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HTML化した人:
lain.
★
少年「おれ、勇者になるぅぅぅぅぅっ!!!」
1 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/06(月) 15:08:25.03 ID:um2GTio0
少年「ボクに任務ですか…?」
少年は耳を疑うように、王へ聞き返した。
その反応も当然だろう。
彼はまだ8歳という、[王宮戦士]であることすら有り得ない年齢なのだ。
しかし彼には天に恵まれた才があった。
その才能は熟練の戦士に匹敵する戦闘力。
魔法は使えなかったが、傷すら負わない程のまさに神童だった。
2 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/06(月) 15:17:29.64 ID:um2GTio0
王様「うむ、ライアンはまだ実戦の経験が無かったであろう?丁度良い機会なのだ」
王は期待を込めた眼差しのまま、ライアン(少年)に続ける。
王様「今ほとんどの[王宮戦士]達が事件の捜査に向かっている。彼らの手助けも借りれば大丈夫だろう」
ライアン(…むっちゃくちゃだよ、王様)
ライアンは心の中で溜め息を吐く。
まさか8歳の身で、難解な事件を捜査しろなどと命じられたからだ。
3 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/06(月) 15:26:07.37 ID:A4scPwSO
無理に地の分使おうとするなよ…
せめて推敲しろ
4 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/06(月) 15:29:02.75 ID:um2GTio0
ここ約8年程、この国[バトランド]では奇妙な事件がずっと起きていた。
8年と聞くとまるでダメな印象に思えるが、実際に8年前から事件が起きているとわかったのは最近だ。
なぜなら、ある法則と奇妙な手口があったからだ。
連続子供誘拐事件・・・。
最初の異変は事件の始まりと言われる8年前から3年経った5年前…
バトランドのそばにある[イムル]と呼ばれている小さな村からある報告があった。
「子供達がこの3年間次々と誘拐されている」
この報告により、王宮は何人かの戦士を調査に向かわせある事がわかる。
5 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/06(月) 15:37:04.12 ID:8fZqXAAO
あのライアンが若かったらか
>>1
の大将は前にFFやダンテのごった煮SS書いた人だっけ?
6 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/06(月) 15:48:27.40 ID:um2GTio0
>>3
推敲した結果なんですwwごめんなさい…
>>5
いきなりバレた…そうですww
子供達は皆幼い子供から赤ん坊が誘拐されていたのだ。
この当時の王宮は盗賊による犯行と見て捜査・警戒した。
しかしそれから四年、つまり去年に王宮を揺るがす報告が入った。
「未だに子供が誘拐されている。さらに王宮戦士が2人死亡」
子供が誘拐されているのにも驚いたが一番驚いたのは、屈強な[王宮戦士]が2人も死亡したことだった。
なぜなら、王宮戦士の実力はそれぞれが百人力と言われている程のエリート集団だからだ。
その王宮戦士が2人も死亡したならば、相手は魔族などの強敵と王宮は判断した。
7 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/06(月) 16:10:58.58 ID:um2GTio0
そして数ヶ月経ち、最近になってある事が判明する。
一年経つ度に誘拐される子供の年齢層も1つずつ上がっているという法則が見つかったのだ。
この事と、さらにある噂から王宮は事件の裏にある闇に気づく。
魔物達は生まれたばかりの勇者を[
ピーーー
]為に子供達を無闇に誘拐していると…
ライアン(…で、今も捜査していてその事件にボクも捜査することになったと)
ライアンは心の中ではなく普通に溜め息を吐いた。
8 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/06(月) 16:13:07.94 ID:um2GTio0
ぴー=殺す
9 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/06(月) 16:26:46.61 ID:um2GTio0
ライアン「装備は支給された銅の剣と皮の防具だけ…まあ初めての任務だから仕方ないよね」カチャカチャ
ライアンが不安になりながら身支度を整えていると後ろから何やら言い合いが聴こえて来た。
女「だから!私の夫を探して下さい!!」
兵士「しかしだね、今余分な王宮戦士は残ってないんだよ…」
ライアンが見る限り女は大分取り乱していた。
ライアンは少し心配になり、急いで装備を整えて女の所へ行く。
ライアン「どうしたんだい?」
兵士「ライアン、すまないが他の兵士を呼んで来てくれないか」
女「お願いします…夫を探して下さい・・・」
兵士は呆れたように「だから今余分な王宮戦士がいないんだ」と繰り返す。
恐らくこんなやりとりを何度も繰り返していたのだろう。
女「うぅ・・・そんな・・・っ」
ライアン「・・・」
10 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/06(月) 16:37:58.27 ID:um2GTio0
ライアン「あの、名前は?」
女「・・・え?」
女はライアンの急な問いにどう答えるか一瞬迷ったが、少しぁぅぁぅ言った後静かに言った。
ユウナ「ユウナと言います…」
ライアン「ユウナさん、あなたの夫がどうしたのですか?」
ユウナ「…1ヶ月程前に、夫のティーダがイムルの学舎にブリッツを教えに行ったんです」
ユウナ「それで・・・そのまま・・・」
ユウナはそう言って溢れてくる涙を拭いていた。
ライアンは続きが大体わかった。
ライアン「そのままティーダさんは帰って来なかったと?」
ユウナ「…はい」
11 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/06(月) 16:51:30.87 ID:8fZqXAAO
やっぱりFFからお客様来たかwwww
12 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/06(月) 17:38:12.92 ID:H4SoSwIo
ですよねーwwww
13 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/06(月) 18:30:30.48 ID:um2GTio0
ライアン「よし、ボクと一緒にティーダを探しに行こう!」
ユウナ「え?」
しかしその言葉に兵士が口を挟んだ。
兵士「ライアン、気持ちはわかるが君はまだ幼いし任務も与えられていないだろ」
ライアン「あぁ、言ってなかったね。今日から任務をボクも与えられたんだ、つまりボクも王宮戦士だね」
そう言ってライアンはユウナを見る。
ライアン「ユウナさん、まずはイムルまで連れて行ってくれるかな?」
ユウナ「はい!夫を探してくれるのなら喜んで…」
14 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/06(月) 18:35:48.64 ID:um2GTio0
i"'ー‐‐、 _,、
/"、''`ヽ/'、::i ___
-'::i、_'、-'-'ー::i_、‐"::::::`ヽ、
ヽ、'ー::::(''、:丿:::,、::::::::::::::::'、
`''ー-‐'、'、::/''、i、i、:‐'、::::'、,_
'、'、'-‐`. '-‐/;ー-''"
i、'、、,.ー.,/;';'i"´
',、‐'`''"ノー、
/'、i'、'、/ /'、 【ユウナが仲間に加わった!】
i`'''i/i''、 /iー''.i
i丿" i、,、'、,,i- i
ノ':::..../':::(,_,i` ..'、
/:::::::::i,,,,,i;'/,,ヽ:::::::::'、
/:::::::::;i;|;;|:::;;|;;|;i::::::::::::'、
i、:::::::::|;|;;;|;;;;|;;;|i:::::::::::::/
ヽ、:::ノ;|;;;|;;;;|;;;|i:::::::::/、
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15 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/06(月) 18:45:13.79 ID:um2GTio0
ユウナ「私は回復魔法くらいなら使えますから、ケガをしたら言って下さいね」
ライアン「助かるな〜!ボク強いけど魔法だけは全然覚えられないんだよね…」
ユウナ「私はベホマラーくらいなら使えますから安心して下さい」
ユウナが城門を飛び出す。
ユウナ「ライアンくん!早く早く!」たたっ
ユウナは突然また最初のように慌て出す。
ライアン「そんなに急がなくても…」
するとユウナが橋を渡った所で叫んだ。
ユウナ「きゃぁ!!?」
ライアン「!?」
ライアンはすぐにユウナの所に駆けつける。
そこには1人の[赤い男]が立っていた。
16 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/06(月) 18:53:30.35 ID:um2GTio0
ユウナ「この人…いつも変なこと言いながら迫ってくるんです・・・」
男「変…とは心外だな、俺はお前のガードをしてやると言っているんだ」
ライアンがユウナを庇うように男の前に立った。
ライアン「ユウナさんに何か用かい?」ザッ
男「…邪魔をするな、これは俺の物語だ。ガキの出る幕じゃない」
ライアンがゆっくり銅の剣を抜きながら男を睨みつける。
ライアン「王宮戦士だよ…こうみえてね」
男「…ほう、面白い」
男「なら俺を仲間にしろ」
ライアン「は?」
17 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/06(月) 18:59:48.91 ID:um2GTio0
男「一度、王宮戦士とやらの実力を見てみたいと思っていた…構わないだろう?」
ライアン「…アンタ、名前は?」
ヴィンセント「ヴィンセントだ」
ライアン「ヴィンセント、ボクはユウナの夫ティーダを探してるんだ。手伝ってくれるなら構わないよ」
ユウナ「えぇ!?こんな怪しい人をですか・・・?」
ヴィンセント「ならば決まりだな…」
18 :
ユイィ
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/06(月) 19:02:21.23 ID:um2GTio0
,.:"::l:/::::::l::l:、: ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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./::::i''" _,,,...|:l-l::| ゙l:::::::::::::::::::::::::::::::゙i
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.!::l |:| l:i ̄/ |::::::::::::::::l:::::::::::::::::::l
l:::| !| l:lヽ'、 ノl:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::l 【ヴィンセントが仲間に加わった!】
l:::|. !| \ー‐ .l:::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ヽ、
l::| .<、,..-‐''i:::::::::::::l:::l、:::::::::::::::::::::::ヾ、
l::! i´ /::::::::::::/l:::| ヽ:::::::::::::::::::::::::ヽ、
リ ゙i===/:::::::::/ .!::l ヽ:::i、::::::::::::::::::::`ヽ
19 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/06(月) 19:04:41.74 ID:8fZqXAAO
引っ掛けかよww
ヴィンセントおっさんに憑かれたか
20 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/06(月) 19:09:32.23 ID:H4SoSwIo
アーロンと思わせてヴァレンタインさんですか!!
21 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 14:21:57.56 ID:pqzBuIM0
〜イムルの村〜
村人「・・・ここはイムルの村だよ」
警備の為に立っている村人はあまり元気がない。
かなり村全体の活気は無く、あまり子供の姿も見ない。
ライアン「へえ…城以外の街なんて初めて見たけど、暗いね」
ライアンは見たままの感想をユウナに言うと、ユウナは俯きながら言った。
ユウナ「大切な子供が誘拐され続けてれば暗くもなりますよ…」
「たいへんだー!!学校の子供達が消えた!」
ユウナ「!?」
村の奥から聞こえたその言葉は周りの村人を動揺させた。
村人「そんな…また消えたのか…」ガクッ
22 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 14:58:51.22 ID:pqzBuIM0
ヴィンセント「・・・消えた、か。…ふっ」
ライアン「なにがおかしいのさ?」
ヴィンセント「・・・さあな」
ヴィンセントは素っ気なく言った。
村人2「やっぱり1ヶ月前に捕まえた男が関係してるんじゃ…」
ライアン「・・・ねえ、その捕まえた男ってどこにいるの?」
ライアンは何かを感じたのか村人に訊ねる。
村人「村の奥の地下牢だよ。変な男でね、子供みたいな奴なんだ」
ライアン「・・・行ってみよう」
23 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 14:59:15.58 ID:DutiWGco
嫌な予感すらしない
24 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 15:09:32.25 ID:pqzBuIM0
〜地下牢〜
ライアン「ほんとにいた・・・」
ライアンは目を手で覆ってティーダを見ないようにしている。
ヴィンセント「・・・傑作だな」
と言いつつヴィンセントもあまりティーダを直視しようとしなかった。
そう、地下牢にはライアンの勘が当たり、ティーダがいたのだ。
しかしその姿は悲惨で、ユウナが何を言ってもティーダは
「ぼくはおやじなんてきらいだ…」
と言い続けているのだ。
子供のように泣きじゃくりながら…
ユウナ「ティーダ…ねえ…」
ティーダ「・・・おやじなんて…ぐすっ…きらいだ…ひっく…」
もはや会話にすらなってない。
25 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 15:20:11.29 ID:DutiWGco
泣くぞ?すぐ泣くぞ?絶対泣くぞほぉら泣くぞ!!
26 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 15:20:54.24 ID:pqzBuIM0
ユウナ「・・・ライアンくん、ヴィンセントさん…少し2人きりにさせて貰えますか?」
ユウナは振り向かずに言った。
ライアン「うん」
〜地下牢の入口〜
ライアン「ユウナさん、可哀想だね」グラグラ
ライアンは片手で逆立ちをしながらヴィンセントに話しかけた。
ヴィンセント「記憶喪失もロクに治せないなら愛なんて大したことないがな」
ライアン「?」
ライアンはヴィンセントの言っている意味がわからなかった。
ヴィンセント「・・・悪いな、俺はパーティーから抜けさせてもらうぞ」
ライアン「え?」
27 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 15:28:33.58 ID:pqzBuIM0
ヴィンセント「少し用があってな…」
ライアン「う、そっかそーか!なら仕方ないよね!じゃあなヴィンセント!」
ヴィンセント「・・・ケガはするなよ・・・」
(・・・・・・弟よ・・・)
ライアン「?」バッ
ライアンは後ろから何か呟かれた気がした。
それも大切な、絶対に聴き落としてはいけないようなことを・・・
しかしこの当時のライアンにはまだ無い経験だった。
ライアン「まあ、また会えるよね!」
彼はまだ永遠の別れを知らなかったのだから。
28 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 15:35:26.96 ID:pqzBuIM0
ユウナの声「ティーダ!!!」
ライアン「!?」
地下牢から突然ユウナの叫び声が響き、ライアンはすぐに駆けつけた。
〜地下牢〜
ティーダ「ユウナ…ここは?」
ユウナ「君は子供帰りしてたんだよ…ティーダ」ぎゅ
ユウナはまだぼーっとしているティーダを抱きしめる。
ライアン「ティーダさん、大丈夫ですか?何があったのですか?」
ライアンはティーダに訊ねた。
29 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 15:46:13.25 ID:pqzBuIM0
・・・数分後・・・
ティーダ「俺は1ヶ月前、この村から子供達が秘密の通路を通って森に行ったのを見たんスよ」
彼は落ち着いてからゆっくりと話出した。
その秘密の森には古い井戸があり、子供達はその井戸に入って行った。
俺もなんとなく怪しいと思ってついて行ったッス。
そしたらそこにはおかしな靴があって、子供達はその靴を面白がって遊んだり投げたりしてたッス。
だから俺は子供達に靴は履く物なんだと教える為に履いたッス。
そしたら突然靴が光って、俺は見知らぬ所にいたッス。
ティーダ「・・・あとは覚えてないッスね」
ライアンはもしかすると今回の誘拐事件と関係があるかもと思う。
なにより、その秘密の通路を通ったから先ほども消えたと言われているのかもしれない。
ライアン「・・・よし!ボクがその靴を見つけてくるね!」
30 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 15:55:21.76 ID:pqzBuIM0
〜森・井戸入口〜
ライアン「・・・結局1人になっちゃったな」スタスタ
ライアン「この井戸の中か…」
ライアンは井戸の中を覗く。
そしてライアンは気づいた。張られているロープは最近使われた後があることと
井戸の周りにライアンくらいの足跡があったことに。
ライアン「もしかして子供達が来てる…?」
ライアンの額に汗が浮かんだ。
もしも、ティーダの話と最近起きている誘拐事件が関わっているならば…
この井戸の中は危険だからだ。
ライアン「…何も起こりませんよーに」バッ
ライアンは井戸の中に飛び込んだ。
31 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 16:02:18.91 ID:pqzBuIM0
〜洞窟〜
ライアン「っと」シュタッ
ライアン「…高さ的にも他の子供には危ないなあ」
ライアンは降りて来た上を見て言う。
大体10mはありそうな高さだった。
ライアン「あ、足跡がやっぱりある」
見るとあちこちに走り回ったのか、足跡がバラバラにあった。
ライアン「…」
ライアン「なんかヤバい?」
よく見てみると、走り回ったにしては何かがおかしかった。
32 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 16:59:49.74 ID:pqzBuIM0
ライアン「…逃げ回ったのか?」
ライアンは走り出した。
もしも既に手遅れだったら…
そんなことが頭の中に響き渡るが何度もそれを振り払う。
[誰かいるの…?]
ライアン「?」ピタッ
ライアンは突然頭に直接話しかけられたような気がして止まる。
気のせいかとも思ったが、再び話しかけられた。
[お願い、ボクを助けて…子供達が連れて行かれて…魔物が…]
ライアン「おい!誰かいるのかー!?」
[だめ…気づかれちゃ
?「ん・・・まだ子供が残っていましたか?」
男の声が洞窟の奥から響き渡って来た。
そして、とても速いスピードでライアンの前に現れた。
ライアン「!」
33 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 17:07:45.62 ID:pqzBuIM0
/´ ̄ヽ
ハ,.-、ハ
,|-‐'=='‐-|
/⌒''ー-‐'| :l-‐v‐-l: |ー-‐'''⌒ヽ
゙、 `\.| :|⊆X⊇|: |/´ ノ
) `く\hさちイ/>'゙ (
,.く__ __,.>}W{<、__ __,>、
`r‐- 二 -‐'n}.}こ{.{n`‐- 二 -‐7´
∧ | ┌‐-⊥∨ ∨ム-‐┐ | ∧
/ l l  ̄>( `Y´ )< ̄ l | ヽ
/ | l .l/ ィヘ "}" イ ト、\l. l | ヽ
/_...-''"| !├'゙/ /}: iハi :ト、ヽ`┤l |`ー、_ヽ 【大目玉・ゲマが現れた!】
´ | l l ├'’{:_{l l}_;} `┤ l l | `
| .! l l. | | | | .l l l l.
/ l .l l | | | | .l l. l. l.
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\_/ / |,ノ ヽ. | l. \_/
ヽ__/ / ヽ \__ノ
\_,/``ー'⌒'ー'´\_,/
34 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 17:21:16.04 ID:pqzBuIM0
ゲマ「…ほっほっほ、どうやら私が何をするつもりかわかってらっしゃるようですね」
ライアン「・・・」チャキンッ
ゲマはライアンが銅の剣を構えたのを見て笑っている。
【ゲマは笑っている!】
ライアン「…シッ!!」ヒュンヒュンッ
ズバァッ!
ゲマ「ほっほ・・・ッ?」グラッ
【会心の一撃!ゲマに487のダメージ!!】
ゲマ「…どうやら[さっきの男]同様ただの王宮戦士ではないようですね」ヴンッ
ライアン「〜!!(魔法の気配!!)」バッ
ゲマ「消えなさい」ブンッッ
ドゴォォォォッ!!
ゲマの手から凄まじい威力の火炎が投げられた。
【ゲマはメラを唱えた!】
【ライアンに0ダメージ!】
ゲマ「・・・なに?」
35 :
ユイィィ
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 17:28:48.49 ID:pqzBuIM0
ライアン「あ、危なかった…」シュタッ
ライアンはゲマの後方で着地した。
ゲマ「くっ…!!」ヴンッ
ライアン「させないよ、次は・・・」バッ!
ライアンが洞窟の天井ギリギリまで跳んだ。
ライアン「ボクのターンだ…!」ヒュインッヒュインッ
ゲマ「ッ〜!??」
ズッパァンッッッ!!!
ライアンの刃がゲマを真っ二つにした。
【会心の一撃!ゲマに493のダメージ!!】
36 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 17:31:18.87 ID:DutiWGco
才能ありすぎワロタ
37 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 18:43:08.99 ID:rzQfSYAO
おいおいライアンはいつからプロアクションリプレイ愛用者になったんだww
38 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 18:44:44.00 ID:pqzBuIM0
ゲマ「…ば…ばかなッ…!!」ドシャッ
パシュゥッ
【ゲマを倒した!】
ライアン「…ふぅ、初めての実戦の相手としては申し分ないね!」スチャ
ライアンが一息つく。
するとまたあの声が後ろから聞こえてきた。
?「キミ…強いんだね?」ちょこん
ライアン「君がさっきの?」
?「うん、ボクが君に話しかけていたんだ」
39 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 18:55:45.13 ID:pqzBuIM0
>>37
このストーリーではこの強さがLv8です
ライアン「ところで、さっきの話は本当かい?」
ライアンは[青い子供]にさっき話していたことについて聞いた。
?「うん。ボクに会いに子供達が来たはいいけど、子供達が[消える靴]に触れようとしたからやめさせたんだ」
?「そしたらいきなりアイツが現れて…子供達が連れて行かれてしまったんだ」
子供は何かを後悔してるのか俯いている。
?「それに…赤いマントの人が靴を使って追いかけちゃって…」
ライアンはそれに反応した。
ライアン「ヴィンセント!?」
?「知り合いなのかい?」びくっ
ライアン「うん、凄く強そうだったから平気…」
しかしライアンはそこで止まる。
(・・・何が平気なの?)
ライアン「大変だ、ボクも追いかけないと!!」
?「まって!ならボクも連れて行って!!」ガシッ
子供はライアンの腕を掴んだ。
ライアン「でも・・・」
?「ボクはこうみえて魔物で、ホイミも使えるんだよ!」
ライアンはあまりの必死さに気圧された。
40 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 19:01:35.89 ID:pqzBuIM0
ライアン「うぅ…わ、わかったけど!」
?「けど?」
ライアンはそこで真剣になる。
ライアン「なるべく、僕のそばを離れないで。僕はまだ未熟だから…」
?「わかった!よろしく…えと・・・?」
ライアン「僕はライアン、君は?」
ホイミン「ボクはホイミスライムのホイミンだよ、よろしく!」
41 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 19:04:08.40 ID:pqzBuIM0
ト、、,. - ―― - 、 ,イ!
|l ゞ `' l|
/ `'/, 、 ヽ
,′/ / ,′l | ト、 ! j
! ′/ /7メ | レ仁| /|
| l| { l/-=ミヘ. |/:::「レ' /
∨丶 〈::.::.::} ヽlヾツ厶イ
`、 ト、ヾ゙゙´ _ , ,イ /
ヽj \>r-r<}// _ ,,
_/: : |介ヘ: : ̄厂「rヘレ{}三三三三三三三> 【ホイミンが仲間に加わった!】
>、: : :.:L_ニ_〉_:_厶┴し' ~
. rく /7¬^X ハ
〈 \>'´/:`ヽ/ lレ': ヘ
// V_:_:_:_ノ_:_:_:/
. // / ̄7 「 「
// 厶__/ l |
// |=≠ Y弍
レ └′ `┘
42 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 19:17:24.04 ID:pqzBuIM0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・
ホイミン「あの羽のある靴、あれを履くとどこかに飛ばされるみたいなんだ」
ホイミンは洞窟の奥に転がっているオシャレな靴に指を差す。
ライアンはそれに近づき、ゆっくり手に取った。
【ライアンは羽根の生えた靴を手に入れた!】
ライアン「じゃあ、行くよ…」スッ
ホイミン「…」ゴクリ
ライアンはホイミンに確認をとると素早く靴を履いた。
すると突然ライアン達の体を光が包み込んだ。
ビュッッッ
そして突然風を切り裂く音が洞窟に鳴り響き、2人は姿を消した。
43 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 19:28:45.24 ID:pqzBuIM0
〜湖の塔〜
パシュゥッ
2人は突然空中に放り出された。
ホイミン「う、うわわ!?」
ガシッ
ライアンが体制を整えてホイミンをキャッチした。
ライアン「よっと!」シュタッ
ホイミン「あ…ありがとうライアン君」
ライアン「ん、いんよいんよ!」スッ
ライアンは照れくさいのか目をそらしながらホイミンを降ろした。
ライアン「・・・こんな所に飛ぶなんてね」
44 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 19:33:58.52 ID:pqzBuIM0
ホイミン「どこだろ…?塔、みたいだけど」キョロキョロ
【・・・・・・こっちです・・・・・・】
ライアン「・・・え?」
ライアンは一瞬ホイミンの声かと思ったが、違うと気づいた。
【・・・こっちです・・・ライアン・・・】
ライアン「・・・呼んでる」フラッ
ホイミン「え、ライアン君?」
ライアンは声に導かれるまま、とり憑かれたように歩き出した。
45 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 19:43:38.98 ID:pqzBuIM0
ライアン「・・・」
ライアンが歩き、辿り着いた先には一本の剣が刺さっていた。
ホイミン(・・・歩いて来たけど、どうして魔物と遭遇しなかったんだろ…気配はいくらでもあったのに)
ホイミンは少し前の光景を思い出してゾッとする。
ライアンがゆっくり歩いているのに、周りの魔物達は気づきもせず彼を素通りしている光景を…
【あなたを待っていました…ライアン…】
ライアン「…あなたは?」
46 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 19:51:17.00 ID:pqzBuIM0
【・・・今は名乗るだけの力があなたにはない・・・】
ライアン「ひどい…のかな?」
ホイミン「ライアン君…誰と話をして?」
ホイミンは刺さっている剣に話しかけるライアンを心配する。
【さあ…抜くのですライアン・・・[破邪]を…!!】
ライアン「・・・ッ!!」グッ
ジャキンッ
【ライアンは破邪の剣を手に入れた!】
ライアン「…羽根みたいに軽く感じる?」ヒュンヒュン
ホイミン「ライアン君…大丈夫?」
47 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 20:00:24.12 ID:pqzBuIM0
ライアン「…ホイミン?」
ホイミン「大丈夫かい?」
ライアンは少しボーっとする。
しかし次の瞬間にはその小さな沈黙は消える。
ドシャッ
ライアン「!!…血の臭いだ…行こうホイミン!」バッ
ライアンは嫌な予感がして、急いだ。
ライアンは、今日まであまり予感や勘はまるで当たらないアンラッキーな体質だった。
恐らくその今まで溜め込んでいた幸運でも爆発したのだろう。
ライアンの予感は再び当たってしまう・・・
ライアン「……ヴィンセント!!」
48 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 20:23:37.04 ID:pqzBuIM0
ヴィンセントが、地下に続く階段のそばで倒れていた。
全身を切り刻まれ、魔法か何かによって凍り、焼かれ、血にまみれていた。
ヴィンセント「…ライアンか・・・」
ライアン「ヴィンセント!どうして無茶を!?」
ヴィンセント「……ライアン、よく聞け…」
ホイミン「まってて!今ボクのホイミで…」
ヴィンセント「ライアン、今この世界は滅亡の危機に晒されている…」
ライアン「!?」
ヴィンセント「…ッ…今、この世界にはお前と同じ年に生まれた勇者がいる…」
ヴィンセント「その勇者を探して…お前が守り、共に戦うんだ・・・」
ホイミン「ダメだ・・・傷が塞がらない!!」
ヴィンセント「…ライアンは逃げろ・・・今のお前では下にいる敵には勝てない…」
ライアン「子供を助けなきゃダメだろぉ!?」
ヴィンセントはその言葉を聞いて、さらに体から力が抜ける。
ヴィンセント「やはりお前は・・・私の弟なのだな・・・・・・・・・」ズシャッ
ヴィンセントの手が、ライアンの目の前で落ちていった。
49 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 20:29:54.92 ID:pqzBuIM0
ライアン「…は?」
ライアンはヴィンセントの最後の言葉に聞き返す。
ライアン「弟…?なんだよそれ…僕に家族なんていたのかよ…ッ!?」
動かないヴィンセントに何度も問いかける。
ライアン「なあ!!アンタが僕の兄なのかよッ!!どぉなんだよ!!!」ユサユサッ
ホイミン「ライアン君…」
ライアン「……ホイミン、ヴィンセントを見ててやってくれないか」スッ
ライアンは自分の身長以上の破邪の剣を手にとりながら言った。
ホイミン「…ライアン君は?」
ライアンは静かに応える。
ライアン「ヴィンセントの仇を討つ!!」
50 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 20:46:43.98 ID:pqzBuIM0
〜闇の祭壇〜
?「…また懲りずにきたのか・・・って、ガキか」
ライアン「…お前を倒す!!」チャキッ
?「…ははっ、まさか自分から来てくれるとはなぁ!!」
ライアン「なに?」
?「その破邪の剣を抜いたんなら間違いねえ!てめぇが勇者だなぁ!?」
ライアン「ッ!?」
?「いいぜ・・・デス条様への土産だ…殺してやるよ!!」
ライアン「来るッ!!」
51 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 20:48:57.35 ID:pqzBuIM0
/: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : :.
/: : :/: : : : : : : : : : :、: : : : :l: : :!: : |
〃: : :{ : : : : : : : : : : : :\: : :ト、: !: : |
l|: : : :.|: l: : : : : : !: !: 、: : :_i: :.!:|:ヽ: ::乂_
l|: : : :.|ハ:、: : : : |: ト、:斗: :i: :.!:|:l:.∧: :l⌒ヽ
八: : : :!弋心、: : i´:! 弋刈ハ: !:lヽ{: ト、:!
' ハ: : :| `¨´/ヽi:ト、! `¨´ノ' !/://ト、≧!=、
( 八ハ :| 丶 ノ{ノ ∧: :.ト、
{: /: ∧ 厂: : : }: 乂ヽ 【上条の手先・垣根提督が現れた!】
l:'/∧: \` ー―一' イ{:从: ! :ト、:⌒ヽ
ノ' / ノ: :ノノヽ __ / 〃 〉.:)ヽ:l )'
/ ´ /{「// // / /.:.:.:.:}.:\
// || / /' / /.:.:.:.:.:.\.:\
/.:./ !!ノ / /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>.:.\
/.:.:.:.{ 〃 / /}.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:\
/.:.:.:.:.:ノ}/∧ 〈 / /.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
/.:.:.!.:./ / /:.:∧ ∨イ}.:.:.:<´.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:/.:./.:.:}
52 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 20:52:28.84 ID:rzQfSYAO
おい製作で○条だと上条さんの亜種だと勘違いしやすいなと思ったらまんま上条さんかよww
53 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 20:58:39.00 ID:pqzBuIM0
垣根「ひゃははははは!さっきの奴みてぇにフルコースと、丸焼き…どっちがいいッ!?」バサッ
垣根の背中から純白の翼が広がった。
垣根「まてよ…丸焼きにしたら顔がわかんねぇよな…ならー!!」ヴンッ
ライアン「?」
垣根の翼が光を放った。
そしてライアンは気づく…
ライアン「ッッ!!いつの間にナイフが…」ヒュバッ
ライアンの180°全体からナイフらしき物がビッシリと飛んでくる。
ライアン「ぐぅっ!!」ヒュンヒュンヒュッッ!!
ガギギギギギギィィィッ!!
垣根「おぉ?やるなぁッ!?さっきのザコはデス条様への土産にもなんねぇぐらい弱かったがな!!」ヴンッ!
ライアンは垣根の言葉に反応する。
ライアン「ザコだと・・・ッ!!」
54 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 21:12:00.50 ID:pqzBuIM0
垣根「凍りついちまいなぁぁぁぁッ!!」ヴヴゥンッ!
垣根の翼がサファイアのようになったかと思うと、地面から氷の刃が幾つも出て来る。
ライアン「ぐ…ァァアアアアア!!!」グッ
【ライアンの破邪の剣が光り輝きだした!】
垣根「なんだぁ?」
ライアン「うぉぉぉ!!」ブォンッ!
ゴォォォォォォォォッッ!!!
【破邪の剣から火炎の渦が放たれる!】
【ライアンに25のダメージ!】
ライアンの火炎が垣根の作り出した[未元物質]をかき消す。
ライアン「はぁ…ッ…はぁ…ッ…!!」シュタッ
垣根「面白い…そのただのギラが勇者様の全力かぁ!?」ヒュンッ
垣根の姿が一瞬にして消える。
55 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 21:26:00.78 ID:pqzBuIM0
ライアン「…見えないッ」
ドクンッ
ライアン「だが…今はァッ!!」ブォンッ
【ライアンの破邪の剣が燃え盛る!】
ヒュバッ
垣根「火炎を剣に纏わせてやがるだとぉッ!!?」ヴゥンッ!
ライアン「俺のォッ!!」ヒュンッ!
ライアンが火炎を纏って垣根に突撃する。
垣根「来いッ!!ガキィィィッッ!!!」ヴゥンッ!!
それに迎え討つ、垣根…
ライアン「うぉぉぉぉ!!!」ゴォッ!!
ライアン「ターンだぁぁぁぁぁあああ!!!」
ズドォォォォォォッッッ!!!!!
【ライアンの練獄斬り!!】
56 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 21:29:13.24 ID:pqzBuIM0
・ ・ ・
垣根「・・・ッ」グラッ
垣根「ガハァッ!!?」ズゴォッ
垣根が炎に包まれ、祭壇へ落ちていった。
【垣根提督を倒した!】
57 :
URYYYYYY
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/07(火) 21:31:04.57 ID:pqzBuIM0
今日はこれで終わります!!
58 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/08(水) 15:47:17.38 ID:kg6aXQk0
「はぁッ…はぁ……ツゥ…!」ドサッ
ライアンはその場に倒れ込んだ。
どうやら今の、破邪の剣による連携技は子供の肉体のライアンにはダメージが大きいようだ。
ライアン(・・・でも今の、凄く強かったなぁー)
ヴゥンッ
ライアン(!魔法のけは……)
「メラッッ!!」ボッ
ドゴォンッ!!
ライアン「ぐあぁぁ!!?」ドサッドサドサ!
突然の襲撃にライアンは避けることすら出来ず、火の弾丸が直撃する。
垣根「ぐぅぅ…ッデス条様に報告しなければ…!!」フラフラ
垣根「勇者を殺してなー!!」ヴゥンッ
ライアン「ッ…やられる・・・!」
59 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/08(水) 15:53:45.68 ID:kg6aXQk0
?「ライアン君に触るなあああああああッッ!!!」
【ホイミンの攻撃!】
ライアン「ホイミン!?」
垣根「ちぃ…たかがホイミスライムがぁッッ!!」
ホイミン「たあああ!!」ビュンッ
ドゴォォォンッ!!
【痛恨の一撃!!垣根に500のダメージ!】
垣根「ば・・・かなァッ!!?」フワッ
ドサッ
【垣根を倒した!】
60 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/08(水) 16:12:19.10 ID:kg6aXQk0
ホイミン「…あれ」
ホイミンは自分の一撃に驚いている。
それもそのはず。
彼女には今の痛恨の一撃を出すだけの実力など存在しないからだ。
ライアン「す…すげえやホイミン!はは・・・俺よりもキツそうな一撃だったぜ?」
ホイミン「……(…もしかして、お父様の力?)」
ライアン「・・・ホイミン、奥の牢屋を見てくれるかな?子供達がいるはずだ」
ライアンは奥の扉を指差した。
ホイミン「ならその間にライアン君はやくそうで回復しててね」タタタ
ライアン「・・・」
61 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/08(水) 19:25:02.04 ID:4ZaXnQAO
ダメージの桁デカいなww
世界根幹はドラクエなのにダメージ計算はFFなのか
62 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/09(木) 16:02:54.83 ID:vfTwmbI0
>>61
そのうちにダメージの表示すら出来ない状態になります
ライアン(…ヴィンセントの言葉・・・)
ライアンはヴィンセントの言葉を思い出す。
世界が滅亡の危機に晒されていること、まだ幼い勇者を魔王達が狙っていること。
そしてライアンはその魔王が何者なのか知った。
ライアン(魔王は恐らく…[デス条]・・・)
この時、既にライアンは決まっていた。
ライアン(…勇者を探す旅に出よう…)
幼いライアンの背中を一気に押したのは、恐らく
生き別れ、そして最悪の再会、別れとなった兄ヴィンセント。
その兄との約束が、彼を押したのだ。
【ライアンのレベルが20に上がった!】
63 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/09(木) 16:12:11.15 ID:vfTwmbI0
ホイミン「・・・ライアン君、子供達を連れて来たよ…」
子供達「・・・」ぶるぶるぶる…
そこにはほんの4人しかいなかった。
ライアン「・・・他の子供達は?」
ホイミンが、言いにくそうに応える。
ホイミン「ダメだった…」
ライアン「・・・また1つ戦う理由が増えたな」ボソッ
ライアン「よし、着いて来い。空の見える所まで避難してからキメラの翼を使って帰るぞ」
ホイミン「準備がいいね」
ライアン「・・・ヴィンセントのな」
ホイミン「っ…」
それから2人は、村に帰るまで一言も話せなかった。
64 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/09(木) 16:19:23.55 ID:vfTwmbI0
〜イムル村〜
村人「ああ戦士様!なんとお礼を申し上げたらよいか…」
村人2「本当にありがとうございました!」ペコペコ
村人の、子供が帰って来た者達はライアンに何度もお礼をした。
もう二度と、子供がいなくなることはない。
だが、他の二度と帰って来ることのない子供達の親達は深い悲しみに包まれていた。
生きているかもしれない。そんな希望すらなくなってしまったのだから…
ホイミン「なんだか…スッキリしないや」
ライアン「・・・」
65 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/09(木) 16:30:48.00 ID:vfTwmbI0
〜バトランド〜
王様「よくぞ事件を解決してくれたライアンよ、さすが[神童]の名はだてではないな」
王はライアンやイムル村からの報告で既にライアンへの褒美の準備ができていた。
まだ子供だから、という意味なのか。
並べられていたのはご馳走だけだった。
ライアン「・・・王様」
しかし今のライアンが求めていたのは、褒美でも、祝いの言葉でもない。
ライアン「俺は勇者を探す度に出ます」
一同「ざわ…ざわ…」
当然城の者達は驚いた。
王様「何か訳があるようだな」
【ライアンは王様にこれまでの事を伝えた】
王様「ヴィンセントが…!?」
王は声も出ない程に驚く。
ライアン(やっぱり知ってたんだ…)
66 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/09(木) 16:45:59.99 ID:LWkuXwDO
乙です。
67 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 16:21:07.36 ID:YUBrdJE0
ライアン「王様、もしも俺が…1人前になって勇者を連れてきた時に」
王様「全て話そう。お前の知りたい事全てな」
王はライアンよりも先に応えた。
ライアン「・・・では、今まで育てて頂きありがとうございました。王様」スッ
ライアンは深く頭を下げると出口へ向かって歩き出した。
しかし後ろから…
王様「待つがいい。ならばお前には我が国が用意出来る最高の防具を与えよう」
王様「それに今日は一度休んでからが良い、そんな体ではスライムにも勝てんぞ?」にっ
ライアン「・・・ありがとうございます、王様」ぺこり
王様「……(ヴィンセントよ、お前は幼きライアンに託したのだな…[勇者]としての使命を)」
68 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 16:32:10.46 ID:YUBrdJE0
〜宿屋〜
ホイミン「きゃっほぅ♪」ぼふっ
ホイミン「はわわ〜!ボク人間の宿屋で寝るの初めてだよ!気持ちいい〜♪」ぼふぼふんっ
ホイミンは嬉しいのか、何度もベッドの上で跳ね転がる。
ライアン「……すー」Zzz
ホイミン「・・・クスッ」
ホイミン「…[どんなに小さくとも、夢を見続ける限り生き物は無限の可能性を持つ]か〜♪」
ホイミン「お父様の言うとおり…ライアン君もボクも成長してる気がするよ…」
ホイミン「スラリンお父様・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・
69 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 16:41:40.77 ID:YUBrdJE0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「……♪・・・〜♪」
・・・綺麗な歌声だなぁ・・・
「っ?」ピタッ
・・・?・・・
「あなた…誰?私の夢なのに…」
・・・姿は見えないけど、誰かいるのかい?・・・
「…いるけど」
・・・不思議な感じがする・・・
「なにが?」
・・・わからない・・・
・・・疲れてるからかな・・・
「ふーん・・・」
70 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 16:49:55.93 ID:YUBrdJE0
「ねえ、抱きしめられる?」
・・・え…?・・・
「私ね、訳は分からないけど…不安になるんだよ急に」
・・・……顔は見えないけど近づけるのかな?・・・
「大丈夫だよ、来て……えと」
・・・ライアンだよ・・・
「ライアンね、私は・・・」
71 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 16:51:26.65 ID:YUBrdJE0
「シンシア」
72 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 16:52:25.95 ID:YUBrdJE0
誰も知らない、僕達だけの世界
73 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 16:54:08.18 ID:YUBrdJE0
誰も知らない、私達だけの思い出
74 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 16:54:59.35 ID:YUBrdJE0
それぞれの道が繋がり、夢もまた繋がり導かれていく・・・
ドラゴンクエストIV
〜導かれし勇者たち〜
75 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 17:03:37.43 ID:YUBrdJE0
・・・月日は流れ、9年後・・・
ライアン「キングレオ城が魔物に支配されている噂か…どう思うホイミン」バサッ
ライアンは情報紙を机に置いてホイミンに聞いた。
ホイミン「ここの所、魔物達の活動が活発になってきてる。サントハイムでは皆殺し事件もあるし」
ライアン「…となるとやはり」
ホイミン「デス条が本格的に動こうとしてる、もしかすると勇者が見つかったのかも…」
カチャカチャ…スチャンッ
ライアンは真紅の鎧を身に纏うとホイミンに言う。
ライアン「なら急ごう、[勇者を導く国]ブランカへ」
ホイミン「うん!」
76 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 17:59:59.00 ID:YUBrdJE0
ちょっときゅうけー♪
とりあえずこのスレの内容を今のうちに言うと
ドラゴンクエスト4の改変オリジナルストーリー?です
たまにあちこちからお客様がきますので注意してください
77 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/14(火) 18:02:15.19 ID:JuGseV2o
うん知ってる。結末も知ってる
78 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/14(火) 18:10:47.78 ID:YUBrdJE0
結末は…知ってる人は誰もいないはずですよ♪
[改変オリジナル]ですから♪
79 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 18:23:41.73 ID:YUBrdJE0
〜ブランカ王城〜
ブランカ王「なんと?勇者を探す旅をしているとな…」
ライアン「はい、・・・その反応だと勇者の行方は知らないようですね」
ライアンは少し視線を落とした。
ただでさえ勇者の情報を掴むことがないまま9年も経ってしまったのに、最後の情報源が尽きたからだ。
ライアン「時間をとらせてしまい、申し訳ありませんでした。では…」
ホイミン「…ッ!!ライアン、魔物の気配が・・・」
ライアン「なに!?」
…ォオオオンッ!
遠くから爆発音が響いた。
ブランカ王「な、何事だ!!」
80 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 18:32:59.13 ID:YUBrdJE0
タタタタ・・・バンッ!
兵士「ご報告申し上げます!城下町にて数体の魔物が侵入、その内の一体は[四天王]です!!」
ライアン「!!」
ブランカ王「し…四天王だと…!??」
その場にいた者達が一瞬凍りついた。
なぜ田舎国であるブランカに四天王が…そう思いながらそれぞれが恐怖したのだ。
ライアン「ホイミン!町の人達を避難させてくれ、俺は時間を稼ぐ!!」チャキッ
ホイミン「わかった!」バッ
ライアン(四天王…魔王デス条の幹部か)
ライアン(・・・もしかすると勇者のことを聞き出せるかもしれない)
81 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 18:42:58.95 ID:YUBrdJE0
〜城下町〜
?「なのよー!」ドガァッ
?「所詮は田舎国かしらー!」ズガァッ
ライアン「随分好き勝手にやっているな、チビ共」
ライアンの言葉に魔物達が振り向く。
?「今のにはヒナもカチンと来たのー!」
?「この四天王配下1の頭脳であるカナを侮辱するなんて許せないかしら!!」
82 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 18:50:42.45 ID:YUBrdJE0
, -――‐-v冖v-―――- 、
く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ \| / // `7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | ● ′● /| /ヽ、`二} 【ベホマスライム・雛苺が現れた!】
く// ,小⊃ 、_,、_,, ⊂⊃=<| \
{_{_fて(ヘ ゝ._) ィ /⌒i } 匸´
/⌒ヽ__>,、 __, イァ/ / ` ̄
\ // : : :_:_∨_:__: :ヘ__∧
// : : { {:r介、: :}}:ヾ:::彡'
(´ `)) _
-' 「 、__ `f⌒ー-'⌒l!
/ /\ ー、 ゞfニ薔ニヲ
//, '/ `ー-=ヘ、/メヽ
{ l! /\ / ヽ._ l i|
`i |l ● ● ツ メノ
`|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃/ |/ 【ビビンバー・金糸雀が現れた!】
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) .{ミ'/⌒i
\~/ ≦}>,、 __, イ゙ァ/~~/
( `ア | l><l |ヘ、_ ∧
ヽ< ヽ /:| 人 ノ
83 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/14(火) 18:55:40.59 ID:nglU3IAO
萌系からもお客さん来やがったww
84 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 18:59:17.51 ID:YUBrdJE0
ライアン「あれでも四天王配下か…なら気をつけるべきか」ゴォッ
ヒュンッ
雛苺「は、速くて見えないの…!!」
【ライアンの神速斬り!】
一時的にピオリム草を食べてスピードを上げたライアンの姿を魔物達は捉えることが出来ない。
ライアン「はぁぁぁッッ!!」ズバァァンッ
金糸雀「きゃあああ!?」ズバッ
【金糸雀に386のダメージ!】
金糸雀「ぐ・・・そんな」ドサッ
雛苺「まっててなの!」ポゥゥ
【雛苺はベホマを唱えた!金糸雀の傷が回復した!】
ライアン「・・・厄介だな」
85 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 19:06:53.47 ID:YUBrdJE0
雛苺「よくもやったわねー、ヒナ怒ったの!」ヴゥン…
ライアン(魔法の気配…!)バッ
しかしライアンは1つ読み間違えることになる…
雛苺「クエイク!!」
ドゴゴゴゴォォォ!!!
ライアン「なッ・・・!?」ガシィッ
ライアンの周りの大地がライアンを鷲掴みにし、動きを封じられる。
ライアン「ぐぅ…!!岩まであるせいで抜け出せない!」ググッ…
フワッ
ライアン「!」
ライアンに冷たい風が吹いた
86 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 19:14:23.96 ID:YUBrdJE0
金糸雀「さっきのお返しかしら…ッ」ヴゥン!ヴゥン!
金糸雀の両手に風が纏った。
ライアン「片方は…バギ系魔法か!!」
金糸雀「右手にバギマ…左手にエアロ…」ヒュウゥゥゥッッ
金糸雀「合体!!」バしゅんっ!!
ライアン「マズ…!!」
金糸雀「竜巻塵風!![エギロマ]ッッ!!」
ズォォォッッズバババババァッ!!!!
ライアン「ぐああああああああ!!?」ズババババ…!!
ライアンの体を大地ごと抉り、切り刻む。
87 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 19:21:36.28 ID:YUBrdJE0
ライアン「ぐ・・・ぁ・・・」ドサッ
【ライアンに789のダメージ!!】
雛苺「トドメなの!」ヴゥン…
ライアン「ぐ・・・」
「ホイミ!!」ポゥゥ
【ライアンのHPが500回復した!】
ライアン「…ホイミン!」
ホイミン「ボクに任せて!」グッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「夢を抱きしめろ…そして、スライムソルジャーの誇りは手放すな」
「お前は女の子だからソルジャーにはなれなかったけど、気持ちの問題だ!」
「だから・・・もう忘れるなよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ホイミン「…物忘れの多いボクが思い出すなんてね」バッ
ライアン「止せッッ!!ホイミィィィン!!!」
88 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 19:29:43.11 ID:YUBrdJE0
雛苺「たかがスライム如きがぁ!!」
雛苺は呪文を放とうとする。
しかし彼女たちは忘れていた。
実戦において最も素早さがあるのは・・・
ホイミン「今は、ボクのターンだよ…ッ!!」ヒュンッ
バゴォォォンッ!!!
ホイミンの拳が雛苺の体を吹き飛ばす。
【痛恨の一撃!雛苺に999のダメージ!!】
雛苺「ガ・・・ぁッッ!!?」ドシャッ
【雛苺を倒した!】
ホイミン「…凄いや、ボクがこん」
金糸雀「よくも雛苺をぉぉぉぉぉ!!」ヴゥゥゥン…
ホイミン「あ・・・」
ライアン「くぅ・・・うぉぉぉ!!!」ボォォッ!
【ライアンの破邪の剣の火炎が燃え盛る!】
89 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 19:36:38.20 ID:YUBrdJE0
金糸雀「なッ・・・」
ライアン「爆炎斬りィィィ!!!」トンッ
ライアンが高く跳躍する。
そのまま全ての力と重さを剣に乗せ…
ズドォォォンッ!!
金糸雀「ぁああああ!?」ズバッ
【金糸雀に842のダメージ!!】
金糸雀「ごめんなさいかしら・・・水銀燈様…ミコト様…」ドサッ
【魔物の群れを倒した!】
90 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 19:45:20.81 ID:YUBrdJE0
ライアン「はぁ…ッ」ドサッ
ホイミン「ライアン君!」タタッ
倒れたライアンにホイミンが駆け寄る。
ライアン「悪い・・・ホイミを頼む」
ホイミンに右手を出したまま言った。
ホイミン「はッ・・・」ポゥゥ
【ライアンの傷が回復した!】
ライアン「ありがとう、ホイミン…色々助かった」
?「やられちゃったのねぇ…?」
空から不気味な声が鳴り響いた。
91 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 19:51:52.24 ID:YUBrdJE0
/ァ''^"´, `^''xXXXXX,. ヽ.
/ ´ ! l `xXXXX, ),
. / l l `xXXX,. ),
′ l. l l `xXX{. |
. ! / / i| i ! l / ! ,仆、 `XxL |
l /,/ | _|小、! |/)' |/,斗∨ |XXマk !
! 〉l ∨ |≧t圦 リ_>チ〒ァ、} ! };;ト、 }}
. l l 从. ト、ト弋リゝ\{ イ弋リノ' ノ ノ/l;;|,リノ'|
| ‖ ', マヽ`ー' _,ノ / /|;! ||. i
l | ', '込 "" 、 "" _,ノ,/ / l! ノ' |
!十!l´', マ价x、 ー -' , イ/ /`l!ー'く、 i 【エビルプリースト・水銀燈が現れた!】
. ,´ヽ! !l ', ∨从 > .ィ /../ / l!.:.:.:.:.:ヽi
. i.:.:.:.:.:.:.:.:!l )ヘ,.∨》,. ≫‐≪ // /《 l!.:.:.:.:.:.:.:;.i
l.:.:.:.:.:.:.:.:.:."》 ヘ{ 《. ∧ 《/}/ 》.:.:.:.:.:.:.:.:l.|
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:》 《 》' '《. 》 《.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.',
/.:.:.:.:.:.::.l`y'′ 》|| ||《 》.:.:.:.:.:.:.:.:.ス ,
92 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 19:57:08.70 ID:YUBrdJE0
ライアン「四天王・・・!!」
水銀燈「…あなた達がやったのねぇ?」
ホイミン(ま、魔力が今までと桁違いだ…!?)
水銀燈「ジャンクにしてあげる…!!」
ライアン「く!先手必勝ォッ!!」ボォォッ!
【破邪の剣から火炎が放たれる!】
水銀燈「フッ…!」ボッ!!
ライアンのギラが片手でかき消される。
ライアン「な…」
93 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 20:17:27.49 ID:YUBrdJE0
水銀燈「おばかさぁん…最強の魔法使いに魔法で挑むなんてぇ」ヴンッ
ライアン「!!」
ボシュゥゥッ!!
ライアンに向けて、赤い一筋の[何か]が放たれた。
直感と浅くも大きな経験による判断から彼はギリギリ避けた。
【ライアンに52のダメージ!】
ライアン「くっ!」バッ
水銀燈「ふふ…今のが私の[ギラ]よぉ」
ライアン「・・・ただ魔力を一点集中させて威力を高めただけだろう?」チャキッ
水銀燈「あら賢ぉい、そんなあなたには…」ヴンッ
ホイミン(早い!!)バッ
ホイミンがとっさにライアンを庇う。
ライアン「ホイミン!?」
水銀燈「[メラゾーマ]」
94 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/14(火) 20:22:00.55 ID:YUBrdJE0
キリが悪いですけど落ちます!
95 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/14(火) 22:49:59.38 ID:JlxfQoSO
雛苺「たかがスライム如きがぁ!!」
( ゚Д゚)
96 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/14(火) 23:16:46.26 ID:nglU3IAO
垣根が四天王じゃないのに美琴は四天王ぽいな
97 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 01:56:49.32 ID:6ZkP/sDO
乙です。
大量更新、感謝です。
脇役無双、大好物です。
98 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 14:31:16.85 ID:GroiT6A0
応援ありがとうございます!
水銀燈「ジャンクどころか消し炭になっちゃうわよ…?」キュボンッ!
水銀燈から巨大な炎球がライアンを庇うホイミンに向けて放たれる。
確実に仕留める為に、濃密な魔力を圧縮させて精製したいわば[魔弾]に近いメラゾーマはライアンに死の予感をさせる。
ライアン(このままじゃ…死に切れない・・・)
ライアン(せめて…ホイミンだけでも守ってくれよ神様…)ポゥゥ…
ライアンの破邪の剣が、この刹那に光り輝く。
・・・ッゴォオオオオオオ!!!!
〜ブランカ王城〜
ブランカ「じ…城下町が火柱に飲まれて…!??」
数キロ離れた王城から見えた火柱は、その光景を見た者達全てに恐怖を与える。
当然だろう。人間ではかなわない圧倒的な四天王の実力を目の当たりにしたのだから…
99 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 15:14:38.99 ID:GroiT6A0
…ォォ
ヴゥゥゥン……
辺りは灰と煙に包まれている中で1つの[球体]が光っていた。
水銀燈「・・・驚いたわぁ、こんな国で[必要とされなくなった聖霊]に会うだなんて…」
破邪の剣[…私は必要とされなくなったのではありません。
人間達がそれぞれ自立することを覚えたから私は引き下がったのです]
水銀燈「そぉ・・・私は用事があるからあなた達は一先ず見逃してあげるわ」ファサッ
破邪の剣[・・・彼女だけは守れなかった]
ホイミン「・・・」
背中が焼き爛れたホイミンがライアンに寄り添うように倒れている。
既に息は無い。
破邪の剣[アルスとの約束を1つ破ってしまいましたか…]
破邪の剣[・・・やはり私は聖霊失格ですね・・・]ポゥゥ
破邪の剣の輝きが消えると、ライアン達を守っていたバリアが消えた。
100 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 15:16:47.49 ID:d0jyQ7go
ここでまさかのドラクエ3主人公(名前だけ)登場
101 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 15:27:39.45 ID:GroiT6A0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お願い…助けてライアン…」
・・・…シンシア?・・・
「ライアン!お願い!!村のみんなを助けてよ!」
・・・……俺なんかじゃ誰も救えない・・・
「どうして!?あなたしか助けを求められる人はいないのに!!」
「急に四天王や魔王軍が村に攻めてきたの!お願いっ!助けてよぉ!!」
・・・ごめんシンシア…俺はもう誰も守れない・・・
「そんな…………」
・・・……シンシア?・・・
・・・いないのか?・・・
?【彼女はもうこの空間には来ないさ…】
・・・誰だ・・・
?【…君の一時的な保護者かな】
102 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 15:35:44.86 ID:GroiT6A0
・・・保護者だと?・・・
?【簡単に言うとね、正確には君に導かれし者かな】
・・・あんたは誰だよ・・・
ロラン【僕の名前はロランだよ】
・・・……ライアンだ・・・
ロラン【かなり落ち込んでいるみたいだね】
・・・放っといてくれないか・・・
ロラン【はは、君は彼にそっくりだね】
・・・彼?・・・
ロラン【穏和なようで軽口ムードメーカー、僕の友人さ】
・・・なんなんだよあんた・・・
ロラン【君は、ホイミンの分も生きようとは思わないのかい?】
・・・まあな・・・
ロラン【闇に囚われている君は誰にも勝てないぞ?】
・・・……どうしろと?・・・
ロラン【誰かの闇に自分の光を分けてあげるんだ。それが秘訣だよ♪】
・・・?・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
103 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 15:43:01.81 ID:GroiT6A0
ライアン「・・・ぷはっ!ゲホッゲホッ!!」
ライアン「・・・ここは」
「ライアン様が目を覚ましたぞー!!」
「急げ!救護班を呼べ!!」
ライアンが目を覚ますと周りが急に騒がしくなった。
ライアン「・・・ッ!」
そして、横に置かれている棺桶を見つけた。
まだ中に誰かを入れたばかりだからか、少し開いていた。
その隙間から見える赤茶の髪と青い服から、ホイミンだとライアンは悟る。
ライアン「・・・俺のせいで…ッ!!」
104 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 15:58:59.99 ID:GroiT6A0
〜ブランカ王城〜
ライアン「…やはりこの近くの村が襲撃を・・・」
ブランカ王「うむ、しかも奴らはこんな物をあちこちにばらまいている」パラッ
ブランカ王はライアンのまえに情報紙を置いた。
[勇者シンシアは死んだ]
ライアン「ーッ!?」ガタッドサッ
ブランカ王「どうされた?」
ライアンは情報紙に書かれている内容を見て思わず尻餅をつく。
ライアン「シンシア…?」
シンシアが勇者だったこと、そして自分のせいで死んだこと。
この2つがライアンを傷つけ、体を動かす。
バッ!!
ブランカ王「ライアン殿!どこへ!!?」
ライアン「勇者が殺された村へだ!!」タタタッ
105 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 16:07:03.39 ID:GroiT6A0
〜城下町〜
青年?「・・・」スタスタ
タタタタタ・・・!
ライアン「うわッ!」ガッ
青年?「!?」ドサッ
ライアンは青年にぶつかり、青年は跳ね飛ばされる。
ライアン「すまない、うっかりしてた…」スッ
青年?「!!…いい、自分で立てるさ」キッ
ライアンを睨みつけながら青年は言った。
ライアン「そうか、すまないが急いでるんだ」バッ
しかしそのことに気づかず、ライアンは町を後にする。
青年?「・・・」スタスタ
106 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 16:20:44.27 ID:GroiT6A0
〜ブランカ王城〜
ブランカ王「・・・そうだ、勇者がいないのならば我々が奮い立つのだ!」
ブランカ王「これより全ての民・戦士達に魔王討伐を許す!!我々は今こそ、勇者の代わりに立ち上がるのだ!!」
その言葉に、城に集められた戦士達が戦いの産声を上げた。
青年?「・・・違う」
青年?(誰も、あの人の代わりになんてなれない…)
青年?(・・・死んだ勇者の代わりなんて・・・)
107 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 16:27:03.53 ID:GroiT6A0
この国から、繋がるはずだった道は離れることになる。
一つの小さな光が7つの光と集まって大いなる光となり、闇を滅ぼすだろう。
では、一体誰が導いたのだろうか?
神か?勇者か?それとも・・・
…なら勇者とは誰のことだろうか。
この答えはきっと、この物語の中で[導かれる]だろう。
To Be Continued...
108 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 16:28:39.93 ID:GroiT6A0
第1章「導かれし者たち」
完
109 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 16:30:04.12 ID:GroiT6A0
第2章「愛に狂わされし者たち」
110 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 16:31:26.91 ID:GsOmlsAO
ホイミン髪と服から察するに人間に成れてたんだな
111 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 16:38:36.47 ID:GroiT6A0
〜♪
俺は、いつも好きだったこの森で笛を吹いていた。
草は風に揺れて静かに微笑み。
木は日差しを隠し、草と共に温かな笑い声をあげている。
いつもと変わらない、俺の好きな時間。
だが今日は少し違った。
[ざわ・・・ざわ・・・]
「・・・エルフが追いかけられている?」
あまり珍しくもない。
この森は魔物もいて人間はあまり来ない、故に盗賊などが身を隠す為にアジトなどを作る。
すると稀に捕まえていた者が逃げることがある。
「・・・こっちに来るな」
どうやら今日はたまたま運悪く俺の所へ逃げ込んで来たようだ。
112 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 16:41:34.88 ID:GroiT6A0
>>110
この世界では魔物達は擬人化してます
*人間と魔物の区別は変な特徴の違いです(ホイミンの場合は猫耳蒼星石とか)
113 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 16:48:02.72 ID:GroiT6A0
ガサガサッ
(まいったな、人間達とは関わり合いたくないが…)
バッ…ドサッ
少女「うぅ…逃げないと…」
[ざわ・・・ざわ・・・]
少女「右左左右左右右は木があるのね、ありがとう」タタッ
(?)
今、木とこのエルフは会話したのか?
いや、それよりもなぜ目の前にいた俺に気づかなかった?
「おい」
少女「ひっ」ドサッ
よく転ぶな…ん?
俺は少女の目を見た。
「…お前、見えないのか」
114 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 16:57:29.18 ID:GroiT6A0
少女「どうしてそれを…」
[ざわ・・・ざわ・・・]
「…人間が来る、そこの草むらに隠れていろ」
少女「え…あ、うん!」ガサガサッ
…来たか
ビュンッ
バキィッ!!
俺は飛んできた矢を叩き落とした。
ガサガサッ
盗賊「げへへ…やるじゃねえか」スチャ
山賊「エルフはどこにやったツンツン野郎」
まったく…人間は弱いくせに野蛮だ。
だから関わり合いたくなかったのにな。
「死にたいのなら来い…」ゴォッ
盗賊、山賊「・・・〜ッッ!!?」ビクゥッ
<た、助けてくれぇぇぇぇ!!
・・・逃げ足の速さだけは認めるけどな。
115 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 17:12:18.07 ID:GroiT6A0
少女「・・・」カタカタカタ…
震えている…怖いのか。
「安心していい、奴らなら逃げたぞ」
俺は草むらの中で震えるエルフに教えた。
少女「今の魔力…アンタ魔王なの?」
「…何者だ?」チャキッ
俺はすぐさまエルフに剣を向けた。
だがやはり見えていないらしく立ち上がろうとしたので刃を引いた。
美琴「私は御坂美琴、…エルフよ」
「・・・ただの?」
美琴「た、確かに色々変わってるけど私はただのエルフよ…本当よ…」カタカタ…
「わかった…泣くな」グッ
美琴「?」
俺はミコトと名乗るエルフの手を掴む。
「来いよ、治してやる」スタスタ
【上条はルーラを唱えた!】
116 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 17:20:47.48 ID:GroiT6A0
〜デスパレス〜
?「あ、お帰りなさい上条…そのエルフは?」
神裂がミコトを目で指した。
上条「いつもの森で人間に追われててな、助けた」
神裂「人間に、ですか…それでその娘はどうするのですか?」
あぁそうだった、神裂はエルフもあまり好きじゃなかった。
そんなことを神裂に睨まれて俺は思い出した。
上条「水銀燈はいるか?」
水銀燈「いるわよぉ」ファサッ
美琴「…優しい匂いがする」
水銀燈「…なんですってぇ?」
水銀燈がミコトに言われて体の匂いを気にする。
神裂も少し不思議そうに見ている。
どうやらミコトはただのエルフではないようだ。
117 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 17:24:59.73 ID:GsOmlsAO
美琴の配役から察するに前に話に出たカナ表記の彼女は美琴じゃなくてあの子か
118 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 17:30:48.21 ID:GroiT6A0
上条「水銀燈、コイツはミコトというエルフなんだが目が見えないらしい。治せるか?」
水銀燈がそう言われてミコトの目を覗く。
水銀燈「…かなり殴られて泣いたのねぇ、治せるけど絶対の保証はさすがの私もムリよぉ?」ヴゥゥン…
上条(殴られて…か、人間達め…)ギリッ
・・・・・・・・・
数分間の間、水銀燈がミコトの目に魔力を流し続けていると突然。
美琴「…ツンツン頭なんだ」ボソッ
上条「?」
一瞬、何を言ってるのか分からなかったが水銀燈達が俺を見て笑っているのですぐわかった。
上条「俺の髪型かよ…」クスッ
水銀燈「視力が回復してきたみたいねぇ?」ヴゥゥン…
神裂「さすがはエビルプリーストと名乗るだけありますね」
水銀燈「まあねぇ、上条様より魔法には自信があるわぁ♪」
・・・何か変わってるな、今日は。
119 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 17:39:48.36 ID:GroiT6A0
>>117
魔物達の中で美琴はミコトというあだ名にされていただけです
水銀燈「はいおしまいよぉ♪」
そう言ってミコトから水銀燈は離れる。
美琴「…」キョロキョロ
上条「見えるか?」
そう言って近づこうとすると…
ガバッ
ミコトが抱きついてきた。
神裂「!?」
ルイズ「!?」
大河「!?」
雪華綺晶「!?」
フリーザ「!?」
水銀燈「…ミコト、私はともかく他の四天王に殺されたくないなら離れなさぁい」
なぜかその場の空気が殺意のオーラに変わる。
今日はとことん不幸だ…
120 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 17:52:27.75 ID:GroiT6A0
美琴「あ、あはは…ごめんごめん…でもありがとう……えと」
何かを言いたいらしい。
だがしばらくもごもごしているのを見て気づく、
上条「まだ言ってなかったな、俺は上条当麻。とーまでいいぞ」
ルイズ「だぁぁぁっめぇ!!!上条様は上条様と呼びなさい!!?」
美琴「じゃぁ…ありがとう、当麻」
後ろでルイズが空にメラを連射してるが見なかったことにしておこう…
上条「…で、どうするんだ?」
美琴「え?」
上条「ミコトはこれからどうする?ここに残っても構わないぞ」
神裂「とーま!??」
水銀燈「こら、あだ名で呼ばないの!」ガシッ
俺の言ったことに信じられないといった顔で、神裂が飛びかかろうとするのを水銀燈が抑える。
当然だろうな。俺自身信じられないと思ってる。
美琴「・・・」
美琴「お世話になります!」ぺこり
神裂「」
水銀燈「w」
121 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 18:01:11.69 ID:GroiT6A0
〜女子トイレ〜
神裂「さて、覚悟してもらいますよ?」チャキッ
上条「急にどうした」
水銀燈「というより、なんで[ミコトの歓迎会作戦本部]が女子トイレなのよぉ…」
ジャー、バタンッ
ルイズ「むすっ…なんでエルフの為に私達が…」
ジャー、バタンッ
フリーザ「歓迎会ですし、ケーキや綺麗な飾り付けはどうでしょう?」
ジャー、バタンッ
大河「あ、アタシ的には欲しいプレゼントとかがいいと思うな!」
ジャー、バタンッ
雪華綺晶「くすくす・・・その2つセットで完璧」
上条「なんでもいいがトイレから登場するなよ」
こうして俺達[チームカミジョー](名前つけたのはフリーザ)はミコト歓迎会の為に動き出した。
122 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/15(水) 18:02:25.53 ID:GroiT6A0
キリがいいので落ちます!
123 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 18:04:46.12 ID:d0jyQ7go
乙
124 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 18:52:37.17 ID:GsOmlsAO
フリーザてあのフリーザなんだよな
一人だけ場違い過ぎるwwww
125 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 19:02:58.25 ID:d0jyQ7go
いやまて、バイト先のフリーザさんかもしれんぞ
126 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 23:33:25.18 ID:6ZkP/sDO
乙です。
127 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/16(木) 16:59:45.73 ID:0k9t6RE0
_,,.....,,_
.-''" ゛' -.
, ´ `.
,' ,'"´`i ',
{`、 ', ,' ,'~ }
i `、 `''''' ノ i
', '-.. ,.' .'
,.-'. k.., `'''''--'''''´ ,.. '-..,,
',ハ '. ヽ.`q、 ,.p' / '., i ノ
'-=..,', f ̄ ム,i 、 ̄i /,,.;-' フリーザ「
>>125
さん、フリーザは私のことですよ?」
', ハ '=;' ´ / /
.,, `i-...,, ,..-'''i´ フリーザ「さて、続きでも更新しましょう」
,r''´ `.-r'、~'\`´ | ゝ-、,_,.-..,
.i ,' ;  ̄ ̄´'''--'''''''' '. `,
i'.,__,,..' ノ ''''"´ , ´゛` ゝ, ;
i,,::::: ::.ノ , i: ',`' 'i,
128 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/16(木) 17:12:01.86 ID:0k9t6RE0
〜魔物達の部屋〜
上条「がいこつ剣士、ミコトを見なかったか?」
ボーン「あ、ミコト様なら水銀燈様に呼ばれてましたよ?ちなみに私は今日からボーンと名乗ります!」
そう言ってがいこつ剣士は自分の部屋へと戻って行った。
・・・名前なんて誰が付けたのだろうか?
〜水銀燈の部屋〜
相変わらずシンプルな白い部屋だな。
汚れ1つ無い、完璧に掃除された部屋だ。
噂ではゾロの奴とぬいぐるみを街に買いに行ってたりするらしいがな…
ん?
水銀燈「この2人は今日から私の配下になったんだけど名前がないのよぉ、ミコトがつけてくれるかしら?」
ベホマスライム「なのー♪」
ビビンバー「カナカナカナカナカナカナ」
・・・なるほど、名前はミコトがつけて回ってたのか。
美琴「うーん…ピンクの娘が[雛苺]、黄色の娘が[金糸雀]はどうかな?」
129 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/16(木) 17:24:30.07 ID:0k9t6RE0
雛苺「それがいいのー!ありがとーなのミコト!」
金糸雀「ミコト様にはネーミングセンスがあるかしら!」
おー、2人とも喜んでる・・・
水銀燈「ふふ♪…ミコト、あなた何か欲しい物はあるのかしらぁ?」
上条「な…!!」
そんな分かり易く言ったらバレるに決まっているだろう、水銀燈。
そんな事を考えているとミコトは
美琴「・・・人間のいない、静かで、森に囲まれた小さな村…とか」
水銀燈「・・・あらあら、村1つ欲しいなんて欲張りさんねぇ?」
確かに村1つなんて無理だ、何より人間がいない土地なんてここぐらいのものだ。
美琴「えへへ…だよね、なんか欲張っちゃったかも…」
美琴「こんなに今幸せなのに…ね」
水銀燈「・・・じゃあ私はそろそろ仕事に戻るわぁ」スタスタ
上条「・・・お前仕事なんかあったのか?」
水銀燈「ふふ…まあね」パシュッ
そう笑い残して水銀燈はルーラで消えた。
…さて、ケーキ作りの手伝いしてくるかな。
130 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/16(木) 17:29:58.23 ID:0k9t6RE0
〜小さなドワーフの村〜
水銀燈「調子はどうかしらぁ?」
ゾロ「水銀燈か。まあな、一応湖際の土地を貰えた」
水銀燈「一応私達が魔王軍なのは教えたわねぇ?」
ゾロ「ああ、・・・1ついいか?」
水銀燈「いいわよぉ?」
ゾロ「なぜそこまでミコト様の為にする…」
水銀燈「・・・保険よ、悪魔でね」
ゾロ「そうか」スタスタ
水銀燈「・・・まだ[人間だった頃]の記憶を捨て切れないだけかもねぇ・・・」
131 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/16(木) 17:41:17.70 ID:0k9t6RE0
〜デスパレス〜
ライノソルジャー「報告します、とミサカはケーキ作りに夢中な上条様に敬礼します」シュッ
最近ではミコトの影響で口調を変えた奴もいたが…コイツらもか。
ライノ「牢屋の警備をしていた魔物が2人気絶していました」
上条「・・・なに?」
魔物が2人も気絶していただと?
雪華綺晶「くすくす…人間が侵入した可能性がありますわ、私が見に行って来ます」
雪華綺晶がボールと卵を置くと部屋を出る。
すると入れ替わりでルイズが入って来た。
ルイズ「上条様、ミコトを見ませんでしたか?かるくうたた寝してたらいなくなってて…」
上条「いや、見てな…」
!!
・・・今確かに城内で人間の魔力を感じた。
同時に、人間でも魔物でもない者の魔力が消えた。
上条「…ミコト!!」バッ
132 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/16(木) 18:06:39.16 ID:0k9t6RE0
〜デスパレス・最上階〜
美琴「はぁ…はぁ…ボーン?」ボロッ
ボーン「・・・」
盗賊「無駄だ〜!!そいつは俺のザキで死んだぁ!」
山賊「所詮俺らに刃向かってもお前は何も出来ないんだよ!![母親]みてーになりたくないなら来い!」
ジリッ
美琴「ボーン・・・」ギリッ!
美琴「わあああああ!!!」ダッ
盗賊「チッ、逃げやがって…足でも撃っとくか」スチャ
ビュンッ
美琴「!!」
133 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/16(木) 18:13:30.63 ID:0k9t6RE0
そういえば・・・
バシンッ!
盗賊「あ?」
バキバキィッ
上条「初めて会った昨日も、こんな風に矢に撃たれたな…」バキィッ
俺はミコトに放たれた矢を握り潰した。
上条「…ボーンが守ってくれたのか」
ボーン「…」カラーンッ
まるで返事でもするようにボーンの骨が音を立てて崩れる。
…なぜだろうな、段々と冷静でいられなくなってきた・・・
上条「…貴様らァ……!!」
盗賊「はっ!どんだけ強くても…」ヴゥンッ
盗賊「ザキにゃ勝てねーんだよ!!」
【盗賊はザキを唱えた!】
134 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/16(木) 18:20:58.63 ID:0k9t6RE0
上条に闇の冷たさが襲う・・・
ォォオオオ!!
上条「…ッ!」グッ
盗賊「ひゃはははははは!そのまま息の根止めてや…」
バシュンッッ!!
突然上条を覆っていた闇が[消滅]した。
盗賊「…は?」
上条「…俺には全ての魔法も異能の力も効かない、右手の力[幻想殺し]がある限りな…!!」
盗賊「は…はは、だったら普通に殺してやる!!!」スチャ
山賊「ぐ…」ドサッ
山賊が盗賊の後ろで倒れた。
渡瀬(フリーザ)「こちらは片付きました」スタッ
盗賊「な・・・な…!!?」
135 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 16:39:12.48 ID:4PQzQNk0
上条「…今逃げれば見逃すぞ」ゴキッ
俺の強張った右手が鳴った。
盗賊「…くそがあああああ!!!」バッ
渡良瀬「あれは世界に2つしかないと言われる[銀のタロット]!?」
【盗賊は銀のタロットを引いた!】
盗賊「…ついてるぜ」
【死神のカードを引いた!】
上条「…カードから何かが召喚されてる?」
ピカアアアアアアン
136 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 16:53:28.19 ID:4PQzQNk0
/ / r、─- 、ヽ ',
/ __/´\/ `ー'´ヽ_>-、 ',
,'/:/,':.:|:.:.,l:.:.:.:.:ト;:.:.:.:',:.:.ヽヽ 1
|:./::ト、!:.:ハ:.:.:.:.l::|:.ヽ: |:.::.:',:.', |
ハ!:.:|:.:|゙''z、l:.:.:.ハ|ヽ_;:.:.:.|:.:', |
∧:.l;: |〈_{:!' イ'iu!},>!:.:.ハ:.:'、 ノ
<!:|;: l ,  ̄´ 爪ノ:|.:`/
,、'7ヘ:.:ゝ, 、‐ァ .ィ‐、':.:ハノ`
/ |l ∨ヽ>、_ 、 イ/ }` ヽ
/ || |ト、__こ)__,/ /r‐ 、,.、 ', 【死神・シスカが現れた!】
/ / l || |l `|´ .|`ー' :| | ト、|
∧ ヽ | \o/ヽ..,_|__/ ヽ`ノ / | ||
/ ヽ ヽ | `| (_ ,、 {r∠_/.,ノl|
ヽ \\ /dヽ /| /b、/_`二ニ´__ノ!
\ \ ヽ| || /_|./|| || \____,ノ
137 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 17:06:09.55 ID:4PQzQNk0
シスカ「さあ!お仕事頑張りますよ〜!!」ヒュッ
渡良瀬「…速い」ドガッ
準の顔面にシスカの蹴りが入る…
【フリーザに0ダメージ!】
シスカ「…あれ」
渡良瀬「確かに速く、恐ろしい程の強さです」グッ
準はシスカの腕を掴みながら続ける。
渡良瀬「しかしあなたの召喚主は…私達の家族を奪った、
その怒りはあなたが太刀打ち出来るほどのものではない」
シスカ「…まあそれでもやらなければいけないんですけどね」ヒュッ
シスカの体が準の視界から消える。
フッ
シスカ「ーッ!!」バッ
頭上からシスカのネリチャギが繰り出される。
渡良瀬「それは残像ですよ」フッ
シスカ「!??」
ドガガガガァァッ!!
シスカ「がは・・・!」ドサッ
【シスカに1480のダメージ!】
138 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/17(金) 17:06:58.09 ID:QScbCIMo
相変わらずダメージでけえww
139 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 17:16:07.34 ID:4PQzQNk0
シスカ「ぐぅ…少し効きましたよ」スッ
渡良瀬「これが[召喚された者]ですか…厄介ですね」グッ
「ここは私がやります、上条様は今のうちに人間を…!」
盗賊「嘘だ・・・[召喚された者]と互角以上に戦ってやがる…」カタカタ……
上条「怖いのか?人間」スタスタ
盗賊「〜!?」ビクゥ
盗賊の肩が跳ね上がる。
盗賊「く・・・ぎ、銀のタロッ…」バッ
ヒィン
優しい金属音が一瞬鳴り響く。
ジャキィッ!
盗賊「な?!銀のタロットが…!!」パラパラ
盗賊の手の中で粉々に切り刻まれたタロットが音を鳴らす。
上条「覚悟はいいな…?」
盗賊「ひ・・・」
140 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 17:24:47.42 ID:4PQzQNk0
盗賊「い、いいのか!?そこのエルフの母親がどうなっても!!」
美琴「!!」
上条「……」
バキッ
盗賊「がはぁ!?な、なにしやが」バキッ「ぐひぇぁ!??」
上条「…ミコトの母親の居場所を教えなければ殴り殺す、言え」バキッバキッドガキッ
盗賊「へぶふッ!!?が…ッ!わ…わがっだ・・・いうがらゆるじで・・・」ドサッ
上条「フリーザ、終わったか?」
渡良瀬「はい・・・というかせめてこの姿の時は[準にゃん]って呼んで下さい!」
シスカ「…」シュゥゥ
シスカは力尽きたからなのか消えていった。
【人間の群れを倒した!】
141 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 17:35:38.59 ID:4PQzQNk0
〜盗賊達のアジト〜
盗賊「な・・・なんで!?」
盗賊が案内した先の洞窟には確かにアジトはあった。
しかし、[あった]だけだった。
つまり…[もぬけのから]という奴だ、人間風に言うとな。
上条([何もない]方がマシだな…これは)
盗賊「た、たのむ…助けてくれ!!仲間に裏切られただけなんだ!エルフ達は殺すつもりなんて…」
上条「…きらきー」
雪華綺晶「はい、後始末はしておきます」
「ぎぃぁぁああああああああああ・・・・・・」ズブシャッ
洞窟から盗賊の断末魔が響いた。
そして俺は外で待っていたミコトに、リボンを渡す。
美琴「…おかあさんは?」
かすれた声でミコトが俺に問いかけてくる…
142 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 17:44:33.10 ID:4PQzQNk0
応えられない…
エルフ達は、後始末のためなのか既に遅かったからだ。
美琴「ね…おかあさんは……?」ユサユサ
上条「…」
俺は何も言えないでいると、ミコトが何度も体を揺らす。
美琴「当麻!!お母さんは!?ねぇ!ねぇ!?・・・」ユサユサッ
上条「……殺されていた」
美琴「・・・うそだよ」
美琴「わ、わたしわかるんだから…森に聞けばわかるんだよ・・・?」
[・・・・・・]
森すら応えられないようだ…
美琴「ぁ…あああああ!!」だんだんっ
上条「っ…ミコト?」
耳が裂けるような叫び声をあげながら俺を叩いてくる。
上条「ミコト…おい!」
美琴「あああああああああああああああ!!!!」だんだんっ
143 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 17:52:33.48 ID:4PQzQNk0
トン
美琴「・・・あ」フラッ
上条「っ」ガシッ
ミコトは気絶していた。
雪華綺晶「・・・眠らせました、心がまだ生きてるうちに」
上条「ミコトはどうしたんだ…?」
雪華綺晶「…上条様は何も知りませんか」
雪華綺晶「ならお教えしますわ…ミコト様は三年もの間人間達に捕らわれ、金稼ぎの為に酷い扱いを受けていました」
・・・初耳だ。
雪華綺晶「さらには人間達の欲望の為に体すら使われることもありました…それを乗り越えられたのは」
…聞きたくないな
雪華綺晶「ミコト様のお母様です」
上条「…それで心が…」
144 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 18:00:20.05 ID:4PQzQNk0
雪華綺晶「私も一度経験があるから分かりますわ…当分の間眠らせておく必要があります」
上条「・・・ミコト」
美琴「す…すー…」
・・・なぜこんな娘が酷い仕打ちを受けなければいけない?
なぜ、ミコトが傷つかないといけない?
上条「…きらきー、いや、雪華綺晶」
雪華綺晶「はい、なんでしょう」
全て…アイツらのせいだ・・・ッ
上条「城に戻ったら皆を集会ホールに集めろ」
雪華綺晶「何をなさるのです?」
・・・・・・ミコトを守るなら・・・・・・
上条「今日から始める…人間を皆殺しにするんだ…」
デス条「必ずな・・・」
145 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 18:07:09.60 ID:4PQzQNk0
この物語は、ライアン達が生まれるほんの1ヶ月前の話である。
つまり勇者が生まれる前だ。
皮肉である。心優しき魔王は、勇者が守るべき人間がきっかけで目覚めたのだから。
勇者は当然このことは知らない。
だがもし…勇者がこの物語を知ったら・・・?
その時勇者は己の使命に従って魔王を斬るのだろうか?
それもまた…導かれた先にある答えの1つなのかもしれない…
To Be Continued...
146 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 18:10:31.83 ID:4PQzQNk0
第2章「愛に狂わされし者たち」
完
147 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 18:11:56.81 ID:4PQzQNk0
第3章「守る為の闘い」
148 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 18:19:09.36 ID:4PQzQNk0
カン…ガッ!
薄暗い地下室に木刀の打ち合いが響き渡る。
時には風を切り裂く音が響き、
?「おら右だぁ!!」
ビュッ
??「くっ…ぅぁ」カンッガッ
時には木刀が地を滑る音が響き。
??「はぁぁぁ…!」ダダッ
ガララララッ…
そして幕引きの合図である声が響き渡る。
??「きゃぁっ!?」ドサッ
149 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 18:24:47.86 ID:4PQzQNk0
青年?「はいはい終了、もう三時間はやってるからな!」
?「あー?なんですかもう終わりですかー?」
??「やった!ありがとー[エニクス]!」ギュッ
?「…ったく、んなだからゆとり世代とか言われてんだよおめーら」
エニクス「はは…」
エニクス「いつもありがとう、[銀時]」
銀時「……いーんだよ」スタスタ
150 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 18:32:55.79 ID:4PQzQNk0
〜山奥村〜
??「もうお腹ぺっこぺこ!ご飯食べて来るね〜!」タタッ
そう言って彼女は家へ戻って行く。
エニクス「……銀時、みてるんだよね」
スタッ
銀時が華麗に木の上から降りてくる。
銀時「なんだ」
エニクス「…僕、[シンシア]を守りたいんだ!頼む、僕にも稽古をつけてくれ!!」
初めてする土下座は、地面が冷たかった。
でも…銀時の答えまで冷たかったわけじゃない。
銀時「…しゃっ!給料上がるから助かるぜ?」スタスタ
銀時「いっちょやっか!」ブンッ
エニクス「…うん!」タタッ
151 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 18:57:09.39 ID:4PQzQNk0
〜翌日〜
エニクス「ぅあ…筋肉痛だ…」
エニクスは花に包まれながら体を大の字にして寝る。
ドスンッ「ぐぇ!?」
エニクスは突然お腹の上に重みを感じて呻いた。
エニクス「ぅう・・・シンシア?」
シンシア「おはよーエニックス!!」ずんっ
エニクス「ぐふっ…そこにいられると苦しいから横においでよ」
シンシア「ん♪」ひょい
ファサッ
エニクス「・・・」
シンシアが花畑に勢いよく倒れると、吹いていた風に乗って花びらが舞った。
それに合わせて風になびくシンシアの綺麗な桃色の髪が美しく見える。
エニクス「・・・シンシア綺麗」
シンシア「んー?ありがとー♪」ギュッ
152 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 19:19:16.09 ID:4PQzQNk0
シンシア「今日ねー、変な夢見たんだよ!」
エニクス「へー、どんな?」
シンシア「ライアンっていうエニクスよりも逞しそうな男の子がいてね、歌ってたら声をかけてきたの」
エニクス「逞しい…ね」
(やっぱりシンシアはそういうやつが好きなんだ…)
シンシア「でね、その子私が見えないんだって…私には見えてるのに」
シンシア「変な話でしょ?」
エニクス「・・・う、うん」
(どこかで聞いたような気がする…夢で出会う少年って)
153 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/17(金) 19:45:37.09 ID:4PQzQNk0
なんとなく終わります!
154 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/19(日) 15:35:11.68 ID:VWkDOgAO
人間の群れを倒したww
適切だが恐ろしい言葉だ
155 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/20(月) 17:15:33.07 ID:s0onaxc0
〜数日後〜
エニクス「火炎ッ!」ボォッ
タタタタ…
エニクス「斬りぃぃぃッ!!」ズバァンッ
【しかしエニクスは転んだ!銀時に0ダメージ!】
銀時「お前な…何やってんだ」
銀時は呆れながらもエニクスに手を差し出す。
エニクス「…うん、ちょっと考え事で」
銀時「考え事だー?なんだもう思春期特有の初恋ですかぁ、
おい!俺の好きな女子教えるからおーしーえーろーよー」
エニクス「ち、ちがうよ!!・・・シンシアが不思議な男の子と毎日夢で会ってるみたいなんだ」
銀時「うわっ、おめー男の嫉妬は醜いぞ…?」
エニクス「くそっ魔神斬り使えたらあんたに使うのに!!」
156 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/20(月) 17:22:07.16 ID:s0onaxc0
銀時「冗談だよ…まあ、いつか教えるさ」
エニクス「・・・わかった」
銀時「・・・言えねーよまだ」ボソッ
(お前は[古の勇者]を祀る神官の子孫で、この村に連れてこられた理由が・・・)
エニクス「いくぞぉぉぉぉ!!」バッ
銀時「シンシアの身代わりとはよ…」ヒュッズバァンッ
【エニクスを倒した!】
銀時「やべぇ加減すんの忘れた!!」
157 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/20(月) 17:23:11.35 ID:Xwxoimoo
やばいどころの話じゃねえwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
158 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/20(月) 17:28:35.41 ID:s0onaxc0
こうして、彼はシンシアのためにと思って強くなっていった・・・
その思いを彼は[愛情]から来る男として当然の衝動と考えて…
彼以外の身近な者達もそう考えた。
しかし…ある人物達を除き誰も知らなかった。
それすら全てが、彼に遺伝した先祖の持つ[運命]だということに。
159 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/20(月) 17:45:55.11 ID:s0onaxc0
〜八年後〜
エニクス「・・・勿体ぶるなよ銀時」
エニクスは薄暗い地下室でさらに暗い顔をした銀時に言った。
ポゥッ
そして銀時は灯りをつけるとエニクスに一冊の本とボロボロの資料のような紙束を渡される。
銀時「・・・それがお前の知りたがってた答えだよ」バサッ
エニクス「…?」ペラッ
エニクス「!?」
エニクスが何のことかと一枚ページをめくる。
そこには[勇者を守護せよ]と書かれた光りを帯びた紙と、
[勇者シンシア]に関することが載っていた。
誰と遊び、誰が好きで、誰に対して悩みをうちあけ、誰が苦手で嫌いか・・・
好きな食べ物、嫌いな食べ物、好きな動物はいるか、嫌いな動物はなにか・・・
魔物が嫌いか
様々なことが書かれていた。
160 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/20(月) 17:59:46.00 ID:s0onaxc0
エニクス「なんだよこれ・・・」パラッ
エニクスの手元から大きめの紙が落ちた。
エニクス「・・・[魔王軍が攻めて来た時の対処戦法]?」
ガシッ
彼は銀時の胸ぐらを掴んで叫ぶ。
エニクス「アンタ、知ってたのかよ!?」
銀時「・・・何をだ?」
エニクスはさらに怒鳴りつける。
エニクス「惚けんなよ!!シンシアが勇者で、いつか戦う運命なの知ってて…」
ドゴッ!ブンッドサッ・・・
エニクスは突然銀時に殴り倒される。
エニクス「・・・ッッ!?」
銀時「そんなんじゃ、大切な物1つ守れやしねぇな…」
銀時「俺達、村の人間はな!神様なんつークソやろうに連れて来られた戦士なんだよ!!」
銀時「シンシアを守る…命を捧げる為のな」
銀時「今日は予言通り、魔王軍が来る…」
エニクス「!!」
161 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/20(月) 18:08:33.87 ID:s0onaxc0
エニクス「す、すぐに逃げないと…」
ガッ
銀時は慌てるエニクスの肩を掴んで言った。
銀時「どこへだ?」
エニクス「え・・・」
銀時「岩山の入り口は魔王軍に封鎖されてる頃だぞ?」
エニクス「バカな、ブランカ王国が魔王軍の接近に気づかないはずない!!」
銀時は一度溜め息を吐いた。
まるで赤子が泣き止まないのにまいってるかのように、重く吐いた。
銀時「例えば…少数部隊で城下町を襲撃して混乱させるとかあんぞ」
エニクス「…戦う……のか?」
銀時「まだ一時間は余裕があるはずだ、そっちの本を読んでから…」
「シンシアにてめーの思いぶつけて来い」
銀時はそれだけ言って、珍しく木刀ではなく刀を取った。
銀時「…[アカギ]にも時間を教えなきゃな」スタスタ
162 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/20(月) 18:14:18.60 ID:s0onaxc0
・・・
地下室に響く銀時の足音がやけに強く鳴り響いた。
エニクス「…」ペラッ
[ラーミアの神官]
エニクス「…」ペラッ
[神官は勇者を見つけ、導くのが使命である]
エニクス「…ああ」
エニクスは納得した声を出した。
そう、わかってしまったのだ・・・
エニクス「この神官…俺か・・・」
エニクスは続きを読まずに、地下室を出た。
163 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/20(月) 18:21:10.33 ID:s0onaxc0
〜村中央・花畑〜
シンシア「あ、エニクス」
エニクス「…や、シンシア」
エニクスは思わず忘れてしまう。
今までどうシンシアと話してきたのか。
エニクス「…風、気持ち良いな」
シンシア「ね」
シンシアはエニクスに抱きついた。
エニクス「!」
シンシア「…私、この村が好き」
そう言ってから、ほんの少しエニクスの手を握る力が強くなる。
シンシア「エニクス…大好きだよ」
何かがエニクスの中で押し殺された。
「ラリホー」
164 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/20(月) 18:28:14.25 ID:s0onaxc0
村人A「大変だー!魔王軍が攻めて来たぞ…?」
村人は立ち止まった。
既に、戦いの準備をしていなかったのは自分だけだと気づかされたからだ。
銀時「さぁっさと準備しろ新八ぃ…エニクスですら準備出来てんぞ」チャキッ
アカギ「…クク、結局シンシアに父としての言葉を残せなかったか」
シャア「そう落ち込むな、エニクスが最後に伝えてくれたさ」
「1人で生きて行ける希望をな」
165 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/20(月) 18:34:29.14 ID:s0onaxc0
神裂「全軍、包囲は完了しました」
デス条「…俺を始め、四天王全員で行くぞ」
雪華綺晶「…勇者が相手ですか」
フリーザ「しかしまだ未熟な小娘と聞きますが」
大河「油断は禁物だよフリーザ」
神裂「…では行きますよ、皆さん」スッ
神裂「これより、[勇者討伐作戦]を開始します!」
166 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/20(月) 18:35:54.41 ID:s0onaxc0
今日はおしまいにします!
167 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/20(月) 18:40:24.61 ID:s0onaxc0
ちなみに
http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1290/12903/1290382348.html
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1286875879/
も宜しくです
168 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/20(月) 18:45:15.97 ID:Xwxoimoo
乙
169 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/21(火) 16:11:19.11 ID:E1ohQmc0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エニクス「…今、なんて?」
エニクスは信じられないような一言が聴こえた気がした。
シンシア「私は、エニクスが大好き」
エニクス「………」
(何を…甘えてたんだ俺は)ギリッ
エニクスの中で何かが押し殺された。
(シンシアを守る為に強くなったはずなのに…シンシアと逃げることを考えてたなんて…)
(シンシアはこんなにもか弱いのに、勇者の使命をこれから背負わなければいけない)
シンシア「ねぇ…エニクスの返事は?」
(・・・勝てばシンシアとまた一緒にいられるじゃないか)
(守る為の闘いじゃない…勝ってまた一緒に過ごす為の闘いなんだ)
エニクスは、最後にシンシアを見つめながら決意した。
そしてシンシアに一言ささやく…
エニクス「いつか、[必ず]返事をするよ…シンシア」
シンシア「ぇ…?」
「ラリホー」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
170 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/21(火) 16:19:24.92 ID:E1ohQmc0
〜地下室・隠し部屋〜
シンシア「…」zZZ
エニクス「……モシャス」
【エニクスはシンシアの姿に変えた!】
シンシア?「…俺は[古の勇者]の神官だよな」
シンシア?「だったらどうしてその[古の勇者]は出てこないんだろうな…シンシア」
ガチャン
エニクスはゆっくり扉を閉めるが、地下室に扉の音が鳴り響く。
外からはすでに激しい戦闘の音が聴こえる。
シンシア?「始まったか…」ジャキッ
スタスタ・・・・
171 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/21(火) 16:30:38.01 ID:E1ohQmc0
〜村中央〜
/: |///////>==<///////i}: :.
. /:i:人>‐: ':´:./: :/: :i: : ;ハ:i` <リ: : :
,:/l: :r'、: :i:|: : /i: /: :/|: / ,':} ミ: : : :.i
{:! l: lヽj.:斗:./-!/:.:/ ,:/-‐リ‐ - ミ:..: :.|
j} 从{: :i:.{x=≠ュj:/ / x≠=ュ、 ミ: : : |
i:.y从ヘ弋::::リ 弋:::リ / j´Y:..|
|:{ r、  ̄ ,  ̄ リ:}: :|
|: ヾ`_ ,、_ノ:..:.| 【ライノソルジャーが現れた!】
. 八: :.|: ヽ -_- /: : : :..八
/:イ: ;ハ: l: > イ: : :|:i: : : :ハ
. /´ !/ j/!:/{: :_i` ‐‐ ´i_:..:|/}:/リヾ: / }
′/ \ / V / ヽ
,.イ / TT{ ヽ、
, ィ:´:..:..| / | | ヽ |:.> .、
, ィ´ : |: : :..人_/{ | | ヽ__,ノ: : : i: :.l`ヽ、
172 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/21(火) 16:39:30.91 ID:E1ohQmc0
シンシア?「どけ…」ヒュ…ッ!!
【エニクスの真空斬り!!】
ライノ「ッッ!??」ズバァンッ
【ライノソルジャーを倒した!】
シンシア?「おかしい…この程度の敵にみんながやられるわけがない」タタタ…
シンシア?「ならなんで味方がこんなにやられてる…?」
エニクスが走る村の地面には、今まで共に暮らして来た者達が倒れていた。
シンシア?「…っ」
全員、息はない。
シンシア?「…絶対に負けるか!!」タタタ
?「見つけましたよ、勇者」ヒュッ
173 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/21(火) 16:54:34.57 ID:E1ohQmc0
/'/: /: :l: : :l: : \: : :\: : ::\: :ヽ\: : トミ-\
.// //i: : l: l: :∧: : : \: : \: : : ヽ: ヾ\: : : :>、―-=,,
__,メ //l: : : l: : : | \: : : ト、: :\: : : ::l: ; ;ヽ l: : : : : :\
l::l |: : :/:/: : | ト: :'; \: :__ レ-|: :ヽ: :ヽ: : : : : : ::\
|:!ノ: :/:/::--弋、 | \',,斗,\_ハ__l: : : iヾ、: : : ::l\: : :\
|/l/l/: : :l!_乂=-ヽ ヽ.=で_vソノ|: : ::| i|: \: : :l \: : :\
_/ l/ノ: : :ハヾ弋,ノ  ̄ l/l: :|/: :i 、\::ヽ \: : :\
/ / //ト: :ヘ i .l : ||: : :|ヾ: : \\ \: : : 【ギガデーモン・神裂が現れた!】
l / .// l::|/: :|:∧ j ,!: ::||: : ::l ヽ: : :\:l \:
|| // |:/: : :|: : ヽ ___ //: ::||: :ト,l ヽ: : : \
|| / /: : : :,|: : : :: \  ̄ / /: : : |: : l\ 、 \: : ::\
/ / /: : : :/.l: : : /l: : : > - ´ /: : : : ll: : :l .\\ \: : ::\
/ ./: :/: :/ /: : / .|: : : : | /: : : : : ||: : :| \\ \: : ::\
/::ィ/: / /:l: :// ̄>-} ./:ィ: :/-|: ト、:ヘ \\ l: :ト、
/:/ /: ,r'  ̄|::lハ ∧-= 、 _l/ l /- 'l: l' `ー 、 \\|: :| \
/: :/ ./:/ | /:/ , \ \__ , / |
174 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/21(火) 16:59:41.34 ID:E1ohQmc0
すいません、緊急なので今日は終わりにします
175 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/21(火) 17:37:16.67 ID:E1ohQmc0
・・・再開します
・・・
176 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/21(火) 18:28:51.90 ID:E1ohQmc0
シンシア?「ただ者ではないようだな…ッ」チャキッ
神裂「…(思ったより覇気がある、これが勇者なのですね)」ヒュゥゥゥン
神裂の七天七刀がほんの少し弧を描き…
ザンッ
一瞬のうちに刃を抜く。
【神裂の真空斬り(?)!!】
ズババババァァッ!!
シンシア?「・・・」タタタ…
【シンシア?に0ダメージ!】
神裂「なッ…!?」
確かに神裂の[七閃]はエニクスに直撃したはずだった。
しかしエニクスは眉毛1つ動かさない。それどころか無傷なのだ。
神裂「馬鹿な・・・」ヒュッ
もう一度[七閃]を放つ。
シンシア?「…」タタタ…
神裂「やはり効いていない!!?」
177 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/21(火) 18:37:43.96 ID:E1ohQmc0
神裂(一体これは…)
神裂(!!)
神裂は気づく。
エニクスを切り刻んでいた周囲の[地面]にも傷が無いことに。
それは神裂にとって最大のヒントとなった。
神裂「マヌーサですか…」チャキンッ
神裂(これは幻術…ならば後ろからの攻撃がポピュラーな闘い方!)
神裂(しかし・・・相手を間違えましたね)ヒュッ!!
神裂の七閃が頭上を舞った。
?「ぐああああ!??」ズババババァァッ!!
ドシャッ
【エニクスに8254のダメージ!!】
シンシア?「ぐ…ッ!!?」
神裂「私の名はギガデーモン・神裂・・・不意打ちを得意とする暗殺のプロの四天王です」
シンシア?「し・・・四天王?!」
178 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/21(火) 18:47:38.37 ID:E1ohQmc0
神裂「さあ…今のダメージで仕留められなかったのには驚きですが、終わりです」チャキンッ
シンシア?「・・・!!」
「ちょぉぉぉぉぉぉっとまったああああいあああああああ!!!!」
ズバァァンッ!!!
神裂「なッ!!?」
【何かをぶち切られた!】
シンシア?「銀時…!」
銀時「・・・手、貸してやんよ」
179 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/21(火) 18:53:15.40 ID:E1ohQmc0
〃 / / / l l 、 ヽ
{i{イ | | | / | ‖l‖l l ヽ{ ミ、 ヽ、 ri }、|
_ツ /|| || || /|、| || l | lト、 `ヽ 、、ミ、 l| { }八!
≧‐_, lハl| lNl/ lト、l|| ヾ! l| ヾト、 }|ト、 ミ、ノ メ,_ノ
/ ィi l l ト三≧x、il_ヽ ヽ l_,,リ≦三 ヽ|l `=彳
l/ lい、l ト、lゝ `ニ’`ヽ(\ ヾ `ニ’_,` }! 、トー '
ヽハ{、 ` ヽ 〃7リ 【銀時が仲間に加わった!】
ト、_j 厶イ
ノイ lハ _ _ / トゝ
j/| |l 、 __ /!l l ト、
jノ|| \ ´ 二 ` /|从ハ{、
ト、ヽ \ / |! ヽ\
_| \\ ` ー─ ' | l / /
_,. -‐くヽ! | | ∨ / / \
180 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/21(火) 19:01:04.70 ID:E1ohQmc0
神裂「あなたは先程[アンドレアル三姉妹]に消されたはず…」
銀時「おいおい人聞き悪ーな…煙に紛れて逃げただけだっつの」シャキィッ
銀時の眼が、赤く染まる。
銀時「エニ…シンシア、アイツをほんの一瞬引きつけろ」
シンシア?「・・・了解!!」バッ
【シンシア?はルーラを唱えた!】
神裂「何…?」
ヒュンッ
神裂の背筋に刃が通る。
しかし突然その一撃は止められる。
シンシア?「ぐッ…!?剣が止められて…!!」ググッ
神裂「[二本]ほど切られましたがまだ後五本はあるのですよ」にっ
銀時「・・・ッのやろ…!」
181 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/21(火) 19:26:14.54 ID:E1ohQmc0
シンシア?「・・・ッ」ボォッ!
神裂「その炎は…ッ!!」
【シンシア?の練獄斬り!!】
燃え盛る地獄の炎が神裂を守る何かを焼き切る。
神裂「厄介な技ですね…!」ヒュンッ
ガギィッ!
神裂(間合いに入った…!!)
ヒュヒュンッッ
風を切り裂く音がエニクスを襲った。
銀時「避けろシンシアぁぁっ!!!」
シンシア?「!?」
【神裂の真・真空斬り!!】
ヒュザンッ
【シンシア?に7960のダメージ!】
シンシア?「ぐぁああああ!!!?」ドシャッ
182 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/21(火) 22:10:36.35 ID:cNNU6.AO
乙…?
183 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/22(水) 15:27:33.91 ID:.x5NtB60
銀時「・・・ぅおおおおおおおおお!!!!」
ダンッ!!
銀時は空高く跳躍した。
銀時「[バトランド]流究極奥義…ッ!!」ヒュィィン
神裂「・・・あの紫色のオーラはまさか!?」
【銀時はスーパーハイテンションになった!!】
銀時はそのまま落下し、オーラを纏った刀を振り下ろす!!
【銀時はグランドクロスを放った!!】
紫色のオーラを浴びた究極の剣撃が、クロスして神裂を押し潰す…
ズドォォォォォォ・・・ッ!!!!
神裂「ぐ・・・あああああァッ!!?」
【会心の一撃!神裂に36000のダメージ!!】
ドゴゴォォォォォッッ!!!!
184 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/22(水) 15:47:01.92 ID:.x5NtB60
・・・
シンシア?「ぐ…やったか?」
銀時「・・・マジかよ」
銀時が煙の中の影に驚愕した。
彼の最強の剣撃は確かに[直撃]した、確信できるだけの感触はあった。
しかし彼らは敵をあまりにも[知らなかった]。
魔王とは…四天王を始めとした魔族の王ということを。
【しかしデス条は神裂を庇った!】
【神裂に0ダメージ!!】
神裂「・・・当麻…?」
デス条「こいつらで村人は最後だ、気を抜くな」シュゥゥゥ…
銀時「右手だけでグランドクロスをかき消したのか…!!」
185 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/22(水) 16:10:58.58 ID:13TGwYko
ト、 ト、 |\ ∧
_|:.:.:\|:.::ヽ!:.:.:.\/:.:.|
_>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|/|
\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.へ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.¨フ
弋´:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.く
<:.:.イ:.:.:.:/.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.!:.:!.:.:.:.ヽ:.:_,>
弋´.:.:.:.:.:.:/.:.:.:./ |:.:.!:.:.:.:!:.ハ.!.:.:.::.:\
<:.:./.:.:/:/T ト、∨:.:.:/!レ小:.:!:.小、>
<:八 小| 代圷 |:.:Wイタヽ小|ヽ! 【デス条が現れた!】
厶込、N  ̄ レ !  ̄ ム、
rイ!.ハ , j 八 \
/ V ヽ ー : -' イ \_
,. -へ. \ >、 _, ィ \ /¨「 ̄ ̄ `ー 、
/ ヽ \ / ', \ ! }、
/ / ! \ |\ソ | / \
. / / , /マニ/ / ,厶 ∠、 ヽ、
/ / ', ∧ G〉/ / / \/ \ \
厶-―-、 / |./ ∨|/ r' つ ノ Yヽ \ \
| \ ! |イ| {レ '´ ィク ) ` 、 \
| ヽ ! |d | ' / ) \. \
∨ \ |/ | ! 〉 ' , ィ } \ \
∧ \/ ! / ,. -―' ヽ ヽ、
i ヽ } / / | !
| ,. --- ∨ / ∠、 ! ,__ ノ
/ー‐ 彡'  ̄¨ 弌 / / ヽ \___ ヽ_ト― ´
`ー<_∧ }/ , '| ! / |
| ∧ / / | ∨ |
ヽ ∧ / | / |\
| \ / |G 、 !::::::\
186 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/22(水) 16:56:09.42 ID:.x5NtB60
銀時「・・・手負いに奥義使った俺じゃあ魔王にゃ勝てねーか」チャキッ
シンシア?「銀時後ろだッ!!」
エニクスが銀時に叫ぶ
しかし既に遅かった。
?「[三連魔法合体]…」ボォッ
??「三連ッ!」ボォッ
???「メラミ!!!」ボォッ
【アンドレアルの三連メラミ!】
3つの火炎はそれぞれが重なり合い、
メラゾーマを超越する大火炎球となり絶望の火柱を銀時に落とす。
銀時「しま…ッッ!?」
ド……ォォオオオオオッ!!!!
【銀時に45200のダメージ!!】
187 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/22(水) 17:11:33.11 ID:.x5NtB60
rく! / / ! ヽ \. V勹!
∧| ! ! ! ∧ ! ∧ ! ! ∨ !
! | ! !斗ヤT¨ヽハ T T ナト|、 ! | |
| | ! | 斗=zミ | /,zぇ=rミ.レ| / .!
| V!\|〈. {く _ハ '´ {く心! 〉厶イ .!
/ / | | トヘrリ トヘrリ / ! ∧
,'/ ! ハ ::'¨´::: 、 :::`¨`':: / /!. ヽ 【アンドレアルA・ルイズが現れた!】
/ | ハ / / ! \
. / | > 、 ´ ` ,. イ / ! \
/ /| ∨ !{r> 、,. イ i / | ! \
/ / ! ∨/^^^^^^^! / | ! \
. / / / />::‐r‐r‐くヽ| | ヽ ヽ
/ / ./フ /く:::::::::/^V:::::ヽ| |¨\ \. !
| / レ' / \/ V/ ', ヽ | \ }
ヽ i / / ', \| ヽ /
188 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/22(水) 17:25:14.79 ID:.x5NtB60
/ : /: : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : : `i
,: : /: : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : :,
,: : /: : ;r': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : ,
l: :/: : /: : : : : : : : : : :// : ィl: : : : : : : i : リ: : : : : : :!
,: :/: / : : : : : : : : : ,へ /: /|: : : : : : : /: /i: :/: : : : :|
l: /: / : ;ィ : ∧: |ィ',ェ、_ `メー -!: ;イ: : _ zレ= |:/ : : : : : |
|:/ /: ;イハ : l : : {/7叨テ宀、 |' /: :/,≦z=、|' |: : : : : ;'
,/: :{ 从 ハ: : : ト:ゝ弋少 ,' ,: / .ハ咋 ト/!/: :イ: ;'
,: : ハ: !|: : : \:ハ \  ̄` ´ トソ ´,/;イ; イ: /
,: : : :ハ||: : : : : :\ 丶 -イ-イ:! } / 【アンドレアルB・大河が現れた!】
,: :/ : : `i: : : : : : :>、 / : /: |/'
,' :/: : : : ハ: : : : : ハ:| > 、 ⊂ァ , ィ´: :イ: : !
/:/: : : : : : ∧: : ヘ:ハュ、 > _ ィi´ : : : : ∧ : |
!/: : : : : : :/: >: : :ヘ:ハ `ー--、rトi: : | : : : : /:ハ: :ヘ
/: :,r - - - ― \: :ヘ:ハ _/=ェト : |: : : :/: : :ハ: ヘ
189 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/22(水) 17:30:24.64 ID:.x5NtB60
`ミレ_____/三ニ − ヾ ミヽ___
_ _ >//K/f´ \ `ー`ヽ
`゛=っノノ ヽ `| |
/ >/ / ; ; |ヘ | |
i´ / , , / / | | ; | | | |
| /| ; | / / / ; __ノ=+- 、| ; | | | |
| ; | || | ;___ . | | /i / //_/__ ノ`ハ | | | | |
| | | ヘi ||`iレミヘiハli // //,=テ=ミノl ノ ノi l | |
| | i ミ |ト i ilト哀ノ>イ´ ´f::::::ハ jメノハノ//i i l l
;| | | ヽlヾミfニ及彡ノ , 弋:.:ソノ /y/イ l | 【アンドレアルC・雪華綺晶が現れた!】
| ハ ヾ ト゛´-Z/ ノ l i ヽ |
|ノ i | | `>`) ー - /;;;ill | | ヘ |
| |l | | //ト=i-= 、_ _ イミノil l | | | |
| || | |ソノ/ノつ= ≧≦三ハ_ム ilY |
/i . l | | |−ミ彡ー-゜/ii iiヽ`、ミrル ) li |
/ li l i l ノ/ `/oフ> `´<l oヽ ノ il |
/ i il // ヽ -ノo/< <> >ioヘノ/ /
190 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/22(水) 17:41:25.51 ID:.x5NtB60
雪華綺晶「ここ以外の村人は全滅したようですわ…デス条様」
デス条「そうか…なら勇者を仕留めるぞ」
シンシア?「く・・・ッ!」ジリ…
その瞬間、デス条がエニクスに近寄った時だった。
ドズゥゥゥゥンッッ・・・!!!
少し離れた位置で凄まじい地響きが起きた。
・・・ォォン
ドシャッ
何かがデス条のそばに落ちた。
フリーザ「ぐ…油断してたにしてもこんな・・・ッ」
ボロボロになったフリーザだった。
大河「フリーザ!?」
神裂「!!・・・」
四天王達に動揺が走る。
四天王最強であるフリーザが、ここまでの傷を負わせたという事態に驚いたからだ。
191 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/22(水) 17:48:30.37 ID:.x5NtB60
「クク・・・四天王ねぇ・・・」
男の小さな笑い声が辺りに響き渡る。
デス条「何者だ…?」
「クク・・・」
男はまた小さく笑い、応える。
アカギ「ただの勇者の父親さ・・・っ」
192 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/22(水) 17:58:08.43 ID:.x5NtB60
、‐-、 _
__....ヽ `´ ∠、
∠ " " 、、、、 \
/ " "/| /\ヾ ヾ ヾヽ.
〃lイ /\レ /|/レ ヾ
|/レ小l● ● 从ノ
|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃| 【アカギが仲間に加わった!】
/⌒ヽ__ ヘ ゝ._) j /⌒i
\ /:::::::l:ヽ,、 __, イ::::::!:/ /ヽ
/:::::::::l::::l /,へ:|:::::::::::│
193 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/22(水) 18:09:37.55 ID:.x5NtB60
キリがいいので落ちます
194 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/22(水) 18:11:22.85 ID:K6gSuqAo
お疲れ様〜
195 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/22(水) 18:12:05.16 ID:13TGwYko
乙
196 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 16:21:52.78 ID:fn6U.0w0
シンシア?「アカギさん…!!」
アカギ「クク…またせたな、シンシア」スタスタ
しかしアカギはエニクスの後ろへ下がった。
アカギ「それだけ待てるなら、もう少し待てるだろ?」ヴゥゥン
アカギの脚に魔力が集まり、地面に何か文字を刻んだ。
フリーザ「ぐ・・・アイツに[ルーン]を刻ませてはいけない!!」
デス条「魔法文字詠唱・・・極大呪文でも撃つ気なのか?」
ルイズ「どっちにしても、危険には変わりないわッ!」
・・・
水銀燈「…様子を少し見てた方がいいわねぇ?」
ゾロ「なぜだ?」
水銀燈「あの[勇者]…魔力を身に纏ってるわぁ。多分偽物よぉ」
ゾロ「…本物が出て来るのを待つのか」
水銀燈「えぇ、本当に勇者が[女の子]なら出て来るはずよ」
197 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 16:34:31.82 ID:fn6U.0w0
タタタタタ・・・!
少女?「みんな…ッみんな…ッ!!」タタ・・・
ゾロ「…本物が出て来たぞ」
水銀燈「幸いね、魔物は近くにいないから見られてないし」ヒュッ
水銀燈は走る少女のもとへ跳躍する。
スタッ
少女?「!!魔物・・・」
水銀燈「おばかさぁん…どうして仲間が身代わりになったのに出て来たのかしら?」
少女は近くに落ちていた鋼の剣を手に取り、構える。
少女?「私のせいで身代わりになんてさせない…ッ」チャキ
水銀燈「・・・」
「時にはその思いが復讐へと繋がることがあるのよぉ…シンシア」
シンシア「どうして私のなま…」
トンッ
ドサッ
198 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 16:44:45.58 ID:fn6U.0w0
ゾロ「脆いな、心も、体も…」
水銀燈「凄いじゃなぁい、手刀一発で倒すなんて」
ゾロ「で?どうするんだ、地下室から出て来たみたいだが」
水銀燈「ならそこに隠すわよぉ?、多分隠し部屋でもあるんだろしねぇ」
・・・
シンシア?「ぐはぁっ!!?」ドシャッ
【シンシア?に12580のダメージ!!】
神裂「勇者と呼ばれるだけのことはありますね、実にしぶとい」シャキンッ
シンシア?(考えてみればなぜ俺はまだ生きてる…?)
199 :
Are you enjoying the time of eve?
[sage]:2010/12/24(クリスマスイブ) 16:50:31.00 ID:Z2CdZrEo
水銀燈……
200 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 18:08:29.06 ID:fn6U.0w0
アカギ「クク…俺が発動させておいた[ベホマラーの加護]は役に立ってるみたいだな」ヴゥゥン
神裂「なに…?」
大河「ッ!後ろだ神裂ィィッ!!」
大河が神裂に叫ぶ。
しかし、[白夜叉]は神裂の隙を見逃さなかった。
ザシュッ・・・!!
【痛恨の一撃!神裂に20000のダメージ!!】
神裂「ぐああっ!?」ドサッドサッ…
銀時「…っし、上出来だな」チャキッ
シンシア?「銀時…無事だったのか」
銀時「いや、瀕死だったさ。だが[銀髪のねーちゃん]が回復してくれてな」
雪華綺晶(銀髪・・・?)
201 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 18:15:44.04 ID:fn6U.0w0
アカギ「ベホマラーの加護も役に立ってるしな、俺も前に出ようか」スタスタ
デス条「…お前達」
ルイズ「ん?」
デス条「全員下がれ、そいつらは俺が相手をする」ザッ
フリーザ「デス条様が直々に・・・!?」
雪華綺晶(…まずいですわ)
雪華綺晶「なら私は下がりましょう…」スッ
銀時「いよいよラスボスかい…」チャキッ!ヴゥゥン
【銀時はテンションを溜めている!】
シンシア?「・・・ッ!!」ボォッ!!
【シンシア?は魔翌力を剣に集中させている!】
アカギ「クク…アレしかないな」ヴゥゥン
【アカギは魔法文字詠唱を始めた!】
202 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 18:22:33.18 ID:fn6U.0w0
銀時・シンシア?「いくぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」バッ
【銀時の攻撃!】
【シンシア?の攻撃!】
デス条(二手に別れ、左右から剣技を炸裂させる連携で来たか)
バッ!!
銀時は空中に飛び、頭上から紫のオーラを纏った剣撃を放った!
銀時「グランドォックロォォォスッッ!!!」ドンッ!
ビュンビュンッ…ギュインッ!!
シンシア?は全身の魔翌力を込め、刃を振り下ろす!!
シンシア?「魔人斬りィィィィィィッ!!!」ザンッ
203 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 18:25:25.10 ID:fn6U.0w0
デス条(仕方ない・・・・)
デス条「[ダークマター]・・・!」ヴォンッ
【銀時のグランドクロスが消滅した!】
【シンシア?の刃は消滅した!】
【デス条に0ダメージ!】
204 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 18:31:55.19 ID:fn6U.0w0
デス条「はぁ…ッはぁ…ッ!」フラフラ
銀時「ぐは・・・ッ」ドサッ
銀時は倒れる。
それもそのはず、本来ならば1日一発が限界の大技を二度も使ったのだから。
シンシア?「刃が・・・」ポロッ
デス条「あとはアイツか・・・」ギロッ
デス条はアカギを睨みつける。
しかしそれに気づいたアカギは言った。
アカギ「クク…この魔法文字詠唱は本来は[この呪文には必要ない]が、ある特定の確率を確実にする為には必要でね」
デス条「・・・?」
アカギ「古代魔法…パルプンテによる[流星]を発動するにはな…!」
デス条「!!」
205 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 18:34:27.24 ID:fn6U.0w0
デス条(く…甘く見ていた!)バッ
アカギ「間に合わないさ…じゃあな、[あの世]で会おう」…ゥゥン!
アカギ「パルプンテ…っ!!」
【しかしMPが足りない!】
アカギ「な・・・?」
206 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 18:40:23.12 ID:fn6U.0w0
アカギ「ぐぁ…っ!?」ドサッ
アカギは突如倒れる。
まるで体は力が抜けるかのような感覚を浴びながら…
アカギ「マホトラ・・・それも強力な!?」
デス条「…助かったぞ、[水銀燈]」
デス条はアカギの立っていた後方にいる水銀燈に言った。
水銀燈「人間にしては強かったみたいねぇ…この様子だと」スタスタ
すると、足元に倒れている銀時を見つけた。
水銀燈「……」チャキッ
そして剣を抜く。
神裂「!?何をしてるのですか水銀燈ッ」
ザクッ
【銀時は死んだ】
207 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 18:48:19.03 ID:fn6U.0w0
デス条「なぜ殺した…まだ[マスタードラゴン]のことすら聞き出していない!」
水銀燈「なぶり殺しなんて人間以下よ…!」チャキッ
次はアカギに刃を向けた。
アカギ「…シンシア…」
雪華綺晶「水銀と…」
ザクッ
【アカギは死んだ】
神裂「〜ッ…水銀燈!!」バッ
神裂は水銀燈を掴む
神裂「あなたを見損ないました!!あなたがこんな…こんな残虐者とは!!」
水銀燈「…後は[何も知らない勇者]ね」パシッ
水銀燈は神裂の手を払いのけ、エニクスのそばへ行く。
208 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 18:52:13.80 ID:fn6U.0w0
シンシア?「く・・・!!」チャキッ
エニクスは折れた剣を必死に構える。
水銀燈「止めなさぁい、[あの娘]に悲鳴は聞かせたくないでしょう?」
エニクスは動揺する。
シンシア?「なぜ知って…!?」
ザクッ
【エニクスは死んだ】
209 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 18:58:11.74 ID:fn6U.0w0
突然、辺りがシーンとする。
デス条「よくやった…後で水銀燈には褒美をやろう」スタスタ
デス条は水銀燈を見ないで言った。
雪華綺晶「…」スタスタ
ルイズ「水銀燈…ッ」スタスタ
大河「最低ね」スタスタ
神裂「…見損ないました」スタスタ
水銀燈「・・・私はエビルプリースト!!」
水銀燈「残虐非道な最強の魔法使い!!」
「ヤケになってんじゃねーよ」
後ろから、よく聴いた声が聴こえる。
水銀燈「ゾロ・・・」
ゾロ「…泣いてんのか」
210 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 19:02:31.84 ID:fn6U.0w0
ゾロ「てか、久しぶりに聴いたなそれ…初めて城に来た時叫んでたお前のフレーズ」
水銀燈「…覚えてたのぉ?」
ゾロ「まぁな、とりあえずよ…」
ゾロ「そろそろ話せよ…お前が何を抱えてんのかをよ」
水銀燈「わかったわぁ・・・」
211 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 19:04:34.76 ID:fn6U.0w0
全部、私の過去を教えてあげるね…♪
To Be Continued...
212 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 19:05:52.35 ID:fn6U.0w0
第3章「守る為の闘い」
完
213 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 19:06:44.67 ID:fn6U.0w0
〜次回〜
第4章「エビルプリーストを名乗る女」
214 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/24(クリスマスイブ) 19:07:10.65 ID:fn6U.0w0
というわけで今日は終わります!!
215 :
Are you enjoying the time of eve?
[sage]:2010/12/24(クリスマスイブ) 19:11:18.29 ID:Z2CdZrEo
乙
216 :
Are you enjoying the time of eve?
[sage]:2010/12/24(クリスマスイブ) 19:20:33.85 ID:1GAQU1Qo
お疲れ様〜
217 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 08:47:07.77 ID:bUaDzkw0
第4章「エビルプリーストを名乗る女」
218 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 09:46:27.84 ID:bUaDzkw0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
?「ふはははははは!!我が名は大魔王ゾーマなり!」
??「おーほっほっほ!!私の名はエビルプリースト!残虐非道な最強の魔法使い!!」
18年前、私は兄のジュンと厨二病な生活を送っていたわぁ…
219 :
◆G2/Yj5eh5U
[sag]:2010/12/27(月) 10:47:17.99 ID:bUaDzkw0
ジュン「エビルプリーストだと…!!なんてかっこいい名前なんだ…」
めぐ「でしょでしょ!私はジュン君よりは才能あるんだから!」
・・・この話はどうでもいいからとばすわぁ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなある日よ…ジュンはボロボロの体になりながら帰ってきたの。
ジュン「うぅ…ただいま」フラッドサッ
めぐ「ジュン君!?」
それも…1人の女の子を背負ってね。
桃髪の女「…むにゃむにゃ」
220 :
◆G2/Yj5eh5U
[saga]:2010/12/27(月) 10:56:35.03 ID:bUaDzkw0
〜少しして〜
桃髪女「助けてくれてありがとう!道に迷ってたらオーガに会っちゃって…てへ」
ジュン「どれだけ運が悪かったらブランカ周辺でオーガとエンカウントすんだよ…」
ジュンはとても痛そうに包帯を巻きながら言ったわぁ。
ララ「私は天空人のララ・サタリン・デビルーク・アクセラレータ!ララって呼んでね」
ジュン「な…天空人!?」
めぐ「厨二病ですねわかります」
私とジュンはとても驚いたわぁ。
なぜなら天空人は伝説みたいな物語でしか登場しないから、まさか名乗るとも思ってなかった。
しばらくララが説明するまで私達は厨二病仲間がいたと喜んでいたわぁ。
でもララが本当に天空人とわかると…
ジュン「…リアルにかっこいい・・・」
しばらく落ち込んでたわぁ。
221 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/27(月) 11:16:01.49 ID:bUaDzkw0
それから2人は仲良くなっていったわぁ。
〜一週間後〜
ジュン「ララ〜、なんでまだこの家に居候してんだよ…」
ララ「ここがいいから♪」
ララはそう言って、ジュンの膝を枕にして寝始めたわぁ。
ジュン「お、おい…」
ララ「…むにゃむにゃ」zZZ
めぐ「じゅる…ララの巨乳…」
私は何にも目覚めてないんだからね!!////
……………………………………………………………………
ゾロ「…可愛いなお前」
水銀燈「う、うるさいわよぉ!!…ほら、話の続き」
……………………………………………………………………
222 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/27(月) 11:39:35.04 ID:bUaDzkw0
〜半年後〜
めぐ「えーと…この魔法文字はここにして…」ざっざっ
ララ「めぐは何を地面に書いてるの?」
ジュン「めぐは厨二病だけどああみえて[魔法学者]なんだ、多分世界中の魔法を知り尽くしてる」
ララ「じゃああれは魔法を使う為に陣を書いてるんだ」
ジュン「…でもめぐはその才能を満足に使えないけどな」
ララ「どうして?」
ジュン「めぐは生まれつき体が弱い、そのせいか魔力も少なくて…メラとか下級魔法しか使えない」
ララ「そっか…何とかしてあげたいね…」
ジュン「でもアイツは凄いよ…本当にどんな魔法も知ってるんだ」
ジュン「アイツならきっと…凄い魔法使いになれるはずなんだけどな」
ララ「…ジュンはいい人だね♪」
ララ(・・・ジュンの為なら私も頑張ろっかな)
223 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/27(月) 12:08:11.06 ID:bUaDzkw0
キィィィィィィィィ………ッ!!
突然、その周囲を[魔力の覇音]が襲った。
ジュン「な…なんだ!?」
ララ「魔力の覇音だよ…!魔力がないのに召喚魔法を使った時に起きる超音波…」
バリパリパリィィィンッ!!?
全ての窓ガラス、グラス、皿が割れた。
そしてジュン達にもその猛威が降りかかった。
ジュン「ぐぁ…ッ!!か、体が締めつけられ・・・」メキッ
ララ「ジュン!!」ヴンッ
【ララはマジックバリアを唱えた!】
ジュン「助かったララ・・・めぐは!?」
めぐ「うぐ…こ、この召喚魔法が成功すれば…」メキッ
ララ「めぐ!!魔力がないのになんで…死んじゃうよ!!」
224 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasage]:2010/12/27(月) 12:24:55.91 ID:bUaDzkw0
めぐ「でも…あと少しで召喚が成功す…る…」ヴンッ!
この時の私には諦められなかったのよぉ…
召喚魔法…通常なら銀のタロットや何かしらの秘術がないと扱えないような究極魔法。
召喚に成功すれば上級魔族を簡単に呼べる技よ。
私はその召喚魔法を一般人にも使える簡易召喚システムを作り上げた。
後はその召喚が成功すれば沢山の兵士や、魔族に怯える人々が減るのよ…
召喚された者…魔族の中でもその実力と忠誠心は上級魔族に匹敵する。
そんな心強い魔法があれば…沢山の人が喜ぶと思ってたのよぉ
めぐ「ああああああああああ!!!!」メシャッ
ドサッ
私は魔力の覇音に凄まじいダメージを与えられ、気を失ったわぁ。
当然よねぇ…でも、あの気絶する瞬間私は満足だったの
遠くの山の上空に召喚魔法陣が現れたのが倒れる瞬間見えたからね
225 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 12:33:51.75 ID:bUaDzkw0
〜数日後〜
めぐ「ご…ごめんなさい」
ジュン「お前なー・・・ララにもしものことがあったらどうすんだよ」
ララ「ジュン?めぐは謝ったし、もう大丈夫だよ…[お腹の子供]もね」
めぐ「・・・え?」
かなり衝撃的だったわ。
まさかジュンとララが出来てるなんて想像もしてなかったから…
226 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 12:49:40.56 ID:bUaDzkw0
めぐ「・・・名前、もう付けたかな?」
ジュン「まだだけど…急になんだよ」
めぐ「私が付けていい…?」
ララ「・・・いいよ♪」
めぐ「あのね…」
227 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 12:55:32.77 ID:bUaDzkw0
……………………………………………………………………
水銀燈「・・・ここもどうでもいいわね」
ゾロ「そうか」
ゾロ(言わなくてもわかるけどな…)
……………………………………………………………………
〜半年後〜
めぐ「できたああああああああああ!!」
タタタタ・・・
赤ちゃん「うぎゃああああん!」
ジュン「めぐお前何起こしてんだ!?」
ララ「ああ…いい娘だから泣き止んでね〜シンシア」ユサユサ
めぐ「う・・・ごめん」
ジュン「で、何が出来たんだよ」
めぐ「魔法札!」
ララ「魔法札…?」
228 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 13:05:17.51 ID:bUaDzkw0
めぐ「あらかじめ魔法文字詠唱を札に書いといて、微量の魔力を流して魔法名を言えば…」
ひゅっ
シンシア「あうー?」
めぐ「ラリホーマ!」ヴゥゥン
【シンシアは深い眠りに落ちた!】
ララ「あ・・・」
ジュン「す、凄いじゃないかめぐ!中級呪文を使えるなんて…!!」
めぐ「多分、これを応用すれば召喚魔法を半年前以上に簡単に使えるはずよ!」
ジュン「やっぱり諦めてなかったのか…」
ララ「あの後、[召喚された者]を探しに行ったけど見つからなかったからね…」
229 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 13:14:59.27 ID:bUaDzkw0
めぐ「そうと決まればさっそ…」
コンコンッ
あの時の私は、魔法学者として最低のミスを見逃していたわ。
めぐ「あ、私が出て来るわ!」たたっ
魔法札は確かに、簡単に魔法が使える最高の品だったわ。
でも・・・
ガチャッ
めぐ「どなたでしょうか?」
あのラリホーマを使った時、私は微量の魔力を流し忘れていたのよぉ…
青年??「ララ・サタリン・デビルーク・アクセラレータはいますかァ?」
230 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 13:23:20.79 ID:bUaDzkw0
l | i ト ヽ. \ ヘ { /r‐ ヽ ヽー`--
.ノ | i| | ヘ ト、 V ヘ ', j^i j \_
ヽ. l i ト、 | | ヘ Vハ ヘ ハく!ノ 「ト、f'"´
\ l i | l ,′| Vハ 〉、rf'1| i ハ { | | \
\ メ、.ノ レ ゙、 / v〃乏ソ ,N || :ハ v.N、
\ヽj |厶 \ Xヽ V -―彡| | ハ: ', }ハ ド、
\ ナj __ 二ニミ、 ヽ } } ノ |j ', V ./::}\ ヽ
、 トNメ、癶弋ソiヽト、\ \ | リ / | レ':::ハ ト、
ハ. ト、 \ヽ、 ̄´ l ヘ  ̄` , ' ハ :!:::/ ヽ ヽ
.ノ l \ ヽ、` ーッ|! ヽ / /4 |/ | l ト、 } 【謎の青年が現れた!】
, ヘ l 'fjミ、 ` ー 、_ ゝ-‐ __./ // | j′:! | l 7´
. ヽl fj, ヽ ト _` ー 、 _ ハ::rfj / | :l ! /
ヽ fj, _乂! ` ヽト、 `ヽ- く fj' |′ | ! ノ/
. fj, } \_. オfj'::} | //
fj, / , イ {′! 〃
'fj, ノ / ,イ V / /
'fj,_ _ ../ } ! } , イ /
231 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 13:41:43.17 ID:bUaDzkw0
めぐ「━━━━━ッッ!!?」バッ
私の体は[ソイツ]を見て、周りを覆う濃密な魔力を感じとり ━━━
めぐ「 ━━━━━メラゾーマ ━━━━━」ヴゥゥンッ
[ソイツ]に一撃必殺のつもりで体は[勝手に]魔法札による零距離のメラゾーマを放った。
ドゴォォォォォォォッッ!!!!
しかしそのメラゾーマはなぜか私に跳ね返り、私に直撃したわ。
めぐ「〜ッ!?」ドシャッ
一方通行「・・・はっはァ、なンですか?今のはこの一方通行(アクセラレータ)に放ったンですかァ?」
232 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 13:50:05.76 ID:bUaDzkw0
ジュン「うおおぉぉぉぉぉ!!」ブンッ
【ジュンはいきり立って斬りかかった!】
一方通行「遅ェンだよ…!」ヒュッ
ジュン「ッッ!!?」
グシャァッ!!
【ジュンは力尽きた】
ジュン「・・・ら…ら…」
めぐ「ぁぁああああ!!」バッ
私は一方通行という男の隙を突いて魔法札を使った[賭け]に出た。
233 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 13:58:03.90 ID:bUaDzkw0
めぐ「右手にメラゾーマ・・・」ヴゥゥンッ
一方通行(・・・俺の周りにある魔力を利用して融合させる気かァ?)
めぐ「左手にフレア・・・ッッ!!」
めぐ「 ━━━合体 ━━━!!」バシィンッ
【めぐは[メガフレア]を唱えた!!】
一方通行「なに・・・ッ!?」
一方通行「 ━━━━━なーンてなァ?」
ドシュッ
私の胸を…奴は貫いたわ…
【めぐは死んだ】
234 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 14:02:40.96 ID:bUaDzkw0
━━━━━━━━━━━━━━━後はあまりその時のことは覚えていないわ━━━━━━━━━━━━━━━
235 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 14:09:50.58 ID:bUaDzkw0
覚えてるのは奴の声とララの叫び ━━━━━
「なー…お前わかってたンだろ?」
「お願い…その娘を……返してぇ!!」
「天空人は人間と干渉は厳禁、ましてや交わるなンざ・・・」ドゴッ
「ぁぐ・・・!!」ドサッ
「まあ…良いタイミングで勇者を生ンでくれたもンだ」
「コイツは俺の駒として使わせて貰うぜェ…?」
「やめ・・・やめて下さい[マスタードラゴン]様あああぁぁぁぁ!!!」
━━━━今でも耳に残ってるわぁ…私が死ぬ間際に聞こえたララの叫び声が…
236 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 14:15:49.87 ID:bUaDzkw0
「・・・」
「私…死んだんだね…」
「真っ暗・・・」
【導かれし者よ…お前はまだ死ぬべきではないぞ?】
そして、あの時・・・確かに聴いたのよぉ
【お前に再び肉体をやろう、ただしこの肉体は徐々に闇に喰われる】
本物の、[神様]の声をね・・・
【しかし、お前の心が強ければきっと復讐を果たせるだろうな】
【うむ、新しい名を決めてやろうかな】
【そうだな・・・よし、[水銀燈]にしよう】
237 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 14:25:55.09 ID:bUaDzkw0
ユサユサッ
ユサッユサッ・・・
?「起きて、[マスター]」ユサユサ
少女のような声を聴いて私は目を覚ましたわぁ。
めぐ?「・・・ここは?」
少女「洞窟だよ」
めぐ?「・・・ッ!?」
私はすぐに自分の姿が[自分じゃない]のがわかったわぁ。
水銀燈「…これからは水銀燈と名乗る事になるのかしらね」スッ
酷く体が重かったわぁ…多分身長が前より伸びてたのかもねぇ
水銀燈「…それでアナタは?」
沙耶「私の名前は沙耶、あなたに召喚されたんだよ?」
水銀燈(そう…この娘があの時召喚した・・・)
238 :
◆G2/Yj5eh5U
[sagasag]:2010/12/27(月) 15:16:21.62 ID:bUaDzkw0
おちます
239 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/28(火) 12:44:31.94 ID:BQQGk1M0
沙耶「それでマスター、これからどうするの?」
水銀燈「めぐか水銀燈でいいわ…そうね、私を見つけた時周りに誰かいたかしら?」
沙耶「血の跡はあったけど誰もいなかったよ」
水銀燈「…そう」
とても悩んだわぁ、魔物になって復讐をするにしてもどうすればいいかなんてわからなかったから…
でもねぇ、直ぐ思いついたわ。
最高の復讐劇をね。
水銀燈「…魔物になったせいか魔翌力が今までとは比べ物にならないくらい凄い」ヴゥゥン…
水銀燈「行くわよ、沙耶」スッ
沙耶「うん!」
240 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/28(火) 12:55:49.09 ID:BQQGk1M0
〜デスパレス〜
上条「へ…[エビルプリースト]を名乗る女?」
フリーザ「ええ、何のつもりか少女1人を連れて乗り込んで来たそうです」
上条「うわ…取り押さえたのか」
フリーザ「いえ…実は・・・」
〜デスパレス・正門〜
ルイズ「く…」ポロッ
神裂「何者ですか、あなたは?」
水銀燈「私の名はエビルぴゅリースト!!残虐非道にしちぇ、最強のま、魔法使いよぉ!!!」
241 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/28(火) 13:14:34.09 ID:BQQGk1M0
・ ・ ・
沙耶「…めぐ、魔王が来たよ」
水銀燈「本命ね…」ヴゥンッ
上条「あー、まてまて!俺はお前と戦う気はないぞ」チラッ
ルイズ「ぐぁ…いたた」
雪華綺晶「・・・ッ」
大河「ぁ…ぅ」
上条(…実力は四天王を軽く上回るのか)
上条「望みはなんだ?エビルプリースト」
水銀燈「私を四天王の一番下の位にしなさい」
上条「なっ…別にいいが[四天王ゾロ]と戦うことになるぞ?」
水銀燈「いいわ(一番下だから大したことはないはず…)」
242 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/28(火) 13:26:52.39 ID:BQQGk1M0
/ r ''´ ヾミ 、 ヽ
´ 7 :i } ´ }ミ ミ ゞ
∠ .}i / ´ ,ィ‐- `ヾ ミ {
イ , {/,、_ } 、__ィ≦-tァ- .|ミ / _ミ:ト
.フ∧ ,=tァ} ゞ- ̄ ´ i .iイ V
.7.∧ ` ´ i ミ i .i
{ハ '、 、 .}ミ' ./ 【四天王・ゾロが現れた!】
ヽ ', _ - 、 .y{}{-}} ',
`二 ´ / |i.| i} V‐、
.ヽ ./ _ -''´ ヽ
‐t ‐‐''´ _ -‐ ´ ,へ
i /;ヘ / `
_ -‐ ´} }i }ヘ .//
/ i 〃 ヾ ./
243 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/28(火) 13:43:30.29 ID:BQQGk1M0
水銀燈「」
ゾロ「来いよ、カミカミ女」
あなたは私を挑発してきたわぁ…
だから思わず
水銀燈「ざ、ザラキーマ!!」
……………………………………………………………………
ゾロ「あの時ほどびびったことはねーよ…」
水銀燈「でもあなたは無事だったわぁ?」
しかも・・・
……………………………………………………………………
ゾロ「ッ!!」ヒュインッ
水銀燈「なっ…と!?」ドサッ
スパッ
水銀燈「わ、私の髪が…」
ゾロ「終わり……だ?」
水銀燈「〜・・・!」ガクガクブルブル
ゾロ「…降参だ」
上条「!?」
244 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/28(火) 13:55:35.94 ID:BQQGk1M0
……………………………………………………………………
水銀燈「そうよ…なぜあの時あなたは私を倒さないで降参したのよぉ」
ゾロ「びびってたんだよ、お前の魔翌力に」
水銀燈「…そう」ニコッ
ゾロ「ったく」
……………………………………………………………………
上条「あ・・・なら約束通り、エビルプリーストが四天王だな」
神裂「当麻!!こんなのは異例です!」
沙耶「おめでとう、めぐ」
水銀燈「めぐじゃなくて水銀燈って呼びなさい?人間だった事がバレたらマズいわぁ」ひそひそ
沙耶「・・・どうするの、これから」
水銀燈「決まってるじゃなぁい…」
245 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/28(火) 14:00:52.23 ID:BQQGk1M0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・
水銀燈「・・・そろそろ城へ戻りましょう?ゾロもミコトの護衛があるしねぇ」
ゾロ「・・・」
(悪魔で…俺には隠すのか)
ゾロ「なあ、水銀燈」
水銀燈「なにかしら?」
(復讐の計画…その中には恐らく仲間を巻き込む計画もあるんだろうが・・・)
ゾロ「俺は…」
(だがそうだとしても…)
ゾロ「めぐ、お前の味方だ」
水銀燈「!!」
(いくらでも巻き込まれてやるか…)
To Be Continued...
246 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/28(火) 14:02:41.60 ID:BQQGk1M0
第4章「エビルプリーストを名乗る女」
完
247 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/28(火) 14:04:18.69 ID:BQQGk1M0
〜次回〜
第5章「導かれし勇者たち」
248 :
◆G2/Yj5eh5U
2010/12/28(火) 14:04:56.31 ID:BQQGk1M0
短いですがおちます
249 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/28(火) 14:08:46.23 ID:rgorEEso
乙
250 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/28(火) 17:53:29.30 ID:./mVBL.o
お疲れ様〜
251 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/06(木) 09:21:10.37 ID:GDATI9k0
第5章「導かれし勇者たち」
第1話「モンスターの何が悪いの…?」
252 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/06(木) 09:35:52.58 ID:GDATI9k0
・
・
・
・
・
物語は第2章から2ヶ月後から始まる。
〜キングレオ城〜
兵士「キングレオ様、今日は3組の[恋人]を連れて参りました!」ザッ
女「ん〜!?ん〜!?」ジタバタ
男「俺たちが何をしたんだ!?離してくれぇ!!」
後ろから連れて来られる六人の男女。
女は猿靴輪をされ、男には頑丈な手枷を付けられている。
キングレオ?「・・・下がるがよい」
兵士「はっ」スッ
兵士は立ち上がると出入口の隠し扉から出て、閉じる。
ガゴォォ……ン
不気味にその閉まる音は薄暗い部屋に響いた。
253 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/06(木) 09:48:12.73 ID:GDATI9k0
キングレオ?「・・・あなた達には聞きだいことがいっぱいあるんだ…」シュゥゥゥ
【キングレオが正体を表した!】
沙耶「あなた達が[ハッピーエンド]になれるかは全て[選択]によるから…よく聞いてね?」
男2「・・・?」
一瞬、唖然とする。
噂が本当ならばキングレオは恐ろしい化け物のはずだが、その姿はただの少女だった。
男「何を言ってやがんだ!!とっとと離せ!!」
沙耶「・・・ね?」スタスタ
少女はゆっくりと男に近づき、言った。
沙耶「沙耶を怒らせないで…?」グジュルッ
男「ーーーーッッ!!?」ゾクゥッ
少女の異形と化した左手を見て声にならない叫びがあがる。
沙耶「それじゃあ、あなたから質問だね♪」グヂュッ
男「…」ガクガクガク
254 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/06(木) 09:59:45.19 ID:GDATI9k0
沙耶「それじゃあ…質問ね!」ヒュッ
女「!?」
グヂャッ
ビヂュ…グヂャッジュルッボリッ…ゴギグシャッ…ドビュッ…メシャメシャッ…!!
男「」
男2「ぅ…オエッ!?」
男3「」ドサッ
その場にいた者は全員凍りついた。
そのグロテスクさもあったが、何よりショッキングだったのは他でもない。
女?「ヴォはl#%&ぼMにE?…」グヂャ…グヂャ…
あっという間に女が[化け物]になったことだ。
255 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/06(木) 10:12:47.37 ID:GDATI9k0
沙耶「それじゃあ…質問」
男「ぅ…あ?」
沙耶「[その娘をあなたは愛せますか?]」
女?「tjmぁ%ぶぽ…&ッ…」グヂャ…グヂャ…
ゆっくり近づいて来る[恋人だった化け物]・・・
沙耶はその[恋人だった化け物]を指を差しながら問う。
男「ぅ…うわあああああああああああ!!!?たずげてぐれぇぇぇ!!?」バッ
沙耶「…最低だね…」グジュルッ
メシャッ!!
男「〜ッッ!!」ドシャッ
逃げ出した男は、沙耶の触手に貫かれ吹き飛ぶ。
男3「…おいアンタ?」
呼びかけるが男は・・・
【返事がない、既に息絶えているようだ】
256 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/06(木) 10:30:32.97 ID:GDATI9k0
男3「うわあああああああああああ!!!??」
「・・・やっぱりみんな同じ・・・」
「…ねぇ、誰か言ってよ…答えてよ…」
「化け物でも…愛してよ…」
257 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/06(木) 11:02:07.04 ID:GDATI9k0
〜港町・ハバリア〜
?「…キングレオ王は魔物?」
マスター「へえ、どうも男女を誘拐しては何やら酷い事をしてるそうでさ」
真紅の鎧を装備し、腰には聖なる十字架が付いた剣を持つ青年は酒場の店主に言われる。
マスター「…アンタ、まさか正体を暴こうとか思ってないですよね?」
真紅鎧?「まずはその噂が本当か確かめる、何か知らないか?」
マスターはしばらくグラスを磨きながら考えると
マスター「最近、見慣れないモンスターがハバリアの入口で捕まったそうでさぁ…」
青年は少し疑問に思う。
真紅鎧?「[見慣れない]とはどういう意味だ?」
マスター「バブルスライムにも見えるんですが…奴らにしては異形の姿でして…」
真紅鎧?「…何かわかるかもしれないな、ここの地下牢にいるのか」
マスター「へえ、その通りでさ」
真紅鎧?「よし…すまないなマスター」スッ
マスター「…やれやれ」キュッキュッ
258 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/06(木) 11:16:31.33 ID:GDATI9k0
〜地下牢〜
警備兵「お気をつけ下さい、何やら触手を伸ばして来ますので」
真紅鎧?「…おい」
青年は牢の隅にいる[何か]に声をかける。
[何か]はゆっくり近づいて来る。
グヂャ…グヂャ…
何か?「ゼ$~V%ブュ&^#ヴ?」
警備兵「…ぅぇ」
真紅鎧?「どうした?」
青年の言葉に驚く兵士。
警備兵「だって、気持ち悪くはないんですか?コイツ・・・」
警備兵の問いに青年は驚く回答をする。
真紅鎧?「[ただの女]が気持ち悪いのか…?」
何か?「!??」
259 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/06(木) 11:25:45.34 ID:GDATI9k0
・・・・・・青年目線・・・・・・
女「何か、私に用ですか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
警備兵「あ、アンタ目がおかしいのか!?どう見たら女に見えんだ!!」
警備兵は驚く。
真紅鎧?「・・・」チラッ
・・・・・・・・・・・・・・・
女「あの…私の姿がわかるんですか?」
・・・・・・・・・・・・・・・
真紅鎧?「…どうやら俺にだけ見えて聴こえるらしいな」
・・・・・・・・・・・・・・・
女「本当ですか!?でしたらお願いです!キングレオ王を倒して下さい!!」
・・・・・・・・・・・・・・・
真紅鎧?「お前、キングレオにやられたのか?」
警備兵「・・・??」
警備兵はグチャグチャ何か言っている触手と青年が何かを会話していり姿に混乱する。
260 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/06(木) 11:40:37.67 ID:GDATI9k0
・・・・・・・・・・・・・・・
女「はい…私の恋人は殺され私はこんな姿に…」
・・・・・・・・・・・・・・・
真紅鎧?「・・・そうか」
真紅鎧?「キングレオの正体はわかるか?少しでも情報はあった方がいい」
・・・・・・・・・・・・・・・
女「信じてくれるのですか!?…キングレオは恐ろしい[少女]です」
・・・・・・・・・・・・・・・
真紅鎧?「少女…?」
・・・・・・・・・・・・・・・
女「そうです…目にも止まらない速さと、骨を粉砕するような怪力を持っています!」
・・・・・・・・・・・・・・・
真紅鎧?「よし…待っていろ、すぐにキングレオの[呪い]を解いてやる」
・・・・・・・・・・・・・・・
女「え…あ、あの!」
・・・・・・・・・・・・・・・
真紅鎧?「なんだ」
・・・・・・・・・・・・・・・
女「・・・な、名前は?」
・・・・・・・・・・・・・・・
ライアン「・・・ライアンだ」スタスタ
261 :
◆G2/Yj5eh5U
[sage]:2011/01/06(木) 14:12:01.89 ID:GDATI9k0
女「・・・」
「これは呪いじゃないから二度と戻れないんですよ…?」
262 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/07(金) 09:56:51.02 ID:homCH9M0
〜同時刻・コーミズ村〜
踊り子?「魔法の鍵も手に入れたし…いよいよキングレオ城ね…」
藍色の髪の踊り子は手に持つ鍵をぷらぷらさせながら言った。
占い師?「姉さん鍵無くしそうだから私が持つ!」
踊り子?「何よミネア…あたしが信用出来ないの?」
2人が言い合いをしていると中にゴーグルを着けた男が仲裁する。
男?「おらおら、お前らっ…これから二年前のリベンジ決戦なんだろ?シャキッとしろや」
赤毛の女?「私は相手が強ければ何でもいいけどね〜」
青髪青年?「姫様っ、不謹慎ですって…」
老人????「クク…我輩も気にはなるな、[化け物]とやらがどんなものか」
青年?「・・・?」
青年?(キングレオ城から懐かしい気配がする…?)
263 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/07(金) 10:08:35.60 ID:homCH9M0
〜キングレオ城・中庭付近〜
ミネア「・・・変です、見張りが1人もいません」
踊り子の妹らしきミネアはそう言って何度も辺りを見回す。
それに続いて後ろから仲間達が姿を現した。
男?「おいおい、[マーニャ]達の話が本当なら見張りがわんさかいんだろ?」
ゴーグルの男が槍をしまいながら言った。
マーニャ「そうだけど…」
青年?「・・・[アリーナ]、地面を見て」
アリーナ(赤毛の女)「ふえ?・・・この足跡は…」
その様子を見てからアリーナの後ろの老人が言った。
老人????「クク…戦闘が直前にあったようだな」
青髪青年?「となると…仲間割れか誰かが先に?」
青年?「そうなる…」
?「お待ちください」チャキッ
264 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/07(金) 10:21:20.51 ID:homCH9M0
青年?「…誰?」
セイバー「私の名はセイバー、とある事情で旅をしているのですがあなた方に頼みがあります」
アリーナ「ほぉ・・・(この人、まるで隙がないね)」
青髪青年?「姫様なんか変なこと考えてません?」
青年?「…頼み?」
緑色の髪をした青年はセイバーに問う。
セイバー「私の友人が…1人でこの中へ入ってしまったのです、どうか助けてもらえますか」
青年?「ことわ…」
マーニャ「お安いご用ね、任せてセイバー!」
青年の言葉を遮ってマーニャが勝手に言う。
ミネア「もう…姉さんったら…」
マーニャ「なはは…」チラッ
青年?「・・・行こう」
青年?「何であれ魔物は殺さなきゃ・・・」
マーニャ(・・・[エニクス])
265 :
◆G2/Yj5eh5U
[sage]:2011/01/07(金) 10:34:54.23 ID:homCH9M0
〜キングレオ城・内部〜
兵士「な、なんだコイツ!?1人で見張りを全滅させて兵士10人でも足止めできないなんて…ッ」
ライアン「どけ」ヒュインッ
【ライアンは五月雨斬りを繰り出した!】
ズババババババ・・・ッッ!!
兵士「ぐあああ!?」ドシャッ
【兵士を倒した!】
ライアン「・・・この辺に隠し扉があるはず」スッ
ライアンが壁を触っていると…
ガゴッ
【ライアンはスイッチを押した!】
【なんと扉が開いた!】
ライアン「よし…あとは…」
兵士「いたぞー!!」
【兵士×20が現れた!】
ライアン「!?」
266 :
◆G2/Yj5eh5U
[sage]:2011/01/07(金) 10:49:47.30 ID:homCH9M0
ライアン「く…この数を峰打ちか…」チャキッ
タタタ・・・
エニクス「!?」
アリーナ「あの人すごい…1人で兵士たちとやってる…」
マーニャ「…あれよね?友人って」
ミネア「助ける必要はなかったようですね」
一同が呆れている。
すると後ろからゴーグルの男が
男?「せっかくだからよ、キングレオを今のうちに殺っちまおうぜ?」
そう言って、男は扉の奥へと入って行く。
老人????「クク…正論だな」スッ
アリーナ「うっしゃー!続きなさい[クリフト]!!」バッ
クリフト「ちょっ、姫様まって〜!?」タタ
それぞれが隠し扉の奥へと進んで行く。
267 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/07(金) 10:58:40.94 ID:homCH9M0
ライアン「はぁぁああああああああ!!!」
【ライアンはアルテマソードを放った!】
兵士達「!?」ビクゥッ
・ ・ ・
兵士「…?」
ドゴンッ
兵士「ぐへぇ!?」ドシャッ
ライアン「またの名を[猫騙し]と呼ぶ!」スタッ
ライアン「…ん?」チラッ
ライアンが後ろを向くと隠し扉に青年が入っていくのが見えた。
エニクス「…」スッ
ライアン「…どっかで見た気が・・・」
268 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/07(金) 11:15:45.58 ID:homCH9M0
〜キングレオの間〜
マーニャ「久しぶりね…キングレオ!!」
キングレオ「………………また来たんだ」シュゥゥゥゥ
沙耶「懲りないんだね…やっぱり二年前にあなたも私と同じ姿にしちゃえば良かったかな」
少女はそのまま玉座にちょこんと座り、一言言う。
沙耶「何しに来たの?」
マーニャ「ッッ!!…アンタが殺した人達の仇を討ちに来たに決まってるでしょ!!?」
マーニャの怒声がキングレオの間に轟いた。
クリフト(マーニャさん…)
アリーナ(よっぽどあのキングレオに恨みがあったのね)
沙耶「・・・?」
しかしそのマーニャの言葉に少女は疑問を抱く。
沙耶「沙耶は悪い人を殺しただけだよ…?」
269 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/07(金) 11:32:43.83 ID:homCH9M0
エニクス「・・・聞かせて」ぴくっ
ミネア「エニクスさん!?」
そう言われ少女は続ける。
沙耶「沙耶は、ちょっと[恋人]を[私の姿]にして[その娘をあなたは愛せますか?]って聞いただけ…」
沙耶「でもあの人達は…みんな悪い人」
沙耶「姿が違うだけで…その[恋人]の気持ちをわかろうともしないで捨てるんだよ?」
沙耶「だから…殺してあげたの、女の子達の代わりにね」
エニクス「オレは関係ないね、アンタが魔物だから、化け物だから殺そう」
エニクス「アンタの恋愛思考なんて聞きたくもない・・・それに間違ってる」
ミネア「そうです!あなたは罪もない人を…」
エニクス「[他人は信用できない]これは普通だろ?」
ミネア「・・・っ」
270 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/07(金) 11:44:12.01 ID:homCH9M0
沙耶「・・・・・・・・・・・・」スッ
少女は立ち上がり静かに言った。
沙耶「やっぱり沙耶は・・・」
(みんな同じ…どうして?)
沙耶「人間なんて・・・っ」
([文則]・・・・・・みんな文則とは違う・・・)
沙耶「大嫌い」
(ねぇ文則・・・モンスターの何が悪いの…?)
271 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/07(金) 11:46:57.45 ID:homCH9M0
,..-‐==-x、
,.ィ":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾミヽ、
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.ヽヽ
/:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..、:.:.:.:.:.:}:.:\
,':.:.:.::.i!、:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:\
i.:.:.:.:.:.i \_、:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.::ハ
l.:.:.:.:.:.| `ヾミ≧ミ、|:.:.:.:i.、l!:._.:==ヽ
!';.::.:.:.:l-‐ .,ィ==ァ|:.:.:.:|r}ハ'′
',ハ:.:..:ハ弋ツ ゞ' |:.:.:.:|':.:.:ハ
リ!ヾ:.、 、 |:.:.:.:|:.:.::.:ハ 文則…
|:.:|ヾミx、‐ ./|:.:.:.:|;;:.:.:.::ハ
|:.:| ∨;ィ≧'" .|:.:.:.:!/´¨ヾハ
|:.:|'"//___,:|.::.:.:;i }::、
∧::∨ .,.ィi、. |:.:::/ ./:.:} 【キングモンスター・沙耶が現れた!】
/ ヾ:ハ ゝiヾ' .|:::/,.ィ'"ニー、:.i!
〉 ∨ | \.|メ" `ミヾ,!:::i!
ヽ i ヽ. | ./ .,ニ、ヾ.!:.:.:.
`i¨ヽ \/ ,rー'"/:iハ_i":.:.:.:',
ヘ ゝ ./ / / /:.:.:.:.:.:.:.:ハ
ハ '"´ / ./ /:.:.::.:.:.:.:.:.:.::i
ハ /\ ./ 〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::l
i ¨´ `¨´ ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
ハ /ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
/ ヽ、 /, ' :::.、:.:.:.:.:.:.:.::|
272 :
◆G2/Yj5eh5U
[sage]:2011/01/07(金) 11:57:49.76 ID:homCH9M0
エニクス「来るぞ…ッ」チャキッ
ミネア(・・・)
沙耶「お願い…沙耶を苦しめないで…」ヒュッ
少女の姿が残像を残して消える。
男?「な!?可愛い面して全然はや…」
沙耶「…」ブンッ
アリーナ「シド!後ろよ!!」ガッ
【アリーナはシドをかばった!】
しかしこの選択は間違いだとアリーナは思い知る。
ドズゥッッ!!
アリーナ「が…ッ・・・!?」フワッ
一撃でアリーナの意識と体が飛ぶ。
ドシャッ…!
クリフト「姫様ァァ!!」
【アリーナは気絶した!】
エニクス「・・・一撃必殺か」
273 :
◆G2/Yj5eh5U
[sage]:2011/01/07(金) 12:09:39.38 ID:homCH9M0
mission:攻撃に当たらないで敵を倒す
シド「くそっ…武器商人舐めんなよ!?」チャキッ
シドは剣をかざした。
【シドは破邪の剣を使った!】
ゴォォッ!!
剣からほとばしる閃熱が沙耶に直撃する。
沙耶「……」ブォンッ
【沙耶はギラをかき消した!】
シド「マジかよ…」
ヒュッ
瞬間、シドの頭上に沙耶が移動する。
シド「やっべ…」
ドゴォォォォォッッ!!!
シド「…ッ」ドサッ
【シドは気絶した】
274 :
◆G2/Yj5eh5U
[sage]:2011/01/07(金) 12:22:53.30 ID:homCH9M0
老人????「クク…絶対絶滅というヤツか?」
クリフト「絶命でしょう!?ていうかブライさんなんとかして下さい!!」
ヒュッ
ブライ??「ふん・・・左に4歩ズレてみろ」
クリフト「へ…?」スッ
ドズゥッッ!!
沙耶の拳がクリフトの立っていた場所を砕いた。
【ミス!クリフトに0ダメージ!!】
沙耶「!」チラッ
ブライ??「クク…」チラッ
沙耶「!?」ゾクゥッ
275 :
◆G2/Yj5eh5U
[sage]:2011/01/07(金) 12:45:00.64 ID:homCH9M0
沙耶「あなた…人間じゃ…」
ブライ??「クク…足下が留守になっているようだが?」ヴンッ
ガキィンッ
沙耶の両足を巨大な氷が拘束する!
【ブライ??はヒャダルコを唱えた!】
沙耶「…動けない」グイッ
バッ
沙耶の頭上に誰かが跳んだ。
エニクス「はぁ!!」ヒュンッ!
沙耶「!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
?「文則から離れやがれ化け物ぉぉぉぉ!!!」ブンッ
グシャッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
沙耶「いや…」バサァッ
突如、沙耶の背中から翼のような[何か]が生える。
ガギィンッッ
エニクス「!?…硬いッ」バッ…スタッ
276 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/07(金) 13:20:46.36 ID:homCH9M0
…おちます
沙耶の唄ってよく見ると悲しいです
277 :
◆G2/Yj5eh5U
[sage]:2011/01/07(金) 14:05:10.23 ID:homCH9M0
どうぞ
http://www.youtube.com/watch?v=ZVKzA23R1HI
278 :
真真真・スレッドムーバー
移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
279 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/21(金) 18:03:37.53 ID:joUFIeo40
エニクス「……ッ」グラッ
一瞬、エニクスの体が凍りつく。
エニクス「なに…あれ………」
ブライ??「…?(何を見ているのだ?)」
戦闘中にも関わらず手を止め、沙耶の後ろを見ているエニクスに疑問を抱くブライ。
一体、彼に何が見えて、何を見ているのかはまるで検討がつかないだろう。
沙耶「いや…どうして?どうして私達の邪魔をするの…」ユラッ
マーニャ
「「メラミ!!」」
ミネア
ドゴォォォ・・・!!
ブライ??(・・・直撃したが見事に軽減されている)
沙耶「いや…文則・・・助けて…」ガギギ
エニクス「!??」フラッ
エニクス「ぅ…えっ・・・げほっげほっ!!」ドサッ
ミネア「エニクスさん!?」
280 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/01/21(金) 18:15:02.88 ID:joUFIeo40
エニクス(・・・直視出来ない)
エニクス(凄まじい狂気を放つ[あの男]のせいで…)チラッ
沙耶「いや…文則・・・文則・・・」ユラァアァ
【青年】「・・・・・・」ポォォ…
エニクスは再び、自分にしか見えていない男をチラッと見た。
ミネア「・・・」
その様子を見た仲間は
マーニャ「・・・」グッ
まるでいつものように顔を見合わせ、不敵に笑う。
マーニャ「後は任せなさい、エニクス」バッ
沙耶「・・・・・・!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
沙耶「私が、怖くないの…?」
上条「なに言ってんだ、当たり前だろ。」
ルイズ「そ、そうよ!だって私達・・・」
「友達なんだから」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
281 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/03(木) 01:41:25.48 ID:kh1MkWB5o
郁紀「……」
282 :
◆G2/Yj5eh5U
2011/02/03(木) 16:05:54.43 ID:BU9WSckH0
>>281
にぎゃあああああ!?そ、そうだった!!
沙耶「……なにしてるの?ねえ」
1「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
283 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/03(木) 16:16:56.45 ID:kh1MkWB5o
お、久しぶり。1さん。続きwktk
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