無料アクセスカウンターofuda.cc「全世界カウント計画」
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫メニュー■ ■VIPService (VIPサービス)■
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みはできません。。。
HTML化した人:lain.
姉「男くん、朝だよっ」
1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 13:35:22.03 ID:doHv0oAO
―男部屋・朝―

男「‥‥‥‥ん」
姉「目、覚めた?」
男「眩しい‥‥」
姉「ほら、朝ご飯の準備できたから、おいで?」
男「わかったー」
姉「‥‥‥‥」
男「‥‥‥‥」
姉「‥‥‥‥」
男「いや、着替えるから先に行って」
姉「ちぇー」
2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 13:38:33.27 ID:doHv0oAO
―一階居間―

ガチャ
男「おはよ‥‥」
姉「おはよー♪」
妹「おはようございます、兄さん。今朝はゆっくりですのね」
男「んー、よく寝た、かも」
妹「もう、先にお顔でも洗ってきて下さい。その間に並べておきますから」
男「ああ」
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 13:42:33.04 ID:doHv0oAO
男「ごちそうさま」
姉「ごちそうさまでしたー」
妹「お粗末様でした。片付けますので、兄さんは登校の準備を」
男「あ、うん」
姉「準備、手伝ってあげよっか?」
男「?」
姉「ネクタイ締め直して‥‥」
妹「姉さん。兄さんを甘やかしてはいけません」
妹「兄さんも。それくらいはご自分でできますよね?」
男「え?あ、ああ」
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 13:48:04.07 ID:doHv0oAO
―玄関―

妹「鍵閉めますよ」
男「ちょっと待って‥‥お待たせ」
姉「今日も仲良く登校だー♪」
妹「そういえば姉さん、兄さんを起こしに行くと言ってから、兄さんが下りてくるまで随分と時間がありましたが」
姉「ん?だって男くんの寝顔見ちゃったらさー、眺めたくなるでしょ?」
男「‥‥‥‥」
妹「な、ね、姉さん?兄さんに何を‥‥」
姉「何もしてないよ。ただ眺めていただけ」
妹「ふ、ふふ、そうですか。今回は不問にしておきます」
男(やれやれ)
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 13:53:39.05 ID:doHv0oAO
―校門―

友「よ!」
男「あ、友」
姉「おはよー」
妹「おはようございます、友さん」
友「おはようございます、っと」
男「何してるんだ?遅刻魔のお前が、俺達より早いだなんて」
友「いや、何。たまには朝早くに来て、目の保養をな」
男「‥‥‥‥」
妹「では兄さん、私達はここで」
男「ん、ああ」
姉「お昼休みにねー」
友「嗚呼、待って下さいお姉さ‥‥!?」
男「ほら、行くぞ」
友「ちょ、わかった、わかったって!ギブギブ!」
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 13:56:39.35 ID:doHv0oAO
―学校・昼休み―

男「あっと言う間に昼だな」
友「机の配置オッケー」
男「‥‥女子が関わると、本当にいい動きするよな」
友「ん?何か言ったか?」
男「いや‥‥」
ガラガラ
姉「お待たせー」
妹「姉さん、まずはノックを‥‥」
友「いらっしゃいませ、二名様ですか?」
姉「はーい」
妹「?」
男「‥‥‥‥」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 13:59:22.78 ID:doHv0oAO
友「相変わらず美味そうな弁当だな」
男「まぁ実際に美味いからな」
妹「あ‥‥‥‥」
男「ん?どうした妹。顔赤いぞ」
妹「い、いえ、何でもありません」
姉「妹ちゃん、照れてる〜♪」
妹「な、姉さんは黙っていて下さい!」
姉「照れない照れない」
男「ん?ああ、いつも美味いぞ。ありがとな」
妹「!‥‥は、はい」
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 14:06:04.90 ID:doHv0oAO
友「お姉さんは弁当作らないんですか?」
姉「え?わ、私?」
友「いや、妹さんがこれだけ作れるなら、お姉さんも同じくらいの物を作れるのかと」
姉「‥‥‥‥」
男「あー」
妹「姉さんはお料理できませんの」
姉「い、妹ちゃん?」
妹「炊飯器に電子レンジ、フライパン‥‥その他諸々の器具が‥‥」
男「妹、あれは思い出してはならないんだ」
妹「ええ、そうですわね。失礼しました」
姉「ひ、ひどいよ〜」
友(いったい何が‥‥)
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 14:11:02.05 ID:doHv0oAO
―学校・午後の授業―

男「‥‥‥‥」ボー
先生「ではこの問題を、蕪木」
蕪木「はい」
男「‥‥‥‥」
男(勉強、良い大学に行くためには必要だよな)
男(良い大学に行けば、一流企業に就職できる可能性がある)
男(いや、こんな考えいらないか。人間には探求心ってものがあるからな)
男(しかし‥‥わからないものはわからない)
蕪木「‥‥になります」
先生「正解。よくできたな。しっかり予習復習しているな」
蕪木「ありがとうございます」
男(すげー、俺にはさっぱりだ)
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 14:16:55.04 ID:doHv0oAO
―学校・放課後―

男「今日も何事もなく学校が終わった」
友「おう、どうする?ゲーセン寄ってかねぇ?」
コツ..コツ..
男「いいよ‥‥ん?」
蕪木「男くん」
男「何?」
蕪木「これから時間あるか?」
男「あー‥‥大丈夫だけど」
蕪木「よかった。悪いがちょっと付き合ってくれ」
蕪木「校門で待ってるから」
コツ..コツ..ガラガラ
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 14:18:34.15 ID:doHv0oAO
男「‥‥」
友「おい、俺との先約はどうした」
男「まぁいいじゃないか。お前だって同じ選択を取るだろ?」
友「そりゃ、女の子の方がいいに決まってらぁ」
男「なら文句言うな。俺は初めてで、お前は常習者なんだから」
友「はいはい」
友「にしても、珍しい組み合わせだな」
男「?」
友「お前と蕪木かぁ‥‥同じクラスなのに、まるで接点無かっただろ」
男「ああ」
友「何なんだろな」
男「まぁそれはそのうちわかる事だ」
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 14:27:10.44 ID:doHv0oAO
―校門―

蕪木「こっちこっち」
男「ああ、お待たせ」
蕪木「いや、それより急にすまないな。友くんと何か約束してたのか?」
男「あー、まぁいいよ。いつも一緒だから」
男「たまには‥‥っと、ちょっと待って、姉さん達に連絡する」
蕪木「ああ、わかった」
男「あ、姉さん?うん、今日は帰るのちょっと遅れる。え?‥‥あー、クラスメイトと買い物。うん、それじゃ」
ピッ
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/11(水) 14:33:54.22 ID:5WJD6UAO
蕪木って女か
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/11(水) 14:47:37.20 ID:jZjhVoSO
なんかこう、ここまで使い古されたネタだと逆に親切だな
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 16:41:40.65 ID:OC1SaIDO
これは期待
がんばれ
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/11(水) 17:18:43.91 ID:uthJiEk0
きたい、

しえん
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 19:20:35.90 ID:doHv0oAO
期待‥‥しえん‥‥だと!?
ありがたき幸せ。

蕪木は口調だけ男っぽい女の子です。

じゃ続き始めます。
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 19:25:23.60 ID:doHv0oAO
蕪木「悪いな。じゃ行くか」
男「ああ」
蕪木(買い物とは行ってないが、まぁいいか)


―学校・妹教室―

妹「え?買い物ですか?」
姉「うん、クラスメイトとだって」
妹「‥‥妙ですね。その言い方」
姉「いつもだったら、友と遊んでくる、だもんねぇ」
妹「なぜあえてクラスメイトなどと、濁した表現をしたんでしょうか」
姉「んー、まぁ帰ってから聞こうか?」
妹「そうですね」
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 19:29:31.52 ID:doHv0oAO
―駅前・スターバックス・夕方―

蕪木「同じのでよかったのか?」
男「ああ」
男(こんな店初めてだからな。メニュー見てもさっぱりだった)
男「で、用件は?」
蕪木「ん‥‥そろそろ試験だな」
男「ん?ああ、そういえば」
蕪木「相変わらずだな。勉強してるのか?」
男「まぁ、ほどほどには」
蕪木「‥‥‥‥」
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 19:33:19.58 ID:OC1SaIDO
待ってた
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 19:37:05.48 ID:doHv0oAO
蕪木「まぁ君には優秀な家庭教師がついているか」
男「?」
蕪木「姉先輩だよ」
男「ああ‥‥まぁ優秀か」
蕪木「呆れた。学園創立以来最高の頭脳を持つ、と言われている姉先輩に対して、随分と間の抜けた事だ」
男「仕方ないだろ。毎日一緒に暮らしてると、そうは思えないもんだ」
蕪木「一理ある」
男「‥‥って、話って世間話か?」
蕪木「いや、‥‥。単刀直入に聞くか。君は現在想いを寄せている異性はいるか?」
男「藪から棒だな」
蕪木「わかりやすいだろ。で、どうなんだ?」
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 19:40:05.68 ID:doHv0oAO
男「いない。考えた事もない」
蕪木「ほう、青春真っ盛りの高校生の発言とは思えないな」
男「事実は事実。嘘ついてもすぐにバレるだろうしな」
蕪木「ふぅん‥‥‥‥」
男「ん?蕪木さんはどうなんだ?」
蕪木「私?秘密だ」
男「いるのか」
蕪木「秘密だ」
男「‥‥まぁいいや。そろそろ帰るけど」
蕪木「待て、飲み干すから」
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 19:42:28.86 ID:doHv0oAO
―帰り道・夕方―

男「そういえば」
蕪木「?」
男「蕪木さんとまともに話したのは、今日が初めてだ」
蕪木「奇遇だな。私も君とまともに話したのは、今日が初めてだ」
男「‥‥‥‥」
蕪木「冗談も言えるのだよ」
男「いい事だ。じゃ、俺こっちだから」
蕪木「うん、ではまた」
男「ああ」
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 19:47:23.04 ID:doHv0oAO
―男家・夕方―

ガチャ
男「ただいまー」
姉「おかえりー♪」
男「妹は?」
姉「部屋で勉強中。さぁさぁ、お風呂になさいます?ご飯になさいます?それとも‥‥」
男「夕飯までまだ時間あるよね。俺も勉強するかな」
姉「あ、お姉ちゃんが見てあげようか」
男「‥‥あー、また今度」
姉「え〜。試験はもうすぐだよ?大丈夫?」
男「わからないところあったら、聞くよ。その時は頼む」
姉「うん♪」
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 19:52:09.52 ID:doHv0oAO
―男部屋―

男「さて、軽く復習でもするか」
コンコン
男「!」
妹「兄さん、よろしいでしょうか?」
男「ああ、いいよ」
ガチャ
妹「失礼します」
男「どうした?勉強してたんじゃないのか?」
妹「そんな事はともかく、兄さん。今日は誰とどこへ買い物に行ったのですか?」
男「‥‥へ?」
妹「クラスメイトとは誰の事ですか?友さんではありませんよね?」
男「‥‥あー、まぁ」
妹「男性の方ですか?」
男「‥‥‥‥いや、女の子だけど」
妹「!やはりそうでしたか。兄さんが‥‥兄さんが‥‥」
男「‥‥?どうした、妹」
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 19:56:53.79 ID:doHv0oAO
―男部屋―

妹「兄さん、その方とのご関係は―」
姉「男くーん」
妹「!」
男「あ、姉さん」
姉「あれ?妹ちゃん、どうしたの?」
妹「‥‥いえ、兄さんにわからない問題を教わっていました」
姉「いいな〜、私も教わりたいよ」
男「勉強時間が授業中だけで、全教科満点取る人には不要だろ」
男(授業中にちゃんと勉強してるかすら怪しいけど)
姉「むー、いいもん。男くん、わからないところがあったら、遠慮なく聞いてね♪」
男「ああ、ありがとう」
姉「今度勉強会しようね〜」
妹「!勉強会、ですって!?」
男「‥‥‥‥」
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 19:59:55.30 ID:doHv0oAO
妹「兄さん。今度私の部屋で勉強を見て下さい。二人きりで」
男「え?でも妹も優秀じゃないか。俺ぐらいだろ、家庭教師欲しいのって」
妹「ではよろしくお願いしますね。姉さん、夕食の手伝いをお願いします」
姉「え?う、うん、わかった。じゃできたら呼ぶね」
男「ああ‥‥」
バタン
男「‥‥‥‥」
男「何か競い合ってるよな。俺も競えば、勉強に身が入るのかな?」
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/11(水) 20:19:12.39 ID:OCGq5V.o
いいぞいいぞ
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/11(水) 20:23:52.42 ID:AY77IwDO
一行あけろ
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 20:24:59.12 ID:doHv0oAO
―居間―

男「ごちそうさま」
姉「美味しかったー♪」
妹「お粗末様でした。兄さん」
男「ん?」
妹「今日これから、寝る前で構いませんから、勉強見ていただけませんでしょうか?」
男「まぁ、時間はあるけど」
妹「ありがとうございます。では楽しみにしてますね」
姉「え、先駆けされた?」
男(抜け駆けの事か?)
男「お風呂入りたいんだけど、姉さんは入った?」
姉「ん?うん、どうぞ」
男「じゃ入る」
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 20:32:30.86 ID:doHv0oAO
―浴室―

男「ふぅ‥‥」
男(上がったら妹の部屋に行くのか)
男(勉強か‥‥妹、学年一位だよな、確か)
男(まぁ、たまにはいいか)
ガチャ
男「へ‥‥?」
姉「今日もお疲れ様〜♪」
男「!?」
姉「お背中流しましょう♪」
男「風呂場は満員です。時間を空けてからお越し下さい」
姉「え〜、男くんつれな〜い!」
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 20:35:14.43 ID:doHv0oAO
男「姉さんはもう入ったんじゃないの?」
姉「ふふ、頭の回転が速い私の、咄嗟の嘘よ」
男「何で嘘つくんだ」
姉「こうすれば、男くんと正々堂々入れるじゃない」
男「いや、勘弁してくれ」
姉「もう遅いよ〜♪観念しなさい」
男「‥‥はぁ」
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 20:41:45.70 ID:doHv0oAO
―居間―

妹「あ、兄さん‥‥‥‥ん?」
男「悪い。先に入らせてもらった」
妹「それは構いませんが‥‥姉さん?」
姉「ん?どうしたの、妹ちゃん。そんなに目つき悪いと、可愛い顔が台無しだよ?」
妹「心配ご無用。そんな事より、なぜ兄さんと姉さんが一緒に湯気を纏っているのですか?」
妹「まるで先ほどまで一緒に湯船に浸かっていたかのような‥‥‥‥まさか」
男「言ってから気付いたのか」
姉「あはは、面白いね、妹ちゃんは」
妹「な、な、な、‥‥」
男「妹?」
妹「一緒に、入った‥‥?そんな、嘘よ。私の兄さんがそんな事‥‥」
男「あー、いきなり姉さんが入ってきたからな。俺は無実だ」
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 20:44:46.26 ID:doHv0oAO
妹「兄さん。姉さんに何もしていませんよね」
男「何って何だよ。俺からは何もしてないぞ」
妹「俺からは‥‥?姉さん?」
姉「あ、今日買ってきた漫画読もっ。じゃ勉強頑張ってね〜」
タッタッタッタッ
男「逃げられたな」
妹「‥‥‥‥一緒に、兄さんと姉さんが一糸纏わず狭い浴槽に、密着して‥‥」
男「妹、落ち着け。何もなかったから」
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/11(水) 21:41:14.51 ID:yjDC7H60
しえーん
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 23:31:09.03 ID:doHv0oAO
―妹部屋・夜―

男「ああ、ここはこの公式を使えば‥‥ほら」
妹「なるほど、さすが兄さんです。こんなにも早く、かつわかりやすく解けるだなんて」
男「まぁ妹なら次からは解けるだろう」
妹「はい、兄さんに相応しい妹になるため、二度のミスはしません」
男「じゃ俺はそろそろ戻るよ。自分の勉強もしなきゃな」
妹「今日はありがとうございました」
男「いいって事だ。またわからないところがあったら、遠慮なく聞いてくれ」
妹「!は、はい!あ、兄さん」
男「ん?」
妹「時々またこうして、勉強を見て下さいますか?」
男「ああ、もちろん。じゃあおやすみ」
ガチャ パタン
妹「‥‥‥‥」
妹「‥‥兄さん」
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 23:35:28.21 ID:doHv0oAO
―男部屋―

男「さて、やるか。数学の範囲は‥‥」
姉「へー、懐かしいなぁ」
男「え?‥‥ってうわっ、姉さんいつの間に」
姉「何かあまり驚いてないよね」
男「いや、十分驚いた」
姉「そう?まぁいいや。微積ね」
男「ああ、あまりよくわからないんだよ」
姉「コツさえ掴めば簡単だよ。じゃあ、この問題を解いてみるね」
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 23:38:49.63 ID:doHv0oAO
男「‥‥‥‥」
姉「‥‥どう?」
男「全問正解」
姉「やった♪」
男(微積って暗算で解くものなのか?)
男「まぁ、コツは掴めたかも」
姉「お、じゃあこの応用やってみよー」
男「まだ基礎を数問しか解いてないのに」
姉「大丈夫。やり方は一緒。ただ頭を柔らかくして挑まないとね」
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 23:44:04.04 ID:doHv0oAO
男「‥‥‥‥あっと言う間に試験範囲内の問題解けた」
姉「すごいねー!よくできました」
ナデナデ
男(姉さんの教え方は半端じゃないな。いや、そういうレベルじゃないか)
男「姉さんって普段どんな勉強してるんだ?」
姉「え?んー、こういう勉強はあまりしてないかな」
男「それでこの理解度なのか?」
姉「だって、教科書一度目を通したら、わかっちゃうもん」
姉「教科書じゃつまらないから、本屋さんで参考書を見てみるけど、同じね」
男「‥‥‥‥‥‥」
男(聞かなかった事にしておこう)
男「見てくれてありがと。そろそろ寝よう」
姉「あ、真夜中過ぎだ」
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/11(水) 23:47:46.83 ID:doHv0oAO
男「今度何かお礼するよ」
姉「本当に?楽しみだなー♪ちゃんといい点取ってよ?」
男「ああ、任せて」
姉「頼もしいね。じゃおやすみ」
男「おやすみ」
ガチャ パタン
姉「‥‥‥‥」
姉「うん、今日も楽しい一日でした」
姉「明日も楽しい一日でありますように」
姉「平和な日々が続きますように」
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/11(水) 23:59:08.40 ID:Kzj22MAO
D.C.みたいだな支援
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/12(木) 01:29:39.96 ID:YrnpHHE0
>>41
それ俺も思った。
とても由夢や音姫に似てるなって。
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/12(木) 03:55:53.98 ID:8PqdsYAO
DCってなんぞ?
ああ眠い。結局ルーターの設定できなかった
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/12(木) 04:01:56.63 ID:8PqdsYAO
―数日後・学園・昼―

男「‥‥‥‥」ボー

姉「どうしたの?男くん」
妹「どうかしましたか?兄さん」
男「いや、考え事してた」
姉「男くんが?」
妹「どのような事を?」
友「ボーっとしてるのはよくある事ですよ。特に授業中」
男「まぁ実際考え事なんてしてないけど」
妹「ですよね。考え事なんて、兄さんらしくありません」
男「どういう事だ」
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/12(木) 04:08:34.90 ID:8PqdsYAO
ヴー
男「!」
男(メールか。ん?誰だ、これ)
カチカチ
男(今日の放課後遊びに行かないか?‥‥)
男(あ、文章の最後に名前‥‥って、蕪木さん?)
友「ん?どうした?」
男「いや‥‥」
男(俺、連絡先教えた覚えないけど‥‥まぁいいか)
姉「‥‥‥‥」ジー
男「ん?何?」
姉「メール?」
男「ああ、そうだけど」
姉「女の子?」
妹「兄さん?」
男「なぜ睨む?」
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/12(木) 09:26:06.82 ID:8PqdsYAO
―放課後―

男「はぁ‥‥」
男「べつに女の子とメールしたっていいと思うんだけどな」
男「妹なんてなぜあんなに怒るんだよ‥‥」
コツ..コツ..
蕪木「お待たせ」
男「ああ、じゃあ行くか」
男(俺にだって、一般的な高校生活送る権利はあるだろ)
蕪木「駅前のゲーセンに行きたい」
男「わかった」
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/12(木) 10:20:34.49 ID:D2MUri60
支援しまっす。ワクワク
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/12(木) 13:02:34.70 ID:YvOtQYAO
>>43
エロゲ
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 00:36:35.82 ID:VAnkB6AO
>>47-48ありがとうございます
エロースか
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 00:40:40.69 ID:VAnkB6AO
―駅前・ゲーセン―

男(あ、蕪木さんが得意な頭文字Dの台増えてる)
蕪木「やるぞ」
スタスタ
男「え?あ、ああ」
チャリン ブオブオーン
男「‥‥‥‥」
男「‥‥‥‥」
男(あれ?一人で始めてるぞ?俺は?)
男(まぁ、後ろで見てるか)
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 00:43:41.76 ID:VAnkB6AO
男(‥‥おお)
男(すげ‥‥ブロックしまくりだな)
男(何か滑ってるように見える)
男「ん?あれは‥‥」
男(メルブラだ。‥‥)
チラッ
蕪木「‥‥‥‥」
男(集中してるし、声かけちゃ悪いな)
男(‥‥‥‥)
男(誘惑には勝てん。ってわけで失礼)
スタスタ
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 00:48:02.05 ID:VAnkB6AO
蕪木「‥‥‥‥!」
蕪木(あと少し‥‥)
YOU WIN!
蕪木(やった!)
蕪木「‥‥どうだ」
チラッ
蕪木(あれ?いない)
野「すごいな、LV15に勝つなんて」
次「土坂は速いからな」
馬「よくやったよ。しかもハチロクで」
蕪木「!?あ、ありがとう、ございます‥‥」
蕪木(‥‥‥‥)
キョロキョロ
蕪木(あ、いた)
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 00:55:01.73 ID:VAnkB6AO
男(‥‥対戦相手、だいぶ手慣れてるな)
男(でも、勝てない相手じゃないな)
男(このタイミングで‥‥シールド!)
―極死・七夜―
K.O.
男「よし、うまくいった」
男「‥‥ん?」
クルッ
蕪木「‥‥‥‥」
男「うわっ、蕪木さん。びっくりした」
蕪木「早く終わらせて」
男「ん?もう出るか?わかった」
キョロキョロ
男「誰か入ってくれる人‥‥ん?」
友「お?」
男「友、いいところに。ここ頼んだ」
友「お前もゲーセンとは奇遇‥‥っておい、どこ行くんだ?」
男「このゲーセン、レベル高いから油断するなよ。じゃまた」
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 01:00:14.82 ID:VAnkB6AO
―駅前・スターバックス―

蕪木「‥‥‥‥」
男「‥‥‥‥」
蕪木「‥‥‥‥」
男「あの、蕪木さん?」
蕪木「‥‥‥‥」
男「なぜそんなにご機嫌斜めなんだ?」
蕪木「‥‥見てなかっただろ。私の走り」
男「え?」
蕪木「べつに‥‥それ、美味しいのか?」
男「ん?ああ、甘くてな」
蕪木「そうか」
ガシッ ゴクゴク
男「‥‥‥‥」
蕪木「‥‥うん、確かに甘い」
男「俺のキャラメルなんちゃらが‥‥」
蕪木「これでチャラにしてやる」
男「何かわからないが、機嫌は直ったみたいだな」
蕪木「ふん」
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 01:04:07.82 ID:VAnkB6AO
―帰り道―

蕪木「なぁ」
男「ん?」
蕪木「君は格闘ゲームが強いな」
男「そうか?」
蕪木「少なくとも、私からすればな」
男「ああ、やった事ないんだっけ、蕪木さん」
蕪木「私はレースゲーム一筋だ」
男「俺からすれば、蕪木さんはレースゲームうまいんだが‥‥」
蕪木「‥‥見てなかったくせに」ボソッ
男「ん?どうした?」
蕪木「べつに‥‥私こっちだから」
男「ああ、じゃまた」
スタスタ
蕪木「‥‥‥‥」
蕪木「‥‥友」
スッ
友「お呼びで?」
蕪木「決めた。男くんにする」
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 01:08:35.09 ID:VAnkB6AO
友「そりゃまた唐突な‥‥ってわけでもないか」
友「そんな気はしてた」
蕪木「‥‥‥‥」
蕪木「近い日に動く。お前にも協力してもらうぞ」
友「へーへー。ま、俺はそのためにいるんだけどな」
蕪木「あ」
友「?」
蕪木「これをやる。受け取れ」
友「何だこりゃ?随分と可愛らしいぬいぐるみだな」
蕪木「今日行ったゲーセンで取った。いらないからあげる」
友「ん、趣味じゃねぇけど、まぁいいか」
蕪木「私は男くんから貰ったから、ちょうどいい」
友「よくわからんが、機嫌良いのはそれか」
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 01:12:29.00 ID:VAnkB6AO
―男家・男部屋―

姉「‥‥で、これを代入すれば」
男「あ、なるほど」
姉「そうそう」
男「‥‥‥‥よし、できた」
姉「やったー♪よくできました」
ナデナデ
男「これで試験は大丈夫そうだな」
姉「油断は禁物だよ?」
男「試験間近に、もう一度復習するさ」
男「‥‥まだ時間はあるな。妹の勉強見てくるか」
姉「えー、私と遊ぶんじゃないのー?」
男「あれ?そういう流れだっけ?」
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 01:15:28.68 ID:VAnkB6AO
姉「だって、今日は男くん帰り遅かったから」
男「普段より帰りが90分遅かったのは認める」
姉「心配させたお詫びとして、勉強終わったら遊ぶって」
男「言った覚えがないんだけど‥‥」
姉「ひどいわ男くん。お姉ちゃんの心を弄んだのね」
男「どこで覚えてくるんだ、そんな言葉」
姉「えーん」
男「‥‥‥‥あー、これで勘弁してくれ」
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 01:20:04.00 ID:VAnkB6AO
姉「!」
ポイ
姉「あ、可愛い!何この小さなぬいぐるみ」
男「今日ゲーセンで取れてさ。俺が持ってても仕方ないからやるよ」
姉「え?え?い、いいの?」
男「ああ、お詫びって事で」
姉「やったー♪男くんからのプレゼントだ♪」
男「大袈裟だな」
姉「だって、だって!男くんが私を喜ばせようと、内緒で取ってきたぬいぐるみだよ?嬉しくないわけないじゃない」
男(‥‥‥‥蕪木さんにあげた事は内緒にしておこう)
男(というか、妹の分まであるんだよな)
男「‥‥‥‥」
男(言わないのが吉、か)
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 01:24:07.77 ID:VAnkB6AO
男「じゃ、俺は妹の部屋に行くから、姉さんも戻りな」
姉「えー、妹ちゃんの部屋に夜這い?」
男「違うわ」
姉「そうだよね。私の部屋なら、いつでも開けてるから‥‥」
男「今日は行かないぞ」
姉「明日は来てくれるの?夜這いかー、男くんもやっぱり男だよね♪」
姉「ああ!欲に満ちた男くんが、私を求めて夜な夜な部屋を訪れる‥‥!ロマンだわ」
姉「いいよ、男くんなら、私‥‥私‥‥」
男「じゃ、おやすみ」
姉「あ、待ってよ〜」
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 01:28:58.69 ID:VAnkB6AO
―男家・居間・朝―

妹「おはようございます、兄さん」
男「おはよう‥‥ん?機嫌良い?」
妹「何を言いますか。いつもと変わりませんわ」
男(‥‥何か、妹の周りからふわふわしたオーラが見える)
妹「昨夜はありがとうございました」
男「へ?あ、勉強?」
妹「それもありますが‥‥その、ぬいぐるみ‥‥」
男「あ、ああ、あれか」
妹「なかなか動かない兄さんからのプレゼント。私はとても嬉しかったです」
男「大袈裟だな‥‥」
男(あれ?デジャヴ?)
妹「これからは、あのぬいぐるみを兄さんだと思い、毎夜一緒に寝る事にしますね」
男「そういうのは心の内に秘めといてくれ」
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 01:42:54.21 ID:VAnkB6AO
妹「ふふ、さぁ朝食にしましょう」
男「ああ‥‥あ、おはよう、姉さん」
姉「‥‥‥‥」
男「ん?どうした?空飛ぶ鯨か何かでも見たような顔して」
姉「‥‥ぐるみ」
男「え?」
姉「ぬいぐるみ、妹ちゃんにもプレゼントしたの?私だけじゃないの?」
男「へ?いや、まぁ‥‥」
男(何で涙目なんだよ‥‥)
ユラッ
男(!殺気、後ろから‥‥って妹!?)
妹「兄さん。姉さんにもプレゼントしたんですか?ぬいぐるみ」
男(先程の柔らかい表情をした、天使のような優しい妹の姿は、そこにはなかった‥‥と)
男(冗談言ってる場合じゃないな‥‥)
男「三十六計逃げるに如かず‥‥と!行ってきまーす!」
姉「待って、男くん!」
妹「待ちなさい、兄さん!」
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 08:51:34.63 ID:HYUvMEUP
期待する
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 13:11:58.54 ID:VAnkB6AO
―学校・男教室―

男「はぁ‥‥はぁ‥‥」
友「こりゃまた随分とお疲れのようで」
男「全くだ‥‥家―学校間の所要時間、更新しただろうな」
友「お姉さんと妹ちゃんがいないのを見ると、何かやらかしたな?」
男「そこまでのもんでもないんだけどな」
友「やらかしたのか!てめぇ、朝っぱらから何やってんだ」
男「何か誤解してるだろ」
友「‥‥まぁ、男が女に手を出せるような勇敢な奴じゃないって事ぐらい、よくわかってるからな」
男「何か引っかかるな‥‥まぁいいか」
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 13:14:52.72 ID:VAnkB6AO
―男教室・昼休み―

男「あ」
友「どうした?」
男「弁当忘れた。てか朝食べるのも忘れてた」
友「今気付いたのかよ」
男「参ったな‥‥」
ガラッ
姉「男くーん!お弁当届けにきたよー」
妹「姉さん、そんな大声で‥‥はしたないですよ」
男「‥‥まぁこうなるよな」
友「殴っていいか?この拳が赤く染まるまで」
男「却下だ」
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 13:21:47.59 ID:VAnkB6AO
姉「それでね、男くんたら私と妹ちゃんにプレゼントしたの」
姉「こういうのって、どちらか一人にプレゼントするものだよね?」
友「なるほど、そんな拳があったんですか」
妹「兄さん、何か言ったらどうですか?」
男(何で責められてはるんだ?俺)
友「ま、乙女心は複雑なのだよ。な、男!」
男「フォローしてくれよ‥‥」
コツ..コツ..
男「ん?あ、蕪木さん」
蕪木「‥‥‥‥」
スッ チラッ
男「!?」
姉「あ、あのぬいぐるみ‥‥」
妹「私と姉さんが貰った物と同じ‥‥」
蕪木「‥‥私が本命か?」
クル コツ..コツ..
友「さらっと爆弾発言残していったな」
妹「兄さん、あの方は?兄さんとどのようなご関係でしょうか?」
姉「男くん、帰ったらゆっくりお話したいなぁ」
男(‥‥ギャルゲの主人公ってこんな気分なのか?案外辛いもんだな‥‥はぁ)
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 13:25:49.93 ID:VAnkB6AO
―男家・男部屋・夜―

男「はぁ‥‥ありゃ話し合いじゃなくて、尋問だっての」
男「誤解は解けたみたいだけど、二人とも納得してなかったな」
男「まぁいいや。‥‥今日はもう寝るかな」
ヴー
男「ん?メール‥‥蕪木さんから?」
男「‥‥‥‥は?今から会えるか、だって?もう日付変わるぞ」
男「相談したい事がある‥‥か」
男「‥‥‥‥」
男「‥‥コンビニ行くついでだ、うん」
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 13:32:01.59 ID:VAnkB6AO
―男家・二階廊下―

男(一応姉さんに出掛けるって伝えておくか)
コンコン
男「‥‥‥‥」
男「‥‥寝てるのか?仕方ない、妹に言うか」
トコトコ
男「妹ー」
コンコン
ガチャ
妹「何ですか?兄さん」
男「あー、今からコンビニに行ってくるけど、何か欲しいものある?」
妹「兄さん、今何時だとお思いですか?」
男「いやわかってるけど‥‥ちょっと散歩がてら、な?」
妹「‥‥‥‥わかりました。私も同行します」
男(それは困る)
男「せっかく風呂入ってきれいになったんだから、今日は外出るなよ」
妹「きれい‥‥私が、ですか?」
男「ああ。じゃ行ってくる。早めに帰ってくるから」
妹「きれい‥‥私が、きれい‥‥」ポッ
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 13:36:38.74 ID:VAnkB6AO
―公園・真夜中―

男「ここか」
男(早めに帰るって言ったけど、家からちょっと遠いな、ここ)
男(周りにコンビニ無いし‥‥)
蕪木「男くん」
男「あ、いた」
蕪木「すまない。こんな時間に呼んで」
男「いいよ。で、相談事って?」
蕪木「うん、立ち話もなんだ。そこに座ろう」
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 13:43:59.12 ID:VAnkB6AO
蕪木「月が明るいな」
男「ああ」
蕪木「ねぇ、男くん」
男「ん?」
蕪木「私の家、蕪木家の当主は代々異能の者がその任を担うの」
男(‥‥‥‥?)
蕪木「今代当主は私でな。もちろん例外なく異能の力を持っている」
男(何の話だ?)
蕪木「その力はまだ未熟でな。完成させたいんだ」
男(異能?力?‥‥)
蕪木「協力してくれないか?私を完成させるために」
男(嫌な予感がするな‥‥)
男「‥‥悪いけど、俺にはよくわからない話だ」
蕪木「‥‥‥‥」
男「そろそろ帰るな」
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 13:49:06.31 ID:VAnkB6AO
蕪木「相変わらず無関心だな」
男「?どういう―」
ガクン
男「!?」
男(何だ‥‥急に膝が曲がった?)
蕪木「‥‥‥‥」
男「何をした‥‥」
蕪木「ふん、言っただろ。これが私の力だ」
蕪木「発動中に相手と目を合わせる事で、相手を意のままに操れる」
蕪木「チャームだと思ってくれ。今は膝をつかせただけだ」
男「随分とファンタジーな話だな」
蕪木「‥‥‥‥」
男「俺は帰りたいんだ。解いてくれないか?」
蕪木「何をのん気な事を‥‥まぁ、そんなところに惹かれたんだがな」
男「?」
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 13:54:01.10 ID:VAnkB6AO
蕪木「知らないだろうから教えてやる」
蕪木「私の力を完成させるには、人間の体液が必要なんだ」
男「‥‥‥‥」
蕪木「一般的には血液と‥‥‥‥まぁいい。とにかく体液が必要だ」
男「それで?」
蕪木「ただ適当な人間の体液では、力も半端に完成してしまう」
蕪木「最も効果がある人間の体液を欲しがるのは、当然だろう?」
男「‥‥‥‥」
蕪木「どうやら、私が好きになった奴の体液が、一番効果的らしい」
男「!」
蕪木「こんな告白、後にも先にもあるまいな」
男「‥‥全くだ」
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/13(金) 14:02:25.99 ID:VAnkB6AO
蕪木「私はなかなか人を好きになる感情が芽生えなくてな」
蕪木「そこで、クラスで‥‥いや学園で一番変わっている君に目をつけた」
男「俺は普通の人間だぞ」
蕪木「一見は、な。だがまるでこの世界に関心がないような振る舞い。今も体の自由がきかないというのに、この冷静さ」
蕪木「私からすれば、異能者の私よりもよっぽど異能だ」
蕪木「そこに強く惹かれた。結果的には成功だ」
男「初めての告白がこんなシチュエーションとは‥‥」
男「‥‥はぁ、俺は平穏に暮らしたいだけなのに」
蕪木「‥‥話はこれで終わりだ。男くん、次目が覚めた時、君はもうこの世にはいないよ」
ギンッ
男「!?うっ‥‥」
男(意識が、マズい‥‥遠の‥‥く)
ドサッ
蕪木「‥‥」
ピ ピ ピ
プルルル..ガチャ
私「私だ。ああ、車まで運んでくれ」
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 14:38:29.67 ID:l8VLaD2o
超展開期待
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 22:32:59.81 ID:VAnkB6AO
蕪木「積んだか?よし、帰るぞ」
SP「はっ」
ザッ
妹「お待ちになって」
蕪木「!」
SP「誰だ!?」
妹「今車に運んだ人を返していただけないでしょうか?」
蕪木「!君は‥‥」
妹「ああ、ご挨拶が遅れてしまい、申し訳ありませんわ、蕪木先輩」
妹「こんばんは。月の光がきれいですね」
SP「撃ちますか」
蕪木「待て。‥‥こんな夜更けに散歩か?危ないから早く帰りな」
妹「ええ、帰りますとも。兄さんを連れてね」
蕪木「何の事だ?」
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 22:39:55.92 ID:VAnkB6AO
妹「ふふ、とぼけても無駄です。一部始終を見ていましたから」
蕪木「‥‥やれやれ、仕方ない。やれ」
SP「はっ」
ガチッ
妹「!」
ターン ターン
蕪木「!?」
SP「え!?」
妹「いきなり銃で撃つだなんて、まだ話は終わってませんよ」
蕪木(SPの射撃の腕前は知っている。この距離で外すわけがない)
蕪木「‥‥何をした?」
妹「何、捕まえただけですわ」スッ
蕪木「!素手で捕らえたというのか!?‥‥撃て」
ターン ターン
妹「いくらやっても‥‥」
ターン ターン
妹「無駄よ」
ガチッ カチカチ....
SP「!チッ」
妹「弾の無駄使いはやめなさい」
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 22:44:24.51 ID:VAnkB6AO
蕪木(やはり素手で‥‥いや、その場からはおろか指一つ動かしていない)
蕪木(何だ?まさか‥‥)
妹「見えませんか?」
蕪木「?」
妹「ようく目を凝らして見てみなさい」
ズズズズ....
蕪木(‥‥何だ?妹の後ろに何かいる‥‥)
ザザザザザザ....
妹「いい風‥‥もう見えたでしょう?」
蕪木「!?」
蕪木(何だあれは!機械の巨人‥‥?)
妹「ふふ、その顔、見えたようですね」
蕪木「まさか‥‥」
妹「ええ、そのまさかですわ」
妹「私もあなたと同じ、異能の力を持っていますの」
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 22:50:15.47 ID:VAnkB6AO
蕪木(私の力を知っている?‥‥そうだ、力を使えば)
妹「アルテミスを発動させた時点で、勝敗は決しています。大人しく観念なさい」
蕪木「アルテミス‥‥」
蕪木(どんな能力かは知らないが‥‥君も私の力を知らないようだな!)
ギンッ
妹「!」
蕪木「油断したな。私の能力を見極めていれば、ノコノコ姿を見せはしなかっただろう」
蕪木「私の魔眼にかかれば、どんな能力者だろうが関係ない!」
妹「魔眼?それがあなたの能力ですか」
コツ..
蕪木「!?な、歩いた!?」
妹「ふふ、ちょっと動きにくいですが、問題ありませんね」
コツ..
蕪木(効果が薄いのか?なら‥‥)
ギンッ
蕪木「どうだ?今以上に強力にした。これで君は動けはしないだろう」
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 22:55:52.67 ID:VAnkB6AO
妹「甘いですね」
コツ..コツ..
蕪木「な、なぜ!?」
妹「さぁ?私の方が強いからではありませんか?」
妹「確かに先ほどに比べ、かなり強力な暗示をかけています」
妹「でも、この程度なら‥‥耐えるまでもありません」
蕪木「‥‥!」
妹「さぁ、兄さんを返しなさい。さもないとあなたを―」
ググ..
蕪木(巨人の腕が上がった‥‥こいつが銃弾を捕らえたのか!)
蕪木(マズい。そんなスピードの攻撃、避けられないぞ)
妹「観念したようですね。ご安心下さい。そこで腰を抜かしているSPは、ちゃんと帰しますから」
ピタッ
妹「!?」
妹(体が‥‥動かない?声も‥‥)
ザッ
友「おいおい、こりゃまたピンチじゃないの」
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 23:02:45.93 ID:VAnkB6AO
妹(なっ、あれは‥‥)
友「こんばんは、妹ちゃん。優等生が夜な夜な散歩かい?そういうのは俺の役目だぜ」
蕪木「やっと来たか、友」
友「いやー、やっぱりピンチの時に登場しないとな」
蕪木「ふん、行くぞ」
友「へーへー。じゃ妹ちゃん、車出たら解いてあげるから、それまで我慢してね」
妹(‥‥!あの人も能力者?)
蕪木「おい、車を出す準備を」
SP「は、はいっ」
妹「‥‥‥‥!」
ググ..
友「ん‥‥?」
妹(行かせるものですか‥‥!)
ググググ....
友「!ヤバいぞ、さっさとずらかるぞ!」
蕪木「何をそんなに慌てている」
友「動いてんだよ!俺の静止が効いてない!」
蕪木「何!?おい、まだか!」
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 23:10:21.53 ID:VAnkB6AO
ドガァ!
友「!?」
蕪木「!?」
蕪木(巨人が地面を殴った、その反動で飛んだ!?)
ザッ
蕪木「!チッ」
友(マズい、射程距離内か!?)
妹(この距離なら‥‥)
ググ..
ガシャアン!
蕪木「狙いは車か‥‥!」
友(エンジン壊されたか‥‥)
チラッ
友(地面が抉れてるし‥‥あんな力で殴られたら、一撃であの世行きだ!)
友「逃げるぞ、蕪木!」
蕪木「もう逃げている」
友「え?マジ?おい、SPさんよ!早く‥‥あ」
妹(一人くらいは情報源として‥‥)
友「だめだ、ありゃ。捕まっちまってる」
蕪木「仕方ない。今夜は諦める」
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/14(土) 01:05:25.04 ID:Din35AEo
展開し過ぎww
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/14(土) 01:33:53.91 ID:bnov2r.o
どうしてこうなった……
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/14(土) 01:50:34.25 ID:8iX9EOY0
姉が呑気で寝ているノが気になる…急展開ワロタwwwwww

85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/14(土) 02:33:16.57 ID:GRPfJyMo
何があった…
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/14(土) 23:31:29.41 ID:ov.o/wAO
蕪木[ピーーー]
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 00:42:05.63 ID:dqOnwkAO
―男家・姉部屋・翌朝―

姉「私が寝ている間に、そんな事があったのね」
妹「全く、姉さんがいたら捕まえられましたのに」
妹「まさか日が昇ってから、やっと起きるだなんて」
姉「いや、私深く眠るのよー」
妹「あれだけ揺さぶったのに起きないだなんて、地震の時が心配ですね」
姉「心配してくれるんだー。優しいー」
妹「ああ、もう。それはそうと」
姉「‥‥うん。蕪木さんが、ね」
妹「蕪木といえば、この町にある元華族の一角です」
姉「蕪木・御門・厳島‥‥そして私達の四大華族。今の時代、そんなもの意味ないのにね」
姉「で、妹ちゃんから聞いた話をまとめると‥‥」
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 00:48:20.93 ID:dqOnwkAO
姉「蕪木さんは魔眼を持っている。目を合わせたら、相手に操られる」
妹「大した効果はありませんでしたがね」
姉「となると問題なのは‥‥」
妹「友さんですね」
姉「まさか友くんも能力者?」
妹「おそらくは。確か制止と言ってましたね。止める力は蕪木先輩の上をいきます」
姉「‥‥あとはSPさんから聞き出した情報が‥‥」
妹「蕪木先輩の能力はまだ未完成だそうです。それを完成させるために、兄さんを狙ったと思われます」
姉「んー、何で男くんなんだろ?」
妹「わかりません。ただ‥‥いえ、兄さんの様子を見てきますね」
姉「私も行くー!」
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 00:53:46.86 ID:dqOnwkAO
―男部屋―

男「‥‥‥‥」ボー
男(俺の部屋だな‥‥)
男(昨夜‥‥確か蕪木さんに呼ばれて)
男(公園に‥‥だめだ、思い出せない)
男(まぁ‥‥こうして自分の部屋で寝てるって事は、帰ってきたって事だな)
コンコン
男「!」
ガチャ
妹「失礼しま‥‥兄さん、目を覚ましましたか」
姉「おはよー、男くん♪」
男「ああ、おはよう‥‥?」
妹「‥‥‥‥大丈夫そうですね」
姉「そうだね。良かったぁ」
男「‥‥‥‥?」
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 00:57:26.32 ID:dqOnwkAO
妹「兄さんは昨夜、コンビニに行くと言って家を出たきり、帰って来なかったんです」
男「え?」
妹「帰りが遅く、心配になって迎えに行くと、近くの公園のベンチで寝ていました」
男「‥‥」
姉「大変だったんだから、家まで運ぶの」
妹(姉さんも寝ていたではありませんか)
男「そう、なのか‥‥悪い。ありがとう」
姉「何言ってるの。家族なんだから、当たり前でしょ?」
妹「そうです。兄さんは私の大事な家族なんですから」
姉「‥‥あれ?今私除外された?」
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 01:02:02.75 ID:dqOnwkAO
男「助かったよ。今度お礼する」
妹「そんな‥‥気にしないで下さい」
姉「やったー、今夜はケンタッキー♪」
妹「‥‥‥‥」
男「ところで今何時‥‥8時!?遅刻じゃないか!」
妹「兄さん、今日は土曜日です」
姉「疲れがたまってるのかな?今日はゆっくりしててね」
男「あ、ああ」
妹「それでは。あ、朝はどうしますか?」
男「あー、食べる」
妹「わかりました。すでに用意は出来てますので、下に‥‥」
姉「あ!ここに持ってきた方がいい?お姉ちゃんが食べさせてあげるよ♪」
男「‥‥‥‥」
男「いや、下で食べるよ」
男(嫌な予感しかしない)
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 01:09:13.61 ID:dqOnwkAO
―男家・一階居間―

男「じゃ、俺は部屋にいるな」
妹「わかりました」
姉「看病はいる?」
男「いや、って俺どこも悪くないし、大丈夫だよ。ありがと」
ガチャ バタン
妹「‥‥‥‥」
姉「‥‥‥‥」
姉「今夜来るかな?」
妹「どうでしょう。相手も慎重になったでしょうし」
姉「んー、しばらくは臨戦態勢解けないかな」
妹「仕方ありません」
姉「‥‥‥‥あ」
妹「何ですか?」
姉「今日は特売日だよ!」
妹「‥‥‥‥え?」
姉「言ってきていい?すぐ帰ってくるから」
妹「何でこんな時に‥‥‥‥わかりました。相手も白昼堂々と来る事はないでしょうし」
姉「よし、行ってくるね!」
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 01:15:55.86 ID:dqOnwkAO
―男家・男部屋―

男「‥‥‥‥」
男(何で昨夜の事が思い出せないんだ?)
男(んー、参ったな。何か重要な事があったような気がする)
男(‥‥‥‥てか今夜は本当にケンタッキーなんだろうか)
男「‥‥ま、蕪木さんに聞けばいいか」
蕪木「私に何か用か?」
男「!?」
蕪木「おはよう、男くん」
男「おはよう‥‥何でベランダにいるんだよ」
蕪木「何、たまにはこういう事もあるさ」
男「一生に一度‥‥いや、無くていい。びっくりした」
蕪木「リアクションは薄く見えたが、まぁいい」
蕪木「男くん、単刀直入に言う。私の家に来てくれ」
男「唐突だな。何時頃?」
蕪木「今すぐだ」
ガラガラ
男(あ、網戸だったのか)
グイッ
蕪木「時間が無い。来てくれないか?」
ギンッ
男「そんな事言われ――」
ドサッ
蕪木「‥‥‥‥おい、車に」
SP「はっ」
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 01:21:18.17 ID:dqOnwkAO
―男家・一階―

妹(魔眼を完成させる‥‥)
妹(文献はあったかしら?こういうのは御門が得意なんだけれど)
妹(完成させる前に決着をつけないと。おそらく完成した魔眼には抵抗出来ないでしょう)
妹「‥‥‥‥」
妹「はぁ、こんな事していても仕方がないか」
妹「気分じゃないけど、勉強でもするかな」
ゴト ガシャ
妹「?‥‥二階から」
バタン ブロロロロ....
妹「車の音‥‥。!まさか!?」
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 01:25:25.48 ID:dqOnwkAO
―スーパーマーケット―

姉「あー、レタス一玉99円!?」
姉「トマト一袋59円!?」
姉「わっ、もやし5円!‥‥はいつも通りなのね」
姉「やっぱり特売って楽しいなぁ♪」
ピピピピ♪
姉「ん?携帯‥‥電話、妹ちゃんからだ」
ピッ
姉「もうすぐで帰るから、待ってて‥‥え?男くんが?」
姉「わかった‥‥うん、すぐ帰る」
ピッ
姉「‥‥‥‥」
姉「‥‥‥‥マズいわね」
姉「あ、お会計の前にお菓子見てこないと」
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 01:29:42.99 ID:dqOnwkAO
―男家・男部屋―

妹「申し訳ありません」
姉「ベランダからっぽいね。網戸にしてたのか男くん。気付かなかった」
姉「まぁ鍵かけてても、意味は無かっただろうけどね」
妹「私がいながら‥‥」
姉「もう、そんなに凹まない」
妹「でも」
姉「これで決まりだね。今夜蕪木邸に乗り込むよ」
妹「え?」
姉「男くん奪還大作戦よ」
妹「‥‥‥‥ふふ、そうでしたわ。私ったら、らしくない。ええ、行きましょう、兄さんを連れて帰りましょう!」
姉「そうこなくちゃ♪」
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/15(日) 01:30:21.54 ID:dqOnwkAO
よし、おやすみ
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 01:52:26.09 ID:Kzf6EtAo
なんか最初と別物だが、これはこれで期待
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 04:31:19.22 ID:fq3acoAO
乙ー
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 13:33:29.38 ID:6gFN8Fwo
どんな展開になってもここは姉スレだと信じるぞい
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:04:40.10 ID:QqX9b6AO
―蕪木邸・地下室―

男「‥‥‥‥」
男「‥‥‥‥ん」
友「随分とよく寝てたな」
男「!‥‥友?」
友「よう、気分はどうだ?」
男「‥‥‥‥」
男「いまいち」
友「相変わらずだな。蕪木ー、起きたぞ」
コツ..コツ..
蕪木「ああ、ご苦労。もう休んでいいぞ」
友「まぁまぁ、友人の最期を看取るくらい、いいだろ?」
蕪木「‥‥好きにしろ」
男「蕪木‥‥さん?」
蕪木「やぁ、おはよう。ここは私の家だ」
男(‥‥あ、確か‥‥来て欲しいって話だったな)
蕪木「目覚めてすぐのところ悪いが、始めさせてもらう」
男「?」
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:08:53.03 ID:QqX9b6AO
男「‥‥何を?」
ジャラジャラ
男「!」
蕪木「ああ、拘束させてもらっている。逃げられては困るからな」
男「そんなつもりはないけど、説明くらいはしてくれ」
蕪木「‥‥‥‥」
友「いいんじゃないか?最期だしな」
男「どういう意味だ?」
友「すぐにわかるって」
男(‥‥友、この状況で平然としている。蕪木さんとの関係は?)
蕪木「‥‥まぁそうだな。冥土の土産というやつか」
蕪木「男くん、君は今から私に殺されるの」
男「‥‥また色々と飛ばしてるなぁ」
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:14:37.50 ID:QqX9b6AO
男「‥‥はぁ」
男([ピーーー]なら、俺はすでに殺されているはず‥‥)
男(両手足を鎖でベッドに繋がられている‥‥何なんだ?)
蕪木「‥‥驚かないのか?」
男「いきなりすぎて、話についていけない」
蕪木「ふん、まぁそんなものか。簡単に説明すると、君の体液が欲しいの」
男(‥‥?どこかで聞いたような)
蕪木「私の魔眼をより強力にするためには、意中の人間の体液を摂取しなければならない」
蕪木「文献にはそう記されていた」
男「いや、そんな事言われても‥‥」
友「そのまんまだ。早い話、男、お前が殺されれば、蕪木の願いが叶うってわけ」
蕪木「そんなところだ」
男「‥‥‥‥はぁ」
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:20:41.11 ID:QqX9b6AO
蕪木「‥‥‥‥」
蕪木(何だ、この冷静さは。いや、呆れているのか?)
男「で、友はどういう関係なんだ?蕪木さんと」
友「お前、自分が置かれている状況わかってるのか?‥‥まぁいいか。気になる事を残して消えるのも、嫌だろうし」
チラ
蕪木「構わない。まだ時間はある」
友「サンキュ。俺は孤児でな。簡単に言うと、蕪木に買われた人間なんだ」
男「‥‥そうか。初耳だ」
友「そりゃ、こんな事普通は言えないだろ?」
男「普通‥‥は、か」
友「ん?疑問は解けたか?蕪木、悪かったな。もういいぜ」
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:27:39.26 ID:QqX9b6AO
蕪木「では始めるぞ」
男「何を?」
蕪木「君の体液をいただく」
カチャカチャ
男「!お、おい」
蕪木「さすがに動揺するか?変な人だな」
スルスル
男「そりゃ、いきなりズボン脱がされたら驚くだろ」
蕪木「‥‥‥‥やっぱり変だ」
男「ん?体液って、まさかそういう事?」
蕪木「ん?ああ、精液に決まっているだろう。あと血液だな。そちらはこの後だ」
男「‥‥うわー」
蕪木「何だ?」
男「蕪木さんが初めて‥‥か」
蕪木「う‥‥な、何だ!不服なのか!?」
男「シチュエーションには」
友「‥‥くっくっくっ」
男「?」
友「前々から、昼行灯だとは思っていたけど、ここまできたら筋金入りだな」
蕪木(いや、これはそういうレベルの話じゃない‥‥)
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:31:24.70 ID:QqX9b6AO
蕪木「だいたい、私も初めてなんだから、おあいこだ!」
男「‥‥‥‥」
チラ
友「え?いやいや、本当だ‥‥って、知らねーよ。少なくとも俺は相手してないぜ」
男「‥‥はぁ」
蕪木「‥‥‥‥」カッチーン
友「あ」
蕪木「ふ、ふふ‥‥なめられたものだ。手加減はしない!搾り尽くしてやる!」
友「うわ、処女の言うセリフじゃないぞ、それ」
男「‥‥‥‥はぁ」
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:36:05.25 ID:QqX9b6AO
蕪木「ふん、そんな顔をしていられるのも今のうちだけだ」
ガシッ
男「!」
蕪木「‥‥‥‥」
シュ..シュ..
男「う‥‥」
蕪木「ふん、さっきまでの威勢はどうした?」
男「威勢も何も、男なら当然の反応だろ」
蕪木「む‥‥」
友「くっくっくっ‥‥蕪木ー、お前のテクニックじゃ話になんねーってさ」
蕪木「うるさい。テクニックなんていらない」
蕪木「目的を履き間違えるな」
シュ..シュ..
蕪木(‥‥!濡れてきた。よし、このまま)
シュッシュッシュッシュッ
男「‥‥!」
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:41:44.70 ID:QqX9b6AO
蕪木(そろそろいいか‥‥?)
男「?」
パクッ
男「!?」
蕪木「んん‥‥」
グッチュグッチュ
男「‥‥くっ」
蕪木「ん‥‥んん‥‥」
グチュグチュグチュグチュ
男「‥‥‥‥っ!」
ドクン
蕪木「!?んんっ!」
ドク..ドク..
蕪木「ん‥‥ん‥‥」
ドク....
蕪木「‥‥‥‥」
ゴクン....
蕪木「はぁ‥‥はぁ‥‥うう、何だこの味は」
友(はえーな。さすが初めて‥‥)
男(何で見てるんだお前は)
蕪木「友、水‥‥水!」
友「あいよっ」
ポイッ パシッ
蕪木「‥‥‥‥はぁ、生き返った」
蕪木(大人はこんな辛い事をしなくてはいけないのか)
蕪木「一段階目は終了‥‥次は‥‥」
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:46:55.23 ID:QqX9b6AO
蕪木「こっちに‥‥捧げなさい」
ガバッ
男「!」
友(処女が騎乗とは‥‥ちとかわいそうだな。仕方ないけど)
蕪木「はぁ‥‥はぁ‥‥」
ズズ..
男「おい、マジか?」
ズププ..
蕪木「当たり前だ!」
ズンッ
男「!」
蕪木「ひゃうっ!いっ‥‥」
蕪木「‥‥うう‥‥い、痛い」
男「‥‥悪い」
蕪木「だから‥‥なぜ君はそんなに冷静でいられるんだ‥‥気に入らない!」
ズプ
男「!?」
蕪木「はぁ、はぁ‥‥こうすれば、嫌でも出すしかないんだろう?」
グチュグチュ ズプズプ
男「くっ‥‥」
男(初めてでこりゃ、刺激的だな‥‥)
蕪木「はぁ‥‥あっ‥‥」
友(さっさと終わらないかな‥‥混ざるわけにもいかないし)
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:54:25.92 ID:QqX9b6AO
蕪木「ほら‥‥早く果ててしまえっ‥‥あっ!」
ズップズップズップズップ
男「くっ‥‥う、うっ!」
ドクンッ
蕪木「!?ああっ!」
ドクドク....
蕪木「ああああ‥‥」
ドクドクドク..ド..ク
蕪木「はぁ‥‥ああ‥‥」
....ン
蕪木「はぁ‥‥はぁ‥‥」
男「はぁ‥‥はぁ‥‥」
蕪木「こ、これで第二段階まで完了した‥‥はぁ、はぁ」
ズル....リ
男「うっ」
ポタポタ....
蕪木(‥‥しばらくは痛いか)
蕪木「友、手伝え」
友「やっとか。おうよ」
男(今度は何だ?‥‥あ、血液だっけ?)
カチャカチャ
蕪木「君をあっちの部屋まで運ぶ。‥‥ああ、ズボン穿いていいよ」
男「‥‥‥‥」
蕪木「逃げないのね」
男「そりゃ無理だろう。ここ、多分地下だろ?部屋の面積もやたら広い。部屋はここだけじゃないみたいだし、こんな広い屋敷だ。ガードマンくらいはいるだろ?」
男「さっさと捕まって、振り出しに戻るだけだ」
蕪木「やっぱり冷静‥‥」
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 02:01:01.16 ID:QqX9b6AO
―蕪木邸・地下室・拷問部屋―

男「‥‥‥‥」
蕪木「なかなかお似合いだな」
友「あー、疲れた」
男「イエス=キリストもこんな気分だったのかな‥‥いや、違うか」
蕪木「鎖でぐるぐる固定して悪いけど、他に方法がなかったの」
友(いや、あるだろ‥‥言わないけど)
男「随分とでかい桶だな」
蕪木「それに血を溜めるの」
蕪木「さて‥‥友、サーベル」
友「あいよ」
男「‥‥‥‥まさか」
蕪木「察しがいいな。今からこのサーベルで君の体を傷つける」
男「嫌な趣味だな」
友「全くだ」
蕪木「‥‥‥‥」
ヒュッ スパッ
男「!?」
ツー ポタポタ
蕪木「もうそんな余裕はない」
男「‥‥‥‥はぁ」
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 02:06:28.58 ID:QqX9b6AO
スパッ スパッ ドスッ
男「‥‥っ!」
蕪木「痛い?ふふ、いい格好だ」
友「お前‥‥マジでそういう趣味なのか?」
蕪木「な、うるさいな。黙っていろ」
スパッ スパッ
男「‥‥‥‥っ!」
蕪木「それにしても‥‥」
蕪木「かなりの量が溜まっている‥‥が、おかしい」
友「ああ、この桶100リッターは入るだろ?」
蕪木「人間の血液って、そんなにあるか?」
友「いや、血だけで体重100kgかよ」
蕪木「おかしい‥‥なぜ、こんなに流しているのに、なぜ死なない!?」
男「あー、‥‥何というか、俺は[ピーーー]ないんだ」
蕪木「!?」
友「何!?」
男「そのままだ。俺は、[ピーーー]ない」
蕪木「どういう事だ‥‥?」
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/16(月) 02:07:25.19 ID:QqX9b6AO
うぃーヽ(゚▽゚)ノ
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 02:30:58.27 ID:SoNjFbMo
ワクワク
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 04:38:00.94 ID:Ffc26IAO
saga入れてないのはわざとか?
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/16(月) 13:37:27.11 ID:c5yISsDO
117 :sage2010/08/16(月) 16:37:24.39 ID:MbIhBmw0
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 02:33:36.47 ID:/T9JbAAO
蕪木「何をわけのわからない事を」
男「‥‥まぁそうなるのも無理はない。でも、わかってるんだろ?」
蕪木「‥‥‥‥」
男「俺は死なないんだ」

―蕪木邸・正門―
SP「‥‥はぁ、暇だな」
SP「まぁそう言うな。これも俺達の仕事だからな」
SP「わかってはいるんだが、誰か来てくれないとやる気起きないっていうか」
SP「誰も来ないって事は、平和って事でもある。愚痴っても仕方ない」
SP「‥‥そうだな。一応俺らもプロだし、仕事を全うしないとな」
SP「もうこんな時間か。俺そろそろ交代だわ」
SP「ああ‥‥ん?」
SP「どうした?」
SP「あれ‥‥誰か来るぞ」
SP「こんな時間に訪問?怪しいな」
SP「丁度いい。退屈凌ぎくらいにはなるだろ」
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 02:41:18.82 ID:/T9JbAAO
―蕪木邸・地下室―

蕪木「‥‥ふん、確かにこれだけの出血量、認めないわけにはいかないな」
男「はぁ」
蕪木「それが君の能力?」
男「ん?」
友「おい、蕪木」
蕪木「私には魅惑の魔眼が、友には時間操作の能力がある」
友「うわっ、人の能力をこうもあっさり言ってくれるとは‥‥見せ場で言いたかったぜ」
男「そうか、友にはそんな力があるのか」
友「‥‥ああ、この力のおかげで、俺は今の立場にいる」
男「‥‥‥‥」
蕪木「仕方ない。友、男くんの時間を制止させて」
友「ん?‥‥あぁ、そっか」
蕪木「出血多量で死ななくても、自分に流れている時間を止められたら、どうなるかな?」
男「!そりゃ未体験だ」
蕪木「友」
友「はいはいっと。悪いな、男。そういう事だから‥‥」
カッ
男「!?」
友「死んでくれ」
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 02:48:27.05 ID:/T9JbAAO
―蕪木邸・正門―

?「ですから、あなた方の雇い主に用があるんです。通していただけますか?」
SP「そう言われても、素直に通しちゃ門番の意味がないんでね」
SP「夜分遅くにご足労ですが、お引き取り願えますか?」
?「断る‥‥と言ったら、どうなさいますか?」
SP「そりゃあ、こっちも黙ってられませんなぁ」
?「もういいよ。こうなる事はわかってたんだからさ」
?「‥‥‥‥」
SP「ご理解していただきありがとうございます」
?「ああ、もう!わかりましたわ」
SP「?」
?「正面突破させていただきますわ!」
SP「おやおや、穏やかじゃない」
SP「いいじゃないか。こちとら退屈してたんだ」
SP「よく見てみたら、きれいな女じゃないか。楽しめそうだ‥‥」
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 02:51:50.47 ID:nv2pO2DO
sageじゃねーよよく見ろよってつっこめばいいのかな
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 02:54:51.81 ID:/T9JbAAO
―蕪木邸・地下室―

友「‥‥‥‥」
男「‥‥‥‥」
蕪木「‥‥どうなんだ?友」
友「参ったね。時間を止めるために、徐々に遅らせようとしたけど、完全には止められない」
友「反発するような感じか?とにかくあと一歩なんだがな」
蕪木(‥‥生命の危機に陥ると、発動する能力なのか?)
蕪木(だとしたら、男くんを処分するには‥‥)

ガァァァァァァン!!

友「!」
蕪木「!」
友「何だぁ、今の音は‥‥上か?」
ピピピピ
蕪木「!私だ。‥‥何?侵入者?」
友「はぁ?」
蕪木「‥‥‥‥数は二人。女?正門を破壊された!?」
蕪木「‥‥‥‥」
友「おいおい、まさか‥‥」
蕪木「そのまさかのようだな」
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 03:04:18.99 ID:/T9JbAAO
蕪木「武装を許可する。全力で侵入者を始末しろ」
蕪木「‥‥ああ、生き死に問わず、だ」
ピッ
友「何?正門壊されたって?」
蕪木「ああ、予定よりも早かったが、来たみたいだな。男くんを取り戻しに」
友「よくやるぜ。蕪木に喧嘩売るとは、いやはや恐れ入る」
蕪木「‥‥友には男くんを任せる。私はこの血液を摂取する」
友「全部飲むのか?」
蕪木「それは無理だろ。だが、飲んだ量に比例して力は増幅するらしい。頑張る」
友「あ、ああ‥‥」
蕪木「さて‥‥」
蕪木(ん?二人と言ったな‥‥もう一人は誰だ?)

―蕪木邸・中庭―

姉「あーあ、派手に壊したね」
妹「初めからこうすればよかったんです。無駄な時間の浪費でしたわ」
姉「静かに侵入したかったなー」
妹「変わりませんよ。訪ねた時点で、こうやって囲まれる事は容易に想像できました」
姉「すごいね。短時間でこんなに集まるだなんて。20人くらいかな?」
SP「動くな!」
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 03:11:22.35 ID:/T9JbAAO
妹「では任せました。私はついていきますから」
姉「はーい。範囲から出ないでね」
スタスタ
SP「!おい、蕪木様は何て!」
SP「デッド・オア・アライヴだとよ!」
ガチャ
姉「!」
ターン ターン パララララララ

―蕪木邸・地下室―

蕪木「‥‥うう、そろそろ限界だな」
友「無理するなよ。もともと容量少ないんだから」
蕪木「だが、これで‥‥」
ドクン
蕪木「うっ!あ‥‥ぁ‥‥」
友「お、おい、大丈夫か?」
蕪木「‥ふ‥‥ふふ‥‥ふふふ‥」
友「!?」
蕪木「すごい‥‥力が湧き上がってくる!」
友(!‥‥金色の魔眼?)
蕪木「ふふ、こうも早く効果が出るなんて‥‥」
友(何かわかんねーけど、すごい殺気だ‥‥!)
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 03:17:58.25 ID:/T9JbAAO
―蕪木邸・正面玄関―

姉「はい、無事到着と」
妹「さすがですね。あの銃弾の嵐の中を、まるで散歩するかのように歩けるだなんて」
姉「んー、それはいいんだけど」
妹「ああ、後ろで転がっているSP達ですか?」
姉「うん、ちょっとかわいそうだなって」
妹「仕方ありません。姉さんの能力は、そういう能力なんですから」
妹「自身に対する攻撃と認識した攻撃を、威力を問わずに反射する力‥‥」
姉「セイレーンは、物理攻撃に対しては無敵だからね」
姉「まぁ、それ以外の攻撃は無効化になるけど」
妹「では入りましょう。早く兄さんを見つけなくては」
姉「うん、じゃお願い」
妹「言われなくても」
ドガァァン!
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/17(火) 03:18:39.17 ID:/T9JbAAO
>>121のおかげで、すっきり眠れそうだ。
127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/19(木) 02:20:20.75 ID:tkMXhuAo
・・・・そりゃあ、猫耳だな
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/19(木) 04:56:08.17 ID:CojB6iwo
日常系姉妹いちゃこらSSかと思ったら異能バトル物だったでござる
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/19(木) 12:39:12.04 ID:fL070gAO
ああ、更新忘れてた‥‥(´・ω・`)スマン
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/19(木) 16:51:07.60 ID:QlwATNUo
ワクワクゴロリが止まらない!
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/20(金) 04:33:01.28 ID:gA8eFcAO
―蕪木邸・エントランス―

妹「!」
姉「‥‥東館と西館に分かれてるね」
妹「私は西館を、姉さんは東館をお願いします」
姉「わかった。急ごっ」
タッタッタッ

―蕪木邸・地下室―

友「何なんだこいつは」
蕪木「‥‥どうした?」ゴクゴク
友「俺の能力がさっぱり効かねぇ。あー、どうするよ、蕪木」
蕪木「男くん自体は攻撃的ではないから、そういう意味では脅威ではないんだよな」
蕪木「だが、やはり口封じをしなくてはならない。‥‥海に沈めるか?」
友「まぁ、そういうのが一番なんだろうな。お前も災難だな。その特性が無ければ、楽になれたのに」
男「‥‥‥‥」
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/20(金) 04:43:04.77 ID:gA8eFcAO
―蕪木邸・西館―

パララララララ....!
妹「‥‥‥‥」
SP「何だ!?弾が当たらないぞ!」
SP「ええい、とにかく仕留めろ!」
妹「‥‥全く」
バッ
SP「飛んだ!?」
スタッ
SP「ちっ!‥‥ぐぁっ!?」
ドサ..ドサ..
SP「!?おい、どうした!」
妹「ちょっと気絶させただけですわ」
SP「てめぇ、何をした!」
妹「私のアルテミスは、分厚い鋼鉄の扉を軽々と破壊する力と、人間の動体視力を超えた動きを実現します」
妹「私の攻防一体の相方です」
SP「何を訳のわからない事‥‥を‥‥」
ドサ
妹「せっかく人が説明しているのに、しっかりと聞いて欲しいものですね」
妹「まぁ、もう聞こえていないでしょうが」
妹(急がないと‥‥兄さん!)
タッタッタッタッ
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/20(金) 04:48:15.18 ID:gA8eFcAO
―蕪木邸・東館―

SP「ぐっ!」
SP「うぐっ!?」
SP「アッー」
姉「‥‥‥‥はぁ」
姉「だから言ったのに、撃つと危ないですよって」
姉「ま、大人しく言う事聞いてくれる人達じゃないよね」
コツ..コツ..
姉「んー、この部屋が一番奥なんだけど‥‥男くんはいないし」
姉「かと言って構造上、隠し部屋のようなところも無さそうだし」
姉「一旦戻ろうかな。多分妹ちゃんもそうしてるでしょ」
タッタッタッタッ
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/20(金) 04:53:33.08 ID:gA8eFcAO
―蕪木邸・エントランス―

妹「姉さん!」
姉「あ、妹ちゃん」
妹「兄さんは?」
姉「いなかった。そっちもいなかったみたいだね」
妹「はい、こんなに広い屋敷なのに、SP以外の気配がありません」
姉「使用人は緊急時は避難するように言われてるのかな?」
妹「もしかしたら‥‥しかし」
姉「一緒に避難してるとは考えにくいよね」
妹「となると‥‥」
姉「‥‥‥‥」
姉「やっぱり、ここかな」
トン
妹「!地下ですか?」
姉「うん、ちょっと待って。それっぽい仕掛けを探してみるから」
ズズ..
妹「そんなの、まどろっこしいです‥‥わ!」
ゴッ!
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/20(金) 04:58:10.49 ID:gA8eFcAO
―蕪木邸・地下室―

ズズン!
蕪木「!?」
友「な、何だ!?」
蕪木「近いな。見つかったか?」
友「何言ってんだ?マズいのか?」
蕪木「‥‥ん?ああ、味はやっぱり血そのものだな」
友「いや、そうじゃなくて」
蕪木「おそらく今の轟音は、ここへの通路を開いた音だろう」
友「なっ‥‥マジかよ。ノックにしてはちとマナー違反じゃないか?」
蕪木「ふん、面白い。男くんは置いておけ」
蕪木「この地下室に、侵入者共々生き埋めにするのも悪くない」
136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/20(金) 05:03:07.26 ID:gA8eFcAO
ドガァァァン
友「!」
蕪木「きたな」
ヒュウウゥゥウ....
ズンッッ
妹「‥‥ふぅ」
姉「びっくりしたぁ。床を破壊するだなんて。あの床大理石だったのに」
妹「姉さん、見て下さい。一気にショートカットできましたよ」
蕪木(そうか、もう一人の侵入者は姉か‥‥)
友「上から降ってくるとはな‥‥何から何まで驚きだ」
蕪木「ようこそ、蕪木邸へ」
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/20(金) 05:52:25.38 ID:9QVSb62o
ワクワク
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/22(日) 00:38:49.25 ID:iGPGv8c0
大いに期待
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/22(日) 08:25:20.40 ID:/iC76gAO
妹「蕪木先輩、大人しく兄さんを出して下さい」
蕪木「ふん、言われなくても、もう用済みだ。好きにするといい」
姉「!妹ちゃん、あれ!」
妹「!?に、兄さぁぁぁぁん!!」
蕪木「男くんなら生きている。ほら、どうした?助けたらどうだ?」
妹「言われなくても‥‥!」
姉「あ、妹ちゃん!待って!」
蕪木「もっとも、君達まとめて葬ってやるが」
ギンッ
妹「!?」
ピタァッ
妹(う、動けない‥‥!)
蕪木「どう?進化した魔眼の威力は?」
姉「!」
友「こりゃ俺の出番は無さそうだな」
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/22(日) 08:41:05.84 ID:/iC76gAO
姉「妹ちゃん!」
友「おっと」
姉「!友くん‥‥」
友「すみませんね、あなたの相手は俺がさせていただきますよ」
蕪木「2対1でも構わなかったが、まぁいい。ふふ、いい気味だな」
妹「‥‥‥‥!」
蕪木「理解したか?私の真の力を。自分の立場を。己の無力さに打ちひしがれるといい」
妹(‥‥一瞬で構わない。蕪木先輩は徐々にこちらに近づいてきている)
妹(一瞬だけ、動ければ‥‥その時に備えて、全神経を集中しないと)
ジリ..
蕪木「‥‥‥‥」
妹(まだ、あとちょっと‥‥)
蕪木「‥‥ふん、まだ余裕があるみたいね」
妹(感づかれた!?)
蕪木「どこまで抵抗出来るのか、試してみるのも面白そうだ」
ギン!
妹「!」
蕪木「ほら、段々と意識が遠のいていく」
妹(‥‥‥‥う、‥‥ま、マズい)
蕪木「意識を失った時が、君の最期だ」
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/22(日) 08:52:24.58 ID:/iC76gAO
姉「妹ちゃん!」
友「早く助けないと、手遅れになりますよ。どうします?」
姉「‥‥‥‥」
姉「友くん、君が何でここにいて、蕪木さん側についているのか、なんて聞かない」
姉「ただ一言言っておくね。私に攻撃したらだめだよ」
コツ..コツ..
友「そりゃ俺だって、美人に手は上げたくないですよ」
友「でも向かってくるんだったら、手加減できませんよ!」
キッ!
姉「!」
友「大人しく止まっていて――!?」
バッ
友「‥‥‥‥!?」
友(何だ?今の感覚)
姉「‥‥‥‥」
コツ..コツ..
友「!ちっ」
キィィッ
友「‥‥‥‥!?またかよ!」
友(何だ?とっさに能力解除したから良かったが‥‥)
姉「言ったでしょ?攻撃しちゃだめって」
友「‥‥!」
姉「通させてもらうね」
コツ..コツ..
友(理由はわからないが、俺の能力はお姉さんではなく俺にかかるようだ)
友(仕方ない。本当はやりたくはないが‥‥)
バッ
友「すみませんね!お姉さん!傷物にした責任は取りますから!」
バキッ
姉「‥‥‥‥」
友「‥‥‥‥」
友「‥‥う、そ、だろ‥‥」
ドサッ
姉「気絶するくらい強いパンチだったんだ。自業自得という事で。ごめんね、友くん」
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/22(日) 08:57:53.98 ID:/iC76gAO
蕪木「友!何をしている」
姉「気絶しちゃったみたいだよ。当分は起きないかも」
蕪木「いったい何をした?」
姉「何も。友くんがいけないの。ちゃんと忠告したのに」
蕪木「‥‥何?」
姉「妹ちゃんを解放したら、教えてあげる」
コツ..コツ..
蕪木(‥‥何をしたかは知らないが)
蕪木「関係ないな。二人まとめて魔眼の餌食になるといい」
ギンッ
姉「!」
キィィィィン
蕪木「!?」
蕪木「‥はぁ‥はぁ」
蕪木(何だ?今私にかかった力は)
姉「‥‥‥‥」
蕪木(‥‥忠告‥‥攻撃‥‥能力‥‥能力?)
蕪木(そうだ。姉にも何かしらの能力があるはず!だからここまで来れたんだ!)
蕪木(だが、いったい何なんだ?)
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/22(日) 09:03:07.45 ID:/iC76gAO
姉「蕪木さん、妹ちゃんを解放して」
蕪木「‥‥」
蕪木(私は能力を発動した‥‥が、効果は無い)
蕪木(目は合わせた。たまたまか?いや、そんなはずはない。なら何だ?無効化したというのか?)
蕪木「‥‥解放させたいのなら、力ずくでさせればいい!」
ギンッ!
パキィィン
蕪木「!?」
蕪木(見えた!覆うような光の壁を)
蕪木「‥‥それがあなたの力か」
姉「見えたみたいね。ええ、これが私のよ」
蕪木「能力を反射するようだが」
姉「正解。能力じゃなくても、攻撃なら反射するけどね」
蕪木「なるほど、友もそれでやられたのか」
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/23(月) 13:20:46.26 ID:XEf/CT60
wktk
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/24(火) 01:12:24.08 ID:YJyoQ/60
物理攻撃のみ反射って言わなかったっけ?他は無効化なのになんで蕪木がくらってるんだ?
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/24(火) 01:40:28.50 ID:lss.ZT.o
視線は光学だから物理
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/24(火) 11:49:48.77 ID:4Om.cLwo
熱膨張って知ってるか?
148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/24(火) 18:15:50.32 ID:oJhV9gDO
これは間違いなく作者失踪する
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 16:36:25.54 ID:SSCE8AAO
更新ちと待って下さい('A`)
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 18:03:05.82 ID:nX8m0B2o
無理せずに。待ってます
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/27(金) 13:48:25.86 ID:H/D9jFM0
週末だしそろそろ来るかな期待
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/28(土) 12:04:29.72 ID:fqfv9.AO
蕪木「‥‥‥‥」
蕪木(面倒な能力だな)
蕪木(強化した魔眼も効かないとは‥‥)
蕪木(妹は‥‥まだ何とか抵抗しているようだが、こちらが不利なのに変わりはないか)
蕪木「目的は達成できたし‥‥」
ス..
姉「?」
蕪木「私達は退く事にする。男くんなら、勝手に持って帰ってくれ」
蕪木「もっとも、ここから逃げられればの話だが」
ピッ
ドンッ ドンッ ドンッ
姉「!な、何!?」
ゴゴゴゴ....
蕪木「爆弾だ。急いで脱出しないと生き埋めになるぞ」
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/28(土) 12:09:20.63 ID:fqfv9.AO
姉「そんな!妹ちゃん‥‥!」
蕪木「妹への魔眼は解除してやった。効果範囲はそんなに広くないからな。離れたら勝手に切れるだろうが」
妹「‥‥はぁ‥‥はぁ」
姉「大丈夫?」
妹「私より、兄さんを‥‥!」
蕪木「‥‥‥‥」
蕪木(死なない力、か。だが、それが弱点でもあるな)
蕪木「友!いつまで寝ている。退くぞ」
姉「え?」
ゴソッ
友「‥‥あーあ、隙を見てドカンといく予定だったんだけどな」
友「え?ああ、自分の全力のパンチで、気絶できるほどヤワじゃありませんよ」
姉「‥‥‥‥」
蕪木「友!」
友「へいへい」
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/28(土) 12:16:51.88 ID:fqfv9.AO
妹「待ちなさ‥‥」
蕪木「男くんを助けに来たんだろう?はやくしないとなぁ」
友「ではまた、生きていたらお会いしましょう」
タッタッタッタッ..
妹「くっ‥‥!」
姉「妹ちゃん、アルテミスで‥‥」
妹「はい‥‥!」
ゴゴゴゴ
姉「!危ない!」
妹「!?」
ドドドド..



?「では目的は達成されたのですね?」
蕪木「はい、これで私も参戦できます」
?「わかりましたわ。では――様に伝えておきます」
蕪木「お願いします。あ、そうでした」
?「まだ何か?」
蕪木「あなた様と似ている能力者を発見しました」
?「まぁ‥‥いつか手合わせ願いたいものですわ」
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/28(土) 12:23:36.72 ID:fqfv9.AO
「いたいよー!」

「大丈夫?男くん」

「ここ、切ったの」

「絆創膏貼るから大人しくしていてね‥‥え?」

「傷が、消えた?」

「あれ?痛いのなくなった」

「‥‥‥‥」

「ありがとう、お姉ちゃん。もう大丈夫」


男「‥‥‥‥」
男「‥‥ん」
男(‥‥子供の頃の‥‥ああ、夢か)
男(ここ‥‥は、俺の部屋‥‥じゃない?)
男「どこだ?」
姉「ここは御門さんの家だよ」
男「!びっくりした。いたのか姉さん」
姉「いつ起きるのか待ってた〜♪」
男「‥‥はぁ、で、もう一度。ここはどこ?」
姉「御門さんの家。家というか屋敷かな?洋館みたいな」
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/28(土) 12:38:04.04 ID:fqfv9.AO
男「御門‥‥?聞かない名前だけど」
姉「妹ちゃんのお友達だって」
男「妹の‥‥。何で俺達がいるんだ?」
姉「それは‥‥」
コンコン
ガチャ
青「失礼します」
姉「青さん」
青「お目覚めでいらっしゃいましたか。お嬢様がお呼びですので、準備が出来次第二階客間までご案内致します」
男「‥‥えーと」
青「申し遅れました。御門お嬢様の使用人、青でございます」
男「あ、ども、初めまして」
青「では部屋の外で待機しておりますので」
ガチャ パタン
男「‥‥‥‥」
姉「びっくりした?」
男「‥‥ついていけてないのは確か」
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/28(土) 12:48:45.11 ID:fqfv9.AO
?「いいじゃない」
妹「何がよ!やめなさ‥‥んっ」
?「ほら、妹だって反応してるし、嫌じゃないんでしょ?」
妹「嫌に決まってるでしょ‥‥はぁっ」
?「可愛い声‥‥もっと聞きたい。聞かせて?」
妹「だから、やめ‥‥あぁっ!」
ガチャ
御門「あ‥‥」
妹「え‥‥?」
姉「‥‥‥‥」
男「‥‥‥‥」
青「お待たせ致しました。御門お嬢様」
御門「ち、ちょっと!ノックくらいしなさいよ」
青「何度もしましたよ。気づかないくらい夢中になられていたようですね」
御門「そりゃあ、妹のいやらしくも可愛らしい喘ぎ声を聞け‥‥」
スパーン!
妹「何言ってるの!」
御門「うう‥‥これもまた愛情ね」
男「‥‥‥‥」
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/28(土) 12:53:38.16 ID:fqfv9.AO
―御門邸・二階客間―

御門「初めまして。御門家次期当主、御門と申します」
男「男です‥‥さっきは何を?」
御門「え?ああ、皆さんが来るまで時間があったんで、妹とスキンシップを‥‥」
妹「あれのどこがスキンシップよ!服の中はおろか下着の中にまで手を‥‥」ハッ
男「‥‥‥‥」
姉「‥‥へー、二人はそういう仲だったのかぁ」
御門「バレちゃいました?」
妹「に、兄さん?あの、誤解しないで下さいね‥‥?」
男「いや、べつに構わない。妹の趣味に口出しするような事はしない」
姉「そうそう。男くんは私が貰うから、妹ちゃんは御門ちゃんと結ばれてね」
男「え?何それ」
御門「はい、お姉様♪」
スパーン!
妹「いい加減にしなさい!」
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/28(土) 13:59:41.35 ID:dnpGh3Io
きてたー
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/28(土) 14:30:32.13 ID:CcZdAgDO
おぉ久しぶりに見たらちょうど続ききてるww

蕪木[ピーーー]
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/28(土) 15:34:10.61 ID:wwnKAGMo
キテタゥーーーーーーー
162 :sage2010/09/05(日) 19:46:06.05 ID:ncAeio60
まさかの失踪
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/05(日) 20:42:39.96 ID:1aNZ0IDO
いや全然まさかじゃないだろ

この投下ペースを見てれば失踪するであろうことは容易に想像できる
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/05(日) 23:18:06.99 ID:ollVSgAO
失踪しかけてるぜorz
原稿の締め切りがヤヴぁいので、余裕ないです。
申し訳ないですが、気が向いた時にでも来て下さい。
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/07(火) 10:43:37.22 ID:iKiPvqUo
無理しないで
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/17(金) 12:01:45.33 ID:yonScsko
待ってますよ
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/26(日) 12:06:43.45 ID:gjEHqHU0
わったしーまーつーわー
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/26(日) 15:19:09.77 ID:IN.HaHEo
いつぅまでーも
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/03(日) 02:37:34.14 ID:rlMKPKwo
まーつーわー
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/01(月) 22:19:43.88 ID:V.cBbIQo
まだかな
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/13(土) 14:46:30.93 ID:Gftwt4Ao
待つ
172 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/11/20(土) 04:40:49.52 ID:xSQ0DE6o
待ってるビクンビクン
173 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/12/07(火) 17:11:36.21 ID:z2.D4Dko
待ってる
174 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/29(水) 06:50:52.84 ID:OBl7iIgo
待ってる
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/14(金) 04:44:18.84 ID:f8Tvw4Zvo
どうする?
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/21(金) 16:24:50.48 ID:TwtXcWP3o
移動しないとー
177 :lain.[sage]:2011/02/19(土) 22:50:56.95 ID:???
SS・やる夫系スレッドは、SS速報VIP【http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/】へ移転することになりました。
それに伴いこちらのスレッドをHTML化させて頂きます。
スレッドを立て直す際はSS速報VIPへお願いします。



Pastlog.cgi Ver2.0
Powered By VIP Service
Script Base by toshinari