VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/01(月) 13:26:43.34 ID:l9afE7E0<>代理です。<>ダンテ「学園都市か」
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/01(月) 13:27:49.36 ID:6XGfDdA0<>KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///KOREA IS WINNER --- JAPAN IS LOSER///<>
monkey hip sexy<>sexy@love.com<>2010/03/01(月) 13:43:02.46 ID:5ljuo/o0<>일본원숭이가 한마디하겠답니다'우끼끼끼끼끼우끼끼끼끼'일본원숭이가 한마디하겠답니다'우끼끼끼끼끼우끼끼끼끼'일본원숭이가 한마디하겠답니다'우끼끼끼끼끼우끼끼끼끼'일본원숭이가 한마디하겠답니다'우끼끼끼끼끼우끼끼끼끼'일본원숭이가 한마디하겠답니다'우끼끼끼끼끼우끼끼끼끼'일본원숭이가 한마디하겠답니다'우끼끼끼끼끼우끼끼끼끼'<>
◆Yne4K/1I4k<>#12604;#12610;#12604;#12601;#12604;<>2010/03/01(月) 13:44:40.92 ID:PplBcQ20<>.....................................................동
............................................... 해물과
.............................................백두산이
................................. 마....르고닳도
.....................록......하느님이보우
..................하 사우리나라만세
...........무궁화삼천리화려강산대
.........한사람대한으로길이보
...전하세남산위에 저소나무
.........철갑을두른듯바람서
.............리불변함은우
..............리기상 일세무
...........궁화삼천리화려강
.........산대한사람대한으로
......길이보전하세가을하늘공
..............활한데높고구름없이.............밝 . ←われらの領土だ
................... 은달은우리가슴일
.....................편단심일세무궁화
...................삼천리화려강산 대한
...................사람대한으로길이보
....................전하세이기상과이맘
.................. 으로충성을다하여괴로
................우나즐거우나나라사랑
...............하세무궁화삼천리화려
............. 강산대한사람대한으
.............로길이보전
...........
..............하세<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/01(月) 13:47:06.16 ID:ZAGqzSM0<>우끼끼우끼우끼우끼끼!!<>
◆ylv7.1IiSU<>#12615;#12601;#12615;#12601;<>2010/03/01(月) 13:49:40.84 ID:90NHoHs0<>천황 딱가리들아<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/01(月) 13:50:17.44 ID:TJOh0Ik0<>SEX japn SEX japnSEX japnSEX japnSEX japnSEX japnSEX japnSEX japnSEX japnSEX japnSEX japnSEX japnSEX japnSEX japn
<>
KOREA!!!!!!!!<><>2010/03/01(月) 13:50:58.75 ID:V5zXpjE0<>臆病 日本人 FUCKYOU ~~~~~~~~~
日本沈沒(일본침몰) IS KOREAN'S BEST FAVORITE
OK? FUCK YOU<>
qudasld<>awdqaw@naver.com<>2010/03/01(月) 14:02:05.52 ID:R7xaWPg0<>□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
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<>
◆RsyBUthJ8w<>#12619;#12619;#12619;#12619;<>2010/03/01(月) 14:02:33.98 ID:rab2uWc0<>ㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋ시발ㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋ<>
fuckey<>ejrhrhe@mna.cor<>2010/03/01(月) 14:04:28.16 ID:uz.hKmI0<>더러워 너네 ㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋ 콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩콩<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 07:20:36.09 ID:2rT74QAO<>もうこのシリーズ終わりなのかな?
凄く楽しかったから残念だよ……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 12:19:09.28 ID:GEK2.B60<>VIP復活するまで少しここに投下する<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 12:20:35.97 ID:vYwmfEMo<>立て直そうぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 12:25:33.54 ID:GEK2.B60<>※鯖落ち直前のから
ダンテ「まあ来ちまったモンはしょうがねえか」
ダンテ「Ha-ha!!!!」
ダンテは二つの剣を引き抜く。そして手首を捻り、二本の剣を振り回す。
アグニと呼ばれる赤い剣からは炎が噴き出し、
ルドラと呼ばれる青い剣からは白い疾風が吹き出す。
その演舞によって炎の竜巻が発生した。
ダンテ「OK、上々だ」
アグニ「上々?」
ルドラ「最上では」
アグニ&ルドラ「ないのか?」
ダンテ「No Talking!!!」
ダンテは叫び、二つの剣の柄の先をコン!!とぶつけた。
アグニ&ルドラ「…」
ダンテ「OK、『上々』だ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 12:28:13.48 ID:GEK2.B60<>>>14他のスレも荒らされてたしここは我慢しようかと思ったけどやっぱ立て直したほう良いか?
ダンテ「さぁて、待たせたな!」
ベリアル『貴様を殺せるのなら10秒程度苦でもないわ!!!』
ベリアルは右手を地面に突きたてた。
その瞬間ダンテの足元が赤く染まり蠢く。
だがその地面から噴き上げた火柱はダンテにはあたらなかった。
ダンテは剣を持った両手を広げながら猛烈な速さでベリアルに突進していたのである。
ベリアルは向かってくるダンテに大剣で突きを放つ。
ダンテは両手の剣を体の前で交差させ、前に押し出しながら振りぬいた。
ダンテ「ハァッ!!!」
二刀がベリアルの大剣の切っ先を打ち下ろし、鼓膜が破れそうな金属の衝突音が響く。
ダンテはベリアルの大剣をスロープ代わりにして一気に駆け上がる。
ベリアル『何ッ!!!』
そしてベリアルの手首で跳躍し顔の目の前に飛び上がり―――
ダンテ「Ha-ha!!!Are you ready?!」
二刀の乱撃。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 12:30:27.25 ID:GEK2.B60<>ダンテ「HA!! HA!! HA!! HUUUUUUUHA!!!」
猛烈な速さでベリアルの顔面にアグニ&ルドラ叩き込んでいく。
リベリオン装備時のパワフルな動きとは打って変わって滑らかな円運動。
滑るようにアグニ&ルドラが振るわれ、赤と白の美しい弧が何重にも交差する。
ベリアル『がァァァァァァ!!!』
ルドラの疾風の刃がベリアルの炎の衣をあっさりと剥ぎ取り、無防備となった皮膚をアグニの火炎の剣が襲う。
ステイルのインフェルノにも耐えた頑丈な外皮が簡単に切り裂かれ、彼の血である溶岩のような液体が噴き出す。
ベリアル『オオオオオオ!!!』
ベリアルは大剣を下から振り上げる。
だがダンテはその攻撃を目の前の獅子の顔を踏み台にしてベリアルの背後に跳びかわす。
そしてベリアルの胴体に着地すると、アグニ&ルドラ振り上げ
ダンテ「ハァァァ!!!!」
アグニ&ルドラ「セイヤァァァァ!!!!」
『Crawler―――』
そのまま足元のベリアルの皮膚へ垂直に突き立てた。
それと同時に巨大な炎の壁が噴き出し、ベリアルの背中を大きく裂いた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 12:32:15.61 ID:GEK2.B60<>ベリアル『ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!』
咆哮で大気が振動する。ベリアルは体を素早く回転させる。
ダンテ「Huh!!」
ひらりとダンテが飛び降り、地面に着地する。
ベリアル『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!!!』
ベリアルは剣を大きく振り上げた。全ての力を大剣に注ぎ込む。刀身が一気に輝きを増す。
そしてダンテ目がけて振り下ろした。
ダンテ「Ha!!!」
ダンテはアグニとルドラの柄頭を繋げ双刃の薙刀状にすると、頭上に掲げて凄まじい速さで回転させた。
アグニ&ルドラ「Ash to ash!!」
『Twister―――』
その瞬間、火炎と疾風の巨大な竜巻が発生した。
周囲の物全てがその火炎の竜巻によって砕かれ、巻き上げられて蒸発する。
その中に振り下ろされたベリアルの大剣も例外ではなかった。輝く大剣はまるでスナック菓子のように脆く砕け散った。
そしてベリアルの巨体も巻き上げられ、彼の体を業火のかまいたちが襲った。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 12:34:16.09 ID:GEK2.B60<>ベリアルは地面に叩きつけられ、力なく崩れた。
その体からは最早炎は噴出していなかった。
かわりに彼の溶岩のような体液が大量に溢れていた。
ベリアル『…なぜだ…なぜこれ程までに力の差が…』
ダンテ「お前の負けだ。さっさと帰んな」
ベリアル『言ったはずだ!!一度退いた身、二度は退かぬ!!!その心は変わらぬ!!!』
ダンテ「相変わらずだな。だがよ、お前わかってんだろ?」
ダンテの問いかけ。それはベリアルもわかる。
今回は前回よりも遥かに傷が深く、ダメージが大きい。
ここで散れば。
次は復活できない。
待っているのは確実な死。
だが。
ベリアルは退く訳にはいかなかった―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 12:36:34.10 ID:GEK2.B60<>力こそ全て。
それが魔界にあるただ一つの、そして絶対のルール。
ベリアルはかつて無数の雑魚悪魔の一人だった。
だが彼は這い上がり、炎獄随一の強者にまで上り詰めた。
その競争は熾烈なものだった。
血で血を洗う闘争。彼は多くの同族の屍を踏み越えて今の力を掴み取った。
代償は大きかった。
あるときは共に腕を磨いた無二の友を殺し、あるときは身内の者を殺した。
だがその彼に殺されていった者達は皆例外なく、悔いなく最期は誇り高く散っていった。
そして彼に力を捧げ、その気高き誇りを託した。
ベリアル『我は…退かぬ』
退ける訳が無い。彼に力を捧げた同胞達へのただ一つの誓い。
魔界を裏切り、魔帝を封印した逆賊への復讐。
誇りを守れ。
彼らの魂の叫びを裏切ることなどあってはならない。
そして彼らの死の上に築かれた誇りを失ってはならない。
例え、その身が完全に滅んだとしても―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 12:37:24.54 ID:vYwmfEMo<>新しく来た人が釣りだと思っちゃう><<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 12:46:08.82 ID:LK1XSoDO<>かっこよすぎだろwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 12:50:52.31 ID:GEK2.B60<>>>21すまん、気分がノってきたからこのまま投下することにする。VIP復活した際にはここの分も改めて投下し直す。
ダンテはこういう悪魔と戦うたびに思う―――
別に[ピーーー]必要は無いんじゃないのか? と。
確かに戦いは大好きだ。己の力に溺れ、人間を虐殺しようとする悪魔ならいくらでも進んで[ピーーー]。
だが、このベリアルのように己を捨ててまで何かの為に戦う悪魔を[ピーーー]のはあまり好きでは無い。
負けたのならさっさと退散して欲しい。
そう思うようになったのもトリッシュに出会ってしまったからだ。
彼女はダンテとは違って生粋の悪魔であり、かつて魔帝軍の幹部でもあった。
己の生みの親で主でもある魔帝の為なら、ためらい無く進んで身を捧げる気高き大悪魔。
かつて敵として刃を交えた彼女も、いまやダンテの無二の親友であり、彼が最も信頼する人物だ。
ベリアルのような気高き悪魔達を見てふと思う。
出会い方が違っていたら。もしお互いをもっと知る機会があったら。
良き友となっていたのだろうか―――と。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 12:59:46.01 ID:GEK2.B60<>ダンテ「で、続けるのか?」
ベリアル『当然だ…我が最期の一撃…その身で味わうが良い!!!』
その瞬間ベリアルの体が一気に燃え出した。そして体の形が無くなる。
炎の爆発と共に、ベリアルの獅子の頭部がダンテに向けて射出された。
その顎はダンテの頭を噛み砕かんと大きく牙を剥き出しにしている。
ダンテ「またそれか。芸がねえな」
ダンテは白い巨大な拳銃アイボリーを腰から抜き、その飛んで来るベリアルの頭部へ銃口を向けた。
そして。
引き金を引いた。
銃声と共にベリアルの頭部が弾け、そして火の粉となって散った。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 13:04:27.79 ID:GEK2.B60<>ダンテ「ハッ!!相変わらずしょぼいな!」
辺りを舞う火の粉を眺める。
ダンテ「だが」
まるで蛍のように美しく漂い、幻想的な風景を作り出している。
ダンテ「悪くはねえぜ―――」
全ての火の粉が地に落ちるまで、ダンテは静かに佇んでいた。
誇り高き者の最期を汚さぬように。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 13:10:51.10 ID:GEK2.B60<>―――
さかのぼる事15分前。
一方通行は無人の街を歩いていた。
土御門は ヒビの真下へ行け と言っていた。
聞いたときは全く理解できなかったが、今は一目瞭然だ。
一方通行「へェ。そういゥことか」
1kmほど離れた所の空の空間にガラスのように巨大なヒビが入っている。
これ程わかりやすい目印は無い。
その方角から人外の咆哮や、交戦音が聞こえる。
一方通行「ここらで良いか」
施設から400mほど離れた。
そしてチョーカーに手をかけスイッチを押そうとしたとき、
地響き共に、前方のヒビから少し離れた場所に巨大な火柱が上がった。
周囲は火の海となり、周りのビルが溶けている。
その一角がオレンジ色に輝いていた。
一方通行「ハッ!!誰だか知らねェが、派手にやってるなァおィ!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 13:13:26.07 ID:GEK2.B60<>一方通行「じゃァこちらもやるとしますかねェ!!!」
チョーカーのスイッチを入れる。その瞬間、背中に奇妙な感覚。
一方通行「はッ!!俺がこのメルヘンな羽をつけちまうとはなッ!!!」
今、第二位の脳と繋がっているため見なくてもわかる。
垣根帝督の『未元物質』の六枚の白い羽が一方通行の背中に生えている。
だがこの『程度』の為に接続したわけではない。
本命はその演算能力、『自分だけの現実』の力。
『何か』の壁を越えた進化した力。
一方通行『…わかる…わかるぜェ!!!』
その力が認識できる。
背中の白い羽の根元から黒い噴射物が噴き出す。
そして羽を覆う。
あの無意識の中でしか使えなかった力。
今は簡単に認識できる。
自由に扱える。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 13:16:49.48 ID:GEK2.B60<>黒い噴射物が羽を覆っていく。
一方通行『ハハハkjaハハハッ!!!もっとだ!!!もっとlassuhfo!!!』
全身からも黒い噴射物が噴き出し、彼の意のままにうねる。
そして背中の六枚の黒い羽にどんどん巻きついていき、その力が凝縮されていく。
漆黒の六枚の羽。
一方通行『オァァァァァァァァッ!!!!!』
咆哮と共に羽が打ち震える。
一方通行『…ハッ!!!kjhaggだぜェ!!こいつがkjgbercspか!!!!』
今、彼は完全に『何か』の壁を越えた。
以前の彼の黒い噴射物はざらついており、常に揺らいでいて不安定なものだった。
だが今は違う。表面は滑らかで、まるで黒曜石のように不気味に輝いている。
一方通行『あァ?なンだこりゃァ?言葉がkajagでkjaaaねえじゃねェか』
言葉か上手く喋れないという事を言おうとしたがそれも奇妙なノイズが混ざり、うまく表現できない。
声自体にも妙なエコーがかかっている。
一方通行『まァいいか。さァて、行くとしますか…ねェ!!!!』
その言葉と同時に地面が大きく抉れ、彼の姿は一瞬で消失した。
―――
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 13:25:03.92 ID:/gXw3QEo<>キテタ――(゚∀゚)――!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 13:27:38.06 ID:GEK2.B60<>―――
神裂と上条、そして天草式の面々が進む。
目的のビルまであと300m。
神裂「もうすこしです!!!」
上条「ああ!!」
近づくにつれ、周囲からの悪魔達の攻撃も執拗かつ苛烈になっていく。
その時だった。
神裂達の前方の地面が、彼女達を阻むかのように爆砕し大きく割れた。
神裂「!!!」
皆急停止する。
周りの悪魔達もなぜか攻撃をやめて遠ざかる。
上条「…!!またなんかくるのかよ!!!」
もう慣れっこだ。なんとなくわかる。
案の定、上から何かが轟音をたてて割れた地面の上へ着地した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 13:35:04.52 ID:GEK2.B60<>上条「うぉ…!!」
飛び降りてきたのは巨大な骨のような悪魔。
肉らしきものはどこにもない。肋骨の間から奥の景色が見えている。
二本の長い角が生えた髑髏の空っぽの目からは金色の光が漏れている。
そして右手にはこれまた巨大な青く輝く大剣。
どう見てもそこらの悪魔とは次元が違うのがわかる。
さっき出てきた炎の悪魔と同じく、明らかにヤバそうな空気。
彼女達は知らないが、この悪魔の名は『ボルヴェルク』。
かつて神だった存在が転生した悪魔。
ネロを襲撃した悪魔。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 13:35:30.21 ID:fqdFFKM0<>{ピーーー]ってなんだ?wwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 13:39:18.69 ID:GEK2.B60<>>>32ここNGワード規制入る 俺も忘れてた
上条「くそッ!!!あと少しだってのによ!!」
神裂「…上条当麻!!!跳んでください!!!」
上条「ハァ?!今の俺でもあのビルまではジャンプできねえぞ!!!」
神裂「いいから!!!」
神裂は七天七刀に手をかけ、上条に向いて構える。
神裂――そういうことか―――
上条は神裂の意図を理解し、タンッと軽く跳びあがった。
神裂が神速で抜刀する。そして上条の足の裏目がけて振り抜く。
『唯閃』―――
刃を逆にして峰打ち。上条の足の裏側に強烈な一撃。それと同時に上条も刀を『蹴る』。
地響きと共に上条の体が砲弾のように射出される。そして一直線に目標のビルへ向かい、壁を貫いて上条が屋内へ打ち込まれた。
目の前の悪魔はまるで見て無かったかのようにそれを無視した。
虫一匹抜けたところで何も障害にはならないと考えているのだろうか。
神裂「そうでしょうね…あなた達にとって私達人間は虫けらのような小さな存在です」
神裂「でもその内わかるでしょう。あの方を見逃したのは大きなミスだということに」
そして神裂はジーンズのポケットに入れていたあるものを取り出す。それは『パープルオーブ』。
莫大な悪魔の力をもたらす、ドーピング剤のようなものだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 13:45:16.96 ID:GEK2.B60<>神裂「皆さん。さがっていて下さい。この悪魔は私がやります」
その声で後ろにいた天草式の者たちが下がる。
神裂「建宮。退路を確保して置いてください」
建宮「…了解なのよな!」
建宮達が離れる。周囲の悪魔達もそれを追う。
退路を確保しろというのは建前だ。
相手が人間ならば、神裂が人間のままならアックア戦の時のように共に戦える。
だが今からは無理だ。
今からは人外の戦いになる。
彼らを巻き込むわけには行かない。
神裂「(皆さん…申し訳ありません)」
天草式の者が退くのも目の前の悪魔は黙って見ていた。
どうやら目的は神裂一人。
彼女が聖人ということがわかるのかもしれない。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 13:47:24.13 ID:VcXxWMAO<>[切腹]<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 13:48:21.96 ID:GEK2.B60<>オーブとは悪魔の血や力などが固まった結晶だ。
そしてこの『パープルオーブ』とはその中でも特に希少な存在。
魔翌力を高濃度に圧縮したものだ。
人間が使用すると、一時的に疑似魔人化できる。
つまり、悪魔のような強力な肉体になる。
ステイルの行った魔具との魂の融合と同様に、この『パープルオーブ』も力に乗っ取られる危険性がある。
ステイルと同じく神裂も知っている。悪魔の力に手を出した人間の末路を。
だが今そのリスクを考えてる場合ではない。
ここで戦わずしていつ戦う?
仲間を守る。人間界を守る。
神裂はふと思う。
今日この為この瞬間の為に聖人の力を授かったのかもしれない。
迷いは無い。
『パープルオーブ』を握る。
神裂「求めます。私に力を」
『パープルオーブ』はその言葉に反応し、彼女の手に溶け込んだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 13:59:30.36 ID:/gXw3QEo<>wwktk<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 14:05:41.90 ID:LuhKJ1.o<>折角だからバイタルスター置いておきますね
つ☆<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:06:27.68 ID:iB0UHMg0<>キテター!昨日建てておいた甲斐が有ったというもの…涙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:07:24.38 ID:GEK2.B60<>全身に凄まじい振動が走る。
神裂「…っくぁ…!」
体中を莫大な魔翌力の激流が駆け巡る。
本来相容れないはずの聖人の神の力と悪魔の力が混ざる。
膨大な力が渦巻く。意識を失いそうだ。手足から内部が軋む音が聞こえる。
力を入れすぎて軋んでいるのか、それとも何かの力が締め付けているのかわからなかった。
ただ嵐が過ぎ去るをじっと堪えて待つ。
しばらくすると、体内の渦は無くなっていた。
一見したところ体には変わりは無い。だがいくつか違う点があった。
ここまでの戦いで負った擦り傷があとかたもなく消えている。
肌には血色が無く、まるで石灰でできた石像のように不気味な程に白い。
そして神裂自身は気付かないが、瞳はぼんやりと赤く輝いていた。
神裂「(…)」
いつもと違う感覚。全てが研ぎ澄まされている。
辺りを舞う目に見えない程に小さなチリ一つ一つも認識できる。
時間感覚も普段と違う。一秒がまるで一時間のような奇妙な感覚。
神裂「(これなら…)」
神裂「(これなら…聖人の力を全て引き出すことができますね)」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:11:31.10 ID:GEK2.B60<>>>39 ありがとう 遅れてすまん
聖人の力の源は「神の力の一端」である。
聖人とはその凄まじい力を使える者である。
だが器が人間の身である以上、限界がある。
力を引き出しすぎると体が耐えられずに絶命する。
あのアックアでさえ、『聖母』の加護があったとはいえ体は人間。
その力の上限は本物の大悪魔にくらべればチリに等しい。
だが今の神裂にその心配は無い。
『聖痕』を完全に開放する。
全てのリミッターを外す。
今までとは比べ物にならないほどの神の力が体に流れ込んでくるのがわかる。
人間の身ならば一瞬で爆散している。
だが擬似的に悪魔になっている神裂の体はびくともしない。
神裂「(凄い…)」
最高に気分がいい。
体中を満たす圧倒的な力に魅了される。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:15:15.41 ID:GEK2.B60<>神裂「名は神裂火織!!!」
神裂「魔法名『救われぬ者に救いの手を(Salvere000)』!!!」
目の前の悪魔は無言のまま剣を地面に突き刺し、頭を軽く下げた。
確実な意図はわからないが、神裂はその行動を挑戦を受け取ったものと判断した。
神裂「(悪魔でも礼儀正しい方はいるんですね)」
神裂も軽く頭を下げる。
神裂「では」
七天七刀を前に突き出し、構える。
神裂「参る!!!」
『かつて神であった大悪魔』と、『究極の聖人となった悪魔』の戦いが始まる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:18:11.84 ID:GEK2.B60<>先手を切ったのは神裂。
地面を蹴り一気に距離を詰める。
そして抜刀する。
いままでとは比べ物にならない程の速度の『唯閃』。
ボルヴェルクはそれを青い巨大な剣で受け流す。
二人の刃が交わり、衝撃波と共に巨大な火花が散る。
ボルヴェルクはそのまま神裂の頭へ大剣を振り下ろす。
神裂は僅かに体を右へ移動させかわす。
大剣によって地面が叩き割られる。
神裂は弾かれた刀を引き戻し、そのまま右から左へと薙ぐ。
刃から発生した衝撃波で地面のアスファルトが捲れる。
ボルヴェルグはその攻撃をかわそうと後ろへ跳ねる。
だが完全には避け切れなかった。
七天七刀の先端がボルヴェルクの胸の骨にかすり、巨大な火花が散る。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:20:31.35 ID:GEK2.B60<>ボルヴェルクは姿勢を低くし、そして前にいる神裂へ向けて一気に踏み込む。
そして大剣を横一線に振るう。
神裂はその大剣に七天七刀を振り下ろす。
二人の刃が十字に交差する。周囲を爆風が襲った。
火花を散らせながの鍔迫り合い。
神裂「ハァァァァッ!!!」
双方とも相手の刃を押し出し上に弾く。
お互いが相手の空いた胴に目をやる。
そしてお互いが剣を引き戻しそこを目がけて振るう。
同時だった。再び刃が交差する。
再び弾く。そしてまた打ち込む。
至近距離で何度も打ち合う。
連続する光と共に甲高い衝突音がマシンガンのように連鎖し、
爆風が竜巻のような渦を作り出して周囲の建物を削っていく。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:23:38.36 ID:GEK2.B60<>神裂「シッ!!!」
渾身の一撃を叩き込む。
だが弾かれ、神裂は後方に飛ぶ。パワーは向こうの方が上だ。
神裂はやわらかく着地する。
自分の体の調子を確認する。
特に疲労も無い。
リミッターを外した聖人の力にもしっかり耐えている。
果たしてパープルオーブの効果はいつまで続くかわからない。
リミッターを外している状態の時に切れてしまうと人間に戻った彼女の体は一瞬で消滅する。
神裂「(とにかく…さっさと倒すにこしたことはないですが…)」
神裂「(ですが…難しいですね)」
一通り刃を交わらせてみたが、ボルヴェルクの剣技は完璧だ。
非の打ち所が無い。
それに神裂にはわかる。
今の打ち合いは神裂の力を見極めるためのものだ。
神裂「(…ここからが本番ですね…)」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:26:37.33 ID:GEK2.B60<>―――
ネロは少し困っていた。
ボルヴェルク程の悪魔なら、すぐに右手で探知できると思っていたのである。
だがいざ学園都市に入ると、それどころでは無かった。
とてつもない濃度の魔翌力が充満していて、探知どころではなかった。
あの事件当時のフォルトゥナを遥かに上回っている。
そして何よりも。
『閻魔刀』の気配が強かった。
間違いない。
今、『閻魔刀』の所持者が学園都市にいる。
その所持者自身の力がガンガン反応している。
むしろ、学園都市を覆っている魔翌力の層全体よりもその所持者の力の方が濃い。
その所持者の場所もわかる。
あの巨大なヒビの真下。
その力のせいで、彼の右手の探知能力が妨害されている。
ボルヴェルクの反応を追えない。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:29:09.86 ID:GEK2.B60<>ネロ「ダンテの兄貴か…」
ダンテの兄。そう考えると納得する。
怪物の兄が怪物なのは当然だ。
だが別の点で彼は引っかかっていた。
あの奇妙な親近感が増している。
なにやら凄く懐かしい。
それも、あのヒビの下、『閻魔刀』を所持しているダンテの兄に近づくほど強くなる。
ボルヴェルクを追えない今、彼はそちらに興味を持っていた。
なぜかわからないが、とにかく行ってみたい。
ネロ「どうすっかな…」
その時だった。彼の右手が僅かに反応した。
ボルヴェルクだ。
誰かと戦う為、力を解放したらしい。
ネロ「…!!ははは!!!見つけたぜ!!!」
そのかき消されそうな反応を見失わないように意識を集中させる。
ネロ「ああ?…なんだこれ?」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:32:50.60 ID:GEK2.B60<>ボルヴェルクの相手。
確かにこの人物も凄まじい力を発している。
だが何か奇妙だ。
悪魔の力になにか別のものが混ざっている。
覚えはある。数年前に手合わせをした聖人の少女。そう、あの子が放っていた力にそっくりだ。
あの時よりも比べものにならないほど強大だが。
今回の件はイギリス清教も動くと聞いている。聖人も派遣されていてもおかしくない。
だが。
悪魔の力が混ざっているのはおかしい。聖人は悪魔の力を使えないはずだ。
使わないのではなく、本質的に使えないと彼はかつて騎士見習いの頃の授業で学んだ。
悪魔の力と神の力は相反するもの。それを同時に身に宿すなど不可能、と。
ネロ「…なんかめんどくさそうだな…」
とはいえ、ここで無駄な時間を潰すわけにも行かない。
考える時間は後でいくらでもある。
ネロ「まあ…とにかく行ってみるか」
ネロは跳躍し、そのボルヴェルクと謎の人物の元へ向かった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:35:47.58 ID:iB0UHMg0<>やっぱおもすれー
支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:37:55.94 ID:82I9gAAO<>>>32
[ピーーー]<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:40:21.16 ID:GEK2.B60<>―――
上条「痛ッ…!!」
瓦礫を払いながら起き上がる。神裂の刀が当たった足の裏が痛む。
上条は目的地のビルの中ほどの階に叩き込まれていた。
上条「…この上か…!」
天井を睨む。
今いるこのビルの屋上にインデックス、そしてバージルがいるはずだ。
上条「シッ!!!」
床を思いっきり蹴り垂直に跳び上がる。
天井を貫き、上の階へ飛び移る。
再び跳び更に天井を貫き上へ上へと上がっていく。
そしてそれを7回繰り返した時。
頭上に天井ではなく、漆黒の空が現れた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 14:41:25.52 ID:vYwmfEMo<>[ピーーー]<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:46:38.54 ID:GEK2.B60<>屋上の床を突き破り外に出た。
そして着地する前に修道服を着た少女の人物の姿を確認しその名を叫んだ。
上条「インデックス!!!!」
禁書「とうま!!!」
上条が着地した衝撃でベオウルフが屋上の床を砕く。
上条「大丈夫か!!!インデックス!!!!」
禁書「とうまぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
今にも泣き出しそうな顔になる。
少女の足元には直径10m程の魔方陣。
どうやらそれのせいで動けないらしい。
上条「(あれが魔帝復活の魔法陣か!!!俺の右手で!!!)」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:50:32.51 ID:GEK2.B60<>足のベオウルフに力を篭め、一気にインデックス向かって突進する。
だがその時。
背後から何かが来るのを感じ取った。
咄嗟に振り向き、左手をかざす。
浅葱色のガラスのような剣が篭手に直撃した。
なんとか弾く。
上条「…バージル…!」
バージル「ベオウルフか」
上条「ああそうだ…あんたの事も知っているぜ」
バージル「そうか」
上条はゆっくりとさがる。
バージルは前方15m程の所にある貯水塔の上に座っている。20m後ろにインデックスがいる。
ベオウルフの力を使えば一瞬であの子の傍にいける。
だが。
その瞬間前方のバージルの姿が消えた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:54:59.47 ID:GEK2.B60<>上条「…は…?」
後ろから固いブーツの足音。
振り向くと、インデックスから2m程の所にバージルがいた。
上条「…な…!?」
バージル「終わるまで待て」
終わるまで。
上条でもわかる。
つまり封印を解く作業が終わるまで待てということだ。
上条「…んだと…?」
上条「…ふッざけんじゃねぇぇぇぇぇ!!!」
バージルへ一気に跳びかかる。
だが再び浅葱色のガラスのような剣が5本。
どこからともなく現れ上条へ向かってきた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:57:28.12 ID:GEK2.B60<>普通の人間なら速過ぎて見えないだろう。銃弾を見ろと言っているようなものだ。
だが今の上条には見える。
上条「ふッッッ!!!」
短く息を吐き、まず最初の二本を思いっきり身を屈めてかわす。
三本目は低く飛んで来る。それを左手の篭手でかするようにして弾く。
四本目は中腰になっている上条の顔へ目がけて来る。
顔を右に傾けかわす。僅かに頬にかすり一筋の傷ができる。
五本目はその上条の首を目がけて真っ直ぐ飛んで来る。
それを右手で防ぎ打ち消す。全部かわした。
上条「(届く!!)」
両手の拳を強く握る。
だがその時。突然目の前に6本目が現れた。
上条「―――!」
反応できなかった。
なす術も無く上条は胸を貫かれる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 14:59:42.76 ID:GEK2.B60<>そのまま後ろへ吹っ飛ばされ、地面へ叩きつけられる。
禁書「とうまああああああああ!!!!」
上条「…大丈夫だ!!!」
普通の人間なら絶命してるのだが、上条はムクリと起き上がる。
上条「ぐぁ…」
胸を貫いている浅葱色の剣に右手を当てる。
あっさりと砕け散る。
上条「くっそ…やっぱ…すげぇいてぇ…」
胸の大穴が、悪魔の再生力で氷が軋むような音を立てて塞がっていく。
少し前にインデックスから聞いた『魂を削りとる攻撃』という話の意味がわかる。
体は元に戻ったが、確実にダメージを負っている。
何発も食らってはいられない。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:04:02.06 ID:GEK2.B60<>上条「(やっぱ…全然かなわねえな…)」
上条「(第一このベオウルフが過去に一瞬で倒されてるしな…)」
上条は知っている。この目の前のバージルという男がどれほど強いかというのを。
下手な小細工も通用しないだろう。
その強さは理解できない領域まで達している。
上条「(どうする…?!くっそ!!!)」
闇雲に向かって行っては確実に死ぬ。そして今ここで死ぬわけには行かない。
インデックスに手が届くのは上条だけだ。
今魔帝の復活を止められる可能性を持っているのは上条だけだ。
上条「(なにか…方法を!!!)」
その時だった。
上条から見て右。
ビルの屋上のへりに第三者が現れた。
上条「…お、お前は…!!」
『あァ? なンでテメェがkabeppklんだァ?』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:06:21.96 ID:GEK2.B60<>現れたのは一方通行。
背中には不気味に黒光りしている長さ5m程の六枚の羽。
禁書「え…あ…あの時の!!!…その羽…」
上条「な、な、な、なんでお前が?!!!」
一方『るせェ!!こっちのセリフだ!!!』
上条「…!」
その時上条は見逃さなかった。
バージルはその第三者に目を向けている。上条から目をそらしている。
上条「(…今なら…!!)」
いきなりの意外な人物の登場で動揺したものの、今はそれよりも大事な事がある。
地を蹴り一気に距離を詰める。蹴られた床のコンクリートが砕け散る。
だがバージルは上条に目すら向けずに、彼の顔面に右手を叩き込んだ。
強烈なカウンターが直撃し、上条の頭部から肉片が飛び散る。
バージルにとっては軽くジャブしただけであろう。
それでも上条の顔の左半分を叩き潰し、体を大きく吹っ飛ばすのは簡単だった。
ふっ飛ばされた上条が貯水塔に叩き付けられめり込む。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:10:21.57 ID:GEK2.B60<>そして上条は地面に落ちた。
上条「ごぁ…」
禁書「とうまああああ!!!とうまああああ!!!」
上条「…大…丈夫だ…!!」
欠けた顔半分がすぐに再生する。
一方『…おィ…テメェもまさか体弄られたってクチか?』
その一部始終を見て一方通行が上条に問いかける。
上条も学園都市の人間だ。そしてその規格外の右手は使いようによっては大きな武器になる。
一方通行は、上条が彼と同じく何らかの処置を施されて戦いに動員されたのだろうと考えた。
結果はバージルにたやすく一蹴されたが、
その爆発的な跳躍力と肉体の再生をみれば一方通行の解釈も当然だ。
上条「…まぁ…そういうことだ…」
上条もなんとなく理解する。
一方通行の後ろの羽も、依然見た彼の力とは明らかに違う別物に見える。
ぎこちなく上条は起き上がる。
一方『つーことはテメェもあのガキが目的か』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:14:53.65 ID:GEK2.B60<>上条「…は?」
一方『beeiiafjkkで…チッ…あー』
一方『今はテメェに付き合ってる暇はねェ。あのガキを保護しなきゃなンねェンだ』
上条「保護…そ、そうか!!!」
イギリス清教が学園都市上層部に掛け合って、それで動員されたのだろうかと上条は考える。
とにかく今はこの思わぬ増援が嬉しい。学園都市最強がいれば何となるかもしれない。
上条「俺はインデックスを!!!お前はあいつを引き止めてくれ!!!」
一方『あァ?テメェなに言ってんだ?誰がテメェなんk』
その時、二人は感じ取った。
バージルからの強烈な殺気を。
一方『(きやがる!!!)』
咄嗟に一方通行は黒い羽の一枚を伸ばし、体の前方へ盾のように展開した。
その瞬間甲高い金属音が響き、地面に恐ろしいほどに滑らかな細い筋が走る。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:19:13.38 ID:GEK2.B60<>一方『(やっぱ反射はできねェみてェだが…)』
彼の黒い羽はバージルが飛ばした剣撃に耐え切った。
特に損傷も無い。
一方『(防げるなら問題はねェ!!)』
どうやらその剣撃は一方通行のみを狙ったらしく、上条は呆然とその光景を見ながら突っ立っていた。
一方『何してやがる!!!行くならさっさと行け!!!』
その声を聞いた上条はハッとするとすぐに表情を引き締め、インデックスへ突進していった。
それと同時に一方通行は別の羽の一枚を前方へ伸ばし、
細い棒状にし先端を尖らせた。
そしてバージル目がけてその黒い杭を伸ばす。
黒い杭は音速の何十倍もの速度で突き進む。
同時に一方通行はベクトル操作をし、杭の爆発的な加速で生まれた衝撃波も全てその杭に載せる。
傍にいるインデックスを傷つけることも無くさらに攻撃翌力を上げられて一石二鳥だ。
一見地味に見えるのは、限界まで凝縮し杭の先端にエネルギーを集中させているからだ。
その破壊力は以前の彼の黒い噴出物を遥かに上回る。
バージルも抜刀する。
そして今度は剣撃を飛ばすのでは無く、直接その杭に刃をぶつける。
二つの桁外れの力が衝突する。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:22:20.54 ID:GEK2.B60<>一方『ハッ!!!』
弾かれた杭を戻し更に突き出す。
そしてバージルも杭に刃をぶつける。
凄まじい衝突音が連続する。
その隙にインデックスに近づこうとした上条だが、バージルはそれを見逃さず、
一方通行の攻撃を退けながら上条の腹へ強烈な蹴りを食らわす。
鈍い音がし、上条の内臓が破裂し背骨が砕かれ大きく吹っ飛ばされる。
そしてそのままビルの屋上の上から落ちていった。
一方『どいつもこいつも使えねェな!!!』
一方通行は更にもう二枚の羽に伸ばし杭状にして突き出す。
バージルは三本の杭を捌きながら、剣撃を一方通行に飛ばす。
それを一方通行の残りの羽が防ぐ。
凄まじい轟音と共に青白い筋と黒い筋が行き交い、お互いが弾くたびに眩く輝く。
まるでレーザーの撃ち合いのようだった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:26:58.65 ID:GEK2.B60<>一方通行『(くそ…これじゃァ埒があかねェ)』
一方通行『(だがこれ以上威力を上げるわけにもいかねェ』
それはバージルも同じだった。
お互いが、傍にいるインデックスに危害を与えないように力を抑えている。
だがその時。
インデックスの足元の地面が突然割れ、白い光とともに何かが飛び出してきた。
一方通行は驚きそちらを向く。バージルも目だけをそちらに向ける。
飛び出してきたのは上条だった。
ビルから落とされた後、今度はインデックスの足元めがけてビル内をぶち抜いてきたのである。
左手・両足のベオウルフが眩い光を放っている。
バージルは一方通行の攻撃を払いながらすかさず幻影剣を10本程出現させ、上条へ向けて放つ。
上条は避けようとはしなかった。
全弾上条の背中に突き刺さる。
上条はそれを無視してインデックスの傍へ飛び降り
上条「おあああああああ!!!!」
右手で彼女の肩に触れた。
そしてガラスが割れるような、魔法陣が砕ける音が響いた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:30:06.58 ID:GEK2.B60<>インデックスは体の拘束が解けると同時にその場に倒れた。
上条は彼女の隣に着地する。
その着地の衝撃で大量の流れ出た血液が地面に叩きつけられ、辺りを赤く染めた。
上条「インデックス!!!」
禁書「と、とうま!!!!ぁぁぁぁああああ!!!」
その血を浴びたインデックスが跳ねおき、
叫びながら何本もの剣が突き出ている上条の胸に手を伸ばす。
上条「俺は大丈夫だ!!!行くぞ!!!」
血を吐きながら、右手で胸を貫通している剣を砕き、左手でインデックスを掴み上げ、
一気に跳ねて、ビルから飛び降りていった。
不思議な事にバージルは特に追おうとはしなかった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:35:36.83 ID:GEK2.B60<>一方通行は一旦攻撃を止め距離をとる。
バージルも刀を納め、真上の空間の巨大なヒビを眺めている。
先ほどまで軋むような音を立てながらどんどん巨大化していたが、
今はピタリと止まっている。
ふと一方通行は疑問に思った。
一方通行『(…なンで追わねェ…?)』
土御門の説明によれば、魔帝とやらの復活にはあのガキが必要なはず。
バージル「…まあいい…これなら充分だ」
ヒビを見ながらバージルがポツリと呟く。独り言のようだった。
その一言で充分だった。
一方通行はその言葉で確信する。
一方通行『(チッ…!)」
ガキを奪うのが遅かった。
奴には今、あのガキがいなくても魔帝を復活させることができる手段がある。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:37:34.31 ID:GEK2.B60<>一方通行『(クソが…結局戦わなきゃなンねェのかよ…)』
一瞬土御門の言葉が脳裏をよぎる。
わかってる。奴の強さは馬鹿げてる。
この力を手に入れたとはいえ、勝てる可能性がほんの僅かなのは知っている。
むしろ、その可能性すら無いかもしれない。
一方通行『(チッ…)』
だが退く訳には行かない。
何としてでも止めなければならない。
例え命を失ったとしても、
何としてでも守らなければいけない。
あの小さな少女を。
あの小さな少女が生きる世界を。
一方通行『(上等だぜクソ野郎)』
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:44:24.96 ID:GEK2.B60<>少し疲れたし、
あんまり投下するとVIP復活の際の移植が大変になるからしばらく休憩。
これで三章の半分。後半はネロのターン。
DMCのサントラ聞きながら四章のプロット書き出す作業してきます。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 15:46:41.07 ID:LuhKJ1.o<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 15:54:54.62 ID:LJTfBv60<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 17:27:33.52 ID:HfPAJgDO<>乙!
久々にDMCやりながらゆっくり待つわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 17:42:15.24 ID:iB0UHMg0<>乙でございます。
にしても韓国からの攻撃早く終わんないかな…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 18:13:20.18 ID:2rT74QAO<>乙です!
楽しみに待ってます!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagu<>2010/03/02(火) 18:35:00.17 ID:2in1JEDO<>[ピーーー]がピーになってるのが間抜けだなあ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 18:49:47.95 ID:ziMVPQDO<>乙
何時になったらvip復活するんだ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 19:40:40.82 ID:D3Gm8jQo<>これで行けんじゃね?
魔力<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 19:42:26.67 ID:D3Gm8jQo<>>>1
メ欄にsagaで[ピーーー]も[ピー]されない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 19:58:48.89 ID:iB0UHMg0<>向こう復活ですね
ダンテ「学園都市か」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1267368924/
へどうぞ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:21:07.32 ID:0Z7oUNco<>本スレ停止した訳だがこっちでやるのかね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:23:45.18 ID:ZAupo9.0<>スレスト何なの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:24:21.79 ID:LJTfBv60<>スレスト[ピーーー]<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:25:06.64 ID:XWAKwrU0<>ここでやるのかい?
あのスレスト厨なんなんだ一体?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:25:58.82 ID:mLQI5Cc0<>とりあえず>>1の意見聞こうぜ。
日を改めてニュー速にまた立てるのか、ここで続けるのか、パー速へ行くのか。
スレストの理由は分からん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:26:56.14 ID:OpuosP.o<>パー速はSS駄目だからやるならVIPかこっちだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:27:12.00 ID:bm9/ixoo<>SS()
とか言ってたな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:28:04.93 ID:XWAKwrU0<>またスレたてても
厨房にスレストされるしなぁどうしたもんかね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:29:09.15 ID:ZAupo9.0<>これだから糞コテは<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:29:27.74 ID:GEK2.B60<>もしかしてやっぱ2スレ目だったのがいけなかったか?
できればVIPの方でやりたいけどあの調子じゃすぐにスレストされるよな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:29:47.15 ID:BbOHvyko<>もうここでいいんじゃね?
クズに邪魔されながらやるよりマシだろ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:30:35.67 ID:PbVQNnUo<>ただのかまってちゃんだから2スレ目とか関係ない気がする
ああいうキチガイはいつまでも粘着してくるからここでいいんじゃね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:31:45.96 ID:GEK2.B60<>ここで再開する。
はぐれた方がこのスレを探し当ててくれることを願って。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:32:01.21 ID:bm9/ixoo<>最近のVIPなんてパートスレだらけだろ・・・なんなの<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:32:17.97 ID:jxoVyZYo<>>>1が来た、これで勝つる!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:32:39.79 ID:xBNbGho0<>乙です<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:33:40.61 ID:x.Kqe.AO<>最近スレストを覚えたばかりではしゃいでんのかね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:35:19.44 ID:q3DrcT.0<>みつけた、ここでおけ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:35:46.55 ID:XWAKwrUo<>ここで再開か<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:35:55.77 ID:oXzpqrU0<>スレスト意味わからなすぎてわろたww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:37:31.78 ID:GRjuUls0<>パート関係なくSSスレ狩ってるんだけど何なんだろうな、あれ
取り合えずこっちで再会するようでなにより<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:38:43.61 ID:GEK2.B60<>※VIPに兄貴の名前でスレが立ってる
ボルヴェルクの凄まじい剣撃の嵐から抜け出せない。
基本に忠実な剣撃の中にときおり変則的な攻撃も織り交ぜてくる。
そのたびに神裂の体勢が崩れ不安定になる。
お互いへの打ち合いが、いつしか神裂の防戦一方になった。
神裂「(なんとかしてこの状況を打開しなくては…!)」
ふと鞘を握る手を意識する。
神裂「(…そうだ…!)」
七天七刀の鞘に大量の力を流し込み、強化する。
神裂「(どうか…!耐えてください!)」
狙いは二刀による攻撃。
抜刀術が基本の神裂はあまり得意ではない。
ましてやそんな付け焼刃の攻撃がこの相手に決定打を与えるとも思ってはいない。
だが意表をついて僅かな隙さえ作れればそこに道ができる。
鞘を握る手に力を入れる。
そしてボルヴェルクの剣を七天七刀で横に弾いたと同時に。
鞘で相手の腹部へ突きを放った。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:42:06.76 ID:XWAKwrUo<>どうやらあっちで誘導レスがあったみたいだから
皆くるかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:42:09.73 ID:mLQI5Cco<>一応誘導してきた。
まあ多分皆こっちにこれてるだろう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:43:02.47 ID:XWAKwrUo<>>>102がやってくれたのか
乙です<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:43:06.31 ID:GEK2.B60<>鈍い激突音。
ボルヴェルクはその突きを右手で防いだ。即席の攻撃は右手を貫くことはできなかった。
だがそれは特に問題ではない。
神裂の狙い通り、相手は突然の奇策に僅かにひるんだ。その隙を見逃さない。
すかさず七天七刀を返し。
神裂「ハァッ!!!」
無防備となった相手の頭部へ振り下ろす。
金属の切断音が響いた。
その一撃で決まるほどボルヴェルクは楽な相手ではない。
神裂が切り落とせたのは左の角のみだった。
ボルヴェルクは頭部を思いっきり傾け、ギリギリの所でかわしたのだ。
だが形勢は一気に逆転した。体勢を崩したボルヴェルクに神裂は立て続けに七天七刀と鞘の乱撃を加えていく。
今を逃すともう機会がない。一度体勢を戻されると、この二刀の奇襲も通じなくなる。
神裂「オァァァァァァア!!!!」
軋む体を無視してとにかく打ち込んでいく。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:44:08.44 ID:q3DrcT.0<>>>102 (`・ω・´)ゞ 誘導乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:44:57.81 ID:hVpLDdQ0<>>>102乙
そして支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:44:59.92 ID:vO4mPbEo<>ここで続けたほうがいいと思う
一方さんスレがことごとくスレストされたから<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:45:09.79 ID:GEK2.B60<>>>102乙
乱撃を加えながら更に聖人の力を引き出す。
一時的に悪魔になっている体でさえ、その力の負荷で悲鳴をあげはじめ、全身を激痛が襲う。
限界点を越えはじめる。
力の乱流で意識が薄れていく。
だが止まらない。
更に求める。
もっと―――
もっと力を―――!
そして。
神裂の中で何かが決壊した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:46:34.50 ID:0Z7oUNco<>>>102
乙、そして再開C<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:49:24.55 ID:GEK2.B60<>神裂「ァァァァァァァァァッ!!!!!」
聖人の力が、神の力が限界までその体に注がれる。
神裂の体から光が溢れる。
そしてその光があるものを形作っていく。
背中には羽が生え、神裂の体に重なるように教会にある石像の様な何かが姿を現した。
それは正に天使の姿だった。
神裂は人間を基にした悪魔の体を核として天使となる。
人間・悪魔・天使。
本来相容れない存在が三つに混ざったハイブリッド。
悪魔化した上で更に天使化。
今や神裂はかの四大天使以上の力を持った存在となった。
だが。
その力の統制は悪魔の部分が担っていた。
神裂は天使の力を支配した悪魔と化した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:50:49.59 ID:476POsDO<>ねーちん…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:50:56.54 ID:GEK2.B60<>凄まじい衝撃音とともにボルヴェルクに神裂の七天七刀が食い込む。
右腕が切り落とされる。
そのまま脇を深く抉り、切断された肋骨が地に落ちる。
切断面から白い光が血のように噴き出す。
ボルヴェルクも同時に神裂の腹部を蹴り上げる。
カウンターとなった蹴りが湿った音を立てて神裂の腹にめり込む。
爆発的な衝撃波を伴いながらお互いが大きく吹っ飛ばされた。
ボルヴェルクは背後のビルへ叩き込まれ、そのまま瓦礫に埋もれた。
高く打ち上げられた神裂はそのまま地面へ落下し、叩きつけられた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:53:37.35 ID:GEK2.B60<>上条「…!おい!!神裂!!!」
上条が呼ぶ。
神裂がぎこちなく起き上がった。
だが返事が無い。
上条「神裂!大丈夫か!」
だが神裂は返事をしない。
ただゆらゆらと揺れている。
上条「…神裂…!」
上条は神裂の目を見て息を呑む。
その瞳は眩しいほどに赤く輝いていた。
そして。
何も感情が宿っていなかった。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:54:49.26 ID:XWAKwrUo<>神裂さんついに堕天使になっちゃったか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:54:49.25 ID:GEK2.B60<>禁書「…あ、あれは…!!」
上条もその異変がわかった。
神裂は力に喰われた。
その瞳は、向こうにいる三体の悪魔と全く同じだった。
人間性が皆無の瞳。
破壊と暴力。
闘争心のみが宿った瞳。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:56:46.54 ID:8LWuAxs0<>1時間目離しただけで落ちてたから何事かと思ったらスレストか…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:57:45.47 ID:SSDWZlEo<>名実共に堕天使エロメイドに…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:58:02.75 ID:GEK2.B60<>上条「神裂!!おい!!!神裂!!」
彼女の心を呼び戻そうと叫ぶ。
だがその声には全く反応せず、
ボルヴェルクが叩き込まれた瓦礫の山を虚ろなまなざしで見つめる。
突如粉塵が上がり、右手を失ったボルヴェルクが瓦礫の山から飛び出してきた。
そして神裂に飛び掛り、左手にある大剣を一気に振り下ろす。
神裂はそれに反応した。
右手に握っていた抜き身の七天七刀をその青い大剣に凄まじい速度で叩き込んだ。
内臓が震えるほどの金属の破砕音とともにボルヴェルクの大剣が砕け、
そのまま神裂の凶刃が胸を裂く。
神裂は左手で空中のボルヴェルクの足を掴み地面に叩きつける。
そして七天七刀を振り下ろした。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 22:59:30.90 ID:GEK2.B60<>それは最早剣術ではなかった。
七天七刀をハンマーのように何度も叩き下ろす。
まるで石像のような無表情のまま。
何度も。
何度も。
地響きと共にボルヴェルクの体の欠片が飛び散る。
打ち下ろされるたびに大地が大きく振動する。
上条「神裂!!やめろ!!もう充分だ!!!神裂ィ!!!」
上条の叫びに一切反応せずにボルヴェルクだった物体を叩き潰し、粉砕していく。
最初の数発で既に原型を留めてはいない。
その時、後方にいた三体の悪魔が神裂へ飛び掛った。
上条「…!」
だがそれは神裂に新たなエサを与える行為にしか過ぎなかった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 22:59:42.21 ID:oXzpqrU0<>そろそろネロさんがアップをはじめるようです?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:00:34.64 ID:6Gs7fUc0<>300ぐらいまでしか読んでなかったから、大分展開飛んでるな…
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 23:01:50.39 ID:mLQI5Cco<>前スレのdatいるか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:02:06.78 ID:V94y0Qc0<>http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org697171.zip.html
遅れたけど前スレのdat
datしか入ってないけどなんとかなるだろ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 23:02:12.72 ID:OpuosP.o<>今更だがこの骸骨剣士って狼みたいなの連れてなかったっけ?
それとこの天子女やるな家のダンテさんはコイツに2、3回殺されたよwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:04:37.24 ID:XWAKwrUo<>>>124
DMC2の本編では白い狼を二体従えていたよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:04:46.61 ID:GEK2.B60<>>>124 ねーちん好き・犬好きの俺としてはさすがにわんちゃん達をバラバラにさせることはできなかった
振り向きざまに悪魔の二体を同時に寸断する。
不気味な切断音が響き、その刃から発せられた衝撃波が離れた場所のビルを綺麗に切断する。
その一撃で既に相手は絶命しているのに、神裂は更に何度も七天七刀を振る。
二体の悪魔の細切れにされ、周囲に降り注ぐ。
残りの一体はあまりの光景に、戦意を喪失し背を向けて逃走しようとする。
だが神裂は見逃さなかった。
神裂と同じように白い光を放つ七天七刀をその背中目がけてぶん投げる。
悪魔の背中を貫く。
苦悶の呻きと共に悪魔が倒れこむ。
神裂は一気に跳躍し、その悪魔の上へ着地する。
そして素手のままその踏みつけている悪魔をバラバラに引き裂いた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:06:25.70 ID:Wz51XAA0<>>>124
フレキとゲリだな
当時は「ゲリはねーよwwwwww」とか思ってたけどたしかなんかの神話に登場するんだよな…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:06:40.89 ID:V94y0Qc0<>北欧神話だったかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:07:48.11 ID:6Gs7fUc0<>>>123 ありがとう一時間おきに読んでたらこんなことに…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:08:38.84 ID:GEK2.B60<>上条「神裂…!おい…!神裂ィッ!!!!」
ようやく上条達の声に反応する。ゆっくりと神裂が振り返る。
上条達の姿を見るや、神裂は足元の肉塊に突き刺さっている七天七刀を乱暴に引き抜いた。
そしてゆっくりと近づいてくる。
上条「(おい…まさか…)」
禁書「だめ…!そっちに行っちゃだめ…!!戻ってきて…!!」
虚ろな表情のまま近づいてくる。
その瞳は。
先ほど引き裂いた悪魔達へ向けられていた目と全く同じだった。
その目を見て上条は確信した。
神裂は俺達を[ピーーー]気だ―――
上条「(―――くっそ!!!逃げるしかねえ!!!)」
だが逃げようとする暇は無かった。神裂が跳躍し一気に距離を詰めてくる。
上条「(―――間に合わ―――!)」
そして七天七刀を上条ら目がけて振り下ろした―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:10:17.80 ID:GEK2.B60<>※すまんまたNGワードのこと忘れてたwwww
石を切断したような音が上条の耳に聞こえた。
上条「…え?」
その刃は上条達の真横、僅か50cmの所に振り下ろされていた。
上条「(…外した…?)」
ふと目の前の神裂の顔をみると―――
上条「神…裂?」
先までの石像のような顔とはうってかわって苦悶の表情を浮かべていた。
目の赤い光も少し弱くなっている。
禁書「…そう!!!戻ってきてくるんだよ!!!」
神裂「……ろ…」
途切れそうな声。
上条「神裂!!!」
神裂「……ろ!!!…逃げろぉぉぉぉぉッ!!!!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 23:10:17.84 ID:OpuosP.o<>おおwwやっぱり狼連れてたかこいつと戦う場所がやたら狭い上に攻撃範囲広いし
この狼までいるから倒すのに苦労したよ、後名前とかあったんだな知らんかった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:10:37.52 ID:D3Gm8jQo<>>>1
メ欄にsagaと入れとけ
[ピーーー][ピーーー]やかましいww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:10:37.96 ID:XWAKwrUo<>NGワード機能ェ・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:10:55.12 ID:V94y0Qc0<>[ピーーー]は殺すでよかったっけここ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:11:02.85 ID:yIxfOEE0<>やっと見つけたぜこんちくしょう
支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:12:51.27 ID:GEK2.B60<>>>133 把握
その叫びと共に再び目の赤い光が強さを増す。
上条「…!!!」
地面に突き刺さっている七天七刀を再び振り上げる。
上条「くっそ!!!!」
インデックスを抱いたまま後方へ思いっきり跳ぶ。
神裂「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
巨大な咆哮で大気が大きく振動する。
上条は確信した。
まだ神裂はいる。
あの体の中で懸命に戦っている。
上条達が逃がすために時間稼ぎをしている。
だが。
それを知った上条の中から逃げるという選択肢は消えた。
逃げろだと―――
ふざけんな―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 23:13:10.52 ID:hjZ17QAO<>>神裂は俺達を[ピーーー]気だ―――
(´;ω;`)・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 23:13:19.66 ID:GEK2.B60<>上条「インデックス!!俺の右手は!!!どうにかして神裂を戻せないのか!!!」
禁書「…っと!あれは…ちょっとまって!!!今調べてる!!!」
上条と同じく、インデックスにも逃げるという考えは消えたようだった。
上条「はやく!!!」
その時だった。上条の体、そしてベオウルフが神裂とは別のものに反応した。
上条「(これは…まさか別の悪魔か…!)」
その方向を見る。反応の源はすぐ近くにいた。
先ほど神裂がボルヴェルクを粉砕したクレーターの淵。
青いコートの男が立っていた。
上条「(まさか…バージル…!?…いや…)」
一瞬のバージルだと思ったが違和感を感じた。
悪寒の感覚も外見もバージルそっくりだった。
だが、微妙に違う。
その姿に気付いたインデックスが声をあげた。
禁書「ネロ!!!!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 23:14:19.28 ID:oXzpqrU0<>ネロきたぜえええええwwwwwwwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:16:21.69 ID:V94y0Qc0<>sagaだぜsageじゃないぜ
ほんと無駄な機能だよなぁ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 23:17:02.59 ID:hVpLDdQ0<>とうとうネロの出番か!テンション上がるぜ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:19:08.06 ID:GEK2.B60<>>>141 おk
―――
ネロはボルヴェルクの残骸を見下ろしていた。
ネロ「(とられちまったか…)」
己が早く行動しなかった事を少し悔やむ。何としてでもこの右手であの髑髏の頭を握りつぶしたかった。
恐らくあのダンテなら自分の獲物を捕られて猛烈に不機嫌になっただろう。
その獲物を横取りした人物。先ほど凄まじい咆哮を上げた女。
ネロ「まさかあんただったとはな」
聖人という予想はついていたものの、
かつて手合わせした日系の聖人の女の子だとは思っていなかった。
ネロ「よう、随分と変わったな」
確かに三年前と比べて、体が色んな意味で豊かに成長している。
だがそれ以上に違う部分。
その体に重なる天使像。
ネロ「人間だか天使だが悪魔だか、一体どれなんだ今のあんたは?」
その問いかけに神裂は反応しない。ただ虚ろな瞳でネロを見つめている。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:19:27.90 ID:x.Kqe.AO<>悪ガキめ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:20:38.02 ID:fZu7.4.0<>ネロ坊来てテンションあがってきたwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:21:36.65 ID:GEK2.B60<>ネロ「いや、どれかっつうよりは…全部だな」
「ネロ!!!」
どこか聞き覚えのある声。
声の方へ目を向ける。ツンツン頭の少年に見覚えのある白い修道服の少女が抱かれている。
ネロ「禁書目録か?あんたはあんまり変わってねえな」
神裂が七天七刀を握りながら、ゆらゆらとネロに近づいてくる。
ネロ「…おい…冗談だろ?」
その問いかけに反応しない。
ネロ「確かにあんたとまた戦り合いたいとは言ったけどよ」
七天七刀を握る神裂の拳が軋む。
ネロ「殺り合いたいとは言ってねえぜ」
その言葉と同時に神裂は地面を蹴りネロへ突進した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:24:46.33 ID:GEK2.B60<>ネロ「チッ!」
大剣レッドクイーンのアクセルを捻る。
イクシードが稼動し炎が噴き出す。
そして神裂の七天七刀を受け止め弾く。
だが神裂は体勢と崩すことも無く刀を返し、再びネロに打ち据える。
二人の刃が交わるたびに大地が震え、爆風が周囲をなぎ払う。
神裂はただただ乱暴に七天七刀をぶん回す。
剣術もクソもない。
だがそれでもネロと互角に打ち合う。
ネロ「ハッ!!汚ねえ戦いはするもんじゃねェぜ!!!良い女なのにもったいねェ!!!」
ネロは神裂の七天七刀とレッドクイーンが激突する瞬間、
アクセルを思いっきり捻り、イクシードを最大燃焼させる。
Max Act―――!
ネロ「Blast!!!!!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:26:57.33 ID:D3Gm8jQo<>このスレのお陰で久しぶりにやったが
相変わらず全く安定して出せないMax-act<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:28:10.70 ID:GEK2.B60<>七天七刀ごと弾かれた神裂が真上へ打ち上げられる。
すかさずネロは宙へ跳び、右手を構える。
その右手に重なるように青白い半透明の巨大な腕、『デビルブリンガー』が出現する。
ネロ「Catch this!!!!!」
そして神裂目がけて『デビルブリンガー』の巨大な拳を叩き込む。
凄まじい衝撃を受け、神裂の体が吹っ飛ばされビルの壁を貫いて屋内へ叩き込まれた。
ネロ「…」
ふと違和感が沸く。
何か感触がおかしい。
まるで金属の塊を殴ったような感触。
上条「神裂!!!」
神裂が叩き込まれたビルが轟音を立てながら崩壊する。
ネロ「…心配すんな」
着地したネロが答える。
ネロ「あんぐらいでくたばるなら苦労しねえぜ」
上条「…!」
上条も感じる。
あの瓦礫のから未だに神裂の力が溢れ出てきている。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:31:17.01 ID:GEK2.B60<>ネロ「(クソッタレ…気分悪いぜ。女をぶっ飛ばすなんて反吐が出る…)」
ネロ「で、どうすんだ?殺っちゃあマズイんだろ?」
上条「…ッ!イ、インデックス!何か無いのか?!」
禁書「…ああなってるのは、聖人の力の統制を悪魔の部分に乗っ取られたからなの!」
禁書「悪魔化には魂ではなく、魔力しか使ってないからとうまの右手でも解けるけど…!」
上条「…!だめなのか?!」
禁書「いま悪魔化を解いちゃって人間の体に戻しちゃうと、聖人の力に耐えられなくなって死んじゃうんだよ!!!」
上条「じゃあどうすれば良いんだよ!!!」
禁書「聖人の力を限界まで削って悪魔化を解けばいいんだよ!!!」
ネロ「つーことは、俺の出番だな」
禁書「うん!ネロが限界まで削った後にとうまの右手で触れば…!」
ネロ「殺さずにできるだけ叩きのめすか。難しい注文だぜ」
上条「頼む…!」
ネロ「ま、やれるだけやってみるさ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:33:25.42 ID:yIxfOEE0<>支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:34:47.46 ID:GEK2.B60<>瓦礫の中からゆっくりと神裂が這い出てくる。
全身が更に輝きを増し、あの神裂の体を覆う天使像も巨大化していた。
ネロ「へえ、俺を殺すために更に力を求めやがったか」
ネロ「神サマの力か。上等だぜ。俺は神サマってのは大ッ嫌えなんだ」
上条「神裂…!」
ネロ「あんたらは下がってろ」
神裂はゆらゆらと虚ろなまなざしで再びネロを見つめる。
ネロ「神サマか」
ネロの右手から再び『デビルブリンガー』が現れる。
ネロ「いいぜ、何べんでもぶん殴ってやらあ神サマ」
そしてネロは地面を蹴り神裂へ突進した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:37:30.59 ID:GEK2.B60<>神裂も同時にネロに突進する。
再び刃が激突する。
ネロはすかさず右手のデビルブリンガーを伸ばし、神裂を鷲掴みにする。
そして動けない神裂のわき腹にレッドクイーンを叩き込む。
体に直撃しているはずなのに、鉄と鉄を打ち付けるような金属音が響く。
レッドクイーンとデビルブリンガーに挟まれる形になり、神裂の体がその衝撃で突っ張る。
ネロ「Crash!!!!!」
レッドクイーンをハンマーのように振り、更に何発も繰り返し叩き込む。
そのたびに神裂の体が人形のように波打つ。
7発加えたところで、デビルブリンガーで神裂の体を宙に放り投げ、
ネロ「Huuuuuuuhhhh!!!!!!」
落ちてきたところをイクシードを最大燃焼させたレッドクイーンで思いっきりかっ飛ばした。
神裂の体は地面に叩きつけられ、何度もバウンドして吹っ飛ぶ。
上条「…おい!!やりすぎじゃねえのか?!!」
ネロ「いや…ほとんど効いてねえな」
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:39:30.91 ID:GEK2.B60<>レッドクイーンから伝わる感触がおかしい。
体に直撃してるはずなのに、まるで剣で防がれてるような感触だ。
この感触は過去に何度も経験したことがある。
シールドだ。
むくりと何事もなかったかのように神裂が起き上がる。
体に目立った傷は無い。
ネロ「(やっぱあの天使像か…ご加護ってやつかい…)」
ネロ「(神ってのはどいつもこいつもあのパターンなのかよ)」
シールドを破るのはなんてことはない。
もっと強く攻撃すれば良い。
だがその加減が難しい。
うまくシールドだけを壊さないだめだ。
強くやりすぎて神裂の体ごと破壊してしまったら元も子も無い。
ネロ「(面倒くせぇな畜生)」
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:39:58.88 ID:XWAKwrUo<>頑丈すぎだろwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:43:24.87 ID:GEK2.B60<>神裂は自分の左手を眺めている。
そしてなにやら左手が激しく輝き始めた。
ネロ「(なんだ?)」
左手から光が溢れ、それが何かを形作り始めた。
ネロ「…おいおい…」
その光の塊は巨大な腕の形となった。
そう、ネロのデビルブリンガーそっくりな腕。
ネロ「ぶはッ!!!マジかよ!!!!」
神裂は動きを確かめるように左手を開いたり握ったりしている。
それに連動して白い巨大な腕が動く。
ネロ「ハッハ!!そいつは傑作だ!!笑っちまうぜ!!!」
神裂はネロに目を戻した。
そして左手を突き出す。
同時に凄まじい速度で白い巨大な腕がネロへ伸びる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 23:45:28.19 ID:8LWuAxso<>DMC勢は心配ないが、ねーちん大丈夫なのかな…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:46:39.64 ID:GEK2.B60<>ネロ「上等だ!!!」
ネロもデビルブリンガーを伸ばす。
ネロ「Break!!!!」
二つの巨大な拳が激突する。衝撃で巨大なクレーターが現れる。
パンチ力はネロが圧倒的に勝っていた。
ひしゃげた白い腕をネロの青い腕が掴む。
そして思いっきり引き寄せる。
ネロ「悪ぃな!!!即席コピーに負けてらん無ぇんだ!!!」
神裂の体が一気にネロへ引き寄せられる。
そしてその神裂に強烈な一撃を叩き込むため、レッドクイーンのアクセルを捻る。
だが。
ネロ「―――あぁ?」
七天七刀が突如ネロの胸を貫いた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:48:24.42 ID:GEK2.B60<>ネロ「…?」
神裂はまだネロのところまで来ていない。
だがネロの胸には、彼女と同じように淡く光る七天七刀が突き立てられていた。
神裂は投げたのである。
引き寄せられる慣性を逆に利用して。
突然の事に、神裂の白い腕を握るデビルブリンガーの力が抜ける。
神裂は勢いにそのまま身を任せ、ネロの顔面に膝蹴りを叩き込んだ。
鈍い炸裂音。
着弾と同時にネロの胸に刺さっている七天七刀を握り、引き抜きながら彼の胸を裂く。
鮮血が飛び散る。
更に何度も刀を返し、ネロに叩き込んでいく。
そのたびに血しぶきが上がる。
禁書「ネロ!!!」
最後に左手を大きく後ろに引き力を溜め、そして強烈な正拳突きを放つ。
巨大な白い拳がネロを吹っ飛ばし、後方の瓦礫の山へ叩き込んだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/02(火) 23:52:16.97 ID:XWAKwrUo<>覚醒状態とはいえねーちん強すぎだろwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/02(火) 23:53:39.00 ID:GEK2.B60<>禁書「あぁ!!!」
上条「おい!!!…やられちまったのかよ!!!!」
神裂がゆらりと上条の方へ向く。
上条「くっそ…!!!」
上条は覚悟する。
あれほどの力を見せ付けられた。
到底まともに戦えるとは思えない。
だがそれでも―――
その時、瓦礫の山から音がした。
禁書「…ネロ!!!」
瓦礫の中からかったるそうにネロが出てくる。
あれ程刻まれたにもかかわらず、今はもう全く傷が無い。
神裂がゆらりと再びネロに目を向ける。
ネロの瞳が赤く輝き、全身が青く光り始めた。
ネロ「マジで頭にきたぜ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/02(火) 23:55:24.81 ID:8LWuAxso<>閻魔刀無しでDT引けるのか…?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:02:26.12 ID:zEd69/Q0<>>>162 『閻魔刀』はネロ覚醒のきっかけで、魔人化の力そのものはネロにもともとあった ということにしてる。3でのダンテとリベリオンの関係みたいな感じ。
ネロ「いいかげんその体返してもらうぜ」
神裂の体を乗っ取っている者に声を飛ばす。
上条「…!」
上条は感じる。
先ほど相対したバージルと同じ感覚。
全身が押しつぶされるような圧倒的な威圧感がネロから発せられていた。
ネロ「どこのどいつかは知らねえが」
ネロの全身の青い光が増す。
ネロ「その体からさっさと出てけやクソ野郎」
その瞬間ネロの全身が青く眩く輝いた。
そして光が収まると。
ネロの背後に青い半透明の巨人が現れた。
ネロ『Do it!!!!!』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:06:37.33 ID:zEd69/Q0<>あまりの力に、上条はその場にいるだけで意識が飛びそうになった。
今のあいつ―――
バージルやダンテと同じくらい―――
いやそれ以上に強いんじゃねえか―――?
そう上条は思った。
そのネロを見て神裂も動きが一瞬止まった。目を丸くしている。
先ほどまで一切ひるむことが無かった神裂が初めてみせた動揺。
ネロ『What's up!? C'mon!! Baby!!』
エコーのかかった声の挑発。
その声で拘束が解けたのか、神裂がネロへ突進する。
そして七天七刀を振り下ろす。ネロの顔面に直撃する。
そして神裂は続けて何度も何度もネロに七天七刀を叩き込む。
先までよりも更に激しく凶暴に。
まるで怯えた子供ががむしゃらに暴れるように。
だがその間もネロは微動だにしなかった。傷一つついていない。
ネロ『Is that all you've got?』
ネロが笑いながら問いかける。神裂が鋭く睨み返す。
そして左手の巨大な腕を振り上げ、ネロの頭頂部へ打ち下ろした。
だがそれでもネロはびくともしなかった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 00:07:03.03 ID:TXzZxsE0<>支援、ネロのバスター無双くるか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 00:08:02.09 ID:UuRaaqo0<>(゚Д゚)b Do it!!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 00:10:41.14 ID:Z6TvMdI0<>出て早々退場とかじゃなくて良かったネロ
「擬音っと」の多様も改善されたみたいで最高です<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:11:25.76 ID:zEd69/Q0<>ネロ『Let's rock!!』
叫び、今度はネロがレッドクイーンを神裂へ振るう。
それに連動し、背後の巨人の巨大な大剣も神裂へ向かう。
そして二重の剣が直撃する。
神裂の体から白い光の一部が引き剥がされ、飛び散る。
神裂の体が後方へ吹っ飛―――びかけたところを、
ネロがデビルブリンガーで宙の彼女の足を掴む。
そして引き寄せると更にレッドクイーンを打ち下ろした。
神裂が地面へ仰向けに叩きつけられる。
衝撃で彼女は七天七刀を手放す。刀は宙を舞った。
再び白い光が飛び散る。
だがシールドはまだ完全に破壊されていない。
ネロ『全部剥ぎ取ってやるよ!!!』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 00:12:57.13 ID:Ic/IWr2P<>C
>>166のIDが何かイイww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:13:51.89 ID:zEd69/Q0<>ネロは宙を舞う七天七刀を右手でキャッチする。
そして左手のレッドクイーンを神裂の右手の、
右手の七天七刀を神裂の左手の光の衣に、それぞれ腕本体へ直撃しないギリギリのところへ突き立てる。
ガラスが砕かれるような音を立てて二本の剣がシールドを突き破り、神裂の体を地面に磔にした。
ネロ『神裂。先に謝っとくぜ。ちょっと我慢しな』
ネロは屈むと神裂の頭を左手で鷲掴みにし、右手を大きく振り上げた。
ネロ「Show down!!!!!」
そして右の拳を打ち下ろす。
連動して背後の巨人も打ち下ろす。
ネロ『オァァァァァァァァァァァ!!!!』
何度も。
何度も。
轟音と共に光が引き剥がされ飛び散る。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 00:14:19.54 ID:jVQJtF20<>支援ぬ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:15:56.06 ID:zEd69/Q0<>ネロと背後の巨人の拳が下ろされるたびに大地が連続して震える。
神裂とネロは地面に沈んでいき、彼らを中心としたクレーターも巨大化していく。
そして。
ガラスが砕け散るような音を立てて光の像が弾けとんだ。
彼女の頭を掴む左手に柔らかく暖かい感触が戻る。
ネロ『―――!』
慌てて右手にブレーキをかける。
ネロ『―――Ha! Shit!』
ギリギリの所で寸止めする。
僅かに反応が遅れていたらそのまま彼女を叩き潰していたところだ。
一気に冷たい汗が吹き出た。
ネロ『来い!!』
すぐさま上条を呼ぶ。
上条もそれに反応して跳躍して神裂のところへ行く。
そして着地と同時に神裂の頬へ右手を当てる。
上条「神裂ィィィィィ!!!
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 00:16:28.04 ID:LHt4VIDO<>かっけえ
超支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:18:57.83 ID:zEd69/Q0<>―――
真っ暗だ。
何もわからない。
周りから何かのざわめきが聞こえる。
だが何を言っているのかがわからない。
最後に見たのは上条とインデックスが恐怖の目を自分に向けていた光景。
その時に何か叫んだようだったが思い出せない。
思い出せない。
そして最後に見た光景すら思い出せなくなる。
自分の中が真っ黒に塗りつぶされていく感覚。
「…私は…誰ですか?」
―――全部壊せ―――
「…あなたは…誰ですか…?」
―――全員殺せ―――
「わからない…怖い…」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:21:36.48 ID:zEd69/Q0<>―――身を任せろ―――
「…だれか助けて…」
―――力に身を委ねろ―――
「…お願い…助けて…」
―――楽になれ―――
「…けて…」
『神裂。先に謝っとくぜ。ちょっと我慢しな』
―――やめろ―――
「かん…ざき…?」
―――よせ―――
「神裂…」
―――戻るな―――
「私は…神裂…火織…!」
『神裂ィィィィィィィ!!!!』
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:24:24.37 ID:zEd69/Q0<>―――
上条の右手が触れると同時に神裂の体が波打った。
そして全身から力が抜け、ぐったりとする。
上条「神裂!!聞こえるか!?」
反応は無い。
まるで死体のように微動だにしない。
ネロ「(…くっそ…まずいな…ちょっとやりすぎたかもしれねえ…)」
神裂の体には特に外傷が無い。
だがネロのデビルブリンガーが彼女の魂も引き剥がしてしまったかもしれない。
上条は神裂を抱きかかえて揺さぶる。
上条「おい…!頼む…!」
禁書「戻って…戻って…!」
その時、神裂が大きく息を吸った。
上条「神裂!!!」
神裂「…じょう…と…ま…」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:26:59.67 ID:zEd69/Q0<>上条「わかるか!!!神裂!!!」
禁書「帰ってきたんだよ!!!!」
神裂「はい…あれ…?私は一体…?」
上条「うおおおおおお!!!!」
禁書「良かった!!!良かったんだだよおおお!!」
上条はそのまま神裂を力いっぱい抱きしめた。
インデックスも飛びつく。
神裂「えッ…!!あ、あのッ…!ちょ、ちょっとッ!!///」
二人が突然抱きつく、というよりは上条に抱きしめられて神裂は動揺する。
上条「良かったなあ!!!神裂!!!本当に良かった!!!」
ネロは冷めた目でその光景を眺めていた。
ネロ「(…感動的なはずなんだが…なんだこれ…妙にムカつく)」
神裂がその魔剣士の姿に気付く。
神裂「…?ネロさん…?」
ネロ「よっ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 00:28:48.37 ID:FUH6wfYo<>ネロさん嫉妬してるでござるか?( ^ω^)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 00:29:25.65 ID:8F2aedso<>これだから上条さんは困る<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:29:49.19 ID:zEd69/Q0<>事の顛末を、神裂を抱きかかえたまま上条が説明する。
神裂「そう…ですか…すみません…また私…皆に迷惑を…」
上条「気にするな。神裂が俺達を守ってくれたんだしな!!」
禁書「良いんだよ!!!」
ネロ「まあ、あんたがその力を使わなければ結果的にボルヴェルクに殺されて禁書目録も奪還されてただろうしな」
神裂「はい…」
上条「そうだぜ!結果オーライってやつだ…ん…?」
冷静になったところでようやく上条も気付く。
全身に当たる柔らかい感触。女の子特有の甘い良い香り。
上条「…///」
ぎこちなく神裂をから体を離す。
神裂「…あッ…」
神裂がなんだか名残惜しそうに小さな息を吐く。
禁書「…」
ネロ「…」
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 00:30:31.09 ID:LHt4VIDO<>ネロと神裂?一向に構わんッッッ!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 00:30:39.71 ID:/rfI5aso<>( ^ω^)・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 00:31:13.92 ID:bcHt2JYo<>まったくフラグメイカーにもこまったもんだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 00:32:16.07 ID:udmvgX20<>>>181
キリエがアップを始めちゃうからやめたげてwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:33:25.66 ID:zEd69/Q0<>ネロ「…(落ち着け…俺にはキリエが…)」
ネロ「で、全体の状況はどうなってんだ?」
インデックスが説明する。
ネロ「へえ…ダンテの兄貴がね…」
上条「でももう大丈夫だぜ!」
上条「その術式は俺がぶっ壊してやったし、インデックスも取り戻したしな!」
禁書「…」
上条「…もしかして…違うのか…?」
禁書「…とうま…あれ」
インデックスは指差す。
上条「…!?なんでまだ残ってるんだよ!?」
インデックスの指した方向の空に、いまだにあの巨大なヒビが残っていた。
禁書「あの術式を壊しても、次元に入った亀裂は無くならないんだよ」
上条は思い出す。似たような事を過去にいくつか経験したことがある。
例えばカーテナ。
カーテナによる次元の切断自体は上条の右手で打ち消せるが、
その切断によって切り落とされた次元の破片そのものは打ち消せなかった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 00:34:06.44 ID:i88XzL.o<>ネロ自重wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:35:54.15 ID:zEd69/Q0<>上条「で、でももうあれ以上開く事はないんだろ?!」
禁書「そうなんだけど…そのね、あの術式は次元に穴を開けて、魔帝が封印されている狭間の空間へ繋がる門を作るものなの」
禁書「それでね、とうまが来た時点で既にその作業が9割方完了してたの」
禁書「そこまでくれば、あとは術式を使わなくてもバージルなら…」
ネロ「『閻魔刀』…か…」
上条「ど、どういうことだ?!」
禁書「バージルが今持っている『閻魔刀』はありとあらゆる物を切断できるの」
上条「つまり…!」
禁書「そう、さすがのバージルも『閻魔刀』だけじゃ狭間への穴は開けられないけれど、今の状態なら…」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:38:54.42 ID:zEd69/Q0<>一時まで休憩。風呂行って来る
その後二時まで投下する<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 00:39:51.00 ID:FUH6wfYo<>ハイッテラー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 00:42:50.74 ID:UuRaaqo0<>いてらー
つか何でネロだけちょっと面白キャラ何だww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 00:45:14.62 ID:mjWeasQo<>最初からのdatを…くれないか…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 00:52:07.49 ID:AT45D.k0<>ネロはかわいい ダンテはかっこいい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 00:54:36.94 ID:KkQWHbsP<>誰かdatあげてやれよwwwwwwww
俺のはそこら中がかけてる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 00:59:26.62 ID:eglv6BIo<>1スレ目1000まで、2スレ目スレストまでdat持ってるがどのロダなら長期間残る?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 00:59:30.93 ID:zEd69/Q0<>―――
一方通行『ラァァァァァァ!!!!』
六枚の黒い羽が振動し、大気を振るわせる。
その振動で周囲の瓦礫が砕け、貯水塔がひしゃげる。
その一方通行の変化に気付き、バージルも彼に目を戻す。
一方通行『はッはァ!!!やっと本番だぜェクソヤロー!!!』
その言葉と同時に一方通行の体が音速の数十倍まで一気に加速し、
バージルへ向かって射出された。
六枚の羽のうち、下の四枚が前に伸び、左右二枚ずつ腕を覆う。
一方通行『かァッ!!』
黒い羽で覆われた左手をバージルの首目がけて放つ。
だがバージルは体を僅かに移動させてかわす。
そしてあの時と同じように。
すれ違いざまに抜刀する。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:01:51.81 ID:zEd69/Q0<>だがその刃は防がれた。
黒い羽によって。
一方通行は左手を振り切ったその力を利用し、さらに羽で体を加速させそのまま駒のように回転する。
そしてその速度と破壊力を右手に載せ、バージルの顔面へ裏拳を振るう。
今度は手加減をしない。本気の一撃。
一方通行の制御からあぶれた力が衝撃波となってその場の地面に円形の深い筋を刻む。
バージルは姿勢を落とし、それをかわそうとする。
そして裏拳がバージルの頭上の空を切る瞬間。
バージルはその向かってくる右手を包んでいた黒い羽が一気に広がったのを見た。
瞬時にさらに姿勢を低くする。
一方通行はそのまま振り切った。衝撃波で屋上が完全に破壊される。
一方通行『(チッ!!かわされたかァッ!?)』
確認しようとした瞬間。
ハァァッ!!!と掛け声が聞こえると同時に胸に強い衝撃が走る。
瞬時に羽でガードしたものの、後方に大きく弾き飛ばされた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:03:26.10 ID:zEd69/Q0<>二人の激突にビルが耐え切れず爆散する。一方通行は50m程離れた空中で静止した。
バージルは近くの別のビルの屋上に降り立っていた。
一方通行は羽を見る。バージルの刃を防いだ羽には一筋の深い傷。すぐに修復する。
これがバージルの全力かどうかはわからないが、それなりに本気で切りかかったようだ。
そしてバージルの姿を見る。
一方通行『ハハッ!こいつァよかったぜ!』
バージルは完全にはかわせなかったようだ。額から赤い液体が垂れ、顎先へと一筋の線を形作っていた。
一方通行『血が出るってこたァ一応殺せるってことだよなァおィ!!』
普通ならあの一撃がかすっただけで体が跡形も無く吹き飛ぶのだが。
そんなバージルの馬鹿げた耐久力を目の当たりにしながらも彼は喜んでいた。
確かにバージルの強さは底が知れない。
だが傷をつけることができた。
絶対的な力の差ではない。
同じ舞台にいる。
手を伸ばせば届く。
そう一方通行は思った。
その思いは数分後に無残に砕け散るのだが。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:04:59.20 ID:zEd69/Q0<>バージルの表情は、先ほどとは一見違いが無い。
だが一方通行は気付く。
明らかに微妙に違う。
バージルは額の血を手に取り、そして一方通行の黒い羽に目を向ける。
一方通行『あン?そンなに意外だったか?』
ニヤリと笑みを浮かべ、バージルへ問いかける。
バージルは一方通行の攻撃で傷を負い、そしてあの刃の直撃を防がれたことに少し驚いているようだった。
バージル「面白い」
一方通行『あァ??』
バージル「人間にしては強いな」
一方通行『なンだ?いきなり口達者になりやがって』
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:05:32.82 ID:FUH6wfYo<>斧でいいんじゃねーの?
知らんけどww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:06:24.49 ID:zEd69/Q0<>バージルは少し驚いていた。
いままでこんな人間には会った事は無かった。
実はこう見えて、バージルは非常に研究熱心だ。
特に『力』の分野についてはかなり貪欲だ。
何日も蔵書に篭ったりもする。
そんなバージルがこの目の前の少年に興味を持たない訳が無かった。
別段力が凄いというわけでもない。この少年のレベルなら魔界にはゴロゴロいるし、バージルの敵ではない。
しかし問題はこの少年は人の身のまま、悪魔化もせずにこの力を使っていることだ。
それにあの黒い羽。以前に比べればかなり進化して洗練されているが、まだ成長の余地はかなりある。
その先も見てみたい。
バージルの瞳の赤い輝きがより強くなった。
バージル「気に入った」
バージルは『閻魔刀』に手をかけた。
全身が青く輝き始める。
その時だった。
バージルがふと顔をあげた。
その目は一方通行を見ていなかった。
一方通行『(…なンだァ?)』
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:08:13.32 ID:zEd69/Q0<>バージル「…」
バージルはその気配を感じた。
バージル「ダンテ…」
一方通行はそのバージルが立っているビルから50m程離れた空中にいた。
一方通行『(…なンだかわからねェが!!!今ならやれるぜ!!!)』
彼の六枚の黒い羽が巨大化する。
一枚の長さが20mまで伸びる。
そしてその羽を更に凝縮し、腕へ巻きつける。
ベクトル操作で周囲のビルを丸ごと引き抜き、バージルへ飛ばす。
バージルはそれを見もせずに寸断する。
バラバラになったビルの欠片が雨のように降り注ぐ。
その雨の中に紛れて一方通行は一気に距離を詰める。
一方通行『オォォォオオオオ!!!!』
羽で覆われた、先よりも更に破壊力を増した右手を突き出す。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:10:32.64 ID:eglv6BIo<>過去ログ
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/88288.zip
pass:dmc<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:13:39.36 ID:zEd69/Q0<>バージルの刀と交差する。
衝撃波でバージルの立っていたビルが爆散する。
一方通行『ラァァァァァァァァァァ!!!!』
そして今度は左手を突き出す。だがその左手が当たる寸前。
バージル「失せろ」
突然バージルが青く輝いた。
その瞬間一方通行の全身をとてつもない衝撃が襲った。
一方通行『ゴァァァッ!!!』
羽でその衝撃を防ぐも、大きく吹っ飛ばされ今度は空中でブレーキをかけるまもなく地面へ激突した。巨大な粉煙が立ち上る。
一方通行『…くそが…』
体に目だった外傷は無いものの、体が妙に重く苦しい。まるでスタミナだけが削られたような感覚。
だがそんな感覚にゆっくりと浸ってる暇は無かった。突如彼の体に重く何かが圧し掛かる。
一方通行『なンだ…?』
彼の体には何も乗っていない。だが何かの重量を感じる。まるで大気そのものが重量を増しているかのようだ。
その何かが彼の体を地面に押さえつける。ふと一方通行はバージルの方へ目を向けた。
一方通行『…なンだよ…!ありゃあ…!?』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:14:47.40 ID:TXzZxsE0<>兄貴強すぎ…支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:16:50.57 ID:zEd69/Q0<>そのバージルの姿を見て一方通行は戦慄した。
いやバージルなのかどうかすらわからない。
完全に姿が変わっている。
異形だ。
なんと表現すれば良いかわからない。
サイズはさほど変わっていない。
だが全身が青い甲羅のような物で覆われている。
そしてコートに似た形の羽のような物が背中から伸びている。
頭部はまるで中世ヨーロッパと古代ギリシャの兜を混ぜたような形をしており、
目の部分に細い切れ込みがあり、その中から赤い光が溢れていた。
そして何よりも。
先ほどとは比べ物にならない力が溢れ出ていた。
何かがおかしかった。
空間があの力のせいで歪んでいるような。
―――魔人化したバージルの圧倒的な力に耐え切れず、人間界が徐々に歪み始めた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:17:54.75 ID:eglv6BIo<>魔人化キター!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:19:04.27 ID:zEd69/Q0<>魔人化したバージルは上空の巨大なヒビを見つめている。
もう少しこの少年の力を見てみたかったが、ダンテが戻った今その余裕は無い。
邪魔される前にさっさとやってしまった方が良い。
バージル『はじめるか…』
エコーのかかった声で呟く。
『閻魔刀』に手を当て構える。
そして。
バージル『ハァァァァァァァァ!!!!!』
抜刀した。
それと同時に、空のヒビに巨大な青い光の筋が何本も重なる。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:20:00.73 ID:FUH6wfYo<>眠い
でも2時までは起きてるぜ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:22:30.64 ID:zEd69/Q0<>―――
トリッシュ「…バージル…」
トリッシュは息を切らしながらその轟音を聞いていた。
彼女の背後には赤い光を放っている『スパーダ』。
そして足元や、周囲には多数の巨大な悪魔の死骸が転がっていた。
『ブリッツ』と呼ばれる、魔帝軍の中でも最精鋭の電気を操る兵。
己の体も電気に変えることができ、そのまま凄まじい速度で移動できる。
人間から見れば瞬間移動でもしてるかのように見えるだろう。
その戦闘力はかなり高く、下級悪魔でありながら大悪魔にも匹敵する。
そんな『ブリッツ』が先ほど8体程襲撃してきたのである。
目的はもちろん、『スパーダ』の回収。
『ブリッツ』は盲目であり、音と気配のみで敵を探すため、本来は同士討ちを防ぐために単独で動く連中だ。
だが今回は違った。
魔帝の直接の指揮下に入ったことによって彼らは目が見えてるかのように『トリッシュ』だけを狙い、
あげくに複数体でコンビネーションを繰り出してきた。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:25:03.62 ID:zEd69/Q0<>トリッシュはかつては魔帝軍の幹部であり、かなり上位の大悪魔でもある。
だがそんな彼女でさえこの猛攻は簡単にはやり過ごせなかった。
かなり力を消耗した。
そして『スパーダ』。
近くにいるだけでどんどん力が削ぎ取られる。
この『スパーダ』は人間を守り、悪魔を殺すために作られた。
人間の血が入っていない悪魔達には強烈な敵意を向けてくる。
そして相手の悪魔の力が強大なほど、その妨害も強大になる。
無論、トリッシュも例外ではない。大悪魔である彼女は凄まじい妨害を受けていた。
そしてやっかいな事に『ブリッツ』達は下級悪魔と認識されているらしく、あまり『スパーダ』の影響を受けていないらしい。
トリッシュ「…さすがに…きついわね…」
魔剣『スパーダ』は完全には覚醒していない。今漏れている力は1%にも満たない。
それだけでもこのトリッシュ程の大悪魔を疲弊させる程の力だ。
だがそれ程の力を持つ『スパーダ』を使用したダンテでさえ魔帝は完全に殺せなかった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:27:00.37 ID:zEd69/Q0<>魔帝はダンテ達の父、かのスパーダでさえ殺しきれず、封印せざるを得なかった存在だ。
魔帝の業は『創造』。
生命体は当然、一つの世界をまるごと作り出すこともできる。
前回ダンテが封印した時は魔帝の力は不完全だった。
2000年かけて封印からにじみ出した一部の力しか使えなかったのである。
それだけでも魔剣『スパーダ』を所持したダンテと互角に戦った。
今回は違う。封印そのものが解け魔帝は完全に復活する。
その力は余りにも巨大である。
ムンドゥスがもし全ての力を解放すれば小さな人間界程度では耐え切れずに崩壊してしまうだろう。
それはダンテやバージルも同じだ。魔人化しただけで世界が大きく歪む。
ダンテは人間界においては極力魔人化を使わないようにしている。
もし魔人化したとしても、その体に流れるスパーダの血は完全に解放しない。※
※DMC1のラスボス戦のような完全な悪魔化。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:29:27.90 ID:zEd69/Q0<>魔帝ムンドゥス、スパーダ、ダンテ、バージルの四人にとって人間界は脆すぎるのである。
彼らが己の力を全て解き放てば人間界という器はすぐに砕けるだろう。
かつてのダンテと魔帝の戦いも、魔帝が己の力を最大限発揮するために作り出した頑丈な異世界で行われた。
その激闘から僅かにもれた余波が最終的にマレット島を崩壊させた。
今回も、おそらく魔帝はバージルやダンテと戦う為に頑丈な異世界を作る。
そしてそこで三つの破滅的な力が衝突する。
完全に復活したムンドゥスは前回よりも遥かに強いだろう。
ダンテも前回より遥かに強くなっている。
そしてバージルはそのダンテと互角以上だ。
はっきり言って、余りにも桁違いすぎてこのトリッシュですら誰が最終的に勝利するのかわからない。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:31:24.69 ID:ll03huoo<>支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:31:41.96 ID:zEd69/Q0<>そしてその力の余波が少しでも人間界に漏れでもしたら。
被害は前回のマレット島程度では済まないかもしれない。
最早、事態は丸く収まらないところまできていた。
誰が勝っても。
結果がどうなろうと必ずどこかに巨大な傷を残す。
トリッシュにはもう答えを出す事はできなかった。
全てをダンテに託す。
それしかなかった。
トリッシュは銃を握る。
敵の第二波がやってきた。目の前に4体の『ブリッツ』が現れる。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:32:09.68 ID:eglv6BIo<>そういう意味ではムービーランドは魔帝と決着を付ける最良の世界だったといえなくもない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:37:20.40 ID:TXzZxsE0<>ブリッツ4体同時相手とかヒューマンモードでも負けそう…支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:38:11.40 ID:zEd69/Q0<>―――
御坂と黒子は空の穴を眺めていた。
黒子「あれは一体…なんですの…?」
御坂「…わからないわ…」
確かにここは学園都市。彼女が住んでいる街。だが何かがおかしい。全く別の世界のような感覚。
彼女は知る由は無いが、バージルの魔人化、
そしてその状態で放たれた特大の次元斬によって人間界が歪み始めているのである。
御坂「…?」
その時、御坂は少し離れたビルの屋上に目が止まった。
御坂「あれ…」
ビルの屋上には巨大な稲妻が何本も走っている。そして銃声が響く。
御坂「誰か戦ってる…!」
銃声があるということは、悪魔ではない者が戦っている可能性がある。
黒子も気付く。
黒子「お姉さま!あそこ!」
御坂「行くわよ!!!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:39:31.01 ID:EoGPh8so<>ブリッツ先生DT引けないのに捕まえないでください
しんでしまいます<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:40:40.00 ID:zEd69/Q0<>―――
足元に一体の『ブリッツ』の死体が転がっていた。
トリッシュの両手にはそれぞれ白と黒の拳銃が握られている。
ダンテのエボニー&アイボリーと瓜二つである。
目の前に移動してきた『ブリッツ』へ銃口を向けて引き金を何度も引く。
単発でありながら、人間離れした速度で連射した為まるでマシンガンのように銃弾の雨が降り注ぐ。
『ブリッツ』の電気の衣が剥げる。
それと同時にヒールのかかとで顔面を蹴り上げる。
インパクトの瞬間、特大の稲妻が彼女の足から走る。
このトリッシュの力も『ブリッツ』同様、電気である。そして電気勝負なら大悪魔の彼女の方が強い。
ブリッツの顔面が消し飛ぶ。
トリッシュ「(これで二体目!!)」
残るは二体。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:41:46.41 ID:FDEVFZIo<>ブリッツはRGで電気剥がすのやってたけど全然安定しなかったな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:43:43.91 ID:zEd69/Q0<>この至近距離に『スパーダ』がある状態で完全に悪魔化するわけにはいかない。
彼女の莫大な力を検知した途端、『スパーダ』は一気に妨害を強めてくるだろう。
最悪、即死する。
一体の『ブリッツ』が電気となり、彼女の周りを高速で移動する。
トリッシュは銃弾をばら撒くもほとんど当たらない。
そのトリッシュの背後にもう一体の『ブリッツ』が瞬時に現れ、彼女の首を刎ねようと爪を振るう。
トリッシュ「!!!」
いつもなら背後を取られることなど無い。
だが『スパーダ』の毒に麻痺した体はそれを許した。
瞬間的に背後に力を集中させる。
大気が引き裂かれる音と共に『ブリッツ』の巨大な爪がそのトリッシュの電気の衣に突き立てられた。
彼女の首まで僅か数ミリのところで爪が止まる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:45:31.40 ID:zEd69/Q0<>トリッシュ「ハァァァァァッ!!!!」
そのまま彼女は『ブリッツ』の胸へ強烈な蹴りを叩き込んだ。
鼓膜が裂けそうな雷鳴が響き、『ブリッツ』の胸に巨大な穴が開いた。
トリッシュ「…ッ!!!」
その瞬間さらに『スパーダ』の妨害が強まったのを感じる。
激痛が体を走る。
その時。
もう一体の『ブリッツ』が彼女の背後に現れた。
そしてその爪が腹部を貫通した。
トリッシュ「…チッ!!!」
突き刺さったままブリッツの爪が凄まじい放電を起こす。
トリッシュの体が吹っ飛び、彼女はビルの屋上から弾き出された。
その時、聞きなれた銃声が響いた。
彼女は発砲していない。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:48:05.02 ID:zEd69/Q0<>―――
御坂はその大きな悪魔へ向けて、ダンテから預かった『エボニー』で電気を帯びた銃弾を放った。
だがその銃弾は当たらなかった。その悪魔は稲妻となってとんでもない速度で移動を始めた。
御坂「な…なんなのよあれ…!」
電気使いの彼女でさえ驚愕する。
あまりにも速過ぎて御坂のレーダーですら捉えきれなかった。
稲妻の塊へ銃弾を放つも、全く当たらない。左に現れたと思いきや次の瞬間には右に現れる。
その時、聞きなれた声が響いた。
「後ろですの!!!」
御坂が振り返った。
背後から迫る巨大な爪が目に入る。
御坂「―――」
そのまま爪が雷鳴とともに振り下ろされた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:49:52.73 ID:zEd69/Q0<>御坂「…は?」
御坂は一瞬何がおきたのかわからなかった。あの悪魔の爪が見えたと思った瞬間、突如目の前の視界が全く別のものになった。
あの悪魔が20m程前方にいる。御坂も一瞬前まであそこにいたはずだ。
黒子「お姉さま!!!」
背後から聞きなれた声。そして御坂の肩にかかる小さな手。御坂は瞬時に状況を理解した。
御坂「黒子!!!そのまま掴んでなさい!!任せるわよ!!!」
黒子「はいですの!!!」
再びあの悪魔が高速で移動を始める。御坂は銃弾をとにかくばら撒く。悪魔が一瞬消える。
御坂「黒子ォ!!!(来る!!)」
その瞬間御坂と黒子は5m程後方にテレポートした。
さっきまで御坂達がいたところに悪魔が現れた。悪魔は予想外の事に一瞬動揺する。
その隙を逃さずに御坂はダンテから借りたエボニーを連射する。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:51:59.37 ID:zEd69/Q0<>電気が弾けるような音を立てて御坂の銃弾が直撃する。だが悪魔は微動だにしなかった。
御坂「(あの…電気の衣…!)」
御坂はすぐにわかった。彼女が使うようなシールドをあの悪魔も使っている。
その強度は彼女の物を遥かに上回っている。
能力を使って剥がそうとするも、悪魔の体を包んでいる電気は操作できなかった。
御坂「…!?」
ただの電気ではない。莫大な魔力が篭められており、性質も人間界のものとは全く別物だ。
その時、悪魔が両手を御坂に突き出した。
御坂「!!!」
ピリッと周囲の電気の異変を感じ取る。
御坂「黒子ォ横に!!!」
その声と同時に御坂と黒子の体が10m程左にテレポートした。
瞬間、悪魔の両手から巨大な黄金の稲妻が放たれた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:54:43.86 ID:zEd69/Q0<>巨大な雷鳴が轟く。
御坂「(…!!何よあれ!!)」
御坂でも扱えないレベルの莫大な電力だった。
避けたと思ったのつかの間、悪魔は御坂達の移動先を確認するやその腕を向ける。
それに連動して巨大な稲妻が彼女達へ向かった。
黒子「―――」
テレポートが間に合わない。
その瞬間。御坂達の前に突如金髪の女性が現れ、その稲妻に手をかざす。その手に稲妻が直撃する。
御坂「!!!」
だが女性の体に傷はつかない。
金髪の女性は両手でその稲妻の猛攻を受け止めている。あぶれた稲妻が周囲を砕いていく。
トリッシュ「撃ちなさい!!!」
トリッシュが背後の御坂に叫ぶ。気付いたように御坂がトリッシュの背後から銃を撃つ。だが悪魔はびくともしない。
御坂「(…やっぱり効かない!!ならレールガンで…!)」
コインを取り出しかざす。だがふと脳裏をよぎる。
このダンテの銃はあの山羊の悪魔を簡単にミンチにした。それでもあの悪魔は貫けない。
レールガン程度で果たして貫けるのか?
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:56:35.55 ID:z/k4JYMo<>支援
続き気になって寝れないお(^ω^)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 01:58:13.73 ID:FUH6wfYo<>2時には寝れるお( ^ω^)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:58:34.50 ID:zEd69/Q0<>トリッシュ「それ…ダンテの銃…?」
稲妻を抑えながら、つらそうにトリッシュが聞く。同じ電気を操るトリッシュは御坂がやろうとしたがなんとなくわかった。
原理はわからないが、あのコインを電気を使って撃ち出す気だと。
御坂「…!そ、そうだけど!!!」
トリッシュ「なら…コインじゃなくて…それで撃ちなさい…大丈夫…壊れないわよ…」
御坂「…へ?」
トリッシュ「良いから撃ちなさい!」
ダンテの銃、エボニーでレールガンを撃つ。
御坂は考えもしなかったことだった。だが可能かもしれない。
このダンテの銃なら。最大出力で放てるかもしれない。
御坂は全ての力をエボニーに集中させる。
いつもはコインが摩擦熱で溶けないように弾速を抑えていたが、今回は違う。
最大で放つ。
照準をあの悪魔にあわせる。
そして。
エボニーから巨大な光の矢が射出された―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 01:59:56.59 ID:zEd69/Q0<>そのダンテの魔力が篭められた銃弾の初速は音速の7倍にまで達した。
その光の矢が『ブリッツ』の電気の衣を突き破り、そして上半身を吹き飛ばした。
貫通した銃弾はそのまま遥か遠くへ飛んでいった。
御坂「…やった…?」
黒子「やりましたの!!!!」
ゆっくりと『ブリッツ』の下半身が倒れた。もはや一筋の電気も放っていない。
トリッシュ「…あなた…今の…凄いわね…」
御坂のレールガンにトリッシュはかなり興味を持った。彼女も悪魔である。強い力には魅了される。
正直言うと今の攻撃方法を教わりたいくらいだ。
トリッシュ程の力でレールガンを放てばその弾頭は楽々と太陽系脱出速度まで達するだろう。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 02:00:37.58 ID:zEd69/Q0<>御坂「…あの…大丈夫ですか?」
逆に御坂にとってはあの稲妻を手で受け止めるのが信じられなかった。
トリッシュ「大丈夫よ…」
先の『ブリッツ』の稲妻を止める際、魔人化はしなかったがかなり大きな力を使用した。
その力に『スパーダ』が反応して更にトリッシュの体を蝕んだ。
ふとトリッシュは御坂と黒子を見て閃いた。彼女達は人間だ。『スパーダ』の毒に侵されることも無い。
それなりの戦闘能力もある。それにダンテの銃を所持している。面識があるはずだ。
トリッシュ「…あなた達に…一つ頼んで良い?」
御坂「?なんですか?」
トリッシュ「あそこにある赤い剣、…ダンテに届けてくれない?」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 02:02:10.80 ID:zEd69/Q0<>今日はここまで
明日は午後も用事あるから再開は夕方から<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 02:02:51.49 ID:iUX8SeQ0<>>>232
乙でした!明日も楽しみにしてるお<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 02:02:54.48 ID:JBzmvFMo<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 02:03:36.43 ID:FUH6wfYo<>乙
再開楽しみにしてます
おやすみ〜<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 02:04:14.26 ID:AT45D.k0<>乙
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 02:04:49.16 ID:03cb2Moo<>おつかれ
DMCは4しかやったことないけど面白い
過去作の魔具知らなくてもわかるからありがたい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 02:05:33.09 ID:i88XzL.o<>乙っした〜<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 02:05:57.33 ID:TXzZxsE0<>乙!
明日頑張れる楽しみができたぜ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 02:06:26.62 ID:UuRaaqo0<>乙
いつも適度な時間に終わってくれるのが凄く助かる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 02:06:27.72 ID:0mYlaL.P<>おつー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 02:07:16.17 ID:eglv6BIo<>乙!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 03:13:54.53 ID:rQ1GQsDO<>四大天使って熾天使じゃなかったっけ?
熾天使より強大な悪魔ってルシファーぐらいじゃないの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 05:03:04.17 ID:iZ2Tqzg0<>誰か神崎×ネロのSS書いてくれ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 05:04:09.73 ID:uAAZXJIo<>キリエヤンデレENDか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 05:48:13.35 ID:yp3rJ4A0<>>>243
一般に魔王と言われるクラスの悪魔なら対抗できるんじゃね?
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 07:02:29.49 ID:VWD6dkMo<>乙
続きが楽しみ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 07:10:52.93 ID:hvgAb.SO<>ルシフェルが四大最強のミカエルと互角な辺り、同じく魔王と同一視されてるサタン、ディアボロス、サマエル辺りは勝てるかも
でもルシフェル、ディアボロスとかの七大悪魔の中でも飛び抜けて強いベリアルが噛ませのサンドバッグになるDMCではあんまりアテにならない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 09:40:51.81 ID:c/qinYDO<>1では大悪魔であるはずのベルゼバブがただの蝿だったから直接結び付けない方がいい
まあ、ゲームは突っ込み入れるとキリがないから
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 09:59:51.06 ID:toFd/wAO<>最高に面白いが インフレすげぇよ特にDMC勢、変身で地球がやばいとか仙水かよ
聖人ねーちんで通常バージルとそこそこ渡りあえるだろゲーム性能でいえばだが
設定上はナイトメアとかやばいらしいからこんなもんか ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 10:07:04.81 ID:tAAPQ2DO<>1のベルゼバブは蝿の形してるからそう呼ばれてるだけなんでそ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 11:12:18.58 ID:kzHbC9.0<>乙でした。VIPの方見に行ったらスレストされてて本当に焦ったわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 11:28:01.02 ID:YBLcbhw0<>レールガンの弾体って普通融解どころかプラズマ化してるもんなんだけど
とあるでは違うの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 11:54:27.18 ID:c/qinYDO<>>>251
解体真書ではそういう事になってるな
そういう意味で名前が一緒だからって同じに考えない方がいいだろうって事が言いたかっただけだ
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 12:05:41.48 ID:7O/ssE.0<>>>250
ねーちんって天使に勝てない位だから妥当だとも思うけど
ダンテとか神として信仰のある悪魔とも遊んでるわけだから
まぁ、最終的には作者が決める事だしな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 12:54:40.74 ID:ZCx7WxMo<>>>253
wikipediaによると原理的にはコイルガンらしい
電磁力でジャンクの盾作ったりできるんだし、空中にコイル状の電流を生み出して
そん中にコインを弾き入れて撃ち出してる、と思えば
まあ文系の俺からすると磁力を任意の方向にだけ作用させることってできるの?って感じだが<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 13:02:54.27 ID:zEd69/Q0<>インフレすまん もっと派手にでっかくぶっ飛んでってやってたら止まらなくなった。
でも設定上では結構こんなもんです。
確か3の製作スタッフのインタビューで、「ダンテの本当の強さを忠実に再現するとゲームどころじゃなくなる」というのもあったので。
ルシフェルとかの部分では説明いれる予定だったんだけど、長ったらしくなるしややこしくなりそうだったので省略。
以下まとめて↓
上条達のいる人間界・ガブリエルや神がいる天界・ルシフェルがいる地獄は一つの建物に収まってるみたいな感じ。
大まかにいうと一階が地獄、二階が人間界、三階が天界という構造で、御使堕しもこの建物内での現象。
この建物が一つの『セフィロトの樹』。
これとは別にもう一つ巨大な建物があって、そこがDMCで言う『魔界』。本来は全く関係の無い完全な異世界。
比較として、『セフィロトの樹』⇔『魔界』、『人間界』⇔魔界内の一つの層『炎獄』という感じ。
つまり、同じく悪魔といっても『セフィロトの樹』の地獄に属してるルシフェルと『魔界』の炎獄に属してるベリアルさんは全く別物。
スパーダの事実が極一部の者にしか知られていなかった事もあって、過去の人間達が勝手にごっちゃにしてしまった。
人間界の属してる『セフィロトの樹』は綺麗に整頓・界ごとの境界も厳重に引かれてて、
バランスの崩壊を防ぐために力の上限も厳しく制限されているけど、
魔界はめちゃくちゃの規則無し・界ごとのの境界も薄くてほぼ吹き抜け・力の上限も無いカオスの世紀末状態。
その世界で生き延びるために、『魔界』で生まれた悪魔達は本能的により強大な力を求める。
力の上限が無い事もあって、その競争の果てにとんでもない強者がゴロゴロ現れるようになった。
という設定を一応考えてありますた。
あとレールガン等科学側の原理は良くわかりません 勉強不足です<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 13:09:20.21 ID:zEd69/Q0<>時間があるので少し投下
―――
上条「今のは…!!!」
禁書「バージルが遂にやったんだよ…」
神裂「…痛ッ…!」
神裂はぎこちなく立ち上がる。
上条「おい!神裂!」
神裂「行かなくては…!なんとしてでも…!」
上条「無理だ!! まともに立つのすらできねえだろ!!」
神裂「しかし…」
ネロ「俺が行く」
神裂「…!」
ネロ「あそこで戦えるのは俺ぐらいだろ」
禁書「ネロ…」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 13:11:13.65 ID:zEd69/Q0<>ネロは上条達に背を向け、穴の方角へ歩き始めた。
上条「ま、待て!」
ネロ「ああ?」
ネロは振り向かずに返事をする。
上条「俺も行く!!!」
ネロ「バカ言うn」
上条「わかってる!!確かに俺程度じゃ戦力にならねえ!!」
上条「でもよ!この右手はきっと何かの役に立つ!!!」
ネロ「好きにしな」
そっけなく返事をし、再びネロは歩き始めた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 13:14:26.37 ID:zEd69/Q0<>禁書「とうま…」
上条「悪いインデックス。俺行くわ」
禁書「とうま。約束して。絶対帰ってきて」
上条「…ああ。約束する」
インデックスはその返答の前の僅かな溜めを見逃さなかった。
この少年は。
最悪自分の命を捨ててでも―――
禁書「とうまあああ…!」
インデックスが上条に抱きつく。
上条「大丈夫だぜ。ほら心配すんな」
頭を撫でながら優しく囁き掛ける。
上条「ほら…」
へばりついてるインデックスをゆっくりと引き離す。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 13:15:28.22 ID:zEd69/Q0<>上条は屈み、両手で優しくインデックスの頬を挟む。
上条「上条さんは大丈夫ですよ。結構俺ってしぶといだろ?」
いつものように腑抜けた笑みを作る。
上条「何だかんだできっと上手くいくさ!」
禁書「…うぅ…」
上条「ほらほら、あの腹ペコシスターはどこいった?」
禁書「……とうま…」
上条「ほーら、いつもの口癖は?」
禁書「…おなか減った…」
上条「おう!帰ったらたらふく食わせてやるぜ!」
わしゃわしゃとインデックスの頭を撫でる。
禁書「…えへへ…」
インデックスは目をこすりながら小さく笑う。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 13:16:55.62 ID:zEd69/Q0<>上条「神裂。頼むぜ。こいつの事」
神裂「…はい。任せて下さい。必ず…守ります」
上条「よし、じゃあいってくるぜ!」
禁書「…」
上条「またな!」
禁書「…うん…」
そのやりとりを最後に、上条はネロの向かっていった方向へ走っていった。
インデックスと神裂はその背中が小さくなるのをずっと見ていた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 13:17:32.93 ID:ZCx7WxMo<>上条<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 13:17:46.79 ID:zEd69/Q0<>上条「(もう行っちまったか?)」
ネロの姿は見えない。
上条「(なら、本気で行くか)」
跳躍しようと足に力を入れたとき、横から声がかかった。
ネロ「やっと来たか」
上条「おお、待っててくれたのか?!」
ネロ「…済んだか?」
上条「ああ」
ネロ「じゃあさっさと行くぜ」
上条「おう!」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 13:18:35.06 ID:zEd69/Q0<>再開は夕方に<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 13:20:45.93 ID:FUH6wfYo<>おろ、来てた
待ってます!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 13:48:00.15 ID:8F2aedso<>淫デックスさんが空気じゃない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 13:52:52.81 ID:qsSzK2DO<>やっぱインデックスは禁書のヒロインだわ
つかインデックスを蔑ろにしないSSだから嬉しい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 15:07:18.19 ID:stbmdxg0<>ほす<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 15:29:36.09 ID:udmvgX20<>ネロが以前よりも精神的に成長した感がある描写でいいな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 17:11:04.83 ID:fLR4IsAO<>結局ダンテさんがいいとこ持ってってくれるんですよね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 17:13:54.52 ID:FUH6wfYo<>最後はきっと上条さんが・・・
と言いたいけどあんま期待出来んなww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 17:22:23.98 ID:zEd69/Q0<>5時45分から<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 17:28:45.60 ID:udmvgX20<>>>272
たとえ最後らへんに説教発動するにしても・・・・誰にだ?wwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 17:28:54.16 ID:rQ1GQsDO<>>>273
メ欄のsagaは何か意味あるの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 17:31:42.40 ID:6.AOZ.AO<>規制はずしじゃなかったっけ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 17:44:30.21 ID:zEd69/Q0<>―――
一方通行は地面に屈んだまま動けなかった。
目の先にある圧倒的な存在。
それが一方通行の胸を固く締め付ける。
手が小刻みに震える。
一方通行『は…はは…』
自分の反応に思わず笑い出す。
この俺が―――
それはひさしく忘れていた感情。
この俺が恐怖してやがるだと―――?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 17:45:18.09 ID:eglv6BIo<>[ピーーー]対策<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 17:46:36.25 ID:03cb2Moo<>残念30秒早かった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 17:46:49.38 ID:zEd69/Q0<>バージル『失せろ』
一方通行の耳に声が聞こえる。
一方通行『…あァ?』
バージル『俺の刃を凌いだその命、大事にしろ』
一方通行『…ッせェ…』
一方通行『その魔帝とやらを…復活させるわけにはいかねェんだよ!』
バージル『ならばもう遅い』
一方通行『…ンだと…!?』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 17:49:01.52 ID:zEd69/Q0<>魔人化したバージルの一撃によって、空のヒビは巨大な漆黒の穴に変貌していた。
一方通行はその穴を見上げる。
一方通行『クソ…!!!』
バージル『さっさと消えろ。好きな所へ行くが良い』
一方通行『…ざけンな…!』
バージル『三度は言わん』
一方通行『…はッ!!!るせェんだよ!!!』
一方通行『話は簡単だ!!!テメェをぶち殺し、その魔帝もぶっ殺せばいィ!!!』
『…人間如きが我を殺すとな…』
その時だった。
空の巨大な穴の中から低い声が響いた。
バージル『やっと来たか』
穴の中に三つの赤い光が浮かび上がった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 17:53:40.24 ID:zEd69/Q0<>一方通行『…なッ…?』
『…ネロ・アンジェロ』
穴の中の三つの赤い光から低い声が響く。
『…今はバージルか?』
バージル『好きに呼べ』
『…まさか貴様が我の封印を解くとはな。礼を言うぞ』
バージル『勘違いするな』
『…どうやら我への忠誠心からやったことでは無さそうだな』
バージル『当然だ』
『ではなぜ我の封印を解いた?』
『何か見返りを求めているのか?』
『父と弟の大罪を取り消せとでも?』
その問いでバージルは鼻で笑う。
バージル『呆けたのかクソジジイ?この俺がそんな事を求めてるとでも?』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 17:54:23.71 ID:QeN96.DO<>支援する<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 17:55:00.53 ID:bcHt2JYo<>再開来てたwwktk<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 17:56:06.63 ID:zEd69/Q0<>『矮小な者の考えはわからぬな』
バージル『一つ聞く』
『…申せ』
バージル『フォルトゥナのネロ』
バージル『殺害を命じたのは貴様か?』
『…ほお』
バージル『答えろ』
『そうだ。我が命じた。スパーダの血族を根絶やしにせよとな』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 17:57:53.56 ID:zEd69/Q0<>バージル『…』
バージルの表情は変わらない。
だが確かに殺気が強まる。
『貴様ともあろう者がな…身内の報h』
バージル『黙れ』
バージル『では告げる』
バージル『―――死ね』
―――
第三章 おわり<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 17:59:39.59 ID:eglv6BIo<>本編ではスルーされた関係に触れるのか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:00:55.12 ID:zEd69/Q0<>最終章
―――
ダンテは空の漆黒の穴の内部に光る三つの赤い光を遠くから眺めていた。
ダンテ「バージル…」
兄の名を呟く。
ステイル『あ、あれは…』
ダンテ「魔帝さんが降臨だぜ」
ステイル『くそ…』
ダンテ「おっとお前は立つんじゃねえ。その体じゃもう無理だろ」
ステイル『…』
ダンテ「俺が行く―――」
そう言い、ダンテは魔帝の方へ跳躍し姿を消した。
ステイルはただ一人、力なくその場に座していた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:04:52.78 ID:zEd69/Q0<>ステイル『頼んだぞ…』
呟く。もうその言葉を向ける人物の姿は見えなくなっていた。
ステイル『…』
しばらくすると、何者かの気配を感じた。
ステイル『…?』
「ステイル!!!!」
聞きなれた声だ。
振り向くとそこには神裂とインデックスがいた。
ステイル『インデックス!!!!』
ステイルは修道服を着た少女の姿を見るや、立ち上がろうとした。
だが足に力が入らない。その場に倒れこんでしまった。
神裂「ステイル!!!!」
叫び、ステイルの元へ行こうとするが彼女の足もふらつく。
その横をインデックスが駆けていった。
そしてステイルの傍へ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:08:55.95 ID:zEd69/Q0<>禁書「大丈夫?」
ステイル『インデックス…』
禁書「あなたも…」
インデックスはステイルの手のイフリートを見る。
そしてその手を握った。
ステイル『…(暖かい…)』
禁書「…ありがとう」
ステイル『君が…無事で何よりだ…』
禁書「…うん…」
ステイルの手を握るインデックスの手に力が入る。
少女は今にも泣きそうな顔だった。
神裂がようやくステイルのもとに来た。
神裂「大丈夫ですか!?」
ステイル『少し…疲れた…』
禁書「…!?」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 18:10:04.73 ID:kzHbC9.0<>よし、veohで禁書も電磁砲も見てきた。
これでみんなのキャラクター像がしっかりしたww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:10:58.41 ID:zEd69/Q0<>ステイル『神裂…インデックスを頼むぞ…』
神裂「…ステイル!!!いけません!!!!ダメです!!!!」
禁書「だめぇ…だめ…」
インデックスの瞳から大粒の雫が落ちる。
ステイル『僕は…少し…休む…よ…』
全て完璧だったとは言えないがステイルは満足だった。
悔い。
視界が薄れていく。
あの愛しい少女の顔がぼやけていく。
音が消えていく。
あの愛しい少女の声が遠のく。
だがその小さな手から伝わってくる温もりはいつまでも残っていた。
ステイル『(…インデックス…)』
心の中で呟く。
そしてステイルの意識が途切れた。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:12:41.72 ID:zEd69/Q0<>―――
魔人化しているバージルは抜刀した。
巨大な青白い筋が穴の中の三つの光点へ放たれた。
そのとてつもない力によって世界が軋む。
凄まじい爆風が起こる。
その力の余波は一方通行にも襲い掛かった。
一方通行『くァッ…!!!』
咄嗟に羽で体を覆う。
黒い羽の表面が磨り減り、凄まじい圧力で50m程後ろに押しのけられた。
一方通行『…クソ…!!』
その時、一方通行は一つの人影が近くを通って行ったの見た。
このとんでもない嵐の中を軽く駆け抜けていったのである。
一方通行『…!?』
一瞬の事で良く見えなかったが、赤いコートを着ていた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:14:35.07 ID:zEd69/Q0<>バージルの特大の次元斬りが穴の中の魔帝へ炸裂する。
あまりの威力に穴自体が軋み、一回り大きくなった。
魔帝『…なるほど』
だが穴の中からは先と変わらず声が響いてきた。
魔帝『かなり力を高めたようだな。だがその程度では我には傷一つつかんぞ』
バージル『当然だ。この程度で死なれたらつまr』
「バージル!やけに面白そうな事してんじゃねえか!」
突如横から声が割り込んできた。
バージル『…』
魔帝『貴様も来たか』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 18:14:46.19 ID:MfT3mg.o<> / .::::::/ .::::::::::.:/.:./:::::::::ヽ/:/::::l ::.:.:.:.|
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... ..:( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ無茶しやがって… ..........
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.. 三 | 三 | 三 | 三 | ... ............. ........... . .....
... ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三 <>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:16:59.90 ID:zEd69/Q0<>魔帝『ダンテ。久しぶりだな』
ダンテ「よう、まさかまたお前に会えるとは思ってなかったぜ」
にやけながらダンテが前へ出る。
魔帝『逆賊スパーダの息k』
ダンテ「俺も混ぜてくれよ」
バージル『失せろ。俺の獲物だ』
魔帝『逆賊スパーd』
ダンテ「そう言うなよ良いだろ」
バージル『消えろ』
魔帝『逆賊スp』
ダンテ「おいおいつれねえなあ」
バージル『三度は言わん』
魔帝『…』
ダンテ「相変わらずだな、少しは弟を…あん?」
その時だった。穴の中の三つの光点の輝きが増した。
そしてそこから赤い槍状の物が凄まじい速度でダンテ達へ向けて二本射出された。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 18:18:17.72 ID:VWD6dkMo<>シカトされて魔帝様がお怒りじゃwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:20:17.01 ID:zEd69/Q0<>ダンテ「Ha!!!!」
ダンテはその槍をリベリオンで上へ弾いた。瞬間とてつもない爆風が発生した。
バージルは『閻魔刀』で弾き落とす。
弾かれた赤い槍が轟音を立てて地面へ食い込み、そのまま遥か底へとめり込んでいった。
ダンテ「おいバージル!下に弾くんじゃねえよ!」
バージル『知るか』
幸いな事に、その周囲の地下には特に重要な施設は無かった。
魔帝『やはり…人間界は小さすぎるな。脆い』
ダンテ「おっと、悪いがあんまり余裕はねえんだ。ちゃっちゃと封印させてもらうぜ」
ダンテの体が赤く輝き始める。
人間界へできるだけ負荷をかけない為に、魔人化の時間は短くする必要がある。
さっさと魔帝をあの穴の中へ押し戻し、すぐに封印する。
ダンテから赤い光が溢れ出し、爆風が発生する。
そして。
魔人化したダンテが姿を現した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 18:21:27.61 ID:kzHbC9.0<>魔帝ちょっとかわええ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:23:14.65 ID:zEd69/Q0<>間髪いれずにダンテはリベリオンを一気に振る。
ダンテ『Drive!!!!!!』
特大の赤い斬撃が穴の中の魔帝へ放たれる。
ダンテ『One!!!Two!!!!!』
更に剣を返し、もう二発放つ。
だが何も起きなかった。その三発の斬撃は穴の中へ吸い込まれるように消えた。
ダンテ『…こりゃあ…めんどくせえぜ』
少し見くびっていた。完全復活した魔帝は予想以上に強い力を持っているようだった。
魔帝『焦るな小僧。楽もうではないか』
その声と同時に、穴の中に赤い魔法陣が浮かび上がった。
ダンテ『…あ〜』
非常に面倒な事態になる予感がする。
地面から溶岩が吹き上がった。
そしてその溶岩が巨大な蜘蛛の姿を形作る。
灰色の外郭に巨大なサソリのような尾。全身から炎が噴き出す。
魔帝の創造の力によって、かつてダンテが倒した大悪魔、『ファントム』が蘇る。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:23:47.16 ID:zEd69/Q0<>すまん飯食ってくる
七時までには再開する<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 18:26:29.96 ID:eglv6BIo<>おk。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 18:30:26.60 ID:VWD6dkMo<>いってら〜
さてファントムを落とす作業でも始めるか…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 18:31:42.19 ID:kzHbC9.0<>ファントムさんまでくるなんて…なんてサービス精神旺盛なSS…!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 18:51:44.32 ID:jW0GlsAO<>レッドオーブ稼ぎ用悪魔ファントムさんナツカシス<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:54:55.35 ID:zEd69/Q0<>―――
二つの影がビルの屋上から屋上へと凄まじい速度で飛び移りながら進む。
ネロと上条。
ネロ「…」
ネロは複雑な気持ちだった。
この温もりはあのダンテの兄から発せられている。
すごく懐かしく、いつまでも身を委ねていたい奇妙な感覚。
その発信元の人物が魔帝を復活させた。
だが復活させたと思った途端、次は『閻魔刀』の巨大な次元斬が魔帝へ向け放たれ、そしてダンテの斬撃までが放たれた。
何が起こっているのかわからなかった。
事態が全く把握できない。
とにかくあの場所へ行く。
ダンテに。
ダンテの兄に会ってみる。
そうすればきっとわかる。
その時、二人の上に巨大な鳥のような影が落ちてきた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 18:58:32.32 ID:bcHt2JYo<>鳥ってもしかしてグリフォンかwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 18:59:22.99 ID:zEd69/Q0<>―――
二つの影がビルの屋上から屋上へと凄まじい速度で飛び移りながら進む。
ネロと上条。
ネロ「…」
ネロは複雑な気持ちだった。
この温もりはあのダンテの兄から発せられている。
すごく懐かしく、いつまでも身を委ねていたい奇妙な感覚。
その発信元の人物が魔帝を復活させた。
だが復活させたと思った途端、次は『閻魔刀』の巨大な次元斬が魔帝へ向け放たれ、そしてダンテの斬撃までが放たれた。
何が起こっているのかわからなかった。
事態が全く把握できない。
とにかくあの場所へ行く。
ダンテに。
ダンテの兄に会ってみる。
そうすればきっとわかる。
その時、二人の上に巨大な鳥のような影が落ちてきた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:00:08.43 ID:zEd69/Q0<>※ミスった
その現れた悪魔。巨大な鳥のような姿で、頭部は下顎が無く、複数の上顎が組み合わさっていた。
『グリフォン』と呼ばれる大悪魔である。
その悪魔は甲高い咆哮をあげ、口ばしの中が赤く輝き始める。そしてネロ達へ向けて巨大な赤い稲妻が放たれた。
ネロ「チッ!!!」
上条「うお!!!」
ネロの体が青く輝き、背後に巨大な青い像が出現した。こんな所で時間を潰してる場合じゃない。
ネロ『Scum bags!!!!』
一気にデビルブリンガーを伸ばす。赤い稲妻がその巨大な腕に直撃するも一切怯まずにそのまま『グリフォン』へ突き進む。
そしてその鳥のような体を鷲掴みにし、
ネロ『Get lost!!!!』
そのまま握りつぶした。赤い血が弾け散り、辺りを羽が舞った。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:05:13.29 ID:zEd69/Q0<>ネロ『行くぞ!!』
上条は瞬く間の出来事に呆然としていた。
そして。
次の瞬間さらに驚くべきことが。
上条「…おい…あれ…!」
ネロ『…おいおい…マジかよ…』
グリフォンは完全に死んだはず。ネロの右手も反応しなくなった。
だが、バラバラになった肉片が集りグリフォンの体が再生する。
ネロ『どうなってんだよ…?』
ネロの右手が再び反応しだす。
間違いない。
あの悪魔は蘇生した。
ネロ『冗談だろ…?』
再び飛び上がったグリフォンは赤い巨大な稲妻をネロ達へ向けて放つ。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 19:06:09.47 ID:VWD6dkMo<>グリフォンさん柔らかい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:10:09.18 ID:zEd69/Q0<>―――
ダンテ『久しぶりだな』
ダンテはその巨大な蜘蛛のような悪魔、ファントムへ声をかける。だが無反応だ。
ダンテ『(…?)』
突如ファントムが獣のような声で咆哮し、大気が震えた。
そしてその8つの目の上に巨大な火の玉が出現する。
その熱で周囲の地面が溶け始め、溶岩の海を形成する。
ダンテ『挨拶も無しかよ』
火の玉が猛烈な速度でダンテに放たれた。
ダンテ『HA!!!!!』
その火の玉をリベリオンで弾き、そのまま切っ先をファントムに向け、
ダンテ『Yeeeeeeeeahhh!!!!!!!』
爆風を巻き上げながら突進し、猛烈な突きを8つの目の中央へ叩き込んだ。
そしてそのまま何度も突きを連続で放つ。リベリオンがファントムの固い外殻を貫き、体液である溶岩が噴き出す。
ダンテ『Break down!!!!!!!』
そして最後に一際強い突きを放つ。ファントムの巨体が後方へ吹っ飛ばされ、仰向けなって地面に打ち付けられた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 19:13:01.24 ID:qsSzK2DO<>>>310
リバイバルスライムと融合させたのさ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 19:14:27.13 ID:kzHbC9.0<>喋らないファントムとは2か?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:16:19.37 ID:zEd69/Q0<>ダンテ『…?』
妙な違和感を感じる。攻撃の手ごたえはあった。
ダンテ『どうなってやがる…?』
だがファントムは何事もなかったかのように起き上がる。
ダメージの形跡がない。
その8つの瞳には何も感情が篭っていない。
まるで人形のようだ。
バージル『…創造か』
その言葉でダンテもようやく理解した。
今、ファントムはかなりのダメージを負った。それは間違いでは無い。
だが新しく『創り直された』のである。
魔帝ムンドゥスの力によって。
体が壊れたのなら直せばいい。
死んだのなら蘇らせればいい。
本物の不死身の軍団。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:20:36.39 ID:zEd69/Q0<>ダンテ『相変わらず…ふざけた真似をしやがるな…お前は』
ダンテは無性に腹が立った。前回もそうだった。
この魔帝は己の部下や同族達を消耗品のように使い捨てる。彼らの魂を玩具のように扱う。
死者でさえ、安らかな眠りから無理やり叩き起こされて強引に使役される。
その苦痛は想像を絶するだろう。
他の誇り高き悪魔達は、同族の為・魔界の為に己の命を捧げている。
だがこの魔帝は違う。
全て己の歪んだ欲望の為。破壊と虐殺を行い、相手が苦痛と絶望の中で死んでいく姿を見て楽しむ。
ダンテが最も嫌うタイプの者だ。
その邪悪な矛先は時に彼に忠誠を誓う部下達にまで向けられる。
魔帝の嗜みの為、一体いくつの命が無残に散って行っただろうか。
魔帝の破壊欲の為、一体いくつの世界が滅ぼされただろうか。
正真正銘のクズだ。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:25:56.36 ID:zEd69/Q0<>―――
ネロは赤い稲妻をレッドクイーンで弾く。
そして再びゴッドブリンガーを伸ばし鷲掴みにすると、今度は思いっきり引き寄せる。
ネロ『You're going down!!!!!』
引き寄せられてくるグリフォンへ炎が噴き出しているレッドクイーンを叩き込む。
背後の巨人も連動して大剣を振るう。
ネロ『オァアアアアアアアア!!!!!』
何度も叩き込む。二重の乱撃がグリフォンの体へぶち込まれ続ける。
20発叩き込んだところで強烈な突きを繰り出す。
レッドクイーンがグリフォンの胸を貫く。
そして右手を大きく振り上げて
ネロ『Break!!!!!!!!!!!!!!!』
渾身の一撃を振り下ろした。
地響きを立てながらグリフォンが地面にめり込み、叩き潰された。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:29:58.02 ID:zEd69/Q0<>ネロ『はァッ!!どうだクソ野郎!』
ネロの右手の反応が無くなる。完全に死んだ。
だが。
再び飛び散った肉片が集り、グリフォンの体が元に戻り始める。
ネロ『嘘だろ…』
上条「なんなんだ!?どうなってんだよ!?」
ネロ『ありえねえ…こんな事…!』
ありえない。
その言葉が上条の脳内に響く。
ありえないだと―――?
ネロがありえないということは―――。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 19:34:51.28 ID:FUH6wfYo<>するってぇと、何かい?
幻想殺しかい?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:35:00.63 ID:zEd69/Q0<>上条「―――」
上条は再生しつつあるグリフォンへ一気に突進する。
ネロ『おい!!!』
上条はとにかく突っ込む。
グリフォンの再生が完了してしまえば恐らく上条は一蹴されて死ぬ。
その前に。
あの現象が終わる前に。
この右手を。
悪魔のネロがありえないと言うのなら。
効果があるかわからない一か八かの賭け。
上条「おぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 19:38:28.29 ID:kzHbC9.0<>創生は生命じゃなく事象だもんな。上条さん頑張れ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:42:41.88 ID:zEd69/Q0<>グリフォンの体の損傷してる部分があと僅かになった時に。
上条の右手がグリフォンの巨大な足に触れた。
グリフォンの全身に赤い稲妻が走った。
上条「うぉ!!!」
上条は一瞬失敗したかと思った。
だが次の瞬間。
グリフォンの体は風に吹かれるように消えていった。
その時、かすかに声が聞こえた。
『…すまぬ…』
上条「…」
その言葉に顔を上げたときには既にグリフォンの姿は完全に消えた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:47:03.88 ID:zEd69/Q0<>その最期の言葉はネロの耳にも入っていた。
ネロ『…なんだかわかんねえが…苦しんでる奴がいるみてえだ』
ネロ『とにかくこの事態を解決しなきゃな』
上条「だな…」
上条は右手を見ながら返事をする。
どうやら予想通り、あの再生はその悪魔が持つ本来の魂の力では無いらしい。
外部からの人為的な、魔術的な何かで強引に行われている。
今までの経験上、恐らく右手の効果があるのは再生中の僅かな時間の間だけ。
だが決定的な切り札になる。
上条「…」
あの最期の声。恐らくあの悪魔の声。
安らかな声だった。
ネロ『あんたの右手、使わせてもらうぜ』
上条「ああ!」
右手を強く握る。
上条「行こう!」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 19:49:40.41 ID:c/qinYDO<>そういやグリフォンはムン様に殺された可哀想な子だったな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:52:54.39 ID:zEd69/Q0<>―――
魔帝『さあ、もっと盛り上げようではないか』
その言葉と同時に穴の中の魔法陣が輝きを増す。
世界が揺れる。
その瞬間、学園都市のありとあらゆる場所に魔帝の創造した悪魔達が姿を現した。
街には大量のフロストやゴートリングが溢れ、空には巨大な魚のような悪魔、『リヴァイアサン』が何体も現れた。
そして彼らは皆、不死身。学園都市はいまや魔窟と化した。
魔帝『素晴らしい風景だ。そう思わないか小僧共』
ダンテ『おい…ふざけんじゃねえぞクソ野郎』
バージル『凄い力だな』
魔帝『お前にはわかるようだな。バージル。嬉しいぞ』
バージル『だが』
バージル『醜い。反吐が出る』
魔帝『…ほう』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 19:58:20.26 ID:zEd69/Q0<>ダンテは穴の中の魔法陣を見る。
あそこからファントムや、街中の悪魔へ力が注がれている。
ダンテ『(あれか…)』
あの魔法陣を破壊する。それは簡単だ。だがその魔法陣の核は魔帝ムンドゥス。
魔法陣だけを破壊してもすぐに修復されるだろう。
完全に止めるには魔帝を殺す。
ダンテ『(まいったぜ…)』
ダンテはもともと封印するつもりだった。
だがこのまま封印しても、あの魔法陣があるかぎり街の悪魔達は消えない。
まさか完全復活した魔帝がこんな面倒な仕掛けをしてくるとは思ってもいなかった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 20:04:46.74 ID:zEd69/Q0<>ファントムが再び咆哮を上げる。
ダンテ『…キリがねえな』
リベリオンを肩に乗せる。このファントムと戦うのは少し気が進まない。
永遠の穏やかな休息から叩き起こされた哀れな魂。
あの中で凄まじい苦痛に悶えているファントムの魂が見えるような気がする。
その時だった。
ファントムの八本の足に巨大な浅葱色の剣が突き刺さった。
バージルの幻影剣だ。
バージル『殺せぬのなら』
そして一際大きな幻影剣がファントムの背中に突き刺さり、地面に磔にした。
バージル『拘束すれば良い』
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 20:04:59.04 ID:kzHbC9.0<>さすが魔帝。いやらしいマネをする<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 20:10:31.57 ID:zEd69/Q0<>バージル『つまらん』
バージル『茶番はもう良い』
ダンテは少し安堵した。
このファントムを再び殺すのは回避できた。
さすが兄貴、かしこいかしこい冷静冷静 と頭の中で呟く。
バージル『さっさとやれ』
魔帝『…よかろう』
その言葉と同時に穴の中の三つの光点の輝きが増した。
その瞬間、穴が一気に広がった。黒い影が周囲のもの全てを覆っていく。
ビルが消えた。道路が消えた。街が消えた。全てがかき消されていく。
周囲の景色は一変した。
漆黒の空。
足元はまるで金属のように固く平らな、漆黒の地面が延々と広がっていた。
魔帝は己の全ての力を使うため、それに耐えうる異世界をその場に創造した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 20:10:36.23 ID:VWD6dkMo<>この魔帝はネロにバスターでボコボコにされるべき<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 20:16:53.16 ID:zEd69/Q0<>ダンテはその光景を目にしたのは二度目だ。
前回の魔帝との戦いも、周りの風景をかき消すように異世界が出現し、そしてあの魔帝が姿を現した。
魔帝『さあ、待たせたな。始めよう』
ダンテ『相変わらず…胸糞が悪くなるかっこだなそれ』
バージル『…醜い』
ダンテ『バージル』
ダンテ『悪いが、ちょっと席を外すぜ。済ませなきゃなんねえ事がある』
バージル『知るか』
ダンテ『ハッ!!俺の分までとっておいてくれよ!!』
そう言い、ダンテは思いっきり後方へ跳躍した。
10m程跳んだところで姿がかき消されるように消滅した。
バージル『…さあな』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 20:17:01.88 ID:FDEVFZIo<>デビルブリンガーって魔人化すると名称変わったりするんだっけ?
ゴッドブリンガーで吹いたwwwwwwwwwwwwww
東方不敗ならこの世界でも通用するんじゃね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 20:20:48.34 ID:zEd69/Q0<>>>332 すまん普通にミスった なんでゴッドって打ったんだろうwww
魔帝『まずは貴様か。来るが良い小僧。その首をへし折ってやる』
バージル『やってみろ』
そう言い放つと、魔人化しているバージルの体の輝きが更に増す。
その力によってこの頑丈な異世界ですら軋む。
バージル『ハァァァァァァ!!!!!』
『閻魔刀』を抜刀する。
ありとあらゆる物全てを破断する青白い光の線が放たれる。
魔帝は手を高く掲げた。
赤い稲妻のようなものが発生し、剣を形作った。
世界が震える。
魔帝はその赤い大剣を振るった。
バージルの特大の次元斬と魔帝の赤い稲妻の剣撃が衝突する
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 20:29:50.48 ID:zEd69/Q0<>―――
ダンテはその異世界から外に飛び出した。
再び学園都市の地面に降り立つ。
振り返ると、直径100m程の黒い球体が浮かんでいた。
あの中に無限の頑丈な空間が広がっており、バージルとムンドゥスがいる。
ダンテは人間界への無用な負荷を避けるため魔人化を解いた。
ダンテ「さて…」
やることは二つ。
まず学園都市中に野放しになっている不死身の悪魔達をなんとかして抑えること。
そしてこの異世界の戦場から漏れ出す力の余波をできるだけ抑える策をとること。
ダンテ「まず…あいつらにやらせるか」
ダンテ「ケルベロス!!!アグニルドラ!!!ネヴァン!!!」
その声と同時に青いヌンチャク、赤い剣と青い剣、
そして紫の大鎌がどこからともなく飛んで来てダンテの前の地面に突き刺さった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 20:32:51.17 ID:udmvgX20<>ちょww
3の武器全部揃っちゃったww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 20:34:57.35 ID:kzHbC9.0<>ここでクレイジーライブか。さすがダンテ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 20:35:05.18 ID:zEd69/Q0<>ダンテ「お前ら、まず元の姿に戻れ」
すると青いヌンチャクのケルベロスは氷を纏った巨大な三頭の魔狼の姿になり、
赤い剣と青い剣のアグニルドラは首の無い巨人に、
紫の大鎌のネヴァンは妖艶な美しい女性の姿になった。
ネヴァン『あら、遂にあたしの体が恋しくなったの?坊や』
ダンテ「生憎だが今回は違うぜ、また今度な」
ケルベロス『我が牙で何をすれば良いのだ?』
ダンテ「この街にいる悪魔達を片っ端からぶっ飛ばせ。不死身だから半殺しにして拘束しな」
アグニ『不死身だと?』
ルドラ『不死身とな?』
アグニ『それは』
ルドラ『それは』
アグニ&ルドラ『面白い』
ダンテ「…まあいい今は好きに喋りな」
ダンテ「とにかくそういう事だ。人間は絶対に殺すなよ。久々の体だろ、好きに暴れてきな」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 20:42:19.45 ID:F6ZIfMAO<>テンション上がってきたぜ!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 20:44:07.29 ID:zEd69/Q0<>ダンテに命令され、三体(四体?)の大悪魔は嬉々として街へ向かっていった。
ダンテ「…ネロのこと伝えるの忘れてたぜ…まあなんとかなるか」
早速やや離れた場所でケルベロスの物であろう巨大な氷柱がビルより高く聳え立った。
それに続けて別の場所では巨大な炎の竜巻が天を貫き、あの双子の悪魔の咆哮が響く。
空のリヴァイアサンは紫の影のような刃でバラバラに寸断されて地に落ちていく。
至る所に紫の巨大な雷が落ちている。
街中に聞きなれたBGMが大音量で流れている。
恐らくネヴァンだ。
ダンテがよくネヴァンで弾いていた曲だ。
知らず知らずの内にダンテは体でリズムを取る。
ダンテ「ハッハ!すげえはしゃいでるなあいつら!」
主の影響のせいか結構やりすぎなのだが、ダンテはそんな事は一切思わなかった。
飼い主がペットの紐を外して野原を自由に駆け回させている感覚に似ているだろうか。
解き放たれたダンテの使い魔達は久々の自由を満喫し、大暴れしていた。
ダンテ「さあて」
残るは力の余波を抑える事。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 20:45:49.50 ID:kzHbC9.0<>元の姿に戻せるんかいww
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 20:48:43.84 ID:NpQVtYAO<>かわいいなwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 20:49:11.57 ID:udmvgX20<>アグルドあたりはここぞとばかりに喋りまくりながら戦ってるんだろうなww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 20:50:51.74 ID:VWD6dkMo<>アラストルさん…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 20:51:53.90 ID:bcHt2JYo<>>>343
ビューティフルジョーの世界でよろしくやってるさ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 20:52:11.12 ID:zEd69/Q0<>ダンテ「『スパーダ』があればな…」
『スパーダ』があれば問題ない。ダンテが命じれば『スパーダ』そのものを防波堤にもできるし、
今持っているリベリオンを防波堤にして『スパーダ』でムンドゥスと戦っても良い。
だが今は手元に無い。
他の魔具を使うことを考えたが、全て基準を満たさなかった。
確かに力だけ見れば充分すぎる魔具はいくつかあるが、
穴を塞いで力をせき止めるという使い方には適さないものばかりだ。
防御を無視した超攻撃型の魔具ばかり集めていたツケがこんな所に回ってきた。
ふと一人の人間の少年の事も思い出す。ツンツン頭の少年。あの右手なら防波堤がわりに使えるかもしれない。
だがその人物もここにはいない。
ダンテ「どうすっかな…」
その時、何気なく顔を上げると100m程離れたところにいる白髪の少年が目に入った。
ダンテ「…あの羽…」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 20:53:33.36 ID:kzHbC9.0<>スパーダは手元に持って来れないのか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 20:56:13.87 ID:bcHt2JYo<>>>346
レベルが高すぎて無理なのかも
ダンテを呼べるくらいだし<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 20:56:54.24 ID:VWD6dkMo<>全く面倒くさい親父だな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 20:59:45.02 ID:zEd69/Q0<>>>346 他の魔具は皆ダンテの所有物で僕だけど、スパーダだけはダンテと同列以上の関係だから命令はできるけど拒否されることもあるし、召喚はできない ということにしてます。
もともとパパーダ専用の剣だし。4でリベリオンの様に召喚しなかったのを参考にしてます。
―――
一方通行はただ見てるしかなかった。
あのバージルらしき異形の者と魔帝が問答していたと思いきや、
赤いコートの男が乱入し、その男も異形の姿になり、
そして蜘蛛の怪物が現れたと思いきや巨大な黒い球体が現れ、二人の異形の者を取り込んだ。
今度はその球体の中から赤いコートの男が戻ってきて、何やら奇妙な武器が突然出現したと思ったら
その武器が巨大な怪物になり街へ向かっていったり。
一方通行『(…一体何がどうなってやがンだ?)』
そして何やら腕組して顎をさすっていた赤いコートの男と目があった。
一方通行『(…!?)』
その男はゆっくりと近づいてくる。
警戒し、黒い羽を大きく展開する。
ダンテ「よう、お前、けっこういいもん持ってるじゃねえか」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 21:00:11.80 ID:Tp3k42g0<>ルシフェル、ギルガメス、パンドラ「・・・」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 21:01:14.36 ID:udmvgX20<>ジャイアン「よう、お前、けっこういいもん持ってるじゃねえか」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 21:05:20.89 ID:zEd69/Q0<>一方通行『…あン?』
ダンテ「その羽」
ダンテが一方通行の羽を眺める。一枚が20m以上の黒い羽。
ダンテ「ハッハ〜♪ その匂い、バージルとやりあったんだな。強度は…ギリギリってとこか」
一方通行『テメェ何を…?』
ダンテ「あの黒い玉、その強度を保ったまま全部覆えるか?」
一方通行『…あァ?』
何を言っているのかわからない。
ダンテ「答えろ」
一方通行『…ッ!』
一瞬強烈な威圧感が襲ってきた。
ダンテ「覆ってくれないとよ、この街が消し飛ぶかもしれねえぜ?」
一方通行『…!』
嘘を言ってるようでは無い。それにそんな事を言われれば覆えないとは答えられない。
聞いてるのは建前でこれは命令だ。
一方通行『ッたよクソが!!!覆えばいいんだろ!!!』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 21:09:04.13 ID:RvqaB9so<>パンドラもシャレになんない威力あるよな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 21:12:45.12 ID:kzHbC9.0<>>>353
あのアタッシュケースか。
あれもチートだよなww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 21:13:22.28 ID:zEd69/Q0<>一方通行は最大強度を保ったまま羽を限界まで拡大させる。
一方通行『オァァァァァァァア!!!!』
頭痛が襲う。だがそんな事を言ってられない事態だというのがなんとなくわかる。
この男が何者なのかはわからないが、街を守らせようとしてるあたりどうやら味方のようだ。
一方通行『どうだァ!!!』
羽は長さ150m程にまで伸びた。
ダンテ「OKOK充分だ。俺が入ったらすぐに覆ってくれ」
そう言い男は跳躍する姿勢をとった。
ダンテ「ツンツン頭の坊やが来たら通してくれ。それ以外は誰も入れるな。いいな」
一方通行『わァったよ』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 21:18:36.52 ID:zEd69/Q0<>ダンテ「…特に、銀髪に青いコートで、赤い大剣を持ってる奴は絶対に…」
通すな そう言いたかった。
なんだかあの戦場にネロを入れてはいけない気がしたのだ。
バージルに合わせるとやっかいな事になりそうだが、他にも何かある気がする。
いつもはかっらきしだが、こういう時のダンテの勘はよく当たる。
妙な胸騒ぎがするのだ。
だが、この少年にあのネロを止められるとは思えなかった。
それならネロが来る前にさっさと倒せば良い。
一方通行『…?』
ダンテ「いや、何でもねえ。じゃあ頼んだぜ」
そしてダンテは跳躍して黒い玉の中へ飛び込んでいった。
一瞬「ツンツン頭の少年」という言葉が一方通行の頭に引っかかったが、
すぐに振り払い、すかさず一方通行はその黒い玉を黒い羽で覆った。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 21:21:17.41 ID:zEd69/Q0<>10時まで休憩<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 21:22:11.51 ID:2QkboPEo<>乙、超面白い<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 21:24:03.31 ID:udmvgX20<>乙
休憩いってら<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 21:25:00.62 ID:RvqaB9so<>乙!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 21:26:13.45 ID:5bwYALYo<>乙です<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 21:27:20.16 ID:kzHbC9.0<>乙です!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 21:27:47.86 ID:F6ZIfMAO<>乙!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 22:00:44.34 ID:zEd69/Q0<>―――
インデックスと神裂はただ座ってその場にいた。
二人とも何も喋らない。
目の前には冷たくなったステイルが横たわっていた。
インデックスはまだ彼の手を握っている。
離れたところから凄まじい轟音が聞こえる。
学園都市中で何者かが戦っているのだろう。
だが二人は静かにその場に佇んでいた。
ふと神裂が顔を上げる。
神裂「…トリッシュさん?」
そこには肩で息をするトリッシュが立っていた。
禁書「トリッシュ…?」
トリッシュ「…見つけたわよ!!!」
二人は状況が良く理解できなかった。
トリッシュ「禁書目録!!!ちょっと頭貸しなさい!!!行くわよ!!!」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 22:03:04.70 ID:FUH6wfYo<>おきゃー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 22:03:50.34 ID:UuRaaqo0<>追いついた
ネヴァン様ようやく登場して安心した(つ∀;) <>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 22:05:15.88 ID:zEd69/Q0<>―――
御坂と黒子は迫り来る無数の悪魔を退けながら、あの黒い球体へ向かっていた。
彼女の傍らには、電磁力で浮かんでいる『スパーダ』。
あの金髪の女性は、あの後に 用事があるから と言うとどこかへ消えていった。
御坂「どうなってんのよ!!!」
倒しても倒しても、悪魔達はすぐに復活する。
黒子「お姉さま!!!」
振り向くと一体の悪魔がすぐ傍にまで迫っていた。
御坂「あああああ!!!!」
ダンテから預かったエボニーを連射する。悪魔は簡単にバラバラになる。だがすぐに元に戻る。
黒子「キリがありませんの!!!!」
黒子は周囲の瓦礫を飛ばし悪魔の頭部を削り取るも効果が無い。
御坂「…くッ!!!!」
周囲を見渡す。完全に囲まれている。
御坂「(マズイ…!!!)」
その時、突然の轟音と共に悪魔の群れが一気に凍りに覆われた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 22:11:53.16 ID:bbIu0eU0<>よっし支援だぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 22:12:20.58 ID:zEd69/Q0<>御坂「…へ?」
黒子「…何がおこったんですの?」
周囲の悪魔はみな氷の中に閉じ込められている。
二人が状況を掴めずにキョロキョロしていると、
突然地響きが起こり巨大な三頭の狼のような悪魔が姿を現した。
その体は氷に覆われている。
ケルベロス。
御坂「…!!!」
咄嗟に構える。だが人間の彼女ですらわかる。
到底この目の前の怪物には叶わない と。
『なぜ人間の小娘が『スパーダ』を持っておる?』
御坂「…へ?!あ、あんたには関係ないでしょ!!!」
『その剣、そしてその銃は我が主の物。部外者は貴様らだ』
御坂「この銃の主…?もしかしてダンテ?」
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 22:18:09.88 ID:zEd69/Q0<>『そうだ。英雄スパーダの息子にして我が主、ダンテだ』
御坂「(もしかして味方?敵も倒してくれたし…)」
御坂「ねえ、この剣ダンテに届けて欲しいんだけど?」
『なんだと?』
御坂「この剣、ダンテに届けなきゃならないの」
『成る程…我が主の友であったか…これは無礼を』
『だがその剣、我は持てぬ』
ケルベロスも大悪魔だ。今は完全に解き放たれ、己の肉体を有している。
そのケルベロスにも『スパーダ』は妨害を強めてきている。
あれを直に咥えて持って行くなど不可能だ。
御坂「そんな!なんとか持ってってよ!あたし達じゃ無理!!!」
ケルベロスはふと閃く。
この人間ごと運べば良い。
直接触れて運ぶよりは遥かにダメージは少ない。
『我が背中に乗るが良い。連れて行ってやる。だが運ぶのはお主だ』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 22:18:59.39 ID:rzg2v3Eo<>カプコォォォォォォン!!!
1をPS3でリメイクしてくれえええええええ!!!!!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 22:20:33.40 ID:iEbfiiwo<>>>371
ア■■■■「次世代機で。私が。活躍」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 22:21:24.39 ID:NpQVtYAO<>ワンコかわええええええええ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 22:24:09.72 ID:zEd69/Q0<>御坂「へ?」
ケルベロスはまるで普通の犬のように地面に伏せた。
『何をしておる?乗れ』
御坂「…黒子行くわよ」
黒子「は、はいですの!」
二人の少女は恐る恐るその背中に這い上がった。
ケルベロスは彼女達に傷をつけない為、できるだけ背中の氷の温度を上げる。
それでもかなり冷たいのだが。二人はその巨大な背中に伏せるようにしてしがみ付く。
その上に御坂の力でスパーダが浮いている。
黒子「…お腹が…冷えますの…」
御坂「…我慢しなさい…」
『掴まっておれ』
そしてケルベロスは一気に跳躍し、学園都市を凄まじい速度で駆け抜けた。
伝説の大悪魔、魔狼ケルベロスに二人の人間の少女が乗る。
これだけでも充分物語の題材になりそうなとんでもない事である。
二人の少女は知る由は無いが。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 22:27:32.18 ID:udmvgX20<>ケルベロスかわいいなww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 22:27:49.03 ID:jW0GlsAO<>(U^ω^)我に乗れお<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 22:29:30.66 ID:zEd69/Q0<>―――
バージルの次元斬と魔帝の赤い斬撃が衝突する。
そしてその場で大爆発を起こした。
お互いが互角であったため相殺されたのである。
バージルはその爆風をもろともせずに一気に駆けていく。
魔帝は翼を大きく広げる。翼全体に赤い稲妻が走る。
そして赤く輝いた羽を大量にバージル目がけて飛ばす。
バージル『ハッ!!!!』
Air trick―――
バージルの体が消える。バージルが一瞬前までいた空間に大量の羽が降り注ぎ、とてつもなく頑丈な異世界の地面が砕ける。
魔帝『―――』
そしてバージルが魔帝の目の前に突如現る。
バージル『ハァァァァァァ!!!!』
魔帝の顔面へ向けて神速で抜刀する。
空中連斬―――
僅かな時間の間にとてつもない回数、『閻魔刀』を叩き込む。
切っ先から発せられた青い巨大な衝撃波が弧を何重にも描く。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 22:31:38.41 ID:bbIu0eU0<>昔の敵が仲間として雑魚を無双してくれるとか最高に燃えるな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 22:35:41.57 ID:zEd69/Q0<>だが魔帝もただやられている訳ではなかった。
あの赤い稲妻の大剣が手から離れて浮かび、バージルへ向かう。
バージルの『閻魔刀』と赤い稲妻の大剣が何度も激突する。
魔帝『オァァァァァ!!!!』
バージルは閻魔刀を振り上げ、一気に叩き下ろす。
バージル『Sayaaaaaa!!!!』
兜割り―――
魔帝も赤い稲妻の大剣を振るう。
世界すら破壊させる程の二つ刃が激突する。
衝突の眩い光が暗い異次元世界を照らす。
お互いが弾かれた。
バージルは100m程後ろに跳んで軽く着地する。
魔帝は地響きを立てて50m程押しのけられた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 22:40:23.81 ID:zEd69/Q0<>魔帝『素晴らしい。依然刃を交えた頃とは比べ物にならぬ程強くなっておるな』
バージル『貴様は大して変わってないな。それで完全復活だと?笑わせる。興醒めだ』
魔帝『だが所詮その程度だ。貴様らの父は更に強かったぞ』
バージルは鼻で笑った。
そして再び攻撃を仕掛けようとした時。
弟が帰ってきた。
ダンテ「よう、とっておいてくれたのか?」
バージル『…』
ダンテ「俺も混ざるぜ」
バージル『…好きにしろ』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 22:47:04.08 ID:zEd69/Q0<>ダンテは再び魔人化する。
ダンテ『俺は左から行くぜ』
バージル『黙れ』
バージルは左へ向って飛び出した。
ダンテ『相変わらずだぜ全く!!』
ワンテンポ遅れてダンテは右へ向かう。
二手に分かれた兄弟を見るや、魔帝は両手に赤い稲妻の大剣を発生させた。
そして牽制の為に赤い羽を大量に放つ。
さらに周囲へ球体のような物を複数出現させ、そこから赤い槍を放って弾幕を張る。
赤い光の筋が大量に降り注ぐ。
二人はその中を凄まじい速度で駆けて行く。
バージルは軽く身を捻ってかわし、ダンテはリベリオンで弾きながら突き進む。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 22:51:52.25 ID:5Xm1Thg0<>ネロはボスをバスターした時とかの段々語気を荒らげながら吐く長めの台詞がたまらん
なんて言ってるかはわからんが<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 22:52:04.21 ID:.vIe/Yoo<>流石バージルさん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 22:52:58.09 ID:2hutylU0<>ttp://to-a.ru/OjayVo/img1<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 22:54:36.65 ID:zEd69/Q0<>>>384 最高です 保存した
バージル『ハッ!!!』
バージルは先と同じように再び姿を消す。
魔帝はすぐに反応する。そして己の目の前へ右手の赤い大剣を振り上げた。
その真下にバージルが出現する。
魔帝『二度目は無い!!!』
一気に振り下ろす。
魔帝『…』
だが手ごたえは無かった。いたはずのバージルの姿が無い。
バージル『こっちだウスノロ』
突如背後から声が聞こえ、それと同時に腰の辺りに強烈な衝撃。
魔帝『ぐッ!!!』
バージルは腰の辺りにいる。その位置を予測して左手の赤い大剣を振り向きながら振るう。
そして振り向いた時。
顔から僅か3mの宙に赤い魔人がいた。
ダンテ『よう!!!』
魔帝の顔面目がけて強烈な突きが放たれた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 22:58:26.08 ID:bbIu0eU0<>>>382
ニコ動でボスへのバスター集で字幕ついてる事があるぞ
爺さんボコボコに殴るときに言ってるセリフはマジでかっこいい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 23:01:29.07 ID:zEd69/Q0<>魔帝『…が!!』
魔帝の固い外皮にヒビが入る。
ダンテ『ハァァァァァァァァァァ!!!!!』
猛烈な速度で突きが連続で放たれる。
ヒビが更に拡大する。
魔帝は左手の大剣を下から凄まじい速度でダンテへ振り上げた。
だがその大剣から妙な感触が伝わってきた。
魔帝『―――』
すぐに原因はわかった。
青い魔人が猛烈な速度で飛んで来て、魔帝の顔面へ『閻魔刀』を突き立てた。
バージルは魔帝の剣の上に乗っていたのである。
そしてその振り上げられる慣性を利用したのである。
魔帝『―ぐぉぉぉぉぉ!!!』
バージルの『閻魔刀』が魔帝の固い外皮を貫く。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 23:05:27.60 ID:5Xm1Thg0<>>>386
マジか、今度見てみるわ サンクス<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 23:07:01.75 ID:vzqb/AU0<>ケルベロスの可愛さとダンテ・バージルの強さに興奮<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 23:09:45.69 ID:zEd69/Q0<>魔帝『小僧!!!』
バージルはそのまま魔帝の顔面に着地し、体を横にずらす。
そしてダンテがリベリオンを大きく振り上げ―――
ダンテ『楽しい楽しい工作の時間だぜ!!!』
『閻魔刀』の柄頭へ叩き付けた―――
何度もぶっ叩く。
『閻魔刀』が杭、『リベリオン』が槌となって魔帝の頭を打ち付ける。
そして遂に『閻魔刀』の刃が全て魔帝の頭部へめり込んだ。
バージル『ハァァァァァァ!!!!』
『閻魔刀』の鍔が魔帝の外皮に当たった音と同時に、
バージルが魔帝の顔面を踏み一気に『閻魔刀』を横へ押し出す。
ダンテも『閻魔刀』の柄を横から蹴る。
身の毛がよだつ様な切断音と共に、魔帝の鼻から左側へ『閻魔刀』が突き進み、
耳を切断して振りぬかれた。
魔帝『おおおおおお!!!!』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 23:13:55.41 ID:eglv6BIo<>この双子なんだかんだで仲いいんだよなww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 23:17:55.18 ID:bcHt2JYo<>アーカムの時もなんだかんだで合わせてくれたからね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 23:18:11.44 ID:zEd69/Q0<>>>391 3であんだけいがみ合っておきながら、二人でノリノリでジャックポット決めちゃうのとかなwww
突如魔帝の全身が赤く輝き始めた。
何かを察知したダンテとバージルは跳躍する。
その瞬間、魔帝の全身から赤い衝撃波が発生した。
二人はそれぞれがその衝撃波へ斬撃を放ち相殺し、魔帝から150m程離れた場所へ着地した。
ダンテ『ハッ!!いいねえ!スカーフェイスはモテるって言うし良かったじゃねえか!』
魔帝の顔に巨大な切れ込み。
相当のダメージを負ったのか、体が僅かに震えている。
体中にダンテとバージルがつけた傷。
ダンテ達からは見えないが、腰の部分にもバージルが作った巨大な傷があった。
バージル『…興醒めだな』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 23:19:03.55 ID:Tp3k42g0<>>>384に便乗して
http://to-a.ru/JRKpuA/img1<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 23:26:13.88 ID:zEd69/Q0<>>>394 余裕で保存した
魔帝『…凄まじい…貴様ら二人なら、かのスパーダに匹敵するかもしれぬな』
ダンテ『その魔法陣を解いて大人しく封印されるってんなら命だけは見逃してやんぜ』
魔帝『…一つ…スパーダがなぜ我を殺せなかったかわかるか?』
ダンテ『俺と同じく優しかったんだろ?』
ダンテがふざけながら答える。
魔帝『違うな。我は不死身だからだ』
その言葉と同時に背後の魔法陣の輝きが増す。
ダンテ『…つくづく嫌気が指すぜ…』
バージル『…同感だ』
みるみる魔帝の体の傷が塞がっていく。
そして完全に無傷になった。
魔帝『これが我が真の力だ』
魔帝は己でさえ創造できるのである。
不滅の存在。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 23:27:04.44 ID:FDEVFZIo<>ここでベオ条さんか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 23:29:58.33 ID:kzHbC9.0<>にしても話の持ってき方上手いなぁ。
完全にDMCな場面だけどベオ条さんが出てきても違和感がない展開だわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 23:33:56.47 ID:zEd69/Q0<>ダンテ『人の事は言えねえけどよ…あれはかなりの反則だぜ』
バージル『ああ』
さすがのこの二人も、魔帝の真の力を目の当たりにして驚いていた。
バージル『…面倒だ』
ダンテ『…だな』
魔帝は己を作り直すと同時に、力の構成も変えたのか、全身から更に力が溢れていた。
より攻撃的になっている。
魔帝が手を掲げる。そして赤い稲妻が巨大な剣を形作った。
魔帝『準備運動は終わりだ。そろそろ本番といこうではないか』
魔帝『来ぬのか?ならばこっちから行くぞ』
魔帝はその巨大な赤い剣をダンテたちへ向けて投げた。
大気を切り裂いて凄まじい速度で突き進んでくる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 23:40:38.40 ID:zEd69/Q0<>ダンテ『―――』
二人は瞬時に横に跳ねてそれをかわす。
放たれた赤い大剣が地面に突き刺さり、地響きを立てて巨大な粉塵をあげる。
その攻撃は、人間界程度の世界なら一撃で崩壊してしまう程のとんでもない力が篭っていた。
事実、魔帝はかつてこの赤い稲妻の大剣でいくつもの世界を破壊させてきた。
この頑丈な異世界ですら大きく軋んだ。
あれが直撃したらダンテやバージルですらタダでは済まない。
ただ、直撃したらの話だ。
この二人の歴戦の猛者がそう易々と食らう訳がなかった。
ダンテ『どこ狙ってやがる!!!』
魔帝は両手を広げる。
その上に今度は10本、赤い稲妻の大剣が現れた。そして更に増えつつある。
ダンテ『ハッハ〜♪こいつは大盤振る舞いだぜ!』
魔帝『ほざいてろ小僧』
そして二人のスパーダの息子へ赤い大剣が放たれた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 23:48:02.72 ID:zEd69/Q0<>ダンテとバージルにはそれぞれ五本ずつ放たれた。
ダンテは最初の二本を難なくかわす。
そして三本目を避けようとした時。向かってくる大剣達が突然向きを変え、進路を修正した。
ダンテ『うぉ!』
体を捻り、三本目と四本目をギリギリの所でかわす。
強烈な剣風によって魔人化している頑丈な外皮に、僅かに筋が入り赤い液体が散った。
そして五本目が目の前に迫っていた。
避けられない―――。
ダンテはそのまま一気に前に踏み出し、リベリオンに全ての力を集中させる。
ダンテ『Yeeeeeeeeahhh!!!!!!!』
Stinger―――
ダンテの十八番の『突き』。単純にして一撃の破壊力は最大級。
ダンテは全ての力を剣先に集中させて、全力で赤い大剣へ向けて放つ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 23:53:44.31 ID:zEd69/Q0<>二つの莫大な力が衝突する。
お互いの赤い光が混ざり輝く。
異世界全体が大きく震えた。
凄まじい地響きと共に硬い地面が捲り上がる。
そして相殺された。
放たれた赤い大剣の威力を正確に知ることができた。
魔人化ダンテが全ての力を篭めた本気のStingerと互角だ。
ダンテ『(ありゃあ、直撃したらマジでヤバイな)』
限度は3発程度だろう。4発直撃したらさすがのダンテでも死ぬ。
ふとバージルの方を見た。どうやらバージルも避けきれずに相殺せざるを得なかったらしい。
立ち止まっていて、その前の地面が大きく抉れていた。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/03(水) 23:53:48.37 ID:eglv6BIo<>3ではお世話になった>Stinger<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/03(水) 23:56:44.33 ID:kzHbC9.0<>スティンガーからの連続突きでコントローラー壊したのはいい思いで<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/03(水) 23:57:09.69 ID:zEd69/Q0<>今日は早いけどここで終わり
明日でギリギリ完結できると思う
再開は今日と同じ夕方辺りからです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 00:00:30.83 ID:AOyhIcY0<>乙。楽しみにしてる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 00:00:29.77 ID:Vrs66koo<>おっつー
明日も楽しみ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 00:02:37.90 ID:hPQJ/bso<>乙!
終わるのが残念なくらい楽しみだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 00:05:36.44 ID:TqVjyEAO<>乙!
楽しすぎて狂っちまいそうだ!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 00:09:15.59 ID:0sEXJ3Q0<>1レス残ったから、どうせだからついでに投下してく。これで本当に今日は終わりです。
ではまた明日。
―――
ネロと上条は黒い球体へ向かっていた。
ネロの右手が僅かに光っている。
あの球体の中にダンテとダンテの兄、そして魔帝がいる。
だが反応はなぜか凄く小さい。
何かに遮られている様な感覚だ。
思いを巡らせていると、目の前が急に開けた。
ここでもかなり大規模な戦いがあったのか、周囲500m程が更地になっていて瓦礫で覆われていた。
そしてあの黒い球体の全体が見えた。
上条「…?」
上条はふと気付く。
黒い球体の傍に白髪の少年が立っている。
背中から黒い何かが伸び、あの球体と繋がっている。
ネロもその人物に気付いたようだ。
上条「一方通行…?」
ネロ「知り合いか?」
上条「…ああ」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 00:17:35.56 ID:e2POlaQ0<>乙
ここまで燃えるSSは久しぶりに見た<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 00:23:30.22 ID:D4NyTsAo<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 00:47:58.96 ID:src5vI.0<>乙です。
DRINK IT DOWN聴きつつ読みなおすかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 01:17:44.49 ID:RBxjPoM0<>おつー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 05:01:17.17 ID:PbDtFkAo<>おつおつ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 05:05:07.73 ID:8f6CPYAO<>面白い!!
最近の騒動で見れなくなってからずっと探してたんだが、まさかこんなところで続いていたとは・・・。
しかしクオリティは相変わらずすげぇな。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 09:45:01.34 ID:OHKlxLw0<>原作知らないんだが面白い
DMC買ってみようかね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 11:08:52.20 ID:cN5UbsAO<>ふひ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 12:51:02.63 ID:dMU6yUAO<>ネロってF×ckとか言っちゃってたよな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 13:45:41.03 ID:RgdjmYDO<>>>416
キャラが知りたいならシリーズ通してやらないといかんけどこれだけは言っておく
2は地雷だ
あと今やると1もやりにくいかもしれん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 13:53:17.04 ID:src5vI.0<>>>419
まてまて2はあれはあれで楽しいぞ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 13:59:32.95 ID:rvFrLmUo<>2は普通に面白かっただろダンテだけじゃなくてルシアの操作も楽しいし、どうも2を嫌ってる奴が多いみたいだが
そういう発言は無視して始めてやる奴は全作通してDMCを楽しんで欲しいな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 14:08:23.50 ID:I2Vb5MAO<>俺は2はダメだった
面白い要素だらけだったのに<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 14:19:19.15 ID:Ev2whsk0<>4はいろいろと残念なところが目立ってた
ボリュームが微妙だったり、実用性のない技がいくつかあったり
でも十分楽しめたけどね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 14:41:28.47 ID:RgdjmYDO<>すまんシリーズ比較みたいな事は言うべきじゃなかったな
忘れてくれ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 14:47:28.74 ID:MOJR1fco<>俺の中では2なんて存在してなかったことになってる
それほどひどい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 14:51:46.51 ID:yoKS0loo<>そもそも2がクソだと言われる理由が分からん
確かに1とは違ったが俺はかなり楽しめたぞ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 14:54:40.68 ID:0T821kAO<>前情報無しでやったがモッサリッシュはやってて萎えたけどな
最強で一番格好いいのは2のダンテだけど
つーかバージルと3ダンテで再生されてたけど
ダンテは4のおっさんヒゲ何だよな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 15:05:05.41 ID:src5vI.0<>2はダークでダーティーな雰囲気が良い。
3は問答無用で楽しい。SEは兄貴も使えるし正に最高傑作と思う。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 15:15:44.42 ID:FoxnNQDO<>>>427
オッサン最高じゃないか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 15:54:25.98 ID:e2POlaQ0<>>>427
おっ様いいぞ
どっちかっつーとエロ親父だが<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 16:35:00.40 ID:32ZK3UDO<>2はモーションや操作性やステージや敵は良かったのに、
エフェクトと効果音で評価を下げまくってる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 17:05:57.78 ID:g8Ytt.AO<>2リメイクマダー?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 17:07:46.84 ID:M6hXjAE0<>荒れるとまではいかんだろうがなんかあれだから
シリーズ談議はその辺にしといて<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 17:09:11.72 ID:0sEXJ3Q0<>ただいま。
20分辺りから再開します。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 17:20:25.79 ID:0sEXJ3Q0<>―――
一方通行『ぐァ…!!!』
一方通行は球体から溢れ出てくる力をなんとか押さえ込んでいた。
球を覆っている黒い羽が軋む。
とんでもない力だった。
まるで巨大な核爆弾がマシンガンのように連続で爆発し続けているようだ。
その波が延々と押し寄せてくる。
一方通行『…はッ…』
全てを演算に集中させる。
頭痛が激しくなる。だがここでやめる訳にはいかない。
僅かでもこの力を外に漏らせば学園都市は吹き飛んでしまう。
状況の全体像は掴めないがこれだけはわかる。
中で凄まじい力を持った者同士が戦っているのだ。
彼の羽が抑えてるこの力はその戦いから滲み出た僅かな副産物にしか過ぎない。
この学園都市最強の名前を冠する自分が、虫けら同然の強大な戦い。
最強と思っていた己の力が、今は塵に等しい。
だが。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 17:24:55.92 ID:0sEXJ3Q0<>その怪物の一人であろうあの赤いコートの男が託してきた。
今、一方通行にしかできない事。
それをやっている。
一方通行『…ははッ…!』
嬉しかった。
殺戮しかできなかったこの力が世界を、あの少女をしっかりと守っている。
破壊を引き起こす矛ではなく、破壊を防ぐ盾として。
破壊者では無く、守護者として。
一方通行『…上等だぜェ…!』
今の自分は決して禍の者ではない。
己の命に。
存在に価値があった。
一方通行は笑っていた。
それはいつもの邪悪な笑みではなかった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 17:25:52.85 ID:/VEPWQAO<>ダンテを掘りたいくらい愛してる憧れる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 17:29:17.64 ID:0sEXJ3Q0<>その時、一方通行は気配に気付き振り向いた。
一方通行『テメェ…戻ってきたのか?』
少し離れた場所にあのツンツン頭の少年が立っていた。
その隣には青いコートに銀髪の、巨大な赤い大剣を背負ったちょうど20歳あたりの青年。
上条「お前、何やってんだ?」
一方通行『るせェ…話かけんじゃねェ…』
上条はその一方通行のつらそうな顔を不思議そうに眺めた。
ネロ「力を押さえ込んでんのか」
ネロには一方通行が何をやっているのかがわかった。
一方通行『…あァ…そうだ』
上条「…」
上条「なあ、この中に赤いコートの男入って行かなかったか?」
一方通行『…はッ!!』
彼はわかった。ツンツン頭の少年。あの男が言っていたのはこの上条の事だ。
一方通行『入るならさっさと入りやがれ…少し開けてやるからよォ』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 17:35:24.72 ID:0sEXJ3Q0<>上条「…ああ」
ネロ「行くか」
一方通行「おっと、テメェはいれねえぞ」
ネロを見て言う。あの男に言われたのだ。ツンツン頭以外は入れるなと。
上条「おい!!!待てよ!!!この人も関係者だぜ!!!ってか俺よりもこの人を入れてくれよ!!!」
ネロ「無理やりでも入るぜ。二人でな」
一方通行はネロを見る。良く見ると、あのバージルや赤いコートの男とそっくりだ。
それに全身から強烈な威圧感を発している。
一方通行『(チッ…こいつも『怪物』かよ…)」
もうなんとなくわかる。何度もこの感じは味わった。この男は自分より遥かに強い。この中で戦うレベルの者だ。
一方通行『なンならさっさと入りな!!』
上条「おう!!…ん?」
ふと上条は視界の先のあるものに気付く。球体の向こう側に何かが見える。
球体の陰になっていて良くわからない。
上条「ちょっと待ってくれ」
上条はそっちの方へ歩いていく。
気になったネロもついていく。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 17:39:32.82 ID:0sEXJ3Q0<>上条「…!」
そこには、あのバージルの浅葱色の剣で地面に磔にされている巨大な蜘蛛がいた。
上条「こいつも…不死身なのか?」
ネロ「…だろうな」
その蜘蛛は呻きながら苦しそうに悶えていた。
上条「『解放』しようぜ」
なぜ『解放』という表現を使ったのかは上条自身でも良くわからなかった。
あの巨大な鳥の最期を見たせいなのか、自然にその言葉が出た。
ネロ「だな」
ネロはその蜘蛛の頭の横に行き、レッドクイーンを掲げた。
そして振り下ろし、首を切り落とした。
すかさず上条が右手で触れる。
巨大な蜘蛛はゆっくりと蒸発するように消えていった。
その最中、安堵したかのような深く息を吐く音が上条とネロの耳に聞こえた。
上条「…」
ネロ「行くぞ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 17:41:38.73 ID:9JcVdMDO<>やっと追いついた
面白すぎて爆発しそう
4で解らなかったネロとバージルの関係をどうもっていくかが楽しみだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 17:43:32.64 ID:0sEXJ3Q0<>一方通行『いィか、開けるのは一瞬だけだぞ』
上条「ちょっと待ってくれ、ほんの少しだけ試しに開けてくれないか?俺の右手が効くかどうか試したいんだ」
もしもこの力の乱流に効かなかったら上条は一瞬で砕け散ってしまうだろう。
一方通行『わァったよ。構えてろ』
そう言い、上条に当たるように僅かに羽に穴を開けた。
その瞬間中から凄まじい爆風が噴き出してきた。
ほんの僅かなのに巨大な地響きが起こり、地面が割れ始め、
周囲の瓦礫がその力を浴びて存在を確立できずに粉となって散っていく。
だが、上条の周りだけは異変が無かった。
どうやら右手を中心にして2m程の範囲の世界の崩壊は打ち消しているようだった。
上条「…よし!大丈夫だ!」
少し安堵する。終わってみてから自分で思う。この実験、もし右手が効かなくて失敗してたらどうすんだと。
ネロ「なんならさっさと行くぜ」
上条「おう!!」
その言葉と同時に一方通行は羽にちょうど二人が通れるくらいの穴を開けた。
上条とネロがすぐに跳躍して飛び込む。
そして一方通行はすぐに再び穴を閉じた。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 17:49:40.40 ID:0sEXJ3Q0<>―――
ダンテとバージルは止まっていた。
二人ともやや呼吸が荒いでいる。
周囲の地面には、放たれた魔帝の赤い大剣によって作られた巨大な穴。
この世界の維持にも魔帝の力が使われているのか、
その穴が氷が軋むような音をたてて塞がっていく。
魔帝が同時に操れる赤い大剣は10本。
そしてそこに大量の赤い羽の弾幕。
ダンテとバージルは近付けないでいた。
そして魔帝も決定打を与えられなかった。
膠着状態だ。
だが分は魔帝にある。
ダンテとバージルには限界点があるが、不死身の魔帝にはそのゲームオーバーの心配が無い。
ダンテ『バージル、どうするよ?』
バージル『…』
その時だった。突如二つの人影が現れる。
外からこの異世界に入ってきた者達。
上条とネロ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 17:54:25.79 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテ『お前も…来たのか…?』
上条には来て欲しかった。あの右手は使える。
だがネロには来て欲しくなかった。
まさかこの二人が一緒に行動していたとは。
ネロは着地すると同時に固まった。
バージルの姿を見たのだ。
その瞬間、右手から言いようの無い奇妙な感情が溢れてきた。
ネロにはその感情が良くわからなかった。
彼は生まれつきの孤児。
知る術がなかったのだ。
その温もりが何なのかが。
ネロ「…あんた…」
そこで言葉は止まった。
何を喋ればいいか分からなかった。
聞きたい事がたくさんあるはずなのに。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 17:59:54.67 ID:0sEXJ3Q0<>そのネロの沈黙を察してか、ダンテが大きな声をあげる。
ダンテ『…来ちまったもんはしゃあねえ!!』
ダンテ『イマジンブレイカーの坊や!!』
上条「…お、おう!!」
上条は魔帝の姿を見て呆然としていたが、そのダンテの声によって我に返る。
ダンテ『動けるか?』
上条「ああ!!!」
ダンテ『ネロ、色々あるだろうがそれは後だ。とにかくお前も加勢して貰うぜ』
ネロ「…ああ、わかったぜ!」
ネロの体が青く輝き、背後に青い巨人が現れた。
バージルはそんなネロの魔人化を静かに眺めていた。
その視線にもネロは気付く。
何だか良く分からないが嬉しくなった。
なぜか、もっと見て欲しい気持ちだ。
ネロ『(何だってんだこれ…)』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 18:02:58.22 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテ『実はな、あの野郎不死身なんだ』
ネロ『それは経験済みだぜ』
上条「再生してるところなら俺の右手が効くぜ」
ダンテ『なら話は早え。俺ら三人であのお高くとまってる野郎をぶっ潰し、限界まで力を削る。そこにお前の右手だ』
バージルとダンテでだけではギリギリ間に合わないのだ。魔帝がすぐに自分を創り直してしまう。
だがそこにネロが加われば。
魔帝を殺しきる事ができる。
そしてそこに上条の右手。
猶予は僅かだ。魔帝はあの巨体でもすぐに創り直してしまう
上条「俺だな」
ダンテ『これでいいか?』
ダンテがバージルに問う。
バージル『…さっさとやるぞ』
ダンテ『OK!!!始めようぜ!』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 18:03:19.73 ID:EehDZys0<>アッー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 18:07:35.99 ID:0sEXJ3Q0<>魔帝『話は終わったか?』
ダンテ『待たせたな!』
ネロ『魔帝か、ああいうカッコ見ると反吐が出るぜ』
かつてフォルトゥナに現れた『神』も似たような姿だ。
バージル『行くぞ』
その声と同時に三人の魔剣士が動く。
上条は巻き添えを食らわないように少し下がる。
左へバージル、右へダンテ、そしてネロが正面からそれぞれが猛烈な速度で駆けて行く。
魔帝『来い!!!』
魔帝は翼を広げ両手を掲げた。10本の赤い大剣が現れ、3本ずつそれぞれ三人の魔剣士へ放った。
それに続けて赤い羽が大量に降り注ぐ。
だが三人はその赤い大剣をかわす。そして赤い羽の弾幕も弾く。
魔帝『…止められぬか』
やはり止めるには一人に最低5本放てばならない。魔帝にとってやや分が悪い。
だが魔帝は笑っていた。残った一本を浮かべる。
魔帝『だが、まずは一匹』
そしてその赤い大剣を上条へ向けて放った。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 18:12:01.34 ID:0sEXJ3Q0<>上条「へ?」
上条は全く反応できなかった。
ベオウルフを装備している今の彼でもあの大剣が近くを通っただけで蒸発する。
だが。
上条「…うぉ!!!」
その赤い大剣が上条の目の前で急停止した。
青い巨大な腕が鷲掴みにしていた。接触している部分から巨大な火花が散っている。
ネロ『おっと!』
ネロは頭上を通過していく赤い大剣をデビルブリンガーで掴んだのである。
ネロ『こいつは返品するぜ!!!』
そしてその赤い大剣を思いっきり引き寄せ―――
魔帝へ向けて投げ返した―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 18:13:18.93 ID:0sEXJ3Q0<>飯行って来る
七時までには再開する<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 18:13:25.06 ID:src5vI.0<>ネロかっこよす<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 18:14:50.50 ID:FoxnNQDO<>>>447
例え冗談でも、良い雰囲気を茶化す奴ってなんなの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 18:18:33.00 ID:bjzI3.DO<>ここでやってたのか
スレストされてVIPにスレ立つの待ってたわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 18:26:30.88 ID:GAPX7Nc0<>このスレ見てたら久しぶりにDMCやりたくなってPC版4買い直しちゃった。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 18:37:11.16 ID:xoMA/aUo<>文章上手すぎて安心して読める<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 18:48:36.94 ID:dMU6yUAO<>あんな顔してやる事やってたんだなバージル<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:00:26.08 ID:0sEXJ3Q0<>魔帝『なッ―――』
赤い大剣が魔帝の胸を貫く。
巨大な穴が空く。
魔帝『小僧ォォォォォォォ!!!』
ネロ『いいのか?足元がお留守だぜ!』
その言葉と同時に魔帝の膝の辺りに強い衝撃。
ダンテとバージルだ。
二人はそのまま魔帝の足を刻みながら一気に駆け上がる。
魔帝『おおおおお!!!!』
だが魔帝の全身が赤く輝き始める。
ダンテ『またかよ!!』
バージル『チッ…』
二人が跳躍して離れる。
その瞬間先と同じく赤い衝撃波発生した。
ネロは上条の前に立ち、デビルブリンガーをかざしてその衝撃波から彼を守った。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:05:13.16 ID:0sEXJ3Q0<>上条「す、すまん…」
ネロ『気にすんな』
ダンテとバージルはゆっくりと着地する。
ネロ『おい、やっぱきついんじゃねえか?俺が離れちまうとこいつ死んじまうぜ』
ネロが背後の上条を親指で指しながら言う。
上条「…」
上条はもどかしかった。切り札でありながら足かせにもなってしまっている。
ダンテ『どうするよ?』
バージル『…』
魔帝の胸の大穴はあの衝撃波が巻き起こる前に既に塞がっていた。
想像以上に創り直すスピードが速い。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 19:08:54.55 ID:src5vI.0<>ベオ条さん基本的には高校生だもんな。てか赤い大剣は消せないのか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:13:29.68 ID:0sEXJ3Q0<>>>459 一応効果はあるけど打ち消す速度が全然間に合わない感じ。
インデックスのジョージビームの何万倍何億倍もの力の塊なので。
魔帝『小僧ッ…!!貴様!!』
どうやらネロに胸を貫かれたのが気に入らないらしい。
いいじゃねえか、文字通り減るもんじゃねえし とダンテは頭の中で呟く。
魔帝『絶望を見せてやる。苦痛の中で無様に死ぬが言い』
ネロ『へえ、何を見せてくれるってんだ?期待して良いのか?』
魔帝『これを見てもその軽口を続けられるか?』
その瞬間ダンテ達と魔帝の間、ちょうど中央に一人の女性が現れた。
ネロ『――――嘘―――だろ―――?』
その女性の事は良く知っている。
ネロの最愛の女性。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:19:37.17 ID:0sEXJ3Q0<>ネロ『――――キリエ!!!』
ありえない。ここにいるはずが無い。あれは幻、まがい物だ。
そう頭で考えても彼の心が大きく揺れる。
横でダンテが何やら叫んでいるようだが耳に全く入ってこなかった。
そして。
キリエ『ネロ―――!』
その聞きなれた声で彼の理性が全て飛んだ。
ネロ『キリエェェェェェェェェェ!!!!』
一気にキリエに向かって駆け出す。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 19:21:22.15 ID:src5vI.0<>>>460
なるほどthx<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 19:23:44.73 ID:e2POlaQ0<>上条さんにとってのイン何とかさん
一方さんにとっての打ち止め
ネロ坊にとってのキリエ、か・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:24:14.70 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテ『行くな!!!ネロ!!!!』
魔帝は創造したのだ。ネロの最愛の人物と瓜二つの存在を。
ダンテは手を伸ばすも、僅かな差でネロがすり抜けた。
その時、青いもう一つの影が急に飛び出す。
バージル。
彼は無言のままネロを追う。ダンテも続く。
魔帝『はははははははは!!!』
魔帝は巨大な笑い声を上げた。
そして赤い大剣を五本ずつバージルとダンテへ放つ。
ダンテ『ッ!!!』
二人は足止めされる。その間にもネロは我を忘れて突き進む。
魔帝『さあ来い!!!見せてやる!!!』
ネロの手がキリエへ届きそうになった時。
魔帝の赤い目が光る。そしてそこから赤い槍が放たれた。
その槍はキリエの背中へ向かい―――
華奢な体を貫いた―――
キリエがネロの胸へ倒れこむ――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:29:39.11 ID:0sEXJ3Q0<>ネロ『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!』
ネロの悲痛な叫びが響く。
ダンテ達は続けて放たれる赤い大剣と羽の弾幕によって近付けない。
ネロ『キリエ…!!!キリエ…!!!』
キリエ『ネ…ロ…』
完璧だった。体温、香り、ネロの顔にあたる息。全てが忠実に再現されていた。
もしネロに理性が残っていたとしてもこれを無視することなど不可能だった。
そして模造品のキリエは目を閉じた。呼吸が止まる。心音が停止する。
ネロの魔人化が解ける。
ネロ「キリ…エ…!!あ゛ぁ゛ぁ゛……!!!」
その体を抱きしめる。大粒の涙がネロの頬を伝う。
完全に彼の心は破壊された。絶望の底に叩き落された。
模造品のキリエは風にかき消されるように消えた。
ネロは呆然としたままゆっくりと顔を上げた。
その時。
彼の虚ろな目に迫ってくる赤い大剣が映る。
そのまま―――
魔人化していないネロの胸を貫いた―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 19:30:54.01 ID:I2Vb5MAO<>そろそろジェスターの出番だな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 19:31:30.73 ID:src5vI.0<>>>466
お尻ペンペンの時間だZE<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:34:34.53 ID:0sEXJ3Q0<>バージル『―――』
ダンテ『Nero―――!』
地響きと共に後方に大きく吹っ飛ばされ、仰向けに倒れる。
その体が地面に叩き付けられた瞬間、胸を貫いていた赤い大剣は割れるように消滅した。
魔帝『素晴らしい』
魔帝『これで一人目だ』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:36:42.92 ID:0sEXJ3Q0<>ネロ『―――』
薄れ行く意識の中で、ネロは感じ取っていた。
右手から。
魂の繋がっている相手から。
このダンテの兄から。
今、一つの感情が一気に流れ込んできた。
孤児のネロが今まで知らなかったもの。
しばらく前から感じていた、この不思議な温もり。
その正体がようやくわかった。
絶望の底へ叩き落された彼の心に一筋の光が差し込む。
その光が彼の心を癒す。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:41:28.96 ID:0sEXJ3Q0<>ネロはその男の顔を見た。
魔人化しているせいで表情がわからない。
だが右手から感情が伝わってくる。
ネロ「…顔…見せてくれ…」
バージルは何も喋らなかった。
無言のまま魔人化を解き、『人』の姿に戻った。
その顔は普段と変わらず無表情だった。
ネロはその顔を見て満足したように微笑んだ。
そして。
ネロ「…親父…キリエを…」
その言葉を最期にして瞳孔が完全に開く。
ネロの瞳から命の光が失われた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 19:43:55.02 ID:src5vI.0<>ネロさん……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 19:44:56.85 ID:e2POlaQ0<>え?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:47:13.52 ID:0sEXJ3Q0<>バージル「―――Nero」
表情は変わらなかった。
だが。
彼が決して表に見せない感情に、瞳だけは素直に反応していた。
今まで以上に赤く輝く。
『閻魔刀』を右手で抜刀し、左手の鞘を投げ捨てる。
ゆっくりとネロへ近づいて行き傍に屈む。
そっとネロの顔に左手を被る。
そのまま彼のまぶたを撫でるようにおろした。
そしてネロのレッドクイーンを左手にとる。
立ち上がり再び魔人化する。
レッドクイーンのアクセルを捻る。
彼の力が流れ込んで青い炎が噴き出す。
右手の『閻魔刀』と左手のレッドクイーンを交互に振り、挙動を確認する。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 19:47:22.81 ID:hlS0ivg0<>え、ネロの父親ってバージルなのか
DMC初代からプレイしてたのに全然知らなかった…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 19:48:43.13 ID:4BddBico<>あっさり死んじゃったあああああああああああああああああ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 19:50:15.86 ID:src5vI.0<>>>474
らしいって程度だけど、そうだとしても違和感は無い。
しかしそうすると兄貴がいつの時の子供なんやろか。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 19:52:48.05 ID:e2POlaQ0<>おっ様ダンテがだいたい38くらい、ネロが20くらいと仮定すると・・・
兄貴が15〜18くらいの時に誰かを孕ませたのか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:52:48.81 ID:0sEXJ3Q0<>>>476 小説版によると3の前に、スパーダの事を調べる為に一度フォルトゥナに来てる。
ダンテは無言のままそれを見ていた。
その顔はからはいつもの薄ら笑いが消えていた。
無表情。
ただ、いつもよりも遥かに強く赤く輝く瞳が彼の感情を表していた。
彼は完全にキレていた。
ダンテ『ギルガメス。来い』
静かに呟く。
その瞬間、ダンテの背中に金属製の小さな紫と銀の羽根が生え、
同時に両手・両足に同じ色の篭手と脛当てが出現した。
篭手と脛当てには鋭い刃がある歯車がついていた。
ダンテは調子を確かめるように手足に力を篭める。
それと同時に歯車が凄まじい速度で回転し、巨大な火花と熱風が発生した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 19:54:02.85 ID:hPQJ/bso<>ギルガメス、忘れられてなかったね!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 19:57:44.47 ID:e2POlaQ0<>アラストルとルシフェルの事も思い出してあげて・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 19:58:07.45 ID:0sEXJ3Q0<>もういい。
あの赤い大剣の直撃なんかどうでも良い。
何発でも食らってやる。
手足が無くなってでも。
死んででも。
あのクズ野郎の四肢を切断し、頭を切り落とし、そしてミンチにする。
二人のスパーダの息子は完全に吹っ切れた。
最早人間の血は影を潜めていた。
殺す。
殺す。
どす黒い凶悪な怒りだけだった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 20:02:47.63 ID:UMItpp.o<>ktkt wktk<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:03:16.44 ID:0sEXJ3Q0<>上条は何も喋れなかった。
何を言えばいいか分からなかった。
ダンテ『下がってろ』
ダンテ『呼んだらすぐに来い』
ダンテが上条に向けて放った。
その声は強烈な殺意に溢れていた。
上条は言葉を返すこともできず、ただ下がる。
魔帝が再び手を掲げる。
赤い大剣が10本その上に現れた。
二人の魔剣士は一気に飛び出す。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 20:04:55.65 ID:src5vI.0<>ちょっと怖いお……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:06:41.85 ID:0sEXJ3Q0<>―――
一方通行は再び気配を感じた。
一方通行『(また誰かきやがったか)』
敵か味方か。敵だったらまずい。
今、彼は全ての力を球体の余波を押さえ込むのに使用している。
意を決して振り返る。
そこには三つの人影があった。
金髪の妖艶な女、黒髪に長い刀を持った奇妙なカッコをした女。
そしてあの白い修道服を着た少女。
インデックス、トリッシュ、神裂だ。
一方通行『テメェも戻ってきやがったのか!!!』
インデックスへ声を飛ばす。
彼女がいるということはどうやら敵ではないらしい。
トリッシュ「ありがとうね、時間稼ぎになったわ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:11:33.06 ID:0sEXJ3Q0<>一方通行『…あァ?』
トリッシュ「もうちょっとそのままにしてて。禁書目録、こっちに来て」
インデックス「…うん」
一方通行『…?』
インデックスの目がどこか虚ろだ。
そんな一方通行の視線を無視してトリッシュはインデックスの頭に手を乗せる。
その手が少し放電し、インデックスが一瞬小さく仰け反る。
一方通行『テメェ!!!何してやがる!!!』
インデックス「いいの!!」
トリッシュ「少し我慢してね」
しばらくして一際大きな電気が走る。
インデックスの体が大きく跳ね、その瞬間彼女の足元に直径10m程の魔法陣が出現した。
トリッシュの力が使われているため、金色に輝いている。
一方通行『なンなン…?』
一方通行は言いかけたところで異変に気付いた。
一方通行『…あァ?』
球体からの力が止まったのだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 20:12:38.91 ID:UMItpp.o<>ドキワクしてるぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:15:28.04 ID:0sEXJ3Q0<>トリッシュはインデックスの脳内の術式を組み合わせ、即席の防波堤を築いたのである。
厳密に言うと防波堤ではない。
球体の周りの空間と次元を捻じ曲げ、力が逆に流れるようにしたのである。
余波の流れは球体の外に出ると同時に180度向きを変え、今度は再び球体へ向かう。
トリッシュ「…うまくいったみたいね」
思いつきのやっつけの策が予想以上にうまく動いて安堵する。
だが完璧ではなかった。
非常に不安定で、いつ術式が崩壊するかわからない。
一方通行『よくわかンねェが…助かったぜ』
実は一方通行もそろそろ限界だった。もってあと10分って所だろう。
トリッシュ「あなたにはまだここにいてもらうわよ。これが壊れた場合の予備だからね」
どうやら一方通行はまだ解放されないらしい。
だが別に嫌ではない。ここまで来たのなら、最後まで付き合う。
その時、また別の気配を感じた。
そっちの方向に目をやると、これまた見知っている人物が立っていた。
一方通行『テメェもかよレールガン?』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:22:12.16 ID:0sEXJ3Q0<>トリッシュ「あなた達まだ届けてなかったの!!?」
トリッシュが御坂と黒子、そしてその上に浮かぶ『スパーダ』を見ながら叫ぶ。
御坂「えッ!!あ、あッすみません!!!」
御坂がその大悪魔の剣幕に押されて慌てて謝る。
だが仕方ないのだ。
街中の悪魔達が皆この『スパーダ』に群がってきたのだ。
御坂達の後方からケルベロスがのそのそと現れた。
『スパーダ』に蝕まれながら、大量の悪魔を退け続けた彼はかなり疲弊していた。
普通の犬のように舌を出して激しく呼吸している。
ケルベロス『遅れたのは…我の責任だ』
トリッシュも落ち着く。
トリッシュ「まあ…しょうがないわね」
御坂「で、ダンテはどこ?剣を届けたいんだけど」
トリッシュ「あの中」
トリッシュは球体を指差す。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:24:31.01 ID:0sEXJ3Q0<>
トリッシュ「さて…どうしましょ」
あの力の乱流にこの少女は耐えられない。
中に入ってしまえば一瞬で体が消えてしまう。
トリッシュはこの魔法陣に力を供給しているため離れられない。
ケルベロスもかなり疲弊し、歩くのがやっとだ。
神裂もボロボロだ。
ふとトリッシュは一方通行を見た。
一方通行もその視線に気付き、状況をなんとなく理解する。
一方通行『俺が…届けりゃいいんだな』
トリッシュ「ええ」
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 20:26:40.62 ID:I2Vb5MAO<>ワクワクし過ぎてテカっちまいそうだぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:29:26.94 ID:0sEXJ3Q0<>一方通行『レールガン、それ寄越せ』
そう言い、ベクトル操作で『スパーダ』を引き寄せる。
御坂「…あとこれも!!」
御坂はダンテから預かっていたエボニーを一方通行へ投げた。
一方通行はそれをベクトル操作して受け取る。
御坂「…頼むわよ!!!」
一方通行『ハッ!!』
一方通行は乱流に耐えるため、自分の体を黒い羽で覆う。
一方通行『穴開けてくれ』
トリッシュ「必要ないわ。その剣を前に突き出せばそのまま通れるわよ」
一方通行『そゥか』
『スパーダ』を体の前に持っていく。
大丈夫とは言われても、やはりあの中に飛び込むのは少し気が引ける。
一方通行『クソがッ!!!上等だッ!!!』
意を決して、黒い羽で体を飛ばす。
一方通行『―――』
『スパーダ』は何の抵抗も無く簡単に球体の中へめり込んだ。
そして一方通行もその後に続く。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:34:34.36 ID:0sEXJ3Q0<>―――
ダンテとバージルは一気に突進する。
ダンテの足のギルガメスが地面と衝突して巨大な火花を散らす。
バージルの持つレッドクイーンから溢れ出た青い炎が尾を引く。
魔帝は再び赤い大剣を五本ずつ放った。
ダンテとバージルは先と同じように最初の四本をかわす。
だがそこに避けきれないコースで五本目が来る。
魔帝『バカの一つ覚えだな!先と同じだぞ小僧共!!』
だが。ダンテとバージルはそれを避けなかった。
二人の胸を同時に赤い大剣が貫通する。
しかしそのまま前に踏み出す。
魔帝『―――!』
ダンテは血が混ざった火花を。
バージルは血が混ざった青い炎を引きながらそのまま突進してくる。
魔帝は更に攻撃を加えようと再び赤い大剣を作り出す。
だがそれは間に合わなかった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:38:52.25 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテ『Yeeeeeeeeahhh!!!!!!!』
バージル『Sayaaaaaaaaaa!!!!!!』
閻魔刀、リベリオンの強烈な力が魔帝の両足首へ激突する。
魔帝『ぐぉッ…!!』
魔帝はバランスを崩す。
二人は地面を蹴り高く跳躍する。
ダンテは魔帝の腹の辺りまで来ると腕を畳む。
同時にその手のギルガメスの歯車が凄まじい勢いで回転し、20m程の巨大な火花が飛び散る。
ダンテ『BLAST OFF!!!!!!』
そして強烈なアッパーを叩き込んだ。
直撃の瞬間凄まじい爆発を起こし、魔帝の固い外皮が砕け中の赤い肉が見える。
限界を超えた力で放ったためダンテの拳からも血が噴き出す。
魔帝の巨体が宙に舞う。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:45:38.35 ID:0sEXJ3Q0<>だが魔帝は落ちて来なかった。
魔帝『小癪な!!!!』
魔帝は空中で己の体を止めたのである。
そして赤い大剣を真下のダンテへ向けて放とうとした時。
上から炎の音が聞こえた。
魔帝が上を見上げると同時に。
バージル『ハァァァァァァァァァァァァ!!!!!』
バージルが青い炎が噴き出しているレッドクーンをその顔面に一気に振り下ろした。
MAX ACT―――!
兜割り―――
魔帝の顔面の外皮が飛び散り、レッドクイーンは食い込む。
レッドクーンを握るバージルの手からも血が噴き出す
バージルは突き立てたまま更にレッドクイーンのアクセルを捻る。
青い炎が噴き出して魔帝の頭の中を焼く。
そしてその大きく開いた傷穴目がけて、『閻魔刀』で特大の次元斬りを放った。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:52:31.56 ID:0sEXJ3Q0<>バージルの右手が軋む。激痛が襲う。
だがそれでも彼は力をセーブすることなく何度も閻魔刀を振るう。
そしてレッドクイーンを引き抜き、両手の剣を大きく振り上げ
二連兜割り―――
同時に叩きおろした。
魔帝『おおおおおおお!!!!』
魔帝の頭部上半分が無くなる。
そのまま地面に叩き付けられる―――
―――ところをダンテが真下からギルガメスで蹴り上げる。
背中へ強烈な蹴りを食らって魔帝はえびぞりになった。
更にダンテはギルガメスで連続蹴りを放つ。
ギルガメスの火花と、ダンテの足から噴き出した血と、魔帝の白い外皮の欠片が飛び散る。
ダンテ『ハァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!!』
魔帝の巨体が真下からのその連撃のせいで地面に落ちることができずに空中に止まり続ける。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 20:53:58.43 ID:UMItpp.o<>ゴクリ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 20:57:42.38 ID:0sEXJ3Q0<>真上からバージルが、先ほどダンテがつけた魔帝の腹の傷へレッドクイーンを突き刺す。
そして柄頭を思いっきり蹴る。
青い炎を吹きながらレッドクイーンは魔帝の体を貫通し、裏側のダンテの方へ飛び出す。
ダンテは飛び出して来たレッドクイーンを掴み取り、
アクセルを捻りなおして魔帝に突き刺し、バージルと同じように柄頭を蹴る。
レッドクイーンがその主の仇を討つかのように魔帝の腹を焼き双子の間を往復する。
バージルはそのレッドクイーンが帰ってきて飛び出して来たと同時に閻魔刀で渾身の一撃を振るた。
ダンテもリベリオンを振るった。
二つのとてつもない斬撃を受け、魔帝の体が腹部から切断され二つになった。
ダンテ『来い!!!!』
ダンテはすかさず上条を呼んだ。
上条「おぁあああああああ!!!!」
その声に反応して上条も一気に突進する。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 21:01:19.56 ID:4BddBico<>ここまでエネステなし<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 21:02:49.97 ID:0sEXJ3Q0<>その時、上条の耳に一つの声が。
「とうま」
上条「―――」
ダンテ『止まるんじゃねえ!!!!』
魔帝の罠―――
上条は一瞬怯んだ。
わかっている。
あの声は――
まがい物だ――
上条「あああああああああああ!!!!」
その一瞬の怯みが仇となった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 21:05:27.88 ID:0sEXJ3Q0<>上条はその声を振り払いなんとか進む。
そして横たわる魔帝の傷だらけの体まであと10mまで迫った時。
魔帝の体が赤く輝く。
間に合わなかった―――
赤い衝撃波が発生する。
上条「―――」
その衝撃波は右手で抑えれるかはわからなかった。
上条の視界を赤い光が覆った。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 21:06:10.26 ID:eGQYy1go<>デビ条さん…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 21:10:35.25 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテは跳躍しその嵐から離脱した。
ダンテ『おい!!!!』
上条の姿を探す。
上条は反射的に目を瞑ってしまっていた。
死んだと思った。
だが。
上条「(生きてる…?)」
恐る恐る目を開けると。
上条「…!?」
目の前にバージルがいた。足元には大きな血溜り。
バージルは身を盾にしてあの赤い衝撃波から上条を守ったらしかった。
バージル『下がれ。次はヘマをするな』
上条は返事をするのも忘れて咄嗟に下がる。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 21:10:59.68 ID:FoxnNQDO<>読んでて、なんかメガテンV思い浮かんだ
アマラED後の人修羅も神に挑むんだな…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 21:16:11.16 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテとバージルも一度下がる。
二人とも無言だ。肩が激しく上下している。
体中から血が溢れ、足元に大きな血溜りを作っている。
ダンテ『もう一度だ…』
バージル『…』
その時だった。
倒れていたネロの傍に一人の少年が現れた。
一方通行。
そしてその傍には『スパーダ』。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 21:18:18.24 ID:AOyhIcY0<>C<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 21:21:49.97 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテ『…スパーダ…!!』
ダンテはあの剣を使うことを半ば諦めていた。
バージルも目を大きく開いている。
一方通行『…ッ!!!…届け物だぜ!!!』
目の前のネロの遺体に気付き少し驚いた後、
つらそうにダンテ達へ喋る。
ダンテ『…?』
バージル『…』
その時ダンテとバージルが気付いた。
一方通行『…おァ!!なンなンだよ!!!』
『スパーダ』が突然眩く輝き始めたのである。
ダンテやバージルの手に触れる前に完全に覚醒したのである。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 21:25:39.60 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテ『―――はは』
ダンテは笑った。
当然、この人間の少年が覚醒させたわけではない。
原因はただ一つ。
ネロの死だ。
死によって完全に覚醒する。
それがスパーダの作り出した魔剣の特徴だ。
ダンテも過去にその身で味わった。
今、このスパーダは正当な主をようやく定めたのだ。
それはダンテでもバージルでも無かった。
ネロの体の下に広がっていた血溜りが、
一方通行へ、スパーダの方へ伸びていく。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 21:30:39.56 ID:0sEXJ3Q0<>バージルは一方通行へ向かって歩いていく。
バージル『貸せ』
一方通行は一瞬ダンテの顔を見る。ダンテがにやけながら頷く。
バージルは『スパーダ』を受け取ると、ネロの遺体の傍に行き、大きく振り上げた。
上条「おい何を―――」
バージルはそのまま勢い良くスパーダをネロの腹へ突き刺した。
上条「おい!!!」
一方通行「…!!?」
二人の人間の少年はバージルが何をしているのか意味がわからなかった。
ダンテ『さあ…おはようの時間だ。坊や』
『スパーダ』の輝きが更に増す。赤い光が溢れる。
息子が、父の手によって、祖父の力で完全に覚醒する。
誇り高き魂が世代を越えて受け継がれる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 21:31:46.16 ID:0sEXJ3Q0<>10時まで休憩<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 21:32:47.81 ID:e2POlaQ0<>魔剣パパーダすげぇww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 21:33:58.30 ID:hPQJ/bso<>おk
パパーダは兄弟喧嘩しないように第三の選択肢を待ってたんですねww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 21:34:23.85 ID:I2Vb5MAO<>もう魔剣ジジーダだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 21:35:33.59 ID:eGQYy1go<>ジジーダワロタwwwwww
変形するときにちょっと油を差さないと動きが悪くなってそうだwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 21:36:10.19 ID:HrBJMSA0<>む?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 21:36:46.56 ID:6HKnKpgP<>やべぇガチで鳥肌たった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 21:38:12.75 ID:LIBR/qc0<>おじいちゃんになら掘られたい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 21:41:13.78 ID:KK6S5IY0<>そうもってきたかww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 21:41:38.12 ID:0T821kAO<>一家そろってなにやってんだ
ムン様は独り身の独男だぞ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 21:42:59.21 ID:8f6CPYAO<>さっきから展開がすげぇ!!
超頑張れ!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 21:43:13.03 ID:src5vI.0<>なんというイケメン一族。そしてネロのママは誰<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 21:44:04.90 ID:rvFrLmUo<>スパーダの家系ぱねえなwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 21:51:07.63 ID:TtK2d2DO<>∴<見せ付けてくれよってからに(ギリギリ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:00:43.75 ID:0sEXJ3Q0<>ネロの体がいきなり跳ねる。
ダンテ『お、結構早いな』
ダンテのその声には先程までのどす黒い感情は篭っていなかった。
魔帝が察し、赤い大剣をネロへ向けて放つ。
だがその間にバージルとダンテが入り、強烈な攻撃を放って相殺する。
二人の体から血が噴き出す。
だが二人はそれを無視していた。
ダンテに至っては嬉しそうに笑っている。
ダンテ『ネロ!!!!さっさと来い!!!!お前のパーティだぜ!!!!』
それに返事をするかのように。
ネロ『オァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!』
ネロが咆哮し、目が開く。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:02:14.94 ID:src5vI.0<>∴「仲良し一家め…怒」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:02:43.64 ID:e2POlaQ0<>>>523
涙ふけよwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:05:06.15 ID:ofjrlgY0<>>>225
涙ふけよwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:05:39.16 ID:0sEXJ3Q0<>ネロ『アアアアアア!!!!』
胸に『スパーダ』が刺さったままネロが起き上がる。
肉が避ける音が響く。
だがネロは構わず起き上がる。
そして自分の血が大量についた『スパーダ』を乱暴に引き抜く。
ネロ『ハァァァァァァァ!!!!』
そして体が輝く。
青と赤の閃光が絡みあい、そして光の爆発を起こした。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 22:05:51.76 ID:Hg8/d/w0<>熱いぞぉおおおおおおおおお<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 22:07:30.48 ID:eGQYy1go<>抜き方アラストルwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:07:39.57 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテ『お目覚めか!!!』
その光が収まると。
完全に魔人化したネロが姿を現した。
後ろの青い巨人はもういない。
ネロの体そのものが悪魔化していた。
その姿は今までのあの青い巨人と瓜二つ。
『スパーダ』を持った『ネロ・アンジェロ』。
スパーダの一族として、ネロは完全に覚醒した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:13:14.43 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテ『気分は?』
ネロ『…最高だぜ』
バージル『さっさと始めるぞ』
ネロはバージルを見て微笑んだ。魔人化しているので表情は変わらないのだが。
魂が繋がっているせいで伝わったのか、バージルがネロに言葉を返す。
バージル『集中しろ』
ネロ『ああ』
ダンテ『さぁて、家族がもう一度そろったととこだし、そろそろフィナーレだ』
ダンテ『おいイマジンブレイカー!!準備しとけ!!!』
上条「お、おう!!!」
そして三人の魔人は再び突進する。
全てに終止符を打つ為に。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 22:14:27.10 ID:hPQJ/bso<>熱いぜ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:15:20.58 ID:src5vI.0<>とあるサイドを抜きにしてこんな感じでDMC5出ねぇかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:19:57.74 ID:0sEXJ3Q0<>魔帝『小癪なッ!!!!』
誰が聞いてもその声には焦りの色が混ざっているのがわかる。
スパーダに匹敵する者が三人同時に来るのだ。
魔帝『おおおおお!!!!』
魔帝は手を掲げ、赤い大剣を再び作る。
ネロ『ワンパターンなんだよ!!!』
ネロは右手を畳みそして思いっきり手を突き出した。
デビルブリンガー。
青い半透明の腕が伸びる。
今でも健在だ。
それどころか以前よりも遥かに力が増している。
その巨大な腕が凄まじい速度で伸び、魔帝の頭を鷲掴みにした。
魔帝『―!』
ネロ『お高くとまってんじゃねえよ!!!』
そして思いっきり引き寄せる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:20:17.55 ID:Ai5ABbM0<>ダンテとネロとバージルで3Pか
先頭がバージルかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 22:21:42.01 ID:0T821kAO<>DMC5はいつぞや…アクションRPG風にしてほしいぜ
依頼受けて好きなように進めて行く感じで<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:23:21.46 ID:0sEXJ3Q0<>ネロのとんでもない怪力によって、魔帝が一気に引き寄せられる。
100mの距離が一瞬で縮む。
その凄まじい速度で向かってくる魔帝の体に。
ダンテは右からリベリオンを。
バージルは左から閻魔刀を。
ダンテ&バージル『ハァァァァァァァァァ!!!!』
二人の咆哮が重なり、二つの刃が放たれる。
魔帝『ぐぉぉぉぉぉ!!!』
その二つの刃はそれぞれ両肩に辺り、外皮が砕ける。
だがその凄まじい衝撃を受けても魔帝の体は後方へ飛ばされることを許されなかった。
ネロのデビルブリンガーによって。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:23:39.78 ID:src5vI.0<>>>536
お前は俺のスティンガーで刺し殺しとくから黙ってな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:24:02.40 ID:e2POlaQ0<>>>536
ムン様入れてやれよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:27:58.27 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテはすかさずギルガメスの蹴りを。
バージルはレッドクイーンを続けて叩き込む。
ダンテ『Break!!!!!!』
バージル『Die!!!!!!!』
ネロもスパーダを振り上げた。スパーダから巨大な赤い刃が伸びる。
ネロ『Time to die!!!!! Then down hell to you go!!!!! COCKSUCKER!!!!!』
そしてデビルブリンガーで押さえ込んでいる魔帝の頭へ渾身の一撃を。
その凶悪な程の破壊力を秘めた攻撃は一発で魔帝の頭部の外皮を砕いた。
再び振り上げ、また叩きおろす。
何度も。
何度も。
ネロ『FuckFuckFuckFuck!!!!!!!Get lost!!!!!!Mother Fucker!!!!!!!!!』
全ての怒りをぶつける。
例え模造品でも―――
キリエを汚した野郎はぶち殺す―――
この手で握りつぶす―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:34:11.12 ID:0sEXJ3Q0<>三人の完全にブチ切れた魔剣士の、
己の体へのダメージを無視した猛攻に魔帝はなす術がなかった。
外皮がどんどん剥げ、その内側の赤い肉がむき出しになる。
だが三人は止まらない。
バージルは二つの剣を交互に振るい刻んでいく。
ダンテはリベリオンをぶん回しながら強烈な蹴りを放つ。
ネロはスパーダで猛烈なラッシュを加える。
三人の力が共鳴し、この異世界が大きく歪み始める。この世界の耐えられるラインを遥かに超えた。
ダンテ&バージル&ネロ『BLAST!!!!!!!!』
掛け声が重なり、三人が同時に下から切り上げる。
魔帝の巨体が浮く。
ダンテとバージルが一気に跳躍し、浮き上がった魔帝の上まで跳ぶ。
そしてバージルはレッドクイーンと閻魔刀を、
ダンテはリベリオンを一気に振り下ろす
ダンテ&バージル『ハァァァァァァァァァァァァ!!!!!』
魔帝の頭部に直撃する。全ての外皮がはがれた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:38:44.36 ID:0sEXJ3Q0<>魔帝『おおおおおおおお!!!!!』
下へぶっ飛ばされる。
そこへネロのデビルブリンガーが真下から伸びてきた。
魔帝『ッ――』
むき出しになった魔帝の顔面が鷲掴みにされる。
ネロはそのまま―――
ネロ『Bye Bye!!!!!Checkmate!!!!!!!!』
魔帝の頭部を握り潰した―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 22:39:45.89 ID:eGQYy1go<>こんなにされたら復活できてもしたくないです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:40:15.89 ID:e2POlaQ0<>おじいちゃんの再現wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 22:41:23.15 ID:PbDtFkAo<>熱いな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 22:44:40.40 ID:ThSnn9Uo<>てか作者のID…ここにきて「それ」を引き寄せるとはやはり神だったか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:46:21.91 ID:UIHgHk60<>何という蹂躙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:46:39.07 ID:0sEXJ3Q0<>地響きが響く。
上条達はその戦場からかなり離れた場所にいた。
魔帝の巨体すらかなり小さく見える。
そしてそれよりも遥かに巨大な青い筋と赤い筋が何本も走る。
これ以上近付けない。
この位置でさえ上条の右手がその溢れ出てくる力を消しきれずに肌が焼ける感覚がする。
上条は心配していた。魔帝は一瞬で元に戻る。
その間にこの距離を移動できるかどうか。
ふと上条は横の一方通行を見た。
一方通行『…なンだ?』
上条『…合図があったら俺を思いっきり魔帝に飛ばしてくれないか?』
一方通行『…なに言ってンd』
その時。
ダンテ『来い!!!!!』
上条は驚いて戦場に目を戻す。
あの魔帝の巨体が浮き、頭部が無くなっていた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 22:47:11.07 ID:KK6S5IY0<>IDくそわろたwwwwwwwwwwwwww
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:51:55.57 ID:OzHwWyg0<>お仕置き?いいえ、おsexです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:52:23.11 ID:0sEXJ3Q0<>上条『やってくれ!!!!いいから!!!!』
叫びながら上条は飛び上がる。
一方通行『―――ッたよ!!!』
黒い羽を展開して上条の足の裏に当て、そして全ての力をそそいで全力で打ち出した。
上条『おおおおおおおおおおお!!!!!』
上条の体が音速の数十倍にまで一気に加速された。
とてつもない濃度の力の領域に入って全身に激痛が走る。
上条「ああああああ!!!!」
だが怯まずに上条は右手を突き出す。
そして届く。
魔帝の硬い外皮に上条の右手が触れる。
その瞬間、稲妻が魔帝の体を走った。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 22:54:16.43 ID:hPQJ/bso<>ベオ条さんがやっと活躍した!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 22:55:52.49 ID:6s.BSGgo<>一方さんまだいたんですね!
出番あってよかったね禁書組!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:57:03.24 ID:UIHgHk60<>最後にいいとこもってくベオ条さん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:57:32.98 ID:OzHwWyg0<>やったか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 22:58:49.56 ID:o6jjOwDO<>>>556やめろww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 22:59:23.06 ID:0sEXJ3Q0<>上条「まさか―――!」
再び失敗
その言葉が上条の脳裏をよぎる。その答えを見る前に突如目の前が青白くなった。
上条「へ?」
それはネロの巨大なデビルブリンガーの手のひら。
上条を守る為、やさしく包んでいた。
その中で上条は見ていた。眩い光と共に魔帝の体が崩れていくのを。
魔帝『おぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!』
そして凄まじい爆発を起こす。
魔帝は―――散った。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 23:04:45.16 ID:PbDtFkAo<>ほほう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:05:14.61 ID:0sEXJ3Q0<>赤い光がやむ。
魔帝の巨大な体は消えていた。
魔帝は跡形も無く散った。
上条「終わった…?」
ネロ「おい、降りて来な」
下から声がした。ネロは既に魔人化を解いていた。
上条「…ああ」
上条はぎこちなく立ち上がると飛び降りた。
同時にネロのデビルブリンガーが消える。
ダンテ「終わったな」
バージル「ああ」
二人も魔人化を解いていた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:10:51.43 ID:0sEXJ3Q0<>一方通行もやってくる。
一方通行『おィ…終わったのか?』
ダンテ「おう、お前も頑張ったな」
バージル「…」
バージルはレッドクイーンをネロに突き出す。
バージル「良い剣だ」
ネロ「…ああ」
ネロが少し照れくさそうにその剣を受け取る。
ネロ「なあ、この『スパーダ』は…どっちに?」
ネロがダンテとバージルを交互に見る。
ダンテとバージルが一度顔を見合わせる。
そしてバージルはそっぽを向き、ダンテはネロに目を戻す。
ダンテ「とっとけ。お前のだ」
顎でスパーダを指しながらネロに言う。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 23:12:20.36 ID:src5vI.0<>よく考えると兄貴の本気に耐えるんだからレッドクイーンも相当の化物武器だな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:15:32.12 ID:0sEXJ3Q0<>ネロ「…は?」
ダンテ「閻魔刀はバージルのもんだ」
ダンテ「で、お前にはそれだ。お前の『魔剣』だ」
ネロ「…」
ネロは手にあるスパーダを見つめる。
ネロ「俺の…」
ダンテ「大事にしな」
ネロ「…ああ!」
ネロはスパーダに右手を当てる。
すると吸い込まれるようにしてスパーダが消え、彼の体の中へ吸収された。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 23:21:17.40 ID:TtK2d2DO<> ┌─┐
【パンドラ】<アップオワリマシ…アレ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:22:35.16 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテ「親父…良かったな」
ダンテはネロがスパーダを吸収していくのを見ながら一人呟く。
そんなダンテに声がかかる。
一方通行『おィ、これもテメェのだろ?』
ダンテへ黒い銃を突き出す。
エボニーだ。
ダンテ「それも持ってたか」
ふとあの少女を思い出す。
この少年が『ダンテの銃』というのを知ってるところを見ると、
どうやら無事らしい。
その時だった。
『おおおおおおおお!!!!!小僧ォォォォォォォォ!!!!!』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:22:53.85 ID:8mbJIN.0<>パンドラ涙目wwwwww
俺あれ派手で結構好きなのに<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:25:24.27 ID:0sEXJ3Q0<>振り向くと、少し離れた場所に巨大な肉塊が出現していた。
全身からは無数の腕が生え、三つの目玉がその中央にあった。
その魔帝の姿は余りにも醜かった。
僅かに残った力を集め、辛うじて存在を保っていた。
ダンテ「全くしぶとい爺さんだな!」
ネロ「うぜえ野郎だ!」
バージル「無様な奴だ」
上条「…あれ…ひでぇな」
一方通行「あァ…」
上条達にもわかる。最早あの醜い体からは何の力も感じられない。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:25:44.40 ID:bjzI3.DO<>ところでバージルはDMC3の外見のまま?
ダンテと同じくらいの年齢の外見になってんのかな?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:25:47.25 ID:AOyhIcY0<>アルテミスの事も忘れないであげて<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:29:40.62 ID:UIHgHk60<>パンドラの爽快感は異常<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 23:30:26.34 ID:QR10CwDO<>銃は無機物だからまだいいが、アラストルさん……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:31:35.29 ID:0sEXJ3Q0<>魔帝『我は!!!我は魔帝ムンドゥス!!!!不滅にして最強の存在!!!!』
ネロ「うるせえなぁ!黙ってろジジィ!!!」
ダンテ「バージル」
ダンテはバージルへエボニーを突き出す。
ダンテ「久々に決めようぜ」
バージルは無言で『エボニー』を受け取る。
ダンテは腰から『アイボリー』を引き抜く。
ネロも腰から巨大なリボルバー、『ブルーローズ』を抜き取る。
ネロ「今回使ってねえからな。最後くらい見せ場作ってやらねえと拗ねちまいそうだ」
ダンテ「合言葉はわかってるな?」
バージル「ああ」
ネロ「もちろん」
三人が前に出る。中央にネロ、左にバージル、右にダンテ。
そして銃口を魔帝へ向ける。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 23:31:59.14 ID:rvFrLmUo<>ナイトメアの事も忘れないでね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:32:42.90 ID:src5vI.0<>やべぇww
ついに来るぞ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:32:54.06 ID:UIHgHk60<>wwktk<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:34:47.07 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテとバージルは銃を横に倒し、銃身の上部をネロのブルーローズの銃身の横に当てる。
正面から見ると十字になっていた。
三人は銃へ力を注ぐ。三丁が輝く。
ダンテ「行くぜ!」
バージル「ああ」
ネロ「おう!」
そして。
「「「Jackpot!!!!!!!」」」
三丁の銃口から巨大な赤と青の光の矢が放たれ―――
魔帝の三つの目の中央に直撃する―――
魔帝『貴様らァァァァァァァァァ――――!!!!!』
その言葉を最期に、魔帝の体は弾け、消し飛んだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:35:05.32 ID:AOyhIcY0<>キタ━━(゚∀゚)━━!!! <>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:35:56.32 ID:eGQYy1go<>Sweet Dreams!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:36:17.58 ID:UIHgHk60<>なにこれDMC5でもいい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:36:33.12 ID:src5vI.0<>なんというSSS(スタイリッシュSS)…!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 23:36:41.55 ID:6HKnKpgP<> /. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
┏┓ ┏━━┓ | i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i | ┏┓┏┓┏┓
┏┛┗┓┃┏┓┃ i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .| .┃┃┃┃┃┃
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┃┃ ┃┃ / i || i` - -、` i ノノ 'i /ヽ | ヽ ┏┓┏┓┏┓
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ノ Y `-- " )) ノ ""i ヽ
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:37:26.14 ID:OzHwWyg0<>Jackpot!!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 23:38:25.75 ID:fwvCBoDO<>よっしゃあああああああああああ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:39:46.61 ID:src5vI.0<>俺SSでここまで良いの読んだ初めてかも。
ゲーム化されたらPS3だろうが箱◯だろうが買うぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 23:41:13.74 ID:gE5yI.DO<>うわっ、失禁してた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:41:22.62 ID:e2POlaQ0<>SSSじゃ足りねえ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:41:48.00 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテ「汚え花火だぜ全く」
ネロ「ああ、最低だぜ」
バージル「…」
バージルは無言でエボニーをダンテに渡す。
上条と一方通行もようやく安堵する。
全て終わった。
魔帝は完全に滅んだ。
ダンテ「よう、それじゃあ帰るぜ」
その時、突然地響きが起こった。
上条「…!!」
この異世界全体が揺れている。
既に限界に達していたのだ。
魔帝の修復が無くなった今、崩壊が始まった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:45:43.71 ID:UIHgHk60<>これ終わるまで寝れないや<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:46:05.53 ID:0sEXJ3Q0<>遠くの地面から徐々に消えていく。
崩壊のスピードが速い。
このままこの崩壊に巻き込まれれば、虚無の狭間の世界に落ちる。
そうすれば永遠に抜け出せなくなる。
ダンテ「さっさと外に出るぞ」
上条「ああ!!!」
上条と一方通行が跳躍する。20m程跳んだところで姿が消えた。
続けてネロも跳び、姿を消した。
ダンテ「バージル。行くぞ」
バージル「…」
バージルはそのまま静かに立っていた。
ダンテ「おい―――」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:46:52.60 ID:src5vI.0<>まさか…兄貴また魔界へ…?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:49:49.90 ID:0sEXJ3Q0<>バージルは静かに世界の崩壊を眺めていた。
幼い頃の、魔帝による母の死。
そこから始まった闘争。
己の弱さを憎み、ただ力を求めた。
あの日からこの魂を繋ぎとめていた鎖が。
あの日からこの魂を磔にしていた楔が。
あの日からこの魂に圧し掛かっていた重りが。
今、全て無くなった。
バージルは己の魂が自由になるのを感じた。
同時に。
バージル「…全て…終わった…か」
空っぽになるのを感じた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 23:49:55.87 ID:rvFrLmUo<>目的は達したみたいだしな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/04(木) 23:51:33.38 ID:QR10CwDO<>>>1はもしかして、リリカルstylishの作者か?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:51:50.41 ID:kShjnuso<>アニキィィィィィ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:53:50.44 ID:0sEXJ3Q0<>>>593 違います
全てが終わった。
人間を捨てて悪魔の道を選んだ己の人生に決着が。
滑稽だ。
力の闘争が無くなった自分がこれ程空っぽだったとは。
何も持っていなかったとは。
バージル「…」
もう何も無かった。
全てに終止符が打たれた。
『悪魔』のバージルはもう何も持っていなかった。
何も。
この崩壊の先にある虚無の空間と同じだ。
同じ。
バージル「…お似合だ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:54:07.42 ID:UIHgHk60<>>>593
kwwsk<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/04(木) 23:55:43.27 ID:src5vI.0<>兄貴……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/04(木) 23:57:48.41 ID:0sEXJ3Q0<>ダンテ「バージル。何を考えてやがる?」
バージル「さっさと行け」
バージル「俺は―――もういい―――」
バージルは背を向けたままダンテへ声を飛ばす。
ダンテ「まさか―また―――」
崩壊はすぐそこにまで迫っていた。
バージル「行け」
周りの全てが漆黒に包まれていく。
ダンテ「――お前もだ!!」
目前まで崩壊が迫る。
ダンテ「来い!!!」
ダンテが駆け寄り、手を伸ばしてバージルを掴もうとした時。
バージルが振り向きざまに閻魔刀をそのダンテの手に振るう。
あの時と同じように。
ダンテの手の平に閻魔刀の刃が食い込む。
同時にバージルの足元の地面が崩壊し、消失した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 00:01:03.86 ID:6TkXh8U0<>バージル「離せ―――」
ダンテ「ふざけんじゃねえよ」
ダンテ「死んでも離さねえ」
ダンテはその閻魔刀を掴んでいた。
刃が食い込み、血が滴っている。
バージルの足元は消え、いまや彼を支えているのはこの閻魔刀だけであった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 00:02:45.10 ID:6TkXh8U0<>バージル「離せと言ってるんだ―――」
ダンテ「二度と離さねえよ―――兄貴」
バージル「そうか」
バージルの閻魔刀を握る手から力が抜ける。
ダンテ「―――!」
その時だった。
青白い巨大な手がそのバージルの手を閻魔刀ごと掴んだ。
ネロ「何やってんだよ!!!!!」
ネロが、ダンテの後ろの空間から上半身だけ出しながらデビルブリンガーを伸ばしていた。
バージル「…離せ。ネロ」
ネロ「誰が離すかってんだよ!!!死んでも離さねえぞ!!!!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 00:04:54.26 ID:6TkXh8U0<>ダンテ「もういいだろ」
ダンテ「なあ兄貴。一緒に帰ろう」
ダンテ「俺達の『世界』へ」
ダンテ「『人間』界へ帰ろうぜ―――」
ネロ「―――親父!!!!」
バージル「―――」
崩壊の轟音でその言葉は聞こえなかった。だが何を言ったのかダンテとネロはわかった。
バージルが幻影剣を足元に作り―――
それを足場にして跳躍する―――
三人が抜け出したと同時にその異世界は消滅した。
――――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 00:05:01.00 ID:A5W0aiEo<>DMC、ひいては兄貴への愛が感じられる展開だな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 00:05:36.96 ID:fwqESrco<>いい家族だな、兄貴…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 00:06:11.44 ID:Bqd4D.DO<>作者の魂がスタイリッシュだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:06:41.60 ID:hjhIPkAO<>ちょっくらルシフェルだけでブラッディパレスやってくる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 00:08:48.43 ID:t0iW8RA0<>兄貴ぃ…良い家族だなぁ…涙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:08:49.14 ID:SdjqlUAO<>胸が熱くなるな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 00:09:16.96 ID:6TkXh8U0<>すまん今日はここまで。最終章はこれでおわりとします。
明日はエピローグ。
再開も今日ぐらいから。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 00:10:02.81 ID:xuPsq4U0<>おつ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:10:31.73 ID:t0iW8RA0<>>>608
乙です!
ほんといいSSだわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:10:40.84 ID:VqL8lTk0<>(´Д`)ノ 乙。楽しみにしてる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 00:10:53.08 ID:fwqESrco<>乙
次はエンディングとランク評価だな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:11:07.88 ID:Tj9j/7Y0<>エピローグktkr
乙!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 00:11:54.50 ID:A5W0aiEo<>乙!
ちゃんと終わってくれてうれしい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:12:50.99 ID:SdjqlUAO<>乙!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:13:50.35 ID:46uKldko<>乙乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 00:14:20.94 ID:Wgdco3oo<>乙!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:16:29.76 ID:8.g/Vqk0<>乙!明日でついに最後か…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:16:43.06 ID:7vAcfJ60<>兄貴よかったなぁ・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:17:06.34 ID:bdOjskDO<> ∧
∧ ∧<お疲れしたー^ ^
しかし最近は質の高いSSが多くて嬉しい限り、DMC4買おうかなマジで。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:20:50.87 ID:jaIM8UDO<>超乙!
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:28:22.30 ID:or1lysDO<>乙乙乙
さて、ちょっと教皇のじじいぶっ飛ばしてくるわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 00:31:22.97 ID:G/i.CIAO<>乙乙乙tylish!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 00:43:44.48 ID:xq.B.oAO<>乙乙乙!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 00:47:31.25 ID:FVEwF2DO<>正にトリプル乙!
早く5出てくれないかな……
或いはダンテをバイオの世界に連れて行って無双したい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 01:03:46.43 ID:t1fZ8JQo<>ちょっとパンドラ縛りでブラパ行ってくる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 01:14:23.71 ID:8sMoLkDO<>このSSのせいでDMC3を始めました
アグルドいいよアグルド<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 02:29:18.55 ID:AqwzUD.o<>ネロのママンが気になるなぁ
兄貴が母親以外に心許すとは思えない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 03:14:28.35 ID:hjhIPkAO<>お前らDMC好きなら当然車はスパーダだよな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 07:06:40.39 ID:gGeragAO<>場面が簡単に浮かぶから困るwwwwww鳥肌立つってばwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 08:55:13.34 ID:zJeBgEDO<>上条さんは人間に戻れるのだろうか…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 10:49:47.88 ID:wsCv4oDO<>ベオ条さんはどうなるのか
兄貴は今後の身の振り方をどうするのか
結果的な死者はステイルさんとやらだけなのか、それとも死んでないのか
この辺気になるあたり<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 11:07:24.90 ID:VJdvKKg0<>dmc4やりたいんだけどハードがな…
dmcのためだけにps3か箱◯買うのは他にやりたいソフトなくてためらうし
pc版の動作環境満たすためにグラボ載せたりすると結局箱◯の一番安いモデルと同じくらいの金がかかるという<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 11:19:10.13 ID:0lDWIkAo<>そいやステイルさん冷たくなってたな
まさか唯一の死亡者じゃ…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 12:07:49.86 ID:ATwNqAAO<>>>634
俺は4のためだけに買ったけど
今はBD再生機として使ってるぞ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 12:08:34.58 ID:ATwNqAAO<>安価ミス
>>633<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 12:59:18.30 ID:zrkWhMDO<>このスレ見て、4を買ったんだけど∴←ホントにこれで吹いたww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 13:57:06.84 ID:FyZmM7Eo<>SSでこんなに興奮したのは久々だ
マジで乙!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 17:08:26.83 ID:7TEw5u.0<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 17:10:29.48 ID:n35EWDso<>箱○ではスタイルチェンジしにくいらしいな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 17:11:17.04 ID:tI7fK0Ao<>>>640
んなこたぁない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 17:13:27.95 ID:Uma0FIDO<>>>635
俺も4目的で買った
他のゲームも買ったがツマランのですぐやめた
4もスーパーネロだしたから結果的に今はBD再生機になってる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 17:17:48.72 ID:6TkXh8U0<>40分からエピローグ投下<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 17:22:31.71 ID:t0iW8RA0<>ktkr<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 17:23:10.12 ID:VqL8lTk0<>(´ω`)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 17:32:49.63 ID:NQ/sRYAO<>きたこれいやっふううう!!!!!!!!!
俺もダンテみたいになりてえなあ
あああかっけえよダンテ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 17:39:55.01 ID:6TkXh8U0<>エピローグ
―――
あれから三日。
トリッシュはソファーにのびていた。
彼女は疲れていた。そしてイラついていた。
バージルは異世界から離脱した途端どこかへ行って消えてしまったし、
ダンテは使い魔たちを集めて回収するとその日のうちに勝手に帰ってしまった。
そういう事で色んな後始末をトリッシュとネロが行うことになったのだ。
まずは学園都市に残る悪魔達の痕跡の排除。
ケルベロスが作った莫大な魔力が篭っている氷柱や、
ベリアルやステイルの戦いで生じた、これまた強大な魔力が篭っている火災の鎮火などだ。
そこでトリッシュとネロである。大悪魔の作ったものは彼らしか消せなかった。
あの少年の右手が使えれば楽だったが、彼は入院して絶対安静の状態だった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 17:44:57.24 ID:6TkXh8U0<>そう、あの少年。上条当麻。
彼は死んだまま悪魔化したのが幸いしたのか、体そのものは変質していなかった。
ベオウルフを外すと、普通の人間の体に戻ったのである。
死んだままだが。
彼の人間としての心臓はもう動かなかった。
そこでなんとか心臓を再び動かすため、トリッシュはカエルのような医師と相談し、一つの策をとった。
上条の心臓を元に、ベオウルフの力を流し込んだ新たな心臓を作ったのである。
その悪魔の心臓を上条に移植した。
そしてそれは成功し、彼の体に鼓動と体温が戻った。
上条は体は人間、心臓だけは悪魔という奇妙な存在になってしまった。
あの心臓は銃弾で貫かれようが焼かれようが瞬時に再生して永遠に鼓を刻む。
例え主の体が全て無くなって心臓のみになったとしても。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 17:46:30.56 ID:6TkXh8U0<>上条は前例の無い奇妙な存在となった。
普通の人間として生きていけるのか、
それとも心臓が何らかの作用を起こして悪魔的な影響が出てくるのか。
トリッシュは予想できなかった。
そしてトリッシュは忘れていた。
日本は火葬することを。
いつか遠い未来、上条の肉体が死んで火葬した時、周りの者は驚くだろう。
他の部分が全て灰になっても、傷一つつかずに残って鼓動する心臓を。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 17:50:07.01 ID:6TkXh8U0<>蘇生と言えばもう一つ。
ステイルだ。
実はステイル、件が終わった後トリッシュにあっさりと蘇生されていたのである。
ゴールドオーブで。
ゴールドオーブは、死んだ直後なら悪魔の魂を修復することができる。
魔帝の業に近い。
ただ、効果があるのは悪魔。人間には効果が無い。
ステイルは生きたまま直でイフリートの魂と融合してしまった為、肉体そのものが完全に変質してしまっていた。
最早人間ではなかった。
完全に悪魔化していた。
彼は不老の永遠の14歳となってしまったのである。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 17:53:02.95 ID:6TkXh8U0<>トリッシュ「あー」
ソファーでのびながら呻く。学園都市での後始末もほとんど終わった。
残す仕事はあと一つ。
今回の件で学園都市は相当の被害を出した。
中心地となった第七区は完全に廃墟と化した。
それに魔帝によって放たれた無数の悪魔、それを掃討したダンテの使い魔達によって学園都市中にも巨大な爪痕を残した。
運が悪い事に重要な研究施設が悉く破壊されてしまったらしい。
その被害額は某超大国の国家予算並になるとの事だ。
そしてその賠償の矛先はダンテに向かうかもしれない。
いつものパターンだ。
トリッシュは学園都市のトップと会い、ダンテには支払い能力が一切無いことを伝えなければいけない。
それで矛先を変えるも良し、そのままダンテに請求するも良しでそこは相手の判断に任せる。
請求したとしても1セントも返って来ないだろうが。ツケという名で今までも多額の借金を踏み倒してきた。
どうってことはない。
それに悪意からの被害ではない。仕方ないのだ。ダンテが戦えばその周りが壊れるのは必然だ。
それが真理なのだ。
多少やり過ぎなのは否めないが、そのくらい許容して欲しい。
今回の件だって、人間界と全人類の命が守れたのなら安いものだ。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 17:55:41.32 ID:6TkXh8U0<>―――
ステイルは学園都市のとある病院の屋上にいた。
そこから見える風景。
破壊しつくされた学園都市。
だが綺麗だった。
澄み渡る青空に、降り注ぐ太陽の光。
あの闇に包まれていた時間は極僅かだったが、ステイルにとっては何年にも感じた。
今、空は元に戻っている。
あのむせかえる様な高濃度の魔力の層も跡形も無く消え、全てが元に戻っていた。
だが。
ステイルの体だけは違っていた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 17:59:54.19 ID:6TkXh8U0<>ステイル「…」
今の彼は完全に悪魔となっていた。
炎を扱う悪魔だ。
大悪魔のイフリートで転生したせいか、彼もギリギリ『大悪魔』に区分されるくらいの力を有している。
体の中に莫大な力が渦巻いている。
そしてその力の上限も無い。
鍛えれば鍛えるほどどんどん強くなっていく。
身体能力も異常だった。
今なら神裂と互角に腕相撲もできるだろう。
そして不老。
体の傷もすぐに治る。
ステイル「もう…色々ぶっ飛んでるな…僕…」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 18:03:27.70 ID:t0iW8RA0<>なんだかんだ言ってステイルが一番とばっちり受けてるなww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 18:04:57.93 ID:fwqESrco<>デビルハート上条さんと
デビルマンステイルさん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 18:05:29.82 ID:6TkXh8U0<>先ほど通信魔術で最大主教に今回の件、そして体の事も報告した。
その返事は含みのある物だった。
ステイルは考える。
恐らく今後自分は騎士団長、アックア、神裂、シルビアに続くイギリスの最大戦力の一つとして扱われる。
むしろその要となるだろう。
不老の永遠の戦力。
大悪魔か神クラスの存在と戦って死なない限り、彼は永遠に存在し続ける。
ステイルは少し心が暗くなる。
いつかインデックスは死ぬ。
それを見送る、今の14歳の姿のままの自分。
だが同時に少し元気が出る。
少なくともインデックスが長寿を全うするまで守り続ける事ができる。
そのあとの事を考えるのは今はやめよう とステイルは思った。
その時、背後に気配を感じた。
振り向くと、金髪のゴスロリ女が立っていた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 18:08:20.97 ID:0lDWIkAo<>ステイルさん永遠の14歳か…
一番の被害者だなww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 18:09:23.02 ID:6TkXh8U0<>シェリー「よう。どうだ?その体」
シェリーが歩いてくる。
このシェリー、ステイル達と離れた後はかなり暴れてたらしい。
件が終わって合流したシェリーと彼女のゴーレムを見たステイルは驚愕してしまった。
ゴーレムは高さ50mにもなっていた。
そしてそのゴーレムの頭頂部からシェリーの上半身が突き出ていた。
ステイル「悪くは無いよ」
シェリー「そうか」
その時、ステイルは悪魔の嗅覚によってシェリーから異様な力を感じた。
ステイル「…?」
シェリーが悪魔化したというのは聞いていない。
シェリー「…やっぱわかるか?」
シェリーがゴワゴワのスカートから一本のオイルパステルを出した。
ステイル「…それは…」
シェリー「あれをあのまま手放すのも持ったいねえからよ、これに力を詰めたんだ」
あのゴーレム、悪魔達の力をオイルパステルに吸収させてしまったのである。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 18:09:26.15 ID:Wgdco3oo<>ちょうどいい時間に帰れてよかった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 18:13:50.02 ID:6TkXh8U0<>ステイルは思った。
このシェリーも自分と同じくイギリスの最大戦力の仲間入りをすると。
今の彼女なら、小国一つ潰せるだろう。
このオイルパステルは後のゴーレム使い達にとって伝説の代物になるだろうと。
ステイル「すごいな…相変わらず君は…」
シェリー「14歳の天才魔術師に褒められても嫌味にしか聞こえねえよ」
ステイル「はは…」
シェリー「それに。てめえの方が桁違いにすげえ事になってるじゃねえか」
ステイル「…まあね。先日、僕は人間をやめたんでね」
シェリー「おいおい拗ねるなよ」
ステイル「拗ねてなんか無いさ」
シェリー「確かに体は変わってもよ、中身は変わってねえんだろ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 18:14:49.94 ID:6TkXh8U0<>飯行ってくる
七時には再開する<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 18:21:01.21 ID:XP3ij5.0<>いてら<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 18:22:13.94 ID:VqL8lTk0<>(´ω`)ノシ いてらー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 18:22:53.53 ID:wsCv4oDO<>ゴールドオーブもトンデモアイテムだけどよく考えるとイエローオーブもチートアイテムだよな
復活じゃなく時間逆行だし<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 18:55:36.50 ID:6TkXh8U0<>中身は変わって無い。
その言葉であの日の事が思い出される。
蘇生して目覚め、トリッシュから事実を聞かされたときはさすがにショックだった。
自分が悪魔になったとは。
血も涙も無い、闘争の僕。
そんなステイルにダンテは一言、そっけなく声をかけた。
「Devils never cry」
それだけ言うと彼は背を向けてどこかに行ってしまった。
だがその一言で充分だった。
『悪魔は泣かない』
涙は人間の特権であり証明。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:01:18.59 ID:6TkXh8U0<>シェリー「ステイル。てめえはステイルだろ」
ステイル「…ああ。僕は僕だ」
シェリー「なら良いじゃねえか」
そこで会話は終わった。二人は屋上の手すりに寄りかかり、静かに学園都市を眺めていた。
そう、ステイル自身の中身は何も変わっていない。
体は変わっても。
魂が変わっても。
心は変わっていない。
インデックスを守る。
その叫びは依然と何も変わっていない。
ただ、一つだけ変わった点があった。もう彼はタバコを吸わなかった。
イフリートの主がタバコ嫌いなせいもあってか、そのイフリートに影響された彼ももうタバコを吸う気にはなれなかった。
懐からタバコを取り出す。そしてしばらく眺めた後、握りつぶして屋上から投げ捨てた。
シェリー「…タバコ、ポイ捨てすんじゃねえよ」
ステイル「見逃してくれよ」
ステイル「これが最後なんだから」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 19:03:08.82 ID:0lDWIkAo<>ステイルうううう
シェリーってこんなキャラだったのか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:05:32.79 ID:6TkXh8U0<>―――
神裂は自分の病室でストレッチをしていた。
体をしならせ強張っている筋を伸ばす。
シルエットが隠れる患者衣でも、その悩ましい程に豊かな体が良くわかる。
神裂「…ふぅ…」
熱い吐息。
上条がもしこの場にいたら一瞬で赤面してしまうだろう。
あの日、自分は悪魔化し、莫大な神の力を宿した神裂は暴走状態になったらしい。
そこへネロがあらわれ、針の穴を通すような微妙な力加減で綺麗に神の力だけを剥ぎ取って、
上条の手で人間の身に戻れたらしい。
だが神裂はとある感覚を感じていた。
あの日から何かがおかしい。
悪魔と融合したステイルや上条と違って、彼女は魔力のみで擬似的に悪魔化したのである。
上条の右手で破壊された今、人間の身に戻っているはずだ。
それなのに何故。
気付いたのは昨日だ。顔を洗って鏡で見た時、一瞬目が金色に光ったのである。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:07:27.65 ID:6TkXh8U0<>神裂は気付いていなかったが、彼女の体は少し変質していた。
悪魔化は確かに解けた。
だが元からその身に宿す聖人の力、神の力が完全に解き放たれた時、彼女の体は変異した。
その変化は極僅かだ。
だが人間としてはかなり異質だ。
ダンテ達を半分人間半分悪魔と表現するのなら、彼女は半分人間半分天使だ。
神裂「…はふッ…」
あれやこれや考えていると、ドアが少し乱暴にノックされた。
あのノックの仕方から言って、ステイルや建宮のような良く見知った人物だ。
今更このカッコを見られたってどうって事は無い。
神裂「…どうぞ」
神裂はストレッチしたまま返事をする。
そして入ってきたのは。
ネロだった。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:11:39.39 ID:6TkXh8U0<>ネロ「よう、体の調子は……どうだ?」
顔を火照らせ、体をしならせてストレッチをしている神裂を見てネロの一瞬言葉が止まった。
神裂「…あッ…だ、大丈夫です!」
慌てて姿勢を戻し直立不動になる。
ネロ「そ、そうか」
ネロも少し動揺している。
ネロ「…」
突如ネロの表情が一瞬で真面目になった。
神裂の目をジッと見つめている。
神裂「…!な、なんでしょう?」
ネロ「いや…なんでもねえ」
ネロは見たのだ。一瞬神裂の瞳が金色に光ったのを。
ネロ「ここにきたのは挨拶だ。これからフォルトゥナに帰るからな」
神裂「そ、そうですか」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:14:39.17 ID:6TkXh8U0<>ネロ「…ま、その内もう一度ちゃんと手合わせしようぜ」
神裂「は、はい!!」
ネロ「じゃあな」
神裂「ではまた!」
ふとネロは神裂の左手を見た。
そして。
ネロ「それ、しまっといた方良いぜ」
それだけ言うと足早に病室を出て行った。
神裂「…え?」
神裂は自分の左手を見た。
神裂「えッ?!!えッ!!!な、なんですかこれ!!!」
左手に重なるように、白く輝く半透明の腕が現れていた。
ネロのデビルブリンガーそっくりな腕が。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:20:46.82 ID:6TkXh8U0<>―――
一方通行はベッドの上にいた。
ここは幸いな事に破壊を免れたとある病院。
情報が漏れるのを防ぐため、この病院に事件の関係者が全員押し込められている。
一方通行も人の事を言えないが、この病院には目立つ姿の者が大勢いた。
赤毛の大男や、金髪のゴスロリ女など。
それにあのツンツン頭の無能力者や修道服のガキ、レールガンまでがいるらしい。
一方通行「チッ…」
今回の事件で彼の体はボロボロになった。特に脳。酷使し過ぎ、一部が焼ききれていたとの事だ。
チョーカーが無いと意識すら保てないらしい。
第二位に至っては脳細胞の半分が死んでしまったとの事だ。
以前よりも更に打ち止めに依存する結果になってしまった。
あのカエル頭の医師によれば生きてる事が奇跡らしいが。
だがその二人に集中したのが幸いしたのか、打ち止めそして妹達にはほぼ全く負荷がかからなかったらしい。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 19:21:25.54 ID:AqwzUD.o<>ゴッドブリンガーか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:25:29.36 ID:6TkXh8U0<>凄まじい戦いだった。
魔帝と三人の怪物の破滅的な衝突。
レベルが全く違っていた。
あのバージルの目。今思い出しても、この一方通行ですら鳥肌が立つ。
だが一方通行は嬉しかった。
自分の中に、普通の者のような恐怖の感情が残っていたことが。
そしてその感情があるからこそ、あの小さな少女を守るという決意が再認識できた。
今、正直に思える。
あの少女は大切な存在だ。
絶対に失いたくない。
性格上、決して口には出せないが。
その時、病室のドアが開かれた。
そこにはその少女がいた。
そしてその横には彼女の姉が立っていた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:29:11.96 ID:6TkXh8U0<>打ち止めが一気に駆け寄りベッドの上の一方通行に飛び乗った。
打ち止め「わーい!!、てミサカはミサカは元気そうなあなたの姿を見て喜びを全身で表してみるの!!!」
一方通行「ッ!!!テメェ!!少しはいたわれやガキが!!」
いつものキツイ調子で言葉を吐くものの、その表情は少し柔らかかった。
御坂「…元気そうね」
一方通行「…何しに来た?」
御坂「アンタが妹に変な事しないか見に来たの」
一方通行「あァ…?誰がンな事をs」
御坂「冗談よ冗談」
一方通行「…」
御坂「…」
二人が沈黙し、冷たい視線でにらみ合う。
その間も打ち止めは一方通行の上でもぞもぞ動き回ってはしゃいでいた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:32:53.72 ID:6TkXh8U0<>先に口を開いたのは御坂だった。
御坂「全部聞いたわよ。その子から」
全部。どこまでの全部なのか一方通行はわからなかった。
一方通行「チッ…そゥかい…」
御坂「で、何か言いたい事はある?」
御坂「あたしに」
御坂「妹達に」
一方通行「…」
何を言えばいいのかわかる。
だがその一言が出てこない。
喉元にまで来ているのに。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:37:48.98 ID:6TkXh8U0<>だが御坂はその沈黙でこの場は満足したようだった。
御坂「ま、今はいいわ。でもいつか聞かせてもらうからね」
一方通行「…」
御坂「じゃあね」
御坂はドアへ向かう。と、数歩あるいた所で立ち止まった。
御坂「その子の事」
御坂「頼むわよ」
それだけ言い、一方通行の答えを聞く前に病室を出て行った。
打ち止め「ねー…ねー…ってミサカはミサカはあの約束をほのめかしてみる!!!」
一方通行「あァ…買いなおしてやるよ」
その言葉を聞いて打ち止めははち切れんばかりの笑顔を作った。
打ち止めの笑顔を見ながら一方通行は小さく呟く。
一方通行「上等だ」
その言葉は打ち止めへ向けられたものではなかった。
先ほどこの病室を出て行った者に向けられていた。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 19:42:16.85 ID:t1wmeOU0<>一人だけ弱体化しとるwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:44:09.36 ID:6TkXh8U0<>―――
上条はベッドの上にいた。
窓からは暖かい日差しが差し込んでいた。
上条「…」
あの異世界から脱出した時のことを思い出す。
ネロが何かを察知したのかすぐに再び球体に戻っていった。
そしてしばらくした後に三人が飛び出してきて、それと同時に球体は一瞬で小さくなって消滅した。
三人は無言だった。
上条は恐る恐るダンテに小さく聞いた。
何があったのかと。
ダンテがそっけなく答える。
『また』行こうとしたから止めたのさ と。
ベオウルフの記憶を垣間見た上条にはその言葉で充分だった。
ダンテは二度は離さなかったのだ。
その手を。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:48:42.12 ID:6TkXh8U0<>上条「…」
それからの事は良く覚えていない。
いきなり意識が途切れ、目が覚めたらこのベッドの上にいた。
手足にはもうベオウルフがついていなかった。
そして体が温かかった。
心臓が強く鼓動していた。
詳しい事は知らないが、トリッシュが彼の心臓を再び動かしたらしい。
実は上条、己の心臓が悪魔になっていることは今でも知らない。
今回の件は僅か数時間の出来事だ。
だが上条にとってはとてつもなく長かった。
ベオウルフの記憶から垣間見たスパーダの一族の闘争。
2000年に渡る戦いを彼も擬似的に味わったのである。
そしてそれが遂に決着した。
しかし、スパーダの一族にとって全ての戦いが終わったわけではない。
この人間界が魔界と繋がっている限り、彼らはいつまでも戦い続ける。
か弱き人間を守る為に。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:51:36.93 ID:6TkXh8U0<>上条が思いを巡らしていると、白い修道服の少女が小動物のような仕草で病室に入ってきた。
インデックス「とうま。お水だよ」
上条「おう、サンキュ!」
インデックスから冷たい水が入ったコップを左手で受け取る。
右手は使えなかった。
体の傷は無かったが、悪魔の力で守られていなかった右手だけはボロボロになっていた。
包帯が固く巻かれて固定されている。
インデックスは隣の病室に泊まりこんでいる。
しばらくこの病院で暮らすことになりそうだ。
戦闘によって彼らの住む寮も完全に破壊されてしまったからだ。
学校も暫く休校。
再開の目処は立っていないらしい。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:54:25.09 ID:6TkXh8U0<>インデックス「とうま♪」
上条「ん?」
インデックス「えへへ…呼んでみただけ」
ベッドの横の椅子に座って、足をパタパタさせながらインデックスがはにかむ。
つられて上条も笑う。
心が穏やかになる。
実感する。学園都市は今も無残な姿だが、少なくともいつもの日常が戻りつつある。
上条「それにしても…夢見たいだったな」
インデックス「?」
上条「あの戦いだよ」
上条は思う。今でも信じられない。
今までも普通では信じられない事に何度も巻き込まれたが、今回のは別格だった。
おとぎの世界、神話の世界へ紛れ込んだような感覚だ。
インデックス「夢じゃないもん」
だが傍らの少女はそれを否定した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 19:59:21.51 ID:6TkXh8U0<>インデックス「とうまは本当に帰って来てくれたんだもん」
上条「…そうだな」
上条「ただいま。インデックス」
その瞬間インデックスは見た。
上条の瞳が微かに赤く光ったのである。
だが彼女は気にしなかった。
インデックス「おかえり。『とうま』♪」
言葉を返した。
満面の笑みを作りながら。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:04:16.64 ID:mwoGhGwo<>そういや上条さん説教しなかったな密かに期待してたんだがwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:04:27.01 ID:zJeBgEDO<>…え?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:06:36.60 ID:6TkXh8U0<>―――
ネロは病院の廊下を歩いていた。
先ほど神裂に挨拶した。
これで全ての人物のところへ回った。
やっとフォルトゥナへ帰れる。
キリエにすぐにでも話したい事があった。
自分に父親がいたという事だ。
あの後、父はすぐに姿を消してしまった。
ネロは残念だったが、少し安堵もした。
確かに話したいことは山ほどあったが、その整理がついていない。
いざ話そうとしても言葉は続かなかっただろう。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:09:27.35 ID:6TkXh8U0<>ダンテは またいつか逢えるさ と言っていた。
いつか逢える。
ネロもそれはわかった。
それに。
この右手が繋がっている。
この向こうから父の存在を感じる。
どれだけ離れていたとしても。
いつも一緒だ。
ネロ「帰ろう」
一人呟く。
今は帰ろう。
家へ。
最愛の女性のもとへ。
キリエのもとへ。
―――
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:13:30.23 ID:6TkXh8U0<>―――
バージルはとある丘の上に立っていた。
この場所に来るのは約30年ぶりだ。
この場所に再び立つとは思ってもいなかった。
そして己にはその資格もないと思っていた。
新緑の草が一面を覆っている。
2kmほど離れた場所に小さな町が見える。
バージル「…」
彼の前には、高さ50cm程の石版が少し傾きながら立っていた。
ただ一文字、『EVA』とだけ刻まれている。
この下に眠っている女性の名だ。
30年前、彼と彼の弟を身を挺して守った女性。
その女性の死が、彼の歩むべき道を定めた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:16:51.23 ID:6TkXh8U0<>バージル「…」
過去を思い出す。
この石版はバージルとダンテが二人で作った物だ。
当時は10歳にも満たなかったとはいえ、既に悪魔の並外れた怪力があった二人は
石の塊から素手で削り出した。
泣きながら無我夢中で削る幼いダンテの姿が脳裏に蘇る。
その横でバージルはダンテを慰めながら一緒に削った。
そして二人で深い穴を掘った。
悪魔達に荒らされないように30m以上も深く。
そこにその女性の遺体を収めた。
その日の夜は二人でベッドに入った。
ダンテは泣きつかれてすぐに寝てしまった。
そしてバージルはダンテが寝付いたのを確認するとベッドから抜け出し、
父から授かった『閻魔刀』を手にして外へと出て行った。
その日から双子は別の人生を歩んだ。
その日からバージルは人間を捨てた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:21:19.05 ID:6TkXh8U0<>何時間ここに立っていただろう。
来た時にはまだ太陽は低かった。
今はその逆の方向に沈みかけ、燃える様な赤い光が周囲に溢れている。
柔らかい風が彼の頬を撫でる。
バージル「また来る」
そう石版へ話しかけるとバージルは踵を返し、その場を離れる。
10歩ほど離れたところでふと立ち止まる。
背を向けたまま再び話しかけた。
バージル「…次は…ネロを連れてくる」
そして再び歩き始める。
彼の背中を後押しするように柔らかい風が吹いた。
夕日を浴びて石版は美しく燃えていた。
その彼の背中を暖かく見送るかのように。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:24:25.68 ID:6TkXh8U0<>―――
ダンテは事務所の机に足を乗せ、ピザを食べながら雑誌を読んでいた。
トリッシュはまだ学園都市から帰ってきていない。
静かで最高だ。
当日の内に勝手に帰ってしまったので、トリッシュが帰ってきたらその事をクドクド言われそうだが、
どうせそれが無くてもあの件の事であれやこれや言われる。
同じく小言を言われるのなら、一人の静かな時間が多く作れるほうが言い。
だがそんな静寂もすぐ壊される。
ドアを乱暴に開け、一人の女がズカズカとあがり込んで来た。
ダンテの同業者、レディだ。
黒髪のショートカットに胸元が大きく開いたジャケットとホットパンツ、むき出しの太ももには銃。
背中には大きなロケットランチャー。
ダンテはこの姿を見ていつも思う。
よくこんなカッコで普通に街中を歩くな と。
ダンテも人の事を言えないのだが。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:26:57.03 ID:6TkXh8U0<>レディ「おかえり」
ダンテ「おう」
ダンテは雑誌を読みピザを食べながらそっけなく返事をする。
レディ「で、バージルもいたんだって?」
ダンテ「ああ」
レディ「あいつも人間界に戻ったって聞いたけど?」
ダンテ「おう」
レディ「へえ。詳しく聞かせなさいよ」
ダンテ「ああ」
レディ「…」
レディ「…あなたってバカ?」
ダンテ「おう」
レディはダンテの本を取り上げた。
ダンテ「…ッおい、何すんだよ」
レディ「話しなさいよ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:27:04.00 ID:VqL8lTk0<>レディちゃん キタ━━(゚∀゚)━━!!!
(゚Д゚)常時フル武装かよ!? <>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:28:35.12 ID:7vAcfJ60<>寧ろフル装備じゃないとレディじゃないようなww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:30:11.74 ID:XP3ij5.0<>レディさんktkr
でもたまにはルシアを思い出してあげて…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:30:51.64 ID:6TkXh8U0<>ダンテ「…今度にしてくれねえか?」
レディ「ダメ。今」
ダンテ「あ〜…」
はっきり言ってかなり面倒臭い。
だがここで強引に断ったら更に面倒臭い。
レディ「ところでその椅子、何?」
レディがダンテの横にある空の椅子を顎で指しながら言う。
レディが別の話題に変えてくれたので助かった。
その話題も説明しにくいものなのだが。
ダンテ「…共同経営者のだ」
レディは一瞬トリッシュを思い出したが、すぐに否定した。
あの女ははっきり言ってただの居候だ。
それに彼女はいままでずっとダンテの机に座っていた。
今更椅子になど座らないだろう とレディは思った。
となると。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:33:11.72 ID:6TkXh8U0<>レディ「…そういうことね」
レディ「ま、良かったじゃない」
ダンテ「まだちゃんと仲直りしてねえけどな」
レディ「…本当に来るの?」
ダンテ「来るさ。いつかな」
ダンテ「いつか必ずな」
明日か、それとも20年後かはわからない。
だがダンテは確信していた。
いつか必ず。
この椅子に―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:34:15.43 ID:6TkXh8U0<>その時、事務所の電話が鳴った。
ダンテ「…良いか?」
レディ「良いわよ、取りなさい」
ダンテは机を蹴る。
すると衝撃で受話器が飛び上がり、そのままダンテの手に納まった。
そして耳に当て一言。
「Devil May Cry」
―――
完<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:35:21.69 ID:VqL8lTk0<>(´ω`)ノシシシシ おつかれしたーーーーーー!!!!!!!!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:35:26.39 ID:7vAcfJ60<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:35:27.39 ID:bdOjskDO<>素晴らしい!ただその一言に尽きるわ…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:35:51.49 ID:A5W0aiEo<>乙!
感動した<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:36:12.96 ID:gAqlQIDO<>>>1乙! 面白かったぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:36:24.99 ID:46uKldko<>終わったか・・・ナンカ淋しいな
お疲れ様でした<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:37:03.33 ID:6TkXh8U0<>これで終わり。
途中色々あったけど無事に終われてよかったです。
読んでくれてありがとう。
お疲れ様。
スタイリッシュランクと獲得オーブ数は皆にお任せ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:37:08.27 ID:0lDWIkAo<>おつかれ
禁書しか知らなかったけど楽しめたぜ
最大級のGJを送ろう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:37:08.30 ID:CKUuydU0<>数年後、そこにはダンテと一緒に悪魔を狩るネロとバージルの姿が<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:37:34.91 ID:4iNSQDQ0<>おつおつおつ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:37:53.34 ID:mwoGhGwo<>乙。面白かったが読み終えると寂しくなる。ああ、また読む物がなくなってしまった、と<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:37:56.91 ID:RG2XnADO<>トリプル乙
今までみたSSで一番面白かった!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:37:58.73 ID:Wgdco3oo<>乙っした!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:39:24.58 ID:bdOjskDO<>新ジャンル スタイリッシュSS
略して SSSの誕生<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:39:27.90 ID:wsCv4oDO<>おつかれ、面白かったぜ
>>690を読むときSeed of Loveが流れたね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:40:16.16 ID:b7oBCKYP<>スタイリッシュ乙!!
最近読んだSSの中でブッチギリに面白かった
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:40:22.72 ID:2fXQTHA0<>乙なんだよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:40:56.05 ID:zJeBgEDO<>乙!始まってから長かったが面白かったぜ!
上条が悪魔の影響を若干受けていることにインデックスは気付いてるけど、『悪魔になろうが、とうまはとうまだから気にしてない』という解釈でいいの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:41:48.97 ID:6TkXh8U0<>>>716
正しくその通りです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:42:46.03 ID:ANWst/2o<>最初から最後までwktkさせて貰った
乙でした<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:43:26.10 ID:mwoGhGwo<>>>716
続編があるなら悪魔的説教が可能になるって事か<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:43:57.71 ID:4CiqG7c0<>乙でした!今まで読んだSSの中で1番面白かった!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:44:10.41 ID:iggGKHso<>スタイリッシュ説教SSですか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:44:36.42 ID:zJeBgEDO<>>>717
あー、良かった!
一瞬上条さんが悪魔に飲み込まれちまったのかと思っちまったぜwwwwww
あと、インデックスを空気キャラ扱いとかで蔑ろにしないでくれてありがとう!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:46:44.79 ID:97TMPYAO<>乙だお
しかし2様が活躍するのってみたことねーからやってくれ
ベヨネッタでも禁書でも東方のクロスでもいいから<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 20:47:24.80 ID:iqoA4VE0<>いつかまた1のssが読みたい
文句なしの乙乙乙!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:48:15.93 ID:FVEwF2DO<>乙!
スタイリッシュランクは当然SSSだぜ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:50:55.20 ID:mwoGhGwo<>作者のダンテ+人修羅とかも読んでみたい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:51:37.18 ID:Np9JKcAO<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:52:20.26 ID:uyY5Nfso<>この内容良く書けるなと関心したわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:53:47.52 ID:XP3ij5.0<>文句無しのSSS!
チョンの攻撃で一時はどうなる事かと思ったが追い続けて良かった…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:55:06.69 ID:RG2XnADO<>これ、どんくらい時間掛けて練ったの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 20:56:00.88 ID:fwqESrco<>Ranking Bonus 3000
Boss Bonus 1000
Special Bonus 2000
Devil Hunter Rank SS乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 20:58:06.26 ID:g8Nax1w0<>乙!!
そういえば途中であったダンボール箱の中身ってなんだったの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 21:00:48.78 ID:MrM7Jg.0<>乙乙乙
今しがたDMC4買ってきちゃったww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 21:04:39.26 ID:or1lysDO<>乙乙乙!
とても楽しませてもらったよ
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 21:05:27.48 ID:Bqd4D.DO<>乙
俺も4買って来たぜ。インストール長い<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 21:09:56.44 ID:Topq0rE0<>乙!
久しぶりに楽しめるSSだった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 21:10:17.13 ID:7r3jHFIo<>ネロの銃はR2派とL1派に分かれる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 21:11:56.90 ID:0A9Ti6c0<>この数日間、本当に楽しかった!
また機会があったらDMCで何か書いて頂けると嬉しいです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 21:12:07.77 ID:7TEw5u.0<>乙
感動した!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 21:14:01.61 ID:eAy7FeM0<>乙乙乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 21:14:02.74 ID:WL5Pl/Q0<>乙
DMCシリーズ大好きだから凄い楽しめた
またいつかDMCのSSつくってくれることに期待<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 21:17:05.86 ID:BlYTyMDO<>乙乙乙!
ちょっとラノベ買って来る<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 21:17:47.20 ID:iN7yb0co<>激しく乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 21:18:35.33 ID:OoUof92o<>完結乙
楽しかったです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 21:20:00.29 ID:r1jf2/6o<>おっおっ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/05(金) 21:25:02.64 ID:6TkXh8U0<>>>730
二週間。
>>732
神裂さんの堕天使エロメイド<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 21:31:57.67 ID:JQXhzIAO<>ぶひっ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 21:38:52.81 ID:Gq1g/nw0<>おーつ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 21:41:30.11 ID:hCgu16SO<>乙乙乙
ちょうどついさっき4クリアした<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 21:43:06.07 ID:XP3ij5.0<>>>746
なぜ…なぜその描写が無い…!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 21:44:12.77 ID:61G/GQAO<>>>1乙!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 21:46:19.28 ID:9m4pGUDO<>>>1乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 22:17:42.91 ID:tWyNS2co<>>>1乙乙乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 22:18:36.05 ID:kJDtb1M0<>>>1
乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 22:20:23.87 ID:03ZnQvYo<>乙乙乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 22:23:08.29 ID:bsyQmCc0<>乙です
バージルとネロの親子が見れて嬉しかったです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 23:20:24.52 ID:ATwNqAAO<>乙!
最高だった!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 23:28:49.08 ID:Uma0FIDO<>乙乙乙!です
DMCと禁書好きってこともあるけど、今まで読んだSSで一番面白かったです
また機会があれば何か書いてくれると嬉しいなって>>758は>>758は言ってみたり!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 23:39:17.01 ID:yJN0bCY0<>今まで見た禁書SSの中で最高の面白さだった。乙。
個人的にはGoWとDMCのクロスが見てみたい。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 23:39:21.05 ID:vhi1BCgo<>最高でした。ありがとう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/05(金) 23:42:37.19 ID:VmySjMY0<>いつか
「・・・Devil May Cryだ」
とか言ってる兄貴想像したら、脳汁溢れ出ますね。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 23:46:09.00 ID:Wgdco3oo<>ダンテとピザの取り合いするんですねわかります<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/05(金) 23:55:52.10 ID:2zujhi.o<>乙!
本当に面白かった
SSの中でもこれほどおもしろいのは初めてだったかもしれん
機会があればDMC関係のをもう一作ぐらい読んでみたいな
お疲れ様でした
あと>>762みたいなのも見てみたい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 00:18:30.31 ID:YHSbXIM0<>SS乙!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 00:19:34.89 ID:h0ONIyg0<>>>761
電話にそのセリフ言ってる兄貴想像したらなんかワロタ
乙乙乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 00:28:08.11 ID:6oFUBMAO<>お疲れ様<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 00:45:39.35 ID:jxCeHYAo<>こんなにおもしろいSSは久しぶりだった
乙!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 00:57:11.72 ID:iPIYdPA0<>乙!!!!!!!!!!!
ネ申SSだった
てかていとくんカワイソスWWWWWWWWWWWWWWWW<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 01:32:20.23 ID:EpXDioI0<>乙乙乙!!
過去最高クラスのSSをありがとう!
終わっちゃってすげぇ寂しい・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 02:08:55.08 ID:RMxd7iE0<>おまけ
―――
バージルはある日ひょっこりと現れた。
気付くとダンテの机の前に立っていたのである。
そしてダンテが喋る前に
部屋を貸せ
と一言。
それ以来住み着いている。
そしてダンテの仕事も手伝うようになった。
いや、手伝うというよりはお互い取り合っていた。
そもそも悪魔を狩る依頼など一週間に一回あるか無いかだ。
大悪魔クラスは一年に一回程度。
ダンテ一人でも暇を持て余していたくらいだ。
そこにバージルなんかが来れば当然悪魔の取り分は減る。
更に、徐々にバージルの存在がその業界に知られるにつれ、
依頼主のほとんどがバージルを指名するようになった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 02:10:18.99 ID:RMxd7iE0<>なぜかというとバージルは綺麗に仕事を済ませるからだ。
建物の損害なども出さない。
一振りで一瞬で終わらせる。
周囲全てを徹底的に破壊するダンテよりも人気があるのは当然だった。
しかもバージルは他にも裏家業を持っているらしかった。
とある魔女と、最強の悪魔として召喚の契約を結んだらしい。
たまに呼び出されている。
更にそれだけでは飽き足らず、暇な時は魔界に行って大悪魔達の挑戦を受けている。
魔界では彼の強さに魅了され、彼を二代目の魔帝として掲げたがっている一派すらいるらしい。
おいおい、俺達は魔界全土から恨まれている逆賊じゃなかったのかよ とダンテは突っ込みたくなったが、
悪魔達は力に対しては素直だ。
現にダンテだって多数の悪魔達を使役して従えている。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 02:11:50.56 ID:RMxd7iE0<>もう力は求めていないとはいえ、バージルは相変わらずのダンテ以上の戦闘狂だった。
ある時、ローマ正教の使者を名乗る一団が事務所にやってきた。
彼らはあの学園都市での一件で、ダンテ達がイギリス清教側になびいてるとでも思っていたらしく、
どうにかしてローマ正教側に振り向いて貰おうと機嫌をとりに来たらしかった。
ダンテ達はそんな人間同士の諍いなど一切興味無かったのだが。
だがバージルは彼らの話のある部分に興味を持ったらしい。
ローマ正教の神だ。
使者達は自分達の宗教がどれほど素晴らしいか、神がどれ程偉大で力強いかを説いた。
そんなに強いのか とバージルは呟いた。
ダンテは少し慌てた。このバージル、ほっとくといつか十字教の神を殺してしまうかもしれないと。
十字教の神が死んだとなれば大騒ぎとなる。十字教の魔術師はその神の力を使って魔術を行使している。
神が死ねば魔術が使えなくなってパワーバランスが崩れて、世界規模の大混乱が起きる。
大惨事だ。
ダンテはバージルを説得した。頼む、それだけはやめてくれ と。
バージルは渋々諦めた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 02:12:54.45 ID:RMxd7iE0<>ある日、ローマ正教の神の右席、右方のフィアンマと名乗る男がダンテ達の事務所に乗り込んできた。
その男は自分の力に相当の自信があったらしく、高飛車な態度でバージルを挑発した。
要するに殴りこみに来たのである。
この事務所に。
余りにも命知らずだった。
すべての次元・世界の中でもこの事務所ほど『絶対に殴りこみをかけてはいけない』所など無い。
案の定、その男の切り札である背中から伸びる巨大な腕はあっさりとバージルに切り落とされた。
そして男は現れてから僅か数分後に、ボロ雑巾のようになって事務所から蹴り出された。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 02:13:16.25 ID:ufAysio0<>おまけキターーーーーー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 02:14:22.50 ID:3BfmWUMo<>おまけワロスwwww
フィアンマ馬鹿すぎだろwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 02:15:25.45 ID:RMxd7iE0<>ネロはたまにダンテ達の事務所に来るようになった。
バージルとネロ。
親子はほとんど会話はしない。
それもそうだ。
魂が繋がっていて、感情や思っていることが筒抜けならほとんど必要ないだろう。
ネロはバージルの顔を見て微笑み、バージルは無表情のまま冷たい視線を返す。
親子にとってそれで充分らしい。
バージルはネロが来るたびに魔界に連れて行く。
剣を見せてみろ と言って。
そして15分程度で帰ってくる。
無傷のバージルとズタボロになったネロが。
ネロが父を越えるのはまだまだ先のようだった。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 02:17:06.37 ID:95PMGLko<>兄貴が楽しそうでなによりですww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 02:17:06.99 ID:RMxd7iE0<>椅子。
結果的に言うと、『あの椅子』にはバージルは座らなかった。
『あの椅子』にはダンテが座る事になった。
バージルはダンテが今まで使っていた椅子に座ったのである。
特に問題は無い。
いつもの事だ。
ダンテが左へ行こうとすると 俺が左だ と言い、
ダンテが取ろうとしたピザを これは俺のだ と言う。
いつも通り、前と同じバージルだ。
本人は特に何も思っていない。
ダンテに対して意地を張っているわけでもない。
それがバージルなのだ。
そんなバージルを見てダンテは嬉しくなる。
ああ、やっぱ兄貴だぜ と。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 02:19:22.19 ID:RMxd7iE0<>一応終わり
また何か思いついたらちょくちょく書くかもしれないです。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 02:19:30.00 ID:3BfmWUMo<>いいねぇ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 02:20:10.02 ID:3BfmWUMo<>乙
まだ来るかもとなればスレあんま消耗できないな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 02:22:17.27 ID:EpXDioI0<>おまけだと!?
兄貴ノリノリワロスww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 02:24:07.71 ID:95PMGLko<>乙
>>1が兄貴大好きだとよく分かる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 02:29:05.55 ID:3P285/YP<>おまけ最高(´ω`)b♪<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 02:53:59.77 ID:FQZa5Ag0<>おまけとは・・・目が離せないじゃないか!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 04:02:04.19 ID:CdEOUcAO<>とある魔女って誰だ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 04:05:09.92 ID:cOyK1BU0<>ベヨネッタだろ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 06:18:56.10 ID:rntdusDO<>ベヨネッタさんはセクシーポーズを決めながらバージルさんを召喚するのか…
シュールだwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 06:26:19.87 ID:uHZi/M6o<>というかベヨネッタはバージルに認められたのかよw
どんだけ強いんだあのババァww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 06:53:59.77 ID:7fw4CxYo<>バージル「そいつ(ピザ)をよこせ」
ダンテ「イヤだね!自分のがあるだろ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 07:54:29.62 ID:gm6BgUDO<>おいおい…終わったかと思いきやなんつう素敵エピローグと次回予告(?)だよ…
胸にぽっかり開いてた穴が瞬く間に塞がってしてまったじゃあないか!
次回作大いに期待してますよ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 11:37:41.27 ID:0Z907360<>微笑ましいなぁ。カッコ良い一族だww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 14:19:36.34 ID:idMAveIo<>これはたまらんww 乙!!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 19:11:50.20 ID:HyXNEPw0<>兄貴に茶目っ気がwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 19:29:41.97 ID:bqPTIASO<>エボニー&アイボリーの製作者ニール=ゴールドスタインってのはどの作品の設定なんだ?
4やってたらダンテ自作って書いてあって気になった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 20:48:48.37 ID:nKEa/EDO<>ウィキで見たがどうやら小説設定
ゲームでは自作の銃だよ
あとダンテの好物のストロベリーサンデーはアニメ
つまり1はかなりのDMC好きだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 20:50:10.18 ID:ymKusd2o<>ゲーム中では「ダンテ自作」と表記されているが、小説においては、常識外の連射によりダンテ(トニー)が毎回のように銃を破壊してしまうのを
見兼ねて、ダンテだけの為に生み出された、ガンスミスのニール=ゴールドスタインの遺作にして生涯最後にして最高の銃とされる。ただし、こ
の場合においても「ダンテの自作」という設定は解釈によっては間違いではない。というのも、この銃はニールが部品を作りダンテに託したが、
最後の組み立て自体はダンテ自らが行なったからである。
また、ニールは小説の中で、「普通の人間はマシンガン並の速さで引き金を引かないものだ」と、ダンテに語っていたため、この銃は引き金を引
いてる間、ずっと弾丸の連射が続くフルオートではなく、引き金を引くごとに一発ずつ弾丸が発射されるセミオートらしい。
小説らしい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 20:50:50.46 ID:RMxd7iE0<>>>795
4の小説版。
ニール=ゴールドスタインは女。
ダンテの戦い方・パワー・魔力に耐えられるように彼女が特別に設計した遺作。
設計が終わったところでニールが死んで、ダンテが引き継いで現物を組み上げて完成。
ちなみに重さは大の大人が片手では持ち上げられないレベル(多分30kg以上)。
ダンテの魔力が篭った銃弾の秒間数十発の連射にも耐えられる代物。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 21:09:43.63 ID:BKwPYoAO<>今読み終わったー!すっごい楽しかったよ!!
>>1のSSは購読したいからVIPでもここでも分かりやすいコテ付けてくれたら嬉しい
こんだけ人を惹き付ける文章力なら叩かれないと思うんだけどどうだろ?
とにもかくにも乙でした!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 21:28:51.37 ID:7Tt/d5so<>>>796
ニールばあちゃんの出てくる小説でもストロベリーサンデー食ってなかったっけ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 21:31:58.89 ID:rntdusDO<>さて、このSSをアップするサイトはどこになるかな?
ぷん太、ゴールデンタイムズetc…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 23:00:02.20 ID:bqPTIASO<>>>796-798
なるほど、よく分かったありがとう
>「普通の人間はマシンガン並の速さで引き金を引かないものだ」ワロタwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 23:17:29.79 ID:HyXNEPw0<>なんてったってあれだ、1ではオートバイを一瞬でハチの巣にしたからなwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 23:35:09.31 ID:RMxd7iE0<>おまけ その2
―――
ダンテは机に足を上げ雑誌を読んでいた。いつもの如くピザを食べながら。
そこにいつもの如く同業者のレディがドアを乱暴に蹴り開けて上がりこんできた。
そして一言。
レディ「ヒマ」
それだけ言うとダンテの机の前で腰に手を当てて仁王立ち。
ダンテ「…そうか」
レディ「なんか無いの?」
彼女もダンテ達と同じく悪魔狩りを生業にしている。そしてダンテ達と同じく暇を持て余していた。
ダンテ「あったらここにいるかよ」
雑誌を読みながらそっけなく答える。
レディ「…バージルは?」
レディがダンテの隣の空の椅子を見ながら言う。
ダンテ「屋根だ」
レディ「…そう」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 23:41:39.02 ID:RMxd7iE0<>いつもの事だ。
バージルはしょっちゅう屋根に上がって一人で瞑想している。
下手に邪魔しようならとんでもない事になる。
先日、余りにも暇を持て余したダンテは少しバージルを驚かしてやろうと、
気配を消して屋根に上がり背後に忍び寄った。
そして肩を叩こうとした時、バージルが突然振り向いてダンテの頭を『閻魔刀』の鞘でかち割った。
ダンテは 俺じゃなかったらどうすんだよ と言ったが、
バージルは 気配を消してこの俺にここまで近付けるのは貴様だけだ と返し、
更に『閻魔刀』をダンテの頭に振るった。
ダンテの頭はまるでスプラッタ映画のような有様になった。
すぐに治ったが。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 23:43:32.47 ID:RMxd7iE0<>レディ「あなた達も暇なのね」
ダンテ「まあな」
レディ「トリッ…」
レディは言いかけたところでやめた。あの女は猫のような人物だ。時折姿を消してはまたひょっこり戻ってくる。
これもいつもの事だ。聞くだけ無駄だ。
そして沈黙。
ダンテは相変わらずピザを食べながら雑誌を読み、
レディは事務所の中を気だるそうにうろうろしてビリヤードの球を小突いたりしている。
レディ「そうそう」
レディが思い出したようにダンテに振り向く。
レディ「ネロとキリエちゃん良い感じね」
ダンテ「らしいな」
レディ「そろそろなんじゃない?」
ダンテ「…何がだ?」
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 23:47:17.51 ID:RMxd7iE0<>レディ「結婚。かなりマジっぽいしあの二人」
ダンテ「…」
レディ「もしかしたら先に新たにスパーダの血を継いだ子ができるかも」
ダンテ「…」
レディ「そうしたらどうするの?魔剣三本しか無いでしょ?」
ダンテ「…」
レディ「あなた何も考えてなかったの?」
ダンテ「…バージルに聞けよ。今の家長はあいつだ」
レディ「まあ、それもそうね。で、あなたは?」
いつもよりも嫌な予感がする。
この女、今日はいつも以上に面倒臭い。
ダンテ「…何が?」
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/06(土) 23:48:27.28 ID:yKmqf3M0<>また来たー!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 23:55:16.49 ID:c8w8dFUo<>ほほう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 23:55:51.61 ID:RMxd7iE0<>レディ「子供とか」
ダンテ「ゴフッ」
ピザでむせる。
レディ「あなたならどこかに隠し子とかいてもおかしくなさそうだけど」
ダンテ「そいつは…笑えねえ冗談だ…」
口を拭いながら答える。
確かにフォルトゥナで初めてネロと遭遇した時、その可能性が一瞬脳裏をよぎったのは嘘じゃない。
その時にもトリッシュに冷たい調子で あなたの隠し子ってことはないわよね? と言われた。
その時、背後に気配を感じた。
バージルがいつの間にかダンテの後ろに立っていた。
バージル「…」
ダンテ「なんだよ。その目」
非常に居心地が悪い。
いつもは別に何も思わないバージルの冷たい視線が、今はやけに痛い。
レディ「そうそうバージル。話聞こえてたでしょ?どうすんの?どの道たらなくなるわよ?魔剣」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/06(土) 23:59:11.64 ID:RMxd7iE0<>バージル「…」
突然、バージルの足元に黒い円が浮かび上がった。悪魔が使う移動用の陣だ。
ダンテは一瞬でわかる。どこかに行くつもりだ。
それだけでは特に珍しくない。いつもこうやってバージルはどこかへ姿を消す。
だが、今は嫌な予感がする。
ダンテ「おい…どこに行くつもりだ?」
バージル「禁書目録」
禁書目録。そうインデックス。あの少女の頭にはフォルトゥナの術式が入っている。
そしてその中に。
魔剣精製の術式も。
ダンテ「おいおい!気が早いぜバージル!!!」
レディ「良いんじゃない?お祝いとして作ってあげれば?どの道必要になるだろうし」
ダンテ「おい!変な事言うんじゃねえ!」
確かにいずれ必要なのはわかるが、そんな代物をポンポン作らせるわけには行かない。
存在してるだけで空間が歪む代物だ。
その時、バージルの足元の黒い円に重なるようにして赤い魔法陣が現れた。
バージル「…ババア…」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/06(土) 23:59:43.27 ID:c8w8dFUo<>wwktk<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/07(日) 00:02:32.35 ID:l/pVlUw0<>赤い魔法陣から大量の髪の毛が飛び出し、バージルを包んで引きずり込んでいった。
例の魔女に召喚されたのだ。その赤い魔法陣の中からあの魔女の独特の叫びが聞こえた。
ダンテは何度かその魔女に会ったことがある。
なぜかわからないがあのふざけた軽いノリが好きになれない。
それなのになぜかダンテもテンションが上がり、
バージルの凍て付くような視線を浴びながら二人でポージング合戦をしたのだが。
ウマが凄く合いそうなのだが、なんとなく気に喰わない。
ちなみに人はそれを同族嫌悪を呼ぶ。
だがこの時だけはあの魔女に感謝した。しかし問題が先送りになっただけだ。
バージルが一仕事を終え帰って来る前に、どうにかして説得する言葉を用意しておかねば。
この場にトリッシュがいなくて良かったとダンテは思った。トリッシュも面白がってバージルをけしかけただろう。
ダンテ「確かに暇は無くなったけどよ」
呟く。
ダンテ「こういうのはしんどいぜ…」
こう見えてもダンテはこの面子の中では一番の常識人なのだ。
『この面子の中』では。
―――
おまけ その2 おわり<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 00:05:03.94 ID:f91YEgDO<>ポージング合戦wwwwwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 00:05:33.38 ID:BeeP/Ngo<>一番の常識人が破壊神<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/07(日) 00:07:52.54 ID:Pa5YSMAO<>兄貴がババアって言うと笑えるなwwwwwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 00:11:04.32 ID:H/dR2YA0<>この面子で一番強いのってきっとバージルだよな。
しかしそれを使役するとは…怖るべしババァww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 00:29:01.28 ID:RhIHJbAo<>ポージング合戦=セクシーコマンドー?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 00:47:25.90 ID:nrd/8Gwo<>アラストル「魔剣なら任せろー」ビリビリ
兄貴が子煩悩でわろたww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 01:01:24.11 ID:QmJftEIo<>ババアで吹いたwwwwwwベヨとの絡みとかキャラの面子が濃すぎるし<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/07(日) 01:08:45.90 ID:xzEyehI0<>おヨネさんとの絡みキタ━━(゚∀゚)━━!!!
(´ω`)ゞ嬉しい。あざっす♪<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 01:12:45.56 ID:wEYULMDO<>クレイトス「……………」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 01:15:31.39 ID:hWtf8.DO<>乙!
ダンテがルイズに召喚されたようです とか面白そうだな
次回作書くことあるなら期待してます<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 01:16:55.24 ID:3u9Xptgo<>3ンテが召喚されるSSなら見たことある<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/07(日) 01:27:24.65 ID:Pa5YSMAO<>>>823
ルイズ 召喚でググってみてみ
兄貴とダンテのSSあるから<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 03:29:05.45 ID:c19RwYAo<>ネロの息子とか天才剣士が生まれちゃってダークサイドに堕ちる気しかしないwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 07:46:32.37 ID:Hsp8cdwo<>おまけ乙
ダンテの隠し子で事務所付近がヤバイ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 07:51:12.37 ID:CvElswYo<>バージルとネロの関係がべジータとトランクスみたいで微笑ましい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 10:26:30.35 ID:xU.MVEDO<>>>813
カーマボーコー!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 19:14:32.68 ID:HpVneoDO<>このスレももう終わりかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 19:24:37.22 ID:NidJXcSO<>まだおまけがある可能性もある<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/07(日) 19:30:43.37 ID:SEWtDqk0<>しかし仲良くやってるのも良いけど、あんまり馴れ合ってるのは兄貴らしく無い気もする。でもおまけ見たい。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 21:18:22.32 ID:NidJXcSO<>親父も息子の顔見て丸くなったんだよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/07(日) 22:20:06.26 ID:vBeSJFQ0<>おまけきてたとか嬉しすぎる!
>>828
ああ、そんな感じだわ。納得したww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/07(日) 22:46:53.23 ID:l/pVlUw0<>>>832
すまん 調子乗った
バージルがダンテ達と合流しない別展開の構想もあったんだけど、
急に兄貴と他の面子を絡ませた日常が書きたくなったんで。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/07(日) 23:59:30.98 ID:SEWtDqk0<>作者さんか。
でもなんにしろ面白かったからおkだよ。
今後も期待してまっせ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/08(月) 01:57:18.51 ID:3ebXDPU0<>おもしろかったからイインダヨー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/08(月) 10:12:59.56 ID:e5DReIDO<>>>823>>825
見てきたけどあっちのダンテと兄貴も最高だった。
ただ未完なのと更新が大分されていないのが大変残念。
>>835
なんら問題ない上にまたおまけとか続編を今から半裸で待機してるから。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/08(月) 13:57:38.24 ID:dFaw8uY0<>強さランクはこうか
SSS 魔帝ムンドゥス、スパーダ
SS バージル、ダンテ、ネロ
〜〜絶対に越えられない壁〜〜
S 神裂(暴走天使化)、一方通行(第二位接続時)
A ボルヴェルク、ベリアル、ファントム、グリフォン、トリッシュ(?)
B ステイル(イフリート化)
〜〜神の領域の壁〜〜
C シェリー(ゴーレム悪魔化)、ブリッツ
D ゴートリング
E 御坂
F ベオ条、フロスト、黒子、
G ヘル・プライド
不等号で表せばこうか
魔帝ムンドゥス≧スパーダ>バージル≧ダンテ>>>ネロ>>>>>>>>>>>
>>>>>>絶対に越えられない壁>>>>>>>>>>神裂(暴走天使化)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/08(月) 16:25:47.97 ID:eVCpu7Ao<>不等号的にこうじゃない?
SS+ バージル、ダンテ
SS ネロ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/08(月) 17:53:45.14 ID:Qs7gS2DO<>リリカルstylishもスレ内のごたごたが無かったら完成してただろうな……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/08(月) 20:02:17.17 ID:E.GoX5U0<>パンドラ開いてほしかった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/09(火) 02:20:42.40 ID:25B8I0.o<>ダンテってたしか4の時点で親父超えてるって設定じゃなかった?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/09(火) 03:27:14.00 ID:GeHFNLE0<>時系列的にはさらに後の2では円熟期とあるから、2のモッサリッシュダンテが一番強いのか…?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/09(火) 13:36:58.94 ID:STZxdAAO<>I'm absolutely crazy about it!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/09(火) 17:23:46.90 ID:H2CZpsDO<>If Devil May Cry's a rocking, don't come a knocking, baby yeah!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/10(水) 01:06:09.53 ID:NtoYLpM0<>>>844
本気出したら2のラスボスをボロクソにできるって設定があったような希ガス
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/10(水) 02:23:28.91 ID:zhsPBX.o<>さらに2には必殺の真魔人化があるしな
そんなのも考えるとやっぱかなり強いかも
真魔人がプレイできるのは2だけ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/10(水) 02:33:50.66 ID:ePz5Xcw0<>あの体力ヤバイ時だけ成れるやつか。
しかしDMDじゃレッドゾーン突入を確認する間も無く惨殺されるからなww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/10(水) 15:52:20.77 ID:ociHj2DO<>通常の魔人もクソ強いけど挑発無いからガンガン魔人化出来ないのがなー
連続突きとかすげぇカッコいいのに
ハードで止まってるし久々に2やってみるかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/10(水) 18:25:40.41 ID:Ia7Pzt.0<>スパーダ一家の強さはこんな感じかな
腕力
バージル>ネロ≧ダンテ
スピード
バージル>ダンテ>>>ネロ
戦闘技術
バージル≧ダンテ>>>>>>>ネロ
魔翌力
バージル=ダンテ>>>>>>>>>>>>ネロ
2ダンテ>4ダンテ>1バージル≧1ダンテ>>>ネロ=3の兄弟<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/10(水) 21:49:08.65 ID:/1bQhnYo<>>>851
バージル一番好きだけどさすがに全部一番上はないわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/10(水) 23:39:33.18 ID:ePz5Xcw0<>腕力はダンテが一番な気がする。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/11(木) 00:14:30.69 ID:evXLNvIo<>腕相撲「だけ」負けっぱでイライラしてるところにババアからの召集がかかってマジギレする兄貴を妄想すると大変よろしいです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/11(木) 00:24:47.76 ID:.KOcZAEo<>半分天使になったってことでババアに目の敵にされる神裂さんのエピソードはまだか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/11(木) 21:06:37.37 ID:Kos.jrQo<>2は最後のムービー見るためだけに頑張った<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/12(金) 03:58:27.98 ID:7aQtcqQo<>>>853
公式の設定で腕力はネロ・アンジェロ>ダンテだよ。
バージルがネロ・アンジェロになったついでに腕力が上がったのかどうか知らないけど、まあおそらく腕力はバージル≧ネロ≧ダンテで確定。
ネロ≧ダンテなのは、ダンテ自身が「腕力なら俺より上かもな」とコメントしていることにより。
スピードはダンテ≧バージル>>ネロじゃないかな。
腕力が自分より上で、剣の技術も同じなバージルに、しかもスピードも負けてたら3の最後で勝ててなかった気がする。
戦闘技術は、剣だけだとバージル=ダンテだけど、ダンテは色んな武器を使うから、ダンテ≧バージル>>>ネロ。
魔翌力は知らん。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/12(金) 05:24:30.27 ID:UKYmoFco<>>>857
3ラストの兄貴はFE振ってない様に感じるんだけどどうなんだろ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/12(金) 16:50:29.01 ID:7aQtcqQo<>3はストーリー的に、FEを振らないでわざと兄貴が負けたとは考えづらいんじゃないかな。
今更兄貴が、ダンテに情けをかける筈もないし。
まあ詳しいソース知らないし、↑はただの妄想だけどな。
あのムービーをみてそう思ったのなら、あれは逆にFEを振らなかった、ではなくダンテのスピードが速すぎて振り遅れたとも考えられるんじゃないか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/12(金) 18:17:06.95 ID:xhpxw1k0<>>>858
ラストはFE使ってた気がする。
スティンガーで刺された記憶あり。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/12(金) 22:30:19.32 ID:ovARrks0<>今更だがネロと神裂メインの短めの外伝練ってる
来週中に投下できると思う<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/12(金) 23:13:30.64 ID:7KtSqpoo<>マジか
がんばー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/13(土) 15:18:20.36 ID:JRZLNJ60<>これはうれしい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/14(日) 09:44:39.05 ID:b2vHaw.P<> (゚Д゚)b ♪<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/15(月) 02:13:40.91 ID:af4EfAo0<>ダンテ「学園都市か」外伝
・時間軸は本編の二ヵ月後、ちなみに先に投下したバージルが帰還するおまけは数年後のIF話
・DMC2へ繋がる前日段的な話
メインはネロ、神裂、ダンテ、そして若き頃のルシア(DMC2のダンテの協力者)
本編では出番が丸ごと削られた浜面・絹旗・滝壺・麦野も登場予定
今週中に投下開始
多分火曜日か水曜日<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/15(月) 02:24:45.61 ID:pYEOQ4Q0<>楽しみにしてるぜよ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/15(月) 02:34:16.02 ID:qrSgITc0<>超楽しみに待ってます<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/15(月) 08:04:43.63 ID:vj/AAQAO<>スレ足りそうか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/15(月) 19:40:30.94 ID:af4EfAo0<>>>868
足りなかったら次スレ立てるんで特に問題無しです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/19(金) 17:44:27.61 ID:GLrb0CY0<>復活したか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/19(金) 18:20:26.82 ID:0ch3fJMo<>復活した?落ちるタイミング悪すぎだろ…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 18:45:11.93 ID:y.0OVrg0<>復活しとる
八時くらいから早速始めます<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/19(金) 18:48:17.78 ID:PMEuFSI0<>wktk<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 19:19:11.26 ID:y.0OVrg0<>先に本当は本編にぶち込む予定だったエピソードを投下しとく。
物語と言うよりは歴史的プロローグな感じ。後で投下する外伝とも繋がってる。
―――
かつて太古の昔、人間界、そして魔界と天界は物理的に繋がっている一つの共同体であった。
誰がいつ繋げたのか、それとも最初から繋がっていたのかは誰もわからない。
その三つの世界を治めていた存在、大神『ジュベレウス』。
彼がどの世界でいつ誕生したのかは誰もわからない。
彼の力は絶対的であった。
支配していた世界はこの三つだけでは無く、数多の世界をその力の下に置いていた。
そして長きに渡って頂点に君臨していた。
その期間は万か億か。数えるのすら無意味なほど長く。
だがその安定も崩壊する時が来る。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 19:20:32.25 ID:y.0OVrg0<>ジュベレウスが支配する世界の中の一つに特に異常なものがあった。
その世界のルールはただ一つ、力こそが全て。
力の上限が無い世界。
魔界と呼ばれる闇の世界。
制限の無い力の拡大。その力を内包するために魔界も急激に肥大化して行った。
その力は外へ向けて決壊する。周囲の世界を飲み込み、更に拡大していく。
いつしか魔界は他の全ての世界を合わせた領域よりも巨大になり、安定を揺るがした。
そして遂にジュベレウス及び彼が率いる魔界以外の世界達と、強大な力を持った悪魔達の魔界が全面衝突する。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 19:22:23.64 ID:y.0OVrg0<>ジュベレウスは被害の拡大を防ぐため、数多の世界の物理的な接続を切断し、完全に分離させた。
だがそれでも圧倒的な力を持った一部の大悪魔達の侵入は防ぐことができなかった。
その戦乱は長きに渡って続いた。
多くの世界が滅んだ。
魔界の悪魔達の力は想像を遥かに超えていた。
その戦いは膠着状態に陥る。
そんな戦乱の中、魔界に三人の若き大悪魔が現る。
三人は互いに切磋琢磨し、より大きな力を求めた。
そして強大な力を手に入れる。
一人は『理』を支配する『創造』を、
一人は『純粋な剣の力』、『究極の破壊』を、
一人は『概念』を支配する『具現』を。
三人は魔界においても超越した存在となり、悪魔達にとっての英雄となる。
そして遂にジュベレウスはその三人に打ち倒され、支配していた世界の一つ『天界』へ逃げ込んだ。
負った傷は凄まじいものだった。ジュベレウスは存在を保つことすらできず、深き眠りについた。
史上最大の戦乱はこうして幕を閉じた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 19:23:44.48 ID:y.0OVrg0<>支配者を失った世界達は恐怖と混乱に包まれた。
中には内戦が勃発した世界もあった。
ジュベレウスが最期の場所とした『天界』もそうだった。
多くの自称『支配者』が乱立し、天界は数多の『神』によって細分化されてしまった。
その混乱はすぐ下にある小さな世界『人間界』にも大きな影響を及ぼした。
魔界への恐怖を忘れようとするかの様に、『神』達はがむしゃらになって人間界の支配権を手に入れようと帆走した。
一方、中には己の世界を捨て魔界へ寝返る者達も現れた。
多数の古の神や天使が悪魔へと転生し更なる力を求めた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 19:26:33.35 ID:y.0OVrg0<>一方その頃、魔界ではジュベレウスを倒した三人の内の一人、
『創造』の力を持った者が魔界の頂点についた。
その者は自らを『魔帝ムンドゥス』と称した。
他の二人は魔帝の横に立ち、共に力で魔界を支配した。
彼らの次の目的。それは報復による破壊であった。
ジュベレウス側についた世界を苦痛と絶望の中で滅ぼす。
多くの世界が彼らの邪悪な笑い声と共に滅び、無数の魂が永遠の苦痛の中へ堕ちた。
そしてある時、その矛先が遂に人間界へ向けられる。
強大な力によって再び魔界と人間界が繋がり、大規模な侵略が始まった。
人間達の中には立ち上がり抵抗する者もいた。だが到底太刀打などできるはずも無かった。
それは戦いではなかった。ただ一方的な破壊と殺戮。
皮肉な事に、人間達に「守護」を約束していた天界の者達は彼らを見放した。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 19:29:56.91 ID:y.0OVrg0<>だがその時、誰も予期していなかった事が起きた。
魔界の頂点の三人の内の一人が突然人間側へ寝返ったのだ。
『究極の破壊』を持つ者。名は『スパーダ』。
なぜ彼がそんな行動を取ったのか。
人間の愛を知ったのか、か弱き人間に哀れみを抱いたのか。
中には「ただの気まぐれ」や「他の二人を倒し力の頂点を求めた」と言う者もいた。
だが結局、魔界では彼の真意を確実に理解できた者など誰一人としていなかった。
スパーダと魔帝、かつての友は衝突した。
もう一人はちょうど別の世界の破壊に赴いていたため不在だった。
そして魔帝は破れ封印され、人間界への侵略は防がれた。
統治者が不在となった魔界はすぐに内戦に突入した。
人間界を守ったスパーダは安堵する。内側で好きにやっていてくれれば良いのだ。
その力を外に出さなないのなら何してくれてもいい と。
だがその安寧もすぐにまた揺らいだ。離れていたもう一人が戻ってきたのだ。
その者は人間時間にすると僅か一ヶ月で、混乱に包まれていた魔界の7割をあっという間に掌握してしまった。
その者の名は『アルゴサクス』。
魔界を瞬く間に手中に収めた功績から『覇王』と呼ばれた。
再び統一された魔界の力が外へ向かうことを恐れたスパーダ、
そして友と同胞を裏切ったスパーダを憎む覇王。
衝突は必然だった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 19:31:38.01 ID:y.0OVrg0<>再び破滅的な力が衝突した。
死闘の末スパーダが打ち勝ち、覇王は封印される。
純粋な力を求めたスパーダと違い、魔帝と覇王は特殊な力を持っていた。
その特性上、殺しきることは難しかったのだ。
スパーダはこの二人を固く厳重に封印した。
これによって、ジュベレウスから続く気が遠くなるような長き一連の戦乱は一応の終わりを迎える。
完全な終結は孫の代まで待たねばならなかったが。
スパーダは人間界に落ち着いた。彼は自分の名や悪魔の力が広がることを由とせず、隠者として過ごした。
戦乱が終結したのを見計らって、再び天界の神々が人間界へ手を伸ばし始める。
スパーダが目を光らせていたので、彼らは直接の力の行使ができなかった。
そこで彼らが取った手段は人間側から『信仰』という形で神を求めさせ、進んで魂を支配下に置かせる事だった。
スパーダはその事については文句は言わなかった。
むしろその方が人間にとって良いと思ったのだ。
過去を忘れて心の安寧を得られる。魔界に魂を喰われるよりは天界に支配された方が万倍マシなのだ。
手段は褒めたものじゃ無かったが、結果としては良しだった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 19:33:22.11 ID:y.0OVrg0<>その後スパーダは二千年に渡って人間界を見守り続けた。
彼は己の力を自分の魔剣「スパーダ」に移しそして固く封印する。
いつか来るべき時に、来るべきが者が手にするのを願って。
そして己の二人の息子がある程度成長した時、リベリオンと閻魔刀を彼らに授け家を離れる。
役目は終わったのだ。
彼は全てを己が子、子孫に託した。
息子達がどのような道を歩むかはわからない。だが彼は確信していた。
いつか必ず。
この血の者が。
祖を越えて本当の意味で戦乱に終止符を討つと。
今も封印されているあの二人の破壊者が完全に滅ぶ日が来ると。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 19:35:22.49 ID:y.0OVrg0<>スパーダは遥か昔の事を思い出す。生まれ育った故郷。
まだ強大な力を手に入れる前の若き頃の三人。
お互いを兄弟のように信頼し、共に修練に励んだ友。
どこで道を誤ったのだろうか。
いや、悪魔の目線で見れば道を誤ったのはスパーダだ。
魔界全土が彼に向ける強烈な敵意は、絶大な尊敬と信頼の裏返しだ。
あれから二千年、彼は苦しみ続けた。人間界への愛情と故郷である魔界への愛情の板ばさみになり。
弱き人間界の味方をするという彼の『優しさ』が、一方で魔界を裏切った事への罪の意識を強くする。
どちらの世界・どちらの種族も愛するあまり、彼は撤することができなかった。
フォルトゥナに残っている『地獄門』などもそのいい例だ。
彼に故郷を思い出させる数少ない物だ。結局壊す事が出来なかった。
あの二人を殺しきれなかったのは彼らの力のせいではなく、
心の奥底で友を殺す事を覚悟しきれていなかったのかもしれない。
スパーダは思う。
願わくば、息子達が己と同じ道を歩むことの無いように と。
家族を、友を手にかける事が無いように と。
スパーダが家を離れた日以降、彼の姿を見た者は誰一人としていなかった。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 20:09:48.43 ID:y.0OVrg0<>ダンテ「学園都市か」外伝
――――
神裂、ステイル、シェリーの強化によって「必要悪の教会」、イギリス清教は凄まじい力を持った。
そのおかげでローマ正教・フランスは一時休戦を申し出て来て、大規模な軍事衝突はなんとか免れた。
だがイギリスは依然戦争状態であった。むしろ以前よりも状況が悪い。
というのも例の学園都市の一件以来、国内に悪魔が多数出没するようになったのである。
あの一件で人間界に大きな負荷がかかり、
運が悪い事にその皺がイギリスに集中し、多数の魔界との穴が開いたのだ。
そこで一時的に「必要悪の教会」内に対悪魔専門の部署が作られ、
神裂率いる天草式とシェリー、そしてステイルが暫定的に所属している。
更に戦時特例として、全魔術師及び騎士への指揮権も与えられていた。
対悪魔戦線における全権は神裂・ステイル・シェリーに集中していた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 20:12:23.39 ID:y.0OVrg0<>イギリスは今だ厳戒令が敷かれている。
全土に渡って市民の知らないところで騎士と魔術師が悪魔討伐を行っているのである。
あの学園都市の事件はイギリスにとって始まりにでしか過ぎなかったのだ。
この二ヶ月で、小規模なのもあわせると悪魔出没は600件を超えた。
そして当然、犠牲者を0に抑えることは不可能だった。
全土に張り巡らせた探知魔術による迅速な行動によって、一般市民の被害はまだ0だったが、
イギリス傘下の騎士と魔術師の戦死者は三桁を越えていた。
対悪魔戦のノウハウが全部隊に広がり、イギリス側の被害は徐々に少なくなっているものの、
依然として犠牲者の数は増え続けていた。
トリッシュ曰く、この悪魔出没の頻発は人間界の歪みが直れば収まるとのことだった。
徐々に歪みが元に戻り始めており、あと半年もすれば以前の状態に戻るらしい。
一部の者は「なぜよりによって我が国に負荷が集中したのだ」と嘆いたが、神裂はむしろ良かったと思った。
イギリスは魔術的な目線から見れば世界一強固な要塞島なのである。
もし他の国だったのならば、とてつもない数の一般市民が犠牲になっていただろう。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 20:14:41.88 ID:y.0OVrg0<>ロンドンから30km程離れた場所。
この地下に、神裂・ステイル・シェリーの為の修練場が作られた。
いや、厳密に言うと作られたのではない。
トリッシュの協力によって、頑丈な魔界の一部を地下に移したのである。
この修練場内部でのみ、三人は自由に力を使うことを許可されている。
トリッシュによればここの中でも三人同時に力を解放するのは止めた方が良いとの事だが。
ステイルと神裂は睨み合っていた。
ステイル「…さて、始めようか」
神裂「はい。負けませんよ」
ステイル「それはこっちのセリフだよ」
彼らはあまりにも強くなり過ぎて、しっかりと修練できる相手は国内にはお互いしかいないのである。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 20:18:20.92 ID:y.0OVrg0<>神裂「本気でどうぞ」
ステイル「君もな」
神裂の瞳と体が金色に輝き始める。左手には光でできた半透明の巨大な腕が現れた。
ステイルも力を解放する。瞳が赤く輝き、全身から炎が噴き出して体を覆う。
両手・両足に炎の篭手と脛当てが出現する。
地面が溶け、周囲が溶岩の海と化した。
ステイルはもうイフリートと融合してないとはいえ、
悪魔化の際にかなり影響された為、力の構造がイフリートに似ているのである。
イフリートの息子と言っても過言ではないだろう。
ステイル『イノケンティウス』
それが彼が決めた自身の悪魔としての名。
由来はかつての彼の切り札の魔術からだ。
依然は炎で具現化させていた魔人が、今は彼そのものとなっていた。
神裂『相変わらず仰々しいですね』
ステイル『君も天使化の際の名前を決めたらどうだい?』
神裂『私は遠慮しておきます。一応半分人間ですし』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 20:22:56.98 ID:y.0OVrg0<>彼らは毎日試合をしている。
お互いの力を高めあうと同時に、外の『戦争』から離れて息抜きする為にだ。
全力で戦っている時は他の何もかもを忘れることができる。
ステイル『始めよう』
神裂『はい』
同時に二人が地面を蹴って猛烈な速度で相手へ突進する。
神裂は右手で七天七刀を抜刀する。
ステイルは左手に巨大な炎の剣を出現させた。
唯閃――
炎剣――
大悪魔と大天使が衝突し、修練場が大きく振動する。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 20:26:56.63 ID:y.0OVrg0<>二つの刃が交わると同時に神裂はゴッドブリンガーを伸ばし、
(ゴッドブリンガー、彼女自身がこの腕につけた名前。それをネロに教えた時は大笑いされたが)
ステイルの体を鷲掴みにしようとする。
だがその手はすり抜けた。
神裂『相変わらず――ふざけた業ですね!』
ステイルの胴体が炎になったのである。
神裂のゴッドブリンガーはあっさりとその炎をすり抜けた。
ステイル『これが完全な悪魔の特権ってやつさ!』
ステイルは神裂の七天七刀を弾くと右手を彼女の顔面へ振るう。
そして直撃する。
ステイル『チッ!』
だがその感触は固いものだった。神裂の顔の前に金色の光が集中していた。
シールドだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 20:30:05.00 ID:y.0OVrg0<>ステイル『君もメンドクサイな!』
神裂『お互い様です!』
二人はそのまま至近距離で刃と拳を打ち合う。
衝撃波が渦となり地響きとなって修練場を大きく揺さぶる。
ステイルが足を高く掲げる。足先がオレンジ色に輝く。
ステイル『ハァ!!』
そして強烈なかかと落しを神裂の頭頂部へ叩き下ろした。
神裂『ぐッ――』
シールドに守られながらも、強烈な衝撃で神裂の頭が大きく下がる。
ステイル『―――!』
だがそのステイルの足は戻らなかった。
神裂はゴッドブリンガーでステイルの実体化した瞬間の足を掴んでいたのだ。
神裂『捕まえた――!』
そのまま間髪いれずにステイルを思いっきり振り、下の溶岩の海に叩き付けた。
巨大な飛沫が上がる。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 20:35:06.39 ID:y.0OVrg0<>神裂『ハァッ!!!』
ステイルが沈んだ溶岩の海へ七天七刀を振り下ろす。
剣筋に沿って溶岩の海が割れる。
だがステイルもただやられているわけではなかった。
溶岩の中からオレンジ色の剣が神裂の頭目がけて飛び出して来た。
神裂『――!』
二つの刃がお互いの顔面へ同時に直撃した。
溶岩の海が一瞬で飛沫となって吹き飛び、神裂は真上へ高く打ち上げられ、ステイルは更に深く沈む。
神裂は天蓋へ七天七刀を突き立てて逆さまに『着地』する。
ステイルが彼の熱で再び形成された溶岩の海からのそのそと這い出てきた。
ステイル『ぐぉ…やっぱり効くなあ…』
神裂『お互い様です…また引き分けですね』
真上からその炎の魔人へ声をかける。
ステイル『そうらしいな』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 20:44:09.13 ID:y.0OVrg0<>ステイル『そろそろ時間だよ』
神裂『そうですね』
いつもはこの後仕切りなおして再び試合を行っているのだが、今日は違う。
大事な予定があるのだ。
ステイル『行こう。降りて』
神裂『はい』
七天七刀を引き抜き、軽い身のこなしで天蓋から地面に降りる。
二人で修練場の出口へ向かう。
神裂『もうついてる頃でしょうね』
ステイル『さあどうかな。スパーダの一族は皆マイペースだからね。予定通り来るかどうか』
神裂『大丈夫ですよ。彼は一族の中では一番まともですし』
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 20:46:32.39 ID:y.0OVrg0<>―――
時刻は深夜0時を回ったところだった。
悪魔出没は時間に関係無い為、件の責任者達は不規則な生活を強いられている。
神裂とステイル、そして騎士団長はバッキンガム宮殿の一室にいた。
神裂「…」
ステイル「…遅いな」
騎士団長「…どうせ陛下や最大主教に捕まってるんだろう」
神裂「でしょうね…」
その時、部屋のドアが開いて青いコートを着た銀髪の青年が入ってきた。
背中には印象的な赤い紋章が刻まれた巨大な金属のケース。
ネロ「悪い、遅れた」
神裂「ようこそ、イギリスへ」
三人が立ち上がる。
ネロ「すまん。陛下さんと最大主教さんの話が長くてな」
騎士団長「まあそんな事だと思ってたよ。さあ座ってくれ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 20:56:03.63 ID:y.0OVrg0<>学園都市の一件以来、悪魔出没が頻発しているイギリスは、
ネロの営むデビルメイクライ2号店に対悪魔術のサポートを正式に依頼したのである。
その報酬額は相当なもので、金銭に興味の無いネロも嬉々として引き受けた。
それを嗅ぎ付けたレディに、叔父の借金の肩代わりしろと50%の権利を取られ、
「寄付しましょう」と言うキリエの慈愛に30%あてるつもりだが、
その残りの20%でも孫の代まで遊んで暮らせる額だった。
最初はダンテの営む1号店に依頼したらしいが、ダンテが「めんどくせえ」の一言で一蹴してしまったとの事だ。
その報酬の額を知ったトリッシュにダンテは後で酷い目にあわされたらしい。
そんな事でネロは月に三回ほどイギリスに来ている。
力でのゴリ押しばかりが目立つが、ネロはこう見えても対悪魔の魔術や知識には精通している。
実際、騎士時代は戦闘術はもちろん成績もトップクラスだった。
素行が救いようが無いほどに悪かったが。
いわゆるデキる一匹狼の不良というやつだ。
更に例のフォルトゥナの一件以来、騎士団が壊滅した街を守る為に大量の書物や魔導書を漁って、
悪魔に冠するあらゆる事を研究した。
今の彼はトリッシュやバージル程とは言わないものの、ダンテ以上の知識を持っていた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 21:02:25.76 ID:y.0OVrg0<>ネロ「で、最近はどうなんだ?」
神裂「一般市民の被害はまだ0です」
ネロ「こっちの損害は?」
神裂「先週天草式の3名が負傷、内1名が重傷ですが命に別状はありません」
ステイル「先週は『必要悪の教会』所属の魔術師が14名戦死したよ」
騎士団長「騎士5名が戦死した」
ネロ「そうか…」
天草式に死者が出ていないのは実際に悪魔との戦闘経験を積んでいるからだ。
彼らはあの学園都市での苛烈な争乱の中、多くの高等悪魔と最前線で戦った。
それに対して国内の騎士や魔術師達は悪魔すら見たことが無い。
下等悪魔ならなんとかなるが、中等・高等悪魔となると話は別だ。
高等悪魔を初めて目にした者の多くは、本能的な魂の恐怖によって体が動かなくなる。
むしろそんな状況下で全滅せずにしっかりと掃討し任務を果たしたというところが、
さすがは厳しい訓練を積んだ戦士達というところか。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 21:08:06.73 ID:y.0OVrg0<>ネロ「そうそう、これ。新しい指導プログラムだぜ」
冊子を机に載せ、神裂の方へ押し出す。
ネロの仕事はイギリスの騎士と魔術師達が、
立派なデビルハンターに成長する為の環境を作るサポートだ。
彼が直接剣を取って戦う事は基本的に無い。
神裂「ありがとう御座います」
ステイル「いつもすまないね」
ネロ「まあ、仕事だからな」
答えながらネロは思う。
やっぱりダンテにこの仕事は無理だと。
ステイル「詳しい状況はこの報告書に纏めてある。後で目を通しておいてくれ」
ステイル「じゃあ僕はこれで失礼するよ。仕事があるんでね」
騎士団長「私もだ。何かあったら呼んでくれ。ではごゆっくり」
二人が部屋から出ていく。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 21:13:51.38 ID:y.0OVrg0<>ネロは机に足を上げてステイルから渡された報告書を、
神裂はネロから渡された新しい指導プログラムの冊子を読んでいた。
神裂「…」
その冊子には新しい対悪魔用の魔術や、悪魔の種類別の戦い方など事細かに書かれていた。
神裂はそれを現場で使う必要は無いが、
一応指揮官として全て頭に入れておかなければならない。
神裂やシェリー達が現場に出ることは稀だったが。
中等・高等悪魔が出現した場合は天草式が、
高等悪魔が二体以上、もしくは悪魔の総数が10体以上出現した時は神裂・シェリーのどちらかが現場へ向かい、ステイルが万が一に備えてロンドンの守護につく。
一般の者は下がり、この二人がそれぞれ単独で圧倒的な戦力をもって掃討する。
それでも三人とも力の完全解放は認められていなかった。
それが認められる事態は国家の危機、神クラス・大悪魔が出現した場合のみである。
その場合は女王が許可を出す。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/19(金) 21:20:30.57 ID:XucJeEgo<>予告してるときに毎月落ちるのすっかり忘れてたわww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 21:20:59.44 ID:y.0OVrg0<>ネロ「神裂」
報告書を眺めながら声だけを飛ばす。
神裂「はい」
神裂も冊子から目を離さずに返事をする。
ネロ「その力、使いこなせるようになったか?」
神裂「上々です」
ネロ「へえ、じゃあ久しぶりに戦るか?」
神裂「!」
冊子からネロへと勢い良く目を移す。
ネロと最後に刃を交えたのは約二ヶ月前、あの学園都市の争乱でだ。
神裂自身は全く覚えていない。
だが体とこの中に流れる神の力が覚えてるらしかった。
神裂「い…あ、あの…」
はっきりいうとなぜか凄く怖い。
あの時、相当派手に一方的にやられたのかそれを覚えている体が乗り気じゃない。
神裂「ま…まだです…!」
戦わなくてもわかる。どうせまた簡単に一蹴される。
ネロ「そうか。まあいずれな」
その時、部屋のドアが慌しくノックされた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 21:27:36.73 ID:y.0OVrg0<>神裂「どうぞ」
ドアを勢い良く開け入ってきたのは五和だった。
ネロを見て一瞬固まった後、軽く頭を下げてすぐに神裂の横へ行った。
五和「プリエステス様!出動を!」
神裂「悪魔の種類と数は?」
五和「下等悪魔が30体以上、フロストが5体、それと未確認ですがゴートリングも複数いるとの報告が!」
その言葉を聞いて神裂の顔が一瞬で引き締まる。
ネロも顔をあげ二人を見つめる。
神裂「…!」
これ程までの件は今までは無かった。
最悪なのでせいぜいゴートリングが一体のみとかそういうレベルだった。
神裂「場所はどこです?」
場所はエジンバラの南東40km程にあるアールストンという小さな町との事だった。
神裂は立ち上がり、目を瞑って何やら唱え始める。
すると足元に金色の円が浮かび上がった。
ステイル・神裂・シェリーは悪魔式の移動術をマスターしていた。
とはいえそのレベルは他の界へ行けるものではなく、
人間界どころかイギリス国内限定のものだったが。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 21:32:28.65 ID:y.0OVrg0<>神裂「五和。あなたも来てください」
五和「は、はい!」
神裂はネロに目を向ける。
ネロ「…俺も行ってみっかな?」
神裂「行きましょう!」
ネロ「おう」
ネロは立ち上がり、巨大な金属ケースを担ぐと神裂の横に並んだ。
神裂「…」
ネロ「あ〜、悪いが便乗させてもらうぜ。俺この移動方式あんまり得意じゃねえしな」
神裂「…では行きましょう」
足元の円が輝き、三人はその中に沈んでいった。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 21:36:59.97 ID:y.0OVrg0<>―――
エジンバラの南東40km、アールストンという小さな町の納屋に小さな少女がいた。
外見の年齢は10歳程で、褐色の肌に赤い燃えるような髪、そして青い瞳。
両手にそれぞれ曲刀を逆手に持っていた。
足元には悪魔達の死体が転がっている。
この少女がやったのだ。
少女は虚ろな眼差しで立っていた。
その瞳には何も感情が篭っていない。
『χ(カイ)』
少女の頭の中に声が響いた。
χ(カイ)、それが少女の名。
『χ、その場を離脱し、『式』を起動させろ』
その命令を受け、少女が猛烈な速度でその納屋出て離れていった。
その後しばらくして悪魔達の死体が石化して砕け、砂となってかき消えた。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 21:42:01.88 ID:y.0OVrg0<>10時15分まで休憩してくる
あと外伝が何レスになるか軽く計算したら少なくとも300は越える事が発覚
確実に次スレいきます<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/19(金) 21:44:49.03 ID:PNEeMsgP<>外伝って量じゃねーぞwwwwww
次スレ立てたらここに貼ってもらえるとありがたいです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/19(金) 21:52:25.24 ID:Dtl8UoUo<>300wwwwwwwwwwwwwwww
途中レスあんま出来ないけど読んでるからな!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/19(金) 21:53:32.65 ID:PNEeMsgP<>そもそも復活に気付いてない奴多そう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/19(金) 22:10:37.06 ID:GLrb0CY0<>うへっwwwwww
ボリューム満点だな。支援いたす<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 22:16:28.41 ID:y.0OVrg0<>―――
建宮「…」
建宮は現場から700m程のところにあるテントにいた。
ここは今、臨時の指揮所となっている。
現場から半径1kmの市民は皆避難させ、イギリス陸軍が封鎖している。
そしてその内側、現場から半径500mの円を騎士と魔術師達が封鎖している。
だがここまで厳重な封鎖線でも、ゴートリング程なら易々と突破できるだろう。
建宮「静かなのよな…」
しかし簡単に突破できるのにも関らず、何も動きが無い。探知魔術にも一切反応が無い。
現場から全く動いていないのか、或いは魔界に帰ってしまったのか、
それとも最悪のパターンとして既にここから何らかの方法で抜け出してしまったのか。
その時、少し離れた所の床に金色の円が浮かび上がった。
建宮「お、やっと来たのよな!」
その円から神裂と五和そしてネロが現れた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 22:20:34.24 ID:y.0OVrg0<>建宮「ネロさん…?」
ネロ「よう、暇だったからな。俺も来ちまった」
建宮「それはそれは!ネロさんもいれば百人力なのよな!」
神裂「ネロさんはあくまで視察という事で。いつも通りこなしましょう。状況は?」
建宮が簡単に説明する。
神裂「そうですか…。ではとりあえず私が現場に行きます」
ネロ「俺も行って良いか?」
神裂「はい。五和は建宮達に加わってください」
五和「わかりました」
神裂の足元に再び金色の円が浮かび上がる。
五和「プリエステス様!」
神裂「?」
五和「お気をつけて」
神裂「ええ。あなたも」
神裂とネロの体が金色の円の中に沈んでいった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 22:26:52.28 ID:y.0OVrg0<>建宮「プリエステスとネロさんがいればもう解決なのよな」
五和「まあ…あのお二人なら心配は無いでしょうが…」
その時、探知魔術の端末の石版を見ていた魔術師が声を張り上げた。
「反応です!現場から400m北!そのまま北上中!あと20秒で第一封鎖線と接触します!」
建宮「種類は?!」
「…判別できません!魔力も検地できません!体の大きさは…高さ1m弱!体の形は…これは…!?」
五和「どうしたのです!?」
「人間…!?人間の子供です!」
別の魔術師が声を張り上げた。
「北の第一封鎖線からです!人間の少女を保護したと!」
五和「…おかしいですね」
建宮「ああ…」
避難に遅れた市民と考えれば普通かもしれない。だが今は『避難に遅れる』ということが有り得ないのだ。
通常の呼びかけと同時に、一帯の市民全員に人払い魔術の応用版をかけた。
それをかけられた者は無意識のうちにその場から離れてしまい、
術が解けるまで二度と帰ろうとしない。
つまりその少女は何らかの力を持っている可能性がある。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 22:30:39.25 ID:y.0OVrg0<>五和「秘密結社の者でしょうか…?」
建宮「いや、この地域にはそれほど高度な術を行使する結社はないはずなのよな…」
建宮「とにかくだ、その少女をここまで連れてきてくれと伝えてくれ」
「了解」
五和「…」
建宮「…」
歴戦の戦士の勘がある二人は何かを感じ取っていた。
今まで一番の悪魔出没、そして国家権力である清教・騎士がかけた高等魔術を防いだ謎の少女。
偶然と言えばそうかもしれない。この少女だって、他の地域の秘密結社の者がたまたま来ていただけかもしれない。
数こそ少ないものの、「必要悪の教会」の上位魔術師と同等の力を持つ者もそれなりにいる。
だが。
何か匂う。
建宮「五和…」
五和「ええ…何かがおかしいです…」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/19(金) 22:31:32.72 ID:6G5orpco<>オウフ、外伝始まってるwwwwww支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 22:35:26.42 ID:y.0OVrg0<>―――
神裂とネロは現場の納屋の前に立っていた。
神裂「…気配は無いですが…かなりの魔力が残留してますね」
ネロ「ゴートリングもいたみてぇだな。それと―――」
その納屋の壁や屋根には大きな穴が空いていた。
ネロ「戦闘もあったみてぇだ。先に誰か寄越したか?」
神裂「いえ、探知した時点で退避していますので誰も交戦していないはずですが…」
ネロ「…とすると仲間割れか、共食いか、縄張り争いか」
悪魔は人間よりもかなり喧嘩っ早い。
そしてその喧嘩にも限度が無い。
さっきまでふざけ合っていた仲間と、一分後には殺し合いしてるなど悪魔の世界では日常茶飯事だ。
神裂「とりあえず中を確認しましょう」
ネロ「だな」
二人は臆することなく、壁にあいた穴から屋内へ入っていった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 22:41:36.65 ID:y.0OVrg0<>納屋の中を見回す。
交戦の跡はあるものの、その交戦した者の死体が無い。
そして納屋の中にはかなり高濃度の力が残留していた。
それも大悪魔クラスの。
ネロ「誰かさんが大暴れしたみてぇだな」
神裂「ええ…」
イギリス国内において、ゴートリングとまともに戦える者など両手で数える程度しかいない。
しかもその者達は皆イギリス国家の傘下にいる。
悪魔狩りの最高指揮権を持つ神裂が知らない所で動くなど考えにくい。
それに神裂はその者達の力の「匂い」を良く知っている。
ネロ「仲間ってことはねえよな?」
神裂「ええ。ありえません。この匂いは知りません」
ネロ「…そうか…もう一つ。わかるだろ?」
神裂「はい…この感じは…」
更にもう一つ別の点で二人は引っかかっていた。
それもこの事件がただの悪魔出没では無いと証明する決定的なもの。
ネロ「ここに現れた悪魔、穴から這い出てきた連中じゃねえ」
神裂「何者かが召喚したようですね」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 22:49:14.56 ID:y.0OVrg0<>神裂は目を瞑り小さな声で呟いた。
すると顔の目の前の中に小さな紙が出現した。
通信魔術の一種だ。この紙が通信機の役割をする。
神裂「陛下」
エリザード女王『なんだ?お主から直接連絡してくるとは嫌な予感しかせぬのだが?』
神裂「アールストンの件で」
エリザード女王『何か問題でも?』
神裂「何者かが召喚した痕跡が。それと大悪魔クラスの力が残留しています」
最大主教『それは大問題でありけるのね』
神裂「最大主教もいらっしゃったのですか。確実とは言えませんが、万が一に備えて力の最大行使の『許可』を」
エリザード女王『…許可する』
最大主教『異論は無きよ』
神裂「ありがとう御座います。では」
通信を切ると同時に顔の目の前の紙が燃え、灰となって散った。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 22:51:18.02 ID:y.0OVrg0<>ネロ「建宮達には伝えなくて良いのか?」
神裂「さっきの通信は彼らにも繋がっていました」
ネロ「そうか」
神裂「ではもう少し調べましょう。召喚式がまだ機能しているのか、それとも…いえ…」
ネロ「ああ、その確認の必要は無えみてえだ」
納屋の天井や、床に黒い円が浮かび上がった。
ネロ「俺もこのパーティに混ざって良いか!?」
背中の金属ケースが勢い良く開き、中から巨大な赤い大剣レッドクイーンが姿を現した。
神裂「ええ!お好きなように!」
神裂の瞳が金色に輝き始める。そして七天七刀を前に構える。
背を向け合う二人を囲むようにして5体のゴートリングが現れ、一斉に飛び掛ってくる。
ネロ「――Let's rock!!」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/19(金) 22:52:29.93 ID:XucJeEgo<>先を早く読みたい気もするしまとめて読みたい気もするどっちがいいだろう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 22:56:42.50 ID:y.0OVrg0<>―――
建宮達はその通信内容を聞いて呆然としていた。
そしてすかさず現場に巨大な複数の反応が出現し、更に神裂とネロがこれと交戦を始めたようで、
この離れた指揮所までがその地響きで大きく揺れた。
五和「やっぱり!」
建宮「おい!」
建宮は通信担当の魔術師に声を飛ばす。
建宮「万が一に備えてシェリーも呼べ!」
「了解」
その時、テントの中に甲冑を着た騎士が二人入ってきた。
騎士「連れて来ました。特に武装はしていませんでした」
その騎士の間に小さな少女が立っていた。
褐色の肌に燃えるような赤い髪、そしてタイトな皮のパンツに白い短めのマントを羽織っていた。
騎士「一応、ここに向かっている間に簡単な聴取はしたのですが、一言も喋りません」
建宮「そうか…お疲れさん、お前達は持ち場に戻っていいのよな」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 23:01:57.17 ID:y.0OVrg0<>五和がその少女の前に屈む。
五和「名前はなんていうのかな?」
優しい口調で問いかける。
少女「…」
だが無反応。虚ろな眼差しで指揮所の中を機械的に見回している。
まるで軍事ロボットが周囲の状況を確認しているように。
五和「パパとママは一緒じゃないの?」
ゆっくりと五和は手を伸ばし、その赤い髪に触れ、そっと撫でる。
しかしそれでも無反応だった。まるで人形のようなその瞳には一切の感情の欠片が無かった。
建宮「…」
その時、建宮のすぐ隣の地面に黒い円が浮かび上がり中からシェリーが現れた。
シェリー「状況は?」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 23:09:08.22 ID:y.0OVrg0<>―――
ネロはレッドクイーンのアクセルを捻り、前方を横一閃になぎ払う。
神裂はギリギリまで引き寄せ、至近距離で七天七刀を抜刀する。
二人の剣撃で生じた衝撃波が納屋を簡単に爆散させ、地面には円形の巨大な溝が刻まれた。
その攻撃で三体のゴートリングが切断され、残り二体も大きく吹っ飛ばされた。
宙を舞うゴートリングの足をネロはデビルブリンガーで、
神裂はゴッドブリンガーでそれぞれ一体ずつ鷲掴みにし、思いっきり引き寄せる。
ネロ「C'mon!!!」
神裂「ハァァッ!!!」
そしてそれぞれが向かってくるゴートリングの胸に剣を突き立てた。
この世の物とは思えない苦悶の呻きを上げ、二体のゴートリングは同時に散った。
だがそれと同時に更に黒い円が周囲に浮かび上がり、更に四体のゴートリングが出現する。
ネロ「Ha-ha!!!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 23:15:57.69 ID:y.0OVrg0<>腕を振り上げて突進して来るゴートリングの一体を神裂はすれ違いざまに一閃にする。
刀を振り切った神裂へもう一体が強烈な蹴りを繰り出してくる。
神裂はそれに左手のゴッドブリンガーのストレートを重ね、激突する。
衝撃で爆風が巻き上がり、巨大な粉塵が聳え立つ。
その中を千切れたゴートリングの足が宙を舞う。
そしてそのゴートリングへ七天七刀を縦一閃に振り下ろす。
神裂「――御免!」
甲高い金属音と共に左右対称に一刀両断。
ネロは炎が噴き出しているレッドクイーンを振り下ろし、一体を叩き切る。
ネロ「Ashes to ashes!! Bye-Bye!!」
直撃の瞬間さらにアクセルを捻った為周囲が火の海と化し、
切られたゴートリングはそのまま灰となる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 23:20:50.58 ID:y.0OVrg0<>ネロ「Blast!!!」
レッドクイーンをすぐさま引き抜き、もう一体のゴートリングを下から切り上げる。
浮かび上がったその巨体をデビルブリンガーで掴むと、
ネロ「Hey!! Take this!!」
神裂目がけて思いっきりぶん投げる。
神裂はすぐに振り向き、ゴッドブリンガーで強烈なストレートを放った。
湿った不気味な衝突音と共に宙を舞うゴートリングの体がひしゃげる。
そしてネロが巨大なリボルバー、ブルーローズを掲げ、
ネロ「Good night Bitch!!」
引き金を引いた。銃声と共にゴートリングは宙で爆散した。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 23:29:02.43 ID:y.0OVrg0<>神裂はゆっくりと余韻に浸るかのように七天七刀を鞘に納める。
ネロ「…」
ネロはその一連の動作を見つめていた。
神裂「…?あ、あの…?」
そのネロの視線に気付く。
ネロ「…いや、何でもねえ」
とある近しい人物とその動作が似てたのだが、そこは言わないでおいといた。
もはや納屋は跡形も無く、
広い範囲の地面が大きく抉れ周囲の住宅も爆風によって倒壊していた。
ネロ「ま、一応終わったみてぇだな」
神裂「…そうみたいですね」
神裂は周囲を見渡しながら答える。
しょうがないとはいえ、この町の住人には大変申し訳ないことをしてしまったと心が痛む。
ネロ「これはめんどくせえな…」
存在は感じるのに周囲には召喚式らしきものが見当たらない。
離れた場所からの遠隔召喚か、
それとも視認できない程の巨大な術式が一帯に組まれているのか。
この二人は存在は感知できるものの、そのものを確認する術は無かった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 23:31:06.19 ID:y.0OVrg0<>その時、二人の頭に一人の少女の顔が浮かび上がった。
見ただけでそれの性質や構造を瞬時に判別できる唯一の人物。
ネロ「あいつ呼んだ方いいんじゃねぇか?」
神裂「…そうですね。すぐに飛行機を手配させます」
ネロ「それじゃ時間かかるだろ。俺に任せろ」
ネロ「助っ人を使うぜ」
そう言いながらネロがコートのポケットから黒い石のようなものを取り出した。
神裂「それ…あの…念話できる…魔界の虫の…ですよね…」
ネロ「ああ、そいうえばお前らも使ったんだっけな」
ネロはその黒い石を固く握り、誰かへと念話を開始した。
神裂「…む、虫…」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 23:37:40.64 ID:y.0OVrg0<>―――
ダンテは路上を歩いていた。時刻は夜、点滅する街頭が薄汚い道路を淡く照らしている。
行きつけのカフェ「Freddie」でストロベリーサンデーを食してきた帰りだ。
この時刻に大の男が一人でストロベリーサンデーだけを食べに来るなど奇妙極まりないが、
10年来の行きつけである。
客も常連しかいないし、マスターもウェイトレスも顔見知りだ。
特に誰にも突っ込まれることは無い。
ダンテ「…今日も何も無えか…」
今日も昨日もその前の日も。良くあることだが、ここ数週間仕事が無い。
建前上は便利屋なので、時々悪魔とは無関係の依頼の電話も入ってくる。
人殺しの依頼から迷い猫探しまでピンきりだ。
悪魔関係以外には興味の無いダンテは無言で電話を切る。
悪魔関係以外の仕事をダンテにやらせるにはレディやトリッシュ、
旧友のエンツォやモリソン等の近しい人物の説得が無いと不可能だ。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 23:42:32.15 ID:y.0OVrg0<>あの学園都市の件の後、イギリスから対悪魔でのサポートの依頼があったが、
その仕事内容を知った瞬間彼は「やらね」と即答した。
提示された報酬額はかなりだったが、ダンテは金に対しては全くといって興味が無い。
むしろ「金」というシステムが大嫌いだった。
人間は二言目に金、金、三言目には弁償弁償と喚く。
弁償と言われるのはダンテ自身のせいでもあるのだが。
ちなみにその後、報酬額を知ったトリッシュに「三日間ピザ禁止」の刑にされて地獄を見た。
しばらくして事務所前まで来た。
ドアを乱暴に蹴り開け、コートをビリヤード台にぶん投げる。
そして椅子に体を勢い良く落とし、足を机に上げて組む。
ダンテ「…なんだこりゃ?」
ふと机の上に目を落とす。そこには一枚の紙。口紅で短い文が書かれていた。
ダンテ「トリッシュか?」
その紙にはこう書かれていた。
『学園都市に行ってくる』 と。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/19(金) 23:46:07.31 ID:6APtPREo<>ダメな大人の典型だなww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 23:51:29.70 ID:y.0OVrg0<>―――
例の一件で学園都市は大きく破壊され、特に第七区は完全な廃墟と化したもののそこは学園都市、
僅か二ヶ月前で9割方元の姿に戻った。
かつての争乱の爪痕は所々に残る更地だけとなっていた。
例の大規模な争乱は世界中が注目した。
学園都市側は
「学園都市とローマ正教の戦争を誘発させようとする過激派の攻撃を受けたが、」
「それを撃退し完全に殲滅した」と発表した。
それと同時にローマ正教と講和し、共に争乱の終結及び恒久的な平和を宣言した。
その事もあってか学生の回収運動も特に火がつくことは無かった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/19(金) 23:55:13.81 ID:y.0OVrg0<>上条や土御門等の事件の関係者達はその宣言が建前上のもので、
裏で何か取り引きがあったのだろうと勘繰ったが。
ただ仮初の平和でも喜ばしいものだ。
誰も真実を口外しようとは思っていなかった。
いつもの日常が戻ればそれで良かったのだ。
いや、上条には一つ変わった点があった。
本人も気付いたのだ。稀に自分の目が赤く光ることに。
上条は心臓が悪魔になった事は知らされていなかったので、ベオウルフと融合した影響の名残だと思っていた。
心臓はベオウルフの力で作られた為、あながちそれは間違っていない。
学校でクラスメイトと再会した時は驚かれたがここは学園都市、奇妙な事はありふれている。
「かみやんはターミネーターになった」と笑い飛ばされ、三日もたたない内に誰も気に留めなくなった。
土御門だけは時々ニヤつきながら「ベオやん」と彼を呼んだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:01:10.41 ID:K4wQQqA0<>時刻は午前9時を回ったところだ。
インデックスはベッドで愛猫のスフィンクスとじゃれあっていた。
上条は投稿した。ちょうど一時間目の授業が始まったところか。
禁書「スフィンクス〜♪…お腹へった…」
ベッドに寝そべりながら、頭だけを回して机の上を見る。
そこには上条が彼女の為に作り置きした、ラップがかけられた大盛りのチャーハンが三皿乗っていた。
上条は、以前はこんなに気前が良くなかった。
事件の前までは良くて大盛り一皿だっただろう。
だが例の件以来、上条はやけに優しくなった。
そしてインデックスも少し我慢するようになった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:05:52.56 ID:K4wQQqA0<>「まだ食うのかよ・足りないんだよ。お腹へった」のやり取りが
「もういいのか?もっと食っていいんだぞ?・今日はこれくらいで良いんだよ」に変化したのである。
それでもかなりの量を食べていたが。
インデックスは知らないが、上条がここまで気前が良くなった原因はもう一つある。
学園都市から、例の事件の褒賞として多額の報酬が出たのである。
0の多さに上条は一瞬意識が飛びかけた程だ。
その日は一日中通帳の0を何度も数えていた。
もともと上条に報酬がいく筈も無かったのだが、
土御門がアレイスターにけしかけたのである。
一夜にしてリッチになった上条だったが、
質素倹約がモットーの彼が思いついた使い道は生活費、特に食費だけだった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:09:56.16 ID:K4wQQqA0<>インデックスの胃が呻き空腹を報せる。
だがインデックスは食べようとはしなかった。
禁書「…一皿はお昼に。…もう二皿はとうまと一緒に夜に食べるんだよ…」
自分に言い聞かせる。上条は三皿ともインデックスの日中の分として作ったのだが。
その葛藤の最中、突如机の横の床に黒い円が浮かび上がった。
禁書「―――!!!!」
嫌になる程見た。悪魔の移動術だ。
無駄とわかっていながらも慌てて布団を被る。
物音がする。
穴から何者かが出現したのだ。
嫌な汗が全身から噴き出て、体が小刻みに震える。
強く抱きしめられているスフィンクスが何かを察知したのか毛を逆立てる。
「あなた何してるの?」
聞こえてきた声は知っているものだった。
禁書「…ト…トリッシュ?」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:13:36.56 ID:K4wQQqA0<>インデックスが布団から這い出てくる。
トリッシュ「禁書目録」
禁書「ト、トリッシュ。何しに来たの?」
トリッシュ「仕事よ。一緒にイギリスに来なさい」
禁書「え、え? 仕事?」
トリッシュ「ほら、さっさと行くわよ」
トリッシュがインデックスを片手で軽々と持ち上げて抱える。
禁書「ちょ、ちょっと!」
トリッシュ「詳しい事はあっちで聞かされると思うから」
禁書「と、とうまは?!」
トリッシュ「そうね…管理者も必要ね…あの坊や今どこにいるの?」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:19:34.68 ID:K4wQQqA0<>―――
上条は学校の教室にいた。
例のベオウルフとの融合の件で何らかの後遺症を心配したものの、特に異常は無かった。
目が時々赤く光る以外は依然と全く同じだ。
教壇に立つ月詠小萌の授業が全く頭に入らないのも以前と同じだった。
睡魔が襲ってくるのも。
小萌「上条ちゃん!」
上条「は、はい!」
ウトウトしかけていたが慌てて飛び起きる。
小萌「寝たらまた補修ですよ!」
上条「はい!大丈夫です!起きてます!」
見なくてもわかる。土御門はニヤニヤし、青ピは羨ましそうな目をしているだろう。
だがそうではなかった。
上条「…先生?」
小萌が急に固まる。上条の背後を目を大きく開いて呆然と見つめている。教室全体を異様な沈黙が覆う。
土御門が何かを見てむせたのか、咳を連発している。
「いたいた」
「とうま!」
上条「へ?」
聞きなれた声に振り返ると。
真後ろにトリッシュとインデックスが立っていた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:27:52.61 ID:K4wQQqA0<>上条「なななななんで!?ここに!?」
状況が全く理解できない。
青ピ「かかかかかかみやん!なななななんやこのエロいねーちゃんは!?」
土御門は相変わらず咳き込んでいた。
この金髪の妖艶な女性の正体を知っているから尚更驚き、むせてしまったのだろう。
教室がざわめく。
小萌「シ、シスターちゃん!?あと、ど、どなたですか!?」
インデックスが小萌に駆け寄る。
禁書「小萌、少し出かけるからスフィンクスお願いなんだよ」
そして胸に抱いていたスフィンクスを小萌に渡す。
小萌は状況が全く理解できないまま受け取る。
トリッシュ「イマジンブレイカー。来なさい」
上条「待て!どういうことだよ?!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:30:24.12 ID:K4wQQqA0<>トリッシュ「仕事よ。イギリスで」
上条「仕事!?イギリス!?一体どういう…!」
トリッシュ「全く、めんどくさいわね」
トリッシュは左手で上条の胸ぐらを掴むと軽々と彼の体を持ち上げ、そのまま肩に担いだ。
トリッシュ「ほら、行くわよ」
肩の上で喚く上条を無視してインデックスを呼ぶ。
禁書「うん!」
インデックスが駆け寄る。
そして足元に黒い円が浮かび上がった。
ふとトリッシュは何かを思い出したように土御門の方へ顔を向けた。
トリッシュ「そうそう、あの水槽男に すぐ返すから心配しないで って伝えといて」
土御門は脂汗を浮かべながら苦しそうに頷き、左手を軽くあげた。
そして三人は黒い円の中に消えていった。
教室は沈黙。
土御門を省く全員が呆然として固まっていた。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:34:06.58 ID:K4wQQqA0<>―――
シェリー「…そう…随分と面倒臭えことになってんな」
建宮から説明を聞いたシェリーは、指揮所の隅に座ってる赤毛の小さな少女に目を移した。
建宮「…」
シェリー「このガキは神裂とネロに見せた後、ウィンザー城に移送するわよ」
事態が事態だ。何が起こっているのかわからない今、この少女も無関係とは言い切れない。
五和「あ、あの…私もついて行ってもいいですか?」
シェリー「…好きにしな」
その時、神裂とネロが戻ってきた。
五和「プリエステス様!ネロさん!」
ネロ「よう」
ネロとシェリーが軽く顎で挨拶する。
神裂「一応悪魔の掃討は完了しました」
神裂「ですが封鎖線はそのままで。まだ機能している召喚式がある可能性が。」
建宮「了解なのよな。それとお二方に見て欲しいのが」
建宮は目であの少女の方を指す。
ネロ「…こいつは…」
神裂「…?知っている子ですか?」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/20(土) 00:34:51.73 ID:o7SnbHso<>支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:37:53.33 ID:K4wQQqA0<>ネロ「いや…会ったことはねぇが…」
見た目も、力の感じも一見普通の人間の少女だ。
神裂ですら気付いていない。
おそらくダンテも気付かないだろう。
だがネロは微かに異常を感じ取った。
以前にもこの感じは経験したことがある。
かつてのフォルトゥナの動乱で。
『人造悪魔』だ。
多数の悪魔の魂と力を凝縮し、それを人間的な技術で人や器物と合成させた存在。
通常の悪魔との融合や転生とは違い、
強大な力があるにもかかわらずその『匂い』がほとんどしないのが特徴だ。
ネロが初めて遭遇した人造悪魔は、
フォルトゥナ騎士の甲冑に多数の悪魔の魂が合成されていたものだった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/20(土) 00:39:35.28 ID:1PBg6WYo<>上条さん移動出きるのか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:42:57.39 ID:K4wQQqA0<>>>939 すまん思いっきり失念してた。円自体はタダの穴で、円の淵の術式に触れなければOKという事にして下さい
悪魔的な匂いがしなかった為、
初めて遭遇した時ネロは仲間だと思い込んでしまい危うく背中を貫かれるところだった。
ネロ「…こいつから目を離すなよ。人造悪魔かもしれねぇ」
確証は無い。あのフォルトゥナの人造悪魔程の匂いもしない。
もしかして普通の人間の少女が何かに巻き込まれただけかもしれない。
だが、あのフォルトゥナのよりも更に洗練された人造悪魔という可能性もある。
フォルトゥナ以上の悪魔技術を持っている『人間』がいるとは考えにくいが、可能性は0とは言えない。
かつて実際に何人かいた。例えばアーカムという大魔術師。
彼はスパーダの力を欲し、不完全ながらもその強大な力を体に宿すことに成功した。
その直後にダンテとバージルによって倒されたが。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:48:11.92 ID:K4wQQqA0<>シェリー「ウィンザー城に移送するわ。オルソラと一緒に解析してみるよ」
神裂「インデックスが今こっちに来ます。先にここを調べさせた後、そちらに回しますので」
シェリー「わかった。おい」
シェリーが五和に向けて軽く手を挙げた。
五和「じゃあ、いきましょうね。何も心配ないからね」
五和が優しく語りかけながら少女の手を取る。
少女は特に抵抗することも無く、指示に従って立ち上がった。
少女を挟むようにしてシェリーと五和が並ぶ。
足元にシェリーによる黒い円が浮かび上がる。
ネロ「気をつけろよ。もしかしたらそのガキが最初の悪魔達を殺したかもしれねえ」
シェリー「あたしがいる。大丈夫さ」
三人は沈むようにして消えていった。
それと行き違いで床に金色の円が浮かび上がった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:55:10.79 ID:K4wQQqA0<>ネロ「やっと来たか」
トリッシュとインデックス、そして上条が現れた。
上条「おぁ!か、神裂?!」
神裂「ようこそイギリスへ」
ネロ「そういえばセットだったか。まあその右手また役に立つかもな」
禁書「何があったのかな?」
トリッシュ「私はもういいかしら?別の仕事の最中だったんだけど?」
ネロ「ああ、あんたはいいぜ」
トリッシュ「ま、なんかあったらまた呼んで」
トリッシュは現れたの時と同じ金色の円に沈んでいった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 00:57:29.81 ID:K4wQQqA0<>神裂が上条とインデックスに状況を説明する。
上条「つまり…その召喚式を探して俺の右手で壊せばいいんだな?」
ネロ「まあそっちの方が手っ取り早いしな」
別に上条の右手が無くともネロと神裂で壊せるのだが、
手段はどうしても力ずくでの破壊になる。
それよりも周囲に負荷のかからない上条の右手を使ったほうがいい。
無くても別に良かったのだが、あるのならば使うにこしたことは無い。
神裂「では、早速現場に行きましょうか」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 01:00:15.95 ID:AWRYS3Io<>上条さんピンセットみたいな扱いになってきてるなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:04:56.27 ID:K4wQQqA0<>―――
ダンテは学園都市のビルの屋上にいた。
トリッシュの置手紙を見て、悪魔的な嗅覚で『何か楽しい事』を察知したダンテは、
あまり得意ではない悪魔の移動術で学園都市に来たのである。
準備にいささか手間取ったが、なんとか成功して学園都市に辿り付いた。
とはいえ一発で成功したわけではなかった。
一度目は南極の氷の中、二度目はエジプトの砂の中に飛ばされ、
三度目にしてやっと成功した。
ダンテ「もう二度と使わねえ…」
コートにまとわりついている砂を手ではたきながら呟く。
ダンテ「…つーかいねえじゃねえか。どういうことだ?」
学園都市に到着したのはいいものの、トリッシュの気配が全く感じられない。
彼女はすれ違いでイギリスへ行った事をダンテは知らない。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:12:05.45 ID:K4wQQqA0<>ダンテ「しょうがねえ…探すか」
例の事件の関係者に手当たり次第に聞けば何かわかるかもしれない。
ダンテ「ケルベロス!」
どこからともなく飛んで来た青いヌンチャクがダンテの足元に突き刺さる。
ダンテ「よう、頼みがある。あの日の関係者達を探すのを手伝え」
ケルベロス『…どういう意味だ?』
ダンテ「鼻を使え」
ケルベロス『…』
ダンテ「匂いを追うんだ。得意だろワンちゃん」
ケルベロス『…』
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:17:09.41 ID:K4wQQqA0<>―――
神裂、ネロ、上条とインデックスは例の現場の納屋にいた。
いや、厳密に言えば『納屋があった場所』だ。
周囲は神裂とネロの強大な力によって徹底的に破壊されていた。
上条を直接連れてきたものの、召喚式が壊れた様子は無かった。
どうやら核を別に持つ遠隔召喚の一種のようだった。
ネロ「どうだ?なんかわかったか?」
禁書「…この形の召喚式は見たこと無いんだよ。旧来の物がベースだけど、未知の構築技術が使われてるんだよ」
禁書「多分これを作った人のオリジナルだと思う。フォルトゥナのよりも更に洗練されてるんだよ」
禁書「それに発見される事を前提にしてるのか、核の位置もぼかされれて上手く隠蔽されてるんだよ」
禁書「核の場所を突き止めるのはもう少し時間がかかるかも」
ネロ「へえ…」
神裂「…相手はかなりの実力者のようですね」
インデックスの目を逃れるレベルの技術だ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:21:08.89 ID:K4wQQqA0<>禁書「それともう一つ、この召喚式に変なところがあるの」
禁書「物凄く洗練されてるのに、所々に不自然な無駄な構文があるんだよ」
禁書「もしかして二重の機能を持つ術式か、」
禁書「それ以前にこの召喚式自体が何かを隠すためのダミーかもしれないんだよ」
ネロ「これでトリッシュに情報を送れ」
インデックスに黒い石を手渡す。
ネロ「解析と同時にこれを作れそうな奴をリストアップさせる」
禁書「わかったんだよ」
その時、神裂の顔の前に一枚の紙が出現した。
建宮『プリエステス!出現報告!そこから5km南に10体以上、ゴートリングも確認なのよな!』<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:22:43.07 ID:K4wQQqA0<>神裂「!」
建宮『…お…お…も、もう一ヶ所、いや二ヶ所でも確認!』
複数の地域での同時出現。
今ここでゆっくり調査してる暇は無かった。
ネロ「一番近いのには俺が向かう」
神裂「私は彼らをウィンザー城に届けた後、至急現場に向かいます」
ネロ「そういうことだぜ。聞いたな?あんたらはウィンザー城でシェリー達を手伝え」
上条「へ?」
禁書「ほぇ?」
神裂「いきましょう!」
神裂は事態を把握しきっていない二人の手を取り、
金色の陣を構築してウィンザー城へ向かっていった。
ネロ「…こいつは結構デカイ祭りになりそうだぜ」
目が赤く輝く。
ネロは南を向き少し腰を落とすと、地面を思いっきり蹴った。
その瞬間粉塵が上がり、彼の姿は消えた。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:26:18.40 ID:K4wQQqA0<>―――
御坂は教室にいた。
授業など上の空で、ぼんやりと窓から外を眺めていた。
御坂「…だいじょうぶかな…あいつ…」
例の事件が終わり一段落つくと、上条の事をいつも考えるようになった。
以前からも良く考えていたのだが。
上条のときたま光る赤い目。
本人は 大丈夫さ と言っていたが、どうにも安心できない。
御坂「はぁ…」
教師「御坂さん!」
御坂「はい!」
教師に呼ばれ慌てて我に返る。
その時だった。教室の前の方のドアが突然勢い良く開いた。
そして赤いコートを着た銀髪の大男がズカズカと乗り込んできた。
教師「…なッ!!なッ!?」
教室全体がどよめく。
御坂「はぁぁッ?!!」
ダンテ「よう、元気か?」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:29:37.68 ID:K4wQQqA0<>教師「え、えッ?!!!!」
ダンテ「慌てんな、すぐ出るさ」
ダンテは慌てふためく周りの少女達を気にもせず御坂へ真っ直ぐと向かう。
御坂「なななんでここに!??」
興奮のあまり前髪に電気が走る。
ダンテ「トリッシュ来なかったか?ってその感じじゃ知らねえみてぇだな」
御坂「えッ?!ええ?!何?!」
ダンテ「ワリィ、邪魔したな」
コートをなびかせてドアへ向かう。
ダンテ「Adios Senorita!!Ha-ha!!!!」
軽くウインクをして颯爽と教室から出て行った。
数秒後に彼を追う警備の者達が廊下を走り抜けていった。
御坂「…な、何なのよ一体…!?」
入れ違いに黒子がテレポートして現れる。
黒子「お姉さま!あの…!」
御坂「今こっちにも来たわよ…」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:34:42.54 ID:K4wQQqA0<>―――
窓の無いビル。
『「窒素装甲」と何者かが交戦しているようですがどういたしましょう?』
電子的なノイズの混ざった声。
アレイスター「かまわん」
『では「心理定規」と部隊を派遣します』
アレイスター「場合によっては第四位を使ってもかまわん。いかなる手段を使っても良い。『浜面仕上』を処分しろ」
『了解』
そこで通信は終了した。
アレイスター「さて…」
学園都市の修復も一段落つき、再びプランを再開させたのだ。
その時、この核爆発でも傷一つつかない強固なビルが突然激しく揺れた。
同時に強烈な悪寒が辺りに立ち込める。
アレイスター「…まさか…な…」
そしてアレイスターの正面の壁から、銀色の巨大な剣が火花を散らして生えた。
アレイスター「そのまさかか…」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:37:54.31 ID:K4wQQqA0<>その剣はぐるりと半円を描くように、頑丈な壁をまるで豆腐のように易々と裂いていった。
そして切られた部分の壁が凄まじい轟音を立てて内側に倒れこんだ。
高さ3m程の半円の穴があく。そしてそこには人影。
アレイスター「スパーダの息子、ダンテか」
ダンテ「よう、お前がアレイスターか?」
銀色の大剣リベリオンをギターケースにしまいながら中に入ってくる。
アレイスター「何か?」
ダンテ「トリッシュ来なかったか?」
アレイスター「いや。来ていないが」
ダンテ「そうか。邪魔したな」
踵を返し、入ってきた穴へと向かう。
ダンテ「あ〜、悪ぃなこれ。ドアが見当たらなかったもんでよ」
穴を指差しながら振り向く。
アレイスター「…かまわんよ」
ダンテ「それとお前少しは外に出た方いいぜ。顔色が悪すぎる」
それだけ言うと穴の中へ消えていった。
アレイスター「…余計なお世話だ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:41:47.38 ID:K4wQQqA0<>ダンテとすれ違いで、土御門がテレポーターと共に現れた。
土御門「今いいか?一つ報告することがあるぜよ」
アレイスター「何だ?」
土御門「トリッシュが禁書目録と上条当麻をイギリスに連れて行ったぜよ。すぐに返すから心配すんなと」
アレイスター「…そうか」
アレイスターは思った。この事をダンテに伝えれば良い厄介払いになると。
だがどうせ凄まじい速度で移動している。追いついて伝えるなど誰ができる。
土御門「…これは…?」
土御門が壁にあいた大穴に気付く。
アレイスター「ダンテだ」
土御門「ああ…なるほど…」
ダンテがやった。それだけで充分納得だ。
特に事情を聞こうともしなかった。
厄介ごとに巻き込まれるのはゴメンだ。
土御門「じゃあ俺は行くぜよ。授業が始まっちまうからな」
アレイスター「うむ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:43:20.10 ID:K4wQQqA0<>テレポーターと共に土御門が消える。
アレイスター「…イギリス…そうか…」
『お呼びでしょうか』
今度は別の電子的な男の声が響く。
アレイスター「ウロボロス社のCEOへ伝えてくれ。『直で話したい事がある』と」
『かしこまりました』
通信が終わる。
アレイスターは一人水槽の中で思考を巡らす。
そして呟く。
アレイスター「…アリウスめ…」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 01:47:55.99 ID:K4wQQqA0<>今日はここまで。
再開は午後二時あたりから。
明日中に頃合を見て次スレへ引越しします。
ちなみに捕捉すると赤毛の少女は若き頃のルシア。
χ(カイ)は彼女の人造悪魔としてのシリアルコード。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 01:54:13.38 ID:zk4wPl.o<>復活したと思ったら続ききてた
乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/20(土) 02:06:34.26 ID:CujRevY0<>アリウス…あの鉄拳の平八みたいな奴かwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/20(土) 02:18:34.88 ID:uPLqJ.AO<>今更ながら…クオリティ高過ぎる…
同じとこで書いてるのが恥ずかしくなってきた…
超応援してる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 02:19:00.06 ID:GyifqQ2o<>懐い2のオッサンかww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 02:39:24.16 ID:zk4wPl.o<>ああサリーちゃんのパパだっけ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 02:42:31.53 ID:L.l6SYSO<>歴史上最大級の水爆の95倍のエネルギーで一方さんが投げたコンクリ壁に耐えたビルも、ダンテの前では豆腐かwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 08:49:18.26 ID:0n9f.6Ao<>おはよう
東京のなんとか学校が爆破された夢見た
学園都市って東京って設定だったよなとか考えながら寝たせいかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 14:09:08.38 ID:K4wQQqA0<>―――
インデックス、上条、シェリー、五和、そして例の赤毛の少女は、
ウィンザー城地下の最下層の一室にいた。ウィンザー城はもともと強固な魔術的要塞だ。
更に、今はシェリーの力によって張られた何重もの結界で守られている。
四方10m程の石畳のまるで地下牢のような部屋。
壁にかけられたろうそくの淡い光によってぼんやりと照らされていた。
地下室の気温は低く、鳥肌が立つほどヒンヤリとしていた。
部屋の中央の小さな椅子に赤毛の少女はピクリともせず置物のように座っていた。
その真正面に向かい合ってインデックスがこれまた小さな椅子に座っていた。
シェリーはそのインデックスの真後ろに座っていた。
顔を傾け鋭い目で赤毛の少女を睨みながらオイルパステルを指で回していた。
上条と五和は壁際の椅子に黙って座っていた。
部屋の四隅には重厚な盾と抜き身の剣を持った重装騎士が立っている。
禁書「…人造悪魔だけど、製法は良くわからないんだよ。多分科学技術が使われてるせいかも」
禁書「でもこれだけは確実なんだよ。フォルトゥナのとは比べ物にならないくらい高水準なんだよ」
シェリー「…やっぱりな…力の大きさは?他には?製造者の事とか目的とかは?」
集中するインデックスの頬を汗が伝う。
禁書「…そこの情報は中々読み取れないんだよ。かなり頑丈な防護がかかってる…もうすこし時間がかかるかも」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 14:15:50.94 ID:K4wQQqA0<>その時、部屋の重いドアが軋みながら空いた。
オルソラ「お待たせいたしました」
アニェーゼ「そいつが例の危険因子ですか」
オルソラと大きな杖を持っているアニェーゼ、そして書物や筆記用具を抱えた数人の修道女が部屋に入ってきた。
シェリー「やっと来たか」
助手の修道女達が部屋の隅の机に書物や筆記用具を並べる。
オルソラは別の隅から椅子を運んでその机の傍に座る。
アニェーゼはシェリーの隣に立ち壁に寄りかかる。
シェリー「インデックス、あの黒い石でオルソラに見たものを流し込め」
禁書「うん」
インデックスは先ほどネロから渡された黒い石を取り出し、手に握る。
オルソラは古いノートを広げ、インデックスから来る情報を羽ペンで書き出し始める。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 14:22:01.97 ID:K4wQQqA0<>禁書「…何か…これ…?」
シェリー「どうした?」
禁書「何かの術式の一部かな?」
オルソラ「そのまま続けて下さいまし」
禁書「του σάπιοι όνειρα βασιλιάς της τελικής θρόνο.....」
インデックスが見える物をそのまま読み上げる。
シェリー「…」
禁書「感じからして何かの一節らしいんだけど私の記録には無いんだよ」
オルソラ「悪魔に冠する物でしょう」
インデックスは全世界のありとあらゆる魔導書を網羅しているといっても、その範囲は「通常の魔術」だけだ。
悪魔関係はフォルトゥナの物しか記録していない。
彼女がその脳にまだ入れていない悪魔関係の魔導書は大量にあるだろう。
上条「なあ、意味教えてくんねえか?こう見えても俺は大悪魔の2000年の記憶を見たんだぜ。何かわかるかも」
シェリー「『腐敗せる王はひとり夢見る。大いなる神の座を、その比類なき力を』。どうだ?」
上条「…う…ん…」
何か知っているような気がする。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 14:26:44.26 ID:K4wQQqA0<>オルソラ「心当たりがあるのでございますか?」
上条「…よくわかんねえ…」
シェリー「まあ最初から期待はしてないわ。インデックス、今のトリッシュに送って」
禁書「うん…」
インデックスの前髪が汗で額にへばり付いている。
五和「…少し休憩しませんか?」
オルソラ「そうしましょう。わたくしも少々情報を整理したいのですが?」
シェリー「10分休憩だ」
オルソラとシェリーが立ち上がり、アニェーゼも壁から離れる。
シェリー「あたしはオルソラ・アニェーゼと蔵書に行ってくるけど心配ないわよ」
シェリー「ここはあたしの結界の中、腹の中だから何かあったらすぐ気付くからよ」
五和「わかりました」
三人はシェリーの作った陣に沈んでいった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 14:31:04.58 ID:K4wQQqA0<>上条「インデックス…大丈夫か?」
上条は立ち上がると、部屋の中央のインデックスの傍へ駆け寄った。
五和もその後に続く。
禁書「うん…」
汗をかき息も荒い。
悪魔を解析するのは通常の魔術的な物とはまた勝手が違う。
慣れない作業を長時間集中して行えば疲労するのも当然だった。
五和「さあ…」
インデックスの隣に屈むと、五和はどこからかおしぼりを取り出して彼女の顔を優しく拭いた。
上条「…本当にお前大丈夫か?」
心配そうにインデックスの顔を覗き込む。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 14:33:49.85 ID:K4wQQqA0<>禁書「一つ…」
上条「…なんだ?」
禁書「…お…お、お腹へったんだよ!!」
突然の大声に一同が一瞬固まる。
禁書「…やっぱり…我慢するんだよ」
上条「いやいやいやちょっと待ってろよ!」
上条は学生服のポケットを漁る。
五和「待ってて下さい!」
五和もポケットを漁り、何か口に入れるものが無いか探す。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 14:39:51.03 ID:K4wQQqA0<>それを見かねたのか、室内にいた一人の修道女が口を開いた。
「あの、ただ今何かお持ちしますので…」
上条と同年齢くらいのその修道女は部屋から小走りで出て行った。
上条「おお!インデックス良かったな!」
禁書「うん!」
ふとインデックスは真正面の赤毛の少女を見た。
相変わらず置物のように黙って無表情のまま座っている。
上条「…」
五和「…」
上条と五和もそのインデックスの視線に気付き、赤毛の少女を見る。
上条「それにしてもな…」
五和「ええ…作り物なんて…信じられませんよね」
外見はどこからどう見ても人間の幼い少女だ。
この少女の手を五和が取った時、確かに温もりもあった。
あの修道女の少女が戻ってきた。手にはパンが詰め込まれた籠とマーマレードの瓶。
「すみません…すぐにご用意できるのはこれ位しかなくて…」
禁書「いいんだよ!!!ちょーだい!!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 14:44:12.73 ID:K4wQQqA0<>インデックスは相当空腹だったのか、猛烈な速度でパンとマーマレードを消費していく。
五和「相変わらず凄いですね…」
上条「ははは…」
その時、急になぜかインデックスが止まった。
禁書「…」
パンを加えながら赤毛の少女を見る。
赤毛の少女がジッとインデックスを見つめていた。
その視線は彼女の口に集中していた。
禁書「……ふぁなふぁほふぁへふ?(あなたも食べる?)」
そしてマーマレードが塗られたパンを差し出す。
上条「…おいい…?」
インデックスが誰かに食べ物を進んであげようとするのなど珍しすぎる。
そしてそれ以前に相手は人造悪魔だ。
五和「食べないのかな?」
五和が横から優しく語り掛ける。
赤毛の少女は目を見開き、インデックスが差し出すパンを凝視している。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 14:47:39.97 ID:K4wQQqA0<>五和は少女の手を優しく取って、パンをその手に取らせる。
そしてゆっくりと口の近くへ。
赤毛の少女は目の前のパンを凝視している。
五和「おいしいよ?ほら、口をあけてごらん?」
少女が口を開け――
パンを小さく一噛み。
無症状のままゆっくりと咀嚼する。
五和「そうそう!」
上条「おおお…!」
なんだか良く分からないが、なんとなく喜ばしい気がする。
赤毛の少女はそのまま黙々とパンを食べ続け、あっという間に平らげてしまった。
上条「ど、どうだ?!旨いか?!」
禁書「もう一つ食べる?!」
インデックスがもう一つパンを差し出す。
五和「どう?もっといるかな?」
返事は無い。だがその答えが返って来る。
赤毛の少女は相変わらず無表情なままだが、今度は自ら手を伸ばしてパンを取り口へ運んだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 14:51:37.10 ID:K4wQQqA0<>先ほどまで外部からの刺激には全く反応しなかったこの少女が、自ら進んでパンを食べている。
上条・インデックス・五和はこの少女が敵の可能性が高いという事も忘れてはしゃいだ。
部屋の四隅にいる騎士達は不思議そうに互いに顔を見合わせている。
そして。
五和「どう?おいしい?」
その五和の問いかけに。
赤毛の少女は小さく頷いた。
「あの!もっと持ってきましょうか?!」
先ほどパンを持ってきてくれた若い修道女も嬉しそうな笑みを浮かべる。
上条「頼む!」
シェリー「てめえら…なにやってやがる…?」
アニェーゼ「…状況がわかってんですか?おめでてぇ頭してますね」
その時だった。
一同が振り返ると、部屋の隅にシェリーとアニェーゼ、オルソラ立っていた。
足元にはシェリーが使用した黒い円。
シェリーとアニェーゼの表情は険しかった。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 14:59:10.72 ID:K4wQQqA0<>上条「おい、この子パン食ったぞ!それにこっちの言葉にも反応したぜ!」
オルソラ「あら、まあまあ…」
オルソラがパタパタと赤毛の少女に駆け寄っていく。
シェリー「それが?」
上条「それがって…!」
アニェーゼ「何寝ぼけちまってるんですか?『コレ』は敵ですよ?』
上条「でもよ、まだ確実に敵ってわけじゃないんだろ?もしかして…」
シェリー「後にしてよ。今はとにかく作業再開」
オルソラ「まあ、お食べになったのでございますか。それはそれは…」
オルソラが穏やかな陰りの無い笑顔で少女へ話しかけている。
シェリー「オルソラ!」
オルソラ「は、はい!」
アニェーゼ「ほらほら、さっさと下がりやがってください」
アニェーゼが上条と五和へ向けて手で合図する。
シェリー「じゃあ始めんぞ。再開よ」
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 15:06:09.32 ID:K4wQQqA0<>―――
デュマーリ島。
遥か昔、異教の神々や精霊が住む聖地とされ厚く信仰されていた聖地。
ここに住まう者達が崇めていた神々は天界の存在ではなかった。
悪魔だった。
2000年前の大戦によってこの島も戦火に包まれ、彼らが信仰する『神』もかのスパーダによって封印された。
そして人々は長き時間を経ていつしかその戦いの記憶を失い、この島も歴史から消えて忘れ去られた。
だが現代になって別の形で再び注目を浴びることになった。大量のレアメタルが地下に眠っている事が発覚したのである。
その採掘権を手に入れたのは国際的な複合大企業ウロボロス社だ。
科学サイドで、学園都市の次に力を持っている組織はどこかと問われれば皆ウロボロス社と答えるだろう。
学園都市とウロボロス社は深く繋がっている。
ウロボロス社は様々な資源を学園都市に、学園都市は最先端技術をウロボロス社に提供していた。
学園都市の発展支援をしたのも、例の事件の復興の資金援助をしたのもほとんどがウロボロス社だ。
お互いが切っても切れない重要なパートナーだった。
だがそんなウロボロス社の評判は表の顔にしか過ぎなかった。全ては隠れ蓑だった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 15:12:22.40 ID:K4wQQqA0<>現代社会の注目を浴びたデュマーリ島は急速に発展した。
高層ビルが立ち並び、スーツを着た多くの者が行きかう近代都市となった。
そのオフィス街の中に一際高く聳え立つビルがあった。
ウロボロス社のだ。
その最上階、巨大なホールに一人の壮年の男がいた。
毛皮の襟の誰が見ても高価な物だとわかる赤いコートを羽織り、その下も純白のスーツ。
針金のように逆立っている短く黒い髪、常に人を見下しているような鋭く冷たい目、立派な口ひげ。
そして口に咥えられたキューバ産の最上級の葉巻。
ウロボロス社を一世代でここまで発展させたCEO、アリウスだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 15:15:15.63 ID:K4wQQqA0<>アリウスの前には円筒形の台が立っており、上に水晶の球が載っていた。
アリウス「…スパーダの孫に…禁書目録か」
そう呟き、咳にも似た声で短く笑った。
アリウス「いいテストだ」
水晶に手を載せる。
アリウス「χ、そのまま潜り込め。『力』は俺の命があるまで全て切って隠蔽しろ」
その時、ホールにおずおずと小汚い男が入ってきた。
「アリウス様、アレイスター殿が直で話したいと…」
アリウス「…よかろう。今から向かう」
「かしこまりました」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 15:24:56.24 ID:K4wQQqA0<>彼、アリウスの最終目的。それはかつて存在した強大な悪魔の力をその身に宿すこと。
目的の『覇王』と呼ばれた悪魔は2000年前にスパーダによって厳重に封印された。
覇王。『絶望の具現者』。
その力は『具現』。
己や、対称の概念や記憶、恐怖を『実体化』させる事ができる。
魔帝の『創造』によって作り出される存在は『新たに生まれた』もの、つまり『忠実な複製』だ。
だが覇王の『具現』によって『実体化』された存在は『完全な本物』となる。
魔帝は己の体が傷ついた時は『新たに創り直す』のに対し、
覇王は己の体を以前の状態へと『実体化』させる。つまり傷が付く前の状態に戻すのである。
そして更に、魔帝とは違い覇王は己の魂が完全に消滅しても再び具現化できる。
覇王の存在を記憶している者がいる限り。その者の記憶を利用して覇王は具現化し再び蘇る。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 15:29:55.78 ID:K4wQQqA0<>つまり覇王を完全に滅ぼすには、彼の存在・力を知る者全員が死せるか、
力の届かない領域、例えば封印状態になるかしないと不可能なのだ。
彼の力を知る第三者がいる限り生と死を超越し続ける存在。
更に純粋な戦闘能力も魔帝やスパーダに次ぐ。
それが『覇王アルゴサクス』。別名The Despair Embodiment、絶望の具現者。
だがその力にも欠点は幾つかある。一番大きいものは魔帝の『創造』との一番大きな違いでもある。
『創造』は無から有を作れるのに対し、『具現』は無からは何も作れない。
1の物から1しか作り出せないのだ。
そしてどうしても他者の存在に依存してしまう。
魔帝は封印された2000年の間も、一人で力を高め続けた。
強引に力を溢れさせ、擬似的な復活も成し遂げた。
だが覇王は違う。スパーダに徹底的に叩きのめされ、その瞬間のある意味『死んだ』状態で封印された為、
今尚具現化する事ができずに当時のまま眠り続けている。
いわば2000年間、時間が止まった状態だ。
彼は他者の概念に依存しないと復活ができないのだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 15:33:33.93 ID:K4wQQqA0<>その力が錆付いて風化していないか、今尚しっかりと動くかどうか確認すること。
それがアリウスの今回の目的。
彼はその封印を解く術を見つけた。
完全な復活には『アルカナ』と呼ばれる鍵が必要だが、
5割程度の力を取り出すのはその『アルカナ』無しでもできる。
今回はそれのテストだ。
少しでも封印を解ければ『具現』の力が漏れ出す。
そうすれば覇王は一時的に不完全ながらも具現化でき、復活できる。
その力をスパーダの孫、魔剣『スパーダ』にぶつけ確認するのだ。
今人間界で最も魔界に近いイギリス。
悪魔の力が渦巻く半ば魔窟と化した島。
その巨大な力場を使い、χと名づけた人造悪魔を核にして封印解除式を起動する。
当然、あの少女にはその封印解除式を守る役目もある為、かなりの戦闘能力を持たせてある。
彼の今までの集大成とも言える最高傑作だ。
スパーダの一族とある程度渡り合えるほどの水準だ。
並みの大悪魔など軽くあしらえる程の力をもっている。
―――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 15:36:47.07 ID:K4wQQqA0<>四時まで休憩して次スレ立ててくる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 16:04:38.63 ID:Eb7BAVIo<>おk。
2か、兄貴が生きてパパーダが坊やに渡ってれば違う展開にもなるか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 16:13:06.76 ID:K4wQQqA0<>次スレです
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1269069020/<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 16:18:17.37 ID:K4wQQqA0<>―――
ウィンザー城の地下の一室。
禁書「…」
目を見開き、正面に座っている少女をジッと見つめる。
禁書「…遠隔術式の一種かな…?何者かが離れた場所から指示を出してるんだよ」
オルソラ「その方が製作者、もしくは黒幕で御座いましょう。その遠隔術式の形式はどういった物ですか?」
禁書「これも…未知の物なんだよ」
上条「俺の右手で壊せないのか?そうすれば手っ取り早いぜ」
禁書「それは危ないんだよ。何か別の機能があったり、これと同期してる拘束式とかがあったら大変なんだよ」
上条「…へ?」
シェリー「だから今の分からない段階で、闇雲に壊すと暴走起こしたりするかも知れねえって事よ。素人」
シェリーが指先でオイルパステルを回しながら上条に答える。
上条「…そうか」
禁書「今解析してるけど、もう少し時間がかかるかもなん…!!」
その時インデックスが言葉を詰まらせた。
上条「…おい?」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 16:24:06.53 ID:K4wQQqA0<>オルソラ「どうかいたしましたか?」
禁書「嘘…何も見えなくなっちゃったんだよ!」
シェリー「チッ…やられたか」
上条「おい!何がどういう事だよ!?」
禁書「全部隠されちゃったみたいなんだよ」
オルソラ「恐らく操作している何者かがこの子の力を隠蔽してしまったのでしょう」
インデックスの目には何も映らなくなった。
今やインデックスには、この赤毛の少女はどこも異常の無いただの人間にしか見えなくなっていた。
シェリー「こうなったら強攻策でいくしかないわね」
アニェーゼ「ですね。やっちまいましょう」
五和「そ、そんな…!」
禁書「!!」
シェリー「しょうがねえだろ」
上条「強攻策って?」
シェリー「解剖」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 16:30:02.26 ID:K4wQQqA0<>上条「…おい!!そんな…!?」
シェリー「見た目だけで判断してんじゃわよ。こいつは人造悪魔だ。人間じゃねえ」
上条「ふざけんな!!それでも生きてんだろ!!」
シェリー「こいつが今回の件に関係してるのは確実だ」
上条「だからって!殺すのかよ!」
シェリー「うるせえ!てめえのその甘ったるい情でイギリスが振り回される訳にはいかねえんだよ!」
シェリー「この悪魔一体の為に6000万の命を危険に晒せってか!!?ざけんなよガキが!!」
上条「…で、でもッ…!!」
シェリー「それに何が『生きてる』だぁ!?どの口でんな事をほざきやがる!?」
シェリー「てめえもあの学園都市の件で悪魔を殺し捲くっただろ!!」
シェリー「既にてめえの手もコイツらの血で汚れてるんだよクソが!!」
上条「……」
もはや反論できる言葉は無かった。
そう、上条もあの日多くの魂をその手で破壊した。あの悪魔達もしっかりと生きている存在だった。
シェリー「偽善者が」
上条の手も血で濡れている。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 16:37:36.35 ID:K4wQQqA0<>シェリー「形だけ人間に似てるってだけで特別扱いしてんじゃないよ…バカかてめえは…」
シェリーが吐き捨てる。
反対の姿勢を一瞬見せた五和とインデックスも俯いてしまった。
シェリーは口に出さなかったが、この二ヶ月で100を越える同胞が悪魔との戦闘で戦死している。
重傷を負って戦列を離れた者達はその5倍以上だ。
現場を見たことの無い上層部の老人達は「誇り高く名誉ある戦死だ」というが、実際はそんなものでは無かった。
皆苦痛や恐怖で泣き叫びながら悲惨な最期を遂げた。
楽に、一瞬で死ねた者などほとんどいない。
顔で身元が確認できる遺体など両手で数える程度しかなかった。
シェリーはその死んでいった者達に誓ったのだ。
彼らが命を賭して守ろうとしたイギリスを何が何でも守り抜くと。
部下の、仲間の、彼らの生きていた頃の笑顔が今でも鮮明に頭に浮かぶ。
この部外者の少年の、勝手で直情的な言動が彼女の誓いに触れてしまったのだ。
そして胸の中に溜まっていた今までの怒りの一部が噴き出してしまった。
シェリー「クソッ…」
彼女はイラついていた。
何よりもそんな自分の不甲斐なさに。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 16:42:17.27 ID:K4wQQqA0<>アニェーゼはただ黙って聞いていた。
その表情は険しかった。
彼女は幼いながらも『252人』の優れた部下を『持っていた』優秀な指揮官だ。
そしてもちろん彼女達も対悪魔への戦闘に狩り出されている。
この二ヶ月でアニェーゼ部隊の実際に稼動できる隊員数は『230人』となった。
5名が重体で意識が戻らず、15名が重傷を負って今も床に伏せ、そして2名が帰らぬ者となった。
彼女もまたシェリーと同じくその心はどす黒い殺意の篭った闘志で煮えたぎっていた。
シェリー「おい!」
乱暴に立ち上がり、イラつきながら修道女の一人を顎で呼ぶ。
シェリー「あの超音速機を用意して。フォルトゥナに行って人造悪魔の資料を借りてくる」
シェリー「ステイルをここに呼んで。『コレ』を見張らせろ」
「わ、わかりました…」
シェリーはドアを乱暴に開け部屋を後にした。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 16:48:15.62 ID:K4wQQqA0<>上条「…」
禁書「…」
五和「…」
アニェーゼ「当然です。甘ぇんですよ」
オルソラ「まあ…仕方ありません」
オルソラ「…彼女もかなり苦しい立場なのです。悪く思わないであげてくださいまし」
上条「……ああ…わかってるよ…」
上条は部屋の中央の椅子に座っている赤毛の少女を見ながらそっけなく返事をする。
そして自分の手を見る。
悪魔達の血で汚れた手。
上条「わかってるさ…」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/03/20(土) 16:50:11.64 ID:K4wQQqA0<>アニェーゼ「さ、こんな陰気な所にいると頭もおかしくなっちまいますよ」
アニェーゼが上条・五和・インデックス・オルソラに、外に出るよう手で合図をする。
アニェーゼ「休憩です。上に行って茶でものみましょう」
五和「…はい」
上条「…ああ」
三人は立ち上がりドアへ向かう。
その時床に黒い円が浮かび、ステイルが姿を現した。
ステイル「話は聞いてる。シェリーが戻ってくるまで僕が見張ってる」
オルソラ「では、お願いいたします」
オルソラも立ち上がりドアへ向かう。
アニェーゼがドアを開けて押さえ、皆がゆっくりと出て行く。
上条「…」
ドアのところで振り返り、赤毛の少女を見る。
赤毛の少女も真っ直ぐと上条を見ていた。
アニェーゼ「さっさとして下さい」
上条「…わかった」
催促され、再び前を向いて部屋を出る。
アニェーゼもその後に続き、そしてドアを閉めた。
部屋の中には赤毛の少女とステイル、そして4名の騎士と2名の修道女が残った。
―――
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 16:56:11.51 ID:K4wQQqA0<>キリがいいので一旦ここまで
八時あたりに再開
続きは次スレからの予定<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/20(土) 17:15:38.09 ID:CujRevY0<>おっつー。相変わらず大した文才だ…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/03/20(土) 17:35:41.73 ID:yDWZwtY0<>乙
次スレに設定上の強さ〜って書いてあったけどその強さって何処に書いてあったっけ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 17:42:34.08 ID:lZhHqwDO<>乙
若いどころかロリルシアか
2までの間って事だけどもしかして焼直しに近い?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 18:13:27.71 ID:K4wQQqA0<>>>993
説明書や攻略本、小説から。
例えば『設定上では魔界すら滅ぼせるナイトメア、それを倒したダンテ』等などを参考に。
>>994
はい。
DMC2の小説版も前日談だけど、そこは完全無視しちゃってる。
>>982の通り別の未来ということで。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 18:16:48.05 ID:ouW5teQo<>そこまで大した文才ではない。
読みやすい方っちゃ読みやすいな。
言葉遊びがうまい。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 19:52:19.60 ID:LAzDhYgo<>何をえらそーに<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 19:54:43.97 ID:uVcw5.DO<>DMC2の小説版があるのか!?
DMC1と4の小説版があるのは知ってるんだが……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 20:04:36.70 ID:K4wQQqA0<>埋め<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/03/20(土) 20:06:54.16 ID:K4wQQqA0<>>>998
あまり評判良くないけど相変わらずダンテがかっこいいぜ
ということで1000<>
1001<><>Over 1000 Thread<> ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
(()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
(o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
ゝー '_ W (9)ノ(@)
「 ̄ ・| 「 ̄ ̄|─-r ヽ
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ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ このレスを見たら期限内に完成させないと死にます。
`ー─┬─ l´-、 完成させても死にます。
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ゆでたまごってペンネームは倫理的に許されるものか? @ 2010/03/20(土) 19:44:24.69
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