェーンソードを担いでそそくさと離れようとするのであった】
462 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/27(日) 01:11:38.36 ID:WdGXjo3x0
>>458
「ッ・・・! ったく ヒデェ目にあった さっきの検査じゃ異常なしって出ていたが 本当に大丈夫なんだろうな?」
穂先を引っこ抜きながら 足元の氷を気味悪そうに見る

「まぁなんだ 終わったし・・・帰るのか? それとも氷を回収?」
その後の判断をイムカに問うのであった

「あとは・・・飯をくれるんだっけ? 聞いたことがあるぞ 本が薄くなるなっていえばいいんだろ?」
463 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/27(日) 01:17:55.19 ID:1xAKJqH30
>>458
「……ご馳走様、と」

生物であれば生命力はある。手元に戻した髪の毛から生命力を摂取する。
見た目が異形であれど底は変わらない。美味。

「でも、ちょっと、考えてなかった」

しかして全身真っ赤っ赤。酷くバイオレンス。
こういうのが好きな人もいるかな、とちょっと思ったけどさすがにないか。
464 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/27(日) 01:20:52.28 ID:gcun5X+mo
【全員対象】

「まあ、血のついた箇所を吹き飛ばせば氷は氷だ。問題なかろう」

 パワーローダーでイムカが地表に着地したときには、ひとしきりカタがついていた。
 とりあえず、グシャグシャになった機体からプリシラを回収。
 酷い有様であったが、なるべくその姿は衆目に晒さぬようにして己のコクピットにポイ。

(サイキックによるものか?余人に見せたい有様でもなかろうしな)

 ひとまず、犠牲者無しで乗り切れたようだ。結果としては敵に遭遇しながらも上々というべきであろう。

「確かに不快なアートだな全く。ああ、氷は回収する。切り取った奴があるしな。もっとも・・・」

 持って来たパワーローダーで無事なのはイムカ機だけ。あとは全損。まあ致し方なし。

「小分けにして持ち帰るとするか。リリウムは小型艇内のシャワーへの直行を命じる。
 それと、ソーマタージ。やらんぞ?」

 そう付け加えて一行は氷を無事、艦に持ち帰るのであった。
 なお、後日、水自体の安全が確認され、氷塊惑星は破砕弾で粉々に砕かれて、その塊を回収されたという。

//ではこのへんでー!!
465 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/27(日) 22:11:44.33 ID:WdGXjo3x0
【ニブルヘイム】
核の雨でも降り注いだか はたまた隕石か
兎に角この星は白き極寒の氷と雪に覆われ 地表は死滅した

だが人々は地下鉄を利用して営みを続けていた
地下に畑を掘り 家畜を育て 時には地表から物資を拾ってくる
特にニホンと呼ばれた地方には原子力発電が無傷で残っており 網の目のように張り巡らされた地下鉄に今も電気を送っている
これにより比較的楽な生活ができていた・・・


「うぅ・・・さっぶ ここの寒さはひとしおだな・・・」
一行はその日 白く染まった地表から物資を拾ってくる役目を果たして帰ってきた直後である
この世界が永遠の冬に閉じ込められてからずっと冷凍保存されてきた冷凍野菜の袋を満載して

かなりの額を稼ぎ 今は食堂で体を温めていた

「っかぁ〜五臓六腑に染みわたるとはこのことだ・・・」
食堂について早々 蒸留酒を煽るロイ 他の者はどうしているだろうか?
466 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/27(日) 22:26:49.22 ID:I07YhpLHo
>>465
「……すみません、私までご相伴に預からせていただきまして」

遠慮がちにはにかみながらそう言うのは、黒いカソックに防寒用の外套をまとった青年である。
彼はこの世界に越境した直後ロイたちと遭遇し、物資調達の一員として誘われたというわけだ。

「ああ、これも神のお導きなのでしょう……」

リーフは両手を組んで瞠目し、一行へ向けて祈りを捧げているように見える。

「ところで……今更ではありますが、どこかでお会いしたことはありましたか?」

以前、オーガ和平会談の際に、ロイとリーフは同じ場にいた。
が、リーフはそれを思い出せないようで、わだかまりを感じているようだ。
467 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/27(日) 22:37:08.46 ID:WdGXjo3x0
>>466
「いいから今は体を温めろ 安全な場所まで来て凍傷起こしたかないだろ」

リーフ傍にショットグラスを置き 透明な蒸留酒を注ぐ 腹の中を焼くような度数の高い酒だ
断れば煮立った炒り麦茶(暖かい麦茶)が出てくることだろう

「ッくぅ あぁ お前さんアレだろ? 俺の故郷でオーガとドワーフの会合の時にいた神父さんじゃねぇか
 あの時は災難だったな ヒデェ激戦だった」

もう一杯酒を煽り 更に酒を注ぐ

「所であの一件なんだが・・・どうもエーカーが一枚噛んでいるみたいなんだ エーカーは知っているか?
 俺はあの時オーガの頭を助けるために建物の中に向かっちまったが 庭でエーカーの者と思しき死霊術が行使された形跡があった
 外で戦っていたのなら 何か知らないか?」

と リーフの顔を見て問うた
468 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/27(日) 22:48:38.91 ID:I07YhpLHo
>>467
「ありがとうございます……ですが、飲酒は許されておりませんので……」

やんわりと断った後、改めて受け取った麦茶を受け取り、静かに啜りはじめる。

「そうでしたね……罪もない人々があの場で命を落とされました。悲しいことです」

ロイの言葉でようやく思い出せたらしく、合点のいった表情で、しかし暗い影を落としながら。

「エーカー……ええ、存じております。しかし……」

そこで言葉を切り、少し考え込むリーフ。
しばしの沈黙の後、彼もまたロイの顔を見て言う。

「……お恥ずかしながら、あまり、覚えていないのです。私は不意打ちを受け、隅の方で昏倒していたようで。
 気がついた時にはもう事態は収束し、後には惨状が広がっているだけでした……」

と、心底申し訳なさそうに、そして気恥ずかしそうに滔々と語る。

「私があの場で生きながらえることができたのは、神のご加護あってのことでしょう」
469 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/27(日) 23:07:45.81 ID:WdGXjo3x0
>>468
「・・・そうか」
しばしの沈黙 だが静かに頷いた

そこに食堂の女将が芋煮を配膳してきた
たっぷりの野菜をぶち込んで煮込んだ滋味深い汁が大振りな丼に並々注がれていた

「しかし不意打ち喰らって昏倒で済んだのなら運がよかった 最初の奇襲で随分と数を減らされちまったのが苦戦要員の一つだった」
実際 あの日警備にあたっていて 戦いの後行方不明となった者の多くは地中で事切れていた

アンブッシュで喉を切り裂かれ 穴に引きずり込まれて死んだのだ

「神のご加護か 俺も教会かよっとくかな しかしなんだ お前さん随分と余裕そうじゃないか
 俺の故郷も寒い所だが ここの寒さは堪える よっぽど寒い地方の出だと見た」

実際酒を数杯飲み干し 芋煮を腹に収めるロイは 今だに寒さで震えていた
リーフの様子を見て そう質問したが はたして
470 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/08/27(日) 23:15:37.32 ID:gcun5X+mo
【極寒の世界にあって物資補給は定番のビズだ】

 当然ながら危険な外界へと調達に赴くランナーは彼等だけであったはずもなく、

「ワン」「ワン」「ワン」

 複数の犬が引くソリに乗ってスニーキングスーツを纏った老兵が帰還する。
 雪避けの外套にゴーグル、そして口に咥えっぱなしの葉巻がトレードマークだ。

「ビタミンCの錠剤と旧世代にコミックだ。ハードカバーなんて中々レアだぞ?」

 電子化が進んでいた頃に大崩壊が起こったとすれば、
 紙の本なんて中々にレア物であろう。さらにビタミンCの錠剤は地下で生活する者達の必需品だ。

「んっ?お前さん達も着ていたのか?」

 ロイ・ゴールドマンとは知己。リーフとは面識こそ無かったが――

「――?」

 何処かで見たような?と引っかかっている様子である。

【クルト・カントールは斥候およびサボタージュに従事しており、
 エーカーのエージェントと単独での交戦機会が多かった経緯がある】
471 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/27(日) 23:25:37.46 ID:WdGXjo3x0
>>470
「よぅクルト そっちもいい成果だったみたいだな こっちは冷凍野菜を取ってきた」
カット野菜 ミックスベジタブルなど この世界が冬に閉じ込められる前に作られた食い物 ずっと冷凍されていたから賞味期限は気にしなくてもいいだろうA(強弁

ショットグラスをテーブルに 蒸留酒を縁まで注ぐ ジャガイモを主原料とした複合蒸留酒
風味少なく 体の中で燃える人の燃料そのものである

「そいつはリース 宗教家 俺の故郷で一緒に戦った事があるんだ」
と簡単な紹介をする
472 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/27(日) 23:27:44.34 ID:I07YhpLHo
>>469
「それは……なんと嘆かわしい」

配膳された芋煮を口へ運びながら、沈痛な面持ちを見せるリーフ。

「……ああ、いえ、そういうわけではないのです。これも神のご加護によるもの。
 極度の寒さ、あるいは暑さからもお守りいただいているのです」

と口では言っているが、実際のところは肉体が寒さを感知していないだけだ。
彼は痛覚だけでなく、温度感覚もある程度麻痺している。
実際、食堂へ来るのがもう少し後であれば、凍傷を作る危険性もあった。

「ですが、酒の効果で貴方もじきに――失敬。まだお名前を伺っておりませんでした。
 私はリーフ・ネアリンガーと申します。以後お見知りおきを」

>>470
「おや」

どうやら目の前の男性――クルトはロイと面識があるようだ。
一旦席を立ち、クルトへ向けて会釈をする。

「はじめまして。もしかして、貴方も私とどこかでお会いしたことがあったでしょうか。
 会談の場にはいらっしゃらなかったと記憶しておりますが……」

リーフはクルトの素性に気がついておらず、覚えてもいないようだ。
おそらく、実際には敵として相まみえたことはあっただろう。彼がそれを記憶しないだけで。
473 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/27(日) 23:29:08.60 ID:I07YhpLHo
>>472
//すれ違ってしまった!ロイさんへの自己紹介のくだりは無視してください
474 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/08/27(日) 23:39:03.83 ID:gcun5X+mo
>>471

「ああ、中々大変だったみたいだな」

 肩にかけた銃を傾けて、ショットグラスの液体を一気飲み。
 臓腑を温める酒抜きで、この世界は厳しいのだ。

【犬達はハーネスを外されて、クルトと同じく暖と食事を求める】
【極寒世界にあって、寒さに強く危険に敏感。そして忠実なそり犬の存在は生命線そのものである】

「レアマテリアルの絡みで様々な越境組織が暗に介入。中々にややこしい状況だと聞いている」

 スカウトだけあって流石に耳が早いクルトである。情勢もある程度掴んでいるようだ。

>>472

「ああ、感触からするとアンタも越境者のようだが、何しろ50年以上流れている身だ。
 何処で出会ったとかは、俺も定かじゃあないな」

 互いに顔をハッキリと認識しないままの戦闘などしょっちゅうであった。
 雰囲気とある種の勘で何となく掴める感触はあろうが、それ以上となると認識するのは中々難しいのである。

「リーフ…聖職者か。いや、どうも神様の関係は相性がよかった試しがなくてな」

 ややアイロニーな言を口に乗せつつ、葉巻を灰皿に押し付ける。
 いい葉を使っているのであろう。中々に豊潤な香りが空間に残り香として漂う。

「クルト・カントール。ロイとはまあ、同業者といったところだ」

 実際には幼少の頃、生命を助けてもらい、そしてロイが守りきれなかった子供の一人という位置づけであるが、
 巡り巡って再開したときには、こちらが年上になっていたのだから越境の時間軸の不安定さの証左であろう。
475 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/27(日) 23:51:46.93 ID:WdGXjo3x0
>>472
「あれ まだ名乗ってなかったか・・・」
顔を撫でる そういえば目の前の聖職者の名前も知らなかった

「これは失礼 俺はロイ・ゴールドマンだ 以後よろしく頼む」

「しかし聖職者ってのはすごいな 我が信仰は盾になる か」

>>474
「まったくだ 野郎 人の世界でこそこそしやがって ヘンリー五世が狂うのも頷ける」
何時ぞやの 世界を破壊され狂った鬼となり死んでいった男を想い酒を干す

犬たちには火傷しない程度の湯が振舞われ その後湯で肉が出てくるだろう

「まぁ 何とかするさ 越境者になっても 故郷をいいようにされていい思いはせんよ」
と自分とクルトのグラスに酒を注いだ クルトにはそのうち芋煮が出てくることだろう

「所でお前さん次の仕事はいつだ? 道中荒らされてない自販機を見つけたんだ
 そん時は荷物がいっぱいで盛ってこれなかったが 中のジュースを持って来ればそこそこの稼ぎになるぜ」

と次の仕事の話
476 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/27(日) 23:58:52.95 ID:I07YhpLHo
>>474
「50年ですか。私も越境の力を授かって長いと思っていましたが、先達がいらっしゃったとは」

どこか感心したような声色で頷いている。
リーフとしては、仮に過去の敵対が発覚したとて再び剣を向ける意志はない。
尤も、自分に害なす者と認識すれば、味方であろうと容赦なくその鞘を抜き払うつもりではあるが。

「ええ、そういう方もいらっしゃいますね。ですが、神はすべてをお救いになられます。気に病まれることはありません」

若干上から目線とも取れるような言い回しだが、おそらく本人に自覚はない。
この言葉はすべて彼の本心からのものだ。

「クルトさん。未熟者として、これから学ばせていただくことも多くあるでしょう。どうぞよろしくお願いいたします」

>>475
「ロイさん、ですか。よろしくお願いいたします」

ロイへ一礼すると、再び着席し、麦茶を口に運ぶ。
実際まだ彼の身体は温まりきっていなかった。
それよりも自己紹介、ひいては敬意を払うことを優先したのは、"それが聖職者という存在"だからだ。

「そうですね。神は我々の真摯な祈りに必ず応えてくださいます。その形は一つではありませんが……。
 貴方にも信ずる神はいるでしょう。ああ、いえ、私の信仰を押し付けるつもりはございません」

と、司祭のようなカソックを着ていながらも、信仰を広めることには意欲的でないようだ。
彼の言う「神」もそもそもが不明だ。聞いたことのある宗教かどうかもわからない。
477 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/08/28(月) 00:13:39.52 ID:cGVAIKJQo
>>475-476

「まあ、アウトキャストも越境先の国を真正面から相手取る程の戦力は無い≠謔、だがな。
 質が増して狡猾になっているから忘れがちだが本体が存在していた頃の規模はではない=v

 武断的で大胆な直接行動を取らなくなったことは果たして喜ぶべきなどうなのかは難しいところではあったが。
 奇しくもこのような話もリーフの耳にも入るわけだ。まあ、隠すようなことでもないが。

>>475

「いや、俺はそろそろ流れる頃合のようだ。それに――」

 掌を見やるクルト。経験が長くなると大体越境が近いという気配がわかるようになるという。
 これも年の功って奴であろうか。越境者としてはかなり熟達しているのだ。

「人探しをしているところでな。物資も得られたことだし頃合だ。
 カイネ・ヘスペラクス…もし越境者になっているとしたら何処かで出会えるかもしれん」

 クルト・カントールにとってそれは苦い記憶だ。
 過去の己と彼女を助け過去改変を起こすチャンスもあったのに結局は運命を変えることあたわなかった。
 ロイもその事件は覚えがあるだろう。幼少のクルトと、幼い少女が目の前で不安定ゲートに放逐された事件だ。

「それらしい姿が目撃されたらしい。今、追っている」

>>476

「俺は逆ウラシマ・タロな気分だがね」

 そうして、嘆息を着くクルトは自己紹介もそこそこにロイとの会話。
 そこで意外な人物の名を口にすることとなったが、まあリーフの反応は凡そ察しがつく。

「それじゃあ、俺はこの辺でな。邪魔をしたな」

 会話を一通り終えると、クルトは席を立ってトレーダーの居る区画へと歩を進めるのだった。

//デハコノヘンデー!!
478 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/28(月) 00:27:08.99 ID:ep5petMD0
>>476
「そうか しかし珍しいな 知り合いの宗教家は自分の宗教を売り込むのに必死だったが・・・」

>>477
「・・・あの子か わかった 俺の方でも調べておこう」


>>全員対象
「おっと 話し込んでたら芋煮が冷めちまう さっさと頂くとしよう」
といってどんぶりに口をつけるのであった

//ノシ
479 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/08/28(月) 00:30:12.83 ID:DiSd2jLko
>>478
「ええ……何よりも、神がそれをお望みになりません……」

無意識に胸元のペンダントに触れる。
信仰を望まない神などいるのだろうか。いるとしたら、それは「神」と言えるのだろうか――

>>477
「……それでも、アウトキャストという組織は、依然危険度の高い集団です。
 少数になった分動きは早い。それを、お忘れなきよう……」

二人に警告しているのか、はたまた自分に言い聞かせているのか。
クルトの口から聞こえてきた知己の名に過去を思い出しながら、リーフは去りゆく彼の背を見送った。

//ありがとうございました!
480 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/28(月) 22:47:02.80 ID:cGVAIKJQo
【金属の王国・・・ロイんち】

「オジャマシマス!だな」

 堂々とどっかの商家っぽいゴールドマン宅の扉をドガっと開いたのはイムカ・グリムナー。
 ドワーフ経営宿場のあちこちで見事にブラックリスト入りし、何処にも泊めてもらえないという、
 ケチ臭いドワーフ共のアレに巻き込まれた逆境の越境者である。

「泊めてくれ。私の顔を見るなり、何処もSOLDOUTするのだ」

 なお、このイムカのブラックリスト入りに巻き込まれて、
 やっぱり宿が取れない他の越境者もいるかもしれない。おのれドワーフ!!

【地の文が欺瞞に満ちているとか考えるなら眼科の通院をオススメします まる】


 →先だし情報1:金属の王国はいまちょっと荒れ気味である意味稼ぎ時。国家の動乱期はマネーチャンスでもあるのだ
 →先だし情報2:ドワーフはお髭の生えた恰幅のよいおなごを好む傾向あり。ヒゲだよヒゲ。重要なのな。
481 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/28(月) 22:59:55.86 ID:ep5petMD0
>>480
「だからほどほどにせぇ言うたんや・・・」
スッゲェ嫌そうな顔でイムカを見ているのはロイ・ゴールドマン

ロジャー「い・・・いらっしゃい」
そして固まっているのは ロイより頭半分程上背が低く 口髭を生やした男 ロイの弟であるロジャー・ゴールドマンである

ロイ「あとは ここはゴールドマン宅なのかもしれないが 弟の持ち家なんだ あまり粗相をしないでくれよ」
そう 商家に出入りしているのは弟の方であり 元々ゴールドマン家は金鉱脈の採掘士なのだ

よってロイの実家ではないのだ

ロジャー「っと 突然の訪問で碌なおもてなしもできませんが 兄のご友人とあらば どうぞお寛ぎください」
ロイの弟は一頻り硬直するも ロイの友人であり 自らが世話になっている商家の上得意(以前のミスリル大量購入の件)であるがゆえに イムカの宿泊を認めるのであった

ロイ「スマンな弟よ またたっぷり買い物して行くから」
ロジャー「(ガッツポ」

ロイ「しかし国が荒れて境界も不安定になるとは思わなんだ 最近じゃ知り合いの越境者の姿も多い
   とりあえずエーカーへの備えができるのはありがたいよ これで国が安泰なら言うことなしなんだがな」

ロジャーの嫁がコーヒーを淹れてやってくる たっぷりの練乳と共に
482 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/28(月) 23:03:04.97 ID:JCrF/NL40
>>480
「田舎に泊まろう班だ。今夜の寝床をくれ」
【数度の荒々しいノックの後、わざわざ閉まったドアを再び蹴破って現れるソーマタージ】
【擦り傷切り傷埃塗れの身体と衣類はいつも以上に小汚い】

「参ったね。ちょっと煽ってやったらこの様だ。恨むならその弱さを恨めってんだよ、なあ?」
【薄汚れたミリタリーコートを脱ぎ捨て、何か飲み物はないか室内を見渡す。なんと図々しい事か】
【イムカのブラックリスト入りに巻き込まれる形で、ちょっとだけ(本人談)肴にからかってやったらドワーフ達に追いかけられ、殴り合い、千切っては投げ千切っては投げの逃避行を繰り広げていたというのだ】


「だがそのお陰で色々と稼ぐ手段が見つかった。泊めてくれて、朝にベーコンエッグとお酒を出してくれるなら一枚噛ませてやるよ。ミスター」
【伊達に何日もドブネズミじみて逃げ回っていたわけではない。国内の厄介事、動乱を独自に調べ、儲かりそうな仕事をいくつか見つけてきた】
【この手帳にそれが記されている。見せてやるから泊めろと、相も変わらず不遜な態度でズケズケと要求】

「儲け話しーよ、ドアを開けてー。……どんなメロディだっけか」
483 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/28(月) 23:09:05.78 ID:P3pN9khN0
>>480
ファンタジー世界にサキュバス、とくればそれは住み心地の良い故郷
のはずであるが。それは元来終われる身、消えるべき存在。故にそれにとっては居心地の悪い場所でもあった。
もちろん自分の場所とは違うのは理解している。が、理屈ではなく刻まれてしまった恐怖が、光景より呼び出される。

イムカ・グリムナーが扉を開くと同時、そこからこっそりと後を突いて家に入っていた。
肩幅はせまいしくびれてひげもなく、故にドワーフ的にはどうでも良い容姿だったのが幸いか。
ここまで特に騒がれることなく入れたらしい。多分、こっそりとは酷くお粗末だから、イムカには気づかれているだろうが。

「お邪魔します……」

小声。一応の礼儀らしい。
雰囲気はどこかしおらしく、たとえるならば捨て犬的なそういうあれ。
ちなみに服はこの世界に合わせたものをちゃんと着ている。
484 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/28(月) 23:11:13.53 ID:cGVAIKJQo
>>481

「私がいると商売にならないだとさ」

 悪びれずシレっと言うイムカ。誰も酒場をゲロ塗れになどされたくはないのだろう。
 ただでさえ、最近、頑固さがヒートアップしてのケンカも多発しているのだ。ゲロメイカーなど御免被るというわけだ。

【なお、ケンカの後は腕組んで酒盛り再開する連中だ。市井では深刻な対立は起こっていない】

「エーカーか。結局はこの前の事件には関与してこなかったのだろう?」

 特に襲われた形跡もなし、とイムカが聞いているが、
 彼女もこの国にさして深いコネがあるわけではないため、
 庭園に残留していた穢れた魔力の事までは知らなかったする。

「ああ、助かる。銀鉱石の仕入れの贔屓にさせてもらう。それにしても――」

 ロイの言であるが、意外と的を射ているかもしれないと思えた。
 戦乱・動乱と共に境界は不安定化する傾向があるのではないか?という推論だ。
 ならば、越境者とは平定者か?否、逆に動乱をドロ沼化させた事例も少なくない。断定は禁物だ。

「ああ、ベットはあるか?最悪は石造りでも構わん。湯屋などがあれば言う事ない」

 なんたるワガママ!!

>>482

「全く、はた迷惑なやつめ」

 コイツにだけは絶対に言われたくないコメント!!
485 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/28(月) 23:15:27.55 ID:cGVAIKJQo
>>483

「なんとも…」

 いつぞやの妖艶さも何処へやら。
 実にしょぼーんなご様子のサキュバスにイムカはいぶかしんだ。

「確か、サキュバスなる種族は姿をかなり変えられるのだろう。
 見事なヒゲを生やした寸胴体型にはならないのか?」

 乙女の何たるかを全く解さないこの台詞からもイムカの女子力のアレさが垣間見えるだろう。

「…そういえば、サキュバスは正体が醜い老婆であることも多いのだったか。――もしかして」

 イムカはリリウムを眉根をひそめて見やった!なんたる一飯伝承がもたらす偏見と冤罪か!!
486 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/28(月) 23:21:37.47 ID:ep5petMD0
>>482
その時ロイの脳裏に電流が走る

「ッ!!」
ロジャー「兄さん!?」

ロジャーの言葉を無視し 一目散に玄関へ 荒々しくドアを開けた瞬間飛んでくるフロントキックを腹筋で受ける
蹴破られるドアは無かったね よかったね

「ッ・・・俺の持ち家じゃないんだからやめてくれませんかねぇ・・・!」
腹筋にめり込む靴底 脂汗もそのままに凄む

ロジャー「k・・・変わった友人だね兄さん」
ロイ「弟よ・・・ほんっとうに申し訳ないが泊めてやってくれ」

飲み物ならある ロイの分のコーヒーだ
深入り豆を濃く抽出したコーヒーに練乳をたっぷり加えて飲むのがこの国のスタンダード

苦くて甘い味わいをどうぞ

ロイ「儲け話は聞かせてくれ 今客間を掃除させてるらしい それと風呂に・・・濡れタオルで体を拭ってくれな」

>>483
「誰も取って食わねぇから安心しろ」
イムカの陰に隠れるように入ってきたリリウムにもきちんと対応する

「『食事』なら酒場でやってな ここでやったらサーベルでお仕置きするから」
ニッコリ リリウムにもコーヒーが出されるだろう

なお人間種もいるので そっちにはモテモテなのだろうきっと

>>484
「行く先々でゲロメイカーやってりゃこうなるだろうさ」
酒の席での喧嘩は後日に持ち越さないのが礼儀のドワーフだから深刻な問題になってないだけなのだ

「関与しているようなしてないような・・・あの場にいたことは確かなんだがなぁ・・・
 まぁいいさ 人間用のベッドがあるからそれを使って 部屋はリリウムと相部屋だけどね
 この国の平均身長は低いから イムカだとベッドが狭いかもだけど そこは我慢してほしいなぁ」

そして湯屋に関しては

ロジャー「使用人に用意させます 今しばらくお待ちください」
ロイ「お前稼いでんなぁ」
ロジャー「最近温泉引いたんだ」

どうやら杞憂らしい

ロイ「まぁ くつろぎたいのなら ロジャーの案内でたっぷり買ってやんな 今日は千客万来だ 俺も料理で腕を振るうか」
別にイムカが腕を振るってもいいのよ?
487 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/28(月) 23:23:56.89 ID:JCrF/NL40
>>483-484
「お前が言うかお前が…!」
【元を正せばイムカの路銀稼ぎで色んなところを締め出されたのだ。流石に突っ込まずにはいられない】
【もっとも、それをネタにして散々侮辱しまくったのはこの男なのだが。お陰で悪評は一部では更に広まっているぞ】


【そんな恨めしげな顔と歯軋りも、こっそりと入っていたサキュバスを見れば一瞬で失せ、怪訝そうな表情へと変わる】
【借りてきた猫の様な態度を見れば流石に訝しがる。以前見た時と、あまりにもギャップがありすぎるのだ】

「どうした、鳩が撃たれたみたいな顔して。さては、そこのこわーい鉄面皮が言うみたいに、寄る年波に勝てなくなったか」
488 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/28(月) 23:31:30.20 ID:P3pN9khN0
>>485
いつぞやの妖艶なんて仮面の上っ面、どちらかといえば素はこっち。
というかあれ、実は結構頑張ってたり。

「……え?」

いぶかしむイムカに対して、あれ顔に出てた?なんて顔。

「そ、そんな嫉妬に塗れたお話を信じているのね!
 正体が知りたいなら、確かめてもいいのよ?」

さてここで仮面の被り直し。
一度は捕らえられていろいろされた相手だし、なるべく弱みは見せたくないなんて意地。

「髭の生えた寸胴がお好みなら、私はそれでも良いよ、ね?」

>>486

「あ、ありがとう。」

台詞の一つ一つに感謝の言葉。実際、心細めのこの世界で何とか心を許せる相手がロイなのでありがたかったり。

「えー……ちょっとだけ。
 ………わかったやめる。」

コーヒーをずずず。してから渋い顔。子供舌らしい。

>>487

「前から思ってたけど、あなたって女の子がわからないのね!」

べー、と舌だし。歳の話題はさすがにネ?
489 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/28(月) 23:39:09.55 ID:JCrF/NL40
>>486
「ワオ、塚原卜伝……」
【ドム!硬いブーツか硬い腹筋に受け止められ、さしもの彼も多少驚く】
【凄まれれば肩を竦めて脚を引く。反省の色はそこまでない】
「善処するよ」

「お前弟なんていたのか?意外……いや、長男だからそうなったのか?」
【コーヒーを受け取れば、片眉を上げてロジャーをジロジロ。ロイの家庭環境を知るのはこれが初めてだ】
【どうも落ち着かない様子で飲み干せば、そこで初めて彼に面と向かう】
「ソーマタージだ。気軽にソーマタージ様って呼んでいいよ。
 魔法は使えないから、変な期待するなよ。ウケるだろ」


「気になっちゃう?…どうもキナ臭い雰囲気がある。傭兵なり資材なり、近いうち必要になるだろうさ。
 鋼や鉄を沢山持ってる……様には見えねえな。なら腕だ。気に食わない奴等を皆殺し、武功を挙げる傭兵の仕事だ。一緒に組まねえか」
【濡れタオルで顔を吹き、ジャケットの汚れを叩き、雑巾みたいに汚れたタオルを押し付ければコーヒーのお代わりを要求】

「詳しい話は後でするが……お前の腕ならいい稼ぎになるだろうさ。
 動乱は儲かる。俺様とお前ら、後は適当な肉盾さえいれば暴れてガツガツ稼げるぜ」
490 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/28(月) 23:40:45.78 ID:cGVAIKJQo
>>486

「私にとってももっとも効率のいい路銀調達法なのだがなぁ」

 それで宿から追い出されては身も蓋もないのであるが。

「随分と中途半端な物言いだな。スケイブンをけしかけたのが連中って証拠はなかったのだろう?」

 なお、庭園に残留した穢れた魔力は放置すると不毛の大地に地形を変えかねないため、
 鉱人僧侶なりが総がかりで清めたとか何とか。はた迷惑なりエーカー式死霊術。

「部屋の内装については問題ない。携帯式のホロ・デバイスでどうとでもなる」

 イムカが所有するホログラム凍結プログラムならば、ベッドの長さ程度どうとでも補えるのだ。
 なお、ロジャーに見せれば夢広がりそうなシロモノだが当然解析不可能なのは間違いない。

「湯か。なるほどな」

 なお、自分から食事の準備なり何なりとはいいださない。
 それは下々の役割≠ナあり、それを奪うことはエリートとして問題だからだ。

【超ナチュラルな傲慢エリートムーヴ】

>>487

「まったく、どのような悪評が巻き起こっていることやらだな」

 シレっと自分の責任を逸らしつつも、ソーマタージとの化学反応で起こった悪評を鑑みれば、うーむ、おそろしい。
 もっとも、余人の嫉妬なり偏見を受けるのもまた、貴族の務めゆえ致し方なし(勘違い)

「まあ、しばらくは君も私の護衛アルバイトに専念するのだな。約束のブツはちゃんと申請していることだし」

 ホロディスプレイを投影させれば、ヴィィインと唸りをあげるチェーンソードの無骨なる勇姿。

【ソーマタージを引き連れている理由かもれないし、そうでないかもしれない】

>>488

「君の表情は意外とわかりやすい。新鮮な発見ではある。サキュバスとはそういうものなのか?」

 ショボーンを察した理由は能力ではなく単なる観察眼のようである。
 が、ここで面目躍如的なムーヴをリリウムが行ったのを見て取って、

「ふむ、伝承は所詮伝承か。ん?ドワーフの婦人にもなれるのか?見せてもらえるかな?」

 なんと、ドワーフリクエストである。なお、イムカ的にただの好奇心の発露であった。
491 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/28(月) 23:53:23.90 ID:ep5petMD0
>>488
「肉親なんだ やめてくれよ頼むから・・・やりすぎなきゃ黙っててやるし・・・
 特にこの世界は淫魔も市民権得てる場所も多いし」

特に他種族入り乱れるファンタジーの世界においては
淫魔殺すべしという徹底排除の場所もあるが 水商売の中で生きている者もいる

とりあえず渋い顔のリリウムに練乳を足してやる 苦味も薄れるだろう きっと

>>489
「正直ゲ○吐きそう」
腹をさすって顔をしかめる ダメージは大きかったらしい くつろいでたために鎧を脱いでいたのも要因の一つ

ロジャーの顔を見るソーマタージ ロイよりも上背が低く あごひげのロイと比べて豊かな口ひげを生やしている
だが体系 特に短足なところと ロイの特徴である目つきの悪さは瓜二つだ 遺伝がかなり頑張ったおかげか

「ちなみに俺は三人兄弟の長男だ あと末に妹がいるが そっちは働きに出ていて国にいない」

「鉄や鋼か? たっぷり持っているぞ 弟がな」

ロジャー「勉強させてもらいます」
とお辞儀する ロジャーは金属商の商家勤めである

「それじゃ後で教えてもらおう それより体吹いてくれたな よーしよしよしよし」
コーヒーのお代りを注ぎ 子供をあやすような物言いである

>>490
「急いては事を仕損じる だ 覚えておけ」
肩をすくめる

「エーカー式死霊術の痕跡があった スケイブンは兎も角 あの場にエーカーの戦力がいたのは確かだ
 庭で迎撃してりゃ確かめられたんだが キンバやふいごのがやられちまったら元も子もないからなぁ・・・」

あの場での判断は正しかったと自負している 故に正体を見極められなかったのは痛し痒しである
そしてイムカに少し近づき

「お前さんが食事に無頓着なのはわかるが 食事の後にねぎらいの言葉1つぐらいは駆けてやってくれよ」
マナーについての忠告が入りました そんな事分かってるかって? 日頃の行いが悪い

「そろそろ湯屋の準備もできているだろう レディーファーストだ 旅の汚れでも落としてくるといい」
492 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/28(月) 23:58:13.52 ID:JCrF/NL40
>>488
「分ーかーりーまーせーんーよーだ。…あほらしい」
【舌を出されればうんばらーと指を立てて応戦。なんとなくでなくとも察せられるだろうが、ヒジョーーーに大人気ない男であった】


「そうそう…。サキュバスなんてファンタジーもいいところだろ。ドワーフもファンタジーだ。俺から見ればだけどネ。
 折角のファンタジー同士、夢の世界だぞ、何をシケた態度している」
【冗談はともあれ、似た様な世界に来ていると言うのに落ち着かない様子の彼女の姿は、どうにもよく分からなかった】
【自分にとってのスクラップヤードの様に、自身の居場所に近い場所なら多少は気も緩むものだと思っているのだ】

「それともワケありか。なら触れないでやるがな」


>>490
「言ってもいいけど、知らないままでいた方がいいと思うよ」
【目を逸らし、あくまで自分は悪くねーという態度を崩さない】
【イムカが酒で負かして金を巻き上げ、ソーマタージが末代まで語り継ぐ勢いでそれをネタにして時折強請る。息ぴったりだ(白目)】

「護衛だぁ?お前が?そもそも必要ねえだろうし、俺もイヤだね。何が嬉しくてそんな……」


「何処までも着いたって護っちゃう。オーガも武神も守護る(まもる)勢いで地の果てまで護衛しちゃう」
【一度は小馬鹿にした態度を取っておきながら、ホロディスプレイを見れば態度を一変!掌ドリルとは此れこの移り身!】
【モノで釣るのが一番動かしやすいのだ。少なくともこういう状況では】
493 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/29(火) 00:04:16.52 ID:jfLukF3f0
>>490
サキュバスがそういうものか、といえば否。本来は"機能"として最適化された存在である。
感情を得ても大幅に変わるものは少なかった。特に、こういう方向に行くものは。
ちなみに表情が分かりやすい、なんていわれたのは初めてじゃないらしく。
図星、という顔をする。

ちなみに次のせりふは予想していなかったようで。
しかし面目回復のためには仕方なし。

「……良いわよ!
 ちょっと趣味が悪いけれど、それが貴方の望みなら!」

髪が伸びて、少女の体を包み込む。
しゅるしゅる繭のような形を取って、それが解ければ。
あらわになるのは―――――ちょび髭をつけた、ちょっとぽちゃっとした少女
あんまり変わってなくね?きのせい。
>>491
「……ほんと?」

実際彼女が何か迫害を受けたわけでもなく、そしてそういう視線を受けたわけでもない。
やらしい視線ならいくらでもだけれど、それはまあサキュバスだし。

「吸って奪って食べる女の子なんて、良い事ないのに。
 物好きが一杯いるね。ふふっ」

肩肘張った緊張が解けて笑みがこぼれる。
信じられないけれど、きっと彼が言うならそう。
>>492
答えは単純明快。元の居場所の居心地がよくないというだけ。

「……こういうところは気が利くんだぁ」

そんなところも気に入らない、なんていいたげに。

「……私はただの、可愛い可愛いサキュバスちゃんだけどね?」

なんて。仮面の被り直し。
494 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/29(火) 00:09:39.00 ID:Ohyys12V0
>>491
「成る程似てる…。血を分けた兄弟、子供ですらこれなら、お前の遺伝の元、親はどうなってるんだ?」
【ヤクザな目つきと足の短さを見れば、兄弟というのも納得できるもの。豊かな口髭も、剃って顎にでも植えてやれば彼の代わりに出来そうだ】

【続くロイの言葉、妹というワードを聞いて浮かび上がるのは短足にヤクザな目つきの女、髭モジャになったロイがおさげして女装したまんまな姿】
「…俺もちょっと吐きそう」


「なら僥倖、アンタが加工して売りつけて、お前がそれを着込んで殺して回るといい。兄弟仲良く金稼ぎ」
【ロジャーの言葉に満足そうに頷く。良い風が吹いている。金稼ぎのための風が】

「僕体フキフキできたよ。うんちも一人でできるもん。この阿呆面が」
【ロイのあやしに乗り、キャッキャと万歳して飛び跳ねる180cm強の献体。数秒で飽きたのが家にとっては幸いだろう】
495 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/29(火) 00:10:45.39 ID:jfLukF3f0
>>493
>>491
口にしたコーヒーはすんなりと喉を通って。
本来食べ物も、水以外の飲み物なんていらないのだけど。存外に"染みる"味だった

//文章抜け!
496 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/29(火) 00:11:27.59 ID:zoePwoAFo
>>482

「君がそういうなら聞かないほうがいいのだろうな」

 ロクな風聞ではないのは解った。傲慢と狂人の見事なコラボでえらいことになってます。はい。
 そして、おもいっきりモノで釣ったイムカは、

「君のそういう扱い易いところは実に良いと思うぞ」

 と、褒めてるのか貶しているのか実にビミョーな評価をするのであった。

>>483

「ふーむ。根本から変わるわけではないのだな。面影がある」

 大々的な変化を起こすかもと思ったが要所要所に基礎を残しているようにイムカには思えたらしい。
 まあ、この変身は遊びのようなものだし、あまり急激な器の変化は精神によからぬ影響を及ぼすこともあるので
 それくらいがこの場では丁度いいのかもしれない。

「しかし、これならドワーフにもモテそうだな。便利なものだ」

 と、彼女にしてはめずらしく感心するのであった。

>>491

「まったく難儀なものだ」

 あ、これさして反省してねーなとマルわかりなイムカの様子であった。
 ナムサン!普段は鋭いくせに、なんで要所要所でこんなに鈍いのか。

「なるほどな。目標を第一として君の判断は正しいと思える。
 万能にはなりえんのだ。割り切らねばな」

 謎が残ったクチか。と納得することにする。

「ねぎらいくらいはかけるつもりだが…君はどういう目で私を見ているのだ?」

 日頃の行いが悪い(テンドン

「んっ…ではお言葉に甘えて湯浴みをさせてもらうとしよう」

 言いながらイムカは湯へと歩を進めるのであった。
 なお、ノゾキに挑戦する奴がいたかいないかは知らん!

//ではこのへんでー!!
497 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/29(火) 00:22:11.38 ID:Kxk+3sV/0
>>493
「ただし 市民権は先人達の血のにじむ努力と貢献のおかげだ それを踏み躙っちゃならんよ」
ちょっと疲れるぐらいで格安で美女が抱けるとあれば 利用価値はあるのだ

「過ぎたるは及ばざるがごとし ほどほどで済ませてくれりゃ物好きも湧くさ」

>>494

「なぜか妹だけはドワーフの血が全く受け継がれねぇで すらりとした四肢だったなぁ
 親? 目つきはばあちゃんの遺伝だ 元々切れ長だったんだが どこかで間違ってこの凶悪さよ
 あぁあと 吐くならトイレに行って どうぞ」

「装備なら間に合ってる 俺の革鎧はそこいらの金属鎧よか高性能で高価なんだぞぅ
 まぁいいさ 後で酒と一緒に聞かせてくれ ロジャーともな」

そんで飛び跳ねるソーマタージであるが その程度でどうにかなる家のつくりはしていない ドワーフの技術を舐めるなである

>>496及び全員対象
「どういう目でみているかって? 言ってやろうか?」
今一度肩を竦め

「リリウム お前さんも湯屋で旅の汚れを落としてくるといい ソーマ 覗くなよ ロジャーもな」
ロジャー「な・・・なんで僕の名前が出てくるんだい・・・?」

越境者達で賑わう家 ロイはこんばんのご馳走の為買い物に出かけるのであった

//ノシ
498 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/29(火) 00:26:52.04 ID:Ohyys12V0
>>493
「俺は人でなしの気狂いだが、それでも人間のつもりさ。それとも、ズケズケとしたレイシストジョークがお好き?」
【脛に傷のある者も、何らかの事情がある者も何人も見て来た。自分もそうだ】
【故に深く聞きはしないし、それをネタにする気もない。少なくとも、本人がそれを了承限りは】
「気まぐれで義侠心を見せる男、って昔は人気だったんだぜ。これでも」


「可愛いかどうかは個人の判断に任せるとして、お前がそれでいいならそう扱うさ。
 …髭の生えた丸々体型は守備範囲外だから、そういう扱い」


>>496
「褒めてるのかバカにしてるのか」
【微妙な評価を下されれば、ムッとした表情を一瞬だけ浮かべる】
【だがそれでも構わない。あの武器とんでもなく欲しいから】


「俺が物欲に釣られるのもこれっきりだぜ。次からは、もっとマシな物用意しとくんだな」
【気を取り直した様にカッコつけてほざくソーマタージ。もし尻尾が生えてたら、千切れんばかりにブンブン振っていただろうが】

//乙カリーなのです
499 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/29(火) 00:50:01.95 ID:jfLukF3f0
>>496
実のところを言えば、ドワーフの趣味より自分のカワイイを優先した姿なのだけど。
その感想を聞けたのなら面目躍如であろう

「ええそう、私はサキュバスだものね!
 相手がどこの誰でも可愛いの!」

なんて、ちょび髭を揺らしたまま。
>>498
人でなしの気狂い、というのは正直見たままの感想である。
だからこそ、デリカシーも知らずに狂人であればいいのに。なんて思って
だって、だって、"兵器"は"変われない"。狂人もきっと同じでしょう?って。
けれど狂人もまた人間らしく―――そんな思考が途切れる

今の姿がドワーフ向けなのをソーマタージの言葉で思い出し

「……っ!?」

顔真っ赤に染めて。

「ちょ、ちょっとは見直してもよかったのに!」

急いで姿を元に戻す。
>>497
「私、そんなに野暮に見える?」

好きに生きてはいるけれど、わざわざ過去を踏みにじるつもりもない。
そもそもそれは自分に不利だし、"野暮"である。

「じゃあ、私も行って来るね。

 

 ―――――私なら、良いよ?」

と、そこのロジャーに目を向ける。
500 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/29(火) 22:24:26.77 ID:Kxk+3sV/0
【金属の王国】
ここはロイの祖国 鉱山の国 標高3000mに位置する国
ドワーフと人間で構成された国 そして今国としての転換期を迎えつつある国

それ故に安定さを失い それに引っ張られるように境界が不安定化 越境者が多数訪れる場所となった
この国の出身者であるロイであるが 押し寄せる越境者を自分の実家や兄弟の持ち家に住まわせるのは不可能であり

この国に止まり木同盟の宿を設置することを決心させる

「というわけで郊外に一軒家を購入しました」
国に籍を置く弟に保証人となってもらい そこそこデカイ家・・・いや館を買ったはいいが

「この国ってベッドが石だったりと 色々とジェネレーションギャップがあるんだよね
 というわけでレイアウトを我々でいじくりまわそうというのだ とりあえずやるかね」

集まった越境者たちが分担してこの一軒家を宿り木同盟の宿として生まれ変わらせることにしたのだ
集まった越境者はどのような要望を盛っているだろうか?
501 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/08/29(火) 22:32:11.92 ID:VlPWZYmW0
>>500
「和室和室、畳が恋しいー」

はーいはーいと元気に声をあげる七八
一階の庭に面した部屋に目星を付け、和室に改造したいと言い張るのだ

「多様性って大事じゃん?」
「庭にもこうさ、池とか欲しいんだけどー……」

案外越境者の中には、現実世界基準のニホン文化に馴染みの深いモノ達も少なくはない
それを利用して趣味全開の主張を、それっぽく見せる程度にはなるほど存在しているのだ
502 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/29(火) 22:32:23.99 ID:ERVo70Fpo
>>500
「それじゃあ〜、ここにはピクシーのぬいぐるみを置きましょうっ」

手に可愛らしい妖精のぬいぐるみ(手作り)を持って、無骨な館のあちらこちらに配置していくプリシラ。
他にも多種多様なぬいぐるみがあり、用意した数はおよそ20。
宿り木同盟の宿新設の報を聞き、夜なべ(本人談)でこしらえた自信作たちらしい。

「うーん、このギャップがカワイイ! ……それにしてもロイさん、保証人付きとはいえ、よくこんなおっきな館買えましたね」
503 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/29(火) 22:46:39.97 ID:Kxk+3sV/0
>>501
「確かに多様性があってもいいかもだがな? ウチの国を見てみろよ」

窓から見える庭・・・石と砂!! あと街並みを見ただろうか? 街路樹すらないのだ

「そもそも畳に使う草がねぇ 緑もねぇ 欲しかったら越境してもってこい
 まぁ池ぐらいは作ってもいいが…コイもいねぇぞ?ウチの国」

なんという日本文化にやさしくない国だろう さすがに凝り性で職人肌であっても 無い物ねだりは出来ぬのだ


>>502
「・・・・・まぁ いいんじゃない?」
ぬいぐるみを配置するプリシラに渋い顔 男には理解できぬ世界である

「あのねぇ 俺ってばすごい人なのよ? この国で最高の名誉である特殊部隊在籍で
 今はこの国の威厳に泥を塗った越境オークの追跡を 王族直々に任命されてるんだ
 国に頼めばもう2〜3段グレードが高い屋敷もくれたんだろうけど 国とずぶずぶになりたくないから 実費と弟からの借金で買ったんだ
 しばらくは弟に顎で使われるなぁ・・・」

少し嫌そうな顔をする

「しかし中々の腕じゃないか いい仕事してるぜ」
とぬいぐるみを一つ手に取り眺めてみる
504 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/08/29(火) 22:54:04.72 ID:e53HLb8e0
>>500
「大きな館があるのが見えて入ってみたが……キミたちだったか」

越境者同士は引き合う。そんな言葉を遺したのは誰だったか。
誰かにとっては懐かしく、誰かにとっては見たことのない顔の黒衣の女がふらりと現れる。

氷と吸血のデュアルスキル。アンデッドの中でも高位の存在。
氷結鬼氷室初だ。

いろいろあったようだが今日もしぶとく、変わらず生きながらえているようだ。

「察するに、この館の近代化をしようということだね?
ボクらみたいな存在とボクらを狩る側の存在のためにも、礼拝堂のような神聖な場所とその様な意匠が全くない場所との棲み分けをしてほしいね」

「本音としては、所謂幽霊屋敷のような部屋があるといいんだがね」

本来の願望があまりにトンでいるため、控えめかつそれなりに実用的な案を出す。
久しぶりの再会のはずなのに自然に、前からそこにいたように振舞っているのには気にしてはいけない。
505 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/29(火) 23:00:41.53 ID:ERVo70Fpo
>>503
「そうでしょう、えへへ」

以前からの趣味だった裁縫の腕を褒められ、悪い気はしない。

「へぇ……そうなんですね……」

ロイの口から語られる彼自身の功績に、プリシラは目を細めて頷いている。
感心半分、そして

(……酒を飲む姿こそ見られたものの、俺の本性が明るみになったわけじゃない。
 ロイ・ゴールドマンと親しい関係を保っていられれば、食いっぱぐれはしないだろう、まあ、おそらく)

という狙い半分である。

ロイが手に取ったのは、可愛らしくデフォルメされたスプリガンのぬいぐるみだ。
このぬいぐるみは他のものと比べ、一回りほど大きい。

「あっ、それはちょっとこだわったぬいぐるみなんですよっ! 見ててくださいね……」

プリシラはおもむろに硬貨を取り出し、スプリガンぬいぐるみの口元に当てる。
すると硬貨は口内に吸い込まれていき、ぬいぐるみの中からチャリンという音が聞こえてきた。

「じゃーん! なんと貯金箱になっているのです!
 こんな可愛いぬいぐるみがあったら、ついついお布施していきたくなっちゃうと思いませんか?」

ちなみに、このぬいぐるみにだけは簡素なエンチャントの魔術がかけられているので、迂闊には破壊されないだろうという話である。
506 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/08/29(火) 23:01:44.87 ID:VlPWZYmW0
>>502-504
「ぶーぶー」
「……じゃあ仕方ないなぁ、それっぽいシートを貼るとして……」

とある世界に存在する、様々な雑貨がなんと硬貨一枚と少しの価格で手に入る魔法のような均一店で
何気なく買ったらしい畳風リフォームシート
それを何処からともなく取り出してペタペタと貼りだしたのであった

「コイはまぁ、今度持ってきた時にぽちゃんとすれば勝手に育つでしょ」
「……あ、ぬいぐるみかー、いいねぇ」

プリシラのぬいぐるみをひょいと手に取り、ロイの顔と見比べてみる
少し乙女趣味過ぎるなぁと苦笑、最も彼も作ろうと思えば作れそうではあるが

「……やっほー」
「……裏にお墓でも作る……?」

やって来た不死者に対して苦笑ながら
まぁ実際、その手の施設もあって困るモノでは決してないのである
507 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/29(火) 23:14:57.29 ID:Kxk+3sV/0
>>504
「よぅ 久しいな氷室 変わりないようで何よりだ」

やってきた越境者は 懐かしい顔であった
越境者なんてやっていると 知った顔が突然見なくなることも珍しくもない
たとえそうなっても 巡り合わせなのか 死別なのか判断がつかないことも多い

「おあつらえ向きに地下室があるんだ そこに一室作るか?」
一応酒蔵との併設になってしまうが それでもよければである

>>505
「・・・ほ〜ん」
くるくるとぬいぐるみを回して様々な角度から見たり ちょっと振ってみたりと 興味津々の様子

「ついついお金入れてみてくださいってか? なるほど こうして得た資金は止まり木同盟運営資金というわけだな?」
そうだよな? と念押し まさかポッケナイナイしませんよね?

「あとは寝室か・・・さすがに石のベッドで寝れるヤツは少ないだろう マットレスを用意しないと・・・」
誰が言ったか猛反発マットである コツを掴まねば節々が痛くなること請け合いである

>>506
「文句言ったってない者は作れません〜」
すごろくの抗議もむなしく却下されてしまいました

「シートで済ませるのはいいが 石の上に正座でもするのか?」
この国は木材が高価ですので 基本石材にて作られています

「きっとタェンティースがやってきた時に 金魚を譲ってもらうか」
とりあえず池を作るのは確定事項 あとでドワーフの庭師に頼みましょう

「あと庭のレイアウトか・・・あれか? 枯山水でも作るのか?」
508 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/29(火) 23:24:22.29 ID:ERVo70Fpo
>>504
(……知らない女だな)

気配を感じさせず現れた女に、とっさに警戒心を抱く。
が、どうやら彼女は他二人と知己のようだ。気付くと肩の力を抜いて、相手の姿を観察しはじめる。

(あまり生気が感じられないところを見ると、アンデッドの類か。口元……尖った歯のようなものが見えたか? とすると……)

と、本人的にはバレないように観察していたつもりだったが、気がつけばプリシラが初を露骨に凝視している格好になっている。

>>506
「七八さんにも分かってしまいますか、その良さが……」

七八の様子を見て満足そうなプリシラである。

「そうそう。お時間とちょっとの材料代さえいただければ、ぬいぐるみのリクエストも受け付けますよっ!」

>>507
ちなみに金を入れた後、ぬいぐるみからは「アリガトネ」と片言の音声が流れる仕組みになっている。
一割ほどの確率で、地獄のような雄叫びを発することもあるが。

「……そうですヨ」

問い詰められたプリシラはとっさに目を逸らし、可愛く口笛を吹き始める。
時々ここを訪れた際に、手伝った報酬として寄付の何割かをせしめていこうと思っていたわけではないのだ。断じて。

「ベッドは急務ですね。それに、どこよりも力を入れないと……。
 でも、上質なマットレスを、この部屋の数ほどきちんと用意できますかね……?」

いっその事マットレスも作ったほうがいいかしら、と腕を組んで考え込み始める。
ファンタジー世界で調達するよりは、異世界から何らかの形で輸送してきたほうがよほど手っ取り早いかもしれない。
509 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/29(火) 23:30:43.50 ID:zoePwoAFo
【デスデス】

「お引越し祝いもってきたデスー」

 この国の文化に合わせて、「短足野郎」と書いたTシャツにチュニック。
 そして、当然の如くガスマスクをつけてやってきたのはα-12.。CTSSのとんちきトルーパーだ。

【カノテクは越境者を手駒として活用する以上、可能な限りは良好な関係維持を行う傾向アリ】

「マットレスを山ほど持って来たデスよー。
 この国の皮膚まで岩みたいな連中の文化に合わせるなんて
 デリケーツなぶんめー人に出来ることでは無いデス」

【よったよたと、大量のマットレスを載せた荷台を引っ張ってやってきましたYO!!】
510 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/08/29(火) 23:32:35.05 ID:VlPWZYmW0
>>507
「その辺はこの……じゃーん」

取り出したるはいぐさクッション
どこから取り出したのかはニンジャの秘密だ

「……そうだねぇ、金魚は……大丈夫かな?」
「うーん、まぁ取り敢えずは簡単に出来そうだしそうしてみる?」

七八は大きな屋敷に住む忍びの頭領の娘で、つまりは一応お嬢様である
その手のレイアウトも上質なモノを見慣れてはいるが、作った事は無論ない

「あれだよね、ちっちゃい石をジャラーッと撒いて適当にガシガシっとなぞればいいんだよね?」

>>508
「ふーん?」
「……見た目通りの趣味だね?」

何やら含みを持たせた物言いなのはハッタリであろうか
もしくはストレートな感想の表現なのかもしれないが、そこら辺は七八は微妙に分かり辛い

「……じゃあさ、」

耳貸して、とヒソヒソトーク
ロイのでっかいぬいぐるみを屋敷の応接間に置かないか、とのイタズラ相談である

>>509
「やっほー」
「お、ナーイス……お蕎麦は?」

引っ越しといえば引っ越し蕎麦なのだ、七八の風習では
まぁそれが無理なのは無論知っているし、ほんのジョークとして微笑みかけてみる
511 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/29(火) 23:34:11.91 ID:Ohyys12V0
「よう、荷物持ってきたぜ。お家つーくろ」
【ガラガラと数台の台車を引いて館へ上がり込み、背中に背負った風呂敷の中身をガチャガチャと床に並べるコートの男、ソーマタージ】
【怪力を見込まれ、他の越境者から「家財道具持っていけ」と言われてこうしてパシられてきた次第だ】

「簡単な組み立て椅子数個に、安〜いお布団とマットレス数枚……。布団の数え方合ってるよな?
 それと何か作るのに使えそうな木片。IKEAがあればよかったんだがね」

「何を作るか話してるんだろ?俺地下室欲しいな。戦車も人型兵器も入る様な地下室。
 …冗談さ。話し合ったり何か企むための部屋でもあれば、俺はそれでいいと思う」

>>507-508
「我ながらグッドタイミングだな。上質ではないが、寝床のプレゼントだ。
 そいつは俺様へのドネートだな?ありがたくいただくとしよう」
【ベッドという単語を聞けば、待ってましたと言わんばかりに両手で二人を指す。他の数人の越境者達からもその事については何度も釘を刺されたので、珍しくスムーズに用意できたのだ】
【言いながら地面に広げたのは、安物の茶色いマットレス。質がいいわけではないが、石の上で寝るよりかは遥かにマシなはずだ】
「俺も石で寝るのは嫌だからな。自分の環境を改善するためなら頑張っちゃうぞ。
 ところで、ドワーフって寝る時も座る時も石の上なのか?苦行僧か?」

「それより良いものが欲しいなら自分で探しな……!ッ、稼いで買うなり、盗むなり……!」
【貯金箱を強引にこじ開けようと格闘しながら注意する。魔法魔術といったものへの適性が一切無い彼にこれを破るのは不可能だろうが、諦め切れないのだ】
512 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/29(火) 23:37:08.59 ID:zoePwoAFo
>>510

「もっち、ケミカルソバデス」

 もはやソバよりもソバらしいという欺瞞広告で有名なソバである。
 虹色に輝くステキなソバ。見る角度によって色が変わる!!

【なおボッソボソしてすっげえ不味い。保存料・着色料・その他モロモロの化学物質もタップリだ!
 ナンデ?この七色を実現するために色々とギセイにしたからだ!!】
【ジョークに対して、顔面が引きつるようなボケで返してきやがった!!】
513 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/29(火) 23:39:05.02 ID:zoePwoAFo
>>511

(被ったーーーーーーッ!!)

 この瞬間、恐らくは互いが互いを敵と認識するには充分であったろう!!
 この恥をそそぐには眼前のアホタレを抹殺するしかありますまい!!

「デス…あちょー!!」

 ハリセンを構えて威嚇!!互いになんたる間の悪さか!!
514 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/08/29(火) 23:42:26.16 ID:VlPWZYmW0
>>511-513
「え?」
「……やだな、明日雨かぁ……」

ソーマタージが諸々の物資を運び入れるのを見れば眉間にしわを寄せて
どうにも彼のマトモな差し入れに対して極めて懐疑的になっている様子

「……そば粉の割合次第じゃ、蕎麦と認めないからね私」

αの何やら怪しげフードに対して身を引きながら
因みに七八の好みは八割らしい

「……まぁ、寝具なんて幾つあっても困るモノじゃなくない?」

実際幾人の越境者がここを利用するかは全くの未知数だ
ならば数は無いよりあるに越した事はない、一般的に石に寝る風習がある地域ならば特に柔らかい場所は恋しくなる
515 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/29(火) 23:44:35.93 ID:ERVo70Fpo
>>510
「みっ……見た目通りで何か問題でも……?」

七八の(無)自覚的な揺さぶりに見事に動揺している。
越境者は誰も彼も曲者ぞろいだが、プリシラにとっては七八の分かりづらさが何より苦手なのだろう。

「ふんふん……なるほど……」

にまり、と口を歪め、楽しそうに笑みを作るプリシラ。
七八の案には大いに賛成のようだ。

「それじゃあ……」

と、プリシラもまた耳打ちで返す。
どうせ大きく作るならなにかギミックを仕込みたい。なにかいい案はないか、と。

>>509,511
(……被ってる)

振り返ってお礼を言おうとした途端にこれである。
タイムリーだが間が悪いというか、機転を利かせて回り込んだら互いが正面衝突してしまった、というか。

「……ソーマタージさんはそのせせこましい行為をやめてくださいね。恥ずかしいので」
516 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/08/29(火) 23:48:11.05 ID:e53HLb8e0
>>506
「やあ、キミも元気そうだね七八」

ちゃんと名前は覚えている様子である。ボケは始まっていない。

「墓か……いいね。棺桶もあるとさらにいい」

安心して欲しい。別に別離の間に棺桶で寝る習慣が付いたわけではない。
>>507
「そっちこそ。キミも不老になったかと思うほど変わらないね」

変わらぬ仲間の顔を見ると安心をする。
ああ、やっぱり心地がいい。

「ちょっと酒臭いのはまあ仕方ない。
しかし、地下室まであるなんてすごいじゃないか。キミが故郷では有力者だと再確認させられたよ」

少し笑いながらそんなことを言う初には悪意はない。
ないのだ。

>>508
「見ない顔だね。名乗っておこうか」

見られている感覚。見慣れない顔。
トラブルなどの回避のためにも自己紹介の必要があると悟り、歩み寄って自己紹介。

「ボクは氷室初。ただの越境吸血鬼さ。
よろしくしたいね」

517 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/29(火) 23:48:15.53 ID:Kxk+3sV/0
>>508
「そいつは氷室初 吸血鬼なんだとよ」
氷室を凝視するプリシラに氷室を紹介

「突然噛みついたりはしないから安心しろ」

そして明後日の方向に顔を向けるプリシラ

「・・・・・・」
ニコニコニコリと とてもいい笑顔のロイであったとさ

「とりあえず人間用マットレスを部屋分用意したが 何分柔らかいマットはこの国で需要が高いとは言えない
 確かに越境の際に持ってきてもらうのが一番か・・・」

と頭を悩ませていたところ

>>509>>512
「よぅ 岩盤に楔とはこのことだなα-12 よくやったぞ」
マットレスを持ってきたα-12に挨拶する

「そのTシャツはやめておけ ナチュラルにドワーフ相手に喧嘩売ってんじゃねぇ」
と言ってもα-12が子供みたいな身長の為か 露骨に喧嘩にはならないだろうが

「だがそのソバはいらん そば粉ぐらいこの国にもあるから 後で打ってやるよ」
ソバは荒涼とした大地にもよく生える この国でも大事な食物とされている

>>510
「あぁ 金魚は多少荒い扱いしてもなかなか死なないと聞く 人の出入りが激しい止まり木でも問題ないだろう」
金魚は一週間ぐらいの断食はむしろ健康にいいらしいです

「おk つまりは四五六に任せていいんだな」
と意地の悪い笑み どうやら枯山水も知っているようですし ジャラーッと撒いてガシガシっとやってもらいましょう

「それと何を企んでいるんだ?」

>>511
「地下室は酒蔵と氷室の個室で満杯だ たくらみは応接間でやってくんな」
やってきたソーマタージに挨拶である

「マットレスはα-12が持ってきてくれたから持って帰ってくれ
 椅子はありがたいな 折り畳みならいくらあってもいい」

台車の中の家具を物色なう

「寝るも座るも石だ あいつらはそれで十分なんだ」
そしてこの国の人間なら それにも慣れているので 結果として石の椅子 ベッドが大多数なのだ

「お前も試してみるといい 意外と病みつきだぞ?」
518 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/29(火) 23:49:24.18 ID:zoePwoAFo
>>514

「デス!甘い、砂糖水のように甘いデスよ!忍たま=サン!」

 ハリセンは天に向かって突き上げてカッコイイポーズキメッ!!

「ネタが被った!この屈辱は七つの楽しい呪いを与えなければ晴れることは無いノデス!」

 注)こんなんでもカノッサ機関の優秀なトルーパーです。信じて!!

「あ、あとデジタルソバ粉30%デス」

 デジタル!?

>>515

「ふぁっく!!」

 ついにFワードまでトバしてorz状態である!!

「デスデス。カノッサ機関から皆様にお引越し祝いデス」

 プリシラにクマのぬいぐるみを渡す。何かアンテナついていたり、集音マイクがはみ出ていたり、
 目の部分でジーッ…と小さな機械音が鳴っていたりするが。まあ大したことではないだろう。
519 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/29(火) 23:52:37.95 ID:Ohyys12V0
>>513
(被ってるじゃあねーかッ!ブッ殺すッ!!)
「丁度良かった。これで民宿も開けるな?……誰だこのクソマットを運ばせたのは」
【山盛りのマットレスを見れば、若干引きながら目を鋭くする】
【考える事は皆同じという事か。ジリ、ジリと摺り足で床に傷をつけながら、剣呑な雰囲気を帯びる空気に身構える!】

「キエエエエエエエッッッッ!!!(猿叫)」
【α-12が構えると同時、威嚇の叫びを上げて大きく片手を振り上げる螺旋の構え!】

「……カノッサのトンチキの用意したマットレスなんかよりこっちの方が寝心地良いぜ」
【なお繰り広げるのはネガキャンのみであったとさ】

>>514
「お前の血て雨でも降らしてやろうか?散々言われたからな。それに俺の寝る所にもなるし。
 自分の置かれた環境を改善するのに努力は惜しまないぞ、俺は」
【露骨に訝しむような顔をされれば流石に不機嫌になり、マットレスを放り投げて職務放棄】
【館の話が出てから様々な越境者に会う度、罵倒の次にとやかく言われてきたのだ。ここまで言われればやる気にもならざるを得ない】


「問題は……この山盛りのマットレスを何処に仕舞うかだな。まずはこのマズそうな蕎麦でも食べながら考えるとしよう
520 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/29(火) 23:53:39.91 ID:zoePwoAFo
>>517

「デスデス。ナグサメの言葉とは実は金男=サンはいい人だったデスネ。
 今までてっきり未開人の脳筋のスキル節操無しの屋台野郎とばかり思ってたデス」

 異国の優しさが身に染みるとよよよとガスマスクのレンズを押さえるα-12である。
 一応、お礼を言っているつもりだぞ。いや、ほんとに。たぶん。おそらく。もしかしたら。多少は。
521 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/29(火) 23:53:53.36 ID:Kxk+3sV/0
>>516
「この規模の館なら 酒蔵としての地下室はむしろデフォだな」
実際 それだけの規模の館を購入したのだ

「別に寝酒を失敬してもいいのよ? ワインはこの国では手に入りにくいがな」
主に麦酒や蒸留酒などが好まれています

「まぁなんだ なるべく居心地がいいように作るよ」
522 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/29(火) 23:56:22.87 ID:zoePwoAFo
>>519

「超絶ロートルなサイボーの用意したお布団なんで中にネジ入っていたり
 生ゴミの匂いがしたりするに決まって――」

 ハリセンポーズを取りながらも行うのは、
 互いに相手と品物とディスり続けるネガティブキャンペーン!!

【人は分かり合えぬ!!いい証左であろう!!】
523 :四五六 七八【賽印流忍術】 [age]:2017/08/29(火) 23:56:45.65 ID:VlPWZYmW0
>>515
「……」
「……いい事じゃない?」

口元を隠し、イタズラっぽくくすりと微笑んだ

「なるほど……それじゃあ……」

背中のヒモを引っ張ると眉毛が釣りあがって口がかぱっと開き、怒りの表情に変化する
太鼓腹のでべそボタンを押すと腕が持ち上がり、ロケットパンチめいてびよーんと飛ぶ
後頭部を叩くと内臓スピーカーが作動し、大声で叫ぶ
等々取り留めのない案が出てくる出てくる

>>516
「そりゃあもうおかげさまでねー」
「棺桶? ……ベッド代わり?」
「いや、そうじゃないとしたら何に使うのさ」

まさか日がな一日眺めてる訳じゃないよね、と苦笑
524 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/30(水) 00:04:43.46 ID:ZVOehD/T0
>>520
「このあとクレープシュゼットを作ってやろうと思ったんだが 失礼な物言いのトルーパーの分は作らなくてよさそうだな」
明後日の方向を皆がr どこへともなく告げるのであった
525 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/08/30(水) 00:05:17.58 ID:FqIBEHGK0
>>517
「なるほど」
「……ただまぁ、デメキンの方は厳しいかもね」

取り敢えずの庭の構想はなんとなーく出来てきた

「え? あ、あぁ、もっちろーん、任せてよ」
「砂利石みたいなのある? 少し分けてね」

やや引き攣った笑みを浮かべてどんと来い
一応それっぽくは熟せるは熟せるであろうが、専門で見れば根本的に色々間違ったそれが完成するであろう

「……へ?」
「なぁーんにもぉ? ……あ、お庭の手入れしないとー」

ソソクサと逃げ足は物凄く素早い
流石忍!

>>518
「えー……いいじゃん、私甘党だしー」

頭の悪そうな会話は続くのである

「デジタル!?」
「……一応食べられるなら食べるけどさ、健康寿命縮まないよねそれ?」

>>519
「あー……」
「なんだっけ、前の食料当番の時ヒドかったもんねー」

当事件の時七八は表立って出て来なかったが、被害に遭った越境者のひとりでもある
まぁ最も、育ち盛りな大食いの七八からしてみれば若干飽きがくる程度で特段問題無い感じの食事ではあったが

「まぁ仕舞う部屋はあるし……なんなら倉庫とかさ」

件の地下室でもいいし、と虹色の蕎麦を見て苦笑
526 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/30(水) 00:05:47.69 ID:lLG9YFj80
>>515
「二人して仲間ハズレにしやがって…。マットレスさん『悲しいレス、使ってほしいレス』って泣いてるぞ?中学生の頃、修学旅行の班何処も入れてもらえなかった俺みたいに。
 いいもんいいもん、こいつは俺が責任持って隠しとく。いざって時に泣き見ても知らねーぞ」
【「被ってる」とでも言いたげな顔をされれば勝手に不機嫌になり、広げたマットを畳んで担ぎ、何処かへ向かうのであった】

「俺達の新天地を探そう。上質なスプリングと、ベッドと空気のあるまさに楽園……
 中身ちょっと出てるじゃあねーか!こんなゴミもう好きじゃなくなったよ!」
【……数m先の窓際で勝手にキレ、ポイポイ投げ捨てる。処分も済んだ】


「なんか嫌な意味ですごい心に来る反応だが、そうさせてもらうよ。貯金箱ってもっとこう壊れやすくなかったか……」

>>517
「お酒に囲まれて寝る気か?あいつ。いいなー」
「これは本気の提案だが、逃げ道もあったら便利だと思うぞ。俺達を狙うのは商売敵や逆恨み雑魚だけじゃないんだ。事実、俺はこれまでそうして生き延びてきた」

「クーン」
【三対一だ。すごすごとマットレスを窓から放り捨てるソーマタージ。その背はなんだか酷くみすぼらしく、小さく見えた】


「あのトンチキガスマスクも言った通りだが、俺達高貴な文明人は体罰でもないのに石の上で寝たりするなんて出来ないんだ。
 俺だってそうさ。そんなところで寝たら跡ついちゃうし、関節も固まっちゃう…」
527 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/08/30(水) 00:12:41.54 ID:43dGiouC0
「大量のマットレス……贈り物というのは時に悲劇も齎すのだね」

繰り広げられる悲劇の渦を横目に。ああ、何て悲しいことか。
と、何かに気付いてポケットをまさぐり、

「ボクから提供できる家財はこんなものしかないね。
装飾にでも使ってくれよ」

小さな金のカップだ。どこかの世界で聖杯と勘違いされ、戦乱を起こしはしたが何にもならない金属製の杯だ。

とくに呪いなどはないはずだ。初自身の何かなどに侵されていないという保証はない。

>>521
「なるほど、順序が逆だったか」

買ったら地下室まで、じゃなくてそういうものを買った。
どちらにせよ、ロイが有力であることには変わりはない。

>>523
「さあ、どうだろうね
気づいたら銃器になってるかもしれないね」

ふふっと笑って冗談を言う初。
そんなものを初が手に入れたところで鈍器にもならないという話はしてはらならない。
528 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/30(水) 00:12:53.97 ID:FjRE5/IJo
>>516
「んっ……」

無意識に観察に熱が入っていたことに気がつき、内省しながら初の自己紹介に応える。

「初さんですねっ。私はプリシラ・パーネル、魔法少女ですっ! よろしくお願いしますねっ」

目元でVサインを決めながら定形の自己紹介を済ませる。
このプリシラという女、言動も服装も(色々な意味で)華々しく、傍から見れば脳内に花畑が広がっているようにも取れる。

>>517
「むむ、柔らかければいいというものでもないんですね……」

石の上で寝ることをよしとする文化に触れ、プリシラちゃんはまたひとつかしこくなった。

「まあ、マットレスも敷く以外のことに使えるでしょうし、あるに越したことはないと思いますよ。
 持って帰れなんて言ったら、ソーマタージさん拗ねちゃうかもしれませんよ?」

>>518
「まあすてき。なんて粗ざ……乱ぼ……ずさ…………かわいいぬいぐるみなんでしょう!」

プリシラはクマのぬいぐるみに投げかけたい罵声を飲み込んで、笑顔でそれを受け取る。
そして笑顔のままぬいぐるみの胴体部分を強く握りしめる。
クマチャンの口から綿やコードや謎のチップが溢れ出てくるが、まあ気にしない。

>>523
(どうにも振り回されるな、この女には……)

と、心の中でがっくりと肩を落としていた。

そんなこんなでごねごねと巨大ロイ人形作成案(仮)を練っていた二人だったが、
結局出たアイデアすべてを採用することにしたようだ。
予算は折半、技術面ではα-12のサポート(提案すれば快く受け入れてもらえることだろう、おそらく)あり。
かくして、ここに盛大なプロジェクトが始まりを告げた――

「……これ、本人にバレたら大変ですよね?」

>>526
「フフッ……」

なかなか見られないソーマタージの凹んだ姿に、思わず笑いが漏れる。
普段からギャイギャイしている彼の失態(?)が見れるのは良い気味なのだ。

「ソーマタージさんみたいな人がいるから丈夫にしてるんですよ。一匹見れば三十匹いると言いますしね!」

さらっと虫宣言である。
529 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/30(水) 00:16:44.81 ID:lLG9YFj80
>>522
「お前のマットレス 長所ホープレス 気持ちホームレス SAY HO───」
【貝殻野郎め、となぜか湧いた罵倒を飛ばしながらのアツいdisり合い!相互理解など不能、憎悪の獣なりや】


【決着は思いの外早く着いた。他の人達に言われ、窓から放り捨てる事で彼女のモノが使用される事となったのだ】
【この後しばらく、スプロールの匿名掲示板にて特定の企業の誹謗中傷を繰り返す荒らしが現れるのだがそれはまた別の話】

>>525
「俺は別に困らなかったんだが、あの時は周りに言われてな……。
 兎に角、寝床の準備はできた。次は細かな家具だ、お前にも手伝ってもらうからな」
【虹色の麺を一本啜って残りを押し退けて話を逸らす。今回の一件はこの男の心に水たまりの如く深い傷を残した】

「それが終わってから枯山水なりめだかの学校なり作ろう。風景を楽しむのは人の特権、邪魔はしないさ」
530 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/08/30(水) 00:17:18.92 ID:Oocs32fyo
>>324

「――エッヘッヘ。言葉のアヤって奴でさあ旦那。ちょっとしたジョークじゃネーデスか」

 超低姿勢で揉み手しながら、何故かサンシタ口調で擦り寄るムーヴ!
 何たるエリート教育を受けたカノッサのエージェントに相応しい態度か!

>>525

「ああ、だいじょぶデス。健康被害が起こったなんて報告は一切アリマセン=v

 ここに安全は保証されたのだ まる

>>527

「何か夜になったら血が溢れたりしないデスか?」

 マットレス一号のα-12はカップを見ていぶかしんだ。

>>528

「ああα-12の手作りスパイグッズが」

 ナムサン!無残に破壊されて機能停止だ!!

 −−−−−−−−
【全員対象】

「ではアディオス・コンディオースデス。今後ともカノッサ・テクノロジー社をよろしく!デス」

 そうして、α-12はバビョーンとこの場を去っていった。

//ではではおつーんノシ
531 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/30(水) 00:23:15.87 ID:ZVOehD/T0
>>525
「へいへい 後でおやつ作ってやるからそれまでには帰ってこいよ」

>>526
「そう落ち込むなソーマ きっとウェイストランドへ持って行けば飛ぶように売れるぞ 知らんけど」

>>527
「そういうことだ まぁ寝心地のいい地下室を作ってやろう」

>>528
「お前さんもドワーフの宿に泊まるときは気を付けろよ 事前に聞いておかないと 石のベッドで眠れない夜を雨後すことになるぞ」

>>530及び全員対象
「それじゃ手伝ってくれた礼におやつでも作ってやろうかね」
早速キッチンに向かうロイであったとさ

//ノシ
532 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/08/30(水) 00:26:09.95 ID:FqIBEHGK0
>>527
「あらステキ」
「棺桶を背負って歩いて、両手に銃を持ってバンバン! ……的な?」

現実に近い世界で見たアニメーションだかテレビゲームのキャラを想定しながら
左手で銃の形を作り、上下させて戯けた

>>528
「……若干既に、訝しがられてるっぽい?」

鋭いよねぇと苦笑
ともあれさぁ、こっそりバレないように作成開始だ
一応七八も裁縫程度なら出来る故に、ちょっとの手伝いくらいはするであろう

>>529
「……まぁ、ないよりあった方がいいよね?」

食糧についてもそれは同じだ
そして寄せられた蕎麦を食べようとして>>530

「……オッケー、任せてよ」

やれるだけはやるからさ、と結局食べずに終わるのであった

「じゃああなたはメダカの学校担当ね」
「私は砂利石でアートするからさ」

>>530
「……お返しするね」
「はぁい、まったねぇ」

結局デジタルお蕎麦は食べずに終わるのであった、まる

>>531
「おやつ」
「よろしくね、楽しみにしてるからさー」

さて、色々と改造のお時間だ
案外こういった作業は嫌いではなかった、体を動かすのは頭をそうするよりいいとの考えが七八にはあるが故に

//お疲れ様でした、私もこれにてっ
533 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/30(水) 00:30:10.26 ID:FjRE5/IJo
>>531
「あっ、私もお手伝いしますっ!」

と、手伝いついでに料理技術を見て盗もうと画策するプリシラであった。

>>532
「なぁに、完全に気付かれる前に完成させればいいんですよ……!」

そして後日、彼女たちの企みどおり巨大ロイぬいぐるみが屋敷の応接間に*いつの間にか*飾られることとなった。
当人に撤去されるか、目こぼしされて現地のマスコットキャラクターになるかは本人のみぞ知るところである。

//お疲れ様でした!
534 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/08/30(水) 00:31:40.81 ID:43dGiouC0
>>528
「ボクのことが大好きな聖職者なら心当たりがいくつかある。なにか神にでも相談したいことがあったらいつでも言ってくれよ」

プリシラの精神を心配しているらしい。いやなことでもあったのだと思っている。
もっとも、初のことが大好きな聖職者など異端狩りのプロフェッショナルぐらいしかいないのだが。

>>530
「今はまだそんなことはなさげだよ」

成長(?)に期待である。

>>531
「よろしく頼むよ。ボクら好みの陰鬱な部屋にしてやってくれ」

修飾語は正しい。間違ってはいない。

>>532
「そんなところだね。銃弾気にせず乱射するのさ」

※初の銃でそれをやったら腕が消し飛びます。

//お疲れ様でしたー
535 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/30(水) 22:44:15.56 ID:ZVOehD/T0
侵略者 その地に住まうものに絶望を与え 蛇蝎の如く嫌われる存在
それが世界を超えてやってくるともなれば 碌な予防もできず ただ住人は恐怖に震えあがることしかできないのだ

この日も世界線を越えて侵略者が襲来 自軍の防衛網を次々と突破し 街は大混乱 たまたま居合わせた越境者が事態の収拾に乗り出すわけだが・・・

ここはどこかって?

【フォールンニャンパイア】
ネコ「また犬どもが攻めてきたニャー 助けてほしいにゃー」

空に昇るは子供の落書きが如きぐるぐる太陽
猫達はお昼寝timeと洒落込んでいたのだが 大規模なゲートが開き 子犬どもが襲来

コレモきっとエーカーとかいう組織が悪いんだ おのれエーカー

猫達に遊んで欲しい子犬共は 尻尾をちぎれんばかりに振り回し 街を駆けずり回るわけだが 猫達はどうも迷惑そうで

アキレス「というわけで 何とかしましょう ・・・どうしよう?」
―――ギィ!!

駆り出された越境者代表アキレス君は 一行に問いかけるのであった
越境者たちがまごまごしていれば その分子犬たちは猫たちにちょっかいを出すだろう

早急な対処が望まれる
536 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/30(水) 22:49:13.40 ID:tyZFa1S5o
【わうわうん】

「わうん!(皆の衆、ガンガン遊ぶのだ!ここは魚も豊富であり、間もなく拙者達の猟場と成り果てるであろう!!)
「わうん」「わうん」「わうん」「わうん」「わうん」

 つーわけで大号令の下、ドワーッと、子犬の群れが大侵略である!
 いやーこまったなーほんとに。めいびー。

「わうわう」

 干してあったメザシをくっちゃくっちゃ。柴犬はふわふわシッポをふりふりである。
537 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/30(水) 22:54:34.01 ID:FjRE5/IJo
>>535
「うーん、放っておいてもいいような気はしますが……」

その場に居合わせたプリシラは困ったように笑っている。
彼女は元々、意思疎通の困難な犬猫といった動物が苦手である。
この国の猫には会話のできる個体がいるため、まだマシとは言えるが。

「なにせこの大群ですから……数匹なら私達が遊んであげて終わりにできるんですけど」

と、無慈悲な子犬の群れを見て呟く。

「あのワンチャンたちは遊んでほしいだけなんですよね。なんというかこう……大きな遊具を作るとか?
 いや、現実的じゃありませんね……。あっ、ベティちゃんが代わりに遊んであげたらどうです?」
538 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/30(水) 22:55:24.20 ID:RgwCDKyV0
>>535

「……え?」

ネコと同じくお昼寝タイムであった彼女が、目を覚ませば雑な太陽が照らすわんにゃんうぉーと来た。
鼻の効く侵略者たちと同じくしてゲートを越えたのだが、状況など理解できず。
いや、いいや理解した。わかったとも。夢だこれ。

「―――簡単なことよね。
 遊んであげればいいの!!」

髪の毛伸びてしゅるるる、結んだ繭のお着替え部屋で。リリウムは猫耳と尻尾を生やしてけものスタイル。
539 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/30(水) 23:02:33.49 ID:ZVOehD/T0
>>53
猫「ニャァァァァ・・・メザシ喰われたニャァァァァ・・・」
ウルリックの蛮行に悲鳴が上がる 

アキレス「えぇい出よったな諸悪の根源 今日こそは目にものみせちゃる!!」
きっとこの騒動はエーカーじゃなくてウルリックってやつのせいなんだ おのれウルリック

虫取り網を掲げたアキレス君 ウルリックを捕獲せんと突撃を開始する

―――ギィギィ♪
ベティも参戦してきたぞ!!

>>537
猫「なんとかしてほしいにゃー 解決してくれたら煮干しは惜しまないにゃー」
しゃべる猫がプリシラの足元を肉球でてしてし叩きながら懇願してくる

犬は犬だが猫の方は意思疎通が可能なのが多いこの世界である

なお外に出ればプリシラをロックオンした子犬共があそんであそんでと足元に群がることだろう
カワイイになるか鬱陶しいになるかはあなた次第である

なおベティはすでにウルリックと戯れている


>>538
ところがどっこい 現実です これが現実・・・!
兎に角 獣styleに変身したリリウムがお外に出れば 群がるわんこのあそんでムーブ

四方八方を囲まれてしまう 嗚呼ラスボスからは逃げられない
子犬共は尻尾にじゃれついたり 後ろ足二本でジャンプして遊びを要求している
540 :四五六 七八【賽印流忍術】 [age]:2017/08/30(水) 23:08:21.19 ID:FqIBEHGK0
>>539
「猫より犬派なんだよねぇ、むはーっ!」

わんころのもふもふぼでーにダイブし揉みくちゃにしつつされつつ堪能している忍少女
忍犬とかまぁそんなのでよく慣れているのであろう、撫で撫で力ももふりレベルも相当の熟練度である
毛玉に圧迫されたまま動物王国の王様めいて御満悦の様子
多分このまましばらく埋もれているであろう

//1レスだけ背景としてっお邪魔しますっ
541 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/30(水) 23:12:07.84 ID:RgwCDKyV0
>>535>>537

「……え、あれ、一杯いる。すごく。」

侵略者っても夢の中でしょう?なんて甘い気持ちが崩れ去る。思わず口調が素である。
脳が描く夢であるなら想像できないことは起きないけれど、群がる子犬の数は正に想像以上。

「―――ひぃっ!?
 そ、そこは駄目だってば!!」

なんてサービスシーンチックな悲鳴を上げるけど、なんてことはない尻尾を踏まれただけである。
変異魔法により腰の一部を変化させた尻尾には確かに痛覚が通っており、しかも尻尾といえば猫のブチギレポイントの一つである。
最初は可愛らしかった悲鳴もだんだん痛々しく。遊ぶ余裕なんてあるわけなっしん。
子犬の海に溺れかかっているリリウムはとりあえず廻りに助けを求めるが……
542 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/30(水) 23:13:43.57 ID:tyZFa1S5o
>>539

「もっちゃもっちゃ…わうん(うむ、骨を丈夫にカルシウム)」

 メザシを平らげて、お水をごくごく。至福!
 と、ここでどうやら無粋なるニンゲンとその飼い主であるサソリ(ひでえ認識だ!)がやってきたぞ!

「わうわうーん(ムッハッハ、その鈍足で拙者に追いつけると思わぬことだぞ)」

 テッテケテーっと逃亡!!

>>537-538

「わうわうわう」

 何かやたらすばしっこい柴犬が砂場/じゃんぐるじむ/おひるね広場など
 あちこちに肉球スタンプ付きの旗を立てていく。これはまさに占領!侵略行為!!

「わうん!(皆の衆!なだれ込むのだ!あっちやこっちのニンゲンjにもとつげきなのだ!)」

 明らかに子犬たちを囃し立てているアホ犬がいる!!

【喉が渇いたと、ぬるく温められたミルクをゴクゴクと飲む!やりたいほうだい!】
543 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/30(水) 23:18:46.75 ID:FjRE5/IJo
>>539
「……煮干しが通貨なんですね」

内心叫び出したい気持ちを抑え、足元の猫を宥めながら考える。

「でも、駄け……ワンちゃん相手なら、皆で室内にこもっていればそのうち向こうも諦めて帰ってくれるんじゃないですか? やだっ、私ったらかしこ〜い!」
(これなら外に出ることもなく楽に解決できる。何、後は飛び出していった好き者たちが勝手に解決してくれるだろうよ)

ほらほら、と室内の猫相手に猫じゃらしを振り回す。

「まだ外にいるネコちゃん達は、きっと他の人が連れ帰ってきてくれますよっ」

と、脳天気に構えているプリシラは気付いていなかった。
部屋と廊下をつなぐ扉の向こうから、カリカリ、ハァハァという奇妙な音が響いてきていることに……。

>>541
「リリウムさーんっ、がんばって外にいるネコちゃんたちを連れ帰ってきてくれませんかー?」

窓を開け(2階なので侵入の危険はない、はず)、下にいるリリウムにそう呼びかけるプリシラ。
どうやら助けに入るつもりは微塵もないようだ。それどころか普段より一層爽やかな笑顔さえ浮かべている。

(いい気味だ!!)

>>542
「どー見てもあの子が首魁ですよね……」

ウルリックを遠目に見ながらそんな事を考える。
考えるだけで行動には起こさない。根っこが怠け者だからだ。

「ま、私には関係ないデスネー」

何らかの要因で、無理矢理外に連れ出されなければ、の話である。
544 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/30(水) 23:26:06.61 ID:ZVOehD/T0
>>541
アキレス「頑張れ四五六タン 君の笑顔は忘れない」
犬雪崩の中 笑顔でモフっていた四五六 暁に死す(死んでいません

>>541
なお犬津波に屈して倒れこんでしまったならばもっと悲惨なことになる
四方八方から顔ぺろぺろ攻撃にさらされてしまう

ロイ「だ〜いじょ〜ぶか〜?」
事態の収拾に駆り出されたロイが引き上げてくれるまで あと5秒

ロイ「頑張れ 玩具持ってきてやったから」
ボールや猫じゃらし ほんらい猫用だがきっと子犬でもつられてくれるだろう

>>542-543
アキレス「抜かしたな駄犬!! デモンレッグ!!」
ムキになったアキレス君 脚部より青き霧を放出し脚力増強
ものすごい勢いで追いかけっこを始める

と 何やらプリシラが怠けようとしているので

アキレス「ベティ 援軍が必用だ プリシラを呼んできてくれ!!」

―――ギィ!!
合点承知とプリシラの居る家のドアを開け中に入っていく なおドアは開けっぱなし
そしてプリシラの居る部屋のドアを今 開け放とうとしている!!

アキレス「待ちやがれアホ犬!!」
なおアキレスは追いかけっこ継続な!!
545 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/30(水) 23:32:26.39 ID:tyZFa1S5o
>>544

「わうわう」

 おっかけっこの途中(>>542)も占領旗をあちこち立てるわ、
 他の子犬たちを遊びに囃し立てるわ、ミルクはゴクゴク飲むわとやりたい放題である。

「わうん(うむ、人懐っこいならぬ猫なつっこい仲間達を集めたからな。実にいい光景である)」

 侵略(と称するじゃれ付き)の光景をおっかけっこしながら見回り、ウルリックご満悦である。
 やはり猫よりも犬こそが優位なのだ(暴論)

【おまえ本当は狼ぢゃんとか考えてはいけない】
546 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/30(水) 23:39:35.27 ID:RgwCDKyV0
>>544
子犬の海よりリリウムを引き上げれば、今にも泣き出しそうな目がロイを捕らえる。
子犬に舐められる程度、とはいえど視界を埋め尽くすほどとなれば中々の恐怖なのかもしれない。

「うぅ……
 が、頑張るよおーなー……」

何とか根性出して見せるけど、どう見ても腰が引けている。
そして自身が持つボールに犬が群がろうとすれば

「……やっぱりむりぃぃいいいい!!!」

全力疾走の開始である。
>>543
しかしこんな状況でも、プリシラの要求はしっかりと聞こえていたようである。
残念ながら素敵な笑顔は覗けなかったようだが、それでも彼女なりに精一杯指令を遂げようと思ったらしく。
開いているセーフハウスことプリシラの居る家に向けて

「が、頑張って逃げて!!」

と、安全地帯の目印として猫じゃらしを投げたのだが。
既に扉の開け放たれたそこは子犬地獄の真っ只中であり。
そこに猫じゃ裸子が投げ込まれれば、犬も猫も殺到することに。
やっちゃった、なんて冷や汗をかくがもう遅し。全力疾走の継続である。

>>542
そしていかにもな柴犬の存在も、リリウムの視界には入らなかったようだが
とにかく辺りを走り回るうちに、いずれそこに辿り着く。

走るリリウムが子犬の大群を引き連れて、しかもどこか正気じゃないような、とにかく遊びたい欲求に我を失っているような
とにかくそんなやべー軍団と化したリリウムうぃず子犬がウルリックの方向へと突っ込んで―――
547 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/30(水) 23:43:51.02 ID:FjRE5/IJo
>>544
「……ん? この声はベティちゃん……」

階下から聴こえる、ギィという特徴的な鳴き声には流石のプリシラも気付いたようだった。
そして同時に気付く。この部屋の扉が開け放たれた瞬間、安全地帯は露と消えるのだと。

「まっ、待ってくださ――」

ガチャリ。
無慈悲に扉の開く音がした。
それと同時にベティの横をすり抜けて殺到する子犬の群れ!

「ぎにゃー!」

真っ先に顔面に飛びつかれ、その勢いのまま後ろへ倒れ込むプリシラ。
無様にも開脚状態、股おっ広げである。はしたない。

「――ええいっ、行けばいいんでしょう行けばっ!」

自慢のツインテールをおもちゃにする子犬を引き剥がしながら立ち上がる。
こうなればもうヤケクソである。(ベティを引っ張り連行しつつ)元凶の元へと急ぐのみ!

>>545
「ちょびっと悪いワンちゃん……ワンちゃん? 神妙にお縄に付きなさいっ!」

髪やスカートに噛み付いてぶら下がっている犬を振り払いながら、なんとかウルリックの元までたどり着いてみせた。
肉体的にも精神的にもへとへとである。

「月に代わって……おしおきよっ!!」

空中歩行を繰り出し、空中から捕まえてしまおうという魂胆である。
しかし疲労のせいか足を滑らせ、そのまま頭からウルリック目掛けて真っ逆さま!
548 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/30(水) 23:49:22.96 ID:ZVOehD/T0
>>545-546
猫「とっておきの12年物ニャァァァァ・・・」
いい加減にしてください 楽しみにしていた年代物のミルクをがぶ飲みされて涙もちょちょ切れの猫もいるんですよ!!

アキレス「えぇいちょこまかと・・・!!」
逃げ回るのはアキレスの専売特許である
お株を奪われてはアキレスも穏やかではない

ロイ「えぇいオーク共に集られるよかマシだろうが!!」
群がるワンコをボール攻撃で散会させた隙にリリウムを救助

だが何をトチ狂ったか ウルリックに向けて全力疾走

ロイ「ゴットスピード リリウム=サン!」
その融資を敬礼で見送る者である

さぁウルリックのリアクションは!?

>>547
―――ギィギィ!!
アキレスが呼んでるよー と呑気にハサミを振り上げる中 顔ペロペロ地獄に苛まれるプリシラ
だがガッツでわんこを振り切りベティを引っ張り 気力を振り絞りウルリックの元に!!

ロイ「ゴットスピード プリシラ=サン!」
これまた空中からウルリックに迫るプリシラとベティに敬礼を送るロイ はたしてウルリックのリアクションは!?
549 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/30(水) 23:54:06.35 ID:tyZFa1S5o
>>546-548

「わうーんわうーん」

 舌をぺろーんと出しながら全力でテッテケテーと駆けていたウルリックであるが、
 なんと、魔法少女に先回りされてしまったではないか!油断した!

【しかも思いっきりコケてこっちに真っ逆さまだ!ドジっ娘か?ドジっ娘なのか!?】

「わうーん@@」

 思いっきり巻き込まれて一人と一匹はもみ合うようにゴロゴロごろりんちょ。

「わうわう(なぜに拙者がこんな目に…)」

 頭だけニュと出して懲りない言葉をほざいていたウルリックであったが、
 何かコスプレめいた娘と思いっきり制御を失った子犬の大群が――

「わ・・・わうわう(まて、こっちに来るでない。多すぎる…アバーッ!!)」

 わんころ・レギオンの群れのアワレ飲まれたウルリックは大量の犬ころのじゃれられて圧殺!
 インガオホー!!!
550 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/30(水) 23:59:42.25 ID:FjRE5/IJo
>>548-549
「グエー!」

色気もへったくれもない悲鳴を発しながら、ウルリックともつれ合うようにクルクルくるりんぱ。

「ま、まあ結果オーライ……あれ?」

目を回しながらもなんとかウルリックにしがみつき、逃げられないように捕まえようとする。
が、そこに殺到する子犬の群れ! なんかデジャブを感じますね?

「ンアーッ!」

ウルリックと共に犬にもみくちゃにされるプリシラであった。ナムサン!
551 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/08/31(木) 00:06:13.50 ID:yKuwvUpS0
>>全員対象
アキレス「ぜぇ…ぜぇ…ざ・・・ざまぁみろ…」
大量のわんこに集られ さながら犬玉となったウルリック 暁に死す!!(死んでいません

ようやっと追いついたアキレスは 大玉になるウルリックとプリシラとリリウムとついでにベティも見てご満悦と言わんばかりに笑うのであった

【そんでもって 夕方】
ぐるぐる太陽が水平線の向こうに沈んでゆく 目いっぱい遊んでもらってご満悦と言ったわんこたちは 来たゲートをくぐってそれぞれの世界に帰っていった

アキレス「もちろん お前はお仕置きtimeだ」

目の前には 檻に入れられたウルリック そしてゆで上がるシャウ○ッセン

アキレス「みんなー シャ○エッセン食べようぜー」

ウルリックの手が届かない場所でソーセージを喰らうの図
シャウエッ○ン・トーチャリング!!

黒猫陣営「今日の戦いは無しにしないかにゃ・・・」
白・茶虎連合「そうするにゃ・・・」

子犬の蹂躙を受けた両陣営は 今日の戦闘行為を延期することで満場一致
原っぱ争奪戦が行われなかった静かな夜として のちの歴史に刻まれることだろう・・・・・

//そいでは〆
552 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/31(木) 00:06:59.80 ID:XYhbQnGm0
>>548->>550
そして最終的には、追ってきていた子犬の群れを二人に押し付けるような形となり
いつの間にか安全を取り戻したリリウムは、独りになった後もしばらく走ってやっとそのことに気づいたようで。

「……あれ?」

これ、絶好のチャンスじゃない?

「えいっ、と。」

そうして変異魔法を発動。髪を強靭な網へと変化し、ウルリックと群がる子犬を捉えようと。
ちなみにプリシラは埋もれた子犬に隠れて見えてないようで。
ちょっとべたついたツインテールとか、女の子ではないであろう悲鳴が聞こえたけれど気のせいで。

「や、やったよオーナー!!」

おそらくはこのまま事は収まるのであろう。
素の口調と表情のまま、ひゃっほうとぴょんぴょこはねて大喜び。
まあ、あくまで恐らくではあるのだが――――
553 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/08/31(木) 00:10:56.64 ID:12hXNowzo
>>551

「わうーん!(横暴!虐待!弁護士(お嬢)を呼べ!)」

 ガンジョーな檻にばっちり収監されたウルリックは、
 非常なるトーチャリングに異議申し立てを吠える!!

≪存分に仕置きすればいい。老師はますます犬めいて――≫

 なお、弁護士からの非情なる通達であった。ナムアミダブツ!!

//デハコノヘンデー!!ノシ
554 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/08/31(木) 00:11:50.65 ID:ny/+rHKXo
>>551
「と、とんでもない目に遭いましたぁ……」

髪は乱れに乱れきって、もはや爆発していると形容してもいい程だ。
それを手櫛で整えながら、瑞々しいソーセージにかぶりつく。

「肉汁が疲れた身体に沁みて……アーイイ……」

//ありがとうございました!
555 :『辻斬り小唄スクラップヤード編』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/31(木) 21:38:37.59 ID:ZyDlY9Tj0
【スクラップヤードで緊急事態が発生した。夏を完全討滅したと主張する異能力者が新設されたコンピューター冷却室に銃を持って立てこもり、24時間以内にスプロールへ向かうゲートの開通と討伐報酬三億越境円を用意するよう要求したのだ】
【止まり木同盟の武闘派は事態の終息を図るため、越境者を呼び寄せる。残り16時間。はたして彼らは任務を達成できるのか】


「───というのが、今のところの状況だ。馬鹿らしいが、冷却室を取られたのはヒジョーに困るし痛い」
【うだる様な暑さのスクラップヤード。椅子に腰掛けたソーマタージは頭に保冷剤を何個も巻き付け、扇風機までガンガンに動かしている】
【いつものコートは脱がれ、水色のアロハシャツとジーンズという涼しげな格好だが、その表情は険しい】

「ここの越境者や難民の中にはサイボーグもいる。それに家庭用演算用ゲーム用問わず様々なコンピューター。
 そいつらと俺のためにカンパして作った冷却室を、まさかよりにもよってこんな事に使われるとは…」

「二手に分かれる。チーム1《ビッグフッドさんチーム》が外から馬鹿を説得して意識を逸らす。
 チーム2《オゴポゴさんチーム》、お前ら寄せ集めはその隙にダクトから潜入、馬鹿を無力化してロックを解除、制御を取り戻せ」
「俺は目立つし冷却が必要なので、ここから無線機で指示を飛ばす。現場まではエリコとマンジュシャゲに案内させる。
 そら、行った行った。終わったら冷た〜いカキ氷でも買いに行かせてやるよ。ああ、視界が朦朧としてきた」

【このバカらしい事件に巻き込まれた越境者の反応やいかに】
556 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [age]:2017/08/31(木) 21:49:28.81 ID:CWpMw3RM0
>>555
「馬鹿?」
「……いや、馬鹿?」

呆れながら壁にもたれ腕を組む鼠の獣人、ムガ
いつもの格好であるが、頭の上の氷袋だけがいじらしい
鼠の獣人とは即ち鼠を祖にもつ種族であり、つまるところ体表に汗腺を持たない
更にもふもふの長い体毛で熱はマシマシ、ヒトよりも夏には弱いと言うわけだ
最も、サイボーグ組に比べてどうかは不明瞭ではあるが

「……せめて買って来い、用意しとけ」

溜息と共にオゴポゴさんチームの一員としてダルそうに歩き出すであろう
557 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/31(木) 21:51:38.38 ID:12hXNowzo
>>555

「…サイコかスカムか頭が暑さでやられたのか」

 犯人の要求にマネーの匂いなど欠片も感じないイムカは
 スクラップヤードに妙な毒電波が蔓延しているのでは?と疑いつつ、幾つかのプランを提示する。

「で、実のところ何処までやればいい?手っ取り早いのは飽和火力による殲滅だが――」

 ソーマタージにとって、この『惨劇』の異名を持つ歩く大火薬庫をフリーハンドで動かすのはとっても危険。
 なんとなく、冷却室が原型を留めず灰燼と帰す未来が垣間見えるかもしれぬ!!

【なお、イムカの格好は政治将校軍服仕様。暑い環境なのに汗一つかいていない】
558 :ひいらぎ [sage]:2017/08/31(木) 21:53:01.59 ID:oO1fzhRCO
>>555
ほむ…ならびわしは制圧班かくてーじゃな、小さいから潜入向きじゃしうるとらたんき()のわしにはそっちが適任ぽいしの…

【銃等を手入れしつつ葬魔氏にそうのは見た目10歳位に見えそうな黒髪ロングの少女】

…まぁ、あの程度の輩ならばわしのぎりょーでも十分制圧可能っぽいしの
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2017/08/31(木) 21:58:16.74 ID:J7zGg+AoO
>>555
リリウム・アトラは全裸である。
細かいことは不要である。だって暑いじゃん?
一応まっさらにさらけ出しているというわけでもなく、無造作に伸びた髪がところどころ隠す。少年漫画的に。

「いってるいみがーわからー.....」


あまりの珍事に脳が追いつかない。ただ解決すべきとは理解。
項垂れた表情を浮かべながらも一応そこは

「ぁたしはー.......動かないほう......」

説得班らしい。一応適任か
560 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/08/31(木) 22:05:05.87 ID:XWa1As/y0
>>555
「へぇ、夏を完全討滅したなら何で暑いんだ?
夏が滅ぼされたなら今は冬ではないのか?」

この世には分からないことが山ほどある。
その一つは、人の壊れ方だ。この吸血鬼、氷室初も少し壊れかけているのかもしれない。
保冷剤を少し張り付けてはいるが、服は変えない辺りはプライドなのかもしれない。しかし、暑いようだ。

「ボクはオゴポゴさんチームかな。ボク自身、バカの話を最後まで聞ける自信はなくってね」

自分のことを分かっている吸血鬼であった。

※能力で氷を作れることは忘れています。
561 :『辻斬り小唄スクラップヤード編』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/31(木) 22:16:00.47 ID:bOMVuYZr0
>>556
「ああ、まったく馬鹿げた話だ。だよな?」
「だが放って置けないのも事実だ。今はカノッサだのアウトキャストだの、キナ臭い連中が多すぎる。
 奴を放流したら、巡り巡っていつここに被害が来るか分からない」
【故にここで終わらせる必要がある。側に佇む緑髪の少女に頭の保冷剤を交換してもらいながら、小さな端末を放る】

「付けとけ。お前の耳でも合うはずだ。指示はそこから飛ばすし、カメラも仕込んでる。それを頼りにこちらは状況を確認する。
 それと…結構値が張る。壊したり失くすんじゃねーぞ」

>>557-558
「暑さでやられたんだろ。たまにあるんだ、こういうの」
【サラッと流すが、深刻な状況ではある。信じられないだろうが】

「お前ら二人は特に不安だから言っておく。絶対に、機械や建物を壊すんじゃねーぞ。絶対にだ。
 立てこもり犯は…まあ出来れば生かしておいてほしい。士気に良くない影響もあるだろうしな」
【誰だこいつらを呼んだのは?と周囲の越境者を睨み回し、諦めた様に指示を飛ばす】
【冷却室はそこそこのマネーと時間が費やされてきた。こんなふざけた事件で吹き飛ばされるわけにはいかないのだ】

>>559
「俺だって分からん。だが大変な事なのは確かだ。それだけは保証する」
【不健全極まりない格好のリリウムに片眉を上げるも追求はしない。暑いしねしょうがないね】
【説得班もむさ苦しい連中に任せるつもりだったが、多少はマシになるだろうか】

「お前にも言っておくが、なるべく健全な方で頼む。子供が見てるんだ」
【ほらそこ、と指差す先にあるのは越境難民の悪たれ子供達。漫画の中でしか見た事ない格好に興味あるやら引き気味やらだ】
562 :『辻斬り小唄スクラップヤード編』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/31(木) 22:18:52.65 ID:bOMVuYZr0
>>全員対象
「それじゃあここからは俺らが案内だ。着いてこい」
【嫌そうな顔をして一行を先導するエリコ・ベアルザッティ。無精髭の生えた頬は少々こけ、目元にはくま】
【久しぶりの休みだと眠ろうとしたらその瞬間に叩き起こされ、ここに運ばれてきたのだ】

「そこのサキュバスが説得班か?そこに椅子がある、座っていいぞ。
 他の連中はもう少し先。そこで何かやらされるはずだ」
【粗末なパイプ椅子と卓上ファンを指し、施錠された冷却室の前に再び座り込むエリコ。休憩はない】
「犯人は男、二十代、元軍人、精神疾患とかの治療歴は今漁ってるからあまり触れるな。
 たしか逮捕された事もあるって言ってたな……。冤罪だって言ってたから、その辺も触れてやるなよ」


『潜入班か?通気口があるから、そこを蛇みたいに潜っていく。
 無理だとか嫌だとかの文句は受け付けない。早く行け』
【続いて一行を案内し、薄暗く埃っぽいダクトへの入り口を指すのは白面の人物、マンジュシャゲ】
【こちらも休憩はない。越境者が取り逃した際、代わりに捕らえる役目だ】
『中は寒いし、犯人も気が立ってる。注意して行け。
 それと…出来れば殺さないでほしい。子供の成長に良くない、良いわけがない』

《作戦名は…越境者達の挽歌。これでいこう。越境者の挽歌作戦開始!それぞれの役目を果たしな!》
563 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/31(木) 22:22:52.01 ID:12hXNowzo
>>561

「了解した」

 戦術オプションからグレネードとミサイルが外された。
 ソーマタージのネンオシが幸を奏した瞬間である。

「だがまあ、ここでしっかりと解決できねばスクラップヤードは無秩序に堕するかもしれん。
 この程度のサイコ相手でも事を収められなかった…となれば影響は馬鹿にできないからな」

 ここは一応、秩序(デッカー)の側に立つ者としての意見を述べつつ、
 強行突入のための準備をしておく。

「ではエリコ、マンジュシャゲ。よろしく頼む」

 さて、潜入任務となるが、ここでちょっと問題があったりもする。
 相手が正常な判断力を有さぬならばさしてペナルティとならないかもしれないが、
 イムカ・グリムナーという将校。覇気が強すぎて気配が全く隠れないというスキルツリー状の問題がある。

【将校スキルを大量取得しているため、ステルス方面にガッツリペナルティがかかっているのだ(ゲーム脳】
564 :『辻斬り小唄スクラップヤード編』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/31(木) 22:24:12.32 ID:bOMVuYZr0
>>560
「俺も知らないよ、いい機会だから本人に聞け。俺のクレイジーと奴のクレイジーは波長が違う、ああいうのは分からん…」
【暑いなら脱げばいいのに、とでも言いたげな目を向け、サイボーグ冷却用シェーキ(イチゴ味)をチューチュー】
【何はともあれ、戦力が増えるのは有難い。「突入班」と書かれた紙に氷室の名を綴って判子を押すと、先に進むよう促す】

「一応言っておくが、中の機械は絶対に壊すなよ。お前の臓器全部売っ払っても弁償には程遠いぞ」


【そして>>562へ続く】
565 :ひいらぎ [sage]:2017/08/31(木) 22:25:03.99 ID:oO1fzhRCO
>>561
…いや、ちいとまて…わし確かにうるとらたんき()じゃが…いむいむと一緒にされては流石にわしも納得いかんぞ…

【葬魔氏の言葉と態度で同じと扱われたのを感付いたようで、げんじゅーに抗議する少女】

【葬魔氏はどう思うかは不明だが本人に聞かれたら虐待ムーヴ()は必至である】
566 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/08/31(木) 22:26:48.09 ID:CWpMw3RM0
>>561-563
「……」

周囲をチラリと一瞥
なんだろう、不安しか湧くことが無い
ムガ自身、この手の事柄に向き不向きで言えば微妙であると考えている
侵入は得意だ、しかし生かした上での制圧となると難度は高い
こういった時にムガ個人での仕事ならば諦めてさっさと殺害にシフトする事が叶うが、今回はそれも微妙だ

「名前はどうだっていい」
「……お前、潜れんの?」

ダクトにスルリと入り込む体
どうやってか細い内部で前後反転し、イムカに問い掛けた
潜入作戦に極めて不向きに思える、というより何故こっち(オゴポゴさんチーム)にいるし
尚、言うだけあってムガ自身の潜入行動は静音性に非常に優れ気配もか細い優れたモノであった
567 :ひいらぎ [sage]:2017/08/31(木) 22:32:21.56 ID:oO1fzhRCO
>>562
…まぁ、わしはやらねばならぬ事をするだけじゃ…

【案内すり者の後をつけ、近くの通気孔らしきところに身体をねじ込む】

…何か映画か何かみたいじゃな…まぁ悪はみな闇のまほーしょーじょ()のわしが消してやるが…

【意味の分からない戯言を呟きつつ前に進む少女】
568 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/08/31(木) 22:36:35.18 ID:XWa1As/y0
>>564
「なんというか、意外だね。ボクから見れば違いは分からなかったよ……」

こいつはこいつで全く別の方向に狂っている。人のことは言えないのかもしれない。

「了解だ。善処はしてみるさ」

>>562
「何?中は寒いのか!?」

この吸血鬼、犯人と共に立てこもってもいいかもしれないと一瞬考えたようである。

「血液というのは通常温かいものだ。だから、返り血を浴びるというのは暑い。
大丈夫さ、気絶させるぐらいがちょうどいいんだろう?やってみるよ」

理由については突っ込んではならない。
だがまあ、氷の槍で串刺しの死体ができあがることは避けられそうである。なんとか。

ダクトへの侵入についてはそこそこ手間取っているようだ。仕方ない。こいつは致命的に脳筋気質だったのだ。
イムカと違ってペナルティがかかっていない(今のところは)のは幸いかもしれない。
569 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/31(木) 22:37:55.04 ID:12hXNowzo
>>565-566

「………」

 ひいらぎの口に大量の梅干しを放り込みながら(どっから出した!知らん!)、
 イムカもダクトにスルリともぐりこむ。動きは機敏だ。

「元音立てずに歩く歩行法は覚えがあるし、別段身体も堅いわけではないから潜るのに不足はない」

 確かにイムカの肉体は鍛えられているが柔軟で豹を連想させるようにしなやかである。
 が、この場合、身体能力が問題ではないのだ。この思いっきり主張の激しい将器がアレだ。

【例)決然のオーラ…イムカの周囲の脇役(NPC)は気の判定で己ではなくイムカの気を用いる/ステルスにペナルティ】

 この手のスキルが大量に積まれりゃどうなるかおして知るべし。
570 :リリウム・アトラ [sage]:2017/08/31(木) 22:38:38.15 ID:J7zGg+AoO
「いましにそーだから......わかってる」
「えー、とろかしちゃったほうが早くない?」

暑いので求めるは最短の解決。好きが作れるのであればそれが一番だと

「見てもいいけど、あとで貰うものもらうからねー......」

子供?どうせ男の子なんてスケベであるからして無問題


■■■


「はーい、りょうかいりょうかい。」

あんまり暑いと頭が動かない。魔の抜けた口調は不安を誘うが―──

「じゃあ......こほん
 ”ねぇ、冷却室を返してくれないかしら?”
 ”私、もう、熱くって、服も脱いじゃって――――我慢できないの”」

しかしそこは普段からサキュバスらしさを頑張って演技する彼女。
部屋の中へと向けられた声は、いかにも甘ったるく
571 :リリウム・アトラ [sage]:2017/08/31(木) 22:39:18.54 ID:J7zGg+AoO
>>570
>>561
//あんかみす!!
572 :『辻斬り小唄スクラップヤード編』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/31(木) 22:56:02.92 ID:9rnGZYnR0
>>562-569
【吐く息も白くなる程の冷却室。ダクトから出てすぐの壁に掛けられた温度計の表示は、氷点下を遥かに下回っていた】
【重々しい音を立てるサーバー群の表面にすら薄っすらと霜が立ち、床を見れば薬莢と飛び散った血がくっついて固まっていた】

『アア……。月の香り……。世界渡りよ』
【碁盤めいて大きなコンピューターを規則正しく並べられ、通路と靄のかかった狭い空間】
【見通しが悪い筈だが、中の男は長い吐息と共に一行に気付いた様子で語り始める。主にイムカのオーラで気付いた格好で】

『丁度よかった……、おれは平気だし、多分もう大丈夫だけど、けれど森は変わらないし、明日は雨なんだし、手伝ってくれよ……』
【カツーン、カツーン。無機質に響く足音、ねちっこい声。洞窟の中の様に反響したそれらは、男の位置を巧妙に隠している】
【もっともそれは相手にとっても同じだ。何かやばいのがいるというのはなんとなく分かるのだが、このコンピューターと雑貨の山の中に阻まれ、どこにいるのかまでは男にも分かっていない。故に未だに徘徊しているのだ】


《上からと言われたらそう聞こえるし、右からと言われてもそんな気がするな…》
《そこを左に曲がって、二番目の角を右に曲がって、六番目の角を右に曲がったところにちょっとしたスペースがある。先ずはそこに向かうといいだろう。今度は急に体捻るなよ》

>>570
『ッ! AAARRRRRRGH!!!今おれが話してんだろォォーがッ!股割れェッ!!飯はまだか!!』
【外付けスピーカーから割れんばかりの音量で響いてくる怒声!閉ざされた扉の向こうから響いてくる銃声!鉄の壁を蹴る音!設置されたスピーカーとマイクにより互いの声は一応通じているが、外から話されると先程からこの調子だ】


「あいつメシなんて要求してたか?」「今になってお腹減ったのかもな…。もう8時間だし」
【騒めく周囲の説得班を威嚇するかの様にスピーカーから響く唸り声、再びの銃声。中の状況は想像したくもない】
【気が立った犯人に甘ったるい声は届かない。そもそも話を聞こうとすらしていないのだ。魅了もクソもない】

「まるで引きこもりだ……」
【ソーマタージも思わずボヤく。エリコは隅で寝入った】
573 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/08/31(木) 23:05:44.58 ID:CWpMw3RM0
>>572
「……そりゃあ、冬眠した狸ですら気付くよなぁ……」

イムカの凛然たるオーラに、この時ばかりは白い溜息であった

「雨? この冷え込みじゃ雪だろう、雪」

男に対して応じるムガの声
それらは一語一語全てに指向性を持たせており、全くの多方向から室内を縦横無尽に反射反響こだまする
取り敢えずソーマタージの指示通りに動き、ちょっとしたスペースとやらまで向かうつもりらしい
無論刀は既に抜き身だ、全神経を警戒の糸として周囲に張り巡らせたまま静かに進む
574 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/31(木) 23:08:08.49 ID:12hXNowzo
>>572

(んっ?バレたか。意外と勘がいい)

 自分の事になるととても鈍いイムカのいつものムーヴはともかく、
 ダクトから降りたイムカは、強化された細胞を震動させて身体を暖めながらも、
 反響する音の中の気配を探る。が、

(埒があかん上に長引くと不測が発生しかねないか)

 持久戦を決め込むにはやや状況も悪い。
 相手の言動はマトモではなく、行動が予測しにくいのが問題であった。

「言っておくが、貴様の言っている意味はサッパリわからんぞ!」

 ここでイムカ。隠れるのを放棄してさらにあからさまに気配を発し、
 声を出して堂々と冷却室を闊歩し始める。

(急な攻撃を喰らおうがトラップを起動されようが私なら耐えられもするだろう。
 相手が大きく動けば、他の者達が発見できる確率も高くなるというものだ)

【ここでイムカ、囮役になり敵をあぶりだすために動く】
575 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/31(木) 23:10:51.89 ID:XYhbQnGm0
>>572

「……え、これ、むり……」

ドアから視線をはずして、ソーマタージへジト目を向ける。寝入るエリコはにらむ。
なんと早速の弱音。魅了とはあくまで自身に意識を向けていることが条件。
なれば何も見えていない相手にそれはどうしようもなく。

「ドアの隙間から、私の魔法で……
 だめ?そっちのほうがたぶんはやい……」

プライドを傷つけられたのか、口に出す内容は過激。

「……ご飯。
 そうだ、私の魔法で作って、トラップとかどう?だめ?」

早速説得を諦めたらしい。
576 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/08/31(木) 23:11:05.92 ID:XWa1As/y0
>>572
「いいね、涼しいよここ」

氷点下以下のこの環境は非常に吸血鬼好みらしい。

「仲間を呼ばれるまでに殴れるかどうか。気づかれてるのはよくないが、そういうことだろう?」

このまま常に相手に気付かれ続けるのは不味いかもしれない。だが、喋って位置を知らせてくれるならそれもいいかもしれない。
極めて発想が危険である。殴ることしか考えていない。

ともあれ、指示に従って静かに動く。自分から進んで姿をさらすことはしないようだ。
577 :ひいらぎ [sage]:2017/08/31(木) 23:14:54.31 ID:oO1fzhRCO
>>572
…もがが…いむいむくるしi…

【口いっぱいに梅干しを詰め込まれ苦しそうに少女が呟く】

【さてしばらくダクト内を仲間と共に進んだ少女は出口らしきとこへとたどり着く】

【入り口からヒョコッと顔を出せばそこはとても寒い場所であった】

【転がった薬莢と血からここが敵のいる場所であると少女は直感的に悟る】

【と、その時敵の話す声と足音が聞こえてくる】

【きっと敵もまだ少女達の正確な位置は分からないだろうと判断、まずはダクト内から飛び出し辺りを宛もなくさまよい、偶然ちょっとしたスペースにたどり着くだろう】
578 :『辻斬り小唄スクラップヤード編』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/31(木) 23:37:38.53 ID:9rnGZYnR0
>>573-577
【指定された場所へ着いた三人。そこにあったのは畳二畳分の異様な空間だった】
【元は瞑想、休憩、アグラ・メディテーション用に設けられたであろうスペースの中央には、人一人が入るほどの大きな樽、業務用腐葉土、霧吹き、砂の詰まった袋、ゲームや漫画本が散乱している】

《そこなら丁度部屋の中央だし、モノも…うわ、ひでえなこりゃ。俺の漫画汚れてないよな?》
【細々した雑貨は兎も角、中央に置かれたそれらのものは明らかに異質であった。犯人が用意したものだろう】
《だが…何か考えがあってこうしたはずだ。そういうタイプのクレイジーさだ》
《何か残されたものはないか?メモとか機械とかそういう…》


【そして囮役となったイムカ。そこまできて、男も漸く自分が何と敵対しているのか分かったようだ】
『ジーザス。アンタ…惨劇のイムカか?ファンじゃないから嬉しくないけど、震えが止まらないよ。ジャリエで産まれたんだおれ」
【反響して聞こえてくる声が少々震える。相手の実力を知っているが故の反応だ】
【足音が途絶える。うろついていれば脱ぎ捨てられたブーツが見つかるだろう。よく響くそれを捨て、音を消したのだ】

【ヒタリ、ヒタリ。蚊の鳴く様な小さな足音はイムカの周囲から響き、そして───】

「とっとと用意しろ!!後が!!つかえているんだ!!」
【背後から聴こえる怒声!振り向けば、丁度今回の犯人でもある小太りの男が鉄パイプをイムカの頭に振り下ろさんとしているところで───】
579 :『辻斬り小唄スクラップヤード編』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/08/31(木) 23:38:09.92 ID:9rnGZYnR0
>>575
「どうしてそこで諦めるんだ。もっとやれるだろう」
【盛大に涼みながらリリウムにブーたれるソーマ。いつの間にか掛けられたサングラスから分かるように、この場から動かない事を最大限楽しんでいる】
「もっと何とかできない?扉越しに生気吸い尽くすとか尻子玉抜くとか……」


『とっとと用意しろ!!後が!!つかえているんだ!!!』
【そこに響く再びの怒声!音割れすら起こすその声量に、三度睡眠を妨害されたエリコが床を叩く!】
【それと同時にソーマタージも重い腰を上げた。比較的マトモなリリウムの案を使う時が来たのだ】

「…魔法でも何でもいいが見せかけだけでも、飯を用意できるんだな?本当だな?
 よし、飯の差し入れだ!そっちも態度を軟化させろよな!ドア開けろこの微笑みブタが!」
【人の心につけ込むのが得意な淫魔でもダメなのだ。これが残された手となる】

「トラップとやら、使ってもらうぞ。お前が中に入って飯を置いてまた出たフリをする。肥えたブタみたいにおびき寄せられたところをズドンだ」
580 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/08/31(木) 23:45:55.28 ID:12hXNowzo
>>578

「ジャリエなんぞ知らん。それにまた惨劇≠ゥ。何故、奥ゆかしい私にそんな二つ名が」

 自覚症状が全くないアレであるが、そうしながらも気配を探り続けて、
 後ろ、が、殺すわけにも周りの機械を壊すわけにもいかないとなると、

「………?」

 銃…ダメ。格闘…震脚が床から破壊するからダメ。ぬう、攻撃と条件の相性悪し。

「貴様の都合など知らん!」

 振り向かないまま鉄パイプを受ける。が、直撃の瞬間に放電が奔り、鉄パイプを力場が遮る!
 イムカのリフラクターフィールド発生装置が働いたのだ。

【直接攻撃には存外弱く、早くもエネルギーがレッドゾーンに突入だが、
 イムカが攻撃せずとも状況は動くだろうし、囮としての役割は十二分であろう】
581 :ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元) [saga]:2017/08/31(木) 23:49:01.55 ID:CWpMw3RM0
>>578
「……なんだこれ」

げし、と樽を軽く蹴ってみる
取り敢えず何か手掛かりめいたモノを探る事に
最も、機械類を発見したとしてもムガには操作は不可能であるが
この場にいる仲間か、カメラ越しに見ているソーマタージ頼りになるであろう

「……ん、そうするか……」
「ふーっ……」

イムカの挑発と思しき叫び声
それを聞き取りその本意を見抜いて察する、体はそれと全くの同時に素早く稼働した
イムカの体が見えて、しかし極めて多くの角度からして襲撃者からは死角になるであろう位置に屈む
体が凍てつくようであるが、体毛はまだ保温性を保っている

「……!」

状況が動き、好機を見逃さずに駆ける一陣の風
襲い掛かり、無力化を果さんと刀を手繰る
忍びの技として多くの致死性の攻撃を身に付けているムガであるが、逆もまた然りなのである!
582 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/08/31(木) 23:53:16.45 ID:XWa1As/y0
>>578
「なんだこれは?カブトムシでも育てようとしていたのか?」

ゲームやマンガはまだわかる。籠城において、暇つぶしもまた極めて重要な物資の一つだ。
だが、土の類が分からない。冗談で言ったカブトムシもまさかこんな零下では生きれない。

「……まあ、カブトムシだといいけどね。
少し周りを見る。何か見つけたら教えてくれよ」

もの探しよりも人探しの方が好みらしい。
樽や土から目を離し、周囲を探る。
囮となったイムカの方向は除外する。そちらはそちらで動くだろう。

他の仲間を見つけようとしているのだ。
583 :ひいらぎ [sage]:2017/08/31(木) 23:54:21.43 ID:oO1fzhRCO
>>578
…あーあ、まったくわしの嫁()はゆーめー過ぎてわしも鼻が高いわ…

【犯人らしき人物の発した言葉の断片を、何となく聞きつつ】

【少女がたどり着いたのは人一人何とか入る位の空間、何やら物が散乱していた】

【イムカ氏に気をとられている隙に敵を始末するつもりらしく両手に拳銃を握り待機する】

【イムカ氏の背後から襲いかかるモブ1()をイムカ氏が始末した辺りで飛び出す予定らしいが果たして?】
584 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/08/31(木) 23:55:38.35 ID:XYhbQnGm0
>>579
半分駄目元で提案してみた変異トラップ、考えてみれば案外理にかなった作戦でも在った。
そこは元逃亡者の頭だろうか。案外にこういうことも思いつくらしい。

「……やった!
 任せて貰うね。こういうのも、得意なんだ!」

本人的には余り自信のある案でもなかったが、託されるとなれば胸をはる。
実際彼女の変異は一級品といえる。最初は惑わすために、次は逃げるために、役割を変えながらも生き抜く中で研鑽された自慢の魔法である。


■■■


「ご、ご飯を、届けにきました……」

開けたドアより入ってきたのは、食事を手に持った黒髪の少女。
全身をぷるぷる震わせて、目元は今にも泣き出しそうな、そんないかにもか弱い少女である。
ここで演技派としての面目躍如の時間である。想定外があれば速攻崩れるとしても、逆に言えば想定どおりに言っている間であれば。
手に持つ食事は彼女の髪の一本が変異した見た目だけのものでもあるが、噛み付く等して衝撃を与えれば、込められた魔翌力が炸裂する爆弾である。
さあ、かかるか。
585 :ひいらぎ [sage]:2017/09/01(金) 00:01:57.19 ID:Ky46Op0iO
>>579
【どうやらイムカ氏がモブその1()の攻撃を受けたのを確認、すぐさま飛び出す少女】

【最初何やら葬魔氏が何か言っていたが少女は気にせずに両手に拳銃を握り、とりあえず敵に向かい能力使用で乱射する】

…さぁ、ゴミ未満の豚共よ!!!!!!闇のまほーしょーじょ()のわしが裁きの鉄槌を喰らわしてやる?喰らえ闇魔法()、なまりn(ry
586 :『辻斬り小唄スクラップヤード編』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/01(金) 00:24:01.02 ID:YGR6ciBE0
>>全員対象
「グワーッ!?」
【バチィッ!振意識を奪うはずだった得物が弾かれる。フィールドの事までは知らなかったのだ】
【男からすれば、わけのわからない勢いで急に弾かれ、もんどりうってひっくり返った形となる。その目に映るイムカの姿は悪夢の様に恐ろしく見えた】

「アイエエエスケイブン!」
【そこに飛びかかる一陣の風。死角から襲いかかるのは忍びとしての技で無力化を図るムガ!】
【取っつかれれば無手を振り回し、身をよじってもがく。追い詰められた上に軍人上がりなだけあり、その力は並の人間よりも強い!】


《見た感じ……俺にも分からん。本人に聞いた方がやっぱり早いな》
《yo-ho。見えてる?ピースピース》
【遠くから聴こえるブザー音、軋んだ扉の音。ロックが外され、本格的な突入部隊が入ってきたのだ!】

「あの小道具も、抑えるところもバッチ見てたぜ。下手に刺激して自爆覚悟で機械壊して暴れられても困るからな、お前らが抑えてくれてて助かったよ。
 ブチ殺せ!あの微笑みブタに体罰を加えてやれ!」
【ドヤドヤと聴こえる喧騒。雪崩れ込む殺気立った連中。馬鹿騒ぎはここに終幕を迎えようとしている!】


『何をしている、早く行くぞ。 ん?それは……魔力の塊…。使えそうだな。ありがたく頂こう』
【無力なか弱い少女のすぐ側を通って室内へ雪崩れ込む屈強な男達。彼女が罠を用意している間に事態は好転していた】
【殿を務める事となってしまったマンジュシャゲが白面の奥から訝しむ様な態度を向けるが、変な解釈をしてその手の食事を持って行ってしまった】

【数秒後には祭りの神輿じみて屈強な男達に囲まれ、屠殺場の豚めいて引きずられてくる小太りの男がリリウムの側を通る】
【その顔面には彼女謹製のトラップが叩きつけられた跡が残されていた。ナムサン】

「トラップにハメるには、直接叩きつけたりしてやればいい…。
 あの飯が当たった時の反応はウケたぞ。お手柄だったな。兵器開発部門も安泰だ」
【ひょっこりと現れ、満足げに頷いて賞賛するソーマタージ。自分でやらせといてこの言い草である】
【切り替えが早いと見るか、人の仕事を勝手に変な風に使うあほと見るかは彼女次第だ】
587 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/01(金) 00:27:28.02 ID:ik1VTdebo
>>586

「全く、とんだスカム事案だった」

 ぶっちゃけ、温かい酒が飲みたいくらいには冷えた。
 嘆息をついてこのミッションを終えるイムカであったとさ。
588 :『辻斬り小唄スクラップヤード編』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/01(金) 00:28:17.48 ID:YGR6ciBE0
>>全員対象
「やめてくださいッ!腕が折れましたッ!再起不能ですッ!!」
「やっちまえよ!!」「殴っちゃえ!」「貴公の首は柱に飾られるが似合いだ」「殺すなっての!」
【ドヤドヤと囲まれ、小学生のいじめめいてボコボコやられる下手人。痛い目見て自我もハッキリしたようだ。折れた歯から血を垂らしながら叫ぶ!】


「ギャグ空間寄りでよかったな。だがもう次は無いぜ」
【ひいらぎの弾丸が折れた腕に食い込み、骨を更に破壊!悲鳴と歓声が上がる!】
【このまま本当に二度と動けなくなるぐらい痛めつけるか、この辺りでやめにするか。越境者達の度量が問われる】

「さて…どうするね」
589 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/01(金) 00:36:07.49 ID:GYb/drxJ0
>>586
「……本命が来たか。
でも、暴れ足らない……そうだろう?」

一人で勝手に室内を歩き回っていた初にも喧騒は聞こえていた。
だが、初は満足ではなかった。満足にストレス発散できていなかった。
ならばどうするか?勝手に暴れる他あるまい。

そこら辺を歩いている立てこもり犯を見つければ、殴りかかる。ただし、吸血鬼としての高身体能力を遺憾なく発揮して。銃弾などもものともせずに。

とりあえず、動けなくなるまで。ただし鮮血ななしで。
今回の初の加減の仕方はこんなものであった(ただし、若干吸血鬼の基準に近くはなっている模様)
590 :ひいらぎ [sage]:2017/09/01(金) 00:38:02.04 ID:Ky46Op0iO
>>588
…まぁ、こやつらが放置しておけぱわしらに再びあだなすようならば捨て置く事は出来ぬか…この後どーせわしの嫁()達がタイーホな感じなのじゃろ?
ならばわしはもう良い気がするが…

【何かフルボッコな連中をみて
591 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/01(金) 00:41:39.07 ID:9LVTqERO0
>>586
任されていたと思っていた。少なくとも、自分は必要とされていた筈だが。
説得は出来なかったし、仕掛けた罠はなんだかよくわからない使い方に。

「…………」

ひょっこりと顔を出すソーマタージに返す目は、どこに焦点を合わせているのか分からずぽけーっと。
この事件の解決に、実は自分は必要無かったのでは、見たいなことを考えていた。
数秒の妙な間はその思考時間。はっと気づいたリリウムは

「そ、そうよ!
 私が居なければ解決できなかったのよね!」

なんて返すのだけど、微妙に会話が成り立っていない。
魔翌力の塊が役に立ったのだ、と頭の中では強引に自分を納得させようとしている。
592 :『辻斬り小唄スクラップヤード編』 ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/01(金) 00:51:20.07 ID:5GpHGQ3u0
>>全員対象
【かくして事件は幕を閉じた。レナード……今回の犯人の小太り男は、初含む越境者達のリンチにより腕と前歯が二本折れたところで解放され、便所掃除二年の刑となった】
【冷却室のコンピューターも幸い損傷はなく、ロックをこじ開けたところの修理だけで済んだ】

【エリコ・ベアルザッティは事件調書を書く係と後始末に任命され、ようやっと眠ることができた。49時間ぶりの睡眠であった】
【マンジュシャゲは自分の衣装を見直す事にした。あとパイ投げに興味が湧いた】
【ソーマタージは扇風機や保冷剤の使いすぎで大目玉を喰らい、風呂場掃除一年の刑に処された】

【こうしてうだる様な暑さのスクラップヤードはまたいつとの平穏を取り戻し、人々は普段の生活に戻った】


【「夏を倒す方法」なるものの内容を記されたメモを偶然発見、中を見たソーマタージが封印指定の荷物の中にそれを紛れ込ませ、どこかの海底に捨てに行ったのはまた別の話】


//おちまい
593 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/01(金) 21:47:30.60 ID:ik1VTdebo
【越境世界情勢――】

 エーカーなる共通の敵を廃したカノッサ機関は激烈なる内紛を再開させ、
 先の大戦で傷を負ったカノッサ・テクノロジー社は戦力と施設の回復に努めている。
 大組織と大組織の正面衝突は無くなった。が、越境組織間の情勢は今だ安定とは程遠い。

 この間隙を縫う形でエーカーの残党たるエーカー・アウトキャストは凄まじい勢いで戦力と影響力を拡大し続けていた。
 この明らかに越境者に敵対的な組織の伸張に対し、当然、越境者側も看過するばかりではない。

 −−−−−−−−
 −−−−−
 −−−

【神話世界:エリュシオン/常夜の国】

「以上が我々が持ち帰った成果だ」

 越境間の交戦で総合的に劣勢に立たされている越境者は戦力を求め、
 夜の眷属たる吸血鬼(ヴァンパイア)との利害一致による共闘関係を結んだ。

【もっとも大半は人間を血の詰まった袋程度にしか思っていない連中だ。油断ならぬ相手といえる】

 が、それでも話のわかる連中も中には居るもので、
 このエリュシオンにて永遠なる夜の結界を構築した≪貴族≫達は強力であり協力的であった。

 そして共闘の条件として、アウトキャストの情報収集を依頼された越境者は、
 スプロールにて敵のペーパーカンパニーを強襲。軟禁されていた遺伝子学の博士と、
 敵吸血鬼兵器のサンプルを得て、こうして報告に足を運んだというわけだ。

【イムカは貴族達にアウトキャストの吸血鬼実験のデータ。保護した博士なら齎された情報を提出。
 吸血鬼が越境能力者同様にアウトキャストによって実験動物として解体されている事実。
 そして、その技術は日進月歩で禁断の領域に迫っていることを告げる】

 このイムカの動きに反対するものは多いかもしれない。
 そも己の腕を頼みとして生きる自由人的気質の強い越境者という人種にとって、
 政治的・組織的な思考のイムカに反感を持つ者は少なくない。卑しくすら見えるのだろう。

「状況について理解できたと思います。私達は貴方がたに協力を…いえ、同盟を結びたく思います。
 そして、他世界の同族にも共闘を仰ぎましょう」

 越境と他世界の概念を当然のように理解し、さらに連絡手段の用意もある。
 ここが、多くの寓話にて高い知名度と秀でた能力を有する夜の眷属たる由縁であろうか。

【窓から見える空は巨大な赤月が照らす夜。灼熱の太陽が駆逐されし優しき闇が大地を照らしている】
【→吸血鬼(貴族達に吸血衝動は殆ど無いが)と手を結ぶ。これをどう捉えるか。
  それを推し進めるイムカにどのような心証を持つかは個々人の自由だ】
【もちろん事態を把握しきっていなくとも、吸血鬼の国というだけで好奇心のをくすぐられてやってきた者もいるだろう】
594 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/01(金) 22:01:26.18 ID:677k4l910
>>593
「マジ大変だったよな。まだ腕がうまく動かない気がする」
【スプロールでのアウトキャスト研究所の戦闘、事の推移を思い浮かべながら、部屋の隅の椅子に腰掛けて遠くを眺めるソーマタージ】
【他の越境者達の援護もあって、ようやっと頭を砕けたあの吸血鬼が脳裏を過る。技術とは常進歩するもの、いずれアレを超えるものも生まれよう】
「すっげーこわかった。機械の身体でよかった」


【イムカの行動だが、この男は特に何も思ってはいなかった】
【彼は狂っているが、使えるものとそうでないものの見分けはつくし、必要ならそれらを利用する事も躊躇わない。今回がそれだ】
【強いて言うなら、手柄が全て帝国やカノッサに取られる事だけは避けたいだけ。テキパキと進む協定に濁った眼を向けるのみで終わる】
「俺らにもたまには甘い汁吸わせてくれよな。頼むよ」

「ああ、素晴らしい眺めだ。月が綺麗ですねってか」
【吸血鬼との同盟。スプロールのそれとは違う結果に落ち着く事を願いながら、場の空気から逃れる様に外を眺める】
【赤い月を見て思い浮かぶのは腕の断面、あの時回収した老博士の事だ】

「…そういえば、あのジジイはどうなった。死んだのか?」
595 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/01(金) 22:07:36.97 ID:GYb/drxJ0
>>593
吸血鬼の事情なら黙っていられない越境者もまた存在している。
その中の一人は氷室初。同族だ。
詳しい事情については把握はしていない。だが、吸血鬼がエーカーに利用され搾取されていることは知っている。

だから、初がこの場にいるのは当然ともいえる。もっとも、今回は越境者のためというよりは吸血鬼のためにいるのだが。

(もっとも、ボクが同族として歓迎される存在かは知らないけどね)

吸血鬼でありながら、越境者。吸血鬼でありながら、不死狩り。不死狩りといっても世に仇なす異端しか狩らないが。
複雑な立場なのは重々理解している。だから、初はこの場にいながら今はまだ黙っていた。
596 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/01(金) 22:08:12.97 ID:LAHbYKwB0
>>593
ロイ・ゴールドマンは冒険者となり越境者となったが その根底は軍人であり
政治的 組織的な思想に不快感は無かった

ロイ「奴らはすでに真祖の力を手に入れていた あのヤバさは言わずともお分かりかと
   どうかお力を お菓子頂ければと・・・」

真面目な顔で会合を進める中

アキレス「スッゲェ真っ赤な月とか本当にあったんだスッゲェ」
この男は窓の外に登る月に興味津々であり

―――Zzz・・・
ベティちゃんは毛の長い絨毯の上で心地いいお休みtimeであった
597 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/01(金) 22:12:35.32 ID:9LVTqERO0
>>593
吸血鬼と淫魔、ヴァンパイアとサキュバス。人の命を吸って生きる存在としてはその性質は似通っている。
リリウム・アトラの故郷にも吸血鬼は存在していたが、彼女と再現された存在であった。
性質の似た兵器であれば、共同の指令をもらうこともあり。。リリウムにとっては吸血鬼とは近い種族であり、故に悠然と輝く赤い月に誘われる。

旧友と合うような気持ちで、どこか懐かしさを覚えながら向かった赤い月の下。
繰り広げられる会話は自身にはどこか遠くて。一応その場に居た他越境者から事前情報を懇切丁寧に説明して貰う事で理解はした。
が、そこに実感はない。へー、そんなことがあったんだ、みたいな感じである。

「同盟……ええ、素敵なお話じゃない!
 仲間が増えるのね、心強いわ!」

そう勢い良く話すが、越境者新人のリリウムに察せる事情など無い故に。その言葉はどこか無神経ですらあるかもしれない。
組織的な思考に持つ反感も(個人的な私怨を除けば)ないし、吸血鬼への認識は隣人の如くあるのだから。
598 :ひいらぎ [sage]:2017/09/01(金) 22:17:53.19 ID:Ky46Op0iO
>>593
…まぁ、正直いむいむの考えには基本賛成ではあるが………

【何か言いたげな表情を浮かべるのは見た目10歳前後に見えそうな黒髪ロングの少女】

【腕を組んだまま明らかに不満そうな顔をしている】

…どうしてもそのチスイコーモリ共に協力を仰がねばならぬのか?
今すぐ頭に風穴あけてやりたいのじゃが…

【頭では「必要である」とは理解している】
【が、以前あった事で少女は個人的に吸血鬼に対して嫌な感じを覚えてしまい、毛嫌いしているようだ(越境者の中の吸血鬼に対しては必ずしもそうではないが)】
【密かにホルスターの中に手を突っ込み銃を握りしめる少女】
599 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/01(金) 22:31:00.61 ID:ik1VTdebo
>>594

 実際、ソーマタージの懸念は的を射っている。
 イムカは銀河帝国の代理人でもあり、組織の利潤の最大化も目的としている。
 イムカ・グリムナーは頼りになるかもしれないが、任せきりにすると越境者は駒として用いられる危険性がある。
 ゆえに、情勢を図りつつ自助努力はかかさぬというスタンスが必要となるだろう。

【ここでゴーンと修道院よりの鐘の音が響く。一日に数度、この音を持って一日の始まり、中間、終わりを貴族と民は把握するのだ】

「ああ、博士は実際協力的だよ。表舞台はもう御免被ると言っている」

 己の研究をおぞましい所業に利用されるのはもうウンザリだと、
 越境者に情報提供を行った後は、平穏をこそ求めたようだ。

>>595

 イムカが提示した資料を横目で見るだけでもその凄惨さは充分伝わるだろう。
 神経網を剥がして移植されたり、刻まれ魔術回路そのものに加工されたり、
 生命限界と精神状態の相互関係を図るために恐るべき拷問が行われた記録もある。

【この国の貴族の多くは民≠ナある人間を守護し、誇りと義務と優美により血の渇きに抗っている。
 人間と吸血鬼に陥りがちな際限なき生存競争とは別の生存戦略を見出したといえよう】

>>596

「真祖…具現化能力。確かに我々の力の真髄に接近しているようです」

 貴族も現状を把握している。越境者だけでも吸血鬼だけでもこの状況を乗り切るには厳しい。
 ゆえに手をこまねけば、実験動物(モルモット)として駆逐される立場に立たされかねないことも。

【赤い月は優しい光を発しており、血のように〜というようなおぞましさとは無縁である。宝玉の如く芸術的インスピレーションすら刺激される】
【ふわふわの絨毯は実際ベティにとって居心地がいいだろう。寒さも暑さもない。まどろみのような気候。それゆえの不自然さもあったが】

>>597

「ええ、同盟。仲間。そうあけすけに言われると却って恐縮しますね」

 貴族の一人がリリウムの手を取り、手首へキスを落とした。
 夜の眷属の秀麗な容貌、洗練された所作、人外の魅力と呼ぶべきか。
 確かにそういう意味で吸血鬼と淫魔は近しい存在かもしれない。

【人ならざる魅力を備え、心を容易く揺さぶる存在という意味でも】

>>598

「レディ、貴女の反感ももっとも。事情は窺っています」

 貴族は膝を落とし、ひいらぎと同じ目線となって頭を垂れた。

「謝罪を。そして、我々に叛意ありと看做せば躊躇なくこの頭蓋を砕いてかまいません」

 ひいらぎの反感は当然と受け止められる。実際、彼女が体験した事象はそれに充分である。

【貴族の≪魅惑の魔眼≫も用いられず、精神的誘導の形跡もない。ただ、そうせねばならぬからそうしている】
600 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/01(金) 22:45:40.50 ID:LAHbYKwB0
>>598
ロイ「一体お前の何がそんなにメタヘイト(種族間嫌悪)を引き起こすんだ 親でも殺されたか?」
相変わらず吸血鬼相手に嫌悪感を示すひいらぎに問う

ロイ「賛成だって言ったんなら そのおてての中身はなんだ?」

>>599
アキレス「こういうのを見ちゃうとさぁ 俺の中のアーティスト魂が疼いちゃうわけよ」
会合そっちのけで窓の外の景色をスケッチブックに書き記す

赤き月と 優しき闇の中 幽かに輪郭を移す街並みと照明の光
幻想的で 神秘的

アキレス「こういう絵は黒の使い方を間違うとのっぺりした絵になっちゃうからね
     そこが腕の見せ所なわけよ なぁベティ」

―――Zzz・・・ギィ?

誰にともなく言うアキレスと なんか呼ばれた気がして起き上がるベティなのであった

ロイ「何にせよ由々しき事態 色々と思惑はあるかと思いますが それを呑んで手を取るべきかと
   こいつにもそうさせますんで…」

とひいらぎへのアクションは前述

ロイ「そういえば 以前助けていただいた賢者殿はどちらに? 体はすっかり良くなったと伝えたいのですが」
あれから眉毛こそやや薄いが 髪も髭もきちんと生えそろった 感謝しきれないとはこのことである
601 :ひいらぎ [sage]:2017/09/01(金) 22:47:00.43 ID:Ky46Op0iO
>>599
…むぅ…
【少女の殺気や動き等を察知してかは分からないが突如向こうから吸血鬼らしき人物(?)がこちらへやってきた】

【はじめは警戒していた(もっとも警戒していたとて貴族と少女では実力差は歴然、何かあった場合おそらく何も出来ずに終わるのがオチだが)少女も突然自身の前で膝をおり頭を垂れる様を見て、少なくとも今までの悪いイメージは大幅に改善されたようだ】

…か、顔をあげて下され吸血鬼殿…わしの方こそ個人的な感情に流され数々の無礼を…

【その様子には一切敵意等は感じられず、あたふたとうろたえる少女】
【何かさっきまでずいぶんしつれーな口きいてた少女が今は「吸血鬼殿」である。ちょろいにも程がある】
602 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/01(金) 22:47:16.02 ID:677k4l910
>>599
【頭の中に浮かぶいくつもの考え。大きく占めるのは、いつ銀河帝国と、彼女と手を切るかだ】
【イムカ・グリムナーはなんだかんだ頼れる相手でもあり、友人でもあり、そしていつ敵に転んでもおかしくない立場である。彼女に任せすぎるのは不本意だが危険な事なのだ】

「なんでや!…気にするな。そういう体質なんだ。鐘の音を聞くとちょっと、な」
【鋭くなる目つきが緩む。思考を切り替えるためのつまらない冗談、スイッチングとでも呼称すれば良いか】
【後の事はその時考えれば良い。今は目の前の問題に逃げる時た】


「…本当か?頭開かれて脳ミソクチュクチュされたり、飯にクスリ混ぜられてるんじゃないのか?」
【シラーッとした眼を向けるが、真っ当な感情を持って非難する様な調子の声ではない。遊びにハブられて不貞腐れた様な感じだ】
「まぁ、あのジジイがどうなろうと俺はどうでもいいがね。代わりに俺達のために新兵器でも作ってもらうか」
603 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/01(金) 22:53:34.43 ID:9LVTqERO0
>>599
手に重ねられる温もりと、どこか人より外れた魅惑は正しくして吸血鬼のものである。
まるで"彼等"のようだ、と思いながら。けれどやはり"彼等"のような面もあるのだろうか、と考えてくすりと笑みを零す。
指令を捨てて意思を持ち出した兵器は、殆どはその与えられた伝承から外れていく。
ちょうどこのぽんこつ淫魔のように。

「だって、"吸血鬼"ならきっと私と同じだもの。
 もう少しくだけてくれてもいいのだけど。」

吸血鬼が揺るがす存在であるのならば、彼女を揺らすのはきっと懐かしさ。
604 :ひいらぎ [sage]:2017/09/01(金) 22:54:25.56 ID:Ky46Op0iO
>>600
………わしの嫁()をぐろーした、一万回排泄物に生まれ変わる罪に値する

【ロイ氏に向かい鋭い視線を向けつつ答える】

…まぁ、それはこちらの貴族殿とは違う者じゃしこうまでしてくださったのじゃ、憎む理由もあるまい?

…あぁ、これはちと護身用にの…

【どの口がいうか!!!!!】
605 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/01(金) 22:58:49.53 ID:GYb/drxJ0
>>599
「これは酷いな。想像以上だ」

溜息。資料の数々から目を離す。話に聞いていた以上だ。
越境者としてではなく、同族としてとてもじゃないが見過ごせない。ここで、何かの一線を越えたのだろう。

「ボクも同族でね。エーカーの所業は今知ったところだが許せないね。
それにここも気に入った。共生としていい形じゃないか。同族の集落はいろいろ見てきたがここはその中でも群を抜いている」

だから、喋り始める。
越境者としてではなく、吸血鬼として。

「同族として、ボクからも同盟はお願いしたい。
大丈夫さ、利用されるだけにさせるつもりはない」

イムカは仲間とは言え政治的立場がある。故に完全には信頼できない。
だからせめて、イムカによって吸血鬼たちが利用され尽くすことを回避するために動くこともしよう。
愛すべき同胞のために。
606 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/01(金) 23:02:24.87 ID:LAHbYKwB0
>>604
ロイ「そうか それじゃあ俺も護身用に」
何処から取り出したか 厚紙を折って 折って 折って 折って・・・・持ち手にガムテープぐるぐる巻き

ロイ「・・・・・・・」
出来上がったのは ハリセンでした パシーンと自分の掌をハリセンで打ち 音と威力を確かめ

ロイ「・・・・・・・」
肩に担いでひいらぎを見る 護身用ですよ?
607 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/01(金) 23:07:54.63 ID:ik1VTdebo
>>600

「彼女と吸血鬼のファーストコンタクトは最悪だったからな。無理もない」

 そして、種族的嫌悪の認識を覆すのは容易ではない。
 ロイとて、自身が己の目と耳と心を以ってオーガと接する前はどういう認識であったか?そういう話である。
 (もちろん、同盟締結の場で銃を握るひいらぎにも非は十二分にある)

「彼女はまたのちほどに…」

 どうやら貴族達には何かしらの準備があるようだ。

>>601

(解り易くはあるな。いいところでもあるが)

 イムカの論評ではひいらぎは良くも悪くも素直だ。
 敵意には敵意を。誠意には誠意。ある種戦士らしい思考法でもある。
 よく200年も生きてスレなかったなと思わなくもない。

>>602

「そんな事はせん。それに…平穏を求めるならそうしてやればいいのだ。強いるもの筋違いだしな」

 イムカの立場としたら本来博士には有用な知識を強いて絞り出させる選択肢もあるはずなのだが、
 結局、何処かしら甘いのだ。この政治将校。必要になれば冷酷にもなるが、そうならぬよう立ち回っている節もある。

>>603

「それでしたら、また別の機会に。教えておきますが、我々は恋を楽しむものまた交流と心得ています」

 どうやら貴族は別段カタブツってわけでもない様子。
 恋と愛もまた潤いなのだろう。もっとも、貴族は情欲はあれど肉欲は希薄であったが。

【貴族は誇り高くあれど、傲慢や孤高に陥っていない。俗に言うならば存外に話がわかる】

>>605

「感謝します。同胞よ」

 世界は異なるとて、やはり同族意識というのはあるのだろう。
 血と闘争に染まっていない吸血鬼となるとさらに希少だ。心通わせるには充分であった。

【全てがこうであったなら、あるいは氷結鬼の道程ももっと優しかったかもしれないが、
 それは夢想に過ぎぬのであろう。これはあくまで貴重な邂逅なのだ】

 −−−−−−−−
608 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/01(金) 23:08:07.07 ID:ik1VTdebo

【全員対象】

「さて、同盟にあたり一つ提案があります」

 ここで貴族より提案がある。それは決闘の提案である。
 もっとも、この貴族礼の決闘は死ぬまで殺し合うという類のものではない。

 むしろ武門の赴きの強い貴族達にあって重要な儀式であり、互いを磨きあう修練。
 勝者に栄光あれど、敗者が貶められることはない。決闘に臨む者は等しく尊ばれるのだ。

「我々の法では≪民(人間)≫の決闘は禁じていますが、あなた方ならばその例外とすべきでしょう」

 もっとも、そのアナタ方に【氷結鬼】のみは含まれていない。種族的にも≪貴族≫と同質ゆえ。
 なお、≪民≫の決闘を禁じている理由は単純。死傷者を出す恐れがあるためだ。

「同盟を知らしめる儀式という目的が一点。
 そして、我々はあなた方のような秀でた実力の異種族との戦闘経験。
 あなた方はエーカーが用いるであろう吸血鬼兵器に対抗するための対吸血鬼の戦闘経験を得る。いかがでしょうか?」

 殺し合いではない。そも貴族はある条件を満たさぬ限り容易には滅さぬ。
 そして、本気なれど死傷に発展せぬ手管は充分に持ち合わせている。

【戦闘経験は重要だ。その有無で大きく状況は変わるだろう。なによりこれは儀式である陰惨な殺し合いでもない。
 互いを高めるための戦い・・・エーカー絡みでは概ね凄惨なる闘争ばかりであったため、そうではない戦いは希少ですらある】
609 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/01(金) 23:15:13.14 ID:LAHbYKwB0
>>607-608
ロイ「・・・確かにな」
そういえばそうでした と渋い顔 たまに無自覚に自分のことを棚に上げてしまう 悪い癖だ

ロイ「ではその時に礼を言うとしますよ」

さて 同盟について一つの提案がなされる それは決闘である
確かにもしも自分たちが弱ければ吸血鬼にとって自分たちはお荷物となる
やはりこういう報告だけでなく ちゃんと自分たちの目と腕で実力を知りたいと思うのは必然だろう

ロイ「宜しい 一つ胸を貸していただくとするか」
アキレス「え? なにやるの? 頑張っr」
ロイ「お前も来い」

ナチュラルに戦線離脱を試みるアキレスであるが ロイに阻止されてしまいました

―――ギィ!!
ベティちゃんは飯前の運動だ!!といきり立っている様子 やる気に満ち溢れているね!!
610 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/01(金) 23:21:11.96 ID:677k4l910
>>607-608
「正直言うと信じられんが…まあそうだった事にしとくよ。
 存外甘いんだな?俺ァてっきり、鉄面皮提げて鞭打つ虐待と奴隷がよく回してるアレ回させるアホムーブかましてると……」
【さりげなく失礼な事を言ってるが、その考え自体は納得できた】
【所々で甘いとも言えるその考え、行動。それを知っているが故に、彼も口ではなんだかんだ言いながら拒絶の銃弾を叩き込む事はなかったし、今後の事を考えて悩むのであった】


「決闘?マジで?何か血を舐めあうとかそういう儀式じゃなく?…マジ?」
「ああ…武器は剣なのか?」
【唐突に持ち出された決闘というワードに思わず姿勢を正し、乾いた笑いを漏らす。本気のようだと分かれば頭をポリポリ】
【貴族が妙な慣習を持っているのはよくある事だが、決闘をして同胞と認めるとは。変わったものだ】
「手袋投げる必要はあるかい?こういう時のために練習してきたんだ」

「まぁいいぜ。お互い怪我しない程度にやろうや。仲良く、万事仲良く」
【少々驚きこそしたが、決闘を受けて立つ事には二つ返事で了承】
【己を高めるための訓練など最早成長の無い機械の身体には無用だが、吸血鬼への対処の仕方を学ぶにはいい機会でもある】

「前も似たような事あったよネ。あのデカブツの星で…。懐かしいなぁ」
611 :ひいらぎ [sage]:2017/09/01(金) 23:24:47.33 ID:Ky46Op0iO
>>606
…いや、ちいとまて…なぜこっちを見るロイロイ…先に手を出すのは明らかに違うじゃろわしロイロイには何もしようとしとらんのは明白じゃないかいや睨んだが…おい、やm…

【手を前に出しゆっくり後退する少女を何かハリセン持ったむさいヲッサンが追いかけていきやがてバシーンという音と共に少女の悲鳴が聞こえたとかなんとか】

>>608
是非やらせていただこう、日頃戦闘経験の(周囲の越境者と比較して)少ないのを痛感させられていたところじゃ、色々と教えていただきたい

【賛成とばかりに少女はホルスターから拳銃を2丁取り出し、両手に握る】
612 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/01(金) 23:30:25.25 ID:GYb/drxJ0
>>607-608
全ての吸血鬼が彼らのようであれば。いいや、そんなことは考えても仕方のないことだ。
仮にそうだとしても、氷室初は、氷結鬼はきっと戦い続けたのだから。


「決闘か。ボクはどうしていればいいかい?」

越境者たちの中でただ一人《貴族》と同質な初。例外ではない、合法的な決闘をすることとなるだろうことは予想していた。
《貴族》たちにとっても《貴族》ではない吸血鬼との戦いはきっとエーカーとの戦いにとってプラスに働く。悪いことではない。

やるとならば吸血殺しの銀弾は封印だ。重く存在感を主張する拳銃に心で語りかけた。
613 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/01(金) 23:34:41.36 ID:9LVTqERO0
>>608

「わかったわ。
 交わって見せればもう仲間よね?」

拳を、体を重ねて見せれば仲間となる。
奇妙な慣習といわれればそうなのだろうが、リリウムは近い感覚を持っていた。
如何なる形であろうと体を重ねればそれは友好の証と鳴ろう。

お互いのメリット、というのはしっくりこなかったが
仲間に頼まれてみれば受けない理由は無かった。
エーカーという敵とは未だ合間見えず。この儀式の先にある敵が見えていない故に

「じゃあやろっか!
 どこからする?どこでしよっか?」

その振る舞いはどこか軽々しくもあって。
614 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/01(金) 23:42:07.46 ID:ik1VTdebo
【全員対象…※初も越境者側で】

【―― 決 闘 ――】

 決闘は貴族院のホールで行われる事となった。
 投影水晶を以って、≪民≫にも同盟者たる越境者との決闘が中継され、
 直に立会人となる他の貴族達も真摯な目線をデュエリスト達に向けている。
 イムカも今回、立会人として同席している格好だ。

 向かい合う貴族は≪領主≫≪近衛≫≪賢者≫の三名。

 領主は洗練された貴族服を纏う見目麗しき紳士であり、
 その具現化された衣服は並々ならぬ魔力が備わっている。

 近衛は短髪の麗人という風であり、赤と黒、そして金の装飾がされた鎧姿と
 銀の細剣を持つ姿は美しくも一分の隙も見当たらず。

 賢者は魔術師然としたフード付のローブを纏った丸い眼鏡の女性だ。
 その手に浮遊させている具現化された魔術媒体たる書物は輝くルーンを放出している。

「それでは尋常に…決闘を開始します」

 号令と共に≪貴族達≫は構えを取り、越境者と相対!

【近衛・・・空間具現化/空間に盾が多数顕現し防衛圏が構築!!】
【領主・・・端役召喚/影より次々と夜鳥が召喚される。その勢いたるや煌びやかな天井が瞬く間に黒に染まっていくほどだ】

「Alles in meiner Hand」

【賢者…運命具現化/事象への干渉により、状況を一回変転させることが可能】

 空間に盾を具現は防禦手段として定石。召喚は手数を補うためでもあろう。
 そして運命具現化…これはあきらかに真祖に踏み込んだ能力であり何が起こるか警戒せねばなるまい。
615 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/01(金) 23:56:07.84 ID:LAHbYKwB0
//すみません ちょっと腹痛がガガガが 途中離脱スマヌ
616 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/01(金) 23:57:31.94 ID:677k4l910
>>614
「こういう仕組みなのも思い出すね…。みんなで向かい合う団体戦」
【近くの仲間に囁く。向かい合う三人の貴族の誰もが何らかの力を持っている事は、魔術に鈍い身体でもはっきりと分かった】
【軽口を叩く事もせず構える。軽い調子で戦える相手ではない】
「スパイディだって黙るぜ、こんなの」


「イヤーッッ!!」
【轟!号令と同時に床を砕かんばかりに踏み込み、ミサイルめいて飛びかかるソーマタージ!酸素供給機に覆われた口元、赤い光の軌跡を残す眼はさながら悪鬼か】
【夜鳥の飛び交う空間の中、弓矢の様に引き絞られた刀の切っ先は、直前に記憶していた近衛の位置を狙って鋭く放たれる!】

【長引かせるのは悪手な予感がする。一点集中の杭打ち機じみた勢いで放たれる刃は、盾を破り、そのまま奥にいるであろう近衛を狙おうとするだろう】

【尤も、魔力によるコーティングの類いも施されていないただの振動剣だ。一点に火力を絞ったとはいえ、そもそもあの盾を破れるのか】
617 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/02(土) 00:02:12.61 ID:KKXKt3nco
>>616

 ガゥン!!と鈍い音と共に盾ちソーマタージの切っ先と衝突!
 衝撃と共に盾が砕け、同時にそれによってソーマタージの攻撃衝力が相殺される。
 盾が脆いというより砕けることで攻撃を殺す性質なのであろう。

「狙います」

 瞬間!割れた盾の破片が舞い散るなか、近衛が至近に迫る。
 以前、互いにダンスを興じた間柄である。今宵は舞踏ではなく武踏であった。

【細剣の銀光が輝き、五連斬がほぼ同時にソーマタージに襲い掛かる!】
618 :ひいらぎ [sage]:2017/09/02(土) 00:09:07.96 ID:jvWxu+K0O
>>614
【さてここは闘技場、目の前には少女の仲間の越境者数名と、様々な装飾の施された煌びやかな鎧に身をつつみ、剣を構える者、いかにも魔導士然とした、輝くルーンを放つ書物を携えた貴族が立っていた】

【この中の様子からおそらく外部にも映像等が映し出されているであろうと判断、今この場にはいない者達の放つ熱気が伝わるようだ】

…とりあえずあれは葬魔殿、あっちはまな板娘殿(失礼!)にまかせt…って、これではしゅぎょーにならんではないか!!!!

【何か一人ブツブツ呟き勝手に一人で突っ込みを入れる少女】

…やるからには全力でやらねば、な!!!!!

【そういい、まずは魔導士然とした貴族に両手の拳銃を、能力使用(最大出力ギリギリ)で乱射する】
619 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/02(土) 00:09:31.74 ID:22uy2fdV0
>>616>>614

「儀式だって言うから、楽しいと思ったのにぃ
 意外と硬いのね?」

戦場に立ってもリリウムの調子は変わらない。
飄々と、甘ったるい色香を纏ったままに。


「じゃ、私のお仕事はこれかな?」

近衛に向かうソーマタージを見て、ならばそちらは任せるとし。
魔法による質量攻撃を得意とするリリウムが選んだ敵は端役の群れ。
伸びる髪が描くのは巨大な、巨大な鉤爪。
当然巨大さに比例して魔翌力の消費はあるが、戦闘とは初撃の意味は大きい。

「じゃ、ちょっと、帰ってもらおうかしら!」

変異魔法により生成された鉤爪が、黒く染まる天井を引き裂かんと
620 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/02(土) 00:10:58.98 ID:HorGqT9n0
>>614
「やあ、ボクは今回はこちら側らしい」

ホールに越境者側として立つ吸血鬼。氷室初。
今回は銀弾の銃を封印して越境者側で戦うこととなった。

右腕にのみ槍を形成させ、臨戦態勢。吸血鬼の行動に柔軟に対応するためにも左手はフリーだ。

狙いを近衛に定め、初の足もまた地面を砕く。
ソーマに続き、槍と初は一つの矢となり大地を駆ける。
それを阻むは空間に浮かぶ盾。進撃を阻むそれに対し、左手を握って引き――

「邪魔だ」

盾へと拳を放つ。
接近戦に特化した吸血鬼の腕力。盾を砕くには足るだろうと判断したのだ。
そして、砕けたなら。
足を止めるのはわずかな間。その間に動ける速さを得ていないのなら。
再び踏み込んだ初の氷槍の一突きが近衛へと放たれる。
621 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/02(土) 00:30:11.03 ID:F+9vt6gU0
>>617
「効くゥ…」
【威力を殺され盾ごと貫通とはいかなくなった。無防備な身体に迫る銀光!】
【主観時間が泥の中を泳ぐかの様に鈍くなる。それでも尚疾い相手の五連撃】
【右目が収縮し、周囲の肌がささくれじみて形を変える。脳内UNIXのAIが危険な命令を下したのだ】

【斬!!肉を裂く細剣!咄嗟に身を屈めようとしたのが幸いしたか、内部機械にまで被害が及ぶ事はなかった】
【それでもその威力は侮れない。大きく裂けた肩、腕、首筋などからはフレームがチラリと覗き、一拍遅れて大量の白い血が溢れる】
【だがこれがいい。仮にAIに本格的な自我があり、肉体を操っていたならば笑みを浮かべていただろう】


【近衛の目にははっきりと見えるだろう。飛び散り、身体から離れて床を汚す筈の血がそのままの形で固まり、肉体から生える奇怪な凶器と化す所を!】
【連撃を避ける事はあの状態では不可能。ならばそれを受ける事を踏まえて行動すれば良い。ニューロンの速度で下された肉体構成ナノマシンへの硬質化指示は、彼女の剣に裂かれ体外へ噴き出たところで行き渡ったのだ!】

【そしてこの距離ならば外す事はない。人工筋肉が異様な緊張を帯び、前屈みになったその身体、血の凶器の尖端が獲物を捕らえる】

「イヤーッッ!!」
【床を砕く踏み込み!強靭な肩から背中にかけてと血棘を叩きつける、肉を抉り穿ち身体を吹き飛ばす荒々しい鉄山靠が近衛に放たれる!】
622 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/02(土) 00:33:34.19 ID:F+9vt6gU0
>>621
//「捕らえる」ではなく「捉える」でしたすみませぬ…意味変わりすぎちゃうヤバイヤバイ
623 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/02(土) 00:40:13.88 ID:KKXKt3nco
>>618-619

「させませんよ」

 領主の夜鳥の大群が賢者の周囲を帳の如く覆いその姿を隠す。
 これにより、ひいらぎの渾身の銃弾はほぼメクラ撃ちとなってしまった。

【事象としてはスケールは大きいがただ視界を封じられただけだ。そしてその効果は射撃武器に対して絶大である】

「点の攻撃力は大きい。が、この場合に必要なのは面でしょうな」

 ひいらぎの攻撃手段に不測しているかもしれぬ要素である。
 と、ここでリリウムが突っ込み、巨大なる鉤爪による面攻撃≠ナ夜鳥の帳を掻き裂く!!

「ならばこれではどうです」

 引き裂かれた夜鳥の帳はその数を減じながらも黒きカタチを変え、矢の如く形状を変える。
 リリウムが数を減らさねばそれこそ弾雨のように降り注いだであろうが、

【数を減じながらも黒い矢雨がひいらぎとリリウムに対して降り注ぐ!!】
【領主の相…命令し、支配し、使役することに長けているようだ】

>>620

 ソーマタージと初の初撃により砕けた盾。
 が、接触時の感触により、堅さではなく砕けることで攻撃を相殺する類の術式と看破できるであろう。

【真祖の具現化能力・・・流石に付与される性質も一筋縄ではいかない】

「ハァッ!!」

 ソーマタージと切り結んだ銀光がさらに初に対しても振るわれる。
 これで二人をと対峙して何連撃だ。10は越えた下手をすると20にまで到達するやもしれぬ。

【胴体から足先まで、しなやかな軌道を描き斬光が飛ぶ!!】
【近衛の相…忠誠と守護、絶対の盾たらんとする防衛力に長けているようだ】

>>621

「やるっ!」

 ドン!と衝撃と共にノックバック!吹き飛ばされる近衛。
 血棘を突き立てられ、鎧のあちこちに亀裂が走っている。が、

「Eine unvorhersehbare Schlacht」

 力ある言葉ともに、吹き飛ばされたはずの近衛がソーマタージと初の眼前の再び出現。奇怪な事象!

【近衛・・・空間具現化/守護領域の顕現による強制移動。ノックバックを無効化し瞬時に敵の前に立つ騎士の誓い】

「通しません。真祖の相。護りに秀でたならば突破を見出させんばなりません。そうでなくては――」

624 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/02(土) 00:40:24.39 ID:KKXKt3nco

 −−−−−−−−−

【全員対象】

「Ich hade Euch durchschaut」

 賢者の魔力と事象を操る真に力ある言葉が戦闘中でありながらも各々に澄んだ声として届く。
 全てには真理あり。その一端に触れる真理具現化能力。

【賢者・・・真理具現化/越境者は狙いを正確読み取られ、行動失敗率が上昇】

 真祖の戦いの一端が見えてきただろう。直接的が攻撃力もそうだがこのまま事象干渉を繰り返されるとどうなるか。
 おそらく、一分の勝ち目が無いほどにまで勝算が消滅させられる

【スタック・・・運命事象化/真理事象化     →→→全世界全存在掌握の成立まで後○手】

 第六感に秀でているならば、勝ち目が確実に霧散していくという嫌な直感として。
 魔力察知に秀でているならば、直接的な肉体への攻撃以上の因果律からの敗北が迫っている実感として。
625 :ひいらぎ [sage]:2017/09/02(土) 00:59:10.53 ID:jvWxu+K0O
>>623
…むぅ、流石吸血鬼殿じゃ…

【術(?)の正体は少女には一切わからないが自身の攻撃がどうやら無力化された事だけは即座に理解した】

【次の瞬間リリウム氏が突っ込み鉤爪による一撃を放つと帳はあっさりと破られた】

【と、思いきや形を変え少女達に向かい放たれたそれはさながら黒い雨のような、影の矢である】

…ちい!!!厄介な術を!!!!

【少女は能力を自身にかけ天井まで飛び上がり回避しようとする】

【なおこの少女には異能と不老長寿(寿命がないだけ)以外特に優れた能力や第六感の類いはなく、今行われている事の意味を理解は出来ていないだろう】

【そして「それを知った時には少なくとも少女ではどうする事も出来なくなっている」だろう】
626 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/02(土) 01:01:16.75 ID:HorGqT9n0
>>623
盾は簡単に砕ける。それで分かった。
この盾は砕けるためのものだ。

目的が分かっても、対処できねばならない。
そのことを痛感させられた、五連撃。

二撃までは凌いだ。
三撃で槍が砕けた。
四撃で右腕が裂けた。
五撃は右足を裂いた。

「なるほど、なかなかやるね」

だが、引くことはない。血を晒すこともしない。
傷口を凍てつかせ即座に止血。万が一にも吸血などさせるつもりはない。

どうやら、言葉を紡ぐことで瞬間移動めいた現象を起こしているらしい。その気になれば真似できるだろうか?試す時間は今はない。

「ああ、魔法の類は苦手だ。
気付かぬうちに詰みに近づいている感覚、大嫌いだ」

嫌な予感がする。先ほどから賢者がうるさい。あの口を塞がねばこちらの負けは“確定”させられるだろう。
近衛を無視して賢者へと接近しようとする。

近衛自身や盾が立ちふさがることは重々承知。立ちふさがった壁の厚さを思うと憂鬱だ。
槍は盾との相性は悪いと思い、徒手で賢者へと駆け出す。
627 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/02(土) 01:06:22.46 ID:F+9vt6gU0
>>623-624
「今のは効いたと思ったがね…」
【SPLAASH!攻撃が終わると同時に硬質化が解け、液体へ戻り床を濡らす大量の血】
【彼女の連撃に強引に食らいつくかの様な高速戦闘により髪は解け、全身諸共血に塗れてますます怨霊じみた様相と化す!】

【再び眼前に現れる近衛。赤い瞳がその奥で詠唱を続ける賢者を睨む】
【猛烈に嫌な予感がする。戦士としての勘が警鐘を鳴らすが、目の前の女が先へ進むのを阻む】
【現に近衛への攻撃が届かない。距離を立て直し、その先で何らかの呪文を唱えられるのを眺めているしか出来ない。思考を読まれているかの様に。これが真祖たる者の能力といったところか】


「知った事か!!」
【失われていく勝機に叫ぶ。まだ手は残ってる、自分の肉体が】
【溢れる大量の血を受けて白く染まった刀を鞘に収め、再び接近!鞘を握る手が機構を操作し引き金を引く!】

【轟ッッ!!!白煙とスパークを撒き散らし、近衛の身体を下から上への逆袈裟に薙ごうとする刀。恐らく軌跡も読まれているだろう。避けられるか、カウンターか】
【それでも構わない。狙いは文字通り先にある】

【超高速で射出される血塗られた刀から離れた物質有り。先程ベッタリと付着した白い血だ】
【振るわれる刃により水圧カッターじみて飛ばされた半月状の血は、賢者の詠唱を妨害しようと宙を切り裂き真っ直ぐ飛ぶ!】
【読まれて刀ごと近衛が受け止めるならそれでもいい。その隙に氷室が賢者に何かしらやってくれるだろう】
628 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/02(土) 01:15:32.91 ID:22uy2fdV0
>>ALL
吹き降りる矢雨は面であり、回避を狙うのはあまり得策ではない。
しかし事前に削れたのは幸いか、"穴"は見えている。
変異魔法により傘を生成する。急ごしらえで郷土は不安だが、"穴"に向かうのならば―――

「無傷はだめかぁ……
 あーあ、"こういう"のって好きな人あまり居ないんだけどなー……」

肩に突き刺さった矢を引き抜き、溢れ出す赤。
流れる量も、その鮮やか過ぎる赤は痛々しく。純白の肌を流れるそれに色香は無い。

「―――あー、これ、まずいな。駄目かも。」

全身に走る痛みに近い感覚。
兵器に備え付けられた魔翌力察知の昨日がありったけの警報を鳴らす。
因果率の侵食。大魔法、禁呪、もしくはそれ以上の何かがつむがれていく。

変異魔法を起動。巨大な剣へと変異した腕が振り下ろされる。
しかし、その狙いはどこかあいまいであり、動かぬのであればそれ領主にあたることは無く。
代わりに―――――それは賢者のすぐ傍へと落ちる。

変異魔法を"閉じる"。変異した腕は元に戻る。
拳から胴体までの距離は数十センチ。切っ先を拳だと定義するのであれば、そのすぐ傍に胴体はある、
起きるのは―――擬似的な瞬間移動。妨害があるならば位置がずれる可能性はあるが

狙うは挟み撃ちの形。前方にソーマタージと初、そして広報に自分と来れば
少なくとも詠唱を続けるのは難しいはずである。
629 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/02(土) 01:34:26.37 ID:KKXKt3nco
>>625

「異能もそうですが、想像力次第でどのようにでも拡大するということ。
 そしてそれは我々だけの専売特許では決して無い」

 実際に異能の多くは発想と応用により使い勝手はどこまでも拡大する。
 ひいらぎとて、経験を経て能力活用の幅を伸ばしていることがその証左であろう。

【天井近くでひいらぎが見たのは己が今しがた居た地点に大量に群がる夜鳥たちだ】

 そして、経験の浅いひいらぎこそ、この戦いをこの特等席で見やる権利を獲得する。
 意志が事象を越えんとする、円舞の如き荒々しくも美しい闘争の、怨恨無き闘いを。

>>626-627

「そちらこそ。これでも盾とて攻め手が凡なれば砕くことすら叶わぬのですよ」

 盾に本来の機能を発揮させる事自体が初とソーマタージの尋常ならぬ突破力の証明でもあった。
 それに氷というカタチの具現化を起こしているのは何処か能力の類似を思わせる。表現と方向性の違いだ。

「そして――正解です!!」

 運命を縛られ、真理を洞察される。この状況でもっとも敗北を確定させるのは諦めること。膝を折ること。
 その時にこそ、真に事象は確定する。意志力…それが敗北を覆すために生者が手に持つ剣なのだ。

【初が突破を図る!当然の如く立ちふさがる近衛!――ソーマタージの逆袈裟!】
【軌道は読まれている。これだけならば、初の突破と纏めて対応が可能。だが、】

 付着していた狂人の白い血。その血の斬撃こそが、意志こそが真理を穿つ。

「Offnet den Weg!!」

 力ある言葉と共に賢者に害を与えんとした血のカッターは空間途中で弾け霧散する!
 衝撃波などでの相殺ではない。攻撃の事象そのものを削り取った空間具現化であろう。が、!!

「一手…遅れたッ!」

 ソーマタージの渾身の刃を具現化された銀の細剣が受け止める。
 夜の眷属としての膂力を最大限に用いての防禦…ソーマタージの渾身による初の突破が成った!


630 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/02(土) 01:34:44.45 ID:KKXKt3nco
 −−−−−−−
>>626>>628

 リリウムの擬似瞬間移動に妨害はなかった。
 領主は狙いの甘い刃に対して無駄な動きをすることはなく、それゆえに思考と真理の間隙を突いた。
 真理の多くが、ソーマタージに割かれていたことも幸いした。敵の思考を突く。これが能力の闘いであろう。 

【初とリリウムの挟撃がこれにて成立したのだ!!】

「Ein Stern leuchtet an Himmel」

【天文具現化/運命は天に映され、輝く星となる】

「Alles ist (全世界――)」

 書物より眩いばかりの白光があふれ

「auf meiner(全存在――)」

 大地に影満ち、天に赤き月が輝き

「Had――(掌あ)」

【全世界全存在掌握・・・閉じられし世界すべての掌握。敵対者の存在点/運命力とゼロとす――】

 極光が解き放たれる刹那!リリウムと初の爪が書物を貫く!極限に至りかけた光はただの閃光という事象に堕して散っていった。
631 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/02(土) 01:40:54.88 ID:KKXKt3nco
【全員対象】

「「そこまでっ!!」」

 ここでイムカを含めた立会人が決着を宣言する!
 貴族側の決着のカタチは霧散した。越境者側が運命と真理と突破を果たした。
 これを決着とするべし。これ以上は死合の領域へと踏み込むことになろう。

「…驚きました。アナタ方は強引なのですね」

 賢者は吐息をつくと、驚きと称賛を越境者達に告げた。
 死中に活を見出すという戦い方は優美絢爛を旨とする貴族には希薄な概念だ。
 そして、それゆえに貴族はやはり越境者と手を結んだ事は正解であると確信する。

【アウトキャストもこのような決意を以って敵対するならば、この経験は貴族側にも必ずや利になると】

「…如何でしたか。我々は」

 貴族達も具現化と再生力で傷を癒し、越境者達にそう問うた。
 自分達は同盟者として不足はないか。と。
632 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/02(土) 01:52:32.55 ID:F+9vt6gU0
>>629-631
「先を行くのは……俺達だったな。エエッ…?」
【渾身の一撃を防がれ拮抗状態と化す。それも直ぐにこちらの力負けで終わるだろう】
【だがそれで良い。仮に自分が死んでも後に続く者が残りを継ぐのなら、若しくは意地でも生き延びる為なら、この男の肉体は、歪んだ人格は凄まじく猛々しく堂々と心を狂わせ、最善の動きをしてのける】
【これが命を取り合わない決闘で本当に幸いだった。?き消える血飛沫と、賢者を追い詰めた二人の仲間を見て内心ホッとする】


「それじゃあ俺はここいらで……。機械の修理屋なんていないよな…。
 沢山の酸素と、横になれる布団と、ゲロを隠すための砂をくれ。しばらく寝てれば何とかなる」
【限界だ。刀を放って相手の膂力を受け流すと、数歩下がって床に座り込むソーマタージ。軽い口調ではあるが、消耗は大きい】
【言わば模擬戦の手合わせでもこれなのだ。アウトキャストとの本格的な戦いを思うと少々陰鬱になる】

「如何って言われてもな……。今からでも俺の代わりに外道共を殺す役目に就かない?悪人を殺すのは楽しいぞ」
【肩を竦め冗談を言う。不足どころか釣りすら出る同盟に喜ぶべきなのだろうが、疲労がそうはさせてくれなかった】
「同盟成立と友情のハグのついでに…ちょっと持ち上げて起こしてくれない?
 自分の意思で立てないヘビー級の人を介助した事は?何事も経験だぜ」
633 :ひいらぎ [sage]:2017/09/02(土) 02:00:32.26 ID:jvWxu+K0O
>>629
【黒い雨のような矢の攻撃を、間一髪かわした少女はそのまま天井の装飾部分の一部につかまり、ふと下をみやる】

【少女のいた場所には大量の黒い鳥の群れが集まっていた】

【「もし後少し遅かったら」…そう考え、少女は戦慄する】

【だが、それよりも更に驚愕すべき事象を少女は目撃してしまう】

【そう、例えばリンゴは手を放すと基本「下へ落下する」。これは「当然の事」である】

【ところが今しがた少女が目撃した事象は「リンゴが横に向かって落下した」事、これとほぼ同じの、「この世の法則を完全に無視した振る舞いそのもの」である】

【流石の少女も今起こった一連の事象等を俯瞰的な視点からみて初めて「事象に直接干渉する能力」またはそれに類似する物の存在を疑うに至る】

…な、なんじゃあれは…吸血鬼の上位個体(?)とは神か何かか…

【今起こった信じがたい事象をみつつもうしばらく傍観の立場をとろうと決意した少女】
634 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/02(土) 02:06:41.65 ID:HorGqT9n0
>>629-630
やはり同族。似通った力を行使していれば現象の理解も早い。

近衛の突破には成功した。ソーマが死力を尽くさねば間違いなく不可能であった。
そのまま駆け抜ける。ならば、役目を果たさねばなるまい。

「それ以上」

槍を形作る暇はない。
だが、貫かねばならない。破壊せねばならない。
その先にしか勝利はない。

「言わせは」

速く、一刻でも速く刃をこの手に。
逸る気持ちは初の指先に力を具現化させる。

「しないよ」

氷が書を貫く。
正確には、氷でできた爪が。



さらに刃を振るわんとしたとき、決着が定まる。
氷を解き、改めて賢者と相対する。

「キミたちの力の使い方もすごいな。綺麗だ。
時間があれば教えを請いたいくらいだ」

師もなく生きるためにそこにあった力をぶつけ続けた初が得られなかった方向性。それを有した貴族たちとの戦いは初にとっても大いに利となった。

問いかけに対し、笑顔で手を差し伸べる。

「キミたちには安心して背中を任せられる。
よろしくたのむよ」
635 :ひいらぎ [sage]:2017/09/02(土) 02:17:26.85 ID:jvWxu+K0O
>>631
【と、その時どこからともなく決着を告げる声が響く】

【実際はどうだったかはわからないが少女が見た感じでは「終始越境者側が劣勢だった」と感じていた…「ほぼ同じ同胞が約一名(?)こちら側に混ざっていたにも関わらず」、だ】

【自身に足りない物もそうだが目指すべき場所は未だ遠く、そうまざまざと見せつけられてしまった】

…いや、参りました吸血鬼殿…これだけの戦力が味方ならばむしろ心強いというか敗北等到底考えられません…他の方々はわかりませぬが少なくともわしは是非お力を貸していただきたく存じます…

【そう言い、天井から降りてきた少女は貴族氏に手を出し握手を求めるだろう】
636 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/02(土) 02:23:59.21 ID:KKXKt3nco
>>632

「いや、それは流石に」

 ソーマタージの物騒な提案に流石に口を濁す近衛。決闘が終われば遺恨は微塵もなし。
 負傷したソーマタージに≪近衛≫が手を触れると、具現化によって傷がふさがる。 
 後はソーマタージ自身のナノマシンがある程度は内部機構を修復してくれるだろうが。

「貴公は…良くわからないですね」

 苦笑交じりにヘビー級の男を介助する経験ということで、存外にあっさりと持ち上げて起こす。
 やっぱり、夜の眷属だけあって膂力は大したモノ。っていうかソーマタージの周辺の女って皆パワフルであった。

>>633

「我々は神ではありえませんよ」

 宙空で落下するひいらぎの肩をとって、共に降りる領主。
 ひいらぎの能力を以ってすれば着地衝撃などなかったであろうが、そこは出来るからといって放置するのか?
 という、レディに対しての礼儀というモノがあったのだろう。

「具現化の能力を突き詰めれば一時的かつ限定的な世界操作に至ります。
 本来、魔術とは少なからず事象に干渉しているものですが、我々はそれを扱うのに長けている。
 それ以上でもそれ以下でもありません。そして、アウトキャストが狙ってるのもこの具現化ゆえでしょう」

 ひいらぎの能力とて重量という法則を覆している。そういう意味では延長線上ではあるのだろうが。
 その深遠たるや、スプロールのニワカ吸血鬼と一線を隔していること疑い無し。

「アウトキャストがこの一端に触れているならば、その危険性は貴女にならば充分に理解できるでしょう」

 ゆえにこの戦闘でひいらぎが見て、感じて、触れたことは決して無駄にはならないはずだ。

「そして、顔をおあげください。我々は同盟です。助けを乞うのではなく、互いに立ち向かう立場なのですから」

 領主はそう告げて、ひいらぎと堅い握手を交わすのであった。

>>634

「貴女も…意思を結晶化させたような氷。とても美しい輝きでした」

 完璧な所作で礼をとる賢者。連綿たる体系なく、自力を以って掴み取った初の研鑽は別方向の美しさがあった。
 護るため、誇りのため、誉れたらんがため、方向性の共感は互いに得がたい経験となったことだろう。

「時間があればぜひ滞在を。異世界の同族との交流を私も望んでいます」

 そして、賢者は賢者らしく実に好奇心も旺盛のようであった。


【全員対象】

 こうして神話世界エリュシオンの≪貴族≫と越境者達の同盟が成立。
 各世界の吸血鬼のネットワークも連動し、この日を境にアウトキャストの襲撃の鈍化、しばしの均衡状態が成立することとなった。
 劣勢を押し戻す事に成功し、闘いは次にステージに移行することとなる。

【デハ、コノヘンデー!!】

//リリウム=サンの霊圧が消えたのは不明ですが一端これにて〆〜
637 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 21:46:34.43 ID:uuG/POjWo
【西暦2033年世界】

 異世界の宇宙戦艦の漂着という事件を除き、大きな動乱とは無縁であった世界。
 そう、いまやで、あった≠ニ過去形で語らねばならない。

 後にして思えば何時頃からか水面下で異世界の思惑が蠢いていたことは疑いない。
 アメリカ合衆国は幾度かの不祥事による世論の圧力によって法規制で正規軍を雁字搦めにしてしまい、
 その戦力の多くを異世界からのPMC(軍事派遣企業)であるISACに依存。

 その潮流に自然と各国も追随し、カネがかかり融通の効かない自国の正規軍よりも、
 より安価で安全、かつ使いやすいPMCに頼るようになった。

 紛争地帯、対テロ闘争。世界はPMCとそれがもたらす経済効果に寄生した。
 そして、それが現実(リアル)となって久しくなったとき、遂に熟れた果実の収穫期が訪れた。

 −−−−−−−−

「異世界を舞台とした戦争です。我々は貴重な資源と大地を失うことなく、莫大な経済効果が見込めるでしょう」

 2033年世界の大規模なワールドタイムゲートを発掘≠オたスプロールの暗黒メガコーポ群――通称『企業連』。
 今や、全てが結実する時は来た。2033年世界の主要PMCの幾つかは『企業連』のペーパーカンパニーである。
 正に神々のパワーゲームを興じるといわんばかりの傲慢がそこにある。異世界を渾沌に沈め、その果実をむさぼるのだ。

「………」

 そしてこれを機として蠢動する者共あり。カノッサ機関であり、アウトキャストであり、銀河帝国であった。
 さらにワールドタイムゲートの≪公開≫により、人ならざる者の跳梁すら顕在化することとなった。

 −−−−−−−−

【次レスに続く〜】
638 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 22:05:50.23 ID:uuG/POjWo
【前回までのあらすじ!(前回って何時?しらん!】

 多国籍企業の主要都市への強襲により合衆国はかつて無いほど追い込まれていた。
 しかし、反撃に転じたシリーズ8特務機動群を中核としたISACの活躍もあり国土の大半を取り戻す事に成功する。
 
 しかして、合衆国の影響力の衰微の間隙を突いた企業連の思惑は実り、多くの国々で紛争が拡大化。
 皮肉なことに拡大した代理戦争による莫大な需要は、傷ついた合衆国の経済復興の原動力となり、
 世界はこれまで以上に戦争への経済活動の依存を深刻化させつつあった。

 −−−−−−−−−

【合衆国/ニューヤークシティ】

「まあ、核戦争こそ起きなかったが正に『ふざけた時代へようこそ』だな」

 昔にジャパンアニメの一節を皮肉気に口にしながら葉巻を咥えているのはクルト・カントール。
 スプロールのランナー(傭兵)であり、今は新たな紛争世界≠ニなったここで仕事(ビズ)に励んでいるというわけだ。

【高層ビルのあちこちで黒煙が昇り、瓦礫の山があちこちにバラ撒かれている】

 戦車のキャタピラの音。砲音。銃声。煙る空気。
 かつてはアイスクリームやホットドックなど日常を感じさせたあらゆるものが名残すら残していない有様だ。

「もっとも、俺も戦争に寄生しているという意味じゃあ立派にふざけた時代の一員か」

 アサルトライフルの弾数をチェックし終えると、葉巻の火をもみ消す。
 クライアントはミスター・ジョンソンを介した企業連所属の暗黒メガコーポのひとつ。
 依頼は広域無線妨害を行っている電磁兵器の破壊。

【企業連の一部は合衆国の速やかな機能回復を望んでいるようだ。無論、己が利益のためである。
 自分達で渾沌に沈めておいてコレだ。ダブルスタンダードもいいところだろう。
 そして皮肉にもこの経済効果(報酬)は越境者にとっても魅力的であった。マネー、弾薬、食料、スクラップヤードにも利益を生んでいる】
639 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/03(日) 22:14:16.80 ID:QhsgwNXC0
>>638
ロイ「利を取るための戦争か・・・」
隣で紙巻きたばこに火をつける 時代錯誤の装備に身を包んだ男

ロイ「俺の居た世界でも会ったことなんだがさ」

なんともやりきれないと紫煙をくゆらせる
葉巻よりずっと早く燃えるたばこはあっという間に灰となり崩れ落ちた

ロイ「世界が乱れるとき 越境者は数多く現れる はたして我らは平定者か 破壊者か・・・か
   今はスクラップヤードの為に頑張りますかね」

下していた装備を担ぎ直し 移動を開始するだろう
640 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/09/03(日) 22:16:55.92 ID:Cr6zds1eo
>>638
「硝煙の このかほりこそ アメリカン」
「ジョシュアは多忙 俺が代わりだ」

空間が歪み、うっすらと蒼い光が漂い、歪んだ朧な輪郭が徐々に露わとなり、ニンジャの身体を形成する。
そうしてどこからともなく現れたカルゥゾは、今回こそクルト達の協力者として現れたようだ。

「……真面目に言えば、奴は後始末で追われている」
「脱退したとはいえ法執行機関に身を置いていた者として、世界の治安を維持するのも務めだ」

ジョシュアは火消しの為に暗躍し、OSATとは別に一人で機甲部隊の相手をしているとか。
ミスカや遥歩達も同様に前線に立っている。それぞれ厳しい戦いになるため、彼等の協力は得られないだろう。

「にしてもだ この有様は マジウケる」
「こことかまるで モダンウォーフェア」

再び不真面目な雰囲気を纏わせながらヘルメット越しに頭を掻き、
ひっくり返ったハンヴィーを思い切り引き倒して、ドアを蹴って閉める。

「忘れてた オジサンそれで 目標は?」
「証券取引 場とか言うなよ」
641 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/09/03(日) 22:20:22.24 ID:do+ab4+ko
>>638
「戦争特需、ってやつでしょうか」

プリシラは服についた土埃を払う。
紛争地帯に一等似つかわしくない服装で、彼女は戦場に立っている。

「平和を愛する魔法少女にとっては看過し難い事実ではありますが、これで食い扶持を得ている人が多いのも事実です」

無論、プリシラとしては後者の立場に立ちたいのだ。
戦争を起こす側の人間の思惑はさておいても、甘い蜜を吸うことに躊躇うことはない。

「あっ、私はプリシラ・パーネルですっ。よろしくお願いしますね!」

と、ピースサインを作りながら、初対面の人間には挨拶を欠かさない。
642 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/03(日) 22:23:44.56 ID:cry9Et0E0
>>638
「気張れよタフボーイ。時はまさに世紀末だぜ」
【額の煤を拭って軽口を飛ばし、弾の切れた拾い物の小銃を捨てる。残った得物は刀と己の身体のみ】
【瓦礫の山の中、酸素供給機を一旦外し外の空気を吸い込む。硝煙の臭い、血の臭い、死の臭い。此処こそが忌まわしき自分の住処であり、職場であり、帰って来られる場所であるのだ。自嘲の笑いも脳内で揉み消される】
「本当は平和な所に行きたいものだがネ」

「しかしここで何が起きた。虐殺の文法でもバラ撒かれたか?金持ちが生物兵器をテレポートして人々を発狂死させたか?」
【かつては賑やかな通りだったであろう瓦礫の下の大地を眺め、思わずボヤく】
【この分だとボストンも危ないかもしれない。出来るだけ早くセーフハウスから私物を移しておかねば】


「喜べ、このソーマタージお兄さんも同じ一員だ。同じ釜の飯を食い、人の血で私服を肥やす。まさに現代国家の化身であり一心同体仲良しこよしの同じ穴のムジナだ。
 罪深いものよな。オレ達も。……だが考えを改める気は無いぜチェリー野郎。さあ、仕事を続けよう」
【スクラップヤードにもマネーの流れが来ている。それを咎める気はしないし、止まり木の人間としてこれからも続けて行くつもりだ】
【自分達越境者の、真に落ち着ける空間世界を作る為に戦うのか、都合の良い大義名分の中で身勝手な死滅願望を叶える為に戦うのか。最早彼には分からない】

「あとどれぐらいで目標だ?帰るついでに観光名所寄ってもいい?ちゃんとマップも用意して来たんだ…」
643 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [age]:2017/09/03(日) 22:23:50.93 ID:q8xperqv0
『うーん、こういう時にキチッと動いてくれる手駒がいないっていうのは不便なんですよねぇ』
『……オンセさんも箱根さんも論外ですし』
『まぁ、また動いて貰うとしますか』
『……マウスィムの作品達(皆さん)に』

>>637-638
「……分かりました」

手に持っているハンドガンをまじまじと眺め、結局適当に置いて頷く半人
アユルの指示を持ってきたアラズに従い、この場に馳せ参じたという次第である

「では、早速向かうと致しましょうか?」

電磁兵器という事で不安要素も無くはないが、それでもその決意に迷いは皆無
644 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/03(日) 22:24:02.95 ID:0Jzg8udq0
「やれやれ、世界最大の国家が紛争地帯だなんて悪夢にもほどがある
だが、戦争がないと生きられないモノの方が多い世界なんだね」

銃も構えず、気取った口調で話す少女の形をしたバケモノがいた。
銃弾と爆発が当たり前の世界。見たことがないといえばうそになるが合衆国などが舞台なものはなかなか見たことがない。

「まあ、ボクらも人のことは言えないか
今からこれで明日の食うものを得ようとしているのだからね」

溜息を吐き、氷で左腕に小さな盾を作る。
準備はできた。さあ、紛争に行こう。
645 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/09/03(日) 22:25:38.03 ID:Cr6zds1eo
>>641
「カルゥゾ・シック」

必要最低限の挨拶。五七五調の喋り方が特徴のこの男。
ヘルメットの下のくぐもった声は、低く変声されて警察密着番組の犯人めいている。
所々ピカピカと光る彼のスーツを見る限りそうとは思えないが、これでもニンジャのつもりらしい。
右手を差し出し握手を求めるが、よく見るとその手は血に塗れてきたない。
646 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 22:33:54.62 ID:uuG/POjWo
>>639>>641>>642>>644

 報酬は物質的な物から情報まで様々であった。
 そこに越境者の寄り合いであるスプラップヤードにプラスに働くものは少なくない。
 が、少なくとも仕事(ビズ)を選ぶ自由は存在する。誰かにやらされるのではなく自分で選ぶ自由が。

>>640>>643

「サン・ジング・ビル…大規模な自家発電施設がある。それを利用されたな」

 クルトのコムリンクからホロディスプレイが投影され、目標のポイントを表示。
 空中爆撃は市民が巻き込まれる可能性により断念され、こうして古式ゆかしい白兵戦である。
 大量破壊兵器などおいそれと使えぬ情勢・・・自国で大破壊をやらかすのはフィクションだけだと思いたい。

 −−−−−−−
【全員対象】

 途中、亀裂の入ったテレビジョンがプロパカンダめいた放送を流しているのが目に付いた。
 ISACと、どっかでみたような金髪豊満鉄面皮将校のインタビューである。

≪我々の戦力を以って、不逞なる侵略者どもは早急に合衆国より絶滅することになる≫

【首都防衛の英雄とか何とか。よくもまあ色々と。おそらく一分子たりとも合衆国のためではあるまい】

 目標のビルのそばまで接近すれば、いるわいるわ。
 戦車から、哨戒の兵。奥には対人機動兵器か?かなりの戦力である。それもこの世界の技術ではあるまい

「それじゃあ俺はビルに潜入して爆薬を仕掛けてくる。が、普通にやったら発見されるな。そこで・・・」

 後はシンプルだ。サボタージュに長けたクルトが潜入している間に、
 正面から大暴れして、敵の目を引きつける。並の企業兵とは一線を隔する越境者だからこその作戦だ。
647 :プリシラ・パーネル@魔法少女 [sage saga]:2017/09/03(日) 22:41:36.05 ID:do+ab4+ko
>>645
「カルゥゾさん、ですね。よろしくお願いしますっ」

自身の右手の手袋を外し、ためらわず血まみれの手を握り返す。

「とってもカッコイイ装備ですねっ。いざという時頼りにしちゃおうかな……なんて」

握手をしたまま上目遣いで媚びを売る。
この戦場において、戦闘行為を人に押し付け、あわよくば楽して報酬を手に入れようと考えているのだろう。

>>646
「ひゃあ、すごい……」

物陰からビル周辺を確認し、その兵力に目を丸くする。
プリシラとて越境を重ねる中で近代兵器を目にする機会は多かったが、ここまでの量を目のあたりにするのは流石に初めてだ。

「工作班と陽動班に分かれて……あれ、前にもこんなことがあったような」

以前請け負った任務のことを思い出す。
ここと比べれば随分手ぬるい内容だった。依頼外の襲撃者があったことを除けば、だが。

「とにかく、私は戦車?のこととかは分からないので、皆さんのサポートに回りますね!」

半分は本心だが、半分は怠けたさから来る言葉だ。
兵器の類を相手取るよりは、勝手の分かる人間相手の方がいくらかマシだという考えらしい。
尤も、この兵士たちがプリシラの知るような常人であれば、の話だが。
648 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 :2017/09/03(日) 22:45:36.97 ID:q8xperqv0
>>646
「この手の戦闘はどうにも敵味方、そしてそうでないとがイマヒトツ識別し辛い状況です」
「……」
「……まぁ、今回に限りそれは杞憂になりそうではありますが」

市街戦、それもゲリラ的な行動の場合は特にそうだ
識別信号を利用し無機的な判別を行えればいいのだが、電磁兵器の影響もありどうにも信頼性が危うい
どっかで見た金髪さんが饒舌に語るディスプレイを横目に、クルトに頷いてみせた

「分かりました、シンプルでいい」
「……では、ご武運を」

それだけを言って逡巡なくヘルメスを機動
決断的に躍り出れば薄透明の虚空の刃を呼び出し自身の周囲に舞い踊らせたまま敵陣へと突撃を仕掛ける
肉薄が叶えば赤刃での斬撃、そうでないとすれば月光を抜き放ち攻撃を防ぐ囮として一番槍を駆ける
649 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/03(日) 22:46:15.44 ID:cry9Et0E0
>>646
「市民を巻き込んでの戦闘なんて華だろうに。だから今まで地雷巻いたり毒巻いたりしてきたんだろ?もしかして違った?」
【空爆とかミサイルとか、バカみたいな爆発を見るのが好きな身としては些か物足りないが致し方ない】
【最後の糧食スティックを口に放り込むと、噛み合わせた牙を模した酸素供給機を装着する】
「頑張っちゃうぞ……。帰りてーめうなあ」


「あの女、ああいう仕事よくやってるよな。それしか来ないのかな。
 ついでだし録画していこうぜ。SNSに上げてやろっと」
【道中のプロパガンダ放送を眺めて冗談を飛ばしながら、やっと辿り着いた目標地点。山程いる敵兵に嫌そうに眼を細める】
「…やっぱり今からでも大量破壊兵器投下できないか?市民なんてもういないだろ」

「皆まで言うな、予想ついてたから。もし中でお前がヘマしても知らねーかんな」
【残ったドラッグ注射器は二本。刀のバッテリーは神速抜刀一回分。荷が勝つか】
【フードを目深に被り直し、来るべき時に備える。戦の火蓋が切って落とされた瞬間狙うのは戦車だ。あれは使えるはず】
650 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/03(日) 22:48:07.81 ID:QhsgwNXC0
>>646
ロイ「何ともはや 俺には縁のねぇはいてくだらけじゃねぇか 剣戟兵はどちらですかー?」
敵側に集まった皆さまを見て 茶化すように言った

ロイ「あぁ頼んだ なるべく早くな」
ハルバートを構え 敵の前に踊り出て

ロイ「―――ッ!!」
しっかりと地を踏みしめた両足の 両膝の力を抜く

――――瞬間的な其の動作
地に立つ躰を支える膝の力が抜けた事で 支えを失った躰は一刹那――極短時間極短距離――地に向けて自由落下を開始する
自由落下する上躰。足場に掛る体重は果てしなく零に近い

――――質量は重力下でも無重力下でも変わらない。然し重量は完全な無重量下では零になる
上体が堕ちる其の一刹那、彼の躰は無重力下と同様に 重量が零になっていた

――――其の一刹那を逃がさない
足裏を地に添わせる様につけて滑らない様に摩擦して足場を掴み己の躰を前へと引きずり出す
重量を零にした体重を、重力に逆らう事無く前に進む縮地の究極 膝抜き


加速を無視した最高速 銃の間合いに付き合っていたら 自分にできることは的になるだけ
白兵戦へと移行し 銃を極力無効化しようとする
651 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/03(日) 22:50:19.88 ID:0Jzg8udq0
>>646
「ハハッ こんなところでこんな形で知り合いの顔を拝むとはね。
忙しいものだな」

あのような権力とはまったくもって縁のない生活をしてきた。そのため、政治的なセンスは初にはない。
だから、大変そうだ程度の感想しか持てない。

「了解だ。どのみちボクは暴れる方が好みだから異論はないよ」

左腕の盾に加え、右腕に氷の槍を形成する。
攻めも守りもある程度両立させ、多くの状況に対応しやすい状態だ。

「ボクのこいつじゃ機械を殺すのは骨が折れる。
対人戦闘なら任せてくれよ」

プリシラと同じく人間を相手取ろうという初。だが、その理由はプリシラのものとは全く異なるものだった。
自分の力は人を殺す方が得意。それだけの適性の問題だった。

「行こうか」

左腕の盾を正面に向け、槍と化した腕を構えて初も地を蹴る。
さあ、突撃だ。 接近が叶えば手近な兵へと槍を振るい串刺しにするであろう。
652 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 22:50:21.70 ID:uuG/POjWo

【全員対象】

「スゥーッ」

 クルトが一呼吸すると、それだけで彼の存在感は酷く朧になる。
 ステルスアクセス。世界に残す己の波紋と環境が残す波紋を同調させることで、
 通常では信じがたいような潜入を可能とする異能ならざる技術だ。

【存在を虚としたクルトが別行動でビルに向かって駆けていった】

 −−−−−−−−
>>648-650

「…敵発見!!」

 サイボーグ部隊は接近するタェンティースに即座に反応!
 それは常人ではありえぬ速度で周囲哨戒兵に伝達され、即応部隊が周辺より吐き出される。

「サイボーグ(半人のこと)だ!飽和攻撃!素早いぞ!」

 サイボーグ部隊はミサイルランチャーを一斉に掲げ半人に照準!即座に射出!
 即応にして、いきなり大火力をぶつける!しかし、アンノウンのサイボーグに対して有効な戦術であることは間違いない!!

【タェンティースに対するミサイルランチャーの雨!!】
【当然飽和攻撃なので、追従および後方にいた、ロイ、ソーマタージ、プリシラにもミサイルの軌跡が伸びてゆく!!】
 
653 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/09/03(日) 22:50:55.28 ID:Cr6zds1eo
>>647
「……」

腕組みをして首だけ明後日の方向を向く。ボロ布がバサバサと風に翻り、得意げそうな表情を醸し出している。
根がバカなのでプリシラのようなタイプには弱い。メイドさんとか、キャバ嬢とか。煽てられれば真っ直ぐ受け取る。

「・・・・・・ン?」

プリシラと握手してようやく手の汚れに気が付いたようだ。生身ではないので感覚がない。その弊害である。
申し訳なさそうな身振りで謝罪、一連の媚びっぷりにより彼も俄然やる気になったようだ。
漫画めいた砂塵を巻き上げながら、上半身の一切ブレないナルト走りで駆けて行った。

>>646
「メディア露出 結構ユルいな グリムナー」

ビルへと向けて駆けていたカルゥゾも、イムカがタイムズスクエアの街頭テレビに映っているとあれば立ち止まる。
走っていたモーションそのままで上だけ見上げてフリーズする様は、ヘルメット越しに中の表情まで見えるようだ。

「その辺の 戦車程度は ワケないが」
「異世界由来は どうもいかんな」

さて、ゴタゴタが片付けばまた別のゴタゴタ。ルーフトップス・オプスとならなかったのは幸いだが、これはこれで辛い。
カルゥゾはジョシュアのような火力特化の能力ではない。軽々戦車を葬ることは出来ない。せめて攪乱程度だろうか。
しかし彼の真価は対人戦にあり。偵察暗殺、なんでもござれ。人間相手のスペシャリストがサイボーグ忍者ニヒラブラだ。
OSATのようなPA兵程度であれば、通常の機械化歩兵と何ら変わりない。歩兵の始末は自分の仕事だ。

「雑兵は 俺に任せろ 士官もな」
「太くてカタい デカブツはやる」

腰に差したドスを抜き放ち、掌を刃に翳して構える。
そのまま彼の身体は徐々に溶けゆくようにして輪郭がぼやけ、僅かな空間のひずみとなった。
デセプションクロークによる光学迷彩効果だ。このまま敵陣後方に回り込み、奇襲をかけるつもりだろう。
654 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/03(日) 22:54:08.99 ID:/JXlidKN0
>>646&>>all
合衆国の機能回復を妨害する装置の破壊、それが越境者たちに託された仕事である。
誰かを助けることにつながるのはきっと確か、けれど結局は戦争の片棒担ぎ。
カントールやソーマタージが吐き捨てる様な"クソッタレ"。罪深さに辟易する。

なんて葛藤は、リリウム・アトラには一切無く。
それは追われていた。おそらくはこの越境者達よりも先にこの世界に居たのであろう。
サキュバスとはとある世界では兵器の名であり、この世界に様々な世界の戦力が集っているのであれば
そこにはサキュバスの有用性と、それが失われた技術であると理解しているものが居た可能性もある。
そんなこんなで実験体として追われる身であったリリウムは、なんとか敵を振り切ってここに現れて

「あ、あ、あぁ……」

出てきたここは戦場。
逃亡のためか、敵と同じ軍服のような物を纏っているリリウムが越境者達の傍に現れた。
中には見知った顔もあり、ちょっと感激で泣きそうになりながらも状況を尋ねる。

「ねぇ、この世界なんなの?荒れすぎじゃない?
 しかもあの人なんか偉そうにしゃべってるし何なのこれ」
655 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 22:54:39.27 ID:uuG/POjWo
>>651

「ムン!」

 別方向に回り込んで接近を図ってきた初の強襲に対して、
 サイボーグ兵はブレードを引き抜くと、氷の槍とかち合わせた。
 高周波震動ブレード。対サイボーグではスタンダードな装備だ。

【スプロールではサイバーウェアの普及に伴い、近接白兵戦闘の重要性が再評価されている】
【これで決まりだ。相手は現地兵ではなく、スプロールより派遣された企業の兵士。それもかなり練度が高い!】

「社敵、死すべし」

 袈裟切り!高周波により分子結合の強化で硬度が向上。さらに刃は相手の分子結合を弱める。
 すなわち、通常の刀剣より大幅に斬撃力が向上しているのだ!
656 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 23:01:54.40 ID:uuG/POjWo
>>653

 カルゥゾがステルスにより隠れている間に敵戦力のサーチは行えるだろう。
 敵の歩哨は多くが彼と同じくサイボーグであり、つぎ込まれたテクノロジーもかなりのレベルだ。
 さらにナノマシンの感覚共有機能があるならば、暗殺の一手目で、存在を感知されてしまう危険性が高い。

 一手目で何を狙うか。も、重要だろう。

【戦車、部隊指揮官と思わしき男、弾薬を積んだ区画】


>>654

 困惑しながらのリリウムと合流した際に一応の説明(>>637-638

「巻き込んですまんが、ここから単独で足抜けってのはリスクがあるな。
 手伝うか、ほとぼりがさめるまでどこかに隠れていたほうがいい」

 と、クルトの台詞。あとは着いてきたならば(>>652)のミサイル飽和攻撃への対処に追われることになろう。
657 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/03(日) 23:05:35.46 ID:QhsgwNXC0
>>652
ロイ「チィ!!」
射出される筒状のブツに関して知識はあった 着弾と同時に爆発をまき散らす筒
しかもモノによっては目標に近づいたところでタイミングよく爆発する者もあるそうな 物騒極まりない

飛んで来る筒に対し 地面に体を投げ出すヘッドスライディング 衝撃は革鎧で受け止めミサイルをやり過ごし
素早く立ち上がって突撃再開 速く白兵戦に持ち込まねば 自分は手も足も出ずにやられてしまう
658 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/03(日) 23:06:29.28 ID:cry9Et0E0
>>652
「連中も機械化してるな!しゃらくせぇ!殺しちまえ!」
【走りながら鞘をベルトから引き抜き、口元を若干歪めて怒鳴る。次々と現れるサイボーグ部隊に臆する事なく駆ける!】
「サイボーグってどっちの事だろうな」

「イヤーッ!」
【抜き身の刃が手首を傷付け、白い血を鞘に垂らす。黒塗りのハイテックの塊の表面を汚す血は氷柱めいて鋭い棘を生やしながら内部機構をオーバーロード、異様な動作を誘発させる!】
【バッテリーを弄られ、赤熱化した鞘を振り被り……向かってくるミサイルの壁に投げる!槍投げじみて!】


【過負荷をかけられた鞘は爆発する。それに巻き込み、こちらに向かってくる分だけでもミサイルを無くして切り抜けるつもりだ】
【得物の一つを喪った格好になるが構っている暇はない。剥き出しの刀が血を求めて空気を裂き、踏み締めた足跡には微細なスパークが一瞬だけ走って消える】
【カマイタチじみてサイボーグを斬り捨てながら駆け、乗り物を奪う。脳内で何度もシミュレートを繰り返す!】
659 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/03(日) 23:07:41.49 ID:q8xperqv0
>>652
「……!!」

即応に対し極めて鋭敏に反応を起こし、半人は月光を引き抜き構える
虚空の刃達が六の刀身にて超速で迫り来る飛翔体へ突撃す
空で爆破が巻き起こり、その熱と大気の衝撃波動は広がり後続のミサイル達を正常な軌道から逸らす事であろう

→半人の後方に位置すれば恐らく、ミサイルの群れ群れからの被害は多少なりとも少なくはなるであろう

「……手厚く歓迎して頂き、恐悦至極!」

爆破片を月光で防ぎ、赤刃を引き抜き水平に翳す半人
両手に携えたブレード刃、そして取り巻く虚空の刀
それらを持ってして再度突撃を敢行、叶わなければジェネレイターの解放が最善手であるか

>>654
「……敵ではないですね!?」

服装から一瞬危機があり、しかしハッと気が付き呼び掛ける
絶賛戦闘中です、と続けてから、ミサイルの爆煙が襲った
660 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 23:12:24.67 ID:uuG/POjWo
>>657

 BOOOOMM!!

 ロイが置き去りにした後方で爆裂!
 背中に熱を伴った衝撃が通り過ぎる。運よく破片が突き刺さる事は無し。

「スキャン…生身…それにしては速…能力者!敵は能力者だ!」
「何をするかワカラン!近づけるな!」

 サブマシンガンが構えられ、弾幕を形勢!接近を阻止するための牽制射!

【敵の練度から、ハイテク任せの雑魚と油断するわけにはいかぬだろう】

>>658

「もう一体!なっ!」

 ソーマタージの常識ハズレのミサイル回避法に流石に驚きの声。
 が、それは即座にナノマシンの精神制御により抑制。冷静さを取り戻す。

 サブマシンガンの弾幕形勢。が、ロイと二分され濃密とは言いがたい!!
661 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/03(日) 23:12:35.15 ID:0Jzg8udq0
>>655
銃弾をばら撒くだけの兵士は初の敵ではない。
素早く、銃弾を防げるだけの守りもある初は銃弾をかいくぐって敵を貫くことは可能だ。
だから、ある意味この手の敵は初にとっては苦手とも言えた。

「おや?キミたちは現地の方々ではないようだね。
その剣はなんだい?合衆国の秘密兵器かい?にしてはやや技術レベルが高くないか?」

氷の槍とブレードとが激突し、離れる。
刃がやや削れている。かなり高い技術力――例えば、スプロールあたりのものを使っているようだ。

袈裟切りを右の槍で受ける。鍔競り合いに持ち込ませようというのだ。
だが、槍は徐々に削れて削がれゆく。
しかし――

初の足が不意に滑る。地面から離れた足はサイボーグ兵の足を払うように振るわれる。
相手の体制を崩すためだ。反撃の起点を作る一撃だ。
662 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/03(日) 23:15:52.94 ID:/JXlidKN0
>>652
顔を出した位置が半人の広報であったことが幸いした。
いきなりわけも分からないまま頭が吹っ飛ぶ、なんてこともなく。
しかして漏れたミサイルが降って来る。半人の声もあり、今ならばリリウムは冷静に思考する。

「りょ、了解!」

服装に引っ張られたかびしっ、と敬礼を決めた後は羽織っていたジャケットをミサイルへ放り投げる。
衣服であれどそれはリリウム・アトラの魔翌力で編まれたものであり、ゆえに変異を起こす。
大口に例えるのが近いか、もしくはミサイルに用意されたポケットとでも言うべきか。
そこに飲み込まれたミサイルは爆発するものの、その威力の殆どを"食われて"おり
その爆炎を喰らったままのそれは、敵陣へと飛んでいく。
663 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/09/03(日) 23:18:30.40 ID:Cr6zds1eo
>>656
「……」

(明らかに指揮官っぽい男、狙うならヤツだ。爆発物は持ってないし、戦車は固すぎる)
(しかし指揮官は敵陣の真中、突っ込めば俺も無事では済むまい)
(遠くからアイアンスターで狙いたいが、投擲物だから感知される可能性もある)
(つまりこの場で最善の手は……)

偵察の結果得られた情報を照らし合わせ、敵の布陣や兵力の詳細な状況を視覚共有で味方に発信。
フィードを受信できるのは電脳化が施されたユニットに限るが、一人にでも伝われば十分だろう。
そしてそれは無論クルトも例外ではない。セレクトボタンを押す事で蛇のようにリアルタイム受信できる。

【視覚共有(サイボーグ)…サイボーグ的な要素を含んだキャラクターに敵の詳細情報】

視覚共有による偵察を続行しつつも、カルゥゾは一つの結論に達した。ドスを納刀し、すぐさま背中に手を掛ける。
そしてそのままオーカタナの柄を握り、ぐるりと回す動作を加えながらオシャレに引き抜いた!

「エグゼキュート!!」

剣道の試合でも行われているのかと一瞬錯覚する程の大声で奇声を上げる。マイクが口元にあるのにだ。
その頃には既に超高速の踏み込み、跳躍。あまりの高速移動にクロークが処理落ちしてステルスが剥がれる。
そして剣を一直線に構え、弾丸ライナーの如き勢いで指揮官の背中目がけ猪突猛進の刺突を繰り出した!

「エグセキュート!エグゼキュート!エグゼキュート!!!」

もし刺突が指揮官の背中越しに心臓を貫けば、そのまま馬乗りになって剣を逆手に持ち替えるだろう。
ドスドスとアスファルトの地面ごと豆腐のように何度も刺し貫き、そしてその度に大音量で奇声を上げる。マイクが口元にあるのに。
彼の奇声はフィード受信者たる味方の鼓膜を破壊せん勢いの大音量でインカム越しに贈られるだろう。

【……と、カルゥゾの大声】
664 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 23:18:49.14 ID:uuG/POjWo
>>659

 身体機能に加え、ローラーダッシュにより主攻としては真っ先に敵との接近を果たす半人。
 サイボーグ兵は、高速移動サイボーグに対するサブマシンガンでは止められると察し、

「伐剣!」

 各々が高周波ナイフを抜きはなつ。ヴンと独特のノイズが大気を震わせた。

「近接戦プログラム!ロード!迎撃!!」

 三名のサイボーグコマンドが半人を足止めするべく襲い掛かる!
 三つの影はナノマシンリンクにより軍隊…否、群体の如く襲い掛かり、半人の喉首、手首、剣を狙う!!

>>661

「貴様も面妖な!おおよそ、マトモなニンゲンではあるまい」

 袈裟を防がれ、反撃の足払い。これにより、サイボーグ兵はバランスを崩す。が、

「ぬううう!!」

 足掻きとばかりに手を前に出す。指に仕込んだ銃弾が4発。初の頭部を狙う。隠し武器!!
665 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/03(日) 23:19:54.94 ID:QhsgwNXC0
>>660
ロイ「能力・・・そうか俺能力者なんだよな」
自分が能力者であることをすっかり忘れていた模様 今更のように認識する

そして銃口から吐き出される銃弾 自分のレンジ外から飛んでくる破壊の礫
それに対し自分は顔の様な露出部を腕でカバーしながらの前進

銃弾が鎧に突き刺さる が 銃弾は鎧を貫通することもできずにその場にボロボロと毀れる
下手な金属鎧よりも高コスト高性能なオーガの腹革を使った高級品は 短機関銃のけん制射程度でどうにかなる代物ではない

そして敵陣に飛び込んだ これで同士討ちからの銃撃はある程度防げるはず

ロイ「んのやらぁ!!」
ハルバートを振るい 斧刃で兵士たちを薙ぎ払おうとする
666 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/03(日) 23:30:57.18 ID:cry9Et0E0
>>660
「邪ァ魔ァするな!!」
【フードの奥の目が激しく光る!チラリと覗く素肌が鉛色に変わり、鱗じみて逆立つ!】
【銃弾の雨を叩き斬りながら走る事など今の彼には出来ない。シンプルで、そして覚悟のいるこの手しかない】
「本当は嫌なんだがな!」


「KUAAAAAAAA!!!」
【銃撃を受け、金属音を奏でながら尚も走るソーマタージ。衣類を含めた彼の肉体が硬質化し、銃弾の貫通を防いでいるのだ!】
【衝撃は内部骨格を軋ませて人工筋肉を潰し、硬質化した肌の表面は砕け剥がれ、見えない所にダメージを負わせ続けるが、行動不能になる前にサイボーグの脚力で高く跳び上がり敵部隊の真ん中へ!弾幕が二分されたのが幸いだった】

「シィイイイイッ!!」
【酸素供給機が蒸気を吹く鋭い音!刃渡り以上の殺傷範囲を持った刃がソーマタージの周りを飛び回り、敵兵達に襲いかかる!】
【掌の中の刀は振るわれる中で滑り、間合いを更に伸ばす。大仰な大切断など今は不要。脳を数cm深く斬り裂いて殺す方を選んだのだ】
「その脳髄、キズモノにさせて貰うぜ。クソ野郎共」
667 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 23:32:00.95 ID:uuG/POjWo
>>663

【敵の布陣、戦力状況がクルト、ソーマタージ、タェンティースに視覚を含んで共有される】

「グァッ…!!」

 アンブッシュ!!指揮官はその実力を発揮するという場を与えられることなく、心臓に刃を突き立てられる!
 白い人工血液が地面にボタボタと落ちる。

【刺す刺す刺す!カルゥゾも承知であろうが、サイボーグの耐久度は生身の比ではない】

「て、敵だ!!」
「どこから入った!社敵め!!」

 驚愕を愛社精神で押さえ込んだサイボーグ達は、
 カルゥゾに向けて四方八方より銃弾を射出!最悪指揮官が名誉の戦死をしてもお構いなし!
 死に体の指揮官をどうこうするより社敵を屠ることがなによりも重要なのだ。

>>662>>665

 リリウムが魔力で編んだジャケットにてミサイルを飲み込み、それを敵陣に向けて投擲!!
 大半の衝撃を食われたミサイルの攻撃力はほとんど無いに等しかったが、
 炎と大音響をばら撒くことで、それはロイの接近を促す一助となったのだ!

【迎撃銃弾がさらに散発化し、ロイの接近は容易となった!!】

「ぬううおおおおお!!」

 抜刀された高周波ブレードとハルバートがかち合う!
 ただの斧槍であれば刃ごと寸断されたであろうが、そこはファンタジーの金属。
 テックの刃に決して劣るものにあらず!!

「照合・・・データベース…越境者ッ!!」

 ハルバートを受け止めた両腕の元…肩口よりシュコっと仕掛けが現れ、
 競り合い中のロイに向けてワイヤーが放たれる。射程は短いが切弾力は折り紙つきのサイボーグ隠し武器だ。

【キュラキュラキュラ…】

 そして、リリウムからは見えるだろうか。戦車がこちらに姿を現し、砲身をこちらに向けつつある姿が!!
668 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/03(日) 23:32:39.96 ID:q8xperqv0
>>664
爆煙が間近で髪を振り乱した
その曇天より尚も暗い煙の中に、半人は死神の姿を認めた
されど彼に魅入られるにはまだ早いと、確信を持ってして言える

「……便利そうですねその読み込みの早さ!」

皮肉めいた叫びではあるが、半人としては実に切なる本心だ
そもそもが半人、孤立無援状態での戦闘を前提としている為に基本的にはスタンドアロンである
今となってはニアクラウドへのアクセスが可能ではあるが、それは無意識下の内に半人自身も知らぬブラックボックス部位によって行われているだけ

「っっ!!」

がぎん!!
半人の周囲、至近に到る敵影3つ
何も致命的な攻撃を繰り出しており、しかしそれは半人が願った距離だ
なれば半人が何もせずに、手を出す事もせずにただただ被斬するというのは道理と異なる
首を掻き切らんとしたナイフを月光にて、剣を狙う斬撃を赤刃、そして残りを片脚を掲げヘルメスの脚甲の装甲板にて防ぎ切った
ひとと異なる反射と、体が行わせた奇行にして技巧

「イヴィア! ……あとイムエト!」

先ずは虚空の刃、それらがふた振りずつコマンドへ向けて打ち下ろし落下気味に刺突を繰り出す
続き腕を振るい魔力土を周囲に飛散させ、貼り付けば重量を増して動きの阻害やスリップを狙う
そして片脚の力のみで体幹を捻り、両手の剣を旋風めいて振り抜くであろう
669 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/03(日) 23:34:50.96 ID:0Jzg8udq0
>>664
「勘がいいじゃないか。お察しの通り、ボクは人外さ」

戦いの最中でも、笑う。
笑いながらでも敵は穿つ。

「おっと……」

手を前に出され、悪寒。咄嗟に首を傾けるも万全とは言えなかった。
四発の銃弾のうち、二発は避けれた。
だが、残りの二発が顔を掠め、二筋の傷を作る。傷からは当然、流血。
改めて、このサイボーグ兵は対峙しているモノの異常性を知ることとなる。

「危ないじゃないか」

僅かに血が流れた後、傷口が凍る。これによって完全に止血はなされたのだ。
しかし、この情報を誰かに伝えることは恐らく叶わないだろう。
なぜなら、サイボーグ兵の腹部目がけて右腕の槍が突き出されているのだから。
670 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 23:36:45.82 ID:uuG/POjWo
>>666

【カルゥゾよりの情報共有…敵サイボーグ、ナノマシン有、指揮官はしとめた。配置図送信】

 これによりソーマタージはいち早く戦車の接近などを察知する事が可能!!

「そのような位置では届かぬ―そのような――」

 敵がサイボーグであり刀身の長さがから間合いを正確に読み取る。
 その正確さと、心理の虚を突いたことが狂人を利する。

【反撃に出たサイボーグ2体は頭部を三寸刻まれ、電脳を破壊されて斃れる】
【対サイボーグとしては完璧に近いタクティクスである。そして――】

 (>>667)接近する戦車。位置はソーマタージが一番近い&情報共有により即座反応が可能!!
671 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/03(日) 23:38:05.91 ID:q8xperqv0
>>663
「あぁもう、煩い!」
「あとなんなんですか、ゴアな映像ばっかり!」

とは文句も言っているが、エグゼキュートな前に共有した偵察記録は確りと確保している
672 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/09/03(日) 23:42:59.87 ID:Cr6zds1eo
>>667
「喧しい 社畜が俺に たてつくなッ!!」
「見せてくれるわ 格の隔たり!」

指揮官の死体に片足乗せたまま、キレ気味に片手を固く握りしめて叫ぶ。
ぶんぶんとオーカタナを振るい威嚇。指揮官をオーバーキルすることでバッテリーを全て使い切ってしまった。
HFモードの再使用が可能になるまで、ひたすら剣を振るって運動発電素子に加速度を与えるしかないのだ。

「アマチュアが 訓練生から やり直せ」

サラウンド状態での射撃は、IRエンマクを展開し視界と熱探知を無効化。地べた近くまでしゃがんで回避する。
敵陣の中央という事は、放たれた銃弾は反対方向の味方目掛け飛来し、また支援砲火に襲われる事も無い。
つまりカルゥゾに飛び道具を放つほど、味方に損害を与える確率がいっそう高まるのだ。

しかし相手は腐ってもサイボーグ、たかがフレンドリーファイアで全滅してくれるとはカルゥゾも思ってはいない。
しゃがんだ状態からただちにオーカタナをブン投げて攻撃、手元に戻って来る程親切設計ではないので投げっぱなし。
ソールアタッチメントにドスを装着し、ブレイクダンスめいて周囲に完全なるランダム攻撃を仕掛ける。
673 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/03(日) 23:46:32.51 ID:QhsgwNXC0
>>667
高周波ブレード きっと寸断できない物質などそうはないのだろう
そんな刃を受けてなお 蒼銀は傷一つつく様子はないのだ

ロイ「だったら何だよ!!」
敵の両肩に仕掛けが現れると同時に両手を離し深く沈み込む その瞬間頭上をワイヤーが過ぎていった

大きく沈み込みながら片手を敵の股間に通し もう片手は敵の肩越しに背中へ回し体を密着させ

ロイ「うぬ!!」
脚と腰と背中の筋肉を総動員 サイボーグをリフトアップさせようとする
それが叶えば背中を反り 放つ技は パワースラム
https://www.youtube.com/watch?v=H6DYhCLCzy8

サイボーグを頭から地面に叩き付けようとするだろう
だがそのせいでこちらに砲身を向ける戦車に注意が向いていなかった
674 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 23:47:40.44 ID:uuG/POjWo
>>668-669

「ぬうっ!?」

 三撃すべてが防がれ、近接戦闘性能差に驚愕するサイボーグ達。
 二体が虚空の刃に貫かれ、一体は魔力泥を被り運動性能を鈍化させ、
 そして最後はもろともに薙ぎ払われて大地にパーツをばら撒いた。

【白い人工血液が半人の二振りにベットリと付着】

 −−−−

「バケモノが!」

 侮蔑とも諦めとのつかぬ呻きをあげて最期、腹部に槍を突き立てられる。
 主要機器の破壊。脳が無事であろうが、肉体は最早動けまい。

【同時に突っ込んだタェンティースが別のコマンドをバラまいたところであり彼女と合流】

 −−−−−−

 半人と氷結鬼が合流。同時に半人に届くカルゥゾよりのゴア映像。が、

【ここで二人に向かって対人歩行兵器が向かっていることが把握できるだろう】
【半人が警告を発することで氷結鬼も情報共有可!】

 キィイイイインン!ローラーダッシュの音と共に
 横滑りでパワーアーマーが姿を表す。手には大口径重機関銃。
 戦車ならばともかく生身ならば多少の装甲など問題も無く掠るだけで吹き散らす質量弾!!

【DADADADADA!!二人に向かって大口径弾が次々と吐き出される】
【高機動性と大火力。それなりの堅牢さを誇るパワーアーマーは厄介な敵だ!】
675 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/03(日) 23:51:56.60 ID:cry9Et0E0
>>670
「とっととこの街から離れておくのだったな。そうすりゃ、俺もこんな目に遭わずに済んだ…」
【切っ先の血を振るって飛ばし、縦に展開した酸素供給機から白い血を吐き捨てる】
【急所への被弾こそ無かったものの、銃弾を受けながらの戦いはダメージが大きいのだ。漫画やゲームの様にはいかない】
「漫画やゲームみたいなもんだと思うけどな。今のも」

「ありがとうよ、ミスターフリースタイルダンジョン。余裕のメールにマジ感謝ってか」
【血を拭って装備し直し、斃したサイボーグのサブマシンガンを拾い上げる。これだけあれば充分!】
「頑張っちゃうぞっと。……音楽が欲しいネ」


「イヤーッ!」
【カルゥゾの情報通りだ。流れ弾と越境者、敵兵両名の叫び声の中、瓦礫を超え死体を踏み、高く跳び上がって現れた戦車へ急降下!】
【砲塔は他の連中に向いている、今がチャンスだ。ハッチを斬り裂いて強引に開こうと刀を構える!】
676 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/03(日) 23:51:59.90 ID:/JXlidKN0
>>667>>665
"それ"と目が合う。戦車。ただのであればいいが、おそらくは二人程度は焼き払ってしまえる物だろう。
その斜線に居るのは自分と、ロイ。自身の居場所を作ってくれたドワーフであり、恩義を感じる相手である。
"回避"が選択肢から消える。ロイは兵士たちを相手にしており、つまるところ"自分が何とかしなきゃいけない"

「オーナー、ちょっと離れてて!」

とはいえ確実にできる事でもない。先に警告を発しておき
リリウム・アトラは飛び出す。ロイから離れて、戦車に回り込む形である。
それで射線がこちらへ向いてくれればよし、違うならば――――彼女は拳を握り締める。

変異した髪がその腕に絡みつく。髪は動きを止める事はなく、握った拳の先端にいくほどに鋭くなり
形成されるは"ドリル"であった。ロマンあるよね。
しかして戦車の装甲を確実に突破する武装の無いリリウムにとっては、合理的な武装でもある。
そして拳を砲身へ向けて、かける。
射線がずれようと、ずれないのであろうと、その動きはロイの盾になるように。
677 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/03(日) 23:54:19.71 ID:uuG/POjWo
>>672

 チュンチュン!!

 カルゥゾの読みどおり、サイボーグ兵はフレンドリーファイアに陥りかねぬ状況でも、
 ナノマシンリンクにより射線は最適化。当たっても装甲が弾く角度という程度だ。

「くそ…奇怪なスモークグレネードを」

 IRエンマクにより姿の見えなくなったカルゥゾ。

「ガッ!」

 一体がカタナに頭部を貫かれる!即死!
 そして、さらにドスを装着し現れたカルゥゾの姿。銃は使えぬ!!

「近接戦!!」

 高周波ナイフを用い防ぐ。防ぐ。刺さる!防ぐ。

「斬滅!!」

 そして、駒のような動きがナノマシン共有。解析。最適化――

【ランダム機動の傾向解析により、途上先回りしたブレードの刃がカルゥゾに飛ぶ!!】
【→情報伝達を成っている。伝達した情報は各々が有効に用いるであろうとカルゥゾにも認識可能】
678 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/04(月) 00:06:52.07 ID:U04ggRSOo
>>673>>675>>676

「ヌアッ!!」

 グシャ!!とロイのパワースラムで頭部に強い衝撃を受けたサイボーグ兵は昏倒!
 が、その間にも戦車砲が向けられんとしている!!

 リリウムが警告と共にドリルを出現させ、砲身に向かってつきたてた!
 DOOOOOOMMMM!!主砲発射!リリウムの攻撃により僅かに狙いはずれている、が、

【リリウム:至近での主砲発射。耳を劈く砲撃音は下手をすると鼓膜を破裂させる音響となる】
【ロイ:主砲の直撃ならば装甲など意味を成さず即死。掠っても同様。紙一重なら皮膚を破裂させる】

 そして、第二射が放たれようとしたその時!!
 トップアタックをソーマタージが仕掛け、高周波を伴った刀身によりハッチを分断!!
 中には堅牢なる装甲に覆われねば無力な戦車兵!!

【ソーマタージ:攻撃結果までフリー。キリングタイム】

 −−−−−−−−−−

 >>673>>675>>676

【KABOOOOOOOOOMMM!!】

 ここで目標のビルが突如爆裂!炎に包まれる!!

≪こちら、真紅の篭手(クルト)。目標を達成。すぐに離脱しろ。オーバー≫

 さて、任務達成。あとは離脱するのみ。どのような手段で追撃を振り切る離脱を行うかという話だ。
679 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/04(月) 00:07:27.63 ID:6PWTMa5u0
>>674
>>669
「……ふぅっ!」
「ん……オオモノが来ます、ご注意を!!」

残心、色素のない液体を一振りで払い落とす
そしてアーマーの接近をほぼ警報めいて察すれば周囲の仲間に向けて告げた
死の風を孕む銃弾が飛来する、ほんの僅かな直前である

「!!」

溜まらずに半人は迅速にその場から離れ、瓦礫の群れの中に身を隠す
それらが安全を保障してくれるとは微塵も考えてはいないが、それでも何もないよりは遥かにマシである
大気を切り裂く奇妙な声の中では死のみが勝利を手にしているのだ、それを耳に入れる事は決してあってはならない

「……、」

ここで、この戦闘において初めて半人に逡巡の時が訪れる
まばたき程のか細い時間の切れ目の中での事であったが、常人の一日分以上の思考が成され導き出した答えは

「撃ちます! 射線から離れて!」
「……あらく……」

IFF……電磁妨害により機能不能、目視にて代用!
FCS……ロック完了!
アラクレームの赤き刃……ジェネレイター充填率100%……解放可能! アクセス!

「レェェェェェッッッム!!!」

赤刃の内部ジェネレイターの解放による、破壊的エネルギーの奔流!
それを持ってして目の前の脅威たるパワーアーマーを呑み込まんと!
680 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/09/04(月) 00:07:28.02 ID:vZkXXz7Oo
>>677
「おッ おッ お!?」
(なんて学習速度だッッッ)

ウインドミルが先読みされ、エンマクの中でも的確に反撃しカルゥゾの足甲を掠らせて来るサイボーグ兵。
しかも少しずつ、そして確実にスクラッチは深く、そして今にも装甲を貫通するような当たりが出ようとしている。
不可解な現象であったが、グルグル回りつつもカルゥゾはある真実に到達した。彼等も自分と同じなのだ。

【視覚共有(サイボーグ):相手の学習能力、共有能力を示す様を伝達。同時に延々回り続ける3D酔い必至の映像も】

「ヌゥッ!?」

飛び退くようにして後退、亡骸から引き抜くようにオーカタナを拾い上げればリソースの残量確認。

「驚いた 数は強さと 言うものだ」

バッテリーリチャージは43%、本格的な再起動はまだまだ先だが、ここで無理矢理稼働させてしまうことにした。
十分なリチャージが得られないまま再起動すれば、過剰放電によりバッテリーが二度と使えなくなってしまう。
この戦闘が終わればオーバーホール行きだ。しかし命には代えられないと、HFモードを起動。

「だが待ちな それは俺もさ 同じこと」
「敵が増えれば 俺も強くなる」

「…………」
「字余りィィィィッッッ!!!」

オーカタナを天へ向けて両手で構え、力の限り袈裟の形で切り込んだ!
そのまま斬!斬!斬!!!無数の白兵に囲まれた状態で、ヤケクソめいてオーカタナを振り回す!
681 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/04(月) 00:14:36.86 ID:gdyQN9Z70
>>674
槍を引き抜き、そして再度生成しなおす。
こちらに倒れ込んでくるサイボーグ兵を軽く支えながら周囲を軽く確かめる。
こう、ついつい熱中してしまうのは悪い癖だ。

【熱中しすぎていたおかげでカルゥゾの情報は把握していないどころか届いたことすら知らないようだ】

「タェンか、調子はどうだい?ボクはあんまりさ
ところで、何か通信が入ってたみたいだがなんだったんだ?……って了解だ」

詳しい話を聞くことは叶わない。とりあえず、適当なもの蔭へと身をひそめるが

「あれは分が悪いな……チィッ!!」

絶え間なく吐き出される致死の嵐。それを見て悟る。あれは自分に殺し切れるものではない。

目標のビルも爆破された。如何にして逃げるかを考え出し――

「タェン?……わかった」

そのとき、タェンが何かをやろうとしだした。恐らく、彼女には何か“秘策”があるのだろう。

それが何かは分からない。だが、それを成す間と成した後の支援は必要だろう。
そう感じた初はタェンの射線から離れ、静かに見守る。
仕留めそこなったときのバックアップもするつもりだ。
682 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/04(月) 00:18:32.61 ID:WxAmLyew0
>>678
硬い地面故に頭を潰すぐらいはできたと思ったが なるほど 頭にも何かクッションのようなものを仕込んでいたか?
追撃を仕掛けようとしたその時である こちらに向いた戦車の砲口

ロイ「―――ッ!!」
今しがた昏倒させた兵士の影に隠れ地に伏せ 主砲が火を噴いた
だがリリウムがその砲身をわずかにずらした結果か 砲弾はロイに掠ることもなく近くの建物に突き刺さり
自身は衝撃波に身を切り裂かれることとなってしまった

ロイ「・・・くそ・・・ったれ・・・!」
サイボーグ兵の影に隠れていたからか 被害はずっと少ないが 顔などに酷い裂傷 革鎧にも大きな傷がきざまれた

ロイ「また治療費と修繕費で金が飛ぶ・・・ツツ…」
全身が痛む中 撤退を開始する
683 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/04(月) 00:21:06.35 ID:U04ggRSOo
>>680

【KABOOOOOOOOOMMM!!】

 ここで目標のビルが突如爆裂!炎に包まれる!!

≪こちら、真紅の篭手(クルト)。目標を達成。すぐに離脱しろ。オーバー≫

---------

「なっ…潜入されていた?!」

 目標の破壊と共に広がった僅かな隙。ナノマシンが感情を調整するまでの間隙。

【オーカタナの首を胴体を斬奪されるサイボーグ兵】

 バスバスバス!!さらにそれに混じって頭部を正確に撃ちぬかれる兵士。
 パルス弾により瞬時に電脳を焼かれて助かる術はあらず。
 見やればカルゥゾのやや後方に任務を終えたクルトの姿。

「お前さんももう充分だ。撤収するぞ!」

 投げかけられた声と共にブラインドグレネードが投擲。破裂。
 煙幕、強赤外線、広域スペクトル電磁放射線などが同時に発生し、サイボーグ兵のセンサーを含めた眼を無力化した。

>>679>>681

 【KABOOOOOOOOOMMM!!】

 ここで目標のビルが突如爆裂!炎に包まれる!!

≪こちら、真紅の篭手(クルト)。目標を達成。すぐに離脱しろ。オーバー≫

 耳を劈く爆炎。迫るパワーアーマー。そこにタェンティースが力在る声を発し、

【半人の握るネメシス・フォース・ウェポンの逆位置のルーンが励起】
【ジェネレーターが破壊的フォース・フィールドを形勢!!】

 放たれたエネルギーの奔流はあらゆる回避ポイント封じた面攻撃としてパワーアーマーを飲み込み――
 射線を免れた両の脚≠フみがローラーダッシュを続けて、しばらくしてバランスを崩して倒れた。

【切断したのではなく、文字通り消滅させたのだ!!】

 が、うかうかはしていられないだろう。
 既に目標達成。敵にはまだ残存兵力あり。速やかに各々の手段を以って撤収するべし。

「逃がすなーッ!!」

 当然ながら、銃弾がこちらに向かってくる。速やかに離脱せねば。
684 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/04(月) 00:23:56.79 ID:S3iaG1jd0
>>678
「俺ソーマってんだ!君の名は?」
【BRATATATA!RATATATA!銃声と肉の潰れる音が響く車内。数秒後には全身血塗れのソーマタージが中の死体を外に放ったが、車内は文字通り血の海と化した】
【モニタに付いた血を拭い、昂ぶる心を表す様に両手をこすり合せる。獰猛な笑みが画面からの光で照らされていた】
「ちょっとはしゃぎすぎたかしら」

「イイ物を奪った!このまま帰るとしようぜ?」
【スピーカーで外のロイとリリウムに叫び、まるでおもちゃにはしゃぐ子供の様に車内を動き回って操作】
【砲台が重々しい音を上げて動き、深淵めいた砲口がタェンティースと相対するパワーアーマーを向いた】
「その前に、一度はやってみたかった事をば。気をつけ給えよ半人殿よ!二階級特進とかないんだろ!?」


【DOOOOOOMMMM!!!パワーアーマーの方へ放たれる砲弾!爆音に嬉しそうな顔を浮かべて操縦桿を握り、これに乗って敷地外へ出ようと動かす】
【追っ手が来るまではこれに乗っていた方がまだマシという考えだ。走ってこの死地から逃げるのは危険すぎる】
【他の越境者が乗るかどうかは任せ、企業兵を瓦礫ごと轢き潰しながら進もうとする!】

「パンツァーフォーってか!北北西に進路を取れ!…なーんてな」
【BWA-HAHAHAHAHAHAHA!!MHAHAHAHAHA!!哄笑ををスピーカーから響かせ、ソーマタージ操る戦車はそそくさとビルを後にしようとするのであった】
685 :カルゥゾ・シック【ニヒラブラ】 [sage saga]:2017/09/04(月) 00:27:12.86 ID:vZkXXz7Oo
>>683
「……!、クルトか!」

パルスピストルの銃声が聞こえれば、ヤベェと言わんばかりに全力でカバーに隠れるが、
標的が自分でなくサイボーグ兵と知れば、恐る恐る顔を出して射手の姿を確認する。
それがクルトだと分かれば、ようやく撤退かと納刀して一目散に駆け出す。
義体はボロボロ、オーカタナも損傷してしまった。痛みで身体が鈍らないのが救いか。

「いいなアレ 俺もエンマク それにしたい」

スタコラサッサとクルトと並んで駆けつつ、クルトのグレネードを指差してぼやく。
カルゥゾのエンマクは赤外線攪乱だけなので、どうも必殺ガジェット足り得ないのだ。
この際アップグレードも視野に入れるべきかと、無言ながらに思案するのであった。
686 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/04(月) 00:27:34.85 ID:gdyQN9Z70
>>683
「ハハッ!すさまじい威力だね」

あれだけの脅威を瞬時に消滅させたエネルギーの嵐。それを称賛する傍ら考える。これだけの威力ということは今後のタェンの活動に支障が出るのでは?

「殿は努める。後ろは気にせずに先に行くといいさ」

銃弾を槍で軽くはじく。
タェンと敵兵の間に立ち、臨戦態勢だ。

さあ、戦おう。自分は大丈夫だ、血を啜れれば戦い続けられる。
恩人が引くまでは、戦おう。
687 :リリウム・アトラ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/04(月) 00:27:45.30 ID:SF8izeuM0
>>678>>684
それは狙い通り、主砲の起動を逸らす事に成功した。おそらくは皆無事だろう。
至近距離での砲撃音は、人間の耳を突き破るには十分だろうが。そこは出自が幸い。
いくらか丈夫な体に作られていたものだから、"第二射が充填される音が聞こえる"。

「―――ま、いっか。
 私、やったもんね。」

半ばあきらめたような、やりきった笑みを浮かべて消える。そのつもりだったが。
切り刻まれるハッチ、その中は惨劇がおきて、そこにはまた見知った顔。

「……もうちょっと空気読んで欲しいなー」

と、頬を染めながら愚痴をたれる。
ひとまずは撤退である。すっと血みどろの社内に入り込み、ソーマタージと同じくビル内へ
688 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/04(月) 00:33:50.08 ID:6PWTMa5u0
>>680-681
>>683-684
「後詰を……スミマセン、お願いします……うっぷ」

アラクレームのエネルギー解放を行い、氷室に背を任せて撤退を開始する半人
相変わらず遠慮なく送られてくる画面酔い必死の映像に完全にヤラれているのである
口元を手で抑え、しかし戦場基準の迅速さを持ってして撤収
途中ソーマの戦車にピックアップして貰ったはいいモノの、中でリバースしそうになったとかならないとかなんとかかんとか

//すみませぬがこの辺でっ
//お先に失礼しまするー
689 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/04(月) 00:37:11.67 ID:U04ggRSOo
>>682>>684>>687>>688

 サイボーグ兵である。脳殻によって電脳はかなり耐衝撃性が高いのだ。
 むしろ昏倒に追い込めただけでもロイは充分に非凡といえよう。

【そして対ハイテクゆえの仕事(ビズ)だからであろうか。金運が悪い!ナムアミダブツ!!】

 その間、名作アニメにドロならぬ血をぶっかけるような台詞をほざくソーマタージは、
 タェンティースに向かうパワーアーマーに主砲を向けようとしたが、何か自力で撃滅(しかも消滅ゴア!)してらっしゃる。
 やっぱり、やっぱり越境者の女ってアレだわと再認識することとなろう!!

【ロイを救ったリリウムも戦車へ。ただし内部はゴアゴアなので視覚的攻撃力にご注意!ナムサン!!】
【ソーマタージの戦車はロイとタェンティース、カルゥゾを拾うであろう&散発的な追っ手などKABOOOOMMMである】


>>685>>686

 敵の注意の大半はド派手な方法で脱兎するソーマタージが駆る戦車に向いている。
 アレならば易々とはやられないであろうし、こちらへの追撃は大幅に減じられることとなろう。
 戦闘続行困難なタェンティースとカルゥゾの離脱を見守った後、

≪ソーマタージ。俺達は別方面から離脱する。こちらは気にせず優雅なドライブを楽しんでいてくれ。オーバー≫

 クルトはそう操縦者に告げると、ブラインドグレネードをさらに投擲し、

「さて、対戦車砲を持っている連中の足止めだな。お前さんも貧乏くじだが、もう少し付き合ってもらうぞ」

 と、氷結鬼と老兵は壮絶なる撤退支援行動に移るのであった。

//ではコノヘンデー!! ンシ
690 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/04(月) 22:38:33.03 ID:WxAmLyew0
【狭間のスクラップヤード】
始めはただの廃工場だった

何もない ただ設備の死んでいない工場と 見渡す限りのスクラップ
何時しかそこに蜥蜴の職工が住みだした 越境者と その素質のある者に武器を売り出した

何時しか武器を求める越境者が集い 止まり木同盟が宿を置いたことで そこは越境者の拠り所となった

今では腕っぷしに自信のない越境者がそこで商売をする者もいる 自警団と称して諍いもめ事を諫める集団もいる
すでにそこはただの廃工場ではない 一つの村であった

ロイ「越境者とは何か・・・か」
先の戦いで外貨を稼ぎ 潤いを見せるスクラップヤードのなかにあって 商売人の1人に名を連ねるのは短足あごひげロイ・ゴールドマン
世界が乱れれば越境者は現れる しかしそれが平定者でないのだとしたら? 一体ゲートはなぜ越境者を運ぶのか

アキレス「ねぇおっさーん 今日は随分と強烈なにおいを発してるな」
―――ギィ!!

だが何をしているかと言われれば ライフワークである酒造りだ
しかも材料が材料 使っているのは大量のバナナだ

辺りに南国の匂いが立ち込めるスクラップヤード
先の戦いの傷をいやす者 休日を過ごす者 ヤード内で商売をするもの
今日は誰がいるのやら?
691 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/04(月) 22:48:14.77 ID:U04ggRSOo
>>690

「デースデスデス」

 ポテポテとどら猫の気ぐるみを着たガスマスクという、
 見た者はが己の正気を疑いたくなるような格好をした珍妙生物が練り歩いている。

【コイツだ。カノッサ機関の一支部との繋がりは果たしてスクラップヤード・・・越境者の利となるのか?
 現状は間違いなくプラスの方が大きい。そも、コレを警戒しろってほうが無茶だ】

「あ。バナナデス。むっちゃむっしゃ」

 そして、当然のように食う!ちょんちょん切ったものをベティにもおすそわけ。
692 :四五六 七八【賽印流忍術】 [age]:2017/09/04(月) 22:49:58.24 ID:6PWTMa5u0
>>690
「なぁにそれ、甘ったるいと思ったらー」

いつもの装束ではなく、スウェット姿でやって来るのは七八である
どうやら私的にも紫系統が好みらしく、薄紫色のそれは気だるい感じによく似合う
彼女も時折商売、バイトをしたり様々な賭け事で儲けたりと商売人の面も持っていた
まぁ今は見ての通りのオフのようだが

693 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/04(月) 22:54:58.34 ID:U04ggRSOo
>>692

「忍たま=サン。ハローデス」

 ボテボテと足音を鳴らしながらどら猫着ぐるみガスマスクという胡乱生物がやってくる。
 ついに己の精神がイカれたか?と感じるなら自我科への検診をオススメする。
694 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/09/04(月) 22:58:23.48 ID:6PWTMa5u0
>>693
「タコタコさん、はろー」
「素敵な格好だね、憧れちゃう」

手をひらひら泳がせて全くもってのお世辞をひとつ

「ガスマスクしたまま食べるのやめなさい、お行儀悪いよー?」
695 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/04(月) 22:58:58.95 ID:WxAmLyew0
>>691
ロイ「皮はその辺に捨てるんじゃねぇぞ」

颯爽とバナナを掻っ攫うα-12であるが 意外にも怒る様子を見せない
しかもこのバナナ 日本に出回っている 青いバナナを運んできて エチレンガスで休息熟成させたものではなく
きちんと木に生った状態で完熟させたものである そんじょそこらのバナナとは甘味が違う!!

オーガニック・バナナは果たしてスプロールではどの程度の価値があるのだろうか?

―――ギィ♪
少なくてもベティちゃんからしたら 至高の逸品と言って過言ではないだろう

ロイ「お前に酒の味は聞くわけにゃいかねぇな クルト辺りがいれば飲ませちゃろうと思ったんだが」

>>692
ロイ「あぁ 南の方の国で作られている バナナを使った酒だ ワラジというらしい」
アキレス「四五六タンが履いてるアレじゃないよ」

いつもの蒸留器とは少し形状の違う蒸留器からは バナナの香がする透明な液体が滴っている

ロイ「飲むか? 死ぬほどきつい酒だがな」
と茶化すように言った
696 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/04(月) 23:07:20.72 ID:U04ggRSOo
>>694

「デス?タコタコ=サンはニアっぽい何かのほうデスよ」

 ニアっぽい何かって何だ!?であるが、
 α-12の中の厳格なるルールではそうなっているらしい。

「デスデス。これで女子力ますます上昇デス。
 ポンコツ=サンみたいにダルマなアーマーでの無駄なあがきとは一線を隔するデス」

 何か珍妙な対抗意識を燃やした結果の格好らしい。
 なお、女子力と実際結びつくかは不明である。

「むっちゃむっちゃ。堅い事いいっこなしデス」

 お行儀についてはスルーして七八にもバナナをポイー。

>>595

「実際めっちゃ甘いデス。酸味も良好。なかなかイケてマスデス」

 もっちゃもっちゃと頬袋を膨らませて食べている。
 実際、スプロールでは高級品。庶民にはまず食べられない。

「デスデス。α-12もお酒くらい飲めるデスよ?」

 年齢一桁の上にめっちゃ酒に弱いのだが、その辺は棚の上にポイー。

「わうん(なら、拙者に献上するとよい)」

 ベティの隣で同じくバナナをもっちゃもっちゃしていた柴犬が、
 舌をペローンと出して尻尾ぶんぶんしながらのたもうた。
697 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/09/04(月) 23:12:18.33 ID:6PWTMa5u0
>>695
「……食後酒的な?」
「あぁ……私もそっち派かな」

七八の知る所の甘い酒は、貴腐葡萄のモノであったり林檎のモノであったり
ともあれ食後にデザート感覚で頂くと言ったイメージらしい
すんすんと香りを嗅いでそれだけでギブアップ、酒は飲めるがそこまで強い訳ではない
完成前の、ただのバナナに視線を移してαやベティと同じ組だと苦笑

「名前はともかく香りはいいね、甘くて」
「……あの子に飲ませてみる?」

七八が指差す先には、ぼへーっと瞑想もどきを行なっている半人の姿
多分飲ませるとなかなかファンキーな酔っ払い方をするであろう

>>696
「……違うんだ?」

ふぅむと唸り、小首を傾げた
矢張り見た目や能力が似通っているとなかなかどうしてアレなのだろう

「え?」
「ごめん女子力? ……それで?」

思わず素の感じで聞き返し、眉間にシワを寄せた
てっきりネタ的な感じの出で立ちであると、体を張った芸なのだろうと考えていたのである

「……ん、どうも」
「……って、あなたのじゃないよね?」

苦々しく笑いながらもバナナをもっちゃもっちゃ
大食いの上に甘党なのだ、この魅惑から逃れられるはずもない
698 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/04(月) 23:17:21.32 ID:U04ggRSOo
>>697

【あなたのじゃないよね?と言われた瞬間、何かスポットライトの光が集中して】

「それはデスね。このような格言がありますデス」
「わうわう(ふむ、戦士的に言うならば・・・)」

 何かトンチキとアホ犬が横にならんでポーズを取って、

「「お前の者は俺の物メゾットで無問題!(わうん!)」」

 ナムサン!スクラップヤードをも侵食するジャイアニズムの思想!!
699 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/09/04(月) 23:23:31.57 ID:6PWTMa5u0
>>698
「……」
「取り敢えず眩しいから、これ止めて貰ってい?」

とんだ思想に毒されたひとりと一匹へ携帯デバイスのカメラを向けた
んでもってからに塩いツッコミで照明の電源をオフにするのである、ヒドイ!
700 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/04(月) 23:25:30.57 ID:WxAmLyew0
>>696
「一体誰に話しかけてんだ?」
メタいツッコミを入れつつ蒸留器から滴る液体を集めている瓶を替える

「そいつはよかった おかげでバナナ臭いと苦情が出ているがな」
いつの間にかバナナ食ってたウルリックにも視線をチラリ だが諫める様子もない

「なら飲んでみやがれ」
ショットグラスを2つ そこに出来立てのワラジを注ぐ
温い蒸留酒 むせかえるようなトロピカル臭とガツンとアルコールが決めてのアフリカの酒である

「・・・なぁウルリックよぉ 越境者ってのは何なんだろうな」
そして酒代替わりか ウルリックに問いかける α-12? 酔っぱらって聞くに聞けないでしょう たぶん

「荒れた世界に多く飛ばされ 全員が戦闘員かと思えばそうでもなく 家族や大切な人を残して旅立つ者もいる
 俺らは一体どこへ行き 何をすればいいんだろうな たまに不思議でしょうがねぇさ」

さて この真面目腐った問いかけにどうこたえるだろうか?

>>697
「お前さんはウォッカで顔真っ赤にしていたもんな」

以前 ニブルヘイムでロシアンと一夜を明かした時である
視線の先のバナナを一本もいで差し出す

「あぁ そりゃ名案だ おーいタェンティース クリアバナナジュース飲むかー?」
と 透明でバナナの香がする液体をかざして誘う

ギガース「・・・・・」
酒精につられたギガースもやってきて 大振りの湯飲みに並々注いでガバッと一気に煽り無表情 だが満足そうに頷く
さぁ ギガースは飲んだぞ タェンティースは?
701 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/09/04(月) 23:33:29.26 ID:6PWTMa5u0
>>700
「それがふつーなの、ふ、つ、う!」

少しムキになって見えるのは、弱味として捉えられるのを無意識に嫌っているからである
七八は常に綽々とした風を装う事を良しとしている面があるのだ、故に弱点というか人以下の所を知られるのを好まなかった

『……?』
『!』
『♪〜』

さて半人、ギガースと共にひょいひょいやって来て感謝の言葉と共にお酒を呷る
そんでもって、はて、と小首を傾げた直後

『……がおーーーーーー!!!』

大口を開き破壊的エネルギーの奔流を照射!
そこら中を溶解させつつ空へと向けられれば雲を切り裂いた!
どう見てもギャグなので次のコマに進めば被害は元通りになっているでありますでしょう
702 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/09/04(月) 23:36:04.49 ID:U04ggRSOo
>>699

「デスゥ。なんたる塩対応」

 orz状態のα-12。ここに完全敗北を喫したのだ!!

>>700

「わうん(中々に強いな。が、戦士たるもの何のこれしき)」

 ベチャベチャと舐めるように飲み始めるウルリック。すっかり犬ころめいていると、
 イムカが頭を抱えるのも解るな所作である。

【α-12?そこでアッサリとポテクリ倒れていますが何か?】

「わうわう(拙者の知ったことか)」

 そして、酒の最中のロイの言葉に対してウルリックの解答である。

「わうんわうん(何にでも理屈と理由を求めるのは人間の悪い癖だ。越境など事象に過ぎぬ。それ以上でも以下でもない)」

 むふーと少し酒精により顔を赤くして、

「ばうん(何処に行き何をすればなどと考えている暇があれば、さっさと動いたほうがよほど建設的というものよ。
 無い知恵を働かせようとしても無駄な努力。自縛に陥れば心が弱る。戦士たるもの行動あるのみだ)」

 尻尾をブンブンと振って、舌をペローンと出しながら、

「わうん!(当面は貴様は拙者に追加の酒を振舞うことに注力するがよい!これは実にいいものだ!)」
703 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/04(月) 23:47:47.87 ID:WxAmLyew0
>>701
ロイ「俺のふつうじゃウォッカ程度でくたばるもんじゃないからセーフ」

何がセーフなのか 少なくてもアキレスはショットグラス一杯でぐんにゃりとスクラップにもたれかかってしまいました

ロイ「たーまやー」
―――ギィ★

何とも意地の悪い笑みで空を切り裂く閃光をみやるロイと ハサミを振り上げるベティ

それと奔流の直撃を喰らってアフロヘア―になったギガースがいたそうな

ロイ「あっはっは・・・さてと」
なぜか四五六の前にショットグラスが置かれ なぜかワラジが注がれる

ロイ「・・・・・・・・・・・・」
無言 だが四五六の前にはバナナの香りがする液体が鎮座していた

>>702
ロイ「おとといきやがれ」
ポテクリ倒れるα-12にざまぁと笑顔

だがウルリックの言葉である

ロイ「それもまた真理か・・・お前らしいっちゃお前らしいな」
お代わりを求めるウルリック に取り出したのは ステンレス製の THE・犬用食器とも言うべきボウル
そこにワラジをなみなみと注ぐ

ロイ「下手な考え休むに似たりか だったら酒飲んで騒いでいた方がマシだ よぅし 俺も飲むぞ!!」
言うが早いか酒を煽る また一つ悩みは消えていった

ロイ「飲んでるかわんころ ほれほれ」
と次から次へと酒を注ぐ わんこ酒!
704 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2017/09/04(月) 23:54:35.69 ID:6PWTMa5u0
>>702
「えいえいっ」

シャッターチャンスを逃すはずもなく
今日もカメラロールは潤うのである

>>703
「かーぎやーってね」

その様子をロイと共に並んで眺め、ケタケタ笑う
因みに半人はがおーした後、ぱったりとうつ伏せにダウンするのであった

「似合うじゃーん、イケメンだよ」
「……え」
「……もー、一杯だけだよぉ?」

乾杯、とグラスを傾け微笑みかけ唇につける
その所作は洗礼されており、年齢に不相応な程であった

「……うへぇ、……がおーする気持ちが分かるねこれ……」

見る見る顔を紅潮させ、肩を竦めるのである

//すみませんがお先にこの辺でっ
//ありがとうなのでしたでするっ
705 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/09/04(月) 23:55:20.57 ID:U04ggRSOo
>>703

「デスゥ〜〜〜〜〜〜@@」

 顔真っ赤にしておめめグルングルン。こりゃしばらくアウツだわ。な、α-12である。

「わうん!(おう、その意気よ!強い酒を干してこそ益荒男よ!)」

 わんこも対抗意識マシマシでガンガン酒を呑むのであった。

 −−−−−−−

【なお、翌日】

「わぅぅ〜〜〜(頭がガンガンするぞ〜もう飲めぬ・・・)」

 ベトーンと地面に倒れているウルリックを見て、

「老師、邪魔です」

 イムカのセメント対応であったそうな まる

//ではコノヘンデー!ノシ
706 :アカネ ユウキ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/05(火) 22:17:38.27 ID:MlokZXHm0
魔法科学世界アーファング。元は科学寄りの世界であったが、ゲートの出現を機に魔法技術と所謂マナが世界に流入。
魔法と科学が交配しつつ発展したという特異な歴史を持つ世界の一つであり、魔法科学世界とはその性質を意味している。
ここはその世界の森林地帯。都市部にいけば高層ビルの上空を魔道による非空挺が飛ぶと言う珍しい光景が見られるが
森といえばなんてことのない森である。魔法よりの世界にありがちな、マナの漂う森林地帯である。

此度の越境の舞台はここ。ゲートをくぐった越境者達は、自然のせせらぎに浸る暇もなく悲鳴に耳を劈かれるであろう。
それはすぐそこで起きている出来事らしく、音の方向に目を向ければ大型の蜥蜴が少女を追い回す姿が目に入るだろう。
少女は所謂学生服、明るい青を基調とした(何度か転んだのか砂埃に塗れているが)ブレザーを纏っている。
それを追い回す蜥蜴は二足で立って走り、口元からは唾液と共に燻った黒煙が昇る。それが竜と呼ばれる存在である事はなんとなく想像つくだろうか。

「た、たすけて!おねがいします!
 お金なら、出しますから!!」

少女は越境者達に気づいたようだ。目から涙を流して、切れた息と共に助けを必死に呼んでいる。
707 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/09/05(火) 22:30:14.57 ID:AYK9PQfSo
>>706
カソック姿の青年は、悲鳴を聞き取り反射的に剣の柄に手をかける。

「……これは」

竜種らしきモンスターと、それに追われる少女。
自然と足に力が篭もるが、モンスターが本当の竜種――ドラゴンと呼ばれる高位の存在であれば、無策に突っ込むのは自殺行為だろう。

「私の知っている通り、逆鱗が弱点ならわかりやすいのですが」

ともかく、まずはあの口から吐き出されるであろう火炎をどうにかしなければ。
リーフは剣を抜き、竜と一定の距離を保ちながらその周囲を回るように走る。
こうして火炎の息を誘いつつ、まずは燃料切れを狙うつもりだ。
708 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/05(火) 22:32:44.19 ID:bh1sOJ4Z0
>>706
「自然はいい。綺麗な空気、澄んだ水、明るい空」
【偶々降り立った先は久しぶりに見た気がする森林地帯。しゃがんで草を摘み、特に異常がない事を確認】
【久方ぶりに平和な環境に出られたようだ。今の所は】
「鳥は歌い、花は咲く。キャッチボールには持ってこいだ」

「…それと、人の悲鳴を聞くのにも」


【聴こえる悲鳴に目を鋭くし、一瞬のうちに刀を抜いて構える。とんだ場面に来てしまったらしい】
【サーチするまでもなかった。ジリジリと刀を構えたまま体の向きを変え、竜と追いかけられる少女を視界に捉える】
「見た感じ、俺様の懐に見合うだけのカネを持ってるようには見えないがね」

「話の途中のワイバーンだ!ハハァー」
【SLAM!重々しい踏み込み!微細なスパークを撒き散らし、高く跳び上がるソーマタージ!】
【空中で一回転し、両手で握った刀を竜の身体に向けて急降下!サイボーグの重量と怪力の乗った刃で上から真っ直ぐ斬り裂くつもりだ】
709 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/05(火) 22:33:55.05 ID:u17YizDuo
「お金は家族のために使いましょう!無駄遣いは空飛ぶミートパスタモンスター教の教義に反します!」

そう言いながら竜と少女の間に立つは
赤フレームの眼鏡とフード付き黒革コート(萌袖仕様)に身を包んだ大分背の低いアルビノ娘。
そのコートの背の部分には毛糸玉に目玉を2つ付けた様なキャラクターが彫られている。

「ヘイ、そこの大きな方!宗教に興味はありませんか!!」

竜に向かって先ずは挨拶。
挨拶は大事、経典にだって書いてある。
710 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/05(火) 22:34:01.94 ID:ImzRBGtV0
>>706
「魔法と科学が融合している世界か。いいね、混沌は好きだよ」

今回はくつろげそうだ。越境した吸血鬼が最初に抱いた感想だ。
見たところ銃弾が飛び交ってもいない、都市も黒煙が上がってたりしない、そもそも炎が見えない。平和だ。在り得ないくらいには平和だ。

まあ、黒煙は残念ながら見ることになるのだが。

「はははっ、やっぱり平和じゃなかったじゃないか
ドラゴンかい?特に格が高くなければ倒せるさ。 ただ、」

悲鳴の方向を見ればドラゴンと少女の追いかけっこ。平和だ。
戦争ボケしている初にとってはあれは平和だ。少なくともドラゴンという野生生物であるだけマシだ。
そして、サイボーグよりは遥かに楽に倒せるだろう。
ただ、この人外の助けを乞うならば差し出すものは金では不適当だ。

「出すのはキミの血だと嬉しいかな」

右腕が凍てつく。形作るは氷の槍。
地面が歪み、それは矢のように大地を駆ける。

ドラゴンが攻撃をしないなら、火炎を打ち出すなどしないならば槍はドラゴンへと突き出される。人間とは思えない速さで動く体にのせられて。
711 :ひいらぎ [sage]:2017/09/05(火) 22:43:00.61 ID:Gq/2NXb0O
>>706
…ほむ、何か流れ的に助けなければいけない感じっぽいしの…わしも行くとするか…

【少女と何やらドラゴンらしき生き物が追いかけっこ()してる光景を見て他の仲間達から遅れて10歳前後に見えそうな黒髪ロングの少女か飛び出す】

…後でたんまりふんだくってやるからの、覚えておれよ!!!!

【そういいドラゴンらしき生物に向かい能力使用で拳銃を数発放つ】
712 :アカネ ユウキ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/05(火) 22:53:46.91 ID:MlokZXHm0
>>707
隣に並んでいるのは分かりやすく危険な姿のサイボーグ、宗教勧誘、血液を要求するお兄さん。
となれば、少女が助けを求める方向は必然的にカソックの紳士へと向かう。
もう一度叫ぼうとしたときに、ちょうど剣が抜かれたのを視認して

「お願いします!わたし、その、安全なところに居るんで!!」

竜の周囲を回るリーフをおいてあっさりとどこかへ消えていく。
そして竜はその首をリーフへと向ける。狙いは大当たりと来た。
口から上る黒鉛はブレスの充填であれば、当然そのまま火炎がリーフへと吐き出される

>>708

「二時間分のバイト代ならあります!頑張ってくださーい!!」

半身を木に隠したまま、後方から応援を飛ばす少女。
竜のターゲットは明確に武器を向ける越境者達へと切り替わっており、少女の行動は何の影響も起こさないようで

飛び上がったソーマタージに対し、竜は迎撃手段たるブレスを既にリーフへと向けている。
であれば、防御手段は無いに等しく。実にあっさりと、刃は竜を切り裂いていく。
然してこれほどの傷を受けようと倒れないのは流石に竜種、地面に降り立ったソーマタージへと爪を振り下ろすだろう。
>>709

「え、そらと、え?」

颯爽と少女の前に現れたるはなんと宗教勧誘。
血を流す竜は当然聞く耳など持たず、っていうか多分傷が無くても聞いてくれない。
足を大きく上げて、その小さな体を踏み潰さんとするが、その足は見えない何かに弾かれた。
隣を見れば、とっくに逃げたはずの少女が帰ってきている。

「あ、あなたも逃げたほうがいいとおもいます!
 神様とか多分興味ないですってこれ!!」

と、足を震わせながらも帰ってきた少女が語っている間にも、もう一度マキナを潰す足が持ち上げられており

>>710
「……そういう趣味の方ですか?」

吸血鬼とは目で見て分かる類の人外ではなく、また少女自身もそういった存在には無縁な服装である。
命の危機に瀕した頭は素っ頓狂な返しを氷室へと。思春期だから仕方ない。

しかして少女は正体の一端を垣間見る。
竜へと走る氷の槍は、その人外の速度は近くする隙すら与えずに、竜の眼球をうがつ。
竜の悲鳴とは少女のそれとは桁の違う音量で大気を振るわせる。
だがその一撃は竜の怒りを買った。リーフへと向けられていた火炎は、次は氷室を呑み込まんとし。

713 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/05(火) 23:00:46.42 ID:u17YizDuo
>>712
「駄目ですかねー?いや、諦めたらそこで終了ですし最後の最後まで勧誘してみましょう」

持ち上げられ眼前に迫る足へと左手を翳す宗教勧誘者。
その瞬間、浮翌遊する全長2m越えの鋼の腕が傍らに出現。

「まあまあ、先ずは落ち着いて」

その腕でもって、相手へと殴り掛かる…何て事をせず。
足の指、その付け根を摘まんだ。
ペンチで思いっきり摘ままれた以上の事が起きている訳で、まあ痛覚がない限りはお察しである。
加えてそんな状況でバランスなんぞ保てるはずもなく…
714 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/05(火) 23:06:15.59 ID:bh1sOJ4Z0
>>712
「これだから竜は嫌いなんだ!」
【深く斬り裂いた筈だが効果は今一つ。腐っても竜種という事か】
【致命を狙った一撃ではまだ足りぬ。ならば打つ手は一つだ】

「死なないのなら、それを後悔させてやる!」


【刀の血を素早く振るって落とし、腰を落として鞘に戻す。機械的な音を立てて刃を固定する内部機構】
【噛み合わせた牙を模した酸素供給機が鼻から下を覆い、瞳が赤い光を放つ】

「イヤーッ!!」
【轟ッ!爪が振り下ろされると同時、白煙とスパークを撒き散らして『射出』される刀!】
【その瞬間掴まれ、居合の要領で振り抜かれた超超高速の刃は振り下ろされる爪を、その足を両断しようとする!】

【竜の肉体は先程の一撃で確認済み。うまくいく事を祈り、後はやるべき事をやるだけだ。赤い瞳が推移を見据える】
715 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/09/05(火) 23:08:45.44 ID:AYK9PQfSo
>>712
リーフは走る勢いのまま火炎を避け、少女へ笑みを向ける。少女の言葉に応じるように。

本来の想定であれば、リーフは竜のスタミナが切れるまで粘るつもりだったが、
同時に越境してきた越境者らは思っていたよりも腕が立つようだ。

「決着は早そうですね」

自身へ、そして初へと立て続けに吐き出された火炎。
三度目が吐き出されたとしても、少なくとも威力の落ちていることは期待できる。
加えて、リーフへ向けられているヘイトは小さい。

「いざ――」

狙うは巨体の喉元だ。リーフの知っている限り、竜の弱点である逆鱗は顎の下にある、はず。
地面を固く踏みしめ、竜へ向かって跳躍。
剣の柄を両手で握り、逆鱗へその刃を突き立てようとする!
716 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/05(火) 23:08:58.69 ID:ImzRBGtV0
>>712
「そういう類の種族さ!」

身なりと言えば十代半ば程度の少女、黒コート黒スカート白いマフラーといった気取った服装、肌と髪が不自然に白く目が赤いところ以外は正常に見えるのも仕方がない。
そして、無知の誤解にも慣れている。

「つまりはこれ、口を開かせなければいいんだろう?」

そして、戦闘にも慣れている。
右腕の槍は目元を抉るためにも抜かない。つまり、ブレスは避けられない。
だが、初には避けるという発想はなかった。
別の発想を持ち合わせていて。

左手が、握りこまれる。細い腕だ。
握られた左手は真っすぐに上へと突き出される。即ち、竜の顎へと。

あわよくば顎の粉砕。それが叶わずともブレスの回避と頭部への攻撃を同時に行える。
細い腕であるが、氷室初は吸血鬼。
さあ、人外同士の力比べだ。
717 :アカネ ユウキ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/05(火) 23:25:29.08 ID:MlokZXHm0

>>715>>716
逆鱗。竜種といえば誰もが浮かべる弱点の一つ。
顎の下にあるはずのそれは―――ない。
だがしかし。喉元へと向けられた剣は、鱗そのものを切り裂き、地を噴出し、その奥へ
そして氷室による人外同士の力比べ。吸血鬼と竜、それは一対一であれば正気もあったかもしれないが。
顎にぶち込まれるこぶしは、火炎を竜の口の中へと閉じ込めて。
起きるは爆発。黒目の薄くなった竜の瞳は、既に意識を朦朧としているようで。

>>714>>713>>711
竜種の爪とは彼らが持つ刃の一つであり、当然強靭である。
それが居合いによってあっさりと、実にあっさりと両断される。
そして叩きおろされるはずの足はびくりとも動かなくなり、否妻の如く走る痛覚。
痛みとは体の危険信号であり、少なくとも生物であるならば備えるべきものである。
竜種といえど当然それはある。爪が、そのまま腕が切断され、指を潰され、ダメ押しに飛んできた銃弾が眼球にはいる。
なんか、ちょっと、気の毒になる感じの細い悲鳴を上げて、竜は倒れこむ。

「これが……スパゲッティ様?……」

なんて、鋼の腕を触りながらぺたぺた

>>ALL
倒れこむ竜の傷口から除く、発光する何か。
覗き込めば、肉の内側にびっしりと書き込まれた術式が。
竜種とはその純粋な生物としての力を誇る種族である。
全身に刻まれている、その術式は。いささか"不自然"であるのは確か。

「あ、ありがとうございます!!」

しかして少女は何も知らぬというような顔で。
ただ助かった事を心底喜んでいるという顔でぺこりと頭を下げた。
718 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/05(火) 23:33:40.33 ID:u17YizDuo
>>717
「あ、違います。これはカイリョクランシン。神器です。
 空飛ぶミートパスタモンスター、略称FMM様のお姿はこっち」

コートの背の部分に刻まれた毛糸玉に目玉を2つ付けた様なキャラクターを巨大な左腕が指さす。
そうしてそのまま霞の如く消えていく。
そうして竜であったものの方へ視線を移す。

「んー…食べるにはちょっと抵抗がありますね、光ってると!
 こうなんかガガガガと計器が音を発しそうで!あと突然変異しそう!!」

生き物を[ピーーー]ときは食べる時と彼女の中では相場が決まっている。
でも目の前のこれは食べてもいいものなんだろうか、と思い悩む。
719 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/05(火) 23:35:46.24 ID:bh1sOJ4Z0
>>717
「イェー、イェー…」
【決着だ。衝撃で硬直した身体を無理矢理動かし、鞘に刀を収める。他の連中が仕留めてくれたようだ】
【転がった爪を踏み潰して粉砕し、深く息を吐く。とりあえずは他の敵の気配は無い】
「恐縮だが、他のケダモノが血の臭いを嗅ぎつける前に動かないか?」


「…こいつぁ……」
【ふと竜の亡骸を見ると、不自然な気配。脛のホルダーから小さなナイフを引き抜くと、傷口に切っ先を突き刺してゴリゴリ切り開く】
【肉の内側に書き込まれた術式。何らかの手が加えられていた事は明白だ。再び目付きが鋭くなり、肉を斬り裂く手にも熱がこもり……】

「え?ああ、お礼ね、ウン。一体何をしてこんな奴に追われていた?石でも投げたか?尻尾でも踏んだか?」
【サッと懐に斬り裂いた肉を仕舞い、ナイフを戻して立ち上がり少女を見下ろす】
【返り血塗れのゴアな見た目で周囲を見渡し、若干気まずそうに肩を竦める】
「…お礼なら、どこか場所を変えてくれないか。体を拭くものがある所に」
720 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/09/05(火) 23:38:25.00 ID:AYK9PQfSo
>>717
「いえ、ご無事で何よりです。皆様も」

刀身に付いた血を振り払いながら、少女と他の越境者らを振り返って言う。

「それにしても、この世界での竜種は珍しい存在ではないのでしょうか」

木の生い茂る森林ではあるが、学生らしき少女が踏み込めるような域に縄張りを作っていたのか。
怪訝に思い屈み込んで死体を検分すると、不自然な術式が目に入る。

「……」

倒れ込んだ竜の頭部に手のひらを当て、目を閉じる。
まるで、何かを読み取ろうとしているかのように。

【「死霊術:謦咳招来」…低位の死霊術だ。生物の死骸の声――死に際の感情、視界などを感じることができる】
【死んで間もない死骸だ。もしかすると、このきなくさい術式に関する記憶を、遡って読み取ることもできるかもしれない】
721 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/05(火) 23:38:39.77 ID:ImzRBGtV0
>>717
人外同士の力比べドリームマッチ。味方の攻撃もあり、初の勝利に終わった。

「痛いな……爆発に巻き込まれるなんてふがいない」

左手を火傷したようだ。今は凍り付いて傷を冷やしている。
ともあれ、龍は動きを止めた。傷口が少し妙に見えたのは気のせいだろう。

「怪我はないかい?生きてはいそうだ」

もう龍には関心を無くしたようだ。追われていた少女に近寄り、じろじろと観察をする。
どうやら無事に見える。平和なことだ。

「ところで、報酬の方はどちらで?場所は変えた方がいいかもしれないけどね」

血塗れの周囲に気が付いたようで、場所を変える提案。初としては大丈夫だがこの少女はダメだろう。

報酬というのは、勿論血液のことだった。
722 :ひいらぎ [sage]:2017/09/05(火) 23:39:44.82 ID:Gq/2NXb0O
>>717
【仲間の攻撃(と、ついでに自身の弾丸)が竜らしき生物の肉をさき、攻撃を受けた竜らしき生物が悲鳴をあげ、倒れ込む】

【見た感じ少女の銃弾は急所らしき箇所には当たっており、他の方達の攻撃も皮膚等をさき、深部にまで達している風に見えたので少なくともすぐに動いたりは出来ないだろうと少女は判断する】

…あぁ、無事じゃったみたいだな…良かったぞ…

【とりあえず少女が無事だった事に安堵する少女】

【なお少女には魔術云々の知識は皆無なので「竜という種族の特性」位にしか考えなかった】
723 :アカネ ユウキ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/06(水) 00:01:48.20 ID:RX+R5Qn+0
>>718
「あぁ……これが。」

鋼の腕こそ神の腕。それこそが神意のいったんであると思ったところで見せ付けられる神の姿。スパゲッティ。
目の前で繰り広げられる神の奇蹟に、入信さえ一瞬考えたのだけど。そんな気持ちは一瞬で消えて。

「……食べないほうが良いでしょー
 ほら、お菓子あるからこっちで。」

その食欲が教義であるとは思わずに、純粋な食欲からかと失礼な事を考える。
差し出すのはチョコレートバー。ブラックなんとかって言う美味しいお菓子である。
>>719
「そ、そうですね。長居するのもあんまりよくないと思います。」

返り血まみれで口元には牙、年頃の少女にはちょっときつい姿のソーマタージから少し距離を取る。
そうして見ていると、既に死んだ竜の姿が解体されていく。年頃の少女には(ry

「はい!
 あの、私が何かしたってわけじゃないんです。その、私、いつの間にか居て。
 目の前にもう、あれが居て……」

つまりは餌だと思われたのだろう。そして口ぶりから彼女も越境者であるらしく。
現地の事情は期待できない。

「はい!
 一応、町っぽいところなら逃げてる途中に見えましたけど……」

何度もはい!と繰り返すのも、怖い相手だし仕方ないね

【竜の体内には術式がびっしりと書き込まれており】
【奥の奥まで切り開いたのであれば、サイボーグであるなら分かる"縫合後"すら見えるだろう】

>>720

「そうなんでしょうか……
 私もいつの間にかここに居たので……」

ソーマタージにいったように彼女もまた越境者。現地の事情は期待できない。

【死霊術への回答】
【足が痛い、目が痛いといった感情の奥に除くのが"口から出ているのは何だ"】
【"視界が高い"、"自分の声への驚愕"といった不自然なものばかりである。】

>>721
「は、はい
 転んじゃったりは、あったんですけど……」

じろじろと被る視線に頬を染める。吸血鬼と言えばその容貌の美しさ。
幼い身としても纏う雰囲気は色気すらあって

「あ、あの、その……人目に付かないところで」

煙すら上がりそうな顔を伏せて返す。命の恩人であるだけに断る事もできない。
何なら木の裏でも応えるだろう。多分。
>>722
「ええと……あれ?あれ?」

彼女もまた自身の恩人の一人なのだが、見た目は10歳。そして活躍を直接目にしたわけでもない。
出てくるのはただただ驚愕の声。

「あなたもあれからにげてたの?」
724 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/06(水) 00:08:48.65 ID:CTjlfk2bo
>>723
「んー…あ、甘いものは今は結構ですお気持ちだけありがたくいただいておきます」

悩んでいたようだが礼だけ言って結局何も口にはせず。

「何だろう、未だ勧誘していないのに勧誘に失敗したみたいな気配を感じる!」

わなわなとそのばで驚愕に打ち震えだす。

「と言うか最近布教成功率が著しく低迷しているような気がします。
 FMMよ、これが試練というやつですかぁぁぁぁああああ!!!」

周囲の状況はさておいて吠えるバーサーカー宣教師。
頭が足りないのではない、布教方面に狂っているだけなのだ。
725 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/06(水) 00:11:44.63 ID:7btCwXli0
>>723
「あ、ああ 後でよろしくたのむよ」

若干戸惑っている。このような反応は久々なのだ。

吸血鬼の美しさはちゃんと継いでいる。継いでいるのだがそれ以上に初が戦闘時において狂暴なので忘れられがちなのである。悲しい。

「で、キミも越境者のようだね。何か狙われるような特異性は?
おっと、失礼。こういうのは移動しながらの方がいいね。あれを見続けるのも酷だろう」

仲間たちによってどんどんバラバラにされる龍。あれが初にとっての日常だ。
それをきついと感じられる少女。これは残念ながら非日常だ。
そのことを思い出し、とりあえず街の方にでも促す。
726 :ひいらぎ [sage]:2017/09/06(水) 00:11:45.83 ID:KoQkObBVO
>>723
…ん?いやわしはあの程度の相手に逃げるような真似はせんぞ、何故ならばわしは実は闇のまほーしょーじょ()で漆黒の翼をまとi

【聞かれてもいない自分設定()を突然語り出す少女】 

【相手の少女がこの少女が実は先程竜を葬った越境者の一員であった事を知らないのにまったく気付かずに延々と設定を語る】

【とりあえず止めないとずっと続きそうなので少女かまたは越境者側の誰かが黙らせてあげよう!!!!!!】
727 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/06(水) 00:15:58.76 ID:bnceIk2e0
>>723
「いつの間にか?今『いつの間にか』って言ったのか?
 参ったな…こいつも越境者か何かか…」
【血でベットリの手で頭を掻きそうになり流石に留まる。口元を隠す様に手で覆い、Hmmと唸って考える】
【ロイやニア辺りでもいればスムーズに話が進んだかもしれないが、生憎いるのは自分と宗教家二人と吸血鬼、それと白面の酔いどれだ】

「……その町の場所、行き方とか思い出したらまた言っておくれよ。
 俺も『いつの間にか』ここにいたんでね。土地勘もありゃしない」


「それまでは…そこの黒いのに話でも聞いててくれ。ちょっと俺的にはアレなセンスだが、まあ悪い奴じゃあないさ。
 俺?俺は調べたい事があるのでな。話はちゃんと聞いてるからお構いなく」
【刀を抜いて亡骸に再び向かいながら声だけかける。やはりこの竜、何かがおかしい】

【肉を更に深く斬り裂き、血を地面に流し、奥へ奥へと肉の隙間を潜っていくとやはりあった縫合の跡】
【人工的に造られたか弄られたか。どちらかは分からないが、気にかけておく必要がありそうだ。携帯のカメラでいくつか気になるところを撮り、サンプルとして術式の書かれた肉をいくつか細かく切り分ける】

【先程以上に赤くなった身体で肉の下から這い出ると周囲を見渡す。話は終わったか確認しているのだ】
「見たまえ、青ざめた血の空だ。見えてるの俺だけか?
 それじゃあその町に行こうか。コンビニのある町だといいな。なあ?」
728 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/09/06(水) 00:16:08.82 ID:FtYDLHbco
>>723
「……」

脳裏に過ぎる、竜のかつての声。
リーフはそれを"認識する"だけだ。憐憫や同情、あるいは義憤に心は動かない。
しかし、彼は屈んだまま両手を組み、瞠目する。まるで祈りを捧げているかのように。

「……ともかく、この森から速やかに抜け出すのが先決でしょう。同じように魔物と遭遇しないとも限りません」

ソーマタージと少女との会話は耳に入っていた。
少女が町への方角を覚えているかは別として、少なくとも近くにあるということは確かだ。

「ここへ来たこともまた、神のお導きでしょう……」
729 :アカネ ユウキ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/06(水) 00:35:28.02 ID:RX+R5Qn+0
>>724
差し出したチョコレートを前に悩む背の低い萌え袖少女
正直可愛らしい。薦めているものはともかく。
礼を言う少女の頭に伸ばしかけた手を何とか押さえ込んだ。

「大丈夫!きっと分かってくれる人は居るから!」

と、抑え切れなくなった手が少女の頭をなでようと。
バーサーカーでは有るが、それが小さい少女であれば可愛らしい。
>>725
「私は……その、えっと
 成績悪い方だったから……無いはず、なんですけど」

普段ならあっけらかんと、成績が悪いぐらい言ってしまえるのだが。
目の前に居るのが人並みはずれた美少女とくればそうもいえない。
顔は未だ赤いまま、指先を弄びながら何とか答える。
>>726
「あ、うん、すごいな……」

繰り広げられる自分ワールド、止められない少女。
広がる世界、繰り広げられる設定マテリアル。
おそらくは歩きながらでも、息切れするまでは聞いているのであろう多分。
>>727
「……そうですよね、貴方もですよね。」

目の前のサイボーグボディは明らかにこの世界の者ではない。

「私達以外にも、こういう人居るのかな?」

>>728
「……そうですね。
 まだ居るかもしれないですし。」

幸いにも周囲に獣の息遣いはなく。動くなら今であろう。

>>ALL
歩き出す少女の足取りはふらふら、道を覚えているのか不安になるだろうが
なんとか、なんとか少女は町へ辿り着く。
町へ近づくほどにあれほど並んでいた木々は疎らになり、足元が整備された道になり始める。
町の光景は、森が隣にあるとは思いにくいほどに。あのマナを含む空気が事実であったのか疑わしいほどに。
"現代的"であった。足元はアスファルト、並ぶ建物はコンクリート製である。
730 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/06(水) 00:46:04.92 ID:7btCwXli0
>>729
「どうやら、本当に一般人のようだね……まあいいさ、軽くだけど説明しよう」

ソーマに指名されたことだしね、と置いて長めの話を始める。
彼女の身に起こった『越境』という現象について。越境者について。様々な世界を渡り歩いていることについて。そして、俗に“異能”と呼ばれる特異性について。
ほどほどにかみ砕いて説明している。普段の10割増しの親切だ。

最後に、自分たちについての説明に入る。
そのころには現代的な街に入っていた。

「……と、ここまではいいかな?最後はボクについてだ
ボクは氷室初。俗にいう吸血鬼さ
お察しの通り、ここにいるのは皆越境者で何かしらの異能なり何なりで今日まで戦ってきた猛者たちなのさ」
731 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/06(水) 00:46:25.11 ID:bnceIk2e0
>>729
「そりゃあもういるいる。いずれまた会う事もあるだろう。その時近くにいたら教えてやるよ」
【越境者というのは存外いる。スクラップヤードの他にも、そう言った者が集まっているところは意外とあるのだ】
【肩を竦め、少女の問いに呑気に返すのであった】


「不安になるな。まさか命の恩人である俺様達に無駄足を踏ませるなど ゆめあってはならぬ事だよな?」
【ふらふらとした足取りに眉をひそめるが、どうにか人里に出られたようだ。膝をついて整備された道に触れ、建ち並ぶ建物に目を向ける】

「なんてこったよ、アスファルトに…向こうのアレはコンクリートだ。……それなりに科学技術は発達しているか…?」

【竜がいる世界とは思えぬ発展ぶり。些か疑問にも思うが、機械の身体としては科学技術も有難いのは事実】
【辺りをキョロキョロ振り向いたりはしないが、見定めるかの様に目線だけ動かして建築物、町並みを見渡す】
【なるべく怪しまれないように振舞っているつもりだが、血塗れの身体はそのままだ】
「止まり木の溜まり場でもあればいいが…期待は出来ないかもな」
732 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/06(水) 00:51:08.38 ID:CTjlfk2bo
>>728
「…はっ、やっぱりこういう立ち居振る舞いが布教成功への足掛かりに!」

リーフの竜に対する振る舞いを見てブツブツ言うのが一匹。

>>729
「むむー…巡り巡って行き交う三千大千世界…まだまだ努力が足らんのですね!!」

撫でられつつ空を見上げ吠える見た目は少女、中身は二十歳、稼働時間は数年程度。
その実態は布教用鋳造少女マキナちゃん。
土曜深夜に好評放送中だったらもう少し布教にも幅が出るんだけどな、とか妄想する日もある夢見がちバーサーカー。

「…なんかこう、20世紀的な感じですね。布教のチャンスだ!!」

違和感とかはどうでもいい。何時如何なる場所と相手でも布教だ、布教をするのだ!!
733 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/09/06(水) 00:52:07.62 ID:FtYDLHbco
>>729
発展した町と未開の森との齟齬に、懸念事項がひとつ。
この個性豊か、かつ血まみれな一行に対する周囲の反応だ。
この世界で魔獣がどのような存在かを判断するには材料が足りない。
もし、魔獣が未知のものであれば、自分たちは不審者としてそれ相応の扱いをされるだろう。

「まずは、汚れた装備をどうにかする必要がありますね。
 この人数ですから、宿屋、あるいはそれに類する施設があればよいのですが……」

自身は聖職者の服装とはいえ、竜の返り血は髪や顔にもまとわりついている。
先に森で川を見つけるべきだったか、と思いつつも、一行に休憩場所を見つけることを提案してみる。
734 :ひいらぎ [sage]:2017/09/06(水) 00:56:22.66 ID:KoQkObBVO
>>729
そうじゃろうそうじゃろう…っでな、腕に宿る力がおさえk

【歩きながら延々と語り続ける少女】

【こういった話をする時は体力はつきないようだ】

【何か暫くして景色が変化してきたが気にせず語り続ける】
735 :アカネ ユウキ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/06(水) 01:16:11.04 ID:RX+R5Qn+0
>>730
「はへぇ……」

異能力こそ身近ではあったが、自分のように世界を超えて、放り出されて。
それで闘ってきた人が目の前に居る。理解はしたようだが、実感は無いらしく。
無理も無いだろう。彼女は結局学生である。

いまさら吸血鬼と聞いても、実際その力を目の当たりにしていたのだから違和感は無い。
要求されたものがものだしね。

「……あ、私はアカネって呼んでください。」

ほうけていた少女はあわてて自身の名を名乗る。
フルネームを名乗らないのは舌の名前が男性っぽいからというコンプレックスによるもの。
けれど問い詰めれば答えてしまうだろう。吸血鬼に隠し事は出来ない。

>>731

「ひっ……だ、大丈夫です……のはず」

後ろから振りまかれるプレッシャーに怯えつつ、何とか町へと辿り着く。

そして町に現れた血まみれのソーマタージに対して、奇特な目は向けられない。
ふと除き見る人間も居るが、まるで"慣れている"とも言わんばかりに。
>>732
「……マスコット的にやれば、いけそうなんだけどなぁ」

不況に向けて気合を入れる少女を見て、ぼやく。
>>733
ソーマタージに向ける目が"慣れている"のだから、当然カソックの男に向ける目も奇特なものは無い。
恐らくは越境者に慣れている。であれば森の獣を撃退して町へ現れる者も珍しくないのだろう。

>>ALL
現代の片田舎のような風景に、血みどろの男たち。であるが町の人々は日常の一部として通り過ぎていくなか

「ああ、あんたら"こっち側"に出てきちまったんだな。」

通行人の一人が越境者に向けて声をかけるだろう。

「取り合えず寝床探しだろう?
 悪いね、"魔翌力集積所"が有るほうなら越境者向けの施設があるんだけど。
 こっちにはただの宿屋しかなくてさ。あんたらの血、熊かなんかだろう?
 流してきなよ。事情離せば料金はいらないからさ。」

男が指差す方向を見れば、確かに宿らしき物があり。
言葉の通り、越境者だと話せば料金は要らないと言われるだろう。政府が負担してくれるらしい。
すくなくとも、これで休憩にも寝床にも困らない。ひとまずはここで一息、だろうか。
736 :アカネ ユウキ ◆R9F5WG6Bjw :2017/09/06(水) 01:19:24.84 ID:RX+R5Qn+0
//時間も時間ですのでこの辺で〆でしょうか!!
737 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/06(水) 01:27:30.75 ID:CTjlfk2bo
>>735
「こんにちは!あなたは神を信じますかああああああ!!!」

行き交うモノに、例えそれが犬猫であろうが、バーサーカーは片っ端に声をかけていく。
先ずは布教。宿とかそういうのは後回し。
常時平常運転で何処であろうが布教活動は続く…

//では一足先にお疲れさまでした
738 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/09/06(水) 01:28:48.25 ID:FtYDLHbco
>>732
マキナの視線を受けて何かを感じたのか、リーフは苦笑で返す。

「……どのような事情かは存じませんが、貴女は、貴女の神の命ずるままでいれば良いと思いますよ」

>>735
「それはそれは、ありがとうございます」

通りすがりの男に礼を述べつつ、宿へ向かう。

(越境者を、政府が積極的に支援している……?)

その最中に、リーフに疑念がつきまとう。
越境者であれば、その身分の如何を問わず援助が受けられる……ということは、
政府としては何かしらの見返り、収穫を期待していることになる。
技術提供、あるいは討伐依頼、または別の何か。町の事情から類推は不可能だが――

(彼らは、少なくとも"善人ではない")

剣の鞘に添える手はそのままに、とりあえずは与えられる環境を享受することにした。

//落ちます。ありがとうございました!
739 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/06(水) 01:35:25.64 ID:7btCwXli0
>>735
反応が薄い。仕方ない。いきなりこのような話をされても実感がないのも想定済みだ。
まあ、いつかは逞しく越境してるだろうし問題もなかろう。

「アカネだね、よろしく
ああ、無理にフルネームを名乗る必要はないさ。そういう事情があると理解するのさ、たいていはね」

言っていない情報を詮索するようなことはしない。そもそも越境者同士の関係もその場限りの連続が長い関係に見えるというものなのだ。

「とりあえず流せはするのか
なら、血を洗ってから再出発かな。キミも魔力集積所とやらにいけば少しは落ち着けるだろう」

越境者に対する処遇もその世界によるもの。悪魔から救世主まで様々なので特に思うことはない。
何よりも、アカネが落ち着けるまでは付き合おう。それが最優先だ。


//〆と聞いて。私もこれで失礼します
740 :ひいらぎ [sage]:2017/09/06(水) 01:40:57.14 ID:KoQkObBVO
>>735
【さて暫くすると何やら村のようなところへとつく】

…ほむ、寝床云々もそうだが…まずは赤ワインか何かはないかな?

【とりあえずおちゃけを要求する少女、酒飲みの鑑である】

/おつおつにしてあげます!!
741 :『不肖の娘』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/06(水) 21:51:29.63 ID:E4CV5ZJhO
――これまでのあらすじ

魔法世界トローヤーの都市、『トートズラント』にて君達はちょっとした仕事を請けていた。
なんてことはない駄賃仕事であったが、依頼人の妻という人物からあることを依頼される。
即ち、越境者としてふらふら飛び出していった不肖の娘に手紙を渡してほしいというものだ。
無茶な話という自覚があったのか、幾何かの現金化可能な貴金属を使った指輪類を先渡しの報酬とし、手紙を押し付けられた。

「……もしも会えたなら、私が心配していたと伝えてほしい。早く戻って来いとも」

「旅すがら覚えていたなら、ついでに達成できるサブクエストと認識してもらって構わない……」

「……追加依頼の発注を行ったことをイリス・ベルゲマンが確認いたしました。するもしないも自由ですが、してくださると期待しております」

なお、依頼人というのはトートズラントではお馴染み、越境者に仕事を押し付けるダークエルフ、フォルカー氏の妻、イリスである。
この二人の娘というのがナディヤ・ベルゲマン。通称『ナージャ』……君達とも面識があるかもしれない。

――さて、そんな話を君たちが受けてからしばらくの後の越境先。
そこは荒れ果てた、麗しい文明崩壊後の世界。
モヒカンと軍隊気取りが銃をバンバカ撃ちまくり、改造バギーで走り回る狂った西部劇の如き光景の数々。

――で、そこに件の不良娘がいた。
それも、バイク数台に追いかけられている。

「うわははは! バレたー! バレるよなー! そりゃなー!」

何をやらかしたのか、バイクに跨るモヒカンさん達は怒って斧を振り回している。
追いかけられている当人は緊張感なく、低空浮遊する絨毯に乗って逃走中。

……さて、このトンチキな光景を出くわした君達はどう動く?
742 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/06(水) 22:05:24.86 ID:bnceIk2e0
>>741
「ナディヤ?ナディヤ、ナディヤ……ナージャ……。まさかな」
ボソボソと呟き、浮かんだ考えを否定する。数度見かけたような気のするあの女の名を。
中々にトンチキそうなやつだった。あれに出くわし、言伝を伝えるとなるとかなーーーり面倒な事になりそうだ。


「俺ってばいい加減一言多いネ!」
なった。

そんなわけで偶々越境した先の文明崩壊世界、出くわした件の家出娘。
バイクから絨毯で逃げる彼女を見て地団駄を踏む。こうなる事は心の何処かで気付いていたはずなのに。

「とりあえず止めなきゃ話も聞けないよな?
 あのチビのピッチに伝言ゲームするか、骨を親元に返してやるかはそれから決めよう。…立ちくらみがしそうだ」
言いながら刀を抜いて大きく振り被るソーマタージ。その腕に異様な緊張が漲る。
縄めいて浮かび上がる人工筋肉にスパークが走り、抜かれた刀に蔦の如く鉛色の触手が絡まっていく。

「イヤーッ!」
やがて臨界点に到達、全力を込めて追いかけるバイクモヒカンの殿めがけて槍投げじみて刀を投げる!
ミサイルの様な勢いで飛ぶ刀で不運な誰かを仕留め、バイクを頂く寸法だ。
743 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [age]:2017/09/06(水) 22:08:59.58 ID:WmVqBKQf0
>>741
「……えーっとっ?」
「多分ふつーに考えたら、怒られるような事をしたって感じっすよね……?」

バイクに跨る世紀末モヒカン達に追われる絨毯少女
何処か正気度を測る必要が存在しそうな風景であるが、取り敢えずユノにそもそもの通常たる精神は存在しない
小首を傾げながら一同に尋ね、ともあれ前金を頂いている以上見捨てるというのは余りにもな話だ

「……ふっ!!」

ともあれ一先ずクラウチングフォーム
直後に爆発的な加速で砂埃を従えバイクと併走

「なーにがあったっすかー?」

高速の世界で駆け抜けながら尋ね、しかし半ば返答に期待していないのも事実である
その証左としてバイクのハンドル部に貫手を放ち、破壊しようとしているではないか
744 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/06(水) 22:10:02.49 ID:fuzEA5ND0
>>741
ロイ「あの野郎ついにやりやがったか・・・」
アキレス「オッサンなにニヤニヤしてんの?」

聞き覚えのある名前の親がそれと聞いてご満悦と顎を撫でるロイと その様子を不思議に思うご両名
さて 暫し後に越境

道中で手に入れたリアカー付きバイク 運転するはアキレス ロイは荷物と一緒にリアカーの中

アキレス「オッサン!! アレナージャじゃない?」
ロイ「そのようだ 介入するぞ!!」
―――ギィ!!

フルスロットル 舗装されていない大地をひた走るバイク

アキレス「ヒャッハー!! なんつってな!!」
モヒカン共からすれば リアカー引いたバイクがこっちに接近してくるのが見えるだろう
745 :『不肖の娘』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/06(水) 22:22:07.54 ID:E4CV5ZJhO
>>742

「グワーッ!」

不運なモヒカンA君の胸に深々刀が刺さる。
朝食にコーンフレークを山盛り食べてさえいればそのぐらいで死にはしないのだろうが、そうでないので彼は死んだ。
力なくバイクから落とされる――刀をどうする気かはさておき、ソーマは問題なくバイクを入手できるだろう。

「新手コラァー!サイボーグッテッチョーシコイテットスッゾコラー!」

なお、ターゲットが一部ソーマに向くことを問題ではないとするならば、であるが。
サイボーグは高く売れるという共通認識からか、一部グループはソーマを優先対象に切り替える。
二台のバイクが大きく弧を描く機動でソーマの後方につき、ソードオフされた二連ショットガンを構える。

「対ブリキ用強酸実包の威力をおめぇで試してやっぞコラー!」

バイクでの騎射をやる都合発砲までワンテンポ猶予があるが、さてどうする。

>>743

「ああ……ん!? ン!?」

サイボーグとわかる挙動をしていたソーマと違い、こっちはどうか。
追いかけていたトンチキな挙動をする小娘と同等の非常識を目の前でやってのける。
おかげでモヒカンさん、ユノの顔を見つめた状態で硬直してしまう。

【危険、前方に障害物。このままだと事故る】

>>744

「お呼びっじゃねーぞコラァ!」

バイク集団の数台が乱入者に接近。
対車両戦用装備のモヒカン君達である。(何がしかを対策した装備をもっているとして練度はお察しという意味だ)
挨拶代わりとばかりに、リヤカーに向けてフラググレネードのピンを抜いて放り投げる。

「それ逆だぞコラ」
「はん?」

……ピンを投げるアホもいたようですが気にしないでください。

――

「何か愉快なことになってきたけど後ろを振り向けない! ごめんよ誰かさんたち! 多分助けてくれてるんだろーけど!」

「集中切らしたらこの子失速するんだよぉぉぉ!」

空飛ぶ絨毯というのも優雅な代物ではない。
とりあえずこの暴走族を始末しないと落ち着いて話はできないだろう。
746 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/09/06(水) 22:29:59.15 ID:WmVqBKQf0
>>745
「……んっ、あっ!」

危ない、と叫びながらバイクからモヒカンを抱き抱えてデスロードから進路を逸さんと腕を伸ばす
叶えばそのまま障害物を飛び越え、モヒカンをお姫様抱っこしたままちょっと走り、ハッと気が付いてその辺に置いて行くであろう
基本的に高速戦闘である、なれば脚を失ったのならば彼は既にリタイアなのだ

「……なるほどっす、案外アレな感じなんっすね空飛ぶ絨毯」

まぁ、もしモヒカンが救出の手を拒み事故死した所でユノとしては別段気に留める事は一切皆無
次に目標に定めたバイクに対しては、無遠慮な飛び蹴りをカマすべく飛翔体めいて『発射』しているのだから
747 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/06(水) 22:33:48.56 ID:fuzEA5ND0
>>745
ロイ「ザッケンナコラー!! スッゾコラー!!」
ヤクザスラング高らかに ハルバート掲げて臨戦態勢

アキレス「ヤバッ!!」
だがアキレスがグレネードから逃げるように距離を取ったので白兵戦には至りませんでした 仕方ないね

ロイ「オイ!! もっと寄せろよ!!」
アキレス「オッサンが射撃できれば近づかなくても上手くいくんですがねぇ!!」

ロイ「えぇいクソ!! 銃ってやつは苦手なんだ これでもくらえ!!」
取り出したのは設定にあっても使う機会が一切無かった投石紐である

喰い終わったスパム缶を投石紐でくくり 振り回して投擲する
748 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/06(水) 22:38:57.10 ID:bnceIk2e0
>>745
「グランドセフトオート!」
着弾と同時に駆け出し、刀を引き抜いてバイクを起こす。おれなら追いかけるのも楽だ。
数度エンジンを吹かし、土煙上げるウィリー走行を一瞬だけ決め、いざ追っ手へ!
「あれっと思って引いたらもうウィリーさ…」


「ダッテメッコラー!チャドルワレッケンゴラー!?スッゾオラー!」
ヤクザスラングの応酬!後方に着いたモヒカンに向けてブッダも顔を背ける様な罵詈雑言を飛ばすソーマタージ!
しかしこの状況はマズイ。後ろを向けたまま彼等の前を走るのは自殺行為に他ならない!脳内UNIXが導いた答えは一つ。

ギャリギャリギャリ!!土煙と小石を勢いよく撒き散らし、地面を滑るオートバイ!
咄嗟の減速により、背後を取る二台のバイクを逆に追い越させたのだ!


「ドグサレッガー!!」
粗暴なヤクザスラングを飛ばして脚を引き───重々しい蹴りをモヒカンに放つ!何度も!
バランスを崩して転倒させるのが狙いの、古めかしいバイク上戦闘術!

「ザッケンナコラー!!」
粗野なヤクザスラングを飛ばして逆手に抜いた刀を持ち替え───モヒカンに向かって振り回す!型も何もなく!
勝手に怖気て逃げるならそれで良し、当たって傷付いて死ぬならもっと良しの、黴の生えたバイク上戦闘術!

「お礼ならお前のママにするんだな!じゃなきゃぁ、こんな所死んでも来ねえよ!」
749 :『不肖の娘』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/06(水) 22:52:10.18 ID:E4CV5ZJhO
>>746

「……なっ、お、テメッ、ちょっ」

矢継ぎ早におきる展開にモヒカン君対処できず。
抱きかかえられ、放り投げられ、しばらく呆けてから声をあげようとして――

――当の本人はもう飛んで行ったのだから、言葉は形になることもなく。
呆然とするしかなかったのであった。

「アバババーッ!?」

なお、飛び蹴りされたモヒカン君は無事になるわけなく落ちる。
状況的にはバイクが手に入るかもだが、どうする?
(なお、全体的にモヒカン君達は減ってきている)

>>747

グレネードがリヤカーに入ることもなく、グレネードは見当違いなところに転がり、爆発。
ピンを投げた間抜けも急いで棄てたので無傷なのでご安心ください。

「テメコラーッ! ダッコラーッ グワーッ!?」

不運なモヒカンのおでこにスパム缶が当たる。
死にはしないまでも相当痛かったらしく、思わずブレーキ――そして多重事故。
急に止まるものだから三台ぐらい巻き込んでの大クラッシュ発生。……死んではいないようだが。

「テメッコラーッ! オボエ・テロー!」

残った僅かな数台、後ろでクラッシュした仲間の方を振り向き、それからロイとアキレスを見て
ぺっ、と唾を吐き捨てると大きく弧を描いて進路変更。仲間の救助に入ったようだ。これでアキレス組はフリーハンドに。

>>748

「ドロドロに溶かしてや……グワーッ!?」

いざ発砲しようとしたその瞬間、轟音と共に飛び散る土煙!
伏せてそれをやり過ごし、あらためて前を見るとソーマが……いない!

「テメッ、コラッ――アバーッ!?」

一台が蹴り飛ばされて転倒!

「ダッ、コラッ、ハンドルーッ!?」

さらにもう一台のバイクに至っては本人を掠るようにして振るわれた刀が、バイクのハンドルをスパン、と落とした。
バランスが保てずにこれも転倒!

残ったモヒカン達はごくわずかであり、どうも逃げようとしている。
ジャンキーな彼らも流石に不味いと思ったのだろう。
750 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/09/06(水) 22:59:47.64 ID:WmVqBKQf0
>>749
「……うーん……」
「あ、そうだっす」

乗り主を失い慣性のみで走るバイクを前に一息の合間の逡巡
ユノはバイクの免許がない、そもそも乗ったことがない
しかし折角なのだし何かしら有効利用した方がいいなと考え、思い付いた策は

「ら、す、ぼ、す……!!」

バイクを引き摺りながら加速、散発的になってきたモヒカン達を追い抜き前方に位置する
弧を描いて反転、バイクを盾に構えるような体勢から

「纏絲熊爪!!!」

バイクの横っ腹に渾身の双掌打!
打たれた鉄の塊は破砕され、その破片を広範囲へとばら撒く!
その一弾丸毎のサイズの齎す破壊力たるや、ショットガンの比では無い!
751 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/06(水) 23:03:19.03 ID:bnceIk2e0
>>749
「ハーッ!」
転倒して遥か彼方へ追いていかれるモヒカンを指差し嘲笑!ゴアな目に合わせられなかったのは少々残念だが良しとする。
見ればまだいたモヒカン達も思い思いに逃げているようだ。普段なら追いかけて一人一人息の根を止めていたが、今はその隙はない。

「喧嘩売るなら相手見てやりやがれクソボケ共!次にツラ見せた奴から食い殺してやるぞ!」
エンジンを吹かす特徴的な音を立て、大声でモヒカン達を威嚇して見送るのであった。


「とりあえず追っ手はいなくなったかな?まだいる?」
甲高いエンジン音を立てて他の越境者、ナージャと並走。コートを靡かせ声をかける。
走ったままでは会話もままならない。苦心してベルトから鞘を抜くと、空飛ぶ絨毯に向けて軽く振り回す。

「オイ、いい加減止まれ。いつか事故るぞ。止まれ……止まれっての」
752 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/06(水) 23:05:24.71 ID:fuzEA5ND0
>>749
ロイ「ざまぁみやがれ!!」
クラッシュするモヒカン相手に渾身の中指おったて

アキレス「なんかテンション高いなオッサン」
―――ギィ・・・

これにはアキレスベティもドン引きだ

さてフリーになったはいいが相手の数はだいぶん減ったし
自分たちを標的にする輩もいないので 後はほかの者に任せましょう

バイクを走らせ絨毯に並走

アキレス「おっひさー あの子と一緒に戦った時以来じゃない?」
とナージャと雑談かまそうとするアキレス 集中しないと失速する? もう大丈夫じゃない(ナハホジー
753 :『不肖の娘』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/06(水) 23:10:54.97 ID:E4CV5ZJhO
>>750

『グワーッ!?』

逃げようとした矢先に、ユノに一網打尽にされるモヒカン達。
一部は回避軌道を取った結果軽症で済むものもいたようだが……。
それでも壊滅といって差し支えない状況。
そもさん、無事なバイクがもう僅かにしか残っていない。壊滅といっていいだろう。

>>751-752

「うわーい、ありがとうおじさん達。キスとかするかい? あ、ほっぺによ。勿論ね? ほらボクこんなでも乙女だし?」

絨毯がゆるゆるとスピードを落とし、ついには着地。
助けられたナージャは汗だくながら、そうかるーくお礼を言うのだった。

「いやまったくとんだことになっちまったい。魔法がない世界はこれだから怖いんだなぁ。とほほー」

テンションは高いが、恐らく興奮しているだけである。
754 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/06(水) 23:16:22.27 ID:fuzEA5ND0
>>753
アキレス「え〜そこはマウストゥマウスじゃない?」
―――ギィ!!

早速ボケ倒すアキレス ベティも困惑である

ロイ「そりゃ大変だったな 魔法のある国からの伝言だ おかーちゃんが帰っておいでだとよ」
早速手紙を差し出すロイであった

755 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/09/06(水) 23:17:41.90 ID:WmVqBKQf0
>>753
「……ふぅっ」

ひたいに浮かぶ汗を拭い、そして一息
大量のラスボスエネルギーの消費があったのだ、今夜はよく食べグッスリ眠れる事であろう

「……あ、みんな終わったっすね」
「何で追われてたんっすか?」

ナージャに手紙の件を話す一同の所に歩いてやって来て、前置き抜きで尋ねた
喧嘩両成敗、とまでをいうつもりは一切ない
ただ純粋に、追われてた理由が知りたかっただけである
756 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/06(水) 23:23:01.37 ID:bnceIk2e0
>>753
「お兄さんな。一体何をしてああなった?他人の失敗談を聞くのは好きだが、これは別になりそうだ。
 お前からスプロールや宇宙のトンチキ連中と同じ『におい』がする。真面目に聞いたらばかになる『におい』が」

ようやっとナージャが止まればこちらもバイクを滑らせて速度を落とし、高いテンションを冷ますかの様なシラーッとした眼を向ける。
不肖の娘と言う言葉では片付けられない。とんだお転婆、と言うより問題児だ。


お前の親から伝言を預かっているが……。なんか見てたら話す気も失せたよ。どうせ聞かねーだろうし…。
 どうしても聞きたいなら伝えてやらんでもないが、その前に何をしてあんな間に合ってたのかだけ教えろ」
757 :『不肖の娘』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/06(水) 23:34:05.46 ID:E4CV5ZJhO
>>754

「そこはほら、未来の旦那様のもんだし?」

「……かーさまが? 今更どしたい」

手紙を受け取り、しばらく神妙そうに読んでいき……。
しまいには膝を打って笑い出した。

「うははは。とーさまが浮気って、あり、ありえねー! つきあってらんないや」

「ボクを心配してるんだか惚気なんだかとーさまの浮気をとにかく阻止する謎計画なのやらさっぱりだ」

やれやれと肩を竦め……我慢しきれずまた大笑いし始める。

>>755-756

「やっぱ理由気になる? あとおにーさん、わかったからそんな目でボクを見ないように」

ソーマの視線を振り払うように手をぱたぱたと振り、観念したように話し始める。

「えっとね。越境してすぐに、こういうところだとありがちな略奪風景に出くわしたんでつい、ヒーローごっこがしたくなってね?」

「カエルミュータント(意味はわかってない)使いだーとか言って人食いヒキガエル呼んでおっぱらったの」

「で、人相がバレちゃったんで今度変装してこっそり奴らのアジトに忍び込んでー」

「……一番偉いやつ探してたら、何か組織のNo.2ってヒトが『赤ちゃんプレイ』してんの見ちゃったもんだから思わず叫んじゃったから注目浴びちゃって」

「慌てて敷物引っ掴んで即席フライングカーペットこさえて逃げた先がこのあたりの軍隊気取りの縄張りの水場でね?」

「追っ手引き連れておもいっきしMPKした形になったんだけどどさくさ紛れに抜け出してね。やばいかなー、って思いながらここんところ潜伏してたんだけど。いやぁー、ついさっきヤサがバレてねぇ? 参った参った」

ソーマの直感は正しい。
トラブルメーカー属性のあるここの小娘は、まさにトンチキメーカー。
758 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/06(水) 23:43:32.10 ID:bnceIk2e0
>>757
「………」
あまりのトラブルメーカーっぷりに言葉も出ない。話を聞きながら無言のまま煙草を咥えて火をつけ、深く紫煙を吐き出す。それの繰り返し。
三本目の半分以上が灰になって落ちた頃に、ようやく口を開く。

「…今ここで殺しといた方が、俺達含む世の悪人連中のためになったかもな」


「あっテメー手紙なんてあったのかよ」
手早いロイの対応に茶々を入れるが、続くナージャの言葉に再び真顔に。
他人の不貞など興味もないし聞きたくもないが、そんな理由があったとは。両親揃ってハチャメチャな連中だ。

「お前の親父さんが甲斐性ないアホなのは分かったが……。返事は自分でやれよ。
 黒ヤギさんじゃないからお手紙食べるなんて事はしないが、なんか一気にバカらしくなってきたんでな……」
759 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/09/06(水) 23:44:20.58 ID:WmVqBKQf0
>>756-757
>>754
「……?」

キョトンとした顔で首を傾げ、アキレスとロイとソーマの方へ視線を向ける
話の内容の半分程が理解出来なかった模様だ

「取り敢えずぅ……なんかこう、人助けしてたら追われた……」
「……って事っすよね?」

ふむむと唸り腕を組み渋い顔
戦闘時の直感や戦術眼に比べ、通常のユノはボンヤリとマイペースしているのだ

「取り敢えず、立ち話もなんですし」
「……何処か街とか集落、行きませんっすか?」

お腹空いたっす、と項垂れた
周囲に転がる亡骸と、彼等の持っていた乗り物
多くが破損しているが、中には使える物もなくはないだろう
最もユノは運転が出来ない故に、誰かに乗せて貰うもしくは最悪徒歩となるが
760 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/06(水) 23:47:02.18 ID:fuzEA5ND0
>>757
ロイ「はぁ? あいつが!? 浮気!!? ないないないないない絶対ない」
一緒になって全否定である

そんでもって 事の顛末を聞いて

ロイ「・・・・・。」
アキレス「・・・・・。」
―――ギィ!!

絶句する2人 ベティちゃんだけはすごいやーと羨望のまなざしである

ロイ「まぁ…なんだ 親御さんが心配するのも分かるよ」
アキレス「何をどうしたらそうなるのさ・・・」

ロイはタバコに火をつけ ため息交じりの紫煙を吐き出す

アキレス「悪いこと言わないからさ もっと計画性を持とうぜ」
ロイ「それでこの後どうするんだ? 俺たちも晴れてお尋ね者か?」
761 :『不肖の娘』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/06(水) 23:59:59.83 ID:E4CV5ZJhO
>>758

「うはは。言葉もないよ。まぁでもほら、悪いヒトだけが自由ってルールはあるまいさ」

せめてものお礼、とこの世界の煙草を1カートン、手持ちのカバンから漁り、放り渡す。
このトンチキ娘は喫煙者じゃないはずだが……。

「やっぱり煙草は換金性が高くてね。アジトで派手にやったときに倉庫からガメといたんだぁ」

「とりあえずそれで機嫌直してよ。ね? とーぶん困らないと思うし。返事はまぁ気が向いたら自分でするし」

>>759

「ざっくり言うなら多分それであってる」

「いや別に人助けしたかったわけじゃないんだけど……テンションがつい上がったというか……まぁいいか」

こっちもこっちで適当な返事。
詳しく説明する気もなさそうだし、多分できない。言う通り勢いだけでこうなったからだ。

「お? そだね、んじゃこの辺りーはー流石に不味いから少し離れたとこの街いこっか?」

「なぁに、途中までならボクが乗り物出すよ。うん。カエル以外の」

そして、移動することには同意。

>>760

「あれ? とーさまと知り合い? ふぅん? まぁそれならわかるよねぇ。ありえないよねぇ」

「かーさま心配性だからさぁ。若い女の影がちらつく度に警戒して独占欲全開なんだよね。……というか見た目だとボクより若いしね。機械だからちかたないけど」

フォルカー氏が不名誉なことに一部でロリコン扱いされているのは妻のイリスの見た目の幼さ故だ。
どう高めに見繕ってもハイティーン。……普通に見ればミドルティーンなのだから。

「計画性ねぇ。……とりあえず河岸を移せば大丈夫っしょ。追手が壊滅したんだから情報も入りづらいだろうし」

遠目で逃げてゆくモヒカン残党を眺め。

「……情報入りそうだし早めに逃げよか」

再び絨毯を浮遊させ、ユノに乗るように言い。
そしてアキレスとロイとソーマにはバイクに乗るよう伝え。

「ごはんと水求めて隣街まで逃げよう。軍隊気取りをかわせば大丈夫。さっきの奴らは追ってこれないさ」

早速計画性がないことを言いつつ、珍奇な逃走劇は続くことになる……。

//ではこんな感じでおちまい
762 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/07(木) 00:00:10.21 ID:RT5XXc4A0
>>758
ロイ「ちゃんと受け取んなかったお前が悪いんだ」
ソーマタージの茶々にドヤ顔で対応である
763 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/07(木) 22:20:29.57 ID:MhOeE59vo
【西暦2033年世界――ボストン】

 越境現象により戦争経済の市場とされつつあるこの世界。
 アメリカ大陸もスプロールの企業連を始めとした組織に直接攻撃を受けて、
 紛争真っ只中という有様であるが、マサチューセッツ州ボストンはどうにか行政・治安の機能を維持していた。

「オーライオーライー」

 もっとも、暢気は平和を享受しているのかといえばそれは必ずしも是とは言えず、
 ホテルは軍制本部となり、大量の軍事物資と人員が流入・・・いわば反撃拠点・都市要塞化の様相を呈しつつあった。

【しかし、物資と人員の流入がもたらす経済効果は相当なもので、今、ここで手に入らないものはさほどなく】
【いわゆる、降って湧いたプチ好景気が齎されていた。皮肉なものである】

 実際、何でも手に入る。ステーキもビールもホットドックもハンバーガーも、
 ナイフも、銃も、爆薬も、パワーアーマーも、サイバーウェアの部品も。魔法化合物も――

 そう、明らかにこの世界ではありえない<cmも手に入る。
 どうやら、流入しているのはこの世界の物資に限らないようであった。

「おらああッ!!」
「フンッ!」

 そして、公園では現在、厳つい筋肉隆々の男衆の集団(明らかに傭兵か兵士だろう)が、
 ビール片手に余暇を楽しんでいる様子。その中心で、男勝負の基本たる腕相撲に興じているのに
 何か金髪豊満軍事将校が混じっているが、まあ、ソレはソレである。
764 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [age]:2017/09/07(木) 22:29:04.20 ID:+BGUnm7A0
>>763
「……これはここに置いておけばいいですか?」
「はい、今のぶんはこれで最後ですね」

物資の満載されたコンテナを持ち上げ、えっちらおっちら運ぶ半人
なんだかんだで軍人達と接点がある身分だ、その縁で宿泊の世話になりその見返りとして、軽い肉体労働()を行なっている模様

「なんだか賑やかな様子です、以前来た時と随分印象が違う」
「……あ、イムカ様、どーも」
「テレビ観ましたよ、出てましたよね」

越境現象の影響で変わり行く世界を見渡しながらやって来て、公園にてイムカと出会う
かるーい様子で挨拶ひとつ、微笑む半人
765 :ナージャ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/07(木) 22:29:55.29 ID:0F8xYBQrO
>>763

「うははー、やれやれー」

囃したてる男たちにしれっと混ざっている、丸眼鏡をかけた金髪の小娘がいる。
この乱雑さの中では大して目立つ特徴でもないが、彼女の耳は尖っている――そう、エルフだ。
とはいえ、気づいた人がいたとしても、スター・トレックかさもなきゃ指輪物語辺りのファンとしか認識されないのかもしれないが。

「ふっふ、ふふふー。ボストン・クラムチャウダー。憧れのクラムチャウダー」

「故郷の黴の生えた尖塔の都市じゃあ多分出会わなかった素晴らしいクラムチャウダー。おお乳白色の友よ」

屋台で買ったグルメをしこたま抱え、飲み食いしまくるのは旅の醍醐味である。
持ち込んできたいろいろな物品をドルに換え、その使い道はもっぱらこうして食い物であった。
766 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/07(木) 22:34:25.96 ID:HnGbnQ380
>>763
「あのブロンドのアマゾネスに200ドルだ。まあ見てろって、秋雨の降る夜に吹き荒ぶ暴の風だ」
ベンチに踏ん反り返り、瓶に入ったままのビールを呷りながら野次を飛ばすソーマタージ。
此度の戦いは彼の、スクラップヤードの越境者達にそれなりのマネーを齎した。戦争特需と言うほどでもないだろうが、このチャンスを逃す手はない。

「ハハー、あの野郎しばらくは片手で生活する事になるぜ。分かっちゃうよ俺」


無論、この状況を快く思わない者もいるだろう。世の無常、欲の醜さを許せない輩は探せばいるものだ。
自分自身の事でもあるから分かる。しかしだからと言ってこの狂騒に乗り遅れる訳にはいかない。

「まあそれはそれとして、何か良いもの売られてないかな。
 そろそろ二刀流にでもなるか変身アイテムでも手に入れるべきだと思うけど、どうかな」
兵士との戯れに興じる将校を尻目に目ぼしい物を拝見。そこそこカネもある、手に入れるなら今だろう。
767 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/07(木) 22:49:09.23 ID:MhOeE59vo
>>764

「おっしゃ、それで終わりだ。コスプレ嬢ちゃん。ホレ」

 女子力無用な力仕事に勤しんでいた半人にお小遣いである。
 何せ、ネコの手も借りたいという状態であり、パワフルな半人は実際役に立つ。

「ザッケンナコラー」「スッゾコラー」「ドグサレッガー」「ワドルナッケンナコラー」

 そして、日給の50%が借金取りのボッシュートされるのもいつものことである。ナムサン!

「フン・・・!ああ、テレビか!!まったく道化のようだろう!!」

 皮肉めいた口調だがそれほど嫌がっているような様子はない。
 基本的にプロパカンダに使われるのも任務の一環と割り切れるタイプだ。

「なんだったら・・・!君も・・・出てみるか!?」

 ギリギリと腕を震わせてながら会話。この時点で解ると思うが、イムカにはまだ多少余裕があるようだ。

>>765

「今日はまたコスプレ・ガールが多いな?」
「ジャパニーズ・ヘンタイ・ポルノめいた何か?ノパン・サービス幾らな?」

 やぱり、エルフはコスプレと思われるらしい。
 実際、特殊付け耳だけで再現しようと思えばできるくらいには難易度も低い。

【実際、腐っても合衆国。物資流入あるとなれば食のバリエーションも豊富】
【大和魂だけで、兵站無用と戦う精神性はこの国には存在しえないのだ!】

>>766

「実際、あの腕相撲は大盛況だぜ?」

 筋肉隆々のあんちゃんがバーベキュー片手にソーマとお話。

「勝てば顧問殿とバーにつきそい。そうなれば酔わせてアバンチュールのチャンス。
 負ければ最前線への付き添い。地獄の戦場へのご招待だがな」

 この時点で狂人の察しがよければ大体察せられるだろう。詐欺くせーと。
 よしんば腕相撲の勝っても、次は酒で勝たねばならない?難易度高いネ・。(イムカは勝算の無い闘いはしない主義。

「ああ、ソーマタージか!!丁度いい」

 そして、今、イムカはマッチョな男と腕相撲中である。

【イムカの傍らには・・・なんかチェーンソーと剣を融合させたかのような超絶野蛮武器が立てかけられている。
 しかも、なんかご丁寧にリボンのラッピングつき。なんぢゃこりゃ】

 −−−−−−−−
>>764-766

「イヤーッ!!」

 イムカの気合に満ちた声と共にゴキメギャグショと鳴ってはならない音が鳴り、
 マッチョマンの悲鳴と共に勝敗が決する!これぞ男勝負の醍醐味よ。

「ふう、皆、来たのか」

 周囲に顔を巡らして、コーラ(notヌカ)の入った瓶をそれぞれに放る。
768 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/07(木) 22:55:36.14 ID:+BGUnm7A0
>>767
「ありがとうございます」
「……えーっと……はい、どうぞ」

少し遠慮がちに日当を受け取り、自前の封筒に分ける
そして各々シャッキントリ達に手際よく配分して行くのだ、慣れたモノである

「いえいえ、カッコよかったですよ」
「……わたし? わ、わたしはそんな、とても……」

イムカの韜晦と本心の狭間めいた皮肉に、純真を持ってして返答
出演云々の話があれば目に見えて慌てふためく
既に妄想の翼が羽ばたき、アイドル活動にまで飛び立っているのだ
コーラを受け取り王冠を指で引き抜き(!)、ひとくち

「……大丈夫ですか、その方……」

ゴキメシャされたマッチョを心配そうに見下ろした
769 :ナージャ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/07(木) 23:00:00.88 ID:0F8xYBQrO
>>767

「ボクの好みはガンダルフなんで、他当たりなよおっさん」

しっし、と手で追い払う仕草。
生意気な地元の大学生ぐらいには見えるかもだ。
服装も現地に合わせたものを選んでいる……一応。(なお、センスばかりは越境補正がかからない。ナムサン)

「大体だね……」

「ここまでもりもりご飯を食べている女の子に声をかけるってんだから……」

「ロブスターをもっとよこしてみるとか、他にコンタクトの方法があると思うんだよね。うひょー、そこのフードトラックのにーちゃん、そのフィッシュ&ポテトくれ。ガガモレ? 何それ? いるいる!」

……色気より食い気。
故郷のトートズラント、というより魔法世界トローヤーはパンゲア大陸という都合、海が珍しい。
彼女はすっかりシーフードとジャンクフードの虜というわけだ。

――

「おひさー、おねーさん。……うん、名前思い出せないけど会ったことあるよね? ね?」

「多分とーさまが何回かお世話になったヒトだったはず……」

コーラを受け取りつつ、もう本日何個目かのロブスターロールを頬張っている……。
こいつはこいつで、大食い大会に出場するべきだったのだろう。
770 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/07(木) 23:00:29.40 ID:HnGbnQ380
>>767
「オイオイオイオイ、勝ったらバー?しかも酔わせるだって?」
この勝負、粗野な軍人どもの力比べとかではない。唯の罠だ。金髪豊満と言う人参に釣られた愚鈍な兵士が屍を晒す卑劣なトラップ!
「俺もガワ変えてあの手口真似しようかな……」

「ちょうど良い?そこのゴキゲンな武器で、その筋肉モリモリマッチョマンな軍人の腕を切り落としたくなったのか?
 そんな不具にするなんてかわいそうな事、俺大好き!」


「路銀稼ぎか?それとも肉盾?マッチョは中々弾突き抜けないから、盾にされると面倒なんだよな…」
受け取ったコーラを呷って方を竦める。ドワーフの件といい、どうもウェイト差のありそうな相手を負かしまくるのが好きなように見受けられる。
カリカリ暴れる体内ガイガーカウンターと悲鳴を上げる男は無視して、どこかシラーッとした眼を向けて飲み干すのであった。

「コーラお代わり」
771 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/07(木) 23:17:06.70 ID:MhOeE59vo
>>768

「スッゾコラーッ!」

 タェンティースから乱暴にマネーを毟り取ると、
 ヤクザ達はバーベキューの鉄串(デカイ肉と野菜が交互だ)をズズイと差し出して去っていく!!
 身体は資本。借金返済にしても身体を壊しては元も子もなし。やさしみ?(ナンカチガウ)

「気が変わったら言ってくれ。プロデュースしよう」

 なお、イムカの想像はアイドル的なモノとは程遠く、
 半人をスーパーウェポンめいたB級映画なロールを課すことであった。ままならぬ!

「ああ。問題ない。肉を食って寝れば治るだろう」

 なんたる蛮性に満ちた思考か。そして何か戦乱中ゆえかイムカ結構生き生きとしてます。

>>769

「ツレないねえ」

 強引に食い下がる事はせず、脈無しと見れば早々に後退。
 軍事的には実に正しい選択であろう(謎

「ロブスターなら赤ーく焼けているのがこっちにあるぜー?今日は市民も参加の超無礼講だからな」

 非常時には普段極潰しの傭兵さんも頼れる救世主である。
 ここで、乱暴に笠に着るか、好印象を与えて戦後にまで備えるかで今後の進退は決まる。

【海の幸は充分。ただし、生で食う習慣はないのであしからず、だ】

「イムカ・グリムナーだ。君のご両親の・・・まあかなりトンチキめいた御仁だったが・・・の依頼を何度か・・・な」

 そーいえば、ブラブラと遊び歩いている不良娘がいたとかいなかったとか言っていたなと。

>>770

「君がガワを変えても同じ事をやれるとは思えないが」

 イムカはいぶかしんだ。なお、彼女自身、己の容姿の優位は心得ていたりする。エリートずるい。

「何を言っているんだ。キミへのブレゼントだぞ。チェーンソーを希望だったので2パターン用意したんだ」

 イムカがチェーンソー用意するから、護衛しろとソーマタージに言った件である。
 律儀にラップングとリボンナンデ?であるが、イムカが妙なところで妙なのはいつものこと。

「ソードタイプとアサルトライフルにくっつけたタイプがあるぞ?」

 コーラを放り投げながらリクエストを聞く。

 ソードタイプ:
 http://doope.jp/media/11q3/img3648_01.jpg

 アサルトライフルタイプ:
 http://www.chara-net.com/images-item-big/page-11626.jpg

「どっちも癖が強いがキミならむしろ好みだろう」
772 :ナージャ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/07(木) 23:29:16.91 ID:0F8xYBQrO
>>771

「うひょー、豪快な海鮮BBQときたもんだ。チップ弾んじゃおう」

「オイスター? もらうもらう。生だろうが煮込んでようが」

食い物を進める商売人いれば行ってどっかり買ってゆく。
食いながら歩いては持ち込んだお金をぶっ放していく。
多分この世界からさらにとんだころには無一文である。

「とーさまもかーさまも抜けてるからなぁ……。ああ、ボクはナディヤ。ナージャって呼んでね」

「遊び歩いてるというよりかは修行の旅だと言ってほしいものだね。ボクの目標はとーさま越えなのだし」

言いつつ、自分が両手いっぱいにもった食い物を見下ろす。

「……ほら、ここんところ碌な食い物食べてきてなかったから、この惨状はちかたないね」

謎の言い訳。
773 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/07(木) 23:30:15.24 ID:HnGbnQ380
>>771
「この身体の良い所は、皮を張り替えれば割と容姿は自由自在なところだぜ。ヘプバーンやアンジュリーナでも嫉妬に狂う様な顔になれば……」

所作はまあ矯正不可能としても、外見だけならそこそこ弄れるのだ。もっとも、内部フレームのサイズまでは中々変えられないのだが。
つまりはどんなに顔が良くても180cm超えの女という事になる。やっぱりなんとかなりそうもないが、本人は気付いていない。
「以前顔を変えて女になってた事がある。その時の他の連中のツラを見せてやりたいよ。
 ……一応言っとくと、この顔は義体化以前の素顔を再現したものだからな。誤解するんじゃあねーぞ。……誤解するなよ」


「イヤーにポップな飾り付けされてるから、『欲しかろうやらないけど。欲しければ馬車馬の様に働けー。死ぬまでやらないけど(裏声)』なんて言われるかと思ったが……。
 存外気前良いんだな。これで危篤の兄を惨たらしく殺せる」

受け取ったコーラを瞬く間に飲み干し、狂った様に暴れ回るガイガーカウンターの音を聴きながら暫し考える。
側から見れば瓶を握ったまま機能停止したかのように見えるかもしれないが、唐突に動くだろう。

「ソードタイプとやらにしよう。幾つになっても男の子は剣が好き。それと…コーラお代わり」
774 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/07(木) 23:31:45.10 ID:+BGUnm7A0
>>771
「あ、いつもどうも」

串焼きを受け取れば早速もっしゃもっしゃ
普通ならば遠慮や何やら葛藤などもある所だが、見知った顔からのいつもの差し入れなのだから話は別だ

「……」
「……ぜ、ぜひ、お願いします!」

プロデュースを受け持つとの言葉に最早後顧の憂いは立ち消えた
アイドル街道まっしぐらである、半人のまぶたの裏には銀幕に立つ自身の姿が見えている
無知とは時に幸福なのだ、現に今半人は世界一幸せな無知!

「……わたし、変わりましょうか?」

とは、腕相撲に関してである
実際半人もイムカの実力(筋力)を疑う訳ではない
しかしそれでも半機のサポートを受ける自身の方が単純な馬力としては高いのではないかとの思考があった
まぁ、これ以上腕グシャッな絵図を見るのはこころが痛むと言う点も忘れてはならないのだが
775 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/07(木) 23:52:15.20 ID:MhOeE59vo
>>772

「気前いいねぇ!コスプレ=チャン!!」

 気風のいい女はこういう場では実に盛況である。
 今時メシを美味そうに食うおなごの需要はちゃんとあるのだ。

「あれは抜けているで済ませていいものか?ああ、ナージャか。よろしく」

 アイサツは大事。古事記にも書いてある。

「…私は両手に食料を抱え込んだ修行の旅なぞついぞ覚えがないがね」

 謎の言い訳をかますナージャにジト眼である。やっぱりあの両親の子か。
 と、何か納得である。

>>773

「所作もだが、体格も…。擬態化以前。うーむ、もしかしたらと思うが」

 なんかダメっぽいと確信するイムカはおもむろにスケッチブックを取ると、
 小太りでめがねをかけて、ヘンタイポルノTシャツをポスターソードがはみ出たリュックを背負った
 ナーグめいた何かを描いて、ソーマタージに渡した。誤解はしていない。これはただの絵です。

「違うよな?」

【どうやらイムカの想像力は派手にナナメ上を駆けていったご様子】

「チェーンソードか。キミのカタナに比べて取り回しは良くないぞ。代わりに威力は十二分。使い方次第だ」

 そう言って、重量のあるチェーンソードをポイと放るのであった。
 生身の皮膚に対しては特に惨たらしい傷を穿つに違いないイクサ以外では何の役にもたたなそうな獲物である。

>>774

「…意外とうまくやれているのか」

 ヤクザ軍団は時折、半人のアルバイトのお手伝いもしている。

「ふむ、君がこうも乗り気とはな」

 イムカはうんうんと頷く。派手なバックミュージックと爆発効果音。
 映画スタッフめいた連中を雇ってみるか?と何か別方向の想像豊かである。

「ん、君が腕相撲か。いや、連中の下心的な…」

 自分ならどうとでも取りさばけるが、半人にそれを期待するのは――
 と、考えたところで、半人が腕相撲負けるか?と後れながら思い至る。

「…問題ないか。私も些か疲れた。交代だ。皆、この子に勝ったら私とこの子でバーだ!!両手に華だ。励むように」
「「「「さすが顧問!話がわかる!!」」」」」

 なお、負ければ地獄の最前線。しかし野郎のボルテージはそんな些細なことでどうでもいいというように最高潮。
 腕メッシャアアア!!のキケンも無く、ほそっこいコスプレ娘をいなすだけで権利ゲットとなればボーナスゲームのようなもの!(現実は非情

【そうして半人を交えた腕相撲がはぢまる。まあ、どうなるかはお察しください!】

//ではコノヘンデー!!
776 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/08(金) 21:59:05.32 ID:xPdwUgZ30
【とある近代世界】
止まり木同盟の宿 それは越境者たちの寄り合い互助で成り立っている施設であり
越境者たちが一時の破円を休める場所であり 力なき越境者の駆け込み寺でもある

それ故にその施設を知る者からすれば そこは狩場ともなるわけで・・・・・

「世界の果てから君にお届けするお騒がせゲリララジオ放送・・・ワイ・2・レディオォォォォォォォォ!!!!」

越境者のみが効くことのできるラジオ放送番組が久方ぶりに鳴り響いたのは 一行がこの世界に現れてすぐの頃

「越境者たちに緊急放送だ!! 止まり木同盟の宿が何者かの襲撃を受けている!! 誰か助けに言ってやってくれ!!」

ロイ「チッ 相手はカノッサかエーカーか!? とにかく急ぐぞ!!」

一行は止まり木同盟の宿に急ぐことになる そこはすでに鉄火場となっていた あちこちで襲撃者と思しき集団が越境者と戦闘状態に入り
施設を爆破して作られた突破口から 力なき越境難民が連れ出されようとしている
777 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/09/08(金) 22:09:35.17 ID:sPpA1lfgo
>>776
「力を持たぬ人々へ牙を剥くとは……何と嘆かわしい」

ラジオを聞きつけ現れた、神父服姿の青年。
駆けながら腰の剣を引き抜く。

「ああ……神は貴方がたを許しはしないでしょう」

難民を捕縛しようとしている集団めがけ、一直線に走る。
あまりに馬鹿正直だ。自分の身を隠そうとせず、反撃を気にしていないかのように。
そしてリーフは何の躊躇いもなく、襲撃者の喉元を狙い剣を横に薙ぐ。
778 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/08(金) 22:09:43.69 ID:6/Ciseeu0
>>776
「一度このDJとはじっくり『話し合う』必要がありそうだな。
 どうして自分は動かないのかとか。それとも気にしたら負け?」
軽口を叩いてロイに続くソーマタージ。走る最中に手早くフードを被り、噛み合わせた牙を模した酸素供給機を装着。
背には無骨な機械剣、右手に握るは赤い刀。輝く目は光の軌跡を残し、悪鬼じみた様相で駆ける!駆ける!


「殺してから確かめるとしよう!エーカー側に奴の内臓をベットだ!」
獰猛な笑いを零し、連れ出されようとする越境者の数m前で走り幅跳びじみて跳ぶ!
その勢いは止まらない。彼等の頭上を越えながら、襲撃者の首を撥ねようと刃が滑る。

「さて……どっちかな」
着地の衝撃を前転で殺し、敵が斃れたかを確認。鋭い眼は所属を示すものを探そうとする。
779 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/08(金) 22:11:16.37 ID:Z8jEKnyb0
>>776
「カノッサ、エーカー、まだ見ぬ第三勢力……案外ボクらを嫌う奴らは多い。状況が状況だが、敵の姿は見るまで分からないのはあまり好きじゃないんだけどな」

ラジオをどこかで聞いたのだろう。吸血鬼もまた強襲された宿へと駆けつけてきた。

「まあ、何だってかまわないさ。何であってもやることは同じ、貫くだけさ。
ただ、機械人形はやめてくれ。あれは好きじゃないんだ」

先日の戦いを思い出し、付け足す。
機械相手の備えもしないとならない。あの戦いはそれを痛感させられた一戦だった。
勝てはした、だが早くない。もっとうまく、もっと早く。

それは後で考えよう。今は目の前のこれだ。
さあ、今回は何処のどいつだ?
右腕に槍を形成して敵の様子をうかがう。まだ、突っ込みはしない。
780 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [age]:2017/09/08(金) 22:11:40.03 ID:GhxwQS3m0
>>776
「……あ、ちゃんと聞くの初めてかもしれないっす」

とは、ラジオを聞いての反応である
しかしその内容を知り急行する事となれば頷いて従い、修羅の庭に到るまではそう時間を要する事はない

「ん……攫おうとしてるっすね」

という事は成る程、越境者を越境者として確保する事に意義を見出す連中の仕事だ
ロイの見抜いた通り、それなりの規模の組織或いは後ろ盾を持つモノ達であろう
しかし彼女からしてみればその点は大して意味を持たない
大切なのは今この瞬間、巻き上げる砂埃を残して駆け出踏み込み

「……!!」

加速の勢いを付随させた崩拳を、簒奪者へと見舞う事である
781 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/08(金) 22:27:52.29 ID:xPdwUgZ30
>>777>>779-780
拉致部隊に迫る三人であったが 戦闘部隊がいち早くこちらの接近に気が付いた

頭上を飛び越えようとしたリーフとソーマタージの横手からすっ飛んでくる鉄の塊
フルプレートの鎧騎士が盾を構えシールドタックル 2人はそれを喰らってしまう

【強制判定 シールドタックル:対処方法によってんおーダメージ〜強制ダメージ小 程度は任意 拉致部隊への攻撃は失敗した者とする】

鎧騎士2人は盾を構えながら長剣を抜き放ち 2人と相対する その姿から 相手がどこの所属かは分からない

そして三人目の鎧騎士がユノの前に飛び出した 加速と自重の乗った崩拳を盾で防御
金属を叩く硬質な音が鳴り響き 盾に拳の後がきざまれる が鎧騎士3は抜けない

鎧騎士3はシールドにて強引にユノを払いのけようとするだろう

その間にも拉致部隊はもがく越境難民を その先にあるゲートに連れ込もうとしている

>>779
三人が拉致部隊にむかっているがそれを阻止する鎧騎士と相対している
戦闘部隊は越境者たちと激戦を繰り広げているが 徐々に押し込まれ死傷者がでている
所属は・・・まだ分からない それらしき紋章も何も装着していないのだ 

彼等を見捨て拉致部隊を叩くか それとも三人に任せて戦闘部隊を叩くかは氷室の自由とする
782 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/08(金) 22:37:09.89 ID:Z8jEKnyb0
>>781
「ソーマ……ッ!」

状況を観察している最中、ソーマがタックルを受ける。どうやら、敵は拉致担当と戦闘担当と役割を二分しているようだ。
敵の所属は分からない。あの鎧だって実は機械製の可能性だってある。
つまりは、身分を知られては不味い組織。組織として行動できない、後ろめたい作戦の最中ということ。

分からないなら仕方がない。
そう割り切って初もまた地を蹴り駆け出す。
戦闘部隊の奇襲は見た。既に交戦を開始しているならそこまで余裕があるわけではないだろう。戦闘部隊との交戦に入った三人も手練れだ。死傷者については看過できないが、仕方のないことだ。
なら、自分がやるべきは―――

「人攫いかい?感心しないな」

今まさにゲートへと越境者を連れ込もうとする拉致隊へと電撃のように迫る。
妨害がなければ、手始めに最も手近な拉致隊の一人へと槍を突き出す。それも敢えて派手に血が噴出するように。
拉致を阻止できればいい。そのためにも、安全に拉致を行えないようにする。
だから、敢えて派手に、拉致隊に注目されるように振舞うことにした。
783 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/09/08(金) 22:39:54.06 ID:GhxwQS3m0
>>781
「……!!」

がぁん、と体を強引にズラされる
意識のみが置き去りにされた様な錯覚、しかし即座に状況を把握し態勢を立て直す
ユノは身体能力こそ高いが、それでも体格や重量で言えば非常に小さい
故に質量を持ってして迫るシールドバッシュでのカウンターは、彼女の歩幅6歩分を後退させる事に成功した

「痛たたぁ……ぺっ……」
「……口切ったっす」

親指で口元の血を拭い捨てて拳術構、軽い足踏み
四度目のステップと共に加速、一直線に騎士へと迫る

「……ラスボスっ……!!」

直前で強引に軌道変更、軽い体躯と尋常ならざる筋力が成せるワザだ
騎士から見て盾側へと回り込み、即ち盾を利用し死角へと潜り込むカタチで弧を描く

「伏門頂肘!!!」

鋭く踏み込み胸板目掛けた肘打ち、続けて頭部狙いの裏拳へと派生!
鎧ごと破砕、或いは被弾部に致命的な手傷を負わせる為の獰猛な連撃を狙う!
784 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/08(金) 22:45:39.47 ID:6/Ciseeu0
>>781
「グエー!」
横っ腹に盛大に攻撃を受けて吹っ飛ぶ。勢いは殺しきれず壁に叩きつけられ、建物が揺れる!
激痛の走る頭を触ると血が流れていた。内部機構にはダメージ無し。まだ戦える。
「おー痛……。ウソだろ、血が出てるよ。慣れない事するもんじゃないネ」

「これはこれは、随分とまた古風な連中だな。どこのゴミ山から来た?ロスリック?シロディール?」
挑発しながらジリジリと動き距離を取るソーマタージ。戦意を震わすかの様に、酸素供給機が蒸気を噴出。
次の瞬間、一瞬で引き抜かれて空いた片手に握られる背中の機械剣、チェーンソード!
普通の武器よりも重量のあるソレを肩に担ぎ、鋸刃を走らせる。獰猛なエンジン音は血を求める鳴き声か。
「骨を届けるついでに、貴様の大切な人間残さず皆殺してファックしてやる故な。出身地を言え」


「イヤーッ!」
予備動作も無く騎士に投げられる刀!サイボーグの怪力で放たれて円盤の様に回転するそれは、切断力よりも寧ろ当たった際の衝撃が脅威となる。
だが狙いは裂傷でも衝撃でもない。一瞬でも意識を反らせたのならば、火花を散らし金属片を飛ばして鎧ごと肉を断ち切らんとチェーンソードを叩き込むのが狙いだ!

「その肉!そのクズ鉄!潰して抉って混ぜ合わせてくれる!」
785 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/09/08(金) 22:46:41.22 ID:sPpA1lfgo
>>781
「ッ――!」

剣を振り抜こうとした矢先の強襲。
とっさに剣を手元に引き戻し、盾による攻撃を刀身で受ける。
身体に直撃こそしなかったものの、衝撃で後方まで吹き飛ばされた。

「これは……困りましたね」

リーフは鎧剣士のような防御特化の相手とは相性が悪い。
少なくとも力では押し勝てず、剣も鉄の装甲を切り裂くだけの切れ味は持ち合わせていない。
勝ち目があるとすれば、関節部分の鎧の隙間を的確に狙うことだ。が、それも一対一では不可能に近い。
そうこう考えている間にも難民は運ばれていく。

「……」

が、拉致部隊には別な越境者が対処に当たっているようだ。であれば、今は眼前の敵に集中するだけ。
シールドアタックによって空いた距離をじりじりと詰めながら、リーフは自身の異能――凶法滅刻を発動させる。
体感時間が急激に遅くなる。周囲の音が遠ざかる。
刹那、リーフは縮地によって鎧剣士との距離を瞬時に詰める。
そして、兜と鎧の隙間、わずかに見える首部分へ刃を突き立てようとする!
786 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/08(金) 23:09:29.77 ID:xPdwUgZ30
>>783
凹んだ盾を構え長剣を抜く鎧騎士3
ユノは真っ直ぐ突っ込む・・・と見せかけて軌道変更 騎士の盾に隠れるように移動し 横手から胸部にひじ打ちを仕掛ける

鎧騎士3「グゥ・・・!!」
胸部装甲が凹み くぐもった声が漏れる だがひじ打ちの衝撃を利用しステップを踏み 間合いを開け続く連続攻撃を回避する鎧騎士
ユノの拳の射程外から長剣による刺突を連続して繰り出した

>>784
チェーンソードが起動し 凶悪な音を奏でる
盾を構える鎧騎士2 だがソーマタージは刀を投擲してきたのだ
その攻撃を盾で何とかしのいだ鎧騎士2であるが すぐさまソーマタージがソードを手に襲い掛かってくる

その行動に鎧騎士はなんと両手の剣と盾を放り投げて突撃 大きく腰を落としソードを掻い潜りソーマタージに肉薄
腰に手を回し腰の力で相手を放り投げる 

反り投げ
https://www.youtube.com/watch?v=HXjYNzo5rTw

を仕掛けようとしてくる

>>785
異能を発生させ 時間を鈍化させたリーフが一気に間合いを詰める
盾の間に合わぬタイミングで 装甲の継ぎ目を狙い 切っ先を真っ直ぐに突き出していく・・・が

目の前の鎧騎士1が首を垂れる いや 額を突き出す フルプレートの鉄仮面表面装甲で リーフが繰り出した切っ先を捉えたのだ
切っ先は装甲を滑り 傷を僅かに傷つけたのみ

そして鎧騎士はリーフと距離を開けるために 今一度体当たりを仕掛けてくる

>>782
だが鎧騎士三人はタイマンで対処するのが精いっぱいだった
彼等の湧きを掻い潜り氷室が駆ける

拉致部隊「敵接近!!」

越境者を拉致しようとした部隊の1人が叫ぶ が 誰も援護に来てくれない
穂先が彼を捕らえ 鮮血が舞う

それに怯んだ拉致部隊が越境者を取り逃がし 越境者が逃げる 越境者を捕らえようとする者 氷室に対処しようとしたもの
彼等の中の連携が崩れた 氷室に対する抵抗はまだない
787 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/09/08(金) 23:23:26.09 ID:sPpA1lfgo
>>786
「やはり、上手くは行きませんね――ッ」

異能使用の負担、そして突きの隙。
リーフは鎧剣士のタックルに対処ができず、今度はその衝撃が胴体に直撃。
姿勢を崩しながら後方へ吹き飛ばされる。

(骨は……折れてはいませんね、まだ)

不格好に着地しながら、自身の負傷の程度を判断する。
なにせ痛みを感じないのだ。気付かないうちに折れた肋骨が内蔵を傷つけ、致命傷になることもある。

(これでは埒が明かない。まずは機動力を削ぎましょう)

姿勢を低く、駆け出す。
次に狙うは脚部の関節だ。だが、先ほどと同じように斬りつけるだけでは防がれる。
リーフは緩やかな曲線を描くように駆けながら、鎧剣士の右側面から足へ斬りつける。
そして、それと同時に刀剣の分身――半透明の刀身が、リーフと正反対の軌道を描きながら、鎧剣士の左脚部を狙う。
788 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/08(金) 23:26:55.95 ID:6/Ciseeu0
>>786
「ウザッてぇ……!」
攻撃を避けられ、腰に組みついてくる騎士。この膂力では、逃れる前に次の手が来る。
すぐさまソードから手を離して息を吐き───

「グワーッ!」
背中から地面に叩きつけられる!衝撃が肺の中の空気を吐き出させ、激痛が自由を奪う筈だ。尋常ならば。
だが見よ、叩きつけられた胴は跳ね上がり、四肢が蛇の様に絡みついて騎士を地面に転がそうとする、その関節を砕こうとする!


「俺に取っ付こうなんざ、いい度胸してるじゃあねえか。エエッ!?」
動作は一瞬で終わっていた。投げられる直前身体の力を抜き、衝撃の瞬間行われた受け身は彼へのダメージを最小限のものへ留めた。
立ち上がれば若干フラつきこそするが、戦闘続行は十分に可能!離したソードを再び握ると、マウントを取ろうと騎士に飛びかかる!
789 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/08(金) 23:28:20.48 ID:Z8jEKnyb0
>>786
「はははははは!!!!」

槍を大仰に引き抜き、初は笑う。
ここにいる誰もに聞こえるように、壊れた笑みを浮かべる。

「さあ、もっと、もっとだ」

越境者が逃げ出す姿。それを捕えようとする者。自分を討とうとする者。
狂気を演出しながらそれらを見極め、危険度が高い者を理解する。

「もっと愉しくなろうじゃないか
 なァ?」

選ぶ。先ずは、あれだ。
越境者と捕らえようと動く一人に狙いを定め、自分で作った死体を踏み越え駆け出す。
その最中で攻撃を受けようと、無視できる程度ならば気には留めない。体から血を流してでも選んだ一人へと接近しようとする。

笑みは絶やさない。狂気の演出は止めない。
普段の初は戦いで熱くなる。それを理解している者たちならば初の意図が分かるかもしれない。
恐怖によって敵を貫き、無力化させる。越境者たちの逃走の機会を作る。
そのためなら、初は今この時だけ本物の怪物となることは厭わなかった。
790 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/09/08(金) 23:28:57.73 ID:GhxwQS3m0
>>786
「……ちっ!!」

空色の瞳が輝きを帯びて、瞳孔は敵影を一瞬たりとも焦点からズラす事はない
立て続けに繰り出されるスラスト、ユノはその多くを拳で逸らす
それでも旋風を孕む刺突が数撃突き刺さり、されど致命的な出血は現時点では無い

「……ラ、ス、ボ、ス……!!」

上半身の態勢が悪い、剣の乱流に対しての無理な踏み込みとなった弊害だ
下半身のみが先行し、置き去りとなった腰から上
ならばその後の稼働は決まっている、先に行くモノに遅れたモノが追従するカタチ
常と異なるのは、そこにタメを挟んだ両の拳が腰を捻りながらの加速を行い振り子ハンマーめいて突き出される事だ

「蓋世双按抜山砲(がいせーそーあんばっざんほー)!!!!」
791 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/08(金) 23:51:51.30 ID:xPdwUgZ30
>>787
低く踏み込んでくるリーフの切りつけ それを脛当てで受ける
金属同士がぶつかり合う硬質な音が響き渡る

そして長剣でリーフの首を落とそうと長剣を振り上げ 左足に激痛が走る
半透明の刀身を視認できていなかったのだ 体制が崩れ攻撃が空振りに終わる

立てなくなり 膝をつきながらも盾を投げ捨て リーフの顔面めがけて裏拳を叩き込もうとする

>>788
地面に叩き付けたソーマタージに覆い被さり その顔面に鉄仮面による頭突きを繰り出そうとしていた鎧騎士2であったが
予想以上に反撃を見せたソーマタージに対応できず 逆に仰向けに転がされることとなってしまった

こうなるとフルプレートの最大の弱点である重量がモロに影響し 何とか寝返りを打とうともがくのみ
その間にソーマタージはソードを手にしとびかかることができるだろう

鎧騎士2は鎧に装着されたナイフで抵抗することしかできない

>>790
刺突の行くからが刺さり 距離を詰めさせんとする鎧騎士3であったが 一瞬のうちに距離を詰められる
否 下半身はすでに潜り込んでいた それに引っ張られるように上半身がついてきただけだ

その勢いそのままに 突き刺さる量の拳 全身のしなりを活用したその一撃は 正面装甲を大きく拉げさせることに成功する
更に衝撃は鎧騎士3の前進を駆け巡り 辛うじて立つことはできたが 追撃どころか棒立ちとなってしまっている

>>789
鎧騎士たちがピンチに陥っている頃 拉致部隊はもっとひどいこととなってしまっていた
攻撃しようと 血を流させようと止まらぬ少女は狂ったように笑いながらこちらを血祭りに上げる

また一人貫かれた 動ける者はもう少ない

拉致部隊「任務失敗!! 撤退せよ!! 繰り返す!! 作戦失敗」

>>全員対象
この言葉と共に戦闘部隊は徐々に戦線を下げ 撤退に入る 拉致部隊も氷室から逃げようと画策するが どの程度上手くいっただろうか
そして鎧騎士たちは皆が皆窮地に立たされており 撤退ができていない
792 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/09/09(土) 00:03:31.34 ID:Jm/oeCxg0
>>791
「てっ……、」

何かを言おうとして咳払い
ぺ、と口に溜まった血を吐き出した
全身の痛みを精神で強引に支配し、腕で口元を拭う

「……撤退らしいっすよ」

睥睨する瞳は既に先の輝きを失っていた
ラスボス見習いとして、闘士として、彼女自身として
戦闘の中で感じる肌を焼く様なピリピリとした感覚を好んでいた、結果よりもその過程を
故に戦闘力を失った相手に対して、既に路端の草を見るのとほぼ同義にしか価値を見出す事は出来ないのだ
逸らす事の無かった目線を興味無さげに外し、他の越境者の戦闘を見守るカタチにシフト
それでも戦昂の火は未だぶすぶすと燻っており、自身へ何がしかの害を為すべき挙動が取り行なわれれば破壊の風を纏う拳を突き出す事になるではあろうが
793 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/09(土) 00:04:01.20 ID:eje+0XCQ0
>>791
「どうもお友達は逃げたみたいだな。俺の言った事覚えてる?骨を届けてやるから、死ぬ前に何処の使いか言えよ」
光を背に受け、逆光となった顔とチェーンソードを近づけ、掛け声と共に振り回す!
振るわれるナイフを弾き飛ばすか、最悪砕き折るだけの重量とパワーはある。赤い瞳が喜色と狂気を宿す。


「そしてこうも言ったな。『貴様の肉とクズ鉄を混ぜ合わせてやる』と」
唸りを上げるチェーンソード!騎士の胸元に突きつけられたそれは、鎧を傷つけ、火花を散らす!
峰の部分に手を当て、宛ら鍔迫り合いの如く肉薄し、万力めいた力で鋸刃を押し付ける。サイボーグの怪力とソードでゆっくりと心臓を破壊する、残虐切断処刑をするつもりだ!

「有言実行ってヤツだ。俺は嘘が嫌いでね」
794 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/09(土) 00:05:56.42 ID:nUA6sciw0
>>791
撤退の号令。どうやら目的は達せられたようだ。
だが、これでいいのか?……いいわけがない。

「逃げるのかい?おいおい、ダメじゃないか
ボクはまだ満足をしていないぞ」

撤退を始めた、しかし動ける者は少ない拉致隊への追撃を決意する。
無慈悲に、横暴に蹂躙を続ける。

多くを殺す。しかし、僅かに生かす。
伝えさせねばならない。越境者という存在の恐ろしさを。
そして、見直させねばならない。再度の襲撃の計画を。
795 :リーフ・ネアリンガー [sage saga]:2017/09/09(土) 00:08:04.50 ID:xaxOukV1o
>>791
鎧剣士の裏拳は、リーフの細く骨ばった腕に阻まれる。
鉄の手甲が皮膚にめり込み、血が流れる。
それでも、神父は笑った。

「――捕まえた」

リーフは剣を振り上げる。
鎧の隙間、その至る部位へ刃を食い込ませるために。

「尋問は……不要ですね。皆様が別な方を生かしておいてくださるでしょう」

肉を裂き、血を流し、以て己の快楽とするために。

「私は貴方を刻みましょう。ええ、それが神の思し召しなのですから」
796 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/09(土) 00:21:24.70 ID:m/i+8XGS0
>>792
ユノの言葉に鎧騎士は何も言葉を発さずよろめくように移動を開始 ゲートに身を投じて撤退していた

>>793>>795
対してこちらは凄惨を極めた

ソーマタージが馬乗りになって鋸刃を押し当てる 金属を切断する火花はやがて肉を削ぐ血しぶきとなり
鎧騎士の悲鳴は ソードの機動音に掻き消され聞こえなかった

そしてリーフは鎧の隙間に切っ先を突き刺していく
鈍色の鎧が赤で彩られ くぐもった苦悶が小さく響き やがて聞こえなくなっていった

>>794
撤退を始める襲撃者であったが それを良しとしない氷室と越境者たちは執拗な追撃を慣行
少なくない損害を出したが全滅には至らず いくばくかの部隊が撤退し ゲートは閉じた

>>全員対象
戦闘は終わった 辺りにはむせかえるような死臭が立ち上っている
ロイ「騒ぎすぎたな この世界の司法機関が来る前にどこかに身を隠さないと・・・」

戦いは終わった だがまだ一息つくことはできなかった
葬儀もそこそこに遺体を片付け 宿の中の物資を可能な限り回収して逃げる 時期に警察機関が殺到するだろう

ここに一つの宿がつぶされた 敵が誰だったのか特定はできなかった
越境者の受難は 終わりそうにない・・・・・

//〆
797 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2017/09/09(土) 00:25:35.28 ID:Jm/oeCxg0
>>796
「……終わりみたいっすね、痛たたぁ……」
「次は夜逃げっすね、夜逃げ」

ロイの言葉に、急がないと、とワタワタと動き始めるユノ
その馬鹿力から食糧や寝具を人一倍担ぎ、テッテケテーと移動を開始するのであった

//ありがとうでした、お疲れ様なのでするー
798 :氷室初【氷結鬼】 [saga]:2017/09/09(土) 00:29:57.45 ID:nUA6sciw0
>>796
「ふぅ……おや、ボクらも撤退かい?
それはいいが、血を飲ませてほしいな」

怪物を装っていた怪物は演技をやめた。
結局、敵は分からず仕舞い。人は死に、宿も潰されたのにもかかわらずだ。
溜息。視界が揺れる。
何かと思い、体を見やれば幾つもの弾痕。なるほど、思っていたよりも傷だらけらしい。

ハハッと笑って地面に座る。
傷は自覚してからようやく痛み始めた。
799 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/09(土) 22:01:00.66 ID:caPh0admo
【とあるファンタジー世界/金属の王国にて】

「デスデス!こんちわっ!!」

 越境者の宿に遊びに来たα-12。扉を全開にしていざ登場!!
 と、何やら中の様子が・・・?

【越境者達は今、≪直接依頼≫のブリーフィングの真っ最中のようであった】
【α-12も首を突っ込むべく近くにスススッと移動】

 この金属の王国は現在、中々にキナ臭い情勢と相成っており、
 ビジネスチャンスがワンサカである。代わりに下手打つと政争に巻き込まれかねないのがムズカシイところではあったが。

 −−−−−−−
【ブリーフィング】

「ある少女の保護と護衛を頼みたい」

 正体明かさぬミスター・ジョンソンより概要の説明。
 ただの護衛依頼なら越境者に頼む必要は無し。何やら難易度を跳ね上げるワケがあるはずだ。

「ふざけた話なのだが・・・狂信的なメタヘイト(異種族排斥)を謳う集団が儀式を行使した。
 この国に芽吹きつつある融和の種。それに焦りを感じたのだろう。より性質が悪いのはそれが成功したことだ」

 この集団は魔術的な儀式(当人達も己らが何をしたか正確には把握していなかったろう)を用い、
 メタヘイトの対象・・・オーガへの呪詛を顕現させんとした。そして、それが成功した。

「カネで買った少女数人を生贄・・・オーガ排斥のためならば同族すら平気で害為す。何をしたいかわからんな。
 で、だ。成功というのは、この生贄の生き残り。呪を内包したトリガーとなってしまったモノだ」

 呪詛は成功した。ひとりの少女に大量の呪が注ぎ込まれ、一種の生きた魔術触媒と化したのだ。

「爆弾のようなものだ。オーガ生息地の近隣で≪爆破≫すればオーガを対象とした呪いがばら撒かれる。
 効果も未知数、族長のみが死ぬかもしれぬし、あわよくばほぼ全滅に追い込めるかもしれん」

 少なくともオーガ種族にとっての致命傷を与えるに足る兵器というわけだ。
 そして、爆破・・・という表現で解るとおり、呪が発動した時点で触媒は絶命を免れぬ。

「今はデリケートな時期だ。このような爆弾・・・先の読めぬものに短慮に炸裂させられるのは困るのだよ」

 狂信的な排斥者にとっては切り札となりえる。が、そのような経緯の兵器を用いるのは国家の威信にどれほどの瑕がつくことか。

「王国内の一派も水面下でだが確保に乗り出している。事は派閥内の暗闘になりつつある。
 我々も表立って動くには厳しい情勢だ。ゆえに凄腕揃いとされる諸君に依頼を頼むという事だ」

 正体こそ明言せぬが、言葉の端々からも明らかに王国の要職であろう。

「この少女が死亡した時点で呪詛が炸裂する。オーガ生息地で死ねばオーガに呪いが降り注ぐのだろうが、
 乱暴な儀式によって収斂された不安定な呪詛だ。それ以外の場所で炸裂した場合どうなるかわからん。なんとしても確保せねばならない」

 護衛の終着指定ポイントは白亜の柱と呼ばれるこの国でも有数の魔力集中地。
 呪いを無効化する準備を行っており、ここでならしかるべき解呪を行えるという。

「どうだね?」

 テーブルには金貨がたっぷり詰まった革袋がドサドサと置かれた。報酬は十二分だ。
800 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/09(土) 22:13:17.53 ID:eje+0XCQ0
>>799
「そのガキ、世界を恨んでたり無反応無表情のマグロだったりしないよな?いや、ちょっと良くない思い出がね」

ドサドサ置かれる革袋の中身をチラリと拝見、話が正しければそれに足るだけの金額はある。
それだけ危険の大きい仕事という訳だ。暫し迷うが、新しい煙草の箱を開く頃には考えも纏まる。

「仕方あるまい。血と金に飢えてるのは誤魔化しようもないので受けてやるよ。クソッタレ」


「幾つか情報が必要だ。そのレイシスト野郎共の戦力、その爆弾少女の事、その目的地までの距離……。
 後でA3サイズのレポートに1000文字以内で纏めて提出してやるから、ちゃんとその辺の情報も寄越せよ。仕事に必要だ」
そそくさと革袋を懐に納め、ミスタージョンソンを指差して立ち上がる。得物の整備に入るのだ。
キナ臭く、危険度も段違いな仕事だ。それだけの準備をしなければならない。幸い金もある。

「追い詰められた馬鹿は何をするか分からない。ガキを殺して俺らと自分ごとその呪いとやらを撒き散らそうとするか、或いは拉致監禁ハイエースか……。
 胃が痛くなるよ、ローガンか俺は」
801 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/09(土) 22:22:44.56 ID:z6MePqdGo
>>799
「分かりました、とりあえず報酬は空飛ぶミートパスタモンスター教布教許可と言う事で!」

一切の躊躇なく赤フレームの眼鏡とフード付き黒革コート(萌袖仕様)に身を包んだ大分背の低いアルビノ娘は答えた。
現在フードを外し、横にボリュームがある長髪のせいで幼さに拍車がかかり余り頼りがいがありそうには見えないが。

「ところでオーガ族はどのような文化体系を持っているのでしょうか?そこだけ詳しく!!」
802 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/09(土) 22:33:11.39 ID:caPh0admo
>>800

「連中の戦力自体は大したことはない。少女も呪詛を仕掛けられたことを除けばありふれたものだ。
 山賊あたりに攫われて、売られて、実験に利用。それ以上でも以下でもない」

 目的地はとある遺跡・・・馬を飛ばして片道7日といったところか。
 たしかにそれだけなら大したことはない。それだけなら、だ。

「今回のケースは解っている敵対勢力よりもむしろ第三者の介入の方が危険度が高いといえる。
 なにしろ“使うにしろ脅すにしろどうとでも利用できる魔術兵器”だ。確保に動く連中は少なくないだろう」

 敵対する可能性があると思わしき連中の心当たりが多すぎて実際に仕掛けてくる者の影が見えない。
 危険な兆候である。さらに依頼人が己の正体を明かさない。この二要素の複合はもっとも危険なケースだ。

「君が懸念する状況も十二分にありえる。ゆえに迅速さが求められるのだ」

>>801

「邪教の流入は困るのが・・・」

 しかして、ミートパスタモンスターとやらの胡乱な姿と、
 宗教活動としてのあからさまな吸引力のアレさを鑑みれば、
 毒にも薬にもならぬと結論したのだろう。別に構わんという現地アリである。

【越境者はたいだい性格がアレなのが多いので、外見や態度では今更驚かないようだ】

「オーガの文化は蛮族そのものだ。多少の文化と頑健な身体を有する危険な連中でもある」

 −−−−−−−−−

>>800-801

(デスデス・・・メタヘイトな乱稚気集団が、禁呪クラスの呪詛の儀式に成功・・・?
 なーんか、ちぐはぐじゃあねーデスか?)

 戦略兵器級かつ不安定でマトモな術師なら行使しようとも思わない<Vロモノを
 排他意識だけが醸成されたような連中がよく都合よく手に入れて、かつ行使できたものだ
 に、しても、国情の安定を志向するカノッサとしては、この依頼は引き受けて損は無し。

「デス!α-12達に任せるデス!ドロ舟にのった気でドーン!と」

 このトンチキ、勝手に首突っ込む気マンマンだ。
803 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/09(土) 22:41:49.58 ID:z6MePqdGo
>>802
「なーる程、理解しました!頑張って確保収容保管と参りましょう!」

ハイキングでも行くようなノリで邪教の徒はビシッっと敬礼して見せた。

「さー、皆さん張り切っていきましょー!」
804 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/09(土) 22:43:10.37 ID:eje+0XCQ0
>>802
「ほう?大した事もない戦力の連中が、よくもまあそんな大量破壊兵器を造れたものだな?」
片眉を上げて嫌味ったらしく言う。どうもこの仕事には嫌なにおいがある。陰謀と策略の絡み合った嫌なにおいが。
懸念ならいいのだが、確実に面倒な事になる。いつもの事だが。

「いっそ俺らが確保するのもありだな。気に食わない連中がいたら、そいつらの本拠地に連れ出して殺すだけなんだろ?ちょろいもんだぜ」


「馬車に武器に着替え、あとあと……」
律儀に指を畳んで必要な物を数えていると、突然響いてくるトンチキの声!おかげで後何が必要なのか分からなくなってしまった。
「正気か?お前来たらもっと話がややこしくなりそうだ。何とか自我を破壊して命令だけに従うようになってからにしてくれないか?」

「……けど腕だけは確かなんだよなぁ…。仕方ない。変な事してくれるなよ」
勝手に首を突っ込むガスマスク、布教がどうとか言い出す近くのアルビノ娘。マジマジと二人を眺め、ハッとした表情で口元を隠し、禁断症状のヤク中じみてワナワナと震える。
「もしかして……ツッコミ出来そうなのがいない……?」
805 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/09(土) 22:57:37.49 ID:caPh0admo
>>803

「レッツ!ミートスパゲッティ!デス!」

 トンチキガールは何か調子にのって何かほざいた。

>>804

「デースデスデス。ツレない事は言いっこなしデス!α-12はお役に立ちますデスよー>」

 確かに腕だけ≠ヘ確かなのだ。そして何かに気付いて震える狂人を尻目に、

「又=サン、自分が実はツッコミ属性だとそろそろ自覚するデス」

 越境者の女がドイツもコイツもアレ過ぎる所為だと叫ぶ権利くらいは狂人にも存在したろう。

 −−−−−−−−−

【数日後!メタヘイト集団の遺跡にて!】

「デス!!」

 すんばらりんと妄執者を一刀両断!
 クライアントがもたらした情報の精度は大したもので、越境者達は到着後、さしたる苦労もなく強襲に成功していた。

【メタヘイト集団は危険な薬物で己が自我と能力を強化していたが、所詮はヤクでブーストしただけの毛の生えた素人に過ぎない】

「おのれぇ!背徳者どもがぁあ!」

 魔術師と思わしき男(この集団のリーダーか。思想を蔓延させ、魔術により立場の優位を確保し、近隣を麻薬で汚染した。弁護の余地も無いクソヤロウである)が、
 口からツバを飛ばし、血走った眼で魔力を行使!!

【越境者達に向かって雷撃が迸り、その肉と骨を焼き焦がさんと迫る!!】

 同時に魔術師は背を向けて奥に逃走しようとする。
 追い詰められ、ほぼ助かる見込みのない狭量な犯罪者が、最期に何をしでかそうとするか。火を見るより明らかであろう!

「ターゲットはあの奥!させないデスよ!」

 α-12は大太刀たる陽光を縦に構え、剣の一振りにて己にむらがる雷撃を吹き散らす!他の者はどう行動するか!?
806 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/09(土) 23:07:24.70 ID:z6MePqdGo
>>804
「ツッコミ?…あ、なんでやねん!ってやつですね。やだなー、それくらいなら出来ますよう!
 ハリセンとか使うんでしたっけ?一本足打法で相方のお尻を叩くんですよね?」

はい、目の前のコレはボケ担当で間違いない。
しかも笑えない胃が痛くなる奴だ。

>>805
「『カイリョクランシン』!!」

マキナの傍らに出現した浮翌遊する全長2m越えの鋼の左腕が迫る雷撃を遮り弾く。

「続けて『ニョライシンショウ』!!」

更に出現した浮翌遊する全長2m越えの鋼の右腕が背を向けた敵へと掌を向けると其処から衝撃波が放たれる。
うまくすれば相手は転倒、衝撃による気絶もありえるが…
807 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/09(土) 23:10:02.59 ID:eje+0XCQ0
>>805
「どうして俺の周りにはロクな連中がいないんだ……」
ガックリ肩を落として落胆。是非もなし!


「隙だらけ。素人にはよくある」
シャッと刀を振り上げ、飛び散る血飛沫にも表情を変えず心臓を狙って一突き。
何らかのクスリでも使ったらしいが、その程度で越境者を討ち取れるのなら誰も苦労しない。物言わぬ死骸の胸倉を掴み上げると、無慈悲な鉄拳を叩き込み唾を飛ばして怒鳴る!
「テメェら何かキメやがったな!?巫山戯んじゃねえぞ!俺の分残してるんだろうなカス共め!」

「そう、背徳者ソーマとは俺の事よ。妹ともファックするしパイナップルアーマーのユダヤ系黒人を恋人にするし週三度の放火は欠かさない。
 そして何より、貴様をバラして洗いざらい話してもらう事に何の躊躇いもない」
掌に握った赤刃を勢い良く引き抜く。白い血が飛び、周囲を汚す。
次の瞬間!あらぬ方向に振り回される傷口!飛び散らされた人工血液は空中で姿を変え、幾多もの歪な楔じみた形状となる!

向かってくる雷撃を受け、塵となって消える血の楔。避雷針の如く吸い寄せ受け止め、ソーマタージへの直撃を防いだのだ!

「ブッ殺しちゃうぞッ!」
戦場刀を構え、酸素供給機を装着すると蒸気を噴き出し走る!地獄の猟犬めいて!
何をするつもりかは大体見当がつく。やられる前に殺れ、だ。
808 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/09(土) 23:20:39.09 ID:caPh0admo
>>806-807

「グワーッ!!」

 雷撃を逸らし、即座に反撃したマキナの衝撃波をマトモに浴びた魔術師は転倒。
 さらに、そこに追いついたソーマタージの無慈悲なる剣撃により胸の半ばにまで刀で抉られた!!

「アバーッ!!貴様等…アバッ!!」

【放置しても数分後に死ぬだろう。主要器官を貫いた攻撃だ。助かる術は無し】

「デス!助けにきたデスよ…デス」

 が、魔術師が向かおうとした奥の牢は悲惨であった。
 据えた臭いが漂い、見やれば、腐りかけの食物でかろうじて生をつないでいると思わしき、
 年端もいかぬ少女の姿。足には腱を切られた痕。眼は灼かれ閉じられている。

【そして、その皮膚表面を生き物のように蠢く呪印・・・保護対象の発見である】

「…メタヘイトデスよね?又=サン、肉麺=サン(マキナのこと)。この場合、α-12はどうりアクションすべきデスか?」

 トンチキで腕は立つとはいえ、α-12は外見はともかく実年齢は一桁のクローン兵器だ。
 どうやら、この惨状に自分の感情なりを持て余しているようであった。

「は、背徳者どもめ!我等の崇高なりね――」

 魔術師は血を吐きながら何かほざいているが、耳にいれる価値はなかろう。
809 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/09(土) 23:30:14.16 ID:z6MePqdGo
>>808
「『ぎるてぃ』」

電子音にも似た音がマキナから発せられ鋼の左腕が魔術師へと無慈悲に振り下ろされる。

「流石のFMM様もその理念には御冠です」

魔術師の末路など最早どうでも良いようで、そのまま少女へと近づく。

「……リアクションですか。とりあえず治療&治療&布教です!」

両の萌袖の奥からドサドサと治療キットが出てくる出てくる。
四次元萌袖か!という具合に。

「身体を洗浄して、ご飯食べて、ちょっと寝て、それから布教のお時間です!!」
810 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/09(土) 23:39:59.99 ID:eje+0XCQ0
>>806
「おかしなやつめ……」
思わず素に戻りボヤく。トンチキにトンチキが合わさり二倍だ。
やはり宗教家はヤバい。日記に記される事となるのであった。

>>808
「そのままゆっくり死んでおれ!」
魔術師を一度だけ踏みつけ、ドタドタと追い越して奥の牢へ!
やはりだ。自分諸共呪術を起爆させるつもりだったか。

「ほらな?言った通りだろ。イカれたレイシスト野郎なんて三流犯罪者、最後にやる事は皆同じ。当たり障りのない無難な自爆……。」


牢に踏み入れば言葉に詰まる。酷い臭いは腐りかけの飯か、それとも少女の焼かれた眼か。
「Hmm.流石にこれは予想外。手の早い奴等だ」

「どうするかって、どうもこうもねーよ。自分のやりたいようにやればいい。
 怒りに震えるか?世の無常をあのガキと泣き合って分かち合うか?お勧め出来ないがそれよりもっと良い方法を教えてやる。狂って逃げるのさ。オレみたいに」
何かを叫ぶ魔術師を背に、ツカツカと少女に向かうソーマタージ。当然だがまだ生きてはいるらしい。彼女を繋ぐ物がないか確かめながらα-12に続ける。

「マトモな人間がやるかどうかは別として、狂っちまうのよ。そうすりゃ世の中フワフワさ。
 大国が世界を何度も焼き尽くす準備を進めようが、夜鷹が夜辻で無惨に死のうが、ガキがメタヘイトの為に何も知らずに死にかけてようが、愉快に笑い飛ばすのさ」
魔術師はどうせ放っておいても死ぬ。保護対象の回収が先決だ。
語りはやめないが、一刻も早くこの場から連れ出そうとするだろう。
811 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/09(土) 23:58:58.13 ID:caPh0admo
>>809-810

「又=サン、それって自分でもその理屈で納得しきれてネーって感じです」

 嘆息をつくα-12であるが、饒舌なソーマタージの言葉に冷静さを取り戻せた。
 つまり、トンチキなノリを、である。さすがツッコミ役といったところか。

【なお、マキナのギルティにより、魔術師は完全に致命を受け絶息。しかし誰もそれを顧みなかった】

≪だ…だれ?≫

 少女は口を開いていないが、その思念波が響き意思疎通が成立する。
 怯えと警戒、そして諦念が混じった心象が各々に流れ込んできた。

【呪詛の副作用であろうか。口から言葉を発しようとするがうまくいかないような。声≠奪われた様子】

「デス?えーっと正義の味方とその下僕どもデス!肉麺=サンの治療キッドでしばばばっと応急処置をば」

 とりあえず緊急スプレーをぶっかけて、幾つかの抗生剤で感染症を防ぐと、
 α-12はヨイショっと少女を背中におんぶして脱出を図らんとする!!

「色々と立ち回り考えるデス。たぶんこの仕事の本番はここからクセーデス」

 なお、首謀者を早々に始末したため、呪詛の顛末については解らず仕舞いであった。(詳しい背景を知っていたとも思えぬが)
 遺跡内を調べたが、呪詛についての情報は特に得られずにこの場を去ることとなった。

 −−−−−−−
 −−−−−−
 −−−−

 越境者達が去った後に、遺跡は何者かに火を放たれ、最初から何も無かったかのように存在そのものを抹消される。

 −−−−
 −−−−−
 −−−−−−

【キャンプにて】

「治療にメシに事情聴取に警戒に。やること沢山あるデス!」

 マキナにメシをつくるよう指示(ミートスパゲッティ信仰だからメシつくるの得意だろう?という超安直発想!)し、
 ソーマタージにはキャンプ設営の力仕事を任せる。なお、α-12は――

「α-12はメシを食ってゴロ寝する係<fス!!」

 グーで思いっきり頭を殴られても文句の言えないことをほざくが、
 少女がクスクスと笑う思念が感じ取れたとで一概に効果がないわけでもないトンチキムーヴ。

【さて、マキナはメシつくれるのか?あるいは治療行為できるのか?】
【ソーマタージはマトモにテントの設営だのできるのか?あるいは治療行為できるのか?】

「ここまでは比較的ラクショーデスが…なーんか・・・?」
812 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/10(日) 00:10:34.94 ID:iituizVdo
>>811
「…ん?ご飯ですか?……よし、何か狩って焼きましょう。
 それか栄養価は高いけれど紙を食っているようだと酷評のレーションにしますか?」

前提としてマキナの活動に通常の食事は必要がない。
その為、碌な食料を持ってきていなかった。

「治療も現状ではキット頼りなのでちゃんとした設備のある所に行かないとですね。
 …ん?事が上手く進みすぎている、と?
 そうではなく嵐の前の静けさなのではー?」

周囲をウロウロしだすマキナ。
警戒中である、傍からはそうは見えないのであるが。
813 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/10(日) 00:19:16.63 ID:Tir//lfI0
>>811
「当然だ。オレは……、いや俺、俺。…やっぱ何でもない。新薬の影響だな」
言葉に詰まり、中空を眺めて気を取り直す。再び瞳は濁った狂気を湛え、自我が混迷する。
「兎に角、知らんぷりするのも手の一つってコトさ。日に二回の鎮静剤とベルト付きのイカしたベッドで寝るようになるだけで薔薇色。俺が保証するぜ」


「こいつ…頭の中に直接…!?」
わざとらしくおどけて「アホらしい」と溜息を漏らす。幸い連れ出すの自体は容易そうだ。好機。
「俺が正義の味方で、バカっぽい声二人が下僕だ。治療は任せたぜ。俺は調べ物だ。人を殺した現場に居座って調べ物って背徳的」

「何もねえ!話せる奴もいねえ!誰だこの哀れなヘイト野郎を殺したのは?クソァ!」
SLAM!苛立たし気に壁を蹴る。有益な情報は何一つ得られなかった。
秘匿するだけの理由がある事は察せられたが、それ以外の事は何一つ掴めない。かなーりマズそうだ。


「ガキの頃、行きたくもないサマーキャンプでテントを張っておつ建てたっけな。懐かしい。
 よし。完璧とまではいかないが、それでも十分だろう。自分が恐ろしいネ」
組み上がった不恰好なテント。満足気にポンと叩くと、甲高い嫌な音を立てバタバタと崩壊、潰れた骨組みと布の集まりのガラクタに!
「…素材が悪いよ。素材が」

出来る治療など、消毒して絆創膏や包帯を巻いてやるぐらいだ。他の人に任せた方がマシだろう。
フザケた事ぬかすα-12の頭をスパコーンと叩き、何処か遠くを見据える。
「なーんか嫌なカ・ン・ジ……。恋のから騒ぎってか?」
尚崩れたテントはそのままであった。
814 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/10(日) 00:25:04.08 ID:YKQfmzEeo
>>812

「とんだ見込み違いデス!肉麺=サン!!」

 ナムサン!食料がダメダメだ!料理の腕も期待できまい!!
 仕方ネーのでサボるのを中断し、α-12は手近な香辛料をラリパッパし、
 カレーをつくる。キャンプ料理のド定番!!

【ミートスパゲッティの癖にメシが関連されていないとはなんたる欺瞞か!!(求心力低下なり!】

 警戒すると、周囲に敵意を持つ影は無い。精々、野生生物がいるくらいだ。
 が、何か精神的な警戒警報を刺激する雰囲気が晴れることはなかった。


>>813

「ふぁっく!!」

 カーンカーンと何故かスパコーンを叩かれたはずのα-12がメシもつくりテントも張り・・・何気に一番頑張っている!!
 ナムサン!なんたるトンチキガールのサボリも許さぬ越境者の生活力の無さか!!

【なまじ高スペッコなのが裏目に!!】

「デスデス。泳がされていると考えたほうがイイデスねー」

 少女の応急処置を終えて、口元にカレーを運んでやりながら嘆息をつくα-12であった。

 −−−−−−−

>>812-813

 キナ臭い空気を払拭できないまま、越境者達は一晩明かすことになるのであった。

//では今日はコンヘンデー!
815 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/10(日) 00:35:33.74 ID:iituizVdo
>>814
「すいません、熊や鮪を解体したりは出来るんですが」

発揮できる場面が限られすぎている!

「おや、結局この場で何もしてませんね私…ふーむ?」

首を傾げつつ夜は更けていく。

//お疲れさまー
816 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/10(日) 21:41:42.00 ID:YKQfmzEeo
【前回までのあらすじ!!】

 前置き(>>799

 ミスター・ジョンソンよりの依頼により、越境者達は禁呪により呪詛爆弾と化した少女を救出。
 後は無事クライアントに届ければ解呪が行われ脅威は取り除かれるという。
 しかし、明らかに不穏な空気が濃くなっていく現状・・・第三者の襲撃の可能性は高い。

 −−−−−−−−−−−

【野営中】

「デスデス」

 α-12特製カレーをもぐもぐと食べながらα-12は周囲の気配を警戒。
 近隣に敵意は無し。が、何処かから見られているような感触が拭えない。

【あるいはこのような警戒を強いる事こそが、姿見えぬ敵の意図かもしれぬ。
 心休まらぬ警戒を続ければ、肉体的・精神的疲弊は免れえぬのだ】

「よーするに、この白亜の柱?という霊地に連れて行けば、
 α-12達の任務は完了というわけデス。霊地であることの裏づけは取れているデス。
 この国で伝わる大いなる闘い(グレート・ウォー)で蒼き左腕の神が降臨した地であると主張する者がいるくらいの大霊脈デス」

 おそらくはさして事情を解っておらぬ(年齢的に一桁であろう)少女を見やる。
 目を焼かれ、腱を切られ、声を失い、さらには呪詛爆弾化だ。クローン兵のα-12からしてもこれは過酷に過ぎるというものだ。

「この地なら呪詛を無力化できるっていう依頼人の言葉は正しいデス。
 もっとも、善意で助けるってわけじゃあないデショウが」
817 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/10(日) 21:51:18.82 ID:NtuCAgFA0
>>816
「なるほど そんなことが・・・」
顎鬚短足男はカレーをモッチャモッチャ食べながら唸る
一行が依頼を受け 少女を救出した『後』越境してきて 旅は道連れと行動を共にしたのだ

しかもα-12が頑張ってテントを設営し カレーを作った『後』にである 『後』に!!
素晴らしいサバイバル技術を持っているのに この場においてこいつはただのひとっつも役に立っちゃいねぇ

「いやぁしかし飯とテントができてるってのは新鮮だなぁオイ 普段なら俺がやってるからなぁ」
と呑気なものであるのは表面だけ それとなく注意は外に向けられ いつ来るかもしれぬ化け物に備えている
818 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/10(日) 21:52:14.31 ID:iituizVdo
>>816
「肝心なのは、この子が普通の生活を送れるようになれば良しって事です。
 他の事はまあ難しい事を考えるのが好きな人にマルッと投げてしまえばよいのではー?
 あ、因みにこの場合の普通の生活とは勿論空飛ぶミートパスタモンスター教徒としての生活でも大いに結構ですけども!」

いついかなる場においても布教の精神を胸に今日も
赤フレームの眼鏡とフード付き黒革コート(萌袖仕様)に身を包んだ大分背の低いアルビノ娘は活動している。
819 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/10(日) 21:55:34.72 ID:Tir//lfI0
>>816
「気が散るな。着替え見られてないよな?」
カレーのお代わりを要求しながら周囲を見渡す。襲われる気配すらないのは却って不気味だった。
少なくとも今のところ、自身の古びたセンサーに反応はない。元よりそこまで便利な物でもないが。

「目的地まで暫くかかるんだろ?その間ずっと見張られてるとなると、かなーり気が滅入るな。
 いっそ、殺しにかかって来てくれた方がよっぽどマシだ」
ただ手を出されず、見られているだけというのも気分が悪い。隙を伺っているのか、或いは動向を探っているのか。
当分は寝るのにもシフトを組む必要がありそうだ。今から憂鬱になる。


「ところで、そのガキはこれから何処に行って何をされるのかちゃんと知ってるのか?誰か説明した?」
件の少女を指し、嫌な空気から逃れるかの様に軽い調子で尋ねる。どうせ見えていないのだ、指差しても問題はないだろう。

「アシが欲しいな。馬車とかソリとかそういう。かたわ少女にはハードな旅になるぞ」
820 :ひいらぎ [sage]:2017/09/10(日) 22:01:42.93 ID:jDRBktKiO
>>816
…ほむ、要はこの小娘を守りつつ目的地までたどり着けばよい、と…

【カレーを食べつつ見た目10歳前後に見えそうな少女が呟く】

……とりあえずこのかれーはわし好みじゃな、お代わりをいただこうか

【そういい、トンチキ娘氏に空のお皿を差し出す】
821 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/10(日) 22:13:33.99 ID:YKQfmzEeo
>>817

「まぢに役立たずデス!いーっだ!!」

 が、実際のところロイがやったきたのはある種の僥倖かもしれぬ。
 事情の解らぬ状態で動いている現状。国情に詳しい物の分析がもたらすものは大きい。

 1】ミスター・ジョンソンについて・・・話の雰囲気から白金部隊/それも諜報に長ける『黒』の影が見え隠れする。
 2】金属の王国は禁呪の類の管理にかなり厳しい。少なくともメタヘイト集団がおいそれとは入手できぬ程度には(低確率であり皆無ではない)
 3】魔術の行使はともかく知識量にもよるが、【白亜の柱は呪詛を確実に永久無効化できる保証はない】。解呪技術が発展しているのかもしれないが。

>>818

「今度、そのミートな何とか神様にメシの作り方の神託もらうとイイデス!!」

 ちゃらんぽらんなトンチキガールが一番働かないといけない現状ってふぁっく!である。
 と、α-12から猛抗議である。地味にスペッコ高いのが裏目にでました。はい。

「まあ、何とか呪い解ければマネーのかかるがめつい神官に治療魔法ぶっこんでもらう手もあるデス。
 どこまで治るかはわかんないデスケド」

 声は何とかなる。脚も。だが、複雑な器官である眼はおそらくどうにもなるまいという公算があった。
 越境者でもない以上、スプロールのテクノロジーでどうにかするという力技も使えぬ。

>>819

「いちおー安全なところに連れてって呪いを解いてもらうっていう風には伝えているデス。
 詳しい事は・・・知らないほうがイイデショウけどね」

 むーっと、嘆息をつくα-12である。

 −−−−−−−

【バッドエンド1条件・・・越境者達の全滅。もしくは少女の死亡】
【バッドエンド2条件・・・越境者と少女が条件を成立させぬまま白亜の柱に到着する】

 −−−−−−−

【二晩あけて――】

 ソーマタージの提案もあり近隣の村で馬車を買い(そこそこマネー損失!)目的地を目指す事になる一行。
 ここで中々に問題が出てくる。

「…白亜の柱までのルートで、オーガ生息圏を掠める箇所があるデスねぇ」

 つまり呪詛を炸裂させる絶好ポイントの間際まで接近せねばならぬということ。
 暗に蠢く連中の目的がオーガ殲滅ならば、これほど絶好のロケーションもあるまい。
822 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/10(日) 22:15:50.83 ID:YKQfmzEeo
>>820

「デスデス」

 カレーをよそってひいらぎに渡すα-12。
 その傍で眼を灼かれた少女はおいしそうに水を飲んでいる。
 幽閉されていた時は腐れた水と食料でかろうじて生かされていたような境遇だ。無理もあるまい。

「なんとかしてあげたいところデスよ」

 実験動物・・・爆弾として用いられる寸前での救助だ。
 クライアントに届ければ、過酷な運命から開放されるのだろうか?

>>821に続く】
823 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/10(日) 22:23:46.75 ID:iituizVdo
>>821
「それは別の担当が神託もらってるのでワタクシは良いんです、論破ぁっ!」

何でもは出来ません出来る事だけ出来るんです、とバーサーカー宣教師は聞く耳持たず。

−−−−−−−

「ん?気にしてもしょうがない事でしょう?なら気にせず大いに掠めましょう!
 何か来たら来たでその時対処しましょう!何が来るか分からないなら事前準備も意味ありませんし!
 予想で準備して逆に想定外の事が起きた時の立て直しが面倒ですし!」

せいぜい娘の近くでゴロゴロするくらいしかこの信徒に出来る事はない。
だから考えることもいたって簡単だった。
824 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/10(日) 22:28:00.89 ID:Tir//lfI0
>>821
「命を賭して護衛対象を運んだら、目の前で依頼人にそいつを殺された事がある。自分の手で確実に始末したかったそうだ。
 深い意味はないよ?ちょっと思い出しただけだ」
呪いの解除という目的がある以上そんな事はないだろうが、どうにもキナ臭い気配のある依頼だ。
自分はろくでなしの人殺しだが、それでも人間なのだ。素直な子供が酷い目に遭うのを目の当たりにすれば良い気分はしない。


「走れ馬車よー、未開の地をー、風の様にー、パドルパドルー」
呑気に鼻歌を歌い、馬車に揺られるソーマタージ。ピクニック気分だ。
「値は張ったが買って良かったろ?ガキを背負って何日も歩くなんて非現実的だし、何より俺も楽出来る。この分は必要経費として申請しておこう。
 兎に角、馬が死んで車が壊れるまでは歩かなくて済む。休むなり何なり今の内にすると良い」

軽い調子ではあるが、鋭い目はチラチラと周囲を見渡して警戒する。
オーガの領地のすぐ側だ。仮にあの魔術師共の残党なりが襲ってくるとしたら、ここが一番その可能性が高いだろう。
握った刀はいつでも抜けるように腰に添えられている。何事も無ければいいのだが。

「まぁ、多分ないだろうな。俺って一言多い?」
825 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/10(日) 22:29:02.49 ID:NtuCAgFA0
>>821
「・・・しかし解せんな 連中なぜ禁呪が使えたんだ」
ゲプっとお行儀の悪いゲップを一つ 米粒の付いた顎を撫でる

「この国で禁呪の管理はそれこそトップクラスだ 粗悪とはいえどこから漏れやがった?
 可能性としちゃ 他の国から流れてきたか・・・それとも 白亜の柱に離反者が出たか・・・?
 何にせよ足は速い方がいい 馬車を買うときはコネを使うのも手だな」

この男はブラックオーク ガルファクスの1件により軍属復帰し 国の紐付きになっている

「それとな その子の呪詛が白亜で解けるかは未知数だ 軽減ないしある程度の封印は出来るかもしれんが・・・
 あおジョンソンとかって輩も気になる 恐らくブラックエンブレムのどこぞの連中か・・・それともより黒き連中か・・・」

【その後】
馬車の購入は ロイが色々と根回しした結果 そこそこ安価で買えました

「トクシュブタイなら生息圏を迂回していどうできるんだがなぁ・・・」
地図をなぞったルートはどう見ても崖です本当に

「仕掛けてくる可能性は高いだろうなぁ・・・まぁなんだ」
ここで>823の言葉が出てきて

「どうせ敵がどこで仕掛けてくるかなんて 考えたってわからんのだ 迷わず行けよ 逝けばわかるさ」
826 :ひいらぎ :2017/09/10(日) 22:30:41.88 ID:jDRBktKiO
>>822
…ほむ、わしもマキナ殿にさんせーじゃ…まぁ、出たとこ勝負ってやつじゃ

【銃やらナイフやらを準備しつつ】

827 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/10(日) 22:48:56.51 ID:YKQfmzEeo
>>823

≪♪≫

 少女はこの数日で何かミートスパゲティなご神像を気に入った様子。
 手触りが良いのだろうか?もっとも、信仰というよりはぬいぐるみ的なアレだったが。

>>824

「・・・デス?」

 ソーマタージのちょっと思い出した件に首を傾げるα-12。何故、そのような所作をしたのか自分でも解らなかったが。

【バッドエンド2条件に追加…越境者と少女が条件を成立させぬまま白亜の柱に到着した場合、少女は死亡する】

 −−−−−−

「一言どころぢゃーねーデスね。まあ報酬たんまりなので必要経費デス」

 ソーマタージの意見に異論は無し。実際、馬車の入手により随分と楽になった。
 盲目の少女と襲撃可能性のある徒歩の旅など現実的ではない。

>>825

「ややこしい事になっているデスねー」

 α-12の率直な感想。実際、国軍内でも不穏な動きをしている連中がワンサカいる。
 皆が皆、己の信念に基づいて国のために行動している≠フだろうが、混乱が起こるのは得てしてこういう時である。
 思想の先鋭化。対応の先鋭化。手段の先鋭化が著しくなる兆候だ。

【そして黒紋が動いているならば、越境者がヘマをしなければ事態は解決する≠サれほどの実行力がある】 

>>826

「おきらく極楽デスネー」

 しかし、気負って消耗するよりはよほどいいのか?ともα-12は思った。

 −−−−−−−−−−

828 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/10(日) 22:49:08.02 ID:YKQfmzEeo
【オーガ生息地近隣の路にて――】

「とまれ!」

 馬車を走らせていた一行は検問に出くわした。
 金属の王国の正式な旗。周りには鎧を着込んだ兵士達の姿。

「荷を改めさせてもらう。違法な魔術書を運ぶ連中がいるとの話を聞いてな」

 纏う雰囲気は軍人そのものである。素人がフリをしているような匂いはない。

「デスデス。参ったデスね」

 さて、如何にもな少女に関してどう説明すべきか。奴隷商と疑われても厄介である。が、それ以上に――

(なーんで、薄い殺気を洩らしているデスかね。この連中)

 素人どころか、多少腕の立つ冒険者であっても気付かない程度の薄い殺気。
 はっきり断言するならば、こちらを殺そうとしている。

【が、この兵士達はニセ兵士≠フ類ではない。間違いなく正規兵である。旗もホンモノ】

「(>>825)…金男=サン。たぶんあなただけはここで降りることができる<fス。けど…腹決めるデスか?」

 ふと、α-12はロイにそう告げる。理由は…言うまでもあるまい。
 元より、政争が絡んだ可能性が高かった案件だ。この展開も…最悪に近いが想定の一つではある。

【全員対象…ここに及んでは相手の第一手を見てから行動するか∞先に先制するか≠フどちらかしかない】
829 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/10(日) 23:00:59.81 ID:iituizVdo
>>828
「いやいや、軍人さんも大変ですね!それはそうと宗教に興味はありませんか?
 あ、既に信仰の対象があってもちょっとお話だけでも聞いていただけませんかねー?」

いの一番に飛び出たのは宣教師。
普段も騒がしい方だが些か五月蠅さが何時もよりマシマシである。

「はい、ご注目、ここに取りだしたるは―

バーサーカー宣教師が態々何かが入った小袋を兵士の前で漁り始める。
そもそも道具の類は四次元萌袖から出てくるのにである。
830 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/10(日) 23:06:45.57 ID:Tir//lfI0
>>827-828
「昔の話だ。70年代ミュージックや80年代SFと同じ、古い思い出。けど嫌な予感してきたろ?」


「見た感じホンモノだな。ちゃんとした訓練を受けて、ちゃんとした武器の扱いも学んで、ちゃんとした軍人だ」
鋭い眼を向けて馬車から降り、近くの者に呟く。少なくとも、素人ではない。
一瞬だけ考える素振りを見せると、両手を広げて軽く挙げ、兵士へと近づく。赤い濁った瞳がその姿を見下ろす。


「俺レイノルズってんだアミーゴ。なあ?病気の子供を大至急村に運ばなきゃいけないんだ。そこを通してくれないか?
 まさか誇り高き軍人なら、こんな哀れな子供と、みすぼらしい連中を捕まえて、剰え積荷に手を付けて、口を封じようなんて思わないよな?」
芝居掛かった喋り方、大袈裟な身振り手振りを交え、兵士の視線に合わせて膝を曲げる。兵士と狂人の顔が近い。
濁った眼の精悍な顔は、一瞬で仇敵を見据えるかの様な憤怒の表情へと変わる!

「こっちはありのままを離して、腹を割って伝えたんだ。次はそっちの番だぜアミーゴ。イーホデプータ。
 ……何処の屑に雇われた!」
グァッ!言い終わると同時、大口を開けて鋭い牙を剥き出しにし、その顔面を食い破ろうと素早く動く!
怪しい相手に遠慮は無用。先制攻撃を選んだ!
831 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/10(日) 23:08:11.57 ID:NtuCAgFA0
>>827-828
「逆に聞くがな ある程度でかくなった組織がややこしくないことなんてあるのか?」
ないだろ? と肩を竦めて見せた

「白金の黒は俺らでも把握しきれてない程の深き闇だ まぁ無下にはせんだろう」

そんでもって 検問

「誰に言ってんだジャッカス」
ニンマリと笑みを作る 降りる気はさらさらない ということだ
荷物から引っ張り出したのはトレンチコート その肩には赤き紋章が縫い込まれている

「任務ご苦労様です プラチナムフォースがレッドエンブレム ロイ・ゴールドマン 貴殿らの所属を知らせ」
兵隊たちの前に出て 金属王国式敬礼を持って相対する

「当方 極秘任務の為白亜の柱に急行中でありこちらの者達は私の同行者である
 我が肩の紋章にかけて 早急に道を譲られたし 我らの道を阻むならば それ相応の指令所を用意されたし」

極秘任務に嘘はない 軍の最高司令官ですら把握できないような場所からの依頼なので
とりあえず権力行使で突破を図るが たぶん上手くいかないだろうなぁと 隙は見せない
832 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/10(日) 23:20:15.65 ID:YKQfmzEeo
>>831

「ハッ!レッドエンブレムの勇士でしたか。我々は辺境方面――」

 所属を謳っているが、鎧と紋章の形式は合致しているが、
 いわゆる、辺境独特のローカルルールに沿っていない。
 兵士が告げている辺境部隊は腰にうさぎの脚をオマモリにつけるという習慣がある。

【コイツラ、兵士は兵士でも所属を偽っている。本来ここに居るはずのない類だ】

>>829

「いえ、職務中ゆえそういった話は…」

 荷物を漁るマキナに嘆息にややうろたえるポーズをとる兵士。
 その背後で何やらハンドサインを行っている様子が見て取れたが――

>>830

 が、ここでもっとも決断的だったのはソーマタージだ。
 四の五の言わずに先制攻撃を仕掛けた!!!

【ガリン!と、兵士のフルフェイスヘルムが半ば剥がれて顔が顕わになる!】
【その兵は素早い身のこなしで後退。距離を取った】

 −−−−−−−

【全員対象!】

「チッ!迎撃せよ!娘以外は――」

 ここで一瞬の躊躇の色。ロイにのみ向けられたソレ。
 彼等の仕掛けた策略の犠牲にせざるをえないとはいえ、レッドエンブレムの勇士を害するというのは
 どれほどの国家の損失となることか!忸怩たる思いが滲み出る。

【もっとも、これが傲慢である。その意思がありならが何故、自国民を犠牲の贄にせんとするのか】

「殺せ!!」

 ヴァヴァヴァッ!!

 周囲の草むらから、物陰から、一斉に弩を構えた兵士達が出てくる。 
 そして、360度一斉にボルトを放ったのだ!!

【全員に大量のボルトが放たれる!】
833 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/10(日) 23:30:04.98 ID:iituizVdo
>>830>>831>>832
「…あっちゃー、も少し穏便に事が運べば良かったんですけどー」

小袋に入れた手を止め溜息一つ。

「ま、結局ワタクシも五十歩百歩の手に出てたわけで!」

垂直に天高く小袋を放り投げ構える。

「『カイリョクランシン』!『ニョライシンショウ』!」

鋼の両腕が掌から衝撃波を発する。
これである程度のボルトは狙いがそれるだろう。
本体たるマキナは馬車へと跳び戻り少女を抱きかかえるつもりだ。
近代兵器でもなければマキナ自身が発する力場を物理的に貫通する事は出来ない。
少なくとも防御においては問題はなくなるはず!
834 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/10(日) 23:33:28.88 ID:YKQfmzEeo
>>833

 ボルトは衝撃波により吹き散らされ、マキナに一時的な行動の自由!

≪…怖い。あ、おねーさん≫

 大きな物音と雰囲気から膝を抱えて震えていた少女をマキナが馬車より回収!

「ふん!!」

 出た瞬間に、巨大な斧を構えた重戦士が飛び出し、マキナを唐竹割りせんと上段より渾身の一撃が振り下ろされる。

【おそらく頑健な体躯のみならず魔力により身体能力を強化しているだろう。凄まじい質量と速度の一撃が襲い掛かる!】
835 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/10(日) 23:36:18.76 ID:NtuCAgFA0
>>832
「・・・何者だ貴様ら プラチナムの目をごまかせると思ったか」
目つきが険しくなる 嘗て自分も持っていたウサギの脚がない

そして敵が動いた

「月閃歩行!!」
四方八方から浴びせられるボルト だがこれが投石や長弓でないのが幸いした
クロスボウでは曲射ができず 直線的な射撃しかできないのだ

少女は殺すなと言ってくれている 至れり尽くせりとはこのことだ 自分の身の安全を最優先に考えた行動ができる
小さな跳躍大きな飛翔 空を蹴り浴びせられるボルトを回避

「攻撃を確認!! プラチナムフォースの名のもとに反逆罪を適応!!
 断罪執行…ひれ伏せ プラチナムの輝きの元に!!」

すでに包囲されているのだ まずは取り囲む兵士達に標的wお定め突撃 ハルバートを構え包囲を食い破ろうとする
836 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/10(日) 23:40:53.94 ID:Tir//lfI0
>>832
「喧嘩売るなら相手を見て選びやがれカス共が!」
ヘルムの破片を吐き捨てて怒鳴る。追撃は叶わなかったので口だけだ。
ブッダも顔を背ける様な罵詈雑言を吐き捨てる口元が酸素供給機に覆われ、瞳が赤い光を放つ。迎撃の用意有り!


「数が多い!無理矢理突っ切れるぞ!」
周囲から現れる大量の兵士。この人数で相手取るには些か数が多すぎる。
ニューロンの速度で思考は終わり、肉体は変化する。即ち、皮膚の硬質化。
頭部に来るボルトを弾き落とす事に集中。身体に刺さるものは、鱗じみて変化した鉛色の表皮により、致命傷にはならない!

「痛い事に変わりはないがな。伏せろよ!」
ハリネズミめいて変異する肉体。ボルトを押し出して生えていく無数の鋭い触手針。
赤い瞳が一度だけ越境者達の方を向く。次の瞬間には、決断的な殺意が辺りを睨む!

「イヤーッ!」
お返しとばかりに周囲にバラ撒かれる無数の針!それ自体は大した威力ではないが、狙いは別の所にある。
「イヤーッ!!」
KRAKK-A-BOOOOMM!!命を削るかの様な壮絶な叫び!肉体から発せられる激しい稲妻は、先ほど放たれた触手針へ、周囲の兵士へ引き寄せられて中空を走る!
837 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/10(日) 23:47:00.99 ID:YKQfmzEeo
>>835

「「「グワーッ!!」」」

 鎧袖一触!月閃歩行の威力に吹き散らされる兵士。
 が、敵も万全を整えてきたのだろう。様々な場所から出てくる出てくる。

「魔術を!」「「「了解!!」」」」

 ロイに対して、≪筋力低下≫≪速度低下≫≪魔法抵抗低下≫など、
 次々にデバフ効果の術式が向けられる。

【破壊魔術が慎まれているのは少女を巻き添えで殺し、望まぬ呪詛発動を防止するためであろう】

「我等とてこの国のためにやっていること!オーガとの融和など冗談ではない!」

 それでは何のために今まで戦ってきたのだ。と、そこには一つの有り様は確かにある。
 問題は、そのために用いた手段であろうが。

【絵が僅かながら見えてきた。≪禁呪≫を持ち出したのは正規軍の急進的な一派だ】
【自国民に類が及ばず、軍そのものの介入を見せないように慎重にコトを運んでいたのであろう】

 そのためにメタヘイト集団を利用し、禁呪成功のお膳立てを整えた。
 自分達でやらなかったのは軍の威信と…己らの手を罪無き者達の血で汚したくなかったのであろう。

【しかし、黒紋が越境者を介入させたことで、計画の修正を強いられ、こうして直接行動に出た!と、いったところか】
838 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/10(日) 23:50:46.51 ID:iituizVdo
>>834
「混戦の混乱の中、娘を間違って…なんてシナリオだったりしますかコレ!!」

馬鹿正直に相手の娘以外殺せ宣言を信じる気はない。
この戦いの中で少女から離れるのは絶対に駄目だ!

「両腕を引き戻…間に合いませんね、チェストゥッ!!」

少女を抱えたまま左足を軸に上段回し蹴りである。
振り下ろされる斧の側面に蹴りをぶち当てるというタイミング命の迎撃。
見極めと何よりパワーがものを言う行為。
だがそこは宗教団体『空飛ぶミートパスタモンスター教』によって、
如何なる場所においても活動が可能な御使いとして鋳造された存在。
ヒトデナシであるマキナに魔翌力強化済みであれ真っ当なヒトが相手をするには、ちと馬力が足りない!

「それこそオーガの方が未だ良い相手になれるかもですねっ!」
839 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/10(日) 23:52:32.42 ID:YKQfmzEeo
>>836

「グワーッ!!」

 触手針と相次ぐ雷撃により、少なくない数の犠牲が出る。範囲攻撃だ。
 敵が多い以上、このような手段こそ有効となる。

「デスデスデス!!」

 ドドドドド、と傍らで6丁のサブマシンガンに一斉射を行っているα-12.

「どーやら相手も見込みが外れたようデスね!数こそ多いですが…!!」

 おそらく通常の冒険者や傭兵相手ならば過剰なほどの戦力を投入して
 万全を期したのだろう。が、越境者はただの傭兵などでは決して無い。

「っと!油断大敵!!」

 が、敵もさるもの。軽戦士が突っ込んできて、α-12がブレードで弾く!が、

「隼斬り!!」

 軽戦士の裂帛の気合と共に残像を残すような高速3連範囲斬撃がα-12とソーマタージに襲い掛かる!!
840 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/10(日) 23:55:00.89 ID:YKQfmzEeo
>>838

「フンッ!!」

 が、重戦士は上段回し蹴りの反動をそのまま活かして、
 回転袈裟切りを重斧にて仕掛ける!素人ではない!!

「我等とは何年オーガと戦ってきたと思っている!!」

 力のみにあらず!技量を備えた敵だ!真っ当なヒト?
 真っ当なヒトとはそれほど弱い存在に有らず!!

【先の一撃より遙かに威力と速度を増した一撃が襲い掛かる!!】
841 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/11(月) 00:02:48.85 ID:vkaYM1+d0
>>837
「ならば何故!! なぜその身に呪詛を受けなかった!!
 なぜどこぞとも知らぬ少女を生贄にした!!」

ハルバートが重くなる 脚が重くなる 動きが遅くなる
魔術適正がないこの身が難い なれど

「何故堂々と身分を明かし行動しなかった!! その身に正義があるならば!! なぜ胸を張らなかった!!」
ふいごは己の身を危険にさらしながらも肩で風を切って会合に臨んだ キンバ族は圧倒的不利を承知の上で僅かな光を求め進んだ

「所詮やっていることはテメェらの我儘だ!! 国の為だ!?
 下賤な口でキングダムの名を!! プラチナムの輝きを穢すな痴れ者がぁぁぁぁああああ!!!」

でバフはかかり続ける なれど 経験と技術までは奪えまい
襲い来る者に対し ハルバートを振るい続ける 闘志の奔流を浴びせる

842 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/11(月) 00:06:32.04 ID:KKAfzcxho
>>840
「さあ?ただ浮翌遊する腕を2本持つ存在とは何度戦った事が?」

初撃が捌ければもうそれでよかった。
マキナ本体が力場発生機構以外の装備を有していないのはそれで十分だからである。

「コインには出来ませんので悪しからず」

2m超えの鋼の両腕が虫を挟み潰すが如く重戦士を左右から叩きつぶす!
仮にコレを防ぐために動くなら、本体たるマキナの追撃が容易に決まるだろう。
843 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/11(月) 00:08:12.53 ID:GNtzykt60
>>839
「この国の未来にとって一番良いのは、貴様ら全員惨たらしく死ぬ事だと思うぞ!今ここでだ!」
白煙を漂わせ、キッと睨みつけるソーマタージ。その片手に赤い刀が握られる。
逃走、迎撃の為に全力を尽くした訳ではない。残った者を皆殺しにしようと踏み込んだ瞬間!

「チィッ!」
残像残る鋭い斬撃!咄嗟に跳び離れ、硬質化した腕を構える!
まず脚が裂け、次に前腕が正に皮一枚残して斬り裂かれ、、最後に文字通り目の前数cmを刃が横切る。
臓物を溢して果てる事は避けられた。まだ生きているのなら、反撃の機会だ。


「しゃらくせぇ!」
素早い納刀!ブラブラと振られ、千切れそうになる腕の断面に突き刺さる数本の触手!
神経群に突き刺さり、電流を流されぎこちなく鞘の機構を弄る歪な手。もう片方の利き手が刀を握り───。

轟ッッ!!!白煙とスパークを撒き散らし『射出』される刀。空中で捕らえ、勢いを利用して大きく逆袈裟に振り上げる!
電磁力を利用した神速居合は、軽戦士の身体を斜めに斬り分けようと放たれた!

「逃げる算段はついてんだろうな!?こいつらの生き残りがいたら馬の代わりに馬車を引かせてやろう!」
844 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/11(月) 00:24:55.25 ID:lWFt3ukbo
>>841

「「「グワーッ!!」」」

 ここで両の脚を支える信念の差が出た。
 能力を鈍化させながらも、獅子奮迅の勢いで戦い続けるロイは真に赤紋の戦士であった。
 完全包囲されぬよう動き続けるロイが突撃するたびに兵士は確実に数を減らしていった。 

>>843

「デスッ!!」

 身を伏せて刃を避けたα-12は軽戦士の足元を浅く切る。
 それだけでいい。回避を僅かに遅らせたならば――

【ソーマタージの一撃が決まり、軽戦士の左脇から右肩にかけて寸断された上半身が回転しながら吹き飛んだ!】

>>842

「なっ!!」

 グシャ!!と一撃が振るわれる寸前に、重戦士のフルプレートがヘシャげる。
 死にこそしていないだろうが、全身の骨が砕けたことであろう。

【オーガ相手ならばともかく、もっと特異な相手との戦い。初見殺しの一撃が決まった】

 −−−−−−

【今回最後の判定→次レスに続く】
845 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/11(月) 00:28:37.52 ID:lWFt3ukbo

【全員対象】

「充分、数減ったデス!突破しますデス!!」

 α-12は従者台に飛び乗ると、馬車を急発進させる。
 全滅させる必要は無いのだ。無力化させれば充分であろう。敵は戦力の大部分を損失した。

【>突破は自動成功とする】

 馬車をかけさせながらα-12は、

「ま、大方絵は見えましたし、このまま飛ばし続ければだいじょーぶデスね」

 言いながら、倒した敵なら回収した紋章を越境者達の荷台に投げる。

「どうも金属の王国の軍内に存在するメタヘイトの非合法組織の仕業って感じデス。
 連中、≪禁呪≫を流出させてなるべく自分達の手を汚さずに事を運ぼうとしたみたいデス」

 ≪禁呪≫をメタヘイト組織に流出→≪禁呪≫の成功を誘導→思わぬ暴発がせぬようにメタイヘイト組織を監視
 →全ての責任と犠牲をメタヘイト組織に押し付けて暗に動きオーガを抹殺。

「で、α-12達が介入して計画がおじゃんってことみたいデス」

 ならば、後は少女を白亜の柱に連れて行くだけだ。

「言ってしまえばメタヘイトが絡んだ軍内の内部抗争デス。ミスター・ジョンソンの意図も読めてきましたデス」

 つまり、この少女を解呪/無力化しつつ、少女の存在自体をスキャンダル材料とし、
 軍内に蠢くメタヘイト非合法組織を押さえ込み、解体においやっていく。α-12もここまでは読めた

「ま、あまり自由はなさそうデスけど…保護されるなら言う事無しデス。あまりいいオチとは言えないですけど」

 嘆息をつきながら言う。たしかに保護されても少女に自由はない。それは中々に憂鬱であった。が、

【α-12の思考はそこ止まりだ。彼女はカノッサのトルーパーとはいえ恵まれた環境で任務に従事している。
 汚い仕事もしたことはあるが、それは全て結果と影響も開示された上の覚悟を決める権利があった。
 つまるところ、カノッサ・テクノロジー社CEOがクローントルーパーの忠誠に応えている表れ。ゆえに陰惨な組織理性/国家理性は盲点である】

【今回最後の判定→次レスに続く】
 
846 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/11(月) 00:41:20.26 ID:lWFt3ukbo

【判定…思考力/国家理性の闇への理解度/経験則/あるいは気付き】

 α-12が一見して真っ当な回答を提示してしまったゆえに察知しにくくなっているかもしれないが、
 この歩く爆弾めいた呪詛兵器と化した少女に対して、そこまで生ぬるい対応となるか?

【情報・・・白亜の柱は、呪詛を完全無効化できる保証はない】
【情報・・・この一件は軍内のパワーゲームが絡んでいる】
【情報・・・ロイより、ミスター・ジョンソンはこの国の暗部を担う部隊と判明】

 少女の呪詛は強力であり、永続的な完全無力化を行える保証は無い。
 が、影響…否、その場においてのみ発動をを抑えるくらいの準備は可能だろう。

    【解1…白亜の柱ならば、少女を殺害しても呪詛は発動しない】

 軍内のパワーゲーム…保護したのち当然に警戒しなければならないのは少女の奪還だ。
 スキャンダルの証拠そのものである。存在自体がリスクの塊だ。奪還されればどう転ぶかわからない類の。

   【解2…
    少女の存在を維持しつつ急進派閥を牽制。少女の存在を示しつつも奪還可能性をゼロにするには、
    少女の存在を黒紋が握っていると知らしめるだけでよく、その生存自体は必ずしも必須条件ではない。死を秘匿するだけでいいのだ】

 死人は攫えない。ゆえに奪還しようにも急進派閥は実体のない影を追い続けるうちに疲弊しやがて磨耗しつくす。

【このシナリオは越境者が害される可能性はほぼない。おそらく事態は丸く収まる。気付かなければだが】

 −−−−−−−−

「デスデス。それじゃあ向かうデスよー」

 イムカ・グリムナーなら気付いた。クルト・カントールでも同様だろう。ウルリックは戦士ゆえ微妙だ。
 これに気付くには心に闇が必要だ。ゆえにα-12には気付けない。ある意味、純粋に過ぎた

【上記を察知できなかった場合も事態は進行する。どう転んでも越境者達にさしたるリスクはない=z
847 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/11(月) 00:58:25.89 ID:vkaYM1+d0
>>845-846
馬車に揺られている間 ロイはたばこに火をつけだがくゆらせるのみでマンジリと思考に耽っていた

ジョンソンなる者は間違いなく黒だ プラチナムフォースすら存在を把握しきれてない飛び切りの闇だ
連中は何でもやる それこそ自国の領土に毒を流すことも それが国にとって益となるなら嬉々としてやる

そんな彼等が少女を保護しておくだろうか? 柱の連中にちょいと鼻薬を嗅がせれば・・・リスクなら際限なくある

そして白亜の柱 鉱石神のお膝元ここならばどんな呪詛も抑え込める
更にソーマタージの言葉 依頼で護衛した者を目の前で殺されたという経験

「…白亜の柱内部なら呪詛を解き放っても国に影響は出ない?」
白亜の柱の方向に目を向ける

「白亜の柱はあの子にとって絞首台か・・・?」
焦りが生まれる あの場所に着いたならばあの子は殺される
だがそれは自分たちにとって 国にとって とても益となること

「α-12・・・確かに俺はあの場所で降りるべきだった・・・ このままいけば白亜の柱でその子供はまちがいなく殺されるぞ!!」
他の者に情報を送る だがどうする・・・

それだけで思考は固まり 対策は口から出てこなくなる 他の者に 対応を任せる形となってしまう
848 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/11(月) 01:03:11.90 ID:GNtzykt60
>>844-846
「Death!」
一瞬だけ固まる振り抜いた腕、身体。強引にそれらを動かして急発進する馬車に飛び乗る!
まだ生きているだけ良しとしよう。腕はいつか治す。

「ほらな?言った通りだろ?悪人を殺すとスッキリするって。
 哀れな盲目の子供を守護(まも)って、陰謀を張り巡らす情けない劣等レイシスト野郎どもを成敗するのはいい経験だ」
馬車に揺られながらソーマタージは考える。この問題はそんな単純なオチでは済まない。
彼は狂ってはいるが、それでも深淵歩きじみた危なっかしい経験から今回の裏を察する事が出来たのだ。


恐らくこの子供は死ぬか、パワーゲームの道具に使われるだろう。そういうものだ。
勿論、黙っていれば自分らには何の問題もないだろう。報酬を貰い、後腐れのないサッパリした別れとなる。今生の別れに。

「やっぱり失敗した事にして、このガキどっかに匿うか。俺の人間性は限界だが、それでも気分は良くならない。
 実用的な話をすれば、俺達の切り札の一つにもなるぜ」
冗談めかした物言いとなるが、その顔は笑っていなかった。

「言ったはずだが、俺はろくでなしでもあるが、その前に人間なのさ。
 お前らはどうしたい?綺麗さっぱり忘れて金だけ貰ってサヨナラか?気に食わない奴を全員殺してこの世からサヨナラさせてやるか?」
後者を選ぶのなら……それだけの余力はまだある。歪な腕を握って無理矢理形を合わせ、フードを目深に被る。
「汚い仕事で救える命があるとは思っちゃいないが、これはどうだろうな?少なくとも一人のガキは助かるし、正しい事の白かな」
849 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/11(月) 01:06:52.53 ID:KKAfzcxho
>>846>>847>>848
マキナは布教を第一目的として鋳造された存在だ。
疑似人格を有し、心に限りなく近いものも有している。
構築されている人格は善悪でいえば善に近いもので心に闇を抱えているかと問われればNoである。

だが、マキナは鋳造過程で人格がバグっているバーサーカー宣教師であった。
目的の為ならばモラルとかのボーダーは割とガバガバゆるゆるだ!!

「ふっふっふ、何故気づかなかったのでしょうか。
 何故馬鹿正直に未来の信徒を訳の分からない組織に譲渡しなければいけません?
 幸いにもFMM様のことは気に入っている様子、ここの所、信徒獲得は低迷中。
 つまりワタクシにはこの子を確保こそすれ誰かに渡す理由が一つもないのです!」

くっくっく、とバーサーカーがろくでもない思考を回し始めた。

「呪詛の無効化は兎も角、発動を防ぐなんて簡単です。
 それ相応の神器、魔道具なら鋳造できましょう。
 勿論作るのはワタクシではなくてFMM様ですけども!
 それに加えて少女であるという情報以外、即ち容姿の詳細は私達以外知らないんじゃないです?
 知ってそうなのは『ぎるてぃ』した筈ですし…ん、一時的に私が件の少女に成りすますとか如何です?
 うまく立ち回れば教団には信徒1名追加で帰れますし!」
850 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/11(月) 01:13:40.78 ID:lWFt3ukbo
>>847-849

「…えっ?」

 口火を切ったのはロイの言葉であった。
 α-12、常にトンチキな少女がこの時ばかりは本当に間の抜けた声を発して硬直した。
 そして、反射的に引っ張った手綱により乱暴に馬を止めてしまった。

【急ブレーキの反動が中の越境者達を等しく襲う!!】

「デ…デス!?そんな」

 少女を見て、そして追従するソーマタージの台詞。
 リスクを鑑みるならば、もっとも効率的かつ被害を最小限とする手段だ。
 国家にも利し、おそらく越境者たちにも害を及ぼさぬ。辻褄が合ってしまった。

「…肉麺=サン。α-12にもあまりふざけたことはナシデス。これは――」

 カノッサ機関としても、この国を真っ向から敵に回すのは避ける方針だ。
 マテリアルの入手先として有望。ゆえに黒と完全に事を構えるのは論外とすらいえる。
 が、FMM様、魔道具…他の神様…????

「―――」

 あるいは危険な賭けかもしれず、逆に事態をどうしようもなく悪化させる可能性すらあったが、
 自分達の安全や、リスクの回避を度外視するならば、藁にすがるような、蜘蛛の糸のような――

「…オーガの生息地。万物を喰らう腹太鼓=v

 ニンゲンの解呪ではダメだ。ニンゲンの聖地では絞首台だ。が、ここはオーガ生息地に近く、
 保持する神秘の多寡ならばカガクに毒されたニンゲンよりよほど――

「………」


【続く!】
851 :ニブルヘイムにて、簡単な依頼 [saga]:2017/09/12(火) 21:59:35.87 ID:Ba5T3ejc0
ニブルヘイム。氷と吹雪に閉ざされ、ゆっくりと人類が死にゆく世界。世界単位での争いはほとんどないものの、ここの住民もまた今日を生きるのに必死だった。
今日を生き、明日を生き延びるのに必要なものの一つ、通信網。生き残った集落同士で繋がっている通信網の維持もまたニブルヘイムにおいては生死に関する課題だった。

「――というわけで、今回の依頼は連絡の取れなくなった集落の様子を見てその原因を特定することです」

白い軍帽、軍服の上から防寒コートを羽織った人造神性――ゲルヒルデが依頼の説明をした。
越境者たちが身を寄せていた集落の隣の集落との連絡が取れなくなった。何があったのかを調べてきて欲しい。

【機器の老朽化、劣化が著しいニブルヘイムでは珍しいことではない。そもそも軍隊を有する国家が崩壊している世界のため、攻撃という可能性は考えられていない】

「犬ぞりを貸していただけるみたいです。例の集落は一晩もすれば到着できるようです」

越境者たちには犬ぞりと防寒コートが貸し与えられている。こうして説明がなされている今も犬ぞりでの移動中だ。他に借りたいものがあったときには用意できる範囲でなら貸し与えられているはずだ。

一晩、吹雪や大型生物に遭うことがなければのんびりとした旅となる。

――少なくとも、出発した時点では誰もがそう思っていた。
852 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/12(火) 22:06:55.77 ID:HYydgkyWo
>>851
「…」

2mを超える筋骨隆々な体躯と身体のバランスから言えばやや長く太い腕が特徴的であるが、
そもそも突き出た下顎から覗く左右の太い牙や膨れた腹、豚鼻を有しながら
全体的に悪くない顔立ちが悪目立ちしている緑色の肌に獣の様な目を有する男。
その貸し与えられた防寒着はパツパツだった。
そして宛がわれている犬の数も通常の二倍だった。
なんかコスパ悪くないですかねえ?
853 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [aga]:2017/09/12(火) 22:10:35.24 ID:x9yeC0Az0
>>851
「なるほど、それは心配ですね」

いつもより着込んではいるが、気候の割には薄着気味の半人
それもそうだ、半機部分は幾らでも熱を発する事が叶い寧ろ寒冷地に於いての方が過ごしやすいときている
最も外見上人間と区別が付かない故に、一応の対面を保つ為に申し訳程度にそれらしい格好をしてはいるが

「……そり? 犬ソリ?」
「あぁ、よく見かけるアレですか」
「……どれどれはぬっふ!」

犬ソリを前にして、忠実そうな犬達に手を出してみる
バフッとでっかいワンコ達に集られてモフい中へ消える半人
ようやく解放されれば毛だらけヨダレだらけ雪まみれ
まぁ気を取り直して出発である、なんか短足な犬も混ざっているように見えるが気のせいであろう
854 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/12(火) 22:14:19.55 ID:hZxwlNLb0
>>851
「この世界じゃ珍しいことじゃない どこぞのバカヤロウに攻撃されていないことを祈るのみさ」
古風な革のコートに身を包むのは時代錯誤の装備に身を包んだ短足あごひげ男

「ただ俺じゃつうしんききとやらは修理できんがな そこら辺はほかの者に任せる
 道中の犬ぞり操作 ビバーグの設営とかなら任せてほしい」

855 :ニブルヘイムにて、簡単な依頼 [saga]:2017/09/12(火) 22:30:11.89 ID:Ba5T3ejc0
>>852
大男だ、大男だ。
現地の方々の努力空しくサイズの合う防寒着が用意できなかった大男だ。
防寒着製造係に闘志を抱かせた大男だ。必ず、次までにはお前に合う防寒着を作ってやると言わせた大男だ。

コスパが悪いのも許されたらしい。それほどまでに頼もしく思われたのだろう。
>>853
「ははは……」

犬たちにモフられる様を笑いながら見ていたのはゲルヒルデだけではなかった。見送りの皆もまた、ほほえましく見守っていた。

そのおかげか、心なしか犬たちはやる気に満ちている。しかし、これはレースではない。ないのである。
>>854
この手の世界で無類の順応性を誇るロイ。道中は安心して旅ができそうだ。


>>all
夜を経て、翌朝出発後。ようやく目的地が近づいてきた頃。

「あれ?えっ……わわっ!?」

先頭を進んでいたゲルヒルデが困惑したような声をあげる。
それを皮切りにそれまで概ね大人しくソリを引いてきていた犬たちが道から外れる。越境者たちの意志に反して。

【強制 越境者たちの努力に拘らず、犬たちは雪原中の「何か」へと進む】

進路から少し外れた地点、犬たちは止まり何かを見つけたことを知らせるべく吼える。
まっさらな雪原が広がっているはずだったそこには、何かが落ちていた。

それは、倒れている人であった。
856 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/12(火) 22:37:37.56 ID:HYydgkyWo
>>855
「…行き倒れか?」

犬ぞりから降り、確認しようと歩みを進める大男。
一歩目でズボッっと勢いよく下半身が雪に埋まった。

「罠か」

デカイかんじきを履くべきであった大男は二次遭難者となった!
857 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/12(火) 22:40:36.63 ID:x9yeC0Az0
>>852
>>854-855
「どうも、タェンティースと申します」

初対面のシュヴァインに対して一礼
恭しいが、嫌味の気配は微塵もない所作である
越境者の仲間には様々な種族のモノたちがいる
故に差別意識などは皆無だ、寧ろ頼もしそうでいい

「通信機の修理は、一応簡単なモノならばお任せ下さい」

とはロイに対して
予め、拠点としていた集落の機械類を調べて構造を理解して来ているのだ

「……あれ……あ!」
「ひとが……集落の方でしょうか?」

犬ソリから下りてずぼずぼと、雪を掻き分け進む半人
しかし無機半分の体の重量は厳しく、半ば沈みながらの事態にはなったが
858 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/12(火) 22:45:19.94 ID:hZxwlNLb0
>>855
「なん・・・?」
元のルートに戻そうとするも焼け石に水 どんどん道をそれていき

「行き倒れか・・・それとも…」
倒れている人を見つけるもすぐに駆けよらない
治安の低い場所に置いては 行き倒れを装った強盗も決して少なくない

「周囲の警戒を怠るなよ」
自らもハルバートを構え 行き倒れに近付・・・こうとするが

>>856
「お前は一体何をやっているんだ・・・」
埋まる巨漢に溜息ひとつ 犬ぞりからスコップを取り出して救助活動を試みる
859 :ニブルヘイムにて、簡単な依頼 [saga]:2017/09/12(火) 22:52:50.57 ID:Ba5T3ejc0
「―――越境反応?……了解」

「ッ――総……避ッ!」

「間に…………………………………―――――――――――――


――――――――
>>all
「あっと、ゲルヒルデです!」

そういえば、初対面の人がいたことに気付いて一礼。犬ぞり暴走の前のことである。

>>856-858
「……まだ、分かりませんが………」

まだ行き倒れかもわからない。
ただ、わかるのは要救助者だということ

大男なのだもの。埋まるのも仕方がない。……ゲルヒルデも雪に塗れてはいる。

【倒れている人物の服装から推測するに、現代的な文明の出身のようだ
ただ、ニブルヘイムのものにしてはやや状態がいいのに気づけるだろうか】

【周囲は静か。犬の鳴き声以外に何も聞こえない
→集落は決して遠くないのにもかかわらず】

「うっ……」

犬ぞり騒ぎで目が覚めたのだろうか、倒れていた人物が起き上がる。
【こめかみをおさえている
女性であるようだが、背がとても高い 不自然なほどに】
860 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/12(火) 22:59:02.97 ID:HYydgkyWo
>>857
「シュヴァイン=シュトゥデントだ」

簡潔に自己紹介を済ませる大男。
口数が少ない。

>>858
「豪雪地帯での本格的な活動は初だ。色々と勝手が分からん。
 知識だけでは如何ともし難い現実が広がっている、興味深いな」

埋まっていながら淡々と話す大男。

>>859
「…ふむ?」

女性よりも周囲の静けさに疑問を持つ大男。
下半身はまだ埋まっているので首を傾げるだけになったが。
861 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/12(火) 23:08:36.05 ID:x9yeC0Az0
>>859
一通りの挨拶を終えて犬ソリで白亜の世界を疾走し今に至る
つまり、腰から下が雪に埋もれながらの救助作業であった

「ふぅむ……?」

もしやして、と思考を巡らせる
そんなこんなの内に女性が覚醒、見上げる格好となる半人

「……あ、ご無事ですか?」
「わたし達はxxx(拠点としている集落の名前や呼び名)からyyy(目的地集落の以下略)へ向かう途中です」
「道中、倒れている貴女を見つけました」

なるべくゆっくりと、頭に障らぬ口調で告げる
出で立ちや状況から、彼女が果たして『この付近の住人』なのかをなるべくカドが立たぬ様に探ってみているのであろう
862 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/12(火) 23:09:48.28 ID:hZxwlNLb0
>>859-860
「ドワーフ混じりのロイ・ゴールドマンだ 以後よろしく頼む」
初顔合わせの者に簡単な自己紹介

「適当に廃屋からガラクタ剥いてがんじきでも作ってやるか・・・
 なんでも知識でどうにかなるなら 学者さんは今頃天下無敵さ 覚えとけ大男」

「本を読んで手に入るのは知恵だ そこに経験が合わさったときに知識になるんだ そしてお前さんが持っているのは知恵というわけさ
 ・・・ほれ そろそろ出れんだろ 後はソリにでもしがみついてな」

大分掘り進んだ しかしいちいち埋まっていたら困りもの 顎を撫で木材か鉄材の手に入りそうな場所を見繕うことにしよう

「さぁて順当に考えれば集落から逃げてきた者・・・少々きな臭いがな」
辺りに敵影なし 

「どうする? 今日はここでビバーグか!!」
なおも大男の救助をしながら ゲルヒルデに問いかけた
863 :ニブルヘイムにて、簡単な依頼 [saga]:2017/09/12(火) 23:22:13.01 ID:Ba5T3ejc0
ゲルヒルデの会話→『』
遭難者の会話→「」
>>860
耳を澄ましても、何も聞こえないだろう。
だが、犬が唸り出したりと周囲に騒音が生まれそれもわからなくなる。

『どうしました?』

警戒のために槍を携えたゲルヒルデが問いかける。彼女は音が不穏なまでにないことに気が付いていないようだ。
>>all
「………」

まだ、意識が朦朧としているようだ。起き上がった女性は受け答えなどはしていない。
だが、徐々に意識を取り戻し

『そうしましょう。この人のこともあり……』

ロイの問いかけにゲルヒルデは頷く。
しかしその言葉は途中で途切れる。

「動くなッ!」

懐から、取り出し構える。意識が完全に覚醒してからの手際は極めてよかった。
タェンティースに拳銃を向ける。警戒心を露わに。

「………ここは、どこであなたたちは何者?答えなさい」

静かに問いかける。静かだが、威圧している。
右手は銃を構えていた。
だが、左手は頭を抑えるのに用いられていた。

【拳銃は艶のない軍用。アイカラーは自然では珍しいグリーン
コートの下には見慣れぬ意匠の軍服】
864 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/12(火) 23:28:34.50 ID:HYydgkyWo
>>862
「ああ、なんとかなりそうだ。助かった」

後は自力で何とか出来る、と大男はロイに礼を言うとその場から動こうとし…

>>863
「この状況を見ろ!動けると思うか?俺は歩く度に半身埋まるぞ!!」

威圧に対し、自信満々に言い放つ言葉が情けない。

「そもそも礼儀がなっていないな軍人殿。
 それ相応の組織に所属するものとしてその振る舞いは如何なものかと思うが?」

状態が状態なだけにいまいち締まりがない!
865 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/12(火) 23:32:34.57 ID:x9yeC0Az0
>>863
「あ、はい、動きません……」
「……撃たないで下さいね?」

肘を曲げるカタチで両手を挙げてフリーズ=フォーム
しかし一方で体内、微かな魔力を胎動させている
精神の動揺でとも言い訳が出来る範囲での微振動は、彼女が魔力面に対して看破出来る術があるかを試しているのだ
仮に悟られぬようならばいつでも虚空の刃を呼び出せる程にまで練魔を行うであろう

「……xxxからooo程度の距離……」
「yyyにも近い場所です、覚えは御座いますか?」
「我々はxxxからyyyに向かっています、通信機の不調があったらしく連絡が取れなくなってしまっているようですので」

この場面で嘘を言う事はしない、しかし全てを赤裸々に話すかと言われれば別だ
それでもそうだと看破されぬ様に、出来得る限りに丁寧に努める
866 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/12(火) 23:39:13.49 ID:hZxwlNLb0
>>863
「おーけい 廃屋でもあれば捗るんだが・・・」
辺りを探ろうとして 女が動いた

見慣れぬ軍服 珍しい目の色 訓練の行き届いた動き ああなるほど

「銃を下しなニュービー ここはお前さんの知る世界じゃない
 ウェルカムニューワールド 今ここに新しき越境者が産声をあげた・・・ってか?」

警告を無視してビバークの準備に入る

「さっさと寝床を作らにゃ凍死するぞ? こんな極限状態だ お互い死にたかないだろ 協力せェ
 俺の見立てじゃ今夜は吹雪く 頑丈な寝床がないとみんなまとめて氷像になるぞ」
867 :ニブルヘイムにて、簡単な依頼 [saga]:2017/09/12(火) 23:49:59.06 ID:Ba5T3ejc0
>>804
緊張を破ったのは大男だった。ゲルヒルデが少し慌てている。

「……そうだな」

急な状況で動転していたことを自覚する。が、銃を下ろす気配はない。
そもそも、この目の前の集団が信頼に値するものとみなしていない。
>>865
「……?」

言っている意図が分からない、とでも言わんばかりにまゆを顰める。
【魔力に関する技能はないようだ】

「知らない地名だ……惑わそうとしているのか?」

丁寧な説明で困惑を深めている。疑念は深まり、さらに深まり……

>>866
「越境……まさか」

越境、という単語に反応して銃を取り落とし頭を抑える。酷い頭痛に苛まれている。
だが、おかげでロイには行動の時間が生まれた。無論、タエンにもだ。……動けば埋まる大男についてはわからないが。

『ロイさん、あちらにコンクリート製にみえる廃屋を見つけました
もっとも、状況は分かりませんが』

廃屋を求めるロイに吉報。だが、過信してはいけない。
この世界では、屋根が残っている建物でも割れた窓から雪が侵入しているかもしれないからだ。それが数年単位で続けばどうなるかは明白だろう。
868 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/13(水) 00:01:24.38 ID:q74XUZKko
>>867
「成程、ミスターロイの推測は強ち的外れでもなさそうだな?」

ゆらゆらと大男の周囲が陽炎のように揺らめいたと思うと大男自身が浮いた。

「早い所、かんじきを作らんと無駄に疲れるな」

ふよりふより、と犬ぞりへと浮翌遊し戻る大男。
ただの魔術だ、驚くことではない。

「廃屋か…まあ、遮るものが何もないよりは十分だ」

ゲルヒルデのロイへの報告を聞きつつ、そちらへと視線を向けた。
869 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/13(水) 00:05:24.22 ID:/lgT4V0U0
>>867
「中に入れれば全方位から風を凌げる 中に入れなくても一方から風を凌げる それだけで随分と違うもんだ」
そして頭を押さえる女性に対し

「さっさと決めろ!! 死にたくなかったらビバークを手伝え!! 戦いてぇなら向かってこい!! テメェ殺してビバークせにゃらなんのだ!!」
怒鳴りつける 極限状態では一瞬の判断の遅れが死に直結するのだ

そして行動の猶予を移動とビバークの準備に当てようとする

>>868
「便利なモン持ってんじゃねぇか」
犬ぞりに戻るのも手伝った方がいいかと思ったが 杞憂だったようだ

「お前さんの体重だ とびきり頑丈なヤツを作らにゃな となると木材はダメだな 金属で作るとしよう」

870 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/13(水) 00:08:06.39 ID:4ADfdcG/0
>>864
>>866-867
「……成る程、この辺りの方では御座いませんね」

引鉄に掛けられた指の挙動が、銃口から致死の弾丸を吐き出す迄の合間
その刹那に虚刀を呼び出し割り込ませるプロセスを組み上げ、まばたきよりも速く発動させられる様にセット
銃の出力、火力が不明瞭な為回避も同時に行える様に微かな重心移動も行なった

「あ……矢張り?」
「……って、だ、大丈夫ですか!?」

ロイのかける言葉に目を向け、しかし女性がよろければ体を支えるべく踏み出す

「……もし雪が酷ければ、わたしとロイ様で溶かす事も出来ないでしょうか?」

そして建築物の件に関して疑問を投げ掛ける
仮に中が雪まみれであれば、半人の最大稼働の熱とロイの闘志の炎で無理矢理溶かせないかとの提案だ

871 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/13(水) 00:20:08.69 ID:/lgT4V0U0
>>870
「出来なかないと思うがな 体力の浪費はなるたけ抑えたい
 特に目標地点の様子が少々きな臭いから なるべく省エネで行きたい
 まぁ程度の問題さ 雪の量を見て判断しよう どのみち水を生成するのに雪を解かさにゃんらん」
872 :ニブルヘイムにて、“簡単”な依頼 [saga]:2017/09/13(水) 00:27:10.64 ID:7zL12lgZ0
>>868
『便利な魔術があったんですね……あっ、そうか』

シュヴァインが魔術を用いて移動するのを参考に、ゲルヒルデも魔術を組み上げる。すると、雪の上を沈むことなく歩き犬ぞりへと戻る。

>>870
「……すまない」

状況を把握したとたんに襲い掛かった頭痛。よろめきかかったところを支えられる。
一言、感謝を述べて銃を拾い仕舞う。
少なくとも突き付け続けるようなことはしないようだ。
>>869
「状況の把握のためにも、着いて行くしかないか……仕方ない
なにをしたらいい?」

頭が回らないわけではないようだ。一先ず越境者たちについてゆくことにしたようだ。

「……カティア」

名前を名乗り、改めてロイの動きを手伝おうと動き出した。

『私も微弱ですが協力します!炎の魔術には心得があるので』

雪を溶かすことについて、ゲルヒルデも助力をするようだ。
ゲルヒルデも悪魔に由来する炎の魔剣を有している。

こうして、一先ず生きるためにまとまりを見せたが……

――――

廃屋移動後。結果として、炎は必要なかった。
廃屋の中には雪以外のものしかなかったからだ。

『……間違いありません。数日前までここに人がいました』

険しい顔をして調べた結果を報告するゲルヒルデ。
廃屋の一階、大広間と思しき空間。
そこで越境者たちはそれを見た。

集落の仔細が書き込まれた地図――それも、明らかに集落へと“侵入”するために書かれたものを。

事態は、誰も思わなかった方向へと転がっていく。


//序章、ということでここまで。最後やや急かもですがおつきあいありがとうございました
873 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2017/09/13(水) 00:32:47.28 ID:4ADfdcG/0
>>871
「なるほど、確かに……」

ふ、とそらを見て頷く
重苦しい曇天模様であり、太陽光発電機能には期待出来そうにない
エネルギーのロスを控える事に越した事はなるほどなさそうだ

>>871
「いえ、お互い様ですから」

微笑みかける表情には敵意は皆無
現に既に魔術式も解除しており、攻撃性は消え失せているのだ

そんでもってからに?

「……」
「……これは……なかなか、そうですか……」

目を細め、沈痛の混じった面持ちでそれらを検分して行く
そしてその作業が進むに連れて半人のこころは沈む
溜息は白く煙って凍て付き、吹き込む氷風に混じって消えた
腰に帯びた月光の柄を一度、軽く撫でてから強く握る

//ありがとうなのでした、お疲れ様でしたですよー
874 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/13(水) 00:34:16.99 ID:q74XUZKko
>>869
「これ以上手間はかけさせん。かんじきも自分で何とかしよう。
 金属か…まあ、接地面積を増やせばいいのだから多少雑でも構わないか」

>>872
「…」

厄介な事になりそうだな、と思いつつ此れから先に必要となるものの準備をし始める大男だった。

//おつかれさまー
875 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/13(水) 00:58:41.06 ID:/lgT4V0U0
>>872
「まずは移動 あの建物の捜索 それからビバークの準備だ」
そして 盾rもの内部

「せやな いよいよもってきな臭い まぁなんだ 今から無理して出立して間に合いそうにはない
 ここは体を温めて体力の回復に努めよう」

「何はとまれ水分が必用だ 湯を沸かして飲む 体を拭う 何をするにも必要だ それとがんじきも作らにゃな」
てきぱきと指示を出し ビバークの準備をするのであった
876 :『不良娘と古書店』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/13(水) 21:34:48.33 ID:DrGFefbEO
――魔法世界『トローヤー』 大陸中央の都市、『トートズラント』、『知識の館』にて

都市中央に聳える尖塔群の中の一つ、『海中より飛び立つ鳥』のシンボルを掲げる塔の程近くにその店はある。
知識の館と銘打つその店は、その名に恥じぬ蔵書量を誇る古書店だ。
国の内外からビブリオマニア達が集まる、小さな趣味の店――だったのだが。

「どーして古書店カフェなんて七面倒な物に発展させるかなぁー!?」

……店の敷地拡大と増築の結果、何故かカフェを併設するに至った。
その労働力の一人として、若いエルフの娘……越境者のナディヤの姿があった。
越境者に理解のある店主の意向で、このカフェはトートズラントにおける越境者達の憩いの場としても提供されていた。

「おかしい……どう考えてもおかしい……なんでボクがコーヒーだの紅茶だの運んでるんだ……」

「……というか古本屋と飲食店合体させるのって合体事故じゃネ? 事故らないと出ないタイプの悪魔の召喚でも狙ってるの?」

エプロン姿の、騒がしい眼鏡のエルフは、ひぃひぃ言いながら働いているようである。
さて、そんな彼女を冷やかす越境者はいるだろうか。
877 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/13(水) 21:48:55.61 ID:7tALDOr50
>>876
「いいじゃん、落ち着いて本読みながら飲み物飲めるスペース。好きだよそういう過ごし方」
嘆くナージャに野次を飛ばし、推理小説を読むのは黒髪の小柄な女性。
名をマンジュシャゲ(仮名)と言い、とある仕事の空き時間にこうして憩いに来ているのだ。

「読書はいい。こう…、血とか、折れた骨とか、そういうの見た後には特に。忘れられるから。
 ……あ、紅茶お代わり。ちゃんと蒸らしたりする七面倒な手順踏んで作ってね」


「それに、万が一本の上にコーヒーとか紅茶とか零してもそれは私の大切な本じゃないし。
 ソーマタージから貴方の話は聞いてるよ。くれぐれもお茶零さないようにね」
よろしく、と手をヒラヒラ軽く振って初めましての挨拶。噂に聞いた変な越境者の様子を見に来たのもある。
幸いソーマタージはこの場にいない。今は彼が彼女の仕事を引き継いでるし、事故って悪魔を召喚してしまうタイプだからだ。
878 :ゲルヒルデ  ◆8CzRpFh86s [saga]:2017/09/13(水) 21:57:01.66 ID:7zL12lgZ0
>>876
「コーヒー、おかわりもらえないかしら?」

古書を読み漁りながらお代りを要求するのは人工神性。こうしていれば穏やかなものだった。

「そうですか?似合ってると思いますよ」

笑顔で働くエルフに声をかける。全く悪意はない、むしろ善意しかない。

ゲルヒルデが読んでいるのは古い神とかそういうのに触れた本だ。
神に対して多大な憎悪を抱き、故郷である世界を破壊することを求める狂戦士は勉強熱心なのだ。
879 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/13(水) 22:04:52.95 ID:/lgT4V0U0
>>876
「コーヒーと焼き菓子マダー?」
―――ギィ!!

冷やかしがここにももう1人手を振りエルフを呼ぶ
ベティちゃんもマダーと催促するようにハサミを振り上げている

「いやぁ かーいいじゃんその恰好似合ってるよ」
ニチャッとした笑みで労働に勤しむナディアをみやる

なおこの男が読んでいる本と言えば 古い英雄禄などの娯楽性の高いヤツばかりである
880 :『不良娘と古書店』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/13(水) 22:10:16.66 ID:DrGFefbEO
>>877

「いや流石にティーパックなんかはないけどさ……奥で店長がやってるけども……」

「じゃなくて、飲食スペースに持ち込む本は会計済のにしてよねー。マスター、紅茶のお替り12番テーブル」

ヤジに突っ込みを入れつつ、傍目から見れば普通に働いている。
普段ならあの手この手で逃亡をしてもおかしくないのだが……。

「……うぇ、ってかあんたはあのサイボーグのおじさんの姪っ子か何か? その滲み出る性格の悪さは遺伝子のなせる業?」

勘弁してよ、と顔を覆って天を仰ぐ。
とりあえず客も目立たなくなってきたから余裕ができてきたようだ。

>>878

「はいよー、マスターこっちはコーヒーのお替り6番テーブルー!」

「似合ってても嬉しくないやい」

口をとがらせて茶々を返し、それから改めてゲルヒルデを見て思わずたたらを踏んだ。
越境者にはいろんな人がいるとはいえ、だ。
ゲルヒルデが何者なのか、ぼんやりとでも理解してしまうとショックは受けてしまう。

「……アイデアロールに成功ってこういう気分なのかな。うん」

「えーとね、この世界もうとっくに神様いないからね、その読んでいる本にあるような神殺しのアイテムはこの世界現存してないと思うヨ」

「あ、いや、まさかね。うん。何でもない、何を言ってるんだろうねぇボク」

あははー、と乾いた笑いを浮かべて誤魔化して。

>>879

「はいはいただいまー!」

「……おかしい、ピークタイムは過ぎたはずなのに個人単位でピークな感じになってきている!?」

見たことのある顔を認めれば思わずため息も漏れる。
というより、この状況はバイト先に知人が来たみたいな何とも言えない気まずさを彼女に感じさせていた。

「どーも……嬉しくないけど……というか店長の趣味でね……」

「おじさんも冒険譚が好きかい。店長と趣味があいそうだねぇ」

読んでいる本を見て、今度は安心したようにほう、とため息。
881 :ゲルヒルデ  ◆8CzRpFh86s [saga]:2017/09/13(水) 22:22:12.27 ID:7zL12lgZ0
>>880
「何か言いました?」

アイデアロールの下りは聞こえてなかったらしい。素直に首を傾げている。
神と人とが全面戦争していて神もどきが量産されてる世界、なんてものに飛ばされればどうなることやら。

「そうですか……ちょっとは参考になるかと思ってたんですけど、残念です
それにしても、やっぱり詳しいんですね」

ここで働いてるだけある、と素直に感心。本を閉じて別の本を取り出す。今度は創世記だ。世界の始まりに世界の終わらせ方のヒントもあると思っているらしい。
本を開き、内容に身をゆだね……
と、ここで何か重大なことに気付いてがばっと振り返り

「あれっ!?わ、私神殺ししたいなんて言ってましたっけ!?」

※言っていません。
堂々と神殺しの槍なんかのページに付箋をつけて、読み耽っていたのに隠せていたつもりらしい。
882 :マンジュシャゲ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/13(水) 22:26:35.89 ID:7tALDOr50
>>880
「誰が姪だ誰が…」
パタンと閉じた本の背表紙で殴ろうとする素振り。勿論当てる気はないが。

「ただの仕事仲間で、同じ越境者なだけだよ。じゃなきゃあんなのと関わり合いになんてならない」
実際その顔立ちと暗い紫の瞳はソーマタージのそれとは違う。人種レベルでしか共通点がない。
そもそも彼の血縁者は既に全員この世にいないのだ。これから増える事もない。


「そういうそっちも、噂と違って随分と勤勉に働いてるじゃない。
 話が正しければ、あの手この手で逃げようとしてるはずなんだけど?爆弾首輪でも巻かれたの?」
彼から聞いた話に出てくるナージャは、とてもこんなところで真面目に働くような人物とは思えない。
何か逃げ出せない事情でもあるのか、弱味でも握られてるか。特にどうという事のない他愛のない好奇心だが、やっぱり気になる!

「変人偏屈トンチキ女4号って聞いたんだけどね……。1〜3号が誰かは知らない」
883 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/13(水) 22:31:30.59 ID:/lgT4V0U0
>>880
やってきたコーヒーにミルクと砂糖をたっぷりと
焼き菓子はベティに進呈である

―――ギィ♪
嬉しそうに焼き菓子を齧るベティを他所に渋い顔を向ける

「おじさんて…おれまだ20代なんだしおにーさんと呼んでくれや・・・」
しかもエルフにである エルフにおじさん呼ばわり!!

「愉しければなんでもって感じかなー あとグラフィティのインスピレーションを感じられるヤツ」
最近ご無沙汰なアーティストロールであるが きっと見えないところで細々と続いているのだろうきっとメイビー

>>882
「そうだよ姪じゃなくて変人偏屈トンチキ女技の一号・・・」
さっと本の後ろに隠れるポーズ
884 :『不良娘と古書店』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/13(水) 22:37:44.35 ID:DrGFefbEO
>>881

「はいコーヒーおまちどう……ああいや、言ってはいないけど」

「っていうかマジか、マジなのか……スゲェや」

その反応では本当に神殺ししたいです、と自白したも同然。
すっとぼけていれば先ほどの彼女の発言は何か受信した末の奇声ぐらいだっただろうに。

「神殺しねぇ。神様ってのは信仰、人々から必要とされてなきゃ力が弱まるもんだと思うけどねぇ」

「まぁだから、因って立つ土地を破壊して非活性化させるか、追放するとか。ああ、あと、大体の神話には神殺しの神もいるよねぇ」

「大体神様ってのは破壊不能オブジェクトだけど、神殺しの神はその上の段階で除去れる特性もってたりすっかんねぇ」

わかったようなわからないような話をしている。
半分ぐらいはカードゲームの話をしているようなもんであり、彼女もからかい半分で言っている。
どう受け取るかはゲルヒルデ次第だろう。

>>882

「はい紅茶のお替り……っと、あぶな」

ティーカップをテーブルにそっと置き、それから本の暴力を避ける素振り。
それから、ただの仕事仲間と聞いて安心したようにうなずいた。

「そりゃよかった。あのおじさんみたいなのが増えたら怖いからね」

「ああ、いや、ほら、この店……ボクのかーさまの店だから、ね……逃げるに……逃げれない……」

つまりここで働いているのは無断で越境しふらふら遊び歩いていたことに対する労働刑であった。

>>883

「人間って年齢分かりづらいんだよぉ。20代に対してどう振る舞えってのよ……坊や扱いでもしてほしいわけ?」

こいつの父親はダークエルフ、母親は機械人形。
そしてこいつ自身もエルフ。時間の感覚がそもそも他種族と違うのは仕方ないといえた。

「グラフィティねぇ。おじさん芸術家みたいなこと言うね。ボクも古美術品の鑑定なら資格あるよ。勿論この世界限定だけど」

「とーさまと違ってボクは絵だ書だが専門だけどね。むつかしい彫像だなんだはとーさまの専門だけど」

なお、こいつはアキレスがアーティストであると知らない。
885 :ゲルヒルデ  ◆8CzRpFh86s [saga]:2017/09/13(水) 22:50:40.85 ID:7zL12lgZ0
>>884
「ありがとうございます……って、あっ」

今頃になって誤魔化しておけばよかったと気づく。時すでに遅し。項垂れても意味はない。

「あ、そうですよね……そういえばもともと神ってそういう存在……」

ナディヤの言葉で本来の神の性質を思い出す。
ゲルヒルデにとっての神というのは「神性がある、神を名乗る、極めて強大な力を持った、憎むべき、仲間もすべて奪い去った、敵」なのだ。ついつい見失ってしまう。というか本当に神であるかどうかはどうでもよくなりつつある。

「じゃあ土地……燃やす……?」

また物騒なことを呟き本を取り換えめくり取り替え
思考が漏れ出していることに気付いていない。
886 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/13(水) 22:57:15.56 ID:/lgT4V0U0
>>884
「おにーさんでええがなおにーさんで!!」
テーブルぺしぺし叩いて猛抗議 難しいお年頃なんですきっと

「おれの絵って古美術じゃないから鑑定できないと思うんだけどなぁ・・・」
ああいうクラシックなアレは専門外の様です

―――ギィ♪
それは兎も角として焼き菓子二個目に突入のベティちゃん おいしいってさ よかったね

「まぁなんだ 『おにーさん』アーティストだから 今度作品を見せてあげよう」
887 :マンジュシャゲ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/13(水) 22:57:30.75 ID:7tALDOr50
>>883
「誰がトンチキだ誰が…!」
カップを持つ手がプルプルと震える。が、すんでのところで踏み止まる。
相手のペースに乗せられ暴れては思う壺、全ての物事の基本である。故に彼女は堪える事を選んだのだ!後で何言われるか分からないし。

「スゥーッ…!フゥーッ…!」
規則的な呼吸で昂ぶる気を鎮める。…少なくともそのつもりになってる。イラっときた事に変わりはないのだ。
からかう好機と見るか踏み止まる崖っぷちと見るか。


>>884
「あんなのでも昔は友人いたらしいし?血縁じゃなくても、あれと同じようなのがウジャウジャいたのかも……。コワイコワイ。
 まぁ自己申告だし私は信じてないんだけどね。紅茶、ありがと」
置かれたカップの中身を軽く飲んでからペラペラと話し始める。何だかんだこうして話す機会に飢えていたのだ。

「なんか変な友人か多かったって。…仮に本当なら、多分心労で何人か倒れるんだろうなー…。
 勿論私や、貴方や、スクラップヤードの人達みんな対象ね。倒れるの」


「アー……。納得……」
流石に気の毒そうな表情を浮かべ、片眼鏡の奥の目を逸らして紅茶を啜る。
自分の関係者が経営するところ、ましてや親ともなると、逃げるどころかサボるのも中々どうして難しい。それを知ってるが故の同情。

───そこまで考えたところで頭が回る。そもそも自分の子供とはいえ、こんな事をやらせるような親には思えなかった。浮かび上がる答えはただ一つ。
「……貴方の自業自得とかじゃないの?そんな事やらなきゃいけないの」
888 :『不良娘と古書店』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/13(水) 23:09:09.75 ID:DrGFefbEO
>>885

(信じた!?)

からかい半分で言ったことを額面通りに受け取る人がいたらどうするべきか。
謝って訂正するか、さもなければ――。

「土地破壊するだけだと結局住むところがなくなるからねぇ」

「対象の神に対応していない環境に変えちゃうってのも一つの手段……って、そういうのも神様の権能か」

「ああ、あとあれだね。神がやっている、ってことになってる現象だ何だを人間の手で説明しちゃうとかね」

「これはまぁ世界とか神話にもよるんだけど、刺さるところには刺さるんだこれが」

――続行するか、だ。
こいつは尤もらしい適当なことを無責任に、しかしさも本当のように語るのが大好きな問題児である。

>>886

「ああはいはい……わかったよ『おにーさん』」

呆れたように手をぱたぱた振りながら、仕方なくといった風に折れる。

「……ああー。前衛芸術ってやつかな。なるほどね、そっちは未開拓の分野だねぇ」

「そのおっきなサソリ君もつれてるあたり独特な作品になってそうだけど……あ、超現実主義的なのはまったくわかんないよボク……」

……多分、こいつはスプレーで壁に描くようなのは「らくがき」って言うだろう。

>>887

「因果は巡るよ糸車……」

自業自得との指摘にはぐぅの音も出ない。
故にまともな反論など浮かぶはずもなかった。

「あのおじさんの友人ねぇ……奇抜なのばっかだろうねぇ、そりゃねぇ」

「そうだよ、あのおじさんがボクを差してトンチキに遭遇するのがあれだっていうなら、それこそ因果応報なんだよきっと」

「大体ボクが変人扱いってのもおかしな話だ。ただ冒険と神秘とカエルが好きな女の子ってだけなのにねぇ」

多分、カエル好きの女の子は珍しいんじゃないかな。
889 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/13(水) 23:19:18.94 ID:/lgT4V0U0
>>884
イムカ←力の二号

α-12←わざと力のブイスリャァァァ!!!!

耐えるマンジュシャゲにニマニマと笑みを送るアキレス

―――ギィギィ!!
そんなマンジュシャゲのテーブルに登ってくるのはベティちゃん 焼き菓子を一個テーブルに置き

―――ギィ!!
元気出せ! と励ますようにハサミを振り上げテーブルを降りていった

>>888
「よろしい」
ご満悦 ちょっと温くなったコーヒーを飲む

「なにおぅ 今に見ておれきっと俺の芸術のトリコにしてみせらぁ」
大きく出たアキレス君であるが きっと落書きで済まされてしまうのでしょうきっとメイビー

「しかしなんだ 随分と物騒な話題話してんのね」
神殺しがどうのといった話題は この男からすれば物騒な話題なのだ
890 :ゲルヒルデ  ◆8CzRpFh86s [saga]:2017/09/13(水) 23:23:02.53 ID:7zL12lgZ0
>>888
「うーん……どちらも私には厳しそう……」

ゲルヒルデは極めて広義に解釈すれば神だ。人工の神性を有しているというのはそういうことだ。
つまり、後者の手法は人でないためにそもそも不可能。前者もそこまでの力はない。

真面目に考えている。すごくまじめに。
言葉を聴いて、本をあさりながら唸りながら考える。真剣、この上なく真剣。
……からかいの言葉だなんて、疑いもせず。

「私って、広義的には神に属するから……人として神を追い詰められない……」

歯噛みしているゲルヒルデ。神への憎悪は深く、それだけに神殺しの手段が一つ減ってるだけでも悔しがる。
891 :マンジュシャゲ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/13(水) 23:32:24.11 ID:7tALDOr50
>>888
「なんかすごいブサイクがどうとか鋏と蟹がどうとか言ってたような…。アレ、蟹の格好した男だっけ…魔性菩薩…?
 …よく思い出せないけど、まあ変なの多かったはずだよ。本人から聞いてもう」
うろ覚えのワードですら突飛な単語の頻出なのだ。本人に話させたらどんな目に遭うか。

「多分聞き流した方がいいと思うけどね。空想の話だとしたら面白いけど、とても正気とは思えないし。実際おかしいじゃん?」


「いや、変人だと思う」
そこだけはキッパリと否定。緩んだ顔も一瞬で真顔に戻りガチ否定!
実際話してて直感で分かった。この少女も銀河帝国がどうとかの女将校やカノッサのクローントルーパーの様な、トラブルを巻き起こすタイプなのだと!

「フツーの女の子は蛙や冒険するのは苦手か嫌いだと思うんだけど…。実際私現実の蛙苦手だし」


>>889
「言葉は無くても、侮辱されてる事は『心』で理解できる…!」
ギリギリギリギリ。凄まじい歯軋りと共に睨み、それでも必死に堪えるマンジュシャゲ。ベティのくれた焼き菓子と素の考えすぎな性格でなんとか飛びかかるのを抑える始末。
負けるなマンジュシャゲ。来世では出番といい事ある byソーマタージ

「……ありがとね、サソリさん。虫にも知性があるのかはまた今度議論しよう」
深い深い溜息を吐き、手を軽く振り返してベティを見送る。焼き菓子の味はよくわからなかったとさ。
892 :『不良娘と古書店』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/13(水) 23:39:02.11 ID:DrGFefbEO
>>889

「神殺しって結構どこの世界でも武人の誉れとか魔術師が異界に至り得た叡智だったりするからねぇ。そこまで物騒でもないよ」

「結局のところ舞台装置に終始することが多かったりする気の毒な上位存在だったりしなかったり」

「ウチは多分それが嫌で彼方に消えたんじゃないかなぁ……いや、少し前に若干帰ってきたけど……忘れ物でも取りに来ただけだろうし……」

トローヤーは神が不在となった世界。
故に世界は暗黒に満ち、人々は経験したことのない災いを得る。
……神は完全に消え失せる前にそう言い残したという。
この世界が大変なのはこれからだということだ。

「……置き土産にそんな呪いなんだか賛辞なんだかわからん言葉を残すぐらいだから、気に入ってはいたんだろうね」

>>890

「はー……そっかなるほどデミゴッドかあんた……スケールがちげぇー」

いや何となくさっきわかっちゃったけど、と言いつつ天を仰ぐ。
神が不在となったこの世界に亜神の類が来たことによる魔術的、霊的環境への影響は如何ほどか。
それがなるべく変なことにならないようにこいつは祈るしかできないのであった。

「まぁ、そっか。なるほどねぇ。それなら、あんた自身が神話における神殺しの神になればいいんじゃないの」

「同じ土俵……とはいかないまでも、それに近いならさ、徹底的にメタ張ったり内通者を獲得したりして絞め殺すのがセオリーじゃない? 弱い方は、さ」

助言なのか、嫌がらせは楽しいゾと誘っているのか。さてはて。

>>891

「……そりゃすごい」

なるほど、聞かないようにしようと決めた瞬間であった。
自分自身もたいがい出まかせで変な話をしたり、変な経験談があるのは認める他ないが……。
恐らくソーマとは年季が違うのだろうと思うことにしたらしい。

「え!? カエルだめ!?」

「……カワイイ、のに? ガマガエル出そうか? あ、いやほら、ボクはあとねぇ鷹みたいな猛禽と、スライムが好きだよ」

ギリギリまともそうなの一つと、アウトなのをもう一つ挙げてまともアピール。
残念ながら逆効果だとはわかっていない。
893 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/13(水) 23:50:09.27 ID:/lgT4V0U0
>>891
クールにテーブルを降りるベティであったが 脚を滑らせ尻もちをつく なんとも恰好が付かない最後でした

>>892
「おっそろしいねぇ…」
誉れとかよくわからないアキレス君 イマイチ理解が及ばなかった模様

「あれじゃないの? 飼い犬に手をかまれてお前等なんかもうシラン みたいな」

―――ギィ!!
「もう食べちゃったの?」

などと話していると お菓子のお代りを所望するベティにズボンの裾を引っ張られるアキレス

「焼き菓子をもう少し頂戴」
と追加で注文するアキレスでしたとさ

//そろそろノシで
894 :マンジュシャゲ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/13(水) 23:52:09.30 ID:7tALDOr50
>>892
「たまーに思い出すらしいけど、頻度がまちまちだから。運が良かったらいつか聞けるかもね?
 いや…運が悪かったら、だね」
ナージャの内心を知ってか知らずか、その隻眼は「そうした方がいい」と言っているかのようだった。
狂人の話など真面目に聞くだけ損だ。時間の無駄なんてまだいい方、理解してしまえばSANチェックすらありえる事なのだ。


「蛙は!ダメ!」
クワッと表情を変え鋭いツッコミ!ここに来て二回目のマジギレ!

「猛禽類はまだしも、蛙と!スライムは!普通はダメ!」
「大体スライムの何が良い?あんなドロドロの…知能あるかも怪しいの……」
スライム嫌いなのは肉弾戦主体の自身の戦法と恐ろしく相性が悪いのがあるが、それはまた別の話。
895 :ゲルヒルデ  ◆8CzRpFh86s [saga]:2017/09/13(水) 23:58:00.11 ID:7zL12lgZ0
>>889>>892
「うぐっ……」

まさか神を本気で憎んでいるなんて言えるわけがなく、コーヒーを一口。物騒、と言われて物騒だと感じるだけまだトンではいない。

「神って言っても本当に大したことじゃないんだけどね」

あまり詳しいことは言わない。詳しく言おうとすると途端に神への憎しみがこみ上げてくるのだ。

【修正力だなんだで大きな影響は避けられてる。小さな影響はなんだかんだであるようだが】

「なるほどっ!嫌がらせ……そういう手もあるんだね……」

思いもよらなかった、と感心している。
本当に神を殺したいだけなので正々堂々など考えていないらしい。

まだまだ勉強は続く。いつかあの神共を殲滅する日まで、ずっと。
その中の一日、些細ではあってもきっと実りのある勉強となると信じて

//私もこれにて―ありがとうございました!
896 :『不良娘と古書店』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/14(木) 00:03:17.81 ID:7Sgs9Dm+O
>>893

「もうちょっとちゃんとした理由だと思いたい……」

「はいはい。お菓子追加ー」

ベティにサービスでクッキーをおまけしたり。

>>894

「カエルとスライムも強くてカワイイのになぁー」

こいつは使役する人、マンジュシャゲは相対する人。
その視点の違いがこの差を生んだと言えよう。
その知能もあるか怪しいドロドロの生物を召喚してけしかけるのはとても心強いのだろう。

「酸性スライムとか猛毒スライムとか、増えるタイプのスライムとか」

「人食い蛙に被甲蛙、爆弾蛙……みんな頼もしいのになぁ」

どうやらこの点において相互理解は決してできないようだ。

>>895

「おいおいデミゴッドなのに視野が狭いし頭も固いのはよくないねぇ」

「そういう猪型になってる亜神、小神の類なんてカモにされちゃうんだから、もっと悪に徹さないとぉ」

……こいつはきっと、あまり理解してないだろう。
もしも真に受けられ続け実行されたら、こいつがゲルヒルデの世界の神話における、余計な事言って事態を混乱させる装置になるのだと。

「ま、がんばりなさいね」

そして理解しても気にしないのだろう……。

//ではではこんな感じでおちまい
897 :『越境探偵事務所』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/14(木) 21:53:13.12 ID:EvBUkDouO
――とある地球型世界、日本国東京都は秋葉原

秋葉原駅から少し歩いた先、雑多なPCパーツ店やアイドルグッズなどが軒先を並べる通りの裏手。
そこに立ち並ぶ中小企業のオフィスビル――そのうちの一つ、隠れるようにして立つ古いビル。
その三階にその事務所はある。越境者達に仕事を依頼したりされたりするための探偵事務所だ。

「カノッサなんて胡散臭い気取り屋の集団にも属してみればいいことがあるもんだ」

「何せこうして、まぁ妙なところだが、とりあえず立派なオフィスが借りられるんだから」

――そこの所長を務めるのが、壮年の白人男性。煙草なんかをくゆらせながら、愉快そうに笑う。
その傍らに立つのは、どうしてこうなったと言わんばかりの若い女性の姿だ。こっちは日本人らしい。

「……あのですね」
「何だ。……ああ、母さんって呼んだほうがよかったかい」
「ふざけないでください! だから、なんでこんな一か所に落ち着くような真似を」
「何にしてもこの世界のこのオフィスを拠点にしていくのはそう悪くもないさ。落ち着いて資料を纏めたりする空間ぐらいは欲しいだろう」
「……ぐぬぬ」

この探偵事務所、勿論人が寄り付かないような場所、そもそも看板も出していない探偵事務所に一般の客はこない。
用があるのは、越境者だけというわけだ。稼働して少し経つようだが、それなりに上々の滑り出しらしい。

「こっちはカノッサから振られる面倒な仕事の分散ができる。やってくるお友達は仕事を請けて、冒険と金を得るわけだ」

さて、所長とその助手ポジションらしい女性はこんな調子だが……。
何かこの事務所に用があってきているような越境者はいるだろうか。用はないが遊びにきただけということもあるかもだ。
898 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/14(木) 22:01:11.79 ID:vw1wWPqio
>>897
「ワタクシの場合、信徒の獲得が報酬と言えなくもないわけでー」

事務所のソファでぐだっているのは、
赤フレームの眼鏡とフード付き黒革コート(萌袖仕様)に身を包んだ大分背の低いアルビノ娘。
横にボリュームがある長髪が床につくのも構わずゴロゴロしている。

「ですがここ数日の活動で成果はあがりませーん」

数日前、事故に近い転移で現れたコレは数日後の転移に備え、
なし崩し的に此処で厄介になっていた。
899 :『越境探偵事務所』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/14(木) 22:08:26.43 ID:EvBUkDouO
>>898

「この国にも信仰の自由ってのはあるみたいだぞ」

「まぁ、カルトが毒ガス撒いたり銃器密造したりしたんで、変な宗教に対する忌避感と警戒感は強いらしいがね」

「それでいて、ハマるような奴ぁどんなに馬鹿馬鹿しく見えても信じ込むらしいが。ほら、ケバブやるからもう少しシャンとしろ」

先ほど表通りで売っていたケバブの紙袋を振って、ゴロゴロするのをやめさせようとするおじさん。
ある程度歳のいったひとはとりあえず若い子には食い物をあげようとする心理でも働くのだろうか……。

「……生前から不思議だったんですけど、多いですよね、ケバブ屋さん。秋葉原って」
「トルコ人もオタク文化が好きなんだろ。そろそろティーンエイジャーなマムルークが流行るんじゃないか」
「流石に怒られそうだなぁ……」
900 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/14(木) 22:14:36.94 ID:0XZqorTo0
>>897
「おう邪魔するぜ。邪魔するけど帰んない。ハハ、笑おうネ」
SLAM!扉を足で蹴り開け、目深に被ったフードを脱ぎながら室内をキョロキョロする男、ソーマタージ。
知り合いが拠点を持ったというので、仕事の報告も兼ねて冷やかしに来たのだ。

「シケてはいるが悪くない。喧騒から離れ、それでいて物資の補給にもそう困りはしない立地。掘り出し物だな。
 近くにコンビニと電気屋があるのも気に入った」


「そら、お仕事終わった証明のモノ。こっちが非合法な内容をしたためた書類で、こっちが生モノ。
 職務質問されなくてよかったよ。血が垂れないようにはしたつもりだけど、もし汚れたらすまんね」

封を閉じられた封筒数枚、内一つは妙な盛り上がりがある。まるで人体の一部を詰め込んだかの様な…。
こちらに回ってきた仕事を済ませ、手に入れたものをここまで持っていく。そこまでが自分の役目で、後は彼らの仕事だ。
「お前らがちゃんと確認してくれないと俺も終わった事にならないからさ、ちゃんとチェック入れといてくれよ」

「さて、久々に捲し立てたら喉が渇いてきた。来客にお茶やコーヒーのサービスはないのか?
 そこのお前、暇そうなお前だ。お茶をくれ、緑茶だ。折角見慣れたような世界に来たんだからな」
助手っぽい女性を指さし、傲岸不遜に飲み物を要求。なんたるワガママ!
「出されるまでの間俺は…椅子を探すとしよう」
901 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/14(木) 22:15:47.32 ID:vw1wWPqio
>>899
「うまうま…」

鋳造少女マキナに本来食事は必要ない。
だが食べる事が出来ないと言う訳ではない!
ソファにちゃんと座って食べてはいるが、終わった後は又ゴロゴロするんじゃなかろうか。

「娯楽は精神の栄養素〜…はっ、空飛ぶミートパスタモンスター様も
 擬人化すればワンチャンあるのでは!?」

数日秋葉原にいただけでこの堕落っぷりである。
…いや、元からこういう存在だったかもしれない。
902 :『越境探偵事務所』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/14(木) 22:27:24.98 ID:EvBUkDouO
>>900

「よく来たな。お茶? お茶だって? お前さんのことだからビールの方が趣味に合うかと思ったよ」

封筒を受け取ると、男性は嬉しそうに応じた。
ソーマに任せるような仕事はいつも荒事だ。それも事態が面倒になってきたんで、斧でぶった切ったほうがいいと判断されたようなもの。
今回はこの世界における日本の裏社会と接触をしかけたエーカーの残り滓の排除と調査だった。
封筒が膨らんでいることにも特に文句は言わない。何しろ、エーカーの残り滓の代表と、接触した裏社会の代表が死んだ証拠は勿論ほしかったからだ。
本当なら写真の方がよかったが、しかしこれも捨てたものじゃない。実物ならもっと確実なことには誰も反論できないからだ。

「まぁいいさ。おい母さん、お友達はお茶が欲しいってよ」
「母さん呼びは! 二度と! しないでください! 何で未婚のまま死んだ私が自分より年上の息子を」
「お嬢ちゃんから俺がはい出てきたのはいかんともしがたい事実だからねぇ……」

女性――本当ならこっちが主なはずなのだが、状況的に逆転している――は、仕方なくといった様子で冷蔵庫から缶を取り出した。
そう、お茶。お茶の缶。350mlのもの――だ。

「缶入りのお茶のが、オレかそこのお嬢ちゃんがポットを使うより上等だ。だろう? 椅子か、そうだな……ソファでも使ったらどうだ」

マキナが伸びているソファを見て、そんな風に言う。
依頼人と仕事の話をするための小さめのソファ二2セット、それが来客用のイスの全てだ。

>>901

「暇なら駄賃仕事でも行ってくるか? それか駅前でティッシュ配りのバイトでもして信徒とやらを増やすか……」

「ああそれと、そっちの仕事は俺達手伝わんからな。ほどほどにしとけよ」

スペースを貸してはいるが、布教を手伝うことはない。
余計なことすれば取り締まる側に回ることさえあるだろう。このひとたち、こんなでも秩序側に立つからだ。

「まぁお友達が来たんだ。そう暇そうにすることもないさ……多分な」

さて、いましがたやってきたソーマに対する反応や如何に。
903 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/14(木) 22:51:24.93 ID:vw1wWPqio
>>902
「布教以外のお仕事はノーサンキューです。
 それにしてもここら辺は他と比べると比較的平和ですねー
 いきなり斬りかかってくる盗賊とか空から火を噴く竜が襲撃したりしないですもんねー」

食事を終え、ソファで足をぶらぶら。

「はっきりいって平和ボケしそうです!」
904 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/14(木) 23:01:28.81 ID:0XZqorTo0
>>901
「良い知らせがある!俺は実は空飛ぶスパゲティモンスターの使者で、お前に掲示を授けるためにやってきた!
 まずはそのソファから離れるんだ。俺が座れないからネ」
ズカズカと近づくと人の宗教を冒涜するような事をのたまい、座るスペースを要求する狂人。
半笑いの表情も一瞬で失せ、いつもの濁った瞳に戻る。いろいろと疲れるのだ。

「…この、アホめ」

「マジな話、俺も座らせろ。ゴロゴロするなら床に寝な。
 フワフワボディのソファーさんも、お前だけじゃなく俺に座ってほしいとよ。耳をすませろ」
「ボクソファベッドのムーア!イカレたカルトの相手なんて95年の地下鉄でコリゴリだよ〜(裏声)」
シッシ、と野良犬にやる様に手を振り、最悪直接持ち上げてどかそうとするだろう。自分が楽したり休むためならそういった努力も厭わない。

>>902
「あるんならそれでもいいがね。どうせないだろ?ワカル、ワカル…」

「バアさん、ハクサイの漬物も食いたいぞ!…なーんてな。
 聞きようによっては中々インモラルな響きだね。未婚の身体から産まれた年上の息子」
亡霊同士の漫才に野次を飛ばし、頬杖を突きながら眺めていると出されたのはなんと缶のお茶!
手に取り成分表示欄から缶の底、プルタブまでシゲシゲと眺め、深く息を吐いてそっと置く。真顔で。


「ご冗談を。哀れな疲れ目祟り目ソーマタージをからかっているんだね?
 …急須やポットの一つもないのか?よもや俺と同じ、人種差別と独裁好きの生活困窮者なのか?」

「見るからにお茶を淹れるより挿れて射る方が似合ってそうなお前はまだしも…。
 お茶淹れたことない?ン?下で茶葉と道具を揃えてこい、目玉を繰り抜いて逃げられないようにしてから、じっくり手本を見せてやる」
ソファの使用権を得ようと奮闘しながらも口は減らない。
905 :『越境探偵事務所』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/14(木) 23:12:51.44 ID:EvBUkDouO
>>903

「俺とお嬢ちゃんが優しい元おまわりさんだったことに感謝するんだな」

「そうでなきゃそろそろ追い出すところだ。仕事も引き受けないんじゃ殻潰しっていうんだぜこの国じゃ」

やれやれと言いつつ男性は煙草を灰皿にぐりぐりと押し付けた。
実際問題、よくわからない宗教で騒ぎだすマキナの扱いを二人とも掴みかねているのだった。

「おいおい、平和を嫌う宗教人なんて聞いたことないなぁ。向いてないんじゃないか?」

>>904

「私と私の中身と喧嘩するかビールでも飲んでソファにひっくり返ってるか二つに一つですよろくでなし!」

冷蔵庫からビール瓶を取り出しパスしつつ。
わざわざお茶をソーマのためにちゃんと用意するのは業腹もいいところであるらしかった。
男性は面白がって笑うだけで何も言わない。

「さてと。そんじゃこいつが報酬だ。前と同じビルでヤクザもんごっこしているカノッサのエージェントに渡せば現金に代えてくれる」

封筒の中の書類を確認し終えた男はソーマに薄いプラスチックのカードを手渡す。
こんなボロのオフィスじゃ大量の現金も置けないし、トラブルの元なので報酬の引き渡しはスパイごっこでもするようにこういう形になる必要があった。
906 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/14(木) 23:23:19.78 ID:vw1wWPqio
>>904
「嘘乙」

秋葉原の悪しき文化に染まった宗教家は言葉の端々に痛さが滲み出る!

「まあ、ワタクシ鬼ではないのでスペース位空けるんですけどね」

よっこらしょういち!と吠え、ソファの端っこに座る宣教師。
そしてぐだる。

>>905
「良いですかー平和を謳歌するのと平和ボケするのとでは天と地ほどの差があるのですー
 己だけが戦うことを忘れ、手放しノーガードを声高に叫ぶなんてのは愚の骨頂。
 かと言って自ら戦いをけしかけるようではそれこそ宗教家じゃないですよねー
 つまり厄介事の方が来い、と言う訳で。
 いやホントのホントに厄介事が一切ない世界ならその時はワタクシ溶鉱炉に沈みますので」
907 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/14(木) 23:34:22.87 ID:0XZqorTo0
>>905
「お前ら二人を瓶で叩いて、この床にひっくり返すってのも悪くないかもな」
受け取った瓶のラベルを確かめ、ちゃんとしたものである事を確認してから呷る。妙なところでマメだ。
どうして探偵事務所にこんなものが用意されてたのかは聞かないでおく。
「昔、キンキンに冷えたコーラが毒入りで飲んだ人が死にまくるって事件があってな。それ以来未開封の物を選ぶようにしている。
 いや、アレは漫画だったか?どっちでもいい」


「これを見る度にガキの頃のスパイごっこを思い出すね。もしくはパチンコの換金所を」
受け取ったカードが本物なのを確認すれば、満足そうに頷いて懐へ。手間だが仕方ない。

「いつか、この部屋の床から天井までをビッシリ埋め尽くすほどの現金にまみえたいものだね…。
 いや、このボロ部屋じゃ無理か。ビルごと傾きそうだ」

>>906
「罪深き殺戮者の罪無き小さな嘘だよ。ROMってる」
意外とすんなり空いたのでそこは満足。が、だんだんまた不機嫌そうになり…

「…恐縮だが、ぐだぐだするならやっぱり床でやってくれないか。
 邪魔なんだよ、お前の四肢がぐだぐだするの。宇宙船ソファ号に共に座る他の人を考えろ」
文句は尽きる事はない。ましてや、一度満足すると猶更だ。
908 :『越境探偵事務所』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/14(木) 23:44:37.77 ID:EvBUkDouO
>>906

「もっともらしいことを言うじゃないの。安全地帯から反戦叫んで真面目な兵隊の邪魔するより上等だな」

「残念ながら、その厄介ごとを信者獲得にならんと突っぱねてるのがお前さんの現状だよ」

「別にヤクザ相手に布教しちゃいけないって決まりはないがね。どうなっても責任はもてんがよ」

そんなに暇なら何か引き受けろ、とファイルをフリスビーのように投げる。
ファイルの中の書類は目下重要度の低いタスクのものばかり。
やれば小遣いぐらいは稼げる地味な仕事ばかりだ。


>>907

「私は一人どころじゃないので!」
「……だそうだ。俺は降りるよ、あとやるんなら外で…………んー、オンラインゲーム辺りでやっててくんねえか」

夏子の正体は幽霊の集合体。
そこから抜け出たこの男は魂を吸い込む人形がベースになっている。
どちらもまともなヒトではないが、個となったこの男の方がまだまともという奇妙な状況にはなっている。

「カジノ強盗の戦利品を横からガメる仕事があったら優先的にお前さんに回すことにするよ……」

「……まぁ、近々ありえるとすれば、エーカーシンパがノースコリアに核技術を供与するリスクからそれを止めるだなんだになりそうだが」

「ははは。その場合じゃお前さんよりハリウッドスターでも呼んだほうがいいかね」

吸うか、と煙草を差し出しつつ冗談なんかも言いながら。
どこぞの魔女と違って真っ当なおっさんであるこの男の煙草の趣味は普通のおっさんの趣味である。
909 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/14(木) 23:55:20.33 ID:vw1wWPqio
>>907
「ネズミにクッキーをやるとミルクをくれと言い出す。
 ワタクシ達空飛ぶミートパスタモンスター略してFMMの教団はテロに屈しませーん」

場所を譲ったのは厚意である。
そこを勘違いしてはいけない。
そもそも小柄な鋳造少女の専有する範囲などたかがしれているのだから。

と、ナレーション風味な電子音で上記の内容も発言するマキナ。

>>908
「半ば事故に近い転移でコッチに来ちゃったもので、
 本機の性能は通常時の半分以下になってるんですよねー
 これじゃあ迷い猫探しすら中々の難易度になる訳で」

理由なくゴロゴロしている訳ではないのである。
本来であればバーサーカー部分が幾らでも行動力を引き出し
ジャパニーズマフィアだろうが宇宙人だろうが基線なく布教活動の対象にする。

「見た目通りのか弱い存在に探偵仕事は中々敷居高いんじゃーないです?」

と、言いつつ何か出来る事は…と受け取ったファイルに目は通す。
910 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/15(金) 00:10:52.81 ID:UtTIOboy0
>>908-909
「当然の要求ですー、クッキーだけで生きてけませんー。宗教家のくせに慈愛の精神はないのか?まったく…」
耳鳴りのしそうな電子音に中指を立てて煽り、不毛な言い争いに溜息。
自分が悪いとはそこまで思っていないのだ!ワガママ!


「ああ、ゲームは良い。他人をイライラさせるのに一番手っ取り早い手段だからね。
 仲裁役がいると話を進めやすい。何人もいる事の利点だな」
気を取り直し、男の落ち着きようを見ていると、どちらが本隊だかわからなくなる。というか既になっている。
なるべくそれを悟られないように、その辺には深く触れないでいるのだ。


「北ね…。出来ればあそこにはあまり触れたくないな。分かるだろ?不毛な合戦の引き金となる」
変なところで渋ったりはするが、ボンヤリと儲かりそうな仕事に思いを馳せる。カジノロワイヤル、38度線、トゥモローネバーダイ…。
もっとも、この世界では大きく稼ぐ手段もなかなかなさそうだ。話半分に聞き流す。

「そりゃあいい。俺も楽できるし、名前だけ一時的に貸すか。俺が死ぬわけでもないし」
マトモな味の煙草をありがたく受け取り、マトモではない仕事を待ちながら談笑は続く。


//そろそろ落ちさせていただきますです
911 :『越境探偵事務所』 ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/15(金) 00:16:25.85 ID:HZQXx3XmO
>>909

「迷い猫の難易度がノーマルになるようじゃその仕事は全部エクストリームだろうな」

誰彼を尾行して証拠を掴めだとか、盗撮しろとか盗聴しろとか……
そういった仕事内容が続く。あんまり平和で平凡な探偵の仕事ではないようだ。

「……それか、小遣いをやるからここじゃなくてもっと別の場所でゴロゴロするかだな」

やれやれと、新たな煙草に火をつけて。

>>910

「そうだな。カノッサの下請け孫請けが手をだす案件じゃあない」

「ウチのお嬢ちゃんはおっかない政治将校殿を上司に抱えてるんで、運が悪けりゃ手を出すこともあるがね」

それも借金に縛られている。
この男の存在にかかる諸経費も本体である夏子もちだ。
故に、なかなか夏子はあの人物から自由になれないというわけである。

「儲け話はないが、歯ごたえのある仕事ならある」

「資料を見ながら話をするとしよう。ヤクザ相手にドンパチならさっきもやったことだろう……」

談笑をしつつ、それとなくソーマを次の仕事に誘導するのだった……。

//ではではこんな感じでおちまい
912 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/15(金) 22:03:57.08 ID:DHQIF47n0
秋である 実りの秋 読書の秋 芸術の秋 色々秋はあるけれど こんな秋はどうでしょう?

【金属の王国】
「諸君 この時期になるとこの国では祭りが開催される」

境界線が不安定になったおかげで越境先の候補に挙がったロイの故郷 そこに新しくできた館で一行に告げるのはロイ・ゴールドマン

「うだるような暑さが影を潜め 厳しい冬が訪れる前のこの時期 少ない農作物の収穫を祝い 来年の方策を祈るための祭りだ
 そしてこの祭りで捧げられるのは 戦いである」

「鉱石神は山の神であると共に戦いの神でもある 闇と光の神々が戦った時は常に先頭を歩き 並み居る敵を屠ったとされている
 そんな鉱石神に戦いを捧げることでその魂を慰めると共に 我ら金属の民が腑抜けでないことを証明するわけだ ここまではOK?」

本題に入ろう と差し出したのは招待状 この国の貴族様の紋章が入っている

「俺たち越境者に少なからず融資をしてくれている貴族様であるが その実力を問題視されているらしい
 まぁ向こうはこっちの槍働きを期待して金を出しているんだ ちっとこの祭りに参加して 実力の程を見せてくれとよ」

「まぁそういうことだ 楽な戦いにはならんだろうが ちっと小指砕いてくれねぇか?」
と頼み込んだ なお小指を砕くとはこの国の慣用句であり 手を貸すと同義語だ
913 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/15(金) 22:11:46.10 ID:DHQIF47n0
安定の名前
914 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [age]:2017/09/15(金) 22:12:09.16 ID:lZTvss8U0
>>912
「……唐突だな」

屋敷の広間で寛ぎ、本を読んでいた猫の獣人
温かいコーヒーが馥郁の薫りを室内に漂わせている

「あぁ……そういう」
「無論構わない、祭事だと言うのならば尚更な」

頷き本をパタンと閉じた
脳筋に見えるが一応は読書家でもあるのだ
コーヒーをひとくち啜り、口元を隻腕の指で覆ってロイへ瞳を向けた

「えーっと、どういう形式で戦うんだ」
「武器の有無だとか、人数だとか……」

しかし根本のところでバトルマニアなのだから、既に頭は戦闘モードに入りつつあったりもする
915 :シーラ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/15(金) 22:12:30.48 ID:EETilXAiO
>>912

「呪い<まじない>の類は使っていいのかい」

「私はちょいと人より身軽で身体が柔らかくて剣の腕もそれなりで呪いも扱えるが、要するに尖ったところが何もないんでね」

「私の力と技量だけじゃここいらの戦士とは分が悪い。呪いが使えないならね」

そう質問したのは小柄で金の髪をおさげにした若い女だ。
ドワーフである彼女は、その童顔さと相まって子供にしか見えない。
元より、彼女は戦いを喜ぶタイプではない。強敵は避けるし逃げる。闇討ち不意打ち上等。戦いとは手段であって目的ではないのだ。
916 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/15(金) 22:28:13.06 ID:DHQIF47n0
>>914
この国では交易品としてコーヒーがかなり持ち込まれており 比較的安価で手に入る
ただ深煎りがスタンダードなのはイリー的にはどう映るだろうか?

エスプレッソもかくやな濃ゆいコーヒーに加糖練乳をぶち込んで飲むのが金属王国流
甘くて苦い一杯をどうぞ

「チーム戦さぁ 武器の類は一切の制限を受けない 無論防具もな
 ただ 審判に逆らうことと 殺しはご法度 そういうことだ」

>>915
「呪い魔法は事前の申告があったものに限りOK ただし申告の際にNGが出れば使用不可だ」

この世界のドワーフは女にも髭が生えているのがふつうである
よってシーラはガチで子ども扱いである 上背的に子供 ドワーフ的に髭が生えてないので子供

ただしドワーフ的には子供の飲酒もOKなのです よかったね

>>全員対象
そんなこんなで祭り当日 通りには酒が山と積まれ いたるところで飲み食いがおこなわれているが
今宵のメインは戦いである

八角形の金網に囲まれたリング 場外負けは認められない 正々堂々と戦い そして買って見せろという意思表示

ロイ「悪いが俺は貴族様の相手をしてやらにゃならん 頼んだぞ」

戦いは始まった 流血はむしろ必然 だが審判の采配のおかげで死人や重傷者は出ていない
更に選りすぐりのメディックの腕も光る

さぁ 一行の出番だ 金網の一部が開き 一行を出迎えるだろう
917 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/09/15(金) 22:35:57.70 ID:lZTvss8U0
>>915-916
「……ふぅむ」

ルールを聞きながら頷き、シーラをチラリと見やる
越境仲間でその力量に疑いはないが、心配は心配なのだろう
因みに郷に入りては従ってこの国流のコーヒーを味わってはいたが、今飲んでいるのは彼女自身が持ち込んだのを焙煎したモノである
矢張りフツーのヤツが恋しくなるのだきっと

さてはてそして?

若草色の拳法着めいた、ゆったりとした衣服に身を包んだ猫の獣人
一応、という事で刃引きが付いた刀と錫杖を持ち込んでいるが使う機会があるかは相手次第か
何方かと言えば相手の武器を受け止める為の防具として扱うつもりらしい

「あぁ、そうな」
「任せておいてくれ、ロイさんも頑張って」

戦闘を気楽に捉えている訳ではないが、貴族相手の接待ならば此方の方が随分といい
そう考える程度に彼女からしてみれば闘争とは甘美たるモノ事であった
大きく呼吸を行い、いざ、戦檻の中へ
918 :シーラ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/15(金) 22:36:51.30 ID:EETilXAiO
>>916

「申告、申告ねぇ。わかったよ、お行儀よく申し出するさ」

何割ぐらいが許可されるのやらと嘆くシーラ。
しかし武器の類の制限がないと聞けば、にやりと口元を歪める。
手数の多さが彼女の最大の武器だ。事前準備ができるのは嬉しい。

「精々派手にやってやろうじゃないの」

ぶらぶらと入場するシーラ。
目に見える武器は腰に差したなんの変哲もない長剣一振り。
本命は呪いと服の至る処に仕込んだ隠しポケットから取り出す投げナイフだ。
919 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/15(金) 22:50:41.13 ID:DHQIF47n0
>>917-918
次の戦いの準備が進み 観客のボルテージが上がる

獣人と子供・・・子供? 髭の生えてないドワーフの異色のタッグ

相手は兵士2人 入隊間もなく頭角を現した兵士 この国の未来を担う若人

一方は革を中心とした動きやすそうな出で立ちにオーソドックスな長剣と小盾

もう一方は重厚な板金鎧を纏い ポールアックスを握った偉丈夫

一行の目にロイの姿が見える いいべべ着込んだ貴族様の後ろに控えており

ロイ(ニッコリ
笑顔 親指で首掻っ切りポーズ ヤッチマイナーと無言の指令

そしてゴングが鳴り響いた 偉丈夫はイリーに突撃をかまし シーラには革鎧が突き進む

偉丈夫はパワーに物言わせた薙ぎ払いを仕掛け 革鎧は長剣による刺突を繰り出してきた
920 :シーラ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/15(金) 23:03:33.26 ID:EETilXAiO
>>919

「子供相手に戦士らしく振舞おうってのか? 認識が浅いなぁ坊や。無防備でキャンディでも舐めてると思ったかよ」

刺突をバックステップでギリギリのところでかわす。
剣先がかろうじて触れない程度で、踏み込めば突き刺せる範囲の浅いステップだ。
それでも――

「『子鬼やい、土精やい。ちいと遊びに混ぜてくれやい。いつものあの遊びだ。石持て、投げろや。犬に向けてよう』」

――呪いを繰り出すには十分な間を確保できる。
着地した段階で殆ど詠唱を終え、そして十分効果的な距離から発動できる。
唱えた呪いは石弾<ストーンブラスト>石礫を数個射出する単純な呪術の一種だが、射程距離が極端に短い。
しかし、ここまで近距離ならば十分すぎる上に、拡散して飛んでしまう石礫も全部叩きこめるというわけだ。
921 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/09/15(金) 23:05:48.02 ID:lZTvss8U0
>>918-919
「よろしくな、頼りにしている」

いざこうして隣に立って戦いに挑む場面となれば、一切の疑念は皆無
仲間として純粋に頼るのだ、その辺り分け隔ての無さはイリーの性格故である

「……」

ロイに向けて微笑み、親指を立てて向ける
そして敵対者に向き直り、軽く一礼

「よろしく頼む……」
「……ふぅっ!!」

若いな、と見た目からそう感じ取る
即ち肉体と精神の最盛期か、或いはそれに至る直前
既にそれを終えた猫の獣人からしてみればそれだけで強敵ともいえた
大きな呼吸、動禅を行い闘気の焔を纏う
事前に申請し終えてある内の技能だ
大きくバックステップで退がり、着地の反動を両脚と尾で跳ね返す
突撃気味に踏み込み、隻腕でのカウンター掌撃を狙う
分厚い鎧相手に奇怪な行為であるが、衝撃を内部へ浸透させるワザマエが存在しているのだ!
922 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/15(金) 23:20:06.97 ID:DHQIF47n0
>>920
バックステップで躱される切っ先 あと少し踏み込めば・・・
だが革鎧は冷静に切っ先を戻す その瞬間術が発動し石礫が飛来
それらを小盾で肌の露出している場所を優先的に防御 後は鎧で受け止める

結果ノーダメージとはいかなかったが 無視できる範疇
ヒュンと長剣を一振り構えを作り直し 再度シーラに切りかかる

冷静に 呪文使いに注意を払いながらの攻撃
だが警戒を強めるあまり 今一歩思い切りに欠ける

>>921
薙ぎ払いが空を切り裂き風が舞う
だがその一撃をイリーは受けることなく回避

そしてフォロースルーの隙を狙った掌底が鎧に食い込む
衝撃が偉丈夫を駆け巡る・・・が

偉丈夫は大きく踏み込みショルダータックルを仕掛けてきた
掌底は確実に突き刺さった それでもなお前に出る

若さと思い切りの良さで前へ前へと突き進む姿勢を見せる偉丈夫であるが
自身を過信している節も見える
923 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/09/15(金) 23:30:04.74 ID:lZTvss8U0
>>922
「……んぐっ!?」

肩撃をモロに受け吹き飛ばされる
そもそものガタイが異なるし、鎧の分ウェイトを増しているのだ
身軽な猫人の体は宙に浮き後退、しかし尻餅をつく事なく脚で体を支えられるのは卓越したバランス感覚の為せるワザ
背負った錫杖の持ち手に尾を巻き付けた

「いいガッツしているじゃないか……!」

腰の鞘から抜き放った刀を隻腕に迎撃の構え
偉丈夫の攻撃を防ぎ、目線を一切変えずまた多くの予備動作の類も無く蛇のしたたかさを持ってして尾を下段に素早くしならせた
自然、それが保つ錫杖がバランスを刈り取る足払いを仕掛けるカタチとなる
そしてそれの成功の是非を問わず、大きく踏み込んでからの大回し蹴り一閃!
上下段の素早いコンビネーションアタックを狙う!
924 :シーラ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/15(金) 23:33:21.04 ID:EETilXAiO
>>921

「私がヤバくなったら遠慮なく二人前平らげてくれ」

イリ―の言葉には軽口で返す。
自分の技量も呪いも戦術も通用しなくなったらもう打つ手がないからだ。
そして彼女は自分の力量だけで戦士と渡り合えるとは思っていない。

>>922

「判断力はあるみたいだな。舌戦に応じようともしない。冷静さを保つことが重要なのを知ってる。いい戦士だ」

「それが何を意味するかというと、私みたいな手合いとはとことん反りが合わないって意味。ちっくしょう、さっきのが顎に入ってりゃ決着だったのに!」

カウンターで発動した呪術の効果が予想より遥かに小さかった。
散弾めいた石弾の呪術を至近で食らえば大ダメージだと踏んだが、冷静に盾と鎧を活用され効果的に防御されてしまった。
結果として、悪態をつきながら剣戟を避けるハメになる。
呪術を警戒した結果、踏込が浅いその一撃をギリギリでかわし、それからようやく腰の剣を抜いて大きく後ろに跳ねて距離を取る。

「――『炎蛇の舌は地獄の炎。その揺らめきは――』」

こういうシチュエーションでのシーラの戦術は、ブラフを撒いて本命を悟らせないことにある。
今回は相手が都合よく呪術に警戒している。であるので、その呪術をブラフにする。
呪文を唱え、彼女の構える剣が段々と赤色を帯びる。派手な視覚効果で相手の視線を自分の剣に集中させる。
その間左手は隠しポケットから投げナイフを数本抜き取り、手を背中に回してその瞬間まで隠す。
相手は呪文が完成する前に飛び込み、変化が起きている剣に対処するはずだと彼女は予測した。
外れるとかなり困ってしまう。相手が思いもよらないタイミングでナイフを投げることで痛打を与えようとしているからだ。
925 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/15(金) 23:47:01.15 ID:DHQIF47n0
>>923
タックルが決まりなおも前に出る偉丈夫
イリーが獲物を刀に替えた 杖を尾で保持していることを見抜けず斧を掲げ

踏み込んだ出足に杖が叩き付けられた バランスを崩し片膝をつく その隙に側頭部にハイキックのフルスイングが炸裂する
ものすごい音が響き渡り さしもの偉丈夫もよろめく が闘志は消えず

片膝をついた状態で斧を右下から左上へ切り上げるように振るう
だがダメージは抜けておらず 焦りの見える動き

>>924
ここで思い切り良く攻撃ができていれば もしかしたら刃が通っていたかもしれない
だが慎重になりすぎたがゆえに剣戟は交わされ シーラの呪文が始まる

煌々と燃え盛る剣に危機感を感じたのか 焦りを感じられる表情で やや無謀とも取れる踏み込み
術が完成しきる前に一撃を仕掛けんと突撃を慣行した
926 :シーラ ◆9vmr0jXsek [saga]:2017/09/15(金) 23:52:49.40 ID:EETilXAiO
>>925

「――『神々をも恐怖させ』ちっ、ぃっ!」

あたかもその突撃が予想より早かったか、もしくは想定より動きが良かったように振る舞う。
呪文の途中で剣で受け止めざるをえなくなり、呪文が中断されたというように見せかける。
尚且つ、無理矢理防御に回ったため、思わず剣を取り落とす、といった風に――。

「はいおしまい――そうだろ? 後でラムチョップ奢ってくれるかい? よせよ立つなって」

――そして、本命の左手で投げナイフを両膝に向けて投げる。
膝当ての隙間に刺さるような角度だ。相手が飛び込んできてくれたからこそ当てられる場所だ。
なお、今みたいに言って格好つけてはいるが、これでダメだととてもヤバい。ニヤつき、油断している風に見せながらも警戒だけは怠らない。
ダメだったら跳ねたり転がったりして仕切りなおすつもりだ。
927 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/09/16(土) 00:04:18.79 ID:zaocEj+B0
>>924
「……はは、少食なモノでな……」

難しそうだ、と苦笑
実際苦戦しているのだ、祭りの陽気に惹かれて来た凡夫ではなく神事に捧げる闘争を行うべくやって来た闘士が相手なのだから当然か

>>925
「……よしっ……」
「うわぁっ!?」

蹴りが決まった、会心だと確信
しかし直後に反撃を振るわれた、咄嗟に身を引くことが出来たのは重畳である
それは彼女の普段の鍛錬が、本能に染み着き体を稼働させた点と更に
斧撃が万全では無かった事の相乗効果
だがそれが、過程がどうであろうと今この瞬間には無関係である

「、セェェッッ!!」

渾身!
咆哮と共に唸りを上げる闘気の焔の槍めいた拳撃が胴体目掛けて放たれているのだ!
928 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/16(土) 00:17:33.49 ID:o9IY38Q90
>>926
闇雲な突撃 体を伸ばしきった斬撃 剣を叩き落した 間一髪
そう思った瞬間 両足に激痛 視線を落とせば 両ひざに突き刺さるナイフ

今のもブラフか そう気づいたときには体を支えきれず倒れた時だった
ここ一番で冷静になり切れなかった若さゆえの敗北であった

>>927
遮二無二振り上げた斧は哀れ イリーを捕らえること叶わず
渾身の拳が胴に突き刺さる 巨体が浮き うつ伏せに倒れ込んだ

それでも闘志は衰えず 腕に力を込めて立ち上が・・・れなかった
気持ちに体がついてこれず 巨体はリングに沈んだ

>>全員対象
勝敗は決した 審判が一行の勝利を謳う
ギャラリーが一行を称え 若き兵士を称え 杯を掲げて両者を称える

貴族様はロイへしきりに顔を向け何かを訪ねているようだ
それに受け答えするロイが一行に顔を向け ニンマリ笑ってサムズアップ

越境者は自身の有用性を証明できただろう

リングを降りた一行は ギャラリーから酒や馳走のお誘いを受けることだろう

//〆!!
929 :イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼右腕喪失 [saga]:2017/09/16(土) 00:25:07.28 ID:zaocEj+B0
>>928
「良い闘いだった、正直……いや」
「……また、やろう」

実戦であれば果たして立っていたのはどちらであろうか
刹那脳裏を走ったその考えを巡らそうとして否定、僧侶のすべき思考ではない
潰えぬ闘志を前に手を差し伸べた
そしてロイに、同じくして二度目、親指を立てて返すのであったとさ

//ありがとうなのでした、お疲れ様でしたっ
930 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/16(土) 22:21:52.84 ID:o9IY38Q90
【エーカー アウトキャスト】
越境者とカノッサ相手に戦争をしかけ 敗北した組織
なれど飛沫は集まり なおも越境者を苦しめている

多数の戦力を有し優位にことを勧めるアウトキャストがいる反面
苦境に立たされている組織もまた存在する

そのアウトキャストは自身を本体から切り離すことに失敗し あの日の敗北に引きずられるように戦力を摩耗
カノッサに取り入ることもできず 越境者に乗り出すも失敗 他のアウトキャストと合流すれば死ぬまで搾取される弱者

一か八か 起死回生の一手に踏み切るには十分なほどに彼等は疲弊していた
今作戦に在籍する戦力をすべて導入 成功すれば最強の軍隊を手に入れられるはずの作戦

それは越境オークの確保 傀儡化であった・・・・・

【赤月の世界】

 その世界には現実感と呼べるものが無かった
 視界は薄い霧に覆われており 肉眼が本当に正しいモノを見せているのかさえ朧
 赤が混じった黒を中心に 外側に行くほど白くなる空。

 石が敷き詰められ整備された小さな庭には真白い花が咲く
 階段の側面に沢山の墓石があり 全幾つかの蝋燭がそれぞれに灯っている
 時折、床にはボコボコと泡立つ得体の知れない何かが沸き立ち
 美しさと不気味さが奇妙に絡まった――やはり現実感の無い風景を助長していた

???「越境完了」
???「相手はブラックオークだ 用心されたし」

そんな世界に次々と越境してくるPA兵 魔術師隊 それを統べる男が1人
各員は少数のユニットに別れ辺りを探索にかかる

さて この場に居合わせた越境者は 大々的に戦力を展開するアウトキャストを見てどう思うか?
今はまだアウトキャストに見つかってはいない 少なくても今は
931 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/16(土) 22:34:55.08 ID:w7PqyJRxo
>>930

「連中、正気か?」

 クルトは端的にこの暴挙…あるいは危険性をはらんだ極めて低レベルな試みに
 苦虫をかんだような表情を作った。

【オークは強い者に従う≠ニいう本能があるがそれはフレッシュでヘルシーなグリーンスキン≠ノ限るという条件が付く】
【傭兵めいた雇われとして動くことはあるが、それは従属や忠誠とは程遠いものだ】

「が、放置するわけにもいくまい。どのように状況が転ぶかわからん以上はな」
932 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/16(土) 22:37:58.94 ID:fc/rgmRPo
>>930
「…色々と思うところはあるが、今一番問題なのは俺がいつまで隠れていられるかだ」

2mを超える筋骨隆々な体躯と身体のバランスから言えばやや長く太い腕が特徴的であるが、
そもそも突き出た下顎から覗く左右の太い牙や膨れた腹、豚鼻を有しながら
全体的に悪くない顔立ちが悪目立ちしている緑色の肌に獣の様な目を有する男。
はっきり言って隠密行動にはとことん向いていない!

「如何してこうなった…」
933 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/16(土) 22:50:14.26 ID:o9IY38Q90
>>931-932
隠密に秀でたクルトや 少なくても人間サイズの個体が隠れようとすれば結果は違っただろう
だが巨漢がいたから 結果はこうなった

???「オーク発見!! 確保に移る!」
PA兵がシュヴァインを発見 銃器を構え攻撃を仕掛けると同時に通信にて援護を呼び掛ける

クルトはこのとき 目立つ位置にいるだろうか?

???『了解 増援を送る 他の者は捜索を続けろ』
アウトキャスト達の一部が越境者にむかい 後の者は不気味な世界をなおも探る
ダイブ進んできたが 三つ賭けたオークは先の一体のも はたしてどこにいるか・・・?
934 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/16(土) 22:59:04.98 ID:fc/rgmRPo
>>933
「まあ、そうなるな!」

銃器を構えられた瞬間、大男が通常の跳躍ではありえないほどの高さまで一気に跳ぶ。
多勢に無勢の状況下で見つかってしまったのだから先ずは逃げの一手だ。
どうせ注目を浴びていることだ、殿を務めるのも悪くない。
第一発見者らの背後に着地した後は、駆けだすつもりでいる!
935 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/16(土) 22:59:49.32 ID:w7PqyJRxo
>>932-933

「やはりこうなったな」

 苦笑を浮かべるクルトのイチはシュヴァインの周囲が把握できる高台の上だ。
 同行しても互いの持ち味を殺しあう結果になるであろうと踏んで、いっそ別行動を取ったのだ。

【クルトはシュヴァインに接近するPA兵を確認】

 アサルトカービンの弾薬スキップ――パルス弾/徹甲弾を装填。
 一弾目で敵の防御機構を一時的麻痺させ、二段目で仕留める組み合わせだ。

【銃を構えると同時にサイバーアイを望遠モードに。構えとほぼ同時にダブルショット】

 さらに狙撃と同時に重火器であぶりだされる愚を冒さぬよう素早く移動を開始。
 敵のそれぞれの動きを可能な限り把握できるよう務める。
936 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/16(土) 23:10:20.49 ID:o9IY38Q90
>>934-935
PA兵の銃が火を噴き 銃弾が吐き出される
だがその銃弾はシュヴァインを捕らえることができなかった

高く飛び跳ねたシュヴァインが銃弾を飛び越え 一機に駆け出す
PA兵はシュヴァインを追いかけるように銃口を向け 別方向から銃撃を受ける

パルスがシステムを狂わせ その動きを一瞬止め その一瞬のうちに徹甲弾が装甲を食い破り こめかみを抉った

???「シューター2が銃撃を受けた」
???「狙撃か? オークらしくない」
???「我々意外にも越境してきた連中がいるようだ 各員警戒」

クルトの銃撃に反応したのか 墓石に 樹木に身を隠し狙撃に対応するPA兵たち
だがクルトの位置は把握しきれてないのか クルトから見て狙撃できそうなPA兵もいる

そしてPA兵たちは物陰に隠れながらも 走るシュヴァインに対し銃撃を行うのであった
937 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/16(土) 23:12:41.43 ID:w7PqyJRxo
>>936

 クルトは本格的なスナイパーというわけではない。
 本業はあくまで遊撃兵だ。ゆえに移動と狙撃を繰り返して敵を削ぐことに集中する。

>>934 援護する。派手に目を引いてくれ』

 短く通信を終えると、機を見て敵集団を狙えるならば、
 即席のIDEの投擲でさらに混乱を助長しようと試みる
938 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/16(土) 23:18:32.48 ID:fc/rgmRPo
>>935>>936
大男は駆けながら考える。
援護はあれど何時までも逃げ切れるわけがない、と。
ではこの状況を打破するのに最適な解は何であるか?

「頭をやる!」

そう宣言し時折超跳躍を駆使し周囲を把握しながら本陣を探す。
逃げ回っていると見せかけて相手の喉元に飛び込む算段であるが目論見の成功率は低い。
何かしら状況が変われば機会もあろうが。
939 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/16(土) 23:36:23.75 ID:o9IY38Q90
937-938
駆けるシュヴァインを追いかけるPA兵であるが
クルトのいやがらせともいうべき狙撃によりその効果は著しく制限される

その間にも敵の本陣を探すシュヴァインであったが 駆けども駆けどもそれらしき存在は見受けられない
この世界に越境してきたのは兵隊のみであり 本陣は閉じられたゲートの奥 異世界にあるのだ

さぁ ある程度固まった集団に対し IDEを投擲するクルト 炸裂とフレーム部を損傷刺せるPA兵であるが

PA兵「コンタクト!!」
偶然にもクルトの姿を見つけてしまう すぐさま3体のPA兵が銃を構え
クルトの周囲ごと掃射が開始される

だがここでPA兵に動きが変わる 潮目が変わる
PA兵に動揺が走ったように見受けられ その連携にほころびが生じる


【下記はPA兵同士の通信 傍受する術があれば内容を把握できる】
???『本部!! 本部!! 目標による被害拡大!! 増援を!!』
???『敵のアンブッシュにより被害甚大!! 敵把握でき・・・』
???『呪術だ!! 魔術師隊を!!はやk・・・ハハハハハハハ・・・・ハハハハハハハハハハハ・・・!!』
940 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/16(土) 23:45:06.64 ID:w7PqyJRxo
>>939

「どうやら…!」

 IDEが爆裂するとともにPA兵のセンサーに捉えられるクルト。
 交戦しているのだ。何時までもステルスを気取れるとは思っていない。

【周囲ごと掃射される直前、脊髄の超伝導素材による反応力強化と人口筋肉を連動。
 蜂の巣にされる間際に駆け、遮蔽物に飛び込む】

「さて、厄介だな」

 クルト自身、優れた兵士ではあるが、義手の『切り札』以外は、
 敵を一掃するような突破力には欠けている。地味にいくしかない。が、

(なんだ。通信…別の状況が発生か?こちらの好機になるかどうか)

 クルトの通信機が解析・傍受した内容であるが、
 この通信は作戦行動中の敵の連動を妨げるのは自明。突破は今だろう。

「――!!」

 遮蔽物より半身を乗り出し、アサルトカービンをフルバースト!!
 虎の子の徹甲弾を全弾装填。下手すると赤字だが生命には変えられぬ。
941 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/16(土) 23:51:30.24 ID:fc/rgmRPo
>>939
「盤上に乗る事すらしないか…やり手だな!」

大男としてはその点は評価が高いらしい。
頭同士の一騎打ちも男としては好ましいが、
大隊を指揮するものが軽々しく敵に姿を晒すべきでないのは戦略上言うまでもない。

「何だ?」

そんな感想を抱いている間に動く状況。
傍受こそ出来ないが戦場の動きが変わったのは肌で感じられる。
ただ確証はない。
それを得るため大男は跳び、そして宙で一旦止まる。
あまり長い間、止まる事も出来ないが、ゆっくりと下降くらいはお手の物だ。
942 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/17(日) 00:05:11.35 ID:/gcnrNKG0
>>940-941
つうしんがおkチアと時を同じくして ここから少し離れたところで轟音にも似た爆裂が起こる
それは火薬によるものではない 純粋は衝撃波 木々がなぎ倒され 風が2人の頬を叩く

続いて火器の発砲音が立て続けに聞こえるも 衝撃音が響くたびにその音は少なくなる

spそて宙に留まるシュヴァインには見えただろう 鋸刃の大ナタを軽々と振るう 漆黒の肌の偉丈夫を

【下記は通信】
???『作戦失敗 繰り返す 作戦失敗!!』
???『生き残れ!! 今はそれだけだ!!』
???『死にたくない!!・・・死にたくな・・・!!』
【通信終り】

クルトの徹甲弾を防御態勢で受けるPA兵 少なくない装甲を食い破るも損害は大きくはない
だがPA兵たちは銃撃をしながらも徐々に下がり始め 撤退を開始したらしい

PA兵に戦う意思はなさそうだ が 問題は先ほどから暴れ回る 極大の暴力がこちらに気付いているかである
943 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/17(日) 00:10:27.22 ID:zLQ1WVXuo
>>942
「…凄まじいな」

そのまま地へと降りるシュヴァイン。
新たな存在に気づかれているかどうかは相手次第か。
一応己の得物であるニンゲン用の大剣を確かめる。
武器としては大鉈といい勝負であろうが…使い手を加味すると如何なるやら。
944 :クルト・カントール【深紅の篭手】>>510 [saga]:2017/09/17(日) 00:14:50.07 ID:YZwg/LFoo
>>942-943

「虎の尾を踏んだようだな」

 手傷を与えつつも撤退を開始するPA兵を見やりながら、クルトは通信回線を開く。
 シュヴァインに警告を発さなければ。

「(>>942)おい、聞こえるか。お前さんの近くにいるのは飛び切りのヤバイ奴だ」

 狩人ガルファクス。かつて銀河を震撼させた暴威であり、現在は越境によりオークライフをエンジョイする暴力の権化。
 クルト・カントールは多くの越境者は超越者を識ってもなお、単独戦闘能力においてコレ以上を知らない。
 ロイ・ゴールドマンが所属する精鋭中の精鋭部隊ですら抵抗らしい抵抗も出来ずに敗北を強いられたのだ。

「今回の残党はこれで壊滅だろう。持ち帰られる情報はそろった。撤退を推奨する」
945 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/17(日) 00:27:06.59 ID:/gcnrNKG0
>>943-944
戦闘の音は急速に静まりつつある それだけ一方的な蹂躙なのだ
その暴力がこちらに向く前にこの場を撤退しなければならない

留まるは死あるのみである

その後 戦力の大部分を失った『このアウトキャスト』は世界線を越えてほかのアウトキャストに庇護を求めた
が その前に何者かの襲撃を受け殲滅された 誰の襲撃かは言うまでも無かろう

そして2人が無事に撤退できたか? それは 後日分かることだろう

アウトキャストが1つ潰えた だがすべてのアウトキャストがついえる日はいつなのか? そもそもその日は来るのか?
それは誰にも分からない・・・・・

//そいでは〆 オツカレサマドスエ
946 :シュヴァイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/17(日) 00:30:35.79 ID:zLQ1WVXuo
>>944>>945
「今日は逃げてばかりだな」

そんな日もあるか、と軽く考え踵を返すシュヴァイン。
戦う事は嫌いではないが戦闘狂ではない。
仕事も終わりを迎えそうである今、撤退以外の選択肢は消えた。

//お疲れさま
947 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/17(日) 21:23:43.22 ID:/gcnrNKG0
【狭間のスクラップヤード】
元は平和な世界にある潰れた廃工場であったが 何かの拍子に世界の座標がずれてしまい
全ての世界から薄皮一枚遠く 薄皮一枚近いという奇異な場所となってしまい 
足を踏み入れることが許されるのは越境者か 越境者になる才能を持ちし者だけと言う場所になってしまったこの世界

夏の陽気はすっかり鳴りを潜め 秋に向けて涼しい陽気が続いている

ロイ「そろそろ冬に向けて色々と準備せにゃな・・・」
ステンレス製のドラム缶を洗浄しながら 空を見上げるロイ
今日はどのような越境者が このスクラップヤードに現れるだろうか?
948 :ひいらぎ [sage]:2017/09/17(日) 21:37:56.74 ID:6JkCtMF5O
>>947
おーい、ロイロイ!!!
おちゃけ足らんはよ持ってこーい!!!!!!

【空を見上げる男に声をかけるのは見た目10歳前後に見えそうな黒髪ロングの少女】

【少女の手には赤ワインの瓶らしき物があり、更に良く見ると顔が真っ赤なのが確認出来るだろう】

【千鳥足で男に近付いて行く少女】
949 :火乃香 ◆u9W8iYzV.O71 :2017/09/17(日) 21:39:34.83 ID:zeWy0z3f0
>>947

「ここはどういう世界なのかな?結構歩いたけど人が居なくて寂しいな」
「あーるこー!あーるこー!私はげーんきー!歩くの大好きー!どんどんいーこうー」

季節には見合わない薄着を着た赤髪の女。
腕を元気に振って初めて訪れた世界を歩いていたが、だんだん一人の寂しさが強くなってきて歌を歌いながら歩いていると何か音が聞こえてきてダッシュでそこに向かう。

「これまで誰にも会えなくてすっごく心細かったんですよー!ここであったのも何かの縁!仲良くしましょう!」

ドラム缶を洗う男に火乃香はニコニコと満面の笑みを浮かべて手を差し出した。
950 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/17(日) 21:47:07.87 ID:/gcnrNKG0
>>948
「ひいらぎよぉ 前々から思ってたんだが お前ってアレか? アル中か? いい病院紹介するぞ?」
この少女がこのスクラップヤードにいるときに素面でいたことがあっただろうか? いやない(断言

貯蔵庫から緑色の瓶を持ってきてひいらぎに手渡す なお中身はワインではない ぶどうジュースだ なお外見で判断はできない
これだけ酔っぱらっていればアルコールの味も分かるまいと思ってのことだが はたして?

>>949
「あ? あ〜えと」
なんか聞き慣れない声が聞こえてきたと思ったら 見慣れぬ少女がやってきて
いきなり握手を御所望である

やや当惑しながらも作業の手を止めて握手

「それで・・・どちら様?」
作業を再開し 変わった子だなぁなんぞと思いながらの質問
951 :火乃香 ◆u9W8iYzV.O71 :2017/09/17(日) 22:01:15.37 ID:zeWy0z3f0
>>948

「こらっ!お酒なんて飲んじゃだめだよっ!」

子供がワインを持って千鳥足。火乃香にはそれは見過ごせない光景であった。
そのワインを力づくで奪い取ろうとする。

>>949

ロイの手を両手で握ってまっすぐに目を見つめる。そしてロイが作業に戻ると元気よく手を挙げて。

「私は久崎火乃香っていいます!越境者で故郷では警察官やってました!」
「それで……何か私にもお手伝いさせてくださいっ!力仕事でもなんでも頑張りますよ!」

ガッツポーズをしてぴょんと跳ねる火乃香。なぜかものすごくやる気に満ち溢れている。
952 :ひいらぎ [sage]:2017/09/17(日) 22:08:28.73 ID:6JkCtMF5O
>>950
…よけーなお世話ってやつじゃ…わしが飲まなくなったらそれは氏ぬ時じゃ…それにびずに影響する様ならわしらんなーやめてのんびり楽隠居()するから良いわい…。

【したり顔で渡された液体を飲む少女】

…ほむ…??? …まぁ良いか…

【腐っても少女の嗅覚、味覚等は一般人よりかは多少優れているらしく、違いを完全には分からなかった物の飲んだ時に若干の違和感は覚えたようだが、それでもかまわず飲む】

【きっとおちゃけがはいってなければただちに違いを看破したはずだが何も知らない少女は美味しそうに渡されたブドウジュースを飲む】
953 :ひいらぎ [sage]:2017/09/17(日) 22:13:49.70 ID:6JkCtMF5O
>>951
あっ、こら何をするのじゃ…はなさんか!!!!

【きっと子供がおちゃけを飲んで泥酔とか一般的には許されない行為と判断しての行動と思われるが、飲みたいだけの少女は必死に抵抗()する】
954 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/17(日) 22:21:21.61 ID:/gcnrNKG0
>>951
「そうか 俺はロイ・ゴールドマンだ よろしく頼む」
さて 火乃香は手伝うと言っていたが

「いや 手伝ってらもう程重い者は使わんが・・・まぁいいや そういうのなら」
ゴロンゴロンとドラム缶を転がし 野外に設えた釜戸に設置する

ドラム缶は塗装のされていないステンレス製で蓋には丸い穴があけられている
そして釜戸の傍らには その丸い穴にぴったり合うように作られた器具と銅管がある

「そこにポリバケツがあるだろ その中の液体をドラム缶の中に流し込んでくれ」

ゴミ箱などに使われるような大容量ポリバケツの中には 何かを溶かした液体が満ちている

そう この男は蒸留種を作ろうとしているのだ
ところで火乃香がいた世界では 個人での醸造及び蒸留はどのような扱いになっているだろうか?

ちなみに日本では密造酒造りということでモロアウト
アメリカならば個人消費ならセーフであるが ドラム缶を使うほどになると両が多すぎてやっぱり密造酒造りでアウトな好意である

>>952
「やっぱりアル中じゃねぇか・・・」
ハァと溜息 アル中少女なんて需要はありませんよ

それよりも上手く誤魔化せてよかった だが味が分からんヤツに酒を呑ませるのもなんだかいい気持はしない

しかし火乃香がそれに待ったをかけて瓶を奪おうとしている

「いいぞーやれやれー」
この男は火乃香を焚き付けることにした ひいらぎに見方はいないようです
955 :ひいらぎ [sage]:2017/09/17(日) 22:28:39.66 ID:6JkCtMF5O
>>954
…びずに影響あった事はなかったはずじゃがまぁ「それ以外では」しらふだった事が少ないのはあるちゅーと言えなくもないが…とりあえず何でも良いからもっとおちゃけよこさんかー?

【まるで駄々っ子のように喚きちらす少女】
956 :火乃香 ◆u9W8iYzV.O71 :2017/09/17(日) 22:36:14.42 ID:zeWy0z3f0
>>952 >>953
「なにおじいちゃんおばあちゃんみたいなこと言ってるの!子供は元気に走り回ってないと!」

少女の目線に合わせるためにしゃがんでその頭に手を置く。そしてロイが渡した瓶の中身を知らない火乃香は当然それも奪おうとする。

>>954

「ロイさん!こちらこそよろしくお願いします!よーし、頑張りますよ!」

ポリバケツを持ち上げてドラム缶の中に液体を入れる。火乃香にはロイのやろうとしていることがわからない。だからそれを聞くべく口を開く。

「えっとぉ……ロイさん、これってなんなんですか?」

火乃香は勉強の類が大の苦手である。火乃香はそれが何か分かってもアウトかは分からなさそうだ。
957 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/17(日) 22:44:12.55 ID:/gcnrNKG0
>>955
「はっはっは 火乃香がいいというなら飲ましてやるよ」
お酒奪われなうなひいらぎにいい笑顔を向ける

「ほ〜れおこちゃまなこれでも飲んどれ」
と 瓶コーラ(ヌカじゃないよ!!)をテーブルに置く

シュワっとさわやかな清涼飲料水 アルコール?入っていると思うのかね?

>>956
「ん? それはトウモロコシ粉と砂糖とイーストとその他香り付けに色々と混ぜたものを溶かしたもろみだ それを…」
液体を入れ終われば穴に銅パイプを使った器具を取りつけ釜戸に火を入れる
そして銅パイプに覆いをかぶせ 水を循環させる

「今から沸かして蒸気を集めれば おいしいムーンシャインの出来上がりだ」
ムーンシャイン コーンウィスキーに分類される密造酒のスタンダードである

さて ここまでヒントを出して気付くだろうか?
958 :ひいらぎ [sage]:2017/09/17(日) 22:53:47.02 ID:6JkCtMF5O
>>956
…いやまて…わしはこー見えて実は200年生きた不死者で…いいからはなさんか!!!!!

【奪いとった瓶(アルコール含まずは気付かない)の中身を飲む少女】

…おいロイロイ…ちいといつもと対応が違くないか…???
まるで「飲まれても大丈夫」とでも言わんばかりに…

【ロイ氏の対応等を観て「何かひっかっかる物」を感じた少女は一旦飲むのをやめロイ氏を見つめる】
959 :火乃香 ◆u9W8iYzV.O71 :2017/09/17(日) 23:05:32.86 ID:zeWy0z3f0
>>957

「もろみ?なんだか美味しそうですね!ちょっとお腹空いてきちゃいました」

ロイの慣れた手際にぱちぱちと拍手して感心する火乃香。なにを造っているのかはまだ分からず釜戸を眺めている。

「ムーンシャイン?うーん、どっかで聞いたような………あっ!」

少し唸って考え込んで思い出し、火乃香は少しロイを非難するような目で見る。

「ムーンシャインって違法じゃないですか!ロイさんいけませんよーそんなことしちゃ」


>>958
「なに変なこと言ってるの!そんなひとがいるわけないでしょ!」
「それにお酒って未成年にはすごい危ないんだから!」

少女をなんとか説得しようと頑張る火乃香。
お酒を辞めて子供らしいことをして欲しいのだ。
960 :ひいらぎ [sage]:2017/09/17(日) 23:13:07.82 ID:6JkCtMF5O
>>959
…いや、じゃからわしは不死(寿命がないだけ)の実験で作られた成功例で…ぐわぁ!!!!
【信じられないのは当然だがそれでもしつこく食い下がる少女】
961 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/17(日) 23:18:26.05 ID:/gcnrNKG0
>>958
「さてなんのことかな?」
何かを感じ取ったひいらぎにこのすっとぼけ様である
自ら気付かねばならぬのだ ヒントなどやるかと言わんばかりである

「恨むんなら自分の容姿を恨むんだな 俺はシラン」
火乃香との死闘()はどのように決着をつけただろうか?

>>959
「少なくても俺の世界じゃ誰が酒を造ろうが文句を言うやつはいなかったな」
温められたもろみから湯気が立ち上り 銅管を通って液体となって滴り落ちる
それをポリ容器に集め始める

「それに俺の酒をそん女装子らの密造酒と一緒にしちゃいけないなぁ
 ステンレスのドラム缶を使用してるし こうやって・・・」

ポリ容器をどかし 透明の瓶にしずくを集める

「ヘッドはしっかり分けてハートだけを集めている 素材にも気を使っている100%安全な酒だ」
えぇ安全です アルコールは別としてね

【ヘッドとは蒸留のはじめに出てくる液体で 人体に毒となるメチルアルコールが多量に含まれている】

「それにだ 越境者は一体だれが裁くんだ? 越境者しかいない場合は 誰が司法で 誰がその権限を持つ?
 世界が変われば法は変わるが 一体どこの誰の法を適用するんだ?」

したり顔で語って見せる さぁ火乃香の見解は?
962 :ひいらぎ [sage]:2017/09/17(日) 23:28:47.36 ID:6JkCtMF5O
>>961
…謀ったなロイロイ…

【ロイ氏の対応等を見てどーやら「アルコール飲料以外の何か」を渡したと確信した少女は手に持った容器を放り投げる】

…びずに影響さえなければわしが飲み過ぎてもお主には関係無いじゃろうがロイロイ!!!!!!

【酔って既に正常な判断が出来ない少女はロイ氏に怒鳴りちらす少女】
963 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/17(日) 23:42:53.94 ID:/gcnrNKG0
>>962
タバコを取り出し 銜えて火をつけ 紫煙を胸いっぱいに吸い込んで

「しやせぇ〜ん出来心だったんでさぁ〜」
煙と共に全く反省の色を見せない謝罪

「前後不覚になる程飲んでたらこういうってことさ いい薬になったろ?
 これに懲りたら 味がわかるぐらいにとどめておきな
 これからはちょいちょいノンアルコールを混ぜてやっから 気付かなかったらお前の負けだ」

なおもたばこを燻らせながらの物言い ヘラヘラと笑みを浮かべながらである

964 :ひいらぎ [sage]:2017/09/17(日) 23:56:18.08 ID:PDgvSSYQO
>>963
…じょーとーってやつじゃ…後悔させてやるわロイロイ?

【いいながら少女は持っていた僅かな量のおちゃけを飲む】
965 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/18(月) 00:04:22.97 ID:CLm/UPwY0
>>964
「あぁ楽しみにしていよう それはそうと・・・」
短くなったたばこをポイ捨て ついでに酒の入った瓶を交換

「このスクラップヤードで酒の流通は誰が担っているか 知っているよなぁ」
スクラップヤードではロイの密造酒が流通されており その酒は趣味で製造されているが故に材料費+αの非常に安い価格で手に入る
つまり ロイの胸先三寸でひいらぎにロイ製密造酒が回ってこないこともできるのだ

「さぁ どう後悔させてくれるのかな?」
966 :ひいらぎ [sage]:2017/09/18(月) 00:16:46.48 ID:apU1awikO
>>965
…うっ………そ、それはしょーぶ以前の話ではないか…貴様そんな汚い手を使うのかロイロイ!!!!?

【多少なりともこちらの世界の事情等を知っている少女はロイ氏がいいたい事はある程度は理解出来た】

【ロイ氏がその気になれば少女におちゃけをほぼ飲ませない事も出来るが、それは困ると必死な少女の自己弁護()が始める】
967 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/18(月) 00:28:19.38 ID:CLm/UPwY0
>>966
「どんな手をつかおうが…………最終的に…勝てばよかろうなのだァァァァッ!! あ そろそろ次の瓶に交換せねば」
ゲスい笑みを浮かべながら勝利宣言し 蒸留器から滴る酒を集める付けるロイ

スクラップヤードは今日も平和です

//んではそろそろノシで
968 :ひいらぎ [sage]:2017/09/18(月) 00:40:28.17 ID:apU1awikO
>>967
…ぜ、絶対ろくな死に方せんぞこの極悪人(極悪「人」?)がぁ!!!!!!!!
【悔し紛れに捨て台詞()を吐いて手元に残った極わずかなアルコールを飲み干す】

/おつおつにしてあげます!!!!
969 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/18(月) 22:38:21.58 ID:CLm/UPwY0
【行商!!】
ファンタジー世界に置いて人工密度が異様に低い場所というのは決して珍しくない
というより 村と村が日にち単位で離れていることなどざらにあるのだ

そういう村にとって 旅をしながら商売をする行商人はありがたい存在である
地方の文化を 村で生産できぬ物品を補充できる存在として ありがたがられているわけで・・・

「というわけでお仕事だ」
ここは栄えた港町 舶来の品を扱っているうちに大きくなり 今では手に入らぬ物は何もないとすら言われている大都市である

「残念なことにこの周辺は治安が良すぎて 俺らみたいな流れ者に回ってくる仕事と言えばキツくて給料の少ない単純労働ばかりである
 よってこれから地方を回って槍働きができそうな場所まで流れることにする だがそれだけでは芸がない ということでだ」

ジャジャーンと紹介するのは荷車と頑丈そうな馬一頭

「店を構えたから廃業するってぇ行商人から安く手に入れた行商装備一式だ こいつに売れそうな某を積んで 逝く先々で行商しようってぇ寸法よ
 ということで お前らに買い出しを頼む」

と銀貨が詰まった革袋を取り出し

「いいか これから山間部辺りをめぐることにするから それを加味して売れそうな物品を仕入れてきてくれ いいか 売れそうな品だぞ!! フリじゃないぞ!!」
さて このフリともとれるロイの言葉に 一行は何を仕入れてくるだろうか?

【情報:現在地は港町であり 目的地は山間部に位置している】
970 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/09/18(月) 22:44:08.22 ID:chI9U2RMo
>>969

「わうん!(任せるが良い)」

 ロイ=サン何かを間違ったのか遂に狂気に飲み込まれたのか、
 どういう理屈か柴犬に頼むという暴挙中の暴挙をかますの巻!!

「ねえ、あの人、犬に話しかけてる」
「シッ、見ちゃいけません」

 周囲からの胡乱なまなざし。狂人を見る目…ナムアミダブツ!!
 演説を打ったロイに対するシベリアブリザードにも匹敵する世間のひそひそ声!!

「わうわう」

 銀貨が詰まった巾着をミニ酒樽付き首輪に引っ掛けて、
 早速テッテケテーと駆けていく柴犬の何たる頼もしさよ!
971 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/18(月) 22:48:15.87 ID:6noDTLx0o
>>969
「…分かりました。つまり布教ですね!」

赤フレームの眼鏡とフード付き黒革コート(萌袖仕様)に身を包んだ大分背の低いアルビノ娘。
今日も話を自分のいいようにしか聞かない。

「ではコレを売りましょう!そうしましょう!」

宣教師が行く先々でばら撒くものなんか決まっている、教典だ。
買い出しに行った結果、両手と背中の袋にぎゅうぎゅうに詰まった大量の教典を持って現れた。
勿論、空飛ぶミートパスタモンスター教の教典だ。

…銀貨は何処に消えた?
972 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/18(月) 22:56:19.53 ID:CLm/UPwY0
>>970-971
これがウルリックだけなら危なかった マキナがいなかったら致命傷だった
マキナがいたからノーダメージです(強弁

そしてマキナが返ってきた 大量の本を持って

「・・・知ってた」
さて ファンタジー つまるところテクノロジーが発達していない世界で本がどれだけ高価なものであるか?
まず紙自体が高価である しかも舶来物の上等なブツを使っている場合 費用は青天井になるだろう

そして表紙も革張りにして居たりするとこれまた費用増 

ここかまでは前座である
もしも印刷技術が劣っていたならば 増版は人の手で写本して作られるということである
これにより更なる費用増である

さて問題である マキナはどれだけの教典を用意できただろうか?

「まぁ ウルリックに大部分渡していたから致命傷にはならないだろうが・・・」
さぁ ウルリックはお使いちゃんとできたかな?
973 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/18(月) 23:06:26.22 ID:6noDTLx0o
>>972
「ふっふっふ、こんな事もあろうかと教団から取り寄せました。元手はまあ、そこそこですが!」

なんかくっそ多い。
明らかに質量保存の法則を無視している量が荷台に積まれ始めている。
言動から見て自腹と見て良い。
そもそも買い出しの短時間で用意出来る量ではない。

…銀貨は!?
974 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/09/18(月) 23:13:13.97 ID:chI9U2RMo
>>972

 しばらくすると、柴犬…ではなく、筋骨隆々の戦士風の男が姿を現す。
 顔に墨を入れ、手には狼の頭部を象ったメイス…司祭の類であろうか。

「…そこな山男」

 厳しい声でロイに言葉を投げると、おもむろに海塩の入った樽をどかりと置く。
 他には魚肉を干した肉、乾かした魚卵などだ。

「咆哮狼修道会の者だ。生育の終わり(秋…ミッドヘルプスト)により、
 山へ恵みを与えよと、啓示をたわまった。ゆえにもってゆけ」

 直裁かつ一方的に告げると、貴重な海塩や保存加工を行った海の幸。
 そして、斧などを磨く砥石や研磨剤が馬車に積まれていく。

「………」

【何が起こったかわからんが、誰の仕業かはハッキリしているという絵図!!】

>>973

 何か明らかに信仰めいた会話と出来事が起こっている!!
975 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/18(月) 23:24:47.70 ID:CLm/UPwY0
>>973
「そっかーそこそこかー」
トコトコとマキナに近づき

「ちょっとジャンプしてみ?」
まるでカツアゲの様な物言い ニッコリ笑顔に怒りマークこさえ マキナを睨みつけた

>>974
さて 不安の残るウルリックであるが そこに現れたのはどこかの宗教に準ずる者
人でも雇ったか? でもあいつ必要ないだろと思ったら 一方的に話を告げると物資を積んでいく

中身はさすが分かっているじゃないかと言いたくなる 塩や干し魚など 研磨剤も喜ばれるだろう
これでもう行商は成功したようなものである・・・が

「了解した 輪が神に誓って違いなく届けよう ・・・あの野郎まさかポッケナイナイしやがったか?」
ぐったりと首を垂れ溜息ひとつ 少なくても役に立っているから良しとしましょう

〜道中〜
「なぁワンコロ 怒らないから正直に言ってみな あの銀貨どうした?」

えっちらおっちら斜面を登る一行 目指す村はもうすぐだ・・・が

「・・・総員戦闘用意 わかってるな?」
カサリと小さく繁みの音 動物以外の気配 キリリと小さく原画引き絞られている音
仕事がないのは自分たちだけじゃないらしい そして金を稼ぐために お行儀の悪い行為をする者も決して少なくないこともまたよくあることである
976 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/18(月) 23:30:00.24 ID:6noDTLx0o
>>974
「おー」

ただただ感心している。
うちの神様の方がもっと凄い事をとかそういう風には考えない。

「いやー、幸先良いですね!所で宗教の掛け持ちに興味はありませんか!!」

そして誰彼構わず勧誘する節操無し。

>>975
「?」

首を傾げながらぴょんぴょん跳ねる宣教師。
何も出てこない。清貧かな?

「あ、銀貨は路地裏で座り込んでいる老若男女の方に飛んでいきました!不思議!!」

〜道中〜

「ええ、布教のお時間ですね!」

両手に教典を構えるバーサーカー。
ごーいんぐまいうぇい、がろーどらん。
977 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/09/18(月) 23:35:49.50 ID:chI9U2RMo
>>975

「わうん(溶かして銀塊にして、連中にくれてやったぞ)」

 ウルリックいわく、霞を食って生きているわけじゃあなし、
 略奪せぬならば、双方に糧をくれてやる必要があるとのこと。

「わうわう(銀貨より価値は落ちるがな。そこはほれ、話を円滑にするポーズよ)」

 尻尾をふりふりしながらも言うウルリックであるが、
 実際、どのような手管を用いたのかはイマイチ説明不足であった。

>>976

「………」

 無言で固辞する司祭であった。掛け持ちはありえぬようだ。

【なにより、シンボルがアレすぎてアレなので本気にされなかったフシあり】

 −−−−−−

>>975

「わうわう(よし、拙者も一生懸命応援するぞ!ガンバロ!)」

 後ろ足で首をカリカリと掻きながら告げるウルリック。
 なんたるヤル気の無さか!
978 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/18(月) 23:43:39.38 ID:CLm/UPwY0
>>976
「・・・・・。」
こいつには二度と金を握らせん そう硬く心に誓ったロイ・ゴールドマンでしたとさ まる

【そして道中】
両手に教典という異質な構えを作るマキナに対し放たれる矢が複数
問答無用 狙うは物資のみ 人間ノーサンキュー骸を晒せと言わんばかりだ

>>977
「神なら貨幣くれてやるよりインゴッドくれたほうがそれっぽいってか?」
まぁ こいつもこいつで上手くやったみたいなので良しとしましょう 道中のお肉は微妙に大きかったそうな

そして戦闘・・・であるがまったくもってやる気のないウルリック
打って変わり弓矢に晒されるロイであるが

「よし!! アキレス直伝!!」
ガシッと掴まれる首根っこ(確定描写

「ウルリックガード!!」
なんと飛んでくる矢をウルリックでガードすべく前面に掲げた

なんというブリーダーの敵 ロイはこの日 全ての柴犬スキーを敵に回した
979 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/18(月) 23:49:35.01 ID:6noDTLx0o
>>978
鋳造少女、降り注ぐ矢を難なく自前の力場で弾く、そして!

「ぎるてぃ!」

早速ロイに襲い掛かる柴犬スキー壱号マキナ!!
頭へと振り下ろされるは右手の教典!
トンチキ宗教であっても教典は革張り重厚感たっぷりだッ!トッポも目じゃないぜ!!
980 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/09/18(月) 23:55:07.85 ID:chI9U2RMo
>>978

「わうわう(説得力の問題よな)」

 なお、咆哮狼修道会にて神の啓示が下った一室は聖地として保存される運びになったとか。

 −−−−−−−−−−

「わうん!?」

 ヤル気ゼロであったアホ犬であったが、
 ここで何たる暴挙か!らぶりーでカワイイな柴犬を盾にしやがった。
 全国の愛犬家は決してこの行いを許さないであろう!!!

「バウバウ!!(貴様、後でおぼえておれ!)」

 が、少なくともカタチある害意が目前に迫ったとあっては対応せねばならぬ。
 ウルリックの瞳が金色に輝くや、

【一瞬、巨大な灰色の尾の幻影が横薙ぎに振るわれ、すさまじい風圧とともに矢が吹き散らされた!!】

「わうわう!!(拙者に矢を射掛けるとは。小僧ども仕置きしてくれる!)」

 身じろぎしてロイの手から離れて着地すると、ウルリックは素早く駆けて悪漢どもに飛び込む。
 みぞおちに向かって強烈なタックル!ただの野盗くずれならば、身体能力が拡張されていない限りは、
 犬の運動神経に勝る道理はなし。さらにウルリックはただの柴犬ではない。
981 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/09/19(火) 00:02:21.71 ID:gvUPrbKao
     (~)
   γ´⌒`ヽ
    {i:i:i:i:i:i:i:i:}
   (  ^ω^) 次スレであります
     (:::O┬O
  ◎-ヽJ┴◎ キコキコ
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1505746865/
982 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/19(火) 00:04:29.05 ID:VWCyMRVd0
>>979-980
ロイはアキレスにならい 手頃な生き物を盾にする術を持って弓矢を防いだ
マキナは力場をもって矢をはじいた

奇襲が失敗すればこちらの者 駆け出したウルリックから逃げる野盗の皆さまであったが
ウルリックのぶちかましが鳩尾に炸裂 革鎧何それ美味しいのと言わんばかりに昏倒させる

あとはウルリックの独壇場 瞬く間に数を減らす野盗の皆さま 判定? 必要ないでしょ

そしてロイはというと

「戦闘中だ空気読め!!」
教典を腕でガードするのに忙しかった

ウルリックが戻って来るまで このトンチキ騒ぎは続くだろう

「いいから行くぞ!! 今日中に村に付きたいんだ!!」
なおも教典をガードしながら一行に提案するが・・・聞き入れられるでしょうか?
983 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage]:2017/09/19(火) 00:09:11.17 ID:yFYHUJUZo
>>982
「いいえ、今はお説教の時間です!
 周りのヒトは粛々とお仕置きを受けてますよ!!」

最低限の状況は把握している様子。
そして今この場で一番の脅威はロイであると認識しているぶっ飛び様。

「それはそれ、これはこれ!」

道を進みながらもギャイギャイとバーサーカーが騒ぐ。
生類憐みの令とかの話をし出したぞ…
984 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/09/19(火) 00:14:47.41 ID:gvUPrbKao
>>982

「わうん!」

 ガブリンチョとロイの頭をガジガジと齧りながらも、

「わうわう(うむ。確かに急ぐに越したことはない。拙者はベットで寝たいぞ!)」

 なんたる文明に毒されきったワガママ柴犬であろうか。

「わうわう(が、こやつらはどうする?一緒に積んでいくか官警を呼ぶか)」

 それともココで始末するか?という選択肢はあえて提示しなかった。
 今回は交易で珍道中なのだ。ことさら血の臭いを染み付かせる旅路ではあるまいと。

「ばうん(ま、判断はニンゲンの理屈も任せるぞ)」

 言いながらロイを開放し、さっさと馬車に入って骨っこを齧り始めるウルリックでありましたとさ。

//たぶん次レスで〆と思うのでコノヘンデー!ノシ
985 : ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/19(火) 00:19:29.37 ID:VWCyMRVd0
>>983-984
「あ〜もうジャマい!!」
頭から血をだくだく流しながらマキナを振り払おうとするロイ
血の匂い? さっきからプンプンですぜ!!

「とりあえず拘束して転がしとく 村に着いたら自警団に持って来させよう
 そこから仕事になればその時だ」

馬車のなかで骨っ子を齧るウルリックに応えつつ マキナを諫めつつ 村は近づいていった・・・・・

//んではノシ
986 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/19(火) 22:39:45.32 ID:gvUPrbKao
【戦乱の坩堝と化した2033年世界にて】

「例によって合衆国からの依頼だ。現在、国軍による反撃を模索しているようだが、
 法律上の手続きやらなにやらで遅々として進んでいないのが現状。
 その間に敵対PMCが攻撃発起点を形成しつつある。それを散らすのが任務」

 ここまで言ったところでイムカはわざとらしく手を扇ぐ。

「ようするに尻拭いだ。散らして反撃までの時間を稼ぐ。わかりやすくていいだろう」

 ゴウンゴウンと重い駆動音が響く薄暗いカーゴ内で、
 イムカと、その他、重厚なアーマーを身に着けたOSAT兵達が存在感を占めている。
 越境者はここでは雇われの傭兵といったところか。戦争経済に沸く世界。戦えば戦うほどマネーになる。

【イムカにはなにやらマネー以外の目的もありそうだが、彼女のそういう動きはいつものことだ】

「では最終ブリーフィングは終了だ。強襲で敵があわてているうちに士気やら段取りをダイナシにしてやるということだ。
 まもなくポイントだ。準備をしろ」

 言いながらイムカはエントリーユニットを背中に背負う。
987 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/19(火) 22:45:07.81 ID:VWCyMRVd0
【行商!!】
さて 上記で野盗をサクッと返り討ちにし 目的の村に到着した一行であるが
やはりというか 村の皆さまからもろ手を挙げて歓迎された

山では手に入りにくい塩や海の幸を持ってきたのだ それも当然であろう

まずはゆっくり休んでから・・・と思ったのだが 売ってくれ すぐにでも売ってくれと熱烈におねだりを受ける

「街道のアレ具合から見て あまりこの辺じゃ行商人があまりより突かないんだろう その関係で塩不足と見た
 仕方がないもう一働きだ」

長旅で疲れた体に鞭打って開店準備をするロイ・ゴールドマン
さて 手伝ってくれる人は・・・?
988 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2017/09/19(火) 22:52:29.72 ID:gvUPrbKao
>>986
//このシチュは凍結!!
989 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/09/19(火) 22:55:34.02 ID:41zqeICZo
>>986
「連中好き放題やってくれやがる……」
「まァ、この落とし前はつけさせて貰うさ」

ジョシュアはナインティーン・イレヴンをホルスターにしまい込みながら、イラついた様子を隠さず呟いた。
背中にマウントされたスラストパックを起動し、動作確認。
良好だ。規定通り0.3秒の噴射で燃料を使い切る。分離ユニットも異常は見当たらない。
いつでも飛べるとジャンプマスターにサインを送り、ジョシュアは先頭に立つ。
990 :ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 [sage]:2017/09/19(火) 22:55:53.11 ID:41zqeICZo
//これなし!
991 :エリコ・ベアルザッティ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/19(火) 23:01:54.76 ID:Leeq23e20
>>987
「何やら大変な事になってるらしいな?手伝ってやるから、その分報酬を出してくれ」
薄茶色のローブを纏い、肌に纏った強化外骨格を隠した男、エリコ・ベアルザッティ。
たまたまこの世界に越境し、たまたまロイ達に出会ったという訳だ。
「路銀も尽きて途方に暮れてたらこれだ。全く運が良い」

顔見知りなのが幸いした。こうして軽くバイトを持ちかけれる。
ソーマタージがいないのも幸いした。事態をややこしくされずに済む。無精髭の生えた冴えない顔は、珍しく眉間にシワの寄っていない落ち着いた表情。


「この商品を売るのを手伝えばいいんだろ。任せてくれ」
問題はローブを頭まで被った格好。どっかの僧兵と言いつ付ければそう見えなくもないが、いかんせんアヤシイ。
992 :相良遥歩【災肢火人】 [sage saga]:2017/09/19(火) 23:02:47.35 ID:41zqeICZo
>>987
「塩なんかその辺堀りゃいくらでも出て来そうなモンだけどなー」

岩塩という言葉を初めて聞いた時、どのような状態の物を思い浮かべただろうか?
きっと地中に埋まっている土塊から獲れる塩なのだろう、そう思った人間も居るのではないだろうか。
そして彼女はその中の一人だ。塩は岩からも採れ、川辺にある金色のキラキラは砂金だと思い込んでいる。

「ま、高値で売り捌けんじゃねーの、コショウみたいに」
「さっさと売ってガッポリ儲けようぜ?」

荒野では紙幣などただの紙屑にすぎないが、そこをどうも今一つ分かっていない感がある。
この思考の所為で、遥歩に渡した品は全てが貨幣や紙幣となって帰って来るだろう。
993 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/19(火) 23:12:42.05 ID:VWCyMRVd0
>>991
「よぉ クソエーカーとの一大決戦以来だなエリコ まだソーマにこき使われてんのか?」
この村で出会ったエリコに挨拶 もちろんバイトは快諾する

「兎に角村の連中は塩を求めている 計量カップ擦り切り一杯で大銅貨三枚だ 5カップ以上購入の奴には山盛りのサービスで頼む」
バイト代は売り上げに講じて要相談ということになった

「さぁよろしく頼むぞ」
ロイが開店を宣言するや 甕を持った皆さまが雪崩れ込むように塩をくれとお仕掛けt 頑張ってね

>>992
「あまりがめつくやると顰蹙を買うからな 良識の範囲で売るさ
 それと岩塩もな 鉱石掘るのと大差ないぐらい大変なさぎょうなんだ それにこの辺はみたところ岩塩は埋まってない」

流石は山の民というべきか 近隣の様子を見て地中に何が埋まっているかを瞬時に判断できる程度には山師としての知識もある

「それとこの世界にはまだコショウは認知されてない程度の香辛料だ 残念だな まぁいい お前さんもエリコと一緒に塩売りだ」
雪崩れ込む村民 頑張って客をさばいてください
994 :ひいらぎ [sage]:2017/09/19(火) 23:14:55.02 ID:tgb1MPQeO
>>987
…うーん…ロイロイ…わしもう飲めん…むにゃむにゃ…

【ロイ氏におぶさって幸せそうな顔で寝ているのは見た目10歳前後に見えそうな黒髪ロングの少女】

【手にワインの瓶らしき物を持っているところを見るとどーやら大量におちゃけを飲んで酔い潰れているらしい】

/1レスのみですが!ノシ
995 :相良遥歩【災肢火人】 [sage saga]:2017/09/19(火) 23:21:32.30 ID:41zqeICZo
>>993
「へェ、さっすがドワーフ……”やまおとこ”だな?」

ロイの背中を馴れ馴れしくバシンと叩いて、白い八重歯をにかっと剥いて笑う。

「ハイハイ……とりあえず欲出すなってコトだろ?」
「じゃあエリ子が女の子担当で…あたしが男をオトす!」

掌をひらひらと振りながらロイに背を向けてエリコの方へと立ち去る遥歩。
あまりがめついと駄目と言われ、でも先立つモノはしっかりと手に入れておきたい。
ならば押して駄目なら更に押せ。遥歩は外套を脱ぎ去ってタンクトップだけの薄着となる。

そうして拳を掌で包んで、指を鳴らして急ごしらえの机の上に塩の詰まった布袋をダンと置けば、
後はまぁ、エトランゼで学んだ接客術の出番だ。美味しくなる魔法とか。
媚びっ媚びなぶりっ子状態の遥歩の姿はジョシュアかソーマが見たら爆笑モノだろう。

//この辺でいったん離脱!
996 :ウルリック【牙狼】>>204 [saga]:2017/09/19(火) 23:21:45.85 ID:gvUPrbKao
>>987

「わうわうーん(ええい、餓鬼ばらめが!拙者は毛糸球では…わぷっ!)」

 カワイイな柴犬は早速娯楽の少ない村の子供たちの餌食と相成った。
 そりゃ、血色良好、毛並みふわふわで舌をペローンと出している。
 もふもふするわな。誰だってそーする。

【ウルリックは拉致されました!たすけろ!】

//1レス登場!たぶん商売には役に立たん!
997 :エリコ・ベアルザッティ ◆.zilz3o6.U [saga]:2017/09/19(火) 23:24:28.99 ID:Leeq23e20
>>993
「たまーにな。あいつ、スクラップヤードの動けそうな連中と何か企んでるらしいからその裏作業……まあ、また今度話す」

「摺り切り一杯で銅貨三枚な、覚えた。ちゃんと払ってくれるなら相応に働く」
フードを脱いで冴えない顔に眼鏡をかける。こう見えて将来の夢は適当な店の主人なのだ。それなりにウキウキしてる。
義手がバレないように手袋をはめ、いざ開店。


……したはいいが、その雪崩れ込む人混みに目を剥く。多すぎる、ゾンビパニックか何かの様だ。
最初は一人一人に丁寧に渡していくが、次第に押し寄せる人波に手が回らなくなっていくエリコ。分量が少しずつズレる!

「退けーっ!一旦退け!列になれぇっ!お前ら一回並べーっ!
 き を つ け い!!!」
軍隊仕込みの大声で整理を促しながら働くが、果たして効果があるものだろうか。
998 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2017/09/19(火) 23:28:47.65 ID:gvUPrbKao
>>997

 おばちゃんや、おっちゃんや、おばちゃんや、たぬきの着ぐるみ着た何かや、おばちゃんやらが群がる。

「デスデス」

 何かおかしなのが混じっているが、気にしたらますます手元が狂いそうなのである!
999 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/19(火) 23:32:45.95 ID:VWCyMRVd0
>>994
売り物を勝手に飲んだひいらぎは逆さ釣りの刑に処されたとか・・・

>>995
「いって!! それに掘り出したとしても それが食えるかどうかは別問題だしなぁ・・・」
後は任せましょう

>>996
「お断りします」
頑張ってマスコットやってね(はぁと

>>997
残念ながらエリコの声はあまり効果がなかった 冴えない風貌なのが災いしたのだろう
しかもこれ幸いと代金を誤魔化そうとしたり 手癖悪く何かもらって行こうとする者すらいる

「エリコ オイタが過ぎる輩は実力行使を許可する」
こういう時は何事も実力がものをいうのだ

ロイはフル装備で表れて ドンとハルバートの石突で地面を叩きにらみを利かせる
そうすると 先ほどまで喧しかったのが急におとなしくなったではないか

ロイが店番に回らなかったわけはここにあるのだ

「ちょろまかそうとしたりしたらグーパンでもかましてやれ 手癖の悪いのも同様だ
 ソーマがいたら大変なことになってたな」
1000 :ロイ・ゴールドマン>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2017/09/19(火) 23:39:22.14 ID:VWCyMRVd0
>>998
「 確 保 」
無慈悲にも首根っこ掴まれる着ぐるみガスマスク

「手が足りんのだ お前も手伝え」
と エリコの隣に連行されてしまいました
1001 :1001 :Over 1000 Thread

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