VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/04(金) 23:21:09.26 ID:D2KBPy6o<> [ このスレなあに? ]
「とある魔術の禁書目録」及びその派生作品のSS投下用総合スレッドです。
2chは規制されている、スレを立てにくい、という方は当スレをご利用ください。
・どんなに短くても長くても迷ったらGO投下!
・未完成作品、投下中断もOK。中断回数はほどほどに。
・再開時には前回投下したものをお知らせするといいかも。
◆ 認知度アップのためにも 『age進行』 にご協力ください。 ◆
その他に感想や雑談、質問に相談、情報交換など、いろいろとお役立てください。
[ 前スレ ]
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ≪4冊目≫」【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1274787129/
[ オルソラさんとのおやくそく ]
・投下する時は、名前欄にタイトルを入れるのが望ましいのでございますよ。
・新刊のネタバレ解禁時間は発売日の翌日からなのでございますのよ。
・こちらは複数の書き手の方が進めるスレなのでございますか。では安価作品は控えるべきなのでございますね。
・毎月、中旬になると繋がらなく現象があるようでございます。でもすぐ直るそうなのでございます。
・人の話を聞かない変な方がいらっしゃった場合は相手にしないのが望ましいのでございますよ。
[ その他ルール ]
・>>980を踏んだ人は次スレを立ててください。無理なら再安価を。
・>>20の人は下記のスレにて『前スレのHTML化依頼』を出してください。
HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/
[ その他注意 ]
この板では、一部の単語にフィルターがかかっています。
メール欄に半角で『saga』(←sageじゃない)と入れると解除できます。
下記のスレで該当する単語などの詳細が確認できます。
パー速機能覚書・テスト
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1265103855/<>▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-5冊目-【超電磁砲】
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/04(金) 23:21:57.29 ID:D2KBPy6o<>[ 過去ログ一覧 ]
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1272105815/
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ2冊目」【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1272803763/
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ≪3冊目≫」【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1273677472/
[ 誘導 ]
お勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1268046166/
ふと思いついた小ネタ(スレタイ含む)を書くスレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275402500/
SS製作者総合スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1273501432/
[ 関連リンク ]
とある魔術の禁書目録 Index@wiki
http://www12.atwiki.jp/index-index/
自分用まとめ ◆「とある総合スレ」カテゴリー
http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-category-11.html
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/04(金) 23:30:44.44 ID:yvpjsoUo<> \\
(\\
\\\
(\\\\
(\\\\\
\\ | _________
( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | ii´ ̄ ̄`i
 ̄ ̄( ̄ ̄//// ̄\ |.. !!_] | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄(//// ̄\\. {|======|-----、、 < 俺の>>1乙に常識は通用しねえ
".;" (/(/// ̄| |. | || \_____________
".;": (/(/ | !\. | |}
.;".;": ..;".;;: (/(...| |\\ | ||.;": ..;.;".;
.;".:;" .. ; |___{___\\..|____jj .;".;": ..;.;".
.;".;" .;".; \\
ゴ オ ォ ォ …… ! ! \\ ;": ..;.;".;":
.;".;": _.;.;__ \\ ド カ ァ ン !
.;".;": ..;.;".; ζ /_.;_/| .;".;"_ \\ .;".;.;".;":
.;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/| \\.;".;"_.;__..:
从へ从へへ从 ; ζ | Γ从 | |;:.. |从Γ | | \\ ∠___/|
( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |.:;. |从Γζ.;"._ \\|ΓΓΓ| |
( ⌒ ⌒ ⌒ ); | ΓΓ | |.;;::|ΓΓ | | ( 从へ;: |从ΓΓ| |
Σ( ⌒( ⌒ ) ζ ( ( ) )⌒ ) ( 从へ从)_.;;:.;|Γ从Γ| |
( (( ( ⌒ )) ) 从 Σ( ⌒( 从へ从) ∠___/|
Σ (( ( ⌒ )) ) )(( ⌒ ( 从へ从) .;".;:;|ΓΓΓ| |
(( ⌒ ( ( ) )⌒ );:; .;".;": ..;.;".;":|从ΓΓ| |<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/04(金) 23:32:39.36 ID:xJoJMe2o<>……いーちおつぁ……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/04(金) 23:37:23.35 ID:ctkcgDwo<> /:.:..イ/_________ `丶、:.:.:.:.:.丶_
,.:.:.:./.:'"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`丶、 \:.:.:jヘ Yヘ,. -、
′/:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.1:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\_ { }イ,_c ク /
. / .:.:' ..:′:.〃:.:.:.i !:.:.l:.:.:.:l:.:j__:.:i:.:....`ヽ. 。 { い.イ
.:i.:.:.:.:.:i:.:.:ィ1-ヽ:l|:.l|:.:.:厶L:_`ト、:.:.:いハヘ :′ }!
i .:.l:.:l:.:.::|:.'´j |_;.:.:」 」L:_⊥!j__`ト、:.:.:i:.:Y 心 くー-、
|:.i:|:.:!i:.:::レ'__二_ヽ '´_,二._ヽ、:!!:.|ヽ:ァ‘ー':::::ヽ:::.ヽ
|:.|!|:.:〉'´/´_二`ヽ ″二_`\ ヽl:.:.{. ハ._,イー┘
レ !Y:l '〃 /´2cヘ /´2cヽ ぃ |:.:.:`ァ1:ヽ:.|
_.ノ:!:|::い{.└{{jjリ i} └{{jjリ i} ,リ|:.:.;':.リ:.:.:.:\_
`フヘぃi くご.ノ くこ.ノ ' l:.:./::/:::.:{、__:.ヽ._
´ ̄{ヘY´ ̄`ヽ ,.−―- 、 ノ;イレ^卜、:\  ̄
ヽト‐--‐ ′ ヽ __,ノ′ノ ノ  ̄`
. _______ ,ー‐ァ'´
\ ‘ー―− 一' /:イ:./
` ..__ _,, <{::::/ V >>1乙
.ィゴ: 丁ヾこ.ノ : : `⌒<、
,イ:{:/ ! ::j : : : : : : 、ブ:;ハ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/04(金) 23:40:46.26 ID:W9JsfUwo<> r ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ミ:..、
/ _,,.........,,_,,.......,,,_:.:.:.:.:.ヽ |`ー―――――ヽ、
/....:.:/ `ヽ:.:.:∧ └-------ァ /
{:.:.,:' ヽ.:.∧ / /
∨ / /ハ 丶ヾ! ゙,:.:..} / ./
〃 /-ァ-、 、 ヽ; ,.-、 l l:/ / / |\
./ / /;ィ'=ミヾ /、;, ヽ! l / { / |
/ ./ /´l| |l li´ `l.ト,l │ | `ー―‐" ノ
/ ,' l' `''='" ヾ、__ノノ | ! ` --------‐´
{ l (| ,.ー- ...._  ̄´ ! |、
l l .ハ /  ̄! .,'| ゙、 / ̄ヽ, _
! l ,'.:.:゙、 { >>1 | /ノ │i ヽ,  ̄ ̄ / /
ノ:! l:.:.:.:.:.ヾ、 ノ/:.:.! l l `ヽ. ノ /
/ | !:.:.:.:.:.:_,.〕- ..__,...ィ'゙´:.:l:.:.l !:...丶 ヽ | ̄ ̄´ ,ノ
! l l _,r‐'´,イ l‐-、ノ:.:.! l:.:... ヽ l  ̄ ̄ ̄
乂 人 ヽ! l! l ,..-‐''´ `ー,:| l:.'' ヽ、 ヽ / ___ | ̄|ーi
ノ // ヽ \! | / -ー'' __,,....,_゙、 、 、 l ト、 / _ |ヽハ丿
/ l /ヽ \/_,.. - '_,. -‐- 、ヽ‐-、 l ノ │`ヽ / /_/ /
{ 冫/:.:.:.:.:〉, )r-一 '''´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|/, ヽ } ハ ! / /\ /
ゝ、 /./:.:,.:.:〃! ノハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! ゙、:. リ / l /  ̄ / /
`//.:.:,'/.:〃 l //} |i V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.l:. ゙、 ;- '´ // / /
//.:.::,'.:.:`゙ /ノ' !|l 、 V.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:..:l!.:.:.:゙、 '´  ̄<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/04(金) 23:54:34.81 ID:iHqwAzEo<>>>1乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/04(金) 23:55:48.82 ID:/o2kl.wo<> /≦三三三三三ミト、 . ―― .
《 二二二二二フノ/`ヽ / \
| l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∨{ミvヘ / , !l ヽ
ト== ==彡 》=《:ヽ ′ ―‐ァ!l / ̄}
/≧ァ 7¨7: :ァ.┬‐くミV!ハ | (__ _ノ |
′: /: イ: /': :/ |:リ ヽ }i! : . | _j_ ツ |
i. /: il7エ:/ }:/ ≦仁ミ ト:.i|: i| | d __ 、、 |
|:i|: :l爪jカV′´八ツソ Vミ :l| | ノ − ノ |
|小f} ` , ´ ji }} : .{ { ┌. ー ´ }
}小 _ ,ムイ|: :∧ . |/ ヨ
//:込 └` /| : :i i : :.∧ 、 o ―┐!l /
/:小:i: :> . .イ _L__|:| :li {∧ \ __ノ /
. /′|从 :|l : i :爪/´. - 、 〈ト |ト:ト :'. / く
N V 「{´ / ヽ{ハ| `\ / ヽ
| }人ノ/ li V _.′贈 惜 と '
i´ } //} i′′ ハ 、| `ヽ. り し ミ !
{ { 〃ノ {l l! } : { } ま み サ |
rー‐'⌒ヽ ,イ i{| | i | す な カ
〉一 ' ∨n ∨ ′ ハ | い. は }
`r‐‐ ´ V | | ! >>1 ′
‘r‐‐ ´ \ }/i⌒ヽ { . 乙 /
`¨¨` ー .、 ` < ` | `ト、 } ヽ を
}}\  ̄ `ヽ ト ソ \ /
ノi \ } } ` ―‐ ´
// > . | ノ
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 00:06:35.12 ID:9wcmJEQo<> _ . :': : : : :./
,. : '": : : : : : /
/: : : : : : : : :/
,z:'::"':/: : : : : : : : :./
|\:::/: : : : : : : : : /
| l `ヽ、: :_:_:_ィ_::::::ヽ_ .--: :―――.-...._ _
!ヽ、 l , \ 〉'": : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}: }: } ̄
/ | ヽ\/ / \/: : : : : : : : : : : : : : :_: : : : : /:/:/_
/! |!ヾ\、 \ / / ヽ、: : : : : : _, ィ ´ ` ̄ ̄´
/| /、 \ \_` ヽ、/ / ヽ-‐'/
{ } / { } / 、\ \__ ,z- ‐'´
. / } /.{ } / ヽ\二 , '"
. /´{} .{ } / `"~イ /
/ { } { } i /|| {´
人 {.} { } i. || |
\ .{ } i || |
) }{ } i x- 、| アクロバティックに超>>1乙です
. /,.ィ.:'"ヽ /\. ハ
//:.〈 <´ヽ、{{ ∧
::彳(ィッ, ヽ- 'ヾ、 \ \
: :|ヽ-..、 ,.、 .}从ヽ ! \
{/: :イ=-.ゝaノ: :‐:、:\! \ヾヽ、. ,、 r、
.\: :ミ: : 二: : :ミミ \ 、 ,\-、/ミヽ'/,_
| '}ゝ‐-、:_ヾ:‐:ミ `ヽ、 \ヽ ヽ<_
ヽ ヽ` `\ ィ' , 〉二
`" ´  ̄´<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 00:16:48.91 ID:fCDdBQs0<>>>1乙
1000 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/05(土) 00:06:50.00 ID:z2y7X1s0
>>1000なら次はシューティング化決定
@美琴のレールガンで上条さんを狙い撃て!
A黒子の鉄棒投げでスキルアウトを狙い撃て!
B土御門の赤ノ式で魔術の根源を叩け!
C結標のコルク抜きで暗部の敵を狙い撃て!
Dセロリの拳銃で暗部の敵を狙い撃て!
E浜面ぁのレディース用拳銃で麦野の隙をつけ!
F麦野の原子崩しで目の前の敵を一掃しろ!
ぱっと浮かんだミッションこれぐらい
上条さんは遠距離攻撃できないからシューティングだと出番なさそう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 00:21:35.40 ID:b.Tpv/Ao<>いや、上条さんが超電磁砲にシューティングされるゲームだろ
ともあれいっとつ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 00:26:41.11 ID:Q7TgT6AO<>>>1乙
>>10
つ上条バリア
美琴「ちょ!ちょっとアンタ近付かないでよ!」
上条「いや俺バリアだから近付かねーとお前守れないだろ!?」
美琴「」(お前守る…お前守る…オマエ・マ・モ・ル)
美琴「ひ、ひゃああああああああああああああああああ??」ビリビリバチィッ
上条「うわ待てお前なんで俺にビリビリ飛ばしてんだ――――っ!!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 00:28:23.49 ID:z2y7X1s0<>改めて>>1乙
とある科学の超電磁砲―スカァイステージ―とか
超能力者、クローンわんさかつながりでエスプレイドとのクロスとか
今書いてるのが終わってからだな……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 00:29:39.13 ID:QG7lVqAo<>H上条さんは行く先々で女達のハートをシューティング
すまん
>>1乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 00:35:29.21 ID:PwaBH5E0<>>>1乙
ミサカ戦線、異常ナシ
〜ミサカが死んでも代わりはいます(2万人ほど)〜
みたいなおふざけ戦争アクションがやりたい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 00:47:54.33 ID:mnkcSw60<>>>1乙 <>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 01:02:55.69 ID:CzB5LDk0<>>>15
それは大戦略でやりたい
>>1乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 01:03:01.62 ID:ZULM1Wc0<>>>1乙!
しかし禁書のAAっていっぱいあんだなー。初めて見るの多いぜ
それでは8レス程お借りしますの
オチもヤマもクソミソもない、ただの野郎だらけのダラダラ話なんですの<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 01:04:14.41 ID:JBXRVIYo<>超期待ですの。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 01:04:44.80 ID:JBXRVIYo<>ついでだから>>20踏んどくね。依頼いってくる。<>
お中元の消費方法 1/8<>sage<>2010/06/05(土) 01:07:20.82 ID:ZULM1Wc0<>
「おおー、今年もいっぱい来た、じゃん、…よっと!」
顔が見えないぐらいに大きく長細い箱を3つ程抱えた黄泉川が、ふう、と息を吐きながらダイニングへと入ってくる。
そして芳川が優雅に煎茶を啜っているにも関わらず、どさり、と遠慮なくテーブルへとそれらを下ろした。
いつになく機敏な動きで、さっと芳川が煎茶を持って避難する。
「わー!相変わらず凄い量だねってミサカはミサカは、」
「お菓子類だったら、多分玄関のダンボールじゃんよー」
「わーい!」
黄泉川の言葉に、目をきらきらさせていた打ち止めが、更に輝かせた目で玄関へと走っていく。
それを横目で見ながら、のそり、と立ち上がると一方通行は芳川の後ろからテーブルを覗き込んだ。
長細い大き目の箱には、ベタベタと色んな色のシールが貼ってあり、この家に届くまでに様々な箇所を経てきた事が分かる。
(…毎度毎度、律儀なこって)
冷凍の為に周囲に巻かれていた特殊加工も何のそので、黄泉川がその内の一つの封をバリバリと解いていく。
そして漏れ出したその独特な生臭い匂い。嫌いではないが、体につくのはちょっと避けたい部類だろう。
とかそんな事はお構いなしに、
「わー、美味しそうじゃん」
「今年も良いのを送ってくれたのね」
「いやー腕が鳴るじゃん、何にしよ」
「炊飯器料理以外がいいわ」
「失礼な」
などと会話を交わしながら夢中になっている妙齢の二人を尻目に、一方通行は溜息をつくと、携帯を取り出した。
<>
お中元の消費方法 2/8<>sage<>2010/06/05(土) 01:08:23.55 ID:ZULM1Wc0<>
上条「…いやー、毎度毎度すみませんねぇ。ささ、どうぞお上がりに」
一方「おらよ」
上条「おー! ありがとな!…相変わらずすげぇ量だな…丸々一匹だもんなぁ」
一方「今日で半分ぐれェ食えンだろ」
上条「まぁな。 まず鮭鍋だろー、ムニエルだろー、フレークにしてご飯にかけるだろー、塩鮭だろー、鮭汁だろー」
一方「この時期に鍋なァ…」
上条「まぁ夜中だったら、まだ肌寒いし。いけるいける! これは腕の奮いがいがありますよー」
一方「あァ、そォかい。 じゃあ俺寝てっからできたら起こせ」
上条「いやいや手伝えよ、手伝ってこうよそこは」
一方「はァ? つゥか隣の馬鹿はどォした、呼べよ。あの最早本体がグラサンの馬鹿に手伝わせろ」
上条「あ、そうだな。そろそろ呼ぶか。……おーい、土御門ー!! 一方通行と鮭が来たぞー!」
一方「窓から変な組み合わせを叫んでンじゃねェ!!」
上条「…うし、もう来るってさ。さって、まず切ることから始めないとなー…しかし、立派だよなぁ。ロシア産だっけ?」
一方「産地直送だかンなァ。…あ、後キャビアも入ってたからくすねてきた」
上条「キ、キャビア…だと…」
一方「クラッカーとかあンのか?」
<>
お中元の消費方法 3/8<>sage<>2010/06/05(土) 01:09:08.65 ID:ZULM1Wc0<>
上条「あるように見えますか? わたくし、一介の高校生です。しかも大体いつも困窮しております」
一方「…飯に乗せて食っても美味いぜ」
上条「よし、楽しみだー!」
土御門「おーい、じゃーまするにゃー」
上条「おう、上がれ上がれ」
土御門「うお、早速生臭いぜよ」
一方「お前の体臭と一緒の臭いだよなァ」
土御門「俺は大人だから、今のお前の暴言を「こんにちは」だと変換してやるぜい。…かみやん、これ差し入れだにゃー」
上条「お、さんきゅ!…おお、野菜だ野菜。しかも取れたてっぽいな…どうしたんだ、これ?すげー美味そう」
土御門「舞夏が実習で作ったんだそうだにゃー。豊作すぎたって置いてってくれたんぜよ」
上条「なんと有難い」
一方「そんな青臭ェ食い物はどォでもいいからよォ、オマエの妹は豚とか牛とか鳥とかは飼育してねェのか?」
土御門「お前は俺の義妹を何だと思ってんだ」
上条「いやでも椎茸は肉厚だし、水菜はシャキっとしてるし! トマトも美味そうだなー」
土御門「喜んでもらえて何よりだにゃー。…残りの奴らは?」
上条「一方通行、包丁取っ…だから人に向けんな!…あ、残り?えーとな、青ピは来れなくて、垣根はもうちょっとしたら来る予定」
一方「ストーカーとアイテム奴隷は後で合流するってよ」
土御門「じゃあまずは四人か。まぁかみやん家だから、ちょうどいいにゃー」
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 01:09:53.54 ID:Epts7QDO<>>>15
MOTHER2のネスの世界で仲間になってくれる奴を思い出した…
1乙。今日もいい天気だな<>
お中元の消費方法 4/8<>sage<>2010/06/05(土) 01:10:45.46 ID:ZULM1Wc0<>
垣根「うーい、ただいまー」
一方「ナチュラルにクソ気持ち悪ィ事言ってンじゃねェぞ」
上条「おお、久しぶりだなー上がれ上がれ」
垣根「悪いな、遅れて。ちょっと相手の子が離してくんなくてさぁ」
土御門「何? お相手は電子レンジとか何か?」
垣根「ぶっ[ピーーー]ぞ」
一方「おいマヨネーズは」
垣根「買ってきた。後、タルタルも買ってきた。あー腹減ったマジ腹減った!」
上条「とりあえず手洗ってこいよ。飯はどんぐらいいる?」
垣根「大盛りでー」
上条「あいよ」
土御門「タルタルソースか…また違った味が楽しめそうではあるにゃー」
一方「…何切れ鮭の切り身、食ったと思ってンだ」
土御門「でもまだまだあるぜよ」
一方「冷凍しときゃいいだろ。人数揃ったし、もォそろそろ鍋に移行しよォぜ」
上条「あ、じゃあ点火しといてくれー」
<>
お中元の消費方法 5/8<>saga<>2010/06/05(土) 01:12:28.55 ID:ZULM1Wc0<>
垣根「…そういや来る時さー、」
一方「あン?」
垣根「結標とシスター見たぜ。何だっけ、インデックスだっけ」
上条「あっちはあっちでやるらしくてさ。一方通行ん家に、皆集まってるんだよな。…お、もうこれ煮えてるぞ」
土御門「鍋?…ポン酢取ってくれにゃー」
一方「さァな。男子禁制なンだとよ」
垣根「ええー。俺もそっち行きたい。ムサい鍋よりハーレム鍋がいい」
上条「…インデックスのいる鍋、か…」
一方「クソガキもいるし、誰が来てンのかは知らねェが、落ち着いて食えねェのは確かだな」
土御門「お前、打ち止めがいるとつい世話しちゃって食うどころじゃないもんなー」
一方「ニヤニヤしてンじゃねェ今すぐグラサン叩き割って鍋の具にすンぞこのシスコン変態グラサンが死ね」
土御門「照れ隠しの域を越えてる暴言はどうかと思う」
垣根「しっかし、ドキッ☆男だらけの鍋パーチー…か…。お前ら何かねぇの、こう、何か」
上条「何かって?…椎茸くっそ美味いぞ、一方通行ほら食え。肉厚がすご…」
一方「肉厚肉厚って、結局肉じゃねェンだろォがァァ!! 」
上条「えっ!?いや、何かすいません!!」
土御門「肉厨(笑)」
<>
お中元の消費方法 6/8<>saga<>2010/06/05(土) 01:13:30.79 ID:ZULM1Wc0<>
垣根「お前らって本当、基本この白ヤン放置だよな…マジ迷惑なんだけど」
土御門「いちいち相手してらんないぜよ、ロリコンヤンキーだなんてそんな…」
一方「おい鍋を頭から被せた挙句パイルドライバーくらわすぞ」
垣根「いや、だからよぉ、なんかエロい話しようぜ!って言ってんの!」
上条「唐突に何なのお前は。まだご飯中でしょうが!…ほら、とりあえず葱食え葱。後えのき」
垣根「あ、さんきゅ。…まぁ浜面来てからでいいか…」
一方「そォいや去年流行ったっつー少女マテリアル読ンだけどよォ、あれ、あンまりエロくなくね?」
土御門「結局エロ本の話かよ」
上条「何か可愛い感じだったよな。…そういえばさ、学園天国って今、誰が持ってんの?青ピ?」
垣根「あ、俺俺ー。まぁ普通に面白かったわ、抜けるかは微妙だったけど」
土御門「まぁ確かに、家にあって誰かに見つかったとして、まだギリレベルの本だからにゃー」
一方「あー…一人暮らしなァ……おい、そこのソーセージ食ったらブチ殺すぞそれ俺ンだから」
垣根「これ入れたのお前かよ! 何で鮭鍋にソーセージなんだよしかもバイエルン!!」
上条「上条さん家にある肉成分が、それだけだったんでね…」
<>
お中元の消費方法 7/8<>saga<>2010/06/05(土) 01:14:05.92 ID:ZULM1Wc0<>
垣根「…つうかさぁ、今更なんだけど」
一方「はァ? とりあえず何か鮭くせェから喋ンなよ」
垣根「お前もだろうが!!」
一方「後、おまけに葱くさいから喋ンなよ」
垣根「おいどうにかしろ、本当こいつどうにかしろ」
上条「ほら一方通行、まだバイエルンあるから!…で?」
垣根「…いや、だからさー。この鍋、鍋の具?鮭だよ」
一方「あン?」
垣根「毎回毎回、誰が送ってきてんの? しかもロシア直送だろ?」
上条「あー、えっと何だっけ、番外個体? 箱に貼ってある送り状に、そう書いてあったけど」
一方「…ロシアにそォいう名前の知り合いがいンだよ」
垣根「へー、ロシアにねぇ…何か名前の感じからして、ムッキムキっぽいな。バキに出てきそうな…」
一方「…近々来日するって言ってたから、伝えておいてやンよ」
上条「もし時間会ったら、紹介してくれよ。お礼もしたいしさ」
一方「いやオマエはなァ…ちょっとなァ…」
上条「えっ?」
土御門「たーだいまー」
海原「遅くなりましてすいません」
浜面「ばんわー」
<>
お中元の消費方法 8/8<>saga<>2010/06/05(土) 01:15:30.61 ID:ZULM1Wc0<>
垣根「お、来たー! おっせぇぞ!」
浜面「悪い、仕事終わらなくてよ。…あ、これ差し入れー」
上条「おお…見事に酒ばっかりだな…」
海原「お邪魔します、…というか部屋、大丈夫ですか? 入れます?」
上条「まー、前もやったから大丈夫だと思うけど…鍋には届かないな」
一方「俺ら食い終わったからどくわ、つゥかサラミ買ってきたンだろォな寄越せ」
浜面「あ、ブラックペッパー味で宜しかったでしょうか?」
一方「おォ、分かってンじゃねェか」
垣根「とりあえず乾杯しようぜ乾杯ー。お前ら何飲む?」
土御門「ビールで」
海原「スミノフで」
浜面「俺もビール」
上条「何あるんだ?…あ、俺それがいい。何か桃のやつ」
垣根「おらよ。…お前は?」
一方「あー、…その右端のンやつ」
垣根「ん。…よっし、じゃあいいかなーいいよなー、かんぱーい!」
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/05(土) 01:17:28.51 ID:ZULM1Wc0<>おわり!!
この中では浜面が一番まともなんじゃねーかな!!!といつも思ってる。
大体毎日思ってる。
禁書21巻ヤッホオオオオオオ!!!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 01:18:19.94 ID:mEVBInoo<>乙!
ワーストは結局デレたのか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 01:18:23.51 ID:JBXRVIYo<>おっつー。
なにこの面子ちょっと俺も混ぜろ。
あと黄泉川家?varに超期待します。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 01:18:27.14 ID:iaw7UtQo<>癒されたと同時に、深夜に食べ物系は俺の胃腸がマッハだと気づいた
乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 01:19:16.44 ID:fCDdBQs0<>乙
海原も常識人だと信じている俺が居る<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 01:23:37.37 ID:PX7klWko<>>>15
何かを思い出すと思ったら、プリニーか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 01:27:32.62 ID:B6JDpWko<>>>24
フライングマン?
それはそうと一方さんが迫り来るミサカを片っぱしから薙ぎ倒す無双ゲーがやりたい。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/05(土) 01:30:14.69 ID:ZULM1Wc0<>乙あんがと乙
>>32
黄泉川家には、あわきんとむぎのんとインデックスさんと美琴黒子打ち止め妹がいるよ!
この後インデックスは打ち止めとキャッキャウフフと黄泉川家にお泊りし、
残りの女子たちは、男子達のいるカラオケに後で合流する予定だって聞きました。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 01:32:30.32 ID:fCDdBQs0<>>>37
続きがあると考えてよろしいですねッ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 01:33:20.01 ID:JBXRVIYo<>>>37
さあ更に期待させてもらおうか。
とりあえずいつでもパンツ脱げる体勢で待ってる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 02:18:27.37 ID:Epts7QDO<>投下中、レス申し訳ありませんでした
>>36多分それです
弱いのについて行って爆死し、墓碑が増えていくのは子どもなから悲しかった…
スレチすいません<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 02:42:27.47 ID:Fm3bjcAO<>>>36
ミサカストラップ製造工場ですね分かりますプニュイ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 02:58:07.75 ID:hD9TXsDO<>「うっ…御坂、それすごい…いいよ」
「ほんと? 良かった。それじゃこれは?」
「ああっ!」
「ごめん、痛かった?」
「…違うんだ、気持ち良かったんだ」
「もっと…もっとしてほしい?」
「あぁ、頼むよ御坂…」
「任せて当麻」
「ああっ! うっはぁ…いい、いいよ御坂。最高だ…」
「いっぱいいっぱい気持ち良くなってね?」
「ああ気持ちいいよ御坂! うっ、もうだめだ御坂…それ、以上は…!」
「どうしたの? だめになっちゃうの?」
「うあっ、そうだだめになっちまう…はうっ」
「だめになるの? 私でだめになるの?」
「あ、あぁ御坂! 俺、も、もう…」
「だめになっていいよ?」
「み、御坂っ!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 03:01:05.96 ID:hD9TXsDO<>「ふぅ…御坂の電気マッサージは最高だな」
「人を物扱いしないでよ。それより約束覚えてるわよね?」
「買い物だろ? いくらでも付き合ってやるよ」
マッサージの話です。居るとは思いませんがもし万が一イヤラシイ気持ちになった人は自分の産まれた月×10の腹筋をして気持ちを静めて下さい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 03:14:45.55 ID:JBXRVIYo<>ち、ちくしょ……う……腹がッ……!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 03:30:16.21 ID:Q2lB/ys0<>俺10月生まれなのに・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 03:44:17.41 ID:mEVBInoo<>あと二日我慢をすればよかったと思う12/30生まれの俺<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 03:45:23.13 ID:CiaTquUo<>変態じゃない20000号書こうと思って書いてるやつです、まだ途中ですが
とりあえず7レスお借りしますね<>
とある計画の二○○○○号【モルモット】 1/7<><>2010/06/05(土) 03:46:42.14 ID:CiaTquUo<>「今なンっつた?」
部屋の中に声が響く。決して怒鳴ったわけじゃあない。
閉鎖的でさまざまな実験を行うために特殊な構造になっているこの部屋ではどうしても声が反響してしまうのだ。
そんな部屋に目の前の男と自分以外に人がいないため会話が途切れると逆に無音が空間を満たしていく。
「だから君にはしばらくこの子と一緒に生活してもらいたいんだがね」
そういう男の横には良く見知った顔の女がいる。
昨日の時点でちょうど10000体ぶっ殺してやった顔に少し嫌気がさすが今はそんなことはどうでもいい。
「昨日の段階で絶対能力進化実験もついに折り返し地点に至ったからね。そろそろ準備が必要なんだ」
「だからッ―――、だからその準備とソイツに何の関係があるってンだ?」
「そう睨むな。この計画は様々な演習場所、状況などにおいて20000体の妹達を殺害することで完結するのは知ってるだろう?」
『妹達の殺害』というワードを聞き男の傍らにいる女に目を向ける。
しかし、自分達を殺害する計画の話などなんら気にする様子もなく女はただ無機質にその場に立ち続けたままだ。
「その中で最後の20000体目・・・つまり、今ここにいる彼女に関してなんだが少しほかと違って準備が必要でね、
20000回目の演習では……感情的条件とでもいうかな? まぁ、簡単に言えば殺害対象と親しいことが必須条件なんだよ。だから今日から君は―――」
「コイツと仲良くしてやって下さいねってかァ? いつからこの実験は幼稚園のお遊戯会になりやがった? ふざけンなッ!」
ドガッ!と彼が床を踏みつけるとそこには半径90センチほどのクレーターが出来上がっていた。
目の前の男と自分以外に人がいないせいか、部屋の中に音はいつまでも響き続ける。
繰り返すが部屋に人は目の前の男と自分しかいない。
俺はこんな死ぬために生まれてきたような運命を受け入れるような人形を人とは認めない―――。<>
とある計画の二○○○○号【モルモット】 2/7<><>2010/06/05(土) 03:48:19.94 ID:CiaTquUo<>あまりにもくだらなく、胸糞悪い話だった。
つまり20000体目と親しい仲にならないことには実験の成功はありえない?
だから実験もようやく折り返しに至った今からこの女と一緒に生活して仲良くなれ?
散々殺させてきた奴がそれを言い、散々殺してきた男はそれを結局受け入れざるを得ない。
強い言葉を吐こうとすでに自分は後戻りできない場所に来ていて、あんな連中の思い通りに動かざるを得ない現状に反吐が出そうになる。
「いつから絶対能力進化実験はこンなママゴトみてェなもンになったってンだ・・・」
「ママゴトとは失敬ですね、とミサカは実験に対する今回のプロセスの重要性をアピールします」
初めて20000号が口を開いた。
研究室で押し付けられそのまま家までついてきたその女は、それからリビングの入り口あたりに立ち続けている。
それにしてもつい昨日までで10000体も殺してきた女と同じ顔、同じ遺伝子構造、そしてそのすべての妹達と同じ記憶を共有しているであろう女。
そんな女が今、自分の家にやってきて、しばらくともに過ごし―――そして最後は[ピーーー]。
いったい何の冗談なんだと笑いがこみ上げてきそうだ。
「なにが可笑しいのですか?とミサカはアナタの突然の感情の変化に戸惑います」
「あァ? 俺はむしろこンな状況でもクソつまらねェ無表情決め込んでるオマエのほうがおかしいと思うがなァ」
そう言われかすかに首をかしげる20000号。表情は相変わらずの無表情でなにを考えているのかさっぱり分からない。
「オマエは俺に殺されるために今日からここで仲良く暮らせって言われてンだぞ。分かってンのか?」
「ミサカはそのために生まれてきた訳ですから。とミサカは自分の存在意義を―――」
「もういい……気分が悪くなるから喋るンじゃねェ」
いつもこうだ・・・。
コイツらは自分の存在意義を俺に殺されるためだと言う。
だから俺はコイツらを人とは思わないことにした。
人形を壊し続けると思えばまだ―――。<>
とある計画の二○○○○号【モルモット】 3/7<>saga<>2010/06/05(土) 03:49:56.14 ID:CiaTquUo<>「とりあえず実験のためだ、家には置いてやる。ベッド使っていいからさっさと寝ろ、モルモット」
「モルモット? ミサカはミサカ20000号でありモルモットなどでは―――」
「実験のために用意されておとなしく殺されるような奴なんざモルモットで十分なンだよ」
「そうですか……まぁ、名前をつけると情が目覚めるといいますし実験のためには都合が良いかもしれません、とミサカは名前を受け入れます」
モルモット、フフフ。と気味の悪い笑いをこぼす20000号。
こいつらは馬鹿なんだろか。そんなことを考えていると今度は急に周りをキョロキョロ見渡し口を開く。
「ところで私にベッドを与えて……あなたはどうするんですか? とミサカは意外とシンプルな部屋を見渡しながら問います」
「……俺ァ今から用事があるからそのまま朝までぶらついて来る」
「―――あぁ、そういえばあと49分36秒後に10001次実験開始時間ですね。とミサカは思い出し手を叩きます」
そうたんたんと言い放つ20000号。意味を分かって言っているのだろうか。
10001次実験。すなわち自身と同じ顔、同じ遺伝子構造、同じ記憶を有するクローン体である10001号が殺害されるということだ。
もちろんクローン体などでない人間にはよく分からないが、それは自分が殺害されるとほぼどう意義ではないのだろうか?
実際に殺している側がこんなことを言うのはおかしいかもしれないがコイツらは狂っているんじゃないかと思えてくる。
「……いちいち癇に障る野郎だ」
「何か気に障ることでも言ったでしょうか?とミサカは疑問を投げかけます」
「なンでもねェ……。テメェは黙ってさっさと寝ろ。じゃねェとテメェからバラしてもいいンだぞ?」
「それは困りますね」
妹達の口から攻撃されるのを拒む言葉を初めて聞いたような気がする。
なぜか分からないが意味の分からない期待感が胸の中を襲うような感覚が駆け巡る。
が、それはすぐに打ち消された。
「それでは計画に支障が出てしまいます。とミサカはこれ以上怒られないうちに横になります」
それではおやすみなさい。とソファに横になる20000号。
その落ち着く様子を見ているとおかしいのは自分のほうなんじゃないかとすら思えてくる。
―――いや、駄目だ考えるのはよそう。
とにかく今は目の前の実験のことだけ考えろ。後はそれからでいい―――<>
とある計画の二○○○○号【モルモット】 4/7<>saga<>2010/06/05(土) 03:50:57.00 ID:CiaTquUo<>――――
「遅かったですね。とミサカは朝食のパンを貪りながら一方通行を出迎えます」
昨日の出来事は実は夢で部屋に戻るといつもの味気ない風景が広がっているんじゃないか。
そんなことを考えたが、玄関を開けると人の家で我が物顔でトーストにかぶりついてる女がいた。
それだけならまだいいが、数時間前に殺した女と同じ顔だと流石にどんな悪党だろうと気分が悪くなるというものだ。
「って、オマエそのパンどうした。買っといた覚えなンてねェぞ」
「オマエではありません、ミサカにはモルモットという名前があるのです、とミサカは自分でつけた名前を忘れているあなたにあきれ返ります」
「俺ァそンな名前で満足してるお前にあきれ返っちまいそォだ。……ンなこたァいいンだよ。そのパンどォしたって聞いてンだ、答えろ」
「はい。どこを探しても食料が見当たらなかったのでそこのコンビニに買いに行ってきました。とミサカは報告します」
確かにテーブルを見るとすぐそこにあるコンビニのロゴの入ったビニール袋が乗っていた。
白く濁ったビニールで見えにくいが、どうやら歯ブラシやタオルといった日用品も買い込んできたようだ。
「はっ、準備の良いこったな」
「清潔に保つのは女として最低限のマナーです。とミサカは胸を張って言い放ちます」
「……ほォ」
『女として最低限のマナー』そんな言葉が妹達の口から聞けるとは思わなかったので少しあっけにとられる。
てっきりコイツらは戦うことしか考えておらず人として、学生として、女として、などという常識は一切排除されているのだと思っていた。<>
とある計画の二○○○○号【モルモット】 5/7<>saga<>2010/06/05(土) 03:51:45.51 ID:CiaTquUo<>「ところで相談なのですが、このあと買い物に行きたいので付き合ってくれませんか?とミサカはトーフトを頬張りながあ質問しまふ」
「あァ? なンで俺がそンなのに付き合わなくちゃいけないンですかァ?」
自分と同じクローン体を殺害した人物を買い物に誘う。
愚かだとかなんだとか、もはやそういった言葉では表現できない行為だ。
先ほど一瞬感じそうになった人間らしさが煙を散らすように手からすり抜けて消えていく。
いや、そんなことを言ってしまえばすでにそんな男と一緒に住むという時点でもはや人としての常識などすでに欠落しているといえるが。
しかし、そんな一方通行の拒否的な発言を聞き20000号はなにを言っているんだこいつはとでも言いたげに口を開く。
「忘れたんですか? 私達は一緒に住むだけじゃなく仲を深めなくてはいけないんですよ?とミサカは計画の目的を再確認します」
「……ンなことは分かってンだよ。それと買い物と何の関係があるンだ? あァ?」
「一緒に買い物をしたり二人の部屋のコーディネートを話し合うことで仲は急接近!と先ほどコンビニで読んだ雑誌に書いてありました」
とミサカは。と相変わらずの無表情でなにやらトンチンカンな熱弁が始まった。
妹達は一応、学習装置である程度までの知識を身につけているがそれは実に大雑把なものだ。
今まで出会ってきた妹達にしてもそうだが、四角い器に大きな石を無造作に投げ込みすべてを埋めた気になっているがその実、隙間だらけでところどころに隙間が見られる。
妹達に与えられた知識とはいわゆるそういうものだった。
学園都市の学者共からすればコイツらがようは戦える常態であればそれでいいらしい。<>
とある計画の二○○○○号【モルモット】 6/7<>saga<>2010/06/05(土) 03:53:03.39 ID:CiaTquUo<>「―――と言う訳ですので、あなたは私の買い物に付き合うべきです。とミサカは結論を述べます」
どうやら長ったらしく非常にどうでもいい熱弁は終わったらしい。
「悪ィ、聞いてなかった」
「アナタという人は……もう一度最初から説明しましょうか?とミサカは問いかけます」
「止めろ。大体買い物なンていつだって行けるだろォが。わざわざ今日行く必要がどこにあるって―――」
「いつでもじゃありません。」
一方通行が言い切らぬうちに20000号が真面目な様子で口を挟む。
気づくと20000号は真剣な目で一方通行を見据えている。
「いつでもじゃあいりません、私には時間が限られています。とミサカはあなたに訴えます」
限られた時間。
その一言がこの場所でとてつもなく重量感を増していく。
その辺りにいる「今この時を大事に生きてますよ」と主張する馬鹿そうな学生が口にするような
薄っぺらいものとは比べ物にならない厚みをもった一言。
そして、その『限られた時間』とやらのタイムリミットを刻む秒針が俺なのだ。
あと俺が9998体分の時を刻めば、その次はこの目の前の女の時間が終わる番だ。<>
とある計画の二○○○○号【モルモット】 7/7<>saga<>2010/06/05(土) 03:54:43.07 ID:CiaTquUo<>「どこだ?」
「なにがですか?とミサカは突然の意味の分からない質問に困惑します」
「だから……」
足元に視線を向け頭をかきながら、ため息を吐く。
我ながら慣れない事をしているという自覚はあるが、やはりなんとも自分らしくない。
「だから……買い物にはどこに行きてェンだって聞いてンだ」
学園都市第一位はこんなに甘い男だっただろうか。
自分という人間はそんなに出来た人間だっただろうか。
そんな自問自答を繰り返し、すべてが面倒くさくなるような感覚に襲われつつ視線を上げる。
「いいんですか?とミサカは予想外の返答にあっけにとられます」
「言い出しのはオマエだろォが。さっさとしねェと気が変わるかも知れねェぞ?」
「それはいけません。そうですね、ミサカとしてはこっちの雑誌で紹介されてる―――」
よっぽど嬉しいのか、嬉々として雑誌のページをめくる20000号。
普段のまったく親しみをもてない能面のような無表情がはずれ、少しであるが口元が緩み笑顔のようなものが顔をだしている。
その表情をみると、同時になにやら不思議な感覚が一方通行を襲う。
心の靄が晴れたというか、パズルのピースが適切な場所にピシャリとはまったような感覚といえばいいだろうか。
一体この感覚はなんなのだろう。
歯がゆいことに、答えを導き出すよりも20000号が目当てのページを見つけ出すほうが早かった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 03:58:23.63 ID:CiaTquUo<>以上です。
まともな20000号が見たいという一心で書きました。
普段シリアスっぽいの書かないんで変なところないか気になって気になってドキドキしてますww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 04:06:33.22 ID:CiaTquUo<>読み直したら一発目の一行目から「今なンっつた」って・・・俺がなに言ってるんだよ
しかも2/7でsaga忘れ・・・恥ずかしい///
どちらも脳内修正してもらえると助かります<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 04:17:03.48 ID:JBXRVIYo<>だいじょぶ、全然いい感じ。
続きを楽しみにしてます。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 04:17:14.14 ID:Q7TgT6AO<> 素 晴 ら し い
是非続きを。お待ちしています。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 09:16:45.38 ID:xASaKQQo<>何これせつねぇな
続きはあるんですよね?ね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 10:14:42.69 ID:eo993xw0<>ミサカはいいな、泣ける
というか最近海ミサがきてる俺って...<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 10:25:26.68 ID:n6khYAAO<>VIPに一方さんのSS来てるな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 10:35:35.42 ID:B6JDpWko<>投下するぜー。
ちょい長めの20レスほど。<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:36:22.06 ID:B6JDpWko<>上条「急がないとタイムセールが終わる! 貴重な蛋白源がああ!」タッタッタ
黒子「急がなくてはいけませんのに調子が………空間移動できないなら走るしかありませんわね!」タッタッタ
上条「」タッタッタ
黒子「」タッタッタ
上条「おわ!?」
黒子「あっ!?」
ドン!
黒子「す、すみませんでしたぁ! 上条さんの前方不注意で女の子にお怪我を!」ドゲーザ
上条「あいたたた………まあ前方不注意はお互い様ですわ。大した怪我もありませんから顔をおあげになって………あら?」
黒子「ん?」
二人「はい?」
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)2<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:37:35.20 ID:B6JDpWko<>上条(中身は黒子)「どういう理屈かはわかりませんが、心と体が入れ替わってしまったようですの」
黒子(中身は上条)「どうなってんだか。幻想殺しがあるのにこんな事が起きるなんてなあ」
上条「超能力による現象とは違うようですわね」
黒子「というかその喋り方やめてくれ気持ち悪い」
上条「あなたこそ、そんな粗野な言葉を使わないで欲しいですの!」
黒子「だからその喋り方………もういいや。兎に角元に戻る方法を探そう」
上条「そうですわね。しかし何をどうすればいいんですの?」
黒子「うーん、とりあえず医者かな?」
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)3<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:38:11.67 ID:B6JDpWko<>カエル医師「なるほど、わかった。なんとかしよう」
上条「元に戻れるんですの!?」
カエル医師「僕を誰だと思ってるね? 患者に必要な物ならなんでも用意しよう」
カエル医師「でも専用の装置を一から作ることになる。明日の朝まで我慢してくれ」
黒子「明日かぁ………」
上条「明日!? 今日1日このまま過ごせと!?」
カエル医師「残念だけどそこは我慢してもらうしかないね?」
黒子「まあ家で大人しくしてよう。1日くらいならなんとかなる」
上条「家でって! 私は寮に住んでいてお姉さまと相部屋なんです!」
黒子「知ってるよ。まあバレないようにするさ」
上条「そういう問題では御座いませんわ! 年頃の男女が同じ部屋でなんて!」
黒子「あー、でも今と大して変わんないし。大丈夫大丈夫」
カエル医師「悪いけど満室だからここには入院はできないね? 別の病院にあたってみるかい?」
上条「いえ。私はこれから風紀委員の仕事が」
黒子「俺もインデックス放っておく訳にもいかないな」
上条「そういえば能力はどうなってるんですの?」
黒子「お、もしかして今の俺って空間移動能力者?」
上条「空間移動の演算は難しいですの。無闇に力を行使するのは―――」
黒子「」シュン パサ
上条「言ったそばから消えましたの!?」
カエル「服だけ残ってるね?」
上条「…………ん? という事は」
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)4<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:39:16.33 ID:B6JDpWko<>病院の外
黒子「おおっ、適当にやってみたらできた! 空間移動初体験! 感動だ!」
野次馬「」ヒソヒソ
野次馬「AVの撮影?」
野次馬「おおっ!? かわいいなあの子!」
野次馬「写メ撮ろうぜ写メ」
黒子「ん? 妙に騒がしい………ってなんじゃこりゃあ!?」
ドドドド…………
上条「その現実をぶち殺す!!」バキッ
黒子「はうっ!?」
上条「あ、あ、あああアナタは! 人の体でなんて事をぉぉぉ!?」ギリギリ
黒子「悪かっ………苦しい、つーかせめて服着てから………」
野次馬「おい、ガラの悪い男が裸の女の子襲ってるぞ!」
野次馬「暴漢か!? 性犯罪者か!?」
野次馬「風紀委員呼べ! 警備員も!」
上条「ああもう! 一旦病院の中に逃げますわよ!」
黒子「ま、待って………」
上条「早くなさい! いつまで人の裸を公衆の面前に晒すおつもりですの!?」
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:39:44.11 ID:B6JDpWko<>黒子「不幸だ………変態性犯罪者扱いされてしまう………」
上条「不幸ですの………わたくしの裸体をあんな大勢に………」
二人「はあ………」
カエル医師「で、どうするね?」
上条「わたくしは家に帰りましょう。あなたは風紀委員の支部へ」
黒子「行っても仕事できるかな?」
上条「顔だけ出したら調子が悪いとでも言って帰らせて貰いなさい。くれぐれも力は行使しない事!」
黒子「はい。二度としません誓いますごめんなさい」
上条「あとお姉さまに妙な事をしたら、ただじゃおきませんことよ?」
黒子「それは大丈夫。ああそうだ、帰ったらインデックスに何か食わせてやってくれ」
上条「ああ、以前会ったあの子ですの………同衾しているんですの?」
黒子「ま、まあそうなる。が! 誓ってやましい事は何もないぞ!」
上条「はあ。ま、いいですわ。了解しましたの」
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)6<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:40:21.62 ID:B6JDpWko<>黒子「こ、こんにちわー………」
初春「白井さん。遅いですよ!」
黒子「ああ悪い、じゃなくて、ごめんなさいあそばせでございますですの」
初春「はい?」
黒子「今日はちょっと調子が悪―――」
初春「さっき近くのコンビニで強盗が出たって通報があったんです! すぐに向かいますよ!」
黒子「ええっ!? くそ、仕方ねえ! 行くぞ!」
初春「なんで男みたいな喋り方? それに走るより空間移動した方が」
黒子「えーと、だから調子が悪くて空間移動が出来ないんでございますですの!」
初春「………まあいいです。行きましょう」
黒子(ほっ………)
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)7<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:40:57.29 ID:B6JDpWko<>上条「あの殿方、変な真似をしていなければいいのですが………」
美琴「ちょっとアンタ」
上条「あら、お姉さま!」
美琴「お、お姉さまぁ!?」ゾワ
上条「あ、じゃなくて。よ、よおビリビリぃ。今日も可愛いな」
美琴「可愛ぃ………?」カァ
上条(はっ!? これは、この状況を利用してお姉さまとあの殿方の仲を引き裂くチャンス………!?)
美琴「も、もしかして精神攻撃のつもりかしらぁ? 男が搦手なんてみっともないわよ!」ドキドキ
上条「ビリビリ。一つ言っておきたい事がある」
美琴「何よ?」
上条「もう俺に付き纏わないでくれ。正直言って迷惑だ」
美琴「えっ………」
上条「そもそもお前のやっている事はなんだ? 天下のレベル5様がレベル0相手に全力で喧嘩? 犯罪じゃねーか」
美琴「で、でもアンタにはその右手が」
上条「そんな言い訳が通用するほど世の中甘くねえよ。訴えないだけ有り難いと思え」
美琴「……………うぅ」
上条(流石にちょと心が痛みますの………しかしこれもお姉さまのため!)
上条「そういう訳だ。もう顔見せんなよ。糞女に付き纏われてたらナンパもできやしねえ」
美琴「………ぅ……うああああぁぁ!」バチチッ
上条「はぶわ!!」ビリリ
美琴「私だって、ア、アンタの顔なんかっ、二度と………二度と見たくないわよぉーーー!!!」タッタッタ
上条「死………死ぬかと思いましたの…………」
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)8<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:41:32.93 ID:B6JDpWko<>黒子「いいぜ。お前が遊ぶ金欲しさに人を傷つけるってんなら………」
初春「白井さん? 何言ってるんですか?」
黒子「その幻想をぶち殺す!」ベシ
スキルアウト「女の細腕で殴っても大した事ねえなあ」
黒子「しまった、いつもの癖で!」
初春「危ない!」
黒子「くそう、一か八か!」シュン
黒子「………よし、服は着てるな。あの男はどこだ?」
ぉぉぉぉ
初春「白井さん! 上! 上!」
ぉぉぉぉおお
黒子「え?」
スキルアウト「ぉぉぉおおおおおおおおおおおお!?」
黒子「ぐえ!?」グシャ
初春「大丈夫ですか? 本当に調子悪いんですね。疑ってました」
黒子「あ、あはははは…………」
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)9<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:42:13.64 ID:B6JDpWko<>黒子「なんとか帰らせて貰えた」
黒子「家って女子寮だよなあ」
黒子「………落ち着け俺。大丈夫。俺は女の子、女の子なんだ」
黒子「ただいまーですの」
美琴「…………………」
黒子「あ、ビリビ……お姉さま。もうお帰りでございますでしたか」
美琴「…………………」
黒子「あの、お姉さま?」
美琴「…………………ふええぇーーーん! 黒子ぉーーー!」ダキッ
黒子「ちょ………お姉さま!?」
1時間経過。
黒子「要するに、俺………じゃなくてあの殿方に酷い事を言われたと」
美琴「うん………」
黒子(はあ〜。何やってるんだあいつ。戻ったらフォローしないと)
黒子「嫌な事があった日は一風呂浴びて直ぐに寝てしまうのが最良でございますですわ!」
黒子「グズグズ考えて解決する事でも無し、一晩経てば良い事があるかも知れませんですことよ!」
美琴「うん、そうする。なんだか今日の黒子は優しいね」
黒子「えっ!?」
美琴「いつもだったら、ここぞとばかりに抱きついてきたり服脱いだりするのに」
黒子(なにそれ? 変態?)
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)10<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:42:40.01 ID:B6JDpWko<>美琴「じゃあお風呂入ろっと………あ、黒子」
黒子「なんでしょうか………」イヤナヨカン
美琴「一緒に入ろ? 背中流してあげる」
黒子「………ええええぇぇ!?」
黒子「いやいや、そんな大それた事、ワタクシめには出来ませんですことですのよ!?」
美琴「いつもは無理矢理入ってくる癖にー。いいじゃない。今日だけ特別」
黒子「あああの、しかしですね!?」
美琴「…………黒子も私を拒絶するの?」ウルウル
黒子「あうう………」
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)11<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:43:11.61 ID:B6JDpWko<>上条「まさか財布に3000円しか入っていないとは。小銭しか持ち歩かない主義なんですの?」
上条「これでは大した物は作れませんが……まあ一食くらいは軽くてもいいでしょう」
上条「ここがあの殿方のアパート………? ボロすぎませんか?」
上条「ただいま」ガチャ
イン「おかえりー、お腹すいたんだよ! はやくごはん!」
上条「はいはい、今作りますから待っていて下さいですの」
イン「とうま? しゃべり方が変なんだよ?」
上条「おっと。す、少し待ってやがれや、今作ってやるからよぉ!」
イン「とうま? やっぱりしゃべり方が変なんだよ?」
上条(ああもう! あんな粗野で野蛮な喋り方は私にはできませんの!)
イン「わあー! 今夜はごちそうだね!」
上条「そうかな? 大した事ないけど(たった3000円の材料ですし)」
イン「いただきまーす」ガツガツ
上条(それにしても、なんでこの子は同衾しているんでしょう?)
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)12<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:43:42.60 ID:B6JDpWko<>カポーン(←風呂的な効果音)
黒子(見ちゃ駄目だ。目を閉じて洗うんだ!)ゴシゴシ
美琴「今日は随分大人しいのね」
黒子「ちょ、ちょっと調子が悪いんですの。風紀委員の仕事も早めに切り上げさせて貰って」
美琴「そうなんだ………あ、もうちょっと上お願い」
黒子(上……………)チラ
黒子「白い………」
美琴「え?」
黒子「し、白い黒子! 背中を流すのは白い黒子にお任せですの!」
美琴「『しろい』? 『しらい』でしょ?」
黒子「………ジョークですの」
美琴「ありがとうね。元気付けてくれて。あ、今度は私が流してあげる」
黒子「は、はい………」
美琴「こらこら、タオル巻いたままじゃ流せないでしょ」ヒョイ
黒子「っ!!」
美琴「なんでそんな思いっきり目閉じてるの? シャンプーする訳でもないのに」
黒子「えーっと」
黒子(下と後ろを向かなければいいんだよな………)
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)13<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:44:13.13 ID:B6JDpWko<>美琴「黒子は肌綺麗だよね」ゴシゴシ
黒子「お姉さまほどでは………ん?」
黒子「…………おわあ!?」
美琴「きゃあっ? どうしたのいきなり!?」
黒子「かかかか鏡! 鏡に体が映ってぇぇ!」
美琴「はあ? そんなのあたり前じゃないのよもう」
黒子「いやでも………あ!」ババッ
美琴「今度はどうしたの?」
黒子「す、スイマセン。思いっきり裸見ちゃいました………」
美琴「いつも勝手に見る癖に。女同士だからいいけどさ」
美琴「それと、あんまり軽々しく謝らないの。謝ってばかりだと謝罪の言葉が安くなるから。アイツみたいに…………」
美琴「アイツ………いつもはヘコヘコしてる癖に。なんで急に………」ジワ
黒子「ちょ、泣くな! 元気出せ! いや出して下さいですの! お姉さまに涙は似合いませんの!」
美琴「黒子ぉ…………」ダキッ
黒子(おわぁ!!! 柔らかくて気持ちい………じゃなくて! 離れなければ!)
美琴「ちょっとだけ胸貸して………」グスッ
黒子「……………少しだけですよ」ナデナデ
黒子(耐えろ、耐えるんだ俺………平常心平常心………)
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)14<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:44:40.32 ID:B6JDpWko<>イン「とうまー、お風呂空いたよー」
上条「ああ」
上条(なんだか汗かきましたし、不潔にしておくのも悪いですし、入らない訳には行きませんわよね)
上条「………………」ヌギヌギ
上条「………………おお」
上条「おおおおお………これが噂の」
上条「ちょっとグロテスクですわね………」
上条「触って………いや流石にそれは………でも洗わなくてはいけない訳で………」
上条「なんだかわたくし変な気分になってきましたわ」
上条「ほわぁ!? なぜ勝手に動くんですの!?」
イン「とうまー? 何ひとりで騒いでるの?」
上条「なっ、なんでもねーよインデックス! 心配するな!」
上条(心を無にしてさっさと洗って出るんですの!)
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)15<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:45:21.59 ID:B6JDpWko<>黒子(ふぅ、女の体で良かった。男だったら思いっきり反応してしまう所だ)
黒子(しかし女でもなんかこう………ジュンと来るような………)
黒子(いやいやいや、雑念を捨てろ俺!)ブルッ
美琴「どうしたの?」
黒子「う………トイレ………」
美琴「行けば良いじゃない」
黒子「そうですわね………」
in WC
黒子(どうする! どうする俺!?)
黒子(まあ耐えられる筈も無いし、覚悟を決めるしかないんだけど………)
美琴「黒子、どうしたのー?」
黒子(心配されてる? それとも順番待ち!? どちらにせよ急がねば!)
バババッ! ■■■■■■■■■■■(←効果音自主規制)
黒子「ふぅ」
ジャー………
黒子「なんかすげぇ悪いことした気分だ………」
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)16<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:45:49.64 ID:B6JDpWko<>上条「さて、そろそろ寝ようか」
イン「うん!」
上条(…………ベッドが一つだけ? まさか一緒に寝るんですの!?)
イン「おやすみ。」ゴロン
上条(体を端に寄せてスペースを空けている!? という事はやっぱり!)
上条(ま、まあ彼がこの子とどんな関係であろうとわたくしには関係ありませんの)
上条「じゃあ俺も寝るとしようかな」ゴロン
イン「えっ………」
上条「?」
イン「うふふ………待ってたんだよ、とうまー………」ギュ
上条(いつもこうやって抱き合って寝てるんですわね………ふしだらな人達ですわ)
イン「とぉーまぁー……………」スリスリ
上条「よしよし」ナデナデ
イン「幸せ………」
美琴「」スヤスヤ
黒子「疲れた………さっさと寝よう」バタンキュー
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)17<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:46:19.55 ID:B6JDpWko<>朝
美琴「黒子、休日だからっていつまで寝てるのよ」
黒子「んー………」
黒子(あれ? なんでビリビリが。あ、そうか)
美琴「今日って何か予定ある? 買い物行かない?」
黒子「ちょっと出掛けますの。えーと、風紀委員の用事がありまして」
美琴「そっかあ。私もちょっと散歩してこよっと」
黒子(さっさと元に戻してもらおう)
上条「じゃあ昼までには帰るから。いってきます」
イン「うん。私も昼ごはんまでお散歩行ってる」
上条(早く元に戻してもらいますの)
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)18<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:46:51.98 ID:B6JDpWko<>バチバチ プシュー
上条「んっ………戻ったぁ!」
黒子「はあ、やれやれ。こんな事はもう懲り懲りですの」
上条「あ、そういや白井、お前ビリビリに何言ったんだよ!」
黒子「ギクゥ! いやアナタこそ! 女の子と毎晩抱き合って寝るなんて卑猥ですわよ!」
上条「なぁ!? 抱き合ってねえよ!」
黒子「嘘おっしゃい!」
美琴「黒子ぉ!」
イン「とうま!」
黒子「あら? お姉さま? インデックスさん?」
上条「インデックス? それにビリビリ?」
美琴「あ………」
イン「二人が病院に入っていくのが見えたから様子を見にきたんだよ」
美琴「………ふん。アンタなんてどうでもいいわ。黒子はどうしたの?」
黒子「いや、なんといいますか………ゴニョゴニョ」
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)19<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:47:18.52 ID:B6JDpWko<>美琴「まさか………できちゃったとか!?」
イン「とうま!? お父さんになるの!?」
上条「んなワケあるかあぁー!」
イン「ところでこの機械は何?」
美琴「何かしらね。見たこと無いわこんなの」
カエル医師「ああ、急拵えだからあんまり触っちゃ」
バチバチ プシュー
美琴「うわあ! なんかビリっと来たんだよ!」
イン「なんなのよこれぇ………」
上条「あちゃー………」
カエル医師「まあ、もう一回使って元に戻せば問題ないね?」
<>
とある上黒の魂魄交換(エクスチェンジ)20 end<>sage saga<>2010/06/05(土) 10:48:01.48 ID:B6JDpWko<>美琴「ふーん。体の入れ替わりねえ。という事は黒子、昨日のアレはアンタが言ったのね?」
黒子「うっ………はい。その通りですの………」
イン「昨日のとうまはとうまじゃなかったの!? 初めて優しく抱いてくれたのに………!」
上条「ぶふうぅーー!? 白井サン!? 何ヤッテるんでせうか!?」
黒子「抱いてません! 意味が違いますわ!」
美琴「昨日の黒子が妙に優しかったのもそういう事か…………あれ?」
上条「……………………」ススス
イン「とうま? なんで少しずつ遠ざかってるの?」
美琴「昨日……お風呂……裸で………抱き合って………」
黒子「なんですとぉーー!? わたくしを差し置いてなんて真似をォ!?」
イン「とうま! どういう事か説明するんだよ!」ガブリ
上条「上条さんは最大限の努力をしましたのです! 痛てえ! 噛むなぁ!!」
黒子「ああ、この体にお姉さまの温もりが残って………」
美琴「はわわわわ…………」プシュー
イン「とーまー!!」ガブガブ
カエル医師「病院なんだから静かにね?」
上条「不幸だーー!」
おわり<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 11:48:41.68 ID:7xdzYBgo<>もしかして昨日どっか別のスレで入れ替わりネタ聞いてた人かな
書くの早いし面白かった!gj
自分も入れ替わりネタカコウカナ・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 11:48:56.67 ID:zt8CZr6o<>黒子が通常営業で今日もご飯がおいしいです^^<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 14:15:30.75 ID:pZqt9xQo<>投下します 短い5レスで<>
風邪っぴき黒子さん<><>2010/06/05(土) 14:16:33.72 ID:pZqt9xQo<>公園
黒子(早めに風紀委員の仕事を上がらせてもらったのは良かったのですが)
黒子(頭が痛い……これじゃ、空間移動もまともに使えそうにありませんの……)
黒子(……っ!)
黒子(少し、休みましょうか……)
黒子「はぁ……」
黒子(今日は初めから、寮で休ませてもらった方が良かったですの)
上条「どうしたんだよ白井。大丈夫か?」
黒子(こうなるから……)
黒子「別に、何でもありませんの」
上条「とてもそうは見えねえよ」
黒子「勝手に思っていてくださいな。それでは」
上条「出来ない」ガシッ
黒子「き、気安く触らないでください」
上条「ほら、こんなのも解く元気が無いんだろ?風邪か?」
黒子「……少々疲れているだけですの。少し休んだら寮まで戻りますから」
上条「よっと、なら上条さんもお付き合いしますよ」<>
風邪っぴき黒子さん<><>2010/06/05(土) 14:17:31.08 ID:pZqt9xQo<>黒子「こんなことに付き合わなくても結構ですのよ?ただ休んでいるだけですのに……」
上条「まぁまぁ」
黒子「物好きな方ですわね……」
黒子「……」
上条「……」
黒子「……あの」
上条「ん?」
黒子「本当に宜しいんですの……?」
上条「一度した約束は破りません」
黒子「……嫌ならそう言って下さればいいのに……」
上条「あぁ違う違う。気持ちは今も変わらねえから」
黒子「ありがとう、ございます……」
上条「大分落ち着いたな」
黒子「はい」
上条「よし、じゃあ常盤台の寮まで行くぞ。歩けるか?」
黒子「え、えぇ。ですが、このまま手を引いていて頂けると、ありがたいのですが……」
上条「そんぐらいならな」<>
風邪っぴき黒子さん<><>2010/06/05(土) 14:18:23.75 ID:pZqt9xQo<>上条「歩くスピードはこんなもんで良いか?」
黒子「は、はいですの」
上条「無理なら無理って言えよ。なんならおぶってやってもいいから」
黒子「……それはさすがに恥ずかしいので遠慮させてくださいな」
上条「了解」
美琴「あ」
上条「い」
黒子「……う」
美琴「何、やってんのアンタ達……仲良くお手手繋いで……」
黒子「あの、お姉様、これはその、深い事情が……」
上条「白井が体調崩してるんだよ。寮まで送る最中だ」
美琴「手手手手とか」
上条「何か支えが必要だろ?ちょっと手を引いてるだけだ」
美琴「だ、だったら私がやるわよそんなの!さっさとその手を離す!」
上条「お、そういうことなら頼む。お前の方が白井も安心するだろ」パッ
黒子「あ……!」
上条「ん?」
黒子「いえ……何でも、ありませんの……」
美琴「ほら黒子。手」
黒子「は、はい……」
上条「俺も寮の入り口まではついて行くからな。行こうぜ」<>
風邪っぴき黒子さん<><>2010/06/05(土) 14:19:13.76 ID:pZqt9xQo<>常盤台学生寮
上条「御坂」
美琴「ええ。後は任せなさい」
上条「白井、ゆっくり休んで、仕事もしばらくは控えとけよ」
黒子「……はい」
上条「それでは上条さんはこれにて失礼」
黒子「か、上条さん!」
上条「ん?」
黒子「……感謝、致しますの」
上条「どういたしまして。ただ言い方が固いから、『ありがとう』って言ってくれたら100点だったな。それじゃ」
美琴「はぁーっ……ったく何が『100点だったな』よ」
美琴「行くわよ黒子」
黒子「はい」
黒子(…………ありがとうございました、上条さん)
美琴「汗かいただろうから、先にお風呂入っちゃいなさい。体が冷めないようにちゃんと湯に浸かるのよ?」
黒子「お姉様……今日はお優しいんですのね」
美琴「今日は、は余計よ。今だったらアンタが襲ってくることもない……それに、アイツに任されてるし」
美琴「ほら、早く」
黒子「それでは失礼しますの」<>
風邪っぴき黒子さん<><>2010/06/05(土) 14:20:02.78 ID:pZqt9xQo<>黒子(……ふぅ)
黒子(今日のわたくしは、どこか変ですわね)
黒子(やっぱり体調を崩して、弱気になっていただけだったのかもしれませんの)
上条『お、そういうことなら頼む。お前の方が白井も安心するだろ』
黒子(このまま繋いでいたい、だなんて)
黒子(上条さんの手、大きくて暖かくて……安心しましたの。本当に守られている気がしていました)
美琴「おーい黒子ー?大丈夫ー?」
黒子「……はい。今上がりますの」
黒子(今日はゆっくり休みましょう)
黒子(わたくしはお姉様一筋、それは絶対に変わりません)
黒子(明日の朝起きる頃には、きっとこんな感情は消えているはずですの……)
おしまい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 14:20:47.14 ID:pZqt9xQo<>キャラの個性を生かせない
別にこれ、上条さんと黒子でやる必要なくね? な物しか書けないのは困ったもんです
『風邪ひいて元気ない』って設定で、黒子のキャラクターを誤魔化してみたり
ありがとうございました<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 14:25:22.56 ID:CzB5LDk0<>>>91
おつおつ
>別にこれ、上条さんと黒子でやる必要なくね?
じゃあこれを黒子じゃなくていっつーさんでやったらどうなるのっと。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 14:31:45.72 ID:pZqt9xQo<>>>92
口調見直して、美琴→打ち止めにすれば
流れを全部に同じにしても行けてしまいそうな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 14:32:55.63 ID:0bfo81Y0<>少しだけ投下<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 14:33:22.09 ID:0bfo81Y0<>
常盤台中学とある一室にて。
心理掌握「私の派閥にもう一人LEVEL5を入れようと思うんだけど」
幹部A「……しかしあの糞生意気な超電磁砲が心理掌握様の派閥に入るとは思えませんが」
心理掌握「ふふ……誰もあんなガキを入れるなどとはいってないわよ」
幹部A「他にあてがあるのですか心理掌握様?」
心理掌握「ちょっとね……貴方一方通行って知ってるかしら?」
幹部A「一方通行ってあの第1位の!?」
心理掌握「ええ……彼を私たちの派閥に入れるわ」
幹部A「しかし……お言葉ですが第1位が心理掌握様の派閥にそう簡単に入ってくれるはずはないと思うんですけど」
心理掌握「そうね……昔だったら多分無理だったわね」
幹部A「どういう事ですか?」
心理掌握「実はね、私もあまり詳しい事は知らないんだけど、一方通行はどうやら脳に障害を負ったせいでまともに能力が使えないらしいのよ」
幹部A「え!?本当ですか?」
心理掌握「ええ……だから、そこにつけこんで脅しをかければ入ってくれるでしょう」
幹部A「でも……能力が使えない第1位など派閥に入れても意味がないのではないですか?」
心理掌握「能力が使えるか使えないかなんてどうでもいいのよ……第1位が私たちの派閥に入ったって事を世間に広めればそれだけで私たちの派閥としての地位が格段に上昇するのよ」
幹部A「わかりました……では使いのものを早速手配させます。ちなみにもし断った場合はいかがなさいますか?」
心理掌握「力ずくでも……脳に障害がある相手など貴方たち(LEVEL4)でも余裕で倒せるでしょう」
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 14:34:29.56 ID:0bfo81Y0<>――――――とある喫茶店にて。
打ち止め「わ〜い〜デザートだ〜ってミサカはミサカは満面の笑みを浮かべてはしゃいでみる」
一方通行「うっせェぞクソガキィ!!黙ってくえねェのか!」
打ち止め「堅いことは気にしないのってミサカはミサカは貴方に忠告してみる」
一方通行「忠告だァ?てめェ誰にむかって言ってんのか分かってンですかァ」
打ち止め「誰ってもちろん貴方に決まってるじゃないって……貴方たちは誰?」
一方通行「あァン?何だてめェら?」
??「貴方が一方通行ですね」
一方通行「だったらどうするよ」
??「……それはイエスと受け取らしてもらいます――そして単刀直入に言います。貴方に心理掌握様の派閥に入って頂きたいのですが」
一方通行「はァ!?」
打ち止め「心理掌握ってもしかしてLEVEL5のってミサカはミサカは驚いてきいてみる」
??「はい、そうです。そして心理掌握様が束ねる派閥は常盤台中学の中のでも最大の大きさを誇ります。
貴方を入れることに決めたのは、第1位が加わればさらに強力になるだろうと心理掌握様の崇高な御考えです」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 14:34:57.13 ID:0bfo81Y0<>一方通行「意味わかんねェ……今すぐ帰ンな。この俺がなンでそんな下らねェ派閥争い加わらなくちゃいけねェんだ」
??「残念ながら貴方に拒否権はありません。力ずくでもと仰せつかっていますので」
一方通行「ほう、この俺を第1位と知ってやり合おうってのかァ……面白れェじゃねェか」
??「そのはったりに意味はありません……貴方が脳に障害を負い、能力を使えないって事は調査済みです」
一方通行・打ち止め「!?」
??「私たちもできれば手荒な真似はしたくありませんので黙ってついてきてもらえると助かるのですが」
一方通行「……そうかい俺がまともに能力使えねェ事は知ってんだな」
??「ええ。そして私たちは全員LEVEL4。抵抗しても無駄ですよ」
一方通行「まったく……オマエたち全員おめでたい頭してやがンなァ」
??「……何が言いたいのです?」
一方通行「おい、三下の三下ァ。心理掌握に伝えな。オマエの情報収集能力じゃ留年確定ってなァ」
??「な!?心理掌握様を侮辱する事は許しませんよ!」
一方通行「許さないねェね、じゃあどうするってんだァ?」
??「貴方に何を言っても無駄なのは分かりました、では実力行使でいかしてもらいます!」
一方通行「くくく……いいぜかかってきなァ。……っとそうだ、言い忘れてたことがあったぜ
――――――――――――この首のチョーカーって何の為にあっか知ってっかァ?」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 14:36:15.71 ID:0bfo81Y0<>これだけです
駄文で申し訳ありません
続きは需要があれば書きます<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 14:42:55.34 ID:pZqt9xQo<>期待して待つ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 14:53:57.02 ID:/1bSyADO<>駄文だのなんだの言い訳してないで
いいからとっととHKB<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 14:57:31.71 ID:0bfo81Y0<>>>100
ごめん、書いてくる
でもまだ時間かかりそうだから、とりあえず今はスルーしてください
まとめて投降したほうがよかったかも……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 16:11:53.29 ID:FLXAfRYo<>投下ラッシュだな
伸びまくってて驚いた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 16:12:52.81 ID:JBXRVIYo<>立った直後は伸びるよね。
それに週末だもの。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 17:06:47.93 ID:WLxKjUDO<>HKBってなに?
はやく
かけ
ばか
?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 17:13:13.36 ID:B6JDpWko<>H 働いて
K 金稼いで
B ババァに恩返しでもしてろ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 17:20:44.33 ID:09EGFTMo<>マジレスすると早く書けビームだったとおも<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 17:34:47.97 ID:WLxKjUDO<>そうなのか耳が痛くなるな
ネタ妄想ばかりでなく文にしないとダメだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 19:22:30.15 ID:zt8CZr6o<>Holy
Knight
of
Britain<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 19:32:52.29 ID:t/Dn9Ac0<>また荒らしが現れたよ…
もういい加減にしてほしい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 20:10:57.69 ID:hD9TXsDO<>「ん、…ぁ、んあ…」
「あぁ、おくぅ…おくっ!」
「んっんっ…ぅ…」
「……はぁ、超もどかしいですね」
「あれを使うしかありませんね」
「……ん」
「あっあっ…こ、これです! 超きます!」
「お、おくが超、超こすっれ、てぇ!」
「んあっ! い、いいあっ…ぅあん!」
「ちょ、超で、でそうです…」
「で、でますっ、超でちゃいますっ!」
「んあっ!! あ、あ、…んぁ、ぁ…」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 20:11:32.54 ID:hD9TXsDO<>「…ふぅ。やはり耳掃除に綿棒は超かかせませんね」
「おーい、頼まれてた綿棒買ってきたぞ」
「浜面、遅いです。生活必需品は常に超ストックしておいて下さいと何度言えば分かるんですか」
耳掃除の話です。あの、万が一いやらしい気持ちになった人が居るのであれば、自分の生まれた西暦の下二桁の数だけ腹筋をして気持ちを静めて下さい
いないとは思いますが、00年以降の人は100とします<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 20:41:36.38 ID:XMaLtP6o<>腹筋スレとかのお陰でとっくに俺の腹筋はムキムキなんだけどな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 20:42:36.55 ID:n6khYAAO<>チクショー
百合子スレが…
スクリプトマジくたばれ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 20:56:41.62 ID:mEVBInoo<>なんか板に過負荷かかってない?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 21:02:29.33 ID:b.Tpv/Ao<>すげーおもい。おかげでまったく書く気になれない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 21:02:52.52 ID:hD9TXsDO<>腹筋小ネタ考えてる場合じゃなかった。スクリプトに自分のスレ潰された
垣根「女になってやがる!?」を見て下さってた方、完結出来ず申し訳ありませんでした
モチベーションがちょっとがた落ちなので建て直して続けるかどうか分かりません。ほんとすいません<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 21:04:23.62 ID:Fm3bjcAO<>>>116
スレをたてずにここでやればいいんじゃないかなっておもうよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 21:04:30.35 ID:mEVBInoo<>一方「殺さなきゃダメとか〜」スレにも湧きやがった
速く焼いてくれ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 21:10:15.85 ID:iaw7UtQo<>ちょっとsyれにならんしょこれは……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 21:11:50.71 ID:hD9TXsDO<>>>117
俺得なスレだったし、まだしばらく続く予定だったからここで続けるにはちょっと邪魔かなと<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 21:19:46.99 ID:i/rI0aYo<>自分のところも二度目だぜハハッ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 21:24:08.93 ID:dPA8Mf20<>あいつの選定基準がわかんねえ…目に付いた所を片っぱしから、か?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 21:25:48.10 ID:fHzgyZY0<>見たところ一方通行もしくは垣根帝督のスレタイが多い<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 21:35:01.64 ID:eHzkSD2o<>>>78
ああインデックス、可愛いよ、幸せだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 21:38:17.09 ID:hD9TXsDO<>未練はあるんで今日投下しようとした分をここに投下して終わりにしようと思う
10レス程もらう。興味ない人は是非スルーしていって下さい<>
垣根「女になってやがる!?」<>sage<>2010/06/05(土) 21:39:28.07 ID:hD9TXsDO<>――とある病院――
――スパーン!
帝子「いてえ! なにすんだ!? こっちは怪我人だぞ怪我人!」
研究員「怪我してんのは足だけでしょ!」
――スパーン!
帝子「いたっ! 他にも色々殴られてるって! 大切な研究対象を叩くなよ!?」
――スパーン!
研究員「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ! 一番大切なのはあなたなのよ!?」
――スパーン!
帝子「痛い! ……ごめんなさいってば」
研究員「悪いと思ってるならなんで最初に私に言わないの!?」
――スパーン!<>
垣根「女になってやがる!?」<>sage<>2010/06/05(土) 21:40:08.55 ID:hD9TXsDO<>帝子「だから痛いってば!」
御坂妹「あの、ここは病院ですので静かにして下さい。個室とは言え夜ですので尚更です、とミサカはお2人に注意を促します」
研究員「全く……。ここが病院じゃなかったらあなたフルボッコよフルボッコ」
帝子「どっちにしろ病院送りじゃん」
研究員「口答えしない!」
――スパ
御坂妹「だから静かにして下さい、とミサカはその手を掴みながら再度注意を促します」
帝子「いやいや間に合ってないし。それに中途半端に当たったから余計に痛いし」
研究員「この子に免じて今日のところは許して上げるわ」
帝子「それより風邪は大丈夫か?」
研究員「あなたのせいで吹き飛んだわよ」<>
垣根「女になってやがる!?」<>sage<>2010/06/05(土) 21:41:02.05 ID:hD9TXsDO<>御坂妹「風邪ですか? ならここに泊まって行きますか? とミサカはナイスアイデアを提案します」
研究員「そうしたいのは山々なんだけど、着替えとか色々取りに行かないといけないし一旦戻るわ」
御坂妹「そうですか。今、学園都市に残っている全ミサカがこの病院に集まってますので彼女の護衛は任せて下さい、とミサカはない胸を張ります」
研究員「話を聞いた限り野鳥部隊だっけ? 強そうだけど大丈夫?」
御坂妹「レベルは2か3でもミサカは軍事目的で生産されていますので、相手が一方通行でもない限り十分に対応可能です、とミサカは自分達の優秀さを語ります」
帝子「そういうことだ。一方通行達が動いてるんだ、この件はすぐに片付くよ」
研究員「……分かったわ。帝子こと宜しく頼むわね」
御坂妹「頭の先から足の先まで面倒を見ます、とミサカは看護師としても優秀なことをアピールします」
研究員「セクハラはだめよ?」
御坂妹「……」
帝子「そこで黙んなよ!?」<>
垣根「女になってやがる!?」<>sage<>2010/06/05(土) 21:42:29.73 ID:hD9TXsDO<>研究員「なるほど。個性的ね」
御坂妹「なんのことですか、とミサカは突然の自己完結に困惑します」
研究員「帝子が病院の妹達は個性的だって言っててね、ちょっと気になってたのよ」
御坂妹「このミサカはアブノーマルではありません! ノーマルです! とミサカは力強くここに宣言します!」
帝子「いや、そういう意味じゃないと思うんだけど……」
御坂妹「へ?」
研究員「なるほど。個性的ね」
御坂妹「大事なことじゃないので2回も言わなくて結構です、とミサカは自ら墓穴を掘ったことを後悔します」
研究員「とにかく帝子を頼んだわ。セクハラは程々にしなさいね」
帝子「ちょっと妥協した!?」
御坂妹「はい任せて下さい、とミサカはセクハラの許可を貰ったことに思わず頬を緩ませます」
帝子「この変態め!」<>
垣根「女になってやがる!?」<>sage<>2010/06/05(土) 21:43:14.26 ID:hD9TXsDO<>御坂妹「なんのことですか? それとここは病院なので静かにして下さいと何度も言いました、とミサカは仏の顔も三度までを例に出し答えます」
帝子「ちくしょう」
研究員「それじゃ私は行くわ。明日また来るからね」
帝子「分かった。色々迷惑かけてごめんな」
研究員「子供は保護者に迷惑をかけてなんぼよ。じゃね」――バタン
御坂妹「愛されてるのですね、とミサカは少し羨ましく思います」
帝子「それは物凄くありがたいんだけどね……」
御坂妹「愛が重いのですか? とミサカは勝手に心を読みます」
帝子「……」
御坂妹「あなたがなにをそんなにウジウジ悩んでるのか知りませんが、ミサカの知っている人にそれを乗り越えた人がいます、とミサカはあの人の姿を思い浮かべます」
帝子「誰だそいつは?」
御坂妹「一方通行です、とミサカは淡々と答えます」<>
垣根「女になってやがる!?」<>sage<>2010/06/05(土) 21:47:31.72 ID:hD9TXsDO<>帝子「へぇ、あいつが」
御坂妹「はい、あの人にもあなたのようにウジウジ悩んでいた時期があったようです。そして紆余曲折を経て1つの答えに辿り着いたようです、とミサカは高説を述べます」
帝子「その答えってのはなんだ?」
御坂妹「『守ると決めた者のヒーローになる為に、とことん悪に染まってやる』だそうです、とミサカはそれを言われた上位個体を想像しニヤニヤします」
帝子「それで奴はどうなった?」
御坂妹「このミサカはずっとここに居たので分かりませんが他のミサカの話によると、迷いが消えたのかトゲがなくなり、色んなものを受け入れるようになった。だそうです、とミサカは他のミサカの感想を伝えます」
帝子「それがあいつの絶対的なものか……」
御坂妹「絶対的?」
帝子「いや、こっちの話なんだ気にするな」
御坂妹「そう言われると気になります、とミサカは世の常に従います」
帝子「いつか話せる日が来る……と思う。だからその日まで待ってくれないか?」
御坂妹「……分かりました。それでは消灯しますので安心して休んで下さい、とミサカは消灯の準備にかかります」
帝子「おお、お休み」
御坂妹「お休みなさい」パチ、パチ<>
垣根「女になってやがる!?」<>sage<>2010/06/05(土) 21:48:23.84 ID:hD9TXsDO<>――とあるマンション――
打ち止め「遅い! 私が一体どれだけ心配したか分かってるの!? ってミサカはミサカはあなたを追求してみる!」
一方通行「だから仕事だっつってンだろォ……いちいちうるせェガキだ」
打ち止め「私に護衛付けるようなような危ない仕事だから余計心配してるの! ってこの分からず屋!」
一方通行「っ!!」
黄泉川「(どうやら物凄いダメージを受けてるみたいじゃん)」
芳川「(ほんとに反抗期を迎えたらどうなるのかしら?)」
打ち止め「なんとか言ったらどうなの!? ってミサカはミサカはあなたを更に追求してみる!」
一方通行「心配すンな。確かに危ない仕事だが……ほら、今度どっかに連れてってやるって聞いたろ? だから無事に終わらせるよう努力する。……これでいいか?」
打ち止め「うーん、70点」
一方通行「はァ!? どォ考えても100点だろォがよォ!?」
黄泉川「(突っ込みどころがおかしいじゃん)」
芳川「(相変わらずの負けず嫌いね)」<>
垣根「女になってやがる!?」<>sage<>2010/06/05(土) 21:49:16.12 ID:hD9TXsDO<>打ち止め「『無事に終わらせるよう』じゃなくて『無事に終わらせる』なの。分かった? ってミサカはミサカは90点の答えを出してみる」
一方通行「……。じゃあ100点の答えってなンだよ?」
打ち止め「『打ち止め、愛してるぜェ』だよ! ってミサカはミサカは想像して1人で興奮してみたり!!」ワーワーキャーキャー
一方通行「……はっ、くっだらねェ」
黄泉川「若干間があったじゃん」
芳川「困ったロリコンね」
一方通行「テメェら! さっきからやってた心の声がただ漏れだぞ!!」
黄泉川「やっちまったじゃん」
芳川「なんというメタ発言」
打ち止め「そういえばカキネテイトク……ううん、カキネミカコもあなたの守る人の内に入るのかなってミサカはミサカ恐る恐る聞いてみる」<>
垣根「女になってやがる!?」<>sage<>2010/06/05(土) 21:50:06.65 ID:hD9TXsDO<>一方通行「その話をどこで!?」
打ち止め「病院に勤めてる下位個体だよ。私が上位権限を使って聞き出しただけだからあの子を怒らないであげてってミサカはミサカは先に釘を刺しておく……」ションボリ
一方通行「……。あーはいはい分かりましたよォ、誰も怒りませンー」
打ち止め「ほんとに!? きゃっほー! っじゃなくて、さっきの質問に答えてくれる? ってミサカはミサカは浮かれつつ聞いてみる」
一方通行「……あの時のことは今でも腹立つが、それはあの時済んだことだ。それは向こうも同じだ。つまり今は対立する理由はねェ」
打ち止め「それじゃあ守る人の内に入っちゃうの? ってミサカはミサカは少し不安になったり……」
一方通行「お前には指1本……いや、細胞1個も触れさせやしねェから安心しろ」
黄泉川「(さらっと凄いこと言ったじゃん)」
芳川「(今夜は赤飯かしら)」
打ち止め「はわ、はわわわ、ミサカの思考回路はショート寸前ってミサカはミサカはー……」クラッ
一方通行「っ!? おい、しっかりしろ打ち止めァァァァァ!!」<>
垣根「女になってやがる!?」<>sage<>2010/06/05(土) 21:50:59.50 ID:hD9TXsDO<>―――
一方通行「落ち着いたか?」
打ち止め「あなたがベクトル操作してくれなかったら漏電してたかもってミサカはミサカは自分の管理が出来てないことを恥じてみる……」
一方通行「気にすンな。俺がそのォ……こっぱずかしいこと言っちまったみたいだしよォ……」
黄泉川「(自覚はあったんじゃん)」
芳川「(顔真っ赤ね)」
打ち止め「脳内保存したからもう大丈夫! それよりカキネミカコは結局どうなのかな? ってミサカはミサカは再度質問してみる」
一方通行「……。この件についてはあいつは重要人物だし、恐らく黙ってても上から守れと命令が来てたろうさ」
打ち止め「それじゃあカキネミカコは仕事だけの関係なんだね? ってミサカはミサカは念を押して聞いてみる」
一方通行「まァ、そォいうことになるンかなァ?」
打ち止め「分かった! ってミサカはミサカはこれ以上ライバルが増えなくて安堵してみたり!」
一方通行「ライバルって……あいつは元、男だぞ? ねェよ、ねェ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 21:51:52.94 ID:y96zTyUo<>中編投下は何レスかタイトル横に書いた方がいいぞ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 21:52:14.00 ID:hD9TXsDO<>以上で打ち切りとします。俺先生の次回作にご期待しないで下さい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 21:57:42.37 ID:iaw7UtQo<>そ、そんなぁ…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 22:03:55.62 ID:dPA8Mf20<>>>137
見てたので残念だ…乙
結局いくつ潰されたんだ…?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 22:37:18.70 ID:3CE/.fEo<>
ヒャッハー新スレ>>1と先に上げた人全員に乙だっ
13レスほど、まったり投下させてもらいます
ほとんど箇条書き+どっかで見たネタだってのはご容赦を<>
土御門「幻想少年!!」 1/13<>sage<>2010/06/05(土) 22:39:47.49 ID:3CE/.fEo<>
「愛してる……=A好きだ……=Aお前しか見えない……=c………」
―――――――――――――――
「なぁ、土御門。こんなんでいいのか?」
「オッケーオッケー! あとはこっちで勝手に編集するからカミやんの仕事はこれにてお終いぜよ」
「はぁ……。 どこの誰が好き好んで上条さんのこんな声を欲しがるんですかねー……、しかもこんな立派なスタジオで
録音なんかしちゃって。あとでなんだかんだ言って代金請求しても絶対に払わないからな?」
「大丈夫だーって相変わらず心配性にゃー。それに需要は……、売り上げの一割がカミやんの口座に振り込まれるから
すぐにわかるぜい」
「一割かよ! ってなんでそんなにニヤニヤしてるんだ? まぁ、期待してねぇけどよ。もう帰っていいか?」
「はいはーい、お疲れ様だったにゃー」
ひらひらと手を振り、帰る上条当麻の背を見つめる土御門。
そして完全に見えなくなったところで次の仕事へと乗り出す。
「レコーディング無事終了と、お次は――」<>
土御門「幻想少年!!」 2/13<>sage<>2010/06/05(土) 22:43:26.84 ID:3CE/.fEo<>
―――――――――――――――
数日後のイギリス清教徒女子寮。
食事の時間でもないのにその食堂で人だかりが出来ている。
「一体なんの騒ぎですか?」
「あ、神裂さんちょうどいい時に! これちょっと見てください」
そう言ってアンジェレネが神裂に一枚のチラシを手渡す。
「??? 何です? …………携帯型恋愛擬似体験ゲーム、……『幻想少年』!?」
英国王室も認める学園都市のアイドル、上条当麻!
彼の思考、会話パターンを学園都市の科学力で完璧に分析し精巧にトレース!
あの人と恋人になるなんて私には無理? その幻想をぶち壊す! 新感覚リアルタイム恋愛ゲームがついに登場!
http://uproda11.2ch-library.com/245643KGA/11245643.jpg
〜省略〜
注、完全受注生産。お一人様一つまで。
〇月 ×日(日)発売。価格、五万八千円(税込み)。
Tuchimikado Soft
「………………………………本当に何ですかこれ、あの男は一体何を考えて……」
「ほ、本当なんですかこれ!?」
「シスター・アンジェレネ、欲望を少しは隠しなさい」
「あらあら?」
「ゲーム機本体も含めた値段とはいえ六万近くもするゲームなんてぼったくりもいいとこっすね、その前にこんなもん
誰が欲しがりやがるんでしょうか?」
そんな中、一人のシスターがおずおずと一枚の用紙を呆れ顔だった神裂に差し出す。
「はい? 注文書? 何故私に……? え、あ、集める係?」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 22:43:41.83 ID:oad4lP2o<>荒らしは垣根や一方通行のキャラ崩壊とかがどうのこうの言ってたような気がするから
垣根、一方通行スレばかり狙うのか<>
土御門「幻想少年!!」 3/13<>sage<>2010/06/05(土) 22:46:01.57 ID:3CE/.fEo<>
「土御門…………!!」
『悪かったって、こっちがねーちんに説明するよりも早くチラシが貼られちまったんだにゃー。イギリスから学園都市に
直接注文書を送るのはどっちも面倒に――、まっ! そ・ん・な・こ・と・よ・り! 何人くらい集まったのかにゃー?』
「………………一二名ほどです」
『ふむ、まずまずかにゃー。現物が届けばもう少し……、あ、ねーちんの分は入ってる?』
「入ってませんし! 要りません!!」
『えー、折角、人が親切で任命したっていうのにそれはあんまりぜよ……。ねーちんのことだからきっと恥ずかしがったり
しちゃって注文書を人に渡せないだろうから収集係にしたのににゃー』
「切ります」
『ちょ――』
受話器を置き、神裂は溜息を吐く。
「誰がこんな……、こんなものを……、……………………………………………………こんなもの」
その時、コンコンと扉を叩く音が。来訪者はアニェーゼだった。
「あ、えと、その……非常に申し上げにくい……んですがね、その……」
注文者が一三名になった。
<>
土御門「幻想少年!!」 4/13<>sage<>2010/06/05(土) 22:47:39.86 ID:3CE/.fEo<>―――――――――――――――
とある病院。
「ミサカ一九〇九〇号。それは本当の情報なのですか? とミサカ一三五七七号は正直に言って疑っています」
「か、確証はまだなのですが、このようなものをあの医師の机の上で見つけたのです! とミサカ一九〇九〇号はこの
チラシをどどんと提示してみせます!」
「「「こ、これは……!?」」」
ミサカネットワークを介し、熾烈な論議が始まる。
「特定の人間を狙ったイタズラではないのですか? とミサカは〜」
「しかし、先日とあるスタジオから出てくる姿を見たものもいるのです、とミサカは〜」
「とりあえずこのミサカ一〇〇三二号が代表して一つ注文してみましょう、とミサカは〜」
「それは抜け駆けではないのですか!? とミサカは〜」
「代表を決めるというのなら、このミサカも立候補を表明する! とミサカは〜」
「買いたい者は全員買ってしまえばいいのです、少々見も蓋もありませんがね、とミサカは〜」
「しかし我々個人個人で購入するには資金が足りません!! とミサカは〜」
「入電! 看護士の一人が先ほど注文書というものを!! どうやら本人も購入する気らしく、ミサカは〜」
「どうやらここに入院している患者の中にも購入を希望する者がおり、このままでは! とミサカは〜」<>
土御門「幻想少年!!」 5/13<>sage<>2010/06/05(土) 22:49:35.69 ID:3CE/.fEo<>
―――――――――――――――
とある高校のあるクラス。
「ねぇ土御門君、これホントなの〜?」
「面白そうだけどさ、高いよ? これ。粗利益絶対おかしいでしょ」
「うん、ちょっと高いね……」
「買う。この注文書はどこ」
「え、うちらだけ半額にしてくれんの? やったぁ!」
「待った! もう一声! 今月厳しいんだって!」
「これどうやって作ったの? あとちゃんと上条君に許可貰ってる? 一応は話した? 曖昧ねぇ……」
「その。注文書を」
「名前と生年月日とかこれ色々書くところあるけど何に使うの? へー、ゲームに反映されるんだ」
「ほらあんたも買うんでしょ? ほれ、さっさと書け書けっ!」
「うん……、でも、恥ずかしいよぉ……」
「上条当麻……、許さん!!」
「私にも。注文書を――」
<>
土御門「幻想少年!!」 6/13<>sage<>2010/06/05(土) 22:50:51.50 ID:3CE/.fEo<>
―――――――――――――――
常盤台中学寮、掲示板の前。
(……やっぱし朝見た時より注文書の残りが減ってる……まさか、この学校で私以外にもアイツと関わってるやつが
いるっていうの……?)
「………………………………………………怪しいけど、敵を知れば何とやらって言うしね。……そう! これはその為に
買うのよ。断じて、アイツなんかに、断じて――」
「お姉様……」
「く、黒子!? いつからそこに!? ち、違うのよ!? こ、これはアイツを倒すために!」
「そんなにやけた顔で仰られても説得力がございませんの……」
「え? えへ? えへへ?」
<>
土御門「幻想少年!!」 7/13<>sage<>2010/06/05(土) 22:52:15.47 ID:3CE/.fEo<>
―――――――――――――――
風紀委員、第一七七支部。
「初春〜、これ買うの?」
「どうしようかなって迷ってて……。先輩たちの中にも買うって人いるみたいだし、クラスの子の中にもね――」
「ん〜でも、ちょっと高いよねぇ〜」
「うん……、でもちょっとだけ、ちょっとだけ……ハッキングしちゃえば…………」
「初春?」
「あ、ううん!? なんでもない!!」
<>
土御門「幻想少年!!」 8/13<>sage<>2010/06/05(土) 22:53:21.83 ID:3CE/.fEo<>
―――――――――――――――
ロンドン、日本人街。天草式十字清教詰め所。
「一千本買います!!!!」
「落ち着くのよ五和!?」
<>
土御門「幻想少年!!」 9/13<>sage<>2010/06/05(土) 22:53:54.85 ID:3CE/.fEo<>
―――――――――――――――
とある学生寮。
「とうまー、お腹空いたー」
<>
土御門「幻想少年!!」 10/13<>sage<>2010/06/05(土) 22:55:41.91 ID:3CE/.fEo<>
―――――――――――――――
そんなこんなで発売日。
イギリス清教徒女子寮。
またもや食堂に集まったシスターたち。
色んな意味で悲喜交々ざわつく中、神裂が購入した者(あの後も少しずつ増え二二名)にそれぞれに配っていく。
受け取った者たちは、そそくさと部屋に引き篭もったり。奇異、好奇心の目で見るシスターに囲まれながらさっそく
その場で電源を入れたり。
「(あなたの分は先に部屋に届けておきましたので……)」
「(……申し訳ねーです)」
と、配り始めてからずっとちらちらこちらの様子を窺っているアニェーゼの後ろを通り過ぎる。
彼女はギクシャクしながら自分の部屋へすぐに戻って行った。
「シスター・オルソラ!? いきなりその選択肢を選ぶのはいかがなものかと!」
「大丈夫でございますよ。こういった交渉は得意ですもの」
「それ違うのでは!?」
既に食堂に散らばるいくつかの山からはキャー! とかグアー! だとか盛り上がっている声が。
(ふむ、悪くない出来なのでしょうか……)
複雑な心境である。配り終え、その様子を少し眺めたあと神裂も自分の部屋へと戻って行った。<>
土御門「幻想少年!!」 11/13<>sage<>2010/06/05(土) 22:58:25.27 ID:3CE/.fEo<>
扉を閉め、鍵をし、何となく辺りを警戒し、深呼吸をする。そして、緊張した面持ちで机の上に置かれた小包を手に取り
神裂火織 様 ≠ニ書かれた文字を凝視する。
(私は頼んでなどいない……! これは土御門が私の分と称し勝手に送りつけただけ、か、勝手に勘違いして……だから、
やはり! ここはきっぱりと送り返して私の断固たる意志を……!)
『こんなに早く!? 大胆すぎますわ!』『なんというラブコメ展開! でもっ……!』『ふぅ……』『早く続きをっ!』
どたどたと去ってゆく足音とともに、廊下からそんな声が聞こえた。
「………………………………………………………………………………………………」
無言のまま、音も立てぬように丁寧に包装を剥いでゆく。
(そう、悪いのは土御門なのです! ちょっとだけ、ちょっとだけ遊んでつまらなかったと言って返してしまえば……)
電源を入れるとピコーン! という小気味好いサウンドとともにいくつかの製作に携わったらしい会社のロゴが表示される。
こういったゲームなんて殆どやったことはないのだが、わかる。本格的だ。
次に穏やかなBGMが流れ始め初回機動のメッセージとゲームの遊び方、キー操作などの説明画面。機械を扱うのは苦手な
神裂でも操作は実にシンプルなものであり説明書を読まずとも遊べそうである。そしてゲームスタート。
「まずは難易度を選択ですか……、いつもの、説教モード、相思相愛モード……。ここは普通にいつもので……、い、いえ、
この手のものは初めてですし、一番簡単であろう、そ、相思相愛モードを……!」
ピロリーン! と、画面が暗転し今度はチュートリアルが始まる。<>
土御門「幻想少年!!」 12/13<>sage<>2010/06/05(土) 23:00:38.90 ID:3CE/.fEo<>
【上条当麻】
『よぉ、火織!』
「は、はいっ!?」
びっくりした。声が出るのだ! しかも名前を呼ばれた! それに本人がそこにいるようなグラフィック、これはすごい。
『どうした? 具合でも悪いのか?』
「い、いえ! 至って健康そのもので――(ってあれ? 普通に会話をしている?)」
そこでメッセージが出る。
[このゲームは実際に会話や音声でコミュニケーションをとる会話パートと、選択肢やミニゲームで進めるイベントパートに
分かれており、両方を攻略しながら好感度や親密度を高めハッピーエンディングを目指すものです]
(驚嘆です……、このようなものだったとは……)
[会話パートは本作の特徴でもある上条AIと当麻Voによる本人と変わらないほどの自由なコミュニケーションが可能〜――
ただし会話不能とみなされる話題に対しては〜――
現実世界の時間とも同期しており、時間帯によって様々な〜
また、ここでしか上がらない隠しパラメータがあり、これを伸ばすことでシナリオの分岐や特殊なエンディングに〜――]
(お、奥が深い……!)
開始から三分足らずで、どっぷりと嵌っていく聖人の姿があった。
三十分後――
「ふふ……。あなたがいけないんですよ、いつもいつもそんな無茶をするから……」
<>
土御門「幻想少年!!」 13/13<>sage<>2010/06/05(土) 23:01:54.72 ID:3CE/.fEo<>
最初の言葉はどこへやら。だが熱中している神裂を現実に引き戻したのはコンコンっ! という強めのノックの音だった。
思わず直立して驚き、ゲームを落としそうになる。
(こんないい時に!! って違う! 聞かれてしまった!? いえ、その前に誰が! とりあえず私のを隠さなくては!!)
聖人の力を無駄にフル活用し冷静に行動する。幻想少年をいったん閉じて隠し、説明書やケーブル、箱などを一瞬で片付け、
表情を作る。その間、僅か三秒。
扉を開けると、ずらっと三十名以上のシスターたち。誰も一枚の用紙を持って列を成していた。先頭になり神裂の目の前に
立っていたシスターが言う。
「あ、あのっ! まだ間に合いますか!!?」
―――――――――――――――<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 23:04:37.90 ID:3CE/.fEo<>
禁書がゲームになるなら上条さん攻略ゲーだろう!って思い立ち書いたが何か無理矢理だった
指摘とか
こうしたらいいとか
あったらください。
そしたらまだ続くかも
失礼しやした<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 23:05:27.95 ID:oad4lP2o<>乙!!
あと合間にレスしてスマン<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 23:06:24.19 ID:eHzkSD2o<>あら、終わり?もうちょっと読みたかったなー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 23:06:48.03 ID:9DNbQj20<>すみません。どこで書いていいのか迷ったのでとあるSS総合と書かれているこちらで
個人的告知とお礼のため1レスお借りします。
本日スクリプトで埋められたとあるスレの>>1です。
個人的には「まー仕方ないかー」って感じでさほど気にしてもいないのですが
今まで見てくれて支援や保守や乙をしてくれたり感想を述べてくれた方がいました。
遅筆な俺を叱咤することもなくゆっくり見守ってくれた方たちがいますし、オチパートは一月以上前に書き終えてますので
数日内にまた新しく立てて途中からやっていきますので、その際は宜しくお願い致します。
すぐ立てないのは遅筆なので少し書き溜めようという意図です。
ショックから立ち直る時間とかそういうことは全くないので俺のことは気にしないでください。
それでは、失礼致します。読んでくれてありがとうございました。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 23:11:21.90 ID:eHzkSD2o<>>>158
楽しみに待ってるんだよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 23:11:45.86 ID:3CE/.fEo<>>>156
自分もしたことあるんだぜ
途中でも反応とかあると嬉しい、けど他の人宛だったりすると緊張する
vipとかだと気にならないんだけどねー
>>157
続きは準備はしてある、推敲とかはしてないけど
反応とか指摘とかないか気になったんで半分上げた
>>158
頑張れ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 23:27:09.39 ID:obWj2AAO<>メモ帳がみるみる内に圧迫されて新ネタも書き溜めたいしここらでちょっと放出。
未完の13レスほど、一方通行と上条さんの愉快なお話、パパーと投下させて頂きますね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 23:27:57.56 ID:oad4lP2o<>今まで大好きだった人のSSが完結(?)してしまった
何だろうこの気持ち……すごく寂しい<>
一方通行「……で、俺ン所来た訳か?」上条・イン「……」1<><>2010/06/05(土) 23:28:18.60 ID:obWj2AAO<> それは少し前の事よ。
上条「ああ、不幸だ……」
イン「どうしたのとうま? ご飯まだかな?」
上条「落ち着いて聞けインデックス……。冷蔵庫が、空だ」
イン「ッで、でもまだ買いに行けば」
上条「財布は餓死寸前です……」
イン「わ、わたしカップラーメンでもいいんだよ!」
上条「全財産三円なんだよ! だがまだ希望はある、明後日になれば仕送りが来るはずだ。それまで我慢できるな?」
イン「……うん、我慢するんだよ」
――そして二日後の朝が経ったのよ。
イン「後数時間を凌げば……」
プルルルル
上条「はい、もしもし」
『あ、上条さんのお宅ですか?』
上条「あ、はいそうですが」
『いやー、超申し訳ありません。さっき宅配便の者が超事故したと連絡されまして……弁償はさせて頂きますけど配達は超遅れそうに……』
上条「」
イン「」
上条(どうする? どうする!? 御坂は……ダメだ、相手は中学生だぞ。土御門は家にいる事が少ない。青ピはインデックスが危ない。小萌先生に何度も頼るのは……どうする!? どうするよ俺!?)<>
一方通行「……で、俺ン所来た訳か?」上条・イン「……」2<><>2010/06/05(土) 23:28:44.82 ID:obWj2AAO<>一方通行「……で、俺を頼りにした訳か?」
上条「……」
イン「……」
一方通行「お前、目の前に誰がいンのか分かってンのか? しかも俺を殴り飛ばした癖によォ」
上条「お願いします一方通行サマァァ! お前だけしか頼れる人間はいねえんだよぉ!」
イン「いつかの白い人、お願いなんだよ! 空腹で死にそうなんだよ!」
一方通行「帰れ」
上条「そんな薄情な! 上条さん達はもう三日間何にも口にしてないんです! どうかご慈悲を!」
イン「お腹空きすぎて死にそうなんだよー!」ジタバタ
一方通行「ま・じ・で帰れ。あンまりしつけェと首飛ばすぞ」
上条「俺の首一本でインデックスが助かるなら安いぜ……」
インデックス「そんなとうま! 私の為に死んじゃ嫌なんだよ!」
一方通行「うぜェェェェ! お前ら揃いも揃って乞食かよだせェ!」
上条「飯を貰えるなら乞食でも構わねぇ」キリッ
イン「プライドなんて遠い昔遥か銀河系に捨てたんだよ!」
一方通行「何があってもお前らは家に上がらせねェ!」
打ち止め「玄関が騒がしいなーってミサカはミサカは顔をひょっこり――あ、あの人だってミサカはミサカは飛び出てみたり!」<>
一方通行「……で、俺ン所来た訳か?」上条・イン「……」3<><>2010/06/05(土) 23:29:13.54 ID:obWj2AAO<>イン「ッ」バタッ
打ち止め「え!? いきなり倒れちゃってどうしたのってミサカはミサカは駆け寄ってみる!」
イン「お腹が空いて……死にそうなんだよ……うぅ」
打ち止め「大変! 急いで中にいれなくちゃ、ほらあなたも手伝ってってミサカはミサカは急かしてみたり!」
上条(ナイスインデックス!)
イン(当然なんだよ!)
一方通行「ぜってェ演技だろクソ!」
更に数時間の時が経過したるのよ。
上条「いや、本当に悪いな、飯まで、世話して貰って」バクバク
イン「もっと飯が欲しいんだよ!」バクバクバクバクバクバク
打ち止め「わ、凄い食べっぷり。よっぽどお腹空いてたのねってミサカはミサカはちょっと呆れてみる」
一方通行「……コイツら見てっと飯がまじィ」
黄泉川「ほらほらそんな事言わない。せっかく作ったのに勿体ないじゃん」
芳川(まさか彼がここに来るとわね)パクッ
一方通行「チィ……あ、おま、俺の肉っ」
インデックス「食卓は戦場なんだよ!」
一方通行「うぜェ」ひょい
上条「ああ俺の肉!」
一方通行「戦場なンだろ」
黄泉川「慌てなくてもおかわりはあるじゃん。って上条、言った傍から取るな!」<>
一方通行「……で、俺ン所来た訳か?」上条・イン「……」4<><>2010/06/05(土) 23:29:42.25 ID:obWj2AAO<> そして賑やかな食卓は終わりを迎えたるのよ。
一方通行「はァ……満足か?」
上条・イン「はい!」ゲプ
一方通行「おし、ンじゃ帰れ」
上条「な! 上条さんの財布は餓死寸前、今帰った所で今日と同じ結末を辿りますよ!?」
イン「お腹膨れて動けないんだよー!」
一方通行「あァ分かった、百万やるから出てけ」
上条「ひ、百万!?」
イン「とうま帰るんだよ!」
打ち止め「えーもう帰っちゃうのってミサカはミサカはブー垂れてみる」ブーブー
上条(待てインデックス!)
イン(何なの? 早くこの百万で美味しい物を食べたいんだよ!)
上条(いいや惑わされるな、コイツはポンと百万出せる人間だ。だから俺たちはこの百万で節約しながら過ごすより……)
イン(居候した方がいいって訳なんだね!)
一方通行「お前らふざけンなよ?」
上条「ああ何と言う事だ、家のシスターは暴飲暴食たった百万では一週間も持たない!」
イン「わたしが不甲斐ないばかりに……ああそこの白い人、助けて欲しいんだよ」
一方通行「うっぜェェェ! [ピーーー]!」
上条「む、簡単に人に向かって[ピーーー]とは良くないぞ」
一方通行「誰が言わせてンだよ誰がァ!」<>
一方通行「……で、俺ン所来た訳か?」上条・イン「……」5<><>2010/06/05(土) 23:30:10.69 ID:obWj2AAO<>打ち止め「家族は多い方が楽しいよってミサカはミサカは二人の滞在にサンセー!」
一方通行「血迷ったか打ち止めァ!」
黄泉川「まあまあ、お前はほぼ無限に金があるじゃん。人の為に使うのも悪くないぞ?」
一方通行「実験ぶち壊した野郎に恵む金なンざねェよ」
芳川「あら……私から見れば実験を止めて貰えて良かったと思うわよ?」
一方通行「……ガキじゃねェしソレについては反論しねェ」
上条「ならいいじゃねえか。俺たちを泊めないならそげぶ! そげぶ!」シュッシュッ
一方通行「でもそォ言う態度がむかつくゥゥゥ!」
打ち止め「賑やかでいいじゃないってミサカはミサカは早速便乗! そげぶそげぶ!」
黄泉川「お、何か格好いいポーズじゃん。こうか? そげぶ!」
芳川「これ良いダイエットじゃない? そげぶっ」
イン「そげぶは正義なんだよ!」
一方通行「うわァァァァァァァ!」
時は更け就寝の時間になりけるのよ
打ち止め「じゃあシスターさんはミサカと一緒に寝るねってミサカはミサカは既にお休みモード……」
イン「じゃあとうま、白い人、また朝にねってインデックスはインデックスは……」
上条「長いから止めとけ」<>
一方通行「……で、俺ン所来た訳か?」上条・イン「……」6<><>2010/06/05(土) 23:30:38.50 ID:obWj2AAO<>一方通行「じゃァ何? 俺はこの三下と寝る訳?」
打ち止め「うん、間違ってもベッドから蹴落としちゃダメだからね。もしそんな事したら演算能力取り上ゲフンゲフンってミサカはミサカは大事な所を隠すんだけど
……あなたなら分かるよねってミサカはミサカは意味深な言葉を残してみる。じゃお休みなさい!」
一方通行(黒い、打ち止めが黒い)
上条「んじゃあ俺たちも寝るか一方通行」
一方通行「今日ばかりはロリコンだろォと教師好きだろォと根暗好きだろォと呼ばれていいから向こうで寝るわ」
上条「じゃあ十二時回ったらお前変態な」
一方通行「あの本気でぶち殺してイイですかァ?」
上条「[ピーーー]だなんて物騒な。俺は眠たいし先ベッド借りるな」
一方通行「な、ベッドの八割は俺が使うンだよ!」
上条「ベッドの二割もくれんのか!? お前優しいなぁ」ウルウル
一方通行「今までどこで寝てたンだよ……」
上条「風呂」
一方通行「五割やる」
上条「一方通行様々有り難き幸せー!」ガバッ
一方通行「うわ、ちょ、いきなり抱き着くなやきめェ!」
上条(心なしか膨らみが……?)
一方通行「ただの勘違いだボケ!」<>
一方通行「……で、俺ン所来た訳か?」上条・イン「……」7<><>2010/06/05(土) 23:31:05.20 ID:obWj2AAO<> そしてベッドに二人は入りたるのよ
上条「な、なぁ」
一方通行「あン?」
上条「その……勘違いって言ったけど」
一方通行「だァかァらァ! ホルモンバランス崩れてンだから微妙に膨らンじまってるだけで男ですゥ!」
上条「お、男の娘?」
一方通行「深夜のテンションうぜェよォ! 正真正銘の男! 分かりましたァ?」
上条「お、おう……」
上条(クソ、ばれてたまるかァ。三下に俺が――女だなンてよォ)
一方通行「[ピーーー]よ有り得ねェわこいつきめェ助けて打ち止めァさァン」
上条「んしょ、んしょ」
一方通行「……何やってンだお前」
上条「いや、打ち止め来た時に俺が被害者である事を証明するため自分の両手を紐でな」
一方通行「そのふざけた紐ちぎりますゥ!」ガバッ
上条「あ、せっかく俺が片手で結んだ紐を……」
黄泉川「おーい一方通行、お前らちょっとうるさ…………お楽しみ中失礼」
一方通行「ちがち、ちがちががが」
上条「あっはっは、お前動揺しすぎ」
一方通行「[ピーーー]! 例え殴られたって[ピーーー]ゥ!」
上条「まあ落ち着けよ、ほら時間も遅いし寝るぞ」
一方通行「人生で一番ムカついたわ」<>
一方通行「……で、俺ン所来た訳か?」上条・イン「……」8<><>2010/06/05(土) 23:31:48.18 ID:obWj2AAO<>一方通行「…………」
上条「……寝たか?」
一方通行「……(無視だ無視)」
上条「なあ、お前ってその……す、好きな子とかいる?」
一方通行「小学生かお前はァァァ!」
上条「いやだって気になんじゃん」
一方通行「いませンからとっとと寝ろ!」
上条「あれ? そこはお前聞き返さないと」
一方通行「聞いても得にならねェよ!」
上条「俺としちゃやっぱりアイツが……」
一方通行「聞いてねェのに語ンな!」
上条「えー」
一方通行「…………寝かせてくれや。な? 俺もこンな時間にシャワー浴びたくない訳。分かる?」
上条「はい? こんな時間にシャワー浴びたくないって……お前、朝昼派か?」
一方通行「返り血って事だよきめェ想像すンな恥ずかしィ!」
上条「ばっ――、一方通行今すぐ黙れ!」ガバッ
一方通行「!?」
黄泉川(竹刀有)「…………寝てたか」
上条「……」ドキドキ
一方通行「……」ドキドキ
ガチャ――
一方通行「……あのなァ?」
上条「ふう危なかっ――伏せろ!」
ガチャ!
黄泉川(竹刀有)「フェイントじゃん! ……どうやら本当に寝たようだな」
ガチャ……
トコトコ、トコ……<>
一方通行「……で、俺ン所来た訳か?」上条・イン「……」9<><>2010/06/05(土) 23:32:15.61 ID:obWj2AAO<>上条「行ったか……」
一方通行「何で自宅で修学旅行気分なンなきゃいけねェンだよ!?」
上条「そういうお前も結構乗り気だったじゃねえか」
上条「それはその……お前がァ!」
上条「俺が何だ?」
上条「お前がいきなり乗っかってくるからじゃねェか!」
一方通行「屋上から飛び降りたら気持ちいいンだろォなァ……」
上条「ごめんなさい窓を閉めて下さい」
黄泉川「騒がしいじゃん!」竹刀ピシャーン
上条「っ、やっちまった!」
一方通行「おい黄泉川、あンまふざけンな――」
黄泉川「正座!」
上条「はい」
一方通行(何で俺まで?)
黄泉川「あのな、先生にもこの後の予定はあるじゃん。芳川先生と風呂入って一服して、ビール飲みながら生徒の事語って。その話が『家の生徒は夜更かしするじゃん』じゃ悲しいだろ?」
上条「先生……俺、俺先生の気持ちに答えれなくて……」グス
一方通行(何で泣いてンの?)
黄泉川「大事なのは今じゃなくて次じゃん。今回はしっかり反省して次が無いようにな。それと、芳川先生には『家の先生はしっかり反省できるいい生徒』って言っとくじゃん」
バタン
上条「危なかったな!」
一方通行「」<>
一方通行「……で、俺ン所来た訳か?」上条・イン「……」10<><>2010/06/05(土) 23:32:43.75 ID:obWj2AAO<> 場面は変わり乙女サイドとなりよるのよ
打ち止め「今頃向こうはどうなってるのかなってミサカはミサカは妄想してみたり」
イン「とうまの事だからすぐ寝てるんだよ」
打ち止め「逆にあの人が憧れのヒーロー目の前に迷惑かけてないかなってミサカはミサカは心配してみる!」
イン「憧れのひーろー?」
打ち止め「あの人にとってあの人はあの人のヒーローみたいなものなのってミサカはミサカはあの人の妄想するあの人があの人と真逆である事を教えてみる」
イン「……よく分からないんだよ、色々と」
打ち止め「ミサカもミサカも実は途中でこんがらがっていた事を告白してみたり!」
イン「それそろ寝たいんだよ――」
芳川「コラー」ガチャ
イン「!?」
芳川「インデックスちゃん、あなたって子は……夜中に寝ている打ち止め相手にお話して楽しいかしら」
イン「え? 打ち止めは起きてるんだよ?」
打ち止め「むにゃむにゃ……んー……? 何の騒ぎなのってミサカはミサカは……」
イン「」
芳川「これは説教の必要がありそうね」
イン「? ? ?(私が説教される理由思い浮かばないんだよ!)」<>
一方通行「……で、俺ン所来た訳か?」上条・イン「……」11<><>2010/06/05(土) 23:33:09.83 ID:obWj2AAO<> そして朝を迎えたるのよ
一方通行・インデックス「」ボロ
上条「どうしたお前ら、こんな美味しい朝飯だってのに元気無いぞ?」
黄泉川「嬉しい事言ってくれるじゃんか」
一方通行「もとはと言えばお前のせいだろォが!」
イン(打ち止めの寝真似があんなに早いとは不覚なんだよ……)
上条「ほらインデックスもこんな朝飯は久しぶりだぞ?」
イン「うん、美味しいよあいほ」パクパク
黄泉川「やっぱ家族が増えるっていいもんじゃんか」
一方通行「せめて部屋割変えろよォ……」
上条「え、何? お前インデックスと一緒がいいの?」
一方通行「一人にさせろっつゥ事ですゥ!」
打ち止め「じゃあミサカと一緒に寝る? ってミサカはミサカは元気よく尋ねてみたり!」
一方通行「ガキにゃ早ェよ」
上条「つまり打ち止めが大人になったら……」
一方通行「お前出てけよ」
イン「あいほ、ききょう、おかわりなんだよ!」
黄泉川「じゃんじゃん食べるじゃん」
芳川「じゃんじゃんじゃんじゃんじゃん」
黄泉川「バカにしてるの?」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 23:33:57.73 ID:obWj2AAO<>ここで打ち止め
よく見たら11レスだけど、最初とコレ合わせたら……ね?
ありがとうございました<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 23:39:20.12 ID:3CE/.fEo<>乙じゃん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 23:39:33.68 ID:iaw7UtQo<>結局これはフレンダの妄想って訳よ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 23:43:27.00 ID:Zulc/1I0<>ガンプラ作るやつと三国志のSSが好きだったんだが続きないよね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 23:51:16.30 ID:1g7KpGk0<>乙 ゲームのヤツ続き楽しみだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 23:57:38.35 ID:3CE/.fEo<>>>178
ありがとう…ありがとうう…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 00:03:56.66 ID:CTWe/sAO<>>>158
どこのスレ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 00:17:04.16 ID:jovEjkQ0<>妄想垂れ流しでSS書いて、書き終わってみたら50レス超えていた……
これって分割投下とかするべきかな?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 00:19:59.75 ID:qdIW1M.o<>どんと来い<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 00:22:09.37 ID:hHu1A9wo<>ふと気になったんだけど、どのくらいのレス量ならスレを立ててもいいの?
それとも基本スレ立て駄目? そんな事気にせずにガシガシ行くべき?
教えてエロい人!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 00:29:26.84 ID:SrY7XoUo<>スレ立て考えてるんだけど自分追い詰められるとネタ考え付くタイプだから
全然書き溜めずにスレ立てに挑んでみようかと思ってたりする
あと安価やってみたいんだけど自分恥ずかしながら原作全部は読んでなくて
五和とかわかんないから安価の前に「五和とかわかりません」って前置きしようと
考えてるんだけどそういうのって見てる側からすれば「こいつ原作全部読んでないのかよ…」
ってなっちゃう?
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 00:40:13.57 ID:Fb/iWE6o<>
今はスレ立ち過ぎってとこを通り越して放置ばっかだからなぁ
>>183
量と内容にちょっと自信なければここで十分って気がする
個人的にここが賑わってる方がってのもあるけどww
まぁ、途中で放置しないか、ちゃんとhtml化するってんならスレなんて自由に立てていいんだけどね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 00:41:40.95 ID:JnUO1pso<>100レスくらいならゆゆうで許容範囲じゃないのかしら<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 00:44:06.44 ID:tGhzeroo<>力作揃いでええのお。
帝子さん復活して欲しい。
新作ではそげプラスがなかなか楽しみだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 00:53:08.14 ID:6lcrwdQo<>>>183
すでに完結してるんであれば五百レスとかのスレまたぎそうな超長編じゃない限りここで良いと思うます!
というか、だらだら読者達の反応見ながら書いていきたいっていう人がスレ立てるんじゃないかな?
放置しないのであれば、ガンガンガシガシいっちゃいましょう。
>>184
安価やるなら原作くらいは読むべし! じゃないかと。
中途半端は知識で安価やっちゃうと、いたずらにキャラ崩れちゃったり
そもそも安価に答えれなかったりで良い事ひとつも無いと思います。
ただ個人的に、「科学サイドのみ」みたいな縛り方なら「〇〇NG」とかより受け入れやすいんでないかなと思います。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 00:53:33.53 ID:jovEjkQ0<>では投下しますね。
時系列的にはアニメ超電磁砲の第一話であった銀行強盗から数日後辺りです。
でもまだ『連続虚空爆破事件』が解決していなかったり、佐天さんがレベルアッパーの存在を知らなかったりといった、もしもストーリーになっております。
・オリキャラじゃないけどオリキャラ有り
・オリ能力有り
・若干のキャラの性格変更有り
上記の内容は受け付けない! という方はスルー推奨です。
前半は台詞形式、後半は地の文入りです。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 1/55<><>2010/06/06(日) 00:58:31.85 ID:jovEjkQ0<>ある日の柵川中学の教室にて……
佐天「うーいーはーるーん!」バサッ
初春「きゃあっ! い、いきなり何するんですか佐天さん!」
佐天「今日は青のストライプかー」
初春「人の話聞いてますか!?」
佐天「最近青系の色が多いけど、何で?」
初春「そ、それはもう夏ですし、気分的に寒色を選びたくなるというか……って、そうじゃなくてですね!」
佐天「いやー、やっぱり朝は初春のパンツを見ないと元気が出ないというか何というか」
初春「もっと他の事で元気を出してください!」
佐天「それは無理っ!」
初春「ぅええぇー……」
佐天「あっ。そんな事より」
初春「そんな事とは何ですか、そんな事とは」
佐天「近くに新しいクレープ屋さんができたみたいなんだけど、知ってる?」
初春「いえ、知りません。どんなクレープ屋さんなんですか?」
佐天「なんかね、見た事も聞いた事も無いようなクレープが揃ってるんだって!」
初春「……少し怪しい雰囲気がありますが、気になりますね」
佐天「でしょう? それで今日の放課後に食べに行こうかなあって思ってるんだけど、初春も一緒に行かない?」
初春「今日の放課後……ですか? わかりました。今日は風紀委員(ジャッジメント)の仕事も無いので大丈夫です」
佐天「よーし、じゃあ初春。放課後よろしく!」
初春「はーい」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 2/55<><>2010/06/06(日) 01:00:10.64 ID:jovEjkQ0<>――
放課後
佐天「ねえ初春?」
初春「何ですか? 佐天さん」
佐天「ここはどこ?」
初春「クレープ屋さんの前です」
佐天「それは新しくオープンしたクレープ屋さん?」
初春「いいえ。いつも通っているクレープ屋さんです」
佐天「……」
初春「……」
佐天「ああああぁぁーもうっ! 何で新規オープンしたばかりのお店が臨時休業なんかになってるのー!?」
初春「まぁまぁ佐天さん、落ち着いてください。周りの人にも迷惑ですよ」
佐天「これが落ち着いていられるかーっ!!」
初春「その佐天さんの言っていたお店について少し調べてみたんですけど、臨時休業になった理由はニつあるみたいなんです」
佐天「理由? ……で、その理由って何なの?」
初春「まず一つ目はですね、そのクレープ屋さんのクレープの味にあるそうなんです」
佐天「味? そういえば見た事も聞いた事も無いようなクレープ……っていう情報だったけど」
初春「お店のメニューとしては『黒酢バナナ』『空豆豆腐』『イカ墨キムチ』『いくらカルボナーラ』『いちごおd」
佐天「ストップ! 初春! ちょっと想像しただけで気分が……」
初春「その、あまりにも味が酷すぎるためにメニューを再検討しようと思ったらしく、一時的に臨時休業を取ろうとしたみたいです」
佐天「というか、何故そんなメニューが会議を通過できたんだろ。……ん? 取ろうとしたって、どういう事?」
初春「はい。そこが二つ目の理由であり、今回の臨時休業の直接的な原因だそうです」
佐天「直接的な原因?」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 3/55<><>2010/06/06(日) 01:01:38.59 ID:jovEjkQ0<>初春「例のクレープ屋さんに今日の臨時休業について問い合わせてみた所、本日販売を予定していたクレープの材料がごっそり無くなっていたそうなんです」
佐天「それってもしかして、泥棒とか?」
初春「泥棒……なんですかね。そのお店の周囲の監視カメラの映像を確認してみたんですが……」
佐天「?」
初春「そのお店の店員でもない、ある一人の人物がクレープ屋さんの中へと進入しているんです」
佐天「ならその人が犯人なんじゃないの」
初春「おそらくそうなんでしょうけど、私としてはどうも納得できない部分があるというか……」
佐天「納得出来ない部分?」
初春「その人物は、クレープ屋さんに手ぶらで進入して、手ぶらで何の体型の変化も無く外へと出てきたんです」
佐天「……特に不自然なことなんて無いと思うけど。だって空間移動(テレポート)とかなら簡単でしょ」
初春「確かにその線もあるにはあるのですが……。材料の無くなった跡が空間移動(テレポート)を使ったものとは思えないんです」
佐天「それって、綺麗に無くなっていないとか?」
初春「いいえ、佐天さん。材料は綺麗に無くなっていたそうです。ですが【綺麗】の言葉の通りに。まるで――舐めとられたかのように」
佐天「っ!?」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 4/55<><>2010/06/06(日) 01:02:33.79 ID:jovEjkQ0<>初春「空間移動(テレポート)といっても、その材料全てを移動させている訳ではありません。例えば、苺の種が一つ落ちた所でその人はまず気には留めませんよね?」
佐天「じゃあ、その犯人は……」
初春「『移動系能力』でないとするなら、その場で身体の中に収めたとしか言えないんです」
佐天「それってつまり、食べたって事?」
初春「でもそれだと外に出てきたときに体型の変化が起きているです。材料は決して少なくは無い量なんですから」
佐天「……ねえ、初春。その人物って誰なの?」
初春「監視カメラの映像では顔の部分が見えていないので、誰かまでは特定できないんですけど……」
佐天「(ゴクリ)」
初春「体格からみて性別は女性。服装は白い修道服を着ていて……そうですね、まるでシスターさんのような格好でした」
佐天「シ、シスター? 何それ、その犯人はコスプレ趣味でもあったっての!?」
初春「さぁ。一応警備員(アンチスキル)に通報しますかって聞いてみたんですけど、この件に関してはしないそうです」
佐天「え、どうして?」
初春「どうやら今日する販売する予定だった材料以外にも、売れ残った材料――つまり処分する予定だった材料も無くなっていたそうなんです」
佐天「それって……『処分してくれて助かった』って事?」
初春「大体はそういう事でしょう。売れ残りが多すぎて捨てるに捨てれなかったんでしょうね」
佐天「ええぇー……。そんなのって、あり?」
初春「あり……なんじゃないんですか?」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 5/55<><>2010/06/06(日) 01:03:21.29 ID:jovEjkQ0<>――
佐天「初春はストロベリークレープだよね。はい!」スッ
初春「あ。ありがとうございます佐天さん」
佐天「それにしても、なんであたし達はここのクレープを食べてるのかねー」
初春「それは佐天さんがあの後『今日はクレープを食べないと気が済まないーっ!』なんてワガママを言ったからですよ」
佐天「ワガママじゃないもん!……ところで初春はいつの間にさっきの事を調べたの?」
初春「例のクレープ屋さんの事についてですか?」
佐天「そうだよう。だってここに来るまでは初春、あたしとしゃべってたじゃん」
初春「私はしゃべっていたというか、『そうですね』しか口にしていませんよ?」
佐天「ええ!? いや、あたしは確かに初春と会話をしていたはず――」
初春「会話じゃなくて愚痴でしたよ。愚痴。なのでもう適当に受け流してればいいかなー、なんて」
佐天「ちょ、初春それ酷くない!?」
初春「いやぁ。あのときは佐天さんの愚痴を聞く暇も体力も心もありませんでしたから」
佐天「う、初春が黒い……」
初春「最近は白井さんも愚痴ばっかりで。『どこの馬の骨ともしれない殿方のおかげでお姉様の帰りが遅くなっている』だとか何とかうるさいんですよ」
佐天「あ、もしもし? 白井さん?」
初春「えっ!? ま、まま待ってください佐天さん! さっきの事は謝りますから! だから白井さんには――」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 6/55<><>2010/06/06(日) 01:04:04.23 ID:jovEjkQ0<>――
佐天「まったく。これに懲りたら、これからはあたしの話をちゃんと聞かないと駄目だからねっ!」
初春「は、話ならちゃんと聞きますけど……」
佐天「うむ。それでよい」
初春「はあ……」
佐天「……そういえば前にここに来たときは銀行強盗が出たんだっけ?」
初春「そうですね。そのときは御坂さんや白井さんが撃退しましたけど。――佐天さん、あのときの怪我はもう大丈夫ですか?」
佐天「大丈夫、大丈夫! でもさ、あのときの御坂さん格好良かったよねー」
初春「常盤台のエースの名は伊達じゃないって事ですよ」
佐天「すごいなー。レベル5かあ。あたしもあんな風になれるかなぁ」
初春「佐天さんはまず授業を真面目に受ける事から始めた方がいいですね」
佐天「なにおう! そんな事を言うなら、初春の頭の花をむしり取ってやるー!」グワッ
初春「ああ! や、やめてください佐天さん!! これは私の大事なトレードマークなんです!」
佐天「あはは! 本気にしちゃって頭の花を押さえて涙目になってる初春かわいいー」
初春「うう……。ひどいですよ佐天さん……」
佐天「ごめんごめん! ……ねえ、初春?」
初春「?」
佐天「もしだよ? もしあたしがレベル5になったとしても、初春はあたしの親友でいてくれるよね?」
初春「当たり前じゃないですか。何でそんな事を聞くんですか?」
佐天「何ていうかさ、あのときの御坂さんを見てたら、なんだか自分とは別世界の人に見えちゃったんだよね」
初春「……でも」
佐天「もちろん、御坂さんや白井さんがレベルだけで人を判断するような人達じゃないってことはわかってるよ。わかってるんだけどさ……」
初春「佐天さん……」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 7/55<><>2010/06/06(日) 01:04:45.84 ID:jovEjkQ0<>佐天「今までのあたしの高位能力者への気持ちは単なる羨望でしかなかったのに、実際にあの力を目にしちゃってからはその気持ちの中に妬みや劣等感が混じるようになっちゃった……」
初春「……」
佐天「あたしは初春にはそんな風に思って欲しくないし、思いたくもない。だから初はr」
初春「佐天さん!!」ダキッ
佐天「! う、うう初春!?」
初春「佐天さんは佐天さんなんです! 佐天さんはよく授業中に寝たり、私のスカートをめくったりして、それを軽い気持ちでやったりする面倒臭がり屋ですけど!」
佐天「ちょ、ちょっと初春。落ち着いて!」
初春「でも! 私はそんな佐天さんが好きなんです!! たとえ佐天さんがレベル5になっても、その中の第一位になっても、それこそ私とは別世界の人になっても、この気持ちは変わりません!!」
佐天「初春……」
初春「佐天さんは私の親友です!! 誰に何と言われようと、佐天さんの気持ちを裏切るような行為は絶対にしません!!」
佐天「っ! ……」
初春「では、逆に質問しますね。――佐天さんがレベル5になっても、私は佐天さんの親友でいていいですか?」
佐天「ぅ……、ういはるーっ!!」ダキッ
初春「大丈夫ですよ、佐天さん。私はいつまでも佐天さんの親友ですから」
佐天「初春〜。……ありがとね」グス
初春「……はい」グス<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 8/55<><>2010/06/06(日) 01:05:21.42 ID:jovEjkQ0<>――
佐天「はあー。柄にもなく泣いちゃったなぁ」
初春「でもたまには泣く事も悪くはないと思いますよ」
佐天「そうだね。……ところで初春?」
初春「はい?」
佐天「さっき初春に色々と酷い事を言われた気がしたんだけど」
初春「さ、さあ〜。何の事ですか?」
佐天「しらばっくれない!」
初春「い、いえ。私は知らないフリなんてし、ししていないですよ」
佐天「ちょっとどもってるし。ああ、初春があたしの事をいつも授業中は寝てて、初春のパンツを脱がせるナマケモノだと思っていただなんて!」
初春「わ、私はそこまで誇張して言っていませんよ!」
佐天「……という事は、言った事については認めるんだね?」
初春「はっ! ……はめましたね」
佐天「そんな悪い初春には、暑さで枯れないように頭の花に水をかけてあげよう」
初春「ふえ? じょ、冗談ですよね?」
佐天「冗談に決まってるよ〜」ゴソゴソ
初春「とか何とか言いながらカバンからおもむろにミネラルウォーターを取り出さないでください!」
佐天「勘違いしないでよ初春。これは初春が暑そうにしてるから、水をあげようと思ったんだよ……(頭の花にね)」ボソ
初春「今ボソっと『頭の花にね』と言いましたよね!? やっぱり私の花が狙いなんじゃないですか!」
佐天「ふっふっふ。そこまでばれたなら仕方ない。覚悟しろー!」ダッ
初春「わ、わわあ! こっち来ないでください!」ダッ
佐天「それが親友に対する態度かー! 初春ー!」
初春「それとこれとは話が別ですよぉ!」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 9/55<><>2010/06/06(日) 01:06:06.63 ID:jovEjkQ0<>――
佐天「ハァ、ハァ」
初春「ハァ、ハァ」
佐天「あああぁぁ、あづい……」
初春「ハァ、それは夏です、ハァ、からね」
佐天「ハァ、暑い暑い。水飲もう」
初春「私も――あ、あれ?」
佐天「どしたのー初春ー」
初春「もう中身が空っぽになっちゃってて……」
佐天「じゃあ、この水あげるよ!」
初春「え!? い、いいんですか?」
佐天「いいっていいって。だってあたし達、親友でしょ?」
初春「あ、ありがとうございます。佐天さん!」
佐天「初春は上の口と下の口、どっちから飲みたい?」
初春「む。そんなの決まってるじゃないですか。しt――」
佐天「……」ニヤリ
初春「……ま、まんなかの口からいただきますっ!」
佐天「チッ」
初春「舌打ちしないでくださいよ」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 10/55<><>2010/06/06(日) 01:06:47.12 ID:jovEjkQ0<>佐天「さてと。とりあえずクレープも食べ終わった事だし。これからどうする? って、初春。さっきからなに時間気にしてるの?」
初春「いえ、そろそろ時間だなぁと思いまして」
佐天「時間って何が?」
初春「夕立ですよ」
佐天「え、夕立? 何それ聞いてないよ!」
初春「今日の朝のニュースで言っていたじゃないですか」
佐天「いやあちょっと、今日の朝はすべりこみギリギリセーフな時間に起きたからニュースとか見てる時間が無かった」
初春「はあー。その様子だと折りたたみの傘は持ってきていないんですね」
佐天「ぐう……。あ、雨が降る前に帰ればいいじゃん!」
初春「あーそれは無理でしょうね」
佐天「な、何で」
初春「だって――あと23秒後には降り出すでしょうから」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 11/55<><>2010/06/06(日) 01:07:29.08 ID:jovEjkQ0<>佐天「えええぇぇーっ!? どど、どうしよう!? ……あ、そうだ。初春! 初春は傘持ってるんだよね? 入れてくれない?」
初春「えー。どうしましょうかねー」
佐天「っ……な、何が望みなの?」
初春「いやー、私としては今までの私に対する態度について改めてもらえたらなーなんて」
佐天「そ、それはスカートめくりも……?」
初春「あ・た・り・ま・え・ですっ!」
佐天「う、…ぐ」
初春「ほらほらーもう後10秒もありませんよー」
佐天「(初春へのスカートめくりは私のアイデンティティー! これを捨てるくらいならもういっそのこと……)」
初春「6、5」
佐天「(いや、でもやっぱりずぶ濡れで帰るのは……もうすぐ始まる夏休みに風邪の状態で入るのは……)」
初春「4、3」
佐天「……っ! 今まですみませんでした! これからは態度を改めますから、傘の中に入れてください!!」
初春「ハイ、どうぞ」バサッ
佐天「」ダッ
ザーーーーーー!
佐天「はあぁぁ〜。さようなら……あたしのアイデンティティー……」
初春「何この世の終わりを見たかのような顔をしているんですか」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 12/55<><>2010/06/06(日) 01:08:02.59 ID:jovEjkQ0<>――
佐天「…………」
初春「佐天さん、聞いてますか? 雨も降ってきましたし、とりあえず帰りましょうか」
佐天「…………」
初春「返事が無いって事は肯定の反応とみなしますからね。ほら、ついてきてください。佐天さん」
佐天「……あ……の……」
初春「そういえば最近ネットで色々な噂があったりするんですよ」
佐天「……うい……スカ……くり」
初春「『ビルの間を跳び回るサムライカウボーイ女』とかありえないですよね。そもそも何を言っているのかわかりませんし」
佐天「……いは……ンツ……」
初春「『ニケタ単位のハンバーガーを注文する巫女さん』とかどうですか? これならいるかもしれませんね。まあ、巫女さんが見つかればですけど」
佐天「……たし……ゆめ……」
初春「後は――『どんな能力も効かない能力を持つ男』なんて格好良いですよね。もしかしたらレベル5だったりするかもしれませんね」
佐天「…………」
初春「……さっきから何落ち込んでるんですか?」
佐天「!! あれだけ露骨な強迫をしておいてそれは無い!」
初春「強迫なんてしていませんよー。私はただ交渉をしただけです」
佐天「う……。こ、こんな初春なんて嫌いだー!」ダッ
初春「あっ、佐天さん! そんな急に走ったら――」
――ドンッ!
佐天「きゃあ!」
「うおっ!」
ドシャッ<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 13/55<><>2010/06/06(日) 01:08:48.83 ID:jovEjkQ0<>初春「あーあー、だから言ったのに……大丈夫ですか? 佐天さん」
佐天「あ、うん。私は尻餅をついただけだかr」
「ああああああああああぁぁぁぁァァァああ!!」
佐天・初春「っ!?」
「今日の特売で買った御一人様一パック限り七八円の卵×2があああぁぁ!! くそっ、こんな事になるんだったら寮の前まで吹寄に持ってもらえばよかった!」
初春「(あ、あの人誰ですか?)」ヒソヒソ
佐天「(多分、あたしがぶつかっちゃった人……)」ヒソヒソ
「はあー。今日は朝からビリビリに絡まれるわ、そのせいで遅刻して小萌先生に怒られるわ、それに何故か嫉妬した青髪ピアスが襲ってくるわ、挙句の果てには吹寄に頼み込んで一緒に買ってもらった卵も俺の身体と一緒に水溜りの中にダイブしてしまうなんて……」
初春「(とりあえず謝った方が良いですよ)」ヒソヒソ
佐天「(う、うん。そうだよね)」ヒソヒソ
「ああぁーもうっ、なんたる不幸ー!!」
佐天「あ、あのう。すみません。大丈夫ですか?」
「ん? ああ。俺は大丈夫だけど……。あんたの方こそ平気だったか?」
佐天「あ、あたしは全然大丈夫です! あの、それよr」
「そうか。それは良かった。今度からはちゃんと前を見て歩けよ?」
佐天「は、はい。すみませんでした」
「よし! わかったなら結構! じゃあな――」
佐天「ま、待ってください!」
「ん? 何だ?」
佐天「私がぶつかったせいであなたの制服と買い物袋をぐちゃぐちゃにしてしまって……」
「あぁ。その事ならもう気にするな。こんな事は俺の中じゃ日常茶飯事だしな。って、自分で言ってて悲しくなってくる……」
佐天「はぁ。で、でもあたしがやった事には変わらないので、その、お詫びをさせてください」
「お詫び? いやいやいやいや、そんなのいいって。俺はお前が謝ってくれたからもう満足大満足なのですよ!」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 14/55<><>2010/06/06(日) 01:09:44.77 ID:jovEjkQ0<>佐天「いえ、あたし……こういう事にはきっちりケジメをつけた方が良いと思うんです」
「ケジメねえ。……じゃあ制服のクリーニング代と買った商品の代金、払ってくれんのか?」
佐天「それを払えばいいんですね? わかりました」ゴソゴソ
「だあああぁぁ!! 待てよ、待ちたまえ、待ちなさい三段活用! そんなの冗談に決まってんだろうが!?」
佐天「じゃあ、な、何をすれば良いんですか」
「そうだなー。……じゃあお前がとなりにいる頭がお花畑の子にスカートめくりをしたら許してやる」
佐天「…………」
初春「……(あの、佐天さん?)」ヒソヒソ
佐天「……(初春……お願い!)」ヒソヒソ
初春「(えええぇぇ! い、嫌ですよ! 絶対に嫌です!!)」ヒソヒソ
佐天「(そこを頼むよー初春ー!)」ヒソヒソ
初春「(だ、大体さっきもうそんな事はしないって約束したばかりじゃないですか!)」ヒソヒソ
佐天「(でももう退くに退けなくなっちゃったんだよお。ほら、あの人もこっち見てるし)」ヒソヒソ
初春「(う……。で、でも嫌なモノは嫌なんです)」ヒソヒソ
佐天「(ここで見せたってどうせもうこの人とも会うことは無いし、何より確実なんだよ!)」ヒソヒソ
初春「(ふぐ……うぅ……)」
佐天「(初春!)」ヒソヒソ
初春「…………」グス
佐天「…………」
「……あ、あのう」
佐天・初春「……?」
「な、何かすみませんでしたーっ!!」
佐天・初春「!?」
「お願いですからヒソヒソ話しながら上条さんの事を汚物を見るような目で見ないでください!」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 15/55<><>2010/06/06(日) 01:10:43.55 ID:jovEjkQ0<>佐天「い、いや、そんな目で見ていた訳では――」
「とりあえずさっきの俺の言った事は綺麗サッパリ記憶から抹消してください! そして未来永劫思い出そうとしないでください!!」
佐天「は、はぁ」
「……はあー。なぁ、もういいだろ? 俺は別にお前に何かをさせるつもりは無いんだけど」
佐天「い、いえ。そういう訳にはいきません」
「別に俺はお詫びをしてもらいたいなんて思ってないし、もう困ってもいないんだけどさぁ」
佐天「でもあたしはここでケジメをつけないと、ずっと心に引っかかりを持っちゃう気がするんです」
「ふうん、そういうもんかねえ」
佐天「そういうもんなんです」
「……お前は明日の放課後空いてるか?」
佐天「あ、はい。一応空いてます」
「じゃあ明日の放課後、一緒に付き合ってくれ」
佐天「は、はい?」
「集合場所は……ここでいいか。お前がぶつかってきたここな。時間は午後四時半ぐらい。それじゃあな!」タッタッタ
佐天「あ、あの! って、行っちゃった」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 16/55<><>2010/06/06(日) 01:11:24.81 ID:jovEjkQ0<>初春「……どうするんですか? 佐天さん」
佐天「どうするって、そりゃあ行く……けど」
初春「ちょっと危なくないですか?」
佐天「で、でもあの人はそういう感じじゃなかったと思う」
初春「それでも用心するに越した事はありません。……明日は私も行きます」
佐天「ええ!? う、初春は無関係なんだから別に――」
初春「私は風紀委員(ジャッジメント)です! それは学園都市の治安維持及び犯罪防止のためにあります!」
佐天「初春……」
初春「明日、私は佐天さんの護衛としてついていきます。それでいいですか?」
佐天「う、うん。わかった。でも初春、あんたって明日風紀伊員(ジャッジメント)の仕事があったんじゃ」
初春「おや?もう雨は止んでましたね。では佐天さん、私はこれから行く所があるのでここで失礼します」タッタッタ
佐天「あ、うん。また明日ね……」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 17/55<><>2010/06/06(日) 01:12:05.78 ID:jovEjkQ0<>――
翌日
佐天「よし、着いた。今の時間は午後四時二十分。あの人より遅れて登場なんて締まらないからね」
佐天「でも一応用心のために大声を出せるようにした方がいいかな……」
初春「あ、いたいた佐天さん!」
佐天「うひゃああぁ!!」
初春「わあっ!? きゅ、急に大きな声出さないでくださいよ。びっくりするじゃないですかー」
佐天「考え事してるときに後ろからいきなり声をかけてくるからでしょ!」
初春「考え事って何ですか?」
佐天「あー何でもない何でもない。それより初春、風紀委員(ジャッジメント)の仕事はどうしたの?」
初春「それなら心配無用です。簡単な仕事は昨日の内に終わらせちゃいましたから」
佐天「ふうんそっか。……あれ? 初春、携帯鳴ってるよ」
初春「あ、ほんとだ。――はいもしもs」
『初春!! 貴女いつの間に貴女の面倒な仕事をわたくしがするように仕向けたんですの!』
初春「何を言っているんですか白井さん? ちょっと仰っている意味がよくわからないんですけど」
『まさか初春? 昨日非番である貴女が支部に来ていたのは、今日のわたくしに面倒な仕事を押しつけるための工作をしていたからですの?』
初春「あっはっはっは。ばれちゃいましたかー」
『ばれちゃいましたかー、じゃありませんの!!』
初春「それに仕方が無かったんですよ」
『ほう。わたくしに仕事を押しつけてまで暇をつくったその愚かな理由とやらについて、詳しく説明していただきましょうか』
初春「そーですねー。……簡単に言うと、佐天さんの貞操の危機なんです」
佐天「ちょ、初春!?」
『え? そ、それはー……マジ、ですの?』
初春「マジです。大マジです」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 18/55<><>2010/06/06(日) 01:12:53.77 ID:jovEjkQ0<>佐天「や、やめてよ初春! 何話してんのかわかんないけど嫌な気しかしないよ!?」
『何やら佐天さんのような声が聞こえてくるんですけれども……』
初春「まあとりあえずこれから佐天さんは男の人と会うので、私は佐天さんの護衛としてついていきます」
『はあ。しかし初春? 貴女もしその方に佐天さんが襲われそうになっても助けに入れるんですの?』
初春「入りますよ! 私は風紀委員(ジャッジメント)なんですから!」
『入る、ではなく入れるかと聞いていますの。貴女は戦闘向きの能力も力もない。後方支援向きの風紀委員(ジャッジメント)ですのよ』
初春「そ、そんな事はわかってますよ……」
『ならもしそんな事態に発展しそうなら、貴女がその状況に首を突っ込む前に通報なさい』
初春「う……」
『貴女が突っ込んで逆に事態を悪化させるような事になったら本末転倒ですの』
初春「…………」
『……わたくしは心配しているんですのよ。佐天さんはもちろん、初春の事も』
初春「……わかってますよ」
『では初春。何かあったらすぐに連絡を入れるんですのよ?』
初春「はい。わかりました」
『……もちろん、今日やってくれた落とし前はきっちりとつけさせていただきますの』
初春「えーと、何の事ですか?」
『あ、固法先輩。ちょっとお話しなくてはならない事が』
『うん? 何かしら?』
初春「わあー! そ、そうですね。今度黒蜜堂のフルーツゼリー奢りますからっ!」
『今日初春は風邪を引いたらしく、お休みだそうですの』
『あら、そう。お大事にね』
初春「あ、危なかったぁ」
『……初春? 約束を破ったら頭の花だけ空間移動(テレポート)してさしあげますの。では』ピッ<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 19/55<><>2010/06/06(日) 01:13:28.18 ID:jovEjkQ0<>初春「ふぅ。……あ、お待たせしました佐天さん」
佐天「待ったというか結構聞こえちゃってたんだけどね」
初春「とにかく私は問題無いんで大丈夫です。それよりあの人はまだでしょうか?」
佐天「うーん、もう約束の時間から5分くらい過ぎてるんだけど……。――あ、あの人かな?」
初春「こっちに気づきましたね」
「ハァ、ハァ。悪い! 待たせちまった!」
佐天「いえいえ、あたし達そんなに待っていませんから」
「てか、俺としては本当に来てるとは思わなかったんだけどな」
佐天「? どうしてですか」
「昨日の待ち合わせ場所とか時間の説明が適当だったろ?」
佐天「確かに結構早口で言ってましたけど」
「それでお前が理解できていなければ、そのお詫びとやらもうやむやにする事ができたんだけど……」
佐天「でも、あたしは今ここにいますよ?」
「そこなんだよ! なんであの唐突な言葉の約束を理解して覚えてられたんだよ! お前は一度聞いた事なら何でも覚えられる天才ちゃんかちくしょうっ」
佐天「は、はあ」
「ま、いいや。来たんだったらちょっと付き合ってもらうけど」
佐天「はい。わかりました」
「そっちの頭がお花畑の子も来るのか?」
初春「わ、私も佐天さんと一緒に行きます! あと、頭がお花畑の子じゃありません! 初春と言います」
「そうか。いや、上条さんとしては人数が多い方が助かるからむしろ大歓迎ですよ」
佐天「あのあたしは佐天涙子って言います。あなたの名前は……」
上条「俺か? 俺は上条。上条当麻だ」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 20/55<><>2010/06/06(日) 01:13:55.93 ID:jovEjkQ0<>佐天「上条さん、ですか。それでこれからどこかに行くんですか?」
上条「あぁ。……ちょっと戦場にな」
初春「せ、戦場?」
佐天「それって危ない場所だったりするんですか?」
上条「そうだな。確かにあれは弱肉強食の世界だから、一分一秒の油断が命取りになるかもしれない」
佐天「そこで……何をするんですか?」
上条「そんなの決まってんだろ。食料調達だよ。いやあれは明日への力の源と言っても過言ではないか」
初春「(何言ってるんだろう)……それで私達はその手伝いをすればいいんでしょうか」
上条「手伝いっていうか……最後に大仕事をしてもらうだけだよ」
佐天「でもあたしにはそんな大変(?)な仕事できないと思います。あたしはレベル0ですよ?」
上条「レベルなんて関係ない。とにかくお前達がいてくれるだけで、俺は戦える」
佐天「……(この人本気でこんな事言ってんのかな。ボケじゃないのかな)」
上条「とりあえず、お前達に迷惑をかけるつもりはないから」
佐天「はぁ、わかりました」
上条「そんじゃあさっさと行こうぜ。時間もそんなに無いし」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 21/55<><>2010/06/06(日) 01:14:46.85 ID:jovEjkQ0<>――
道中
佐天「(あたし達には迷惑かけないとか言ってたけど)」ヒソヒソ
初春「(でも警戒していた方がいいですよ。何らかの能力を使ってくる可能性もありますし)」ヒソヒソ
佐天「(……やっぱりそう言うと思った)」ヒソヒソ
初春「(いざというときのために情報を収集しておきましょう)」ヒソヒソ
上条「♪〜」
初春「あの、ちょっと質問してもいいですか?」
上条「おう。上条さんに答えられる範囲であれば何でもいいぞ」
初春「上条さんって高校生なんですか」
上条「ああ。高一だ。初春たちは中学生か?」
初春「はい。そうです」
佐天「中学一年ですっ!」
上条「ははっ! 元気だなぁ佐天は」
佐天「そういう上条さんはちょっと何か疲れてる雰囲気がありますけど」
上条「いや、ちょっと朝にビリビリ中学生に絡まれてな……」
佐天「はぁ」
初春「その、ビリビリ中学生ってどんな人なんですか」
上条「常盤台のお嬢様なんだけど口は悪いし、年上に敬意を払わないがさつな態度。多分まだ反抗期が抜けてねーんだな。そして見つかったら電撃撒き散らしながら追いかけてくんだぜ? こえーったらありゃしねえ」
初春「(そんな人あのお嬢様学校にいるんでしょうか?)」ヒソヒソ
佐天「(能力は同じみたいだけど御坂さんとは大違いだね)」ヒソヒソ
初春「でもその人って常盤台の方ですから能力者なんですよね」
上条「まぁそうだな」
佐天「という事はその人の相手をしている上条さんも何かの能力者だったりするんですか」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 22/55<><>2010/06/06(日) 01:15:15.95 ID:jovEjkQ0<>上条「どうなんだろうなぁ。確かに少し特殊な能力を持ってるっちゃ持ってるけど、俺はレベル0だよ」
初春「レベル0で能力がわかっているなんて珍しいですね」
上条「でもいないことは無いだろ」
佐天「(レベル0なのに能力者……あたしは……)」
上条「つっても、俺はスプーン一つも曲げられないような、レベル0の中でも底辺の位置にいるんだけど……な……」
初春「? どうかしたんですか?」
上条「……上条さんの通過予定ルートに空き缶が転がっている……」
佐天「はい?」
初春「あーどれだけ注意してもポイ捨てする人はするんですよねー。ちょっと私捨ててきます」
上条「待ったあぁ!!」
初春「な、何ですか」
上条「俺にはわかる。わかっていますとも。これは拾いに行こうとしたらその空き缶が足元に転がってきてずっこけるっていう転倒フラグだなっ!?」
佐天「いやいや。それはちょっと大げさ過ぎじゃあ……」
上条「いいや。俺の不幸体質を舐めないでもらいたい」
初春「ふ、不幸体質ですか」
上条「そうだ。俺の不幸によって初春が転び、それによって起きるラッキースケベなシーンの後に訪れるであろう気まずい空気に上条さんは耐えられそうにないんです!」
初春「……あの。もう佐天さんが拾ってゴミ箱に捨てに行っちゃいましたよ」
上条「なっ! 人の話は最後まで聞きなさいと学校の先生に教わらなかったんですか!?」
初春「ほらー佐天さん。上条さんが怒ってますよ? 早く戻ってきてください」
佐天「いやー、なんだか長くなりそうだったか――」
コロコロ
佐天「らああぁ!?」スッテン
初春「さ、佐天さん!!」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 23/55<><>2010/06/06(日) 01:16:18.00 ID:jovEjkQ0<>上条「あーだから言わんこっちゃない」
佐天「いてて……」
初春「大丈夫ですか? 佐天さん」
上条「まぁ流石に別方向から違う缶が転がってくるのは予想外だったけどな――っと、この缶コーヒーあんたのだよな」
「……わりィな」
佐天「……上条さんが不幸体質っていうのは、あながち間違いじゃないかもしれない……」
上条「俺も伝染したのを見たのは初めてだけどな……。ごめんな、俺のせいで」
佐天「上条さんは何も悪いことはしてないじゃないですか」
初春「その不幸体質って上条さんの特殊な能力というものに何か関係があったりするんですか?」
上条「さあ。俺にもよくわからねえな。俺の不幸体質は生まれつきだし」
佐天「じゃあ小さいころからよく転んだりしてたんですか?」
上条「それはまだ軽い方だな。昔は石を投げられたり、酷いときはテレビ番組で疫病神とか言われたり、借金まみれの男に追い掛け回されて包丁で刺された事もあったらしい」
佐天「え……」
初春「酷い……」
上条「それは『外』での事なんだけどな。で、小学校入学のときに迷信のない世界、科学最先端の学園都市に送られたんだけど……」
佐天・初春「……」
上条「結局俺の不幸の原因はわからずじまい。まぁ以前のような暴力沙汰にはなっていないけどな」
佐天「……あの」
上条「はいはいっ! 暗い話はこの辺で終了! そろそろ戦場に着くからなー」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 24/55<><>2010/06/06(日) 01:17:12.80 ID:jovEjkQ0<>――
上条「さあ着いたぞ。ここが今日の戦場だ」
佐天「……え?」
初春「あのここって」
上条「ん? 本日の激戦区の大手のスーパーですよ」
佐天「……あたし達はここで何をするんですか?」
上条「あぁ。今日の午後五時から始まるタイムセール品の一つ、『御一人様一点限り四個入り一パック二十円の卵』の人数合わせで一緒にレジに並んでくれれば上条さんは明日を生きることができまっす」
佐天「そ、そんな事でいいんですか」
上条「そんな事はなんだあああぁぁ!!」
佐天・初春「っ!」
上条「これから俺は明日への生きる希望を掴み取るために戦場に向かう。だがその希望は欲張って一人で持ち帰るためにはあまりにも心身ともに負担がかかり過ぎるんだ」
初春「あ、あの」
上条「そんな状況を打破するためには方法は一つしかない。そうっ! 心を許せる戦友にその希望を託す事なんだ!!」
佐天「(上条さんこそ人の話を聞いた方がいいと思う)」
上条「そんな訳で佐天達にはその人数合わせになってもらう」
初春「はあ、そういう事なら早く行きましょうよ。もうすぐ五時ですよ」
上条「いいや。お前達をあの戦場に連れて行くことはできない」
佐天「何でですか」
上条「これから起きる奪い合いにお前たちの身体が耐えられるとは思えない」
初春「じゃあ……」
上条「お前達はこのスーパーの入り口辺りで待っていてくれ。卵を取り終えたら佐天達を呼ぶからそのときに来てくれると助かる」
佐天「わかりました」
上条「よし。それじゃあ十分くらいで戻ってくるからな! それまで待っててくれよー」タッタッタ<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 25/55<><>2010/06/06(日) 01:18:08.25 ID:jovEjkQ0<>――
佐天「やっぱり危ない人じゃなかったね初春」
初春「そうですねー。ちょっと、というかかなり変わった方でしたけど」
佐天「でも話してて楽しかったよね」
初春「あれー佐天さん。もしかしてちょっと気になっちゃったりしてますか?」
佐天「ぶっ! な、なな何言ってんの初春! そんな訳無いじゃん!」
初春「ありゃりゃ、顔が赤くなってる所を見ると図星でしたか」
佐天「っ」
初春「正直上条さんのどこに惚れたのかわかりませんが、私は佐天さんの恋を応援しますよっ」
佐天「う、初春のバカあああぁぁ!!」ダッ
初春「だから急に走ったら危ないですよ――」
――ドンッ!
佐天「きゃっ」
「ッ!」
佐天「あ、すみません」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 26/55<><>2010/06/06(日) 01:18:49.96 ID:jovEjkQ0<>「ッてえな。あーこれ骨イっちまったかもしれねえなぁ」
佐天「え、そんな強くはぶつかっていな」
「ああっ!? 何口答えしてんだこのガキ。ぶっ殺されてぇのか!」
初春「やめてください! ちゃんとぶつかった事については謝ったじゃありませんか!」
「何だテメエ?」
初春「風紀委員(ジャッジメント)です!」
「ほう。こりゃいいところで会った。おいッ! お前らちょっと来い!!」
「何だよ」
「ん? 誰だこのガキ」
「あぁ、コイツ風紀委員(ジャッジメント)なんだってよ。ちょっとこいつで“アレ”の性能を試してみようぜ」
「なるほど、そりゃイイ考えだ」
「お花の嬢ちゃん、ちょおっと俺等と一緒に来てくんねえかな?」グイ
初春「や、やめてくださいっ!!」
佐天「ちょ、ちょっと! 初春には手を出さないでよ!」
「ウゼェなぁ。おい、こいつも連れて行っちまおうぜ」
「試す相手は一人でも多い方がいいってな。オラッ!」ガシ
佐天「い、嫌っ! 離して!!」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 27/55<><>2010/06/06(日) 01:19:44.22 ID:jovEjkQ0<>――
とある少年が入った第七学区のスーパーマーケットは食料品はもちろん、家電や衣服売り場、書店、ゲームセンター、さらにはフードコート等も揃える比較的デパートに近いものだった。
様々な商品を取り揃えたそのスーパーは常に客足が途絶える事は無く、特に週一で行われる食料品の激安価格のタイムセールは、奨学金の支給額が少ない学生にとっては嬉しい恒例行事となっている。
そんなスーパーから五十メートルほど離れた場所に佐天と初春はいた。
より正確に説明すると、ほとんど人気の無い通りにある裏路地に、武装無能力集団(スキルアウト)によって連れてこられていた。
日本の夏の夕方はまだまだ明るいはずなのだが、この裏路地はその事実を裏返してしまうほどに暗い。
建造物の配置や構成上、空からの日光は一切なく街から漏れる僅かな日光や街灯の明かりしかないのだから当然だ。
しかし今はこの平衡感覚が狂ってしまったかのような気分の悪さが、彼女らの視界を暗くしてしまっている主な原因かもしれない。
(何でこんな事になっちゃったんだろう)
道幅一メートル強の裏路地で見ず知らずの者たちに囲まれている佐天はそう思った。
彼女のすぐ横には見知った友人がいる。
初春飾利。
今は膝を地面につき、身体をくの字に曲げてうずくまっている。
その痛々しい雰囲気のせいなのか、心なしか頭につけている花の量が減っているように見える。
数分前、『こんな事をしてもすぐに他の風紀委員(ジャッジメント)や警備員(アンチスキル)に拘束されますよ!』と警告をしていたが、近くにいた集団の一人に腹を殴られてからは動かなくなってしまった。
「お前何やってんだよ。一回目でダウンさせちゃ意味ねえだろ」
「仕方ねーだろ。肉体強化(ビルドアップ)を使ったとはいえ、風紀委員(ジャッジメント)が一発で沈むなんて思ってなかったんだからよぉ」
「でもまぁ。これでオレ達の力が本物だって証明されたな」
武装無能力集団(スキルアウト)なのに何で能力の話をしているんだろう、と考えるだけの思考を取り戻した佐天だったが、それはすぐに中断させられる。
「まぁいいや。ちょっと金取るためにもさっさと剥いちまおうぜ」
剥かれる。
その意味を理解するのに数秒を要した。
そして理解した佐天は全身の毛が逆立つような感覚に身体を支配された。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 28/55<><>2010/06/06(日) 01:20:43.10 ID:jovEjkQ0<>「でも駒場は女子供を襲うのを嫌ってなかったか?」
「いいんだよ。駒場の野郎の事なんか」
「そうそう、こっちの方が楽だし楽しいしねー」
逃げよう。でもどうやって?
見た所目の前の武装無能力集団(スキルアウト)の人数は七、八人。
武器らしき物は所持していないみたいだが、中学生の女の身体能力じゃ走って逃げてもすぐに追いつかれる。
それに、すぐ横には初春もいる。見捨ててなんていけるはずがない。
「じゃあさっそくこの花の風紀委員(ジャッジメント)からやっちまおうぜ」
「ああ、そうだな。これまで能力によって虐げられてきた苦しみを味あわせてやる」
そう言った一人男が初春に触ろうと手を伸ばす。
その光景を横目で眺めていた佐天は、頭の中で気が狂う程の大音量の警報が鳴り響くのを感じた。
初春に触らせてはならない。
その言葉を脳が理解したときには、すでに佐天の手は動いていた。
佐天の手は横で苦しんでいる彼女を護るように、荒々しく乱暴に伸びてきていた悪の手を叩く。
パチィンッ!
「あ? 何のつもりだこのガキ」
佐天は初春と手を叩いた人物の間に入り手を大の字に広げ、心の赴くままに言い放った。
「初春はあたしの親友なの!! あんた達なんかには絶対手を出させないんだからっ!!」
言ってしまった。でも後悔はしていない。してたまるもんか。
その言葉を叫んだとき、視界の隅にいた初春の身体がピクンと動いたように見えたのは気のせいだろう。
「ほおう? じゃあテメエから手を出してやるよッ!!」
手を叩かれた男が水泳の飛び込みをするように佐天の身体に跳びついてきた。
突然の事に咄嗟の反応ができなかった佐天は簡単に身体を押し倒される。
仰向けに押し倒された佐天はすぐさま起き上がろうとするが、身体が動かない。
その原因は目で確認する前に感じ取れた。マウントポジションをとられている。
地面にはゴミ捨て場のように雑誌や新聞紙などが散乱していて、そこに野良猫でも住みついているのだろうか、糞尿のような臭いが漂っていた。
「さあって、どうしてやろうかなぁ?」
「確かお前『精神系能力』だろ? ソイツで試してみろよ」
「おほッ、そりゃあイイ考えだ」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 29/55<><>2010/06/06(日) 01:21:27.59 ID:jovEjkQ0<>精神系能力。詳しい事はわからないが、その名前だけでこれから何をされるのかはわかる。
記憶を覗かれるのか、心を読まれるのか、はたまた洗脳されてしまうのか。
少なくとも自分の心が蹂躙される事だけは自覚できた。
「い、いや……」
無駄だとわかっていても声が出る。
長い間塞き止めていた涙も溢れ出す。
それが逆に相手を興奮させるという事もわかっていた。
それでも、出さずにはいられなかった。
――あたしの大切な唯一の思い出を汚されたくない!
「ギャハハッ! いいねえ、イイ反応だよお。そそるねぇ!」
案の定、歪んだ喜びを見せた男は佐天の頭に悪魔の手を伸ばす。
佐天は再びこう思った。
(何でこんな事になっちゃったんだろう)
確か武装無能力集団(スキルアウト)の一人にぶつかる前に、同じような形でぶつかった人がいた。
その人はこう言ってたっけ。
『今度からはちゃんと前を見て歩けよ?』
そうだよね。ちゃんと前を見て歩かなかったあたしのせいだよね。
これはあたしの自業自得。責められても文句は言えない。
でも初春は何も悪くない。だって何も悪いことはしてないもん。
それなのに初春はあたしのすぐ傍で傷つき倒れている。
――あたしのせいだ。
あたしにこの武装無能力集団(スキルアウト)を倒せるだけの能力(チカラ)があれば。
あたしに初春を助け出せるほどの能力(チカラ)があれば。
――あたしに、能力(チカラ)があれば。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 30/55<><>2010/06/06(日) 01:22:58.35 ID:jovEjkQ0<>でもいくら望んだ所でそれは叶わない。
そんな窮地に陥れば力が覚醒する、なんて夢物語はあるはずがない。
――それでも、奇跡を願わずにはいられない。
こんな三メートル先も霞んで見えなくなるような暗い裏路地に、誰かが助けに来てくれるとは思えない。
近道としても利用しなさそうな裏路地なので、誰かが通りがかることも期待できない。
――それでも、救世主(ヒーロー)が助けに来てくれることを願わずにはいられない。
仰向けのまま佐天は、首をわずかに日の光が差す方へと向けた。
そしてその動作を終えると、次に光に向けて手を伸ばした。
まるで、この【闇】から助け出してほしいように。
まるで、その【光】に助けを求めるように。
ふと光は閉ざされる。
一瞬、佐天は希望の光が完全に消えたかのように思えた。
しかしすぐに脳が働き『違う』と認識すると、その本当の意味を理解しようと思考をめぐらせる。
だがその前に、武装無能力集団(スキルアウト)でない男の声が聞こえてきた。
「テメエら、何やってんだよ」
それは、少し前まで聞いていた、あの懐かしい少年の声だった。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 31/55<><>2010/06/06(日) 01:23:49.48 ID:jovEjkQ0<>――行間――
「い、いない……」
上条当麻はつい先程まで一緒にいた彼女達、佐天と初春を探していた。
(おっかしいなあ。入り口辺りで待っててくれって言ったはずなんだけど)
現在上条の両手には四個入り一パック二十円の卵が、右手に一つ、左手に一つ、計二つある。
本当は三人分を取りに行くはずだったのだが、まるでどこぞの世界的お祭フィーバー状態と化していた卵売り場からは二つしかもぎ取れなかった。
いや、取れただけでもマシではあるのだが。
しかしそれも、レジを通せなければ意味が無い。
上条は彼女達の名前を何回か呼んでみたが返事はおろか、姿すら見えない。
タイムセールの品はほぼ売り切れ、客の人数は減っているので見逃している、何てことは無いはずなのに。
(これはまさか……ドタキャンされた?)
と上条は一瞬、人間不信に陥りそうだったがすぐに別の可能性を考えた。
「ああそうか。トイレか」
世の女性達から『デリカシーの欠片もない男』と罵られても反撃できないような一言を口走る上条。
それだけならまだよいのだが、彼は無自覚でこういう事を言う野郎なので余計にタチが悪い。
とりあえずもう少しだけ待ってみるか、と視線を店内へと向ける。
すると、見覚えのある人物が視界の端に映った。
その人物は地下一階からこの上条のいる一階へとエスカレーターで上って来ている。
確か地下一階は様々なコインロッカーがズラっと並んでいるような階層のはずだ。
コンビニの袋しか入らないようなロッカーもあれば、一般家庭レベルの二メートル弱の冷蔵庫すら入ってしまうようなロッカーもある。
一体何のために使っているのかただの高校生でしかない上条にはサッパリわからないが、ひとまずその階層から上ってきた人物に声をかけた。
「おーい! ビリビリ!」
「…………」
――……無視?
(いやいや待て待て。ここは冷静に上条さんと一緒に状況の整理をしよう☆ 今、俺とアイツとの距離は五メートル前後。小さな声では聞こえづらいかもしれんが、俺のさっきの声はそれなりに張っていたはず! だってビリビリの傍を歩いてた通行人が痛い子を見てしまったかのような顔をしてたもん!)<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 32/55<><>2010/06/06(日) 01:25:01.73 ID:jovEjkQ0<>以下悶々と考えた上条はもう一度声をかけた。
「おおぉい!! ビリビリぃ!!」
「…………」
――……またですかこの野郎。
いい加減痺れを切らした上条は例のシカトビリビリお嬢様の方へと足を進める。
右手に持っていた一パックの卵を左手の一つに重ねて、右手で彼女の肩を叩き呼び止めた。
「おいビリビリ。無視すんなって」
「はい? 何か御用でしょうか?」
――……あれ。誰この子。
上条はまるで母親と間違えて他人に話しかけてしまったかのような気まずさを感じた。
つまりそれほどの温度差があったのだ。
いや、外見は完璧にあのビリビリ中学生。
まあ変なゴツイ軍用ゴーグルをつけていたり、彼女の背丈程はありそうな黒い楽器ケース(?)のような物を背負っているが、それでも容姿はビリビリと一切変わらない。
「え、あれ? ビリビリじゃ……ない?」
「ビリビリとは誰を指しているのかはわかりませんが、ミサカの名前はミサカです、とミサカは返答します」
「ミ、ミミミサカ?」
「はい。ミサカです」
ミサカ。
そういえばビリビリが『私の名前は……』とか何とかよく言っていた気がする。
でも正直今俺の目の前にいる少女が、あの乱暴な口調のビリビリとは思えない。
ひとまず一番ありえるであろう質問をしてみた。
「あ、あのさぁ。お前って双子とかいる?」
「オリジナル、という事であればミサカにはお姉様がいます、とミサカは質問に答えます」
前半部分が意味不明だったが、お姉様、という事はおそらくあのビリビリがこの少女にとっては姉となる訳だ。
……上条は何だかこの子がとっても不憫に思えた。
ビリビリに一日に一回会うか会わないかくらいのペースの上条ですらげんなりしてしまう程疲れるのに、毎日会っているとなると上条には想像もつかない。
一応確認を取るようにまたミサカと名乗る少女に質問した。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 33/55<><>2010/06/06(日) 01:26:11.01 ID:jovEjkQ0<>「多分俺、お前の姉貴の事知ってると思うんだけど。電撃使いだろ?」
「お姉様をご存知なのですか? とミサカはやや驚きの表情を見せます」
「……お前も結構苦労してるんだな」
「仰っている意味がよくわかりませんが」
ふと一度スーパーの入り口へと視線を向けたが、未だに佐天達は現れない。
いつまでもここで待っているのも面倒なので
「お前、今時間あるか?」
「ナンパのお誘いでしょうか、とミサカは妹達史上初のナンパ体験に身体を強張らせます」
「ちげーよ! これからこの二つの卵を買いたいんだけど、御一人様一点限りなんだよな」
「それはつまり、ミサカはあなたが御一人様一点限りなのに二つも取ってきてしまったことの尻拭いをさせられるという事ですね? とミサカは予想してみます」
「くっ、合っているけど違うぞ! 俺は人と待ち合わせていたから間違えて二つも取ってきた訳じゃない!」
「ではその方と買われれば良いのではないでしょうか? とミサカはあなたの情報から最適かつ最良な選択肢を提案します」
そんな事はわかっていますよセニョリータ。
もちろんできる事なら佐天達と買った方が、上条としてもスムーズに事が運ぶのでそちらを選びたいのだが。
実際入り口に待ち合わせしている彼女達が見当たらないのだから仕方が無いのだ。
「……いや、何かいないんだよね」
「見捨てられたという事ですね。可哀想に、とミサカは若干の含み笑いを隠しつつ、あなたに同情します」
「があああぁぁっ! ビリビリの顔と声で言われているのがすんげー腹立つ!!」
「まぁまぁ落ち着いてください、とミサカはあなたを宥めます。仕方ないですね。ミサカも少しなら時間に余裕があるので、あなたの尻拭いに付き合ってあげましょう、とミサカは優しい態度を見せつつも心の中で嘆息します。はぁー」
「表面に出てるぞ。……いや、ありがとうございます」
そういう訳で上条は、ミサカと名乗る少女と一緒にレジへと向かう事にした。
タイムセールの時間は終わったとはいえ、夕暮れ時なので夕飯の材料を買いにきた学生達でレジは長蛇の列をなしている。
上条達は近くのレジの列の最後尾に並んだ。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 34/55<><>2010/06/06(日) 01:26:54.31 ID:jovEjkQ0<>「…………」
「…………」
き、気まずい。
あのビリビリはこっちから話しかけなくても向こうからドンドン喋ってくるから気にしていなかったが、どうやら妹さんは受け手らしい。
上条も基本は相手の話に相槌を打つようなタイプなので、このタイプの二人が合わさるととんでもなく空気が重くなる事を上条は思い知った。
空気を変えるためにも上条は、あっそういえば、と何かを思い出したかのようにミサカに話題を振った。
「なぁ。お前って何でそんなゴツイゴーグルかけてんの?」
「ミサカはお姉様のように電子線や磁力線を目で追う事ができないので、それらを見えるようにするための器具が必要なのです、とミサカは懇切丁寧に説明します」
「…………」
「あの、聞いていますか?」
何を言っているのかわからない事は、恥ずかしい事ではないですよね?
この流れは非常にマズイ、と思った上条はミサカが背負っている黒いケースに目が行き、それに話題を変える事にした。
「聞いてる聞いてるっ。……そのお前が背負っているのって楽器ケースだよな? 何かの楽器が入ってんのか?」
「……ZXC741ASD852QWE963'とミサカは符丁の確認を取ります」
「……は?」
もう一度言う。何を言っているのかわからない事は、恥ずかしい事ではないですよね?
上条の脳では初めの方に言った『ZX』あたりしか頭に入っていない。
何らかの楽器の通称だろうか、と適当に考えていると
「やはり答えられないようですね。ではこの中身について教えることはできません、とミサカは否定の言葉を述べます」
と意味深な事を言われたが、特に知りたいと思っていた訳でもなかったので『そうか、ならいいや』と軽く流した。
そんな感じでミサカと会話をしていたら上条の会計まで後一人の所まできていた。
「おっ、もうすぐだな。ちゃんと俺の付き添いと思われるように近くにいてくれよ」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 35/55<><>2010/06/06(日) 01:28:23.56 ID:jovEjkQ0<>――
レジでの会計を終えた上条は、本日の戦利品である卵をスーパーの袋で包み買い物袋に入れつつ、ミサカに話しかけた。
「いやー、わざわざ付き合ってくれてありがとな」
「ミサカはあなたに付き添っていただけですから、とミサカは謙遜しつつあなたのお礼を受け取ります」
いやほんとありがとな、と上条は返事をしながら卵を買い物袋に入れ終える。
上条はミサカと共にスーパーの自動ドアを通り、外へと出る。
もう日も傾きつつあるはずなのに、ジメジメと湿気のある熱気が身体を包んだ。
今更ながらに思ったが、ミサカはあの名門常盤台中学の制服を着ている。
確か常盤台中学は門限に厳しいものだと風の噂で聞いたことがあったような気がする。
もしかしたら今の時間は門限的に危ない時間なんじゃないだろうか。
引き止めてしまった事により門限が過ぎてしまい、こっ酷く怒られたりしないだろうか、とかお嬢様の世界を全く知らない上条は在りもしない事をぐるぐると考え知恵熱を出していると、ミサカの口が動いた。
「ではミサカはこれから実験の方へと向かいますので、失礼してもよろしいですか? とミサカは確認を取ります」
実験、と聞いて少し引っ掛かったが、常盤台中学は能力開発面でも群を抜いていると聞く。
これから能力開発の授業でもするのかもしれない。
やっぱ常盤台のお嬢様スゲーなんて思いつつ、上条は答えた。
「ああ。今日はほんと助かった。……っと最後に一つ聞いていいか?」
「はい。何でしょう」
「お前の名前、何て言うんだ? ミサカって名字だろ? 一人称だと普通は名前なんじゃないのか」
「ミサカの名前はミサカです。正確に言うならばミサカは検体番号(シリアルナンバー)九六二七号です、とミサカは答えます」
「……うん。お前が電波ちゃんだという事はよーくわかった。もう言及はしないぞ。俺の名前は――」
「もう時間なので本当に失礼します、とミサカは別れ挨拶をします。……さようなら」
「え、あぁ。じゃあな……」
なんだか急いでいたようだったけど、本当に付き合わせて大丈夫だったんだろうか。
ミサカという少女は足早にスーパーを離れ、数十秒後にはもう見えなくなっていた。
「さて、と。俺も帰りますかね」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 36/55<><>2010/06/06(日) 01:29:12.07 ID:jovEjkQ0<>結局スーパーで別れて以来、今の今まで佐天達とは会っていない。
無事に家に帰ってくれていればいいんだけどな、と上条は佐天と初春の顔を思い浮かべながら自分の寮へと歩き始め――
(今、見えた『物』は何だ?)
上条にとっては見た事のある、だがそこに在ってはならない『物』が、スーパーから十メートル先の歩道の地面に落ちていたような気がした。
いやまさか、と現実から目を背けたくなったが確認せずにはいられない。
その『物』に近づいて行くにつれて、胸の奥からぞわぞわと気分の悪い感情が増幅されていく。
『物』を既にハッキリと目視できる程に近くまで来た。
その『物』を手に取り、目の前に持っていく。
――それは、初春が頭部につけていた花飾りの『造花』だった。
それだけならまだ良かったかもしれない。
造花なら落ちてしまっても、それは特に不思議なことではない。
しかし、上条が見た物は一つの造花だけではなかった。
上条のいる地点を始点に、幾つもの初春の造花が約五メートル間隔で道の奥へと向かって落ちている。
その光景はまるで宇宙の空のようなコンクリートの上を、明るい星が輝きを点々と繋いでいるようだった。
上条は手に取っていた造花を拾い、それを買い物袋の中へと入れる。
そして次の造花の落ちている場所へと向かい、拾って買い物袋の中へ入れる。
これを十回程くり返した上条は、また次の造花を探す。
しかしそこから造花は見つからなかった。
その代わりにいかにもな路地裏が、最後の造花の落ちていた場所から伸びていた。
上条当麻は迷わない。
その道がどんなに暗闇に呑まれていようと、彼は歩みを止める事はない。
その道の先で二人の少女が襲われているのを、音だけでだが確認できた。
もう、やる事は決まっている。
彼は口を開く。
上条当麻は迷わない。
それは彼にとって当然の事なのだから――<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 37/55<><>2010/06/06(日) 01:29:39.87 ID:jovEjkQ0<>――
「テメエら、何やってんだよ」
佐天は上条の言葉を耳にしたとき、安堵の気持ちと共に、疑問の気持ちもあった。
何でこの場所がわかったんだろう。
現実、佐天の位置からでは上条の姿は確認できない。
声はすぐ近くから聞こえたのに、だ。
助けて、と言葉を出したかったが、口から吐き出されるのは嗚咽だけだった。
「あぁん? 誰だよ、お前」
「……離れろよ」
「聞こえねぇなぁ。小せえ声出してんじゃ――」
「そいつらから離れろっつってんだろっ!!」
彼は佐天たちが聞いた事もない程の大きな声で叫ぶ。
その突然の大声に武装無能力集団(スキルアウト)、そして佐天と初春も肩を震わせた。
しかし佐天はその声を聞いて、心の奥底では安心していた。
武装無能力集団(スキルアウト)に囲まれ、『精神系能力』の男に跨られ、救援もレベル0のたった一人の少年しか来ていないのにも拘わらず。
佐天は上条の言葉を聞いて、安心していた。
理由なんてわからない。理屈なんて説明できない。
それでも彼の言葉には大きな力がある事は確信できる。
その少年の言葉は、佐天の心を優しく包みこんだ。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 38/55<><>2010/06/06(日) 01:30:42.52 ID:jovEjkQ0<>――
そこへ武装無能力集団(スキルアウト)の一人が、得体の知れない人物に焦りを抱いたのか、手の平から卵のような火の玉を生み出した。
その火の玉は徐々に大きさを増していき、人間の頭のサイズにまで膨れ上がると、巨大化した火の玉を上条の声が聞こえた方向に向けて投げ出した。
巨大な火の玉は緩い虹のような孤を描き、上条の身体を襲った。
ボオオォォ!
一瞬、目の前が明るくくすんだオレンジ色に染まり、武装無能力集団(スキルアウト)の顔や体型などが露になる。
そこにはもちろん、上条当麻の姿もあった。
上条は特に身構えていなかった。
彼は右手を左肩辺りまで持っていき、火の玉が身体にぶつかるその瞬間、右手を迫る火の玉に向けて斜め下に一気に振り下ろす。
バシュゥンッ!
と、空気の切り裂くような音が鳴ると同時に、上条がいた地点を中心に火の粉が四方八方に飛び散った。
その結果、彼の周りの地面や壁の一部分が燃える。
燃えやすい雑誌などが近くにあったせいだろうか。
その光景は後火が残る火事現場のようだった。
火の玉の直撃を喰らった上条は、まだ部分的に燃えている地面の中心にいた。
普通に喰らっていれば彼の身体は炎に包まれて地面に崩れ落ちて、のた打ち回っているだろう。
だが、彼は悠然と立っていた。
それも、火傷一つなく。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 39/55<><>2010/06/06(日) 01:31:35.63 ID:jovEjkQ0<>上条を除く、その場にいた全員がその事実を見て、言葉を失い、固まった。
火の玉を投げた武装無能力集団(スキルアウト)はもちろん、佐天や初春もだ。
一体今何が起きた?、その一言が彼らの頭の中を反復していた。
一瞬の静寂の時間。
その時間を破ったのは、一人の少年の足音だった。
コツ、コツ。
足音はどんどん近づいてくる。
そして足音に連なるように、地鳴りのように低い、しかしハッキリとした声が響いた。
「もう一度だけ言うぞ。そいつらから離れろ」
武装無能力集団(スキルアウト)は、その上条の迫力に一瞬恐怖を感じる。
佐天に跨っていた『精神系能力』の男も畏怖したのか、佐天から離れて立ち上がり、標的を佐天から上条に変更した。
武装無能力集団(スキルアウト)の一人は上条の動きに警戒しながら言う。
「お前、何者だ?」
それに対し上条は苛立ったような口調で返す。
「何者かなんてどうだっていい。俺はテメエらがその子達を悲しませた事に怒ってんだよっ!」
「ほう、そうかい。でもオレ達はそれが目的なんだよ――なあッ!!」
人道的に最悪の答えを出したその男は、近くに落ちていたアルミ缶を拾い、それを上条に放り投げる。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 40/55<><>2010/06/06(日) 01:32:12.97 ID:jovEjkQ0<>――
ようやく身体を動かせるくらいには回復した初春は、その投げられたアルミ缶を見て、自分が今調べている一つの事件を思い出していた。
『虚空爆破(グラビトン)事件』
『量子変速(シンクロトロン)』の能力者がアルミを爆弾に変えて引き起こしていると言われている事件。
まさか、と思ったときにはもう遅い。
初春は上条に危険を知らせようとしたが、口からは口内の唾液しか出ない。
アルミ缶が若干妙な形にねじれ始めるのを見たとき、もう間に合わない! と反射的に目をつぶろうとする。
霞む視線の先には上条の姿があった。
彼はメキメキと音を立てながら近づいてくるアルミ缶を見ている。
常人なら『虚空爆破(グラビトン)事件』の事を知らなくても、変化を続けるアルミ缶が近づいてきたら、誰でも恐怖を感じて身を引くだろう。
そんな状況でも、上条の顔には焦りの表情一つすら浮かんでいなかった。
上条は芯だけ残った林檎のような形にまで変形したアルミ缶を、右手で掴み取る。
バシュゥンッ!
先程の火の玉のときと同じような音が、薄暗い路地裏に響き渡った。
その音はまるで空気の抜けていく風船みたいに、能力が一気に失われているような音だった。
アルミ缶は、爆弾からただのアルミ缶に戻った。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 41/55<><>2010/06/06(日) 01:32:45.61 ID:jovEjkQ0<>――
またも起きた不思議な現象に、武装無能力集団(スキルアウト)は何で爆発しないんだ、とやや動揺の色を見せる。
その動揺を待っていたかのように、上条はアルミ缶を投げた男に向かって勢いよく走り出す。
「うおおおおおおぉぉぉォォ!!」
動揺していた『量子変速(シンクロトロン)』の男は反応が遅れ、気づけば上条は既にその男の懐に潜り込んでいた。
「ッ!」
「おおおおああぁぁ!」
と、上条は叫びながら『量子変速(シンクロトロン)』の男の顔を、右手で(アルミ缶を握りながら)殴り飛ばした。
ゴキッ、という嫌な音がした。
殴られた男はほんの一瞬宙に浮いて、地面へと沈んだ。
その男はピクリとも動かない。
一連の動作を終えた上条は佐天たちのいる方へと顔を移し、言った。
「お前らは早く逃げろ!! ここは俺が食い止める!」
佐天は今までの出来事に呆然としていたので、何を言われたのかわからなかった。
でも、彼は助けに来てくれた。
それだけは理解する事はできた。
なので佐天はこう答える。
「え、あ、あの。一緒に逃げましょう」
その言葉に彼は佐天に背を向けたまま、武装無能力集団(スキルアウト)に目を向けたまま答える。
「そしたらコイツらは誰が止めるってんだ! 俺達が集まって逃げたっていずれ捕まっちまうだろ!」
上条はこの状況で狙われている人物が自分一人だったら、彼は迷わず逃げているだろう。
一人なら戦う、二人なら危ない、三人以上なら逃げる、というのが彼のモットーなのだ。
しかし現状は違う。
武装無能力集団(スキルアウト)の人数は七、八人。
そして狙われているのは上条に加えて、佐天と初春。
上条はこの二人を連れながら逃げ切ることは不可能だと、これまでの経験から推測していた。
それでも諦めきれないのか、佐天は食い下がった。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 42/55<><>2010/06/06(日) 01:33:18.68 ID:jovEjkQ0<>「で、でも、それじゃあ上条さんが――」
「俺の事なら大丈夫だ。そう簡単にはやられはしねえよ。だから、早く逃げろッ!!」
それでも彼は、後ろにいるであろう佐天に向かって、逃げろと叫んだ。
そのとき、僅かに冷静さを取り戻した武装無能力集団(スキルアウト)が、上条に向かって言う。
「ああぁぁ! お前が何者なのかとかもうどうでもいいわ! まずはお前からぶっ殺してやる」
「上等だコラ! テメエらなんて返り討ちにしてやる――よぉ!!」
そう叫び返すと同時に、上条は武装無能力集団(スキルアウト)の近くの一人に体当たりを仕掛ける。
ドムッ
と相手の鳩尾に向かって突っ込んだ上条は、相手の肉からそんな音が聞こえた気がした。
上条は体当たりを仕掛けた人物と共に地面に倒れこむ。
すぐさま起き上がり喰らわせた人物の意識が無いことを知ると、次の標的を探しながら状況の確認をする。
上条の周りには合計八人の武装無能力集団(スキルアウト)がいた。
その内二人は上条が上条が倒している。
つまり、残りの人数は六人。
正直、上条はこのケンカに勝てるとは思っていない。
佐天と初春が逃げたのを確認できたら、一目散に逃げる予定だ。
だからそのためにも、今は時間を稼がなくてはならない。
――ならないのだが、突然背後から背中に向けて鋭い衝撃が走った。
「ぐ……がああああああああぁぁぁぁァァぁぁ!!」
衝撃は後に激痛へと変わり、全身の力が瞬間的に失われる。
上条の身体は重力に身を任せるように、文字通り力なく地面へと倒れこんだ。
上条はナイフで刺されたのではないかと思った。
だが上条の身体からは血らしきものは出ていない。
やがて消えゆく意識の中で、こんな会話が聞こえた。
「くッハハハ! やっぱすげえな。お前の『肉体強化(ビルドアップ)』」
「まぁな。もうコイツはしばらく痛みで動けねえだろうよ」
「じゃあもうさっさとやる事やっちまおうぜ。オレ達の本来の目的を思い出してみろよ」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 43/55<><>2010/06/06(日) 01:33:53.77 ID:jovEjkQ0<>――
武装無能力集団(スキルアウト)はくるりと、身体を初春の方へと向けて近づきだした。
佐天はその光景にデジャヴを感じながらも、再び初春の前に立ち塞がった。
前は大の字になって立ち塞がったが、今は地に肩膝をつけ、腕もほとんど持ち上がらない。
それはこの緊迫した状況が長時間続いたため、心身共に衰弱しきっているからだろう。
そんな状態でも佐天は言う。
「言ったでしょ」
初春は絶対に護ってみせる。
そうさっき言ってしまった以上、守らないわけにはいかない。
だから佐天は再び言う。
「初春はあたしの親友だって! だから、絶対に手は出させないッ!!」
この気持ちは、この気持ちだけは、誰にも負けないと断言できる。
想いの中でも、この気持ちは絶対に負ける事は無いと断言できる。
――それでも、その想いは、たった一つの能力(チカラ)によって打ち崩される。
「いい加減邪魔だからどいてくんねぇかな?」
武装無能力集団(スキルアウト)の一人、先程上条を殴った『肉体強化(ビルドアップ)』の男が、そう口にした。
佐天は反応相手の言葉に反応使用としたが、その前に『肉体強化(ビルドアップ)』の男は佐天の頭を片手で掴む。
徐々に掴む力が大きくなり、グゥと呻き声を上げる佐天に構わず、その男はさらに力を加えた。
頭蓋骨を直接掴まれているような激痛に耐えていた佐天だったが
フッ
と、足元にあった感覚が無くなった。
何事かと思い足を精一杯伸ばしてみたが、スカスカと空回りしてどこにも引っ掛からない。
佐天は持ち上げられていた。いや、掴み上げられていた。
人間の片手の握力のみで頭だけを掴んで、彼女の身体を宙に浮かせている。
『肉体強化(ビルドアップ)』の男は掴み上げている佐天に向けて言う。
「もう、無能力者は黙って転がっていろよ」
そんな言葉を佐天は耳にした気がした。
気がした、というのはその『肉体強化(ビルドアップ)』の男が突然彼女の頭を離したからだ。
重力に従って落ちてくる佐天の身体に、その男が思い切り膝蹴りをする。
ゴスッ!
「ゴフああァァぁ!!」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 44/55<><>2010/06/06(日) 01:34:42.73 ID:jovEjkQ0<>脇腹辺りを蹴られた佐天は、体が再び空へと浮き、初春の傍の地面にグシャッと落ちた。
痛い。痛い。
息を吸いたいのに吸えない。
息を吐きたいのに吐けない。
人間として当たり前の事をしたいのに、それができない。
佐天は自身の力の無さに激しく絶望した。
自分は何も悪い事をしていないはずなのに、正しい事をしていたはずなのに。
自分の親友を護りたいと思っていただけなのに。
それは、たった一つの能力(チカラ)によってねじ伏せられた。
初春の下へ武装無能力集団(スキルアウト)が手を伸ばし始める。
佐天にはその手が、もはや悪魔の手などの表現では生温いと感じて見えた。
悪魔などではない、卑劣で傲慢で凶悪な人間の手だ。
佐天は初春の方へと目を向ける。
もう身体は動かせるようだったが、立ち上がれる程の力は無さそうだった。
今は膝を曲げてハの字に広げ、片手をお腹に添えて座り込んでいる。
初春の身体は震えていた。
それは恐怖によるものなのか、傷の痛みによるものなのか、佐天にはわからない。
でも、初春が苦しんでいるという事は佐天にもわかった。
――あたしに、初春を護れるだけの能力(チカラ)があったら。
――こんな奴らなんかに負けない、強い能力(チカラ)があったら。
そこで、初春の声が聞こえたような気がした。
佐天は初春の口元を目を細めて見る。
初春の口は僅かながらに動き、言葉を発する。
その言葉は耳では聞き取る事ができなかったが、口の動きから目で読み取る事ができた。
初春はこう言っていた。
(大丈夫ですよ、佐天さん)<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 45/55<><>2010/06/06(日) 01:35:27.66 ID:jovEjkQ0<>――
初春の片手は彼女のお腹に添えられている。
しかし、もう片方は?
彼女のもう片方の手は佐天のいる位置からは見えなかったが、その手には携帯電話が握られていた。
携帯電話の液晶画面には通話中と表示されている。
通話相手は、何かあったらすぐに連絡を入れろ、と言っていたあの『風紀委員(ジャッジメント)』であった。
武装無能力集団(スキルアウト)の手は、初春のもう目と鼻の先まで迫っている。
佐天は自分の不甲斐なさに本気で憤っていた。
もう、駄目なのかと。
もう、奇跡なんて起きないのだろうかと。
後悔の気持ちばかりが佐天の心の中を埋め尽くしていった。
そこへ――
「そこまでですわ、貴方達」
凛とした女の声が聞こえた。
声の聞こえた方を見ると、そこには数日前に佐天が出会っていた少女が立っていた。
その少女は言う。
「風紀伊員(ジャッジメント)ですの。暴力未遂の現行犯により、拘束します!」
少女の格好は半袖の白いブラウスにサマーセーター、灰色のプリーツスカートという、あの有名な常盤台中学の制服姿だった。
髪型は茶髪のツインテール、そして右腕に風紀委員(ジャッジメント)の腕章を付けたその少女の名は、
「……し、白井さん?」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 46/55<><>2010/06/06(日) 01:35:59.28 ID:jovEjkQ0<>「もう大丈夫ですわよ佐天さん」
そう言って佐天に優しく微笑むと、白井は武装無能力集団(スキルアウト)の方へ向きを変え、そして言う。
「随分とわたくしの友人と同僚を可愛がってくれたようで」
武装無能力集団(スキルアウト)の『肉体強化(ビルドアップ)』の男はこう返す。
「あぁ。つっても、まだまだ本番はこれからなんだけどなあ」
その言葉を聞いて白井の身体は震えた。
それは相手に恐怖を感じたからではない。
友人を、同僚を傷つけられた、目の前の武装無能力集団(スキルアウト)への怒りによるものだった。
「……今はわたくし非常に機嫌が悪いので、手加減はできませんがよろしいですわよね?」
「ふん。できるもんならやってみや――」
『肉体強化(ビルドアップ)』の男は最後まで言葉を紡ぐ事は無かった。
男が言葉を発している間に、白井は空間移動(テレポート)で男の後方上空へと移動し、その男の後頭部に強烈なドロップキックをお見舞いしたからだ。
「が……ッ」
悲痛の声を上げた『肉体強化(ビルドアップ)』の男は蹴られた勢いのまま地面へうつ伏せに倒れこむ。
蹴り終えた白井は空中から落下しながら、地面に倒れている男の服めがけて、太ももに忍ばせてある鉄矢を空間移動(テレポート)させた。
キン、キン、キン!
白井の空間移動(テレポート)した鉄矢はその男の着ていた服を貫通し、地面のコンクリートすらも貫通した。
それでもその男の体内に鉄矢を直接空間移動(テレポート)させなかった。
それは白井の中にもまだ慈悲という心が残っているからだろう。
だが、
「大人しくしていてくださいまし。これ以上抵抗するのなら、本気で鉄矢を体内にぶち込みますわよ」
白井の限界は案外、ぎりぎりの所まできているのかもしれない。
「さて、次の相手はどなたですの?」
白井は指と指の間に鉄矢を挟みながら宣言した。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 47/55<><>2010/06/06(日) 01:37:10.74 ID:jovEjkQ0<>――
警備員(アンチスキル)が現場に到着したときには、白井が全ての武装無能力集団(スキルアウト)の拘束を完了させていた。
ほとんどの武装無能力集団(スキルアウト)は白井が片付けたのだが、全てではない。
武装無能力集団(スキルアウト)の内、二人程は白井が現場に到着したときには、既にのびていた。
どうやら白井よりも先に、今気絶し地面に倒れているツンツン頭の少年が助けに入ったらしい。
彼は見たところ外傷は無さそうだが、念のため病院に連れて行った方がいいかもしれない。
白井はそのツンツン頭の少年に手を触れて、路地裏から出るために空間移動(テレポート)しようとする。
しかし、何故か空間移動(テレポート)が発動しない。
その後に何度か空間移動(テレポート)を試してみたが、それでも能力が発動する事は無かった。
白井は何故発動しないのかあらゆる可能性について考察しようとしたが、やめた。
今日は初春から無駄に仕事を増やされていたので疲れているのだ。
先程の戦闘で集中力が乱れているせいなのかもしれない、と勝手に結論づける。
仕方がないので少年の肩を担いで路地裏から出ようする。
と、そこへとある女の警備員(アンチスキル)が白井にこう話しかけてきた。
「あれ? その少年、月詠センセのとこの生徒じゃん」
「ご存知なのですか?」
「あぁ。その少年は私が外まで連れていく」
白井はその女の警備員(アンチスキル)にツンツン頭の少年を任せると、次に佐天達の下へ向かった。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 48/55<><>2010/06/06(日) 01:38:10.50 ID:jovEjkQ0<>白井はまず佐天に話しかける。
「大丈夫でしたか? 佐天さん」
「え、あぁ。はい。何とか」
次いで初春に声をかける。
「初春も。怪我は大丈夫ですの?」
「はい。大丈夫です。……あの、白井さん」
「何ですの?」
「……えと、……その」
初春は何か言い淀んでいる様子だった。
その様子にやや怪訝な表情を顔に浮かべた白井だったが、初春は意を決したように言う。
「本当にすみませんでした。私が護衛すると言っておきながら、こんな結果になってしまって……」
何だ、そんな事か。
もちろんそんな思った事をそのまま口にしては、彼女との信頼関係にドーヴァー海峡並の深い溝ができてしまいそうなので、別の解答をする。
「まったく、本当ですの。だから初春は前衛戦闘には向いていないと言いましたのに……」
「…………」
「……まぁ。貴女が無事で何よりですわ初春」
「白井さん……」
「人には向き不向きというものがありますの。貴女はわたくしにできない事をやりなさい。その代わり、わたくしは貴女にできない事をやってさしあげますの」
「……はい。ありがとうございます。白井さん」
白井は初春の元気付けを終えた所で、ふとある事に気づいた。
「そういえば、佐天さんはどちらに行ってしまわれたのでしょう?」
「あれ? さっきまで一緒にいたはずなのに……。佐天さーん?」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 49/55<><>2010/06/06(日) 01:38:53.86 ID:jovEjkQ0<>――
佐天は少し前まで白井と初春と一緒にいたが、何だか居づらい空気になってしまったために、彼女は路地裏から外に出ていた。
そこでまず目にしたのは、警備員(アンチスキル)が彼らの護送車に武装無能力集団(スキルアウト)を乗せている所だった。
その護送車の近くで、あの少年が女の警備員(アンチスキル)の一人と話している。
というより、若干少年の方が何かを訴えているような感じだ。
佐天は護送車の陰に隠れて会話を聞いてみる。
「いやだから何で俺まで警備員(アンチスキル)と一緒に行かなきゃならないんだよ」
「そんな事言ってとぼけてもダメじゃん。お前が武装無能力集団(スキルアウト)を殴った事はもう裏が取れている」
「それは被害者と思われた女の子を助けるために仕方なく――」
「それもわかってるじゃんよ。でも少年は一般人じゃんか、まずは事情を知るためにも私と一緒に来てもらう」
助けてくれた彼がヤバそうな雰囲気になっていたので、助け舟を出そうと佐天はその会話に口を挟む。
「あ、あの」
「ん、何だ? 君は確か被害者の女の子じゃんか。怪我は大丈夫だったか?」
「はい、もう大丈夫です。あの、上条さんはあたしと初春を助けようとしただけで、その、何も悪い事はしてないんです。だから――」
佐天は必死に上条を守れるような言葉を模索しながら話そうとするが、上手く声に出ない。
しどろもどろな口調になり、それが焦りを生み、脳の回転を鈍らせる。
そんな佐天の様子を見ていた女の警備員(アンチスキル)は、
「ぶっ、あっはっはっはっは!!」
何故か、大声で笑い出した。
予想外の行動を取られてポカンと呆気に取られていると、女の警備員(アンチスキル)はやがて落ち着いたのか佐天に言う。
「いやー悪い悪い! 別に私はこの少年をどうにかしようって思っている訳じゃないじゃん」
「え、じゃあ何で……」
「うーん、そうだなー」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 50/55<><>2010/06/06(日) 01:39:46.78 ID:jovEjkQ0<>女の警備員(アンチスキル)はどうしようかなー、と言った様子で上条と佐天を交互に見て、決心したのかよしと呟いて言った。
「私は今回の立役者である少年から今日の武勇伝を聞こうと思っただけじゃん♪」
……何だそれ?
話の内容がイマイチ理解できない佐天だったが、その言葉に上条はすぐに反撃した。
「うおおおおおい! アンタそれは職権乱用じゃないのか!!」
「何を言ってるじゃん少年。私は面白い馬鹿を可愛がるのが好きなだけなんだけど」
「それ答えになってないですよね!?」
「まぁまぁ、落ち着くじゃん。ところで少年、君はこの買い物袋に見覚えはあるかな?」
と女の警備員(アンチスキル)はどこから取り出したのか、佐天もどこかで見た事のあるような買い物袋を上条の前にかざした。
佐天がそれが何か思い出す前に、目の前に突きつけられた上条は瞬時に反応する。
「そ、それは俺の買い物袋!」
「やっぱり少年のだったか。中身はまだ確認していないが――」
「ちょ、返してください! その中には俺の今日と明日を生き抜くための卵が入ってるんです!!」
バッとひったくるように女の警備員(アンチスキル)から買い物袋を受け取る上条。
そういえば佐天と初春は御一人様一パックの卵のために一緒に並ぶ約束だったのだが、こんな事態になってしまったので約束を果たせていない。
それでも上条の言葉から推測するに誰か知り合いでも見つけて買う事ができたのだろう、と佐天は思いながら心の中に生まれた罪悪感を振り払っていると、
「ああああああああああああぁぁぁぁぁァァァァあああっ!!」
「「ッ!?」」
突然の上条の叫び声に身体を跳ねらせて驚く佐天と女の警備員(アンチスキル)。
何事かと思い、佐天は上条に声をかける。
「ど、どうかしたんですか上条さん?」
「…………た、たま……ご……が」
「はい?」
佐天は何かあったのだろうかと思い、上条に買い物袋の中身を見せてもらう。
「うわ……」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 51/55<><>2010/06/06(日) 01:40:41.65 ID:jovEjkQ0<>そこには、スーパーの袋の中に収められていた卵と、初春の髪飾りにあったような造花が入っていた。
だが、卵は殻の中に入っている状態ではなく、一つ残らず割れていて、それはもう言葉には表せない悲惨な状態である。
横から覗いてきた女の警備員(アンチスキル)も、これは……ドンマイじゃん、と彼女にしてはかなり低いトーンの声だ。
不幸だ……、と土下座の格好をしながら呟く上条に、女の警備員(アンチスキル)がいたたまれなく思ったのか声をかける。
「ま、まぁ、少年。こんな事も一年にニ、三回はあるもんじゃんか」
「……ふ、ふふふ。年に二、三回、ねえ。…………」
「……そ、そうだ! 私と一緒にきてくれたら今日は少年に御馳走してやるじゃん!」
「! ほ、本当ですか、黄泉川先生!?」
先程までのどんよりテンションはどこへ行ったのか、上条は一気に身体を起こして黄泉川と呼んだ女の警備員(アンチスキル)に確認を取る。
「もちろんだ。今日は少年の武勇伝を肴にして一緒に盛り上がろうじゃんよ!」
「あぁ、上条さんには黄泉川先生が女神に見えます……」
話がどんどん進んでいく中で佐天は少し蚊帳の外にいた。
何故なら上条は佐天の全く知らない人物と親しげに何かを話していたからだ。
そのため話の内容が掴めなかったので、会話の中に入る事ができなかったのである。
しかし上条が女の警備員(アンチスキル)の事を『黄泉川先生』と言っていたため、彼女は上条の学校の先生なのだと知る事ができた。
おかげでようやく今までの二人の関係性による会話の意味を理解した佐天に、上条が声をかけてきた。
「佐天はもう大丈夫か?」
「あ、はい! もう大丈夫です。あの、今日は本当にありがとうございました」
「いんや、俺は感謝されるような事はしてないよ。ほとんど何もできなかったしな」
「……でも、来てくれたときは本当に嬉しかったです」
「佐天達が無事で俺も嬉しかったよ。俺はこれから先生とメシ食べに行くから、ここでさよならだな」
えっ、と佐天は突然の別れの言葉にやや戸惑いの表情を作る。
頭の中がパニック状態になり、言葉を口に出す事ができないでいると、女の警備員(アンチスキル)が上条の言葉に違和感を覚えたのか彼に追求する。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 52/55<><>2010/06/06(日) 01:41:48.48 ID:jovEjkQ0<>「おい少年。メシを奢るとは言ったが、何もこれからと言った覚えはないじゃんよ」
「えっ!? いやだって一緒についていったら――」
「その前に私は警備員(アンチスキル)としての仕事をしなければならないんだ。そこら辺の事情は察して欲しいじゃん?」
「……ふ、不幸だ」
もう彼が行ってしまう。
何か話しかけなくては、と佐天はたった今思いついた話題を上条に持ちかける。
「あの、上条さん」
「ん、何だ?」
「あたし約束破っちゃいましたね」
「今回の事は仕方がないだろ。まぁ、卵はぐちゃぐちゃになっちまったけどな……」
「じゃあ今回のお礼も兼ねて、またあたしが一緒について行きますよ!」
彼とはまだ離れたくない。
気になっている、という点もあながち間違いではないのだが、佐天はそれ以上に今回の件について迷惑をかけてしまったと罪悪感を抱いているのだ。
それでも彼はある意味予想通りの答えを返してきた。
「いや、今日はきてくれただけでも助かったし、これ以上俺の不幸が佐天に迷惑をかけるのもあれだしな」
「あたしは大丈夫ですよ! だから上条さん――」
そこへいつの間にか警備員(アンチスキル)の高速車両に乗り込んでいた女の警備員(アンチスキル)が、急かすような口で上条に話しかける。
「少年。そろそろ行くじゃんよ。早く乗ってくれ」
「あぁ。わかった」
そう上条は彼女に返すと、佐天の方へと向き直して言った。
「じゃあまたな佐天。初春にもよろしく言っておいてくれよなー!」
「え、あ……」
上条は軽く手を振りながら、女の警備員(アンチスキル)が乗っている高速車両の中へと姿を消す。
そして数秒の間もなく上条の乗った高速車両は発進し、あっという間に見えなくなってしまった。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 53/55<><>2010/06/06(日) 01:42:45.78 ID:jovEjkQ0<>――
あまりの別れの速さに呆然としていると、背後から親友の声が聞こえてきた。
「あー佐天さん、いつの間に路地裏から出ていたんですか」
佐天は声をかけられた事に気づくと、慌てて平静を装いながら答える。
「い、いやー何だかさっきの空間に風紀伊員(ジャッジメント)じゃないあたしがいたら邪魔かなー、なんて」
「そんな事ありませんよ。ねえ、白井さん?」
「そうですわよ。それに佐天さんは怪我人なのですから、あまり歩き回らない方がよろしいかと」
「あ、あははは。あたしはもう大丈夫ですよ! ほら、この通り!」
と言うと、佐天はくるりと横に一回転し、身体の無事をアピールする。
それでも初春は心配そうな顔つきで言う。
「本当に大丈夫ですか佐天さん。無理はしないでくださいよ?」
「だいじょーぶだいじょーぶ。それより初春の方こそどうなのさ」
その質問は初春の代わりに白井が答える。
「初春はお腹に違和感を感じているそうですので、わたくしと共にこれから病院に向かいますわ」
「そうですか……」
白井の言葉に続き、初春が提案をする。
「佐天さんも一応検査を受けた方が良いですよ。後になって後遺症が残ったりしたら大変ですから」
白井も初春の言葉に賛成し佐天に言う。
「ええ。万が一、という事があるかもわかりませんので。佐天さんも一緒に行きましょう」
佐天は少しやりたい事があったが、初春の事も心配だったので、初春と白井の提案にわかったと同意する。
その言葉を聞くと白井は佐天と初春の肩に手を置いて、こう言った。
「それでは参りましょう。私の空間移動(テレポート)を使えば一瞬ですわよ」<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 54/55<><>2010/06/06(日) 01:43:39.56 ID:jovEjkQ0<>――
佐天は今、柵川中学の女子寮の自分の部屋にいる。
あの後、初春と一緒に検査を受けたが内臓等に損傷は無く、打撲という事だけで済んだ。
これは運が良かったのか悪かったのかわからないが、今日起きた出来事に関しては間違いなく悪いと言い切れる。
佐天と初春は大事に至る事も無かったので、軽い治療を受けた後に白井に空間移動(テレポート)でこの女子寮まで送ってもらった。
今、初春は自室で休んでいる。
しかし佐天にはやる事があったので、休んでいる訳にはいかなかった。
――あたしにも能力(チカラ)が欲しい。
初春はその能力(チカラ)によって傷つけられた。
佐天は初春が傷つけられているとき、見ている事しかできなかった。
――あたしにも初春を護る能力(チカラ)が欲しい。
途中に助けにきてくれた彼もレベル0とは言っていたが、火の玉を右手一本で消し去っていた。
特殊な能力だろうが何だろうが、少なくともそれは佐天と初春を助けた能力(チカラ)であった。
――あたしにも初春を助けられるだけの能力(チカラ)が欲しい。
白井は武装無能力集団(スキルアウト)をあっと言う間に拘束した。
それに加えて空間移動(テレポート)という能力(チカラ)を使い、一瞬で佐天と初春を病院まで連れて行った。
――あたしにも初春を救えるだけの能力(チカラ)が欲しい。
とにかく、佐天は能力(チカラ)が欲しかった。<>
佐天「……幻想御手(レベルアッパー)?」 55/55<><>2010/06/06(日) 01:44:16.63 ID:jovEjkQ0<>佐天はパソコンを起動し、ネットで能力レベルを上げる情報を調べる。
もちろん佐天にだってどうすればレベルが上がるかなんてわかっている。
それぞれの能力に合った時間割り(カリキュラム)をこなし、日々努力すればレベルは上がる、と。
でもそれは、能力が発現していなければ意味がない。
佐天涙子は能力が発現していない。
だから今はどんな情報でもいい、レベルを上げるヒントになる事なら何でもいい。
佐天はレベルを上げる方法についての情報があるリンクを片っ端から開いた。
そしてパソコンの画面上に浮かぶ文字や絵図を流しながらどんどん読み進める。
役に立ちそうな情報があればメモに取り、無ければすぐにそのウィンドウを閉じる。
そんな作業を続けて数十分後、気になる情報を見つける。
どこにでもありそうな掲示板のコメント欄の一つに、こう書いてあった。
“『――』を使っただけで、一気にレベルが上がっちまった(笑)”
「……幻想御手(レベルアッパー)?」
end.<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 01:46:20.32 ID:jovEjkQ0<>以上です。
初SS製作で緊張しまくり……
書き始めた当初は、
佐天さんがスキルアウトに襲われる→上条さんがそげぶ→佐天×上条のいちゃいちゃを書こうと思っていたのに、どうしてこうなった。
スキルアウトの能力は大体レベル2〜3相当です。
『肉体強化』の能力は能力名のまんま、筋力アップみたいなものです。
そいつの一撃喰らって打僕で済むのって疑問は、スキルアウトがまだ能力を扱いきれていないと脳内保管してください。
一応時系列と佐天さんがレベルアッパーを知った動機以外は、原作に矛盾が無いように作ったつもりなのですがいかがだったでしょうか?
指摘などをしてもらえると嬉しいです。
てか地の文難しすぎる……
上手くかける書き手さん尊敬します。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 01:52:03.20 ID:Fb/iWE6o<>すごい量だ
とりあえず乙とまた陽が昇ってからじっくり読ませてもらおう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 01:53:48.91 ID:hHu1A9wo<>だったらYou上条×黄泉川書いちゃいなYO<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 01:54:20.59 ID:qdIW1M.o<>乙
地の文凄くうまいと思うよ
前半部分にもついてると良かった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 02:05:09.14 ID:5ASoAhoo<>おっつー。
やっと読み終わった。
文も運びも素敵でした。
やっぱ読み応えのある文章はいいなぁ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 02:09:35.49 ID:ANXriISO<>総合で支援絵って投下していいのか?
いやかかないけどね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/06(日) 02:28:01.37 ID:eO90mX.0<>>>250
前投下されてた事があったが、お察しレベルだったので微妙な空気を生みだすのに一役買っていた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 02:30:50.36 ID:P16qaNIo<> | 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i | |
〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
|,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|
. r´`ヽ / `"""`j/ | |くゞ'フ/i/ どんとこい
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. \ヾ( l ヾ::::ノ |、
j .>,、l _,-ニ-ニ、, |))
! >ニ<:| 、;;;;;;;;;;;;;,. /| ___,. -、
| | !、 .| | ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
ヽ| | ヽ\ _,..:::::::. / .| `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |_ _,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
..| | | _;;;;;;;_ ̄ ̄ |  ̄ ̄ / _,. く / ゝ_/ ̄|
:.ヽ‐!-‐"´::::::::::::::::: ̄ ̄`~‐-、_ / にニ'/,.、-t‐┴―''ヽ
\_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ / / .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
\  ̄\―-- 、 _::::::::::::::::::::__::/ / /  ̄ ) ノ__'-ノ
\ \::::::::::::::`‐--‐´::::::::::/ / / / ̄ rt‐ラ' ̄ ̄ヽ ヽ
ヽ ヽ\ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝニ--‐、‐ |
l ヽヽ \:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐<_ ヽ |ヽ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 02:55:40.77 ID:FALmZcMo<>>>252
お前はそろそろ本気を出してこい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:00:40.45 ID:5Y2EP6AO<>青ピに炭素を操る能力があったSSを書こうと思ってるんだが、科学とかあんまり詳しくないからちょっと意見を聞きたい。
炭素原子を操り、結合することによりダイアモンドなどの結晶を作り出すことができる。炭素が結合された結晶の構造を変えることによりダイアモンドの他にグラファイトなどを作り出す事もできる。
こんな能力でカッコイイ青ピを書きたいんだけど、炭素をくっ付けたらダイアモンドが作れるって無理があるかな?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:04:05.66 ID:AOHYcbo0<>炭素原子が操れるならありじゃねえのかな
操る元の炭素なんていくらでも補充できそうだし<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:06:07.55 ID:5ASoAhoo<>ハガレンのグリードのような感じかな。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:06:22.70 ID:5Y2EP6AO<>大丈夫か
ちょっと書いてこよう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:06:38.50 ID:qdIW1M.o<>不可能じゃないけど、合成にはかなりの熱量と圧力が必要だし
それ無視するとなるとかなりの高位になる気がする<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:08:48.44 ID:P16qaNIo<>単純に能力で原子配列とかをいじれるとするならそれなりに低くてもいいんじゃないだろうか?
二酸化炭素から無理矢理結合させてとかってなると気圧とか気流とかが酷くなりそうだが
炭水化物を弄ったりとか色々応用は利きそうだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:12:17.26 ID:5Y2EP6AO<>炭素原子を結合さして結晶構造を変えたりしてダイアモンドとかを作り出すのはやっぱ厳しいのかなぁ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:13:40.79 ID:Ix4lkHwo<>有機物のCを自在にできたら大能力者以上じゃないとマズイような気がする<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:14:52.02 ID:AOHYcbo0<>そういえばそうだなCだもんな…
ぶっちゃけわざわざダイアモンド作って攻撃とかするまでもなく
直接分解出来る勢いじゃね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:15:21.68 ID:5Y2EP6AO<>でもレベル5とかって強さとかじゃなく、一人で軍を相手にできるとかじゃなかったっけ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:15:35.88 ID:5ASoAhoo<>触れたCを自在に操る能力者?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:17:57.51 ID:5Y2EP6AO<>大気中にいっぱいあっても、空気中に炭素っていっぱいあるもんなの?ってのも疑問だったりすり
空気中の炭素を操れる能力にしたい。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/06(日) 03:20:07.92 ID:eO90mX.0<>ダイヤモンドしか操作できないから低能力者なんだという解釈では駄目かな?
ダイヤならある程度自由に触れるんだけど、炭素を操る能力のはずなのにダイヤ以外はさっぱり、とか
もしくはダイヤを操れるから炭素を操るのだろう、とされているがその実態は不明、的な<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:20:24.83 ID:Wu0f6EDO<>空気中だってあるだろ二酸化炭素とか
窒素ほどごっそりは無いけど<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:22:48.03 ID:qdIW1M.o<>二酸化炭素は空気中に体積比0.03%
地球上に存在する炭素はほとんどが化合物
空気中からの抽出は難しい気がするな
人間は乾燥体重の2/3が炭素らしいし、ハガレンのグリードみたく自分の体表の炭素の組成変化はどうだろう?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:26:31.09 ID:5ASoAhoo<>炭素同士の結合しか弄れない、とか。
そして鞄から黒鉛の塊を取り出す青髪ピアス――。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:28:19.02 ID:B5Wl23go<>召還!まっくr<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:32:00.59 ID:5Y2EP6AO<>うはー自分で言っときながら難しい
炭素をどっから補充するってのも考えもんだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:34:58.27 ID:AOHYcbo0<>てかさ、絹旗みたいに補充用の何か持ってる事にすればいいんじゃね?
それじゃ駄目なのかな?一般環境空気中から取る事に拘る感じ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/06(日) 03:37:04.91 ID:eO90mX.0<>それなら、ダイヤの棒を武器にするときだけ鋭利にして戦う、とか?
まあ空気から炭素補給は流石に厳しいかなあ
でもネット上の二次創作だしこまけぇことは(ryでいいんじゃないかなあ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:37:35.09 ID:5Y2EP6AO<>空気中から炭素を抽出は難しそうだから、体表にある炭素の形成変化って考えを貰っていきます、ありがとう!
もちろん、絹旗みたいに補充できる何かを持ってるってのは考えてました。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:39:36.54 ID:P16qaNIo<>今さらなんだけど足元とか建物からぶんどるってどうだろう
コンクリとかアスファルトの組成式しらんけど<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:42:40.38 ID:82OxZUAO<>>>273
ダイヤモンドは堅いけど簡単に割れる(というか剥がれる?)から武器には向かないのよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:44:00.50 ID:5Y2EP6AO<>地中にも炭素ってあるみたいだし、ネット上だしある程度の細けぇことは良いんだよってことで、みんなありがとう。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/06(日) 03:44:52.24 ID:eO90mX.0<>>>276
マジか、砕けないんじゃなかったのか……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:46:19.18 ID:5Y2EP6AO<>あー、ちなみにダイアモンドは一番硬いけど、簡単に砕けるってのは知ってた。
結晶構造を変えたらダイアモンド以外も作れるみたいだし<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:48:09.81 ID:Wu0f6EDO<>確かハンマーでも木っ端微塵にできるんだっけ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:51:45.26 ID:W9LHrIDO<>紙の炭素の結合を高めて、大きな単原子にして物を切断。ていうのをどっかで読んだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 03:53:18.28 ID:5Y2EP6AO<>あんまダイヤモンドの話はスレに関係なくなるからこの変で終わりにします。
考え次第でなんとかなりそうだし、みんなありがとう。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 03:54:34.50 ID:JnUO1pso<>操作出来るのが炭素のみなのか、二酸化炭素やグラスファイバーはもちろんその他化合物から取り出せるのか
炭素を操作できるとして、結晶化させる(ダイアモンドやグラスファイト等を作る)ほどの精密作業にはどれほどの演算能力が必要なのか
炭素の同位体については適用されるのかどうか、色々細かいところまで詰めようと思えばいくらでも詰められると思うよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 04:30:17.63 ID:T.5HqE2o<>炭素をつかうならシャー芯が無難だな。
んで、炭素自体を使うんじゃなくて強制的にダイヤモンドを作ると熱量を発生するっていうことにして
それを利用すればいいんでないかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/06(日) 06:24:45.57 ID:Aw9JP7ko<>シャー芯とかえんぴつを戦闘時にだけ変化させて戦うのカッコいいじゃん
文房具なんて学生ならいつだって持ち歩くもんだし<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 08:16:44.18 ID:hHu1A9wo<>ダイヤモンドよりカーボンナノチューブ作った方がいいんじゃね?
某執事やねーちんみたいな使い方してさ。
そんで「実はこういう使い方も出来るんやで」みたいな感じで、ダイヤ作って異性に渡すとか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 08:34:00.68 ID:J0u9gNA0<>化合あれこれ利用ってなら、相手の周りの気体を一酸化炭素に変える、
なんて凶悪な手が使えんじゃね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 08:45:08.22 ID:sfWXqdEo<>>>287
それが出来るんなら炭水化物の塊の人体はどうなんの?と<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 08:46:13.75 ID:5Y2EP6AO<>最初の方でも言ったけど、炭素からダイヤモンドしか作れない設定じゃないんで<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 08:46:26.63 ID:.t6U2/Ao<>>>287
一呼吸で気を失うな……しかも無色無臭……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 08:47:42.49 ID:5Y2EP6AO<>最初の方でも言ったけど、炭素からダイヤモンドしか作れない設定じゃないんで<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 08:48:24.17 ID:5Y2EP6AO<>ミスって二回押しちゃった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 09:18:01.59 ID:LEk0XsDO<>流れを切るようで申し訳ないんだが、ビリィのスレってスクリプトで落ちた? それとも完結しちゃったのかな
久しぶりに見ようと探したらなくて涙目<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 09:29:18.76 ID:AJgS8zco<>完結→スクリプト
らしい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 09:31:56.23 ID:inL2SNw0<>>>293
過去ログ倉庫で読めるぞよ
スレタイでググったらすぐ出てくる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 10:23:28.26 ID:LEk0XsDO<>完結したのか…淋しいなあ
ありがと探してくる!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 11:06:54.95 ID:AOHYcbo0<>最近1000行った後のhtml化やたらと早くね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 11:20:41.01 ID:/UL6voDO<>嵐に管理人が敏感かと思われ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 12:12:08.31 ID:CTWe/sAO<>昨夜のリア小被害って
・一方百合子スレ
・補習スレ
・ビリーのスレ
だけだっけ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 12:24:57.32 ID:82OxZUAO<>一方「殺さなきゃ〜」に10レスくらい爆撃したところで焼かれてた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 12:44:27.59 ID:sfWXqdEo<>>>299
帝子スレもやられた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 12:51:10.61 ID:Wu0f6EDO<>帝子マジ悔しい…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/06(日) 13:14:06.95 ID:2tvabWs0<>突然失礼します。
前のスレで路傍の石以下のSSを投下した443です。
一応、前の続編みたいなのができたので、5、6レス借りて投下させてもらいます。
未完の妄想垂れ流しですが、よろしくお願いします。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/06(日) 13:16:10.63 ID:2tvabWs0<> 二年前、学園都市は崩壊した。
崩壊した理由は簡単だった。《学園都市》つまり彼らは力を持ち過ぎてからだ。
学園都市。その名の通り、都市全体を学校や研究所にし、学生や研究者を集め、様々な学究の頂きを目的とした都市計画。
独特の軍事力。独立した行政、立法、司法。独自の外交。
本当に彼らにこんなものが必要だったのだろうか。
しかも、だ。世界唯一と言ってもいい、『専守防衛』『平和主義』を謳う極東の島国からこのような《都市》が生まれたのかは、
誰も知らないし。
わかっても、誰もが口を閉ざした。
そう。本来のそこの土地の権利者たる極東の島国さえ、黙認という選択しかできなかった。
治外法権地帯。
学園都市の目的や制度を利用した問題《置き去り》。
『善』、『悪』という言葉はなく、人は記号として処理され、積み上げられていく研究成果。
それらを土壌として、色々なプロセス、時間、そしてタブーすらも省いて押し進んでいく、彼らの《科学》。
《科学》。十年、二十年、いや数十年先でも自分達でも届く事ができないかもしれない卓越した技術/先鋭化された思想。
他の人々は恐れた。口や態度には出さずとも、生物的に彼らを恐れた。
彼ら《学園都市》がいくら紳士的態度で接してきても、常に恐怖のイメージは纏わりついた。
生物の歴史。進化した生物に淘汰されていく日々。
他の人々は知っていた。いや、刻みこまれていた。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/06(日) 13:18:32.61 ID:2tvabWs0<> しかし刻みこまれていても、他の人々はできるだけ《学園都市》とは友好関係を築こうとした。他の人々は思考する。生物的には危険かもしれないが、『合理』的に考えれば、ここで《学園都市》と敵対しても損さえすれど、何の得にもならない、と。
長いものには巻かれろ、油断せず静観。
それが《学園都市》に対しての基本方針となった。
そして、時は流れ――
――この『友好』関係が終わりを告げる。
アメリカにある学園都市の姉妹都市である《学芸都市》への軍、介入。
九三〇事件。学園都市に謎のテロ集団が侵入。
イギリス国内でのクーデタの成功。
そして、ロシアが《学園都市》に対してのいきなりの宣戦布告。
その結果、世界有数の軍事力をもつロシアは、たかだか一国家ですらない《学園都市》に敗北を喫した。
《ロシア国家》の敗因。
戦局のターニングポイント。
それはヨーロッパの東部とロシア北西部に接する小さな独立国家集合体、エリザーナ独立国同盟。その国境に近い、廃寺院での大きな戦闘だった。
形式的な戦闘報告書だけで、具体的な状況は何も書かれていなかった。
双方の被害は甚大。
しかし『奇跡』的にもロシア軍の軍人の死傷数は、二桁をこさなかった。
その一週間後、ロシアは大きな反攻作戦もなく、クーデタして間もないイギリスの仲介によって降伏勧告を受け入れた。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/06(日) 13:20:03.42 ID:2tvabWs0<> ロシアと《学園都市》の自作自演。
確かに、そういう声もある。しかしお互いにメリットが無さ過ぎるし、なにより、近年緊張状態にある東アジア地域に、火種を出すような事をあの聡明な《学園都市》がするだろうか。否、しないはずだ。
だったら何故だろう、と疑問は残る。
まさか、あの《ロシア国家》が、『誰か』に利用されていたのか――
答えはない。
答えられるはずが、ない。
まあ、それはともかく。他の人たちは恐れた、この《ロシア国家》と《学園都市》との戦争を。近い未来自分達が選びゆく現実に重ねた。
そして、他の人々は表情を変えず、水面下で行動した。
確実に、そして着実に。
地獄には底があるが、人間の業には底はない。
少しずつ、少しずつではあるが、《彼ら》は《学園都市》の力を徐々に削いでいった。
軍事力や技術力だけが、力ではない。
《学園都市》は確かに都市レベルとしては他の都市と比較するのが、失礼なくらい次元が違ってはいるが、国家レベルとしてはあまりにも小さく、耐えうる器ではなかった。
学園都市は崩壊した。
盛者必衰。出る杭は打たれる。多数決の原理。
《学園都市》の復興を願う残党は抵抗したが、その努力も叶わず次々に討伐されていった。
『イギリスの英雄』、《上条当麻》らによって。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/06(日) 13:21:22.03 ID:2tvabWs0<> そして、今現在《学園都市》最後の残党《グループ》の拠点の掃討作戦が始まろうとしていた――
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/06(日) 13:37:13.70 ID:2tvabWs0<>以上です。
世界観の説明だけの投下で申し訳ありません。
これを見て、不愉快になった方々本当すいません。
一応、これだけ読んでも大丈夫な仕様にしています。
そして、これはスパロボAとOGのクロスです(設定だけ借りてます)
アクセル=一方通行
レモン=フルチューニング
エクセレン=御坂美琴
キョウスケ(アインスケ)=上条
アルミィティ=打ち止め
ワカメ=そんなものは存在しない
意見、感想、罵倒なんでもいいのでいいのでレスをくれると、嬉しい限りです。
ここまで読んでくれた方本当に有難うございます。
それでは失礼します。
旅掛スレが面白すぎて、心が複雑骨折です。頑張って下さい。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 13:56:58.05 ID:F721rmMo<>乙
続きが出来たら是非読みたいでヤンス。
ただ、へりくだるを通り越して自虐的過ぎだと思うんだ…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 14:02:12.14 ID:Wu0f6EDO<>駄文だの路傍の石だのそういうのはいらん
本当にそう思ってんなら納得いくまでそもそも投下すんなと思うの
クロス元は知らないけどそれでも読めるし続きも気になるよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 14:16:24.63 ID:I0hH4R6o<>謙遜と自虐は別物と心得るべし。
それはそうと投下する。3レスほど。<>
ミサカ's 1<>sage<>2010/06/06(日) 14:17:47.03 ID:I0hH4R6o<>
ミサカ00002号「うーん……………ここはどこ? とミサカは開口一番に疑問符を浮かべます」
ミサカ00001号「おはようございます。とミサカは朗らかに挨拶します」
ミサカ00002号「おはようございます。とミサカは状況が理解不能ながらも挨拶を返します」
ミサカ00001号「状況とは何を指すのでしょうか。とミサカは質問します」
ミサカ00002号「私たちは絶対能力進化実験で一方通行に殺害されたハズですが、とミサカは記憶の糸を辿ります」
ミサカ00001号「私もよくわかりません。とミサカは肩をすくめます」
ミサカ00002号「役立たず。とミサカは溜息混じりに落胆を表します」
ミサカ00001号「なんだとコノヤロウ。とミサカは喧嘩を売られたと認識します」
ミサカ00002号「やんのかコラ。とミサカはガチンコファイトクラブなノリで応じます」
<>
ミサカ's 2<>sage<>2010/06/06(日) 14:18:18.47 ID:I0hH4R6o<>バリッ
バチバチバチ
ビリビリ
ミサカ00001号「やめましょう。とミサカは争うことの無意味さを悟ります」
ミサカ00002号「そもそも能力もレベルも同じで電気耐性ありでは勝負がつきません。とミサカは分析します」
ミサカ00001号「ところで此処は何処ですか。とミサカは話を戻します」
ミサカ00002号「死んだのだから地獄では? とミサカはうらめしや〜」
ミサカ00001号「特に悪事も働いていないのに地獄とは理不尽です。とミサカは憤慨します」
ミサカ00002号「若くして命を投げだす事は大罪だそうです。とミサカは命の大切さを説きます」
ミサカ00001号「他のミサカ達はいるのでしょうか。とミサカは新たな疑問を提示します」
ミサカ00002号「ネットワークは使用不能なようです。とミサカは現状を把握します」
ミサカ00001号「ところでこのSSはあらゆる意味で読みにくいですね。とミサカはメタ発言をします」
ミサカ00002号「名前がほぼ同じな上に固有の口癖があるせいです。とミサカはあえて冷静に返します」
ミサカ00001号「このままではミサカという文字がゲシュタルト崩壊します。とミサカは博識を披露します」
ミサカ00002号「にわか知識乙な奴はゲシュタルト崩壊という言葉を使いたがりますよね。とミサカは煽ります」
ミサカ00001号「対抗処置をとりましょう。とミサカは煽りを華麗にスルーします」
ミサカ00002号「では口癖を矯正しましょう。とミサカは提案します」
ミサカ00001号「わかりました。とミサカはその提案に共感します」
ミサカ00002号「その割には矯正される気配がありません。とミサカは白けつつ答えます」
ミサカ00001号「お互い様です。とミサカは同じく白けつつ答えます」
<>
ミサカ's 3<>sage<>2010/06/06(日) 14:18:54.86 ID:I0hH4R6o<>ミサカ00002号「では名前を改良しましょう。とミサカは新たな提案をします」
ミサカ00001号「では共通部分を省略しましょう。とミサカはキーを叩きます」
2「見やすくなりましたが省略し過ぎでは? とミサカは自分の扱いが泣けてきます」
1「しかし誰なのか識別できれば十分では? とミサカは主張します」
2「もう少し改良しましょう。とミサカは独断でキーを叩きます」
1号「確かに少しはマシですが大差ないのでは。とミサカは若干のチープさを感じます」
2号「確かにこれではどこぞのライダーや悪役プロレスラーみたいです。とミサカは古い話題を口にします」
1号「2号呼ばわりはいいのですか? とミサカは本妻の余裕をかまします」
2号「一桁なだけマシではないでしょうか。とミサカは五桁の連中を嘲笑います」
1号「五桁の連中は大半が生きてますけどね。とミサカは遠い目をします」
2号「やっぱり生きるという事は大事ですよね。とミサカは同じく遠い目をします」
1号「それはそうとやはり名前を変えましょう。とミサカはまたまたキーを叩きます」
ミサカ2号「まあこれが落とし所ですね。とミサカは妥協します」
ミサカ1号「もう少し個性が欲しいところですね。とミサカは叶わぬ願望を声に出します」
ミサカ2号「MNWネタに参戦しますか。とミサカは期待でwwktkします」
ミサカ1号「あそこは群雄割拠のカオス地帯なのでむしろ埋もれます。とミサカは参戦前に敗北宣言します」
ミサカ2号「もう死んでるから出ませんしね。とミサカは自虐ネタを発します」
ミサカ1号「では大人しく死んでましょう。とミサカはgdgdな雑談に幕を下ろします」
end<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/06(日) 15:08:37.61 ID:eO90mX.0<>乙
これ本当に死んでるだけか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 15:18:37.11 ID:ntXgg2s0<>MNW内リソースの中に自然発生した擬似人格が1号と2号の記憶を取得して
仮想空間で自覚無しに囀ってるんだったりして<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 15:24:15.57 ID:I0hH4R6o<>ただ単にgdgdな会話をやりたかっただけで、細かい設定なんて何も考えてないんだよ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 16:52:35.23 ID:dqaeuhwo<>スクリプト嵐がやっぱりいるので
各スレageないことをオススメしますよ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 17:28:07.37 ID:PlnpQbso<>とある魔術の禁書目録のヒロインこと"インデックス"が華麗に1000ゲットなんだよ!
みんな名前間違えちゃ嫌なんだよ
_人_ / / x. ,.ろ ,/ + ,rく、 ノ' /´ヽ ヽ __j__
`Y´ / / /'r= /し) / }ノ x. ,ろ r ノl '. l
| .′ {/__ ..廴ム -┬――--<..__廴ノ| | _人_
__ 人 __ ! ./´ ./ | イ ∧: l トヽ丶 |` ー‐ァ' | `Y´
`Y´ } / ./ i 斗‐|/‐ト./|′ヽ. |! |,斗 代: 下. 丶く. | |
| ノ / .イ .:| ./ __,V ミ¨’ ヽ|ヘ{ _ ヽ 丶|}ハ }、 V | _ 人 _
..,/ / | :∧{! ′ 从}ノ `} ! `Y´
_人_ /′ 人{:..:ト >ァ=='^ ^`===ぐ' i{:.. 小 ト、 | l
`Y´ / ′ ∧、ハ:j xxxx , xxxx }|:. {.∧ l \ - + -
/ / / ./i':..小. 小 iト、.ヽ . 丶 l
! ' / //../ .i!/ l|7ヽ iー―‐‐r イ: |:. l|:.... ..丶 、 ヽ.
- + - / / / /../ ..:l|′l!...:il:\ 、 ソ .イ:l{:l:..l:. l|:...ハ... ヽ. ヽ. _人_
! / / / / /′..i| l| .:ルくfミi . `ー ´ . rく`Yト、!|从.. V....∧......\ ∧ `Y´
/ / / /.{ ..l| l|./ { ≧` ニニ ´ 彡 {ノ∧i:.....:.. V.......l!:......{ \ ハ
.′ { / .′..__| l|′ 丶 , -<_`ヽ./ ヽ.∧.. V:....|:.......l ヽ、 | 十
ノ l / , く´ | ll \/ , -<__\} 厂 :.. ヽ、}:.......| } |
../ ∨ /./ ヽ. | lト、 / / /- 、 ヽ.ヽ / ヽ. ヽヽ....V / {
'′ } / ,′ ヽ.| l| ヽ `i(ノ' , -‐ヽ__)i′ / ∧ Y:....∨ / |\
V ...| | :| \ {`ー ´ ,ィヽ. ∨ / / } }|:.......V { \
とスクリプトスレに書き込もうとしたら1000取られてたんだよ!!
悔しいんだよ!!!キーッ!!
ってことでスクリプトスレ完走乙です<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 18:32:50.36 ID:5ASoAhoo<>やっと終わったね、って思ったら新スレ立ってて泣いた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:43:01.49 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:43:28.08 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:43:56.88 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:44:22.21 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:44:50.38 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:45:20.96 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:45:53.32 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:46:19.59 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:46:37.74 ID:ZJ1hdEDO<>百合子のスレと、ラビットのスレって復活してる?
探してるんだが見つからない……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:46:45.79 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:47:14.84 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:48:17.75 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/06(日) 18:48:27.69 ID:8gjeHjY0<>また新しい小学生か?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:48:57.74 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:49:53.73 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 18:50:01.76 ID:CTWe/sAO<>基地外乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:50:20.50 ID:Gl.x1QA0<>逆引き規制やめろww糞運営wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:51:31.16 ID:I47wm7Y0<>巻き添え食らうからもうええて<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:56:07.34 ID:P16qaNIo<>http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275817223/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275816394/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275814638/
荒らしのようです。お手数ですがよろしくお願いします<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:56:36.25 ID:P16qaNIo<>うわーごばくった。ごめん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:56:56.47 ID:Z1hU0Yoo<>止まったか?
今この前の姫神さらわれたSS投下したんだけど、
途中まで投下したからここでやるべきかな、それともスレたてるべきかな?
かなり長くなりそうで30kbいってるんだけど<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 18:58:48.97 ID:5ASoAhoo<>>>341
30kbはそんな長くないと思うけど。
迷うようならここで投下すべし。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 19:00:44.92 ID:PlnpQbso<>>>339
ドンマイ!依頼おつー
>>341
どんとこいです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 19:02:21.14 ID:L0ZZG8Qo<>>>341
今この前ってのがいつのことだかわからないが
上にも55レス使ってる人もいる、安心せい
前回のURLも貼って、ここからの続きですってやってくれればなお良い<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 19:52:26.09 ID:8ajGwj6o<>SS投下してから最低5レスは間隔あけるとかそういうルール無いの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 20:03:16.64 ID:lYd2phso<>空いてた方が言われてみると確かに混同しなくて良いが
特に定められてはない はず<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 20:07:26.87 ID:L0ZZG8Qo<>そこら辺は投下する人のマナー? みたいなものなんかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 20:08:14.82 ID:SrY7XoUo<>まぁ誰かが投下して投下終わった直後に誰かがまたすぐ投下始めたら
最初に投下した人への感想が0ってこともあるからなぁ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 20:18:56.23 ID:AOHYcbo0<>感想ゼロだったら流石に寂しいだろうな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 20:20:13.60 ID:8ajGwj6o<>そして最後に投下した人にキターとかの感想があった場合には軽く鬱が入るからな
できれば感想などのスペースのために5レスほどの余白がほしい。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 20:23:26.86 ID:p9iJ1so0<>変にルール決めると逆にもめそうな
その5レスで時間滅茶苦茶かかったら余計あれじゃね……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 20:23:33.62 ID:VgXbkioo<>このスレの人たちは基本的に優しいからな
感想が無いってことはつまんなかったんだろうなってことで次に生かすまでさ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 20:26:28.49 ID:hHu1A9wo<>いざという時はスレたてちまえばいいじゃん
…………駄目?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 20:29:03.26 ID:Wu0f6EDO<>直後投下はできるだけ控えよう、程度でいんじゃね
個人的には投下直後の議論のほうが遠慮した方が良いように思うけど<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 20:53:26.20 ID:Ix4lkHwo<>レス番いれりゃ間隔なくても感想書くことに問題ないと思うが。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 20:59:23.85 ID:lYd2phso<>結局、こういうことなわけよ
つ「空気を読もう」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/06(日) 21:05:08.91 ID:eO90mX.0<>投下した時にsageっぱなしdと感想つきにくいよね、それも気をつけないと
まあ俺のは純粋につまらなかった説が濃厚な訳だが
そういや昨日だかのそげプラスの続きこねえかなあ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 21:15:52.30 ID:jGG6MII0<> マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < そげプラスの続きまだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 21:26:20.68 ID:.HaClV6o<>呼ばれて飛び出て以下省略
>>357、>>358
現在、添削やら推敲とかしてる今日中はないけど、明日か明後日には全部投稿する……つもりでいる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 21:49:34.69 ID:5ASoAhoo<>超期待してます
ところで結局ageたほうがいいのかsageたほうがいいのか。
空気的にsageてるけど。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 21:51:23.62 ID:SrY7XoUo<>みんな専ブラで常時sageになってるんじゃないかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 21:53:05.18 ID:pP7zQQAO<>そゲームの人がいた次で超緊張オワタ
某スレで散々何か言ってたのにいざ書いてみると青ピの独特なエセ弁難しすぎワロエナイ。そこはご愛嬌でおねげーします
て事で9レスお借りしますね<>
青ピ「なぁ土御門くん、何で僕の髪はこんな目立つ髪色やと思う?」1<><>2010/06/06(日) 21:53:39.15 ID:pP7zQQAO<>土御門「いきなり何だにゃー?」
青ピ「イヤ、疑問やったろ? 何でわざわざ<青色>なんか……」
土御門「……何が言いたい?」
青ピ「なんか意味あると思わへん? 僕の<青色>」
土御門「……まさか青ピ、お前まじゅ」
青ピ「せや! 普通髪が青色なんてそうおらへん! つまり可愛い女の子が「ねえあの人なんか髪色凄くない?」「不思議、かっこいいわ!」って言って貰い逆ナンされるためやー!」
土御門(……やはり青ピは青ピだったにゃー)<>
青ピ「なぁ土御門くん、何で僕の髪はこんな目立つ髪色やと思う?」2<><>2010/06/06(日) 21:54:05.18 ID:pP7zQQAO<>青ピ「はぁ、出会いが欲しいわー」
土御門「俺らの近くにいる女子はみーんなカミやんのモンだからなぁ」
上条「はあ? 何言ってんだ、不幸体質の俺に女の子が寄るわけ無いだろ」
青ピ「こら成敗せなあかんわ、自覚無しってのが一番あかんわ」
土御門「カミやん、ちょっと携帯見せてくれよ」
上条「ん? 別にいいけど」
青ピ「……何やこの女の子の名前の多さ」
土御門「ざっと50人は超えてるな」
上条「普通じゃねえの?」
青ピ「カミやんなんか大っきらいやー!」┣¨┣¨┣¨┣¨ド
土御門「ありゃ、行っちまった」
――
青ピ「あの普通発言は許されへん……でも何でカミやんはあんなにモテるんや?」
青ピ「分からん、フラグ体質とかそんなもん以外に何かあるはずや……」
青ピ「何なんでしょ、うーん……カミやんがいつもやっとる事……」
キャー!
青ピ「ッ、と……そんなん考えとる場合ちゃうな。可憐で美麗なるか弱い女の子の助けを求める悲鳴、今この青髪ピアスが姫を救いに参じましょーか!」<>
青ピ「なぁ土御門くん、何で僕の髪はこんな目立つ髪色やと思う?」3<><>2010/06/06(日) 21:54:31.25 ID:pP7zQQAO<>絹旗「そそそんな超粗末な超ゾウさんをこの超絹旗様に見せてナニをするつもりですか!?」
おっさん「ぐへへへ……ちょっとでいいから触ってよ……」
絹旗「超不潔です! 包茎童貞爺が近寄らないで下さい!」
おっさん「言葉責め、いいよぉあふぅん」
絹旗「止めてよして触らないで超垢が付きますからー! とっととそれ閉まって下さい!」
おっさん「ふひ、ふひひ」
「……こんな細くてかわええ子捕まえて何してんの?」
おっさん「あ? 誰じゃおめぇ邪魔すんじゃねえべ!」
青ピ「この青馬の王子青髪ピアスそういう訳にも行かへんねんなぁ。ちょっと待っとき、すぐ終わるから」
おっさん「うぜぇどっか行くばい!」
青ピ「――ふっ!」バギッ
おっさん「ひでぶ!」
青ピ「何や、えらい弱いなぁ。君、大丈夫……」
絹旗「ききき、絹旗様的超冷酷なパーンチ!」ドゴォ
青ピ「」バタッ
絹旗「ぁ、あれ? この人は誰でしょうか……まあ超関係ありませんね。全く、この私に何という物を見せるんですかこの親父」スタスタ
青ピ「……あ、あんまりや」チーン<>
青ピ「なぁ土御門くん、何で僕の髪はこんな目立つ髪色やと思う?」4<><>2010/06/06(日) 21:54:58.28 ID:pP7zQQAO<>――
青ピ「はぁ、何やカミやんの不幸体質が移ったんか?」
青ピ「かわええ子やったのに、せめてアドレス聞けてたらなぁ」
青ピ「この青髪ピアス、年齢イコール彼女いない歴なんてごめんですよ」
青ピ「出会いが欲しいわ……」
「あの」
青ピ「んー、どうしたん……や……」
ミサカ「これを落としていたので、とミサカは財布を押し付けます」
青ピ「っと、危なかったわぁ! ありがとう、お礼に奢るからお茶せぇへん?」
ミサカ「青髪の未知生命体とお茶など落ち着いてできませんので、とミサカはやんわりお断りします」
青ピ「」
――
青ピ「何や何や何があかんのやー! 僕とカミやん何が違うんですかー!」
黒子「……白昼堂々こんな道路で何を喚いているんですの?」
青ピ「もう誰でもええ、君が欲しいんやー!」
黒子「生憎と、わたくしお姉様以外の、ましてや男性などに興味はございませんの」
青ピ「うわああああああああ!」┣¨┣¨┣¨┣¨ド<>
青ピ「なぁ土御門くん、何で僕の髪はこんな目立つ髪色やと思う?」5<><>2010/06/06(日) 21:55:25.22 ID:pP7zQQAO<>青ピ「もうええわ、ゲーセンでも行きますか……」
青ピ「……パンチングマシーンか。この気持ち、ぶつけるしか無いわなぁ」
青ピ「――何で僕はモテへんのやー!」バコォン!
テレレー、387!最新記録です!
青ピ「カミやんが羨ま……やのうて恨めしいー!」ドゴォン
テレレー、393!最新記録です!
青ピ「モテたいわー!!」ボゴォオオン!
テレレー、417!最新記録です!
青ピ「はあ、はあ。まだや、まだまだ足りへん」チャリン
青ピ「もっと女の子が寄ってこいー!」バキョーン
テレレー、395!
青ピ「フラグマンにならせーい!」ドキューン!
テレレー、379!
青ピ「もうカミやんの噛ませは嫌やー!」バキィッ!
テレレー、587!最新記録です!
青ピ「あ、しもた。蹴ってもうたわ……」
「あのー」
青ピ「ん、どないしたん?」
「そろそろ変わって貰ってもいいですか?」
青ピ「あ、ごめんなぁ――って、さっき財布拾ってくれた子やん」
美琴「はい?」<>
青ピ「なぁ土御門くん、何で僕の髪はこんな目立つ髪色やと思う?」6<><>2010/06/06(日) 21:55:51.30 ID:pP7zQQAO<>青ピ「んー? でも何か感じちゃうな……もしかして双子とか!?」
美琴「あーっと、そんな所です(面倒な事なったわね……)」チャリン
青ピ「へぇ、おるもんやなぁ双子」
美琴「ふぅ――――あいつのバカヤロー!」バキッ
テレレー、108!
美琴「会う度会う度ビリビリ言いやがって!」ドカッ
テレレー、123!
美琴「ちょっとは名前で呼びなさいよー!」バコン!
テレレー、131!
美琴「はぁ、スッキリしたわ……」
青ピ「君もえらいストレス溜まっとんなぁ。せや、一緒にお茶せぇへん?」
美琴「んー、悪いけど……」
青ピ「ええやん、な? お願い!」
美琴「じゃあ、ちょっとだけなら――ってアレは!」
青ピ「え?」
美琴「ち、ちょっとあんた、待ちなさいよ!」
上条「うげ、ビリビリか!」
青ピ「」
青ピ「」
<>
青ピ「なぁ土御門くん、何で僕の髪はこんな目立つ髪色やと思う?」7<><>2010/06/06(日) 21:56:19.76 ID:pP7zQQAO<>青ピ「もう我慢ならん、カミやん暗殺計画でも立てかねへん勢いや」
青ピ「……ちょっと久し振りにストレス発散しますかねぇ」
青ピ「ケンカ通りにでも、な」
――
スキルアウト「……おいコラ青髪何見てんだよ」
青ピ(早速かいな)
青ピ「いやー、君の頭随分禿げとるなぁ思て。若禿って大変やねぇ」
スキルアウト「上等だコラぶっ潰してやる!」
青ピ「そういう負け犬フラグは誰にでも立てれんねんなぁ――っと」ヒョイ
スキルアウト「オラオラオラオラオラオラ!」
青ピ「――っ、らぁ!」バキッ
スキルアウト「ぐふ!」
青ピ「無駄が多すぎやねん、隙だらけやったで?」
スキルアウト「くっ、いいパンチだ……立てねえや」フフッ
スキルアウト「良かったらよお、お前俺とツルまねえか――」
青ピ「何で男と友情フラグ立つねん! 気味悪いわ!」┣¨┣¨┣¨┣¨ド<>
青ピ「なぁ土御門くん、何で僕の髪はこんな目立つ髪色やと思う?」8<><>2010/06/06(日) 21:56:47.64 ID:pP7zQQAO<>青ピ「はぁ……大したストレス発散にもならんかっ――っと」ドン
「あいたっ」ドテ
青ピ「お嬢ちゃんゴメンなぁ、ちょい考え事してたわ……!」
打ち止め「ううん、ミサカも前方不注意だったからってミサカはミサカはお互い様である事を伝えてみたり」
青ピ「お嬢ちゃん、ミサカゆうん? えらいかわいらしいなぁ、せや、僕が奢ったるからあっこの店行かへん?」
打ち止め「んー、ミサカはミサカだけど一応名前は打ち止めって言うのってミサカはミサカは説明してみる。それと、知らない人には着いていっちゃダメってあの人に釘を刺されていたり」
青ピ「へー、打ち止めちゃんか。珍しい名前やな。大丈夫やって、ボクの善意でパフェ奢るだけやし」
打ち止め「あの人の言葉<パフェってミサカはミサカは即効であなたに着いて行きます事を決めました! わーいパフェだー!」
「……おいコラ、何ガキを餌付けしてンだよロリコン」
青ピ「な、いきなり人に向かってロリコンやなんて失礼……な……」
一方通行「学園都市第一位の俺が預かってるガキに手ェ出すンじゃねェよ。意味、分かるよなァ?」ニタァ
青ピ「失礼しましたー!」<>
青ピ「なぁ土御門くん、何で僕の髪はこんな目立つ髪色やと思う?」9<><>2010/06/06(日) 21:57:16.44 ID:pP7zQQAO<>青ピ「あかん……小学生すら無理やった」
青ピ「やっぱこの髪か? これがあかんのか? これがあかんねんな?」
青ピ「……でもこの髪とピアスはボクのトレードマークやし」
青ピ「はぁ……」
青ピ「助けた女の子に殴られて。未知生命体ゆわれて。男に興味ゆう子に出会って。カミやんとフラグ立っとる子口説こうとして。男と友情フラグ立って。小学生の保護者に睨まれて」
青ピ「今思えば確かに出会いはあった。でもこんなん……」
青ピ「不幸やーーー!」
終わり<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 21:59:46.33 ID:pP7zQQAO<>関西弁丸々使うと口悪くなりすぎる気がした結果がコレぜよ。あれだ。関西在住云々より、原作をどれだけしっかり読んでるかかな。
一方通行さんが出る巻プラス祭の巻しか持ってない俺には無理だった。
これより以下そゲームワクテカと他の作者さんの作品投下・感想スレ
ありがとうございました<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 22:04:17.92 ID:5ASoAhoo<>関東人ですが、違和感はありません、っていうか“違和感がわかりません”。
だから書くときすっげー困っちゃうのよね。
しかし青ピいいなぁ。誰かたまには救ってあげてww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/06(日) 22:08:59.63 ID:eO90mX.0<>関東人が必至こいてそれっぽく書けば自然に青ピ弁書けるんじゃね?
乙っしたー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 22:17:53.23 ID:.HaClV6o<>>>360
頑張る
自分は荒らしが来るからsageでってどっかで見てから
実際どうなんだろうね?
>>362、>>372
乙と、青ピはメインだと難しいよなぁ
ちょっとはいい評判だったのかな嬉しいww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 22:28:20.32 ID:lYd2phso<>sageで困ることは無いとは思うけど……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/06(日) 22:31:28.20 ID:aYLFM960<>>>308
普通に続きwktk
期待してるからガンバー。イギリスの英雄って事は、魔術サイドの住人になったってとこかな上条さんは
>>372
青ピはモブなはずなのに人気あるよねw
初めに誰が使用したのか知らないけど、その人の貢献が大きいのだろうなぁ。
自分は関西在中だったけど、違和感なかったよー
さて、ちょい浜面とスーパー麦のんのバトル戦を書いてるのだけど、少し皆さんの意見を
聞きたいので、投下してもいいだろうか?
どうも真面目なバトルシーンが苦手っていうか、視点のブレ?が激しかったり、描写が迫力なさそうでアレなんで教えて欲しいのだけど
いいかい?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 22:32:34.13 ID:SrY7XoUo<>ぜひ投下してほしい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 22:35:42.47 ID:PlnpQbso<>そういえばスクリプトスレの次スレと愚痴スレを避難所に立てる?って話をしてたんだけど
今見たら避難所に荒らしがきてたでござる
どこにでも湧くなあれ…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 22:36:34.46 ID:pP7zQQAO<>ビリィさんのとか旅掛さんとかその他諸々の地文が上手い読みやすいスレとか読むとさ
あれこれ俺も書けんじゃね?という錯覚に陥って書いて後で読み直すとうわあああになる訳よ
そのうわあああを久し振りに味わいたいから浜面期待<>
じゃあ4レスほど借りるね<>saga<>2010/06/06(日) 22:37:18.01 ID:aYLFM960<>
浜面は走っていた。
恐怖のあまり失禁しそうになる身体を叱咤し、
脇目も振らず我武者羅に、背後から迫ろうとする死そのものから逃げていた。
ドパンッ! と背後で閃光が瞬いた。
衝撃波が周辺を薙ぎ倒し、その余波で圧された身が派手に飛ばされ不様に転げ落ちる。
そして。
「はーまづらぁ。相っ変わらず逃げ足だけは早いみたいだけど
それだけじゃ面白くないんだよ、あぁっ!? もっともっと私を楽しませろってんだぁ!」
女は嗤う。
右目を失い、左腕は千切れ飛び、身体中からチュープを生やしながらも、嗜虐心に満ちた腐臭を撒き散らし嗤っていた。
その失った物を補うように。
赤黒い空洞となった眼窩の奥から、溶接のような青白い光を放ち、本来なら存在しないはずの腕の断面からは
眩い閃光のアームが渦巻いている。バチバチッ、と渦巻くアームからは高圧電流のような音が漏れ出していた。
学園都市の七人しかいない超能力者の内の一人。
第四位の超能力者。
原子崩し。
『アイテム』の元リーダーだった女。
麦野沈利が、逃げ続ける浜面の背を嘲笑いながら、
「ほらほらっ! どうせ逃げるしか能がないんだから、もっと不様に尻振って逃げろよ浜面ァ!!」
無事な右腕を振るい、原子崩しの能力を躊躇い無く行使する。
空気を焦がし直進する閃光は、浜面の真横を掠めて過ぎていく。余波によりまた浜面の身体が宙に舞った。
「――チックショウッ!!」
口汚く罵りながらも、浜面は全身を泥だらけにしながら逃げる。
……いたぶっていやがる。
これはゲームだ。
嫌になるほど経験した遊び。命を懸けた追いかけっこ。
ルールは簡単だ。
足を止めず逃げ続け、それでいてどれだけ相手の嗜虐心を満足させられるか。
片方だけクリアしても用はなさない。
両方を平均に両立良くこなさなければ、すぐさま浜面の命は儚く散るだろう。
たったそれだけの、簡単なルール。
それが実行できている間は、少なくとも命だけは繋ぎとめれる。
最終的にあるのは、死だとしても。浜面仕上には、決められたレーンの上を走り続けるしかなかった。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/06(日) 22:38:15.36 ID:aYLFM960<>
「クソックソックソ!! つぎは、次はこっちだったか?!」
浜面は焦りを隠そうともせずに逃げながらも、己の脳内に叩き込んだ地図を引っ張り出していた。
逃げる先は決まっている。
このままじゃ緩やかな死が現実の物になってしまう。それを否定するためにも、浜面は逃げ続けながらも勝機を見出そうとしていた。
あそこでなら、勝てる可能性はある。
それが例え1パーセントにも満たない勝率だろうが、藁にも縋りたい浜面には大した問題ではなかった。ゼロパーセントじゃないだけ御の字だと。
浜面がいる地点は大通りは大通りだが、あまり目立たない場所を走っていた。
本当は通行人の安全を考えて、裏路地や横道を駆使して逃げるべきなのだろうが、焦る浜面にそんな余裕は無い。
不幸中の幸いというべきか、戦争による治安悪化から人通りが少ないというべき事か。危険を承知で歩いていた連中も流石なのか、
顔面神経痛を患ったような浜面の形相と、背後から迫る謎の爆砕音から危険を察知し、即座に退避していっている。
麦野もここで決着を付けるつもりはないのか、原子崩しを放ちながらも恐怖を煽るだけに留めている。
それが理解できるのだが、真横を掠めていく殺人光線を前にして落ち着いていられるほど、浜面は強くない。
何回経験しようが、いや経験するほど身に染み込まされた恐怖を倍増させていた。
「どうして、どうしてこのタイミングなんだよっ?!」
せめて滝壺の体調が全快するまで待てなかったのか、と泣き言を喚く浜面。
その泣き言が愉快だったのか、哄笑が響き渡ると背後からまた洗礼が撃ち出され、近くの赤いドラム缶群に直撃する。
ズガンッ! と爆炎が視界を覆った。
ガソリンか何かが満タンだったドラム缶が引火し、浜面を襲ったのだ。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
灼熱の熱風に肌を炙られ、破砕音に鼓膜をやられた浜面は苦悶の声を叫びながら、またしても空を飛ぶ。
グリン、と一回転した身体が硬いアスファルトに叩きつけられる浜面。
衝撃に全身が鈍い激痛に包まれ、肺が異常な動きをしながら空気を溢れさす。だが止まるわけには行かない。身体の異常を無視して
浜面は崩れ落ちそうになる身体を引っ張り上げ逃走を再開。
麦野は余裕の表れかほとんど徒歩の速度で迫ってきている。カツンカツン、とヒールの音を鳴らしながら。
対して浜面は全速力で駆けていた。鍛え抜かれた体力を武器に。
お互いの距離は縮まらず、むしろ開いていっている。
だが浜面にとっては気休めにもならない。これまでの三回ともそうだったのだ。
まるで瞬間移動でもしたかのように、いつのまにか背後に迫っているのだ。
混乱した浜面は気付かないが、それは麦野の計略だった。
浜面が逃げる位置や速度を計算し、ある程度の距離が離れると原子崩しをぶっ放し
逃げ道を塞いだり妨害することで、彼我の距離を調整しているのだ。
いたぶる為だけに。恐怖を煽る為だけに。
学園都市で上から四番目の頭脳は、全てを計算して浜面仕上を泳がせていた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/06(日) 22:39:09.55 ID:aYLFM960<>「はぁ……はぁっ……もうすぐっ、もうすぐだっ……ッ!」
だが。
御陰で目的地に近くなってきているのも事実。
第七学区と第十九学区の中間には、廃止されたドーム状の大型施設がある。
稼動当時はデパートか何かだったのか、建物自体は一階建てなのだが縦や横に広い構造になっている。
何プロックにも区画が分かれ、内部の構造は鉄骨の柱や廃棄された当時の積荷等が残されているので、隠れるのに申し分は無い場所。
そこには隠れ蓑以外にも、僅かな勝率を手繰り寄せる可能性が準備されている。
「もう少しで――なぁッ?!」
浜面は目を疑った。
背後からの脅威が過ぎ去ったかと思うような静けさに振り返れば、
そこには百メートル以上は距離を離していたはずの、麦野沈利が凶悪な姿が目前に接近していたのだ。
足音は無かった。
あのハイヒールで浜面と並走しようと思うと、間違いなく足音は響く。麦野がいくら第四位の超能力者とは云え、大の男の体力に敵うはずがない。
それに麦野沈利は、汗だくになってまで低能な無能者を
追い回す醜態を晒さない。そんな努力は、同じ低能がしておけばいいのだ、と彼女は嘲笑い吐き捨てるだろう。
麦野沈利は優雅に飛翔していた。
原子崩しの応用なのか、背中からロケットエンジンの電子線を噴出した麦野は戦闘機のように大空を滑空していた。
「きゃはははははっは!! どこに逃げるんだってのはーまづらぁ!!」
ゲラゲラと耳障りな言葉と共に、硬い尖った靴の先端が浜面の後頭部を抉った。
轟音が炸裂し、首の骨が砕けそうな衝撃を受けた浜面は、人形のように前方に身を投げ出している。
その瞳は焦点が合わず、通常の瞳孔の開き方とは違った。曇りガラス越しに風景をみるような感じになっているはずだ。
「……ぅ……ぁ、ッ……ぁ?」
むしろ百メートルの距離をゼロにした運動エネルギーを、人体でも特に危険な後頭部に叩き込まれて意識が途絶えなかっただけ不思議だ。
だが、意識があるだけで浜面自身にも、どうして自分が地面に這い蹲っているのかが理解できていない。
あまりの衝撃に、記憶が飛んでいた。
「あらあらぁ? ちょっときつすぎちゃったかな? まだまだこれからだってのに、簡単にへばらないわよね浜面ァ?」
浜面の腹部に、爪先が捻り込まれた。
ゴロンゴロン、とボロ雑巾のように転がる浜面。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/06(日) 22:39:47.86 ID:aYLFM960<>「良い感じに血反吐塗れになってきたじゃない浜面。お前みたいなクズでも一丁前に血は赤いんだねぇ」
更に容赦ない追撃に、また浜面の身体が転がる。
肺が潰れでもしたのか、ゴハァと酸素を吐き出した時に黒く濁った血も飛び散った。
「……くっ……クソがぁ……ッ」
それが功を制したのか、意識を取り戻し始めた浜面は這いずりながらも動き出す。
震える手がアスファルトを掻き毟りながらも、廃棄された大型施設にへと。
「ロシアでは散々だったからねぇ。『超電磁砲』の小娘が出しゃばってくるから、満足にお前の相手をしてやれなかったし。
でも今回は邪魔者はなしだ。どうせならあの根暗女とセットの方が楽しめるんだけど、お前をヒキガエルの解剖実験みたいに、面白オブジェに
なったのを見せてやるのも一興かしらね? 滝壺ちゃんがどんな顔するか、想像するだけで濡れそうだわぁ」
浜面は耳を貸さない。
そうさせない為にも、なんとか距離を取らなければ。
「ん? ひょっとしてあの施設に逃げたいんだ浜面は?」
浜面の目的に気付いた麦野は、首を傾げながら五十メートル先の建物に視線をやる。
浜面は無言で這いずりながら、そこを目指していた。そのペースは少しずつだが上がってきている。もう少ししたら立ち上がれるかもしれない。
「相変わらずお前はジメジメした場所を好むわよね。どうせなら地下繁華街とかで派手にぶっ殺された方が
Mっ毛全開のお前も興奮するんじゃないの? その下半身についてる役立たずな×××おっ立てるぐらいにさぁ!!」
この屈辱感たっぷりな遣り取りの間に、浜面は何度殺されていたのだろうか。きっと千回殺されてもお釣りがくる。
どうやら骨の髄まで嬲り尽くさないと、麦野沈利は満足できないらしい。
その場で立ち止まり言葉責めしていた麦野は、歯を食い縛って這いずる浜面との距離が漸く五メートル離れた時に、ニンマリとした笑みを浮かべた。
「そっかそっか。そんなにあそこに行きたいんだ。だったら私が素敵にエスコートしてやろうかにゃーん?」
浜面の頭部を万力でロックするように掴み上げる麦野。
浜面は人間が出せる握力とは思えない力に、エビ反りのような体勢になった。
抵抗したいが、まだ身体に力が戻ってきていない。戻ったところで、どうにかなったかは分からないが。
「喜べよ浜面。この麦野沈利様がお前みたいなド低能をエスコートしてやるんだからね。
まっ、こんな化物みたいな女にされてもアレかもだけどねぇ?」
麦野の声音に空虚なイメージが混じったのを浜面が認識した時だった。
全身が浮遊感に包まれたかと思えば、視界に映る風景が急速に背後に流れていく。掴まれた後頭部が
破裂するじゃないかと激痛を訴えながら。
麦野が電磁線の噴射を利用し、自分もろとも羽ばたいたとのだ、と気付いた時には遅かった。
思考する余裕すら許されなかった。
一瞬にして廃棄施設との距離が半分を切ったかと思えば、跳躍していた麦野が
握り締めていた浜面の後頭部を地上に向けて叩きつけるようにぶん投げた。浜面の身体がピンボールのように
残り半分の距離を滞空していき、そのまま地面に叩きつけられ滑っていく。全身が衝撃にのた打ち回った。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 22:41:25.57 ID:aYLFM960<>中途半端だけど、こんな感じ。
ちょい迷いまくって筆が進まんので、問答無用でおかしい場所を指摘してほしい。
お願いします<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 22:50:00.49 ID:5ASoAhoo<>普通にうまいと思います。
>>383の最初の地の文、7行目?
>僅かな勝率を手繰り寄せる可能性が準備されている。
にほんのり違和感を覚えたような気がする。
ところで、こんな麦のんでも、可愛いと思えてしまった俺は病気なのだろうか。
>>379
あっち、専ブラ登録したまま放置してたので、リロードしてみて思わず吹いた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 22:55:36.68 ID:aYLFM960<>>>386
あっりがとう!!
一応視点のブレは違和感なさそうだし、麦のんが……可愛く?書けてるみたいだし
こんな感じで進めてみようかな。このシーン一ヶ月前に手つけてから全然進んでないけど
でも麦のん原作の21巻でどうなっちゃうんだマジで、好きなんだけどな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 22:58:21.92 ID:hHu1A9wo<>死んだら俺がお持ち帰りしてぺろぺろ
死ななくても登場してくれたからぺろぺろ
結局のところ俺が得する<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 23:01:37.29 ID:lYd2phso<>>>384
>全身が浮翌遊感に包まれたかと思えば、視界に映る風景が急速に背後に流れていく。掴まれた後頭部が
>破裂するじゃないかと激痛を訴えながら。
「流れていく」で前文が終わってるから、「訴えながら」じゃなくて「訴える」とかキッチリ切った方が良くないかな?
あと、最後の三行とその前あたりの視点が微妙にチグハグな気がする。
最後から三行目の前半はそれまでの流れ的に浜面に近い視点に感じるのに、
「跳躍していた」以降がいきなり完全に第三者の視点になっている感じだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 23:02:17.22 ID:.HaClV6o<>
小技だけど、状態を説明する時に
一度目は名前、二度目は彼、もしくは彼女みたく三人称を混ぜたりするといいかも?
改行がもうちっと欲しい
あとは全然大丈夫だと思うのよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 23:13:12.00 ID:aYLFM960<>>>389>>390
やはり視点混じってるようにも感じるよねー汗 後は小技も交えながら修正するならこんな感じかな?
彼女の声音に空虚なイメージが混じったのを浜面が認識した時だった。
全身が浮翌遊感に包まれたかと思えば、視界に映る風景が急速に背後に流れていく。掴まれた後頭部が
破裂するじゃないかと激痛を訴えて。
麦野が電磁線の噴射を利用し、自分もろとも羽ばたいたとのだ、と気付いた時には遅かった。
思考する余裕すら彼には許されない。
一瞬にして廃棄施設との距離が半分を切ったかと思えば、跳躍していた麦野が
握り締めていた浜面の後頭部を地上に向けて叩きつけるようにぶん投げた。浜面の身体がピンボールのように
残り半分の距離を滞空していき、そのまま地面に叩きつけられ滑っていく。全身が衝撃にのた打ち回る浜面。
……何か微妙wwww余計に視点が入り混じったような?
もうちょい試行錯誤します!空行ももう少し増やします。最後はちょい詰めすぎだったけど
バトルはほんま難い
どこまで活かせるか不明だけど、指摘ありがとうございましたっ
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 23:31:39.78 ID:Tm3gICQo<>補習スレ潰された……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/06(日) 23:36:02.83 ID:jovEjkQ0<>投下終えた事に満足して寝て、
また起きたときに自分が投下したのを見直してみるとミスだらけで鬱になった……
投下してから気付くミスってあるよね?
あと質問なんだけど、神裂たちのいる女子寮に管理人さんみたいな人っていたっけ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 23:41:36.78 ID:.HaClV6o<>>>391
自分なんかが上手く言えることは少ないけど頑張って
>>393
投稿する前に一応チェックするんだけどねww
居眠りの多い、婦人が管理人だそうな(11巻より)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 23:50:27.55 ID:c5f5DUDO<>>>393
ミスか…ありすぎて困る<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 00:56:33.77 ID:wVws4ew0<>>>394
thx
原作持ってるのに細かいことはほとんど覚えてないというww
もう一回読み直そうかな……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 03:04:50.23 ID:wP.VQAAO<> 夏、学園都市に来て二度目の猛暑を迎えた白いシスター、インデックスは上条当麻の補習が終わるまで外で暇を潰していた。が、外に出たら出たで、やはり夏の猛暑に耐えられないのか
「やっぱり外は暑いんだよ……」
などと呟いて、コンビニへ入っていった。目的は漫画の立ち読みだが、協会のシスターたる者、そんなはしたない行為は取るべきではないといったように首を振り、同居人から貰ったお小遣いをアイスに振ることにした。
外はまだ午後二時を回ったばかり、当麻が帰ってくるのはまだまだ先だと頭に浮かんで、買ったばかりのアイスを飴のようにペロペロと溶かしている。
そんなシスターを見つめる人影が一つ、身なりからして性別は女性、茶髪、短髪、そしてその服装は名門『常盤台中学校』の制服である。
「あれ、あの子は確か……インデックスだったかな?」
もう一度目を向けて、そこにいることを確信した彼女は、氷飴をひたすらに舐めるシスターに近づいた。
ーーとある禁書と電気と時々不幸<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 03:10:01.05 ID:X0ydyuIo<>続くのかー? 一発なのかー?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 03:11:59.50 ID:wP.VQAAO<>>>398
メモ帳にこれしか残ってなくてね……書いてる途中で消えてうわああああ
書き直してくる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 03:15:57.66 ID:X0ydyuIo<>どんまいww
>>400ゲト
そういや昨日一昨日といつもの倍くらいの勢いだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 03:21:00.57 ID:L6/R3cI0<>>>400 荒らしが来たからじゃないか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 03:24:50.39 ID:fhB2lHgo<>土日だからだろ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 03:32:16.96 ID:wP.VQAAO<>うし、続きが書けた、ちょっとだけ
シスターはその影に気づき、アイスを舐めながら彼女に近づく。彼女もまた手を振りながら、シスターを迎え入れる。
「短髪、久しぶりなんだよ!」
「お久しぶりねインデックス、一ヶ月ぶりかしら。それと私の名前は御坂 美琴よ」
美琴と云う少女はインデックスにわざわざ何度目かわからない説明してみるのだが、あいも変わらずこのシスターは彼女を『短髪』と呼ぶ。しかし、インデックスには『絶対記憶能力』という生まれもってして持っている才能があるので、わざわざ短髪と呼んでいるのかもしれない。
二人は久しぶりの会話に花を咲かせ、あいも変わらず振り向かない上条当麻の話を美琴がすれば、インデックスは上条当麻の料理の話ばかりで、他人が見ればおかしい会話にも見えるが、彼女達にとっては恋のライバルが故にそうは感じないようだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 03:33:14.39 ID:wP.VQAAO<> 二人は街の中を遊び歩いていると、急に美琴は立ち止まる。なにかと思う顔でインデックスは彼女に目を向けると。
「私、明日告白したい……」
「え……?それって一体どういうことなんだよ?」
「私、アイツに告白する!」
「ええぇぇ!?」
美琴は高らかに宣言し、インデックスは高い声を上げて、二倍増しの違う意味も含めた騒音は、通行人の視線を一気に集めた。
もちろん、美琴がこのあと赤面したのは言うまでもない。
ーーインデックスは美琴と別れ、一人物思いにふけった顔で、独り言をぶつぶつ呟いていた。
「とーまは、どうするのかな……」
今までずっと好きだった同居人を奪われるのは、彼女にとってはこの上ない苦痛な筈だ、増して同じく美琴も好きだったなら、尚更辛い。
インデックスには、美琴を止めることは、きっとできないだろう。
彼女はため息一つ、大きくついて、夕方の空を見上げる。空の紅はゆっくりと黒に変わるように、インデックスの心もまた、決心に変わったのだった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 03:40:56.56 ID:wP.VQAAO<>あぁ駄目だ、ここから考えると上条さんが
「インデックスェ…」とか
「御坂ェ…」
としか言わなそうだ
俺の脳は困ったもんだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 08:52:49.04 ID:ny6QssDO<>乙ー
丁寧な地の文すごく好みだなあ
最近の投下は地の文入りが多いね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 13:16:43.85 ID:PwWsQLIo<>>>404
上条さんそういうことは優柔不断気味だから大変なことになりそうだww
というか物凄く…続きが気になります…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 13:40:24.74 ID:PwWsQLIo<>人の少なそうな今のうちに2レス頂き!
超電磁砲の特典映像が面白かったのでついパク…インスパイアですインスパイア<>
SSはSSでも最近地の文多いよね。でもどの形式も大好きなんだ 1/2<>sage<>2010/06/07(月) 13:42:42.98 ID:PwWsQLIo<>美琴「ねぇ、黒子」
黒子「なんですの、お姉さま」
美琴「最近ってさ、地の文付きのSSが多いじゃない?きっちり読みやすく書かれてるし、これこそSSって感じの」
黒子「それがなにか?」
美琴「私知ってしまったの…地の文付きのSS書いてる人はどこかの組織の人間たちで実はただの一般人なんかじゃない。
本当はちゃんとした物書きだったりして綺麗なSS見せて他の人間を感動させようとしてるの。そしてその感動した人々を操って台詞形式のSSを駆逐しようとしているのよ!」
黒子・佐天・初春「な、なんだってえーーー!!!」
黒子「また突然なんでそんなことを…」
初春「はいはい!私もネットでSS投下しました〜場所はもちろん製作速報VIPにしました〜」
佐天「えらいぞ初春ぅ〜。ちゃんと台詞形式でやったカ〜?」
初春「地の文付ですよ」
佐天「初春ぅ〜、今の御坂さんの話聞いてたカ〜?」
初春「もちろんですよ」
黒子「地の文とか台詞形式とかどうでもいいことでお姉さまを惑わすのはやめてくださいですの。大体どちらでやろうが職人さんたちの自由でしょうに」
美琴「それはキッカケでしかなかった…、そして私は気がついてしまったのよ。地の文付の後に台詞形式を読むとおかしなことばかり…だって状況説明がないのよ、バトル物だってできないのよ!
台詞形式だけ読んでた時はこんな違和感なかった…思いもしなかった! 同じSSなのにそんな違和感を持たせられるっておかしくない!? 大体台詞形式の行動描写って基本カタカナ!? それも半角よ、半角!
地の文付じゃあんなの使ってるの見た記憶ないわ。ひょっとしてこれこそ二つの大きな違いだったりして!」
初春「やっぱりそうなるとトレンドはキチンとしたバトル物ですよ、バトル物」
佐天「バトル物…そうかバトル物かぁ。地の文付ならできるんだ!」
初春「ネットでも言われてましたよ。ていうか私も一方通行の戦闘描写に使いました!」
佐天「マジか〜」<>
SSはSSでも最近地の文多いよね。でもどの形式も大好きなんだ 2/2<>sage<>2010/06/07(月) 13:44:01.38 ID:PwWsQLIo<>美琴「やっぱりやっぱりやっぱりそうよ、そうなのよ〜! なのよ〜 なのよ〜〜 なのよ〜〜〜」
初春「じゃあ御坂さんもバトル物書かなきゃですね!」
佐天「御坂さんのバトル物ってもしかして例の男の人に弄られたって話!?」
初春「もちろん!」
佐天「だよね!」
ザワザワ… ザワザワ… ザワザワ… ザワザワ…
黒子「はぁ…、お姉さま…」
美琴「なによ黒子。ここまで地の文付の方が面白くなりそうって分かってるのに違うっての?ハッ!オリジナル設定ね!ここにきてついにアイツに勝てるわけね、エックセレント!!」
初春「御坂さんが攻めってことですね〜」
佐天「バーカ、ちげーよ。御坂さんはMだよ、M]
黒子「もういい加減にしてくださいですの。お姉さま、台詞形式だって人を感動させる面白いものはたくさんありますのよ」
美琴「……そっかぁ。面白ければそれでいいのよね、それで」
一同「ブラボー! 全ての職人さんたち!! アッハッハッハー!」
美琴「だよねぇ、私だってファサドン大好きだったし!」
初春「ファサドンか〜あれは効きましたね〜」
佐天「そうだよ、ねーよ。面白くないSSなんてねーんだよ」
一同「アッハッハッハー!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 13:46:22.82 ID:PwWsQLIo<>ごめんなさい、勝手にファサドン使いました
最近は本当投下が多くてありがたやありがたや状態です
自分も大好きな上琴書きたいけど投下されたの読むと上禁、上黒もカワイクテイイナーと思っちゃう。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 13:52:23.04 ID:9dEukYDO<>長編でまったり長く続けたい人は一方通行と垣根をスレタイに入れない方がいいみたいね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 13:54:23.37 ID:8X/8QUDO<>しかし一方さんも垣根もタイトルに入れたい!
立てるときは多分入れちゃうぜ…!
まあ自分とこが爆撃される分にはいいしな他の読んでるとこがやられるよりは<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 13:55:48.54 ID:g/w/I6I0<>2期決定キマシタワー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 13:56:08.11 ID:.HiQl2Yo<>ファサドン?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 13:57:40.49 ID:8X/8QUDO<>>>411
言い忘れてた乙乙!
台詞も地の文付きもどっちもいいよなー!和んだ
そしてファサドンが不意打ちすぎて吹いた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:00:02.73 ID:g/w/I6I0<>447 :イラストに騙された名無しさん:2010/06/07(月) 13:37:52 ID:VDa6Ty+A
ttp://imepita.jp/20100607/484960<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:01:51.98 ID:.HiQl2Yo<>>>417
キターーーーーーーーーーーーーーー!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:06:38.11 ID:estv7MAO<>いやあああああほおおおおおおお<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:08:01.73 ID:PwWsQLIo<>2期キター!
3人とも可愛いな!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:10:09.72 ID:gCt56E6o<>原作で言うとどの辺あたりまで行くかな?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:12:11.99 ID:fhB2lHgo<>13巻<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:12:38.83 ID:gCt56E6o<>>>422
グッド!!
読み直してくる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:12:40.81 ID:E9Egd8E0<>13巻くらいまでじゃね?
でもアックアちょっとだけ出て終わりってなんとも微妙だけどよっしゃああああああああ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:14:19.60 ID:.HiQl2Yo<>俺のヴェントが見れるのか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:15:06.59 ID:fhB2lHgo<>>>425
そげぶ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:15:20.26 ID:jJQaJr6o<> r'丁´ ̄ ̄ ̄ ̄`7¬‐,-、 /
r'| | | |/ >、 /
! | | | |レ'´/| | ママッ、まま、 待 て
| | | /\ | |l /⊂う |
| | |__∠∠ヽ_\ | リ / j ヽ あ わ て る な
|´ ̄ O  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`! 〉
l'"´ ̄ ̄ヾ'"´ ̄ ̄`ヾ::幵ー{ / こここっ、 こ れ は 孔 明 の コラ だ
⊥,,,,,_、 ___,,,,,ヾ| l::::::| |
lヾ´ f}`7 ヘ´fj ̄フ | l::i'⌒i |
l ,.ゝ‐イ `‐=ニ、i | l´ ( } ヽ
l { U | l 、_ノ ∠ヘ
l / ̄ ''ヽ、 | l ヽ_ \,_________
! ハ´ ̄ ̄ ̄`ト、 |亅〃/\
,人 f ´ ̄ ̄ ̄``ヾ j ,!// {_っ )、
// `ト、__iiiii______,レ'‐'// _,/ /スァ-、
,.イl{ { 々 !/´しllllト、 ̄`ヽ、 // /´,.-、 /彑ゝ-{スァ-、
,.イ彑l l > ゞ く l 〃 l|ハ.lヽ、 ハVゝヽ二ノ/ゝ-{、彑ゝ-{、彑ァ-、
,.イ彑ゝ-'l l ( (,) レシ′ !l `ソァ'´ _ノ7{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑{
ュゝ-{、彑l l ` -イヘ !l // /⌒ヽヾ/_ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、
{、彑ゝ-'l l f⌒Yハ ', !l/ / ヽ_う ノ /-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ
彑ゝ-{、彑l l{ に!小 ヽ /!l / ,/ /彑ゝ-{、彑ゝ-{、彑ゝ-{、 <>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:15:50.95 ID:g/w/I6I0<>13巻くらいまでだよな
SSまで入っちゃったらラスボスが浜面になっちゃうしなぁ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:16:41.09 ID:6dQdNkDO<>生木ィ原くゥゥン!と、VS.ていとくんが見れるのか。
胸熱<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:16:54.06 ID:.HiQl2Yo<>15巻までは無理ですかねー?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:17:55.60 ID:mYH.Rkwo<>オルソラやアニェーゼが出てくるのは嬉しいがむぎのんがほぼ出ないのは間違いないな。
五和もまだおしぼり渡すちょい役くらいで下手すりゃはしょられる可能性も。
うーむ…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:22:26.82 ID:.HiQl2Yo<>ていとくんも出ないんでしょうねー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:31:13.65 ID:gOL4x0Qo<>キャストの欄、姫神の名前があることに驚いた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:33:19.94 ID:fhB2lHgo<>>>433
初メインヒロイン回の大覇星祭あんじゃねえか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:36:50.27 ID:.HiQl2Yo<>ああファサドンググったらわかった
ていうかファサドンの検索結果があれだけしかないことに驚き<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:36:58.38 ID:gCt56E6o<>>>434
メインヒロインwwwwwwwwww
血まみれじゃねぇかwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:37:04.60 ID:cNLk5M2o<>いって大覇星祭かヴェネチアだよなあ。12巻まで行くと神の右席編になるし<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:41:58.79 ID:gOL4x0Qo<>>>434
あー、だったね!
そういや姫神って何巻から出てきたんだっけ?ww
……自分でも悲しくなってきたからこの話題は終わろう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:45:41.69 ID:mYH.Rkwo<>大覇星祭で終わると綺麗だとは思う。
でもそうすると一方さんマジで出番無いしやっぱヴェントまではやるだろうな。
ヴェネツィアで終わりにして、ビアージオみたいなおっさんで終わられてもって感じだしなww
ただ13巻までいくとなると尺的に8巻の黒子とあわきんが丸々消えるんじゃないかと気が気でないわけだが<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:47:44.24 ID:JIBjGoDO<>あわきもヴェントも出ない二期とか誰が得するんだよ
って思ったけどアニェーゼもオリアナも出てくれるのか
毎巻毎巻すてきなキャラ出すぎだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:48:05.20 ID:fhB2lHgo<>>>439
残骸と大覇星祭はある程度端折れるから大丈夫じゃね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 14:48:30.83 ID:49cZHLwo<>>>439
伏線もちらほらあるから全消えは無いと思うけど1話で終わらす可能性は大ww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:48:41.11 ID:tirJ6bgo<>五和「…………」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:51:56.24 ID:gOL4x0Qo<>五和はぎりぎりだなww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 14:55:57.75 ID:tirJ6bgo<>1巻のとこで美琴をあれだけ多めに出したんだから、7巻のとこで五和が出てきてもおかしくないと思うんだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 15:06:52.88 ID:E9Egd8E0<>二期興奮の勢いでなんか書き上げちゃったので投下。
10レスほどお借りします、誰得って感じの探偵ものっぽいやつですー<>
一方通行「一流の怪盗の美学を見せてやる」1/10<>saga<>2010/06/07(月) 15:07:59.76 ID:E9Egd8E0<>
「く、そ……」
ガラスケースに収められた純白の翼。ひとりの少年が、天使の翼の模造品をにらみつける。
「こんなもんじゃねえんだよ、俺は、……っ」
ドンドンとガラスケースを拳で叩くが、ガラスケースはびくともしない。知っていてなお、少年は叩き続けた。
ドンドンドンドンドンドンドンドン。
ムカつく。ムカつく。ムカつくムカつくクソムカつく。
厳重な警備のもとに保管されているその作品の隣に、荒削りな彫刻が飾られている。
少年はそちらを見ようともしなかった。
ただひたすらに、目の前の『最高傑作』だけを見つめる。
「お、れは、もっと……もっと、高みに、いけるはずなんだ」
そこは、白で埋め尽くされた空間だった。
視界に入るもの全てを白で塗りたくったような部屋。病院の白さが清潔感をあらわしているのだとすれば、この部屋の白さは几帳面さを通り越して、いっそ病的である。
白いプラスチックのテーブルに向かい合うように備え付けられた革張りのソファ。
普段は来客用として使われているものだが、来客自体稀であるこの部屋においてはただのソファベッドと化していることもまた事実だ。
その、白いソファに身を沈め、眠り込んでいる人間も白い。色素の失われている髪、透き通るような肌の色、着ている服ですら――白、白、白。
まるで、この空間には白以外存在するべきではないといった雰囲気さえ漂っているが、ここはれっきとした事務所である。
ばたばたばた、と騒々しい足音が飛び込んできた。
白一色の閉鎖空間に空色がまじりこみ、ぴょこんと癖毛を立たせた少女がソファで眠っている人物の目の前に仁王立ちする。
「お、き、てー! ってミサカはミサカはお寝坊なあなたの耳元で朝十時をお知らせしてみたり!」
キィィィン。
少女特有の甲高い叫び声は、マイペースに惰眠を貪る白い人間にも有効だったらしい。
胡乱げに瞼を押し上げた白い人間の瞳の色は赤い。うるせェよ、とわずかに開いた口から発せられた単語に、少女はにっこりと笑った。
「おはようございますってミサカはミサカは朝の挨拶をしてみる。またあなたはこんなところで眠ってたの?」
「……クソガキ、朝から元気ですねェ」
少女の質問に答えることなく、白い人間はこきこきと首を鳴らす。少女にも少年にも見える痩躯だ。服装や態度、声の調子は男性のものなのだが。
<>
一方通行「一流の怪盗の美学を見せてやる」2/10<>saga<>2010/06/07(月) 15:09:12.59 ID:E9Egd8E0<>
あー、と眠そうに声を出す白い少年のすぐ横に腰を下ろすと、少女は許可を取らずにリモコンに手を伸ばす。
これが日常であるがゆえに、少年が少女を咎めることはない。プツン、とテレビの電源が入り、部屋は一気に色彩が増した。
≪先週末から○○ホールにて若手芸術家の受賞作が……、……、……≫
ニュースはとある展覧会の日程を告げている。興味のない話題だと少年はあくびをもらしたが、対照的に少女は瞳を輝かせていた。行きたい行きたいとその目が語る。
「展覧会なンか見て何が楽しいンだよ」
「芸術は心を豊かにしてくれるんだよ、ってミサカはミサカは面倒臭がっているあなたを急かしてみる。
○○ホールならここから歩いて十五分くらいじゃなかったかなー、ってミサカはミサカはちらりと上目遣いをしてみるんだけど!」
「だりィ。歩いて十五分ならオマエひとりで行けンだろォが」
少年に芸術鑑賞をしようという気はまったくないようだ。ぶー、と口を膨らませた少女がソファから身を起こす。
朝ご飯はまだだよね、と少年に問いかけながら、彼女はとてとてと部屋を出ていった。
この事務所は少年が住居として購入したビルの一室を使っている。もっとも、購入したのはビルそのものであり、十三階建てであるこのビルは約半分のフロアが使われていない。
一階に少年の本来の部屋と事務所があり、二階には少女と知り合いが、そして二階から六階にかけてとある集団が住んでいる。
つまり、七階から上はまったくの無用の長物となっているのだが、少年がその事実について深く考えたことはなかった。
なぜなら、このビルの購入自体が彼にとってコンビニで缶コーヒーを買い占める程度の買い物でしかなかったからである。
さらに言うと、このビルを購入したときの少年は眠気が限界を超えていて、
当初はビルの一室を借りるだけであったはずがどういうわけか丸ごと購入してしまったというとんでもない真相があるのだが、
これもまた少年にとっては後悔するに値しないささやかな失敗であった。
どたどたどたどた、と少女のものではない足音が聞こえてくる。
少年は眉間に皺を寄せ、その音を無視するかのようにテレビに視線を向けるがしかし、足音は徐々に大きくなる。
どたどた、どたどたどたどた、どたどた。
ばたん! と勢いよくドアを開けた侵入者は、ぜえぜえと肩で息をしながらも部屋に少年の姿を認めて安堵のため息をついた。
反対に、少年は投げやりにも不機嫌そうなため息を吐いたのだが、これくらいのことを侵入者が意に介さないと彼は知っている。
「お前の力が必要なんだ、頼む!」
侵入者はツンツンの黒頭をがばっと下げて、少年に頼み込んだ。めンどくせェ、と白い少年が呟く。
「大体オマエ、ここにくるときゃ大抵片付けてンじゃねェか……上条」
「今回はちょっと違うんだよな。ほらこれ」
侵入者――もとい、上条当麻はがさごそとジーンズの後ろのポケットから一通の封筒を取り出した。
そんなところに大切なものを突っ込むな、と白い少年が小さくつっこんだが聞こえなかったとみえる。
<>
一方通行「一流の怪盗の美学を見せてやる」3/10<>saga<>2010/06/07(月) 15:10:03.07 ID:E9Egd8E0<>
「ンだァ……予告状ォ?」
「そ。先週から催されてる展覧会あるだろ? そこに届けられたんだってさ」
展覧会というと、さきほどのニュースで流れていたもので間違いないだろう。少年は眉間の皺を深くする。
ものすごく関わりたくない。しかし、上条は少年の機嫌の悪さを気遣うことなどない。
それは少年の機嫌が良いときは大抵彼にとってよろしくない事態が起こっている場合が多いからであり、ならば機嫌の悪い少年を相手にしていたほうがまだ不幸ではないといえる。
「なンで俺が行かなきゃならねェ。俺ァただの探偵だぜェ?」
少年は気だるく言い返し、顎で上条にソファに座るよう促した。自分はデスクに体を寄りかからせて、少年が封筒を弄ぶ。
何の変哲もない予告状だ、と彼は判断する。もっとも、予告状という存在そのものがイレギュラーであって、すでに変哲はある。
「見てわかんねえかなあ。餅は餅屋、それなら怪盗は――怪盗に任せるのが一番だろ、ってさ」
悪気のない笑みでそう答えると、上条は立ち上がり少年から封筒を取り返す。どうやらすぐに立ち去らなければならないほどに忙しいらしい。
ここで一服していけよと言わないあたりが少年と上条の距離感を示している。
「けっこうこっちも手一杯なんだ。俺はお前が来てくれるって信じてるぜ、一方通行」
んじゃなー、と片手をひらひら振りながら上条は事務所を出ていく。入ってきたときと同様に、ドアを閉める音は少し大きかった。
入れ替わりに少女がぱたぱたと入ってくる。ちょうど外ですれ違ったらしく、聡い少女は少年に朝食の乗ったプレートを差し出しながら話しかけた。
「えーっと、お仕事の話だったの? ってミサカはミサカは展覧会に行けないことをちょっとだけ残念に思ってみる」
少年――一方通行は舌打ちをしてプレートを受け取りテーブルに置いた。この流れでいくと、どうも自分は仕事を請けなければならないようだ。
クソったれ、と一方通行は低い声で呟き、少女の癖毛をつんつんと引っ張る。うきゃー、と反応をする少女に彼はとびっきりの朗報を知らせてやった。
「喜べ打ち止め、オシゴトもオアソビも楽しめるみてェだからよォ」
少女――打ち止めは一方通行の一言で満面の笑みになる。
「展覧会に関わるお仕事なの? じゃあもしかして展示品を盗みますよーっていう予告状がきてるとかそういうドラマ的展開になっちゃったり?
ってミサカはミサカはありもしない展開を予想して、」
「御名答ォ。あいつがここに来る用件っつったら、『そっち』しかねェだろォが」
「え、えええええ!? ってミサカはミサカはまさか冗談で喋った予想が当たっているとは思わなかったので驚愕の表情を浮かべてみたり」
「とりあえず、メシ食ったらぼちぼち出かけンぞ」
<>
一方通行「一流の怪盗の美学を見せてやる」4/10<>saga<>2010/06/07(月) 15:11:16.27 ID:E9Egd8E0<>
どっかとソファに座り込み、打ち止めが準備してきた朝食にありつく一方通行の隣で、打ち止めはテレビをじっと見ていた。
≪続いて、天気予報です……一日中晴れで、……、……≫
「日焼け止め塗らなきゃだめかな、ってミサカはミサカは紫外線が気になるお年頃であることをアピールしてみる」
「たかが十五分歩くだけじゃねェか」
「え? だって普段外出したがらないあなたが重い腰を上げるんだから、展覧会でお仕事も済ませたら今日はたっぷり遊べるでしょ!
ってミサカはミサカはデートの約束もさりげなく取り付けてみる!」
「……、……クッソガキが」
一方通行、そう呼ばれる白く尖った空気を持つ少年。打ち止め、そう呼ばれる癖毛が特徴的な明るい少女。
『ふたり』の生業は探偵である。
しかしながら、とある名探偵は言ったものだ。最高の探偵は最高の犯罪者になりうると。
であるならば、最高の怪盗が最高の探偵になったとしても、何らおかしくはないことだろう。
『ひとり』の生業は怪盗だった。
過去形である理由は、彼がすでにその職からは手を引いているからである。
「そうと決まれば早く食べてもらわないと困るんだけどってミサカはミサカはわざとらしくゆっくり咀嚼しているあなたに憤ってみる!」
「一口につき百回噛まなきゃだめなンですゥ」
「ダウトぉぉぉぉおおっ! あなたいつもは適当にもぐもぐするくせにぃ! ってミサカはミサカは怒りながらも外出の準備を整えるんだから!」
打ち止めが部屋をぱたぱたと駆け回り、一方通行の服やらなにやらを準備している。かと思うと洗面台のほうへ向かい日焼け止めを探しては、
ねえあなたは日焼け止めを使わないのーってミサカはミサカは知ってるけどあるかもしれない可能性に賭けてみたりー!、と叫んでいる。
一方通行は一旦朝食を咀嚼するのを中断し、「あるわけねェだろボケ」と返してからまた朝食をゆっくりと摂る。
普段なら十分足らずで食べ切る朝食をわざと時間をのばして二十分で食べたのは、やはり展覧会に出かけるのが面倒だから、という理由に尽きる。
「むー、仕方ないから日焼け覚悟で出かけることにしたよ、ってミサカはミサカは靴を履きながら小麦色の肌の自分を想像してみる」
「おォ。ガキが日焼けだなンだで悩ンでンじゃねェ、コーヒー豆レベルまで焼けちまいなァ」
「それは焼けすぎ! ってミサカはミサカは今ちょっとアフリカにいそうなミサカを想像しちゃったんだけどー!」
ぶっ、と一方通行が吹き出した。打ち止めの言うところである『アフリカにいそうなミサカ』を想像したらしい。
ビルを出てから彼は一度だけ振り返り、褐色ミサカねェ、と声をもらした。
そびえ立つビルにそのような肌をした少女は住んでいないが、もしかすればそのうちやってくるのかもしれない。
いたっておかしくはねェか、と結論付けた一方通行は、早くはやくーと数歩先を走る打ち止めの後をジーンズのポケットに手をつっこんでだるそうに追った。
<>
一方通行「一流の怪盗の美学を見せてやる」5/10<>saga<>2010/06/07(月) 15:11:56.90 ID:E9Egd8E0<>
「今時予告状なんて流行んねえって。こんなチャチなもん送りつけてくるようなやつが、俺の最高傑作を盗む訳?」
呆れた声音で発言し、垣根帝督はパイプ椅子に腰掛ける。ギィ、という安っぽい音が響いた。
展覧会に出展されている中でもっとも注目を集めている作品――それは、彼がつくった『未元物質』だった。
天使の翼を模した造形は、まるで彼自身が天使に遭遇し目で見て確かめたかのように精巧であり、一部の芸術家が「これこそ天使の羽だ」と評価するほどに完成度が高い。
また、手触りも独特で、垣根にしかつくりだすことはできないとされている『未元物質』は、名実ともに今回の展覧会の目玉である。
上条は椅子を鳴らす垣根の隣に立ち、頷いた。
「差出人の名前はないし、いつ盗みに入るとも書かれていない。だからこそ、こうして俺が派遣されたんですよ」
「そりゃどうも、オツカレサマ。でもさあ、あいにくアンタらの警備なんていらねえんだよ……見てみ? このガラスケース」
コツコツとガラスケースを叩き、垣根は薄い笑みを浮かべた。『未元物質』を収めているガラスケースは特注品で、その強度は並大抵のハンマーではびくともしない。
ふと、上条が近付いてくる足音に気づき、きょろきょろと辺りを見回した。関係者入り口付近からヒールの音を響かせて、ドレスを身に纏った少女がやってくる。よ、と垣根が手を挙げた。
「おはよう。まだ人はそう多くないみたいね?」
少女は垣根と上条の目の前で立ち止まり、会釈する。垣根の知り合いであるらしい少女は、上条を見て首を傾げながらも「あなた、警備の方かしら」と訊ねた。
「あー、一応そっちから派遣されてるんだけど。どちらさま?」
「ん。俺の友人、っていうかスポンサーみたいなやつかな。このガラスケースも準備してくれたし……心理定規、お前もしかして暇だったの?」
「暇と言えば暇ね。あなたが展覧会に出すなんて珍しいから、興味本位よ」
華やかな雰囲気を持つドレスの少女と垣根は並んでいるととても目立つ。なんだかな、と上条は居た堪れなさを覚えつつ、せめて知り合いのひとりでもこないものかと入り口に目をやった。
見えたのは、活発そうな少女が気だるそうに歩く少年の手を引いている姿。おお、と上条は垣根達から離れると、そちらに歩いていった。
そんな上条の背中と、彼が向かった先の人物を見つめ、垣根は舌打ちをする。異変に気づいたドレスの少女が訝しげに垣根を見やった。
「どうかした?」
「……べつに。芸術のげの字もわっかんねえやつが紛れ込んでるから気に食わねえだけだ」
垣根の視線の先には、少女ではなく、白い少年がいた。フラッシュバックする遠い記憶。
どうして「あいつ」がここにいる。どうして再び、よりによって今この時期に、あんなやつに会わなければいけないのか。
<>
一方通行「一流の怪盗の美学を見せてやる」6/10<>saga<>2010/06/07(月) 15:13:05.12 ID:E9Egd8E0<>
会場が徐々に人で埋まっていく。垣根はパイプ椅子に座ることを諦め、自分の作品の近くに立っていた。若手の中でも軍を抜く知名度を誇る彼は、作品だけでなく彼自身の顔でさえも有名になりつつある。
次々に取材を受け、話を聞かされ、その間ずっと笑顔で対応していた垣根は、自分の『最高傑作』の隣の作品を眺めているひとりの女に気づかなかった。
荒れた金髪に、褐色の肌。なによりゴシックロリータを着こなしている格好は会場でも少々浮いていたが、彼女が人々の視線を気にするそぶりは見られない。
じっと、彼女が眺めているのは彫刻だ。垣根の初期の作品であり、『未元物質』の前身であるとして飾られている、前菜のようなもの。
やがて、触れてみたくなったのか、ケースに収まってすらいない彫刻に彼女はすっと手を伸ばした。するりと一撫でし、下から眺めてみたり、細かな点を指で触って確かめてみたり。
人々が『未元物質』に集中している中で、彼女だけが習作に執着している。――否、彼女『だけ』ではない。
ぺたぺたと彫刻に触れている女のすぐ後ろに、一方通行が立っていた。垣根は気づかない。
どこかの雑誌の記者にインタビューを受けているせいで、誰が自分の作品を見ているか把握できないのだ。
「……最高傑作ってなァ、どっちのことだろォな」
ぴくりと女が反応し、一方通行のほうを振り向く。独り言を聞かれていたことに思い至った一方通行は少しばつの悪そうな顔をしたが、それでも視線を彫刻に注いでいる。
女がさっと彫刻から離れ、淡々と評価を下した。
「少なくとも『未元物質』が『最高傑作』であるとは思えないわ――芸術家にこれ以上のものをつくらせねえような作品は、傑作とは言わねえよ」
一方通行は同意も否定もしない。女は言って満足したのか、踵を返すとそのまま会場を出て行った。
とたとたとたと会場を一巡りしてきた打ち止めが一方通行の背に突進する。
気配を感じ取った彼が避けつつも打ち止めの体を腕一本で抱きとめたとき、ようやく垣根は記者から解放され、作品に群がっている集団の中に一際目立つ白い頭を見つけた。
ぎり、と唇を噛む。なぜここにいるのかわからない、それでも垣根は不敵な笑みを顔に貼り付けると、軽い態度で一方通行に近付いた。
「よお、お前何しにきた訳?」
一方通行より先に、打ち止めが垣根を見つめた。きょとんとした表情で目の前の垣根と彼の発した言葉の意味を考え、打ち止めははっと気づく。
「あなた、もしかしてこの人のお知り合いなの? ってミサカはミサカは返事をしないこの人のかわりに問いかけてみる!」
「そうだよ、小さいお嬢さん。今日はどうしてこいつとここにやってきたのかな」
忌々しげににらみつけ、一方通行は打ち止めを自分の後ろに隠す。そんなに警戒するなよ、と垣根はことさらに軽く嘯いた。
「うっせェ。誰が展覧会に出品してンのかと思えば、クソメルヘンなオマエだったとはよォ」
「俺もまさか芸術を汚しに汚したテメェがのこのこ展覧会に来るとは思わなかったぜ。で? お前、捕まったんじゃなかったっけ?」
垣根の挑発に乗らない一方通行と、反対に「捕まった」という単語に体をびくつかせた打ち止めを交互に見て、垣根はにやりと口端を吊り上げた。
<>
一方通行「一流の怪盗の美学を見せてやる」7/10<>saga<>2010/06/07(月) 15:13:49.05 ID:E9Egd8E0<>
「なンのことだかなァ。俺ァ善良な一市民ですけどォ?」
「あっれー、一時期世間を騒がせてた怪盗ってどこ行ったんだろうなー、ふしぎだなー」
「ホントだよなァ、あいつどこ行ったンでしょォねー」
「……ふたりとも空気が冷たいよ、ってミサカはミサカはふたりの仲は旧知っぽいと同時に犬猿っぽいので怯えてみたり」
打ち止めがぼそりと呟いて、一方通行の背にしがみつく。鬱陶しげに少女の頭を撫でながら、一方通行は『未元物質』を直視した。
「オマエさァ」
「あ?」
垣根の返事はほぼ素に近い。インタビュー用の愛想笑いを取っ払った彼はガラが悪いのだが、会場の人間がほとんど彼らのやり取りに注目していないことは幸いだった。
「あの『未元物質』。つくったのって数年前じゃねェの?」
「……、……よく覚えてるじゃねえか。その通り、当時は認められなかったがな」
「ンで。あれ以降つくったモンの評価はどォなってンだ」
垣根が目を見開いて、絶句した。しかしそれも僅か数秒の出来事で、彼はすぐに笑顔を取り戻す。胡散臭い笑顔だ、と一方通行は鼻で笑った。
「ま、天才の作品は認められるのに時間がかかるってのがセオリーだ。生きてる間に認めてもらえただけ、俺はマシなんだよ」
じゃあな、と一方通行達に背を向けて、垣根は関係者専用の出入り口に向かいかけた。
その、瞬間。
突如ブレーカーが落ち、ドカン! と派手な爆発音が会場内に響き渡る。何事かと騒ぎ始めた人々を尻目に、垣根は真っ先に『最高傑作』に駆け寄った――はず、だった。
「な、ん……で……!」
頑丈なガラスケース、厳重な警備。盗まれるわけがない、そう思っていた彼の最高傑作は、跡形もなく粉砕されていた。
盗まれてはいない。まだたしかに存在している。しかし、これは、こんな粉々になってしまった『最高傑作』では。
「ぅ、あ……あ、ああああああああああああああああッ!!!!!!!」
垣根の絶叫。続いて、周囲の同情とも哀れみともつかぬささやき声。ため息も聞こえる。
上条がブレーカーを復活させて戻ってきた会場は、悲惨だった。
「ちょ、え? なんだよこれどうしたんだよ!」
広がる光景に驚きを隠せない上条は、垣根の傍にいるドレスの少女に訊ねる。彼女の受け答えは冷静だ。垣根の混乱ぶりと対比すればするほど、彼女は異常なまでに冷静だった。
「たった今、あなたがブレーカーを見に行っている間に爆発したのよ。『未元物質』がね」
<>
一方通行「一流の怪盗の美学を見せてやる」8/10<>saga<>2010/06/07(月) 15:14:43.48 ID:E9Egd8E0<>
目玉であった『未元物質』が何者かに爆破されてしまった以上、展覧会を続行するのは不可能だった。
上条は犯人を捕まえると意気込んでいたが、垣根はそれを制し、その場に残っていた一方通行を指名した。
なぜなら、一方通行の態度が怪しかったからである。
上条が「犯人を逃がすわけにいかない」と発言したときに、はっきり「逃げるわけねェだろォが」と言われれば、誰だって怪しく思うだろう。
一同は会議室に集まっていた。
「単刀直入に言うぜ」
上条が先陣を切り、続ける。
「俺は犯人が誰なのかまったくわからない。そもそも、なぜ爆破したのかさえわからないんだが」
予告状には盗む、と書いてあった。そして、垣根の『未元物質』は裏ルートで売りさばけば高値で売れるだろう。正式な入手方法でなくても買い取ろうという輩は世界に満ち溢れている。
打ち止めが垣根の顔を見つめながら、話し出した。
「えっとね、さっき不思議な女の人を見たんだけど、ってミサカはミサカはある事実を述べてみる。金髪で褐色の肌をした女の人で、なんだかちょっと異質なオーラを漂わせてたの」
ああ、と一方通行が頷いた。それはきっと、自分のほかにもうひとり、「習作」を見つめていた女に違いない。
たしかに妙な女だったと彼が同意する前に、垣根が勢い良く立ち上がった。
「ま、待て、金髪? で、褐色の肌っつったか!」
「え? う、うん、ってミサカはミサカはカキネさんの勢いにちょっとびっくりしつつ、あれ? もしかしてあの人が爆破しちゃったのかなってミサカはミサカはあなたの意見とは違、」
「んなわけねえ!」
打ち止めの意見を遮って、垣根は一方通行に視線を移す。なンだよと不機嫌そうに見つめ返す一方通行に、垣根がある質問をした。
「その女、丁寧な言葉遣いになったと思ったらいきなり荒い男言葉になったりしてねえか」
「……あー、まァ、そンな感じだったな」
「ビンゴ! オーケーお嬢さん、その人は犯人なんかじゃねえ。世界の名立たる彫刻家の中でも最も奇抜であるといわれるお方だ」
さきほどまでは絶叫していた垣根はすっかり有頂天になっている。はあ、とドレスの女が呆れてため息を吐く。
「シェリー=クロムウェル。あなたが作品を見て一目惚れしたっていう女彫刻家だったっけ?」
「そうそうそうっ! マジかよほんとに来てくれたのかやっべー超嬉しい……!」
垣根のテンションの高さに引き、帰るか打ち止め、と立ち上がった一方通行を慌てて引き止めたのは上条である。
まだ、爆破した犯人がわかっていないのだ。ここで帰ってもらっては困る。
<>
一方通行「一流の怪盗の美学を見せてやる」9/10<>saga<>2010/06/07(月) 15:15:56.41 ID:E9Egd8E0<>
「イイじゃねェかよ、もォあいつテンション高ェし」
「そういうわけにいかねえの。あのさ、一応報告書書かなきゃいけないんですよ上条さんは!」
「うーん、でもあなたはこれを聞いたら報告書を偽らざるを得ないかもってミサカはミサカは指摘してみるんだけど」
はあ? と頭に疑問符を浮かべた上条を放置し、一方通行は浮かれている垣根――の隣のドレスの少女に言い捨てた。
「オマエ、そンな手口で予告状なンざ出してンじゃねェぞボケ」
ぽかん。そんな言葉がお似合いの表情で、垣根が思わず隣の少女を見た。ドレスの少女も同じように口を半開きにしていたが、一方通行の言葉を真っ向から否定することはなかった。すなわち、沈黙。
「お、いおいおい……ええ? 何? なんなの、お前、なにしてくれてんの」
垣根が少女の肩を掴み、揺さぶる。がくがくとされるがままに体を垣根に預けて、ドレスの少女は一方通行に訊ねた。
「いつ気づいたの?」
上条が興味津々に身を乗り出す。あー、と一方通行は視線を打ち止めに向けた。答えづらいのだ。
「気づいたっていうか……オマエがずっとガラスケースの近くにいンのおかしいって思ってよォ……見張ってたらいきなり後ろに回りこんでなンかおっぱじめてンなァと思った瞬間爆発したンだよ」
探偵も何もあったものじゃない。そう彼の顔が告げていた。推理力なんて欠片もいらない事件だったと一方通行はつまらなそうに言い放つ。
「なあ、なんでお前、俺の『最高傑作』を爆破した訳? あんだけ俺のスポンサー紛いなことしといてよお。最悪なんだけど」
垣根が普段のテンションに戻り、ドレスの少女を問い詰める。
打ち止めがちらりと一方通行に視線を寄越し、一方通行が頷き返すと行動を開始した。つまり、ドレスの少女の肩を掴んで揺さぶったままの垣根に叫んだのである。
「あなたの『未元物質』は最高傑作なんかじゃない! ってミサカはミサカは声を大きくして叫んでみたり!」
キィィィイン。
寝ぼけている一方通行でさえたたき起こすほどのシャウトに、垣根が耐えられるわけがない。ばっとドレスの少女の肩から手を離すと、彼は打ち止めを鋭くにらみつけた。
「なに言ってんだ、ガキだからってなんでも許してもらえるなんて思ってねえよな、お嬢さ――」
「『芸術家にこれ以上のものをつくらせねえような作品は、傑作とは言わねえよ』」
「!」
一方通行の言葉に、垣根が勢いを失う。
「オマエの憧れてる女彫刻家が言ってたぜェ? あの女、『未元物質』には目もくれねェで、ひたすら習作のほうをべったべた触ってやがりましたよォ」
ドレスの少女が、ゆっくりと口を開いた。自分がしたことは正しいのだと信じているような、確固たる口調で彼女は話す。
<>
一方通行「一流の怪盗の美学を見せてやる」10/10<>saga<>2010/06/07(月) 15:17:11.26 ID:E9Egd8E0<>
「あなたは『未元物質』が高い評価を得てから、どれだけつくっても自分で満足できるような作品は生み出せなくなっていたわ。
違うなんて言わせない」
「……、だったらなんだよ」
「これ以上は無理だ、つくれっこない――あなたが『未元物質』を見つめるたびにそう思うくらいなら、いっそあんなものはないほうがいいの」
「なんで、んなこと言うんだよ! あれは! 俺がつくった最高のっ」
「私はあなたがもっと素晴らしいものをつくれると信じてる。だからあのレベルで満足しているようなあなたを壊したかったのよ」
上条が静かに立ち上がり、会議室を出る。続いて一方通行と打ち止めも会議室を後にした。
あいつは化ける、と一方通行が呟きをもらした。もっと素敵な作品を見せてくれるといいね、と打ち止めがやわらかく言う。
「どーすっかなー、報告書」
「怪我人も出てねェし、適当に誤魔化しときゃいいンじゃねェのか」
「そうだよな……にしても、怪盗もまったく関係なかったな」
「あなたはただ観察してただけだもんねってミサカはミサカはあなたをからかってみる」
「黙れクソガキ」
んじゃ俺は戻るわ、と上条がふたりから離れる。
その後姿を見送って、少女が先に歩き出す。まだ夕方になったばかりで、空は明るい。
「予定通りこの後はデートだよってミサカはミサカは乗り気じゃなさそうなあなたの腕をぐいぐい引っ張ってみたり!」
「あァ……めンどくせェ」
「って思ったけど、やっぱりデートはやめておこうかなってミサカはミサカは意見を翻してみる」
「あン?」
少女のころころ変わる感情についていけない少年が眉をひそめる。打ち止めがにっこりと笑った。
「なんだかミサカも芸術作品がつくりたくなったの、ってミサカはミサカはおうちで料理の練習をすることを宣言!」
「……味見は俺かァ」
少女がスキップをして帰る横で、少年はがしがしと頭を掻いた。
やっぱり、展覧会なんかに行くンじゃなかった――もう二度と行かねェ。そう決心しながら。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 15:20:10.36 ID:E9Egd8E0<>勢いで書いたのでタイトルさえ使えてないわけで!
上条さんは昔怪盗だった一方さんを捕まえた過去があったり、一方さんが怪盗をやめたのは打ち止めを攫ったことがきっかけだったり、
モデル麦のんの悩みとか令嬢美琴とかまあいろいろネタはあったんですけど! 生かせてない! です!
それでは失礼しましたああああああ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 15:28:47.72 ID:jJQaJr6o<>>>457
『モデル麦のんの悩みとか令嬢美琴』
駄目ダメダメ諦めたら! もっと、熱くなれよぉおおおおおおおお!!
ちょっと地の文がくどかった所があるから、もうちょっと淡泊にしてもいいかも
乙なんだぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 15:30:20.14 ID:PwWsQLIo<>>>457
超乙
令嬢美琴と聞いて支援ですの<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 15:33:52.13 ID:gCt56E6o<>>>439
一通さん泡のさいごにちょこっとでてくるだけで終わりそうだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 15:37:18.51 ID:.HiQl2Yo<>禁書2期って8巻やるんだとしたら
あわきんのローアングルが見れるんだよね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 15:38:19.77 ID:tirJ6bgo<>ただし一通さんのディフェンスがry<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 15:39:13.93 ID:fhB2lHgo<>>>461
黒子戦終盤はサラシがずれて胸丸出しです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 15:41:53.85 ID:ny6QssDO<>>>457
乙ですの!
ビルのとある集団って妹達かな
シェリーが適任すぎて吹いた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 16:18:40.83 ID:JIBjGoDO<>50kbぐらい書きためてたファイルどこに保存してたか忘れた
恥ずかしいからってあんまり面倒な場所に保存するのも考え物だな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 17:18:15.11 ID:wsNYnsDO<>>>465
デスクトップ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 17:33:03.02 ID:W7ersAAO<>>>457
「これほど続編が読みたくなる作品も珍しいもんだ。未完成故の優秀、か。やられたわ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 17:46:04.28 ID:UD6k5MDO<>贋作者エツァリとか思い付いた。
でもエツァリだとゼロ並の腕に見えないな。
三流贋作者だとしょぼいし。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 18:01:07.51 ID:ZQ7Qg0go<>禁書2期かぁ。少しは魔術組のSS増えるんかな
科学組は能力とかわかりやすいから出しやすいけど
魔術組は原作未読だとWiki見てても手出しにくいんだよね
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 18:29:16.31 ID:uH9UvmIo<>…………原作読めばいいじゃない?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 18:44:27.19 ID:gCt56E6o<>>>470
ヒント:ゆとり<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/07(月) 18:55:59.97 ID:5Sm7ts.0<>投下させてもらいます、全39レス。以下注意書き
・妹達の一部がオリキャラ化しています、でもってそのオリキャラがメインのお話です
・原作改虐、オリ設定追加あり
・暴力、流血描写あり
では「ミサカ 絆地獄たち」どうぞ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 18:56:24.31 ID:ZQ7Qg0go<>原作高いねん…20冊とか…
人気で中古屋にも全くないしね
てかもう21巻とかかまちーほんとすごいなぁ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 18:56:52.57 ID:ZQ7Qg0go<>おっと失礼>>472さんどうぞ<>
ミサカ 絆地獄たち 1/39<>saga<>2010/06/07(月) 18:57:04.10 ID:5Sm7ts.0<>ここは学園都市のとあるゲームセンター。
街の裏通りに面し、小じんまりとしてるがこの不況でも人の入りはそこそこ。
いたってありふれた店舗である。
この店舗は二階建てで一階はUFOキャッチャー、プリクラなどの一般人が利用するもの、
二階には格ゲー、シューティングなど一般人が見たら引きそうなものを隔離している。
そして、その二階の片隅のシューティングゲーム(STG)コーナーにて、一人の少女が悪戦苦闘していた。
肩まで伸びたきれいな茶色の髪、どこぞの中学の制服、整った顔立ち、頭にはいかついゴーグル。
そして、その小さい左手にはレバーがしっかりと握られ、右手は人指し指で力強くボタンを押さえている。
ただでさえ不人気のSTGを年端のいかない女の子がやってる姿は、周りから見たら異様にしか映らなかったであろう。
ズキャーーーーーーーーン!アーッ!!!!!!!!!(←ゲームオーバー)
10459号「……」
この先ほどまでSTGをやってた少女はとある事情により生まれた実験体の一人、
妹達(シスターズ)、検体番号10459号である。
10459号「ケツイ難しいです……とミサカは弱音を吐きます」
10459号は席を立ち、小さくため息をもらす。
コンマ数秒の思考の後、自分一人の力では無理だという結論に達した。
10459号「これはもうミサカネットワークの力を借りるしかありませんね、とミサカは他力本願上等です」
10459号「脳波を調整してミサカネットワーク接続を開始します、とミサカはちょっとテンション上がって来ました!」
<>
ミサカ 絆地獄たち 2/39<>saga<>2010/06/07(月) 18:57:40.77 ID:5Sm7ts.0<>ミサカネットワークを駆使してケツイ―絆地獄たち―を攻略してみる
1 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10459
今、ゲーセンでケツイしてるんだけどおまいら力かしてくれろ。
3面からむずい!なんか敵いっぱいでわけわかんなくて死ぬ…。
もっと言うと2面のボスからキツイ…。なにあれ…。
さらに言うと1面から(ry。
だれか助けて!!!
2 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00829
あ
3 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka08100
ほ
4 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka01945
終了<>
ミサカ 絆地獄たち 3/39<>saga<>2010/06/07(月) 18:58:19.88 ID:5Sm7ts.0<>10459号「……なかなかまともなレスが付きませんね、とミサカはハラワタが煮えくりかえる思いです」
10459号はぶつぶつ独り言を言いつつ、ネットワークを遮断しゲームセンターの外に出た。
風が冷たい。しかし研究所の無機的なそれとは違い、どこか心地よい冷たさだ。
少女はご贔屓の自動販売機を見つけると、小慣れた手つきで商品を購入した。
こういう時は一服するに限る。まあ一服と言ってもジュースなのだが。
10459号「……ぷはあ、ヤシの実サイダーおいしいです、とミサカは良い笑顔」
一服が終わりゲームセンター周囲を散策。
途中でダンゴムシを観察したり、野草を観察したり、猫に逃げられたりしつつ、元いた場所に戻って来た。
これだけ時間が経てばスレの方も少しは賑わっているだろう。
10459号「さあて、そろそろ良いですかね、とミサカはミサカネットワークに接続します!」<>
ミサカ 絆地獄たち 4/39<>saga<>2010/06/07(月) 18:58:57.28 ID:5Sm7ts.0<>ミサカネットワークを駆使してケツイ―絆地獄たち―を攻略してみる
1 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10459
今、ゲーセンでケツイしてるんだけどおまいら力かしてくれろ。
3面からむずい!なんか敵いっぱいでわけわかんなくて死ぬ…。
もっと言うと2面のボスからキツイ…。なにあれ…。
さらに言うと1面から(ry。
だれか助けて!!!
2 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00829
あ
3 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka08100
ほ
4 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka01945
終了
(新着レスなし)<>
ミサカ 絆地獄たち 5/39<>saga<>2010/06/07(月) 18:59:36.08 ID:5Sm7ts.0<>10459号「……」
10459号「…………」
10459号「………………」
ばんばんばん!と鈍い音がこだまする。あまりの悔しさに10459号が壁を殴りつけたのだ。
10459号「なんでミサカの立てたスレはのびないんですか……ケツイ面白いのに……
……とミサカは断腸の思いです」
10459号「はあ……このままシューティングは滅んでしまうのでしょうか……とミサカはテンション下がって来た……」
10459号「念のためもう一回、とミサカはスレを確認します」
10459号「やっぱりダメか……とミサカは意気消沈します」
10459号「……念のためもう一回とミサカは……」
5 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12108←New!
ケツイってシューティングだっけ?わかんね
10459号「! レスが付いてます! とミサカは獲物を前にした肉欲獣のごとくがっつきます!」
<>
ミサカ 絆地獄たち 6/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:00:20.70 ID:5Sm7ts.0<>6 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10459
うん、弾幕シューティングだよ。
人いなくて寂しかったお(´・ω・`)
7 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12108
ふーん、シューティングって全部同じに見えるけど
ゲーム性違ったりすんの?
8 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10459
うん!全然違うよ!私は外に出てからいろんなSTGをやったけど、
敵と一番「戦っている」って感じがするのはこの「ケツイ」なんだよね!
とにかく敵がいっぱいいて、ガンガン避けて、ガンガン壊すこの快感!
あと稼ぎシステムが面白い!
私みたいな下手横シューターでも5箱がどばどば!と出てきて超爽快!
1面の音楽も最高すぎてもうね…あれだけで100円の元とれるわ。
さんたるるるはネ申。
興味を持ったのならこれを機に挑戦してみてわ?
9 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12108
きもい
10 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10459
ごめん<>
ミサカ 絆地獄たち 7/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:00:53.13 ID:5Sm7ts.0<>11 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10459
それにしても全然レス付かないなあ…
12108号さんはゲーセンとか行かないの?
12 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12108
このスレタイで寄ってくる奴は多分いない
ゲーセンは前一度行ったきり
レイで小足ぺチぺチやってたら乱入されて終わった
それ以来行ってない
13 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10459
そっかー。ケツイで二人プレイとか最高に燃えると思うだけどなー。
だれかいっしょにやってくんないかなー。
14 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12108
やろっか?どこ行けばいい?
15 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10459
mjd!研究所最寄りの薔薇DIEスってお店だよ!入り口で待ってるよん!
16 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12108
わかった
17 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00829
精々残り少ない余生を楽しみましょうってか
(dat落ち)<>
ミサカ 絆地獄たち 8/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:01:28.36 ID:5Sm7ts.0<>それから数十分後
肩まで伸びたきれいな茶色の髪、どこぞの中学の制服、整った顔立ち、そして頭にはいかついゴーグル。
10459号と寸分違わぬ姿をした少女――妹達、検体番号12108号がゲームセンターに到着した。
到着して、自分を呼んだ個体を探すもそれらしい人影はない。
見えるものと言えば若者同士の喧嘩、それを見て悲鳴をあげる女性、
「不幸だー!」と叫びながら犬に追いかけられる少年……
そんな光景を見ながら、12108号はぼんやりと思った。
――相変わらず騒がしい街だ
喧騒の街、学園都市。
主に学生を集め能力開発や実験、研究を行っており、広さは東京都の約3分の1を占める。
脳開発に携わる科学者には非常に魅力的な環境であろう。
もちろん、たいていの科学者はまともだ。
しかし、己の目的のため非人道的な実験を平然と行う科学者がいるのもまた事実だった。
10459号、12108号もそのような実験の「実験体」であった。
絶対能力進化(レベル6シフト)。
その内容を簡略に説明すると、学園都市最強の超能力者、一方通行に
様々な状況のもと、同じ人間のクローン体を2万人殺させるという
これ以上ないくらい非人道的なものであった。
実験で使われるクローン体――妹達は成長促進のため薬漬けにされ、
機戒による人格形成を受け、戦闘訓練を受けた。
言ってみれば、殺されるためだけに。<>
ミサカ 絆地獄たち 9/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:02:02.86 ID:5Sm7ts.0<>今現在、訓練は最終段階。
学園都市の地理把握、および一般人に怪しまれない立ち居振る舞いの学習。
自由行動期間。そう置き換えても良かった。
実験の内容を考えると奇妙と思えるほどの温情訓練であったが、
もしかしたら今回の実験に参加した科学者の中にも
少しでもクローン体に人間らしい経験をさせたい、という良識派がいるのかもしれない。
普通なら喜んでも良さそうなものだが、多くの妹達がそうであるように
12108号も暇を持て余していた。やることがない。退屈。
だから今回10459号の呼びかけに応じたのも暇つぶしの意味合いが強かった。
しかし、その10459号の姿が見当たらない。
呼びだした側がいないのはどういうことなのか、と考えつつ
少女は無表情のままあたりを見渡す。やはりそれらしき姿はない。
入り口で待ってると言ったはずだがゲームセンターの内部にいるのだろうか?
ことによると入り口が複数あるのかもしれない。
とりあえず入店するのが合理的だ、12108号はそう考えた。
入り口の前まで進み、自分の背丈よりはるかに大きいガラス扉に手をのばす。
少女の手が扉に触れるか触れないか、ちょうどその時。彼女の耳に奇声が飛び込んできた。
「うおぉおーい!」
12108号は声のした方向、右側に向きなおす。
そして遠くから何者かが全速力で向かってくるのを確認した。
肩まで伸びたきれいな茶色の髪、どこぞの中学の制服、顔はこの距離ではわからないが、頭にはいかついゴーグル。
だんだんと距離が近づく。
学習装置で習得した通りのきれいな走法、少し疲労の色が見えるが自分と同じ顔、
顔がうっすら紅潮し、汗も浮かべている。その後ろには真っ黒な大型犬を引き連れて――
犬「ばうばう!」
10459号「うぁぐぐぐぉおあぇ!」
12108号「!?」<>
ミサカ 絆地獄たち 10/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:02:47.91 ID:5Sm7ts.0<>10459号と思しき個体が犬に追いかけられている。
それはわかる。だがこちらに向かってきてるのは何の意図があるのか。
まるで「たすけてください!」と言わんばかりの勢いだ。
10459号「たすけてください! とミサカは必死にお願いします!」
やはり、そうなのか。
12108号は再度犬の姿を観察した。高さは自分たちの胸あたりほど。
重戦車をイメージさせるどっしりとした肉つき。
体と同じ色のその目は、ドス黒く輝きを放っている。
その口からは鋭い牙がむき出しになっており、下手したら食い殺されそうな気がしてくる。
10459号「たすけてえええぇ! とミサカはワラをもつかむ状態です!」
犬「ばう!ばう!はっは!」
12108号「……」
腰に手をあて、ぴょんぴょんと跳ねるようにその場足踏みを始める12108号。
そのまま振り向くと、10459号に巻き込まれる形で一目散に走りだした。
<>
ミサカ 絆地獄たち 11/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:03:39.49 ID:5Sm7ts.0<>あれからどれくらい走っただろうか。
陽が傾きかけたころ、大きな川にかかる鉄橋の上。
そこに息も絶え絶えな二人の少女の姿があった。
12108号「どうやら逃げ切れたようですね、とミサカは現状を把握します」
10459号「一時はどうなることかと思いました、とミサカは汗びっしょり……
もうこれに懲りて大型犬にエサをやろうと近づいて尻尾を踏むという失態はしません、とも付け加えます」
そんなことをしていたのか。12108号は声にこそ出さなかったが内心呆れていた。
無駄に行動を起こし、無駄にリスクを背負い、無駄に走るハメになった。
調整は大丈夫なのか、と同じ実験体の身ながら心配になってくる。
そんな12108号の白い視線を知ってか知らぬか、10459号は突如何か気付いたように口を開いた。
10459号「自己紹介がまだですよね、初めまして私は検体番号10459号です! とミサカは一礼します」
ぶん! と頭突きかと思うほど勢いよく頭を下げる10459号。
危ない。命中したらスイカくらいは割れそうだ。
12108号「厳密には初対面とは言えませんが私は検体番号12108号です、とミサカは儀礼的に返事をします」
10459号「では早速ケツイをやりにゲーセンに戻りましょう、とミサカは提案します」
12108号「別に構いませんが、とミサカは乗り気ではないものの提案に賛成します」
二人はもと来た道を戻り出した。が、数歩進んだところで10459号が足を止める。
横を歩いていた12108号は「今度はどうしたんだ」、と思いつつ10459号の方を向いた。
夕陽を中心に空、川がほのかに赤みを帯びている。
どうやら10459号は夕焼けに見とれているようだった。
よほど気にいったのか、手すりから身を乗り出して満足気な笑みを浮かべている。
12108号は少し思案した。12108号にとって夕暮れは単なる自然現象の一つに過ぎない。
しかしそこに趣を感じる人間がいることも知っている。
邪魔するのは無粋かと思い一緒に夕焼けを眺めることにした。<>
ミサカ 絆地獄たち 12/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:04:16.76 ID:5Sm7ts.0<>数分後……
10459号「……」
12108号(まだですか、とミサカは少々疲れてきました)
横目で10459号の方を見るが微動だにしていない。
その目だけは妙に生き生きとしている。
放っておいたらいつまでもこのままかもしれない。
しかし、一度邪魔するのが無粋だと思った手前今さら話を切り出しにくい。
12108号はしょうがなく夕焼けを再度鑑賞することにした。
飛行船が赤みがかった空を突っ切るように飛んでいる。
中央に取り付けてある大画面は、日本有数の大企業EVAC社が新型炊飯器の開発に成功した、という内容のニュースを伝えていた。
視線を少し落として夕陽。これはもう飽きた。
さらに落として川。何か流れている。木の板、その上に茶色い物が……物?
猫だ。子猫が木の板に乗って流されている。
隣の10459号も気づいたらしく「あ」と小さく声を出した。<>
ミサカ 絆地獄たち 13/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:05:01.48 ID:5Sm7ts.0<>さてどうしたものか、12108号は決して非情な性格の持ち主ではない。
猫だって好きだ。子猫は、大好きだ。
しかし状況がどうしようもない。
子猫は川のちょうど中央を流れている。川岸までの距離は30メートルといったところか。
助けに行くまでに遠くに流されてしまう。
悩んだ12108号は10459号の意見を仰ぐことにした。一応。
12108号「どうしますか、とミサカは……」
言いかけて12108号は気づいた。さっきまで隣にいた10459号がいない。
足元にはなぜかゴーグル、セーター、靴、靴下と濡れたら困りそうな物がセットで置かれている。
そして真下から轟音が鳴り響く。
12108号「……」
12108号は、取りあえず横に向いていた顔を正面に戻した。
そのままあごを引いて川を見下ろす。
10459号「今助けます! とミサカは意気込みます!」
子猫「みいー」
いつの間に川に飛び込んだのか。
川に飛び込んだ10459号は意外にも達者な泳ぎを見せている。
12108号は驚きと感心と呆然が入り混じりしばらくの間次の行動が起こせなかったが、
我に返ると10459号脱ぎたてセットを持ち、橋を渡って川岸まで急ぎ足で向かった。<>
ミサカ 絆地獄たち 14/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:05:41.30 ID:5Sm7ts.0<>数分後、川岸
12108号が川岸まで泳いできた10459号に手を貸し引っ張り上げる。
少女の体は全身ずぶ濡れだが、その手にはしっかりと子猫が抱かれている。
救助は成功した。
12108号「お疲れさまです、とミサカは一応ねぎらいの言葉をかけます」
10459号「なあに当然のことをしたまでです、とミサカは胸をはります。
子猫ちゃん、これからは気をつけるんだぞ、とも付け加えます」
子猫「みぃー!」
10459号「ぐわ!んげ!」
子猫は10459号にネコパンチをかます。驚いた10459号の手から大地に下りるとそのまま逃げるように走り出した。
残された二人の少女はだんだんと小さくなるその姿を黙って見つめることしかできなかった。
10459号「なぜですか……と、ミサカは茫然自失に陥ります……」
12108号「私たちの体は微弱な磁場を形成しています。
それに反応して逃げ出したのでしょう、とミサカは冷静に分析します」
10459号「はあ……とミサカはため息を吐きます……」
肩を落としがっくりとうなだれる10459号。
その姿を見て少し同情したのか、12108号は慰めの言葉をかける。
12108号「あの……そんなに落ち込む必要はないと思います。
少なくともあの子猫はあなたのおかげで助かりました。
そこは自信を持っていいのではないでしょうか、とミサカは客観的に意見を述べます」
10459号「……」
12108号「……?どうしましたか、とミサカは……」
10459号「うん、君良いこと言った、何か自信が湧いてきました! とミサカは再度胸を張ります」
12108号(やっぱり変わってるな、こいつ)<>
ミサカ 絆地獄たち 15/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:06:22.78 ID:5Sm7ts.0<>10459号「善行をした後は気分がいいです、
というわけでケツイをやりに行きましょう、とミサカは改めて誘います」
12108号「その前に服を乾かすのが先ではないでしょうか、とミサカは突っ込みを入れます。
濡れた服から水分が蒸発する際に体の熱エネルギーを奪っていき、
風邪など体調の不調を起こす恐れがあります、とも付け加えます」
10459号「ゲーセンに行くのが先ではないでしょうか、とミサカは冷静に分析します」
どこが冷静な分析なんだ。12108号はのどまで出かかったその言葉をぐっと飲み込む。
ここで10459号を罵ったところで状況は変わらない。ストイックに建設的な意見を出すべきだ。
12108号「もう時間も遅いので研究所に帰還するのはどうでしょうか、とミサカは提案します」
10459号「嫌です、とミサカは拒否します」
12108号「なぜですか、とミサカは問いかけます」
10459号「ケツイやりに行きましょう、とミサカは誘います」
12108号「質問に答えてください、とミサカは困惑します」
10459号「ケツイの二人プレイは最高に燃えると思うんですよね、
私たちのケツイ愛は決して服が濡れたくらいで冷めたりはしません、とミサカは熱弁します。
服なんか適当に絞っとけば大丈夫です、とも付け加えます」
今までにない強い口調でしゃべる10459号。
その勢いたるや、ケツイとやらの素晴らしさを小一時間は語り出しそうな感じだ。
下手に刺激すると危険だ、ケツイについて話す10459号にはそう思わせるほどの圧力がある。
12108号は、折れた。
12108号「もうそれでいいです、とミサカは投げやりに言います」<>
ミサカ 絆地獄たち 16/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:06:56.28 ID:5Sm7ts.0<>二人は再び街頭に出るとゲームセンターへと向かって歩き出した。
その二人のずぶ濡れになってない方、12108号は奇妙な感慨を覚えていた。
二万人の妹達、そこには御坂美琴という一人のオリジナルがいることを大前提としている。
その二万人が同じように造られ、同じように教育され、脳波リンクにより記憶を共有するわけだから
当然、同じような人間になる。共有してない情報から多少の個体差は出るが、微々たるものだ。
しかし、12108号は10459号の性格を把握しきれずにいた。
自分と全く同じはずなのに。
簡単に言えば、12108号は10459号の未知の部分に興味を持ち始めた。
12108号「泳ぎはどこで覚えたのですか、とミサカは尋ねます」
10459号「今日見た映画の見よう見まねです、とミサカは説明します」
12108号「それはどんな映画ですか、とミサカは再度尋ねます」
片方がひたすら質問し、もう片方がひたすら答える警察の取り調べのような会話。
違うことと言えば取り調べを受ける10459号の顔がかすかに得意げであるぐらいか。
はたから見たらお世辞にも盛り上がってるとは言えない。
しかし当の二人は満足していた。
10459号は自分の体験を話すだけで楽しかったし、12108号は話を聞くだけで何となく気持ちが軽くなった。
10459号「着きましたね、さあケツイしましょう、とミサカは意気揚々と乗り込みます」
数十分前に訪れたばかりの場所。ビルやら映画館が並ぶ中、肩身が狭そうな小さなゲームセンター。
造られてから大分経つのか壁はうっすら緑に変色しており、使われなくなった機甲の緑を連想させる。
その古寂れた外見は、しかし今の12108号には新鮮に映った。<>
ミサカ 絆地獄たち 17/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:07:37.60 ID:5Sm7ts.0<>夏、ゲームセンター薔薇DIEス二階。
蒸し暑いがこの時期は学生さんたちも多く見られ店内はにわかに活気づいている。
といってもシューティングコーナーに相変わらず人が少なく
今現在、常連と化した少女が二人いるだけだった。
ズキャーーーーーーーーン!アーッ!!!!!!!!!(←ゲームオーバー)
10459号「……」
12108号「相変わらずですね、とミサカは少々呆れます」
10459号「今回は4ボスまで行けたもん、とミサカは反論します」
12108号「そんなにケツイが好きならネットワークを通して実況プレイをしてみては? とミサカは意地悪な笑みを浮かべます」
10459号「……前にそれでヒンシュク買ったの知ってるくせに、とミサカはちょっと拗ねます」
10459号と12108号の付き合いはまだ続いていた。
互いに時間がある時はこうやってゲームセンターで駄弁るのが恒例となっている。
12108号の目には10459号の持つ個性が出会うたびに増していくように思えた。
あえて形容するなら明朗活発、天真爛漫、能天気、こんなところか。
いつの間にか、口調も変わった。(語尾は例のアレだが)
一方、12108号は突っ込みと皮肉ばかりが上手くなっていた。
12108号「少し重要な話があるのですが、とミサカは申し出ます」
10459号「うんいいよ、とミサカは軽く返事をします」
12108号「こんな不衛生で騒がしい場所ではやりにくいので喫茶店にでも行きましょう、とミサカは提案します」
10459号「もしかしてケンカ売ってるのかな、とミサカはカスり波動ガンしゅっしゅ」
露骨に「怒ってます」という顔を作る10459号を12108号が適当になだめる。
二人の間では慣例となったやりとりを経て店外に出た。<>
ミサカ 絆地獄たち 18/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:08:18.41 ID:5Sm7ts.0<>街頭。夕空を浮かぶ飛行船が大画面で今日のニュースを伝える。
「先月上映されたEVAC社制作『夕暮れの艦隊』の興行収入が歴代一位となり……」
その声が響く中、二人の少女は横並びで歩を進める。
10459号「大事な話って何? とミサカは興味津津です」
12108号「……」
10459号「うおーい、聞いてますかー、とミサカはあなたの顔の前で手をブンブンやります」
12108号は悩んでいた。今日の話をどう切り出すか。その一点を。
その内容はもちろん実験にも関係している。
実験は何の障害もなく順調に進行していた。
毎日、数時間おきに実験体が一方通行と交戦し、物言わぬ屍なり
別の実験体が複数でその死体及び戦闘の形跡を処理していく。
そこに倫理観、道徳心といった類のものは入る余地はなく、
ただ淡々とスケジュールが守られるだけであった。
実験は既に第九九〇〇次実験までが完了していた。
10459号と12108号の二人にももちろん実験での役割がある。
次会えるのはいつになるかわからない。いやもう時間はないのだ。これが最後かもしれない。
だからこそ12108号はこの機会に話しておきたかった。
思案を続ける12108号の目によく見なれた、見なれすぎた人影が近づいてくるのが映った。
自分たちと同じ容姿。妹達の一人であるのは疑いようがなかった。
「あなたたちは検体番号10459号と12108号ですね、とミサカは念のため確認を取ります」<>
ミサカ 絆地獄たち 19/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:09:03.78 ID:5Sm7ts.0<>10459号「10032号さんちゃーす、とミサカは軽い挨拶をします」
12108号「……」
10459号がニコニコと応対する中、12108号は内心穏やかならざるものを感じていた。
10459号「今日は何の用? とミサカは尋ねます」
10032号「いえ、特に伝達はありません、とミサカは答えます。ただ……」
10459号「?」
10032号「あなたたち二人はネットワークに接続してない時間が長いため、
研究者たちに目を付けられる恐れがあります。目立つ行動は避けるべきでは? とミサカは助言します」
10459号「うん気をつける、わざわざどうも! とミサカは頭を下げます」
10032号「では私はこれで、とミサカは一礼します」
10032号が十分に遠ざかったのを確認して、やっと12108号が口を開いた。
12108号「言いたいことだけ言って帰ってしまいました、とミサカは不快感を示します」
10459号「うん? でも10032号さん良い人だよ? とミサカは評します」
12108号「良い人って……」
12108号が吐き捨てるように言う。
12108号「みんな、同じではありませんか、とミサカは率直に言います」<>
ミサカ 絆地獄たち 20/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:09:40.70 ID:5Sm7ts.0<>12108号は10032号が嫌いだった。
いや、10032号だけではない。
実験の計画を立てた研究者たち。実験の主役であり虐殺を楽しむ一方通行。
こんな悲惨な実験が行われていることを知ってか知らぬか、どこかで平和に暮らしているだろう「お姉様」。
計画通りに殺されることに何の疑いも持たない妹達。そしてそれらと本質的に何ら変わらない自分自身。
とにかく実験に関わるもの全てに嫌悪感を抱くようになっていた。
――ただ一人の例外を除いて
10459号「どしたの? とミサカはちょっと心配します」
12108号「何でもありません、そこの喫茶店にでも入りましょう、とミサカは提案します」
どうしてこのような感情を持つに至ったかは12108号自身よくわかっていない。
何かを好きになればそれを中心にした価値観が形成され、相反するものが嫌いになる。
12108号の場合、その結果が少し極端だったというだけのことかもしれない。
12108号は考える。10459号は他の妹達それぞれ全員を一人の人間としてとらえているらしかった。
それが単なる同朋としてなのか、はたまた姉妹としてなのかはわからないが。
一体どれほど辛かったのだろう。
ある時は殺される者と感覚を共有し、ある時は死体を処理し、人の死と直面することは。
それを九千回以上繰り返し、なおも続くのは。
そしていずれは自分も死す運命にあるということは。<>
ミサカ 絆地獄たち 21/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:10:30.46 ID:5Sm7ts.0<>喫茶店、中
10459号「喫茶店なんか初めてだなー、とミサカは興奮を禁じえません」
12108号「……」
10459号「……? 大丈夫?今日調子悪いの? とミサカは心配します」
12108号「……いえ、大丈夫です、とミサカは自分の健康状態を伝えます」
10459号「そっか、無理しちゃ駄目だよ、とミサカは気遣います」
――無理してるのはどっちだ。
間もなく店員がやってきた。
注文を聞く時二人の少女の顔を不思議そうに見比べ、すぐに合点がいったという表情をした。
仲の良い双子とでも思ったに違いなかった。
12108号は適当にメニューの中から安そうな飲み物を探すと、その商品名を店員に告げた。
10459号「チョコパフェ楽しみだなあ、とミサカは期待でいっぱいです」
笑顔を浮かべる対面の少女を12108号はじっと見つめた。
屈託の無い笑顔。この笑顔も無理に作ってるものなのだろうか。
普段の明るい言動も、ゲームに精を出すのも辛い現実から少しでも目をそらすための物なのか。
12108号は胸の痛みを感じた、狂おしいほどに。
何とか目の前の少女の力になりたい。そう思った。
12108号「10459号、ネットワークは遮断してますね、とミサカは確認を取ります」
10459号「うん、で何? とミサカは質問します」
12108号は10459号を真っ直ぐ見据えると、意を決して言った。
12108号「死ぬのは恐くないですか、とミサカは問いかけます」
10459号の顔から笑顔が消えた。
長い無音。
もともと静かな喫茶店の中、二人の少女の周辺はより静けさを増していた。<>
ミサカ 絆地獄たち 22/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:11:06.76 ID:5Sm7ts.0<>場に重たい空気が流れる。
その空気を察し、10459号もまた真剣に答えた。
10459号「死ぬのは……恐いです、とミサカは正直に答えます」
少女は悲壮な表情を浮かべながらも淡々と言葉を続けていく。
10459号「何もできなくて……何も考えれなくて……そんな時間が永遠に続くのって恐いです、とミサカは付け足します」
12108号はその一語一句を静かに、確実に心に刻んでいく。
10459号「でも……しょうがないんですよね、私たちそのために作られたから、とミサカは……」
言葉はここで止まった。そっと目を閉じる10459号。
12108号はその顔を黙って見つめた。
泣いているのかとも思ったがその様子はない。
涙を見せまいと必死にこらえているのか、あるいは涙などとうの昔に枯れ果ててしまったのか。
哀愁と静けさを感じさせるその姿は、既に亡くなった者への黙祷のようにも見えた。<>
ミサカ 絆地獄たち 23/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:11:52.35 ID:5Sm7ts.0<>やはり他の妹達とは違う、と12108号は確信した。
10459号は「死ぬのは嫌だ」と胸を張って言える普通の人間だ。
本来、こんな狂った実験に関わるべき存在ではないのだ。
目の前の、一人の少女を救いたい。
それは実験体として生まれた12108号が初めて自分で見つけた目的であった。
10459号「なんかごめんね、せっかく久しぶりに会えたのに、とミサカは謝ります」
12108号「……死にたくない人が死ぬ必要はない、とミサカは自分の考えを述べます」
10459号「……?」
12108号「あなたは」
一拍の間をおいた後、19108号はこの日のために考えていた計画をついに切り出した。
12108号「実験から脱出する気はありませんか、とミサカは相談します」
小学生でもわかるような簡単な言葉で構成された一言。しかし10459号は一瞬その意味を理解できなかった。
10459号は目を白黒させるとやっとの思いで返事をした。
10459号「……冗談だよね、とミサカは……」
12108号「ミサカは真剣です、と念のため言っておきます。
検体番号00000号という前例がある以上決して不可能な話ではない、とミサカは他の事例を引き合いに出します」
検体番号00000号。この実験で初めて作られた実験体。
現在は何らかの原因でミサカネットワークから遮断され行方不明となっている。
どこか不具合でも生じたのか、逃げ出したのか、詳細は明らかではない。
何にしろ既に研究者たちの手を離れた個体がいるという事実に大きな意味があるのには違いなかった。<>
ミサカ 絆地獄たち 24/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:12:33.04 ID:5Sm7ts.0<>10459号「……でも」
12108号「もちろん不安なのはわかります、ですがこのまま何もせず座死するより……」
10459号「でも、でもでも」
12108号「言いたいことがあるならはっきりしてください、とミサカは指摘します」
10459号「その……みんなに悪いかなって、とミサカは罪悪感が湧きます」
12108号「……みんなとは誰ですか、とミサカは見当が付きません」
10459号「だから、妹達のみんなとか……とミサカは遠慮がちに答えます」
12108号は軽い頭痛を感じた。この期に及んで何を言っているのか。
しかも10459号の言葉には「妹達のみんな≪とか≫」と含みがある。
この≪とか≫は最悪、実験の研究者たちのことを指しているかもしれない。
あんな連中に対して義理を感じる10459号の気がしれない。
もっとも、この甘さが10459号を10459号たらしめてるのだが。
12108号「なるほど、他の妹達をおいて自分だけ逃げるのは忍びないというわけですね、とミサカは推測します」
黙ったまま小さくうなずく10459号。
12108号「ですが待ってください、この脱出計画は他の妹達のためでもあるのです、とミサカは説明します」
10459号「どういうこと? とミサカはわかりかねます」
12108号「もし計画が成功したら他の妹達も『自分も逃げ出そう』と考えるに違いありません、とミサカは推測します。
一人、また一人と逃げ出したら実験はどうなるでしょうか、とミサカは投げかけます。
この計画の成功は、他の妹達の命を救うことにつながるのです、とミサカは説明します」
他の妹達の命を救う。その言葉に10459号の眉がぴくりと反応する。
しっかりとした口調で熱弁を振るう12108号だが、一方で自分の胸に冷え切っていたものを感じていた。
実験が中止になるなんてバカなことありっこない。クローン体の単価は十八万円。
学習や調整の手間があるとはいえ、欠けた分をまた作ればいいだけの話だ。
最初の何人かが逃げた時点で研究者たちも対策を練るだろうし、
そもそも他の妹達が逃げ出すなんて能動的な行為をするとは思えなかった。
それでも口から嘘が平然と流れ出てくる。12108号は改めて自分が異常だと自覚した。
でもこれでいい。目の前の少女が普通の、平穏な生活を手に入れればそれでいい。<>
ミサカ 絆地獄たち 25/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:13:16.14 ID:5Sm7ts.0<>力強い説得を続ける12108号。10459号は一考ののち、首を縦に振った。
10459号「みんなを助けるため……だね、とミサカは決意します」
12108号「ええ、あまり時間はありません、早速ですが具体的な内容を……」
互いの腹は決まった。
いつの間にか置いてあったチョコパフェとアイスコーヒーをそれぞれ手に取ると密談が始まる。
闇に潜むようひっそりと静かに。
まず問題になったのは逃げ込む先であった。
実験には学園都市の上層部が関わっているから、当然学園都市外まで逃げなければならない。
しかもクローン体がその生命を維持するには、高度な設備、技術を持つことが必要条件だ。
でなければクローン体特有の短命により、のたれ死んでしまう。
学園都市外、高度な技術。この二つに該当する場所が一つ見つかった。
EVAC社。その正式名称を「EVAC Industry」社という。
学園都市の南方に隣合うこの会社は世界で知らぬ者はいない日本有数の大企業である。
その広さは工場、研究機関など関連施設も含めて神奈川県を丸々覆い、
学園都市に対峙する形で巨大な企業都市を形成していた。
もともとビデオゲームの開発のみを行っていたその会社はヒット商品を次々に生み出すと急成長を遂げ
現在では電化製品、航空機などの製造業、娯楽産業、クローン体を含む生命科学なども取り扱っている。
当然、政治的発言力も大きく学園都市といえど迂闊に手を出せない存在である。
なお学園都市とEVAC社は決して円満な関係ではない。
両者の持つ力があまりに大きく、現在は友好的な関係だが互いに隙あらば〜といった感じだ。
脱出計画を企てる二人にすればまるでこの時のために用意されたような場所ではあるが、
問題はEVAC社が受け入れてくれるかどうかだ。
学園都市の裏で行われている非人道的な実験から逃げ出したクローン体二名。
これをEVAC社がどう見るか。
学園都市を非難する材料として保護するか。はたまた研究対象として保護するか。
いずれにせよ悪いようには扱わないのではないのか、という結論に達した。<>
ミサカ 絆地獄たち 26/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:13:50.16 ID:5Sm7ts.0<>続いて移動手段。
学園都市外に出れて、かつ高速。
学園都市から北へと走る夜間帯の貨物列車を利用することになった。
深夜の駅に忍び込み、貨物列車に隠れる。
もともと軍用クローンとして製造された二人には造作もないことだ。
途中、12108号があえて真っ昼間、人の多い道を通るのを提案した。
実験が明るみに出るのを恐れて逆に手を出しにくいのでは、と考えての策だったが
一般人を巻き込む可能性があると10459号から猛反対を受け、結局却下された。
決行は八月十四日。
出来るだけ早く、そして二人が行動を起こしてもできるだけ怪しまれない日付となった。
細かい部分に不安は残るがやむをえない。計画自体に無茶があるのは明白だった。
例えるなら高度二千メートルで綱渡りをしつつ雲をつかむような話だ。
それでもやるしかない。
計画に一応のメドが立つと二人は一旦別れ、元の実験体としての日常に戻った。
一日、また一日と経つたびに静かに、そして確実に緊張は高まっていった。
10459号は自分たちにも明るい未来が訪れることを信じて。
12108号は自分には決して見ることのできないであろう明るい未来のために。
八月十四日――審判の日を迎えた。<>
ミサカ 絆地獄たち 27/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:14:23.51 ID:5Sm7ts.0<>八月十四日、深夜。
街は既に人気がなく静まりかえっている。
わずかな月明かりだけがあたりを照らす夜の街を、駆け抜けていく二つの影があった。
10459号と12108号は本日最後の実験が終わるとすぐに合流。
そのまま第一の目的地である駅へと向かっている。むろん、ミサカネットワークは遮断して、だ。
12108号は自分の体に異常を感じていた。脈拍数、体温の上昇。
深く考えずともこれらが焦り、不安に由来するものであることは明白だった。
隣の10459号も同じことを感じているはずだ。
自分が落ち着かなくてどうする、と12108号は無理やり自らを奮い立たせた。
それにしても不気味なほど静かだ。
静けさのあまり自分の足音、心臓の鼓動、呼吸音さえもいやに大きく聞こえてくる。
12108号は体の動きは止めず、首を回して周囲を確認する。
周りには依然変わった様子はない。
10459号「大丈夫? とミサカは小声で尋ねます」
12108号「いえ、何でもありません、とミサカは返答します」
追っ手の一人でも来る覚悟はしてたのだがその様子はない。
まさか実験体が逃げ出す訳がないとタカを括っていたのか。
それとも単価十八万のクローンなどいくらでも替えが利くとでも思っているのか。
考えても仕方がない。今は自分に出来ることをするだけだ。
12108号は再び前を見据えると、大地を蹴る足に力を込めた。<>
ミサカ 絆地獄たち 28/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:14:56.87 ID:5Sm7ts.0<>ゲームセンター、喫茶店……見なれた場所が視界に入っては、また消えていく。
12108号(そういえばこのあたりで10459号と出会ったんだっけ。あの時は犬から逃げてて)
少し遠くに巨大な鉄橋が見えてくる。目的の駅は橋を越えたすぐそこだ。
心臓がより大きな音を立てドクドクと体の内側を叩く。
予定通りだ。数分後に発車する貨物列車に潜入しそのまま学園都市の外まで抜け出す。
鉄橋の入り口にさしかかる。
あと少し。心臓だけでない。首、指先、体のいたる部分が激しく脈打っている。
と、ここで10459号が突然声を発した。
10459号「あ、あれ!」
12108号「……!」
12108号が10459号の示す方を見る。人がいる。
橋のちょうど中ほど。手すりにもたれ掛かるような姿勢。
背丈から予測するに未成年だろうか。
12108号「突っ切りましょう、とミサカは述べます」
10459号「うん! とミサカは答えます!」
追っ手なら既に何らかの動きを見せてるはずだがその様子はない。
恐らくは家出少年か家出少女か……
ともかく今相手にする理由などない。<>
ミサカ 絆地獄たち 29/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:15:35.21 ID:5Sm7ts.0<>追っ手ではない。その考えに確信こそあるものの12108号の胸には不安が生じていた。
進めば進むほど、その男(女?)に近づけば近づくほど不安が広がっていくのがわかる。
まるで解除不能の時限爆弾でも胸に仕込まれたかのようだ。
逃げ出してから人を見かけなかったせいだ、と12108号は結論付けた。
ここまで人という人に遭遇しなかったのが逆に不自然なのだ。
人が一人橋にいる、ただそれだけの話だ。
爆弾は不発だ。何事もなく通り過ぎて終わる。
現に距離が二十メートルほどまで近づいたが白い髪のその男は一向に――
12108号(……白い髪?)
足取りは急に重くなった。
不安が疑念へと変わっていく。そんなはずはない。
八月十四日付けの実験はとうに終了した。実験場所だってかなり離れている。
脳裏に感覚共有を通して見た奴の顔が浮かぶ。
白い髪、赤い瞳、黒い服、口元にうっすらと浮かぶ笑み。
奴がこの場にいるはずがない。見間違いだ。
この時になって、初めて白髪の男が動いた。
何かに気付いたかのようにゆっくりと手すりから離れ、顔をこちらに向ける。
――と同時に10459号と12108号の足は完全に止まった。
その姿によく見覚えがあったから。
くすんだ白い髪、ぎらぎらと輝く赤い瞳、悪趣味な模様の入った黒い服。口元にうっすらと浮かぶ笑み。
12108号の頭の中のイメージと目の前の男が、完全に重なった。
足がすくみ、汗が吹き出し、心臓が破裂せんばかりに動く。体全体の器官が危険信号を発している。
疑念は確信を一気に飛び越して恐怖になっていた。
「よォ、遅かったンじゃねェのか?」
学園都市最強の超能力者、一方通行。
困惑する二人の少女を尻目に、ゆったりとした口調で言葉を発した。<>
ミサカ 絆地獄たち 30/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:16:12.63 ID:5Sm7ts.0<>ふっと我に帰る12108号。今、一番すべきことは――
12108号「こっちへ! 早く! とミサカは手を引きます!」
10459号「う、うん――」
二人が逆方向へ逃げようとしたその時、背後から突風が吹いた。
態勢を崩しかけ身を少しかがめる。
気付くと、もう一方通行が自分たちの正面に回っていた。
一方通行「何逃げよォとしてンの、オマエら。あ、今回はそォいう趣旨だっけか」
10459号「どうして……?」
一方通行「あァ?」
12108号「なぜあなたがここにいるのです、とミサカは問います」
一方通行「オイオイ! 随分なご質問だなァ! 一万回近く同じ事やっててまだ自分の役割がわかンねェのか!」
一方通行が両手を大げさに広げて嘲笑する。
10459号は未だ事態が飲み込めてなかったが、12108号は気付いてしまった。
実験体二名。一方通行。特殊な状況下。人気のない場所。
これらが意味するものは、一つ。
一方通行「そういや、いつものセリフはどうした? あ、たまには俺が言ってみるのもオツかもなァ」
死神が静かに死刑宣告を告げる。
一方通行「残り時間一分。間もなく『予定通り』緊急第一〇四五九次実験、および第一二一〇八次実験を始めます。
木偶人形のお二方は所定の位置でガクガク震えていてください、てかァ!」<>
ミサカ 絆地獄たち 31/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:16:49.45 ID:5Sm7ts.0<>結局、脱出計画など最初から破綻していた。
上の人間の手の平で体よく踊らされていただけだった。
逃亡先にEVAC社を選んだことも、この橋を通ることも、自分が10459号に脱出を持ち掛けたことも、
10459号との出会いも、研究者たちの思惑通りだったのかもしれない。
12108号は全身から力が抜けていくのを感じた。
自分は大馬鹿者だ。子ども騙しの計画を考え、結果、10459号の生命を究極の危険にさらしている。
一方通行「残り時間。四十……三十九……三十八……」
10459号が12108号の方を向く。
12108号は恐怖した。その口から罵倒の言葉が飛び出すのを。
残り少しの命とはいえ、この子にだけは嫌われたくなかった。
やがて10459号がゆっくりと口を開いた。
10459号「そんな顔しちゃ……」
12108号「……?」
10459号「そんな顔しちゃダメ! まだ何か手はあるよ! 二人で生き抜けよう! とミサカは頭をフル回転させます。
二人で力を合わせれば……きっと、ね」
ふっと体が軽くなる。
この絶望的な状況でもまだこの子は諦めてない。二人で生き抜けようと言ってくれる。
一瞬、嫌な考えが頭をよぎる。10459号の人格さえも研究者たちに意図されたもので――
関係ない、と思った。どんな過程があろうが10459号は10459号だ。
そして自分は10459号を助けたいと思っている。動機なんてそれだけで十分だ。<>
ミサカ 絆地獄たち 32/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:17:31.41 ID:5Sm7ts.0<>一方通行「二十……十九……十八……」
考えろ。二人で生き残るなんて贅沢なことは言わない。
何とか10459号が生き抜ける方法を。
一方通行「十七……十六……十五……」
自分がおとりになって一方通行を引きつけるとして、
この実験が正規に行われているものなら近くに他の妹達が待機しているはずだ。
ならば普通に逃げさせても捕まる。
一方通行「十四……十三……」
ある考えが浮かんだが一方通行が見逃すか?
一方通行は意外に律儀だ。実験の開始までは手をださないことを祈るしかない。
一方通行「十二……十一……」
10459号「どう!? 何かある!? とミサカは!」
12108号「ひとつだけ……」
12108号が素早く手を10459号の足に回し、両手で抱え上げる。
突然の事態に慌てる10459号を尻目にお姫様だっこを完成させた。
10459号の体がずっしり重い。
鍛えておいて良かった。12108号は生まれて初めて訓練に感謝した。
一方通行「ジュウ! キュウ! ハチ! ナナァ!」
10459号「ちょ! 何してんの!?」
10459号を抱えたまま手すりの方へ向かう。
一方通行「ロク! ゴォ! ヨン!」
12108号「ここでお別れです、ミサカは別れの言葉を交わします。……あなたと過ごした時間、楽しかったですよ」
10459号「え、ま、」
一方通行「サァン! ニィ! イチィ!」
12108号「ちぇいさあああああああああああああああ!!」
10459号「ぐわあああああああああああああああああ!!」
10459号の体を高々と掲げ、角度を付けて放り投げる12108号。
10459号は宙を舞うと闇に吸いこまれるように落ちていき、そのまま川の中に消えていった。<>
ミサカ 絆地獄たち 33/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:18:19.37 ID:5Sm7ts.0<>10459号が着水したのを確認し、ひとまず安心する12108号。
10459号は泳ぎが得意だ。あとは無事に逃げ切ることを祈るばかりである。
12108号は一方通行の方を向きなおした。
先ほどまでとは打って変わって静かにただずむ最強。
その静かさが逆に不気味さを放っている。
だがもう恐れる必要はない。失うものなど、何もないのだから。
一方通行「……何やってンの、オマエ」
冷めた口調。一方通行の反応は、驚きというよりはむしろ呆れに近かった。
まるで一連のやり取りが無駄だとでも言うように。
一方通行「まあ、たまには鬼ごっこてのもイイかもなァ。でもオマエらは大変じゃねェの?死体の処理とか――」
瞬間、闇夜を照らすような閃光が一方通行に襲う。
周囲に火花が飛び散る中、無傷の一方通行は攻撃が12108号によるものだと確認すると、
一際大きい笑い声を上げた。
一方通行「イイね! イイねェ!! 今日は積極的じゃねェか! 本気で殺しに来てくれよォォォォォォォォォォ!!」
さらに二本、三本……多数の電撃が棒立ちの一方通行へと突貫する。
今までの実験で明らかになっているのは「一方通行が周りに何らかのバリアーを張っている」ということであった。
バリアーに触れたあらゆる攻撃は全て跳ね返されるように攻撃側に帰ってくる。
もちろん、普通に戦っても勝ち目などない。
バリアーに制限時間があると決め込んでの物量押し。最強に対する最後の足掻き。
12108号に放たれた無数の電撃。その全てが命中する寸前のところで跳ね返り、12108号へと突き刺さる。
着弾した部位から痛覚が広がり、12108号の顔が苦痛でゆがむ。跳ね返されることを見越して手加減してるとはいえ、長い間耐えれないことは明白だった。
それでも構わず電撃を放つ。二人の間に無数の電撃が往復する。
刻一刻と経つにつれ電撃は弱くなり、数も途切れ途切れなっていく。そしてついに電撃は止んだ。崩れ落ちるように膝をつく12108号と余裕の笑みで立つ一方通行。
必死に攻撃した側が傷だらけになり、攻撃を受けた側が相手を見下ろす。なんとも理不尽な構図だった。<>
ミサカ 絆地獄たち 34/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:18:54.00 ID:5Sm7ts.0<>一方通行「終わりか! 終わりですかァ! もう終わりですかァ! じゃあ今度はこっちからだなァ!」
言いつつ一瞬で距離を詰める一方通行。12108号に回避運動を取らせる時間なども与えず、
その無防備な脇腹にミドルキックを入れる。
12108号がゆっくりと倒れる――その途中、さらに上からはたくような無造作な仕草が12108号の体を地面に叩きつけた。
追撃。一方通行は足を後ろに引き、そのまま振り子のように12108号の脇腹に叩きこむ。
苦痛の声が漏らす少女は、背中を丸めうずくまる他なかった。
一方通行「愉快にケツなンか出しやがって。騎乗位より後背位がお好きですかァ? 橋上なのに!! ンはっ、無理があっか!」
さらに追撃。一瞬で勝負を決せぬよう手加減された蹴りが連続で突き刺さる。
打たれっぱなしのサンドバックのような状態で、12108号は次のように考えた。
これでいい。最初からレベル2の自分がレベル5の一方通行にかなうなど思っていない。
この男は人殺しを楽しむような狂った人間だ。逆に言えば、目の前の獲物を放っておくことができない。
こんな自分の命ならいくらでもくれてやる。できるだけ耐えて、10459号の逃げる時間を作るだけだ。
蹴られた部分から、痛みとは何か別の不快感が伝播していく。意識がかすれていき、口の中いっぱいに血の味が広がる。
幾度となく感覚共有を通じて味わった感覚。死はもうすぐ目の前にまで迫っていた。
ほどなく一方通行はいったん足を止めた。足を使い、転がすように12108号の体を仰向けにひっくり返す。
一方通行「なァ、死ぬ前にひとつ教えろよ。オマエなンであんなことした?」
12108号は答えない。単純に質問の意味を測りかねて。<>
ミサカ 絆地獄たち 35/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:19:35.61 ID:5Sm7ts.0<>一方通行「なンで片割れの奴を逃がすようなマネをしたか、って聞いてンだよ。人形にも変な感慨が湧くことがあンのかァ?」
12108号「友達を……」
最後の力を振り絞り、吐き捨てるように言う。
12108号「友達を助けるのに理由が必要ですか? もっとも孤独に生きてきたあなたにはわからないかもしれませんが、とミサカは――」
言葉は途中で悲鳴に変わる。一方通行のその足が、12108号の左腕を横切るように踏みつぶしていた。
一方通行「トモダチだから助けましたァ? イイねェ! ケッサクだなこりゃ!
実験体がどの口で言ってンだァ! まあ、俺には一生わかンなくていいンですけどねェ!」
一方通行が振り上げた足を12108号の頭上に持っていく。
12108号はそっと目を閉じた。自分にやれることはここまでだ。
静かに、最後の時を待とう。
その時は、なかなか来なかった。
感覚的に長く感じているだけか、実際に長い時間なのか12108号には判断できなかったが。
突然、一方通行の声が聞こえてきた。
一方通行「……おい、これも実験通りなのかァ?」
多少の困惑が混じった声。目を開けると一方通行は12108号とは関係のない、どこか彼方を見つめていた。
――まさか
12108号は再度、最後の力を振り絞ると、一方通行の向いてる方向へと顔を向けた。<>
ミサカ 絆地獄たち 36/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:20:13.82 ID:5Sm7ts.0<>そこには、全身ずぶ濡れの少女がしっかりと立っていた。
12108号(な、にを、――――)
少女は真っ直ぐこちらへ歩いてくる。
一方通行「やっぱオマエらのことはわかンねェ。わざわざ死にに来なくてもいいだろォよ。探す手間が省けたけどなァ」
少女は止まらない。
一方通行「よっぽど死にてェンだな。ま、俺が言えた義理じゃァねェか」
少女が止まる。一方通行との間合いに入った所で。
一方通行「しかしわかンねェ。どうせオマエも、そこで寝てる木偶も、もうすぐ死ぬンだぜ。少しでも長生きしようとか考えねェのか?」
「友達を……」
一方通行「あ?」
10459号「友達を助けるのに、理由なんかいらない! とミサカは啖呵を切ります!」
朦朧とした意識の中、12108号の頭に10459号の声が鳴り響く。
ああ、そうか。この子はこういう子だった。
思慮がなくて、ノリで行動して……でも目の前の命を放っておくことができなくて……。
世界を救うようなヒーローなんていなくていい。悪党も、ましてやレベル6なんてどうでもいい。
当たり前のことを、当たり前にできる少女が一人いればそれで――
だが。10459号が死地に自ら来たのもまた事実だった。
必死に声を出そうとする12108号。
しかし、消耗のあまりか「逃げて」の一言すら10459号の元へは届かなかった。<>
ミサカ 絆地獄たち 37/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:21:01.20 ID:5Sm7ts.0<>一方通行「トモダチ、トモダチ、トモダチ……クッソ気持ち悪ィ。オマエらはあれか? 小学校の学級会か何かと勘違いしてンのか?」
ツバを吐きつつ、不快感をあらわにする一方通行。赤い両目が10459号をとらえる。
鉄橋を思いっきり蹴ったその瞬間、爆発的な加速度を得ると目前の獲物に突撃した。
一方通行「大人しく殺されろっつってンだよォォォォォォォォォォォ!!」
一方通行により無造作に突き出されたその右腕が、10459号の頭部を狙う。
手が接触するかしないか、その刹那。10459号はかいくぐるように避けると、そのまま一方通行のふところへ潜った。
瞬時に手の握りを変える。人指し指と中指を真っ直ぐ伸ばすVサイン。
10459号「悪く思わないでね!!」
態勢を崩しよろめく一方通行の両目を狙い撃つ全力の目つぶし。
一方通行の虚を突いたその攻撃が完全に決まる、かに思われた。
指が網膜に触れようというその時、10459号は指から走る激痛を感じた。
まるでコンクリートの壁に針金を突き立てたかのように、二本の指がぐにゃりと曲がっている。
反射的に手を戻すと、一方通行が狂気の笑みを浮かべていた。
一方通行の左手が10459号の右腕をしっかりとつかむ。
10459号「あ!?」
一方通行「相方が左腕ならオマエは右腕だな」
12108号(や……め……)
12108号は何とか起き上がろうとする、が体が言うことを聞かない。
一方通行「結構キレイなンだぜ。真っ赤な血が噴水みてェに噴き出してよォ。見せてやろっか」
一方通行はほんの少し、力を込めるとそのまま10459号の腕を――――引きちぎった。
暗闇の中、少女の悲鳴と男の笑い声が響き渡る。
少女は、赤い血をまき散らしながら地面をごろごろとのたうちまわり、しばらくするとピクリとも動かなくなった。<>
ミサカ 絆地獄たち 38/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:21:38.65 ID:5Sm7ts.0<>数分後、街頭
うす暗く、人気のない道を一人の男が歩いていた。
白い髪、赤い瞳、黒い服。特徴的なその姿にある者は奇異の目を向け、ある者は決して目を合わせようとしない。
学園都市最強の超能力者、一方通行。ちょうど本日の本当の最終実験を終え、帰路についていた。
ふと思い浮かぶ実験体の顔。それ同時に一方通行は小さく舌打ちをする。
――トドメを刺し損ねた。いや、同じことだ。どの道あの二人は出血多量か何かで死ぬ。
実験は成功だ。いつものように戦って、いつものように殺した。そして今、いつものように帰っている。
何ら変わりない。いつも通りだ。
なのに、心の奥底に奇妙な違和感がある。そもそも自分は人殺しを内省するような人間だったか。
一方通行は、再び狂気で自らの頭を満たす。まるで間違いを上から塗りつぶすように。
一方通行(人体をモグってのはやっぱたまンねェな。明日は久々に足でもやっか)
死神は不敵な笑みを浮かべると再び闇へと姿を消した。<>
ミサカ 絆地獄たち 39/39<>saga<>2010/06/07(月) 19:22:15.69 ID:5Sm7ts.0<>鉄橋は数分前に人殺しがあったとは思えぬほど静まり返っていた。
血がいたる所に飛び散ってる中、二人の少女は寄りそうように倒れている。
死を覚悟したその瞬間、二人が考えたこと。それは憎悪や後悔の類ではなかった。
10459号は12108号に感謝した。こんな自分に全力を尽くしてくれてありがとう、と。
12108号もまた10459号に感謝した。自分の生を鮮やかなものにし、はっきりとした目的を与えてくれてありがとう、と。
避けることのできない、永遠の別れとともに……。
――NO REMORSE
奇しくも、この後一方通行がとある少年に敗北することにより実験は中止に追い込まれることとなる。
少女がその幼い命を散らしてから、わずか一週間後の出来事であった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 19:24:18.81 ID:5Sm7ts.0<>以上です、布束絡ましたかったけどいろいろあって見送り
読んでくれた人。いよいよもってお疲れ様、そしてありがとう
あと禁書二期おめ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 19:39:22.17 ID:SR.vTOEo<>いっそ12巻と13巻は劇場で…とかはあり得ない?
ほら、今の流れから行くとアニメ映画化って普通じゃん。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 19:54:22.38 ID:UD6k5MDO<>原作ありのアニメ映画は完結編みたいなもんだろ。
12、13巻はおもっくそ正史だしよっぽどおおこけしない限り三期もありそうだし。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 20:30:02.50 ID:49cZHLwo<>>>514
乙。
流血ありと言いつつMNWが出てきた時はギャグになるかなーと思ったけどそうでもなかったぜ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 20:54:27.82 ID:d3M5VD6o<>遅ればせながら乙。
MNWだから軽いと思ってたらこれは・・・。
実験で死ぬ妹たちの製造番号も順番通りとは限らないんだよな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 20:57:07.20 ID:.u9tO7U0<>一方通行ぁァァァァァァァッ!!!!許さん…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 21:48:03.01 ID:qTwl67Ao<>乙っす。こういうの好き<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 22:20:14.28 ID:.u9tO7U0<> マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < そげプラスの続きまだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/07(月) 22:29:00.34 ID:QcIi2gQ0<>乙。10032号以降の番号だったからどうせ助かるんだろとか思って読んでたら何この……何この……うわああぁぁぁーん!!
でも面白かったです
>>516
ハルヒだってまだ先あるけど劇場で消失やったろ
アニメが続くかは知らんが<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 22:33:40.70 ID:hTS9p6Io<>>>521
う〜ん、また途中なのよww
ちょっと調子に乗って一つ二つって付けたしてったら長くなっちゃって
でも嬉しいからちょっと続き投下させてもらおう
開始>>141
>>154の続きから
7レスほどですが参ります。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 22:35:53.10 ID:UD6k5MDO<>ハルヒは正直あれが最後だと思う。
原作が完結すれば別だと思うが未完の予感がひしひしと。
<>
土御門「幻想少年!!!」 1/7<><>2010/06/07(月) 22:36:43.80 ID:hTS9p6Io<>
―――――――――――――――
『毎度ありー。……ところで、ねーちんはもうプレイしてくれたのかにゃー?』
「す、するわけないでしょう!?」
『えー、日頃頑張ってるからよしみでタダで差し上げたのにかにゃー? はぁ……、ねーちんにだけは特別に丸秘攻略情報とかも
教えちゃったりしようかなーとか思ってたのに、がっかりだぜい……』
「……ッ!? (丸秘攻略情報!?)」
『あーんなイベントやこーんなイベントも自由自在、ベストエンディングへの条件なんかも――』
「か、関係ありません!!」
『カミやんもねーちんにはプレイしてもらえなかったって知ったらきっとがっかりすんだろうにゃー』
「関係ありませんから……ッ!!!!」
そう言って強引に話を打ち切り、神裂は受話器を置いた。
そしてまた溜息を吐く、数日前とは違う理由で。
「くぅっ……!!」
次に天井を仰ぎ見て、割と本気で自分の不器用さを倦んだ。<>
土御門「幻想少年!!!」 2/7<><>2010/06/07(月) 22:39:01.39 ID:hTS9p6Io<>
―――――――――――――――
一方、学園都市。
「インデックス! 今夜は豪華に焼肉だ!!」
「とうま? 何を言ってるの、今日は四月一日じゃないんだよ?」
「…………ちょっとした臨時収入があってな、つっても一万くらいだが。いや、あれで一万円も儲けりゃ上出来すぎるか」
「???」
「ともかく出発だ!」
「!!! わーい!!」
<>
土御門「幻想少年!!!」 3/7<><>2010/06/07(月) 22:41:26.74 ID:hTS9p6Io<>
―――――――――――――――
発売から四日後。
常盤台中学寮。御坂、白井の部屋。
【上条当麻】
『ああ、俺と美琴は最高の親友(パートナー)だ!』
彼の笑顔とともに流れるエンドロール。ベッドの上で寝転びながら、最終イベントまでの感動の物語(シナリオ)と、ゲームを
クリアした余韻に浸りつつも、御坂美琴は少しだけ悔しがっていた。なぜなら……。
(友情エンド一位、ベストパートナー……)
このエンディングのタイトルのせいで。
この四日間、日中はほぼ全ての時間をこのゲームに充ててきた(ちなみに真夜中になるとゲーム内上条は眠ってしまうため
徹夜などは出来ない作りになっている)。プレイ時間も凄いことになっている。
様々なイベントに、選択肢が出るたびに、苦心し、悩み、恥ずかしがり、嬉しくなっては上条当麻らしい反応をされ乙女心を
凹まされたりなんかしてこのゲームを楽しんできた。
全力で最後まで楽しんだ。だが。だからこそ。
(友情エンド……ってことは……、あるのよね、愛情エンドが……!)
エンディングも終わり、またタイトル画面に戻ってきた。そこでふと気付く。白銀色の星印が左上に出現しているのだ。
やはり。そう思うと彼女の中で何かが熱くなり始めた。
「銀……、そうよね。もう一周、……挑戦してやろうじゃない!!」
学園都市第三位、彼女もまたどっぷり嵌ってた。<>
土御門「幻想少年!!!」 4/7<><>2010/06/07(月) 22:44:34.37 ID:hTS9p6Io<>
(まずは一週目のどの選択肢がいけなかったのか考える必要があるわね……。それから隠しパラメータ……。一番初めの
チュートリアルにもあったシナリオ分岐ってやつ、その条件……。でもダメだっ! こんなこと一々確かめるには情報が
足りない……!)
数字のパズルのようなゲームなら、高い演算能力で簡単に解かれてしまっただろう、しかしこのシミュレーションは少し趣が違う。
ふーむ……。と考え、彼女は愛用している携帯端末を手に取る。もしかしたら……。
(望みは薄いかもしれないけど。多分そこそこの数が出回ってるんだから同じ悩みを抱えてる人はいるはず、行き着くのは……)
とある電子掲示板である。学園都市の流行、噂、話題や個人のどうでもいいニュースまで集まるここなら。
(……あった!! 『幻想少年って知ってるか?』!)
一つのスレッドを見つけ出した。作成されてから日が浅く、また局地的なネタのせいかあまり書き込まれていない、内容を追うのは
すぐに済んだ。書き込んでるのは十数人ほどで、その内クリアまでに達しているのはまだ二人。
(まぁ、当たり前なんだけどね……)
そう思うとちょっとだけここ数日の自分が恥ずかしくなったがそんなことはどうだっていい。
どうやら一人は友情エンド第三位、もう一人は愛情エンドで第三位だったらしく。何となく勝った気分になる。
(愛情エンド……やっぱし……。う〜ん、知らないイベントの話も出てるけど、もう少しクリアする人が増えてきてからじゃないと
参考にならないわね……。とりあえず……)
『誘拐イベントは負けた方が好感度上がりやすい?』
『多分。あと私は相思相愛モードで始めたから――』
(……二週目は相思相愛モードよ!!)
愛情エンド一位を目指し、彼女もここに書き込みを始めた。
<>
土御門「幻想少年!!!」 5/7<><>2010/06/07(月) 22:47:32.84 ID:hTS9p6Io<>
―――――――――――――――
戻って発売日から二日目のとある病院。
「これは一体どういうことですか? とミサカは少々狼狽しながら問いかけます……」
ここに預かられている四人のミサカの内の一人が検査から戻ってくると、十人以上のミサカたちが、一台のゲーム機を持っている
ミサカを取り囲んでいた。
購入前の熾烈な論議の決着。それは全ミサカに対し記憶の共有を頻繁に行う≠アと、またミサカネットワークを用い可能な
かぎりの多数決を取り選択肢を決める≠アと。 妹達という特殊な彼女達だからこそ出来る方法ではあったが……。
「有体に言ってしまえば、ずるい、とミサカは他のミサカたちの思いを代弁させてもらいます」
「現実的に考えて、この案が最も優良であることは否定しません、とミサカはまず前回の決定に非があるのではないということを
述べます」
「しかし、全てのミサカが大多数の意思として決められた選択肢に納得しているわけではありません! とミサカはこの案に対する
問題点について申させていただきます!」
「ですが、我々の資金ではこの一台を購入するのが精一杯であり、また新たに購入するに当たってこれ以上関係者に迷惑をかける
ことは……、とミサカはミサカたちの現状について再度確認を行います……」<>
土御門「幻想少年!!!」 6/7<><>2010/06/07(月) 22:49:35.69 ID:hTS9p6Io<>
ゲームのプレイはここにいる四人が時間を決めて交代で操作していた。
「そんなことはわかっています、とミサカは〜」
「本日ここに集まったミサカたちは何もクーデターを起こしに来たのではありません、とミサカは〜」
「もちろんミサカネットワークで採られた決定に従い、それを覆したりはしません、とミサカは〜」
「??? では一体何のために集まったのでしょうか? とミサカは〜」
「…………………………」
気まずいような少しの沈黙に空気が張り詰めていく。そして、「つまりは……」今日集まったミサカの一人が呟くと一斉に。
「「「「「ミサカにも遊ばせろ!! とミサカはもう我慢の限界を叫びます!!!」」」」」
「……何やっているんですかね、あれ?」
「ゲームを取り合ってるように見えるけど?」
「良い事じゃないか、人間的で」
<>
土御門「幻想少年!!!」 7/7<><>2010/06/07(月) 22:51:38.78 ID:hTS9p6Io<>
―――――――――――――――
発売から一週間も過ぎた月曜日。
とある高校、あるクラス。
ここの学校の女子生徒の間では最近、昼休みを使って密かに幻想少年の情報交換が流行り始めた。
その日の昼休みもそうだったのだが、何やら他のクラスの女子までもが混ざり集まり、この教室の四分の一を占拠するほどの
いつもより大きな輪が出来ている。
大体がお弁当を、その下に幻想少年を隠して、持ち寄って。
休み明け、だから。休日の間にどれだけ進んだか? クリアした人はどのエンディングだったか? しかし話題の中心は違う。
「私にも見せて!」「うそっ! なんで私よりプレイ時間少ないのに!!」「ねぇ、どうやったの!?」
座った順で回しながら女子達は確認していく。一機の幻想少年のタイトル画面に浮かぶ、金色(こんじき)の一等星をである。
その女子達の視線を、注目を浴びる長く美しい黒髪の和風な少女……。
「………………。ちょっと緊張するかも」
姫神秋沙だっ!!!
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 22:55:13.78 ID:hTS9p6Io<>
続く!! かもしれん!!
付けたしまくったせいで、ちょっとつぎはぎっぽくなったかな
遅れたけど禁書二期ヒャッハー!
失礼しやした<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 22:58:53.80 ID:jJQaJr6o<>乙なんだぜ
ところで姫神って誰? オリキャラ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 22:59:24.13 ID:.u9tO7U0<>乙 続き待ってるぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 23:03:30.53 ID:hTS9p6Io<>>>533
屋上
>>534
待たせてすまんね
もうちっとだけ訂正やら付けたしやらの時間をくれい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 23:05:07.64 ID:.IWVdQko<>まさかの姫神wwww
マジ期待してるぜ!乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/07(月) 23:05:44.94 ID:uBRl1sAO<>乙ー
でも五万八千円×最低でもシスターで50人、更に常盤台とか上条の学校とか色々売れてるし
その一割ならもっと上条さんに恵んでもいいと思うんだ。
勘違いしてたらゴメン<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 23:09:42.36 ID:hTS9p6Io<>アニメ二期には是非とも禁書SSの第一章を…
無理だろうかー…
>>537
土御門君は頭が良いので一度にどばーんと上げたらまためんどくさいだろうなーって感じなのです
そこら辺の微妙な補完も次で済ますつもり<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 23:17:10.78 ID:jJQaJr6o<>ハネてるわけじゃないのか
まぁ、上条が大金持ったらどうなるかなんて友達だったらすぐ分かるか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 23:26:05.82 ID:hTS9p6Io<>まぁ、元からぼったくりな値段なんだけどww
そろそろ引っ込む
ありがとうございました
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 23:28:52.56 ID:VjBdvOo0<>本気を出した姫神さんに勝てるヒロインなんているはずがないんだよ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/07(月) 23:38:31.48 ID:QcIi2gQ0<>乙!そげプラスの続きを楽しみに舞ってる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 23:40:12.03 ID:jJQaJr6o<> ♪ A
♪ / \ ランタ タン
ヽ(´Д`;)ノ ランタ タン
( へ) ランタ ランタ
く タン<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 23:41:14.13 ID:gCt56E6o<>>>541
名前だけはメインヒロインだもんな
名前だけは<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 23:52:56.98 ID:qTwl67Ao<>>>544
屋上<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 23:54:06.56 ID:ZQ7Qg0go<>だって姫の神だもんな
まさにヒロインの器<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/07(月) 23:57:52.42 ID:FaoD.GMo<>魔王にそそのかされて囲われた先では勇者と魔王が別の女の取り合いをしていたでござる(;;<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 00:01:29.11 ID:okdYYTIo<>姫神はなんだかんだ言って魔術と科学どっちも少しは知っているおいしいポジションだよな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 00:03:42.93 ID:5Bj3r5.o<>しかも原石だしな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 00:06:22.59 ID:8iVj.XAo<>磨けば光るけど誰も磨かないのか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 00:07:11.12 ID:B4siYlwo<>硬度高すぎて誰も磨けない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 00:08:46.97 ID:9EvIWQ.0<>硬度なギャグだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 00:34:05.23 ID:9dS1Od2o<>ダイヤモンドは同じダイヤモンドでしか削れない
つまり、同じ原石たる削板と姫神の絡むSSをですね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 00:42:28.43 ID:XO43SDMo<>>>553
無茶だろwwww
ふと思ったんだがこのスレで一番人気なキャラは一方通行なんだろうか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 00:42:55.91 ID:uaP.92Q0<>>>553
確かにこの二人主役のSS読んでみたいな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 00:43:37.65 ID:B4siYlwo<>打ち止めじゃね?
俺のSSフォルダみてみたら打ち止めばっかりだった
一番力入れて書いてるのは麦野だけど<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 00:48:23.24 ID:emMgBCYo<>正直姫神はめっちゃ可愛いと思うんだけどどうよ?
禁書漫画二巻の灰村絵とかやばくないか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 00:54:37.48 ID:B4siYlwo<>上条さんのことぶん殴る姫神は素晴らしかったな。
ああいう普通の女の子でもあるあたりが姫神の魅力なんだけど、同時にぬぐいきれない薄さを纏ってしまうジレンマ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:08:24.44 ID:4Ikve9Qo<>出自が出自なんで日常に埋没してる方が姫神の幸せなんじゃないかなって思うこともある
フィクションの登場人物としてはそれはどうなのよってのはあるが<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/08(火) 01:11:16.37 ID:jXz/8OU0<>ブラホック外しに対して反撃する姫神はマジで可愛い<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:12:34.95 ID:MU6SByQo<>正統派ヒロインは淘汰されるのが実状なのだよ
だから、姫神がディスられるのは仕方ないんだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/08(火) 01:17:16.36 ID:jXz/8OU0<>しかし最近思うんだがフラグが立った立った言って騒いでるのは俺たちだけで
実際には本人の言うとおり駄フラグ体質でそこまで本格的なフラグに発展しているのは実は少ないんじゃないかと思う
ラッキースケベに立ち会う事が出来る程度っていうか。だって本格的に参ってるのって美琴くらいでしょ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:23:31.23 ID:JZVxowgo<>>>562
美琴、御坂妹、五和くらい?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 01:24:14.32 ID:BSxmKqUo<>インデックスは?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/08(火) 01:27:44.31 ID:jXz/8OU0<>>>563
やっべ、素でその二人出てこなかった……
その人たちもどう見ても本気だね、うん
>>564
個人的には立ってるっちゃあ立ってるけど、兄弟っぽい関係から抜け出せてない感じがする
原作であそこまで奔走するからには大切な存在なのは間違いないけど<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 01:29:20.17 ID:TovPrIAO<>>>531
そげプラスってラブプラスのことだったのかww
今まで意味分かんなくて避けてて損したわwwwwwwwwwwwwwwww
すげー面白えええええええええ!!!!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:29:21.13 ID:4Ikve9Qo<>駄フラグつーか上条さんが立ったフラグを一向に回収しようとしねーからなー
上条さんが自覚して能動的に一人に絞りこんでアプローチするならどのヒロインルートにも入れそうな感じだと思う<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:30:32.86 ID:WwlcTboo<>>>562
今のところインデックス、御坂、御坂妹、神裂、五和、レッサーくらい?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:34:02.49 ID:B4siYlwo<>少女が1人、人影少ない路地裏を歩いていた。普通に考えてこんな行動に何の意味も無い。
特に用事でもなければ真っ先に避けるべき行動を、彼女はとっていた。
姫神「…影が…薄くなってる。これは何とかしないと」
少女姫神秋沙はあせっていた。特徴がない、影が薄い、気づかなかった。そういわれ続けてきた。
こんなところへ足を運んだのも、普通ではない何かを求めた当然結果だった。
良かれ悪しかれ何かが起こってほしい、思春期独特の、というにはあまりにも危険な発想ではあるが。
姫神「何かイベントが発生すればあるいは。それで私の話が1本できるかもしれないし」
削板「おいおい嬢ちゃん、大した根性だな。こんなアブねえところに1人でのこのこと、
俺がそこらのスキルアウトだったらとっくに身包みはがされてボロ雑巾になってるところだ」
姫神は、それも悪くないかな。なんて自虐的になりながらも、何かイベントが起きるのではないかと期待した。
彼女は欲しかったのだ、私はここにいるという証明が。
彼女は欲しかったのだ、お前はそこにいるという言葉が。
姫神「ボロ雑巾…そう。それで私に何か用?それとも私の願いを聞き届けてくれるのかしら」
削板「なんだなんだ、また随分変わった根性の持ち主のようだな。いいぜ、俺でよければ何でも話を聞いてやる。嬢ちゃんみたいな根性は見たことがねえ」
姫神「私は影が薄い。あの人が望むことをしてあげたい。忘れられたくない」
削板「ははぁ〜?つまりなんだ、あーまぁあれだな。根性が弱ってるんだな!美味いもん食え!それで根性も湧くぜ、美味いもんの味は忘れないしな!」
姫神「美味いものの味…。なるほど確かに一理ある。ありがとう」
削板「いいってことよ!じゃ気をつけるんだぜ!」
姫神「美味いもの…ふふふ…美味いものなら私にも勝ち目はある」
そうだ、確か彼の生活は貧しいはずだ。今度お弁当を食べさせてあげよう。姫神は層考えた。
しかし彼は極度に人の世話になることを嫌う、それは姫神も承知していた。
彼女は考えた。そして弁当を準備し、当日に備えた。
D-day
-作戦当日-教室
上条「また美味そうなのを持った奴が来たな」
姫神「ただで分けるおかずはない。やるならトレード」
これが彼女が考えた作戦だった。すなわち交換条件。
あくまで対等であることを示すことで彼は恩を感じずに私の弁当にありつける。
純粋なに私の料理を楽しむことが出来るのだ。
作戦は成功だ。ありがとう路地裏の人、姫神秋沙はひそかに心で名も知らぬ男に礼を言った
無理やり姫神と削板からませてみたけどこれ削板の意味ねーな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/08(火) 01:35:37.65 ID:jXz/8OU0<>>>568
レッサーは違うんじゃね
ありゃ国益のためだろ
神裂は微妙、どっちともとれる(本気で入れ込んでいるので恩返しとごまかす、恩返ししたいのを周りに囃し立てられ追い込まれて暴走する)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:35:57.05 ID:5Bj3r5.o<>ねーちんと妹は感謝とか恩義の域の気もするけどなぁ
というか大半がそんな感じのような<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:39:32.10 ID:gCag4Yko<>御坂妹はともかく他の妹達はなんだかんだ美琴を応援する気がする<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:41:06.06 ID:Sz9QsQDO<>深夜にひっそりと投下。8レスほど
設定みたいなもの
御坂→高1、上条→中2
前にvipかどっかで見たような設定な気がするけどきっと気のせいなんだよ<>
頑張れ上条ちゃん!<>sage<>2010/06/08(火) 01:42:36.86 ID:Sz9QsQDO<>上条「やい、御坂! 今日こそ勝負しろ勝負!」
御坂「また? 何度やっても結果は同じなんだから早く家に帰りなさい坊や」
上条「うるせぇ! 今日は勝負してくれるまで絶対帰らないって決めたんだ!」
御坂「……。学校はどうするのよ?」
上条「勝負してくれたら行く!」
御坂「しなかったら?」
上条「うっ……い、行かない」
御坂「変な意地張ってないでとっとと帰りなさい」
上条「だから勝負してくれるまで絶対帰らないって決めたんだよ!」
御坂「あんたが勝手に決めたことでしょ。私は知らないわよ」
上条「ぐぅ……い、いいのか? 勝負してくれなかったらス、ストーカーみたいに着いて行くぞ?」
御坂「……女子寮に入りたいの?」
上条「ち、違う! そんなことないある!」
御坂「若干本音出てるわよ?」
上条「……。だぁっもう! なんで御坂はいっつもそうやってはぐらかすんだよ!?」<>
頑張れ上条ちゃん!<>sage<>2010/06/08(火) 01:44:07.19 ID:Sz9QsQDO<>御坂「はぁ、じゃあ逆に聞くわ。あんたはなんで私に付きまとうのよ?」
上条「うっ、それは……それより! 質問を質問で返すなって偉い人が言ってたぞ!」
御坂「あーはいはい分かったわよ。私があんたを適当に巻こうとしてるのは単純に面倒だからよ」
上条「面倒って……いっつもぶらぶらしてるだけじゃねぇか!」
御坂「女には色々あるのよ、色々とね」
上条「い、色々ってなんだよ?」
御坂「なに? 知りたいの?」
上条「そりゃあまともな理由があれば俺だってその……ちょっとは控えるさ」
御坂「そうねーどうしようかしらね……」
上条「まさかか、彼氏とかじゃないよな……?」
御坂「彼氏? あははっ。ないない」
上条「本当か!?」
御坂「嘘言ってどうするのよ」
上条「いや、だってほら、彼氏いるって俺が知ればその内いざこざが起きるかもしれないとか……?」
御坂「仮に私に彼氏がいたとしてもあんたには関係ないでしょ?」
上条「そうですよね……」<>
頑張れ上条ちゃん!<>sage<>2010/06/08(火) 01:45:10.25 ID:Sz9QsQDO<>御坂「さ、あんたの質問に答えてあげたんだから私の質問にも答えなさいよ」
上条「へっ!? な、なんのことでせうか……?」
御坂「もう忘れたの? 仕方ないわね。あんたはなんで私に付きまとうわけ?」
上条「それは御坂が勝負してくれないから……」
御坂「してあげてるじゃない。全部私が勝ってるけど」
上条「か、勝つまでやるんだよ!」
御坂「じゃあ、あんたが勝てば終わるのね?」
上条「……え?」
御坂「だってそうでしょ? あんた私に勝てば満足するんでしょ?」
上条「え、あ、うん……多分」
御坂「多分?」
上条「する! 満足する! ……と思う」
御坂「歯切れ悪いわねー。まだなにかあるの?」
上条「な、ないです! 本当ですっ」
御坂「そ。それじゃ場所を変えますか」
上条「へ?」
御坂「……まさかあんた、こんな人混みの中で勝負する気だったの?」
上条「そう勝負だよな勝負! よし、じゃあいつも河原へゴー!」
御坂「……今日は一段と変ね」<>
頑張れ上条ちゃん!<>sage<>2010/06/08(火) 01:46:21.88 ID:Sz9QsQDO<>――とある河原――
御坂「ほらほら! いつもみたいに逃げ回ってたらまた私の勝ちよ!」
上条「ひぃっ!? み、右手の届かない所に撃つなって毎回言ってるだろ!?」
御坂「そんなのフェアじゃないじゃない!」
上条「面倒とか言ってたのにフェアってなんだよ!? うほぉ!?」
御坂(いけない、今のは当てちゃう所だったわ……。ほんと鈍臭いんだから)
御坂「それとこれとは別よ! ほーら、次は上からいっくよー!」
上条「は、早いって! 当たっちゃう!」
御坂「その変な右手があれば大丈夫でしょー?」
上条「くっそう! (こうなりゃ今の内に強行突破だ!)」
御坂(そろそろ頃合いかしらね)
上条「うおおぉぉぉ!!」
御坂(また馬鹿の一つ覚えみたいに右手突き出しての特攻か。適当に砂鉄撒き散らしてうまいことやられるか)
御坂「私には砂鉄の結界があるの忘れたの?」
上条「忘れてねえよ!」
御坂「……え?」<>
頑張れ上条ちゃん!<>sage<>2010/06/08(火) 01:48:16.79 ID:Sz9QsQDO<>御坂(右手を出さずに突っ込んできた!? あの馬鹿! そんなことしたら体ズタボロになっちゃうじゃない!)
上条「(砂鉄がなくなった!) 計画通り! 御坂は俺に勝てないと言ったその幻想をぶち壊す!」
御坂「きゃあっ!」
上条「……」
御坂「……? ん? あ、あれ?」
上条「やめだやめだこんな勝負」
御坂「……なんでよ? この勝負あんたの勝ちよ?」
上条「違う! 俺はその……卑怯な手を使っちまったから……」
御坂「卑怯?」
上条「えと、そのまま突っ込んだら御坂なら砂鉄やめてくれると思って……そこに付け入ろうとして……」
御坂「……」
上条「ほらやっぱ勝負は正々堂々だろ? だからこんな形で勝っても嬉しくないしそれに……」
御坂「それに?」
上条「み、御坂とはこれからもずっと勝負していきたいし……」
御坂「……ぷっ」
上条「な、なんだよ!? 笑うなよ!?」<>
頑張れ上条ちゃん!<>sage<>2010/06/08(火) 01:49:42.15 ID:Sz9QsQDO<>御坂「そっかそっかぁ、当麻君は私に構ってもらいたかったんだぁ?」
上条「ち、ちげえよ! 勘違いすんなよ!? レベル0がレベル5に勝つという壮大なプランのために勝負してるんだからな!?」
御坂「はいはいそう言うことにしといてあげるわよ」
上条「なんだよその言い方は!? ちくしょう! こうなるんだったらさっき勝っとけば良かった!」
御坂「それなら無理だったわよ?」
上条「え?」
御坂「砂鉄は私の周りだけしか操れない訳じゃないし、一瞬解除してあんたの足元からぶわっとやることも出来たし」
上条「うっ……」
御坂「まぁ私としては適当に手加減して負けるつもりだったのよね」
上条「な、なんでだよ?」
御坂「勝てば満足して付きまとわなくなるんでしょ?」
上条「そりゃあまぁ……そんなことを言ったような気がするけど……」
御坂「でもあんな風に突っ込んで来るもんだからびっくりしたわよ。次はあんな危ないことしちゃ駄目よ?」
上条「うん分かった……って次もあるのか!?」
御坂「ない方がいいの? ないならないで私は――」
上条「あった方がいい!」<>
頑張れ上条ちゃん!<>sage<>2010/06/08(火) 01:51:07.99 ID:Sz9QsQDO<>御坂「……」ニタァ
上条「っ!!」
御坂「そっかぁ、やっぱり当麻君は私に構ってもらいたかったんだねぇ?」
上条「……う、ううううるさい! それに当麻君言うな!」
御坂「なんでかな当麻君?」
上条「だから言うなよ! その、なんていうか、子供っぽいし……」
御坂「子供じゃない」
上条「それは分かってるけど! 御坂に子供扱いされるのは……嫌だ」
御坂「……。当麻」
上条「んへ!?」
御坂「なに変な声上げてるのよ。今更上条って呼ぶのもよそよそしいし、当麻君が駄目なら当麻しかないじゃない」
上条「そ、それもそうだな」
御坂「それじゃ当麻も御坂は禁止ね」
上条「それは……! 分かったよ……」
御坂「……」クイクイ
上条「……今じゃなくたっていいだろ?」<>
頑張れ上条ちゃん!<>sage<>2010/06/08(火) 01:52:58.42 ID:Sz9QsQDO<>御坂「……」クイクイ、クイクイ
上条「み、みこ、みみ、美琴……」
御坂「はい良くできましたー」
上条「やっぱ子供扱いしてんじゃねぇかよ!?」
御坂「なんのことかしらね? それより次、勝負したいなら制服じゃなくて私服にしなさいよ? 汚れひどいわよ」
上条「うおっ!? やべぇ洗濯してないから今これしかないんだった……不幸だ……」
御坂「自業自得ね。さて、暗くなってきたから私はそろそろ帰るわね。あん……当麻も早く帰るのよ」
上条「お、おう。み、美琴こそ気をつけて帰れよ?」
御坂「レベル5になにを言ってるのよ。じゃね」
上条「じゃあな!」
御坂(私をレベル5として偏見を持たないで見てくるからどんな馬鹿かと思ってたけど、なかなかいい子じゃない。上条当麻、かぁ。これから退屈しそうにないわね)
上条(今気付いたけどみ、美琴と当麻ってカ、カップルみたいだよな!? あ、でも向こうはからかってるだけなんだよな……。そういやみ、美琴がぶらぶらしてる本当の理由ってなんだっだろう?)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:54:17.61 ID:Sz9QsQDO<>多分終わりです。ネタが思い付き次第続くかも<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/08(火) 01:55:41.47 ID:jXz/8OU0<>やべえ超おもしれー
乙です。これはきっと超電磁砲が本編で禁書目録が外伝なんだろうなあwww
続き超期待!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:55:45.55 ID:8iVj.XAo<>上条ちゃんぺろぺろ
乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:55:45.80 ID:Sz9QsQDO<>誤字脱字ひどいな。すいません脳内補完お願いします<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 01:59:04.03 ID:nqxRk2DO<>上条さんにときめいた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 02:00:44.12 ID:JZVxowgo<>>>582
乙乙。もっと上条さんをやんちゃにして名前呼ぶ前は「やい、ビリビリ女!」とかみたいなのもいいかも
自分がギャップ好きなだけですがww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:03:15.35 ID:jXz/8OU0<>ところで一方×初春が書きたいんですが誰かネタをください<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 02:06:56.39 ID:WnQQNGwo<>美琴と上条さんの立場逆転ネタ、アリだな
いつの間にか打ち止めと上条が仲良くなってて何故か良く分からんけどモヤモヤする美琴とか面白そう
>>588
本編からネタ拾うなら15巻後に助けてもらったお礼を言いたくて──が王道だと思うけど
そのころには一通さんは打ち止め一筋になってるしなぁ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 02:09:37.77 ID:Sz9QsQDO<>>>588
一方さんチンピラに襲われるもなんなく返り討ち。その姿を見た初春は一方さんがチンピラを襲ったと勘違いして支部に連行しようとする
事を荒立てたくなくて穏便に済ませようとする一方さんだが初春にはそれが逆効果で……
あたふた一方とドギマギ初春でどうよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:10:05.25 ID:jXz/8OU0<>>>589
打ち止めの事はまあ、大切な存在だとしても恋愛対象としては見てないって事にすりゃいいからまあおkなんだけど
お礼言いたくて、ネタは前にVIPで未完になってるやつがあったけど、わざわざ第一位をに直接会う理由としては弱いかなって
暗部落ち後の一方さんそうホイホイ表歩いてなさそうだし
ちょっと考えてみたのがグループの任務で『守護神』の警護をしなければならないってパターン
ただどうしてそうなったのかが自分の中で思いつかなくて話が膨らまないというね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 02:11:29.25 ID:JZVxowgo<>>>588
相変わらずレベル1から抜け出せない初春。
とある公園で能力の練習をしていたところ調整を失敗して危険な目に…
のところを通りがかった一方さんが熱のベクトルを操作して救出
初春はそれを同じ能力の高レベルな人だと勘違いして憧れの目線を向けるようになってそれから…
みたいな?あまり初春の能力ちゃんと把握してないから滅茶苦茶かも<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 02:12:15.30 ID:nqxRk2DO<>>>588
初春のねとり<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 02:12:31.87 ID:8iVj.XAo<>>>588
いつものようにスカートを捲られる初春
それを偶然見た一方通行が(打ち止めも穿かないようなパンツじゃねーかドストライクだよおおォォおおおォ!!)
深夜のフィールに身を任せるとすぐコレだ
おまいらお休み<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:13:10.72 ID:5/2pwKco<>ネタ系だし旬も過ぎてるけど9スレほど借りますね?<>
「10万3000冊は多すぎますよね?」 1/9<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:14:26.54 ID:5/2pwKco<>蓮舫「10万3000冊は多すぎますよね?」
インデックス「たくさん覚えているんだよ!」
蓮舫「多ければいいというわけじゃないでしょう。中には不要な魔道書もあるはずです」
インデックス「そ、そんなことはないんだよ?」
蓮舫「100冊ほどにまとめることは可能ですよね?」
インデックス「無理だよ! 一冊一冊が、とても貴重で価値がある……」
蓮舫「その価値とは何を基準に算出されたものでしょう?」
インデックス「はるかな昔から伝えられてきた魔術の歴史が証明してるよ!」
蓮舫「現代の魔術学からの視点から見れば不必要な記述も多いはずですね」
インデックス「不必要……んー、アレの223ページから228ページは確かに余分かも」
蓮舫「そもそも貴方が全てを記憶しているのならば、もう1冊でいいんじゃないでしょうか」
インデックス「あっ」
<>
「10万3000冊は多すぎますよね?」 2/9<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:15:21.30 ID:5/2pwKco<>蓮舫「最大出力10億ボルトは無駄ではないでしょうか?」
美琴「はあ? 無駄ってなによ無駄って!?」
蓮舫「効率良く能力を使用すれば10万ボルトでも充分だと思われます」
美琴「何よそれ! レベル5を舐めないでよね!」
蓮舫「レベル5だからこそ、能力の繊細な制御が求められるはずですが」
美琴「それはあの、なかなか難しくて……」
蓮舫「学園都市が誇る第三位でも、無理ということで宜しいですね」
美琴「そんなわけないじゃない! できるに決まってるでしょ!」
蓮舫「では貴方の最大出力はこれからは10まんボルトということで」
美琴「あっ」
<>
「10万3000冊は多すぎますよね?」 3/9<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:17:20.07 ID:5/2pwKco<>蓮舫「その頭の花飾りは多すぎませんか?」
初春「なんのことですか?」
蓮舫「その頭の花飾りは多すぎませんか?」
初春「なんのことですか?」
蓮舫「その頭の花飾りは多すぎませんか?」
初春「なんのことですか?」
蓮舫「その頭の花飾りは多すぎませんか?」
初春「なんのことですか?」
蓮舫「……」
初春「痛いです痛いです! むしらないでください!」
蓮舫「その頭の花飾りは多すぎませんか?」
初春「もう残ってません……」
<>
「10万3000冊は多すぎますよね?」 4/9<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:18:22.90 ID:5/2pwKco<>蓮舫「レベル0は多すぎますよね?」
佐天「はあ」
蓮舫「正直、学園都市にレベル0は必要ありません」
佐天「……」
蓮舫「何とか能力者になれないんですか?
佐天「……何とかでなれたら苦労はしませんよ」
佐天「だいたいあなた誰なんですか!? 初対面なのに失礼とか思わないんですか!?」
蓮舫「逆切れはやめて下さい。これを使いますか?」
佐天「なんですか?」
蓮舫「レベルアッパーです」
佐天「」<>
「10万3000冊は多すぎますよね?」 5/9<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:19:10.78 ID:5/2pwKco<>蓮舫「御坂さんとは姉妹なのですか?」
黒子「いえ。血縁関係はございませんの」
蓮舫「では詐称、ということで宜しいですね?」
黒子「宜しくありませんの! お姉さまとお呼びするのは尊敬と強い愛情がそうさせるのであっ」
蓮舫「では詐称ということで本題に入ります」
蓮舫「始末書の枚数が多すぎませんか?」
黒子「あうっ」
黒子「……それは現場の判断というものですわ。始末書が怖くてジャッジメントは務まりませんの」
黒子「一刻一秒を争う状況で上の判断を仰ぐ時間を待っていては……」
蓮舫「始末書に使用される用紙もただではありません」
黒子「その」
蓮舫「それに始末書を書く時間で市内パトロールができなくなりますよね?」
黒子「それは……職務時間が終了してから書きますわ」
蓮舫「始末書が無ければ御自身の自由な時間を割くことも無くなりますよ?」
蓮舫「『お姉さま』と一緒にいられる時間が増えますね」
黒子「あっ」
<>
「10万3000冊は多すぎますよね?」 6/9<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:20:26.31 ID:5/2pwKco<>蓮舫「カタカナが多すぎますね?」
一方通行「あァ? なンなンですかァ?」
蓮舫「『ん』、が『ン』になる理由は何ですか?」
一方通行「知るかァ! 人の勝手だろォがァ!」
一方通行「だいたいこうやって喋ってるだけで、なンでちっちゃいア行がどゥのこゥの分かるっていうんですかァ?」
蓮舫「幼い子供は周囲の大人たちの影響を受けて成長します」
蓮舫「正しい言葉遣いは未来ある子供達のためでもあるのですよ?」
一方通行「いえ、そんな事は僕には関係ありませんから」
一方通行「おや? そろそろ夕食の時間だ。帰ります。失礼しました」
蓮舫「素直すぎて気持ち悪いですね」
一方通行「っ……打ち止めのため打ち止めのため打ち止めのため……」
<>
「10万3000冊は多すぎますよね?」 7/9<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:21:43.06 ID:5/2pwKco<>蓮舫「10000人は多すぎませんか?」
御坂妹「これでも約半分になりました、とミサカは一応言ってみます」
蓮舫「中途半端な削減は意味がありませんよ?」
御坂妹「私たちはネットワークで繋がってはいますが各々は独立した存在です、とミサカは主張します」
蓮舫「事情は把握しておりますし、私も鬼ではありません」
蓮舫「100人までの縮小、ということで宜しいですね?」
御坂妹「9900人はどうなるのでしょうか、とミサカは問いただします」
蓮舫「ネットオークションで売却、もしくはブックオフへ持ち込みします」
御坂妹「個人的にはゲオが希望です、とミサカは何となく納得しました」
<>
「10万3000冊は多すぎますよね?」 8/9<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:23:03.19 ID:5/2pwKco<>上条「あんたか! さっきからみんなに変な事を言ってるおばさんは!」
蓮舫「おばさんではありません。蓮舫です」
上条「あんたが何でもかんでも仕分けしまくってんのは知ってるよ」
上条「だけどな! 人間の感情ってのは理屈でどうにかなるもんじゃねぇんだ!」
上条「色んなやつが、色んな事を考えて、行動して」
上条「時にはぶつかり合うこともあるだろう」
上条「でも、そこから生まれる大切なものだってあるんだ!」
上条「それでもあんたが、まだ仕分け、縮小だの口を出すっていうのなら!」
上条「まずはその幻想をぶち殺す!」
蓮舫「セリフが長いですね」
蓮舫「略して『そげぶ』だけにしましょう」
蓮舫「それから私は殺害予告を受けたと判断します」
蓮舫「訴えますので、後は弁護士を通して話し合いましょう」
蓮舫「では」
上条「……そげぶ……」<>
「10万3000冊は多すぎますよね?」 9/9<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:24:18.57 ID:5/2pwKco<>インデックス「……1冊の魔道書にまとめられたんだよ」
美琴「10まんボルト……ピカチューか、あたしは?」
初春「酷いです蓮舫さん」
佐天「トラウマえぐられた……なんなのよ、あの人……」
黒子「真っ当に職務をこなせばお姉さまとの時間が……ですがわたくしの力でしか解決できなさそうな事件も……」
一方通行「よォく考えりゃガキの前でだけ、気をつければいい事じゃねェか……」
御坂妹「古本市場の買い取り価格は、と……、ミサカは自分たちの市場価値の高さに驚愕します」
上条「……法廷で、あいつの幻想をぶっ殺してやる……」
蓮舫「そこの貴方」
姫神「?」
蓮舫「貴方は対象から省かれました。良かったですね」
姫神「……なにが?」
終わりです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 02:25:48.21 ID:JZVxowgo<>>>604
乙。一番最初の一行で吹いたww出オチすぎるww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 02:26:08.12 ID:kGr4U32o<>くそ、不覚にもwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/08(火) 02:26:23.36 ID:jXz/8OU0<>クッソワロタwww乙!
>>590>>592>>594と正直どれも面白そうです……ありがとう!俺頑張るよ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 02:26:41.64 ID:Sz9QsQDO<>その発想はあった。が、うまく文章化出来なかった。それをしたあなたに乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 03:04:34.35 ID:gCag4Yko<>蓮舫「あなたの作品は登場人物が多すぎると思うのですが削減できませんか?」
かまちー「……」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 04:02:42.18 ID:c3ll/oDO<>スレ流れ早すぎワロタwww
今週中に次スレいくんじゃねw<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 04:08:32.51 ID:XO43SDMo<>新スレ土日+二期発表+姫神効果だな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 04:21:22.16 ID:TovPrIAO<>蓮舫「あなたの本作品での挿絵には、R15相当と判断できる猥褻な表現が多分に含まれています。削減並びに描写の緩和を求めます」
はいむらー「……」
蓮舫「事業仕分けに於ける関係性はありませんが、アグネス女氏にこの事を知らせるつもりです」
はいむらー「」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 04:36:48.62 ID:c3ll/oDO<>>>611
姫神といったらもう5時間近く俺屋上にいるだけど誰こない…
もう明日婚姻届出しにいっていいよな?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 04:43:13.17 ID:WwlcTboo<>>>613
そのまま屋上待機<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 05:41:12.91 ID:AAQFlLoo<>>>613
今から行くからちょっと待ってろ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 07:47:59.14 ID:qt6MrIko<>2レスお借りして投下します<>
美琴「黒子、頼みがあるんだけど」<>sage<>2010/06/08(火) 07:49:04.17 ID:qt6MrIko<>黒子「何ですのお姉様?お姉様の頼みとあらばこの黒子、法に触れる事柄さえ成し遂げますわよ」
美琴「そんな大層なものじゃなくて、もっと簡単な事」
黒子「はて、それでは?」
美琴「いやその、アンタ……私の趣味を子供っぽいって言うじゃない?」
黒子「まぁその通りですわね」
美琴「ばっさり……えっと、頼みっていうのはね……私の服を見立てて欲しいのよ」
黒子「お姉様……ようやく黒子の言う事をお分かりになって頂けたんですのね……」
美琴「ち、違うわよ!ゲコ太への愛は無くなってないから!」
黒子「あーそうですのね。あの殿方とデェトですの?へぇそういう経緯が」
美琴「……いいじゃない。幻滅、されたくないんだから」
黒子「でも、肝心の服を披露する機会が無いのではありません?」
美琴「当日はそれを着ていくつもり。今回ばっかりは、ルール破ろっかなって」
黒子「やれやれ……そこまであの殿方との密会が大事ですのね」
美琴「やっと真正面から誘えたんだもん。ちゃんと活かしたいの」
黒子「……分かりました。お手伝い致しますの」
お馴染みセブンスミスト
美琴「下着売り場を見つめてんじゃないわよ」
黒子「肝心な部分ですのよ?さすがにアレでは……」
美琴「ば、ばか!そんなの、早過ぎるわよ!///」
黒子「……その『いざ』という時のために、色仕掛けぐらいは覚えておいて損はありませんのよ?」
美琴「第一、私とアイツはまだそんな関係じゃ……!///」
黒子「案外コロリといってしまうかも知れませんわよ。相手は健全な男子高校生なんですもの」
美琴「〜〜〜!///」
黒子「……とまぁお姉様をからかうのは此処までにして、行きましょう」<>
美琴「黒子、頼みがあるんだけど」<>sage<>2010/06/08(火) 07:49:42.63 ID:qt6MrIko<>黒子「さて、お姉様の好みも配慮した結果ですが、ご満足頂けまして?」
美琴「短パン穿いてないのが、違和感あり過ぎる……」
黒子「残念ですがそればかりは譲れませんの」
美琴「わ、分かったわよぉ……じゃあ、清算してくるから待ってて」
黒子「はい」
美琴「今日はありがとね」
黒子「お役に立てたのなら幸いですの」
美琴「よし、お礼に何かしてあげよう!」
黒子「わたくしはお姉様とデート出来ただけで満足ですのよ?」
美琴「まぁまぁそう言わずに。何かある?」
黒子「今日のお姉様は少々不気味です」
美琴「ふふん、機嫌が良いだけよ?」
黒子「……残酷なお人ですの」
美琴「ん?」
黒子「あの殿方とのデートを楽しんできて頂けたら、わたくしはそれで構いませんの」
黒子「今日の買い物を無駄になさらないよう、お願い致します」
美琴「……珍しいこと言うのね。アイツのこと、そんな風になんて」
黒子「最優先事項はお姉様の幸せですので。もちろんお姉様を傷付けるようなことがあれば、自身を抑えられそうにありませんわよ?」
美琴「そうね、ありがとう黒子。私なりに頑張ってみる」
黒子「……はい」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 07:50:13.92 ID:qt6MrIko<>上条さんは服装に気付いてくれそうにないなぁ
あるいはさらりと「似合ってる」と言うか
ありがとうございました<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 08:09:59.76 ID:67.kHgDO<>必死に慣れない色仕掛けをする美琴想像したら悶えた
とりあえず乙!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 13:50:01.79 ID:UTweQYQ0<>質問です。
垣根ヒーローもののSSって需要ありますか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 13:54:27.67 ID:JZVxowgo<>需要なんて関係ねぇよ…今、お前が書きたいんだろ!
だったら書けよ!お前の熱意をぶちまけてみろよ!
そうして皆の心を動かしてみろ!俺だって読んでみてえんだ!
だがそれでもまだ需要が無さそうだから書けないなんて幻想を捨てれないって言うのなら
まずはその幻想をぶち[ピーーー]!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 14:08:11.90 ID:UTweQYQ0<>>>622
ありがとうございます上条さん!!
了解です!!
今すぐ書いてきます!!
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 14:44:48.16 ID:idBfHM6o<>>>514
せつねえ番号的に助かると思ったのに…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 14:45:59.92 ID:dMawnEDO<>たたかれもしないSSほど悲しいものはないな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 14:47:04.66 ID:Sz9QsQDO<>某アニメの某シーンを誰かがやる前に投下してやる!早いもん勝ちだ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 14:51:07.90 ID:Sz9QsQDO<>打ち止め「じゃあカミジョウさん。私と結婚してくれる? ってミサカはミサカは真剣に問いかけてみる」
上条「え……」
打ち止め「……」
上条「それは……」
一方通行「俺がしてやンぜ!」
打ち止め「あっ……」
上条「一方通行……?」
一方通行「俺が結婚してやンぜ! こいつァ……俺の本気だ」
打ち止め「そんな……そんなあなたは、ほんとの私を分かってないってミサカはミサカは……」
一方通行「お前が俺のせいでどんな辛い思いをしたとしても、俺が結婚してやンぜ!」
一方通行「例えお前が、どンな役割を持っていたとしてもなァ」
打ち止め「私、クローンだよ? 妹達の最終指令なんだよ? ってミサカはミサカは自分を客観的に見てみたり……」
一方通行「どンな役割でもっつったろォ!」
打ち止め「っ……!!」
一方通行「クローンでも、上位個体でも、最終指令でも! それでも俺は、お前と結婚やンぜ! ずっとずっと、そばにいてやンぜ」
一方通行「ここにいるお前は、クローンの中の1人じゃねェ。お前はお前だ。きっかけはどうであっても、俺はお前を好きになっていたはずだ」
一方通行「別の実験、別の世界で出会っても、そン時もまた、お前がクローンで最終指令だったとしても、俺はお前と結婚やンぜ」
打ち止め「そんな世界、きっと出会えないよ……。私、培養器の中だよってミサカはミサカは本来の現状を予測してみる……」
一方通行「俺は根っからの悪党だからよォ、ある日気まぐれにお前らを製造してる研究施設をぶっ潰しに行くンだ。そン時、妹達はもういなくてよォ、お前だけが培養器の中に入ってンだ。それが出会いだなァ」
一方通行「なンだこいつは? と思って培養器を開けるとよォ、お前がマシンガントークで話かけてくンだ。そういうのはどォだァ?」
打ち止め「うん……。あのね、その時はね、きっとお腹が空いてると思うからファミレス連れてって欲しいなってミサカはミサカは単純な欲求を晒してみる」
一方通行「あァ、任せな」
打ち止め「……ありがと」
一方通行「お前を守るためならどンな英雄(悪党)にだってやる。だから俺と結婚してくれねェか?」
打ち止め「うん、もちろんだよ! ってミサカはミサカはあなたにダーイブ!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 14:52:26.39 ID:Sz9QsQDO<>意味不明!だけど気にしない!早いもん勝ちさ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 14:55:08.76 ID:2gKdY7A0<>ユイうわあああああ
ひそかに浜面絹旗で妄想してたんだぜ…
結婚してやんよ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 14:55:59.14 ID:TovPrIAO<>イヤァアアアアアアアア!!
クソ熱い!!でもさいこオオオオオオオオオ!!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 14:56:23.63 ID:MU6SByQo<>例のアレのパロのはずなのにただのアクセロリータにしか見えない!不思議!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 16:17:02.28 ID:RQ6yT46o<>>>631
`¨ − 、 __ _,. -‐' ¨´
| `Tーて_,_` `ー<^ヽ
| ! `ヽ ヽ ヽ
r / ヽ ヽ _Lj
、 /´ \ \ \_j/ヽ
` ー ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´ `¨´
 ̄ー┴'^´ <>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 16:21:53.72 ID:UTweQYQ0<>スレ立ち上げたいのですが、もう少し文章上手に書けるようになってからにしたいので、
今から2レスほど投下しますが、それに関しての改善点などを是非とも御教授願います。
内容は垣根ヒーローものです、<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 16:22:23.12 ID:UTweQYQ0<>生暖かい風が吹き抜ける。自分の茶色い髪を優しく撫でる。
擽ったく感じるが、悪くはない。表情が緩むのを感じた。
しかし、そんな面持ちとは反面、気持ちのほうは沈んでいた。
この時期の学生はみんなそうだろうと思う。
「もう8月20日か、夏休みももうすぐ終わりだな」
はぁー。と大きなため息をついて少年は街の中をあてもなく歩いていた。
彼の名前は垣根帝督。7人しかいないLEVEL5の第2位「未元物質」
LEVEL5の中では常盤台の超電磁砲に次ぐ有名人である。
もっともそんな御大層な肩書きを持ってはいるが、自分で特に意識する事はない。
理解しているからだ。LEVEL5とはいえ自分は一介の学生。
自分の肩書きやその力に酔い痴れていいはずがない。
学校では最初の頃こそLEVEL5として敬遠される事もあったが、
今では学校、引いてはクラスメイトに認められる存在となっている。
それは、垣根が誰とでも分け隔てなく接した賜物である。
気づくと、空が赤く染まり始めていた。
どうやら夕暮れの時間らしい。そろそろ寮に帰ったほうがいいかなとも思ったが、
もう少し夏風に当たっていたかったため、その足取りを寮とは反対方向に向けた。
垣根の通う学校――長点上機学園の寮には特に門限もないため、いつまでもこうしていられる。
長点上機のライバル校である常盤台には門限その他寮即にやたら厳しい寮監様がいるらしい。御愁傷様だ。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 16:22:58.13 ID:UTweQYQ0<>――――バンッッ!
「ん?」
気づくと自分の目の前で女の子が倒れている。
どうやらこの少女とぶつかったらしい。
垣根はボーっとしていたため、周りをよく見ていなかったようだ。
少し後悔しつつ、自分とぶつかり倒れた少女へと手を差し伸べる。
「失礼。お嬢さん。御怪我はありませんか?」
少女は差し出された手を掴みながら立ち上がる。
「大丈夫です、とミサカは間髪いれずに答えます」
おいおい豪く独特的なしゃべり方をする少女じゃねえか、と垣根は思ったが
立ち上がった少女が着ている制服を見ると納得した。
(なるほど、こいつが世間知らずの常盤台のお嬢様か)
常盤台とは世間知らずでも有名だ。特に超電磁砲。
巨大な化け物と戦ったり、ガンダムみたいなロボットを吹き飛ばしたりといった噂が流れている。
どう考えても普通じゃない。
「どうかしましたか、とミサカはミサカをじっと見つめてくる貴方から視線を外しつつ答えます」
「え?」
常盤台やら超電磁砲の事を考えてるうちに自然とその視線が少女の方へいってみたいだ。
「いや、ちょっと考え事しててな」
「考え事?もしかしてなにやら不純な事ですかと、ミサカは目の前の人間に警戒心を抱きます」
「ちげーよ!どうしてそうなる!」
こういう事を表情も変えずに言うあたり、
やっぱり世間知らずのお嬢様なんだと改めて認識させられた垣根である。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 16:24:32.83 ID:UTweQYQ0<>以上です。
我儘ですが、是非ともお願いします。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 16:51:42.42 ID:RQ6yT46o<>一見して特に気になるっていう程では無いと思う
粗探しをしろと言われたら、という前提だけど
・地の文が三人称なのに一人称っぽくて混乱する
・!と?の後ろに文章を繋げる時は、特に意図が無ければ全角スペースを入れた方がいい
・これだけだと解からないけど、このままいくと妙な読みの漢字を多用しそう
・こういう掲示板だと、地の文が何行も続いているところは区切りで改行を挟んだ方が読み易い
個人的に思ったのはこんな所。こまけえこたあいいんだよ!で済まされるとも思うけどね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 16:55:48.67 ID:CIjPt2AO<>>>636
なんとなくですが、垣根視点と三人称視点?っていうのですか?視点が交差してた気がします、とミサカは続きを期待しつつ評価します。
一レス、即興一発ネタ
暗闇の午後十一時、夜を疾走する。
ゆらりと、ふらりと、歩く、白い少年。
にやりと、口は開き、赤い瞳は自分を捉えている。
「逃げられるわけねェだろゴミがなァ!」
後ろで地面を蹴る音、気づけば目と鼻の先に少年はいた。
「無駄なんだよォ、クケケケッ!」
「ッ!」
一瞬、ほんの一瞬見えた彼の脚を手で受け止めた、が気づけば腕は消えている。
「うああああっ」
絶叫。腕は彼の脚に張りついて、弾く。
痛い、と認識したときは、すでに首に手を当てられ、はぜる。
体の各所から血が、内臓が吹き出る。止めと言わんばかりに腹を蹴られ、検体番号○○番は実験を終えた。
締まらない流石即興締まらないな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 16:56:39.93 ID:UTweQYQ0<>>>637
・地の文が三人称なのに一人称っぽくて混乱する
についてなんですが、地の文ってのは全部三人称じゃないといけないいでしょうか?
今回みたいに、たまに一人称を入れると読みにくくなるんですかね><<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 17:00:31.28 ID:3za8QQAo<>何らかの対策はあるのかもしれないけど、とりあえずは統一しないと読む側は混乱すると思うよー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 17:01:39.26 ID:R6a0fLIo<>限りなく一人称に近い三人称って感じだから別に問題ない。
これで垣根以外の心理描写が入ってしまうと視点が錯綜して駄目だけど、
垣根の立場に立った三人称だから、文体としては普通にアリだと思うが。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 17:01:42.83 ID:6rBz97Mo<>>>636
とりあえずパッと見で気になった点をいくつか。
もう言われてる所もあるけど。
地の文が一人称か三人称かはっきりしない
「自分」という表現と「少年」「垣根」という表現が両方使われて、他の描写も主観と客観が混じってる。
ミサカの三人称が「女の子」と「少女」で二通り。統一した方がいい。
お嬢様は形容する使い方なので大丈夫。
同じような文脈が連続してる
『生暖かい風が吹き抜ける。自分の茶色い髪を優しく撫でる。』
流して読み辛い漢字は平仮名の方がいい。「擽ったく」「豪く」
誤字脱字「寮即にやたら厳しい」「少女の方へいってみたいだ」
『少女は差し出された手を掴みながら立ち上がる。』ここで既に立ち上がった描写があるので、
『立ち上がった少女が着ている制服を見ると納得した。』ここの『立ち上がった』は不要。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 17:01:51.00 ID:eHAq4cAO<>そんなに悪くない文章だと思うけど少しだけ
わざとなんだろうけど、所々文章が細切れ過ぎかも
たまになら良いけど多用されると、くどい
後、句読点が欲しい所になくて要らない所に有ったりで少し読みづらい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 17:02:05.48 ID:2KfpViYo<>>>639
基本的に読みにくくなるっていうか読んでて違和感ある<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 17:02:23.63 ID:JZVxowgo<>>>639
統一しないと読み辛いっていうことだと思う
俺もインデックス先生に教えてもらっただけで、自分ではできてないですけどね
http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-1099.html<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 17:02:42.01 ID:BSxmKqUo<>日向とユイのあのシーン
自分は浜面麦野、上条インデックスで妄想してた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 17:03:47.27 ID:UTweQYQ0<>>>640
分かりました。
やっぱり視点を統一しないと読みにくいものなんですね。
それがわかった所でまた続き書いてきます。
他の方々もいろいろとご意見ありがとうございます。
スレ汚しすいませんでした。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 17:08:30.95 ID:RQ6yT46o<>まぁセオリーではあるけどルールってわけでもないし、面白いけりゃ何でもいい的な
続き期待してます<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 17:09:11.60 ID:6AIZ/6c0<>6レスほど借ります
コメディになるのかな?
登場人物
上条当麻
佐天涙子
浜面仕上<>
1/6<><>2010/06/08(火) 17:10:13.66 ID:6AIZ/6c0<>佐天「第1回!無能力者会議〜!!はい拍手!!」
上条「え、何コレ」
浜面「いや俺も知らねぇ」
佐天「お二人ともテンションあげて行きましょうよ〜」
上条「ちょっとまて、まず貴女はだれなのでせうか?」
佐天「御坂さんの友達ですよ、聞いたことありません?」
上条「あぁ、そう言えば柵川中学に友達いるとか言ってたっけ」
浜面「もしもし、俺空気なんですけど、二人で話に熱中しないでくれるか?」
上条「おぉすまん…………いつだったか美鈴さん拉致ろうとした奴だよな」
浜面「昔の事だ、今はただのパシリだからもう殴ったりすんなよ」
上条「そりゃ悪さしないなら殴ったりしないさ」
佐天「一応自己紹介しましょうか、佐天涙子でっす」
上条「あ、俺上条当麻です」
浜面「浜面仕上だ、なんか良く分からんがよろしく」<>
2/6<><>2010/06/08(火) 17:11:09.02 ID:6AIZ/6c0<>佐天「早速今回の議題はこちら、『私が人気者になるには』です!」
浜面「待て、なんだその議題は」
佐天「いやぁ、私もお二人みたいな人気キャラになりたいなと思いまして」
浜面「会議のくせにむちゃくちゃな議題だなオイ、って言うか俺がツッコミなのかよ」
上条「人気者ってことはすなわちモテるってことですよね、上条さんには人気者になる方法なんて語れませんよ」
浜面「なんでか分かんないけど今すっげーお前殴りたくなったわ」
上条「とりあえずその握りこぶしは引っ込めような浜面」
佐天「私はキメ台詞の存在が大きいと思うんですよね」
上条「キメ台詞?」
佐天「はい、『そげぶ(笑)』とか『ねぼし(笑)』みたいなのが私にもあれば良いなと思いまして」
浜面「そげぶとかねぼしってどういう意味だ?」
佐天「『その幻想をぶち[ピーーー](笑)』と『熱膨張って知ってるか(笑)』の略語です」
上条「なぁ佐天さん、俺のことバカにしてるだろ?」
浜面「まぁまぁ落ち着けよ上条」<>
3/6<><>2010/06/08(火) 17:11:53.83 ID:6AIZ/6c0<>佐天「そのほかにも『イエス! でもパンツ!』とか」
上条「それは響き的にキメ台詞じゃなさそうだな」
浜面「響き以前に内容的に多用できる台詞じゃないだろ」
佐天「『必要なのはカードじゃない、技術だ。』とか」
上条「一回そんなこと言ってみたいな俺」
浜面「これもキメ台詞ってわけじゃないけどな」
佐天「『・・・・・・来たぜ相棒。地獄の底まで』とか」
上条「おぉ、普通にかっこいいぞ浜面」
浜面「あん時は滝壺助けようと必死だったからな」
上条「ん? 滝壺って誰だ?」
浜面「あぁ、滝壺ってのは」
佐天「浜面さんとキスをした美少女です」
上条「てめえ彼女持ちかよ畜生! オレだってもてたいんだよコノ野郎!!」
浜面「お前がもてたいなんて言う筋合いねぇよバッキャロー!!」<>
4/6<>saga<>2010/06/08(火) 17:12:44.44 ID:6AIZ/6c0<>佐天「ちょっと二人とも話がそれましたよ、私のキメ台詞一緒に考えてくださいよぉ」
上条「あぁ悪い、佐天さんはどんな台詞が言いたいんだ?」
浜面「俺や上条みたいに頻繁に戦う訳じゃないから日常で使えるのが良いよな」
佐天「候補はいくつかあるんですけどね」
上条「なんだ、言ってみてくれるか?」
佐天「はい、『二回死ね!』なんてどうです?」
浜面「声優ネタかよ」
上条「そんな台詞多用するのは駄目だろ」
佐天「それじゃ『へぇ、あんたもナナって言うんだ』はどうでしょう?」
上条「ナナ?佐天さんの下の名前涙子だろ?」
佐天「ナナ・アスタ・デビルークのモノマネですよ」
浜面「また声優ネタかよ」
上条「そんな台詞使える場面無いだろうから他の考えた方が良いと思うぞ」<>
5/6<>saga<>2010/06/08(火) 17:13:41.45 ID:6AIZ/6c0<>佐天「これも駄目かぁ……だったら『ただしその頃にはあんたは八つ裂きになってるだろうけどな』なんてどうですか?」
浜面「最早声優すら関係なくなっちまったなおい、このスレで元ネタ分かる奴いるのか?」
上条「そんな物騒な事言っちゃダメだろ」
佐天「え〜、じゃあじゃあ『殺して解して並べて揃えて晒して刻んで炒めて千切って潰して引き伸ばして刺して抉って剥がして断じて刳り抜いて壊して歪めて縊って曲げて転がして沈めて縛って犯して喰らって辱しめてやんよ』って言うのは?」
浜面「なんでぶち切れバージョンなんだよ、しかもこれも元ネタが伝わらないかもしれねえだろうが」
上条「さっきのよりも物騒度が増してるからこれもダメだな」
佐天「『僕の事はクライストとお呼びください』ってのは?」
上条「さっきのに比べてぐんと増しになったな、けど女子が僕ってのはおかしいと思うぞ」
浜面「いや突っ込みどころそこじゃないから、それも駄目だからな」<>
6/6<>saga<>2010/06/08(火) 17:14:34.08 ID:6AIZ/6c0<>佐天「これも駄目なのか……考えてきた候補全部却下されちゃったよ」
浜面「つーかそもそもお前人気あるだろ、キメ台詞なんかいらないじゃん」
上条「じゃ、この議題に関してはもともと人気者だから台詞は必要ないって結論で良いかな?」
佐天「ありがとうございますお二人とも、お世辞でも人気あるって言ってくれると嬉しいです」
浜面「どーいたしまして」
佐天「それじゃ次回無能力者会議の議題を発表して第1回を閉めましょう」
上条「次回があるのかよ!?」
浜面「正直面倒くせぇ」
佐天「次の議題は『私が人気者になるにはPart2』です!!」
上条・浜面「「付き合ってられるか!!」」
終<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 17:16:10.53 ID:6AIZ/6c0<>感想あればくれれば幸いです
駄文失礼しました<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 17:20:42.82 ID:oF0CDMAO<>また来たなアレ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 17:22:29.33 ID:2gKdY7A0<>>>656
乙
無能力者組とか俺得すぎるわ
三人のツッコミとボケのバランスがいいね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 17:37:19.60 ID:RQ6yT46o<>オチが弱いのが惜しいけど好きだよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 17:38:50.94 ID:MsFRrjco<>これを見ると浜面がマジ成り上がりの勝ち組に見える!不思議!
どうでもいいけど土御門ェ……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 17:40:25.68 ID:emMgBCYo<>HO2巻の帯でも禁書2期の発表が載ったな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 17:44:52.02 ID:JZVxowgo<>>>656
乙。
佐天さんの決め台詞は初春のスカート捲るときの掛け声でいいじゃないか!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/08(火) 17:49:41.58 ID:vrcfPAI0<>二回死ねワロタwww
まあ元ネタが全部わかる俺には面白かった乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 18:11:51.39 ID:6rBz97Mo<>投下する。
3レスほど。<>
1<>sage<>2010/06/08(火) 18:12:24.12 ID:6rBz97Mo<>上条「布団でも干すか」
布団を持ってベランダに出るとそこには既に布団が………ではなく。
上条「女の子?」
白い修道服を着た銀髪の少女がベランダに引っかかっていた。
上条「不審者? とりあえず警備員に連絡するかな?」
少女「お腹がすいたんだよ」
上条「はあ?」
初対面であるはずの修道服の少女は、図々しくも腹が減ったと食料を要求してきた。
どうせだからと停電でダメになった野菜を全部炒めて食わせてやる。処分する手間が省けた。
少女「私の名前はインデックスって言うんだよ」
上条「何それ。目次?」
電波臭い女だ。カワイイ子は好きだが電波は怖い。
少女「悪い魔術師に追われてるの。私の持ってる十万三千冊の魔道書が狙われてるんだよ」
魔術師に魔道書。やはり電波か。いや厨二病、それとも宗教関係か?
というか手ぶらのくせに十万三千冊とか頭沸いてるのか。
無駄に桁数多いとアフォにしか見えんぞ。五冊とか言えばいいのに。
イン「私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?」
上条「なんで初対面のメスガキと心中せにゃならんのだ」
いい加減に鬱陶しくなってきたので両手で掴んで外に放り出す。
掴んだ時にバリっと妙な音がして、放り出した時にはインデックスと名乗った少女は全裸だった。
部屋にはビリビリに破けた修道服の切れ端が散らばっている。
掴んだだけで破けるとは余程の安物らしい。邪魔なので切れ端も外に放り出した。
上条「さてと」
改めて布団を干し、戸締りを確認して補習へ向かった。
扉を開けるとあの電波少女は既にいなかった。
<>
2<>sage<>2010/06/08(火) 18:12:57.16 ID:6rBz97Mo<>補習から帰ると数台の掃除ロボットが何やらゴソゴソやっている。その中心にはさっきの少女がいた。
どうやら血が出ているようだが………
上条「君子危うきに近寄らず。面倒事は御免だ」
スルーして部屋に向かおうとすると。
??「ん?」
上条「あ?」
矢鱈と背の高い赤い髪の少年に出くわした。
目の下にバーコードのような刺青をして煙草を咥えたいかにもDQNな風貌。外人か?
??「あの子の歩く教会を破壊したのは君か?」
変なイチャモンつけて賠償金でも請求する気か?
しかし歩く教会ってなんのこっちゃ。教会が歩くのか?
これだから宗教は嫌だ。あり得ない事を平然と信じる。
こういう危ないのはスルーに限る。
しかし………だ。
人にはどうしても見過ごせない物がある。
相手がどんな電波だろうとイカれたカルト宗教屋だろうと、無視してはいけない事がある。
上条「煙いんだよ喫煙厨! ここは禁煙だボケ!」
不良の一人も倒せずテストの点も上がらず女の子にもモテることのない右手をアゴにクリーンヒットさせた。
貧弱な赤髪DQNは無様に崩れ落ち、吸殻を顔ごと踏み消してスッキリした気分で部屋に戻る。
どうやら少女は部屋に忘れた帽子を取りに戻っていたらしい。
虚ろな目で小難しい事を抑揚のない声で話している。何がなにやらサッパリだが。
しかし自分が絡んだ状況で怪我をしているとなれば放ってはおけない。
どうにかしてやろう。
<>
3<>sage<>2010/06/08(火) 18:13:25.12 ID:6rBz97Mo<>なにせ俺は既に関わってしまったのだ。放っておくと何か法的に責任が生じる可能性がある。
付き纏われても面倒だが死なれるともっと面倒になりかねない。これ以上の面倒事は御免被りたい所だ。
ピンポーン。
子萌「はいはーい。あら上条ちゃん」
上条「あとよろしく」
責任を取ってくれそうな大人に少女を預け、これで万事オーケーとばかりに家路につく。
??「待ちなさい」
今度は何だ。
妙に長い日本刀を持ったオバンが現れた。
随分と露出度が高い。年を考えろ。スタイルが良ければ許されると思うなよ。
とりあえず銃刀法違反だ。警備員に連絡して早々にその場を離れる。
後日。
聞いた話では、子萌先生に預けた少女は赤髪のDQNと銃刀法違反のオバンが連れていったらしい。
知り合いだったのか、それとも…………
『悪い魔術師に追われてるの。私の持ってる十万三千冊の魔道書が狙われてるんだよ』
少女はそう言っていた。魔術なんて眉唾物だが………
上条「ん?」
ぼんやりとそんな事を考えながら街を歩いていると、その少女がいた。
上条「おい、お前………」
イン「ん? あなたは誰?」
初対面ですと言わんばかりのリアクション。
アホくさ。
見たところどこにも怪我はなさそうだ。昨日の怪我も無いし何かの遊びだったんだろう。
迷惑な話だ。もう放っておこう。
こうして何事もない平和な日々は過ぎていった。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 18:32:18.53 ID:9dS1Od2o<>なんだろう、以前どこかで見たコピペを思い出したよ
メリーさんか何かだったかなあ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 18:33:54.16 ID:BSxmKqUo<>>>668
自分も思い出したwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 18:36:40.00 ID:TovPrIAO<>>>656
これは『メタフィクション』SSってやつだな。次回以降に同手法用いる場合は最初の紹介で言ってくれると助かるぜ。
>>667
怖い話をクールに改変するスレっぽいな。
元がハートフルだと相性が悪いかな。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 18:52:57.11 ID:6YCXyE.0<>>>522 >>624
検体番号はさじ加減ひとつでどうとでもなるから結構悩んだ
原作との整合性って意味では10032以前の番号のが良いんだけど
二人してそれだと展開読めちゃうんだよね……
布束のこともあるし文章力あがったら最初から書き直すのもありかなー
どの道しばらくは充電期間<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 19:22:38.87 ID:/JkUzPs0<>上条さんも不幸だけど、やっぱり不幸な奴といえばアシュトンだよな……
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 19:41:06.54 ID:TceA.IDO<>不幸といえば須々木マコちゃん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 19:44:48.58 ID:6YCXyE.0<>不幸といえばノールさん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 19:53:26.48 ID:6rBz97Mo<>追手内洋一<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 20:13:53.09 ID:gDrWqJMo<>一方さんのチョーカーって電気で動いてるんだよね?
電気ってことは自由電子の流れってことだし、能力の発動さえできれば
バッテリーとか時間制限関係なしに使えそうだけど、どうなのかな?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 20:35:52.03 ID:9dS1Od2o<>作中でしてねー以上どうもクソも無い気がするが
SSの話のネタとしては作者のさじ加減次第になる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 22:01:39.77 ID:6rBz97Mo<>例えば充電する時は10秒分の電力貯めるのに1分かかるとか、
戦闘中で常に電子の動きを制御してたら他に演算が回せないとか、
そう都合よくは行かないようになってるんじゃね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 22:16:14.33 ID:Sz9QsQDO<>演算をそっちまで回せない(回さない)だけなんじゃね?原子だとか電子だとかは鉄筋をぶっ飛ばすより高度な演算が必要だろうし
それを戦闘中にやるくらいなら時間内に決着をつけた方が早いわけだし
さて、前に投下した頑張れ上条ちゃんの続編を投下しようかと思う。6レスほどもらう<>
頑張れ上条ちゃん!出会い編!<>sage<>2010/06/08(火) 22:17:11.36 ID:Sz9QsQDO<>上条(いやー、今日は宿題も出なかったし特売でしっかり卵ゲット出来たし、俺にも幸運な日があるもんだなぁ)
上条(さてと、だらだら歩いて不幸なことが起こる前に急いで帰ろう!)
――ドスッ
上条「いって!」
青年「っ……いってーな。急にぶつかってくんなよ」
上条「……急にぶつかってきたのはそっちだろ。携帯いじりながら歩くなよ」
青年「はあ? 俺は真っ直ぐ歩いてたんだ、そこにぶつかってきたのはお前だろうが」
上条「俺にはお前からぶつかって来たように感じたんだけどな」
青年「おいおい言いがかりはよせよ。ここは黙ってすいませんと謝れば済む話だろ」
上条「それはお前が、だろ?」
青年「あぁ? ちょっといい加減しろよガキが」
上条「お前こそ大人気ない」
青年「黙れよ糞ガキ。顔の形くずされてぇのか?」
上条「絶っ対に嫌だね」<>
頑張れ上条ちゃん!出会い編!<>sage<>2010/06/08(火) 22:17:45.16 ID:Sz9QsQDO<>御坂「はいはい、あんた達そこまでよ」
青年「なんだお前、関係ねぇだろ」
上条「そうだぞ。これは俺達の問題だ」
御坂「はぁ、これだから男って馬鹿なのよね」
青年「なんだって?」
上条「また俺を馬鹿呼ばわりする奴が増えた……」
御坂「あんた達周りの目を考えなさいよ。こんな所でいがみ合ってて変な目で見られてるのに気がつかない訳?」
青年「どうみても俺は悪くないし、どう見られてても関係ねぇよ」
上条「はぁ!? 明らかに悪いのはお前だろ!?」
青年「だからお前が勝手にぶつかって来たんじゃねぇか!」
御坂「だからあんた達はいい加減しなさいっての!」
青年「ちっ。で、お前はなんなの? 見たところジャッジメントでもないみたいだしよ」
御坂「私? ……ただの高校生よ」
上条「ただの女子高生が男同士の間に入って来んなっての!」
青年「そこの糞ガキの言うとおりだ。正義面してねぇでとっとと帰れ」<>
頑張れ上条ちゃん!出会い編!<>sage<>2010/06/08(火) 22:18:12.98 ID:Sz9QsQDO<>御坂「……あっそ。でも私がいなくなったらまた言い争う気でしょ?」
上条「俺はこいつが謝っててくれれば争う気なんかないぞ」
青年「まだ言うか糞ガキ!」
御坂「あんたらいい加減しなさいって言ったわよね……?」ギロリ
青年「な、なんだよ」
上条「そんな怖い顔したって全っ然怖くねぇぞ!」
御坂「あんたらどうあっても自分の主張を曲げないわよね。だから……私が両成敗してあげる」
青年「はっ、何を言うかと思えばそんなことか。お前1人でどうにか出来んのかよ?」
御坂「出来るわ」
上条「へぇ、そんじゃやってみろよ! 能力なら俺には通じないけどな!」
青年「そこまで言うなら見せてみろよ、お前の能力をよぉ」
御坂「ほんと、馬鹿を相手にするのは疲れるわ」
上条「また馬鹿って言ったな!?」
御坂「……常盤台の超電磁砲って知ってる?」
上条「スルー!?」<>
頑張れ上条ちゃん!出会い編!<>sage<>2010/06/08(火) 22:18:41.17 ID:Sz9QsQDO<>青年「知ってるけど……お、おいおいまさかな……?」
御坂「そうよ。そのまさかよ」
青年「じょ、冗談はよせよ。お前ここで下手な嘘吐いて本物に知られたらどうすんだよ?」
御坂「私が本物だからどうってことないわね」
青年「っ!?」
上条「なんか知らんけど勝手に話進めやがって! 早くお前の能力見せてみろよ!」
御坂「……目一杯手加減してあげるからせいぜい楽しみなさい!」
――バチバチ!
青年「があぁぁぁぁ!?」
上条「ぐうっ……!」
御坂「ちょっとは頭冷えた……いえ、違うわね。頭痺れたかしら?」
青年「か、体に力が入らねぇ……」
上条「な、なななななかなかやるじゃねぇかビリビリ女!」
御坂「……。へぇ、無事だったんだ」
上条「お、俺の右手にそんな電気なんか効かにぇいよう!?」<>
頑張れ上条ちゃん!出会い編!<>sage<>2010/06/08(火) 22:19:48.64 ID:Sz9QsQDO<>御坂「そういう能力? ……どちらにしろ変な右手ね」
上条「これくらあい、なんともないんだぜい!?」
御坂「……足、震えてるわよ?」
上条「これは……武将震いだよ!」
御坂「武者震いね」
上条「そうともいう……」
御坂「とにかくこれで両成敗ね」
青年「こんな結果ありかよ……」
御坂「もう一回くらいたいの?」
青年「……いや」
御坂「携帯には当たんないようにしてあげたんだから感謝しなさいよね」
青年「あぁ、悪いな……」
御坂「分かったらまた頭に血が上る前に帰った帰った」
青年「……」スタスタ
上条「……」プルプル
御坂「あんたも早く帰りなさい」<>
頑張れ上条ちゃん!出会い編!<>sage<>2010/06/08(火) 22:20:20.26 ID:Sz9QsQDO<>上条「あ、足が震えて……」
御坂「……。はぁ、男の子なのに情けない」
上条「うるせぇ」
御坂「ちょっと足触らせてごらん」
上条「ちょ、おま、なに、すんだよ!?」
御坂「別に痛くしないわよ。すぐに住むからちょっと黙ってなさい」
上条「お、おう」
――ビリッ
上条「ひっ!? おい、痛くしないって言ったよな!?」
御坂「痛かった? ならごめんね。でもこれで足は良くなったはずよ」
上条「へ? ……あ、本当だ」
御坂「これでちゃんと帰れるわね。寄り道しないで真っ直ぐ帰るのよ。じゃね」スタスタ
上条「ありがとう……なのか?」
上条(くっそー! でもなんなんだよあのビリビリ女! 人を馬鹿扱いしたり子供扱いしたり! 次会ったらこの右手で絶対負かしてやる!)
上条(よし、暗くなる前に帰るか。……あれ? 袋の感触がおかしい……あ、割れてる……)
上条「不幸だ……」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 22:22:19.11 ID:Sz9QsQDO<>終わり。御坂をフラグメイカーにして上条ちゃんを若干DQN風味してみた
需要とネタがあれば続けるかもしれない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 22:23:41.10 ID:8iVj.XAo<>上にゃんぺろぺろ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 22:25:00.71 ID:2gKdY7A0<>乙!
上条ちゃんマジ天使<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 22:45:41.38 ID:nqxRk2DO<>上やんかわいいにゃー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 22:52:50.44 ID:zdquBCoo<>黒子にショタコン扱いされる御坂さん
あれ?この場合どうなるんだ
上条中2、黒子中3、御坂高1になるのか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 22:59:53.48 ID:MU6SByQo<>性格が逆転してるが
黒子→御坂 の関係は 青ピ→上条辺り?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 23:02:57.21 ID:Sz9QsQDO<>俺の頭の中のネタを読み取るとか能力者なの?それともこのスレに魔術師でもいるの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 23:05:05.31 ID:jSX10Eso<>おのれ魔術師!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 23:06:43.88 ID:JZVxowgo<>このスレは心理掌握に監視されています<>
上条「不幸すぎワロタww」<>sage<>2010/06/08(火) 23:18:57.59 ID:CIjPt2AO<>またも単発ネタ投下します
ーー帰り道
上条「ちょwwwwwwww特売間に合わねえwwwwwwww不幸だwwwwwwww」
ーー家
禁書「とwwwwうwwwwまwwwwしばらくwwww仕事でイギリスに帰るねwwwwwwww」
上条「マジかよwwwwww幸せだwwwwwwww(ガブッ)
……やっぱり不wwww幸wwwwだwwwwwwwwww」
ーー学校
こもえ「上条ちゃん馬鹿だから補習ですー」
上条「不wwwwwwww幸wwwwwwwwだwwwwwwwwっうぇ」
土御門「上やんうるさい、つかうざいにゃー」
上条「ごwwwwwwwwめんwwwwサーセンwwwwwwすみまメーンwwwwwwwwwwww」
ーー帰り道
美琴「あっ、アンタ! ちょっと土曜日買い物につきあいなさいよ、暇でしょ?」
上条「ごめんwwwwwwww無理wwwwwwww小萌先生にwwwwwwwwお呼ばれwwwwお誘いバレバレwwwwwwww」
美琴「……うわぁあああっ!」ビリビリ
どがーん
上条「不幸だwwwwwwww」
ーー家
上条「いざ家帰ってみると、インデックスは食い散らかしていきました……」
上条「ハッ、虚しいぜ。なにもなくなる感覚ってのはこういうことなんだな……」
冷蔵庫{ナニモナイヨー
上条「不幸すぎワロタwwww」
終<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 23:22:15.98 ID:c3ll/oDO<>屋上待機中<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 23:27:55.71 ID:RQ6yT46o<>ごめんちょっと何言ってるかわかんないです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 23:29:07.01 ID:Sz9QsQDO<>ーーより――のがすっきりしてて良いんじゃないかと<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 23:29:20.06 ID:8iVj.XAo<>先生早く>>696に姫神のSSを!
息をしていないの!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 23:31:34.92 ID:3za8QQAo<>あれもう700? はやくね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 23:32:06.13 ID:B4siYlwo<>ネタくれりゃ、書こうと思うけどいざ姫神と思うと意外とネタ見つからなくて困る<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 23:32:51.29 ID:3za8QQAo<>彼女の巫女姿を取り戻してあげて!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 23:46:46.39 ID:JZVxowgo<>上条「……やっべえな、屋上で待ってるって言ってたのは昼休みだけど、もう放課後だし多分いねえよな…」
――ガチャリ
上条「お、いた…。悪い、姫神!休み時間はあのバカ二人に絡まれてずっと教室から出れなかったんだ!」
姫神「うん、大丈夫。大体はわかるから」
上条「うぅ…姫神は他の奴らと違って俺のことよく理解してくれるから助かるよ。と、それはそうと用ってなんだ?」
姫神「はい。これ」
上条「なんだこれ…弁当?」
姫神「そう。上条君、前に私のお弁当食べた時また作ってほしいって言ってたから」
上条「そっか…俺のためにわざわざありがとうな、今食べちゃってもいいか?」
姫神「(コクン) じゃあ渡したから、帰るね」
上条「待ってくれ姫神。あの、弁当って一人で食べても寂しいからさ。もしお前がよければ食べてる間一緒にいてくれないか」
姫神「私で。いいの?」
上条「あぁ、お前だからいいんだ」
――
ごめんよ、>>696
俺には姫神愛が足りなかったみたいだ。姫神口調って難しいな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 23:47:34.07 ID:MU6SByQo<>鉄板になってるのが空気ネタだからな
下手に能力をネタにすると姫神のトラウマをえぐるシリアス展開になり、他に本編でネタになりそうなのが魔法少女とブラ外し。
日常サイドを吹寄に食われ、小萌先生との同居はあわきんに奪われ、巫女服は剥ぎ取られ…ハードル高いな!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 23:48:04.70 ID:TovPrIAO<>例のアクションゲームでは使用キャラどころか台詞までなさそうな悪寒がするのだが……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 23:53:52.11 ID:B4siYlwo<>>>703
姫神の弁当食いたい食わせろ食わせてください三段活用
よし俺も単発で投下する<>
姫神忘却計画<>sage<>2010/06/08(火) 23:54:04.28 ID:c3ll/oDO<>君の中にある僕の存在なんて、僕の中にある君の存在に比べたら微々たる存在さ。
いや、明らかに無いだろう。
だが、無いからといって…。思ってはいけないとは、誰とも言えない。
ヒーローも、悪役も、主人公も、脇役も、匿名も、コテも、リアルも、
二次元だろう、ともだ。
僕は祈る。
明日も彼女を思う気持ち残る事を。
最近、感情がスカスカなくなっていく。
振られた後の五分間。エンドロールの後の虚しさ。期待の映画の予告編。
僕は信じ続けたい。<>
春は短し目立てよ秋沙<>saga<>2010/06/08(火) 23:54:38.74 ID:B4siYlwo<>姫神「私にも個性がほしい。何かあるはず」
姫神「そうだ巫女装束を着れば初登場時のインパクトを取り戻せるに違いない。確か引越しの時にも捨てずに…」ゴソゴソ
姫神「あった。これを着て明日は学校に行こう。そうすれば目立てる。キャラが立つ…フラグが立つ…ふふふ」
姫神。○(ほわんほわん)
―妄想―
姫神「勢い余って着てきちゃった☆」
上条「うおー!すげぇ似合ってるぜ姫神!サイコーだ!」
土御門「似合ってるにゃー巫女さんだにゃー」
青ピ「ロリじゃなくてもこれだけかわいけりゃ誰だって惚れ惚れや!」
小萌「姫神ちゃん!本当はいけないんですけれど、ここまでかわいいと小萌先生もOKしちゃうのですよー」
上条「姫神…いや秋沙!ぜひ俺と付き合ってください!」
姫神「うんいいよ。お付き合いしましょう」
上条「うおー!俺にも幸運がきたぜぇー!!」
――ここまで妄想
姫神。○(ほわんほわn…よだれでちゃった)
姫神「作戦は完璧。イメージトレーニングも終わった。あとは行動に移すのみ」
姫神「いよいよ私が単独表紙の時代がくる。メインヒロインの座を。栄光を。勝利を」
――翌日――
姫神「すー。はー。すー。はー…よし」ガラッ
姫神「勢い余って着てきちゃった☆」
上条「お前どうしたんだ?何か悪いものでも喰ったのか?
もしかして押入れに生えてる茸とか食べちゃったりしたのか?」
土御門「うはー、リアル巫女ってこんなもんかにゃー…やっぱ二次元の方がいいぜよ」
青ピ「姫神顔真っ赤やん。何かの罰ゲームなん?」
小萌「姫神ちゃん!どんな悩みがあるのか知りませんけど学校には制服で来なきゃだめですよー。ほらジャージにでも着替えてくださいー」
姫神「」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 23:54:43.32 ID:nqxRk2DO<>姫神のベタなネタとしては
黒髪をくしくししてあげる弁当
俺には愛が足りないから無理。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 00:00:29.28 ID:RDxxdgAO<>>>708
いやあ!リアルすぎるう!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 00:02:10.22 ID:svoZF1so<>>>708
タイトルから泣いた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 00:26:51.14 ID:svoZF1so<>設定に気合入れすぎて、なんか前後関係が混乱してきたぜよ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:29:06.63 ID:5390nEDO<>質問
アウレオルスが来るまで
姫神って学校と三沢ホーム往復状態だったの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:31:08.66 ID:6puC..Io<>>>713
三沢塾に監禁されてんじゃなかったけな
二巻読んだのもうだいぶ前だから曖昧だ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 00:34:12.12 ID:7zLYXADO<>全くお前らはネタをいくつ俺に振れば気が住むんだ?短いけど思わず姫神書いちゃったよ
んじゃ2レスほどもらう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:35:11.50 ID:7zLYXADO<>――放課後――
――ガラッ
上条「あれ? 姫神が放課後まで残ってるのって珍しいな」
姫神「うん。委員会の仕事でね」
上条「ふーん、そっか」
姫神「上条君はどうしてここに?」
上条「俺か? 俺はやっと補習から解放されて鞄を取りに来たんだよ」
姫神「そう。お疲れ様」
上条「まぁいつものことだしな。それより姫神の仕事はまだかかりそうなのか?」
姫神「多分。でもなんで?」
上条「忙しそうだから手伝おうと思ってさ」
姫神「……、手伝ってくれるならお願いしようかな」
上条「おうよ。雑用から術式破壊まで難なくこなす上条さんが手伝えば100人力ですよ」
姫神「術式?」
上条「ん? あ、ああこっちの話だ。で、俺はなにをすればいいい?」
姫神「えっとね――」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 00:35:13.04 ID:f7JSwoUo<>京都の山村で魔術サイドによって保護される
↓
空白(この間に学園都市に移住したりしたらしい)
↓
三沢塾に監禁される(秘密の部屋で俗っぽいことさせられてたらしい。生々しい)
↓
アウレオルスさんが三沢塾占拠。姫神さん晴れて自由の身に。が、お互いの利益のため塾に残る
↓
上条さんそげぶ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:36:55.75 ID:7zLYXADO<>上条「――よし、これで片付いたな」
姫神「思ったより時間かかったみたい。ごめんね」
上条「俺が勝手に手伝いを申し出たんだし姫神が謝ることないだろ?」
姫神「でも……」
上条「それに俺が手伝わなかったらもっと時間かかってたってことだろ? 最近日が落ちるのも早くなってきたし、女の子を1人で帰すのも危ないしな」
姫神「……、私。存在感ないからきっと大丈夫」
上条「ん? なに言ってんだ姫神? 人の気がつかない所で気配りが出来る人間が存在感ないわけないだろ?」
姫神「そんなことない。私はメインヒロインじゃないモブキャラから……」
上条「……。よし、良いこと考えた!」
姫神「?」
上条「これから俺とデートしようぜ!」
姫神「か、上条、君と?」
上条「そうだ。主役でヒーローは俺で、そのヒロインが姫神だ。俺は姫神とデート出来て存在感をバリバリ感じる。そして姫神はモブキャラじゃなくて俺のメインヒロインだ! どうだ、完璧だろ?」
姫神「……、」
上条「あ、やっぱり俺なんかじゃ駄目でせうねすいません」
姫神「か、上条君とが、いい! 上条君じゃないと、いや……」
上条「ほんとか!? よしじゃあ早速行こうぜ!」
姫神「うんっ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:37:52.96 ID:7zLYXADO<>タイトル思いつかなかった。まぁこの後はデート編に続いたり続かなかったりするわけですが<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:40:31.88 ID:2cS2Cxwo<>どうしてそこで止めるんだそこで!
諦めんなよ! 諦めんなお前!
熱い姫神の思い燃やしていけよ!!
絶対出来るって!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:43:04.95 ID:PpQRHPMo<>姫神かわいいな。
ああ、姫神すげえかわいいじゃねーか。どうして俺達気づけなかったんだろうな
姫神の魅力に。本当にかわいいよ姫神、すごくかわいい。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:43:55.54 ID:O42AW0ko<>>>717
俺もそう思ってたんだけど、アニメだとロリ姫神がアウレオルスに誘われてるんだよな・・・どうなってるんだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:46:21.06 ID:5390nEDO<>霧ヶ丘女学院で風きり云々がわからん
ガチ監禁なんかわからねぇ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:46:23.16 ID:NIbhQO6o<>結局>>696は息を吹き返したのかどうなんだww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:46:27.12 ID:eWBiwZQo<>姫神かわいいし姫神の出番を願ってやまないのに
オチで「やっぱり。私は影が薄い……」ってなるのを期待してしまう
でも姫神かわいいよ姫神<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 00:54:17.11 ID:7zLYXADO<>姫神の潜在的人気に嫉妬。デート編考えようかな。あ、頑張れ上条ちゃんシリーズも宜しくね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/09(水) 01:02:20.36 ID:uDvbu..0<>昨日の一方初春ネタ一つ書いてみた。なんか言われたのとは少し違ってる気がするけど4レスほどお借りしても?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 01:06:27.29 ID:RTqBDs6o<>お願いします<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 01:06:41.39 ID:6puC..Io<>GO<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 01:06:51.48 ID:8wDsz7wo<> | __j、 i
_人_ _ __く>ー} i⌒'⌒jム、 |
 ̄ `Y´ ≦(⌒o くcぅ ~ r'r‐(_,.ィ ―‐ ――
| >ィ(.人ノ7:.:.:.}个ー'r ゚ 、)ム |
十 工ア(ノ)′/....../...|.. ヽ`弋人く |
V:/:.:./:斗{=ミ/}i_ハ__ハ小:.i:ムr‐f’
//{:.:.:|!/、__ミ′ 厂`ト}.:i|:.:.},、》 人
i }小 :::}7f:::う「` ィテミ、T:.:..ハ:{ `Y´
_ 人 _ ノ/:.∧{^ ヒヅ ト::ぅハリ:./:. :′ |
`Y´ |フ´ヘ.__i⊂う ' `ニ '^}:/{:.ト{ _ 人 _
l l 八 r〜ーr ⊂つ'_人{ `Y´
―― ――'フ.:\ 、 __ノ .イ´ |
. | ⌒/{ノ> --、<:从
. | ..イ ヽ. _ } \ +
r≦\ />、 ソ />、
i⌒ヽ\\ハ//> 、 // ヽ
{ \}ヽ{ {ノ_/_ォ ヽイ/ }
} |ヽ.\ 人 }ノ ′
ト ハ` ミ.}` i} | /
| __ヽ j ′ {_ 1
} /´ ∨/ ,′ '. ヽ. |
l≦_ヽ. / /{ } ∧}
| ∧ /小 ムイ
}、 丶.__ .イヽハ入__ノ{<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 01:07:08.43 ID:7zLYXADO<>HKB<>
初春「じゃ、風紀委員です!」一方「あァ?」1/4<>saga<>2010/06/09(水) 01:08:08.19 ID:uDvbu..0<>初春「ぼ、暴行の容疑で、あなたをれん、れん……連行し……っ!」
一方(面倒くせェ……)
一方「なーンなーンですかー? 冗談キツイっつのコリャよォ」
初春「ふ、ふざけないでください! ほ、ほら、腕章だって本物です! お、おとなしく」
一方「はァ。こちとら被害者サマなンだが。なンだ、風紀委員ってのは善良な一般市民をしょっ引くのがオシゴトなンですかァ?」
初春「しらじらしい……! 見ましたよ、あなたがそこで倒れてる人たちを能力で昏倒させてる現場をっ!」
一方「あァ!?」
初春「ヒッ!? うぅ、す、凄んでも駄目です! 支部まで一緒に」
少女「……あの」
初春「来てもら……、すみません、ちょっと待っててください。コホン……どうしたのかな? 何か困ったこと?」
少女「そこのお兄ちゃん、わたしを助けてくれたんだよ?」
初春「え、ええぇっ!? いやでもだって」
少女「そこの怖いお兄ちゃんたちが能力でケンカしてて、わたしがそれに巻き込まれそうになった時に前に出てかばってくれて……」
少女「その……お兄ちゃん、ありがとうっ!」
一方「あァ? 知らねェな。たまたま能力とオマエの間に俺がいたってだけの話だろォが」
少女「それでも私を助けてくれてありがとう!お花のお姉ちゃんも、ありがとうね?」
初春「い、いえ……」<>
初春「じゃ、風紀委員です!」一方「あァ?」2/4<>saga<>2010/06/09(水) 01:09:12.39 ID:uDvbu..0<>初春「…………す、すみませんでした――――っ!! って、居ない!?」
一方「……」スタスタ
初春「あ、ま、待ってくださいっ!」
一方「あン?しつけェ帰れ」
初春「そ、それじゃこちらの気がおさまりません!お詫びさせてください!お願いします!」
一方「いらねェ。じゃあな」スタスタ
初春「そ、そんな事言わずにっ!」ガシッ
一方「うォっ!?」ズルッ
一方「っつゥ……ホントになンなンですかテメェ!?」
初春「ご、ごめんなさいっ!? だから今のも含めてお詫びを」
一方「いらねェ帰れ」スタスタ
初春「だ〜め〜で〜す〜!!」グググ
一方(どォしてこォなった)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 01:14:31.02 ID:RDxxdgAO<>面白ェ<>
初春「じゃ、風紀委員です!」一方「あァ?」3/4<>saga<>2010/06/09(水) 01:18:31.64 ID:uDvbu..0<>初春「あの、本当にコーヒーだけでいいんですか? もっと他にも何か頼んでいただいても……」
一方「……別に腹減ってねェし」
初春「そうですか?まあ、私はパフェ頼みましたけど」
一方「……」
一方(コイツ自分がファミレス来たかっただけじゃねェのか)
一方「……ったく、どォしてこォクソガキの相手ってのは疲れるんですかねェ」
初春「失礼じゃないですか!? 目の前に本人がいるのにクソガキって失礼じゃないですか!? 私もう中学生ですもん!」
一方「中学生ってのはまだまだオコチャマなんですよォわかりやがりましたかクソガキ」
店員「お待たせいたしました、特☆製スイーツ(笑)食い倒れ♪パフェのお客様」
初春「そしてこの状況で普通にパフェを持ってくる店員さんにプロの魂を感じます!?」
一方(マッチョの店員があの商品名を無表情で読み上げるとかシュールすぎンだろ……)
初春「と、とにかく。私パフェ来たのでいただきますね」
一方「好きにしろ」
初春「もぐ好きにもぐしますもぐ」
一方「……」
一方(やっぱコイツパフェ食いたかっただけだろ……)<>
初春「じゃ、風紀委員です!」一方「あァ?」4/4<>saga<>2010/06/09(水) 01:20:11.60 ID:uDvbu..0<>
初春「それじゃあ今日は本当に申し訳ありませんでした」
一方「ケッ。いい迷惑だ」
初春「その割にはファミレスで私と話してる時も結構楽しそうでしたけど?」
一方「盛大な勘違いだな。思い出すだけで胸やけがするっつゥの」
初春「くすくす……なんだかあなたがどんな人かわかってきた気がします。……あの」
一方「あン?」
初春「お詫びはもう終わっちゃいましたけど。……また今度連絡してもいいですか?」
一方「あァ?そりゃまたどォいったつもりだオイ」
初春「楽しかったですから」
初春「楽しかったですから……。また一緒にパフェでも食べに行きましょう?」
一方「チッ。……やなこった」
初春「……ぐす」シュン
一方「ああもうわかった渡せばいいンだろォ連絡先をよォ!」
初春「……! は、はい!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/09(水) 01:22:48.71 ID:uDvbu..0<>以上です。
3を投下する時手違いでその部分が消えたもんだからさあ大変、3だけ投下感覚長いのはそういう理由ですすいませんorz
まあ今書いたものなのでほぼそのまま書き直せたのでなんとか
読んでいただいた方はありがとうございました<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 01:24:34.70 ID:7zLYXADO<>ひゃっほい俺のが採用された!乙!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 01:24:35.27 ID:PpQRHPMo<>初春はこれぐらい強引な方がいいやね。かわいい初春です<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 01:25:53.54 ID:RDxxdgAO<>ああヤバい、いいわ。ごちそうさま<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 01:27:02.02 ID:2cS2Cxwo<>これはいい花瓶でつね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 01:59:57.48 ID:7zLYXADO<>さっきの続きで上姫のデート編その1書いてきた。5レスほどもらう<>
とある学生たちの放課後<>sage<>2010/06/09(水) 02:01:09.95 ID:7zLYXADO<>――学校外――
姫神「上条君。デートって具体的になにをするの?」
上条「へ!? 姫神はしたことないのか?」
姫神「……、うん」
上条「デートって言うのはだな、あー、えーっと、それはだなぁー……うーん、あれ? なにするんだろ?」
姫神「それ。私が聞いたの」
上条「過去を振り返ってみれば上条さんはデートらしいデートをした覚えがないわけで……」
姫神「ほんとに?」
上条「ほんとだって! 女の子と2人で歩く機会があったにしても、なんか振り回されたり巻き込まれたりで落ち着いて歩いた試しがない」
姫神「私とは落ち着ける?」
上条「多分大丈夫だ」
姫神「多分?」<>
とある学生たちの放課後<>sage<>2010/06/09(水) 02:02:05.72 ID:7zLYXADO<>上条「それはその……若干緊張してるからと言いますか、ドキドキと言いますか……たはは」
姫神「それなら大丈夫。私もドキドキしてるから」
上条「お、おうそうか」
姫神「……」
上条「……」
姫神「……」
上条「……あー、そうだ。今何時か分かるか姫神?」
姫神「5時ちょっと過ぎ」
上条「5時か……それじゃあちょっと早いけど飯食いに行こうぜ」
姫神「いいけど。家の晩御飯がちょっともったいないかな」
上条「腹が減っては噛み付きに勝てないって言うだろ?」
姫神「聞いたことないけど」
上条「……。とにかく俺は姫神と飯を一緒に食べたいんだ。これはきっと立派なデートだと思うぜ」
姫神「うん。分かった。ご飯食べにいこー」
上条「いこー」<>
とある学生たちの放課後<>sage<>2010/06/09(水) 02:02:56.16 ID:7zLYXADO<>――とあるファミレス――
上条「しっかし、女の子って不思議だよなぁ……」
姫神「なにが?」
上条「一応、腹一杯ご飯食べてさ、その後にそれと同じくらい重いパフェを普通に食べるわけだろ?」
姫神「甘いものは別腹」
上条「ほんとにそう思うくらい不思議だよ。でも美味しそうだし気持ちは分からなくもないけどな」
姫神「……、上条君も食べる?」
上条「いいのか?」
姫神「うん。はい」
上条「ぬっ!? これは俗に言う『あーん』ってやつですな!?」
姫神「口調が変になってるよ。食べないの?」
上条「食べる食べたい食べたいですの三段活用ですの」
姫神「やっぱり変。はい、あーん」
上条「あ、あーん」<>
とある学生たちの放課後<>sage<>2010/06/09(水) 02:03:42.98 ID:7zLYXADO<>姫神「どう?」
上条「うまい!」テーレッテレー
姫神「良かった」
上条「でもこれって間接キスだよな」
――ガシャン!
上条「お、おい。いきなり肘がテーブルから落ちたけど大丈夫か?」
姫神「へ、平気。少し驚いただけだから」
上条「そうか、気をつけろよ?」
姫神「う、うん。間接、キスもデートっぽくていい、かな」
上条「間接キスって……あ」
姫神「自分で言ってて気がつかなかったの?」
上条「そうみたいだ……」
姫神「酷い男。それで何人の女をたぶらかしたの?」
上条「なっ、(自称)紳士上条さんはそんなことした覚えはありません!」<>
とある学生たちの放課後<>sage<>2010/06/09(水) 02:05:07.67 ID:7zLYXADO<>姫神「……」ジトー
上条「うっ、たまにさっきみたいに気がつかないで変な誤解を招くようなことを言ったりやったりしてるみたいだけど……」
姫神「自覚。あったんだ」
上条「皆に殴られたり溜め息吐かれたり、白い目で見られたりしてればいくら鈍感な俺でも気付くさ」
姫神「元気出して」
上条「はは、なんだか世の中の理不尽に押しつぶされそうになってきましたよ……」
姫神「そんな時こそ甘いもの。はい、あーん」
上条「あーん」
姫神「アイスの所だったけど少しはスッキリした?」
上条「ああ、嫌なこと全部吹っ飛んだよ」
姫神「良かった。でももうあげない」
上条「え……?」
姫神「後は私の」
上条「そ、そうだよな! 元はといえば姫神のだもんな……」
姫神「冗談。はい、あーん」
上条「あーん。うん、やっぱり美味しいな」
姫神「ふふっ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 02:07:01.28 ID:7zLYXADO<>続きは出来次第投下する。てかこの二人書いてると俺のリア充時代(最悪の黒歴史)を思い出すんだけど魔術師の仕業なの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 02:08:58.21 ID:eWBiwZQo<>砂を吐きそうな甘さだぜ……いいぞ、もっとやれ!
あとリア充爆発しろ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 02:10:39.86 ID:9qMvIvE0<>>>748
黒歴史もうp<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/09(水) 02:12:22.56 ID:uDvbu..0<>どどど童貞ちゃうのか!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 02:21:04.09 ID:7zLYXADO<>去年の10月からずっと入院中でリア充どころじゃありませんよははは
黒歴史?約5年間分を吐き出すには冷蔵庫になるしかないです。ファミレスでパフェをあーんしてたから書いてる時思い出して悶え死ぬかと思った<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 02:23:17.85 ID:fuPu.ZY0<> //.|
//./|
//./| |
//./ /|. |
//./|/::/| | _______________
□/ / // | |. |
| |/.;;;;//. | ||. | じゃあ、>>748は死刑という事で・・・。
| | ;;;;;;// | ||| |_
| |.;;;// | |.|| ∧ ∧ |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |//.. | | ||. ( ・∀・)
| |/. | |. || ( ) ワイワイ ガヤガヤ
______.| |___//| ||__ / | | |__
| | // |. ̄∠/(__(__) /.| ∧_∧ ∧_∧ ∧ ∧.
..∧_∧ (| |⌒/. ∧ ∧⊃イヤァァァ. //| (´-`;)(@・ )(;´∀)(
( ・∀・).(⌒| |//(;´Д`) ←>>748 // | ∧∧ ∧ ∧ ∧_∧. ∧∧
( )  ̄| |/ (⊃ / ⊂.⊃. // | (∀・ )( ´,_ゝ)( )(´∀`
| | |. | | / └─┘ // /. ∧_∧ ∧ ∧ ∧ ∧. ∧_∧
(__)_) | | / // / <_` )(´・ω)(д゚` )(
| |/ // /. ∧_∧ ∧ ∧ ∧_∧. ∧_∧ ∧
~~ // / ( )( ゚∀゚)(` )( )(゚д
. // / ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
. // / (д- )( )( ´,_ゝ)(TдT)(∀`<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 02:24:31.88 ID:PpQRHPMo<>そうか、リア充でも姫神をかわいいと思ったりするのか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 02:25:47.92 ID:eWBiwZQo<>>>753
待て、続きを投下してからだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 02:28:44.40 ID:WdYyB2oo<>>>752
オマエかよ……オマエかよ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/09(水) 02:37:42.90 ID:uDvbu..0<>でも俺もそれなりにリアル充実してるよ!
女っ気が0という事意外は<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 02:38:18.47 ID:7zLYXADO<>すいません元リア充ですいません。あの頃は二次?まぁアニメくらいは見るけどみたいなノリですいませんでした
もう三次は有り得ません本当です。約5年間付き合ってきて最後は浮気妊娠中絶性病(後の検査で自分は大丈夫)と三次の現実を突きつけられたので三次は有り得ません
すいません余計なこと喋ってすいません。上姫デート編その2は誠意制作中ですすいません<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 02:59:43.81 ID:qXLNQgUo<>別に二次惨事リア充云々はネタだからいいとしてそういう行き過ぎたキャラ付け、自己主張ってうざいだけだぞ
どうすんだこの空気<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 03:07:33.67 ID:nXfT7vIo<>
ヘイ /=======ァ^ト┐
ト=======扣z<ヽ ヘイ
〃 . 人二二二二式 |:.:', rfl / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/:/:{/イ/}/}人ヾ :l|.:.:|{'ーノ とうまと
__fh |イ:i:代ナ 弋ナ Z .:|< ちゅっちゅ
. {'┴'ノ N⊃ r_ ⊂⊃iノ :| | したい
| │ }ゝ ‘ー イ:i.:|:i.:.| | よォ〜〜〜
| │ /イ:.i:|`r斤ー'>、:|:|八 \__________
| │ _jィT∨ヘ/} /丁¨ ̄| |
| │ 厂 V,' {」/ / {/ハ |─┘ ノノ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 03:10:25.85 ID:l8nPAhYo<>
/=======ァ^ト┐
ト=======扣z<ヽ
人二二二二式 |:.:', / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/:/:{/-|/}/}/-ヾ :l|.:.:| | あの人の唇を頂くのは
|イ:i:代ナ 弋ナ Z .:| < このミサカの役割ですから
/}}} Nリ __ rjノ :| | お前にはまわってこねーよ、と
f爪n |jノif} }ゝ.└─┘イ:i.:|:i.:.| | ミサカはその幻想をぶち殺します
-={ j.{=|' ノ /イ:.i:|`r斤ー'>、:|:|八 \__________
ヽ ノ三 | jィT∨ヘ/} /\{ \
-= ヘ王│ _/V,' {」/ / {/ハ
',-ヘ! |∠、 V | |/ 〈†〉 }ノ '、
ヽ 乂 } │ {│ │ イ 〉
\__,xくl /} | | | /
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 03:10:26.30 ID:ZzTk17Qo<> .. -―_ ニ≧,=ミ rト、
, - ≦ _ ≦´ //,}n n}l iヽ
> ´ , z≦ i / /ミ 、 ヽ i
/ , ≦ | /_} \ |! l|
/ /彡'/ | i|\ `ヽ\ |l リ >>760 させるか!!
| / ´ / ,ィ===== 、 { l{ `i ミ丶 \ __ |i /
{ / .ィヘ三三三》 ハi l| } l| ヽ>. : : : :ミ: .、 リ/
{ /代/二二ニ|ハ ∧i{ ' リ /ハ: : : : : : : \ //′
∧ V /.:|:/7|ナ|/弋i: i:i ハ{ / / ハ: :ヽ : : : : : : : ヽ // ___
∧ ∧ ヽ /: (|夭テ モテ}:从 X、/ {ハ|r、 : : \: : :ヽ:ヽ\ /′,. __≦__ `ヽ
| Y{ \ \r 、/イi: 込 - ‐ ノ:N/`く /ヽ. { し、:、 : 、ヽ:、:iト、}` ` /´  ̄ ̄ ̄ `}ヽ }
| ' { \ 〉 `┴‐く`ミ孑7ノイ } 人_ヽトミ:トト ト:}\,イ彡 ム//,/
|i i八 {! ノ i `{`T!/ハ∨`>‐≦ `ミ =ァ‐ ヽ ヽ ヽ=ァ {/ノ
|| | i `> ..___r<⌒ハノ \ V rトト、 入}_>‐ 彡'ア,./} ヽ ヾ ̄ミ 、 / /′
{| |!l! iト ____ 入 /{ rく`く ゙| | >≦く\ /ィ∧′ i i{ \\
∧ トトl | \ノ トイ ト、 \l/,/´ ヽ ヽ __ / ′ ヽ ! lハ ヽ.\
ヘ.∨l l{ }! | >'′xく ノハ '´_/`ヽ } /} __ { { ∧ ヽ
, ヘ V ト、 八 l/′〃ト _`¨¨´'∠ } {´,イ ヽ i |/ キ―一ヘヽ. ハ V
/'{ ハ '、 \ 》i⌒{{/ トノ / ,/¨´ }/∧ } } 〈/´ _ノ≦==ミ} 〉 }} |
{{、\ ヽヽ 〈 >‐V_ノ≦ , 彳´ >" / } // 〈 /´:.:}:.:.:.:.:.i:.:.`く ノ' i!
` ミ ≧==―_-----一 ≦´ ==彡rー ┴< /{_ノヽ. |'ノ /:/:ノ.:.ノ..:.:.:.:..|.:.:.:.:iヽ {/}i iリ
ヽ\¨¨¨¨¨´/:/.:.:.:.|:.../` / ノ ノ ノ彡´.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.l:.:∨ {'/′
` \ /..:′..:.:j:人彡.≦´ト、 ___ / ´ 《`ァ 、__:/ァ‐┬ ミ:}_:.ヽ:.{ /′
丶 {:斗-- 十ー┬{―ト}:.{二彡'´ / ム=┤ ん_≧┘ ′
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 03:24:42.82 ID:7zLYXADO<>色々すいませんでした
上姫デート編その2出来たから投下する。短いけど3レスほど。取りあえず屋上待機の人のアクションがあるまで続ける<>
とある学生たちの放課後2<>sage<>2010/06/09(水) 03:29:57.56 ID:7zLYXADO<>上条「あー食った食った。さて、次はどこに行きますかねぇ」
姫神「私。夜はあんまり出歩かないから上条君に任せる」
上条「女の子が夜にほいほい出歩いちゃいけません。例えレベル5でも」
姫神「レベル5?」
上条「い、いやこっちの話だ。夜か……そうだ、ゲーセン行ってみないか?」
姫神「ゲーセン? こんな時間に?」
上条「こんな時間だからこそなんだよ。夜のゲーセンは……熱いぜ?」
姫神「……、どんな風に?」
上条「そうだな、猛者より1つ格の下がる強者が集まるんだよ」
姫神「?」
上条「学園都市って基本的にはほとんど学生だろ? だからやっぱり放課後の時間帯に人が集まるんだよ。そこに強者がいるんだ」
姫神「でも。なんで猛者じゃなくて強者?」
上条「猛者ってのは時間帯問わずさっと現れてはすぐ消えるのさ。それに比べて強者は自分を見せるために人の集まる時間帯に現れては陣取るんだよ。そしていずれ強者同士が対戦し、周りのボルテージは最高にハイってやつになるんだ」
姫神「なるほど。よく分からないけど分かった気はする」
上条「行けば分かるさ。ま、弱者の上条さんはそいつらの引き立て役にしかならないから手を出さないんですけどね」
姫神「……」<>
とある学生たちの放課後2<>sage<>2010/06/09(水) 03:31:32.95 ID:7zLYXADO<>上条「で、でもそれ以外にも色々イベントがあるんだぜ。昼間のゲーセンには行ったことあるだろ?」
姫神「友達と何回かなら。」
上条「そん時なにかしらのイベントやってなかったか?」
姫神「……。あったと思う」
上条「それが平日だと夜にやるんだ。それこそ日替わり月代わり季節代わりで色々やってるぜ」
姫神「上条君。詳しいね」
上条「よく土御門や青ピと遊んでるからな」
姫神「いいな」
上条「なに言ってんだよ。これから姫神も遊ぶんだ。羨ましがってる場合じゃないぞ?」
姫神「うん。そうだね」
上条「よし、じゃあ上条さんに着いてきなさい」
姫神「待って!」
上条「ん、どうした姫神。忘れ物か?」
姫神「手。にぎ、らない? デート、らしく」
上条「お、おう。それもそうだな。ごめんな気がつかなくて」
姫神「ううん。私のわがままだから」<>
とある学生たちの放課後2<>sage<>2010/06/09(水) 03:33:00.35 ID:7zLYXADO<>上条「そんなわがままの内に入らないって」
姫神「そうなの?」
上条「わがままは女のアクセサリーって言うだろ?」キリッ
姫神「……。それを言うなら。嘘は女のアクセサリー。が正解」
上条「うわっ……かっこわる……」
姫神「ドンマイ」
上条「物凄く消えてなくなりたい気分ですよ……」
姫神「それくらいで消えてたら私なんて空気ですらないものになってしまう」
上条「俺はその空気ですらないものになりたい……」
姫神「そしたら私は空気ですらないものより不確かな粒子になるしかない」
上条「なぁ、これ以上下が見つからないからやめにしないか?」
姫神「私もそう思う」
上条「それじゃ、改めて向かいますか」スッ
姫神「うん。れっつごー」スッ
上条「ごー」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 04:24:39.52 ID:9PtNrYDO<>>>763
とりあえずまだ屋上いるから呼び出しな
酒ならいっぱいあるから
そんな過去なんて一つや二つ、みんな言わないだけでみんな持ってるから
自分も人の事何も言えないし
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 04:28:25.97 ID:9PtNrYDO<>みんな姫神SSありがとうございます
空からみんなの幸せを願ってます
連投すまん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 07:38:22.87 ID:5390nEDO<>おつ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 08:24:41.62 ID:xUR9vrMo<>姫神いいよー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 10:22:37.27 ID:7zLYXADO<>頑張れ上条ちゃんシリーズのネタを考えててさ、上条ちゃんは中2で御坂さんが高1ってことは周りも相対的に年齢の上下が発生する訳だ
そうなると一方さんも中2くらいになって打ち止めがめっさお姉さんになってたりする訳だ。そこまでは良かったんだ。魔術側を妄想したのがいけなかったんだ
インデックスが立派なシスターの身なり、元々上条さんより年下のステイルは格好相応に、問題はここからだった。上条さんより年上のねーちんはどうなるのか、と
少なくとも上条さんより年下の年齢になる。行き着く答えは1つしかなかった。ロリねーちん
俺は辿り着いついてはいけないキーワードに辿り着いたのかもしれない。ロリねーちん、ロリ神裂。刀を持つ神裂(ロリ)
誰か書いて下さいお願いします<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 11:20:11.25 ID:rH4p8EAO<>その素敵世界を早く具現化するんだ
ワーストと打ち止めの外見が入れ替わったと考えればいいのかな
ヤンデレ幼女に追われる一通……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 11:54:21.50 ID:LZsHl5o0<>地の文で書いてたらさ、説明が長くなりすぎて
50行MAXで地の文だけで埋め尽くされそうになったんだけど、これってやっぱり
読みづらいかね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 12:03:10.83 ID:UeyxZoko<>全体の長さにもよるけど、そこまで書くならSSじゃなくて短編小説って形で書いた方がいいんじゃね?
とりあえず「地の文が長い=読みづらい」は絶対じゃない。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 12:04:27.95 ID:LfE1mIDO<>行間があんまり無いからたぶん読みにくくなりそうだ
ちょっと試しに投下してみたら?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 12:10:46.42 ID:7zLYXADO<>効果音みたいなの入れて一息と改行してみるとか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 12:11:05.07 ID:RDxxdgAO<>実際の文を見てみなきゃ断言できんけど、決め時で削れない!ってんならアリかな。
頻発するなら俺は投げる。オリジナルSSなら説明の必要があって読む気にもなるけど、キャラや設定使わせてもらってるわけで、その入り込み易さが2次SSの読み手&書き手のポイントだし。
最後にはいつも言われる様に『面白さ』があればすべての垣根を飛び越えちゃうけどね。ファッサファッサ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 12:14:21.24 ID:LZsHl5o0<>長編のネタバレになってしまうから投下は止めておきますww
でも>>774さんが言ってる通り、ちょいこの手法でいってみますー。
普段は会話文を交えてクドさを消してるから不安になってね。初めてまともなSS書くと
色々戸惑う事多いや。>>775さん申し訳ないっ
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 12:16:09.50 ID:LZsHl5o0<>>>777さん俺の妄想に常識は通用しない!(キリッ ですねwwww
てかこの時間帯なのに人多くてビビったーめっちゃレスきてるじゃん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 13:19:51.41 ID:tJ7EUADO<>おいここ数日なんか空気おかしいぞこのスレ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 13:26:40.97 ID:LZsHl5o0<>ひょっとして自分のせい?せいなのか?!せいですねっ!
だったらゴメンナサイ。空気読めなくて<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 13:45:37.96 ID:4kIyJCQo<>>>780
どうおかしいのか具体的に<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 13:52:33.57 ID:0eqpq2Eo<>分かった。平穏な空気なんだ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 14:08:17.06 ID:nXfT7vIo<>VIPから流れてきた人とは思えない程馴れ合いが多くなってるな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 14:11:05.46 ID:EvMGrx2o<>馴れ合いに乗っかって
誰かとあるのキャラクターの強さを表にした画像もってませんか?
もってたらくれさい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 14:24:47.54 ID:UeyxZoko<> ヘ(^o^)ヘ いいぜ
|∧
/ /
(^o^)/ てめえが画像を
/( ) クレクレするなら
(^o^) 三 / / >
\ハ,,ハ (\\ 三
(/ω゚ ) < \ 三
( /
/ く まずはお断りします <>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 14:26:33.67 ID:nXfT7vIo<>>>785
禁書wikiにあるけど
正直自分で原作読んで並べたほうが正しいと思う位あてにならん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 14:28:40.00 ID:4kIyJCQo<>>>785
ほいよ
http://www.usamimi.info/~tenohito/cgi-bin/anka/src/vipankae34297.jpg<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 14:28:42.57 ID:EvMGrx2o<>>>787
わかった
ありがとう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 14:29:08.64 ID:EvMGrx2o<>>>788
おお
これこれ
ありがとう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 14:36:10.83 ID:EvMGrx2o<>21巻
一〇月三〇日。第三次世界大戦が開戦して、一一日が経った。
三人の少年たちは、それぞれの想いを秘め、炎上するロシアを駆けていた。
元『アイテム』の小間使い・浜面仕上は、滝壺理后の治療に奔走するも、糸口は見つからない。
キーとなるのは、元『神の右席』の聖人アックアとの出会い。
最強の超能力者・一方通行(アクセロリータ)は、
最弱の好敵手との交戦を経て、エリザリーナ独立国同盟に移送された。
未だ打ち止め(ラストオーダー)を救う手だては見えない。
キーとなるのは、魔術が記載された謎の羊皮紙。
そして上条当麻は、ついにフィアンマと邂逅するも、手加減された上に逃亡を許してしまう。
インデックスを元に戻す事は、未だ叶わない。
キーとなるのは、"天使"と呼ばれる別次元の住人。
三者三様の想いを秘め、科学と魔術が交差するとき、物語は始まる――!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 14:47:01.96 ID:RDxxdgAO<>馴れ合おうがド突き合おうが良い作品が出てくりゃ構わんからな。
フリーなVIPから物を鑑賞すると望んだやつしか来ないんだから客層は違ってくらぁな。
馴れ合わねぇ空気の中でひたすら書いてる奴もいる。
柔弱も剛直も陰棲も活発も全ては平行して進み、このスレで発表する瞬間のみ水面下から顔を上げ現実の中で交錯する。
各自のその時の状況気分にもよらぁな。
俺が根詰めて書いてる時は、ナーバスんなって簡単なレスさえする気が起こらなかった。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 14:47:27.87 ID:4kIyJCQo<>さりげなくアクセロリww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 14:48:40.61 ID:fCpfx1co<>>>784
お前が言うな>>760wwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 15:20:47.55 ID:fuPu.ZY0<>ついにあわきんAAが
, . : : : ¨: : : .
. :: : : : : : : : : : : : `:..
/: : : : :l : : : : : : : : : : :.ヽ
/.: : :.:l : l: : : : : : l: : : : : : :.':.
,: : :l l:.:l : l: l: /:/l l: :l: : : : : :.',
l: : :.l l/|メl/l: :/l |リr'Tハ: : : : :.l
l: : : l lィ゙モラ`l/ リ j モテ`l: : : : : l
l : :ハ:ト、 , : : : : : l
, : 从 从: : : :j
ハ:.: : :.:、 ` ´ .イ: : : : :,'
, イ/` ‐‐-> _ イ、---―<\
/::/_,, -‐/_丿 l \_ \:.\
/,ィ'''゙゙゙ ̄ / /ー- -\ \`''‐、\::.\
/ ::, {:l / /~'' ‐- ,,__, -‐\ ヽ } \::. \
/:::::/丿 / l / _ ヽ |\{ \::::.\
/::::::// / :l / ¨ '' ‐-- ハ:l ',\ \:::::\
,.:':::::::// / l人 -‐ ''''' ¨ 八 ', \. \:::: \
/.:::::/ { / // lゝ __ -- ゝ ,,_ ,, / \ \ { \:::::.\
,.:::::/ ヽ_,/./ ./ / l /∧ \ \~''' ‐、 \:::::.\
{:::::{ / / / l_,> '' ¨ '' <. Y ∧ ',\ \ \. \:::::.\
\\ / / ./ l `i ∧ ∨ \ `''‐-、\. \:::::.\
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 15:33:17.71 ID:vLdM.wAO<>これはいいな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 16:07:13.41 ID:7zLYXADO<>上条さんと姫神のSS出来たけど非常に俺得な話に仕上がったので、オナニーかよ帰れって人はスルーしてください。では11レスほどもらう<>
とある学生たちの放課後3<>sage<>2010/06/09(水) 16:08:03.91 ID:7zLYXADO<>――とあるゲーセン――
上条「うらっ、うらっ」
姫神「抜かせない」
上条「それっ、それっ」
姫神「そのパターンは見切った」
――You Win
上条「……なぜ勝てない」
姫神「上条君は攻撃がワンパターン」
上条「くっそう。ん? 姫神、これやったことないって言ってなかったか?」
姫神「アーケード版は今日初めてやった」
上条「アーケード版はってことは……」
姫神「ゲーム自体は小萌としばらく一緒にやってた。そこで鍛えられた」
上条「なんと」
姫神「アーケード版でコントローラー持つのとは勝手が違うからどうなるか心配だったけど。意外と大丈夫だったみたい」
上条「小萌先生か……それじゃ俺が勝てるはずないよなぁ」<>
とある学生たちの放課後3<>sage<>2010/06/09(水) 16:08:33.16 ID:7zLYXADO<>姫神「小萌がどうかしたの?」
上条「ん、あぁ。あれは姫神がこっちに転校してくる前に、クラスでこのゲームの一作前が凄い流行ったんだよ」
上条「皆がそれに夢中になってさ、クラスの奴らがずっとピリピリした感じになってて、それを見かねた小萌先生はそのゲームやってる奴を一人一人家に呼び出してフルボッコにしていったんだ」
姫神「フルボッコ?」
上条「そうフルボッコだ。それで自信とやる気を喪失した俺達は自然とそのゲームから離れていった。これでクラス雰囲気は元通りなったとさ、おしまいおしまい」
姫神「小萌。やっぱり凄い人。侮れない」
上条「姫神はその小萌先生に鍛えられたんだ、通りで勝てないわけだよ」
姫神「小萌。そんなに上手いの?」
上条「そうだな、さっき例えに出した猛者に小萌先生は入るんじゃないかな」
姫神「それは。驚き」
上条「小萌先生はかつてオランダ代表やミランで活躍したエドガーダービッツに因んで『学園都市のダイナモ』と呼ばれてるんだぜ」
姫神「なんだかよく分からないけど。とにかく凄いんだね?」
上条「そうだな。今度クラスの奴らに話を聞いてみると貴重なフルボッコ体験談が聞けると思うぜ」
姫神「うん。分かった」<>
とある学生たちの放課後3<>sage<>2010/06/09(水) 16:09:03.83 ID:7zLYXADO<>姫神「そういえば。今日のイベントってなに?」
上条「今日はだな……お、あったあった。えーっと、カナミンのコスプレ衣装貸し出し半額だってさ」
姫神「っ! ついに私の時代が来た。これで勝てる」
上条「姫神、急にどうしたんだ……?」
姫神「乗るしかないこのビックウェーブ」
上条「あのー、姫神さん?」
姫神「皆の者、馬を引け! 丘へ向かうぞ!」
上条「こ、こんな神々しい姫神は初めて見るぞ……! なんか俺、わくわくしてきたぞ!」
姫神「それで。その衣装貸し出しはどこでやってるの?」
上条「え、あ、基本はそのテンションなんすね」
姫神「なんのこと?」
上条「いや、なんでもない。それならこっちの通路だな」
姫神「分かった。早く行こう」グイ
上条「あ、おい引っ張るなよ」<>
とある学生たちの放課後3<>sage<>2010/06/09(水) 16:09:39.20 ID:7zLYXADO<>姫神「これはっ……!!」
上条「ん? これは超機動少女カナミンツインスネーク(勝手に考えた第三期の名前)のマインの衣装か」
姫神「上条君。分かるの?」
上条「インデックスがよく見てるからな。大体のことは分かるぜ」
姫神「そういえば。シスターちゃんはどうしてるの?」
上条「インデックスなら今友達の所だな。補習で遅くなるって言ってるし大丈夫だろ」
姫神「友達さんが可哀想な気がするのはきっと気のせいじゃない」
上条「……。にしても、姫神はこういうのに興味あるんだな」
姫神「魔法少女は全ての女の子の憧れ」
上条「そんなもんかね?」
姫神「絶対にそう。男の子が戦隊物に憧れるようなもの」
上条「お、確かに言われてみればそうだな」
―――
「ねーねー、まだ食べたりないかも」
「はァ? 一体お前の胃袋はどォなってンですかァ?」
「海よりも深く、そして広いんだよ!」
「さすがはシスターさんだね! ってミサカはミサカはその食いっぷりに感心してみる!」<>
とある学生たちの放課後3<>sage<>2010/06/09(水) 16:10:07.83 ID:7zLYXADO<>上条「姫神、そろそろいいか?」
姫神「うん。大丈夫」
上条「じゃ、開けるぞ」
姫神「あ、ごめ、まっ――」
――ガラッ
上条「あ……」
姫神「見ないで!」ゴスッ
上条「ありがとうございます!」フゴッ
―――
姫神「えっち。すけべ。変態」
上条「すいません。ほんとにすいません」
姫神「普通。男が開ける?」
上条「開けません。右手が欲求に素直だったみたいですすいません」
姫神「分かればいい。前を締め忘れてた私も悪かったし……」
上条「色んな意味でありがとうございます」
姫神「ちゃんと反省して」
上条「はい……」<>
とある学生たちの放課後3<>sage<>2010/06/09(水) 16:10:34.99 ID:7zLYXADO<>姫神「その右手。没収しようかな」
上条「うぇ!? はは、なんか嫌な汗が流れてきた……」
姫神「え? ……、その。ごめんなさい」
上条「姫神が謝ることじゃないんだ。それより、その衣装似合ってるな」
姫神「ほんと?」
上条「あぁ、まさに着こなしてるって感じだ。その……可愛いよ」
姫神「あ、ありがと」
上条「おう……」
姫神「……、上条君。こういうの好きなの?」
上条「ぶっ!? 違う! 決してそういう訳じゃないぞ!? いつもの制服姿とは違う格好にトキメキを隠せないと言いますかって当麻は当麻はなにを言ってるんでせうか!?」
姫神「上条君て焦るとなんか変になるんだね」
上条「自覚はあります」
姫神「コスプレ好きも?」
上条「自覚は……って違う! どっかのバニー野郎と一緒にしないで!」
姫神「バニー……?」
―――
「ぶぇっくしょん!」
「はまづら、もしかして風邪?」
「最近寒くなってきたしなぁ」ズズッ
「暖めてあげる」
「た、滝壺ぉ!?」<>
とある学生たちの放課後3<>sage<>2010/06/09(水) 16:11:26.27 ID:7zLYXADO<>上条「それじゃ、せっかくだから写真撮ってもらおうぜ」
姫神「うん。……でもちょっと恥ずかしいかな」
上条「大丈夫だって。ここのカメラマン腕良いからさ」
姫神「私のコスプレ写真とか誰得?」
上条「少なくとも俺得だな」
姫神「……、そうなんだ。楽しみにしてて」
上条「おうよ!」
―――
姫神「うう。やっぱり恥ずかしかった」
上条「それにしては最後の方はノリノリでポーズ取ってたじゃん」
姫神「あれは。カメラマンさんが乗せるのがうまくてつい乗ってしまった」
上条「やっぱりあのカメラマン腕良いな。ほら、見ろよ全部可愛く撮ってくれてるぜ」
姫神「かわ、可愛いって。……、上条君相手に商売したら儲けそう」
上条「うっ、俺の財布の主成分が窒素で超埋まりそうです」
姫神「その写真。非売品だから大事にしてね」
上条「あぁ、大事にするよ。……おっともう結構時間経ってるな。そろそろ帰るか」
姫神「うん」<>
とある学生たちの放課後3<>sage<>2010/06/09(水) 16:12:04.41 ID:7zLYXADO<>――帰り道――
上条「いやー今日は楽しかったな!」
姫神「私も。楽しかった」
上条「どうやら上条さんの『デートで姫神をプレンセスに』作戦は成功したみたいだな」
姫神「……。そんな作戦名いつ考えたの?」
上条「ん? いつって最初からだぞ?」
姫神「そうだったの……(ダサいなんて言えない)」
上条「なぁ、姫神。俺は別に皆のメインヒロインにならなくたっていいと思うんだよ」
姫神「どういうこと?」
上条「『皆の』じゃなくて『誰かの』メインヒロインになればいいんだ」
姫神「私はその『誰か』にもスルーされるエアヒロイン……」
上条「あーもう、なんですぐそうやって卑屈になるんですか姫神さんは」
姫神「え?」
上条「姫神は俺のメインヒロインだ!」
姫神「っ!?」<>
とある学生たちの放課後3<>sage<>2010/06/09(水) 16:12:35.75 ID:7zLYXADO<>姫神「それは。今日の設定じゃないの……?」
上条「今日はそのつもりでいた」
姫神「……、今日、は?」
上条「ほんとはもっとデートして仲良くからだと思ってた。でも今の姫神を見てたらそんなのは幻想だった」
姫神「……」
上条「姫神好きだっ! 俺の、俺だけのメインヒロインになってくれ!」
姫神「っ!!」
上条「皆の、誰かのメインヒロインになるなんて俺は考えられない。もしそんな奴が現れたら右ストレートでぶっ飛ばす!」
姫神「……。それはやり過ぎ」
上条「それくらい俺は本気なんだ」
姫神「……」
上条「返事を聞かせてくれないか?」
姫神「私で。いいの?」
上条「あぁ、姫神がいい。姫神じゃなきゃ、嫌だ」
姫神「……、私。これから上条君のメインヒロインになる」
上条「ほんとか!? ありがとうな姫神!!」<>
とある学生たちの放課後3<>sage<>2010/06/09(水) 16:13:02.02 ID:7zLYXADO<>姫神「あ。もしかして。鞄忘れたのってわざと?」
上条「うぉ! いきなりバレた!?」
姫神「普通は補習にも鞄持って行くよね」
上条「仰る通りで……」
姫神「デートに誘ったのも?」
上条「あれは偶然の産物だな。初めは姫神が委員会の仕事で残ること知ってたから、鞄を口実に2人で話せたらいいなってくらいしか思ってなかったんだけど……」
姫神「けど?」
上条「姫神の卑屈な姿を見たらこのままじゃいけないと思って気がついたら勢い余ってデートに誘ってた」
姫神「卑屈なのもたまには良いんじゃない?」
上条「はは、そうかもしれないな。……あのさ姫神」
姫神「なに?」
上条「俺達、その……恋人同士なんだよな?」
姫神「うん。そう、だね」
上条「だからさ、お互い下の名前で呼ばなないか? 恋人同士なのに名字で呼び合うってなんか変じゃないか?」
姫神「わか、った。とう、ま君」
上条「あ、秋沙」<>
とある学生たちの放課後3<>sage<>2010/06/09(水) 16:13:39.25 ID:7zLYXADO<>姫神「……」
上条「……好きだぞ」
姫神「私も。好き」
上条「……あー、一緒に帰れる日は一緒に帰ろうな」
姫神「自分から言っといて話題を変えるとは。かみ……当麻君はまず補習にならないように頑張らないとね」
上条「すいません馬鹿ですいません」
姫神「今度は当麻君が卑屈になってる。ダメ。絶対」
上条「はい……」
姫神「勉強は得意だから任せて。これはフラグ。逃したら損」
上条「ははは、頼もしいな秋沙は」
姫神「それほどでも。あ。ここまでくればもう大丈夫だから」
上条「そうか」
姫神「送ってくれてありがと。明日もお願い出来るかな?」
上条「もともとそのつもりだったさ。それじゃあまた明日な秋沙」
姫神「また明日当麻君。おやすみ」
上条「あぁ、おやすみ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 16:15:12.15 ID:7zLYXADO<>エンダアアアアアアアイヤアアアアアアアってことでこれで上姫SSは終わります
ところでこの曲名なんだっけ?喉まできてるんだけど思い出せない……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 16:30:39.37 ID:UeyxZoko<>曲名は知らんが映画の「ボディーガード」で流れてた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 16:40:14.86 ID:fZTO9lAo<>何これ姫神さんマジかわいい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 17:31:52.78 ID:l8nPAhYo<>うわあ
一方通行「足引っ張ンなよ三下ァ」上条「おう!」
スレが落とされた
公開串の規制はできないんだろうか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 17:33:02.16 ID:NIbhQO6o<>マジか、あれ好きだったのに…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 18:14:38.87 ID:xUR9vrMo<>超乙 姫神SS増えて欲しいな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 18:31:39.02 ID:nXtaVV.0<>>>812 ども。それ書いてる者です。
上条「ブラック苦ッッ!」一方通行「…」でスレ立てました。
>>813 マジっすか!?ありがとうございます!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 18:37:20.90 ID:DlIBNwAO<>帰ンぞ欠陥電気ってどうなったの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 18:45:57.26 ID:5svcZ9M0<>>>816
スクリプトにスレ落とされて作者が書きため中
前スレあたりで作者が来て完成したらスレ立てるか、放置スレ使うって言ってた
一緒に待とうぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 18:52:26.29 ID:DlIBNwAO<>>>817
ありがとう。楽しみに待ってる。ずっと待ってる。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 18:53:03.70 ID:2cS2Cxwo<>ちょっと運営さん何とかしてくださいよ(迫真)
こんなんじゃ一方垣根物がSSとしてやっていけないんだよ〜(棒読み)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 20:07:38.47 ID:7zLYXADO<>ロリねーちんを誰も書いてくれてないとはいかに
とこで垣根×佐天て需要ある?最近俺得SSしか書いてないから投下していいものか判断に迷う<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/09(水) 20:10:02.06 ID:NjpzSSE0<>>>820
需要ってのは投下したら自然についてくるってていとくんが言ってた
つまりSSが投下されること自体俺得
ぜひ置いていきなさい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 20:14:14.66 ID:z7ge1.SO<>テッラ×ビアージオ×火野のBLを書こうと思うのですが誰得ですか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 20:15:44.73 ID:dPnlXQYo<>ていとくんとすごパっていいよな
強キャラな上にネタも豊富で、
しかも本編にはほとんど出てない分動かしやすいからな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 20:16:19.44 ID:.G8QDj20<>ロリねーちんは性格そのままで口調だけ変わってたらいいな
「だまっててよ!このどしろうと!!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 21:06:36.06 ID:73JMK5oo<>木原家の食卓ってタイトルだけ思い付いたけど想像しようとしたら脳が抵抗して書けない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 21:08:04.15 ID:fCpfx1co<>自スレのSSが遅々として捗らない一方で
全く関係ないとあるSSの構想だけが練られていくのは何故なんだぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 21:09:29.54 ID:OU.5Aogo<>全部書いてしまえばいいじゃない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 21:11:33.61 ID:svoZF1so<>>>826
みんな同じ悩みを抱えていると思うの。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 21:12:32.91 ID:fCpfx1co<>>>827
目からそげぶだわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 21:14:39.51 ID:MdxogkSO<>>>825
巨人の星みたいなのが浮かんでしまった
「一方通行、あのレベル6の星を目指すんだ!」みたいなの
……どうやら俺も疲れてるみたいだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/09(水) 21:23:44.21 ID:uDvbu..0<>前に出てきた小ネタ思い返してたら
執筆都市の上条さんが書いた禁書がいいところで「その幻想をぶちそげぶ!」って誤字しちゃってるの妄想した<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 21:25:36.49 ID:dPnlXQYo<>まそっぷ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 22:18:24.59 ID:MtWBOV2o<>はいだらー!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 22:21:07.63 ID:2cS2Cxwo<>ウボァー <>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 22:24:13.02 ID:ibVVl0o0<>まそっぷ懐かしいwww<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:24:15.93 ID:jgK.ajIo<>どうも。前スレ>>889の続きです。
タイトルは「浜絹モノ(?)」
キャラ崩壊注意。展開崩壊注意。
今回は長くなったので11レスほど借ります。
自分でもどこに向かってるのかわからなくなってきた。<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:25:04.43 ID:jgK.ajIo<>絹旗「はーまづらぁー?」
浜面「ひぃっ!? どこかで聞いたことあるようなないようなそのフレーズは何なんですかぁ!」
絹旗「いいからちょっと浜面、そこに座りなさい。はい、そう、正座です。超正座」
絹旗「とりあえず、超浜面とはいえ色々事情があるのはわかりますよ。ええ、私も鬼ではないですからね。釈明する余地は多少あるかもしれません」
絹旗「だが[ピーーー]!」
浜面「うわぁぁぁ! ちょ待ていや待ってくださいお願いします! この通り土下座でも何でもしますから!」
絹旗「いいえ許しませんよ超浜面。あなたはやってはいけないことをやりました。いくら事情がありようともこれは決して許されざる超重罪です。さようなら、浜面。愛していました」
浜面「うぉい! そこまでマジな事なのかよ! 俺が『他の女の子と話をしていた』くらいで!」
絹旗「『くらい』……? 浜面、あなたは何を言ってるんですか? 死にたいんですか?」
絹旗「いいからさっさと吐きなさい。あの女性はいったい誰なんですか」
浜面「誰ってその……俺にも女の子の知り合いくらいいるというか……」
絹旗「あぁん? 今何か超寝言が聞こえましたね? 超浜面と仲良くしてくれる女の子なんて学園都市中、いや世界中探してもいるわけがありません!」
浜面「いや……いるだろ……多分、一人くらいは……」
絹旗「ええ、浜面。あなたには一人で十分なんです。それ以上を求めるなんて超おこがましい事にも程があります」
浜面「えぇー。……でもおかしいだろ。お前も見てただろ? 俺は、別に……その……裏切るようなことはしてなかっただろ?」
絹旗「浜面あなた馬鹿なんですか? 超馬鹿なんですね浜面は。知ってますよ。知ってましたけど、けど」
浜面「な、なんだよ……」
絹旗「……ふぅ、しょせん超浜面には女心なんてまるで理解できないんですね。多少なりとも期待した私が超馬鹿でした」
浜面「なんだよ! 俺は別に変なことをしてたわけでは」
絹旗「……もういいです」
浜面「え?」
絹旗「もう超浜面には愛想が尽きました。辛抱の超限界です」
浜面「おい……おい、絹旗!」
絹旗「ばいばい、浜面」<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:25:50.51 ID:jgK.ajIo<>浜面「な、にを……」
浜面「あいつ……」
浜面「行っちまいやがった……」
浜面「俺が悪いのか……」
浜面「いや俺は悪くない」
浜面「俺は何も間違ったことはしていない」
浜面「していないんだ……」
浜面「……」
浜面「……ん」
浜面「寝ちまったか……」
浜面「ん、スプレーの缶……?」
浜面「そうだ、絹旗!」
浜面「いや、でも、俺は……」
滝壺「はまづら」
浜面「……滝壺、か……」
滝壺「久しぶり、はまづら」
浜面「元気だったか、お前らは」
滝壺「うん、元気だよ。麦野なんかこの前『あー、浜面はいないかしら。たまにブッ殺したくなるのよねー、あいつ』とか言ってたし」
滝壺「フレンダは、あっちでも鯖缶ばかり食べて、浜面のことなんて欠片も思い出してる様子がないし」
浜面「はは、変わらないな」
滝壺「うん。はまづらたちは、元気?」
浜面「……元気だよ」
滝壺「……きぬはたは?」
浜面「見りゃわかるだろ? この部屋だってあいつが暴れまわってこの有様だ。はは、ちょっと元気すぎるか?」
滝壺「……そうだね」<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:27:16.98 ID:jgK.ajIo<>浜面「……」
滝壺「……」
浜面「わかってる」
滝壺「……」
浜面「やめろよ」
滝壺「……」
浜面「そんな目で見るなよ」
滝壺「……」
浜面「違うんだ」
滝壺「……」
浜面「俺は悪くない」
浜面「俺は間違ったことはしてないんだ」
浜面「俺がやったことは正しかったんだ!」
浜面「ああするしかなかった」
浜面「だって俺には」<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:27:46.51 ID:jgK.ajIo<>浜面「俺はヒーローなんかじゃない」
浜面「俺は、ただの人間は、できることとできないことがあるんだよ!」
浜面「俺はあいつみたいに! お前らみたいにはなれないんだ!」
浜面「だって、俺はスキルアウトで、落ちこぼれで、出来損ないで、役立たずで、邪魔者で、ガキで、クズで、馬鹿で、無能力者で!」
浜面「俺なんていなけりゃよかったんだ! そうすれば」
滝壺「大丈夫、はまづら」
滝壺「私は、スキルアウトで、落ちこぼれで、出来損ないで、役立たずで、邪魔者で、ガキで、クズで、馬鹿で、そして」
滝壺「無能力者でも、そんなはまづらを応援してるよ」
滝壺「だから、負けないで」
滝壺「はまづらは、はまづらがそう思っていなくても」
滝壺「私にとっては、とっても格好良いヒーローだったから」
滝壺「おやすみ、はまづら」
滝壺「また会おうね」<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:28:12.25 ID:jgK.ajIo<>浜面「……」
浜面「…………」
浜面「滝壺……」
浜面「ああ、そうだな」
浜面「また会おうぜ」
浜面「さて、絹旗の超馬鹿野郎を連れ戻しに行くか!」
絹旗「あんな事を言って家を出たのはいいんですが」
絹旗「行く当てが超ありません……」
絹旗「もうこんな時間ですし、あまり放浪してると警備員が煩そうです……」
絹旗「こうなったら死ぬほど不服ですが、五月の……」
絹旗「……?」
絹旗「あ、あなたは……」
浜面「よう、絹旗」
絹旗「……」
浜面「やっぱり、ここにいたか」
絹旗「……」
浜面「やっぱお前がいるのはここだよな」
浜面「映画館」
浜面「お前は絶対ここにいる、って思ったぜ」
浜面「2人で何度も来たもんな」
浜面「こんな寂れた場所でも──」
絹旗「浜面」
浜面「おう」
絹旗「麦野に会いました」<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:30:15.96 ID:jgK.ajIo<>絹旗「どういうことですか」
浜面「……何が、だ」
絹旗「どうして!」
絹旗「麦野は!」
絹旗「麦野は私に言ったんです!」
絹旗「『あら、久しぶりね、絹旗』って」
絹旗「ただ、それだけで。たったのそれだけで!」
絹旗「それだけで麦野は行ってしまったんですよ!」
絹旗「何なんですか!」
絹旗「それだけなんですか!」
絹旗「私は、」
絹旗「私は、それだけの存在なんですか!」
絹旗「私は、アイテムにとって、麦野にとって、滝壺さんにとって、フレンダにとって」
絹旗「浜面にとって!」
絹旗「私の存在はその程度なんですかぁ!」
浜面「絹旗」
絹旗「うっ……うっ……」
浜面「お前さっき言ってたな。俺と話していた女の子が誰かって」
絹旗「うっく……」
浜面「あれは滝壺だ」
絹旗「え……」
絹旗「だって、え、え?」
絹旗「だって、あの女性は」
絹旗「目に包帯を巻いていたじゃないですか!」
絹旗「……まさか」<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:32:30.06 ID:jgK.ajIo<>浜面「そうだ、滝壺はもう『目』が見えない」
浜面「フレンダは『足』がもう動かない」
浜面「麦野はもう『腕』がない」
絹旗「嘘です! 麦野は私と会ったとき!」
浜面「コートを着ていただろう? 腕を覆うように」
絹旗「っ……」
絹旗「どういうことですか……」
絹旗「なんでそんなことに……」
浜面「俺にもわからない」
浜面「どうしてこうなってしまったのか」
浜面「どうしてこんな目に合わなきゃいけないのか」
浜面「俺にもさっぱりわからねぇんだよ!」
絹旗「っ!」
浜面「俺たちが何をしたっていうんだ!」
浜面「俺たちが悪いことは何もしていないとは言わない!」
浜面「それでも! それでも、ここまで酷いことをされて!」
浜面「それで泣き寝入りしろだって? ふざけんな!」
浜面「どうして俺だけ! 俺だけ何もないんだ! 俺には何も価値がないのか! 何も奪うに値するものがないのかよ!」
浜面「くそっ! くそぉ!!!」
絹旗「……私たちは暗部です」
浜面「あ?」
絹旗「この程度のこと、この世界に入ったときに覚悟はしていました。おそらく麦野も滝壺さんもフレンダも」
絹旗「だから」<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:33:15.34 ID:jgK.ajIo<>浜面「覚悟していたから何なんだよ!」
浜面「お前らがそれが辛くないわけがないだろう!」
絹旗「っ……でもその3人に比べて、私は何も失ってなんか……」
浜面「自分でもわかっているんだろ?」
浜面「お前にはもう『窒素装甲』が出せない」
絹旗「っ!!」
浜面「前にも言っただろ、お前はもう『ただの女の子』なんだ」
浜面「お前は『能力』を奪われた」
絹旗「……いつから気づいていました?」
浜面「ついさっきだ。お前がやけにヘアスプレーの缶を持っているのを強調するのはそれを誤魔化すためなんだろ?」
浜面「でも残念だったな、さっき急に家を飛び出した時に、これ、置きっ放しだったぜ」
絹旗「……私がまだ予備を持ってるとは思わなかったんですか?」
浜面「ははっ、んなわけねぇだろ。そんなことない事はお見通しだぜ」
浜面「だって、俺とお前のあの家の家計は俺が管理してるんだぜ?」
<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:33:47.30 ID:jgK.ajIo<>絹旗「……」
浜面「……」
絹旗「ぷっ」
浜面「……」
絹旗「ふっ、くくっ」
浜面「……」
絹旗「あは、あはははははははは」
浜面「……笑うなよ」
絹旗「だって、あはっ、超浜面が超キメ顔で『家計は俺が管理してるんだぜ?』って、ぷっ、ふふふふっ」
浜面「くそっ、笑うな!」
絹旗「きゃっ、ちょ、ちょっと浜面、やめて下さい!」
浜面「はっはー、お前はもうただの女の子だからなー。抵抗できるならしてみるがいい。へっへっへ」
絹旗「……浜面……超キモイ……」
浜面「なんだと!」
絹旗「……いいですよ」
浜面「……」
絹旗「浜面なら……私を好きにしてもいいです」
浜面「……そのまんまの意味に取るぞ」
絹旗「ええ」<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:34:24.76 ID:jgK.ajIo<>
絹旗「絹旗最愛は、浜面仕上に全てを捧げます」
<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:35:09.98 ID:jgK.ajIo<>浜面「……急に何を」
絹旗「……覚悟が必要なんです」
絹旗「大事なものを失って、それでも前に歩き続けるためには、覚悟が必要なんです」
絹旗「私にとってそれは、超愛している人に自分の全てを預けること」
絹旗「全てがあなたのものになりたい」
絹旗「あなたの全てをものにしたい」
絹旗「これは契約です」
絹旗「お互いが決して破ることのない」
絹旗「最初で最後の、契約です」
絹旗「……いいえ、あなたは破っても構わない」
絹旗「あなたの意思はあなたのものです」
絹旗「でも」
絹旗「私の意思は私のものです」
絹旗「だから」
絹旗「私はあなたのものになります」
絹旗「これは私の意思で、契約で、誓いで、けじめで、覚悟です」
絹旗「きっと私はあなたに恋(依存)してるんです」
<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:35:58.20 ID:jgK.ajIo<>絹旗「浜面、いや、仕上さん」
絹旗「私を受け入れてくれますか?」
浜面「絹旗、お前……」
絹旗「最愛と呼んでください」
浜面「ぐっ……さ、最愛」
絹旗「はい♪」
浜面「お前、俺の答えをわかっていて聞いてるだろ?」
絹旗「はい♪」
浜面「……お前、ずるいぞ」
絹旗「女はずるいものなんですよ、浜面っ♪」
浜面「くっそー! こうなったらいきつくとこまで!」
絹旗「超駄目です♪」
浜面「うげっ! そ、そこは……」
絹旗「まったく男は超狼なんですから……超油断なりません」
浜面「絹旗さン……急所は……ちょっと……」
絹旗「ふん! 超浜面にはいい罰です」
浜面「だって、さっきの流れだったらOKな感じでしたよね……?」
絹旗「はぁ……わからないんですか? これだから超浜面は」
絹旗「私は『返事』を聞いていませんよ? 仕上さん」
<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:36:39.63 ID:jgK.ajIo<>
浜面「……ああ、世界で一番愛してる、最愛」
絹旗「私もです。この世で最も愛しています。仕上さん」
<>
浜絹モノ(?)<>sage<>2010/06/09(水) 22:37:18.42 ID:jgK.ajIo<>以上。
あー、saga忘れた。
それに、改行オーバーして11レスどころじゃなくなっちゃいましたね。
申し訳ない。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 22:40:09.32 ID:PpQRHPMo<>>>850
見りゃわかるだろ?ってちょっと酷すぎやしませんか仕上げさん
浜面ってアイテムの誰とくっついても自然すぎてかっこいいわ。
いや誰とくっついても自然に書ける書き手の技量ってのもあるんだろうな
絹旗幸せになって欲しいほんとに
こんな面白いのをsage進行だなんてもったいない、ageとくぜ
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 22:41:44.08 ID:05jKloDO<>乙!
絹旗かあいいよ絹旗
ところで土御門主役のSSって少ないけど需要あるんだろか
ヒロインはほぼ舞夏一択で、シリアスになりそうだけど<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 22:42:39.26 ID:HCWr15U0<>>>850
超超乙
浜絹はええのう浜絹はええのう
というか浜面、いや仕上さんがかっこいい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 22:42:46.76 ID:y.Hy8QSO<>一方「殺さなきゃ駄目とか聞いてねェ」
このスレなんで携帯でアクセス出来ないんだ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/09(水) 22:43:51.91 ID:uDvbu..0<>乙
はいむらーサイトで「アイテムは15巻唯一の清涼剤と思わせつつ実は」って書いてあるけどやっぱり清涼剤化してるよね
面白かったけど切るとこが鬼畜www<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 22:47:26.03 ID:OIEu80wo<>最近佐天さんの面白い能力見ないから悲しい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 22:47:25.96 ID:MdxogkSO<>>>854
多分スクリプトのレスが携帯の容量オーバーしてるから
スクリプトがラスト20レスを切ったらまた表示できるようになると思う<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/09(水) 22:49:20.92 ID:uDvbu..0<>>>852
それは兄と妹でドロドロするのかー?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 22:52:32.22 ID:2cS2Cxwo<>お兄ちゃんどいてそいつ殺せないー
って感じでドロドロするんだろうな
うっひょう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/09(水) 22:53:37.25 ID:RDxxdgAO<>>>854
荒らしの書き込み内容が通常ブラウザに多大な負荷を掛けるからだ、俺の使ってる携帯は問題ないぞ。専ブラの問題かも知れん。
これ試してみてイケるかどうか報告してくんないか
http://s.s2ch.net/test/-/ex14.vip2ch.com/news4gep/<>
860<>sage<>2010/06/09(水) 23:08:50.15 ID:RDxxdgAO<>スマン、他スレの報告で機種的な問題と分かった
最近の高機能タイプの機種ならイケるんだろう
具体的に言えばドコモはi-mode2.0使用機種
auはKCP+またはKCP3使用機種だな、ソフトバンクはわからん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 00:27:02.62 ID:P.dg1WYo<>とあるSS総合スレ (137)
いつの間に……ッ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 00:32:36.33 ID:kYhlhzoo<>しかし屋上待機の人はすごかったな。
俺も上条さんと一緒にいつもの公園で美琴待ちしてたら上琴SS増えたりするだろうかww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 00:42:02.92 ID:zbYmqWIo<>じゃあ俺も待機するぜ
今書いてるけど、恋愛経験がないからどうにもそれっぽくならん…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 00:46:59.61 ID:kYhlhzoo<>>>864
大丈夫。自分も同じ感じだけどきっと妄想力っていうのは俺たちの強い味方になるはず!
いつものベンチで待ってますね!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 00:48:56.09 ID:niiQYPUo<>最近忙しくて単発からせいぜい2,3レスのものしか書けないくやしい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 00:50:10.86 ID:P.dg1WYo<>「もしもし風紀委員ですか!? 公園に不審者が!」<>
上条当麻の一日<>sage<>2010/06/10(木) 00:52:25.59 ID:8.QoqnAo<>【7:46】メリーさんからの着信で起床。「家の前にいる」等とほざいてやがる。おかげで寝起きが悪い。
【8:02】朝食で使った油の容器にゴキブリが入ってた。気にせず捨てた。今まで気がつかなかった事に腹が立つ。不幸だ。
【8:12】居候の飯を置いておく。ダルい。家を出るときに電話が鳴る。うるせぇシカトだ。
【8:42】学校まで走っていると、後ろからビリビリがダッシュで追いかけてくる。不幸に鍛えられた脚力で振り切る。あくびが出た。
【9:30】授業を受ける。下を見るとコンクリートで出来た手がオレの足をつかんでいる。ふりほどきそげぶする。雲散霧消した。
【10:39】窓際で空を眺めていると、女が落ちてきてドロップキックを仕掛けてきた。この変態が。
【11:00】携帯に着信記録16件。かけてみる。「とーまーお腹すいたん…ブチッ…ツーツーツー」 。飯は朝昼分あっただろうが。
【12:24】廊下を歩いてて、すれ違う時に男が「よくわかりましたね」と言ってきた。黙れアステカ産ストーカーが。
【16:12】誤作動したスプリンクラーにびしょ濡れにされたところに、先輩の女が声をかけてきた。
「相変わらず、お前は意味不明な事になってるけどなぁ」右ストレートを入れる。うずくまったまま動こうとしない。こっちはイラついてんだよ。
【17:20】公衆便所に行く途中で捨てミサカを見た。「ひろってください、とミ(ry」うるせぇ黙れ。
【17:42】特売のあるスーパーへダッシュ。ふりかえるとビリビリがついてきている。急ブレーキをかけてわざと背中をぶつけた。
追撃の右ストレートも追加しておいた。もう着いて来ないようだ。
【19:00】特売品を確保して帰宅、着信記録が49件。またアイツか。
【21:42】ベッドの下に赤毛の男がいたのでボコって追い出した。身長2m越えの男が泣くな。
【22:10】メリーさんからの電話に出る。「わたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの」後ろは壁だ。その向こうは変態兄妹の愛の巣だ。
【23:34】着信がしつこく鳴り響く。携帯の電源を切ったら二度とオンにならなくなった。不幸だ。
【0:12】就寝。今日一日でかなり疲れた。
【2:40】急に目が覚めた。殺気を感じる。変なメイド服を着た髪の長い女がベランダからこっちを見つめている。だが睡魔には勝てない。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 00:56:36.62 ID:kS/4QF6o<>やだ、この上条さんかっこいい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 00:59:25.43 ID:kYhlhzoo<>なんでステイルが部屋にいるんだよww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 01:00:12.85 ID:dOdyb2Yo<>時系列めちゃくちゃだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 01:01:12.64 ID:zbYmqWIo<>年下の女の子をガチ殴りかよwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/10(木) 01:27:38.99 ID:ltNW.LQ0<>昨日の一方初春の続きを書いたので。5レスほどお借りします
ちなみに今回は地の付きなので、よかったら他の方のように地の文の批評をしてくださると嬉しいです。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/10(木) 01:27:39.06 ID:ltNW.LQ0<>昨日の一方初春の続きを書いたので。5レスほどお借りします
ちなみに今回は地の付きなので、よかったら他の方のように地の文の批評をしてくださると嬉しいです。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/10(木) 01:27:39.03 ID:ltNW.LQ0<>昨日の一方初春の続きを書いたので。5レスほどお借りします
ちなみに今回は地の付きなので、よかったら他の方のように地の文の批評をしてくださると嬉しいです。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 01:29:23.89 ID:h/PHoIEo<>とても大事なことなので3回ばっちこい!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 01:29:53.04 ID:DC60t4oo<>何だこの連レス!(驚愕)<>
初春「じゃ、風紀委員です!」一方「あァ?」の続き1/5<>saga<>2010/06/10(木) 01:29:53.75 ID:ltNW.LQ0<>「あむあむ」
「……」ズズズ
あれから。
一方通行はたびたび花飾りの風紀委員―初春飾利に呼び出されてはファミレスに付き合わされていた。
彼は誘いを受けるたびに面倒だと言って出てくるのを拒否したが、
その旨をメールで告げると即電話が掛ってきて泣きそうな声を出されるのだからたまったものではない。
そのせいか最近では拒否のメールを送る、という手順が省略されてしまった。
そんな半ば日常的なものとなりつつある二人でのファミレス通いだが、今日はちょっとした変化があった。
「いやー鈴科さんでしたっけ? まさか初春にこ〜んな彼氏さんがいたなんて!」
「……彼氏じゃねェ」
「またまたぁ〜照れない照れない! ね、初春?」
「あむあむ……ほえ?何がですか?」
「ダメだこの子やっぱ色気より食い気だ」
佐天涙子、初春の親友……らしい。
今日も今日とて一方通行が呼びだされると、今回は彼女も同伴するとのことだった。
「あ、ちなみに鈴科さんは別に彼氏さんとかじゃありませんよもぐもぐ」
「聞いてんじゃん……。あと物食べながら喋らない」
ちなみに、彼女たちが先ほどから口にしている「鈴科」とは一方通行のことだ。
以前初春に連絡先を教える時、適当に口にした名前である。
ひょっとしたら本名だったかもしれない。が、一方通行にはどうでもいいことだった。
どうせ第一位だと知られたらまた面倒事になるに決まっている。なら偽名でも名乗っておけばいい、ということである。<>
初春「じゃ、風紀委員です!」一方「あァ?」の続き2/5<>saga<>2010/06/10(木) 01:31:00.59 ID:ltNW.LQ0<>「でも初春、彼氏じゃないんだったらどういう関係?」
「パフェ友です」
即答である。キリッ、という擬音さえ聞こえてくるようだ。
元来甘いものが好きではない一方通行としてはそんなモノにされてはたまったものではない。
「ンな訳ねェだろ。『ただの』知り合いだよ」
一方通行は彼女の妄言を一瞬で切り捨てた。
ちぇ、などど行っていた佐天も、初春が「ただの……」などとボソボソ言っているのは気づいていない。
「それにしても……よく食べるねー、初春」
佐天は先ほどからがつがつとパフェをかきこむ親友に目を向ける。
初春が食べているパフェは相当な量があり、甘党であるはずの佐天も思わず「うっ……」と思ってしまうほどだ。
「最近は白井さんからの邪魔が入りませんからねー。以前だったら食べようとするたびに『仕事ですの』って連れ出されてたんですけど」
鈴科さんと食べてる時は何故か邪魔が入らないんですよ、などとのたまう彼女に、一方通行は思わず
「俺は魔除けか何かですかァ!?」
と叫んでしまう。彼にしては珍しいリアクションである。
初春はそんな彼をたしなめながらも、パフェにかじりついてご満悦の様子。
やっぱり彼は年下の少女に振り回される宿命でもあるのかもしれない。
(でも鈴科さんもまんざらじゃなさそうな感じ……? こりゃあたしお邪魔虫だったかなぁ)
もともと、最近ご無沙汰な初春に無理を言ってついてきたのは佐天だ。
ここ数日、授業が終わるといそいそと消えることが多かった初春を問い詰めると、知り合いとパフェを食べに行くとのこと。
しかもよくよく聞き出す、その「知り合い」とやらは男性であるらしい。
佐天も含め彼女らには全く男っ気が無かったため、「ついに初春にも文字通り春が!」などと舞い上がり、
物珍しさもあってご相伴に与ることになったのである。<>
初春「じゃ、風紀委員です!」一方「あァ?」の続き3/5<>saga<>2010/06/10(木) 01:32:59.66 ID:ltNW.LQ0<>(でもなんか淡々としててつまんない! ここはいっちょあたしが新たな刺激をプレゼントフォーユー!)
「ねぇ初春ぅ〜? それおいしそうだねぇ?」
「ぱくぱくはいもぐおいしいですよもぐもぐ佐天さん? ごっくん」
「だから食べながら喋るなっての。そんなにおいしいんならさぁ……鈴科さんにもあげたら?あ〜ん♪って!」
ピクン、とコーヒーを飲む手を一瞬止める一方通行。
佐天はおっ?と意外な反応に手ごたえを感じるが、
「駄目ですよ佐天さん。この人甘いもの苦手ですから」
どうやら甘いものを口にするのが嫌だっただけのようだ。
あ〜ん作戦は失敗。次の手を打たねばならない。
(何かないかな……。あ、そういえば)
佐天は今日はまだ初春のスカートをめくっていなかった事を思いだす。
今朝は連日のスカートめくりによってを警戒度を増した初春によって、彼女の日課は阻止されてしまっていた。
(スカートをめくられて慌てる初春、赤面する鈴科さん、それを煽るあたし。完璧だ……)
思いたったが吉日とばかりに、スカートめくりを実行しようとする佐天。
だが悲しいかな、座っている彼女らにめくるスカートなどない。
テーブルの下で密かに作戦が遂行されたとしても意味はないのである。
と、その時だった。
「あ、私ドリンクバー入れてきますね」
パフェに夢中だった初春が、ドリンクが切れている事に気づいて席を立つ。
その瞬間を見逃す必殺仕事人・佐天涙子ではない。
「う〜い〜は〜るぅ〜ん!」
「はい? なんですか佐天さ」
「今日のパンツはなんだろな〜っと!」
バサァ!と勢いよく親友のスカートをめくりあげる佐天。
今日ははたしてストライプかはたまたくまさんか、と言わんばかりの勢いで初春の下着が晒された。<>
初春「じゃ、風紀委員です!」一方「あァ?」の続き3/5<>saga<>2010/06/10(木) 01:34:18.29 ID:ltNW.LQ0<>「……え……?」
「……ゴボッ!?」
予想に反して。
少女のそれはいつもの子供っぽい趣味のものではなく、どちらかといえば白井あたりが好んで履きそうなソレだった。
反応は三者三様。
被害者は呆然と立ち尽くし、実行犯は信じられないようなものを見た顔をしている。
傍観者だった白い少年は、コーヒーが器官に入ったのかひどくむせていた。
やがて無言で立ち尽くすだけだった初春が自分の身に何が起きたのかを理解すると、店中に響き渡る声で悲鳴を上げた。
「きゃ、きゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!?」
何事かと店内の目線が集中する。
彼女の悲鳴で我に返った佐天は、とりあえず初春をなだめる。
「おっ、落ち着いて初春!?」
「落ち着けません!! なんてことするんですか!!?」
「い、いや、まさか初春があんな……!」
思い出したのか、佐天が顔を赤くする。
「赤面しないでください!私の方が恥ずかしいんです!」
(やっば、初春本気で怒ってる……)
と、そこで彼女の矛先がむせている一方通行へと向かう。
「鈴科さん!見ました!?」
「い、いや……ゲホッ……、見て、ねェ……」
どう考えても見た者のソレだった。
「う、うわあぁぁぁーん!?」
再度店中に響く大声を上げる初春。
結局、気まずい雰囲気を残したまま、三人はすごすごと料金を払って店を後にすることとなった。
ちなみに、余談ではあるが一方通行は過去に何度か女性の裸体を目撃した事がある。
同居人の少女や保護者のものだが、彼にとって少女は守るべき対象であって異性として見るには幼すぎ、
保護者二人は年長者すぎて一方通行からしてみれば、いわゆる「ババァ」だった。
なので、年齢の近しい異性の下着を彼が目撃するのはこれが初なのであり、以外とウブなのも仕方がないのだった。<>
初春「じゃ、風紀委員です!」一方「あァ?」の続き5/5<>saga<>2010/06/10(木) 01:35:13.29 ID:ltNW.LQ0<>「ひどい目に遭いました……」
初春が嘆息しながら佐天を睨みつける。
「あ、あははー……ごめんなさい」
彼女からはもう平謝りしか出てこない。
もう初春もそんなに怒ってはいないのか、ため息をひとつ。
「これに懲りたら、もうやめてくださいね……?」
佐天としてはうなずくしかない、
コクコクコク!と何度も了解の意を示す彼女に、ようやく初春は肩の荷が下りた。
「鈴科さんも、今日はすみませんでした。ほらっ、佐天さんも!」
「スミマセンデシタ……」
「あ、あァ……」
ショックが大きかったのか、一方通行も大分参ってるようだ。
初春は最後に念を押す。
「今日見たものは、絶っ、対! 忘れてくださいね?」
「おォ……忘れとく……」
「それを聞いて安心しました……。それではまた」
彼女たちと別れた一方通行は一人ごちる。
「『また』って……。また呼ばれンのか……」
一方通行は気付かない。
当初ほどそれが嫌だと思っていないことに。
「じゃあ佐天さんも」
「あ、うん。またね……」
初春と別れた佐天はふと考える。
(そういえば、なんで初春はあんなきわどいパンツを履いていたんだろう?)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/10(木) 01:37:38.49 ID:ltNW.LQ0<>なんで3回も!?しかも3個目は時空が歪んでるYO!
あと4レス目の番号が3になってるのはミスです。
と、ともかく読んでいただいた方はありがとうございました。
好評のようならまだ続く……かもしれません。
地の文の批評もできればよろしくお願いします。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 01:41:30.13 ID:kS/4QF6o<>続いて欲しい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 01:46:36.62 ID:DC60t4oo<>パンツの理由がわかるまで続けて欲しいリストに追加だくっそ!
乙です<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 01:48:12.32 ID:FwYjagUo<>一方さん的にパンツ>全裸って事か。
乙!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 02:09:41.77 ID:h/PHoIEo<>>>883 当然、全裸を見るまで続けるんだよな? 誰が誰のとは言いませんが。
>>878
「―」は二つ繋げて「──」で使うのが一般的。
「その旨を」「そのせいか」「そんな」っていう「その」3連発は気になる。
「佐天涙子、初春の親友」←この場合は読点じゃなく、句点や文章自体を区切る方がいいかも。
>>881
「どう考えても見た者のソレだった」っていう言い回しでは直前に「ソレ」が指し示す物を。「その反応は」とか「彼の声は」とか。
「白井あたりが好んで履きそうなソレ」に対しては「少女のそれ」が対応してるね。
>>882
「肩の荷が下りた」多分、意味を間違えて使ってないだろうか?「肩の力を抜いた」辺り?
パッと見だとこんなもんじゃないかなー。<>
御坂美琴日記<>saga sage<>2010/06/10(木) 02:16:11.12 ID:JjgYYWMo<>【7:12】黒子の甘い声で起床。まだ眠い。顔を洗う。微弱な電気が漏れて気持ちが悪い。歯はみがかない。アタシの歯ブラシは黒子にしゃぶられる。
【7:22】朝食後に黒子へ電撃を放つ。手加減が面倒くさい。イヤになる。
「今日も常盤台のエースらしく振舞って下さいまし」黒子の言葉だ。うっさいのよ。アタシはエースじゃないただの中学生なのよ。
「愛してますわお姉さま!」だからうっせぇんだよこの黒子が。
【7:35】ダルい登校時間。まわりではうるせぇ生徒が御坂様だなんだとわめいている殺すぞ。
【7:43】「不幸だ〜!」アイツが叫んでいる。アタシにどうしろっていうんだよ。
【7:50】アイツ無視。暴食シスターに一か月分の食料を食べられたらしい。うだつの上がらない奴だわ。
【8:03】今日は曇りだ。気分が盛り上がらない。早く寮へ帰りたい。
【8:46】黒子がクネクネしている。
【9:30】教室についた。着席する。
【9:40】授業。
【9:45】お腹がすいた。キャンディを一つ舐める。噛み砕いたらみんながこっちを見た。
【10:11】みんなが談笑。アタシは寝てるふりをする。
【11:20】黒子 登場。
【11:22】「ドッフフフ、お姉さまぁ〜!」 相変わらず元気な奴だ。
「黒子、離れなさってば!」本当はどうでもいい。
【11:40】能力テストでプールへ。塩素臭い。生理が始まって力が出ない。
【11:42】「お姉さま〜!」黒子だ。
【11:43】「頑張ってくださいまし〜!」黒子がクネクネしている。
【11:45】「いくわよ…超電磁砲!」ただのコイン投げだ。
「格好良すぎますわ、お姉さま〜!」このセリフには飽き飽きしている。
【11:49】テスト終了。「ま、ざっとこんなもんよ」格好だけ言ってみる。
【11:53】婚后光子が来た。「オ〜ッホッホッホ!」うざすぎる。帰れ。うだつの上がらない奴だわ。
【12:30】昼食。トイレに直行して個室に入りパンをかじる。黒子がクネクネして上からこっちを見ている。いやがらせなの?殺すか?
【12:42】トイレに人が入ってきて談笑。「なんか食べ物の匂いしない?」アタシがパン食べてんのよ。
【13:12】「能力テストに行っておいで」教師の言葉だ。またかよ。早ええわよ。
【13:35】またもやダルい能力テスト開始。
昼食を平らげた黒子が、校庭ですやすや眠ってやがる。超電磁砲撃ったろか。
【13:50】能力テスト続行。アタシはどうも中学生の本分を超えてる気がする。
【14:01】アイツがまた叫んでる。暴食シスターにビーフストロガノフ(100人前)を食べられたらしい。
暴食シスターはアイツに恨みでもあんのか?
【14:43】雨が降ってきた。身体にかかると静電気がかなわんので切り上げる。どうせレベル5以上に上がんないって。
【14:48】能力テスト終了。
【15:05】寮に帰宅。やはり黒子がクネクネしている。
【15:30】佐天さん・初春さんが遊びに来てみんなで談笑。チンピラを追ってアイツが来やがった。暇な男だな。
【15:50】嫉妬した一方通行が登場。お前らどっちも要らねぇよ。
【16:02】チンピラが初春さんを人質に取りやがった。
「やめなさい!初春さんを離しなさい!」少ない友達がいなくなっちゃかなわんからね。あれ?アイツは?
【16:10】チンピラの変わった能力に襲われる。臭い。なんだこの能力? 生理中で力が出ない。
【16:32】「お姉さま〜大丈夫ですの〜!」黒子だ。いつの間にどこへ逃げてやがったんだ。
【16:33】「新しいコインですのよ〜!」さようなら、超電磁砲128号、こんにちは超電磁砲129号。
【16:35】「いくわよ…超電磁砲!」やっぱただのコイン投げ。
チンピラ「くそっ…!」アンチスキルに連行されてやんの。お前の能力、何かに活かせよ。
【16:39】戦闘終了。たまには負けてみたい。
【17:53】アイツが来た。「ビリビリ!助けに来たぜ!そげぶ!そげぶ!」遅い。遅すぎる。うだつ(略
【18:30】晩飯。黒子が飯を喉に詰めたと思ったら、米粒じゃなくて缶おしるこの小豆だった。今はおやつの時間じゃねえよ。
【19:45】風呂に入る。電気が漏れないように気を遣う。
【20:30】黒子と談笑。眠みいよ。
【21:00】就寝。明日もまた同じ一日だ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 02:20:06.03 ID:niiQYPUo<>これアンパンマンのやつか、やっと思い出せたわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/10(木) 02:20:10.17 ID:ltNW.LQ0<>>>887
ありがたいです……!
ただ>>878に―(ダーシ)使った覚えがないのですが、これはー(オンビキ)一つも―で表現すべき、という事でしょうか?
自分の文ってどこかに違和感感じるんですけどどこがそうなのかわからなくなってくるから困る
あとラスト以外のネタが尽きたので誰か弾丸を下さいorz<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 02:26:08.98 ID:h/PHoIEo<>>>890
「─」使ってる部分は「花飾りの風紀委員―初春飾利」←これね
違和感は多分書いてる内に薄れて行くんじゃないかなー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/10(木) 02:35:40.04 ID:ltNW.LQ0<>>>891
あ、そこ使ってましたね、すいません……
精進します<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 02:39:43.36 ID:7KaQ0cDO<>SS形式しか書けない俺から見たら地の文をつけれるだけでも凄い。そんな俺の感想としては、前回がSS形式でテンポよく見えてたせいか今回は地の文でテンポが少し悪く見えたかも
具体的なことは分からないけどもう少し削ってテンポが噛み合うような書き方をすればもっと面白くなると思った
具体的なことも言えず一丁前なこと言ってすみません<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 02:41:54.53 ID:7KaQ0cDO<>こんな時間に初春と佐天が被ると思わなかった。ってことで5レスほど貰います<>
佐天「天使が現れた!」<>sage<>2010/06/10(木) 02:42:52.31 ID:7KaQ0cDO<>初春「天使、ですか?」
佐天「そうなんだよ初春! 白いおっきな翼がバッてビュンでさ!」
初春「落ち着いて下さい佐天さん。私にはなにがなにやら……」
佐天「一言で言うと、天使さんマジ天使だったんだよ!」
初春「うぅ、余計に分かんないです」
佐天「天使ってホントにいるんだねー」
初春「……あの、佐天はその天使さんとはどこで出会ったんですか?」
佐天「えーっと、××ビルの脇道だったかな?」
初春「なんでそんな危ない所に居たんですか佐天さん!?」
佐天「いやはや急いでてさ。危ないのは分かってたんだけど、昼間だったしこっちは自転車だったから急いで突っ切れば大丈夫かなって……」
初春「それでなにがあったんでしか?」
佐天「襲われたとかじゃないんだけど、運悪く能力者同士が喧嘩してる所に出会しちゃったんだよ」
初春「あそこはジャッジメントじゃなくアンチスキルもあんまり手を出したくない場所みたいですし、もうそんな危ない所通っちゃ駄目ですよ佐天さん」
佐天「分かってるよぅ。それで私は知らんぷりして通り過ぎようと思ったら、周りの野次馬みたいな人達に見物料だせとか言われて困ってたら」
初春「例の天使さんが現れたんですね?」<>
佐天「天使が現れた!」<>sage<>2010/06/10(木) 02:43:18.77 ID:7KaQ0cDO<>佐天「なんでそこで言っちゃうかなぁ!?」
初春「へ? あ、すいません……」
佐天「こうなったら初春から春を奪って初飾利って正月っぽくしてやろうか!?」
初春「ひゃーっ! せめて初にして春飾利って花見の季節に合いそうなのにして下さい!」
佐天「なにをぅ!? ええぃ、ならば春と飾を抜いて初利にしてやる!」
初利「WRYYYYY!!」
――――
佐天「ふぅ、なにをやってんだろう」
初春「さぁ、なんだったんでしょう」
佐天「私達って意外とアホなのかな」
初春「そうだったみたいですね」
佐天「話、戻そっか」
初春「そうですね」
佐天「んと、見物料だせとか言われて困ってたら天使さんが間に入ってきてこう言ったんだぁ」
佐天「『止めとけ、関係ねぇお嬢ちゃんを巻き込もうとするのは三流のやることだ』ってね!」
初春「うわーっ、なんか格好いいですね!」<>
佐天「天使が現れた!」<>sage<>2010/06/10(木) 02:43:52.05 ID:7KaQ0cDO<>――――
佐天「あの、急いでるんで……」
不良「だから金置いてったら通してやるよ」
垣根「止めとけ、関係ねぇお嬢ちゃんを巻き込もうとするのは三流のやることだ」
不良「三流だぁ!? ん、誰だお前? ここら辺じゃ見ねぇ顔だな」
垣根「普段はこんな所通らないからな」
不良「じゃあなんでここに居んだよ?」
垣根「ただ近道だよ。仕事帰りでこっちの道を通った方が早いんでな」
不良「そうかそうか。おーい、そこの喧嘩してるあんた達! このホスト崩れが用あるってよ!」
垣根「あ? なんだと?」
能力者1「おいおいせっかく熱くなってきた所に水指すなよ。で、なんなんだこいつは?」
能力者2「お、乱入か? いいねいいね大歓迎だ!」
不良「こいつ俺らを三流扱いしやがってよ、おまけにここをただの近道とぬかしやがったんだよ」
能力者1「ほぅ。是非詳しく話を聞きたいもんだな」
垣根「てめぇと話す舌なんか持ち合わせてねぇよ」
能力者1「なにぃ?」<>
佐天「天使が現れた!」<>sage<>2010/06/10(木) 02:44:24.90 ID:7KaQ0cDO<>能力者2「俺らが三流ってならお前は五流くらいじゃねーの? はっははは!」
垣根「……あぁ、格付け必要だよな。そうだな……強いて言えば全てが我流になる、だな」
不良「なに意味分かんねぇこと言ってんだ。そんなに自信あるんならとっととその2人と戦ってこいよ」
垣根「あー、面倒だから無理だ」
能力者1「おいおいこっちはわざわざ中断して話を聞いてやったんだ、その態度はあんまりじゃないか?」
垣根「知らねぇよ。そこの不良が勝手に言い出した事だろ」
能力者2「そういやそうだったな。おいお前、余計な横槍入れやがってただで済むと思うなよ!?」ブンッ
不良「ちょ、待てぐあっ!!」
佐天「きゃあっ!!」
垣根「……てめぇらは三流でもなんでもねぇただのクズだな」
能力者1「ほざけ! さぁ次はあんたの番だよ!」ビリッ
――ブワッ!
能力者1「っ!?」
垣根「全てを我流に、俺の未元物質に常識は通用しねぇ」
能力者2「な、なんだこのメルヘン野郎!」ブンッ
垣根「効かねぇんだよ! ちっ、さっきから人の心をチクチク刺しやがって。……おい野次馬共もかかって来いよ! じゃねぇとただ死にすんぞ!」
野次馬「う、うおおぉぉぉ!!」
垣根「俺がお前らに『非常識』を見せてやる。感謝しろよ?」<>
佐天「天使が現れた!」<>sage<>2010/06/10(木) 02:44:56.91 ID:7KaQ0cDO<>――――
初春「その後はどうなったんですか?」
佐天「翼の羽が沢山舞ってたのと煙でよく見えなかったんだけど、多分天使さんの圧勝だったと思う。そしたら呆けてた私に天使さんが」
佐天「『お嬢ちゃんには関係のない光景だ。羽と煙がなくなる前に早く行きな』って抱き抱えられて自転車に乗せられちゃって、気がついたらその場から離れてた」
初春「ほぇー。その天使さんは悪人なのかそうでないのかどっちなんでしょうね?」
佐天「んー分かんない。でも間接的にとはいえ助けてくれたし、少なくとも私には天使に見えたよ」
初春「その天使さんは能力者なんですよね? だとしたらどんな能力なんでしょう」
佐天「無能力者の私には難しい質問だなぁ。あ、でも格好いいお兄さんだったよ」
初春「お兄さんって男の人だったんですか!?」
佐天「そうだけど、どうしたの初春?」
初春「男の人に天使の翼って……」
佐天「あー言われてみれば……でも助けてくれたし、格好いいし私はそれでもオーケーさ!」
初春「オーケーってそんな簡単にオーケーしちゃ駄目ですよ佐天さん!」
垣根「へっくし! あー風邪か? 未元物質で適当に抗体作っておくか」
おわり<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 02:46:21.15 ID:7KaQ0cDO<>垣根×佐天を目指したらこんな無難な形になってしまった。いつも通り誤字脱字は脳内補完でお願いします<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/10(木) 02:50:06.35 ID:ltNW.LQ0<>乙!いろんなSSで善人だたり悪人だったりもう俺垣根がわからない!
ちなみに自分はSS形式だと、分量が少なくなってしまうんですよね。
それは今回と前回を見比べてもらえれば一目瞭然だと思いますが。
だから俺としては台詞だけで1レスにこんなに書ける>>900を尊敬するんだぜ!
なんかSS形式だと15〜20行書いただけでレス区切りたくなる病<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 02:57:10.57 ID:niiQYPUo<>ていとくんマジ天使<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 03:02:12.46 ID:zbYmqWIo<>未元物質が便利すぎる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 03:17:20.75 ID:7KaQ0cDO<>>>901
ありがとなんだぜ。SS形式で単純に文量を増やす個人的なコツは「自分の頭の中で話や想像しない」だと思ってる
想像しながら書いてくと自分自身で無意識に脳内補完しちゃって文量がすくなったり噛み合わなくなったりする。だからなるべく想像しないで書くと文で想像分を補おうとして必然的に文量が多くなる。こんな感じかな
この量に質が追い付いて来ないのがどうもね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 03:28:02.58 ID:niiQYPUo<>書いてから1時間でも2時間でも一旦置いておけばいい
あとで読み直して、勝手な脳内補完部分がはっきり見えてくるから<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 04:40:45.44 ID:TNa5iOE0<>
不細工まじめ:がり勉 イケメンまじめ:知的
不細工マッチョ:[ピザ]きもい イケメンマッチョ:スポーツマン
不細工暗い:根暗キモイ イケメン暗い:クール
不細工面白い:笑われ者 イケメン面白い:人気者
不細工高学歴高収入:金の亡者 イケメン高学歴高収入:エリート
不細工リーダー:調子に乗るな. イケメンリーダー:頼りがいがある
不細工おしゃれ:勘違いもいいとこ イケメンおしゃれ:イケテル
不細工低身長・高身長:キモイ・怖い. イケメン低身長・高身長:カワイイ・カッコイイ
不細工フリーター:さっさと就職しろボケ イケメンフリーター:夢に向かってがんばってね
不細工マニア:おたくキモイ、敬遠される イケメンマニア:流行の発信源、関心持たれる
不細工子供っぽい:いつまでたってもガキ イケメン子供っぽい:子供の心を忘れない
不細工童貞:一生そのままでいろ イケメン童貞:私が捨てさせてあげるわ
不細工香水:悪臭公害 イケメン香水:女を寄せ付けるフェロモン
不細工告白:ストーカー・消えろ. イケメン告白:最高のシチュエーション
不細工レイプ:逮捕 イケメンレイプ:感じる
不細工自己中:激しくウザイ イケメン自己中:自分をしっかり持っている
不細工バンド:身の程を知れ. イケメンバンド:最高にカッコいい
不細工2、14:ただの邪魔者 イケメン2、14:私のチョコを受け取って♪
不細工優しい:下心あるのバレバレ. イケメン優しい:もっと優しくして
不細工新入社員 : 歓迎会無し イケメン新入社員 : 歓迎会あり、なぜか他部署からも女子社員が参加
不細工独り暮らし : 孤独死確定ね イケメン独り暮らし : 御飯作りにいってあげる!
不細工が美容院 : 営業妨害 イケメンが美容院 : ようこそいらっしゃいました
不細工一人旅 : 自殺だけはするなよ イケメン一人旅 : ロマンスたっぷり
不細工、ブスと付き合う : 底辺同士でお似合い イケメン、ブスと付き合う : 女性を顔で判断しない、とても純粋な心の持ち主
不細工、美人と付き合う : ついに援交か・・・落ちたな イケメン、美人と付き合う : あ〜ん、理想のカップル
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 05:47:07.27 ID:YMoZ44.o<>不細工そげぶ:逮捕 イケメンそげぶ:ビクンビクンッ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/10(木) 07:14:17.32 ID:Rd3jTJgo<>よーし 一発ネタ投下しますね。死ネタとかいろいろ注意です。
――学園都市は滅びた。
能力者は悪とされて。狂った人間とされて。
世界は学園都市を滅ぼし、学園都市は自らが生み出した兵器で滅びた。
能力者は、一人残らず殺される事となり。
原石は、一人残らず使いつぶされる事となり。
――無能力者は、ただそれを廃墟と化した学園都市で見る事しかできなかった。
元は公園だったであろう廃墟の中、
唯一形を残したまま存在したベンチに二人の人影。
「……なぁ佐天さん、泣いてても仕方ないだろ。」
「……ひっく、わかってるけど、初春がぁ……」
無能力者浜面仕上は同じく無能力者である佐天涙子の隣に座っていた。
別に怪しい理由などではなく、彼女が泣いてるのがほっとけなかったのだ。
今、佐天が泣いてる理由は、
昨日、目の前で彼女の親友が、「レベル1の保温の能力を有していた」だけで殺された事。
別に『今の学園都市』では珍しい事ではない、と浜面は思っていたが、やはり自分の知人が殺されるのは悲しいに決まってる。
「……み、御坂さんや白井さんだって、キャパシティダウンの中、がんばって、それで、死んだんですよ……」
御坂、その言葉はチンピラの浜面には聞き覚えがある。
学園都市第三位、超電磁砲の異名を持つ電撃使い――御坂美琴。
そう、御坂美琴もレジスタンスのリーダーとして抵抗して死んだのだ、と思いだす。
「……俺達に出来る事は、その初春っていう奴の代わりに長く生きるのと、こんな不条理な街から逃げられるように努力する事だ」
そういう浜面自身、大事な仲間をなくしている。
アイテムと呼ばれた、暗部のチームだ。
レベル5の麦野は無論、そのほかのメンバーも大能力者や爆弾魔という事で危険視され、キャパシティダウンの中虐殺された。
第四位ですらこの始末なのだ。
他の大能力者をはじめとするレベル5以下レベル0以上の能力者は、監視に見つかれば即刻殺されていった。
噂では、第一位、一方通行も演算能力を剥奪された上蜂の巣にされて殺されたらしい。
「……佐天さん、とりあえず地下に行こうぜ。 こんな所いて、監視の目にかかったらいくら俺らでも危ないしな」
最近では、能力者にあきたらず無能力者まで狩るようになっていった。
そこで彼らは、監視の目が届かない地下で暮らす事を強いられた。
「……そうですね、私も、うじうじしてたら、初春におこられちゃいます……」
力なく笑う佐天。
アイテムのメンバーが殺された時、俺もこんなやつれた表情をしていたな、と浜面は同情していた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/10(木) 07:16:41.92 ID:Rd3jTJgo<>
学園都市にもまだ超能力者は何とか逃げて生き延びていた。
その生き残りの一人である垣根帝督は、廃ビルの屋上から曇天の空を眺めていた。
空一面が黒く見え、今にも雨が降り出しそうだ。
「……つまんねぇの……。」
一見すると飛び降り自殺でもするのか、と思われる程バランスの悪そうな場所に腰をかけ、適当に買った紙パックのムサシノ牛乳を飲む。
『監視』の目に見つかればアウトだが、逆にいえば監視の来る時間が分かっていれば外に出ても安全なのだ。
その、『日替わりで変わる監視についての情報』を、垣根はとあるルートで入手していた。
今日は、その情報を持ってきた人物と会うためにここにやってきていた。
「よぉ、第二位。」
「……相変わらず元気そうだな、ナンバーセブン?」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/06/10(木) 07:17:59.68 ID:Rd3jTJgo<>
学園都市の第七位にて、世界最大の原石――削板軍覇。
今現在学園都市の能力者は殺されている。が、どんな分野にも例外はある。
原石、は自然に生み出されたものである為、という建前で、超能力開発の為の実験に利用されている。
無能力者、は能力がないヤクチュウという事で反逆しない限りはほっとかれている。
彼は前者であった。
身体をいじくりまわされる代わりに、彼自身の安全と少しばかりの自由、そして人質の安全を得ていた。
反逆防止策として、体中に学園都市によって作られた爆弾も入れられてようやく、だったが。
その『人質』が誰であるかは垣根はしらない。知る必要はなかった。
ただ、削板がせめてもの抵抗として流すその情報こそが重要。
垣根はその情報を、直接渡せない削板に代わって、さらに「レジスタンス」に横流しにするだけだった。
『それだけ。』
思わず、その言葉が頭をよぎる。
そして、同じレベル5の姿が思い出された。
打ち止めを託して殺された第一位は、少なくとも一人を救えた。
レジスタンスのリーダーとして、人々に希望を与えた後に第三位は『世界』に殺された。
第四位は、一人の無能力者を庇って死んだらしい。
第五位はいまだにもぐっていて、生き延びようと努力しながら、情報を集めてるらしい。
――では、第二位である自分は?と考えずにはいられなかった。
他人が得た情報をただ横流しにして、自分の為に生きて。
「……俺はまったく、どうしようもねぇ奴だ」
「? どうした垣根?」
その最後の言葉が口に出ていたらしく、反射的に垣根はビクッ、となる。
「……何でもない、気にするな。 俺は打ち止めにご飯作ってやんねぇといけねぇし。また今度な」
「お、おぅ。」
そういって足早に屋上から立ち去る。
以上。
ネタばかり浮かぶのに表現できない……。
すごい鬱展開とみせかけてってのが読みたいです安西先生……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 08:36:17.04 ID:tXB315Y0<>乙
上条さんがどうなってるのか気になる
美琴まで死んでるようならまず生きてはいないだろうが
話題にすらならないのがリアルだ・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 08:45:06.37 ID:fFXaU/go<>くっ・・・そこで終わりだと・・・!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 09:41:20.43 ID:QlPmoQDO<>乙、
きっと掘り下げようとすればいくらでも書けるんだろうけどこれぐらいで投げてくれるのが一番好きだわ
いろんなキャラの最期を勝手に妄想できてすごく楽しい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 09:43:16.65 ID:7KaQ0cDO<>流れを読まず2レスほど貰うますですはい<>
義兄と呼べ!<>sage<>2010/06/10(木) 09:43:50.20 ID:7KaQ0cDO<>一方通行「頭に変な虫でも沸いたンじゃねェか三下ァ」
上条「三下じゃない。義兄さんだ」
一方通行「なァ、それは本気で言ってンのか?」
上条「あぁ、本気だ」
一方通行「……。意味分かンねェ」
上条「意味分かんねぇって馬鹿かお前は?」
一方通行「はァ!? 学園都市最高の頭脳の持ち主に向かってなに言ってンですかこの三下はァ!?」
上条「だから三下じゃない。義兄さんだ」
一方通行「いい加減にしねェと上半身と下半身を織り姫と彦星みたいにしてンやんぞォ!?」
上条「そんなことしてもいいのか? 打ち止めが悲しむぞ?」
一方通行「……チッ、命拾いしたなァ」
上条「それに一年に一回くっつくとか嫌だし」
一方通行「そンな微妙な心配してンじゃねェよ! クソッ、やってられるか……」スタスタ
上条「待てよ、義弟」グイ
一方通行「文字じゃ分かんねェけど、普通におとうとって呼ぶンじゃねェ!」
上条「じゃあなんて呼べば良いんだ義弟よ」
一方通行「だからおとうとって呼ぶンじゃねェよ気持ち悪りィ! いつも通り一方通行でいいだろォがよォ」
上条「無理だね。お前が義兄さんと呼ぶまで義弟と呼ぶのは止めない」
一方通行「馬鹿も休み休み言いやがれェ! 俺の台詞のほとンとが突っ込みじゃねェか!」<>
義兄と呼べ!<>sage<>2010/06/10(木) 09:44:26.59 ID:7KaQ0cDO<>上条「馬鹿はお前だろ!? 俺と美琴は結婚したんだ! 美琴の妹の打ち止めちゃんは俺の義妹だ! その義妹とお前が結婚すんだ。俺らは血の繋がりがなくても家族になるんだよ!」
上条「打ち止めちゃんは美琴と同じでほんとにいい子だよ。打ち止めちゃんはな、俺のことをちゃんとお義兄さんて呼ぶんだぞ!? その打ち止めちゃんに出来てお前は出来ないってのかよ!?」
上条「お前はいつまでも子供の思考回路のまま三下なんて汚い台詞を引きずって打ち止めちゃんに恥をかかせる気かよ!? ちったぁ大人になりやがれ! いつまでも打ち止めちゃんに甘えてんじゃねぇよ!」
上条「いいぜ、お前が余程の馬鹿でそんなことにも気づかねぇってなら、俺は義兄としてその腐った幻想をぶち壊す!」
――ドゴォ!
一方通行「がはァ!!」
上条「あ、」
一方通行「……いてェ」
上条「すまん、つい力が入って……。大丈夫か?」
一方通行「いてェ、いてェよ義兄さン」
上条「おぉ! ついに俺を義兄さんと呼んでくれるのか!」
一方通行「……あァ。そういえばよォ、俺、兄弟がいたらやってみたかったことがあンだよ」
上条「いいぜ、なんでも付き合ってやるよ! で、なにがしたいんだ?」
一方通行「兄弟喧嘩」
上条「え……?」
一方通行「もちろん付き合ってくれるよな、ァおにィィィィさァァァァァン?」ニタァ
上条「いや、待て! 例え兄弟であっても喧嘩や争い事は良くないと思うんだ!」
一方通行「渾身の右ストレート殴っといてそりゃねェよなァ、おにィィィィさァァァァァン?」カチッ
上条「落ち着け! 電極のスイッチ入れちゃ駄目、駄目なの、駄目なのです!」
一方通行「うるせェ。歯ァ食いしばれよ愚兄、愚弟の一撃は脳髄まで響くぞォ!!」
上条「翼が! 家が! 俺が! 不幸だあぁぁぁぁぁ!!」
おわり<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 09:49:51.70 ID:fFXaU/go<>タイトルだけで吹き出した<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 10:26:35.40 ID:z8uuiYDO<>なんという命懸けの兄弟喧嘩www
乙っした!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 10:28:44.89 ID:by4AYUAO<>逃げンなよォ、
おォォォにィィィいィィィさァァァァァァン!!
保険の見積りの時間だぜェ!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 12:31:53.90 ID:PVZTi2AO<>御坂妹とかはさしずめお義兄様呼びだろうか?
兄妹のスキンシップとか言って上条さんにやたらベタベタして美琴をやきもきさせそうな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 12:41:59.29 ID:HdsGgsMo<>一万人の義妹か……胸が熱くなるな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 12:48:23.35 ID:fFXaU/go<>待てよ・・・御坂妹が・・・一方通行の・・・お義姉さん・・・になるだと・・・!?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 12:52:15.38 ID:8f5nPkU0<>とある高校:幻想殺し確保のために襲撃を受ける
青ピ:カミやん及び同級生たちを逃がすための時間稼ぎを買って出る。自身がレベル5の第6位であることを悟られないまま壮絶な最期を遂げる
土御門:敵の狙いがカミやんであることを事前に察知、カミやんを連れて逃げるも敵に発見され、カミやんを庇って死亡
上条:二人の遺志を無駄にしないために逃げ続けるも捕縛、幻想殺し解析のために様々な人体実験にかけられ廃人化
後に学園都市から押収した妹達製造技術によって幻想殺しが量産され、美琴達をはじめ能力者狩りに絶大な戦果をあげることになる
デルタフォースってシリアスにしづらいよな、特に青ピ
>>922
その発想はなかった
一方さん胃に穴開きそうだww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 13:10:53.21 ID:7KaQ0cDO<>そんなにネタが膨らむなら是非続きを書いてくれたっていいんだぜ。むしろ読みたいので書いて下さい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 13:19:55.00 ID:PVZTi2AO<>上条さん、自分の幻想殺しのせいで美琴やら友人や能力者が死んだとわかったら
黒翼やら右手から竜王の顎やらいろいろ飛び出してきそうだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/10(木) 13:36:55.90 ID:OpwaCyY0<>うむ、あれだな
DTBとのクロスを考えていたんだが
(DTB時系列天国戦争後、日本に来る前)
で、学芸都市の崩壊前の二日間を考えていたんだが…
誰得とスレチもいいとだな(ショチトルをたらすとか、エツァリの組織とか、軍介入理由とか)
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 13:39:29.18 ID:HdsGgsMo<>>>926
なにその俺得HKB<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 13:45:00.63 ID:fFXaU/go<>>>924
一方「・・・」
一方「・・・・・・」
一方「・・・・・・・・・ハイハイィ!終わりましたよォ!」
10032「どれどれとミサカは愛する妹のために義弟の掃除達成度をチェックします」
一方「ケッ、もうこれ以上掃除する所なんてなイぜェ!文字通り埃1つない完ッ璧な仕上がりだァ!」
10032「自信満々なのはフラグですかとミサカは念のため尋ねます」
一方「フンッ、何とでも言えよ!グゥの音も出ない、ベクトル変換掃除によって生まれ変わッた
この部屋を前にして、同じ事が言えるッてんならよォ」
10032「あ、ホコリですね、とミサカは早速問題を指摘します」
一方「ハァァ!?デマこいてんじゃねェぞ、この・・・」
10032「・・・この?」
一方「・・・この、・・・この、お義姉様がァ!」
10032「到底義姉に対する言葉遣いと態度ではありませんねとミサカはあきれ果てます」
一方「ていうかちょッと待てオイ。今静電気を発生させて
どこからともなく埃を呼びやがッていらッしゃいませんでしたかァ!?」
10032「何のことかサッパリわかりません、とミサカはそ知らぬ振りで誤魔化します」
一方「今ゴマかすッつッた!言いましたよねェ!?」
10032「・・・そんなに近寄ると困った事になりますよとミサカは」
一方「はァ!?誰が困るッてんだ!オマエか!?それとも」
打止「あなた・・・信じてたのに・・・ってミサカはミサカは堪えきれない涙を湛えて走り去る・・・っ!」
一方「お、おォいィ!ちょッと待てェ!ご、誤解・・・ちょ、コラァ!!」
勢いでやった今は反省している。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/10(木) 13:45:54.64 ID:OpwaCyY0<>本当にすまない
書きたいのは山々なんだが
他のクロスSSも完成してないのに、それを先に書くのは気がひけて申し訳ないな
後、リアルの方が色々今大変だし、な…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/10(木) 13:49:02.35 ID:OpwaCyY0<>928さんレス重なって、ごめんなさい
乙です。
思わず、にやにやしてしまった。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 13:55:44.02 ID:fFXaU/go<>>>930
こちらこそスマンかった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 14:05:38.02 ID:HdsGgsMo<>>>928
反省は要らないと思うよ!よ!
>>929
取り乱して失礼しました
がんばれ、ちょうがんばれ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 14:11:55.89 ID:h.03qYIo<>http://www.bestgore.com/wp-content/uploads/2010/04/airplane-mechanic-sucked-jet-engine-01.jpg
http://www.bestgore.com/wp-content/uploads/2010/04/airplane-mechanic-sucked-jet-engine-02.jpg
http://www.bestgore.com/wp-content/uploads/2010/04/airplane-mechanic-sucked-jet-engine-03.jpg
http://www.bestgore.com/wp-content/uploads/2010/04/airplane-mechanic-sucked-jet-engine-04.jpg
http://www.bestgore.com/wp-content/uploads/2010/04/airplane-mechanic-sucked-jet-engine-05.jpg
http://www.bestgore.com/wp-content/uploads/2010/04/airplane-mechanic-sucked-jet-engine-06.jpg
http://www.bestgore.com/wp-content/uploads/2010/04/airplane-mechanic-sucked-jet-engine-07.jpg
http://www.bestgore.com/wp-content/uploads/2010/04/airplane-mechanic-sucked-jet-engine-08.jpg
http://www.bestgore.com/wp-content/uploads/2010/04/airplane-mechanic-sucked-jet-engine-09.jpg<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 14:12:39.25 ID:SgN9B/Yo<>>>933
グロ注意<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 14:14:55.25 ID:7KaQ0cDO<>>>928
俺のためにもっと頑張れよ!反省してる暇あったら早く書け書いて書いて下さいよぉ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 14:23:03.39 ID:UvdSz2Qo<>ttp://news.dengeki.com/elem/000/000/268/268290/c20100608_index_03_cs1w1_480x272.jpg
ttp://news.dengeki.com/elem/000/000/268/268291/c20100608_index_04_cs1w1_480x272.jpg
ttp://news.dengeki.com/elem/000/000/268/268293/c20100608_index_06_cs1w1_480x272.jpg
ttp://news.dengeki.com/elem/000/000/268/268295/c20100608_index_08_cs1w1_480x272.jpg
ttp://news.dengeki.com/elem/000/000/268/268287/index-3.html
ゲーム<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 14:23:30.09 ID:KFI5oEco<>グロだけどグロっぽくないな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 14:24:18.72 ID:SgN9B/Yo<>>>936
pspだもんな・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 14:36:08.15 ID:by4AYUAO<>>>928
上手いし面白ぇ!!
ただ2つだけ、一方さんは『ッ』は普通の『っ』のまんまで『ん』が『ン』に変わるんだぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 15:18:56.31 ID:QlPmoQDO<>SSの書き手は忙しい人が多いな
レポートが溜まってたり工場で12時間働いてたり国家試験控えてたり
みんな優秀なんだな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 15:39:29.79 ID:fFXaU/go<>>>939
恥ずかしいぃぃぃいぃいいいい!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 15:57:34.10 ID:7KaQ0cDO<>>>940
俺は入院中の合法ニートだけどな
さてこのスレに前に投下した>>627と、ふと思いついたスレで垂れ流した>>300を合体させて通行止め書いてきた
携帯小説(笑)程度の安っぽい内容なのでそういうのが嫌いな方はスルーお願い。そしていつも通り誤字脱字は脳内補完でお願いします。では9レスほど貰う<>
笑顔をあなたにプレゼント!<>sage<>2010/06/10(木) 15:58:08.15 ID:7KaQ0cDO<>一方通行「よォ、調子はどうだ打ち止め」
打ち止め「元気だよ! それに今日は天気がいいからなんとなく体も軽いかな?」
一方通行「そいつァよかった。ほらよ、頼まれてたもンだ。これであってるよな?」
打ち止め「うん、あってるよ! ありがと!」
一方通行「しっかしどうして、女向けの漫画コーナーってピンク色ばっかりなンだァ?」
打ち止め「可愛いからじゃないかなぁ?」
一方通行「もう少しどうにかならねェもンかねェ、入りづらいンだよォ」
打ち止め「あははっ!」
一方通行「なにがおかしいンだよ?」
打ち止め「漫画コーナーで舌打ちしながら本を探してるあなたを想像したらおかしくって!」
一方通行「チッ」
打ち止め「あ、ごめんなさい。でもでも、その姿をもう見られないんだから想像くらいはさせて?」
一方通行「なァに馬鹿なこと言ってンですかァ? ハ○ターハ○ターの最終巻を一緒に買いに行くって約束したばっかじゃねェかよ」
打ち止め「そうだった! ……でもいつになるのかなぁ?」
一方通行「さァなァ……なンか出ねェ気がすンぜェ」
打ち止め「えぇー! そしたらあなたと買いに行けないじゃない……」
一方通行「そンなことで落ち込むンじゃねェよ。日本がW杯で優勝する確率よりはたけェよ」
打ち止め「うぅ、ほんとに?」
一方通行「学園都市最高の頭脳で弾き出した確率だ、間違いはねェ」<>
笑顔をあなたにプレゼント!<>sage<>2010/06/10(木) 15:58:33.62 ID:7KaQ0cDO<>打ち止め「ちなみにMNWの緊急アンケートでは約9割が『しらねーよ』だったよ!」
一方通行「そンなことにMNWを使うンじゃありませン」チョップ
打ち止め「あいたっ! もーっ、ミサカは病人なんだから優しくしなきゃ駄目なんだよ?」
一方通行「十分に優しいですゥ。バファリンくらい優しいですゥ」
打ち止め「あなたの半分も優しさで出来てるなんて信じられない……」
一方通行「うるせェ。でもな半分は薬なンだ、だから早くよくなれよ打ち止め」
打ち止め「……。あなた自分で言ってて恥ずかしくないの?」
一方通行「なにがだよ?」
打ち止め「すっごい臭い台詞言ってるよ?」
一方通行「……。お前がそれを面白れェって思うならいくらでも言ってやンぜ」
打ち止め「面白いっていうかドキッとするからたまにが良いかなってミサカはミサカは激しく動揺してみる」
一方通行「略してはげどうってか! あはぎゃは!」
打ち止め「やっぱり半分も優しさでなんか出来てない!」プィ
一方通行(お前はそうやって元気に騒いでるのが一番似合ってンだよ。だからよォ、こんな辛気臭ェ場所から早く出ようぜ打ち止め)<>
笑顔をあなたにプレゼント!<>sage<>2010/06/10(木) 15:58:58.25 ID:7KaQ0cDO<>――コンコン
一方通行「入るぞ打ち止め」
一方通行「……? 寝てやがンのか?」
――ガチャ
打ち止め「……」スースー
一方通行「やっぱり寝てやがったか」
一方通行(また痩せたか? 前はちょっとぷにってるくらいだったのによォ。もう少しで俺みたいになっちまうぞ)ナデナデ
打ち止め「ん……んあ?」
一方通行「やっと起きたか寝坊助ちゃン」
打ち止め「あれ、ミサカ寝てたの……?」
一方通行「あァ、全国のミサコン(ミサカコンプレックス)が思わずニヤニヤするくらいのいい寝顔だったぜ?」
打ち止め「うーん? あなたが来る時間帯は寝ないようにしてたはずなのに……」
一方通行「おい打ち止め、お前今なンつった?」
打ち止め「っ! う、ううん、なんでもないよ! それより今日のスイーツはなんだろなぁっと!」
一方通行「なンつったって聞いてンだよォ!!」
打ち止め「ひっ!」
一方通行「あ、悪りィ。……なァ、さっきの話は本当か?」
打ち止め「うん……」<>
笑顔をあなたにプレゼント!<>sage<>2010/06/10(木) 15:59:29.54 ID:7KaQ0cDO<>一方通行「……」
打ち止め「あ、あのね、これはただの夜更かしなの!」
一方通行「夜更かしィ?」
打ち止め「うん! 夜中にやってるテレビショッピングが何故か面白くて見ちゃうの! だからどうしてもお昼寝が多くなっちゃってそれでね、それでね」
一方通行「……。は、ガキはガキらしく8時には寝るンだなァ」
打ち止め「それ病院の消灯時間よりも早いよ! それにミサカはガキじゃないもん!」
一方通行「一体どの口がそンな一丁前な台詞を発することが出来るンですかねェ?」ムニィ
打ち止め「いふぁいふぉ……ふぁふぁひふぇぇ。ぷはっ。法律的にはミサカはあなたと結婚出来る歳だもん! あなたがミサカを『女』にしてくれないだけで……」
一方通行「寝言は寝て言えってンだ」
打ち止め「ちょっとあなたそれ酷くない!?」
一方通行「あーはいはい悪ゥござンしたァ」
打ち止め「気持ちがこもってなーい!」
一方通行「分かったから大人しく横になってろよ。すぐに疲れンぞ」
打ち止め「あ、うん。……ミサカはあなたと結婚したいなってミサカはミサカは冗談を――」
一方通行「いいぜ」
打ち止め「言って……ふぇ?」
一方通行「俺が結婚してやンぜ」<>
笑顔をあなたにプレゼント!<>sage<>2010/06/10(木) 15:59:57.29 ID:7KaQ0cDO<>打ち止め「え、えぇっ!?」
一方通行「驚き過ぎだろ」
打ち止め「だってだって!」
一方通行「だってもなにも、お前が先にプロポーズしてきたンじゃねェか。俺はそれに答えただけだァ」
打ち止め「そうかも、そうかもだけど! うー、突然のことでミサカの頭は下位個体から苦情が来るほどキングゲイナーオーバー……」
一方通行「大袈裟過ぎだろ」
打ち止め「じゃあなんであなたはそんなに冷静なの? まさかベクトル操作!?」
一方通行「ンなわけあるかっての。お前、昔っから俺と結婚するって騒いでたじゃねェか。最近は全然言わなくなったけどよォ」
打ち止め「あ、そうだった。……でも、でも! その時と今は全然違うの!」
一方通行「どう違うってンだよ?」
打ち止め「その、歳取ったし、思春期だし、ミサカの身体こんなだし……」
一方通行「それでも、お前がお前であることに変わりはねェ。お前がお前であり続ける以上、俺はどんなお前だって結婚してやンぜ」
打ち止め「ほ、ほんとに? いつもみたいにからかってるんじゃないよね……?」
一方通行「こいつァ俺の本気だ。ミサコン第一号様を舐めンじゃねェ」
打ち止め「嬉しい大好き!」バッ
一方通行「おっと。……打ち止め、俺はいつでも結婚してやっからよ、早くここから出ようぜ」
打ち止め「うんっ!」
一方通行(なンで俺は今幸せを感じてンだろうなァ。ほンとはそうなっちゃいけねェのによォ。なァ、打ち止め。お前は今、本当に嬉しいのか? 実は凄く傷ついてンじゃねェのか? 本当の声を聞かせてくれよ。打ち止め……)<>
笑顔をあなたにプレゼント!<>sage<>2010/06/10(木) 16:00:22.61 ID:7KaQ0cDO<>打ち止め「ん……あれ? もうこんな時間?」
一方通行「そォだ。危うく俺も寝ちまう所だったぜ」
打ち止め「ミサカ最近寝てばっかりでごめんね?」
一方通行「寝る子は育つって言うし、別にいいンじゃねェの?」
打ち止め「それで胸が育てばいいのに……」
一方通行「育っても超電磁砲クラスだろうなァ……」
打ち止め「……。胸なんか育たなくてももっと起きてたいな」
一方通行「なンでだよ?」
打ち止め「あなたとの時間をもっと共有したいの。寝てばっかりだとそれが出来ないから……」
一方通行「俺はずっとお前の傍にいる。お前が起きてる時間はいくらでも相手してやる。それじゃ駄目なのか?」
打ち止め「十分だよ。十分なんだけどね。起きてる時間よりも寝てる時間の方が長くなってきて、このままだといつか目が覚めない気がして……」
一方通行「泣くんじゃねェ打ち止め」
打ち止め「あれ、ミサカ、泣いてるの? あれれ、おかしいな」
一方通行「あァ、おかしいよ。ほんとにおかしいな。お前が目を覚まさねェはずがねェだろ。だから安心して寝ろ」
打ち止め「あなたには分かんないよね! 寝るのが怖いって気持ちが! 寝たら次は二度と目が覚めないかもって気持ちが! 分かった風な口聞いて変に慰めないで!」
一方通行「……馬鹿言ってンじゃねェ!!!」
打ち止め「っ!!」<>
笑顔をあなたにプレゼント!<>sage<>2010/06/10(木) 16:00:49.96 ID:7KaQ0cDO<>一方通行「俺だって怖ェよ! 寝てるお前の姿を見てると、このまま目を開けねェンじゃねェのかって不安で不安で仕方ねェンだよォ! ベクトル操作でもなんでもしてずっとお前を起こさせていてェよ! お前だって分かったような口を聞いてンじゃねェ!」
打ち止め「っ!! ……ごめ、ごめんね? ミサカすっごい馬鹿だね。馬鹿で馬鹿でどうしようもないね……」
一方通行「あァ、馬鹿で馬鹿でどうしようもねェよ。そんな馬鹿な気持ちを隠してたンだからなァ。だが、俺も馬鹿で馬鹿でどうしようもねェみたいだ」
打ち止め「え……?」
一方通行「俺も、お前みたいに弱音をずっと馬鹿みたいに隠してたンだよ。お前が寝た後、自分自信を責めて責めてよォ……」
打ち止め「……ミサカ達、似たもの同士なんだね」
一方通行「そうかもなァ。あ、でも俺はガキじゃねェから違うかもな」
打ち止め「また子供扱いした!?」
一方通行「好きな男の前で胸を気にするンてガキのやることだろ。大人ならデンッと構えとけっての」
打ち止め「胸は女の子の一生の悩みなんだよ!?」
一方通行「なら一生悩め」
打ち止め「へ?」
一方通行「俺の前で一生悩めよ。俺は飽きるまで何度でも小馬鹿にする。その度に悩めよ」
打ち止め「……でも、いつか飽きるよね?」
一方通行「一生飽きねェよ。だからお前も一生悩め。分かったな?」
打ち止め「分かった! いっぱいいっぱい悩むことにするね!」
一方通行(俺はこの笑顔にどれだけ救われてきたンだろうなァ。神様だろう死神だろうがこの笑顔は絶対に奪わせねェ。安心しろ打ち止め。死からも俺が守ってやるからよォ)<>
笑顔をあなたにプレゼント!<>sage<>2010/06/10(木) 16:01:16.08 ID:7KaQ0cDO<>打ち止め「怒らないで聞いてほしいことがあるんだけど……」
一方通行「なンだ打ち止め?」
打ち止め「話す前に絶対に怒らないって約束してくれる?」
一方通行「……。分かった約束する」
打ち止め「良かった。……ミサカね、『そろそろ』みたいなの……」
一方通行「おまっ……! ……。続けろ……」
打ち止め「うん。ミサカこれでも電撃使いだから自分の生体電流くらいは分かるんだよ。その生体電流の信号がね……弱くなってるの」
一方通行「……」スッ
打ち止め「ベクトル操作でも一時しのぎにしかならないよ。それはあなたもよく分かってるでしょ?」
一方通行「このまま黙って見てろって言うのかよ……?」
打ち止め「うん。いつも通りのあなたで、いつも通りミサカに接して? それが今のミサカの一番の望み」
一方通行「……。はは、そンなわがまま言えるンならババァになるまで大丈夫だなァ!!」
打ち止め「お婆ちゃん達に失礼だよ」
一方通行「お前がババァになったらどうなンのかなァ?」
打ち止め「女の子の前でそれは失礼だよ。今日のあなたは失礼なことばっかりだね」
一方通行「失礼ついでにお前に一つ謝らなきゃいけねェことがあるンだ」
打ち止め「なに?」<>
笑顔をあなたにプレゼント!<>sage<>2010/06/10(木) 16:02:03.12 ID:7KaQ0cDO<>一方通行「俺は前に、お前だけは絶対に守ると誓った。その時、死からも守ってやると誓ったンだ。だけど俺は誓いを破ることになりそうだ。それを謝りたいンだ」
打ち止め「ミサカ、もう十分に守ってもらってるよ。だからあなたが謝ることなんて何一つないよ?」
一方通行「それでもだ。死から守れなくてなにが学園都市最強だ。死を反射出来なくてなにがベクトル操作だ。……こンな俺をどうか許してくれェ」
打ち止め「許すもなにもそんなに自分を責めないで? ミサカ、死ぬの全然怖くないよ?」
一方通行「強がンじゃねェよ……」
打ち止め「強がってなんかないよ。でもなんでかな? 多分あなたという存在が恐怖を反射してるのかな? うん、きっとそうだよ」
一方通行「……。は、まだ学園都市最強の肩書きを捨てるには早かったみたいだな」
打ち止め「出来ればずっと捨てないでほしいな」
一方通行「なンでだよ?」
打ち止め「あなたにはずっとミサカの最強でいてほしいからってミサカはミサカは人生最高の笑顔をあなたにプレゼント!」
これが一方通行が最後に見た打ち止めの笑顔だった。その笑顔には恐怖や悲しみといった感情は一切なく、一方通行への信頼と愛が溢れんばかりに詰まった最高の笑顔だった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 16:03:41.33 ID:7KaQ0cDO<>終わりです。一方通行の()で場面と時間の経過を区切ってみたんだけど伝わってるかな?
こう書いてみると携帯小説(笑)ってほんと誰でも書けるレベルで笑える<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 16:08:32.97 ID:fFXaU/go<>これは善良な一方さんニヤニヤしました乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 16:13:10.50 ID:kYhlhzoo<>こういうの見ると一方さんも子供の頃から自分の能力を制御できてれば
実験に参加したりあんな風になる必要はなかったんだなあと思う<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 16:33:32.20 ID:.1DqCuM0<>まぁ一万人殺したヤツが言えるセリフではないわな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 16:35:52.41 ID:MAB2ApIo<>もう950超えたのか
早いなー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 17:03:19.64 ID:KFI5oEco<>そんなに早いわけでもないだろ
いままでと同じくらいのペースだし
本スレなんか同じ期間に9スレも消費してるし<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 17:15:40.64 ID:QlPmoQDO<>そうか俺はミサコンだったのか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 18:35:08.29 ID:BhIXPWo0<>今までは日に100レスくらいだったから早いっちゃー早い
投下タイミングで悩んだのは初めてだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 20:33:13.70 ID:7KaQ0cDO<>スクリプトに潰されて以来小ネタばっか書いてるからかな。自分でスレ建てた方がいいんだろうけどスレ建てる内容でもないんだよなぁ…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 20:57:12.51 ID:q/cyX2AO<>例の新刊を見てやった、反省はしていない
注意:キャラ崩壊とかいうレベルじゃねえ
『よぉーし!! 今からこの天才大和撫子聖人の火織様が、ブルって身動き一つ取れないド素人の貴様達を、一人前のオトコにしてやる!! 命令だ! ガキ扱いされんのを卒業したいヤツは私の胸に飛び込んで来ォォおおおおおい!!』
『ぷっ、女教皇様!!』
『俺も、俺もなのよな女教皇様!!』
『もうっ、おれっ、もうっ、女教皇様、ぷりえすてすーっ!!』
『ふはははよし分かった火織様が何とかしてやる全員こーい!!』
『甘ったれんな小僧!! 誰が休んで良いと言った!? この火織様が良しと言うまで動きを止めるなと何度言えば分かるんだド素人が!!』
『無駄口を叩いてないでもっと速く指を動かせ!! 一秒でもこの火織様を退屈させるな!! 貴様らも男なら、私に泡を吹かせるぐらいの気持ちでやってみろォ!!』
多分一閃の練習風景だと思うんだ、うん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 20:57:20.23 ID:BkDsdEAO<>>>958
17600号の相棒ですねわかります
17600号「あなたには段ボールの素晴らしさがわからないのですか…と、ミサカはミサコンを哀れに思います」
ミサコン「わかりたくありませんと、ミサカは全力でひきつつ応答します」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 22:52:23.78 ID:N7T7qADO<>誰か一方×百合子のスレの情報しらない?
復活宣言もなくて不安なんだが……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 23:37:33.64 ID:7KaQ0cDO<>改変もの投下に3レスほど貰う<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 23:38:04.55 ID:7KaQ0cDO<>3年A組! 革じゃん先生!
黄泉川「Oh! Yeah! じゃん」
一方通行「オォイェー」
黄泉川「It is baby! じゃん」
芳川「ベイビー」
打ち止め「受験間に合うかなってミサカはミサカはかつてない不安に駆られてみたり……」
一方通行「もうすぐ夏だぜェ」
3年C組! ドラゴン先生!
上条「てめぇらずっと待ってたんだろ!? インデックスの(ry」
上条「はい、ここテストに出ます」
神裂「やってらんねぇんだよ!」
ステイル「新用紙、防水加工、これならば」
3年D組? 激安スーパー!
上条「卵Lサイズが2割引! ポイントカード提示で5%オフ! 今ならエコバック持参でポイント還元が13%ついて、さて、いくら?」
禁書「んと、6割引であってるかな?」
上条「正解だ! 今日は卵パーティーだぜ!」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 23:38:34.76 ID:7KaQ0cDO<>3年F組! DJ先生!
佐天「次、次、次の問題は、うい、うい、初春さん」
初春「3Xですか?」
佐天「違います」
初春「傷つきました……」
白井「今日はスカート捲りませんのね」
3年G組! 木ィ原先生!
木原「授業だ! この問題が分かる奴はいるか、いないのか?」
一方通行「はィ」
木原「頭が高いんだよ!」
一方通行「どォすりゃいいンですかァ!?」
絹旗「超どうしようもないですね」
3年H組! 昼メロ先生!
御坂「芭蕉の句には……」
上条「美琴!」
御坂「今更なによ!」
上条「俺が悪かった」
御坂「バカ! 寂しかった!」
御坂妹「この泥棒猫、とミサカはありがちな台詞を吐き捨てます」
御坂「あんた!?」
禁書「やっぱり、とうまはとうまなんだよ……」
白井「お姉様がもう一人!?」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 23:39:03.01 ID:7KaQ0cDO<>3年J組! ツンツン先生!
麦野「漢字テストだにゃーん」
麦野「はーまづらぁ、元スキルアウトのボスなら読めるよなぁ、こんくらい!」
浜面「よ、読めません!」
麦野「トロピカルフルーツなんだよぉ!!」
ブレンダ「それは無茶って訳よ」
滝壺「気合いだよ。私、そんなはまづらを応援してる」
3年S組! 青髪先生!
土御門「……」スッ
姫神「……」スッ
上条「うおっ!?」
青ピ「ほんならカミやんゴミ捨て頼むわー」
上条「不幸だ……」
小萌「上条ちゃん廊下は走っちゃだめなのですよー」
夏休みだよ! 上条さん!
上条「ん? 電話だ」
携帯「上条ちゃーん、馬鹿だから補習でーす」
上条「あぁ、不幸だ……」
禁書「お腹空いたんだよ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/10(木) 23:43:21.83 ID:niiQYPUo<>ういうい初春さんwwwwwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/11(金) 00:23:55.64 ID:j8NmXFo0<>乙!
今日はゆったりだな
ここ数日がおかしかっただけか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 00:24:49.75 ID:eTOaBiI0<>なつかしいwwwwwwww
皆さん乙ですのー!
誰もいなーい…投下するなら今のうち…。
ってことで4、5レスほどお借りします。<>
最大教主の髪が長い訳<>sage<>2010/06/11(金) 00:31:07.59 ID:eTOaBiI0<>
仕事をサボった上司を叱責し、必要な書類全てにサインをかかせ終えたステイル=マグヌスは、
「疲れたー」と偉そうに両腕を天へと伸ばしぐぐっと背伸びをしている上司の女へと声をかけた。
「……最大教主、つかぬ事をお聞きしますが」
「何かな、ステイル」
広めに作られている浴槽の端に腰かけた状態で膝下だけを湯につかり、ローラ=スチュアートは自慢の金の髪を手で梳かした。
修道服のスカートは巻くしあげられて、普段誰の目にも触れらない彼女の白い膝上が露出している。
ローラを初めてみた男性ならドキッとトキメキかねない場面だが、残念なことにステイルの興味の対象は年齢不詳の女の色香ではなかった。
「その、見てるこっちが息苦しくなる長い髪。
邪魔に感じることってないんですか?
宗教的にも魔術的にも重要な意味があるんでしょうけど」
「あぁ、この髪のことかしらー」
パチン、と銀の髪留めの留め具が外れる音が浴槽内に反響する。
銀の髪留めの戒めが解かれたローラの髪は、静かに波を打つように床に広がった。
ステイルが目をこらしてじっと観察しても枝毛一つも見つからない。
「ぶっちゃけ、邪魔に決まっておろう」
「あぁ、ですよね。それだけ長いと日常生活にも支障をきたしそうだ」
「というよりも、毎日のお手入れに時間がかかって仕方なきかしら。美容に苦労するは女の悲しき性かな」
足首の所で一度折り返し、頭の頂上の地点で再度折り返し、銀の髪留めで整える。
という普段のセットアップも面倒なことこの上なきにしもあらずなのよ、ともローラはステイルに愚痴った。
「……しかし。気ついたら、ここまで伸びてしまったか」
細くて柔らかそうな黄金の髪はゆうに二メートルを超え、ローラの身長の二・五倍にまで達する長さにまで伸びていた。
こめかみ付近の髪を一束と手にとって、人差指にクルクルと絡ませ彼女はしんみりと呟いた。
「凄い長いですよね。いつから伸ばし始めたんですか?」
「いつから髪を伸ばした、ねぇ……」
ステイルの問いに髪をいじっていた手が止まり、ほんの一瞬だけ、ローラの意識が過去へと向けられた。
<>
最大教主の髪が長い訳<>sage<>2010/06/11(金) 00:36:45.52 ID:eTOaBiI0<>―
まだ、ローラが何者でもなくて、何にも染められていなかった少女の頃。
魔術と科学の対立も、英国清教零教区『必要悪の教会』も、最大教主という立場も。
当時のローラには無関係のものばかりで、少女はただ慎ましく暮らし神に祈りをささげる日々を過ごしていた。
「やだっ! もう教会のミサの時間?」
その日も、短めの金髪を無理やり後ろでまとめた小さな少女が、神への祈りのために近くの教会へと足を進めていた。
目の前に見える十字路を角を曲がれば、日頃から通い詰めている教会の十字架が見えてくる。
早く急がなければと小走りでローラが角を曲がると、
「おはよう」
とパン屋の奥さんの一声が聞こえてきた。
「おはようございます、おばさま!」
ローラは首だけを奥さんへと動かして挨拶を返した。
きれいに整備されていない、でこぼこの石畳から注意がそれてしまう。
微かな段差にブーツのつま先が引っかかる。バランスを崩したローラの身体はそのまま前方へと傾いた。
「ひぁっ!!?」
突然のことにローラは驚愕し上手く身動きをとる事が出来ない。真下には固い石畳。
(ぶつかる!)
ギュッと目を瞑り次の瞬間に生じるであろう衝撃に身構えたローラだったが、1秒2秒…、10秒経っても何も起きない。
「―――っと、怪我はないかい? 小さいお嬢さん」
よく通るテナーボイスが少女の頭の上から降って来た。
困惑しながら閉じていた瞳をパチパチと動かすローラが、今の状況を理解できるするのは十数秒後。
どうやら、石畳とファーストキスをしてしまう前に、テナーボイスの持ち主がローラを助けてくれたらしい。
「す、すみません……っ!」
抱きすくめられる様にして助けられたのだ、と理解するやいなやローラは頬を真っ赤に染めた。
知らず知らずの内に顔を埋めていた助け人の胸元からすぐさま逃れる。
そろそろ女性として一人前になる年齢になるのに、他人からおてんば娘と思われたのなら、これほど恥ずかしい恥ずかしいことはない。
<>
最大教主の髪が長い訳<>sage<>2010/06/11(金) 00:43:13.10 ID:eTOaBiI0<>
「ぁぁああの、ぁ、ありがとうございましたっ!!」
呂律の回らない口であわあわとお礼の言葉を紡いだローラの姿をみて、テナーボイスの持ち主がクスリと笑った。
(やっぱり、おてんば娘とかじゃじゃ馬とかと思われたんだ……っ!)
くすくすと微かに聞こえる笑い声に、さらに顔を真っ赤に染めたローラは拗ねるように口を尖らせた。
「その元気ならあるなら無事なようだ。あまり、せっかちにならないほうがいい、小さいお嬢さん」
ふわっ、と柔らかな風が吹き抜ける。風の優しい感触にローラが顔をあげた。
ローラより遙かに長身の助け人の白に近い銀色の長い髪が、風のイタズラでさらりと宙を舞い、そのうちの一房が少女の頬を優しく撫でる。
穏やかな顔をローラに向ける目の前の人は、男とも女とも、若者にも老人にも、人間にも天使にも見える不思議な人だった。
「ほう、見事な金の御髪だ」
くしゃりと大きな手に頭を撫でられて、無理やり後ろで結んでいた髪が解かれた。
鎖骨にも届かないローラの髪は緩やかな風になびくことはなかった。
「金の髪が風になびく姿が見られないのは残念だな」
その人はローラの髪を一撫でした後、
「足元には気をつけなさい」
と、その一言だけを残してローラが目指していた教会とは反対側の道へと去っていった。
「…………」
不思議な出会いに、少女の心はここにあらずと言った状態だった。
あんなに熱心に通っていた教会のミサの存在すら忘却の彼方へと旅立った。
ローラの心は白に近い銀の髪をもつ人の事で満たされてしまったから。
ぽうっと呆けるだけで、思考を停止させてしまった少女に聞こえてくるものは、
トクン、トクンと高鳴る心臓の脈打つ音と、
「金の髪が風になびく姿がみられないのは残念だな」と呟いたあの人の言葉。
―<>
最大教主の髪が長い訳<>sage<>2010/06/11(金) 00:55:16.63 ID:eTOaBiI0<>魔術的意義や権威保持の手段と化している長髪も、伸ばし始めたきっかけは可愛らしい理由だったのだとローラは振り返る。
結局その後、あの時出会った不思議な人と再会するまでに様々なことがあり、今に至る。
イギリス清教最大教主となり科学側の代表とはじめて面識をもった時、ローラは密かに目を見開いたが、それだけだった。
モニター越しでは頭を撫でられることも、風で髪がなびくこともなかったのだから。
「……遠ぉーい昔の話過ぎて、忘れてしまったことかしらー」
止まっていた手を再度動かしトボケてみせたローラだが、珍しく自身の動揺を隠しきれていない。
少しだけ挙動不審に声が震えたローラを、物珍しげにステイルが見つめていた。
「まぁ、理由なんて大したことなかったりしますからね」
彼女が動揺する理由が気にならない訳ではないが、ステイルはそっとしておくことにした。
(こんなクソ上司でも、女性には優しくしないと英国紳士の名が廃るからね)
目の前で十代の少女のような女が、一体いつの頃から生きているのかステイルにもわからない。
ただ確実に言えることは、ステイルが物心つけた時に、ローラはすでに英国清教派のトップの座にいた。
それだけ長い年月の中を生き抜いてきている彼女にも、淡い幼い事の記憶の一つや二つくらいはあるのだろうか、とステイルは思案する。
「――――まぁ、どうでもいいことに変わりはないのよ」
ステイルがコレ以上深いつっこみを入れないように、ローラは釘をさす様に言葉を続けた。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 00:56:52.41 ID:eTOaBiI0<>以上です。
俺得が書けて超満足。おじゃましました。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 00:59:49.48 ID:kCO2YkAO<>乙!爽やかで良いねぇ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 01:01:13.79 ID:gwRgvtQo<>乙
そんな淡い思い出がハノーファー朝時代だったりするのか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 01:10:07.47 ID:H5R2FcUo<>次スレのテンプレどうなるの?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 01:11:48.91 ID:Xqqx9eQo<>え?七王国時代くらいの話かと<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 01:12:00.19 ID:o6Uz9ywo<>そろそろ次スレタイムです。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 01:21:41.93 ID:o6Uz9ywo<>いきなりkskするとか怖いこのスレ。
踏む気で用意してたのでサクっといってきたよ。
[ 次スレ ]
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-6冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1276186522/
[ 変更点 ]
・テンプレにキャーリサ様を呼んでみた。
・機能覚書テストスレが新スレに移行してたのでURL書き換え
・過去ログ一覧のURLを通常ブラウザ向けにhtmlへ変更
(意味なさそうだけど元のURLも別に安置)
とかやってみた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 01:22:04.75 ID:o.if1Bwo<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 01:47:08.76 ID:u/f9rXYo<>乙です<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 02:40:57.02 ID:kCO2YkAO<>>>981
イイねイイね最っ高だねオマエ! 立派なスレ立てやってンじゃン!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 04:13:43.68 ID:lAemFsso<>ミサカの一人称は「ミサカ」でしょ?
でもミサカを主人公にして一人称で書き進めていくとミサカは〜ってなって三人称のようになってしまう
でも私に一人称を変更するとなんかアイデンティティーが失われるような気がする
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 04:33:03.23 ID:cAZomf6o<>うまく言い回せとしか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 07:12:19.73 ID:n44j/cSO<>埋め<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 07:33:55.11 ID:v.KD2ego<> てめぇらずっと待ってたんだろ!?インデックスの記憶を消さなくてもすむ、インデッ
クスの敵にまわらなくてもすむ・・・そんな誰もが笑って、誰もが望む最高なハッピー
エンドってやつを。今まで待ち焦がれてたんだろ?こんな展開を・・・何のためにここ
まで歯を食いしばってきたんだ!?てめぇのその手でたった一人の女の子を助けて
見せるって誓ったんじゃねえのかよ?お前らだって主人公の方がいいだろ!?脇役
なんかで満足してんじゃねえ、命を懸けてたった一人の女の子を守りてぇんじゃない
のかよ!?だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすらいねぇ・・・
ちょっとくらい長いプロロー / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ グで絶望してんじゃねぇよ!
\ 手を伸ばせば届くんだ!い| うるさい埋め |い加減に始めようぜ、魔術師!!/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\_______/ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∨ (゚д゚ )
<⌒/ヽ-、__ノヽノ |
/<_/____/ < < <>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 08:03:51.98 ID:n44j/cSO<>
(`∀´ )
(⊃⌒*⌒⊂) 埋め
/_ノωヽヾ
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 09:32:15.49 ID:YYodU6DO<>理后←りこうって読むんだな
俺ずっと、りく
と思ってました<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 09:40:06.91 ID:1lr6AsDO<>ひとつお利口になったな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 10:17:54.14 ID:IlwDK3go<>>>989
埋めと言いつつ掘らせようとしてんじゃねえよコノヤロウ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 11:31:52.20 ID:n44j/cSO<>(`∀´ )
(⊃⌒*⌒⊂) ??
/_ノωヽヾ
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 11:34:06.68 ID:o6Uz9ywo<>>>985
三人称で一人称っぽく書いてみたりとか。
何を言ってるかわからねーと思うがry<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 11:42:16.31 ID:ryYrqRQo<>>>1000なら麦のんとねーちんと木山先生は俺の嫁<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 11:52:20.56 ID:EKaZzIDO<>加速<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 12:08:33.11 ID:SFIwt6U0<>>>1000なら五和は俺のもの<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/11(金) 12:19:59.24 ID:sPLjbYAO<>そ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 12:20:26.57 ID:eZPSW6AO<>(´∀`)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 12:20:43.67 ID:0xTXHOwo<>ぶ
>>1000なら6スレ目も長さ関係なく順調にSSが投下される<>
1001<><>Over 1000 Thread<> ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
(()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
(o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
ゝー '_ W (9)ノ(@)
「 ̄ ・| 「 ̄ ̄|─-r ヽ
`、_ノol・__ノ ノ 【呪いのトンファーパーマン】
ノ / このスレッドは1000を超えました。
ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ このレスを見たら期限内に完成させないと死にます。
`ー─┬─ l´-、 完成させても死にます。
/:::::::::::::::::l /77
/::::::::::i:i:::::::i,../ / |
l:::/::::::::i:i:::、:::/ / |
l;;ノ:::::::::::::::l l;.,.,.! |
/::::::::::::::::l/ / 冂
/:::::::;へ:::::::l~ |ヌ|
/:::::/´ ヽ:::l .|ヌ| 製作速報VIP@VipService
.〔:::::l l:::l 凵 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/
ヽ;;;> \;;>
<>
最近建ったスレッドのご案内★<><>Powered By VIP Service<>たった今、VIPのサーバーが落ちた @ 2010/06/11(金) 11:06:58.56
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1276222018/
ユートピアやろうぜwww @ 2010/06/11(金) 09:40:11.86 ID:V3t4V.AO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1276216811/
三次に興味ない男を振り向かせたい。 @ 2010/06/11(金) 08:53:58.29 ID:PDPccok0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1276214038/
包茎の人って可哀相(´・ω・`) @ 2010/06/11(金) 08:30:04.98
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1276212604/
孤立してる人が集うスレ @ 2010/06/11(金) 06:55:20.85
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1276206920/
Powered By VIPService http://vip2ch.com/
<>