【舞台を焦がせ】能力者スレ【炎を燃やせ】

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73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2018/04/14(土) 23:19:00.55 ID:FerMN9GG0
>>67

ええ、そうします。尻尾が三つもある獣だなんてあまり居ないでしょうから、すぐに見つかると思いますけれど――。

【くすくすと笑う声はひどく穏やかだった。表情も――たとえばこれらの会話が聞こえない場所から誰かが見ていたなら】
【きっと二人は穏やかに会話していると思うのではなかろうか。――けれど相手の目つきが変わる、それを認識した女の表情も、また変わるのだ】
【ずっと笑っていた口角が下がる――、"それ"は女にとって、確かに侮辱に近しいものであった、仮面が溶けて消えたかのような表情の変化、甘い匂いだけが変わらないから】
【そこに居るのは全く同じ人物であることに違いがないのに、まるで全く別の人物に、その瞬間すり替えられてしまったような――それこそ"化かされる"みたいに】

……――、は。

【――隙間を相手が作ったなら、当たり前に立ち去ろうとする。よく分からない獣に会ったというのは誰にも話されることなく、女の脳の中でいつか消えるはずだった】
【だけど――立ち止まったのはなぜだったのか。猫撫で声が霧散する、一時漏れるその声は確かに女の地声だったのだろう。低くはない――ありふれた、声】
【刹那に信じられないものを聞いたみたいに丸くなった瞳が振り返る――しかしその時にはきっと相手も歩き出しているだろう。からん、ころん、特徴的な足音】
【それがかえってカウントダウンのように判断を急かした、喉の粘膜同士がへばりついてしまったような気持ちがする、急性のストレス、腹の中が気持ち悪くなるような】

【――――仕事先がUTだと言うのなら、間違いがない。ないのだ、さすがに同じ場所に同じ人間がそろって……その話を聞いたことがない、というのは、ないだろう】
【それくらいにはよく話していた。くだらないこと、酔っ払った客が灰皿を取り皿と間違えて吸殻を食べそうになって焦った話とか、そんなの、たくさんしてきたのに】
【"拷問"に"脅し"、どちらもいい意味では使われない言葉。電話に出ない――出られない。けれどそれについては、長いことこの女は距離を置かれ続けていた】
【メッセージを送っても既読は付く。何か用事についてなら返事が返ってくることもある。電話をしたら出るが、今忙しいから、と切られることが、しばらく続いて、いて――】
【物理的に出られない。出られるような精神状態ではない。「なにか酷いことされちゃってますよ」――相手の言葉が渦巻く、なら、人質を取られたのと、全く一緒だった】

――、待ちなさい。何を知っているんですか、……あなた、

【――きんと魔力が相手の眼前に湧き上がって、渦巻く。宝石のように鮮やかな青りんごの色合い、ぐるりぐるりと渦巻いて、やがて、一匹の"猫"が現れる】
【けれどまっとうなものでないのは見てすぐにわかる。ライオンやトラのように大きいのだ。そのくせ骨格や様子はありふれたイエネコに似通って――ならば能力製に違いない】
【毛色も瞳の色も、女と全く同じ――"黒猫"。その猫をみとめて振り向いたなら、全く同じ色の瞳が相手を睨むように見ている――釣れた。あるいは、猫相手ならば】
【ふりふり揺れる猫じゃらしに我慢ならないみたいに――まあ、それも、釣れたって言ってしまって、いいのかもしれないけど。とかく――これで、相手の方が立場が上になった】
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