以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 00:31:57.54 ID:G357jCA0<>立ったら始める!
※とある魔術の禁書目録とGet Backersクロスです
時系列めちゃくちゃ、キャラ崩壊、解釈の違いがあると思います。
更新も遅いと思います。ご了承下さい
スレ立て初、SS初で、幼稚な文章だと思います。生温かい目で見守って下さい。<>美琴「……Get Backers?」
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 00:33:08.80 ID:G357jCA0<>――喫茶店 HONKY TONK
カランカラン
銀次「たっだいま〜」
夏美「あ、二人共おかえりなさーい」
蛮「おい波児(ポール)、俺はブルマンな。ツケで」
銀次「俺ブレンドね! ツケで」
波児「お前ら……。いい加減にツケを返せよな。Get Backersの名が泣くぞ」
蛮「へっ、その内一気に稼いでツケなんて倍返しにしてやるよ」
波児「へいへい、期待しないで待ってるよ……」
銀次「でもさぁ、最近景気のいい仕事がないよねぇ。一気に一千万円くらいどーんと出してくれるような依頼主がいてもいいと思うんだけどなぁ」
夏美「そんな仕事がくるといいねー」
波児「まぁ、あったとしても相当キツイだろうけど……」
蛮「……ま、仕事があるにはあるんだけどな」シュボ
銀次「この間の怪我も治ったばっかだしねー」
蛮「お前は鼻にコンセント刺すだけで治るじゃねぇか」スパー
カランカラン
夏美「あ、いらっしゃいませー」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 00:34:02.94 ID:G357jCA0<>ヘヴン「お、二人共いるのね。あ、私ダッチね」
波児「はいよ。ほれ二人のはできたぞ」カチャ
蛮「ヘヴンか……。依頼でも入ったか? それにしてもいい乳してんなぁ」ワキワキ
ヘヴン「鼻の下伸ばしながら手をワキワキさせるな! 仕事寄越さないわよ?」
蛮「けっ、軽いスキンシップだろうが。だいたい、そういうのはまともな仕事を寄越す奴の台詞だろうが」
銀次(いつもはいきなり揉むくせに)ズズッ
ヘヴン「あら、じゃあ仕事いらないのかしら? かなりいいものなんだけどなぁ……」
蛮「お前がそういう時はロクな目に遭わねえんだよ……たいてい死に掛けるしな」グビッ
ヘヴン「報酬は一千万」
蛮・銀次「ブーッ」
波児「うわ、汚ぇな。噴出すんじゃねえよ!」
夏美「うわー話してた通りになったね銀ちゃん!」
銀次「いっ、一千万……。一千万ていったら諭吉さん千人だよ蛮ちゃん!」
蛮「しょ、しょうがねえな。話だけなら聞いてやってもいいぜ」
波児(完全に目が¥になってんな)
ヘヴン「じゃあ、とりあえず依頼人呼ぶわよ?」
蛮「おう!」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 00:34:59.48 ID:G357jCA0<>――十分後
・・
依頼人「初めましテ、貴方達がGet Backersですネ? 噂は聞いていますヨ。奪還率はほぼ百パーセントだとか」
銀次「はは……それほどでも……(なんでこの人仮面付けてるんだろう……それに菱木さんみたいのが四人も)」
蛮「俺達にかかれば、どんなものでも奪還してみせますよぉ(それにこの言葉の訛り……日本人じゃねぇな)」
銀次「それで、奪い返してほしいものっていうのは?」
依頼人「貴方達は『樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)』をご存知ですカ?」
蛮「……」
銀次「えっと、ツリー……ダイナグアム? 俺は聞いたことないけど……」
蛮「樹形図の設計者。世界一の演算能力を持つ超高度並列演算処理器(アブソリュートシミュレーター)。今後二十五年は誰にも追い抜かれない事が判明している世界最高のスーパーコンピューター。たしか、人工衛星の「おりひめI号」に密かに搭載されてるって噂じゃなかったか?
」
銀次「……?? つまりMAKUBEX(マクベス)みたいなもん?」
蛮「なんでそうなんだよ!! 確かにコンピューターっつったらあのガキ思い浮かべるかもしんねぇけど、俺の説明にあのガキの名前があったかよ!?」グリグリ
銀次「いたたたっ!! だってMAKUBEXとはこの前」
蛮「ま、たしかにあのガキなら樹形図の設計者といい勝負かもな……で、もしかして、アレを宇宙まで行って取って来いって言うんじゃねえだろうな」
依頼人「いえいえ、その必要はありませんヨ。実はネ、樹形図の設計者は破壊されているのですヨ。しかも、地上からの攻撃でネ」
蛮「なっ!?」
銀次「なんだ、じゃあどうしようも……ってどうしたの? 蛮ちゃん」
蛮「地上から衛星軌道上の人工衛星を打ち落とす……そんなことできるのか……」
依頼人「それが、出来てしまったんですヨ。貴方達にはその残骸(レムナント)を回収して頂きたいんでス」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 00:39:19.21 ID:G357jCA0<>蛮「残骸っても、簡単に手に入れられるもんじゃねぇだろ?」
依頼人「元々は学園都市の物デス。その残骸に価値があるのならすでに学園都市内に降ろしてあるでしょう。アレを欲するのは我々だけではありませン。あらゆる分野の人間が狙っているでしょう」
銀次「つまり……」
蛮「あらゆる組織、それも一般企業からヤーさん、他国の軍なんかが奪い合っているとこに飛び込め……と」
依頼人「その通りデス。受けて頂けますカ?」
蛮(ま、ここまでの情報を流しといて断ったりなんかしたら……くそっ、やっぱりヘヴンの持ってくる仕事にロクなもんがねぇな!)
依頼人「学園都市に入るのに必要なものはそろっていまス。心配はいりませン。貴方達はただ頷いて、仕事をすればいいのデス」
銀次「ば、蛮ちゃん……」
蛮「俺達は奪還屋で奪い屋じゃねぇんだがな……。まぁいい、学園都市には入る。後の事はそれからで」
依頼人「……」
蛮「別に受けないと言ったわけじゃねぇ。ただ、そんなやばそうな所にのこのこ足を踏み入れるほど俺達も馬鹿じゃねぇ。この目で現状を確認してから決めるってだけだよ」
依頼人「……。わかりました、これをお持ち下さイ。くれぐれもこのことは他言無用で。行くゾ」
黒服「「「「ハッ!」」」」
カランカラン
蛮「……」ジィー
ヘヴン「そんな目で見ないでよ……」
蛮「しょうがねぇ、やるしかねえか。行くぞ銀次」
銀次「よーし、一千万のためだー!!」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/26(金) 00:57:16.02 ID:G357jCA0<>――とある一室
麦野「んで、話って? あんたらが雇ったスナイパーを殺したのの報復かなんか?」
絹旗「そんな予想立ててたもんで、普通に出迎えられた時は逆に超ビビリましたよ」
フレンダ「結局、警戒心は一ミリも和らいでないわけだけど」
滝壺「新宿とかいうところから信号が……」
浜面(こえぇぇぇぇ!!!!)ガクブル
垣根「いっぺんに喋るんじゃねぇよ」
麦野「やっぱ、報復なのかにゃーん? なんなら今から始めてもいいんだけど?」
垣根「外の人間一人殺られたくらいでLEVEL5を失うのは割に合わねぇだろうが」
麦野「失うLEVEL5は私? それともあんたかしら? 返答次第では……」
心理定規「そんなことより、さっさと本題に入りましょ? 時間もないし」
垣根「あぁ、そうだな。お前ら、俺達の手伝いをしろ」
アイテム勢『……』
アイテム勢『はあぁぁぁ!?』
垣根「手伝い、ではねぇか。俺達はこれから学園都市に仕掛けるつもりだ。効率よく進めるためにもお前らの協力が必要だ」
麦野「……本気で言ってんの?」
垣根「あぁ、他にも手伝ってくれる奴らがいる」
絹旗「それがそこにいる超怪しい人達ですか」
???「……」ギシッ
???「……」
???「……」クスッ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/26(金) 00:58:29.22 ID:G357jCA0<>垣根「そうだ。お前らも様々な実験の世話になっただろう? そのお礼も兼ねて、アレイスターにかましてやろうとな」
麦野「……ま、たしかにお世話にはなったかな」
絹旗「……」
滝壺「……」
フレンダ「ちょ、なにこの重い空気は」ヒソヒソ
浜面「俺にもなにがなんだか……」ヒソヒソ
垣根「そこの二人も、暗部なんかにいたくない、普通の暮らしをしたいとか思ったことぐらいあんだろ? だいたい、LEVEL0が暗部にいるってのがおかしいだろ。強い力もないのに常に死と隣り合わせなんてな」
浜面「俺達……無能力者だって弱くわ「大きな組織が、たった一人の超能力者に潰される。それが現実だ」」
垣根「ただ、その現実をぶち壊す。学園都市には俺らでさえ知らない情報が大量にある。それを入手すれば、この都市の本当の姿や、無能力者に能力を付ける事や、LEVEL6に至ることもできるかもしれねぇ」
麦野「……なるほど、結局はそこか。え? 第二候補<Xペアプランさん」
垣根「まぁな、LEVEL6になれるのがベストではあるが、恐らく……俺じゃ無理だろう。アレイスターはそう結論付けてるだろうよ。だが、だからといって何もしないのは癪だ」
フレンダ「結局は自分を見て欲しいってこと?」
垣根「俺は俺のやりたいようにやるってだけだ。そこに、第一候補<<Cンプランになるって項目ができたってだけだ」
麦野「結局はあんたのために働くんでしょ? ふざけんなよ」
垣根「……上手くいってもいかなくてもお前らには自由をやる。断ってもらっても構わねぇよ。ただ、歯向かうな。俺が敵だと認識したら即座に殺す」
麦野「自由……ね。ま、私はかまわないわ」
麦野がアイテムのメンバー全員の顔を覗き込む。すると、全員が頷く。リーダーの意見に反対の色を示す者はいなかった。
垣根「ふう、ありがたいぜ。俺はこう見えても仲間は大切にするんだ、よろしく頼む」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/26(金) 01:04:02.27 ID:G357jCA0<>垣根「さて、早速だが、これから俺達は『レムナント』及び『ピンセット』を奪う」
――一方は背中に天使の様な翼を持ち
蛮「とりあえずは『レムナント』の確認だ。どんな野郎と戦い合うかわかんねぇからな、気抜くんじゃねぇぞ銀次!」
<>
しくったorz<>sage saga<>2010/11/26(金) 01:07:36.82 ID:G357jCA0<>垣根「さて、早速だが、これから俺達は『レムナント』及び『ピンセット』を奪う」
――片方は背中に天使の様な翼を持ち
蛮「とりあえずは『レムナント』の確認だ。どんな野郎と戦い合うかわかんねぇからな、気抜くんじゃねぇぞ銀次!」
――片や悪魔の様な右腕を持つ
相容れぬ力がぶつかり合う時、物語は始まる
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/26(金) 01:09:49.24 ID:G357jCA0<>とりあえず今はこれしか書けてない
毎日更新してる人とかいつ書いてるんだろう…
ここが変! とか、矛盾などがあったら言って下さい。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 01:31:02.92 ID:B72mSHQo<>乙!すげえ、最初のHonkyTonkのシーンとか原作まんまの雰囲気で懐かしくなったわ
期待してるー!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 01:59:06.36 ID:NpHIaAAO<>おお、小ネタのか。期待<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 02:42:27.04 ID:U4bO6cAO<>おおていとくん活躍の予感
最強卍一族は出んのか<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 03:40:25.24 ID:hTtfpFso<>とうとうやってしまったか・・・ww
期待してる頑張ってくれ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/26(金) 12:06:46.90 ID:bPNbO2Q0<>もしや赤屍さんもくるのか??<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 12:09:19.65 ID:o6Xqt2so<>面白そうしえん
この手のクロス物は片方の作品無双になると荒れるのが心配だがどうなるかな・・・<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/26(金) 16:06:37.71 ID:G357jCA0<>>>1です
このあとバイトがあるので23時くらいに投下するよていです
見て下さっている皆さんの期待に応えられるよう頑張ります。
しかし書き溜めできねぇorz なるだけ無双しないように努力します……<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 18:55:58.62 ID:8NHURkAO<>>>1乙
こういうSSは一度見たかった
>>15
てかいたよな赤屍さん<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 19:29:20.69 ID:AOb7xQAO<>禁書勢が勝てるところをまったく想像できん…<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 21:14:06.17 ID:MxK39wAo<>銀次とビリビリのプレイ…<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 21:21:59.21 ID:LPiCVQM0<>むぎのんじゃ相手にならないだろうな
垣根に頑張ってもらうしか……
一方通行も出るのかね?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 22:17:19.31 ID:B72mSHQo<>だが待ってほしい
時系列的には奪還屋サイドもまだそこまでチートではない頃があった筈だ
その頃ならさほど無双させなくともいけるのではなかろうか<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 22:35:47.82 ID:o6Xqt2so<>この手のお話で無双にしない上手い例は作品vs作品にするんじゃなくてA作品のキャラ+B作品のキャラvsA作品の敵+B作品の敵にする事だと思う<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/26(金) 23:02:50.84 ID:G357jCA0<>>>1です
さっき帰って来たばかりで書き溜めもなんもないです ごめんなさい;;
なのでもうしばらく待っていて下さい;;
1〜2時くらいに少しばかりは投下できるようにしたいと思います;;
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 23:05:41.02 ID:8NHURkAO<>>>22
不死身とか邪眼とか神の記述とかアレなのもあるけどまあ結構いい勝負かもな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/26(金) 23:08:27.21 ID:8NHURkAO<>奪還屋は蟲編くらいって>>1言ってたっけ?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 01:02:53.41 ID:e3ukz.s0<>一方さんに邪眼って効くのかな?
上条さんには効かない……よな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 01:05:14.26 ID:ZEexD9co<>邪眼は頭だけの幻覚だから右手で頭に触んなきゃ効くんじゃねえの?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 01:08:31.37 ID:z7NkD8oo<>上条さんと蛮って見た目似てね?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 01:13:54.36 ID:QaWe2PI0<>>>1です
ぶっちゃけGBはどの辺の時かは決めてません。ただ蟲とか神の記述くらいだと思います。
ちょろっと書けたので投下しますね。
――第七学区
銀次「蛮ちゃん、蛮ちゃん! なんかドラム缶が走ってるよ!」
蛮「その程度ではしゃいでんじゃねぇよ……学園都市は外に比べて数十年は進歩した科学技術を持ってんだだ。案外、クローンとかもいるかもしんねぇぜ?」
銀次「かもしれないねー」
銀次は改めて街並みを見渡した。科学技術が進歩していると言われるとなんとなく納得してしまう。しかし、数十年後に新宿の街並みがこのように――自動で掃除をするドラム缶型の機械や、風力発電用の風車がいたるところにある風景に――なるとは到底思えなかった。
銀次「この街ってなんか落ち着かないなぁ」
蛮「ん? そうか? 珍しい物ばっかだからじゃねぇの?」
銀次「そうなのかなぁ……。誰かに見られてるような気が……。ところで蛮ちゃん」
蛮「なんだ?」
銀次「依頼さ、どっちにする?」
蛮「……なんとも言えねぇよ。まだ来たばっかりだしな。この辺りで怪しげなとこに目ぇ付けながら歩いてようぜ」
銀次「う〜ん、すごくのんびりした街な気がするんだけど、ホントに、レムナント……だっけ? 奪い合ったりするのかな?」
蛮「ま、今は何処も授業中だろうしな、そりゃ静かだろ」
銀次「授業? 何の?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 01:16:06.48 ID:QaWe2PI0<>蛮「何の? って、そりゃぁ超能力だろ」
銀次「超能力!?」
蛮「……お前、もしかして学園都市知らねぇんじゃねえだろうな」
銀次「え〜っと……」
蛮「学園都市の人口は?」
銀次「この人のいなささは……二千人!」
蛮「……」シュッ
銀次「いたっ!」バキッ
蛮「二百三十万人だ馬鹿野郎。いいか、学園都市ってとこは、脳みそを開発することで、科学的に超能力を人間に与えてんだ」
銀次「えぇー!?」
蛮「対象は学生だ。だからこの街には約百八十万人もの学生がいる」
銀次「学生をたくさん集めてたくさん能力者を作ってるって事?」
蛮「あぁ。ま、超能力開発に必要な『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』の発言に大人が向かないらしい。だが、必ずしも能力が発言するわけじゃねぇんだ」
銀次「能力が全く使えない子もいるってこと? それってなんか可哀相だね。わざわざ能力の開発のためにここに来たんでしょ?」
蛮「そうだな。ま、そういうやつはたいていは堕ちて……っ!?」
蛮は言葉を最後まで言い切らず慌てて跳ぶようにして一歩下がった。
そのすぐ後、先ほどまで蛮のいた場所に勢いよくバットが振り下ろされ、ガァン! と金属を叩きつけたような音が辺りに響いた。
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 01:17:46.57 ID:QaWe2PI0<>タッタッタッ
銀次「蛮ちゃん!?」
蛮「大丈夫だ。それよりも追うぞ! 噂をすればなんとやらだ」ダッ
銀次「う、うん! 蛮ちゃん、噂って?」ダッ
蛮「いまさっき話してた落ちこぼれの話だよ! 能力者ってのは段階に分けるとLEVELが0〜5まであんだ! その中で一番下のLEVEL0ってのはこういう風になっちまうんだよ」
銀次「な、なんで!?」
蛮「いくら努力しても変わらない、そんなのが続けばグレたくもなるってもんだ!」
銀次「そんな……もっと努力し続ければ変わったかもしれないのに」
蛮「まぁな。ただ、はっきりと『貴方は能力者になる才能がありません』ってのが突きつけられ続けたんだ。けっこうキツイんじゃねぇか?」
銀次「たしかに、努力してもそんな風に言われちゃうとね……」
蛮「だが、だからといってこんなこと許してやるつもりはねぇよ!!」ザッ
銀次「うん。こんなことは間違ってるって教えなきゃね!!」ザッ
銀次「って、すんごい数だよ! どうするの蛮ちゃん!?」
蛮「ざっと、30人ってとこか? たいしたことねぇだろ。ただ、この中にさっきのやつがいるなら関係ねぇ……1人残らず叩き潰す」
銀次「こ、殺さないようにしてね……」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 01:21:24.24 ID:QaWe2PI0<>――時間は遡り、Get Backersがゲートをくぐり抜けた頃。とある一室
カタン
垣根「お、届いたみたいだな」
麦野「郵便物? それに例のモノの場所でも記してあるわけ?」
垣根「いや、外部からのお客様だ。『レムナント』狙う輩は外にもたくさんいるんだよ。そういう連中を把握しようと思ってな」ビリビリ
絹旗「へー、いっぱいいますね。みんな見るからに超怪しいですね」
フレンダ「でも、こっちには〈第二位〉と〈第四位〉いるわけでしょ? 結局外の連中なんて楽勝でしょ?」
垣根「どうだか……。こいつらも外の人間だしな」
???「ふん。テメェ等の強さなんか知ったこっちゃねぇ。ただ、俺はアイツを殺してぇからここにいる」ギシッ
垣根「ま、あんたの目標がいるかは知らんがその力には期待させてもらうぜ。超能力とは違うみてぇだしな」
心理定規「このウニ頭と金髪の二人……なんか強そうには見えないわね」
???「!?」
心理定規「あら、知ってるの?」
???「あぁ。ククク……来るとは思っていたがこんなに早く見付けられるとはなぁ……必ず殺すぜ、美堂ォォ!!」ギシッ
???「二人共知っている。こいつ等は……友達だ」
浜面(そんな風に見えねぇぇぇぇぇx!!)
???「……」クスッ<>
誤字orz<>sage saga<>2010/11/27(土) 01:26:11.37 ID:QaWe2PI0<>――廃工場前
蛮「おらおらぁ!! 邪魔だ!!」ブンッ
銀次「うおぉぉぉ!!」バチバチ
スキルアウトA「うあぁぁぁ!!」
戦いは一方的なものであった。握力が200kgあり、バトルの天才と謳われる邪眼の男、美堂 蛮。さらに、ここなどより遥かに治安の悪い裏新宿で悪魔の化身(ディアブロ)と恐れられた雷帝、天野 銀次。
能力を持たない人間がこの二人を相手にできるはずもなかった。
蛮「ちっ、張り合いがねぇなぁ……。これなら無限城でパソコンボーヤが操ってた連中のがましだぜ」ゴキッ
スキルアウトB「こ、こいつら能力者だ! くそったれ、話が違ぇじゃねぇか!」
蛮「あぁ?」バキッ
スキルアウトB「ぐおっ!」バタッ
銀次「俺らが……能力者?」ビリビリ
蛮「超能力っても、念動能力(テレキネシス)や精神感応能力(テレパス)だけじゃねぇんだ。火や水を操ったり、お前みたいに電気でビリビリやるようなのもいるのさ」
銀次「ふ〜ん」イナズマキーック
スキルアウトC「くそ! あれを使うぞ!」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 01:27:20.62 ID:QaWe2PI0<>キィーン
銀次「!?」
蛮「!?」
スキルアウトC「はは、こんな時のために用意しておいて正解だったな! どうよ!? キャパシティダウンの力は!! ブオッ」グシャ
蛮「……このちんけな音がどうかしたのか? もしもこんなんが奥の手なんだとしたら、これ以上は弱い者イジメになっちまうなぁ!」バキッ
銀次「う〜ん……能力者には有効なんじゃない? 俺らを能力者だと思って使ったんだし……。まぁ、超能力開発なんて受けたことないんだけど」ピシピシ
蛮「で、どうなんだ? これ以上は何も出さなくていいのか? お前で最後なんだがよ……」
リーダー「ひぃ!」
銀次「蛮ちゃん……ちゃんと殺してないよね……?」
蛮「当ったり前だろうが」
銀次(確実にヤバイ音がしてたんだけど……)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 01:30:34.66 ID:QaWe2PI0<>リーダー「くそっ、くそっ!! なんなんだお前ら!! なんで能力が使えんだよ!?」
蛮「だから能力者じゃねぇっつってんだろ」
リーダー「お前は電撃使い(エレクトロマスター)だろうが!」
銀次「ん? なにそれ?」
蛮「電気、磁力を操る能力者のことだろうよ。で、なんだって俺らを狙った……誰の差し金だ」
リーダー「し、知らねぇ! 誰だかは知らねぇんだ! ただ、なんかやばそうな野郎だった! お前らよりもな!」
蛮「ここは? テメェ等のアジトか? キャパシティダウンとやらはテメェ等のか?」
リーダー「い、いや違う! 全部用意されてたんだ!」
蛮「ふ〜ん……。なるほど、よくわかった。あんがとよ」バキッ
リーダー「なん……で」バタン
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 01:31:17.49 ID:QaWe2PI0<>銀次「う〜ん……いったい誰がこんなこと仕向けたんだろうね」
蛮「さぁな。ただ、まだ奥がある、まるで誘ってるみてぇだな」
銀次「誘ってる?」
蛮「俺らはこんだけの人数ぶっ倒した。それにしちゃ動きがなにもないのはおかしい……。まだ中に入ってねえしな。入り口に全員いるってのはな……」
銀次「い、行くの!?」
蛮「こいつらは頼まれてこんなことしたんだぞ? しかも狙いが俺らだ、『レムナント』が関わってる可能性がある」
銀次「なるほど」
蛮「それに、いつの間にか音もやんでるしな……。誰かいるんだろうよ」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 01:33:54.87 ID:Q8rQ0kAO<>鏡に虫編での役割捕られたサトリさんも来てんのか<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 01:40:33.07 ID:3gT8AgAO<>赤屍さんとサトリの不動と……弥勒かな?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 01:58:39.98 ID:QaWe2PI0<>――廃工場内
銀次「なにもなさそうだよ?」
蛮「……」
銀次「蛮ちゃ……!?」ゾクリ
蛮「感じたか」ボソッ
銀次「うん。凄い殺気だね……」
蛮「さっさと出て来やがれ! 気配でいるのはわかってんだ!」ワカッテンダー テンダー
銀次(ん? なんだろうこれ……暗くてよく見えなかったけど、テープみたいのがいたるところに……!?)
シュゴォォォォォォォォォ
銀次「蛮ちゃん!!」
蛮「!?」バッ
蛮(なんだいまのは!? 危うく足を持っていかれるとこだったぞ!!)
???「おいおい、美堂ォォ! 少し見ない間に随分丸くなっちまったかぁ!? いまの仕掛けにも気付かねぇとはなぁ!」
銀次「この声!! 蛮ちゃん!!」
蛮「あぁ。まさかお前がこんなところにいるとはな……。あの時、殺しておくべきだったか? えぇ、不動ォォ!!」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 02:02:53.56 ID:QaWe2PI0<>書き溜めはこれしかないです。ごめんなさい
とりあえずは不動を出してみたんだよ!
他の人はまだでないかも……
タイトルまでがなげぇぇ!!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 02:03:38.74 ID:ZEexD9co<>不動キタコレー!!
乙なんだよ!
ていうか適役が俺的ベスト3でもうね…!もうね!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 02:57:24.81 ID:Q8rQ0kAO<>ああスレタイからしてあの子が依頼すんのか、まあ大金持ちだからなレベル5は<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 07:54:53.09 ID:oHN5t6DO<>やべっ、弥勒編から読んでないからサトリとやらシラネ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 10:12:27.14 ID:4mVZToDO<>>>44
そこまで読んでんなら知ってるだろ忘れてるだけだww
無限城で出てきたやたらテンション高い義手のおっさん<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 15:09:39.57 ID:bCn.49M0<>>>44不動さんは最初の無限城編で出てきます。軍艦島の前ですね
軍艦島の後も、過去話で出てきます。
書き溜めがちょろっとあるので投下しますね<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 15:10:09.96 ID:bCn.49M0<>不動「ククク……今すぐにでも殺してやりてぇが、依頼人に止められちまってるからなぁ! だが、必ずこの街で殺してやる……」
蛮「はっ、上手に飼われてるみてぇだなぁ。奪い屋からペットに転職か!?」
不動「……」
絹旗「ちょ!? 静かに向かおうとしないで下さい!! ここで戦うのはプランに超そってませんから!」
不動「ちっ」
蛮「本当に飼いならされてんな……!? あ? 人形?」
銀次「蛮ちゃん! 下がって!」バチバチ
蛮「なっ!?」
突如、頭上から落ちてきた人形を雷撃で打ち抜くと、木っ端微塵に破裂した。
それと同時に足元のテープが火花を散らした。
蛮「くそっ、またか!」バッ
絹旗「フレンダもたまには超役に立ちますね」
フレンダ「たまに!?」
蛮「ちっ、女に囲まれて楽しそうだなぁ! さすが、物欲と食欲と性欲の為だけに生き、支配欲と殺戮欲だけで行動するだけはあるな!」
絹旗「え」バッ
フレンダ「え」
不動「……」
フレンダ「絹旗! 離れなさい! 結局外部の人間は信用できないわけよ」
不動「ガキに興味はねぇよ」
蛮(音の聞こえ具合からだいたいの場所はわかった……真正面の暗がりに野郎と超々うるせぇの……。ただ、もう一人、恐らくこのテープを使ってるやつだけ場所が全く違ぇな。不動に近付きながらあのテープを避けるのはきつい……)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 15:16:28.67 ID:bCn.49M0<>銀次「君達! 姿は見えないけど、まだ子供だろ!? その男は危険すぎるよ! それに自分達がなにをやってるのかわかってるの!?」
蛮「銀次……(コイツは本当に真っ直ぐなやつだな……。だが)」
絹旗「超余計なお世話です。私達は『レムナント』を狙っている貴方達を始末しに来てるんですよ?」
銀次「なっ!?」
蛮「無駄だよ。この街も、裏新宿と変わらねぇんだよ。それなりに使える能力者は、こういう使い方ができるのさ」
銀次「そんな……まだ子供だよ!?」
蛮「……俺も、ガキの頃に人を殺してるよ。こんなことに年は関係ねぇ……お前もそうだったろ?」
銀次「……」グッ
フレンダ「ま、そういうこと。結局、どんな場所にも闇はあるってわけよ」
銀次「だとしても……この件から足を引いてくれ……。君達みたいな子と戦いたくはない」
絹旗「……超甘ちゃんですね。まさか、私達が貴方達より弱いとか思ってるんですか? あまり舐めたことを言わないで下さい。超腹が立ちますっ!!」ヒュン
ガゴッ!
銀次「な、何!? いきなり後ろの壁が!?」
蛮「ちっ!! なんて速度でレンガ飛ばしてんだ!?」
絹旗「今のでも超手加減したんですよ? ムカついても当てない私の優しさに超感謝してくださいね? ただ、次も舐めたこと抜かしたら当てます」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 15:20:08.59 ID:bCn.49M0<>蛮「……」ピクッ
絹旗「と言っても、当てようが当てなかろうが貴方達はここでお仕舞いですけど。さて、そろそろ次の仕事に移りましょう」
不動「ふん、もうそんな時間か……おい、金髪!」
フレンダ「ったく、名前くらい覚えろっての! そりゃ」
シュバァァァァァ
フレンダが返事をした直後、工場内に張り巡らされたテープに火花が散った。
フレンダ「ま、結局ここに来た時点であんた達に勝ち目はなかったわけよ。埋もれてなさい!!」
フレンダの用いているものは、本来ドアや壁を焼き切るためのツールである。そのテープが壁や天井に張り巡らされているのである。よって、工場の壁、天井は焼き切れ、崩落する。その中心に蛮と銀次はいた。
銀次「蛮ちゃん! このままじゃ!」
蛮「ち、このために中まで誘ったのか!」
絹旗「いまさら気付いても超遅いです。それでは、さようならGet Backersさん」
すでに、絹旗の声は工場の外からしていた。外に用意された車に不動、フレンダと共に乗り込み、工場を後にした。車内から眺めると今も工場はガラガラと大きな音を立てて崩落している。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 15:22:47.51 ID:bCn.49M0<>――車内
絹旗「超あっけなかったですね。あんなのにわざわざ出向く必要超なかったんじゃないですか?」
フレンダ「結局、外の人間なんてあんなもんだったってわけよ」
不動「ふん、あいつらがこんな程度でくたばるかよ」ギシッ
絹旗「ふーん。ま、次会ったとしても負ける気しないですけどね……。ところで、しょっちゅう腕の具合みてますね? 痛みますか? 超気になるんですけど……」
不動「調子はいいさ。ただ、疼くんだよ」
フレンダ「調子いいのに疼くの? 結局調子いいの? 悪いの?」
不動「無限城製のよりも遥かに合ってるさ。ただ……やつを、美堂を喰い殺せって疼くのさ!! 次に会った時は殺す……いや、殺すだけじゃ物足りねぇ!! 四肢を捥いでから目玉を抉ってすり潰す、それから……」
フレンダ「ストーップ!! 怖い!! 麦野の比じゃないわよ!!」ビクビク
絹旗「正直、あなたとは超戦いたくないですね」ゾクリ
不動「ふん。次会ったら依頼なんか関係なく殺らせてもらう」
絹旗(超巻き込まれたくないですね)
フレンダ(ま、結局あの様子じゃ助かってるわけがないわけよ)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 15:34:22.23 ID:bCn.49M0<>不動「で、他の連中は?」
絹旗「『ピンセット』の場所はわかってますけど、『レムナント』については超出遅れたんで、他の組織がもってます。『ピンセット』は麦野、滝壺さん、バカ面とあの超よくわかんない人が、『レムナント』は垣根 帝督と心理定規が追ってますよ。他にもなにか超探してるらしいですよ?」
不動「んなことは知ってるよ。首尾がどうか聞いてんだ」
絹旗「まだ連絡が……」
フレンダ「ま、私達は仕事こなしたんだし、問題ないっしょ。他の探し物ってのも人なんでしょ? すぐに見付かるんじゃん?」
絹旗「ですかね。ところで、あの刀差してる人はまだしも、もう一人はなんなんですか? 超謎なんですけど。同じ外の人間なんですよね?」
不動「……あいつについては俺も詳しくは知らん」
フレンダ「たしかに、仲良しですってな風には見えないしねぇ」
絹旗「ホントに超謎ですよねぇ……。何を考えてるか超わかんないですし」
不動「ただ、これだけは言える、奴は強い……。恐らく俺よりもな……、直接やりあったことはねぇが」
絹旗「あなたみたいな人がそこまで言うなんて……よっぽどですね」
不動「あぁ……なんせ野郎は、バビロンシティ出身者らしいからな」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 15:35:43.16 ID:bCn.49M0<>とりあえずここまで!
今から書き溜めて夜にまた来ようと思います<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/27(土) 15:37:50.16 ID:oHN5t6DO<>>>45-46
thx
あのバルバトスみたいなやつサトリだったっけ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 15:45:04.13 ID:ZEexD9co<>乙!待ってる!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 18:03:37.27 ID:a4BBkwAO<>乙!両方の雰囲気出てるわー。禁書組まで綾峰センセーのタッチで脳内再生余裕でした。
不動の「サトリ」ってもし学園都市的に考えたらレベルいくつくらいに該当するんだろう?
死の気配を1〜3秒の範囲で見通せる「極近予知」ってとこだろうか?
これだけなら振り幅狭いけど、本人の戦闘力が加わると化け物だな。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 19:59:49.50 ID:T7TGZAAO<>奪還組は能力あるなしに関わらず
基本的な戦闘能力が高いイメージ
禁書組は能力の強さが
戦闘能力の高さに直結してるイメージだな
個人的には。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 21:19:03.30 ID:z7NkD8oo<>禁書は能力の高さ=戦闘力の高さじゃないだろ
そんなんだったら上条さんも浜面もとっくに死んでる<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 21:46:28.72 ID:bCn.49M0<>>>1です
23時頃に投下しようと思ってます。
サトリは「死の気配」を読んでるっていうけど、邪眼や変顔も「死の気配」放ってたのかな?
なんとなく上ではフレンダに活躍させてみたんだよ! あの子はどっちかっていうと狩られる側で可哀想だったから…<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 22:03:29.11 ID:a4BBkwAO<>結局、23時まで全裸待機って訳よ!楽しみにしてます!
私見ですが、「死の気配」を感じるって言うのは「危険の予測」だと思います。
特に蛮の邪眼は「相手と目を必ず合わせなければ効果がない」という制約から、どうしても集中せざるを得ない。
不動は上条さんみたいに相手の攻撃の前兆(息遣いの変化、筋肉の緊張、集中した空気)を感じ取り、それらの得た有象無象の情報を元に限りなく「予知」に近いヴィジョンを得てるんじゃないかと。
なに真面目に考察してるんだ…orzさあ23時まで全裸待機<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 23:03:49.71 ID:bCn.49M0<>>>59なるほど
じゃぁ、全快の不動さんに支度じゃ勝てないか。やっぱり
始めます
???『ザッ……その……ザザッ……バビロンシティってのは……ザッ……どんな場所なんだ?』
フレンダ「うわっ!?」ビクッ
絹旗「超ビックリしましたよ……。で、いつから聞いてたんですか? 垣根 帝督?」
垣根『いまさっき繋がったとこだ。で、聞かせてくれよ』
不動「お前達に……裏新宿の無限城って言ったところでわからねぇだろうな」
絹旗「超知らないですね。学園都市を出たことないですし、外の事は超興味ないですから……。ただ、そのバビロンシティってのは気になりますね」
フレンダ「結局、こんなやばいとこで暗部なんかやってると、外に出るなんて夢のまた夢なわけよ」
垣根『噂程度には聞いたことがあるな。腕時計を着けてると腕ごとぶった切って持ってくとかいう話だったか?』
絹旗「どこのスラムですか!?」
不動「まぁ、それでも最も安全な地域で、下層エリア(ロウアータウン)なんて呼ばれてるがな。上へ行くと死体なんかいくらでも転がっている」
フレンダ「ここよりヤバイんじゃ……」
不動「詳細は知らねぇが、LEVEL2の上からLEVEL3程度ならロウアータウンでもやっていけるだろ……。ただ、中層エリア(ベルトライン)となると次元が変わってくるらしい……。ここはLEVEL4、5でもどうなるかわからねぇな」
絹旗「超ヤバイなんてもんじゃないじゃないですか!!」
不動「ロウアータウンは常にベルトラインからの脅威にさらされているんだと。さっきいた金髪の方が、ベルトラインからの侵攻を防いでいて、無限城の雷帝と恐れられていたらしい」
絹旗「あの、弱っちそうなのがですか!?」
不動「そんで、バビロンシティってのはそのさらに上にあるそうだ」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 23:04:36.38 ID:bCn.49M0<>絹旗「それって超危険人物ってことじゃないですか!!」
垣根『ただ、敵意はなさそうだし、いまのとこは心強いじゃねぇか』
フレンダ「そんなやつと一緒に仕事していたくないわね……」
不動「まぁ、噂だがな」
絹旗「……ところで、垣根 帝督はなんの用で連絡を?」
垣根『おいおい、今は仲間なんだぜ? フルネームで呼ぶなよ堅っ苦しいからよ』
絹旗「……垣根、超なんかようですか?」
垣根『なんか冷てぇな……ただの暇つぶしさ。お前らは仕事終わってんだろ? あっちはまだらしくて、話し相手が欲しかったのさ』
フレンダ「結局、仕事こなしてるのは私達だけってわけね」
垣根『そろそろ見付けられそうなんだがな』
不動「早くしろよ。俺は美堂を殺したくてしょうがねぇんだ……」
垣根『わかってるよ。あ、そうそう、それから……』<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 23:05:14.49 ID:bCn.49M0<>――崩壊した廃工場
ガラガラ
銀次「ぷっはー!! 死んじゃうかと思ったよ!!」
蛮「こういう時、お前の能力は便利だよな」
銀次「必死に傘の代わりになる金属探したよ」
蛮「磁力で持ち上げた金属で瓦礫の山を支えるなんてなぁ」
銀次「それにしてもあの人が関わってるなんてね……これからどうするの?」
蛮「あいつは俺を殺す為に来てんだろ。無限城できっかり殺しておくべきだったか……三度目の正直だ、次は……殺す」カチャ
銀次「……っ」ゾクリ
蛮が何気なく位置を正したサングラスから覗く瞳は、さきほどとは違い明らかな殺意を秘めていた。
数多くの強敵を葬ってきた美堂 蛮の見せる、本気の瞳だ。
銀次が初めて蛮と出会ったときも、彼はこのような瞳をしていた。ゆえに、銀次は蛮のこの表情にいまだに恐怖を感じる。蛮が、どこか遠くに行ってしまう。そんな気がするのだった。
蛮「とりあえずここから離れるか。警察かなんかが来ると面倒だしな」スタッ
銀次「う、うん」
銀次は静かに蛮の後を追うのだった。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 23:05:46.43 ID:bCn.49M0<>――第七学区内のファミレス前
男A「な、いいじゃん。奢るからさぁ」
???(何もよくないっつーの……)
男B「そうそう、俺らといい事しようぜ」
???(今どきこんなこと言う奴がいるんだ……)
男C「とりあえずそこ入んない?」
???(入んねぇよ……にしても、誰も彼も関わろうとはしない、か。当然っちゃ当然ね)
男A「さっきから黙っちゃってさぁ、緊張しちゃってんの?」
男B「可愛いねぇ」
???「……ろ」
男C「え? 何?」
???「悪いけど、私も暇じゃないの。だからさ、消えろ」
男D「あぁ!? こっちが下手にでたら……」
???「お〜。こんなとこにいたのかぁ、待たせちまったな」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 23:06:36.75 ID:bCn.49M0<>男A「あ? なんだお前」
???「この娘の連れだよ。いやぁ悪いなぁ。授業が長引いちまってさぁ、待ったか?」ギュ
???「……誰? あんた」
男ABCD「「「「……」」」」
???「……」
???「で、いつまで手ぇ握ってんの?」パシン
上条「……だぁぁぁ! せっかくの『人が知り合いのフリして自然にこの場から連れ出す作戦』がぁぁ! どうして上条さんの出会う女性は人の好意を無下にするんでせうか!?」
???「いや、あんたの事情は知らないけど……」
男B「で、なんなの? 知り合いじゃないなら消えてくれよ」
上条(くそっ、四人か……さすがに分が悪い……)
???「ちょっと下がっててくれる?」
上条「な!? 女の子を残して下がるなんて……」
???「助けようとしてくれた人を巻き込むわけにはいかないでしょ?」ポンッ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 23:07:07.98 ID:bCn.49M0<>上条「お、おい」
???「あんた達、原始時代からやり直したら?」フワァ
男A「な、なんか」
男B「いい匂いが」ポンッ
男C「ウキャ?」
男D「ウキャキャ」
上条「な、なんだよこれ……」
???「『退化香』ってやつよ。嗅いだら思考が原始時代のサルに退化するのよ」
上条「それを嗅がせないように一歩下がれって?」
???「そうよ。あんまり巻き込みたくなかったからね」
上条「これ、どう考えてもやばいだろ……あんた何者だよ」
???「私? 私は工藤 卑弥呼。外じゃ、七つの毒香水(ポイズンパフューム)を操る魔女、レディ・ポイズンなんて呼ばれてるわ」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 23:07:50.86 ID:bCn.49M0<>上条「ま、魔女!? まさか、あんた魔術師か!?」
卑弥呼「魔術師? あぁ、魔女ってのは通り名みたいなもんよ。それにしても、あんた学園都市にいるくせに随分オカルトなこと言うのね」
上条「あ、そうですか……でも、外って……」
卑弥呼「学園都市では外の世界に魔術師がいることになってんの?」
上条「いや、あの……」キョロキョロ
卑弥呼(怪しいわね……)
卑弥呼「ま、深くは聞かないことにしてあげる」
上条「あ、あぁ。それで、工藤さんはなにをしに外から来たんでせうか?」
卑弥呼「私、外で運び屋をやっててね……って、こんなこと学園都市の人間に教えていいのかしら……」
上条(なんかやばそうな気が)
卑弥呼「……」
上条「……」
卑弥呼「……」キュポ
上条「わぁぁぁ! 誰にも言いません! 何も知りません! 上条さんはなにも聞いてません! だからポイズンパフュームを取り出さないでくれませんかぁぁ!! 不幸だぁぁぁぁぁ!!」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 23:08:39.82 ID:bCn.49M0<>卑弥呼「冗談よ冗談」
上条「はぁはぁ……」
卑弥呼「『忘却香』って便利なのよね。嗅ぐと二十四時間以内の記憶を抹消できるのよねぇ」チラッ
上条「嗅がせないで下さい! お願いします!」
卑弥呼「あ、違う違う。あんたがちょっと知り合いに似ててね」
上条(っ!? まさか、以前の上条さんの知り合いだったりして……)
卑弥呼「特にそのウニみたいな髪型がねぇ」
上条「……ウニ」ズーン
卑弥呼「あはは、悪かったわね。『忘却香』でいまの嫌なこと忘れる?」スチャ
上条「け、結構です!!」
卑弥呼「あ、そろそろ行かなくちゃ。じゃあね、上条クン。……貴方もおかしなことに足を突っ込んでるみたいだけど……仕事中に会わない事を祈るわ」ダッ
上条「あ、はい……。また、この街でなにか起きているのか?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 23:09:07.03 ID:bCn.49M0<>蛮「んで、『レムナント』についてはどうだ?」スタスタ
???『……外部から学園都市にハッキングを仕掛けるってのは、大変なんてものじゃないんだよ?』
蛮「だからお前に頼んでんだろ? パソコンボーヤ」
MAKUBEX『全く……わかってるね?』
蛮「……」
MAKUBEX『最新の映像……といっても、五分ほど前のものだけど。たしかにそこ、第七学区にあるよ』
蛮「お前さんの言った場所には物はなっかったけどな……」
MAKUBEX『手掛かりはあったんじゃない?』
蛮「ほとんどねぇな……。ただ、手荒い歓迎なら受けたけどな」カチャ
黒服A「ぐぁ……」ビリビリ
黒服B「がぁ……」ビクンビクン
黒服C「……」ピクピク
銀次「う〜ん、なかなかそれっぽいものはなさそうだよ?」
蛮「ちっ、無駄骨か?」
MAKUBEX『いや、そうでもなさそうだよ』<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 23:09:36.60 ID:bCn.49M0<>蛮「あん?」
MAKUBEX『そこの奥にある路地、奥のT字路を右、そこから三つ目の横道を左、二つ目の十字路を右に、急いで!』
蛮「は! 見付けたか! 行くぞ銀次!」ダッ
銀次「わかったよ、蛮ちゃん!」ダッ
蛮「あいつらよりも先に手に入れんぞ!」
MAKUBEX『特別危なそうな連中ではないみたいだね』
銀次「ここを左!」ザッ
蛮「右だボケ!!」ザザッ
MAKUBEX『次は三つ目を……』
蛮「左ぃ! 銀次、着いたと同時に仕掛けるぞ!!」ザッ
銀次「わかったよ! ここの十字路を、右だよね!! 喰らえー!!」バチバチ
黒服「「「なっ!?」」」
バチーン
突如通路から人影が現れ、認識すると同時に閃光が瞬いた。トランクの周囲にいた屈強そうな男達は、自らに何が起きたかを正しく把握することなく地面に倒れた。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/27(土) 23:11:15.53 ID:bCn.49M0<>以上です!
すくねぇぇぇぇぇ
割と書いたつもりだったんだけどなぁorz ごめんなさいorz<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 23:35:31.01 ID:Kb8FRy20<>乙
とある勢は奪還屋に勝てないだろ…銀次とかどうすりゃいいんだよ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/28(日) 00:45:45.15 ID:Ux1J0Kg0<>×トランク→○キャリーケースだorz<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/28(日) 00:51:03.69 ID:pMHsMEAO<>>>71
終盤並みのチート出さなきゃ大丈夫さ
でもチャクラムでブラックホールを作る雪彦や認識外の速度で敵を斬り[ピーーー]赤屍さんを見て驚く禁書キャラを想像するとニヤニヤしてしまうぜ
そういや卑弥呼は呪術師だし蛮はドイツの魔術師の血をひくわけだが禁書世界だとどんな扱いになるんだろうな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/28(日) 01:08:04.40 ID:Ux1J0Kg0<>蛮「ふぅ……案外あっさりしてたなぁ」シュボ
銀次「学生の街だよ? 煙草吸ってていいの?」
蛮「こんな辛気臭ぇとこまで見えてねぇさ」スパー
銀次「でも、『レムナント』って思ってたのより小さいね。人工衛星に積んであったものなのに」
蛮「さらに、そのサイズで世界最高のスーパーコンピューターとしての演算能力までありやがるしな」
MAKUBEX『そんな所でくつろいでていいのかい?』
蛮「ふん。こっちは朝っぱらから街中を走り回ってたんだぜ? 一服くらいさせろよな」スパー
銀次「この人達は誰に雇われてたんだろうねぇ」ガサゴソ
蛮「ロクでもねぇとこだろうよ。それにしても、この街はおかしな所ばっかりだな……。少し奥に入っただけで、あそこまで血の匂いを漂わせてんだからなぁ」
銀次「やっぱり、無限城に空気が似てるよね……」
蛮「ま、こんな物騒なもんの取引するには最適なんだがな」ポンポン
蛮が何気なく『レムナント』の入ったキャリーケースを叩いた。
すると、キャリーケースが消え去ってしまった。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/28(日) 02:45:43.28 ID:k7tTpKwo<>>>73
蛮なんて魔女の王様だぜ
…どういう扱いなんだろうな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/28(日) 13:04:06.52 ID:qfEx0HIo<>期待以上に面白い・・・
つづきゆっくりまってます!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/28(日) 19:44:50.24 ID:Ux1J0Kg0<>期待して頂けるのってプレッシャーにもなりますが、それ以上に嬉しいものですね!
今のとこ目標は完結です。
蛮「なっ!?」
銀次「どうしたの蛮ちゃ……!? 蛮ちゃん!? キャリーケースはどうしたの!?」
MAKUBEX『一体なにg……』フッ
……カチャン
蛮の持っていた携帯電話は、キャリーケースと同じ様に突然消え去った。
そして折りたたまれ、コルク抜きに貫かれた状態で突如蛮の目の前の空間に現れ、地面に落ち無機質な音を立てた。
蛮「くそっ! 一体どうなってやがんだ!?」
蛮は慌てて周囲を見渡す。すると視界の端に、奇妙な格好をした女がキャリーケースに腰掛けている姿が映った。
銀次「あの娘が座ってるのって……まさか……」
蛮「おい、そこの露出狂女……。けしからん格好してやがるが……そんなことよりもいま、何をしやがった? 返答次第では、どうなるかわかってんだろうな」
???「ふふ、どうするつもりなのかしら?」
蛮「……」カチャ
蛮はサングラスの位置を正し女を睨み付ける。本気を出すつもりなのだ。
???「あら、そんな怖い顔しないでよ」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/28(日) 19:51:25.40 ID:Ux1J0Kg0<>???「まぁ、これだけの距離ならあなたが私に近付く前にこれで打ち抜くけどね」カチャ
言いながら、懐中電灯を振り回すと、携帯電話を貫いていたコルク抜きが女の手の中に納まっていた。
蛮(ちっ、もしや空間移動能力者(テレポーター)か!? くそが! 触れずに物体を移動させるなんて反則だろ!!)
蛮「銀次!!」
銀次「うん、てぇぇい!」バチバチ
???「ち、電撃使い(エレクトロマスター)……今回の仕事内容といい、私への当て付けかしら?」スッ
ヒュン
銀次が雷撃を放つと同時に、女が手に持った懐中電灯を二人の足元へ向けた。すると、蛮と銀次の足元で横たわっていた男達が女の前にまるで盾になるように出現した。
銀次「くそ!」ギュイン
とっさに雷撃の軌道をずらし壁に打ち付けた。
???「気を失った人間には当てたくないって!? 甘っちょろいのね……っ!?」
しかし、目の前の男達が地面に落ち、視界が開けると、すぐそこに拳を握り締めた男がいた。
蛮「寝てろやぁぁぁ!!」ブン
フッ
しかし、たしかに女の目と鼻の先まで迫っていた蛮の拳は物体に当る感触を感じることなく、空に向かって打ち出されていた。
さらに力強く踏み込んでいたはずなのだが、体は異様な浮遊感にみまわれ、重力に引きずり込まれるように背中から地面に打ち付けられた。
その上に、先ほどの男達四人が降ってきた。
蛮「がぁぁ!」ドスンドスン<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/28(日) 20:03:29.89 ID:Ux1J0Kg0<>銀次「蛮ちゃん!? 大丈夫!?」
蛮「……」
???「あら、この程度でお仕舞いかしら? ひどくあっけないわね……ふふ」
女はその艶かしい豊満な胸の下で腕を組んで余裕の表情を浮かべている。
しかし、その額には汗がじんわりと浮かんでいた。
???(まさか、私が盾を張って一時的に視界を悪くすることを読んでの動きかしら……。でなければ私が能力を使ってから動いたことになる……。私達の距離は十メートルはあったのよ? とんでもない判断能力に運動能力ね……)
銀次「く、テレポートなんて……どうすれば」
???「あら、私の能力をあんな半端なものと一緒にしないで欲しいわね」
ヤレヤレと女は肩をすくめる。
???「そういえば、まだ名乗ってすらなかったわね」
結標「私の名前は結標 淡希。能力はLEVEL4の空間移動系、能力名は『座標移動(ムーブポイント)』。テレポートなんかと違って空間移動させる物体に触れる必要がないの」クルクル
自らを語りながら手に持った懐中電灯をバトンのように回している。
銀次「……その懐中電灯で対象を決定しているんだね?」
結標「あら、案外鋭いのね? 微妙に違うけど、そんなものよ……。これが無くても能力は使用できるけどね」
銀次「……自分の手の内を、そんな簡単に明かしちゃっていいのかな」
結標「理解したからって私の能力から逃げられると? 私の座標移動は飛距離は800メートル以上、重量は最大4.52トンまで転移可能よ?」
銀次「くっ……」グッ
結標「それに、自分がどんな人間に殺されるのか……。何も知らないのは嫌でしょ?」スッ
そう言うと結標は懐中電灯を銀次へと向けた。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/28(日) 20:08:31.15 ID:Ux1J0Kg0<>ここまで!
昨日の夜、寝る前に書いたのしかないんだごめん(´・ω・)
ここからどーしよー!!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/28(日) 20:19:18.51 ID:3W30e4co<>乙ー
なんか懐かしいんで、続き期待してます<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/28(日) 23:49:25.86 ID:Ux1J0Kg0<>銀次「……キャリーケース、どうするつもりなの?」
結標「……いまさらこれを使ってどうこうしようって気は、ないわね」
銀次「前に、それを利用しようとしたんだね?」
結標「……えぇ、そのおかげで今はこんな仕事をやらされてるんだけれど」
結標は苦虫を噛み潰したような顔をした。
銀次「『レムナント』の回収?」
結標「いいえ、『レムナント』を狙った連中の始末よ。これを不用意に使われるのは、学園都市的には避けたいみたいね」
銀次「それで……君は、上手くいかなかったんだね?」
結標「……。本当にね……。あんなまがい物に振り回されるなんて、お笑いよね、ふふ……」
結標は自嘲気味に笑う。
結標「都合よく『レムナント』が手に入り、それを生かしてくれそうな組織も見付かる。出来すぎよね?」
銀次「……」
結標「結局、掴まされたのは偽物だった。最も、今回の件がなければいつまでも自分がしくじっただけだと思い続けていたでしょうけど……。風紀委員(ジャッジメント)の小娘には言い負かされて、仲間は人質として今も捕らえられたまま……。恐らく、私を暗部に引きずり込むためのものだったのよ……あの騒動自体がね」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/28(日) 23:51:53.17 ID:Ux1J0Kg0<>蛮「そいつは……不運だったな」ガサッズルッ
銀次「蛮ちゃん! 大丈夫!?」
蛮「あぁ、ったく男四人も乗せやがって……」
結標「あら、壁に埋められなかっただけマシじゃない?」
蛮「うるせえな、殺すぞ?」
結標「出来るかしら?」
蛮「楽勝だな。だから、殺されたくないならそいつを置いてさっさと消えな。もっとも、テメェ自身をテレポートさせられるんだったらな」
結標「っ!?」
蛮「気付かねぇとでも思ったか? さっきから一回もお前自身がテレポートしてんのを見てねぇんだせ? 少しは怪しいと思うだろ。ま、今のリアクションを見る限り予想通りみたいだな」
結標「ふん、だから? それが、私を殺せる理由になるの?」スッ
結標は懐中電灯を銀次から蛮へと向け直す。
蛮「あぁ……俺様の、とっておきを見せてやるよ……」カチャ
蛮は、サングラスを軽く指で持ち上げ、結標を睨み付けた。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/11/28(日) 23:55:45.90 ID:Ux1J0Kg0<>今日はここまでかな?
毎回少ない量で非常に申し訳ないです。
妄想の中では結構激しく動いてたりするのに文章にするとこれかよ……
バトル描写が上手く書ける様になりたいんだよ!!
風呂で妄想してたら登場キャラが増える羽目になったorz<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/29(月) 00:04:08.28 ID:d8Ke.AIo<>GBまた読みたくなってきた<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/29(月) 00:09:30.17 ID:ItsZUoAO<>乙ー
上条さんの扱いもどうするんだろうな
そげぶ効いたところで勝てないだろ<>
赤屍<>sage<>2010/11/29(月) 00:22:42.15 ID:Rhv7P.AO<>オモシロ電気使いがいると聞いて飛んできますた刻んで良いですか><<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/29(月) 00:25:00.28 ID:fKAEiXAo<>赤屍さんはそんなこと言わない><
乙!いいなあGBちょっと引っ張りだしてこよう
奪還屋連中って能力無しの基本性能がチートだから禁書メンツとは相性悪いよな
聖人相手にしなきゃならん感じか?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/29(月) 00:32:18.59 ID:rgi9huQo<>GBって最初の頃は読んでたんだけど途中から絵が見づらくなって読むのやめちゃったんだよな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/29(月) 00:35:25.41 ID:Rhv7P.AO<>>>88
最後の方とかエイワスクラスが普通だし訳わかめだろ
特にラスボス自分が想像できない物はそげぶですよ?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/29(月) 00:38:21.07 ID:fKAEiXAo<>>>90
生身で次元斬とか宇宙丸ごと消失とかがデフォだからな…
蟲編あたりにしたのは正解だと思う、蟲以降のインフレが半端じゃねえ<>
奏蝉丸<>sage<>2010/11/29(月) 00:40:41.05 ID:Rhv7P.AO<>>>91
不死身とかマジ無いわ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/29(月) 00:42:21.02 ID:Meyb5gco<>GBはアニメしか観てないけど
キャラの台詞回しはなかなか雰囲気出てると思うよ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/29(月) 00:50:04.48 ID:ckobsjk0<>最後の方の蛮って一瞬のうちに300発くらい拳を放てるんだよな……?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/29(月) 01:04:41.49 ID:Rhv7P.AO<>>>94
しかも一発で人が蒸発するらしいただの人ではなく銀次赤屍レベル以外全て
でもヤクザ最強<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/29(月) 01:09:47.10 ID:DkUkpVM0<>>>87赤屍さん、出番はもうチョイ待ってください><
>>88>>90>>91
一応禁書メンツといい勝負できるように考えてますが……チートバッカーズになりかねないですorz誰とは言いませんよ? 誰とは……
>>93ありがとうございます><禁書もGBも言葉遣いが大変で;;
>>94最初の無限城時点でもすれ違いで3発とか打ち込んでましたけどねぇ……
最後は三回の攻撃でと見せかけて実は三十連、さらにその十倍は実は攻撃してんじゃね? ですからね<>
赤屍<>sage<>2010/11/29(月) 01:12:02.06 ID:Rhv7P.AO<>>>96
(´・ω・`)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/30(火) 00:53:26.54 ID:VTKBREAO<>誰か>>92にも突っ込んであげなよ。何やってんのさ不死身坊主
ていうか蟲編もおかしいのがたまにいるよな
周囲の生物死滅させる人とか不死身でただの斬撃が爆風を引き起こす人とか
さらにキャラが増えるなら花月と士度をちょっと見たい
まあ>>1の好きに任せるけどね<>
大尉ブラッド<>sage<>2010/11/30(火) 01:03:46.94 ID:oQLEk.AO<>>>98
爆風とか不死身とかなにそれ怖い<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/30(火) 15:30:08.99 ID:VTKBREAO<>>>99
吸血鬼のお前が言うなwwww<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/30(火) 16:01:37.41 ID:DAJ7O160<>>>1です
昨日はちょっと色々あって(寝てた)書き込めませんでした;;
今日は夜に投下するつもりです
>>98さんみたいに、こいつ出して欲しいとかあったら言って下さい。
つっても、禁書は魔術サイドはあまり……、GBはちょい役でも結構な数出す予定なんですが……
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/30(火) 16:08:46.33 ID:3FbnPygo<>heeeeeeeeeeeeeelp<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/30(火) 21:32:53.72 ID:3Df3b3w0<>>>1です
ある程度物語を進めてしまおうと思ったので、投下はもうしばらく待って下さい;;
プロットを書いてみたらレポート用紙が埋まった……
だいぶ話が長くなると思います……<>
マリーア<>sage<>2010/11/30(火) 21:58:55.28 ID:oQLEk.AO<>>>100
せめてもうちょい若い子よねー私みたいに<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/30(火) 22:23:37.20 ID:VTKBREAO<>>>104
百歳のババア乙
あれ……光の矢がこっちに向かってきt<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:24:00.45 ID:m6odQqQ0<>>>1です
これから投下だぁぁ!! 誰得な人も出てきます。
>>105彼女は99のばbおや、こんな時間に誰か……
――第十八学区 素粒子工学研究所
麦野「予想以上にショボイ守りだったわね……」
滝壺「そうだね。本来、ここを『スクール』が襲撃したら、私達に防衛させたかもね」
そう会話する二人の周りには無数の死体が散乱していた。
麦野「ま、あっちに付くとはあの女も思わなかったでしょうね。それなりの能力者でもいるかと思ったのに……あんた連れてくる必要なかったかしら」
滝壺「別に暇だったからいいよ……。きぬはた達は終わったみたいだね」
麦野「そうみたいね、さっさとこいつを運び出しましょうか」
麦野がパンパンと手を叩く。
二人の横にいた男二人が金属製の巨大な箱へと近付いていった。
滝壺「それにしても大きいね、『ピンセット』って感じには見えないんだけれど……」
麦野「ま、大方これをばらしてからまた組み立てたりするんでしょうよ」
二人の男が巨大な箱に手をかけた時だった。
麦野と滝壺が見ている巨大な箱の奥で、バギン!! と音を立てて、壁がドアのように四角く切り取られていた。
麦野「あぁ?」
滝壺「誰もいないね……」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:25:10.38 ID:m6odQqQ0<>しかし、突如目の前から「ギャァァァァァ!!!!」と絶叫が響き渡る。
巨大な箱の近くにいた男達の皮膚が消失していた。
それからも様々な部位が消失し、最後には骨だけになり、人であったものは崩れ落ちた。
麦野「……どうなってんのよ……トラップ!?」
滝壺「わからない……でも、むぎのここは危険かも……」
ターゲットを運び出そうとすると襲撃を受けるのか、たった今襲撃が行われたのか。それが、わからずにいるため、二人は動き出せずにいた。
部屋の中に声が響いた。
???「LEVEL5を失うのは心苦しいな。君にもそれ相応の価値があっただろうに」
どこからともなく聞こえる。
麦野「は? なにあんた? 誰に喧嘩売ってるかわかってるわけ?」
???「〈第四位〉『原子崩し(メルトダウナー)』の麦野沈利だろう? ……それに『能力追跡(AIMストーカー)』の滝壺理后か……実に惜しい人材だな」
麦野「わかってるわけね……」
???「これでも学園都市統括理事長直属部隊だからな。我々は。そろそろお別れの時間だ、神への祈りでも済ませたまえ。もっとも、この世に神などいないがね……」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:26:18.47 ID:m6odQqQ0<>――第十八学区 素粒子工学研究所 裏口
???「さて、次は〈第二位〉だったかね?」
白衣を纏った中年男性が言う。それに答えるのは彼の右隣にいる銀色の獣型のロボットだった。
機械の獣『えぇ。それにしても、LEVEL5がこうもあっさり倒せてしまうとわ……流石ですね博士』
博士「『オジギソウ』自体が目視できる物でないからな。いくら高位の能力者でも、こちらを認識する前に倒してしまえば問題ない」
機械の獣『しかし、上の連中はもっと早く情報を知らせるべきですね。もう少しで持っていかれるところでしたよ? 『ピンセット』』
博士「上には上の考えがあるのさ」
そう言って博士と呼ばれた男は、機械の獣の頭を撫でた。
機械の獣『それで、〈第二位〉は現在第七学――』
機械の獣が、跡形も無く吹き飛んだ。博士の右腕の肘から先と共に。
博士「ぐぁっ!?!?」
博士は無駄とわかっていても右腕の傷口を左手で押さえる。
???「ありゃー? 外れちゃったかにゃーん?」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:27:14.67 ID:m6odQqQ0<>博士は声のした方――第十八学区 素粒子工学研究所へ目を向けた。
先ほどまでなかったはずの巨大な穴から、女が二人出て来ていた。
麦野「声が二つしたと思ったんだけど、吹き飛ばしたかな?」
博士「貴様……」
麦野「ま、どうでもいいけどね。声の感じからして、私が用あんのはあんただし」
博士「なぜ……」
麦野「正直、何をされてるかがイマイチわかんなかったのよね。だから、ナノデバイスかそれに近い極小の物質かなんかだとふんだわけ。ま、だから私の能力で当り一面吹っ飛ばしてみたのよ」
博士「無茶苦茶な……!!」
麦野「これがLEVEL5なのよ? 舐めてんじゃねぇよクソ野朗」
博士「くっ!!」カチャ
博士は慌てて小型端末に手を伸ばし、『オジギソウ』へ指示を飛ばそうとした。
ドォッ!!
しかし、操作を行う前に左腕が消し飛んだ。〈第四位〉『原子崩し(メルトダウナー)』の能力によって。
博士「がぁぁぁぁ!!」ブシュッ
麦野「さて、えぇっと……。あーっと……。あ、そうそう、『そろそろお別れの時間だ、神への祈りでも済ませたまえ。もっとも、』そんなことしてもブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い。だけどなぁ!!」
ズバァ!! 無数の光線が発射された。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:27:49.28 ID:m6odQqQ0<>――とある一室
ガチャリ
麦野「いま帰ったわよ」
滝壺「ただいま」
絹旗「あ、おかえりなさい。あれ? バカ面はどうしました? やっと死にましたか?」
麦野「あぁ、うん。巻き込んじゃった」テヘッ
絹旗「へ……? ……へ?」
楽しそうな表情を浮かべる麦野。溜まっていたゴミを全部捨て去ったような、清々しい笑顔だ。
一方で、笑顔で迎え入れたはずの絹旗の表情はなんとも言えないものである。まるでこれは、
麦野「そんな、ペットが死んじゃった……みたいな顔しないの。また、どっかで拾ってくるからさ」
絹旗「……はい」
絹旗は俯いて力なく返事をした。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:28:22.02 ID:m6odQqQ0<>浜面「ちょっと待てーーー!!」ググッ
麦野「あら、遅かったわね」
浜面「予想以上に重いんだぞ!? これ!! あと、勝手に殺すなよ!! あとあと、なんだよペットって!! 仲間だろ!? ……仲間でしょ? 仲間だよ……な……?」
絹旗「……」ゴッ
浜面「ぐぉっぱ!!」ドゴンッ
絹旗が渾身の力(能力未使用)で浜面の鳩尾を殴った。
浜面「な、なぜ……」ドサッ
絹旗「バ、バカ面のクセに私に心配させるなんて超ムカついたからです!!」
浜面「あ、心配してくれてブルァァァ!!」ドゴガス
絹旗「っ!!」
顔を赤らめた絹旗が、ただひたすらに浜面を蹴りまくる。
麦野「それ壊すなよー」
滝壺「大丈夫。私はそんなはまづらも応援してる」
???「……」クスッ
浜面「た、助け……」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:28:57.50 ID:m6odQqQ0<>――第七学区 裏路地
???「そいつぁ、ちょっと待ってもらおうか」バサ
言葉の後、結標は壁に叩きつけられていた。真っ白な翼によって。
結標「がぁぁ!?」ドゴン
銀次「な、なに今の……? もしかして……」
蛮「邪眼じゃ……ねぇよ」
キャリーケースの隣に天使が降り立った。正確には、天使の翼を生やした新人ホストのような風貌の男だが。
???「争うなら俺がコイツを持ち去ってからにしてくれ」ガシッ
そう言うと長身で茶髪のその男は、『レムナント』の入ったキャリーケースに手を掛けた。
結標「がはっ、ごほっ……。アンタ、それは私が持って行くのよ!!」
???「やってみろよ。お前の能力がこの俺の前で使えるんならな」
結標が懐中電灯を向けても男は何もしなかった。そして、キャリーケースも男も転移されることはなかった。
結標「なっ……!? なんでよ!? くそっ!!」
???「ここは俺の未元物質で満たされてる。お前らはこの3次元の空間を、一度11次元の座標に置き換えてから3次元の空間で物を転移させるわけだ。だが、その大元になる空間を俺の未元物質が歪めてんだ、ここはもうお前の知ってる空間じゃねぇんだよ。さっさと消えな、俺は格下のやつをわざわざ殺すほどまだ人間を捨ててねぇ。テメェの周囲はまだ普通だから、さっさと転移しろ」
結標「くっ! アンタが〈第二位〉なのね……。アンタの相手は……私ごときじゃつとまらないか……」シュン
結標は、男を忌々しげに睨み付けてから消えた。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:29:29.39 ID:m6odQqQ0<>???「さてと……あんた達も消えてくれねぇか? あの女が言った通り、俺は序列〈第二位〉の垣根 帝督だ。能力は『未元物質(ダークマター)』、ただの人間にどうにかできるものじゃねぇと自負してるぜ?」
蛮「あ? なにアホなこと抜かしてやがるんだ? ファンシーな翼生やしやがって、似合ってねぇぞ?」
垣根「心配するな。自覚してる」バサッ
そう言うと、垣根は翼を大きくはためかせ、烈風を発生させた。
蛮「は、その程度でどうにかなるとでも思ったのかよ!!」
蛮はその中を一気に走り抜け、垣根の目の前で拳を振るい、それは柔らかそうに動く一枚の翼へと突き刺さった。
蛮「なっ!?」ミシィッ
だが、翼はその見た目に反してそこらの鉄骨を超えるほどの強度を誇っていた。蛮の拳から血が滲みでた。
垣根「動きは能力者と比べても圧倒的に速い、腕力も異常だな……。さすが、『バトルの天才』だな。ただ、その程度でどうにかなると思ったのか?」バサッ
他の翼を蛮に打ち付ける。すると蛮は先ほどまでいた場所にノーバウンドで弾かれた。
それを銀次が支える。
銀次「大丈夫!? 蛮ちゃん!?」
蛮「くそ……」
垣根「お前の力を見せてみろよ雷帝」
銀次「く、うおぉぉぉ!!」ビリビリ
銀次は雷撃を撃ちだした。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:29:59.10 ID:m6odQqQ0<>垣根「……こんなものか? 雷帝の力ってぇのは……。正直、期待外れだな」
垣根は自分に覆いかぶせるように翼を展開させる。銀次の雷撃は翼に当たると消失した。
銀次「へ!? なら!!」
銀次はすかさず、先ほどよりも高威力な雷撃を放つ。
垣根「おいおい、俺の未元物質はまず電気を通してねぇんだぜ? もちろん磁力もな。だから、いくら威力を高めても無駄だぜ? ちっとは学習しろよ」
銀次「うおぉぉぉ!!」バチバチ
銀次はさらに力を込める。
垣根「あぁ、なるほど……。電気を利用した熱で未元物質を破ろうとしたか。だがよ、その程度のことに俺が気付かないとでも思ったのか? ……底が知れるぜ? 雷帝」
呆れたように呟くと、垣根は翼をはためかせ、再び烈風を生み出した。無数の真空の刃が含まれたそれが銀次を襲う。
銀次「がぁぁぁ!!」シュパ
蛮「銀次!?」
銀次「大丈夫、少し切れただけだよ。動くのにも問題ない。……ただ、あいつヤバいよ……普通じゃない」
蛮「これが、学園都市のLEVEL5の力か……。ち、一千万程度じゃ割に合わねぇぞ!!」
二人は改めてこの街の恐ろしさを知った。ただの街ではないことはとっくに気付いてはいたが、ここまで出鱈目な力を取り扱っているとは思いもよらなかったのだ。
ゴクリと唾を飲み込み、緊張な面持ちでいる二人を、垣根はつまらなそうに眺めていた。
垣根「噂のGet Backersもこの程度かよ。連中が騒いでたからどんなもんかと思えば……。片方はただのパワー馬鹿で、もう一方は……これなら超電磁砲(レールガン)のがまだマシってレベルだしな……わざわざ足止めさせる必要もなかったかもな。外の世界ってのは予想以上に大したことなさそうだ。お前はどう思う?」
フレンダ「いや、あの状態から怪我一つないんだし、十分化物よ……。結局、LEVEL5がそれを上回る化物だったってだけじゃないの?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:30:31.25 ID:m6odQqQ0<>銀次「き、君は……」
フレンダ「やっほー。さっきは顔合わせなかったけど、また会ったわね。あれで死なないなんてとんだ化物ね、あんた達」
蛮「さっきはどうも……おかげで無駄に時間喰っちまったよ」
垣根「ふん、埋もれたフリでもしてりゃ、こんなことにならなかったのにな……」
蛮「は、どういう意味だよ」
垣根「弱っちい姿さらして、惨めな思いしなくてすんだのになってことだよ」
蛮「んだとぉ!!」ダッ
???「止めなさい」
垣根の元へ駆け寄った蛮だが、その一言で動きを止めた。声は、垣根の後ろにいたドレスを纏った少女から発せられていた。
垣根「わざわざ止める必要なんてなかったぜ? 心理定規(メジャーハート)」
心理定規「この人、なかなか興味深いのよ。人との心の距離のバラつきが極端でね」クスッ
蛮「くっ」ブルブル
蛮は拳を振りかぶった状態で止まっている。
心理定規「特に興味深いのは、工藤卑弥呼ね。この感じはまるで……っ!?」
蛮「うおぉぉぉぉぉ!!!! 蛇咬(スネークバイト)ォォ!!」バチン
垣根「ちぃ!!」バッ
心理定規へと向けられた拳を垣根が未元物質で受け止めた。しかし、先ほどとは違い勢いに押される。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:31:28.49 ID:m6odQqQ0<>垣根「好奇心旺盛なのは構わねぇが、面倒ごとを増やすんじゃねぇよ」ドゴッ
翼を蛮に打ち付ける。またも蛮の体は弾き飛ばされた。
心理定規「ありえない……私の能力を自力で打ち破ったなんて……」
垣根「なんか、触れちゃならんことにでも触れたんじゃねぇか? ああ見えてだいぶ繊細みてぇだぜ?」
垣根(にしても、今のはなんだ? さっきまでと比べると明らかに違ぇじゃねぇか……)
蛮「てめぇら……」ユラリ
蛮は銀次からさし伸ばされた手を払いのけ、静かに体を起こす。そして、
蛮「調子乗ってんじゃねぇぞ!!」
一気に駆け出した。が、人影に遮られる。
???「蛮、少しは落ち着きなさいよ! 今のままじゃ絶対に勝てないわよ!」
銀次「卑弥呼ちゃん!? なんでここに!?」
卑弥呼「仕事よ。あんた達と一緒でね」
蛮「……邪魔だ」ドン
卑弥呼を横にどかし、歩を進める蛮。
垣根「なんだ? 仲間が増えたか? ま、そんな女一人で何が変わるとも思えねぇが……」
卑弥呼「……あら、舐めてると痛い目見るわよ?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:31:59.75 ID:m6odQqQ0<>そう言いながら卑弥呼は小瓶を口元へ近づける。
すると、ゴウッ!! と轟音を響かせ火を噴き出した。
垣根「んだ? ただの曲芸か? くだらね……っ!?」
目の前に迫る炎へ翼を展開させる。しかし、その時には卑弥呼と蛮は垣根の横に回り込んでいた。
フレンダ「なっ!? はやっ!?」バッ
フレンダはすぐさま小さな道具を取り出す。あらかじめ仕掛けておいたテープを着火させるためのツールだ。
卑弥呼「遅いわね。あんたじゃ、『加速香』を吸った私の相手にならないわ!」フッ
卑弥呼は手に持っていた小瓶を振りかざす。
フレンダ「は!? なによ……そ……れ……」パタン
卑弥呼「『催眠香』よ、しばらく眠ってなさい」
蛮「隙だらけだぜ!! ……ッ!?」
フレンダが地面に倒れこんだその横で、蛮は今まさに垣根に拳を打ちつけようとしてる。
???「貴様もな。美堂 蛮!!」ズバァ
その背中を大きな刀が切りつけた。
銀次「な、なんで君までこんなところに!?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:32:39.29 ID:m6odQqQ0<>蛮「……弥勒 夏彦!!」
夏彦「ほう、いまのをかわすか。流石だな……だが」チャキ
次はない、と静かに呟くと、夏彦は居合いの構えを取る。すでにその姿は夏彦ではなかった。
蛮「ち、緋影かっ!! この距離じゃ!!」
蛮が動き出す前に、弥勒 緋影は刀を抜いた。ヒュンっと空気を裂く音と共に蛮の体に傷が刻まれた。
蛮「相変わらずとんでもねぇな!! くそったれが!!」
緋影「紙一重でかわしたか……しかし」ダッ
緋影が一歩踏み込む。次に現れたのは時貞。自らの身長程もある長刀小鉄を横一戦に振るった。
時貞「その首、貰った」ドゴッ
凄まじい音と共に横のビルの壁が抉れた。蛮は辛うじてしゃがんで回避していた。目と鼻の先まで迫っていた垣根から、どんどんと遠ざかっていく。
蛮「この距離だとっ!!」
椿「串刺しだコノヤロウ」ビュン
続いて、サバイバルナイフが蛮の脳天へと振り下ろされる。慌てて下がり、回避した蛮へ椿は舌打ちした。そして、青龍刀が握られた。
右狂「ヒャハハハ!! こいつでお陀仏だぁぁ!!」シュシュン
変則的に振るわれる青龍刀をなんとかかわしていく蛮。そして、足元を掬う様な攻撃を跳んでかわす。
奇羅々「ふふ、いただき」ブン
空中に浮いたままの蛮の体を槍が突いた。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:33:09.60 ID:m6odQqQ0<>銀次「蛮ちゃん!!」ブン
それを銀次が払いのける。
夏彦「また会ったな、天野 銀次」
銀次「弥勒……。雪彦君は……」
夏彦「……」スッ
夏彦の姿が、別の人物へと変わっていく。
雪彦「呼んだかい? 銀次君」
銀次「また、戦うの……?」
雪彦「……しょうがないさ、美堂 蛮は許しちゃいけない……。それに、仕事でもあるよ。護り屋としてのね」
垣根の近くへいた卑弥呼が、蛮の隣へやってくる。
卑弥呼「なんなのよ、あいつ」
蛮「弥勒さ。七人の弥勒」
卑弥呼「なんでさっきから姿が変わってんのよ!? しかも、完全に女の子もいたわよ」
蛮「あれが、七人の弥勒なのさ。一つの体に七人の人格を持つ超多重人格者。一人がダメージを受けても他の六人には影響がない。それに個々の能力も違うから、常に七人と相手してるようなもんなんだよ」
卑弥呼「それが、七人の弥勒……。で? あんたをしつこく狙ってるみたいだけど?」
蛮「……。ただの、昔馴染みさ……」カチャ
バサッ、と翼をはためかせる音がした。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:34:17.44 ID:m6odQqQ0<>銀次「蛮ちゃん!!」ブン
それを銀次が払いのける。
夏彦「また会ったな、天野 銀次」
銀次「弥勒……。雪彦君は……」
夏彦「……」スッ
夏彦の姿が、別の人物へと変わっていく。
雪彦「呼んだかい? 銀次君」
銀次「また、戦うの……?」
雪彦「……しょうがないさ、美堂 蛮は許しちゃいけない……。それに、仕事でもあるよ。護り屋としてのね」
垣根の近くへいた卑弥呼が、蛮の隣へやってくる。
卑弥呼「なんなのよ、あいつ」
蛮「弥勒さ。七人の弥勒」
卑弥呼「なんでさっきから姿が変わってんのよ!? しかも、完全に女の子もいたわよ」
蛮「あれが、七人の弥勒なのさ。一つの体に七人の人格を持つ超多重人格者。一人がダメージを受けても他の六人には影響がない。それに個々の能力も違うから、常に七人と相手してるようなもんなんだよ」
卑弥呼「それが、七人の弥勒……。で? あんたをしつこく狙ってるみたいだけど?」
蛮「……。ただの、昔馴染みさ……」カチャ
バサッ、と翼をはためかせる音がした。<>
ミスったorz<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:35:27.73 ID:m6odQqQ0<>垣根「弥勒、俺達はそろそろ戻るぞ。あまり時間を無駄にしてられねぇ」
右脇に眠っているフレンダ。左脇に心理定規を抱えている垣根。キャリーケースの取っ手(?)、を掴んでいる心理定規は不服そうな表情を浮かべている。
雪彦「わかりました、先に行ってて下さい」
垣根「……さっさと来いよ。お前の雇い主は俺だぜ?」
雪彦「……結局、僕を連れて行く手段はありませんよ。そんな顔をしないで下さい、すぐに後を追います。彼らの足止めもしなければならないですし」
垣根「ち、しゃーねぇ……。勝手なことはすんなよ? まだ仕事は終わってねぇんだ……。それに、あいつらが来るかもしれねぇ」バサ
蛮「待ちやがれ!! ホストもどき野郎!!」
垣根「あぁ? なんの用だよ。第一ホストもどきってなんだよ……。こう見えても俺は硬派なんだぜ?」
蛮「テメェ、逃げんのか?」
しばらく、キョトンとした表情を浮かべる垣根。次第に、その表情は呆れへと変わっていく。
・ ・ ・ ・ ・ ・
垣根「はぁー。何を勘違いしてんだ……? 俺は逃げるわけじゃねぇよ。お前らを見逃してやるんだ。格下のお前らから逃げる理由なんかねぇんだよ。生かしてもらえることをありがたく思えよ?」バサッ
心理定規「次は……禁書目録だったかしら?」
あぁ、と垣根は相槌を打ち、飛び去っていった。
蛮「……」ギリッ
雪彦「そういうわけで……」フッ
飛び去っていく垣根の背中を眺める三人の前に、雪彦は円月剣(チャクラム)を放った。
高速回転した円月剣はその重量(1マイクロメートルの厚さで100キロを越す)ゆえに輪の中心にブラックホールを出現させた。
三人は慌てて裏路地から表通りへと走って行く。
表通りから確認すると、そこに雪彦の姿はなかった。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:35:55.08 ID:m6odQqQ0<>蛮「くそがっ!!」ドゴン
蛮は目の前の自動販売機を殴りつけ、破壊した。
銀次「ば、蛮ちゃん!?」
蛮「あの野郎……『見逃してやる』だと……? あいつと同じ台詞吐きやがって……。殺す……」
卑弥呼「……アホらし」
蛮「あぁ!?」
卑弥呼「逃げられたのはしょうがないでしょ? あたしは他にやることあるし、じゃぁね」スタッ
銀次「あ、卑弥呼ちゃん!!」
銀次の呼びかけに対して卑弥呼は片手を挙げて応え、そのまま去っていった。
銀次「どうするの?」
蛮「追うに決まってんだろ? さっさとしろよ」ザッ
???「残念だけどよォ……そいつは出来ねェ相談なンだわ」
???「『レムナント』を追う組織の抹殺。これがウチらの仕事なんだにゃー」
表通りだというのにいつの間にか辺りには人がいなかった。正確には、ここにいる五人を除いて。
蛮「なんだ? テメェ等」
???「『グループ』ですよ。結標さんから聞いていませんか?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/01(水) 00:41:41.77 ID:m6odQqQ0<>以上で終了です
なんとなく博士をだしてみたwww
???の一人は弥勒でした。弥勒はしつこいかとも思ったんですが全員登場
残る一人は誰かな!?
描写が下手で申し訳ないです……バトルがしっちゃかめっちゃかですね……
書き溜めが全部無くなったので、またゆっくり更新へ……<>
呪術王<>sage<>2010/12/01(水) 01:03:51.27 ID:Y07flEAO<>ちょっと魔女狩りしてくる<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 01:06:34.46 ID:.3BKwwAO<>禁書も絡むとなるとあの人も出るのか
偽原は原典持ちなら強キャラなんだがな色々キツいな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 01:40:46.85 ID:PbnPowAO<>第六感も雷帝化もアスクレピオスも邪眼もなしならこんなもんか
>>1乙
続きも楽しみにしてるよ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 02:02:12.90 ID:PmBt2.DO<>銀次は蟲までだと雷帝なしじゃそこまでチートじゃないし
蛮は本格的にぶちキレモード入らないとチートじゃないからな
てか蛮の心の距離たしかにバラバラだろうなぁ。銀次と卑弥呼だったらどっちが近いんだろうな…<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 15:51:51.32 ID:eJugVLko<>こいつぁおもしれぇ
この苦戦続きから奪還屋側がどう逆転するか・・・
ところで奪還屋の雇い主ってやっぱ美琴とかなん?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 15:53:11.99 ID:eJugVLko<>あ、良く読んでなかったごめん
あの口調は・・・あの人かしら?
既に勢力図がどうなってるかさっぱり分からない俺wwwwwwwwww<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 22:54:14.29 ID:m6odQqQ0<>>>1です
今日は投下できるかわかりません;;
書き溜めもなにもないので……いまから書き溜めます
>>129さん
今の所は
レムナントを狙う〔GB、卑弥呼、その他外部組織〕
レムナント保持〔『スクール(土星さんと砂皿なし)』『アイテム』不動、弥勒、???〕
レムナントを狙う連中の抹殺〔『グループ』『メンバー(リーダーである博士の死亡により壊滅)』その他部隊〕
こんな感じですかね? わかりにくいか<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/04(土) 15:01:39.78 ID:23t7DeY0<>>>1です
最近これずに申し訳ありません
ただいま絶賛スランプ中です……
話の内容は決まっていますが、台詞や描写が上手く描けずまいってしまっています……
しかし、完結はさせたいです。なのでもう少し私に時間を下さい。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/04(土) 23:05:59.91 ID:TNxZPoAO<>>>131
おk
待ってるよん
>>124
お前はとっとと雷帝に灰にされてろ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/06(月) 01:34:58.19 ID:UW5sZ/M0<>最近奇遇にも奪還屋満喫で読んだ俺に何とタイムリーなスレ・・
とりあえず上条さんの説教で何とかなる相手がいない・・・・<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 04:40:30.15 ID:Ppta/.AO<>ギリギリ卍一族かな?後は厳しい
後髪型てきにと能力てきに約二名漫画界最上級のチートさんが命ねらいそうで怖い<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 13:55:35.82 ID:qQpFz2AO<>奪還組って能力なしでもチート性能多いからな〜
でも上条さんもチート臭がしてならない
腕はやしちゃダメだろww<>
不動<>sage<>2010/12/06(月) 16:07:13.55 ID:Ppta/.AO<>>>135
時代はギミックよねー(´・ω・`)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/07(火) 00:31:45.18 ID:rx.fxLU0<>第一位や第二位、第四位が邪眼くらったらどうなるのかな?
一方さんは間違いなく妹達関連の映像だけど他が思いつかない<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/07(火) 02:14:32.27 ID:MLw2rAAO<>垣根→冷蔵庫の群
麦野→浜面の群<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/07(火) 20:51:48.88 ID:0yyzX1Q0<>御坂→上条さんの郡<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/07(火) 21:00:43.46 ID:rBv7JS6o<>それ悪夢じゃなくてパラダイスやんか<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 08:27:59.45 ID:b9/YcoDO<>邪眼ってサングラス程度で遮断できるような繊細なもんだからからくりさえ分かってればみんな防げるんだろうけどなぁ
基本的に初見殺しだよなあれ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 16:03:00.27 ID:ajGPDoAO<>ただ使う人間が人間なんで初見で殺されるだろうな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 20:10:28.16 ID:7bLb12AO<>そもそも蛮は邪眼を戦闘の間にこっそり仕込むのが基本戦術だし生半可な対策だと逆に看破されるんじゃないか?
本編が手元にないから奪還屋的にそうなるかわかんないけど<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 22:53:43.65 ID:ajGPDoAO<>>>143
てか中盤から邪眼使う隙をつかれるからって理由で多用しない
後元から1日三回まで尚且つ同じ人間にはその日は使えない<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 23:00:04.13 ID:wNXJIV6o<>蛮の邪眼はそれ自体も使う人間もトリッキーだからなあ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 03:20:23.55 ID:auQQzwE0<>禁書側の人間じゃあ発動時気づかないんじゃね?
目が合えば発動するんだから
大抵一対一だし<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 20:58:14.99 ID:R5gsQJY0<>>>1です
だいぶ空いてしまいました;;
これから少し投下をします
蛮「結標……って、さっきのさらしの姉ちゃんか」
銀次「ってことは……敵!?」
目の前にいる、アロハシャツにサングラスの男、爽やかな笑顔を浮かべる男、そして体も髪も真っ白ながらも瞳だけが兎のように赤い男を順番に眺めながら呟く。
海原「まぁ、そうなりますかね」
土御門「お前さん方も運がわるいにゃー。『スクール』と争って、その後に俺達とはな」
一方「どォでもいいが、さっさと片付けちまおうぜ? この後、クソの〈第二位〉も追わなきゃいけねェンだしよォ」カチッ
真っ白な男、一方通行(アクセラレータ)は面倒臭そうに首筋のチョーカーのスイッチを入れた。
蛮「……ったく、この街の人間は俺様をイラつかせるのだ大層お上手だなぁ……。ま、そこの白モヤシの意見には大いに賛成だ……こっちもテメェ等をサクッと片付けてホストもどきを追わなきゃいけねぇんでな」
一方「けっ、口だけは達者みてェだな。結標にも勝てねェ奴が、どうやって俺に勝つつもりなンだ?」
蛮「ヒョロっちいモヤシなんか楽勝だよ!!」ダッ
銀次「ちょ、蛮ちゃん!? いきなりそんな!!」
すぐに一方通行との距離を詰め、拳を振り上げる蛮。
しかし、一方通行は全く動こうとしない。殴られるのを、ただただ待っているようにも見える。
蛮(俺の動きに付いてこれてねぇのか? まぁいい、さっさと寝て――っ!?)ゾクリ
振り下ろすはずだった拳を咄嗟に引き、蛮は慌てて一方通行から距離をとった。
一方「なンだ? 来ねェのかよ?」
一方通行は、蛮の様子を悪党らしくニヤついた表情で見ていた。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 20:59:40.95 ID:R5gsQJY0<>蛮(なんだ……今のは……アイツ、なんなんだ!?)
蛮「銀次、あのモヤシはお前に任せる。あとの二人は俺がやる」
一方通行「あァ? なンですかなンですか!? あンなにやる気満々だったのが随分弱腰じゃねェか!!」
銀次「ば、蛮ちゃん!? どうしたの!?」
蛮「銀次……アイツには必要以上に近付くな。絶対に触れられるんじゃねぇぞ」
銀次「ど、どういうこと?」
蛮「わからねぇ……。ただ、アイツを殴る瞬間ありえねぇぐらいの殺気……というか、危機感みたいのを感じたんだ……。ぶっちゃけ、さっきのホストもどきよりもヤバイかもな……」
銀次「お、俺がそんなのを相手にするの!?」
蛮「俺はお前みたいに飛び道具がねぇんだからしょうがねぇだろ?」
銀次「……」
蛮「そんな不安そうな顔すんじゃねぇよ……」
土御門「そろそろ相談は終わったか?」チャキ
蛮「け、さすがに拳銃程度じゃ俺様には勝てねぇぜ? 銀次!!」
銀次「あぁ、もう! やけくそだぁぁ!!」バチバチ
土御門「おっと。危ないにゃー」ポイッ
海原「電撃使い(エレクトロマスター)ですか……。いや、正確には彼は超能力者ではありませんでしたか。どうしますか?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 21:00:37.02 ID:R5gsQJY0<>土御門「金髪の方は、能力が厄介だ。あっちは一方通行に任せておこう」
海原「了解しました」チャキ
土御門の言葉に頷きながら、海原は黒曜石のナイフを手に持った。
蛮「……」
そのナイフを怪訝そうに見つめていた蛮は、なにかに気付いたかのように咄嗟に体をずらした。
すると、刃から飛び出した見えないレーザーのようなものが蛮の体の前の通過していった。
そのレーザーのようなものが、先ほど壊した自動販売機に当った。自動販売機が、一つ一つのパーツへと分解された。
蛮「……『トラウィスカルパンテクウトリの槍』……か」
海原「っ!?」
蛮「なに驚いてやがんだ? 色々と知っちまうのさ、ヤバイことに首突っ込んでるとな……。まぁ、こんなところで魔術師に会うなんて思ってもみなかったがな。たしか、アステカの魔術だったよな?」
海原「とんだ修羅場をくぐっているみたいですね……」
蛮「こう見えても、魔女の血を引いてるんでな。狙われるのなんざ日常茶飯事だったぜ?」シュボ
蛮は煙草に火を点けた。
土御門「……なるほど、お前があの『ウィッチクイーン』の血を引くものか……」
蛮「け、最初っから気付いてたんだろ? そのために邪眼よけのサングラスかけてる、違うか?」
土御門「ふ、ご明察。さすが、噂に名高いGet Backersだな」
蛮「俺らもだいぶ人気者になったなぁ。ったく、嬉しくねぇっつーの」スパー<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 21:02:05.13 ID:R5gsQJY0<>土御門「まぁ、外の人間が『レムナント』狙うのはしょうがない事だとは思うが……。それにしても、お前達はあまりにも危険すぎるな……」
蛮「……で? どうしたいんだ?」
土御門「これも仕事だ……。悪く思うなよ?」ダッ
土御門は蛮との距離を詰め、右ストレートを放つ。
蛮「ほう、けっこう速ぇじゃねぇか」スッ
蛮は、土御門の右側に回り込むようにしてそれをかわし、左フックを後頭部めがけて放つ。
それを、土御門はしゃがみ込んで回避。すぐさま右ひじを突き出し、地面を思いっきり蹴り、蛮の腹めがけてエルボーを繰り出す。
蛮はそれを読んでいたかのように、空を切った左腕を下ろし、ガードする。それと同時に右フックをかました。
土御門は後ろへ転がり回避をし、蛮と距離をとる。
土御門「いやぁ、さすがだにゃー。その辺のスキルアウトや暗部の人間なんかよりよっぽどいい動きだぜぃ」
蛮「お前も、無限城なんかじゃ十分通用するぜ?」スパー
土御門「……そんな余裕そうな態度で言われてもにゃー」
蛮「事実だよ。ただ、それでも俺様の相手すんのはキツイってことだよ。っと」スッ
蛮は、土御門と会話をしながらも『トラウィスカルパンテクウトリの槍』から放たれた光を、たった一歩移動するだけで避けてみせる。
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 21:02:48.04 ID:R5gsQJY0<>土御門「ちっ、一気に片をつけるぜ!!」ダッ
再び土御門は蛮との距離を詰める。
蛮「本当にお前、動きはいいんだぜ?」
土御門が拳に力を込めた、その時点で蛮は土御門の背後に回り込んでいた。
蛮「それでも、俺様の半分ってとこだけどな」
海原「くっ!!」
その様子を見ていた海原は、慌てて『トラウィスカルパンテクウトリの槍』を天にかざす。
いや、かざそうとした所で、一瞬で距離を詰めた蛮に『トラウィスカルパンテクウトリの槍』の柄を蹴り上げられ、手中からすっぽ抜けてしまった。
海原「なっ!? うぐっ!!」バキッ
蛮「悪いが、お前は厄介なんでな。寝てろ」
土御門「くそったれが!! 聖人かお前は!?」
蛮「言ったろ? 魔女の血を引いてるだけだよ」
銀次「うわぁぁぁぁ!?」<>
上げてんなよorz<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:04:46.36 ID:R5gsQJY0<>蛮「銀次!?」バッ
銀次の雄たけびに振り返る蛮。
そこには、一方通行から必死に逃げ回る銀次の姿があった。
一方通行「ったく、いい加減逃げ回ってンじゃねェよ……。もっと向かってきやがれェ!!」
銀次「電撃が全く効かない人なんかと戦いたくないよ!! 全部返ってくるってなんだよー!!」
一方通行「ちっ、とンだ三下じゃねェか……」コン
一方通行は足元に転がっていた石ころを蹴り上げる。
たったそれだけで、石ころは尋常でないスピードで銀次へ迫る。
銀次「なんなんだよそれぇぇ!!」ダダン
銀次は必死の形相で横跳びする。
銀次の真横を通っていった石ころは街路樹へと当り、あろうことか街路樹をへし折った。
土御門「……まぁ、俺達がいなくとも一方通行だけでなんとかなるか」
蛮「アクセラ……レータ。……っ!? まさか、あのモヤシ〈第一位〉……か」
土御門「お? 気付いてなかったのか?」
蛮「くそっ!!」
土御門「おっと、そう簡単に通すわけにもいかないんだぜ」
蛮「黙って……そこをどけ……」
土御門「残念。こちらも仕事だと……」
蛮「どォけぇぇぇッ!!」ダッ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:07:31.87 ID:R5gsQJY0<>一方通行の手が、銀次に触れそうになるのを視界に捉えた時、蛮はすでに動き出していた。
土御門「なぁ!? ぐぁぁ!!」バキザシュ
蛮が横を通り過ぎた瞬間、土御門は口の中に血の味が広がっていくのを感じ、その後身を裂かれるような激しい痛みが全身に走った。
土御門(い、今の一瞬で何発もらった!? 初めの一発すら見えなかったぞ!? どれだけの力を秘めてるんだ……美堂 蛮!!)ガフッ
倒れていく土御門をチラリとも見ずに、蛮は銀次と一方通行の元へ駆け寄る。
銀次「ば、蛮ちゃん」バチバチ
一方通行「あァ?」チュイン
蛮「〈第一位〉一方通行(アクセラレータ)か……」
一方通行「はン、あいつら……使えねェなァ。で、尻尾を巻いて逃げた三下が、何の用なンですかァ!?」
蛮「その能力は『ベクトル変換』……だったか」
一方通行「……ち、何で外に俺の情報が出回ってやがンだよ……。まァ、それを理解してンなら、俺と対等に戦うなンて無理だってこともわかンだろ? なンで向かって来るンだァ」
蛮「力の差なんざ関係ねぇよ……。ただ、いますぐお前をぶん殴りたくなっただけだよ……」
一方通行「仲間が殺されそうになったからかァ? はン、泣かせるねェ……。その仲間に俺を任せたくせによォ」
下らない、と言いたげな表情の一方通行。その問いに蛮は答える。
蛮「まさか、〈第一位〉とは思わなくてよ。それに、Get Backersの『s』は一人じゃねぇって意味なんでな。こんなところで銀次を死なせるかよ」
それを聞き、一方通行は鼻で笑った。
一方通行「安心しなァ……二人まとめてあの世に送ってやるからよォ!!」ダンッ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:08:17.29 ID:R5gsQJY0<>一方通行は一歩踏み出すと同時に、足の裏にかかるベクトルを操作する。
それにより、一方通行は弾丸のような速度で蛮へと向かっていく。
蛮「……いくら速かろうが、一直線に進んでんだ、楽勝で避けれるぜ?」スッ
蛮はそれを、たった一歩動くだけで避けてみせる。
だが、一方通行は先ほどまで蛮のいた地点で足を着き、動きを止める。
一方「バカか? お前に当りにいったわけじゃねェンだよ。お前なンか、指が軽く触れるだけで殺せるンだぜェ!?」バッ
一方通行の指が、蛮に触れそうになる。その距離は、ほんの数センチといったところだ。
〈第一位〉である彼の能力は『ベクトル変換』。ありとあらゆるベクトルを触れただけで操作するのだ。
それは、運動量・熱量・光・電気量までも操作できる。もちろん、人に触れれば血流を操作することも、体を爆散させることもできる。
彼一人で軍隊を壊滅させることも容易く、核兵器を使われても生き延びられるといわれる。
さらに、現在は能力の使用に制限があるとはいえ、能力使用時はあらゆる攻撃から身を守るために『反射』を適応している。
拳だろうが、弾丸であろうが、彼はそれらを用いた者にその力が返っていくようにしているのだ。
弾丸を放てばその弾は使用者を貫き、拳を振るえば振るった人間の拳を破壊する。
それは超能力を使用しても同様である。
ゆえに、彼はここ学園都市で「最強」を名乗る。
その「最強」が、たった今地面へと倒れ伏した。
外の人間に拳を振るわれただけで。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:08:49.12 ID:R5gsQJY0<>一方「なっ!? はァァァァ!?」ドサッ
一方通行は理解ができなかった。拳を振るい、彼を倒すことなど、とあるヒーローか、彼の能力を知り尽くしたいかれた科学者だけのはずであった。
それを、たったいま会ったばかりの男がやってみせた。
一方「なンだ、なンだよ、なンなンですかァァァ!?」
蛮「銀次とのやり取りを見てて思ったのさ、お前は自身からの僅かな距離で、反射を適用してるんじゃねぇのか? ってな。だから、その境い目で放った拳を返してみたんだよ」スパー
蛮のやったことは後者であった。
しかし、ほんの数回一方通行の能力を見ただけで、このようなことが行えたのだ。これが、『バトルの天才』と呼ばれる彼の実力。
一方「……ククク、面白ェなァお前。最高だぜ!! あのクソ野郎と同じことをやってのけるとはなァ!! あの世で見てるかよ木ィィ原ァァァ!! お前が苦労して獲得したもンを一瞬で手に入れやがったぞコイツは!」
立ち上がり、蛮を睨む一方通行。彼は、蛮の姿を誰かと重ねているようだった。
蛮(ちっ、誰だよ木原ってのは……面倒臭ぇ、あいつのなんかヤバイもんに火ぃ点けちまったか!?)
ゆらりと向かってくる一方通行に、蛮は表情を変えはしないものの、内心焦っていた。
辛うじて一方通行にダメージを与えたものの、付け焼刃で使った技だ、無論完璧ではなかった。
使った手の甲は裂けていて、もう一度同じことは出来そうもない。
蛮(今の一瞬で逃げちまいてぇとこだったんだがな……。第一、反射じゃなくベクトルの向きを変えてるってなったら、そんなもんに合わせる自信ねぇよ!!)
一方「第二ラウンド開始ってなァ! 次も簡単にいくと思うンじゃねェぞぉ!!」ダンッ
蛮(クソったれ!! どうすりゃ……っ!?)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:10:02.66 ID:R5gsQJY0<>――ベルトライン 中枢
???「何を見ているのですか? 来栖様」
来栖「漆黒(レイヴン)か。『観察者』から送られてきたのさ」
???「雷帝……ですか?」
来栖「そうだ深紅(クリムゾン)」
漆黒「今更あの男のことなど……!!」
来栖「そう言うな、アイツが無限城を離れたのにも理由はあるんだ」
深紅「この男は……確か、一方通行〈アクセラレータ〉でしたか?」
来栖「よく知っているな。あの学園都市の〈第一位〉だ。銀次はヤツと戦っている」
漆黒「勝てますかね……」
来栖「さぁな。あの男はあらゆるベクトルを操作する。それが雷であろうがな」
深紅「来栖様は……あの男に、勝てますよね」
来栖「俺か? そうだな……俺の操る”光の精霊(エレメント)„はそもそも向きをもたん。それが、『閃光の支配者〈フラッシュマスター〉』であるこの俺、来栖 柾の力だ」
来栖(銀次、あの学園都市でお前がどのような選択をするのか、見せてもらうぞ)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:11:01.09 ID:R5gsQJY0<>――ベルトライン 居城
???「さきほどの動き、どう思われますかな? デル・カイザー」
カイザー「あぁ、中々のものだな紫紋」
紫紋「私には、到底出来そうにない芸当に見えましたが」
カイザー「そんな風に謙遜する必要はないさ。アイツはセンスはあるが、他のものが追いついていないからな、あのように負傷する」
紫紋「いやはや、厳しいですな」
カイザー「まぁ、あの怪物と戦って生きているだけでも褒めてやろう」
紫紋「貴方の目から見ても、あの〈第一位〉はそのように映りますか」
カイザー「正真正銘の怪物さ。あのような力を持つんだ」
紫紋「ご子息はどのように……」
カイザー「まだまだだな。あのような方法を見出したとしてもあのレベルではな……。私ならば、一撃で粉砕していたさ」
紫紋「流石ですな」
カイザー「ただ、できれば戦いたくないものだ」
カイザー(蛮よ、お前が今回どのような道を進むのか、見せてもらうぞ)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:11:47.71 ID:R5gsQJY0<>――無限城 裏風鳥院邸
???「遊利、夜半、なにしてるの?」
遊利「あん? なんだ舞矢かよ。なんだか知らねぇが送られて来たんだよ」
舞矢「ふ〜ん。あ、この子可愛い!!」
遊利「ハァ!? このヒョロいモヤシがかよ……」
舞矢「可愛いじゃん! ねぇ夜半?」
夜半「……」スクッ
遊利「夜半、どうした?」
夜半「興味がなくなった。それを見ていても、どうにかなるわけでもない」
遊利「……アイツもいるらしいぜ?」
夜半「……それも興味ないね」スタスタ
舞矢「それで? なにが起きてるの!?」
遊利「なんか、戦っててな。このモヤシがなかなか……」
夜半(学園都市に、〈第一位〉か……。呪術王(ブードゥーキング)と話しておくか……)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:12:19.10 ID:R5gsQJY0<>――とある一室
垣根「よう、いま戻ったぜ」
絹旗「あ、垣根! フレンダは!?」
垣根「安心しろ、ちょっと眠らされただけだよ」
それを聞いて絹旗はホッと胸を撫で下ろした。
絹旗「べ、別に心配なんか超してませんけどね! フレンダがドジするのなんかしょっちゅうですし」
垣根「はいはい。で、あいつらは集まってなにしてんだ?」
たったいま戻ってきた垣根達と、絹旗以外はテーブルを囲んでいる。
絹旗「あぁ、さっきの二人の動きを見てるらしいですよ?」
垣根「見てる? カメラでもハッキングしたのか?」
絹旗「いえ、なんだかよくわかりませんが能力らしいですよ? 今は、〈第一位〉と戦ってるとか」
心理定規「へぇ、中々興味あるわね。私もいい?」
奥の部屋のベットまでフレンダを運んでいた心理定規もテーブルに着いた。
同時に、爆発音と共に、部屋の扉が吹き飛んだ。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:13:06.11 ID:R5gsQJY0<>もっとも扉に近かった垣根が未元物質を発現させていたため、室内への被害は全くなかった。
壊れた扉の向こう側から、奇妙な格好をした男達が立っていた。
???「不葉母破!! 我ら、学園都市の技術を用いた科学卍参上! 死にたくなければれむなんとかってのを渡……ゴバァ」
口から血を吹き出し、倒れこむ男達。
垣根「なんだ? このカス共は」
???「卍一族とかいう連中だよ。横取り屋だったかな?」クスッ
垣根「はぁん。ところで、今のはお前だよな? この細かいのはなんだよ」
???「ふふ、それは悪魔の欠片さ。吸い込まないようにね」
垣根「けっ、気味の悪い野郎だな。その見てんのもお前の能力なんだって?」
???「そうだよ。これは仕事みたいなものだからね。Get Backersも君らも見ていて面白いけど、この〈第一位〉も観察しがいがあるよ」クスッ
垣根「……お前は、バビロンシティってとこから来たんだってな」
???「よく知ってるね。不動から聞いたのかい? まぁ、上の出身だろうが関係ないよ、彼も上の出身だしね」
垣根「……コイツが、お前……鏡と同じバビロンシティの住人なのか? 変わった風貌だな」
鏡「これは、観察しがいがあるね。よく見ておくよ、赤屍 蔵人」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:13:36.41 ID:R5gsQJY0<>蛮へと近付く一方通行へと高速で飛来するものがあった。
???「赤い射手矢〈ブラッディ・サジタリアス〉」
蛮「なっ!?」
一方「あァ?」キュイン
一方通行は自らの反射したものを眺めた。
一方「メスだァ?」
???「なるほど、これが反射ですか。なかなか面白いですね」クスッ
蛮「……テメェがなんでこんなとこにいるんだよ……」
銀次「な……なんで赤屍さんが!?」
赤屍「お久しぶりですね二人共」
蛮「テメェも『レムナント』が狙いか……」
赤屍「仕事ですよ。ただ、あなた方の敵というわけではありません」クスッ
銀次(赤屍さんは敵味方あんまし関係ないような……)
一方「なンだァ? お前も自殺志願ですかァ!?」
赤屍「おや? 私の相手をして頂けるのですか? それは楽しみですね」クスッ
一方「……ウザってェ……お望み通りお前から殺してやろうか? 細目野郎」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:14:02.84 ID:R5gsQJY0<>蛮「逃げんぞ銀次!!」ダッ
銀次「えぇ!? 蛮ちゃん、赤屍さんは!?」ダッ
蛮「そいつはほっといても問題ねぇだろ!! 巻き込まれる!!」
銀次「で、でも!!」
赤屍「おやおや、行ってしまいましたか」
一方「チッ、おい土御門ォ」
土御門「無理に決まってるにゃー。こちとらアバラが軽く折られてるんだぜぃ?」
一方「ホント使えねェな……」
赤屍「追われないのですか?」
一方「なンだか知らねェが、お前に隙を見せちゃならねェ気がすンだよ……。だから、お前を殺してからゆっくりと追い詰めることにするわ」
赤屍「そう簡単にいきますかね? もっとも、あなたなら私の底というのも見せて頂けそうですね」クスッ
一方「悪ィが今日はあンまり時間がねェンだ。すぐに終わらせてもらうぜ!!」ダッ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:14:32.80 ID:R5gsQJY0<>赤屍「赤い剣〈ブラッディ・ソード〉」ズオッ
一方「ハッ、手から剣出すなんて、随分変わった体してるじゃねぇか!!」
赤屍「そうですかね?」ズンッ
一方「ただ、そンなもンで俺が殺せると思ったのかよォ!!」キュイン
赤屍「なるほど、振ったさいに掛かった力の反射ですか。ふふ、実に面白いですね」クスッ
一方「けっ、腕が折れて笑ってられるとは、ホントにいかれてるンじゃねェか? お前」
赤屍「今までに、見た事のない戦い方ですね。今回の依頼は受けて正解でしたね」クスッ
一方「気味悪ィぜ……」
赤屍「さて、これなら如何ですか?」
――赤い闇〈ブラッディ・ダークネス〉
一方「血で出来た影だァ? その程度で勝てると……ッ!?」
赤屍から伸びた影に気を取られた一方通行は、目の前から赤屍の姿が消えているのに気付くのが遅れた。
そして、自らの影から赤屍が現れたことにも。
赤屍「赤い十字架〈ブラッディ・クロス〉」
赤屍の掌が十字に煌いた。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:15:07.27 ID:R5gsQJY0<>しかし、一方通行の体に傷が付く事はなく、赤屍の体に十字の傷が現れた。
一方「……後ろなら反射されないとでも思ったのかよ」
赤屍「これでも駄目でしたか。ならば……」
赤屍が次の動作を行う前に一方通行は彼の手を掴んだ。
赤屍「なんのおつもりですか?」クスッ
一方「別に、ただ、俺の能力を見せてやろうかと」
赤屍「すでに、拝見させて頂いていますが?」
一方「なンか勘違いしてるみてェだがよ、俺の能力は反射じゃなくてベクトル操作なんだ。お前の手を掴んだら何のベクトルを操作すると思う?」
赤屍「っ!?」
赤屍が、一方通行の手を振り払おうとしたその瞬間彼の体のあらゆる箇所から、血が噴出した。
一方「ま、こういうことだよ、三下がァ」
体内の血流を操作されたことにより、赤屍の血管は破裂した。
一瞬で大量の血を失い、彼は地面に倒れ込んだ。
一方「じゃあな」カチッ
首筋のチョーカーのスイッチを切り、背を向け、一方通行は歩き出した。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:15:42.84 ID:R5gsQJY0<>――第七学区 セブンスミスト前
蛮「だぁぁ! ここまで来れば! ゼェゼェ」
銀次「あ、赤屍さん……大丈夫かなぁ」
蛮「あの野郎がそう簡単にくたばるかよ」
銀次「そうだね。それにしても、この辺りは人が多いねぇ」
蛮「さっきの場所が極端にいなかっただけだろ。下校時刻とも重なってるみたいだしな」
蛮(もっとも、さっきは意図的に人を近付けさえない様にしてる感じだったがな……)
銀次「本当に学生さんばっかだねぇ」
蛮「説明しただろうが……」
銀次「う〜ん……それにしてもなんか俺らってちょっと浮いちゃってるね」
蛮「しゃーねぇだろうが。それよりも、さっさと仕事終わらせるぞ」
???「そこのお二方。よろしいですか?」
蛮「あん?」
後ろから声を掛けられ、振り向く蛮。
そこには、半袖のブラウスにサマーセーター、灰色のプリーツスカート姿の茶髪ツインテール少女が腕章を見せ付けるように立っていた。
???「風紀委員(ジャッジメント)ですの。お話よろしいでしょうか?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/12(日) 21:20:40.98 ID:R5gsQJY0<>以上です。
時間がかかってしまいまことに申し訳ないです::
一方さんが一方と一方通行になっているのはミスですorz
一方で統一しようとしたのに……
最後の一人がかがみんということで……
もっと赤屍さんに戦わせたかったけど……ゴメン……俺には無理だった……
まだ美琴が出ないっていうね……<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 21:42:07.37 ID:Xpg88kc0<>逃げてー!一方さん逃げてー!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 22:52:26.38 ID:5YlVQ.o0<>赤屍さんはヤバい!
あの人某RXみたいに何でもアリな人だぞ…<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 22:58:30.81 ID:ROSKD.Mo<>結局主人公でも倒せなかったしね<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:24:05.92 ID:.eb8PkAO<>チートバッカーズと言われるぐらいチートだらけのゲットバッカーズで最強のチートだからな赤屍はww
扱うのは難しすぎるし仕方ないさ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 00:27:52.99 ID:iR.qmZwo<>赤屍さんのおかげでチートバッカーズと言われてるようなもんだしな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:41:03.86 ID:.eb8PkAO<>後鏡も出てたのかww最初の頃はコイツもチート過ぎたのに最後の最後で……<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:51:50.60 ID:K5wn6Pso<>>>166
乙ー!
やっべえ赤屍さーん!!
一方さん可哀想に…おいまわされる事決定じゃねーの…
>>172
鏡だって充分チートだ
最後の最後は相手が悪かっただけだよ
蛮のマジギレモードは無双フラグだから仕方ない<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:58:41.92 ID:9TgF7k60<>あいつもチート、こいつもチートって言うが
Get Backersに出てるキャラはほとんどチートだろうが<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 01:01:25.01 ID:g7/lh.DO<>この時期はまだバビロンメンバー以外はさほどチートじゃないさ
しかしお前らが全く赤屍さんを心配してなくて安心しました<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 01:13:07.36 ID:.eb8PkAO<>>>174
だから言ってんじゃんチートバッカーズってwwww
その中で数少ないふつうの人たちである卍一族カワイソス(´・ω・`)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 02:29:43.96 ID:J2TM5MAO<>いつのまにか来てた>>1乙
待ってたぜ
もう一人は赤屍さんかと思ったら鏡だったか
そして卍一族はやっぱり瞬殺されたかwwww
>>175
赤屍さんの死なんて想像できませんわ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 02:33:45.92 ID:pCPW3QAO<>赤屍がやられてる所見ても殺せる気がしない不思議<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 12:23:40.27 ID:JHPoIws0<>赤屍の心臓を抉り出しても
「おや?心臓を取られてしまいましたか」
とか言ってピンピンしてそうで怖い<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 13:42:42.72 ID:g7/lh.DO<>赤屍さんの心配はするだけ無駄と蟲編で銀次が身を持って教えてくれました
ガチ泣きするほど心配してやったのに次のページで「カッ」はねえよ…クソ吹いたわ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 18:15:46.04 ID:7xTgHx20<>どうせその内ひょっこり現れるからな…<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 02:02:51.02 ID:Jcn7KQAO<>もうすぐ>>200にもなろうというのに上条もインさんもタイトルの御坂も出てこないのは禁書クロスSSにしちゃ珍しいな
奪還屋は好きだからそのキャラ出るのは嬉しいけど
>>1はマダカナー<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 02:26:03.36 ID:J/O3GbYo<>特に美琴未登場は、残骸編題材なのに・・・って思うよなぁww
既にチート勢揃いした中で出てきても絶対蚊帳の外だろーけどさ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 16:39:50.28 ID:JtHHYIAO<>まだちょっと長いプロローグなんだろ
御坂は本編で絡むんだよ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/16(木) 00:16:35.70 ID:AA9zKas0<>>>1です
遅筆、さらに禁書勢の活躍があまりないのは本当に申し訳ないですorz
特にいまだに美琴が出ていないってのが……元々想定していた内容が信じられないくらい膨らんでる……
最近テストだなんだで書き溜めもないですorz金曜の夜に投下しにきます<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 17:45:46.30 ID:wk7jCIDO<>別に相手をぶちのめすだけが勝利条件じゃないし格下が格上をいかに出し抜くかも禁書の魅力の一つ
美琴の残骸編での目的はあくまで外部組織の手に渡るのを防ぐ、もしくは破壊
美琴の能力は応用力がパネェからそれを活かして美琴をどう活躍させるかは作者の腕のみせどころ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 01:09:38.50 ID:v4npfkAO<>さて金曜の夜もすぎたわけだが<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/18(土) 06:16:10.34 ID:7QDZThY0<>ごめんなさい;;
バイトが予想以上に忙しくてこんな時間にorz
書き溜めもないしorz
蛮「ジャッジメント?」
銀次「って、何?」
蛮「たしか、この街の治安を維持するための組織じゃなかったか? 警備員(アンチスキル)ってのもいるな」
銀次「つまり……ちょっとした警察ってとこ? それが、俺達になにか用なの?」
黒子「えぇ。あなた方、学園都市の方々ではありませんわね?」
蛮「……まぁな」
黒子「外の人々が、この学区を駆け回っている姿がカメラに映っていまして、あなた方ですよね? これは」スッ
蛮と銀次は、差し出された小型の携帯電話のようなもののディスプレイを見る。
そこには、路地裏から飛び出てくる蛮、銀次、卑弥呼の姿があった。
銀次「あ、ホントだ。カメラなんか気付かなかったよ」
黒子「一人欠けているようですが……それよりも、こんなところで何をなさっていましたの?」
蛮「ま、ちょっと……な」
黒子「その『ちょっと』について伺っていますの」
蛮「……色々と物珍しくてな、走り回ってたんだよ」
黒子「追いかけっこを楽しむような顔には見えませんわね」
蛮「……」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/18(土) 06:16:46.00 ID:7QDZThY0<>黒子「ここではなんですので、私達の支部にいらして下さいます?」
蛮「断る。って言ったら?」
黒子「申し訳ありませんが、拒否権はありませんの」
蛮「申し訳ないが、こちとら時間がないんでな、他所をあたってくれ」
黒子「なら、少々野蛮ですが……」ヒュン
二人の目の前から少女が消えた。
白井 黒子の能力は空間移動(テレポート)。瞬時に相手の背後に自身を転移させ、足を払い、拘束したり、後頭部めがけてドロップキックをかましたりできる。
太股に忍ばせた鉄矢を転移させ、それを相手の体内に転移させることも可能。
もっとも、立場上相手を拘束することのほうが多く、その使用率は極めて低い。だいたいは相手の衣服を壁や地面にダーツのように繋ぎ止めておくことのほうが多い。
今回は、蛮の後頭部に向け、ドロップキックをかまそうとした。が、
黒子「なっ!?」ガシッ
蛮「悪ぃけど、もっと厄介なのを見てきたんでな。物と違って気配を発してる分このぐらい楽勝だ」
蛮は、自身へと繰り出された足を、振り返りもせず後ろ手で掴んだ。
つまり、黒子は蛮に足を掴まれたまま逆さまに吊るされている。よって、
黒子「は、離して下さいまし!」
銀次「ば、蛮ちゃん! 離してあげなよ! その……なんか凄いものが見えてるよ……」
蛮「あん?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/18(土) 06:17:20.53 ID:7QDZThY0<>蛮「あぁ? ったく、こんなガキのパンツ程度で……」
黒子を掴んだ手を、前に持ってきた蛮は絶句した。
蛮「……。なんてもん穿いてんだこのガキ!!」
黒子「くっ、いつまでも見ていないで下さいな!!」ヒュン
テレポートで蛮の手から逃げ、目の前に現れる。
銀次「なんか、ヘヴンさんでも穿いてなさそうな下着だったね……」
蛮「最近のませたガキは……。そういうのは貧相な体には似合わねぇんだよ」
黒子「勝手に見といて散々言ってますわね」
蛮「お前が悪いんだろうが。……はっ!!」
銀次「どうしたの?」
蛮「いや、こいつを一言で表すような言葉を最近聞いてたんだが……。いま思い出したぜ」
銀次「なんだったの?」
蛮「たしか、ロリばばぁだったような……」
黒子「……」
銀次「なんだか斬新な言葉だね……」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/18(土) 06:19:31.49 ID:7QDZThY0<>本当に申し訳ないですm(__)m
火曜から冬休みですのでそこから投下のスピードを上げて生きたいと思います;;<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/18(土) 07:52:29.10 ID:f9PnJgDO<>乙<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 11:27:34.14 ID:Erjaa1I0<>黒子のあの声ピッタリだと思うのは自分だけかww
美琴は銀次にカミナリ落としてくれればいいよ!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 11:32:56.51 ID:f2SQ/Vwo<>個人的に銀次は電撃繋がりで美琴と 大食い繋がりでインデックスさんと絡んでくれると嬉しい
乙でしたっ!
すげー楽しみにしてる!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 17:04:57.18 ID:JcUjBr60<>ロリばばぁって言うなw<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 19:05:38.38 ID:v4npfkAO<>>>193
無限回復できるな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 05:32:11.89 ID:RrX63qM0<>おもしろいなww<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 03:33:13.50 ID:rPy2uk20<>ひとり無限城かよww<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/22(水) 01:47:49.88 ID:iaZFd/60<>>>1です
>>193自分も黒子及び新井さん大好きですよ
黒子の活躍がもっと見たいんですの
――第七学 とある車内
垣根「たいしたことねぇな、赤屍ってのも」
絹旗「動きに関しては超不気味でしたけどね。影から出てくるって……」
麦野「あれで能力者ってわけじゃないんでしょ?」
不動「この街で言う『能力者』ってわけじゃねぇ。ただ、おかしな男だ」
垣根「まぁ、あっさりと死んじまった野郎のことなんかもうどうでもいい。目的地に着いてから、何するかわかってるな?」
麦野「『アイテム』及び『スクール』は『ピンセット』の組み立て、動作確認」
鏡「俺達は、周辺の警戒にあたればいいんだよね?」
垣根「その通り。『レムナント』については追々な。目的のものが手に入ってからだ」
鏡(周辺の警戒か。どうやら、信頼は得られていないみたいだね。まぁ、この街で起きることを『観察』することが俺の仕事だから構わないけどね。それよりも、『超越者』である赤屍 蔵人があの程度で死ぬとは思えないね)クスッ
滝壺「かがみ? なにか楽しいことあった?」
鏡「ん? まぁ、そうだね。これから楽しくなりそうだからさ」クスッ
滝壺「?」
鏡(あの男の目的は恐らく『レムナント』じゃないね。いったい、『誰』に『何』を運ぶように依頼されているんだい? 赤屍 蔵人)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/22(水) 01:49:09.89 ID:iaZFd/60<>――とあるキャンピングカー内
土御門「痛っ!! くはぁ、あのウニ頭は手加減てやつを知らんのかにゃー。簡単にアバラを折りやがって……」
海原「生きてるだけでも儲けものですよ。彼の力なら殺されていてもおかしくなかったですよ」
土御門「たしかに、あの男は異常だったにゃー。聖人かと思ったぜぃ」
一方「アバラ折れてるくせに普通でいるお前もおかしいけどな」
土御門「ま、それはさておき……一応は仕事を行ったわけだが……」
海原「失敗しましたね……」
結標「不本意だけど、私の力は通用しなかったわね」
一方「……なンで俺のこと見てるンですかぁ?」
土御門「いやー、さっき言った通り俺は戦えないしにゃー」
海原「私も同じく」
結標「私も」
一方「くそったれどもが!!」
土御門「まぁまぁ、お前はあのDr.ジャッカルも倒したんだ。任せても構わないだろう」
一方「Dr.ジャッカル?」
土御門「さっきの黒衣を纏った男だよ。『史上最低・最悪の運び屋』と呼ばれているんだ。外の裏社会じゃかなりの有名人だにゃー」
一方「……」
土御門「俺も噂はよく聞いていたんだが、さっきの二人よりもよっぽど危険な男だったんだが……。簡単にあしらっただろう?」
一方「……いや、そうでもねェ」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/22(水) 01:49:40.12 ID:iaZFd/60<>海原「そうでしたか?」
一方「たしか……『赤い十字架〈ブラッディ・クロス〉』とかいうのを反射したときに違和感がな……」
土御門「反射していただろう?」
一方「ただ、あれは明らかに相手を切り裂く威力だったはずだ……それが、軽く傷を付ける程度で収まっていやがった」
結標「あなたの能力に関して詳しくはないけど、たしかに変ね」
土御門「けどまぁ、あれだけ血を流してるんだ、流石に死んだだろうさ。で、仕事はできるよな? 一方通行?」
一方「け、しょうがねェ。ただ、どうなっても知らねェぞ」ガラ
一方通行はスライドドアを開け、杖を突きながら地面を踏む。
土御門「やりたいようにやれよ。健闘を祈ってるにゃー」
海原「……一方通行さん」
一方「あァ?」
海原に声を掛けられ、振り向く一方通行。そこには深々と頭を下げている海原の姿があった。
海原「……お願いします」
一方「……」
結標「ま、私はどっちでもいいんだけど」
一方「けっ」
特に返事をすることもなくキャンピングカーから離れていく一方通行。彼は、体の不自由さを感じさせずに力強く歩いていった。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/22(水) 01:52:07.02 ID:iaZFd/60<>――黒いワゴン車 車内
グループA「死体運びかぁ……あまり慣れないよな」
グループB「まぁ、あの一方通行さんがいるんだぜ? これからもこんな仕事が増えるよ」
グループA「うわぁ」
彼らは暗部組織『グループ』の下っ端構成員である。
今は、一方通行の処分した人物を運んでいた。
グループA「はぁ、いつかは幹部になって、でかいことやりてぇなぁ」
グループB「……」
グループA「ん? どうした?」
???「お話になられても意味はありませんよ。彼はもう生きていませんから」シュッ
グループA「へ? あぎゃ……」
しばらくして、車内が血に塗れたワゴン車が事故を起こした。
???(依頼人からは〈第一位〉を殺してはいけないと言われていましたが、クスッ……とても面白い力でしたね。それでも、私の底を見せては頂けませんでしたか。まぁ、いいでしょう。今回の仕事は実に楽しいですね)
そのワゴン車から、黒衣を纏った男の遺体は発見されなかった。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/22(水) 01:56:09.38 ID:iaZFd/60<>これだけしかなくてごめんなさい;;
やっぱ赤屍さんは生きてましたね
最近は禁書×みなみけばかり思いついてしまう……
これを書きながら書くか、書いてから書くか……<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 02:11:47.51 ID:WkN5QBko<>とりあえず書くだけ書いて置けばいいと思う<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 18:06:19.25 ID:S6OVrASO<>上条家と南家のトウマが交錯する時、物語は始まる…!
うん、時間ができたらでいいから書いてほしいんだよ!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 19:47:42.37 ID:jrrlPMAO<>美琴「(´・ω・`)」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 22:55:02.47 ID:d1gBVcAO<>夏奈の能力が未来予知で千秋の能力が天候操作だな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 21:12:10.77 ID:v30OOf60<>>>1です
>>204 脳内で納めておきます
>>205 まぁ、繋がりはそこからですよね
>>207 よくおわかりで……春香の能力を『神の舌技(業?)』と書いてなんと読もうかと……
――ジャッジメント第一七七支部
黒子「ただいま戻りましたの」ガチャ
初春「あ、白井さんおかえりなさい……ん? そちらの顔を真っ赤に腫らした方は?」
黒子「私達が懸念していたことの参考人ですわ」
蛮(この女……容赦なく殴りやがって……。能力なくても充分強いじゃねぇか)
銀次(間違いなく蛮ちゃんが悪いけどね)
初春「それと顔を腫らしているのとはなんの関係が?」
黒子「私に向かって暴言を吐きやがりましたの」
初春「なんと?」
黒子「……ロリばばぁと……」
初春「あぁ……」
黒子「なんですの!? その顔は! こうしてやる」ムギュー
初春「いふぁいれふひらいはん(痛いです白井さん)」
銀次「ジャッジメントって楽しそうな所だねぇ」
???「おっ邪魔っしまーす!!」ガチャ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/23(木) 21:14:50.24 ID:v30OOf60<>黒子「あら、佐天さん。どうかなさいましたの?」
佐天「いやーなにか楽しいことないかなぁ……と。おや?」
蛮「……」
銀次「……」
佐天「おぉ、なんだか楽しそうな予感が……って、どうしたの? 初春」
初春「うぅ……別にロリばばぁに納得したわけじゃないのに……」
黒子「そうは見えませんでしたけど?」
蛮「嬢ちゃんはどう思ったんだ?」
そう問われた初春は、コホンと軽く咳払いをし、姿勢を正しながら右手の人差し指をピンと立てる。
初春「まず、ロリばばぁっていうのは、実年齢は大人だけど外見は幼いっていういわゆる合法ロリだと思うんですよ」
蛮「ほぅ」
初春「つまり、白井さんが大人ならば当てはまります。けれど、白井さんは中学生ですから当てはまりません。まぁ、そう呼びたくなる気持ちもわかりますが」
蛮「ってことは、こいつは……」
初春「白井さんはロリばばぁではなく、単なるばばぁ声ってことで……いふぁいれふよ〜」ムギュー
佐天「それで、この二人はどうしてここに?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/23(木) 21:16:06.54 ID:v30OOf60<>黒子「そうでした。さぁ、お座りになって下さい」
蛮「話すことなんてないんだがな……」
銀次「まぁまぁ、来ちゃったものはさ」
蛮(こいつは事の重大さがわかってねぇのか……)
初春「お茶淹れてきますね」
佐天「いったい何が聞けるんですかねぇ」
黒子「佐天さんはお聞きになられないほうが……」
佐天「面白そうなんで嫌です」
黒子「はぁ……」
蛮「こっちとしてはお前らに聞かせてやることはないんだが」
初春「どうぞ」コトッ
銀次「ありがとう。その花飾り綺麗だね。なんだか生えてるみたいにも見えるけど」
蛮(それを言っちまうのか……)
初春「なんのことですか?」
銀次「え?」
蛮「え?」
初春「え?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/23(木) 21:16:47.94 ID:v30OOf60<>黒子「……それで、お聞きしたいのですが」
蛮「俺らに話を聞く理由が、路地裏から出てきたってだけじゃねぇだろうな」
黒子「もちろんですわ。まずはこれです」カチャカチャ
黒子はノートパソコンを操作し、ディスプレイを二人に見せる。
銀次「あ」
蛮「……」
そこには自動販売機を壊す蛮の姿が映し出されていた。
黒子「正直、これだけでも拘束してアンチスキルに送り出しても構わないんですが……」
しかし、映像は卑弥呼がその場を離れていくところまでで途切れた。
黒子「こんなところで映像が切れるなんて、明らかにおかしいですの。普通なら、この後のあなた方の動きを追っていくのものでしょう?」
銀次「たしかに……器物損壊罪だもんねぇ、これ」
黒子「あなた方に会う少し前にこれを見まして、すぐさま行ってみましたら自動販売機がバラバラになっているだけでしたの」
蛮「俺がぶっ壊したんだよ」
黒子「パーツの一つ一つにわざわざ分解しましたの?」
蛮「あぁ……」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/23(木) 21:17:58.87 ID:v30OOf60<>黒子「……まぁ、それを信じたとしましょう。不自然に人がいないことも置いておきましょう」
銀次(赤屍さんが戦って血の後もなかったのかな? 殺さなかったのか……)
黒子「あなた方はいつ頃学園都市に?」
蛮「今日の昼頃だよ」
初春「それは変です」
銀次「え?」
初春「今日、外から人が入ってきたという記録はどこにもないんですよ」カタカタ
初春はデスクに向かいパソコンを操作しながら言った。
銀次「えぇ!? それは有り得ないよ!!」
蛮「というか、そんな情報が簡単に手に入んのかよ……」
黒子「まぁ、普段なら絶対にしませんけれどね……」
佐天「ということは、二人は不法侵入者で自動販売機を壊した危険人物!?」
蛮「記録上はそうなってるわけか」
黒子「お連れした理由はよろしいでしょうか?」
蛮(ちっ、面倒臭ぇ)シュボ
蛮が煙草を口にすると、目の前にカードが現れ、煙草を真っ二つした。
黒子「申し訳ありませんが、ここは禁煙ですので」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/23(木) 21:20:06.52 ID:v30OOf60<>蛮「別に誰かに見られてるわけでもねぇだろ」
黒子「警報が鳴ると困るのは私達ですの。その間に逃げられても面倒ですし」
蛮「……」
銀次「ほらぁ、やっぱり吸っちゃいけないんだよ」
蛮(こいつは……)
黒子「カメラに映っている姿は沢山ありますが、途切れ途切れでして、肝心のあなた方が何をしていたのかが全く記録にありませんの」
佐天「おぉ!! 怪しさ満点ですね!!」
蛮「なんかのミスじゃねぇか? たまたまだよ、たまたま」
黒子「外とは違いますの。学園都市の技術なら、半永久的に稼動していられますの。それが一日に何度もたまたまが起きると?」
蛮「つまり、意図的に俺らの情報が消されてる……と」
銀次「なんで?」
黒子「それを伺いたいのはこちらですわ」
蛮(くそ面倒臭ぇな……さっさと仕事にうつらねぇと)
銀次(やっぱり『レムナント』のせいかな?)ボソッ
蛮(十中八九そうだろうよ)ボソッ
佐天「あの、『レムナント』ってなんですか?」
二人が小声で話している間に、佐天はいつの間にか回り込んでいて、聞き耳を立てていた。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/23(木) 21:20:41.51 ID:v30OOf60<>蛮「なっ!?」
初春「『レムナント』……ですか? どこかで聞き覚えが……」
黒子「あら、奇遇ですわね。私も同じく、お聞きしてもよろしいですか?」
黒子の体に力が入る。『レムナント』と聞いて、すぐさま思い浮かべたのは、お姉様と慕っているとある少女。
九月十四日。その『レムナント』を巡って大きな事件が起きたばかりだったのだ。
彼女はその日に大きな怪我を負っていたのだ。事件そのものはとある少年と、何処の誰だかわからない人物によって幕を閉じた……はずであった。
黒子と初春は蛮と銀次の方を向いている。
蛮「……」
黒子(まさか、またお姉様の身になにかが!?)
銀次(風紀委員って言うくらいだし、話したら手伝ってくれたりするんじゃ……)
銀次「実は……」
銀次が次の言葉を発しようとしたところで、爆発音と共に初春と黒子から見て後方、蛮と銀次、そして佐天から見て前方の壁が破壊された。
初春「!?」
黒子「なんですの!?」
佐天「え?」
二人が振り向いた先には、見覚えのある少女。それと、天使の翼を生やした男がいた。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/23(木) 21:22:37.37 ID:v30OOf60<>黒子「あなたは!!」
結標「お久しぶりね、白井 黒子さん」
初春「や、やばいですよ……なんだかわかりませんが、この人危険です!!」
垣根「おいおい、初対面の人間に随分なご挨拶だな。ムカついた、覚悟しろよ?」
垣根の翼が振るわれた。それは、初春の体を捉え、今まで受けたことのない激痛が体中を駆け巡った。
初春「かはぁ……」
肺から強制的に空気を出される。あまりの痛みに悲鳴も上がらない。
黒子「初春!!」
結標「あら、余所見なんて随分舐められたものね」ヒュン
黒子「なっ!?」
自分の知っている相手は、自身の転移を軽々とすることなど出来ないはずだった。それが今、いとも簡単に自身を転移し、目の前に現れ拳を振るう。
佐天「な……にが?」
佐天は二人の様子を呆然としながら見つめていた。
蛮「……」ダッ
銀次「ば、蛮ちゃん!?」ダッ
二人はジャッジメント一七七支部から逃げ出した。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/23(木) 21:23:12.17 ID:v30OOf60<>――ジャッジメント一七七支部前
銀次「蛮ちゃん、ちょっと待って――っ!?」ドン
???「いたっ!!」
銀次は少女とぶつかり、少女は尻餅を着いてしまった。
銀次「わぁ、ゴメンね! 大丈夫?」スッ
???「あぁ、はい。こっちこそごめんなさい余所見してて」スッ
少女は差し出された手を掴み、立ち上がろうとした。
???「っ!?」
銀次「あれ?」
そこで、動きが止まる。
そして、ゆっくりと自分の力で立ち上がった。
銀次「大丈夫みたいだね? ホントゴメン! 蛮ちゃ〜ん」ダッ
少女が立ち上がったのを確認してから、銀次は蛮の後を追っていった。
???(なにかしら今の。なんとなく同じニオイがしたけど……。あのウニみたいのは一瞬アイツかと思ったけど気のせいよね)
茶髪でショートヘアの少女は走り去っていく二人を見てから、一七七支部へと向かっていった。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/23(木) 21:23:49.51 ID:v30OOf60<>――ジャッジメント第一七七支部
???「黒子〜ちょっと落し物拾ったんだけ……」ガチャ
佐天「うぅ……み、御坂さ〜ん。ひっぐ、えっぐ」グスッ
御坂 美琴が開けた先には座り込んで涙を流す佐天、床に手を着き肩で呼吸をする黒子、気を失っているのか、倒れたまま動かない初春の姿があった。
さらに、辺りには黒子の持っているはずの鉄矢が落ちていて、椅子や小物が散乱していた。
美琴「何よ……これ」
佐天「きゅ、急に二人が険しい顔をして、グスッ、し、白井さんが能力使って、初春が倒れちゃって」
美琴「初春さん、大丈夫!?」
初春「すぅ……」
初春に外傷はなく、一定のリズムで呼吸音が聞こえる。
美琴「怪我はなさそうね……。黒子!?」
黒子「お姉様……。私は何を見ていたんですの? あの二人は……」
美琴「二人? 何があったのよ!?」
黒子「Get Backersと名乗る二人組ですわ……。ウニ頭と金髪の……」
美琴「それって……」
美琴は、先ほどぶつかった男を思い浮かべた。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/23(木) 21:24:15.64 ID:v30OOf60<>美琴「その二人がこんな風にしたの?」
黒子「いえ……」
黒子は、沈黙する。いま起きたことを美琴に伝えるか考えているのだ。
美琴「どうしたの!? どこか痛む!?」
黒子「体は大丈夫ですわ……。お姉様、信じてもらえないかもしれませんが、ここにはあの女がいましたの」
美琴「あの女?」
黒子「結標 淡希ですわ……」
美琴「なっ!?」
美琴はその名に聞き覚えがあった。彼女とは因縁があるのだ。『レムナント』を巡って。
美琴「あの女……」
美琴は立ち上がり、結標を追おうとした。が、それを止めたのは黒子だった。
黒子「お待ち下さい……。気付いたときにはあの女の姿はありませんでしたの」
美琴「は?」
佐天「グスッ、私はそもそも女の人をみていません」
美琴「なによ、それ」
黒子「本当にわけがわかりませんの……まるで、悪い夢でも見ていたようですの……」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/23(木) 21:26:32.20 ID:v30OOf60<>以上です
やっと美琴が出せた……
ここから先は復習してから書かないと……口調とかやりづれぇんすよねぇ……あの人
しばらく間が空いちゃうかもです;;<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 21:28:15.65 ID:wRpgRhco<>おおう・・・三回の内の一回、になるのか?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 22:19:36.13 ID:a2xO4gs0<>ジャスト一分だ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 14:14:08.71 ID:0rsnmgDO<>なんかすげえ雰囲気が見事にクロスしてていい感じだ
奪還屋読み返したくなるな…<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/26(日) 16:32:01.12 ID:L17cYz20<>ここまで一気に読んだ。正直、美琴が自販機壊す度に奪還屋連想してたんだ。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 18:20:13.11 ID:WHnV13go<>ところで雷帝出るかなー?
雷帝が苦戦する所はちょっと想像つかないんだけどな
何気に奪還屋で一番苦戦って単語から遠いよな雷帝って<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 03:48:01.23 ID:1OsAN6AO<>>>221
いい悪夢(ユメ)は見れたかよ?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 04:37:38.53 ID:Kjt158I0<>>>1です
>>222そう言っていただけると嬉しいです
>>223あの二人は自販機に嫌われてますからねwwwwww
――第七学区 バス停前
蛮「はぁはぁ、ここまで来りゃ……」
銀次「はぁはぁ、ねぇ蛮ちゃん」
蛮「あ?」
銀次「やっぱり……使ったの? 『邪眼』」
蛮「まぁな……」シュボッ
『邪眼』。人の天命をも動かす法術といわれるほどの強力な力である。
その能力は、相手に一分間の幻影を見せるというもので、(瞬きをするまでなら)複数人でも、動物にもかける事が出来る。
24時間の内に3回までしか使用することができず、その時間内は同じ人物に二度使用することもできない。
この禁を破ってはならず、『邪眼』を持つものは不現の瞳を持ち、生まれる者は己(おの)が運命に従わねばならない。
銀次「別に、そこまで必死になって逃げなくても……。話してみれば……」
蛮「アホかお前は……。アイツ等を巻き込みてぇのか?」
銀次「そういうわけじゃないけど……。何か手助けして貰えたかもしれないし……」
蛮「あの女……特に白井ってのは、『レムナント』について何か知ってたかもな……」
銀次「だったら……」
蛮「『レムナント』について知ってるってこたぁ、以前あった事件に関わってる可能性が高いだろ?」スパー
銀次「あの結標って子が言ってた?」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 04:39:07.00 ID:Kjt158I0<>蛮「あぁ、解決出来たと思ってたものがそうじゃねぇとわかれば、アイツは動くだろうさ」
銀次「うん……だったらなおさら……」
蛮「あの女が、ホストもどきと戦えると思うか?」
銀次「あっ!」
蛮「アイツがいくら空間移動能力者でも、その上であるだろうあのさらし女が軽くあしらわれたんだ」
銀次「それについて説明すれば……」
蛮「聞きゃしねぇよ。アイツは『レムナント』についてってより、別の何かを気にしてるみてぇだったしな。なんにでも頭を突っ込みそうだ」スパー
銀次「そうか……。たしかに、巻き込むには危険な内容だしね……」
蛮「こんなことに、不用意にこの街の人間を巻き込めねぇよ……」
蛮は、吸い終わった煙草を踵に押し付け火を消した。
蛮「ふぅ、無駄なとこで使っちまった気もするが……」
銀次「ゴメンね。俺が不用意に口にしたから……」
蛮「いや、どっちみち使うしかなかっただろうよ。無理矢理寝かせるのも気が引けるしな」
銀次「それは可哀想だからねぇ……。そういえば、お茶飲まなかったから喉渇いちゃったよ」
蛮「あ? だったらそこに自販機が……」
???「不幸だぁーーー!!」
蛮が視線を向けた先には、自動販売機に手を着きながらうなだれているツンツン頭の少年がいた。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 04:41:20.28 ID:Kjt158I0<>続きは夜か明日ですね
これから寝ますので……<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 07:27:05.53 ID:.1AL.zU0<>それでも上条さんなら…上条さんなら無理やり首突っ込んでくれる…
上条さんが赤屍さんを触ってる状態でなら殺せるのかな
それとも毎回完全に死んでから復活してるから死体から手を離せば復活可能になる?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 08:00:03.28 ID:CZpupQAO<>>>229
上条が赤屍さんに触れるってこたぁ赤屍さんも上条に触れるってことで……
まぁ細切れ確定だわな
あと赤屍の不死性は異能ではなくて現象に近いだろ
血液系の技は無力化できるかもしれないこど<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 11:39:56.38 ID:A/31E3k0<>赤屍さんはキバヤシが全力出しちゃったようなキャラだから俺らには理解できない<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 11:54:48.94 ID:gp1Ia8k0<>赤屍さんでもノストラダムスに勝てるとは到底思えないのでたぶんまだ全力じゃないよきっと。
世界に絶望と希望をってMMRの出版のことだったりしてww<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 19:05:11.43 ID:shNtx3c0<>一気に読んじゃったよ
支援してるぜ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 00:52:43.48 ID:avuaQsAO<>>>1乙
やっとタイトルに冠されてる人と曲がりなりにも主人公が出たなww<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 02:04:15.01 ID:IPxPUcAO<>ゲトバカの世界自体がアレで異能じゃないんだから上条はゲトバカキャラをパキューン出来ないんじゃね?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 02:25:14.74 ID:P68Fkvk0<>んなこと言ったら天使だって「元からあるそういう存在」なんだぜ
異能っぽいって認めちゃえば全部異能なんだよきっと<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 06:46:03.14 ID:DpJOlkAO<>>>236
赤屍の想像できないモノは存在しないに近いものがあるな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 07:15:16.68 ID:zJuKbMAO<>というより素の戦闘能力がチートすぎて
幻想殺しが効いてもあんま意味ないだろな
とは思うがタイマンの時の話限定だしな
タッグ戦とかならサポートとして活かせそう<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 17:40:12.68 ID:nTMFt4Uo<>奪還屋サイドが相手の時はタッグ戦以外に上条さんに活路がないなあ
奪還屋連中全員聖人みたいな身体能力だし
上条さんとの相性が最悪過ぎる<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 18:53:02.90 ID:7KT28wDO<>携帯からですが>>1です
バイトが長引くので今日は書き込めそうにありません
ごめんなさい;;
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 19:09:16.00 ID:tnkDh4s0<>バイト頑張れよ
待ってるぜ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 23:20:45.40 ID:6PlRaZQ0<>>>240お疲れサマー
奪還屋組はタイマン向きで、禁書組は集団戦向きな気がする。
何にせよ「学園都市は崩壊するッ!!」とかならなきゃいいけどww<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 23:37:46.16 ID:iqz/0MDO<>能力だけみたら奪還屋連中も集団戦むきなやつ一杯いるんだけどな
花月とか銀次とか遠距離支援タイプだし
ただ個体の戦力が高すぎて集団戦が意味をなさない
ゆっくりまってますので無理なさらずー<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/30(木) 01:48:09.04 ID:DTw8kPA0<>>>1です
楽しんで下さっている方がいるようで嬉しいです。始めてから一月も経ってしまったか……
少し投下を
蛮「なんだ?」
銀次「不幸?」
二人は、顔を見合わせてからゆっくりと自動販売機へと近付いていく。
???「はぁ……。いつもビリビリと会う公園じゃないから大丈夫だと油断していましたよ。しかもちゃんと千円だったのに……上条さんの何が悪かったのでせうか? しかもなんでこんなところに……」
蛮「なにしてんだお前?」
上条「はは、上条さんはたった今この自販機に千円飲み込まれたところですよ……」
銀次「あぁ、それで叫んでたのかぁ」
上条「貴重な千円が……」ガクッ
そういうと上条は膝を着きうなだれる。
銀次「う〜ん……えい」ピリ
銀次が自動販売機に軽く手を添え、電気を流す。すると、千円札が一枚投入口からするすると吐き出された。
銀次「はい」スッ
上条「え? い、いいんですか!? 上条さんにこんな幸運が起きても本当にいいんでせうか!?」
銀次「いいんじゃない? 奪られたものを奪り返しただけだからね」
蛮(千円返ってくるだけで幸運なのかよ……)<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/30(木) 01:54:32.70 ID:DTw8kPA0<>ガチャン
上条「どうぞ」スッ
銀次「いいの?」
蛮「俺はなにもしてないけどな……」
上条「千円失うよりも安いから大丈夫ですよ」
蛮「じゃ、遠慮なく…………」
銀次「ヤシの実サイダー? 美味しいのかな?」
蛮「まだマシだろ……俺は黒豆だぞ……」
上条「苺おでんよりはマシですよ」カシュッ
蛮「変わったラインナップばっかだな、おい」
上条「なんか理由があるらしいですよ? あ、そういえば人を待たせてたんだった……それじゃ」
蛮「おう、悪かったな」
銀次「ありがとね」
上条「いえいえ、こちらこそ」
上条は二人に手を振り、公園の奥へと向かっていった。
上条「それにしてもなんでこんなところに……『忘却香』は嗅いでないし……」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/30(木) 01:55:00.13 ID:DTw8kPA0<>蛮「『忘却香』!?」
銀次「それってたしか……」
二人は去っていく上条の後を追いかける。
蛮「おい」ガシッ
上条「うわっ!? な、なんでせうか!?」
銀次「キミ、卑弥呼ちゃんの知り合い?」
上条「卑弥呼……あぁ、さっきちょっとしたことでお知り合いになりましたが……」
蛮「『忘却香』を嗅いだのか?」
上条「いや、嗅いでない……はず……」
蛮「曖昧だな……」
上条「嗅いではいないんですが……何故ここにいるのかがわからなくて……」
銀次「記憶喪失?」
上条「い、いい、いえいえ! そんなことはありませんよ!」
銀次「ん?」
蛮「……たしか『忘却香』は嗅いだら、24時間の記憶を失うはずだったな……。ってことは、『忘却香』以外で記憶を飛ばされてる可能性のが高いか……」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/30(木) 01:56:10.40 ID:DTw8kPA0<>銀次「そうか……。何か些細なことでも思い出せない?」
上条「気が付いたら公園のブランコに乗ってて……そういえば、同じこと言ってる知り合いがいるんです」
蛮「じゃあ、そいつのとこにも行くか……」
上条(この人達は知り合いじゃなさそうだな……。にしても、こんなに真剣になってどうしたんだ? やっぱりこの街でなにか起きてるのか? ……あ)
上条「……」
蛮「あ? どうした?」
上条「卑弥呼さんの言ってたウニ頭って……」
蛮「誰がウニ頭だコラッ!?」バコッ
上条「あだっ!」
銀次「ちょっと、蛮ちゃん」
上条は蛮に叩かれた頭を右手で押さえた。
上条「いっつぅ……っ!?」
パキン、と何かを砕いたような音がした。
上条「……」
銀次「大丈夫?」
蛮「そんなに強く叩いてねぇよ」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/30(木) 01:57:47.14 ID:DTw8kPA0<>以上です。
次は大晦日かなぁ……大晦日って書き込めるんだろうか……
無理そうなら溜めときますね<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 02:40:20.31 ID:nGwfzIAO<>>>1乙<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/30(木) 10:52:29.36 ID:UHg0a5U0<>む?蛇咬って霊装か何かだっけ?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/30(木) 10:53:05.00 ID:UHg0a5U0<>あ、ごめん記憶喪失解除か<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 13:24:31.37 ID:2dxyEEDO<>何言ってんだ?コイツ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 14:54:35.29 ID:Iz/4cF6o<>>>252
250は最初、蛮に叩かれて術解けたんだと思ったけど、
そのあと上条が頭を押さえたときに解けたと気づいたんだろ?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 15:31:15.85 ID:3aXzLq6o<>>>252
250は最初、上条に触れたせいで蛇咬壊れたんだと思ったけど、
そのあと上条が頭を押さえたときに解けたと気づいたんだろ?<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<><>2011/01/01(正月) 00:55:11.87 ID:.Bf9HGU0<>>>1です
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
>>250わかりにくくてすみません;;
>>254さんの言う通りです
上条「そうか……」
――『ここで起きた事は全て忘れろ』
上条「くそっ!!」ダッ
銀次「あ、ちょっと!?」
蛮「なんだっつーんだ、おい!?」
上条は、真剣な表情を作ると、おもむろに公園の奥へと駆けていった。
銀次「どうするの?」
蛮「そりゃあ、追いかけるに決まってんだろ!」ダッ
上条の後を追う二人。
銀次「でもさ、彼は『レムナント』とは関係ない気がするんだけど」
蛮「まぁ、だろうな。ただ、卑弥呼が関わったんだ、なんかあるかもしれねぇだろ? それに、今は割と暇だしな!」
銀次「暇って……。彼らを追わなくちゃいけないでしょ!?」
蛮「そっちはしばらく大丈夫だろ!」
銀次「どこにそんな根拠が……」
上条「祝! よくも人様を囮に使って逃げ延びやがったな記念!」
ブランコの前で赤髪の神父にアッパーカットを放つ上条を二人は見付けた。<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<><>2011/01/01(正月) 00:56:15.34 ID:.Bf9HGU0<>蛮「なにやってんだ?」
銀次「うわぁ……」
上条「はぁはぁ……あ、二人共」
上条の前には口元を押さえて倒れこんでいる男がいる。
蛮「それが知り合いか?」
銀次「仲が良いようには見えないね」
上条「こいつは人を囮に使ったんです」
蛮「よくわからんのだが……。どう見ても学生じゃねぇな、そいつは」
上条「え? あぁ、まぁ……色々と」
銀次「大丈夫?」
???「痛ぅ……おのれ上条当麻……。……キミ等はなんだい?」
蛮「おぅ、割かし大丈夫そうだな。さて、色々と聞かせてもらいたいんだが……」
???「キミ達に聞かせることは何も無いよ」
上条「ステイル、思い出したか?」
ステイル「おかげ様でね」スッ
上条「怪しげなものを取り出さないで下さい!」<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<><>2011/01/01(正月) 00:57:39.79 ID:.Bf9HGU0<>蛮「ルーン文字か……それに、見覚えのないのもあるな……。自ら生み出したのか……」
ステイル「っ!?」バッ
ゴウッ! と勢いよくステイルの手中から炎が上がり、炎剣が生み出された。
上条「ステイル!? なにやってんだ!?」
ステイル「この男は危険だよ……。この街にいながら魔術についての知識を持っているんだ。あの子を狙っている可能性が高い」
上条「なっ!?」
銀次「あの子?」
蛮「わけありか……」
上条「っ!! そうだ、インデックス!! あの野郎、インデックスを手に入れたようなこと言ってやがった!!」
ステイル「っ!? くそ、僕の魔翌力を辿って来てしまったのか!?」
銀次「そのインデックスっていうのが、さっきから言ってたあの子? 変わった名前だね」
蛮「インデックス……」
ステイル「キミ達の狙いもそうだろう?」スッ
炎剣を構えるステイル。
蛮「なるほど……」
銀次「どうしたの?」
蛮「インデックス。Index-Librorum-Prohibitorumか……」<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<><>2011/01/01(正月) 00:58:57.74 ID:.Bf9HGU0<>銀次「な、なにそれ?」
蛮「禁書目録ってのに、聞き覚えはあるよな」
銀次「それって……ドレス姿の子が言ってた……」
蛮「魔道図書館とも呼ばれてるんだが、10万3000冊に及ぶ魔道書の原典を記憶しているらしい。イギリス清教に所属してるもんだと思ったんだが……まさかこんな所にいるとはな」
銀次「よくわかんないんだけど……」
蛮「まぁ、そうだろうな。恐らく、10万3000もの魔道書の原典があれば、世界は滅ぼせるんじゃないか?」
銀次「えぇ!?」
ステイル「……流石、彼女を狙うだけはあるね……よく知っている」
蛮「狙ってねぇよ。知っちまっただけだよ。昔は色々あったからな……」
銀次「俺はそもそもインデックスって子を知らないしねぇ」
上条「ステイル、いい加減それ仕舞えよ! 怖いんだけど!? ってか、焦ってるの俺だけ!?」
ステイル「ちっ。まぁいい。なら、キミ達は関係ないんだろ? そろそろ僕らは彼女と『吸血殺し(ディープブラッド)』を助け出す必要があるんだ」
蛮「それが、そうでもねぇんだよ」
ステイル「なに?」
蛮は、インデックスが学園都市の暗部組織に狙われていることを伝えた。<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<><>2011/01/01(正月) 00:59:27.36 ID:.Bf9HGU0<>ステイル「あの子がこの街の人間に狙われるなんて……」
銀次(『レムナント』については伏せといてよかったの?)ボソッ
蛮(あれは伝える必要ねぇだろ。上条も巻き込みかねねぇしな……。こんな事に首突っ込んでんだ、白井並みにしつこい可能性がある)
上条「まずは、インデックスを助け出さないと! アイツがインデックスを使ってなにをする気かもわかんねぇし」
蛮「あぁ、その方がいいだろ。原典使ってなにしでかすか……」
銀次「ところで、アイツって?」
ステイル「知ったところで意味がないよ。キミ達にはね」
蛮「あん? これからやりあう奴だぜ?」
ステイル「なんで来るつもりでいるんだい?」
銀次「俺達はGet Backersだからね」
蛮「奪られたものは奪り返す。禁書目録もディープなんとかってのも奪り返す。安心しろ、禁書目録を使ってどうこうするつもりはねぇよ」
ステイル「……」
銀次「その人以外にもインデックスちゃんを狙ってる人がいるんだよ? 一先ず助けてから、信頼できる人に託しておけば俺達も安心して戦えるし」
ステイル「……ちっ」
蛮「さっさと行くぞ、時間がねぇんだ」<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<><>2011/01/01(正月) 01:01:09.47 ID:.Bf9HGU0<>蛮「アウレオルス=イザード?」
ステイル「あぁ、錬金術師さ。まさか黄金練成(アルス=マグナ)が完成しているとは思わなかったよ」
銀次「言葉の通りのことが起きる……。それって、対処のしようがないんじゃないの?」
蛮「確かにな……。忘れろと言われたら忘れる……。動くなと言われれば動けない……。近づくこともできねぇな」
四人はインデックス、『吸血殺し(ディープブラッド)』姫神秋沙を救出するために、彼女達が捕らわれている『三沢塾』へと向かっていた。
蛮「ただ、その右手なら話が別か……」
蛮は上条の右手へと視線を送った。
彼の右手には超能力・魔術問わず、あらゆる異能の力を打ち消す能力、『 幻想殺し(イマジンブレイカー) 』が秘められている。
銀次「俺の電撃も打ち消してたしねぇ」
上条「まぁ、上条さんにもよくわかっていないんですけどね……」
蛮「扱いづらそうな右手だな」
ステイル「まぁ、彼を打ち倒すにはキミの右手が必要だ。頑張ってくれたまえ」
上条「上条さんに全部任せるつもりでせうか!?」
蛮「にしても、黄金練成(アルス=マグナ)なんてもんが完成していながら、なんで禁書目録を欲するんだ?」
ステイル「……」<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<><>2011/01/01(正月) 01:07:22.88 ID:.Bf9HGU0<>以上です。
年が変わっても相変わらず少なくて申し訳ないです;;
良い年になりますように<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/01(正月) 01:19:42.34 ID:rW9DscAO<>あけおめー!
そっちに絡むとは思わなかったぜ>>1乙<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/01(正月) 01:28:33.17 ID:SfpS3ZIo<>三沢塾編か
頑張れヘタ錬負けるなヘタ錬<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/01(正月) 01:57:14.50 ID:jXju./c0<>きたよヘタ練
でも正直一番奪還屋勢殺せそうなのこいつだよね…
今でもなんで負けたのかわからん<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<><>2011/01/01(正月) 02:12:46.34 ID:8nMtI6g0<>>>264
右手には通じないと「思ってしまった」→右手で黄金錬成を打ち消せるようになる
勝てないと「思ってしまった」→勝てなくなる
メンタル面が「禁書助かったからもうオマエいらないよ」でズタボロにされてたからしょうがない<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/01(正月) 07:18:12.42 ID:kcYdNYAO<>禁書を助けるためだけに黄金錬成完成させたのに
もう助かってましたは心折れるわな
へたれても仕方がない<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/01(正月) 16:26:17.68 ID:.1bnYZo0<>あけおめー
今年も期待してるぜ<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/02(日) 05:34:18.34 ID:HKWps6AO<>…そういやふと今んとこ銀次が戦闘に余り役立ってない気がした
雷帝なしでも美琴の上位互換みたいなものだが、だからこそチート相手には不利なのかなあ<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/02(日) 14:25:24.86 ID:e8D5qCk0<>この時期だと雷帝ナシじゃそこまででもなくね?
不動にも苦戦しそう<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/03(月) 10:19:22.56 ID:m3d3GYDO<>銀次は電気うなぎ的発動だから幻想殺しは効かないって思ったりしてたけど
そんなこになったら上条さんは予知能力あるけど回避できない残念な子になっちゃうから仕方ないの…<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/03(月) 15:27:34.63 ID:pJ8npEIo<>>>269
銀次は誰相手でも一回はピンチになるのがお約束だ
そのあと雷帝化して圧勝するか銀次のままで勝つかは五分だけど
何気に銀次もかなり勝率いいからな
てか自動回復機能&雷帝化があるから負けなし……かな?あるっけ<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/03(月) 22:12:07.75 ID:WnFt.kAO<>自動回復とかは無限城効果だからなんとも
ていうか最近ヨハネスブルクのリアル無限城の話を聞いてすげぇワクワクしてる
まぁ実際はただのスラムマンションっぽいけど<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/03(月) 23:34:06.25 ID:SYIy0yMo<>昔でいう九龍城か<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage saga<>2011/01/03(月) 23:44:00.15 ID:5DiFKDM0<>>>1です
読み返すとヒドイな……。禁書もGBもどっちも読んでないとわからんだろコレ……。キャラ描写0かよ……。わかりずらくて申し訳ない;;
三沢塾の前に到着した四人は、辺りの光景に違和感を覚えた。
銀次「誰もいないね……」
蛮「学生ばっかりっつってもたしかにおかしいな……」
ステイル「この感覚は、結界か……」
上条「なぁ、あれって何だ?」
上条が指差す方には、銀の鎧に身を包んだ集団が三沢塾を囲むように立っている。
ステイル「あれは、ローマ正教の一三騎士団か!?」
銀次「このビルを囲んでるみたいだけど……」
騎士「ヨハネ黙示録第八章第七節より抜粋――」
ステイル「まさか……奴らそこまで!?」
上条「な、なんだよ……」
蛮「これは……『グレゴリオの聖歌隊』か!? この辺一帯を灰にする気かよ!!」
銀次を除いた三人は戦慄を覚える。魔術師であるステイル、魔術に詳しい蛮はもちろん、上条はレプリカの威力を知っているため、オリジナルがどれほどの威力を持つのかはわからないが、レプリカを超える力があるだろうと想像できた。
上条「ふ、ふざけんな!! あの中には関係ない学生や姫神、インデックスがいるかもしれないんだぞ!?」
上条は、騎士団へと駆け寄っていく。もちろん、止めるためである。しかし、その願いは叶わず。
騎士「――第一の御使、その手に持つ滅びの管楽器の音をここに再現せよ!」
辺り一帯にラッパの様な音が響く。そして、あらゆる音が消えた。
<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage saga<>2011/01/03(月) 23:45:33.89 ID:5DiFKDM0<>天上から現れた巨大な光の柱は三沢塾のビルを押し潰す。
それにより四棟ある内の一棟が、完全に崩壊した。それに続くように残りの三棟も崩れ落ち始めた。
銀次「なっ……」
蛮「くそっ……これじゃ……」
ビルの崩壊によって生じた粉塵に行く手を遮られる四人。それでも、上条は走る。
蛮「おい、それ以上近付くな!! 巻き込まれ――っ!?」
突如異変が起きた。ビルの崩壊が止まったのだ。四人は辺りの時間が止まったのかと錯覚を起こした。
しかし、実際に止まったのはビルの崩壊のみ。そして、巻き戻された。
銀次「なに……が」
崩壊の始まっていたビルが徐々に復元されていく。
蛮「『邪眼』……かよ」
完全に崩れ去った一棟も、まるで何事も無かったかのようにそこにある。
ステイル「これが……」
ステイルの口から煙草が落ちる。
ビルへと向かっていた上条の足は止まっていた。そこで彼は呟く。
上条「アルス……マグナの力……」<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage saga<>2011/01/03(月) 23:47:14.52 ID:5DiFKDM0<>――北棟 最上階
校長室と名づけられた豪奢な部屋。その窓際に男は立っていた。純白のスーツに身を包んだ彼の名はアウレオルス。
二メートルに届く細身の体に、緑の髪。緑は五大元素の一つ『土』を表す。
彼は、窓の外を眺めている。いや、実際には窓に映る自身の顔を。
言葉一つでビルの崩壊を止め、元に戻したにも関わらず、表情の変わらない自身の顔を。
彼は振り返り、黒檀の机の上で寝ている少女を見る。
Index-Librorum-Prohibitorum。インデックスと呼ばれる少女は、金刺繍の真白い修道服に身を包んでいる。
部屋には、『吸血殺し(ディープブラッド)』と呼ばれる少女。姫神 秋沙はその能力により多くの吸血鬼を殺してきた。己の意思とは関係なく。
彼女が、錬金術師といるのには理由があった。
姫神「この子を。助けたいのね」
アウレオルス「……」
姫神「助けられるの?」
自分の力で誰かを救えるかもしれない。
アウレオルス「当然。禁書目録は人の手では救えん。だが、カインの末裔の力を使えば救うこともできよう」
彼は禁書目録を見る。彼女を救うためならば、彼は手段を選ばない。
その時、大きく開かれていた扉から、人影が現れた。
蛮「救う……ねぇ。テメェ、何してるかわかってんのか?」
彼らも錬金術師と同じで、人を救うために。無論、それはたった一人ではなく、このビルにいる者達を。<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage saga<>2011/01/03(月) 23:50:13.41 ID:5DiFKDM0<>以上です。
アウレオルスさん口調むずいです。○然って言葉の種類あんま知らんよ……。
個人的には大好きなんだが……中の人的にも<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/04(火) 00:33:00.90 ID:V8t8b.Yo<>釈然 憮然 当然 自然 未然 悄然 泰然 瞭然 超然<>
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/04(火) 13:52:08.96 ID:jz7brsAO<>必然 毅然 全然 公然 昂然 浩然 傲然 轟然 慨然 偶然 判然 凝然<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/09(日) 01:58:47.52 ID:tz.0WwA0<>騒然 冷然 俄然 艶然<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/10(月) 02:15:23.96 ID:Bm45GshAO<>待ってるよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/13(木) 23:23:08.40 ID:xGLODwywo<>板移転みたいだから依頼出したほうがいいぞ作者
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