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HTML化した人:lain.
男「さて今日の話は」
1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/08/13(金) 02:30:33.39 ID:XMfmI6SO
男「誰かいるかい」

妹「不肖ながら愚妹が一人」

男「これからそれなりの頻度で、特に面白くもない話をなるべく理屈っぽく連ねようと思う」

妹「いえ兄さん、兄さんの話は私にとってそのほとんどが興味深いものに決まっています」

男「妹よしかし。ジャンルは極めて多岐に渡るが基本は見切り発車、加えてオチも考えてない。それでも構わないだろうか」

妹「委細も」

男「ならば始めよう。これからのやりとりが僅かにでも誰かの何らかを満たすものにでもなれば幸いだ」
2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 02:42:11.49 ID:ecmXZkAO
ならば私は言わせてもらおう。
極めて恐縮ながら、頑張れ、と。
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 02:45:16.71 ID:.o930lwo
ふむ。微力ながら支援させて貰おうか
4 :1[sage saga]:2010/08/13(金) 02:47:59.78 ID:XMfmI6SO
男「ときに妹よ。お前に意中の人はいるだろうか」

妹「兄さん、その問い掛けは私の中に幾許かの戸惑いを呼びこみます」

男「そうだろうとも。場合はあるが、そもそも異性の人間に想い人の有無を問いかけた時点で、すでに下心の一部を吐露したことに他ならないからね」

妹「私に植え付けられた戸惑いは、暗にその下心を見せつけられていることが原因という訳ですね」

男「およそ的外れではないとは思う。ところで以下の会話例を聞いてくれ」

♂『お前さ、その、好きな人とかいるの?』
♀『えっ? う……うん、いるよ』
♂『そ、そっか。ふーん』

男「これと」

♂『お前さ、その、カレシとかいるの?』
♀『えっ? い、いないよ!』
♂『そ、そっか。ふーん』

男「差異は要の単語と♀の返答だけだが、果たして違いは歴然だろうか」

5 :1[sage saga]:2010/08/13(金) 02:49:47.58 ID:XMfmI6SO
妹「♀側の返答が異なるにも関わらず、雰囲気は似たものを感じます」

男「ところが、♂側としては『好きな人がいる』と『恋人がいない』との答えそれぞれに対し、ほぼ対極する感情を覚えるのだ」

妹「前者は」

男「自分以外に好きな人がいるかもしれないという不安」

妹「後者は」

男「自分にもチャンスがあるという希望、言い換えると安心、蛇足ながらひいては下心の増長」

妹「興味深いですね」

男「恋愛というものの決着を急ぐなら率直に告白すればいいが、それは結果がどうあれ後の修正がほぼ効かない一手だ。タイミングをしくじるわけにはいかない」

妹「期が満ちるまでは、そうやって婉曲した言い方、いわばカマをかけるといった手段に出る訳ですね」

男「恋は駆け引きと言われる所以のひとつだろうね。ただこの展開は、一方に恋人がいることが明白になっている場合、聞き手の単なる好奇心及び情報収集に帰結するだろう」

6 :1[sage saga]:2010/08/13(金) 02:53:11.93 ID:XMfmI6SO
妹「しかし兄さんと私の場合、いずれにも恋人が存在していません。兄さん、間違いありませんよね?」

男「そうだ。だから互いにもし異性から冒頭の問い掛けをされたら、有無を言わさず恋の駆け引きが開始されてしまうだろうね」

妹「では兄さん、兄さんには意中の人はいますか?」

男「おお妹よ、いきなり振るとは! 逆にお前はいるのかい?」

妹「兄さんは?」

男「最初に聞いたのはこちらだ、お前から先に答えるがいいさ」

妹「改めて問いかけ直し主導権を握ったのは私と思われます。兄さんからどうぞ」

男「そう、今まさに繰り広げているこれもまた駆け引き」

妹「はぐらかさずにどうぞ」

男「お前の双眸がひどく澄んでいるのはいささか真に迫ってる所為だろうか」

妹「兄さん」

男「今夜の話は終わりだ。『意中』という言葉は、軍隊などが他の場所に移動し駐屯するという意の『移駐』と混同しないように。では消灯」パチン
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 09:34:05.03 ID:S/uSbqE0
ほう、面白い
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 17:23:43.47 ID:YFrZgcDO
支援だ
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 21:20:27.17 ID:Q/JHSZAo
いっつも一人でこんな問いかけをした後枕に顔うずめて寝る俺が支援
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/13(金) 23:41:23.73 ID:E.Yt8PE0
これは支援対象
11 :1・支援に感謝[sage saga]:2010/08/14(土) 06:08:23.44 ID:9LtsMASO
男「それにしても現世代に生きる若者達は、パソコンの中で流れゆく幾多の単語の意味を正しく理解しているのだろうか」

妹「兄さん、唐突にして漠然に過ぎます。遺憾なく御用意の具体例を」

男「飛躍すればエロゲーのエロテキスト」

妹「男性向け18禁PCノベルゲームの話ですか」

男「いかにも。例えば裸体の表現として『胸の谷間』『たおやかな稜線』などがある」

妹「兄さん、その台詞を述べることと私の肢体に視線を落とすことはきっと無関係ですよね」

男「しかし『谷』とは何か。『稜線』の意味とは。全国のオタクの諸君は、果たしてこれらの比喩の前提を掌握しているのか」

妹「兄さん、いくらなんでも『谷』ぐらいは」

男「ところが『地表にできた狭くて細長い窪地』と説明できる高校生のなんと少ないことか」

妹「まさか。小学生、いえ折り紙を通して幼稚園児でも知り得ることです」

男「まぁもっとも説明解説といったアウトプット作業は難易度が高い、しかし今の世代では語の意味を5択形式にしてさえも正答できるかどうか」

妹「兄さん! それでは由々しき事態に至りませんか」

12 :1[sage]:2010/08/14(土) 06:09:47.13 ID:9LtsMASO
男「至るとも。彼ら――ユーザー達の脳内では、単語の語義すら知らずして比喩表現ばかりの概念が植え付けられているのだ」

妹「ということは」

男「彼らにとって『谷間』とは『胸の谷間』みたいなものという認識が先行している。やや難しい語の『稜線』に至ってはもっと酷い」

妹「いかように」

男「稜線なんて知らんがたぶん輪郭みたいなもんじゃねーの。『たおやかな稜線』ってのは、何となく綺麗な素肌の輪郭って意味じゃね」

妹「それが実態だというのですか」

男「哀しいことだ。呆れるかい」

妹「呆れずにいられますか兄さん。世の末はすぐそこに来ていたのですね」

男「言うがな、しかし妹よ。お前はどうなのだろう」

妹「私が?」

男「あまたの語の意味をどこまで網羅しているのか。今回全てが受け身だったろう、何も知らなかった分際ではない証明を兄は拝聴したい」

妹「望むところです。では先の例示に則り山の地形について少々」

男「やってみたまえ」

13 :1[sage saga]:2010/08/14(土) 06:10:51.40 ID:9LtsMASO

妹「『尾根』と『谷』。
 この二つが山そのものの作りを表現しているものに他なりません。
 山には頂上が有りそこから裾野へと広がります。
 裾野とは山麓の緩やかな傾斜地のことです。
 また同名の地名も静岡にあります。
 その裾野の表面を雨が侵食し、削り落とした部分が『谷』、残った部分が『尾根』になるわけです。
 『尾根』とは山の峰と峰とを結んで高く連なった地形のことです。
 『脊梁』(せきりょう)、もしくは先に挙がった『稜線』と同義です」

男「素晴らしい。兄が今日知ったばかりのことをソラで」

妹「例えば砂山を作り、その頭にジョウロで水をかけると幾筋もの水の流れが出来ると思います。
 この出来た筋が『谷』で、削れなかった部分が『尾根』です。
 厳密に言えばここからカテゴリーが更に細分化され」

男「待て。兄としてはもう結構なのだが長くなるか」

妹「待ちません。兄さんに芯まで納得して頂けるまで私の弁舌を」

男「うむここは消灯の一手」パチン

14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/14(土) 08:28:32.13 ID:p7Hr562o
          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  ) 
   ( ´_ゝ`) /   ⌒i
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15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/15(日) 00:16:14.67 ID:uAJVR6.o
支援なり
16 :1・支援痛み入る[age saga]:2010/08/15(日) 23:51:25.09 ID:82mq6cSO
男「『邪推』という言葉がある」

妹「あります。じゃすい――他人の心意を悪く推量すること」

男「悪く推量とはあるが、では妹よ。邪推するという行為自体は悪いことだと思うかい」

妹「どうでしょう兄さん、少なくとも行為者でない者にとってみれば好ましく思われないことだとは思われます」

男「そこをあえて、しいて善悪をつけるとすれば」

妹「やはり邪推は悪にカテゴライズされるかと。しかし兄さん、そういう言い方をするからには、きっと私の意見は誤っているのでしょうね」

男「察しよし。ではまず『邪推する』の類義語に『疑う』があることを踏まえた上で以下の台詞を聞いてくれ」


『人は疑うべきだよ。多くの人は誤解しているけれど 疑うとはつまりその人間を知ろうとする行為なんだ
 《信じる》・・・その行為は紛れもなく高尚な事だ・・・
 しかしね、多くの人間が《信じる》の名の下にやってる行為は実は他人を知ることの放棄。
 それは決して「信じる」行為ではなく・・・無関心。
 疑うことは決して悪じゃない――本当の悪は、他人に無関心になることなんだ』

17 :1[sage]:2010/08/15(日) 23:53:09.50 ID:82mq6cSO
妹「これは目からウロコです」

男「とある漫画のそのままの引用だが、個人的にいたく共感してね。これからは邪推することを奨励しようと思う」

妹「邪推は、相手に関心を寄せる立派なコミュニケーションというわけですね」

男「その解釈でおよそ間違いない。さっそく実践だ。では今この場で兄に邪推してみるがいい、妹よ」

妹「早速の邪推。では兄さん」

男「何だろう」

妹「兄さんはいつも消灯して私を寝かしつけますが、その後、兄さんは何かよからぬことをしているやもしれません」

男「よからぬこと」

妹「私のまるで見知らぬ女性と、極めて懇意なる付き合いを経ているだろうとの邪推です」

男「それはともすれば不埒な話題へと発展するだろうか」

妹「私の邪推では発展しています」

男「なるほど。邪推の度合いは当人次第でいかようにも膨らむからね」

18 :1[sage saga]:2010/08/15(日) 23:55:17.27 ID:82mq6cSO
妹「兄さん、極めて私的な好奇心ながらこの件の真偽のほどを確かめたいのですが」

男「妹よ。断じてそのような事実はないから心配に及ばずだ」

妹「本当にそうでしょうか。と、普段兄さんに全幅の信頼を置いている愚妹があえて更に邪推してみます」

男「なるほど。真実が証明されるまでは、邪推というしがらみは半永久的に付き纏うものだからね」

妹「兄さん。信じていいのですね。兄さん」

男「その行為は紛れもなく高尚な事だ」

妹「私は兄さんを知ろうとしています。兄さんさえよければ、兄さんの全てを知り尽くしたいとさえ思っています」

男「さて話が脱線したようなのでここらで切り上げようか」

妹「兄さん、脱線していません。兄さん、脱線していません」

男「では妹よ、くれぐれも私情募り暴力行動に及ぶことのない邪推ライフを存分に満喫するといい」

妹「兄さん待って下さい、私はその気になれば兄さんの」

男「では消灯」パチン
19 :1・我ながら読みにくいから受けないんだと思う[sage saga]:2010/08/17(火) 00:33:18.59 ID:CZXNjASO
男「妹よ、お前はいま何か傾倒しているものがあるだろうか」

妹「それは所謂『ハマっていること』でしょうか。それなら兄さん、多少はあります」

男「列挙すると」

妹「ガーデニング。編み物。弁当作り。百人一首。ピクシブ。まとめサイト巡回」

男「そこまで。何となく止めた方がよかろうとの判断がよぎった」

妹「助かりました兄さん、私自身も次第に明かし辛くなった気がしないでもありません」

男「普段からの付き合いながら、予想だにしなかった事実が露見した際のショックはどうにもひとしおだね」

妹「兄さんところで。私としては兄さんが傾倒しているものを知りたいのですが」

男「知りたいか」

妹「差し支えなければ」

男「では差し支えない程度に。読書、ゲーム、パソコン、それにお出かけだ」

20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/08/17(火) 00:38:37.16 ID:CZXNjASO
妹「兄さん、その返答は些か」

男「左様。極めて広いカテゴリーでの告白ならば、こちらの情報流出はある程度抑えられるのだ」

妹「しかしすぐさま『どんな本ですか』『どんなゲームですか』『パソコンで何をしているのですか』」

男「そして『どちらにお出かけするのですか』。確かに、このいずれかの問いを投げかけられることになるだろう」

妹「分かりました兄さん、ここから双方の対話が発展し、関係のよりどころが温まっていく訳ですね」

男「そうだ。が、例えば両者が初対面同士であれば、なかなか真剣な駆け引きとなる」

妹「カミングアウトのさじ加減という訳ですね」

男「典型例は『隠れオタク』。ある範疇の趣味一つが露出すると印象が決まってしまうことは多々ある」

妹「しかし相手に依存する要素が濃いと思われます。風姿から内実を探ることは、余程あからさまでない限り艱難を極めませんか」

男「故に慎重に一歩ずつ話を進めなければならない。こう答えるまでは青信号か、逆にこう答えられたら自分は対応できるか」

妹「線引きを決めるのは自身しかいないのが難しいところですね」

男「相手にとっても同じだ。最も特別な事情があったり、あまり思慮の深くない手合いであれば話は別だが」
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[age saga]:2010/08/17(火) 00:44:17.78 ID:CZXNjASO
妹「真実を明かせず言葉に詰まることもあるでしょうね」

男「その場合やむなく、人は限界まで遠回しした言い方を選んだり、時に嘘をついたりする。後々に影響を与えることもあるから好ましくはない」

妹「逆に質問し返したり話題を転換することで答えを保留するケースもありますね」

男「問いかけに応じてくれなかった点で相手に悪印象を与える可能性はあるがね」

妹「となると、やはり趣味の探り合いは難しいというのが定説なのでしょうね」

男「とはいっても、答えたくない、答えにくいというサインはある程度得られる機会はある」

妹「なるほど。鋭敏な人であれば、それらの反応によって一定の情報を把握することもできるわけですね」

男「今日のお前は冴えてるな。これ以上話題を広げられそうにないくらいだ」

妹「待って下さい兄さん、いま悟りました。私は兄さんが傾倒しているものをまだ明瞭に知り得ていません」

男「妹よ。情報の探り合いでは、時に強行手段も非常に有効な策となることを覚えておきたまえ」

妹「私は兄さんのことをより深く知りたいとは思うのですが」

男「おっともうこんな時間ではないか」

妹「兄さんずるいです兄さん」

男「有無は言わせた、心置きなく消灯」パチン
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 01:09:05.70 ID:w8oUwsIo
さすがにこうもオチが同じだと飽きるな
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 01:11:58.62 ID:58cJcQIo
乙乙
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 06:21:52.54 ID:CBMq.66o
この書き方いいね
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/17(火) 11:18:22.17 ID:DBKgkQIo
俺はかなり好きだぞ
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 15:46:44.93 ID:wwfcfkDO
尾も白い
27 :1・ひとレスの有り難みよ。オチはすまない消灯固定で[sage saga]:2010/08/18(水) 04:06:39.05 ID:gcQC0gSO
妹「兄さん、勝負です」

男「薮から棒に勝負ときては。だが受けて立とう、この兄を相手取る実力があるなら忌憚なく胸を貸してやる」

妹「負けませんよ」

男「おっとそれでは駄目だ妹よ」

妹「駄目とは」

男「例え否定すれども否定的な言葉を使っては言霊は響かない」

妹「『負けませんよ』ではなく『きっと勝ちます』と宣言すべきだったでしょうか」

男「そうそれだと及第点。しかし妹よ、兄なら単にこう言うのだ。『勝ちだ』と」

妹「前哨舌戦で決着がつくなら勝負事は成立しません。開始です」

男「様子見か打診か、はたまた速攻」

妹「まずは守ります」

男「多角的に展開。布石よし」

妹「守りは万全、露骨にカウンターをちらつかせます」

28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/08/18(水) 04:07:45.50 ID:gcQC0gSO
男「そら攻めるぞ」

妹「なんの」

男「こっちも来るぞ。あっちも効いてるぞ」

妹「なんのその」

男「その間隙に集中光線」

妹「負けました」

男「まだ甘い。こちらの動きに翻弄されず、機をみて奇策を講じるべきだった」

妹「無理です兄さん、備えなければ攻められます」

男「負けに直結しなければ攻めさせればいいさ。直結するなら、後手ながら生きるか死ぬかの攻め合いに持ち込むまで」

妹「そのような戦い方では勝てません」

男「しかしお前はついぞ自分のスタイルを貫きながら、勝利を得る程度の実力を証明できなかった」

妹「私の落ち度です。ミスがなければきっと勝てていました。これからも私はこの戦い方を貫きます」

男「己が道を信ずるのもまた楽しみ。懸けるものも賭けるものもない勝負事は、大概において楽しまなくてはならない」

妹「賭けるものは兄さんのつもりでした」

男「後付けなど認める由なし。言質を取るなら勝負の前だったろう」
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/08/18(水) 04:11:18.66 ID:gcQC0gSO
妹「ところが兄さん、私が最初に何を言ったか憶えておいでですか」

男「『兄さん、私と勝負です』。まさか兄を賭けるという意味をこの『兄さん』に凝縮したなどと言い出さないだろうな、賢しき妹よ」

妹「ちなみに勝った場合と負けた場合を条件付けていません」

男「下らない、お前がそのような不愉快なことを言い出すとは思わなかった。と言えば?」

妹「兄さん、言霊が弱いですねと答えます」

男「おっと迂闊それが狙いだったか」

妹「こうして兄さんの言霊を弱い方に導けば、きっと兄さんは私の」

男「ものになったりはしないので悪しからず妹よ」

妹「次回の勝負は私の勝ち。それまで腕を磨いておくので悪しからず兄さん」

男「始めからそう締め括ればまどろこしい話にもならなかった」

妹「ではお休みなさい、兄さん」

男「七割方釈然としたところで消灯」パチン

30 :1・これから更新ごとに少しスペース空けて始めよう[sage saga]:2010/08/19(木) 04:02:27.75 ID:uEyqHMSO


男「『ルンペン』とは」

妹「日本で言えば、一般的に浮浪者を指す語と定義されています」

男「ドイツで言えば」

妹「ぼろきれを語源とする、資本主義社会の最低辺に位置する浮浪的貧民層のことです。正式にはルンペンプロレタリアートと言います」

男「最後だけもう一度」

妹「正式にはルンペン・プロレタリアートといいます。略してルンプロとも言います」

男「ありがとう。さてこのルンペン、察しの通り決して良くはない言葉だ。一部で蔑称ともされている」

妹「日本の狭義では、暴力団組合などのいわゆるヤクザを示す言葉とも取れます」

男「この概念を唱え始めたのはマルクスだったね。著者の『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』にて始めて明瞭に顕れた語だ」

妹「彼はルンペンに対し批判的な評を与えましたが、後にバクーニンによって見直される風潮も出てきました」

31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/08/19(木) 04:04:26.22 ID:uEyqHMSO
男「さてここからだ」

妹「兄さん」

男「ではこのルンペンについてお前はどう思う? 今更ながらここが重要なのだ」

妹「ルンペンに限った話ではなく、ですね」

男「その通り。先に挙げた語源だの発端だのの話で終われば、まるで一知識の雑学でしかない。見せかけの衒学なら小学生にもできる」

妹「知識はあくまで前提で学問の髄はその先、思惟と模索にあるというのですね」

男「そうだ。そして今、前提は整っているわけだが、妹よ」

妹「いつでも」

男「いやその前に。ルンペンについてどう思うか、それを述べるにどれだけ時間が掛かろうか」

妹「本日の消灯までに語り尽くせないことは確かでしょう。私はマルクスをほぼ三週はしました」

男「三週」

妹「無論兄さんには遠く及ばないとは心得ていますが」

32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/08/19(木) 04:06:32.93 ID:uEyqHMSO
男「長引くのであれば、もし弁舌の佳境で中断された際は、さぞ口惜しさはひとしおだろうね」

妹「恐縮ながらその事態は衛生上好ましくないと私自身は思います」

男「ではその論じたくてやまない自説を極めて端的に話せるだろうか」

妹「どの程度端的に話せばいいのでしょう」

男「10字以内では」

妹「ルンプロは必要かと」

男「えらく極端な意見のようだが、それで済むだろうか」

妹「済むはずがありません」

男「だろうが」

妹「必要といっても勿論マルクスの言い分には反対ですし、私が言いたいことには現代の」

男「残念時間が来たようなのだ。今夜はここまでのようだね」

妹「待って下さい兄さん、これでは私と兄さんにまるで社会学的修練がない場合も考えられてしまう終わり方に」

男「すべからく消灯」パチン
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/19(木) 08:01:22.88 ID:CojB6iwo
今日も乙
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/19(木) 10:41:36.37 ID:BVxfQcSO
駄目だ
流石兄弟しか思い浮かばない
35 :1・更新途絶えていいじゃない人間だもの[sage saga]:2010/08/22(日) 04:06:14.39 ID:NeSs1YSO
男「誰かいるかい」

姉「今夜はどうも私ぐらいしかいないようだね」

男「これは姉者、無沙汰に候」

姉「相変わらずあの子に仕様のない御高説のたまってるのかい」

男「仕様ないのは元より、実に成ることすら滅多にない理屈まみれの与太話ばかりさ」

姉「やれ飽きないな君達は。下らないとは言わないが、有益な時間を無為にしている印象が払拭できない」

男「では姉者はこの時間の普段は何をしているのだろうか」

姉「さてね、卑猥にならない程度のご想像にお任せするよ」

男「いつもながら掴ませない立ち回りだ」

姉「クールでミステリアスな姉を演じるのも楽しくはある」

男「さぞその趣向の異性らに好感を得られるだろう」

姉「君もそんな趣向を持ち合わせていたりするかい」

男「ある程度の多少はと言っておくとする」

姉「悪い気はしないね」
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/08/22(日) 04:08:03.53 ID:NeSs1YSO
姉「ところで今夜はどんな話を予定していたんだい」

男「さて。大抵は思い付くまま気の向くままに話をこじらせる正体不明の浮遊話題だ」

姉「そんな塩梅でよくあの子と盛り上がっていられる」

男「盛り上がっていたつもりはないが、どうだろう、姉者は盛り上がりたいのか」

姉「正直簡潔に答えれば別にどうだって構わないが、せっかく機会を得た以上はアクセントを残したいね」

男「思い付いたアクセントは」

姉「思い付いてはいない、君が考えたまえ」

男「姉者が言い出したことであるからして」

姉「思い付いた。脱ごう」

男「脱衣を以ってアクセントに代えるとは些か俗が過ぎるのではなかろうか」

姉「万も承知だが、いつの時代にも下心盛る男衆にはウケがよかろう。ほれ上着を脱衣だ」

男「姉者」

姉「だがここまで。身体の稜線が下着越しに目視できれば十分アクセント達成だろう」

男「姉者……」

姉「胸に投げかけるその視線は恍惚ではなく憐憫だな。憐れみをくれているのだな。うーむさてどう反応したものか」
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/08/22(日) 04:11:21.57 ID:NeSs1YSO
姉「とりあえず、はつってみたが」

男「この空間では暴力沙汰は御法度にも関わらずなんということを」

姉「痛かったろう、私情も幾分交えて思い切り振ったビンタだからな」

男「やはりボリューム不足を指摘されるのは乙女心としては辛いのだろうか」

姉「少なくとも私は全く。みんなちがってみんないいの精神とノリだ」

男「ではついぞ張り手に込められた私情とは」

姉「第二のアクセント以上にないな」

男「姉者は比較的貧乳だな」

姉「突如やや声高らかに何を言い出すかと思えば暴力沙汰の意趣返しのつもりか」

男「そんなつもりはなかったがそう捉えるならそれも結構。この貧乳姉者、姉者は貧乳」

姉「幼稚な。貧乳貧乳ってなんなら」

男「言わせない消灯」パチン

姉「おっともうそんな時間か」

男「なんだと」

姉「久々にお話できて楽しかったよ。じゃあまた今度な、おやすみちゅっ」

男「お。おやすみ」
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/22(日) 07:17:24.29 ID:Sr5pH3ko
最後
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/23(月) 02:08:17.99 ID:KUuqynko
姉がでてきたと思ったらちゅっ
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/27(金) 20:38:27.20 ID:3pCM47wo
今日は来るかな?
41 :1[sage]:2010/08/28(土) 00:54:04.44 ID:yQxEEISO
おお、まだ見てくれる人いたのか。モチベ上がらなくて近々HTML化依頼しようと思ってた
リアル都合忙しいんでもう少しお待ち下せ
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/28(土) 01:39:50.96 ID:zek4jJ6o
待ちます
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/01(水) 00:16:36.30 ID:AMitGHAo
支援
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/03(金) 17:40:49.45 ID:g.ncVkSO
男「強壮剤」

妹「兄さん、強壮剤が?」

男「まず強壮剤とは?」

妹「体力回復や保健強壮のために用いる薬剤とあります。ビタミン剤・栄養剤など」

男「妹よありがとう。してその強壮剤についてだが」

妹「はい」

男「世の中には多種多様にドリンクが販売されている。主成分が生薬のもの新薬のものまたは配合したもの、高価なもの安価なもの、美味いもの不味いもの」

妹「確かに。それでそこから提起せんとする疑問は」

男「ドリンク剤の『効果』の程度は、その『価格』に比例するものなのだろうか」

妹「兄さん、私としてはまさしくそのように思われます」

男「聞こう」

妹「愚直ながら、高価な強壮剤の方が効果の高い成分を豊富に含有している為と思われます」

男「『こうか』の脳内漢字変換がやや骨だな」
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/03(金) 17:42:51.15 ID:g.ncVkSO
男「ところで妹よ、確認するがここでいう効果とは『疲労回復』『滋養強壮』及びそれらに類することで間違いないね」

妹「間違いありません」

男「それでは、これはとあるドラッグストアでの実例だが、なぜ一本98円のドリンクがバカ売れするのだろうか」

妹「無論、手頃な価格だからです。真に効果の見込める栄養剤は得てして高いものです。安価ドリンクの購入者の経済力では恐らく手が届かないのでしょう」

男「彼らは効果が低いことを承知でいて買う。疲れが取れないかもしれないのに」

妹「高価なドリンクもまた保証はありません。それに98円のドリンクにも一応の強壮成分が含まれています。あるいはそれで間に合うのかもしれません」

男「そら、いま一本98円のドリンクでも間に合うのかもしれないと言ったね」

妹「恐縮ながら」

男「本当に間に合う可能性があるとしたら、可能性があるだけでも一本1000円のドリンクよりよっぽど経済的に良心的とは思わないだろうか」

妹「その場合であれば確かに」

男「自論を曝そう。強壮剤の価格は、当人が見込む効果とは相対的でありながら、実はおおむね無縁だ」

妹「兄さん、要して頂けると」

男「つまり至極当たり前のことだが、強壮剤の値段というものは、あくまで使用されている原料の仕入値と利潤を顕現させたものに過ぎない。購入者に効果があるかどうかは別の話」
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/03(金) 17:45:08.92 ID:g.ncVkSO
妹「何となく理解が届きました。となると最初に提起した『効果の程度は価格に比例する』といった仮説は必ずしもそうではないのかもしれないのですね」

男「いかにも。高ければ効くとは限らない。安いから効果が薄いとも限らない。結局効果の程度を決定する要素は、個人の体質だ」

妹「そうなれば、安価な栄養剤を手当たり次第に検証するのが賢明ということでしょうか」

男「極論だが、余裕のある場合はそれも採用できる手段だろう」

妹「成分の働きを調査したり、宣伝の度合いを推し量る。合理的判断のためにインターネットを活用する余地もありそうですね」

男「間違いなくあるだろうね」

妹「兄さんならどうしますか」

男「強壮剤など不要な身体を作る。そもそも人は身体は強い。健康的な生活習慣を心掛ければ、そのようなものに依存せずとも働ける、生きていける」

妹「兄さん、議論の意義が危ぶまれましたが素晴らしい結論でした」

男「結構」

妹「ところで今回の議題に関して、精力増強剤について展開してみたく」

男「おっともうこんな時間か。さっそく正しい生活を実践しなければならない」

妹「まだこんな時間です。それより精力増強と性欲の関係は」

男「互いにくれぐれも栄養剤の要らない身体づくりを心掛けよう。では消灯」パチン
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/03(金) 18:44:28.30 ID:0d.hRuMo
栄養ドリンクの主な効果はプラシーボだとおもうの
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/03(金) 20:32:40.80 ID:esGeG.DO
栄養剤とかダイエット食品とかそーゆーのって偽薬効果だと思うの
って書こうとしたら>>47に書かれてたでござる
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/03(金) 20:46:55.08 ID:IRpgqogo
妹がいれば性欲なんて

>>47
思い込み効果というやつか
50 :1・プラシーボ説賛成、プラシーボ効果万歳[sage saga]:2010/09/11(土) 02:27:40.01 ID:qZaTN2SO

男「怒号」

妹「怒号ですか」

男「怒って大声でどなること、またその声。風や波が荒れて激しい音をたてるという意味もある」

妹「ドゴウという響きにすでに迫力を感じますね、兄さん」

男「そも、『号』という字は会意で、屈曲するまで口を大きくあけ、声をかすらせてどなる意を示す」

妹「となると怒りの号とはさぞ凄まじい勢いなのでしょう」

男「その通り。怒号の嵐、怒号層圏、怒号魔破拳――激しさを表現する修飾に用いられることは珍しくない」

妹「嬉しい小ネタです」

男「妹よ、お前は怒号を自ら放ったことはあるか」

妹「そうですね兄さん、不思議なことに思い当たりません。絶叫や罵声の類なら」

男「絶叫罵声ならまだ許容。しかし敵意を剥き出しにする怒号は控えておくべきだ」

妹「その故は」

男「例えば怒号に縁がある女性といえば、武闘派女不良いわゆるレディースや、悪ガキを叱る中年のオバさんぐらいのもの」

妹「私には品があるという解釈でよろしいのでしょうか」

男「あくまで怒号に縁がないという点だけ着目すれば」

妹「お褒め預かり痛み入ります」

男「いやせめてその程度の品は持っていてくれ」
51 :1[sage saga]:2010/09/11(土) 02:31:18.72 ID:qZaTN2SO
妹「では、兄さんの方の怒号頻度は」

男「数年に一度は怒号と思われる声を発していると思われる」

妹「果たして兄さんの品格の如何はともかく、私は兄さんのそのような発声を聞いたことがありません」

男「「コラァッ」」

妹「!」

男「さて今のが怒号とおぼしき発声だが感想などは」

妹「魂が消えると書いてたまげると呼ぶ由来を彷彿しました」

男「好んで聞きたいとは思わないだろう」

妹「いくら兄さんの声でも確かに」

男「対象に明確に攻撃意思を伝えるためだ。大抵、怒号を受けた側は無意識に身の危険を察知してしまう」

妹「威嚇という意味では犬の吠え声に通じるものがあります」

男「犬が自分より身体の大きな相手に吠えるのは保身の為だ。つまり臆病の裏返し」

妹「なるほど今回のテーマが見えてきました。『弱い人ほどよく怒号』」

男「『よくできました』を押してしんぜよう」
52 :1[sage saga]:2010/09/11(土) 02:33:18.83 ID:qZaTN2SO
男「無論、腕っぷしに自信あるヤクザ者などはよく怒号を発する。これは果たして『弱い者ほど』に矛盾するだろうか」

妹「矛盾しないかと。いわゆる『心が弱い』という意味合いでは」

男「その解釈も嫌いではないが、この場合直観でよし。すなわち理性きかず自然に声が大きくなるのは、実は臆病な内面の裏返しなのだ」

妹「チワワですね」

男「スピッツでもいい」

妹「加えて対象ばかりでなく、注意を引かれた第三者にも威嚇を見せ付けることで、より確固たる保身を築き上げているのですね」

男「以上はあくまで仮説だが個人的には支持したい。普段怒号を上げない身分としては何となく胸のすく話ではある」

妹「臆病の裏返しと考えれば、怒号を発する人も可愛く思えますね」

男「可愛くは思えないがざまはないだろうな」

妹「私も争いごとを好む人は好きではありません」

男「それは何より」

妹「その代わり争いごとを好まない人は、私が好ましく思う人格の一つです」

男「それは何より」

妹「いいですか兄さん、私が好ましく思う人格の一つなのです」

男「ではそろそろ消灯としよう」パチン
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/12(日) 00:55:51.84 ID:KoKt52Io
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/12(日) 09:40:52.88 ID:hNLSlAAo
久々に乙
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/12(日) 12:11:23.93 ID:a.2wW6SO
乙乙
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 13:50:50.14 ID:Q9n593Mo
 
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/27(月) 23:24:08.45 ID:xQE0VlYo
もう来ないのか?
58 :1[sage saga]:2010/10/22(金) 04:18:56.37 ID:M2V459Eo
男「眠っていた」

妹「まぁ兄さん久方ぶりです。好きです。具合はいかがですか」

男「まだ深めの眠気があるようだ。一瞬幻聴が混じった」

妹「では今晩は何から転々と語らいましょうか」

男「何をロンバクしてみようか」

妹「論駁」

男「駁という字の『爻』という部分を書くときの快さは、『必』という字を書くときのそれに匹敵する」

妹「『爻』は入り混じった模様の意です。従って駁という字を当てるに相応しい動物は、シマウマあたりが妥当かと」

男「シマウマか……あれは神秘的な生き物だ。あの陰陽色のストライプはただごとではない」

妹「シマウマは草食ながら気性も荒く、家畜化に成功した例も皆無だとか」

男「もはや神獣だ。狩られる立場を演じながら全てを統べていたのだ」

妹「補足すればシマウマの性行為は非常に」

男「激シマウマ」

妹「激しま……。……」

男「そうだその顔でいい」
59 :1[sage saga]:2010/10/22(金) 04:19:33.00 ID:M2V459Eo
男「それでなんの話だったかな」

妹「シマウマ」

男「シ」

妹「シ」

男「続けて読むと」

妹「シマウマシ」

男「どうだ、回文なんて楽に作れるだろう」

妹「神獣シマウマシですね」

男「お前はなにを言っているんだ」

妹「兄さんこそ」

男「兄はなにを言っているんだ」

妹「ですからシマウマです。改めシマウマシです」

男「なんだか訳が分からなくなったとき特有のあの変なテンションになってきたな」

妹「何せ久々なもので以前より数段会話のキレも悪くなってしまウマシ」

男「であればもっと有意義な論駁を次回に託すとしようぜブラ」パチン
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/22(金) 08:17:44.05 ID:rjYoMvAo
乙乙
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/22(金) 10:40:47.92 ID:yTS9L.SO
神獣シマウマシwwwwwwww
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/22(金) 13:09:57.22 ID:Wk0f3Tgo
63 :1[sage saga]:2010/10/24(日) 02:36:11.80 ID:NnSKVLUo
男「不退転という言葉がある」

妹「不退転とは信念を持ち、何事にも屈しないこと」

男「辞書からそっくり抽出したような釈義に痛み入る」

妹「元は不退という仏語から由来しており、不退の土(ど)といえば極楽浄土のことを指します」

男「兄の知らない故事来歴までご丁寧にありがとう」

妹「どうぞ本題に入っても、兄さん」

男「さていつかの与太話で、否定的な言葉を使えば言霊は響かないと言ったことを憶えているだろうか」

妹「忘れるはずも。『負けない』よりも『勝つ』。『嫌いじゃない』よりも『好き』」

男「後者の例示はこちらの記憶にないが、では今回の『不退転』。この語の処遇は如何にしたものと思うか」

妹「兄さんはこの語句が好きではないのですか」

男「その部類には入る。何せ不という接頭辞が付いた単語には、往々にして良いイメージがないからね」

妹「不機嫌、不具合、不条理、不平等、なるほど確かに。しかし不退転の場合は、結果前向きな意味の語となっていますが」

男「そう、まさにそこが焦点だ。不退転は『退転』という悪いイメージを更に否定している、どちらかといえば少数派の語なのだ」

妹「マイナスとマイナスを掛け合わせることでプラスとしているのですね。類似する語に『不屈』『不倒』などがあります」

男「『不老不死』『不死身』などの語も並べるには、その前に倫理や哲学を呈した議論に諮る必要があるだろうね」
64 :1[sage saga]:2010/10/24(日) 02:38:59.92 ID:NnSKVLUo
男「話を戻そう、不退転という語の処遇について」

妹「確認しますが兄さんがその語を好きではない理由は、やはり『不』という字のイメージからですね」

男「のみならず、『退く』『転ぶ』といったマイナスの字面が続くこともいただけない」

妹「不退転。三もの悪印象が連なりながらも、その意は『信念を持ち、何事にも屈しないこと』」

男「一種の文学的芸術と見るか? その視点には至れない、どうも小気味が悪いばかりだ」

妹「不退転がですか」

男「不退転がだ。妹よ、お前はどう思う」

妹「恐縮ながら私はこの語に特に感慨も湧きません。必要があれば使うし、示されたら内々で意味を解きほぐすだけです」

男「お前は普段、不退転という語を使っているのか」

妹「そういえば使ったことはありません。兄さんは一度も使ったことがなさそうですね」

男「ある。そのときは『不退転の決意』という使い方をした。が、同時に全く『決意』の修飾に相応しくないと感じた」

妹「使い方、感じ方など人それぞれでしょう。という思考停止的帰結に至るには早いでしょうか」

男「気に入らない処遇だがちょうどいいだろう。そろそろ消灯の時刻だ」

妹「では最後に私に使わせて下さい。私は不退転の決意で兄さんを」

男「では消灯」パチン
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/24(日) 02:47:01.63 ID:g1G.1MIo
おやすみ乙なさい
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/24(日) 08:38:45.95 ID:WSRZ8ISO
いいね



神獣シマウマシからの差がまたなんともwwwwww
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/25(月) 03:21:50.30 ID:qw/DBREo
今日は来ないか
68 :1←レスがあると安心する小物[sage saga]:2010/10/25(月) 04:11:28.37 ID:aC5s5y2o
男「躊躇する」

妹「逡巡する」

男「中途半端」

妹「優柔不断」

男「弱腰」

妹「及び腰」

男「おそるおそる」

妹「おっかなびっくり」

男「やるな」

妹「やります」

男「全ての言葉にか」

妹「全ての言葉にです」

男「故意か」

妹「恋」

男「ふむ。せっかくこちらの言葉全てにわずかに字数を増やして答えていたのに今ので台無しだ」
69 :simaumasi[sage saga]:2010/10/25(月) 04:12:05.29 ID:aC5s5y2o
男「心が太いと書いてなんと読む」

妹「心太です。私は美味しいと思います」

男「ところで心太式と。失敬。心太式とエスカレーター式は似ているようで全く違う」

妹「ところで心太。ところで心太。そうですね、美味くないです」

男「心太突きは自然に突き出される様、エスカレーターは自然と上へとのぼっていく様を表している」

妹「なるほど理解しました。心太突きは下に落ちる、エスカレーターはその逆」

男「その通り、両者はその向かう方向に歴然の差がある」

妹「無粋ながら下に向かうエスカレーターもあります」

男「Escalateの派生語が下に向かうはずがない」

妹「ちなみにEscalatorです、語尾に要注意」

男「とにかく前回の『不退転』同様、『心太式』という語もあまり好ましくないと判断するね」

妹「兄さんは語から連想するイメージを重視する気質なのですね」

男「しかし先入観と浅い推察に翻弄されているともいえる」

妹「兄さん、翻弄だなんて」

男「ああ寡聞を脱したい。もっと知識を。くだらない知識を。では消灯」パチン
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 04:31:15.75 ID:8.XvBRIo
お疲れ様、
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/25(月) 09:47:22.98 ID:DIu3vISO
>>69
名前シマウマシにすんなしwwwwww

もう反射的に笑ってしまうだろwwww
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 22:25:18.23 ID:qz0MNSso
73 :1・乙と書きこむ作業に乙[sage]:2010/10/26(火) 03:38:52.47 ID:4xb4auIo
男「斜視とは」

妹「一般的には、眼筋の異常により一方の目とは別に他方の目が別方向を向いている状態をいいます」

男「そう。物を見るとき、標準状態で焦点が合ってないこと」

妹「若年者では全体の2%前後、つまり100人中2人はいると言われています」

男「さて、斜視に対する偏見は凄まじいものがある。気持ち悪い。不気味。怖い」

妹「普通ではないということは、人に少なからず恐怖を与えます」

男「幼年期の子供はいじめや差別を受ける要因にもなり得る。いや現に起きており、ときに親は少なくない額の手術費を支払う」

妹「しかし私は、兄さんが斜視でなくて良かったと思います」

男「妹よ。その言葉はすでに偏見に満ちている」

妹「失言でしたか」

男「『斜視でなくて良かった』とはつまり斜視は悪いということを示唆している。引いては斜視の人々への暴言に繋がるのだ」

妹「ああ兄さん、今夜は猛省します」

男「『みんな仲良く』なんて薄っぺらい博愛主義を掲げるわけではない。斜視の人々が受ける不条理性を非難しているのだ」

妹「ああ兄さん、久しぶりにまともな議論になりそうです」

男「こらまた失言を」
74 :1[sage]:2010/10/26(火) 03:41:57.21 ID:4xb4auIo
男「斜視について二次元のキャラクターを振り返ってみるがいい」

妹「そういえば主人公やレギュラーキャラといった枠では、斜視のキャラクターというのはまず思い当たりませんね」

男「隻眼やオッドアイは魅力の象徴として頻繁に採用されるが、若年の主要キャラでの斜視の採用率はほとんどゼロ」

妹「その代わり怪しげな老人や不気味なモンスターには斜視が多いですね」

男「その通り。斜視に対する偏見がかった風潮はすでに広まってしまっている」

妹「しかし私にはどうあっても斜視は気味が悪いのです。生理的に受け付けられません」

男「そう、それが紛うことなき一般論。斜視ではない人々の多くが同じようなことを言うだろう」

妹「98%の人々の意見を偏見と呼ぶのもおかしい気がしませんか」

男「その意見にすでに違和感を感じる。お前は数を隠れ蓑に偏見を正当化しようとしてはいないか」

妹「そんなつもりは」

男「月並な弁だが、斜視の人々は望んでああなった訳ではない。怠慢や不摂生が招いたことでもない」

妹「先天的な症状への批判は道義的ではないということでしょうか」

男「もちろんそれもあるが、より肝要な部分を度外視している」

妹「それは」

男「斜視の人からみれば、全ての人間が平等であること。垣根がないことがすでに前提であること。ならば我々もその次元で彼らに応じるべきではないだろうか」

妹「!」

男「不気味だの怖いだの議論を醸すのは、いつも本質の見えない人間だ。斜視の人々は、その焦点から逸らされた瞳で我々には視えない何かを見据えているのかもしれない――では消灯」パチン
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 03:45:09.16 ID:6i6e256o
乙、なんか考えさせられるな……・
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 02:54:10.63 ID:qqsGKcQo
妹にゃんの知的眼ちゅっぺろ乙
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/11/01(月) 18:14:48.00 ID:eAookASO
気づいたら来てた

78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/11/03(水) 03:44:05.07 ID:p9qvtWEo
来るとしたらそろそろか
79 :1[sage saga]:2010/11/07(日) 04:27:31.30 ID:GszM1FQo
男「首魁を倒せば残党との戦いが省かれる流れは正しいか」

妹「具体例を」

男「ゲームなどで散見する演出。ボスさえ倒したらばその手下は散り散りになって逃走する」

妹「もしくは投降する。果たして不可解な流れでしょうか」

男「とまでは言わないが煮え切らないものがある。それまで高まった士気はそんなに簡単に消沈するものだろうか」

妹「それまで巍峨として自身を支えていた拠り所を失えばあるいは」

男「ならばなおさら切歯扼腕して報復に立ち上がりはしないのだろうか」

妹「そこは千差万別十人十色。憤怒に吼える者もいれば喪失感に崩れ落ちる者もいるでしょう」

男「どちらにせよ、リーダーが討たれた時点で戦いが終わるとは限らないわけだ」

妹「かも分かりませんが」

男「見ろ。盤上の駒たちはまだ戦意を失っていない」

妹「兄さん。どんな弁舌で煙に巻こうとしても今回のケースでは適用されません」

男「それは分かっている、ただお前がどんな反応をするか確かめてみたかっただけだ」

妹「詰みです。兄さんの負け」

男「分かっていると言ったろう」
80 :1[sage saga]:2010/11/07(日) 04:28:32.11 ID:GszM1FQo
男「ところでお前はどんな視点で将棋盤を見ている」

妹「そうですね。コンソールと言えばおかしいでしょうか」

男「おかしい。日本の誇る伝統的卓上遊戯がコンピュータの制御盤とは」

妹「駒がキーボードのキー。それがそのままディスプレイたる盤上に投影されているのです」

男「面白いな。入力と出力が一体となっている認識か」

妹「その通りです。勝利という目的のための演算はすべて頭の中で行うので、この盤上自体に人の意志は介在しません」

男「なるほど意志を読み取るのはあくまで第三者。ここにあるのは形骸的な唯物ということか」

妹「しかしこの遊戯は面白いもので、意志を読み取る行為は簡単どころか、うまく行けば会話までもこなせてしまうのです」

男「それは知っているが、その昔『手談』と呼ばれた卓上遊戯は囲碁である」

妹「将棋とて。どころか個人的には、リバーシやマルバツゲームでさえ人の感情を図ることができると思います」

男「着手自体の内容と着手までの時間か。では兄はこの一番でお前とどんな対話を交わしていたというのだろう」

妹「兄さんは積極的な手ばかり打ってくるので私は」

男「いややっぱりやめておこう、おやもうこんな時間ではないか」

妹「てっきり兄さんがその気で」

男「消灯」パチン
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 04:32:04.50 ID:mO2SR6Yo
乙、どんな態勢で将棋やってるのか想像したら寝れなくなったぞww
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/11/11(木) 01:31:27.70 ID:geEHoASO
よくこんなネタが浮かぶよな
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/11/11(木) 02:05:48.15 ID:PrKhiB2o
乙んこ
ちょっとネタ切れ気味だったり?
84 :1・ネタ自体は適当に思いつくけど書くヒマがない[sage saga]:2010/11/21(日) 01:54:50.05 ID:HW6meOYo
男「人の外見の美醜についてどう思うか」

妹「それは俗に言わば『カッコイイ』だの『カワイイ』だのといった容姿風貌を焦点としているのでしょうか」

男「その通り、俗に言わば加えて『ブサイク』『ブス』だのといった容姿風貌をも取り上げようとしている」

妹「兄さんは人の魅力は顔で決まると思いますか」

男「基本的には思わない。しかし大いに一因たりえるとは思う」

妹「それは」

男「例えば初対面の異性を見た瞬間などは、その人の魅力の判断材料はどうしても外見に頼らざるを得ない、いや自然に頼る形となる」

妹「歯痒い限りですがその点は反論はできません」

男「魅力だけではない、人の見た目は時に絶大な力を持つ。歴史を鑑みるに傾城傾国の美女という表現は決して誇張ではなかった」

妹「しかし兄さん、人の顔の造形というものは極めて先天的な要素です。結局は運命の匙加減なのでは」

男「造り自体を問うなら両親の遺伝子にもよるが、主観的には先天的といえるだろう」

妹「生まれた瞬間から不可抗力に一定の価値を突きつけられるなんて理不尽ではないですか。不平等とは思いませんか」

男「確かに顔だけで恵まれ、顔だけで損をしている人間がいるのはおかしな話ではある」

妹「ルックスさえずば抜けていれば、曲芸じみた一能を身につけるだけで絶大な支持を以って職を得ることもできます。私は世の中のそんな部分が気に入りません」

男「別に一能一職に限定せずとも美形の優位性は疑わないが、そういえばお前は昔からアイドルグループやらはいたく嫌っていたね」

妹「別にジャニーズに限った話ではありません」

男「限っているではないか」
85 :1[sage saga]:2010/11/21(日) 01:55:17.36 ID:HW6meOYo
男「だが顔立ちに恵まれた人間にも悩みはある。不細工の同性からは妬まれる、不細工の異性からは狙われる」

妹「なんと贅沢な悩み」

男「情事に関わらない第三者から見ても、場合によっては軽薄だの浮ついているだのといった偏見、あるいはあらぬ邪推をも呼び起こす」

妹「しかしたったその程度では美形の持つ絶大なメリットに釣り合いません」

男「絶大なメリット」

妹「はい。すなわち図抜けた恋愛機会の体験率です。顔立ちが恵まれない人は生涯ゼロの可能性だってあるのに」

男「恋愛機会が絶大なメリットなのか」

妹「違わないと思います。種の保存本能にも準じている恋愛こそ、人類が生を謳歌する意味の一つです」

男「お前は恋愛というものをいささか局限しているようだが、例えばお前は、決して叶わぬ恋の美しさを知らないのか」

妹「知っています。そうです兄さん、容姿に恵まれなかった人でも恋愛はできます。しかしあくまで片思い、一方通行ではありませんか」

男「すると先ほどお前が言った恋愛機会という語の前提は、やはり形式上は交際に至るまで互いの間柄を深めた場合の話なのか」

妹「本物の恋愛は斯くあり斯く示されるべきと思われます」

男「片思いは本物ではないと?」

妹「それは別の意味合いでの恋愛です。叶うならば語の差別化を希望するほどに」

男「なるほどお前の言いたいことは大体分かった。総じて要約するとこうだな。『本物の恋愛ができるか否かは顔で決まる可能性が高い』」
86 :1[sage saga]:2010/11/21(日) 01:56:11.25 ID:HW6meOYo
男「誠に遺憾な結論だ」

妹「遺憾でしょうか。そもそも世間一般の人間が優れた容姿を好む傾向は、種の本能に根ざした性質なのです」

男「無論知っている。少なからず優れたDNAを遺したいという生得的行動らしいね」

妹「顔です。いくら綺麗事を並べても、結局のところ恋愛は顔。淑女の身として淑女ならではの主張、認めていただけたでしょうか」

男「正直に言うといくらでも反論の余地はありそうだが、今日のところは消灯も近いので降りるとしよう」

妹「どうです兄さん、久々に論破させていただきました」

男「おめでとう。しかし残念だ。その主張通りだと、兄は生涯『本物の恋愛』を得られずして終わってしまうらしい」

妹「えっそれは」

男「見た通り恵まれない容姿だ。一識者かぶりとして、『本物の恋愛』くらいは体験しておきたかったが」

妹「兄さん違います、少なくとも私から見れば兄さんは十分恋愛に足る容姿は得ていると思います」

男「これ以上兄を苛ませないでくれると有難い。世辞も過ぎれば悪罵になる」

妹「兄さんごめんなさい。ごめんなさい。謝ります。私の主張が間違っていました」

男「せっかく久々に通った主張なのだからわざわざ取り下げることはないが」

妹「いいえ兄さん、本物の恋愛なんて幻想でした。いつだって恋愛は私の中に芽生えていたのです」

男「いくばくか満足したところで話が飛躍しないうちに消灯」パチン
87 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/11/22(月) 17:00:40.39 ID:hGZyNYSO
突然ふらっとあらはれて
何も言はずに置ひて行く

そんなあなたに乙を送ろう
88 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/11/22(月) 17:09:59.98 ID:xrubsAAo
乙んぽ
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/25(火) 19:00:16.41 ID:lksOyoEyo
ところでここはどうするんだage
90 :1[sage]:2011/01/26(水) 03:47:17.87 ID:a3TpQRyEo
とりあえずここずっと忙しいし放置しようかと
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/28(金) 15:33:40.56 ID:2NKBi7FQo
移転はしないの?
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/29(土) 01:10:39.32 ID:coqOzuf3o
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/
93 :lain.[sage]:2011/02/19(土) 01:09:01.30 ID:???
SSスレッドは、SS速報VIP【http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/】へ移転することになりました。
それに伴いこちらのスレッドをHTML化させて頂きます。
スレッドを立て直す際はSS速報VIPへお願いします。



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