ぽけもん<><>2011/02/04(金) 19:21:19.25 ID:yN9cye4AO<>前スレ

唯「私、平沢唯、12歳!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1280701816/l20
カントー編

澪「ぽ…ぽけもん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1281682007/l20
ホウエン編

紬「ぽけもんよ!」梓「ぽけもんですね」
http://ex14.vip2ch.com/test//read.cgi/news4gep/1284198398/l20
シンオウ編

紬梓「ぽけもん!」純さわ子「私達もいるわよ!」和「息ぴったり…あ、私もいるわよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1288177724/l20
シンオウ編完結

唯律「ぽけもん!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294926869/l20
ジョウト編

唯「ぽけ?」律「もん!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1295141817/l20
ジョウト編完結


今回はイッシュ編です



<>唯律「ぽけもんだぜー!!」澪「ぽけもん…」紬「ぽけもんね〜」梓「ぽけもんです!」 キャラ紹介<>sage<>2011/02/04(金) 19:25:10.87 ID:yN9cye4AO<>
主な登場人物


けいおん側


☆平沢唯☆
・カントー編・ジョウト編の主人公
・ジョウトジムバッジコンプリート

*手持ちポケモン*
ブイ太/シャワーズ
ピッ太/ピクシー
メリ太/モココ

☆田井中律☆
・カントー編・ジョウト編の主人公
・ジョウトジムバッジコンプリート

*手持ちポケモン*
ランス/ニドキング
スカイ/ニョロトノ
ヒート/ギャロップ
ウィング/ワタッコ

☆秋山澪☆
・ホウエン編の主人公
・カントー・ホウエンジムバッジコンプリート
・ホウエンリーグ殿堂入り

*手持ちポケモン*
カゲぴょん/リザードン
ハブりん/ハブネーク
ベロにゃん/ベロベルト
サボみん/サボネア
ドっくん/ドクケイル
ルンたん/ポワルン
くらくら/ドククラゲ
<> キャラ紹介<>sage<>2011/02/04(金) 19:26:31.61 ID:yN9cye4AO<>
☆琴吹紬☆
・シンオウ編の主人公
・カントー・シンオウジムバッジコンプリート

*手持ちポケモン*
リン/レントラー
レン/ドンファン
ルカ/オクタン
ユリ/ユンゲラー
ネイティオ

☆中野梓☆
・シンオウ編の主人公

*手持ちポケモン*
ミミちゃん/ミミロップ
さわちゃん/サワムラー
デビちゃん/デルビル

☆真鍋和☆
・シンオウ四天王長

*手持ちポケモン*
ブーピッグ
エルレイド


その他

☆鈴木純☆
・シンオウジムバッジコンプリート

*手持ちポケモン*
ラプンーソ/エンペルト
ドルアゲス/マネネ
エヌターク/ストライク

☆平沢憂☆

*手持ちポケモン*
ぶらら/ブラッキー

☆山中さわ子☆
・ヨスガシティジムジムリーダー(ジムリーダー名はキャサリン)

*手持ちポケモン*
マリア/ムウマージ
マーシー/ゲンガー
<> キャラ紹介<>sage<>2011/02/04(金) 19:27:16.98 ID:yN9cye4AO<>
ポケモン側


☆シルバー☆
・ロケット団首領サカキの息子

*手持ちポケモン*
リングマ
ニューラ
ヤミカラス
シードラ
ギャラドス(色違い)

☆ニャース☆
・澪のパートナー

☆リラ☆
・澪の師匠

*手持ちポケモン*
カビゴン、ニャルマー他


<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 19:33:08.48 ID:yN9cye4AO<>
ポケットモンスター、縮めてポケモン。


この星の、不思議な不思議な生き物、草むらに海に空に森に町に、はたまた宇宙にまで。

その種類は、100、200、300、400、500、600、700……いや、それ以上かもしれない。

人間とポケモンはこの星で共に暮らし、互いに支え合い生きている…



〜イッシュ編〜

Prologue..



<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 19:36:58.40 ID:yN9cye4AO<>

さっさっ…

「ポケモンの数だけのドラマがあり、ポケモンの数だけの出会いがある……」

かきかき…

「……今日も晴れやかな天気です!…っと!」

『DIARY・・・azusa』

梓「ふうっ〜!」のび〜!

がちゃっ

たたっ

梓「ん〜…いい天気だねー! ミミちゃん!!」

ミミちゃん(ミミロップ)「ミミロー!」ニコッ
<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 19:40:02.59 ID:yN9cye4AO<>
梓「さわちゃんにデビちゃんも出てきて!」ボム!

さわちゃん(サワムラー)「ダーイライ!」

デビちゃん(デルビル)「ワオーン!」

梓「こんな日は芝生に寝転んでお昼寝したいね〜」

ぱしぱし!

梓「ううん! ダメダメ!! 今日は大事な日なんだから!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 19:42:38.77 ID:yN9cye4AO<>
梓「それに今日は出かける所があるんだから…」

「あら、随分と早起きね。梓ちゃん!」

梓「ムギ先輩!」

紬「ふふっ♪」

梓「すみません。起こしちゃったみたいで…」

紬「いいのよ。こんないい景色見られたもの」

ひゅううっ…

梓「本当…。いい朝ですね」

紬「早起きは三文の得って言うだけあるわね♪」

梓「えへへ…そうですね」
<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 19:45:04.70 ID:yN9cye4AO<>
紬「…梓ちゃん、日記始めたのね?」

梓「え、ええ!? な、なんでそれを!!」アタフタ

紬「さっき梓ちゃんの部屋に行ったら、ちょうど目に入ったから……。中身は読んでないけど。ごめんね?」

梓「…いえ。どのみち言うつもりでしたし」

紬「そっか。…うふふ♪ 三日坊主にならないようにね?」

梓「唯先輩や律先輩じゃないんですから! ちゃんと毎日続けますよ!!」ぷくーっ

紬「あら、それはごめんなさい。でも唯ちゃんとりっちゃんに失礼よ?」ニコッ

梓「あっ…」ハッ…
<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 19:49:05.39 ID:yN9cye4AO<>
紬「ふふ♪ …でも、今日は特別な日だものね」

梓「はい! 研究所に来て初日目ですから!!」

紬「うん。ここから始まるのね…。
私も全力でサポートするわ!」フンッ

梓「ありがとうございます!」

紬「それで、今日はこの地方に研究所を構えてる博士に挨拶しに行くんだっけ?」

梓「そうです! あちらも私に用があるみたいで」

梓「イッシュ地方のアララギ博士!!」


<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 19:51:42.70 ID:yN9cye4AO<> ……………
…………
………
……

《カノコタウン・・・アララギ研究所》


PiPiPiPiPi!!

ポチッ!

「あら! もうこんな時間!?」

ガバッ!!

「いけない…寝過ごしちゃった! 今日はお客さんが来るのに〜!!」

「とりあえず身支度を…!」バタバタッ
<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 19:55:03.50 ID:yN9cye4AO<>
タタッ

「よしっ。なんとか終わった…。あとは資料を出しておかないとね!」

「えーと、資料は…」ツツツ…

「あら、あったあった! これね!」グイッ

「あれ…?」

ギュウウウ!

「あら、抜けない…。色々と詰め込み過ぎたかしら?」

ギュウウウ…ギュウウウ…

「…私の力では引き出すのは無理ね」

「チラーミィ! 手を貸してくれる〜!?」

タタッ!

チラーミィ「チラー!」
<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 19:58:15.39 ID:yN9cye4AO<>
「これを引っ張るのよ! せ〜の!!」

グイッ!!

…ポンッ!!!

「やった! 取れ………た?」

ガタッ!

ドドドドドド…!!!

「あらあらあら…」

チラーミィ「チラー!?」

「キャ〜!!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 20:00:59.40 ID:yN9cye4AO<>
ドオオオオン!!!

「いだだ…。チラーミィ、大丈夫?」

チラーミィ「チラ〜…」クラクラ

「本棚に入ってるもの、全部落ちてきたわ……。ちゃんと整理しておかないと。またパパに怒られちゃうわ」

ピンポーン!

「あら! もう来ちゃったのかしら!?」

「ハ、ハーイ! どうぞ入って〜!!」

ガチャッ…

梓紬「……」

「………」

梓「な、何かあったんですか…?」

「え、ええと…」


<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 20:04:06.33 ID:yN9cye4AO<> ……………
…………
………
……


アララギ「ハーイ! 私の名はアララギ!! ポケモン博士よ!」

アララギ「ポケットモンスター…縮めてポケモン。この世界にはポケモンという不思議な不思議な生き物が住んでいるわ」

アララギ「その不思議な生き物を研究しているのが私! このイッシュ地方でのポケモンの生態系について研究しているわ!」

アララギ「例えば、このチラーミィ! 他の地方では見られないポケモンよ」

チラーミィ「チラー!」ピョンピョン
<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 20:07:23.89 ID:yN9cye4AO<>
紬「本当…見たことないポケモンね」

梓「ここに来るまでに見たポケモンも、すべて知らないポケモンでした!」

アララギ「うん。不思議よね。同じ星なのに、こんなに生息するポケモンが違うなんて…」

アララギ「まあ、そこがポケモンの面白いところだけどね♪」

アララギ「ポケモンだけじゃなく、イッシュに住んでいる人や…自然! まあ自然と言える場所なんてほとんどない所だけどね」

アララギ「この地方に来たからには、楽しみなさい! イッシュ地方を!!」

梓紬「はい!!」

アララギ「ふふ、最高の返事よね!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 20:10:08.64 ID:yN9cye4AO<>
紬(女性のポケモン博士もいるのね〜。…あ、梓ちゃんも女の子か…)

アララギ「さて…それで今日呼んだのはね」

アララギ「あなた達にある調査を頼みたいと思ってね」

紬「…調査?」

梓「どんなものですか?」

アララギ「あなた達の研究の主軸となるものよ」




<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 20:13:23.98 ID:yN9cye4AO<> ………………
……………
…………
………
……

アララギ「さーて! 二人も帰ったことだし!! 私も研究を……」

アララギ「…その前に休憩がてらお散歩でもしよっか!」

チラーミィ「チラ…」ガクッ…

アララギ「まあまあ、そう言わずに! 行きましょう、チラーミィ!」

チラーミィ「チラチラ…」ヤレヤレ


<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 20:16:03.24 ID:yN9cye4AO<> ――――時は遡り、数時間前

《イッシュ地方のどこか》


「………」カツカツ…

「なにかあったのかい?」

「いえいえ。さほどの事ではございません」

「ただ、この我々のイッシュ地方に汚らわしい野ネズミが入り込みまして…」

「ふうん…」

「それで、その野ネズミはどうするの?」

「何もしませんよ。放っておいて大丈夫です。ただの野ネズミですから」
<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 20:18:40.85 ID:yN9cye4AO<>
「そう…。じゃあ、僕はちょっと出掛けて来るね」スッ…

「お供します」

「…」

「もう。そんな護衛みたいに張り付かないでよ。僕は逃げも隠れもしないよ?」

「いえ…そんな滅相もございません。我等はあなたをお守りしたいだけなのです」

「はあ…護衛じゃないか」

「……」

「まあ、とにかく君は僕の指示どおりに動いてくれればいいよ」

「さ、行こう」

「はっ! ……N様」

N「ふふ…」



<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 20:21:15.43 ID:yN9cye4AO<> ……………
…………
………
……

「ん……」

ムクッ

「あ…れ……?」

ユサッ…

「!」

「うーん…」

「ゆ、唯…?」

唯「ん〜…?」ムニャムニャ

律「……」

律「こ、ここは…どこだ……!?」



Prologue..fin


<> まとめ<><>2011/02/04(金) 20:21:45.22 ID:yN9cye4AO<>
Prologue>>5-21


<> ぽけもん<><>2011/02/04(金) 20:23:09.43 ID:yN9cye4AO<> 読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!!

続きは明日投下します <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/04(金) 20:45:30.63 ID:MDi9Quz2o<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/04(金) 21:19:00.45 ID:Sl25Qs1P0<> 他の軽音部メンバーも見たいけど、前スレで主役の割に唯律の存在感がちょっと薄かった気がするから、
唯律メインでサブに他の皆、っていう感じにしてほしいなあ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/04(金) 21:56:37.73 ID:qcjU5Oyq0<> 乙
>>25
歴代主人公補正(ポケモンマスターになったレッド、伝説のポケモンを従えたトウコorトウヤ.etc)があるとすれば澪だと思う
なんだかんだでバッチ集めた唯は、戦うよりものんびりと好きなポケモンと過ごす方が好きそうだし
ポケモンバトルが好きそうな律は、性格やらなんやらでかませ犬になりそうだし
紬は性格的にサポートに徹しそうだし
梓は強いけど、もうポケモン博士の道を選んじゃったし
和、純、憂、さわちゃんはそもそも出てくるかさえ怪しい

ゲームが基というより、ポケスペが基?のこの世界では、結局ポケモン側の登場人物が強すぎて
軽音部が活躍(悪く言えば無双)できないんだよね・・・
もっと軽音側に比重置いてもいいと思うんだけど


>>1には期待してます。けいおんクロスで完結が見えてるの此処だけだし
頑張って <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/04(金) 22:10:42.79 ID:VDx/XQeL0<> 乙でひゅ!
言いたいことは沢山あるけどpspとかいう
もしもしですらないとこから来てるし打つのだるいから簡潔に

原作のイベント?とかもっと混ぜてくれてもいいんですよ!タブンネ
あと三文の徳ね・・徳・・・
じゃ、ものすごくがんばってくださいおーえんしかできませんが <> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 13:32:25.26 ID:1IAfXRdAO<> ありがとうございまひゅ!
三文の……お恥ずかしい


では、投下致します <> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 13:34:49.82 ID:1IAfXRdAO<>
Episode.1



唯「あれ…? ここどこ…?」ムニャムニャ

律「今更かよ…」

唯「タウンマップでみればいいんだよ!」ポンッ!

ガサゴソ…

唯「あ…れ……?」

唯「タウンマップはあるけど…」

唯「ない! ない!! モンスターボールがない!!!」アセアセ

律「…はあ」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 13:40:28.61 ID:1IAfXRdAO<>
唯「ど、どうしよう? りっちゃん!! ボール、どこかで落としちゃったみたい!!」

律「私もなんだよ」

唯「え…?」

律「私もモンスターボールがなくなったんだ。手持ち全部な」

唯「ええええええええええええええええええええ!!!」

律「……」

唯「ど、どうするの!? 知らないところに来ちゃってポケモンもいなくて…」

律「落ち着け、唯。まずは状況を整理しよう」

唯「……うん」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 13:43:18.53 ID:1IAfXRdAO<>
律「私達はさっきまで…実際には“さっき”かどうかも分からないけど、とりあえずさっきまではウバメの森にいた。
そしてウバメの森で謎の光を浴びて、気を失ってしまい、目覚めたらここにいた…。
手持ちポケモンは多分、森に落としていっちまったんだろ。でも図鑑があるのが唯一の救いかな」

唯「そうだね…。図鑑を落としたら大変だし…」

律「唯…。一つ気になることがあるんだ」

唯「なあに?」

律「私達が浴びた謎の光は森全体に広がっていた。なら、森にいた…澪やシルバーはどうなったのか?」

唯「あ…」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 13:46:16.82 ID:1IAfXRdAO<>
律「私達と同じように知らない土地に放り出されてるかもしれない」

唯「大変だ!!」

律「ああ。澪とシルバーを探さないとな」

唯「じゃあ早く…」

律「待て、唯。このままやみくもに探しても見つからないと思うし、それに野生ポケモンに出会ったら終了だ。
まず優先するべきは、ポケモンの捕獲だ」

唯「ポケモンを…?」

唯「でもポケモンを持ってないのにどうやって…」

律「そこなんだよなー…」ウーン…
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 13:49:13.86 ID:1IAfXRdAO<>
「ハーイ! そこの少女と少女!!」

律「ん?」 唯「ふぇ?」

「なにかピピッときて、話し掛けてみたけど…なにか困ってるのかしら?」

律「…あなたは?」

アララギ「私はアララギよ! このイッシュ地方でポケモン博士をやっているわ!」

唯律「イッシュ地方!?」ズイッ

アララギ「あらあら?」


<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 13:54:00.05 ID:1IAfXRdAO<> ……………
…………
………
……


アララギ「ふーむ、なるほどねぇ…。あなた達が置かれている状況、大体把握できたわ」

唯「どうもどうも長い話を…」

アララギ「ううん! いいのよ」

アララギ「んーと、まずは私の研究所に来ない? あとのことは着いて話し合いましょう!」

律「え…でも、」

アララギ「遠慮はいらないわ!」

唯律「……」

唯「じゃあ…お言葉に甘えて…」

アララギ「OK! 最高の返事よね!!」

アララギ「研究所はこっちよ!」

律「…唯、いい人がいて良かったな」

唯「へ? あ、うん!」

律「じゃあ行こうぜ」

唯「う、うん!」

タタッ

唯(うう〜ん…なにか忘れてるような……なんだろう?)


<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 13:56:02.94 ID:1IAfXRdAO<> …………
………
……


《アララギ研究所》


アララギ「ここが研究所よ!」

アララギ「どうぞ入って」カチャ

唯律「お邪魔しま〜す…」

アララギ「それで、あなた達はポケモンが必要なのよね?」

律「はい」

アララギ「じゃあ私があなた達にポケモンをあげてもいいけど…、でもそれはダメね」

唯「な、なんでですか?」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:00:22.30 ID:1IAfXRdAO<>
アララギ「ポケモンは自分の力で捕まえなさい! ってこと」

律「自分の力で…」

アララギ「そうよ。それにあなた達、最高なもの持っているじゃない!」

唯律「??」

アララギ「その腰につけているモンスターボール!」

律「あ…」

唯「ガンテツさんにもらったやつだね」

律「これは落とさなかったのか…」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:02:05.81 ID:1IAfXRdAO<>
アララギ「ボール職人ガンテツ!! どの地方でも有名な職人よ! その人が作ったボールなら安心して使えるわね。性能もバッチリよ!」

律「どの地方でも…? そうだ…、このイッシュ地方ってどこなんですか? 私達、聞いたことがないんですけど…」

アララギ「あなた達はジョウトからここへ来たんだっけ? イッシュ地方はね…ジョウトやカントー、ホウエン、シンオウから見たら“外国”にあたる地方ね」

唯律「外国ぅ!?」

アララギ「そうよ。あ…でも言葉が通じないってことはないから安心して!
多種多様なポケモン・人種が集まり、それらが一種にみえる…それが“イッシュ地方”なのよ!」

唯律「……」

アララギ「まあとにかく! あなた達は早くポケモンを捕まえてきなさいっ!」


<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:05:03.29 ID:1IAfXRdAO<> …………
………
……


《1ばんどうろ》


律「ん〜…でもどうやって捕まえりゃいいんだ」

唯「図鑑もアララギ博士がイッシュ版にするとかで、今はないからねえ…」

律「とりあえず、今はこのガンテツさんからもらったボールを信じるしかないな」

唯「私のは“フレンドボール”だって! りっちゃんのは?」

律「“ヘビーボール”だな」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:09:16.38 ID:1IAfXRdAO<>
唯「りっちゃんりっちゃん!」

律「なんだ?」

唯「私ね、捕まえたいポケモンがいるんだ!」

律「へえ、どんなポケモンだ?」

唯「研究所で偶然みたんだけどね、とってもかわいいポケモンがいたの! 私、あのポケモンを捕まえたい!」

律「でもそんなに都合よく現れるわけ…」

「チラー!」タッタッ

唯「いたあ〜!!」

ダッ

律「お、おい唯!」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:12:04.20 ID:1IAfXRdAO<>
律「……」

律「…行っちまった」

律「まあ私も自分のポケモンを捕まえるか…」

律「さあてどのポケモンを…」

ボコッ!

律「…ん? なんだ?」

ドオオオオン!!

律「うおっ!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:15:03.97 ID:1IAfXRdAO<>
タッ!

「グリュー!!」

律「なんだこいつ…地面から!?」

律「ヒート…!って、いないんだっけ…」

「リュー!!」バッ!

律「!」

律「げほっ! くそう…“どろかけ”か…」

律「! 消えた…!?」

ドバッ!!

「グリュー!!」ギュルッ

律「! うわあっ!」ダッ
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:18:13.98 ID:1IAfXRdAO<>
「グリュー…!」ズザザッ

律「“こうそくスピン”か! 危ねえ!」

「グリュー!」ギロッ!

律「……」

律「よし! 決めた!!」

律「お前をゲットしてやるぜ!!」

「グリュー!」

ダッ!!

律「!」

「リュー!!」ドババッ!!

律「また地面に潜った!」

律「あいつの得意技は“あなをほる”だな!」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:21:42.03 ID:1IAfXRdAO<>
(図鑑がないなら、自分で相手を見極めるだけだ!)

律「どこから出てくる…?」

「グリュー!!」ドバッ!!

律「! 後ろか…!」

「グリュー!」

ドガッ!!

律「ぐあっ…」ドサッ!

「グリュリュー!」ケラケラ

律「くそお…穴に落とされちまったぜ…」

律「ん…結構深いんだな」

律「…そうだ!」

コト…

律「これでよし!」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:24:24.42 ID:1IAfXRdAO<>
律「さて、まずはここから出ないとな」

ガッ!

律「よいしょっと…」

「グリュー!!」ババッ!!

律「!?」

律「ゲホッゲホッ!! このやろ…出てきた所を攻撃(どろかけ)するなんて…」

「グリュー!!」バッ!

律「く…“ひっかく”か!」

律「…!」ピラ…

律(かすっただけでこの切れ味…!)
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:27:37.98 ID:1IAfXRdAO<>
「グリュー!!」ギュオッ

律「ぐあっ!」

「グリュー!」ケラケラ

律「へへ…どうした? この程度かよ。小技じゃなく、大技で向かってこい!!」

「…!!」

「グリュー…」ムカムカ

「リュー!!」ドババッ!!

律「! また地中に潜ったか!」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:30:07.22 ID:1IAfXRdAO<>
律「へへ……、
…かかったな!!」

「「リュー!?」」シュウウウ!!

律「お前に穴に落とされた時、“ヘビーボール”を仕掛けておいたのさ。
挑発したら見事に私の真後ろの穴から飛び出そうとしてくれたワケだ」

律「へへ…」スッ…

律「ゲットだ…!」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:33:35.76 ID:1IAfXRdAO<>
唯「りっちゃあん!!」タタタッ

律「ん? 唯」

唯「ポケモン、捕まえたの?」

律「ああ! バッチリだ!」

唯「すご〜い!」

律「唯はどうなった?」

唯「私も捕まえたよ! すぐに懐いてきてくれて……あれ? りっちゃん泥まみれだよ?」

律(私のバトルはなんだったんだ…)

唯「?」

律「まあ無事捕まえたし。アララギ博士んとこに戻ろうぜ」

唯「うん!」
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:36:25.59 ID:1IAfXRdAO<>
律「」タッ

唯「……」

律「…?」ピタッ

律「…どうした? 唯」

唯「りっちゃん! せっかく捕まえたんだし!」カチャッ

律「…ああ!」カチャ

唯律「いっけえ!!」

ボム!!!




Episode.1 fin


<> まとめ<><>2011/02/05(土) 14:37:47.34 ID:1IAfXRdAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48
<> ぽけもん<><>2011/02/05(土) 14:39:00.78 ID:1IAfXRdAO<> Episode.1 終わりです
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/05(土) 14:46:52.07 ID:MLArLfsE0<> 乙でひゅ!
なぜモグリュー・・なんだ・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/05(土) 14:50:33.77 ID:tDwOuBmb0<> 乙
チラチーノはちゃんと卵技も考えれば
物理受けと鋼以外の全てのポケモンと戦えるいいポケモン
相性の悪いカイリキーや完全にパワー負けしてるガブリアスだって倒したことがある
ただ運任せなとこが多すぎて、灰色の悪魔と言わしめるほどではないが・・・・・・

一方ドリュウズはいわずと知れた砂パの鬼

どちらもいいポケモンゲットしたな
でもこれ初めのジムどうすんだ?猿が仲間になるのか? <> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 11:29:13.52 ID:adxeiwIAO<> 続きの方、投下します <> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 11:30:01.52 ID:adxeiwIAO<>

Episode.2




《アララギ研究所》


アララギ「それで、どんなポケモンを捕まえてきたのかしら?」

律「名前は分からないけど…」ボム!

「グリュー!!」

アララギ「…モグリューね!」

律「モグリュー…。へえ! モグリューっていうのか!」

モグリュー「グリュー!」

律「……うん! ニックネームは“モール”がいいな!!」

モール「グリュー?」

アララギ「ニックネームを付けるのもポケモンの楽しみの一つよね!」
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 11:33:18.71 ID:adxeiwIAO<>
唯「私はこの子!」ボム!

「チー!」

アララギ「あらら。チラーミィ?」

唯「そっか。チラーミィっていうんだね、なら…」

唯「“チー太”だね! よろしくね、チー太!」

チー太「チー!」ニコッ

チラーミィ「チラー!」タタッ

唯「!」

アララギ「あらら…」

チラーミィ「チラー!」スリスリ

チー太「チー!」スリスリ
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 11:36:03.71 ID:adxeiwIAO<>
唯「仲良しさんだね〜」

アララギ「ポケモンは仲良くなるのが早いわね」

アララギ「…どちらも良いポケモンじゃない! 最高のスタートね!!」

アララギ「あとは図鑑を渡して……、あ!」

唯律「??」

アララギ「今日、特番で最高のポケモンバトルが放送されるんだけど…もうすぐやるわ。一緒に観る?」


<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 11:39:16.94 ID:adxeiwIAO<> ……………
…………
………
……


《ライモンシティ》


「……」

カイリュー「リュウウ!!」バサバサッ

タッ!

「戻れ、カイリュー」シュウウ…

「遅いわよ! ワタル君!」

ワタル「ん? ああ、シロナさん」

シロナ「もうみんな来ているわよ」

ワタル「申し訳ない。いくらカイリューでもイッシュまでは時間が掛かってしまいましてね」

シロナ「まあいいわ…それじゃあ行きましょう」


<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 11:42:10.21 ID:adxeiwIAO<> ………
……


《スタジアム》


「ふふ、まさかチャンピオン全員がこうして集まるとはね…。
大誤算ですよ、」

ダイゴ「…ダイゴだけに」クスッ

「ハッハッハ。わしが死ぬ前にまたこうして会えるとは嬉しいのう! なーんてな!」

ダイゴ「また縁起でもないことを…。やめてくださいよ、アデクさん」

アデク「ハッハッハ! すまんすまん! つい興奮してしまってな」
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 11:45:07.18 ID:adxeiwIAO<>
ダイゴ「まあ無理もないですよ。僕達リーグチャンピオンに挑もうというチャレンジャーが現れたんですからね」

アデク「すごいのう。普通は集まらないものを…そのチャレンジャーは運が良いな! 直に全員揃う!」

ガチャッ

シロナ「お待たせしました」

アデク「おっ」

ダイゴ「ワタルは来ましたか?」

シロナ「ええ」

ワタル「久しぶりだな、ダイゴ。お久しぶりです、アデクさん」

ダイゴ「久しぶりだね」
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 11:48:09.09 ID:adxeiwIAO<>
アデク「元気にしていたか!」

ワタル「ええ。まあそれなりに」

シロナ「しかし…、私達に挑戦しようというトレーナーってどんな人なんでしょうか?」

ダイゴ「噂だと、たった十数歳の子供だとか」

アデク「…子供?
ハッハッハ! 生まれてからさほど経っていない子供にわし達を負かすことなどできようか!!」

ワタル「いや…子供だからといって舐めてかかるものじゃないですよ」

アデク「!」
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 11:52:53.45 ID:adxeiwIAO<>
ワタル「俺の知り合いで、しかも子供で、とてもバトルセンスがあるトレーナーを知っています」

シロナ「あら、奇遇ね。私も四人ほど、そんな子供達を知っているわ」

ダイゴ「クスッ、なんたる偶然だ。僕も一人、巨悪を制したトレーナーを知っているよ」

アデク「ほう…」

アデク「ハッハッハ! 時代は新しくなっていくな!
今やじじいの意見など偏見にすぎないものか!」

シロナ「そんなことは…」
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 11:56:05.78 ID:adxeiwIAO<>
アデク「いや、しかし!
…わしは今回は遠慮しておこう」

ワタル「えっ?」

アデク「主催者にはなんとか話を付けておいてくれ。では、さらばだ」ガチャ

シロナ「あっ…」

ダイゴ「どうしたんだろうね?」

ワタル「分からん…」

シロナ「とにかくもうすぐ始まるわ! 二人ともスタジアムに出て!
主催者には私が言ってくるわ!」


<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:00:49.82 ID:adxeiwIAO<> …………
………
……


《???・・・梓の研究所》


ポチッ

梓「いよいよ始まりますね!」ワクワク

紬「各地方のチャンピオンのポケモンバトルだっけ?」

梓「はい! シロナさんもきっと出ますよ!」

紬「シロナさんかあ〜。シロナさんのバトル観てみたいわね」

梓「前から楽しみにしていました!
…でも、研究が疎かになりますけど……」ボソボソ

紬「梓ちゃんらしくない〜♪」

梓「うう…」

TV『』ウィン

梓「あっ! 始まりますよ!」アセアセ


<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:03:11.09 ID:adxeiwIAO<> …………
………
……


司会『さあ、始まりましたあ!!』

『ライモンシティからお送りします!
チャンピオンとの壮絶バトル!! スポンサーはイッシュ四天王のカトレア様!!』

司会『…ではご紹介いたしましょう!
チャンピオン側!!』

司会『我こそは竜の申し子! “はかいこうせん”で倒してきた相手は数知れず!
ジョウト地方リーグチャンピオン!! ドラゴンポケモン使い、ワタルー!!!』

ワタル「…」バッ!

ワアアアアアアアアアアアア!!
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:06:21.71 ID:adxeiwIAO<> 司会『続いてッ!
“けっきょく ぼくが いちばん つよくて すごいんだよね”!! ストーンゲッターであり、デボンコーポレーション社長令息!! まさに大誤算!!
ホウエン地方リーグチャンピオン! ツワブキ・ダイゴー!!』

ワアアアアアアアアアアアア!!

ダイゴ「大好評だね、ダイゴだけに」クスッ

司会『最後にッ!!
一に賢く、二にクール! 三四で強く、五に美しい!! 歴j…考古学にも通じるパーフェクトウーマン!!
紅一点!!
シンオウ地方リーグチャンピオン! シロナー!!!』

ワアアアアアアアアアアアア!!

シロナ「なんなの、この紹介…」
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:09:03.56 ID:adxeiwIAO<>
司会『…ってあれ? 最後!?
肝心のイッシュ地方のチャンピオンがいませんが…』

「そのお方なら参加しないわ」

司会『! カトレアさん!!』

カトレア「まったく…あのお方にも困ったものね」

司会『……。で、では…チャレンジャーの方をご紹介致します!』
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:12:11.50 ID:adxeiwIAO<>
司会『謎ッ!!
経歴もバトルの実力もすべて謎!!
謎に包まれたトレーナー! N!!』

N「……」

ダイゴ「!」

ワタル「あれが…チャレンジャー…!」

シロナ「噂どおり、子供みたいね」

司会『早速戦ってもらいましょう!!
では、チャンピオン・ワタル! チャレンジャー・N! 競技場へ!!』

シロナ「がんばってね、ワタル君」

ワタル「はい! 相手が子供であろうとも、全力で行くだけです」

タッ!

N「……」スタスタ…
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:15:04.85 ID:adxeiwIAO<>
司会『勝負は3対3のバトルです!
では、試合開始!!』

ワタル「カイリュー!」ボム!

カイリュー「リュー!!」

司会『出ましたあー! カントー最強のドラゴンポケモン!! カイリュー!!
…一方、N選手の最初のポケモンは!?』

N「…ふふ、出番だよ」サッ…

N「…チョロネコ!」ボム!



<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:18:11.75 ID:adxeiwIAO<> ………………
……………
…………
………
……

N「……」

フラッ……

ガブリアス「」バタッ!

シロナ「!!」

司会『ガブリアス、ダウンー!! ここで試合終了です!!
勝者はなんと! チャンピオン相手に三連勝!!
Nー!!!』

ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!

司会『伝説を残しましたー!!』
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:21:07.41 ID:adxeiwIAO<>
司会『…お時間も少なくなりました!
これでお開きにしたいと思います!!
司会はこのギーマがお送り致しました!!』

シロナ「うっ…」

ダイゴ「大丈夫ですか? シロナさん」

シロナ「ええ…、ちょっと疲れただけよ」

ワタル「それにしてもなんて子供なんだ、……N!!」

ダイゴ「まさか三試合、同じポケモン三体を使い僕達に勝つなんて…。
大誤算だよ、本当に…」

シロナ「…でも、きっとアデクさんなら勝っていたわ。私達もまだまだ未熟ってことね」


<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:24:06.30 ID:adxeiwIAO<> ………
……


ピッ…

「ふう…」

「お疲れ様です、ギーマさん」

ギーマ「やあ、カトレアさん」

カトレア「四天王のあなたに司会など務めてもらって申し訳ないです」

ギーマ「いえいえ。こういうのは好きですし
それにレンブは似合いませんし、シキミは新作に行き詰まっているようですしね」
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:27:10.58 ID:adxeiwIAO<>
カトレア「…いい司会でしたよ」

ギーマ「ふふ、ありがとうございます。
しかし…アデクさんが参加しないとはね」

カトレア「はい。これでは意味がありませんね」

ギーマ「まったく…どこでなにをしているやら…」

カトレア「いつものようにイッシュをフラフラしているでしょうね」

ギーマ「はあ…やれやれ」


<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:30:12.83 ID:adxeiwIAO<> …………
………
……


アララギ「どう? 面白かったかしら?」

唯「すごーい! 白熱したバトルだった!」

律「すげえな…。あんなバトルをしたい」

アララギ「ん〜、ならイッシュの各地のジムを回ってみたらどうかしら?」

律「ジムを?」

アララギ「そう! イッシュのジムリーダーは手強い人ばかり! 全部のジムバッジを手に入れる頃にはきっと今より強くなってるはずよ!!」

律「へえ…」

律(今はランスやヒートがいないし…。モールと強くなる、いい機会かもしれない)
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:33:11.44 ID:adxeiwIAO<>
唯「でも、澪ちゃんとシルバー君を探さないと…」

律「あ…そうか」

アララギ「大丈夫よ! もしお友達がイッシュにいるなら、各街を巡っていけばいつかは会うはずよ!
ジムはそのついでよ、つ・い・で!」

唯「それなら…いいかもね」

律「よぉーし! イッシュジム制覇だー!!」

唯「おーっ!!」

アララギ「うふ。頑張りなさい」
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:36:07.64 ID:adxeiwIAO<>
アララギ「…そうだ! 図鑑を返さないとね!」タタッ

アララギ「はい」スッ…

唯律「ありがとうございます!!」

唯「わあ〜! 新しい図鑑だ〜!」

律「新鮮でいいな!」

アララギ「喜んでもらえて良かったわ!
ではいってらっしゃい! イッシュの旅に!!」

唯律「はい!!」


<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:39:10.44 ID:adxeiwIAO<> ……………
…………
………
……

梓「す、すごかったです! あのトレーナー!!」

紬「ええ…、チャンピオンに勝つなんてね」

紬「でも、澪ちゃんも負けてないわね! ホウエンで殿堂入りしたんだから!」

梓「すごいですよね…。
…っと、私達は研究を頑張らなくっちゃ!」

紬「そうね、頑張りましょう♪」

梓「はい!」

紬「……」

紬(唯ちゃんには前に会ったけど…
澪ちゃん…、今はなにをしてるんだろう…?)



<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:42:12.15 ID:adxeiwIAO<> ……
………
…………
………
……


《イッシュ地方のどこか》


「う…ん……」

澪「あれ…? ここは…?」

ザッザッ…

澪「!」

「おや…こんなところにお客さんとは…」

澪「…誰……?」

「どうぞ、中へ。
…歓迎いたしますよ」




Episode.2 fin



<> まとめ<><>2011/02/06(日) 12:43:32.43 ID:adxeiwIAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77
<> ぽけもん<><>2011/02/06(日) 12:44:17.29 ID:adxeiwIAO<> Episode.2 終わりです!
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/06(日) 12:47:24.71 ID:7cYDn6TH0<> 乙
チョロネコでカイリューぶち倒すN強すぎwww
しかもタイプそろえたワタルやダイゴはともかくシロナも負けか
これもうレシラムゼクロム復活させる必要ないだろ

あとアデクさん。アイリスとかいう女の子が「ちょっとおじちゃんぶっ飛ばしてくる」って言って
そっちのほう行ったよ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/06(日) 15:15:03.92 ID:76qvKcJSO<> 乙やね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/06(日) 20:24:59.57 ID:h+suaBoDO<> 乙です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/07(月) 08:20:51.75 ID:h1llIaKO0<> 初めから読み直してきた
実質ジョウトのストーリーがラジオ塔占拠で終わったせいで
憂ちゃんが顔見せだけになってる・・・・・・

そしてシンオウでイッシュのポケモン使ってたあの人が出てくるのか期待 <> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 16:56:45.00 ID:VYntGgXAO<> ありがとうございまひゅ!

おっと…アイリスを忘れていたな…

>>83
あの人はまだ秘密です、はい

では投下します <> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:01:59.03 ID:VYntGgXAO<>

Episode.3




「……」スタスタ

澪「……」テクテク

澪(すごい広いところだな…。童話に出てくるお城みたい…)

「さあ、腰掛けてください」ガタッ

澪「あ、ありがとうございます…」スタッ

「いきなりですみませんが、あなたの名前とどこから来たのかをお教えください」

澪「えと…私は秋山澪で……」



<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:06:04.77 ID:VYntGgXAO<> ……………
…………
………
……


「なるほど…。謎の光を浴びて、気づいたらここにいた…と」

澪「はい…」

「しかし、あなたは気を失っていたのでしょう? でしたら何故、光を浴びたと分かったのですか?」

澪「それなんですけど…私、一度起きたんです」

「ほう」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:09:04.70 ID:VYntGgXAO<>
澪「でも、起きた直後に光を浴びて、また気を失って…」

「…そうですか、分かりました。
それであなたはどうしたいですか?」

澪「どうって…」

「話によれば、一緒にいたお友達がいたのでしょう? もしかしたら、その方々も謎の光を浴びたのやもしれません。
そうなると…お探しになられた方がよいのでは?」

澪「…そうだ……。唯…、律…! シルバー君!」

「ふふ、決定ですね。
私も捜索に協力しますよ」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:12:06.66 ID:VYntGgXAO<> 澪「ありがとうございます…!
あ、名前をまだ聞いて…」

「いえ。まだ名乗るべき時ではない…」

澪「?」

「そんなことより、まだ歓迎の言葉を言っていませんでしたね…、」

「ようこそ、我らの城へ」



<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:15:13.12 ID:VYntGgXAO<> ……………
…………
………
……


《1ばんどうろ》


律「よし、まずはカラクサタウンってところに行って、ポケモンセンターに行こう!」

唯「ポケモンセンターに行くの? なんで?」

律「タウンマップをもらいに、だ。あった方が便利だろ!」

唯「そうだね。私達、イッシュ地方のタウンマップは持ってないからねえ。それにイッシュのこと何も知らないし…」

律「そういうことだ! さあ、急ぐぞ!」タッ

唯「あ! 待ってえ、りっちゃん!」


<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:18:08.06 ID:VYntGgXAO<> ………
……


《カラクサタウン・・・ポケモンセンター》


受付「これがイッシュ地方のタウンマップです!」 タブンネ「タブンネー」

律「ありがとうございます!」

唯「なんだろう、このポケモン?」ピッ

ポケモン図鑑『タブンネ、ヒヤリングポケモン
みみの しょっかくで あいてに ふれると しんぞうの おとで たいちょうや きもちが わかるのだ。』

唯「へえ〜」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:21:08.46 ID:VYntGgXAO<>
律「なにしてんだ、唯。さっさと行くぞ〜」グイッ

唯「あ〜ん」

ウィーン

ザワザワ……

律「ん?
なんだ? 人が大勢集まって……、なんかあったのか?」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:24:09.67 ID:VYntGgXAO<>
ザワザワ…

律「あの…なにかあったんですか?」

おじさん「ん? なにか演説が始まるみたいなんだよ」

唯律「演説?」

「……」スタスタ

「どうも皆さん、こんにちは」

ゲーチス「ワタクシの名前はゲーチス。プラズマ団のゲーチスです。
今日、みなさんにお話しするのはポケモン解放についてです」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:27:08.01 ID:VYntGgXAO<>
おにいさん「ポケモン解放? なんだそりゃ?」

ゲーチス「われわれ人間はポケモンとともに暮らしてきました。
お互いを求め合い必要としあうパートナー…。そう思っておられる方が多いでしょう。
……ですが、本当にそうなのでしょうか?」

ザワザワ…

おにいさん「どういうことだ…?」

ゲーチス「われわれ人間がそう思い込んでいるだけ……そんなふうに考えたことはありませんか?」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:30:07.76 ID:VYntGgXAO<>
おじさん「バ、バカな! ポケモン達だってわし達とこうして一緒にいるじゃないか!」

ヨーテリー「テリテリ!」

ゲーチス「…そうですかねえ?
トレーナーはポケモンに好き勝手命令している……、仕事のパートナーとしてもこき使っている……、そんなことはないと誰がはっきりと言い切れるのでしょうか」

おじさん「そ、それは…」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:33:08.91 ID:VYntGgXAO<>
ゲーチス「いいですか、みなさん。
ポケモンは人間とは異なり、未知の可能性を秘めた生き物なのです。われわれが学ぶべきところを数多く持つ存在なのです」

唯律「……」

ゲーチス「そんなポケモンたちに対しワタクシたち人間がすべきことはなんでしょうか?」

おにいさん「ポケモンを…」

ゲーチス「そうです! ポケモンを解放することです!!
そうしてこそ人間とポケモンははじめて対等になれるのです!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:36:06.72 ID:VYntGgXAO<>
ゲーチス「みなさん、ポケモンと正しく付き合うためにどうすべきかよく考えてください。
…というところでワタクシ、ゲーチスの話を終わらせていただきます。ご清聴感謝いたします」

スタスタ…

おじさん「……今の演説…、わし達はどうすればいいんだ?」

おにいさん「ポケモンを解放するとか、ありえないでしょ!」

唯律「……」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:39:05.44 ID:VYntGgXAO<>
律「どう思う? 唯」

唯「ふぇ?」

唯「今の人、どこかで会った気がするよねえ」

律「…今の演説のことだよ」

唯「う〜ん…難しい話はよく分からないけど…」ボム!

チー太「チー!」ピョン!

唯「よーしよし、今ご飯あげるからね〜」

チー太「チー!」

律「……」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:42:04.84 ID:VYntGgXAO<>
唯「ポケモンを解放する…とか。よく分からないけど…、」

唯「私はこうしてポケモンにご飯あげたり、遊んだりするのが好きだよ」

律「なんだそりゃ…答えになってないだろ」

唯「え〜?」

律「でも……そうだな! その通りだよな!」

唯「うん! ポケモンといると楽しいよ!」

律「へへ…。んじゃあ、次の街に行くか」

唯「うん!」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:45:11.65 ID:VYntGgXAO<>
ヒュウウッ!

「……」ザッザッ

律「!」

「君のポケモン、今話していたよね?」

唯「えっ…?」

「……。そうか、君には聞こえないのか……かわいそうに」

律「…お前、誰だ?」

N「僕の名前はN。
…僕もトレーナーだが、いつも疑問でしかたない。ポケモンはモンスターボールに閉じ込められて幸せなのかって」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:48:08.63 ID:VYntGgXAO<>
唯「閉じ込めるなんて…」

N「君、さっき言ったよね。『ポケモンといると楽しい』って…」

唯「う、うん…」

N「でも、楽しいのは人間だけなんじゃないのかな」

唯「え…」

N「ポケモン自身は、楽しくないのかもしれない…」

唯「そんな…こと…」
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:51:09.42 ID:VYntGgXAO<>
N「…モンスターボールに閉じ込められているかぎり……ポケモンは完全な存在にはなれない。
僕はポケモンという友達のため世界を変えねばならない…」

N「…」クルッ

ザッザッ…

律「なんだったんだ…?」

唯「なんか恐かったね…」

律(N…、どこかで聞いたような名前だな…)
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:54:06.52 ID:VYntGgXAO<>
唯「りっちゃん?」

律「ん?」

唯「もう行く?」

律「あ、ああ…」

唯「じゃあ行こっか! チー太!」

チー太「チー!」

タタタッ
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 17:57:22.19 ID:VYntGgXAO<>
律「……」

律(ポケモン解放……プラズマ団ゲーチス……N………、か…)

律「ん〜…」ポリポリ

律「私も難しい話は分かんねえや!」

唯「りっちゃあん! 置いていくよ〜!!」

律「待〜てよ! 唯!!」ダッ




Episode.3 fin



<> まとめ<><>2011/02/07(月) 17:58:53.47 ID:VYntGgXAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103
<> ぽけもん<><>2011/02/07(月) 18:00:16.31 ID:VYntGgXAO<> Episode.3 終わりです
あんまり進展なかったです
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/07(月) 18:07:36.94 ID:Id3XhvWo0<>  
乙!               続きが楽しみ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/07(月) 20:45:35.56 ID:h1llIaKO0<> 乙プラズマー!
白黒の世界観設定は赤や緑に近いものがあるよね
ダンゴロやギアルは百年前に急に現れたとか、電子化する特性を利用して、ボックスに預けられる(逃がすことも出来る)とか
ルビサファあたりで一度消えたのに、今回またそういうのが出てきたっていうのは
小説版ポケットモンスターの続きを期待してもいいのかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/08(火) 00:00:45.67 ID:qTC5EaPW0<> 乙
澪が話してる相手が誰か分からん・・・・・・期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/08(火) 07:27:45.04 ID:pI3q5d9DO<> 更新早いね
乙です <> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 17:52:33.89 ID:KcXHE42AO<> ありがとうございまひゅ!

>>109
基本は3日に1、2回のペースでやっていきたいと思います
17日か18日から丸一週間投下できないかもしれませんが…


では、投下します <> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 17:53:53.73 ID:KcXHE42AO<>

Episode.4




《2ばんどうろ》


トレーナー「ヨーテリー! “たいあたり”!」

ヨーテリー「テリテリ!」ダダッ

律「モール! “あなをほる”!」

モール「リュー!!」ドババッ

ヨーテリー「!?」

モール「グリュー!!」ドン!

律「“こうそくスピン”だ!!」

ドオオオン!!

ヨーテリー「テリ〜…」バタッ

トレーナー「ああっ!」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 17:56:04.97 ID:KcXHE42AO<>
モール「グリュー!」スタッ

律「よしっ!」

唯「やったね、りっちゃん!」

律「おうよ! この調子で…、
次のサンヨウジム、絶対勝つ!!」

トレーナー「…ん? サンヨウジム?」

律「?」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 17:59:06.20 ID:KcXHE42AO<>
トレーナー「サンヨウジムに挑戦する気なの?」

律「ああ…そうだけど?」

トレーナー「あそこ、今はジムリーダーいないみたいなんだ」

唯「そうなの…?
じゃあどこにいるの?」

トレーナー「分からないけど…、どうせ挑戦するなら“ゆめのあとち”でポケモンを鍛えた方がいいよ」



<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:01:25.30 ID:KcXHE42AO<> ……………
…………
………
……


《サンヨウシティ》


唯「“ゆめのあとち”に行こう!」

律「そうだ、唯…」

唯「なあに?」

律「もしかしたら、ジムリーダーが帰ってきてるかもしれないからさ。私は一応ジムを見てくるな?」

唯「…うん、わかった!
後から、りっちゃんも“ゆめのあとち”にきてね!」

律「おう!」



<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:03:05.47 ID:KcXHE42AO<> ……………
…………
………
……


《ゆめのあとち》


「こちらAポイント、ムンナ発見…」

『わかった。すぐに向かう』

「……」ピッ

「ムンナの出す“ゆめのけむり”…。実にミステリアスなテイストだ」タッ!
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:06:06.04 ID:KcXHE42AO<> …………
………
……


「さあて! 今日もムンナを探しましょう、ムギ先輩!」

紬「ええ、梓博士!」

梓「その呼び方やめてください…」

紬「え? どうして?」

梓「なんか慣れないというか…」

紬「そう?」

梓「もう、からかわないでください」

紬「ふふ♪
さあ、ムンナを探しましょう」

梓「はい。そして、私達の研究に協力してもらいましょう!」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:08:03.60 ID:KcXHE42AO<>
『ムン…ナ……』

梓紬「!!」

紬「あ、梓ちゃん…なにか言った?」

梓「…私じゃないですよ」

梓紬「……」

ダッ!!

梓「確かここら辺から…」

『ムンナ、ゆめくいポケモン』

梓「…へ?」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:10:03.18 ID:KcXHE42AO<>
ポケモン図鑑『…ムンナに ゆめを たべられてしまうと ゆめの ないようを わすれてしまう。 つねに くうちゅうに うかんでいる。』

「へえ〜! ムンナか〜! かあわいいな〜!!」

梓紬「あ!」

「ふぇ?」クルッ

梓「唯先輩!?」 紬「唯ちゃん!?」

唯「あずにゃん! ムギちゃん!」


<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:12:03.58 ID:KcXHE42AO<> ………
……


「……邪魔者が入った…」

『…構うな。ムンナ捕獲に集中しろ』

「……了解」カチャ…



……
………

紬「久しぶりね、唯ちゃん」

唯「ヤマブキ以来だね〜」

梓「だからどうして平然としていられるんですか…」

唯「いついかなる時も何が起こるか分からない!」

紬「いちいち驚いてたらキリがないわ!!」

梓「意味がわかりません…」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:14:07.10 ID:KcXHE42AO<>
梓「ていうか一応感動の再か…」

唯「ムギちゃん久しぶり!」ダキッ!

紬「会いたかったわ! 唯ちゃん!」ダキッ!

梓「もうどこをどうツッコめばいいかわかりません…」

唯「あずにゃん達もムンナをゲットしに来たの?」

梓「…まあそんな感じですね」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:16:06.40 ID:KcXHE42AO<>
紬「唯ちゃんはなにしてるの?」

梓「どうしてイッシュに?」

唯「うん、実は…」

……………
…………
………
……


唯「…っていうわけなの」

梓「そ、そうだったんですか…」

紬「大変だったわね、唯ちゃん…」

唯「うん…。でも、りっちゃんがいるから大丈夫!」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:18:05.90 ID:KcXHE42AO<>
梓「そういえば、律先輩は?」

唯「今はサンヨウジムに行ってるよ〜」

梓「なんかデジャヴュ…」

唯「?」

紬「澪ちゃんは…大丈夫なのかしら?」

唯「……。あずにゃん、ムギちゃん。澪ちゃんを見かけなかった?」

梓「いえ、私は……」

紬「……!」

紬「あ…、唯ちゃん、あのね…?」

ヒュッ…

梓「!
危ないです!! ムギ先輩! 唯先輩!」

唯紬「!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:21:03.56 ID:KcXHE42AO<>
ドオオオン!!!

パラパラ…

唯「な、なに…?」

コロッ…

梓「種…?」

「ヤナップ、もう一度“タネマシンガン”!」

ヤナップ「ナップ!」プッ!

ドドドドドド!!!!

紬「きゃあ!!」

梓「ムギ先輩!」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:24:04.66 ID:KcXHE42AO<>
唯「チー太!」ボム!

チー太「チー!」タッ!

「邪魔だっ!! ヤナップ!」

ヤナップ「ナップゥ!!」バシッ!

チー太「チー!?」バチィン!

唯「チー太ぁ!」

「ふん」

ドンッ…

「!」

さわちゃん(サワムラー)「…」ギロッ

梓「あなた、誰ですか?」キッ!
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:27:06.76 ID:KcXHE42AO<>
梓(コートを着てて、顔が見えない…)

「ふふ…、“僕達”と戦う気なのかい?」

ボオオッ!!

梓「!? 後ろから…!」
「クククッ…」

梓「まだ仲間が…!」

「バオップ、“やきつくす”だッ!」

バオップ「バオッ」ボウッ!!

さわちゃん「」バタッ

梓「…さわちゃん…ッ!」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:30:04.04 ID:KcXHE42AO<>
「2対1だけど…戦うのかい?」

梓「うっ…」ジリッ…

紬「梓…ちゃん…」ヨロッ…

唯「ムギちゃん、大丈夫!?」タタッ

紬「大丈夫とは言えないわね…、“タネマシンガン”をまともに喰らってしまったわ…」

唯「ムギちゃん…」

紬「私よりも…梓ちゃんを手伝って…! このままじゃ梓ちゃんまで…」

唯「……わかった!
行くよ、チー太!」

チー太「チー!」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:33:21.81 ID:KcXHE42AO<>
「ヤナップ、“タネマシンガン”!」

「バオップ、“やきつくす”ッ!!」

ヤナップ「ヤナッ!」 バオップ「バオッ!」

梓「デビちゃん!!」ボム!

デビちゃん「ワオオン!!」

ドドドド!! ボワアアア!!

梓「かえんほうしゃ!!」

デビちゃん「バウ!」ボワアアアッ!!

「「…!!」」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:37:14.97 ID:KcXHE42AO<>
梓「甘かったですね。デビちゃんは草と炎、どちらのタイプにも強い!」

「クッ…!」

「ハハ…はたして、そうかな?」

デビちゃん「…!」クラッ…

梓「! デビちゃん!?」

デビちゃん「キュウン…」クラクラ…

梓「どんどん体力が…
まさか…!!」

「“やどりぎのタネ”…。実に鮮やかなテイストだろう?」

デビちゃん「」バタッ

梓「ああ…!」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:39:08.12 ID:KcXHE42AO<>
「ククッ、残念だったなッ!」

「バオップ、“やきつくす”ッ…」

唯「チー太! “おうふくビンタ”!!」

チー太「チー!!」ダッ!

バオップ「!」

バシバシバシ!

バオップ「バオオッ…」

唯「いいよ、その調子!」

唯「…助けにきたよ、あずにゃん!」

梓「唯先輩…!」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:42:04.86 ID:KcXHE42AO<>
チー太「チー!」バシバシ!

バオップ「バオッ…!」

「猪口才な…ッ!
バオップ、“はじけるほのお”ッッ!!」

バオップ「バオッ…」コオッ…

チー太「!!」

ボワアアアッ!!!!

唯「チー太ぁ!!」

チー太「」バタッ
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:45:03.64 ID:KcXHE42AO<>
「手こずらせやがって…ッ」

「ムンナは下の娘のところにいる。降りるぞ」

梓「!?
ム、ムンナを…? あなた達の狙いはなんですか!?
あなた達は一体何者なんですか!!」

「……」

「何者、か…」
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:48:03.64 ID:KcXHE42AO<>
「いいじゃないか、隠すことじゃないだろ?」

「…そうだな」

バッ!!!

梓(コートを脱いだ…!)

梓「…!?
あ、あなた達は…!」

デント「サンヨウジムジムリーダー! デント!!」

ポッド「同じくッ! ポッドッッ!!」



<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:51:05.82 ID:KcXHE42AO<> ……………
…………
………
……


《サンヨウシティ・・・サンヨウジム》


律「本当に誰もいないみたいだな…」クイッ

ガチャッ!

律「あ…開いてる…?」

律「……」ソー

律「まあ、誰もいないみたいし…いいよな?」

スタスタ…

律「ん〜…真っ暗だ…」

ピカッ!

律「うおっ!?」

「おやおや、勝手に入ってくるなんていけない子だ…」

律「あんたは…!?」

「どうも…、」

コーン「サンヨウジムジムリーダーのコーンです」


<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:54:09.31 ID:KcXHE42AO<> …………
………
……


梓「サンヨウジムリーダー…、デント…ポッド…!」

唯「知ってるの?」

梓「はい…。会うのはこれが初めてですけど、顔や名前くらいは…」

梓「…!」

梓「…待ってください。
サンヨウジムリーダーは三人……。確かもうひとりいたはず…!
その人はどこへ!?」

デント「コーンならジム番をしているよ」

梓「!!
今ジムには…」

唯「り、りっちゃん…!!」




Episode.4 fin



<> まとめ<><>2011/02/08(火) 18:55:54.81 ID:KcXHE42AO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134
<> ぽけもん<><>2011/02/08(火) 18:57:35.31 ID:KcXHE42AO<> Episode.4 終わりです!

読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/08(火) 20:17:00.81 ID:1vO6HI+Bo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/08(火) 20:40:40.19 ID:qTC5EaPW0<> 乙
まさかでもないダークトリニティ・・・
灰色(クリア?)版ではちゃんとあの3人補完してほしいよね <> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:01:49.42 ID:JLs6R9MAO<> ありがとうございまひゅ!

続き投下していきます! <> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:03:04.90 ID:JLs6R9MAO<>

Episode.5




《サンヨウジム》


律「おーっ! あんたがジムリーダーか!
ちょうど良かった! 私ジムに挑せ…」

コーン「ヒヤップ!」

ヒヤップ「ヒヤッ!」プシャッ!

律「!?」バシャッ!

律「冷て…」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:06:05.37 ID:JLs6R9MAO<>
コーン「ヒヤップ…」スッ

律「ちょ、ちょっとちょっと! ストップストップ!!」

コーン「……」

律「無断で入ったのは謝る! でも私は怪しい者じゃない!
私、ジム戦に来たんだ!」

コーン「じゃあいいじゃないですか…。
始めましょう、ジム戦を!!」

律「……」ゴクリ…
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:09:05.50 ID:JLs6R9MAO<> …………
………
……


梓「ジムリーダーのあなた達がなんでこんな…」

デント「僕達はただムンナに用があるだけさ」

ポッド「降りるぞ」

タッ!

梓「ま、待て!」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:12:04.38 ID:JLs6R9MAO<>
紬「はあはあ…」ギュウッ

ムンナ「ムウウ…」ブルブル

紬「大丈夫…大丈夫よ…」

スタッ!

紬「…!!」

ポッド「ムンナ…捕獲開始ッ!!」

紬「さっきの人達!?
ムンナを狙ってる…!!」

紬「させないわ! レン!!」ボム!

レン(ドンファン)「バオー!!」

デント「ヤナップ、“ソーラービーム”!!」

ヤナップ「ヤナー!!」カッ!

ボオオオン!!

レン「バオー!?」ドサアッ!

紬「…!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:14:03.61 ID:JLs6R9MAO<>
ポッド「ふん…」ガシッ

ムンナ「ムウウ…!」ジタバタ

ポッド「暴れるなッ!」バシッ!

ムンナ「!?」ビタン!

紬「なんてことを!!」

ムンナ「ムウウ…」

デント「手荒な真似はよせ。微妙なテイストだ」

ポッド「ああ、すまん…。つい…」

デント「さあ、ムンナ。“ゆめのけむり”を出してくれ」

ムンナ「ムウウ…」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:16:17.17 ID:JLs6R9MAO<>
タタッ!

唯「!」

梓「ああっ! ムンナが…!」

紬「唯ちゃん、梓ちゃん…」ヨロッ…

梓「ムギ先輩!!」ガシッ

紬「ごめんなさい…。ムンナが…」

梓「しっかりしてください!」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:18:03.28 ID:JLs6R9MAO<>
デント「さあ、“ゆめのけむり”を! さあ!!」

ムンナ「ムウウ!!」ガブッ!!

デント「…ッ!!
こんの…!!」

デント「オラァ!!」ドガッ!!!

ムンナ「ムウウ!?」ゲホッ

唯「や、やめたげてよおっ!!」

ポッド「お、おい…デント…」

デント「チッ…!」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:20:03.86 ID:JLs6R9MAO<>
ムンナ「ムウウ…」

唯「ムンナ…」

唯「……あなた達、悪い人なんだね…!!」キッ!

デント「だったらどうした!? ヤナッ…」

紬「ムンナを連れて逃げて!! 唯ちゃん! 梓ちゃん!」

デント「!?」

唯「え…?」

梓「ム、ムギ先輩…!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:22:04.27 ID:JLs6R9MAO<>
紬「私が…この人達を足止めするから、そのうちに早く…」フラフラ…

唯「ムギちゃん! でも…!」

紬「街に行けば…助けが呼べるはずよ!」

梓「でもムギ先輩は怪我を!!」

紬「だからよ!!」

唯梓「!!」

紬「…私は一緒に逃げれない。足手まといになっちゃうから…
早く逃げて? 二人とも…」

唯「ムギちゃん…」

梓「…わかりました。
行きましょう、唯先輩! ムンナ!」

唯「あ…、でも…」

唯「……」

タタッ!!
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:24:08.78 ID:JLs6R9MAO<>
紬「はあはあ…。逃げれたみたいね…」

デント「余計なことを…!」

紬「ふふ♪ 付き合ってくれる?」

ボム!!

リン(レントラー)「リン!」

ルカ(オクタン)「オークタン!」

ユリ(ユンゲラー)「ユン!」

デント「返り討ちだ…」スッ

ヤナップ「ナップ!」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:26:22.83 ID:JLs6R9MAO<>
ポッド「……」

バオップ「バオッ!」

デント「ヤナップ、“タネマシンガン”!!」

ヤナップ「ナッ…」ピタッ

ヤナップ「ナップ!?」

デント「どうしたヤナップ…?」

「なにをしているのです!?」

デント「な…! ゲゲゲ、ゲーチス様!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:28:35.50 ID:JLs6R9MAO<>
ゲーチス「このような勝手な行動をとって!」

ポッド「勝手な行動!?
ゲーチス様が『“ゆめのけむり”はポケモンの力を高めます。より完全な存在へと導くのです』と言って、我々に採ってくるように指示して…」

ゲーチス「黙らっしゃい!!」ピシャリッ!

デント・ポッド「ひいっ!!」

ゲーチス「とにかくあなた達は帰りなさい!!」

デント・ポッド「わ、分かりました! ゲーチス様ぁ〜!!」ダダダッ!!

ゲーチス「……」スウッ…

紬「あれ…? 帰っちゃった……。なんだったのかしら?」

「ムウウ…!」フワフワ

紬「あら?」


<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:30:33.19 ID:JLs6R9MAO<> …………
………
……


《サンヨウシティ》


梓「はあ…はあ…」タッタ…

梓「ここまで来れば安心でしょう…」ゼエゼエ

唯「ムギちゃん…」

梓「まず律先輩と合流しましょう。そしてムンナを避難させてムギ先輩を助けに…」

ガチャッ

唯「ジムから人影が…!」

梓「奴らかもしれません!」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:32:23.64 ID:JLs6R9MAO<>
「……」

唯梓「!!」

律「おー、唯ー! “トライバッジ”ゲットしたぜー!!
あれ…? なんで梓がいるんだ?」

唯「りっちゃん!!」 梓「律先輩!!」

律「な、なんだよ…恐い顔して…」

梓「感動の再会で泣いてる場合じゃないです!」

律「いや、泣いてねえよ」

唯「りっちゃん! バッジをゲットした…って!」

律「うん? ジムリーダーに勝ったんだよ」

唯「なんと!」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:34:26.28 ID:JLs6R9MAO<>
律「一体なんなんだよ…」

梓「もう! こっちは大変だったんですよ!!」

律「大変?」

唯「そうだよ! ムギちゃんが!」

律「?」

梓「ムギ先輩を助けに行かなくちゃ…!」

律「ムギがどうしたって?」

唯「ムギちゃんが怪我してるのに、悪い人達と戦ってるの!」

律「……あれ、ムギじゃね?」

唯梓「へ…?」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:36:33.52 ID:JLs6R9MAO<>
「トゥートゥー!」バサバサッ

紬「…しょっと」スタッ

紬「ありがとう、“ネル”」

ネル(ネイティオ)「トゥートゥー!」

シュウウ…

紬「あ、りっちゃん久しぶり〜♪」ニコニコ

梓「満面の笑顔で!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:40:58.81 ID:JLs6R9MAO<>
唯「ムギちゃん! あの人達は!?」

紬「野生のポケモンが助けてくれたの♪」

梓「野生のポケモンが?」

紬「ええ。名前は分からなかったけど…」

唯「よかったあ〜…」ヘタッ

梓「はい…一安心です…」ホッ…

律「すまん、詳しく説明をしてくれ。なにがなにやら…」


<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:42:03.26 ID:JLs6R9MAO<> …………
………
……


律「私のいない間にそんなことがな…」

唯「りっちゃんも危なかったんだよ?」

律「へっ、私は大丈夫だったぜ!」

紬「そういえば…、野生のポケモンはあの人達に幻覚を見せていたんだけど…。その幻覚を、あの人達は“ゲーチス様”って呼んでいたの…。
なにか知ってる?」

梓「さあ、私はなにも…」

律「ん…?」

唯「…あ……、」

唯律「ゲーチス!?」

紬「!」

梓「先輩方、知っているんですか!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:44:04.11 ID:JLs6R9MAO<>
律「ああ…、“カラクサタウン”で演説をしていた奴がいるんだけど…」

唯「その人がゲーチスなの!」

梓「演説って…どんなですか?」

律「ポケモン解放についてだ」

梓「ポケモン解放?」

唯「要するに、ポケモンを解き放つんだよ!」

梓「いやそれは分かりますけど…」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:46:19.12 ID:JLs6R9MAO<>
律「『ポケモンは人間にこき使われてる…』、『人間に扱われているかぎり、ポケモンは完全な存在になれない…』、とか言ってたな」

紬「さっきの人達も『“ゆめのけむり”はポケモンを完全な存在へと導く』って言っていたわ」

梓「そんな…。確かにポケモンは人間の良いように扱われているかもしれません……。でも、それをしているのは悪い人達です!
みんながみんな、ポケモンをこき使っているわけじゃありませんよ…!!」

律「……」

紬「梓ちゃん…」

唯「あずにゃん…」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:47:14.33 ID:JLs6R9MAO<>
律「…あいつらな、“プラズマ団”って言うんだ」

梓「プラズマ団…」

律「話を聞いて、私もあいつらを許せないと思ったよ。
今度会ったら、ズタズタにしてやる!」

梓「……」

律「なっ!」ニコッ

梓「…はい!」

唯「りっちゃん…」

紬「みんな、とりあえず研究所に向かいましょう。ムンナを回復させないと…」

唯律「研究所?」

紬「梓ちゃんの研究所よ♪」



<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:48:12.25 ID:JLs6R9MAO<> …………
………
……


《梓の研究所》


律「へ〜! ここが梓の研究所か!」

唯「あずにゃん、ポケモン博士になれたんだね!」

梓「いえそんな…。私なんかまだまだ新米ですよ…」テレテレ

律「どの機械もチンプンカンプンだ!」

梓「むやみやたらと触らないでくださいよ?」

律「おっ! これなんだ!?」

唯「パソコン〜!?」

キャッキャッ

梓「聞いてないし…」

紬「ふふ♪」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:49:04.61 ID:JLs6R9MAO<>
「ちょっとお! 何してるんですかあ!」

律「!」ビクッ

「私のパソコンに触らないでください! システムになにか誤作動が生じたらどうするんですか!!」プンプン

唯「ごめんなさいごめんなさい…」

律「…こ、この人は?」

梓「同じ研究所のショウロさんです」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:50:04.45 ID:JLs6R9MAO<>
ショウロ「あーっ! この人達を連れて来たの梓さんですねー!
いつもいつも部外者を連れて来てはいけないと言ってるじゃないですかー!!」がみがみ

梓「すみませんすみません…」ペコペコ

唯「部外者…」

律「博士の威厳、まるでなしだな…」

紬「ショウロさんはね、イッシュ地方のポケモン転送システムの管理者なの」

唯「ポケモン転送システム?」

律「…マサキみたいなもんか」

ショウロ「え! マサキ!?」

唯律「?」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:51:08.13 ID:JLs6R9MAO<>
ショウロ「マサキ…って、カントーのポケモン転送システム管理者の!?」

律「へ…? あ、はい」

ショウロ「はあ〜…! マサキさん! 私、とても尊敬しているんです!!
管理人として有名で、有能で!!
なによりカッコイイですし!!」ハアハア

律(カッコイイか…? と言いたいけど黙ってよう)

唯「カッコよくな…あだっ!!」ベシッ!

律(思っても口に出すな!)ボソッ

唯「うう…」ヒリヒリ
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:52:01.86 ID:JLs6R9MAO<>
ショウロ「マサキさんの手持ちのポケモンも素敵です〜!
ロコンにナッシー、カモネギにピジョット!」ウハウハ

律(自分の世界に入った)

ショウロ「マサキさんのお友達なら大歓迎です!
どうぞごゆるりとなさってください! では私は仕事に戻ります!」タタッ

唯律梓紬「……」

律「マサキってそんなに有名だったのか…」

紬「とにかく、ムンナを回復させましょう!」



<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:53:03.62 ID:JLs6R9MAO<> ……………
…………
………
……


テンテンテコテン!

ムンナ「ムウウ!」ピョンピョン!

唯「わあ〜♪ 元気になった〜!」

紬「良かった〜♪」

梓「…このムンナ、どうします?」

唯紬「え?」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:54:02.67 ID:JLs6R9MAO<>
梓「またあの人達に狙われるかもしれないですし…、放っておけませんよ」

律「…。そうだよなぁ…」

唯「あずにゃんとムギちゃんで守ってあげてよ!」

梓「え…?」

唯「研究所の中なら安全だし!」

梓「でも唯先輩…」

ムンナ「ムウウ…」ピトッ

唯「!」

律「すっかり唯に懐いちまったようだな!」

ムンナ「ムウウ♪」

唯「あ…」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:55:01.68 ID:JLs6R9MAO<>
紬「唯ちゃん、連れて行ってあげたら?」

梓「そうですよ! 唯先輩と一緒にいたいみたいですし!」

唯「でも…あずにゃんとムギちゃんもムンナを探してたんでしょ?」

梓「それは…」

紬「大丈夫よ♪」

唯梓「!」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:55:51.35 ID:JLs6R9MAO<>
梓「ムギ先輩?」

紬「私を助けてくれたポケモンから“ゆめのけむり”は貰えたから♪」

梓「そうなんですか?」

律「“ゆめのけむり”って何だ?」

梓「…だそうです! 唯先輩っ!」

律「無視か」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:57:08.17 ID:JLs6R9MAO<>
唯「……」

ムンナ「……」

唯「私と一緒に来る…?」

ムンナ「ムウウ♪」コクッ

唯「ふふ♪
…えいっ」ポン!

唯「ムンナ、ゲットだよ!」

律「やったな、唯!」

唯「うん! 出てきて、ムンナ!!」ボム!

ムンナ「ムウウ!」

唯「ニックネームをつけなきゃね…ええと…」


<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 20:58:04.03 ID:JLs6R9MAO<> …………
………
……


律「それじゃあ私達はもう行くよ」

紬「せっかく久しぶりに会えたのに〜」

梓「また会えますよ」

唯「うん! また会おう!」

紬「ええ」 梓「はい!」

律「それじゃあな」

唯「ばいば〜い♪」

ガチャッ

律「次は“3ばんどうろ”を抜けて、“シッポウシティ”ってところに行くぞ!」

唯「どんなところかなー?
楽しみだねっ! “ムー太”!!」

ムー太「ムウウ!」


<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 21:00:11.86 ID:JLs6R9MAO<> …………
………
……


《梓の研究所》


ショウロ「あれぇー? あの人達、もう帰っちゃったんですかぁ?」

紬「ええ、はい」

ショウロ「そうなんですかぁ…。残念…」

梓「ショウロさん、“プラズマ団”ってご存知ですか?」

ショウロ「プラズマ団? なんですかそれ?」

梓「イッシュ地方出身のショウロさんでも知らないのか…」

紬「詳しく調べる必要があるわね」

梓「はい」

ショウロ「私もお手伝いしますよ?」

紬「ありがとうございます♪」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 21:01:02.47 ID:JLs6R9MAO<>
梓「あ…そうだ、ムギ先輩」

紬「なあに? 梓ちゃん」

梓「“ゆめのあとち”で唯先輩に言いかけたことって何だったんですか?」

紬「へ?」

梓「澪先輩の話になった時のですよ」

紬「あ! そうだったわ!
いけない!!」

梓「え? え?」

紬「唯ちゃんやりっちゃんに伝えなきゃいけなかったのにぃ!」

梓「落ち着いてください!
何を伝えようと!?」

紬「私ね…、この前澪ちゃんを見たの…」

梓「本当ですか!?」

紬「うん…。私が“ゆめのあとち”で一人でムンナを探している時にね。
よくは見えなかったけど…、あれは確かに澪ちゃんだったわ」

梓「澪先輩が…“ゆめのあとち”に…!」



<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 21:02:23.62 ID:JLs6R9MAO<> ……………
…………
………
……


ヒュウウウッ…

「ご覧になりましたか?
彼女のあの楽しそうな顔…」

「……」

「あなたが行方知れずというのに…彼女は他のお友達と、あのようにのうのうと旅をしている…。
まああなたを探しているのでしょうが……、しかし、あの様子から探す気があるのか信じかねますねぇ…」

「……」

「正直のところ、あなたより他のお友達の方が大事なんですよ…、
親友と思っていたのは、あなただけだったんですよ……」

「……」

スッ……

「ねぇ…、澪さん?」

澪「……」
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 21:03:34.58 ID:JLs6R9MAO<>
「…おやおや、お可哀相に……。信じていた親友に裏切られてしまい、さぞショックでしょうねぇ…」

澪「り…つ……」

「ワタクシと共に来なさい。ワタクシはあなたを裏切りはしません…」

「「あなたがその手であなたの友を傷つけるのなら
我々は“理想”と“真実”をもって、あなたの友を傷つけましょう」」

澪「……」

澪「…はい、ゲーチス様……」

ゲーチス「ふふふ…」




Episode.5 fin



<> まとめ<><>2011/02/09(水) 21:04:36.13 ID:JLs6R9MAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-169 >>170-175
<> まとめ修正<><>2011/02/09(水) 21:05:38.54 ID:JLs6R9MAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-159 >>160-175
<> ぽけもん<><>2011/02/09(水) 21:07:33.54 ID:JLs6R9MAO<> Episode.5 終わりです!
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/09(水) 21:41:57.14 ID:v3F692cDO<> 乙

やめたげてよぉ!唯似合いすぎwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 21:47:55.11 ID:LikJihjd0<> ネルwwボカロ関係ばっかだなww
キルリアにミクとかマンタインにカイトとか名前付けてた友人思い出したわ

そして澪ェ・・・・・・まるで成長していない・・・・・・ <> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:16:44.86 ID:BC3zBo3AO<> ありがとうございまひゅ!
では続き投下します <> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:17:29.02 ID:BC3zBo3AO<>

Episode.6




《3ばんどうろ》


園児「わぁ〜い!」タタッ

先生「あんまり遠くに行っちゃダメよ〜!」

園児「うん!
行こう、ヤブクロン!」

ヤブクロン「ヤブー!」

タタタッ <> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:21:05.38 ID:BC3zBo3AO<>
園児「……へえ〜、ここが“ちかすいみゃくのあな”かぁ!」

ヤブクロン「ヤブヤブー!」アセアセ

園児「大丈夫だよ。ちょっと覗くだけだよ」

ヤブクロン「ヤブ〜…」

園児「どれどれ…」ヌソッ

園児「…!?」

園児「わあああぁぁ…!!」



<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:24:04.41 ID:BC3zBo3AO<> ……………
…………
………
……


律「この道、長いなあ…」

唯「もう疲れたよう…、休みたい〜!!」

律「ああ〜、まったく…」

律「でもここら辺で休めるところなんて…」キョロキョロ

律「お…、あの建物…」


<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:27:03.65 ID:BC3zBo3AO<> …………
………
……


《ようちえん》


先生「はぁーい、お茶どうぞ〜♪」

唯「わぁ〜い♪」

律「すみません…。いきなりお邪魔して、お茶まで…」

先生「いいのよいいのよ、“ようちえん”はみんなのものだから!」

律「みんなのもの、ですか」

先生「それに職業が幼稚園の先生だからか…この子を見ていると、つい面倒みてあげたくなっちゃうのよね」

唯「えへへ…」テレテレ

律「褒められてないぞ〜」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:30:02.08 ID:BC3zBo3AO<>
ユリ先生「ふふ、私の名前はユリよ。よろしくね♪」

律「私は田井中律で、こっちの齧歯類が平沢唯です」

唯「ええ〜!?」

ユリ先生「ふふっ」クスッ

律「はははっ!」

唯「…えへへ♪」

ドンッ!!

唯律ユリ「!!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:33:04.27 ID:BC3zBo3AO<>
「ヤブ〜!!」アタフタ

唯「こ、このポケモンは…?」ピッ

ポケモン図鑑『ヤブクロン、ゴミぶくろポケモン
ゴミぶくろが さんぎょうはいきぶつと かがくへんかを おこした ことで ポケモンとして うまれかわった。』

唯「すごぉい、不思議なポケモンだね」

律「いやそんなことより、唯…。
コイツ、なんか慌ててないか?」

ユリ先生「ああっ! このヤブクロンはうちの園児のポケモンです!」

唯律「!」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:36:02.99 ID:BC3zBo3AO<>
ヤブクロン「ヤブヤブ〜!」アセアセ

律「…どうしたんだ? ヤブクロン。
なにかあったのか? お前の持ち主はどうしたんだ?」

ヤブクロン「ヤブヤブ!!」アセアセ

ユリ先生「そうだわ…!
あの子、“ちかすいみゃくのあな”に行ったのかもしれない!!」

唯「“ちかすいみゃくのあな”?」

ユリ先生「ええ、ここからずっと西の方に行ったところにあるんだけど…。まずいわ…」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:39:03.55 ID:BC3zBo3AO<>
律「なにがまずいんですか? そこに何があるんですか?」

ユリ先生「うん、最近ね…あそこに怪しい人達が出入りするようになって……。園児達には近づかないように行っておいたんだけど…。
多分あの子は興味本位で探検しに行ってしまったんだわ……」

唯「りっちゃん、怪しい人達って…もしかしてプラズマ団じゃ…」

律「確信はないけど、可能性はあるな。それにこのヤブクロンの様子…」

ヤブクロン「ヤブヤブ〜…」オロオロ
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:42:02.94 ID:BC3zBo3AO<>
唯「りっちゃん!」

律「おう、唯!
ユリ先生! 私達が…」

ユリ先生「シキジカ!」ボム!

シキジカ「シカシカ!」

ダダッ!!

律「って、ええ!? はやっ!!」

唯「追いかけよう、りっちゃん!」

律「ああ!」



<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:45:07.11 ID:BC3zBo3AO<> ……………
…………
………
……


《ちかすいみゃくのあな前》


ユリ先生「……」

唯「はあはあ…やっと追いついたぁ……」

ヤブクロン「ヤブヤブ…」ゼエゼエ

律「ユリ先生、ここが…?」

ユリ先生「ええ、ここが“ちかすいみゃくのあな”よ」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:48:02.42 ID:BC3zBo3AO<>
ユリ先生「シキジカ、行くわよ!」

律「待ってください!」

ユリ先生「…!!」

律「怪しい人達がいるんなら、これ以上いったら危険です!」

ユリ先生「じゃあ…どうすれば…!」

律「私が行きます!!」

ユリ先生「!」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:51:03.10 ID:BC3zBo3AO<>
律「大丈夫です、絶対に無事に連れて帰る!!」

律「唯、お前はユリ先生を頼んだ」

唯「分かったよ、りっちゃん!」

律「じゃあ…行ってくる!
ヤブクロン、お前も来てくれ!」

ヤブクロン「ヤブ〜!」

タタッ!

ユリ先生「……」



<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:54:05.34 ID:BC3zBo3AO<> …………
………
……


《ちかすいみゃくのあな》


「せっかく、人があのヤブクロンを解放してやろうと思ったのによォ。
面倒なことしやがって」

園児「うぅ…」

「まあいいや。気晴らしにお前で遊ぶか」ツカツカ

園児「ひぃ…」

ボコッ!

「…!」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 14:57:03.97 ID:BC3zBo3AO<>
「グリュー!!」ドンッ

「…っと!」スッ

「グリュー!?」

律「後退しろ、モール!」

モール「グリュー…」シュッ

「…誰だ?」

律「その子を離せ!」

「生憎、俺達が解放するのはポケモンだけでねぇ」

律「…やっぱり、プラズマ団か!」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:00:10.26 ID:BC3zBo3AO<>
「へえ! 俺達を知っているのか!
そうとも!!」

「俺サマはァ!
元ホウエン地方リーグチャンピオン!!」

ミツル「ミツル様だァ!!!」プラーズマー!

律「ミツル…!」

ミツル「……ん?」

ミツル「あっ、“黄色のカチューシャ”! お前は、『あの人』が言っていた要注意トレーナーだな!!」

律「…?」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:03:04.33 ID:BC3zBo3AO<>
ミツル「そういうことなら話は別だなァ…!
ロゼリア!!」ボム!

ロゼリア「ローゼ!」

律「このポケモンは…」ピッ

ポケモン図鑑『ロゼリア、いばらポケモン
ホウエン地方のポケモン。げんきな ロゼリアほど はなから いい かおりを かもしだし かいだ ひとを とても リラックスさせる。』

ミツル「ロゼリア、“ギガドレイン”!!」

ロゼリア「ローゼ!」ビュッ

律「モール、“ひっかく”!」

モール「グリュッ」シュッ

ロゼリア「ローゼ!!」ビュワアア

モール「」ドサッ!

律「モール!」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:07:17.37 ID:BC3zBo3AO<>
ミツル「ヒャハハ☆
今までの噛ませの俺サマとは一味も二味も十味も百味も違うぜ!!」

ミツル「ポケモン側の雑魚はァ!!
もう、キョウだけだぜェ〜!!!」

ミツル「ロゼリア! “ヘドロばくだん”!」

ロゼリア「ローゼ!」ビュワッ

律「!!」

ヤブクロン「ヤブ〜!」バッ

ビチャッ!

ヤブクロン「ヤブ〜!」ブルブルッ

律「ヤ、ヤブクロン!」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:09:03.63 ID:BC3zBo3AO<>
ヤブクロン「ヤブ〜!」キッ

律「…そうだよな、自分のトレーナーは自分で守らなきゃな!」

ヤブクロン「ヤブ!」

園児「ヤブクロン…!」

ミツル「へっ☆
かなうかよォ!!」

ロゼリア「ローゼ!!」ダッ!

律「ヤブクロン! “アシッドボム”!!」

ヤブクロン「ヤブ〜!!」ビュッ!

ロゼリア「ローゼ!?」バタッ

ミツル「なっ!?」

園児「いいぞ、ヤブクロン!」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:12:03.65 ID:BC3zBo3AO<>
ミツル「ナメてんじゃあねえぞオオオオオオオオ!!!!」

律ヤブクロン「!!」

ミツル「サーナイトオオオオオオ!!」ボム!

サーナイト「ナーイ!!」

ミツル「“サイコキネシス”ウウウウウウウウ!!!」

サーナイト「ナーイ!!」ヴオオオン!!

ヤブクロン「!!」

律「や、やべえ!」

園児「ヤブクロォーン!!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:14:47.28 ID:BC3zBo3AO<>
パアアアン!!

律ミツル園児ヤブクロン「!!?」

シキジカ「シカッ…」クラッ

ユリ先生「うっ……」ヨロッ…

律・園児「ユリ先生!!?」

律「ユリ先生! どうして…!」

ユリ先生「私はあの子の先生だもの…。守りたいじゃない…」

律「ユリ先生…」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:16:04.29 ID:BC3zBo3AO<>
ミツル「相手が何人になろうと、ぶっ倒すだけだァアア!!
サーナイト! “サイコキネシス”ウウウウ!!」

サーナイト「ナーイ!!」ヴオオオン!!

ユリ先生「!!」

律「…!!
唯いいいい!!!」

ダダッ!!

唯「ムー太ぁ!!」ボム!

ムー太「ムウウ!」バッ

ユリ先生「!」

サーナイト「」ヴオオオン!

ムー太「ムウウ…!」ジリッ
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:18:02.42 ID:BC3zBo3AO<>
律「遅いぞ、唯!」

唯「ごめんごめん、でもりっちゃんに言われた通り、ユリ先生を守ったよ!」

律「おう!」

ミツル「チッ…、次から次へとッ…!」

ユリ先生「ごめんなさい…、私……足手まといになっちゃって…」

律「……いいえ、足手まといなんかじゃないですよ」

律「ユリ先生のおかげで、あいつに勝てます!」

ユリ先生「え…?」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:20:03.50 ID:BC3zBo3AO<>
ミツル「戯言をッ!!
どうやって俺サマに…」

ドスッ!!!

ミツル「…!?」

ヤブクロン「ヤブ〜!」

ミツル「ぐはっ…、いつの間に背後に……!?」

律「言っただろ、ユリ先生のおかげって」

ミツル「…ぐう……」
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:22:03.74 ID:BC3zBo3AO<>
律「最も…そのサーナイトの体の光……“未来を予知する”レーダーだろ。
お前のサーナイトは気づいていたみたいだな」

ミツル「…!!」

サーナイト「ナ、ナイ…」ピカアアッ

ミツル「サーナイトオオ…! 何故すぐに俺サマに知らせなかったァ…!!」

律「ポケモンを責めるな!! ポケモンの合図に気づけなかった自分を責めろ!!
そんな奴にポケモン解放がどうとか、言われたくない!!」

ミツル「ぐ…」バタッ
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:24:04.80 ID:BC3zBo3AO<>
律「……」

唯「やったね、りっちゃん!」

園児「ヤブクロォ〜ン!!
せんせぇ〜!!」ブワアアッ!

ヤブクロン「ヤブヤブ…」ナデナデ

ユリ先生「よかった、無事で…」

園児「これからはちゃんと先生の言うこと守るよぉ、恐かったよぉ…」

ユリ先生「うん…、いい子ね…」ナデナデ
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:26:07.21 ID:BC3zBo3AO<>
律「さあて、後はコイツを警察につきだして…」

ビュウウウッ!!!

律「!?」

ユリ先生「きゃあっ!」

園児「うう…!」

唯「す、すごい風!!」

律「ま、前が見えな…」

ヒュウウ……

律「…あれ…? 収まった…」

唯「ああっ! あの人がいないよおっ!!」

律「なに!?」



<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:28:04.53 ID:BC3zBo3AO<> ……………
…………
………
……


《ようちえん》


ユリ先生「今回は本当にありがとう。おかげでこの子もヤブクロンも無事だったわ♪」

律「いえ」

園児「また遊びに来てね!」

ヤブクロン「ヤブ〜!」

唯「うん! その時はよろしくね?」

園児「おねえちゃんとバトルしてあげる!」

ヤブクロン「ヤブヤブ!」シュッシュッ!

唯「えへへ♪」

律「…それじゃあ!」

ユリ先生・園児「さようなら〜!!」



<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:30:07.84 ID:BC3zBo3AO<> …………
………
……


律「……」

唯「りっちゃん、結局あの人は消えたままだけど…」

律「う〜ん…」

律「まあ、また悪さするようなら私がとっちめてやる!」

唯「そうだね♪」

律「さあ、目指せ“シッポウシティ”だぁー!!」

唯「おーっ!!」




Episode.6 fin



<> まとめ<><>2011/02/11(金) 15:31:30.64 ID:BC3zBo3AO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-169 >>170-175

Episode.6
>>182-201 >>202-209
<> ぽけもん<><>2011/02/11(金) 15:32:35.56 ID:BC3zBo3AO<> Episode.6 終わりです
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/11(金) 16:26:39.74 ID:FNfegsxe0<> 乙
ミツルェ・・・・・・
前スレの最後のチャンピオンはこいつか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/11(金) 17:44:34.19 ID:0DeY0LWDO<> ミツルかよwwww
堕ちたなコイツwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/12(土) 09:35:36.18 ID:ffs5z91v0<> サーナイトマジ包容ポケモン・・・・・・
生まれたときから病弱で友人も出来ず、オタクっぽい道に走り
やっとポケモンを手にした後、師事した先は力を求める狂人
代理ながらジムリーダー、チャンピオンになるも澪に一蹴
さらにその後はポケモン史上類を見ないゲスの元で働くことに・・・・・・
ある意味ミツルがこの話で一番不幸かもしれない
少なくともなんだかんだで芯のあった純とは大違い <> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 11:43:03.22 ID:1wgQdYUAO<> ありがとうございまひゅ!
ミツル、本当にどうしてこうなった……

続き投下していきます <> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 11:43:45.97 ID:1wgQdYUAO<>

Episode.7




《シッポウシティ》


律「着いたな!
…“シッポウシティ”だ!!」

唯「すっごぉい!! 倉庫だらけー!!」

律「本当にすげえな…。街中が倉庫……いや、倉庫の街だ!!」

唯「ジムもあるんだっけ?」

律「ああ! それが目的だしな!」

唯「じゃあ早速、ジムにレッツゴー!」

律「おーっ!!」



<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 11:45:01.50 ID:1wgQdYUAO<> …………
………
……


律「んで…」

律「どこにあるんだ!! ここのジムはぁ!!?」

唯「もう街は全部回ったよねえ…」

律「目立つ建物としては、この博物館とあのカフェだけ!!」

唯「…うう〜ん、どうしようね」

律「もう次の町に行くか?
ここにいてもなにもないしな」

唯「そうだね。でも、あのカフェに一回行ってみたい!」

律「あのな、唯…」

唯「せっかくこの街に来たのにどこにも行かないなんて、もったいないじゃん!!」

律「ただお前が行きたいだけだろ…」

唯「うん!!」

律「……はあ。まあいいぜ、行くか」

唯「やったあ!!」



<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 11:48:02.67 ID:1wgQdYUAO<> ………
……


《カフェ・ソーコ》


カランカラン♪

「……」ズズ…

唯「あれ…?」

律「どした、唯」

唯「あの人…」

律「ん?」

「……」スタッ
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 11:51:08.44 ID:1wgQdYUAO<>
律「“カラクサタウン”で会った…」

唯「N君…だっけ?」

N「……」スタスタ

N「やあ、久しぶりだね」

唯律「……」

N「カフェ…。
紅茶はいいよね。香りやその味でポケモンを心地好くさせてくれる…。僕の友達も喜んでいる…」

唯「紅茶おいしいよね〜♪」

N「……」

N「外へ出よう」

唯「ええっ?」

唯「来たばっかりなのに…」オロオロ

律「んじゃー、私はここでお茶してるから唯はあいつに付いていけ」

唯「ずるいよ、りっちゃん!」



<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 11:54:03.41 ID:1wgQdYUAO<>
カランカラン♪

律「…ったく、なんで私まで…」

唯「外に来て、なにをするんだろうねぇ」

律「さあ…、バトルでもするんじゃねーの?」

N「そう。ポケモンバトルをしようじゃないか」

律「当たった」
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 11:57:04.03 ID:1wgQdYUAO<>
N「……」

唯「……へ? 私?」

N「そうだよ。さあ、こっちに来て」

唯「あ…うん」タタッ

N「始めようか。
…オタマロ!」ボム!

オタマロ「マロロ〜」クネクネ

唯「か、かわいい〜!!」

律「いやいやいやいやいや」
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:00:02.78 ID:1wgQdYUAO<>
唯「えっと…」ピッ

ポケモン図鑑『オタマロ、おたまポケモン
かんだかい けいかいおんを ほほの しんどうで はっせいさせて なかまに きけんを しらせる。』

N「さあ、君もポケモンを出すんだ」

唯「待っててね、ええと…じゃあムー太!」ボム!

ムー太「ムウウ!」

律「んじゃあ、バトル始めー」

律(なんで私が開始の合図してんだ)
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:03:09.66 ID:1wgQdYUAO<>
唯「ムー太、“サイケこうせん”!」

ムー太「ムウウ!」ウィン!

N「オタマロ、“りんしょう”」

オタマロ「マロロ〜♪」ヴィンヴィン!

ムー太「…!?」ガクッ

唯「ど、どうしたの!? ムー太!!」

N「……」

オタマロ「〜♪」ヴィンヴィン!

ムー太「ムウウ…」
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:06:34.78 ID:1wgQdYUAO<>
唯「もしかして、あの歌からダメージを…?
私は大丈夫だけど…」

律「……」カチャ ピッ

律「! …唯!
あのオタマロの“りんしょう”、私達には普通の歌にしか聞こえないけど、“人には聞こえない音波”を出していてポケモンだけにダメージを与えるんだ!!」

唯「“人には聞こえない音波”!?」

N「オタマロ、もう一度“りんしょう”だ」

オタマロ「〜♪」ヴィンヴィン!

ムー太「ムウウ…!?」

唯「ムー太…うっ!」キィーン
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:09:12.82 ID:1wgQdYUAO<>
律「な、なんだ…? 私達にもこの歌が辛く…」キィーン

唯「それだけの威力ってこと…?」

N「“りんしょう”という技は繰り出す度に威力が上がっていく…、
まさに死の歌、デスソング!!」

N「そう簡単に抜け出せやしないよ」

唯「うぅっ…」キィーン



<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:12:37.19 ID:1wgQdYUAO<> ……………
…………
………
……


《ちかすいみゃくのあな》


ミツル「んあ〜…、助かったぜ〜thx」

「こんなことはこれっきりにしてほしいな、フフ」

ミツル「ちょっとしくじっただけだろ?」

「フンフフフ…」

サキ「まあ今回はよしとしよう。我々に新たな仲間が加わったわけだからな」
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:15:19.31 ID:1wgQdYUAO<>
サキ「礼は彼女に言え。お前を助けたのは彼女よ」

ミツル「……」

「“コロぽん”、戻って」

コロぽん(コロモリ)「コロー!」パタパタ

シュウウッ

ミツル「ひゃはは、ありがとうございまひゅ! ………あ//」

「……」

ミツル「なぁーんてね、ありがとうございます。そしてお久しぶりですね、澪さん」

澪「……」
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:18:49.41 ID:1wgQdYUAO<>
サキ「フンフフフ、なんだお前達。知り合いだったのか?」

澪「さあ、知らないな。こんな弱い奴」

ミツル「覚えてるじゃないですか!」

澪「……」

ミツル「それに誰が弱い奴だってぇ?」

澪「さあな。この中で考えたら断じてお前が弱いけど」

ミツル「ンなにをォ〜!?」ピキピキッ

ミツル「助けてくれたことは感謝するがなァ…! 言って良いことと悪いことがあるだろうがァ!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:22:29.34 ID:1wgQdYUAO<>
澪「だって事実だろ。
…なら、やってみるか?」カチャ

ミツル「望むところだァアアアア!!!」カチャ

サキ「フンフフフ、待たないか。
血の気が多いのはよろしいが、時と場合を考えろ」

澪ミツル「……」

ミツル「チッ…」スッ

澪「……」スッ

サキ「ゲーチス様がお呼びなのよ。急ぐぞ」

タッ!!


<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:26:52.51 ID:1wgQdYUAO<> …………
………
……


オタマロ「〜♪」ヴィンヴィン!

律「ぐぁ…」

唯「うぅっ…」

ムー太「ムウウっ……」

N「そろそろ終わりだね」

唯(なにか…方法は……ないの…?)

唯「……図鑑だ…!」サッ

ピッ!

唯「……!」
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:29:25.38 ID:1wgQdYUAO<>
唯「…やってみる価値はあるかも!」

律「!」

律(唯のやつ、なにか分かったのか?)

N「でも、なにもできないよ。立つこともできないはずだ」

律(確かに、あいつの言う通りだ…。私も唯もムー太もみんなしゃがみ込んでいる…。
打開策はあるのかよ? なにが分かったんだ、唯…!)
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:34:08.77 ID:1wgQdYUAO<>
唯「……」

オタマロ「〜♪」ヴィンヴィン!

唯「何回も聞いて…覚えちゃったよ。オタマロの歌ってる歌…」

N「……?」

オタマロ「〜♪」ヴィンヴィン!

唯「もうすぐ、歌い終わる頃なんだ」

N「なにを?」

オタマロ「♪、……」
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:36:06.66 ID:1wgQdYUAO<>
唯「歌い終わった! 今だよ、ムー太!!
“りんしょう”!!」

ムー太「ムウウ!!」ヴィンヴィン!!

N「うっ!?」キィーン

オタマロ「マロロ〜!?」キィーン

ムー太「〜♪」ヴィンヴィン!

N「なぜ…“りんしょう”を…」

N「ムンナに“りんしょう”は使えないはず…」

唯「“シンクロ”だよっ」

N「な!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:39:19.55 ID:1wgQdYUAO<>
唯「本来は状態異常を相手に移す特性だけど、相手と技がシンクロできたみたいなの。
ただオタマロの歌を覚えちゃっただけなんだけどね〜」

N「…!!」

オタマロ「」バタッ

N「ああっ!」

唯「私の勝ちだね!」

律「すごいぞ、唯!」

唯「えへへ〜」

N「戻れ、オタマロ。…ありがとう」シュウウ

唯「!」

N「そのムンナ…。普通では有り得ない力を発揮した。それは君のせいなのか?
君といることで完全な力を発揮したのか…?
いや、“ゆめのけむり”の力か…?」

唯「ふぇ?」
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:42:04.88 ID:1wgQdYUAO<>
N「僕は……誰にもみえないものがみたいんだ。
ボールの中のポケモンたちの“理想”…」

律「……」

N「トレーナーという在り方の“真実”…」

唯「……」

N「そしてポケモンが完全となった“未来”……」

N「まだ未来はみえない……世界は未確定……。
今の僕の友達とではすべてのポケモンを救い出せない……世界を変えるための数式は解けない……僕には力が必要だ……誰もが納得する力……」

N「……必要な力はわかっている……英雄とともに、このイッシュ地方を建国した伝説のポケモン、“ゼクロム”!
僕は英雄になり君と友達になる!」

N「…また会おう」スタスタ
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:45:03.97 ID:1wgQdYUAO<>
唯律「……」

律「ゼクロム?」

唯「なんの話だろうねぇ」

律「まっ、いいや。次の町いくぞー!」

唯「ええー!! カフェは!?」

律「知らん!」

唯「ふえぇぇ…」


<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:48:06.34 ID:1wgQdYUAO<>
スタスタ…

「アロエさん、もうすぐ博物館に着きますね」

アロエ「そんなこといちいち報告しなくていいんだよ、キイチ」

キイチ「はは。しかし、博物館の中にジムを建てるとはね…。さすがはママ、ユーモラスな発想ですよ」

アロエ「ははっ、そうだろう?」
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:51:02.93 ID:1wgQdYUAO<>
キイチ「でもこれじゃあ挑戦者は中々気づきませんよねぇ」

アロエ「それなら大丈夫だよ。挑戦者が気づかずに次の町へ行ってもね」

キイチ「…なぜですか?」

アロエ「アーティの奴に言ってあるのさ」

キイチ「アーティさんってあのアーティさんですか?」

アロエ「ああ! ヒウンシティジムジムリーダー、アーティだよ!」



<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:54:03.19 ID:1wgQdYUAO<> …………
………
……


《ヤグルマのもり》


ヒュウウウッ…

「……」

「さぁて、ハハコモリ。“ヒウンシティ”に戻ろうかぃ」

ハハコモリ「ハッハー」

「今度はどんな挑戦者が来るんだろうねん」




Episode.7 fin



<> まとめ<><>2011/02/12(土) 12:55:08.18 ID:1wgQdYUAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-159 >>160-175

Episode.6
>>182-201 >>202-209

Episode.7
>>216-235 >>236-239
<> ぽけもん<><>2011/02/12(土) 12:58:17.27 ID:1wgQdYUAO<> Episode.7 終わりです
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!!
なんか唯の手持ち二体目はいつも反則的な能力を持ってる気がする… ピッ太のコスモパワーやつきのひかり然り……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/12(土) 16:20:46.11 ID:4O8S0AS8o<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/12(土) 17:35:00.27 ID:SALMIQNj0<> 乙乙!
たぶんこのSSでも唯が主人公だから、
少しくらいチートでもいいと思うよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/12(土) 18:36:31.59 ID:ffs5z91v0<> 乙乙
チラーミィなら無理せず輪唱できたんじゃ・・・・・・
まあ唯っぽいと言えば唯っぽいけど。というか輪唱という技自体がけいおん!ぽい技だね
そしてブイ太やランスたちはどうなったんだ・・・・・・絆が試されるな

そして澪が完璧に悪堕ちしてるってか、ゲーチスが影響力ありすぎてどうすんだよ状態
軽音部はみんな精神付かれる搦め手に弱そうだからなー・・・・・・ <> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:06:56.30 ID:3GnveDaAO<> ありがとうございまひゅ!
続き投下します <> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:07:27.26 ID:3GnveDaAO<>

Episode.8




《ヤグルマのもり》


律「分かれ道だ…」

唯「う〜ん、どっちに行く?」

律「左側に行ってみるか?」

唯「そうだね、ここで止まっててもしょうがないし…」

「そっちの道はやめといた方がいいよ」

唯律「!」

「“ヒウンシティ”へ結ぶ“スカイアローブリッジ”に行くには、まっすぐの道を行ったほうが近いからね」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:09:05.18 ID:3GnveDaAO<>
律「あんたは?」

アーティ「僕はアーティ。
君達は?」

唯「平沢唯です!」

律「田井中律です」

アーティ「ふぅん、唯くんに律くんね…」

アーティ「君達も“ヒウンシティ”へ行くんだよね?」

唯律「…も?」

アーティ「うん。僕も“ヒウンシティ”へ戻るところだったんだ」

律「“ヒウンシティ”の人なんですか?」

アーティ「そうだよ。
さあ、着いてきな。“スカイアローブリッジ”まで案内するよん」



<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:12:05.26 ID:3GnveDaAO<> ………
……


《ヤグルマのもり出口》


アーティ「ここが出口だよ」

唯「へーっ、ホントだぁ! すぐ出れたあ〜」

アーティ「だろう?」

アーティ「さあ、ここを抜けたら…」

アーティ「“スカイアローブリッジ”だ…!!」

唯律「!!」

唯「うわぁーっ! すっごぉ〜い!!」

律「デッケェー!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:15:04.26 ID:3GnveDaAO<>
アーティ「この“スカイアローブリッジ”はイッシュ地方がほこる、最大の橋だからねえ」

唯「ここを越えたら、“ヒウンシティ”だね!」

アーティ「“ヒウンシティ”もこれまたイッシュ地方最大の都市なんだ」

律「大都市…!」

唯「楽しみだねえ♪」



<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:18:08.83 ID:3GnveDaAO<> …………
………
……


《ヒウンシティ》


唯律「……」ポケー

アーティ「……」

アーティ「え、ええと…どうしたんだい?」

律「いやあ…田舎育ちの私達には迫力がありすぎて…。
なんだこのビルの数は……」

唯「感無量だよ…」

アーティ「ははは…、まあそうだよねえ。世界的にも、この“ヒウンシティ”は有名な大都市だからねん」

唯「あーっ! アイス屋発見!!」

律「“ヒウンアイス”だってよ! 行ってみようぜー!!」

キャピキャピ

アーティ「……」

アーティ「ふふっ、なんてマイペースな子達だ。まあ僕が言える立場じゃないけどね」



<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:21:05.25 ID:3GnveDaAO<> ………
……


唯「えーっ!! 売り切れ!?」

店員「はい、申し訳ございません…。“ヒウンアイス”は人気ですので」

律「諦めるか」

唯「ぶー…」

律「それだけで機嫌悪くするなよ…。
あ、そうだ。アーティさん」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:24:07.52 ID:3GnveDaAO<>
アーティ「なんだい?」

律「“ヒウンシティ”の有名所ってどこですか?」

アーティ「ううん、そうだねえ…。
“バトルカンパニー”や“ゲームフリーク”、“すれちがい ちょうさたい ほんぶ”に“カフェ いこいのしらべ”、“アトリエ ヒウン”…色々な名所があるねぇ」

アーティ「あ、この街には“ポケモンジム”も…」

シーン…

アーティ「…あれ? もういないや。
まあいいか。ぼかぁジムへ戻ろう」



<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:27:14.85 ID:3GnveDaAO<> ………
……


《ヒウンシティのどこかのビル》


シュッ!

「今参りました、ゲーチス様」

ゲーチス「おや…、こんなところまですみませんねえ」

「いえいえ、ゲーチス様がお呼びになられたら、地方を越えても参上致します。私どもはゲーチス様直属の親衛隊ですから」

ゲーチス「それはそれは心強い…」

ツカツカ

「ゲーチス様あ!!」

ゲーチス「!
おや、デントさんにポッドさん、コーンさんも」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:30:03.87 ID:3GnveDaAO<>
コーン「我ら三人をお呼びで!」

ゲーチス「は?」

デント「え…? ゲーチス様が我ら“ダークトリニティ”をお呼びと聞いたんですが…」

ゲーチス「ふむ…あながち間違ってはいませんが…」

ポッド「?」

「フンフフフ、お前達など呼んではいないさ」

ポッド「なにッ?」

「ゲーチス様がお呼びになったのはこの三人だ」

サキ「サキ!」

澪「……澪」

ミツル「ミツル様だぜ、ひゃっはあ!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:33:04.92 ID:3GnveDaAO<>
サキ「そう…我らは新しく形成された部隊、
“ダークトリニティ《改》”!!」

デントポッドコーン「ダ、“ダークトリニティ《改》”だと!?」

サキ「そうだ。お前達三人は“ゆめのあとち”で任務を失敗した挙げ句に、一般トレーナーにジム戦でも負ける始末…。
ゲーチス様は呆られてしまい、私達を新たに直属の部隊としてお作りになったのさ」

デント「そ、そんな…」

ミツル「まっ、クビになるわけじゃあないから安心しな! ひゃはは☆」

ポッド「ふざけんなッ!! ゲーチス様の親衛隊は俺達だッッ!!」

コーン「そう簡単に譲るわけにはいきません!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:36:14.37 ID:3GnveDaAO<>
デント「ヤナップ!」

ポッド「バオップ!」

コーン「ヒヤップ!」

ボム!!!

ヤナップ「ナップ!」 バオップ「バオッ!」 ヒヤップ「ヒヤッ!」

サキ「…澪、」

澪「ああ…」カチャ

澪「コロぽん!」ボム!

コロぽん「コロー!!」パタパタ

デントポッドコーン「!!!」

澪「“エアカッター”!!」

コロぽん「コロー!!」ビュオッ!!

ドオオオオン!!!
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:39:06.00 ID:3GnveDaAO<>
ミツル「ひゃはは☆ さすがッ」

サキ「“スピードボール”で捕まえただけあるな。スピードもパワーも桁違い…フフ」

澪「…」シュウウッ

サキ「さて、邪魔者もいなくなりました。
ゲーチス様、御用件の方を…」

ゲーチス「ええ…。“ライモンシティ”へ行き、『彼ら』を呼んできてほしいのです」

ミツル「『彼ら』…?」

ゲーチス「サキさんが知っていますよ。サキさんに従ってください」

ミツル「…。りょ〜かい」

澪「…わかりました」

ゲーチス「いや、澪さん。あなたは残ってほしいのです」

澪「?」

サキ「フンフフフ、では行って参ります」

タッ!!



<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:42:03.13 ID:3GnveDaAO<> …………
………
……


《バトルカンパニー前》


唯「ええっ、ここ!?」

律「ああ。“バトルカンパニー”だ!」

唯「カフェに行きたかったあ…」

律「お前はそれしか頭にないのか…」

律「あのな…、ここに来たのにはちゃんとした理由があるんだ」

唯「どんな?」

律「私、“ちかすいみゃくのあな”でプラズマ団の奴と戦って思ったんだ。奴らは強い…!!」

唯「……うん。私も“ゆめのあとち”で戦ったから分かるよ」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:45:03.91 ID:3GnveDaAO<>
律「今の私達じゃあ太刀打ちできない相手だ!
ランスやヒートがいれば、まだなんとかなるかもしれない…。でも、今手元にいるのはモールただ一匹!
なら、バトルをしてレベルをあげようじゃねえか!!」

唯「うん! だからここに来たんだね!」

律「そうだ! ここはお誂え向きにバトルをする施設だ!!
“バトルカンパニー”でポケモンを鍛えよう!」

唯「おーっ!!」



<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:48:04.62 ID:3GnveDaAO<> ………
……


《バトルカンパニー》


律「すいまっせーん!」

受付「はい、いかがなさいましたか?」

律「私達、バトルをしたいんですけどー」

受付「それでしたら、どうぞエレベーターをご使用ください。階はすでに指定してありますので」

唯律「ありがとうございま〜す」

ウィーン

グオオオン…
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:51:05.52 ID:3GnveDaAO<>
チーン!

ウィーン

唯「着いたね!」

律「降りるぞ〜」

タッ!

唯「…ん?」

ザッ!!

トレーナー「来たな、挑戦者!
いざ勝負!!」

唯「わあぁっ」

トレーナー「ポカブ!」ボム!

ポカブ「カブゥ!」

唯「え、えっと…」

律「落ち着け、唯!
深呼吸だ!!」

唯「すぅぅ…は〜……」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:55:49.24 ID:3GnveDaAO<>
唯「よし! まずは…」ピッ

ポケモン図鑑『ポカブ、ひぶたポケモン
てきの こうげきを みがるに よけて はなから ひのたまを うちだす。 ほのおで きのみを やいて たべる。』

唯「チー太、お願い!」ボム!

チー太「チー!」

トレーナー「ポカブ、“ニトロチャージ”!」

ポカブ「カブカブゥ…」ボウッ!

ドンッ!!

チー太「チー!?」

唯「ううっ…、チー太! “おうふくビンタ”!」

チー太「チー!!」ダッ! <> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 10:57:03.85 ID:3GnveDaAO<>
ポカブ「」シュッ!

チー太「チー!?」キキィッ!

ポカブ「カブカブゥ!!」タタタッ

律「速い!!」

トレーナー「“ニトロチャージ”は繰り出すごとにすばやさがあがる技!
そのすばやさで、“ヒートスタンプ”!!」

ポカブ「カブゥ!!」ブオッ!

チー太「!?」

ドオオオオン!!

チー太「チー…」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:00:14.75 ID:3GnveDaAO<>
律「なんとか直撃は防いだけど…」

トレーナー「だがこれでトドメだ!
“ニトロチャージ”!!」

ポカブ「……」シーン

トレーナー「どうした、ポカブ? はやくトドメを…」

唯「あなたのポカブ、もう“ヒートスタンプ”しか出せないよ!」

トレーナー「なに…!?」

律「! “アンコール”か…!」

唯「そう! そして…」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:03:03.02 ID:3GnveDaAO<>
トレーナー「だったら“ヒートスタンプ”をするまでだ!」

ポカブ「カブゥ!!」ブオッ

唯「攻撃のパターンは読めてる!!」

チー太「チー!」バッ!

ポカブ「ポカァ!?」

唯「“スイープビンタ”!!」

チー太「チー!!」バシバシバシッ!!!

ポカブ「カブ…」ドサッ

トレーナー「ああっ!」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:06:03.48 ID:3GnveDaAO<>
律「よくやったな、唯!」

唯「うん!」

律「この調子で頑張……」

トレーナー達「……」ズラー

律「うっ…」

唯「感無量だね…」

律「お前それ言いたいだけだろ」



<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:09:05.22 ID:3GnveDaAO<> …………
………
……


唯「はあ〜…やっと全員倒したのかな?」

律「そうだな。もうトレーナーもいないみたいだし…」

「いや、ここにいるよ」

唯律「!!」

「よくここまで来たね。私はここの社長だ。最後に私と戦ってもらうよ」

唯「…?」

律「…なんかどこかで会ったような……」

「む…! 君達は!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:12:12.40 ID:3GnveDaAO<>
唯「あ〜っ! “サントアンヌごう”のジェントルマンさん!!」

律「ヒートをくれた…!!」

ジェントルマン「おやおや、君達か。
なかなか顔つきも凛々しくなったな、最初は分からなかったよ」

唯「イッシュ地方の方だったんですね!」

ジェントルマン「ああ。あの時は長旅の途中だったのさ」

律「それにしてもこんなところで会うなんて…」

ジェントルマン「これも運命…。
さあ、お相手するよ」カチャ

律「よぉーし、私がやる!」

唯「頑張って、りっちゃん!」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:15:05.75 ID:3GnveDaAO<>
ジェントルマン「マメパト!」ボム!

マメパト「クルックー!」

ピッ

ポケモン図鑑『マメパト、こばとポケモン
まちなかで くらしている ポケモン。 ひとなつっこいので こうえんや ひろばに たくさん あつまってくる。』

律「ひこうタイプか…。相性は悪いけど、モール! 頼んだ!!」ボム!

モール「グリュー!」

ジェントルマン「…ポニータはどうしたのかね?」

律「今はワケあって手元にいないんです。でも、ギャロップに進化しましたよ」

ジェントルマン「ほう…あのポニータがね…」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:18:05.11 ID:3GnveDaAO<>
ジェントルマン「まあそれはさておき、バトル開始だ!」

律「モール、“あなをほる”!」

モール「リュー!!」ドババッ

唯「“あなをほる”?」

ジェントルマン「こちらはひこうタイプだが…なにか策があるのかい?」

律「当然!!」

モール「リュー!!」ババババッ

マメパト「クルックー!?」ビチャビチャ!

ジェントルマン「なに…穴から“どろかけ”!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:21:05.97 ID:3GnveDaAO<>
マメパト「クルッ…ク…」ドサッ!

律「まずは飛行手段を封じる!」

ジェントルマン「ぐ…」

律「モール、“こうそくスピン”だ!」

モール「グリュー!!」シュルッ

ジェントルマン「マメパト、“つばさでうつ”だ!」

マメパト「クルックー!」

律「そんな翼でなにができるっていうんだ!
いけえ! モール!!」

ザキイイイッ!!!
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:24:16.57 ID:3GnveDaAO<>
マメパト「…」ギロッ

モール「グリュー…」グラッ…

律「…!?」

ジェントルマン「マメパトの特性“きょううん”…。技が急所にあたりやすくなる特性だ。
マメパトがギリギリで競り勝ったな…!!」

律「……」

ジェントルマン「もう一度“つばさでうつ”!!」

マメパト「クルックー!!」ブオッ

モール「グリュー…!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:27:14.16 ID:3GnveDaAO<>
ジェントルマン「私のマメパトには攻め勝てん!!」

律「…いーや、そうとも限らないぜ?」

ジェントルマン「!」

モール「グリュー!!」

ザキイイイ!!!

マメパト「」バタッ

ジェントルマン「なんだと…!」

律「モールも急所にあたりやすい技、“きりさく”を使えるのさ!」

ジェントルマン「…!!
ふふ…負けたよ」

唯「やったね、りっちゃん!」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:30:04.38 ID:3GnveDaAO<>
ジェントルマン「いいバトルだったよ」

律「はい!」

ジェントルマン「しかし、手持ちはそのモグリューだけかね?」

律「……」

ジェントルマン「いや…、野暮なことは聞きますまい。
…そうだ、私にできることがあるなら……」

ボム!

「シマー!」

律「このポケモンは…?」
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:33:05.43 ID:3GnveDaAO<>
ジェントルマン「手持ち一匹ではこの先、心許ないだろう。
たいでんポケモン、シママ。“3ばんどうろ”で傷ついていたところを見つけて捕まえたんだが、すっかり元気になってね。野生に戻そうとも思ったが中々手放せなくてな。
しかし君に任せれば大丈夫だろう。受け取ってくれ」

律「…いいんですか?」

ジェントルマン「もちろん。シママも育ち盛りで、バトルもたくさんさせてあげたいのさ」

律「じゃあ…」

律「ありがとうございます!」

ジェントルマン「いやいや」

律「よろしくな、シママ」

シママ「シマー!」ニコッ
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:36:05.07 ID:3GnveDaAO<>
唯「いいなあー、りっちゃんばっかり」

ジェントルマン「ははっ、ポケモンは星の数ほどいる。焦らずに自分の気に入ったポケモンを仲間にしたまえ」

唯「はい!」

律「じゃあ、私達はこれで」

ジェントルマン「ああ。またバトルできたら」



<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:39:11.72 ID:3GnveDaAO<> ………
……


唯「りっちゃん、次はどこへ行く〜?」

律「ジムに決まってんだろ!!」

唯「ここってジムあるの?」

律「“タウンマップ”みれば載ってるだろ。
さあ、行くぞ!」

唯「おーっ!!」




Episode.8 fin



<> まとめ<><>2011/02/13(日) 11:40:26.14 ID:3GnveDaAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

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Episode.7
>>216-235 >>236-239

Episode.8
>>246-265 >>266-277
<> ぽけもん<><>2011/02/13(日) 11:42:06.78 ID:3GnveDaAO<> Episode.8 終わりです
りっちゃんの手持ちにシママが加わりました ぜひ活躍させたい
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/13(日) 11:52:26.31 ID:2vhw6FXy0<> 乙
相変わらず速攻型がお好きな律
そしてヒートェ・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/13(日) 14:54:55.12 ID:M9MDF4Gqo<> 乙
澪と再開したらうざキャラになってそうだなあ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/13(日) 21:05:36.19 ID:teSyxjrDO<> 本当に毎回更新早いね

乙です <> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:01:07.29 ID:sHn2IddAO<> ありがとうございまひゅ!
では続きの方、投下します <> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:02:02.81 ID:sHn2IddAO<>

Episode.9




《ライモンシティ》


シュッ!!

サキ「ここだ」

ミツル「イッシュ一の娯楽都市、“ライモンシティ”か」

サキ「さあ、七賢人様方を迎えに行くぞ」

ミツル「へーいへい」



<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:04:03.90 ID:sHn2IddAO<> …………
………
……


《ヒウンシティ・・・ヒウンジム》


ウィーン

律「たのもー!!」

唯「このセリフも久しぶりだね〜」

律「ジムに挑戦しに来ましたー!!」

「ミル〜!」イソイソ

律「ん? なんだこいつ」

唯「かわいい〜!!」

ピッ

ポケモン図鑑『クルミル、さいほうポケモン
タマゴから かえると ハハコモリに ふくを つくってもらい きせられる。 フードで あたまを かくして ねる。』
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:06:05.79 ID:sHn2IddAO<>
唯「クルミルかあ! かあいいな〜♪」

クルミル「クル! クル!」クネクネ

唯「ああ、待ってえ!」

律「待てよ、唯!
…なんかこういうの多いな」


………
……


唯「つかまえた〜!!」ダキッ

クルミル「クルー」

律「ていうか、ジムの中でなにやってるんだ…」

唯「かわいいんだもん! しょうがないよ!」
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:08:09.01 ID:sHn2IddAO<>
クルミル「クルー!」ピョンッ

唯「あ…」

クルミル「クル!」ピトッ

「クルミル、挑戦者のご案内ありがとうね」ナデナデ

唯律「あ〜っ!!」

アーティ「ヒウンジムジムリーダー、アーティ。
全力でお相手するよ」



<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:10:07.26 ID:sHn2IddAO<> …………
………
……


《ライモンシティ》


「この前のN様VSチャンピオンの戦いは凄かったですね!」

「我らの王、N様だ。あんなチャンピオンどもに勝つことなど当たり前さ。賭けるまでもないぜ」

「あらあら…あなたは最初、チャンピオン側が勝つといってませんでした?」

「………」

コンコン

「はい、どーぞぉ!」

サキ「お迎えに参りました、七賢人様」

「…どなたで?」

サキ「我らは“ダークトリニティ《改》”。ゲーチス様の命により、あなた方をお迎えに上がりましたかぎりです」

ミツル(こいつはすんげー面々だなあ、おい)

「ふふ…いよいよ始まるんだな」

「………」

サキ「行き先は“ヒウンシティ”。
至急、お急ぎを願います」




<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:12:03.14 ID:sHn2IddAO<> ………
……


《ヒウンジム》


唯「アーティさん!?」

律「あんたがジムリーダーなのか!?」

アーティ「これは予想どおりの反応だね。
ぼかぁ、君達が実力者であることも挑戦者であることも気づいていたけどねぇ」

アーティ「まあそんなことはどうでもいいじゃないか。
今はバトルを思いっ切りやろう」カチャ

律「……そうですね。
相手が誰だろうと、勝つまでだ!!」カチャ

アーティ「バトル開始!」

ボム!
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:14:08.12 ID:sHn2IddAO<>
「ホイー!!」

律「このポケモンは…?」ピッ

ポケモン図鑑『ホイーガ、まゆムカデポケモン
ふだんは うごかないが おそわれると こうそく かいてんして はしりまわり たいあたりで はんげきするのだ。』

律「モール、出番だ!」ボム!

モール「グリュー!」

ホイーガ「……」

アーティ「ホイーガは蛹、あまり動かない。
さあ、攻撃してごらんよ」

唯(誘ってる…?
なにか考えがあるのかな?)

律「でも、攻撃を仕掛けないとなにも始まらないな!
モール、“どろかけ”だ!」

モール「グリュー!」バシャッ!
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:16:07.10 ID:sHn2IddAO<>
ホイーガ「…」キッ!

ギュルッ!

ホイーガ「ホイッ!!」

ドンッ!!

モール「グリュー!?」ドサアッ!

律「!!」

アーティ「攻撃してくれてありがとう。これでホイーガが本気を出してくれるよ」

アーティ「僕のホイーガは常に受け身の体勢。その図鑑が言ったように“襲われると”攻撃に入るってのもあるけど…、
“獲物が油断して近づいてきた時に”逆に襲うためでもあるんだよ」
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:18:10.09 ID:sHn2IddAO<>
ホイーガ「ホイッ!」ギュルッ

アーティ「こうなったら中々止まらないよ」

ホイーガ「」ビュオッ!!

律「く…、モール! “あなをほる”だ!!」

モール「リュー!」ドババッ!!

ホイーガ「!」キキッ!

アーティ「下に逃げたか…」

唯(アーティさん…なにか隠してる?
ホイーガにはまだ秘密が…)

《ホイーガは蛹…、》

唯「!!
まさか…」
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:20:05.07 ID:sHn2IddAO<>
律「いけえ! モール!!」

モール「」ボコッ!

ホイーガ「!」

アーティ「真下か…」

唯「りっちゃん、ダメ!!
ホイーガは…!」

アーティ「もう遅いよ」

ホイーガ「」ピキピキッ

モール「!?」ピタッ

律「な、なんだ…?」
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:22:08.47 ID:sHn2IddAO<>
アーティ「ホイーガが姿を化えし…。やっと孵えったね、ペンドラー」

ペンドラー「キシャアアア!!」

律「進化した!?」

唯「そうだよ、りっちゃん! アーティさんはホイーガを蛹って言っていた…、成虫になったんだよ!!」

律「成虫…!」

アーティ「そう、ぼかぁ“むしタイプ”のエキスパート。
新たな姿を得た僕のポケモンを見せてあげるよ」
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:24:03.30 ID:sHn2IddAO<>
アーティ「ペンドラー、“ポイズンテール”!!」

ペンドラー「キシャアアア!!」ブンッ

モール「グリュー!?」ドガッ!

バアアアアン!!!

律「モール!!」

モール「グリュー…」

アーティ「ここで選手交代だ。ペンドラー、戻って」シュウウッ

アーティ「ハハコモリ、君に決めたよ」ボム!

ハハコモリ「ハッハー」

律「こっちも交替だ!
戻れ、モール!」シュウウッ
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:26:03.97 ID:sHn2IddAO<>
律「いけえ! シママ!!」ボム!

シママ「シマー!」

唯「おおっ! りっちゃんの新たな仲間!」

律「頑張ってくれ、シママ」

シママ「シマー!」

アーティ「ハハコモリ、“リーフブレード”!」

ハハコモリ「ハッハー!」シャキン!

ドンッ! ドンッ! ドンッ!

シママ「シマー…」ジリッ…
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:28:12.51 ID:sHn2IddAO<>
アーティ「へえ…耐えるねえ。でもそれもいつまでもつか…」

アーティ「“はっぱカッター”から“シザークロス”だ!」

ハハコモリ「ハッハー!」シュッシュッ

ザキイッ!!

シママ「?!」ジュウッ!

律「…!!」

アーティ「この“シザークロス”は普通の“シザークロス”じゃないよ!
“はっぱカッター”を“はっこうさせてねつをだし”て、その熱を帯びている!! ダメージは相当なものだ!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:30:05.33 ID:sHn2IddAO<>
律「熱か…。へへ、」ニヤ

ハハコモリ「ハッハー!?」ボウッ!

アーティ「!? ハハコモリに炎が!?」

律「熱ならこっちも負けないぜ!
たいでんポケモンと言われるシママは、その体に電気とともに“電気の熱量”も帯びている!!」

アーティ「今の攻撃でその熱量を逆に高めてしまったのか!」

律「そうだ! そして、その熱量から繰り出される技は…」

律「“ニトロチャージ”だ!!」

シママ「シマ〜!!」ダッ!

ボオオオン!!!
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:32:04.64 ID:sHn2IddAO<>
ハハコモリ「」バタッ

アーティ「……!
“こうかはばつぐん”…戦闘不能だ…!」

律「まずは一匹!」

アーティ「すごくいい戦い方だね!
エレガントな技!! いいね!!」

ボム!

ペンドラー「キシャアアア!!」

アーティ「もっともっと魅力のあるバトルを見せてくれ!!」

律「……。
残念だけど…、それはもうできないな」
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:34:06.99 ID:sHn2IddAO<>
アーティ「…!? シママがいない…!!」

律「“でんげきは”!!」

ビリッ!

ペンドラー「!!」

アーティ「真下…!
そうか、モグリューが掘った穴……!!」

ピシャアアアン!!!

ペンドラー「」ドサッ

律「よっしゃあ!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:36:30.13 ID:sHn2IddAO<>
アーティ「僕のハハコモリの能力だけでなく、先の戦いの“あなをほる”も利用するなんて…恐れいったよ」

アーティ「ずいぶん魅せられたよ…。
受け取ってくれ、“ビートルバッジ”!!」

律「ありがとうございます!」

唯「やったね、りっちゃん!」

律「この調子で次のジムも勝つぜ!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:38:03.08 ID:sHn2IddAO<>
アーティ「あ、そうだ。ジムのことなんだけどね、“シッポウシティ”の…」

「ワア〜ン!!」

アーティ唯律「!?」

「私のポケモンがぁ〜!!」

律「な、なんだ…?」

唯「外から?」

アーティ「行ってみよう!」




Episode.9 fin



<> まとめ<><>2011/02/14(月) 20:39:30.04 ID:sHn2IddAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

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Episode.8
>>246-265 >>266-277

Episode.9
>>284-302
<> ぽけもん<><>2011/02/14(月) 20:41:37.19 ID:sHn2IddAO<> Episode.9 短い気もしますが終わりです
アニメのアーティの喋り方は最初見たときイメージぴったりでした。あれ以来アーティのファンです
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/14(月) 20:41:55.64 ID:9WMOosq8o<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/14(月) 21:57:30.94 ID:oStVH3wAO<> 乙

あれ?
律って前のジムでも戦わなかった?
唯は戦わないのかな? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/15(火) 07:55:44.80 ID:PWNA3Q0AO<> もつもつ
アムロか…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/15(火) 08:53:24.92 ID:c7iXebsU0<> 乙ー
七賢人も原作ゲーとは違う面子なのかな?
アーティのジムは蜂蜜でいっぱいだし、唯気に入りそうw
そして相変わらず穴を掘るがチート技。問題は地震食らって生き埋めになりかねないところだが・・・

ところでシママの名前は決めないの? <> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:12:47.66 ID:TZOlVHIAO<> ありがとうございまひゅ!
続き投下します! <> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:13:51.16 ID:TZOlVHIAO<>

Episode.10




《ヒウンシティのどこかのビル》


澪「それでゲーチス様、私が残った意味はなんでしょう?」

ゲーチス「ええ、“シッポウシティ”へ行ってほしいのです」

澪「“シッポウシティ”へ?」

ゲーチス「シッポウの博物館…、そこから盗んできてほしいものがありましてねえ」

澪「分かりました」

ゲーチス「プラズマ団の下っ端も数人お貸します。ではお願いしますね」

澪「はっ!」タッ!



<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:15:06.25 ID:TZOlVHIAO<> …………
………
……


「ウエ〜ン!!」

唯「あっ、あの子だ!」

アーティ「なにかあったのかい? お嬢さん」

「ん…? あ…アーティさん」

アーティ「おや…、君は…」

律「知っているんですか?」

アーティ「うん。
…どうしたんだい? アイリスちゃん」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:17:04.29 ID:TZOlVHIAO<>
アイリス「“ちゃん”…?」ムカッ

アーティ「うん…?」

アイリス「子供扱いしないでよっ!!」キィー!

アイリス「私も立派なトレーナーなんだから!!」

アーティ「ご…ごめんごめん…」

律「さっきまで泣いてたくせに…」ボソッ…

アイリス「はああ!?」ギロッ

律「ひぃっ!! な、何でもございまへんっ」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:19:17.79 ID:TZOlVHIAO<>
アイリス「村のみんなもみ〜んな、子供扱いするんだからあっ!!」ムキーッ

アーティ「お、落ち着いて、アイリスちゃん!
僕が悪かった! 僕が悪かったよっ!」

アイリス「んー……」ムスー

唯「とりあえず何があったのか言って? ね?」

アイリス「……まれたのよ」

唯「ふぇ?」

アイリス「盗まれたのッ!! 私のポケモンがッ!!」

唯「え…」

アイリス「私の大事なキバゴがぁ〜!!」ワンワン…

アーティ「わ…わぁ、泣かないでくれ…」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:21:41.71 ID:TZOlVHIAO<>
律「盗まれた…!?」

アイリス「そうなの…。変な奴らがいきなり……、こんなビルだらけなところじゃなかったら取り返せたのに!!」

律「変な奴ら、か…」

唯「やっぱりりっちゃん、それって…」

唯律「プラズマ団…!!」

アーティ「プラズマ団って…あの?」

唯「! プラズマ団を知っているんですか!?」

アーティ「まあ“ポケモン解放”の演説の話でね…。
ていうか、こんな事態に話に出てくるなんて…、なに? プラズマ団って悪い人達?」

律「はい。ポケモン解放といっては、人を襲ったりポケモンを奪ったりする…」

唯「悪い人達です!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:23:02.78 ID:TZOlVHIAO<>
アーティ「………そうか。
…まずはアイリスちゃんのキバゴを盗んだ犯人を探そう。まだ“ヒウンシティ”にいるかもしれないからね」

アーティ「ぼかぁ、“ヒウンストリート”を。
唯くんは“スリムストリート”、律くんは“モードストリート”を頼んだよん」

アーティ「それからアイリスちゃんは危ないからジムに…」

アイリス「イヤよ!!」

アーティ「!!」

アイリス「私も探す!!」

アーティ「でもアイリスちゃん、君は都会になれてないのに動き回るのは…」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:25:03.95 ID:TZOlVHIAO<>
アイリス「キバゴも私が来るのを待っているはずよ!!」

アイリス「私はキバゴのトレーナーなの…!!」

アーティ「アイリスちゃん…」

律「よし、分かった!」

唯「りっちゃん?」

律「アーティさんと唯はそれぞれで探してくれ!
私はアイリスと犯人を探す!!」

アイリス「…!」

律「それならいいですよね? アーティさん」

アーティ「…しょうがないなあ」ポリポリ

アーティ「わかったよ。三手に別れて探そう。
みんな、頑張ってくれ」

唯律「はい!!」

アイリス「……」



<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:27:21.59 ID:TZOlVHIAO<> …………
………
……


《ヒウンストリート》


アーティ「ん〜…探すといっても、ここはイッシュ最大の大都市……。
ここで人探しなんて、雲を掴むような話なんだけどなあ…」

アーティ「どうしようか…」

アーティ「……」

アーティ「とりあえず、色々とあたってみようか」



<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:29:04.81 ID:TZOlVHIAO<> …………
………
……


《スリムストリート》


ブツブツ…

ヒヒヒヒ……!

唯「なんだろう…。ここ、恐いなあ……」オロオロ

唯「ん…?」

カランカラン♪

唯「あーっ! カフェだぁ!!」

唯「わぁーい♪」タタッ



<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:31:19.18 ID:TZOlVHIAO<> …………
………
……


《モードストリート》


律「さあ、探すか…」

アイリス「…」タッ!

律「!? ちょ、どこ行くんだよ!!」タッ

アイリス「犯人、もうヒウンにはいないと思うわ」タッタッ

律「はあ? なんでそんなことが言えるんだ!?」タッタッ

アイリス「シックスセンス…第六感……。“勘”よ、“勘”!!」タッタッ

律「はあ!? 勘って…、そんなんで…」

アイリス「私の勘は当たるの!! いいから、ついてきなさい!!」ダッ!!

律「あっ!!」

アイリス「」タッタッ

律「なんつう運動神経だ…。
ったく、……待てよお!!」ダッ!!



<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:33:05.74 ID:TZOlVHIAO<> …………
………
……


《4ばんどうろ》


律「はあはあ…」

アイリス「まったく、このくらいで息切れなんて…、子供ね!」

律「うる、せえ…。あんな長い道を一気に走り抜けたら、誰だってこうなるよ…」

アイリス「なっさけないわねぇ〜」

律「……。つうか、ここはどこだ?」

アイリス「“ヒウンシティ”の北、“ライモンシティ”へと結ぶ砂漠道……“4ばんどうろ”よ!」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:35:04.28 ID:TZOlVHIAO<>
律「砂漠は初めてだけど…。
すげえな、砂けむりで視界が霞む…」

アイリス「…そうなのよ」

律「へ?」

アイリス「この砂…。隠れるには絶好の場所じゃない?」

律「あ、確かに…」

アイリス「実は犯人達はね、『“4ばんどうろ”へ逃げるぞ!』って言ってたのよ」

律「…勘じゃないじゃん」

アイリス「細かいことはいいのよ!」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:37:06.19 ID:TZOlVHIAO<>
律「でも知ってたなら、アーティさんに言えば良かったのに…」

アイリス「ダメよ! そんなことしたら、アーティさんまで来ちゃって、犯人に警戒されちゃうわ」

律「…なるほどな。
でも、こっちから犯人が見えないと意味がないぞ?」

アイリス「わかってるわよ!
だから今から探すの!!」

律「はーいはい、わかったよ」

ズザッ!

律「うわ、結構深いな。この砂…」

アイリス「歩きにくい…」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:39:08.92 ID:TZOlVHIAO<>
ズズズ……

アイリス「…?」

律「…なんか……」

律「砂が動いてないか!?」

ズズズ……!!

アイリス「…!!
あ、あれ!!」

律「渦…!?」

アイリス「違うわ! 注目すべきは真ん中のあのポケモン!!」

「ビィー!!」ズザザァッ!!!
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:41:09.50 ID:TZOlVHIAO<>
律「あのポケモンは…!?」ピッ

ポケモン図鑑『ワルビル、さばくワニポケモン
めを おおう とくしゅな まくが ぶったいの ねつを かんちするため くらやみでも まわりが みえるのだ。』

律「く…、“眼をカバーする膜”があるからアイツはこの砂の中でも平気なのか…!」

アイリス「言ってる場合!?
ワルビルはね! “数匹で群れをなして行動する”の!! でもあのワルビルは一匹!!
ということはよ…!!」

「野生のポケモンじゃあないってことだなあ!」

律アイリス「!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:43:04.42 ID:TZOlVHIAO<>
プラズマ団下っ端「プラーズマー! 俺はプラズマ団下っ端!」スタッ

下っ端女「同じく!」スタッ

アイリス「あんた達…! 私のキバゴを盗んだ奴ら!!」

律「やっぱりお前らの仕業か! プラズマ団!」

下っ端男「へへ、こいつのことか?」スッ

キバゴ「キバキバー!」ジタバタ

アイリス「キバゴ!!」

アイリス「あんた達! キバゴを離しなさい!!
じゃないと、ひどいわよ!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:46:35.73 ID:TZOlVHIAO<>
下っ端男「へっ、別にキバゴに危害は加えねえよ」

下っ端女「私達はポケモン解放をするために、人からポケモンを奪うのよ。ポケモンを傷つけるなんて以っての外ね」

律「ふざけんな! そのキバゴ、嫌がってるじゃねえか!! やめろ!!」

アイリス「! あんた…」

下っ端男「へっ…。ポケモンには危害は加えないと言ったが……、トレーナーは別だぜ?
…ワルビル!!」

ワルビル「ビィー!!」ビュワアアッ

律「くっあ…!!」ドオオッ!

アイリス「キャアア!!」ドワアッ!

下っ端男「ワルビルの技、“すなじごく”!!
生き埋めにしてやるぜえ!!」

ブワアアアアアッ!!!!
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:48:03.02 ID:TZOlVHIAO<>
シーン……

下っ端男「へへ…、呆気ないもんだぜ」

下っ端男「さーて、七賢人様方と合流するぞ…」

ドガアアッ!!!

下っ端女「キャアア!!」

下っ端男「な、なんだ!?」

「グリュー!!」バッ!

下っ端男「モグリュー!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:50:03.86 ID:TZOlVHIAO<>
律「へっ、残念だったな!」

下っ端男「お前…!!」

律「そう簡単に埋められてたまるかよ!!
モール! “きりさく”!!」

モール「グリュー!!」シャキンッ!

下っ端男「くっ…!
ワルビル! 受け止めろォ!!」

ワルビル「ビィー!!」ザンッ!

ガキイイッ!!!

モール「!!」

ワルビル「ビィー!!」ブンッ

モール「グリュー!?」ドサアッ!
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:52:03.92 ID:TZOlVHIAO<>
下っ端男「はッ!! モグリュー程度、相手になんねえな!!」

律「…へへっ」ニヤッ

ボオオオオオ!!!!

下っ端男「うおお!!?
…ほ、炎!?」

シママ「シマー!!」ボウッ!!

下っ端男「シママ!?
モグリューは囮?! 砂の中に隠れていたのか!!」

ボオオオオオ!!!!

下っ端男「くううっ…!」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:54:05.56 ID:TZOlVHIAO<>
律「すごい炎だろ? “ニトロチャージ”だ。でもな、シママの最大の武器は炎じゃない! この膨大な熱量を生み出す“電気”だ!!」

律「“10まんボルト”!!」

シママ「シマー!!」バリバリ!!

下っ端男「ぐああっ…!!」

律「いいぞ、シママ! …いやなんかよそよそしいな…、そうだな……。“ボルト”だ!! お前のニックネームは“ボルト”!!」

ボルト「シマー!!」

律「あいつを逃がすな、ボルト!
確実に狙って、“でんげきは”!!」

ボルト「シマー!!」ビリッ…
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:56:07.72 ID:TZOlVHIAO<>
下っ端男「調子に……」

律「…!」

下っ端男「乗るなあッ!!!」

ワルビル「ビィー!!」ブンッ!

ボルト「!?」ドガッ!!!

律「ボルト…!!」

下っ端男「威勢良く出てきたはいいが…、これなら埋まってた方が良かったな?」

律「くそ…」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 20:58:15.54 ID:TZOlVHIAO<>
律(アイリスは…まだ埋まってるのか…? 早く助けないと…!!)

下っ端男「終わりだァ!! ワルビル!!」

ワルビル「ビィー!!」ダッ!

律「く…!!」

ドッ………!!

ワルビル「…!?」ピタッ

ドドド……!!!

下っ端男「なん…だ? この地鳴りは…」

ドドドド…!!!!

ドオオオオオオン!!!!!!!
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 21:00:07.85 ID:TZOlVHIAO<>
ワルビル「ビィー!!?」ズサアッ!!

アイリス「あんたこそ調子に乗らないでね…。私があの程度で埋められると思った?
私はキバゴのトレーナー! キバゴを助けるんだから!!」

律「アイリス!!」

「リュウウウ!!!」

律「…と、このポケモンは?」ピッ

ポケモン図鑑『ドリュウズ、ちていポケモン
モグリューの進化系。ちちゅう 100メートルに めいろの ような すあなを つくる。ちかてつの トンネルに あなを あけてしまう。』

律「へえ…こいつが…」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 21:02:10.11 ID:TZOlVHIAO<>
下っ端男「なにが来ようと同じだ!! いけえ! ワルビル!!」

ワルビル「ビィー!!」ダッ

アイリス「ドリュウズ、“ドリルライナー”!!」

ドリュウズ「リュウウウ!!!」ギュオオッ!

ワルビル「!!?」

ドガアアアアン!!!!

ワルビル「ビィー!?」

下っ端男・女「ギャー!!!」

ドン! ドン! ドン!

アイリス「やったあ!」

律「す、すげえ…」
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 21:04:07.35 ID:TZOlVHIAO<>
アイリス「ドリュウズ、戻って!」シュウウッ

キバゴ「キバキバー!」タタッ

アイリス「キバゴ!!」

ダキッ!

キバゴ「キバー!!」

アイリス「よかったあ。一時はどうな…る……こと、か……」バタッ

キバゴ「キバー!?」

律「ア、アイリス!?
そうか…この砂漠の暑さでやられ……、うっ……」クラッ…

律「ダ、メだ…。私も……」バタッ





<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 21:06:03.52 ID:TZOlVHIAO<> ………
……


ザッザッ…

「ん…、ここに倒れているのは…我らの同志…」

「…と……、トレーナーですかね?」

「どうします? カトレアさん」

カトレア「…報告は受けています。このトレーナー達はどうやら我らの邪魔をしたみたいですね」

「…連れていきます?」

カトレア「そうしましょう、シキミさん。
ギーマさんとレンブさんも手伝って」

ギーマ「分かりました」

レンブ「…承知した」

シキミ「では、行きましょうか」

カトレア「はい。ゲーチス様の元へ…」

ササッ…

キバゴ「キバァ…」




Episode.10 fin




<> まとめ<><>2011/02/15(火) 21:07:24.92 ID:TZOlVHIAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
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Episode.3
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Episode.4
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>>284-302

Episode.10
>>310-329 >>330-336
<> ぽけもん<><>2011/02/15(火) 21:08:05.15 ID:TZOlVHIAO<> Episode.10 終わりです!
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/15(火) 21:29:54.54 ID:wTmox25qo<> 乙
まさかの四天王洗脳済みwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/15(火) 22:55:27.83 ID:c7iXebsU0<> 乙
ここの四天王みんなプラーズマーかよwwww
そして澪、わざと仲間になったフリして土壇場で手のひら返すのかと思ったら
もうノリノリでプラーズマーやってるし・・・

これもう詰んでね?
Nはチョロネコ(まあゾロアークかもしれないけど)で他地方のチャンピオンぶっ倒せるほど強い
四天王は洗脳済み、ジムリーダーは味方かもしれないが対して強くない
周りのトレーナーは弱くて話にならず、けいおん!関係で最強の澪は悪堕ちずみ
そいつら何とかしても、ゲーチスをいろんな意味で倒せる気がしない・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/15(火) 23:18:27.89 ID:ZAXYMPEK0<> 乙でひゅ
今回は知ってる強敵が多いな

まぁ味方も多くなるってことだろうけどね <> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:06:58.46 ID:bB0UBbTAO<> ありがとうございまひゅ!
続き投下していきます <> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:08:20.73 ID:bB0UBbTAO<>

Episode.11




《ヒウンストリート》


ウィーン

アーティ「う〜ん…」ポリポリ

アーティ「手がかりはなし、か…」

「キバキバー!!」タタタッ

アーティ「!? 君はアイリスちゃんのキバゴ!!」

キバゴ「キバー!!」キキッ
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:10:04.70 ID:bB0UBbTAO<>
アーティ「どうしたんだい!? 君が一匹でいるということは…」

アーティ「いや、待て…。アイリスちゃんが助けたのか…? キバゴが分かるのはアイリスちゃんだけ……」

キバゴ「キバキバ!!」グイグイッ!

アーティ「…! まさか、アイリスちゃんに何かあったのかい!?」

キバゴ「キバキバ!」コクッ

アーティ「大変だ…! アイリスちゃんはどこに…、いや……。
まずは唯くんと合流しよう!」タッ!




<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:12:03.54 ID:bB0UBbTAO<> ………
……


《カフェ いこいのしらべ》


唯「あ〜…幸せ〜♪」

カランカラン♪

唯「ん?」

アーティ「…やっぱりここだったね、唯くん」

唯「……」

アーティ「……」

唯「ぁぁぁぁあああああ!!!!」

アーティ「まあ話は後だよ。とりあえず来てくれ」




<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:14:09.69 ID:bB0UBbTAO<> …………
………
……



キバゴ「キバー!」

アーティ「ここかい?」

唯(まだ状況把握できてない…)

アーティ「すみませーん!」

シーン……

アーティ「…しょうがないなあ。悪いけど、入るよ!」

ウィーン

唯アーティ「!?」

キバゴ「キバー!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:16:10.32 ID:bB0UBbTAO<>
律アイリス「」ガクッ

唯「りっちゃん!!」 アーティ「アイリスちゃん!!」

律「うっ…、唯……か?」

唯「りっちゃあん!」

アイリス「うう…、アーティさん……」

アーティ「アイリスちゃん!」

律「う…」ヨロッ…

アイリス「ここはどこ…?」

唯「りっちゃん達はここで倒れていたの!」

アーティ「…まずいな。嫌な予感がするよ」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:18:18.30 ID:bB0UBbTAO<>
ウィーン…

律「! エレベータが…」

アーティ「誰かが降りてくる…!」

ウィーン

「もうお目覚めになりましたか…。それに皆さんお揃いで」

唯「あなたは…!」

律「ゲーチス!!」

ゲーチス「どうも」

アーティ「あなたがゲーチスか…!」

ゲーチス「いかにも。ワタクシがゲーチス。プラズマ団のゲーチスです」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:20:02.84 ID:bB0UBbTAO<>
アイリス「許さない! よくも私のキバゴを!!」

ゲーチス「勘違いしないでくださいよ。あなたのキバゴを盗むように言ったのはワタクシじゃありませんし、彼らはあなたのキバゴを“解放”しようとしただけなんです」

律「解放、解放って……お前達はポケモンのことをちゃんと思ってるのか!?
ポケモンの気持ちを尊重する気はないのかよ!! 少なくともキバゴは…アイリスと離れて悲しそうだった!!」

ゲーチス「…それを差し引いても、ポケモンを解放するのは必要なことなんですよ」

律「なに?!」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:22:17.71 ID:bB0UBbTAO<>
ゲーチス「ワタクシは、ただ完全で“理想”的な世界のポケモン、“真実”の世界のポケモンをみてみたいのですよ」

ゲーチス「あなた方トレーナーにも分かりますよね?
強さという“理想”…」

律「……」

ゲーチス「トレーナーとしてポケモンと向き合う“真実”…」

唯「……」

ゲーチス「まあワタクシは前者も後者も理解しかねますがね」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:24:14.15 ID:bB0UBbTAO<>
アーティ「……」

ゲーチス「おや? これはこれはジムリーダーのアーティさん。やはりジムの近くにアジトを置くのは面白いですが、危険でしたねえ」

アーティ「…プラズマ団って人が持っているものが欲しくなると盗っちゃったり、人を襲っちゃう人達?」

ゲーチス「……さて、あなたがた…イッシュ建国の伝説はご存知ですか?
多くの民が争っていた世界をどうしたらまとめられるか……?」

ゲーチス「その“理想”を追究した英雄のもとに現れ知識を授け、刃向かう存在には牙を剥いた……黒いドラゴンポケモン。英雄とポケモンのその姿、その力がみんなの心を一つにして、イッシュを造りあげたのです。
今一度! 英雄とポケモンをこのイッシュに蘇らせ、人心を掌握すれば! いともたやすくワタクシの……いや、プラズマ団の望む世界にできるのです!」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:26:07.13 ID:bB0UBbTAO<>
唯律「英雄…?」

アイリス「ドラゴンポケモン…」

アーティ「…このヒウンにはたっくさんの人がいるよ。
それぞれの考え方、ライフスタイル、ほんっとバラバラ。正直なにを言ってるか分からないこともあるんだよねえ」

ゲーチス「……はて?」

アーティ「だけどみんなに共通点があってね。
……ポケモンを大事にしているよ。
初めて出会う人ともポケモンを通じて会話する。勝負をしたり交換したりね」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:28:13.29 ID:bB0UBbTAO<>
アーティ「カラクサの演説だっけ?
ポケモンとの付き合い方を見つめ直すきっかけをくれて感謝しているんだよ。そして誓ったね……!
もっともっとポケモンと真剣に向き合おうってね!!」

律「アーティさん…」

アーティ「あなたたちのやっていることはこのようにポケモンと人の結び付きを強めるんじゃないの?」

ゲーチス「フハハハ!
つかみどころがないようで、存外キレ者でしたか。
ワタクシは頭のよく、強い人間が大好きでしてね…」

ゲーチス「王のため世界各国から知識人を集め、七賢人を名乗っているほどです」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:30:38.04 ID:bB0UBbTAO<>
アーティ「……七賢人って?」

ゲーチス「…そのとおり、ワタクシを含めた七人の知識人の集まりです」

ゲーチス「あなた方にも関係がある人ですねえ…」チラッ

唯「!」

律「私達に…?」

ゲーチス「…これを見れば思い出しますかね。シビビール!」ボム!

シビビール「ビビー!」

ピカアアッ!!!

唯律「!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:32:07.56 ID:bB0UBbTAO<>
唯「まぶしい…」

律「こ、この光は…!!」

唯「あの謎の光!?」

ゲーチス「そのとおり!
光のショックでワタクシのことをお忘れになっていたようですが、これで思い出してくれました?」

唯律「…!!」

アーティ「ど、どうしたんだい? 二人とも…」

律「てめえ!!」

ゲーチス「ふふふ…」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:34:05.30 ID:bB0UBbTAO<>
律「澪とシルバーはどこだ!!? 何か知ってるんだろ!!!」

ゲーチス「さあて…、ワタクシは何も存じませんねえ」ニヤ

律「くそ…!!」

唯「待って、りっちゃん」

律「…! 唯、」

唯「“私達に関係がある人”って…どういうことですか…?」

ゲーチス「……。ふ、どうもこうも…」

ゲーチス「あなた方はワタクシの掌で踊っていたということですよ」

唯律「…?」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:36:08.40 ID:bB0UBbTAO<>
ゲーチス「一年前と半年前のロケット団の事件…。すべてワタクシの指示で動いたものです」

唯律「!!」

律「な、なんだって…!?」

ゲーチス「ふふ、まあ半年前についてはワタクシの思惑ではないのですがねえ…」

ゲーチス「…ズバリ言いましょう!
ロケット団の首領“サカキ”。そして、ミュウツーとデオキシスを作った研究者“フジ”は、ワタクシの部下……、七賢人です」

唯律「…!!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:38:02.76 ID:bB0UBbTAO<>
唯「フ、フジさんと…通りすがりのトレーナーさんが……?」

律「そんな…!」

ゲーチス「ちなみにあなた方は知らないことですが…、ホウエン地方で暗躍していたアクア団総帥“アオギリ”もマグマ団頭領“マツブサ”も…、シンオウ地方を騒がせたギンガ団BOSS“アカギ”も………すべて七賢人……」

ゲーチス「各地方の事件にはすべてワタクシが関わっているのです!」

律「なんて野郎だ…!!」

唯「フジさんはあなたのせいで…!!」

ゲーチス「さあ? あの程度の人心を掌握することなど、ワタクシにはたやすいことです」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:40:03.38 ID:bB0UBbTAO<>
律「お前、フジさんを操っていたのか!?」

ゲーチス「そうですとも。まあ最後にはフジも正気に戻ってしまいましたがね…、
自分の命と引き換えに…」ニヤリ

律「てめえッ…!!!」

ゲーチス「ふふ、フジ以外にも、サカキやアオギリ…四人ほど七賢人のメンバーを失ってしまいましてねえ。他三人は裏切りによりですが…」

ゲーチス「しかし、ワタクシは几帳面でね。“七賢人”と名乗るのですから、きっちり七人はいないといけないと思いましてねえ」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:42:16.88 ID:bB0UBbTAO<>
アーティ「新しい四人は、誰なんだ…?」

ゲーチス「…いいでしょう。ちょうど今、このビルにいるのですよ。
さあ出てきてください!!
ご紹介しましょう…」

タッ タッ タッ タッ タッ タッ

「いやあ、あの時はどうなることかと思ったな。ゲーチスさまさまだな、あんたもだろう? 任務失敗したんだっけか」

「……ふん」

「おや…先輩方々、いらしたんですか? てっきり四人だけの紹介だと思ってたぜ」

「失礼ですよ。まったく」

「まあまあ皆さん。ワタクシ達の晴れ舞台なんですから、そう頭に血を上らせずに」

「………」
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:44:02.73 ID:bB0UBbTAO<>
アイリス「ああっ…!」

アーティ「あなた達は!!」

マツブサ「マツブサ!」

アカギ「……アカギ」

ギーマ「ギーマさ」

シキミ「シキミです」

カトレア「…カトレア」

レンブ「………レンブだ」

ゲーチス「彼らが“新・七賢人”です!!」




Episode.11 fin




<> まとめ<><>2011/02/16(水) 20:45:44.34 ID:bB0UBbTAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
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Episode.4
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Episode.9
>>284-302

Episode.10
>>310-329 >>330-336

Episode.11
>>343-361
<> ぽけもん<><>2011/02/16(水) 20:46:59.44 ID:bB0UBbTAO<> Episode.11 終わりです!
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/16(水) 21:54:33.44 ID:M4KGM/5p0<> 乙
ゲーチスラスボスすぎワロタwww
もうこれだけの力があれば、トレーナーにポケモン解放させて無力化するより
トレーナーを全員従えて労働力にしたほうがいいんじゃないかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/16(水) 23:47:16.02 ID:HhB1dUlJ0<> 乙でひゅ!
あれ、一人足りなくない?
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 00:23:00.80 ID:LMsb+AVAO<> >>365
ゲーチス入れれば7人じゃね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 02:10:09.62 ID:KR1JprMT0<> >>366
ゲーチスは七賢人に入らない
おそらくは赤い髪の少年が最後の賢人になるんじゃないかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 07:19:45.65 ID:hmztIu8wo<> >>367
>>354読み直そうぜ <> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:17:28.50 ID:RjxOmkHAO<> 遅れてすみません
続き投下します <> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:19:21.15 ID:RjxOmkHAO<>

Episode.12




アイリス「そんな…嘘でしょ…?」

ゲーチス「ふふふ…」

律「どうしたんだ?」

アイリス「あの人達は…」

唯「知ってるの?」

アイリス「ええ…」

アーティ「あの四人…、カトレアとシキミ、ギーマにレンブは……」

アーティ「…イッシュ四天王だ……」

唯律「…!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:22:33.99 ID:RjxOmkHAO<>
律「な、なんで四天王が…」

ゲーチス「…今日は顔見せだけにしておきましょうか」

ギーマ「? なぜです? 我らの顔を見られて…」

シキミ「別にどうすることもできないでしょう」

カトレア「ですね。下等なトレーナーが何人集まろうと、アタクシ達の前では無意味です」

レンブ「………」
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:26:02.65 ID:RjxOmkHAO<>
ゲーチス「では、我等はこれで。…ごきげんよう」スッ…

律「待てッッ!!」

モクモク……

律「!?」

唯「けほっけほっ!」

アイリス「煙幕…!?」

アーティ「吸い込んだら危険だ!
外へ出よう!」



<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:28:02.35 ID:RjxOmkHAO<> ………
……


ハアハア……

アイリス「“けむりだま”で逃げたのね…」

唯「ビルの中を探します?」

アーティ「いや…、もう中はもぬけの殻だろうね」

律「くそう!」タッ!

アーティ「!」

唯「りっちゃん!?」

アーティ「待つんだ!!」

唯「大変…! 追わないと!」

アイリス「あのバカ…!」



<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:30:04.60 ID:RjxOmkHAO<> …………
………
……


律「どこだ…、ゲーチスウウ!!」タッタッ

アイリス「待、ち、な…」ダッ!

アイリス「さい!!」ガバッ!!

律「!?」

アイリス「まったく…、何いきなり走り出してんのよ」

律「…アイリス」

唯「りっちゃあん!」タタッ

律「唯…、アーティさんも…」

アイリス「後先考えずに走り出すなんて、子供ね。人の迷惑を考えなさいよ」
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:32:17.69 ID:RjxOmkHAO<>
律「……ねえよ」

アイリス「…え?」

律「わかんねえよ…。気がついたら、走ってた……」

律「澪とシルバーのこと、サカキやフジさんのこと…。色々、あいつが言って……」

律「許せねえよ、あいつ! 今までの…サカキ、サキ、ロケット団……他の誰よりも許せねえ!!」

アイリス「……」

唯「りっちゃん…」
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:34:04.45 ID:RjxOmkHAO<>
律「私はあいつを追う! 一発ぶん殴ってやんねえと気が済まねえ!!
澪とシルバーのことも聞き出さねえと…!!」

ガシッ!!

律「…!
……アーティさん」

アーティ「…待つんだ」

律「どうして止めるんですか…。
あいつは何か知ってるかもしれないんです! なにより私はあいつを…!!」

アーティ「君が行ってなんになる!!」

律「!!」

アーティ「相手は…僕らジムリーダーを凌ぐ実力者、四天王。それに、それを従える奴だ。
言い方が悪いが、一介のトレーナーの君が行ってなんになるんだ!! なにができる!?
なにしろ危険だ!!」

律「そ、れは…」
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:36:03.82 ID:RjxOmkHAO<>
アーティ「…………ごめんね。キツイことを言っちゃって…」

律「……」

アーティ「でも、君自身が本当にプラズマ団を倒したいのなら、方法がないわけでもない」

律「! な、なんですか!?」

アーティ「簡単だ。強くなること!」

律「!」
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:38:08.01 ID:RjxOmkHAO<>
アーティ「君はジムに挑戦しているんだろう? 僕とも戦った。そして勝ったね。
どうだい? ジムに挑む前よりは、ずいぶんと強くなったことだろう。
……ジムをすべて勝ち抜けたら、もっと強くなっているはずだ」

律「……」

律「へへ…、最初からジム制覇は目標だったんだ…」

アーティ「…!」

律「全ジム制覇!! やってやる!!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:40:06.77 ID:RjxOmkHAO<>
唯「はいはい! 私も強くなりたい!!」

律「じゃあ次は唯が挑戦するか?」

唯「やるー! 制覇協力するよお!!」

律「へっへー、二人で制覇だー!!」

唯「おーっ!」

律「おーっ!!」

唯「お…、ケホケホ!!」

律「おいおい…、大丈夫か?」

唯「大丈…ゲホゲホ!!」

ワイワイ

アーティ「…はは、やっぱり面白い子達だねえ。あの子達はあれでいいよ」

アイリス「なにか不思議な力を感じるわ…、あの子達」

アーティ「……また“勘”かい? アイリスちゃん」

アイリス「うん。“勘”ね」

アーティ「ふふ、そう…」



<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:42:07.44 ID:RjxOmkHAO<> …………
………
……



律「…“シッポウシティ”?」

アーティ「うん。まだジムに行ってないだろう?」

唯「ジムが見つからなかったんだよねえ」

アーティ「あそこのジムは中々見つけられないからねえ」

唯「どこにあるんですか?」

アーティ「博物館の中だよん」

唯律「博物館の中ぁ??」
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:45:16.82 ID:RjxOmkHAO<>
アーティ「シッポウのジムリーダーは粋な人でねえ。わざわざ博物館の中にジムを建てたんだよ」

律「博物館か…、気づかなかったぜ…」

唯「すごいねえ」

アーティ「ぼかぁ、シッポウジムをスルーしてきちゃった挑戦者にそれを伝えるように言われててね。ま、案の定…ね」

律「図星だ…」

アーティ「とりあえずそういうこと。ジム挑戦ならまず“シッポウシティ”へ行きなよ」

唯律「はい!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:48:05.22 ID:RjxOmkHAO<>
律「そういやあ、アイリスは?」

アーティ「アイリスちゃんなら自分の街に帰ったよ。またプラズマ団にポケモンを盗まれちゃかなわないからね」

唯「アーティさんはこれからなにを?」

アーティ「ぼかぁジムリーダーだし、挑戦者を相手しないと…。まあジムリーダー達にプラズマ団のことを伝えることは伝えるけどねん」

唯「ほぇ〜、大変ですねえ…」

アーティ「まあねえ。
…それじゃあ、もう行くかい?」

律「はい。色々ありがとうございました」

アーティ「いいよいいよ。
…じゃあ、頑張ってね」

律「はいっ!」



<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:50:08.24 ID:RjxOmkHAO<> …………
………
……


《シッポウシティ》


澪「……」

澪「あそこが博物館か…」

下っ端男「澪様、どうします? もう突入しますか?」

澪「ああ、時機を見計らってな…。でもお前達の判断で頼むよ。
私は“ヤグルマのもり”で待機している。目的のものを盗ったら来い」

下っ端男「はっ!」

澪「……」ツカツカ



<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:52:11.09 ID:RjxOmkHAO<>
ザッザッ…

「ふう…、ここが“シッポウシティ”ね〜」

紬「…梓ちゃん!」

梓「はい。唯先輩達を追って、ここまで来ちゃいましたが…」

紬「どこにいるのかしらねえ、唯ちゃんとりっちゃん…」

梓「もうここを通り過ぎちゃいましたかね…」

紬「澪ちゃんのこと、伝えようと思ったんだけどね〜」

梓「まあこのシッポウには違う用事もあります」

紬「ショウロさんからもらった……化石だっけ?」

梓「はい、“ふたのかせき”です!」

紬「じゃあ復元しに行こっか♪」

梓「はい!」



<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:54:05.46 ID:RjxOmkHAO<> …………
………
……


《ヤグルマのもり》


澪「……」

ガサッ!

澪「…誰だ?」

カトレア「あら、すみません。驚かせましたね。
アタクシは七賢人のカトレアです」

澪「……なにをしに?」

カトレア「ゲーチス様に言われたのですよ。あなたの手助けをするように、と」

澪「…必要ないな」
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:57:22.15 ID:RjxOmkHAO<>
カトレア「まあまあ、念のためですよ」

澪「……」

カトレア「それにアタクシも…」

澪「なんだ?」

カトレア「いえ…、なんでもないです」

カトレア「…あ、ちょっと失礼しますね」

ガサガサッ

澪「…?」



<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 12:59:40.40 ID:RjxOmkHAO<> ………
……



ピッ

カトレア「もしもし?」

『ドサイドン、いい調子だ!!
いけえ、そこだあ!!』ドガーン!!

カトレア「……」

『よおーし、いい“がんせきほう”だ……。ふう…、ん?』

『なんだ、“ポケギア”が通話中だ。……なんだかなー。
まったく、誰だ。こんな時に…』
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 13:01:13.47 ID:RjxOmkHAO<>
『はい、もしもし?』

カトレア「……カトレアですけど」

『……げっ、カトレア…!?』

カトレア「…ちゃんと前もってお電話をすると伝えておきましたよね?」

『す、すまんカトレア…。バトルの特訓とかで……』

カトレア「しっかりしてくださいよ!!
その歳になって、約束もお忘れになられるのですか!?
それでも“タワータイクーン”なのですか!?
クロツグさん!!!」

クロツグ『すまんすまん…!!
許してくれぇぇ…』




Episode.12 fin




<> まとめ<><>2011/02/25(金) 13:03:34.47 ID:RjxOmkHAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

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Episode.3
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>>343-361

Episode.12
>>370-388
<> ぽけもん<><>2011/02/25(金) 13:04:29.56 ID:RjxOmkHAO<> Episode.12 終わりです!
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/25(金) 23:49:41.98 ID:dP1nkUDAO<> 純パパは敵か味方かどっちだろうか…
とにかく乙でひゅ! <> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:25:24.63 ID:vJrlJBUAO<> ありがとうございまひゅ!
続き投下します! <> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:26:08.42 ID:vJrlJBUAO<>

Episode.13




カトレア「いいですね? アタクシが前に言っておいたこと分かっていますよね!」

クロツグ『分かっているとも!
そちらに行けばいいのだろう?』

カトレア「ええ、プラズマ団の件です」

クロツグ『分かっている』

カトレア「…頼みますよ? 大・至・急!! ですよ!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:28:35.97 ID:vJrlJBUAO<>
クロツグ『はいはい…』

カトレア「なんですか、そのやる気のない返事はぁ!?」

クロツグ『ひええ、うんうん! すまんすまん!!』

カトレア「はあ…、じゃあ切りますね?」

クロツグ『ああ』

ピッ

カトレア「……はあ。
まったく、あれで“バトルフロンティア”で最強のブレーンなのが不思議ですね」



<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:30:38.75 ID:vJrlJBUAO<> ………
……


《ジョウト地方・・・バトルフロンティア》


クロツグ「…ふう」ピッ

クロツグ「なんだかなー。
すぐに行きたいのは山々だけど…」

クロツグ「今日は大事なお客さんが来るんだよなー」

ドサイドン「ドサイー!!」

クロツグ「おっ! もういっちょうやるか!!」



<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:32:17.25 ID:vJrlJBUAO<> …………
………
……


《アサギシティ・・・アサギジム》


「ストライー!!」シュッ!

ザキィ!!!

「ハガネ…」バタン!!

ミカン「ああっ! ハガネちゃん!!」

審判「ハガネール、戦闘不能!
よって勝者、鈴木純!!」

純「やったあ!!」

エヌターク「ストライー!」

ミカン「負けました…。どうぞ、スチールバッジです」スッ…

純「ありがとうございます!」



<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:34:05.41 ID:vJrlJBUAO<> ………
……


ウィーン

純「〜♪」

憂「どうだった、純ちゃん!?」

純「もちろん、勝ったよ!」ブイッ

憂「おめでとおっ!!」ギュウッ!

純「うわっぷ」

アンズ「まさか…本当に勝つとは…」

純「これでジョウトのジムバッジ、コンプリートですよ!」

アンズ「…なにかの前兆ではござらんか……」

純「なにそれ!」

憂「まあまあ♪」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:37:30.52 ID:vJrlJBUAO<>
アンズ「で、純殿。
憂殿はとっくにコンプリートしたわけでござるが…」

純「いちいち私を罵らないと会話ができないんですか」

アンズ「純殿が『バッジをコンプリートしたら行くところがある』と言ったんでござろう」

純「あ、そうだった…」

憂「どこに行くの?」

純「この“アサギシティ“のはずれにある施設…“バトルフロンティア”!!」

憂「“バトルフロンティア”?」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:40:31.34 ID:vJrlJBUAO<>
アンズ「…まさか挑戦する気でござるか? バッジをコンプリートしたからって調子に乗りすぎではござらんか」

純「だーかーら、最後まで聞いてくださいよっ!!」

憂「まあまあ」

純「“バトルフロンティア”には私のお父さんがいるんです!」

憂アンズ「お父さん?」



<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:42:34.56 ID:vJrlJBUAO<> …………
………
……


《バトルフロンティア》


憂「へえ〜! すごいところだね!!」

純「まあ私はもう来慣れてるけどね〜」

純「私にとっちゃ、ここは庭よ! 庭!」

憂「純ちゃんすごぉい!」

純「えへへ、もっと褒めて!」

アンズ「……」

アンズ(“フロンティアブレーン”の娘でござるか…。確かに父上がそのようなことを言っていたような……。
しかし、なら何故純殿はああもバトルセンスがないのでござろうか…。父上は『純にはバトルセンスがある』とおっしゃっていたが…)
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:45:38.18 ID:vJrlJBUAO<>
憂「わぁ! 色んな施設があるね!
“バトルファクトリー”や“バトルステージ”、“バトルルーレット”に“バトルキャッスル”!!」キラキラ

純「憂、はしゃぎすぎ…」

憂「どれに挑戦するか迷っちゃうね!」キラキラ

純「今日は挑戦しにきたんじゃないんだけどね」

アンズ「そうでござる。純殿が挑戦を目的にここへ来ると思うでござるか?」

純「むっ…。どういう意味ですか!」

アンズ「まったくそのとおりの意味でござる。純殿ではどの施設でも勝ち抜けないでござろう」

純「なに〜!?」

憂「まあまあ…」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:47:53.63 ID:vJrlJBUAO<>
憂「…ん?」

純「どしたの? 憂」

憂「“バトルキャッスル”…閉鎖中、なんだ?」

純「ん? ああ…私がここに初めて来た時から、“バトルキャッスル”だけはずっと閉鎖中なんだよね…。私もよくわかんないけど」

憂「? へえ…」

純「まあそんなことより、見なさい!!」

憂「ん…?
わあっ!!」

憂「す、すごい…」ホワー

純「ここが“バトルタワー”!!
“バトルフロンティア”の頂点の施設!!
そして……!!」

純「“タワータイクーン”クロツグ!!
私のお父さんがいる所!!!」

アンズ「タワー…タイクーン……!!」



<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:50:31.83 ID:vJrlJBUAO<> …………
………
……


《バトルタワー》


純「まあまあ、遠慮せずに上がって〜」

憂「お邪魔しま〜す」

アンズ「でござる」

憂「うわあ〜! 中も綺麗で広〜い!」

純「へっへー、そうでしょー?」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:53:03.20 ID:vJrlJBUAO<>
アンズ「お父上殿はどこにいらっしゃるのでござるか?」

純「ああ、もう迎えに来る頃ですね。
でも厄介なことがあって…」

アンズ「?」

ドオン!!

憂「きゃあ!!」

アンズ「…!? 憂殿!!
あれは…!」

ゴクリン「ゴクー!!」

アンズ「野生ポケモンでござるか!? 何故この中に…!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:56:07.47 ID:vJrlJBUAO<>
憂「ぶらら、お願い!」ボム!

ぶらら(ブラッキー)「ブラー!」ダッ

ゴクリン「ゴクー!」

ポカスカ

アンズ「助太刀申す…!」カチャ

純「違うんですよ」

アンズ「…なに?」

憂「“しっぺがえし”!!」

ぶらら「ブラー!」ドガッ!

ゴクリン「」ドサッ
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 12:59:44.63 ID:vJrlJBUAO<>
《ピピーッ!! 勝者、チャレンジャー!!》

憂「え!?」

アンズ「……どういうことでござる?」

純「“バトルタワー”は挑戦者が来ると、自動的にタワーの挑戦が始まるんですけど…、誤作動で“挑戦者じゃない人”が来た時にも、挑戦が始まっちゃうんですよ……」

アンズ「…なんと」

ガラー

アンズ「む…、エレベータが…」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 13:02:40.69 ID:vJrlJBUAO<>
「いやぁ〜、すまんすまん」

純「ちょっとお父さん! これで何回目!? 私が来る度に作動するけど!!」

「すまんすまん…」

憂「お父さん…!?」

アンズ「ということはこのお方が…、
“タワータイクーン”、クロツグ殿でござるか!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 13:05:43.88 ID:vJrlJBUAO<>
クロツグ「なんだかなー」

純「なんだってのよー! は私のセリフだよ!!
前もって、行くって言っておいたでしょ!?」

クロツグ「バトルの特訓をしていて…」

純「理由にならない!!」

クロツグ「まあそう怒るなよ…。
ん? ああ、君が憂ちゃんか」

憂「へ?」

純(話そらした!)

クロツグ「純から話は聞いているよ。純がいつもお世話になっているね」

憂「いえいえ、こちらこそ♪」ニコニコ
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 13:08:02.49 ID:vJrlJBUAO<>
クロツグ「それに、アンズさん」

アンズ「! 私のことを?」

クロツグ「知っているさ。四天王キョウの娘さんだろう?
キョウにも純がお世話になっているからな」

アンズ「左様でござるか」

クロツグ「…ところで純、お前は何しに来たんだ?」

純「父親に会いにくる理由はいるの…?
まあいいや。私ね、ついにやったよ!」

クロツグ「?」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 13:10:57.74 ID:vJrlJBUAO<>
純「ほら! シンオウとジョウトのバッジ!!」

キラッ

クロツグ「うおお!! すべて集めたか! すごいぞお!!」

純「えへへ…」

憂(仲いいな〜)ニコニコ

クロツグ「よしッ!! これなら大丈夫だな!!」

アンズ憂「??」

純「な、なにが…?」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 13:13:17.52 ID:vJrlJBUAO<>
クロツグ「“バトルタワー”への挑戦だあ!!!」

純「ええええ!!?」

アンズ「クロツグ殿…言いにくいことでござるが、純殿の実力では……」

純「あんた、よく人の父親の前で言えますね!」

クロツグ「ハッハッハ! 心配しなくてもいいさ。
前々から純には挑戦させようと思っていたんだ!」

憂「純ちゃん頑張ってね!」フンッ

純「やらなくちゃいけないのか…」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 13:15:14.82 ID:vJrlJBUAO<>
クロツグ「お? …そうだ!
憂ちゃんも一緒にどうだ? マルチバトルで!!」

憂「へっ?」

純「ちょっと、なに勝手に…!」

アンズ「憂殿が一緒なら大丈夫でござるな」

純「うおおおおい!!」

クロツグ「ハッハッハ!」

純「ていうか、憂も迷惑…」

憂「“バトルタワー”…」キラキラ

純「…でもないか!」

純「……はあ、しょうがない。
やるしかないか」



<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 13:17:28.01 ID:vJrlJBUAO<> ………
……


クロツグ「使用ポケモンは一人二体。マルチバトルだ。
20戦勝ち抜けたら、私と勝負する権利が得られるぞ」

憂「クロツグさんとバトルかあ…」

純「実際、お父さんは目茶苦茶強いよ」

クロツグ「では、21階で待っているぞ!」クルッ

純憂「……」
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 13:19:39.38 ID:vJrlJBUAO<>
アンズ「私は二人のバトルを見学しているでござる」

純「私の実力を見せてあげますよ!」

アンズ「頑張るでござるよ、憂殿」

憂「はい!」

純「私は!?」

アンズ「…まあ純殿もせいぜい頑張れよ」

純「口調変わってるけど!」

憂「頑張ろ! 純ちゃん!」フンッ

純「…ん。まあ、お父さんのところまでは行かないとね」



<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 13:21:21.99 ID:vJrlJBUAO<> ………
……


《バトルタワー1階》


純「最初のバトルだね」

憂「どんなポケモンが相手だろ〜」

パッ!

トレーナー「クチート!」ボム!

クチート「クチー!!」ダッ

純憂「!!」

アンズ「あざむきポケモン、クチート!!
“かみくだく”でござる!!!」




Episode.13 fin




<> まとめ<><>2011/02/26(土) 13:23:11.88 ID:vJrlJBUAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
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Episode.13
>>393-412 >>413-415
<> ぽけもん<><>2011/02/26(土) 13:23:53.10 ID:vJrlJBUAO<> Episode.13 終わりです
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/26(土) 15:33:05.57 ID:GG/Mn08l0<> 乙でひゅ!
ふぁくとりいぃぃ・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/26(土) 18:21:22.04 ID:8tQZxtet0<> 乙!
カトレアたん・・・昔の執事が草葉の陰で泣いてるぜ・・・ <> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 09:38:17.53 ID:2eoxe1bAO<> ありがとうございまひゅ!
では続き投下します <> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 09:40:04.26 ID:2eoxe1bAO<>

Episode.14




純「うっ…!」ボム!

クチート「クチー!!」ガブッ!!

アンズ「クチートの武器は“鋼の角が変形してできたアゴ”でござる!!
“かみつかれ”てしまったら最後! “かみくだかれ”てしまうでござる!!」

憂「純ちゃ…」

純「へっへーん! そっちが“はがね”ならこっちも“はがね”だよ!!
ラプンーソ!!!」

ラプンーソ(エンペルト)「エンー!!」ググッ!

クチート「!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 09:42:45.95 ID:2eoxe1bAO<>
純「“メタルクロー”!!」

ラプンーソ「エンー!!」キンッ!

ドシャアン!!

クチート「」バタッ

純「ぃよしっ!」

憂「すごい、純ちゃん!」

アンズ「……ほう」

トレーナー2「スバメ!」ボム!

トレーナー「ドンメル!」ボム!
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 09:44:19.33 ID:2eoxe1bAO<>
スバメ「スバー!」

ドンメル「ホクホク!」

純憂「!!」

憂「そっか…、マルチバトルだったね」

純「行くよ、憂!」

憂「うん! 純ちゃん!」

憂「ぶらら!!」ボム!

ぶらら「ブラー!!」




<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 09:46:36.00 ID:2eoxe1bAO<> …………
………
……


《バトルタワー20階》


純「ドルアゲス! “サイコキネシス”!!」

ドルアゲス(マネネ)「マーネネ!」ヴオオン!!

ジュプトル「」バタッ

《ピピーッ! 勝者、チャレンジャー!!》

憂「やった!」

純「今、何戦目〜?」ゼエゼエ

アンズ「今ので最後だと思うでござる」

憂「じゃあ、次は…」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 09:48:18.27 ID:2eoxe1bAO<>
ガチャッ!!

クロツグ「待っていたよ、二人とも!」

純「次はお父さんと、か…!」

憂「緊張するね〜」

クロツグ「使用ポケモンは今までどおり!
しかし、ハンディで私は二体だ!」

純「いいよ、なんでも」

クロツグ「では始めるぞ!
行け、ドサイドン!!」ボム!

ドサイドン「ドサイー!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 09:50:05.63 ID:2eoxe1bAO<>
憂「うわあ、すごく強そうだね!」

純「ドサイドンか…。ラプンーソ!!」ボム!

ラプンーソ「エンー!!」

アンズ「…まあ、ドサイドンに水タイプは鉄則でござるな」

純「ラプンーソ、“アクアジェット”!」

ラプンーソ「エンー!!」ドババッ

クロツグ「…!」

ラプンーソ「エンー!!」ドババッ
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 09:52:09.23 ID:2eoxe1bAO<>
ドガアアアン!!!

ラプンーソ「エンー!?」ドシャアッ!

純「!?」

「ロググッ!」

憂「あれは…ドクロッグ!!」

ドクロッグ「ロググッ!!」

クロツグ「これはダブルバトルだ。一体で来ても勝ち目はないぞ」

純「…ラプンーソ、戻って」シュウウッ

純「エヌターク!」ボム!

エヌターク(ストライク)「ストライー!」

憂「ぷりり、お願い!」ボム!

ぷりり(プクリン)「プック!」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 09:54:35.19 ID:2eoxe1bAO<>
クロツグ「ドサイドン、“ロックブラスト”!」

ドサイドン「ドサイー!!」ブンッ

純「エヌターク、“きりさく”で岩を切り払って!!」

エヌターク「ストライ…」シュッ

シャキイイイイン!!!!

ドサドサッ

クロツグ「ほう…。しかし、切れるのはせいぜい二発!!
残りの岩はプクリンを襲うぞ!!」

ヒュウウッ!!!

ぷりり「!!?」ドガッ!!
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 09:56:21.39 ID:2eoxe1bAO<>
クロツグ「そしてその岩は…当たりだ!」

ドクロッグ「」ニヤッ

ぷりり「プック…!?」ジュワアッ

憂「…!? ぷりり!!」

ぷりり「プック…」クラッ

憂「“どく”…!!」

クロツグ「いや、“もうどく”さ」

アンズ「…岩に“どくどく”を付けていたでござるか」

クロツグ「そう! さすがは“どくタイプ”のエキスパートだな!!」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 09:58:10.10 ID:2eoxe1bAO<>
アンズ「……。これでは直にプクリンは…」

ぷりり「プック…」

憂「……」

憂「なら、最後に!
ぷりり、“うたう”!!」

ぷりり「プック!!」ラララー♪

ドクロッグ「…!!」

ドクロッグ「ZZz…」

クロツグ「む…!」

憂「やった…!」

ぷりり「」バタッ

憂「! ごめんね、ぷりり。ありがとう…」シュウウッ
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:00:21.43 ID:2eoxe1bAO<>
憂「ぶらら!!」ボム!

ぶらら「ブラー!」

純「よし! ドクロッグが眠っている隙に攻撃だ!!
エヌターク、“シザークロス”!!」

エヌターク「ストライー!」シャキンッ

憂「ぶらら、“あくのはどう”!」

ぶらら「ブラー!」ブオン!

ドクロッグ「…ログッ!!」パチッ!!

純憂「!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:02:27.39 ID:2eoxe1bAO<>
クロツグ「惜しかったな!
“かわらわり”だ!!」

ドクロッグ「ロググッ!!」シュッ!

ぶらら「!」

ドガンッ!!!

ぶらら「」バタッ

クロツグ「ドサイドン、“がんせきほう”!!」

ドサイドン「ドサイー!!」ヒュッ!

ドオオオオオン!!!!

エヌターク「」ドサッ

純憂「ああっ!」

アンズ「…勝負あり、でござるな」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:04:34.80 ID:2eoxe1bAO<>
憂「大丈夫? ぶらら」

ぶらら「ブラー…」

純「エヌターク…」ナデナデ

エヌターク「ストライー」

憂「でも、どうして目が覚めて…?」

クロツグ「ドクロッグの持ち物は“ラムのみ”だったのさ」

憂「それで…」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:06:16.72 ID:2eoxe1bAO<>
純「はあ、ラプンーソがやられなければな〜」

クロツグ「いや、そうでもないぞ!
ドサイドンの持ち物は“きあいのハチマキ”!! たとえ水技を喰らっても耐えたかもしれない」

純「むー…」

アンズ「さすがはクロツグ殿、戦略も完璧でござる」

クロツグ「いやいや、“きあいのハチマキ”は運もある! 必ずは発動するとは限らん!
そして、“うたう”がなければこちらも不意打ちをつけなかった!」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:08:15.28 ID:2eoxe1bAO<>
憂「“うたう”がなければ、か〜…」ショボ

純「でも私達、惜しかったってことだよね!」

アンズ「勝たなければ意味はないでござる」

純「また突っ掛かってくるし…。
私だってですねえ!」

アンズ「でも…」クルッ

純「ん?」

アンズ「タワー20連勝、おめでとうでござる。
少しは…見直したでござるよ」

純「…」

ボンッ!

純「…えっと//」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:10:13.37 ID:2eoxe1bAO<>
純「は、恥ずかしいこと言わないでください! もっと突っ掛かってきてください!!
らしくないです!!」

アンズ「な、なにを! 私だって言いたくなかったでござるよ!!
ていうか、突っ掛かってきてほしいでござるのか!?」

ギャーギャー

憂「ふふ♪」ニコニコ

クロツグ「……憂ちゃん」

憂「え? あ…はい」

クロツグ「いい筋いっていたぞ。特に、“もうどく”状態で敵に攻撃を仕掛けてくる、“勇気”!! 目を見張るものがあった!!」

憂「いやあ…、えへへ…」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:12:41.85 ID:2eoxe1bAO<>
クロツグ「その“勇気”!! ふむ……」

憂「…?」

クロツグ「今、ホウエン地方の“フロンティアブレーン”が一人欠けていてな。その空きが、ちょうど“勇気のブレーン”なのだ」

憂「“勇気のブレーン”…」

クロツグ「憂ちゃんも負けない“勇気”がある。
もしよかったらでいいが、ブレーンになってくれないかな?」

憂「……」

クロツグ「別にすぐじゃなくてもいいさ。今決めなくてもいい」

憂「そうですね……、」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:14:21.21 ID:2eoxe1bAO<>
アンズ「大体、ここまで勝ち抜けたのも憂殿のおかげでござろう!!」

純「なにい!?
私だって頑張ったもん!!」

アンズ「自分で頑張ったと思っているうちは頑張ったに入らないでござる!」

純「じゃあ、私の実力見せてあげますよ!!」カチャ

アンズ「望むところでござる!!」カチャ

純アンズ「勝負!!」

ギャーギャー

憂「……」

憂(律さんとの約束もあるけど…
でも今は…まだ、この二人と旅をしていたい……)

憂「……」

憂「…考えておきます!」ニコッ

クロツグ「ふふ、そうか!」



<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:16:06.52 ID:2eoxe1bAO<> …………
………
……


クロツグ「それで、これからどうするんだ?」

純「私は“バトルフロンティア”に挑戦する気!
…あ、憂とアンズさんはどうする?」

憂「純ちゃんと一緒にいる!」

アンズ「しょうがないでござるな…、付き添うでござるよ」

純「…えへへっ、じゃあこれからもよろしく!」

アンズ「…ああ」

憂「うん!」
<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:18:04.36 ID:2eoxe1bAO<>
クロツグ「まあ三人仲良くやりなさい。
…カイリュー!」ボム!

純「あれ? どこか行くの?」

クロツグ「ああ…、ちと遅くなる」タッ

カイリュー「リュー!!」ビュオオッ!!!

純「…相変わらずマイペースな人だな」

アンズ(血筋でござるか)

憂「純ちゃん、ちょっと寂しそうだね」

純「そ、そんなことないっ!」

憂「えへへ〜」ニコニコ

アンズ「ふっ…」

純「…えへへっ」



<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:20:07.65 ID:2eoxe1bAO<> …………
………
……


ビュオオッ!

プルルル…

ピッ

クロツグ「もしもし?」

カトレア『クロツグさん! 今どこですか!?』

クロツグ「まあ、そうカッカするな。今向かっている」

カトレア『まだ、ですか!』

クロツグ「直に着く。切るぞ?」

カトレア『ちょっと…!!』

ピッ

クロツグ「…そう焦るな、カトレアよ」

ビュオオッ!!




<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:22:17.84 ID:2eoxe1bAO<> …………
………
……


《ヤグルマのもり》


ツーツー…

カトレア「……」

カトレア「はあ…、クロツグさんはお忘れなのでしょうか…。
プラズマ団は…特に七賢人は仇であるのに……」

カトレア「……」ギュッ

カトレア「コクラン……」




Episode.14 fin




<> まとめ<><>2011/02/27(日) 10:24:07.80 ID:2eoxe1bAO<>
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Episode.14
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<> ぽけもん<><>2011/02/27(日) 10:24:43.85 ID:2eoxe1bAO<> Episode.14 終わりです
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/27(日) 12:07:24.33 ID:Xx7xW6320<> 乙
カトレアたん・・・昔の執事が草葉の影で感涙してるぜ・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/27(日) 15:59:02.76 ID:ij+AKwis0<> カトレアたん・・成長したな・・・ <> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:15:39.20 ID:oe0WijVAO<>

Episode.15




《シッポウシティ》

唯「戻ってきたねーっ! “シッポウシティ”!!」

律「アーティさんに感謝しないとな」

唯「うん! じゃあ博物館に行こう!」タッ!

律「……」

律(“ヤグルマのもり”…、なんか懐かしい感じがしたけど……)

律「なあ、唯…」クルッ

律「……」

律「あれ? …いねえ」



<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:17:13.19 ID:oe0WijVAO<> ………
……


《シッポウはくぶつかん》


唯「ついたあ!」

唯「ここが博物館かあ…。色んなものがあるねえ、りっちゃん」

唯「……あれ?」

唯「り、りっちゃんがいない!
はぐれちゃった!?」

唯「置いてきちゃったんだ…!
ど、どど…どうしよう…」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:19:26.16 ID:oe0WijVAO<>
「こんにちは。“シッポウはくぶつかん”へようこそ」

唯「ふぇ!?
あ、あなたは?」

キイチ「僕はキイチです。
あなたは唯さんですよね?」

唯「へ? なんで私の名前を…」

キイチ「アーティさんから話を聞いたんですよ。さあ、ジムへ案内しますよ」

唯「あ、えと…でも……」

唯(まありっちゃんも後で来るよね…)

キイチ「さあさあ、こちらです」

唯「あ、はい!」タタッ!


<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:21:33.82 ID:oe0WijVAO<>

ウィーン


受付「いらっしゃいませー。ようこそ、“シッポウはくぶつかん”へ!」

梓「あ、どうも…」

紬「すごい所ね〜。骨や化石がたくさんあるわ〜♪」キラキラ

受付「よろしかったら、展示品をご案内しましょうか?」

紬「いいんですか!?」キッ

受付「え! あ…はい…」

紬「やった!」

受付「こちらです」

紬「行こう行こう♪ 梓ちゃん!」

梓「え…? ちょっと…」

梓(復元を先にやりたいんだけど…。まあムギ先輩だし、悪気はないだろうし……。
イッシュのポケモンや歴史を知るいい機会かもしれない…)

受付「まずはこの世界中を飛び回っていたドラゴンポケモンの骨格標本ですが……」



<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:23:06.16 ID:oe0WijVAO<> …………
………
……



《はくぶつかん・・・シッポウジム》


キイチ「着きましたよ」

唯「へえ〜、ジムは図書館の中にあるんですか?」

キイチ「そうですね。でもジムリーダーに会うには…」

唯「あーっ! 絵本がある〜♪」タタッ

キイチ「あれれ…」

唯「『はじめましてポケモンちゃん』、これ面白そう〜♪」ガシッ
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:25:05.40 ID:oe0WijVAO<>
唯「♪」ピラッ

『へえ…、入ってきた手前、すぐにこの本を手にとるとはね……』

唯「!?」

『ずいぶんと運のいい子だね。いや、直感力があるのかい?』

唯「ほ、本が喋ってる…!?」

『馬鹿だね、本が喋るわけないじゃないか』

ガタッ!

唯「今度は本棚が動いて……!!」

ガタアン!!

ツカツカ…

唯「!!」

「ようこそ、シッポウジムへ」



<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:27:24.69 ID:oe0WijVAO<> ………
……



律「唯ー! いるか〜!?」

律「いたら返事……。ん? あれは…」



受付「そして最後に、こちらが“こだいのしろ”に埋もれていた古代の丸い石です」

梓「これはなにかすごい石なんですか?
見たところ、ただの石ですけど…」

受付「はい。そのとおり、ただの石でございます」

梓紬「え?」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:29:06.26 ID:oe0WijVAO<>
受付「何の変哲もない、ただ古いだけの石で、ですがとても綺麗なので展示しているんです」

梓「そうなんですか…」

紬「面白いわね〜」

受付「これで展示品はすべてご案内いたしました。また何かあったら気軽に言ってください。
ではごゆっくりと」

紬「ありがとうございました〜♪」

梓「じゃあ化石の復元をしましょうk…」

律「ムギ〜! 梓〜!」

梓「…へ?」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:31:10.68 ID:oe0WijVAO<>
紬「りっちゃん!!」

律「ようっ! 久しぶりだな!」

梓「律先輩!」

律「なにしてるんだ?」

梓「私達は化石の復元をしに…」

律「なんだそりゃ?」

梓「科学技術で、太古のポケモンの化石を生き返らせることができるんですよ」

律「すげえな」

紬「りっちゃん、博物館にいたのね〜」

律「まあ今さっき来たんだけどな」

梓「律先輩が博物館って、全然似合いませんねっ」クスッ

律「なんだってぇ?」ズイッ

梓「にゃああああ!!!」



<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:33:11.88 ID:oe0WijVAO<> ………
……


《シッポウジム》


唯「すごい! 本棚が動いて、階段が!!」

「驚いたかい? この仕掛けは私が考えたのさ。
博物館の中にジムを置いたのも私…」

唯「っていうことは…!!」

アロエ「そう、私はアロエ!
シッポウジムジムリーダー、アロエさ!!」

唯「あなたが…!」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:35:28.65 ID:oe0WijVAO<>
キイチ「アロエさんはこの博物館の館長でもあるんですよ」

唯「すごーい!」

キイチ「それと…僕の自慢の、強くて優しい妻でもあります」

唯「ええ! 夫婦なんですか!?」

アロエ「挑戦者が来る度に、いちいちそんなプライベートなこと報告しなくていいんだよ、キイチ」

キイチ「はは、すみません」

アロエ「さあ下りてきな、挑戦者。
私が相手をするよ」

唯「…はい!」



<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:37:01.94 ID:oe0WijVAO<> ………
……



唯「ここでバトルを?」

アロエ「ああ。私の書斎でもあるけど、まあ競技場もあるからね」

唯「よおーっし! やっるぞー!!」

アロエ「ふふ、アーティを敗った実力…見せてもらおうか!!」

唯「…?」

アロエ「…どうかしたかい?」

唯「えと…私、アーティさんと戦ってないです」

アロエ「!」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:39:07.99 ID:oe0WijVAO<>
唯「アーティさんに勝ったのは私と一緒に旅をしている子で…」

アロエ「……」ジロッ

アロエ「まあ確かに。あんた、バトルに向いてる感じじゃないね」

唯「ええっ!」ガーン!

アロエ「……。あんた、手持ちを見せてみな」

唯「ええと…」

唯「えいっ」ボム!

チー太「チー!」

アロエ「……」

アロエ(レベルはあまり高くないか…)
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:42:41.29 ID:oe0WijVAO<>
アロエ「んー…まあいいか。せっかく来てくれたんだ、ジム戦を受けよう。あんたのバトルも見てみたいしね」

唯「はい!」

キイチ「では、ジムリーダーのアロエと、挑戦者の唯さんのバトルを行います!
使用ポケモンは二体です!
では……、始め!!」

アロエ「ハーデリア! いきな!!」ボム!

ハーデリア「ワン!」

唯「…ああっ!!」

アロエ「…!?」

唯「かっわいい〜!!」スリスリ

ハーデリア「ワン!?」

アロエキイチ「」ガクッ
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:46:41.71 ID:oe0WijVAO<>
唯「ふくふく〜♪」スリスリ

アロエ「おいおい、バトルの最中だろ?」

唯「はっ! そうでした!」

アロエ「まったく…」

唯「まずは…」ピッ

ポケモン図鑑『ハーデリア、ちゅうけんポケモン
ヨーテリーの進化系。マントのように からだを おおう くろい たいもうは とても かたい。 うけた ダメージを へらしてくれる。』

唯「いけえ! ムー太!」ボム!

ムー太「ムウウ!」

アロエ「ムンナかい。
…どこからでもかかってきな」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:48:41.24 ID:oe0WijVAO<>
唯「じゃあ遠慮なく! ムー太、“サイコウェーブ”!!」

ムー太「ムウウ!!」ヴオオン!

ハーデリア「」ピクッ

アロエ「フフ、ハーデリア! “シャドーボール”!!」

ハーデリア「ウオオン!!」ビュワッ!!

パアアアン!!!

ムー太「…!!」

唯「“サイコウェーブ”の軌道を的確に…!」

アロエ「ハーデリアの顔の毛はレーダーなのさ!
どんな攻撃も、軌道を読めさえすれば弾き返せる!!」

唯「レーダー…!」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:56:51.06 ID:oe0WijVAO<>
アロエ「フフ、怖じけづいたかい?」

唯「ううん! 全っ然!!」

アロエ「!? ハーデリアがいない!?」

ハーデリア「ワオオン!?」フワフワ

アロエ「…! 空中に?!」

唯「ムー太の“テレキネシス”だよ!」

アロエ「ムンナの念力で浮いているのか!」

唯「そう! でもハーデリアはあの状態で、自由に動けないよね?」

アロエ「…まさか!」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 20:59:53.06 ID:oe0WijVAO<>
唯「レーダーも意味ないよ!
今度こそ、“サイコウェーブ”!!」

ムー太「ムウウ!!」ヴオオン!!

ハーデリア「」ドサッ

アロエ「…!!」

キイチ「ハ、ハーデリア戦闘不能です!」

唯「やった!」

アロエ「へえ…、なかなかやるじゃないかい」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:02:32.91 ID:oe0WijVAO<>
アロエ「戻りな、ハーデリア!」シュウウッ

唯「!」

アロエ「ミルホッグ! 頼んだよ!!」ボム!

ミルホッグ「ミール!!」

唯「む!」ピッ

ポケモン図鑑「ミルホッグ、けいかいポケモン
ほっぺの ふくろに ためた きのみの タネを とばして こうげき。 てきを はっけんすると しっぽを たてる。』

唯「強そうだね…」

ミルホッグ「ミルゥー!!」

唯「よし、また“テレキネシス”で…」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:04:40.19 ID:oe0WijVAO<>
アロエ「そう何度も同じ手に引っ掛かるかい!
ミルホッグ、“みきり”!」

ミルホッグ「ミル!」キッ

ムー太「ムウウ!?」

ミルホッグ「…ミル!!」スタッ!

ムー太「ムウウ…!」グラッ…

唯「え…!?」

アロエ「“いかりのまえば”…、体力を根こそぎ奪ってやったさ!」

ミルホッグ「」ニヤ
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:06:05.68 ID:oe0WijVAO<>
アロエ「今度は戦闘不能にしてやる! “ひっさつまえば”だ!!」

ミルホッグ「ミル!」ダッ!

唯「ムー太!!」

ミルホッグ「」ガキイイッ!!!

ムー太「ムウウ…」バタッ

キイチ「ムンナ戦闘不能です!!」

唯「ああ…」

アロエ「フフフ、こいつは一筋縄ではいかないよ」

唯「ごめんね、ムー太。休んでて…」シュウウッ
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:08:03.94 ID:oe0WijVAO<>
唯「チー太、お願いっ!」ボム!

チー太「チー!」

アロエ「そのチラーミィに、私のミルホッグに対抗できるほどの力があるかな?」

ミルホッグ「ミル!!」ダッ!

唯「“スイープビンタ”!」

チー太「チー!」シュッ!

ミルホッグ「…!」

アロエ「受け止めなァ!!」

ガキイイッ!!!!!
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:10:42.69 ID:oe0WijVAO<>
ミルホッグ「ミル…!」ガシッ…

チー太「チー…!」ガチッ…

アロエ「ふうん…、やるねえ」

唯「“くすぐる”!!」

チー太「チー!!」スッ!

アロエ「おっとお! “みきり”だ!!」

ミルホッグ「ミル!」キッ

チー太「!!」

アロエ「パワーで押し切って駄目なら、戦い方を変えてみようか!」

唯「なにを…?」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:12:31.94 ID:oe0WijVAO<>
アロエ「“シャドーボール”!!」

ミルホッグ「ミール!!」ビュワッ!!

キイチ「いっ!? その方向は…!!」

パリイイン!!!

唯「なんの音!?」

フッ…

唯「!? 真っ暗に…!」

キイチ「ちょっとお! アロエさん!!
ここを照らしていた蝋燭の火を消してしまって!!」

アロエ「ハッハッハ! まあ気にするな、キイチ!」

キイチ「気にしますよ!」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:16:04.06 ID:oe0WijVAO<>
唯「なにも見えない…」

アロエ「フフ、そうさね。私もなにも見えないさ」

唯「じゃあどうしてこんな…」

アロエ「フフ…」

バシイイン!!!

チー太「チー!?」

唯「! チー太!?」

アロエ「…確かに私達はこの闇の中では視界が奪われるだろう。
…私達は、ね」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:18:06.86 ID:oe0WijVAO<>
ミルホッグ「ミール!!」カッ!

唯「!」

アロエ「ミルホッグ、“ひっさつまえば”!」

ミルホッグ「ミル!!」ダッ!

ガキイイッ!!

チー太「!?」

アロエ「ミルホッグはね、“暗闇でも周りを見通す目”を持っているんだ!
もうあんたに勝機はないよ!!」

アロエ「ミルホッグだけがこの暗闇の中を自由に動けるのさ!」

唯「……!」ジリッ
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:20:03.68 ID:oe0WijVAO<>
アロエ「降参するかい? 挑戦者」

唯「…降参なんてしないよ!
ここで降参なんてしたら、ムー太とチー太の頑張りが無駄になっちゃうもん!!
私はトレーナー! ポケモンを裏切りたくない!!」

アロエ「そいつは立派だねえ。でも…どうするんだい?」

唯「……」

唯(うう…なにも見えない…。ううん、そんなことチー太も一緒だよ! チー太が不安になってる…、私がしっかりしなくちゃ!)
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:22:43.19 ID:oe0WijVAO<>
唯(だけど、どうすれば…)

キラッ

唯「!」カチャ

唯(チー太の“フレンドボール”…。微かだけど光ってる……。こんなに磨いてたっけ?)

フサッ…

唯(! この毛は…)

唯「…」カチャ…

唯(それと…りっちゃんのジムバッジ……)

アロエ「どうした? 黙りこくって。
諦めな、この状況を打破する方法なんてないよ!」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:24:05.39 ID:oe0WijVAO<>
唯「…思い付いたかも」

アロエ「! なに…!?」

唯「チー太、“くすぐる”!!」

チー太「…!」ダッ!

アロエ「ミルホッグ、一応気をつけな!」

チー太「」シュッシュッ

フキフキ…

アロエ「!? なにをしてる…?」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:28:07.83 ID:oe0WijVAO<>
唯「私もさっき気付いたんだけど、チラーミィってみんな“きれい好き”みたいなんだよね」

アロエ「……?」

唯「あと、ジムバッジって汚れたりするとちゃんと拭かなきゃダメみたい」

唯「そして、綺麗に拭いたら…」

キラッ!

唯「いつも以上にピカピカになる!!」

ピカアアッ!!!

ミルホッグ「ミル!?」

アロエ「バッジの光で“フラッシュ”だって…!?」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:29:23.69 ID:oe0WijVAO<>
ミルホッグ「ミル…」

アロエ「ミルホッグの自慢の目も、今は効かないじゃないか…。ミルホッグ、大丈……」

チー太「…」タッ!

アロエ「…!!」

唯「今だよ! “スピードスター”!!」

チー太「チー!!」

カカッ!!

ミルホッグ「ミルゥ!?」

ドガアン!!!

アロエ「ミルホッグ!!」

ミルホッグ「」バタッ
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:32:16.90 ID:oe0WijVAO<>
キイチ「ミルホッグ戦闘不能、よって勝者は…平沢唯さん!!」

唯「勝ったあ!!」

アロエ「……!!」

アロエ「…負けたよ。まさかバッジをバトルに使うなんて…」

アロエ「…ん?」

唯「チー太ぁ、ムー太ぁ、よくやったよぉ〜! よーしよし〜!」

チー太「チー!」 ムー太「ムー!」

アロエ「……」

アロエ(ポケモンが頑張った後は褒める…。
バトルの勝敗なんて関係ない。これがトレーナー…いや、人間とポケモンの関わり方の“真実”なのかもしれないね…)

アロエ「……フフ」

キイチ「…?」
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:34:05.10 ID:oe0WijVAO<>
アロエ「いいバトルだった! あんたの実力を認め、ジムバッジを授けるよ。“ベーシックバッジ”だ!!」

唯「わあい♪」

アロエ「……フフ」

キイチ「どうしたんですか? アロエさん。
さっきからニヤついて…」

アロエ「…いや、なんでもないさ」

キイチ「?」

唯「あ、そうだ…りっちゃんを探さないと…」

ダダダッ!!

受付「アロエさん! キイチさん! 大変です〜!!」

アロエキイチ唯「…!!」



<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:36:17.94 ID:oe0WijVAO<> ………
……



梓「すみませんすみません…」ギュウウッ

律「んで、唯を見なかったか?」

紬「唯ちゃん?」

律「ああ、ここに来てるはずなんだけど…」

梓「そ、そうです! 律先輩!」バッ!

律「?」

梓「律先輩達に伝えることが…」

紬「あ! そうだったわ! あのね、りっちゃん…」

ドオオオオオン!!!!

律梓紬「!!?」

下っ端男女「プラーズマー!!」

下っ端女「ここが博物館ね!」

下っ端男「ドラゴンポケモンの骨! 貰いにきたぜー!!」

律「プラズマ団!!」




Episode.15 fin




<> まとめ<><>2011/02/28(月) 21:38:24.41 ID:oe0WijVAO<>
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>>447-466 >>467-480
<> ぽけもん<><>2011/02/28(月) 21:40:10.21 ID:oe0WijVAO<> Episode.15 終わりです
ここにきてようやくバッジ3つ…
キイチは結構好きなキャラ

読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/28(月) 22:53:31.89 ID:twTe1knn0<> 乙
相変わらず唯は変則的勝利だなwww
しかしゲーフリはアカネといいアロエといい、ノーマルジムをトラウマにするな・・・
あの敵討ちの恐ろしさは異常 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/28(月) 23:06:14.70 ID:qqIOCfAb0<> >>483
サカキさんがログインしました。
てかオレノーマルで、てかストーリーで負けたことないから
わかんねぇけど、アロエはまったくたいしたことなかった気がする

>>1乙でひゅ! <> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:23:42.31 ID:cGCH48aAO<>

Episode.16




アロエ「何事だい!?」

唯「ああっ! あの人たちは…」

律「唯!」

梓「唯先輩!」 紬「唯ちゃん!」

唯「りっちゃん! あずにゃんにムギちゃんまで!?」

アロエ「知り合いかい?」

唯「は、はい! 同じトレーナーズスクールの友達で…」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:25:13.17 ID:cGCH48aAO<>
律「…唯、この人は?」

唯「ジムリーダーのアロエさんだよ!」

律「! この人が…。
ジム戦はしたのか?」

唯「うん、見事に勝ちました!」キラッ

紬「すごい、唯ちゃん!」

唯「えへへ…」

アロエ「…お喋りはそこら辺にしておきな。
奴らがもしかして…?」

律「あいつらがプラズマ団です」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:27:03.20 ID:cGCH48aAO<>
アロエ「やっぱりか…。アーティの話通りなら、ここに来たのも、なにか悪さをするためか?」

梓「『ドラゴンポケモンの骨を貰いにきた』って言ってました!」

アロエ「……。まあ直接奴らに聞いた方が早いな」

アロエ「おい! プラズマ団とやら!!」

下っ端男女「!」

アロエ「お前ら、ここに何しに来たんだい!?
なにか悪さをするつもりなら、この私が許さないよ!!」

下っ端男女「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:29:08.01 ID:cGCH48aAO<>
下っ端男「ふふ…悪さ、ねえ……」

下っ端女「私達はポケモンのために行動をしているだけよ」

アロエ「……」

下っ端男「いいだろう。我らが本気だということを示すため、あえてジムリーダーであるお前の前で…この、ドラゴンポケモンの骨を奪ってみせよう!!」

アロエ「なに…?」

モクモク……

律「! また煙幕か!?」

唯「な、なにも見えないよ…」

紬「まずいわ…」

梓「奴らは…プラズマ団はなにをして……」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:31:10.78 ID:cGCH48aAO<>
シュウウ……

アロエ・キイチ「!!?」

キイチ「そ、そんな…!
ドラゴンの頭の骨が……ない!!」

アロエ「! 奴らだ!!」

下っ端男「ふふふ、骨は貰ったぜ」

下っ端女「ここに用はないわ! じゃあね!」

アロエ「待て!!」

下っ端男「早く澪様のところへ持って行くぞ!」ダッ!

唯律梓紬「!!」

律「み、澪…!?」

唯「今、澪って…!」

紬「追いましょう!!」

梓「そうです! いずれにせよ、プラズマ団を捕まえないと!!」



<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:33:03.25 ID:cGCH48aAO<> ………
……


《はくぶつかん外》


アロエ「……」

キイチ「……」

唯「アロエさん! キイチさん!」

アロエ「!」

律「奴らは…?」

アロエ「…逃げられちまったよ」

梓「…プラズマ団はどこへ?」

アロエ「逃げた方向は“ヤグルマのもり”の方さ」

紬「“ヤグルマのもり”…」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:35:03.71 ID:cGCH48aAO<>
アロエ「く…、追いかけたいが、またプラズマ団が来るかもしれない…。今博物館から離れるわけには…」

唯「私たちが行きます!」

アロエ「…!」

唯「絶対に盗まれた骨を取り返してきます!!
…ね?」

律「ああ!」

梓「はい!」

紬「ええ!」

アロエ「……。そうかい、頼んだよ。お前たち!」



<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:37:03.97 ID:cGCH48aAO<> …………
………
……


《ヤグルマのもり》


梓「…分かれ道ですけど……」

紬「プラズマ団がどっちへ逃げたか分からないわね…」

唯「二手に分かれよう!」

律「そうだな。その方が早く見つかる!
じゃあ、私と唯は左の道! ムギと梓はまっすぐの道を探してくれ!!」

梓「わかりました!」

紬「じゃあ、見つけたらここで合流しよう?」

唯「うん!」

律「…場合によっては戦闘になると思う。みんな、頑張ってくれ!」

唯「うん!」 梓「はい!」 紬「ええ!」



<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:39:03.13 ID:cGCH48aAO<> ………
……


《まっすぐの道》


「だぁー、クソッ!!」

「なんで俺達があいつの言いなりにならなくちゃいけないんだ!!」

「まったくだよなあ、デント…」

デント「ああともさ、ポッド!
ゲーチス様はなんであんな小娘を……。どういうつもりなんだ!!」

ポッド「さあなあ…。どう思う? コーン」

コーン「ふむ…。でも確かに我ら“ダークトリニティ”がゲーチス様の親衛隊から外されたのは解せませんね」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:41:02.84 ID:cGCH48aAO<>
デント「だろう!?
なんであんな新米どもに俺たちの地位を…!!」

ポッド「まあでも、こうやって任務をやっていけているわけだし。まだいい方かなー…」

コーン「下っ端扱いですがねえ…」

ポッド「…」

デント「クッソォ…!!」

タッ…タッ…

コーン「…?」

ポッド「誰か来るッ?」

デント「…!!」

梓「あっ!」

紬「あなたたちは…!」

デント「……ククッ、これはこれは…楽しい料理(バトル)になりそうだね」



<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:43:05.75 ID:cGCH48aAO<> ………
……


《左の道》


唯「うう〜…迷ったあ……」

律「前にアーティさんが言ってた通り、こっちは凄く迷いやすい道だな…」

唯「プラズマ団の人達もこんな道は通らないかな…?」

「あーん、もうっ! なんなのよ、この森は!!」

唯律「!」

唯「あーっ!」

律「プラズマ団!!」

下っ端女「あら! まずい…! もう追いついたの!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:45:04.53 ID:cGCH48aAO<>
律「ドラゴンの骨を返せ!!」

下っ端女「返せと言われて返すなんて馬鹿のやることね!
ズルッグ!」ボム!

ズルッグ「ズルー!」

律「ボルト!!」ボム!

ボルト「シマー!!」

律「“じゅうでん”して“でんげきは”!!」

ボルト「シマァァ…!!」ビリリ…

ズルッグ「!?」

ピシャアアアアン!!!

ズルッグ「」ガクッ

下っ端女「!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:47:06.09 ID:cGCH48aAO<>
律「どうする? 骨を返すか、ボルトの電撃を喰らうか!!」

下っ端女「く…、私は持ってないわよ…」

律「なに…」

唯「りっちゃん! 男の人がいないよ!」

律「!」

下っ端女「そうよ。下っ端男が今、澪様へ渡しに行ったのよ」

律「また澪って…、お前ら…澪を知ってるのか!?」

下っ端女「…。さあね、自分たちの目で確かめてみたら?」

唯「行こう、りっちゃん!」

律「…ああ!」



<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:49:04.74 ID:cGCH48aAO<> ………
……


《ヤグルマのもり最深部》


下っ端男「はっはっ…」タッタッタ…

下っ端男「下っ端女が追っ手の足止めをしてるはずだが…大丈夫かな?」

下っ端男「はっはっ…もうすぐ着くはずだ…」タッタッタ…

下っ端男「!!」ピタッ

下っ端男「澪様ァ!!」

澪「…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:51:03.47 ID:cGCH48aAO<>
澪「どうだった?」

下っ端男「はい! 任務完了です!
しかし…、我々を追ってくる者が…」

ザッ!!

唯律「見つけた!!」

下っ端男「ゲッ…」

唯律「…!!?」

律「み、澪!!」 唯「澪ちゃん!!」

澪「……」

律「良かった…。無事だったんだな!」

唯「私達、ずっと探してたんだよ?
また会えてよかったぁ〜。
あとはシルベル君だけだねえ」

律「シルバーな?」

唯「えへへ…そうでした」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:53:03.91 ID:cGCH48aAO<>
律「でも本当良かったよ!
まったく、心配させんなよな。澪!」

澪「……」

唯「…?」

律「ど、どうしたんだ…? 澪…。
『わ〜ん! りつぅ〜!!』とか言って泣いてもいいんだぜ?」

澪「……」スッ

澪「…早速、ドラゴンの骨を見せてみろ」

下っ端男「はっ!」サッ

澪「ふうん…。これがか……」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:55:38.17 ID:cGCH48aAO<>
唯「え……?」

律「み、澪?」

澪「……気安く呼ぶな。お前たち下等なトレーナーになど、名を呼ばれたくはない」

律「どうしたんだ…? 澪……?」

澪「私は秋山澪。
プラズマ団…、ゲーチス様直属の親衛隊“ダークトリニティ《改》”の秋山澪だ」

唯律「…!?」



<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:57:14.79 ID:cGCH48aAO<> ………
……


《まっすぐの道》


デント「ヤナップ!」ボム!

ヤナップ「ナップ!」

紬「ネル!」ボム!

ネル(ネイティオ)「トゥートゥー!」

紬「“エアカッター”!!」

ネル「」シュッ!

ザキイイッ!!!

ヤナップ「ナップ…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 16:59:02.71 ID:cGCH48aAO<>
デント「力強いテイストじゃないか!
でも…」

ポッド「焼き加減がなってないぜッ!!
バオップ、“はじけるほのお”!!」

バオップ「バオッ!」ボワアアアアアッ!!!

ネル「!?」

ボオオオオオオオ!!!!

ポッド「ハッハーッ!! ウェルダン通り越しちまって、まる焦げかァッ!!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 17:01:07.83 ID:cGCH48aAO<>
シュウウッ…

梓「またこの手にやられましたね」

デント・ポッド「!!」

デビちゃん(デルビル)「ウオオン!!」

紬「梓ちゃん!」

ポッド「グッッ…!!」

デント「“もらいび”か!!」

梓「焼くならこっちが最適ですよ!
“オーバーヒート”!!」

デビちゃん「ウオ…」

コーン「させませんよ!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 17:03:15.90 ID:cGCH48aAO<>
ヒヤップ「ヒヤッ!」プシャアッ!!

デビちゃん「…!?」

コーン「火の扱いには気をつけませんと…、あまり強火にしても焦げるばかりです」

梓「この前とは違って、もう一人…!」

紬「この三人のコンビネーション!!」

梓「なんにしても、2対3じゃあ不利です!!」

紬「三人といえば…、シンオウの事件の最後には純ちゃんがいてくれたわね…」

梓「純でもいないよりはマシですね…」

ガサガサッ!!

梓紬「…?」
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 17:05:21.14 ID:cGCH48aAO<>
「なんだってんだよーっ!!!」

梓紬「!!?」

梓「こ、この雑音は…!! まさか…!」

紬「純ちゃ…」

ガサッ!

「なんだかなー、この森迷いやすいなぁ…。あ、やっと大きい道に出られた…」

梓紬「あれ…?」

「…ん?」




Episode.16 fin




<> まとめ<><>2011/03/01(火) 17:07:18.50 ID:cGCH48aAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-159 >>160-175

Episode.6
>>182-201 >>202-209

Episode.7
>>216-235 >>236-239

Episode.8
>>246-265 >>266-277

Episode.9
>>284-302

Episode.10
>>310-329 >>330-336

Episode.11
>>343-361

Episode.12
>>370-388

Episode.13
>>393-412 >>413-415

Episode.14
>>421-440 >>441-442

Episode.15
>>447-466 >>467-480

Episode.16
>>485-504 >>505-506
<> ぽけもん<><>2011/03/01(火) 17:09:54.66 ID:cGCH48aAO<> Episode.16 終わりです
ここで澪と再会…。梓とムギもなんかデジャヴュ
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/02(水) 00:28:59.07 ID:E+1adDoDO<> 乙
最後のが誰なのか気になるところだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/02(水) 01:14:17.56 ID:yLZw5uSk0<> 乙乙!!
澪ェ・・・
話題に出すのはあれだが、別の世界のポケモン×けいおんでもロケット団に洗脳されるし・・・ <> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:06:53.74 ID:vYiXe9uAO<>

Episode.17




《ヤグルマのもり最深部》


澪「コロぽん、“かぜおこし”」

コロぽん(コロモリ)「コロー!」ビュオオッ!!

唯「うああっ!」

律「この風…!!
“ちかすいみゃくのあな”での…!?」

澪「ああ、我らの同志を助けるために私がやったのさ」

律「嘘だろ…澪……!」

唯「なんで…? 澪ちゃん……」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:08:09.41 ID:vYiXe9uAO<>
澪「私はゲーチス様のご命令どおりに動いているだけだ。
任務遂行のため、邪魔者を排除する!」

ビュオオッ!!!

唯「ううっ……」

律「任務…って……、ドラゴンの骨を盗むことかよ…?」

澪「ああ、そうだ。ゲーチス様は、この骨が伝説のドラゴンポケモンに関わりがあるかどうか調べてこいとご命令されたんだ」

律「…そんなことのために……」

澪「?」

律「澪…、お前…自分がしていること……分かってるのか!?」

澪「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:10:04.90 ID:vYiXe9uAO<>
律「人の物を盗んだら泥棒…、トレーナーズスクールで習っただろ…!
さわちゃんから教わっただろ!!」

澪「……」

律「分かってるのか聞いてるんだよ!!!」

澪「…私の師はゲーチス様ただ一人。愚かな人間どもの言うことなど、聞く耳持たないさ」

律「このやろォ!! ボルト!!」

ボルト「シマー!!」ダッ!!

澪「コロぽん、“ハートスタンプ”」

コロぽん「モリー!」ヒュッ!

ボルト「シマ!?」

ドン!!!

ボルト「」ドサッ

律「…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:12:04.06 ID:vYiXe9uAO<>
唯「チー太あ!」ボム!

チー太「チー!!」

澪「“かぜおこし”」

ビュオオッ!!!

唯「きゃああっ!!」

チー太「チー!?」

唯チー太「」ドサッ

律「唯!!」

澪「……」

律「澪…てめえ…!! 唯に攻撃するなんて…私たち、友達だろ!? 忘れちまったのかよ!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:14:04.14 ID:vYiXe9uAO<>
澪「……」ブンッ!

カラカラン!!

律「…!」

澪「ドラゴンの骨だ。返してやる。どうやら、特に珍しいものでもなかったみたいだ」

律「……」

澪「もうここに用はない。
…行くぞ!」

下っ端男「はっ! 澪様!」

律「……。澪…!!」ギリッ



<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:16:04.92 ID:vYiXe9uAO<> ………
……


《まっすぐの道》


「おおっ! 君は梓ちゃんじゃないか!」

梓「え? え?」

「久しぶりだなあ!」

梓「え、えと…」

紬「梓ちゃん、知ってる方?」

梓「いや…その…」

「あれ? 私だよ、覚えてないのかい?」

梓「あ、えと…すみません…」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:18:06.01 ID:vYiXe9uAO<>
「ん〜まあしょうがないな。なんせ会ったのは純がまだずっと小さい頃だったからなあ」

紬「!」

梓「今、純って言いました!?」

「あ、ああ」

梓「純を知っているんですか!?」

「知っているもなにも…、私は純の父親だ」

梓「え…ええええええ!?」

紬「純ちゃんのお父さん!?」

クロツグ「ああ、クロツグだ」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:20:03.48 ID:vYiXe9uAO<>
梓「なるほど…。そういえば、さっきの雑お……叫び声…」

紬「血筋ね」

クロツグ「君は紬さんだろう? 純の先輩の」

紬「あ、はい!」

クロツグ「綺麗で優しい人、と純も言っていたよ」

紬「それほどでも〜♪」テレテレ

梓「というか、クロツグさんはなにを…」

ポッド「くぉらァッ!!」

梓紬「!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:22:04.63 ID:vYiXe9uAO<>
ポッド「俺達を差し置いて、なにくっちゃべってるんだァッ!?」

デント「ずいぶんと余裕だね!!」

コーン「ヒヤップ!!」

ヒヤップ「ヒヤッ!」

クロツグ「ドレディア!!」ボム!

ドレディア「レディー!」

ヒヤップ「ヒヤッ!?」

シュッ!!

コーン「…!!」

ザキイイッ!!!

ヒヤップ「ヒヤァッ!?」

コーン「“はなびらのまい”ですか!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:24:04.57 ID:vYiXe9uAO<>
梓「クロツグさん!!」

クロツグ「困っているんだろう? 私でよければ手助けするぞ」

梓「ありがとうございます!」

紬「ネル! “エアスラッシュ”よ!!」

ネル「トゥートゥー!」ビュオッ!

ヤナップ「ヤナッ!?」

デント「!」

ポッド「バオップ! ヤナップに加勢を…」

梓「ミミちゃん、“とびげり”!」ボム!

ミミちゃん(ミミロップ)「ミミロー!」ダッ!

バオップ「バオッ!?」ドガッ!!
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:26:24.48 ID:vYiXe9uAO<>
ポッド「なにッ!!」

梓「頭数は揃いました!
コンビネーションは崩しましたよ!!」

ポッド「クソゥッ…!」

クロツグ(ほう…二人とも、いい攻撃だ)

コーン「よそ見をしていていいのですか!?
ヒヤップ、“ねっとう”!!」

ヒヤップ「ヒヤッ!!」

クロツグ「むう…! ドレディア、“はなびらのまい”!!」

ドレディア「レディー!!」ビュオッ!!

コーン「! ヒヤップ、“まもる”です!!」

ヒヤップ「ヒヤッ」ググッ!
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:28:33.92 ID:vYiXe9uAO<>
クロツグ「! もう一度だ!!」

コーン「こちらももう一度です!!」

キキインッ!!!

ヒヤップ「…」タッ

ドレディア「…」タッ

クロツグ「…そう何度も“まもる”は使えん。次は決めるぞ」

コーン「まあそうでしょう。ですが、私は狙っていたのですよ。この時を…」

クロツグ「なに?」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:30:03.53 ID:vYiXe9uAO<>
コーン「“はなびらのまい”は威力の高い技ですが、連続で使ってしまうと“こんらん”してしまうのです!!
…それぐらいはご存知ですよね?」

クロツグ「……」

コーン「フフ…」ニヤ

コーン「ヒヤップ、“ねっとう”…」

ドオオオオオン!!!!!

コーン「…!?」

ヒヤップ「」バタッ

コーン「“はなびらのまい”!? な、なぜ!?」

クロツグ「私のドレディアの特性は“マイペース”! “こんらん”をしないという特性だ!
…それぐらいは存じているよな?」

コーン「キ、キィ〜!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:32:06.28 ID:vYiXe9uAO<>
デント「コーンが…!」

ポッド「負けたッ!?」

クロツグ「なんだかなー。
もう面倒だ! 一気に片付けるぞ!!」

クロツグ「ドサイドン! ドクロッグ!」ボム!!

ドサイドン「ドサイー!!」 ドクロッグ「ロググッ!」

クロツグ「“がんせきほう”!! “ダストシュート”!!」

ドガアアアアアン!!!!!!

ヤナップ・バオップ「」バタバタッ

デント「な、なんというテイストだ…!!」

紬「つ、強い…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:34:06.20 ID:vYiXe9uAO<>
梓「そういえば…、純が言ってました。
『私のお父さんは……』」

梓「“フロンティアブレーン”!!
その実力は四天王・チャンピオンと同等だという……、“タワータイクーン”クロツグ!!!」

クロツグ「なんだかなー。そんな凄いか分からないけど…」

コーン「“フロンティアブレーン”ですって!?」

デント「通りで、とてもパンチが効いているテイストだと思ったよ…」

ポッド「勝ち目がねェッ!! ここは…ッッ!!!」

デントポッドコーン「逃げるが勝ちだ!!!」ダッ!!!

梓「あっ!!」

クロツグ「逃げられたか…」

紬「追う? 梓ちゃん」

梓「でも骨を持って行ったのはあの人達じゃないですよね。
確かに、あの人達はプラズマ団ですけど…」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:36:03.87 ID:vYiXe9uAO<>
クロツグ「プラズマ団!?」

梓紬「へっ?」

クロツグ「しまった! あいつら、プラズマ団だったのか!!」

梓「ど、どういうことですか?」

クロツグ「私は、ある人物からプラズマ団を調べるように言われているんだ!」

紬「ある人物?」

クロツグ「話は後だ! とにかく、あいつらを追わないと!!
君達は来るかい!?」

梓「私達は…」

紬「友達を待たせているので…」

クロツグ「そうか! じゃあな!!」タッ!!

梓「……所々、純の面影がありますね」

紬「面白い人ね〜♪
まあ今はりっちゃん達と合流しましょう。プラズマ団と会ったことだし」

梓「はい」



<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:40:45.02 ID:vYiXe9uAO<> ………
……


《ヤグルマのもり入口付近》


梓「ええと…唯先輩達は……」

紬「! いたわ!!」

梓「律先輩〜!」

律「! 梓、ムギ…」

梓紬「!?」

紬「唯ちゃん! どうしたの!?」

唯「……」ガクッ

梓「プラズマ団と戦って…?」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:42:03.45 ID:vYiXe9uAO<>
律「ああ…、実は…澪にやられたんだ……」

梓「澪先輩に!?」

紬「どういうこと…!?」

律「澪の奴……、プラズマ団になっちまった……」

梓紬「…!!」

律「私たちのこと忘れてるみたいで…。
澪のことだ、一人でいる時にゲーチスに誘われてついていっちまったんだろ…」

梓「そんな…澪先輩が……」

律「あ、でも! ドラゴンの骨は取り返したぞ! 澪の奴、いらないとか言ってさ!
せっかく盗んだのになに考えてんだろうな、あいつ! ははっ…」

紬「りっちゃん…」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:44:05.77 ID:vYiXe9uAO<>
グスッ…

律「なん、でだよ……みおぉ……なん、で……」

梓紬「………」

梓「……」ガサッ

紬「!」

ガチャッガチャッ

律「…?」ゴシゴシ

紬「梓ちゃん?」

梓「…即興の化石復元装置です」ガチャッガチャッ

律「化石復元…?」

紬「……。手伝うわ、梓ちゃん」



<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:46:05.50 ID:vYiXe9uAO<> …………
………
……



ガチャッ…

梓「…できました!
あとは化石をここに入れて…」

律「なあ梓、なにをしてるんだ?
こんなところで…」

梓「…見ていてください」

律「……」

パキッ……

紬「あ…」

パキッ…パキッ…

律「化石が……」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:48:10.04 ID:vYiXe9uAO<>
梓「さあ、誕生しますよ。化石から、古代のポケモンが…!」

ピカアアッ!!!

「プロプロー!」

律「…!!」

紬「わあ♪ かわいいわねっ」

梓「プロトーガですね。うん…、ニックネームは『トンちゃん』がいいです。
よろしくね、トンちゃん!」

トンちゃん「プロプロ!」

律「すげえ…、化石からポケモンが…」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:50:09.66 ID:vYiXe9uAO<>
梓「…ポケモンって凄いですよね。
古代でもう絶滅してしまったポケモンも、こうして生き返らせることができる…。他にも色々…。
私、そんなポケモンの凄さを知って、『ポケモン博士になろう』と思ったんです」

律「……」

梓「人も同じですよ! たとえ消えてしまっても、昔からの記憶は……大事な記憶はきっと蘇りますよ!
そう気を落とさないでください! 澪先輩も絶対に大丈夫ですから!!
律先輩らしくないですよ!!」

律「……。へへっ、そうだな。私らしくないよな!
澪も、きっと元に戻るよな!!」

梓「絶対です!!」

律「…ああ!」

紬「ふふ♪」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:52:03.91 ID:vYiXe9uAO<>
梓「じゃあ唯先輩を連れて、博物館へ帰りましょう。アロエさんたちも待っています!」

紬「そうね。とりあえず今は…」

ガサッ!

律梓紬「…!!」

「ふふ、ここで帰らせるにはいきませんね」

梓「誰かいます!」

律「誰だ!?」

「どうも」ガサッ

律「お、お前はプラズマ団七賢人の…!!」

カトレア「カトレアです」

紬「プラズマ団!?」

梓「まだいたんですか…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:54:05.46 ID:vYiXe9uAO<>
律「モール!」カチャ

カトレア「ムシャーナ、“さいみんじゅつ”!」

ムシャーナ「ムゥー!」ミュワアアン

律「!?」クラッ…

律「うっ…」バタッ

梓「律先輩!
くっ…よくも!! ミミちゃん!!」

ミミちゃん「ミミロー!!」ダッ!

カトレア「……」

ガキイイッ!!!

ミミちゃん「…!」

梓「!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:56:04.90 ID:vYiXe9uAO<>
ユリ(ユンゲラー)「ユン!」

紬「“リフレクター”…間に合ったわね」

梓「ムギ先輩!? どうしてその人を庇うんですか!!」

紬「待って、梓ちゃん。
このムシャーナっていうポケモン…、よく見たら、前に“ゆめのあとち”で私を助けてくれたポケモンだわ…」

梓「…え?」

カトレア「…ご名答ね」

梓「あなた、プラズマ団じゃあ…」

カトレア「さあ? でも、あなたたちの敵ではないわ」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 20:58:11.34 ID:vYiXe9uAO<>
梓「一体どういう…」

カトレア「この子たち、借りていくわね」ガシッ

梓「!? いけません! 唯先輩と律先輩を返してください!!」

カトレア「心配しないで。少しの間だけよ。
用が済んだら“ライモンシティ”へこの子たちを送るから、あなたたちも来なさい。…じゃあ」シュッ!

梓「ああっ!」

紬「……。梓ちゃん、とりあえず博物館へ戻りましょう。ね?」

梓「…はい」



<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 21:00:03.02 ID:vYiXe9uAO<> ………
……


《シッポウはくぶつかん》


キイチ「帰ってきませんねえ…、大丈夫でしょうか……」ソワソワ

アロエ「だらしないね、そう慌てるんじゃないよ。
私達ができることは、待つ…それだけだろう?」

キイチ「ですが…」ソワソワ

キイチ「…あれ?」

アロエ「どうした?」

キイチ「ああ! ドラゴンの骨以外の展示品もなくなってます!!」

アロエ「な、なんだって!
なにがないんだい!?」

キイチ「そ、その…あの丸い石です…」

アロエ「……」

キイチ「……」

アロエ「…ならいいか。別に特別、価値なさそうだし」

キイチ「ですよねー」



<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 21:02:04.47 ID:vYiXe9uAO<> …………
………
……


《イッシュ地方のどこか》


ゲーチス「そうですか…。あの骨はゼクロムとは何も関係がありませんでしたか…。あてが外れましたねえ」

澪「……」

ゲーチス「そうです、違う任務を与えていた“ダークトリニティ”のみなさんはどこへ?」

デント「ここです、ゲーチス様ァー!!」

コーン「ただいま戻って参りました」
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 21:04:04.12 ID:vYiXe9uAO<>
ゲーチス「例の物は?」

ポッド「もちろん盗ってきましたよッ!」スッ

ゲーチス「おお…! これがワタクシが求めていた石!! に近いです。調べてみないと分かりませんが…」

デント「よし! これで我々の株も一気に上がる!」

ポッド「一方、そちらさんはッ…」ジロッ

コーン「任務、失敗しましたもんね?」

澪「……」

デント「さあ! ゲーチス様!! 我々をまた親衛隊に…」

ゲーチス「戻しませんよ」

デントポッドコーン「!!!」ガーン!!!
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 21:06:05.93 ID:vYiXe9uAO<>
ゲーチス「第一、ワタクシの勘が外れただけで、澪さんは任務を失敗してませんし」

デントポッドコーン「」

ゲーチス「…さて、この三人は放っておきましょう。
それで…」

ゲーチス「澪さん。どうでした? 彼女にお会いして」

澪「……。やはりゲーチス様のおっしゃる通りでした。律は…私のことなんて……」

ゲーチス「まあそう落ち込まないでください。
あなたがワタクシに従い、ポケモンを解放することで……彼女もあなたを認めてくれるはずです。
そして理解します。あなたの高尚な考えを…、自分がどれほど愚かだったということをね」

澪「はい、ゲーチス様」

ゲーチス「それに、苦しんでいる人はあなただけではありません。同じように心に傷を負っている仲間がいます」

澪「…というと?」

ゲーチス「出てきてください。
……シルバー」

カツカツ…

シルバー「……」




<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 21:08:04.05 ID:vYiXe9uAO<> …………
………
……



「う……ん……」

「……」

パチッ!

唯「あれっ! ここは!?」

唯「……」

唯「確か…“ヤグルマのもり”にいて、澪ちゃんが……」

唯「…澪ちゃん……」ギュウッ…
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 21:10:09.72 ID:vYiXe9uAO<>
唯「…? でも、ここ…森じゃないよね? ビルがいっぱい…」

トレーナー「……おい!」

唯「ふぇ!? な、なに!?」

トレーナー「お前…ここは初めてか?」

唯「ここって…どこなの?」

トレーナー「…俺にバトルで勝ったら教えてやるよ!!
バルチャイ!」ボム!

バルチャイ「バールチャ!!」

唯「ええ! ええっと…、チー太!!」ボム!



<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 21:12:04.99 ID:vYiXe9uAO<> ………
……



バルチャイ「」バタッ

トレーナー「ああっ…!」

唯「よかったあ…勝った……」

トレーナー「クソォ…」

唯「それで、ここはどこなの?」

トレーナー「人々の欲望が集う街、“ブラックシティ”だ!」

唯「“ブラックシティ”?」

トレーナー「ああ。全てが金でやり取りされる街さ。ここでは金が絶対だ」

唯「お金かあ…」

トレーナー「あんたも金目当てで来たんだろう?
さあ、バトルの賞金だ。受け取りな」

唯「ええ!? そんなの受け取れないよ!!」



<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 21:14:08.24 ID:vYiXe9uAO<>
トレーナー「はあ? おかしな奴だな。バトルに勝ったら賞金をもらう。…普通だろ?」

唯「でもでも私、そんなの貰ったことないよ!」

トレーナー「……ふうん。あんた強いのに、もったいないぜ」

唯「私、お金が欲しくてトレーナーやってるわけじゃないからねえ」

トレーナー「じゃあなんのために?」

唯「ポケモンが好きだから!
育てて、一緒に戦って…バトルに勝ったら嬉しいから!」

トレーナー「好き…? ポケモンが?」

唯「え…、あなたも好きでしょ?」

トレーナー「……」

トレーナー(このバルチャイ…。いつか売ろうとしてたんだけどな……)
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 21:16:06.82 ID:vYiXe9uAO<>
トレーナー「…不思議な奴だな。この街には絶対にいないタイプのトレーナーだ。
…お前なら勝てるかもしれない」

唯「?」

トレーナー「この街の最強のトレーナー、ランクルス使いのトレーナーに!!」




Episode.17 fin




<> まとめ<><>2011/03/02(水) 21:17:39.03 ID:vYiXe9uAO<>
Prologue
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Episode.1
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>>284-302

Episode.10
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Episode.17
>>511-530 >>531-545
<> ぽけもん<><>2011/03/02(水) 21:18:33.22 ID:vYiXe9uAO<> Episode.17 終わりです!
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/02(水) 21:37:45.77 ID:0oBWH2s4o<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/02(水) 22:06:02.96 ID:yLZw5uSk0<> 乙
ランクルス使いだと・・・まさかあの人が・・・
ところでこの世界はブラックが基準なんだな。そりゃ>>1はアイリスのこと忘れるわ <> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 17:39:31.86 ID:KXejU/WAO<> >>549
いえ、ブラック基準ではないです

続き投下します <> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 17:40:09.00 ID:KXejU/WAO<>

Episode.18




《ブラックシティ》


唯「最強のトレーナー?」

トレーナー「そう! ランクルスってポケモンを使うこと以外、全て謎の最強トレーナー!!」

唯「……」

トレーナー「…なにか思うことはないのか?」

唯「ふぇ?」

トレーナー「はぁ…。お前もトレーナーなら、バトルをしたいとか思わないのか?」

唯「うう〜ん…」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 17:42:04.59 ID:KXejU/WAO<>
トレーナー「実はそのランクルス使いに挑むには条件があってな。
街中には俺みたいなトレーナーがうじゃうじゃいる。そのトレーナー達を10人倒す。それが条件だ」

唯「大変だね〜」

トレーナー「……。まったく興味ないんだな」

唯「えへへ…」

トレーナー「…10人倒せば、ケーキ一年分もプレゼントらしいぞ(嘘だけどな)」

唯「」ピューッ!!

トレーナー「あれ…?」



<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 17:44:06.24 ID:KXejU/WAO<> ………
……



カトレア「ふう…。あの子、大丈夫かしら?」

カトレア「まあこれくらいやってもらわないと困るけど。
……さて、」

律「うーん……」

カトレア「この子にも頑張ってもらわないとね」

コンコン!

カトレア「! はい」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 17:46:13.46 ID:KXejU/WAO<>
ガチャッ

「こんにちは、カトレアさん」

カトレア「あら、こんにちは。
こちらでは最強のトレーナーと称えられているようですね。元四天王なら当然のことですけど」

「ええ。ここはいいですね。
欲望が飛び交う街…、この荒涼とした中でのバトルはとても手厳しい…。修行に相応しい場所ですね」

カトレア「…なるほど。あなたの性格にはピッタリの街かもしれませんね、ゴヨウさん」

ゴヨウ「ふふ、そんな人聞きの悪い…。確かに一度は悪に手を染めましたけどね。だからこんな所でバトル修行に明け暮れている…。
まあこれくらいで罪が償えるはずもありませんがね」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 17:48:09.05 ID:KXejU/WAO<>
カトレア「……」

ゴヨウ「それにしても…、私が言うのも可笑しいですが…ここにはろくなトレーナーがいませんね。みながみな、自分のことのみを考えている…」

カトレア「…ですね。しかし、あなたは次の挑戦者を心待ちにしている…」

ゴヨウ「…ふ。
不思議ですね、彼女は…。こんな環境でもバトルを楽しんでいます。
彼女なら、すぐにここにやって来ます。トレーナーすべてを倒して…」

バアアン!!

唯「たのもー!!」

カトレア「!」

ゴヨウ「噂をすれば…、ですね」タッ
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 17:50:08.69 ID:KXejU/WAO<>
唯「やっと勝てたよう。ありがとうね、チー太。ムー太」

チー太「チー!」 ムー太「ムウ!」

唯「聞いた話だと、ここに最後のトレーナーが…」

ツカツカ…

唯「!」

ゴヨウ「どうも、私が“ブラックシティ”最強のトレーナー…ゴヨウです」

唯「あなたが…!
あなたを倒せば、ケーキがいっぱい貰えるんですね!!」フンスッ

ゴヨウ「は? そのような決まりはありませんが…」

唯「……え?」

ゴヨウ「……」

唯「……」

唯(だ、騙された…!)ガーン
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 17:52:05.90 ID:KXejU/WAO<>
ゴヨウ「まあ…どのような経緯であろうと、あなたは私と戦う資格を得た!!
ランクルス!!」ボム!

ランクルス「クルース!!」

唯「あのポケモンがランクルス!」ピッ

ポケモン図鑑『ランクルス、ぞうふくポケモン
ランクルス どうしが あくしゅすると のうみそが ネットワークで つながり サイコパワーが ぞうふくされるのだ。』

ゴヨウ「ランクルス、“サイコキネシス”!!」

ランクルス「クルース!!」ヴオオン!!!

チー太「チー!?」

唯「チー太!!」

チー太「」バタッ

ゴヨウ「ふふ、レベルの差が圧倒的すぎましたか」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 17:54:06.16 ID:KXejU/WAO<>
ランクルス「クルース!」

唯「チー太、戻って!」シュウウッ

唯「…頑張って! ムー太!」

ムー太「ムウウ!」

ゴヨウ「ふふ、ムンナですか。そんなポケモンでは私のランクルスには勝てませんよ!!
ランクルス、“シャドーボール”!!」

ランクルス「クルース!!」

唯「ムー太!」

ムー太「ムウウ!!」キイイン…

ランクルス「」ビュオッ

パアアン!!

ムー太「ムウウ!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 17:56:08.23 ID:KXejU/WAO<>
ゴヨウ「ふふ…、攻撃をしようとしたようですけど不発だったみたいですね」

唯「…ムー太…!」

ムー太「ムウウ…!!」キイイン!

ゴヨウ「そんなもの、何度やっても無駄です!!
ランクルス、“シャドーボール”!!」

ランクルス「クルース!!」ビュオッ!!

ムー太「ムウウ…!」キイイン…!!

ドガアアアアアン!!!!

ゴヨウ「ふ…、勝負ありですね」

唯「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 17:58:11.89 ID:KXejU/WAO<>
ランクルス・ムー太「」ガクッ

ゴヨウ「…なっ!?」

ゴヨウ「ランクルスとムンナ、どちらも倒れている!? な、なぜ…」

唯「“シンクロノイズ”だよ!」

ゴヨウ「! 自分と同じタイプにしか効かない技の…?」

唯「うん。ランクルスって、身体は周りの液体に守られているけど、じゃあ内部に攻撃を加えたらどうなるのかな? って思ったの」

唯「それであなたに聞こえないように“シンクロノイズ”で少しずつダメージを与えていったんだけど…」

ゴヨウ「あれは不発ではなかったんですか…」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:00:07.66 ID:KXejU/WAO<>
唯「私の勘が当たってたみたい」

ゴヨウ「“シンクロノイズ”により内部が攻撃され、内部から液体の細胞が破壊され、そして暴発した…ということですね?」

唯「うん。…でもムー太もやられちゃったけどねえ」

ゴヨウ「いえ、私のランクルスと相打つとは…。
…あなたの名は?」

唯「平沢唯ですっ!」

ゴヨウ「平沢唯…?」

ゴヨウ「!!
まさか…あなたが、和さんの言っていた平沢唯さん!?」

唯「え? 和ちゃん?」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:02:07.42 ID:KXejU/WAO<>
ゴヨウ「…私は和さんの師です」

唯「ええ〜! 和ちゃんの!?」

ゴヨウ(まあそう胸を張っては言えませんけどね…)

ゴヨウ「…しかし、」

ゴヨウ(なるほど…。和さんも平沢唯さんには一目置いていた。
カトレアさんの目は確かだったようですね)

唯「ムー太〜、ありがとねえ」ヨシヨシ

ムー太「ムウウ…♪」

ゴヨウ「…唯さん、ついてきてください。あなたのお友達もこの奥にいます」

唯「ふぇ? りっちゃんのこと?」



<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:04:07.61 ID:KXejU/WAO<> ………
……



律「ん…」ムクッ

カトレア「あら、お目覚めになられたようですね」

律「お前は…! カトレア!!」カチャ

カトレア「うふふ、だから待ってください。
アタクシはあなたの敵ではない」

律「…そんなの信じられるかよ」

カトレア「アタクシはね、あなたたちに用があるんですよ」

律「…たち?」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:06:08.47 ID:KXejU/WAO<>
唯「りっちゃあん!」ダダッ

律「唯…!」

唯「やっと見つけたよおっ!」

ゴヨウ「……」スタスタ

律「…お前達、なにが狙いだ…?」

カトレア「…アタクシ、あなた方に興味を持ちましたの。特に…あなた!」ビシッ

唯「ふぇ?」

カトレア「…のムンナです」

唯「ム、ムー太に…?」

ムー太「ムウウ?」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:08:13.95 ID:KXejU/WAO<>
カトレア「まああなたにもですが…。
先程会った金色の髪の毛のお嬢さん…」

律「…ムギのことか?」

カトレア「おそらくそのお方。あの子の言っていたことは本当です。
“ゆめのあとち”でプラズマ団からあの子を守ったのはアタクシ、とアタクシのムシャーナです」

ムシャーナ「ムゥー」

律「あんた…プラズマ団なんだろ?」

カトレア「アタクシはプラズマ団を調べるため、スパイとしてプラズマ団に属しているだけですわ。
あまり四天王を見くびらないでくださる?」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:11:26.87 ID:KXejU/WAO<>
唯「じゃあ他の四天王さんたちもスパイなの?」

カトレア「いえ、彼らはゲーチスに本心から従っています」

律「どっちなんだよ…」

カトレア「まあレンブさんは分かりませんが…」ボソッ

唯律「?」

カトレア「そんな話はいいです!
問題は……、ムンナがあなたにすぐに懐いたということです!!」

唯「え、ええ?」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:13:08.58 ID:KXejU/WAO<>
カトレア「そのムンナはプラズマ団に暴力を振るわれた!
本来ならそれを理由で人間を恨み、恐がり、トラウマになっているはずです!!
しかし…、ムンナは人間であるあなたにいともたやすく懐いた!! これは何故ですか!?」

唯律「……」

律「私はその場にいなかったからわかんないけど…、唯がムンナを体を張って助けたからなんじゃないのか?」

カトレア「…そんなことを言ったら、他にもムンナを助けた人がいたでしょう」

唯「あずにゃんとムギちゃん…?」

カトレア「ええ。その人たちを差し置いて…です」

唯律「うーん…」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:15:14.19 ID:KXejU/WAO<>
ゴヨウ「カトレアさん、お気持ちはよく分かりますが…今は少し抑えましょう」

カトレア「! ゴヨウさん…」

ゴヨウ「今はするべきことがあるのでしょう?」

カトレア「…そうでしたね」

律「おい、全然話が…」

ゴヨウ「ポケモン図鑑を開いてください」

律「は?」

ゴヨウ「その方が話しやすいでしょう」

律「……ったく、なんだよ」ピッ

ポケモン図鑑『ムシャーナ、ゆめうつつポケモン
ムンナの進化系。たべた ゆめを じったいか させる。 おでこから もれる けむりが ゆめに でてきた ものに すがたを かえる。』
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:17:05.22 ID:KXejU/WAO<>
ゴヨウ「図鑑の通り、ムシャーナは“ゆめうつつポケモン”。そしてムンナは“ゆめくいポケモン”です」

唯「ゆめうつつ、ゆめくい…」

ゴヨウ「そう、キーワードは『ゆめ』!!」

唯「ゆめ…」

カトレア「ムンナとムシャーナは“ゆめのけむり”というものを出すことができるんです」

律「前にも聞いたことがあるけど…、なんなんだ? その“ゆめのけむり”って」

カトレア「『ゆめ』へ連れて行ってくれるんです。ムンナとムシャーナは…。
“ゆめのけむり”はそれに必要な材料です」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:19:11.05 ID:KXejU/WAO<>
律「…その『ゆめ』と私たちになんの関係があるんだよ?」

ゴヨウ「ありますよ。唯さんのムンナに“ゆめのけむり”を出してもらい、そして律さん…」

カトレア「あなたに『ゆめのせかい』へ行ってもらいます」

律「は、はあ!?」

唯「『ゆめのせかい』!?」

ゴヨウ「そうです。ムンナとムシャーナが導く『ゆめのせかい』へ行ってもらいたいのです!」

律「な、なんで私が…」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:21:10.46 ID:KXejU/WAO<>
唯「それに、私たちじゃないといけないのかな…?」

ゴヨウ「はい。“ゆめのけむり”を出すには、心から親しみ合うムンナとそのトレーナーである実力者。
そして…、『ゆめのせかい』へ行くには心から信頼し合う二人のトレーナーが必要なのです。
それが絶対条件です」

唯律「……」

律「でも…」

カトレア「おね…がいです…」

唯律「…!」

カトレア「『ゆめのせかい』へ行って…ある人を助けてほしいのです……」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:23:04.04 ID:KXejU/WAO<>
唯「ある人…?」

カトレア「はい…、とても大事な人なのです……」

ゴヨウ「……」

カトレア「でないと…、アタクシは……!!
ううっ……」

唯「…りっちゃん」

律「……はあ、しょうがないな」

律「行ってきてやる! 私にできることならさ!」

カトレア「…!」

律「あんたを信用したわけじゃないけど、でもこんなに泣かれちゃあな!」

カトレア「ありがとうございます…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:25:05.54 ID:KXejU/WAO<>
ゴヨウ「ふふ…、では始めましょうか」

カトレア唯「」コクッ

ムシャーナ「ムゥー…!!」

ムー太「ムウウ…!!」

モクモク……

律「…どうすればいいんだ?」

ゴヨウ「二つの煙のちょうど真ん中に飛び込んでください。そうすれば行けます…」

律「」タッ!

ゴヨウ「…『ゆめのせかい』へ…!!」




Episode.18 fin




<> まとめ<><>2011/03/03(木) 18:27:20.30 ID:KXejU/WAO<>
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<> ぽけもん<><>2011/03/03(木) 18:28:08.04 ID:KXejU/WAO<> Episode.18 終わりです
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/04(金) 16:34:58.29 ID:A92OcBH10<> 乙!
これは・・・夢特性ポケモンゲットフラグ! <> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 20:11:58.10 ID:Rrfkb/+AO<>

Episode.19




《ゆめのせかい・・・???》


タッ!

律「ふう…、ここが『ゆめのせかい』か…?」

律「……」キョロキョロ

律「…なんか、のどかな場所だなー。木がたくさんあるな…、森みたいだ」

おにいさん「君、ここは初めてかい?」

律「あ、はい…。えと、ここはなんていう所なんですか?」

おにいさん「“ホワイトフォレスト”さ。癒しの森、人々の憩いの場さ」

律「へえ…」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 20:14:03.01 ID:Rrfkb/+AO<>
律(さっきいた場所とは雰囲気がだいぶ違うなあ…)

律「あの…この近くに黒いビルが立ち並んでる街ってありません?」

おにいさん「え? ビルが…? そんな場所あったかなあ…。“ヒウンシティ”が一番の都市だけど、最近発展したばかりだし、ビルはあまりなあ…」

律「……え?」

おにいさん「?」

律(まさか…)

律「その…、おかしいことを聞きますけど……今って西暦何年ですか…?」

おにいさん「え? 2XXX年だけど…」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 20:16:03.18 ID:Rrfkb/+AO<>
律「な、なんだって〜!?」

律(ってことは…ここは10年前の世界か!?)

おにいさん「…?」

律(タイムスリップしちまったってことか…)

おにいさん「…あ、あの。じゃあ僕はもういくよ」タタッ

律「……」

律「待てよ…、ここが過去の世界なら、カトレアが言っていた『ある人を助けて』って…ある人がまさか死………。
いや、今はなにも考えず私の役目を果たすか…」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 20:18:03.24 ID:Rrfkb/+AO<>
タタタッ

おとこのこ「待てよ〜! バルチャイ〜!」ヨチヨチ

バルチャイ「バルチャー!」パタパタ

タタタッ

律「…にしても、ここ平和だな〜。本当に誰かを助けなきゃいけない場面に出くわすのかよ」

ザッザッ…

「…ここが“ホワイトフォレスト”か」

律「ん? なんだ、あのオッサン」

「きゃつらめ…。ここを襲撃するとは真か?」

律(襲撃…?)
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 20:20:03.63 ID:Rrfkb/+AO<>
「…プラズマ団め」

律「…!!」

「しかし、まだきゃつらはいな…」

律「ちょっとすみません!!」

「…ん? なんだ、お嬢さん。
今立て込んでいるから、遊ぶならお母さんと…」

律「プラズマ団って言いました?」

「…!」

律「プラズマ団を知っているんですか?」

「……。知っていたらなんだ?」

律「私はプラズマ団を倒すためにポケモンを鍛えているんです。私は奴らのことを知りたい!」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 20:22:03.66 ID:Rrfkb/+AO<>
「プラズマ団を倒す…? ふん、おぬしのような子供になにができる!
カブルモ!!」ボム!

カブルモ「ルモー!」ダッ!

律「…ボルト! “ニトロチャージ”!!」ボム!

ボルト「シマー!!」ボウッ!

ドガン!!

カブルモ「!?」

「…!!」

律「子供じゃない…、トレーナーだ!!」

ボルト「シマー!」

「……。戻れ、カブルモ」シュウウッ
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 20:24:12.78 ID:Rrfkb/+AO<>
「その気持ちは本当のようだな。おぬしの名は?」

律「…田井中律です」

アデク「わしはアデク。いいだろう…、プラズマ団のことを教えよう。おぬしとなら一緒に戦えそうだ」

律「ありがとうございます。
…それで、さっき言っていた襲撃というのは?」

アデク「うむ。その通り、プラズマ団はこの“ホワイトフォレスト”を襲撃するつもりだ」

律「…! やっぱり…」

アデク「わしはそれを阻止するためにここへ来たのだ」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 20:26:04.30 ID:Rrfkb/+AO<>
律「…でも、アデクさんはどこでそのことを知ったんですか?」

アデク「…それは言えぬ」

律「そうですか…、でもやる事ははっきりしている!
一緒にプラズマ団を止めましょう!!」

アデク「ああ!」

アデク「襲撃はおそらく今日の深夜だ! それまでに森の住人の避難や…」

ギュオッ…

律「…!?」

アデク「む! どうした!?」

律「身体が引き寄せられ…!!」

ギュオオッ!!!!



<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 20:28:03.49 ID:Rrfkb/+AO<> ………
……



ドサッ!

律「うっ!」

ゴヨウ「お帰りなさい。大丈夫ですか?」

律「あれ…?」

ゴヨウ「驚かせてすみません。実は『ゆめのせかい』にいられる時間は『3時間』までという制限があるんですよ」

律「それを早く言ってくれよ…」

ゴヨウ「すみません」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 22:46:00.90 ID:Rrfkb/+AO<>
唯「でもりっちゃん! こっちも頑張れば、いられる時間を長くすることもできるって!」

律「唯!」

カトレア「わずかな時間だけですがね…」

律「カトレア…」

カトレア「それで、向こうでは誰かとお会いしました?」

律「ああ…、アデクさんって人に」

ゴヨウ・カトレア「…!」

律「あと、10年前からプラズマ団っていたんだな…。
って! 先に言っといてくれよ!! 過去に行くってさ!!」

ゴヨウ「ふふ、それではお楽しみがないではないですか」

律「いらねえから、そんなの!」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 22:48:03.02 ID:Rrfkb/+AO<>
唯「過去…?
なんで過去なんか…」

ゴヨウ「ええ、未来を変えてほしいのですよ。ある人を助けてね…」

唯律「!!」

律「だから、ある人って誰なんだ!?」

ゴヨウ「それは言ってはいけないのです。我々からヒントを与えてしまっては『ゆめのせかい』の効力が薄まり、未来はそのままになってしまいます。
なので極力、なにも言わないで行ってもらったのです」

律「そうだったのか…」

ゴヨウ「さあて、そろそろ“ゆめのけむり”が出ますかね?
では、またお願いします」

律「…はいはい」



<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 22:50:04.36 ID:Rrfkb/+AO<> ………
……


《ホワイトフォレスト》


シュタッ

律「ういしょっと…、二回目となると慣れるもんだな」

律「アデクさんはどこに…。………!!?」

律「な、なんだ!? 森全体が焼け野原に…!!
もうプラズマ団が襲撃してきたのか!?」

「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

律「!!
あれは…アデクさん!」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 22:52:05.44 ID:Rrfkb/+AO<>
タタッ

律「アデクさん!!」

アデク「…! 律か…」

律「これ…プラズマ団が……?」

アデク「…ああ。きゃつらめ…、なんてことを…」

律「それにしても…こんなになるなんて……、どんなことをしたらこんな風にできるんだ…!?」

アデク「きゃつらが従えるポケモンがやったのだ」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 22:54:07.50 ID:Rrfkb/+AO<>
律「ポケモンが…?」

アデク「ああ、そのポケモンというのは…」

「アデクさ〜ん!!」

アデク「…!」

律「ん…?」

「アデクさん、大丈夫ですか!?」

律(なんか見たことある顔だな…)

アデク「カトレア! なぜここに!?」

律「えええ!? カトレア!!?」

アデク「む。律、カトレアを知っているのか?」

律「え? いや…」

カトレア「アタクシ、知らないです! こんなおでこの人!」

律(な、なんだってぇ…?)ピクピク
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 22:56:27.31 ID:Rrfkb/+AO<>
アデク「すまんな、律。こやつは教育が行き届いてなくてな」

律(まあ…10年前だからカトレアがいてもおかしくはないか…)

アデク「そんなことより、どうして来たのだ! 危ないからここに来るなとは言ったはずだぞ!!」

カトレア「だ、だって…アデクさんが心配だったんですもん…」

アデク「……」

「アデクししょーお!!」タタッ

律「ん?」

アデク「レンブ!? おぬしまで!!」

レンブ「はあはあ…」

律「レ、レンブ!?」

アデク「?」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 22:58:47.96 ID:Rrfkb/+AO<>
律(確か七賢人の…)

レンブ「アデク師匠! ご無事で!?」

アデク「…まったくおぬし達は……」

「す、すみません。アデク様…!」タッタッ

アデク「! コクラン」

律(この人は初めて見るな)

コクラン「申し訳ございません…、私が目を離した隙に……」

アデク「コクラン、困るぞ。こやつらを守るのがおぬしの役目ぞ」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 23:01:45.57 ID:Rrfkb/+AO<>
コクラン「ハッ、心得ています。では帰りましょう、カトレア様。レンブ様」ガシッ

カトレア「イヤです!!」バシッ

コクラン「!」

レンブ「俺達は師匠をお守りしたいのだ!!」

コクラン「しかし…」

カトレア「アタクシの命令に逆らう気ですか!?」

コクラン「いえ、ですが…」

アデク「カトレア、レンブ。わしもコクランもおぬし達に何かあっては困るのだ。
分かるだろう?」

レンブ「……」

カトレア「ですけど…」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 23:03:06.79 ID:Rrfkb/+AO<>
アデク「いつプラズマ団がまた襲撃をしてくるか分からないのだ。だから…」

ドオオオオオン!!!!!

アデク「!!」

律「あれは…!?」

「「「プラーズマー!」」」

「“ホワイトフォレスト”…。ここはポケモンと人間が共生している自然の森か…」

「ふん、下らん」

「ですね、ポケモンと人間が共に暮らすなど……」

律「…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 23:06:52.78 ID:Rrfkb/+AO<>
律(“ヒウンシティ”で会った奴が二人!!)

アデク「マツブサ、アカギ、アオギリか…!!」

マツブサ「ククク…」

アカギ「……」

アオギリ「ふふ…」

律(アオギリか…、ゲーチスが言ってたな…。ってことは七賢人か…?)

アデク「コクラン!! カトレアとレンブを連れて逃げるのだ!!」

コクラン「はい!!」ガシッ

ダッ!

マツブサ「逃がさねえぞ?」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 23:08:52.21 ID:Rrfkb/+AO<>
キンッ!!

コクラン「ぐあっ!
…!? 見えない壁が!!?」

アデク「…ポケモンの技か!!?」

マツブサ「クク、そうだ。なあ?」

アオギリ「ええ。私のドククラゲの“バリアー”…森一面に張っておきましたよ」

アカギ「…これで逃げられん」

アデク「ぬう…!」

カトレア「コ、コクラン…」

コクラン「大丈夫です、カトレアお嬢様」

マツブサ「ハッ! 気休めだなあ?
俺達が何を従えているか知らねえのかよ!」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 23:11:10.07 ID:Rrfkb/+AO<>
律「…なにを従えてるってんだ?」

マツブサ「んん? 誰だ、お前。見たことない顔だな?」

律「誰でもいい! 森をこんな風にしやがって!!
許せねえ!! …ボルト!!」ボム!

ボルト「シマー!!」

マツブサ「ハッ! いけえ!!」ボム!

バチイン!!!

ボルト「!?」

律「ボ、ボルト!!」

マツブサ「ククク、すまねえなあ…。力の加減ができねえや…」
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 23:13:09.49 ID:Rrfkb/+AO<>
コクラン「あのポケモンは!?」

アカギ「……」ボム!

アオギリ「ふふ」ボム!

律「…!!」

アデク「そう、きゃつらの使うポケモンは伝説のポケモン…」

マツブサ「コバルオン!!」

アカギ「ビリジオン!」

アオギリ「テラキオン…!!」




Episode.19 fin




<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/04(金) 23:16:01.79 ID:A92OcBH10<> 乙!
また伝説のポケモンが悪の組織に捕らわれてるのか…… <> まとめ<><>2011/03/04(金) 23:17:14.74 ID:Rrfkb/+AO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-159 >>160-175

Episode.6
>>182-201 >>202-209

Episode.7
>>216-235 >>236-239

Episode.8
>>246-265 >>266-277

Episode.9
>>284-302

Episode.10
>>310-329 >>330-336

Episode.11
>>343-361

Episode.12
>>370-388

Episode.13
>>393-412 >>413-415

Episode.14
>>421-440 >>441-442

Episode.15
>>447-466 >>467-480

Episode.16
>>485-504 >>505-506

Episode.17
>>511-530 >>531-545

Episode.18
>>551-570 >>571-573

Episode.19
>>577-596 >>597-598
<> ぽけもん<><>2011/03/04(金) 23:29:06.12 ID:Rrfkb/+AO<> >>599
ありがとうございます
三獣?は何故か悪のイメージがある… <> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 20:33:30.59 ID:QcUMwbIAO<>

Episode.20




コクラン「伝説のポケモンを従えているですと…!?」

律「伝説のポケモン…?」

マツブサ「コバルオン、“メタルクロー”!!」

コバルオン「こふおおおおーっ!」ダッ!

アデク「! いかん!!
チョボマキ!!」ボム!

チョボマキ「チュー!」

コバルオン「」ブンッ!

ガキイイッ!!!
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 20:36:02.80 ID:QcUMwbIAO<>
チョボマキ「チュー!?」

アデク「ぬう!」

マツブサ「ククク…邪魔をしてくれるなよ、アデク」

アデク「……おぬしらの好きなようにはさせん!!」

マツブサ「ハッ! よく言うぜ!
お前も…」

律「モール!」ボム!

モール「グリュー!!」

マツブサ「…! チッ…」

マツブサ「コバルオン!!」

コバルオン「こふおおおおーっ!」ギロッ!

モール「…!?」ビクッ

律「! モール?!」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 20:39:08.69 ID:QcUMwbIAO<>
マツブサ「ククク…、コバルオンが“にらみつける”だけで凶暴なポケモンさえも畏縮しちまうのさ」

律「くそ…」

アデク「…大丈夫か? 律」ボソッ

律「はい…」

アデク「……律よ。わしがきゃつの目を引き付ける。
そのうちにきゃつに攻撃するのだ」

律「…分かりました」

アデク「コクラン!! おぬしは残りの二人を頼んだ!!」

コクラン「はい!」カチャ

アカギ「……」 アオギリ「…ふふ」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 20:42:07.54 ID:QcUMwbIAO<>
アデク「うおおお!! チョボマキィ!!!」

チョボマキ「チュー!!」シュワッ!!

コバルオン「…!」

マツブサ「! なにをした?」

アデク「チョボマキ、“のろい”だ!!」

チョボマキ「チュー…!」ググッ…

アデク「“むしのていこう”!!」

チョボマキ「チュー!!」ダッ!

ガキガキィン!!!

コバルオン「…!?」グラッ

マツブサ「なに…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 20:45:14.81 ID:QcUMwbIAO<>
アデク「初めに繰り出したのは“ガードスワップ”だ!
わしのチョボマキもコバルオンの“にらみつける”を喰らったからな…。そちらのガードを下げてやったわけだ!!」

アデク「“のろい”もあって、さらにダメージは重なったようだな!!」

マツブサ「…チッ……」

アデク「“むしのていこう”はそちらの特殊攻撃も下げる!! コバルオンの能力はもうズタズタだ!!
チョボマキ、“むしのていこう”!!」

チョボマキ「チュー!!」ダッ!

マツブサ「ハッ! 能力なんて関係ねえな!!
“せいなるつるぎ”だ! コバルオン!!」

コバルオン「こふおおおおーっ!」シャキッ…

ドオオオオオン!!!!

チョボマキ「…!!」

アデク「ぬうう…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 20:48:07.71 ID:QcUMwbIAO<>
マツブサ「フッ…、戦闘不能か?」

チョボマキ「…」グタ

アデク「……」

マツブサ「諦めな。俺達プラズマ団は止められねえよ」

コバルオン「…」ヨロッ…

マツブサ「…!?」

コバルオン「こふおお…」グラッ

マツブサ「な、なに!」

アデク「おぬしは気づかんかったようだな。コバルオンの“せいなるつるぎ”がチョボマキに届く前にチョボマキが“いのちがけ”をしていたのを!!」

マツブサ「“いのちがけ”…! 自分が戦闘不能になるかわりに相手に大ダメージを与える技か!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 20:51:36.79 ID:QcUMwbIAO<>
アデク「さすがのコバルオンも相当ダメージを負っているはずだろう。
そして…」

ザッ!!

律「隙だらけだぜ、オッサン!」

マツブサ「…!!」

アデク「いけええ!! 律!!!」

律「モール! “きりさく”だ!!」

モール「グリュー!!」シャキンッ

マツブサ「クッ…! ダルマッカ!!」ボム!

ダルマッカ「ダルビー!!」バッ

律「!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 20:53:12.62 ID:QcUMwbIAO<>
ボオオオッ!!!

モール「グリュー!?」

律「うっ…」

ダルマッカ「ダルマッカ!」タッ

マツブサ「ふう…、危ない危ない」

律「モール! もう一度…」

マツブサ「おいおい、もうちょっと物事を冷静にみようぜ?」

律「…?」

マツブサ「あっちの男、一人で大丈夫なのかねえ? テラキオンとビリジオン相手に」

律「…!」

アデク(コクラン…)

アデク「メラルバ!」ボム!

メラルバ「モスー!」

律「!」

アデク「律よ、おぬしはコクランを頼む! 行ってやってくれ!!」

律「はい!」

タタッ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/05(土) 20:56:20.17 ID:5nM48Wwa0<> 面白い <> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 20:57:22.17 ID:QcUMwbIAO<>
アカギ「テラキオン、“ストーンエッジ”!」

テラキオン「ぐるるおおーっ!」

カキカキイン!!!

コクラン「くっ…!」

カトレア「コクラン!!」

レンブ「コクラン殿!!」

コクラン「…大丈夫です。
ヘルガー!!」

ヘルガー「ガウウ!!」

コクラン「“ほのおのキバ”!」

ヘルガー「ウオオン!!」ボウッ
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:02:29.70 ID:QcUMwbIAO<>
アカギ「テラキオン、“インファイト”」

テラキオン「ぐるるおおーっ!」

ドガガガガ!!!

ヘルガー「!?」

ドガアアアアアン!!!!!!

ヘルガー「キャイン!!」ズサアッ!

コクラン「! ヘルガー!!」

アカギ「テラキオンのパワーは巨大な城壁を一撃で突破するほどだ。接近戦でテラキオンに敵う者はいない」

コクラン「…戻ってください、ヘルガー」シュウウッ
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:06:32.07 ID:QcUMwbIAO<>
アオギリ「加えて、相手はテラキオンだけじゃありませんよ」

コクラン「…!」

アオギリ「ビリジオン、“リーフブレード”です!!」

ビリジオン「ききゅああああーっ!」ジャキッ

ドオオオオオン!!!!

パラパラ…

コクラン「……」タッ

アオギリ「紙一重でかわしましたか…。
どうです? 地面も切り裂くビリジオンの鋭い刃は」

コクラン「…ッ」

カトレア「コクラン…」

コクラン(私一人ではカトレア様とレンブ様を守れない…!)
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:12:40.03 ID:QcUMwbIAO<>
コクラン「力を貸してください、ムクホーク!」ボム!

ムクホーク「ムクホー!!」

アオギリ「無駄です! 今度は外しません!!
“リーフブレード”!!!」

ビリジオン「ききゅああああーっ!」シャキンッ!

コクラン「!!」

ドオオオオオン!!!!!

シュウウ…

アオギリ「直撃ですね」

アカギ「呆気ないものだ」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:16:12.10 ID:QcUMwbIAO<>
コクラン「ムクホーク! “ブレイブバード”です!!」

ムクホーク「ムクホー!!」ギュオッ!

ビリジオン「…ききゅう!?」

アカギ「…!」

アオギリ「なぜ!?」

テラキオン「…ぐるぅ」

アカギ「! どうした? テラキオン」

ビリリッ!

アカギ「電流…?」

「シマー!!」

アカギ「このシママ…!」

律「加勢に来たぜ、コクランさん!」

コクラン「君は…!」

カトレア「おでこの人…」

律「おでこ言うな!」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:20:19.50 ID:QcUMwbIAO<>
アオギリ「…もしや、そのシママがビリジオンの“リーフブレード”を耐えたのですか?」

律「そうだ。私のボルトの特性、“そうしょく”! くさタイプの技は効かないぜ!!」

律(“でんきエンジン”だったはずだけど、まあいいか)

アオギリ「それならば、他のタイプの技で攻撃すればよいだけのこと!
ビリジオン、“シザークロス”!!」

ビリジオン「ききゅああああーっ!」

ザキイイッ!!!!

律「うおっ!?」

アカギ「テラキオン、“いわなだれ”だ!」

テラキオン「ぐるるおおーっ!」

ドダダダ!!!!

コクラン「くッ…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:25:27.07 ID:QcUMwbIAO<>
アオギリ「助けに来ても無駄ですよ。全員ここで始末するのですから。
今はまだ、プラズマ団を世間に知られてはまずいですからね」

律「ここでやられてたまるかよ…!」

コクラン「……」

コクラン(そうです。プラズマ団の思い通りにはさせてはなりません。
…しかし私はともかくとして、カトレア様とレンブ様はここにいるのは危険だ! 避難させないと…)

律「コクランさん! 一緒にあいつらを倒しましょう!!」

コクラン「…律様とおっしゃいましたね」

律「…? はい」

コクラン「律様、どうかカトレア様とレンブ様を連れて逃げてください」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:30:06.19 ID:QcUMwbIAO<>
律「コクランさんは…?」

コクラン「私はプラズマ団を相手します。そのうちに…」

律「そんな…」

カトレア「ダメよ、コクラン!!」

コクラン「…カトレア様」

カトレア「あなたはアタクシの傍にいなきゃダメよ! アタクシを守って!!」

コクラン「……ええ、そうですとも。カトレアお嬢様を守るのは私の務めです」

カトレア「だったら…」

コクラン「…しばしの別れです、お嬢様。
必ず戻ります。そしてこれからもあなたをずっと守っていく所存です!」

カトレア「コクラン…」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:34:26.59 ID:QcUMwbIAO<>
アオギリ「お話は終わりましたでしょうか?」

アカギ「しかし、逃がさんぞ」

ビリジオン「ききゅああああーっ!」

テラキオン「ぐるるおおーっ!」

コクラン「いけません…!
律様! お早く!!」

律「はい!
…行くぞ、カトレア! レンブ!」

ガシッ

カトレア「あ…」

レンブ「……」タッ



<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:37:31.74 ID:QcUMwbIAO<> ………
……



カトレア「放して!!」

律「カトレア…!!」

カトレア「このままではコクランは死んでしまうわ!! 助けにいかないと…!」

律「でも、コクランさんはお前のために…!」

カトレア「分かっています!!!」

律「!」

カトレア「でも…、コクランは……。大切な人なんです…!」

律「大切な…人……?」

律(カトレアの大切な人…、助けてほしい人ってコクランさんだったのか!)

カトレア「うぅ…コクラン……」

律「カトレア! 私の背中に乗れ!!
レンブは走れるな!?」

レンブ「ああ」

律「アデクさんの所へ急ぐぞ!!」

律(コクランさん…、必ず後で助けに行きます!!)



<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:40:49.51 ID:QcUMwbIAO<> ………
……


ドサッ!!

コバルオン「」ガクッ

マツブサ「う〜ん…」

メラルバ「モスー!!」

アデク「よくぞやった、メラルバ。
今度はこの“バリアー”を破壊するぞ」

メラルバ「モスー!!」

アデク「“かえんぐるま”だ!!」

ボオオオッ!!!!
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:42:11.89 ID:QcUMwbIAO<>
律「アデクさーん!」

アデク「む…、律か!
カトレアにレンブも…。ぬ?
コクランはどうした?」

レンブ「コクラン殿は…我らを逃がすために戦っています…」

アデク「なんだと!」

律「カトレアを守るために…」

カトレア「……」

アデク「ぬう…、そうか……。
では早くここを抜け出そう。レンブ、手伝ってくれ」

レンブ「はい、師匠」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:45:40.09 ID:QcUMwbIAO<>
レンブ「ダゲキ!」ボム!

ダゲキ「フシュー!」

レンブ「まだ未熟だが…『剛の奥義』!!
どんな壁も破る、この技の前では防御技は一切無意味だ!!
“かわらわり”!!!」

ダゲキ「フシュー!!」ブンッ!

ドガッ!!

バキイイイン!!!!!!

アデク「いいぞ、レンブ! また腕を上げおったな!」

レンブ「いえ、まだまだですよ」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:48:20.75 ID:QcUMwbIAO<>
律「さあ、早く外に!」

アデク「ああ!
…む? 律、どうした!?」

律「私はコクランさんを助けにいきます」

アデク「なにい! 無茶だ!!」

律「…」

ポン!

カトレア「!」

律「コクランさん、絶対助けてやるからさ!」ニコッ

カトレア「あ…」

律「じゃあ!」ダッ!

アデク「律!!
…早く追いかけなければ!!」

アデク(だが…、カトレアとレンブを安全な場所へ……)

アデク「ぬう…」



<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:51:25.70 ID:QcUMwbIAO<> ………
……


ドオオオオオオオオオ!!!!

コクラン「が…は……!!」

ドシャアアン!!!

アカギ「ふん、なんと二匹の攻撃を受け切るとはな」

アオギリ「ふふ、しかし…」ザッザッ…

ガシッ!!

コクラン「…!」

アオギリ「もう終わりです」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:54:23.18 ID:QcUMwbIAO<>
コクラン「ムク…ホーク…、ブレイブ…バー……」

アオギリ「ふふ、ムクホークなら先程焼き払い、恐らく命を落としましたが…なにか?」

コクラン「ぐ…う……」カチャ

アオギリ「…ビリジオン」

ビリジオン「ききゅああああーっ!」

ザキイイッ!!!

コクラン「ぐあっ!」ドサッ!

アオギリ「ボールの開閉スイッチは破壊しました。もうあなたに手はありません」

コクラン「う…あ…」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 21:57:16.85 ID:QcUMwbIAO<>
アオギリ「どうせなら美しく散りなさい。
…そうです、最後になにか言い残すことはありませんか?」

コクラン「カト…レア…お嬢……」

アオギリ「…ふ」

アカギ「テラキオン…」

アオギリ「ビリジオン!」

アカギ・アオギリ「“せいなるつるぎ”!!」

テラキオン「ぐるるおおーっ!」

ビリジオン「ききゅああああーっ!」

ドオオオオオオオオン!!!!!




<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 22:00:27.08 ID:QcUMwbIAO<> ………
……


律「はっはっ…」タッタッ

アオギリ「では、帰るとしましょうか。アカギさんはマツブサを連れていってください」

アカギ「ああ」

律「お前ら!!」

アオギリ「…おや」

アカギ「……」

律「くそ! ボルト!!」

ボルト「シマー!!」

アオギリ「バスラオ、“アクアジェット”!!」ボム!

バスラオ「ラーオ!!」シュバッ!

ドン!!!

律「くっ…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 22:03:36.89 ID:QcUMwbIAO<>
アオギリ「戻りなさい、バスラオ」シュウウッ

律「…?」

アオギリ「今回はあの方に免じて、ここで引き上げましょう」タッ

律「…! コクランさん!?」ダッ!

コクラン「……」グタッ

律「そんな…! 遅かったのか!?」

コクラン「…あ、あ……」

律「! コクランさん!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 22:06:04.11 ID:QcUMwbIAO<>
コクラン「律…様……、ですか……」

律「喋っちゃダメです!
今から助け……」

コクラン「いえ、面倒はかけれません…。それにもう長くありません……。
だから、これだけ……」

コクラン「私の代わりに…、カトレア様を……。
カトレアお嬢様を…頼み、ま…す…」ガクッ

律「コクランさ…!!」

ギュオッ!!!

律「!? もう3時間が経ったのか!!」

律「クソオ!! コクランさん!!
早く助けないと!!!」

律「コクランさああああん!!!!」





<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 22:09:55.04 ID:QcUMwbIAO<> …………
………
……


《ブラックシティ》


ゴヨウ「3時間を過ぎましたね。
…それにしても、“ゆめのけむり”の色が黒い……」

カトレア「……」

唯「りっちゃん…」

シュウウ…

ゴヨウ「“ゆめのけむり”が消えていきます…」

ピカッ!!!

ドサッ

律「う…」

カトレア「!」

唯「りっちゃん!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 22:12:29.97 ID:QcUMwbIAO<>
律「戻ったのか…」

ゴヨウ「…ものすごく悲惨な夢をみていたようで」

律「…そうだ……。
カトレア!! ごめん!!!」

カトレア「え…」

律「カトレアの大切な人って、コクランさんだろ!? 私…、私……!!」グスッ…

律「守り切ること…できなかった……!!!」

カトレア「…!!」

律「ごめんな…、ごめん……。コクランさんは………」

ゴヨウ「なんと……」

唯「りっちゃん…」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 22:15:30.92 ID:QcUMwbIAO<>
カトレア「……」カツカツ

カトレア「あなたが自分を責めることはありません…。アタクシが未熟だったのが悪いのです」

律「そんなこと…」

カトレア「それに、コクランはアタクシを守ってくださいました。それで…よいのです」

律「カトレア…」

カトレア「すみません。アタクシの都合であなた方を巻き込んでしまって…。
さあ、あなた方をお送りします。先に外で待っていてください」

律「でも…」

カトレア「…お願いします」

律「……」

唯「……」

ガチャッ
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 22:18:21.39 ID:QcUMwbIAO<>
カトレア「……うう」

ゴヨウ「…カトレアさん」

カトレア「すみません…、でもアタクシ…」

ゴヨウ「はい。分かっています。
どうぞ泣いてください。私は窓の外を見ていますから…」

カトレア「すみません…」

ゴヨウ「…!?」

カトレア「…どうしました?」グスッ

ゴヨウ「カトレアさん! 早く外へ!!」ガシッ!

カトレア「え!? ちょっと…!」



<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 22:21:46.49 ID:QcUMwbIAO<>
ゴヨウ「」ガチャッ!!!

唯「あ! ゴヨウさん、カトレアさん!!」

カトレア「これは……」

律「驚いたぜ。
外出たらこんなになってるんだからさ」

唯「綺麗に咲いてるね〜! なんの花かなあ?」

カトレア「なぜ…、“ブラックシティ”に花が…」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 22:24:19.56 ID:QcUMwbIAO<>
ゴヨウ「『カトレア』……」

カトレア「…え?」

ゴヨウ「ラン科の植物…、この花の名前です。まあ本来はこのような都会ではみられない植物ですがね」

カトレア「……」

ゴヨウ「…以前とは少し変わった未来へ着地したようですね」

カトレア「…綺麗」

ゴヨウ「また昔のような自然を取り戻せるといいですね…」

カトレア「はい…」

唯「お花畑〜♪」

律「はしゃぐな! 子供かっ!」

唯「子供だもーん♪」

律「…ったく」
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 22:27:15.56 ID:QcUMwbIAO<>
ヒュウウッ!

カトレア「気持ちいいそよ風…。こんな風、この街でも吹くのですね…」

キラッ…

カトレア「このお花…本当に綺麗……」

カトレア「…コクラン、あなたは私を守ると言いました……」

カトレア「コクラン、見てますか?」

カトレア「これが、あなたが守った『カトレア』ですよ…」



優しく微笑む花がそこにあった。




Episode.20 fin




<> まとめ<><>2011/03/05(土) 22:28:30.33 ID:QcUMwbIAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-159 >>160-175

Episode.6
>>182-201 >>202-209

Episode.7
>>216-235 >>236-239

Episode.8
>>246-265 >>266-277

Episode.9
>>284-302

Episode.10
>>310-329 >>330-336

Episode.11
>>343-361

Episode.12
>>370-388

Episode.13
>>393-412 >>413-415

Episode.14
>>421-440 >>441-442

Episode.15
>>447-466 >>467-480

Episode.16
>>485-504 >>505-506

Episode.17
>>511-530 >>531-545

Episode.18
>>551-570 >>571-573

Episode.19
>>577-596 >>597-598

Episode.20
>>602-609 >>611-630 >>631-637
<> ぽけもん<><>2011/03/05(土) 22:39:10.76 ID:QcUMwbIAO<> 終わりです
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/05(土) 23:09:58.14 ID:3UDzDAV+0<> 俺これ見はじめてピカ版はじめた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/05(土) 23:18:27.44 ID:KID1jXx80<> 乙
コクランまじ執事・・・
そしてなんかアデクさん?あんたも過去に一癖ありそうですな? <> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 19:56:46.51 ID:W987bwnAO<>

Episode.21




《シッポウシティ・・・はくぶつかん》


梓「アロエさーん!」

アロエ・キイチ「!!」

紬「ただいま戻りました〜!」

アロエ「どうだった!?」

梓「ドラゴンの骨は、ちゃんと取り返しましたよ!」

キイチ「ああ…よかったあ」

アロエ「ありがとうね」

紬「…でも」

アロエ「? あとの二人はどうしたんだい?」

梓「それが……」


<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 19:58:02.98 ID:W987bwnAO<>
アロエ「なんだって!? プラズマ団に連れていかれた!?」

紬「で、でも、悪い人じゃありませんでした!」

アロエ「…どちらにしても心配だろう」

梓「確か…“ライモンシティ”に来いとか言っていた気が…」

アロエ「プラズマ団の奴が言ったのかい?」

梓「はい。…でも、信じるかどうかは…」

アロエ「……それしか手がかりがないってんのなら、信じるしかないね」

キイチ「しかし、ここから“ライモンシティ”までは遠いですよ?」

梓紬「うーん……」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:00:26.35 ID:W987bwnAO<>
アロエ「! いや、それなら適任の人物がいるじゃないかい」

キイチ「どなたですか?」

アロエ「カミツレだよ」

キイチ「…! カミツレさんですか!
確かに彼女なら…」

梓「誰ですか、その人」

紬「…あ、聞いたことあるかもしれないわ。
父が昔持ってきてくれたファッション誌で…」

アロエ「そうさ! カミツレは有名なモデルだ!」

梓「なんでモデルさんが適任な人物なんですか?」

アロエ「カミツレはモデルであると同時に、“ライモンシティ”のジムリーダーでもあるのさ!」

梓紬「!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:03:07.21 ID:W987bwnAO<>
梓「ジムリーダー!?」

紬「すごいっ! 綺麗で強いのね!」

アロエ「カミツレに頼めば、プラズマ団からあの二人を守ってくれる! さあ、早速連絡だ!!
…あんたたちはいち早く“ライモンシティ”に行きな!!」

梓紬「はい!!」

タタッ

キイチ「アロエさん、“ライブキャスター”です!」サッ

アロエ「サンキュー!」

ピポパ

ピッ
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:05:07.23 ID:W987bwnAO<>
アロエ「カミツレかい!?」

カミツレ『あー、アロエさん?』

アロエ「そうだ、今大丈夫かい?」

カミツレ『…ちょっと待っててください。
…マネージャー! ……。うん、わかった』

アロエ「……」

カミツレ『大丈夫です。もう今日の仕事はありませんから』

アロエ「ふ…、相変わらず忙しそうだね」

カミツレ『いえ、挑戦者の相手の方がずっと大変ですよ。ジムリーダーが本業ですし』

アロエ「ふふ、そうかい」

カミツレ『それで、用件はなんですか?』

アロエ「ああ、実はそっちにね…」



<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:07:54.12 ID:W987bwnAO<> …………
………
……


《ライモンシティ》


カトレア「では、お気をつけてください」

律「ああ、サンキューな!」

唯「ありがとう〜!」

カトレア「…それでは」クルッ

唯「さよなら〜!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:09:04.67 ID:W987bwnAO<>
ザッザッ…

ゴヨウ「……カトレアさん」

カトレア「はい」

ゴヨウ「クロツグさんから連絡がありました。
もうこちらに着いたそうです」

カトレア「ようやくですか…」

ゴヨウ「“サザナミタウン”にいるようです」

カトレア「…では迎えに参りましょう。ゴヨウさんはどうします?」

ゴヨウ「…ふむ。私も同行したいのですが、まだ社会に顔向けはできません…。
“ブラックシティ”に残りますよ」

カトレア「そうですか…」

ゴヨウ「はい。ではお元気で」

カトレア「ええ」



<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:12:05.32 ID:W987bwnAO<> ………
……


律「さーてと、どうする?
ここは“ライモンシティ”だっけ?」

唯「うん! イッシュ一の娯楽都市だって!!」

律「言っとくが、遊びに来たんじゃ…」

唯「あっちに遊園地があるよーっ!」ダーッ

律「おいい!」



<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:14:47.67 ID:W987bwnAO<> ………
……


唯「わあ〜! ジェットコースターだって!!」

律「だから遊びに来たんじゃ……。
……ん? 『ジム』…?」

ウィーン

唯「わあい!」タッ

律「だから待てって!」

ウィーン!!!!

律「うおう?!」ドサッ

唯「きゃ〜!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:16:04.71 ID:W987bwnAO<>
グルンッ!!

ドオオオ!!!!

プシュー…

律「あ、が…」ブクブク

唯「スリル満点だったね〜! もう一回乗ろ、りっちゃん!」

律「少し休ませてくれよ…」

唯「じゃあ先に私は乗って…」ピトッ

ビリッ!!!

唯「いはいっ!!」

唯「で、電気…?」

「あら…、探さなくてもそちらから来たみたいね」

律「! 誰だ!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:18:22.10 ID:W987bwnAO<>
カミツレ「私はカミツレ。このライモンジムのジムリーダーよ」

唯「ジムリーダーって…、ここジムだったの!?」

律「ジェットコースターがあるジムって…。博物館の中とか、この地方のジムはなんでもありだな」

カミツレ「まあジムの内装だけじゃなく、ジムリーダーも個性的な人たちばかりだからね」

律「つうかさ、私たちを探す…とか。なんでだ?」

カミツレ「アロエさんに頼まれたの。あなたたちがプラズマ団にさらわれたから助けてほしいって」

唯「それなら大丈夫だよ〜。プラズマ団だけど、悪い人たちじゃなかったから!」

カミツレ「…?」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:20:04.66 ID:W987bwnAO<>
唯「でもあずにゃんたちが心配してると思うから、早く戻った方がいいかもね」

カミツレ「じゃあ私がアロエさんに連絡を入れるわ。すぐに迎えにきて…」

律「その必要はないぜ!」

カミツレ「?」

唯「りっちゃん?」

律「唯! 私たちの目的を忘れたのか?」

唯「…むう……。
…はっ! 世界征服!!」

律「露骨に間違えるな!
ジム制覇だ、ジム制覇!!」

唯「そうだった!」

カミツレ「ジム制覇…」

律「そうだ!
カミツレさん! ここがジムだってんなら、あんたにジム戦を申し込む!!」

カミツレ「……、いいわ。受けてたちましょう」

律「よし!」

唯「頑張って、りっちゃん!」



<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:22:05.52 ID:W987bwnAO<> ………
……


カミツレ「使用ポケモンは二体よ。
…エモンガ!」ボム!

エモンガ「モーン!!」

唯「か、かわいいー!!」

律「言うと思ったよ…」

ピッ

ポケモン図鑑『エモンガ、モモンガポケモン
もりの きのうえで くらす。 マントのような まくの うちがわを ほうでん させながら かっくうする。』

律(ここは“でんき”に強い“じめん”タイプのモールだな…)カチャ

律「行け! モール!!」ボム!
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:24:57.95 ID:W987bwnAO<>
ムー太「ムウ!!」

律「……」

律「…え?」

カミツレ「?」

唯「あれ? ムー太?」

律「ちょ! どういうことだ、唯!?」

カミツレ「なになに?」

唯「あ…、まさか!!
ジェットコースターに乗ってる時に入れ替わっちゃったんじゃ!?」

律「なんだってー!」

カミツレ「……。状況は把握できたけど、バトルの途中で使用ポケモンを替えるのはルール違反なの。
再挑戦するなら受け付けるわ」

律「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:26:15.54 ID:W987bwnAO<>
唯「ど、どうする? りっちゃん」

律「…いや! このままやろう!!
バトルを途中でやめられるか!」

唯「りっちゃん、かっくいい!」

律「唯、ムー太借りるぜ!!」

唯「うん!」

律「ムー太、少しの間よろしくな!」

ムー太「ムウ」ガブッ

律「……なぜ」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:28:03.84 ID:W987bwnAO<>
カミツレ「それじゃあ、バトル再開ってことでいいわね」

律「…ああ!」

カミツレ「行くわよ!
エモンガ、“アクロバット”!!」

エモンガ「モーン!!」ビュッ!

ムー太「…!」

ドガアアン!!!

ムー太「ムウウ!?」

律「! …ムー太!!」

エモンガ「モーン!!」シュタッ

律「速い!!」

カミツレ「速い、ね…。
この程度でそんなふうだったら、次はついてこられなくなるわよ」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:35:16.94 ID:W987bwnAO<>
律「…!」

エモンガ「モーン…!!」シュシュシュ…

律「エモンガが何体も…!」

唯「“かげぶんしん”…!!」

カミツレ「そうよ! そしてさらに…!」

エモンガ「エモーン!!」シュンッ!!

ドオオン!!!

ムー太「ムウウ…!?」ズサアッ

律「な…」

カミツレ「“こうそくいどう”ですばやさも上げたわ」

律「なんて速さだ…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:36:42.28 ID:W987bwnAO<>
カミツレ「まだこれで終わりじゃない!
エモンガ、“エレキボール”!!」

エモンガ「モーン!!」バリリッ!

ジャアアアアアン!!!!

ムー太「!?」ピシャアッ

唯「すばやさだけじゃなくて技の威力もすごい…!!」

カミツレ「“エレキボール”は自分が相手より素早いほど威力が上がる技よ」

カミツレ「ふふ、どう?
私のバトルは魅せるバトル!!
華麗に、そしてエレキトリックに!! あなたのポケモンを倒してあげるわ!!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:38:04.77 ID:W987bwnAO<>
律「やられっぱなしでいられるか!
ムー太、反撃だ!!」

ムー太「ムウウ…」フラフラ

律「ど、どうした!?」

カミツレ「“せいでんき”が効いてきたようね」

律「…!」

カミツレ「最初の“アクロバット”で私のエモンガと接触してしまった。そして“せいでんき”が体に取り巻いたのよ」

律「これじゃあムー太のすばやさが下がって…」

カミツレ「“エレキボール”の威力がまた上がるわね…!」

エモンガ「エモーン…!!」バリバリッ…
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:40:11.70 ID:W987bwnAO<>
律「くそ…、なんて戦術だ!!
なにか打つ手はないのか!?」

カミツレ「ないわ! 私の戦術は完璧よ!
これでトドメ!! エモンガ、“エレキボール”!!!」

エモンガ「エモーン!!!」

ドギャアアアアアン!!!!!

律「く…そ……!」

チョロチョロ…

ムー太「ムウ?」

シュワッ…

律「……あれ?」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:42:08.29 ID:W987bwnAO<>
唯「消えちゃった……」

カミツレ「ど、どうして…」

エモンガ「モーン…」フラフラ

カミツレ「!? …“まひ”してる?!」

唯「あっ! 分かった!
ムー太の特性、“シンクロ”だよ!!」

カミツレ「…! “シンクロ”…!!」

律「なるほどな! その特性で相手にも“まひ”が移ったわけだ!!
すごいぞ、ムー太!」

ムー太「ムウウ♪」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:44:33.74 ID:W987bwnAO<>
律「よし、エモンガは突然“まひ”になって戸惑ってる! 反撃するなら今だ!!
ムー太、“じこあんじ”!!」

ムー太「ムウウ!」ピーン…

ムー太「」シュッ!!

カミツレ「! 速い…!?」

律「“じこあんじ”は相手の上がった能力をそのままコピーしちまうのさ!
喰らえ! “アシストパワー”!!」

ムー太「ムウウウ!!!」

ドガアアアアアン!!!!!

エモンガ「エモーン…」バタッ

カミツレ「エモンガっ!」

律「よっしゃあ!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:46:04.49 ID:W987bwnAO<>
唯「よくやったよ〜!!」スリスリ

ムー太「ムウウ♪」

律「まだ試合中だぞ…」

カミツレ「…そうよ。
ここからは私、本気でいくから…!!」キッ

律「!」ゴクリ…

カミツレ「魅せるバトルからは少し離れるわ!
ゼブライカ!!」ボム!

ゼブライカ「ヒヒーン!!」

唯「あれ…? なんか見たことある姿だねえ」

律「まさか…」

ピッ

ポケモン図鑑『ゼブライカ、らいでんポケモン
シママの進化系。きしょうが はげしく おこると たてがみから しほうはっぽうに でんげきを うちまくるので きけん。』
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:48:07.94 ID:W987bwnAO<>
律「…シママの進化系か!」

唯「カッコイイね〜」

律「ムー太、気張っていくぞ!」

ムー太「ムウ!」

カミツレ「ゼブライカ、“ワイルドボルト”!!」

ゼブライカ「ヒヒーン!!」バリバリッ!

ドオオオオオン!!!

ムー太「」ドサッ

律「…!!」

カミツレ「一度雷が鳴ったら、簡単に止ませられないわよ」

律「へ…! 上等だ!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:50:06.31 ID:W987bwnAO<>
律「ムー太、戻れ!」シュウウッ

カチャ…

律(よし、あとは入れ替わってないみたいだな…)

律「いけ、ボルト!」ボム!

ボルト「シマー!」

カミツレ「! シママ…」

唯「おおーっ! シママ対ゼブライカの夢の進化前後対決!!」

律「頼んだぞ、ボルト!」

ボルト「シマー!」

カミツレ「行くわよ、ゼブライカ」

ゼブライカ「ヒヒーン!」

律「“スパーク”!」

カミツレ「“ワイルドボルト”!」

ボルト「シマー!!」ビリリッ

ゼブライカ「ヒヒーン!!」バリバリッ

ピシャアアアアアン!!!!!
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:52:58.07 ID:W987bwnAO<>
シュウウッ…

ボルト「……」

ゼブライカ「……」

律「…どちらもピンピンしてやがる……」

カミツレ「ゼブライカの“ワイルドボルト”を耐えるなんてやるわね…」

唯「って! どっちも特性が“でんきエンジン”なんじゃん!!」

律カミツレ「……」

律(やっぱ特性戻ってたか…)

律「…へっ、どうせならスピードを最速まで上げて白熱したバトルをしたいじゃん」

カミツレ「ふふ…、賛成ね。その方がゼブライカも私も本気を出せるわ!」

律「なんだよ、見かけによらず熱いじゃん。
私も燃えてきたぜ!」

カミツレ「勝つのは私……いや私とゼブライカだけどね」

律「へっ! 私達だって負けないさ!!」

律カミツレ「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

唯(むっちゃ入りづらい…)
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:54:31.14 ID:W987bwnAO<>
律「ボルト! “スパーク”!!」

ボルト「シマー!!」ダッ!

カミツレ「ゼブライカ、“ワイルドボルト”!」

ゼブライカ「ヒヒーン!!」ダッ!

ドン!!!

シュッ……シュッ……

ドガアアン!!!!

唯「すごいぶつかり合い!」

律「よし! スピードに乗ったところで…。
ボルト!! “ニトロチャージ”だ!!!」

ボルト「シマー!」ボウッ!

カミツレ「!」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:56:22.18 ID:W987bwnAO<>
ボワアアアッ!!!

ゼブライカ「ヒヒーン…!?」

ボルト「シマー!!」ボオオオッ!!

律「燃やし尽くせー!!」

カミツレ「…そんな小さい炎で、燃やせるとでも?」

律「…!」

ゼブライカ「ヒヒーン…!!」ゴオオッ…

律「まずいッ…」

カミツレ「“オーバーヒート”!!!」

ゼブライカ「ヒヒーン!!!」

ゴアッ!!

ボオオオオ!!!!!!

律「くっ…!」

ドシャッ!

ボルト「シ、マ…」

律「ボルト!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 20:58:42.89 ID:W987bwnAO<>
カミツレ「ふふ…」

ゼブライカ「ヒヒーン!」

カミツレ「やっぱりね。進化前では進化系には勝てないのよ」

律「くそ…!」

ボルト「シマー…」

唯「りっちゃん…! ボルト…!」

カミツレ「終わりよ。
ゼブライカ、“ギガインパクト”!」

ゼブライカ「ヒヒーン!!」ダッ!

ボルト「!?」

ドガアアン!!!!

律「ボルッ…」

ゼブライカ「」シュッ!

ドンッ!!!

ボルト「シマッ!?」

シュッ!

ドガンッ!!!!!

ボルト「シマァア!!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:00:01.76 ID:W987bwnAO<>
律「くそ、なんてスピードだ…!! “でんきエンジン”で相当すばやさが上がってる!!」

律「……ん?」

律「あのスピードは……」

ボルト「」ドシャアン!!!

律「!」

ボルト「シマ…」

カミツレ「さあ勝負は着いたわ。シママをボールへ戻しなさい」

律「……」

カミツレ「…?」

律「私な、でんきタイプを見たら思い出すことが二つあるんだよ」

カミツレ「……」

唯「りっちゃん…?」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:02:04.62 ID:W987bwnAO<>
律「一つはマチスって奴で、でんきタイプの使い手でジムリーダーだ。すごい熱いバトルをしたよ。今でもまだバトルの様子を鮮明に覚えてる…」

カミツレ「……もう一つは?」

律「…もう一つは、そのゼブライカみたいにスピード感溢れるバトルをするマルマインを使うトレーナー……ミナキさんって人だ!!」

唯「!」

律「その人から教えてもらったんだ! 『バトルにおいて、そのバトルフィールドの環境によって戦術を変えろ』!!」

ボルト「…シマー!!」キッ

律「まだ勝負は…、着いてないぜ!!」

カミツレ「…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:04:03.65 ID:W987bwnAO<>
ボルト「」ダッ!!

律「ジェットコースターに飛び乗れ!! ボルト!!!」

ゼブライカ「ヒヒーン!?」

ボルト「シマァ!!」ドガッ!

ゼブライカ「!?」ドオン!!

カミツレ「ゼブライカがジェットコースターに!?」

ボルト「シマッ!」ダッ!

カミツレ「シママは別のジェットコースターに乗った?!」

ウィーン!!!
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:07:25.84 ID:W987bwnAO<>
律「…」ダッ!

律「レバーで進路変更だ!!」

ギュイイン!!!

カミツレ「まさか…! これで勝負を決める気!?」

律「…ああ! ジェットコースターが止まって、最後まで立っていた方の勝ちだ!!」

カミツレ「…」ゴクッ

ギュイイン!!!!

唯「ジェットコースター同士が…ぶつかり合う!!!」

律「“ニトロチャージ”!!!!」

カミツレ「“オーバーヒート”!!!!」

ボオオオッ!!!!!!

ゴアアアッ!!!!!!

ドオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!

<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:09:03.61 ID:W987bwnAO<>
ギギ……

律「……」

カミツレ「……」

ギィ………

タンッ!

律カミツレ「!!」

ゼブライカ「……」ザンッ!

律「…!!」

カミツレ「はあ…。……ふふ。
やっぱり私が勝ったわね。ジェットコースターに乗り込んだ時はどうなることかと思ったけどね」

ゼブライカ「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:10:08.53 ID:W987bwnAO<>
カミツレ「よくやったわ、ゼブライカ」

ゼブライカ「……」

カミツレ「…? ゼブライカ?」

ゼブライカ「ゼブウウ!!!」

カミツレ「…え……?」

唯「その鳴き声…」

カミツレ「私のゼブライカじゃない…?
まさか……」

律「…ボルト、か……?」

ボルト「ゼブッ!!」ニコッ

律「進化、したのか…!!」

ボルト「ゼブウウ!!」

唯「すごおいっ!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:11:06.15 ID:W987bwnAO<>
カミツレ「じゃあ…私のゼブライカは…!?」

カミツレ「…!」

ギィ……

ドサッ!

ゼブライカ「ヒヒ〜ン……」ガクッ

カミツレ「ゼブライカ…!」

唯「…ということは!」

カミツレ「…私の負けね。
“ボルトバッジ”、受けとって」スッ
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:12:12.21 ID:W987bwnAO<>
律「よっしゃあ!!」

唯「やったね、りっちゃあん!!」

カミツレ「…」ションボリ

律「あ、ごめん…。本人の前ではしゃぎすぎたよ……」

唯「ジェットコースターがなかったら負けてたし!
そんな落ち込まないで…」

カミツレ「別に落ち込んでないから。
私、ライモンでポケモン強いもんっ!」フンッ

唯律「 」



<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:13:02.21 ID:W987bwnAO<> …………
………
……


《イッシュ地方のどこか》


ゲーチス「…もう着いたころですかね」

澪「…? なんの話ですか?」

ゲーチス「シルバーですよ」

澪「…というより、なぜシルバーが?」

ゲーチス「ふふ…、彼にも事情がありましてねえ。
まあどんな事情にしろ、変わりませんよ。
この世の中のせいで彼は苦しんでいる…。それは誰もが同じことですがね」

澪「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:14:26.88 ID:W987bwnAO<>
ゲーチス「…カントー、ホウエン、シンオウ……。ワタクシの計画したもので最もワタクシの“理想”に近いものはですね。
アカギさんの担当した『この世界を新しく作り替える』というものなんです」

ゲーチス「この世界は変わらなければなりません。
英雄“たち”の手でね…」

ゲーチス「ふふ…」

ゲーチス「我らが王がNなら、彼はS(シルバー)だ……。
二人はまったく対極の存在ですが、しかし互いに引かれ合うのです。それはまるで、磁石のNとSのようにね」

ゲーチス「NとS…。“理想”と“真実”が交差し、重なり合った時……。伝説のドラゴンポケモン、ゼクロムとレシラムは現れ…英雄は生まれ……そして新しい世界が生み出される…。
“理想”であり“真実”である素晴らしい世界がね…!」




<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:15:48.43 ID:W987bwnAO<> ………
……


《ライモンシティ》


「……」

「リングマ」ボム!

リングマ「グマー!!」

「さて…、始まるな…」




Episode.21 fin




<> まとめ<><>2011/03/06(日) 21:17:22.34 ID:W987bwnAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-159 >>160-175

Episode.6
>>182-201 >>202-209

Episode.7
>>216-235 >>236-239

Episode.8
>>246-265 >>266-277

Episode.9
>>284-302

Episode.10
>>310-329 >>330-336

Episode.11
>>343-361

Episode.12
>>370-388

Episode.13
>>393-412 >>413-415

Episode.14
>>421-440 >>441-442

Episode.15
>>447-466 >>467-480

Episode.16
>>485-504 >>505-506

Episode.17
>>511-530 >>531-545

Episode.18
>>551-570 >>571-573

Episode.19
>>577-596 >>597-598

Episode.20
>>602-609 >>611-630 >>631-637

Episode.21
>>642-661 >>662-681
<> ぽけもん<><>2011/03/06(日) 21:18:20.30 ID:W987bwnAO<> 終わりです。やっとジム戦…
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/07(月) 22:47:37.55 ID:t7p9coLv0<> 乙です!
イッシュミカンポジのカミツレェ・・・・・・そのギャグさえなきゃクールキャラだったのに
だがそれがいい

そしてなるほど・・・NとSか・・・
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/07(月) 23:17:23.32 ID:5XpTSaKDO<> カミツレ可愛いよカミツレ

フウロをどんなキャラにするか非常に期待しとります <> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:32:05.38 ID:FWOMCPyAO<>

Episode.22




《ライモンジム》


カミツレ「それで、あなたたちはこれからどうするの?
アロエさんに連絡は入れておくけど」

唯「う〜ん…」

律「ジムのこともプラズマ団のこともあるしなあ。アロエさんたちには悪いけど、そっちを優先するか」

カミツレ「そうね…。
あ、それなら…“ホドモエシティ”には行くわよね?」

唯律「“ホドモエシティ”??」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:34:05.67 ID:FWOMCPyAO<>
カミツレ「次のジムがあるところよ。ライモンの隣町で橋を渡ったらすぐよ」

律「へえ…、じゃあそこに行くとするか」

カミツレ「そう。それなら私は“ホドモエシティ”のジムリーダーに話をつけておくわ」

律「楽しみだな、唯!」

律「……」

律「あれ…? 唯は?」

カミツレ「なにやら、『観覧車〜♪』とか言いながら出て行ったけど」

律「あいつぅ!」

律「ゆいい!! 私も乗るからな!! 観覧車ぁ〜!!!」ダダッ!

カミツレ「……」

カミツレ「あら、行っちゃった…」

カミツレ「まあいっか。そんな大したことも起こらないでしょう。
とりあえず連絡を…」



<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:36:02.36 ID:FWOMCPyAO<> ………
……


律「……しまった、すっかり道に迷っちまった……」

律「つうかさ、大体この街が広すぎるんだよなー!
…ここはどこだよ!?」

律「ん…? どこかで見たスタジアムだな……。どこで見たっけ?」

律「とりあえず遊園地に戻らないとな…」

ザッザッ

「……」

律「…!?」

律「あれは…!! シルバー!?」



<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:38:06.04 ID:FWOMCPyAO<> …………
………
……


《かんらんしゃ》


唯「あれだ、あれだ!
えへんっ、先回りをしてりっちゃんを驚かせようの巻!」

唯「まだかな〜、りっちゃん…。あれぇ? 行くって言っといたっけ……」

ザワザワ…

唯(あ、誰かいる! りっちゃんかな♪)

「おい! さっさとポケモンをよこせ!!」

唯「!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:40:06.12 ID:FWOMCPyAO<>
「ひええ、そんなあ…」

「お前が“そだてや”だってことは知ってんだよ!!」

そだてや「でも、預かっているポケモンを逃がせって……」

「だから、解放しろって言ってんだろ!!」

唯(あれは…プラズマ団!?)

下っ端男「解放しないってんならぁ…」ボム!

ドッコラー「コラッ!」ギロッ

そだてや「ひいい!」

唯「大変だ!
…ムー太!!」ボム!
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:42:06.40 ID:FWOMCPyAO<>
下っ端男「…!」

モール「グリュ?」

下っ端男「なんだ、お前」

唯「ああっ! まだ入れ替わったままだったよお!」

下っ端男「すっこんでろ、雑魚!」

ドッコラー「コラッ!」ドガッ!

モール「リュー!?」

唯「モ、モール!
…ごめん、戻って!」シュウウッ
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:44:12.00 ID:FWOMCPyAO<>
唯「許さないよ!」

下っ端男「へっ、そっちから仕掛けてきたんだろ?」

唯「その人を助けるためにね!
チー太!!」ボム!

チー太「チー!!」

唯「“スイープビンタ”!」

バシバシバシ!!!

ドッコラー「コラァ…!」ジリッ…

唯「“スピードスター”!!」

チー太「チィー!!」

ドダダッ!!!

ドッコラー「」ガクッ
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:46:07.70 ID:FWOMCPyAO<>
下っ端男「ぐぅ…! 戻れ、ドッコラー!」シュウウッ

下っ端男「覚えてろ〜!!」

唯「ふう…」

そだてや「あの…、お嬢さん。ありがとうね」

唯「ううん! 当然のことですからっ!」エヘンッ

そだてや「うん…、お礼にこれをあげよう!」スッ

唯「なんですか?」

そだてや「観覧車のチケットだよ」

唯「わあ! ありがとうございます!」

そだてや「それじゃあ、私は帰るよ」タッタッ

唯「……ペアのチケットかあ…。
りっちゃんと乗ろう!」

唯「まだかな〜、りっちゃん…」

「観覧車…か」

唯「? あれって…」



<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:48:02.86 ID:FWOMCPyAO<> ………
……


律「おーい! 待てよう!」

「!」

ガシッ!

律「よっ! シルバー!!」

シルバー「…!」

律(あ…、やば…。シルバーも澪みたいになってたら…)
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:50:06.80 ID:FWOMCPyAO<>
シルバー「…なんだ、あんたか」

律「…おお! 私のこと覚えているか!」

シルバー「…なにを言っているんだ?」

律「んー、ちょっとあってな…」

シルバー「ふうん…」

律「つうか…、反応薄くね!?
久しぶりに会ったのに!」

シルバー「こんなもんだろ」

律「はあ〜。変わってないなあ…。
お前も少しは感情を外に出してもいいんだぜ?」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:52:21.42 ID:FWOMCPyAO<>
シルバー「……。こんなところでなにやってるんだ?」

律「そりゃお互い様だろ。私はお前と…澪を探しててさ」

シルバー「…あいつになら会ったぞ」

律「いや、私も会ったんだけどさ……って、ええ!?
会った!? 澪と?!」

シルバー「ああ」

律「どこで!?」

シルバー「とあるところでな。
…なにかあったのか?」

律「…その、ちょっと…な」

シルバー「……」

律「と、ところで、シルバーはここでなにしてるんだ?」

シルバー「俺か…、俺はな……」

ヒュウウッ…

シルバー「“真実”を確かめに…」




<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:54:24.48 ID:FWOMCPyAO<> ………
……


唯「Nくん!」

N「! 君は…」

唯「また会ったね!」

N「ふうん…。君も観覧車を見に来たのかい?」

唯「見に来た??
あっ! Nくんも観覧車に乗りに?」

N「いや僕は…」

唯「ホントはりっちゃんと乗るつもりだったんだけど…。
しょうがない! そんなに乗りたいなら、Nくんを乗せてあげる!!」

N「あの…」

唯「お姉さんにまかせなさいっ!」フンスッ

N「…」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:56:08.87 ID:FWOMCPyAO<>
ガタン… ガタン…

唯「ふぇ〜! すごい眺め〜!!」

N「…」

唯「あっ! あれ、ライモンジム!!
おお! あのビルは“ヒウンシティ”!!
あ〜!! “シッポウはくぶつかん”まで見えるー!!!」

N「……」

唯「ねえっ、Nくんも!」

N「僕は観覧車が大好きなんだ。この円運動……力学……美しい数式の集まり……」

唯「? 私も観覧車大好きだよ〜。えへへ〜」

N「最初にいっとおくよ。
僕がプラズマ団の王様だ」

唯「…え?」

N「ゲーチスに請られ、一緒に世界を救うんだよ」



<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 20:58:11.14 ID:FWOMCPyAO<> ………
……


律「なんだって…?
どういう…ことだよ……」

シルバー「その通りの意味だ。
俺はプラズマ団。その王だ」

律「プラズマ団って…」

シルバー「ゲーチスと共に世界を救うのさ」

律「な、なんだよ。どいつもこいつもゲーチスって…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:00:03.32 ID:FWOMCPyAO<>
シルバー「…世界にいったいどれほどのポケモンがいると思う?」

シルバー「そのほとんどは人間にこき使われ、住み処を追われ、ひどく苦しんでいる…。
俺はそんなポケモンたちを救いたいのさ」

律「…ゲーチスみたいなことを言うんだな」

シルバー「俺は戻ったまでだ。もともとこうである、“真実”の俺に…」カチャ

律「…どうしてもかよ」

シルバー「どうしてもだ」

律「……そうか」カチャ

ボム!

ボルト「ゼブウウ!!」

律「なら、“理想”的なポケモンと人間の絆をみせてやる!!」

シルバー「……」



<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:02:03.84 ID:FWOMCPyAO<> ………
……


ガシャンッ…

唯「……」

N「……」

唯「Nくん…、さっきの話……」

N「僕はポケモンというトモダチを人間たちから解放して、自由にする!
そしてポケモンたちが完全な存在となる“理想”の世界にこの世界を変えるのさ!」

唯「そんなの…間違ってるよ…」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:08:57.20 ID:FWOMCPyAO<>
N「僕の考え…理解できないか。
そうか…それは残念」

N「君も、ポケモンを扱うトレーナーだね。
…チョロネコ」ボム!

チョロネコ「ニャア!」

唯「…チー太!」ボム!

チー太「チー!」

N「“つじぎり”!」

唯「“スイープビンタ”!」

ガキイイッ!!!

N「チョロネコ、“ねこのて”!」

チョロネコ「ニャー!!」ブンッ!

ドガッ!!!

チー太「チー!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:10:31.12 ID:FWOMCPyAO<>
唯「チー太!
…黒い球?」

N「“くろいてっきゅう”、今の技は“なげつける”だよ。もちものを投げつけて攻撃するんだ。
そして…」

チョロネコ「」シュッ!

唯「…!!」

N「チョロネコの特性、“かるわざ”!!
手ぶらになればすばやさが上がる!!」

チョロネコ「」シュッ! シュッ! シュッ!

チー太「チ〜!?」オロオロ

N「“ねこだまし”!!」

バチイイン!!!

チー太「チ〜…」クラッ

唯「チー太…!」

N「“つめとぎ”から“ダメおし”!!」

ドオオオオオン!!!!!



<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:12:04.48 ID:FWOMCPyAO<> ………
……


律「ボルト! “スパーク”!!」

ボルト「ゼブウウ!!」バリバリッ!

シルバー「!」

ピシャアッ!!!!

ドサッ!

キングドラ「」ガクッ

シルバー「……」シュウウッ

律「どうした? もう終わりか?」

シルバー「…ふん!」ボム!

リングマ「グマー!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:14:07.02 ID:FWOMCPyAO<>
律「…へっ!
ボルト、“ニトロチャージ”!!」

ボルト「ゼブウウ!!」ボオオオッ!

シルバー「リングマ! 受け止めろ!!」

リングマ「グマー!!!」バッ!!

ガシイイッ!!!!

ボルト「…!!」

ジリリ……

シルバー「……」

律「……」

律「…思い出すじゃねえか! 初めて会った時も戦ったな!!」

シルバー「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:16:14.08 ID:FWOMCPyAO<>
律「あの時は私が勝って、お前がハンカチを落として…、私が名前を間違えて……」

シルバー「……」

律「ダメか!? シルバー!!
今のお前もあの時のお前も、同じお前だ!!
お前、ポケモン好きだろ!!? トレーナーで…、バトルも楽しいだろ!!」

シルバー「“はかいこうせん”!!」

リングマ「グマー!!!」

ドガアアアアアン!!!!!

律「くあっ…!」ドサアッ

「わあ!」ドタッ

律「! 唯!?」

唯「あれ! りっちゃん!?
…! それにシルバーくん!?」

シルバー「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:18:03.73 ID:FWOMCPyAO<>
律「…唯、話はあとだ。今はこの場を切り抜けないと……。
そっちもその様子じゃあな…」

N「……」

唯「うん…そうだね」

ザンッ!

律「…」 唯「…」

シルバー「…」 N「…」

N「へえ…、シルバーじゃないか」

シルバー「…N」

唯律「!!」

唯律「二人は知り合い!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:20:07.96 ID:FWOMCPyAO<>
唯「シルバーくんがプラズマ団の王の知り合いなんて…」

律「!? 待てよ! シルバーが王じゃないのか!?」

唯「え? それ、どういう…」

N「なにか勘違いしているようだね。
安心してくれ。どちらも間違っていないよ」

シルバー「俺たち二人ともがプラズマ団の王だ」

唯律「!!」

N「…そうだね、シルバーに会えたことだし。今回はこれで退こう」

シルバー「…そうだな」

律「に、逃げるのかよ!」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:22:04.97 ID:FWOMCPyAO<>
N「…僕たちには変えるべき未来がある」

シルバー「“理想”を“真実”に、“真実”を“理想”にするために…」

N「僕は」 シルバー「俺は」

Nシルバー「チャンピオンを超える」

唯律「…!」

N「だれにも負けることのない唯一無二の存在となり、」

シルバー「すべてのトレーナーにポケモンを解放させる…」

N「君がポケモンといつまでも一緒……、そう望むなら、各地のジムバッジを集め、ポケモンリーグに向かえ!
そこで僕たちを止めてみせるんだ。それほどの強い気持ちでなければ僕たちは止められないよ」

スゥ……
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:24:04.82 ID:FWOMCPyAO<>
N「シルバー…、“真実”の僕よ…」

シルバー「N…、“理想”の俺…」

N「僕たちは二人で一つであり一つで二人だ」

シルバー「二人で伝説のドラゴンポケモンを従わせ、世界を救おう」

N「僕が“理想”…」

シルバー「俺は“真実”…」

Nシルバー「“理想”と“真実”が一つとなるとき、世界は救われ…新しく生まれ変わる」

スゥ……

唯「あ…、消えちゃった……」

律「……」

唯「りっちゃん…」

律「唯…、私……決心したよ。これで三回目だ」

唯「…?」

律「一回目は、ただもっと強くなりたいと思って決めた!」

律「二回目は、プラズマ団に対抗できる力を手に入れるために決めた!!」

律「三回目は…」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:26:08.00 ID:FWOMCPyAO<>
律「澪とシルバーを助けるために決めた!!!
私は、ジムを絶対に制覇してやる!!!!」

唯「!」

律「強くなっても…あの二人を助けられる保証はないけど、でも!
やれることはやりたい!!
私は、プラズマ団を倒す!!
澪とシルバーを……友達を救ってやる!!!」

唯「りっちゃん…。
……私じゃないよ」

律「え…?」

唯「私たち! だよ、りっちゃん!!」

律「…! そうだなっ! 悪い!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:28:06.39 ID:FWOMCPyAO<>
唯「じゃあ観覧車に乗りにいこーっ!」

律「なんでだっ」

唯「えーっ、りっちゃん乗りたくないの?」

律「なんでジム制覇の話から観覧車になるんだよ…」

唯「だってーっ」

「唯先輩ー!! 律先輩ー!!」

「唯ちゃん!! りっちゃあん!!」

唯律「!」

唯「あずにゃん!」 律「ムギ!」

梓「やっと見つけましたぁ…」

紬「大丈夫だった!?」

唯「心配ないよ〜」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:30:04.03 ID:FWOMCPyAO<>
律「ごめんな、心配かけて…」

梓「…プラズマ団のカトレアって人は?」

唯「いい人だったよね〜、カトレアさん!」

梓「へ…?」

律「ああ、プラズマ団にも良い奴はいるんだな!」

唯「ってえ、カトレアさんはスパイでプラズマ団に入ってるだけだよお」

紬梓「……」

紬「なにかよく分からないけど…」

梓「大丈夫みたいですね」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:32:03.46 ID:FWOMCPyAO<>
律「このりっちゃんがこのくらいで命を落とすと思うな!」

梓「別にそこまでは…」

紬「それより、二人は今までどこにいたの?」

唯「“ブラックシティ”ってところ〜」

梓「“ブラックシティ”…?」

律「ああ、この先にある街だよ」

唯「そこにはね、最強のトレーナーさんがいるんだよっ」

梓「最強のトレーナーですか」

紬「へ〜♪」

律「ゴヨウも良い人だったよな!」

唯「うんっ」

紬梓「…!?」

紬「ゴ、ゴヨウ…?」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:34:06.67 ID:FWOMCPyAO<>
唯「ど、どうしたの?」

梓「今、ゴヨウって言いました…?」

唯「う、うん…」

梓「…ムギ先輩」

紬「うん、梓ちゃん」

梓「まさかイッシュ地方にゴヨウさんがいるなんて…」

律「二人とも、ゴヨウの知り合いなのか?」

紬梓「……」

梓「まあ…そんなところです」

唯律「?」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:36:04.05 ID:FWOMCPyAO<>
「おーい!」

唯律紬梓「!」

唯「カミツレちゃん!」

カミツレ「どこでなにしてたの?」

律「ああ、ごめんごめん。プラズマ団とか色々あってさ」

カミツレ「…この子たちは?」

唯「博物館の事件で関わった私たちの友達ですっ」

カミツレ「…。私はカミツレよ、よろしくね」

梓「あ…、あなたがカミツレさんですか。
私は中野梓って言います」

紬「琴吹紬です。よろしくお願いします〜♪」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:37:16.80 ID:FWOMCPyAO<>
カミツレ「それで、“ホドモエシティ”のジムリーダーに連絡がついたわ。
“5ばんどうろ”に来てね、私は先に行ってるから」クルッ

律「ああ!」

唯「ありがとう〜♪」

梓「先輩たちは…“ホドモエシティ”に?」

唯「うんっ、バッジをゲットしにね〜」

律「リーグいくんだ! 制覇だ!!」

紬「立派だわ〜♪」

梓「……」

唯「どしたの? あずにゃん」

梓「…じゃあここでお別れですね」

唯律「へ…?」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:39:57.31 ID:FWOMCPyAO<>
梓「もともと研究所に戻る気でしたけど…、さっきの話を聞いたらそうもいかないです」

唯「ゴヨウさんの話?」

梓「はい」

紬「そうね…。私も気になるわ」

律「じゃあ梓とムギは“ブラックシティ”へ?」

梓「はい。そうします」

律「私たちとはまったく反対方向だな…」

唯「うう〜…寂しいよお〜」

梓「わがまま言わないでください…。
ジム制覇とリーグ挑戦、頑張ってください!」

律「ああ!」

唯「うんっ!」



<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:41:01.78 ID:FWOMCPyAO<> ………
……


律「…一緒に行くのはここまでだな」

唯「じゃあね〜! あずにゃん!! ムギちゃん!!」

梓「はい!」

紬「また会いましょう!!」

バイバーイ……


ザンッ!

「『こうして四人は旅立った…。それぞれの目的を胸に秘め…。
果たして、この四人にどういった試練が待ち受けているのだろうか?』」

パタン!
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:41:37.84 ID:FWOMCPyAO<>
「また新しい小説かい? シキミ」

シキミ「! ギーマさん…。
…いいお題が見つかりましたよ」

ギーマ「へえ…、ああいうのを見ると思い付くのか?」

シキミ「ギーマさんはどうですか?」

ギーマ「ふむ、そうだな……。
賭けるとしたら…、どちらが先に“ポケモンリーグ”へたどり着くか…だね」

シキミ「また賭けですか」
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:42:46.99 ID:FWOMCPyAO<>
ギーマ「あきれた顔だな。賭けは楽しいのに…。
まあいいや、これからもっと楽しいことが始まるよ」

ウィーン…

ピッ!

ピカッ!!!

ギーマ「……」 シキミ「……」

ガラッ…

ギーマ「ごきげんよう、お三方」

「お前たちは…」




Episode.22 fin




<> まとめ<><>2011/03/08(火) 21:44:12.67 ID:FWOMCPyAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
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Episode.5
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Episode.10
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Episode.22
>>686-705 >>706-721
<> ぽけもん<><>2011/03/08(火) 21:44:45.12 ID:FWOMCPyAO<> 終わりです
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/08(火) 21:45:36.40 ID:PhoVGk/X0<> 乙です!
あれ?これカトレアがスパイだってばれたんじゃね・・・?

そしてゲーチスの洗脳怖すぎワロタ
いや原作でもマジで洒落にならんカリスマの持ち主だよな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/08(火) 21:47:23.66 ID:v7Mypb7DO<> おつー
りっちゃんマジ主人公気質 <> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 19:58:59.60 ID:IlOfIcEAO<>

Episode.23




《ライモンシティ・・・スタジアム》


ギーマ「チャンピオンともあろう方々が、見るも無惨な姿だねえ。
どうしたんだい?」

ワタル「ふざけるな…、お前たちの仲間にやられたんだ…」

ダイゴ「うぐ…」

シキミ「レンブさんはやりすぎですね」

シロナ「あなたたち…、一体なにが狙いなの…?」
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:03:18.10 ID:IlOfIcEAO<>
ギーマ「さてね、別になにもないよ」

シロナ「なに…?」

シキミ「私たち、使い道が分からない実力を買われただけなんですよ」

ギーマ「今もどう使えばいいか分からないけどね」

ダイゴ「買われたって、誰に?」

シキミ「ゲーチス様です。我らのリーダー、ゲーチス様」

シロナ「リーダー…ってことは、そのリーダーが率いる組織があるのね…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:05:03.20 ID:IlOfIcEAO<>
シキミ「そうです。名を…」

ギーマ「“プラズマ団”…。覚えておきな」

シロナダイゴワタル「プラズマ団…!!」

シロナ(また退けるべき悪の組織か…! ギンガ団のように!)

ダイゴ(大誤算だよ…、アクア団・マグマ団みたいな悪の組織が…)

ワタル(ロケット団のような奴らだな…!!)
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:07:04.24 ID:IlOfIcEAO<>
ワタル「なんでもいいが、悪行を働くのなら…俺が止める!!
カイリュー、“はかいこうせん”!!!」

カイリュー「リュー!!」カッ!

ギーマ「シキミ」

シキミ「はい」

ドオオオオオン!!!!!

ワタル「やったか…?」

「プクー」

ワタル「…!」

シキミ「プルリルです。タイプはゴースト。
“はかいこうせん”だけでは私には勝てませんよ」

ワタル「ぐっ…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:09:03.73 ID:IlOfIcEAO<>
ダイゴ「シロナさん…」ボソッ

ダイゴ「ここは逃げた方がいいよ。僕たちはボロボロだし、相手は強敵だ。
本意じゃないけどね…」

シロナ「そうね…。“サザナミタウン”に私の別荘があるわ。そこへ逃げましょう。
ダイゴくんはワタルくんを連れていって」

ダイゴ「わかりました」

シロナ「ロズレイド! “はなびらのまい”!!」

ロズレイド「ローズ!!」シュッ!

ビュワアアアッ!!!!!!

シキミ「視界を覆い尽くす“はなびらのまい”…!!」

ギーマ「チィッ…」

ヒラヒラ…

ギーマ「…逃げられたか」



<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:11:03.62 ID:IlOfIcEAO<> …………
………
……


《5ばんどうろ》


唯「ここが“5ばんどうろ”かあ…」

律「あっ、カミツレー!」

カミツレ「! 来たわね。
…ついてきて」

唯律「……」テクテク

「パンはいかがー? 安いよーっ!」

「ひゃっふうう!」

「〜♪」ジャラアン!

ズンチャズンチャ
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:13:03.75 ID:IlOfIcEAO<>
唯「にぎやかだねえ」

カミツレ「ここはライモンの名物なのよ。多くのパフォーマーが集まってる」

律「ピエロやギタリスト、絵かきにダンサー…色々いるな〜」

律(ん…? なんか見覚えある人が…)

「ん? おおっ、カミツレではないか!」

カミツレ「あら、アデクさん」

アデク「久しぶりじゃのう! ライモンでは一番ここが好きでな!」

カミツレ「こういうパフォーマンス、お好きですもんね」
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:15:10.77 ID:IlOfIcEAO<>
律「え…、アデクさん!?」

アデク「!」

唯「りっちゃん?」

カミツレ「アデクさんを知っているの?」

律「あ、えと…」

アデク「ふむ…、おぬし、どこぞで会ったか?」

律「あー、勘違いかもしれないな〜…はは」

アデク「そうか」

律(あぶねー…。流石にまずいよなあ、十年前の話だし…)

唯「?」
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:17:04.15 ID:IlOfIcEAO<>
カミツレ「アデクさんは観光に?」

アデク「まあな。挑戦者もなく暇でな」

カミツレ「最近はバッジを集めるのも一苦労みたいですしね」

アデク「まあもし負けたら、わしも降格してしまうがな! ハッハッハ!」

カミツレ「ふふ…。
でも、この子たちはすごいですよ」

アデク「む?」

カミツレ「もうジムバッジも半分だそうです。私も負けてしまいました」

アデク「ほう…」
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:19:22.06 ID:IlOfIcEAO<> 唯「えへへ〜」

律「…はは」

アデク「こんな子供がのう…」

アデク「……ふむ、おぬしたち!」

唯律「?」

アデク「なぜジムに挑戦するのだ?」

唯律「……」

唯「…なぜって」

律「そりゃあ、強くなりたいからです!」

アデク「強く…な。
なら強くなってなにをしたい?」

唯「ある人たちを倒すため! そして友達のためです!」

アデク「なるほどな…。うむ! 目的があることはいいことだ。それを見失ってはいかんぞ!
では、いつかポケモンリーグで戦おう!」ザッ…

ザッザッ…… <> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:21:07.99 ID:IlOfIcEAO<>
唯「ポケモンリーグで…?」

カミツレ「アデクさんは、イッシュ地方のリーグチャンピオンなの」

律「…!」

唯「チャンピオン!!」

律(アデクさんが…)

唯「すごおい! チャンピオンに会えるなんて!」

カミツレ「次は戦えるように頑張らないとね。
さあ、この先がライモンとホドモエを結ぶ橋、“ホドモエのはねばし”よ」
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:25:08.65 ID:IlOfIcEAO<> …………
………
……


《ホドモエシティ》


「プラズマ団とやら…、ワシの街では悪戯は許さんぞ」

下っ端男「くう…」

下っ端男2「ゲーチス様ぁ…」

「ふん。さあ、すべて洗いざらい吐いてもらうからな!」カチャ

「ヤーコンさあん!!」

ヤーコン「…! どうした? 今忙しいんだ」

「カミツレさんが跳ね橋を上げろと…」
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:30:56.65 ID:IlOfIcEAO<>
ヤーコン「いちいちワシに言うな! そんなことも自分で決められないのか!」

「いや、ヤーコンさんが許可しなければ跳ね橋は…」

ヤーコン「ふん! とにかく通してや…」

下っ端たち「今だ! 逃げろおっ!!」

ヤーコン「ぬう! しまったぁ!!」

「あの…跳ね橋……」

ヤーコン「チィッ!」

<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:33:23.01 ID:IlOfIcEAO<> ………
……



ピポパ

カミツレ「ヤーコンさん? カミツレですけど…」

ヤーコン『ああ、ワシだ』

カミツレ「跳ね橋の許可お願いします」

ヤーコン『ふん、分かっている』

ギギ……

唯律「!!」

ガガー!

ズズズ……、ガアアアン!!

ヤーコン『跳ね橋、開通だ!』
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:35:26.19 ID:IlOfIcEAO<>
唯「すっご〜い!!」

律「橋が動くとはな…」

カミツレ「跳ね橋だからね。
この“ホドモエの跳ね橋”は別名“リザードン橋”ともいわれるわ」

唯「突然外れちゃったりしないのかな?」ジーッ

律「いや大丈夫だろ…」

カミツレ「この先にジムリーダーが待っているわ。いってらっしゃい」

唯「カミツレちゃんは行かないの?」

カミツレ「私は挑戦者の相手もあるから、忙しくてね」

唯「そっかあ…」

律「ここまでありがとうな、カミツレ! それじゃあ!」

カミツレ「ええ」

唯「バイバーイ♪」



<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:36:32.85 ID:IlOfIcEAO<> ………
……


《ホドモエのはねばし》


唯「大きな橋だね〜!」

律「“スカイアローブリッジ”には負けるけどなあ」

唯「…あれ? なんだろう、この影…」

フワッ…

唯「わっ!」

唯「羽根…?」

律「なにしてんだ、唯! 行くぞーっ!」

唯「待ってえ、りっちゃん!」



<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:40:08.73 ID:IlOfIcEAO<> ………
……


律「ここが出口だな…」

唯「あっ、あの人じゃない?」

「…!」

「お前たちか? カミツレが言っていたトレーナーは」

唯「はい! えっと…あなたが…」

ヤーコン「ホドモエジムジムリーダーのヤーコンだ」

律「じゃあ早速ジム戦を!」

ヤーコン「ふん! ジム戦だと? どの口がほざく!」

律「えっ…」
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:41:05.37 ID:IlOfIcEAO<>
ヤーコン「ワシはさっきまで、プラズマ団の奴らを取り調べていた。だが逃げられてしまったんだ」

唯「プラズマ団が…」

ヤーコン「ふん! お前たちのせいだ!」

律「え?」

ヤーコン「お前たちが渡るから跳ね橋を下ろした。だが同時にプラズマ団の奴らに逃げられたんだ!」

律「それ、私たちのせいじゃ…」

ヤーコン「ふん! 大事なのはお前たちがここへ来たことと、そしてプラズマ団が逃げてしまったことだ。
お前たちのせいなんだ。お前たちが捕まえてこい。
どうせプラズマ団を追っているんだろう」
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:42:07.20 ID:IlOfIcEAO<>
律「な…!
なんであんたにそんなふうに言われなくちゃならないんだよ! 逃がしたのもあんたのミスだろ!?」

唯「り、りっちゃん…」

律「確かにプラズマ団のことはあるけど…、あんたにそんなふうに指図される謂れはないぞ!!
今ここでジム戦をしろ!!」

ヤーコン「…ふん!」

律「モール!!」ボム!

ヤーコン「ガマガル!」ボム!

キイイイン!!!!

モール「!?」ガクッ

律「…!」

ヤーコン「ジム戦なら後で相手してやる。今はプラズマ団だ。早く行ってこい。
挑戦、待ってるぜ」




<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:43:23.31 ID:IlOfIcEAO<> ………
……


律「まったくなんなんだ、あのオッサン! 全部私たちのせいかよ!
それに、プラズマ団も見つからないし…」

唯「ホントだねえ…、どこに逃げたか分かればいいんだけど…」

ブオンブオン!

「お困りかい? お嬢ちゃんたち!」

律「…あんたは?」

チャールズ「俺は恋する男、その名もチャールズだ!」

律(また変な奴が現れた…)
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:44:20.49 ID:IlOfIcEAO<>
唯「わあ、バイクだ〜!」キャピキャピ

チャールズ「あんまり俺の相棒には触らないでくれよ〜」

律「お前も馴染むな!」

チャールズ「それで、なにかあったのか?
俺に出来ることならなんでもやるぜ〜」

律「んー…」

唯「りっちゃん、いいでしょ?」

律「まあ…いいか。
私たち、プラズマ団って連中を探してるんだけどさ」

チャールズ「おっ、それならそれっぽい奴らなら“れいとうコンテナ”の方へ逃げたぞ!」

律「本当か!」

チャールズ「ああ、俺は嘘はつかないぜ〜」

律「“れいとうコンテナ”ってどこにあるんだ?」

チャールズ「分からないのか。なら俺が案内してやるよ」

唯「いいんですか!?」

チャールズ「構わねえぜ。さあついてきな!」

ブオンブオン!



<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:45:19.27 ID:IlOfIcEAO<> ………
……


《れいとうコンテナ》


ブオンブオン!

律「この中にプラズマ団が?」

チャールズ「まあここしか隠れるところはねえしな。入るぞ」

ガチャッ

ビュオオオ!

律「うっ…」

唯「さむいい…」

チャールズ「相棒はおいていくか…」
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:46:22.13 ID:IlOfIcEAO<>
律「それにしても、こんなところにプラズマ団は逃げて大丈夫なのかよ」

チャールズ「ケケ、今頃凍えてるかもなあ!」

唯「氷が張ってる…」ジーッ

ソー…

ツルンッ!!

唯「ひゃあっ!?」

ツー!!!

律「ゆ、唯!?」

チャールズ「氷の床は滑るから気をつけろ!!」

唯「今更遅いよー! わ〜!!」ツー!!!
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:47:39.22 ID:IlOfIcEAO<>
ツルンッ!!

唯「ふぇ!」

唯「あれ…止まった?」

唯「りっちゃんたち、どこだろう…。ずいぶん奥まできちゃったよ…」

唯「ん? なんだろう、ここ…」ガチャッ

ヒュウウ!

唯「ううっ…一段とさむい…」

「! ほう…。ここまで追いかけてきたのか」

唯「あ、あなたは!」

サキ「フンフフフ、久しぶりだな」




Episode.23 fin




<> まとめ<><>2011/03/10(木) 20:49:31.35 ID:IlOfIcEAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
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Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
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Episode.23
>>726-745 >>746-749
<> ぽけもん<><>2011/03/10(木) 20:50:08.86 ID:IlOfIcEAO<> 終わりです
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/11(金) 10:15:09.39 ID:/Y8l+jKL0<> 乙
強いのNだけじゃなくて、四天王も強いのか……
レンブ1人で他地方のチャンピオンをまとめてぼこぼこにでき
そのレンブよりもアデクは強いはずで、そのアデクも負けフラグがぼこぼこ立ってるから
もうゲーチスのサザンドラとか間違いなく100レベまで鍛えられているな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/13(日) 14:58:19.76 ID:AH59dxCDO<> >>1さん大丈夫だろうか… <> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 19:58:46.04 ID:ULjERIKAO<> >>1です
すみません、無事です
しばらく自粛してましたが、再開します
読んでくださると光栄です <> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 19:59:55.61 ID:ULjERIKAO<>

Episode.24




《れいとうコンテナ》


唯「なんで…サキさんが…」

サキ「フンフフフ、お前たち。せっかく匿ってやったんだ。しっかりと働け」

下っ端たち「プラーズマー!!」

唯「プラズマ団…!」

下っ端1「クマシュン!」ボム!

クマシュン「クマー!」

唯「…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:02:28.53 ID:ULjERIKAO<>
下っ端1「クマシュン、“こなゆ…」

唯「かっわいいーっ!!」ダキッ!

クマシュン「クマー!?」

下っ端1「んなっ…」

唯「よーしよしよし…」

サキ「…はあ……、相変わらずだな」

唯「でも相手はプラズマ団! 恨まないでねっ!」ボム!

チー太「チー!」

唯「“スイープビンタ”!」

チー太「チー!!」

バシバシバシバシ!

クマシュン「クマァ…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:04:13.45 ID:ULjERIKAO<>
バシィン!!!

クマシュン「クマァ!!」ズサアッ!

下っ端1「ぐっ…!」

下っ端2「しっかりしろ!
行け、バニプッチ!」ボム!

バニプッチ「バニッ!」

唯「…!」

下っ端1「クマシュン、“みだれひっかき”!」

下っ端2「バニプッチ、“こごえるかぜ”だ!」

クマシュン「クマァ!」シャキンッ

バニプッチ「バニィ!」ヒュウッ…

チー太「チー!?」

唯「わああっ!」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:07:33.43 ID:ULjERIKAO<>
ガチャンッ!!

律「唯いいっ!!」ダッ!

ボム!

モール「グリュー!!」

下っ端たち「…!」

律「“きりさく”!!」

モール「グリュー!!!」ザキイッ!!!!

クマシュン「クマァ!?」

バニプッチ「バニィ!?」

律「大丈夫か、唯!」

唯「りっちゃん!」

律「相手が二人ならこっちも二人で勝負だ!!」

唯「ちがう! りっちゃん、もう一人いるの!!」

律「なに…」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:12:49.64 ID:ULjERIKAO<>
ジュペッタ「ジペー!!」ダッ!

サキ「“シャドーボール”!!」

ドオオン!!!

モール「グリュー…!?」

ドガアアン!!!!

律「お前は…!」

サキ「フンフフフ、二人ともいたのか」

律「サキ! なんでお前がプラズマ団と…!
お前、ロケット団じゃあ…」

サキ「ないさ、フフ。
私はただゲーチス様のご命令どおり、サカキの監視をしていたにすぎない。ロケット団に所属していたのもそのためだ。
今はプラズマ団に戻ったのさ。
“ダークトリニティ《改》”としてな」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:13:28.89 ID:ULjERIKAO<>
唯「“ダークトリニティ《改》”って…」

律「確か澪が言ってた…」

サキ「フンフフ、そうだな。
秋山澪もまた、我らの仲間だ」

律「ふざけんな! 澪は私たちの友達だ! お前たちの好きなようにさせてたまるか!」

サキ「その言葉、本人に聞かせてやりたいな、フフ…」

唯「そうだ…。サキさんなら知ってる? 澪ちゃんがなんでプラズマ団になっちゃったか」

サキ「フンフフフ、敵の私にそんなことを聞くのか」

唯「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:15:28.20 ID:ULjERIKAO<>
サキ「フフ、まあいい。教えてやろう。
実は、“ウバメのもり”辺りから秋山澪には目を付けていたんだ」

律「澪に…? どういうことだ?」

サキ「私はプラズマ団の戦力アップのため、実力者を集めていたのさ」

唯「それに澪ちゃんが選ばれた…?」

サキ「フフ、まさにそうだ。
なぜなら彼女はバトルが強い。
そして、悪の素質を持っている…!」

唯律「!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:20:32.06 ID:ULjERIKAO<>
律「澪に悪の素質なんてないぞ! あいつはお前たちみたいなトレーナーじゃねえ!!」

サキ「そうだよ。私たちのような悪の素質ではない…。
彼女の心にはある闇がある。それを利用すれば、悪にするのもたやすい」

律「…結局、お前が事の発端だったのか!」

サキ「フンフフフ、私の話は以上だ」

唯「……」

唯(確かにサキさんが、澪ちゃんがプラズマ団になった原因なのは分かった…。
でも肝心の、澪ちゃんがプラズマ団になった本当の理由が語られてない…。澪ちゃんの心の闇って…?)
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:24:03.23 ID:ULjERIKAO<>
サキ「んん? なんだ、その怪訝そうな顔は?
私の知っていることはすべて話したぞ」

唯「……うそ」

サキ「フンフフフ、ならば本人に直接聞いてみたらいいじゃないか。ここにはいないがな…。
まあ…、それも叶わないか」

サキ「下っ端たちを追ってきたんだろ? ならば仲間のため、お前たちを追っ払おうじゃないか」

ジュペッタ「ジペー!」

クマシュン「クマァ!」

バニプッチ「バニィ!」

律「相手は三体か…」

「なら、俺がいた方がいいな!」

唯律「!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:28:43.04 ID:ULjERIKAO<>
ブオンブオン!!

唯「チャールズさん!」

律「チャールズ!」

チャールズ「相棒を取りに行ってたら遅くなっちまったな」

律「いや、いいタイミングだぜ!
よく来てくれたよ!」

チャールズ「ああ。
…見たとおり、こちらも三人になったわけだ。三対三…」

チャールズ「ケケ、やってみるか? トリプルバトル」

サキ「フンフフフ…、望むところだ」

チャールズ「ケケ、いいのかよお? ここらじゃトリプルバトルで俺に敵う奴ぁいないのによ。
俺はトリプルバトルの申し子、恋する男・チャールズだぜ?」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:30:32.14 ID:ULjERIKAO<>
律「トリプルバトルってなんだ?」

チャールズ「知らねえのかよ。そのまんま、三対三のバトル。ダブルバトルの派生版みたいな感じだ」

唯「そんなバトルが!」

チャールズ「まあ俺に任せときゃあ大丈夫だ。
バスラオ!」ボム!

バスラオ「バシャーシャ!」

律「ボルト、頼むぞ!」ボム!

ボルト「ゼブウウ!!」

唯「チー太!」

チー太「チー!!」

サキ「行くぞ、お前たち!」

下っ端たち「はっ!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:32:12.12 ID:ULjERIKAO<>
チャールズ「バスラオ、“アクアジェット”だ!!」

バスラオ「バシャーシャ!!」ブアアアッ!!!

ジュペッタ「ジペッ!?」

ドオオン!!!!

ジュペッタ「ジペェッ…!!」

チャールズ「“アクアテール”!!」

バスラオ「」バッ!!

ジュペッタ「!?」

ドシャアアン!!!

ジュペッタ「」ガクッ

サキ「フンフフフ、これはこれは…」シュウウッ

サキ「…だが、トリプルバトルということを忘れていないか?」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:37:37.86 ID:ULjERIKAO<>
バッ!!

クマシュン「クマァ!!」

バニプッチ「バニィ!!」

バスラオ「…!!」

下っ端たち「いけえ!!!」

ドガアアアアアン!!!!!

ボルト「ゼブウウ!!」

クマシュン「クマァ!?」

バニプッチ「バニィ!!」

律「ボルト! そのまま“ほうでん”だ!!」

ボルト「ゼブウウ…」ビリリッ…

ピシャアアン!!!!

下っ端1「くぅ…!」

下っ端2「ぐああ…」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:39:21.83 ID:ULjERIKAO<>
律「一気に電気のフィールドにしてやったぜ!
ボルト、“スパーク”!」

ボルト「ゼブ!!」ダッ!

サキ「フンフフフ、スターミー!」ボム!

スターミー「トゥトゥトゥトゥル!!」

律「!」

サキ「“ふぶき”!!」

ビュオオオオオ!!!!!

ボルト「ゼブウウ!?」

律「うああ…!」

唯「こ、こんな狭いところで……」

チャールズ「くそ! 相棒がイカれちまうぞ!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:41:37.06 ID:ULjERIKAO<>
サキ「電気のフィールドから、氷のフィールドに変わった!
勝利は我々の手にあるぞ!!」

下っ端たち「“ふぶき”だあ!!」

クマシュン「クマァ!」

バニプッチ「バニィ!」

ビュオオオオオ!!!!!

チャールズ「チッ…、そう上手くいくと思うなよ!!
バスラオ、“ちょうはつ”だ!!」

バスラオ「バシャーシャ!!」チョイチョイ

スターミー「……」シーン
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:46:14.71 ID:ULjERIKAO<>
サキ「フンフフフ! 馬鹿め!!
スターミーはすでに攻撃体制だ! そんなものは効かん!!」

チャールズ「今のは予防だよ!
よし、いけ!!」

唯「はい! チー太、“アンコール”&“いばる”!!」

チー太「チー!」パチパチ!

チー太「チ〜!!」フンスッ!

スターミー「…!?」

クマシュン「クマァ…?」

バニプッチ「バニィ…!」

サキ下っ端たち「!!」

サキ「“いばる”でこんらんしている…!?
そして“アンコール”で“ふぶき”しか出せなくなっている…。
まずい…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:48:01.82 ID:ULjERIKAO<>
ビュオオオオオ!!!!!!

下っ端たち「うわああっ!!?」

サキ「くああ!!」

チャールズ「“アンコール”が解けても“ちょうはつ”で攻撃技しか出せないぜ?」

サキ「“ちょうはつ”はそのためか!」

チャールズ「強力な技は、もし相手に利用されたら逆にピンチになる。
乱用は避けた方がいいぜ」

サキ「く…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:50:26.16 ID:ULjERIKAO<>
ビュオオオオオ!!!!!!

カキイイン!!!!

サキ「……」

下っ端たち「……」

唯「凍っちゃった!」

律「ホント、すげえ威力だな」

チャールズ「んで、こいつらをどうするんだ?」

唯「えっと…」

律「あのオッサンのところまで運ぶか」

チャールズ「よし、そいつら紐で縛って相棒に巻き付けろ。
頼んだぞ、相棒」

ブオンブオン!



<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:52:48.55 ID:ULjERIKAO<> ………
……


《ホドモエシティ》


ブオンブオン!

キキイッ!

チャールズ「ジムはあっちだ。俺はここまでだが…」

律「ああ、あとは自分たちで運ぶよ。ありがとな」

チャールズ「おう。…あ、そうだ」

チャールズ「トリプルバトルの本場は“ソウリュウシティ”にある! 覚えておくといいぜ。
んじゃ、じゃあな!」ギュイッ…

律「じゃあな!」

唯「バイバ〜イ!」

ブオンブオン!!!

<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:54:25.21 ID:ULjERIKAO<>
唯律「……」

律「さて、こいつを運ぶか」

「その必要はない」

唯律「!?」

律「澪?!」 唯「澪ちゃん!!」

澪「その氷を渡せ」

律「……ダメだ」

澪「早くしないと、中の者が命を落とす」

律「……」

澪「…そうか、渡したくないか。なら…」カチャ

「待ちな!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:56:35.72 ID:ULjERIKAO<>
パン!

ガマガル「ガマー!」

澪「…!」タッ!

ガマガル「……」ジリッ…

澪「……」スタッ

唯「! ヤーコンさん!?」

ヤーコン「ふん! なにやらジムの近くが騒がしいと思ったら、お前たちか」

澪「……。ホドモエのジムリーダー、ヤーコンか…」

ヤーコン「…その氷に入ってるのはプラズマ団か?」

唯「そうですよ〜!」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 20:58:16.18 ID:ULjERIKAO<>
ヤーコン「ふん! ちゃんと捕まえてきたか。なら挑戦を受けてやろう」

唯「それが…」

コロぽん(コロモリ)「コロ!」シャキンッ

ヤーコン「……」

澪「あんたなら分かってくれそうだ。その氷を渡せ」

ヤーコン「…お前は?」

澪「プラズマ団、“ダークトリニティ《改》”秋山澪だ」

ヤーコン「……」チラッ

唯律「……」

ヤーコン「ふん! いいだろう。持って行け」

律「なっ…!」

唯「ヤーコンさん!?」

ヤーコン「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 21:00:22.30 ID:ULjERIKAO<>
澪「コロぽん、“エアカッター”で氷を…」

律「くっ…! モール!!」ボム!

モール「グリュー!!」

澪「…その前にあの土竜を斬れ」

コロぽん「コロ!!」シュッ!

ザキイッ!!!!

モール「グリュー!?」

律「うわあっ!」

ドサアッ!!

唯「りっちゃん! 大丈夫!?」

澪「…コロぽん」

コロぽん「コロ!」シュッ

ザキイイッ!!
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 21:02:11.97 ID:ULjERIKAO<>
パキイッ…

シュタッ!

サキ「フンフフフ、苦労をかけたな。澪よ」

澪「我らの同志だ。助けて当たり前だろ」

サキ「フンフフフ」

サキ「では…、さらばだ。
トレーナーたちよ」

シュンッ!!

ヤーコン「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 21:05:02.50 ID:ULjERIKAO<>
律「オ…オッサン!! なんで…なんで氷を渡したんだよ!!」

ヤーコン「…分かっているさ。奴らプラズマ団は悪い奴らだということはな」

律「だったら…」

ヤーコン「だが、物事は単純なものじゃない。
あいつは強い。ワシでも苦戦を強いられただろうな」

ヤーコン「そんな奴と戦ってみろ。この周囲のお前たち…、街の人たち……。色々なものに影響を及ぼすかもしれん…。
ワシもジムリーダーだ。街が荒れるのは好かん。
奴らと戦うのは…、ちゃんとしたフィールドでだ」

律「……」

唯「ヤーコンさん…」
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 21:06:29.72 ID:ULjERIKAO<>
ヤーコン「ふん、ジム戦だろ? さっさと始めるぞ」クルッ

スタスタ…

唯「……」

律「…澪を逃がしちまったのは悔しいけど、あのオッサン…、憎まれ口ばっか叩くけどいい人かもな」

唯「うん、りっちゃん!」

律「…ぃよし! ジム戦だ!!
今回は唯! 頑張れよ!!」

唯「うんっ!」




Episode.24 fin




<> まとめ<><>2011/03/14(月) 21:08:30.74 ID:ULjERIKAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-159 >>160-175

Episode.6
>>182-201 >>202-209

Episode.7
>>216-235 >>236-239

Episode.8
>>246-265 >>266-277

Episode.9
>>284-302

Episode.10
>>310-329 >>330-336

Episode.11
>>343-361

Episode.12
>>370-388

Episode.13
>>393-412 >>413-415

Episode.14
>>421-440 >>441-442

Episode.15
>>447-466 >>467-480

Episode.16
>>485-504 >>505-506

Episode.17
>>511-530 >>531-545

Episode.18
>>551-570 >>571-573

Episode.19
>>577-596 >>597-598

Episode.20
>>602-609 >>611-630 >>631-637

Episode.21
>>642-661 >>662-681

Episode.22
>>686-705 >>706-721

Episode.23
>>726-745 >>746-749

Episode.24
>>755-774 >>775-780
<> ぽけもん<><>2011/03/14(月) 21:10:20.05 ID:ULjERIKAO<> 終わりです。読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!

今更訂正なんですが、アロエの夫はキダチでした
キイチって誰だろう… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/14(月) 23:48:25.22 ID:2Z/Zk+wqo<> 無事でよかった

じゅくがえりのキイチていなかったか?
ジムリーダーの居場所教えてくれる奴 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/14(月) 23:50:15.58 ID:zHRxRdA+0<> 澪フルボッコしてくるわ <> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 19:57:36.35 ID:DIJqG5WAO<> >>783
そ い つ だ !!
なんかHGSSやりたくなった…

では続き投下します <> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 19:59:12.87 ID:DIJqG5WAO<>

Episode.25




《ホドモエジム》


ヤーコン「ふん! 来たか。
どちらが相手だ?」

唯「私です!」

ヤーコン「ふん! さっきは威勢がよかったが、お前は挑戦しないのか?」

律「まあ私たちは二人でジム挑戦してるからな」

ヤーコン「ふん! まあいい。
では始めるぞ。ガマガル!」ボム!

ガマガル「ガマー!」

唯「お馴染みのガマガル!
よし、チー太!」ボム!

チー太「チー!」

律「こっちもお馴染みだな」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:01:20.16 ID:DIJqG5WAO<>
ヤーコン「勝負は三体使用の交替戦だ」

唯「三体!?」

ヤーコン「どうした?」

唯「二体しか持ってないんです…」

ヤーコン「……。知らん! 自分でなんとかしろ」

唯「えええ!」

ヤーコン「……」

律「んじゃあ…私のポケモンを貸してやるよ」

唯「いいの!?」

律「まあ私もカミツレとのジム戦でムー太を使ったしな。
ボルトを貸すぜ」

唯「ありがとう!」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:03:14.50 ID:DIJqG5WAO<>
ヤーコン「ふん…早くしろ」

唯(ガマガルは水タイプだよね…。ということは電気タイプのボルトは有利!)

唯「チー太、戻って!」シュウウッ

唯「ボルト、いっけえ!」ボム!

ボルト「ゼブウウ!!」

ヤーコン「……ふん!
ガマガル、“バブルこうせん”!!」

ガマガル「ガマー!」ブワワワ!

唯「ボルト、“スパーク”!!」

ボルト「ゼブウウ!」ビリリッ!

ドオオオン!!!!

ガマガル「…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:07:02.50 ID:DIJqG5WAO<>
唯「こうかはばつぐんだよ!」

ヤーコン「ふん!」

ガマガル「ガマー!」キッ

唯「えっ!?」

律「バカ、唯! ガマガルは地面タイプだ!」

唯「えええ!!」

ヤーコン「ふん! 何事も見た目で判断するな、ということだ。
ガマガル、“マッドショット”!!」

ガマガル「ガマー!!」バシャッ!!!

ボルト「ゼブウウ…!」

唯「ああっ…! ボルト、一旦戻って!」シュウウッ
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:09:05.63 ID:DIJqG5WAO<>
唯「ムー太!」ボム!

ムー太「ムウウ!」

ヤーコン「ふん! こちらも交替だ!
…メグロコ!!」ボム!

メグロコ「グロッコ!」

唯「メグロコ?」ピッ

ポケモン図鑑『メグロコ、さばくワニポケモン
さばくの すなの なかで せいかつ。 たいように あたためられた すなが たいおんの ていかを ふせぐのだ。』

ヤーコン「メグロコ、“かみつく”だ!」

メグロコ「グロッコ!!」ダッ!

唯「ムー太、“エナジーボール”!」

ムー太「ムウウ!」ビュワッ!!

メグロコ「グロッコー!?」

メグロコ「」バタッ!

唯「…あれっ?」

律「あっさりやられたな…」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:11:35.73 ID:DIJqG5WAO<>
ヤーコン「戻れ、メグロコ!」シュウウッ

ヤーコン「ふん! 何事も無駄なことなどないんだ」

唯「?」

ヒュウウッ!

律「なんだ…? 急に風が…」

ビュオオオ!!!!

唯「きゃあっ!!」

律「な! す、“すなあらし”!?」

ヤーコン「そうだ。メグロコは散り際に“すなあらし”を起こしたのさ」

ボム!

律「! ポケモンを出したぞ!」

唯「でも…砂煙でよく見えないよ…」

ヤーコン「ふん! これが狙いだ」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:13:12.20 ID:DIJqG5WAO<>
ギュアアン!!!

ムー太「」ガクッ

唯「え…!?」

ヤーコン「ムンナは戦闘不能だ。次のポケモンを出しな。
…まあなにを出したところで、ワシのポケモンが砂煙から襲い掛かるがな」

唯「ううっ…」ジリッ…

律「唯…!」

律(なんて戦術だ! まるで隙がない!
やっぱり、あのオッサンもジムリーダー! 強い…!!)

唯「チー太!!」ボム!

チー太「チー!」

ビュオオオ!!!!

チー太「チー…!?」

唯「チー太! 砂煙がすごいけど、がんばって!」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:15:37.57 ID:DIJqG5WAO<>
ボム!

ヤーコン「さあ仕掛けるぞ!」

「……」ダッ!

唯「チー太、“くすぐる”!」

ヤーコン「ふん! 効かん!!」

唯「狙いは相手に当てるためじゃないよ!」

チー太「チー!!」パッパッ!

ヤーコン「…!」

律「尻尾を箒がわりに!」

唯「これで相手の姿が見える!!」

ヒュウウッ!!

ガマガル「ガマー!」バッ!

唯律「ガマガル!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:17:06.01 ID:DIJqG5WAO<>
ヤーコン「ふん…、バレても変わらん! ガマガル、“だくりゅう”!!」

ガマガル「ガマッ…ガマー!?」キョロキョロ

コソッ…

チー太「チー!」

ガマガル「!!」

ヤーコン「いつの間に懐に…!」

唯「ガマガルは水中と地上で生活するみたいだけど、やっぱり水タイプだね。地上では少し動きが鈍いみたい…。
ましてや、“すなあらし”の中だからね!」

ヤーコン「…!」

唯「“アイアンテール”!!」

チー太「チー!」ブンッ

ガキイイッ!!!

ガマガル「」ドサアッ!

ヤーコン「…ガマガル、よく頑張ってくれた」シュウウッ
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:19:04.12 ID:DIJqG5WAO<>
律「すごいぞ、唯!」

唯「えへへ〜」

ヤーコン「ふん! ワシの最後の一匹はこいつだ。
ドリュウズ!!」ボム!

ドリュウズ「リュー!!」

唯「!!」

律「ドリュウズ…!」

唯「つ、強そう…」ピッ

ポケモン図鑑『ドリュウズ、ちていポケモン
はがねに しんかした ドリルは てっぱんを つらぬく はかいりょく。トンネルこうじで だいかつやくする。』

唯「もしかしてモールの進化系?」

律「ああ、そうだ。私も一度見たことがある」

唯「チー太、気をつけて…」

ヤーコン「ドリュウズ、“ドリルライナー”!!」

ドリュウズ「リュー!!」バッ

ギュアアン!!!
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:21:07.50 ID:DIJqG5WAO<>
律「この音…!」

唯「ムー太を倒したのはドリュウズだったの!?」

ヤーコン「ふん、そうだ。“すなあらし”が起こった直後に出したのはドリュウズ。そのあとすぐにガマガルに交替したがな」

ドリュウズ「リュー!!」ダダッ

律「唯! ドリュウズは地中じゃ速いけど、地上じゃあそんなに速くはない!!
潜られないように注意すれば…」

ヤーコン「どうだろうな?」

ドリュウズ「」スッ…

唯律「…!?」

ギュアアン!!!!

チー太「チー!?」

唯「は、速い!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:23:08.26 ID:DIJqG5WAO<>
ヤーコン「ワシのドリュウズの特性は“すなかき”! “すなあらし”だとすばやさが二倍になる!」

チー太「チ〜…」グタ…

唯「…チー太、休んでて」シュウウッ

律「唯のラスト一匹は…!」

唯「ボルト!」ボム!

ボルト「ゼブウウ!!」

唯「頑張って!」

ヤーコン「……ふん、電気タイプで地面タイプに勝てると思うか?」

律「……」

唯「確かに相性は不利だけど、でも勝負に絶対なんてないよ!」

ヤーコン「…最もだな。
だが、優劣はあるものだ!」

ドリュウズ「リュー!!」ダッ!

ボルト「…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:25:26.05 ID:DIJqG5WAO<>
ヤーコン「“メタルクロー”!」

ドリュウズ「リュー!!」

キンッ!

ボルト「ゼブッ!?」

唯「ボルト、反撃を…」

ドリュウズ「」スッ…

ボルト「ゼブッ?!」

ヤーコン「まだまだ“すなあらし”は吹き荒れているぞ」

唯「“すなかき”…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:27:10.53 ID:DIJqG5WAO<>
ヤーコン「もう一度“メタルクロー”だ!!」

キンッ!!

ボルト「ゼブウウ…!!」

律「ダ、ダメだ…! 相手は“すなあらし”の中から攻撃を仕掛け、反撃しようとしても“すなかき”で上がったスピードのせいで攻撃が当たられない!
しかも…!」

ドリュウズ「……」キラッ…

律「“つめとぎ”で攻撃の威力と命中率を高めて、確実にボルトにダメージを与えてる!!
攻撃されっぱなし、反撃もできないんじゃあ、勝ち目がないぞ!!」

律(どうする? 唯…!)
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:29:04.62 ID:DIJqG5WAO<>
唯「…でも、やるしかないよ!」

ボルト「ゼブウウ!!」

ヤーコン「ふん! なにもできないのになにをやるというんだ?
寝言は寝て言え!!」

ドリュウズ「リュー!!!」バッ!!

唯ボルト「…!!」

ヤーコン「ワシの勝ちだ!!
ドリュウズ、“ドリルライナー”!!!」

ドリュウズ「ドリュ…」

フワッ…

ドリュウズ「リュー!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:33:05.14 ID:DIJqG5WAO<>
律「羽…?!」

ヤーコン「これは…!」

ボルト「」シュッ!!

ザンッ!!!

ドリュウズ「…!?」

律「ドリュウズのスピードを上回り、背後に!? すごいスピードだ!!」

唯「よ、よくわからないけどっ!
ボルト、“ニトロチャージ”!!」

ボルト「ゼブウウッ!!!」ボウッ!

ドオオオン!!!!

ボルト「…」スタッ!

ドリュウズ「」ドサッ

ヤーコン「…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:35:02.87 ID:DIJqG5WAO<>
唯「か…勝ったの?」

律「やったぞ、唯!!」

唯「や、やったあ!!」

ボルト「ゼブウウ♪」ピョンピョン

ヤーコン「…ドリュウズ、よくやった」シュウウッ

ヤーコン「…」サッ…

ヤーコン「この羽は…“しゅんぱつのハネ”か」

唯律「“しゅんぱつのハネ”?」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:37:39.11 ID:DIJqG5WAO<>
ヤーコン「これでポケモンのすばやさが上がるのさ」

律「それであんなスピードに…。
……つうか、羽がなんで急に?」

唯「ああ…私が“ホドモエのはねばし”で拾ったのが、“すなあらし”で飛ばされたのかなあ」

律「拾ったのかよっ」

ヤーコン「ふん! 羽がなければ負けていたな!」

唯「あはは…それは〜…」

ヤーコン「……ふん! だが運も実力のうち!
くれてやろう、“クエイクバッジ”だ!!」

唯「あ、ありがとうございますっ!」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:39:06.90 ID:DIJqG5WAO<>
唯「やったあ♪ “クエイクバッジ”ゲットだよっ!」

律「これで五つ目かな」

ヤーコン「…そうだ、お前にこいつをやろう」

律「へ?」

ヤーコン「“ネジやま”で手に入れたものだ。ワシには必要ないからな、くれてやろう」

律「あ、ああ…。サンキュー…」

律(押し付けられたんじゃ…)

唯「なになに? 化石??」

律「みたいだな」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:41:09.21 ID:DIJqG5WAO<>
唯「りっちゃんばっかりずるい〜!」

律「つーか、私に化石を渡されてもなあ…。復元できないし…。
梓がいればな…」

唯「そういえば、あずにゃんとムギちゃんは今どこだろうねえ?」

律「んー…、ちゃんとやってたらいいけどな。
まあ、私たちよりはしっかりしてるからな。心配はないだろ」

唯「そうだねっ」




<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:43:07.58 ID:DIJqG5WAO<> …………
………
……


《16ばんどうろ》


梓「ふうあ〜、疲れました〜…」

紬「大丈夫? 梓ちゃん」

梓「はい、なんとか…」

紬「ここら辺はトレーナーが多かったからね」

梓「はい…。私たち、体も鈍ってましたしね…」

紬「それで“ブラックシティ”へ行くにはこの道を行くんだっけ?」

梓「はい! ここから一本道です!
この先は“ワンダーブリッジ”っていう橋がありま…」

紬「あっちの森はなに!?」キラキラ

梓「ちょ、ムギ先輩…。
…えっと、そっちは“まよいのもり”ですね」

紬「“まよいのもり”…! ミステリーの匂いが…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:45:29.58 ID:DIJqG5WAO<>
梓「“まよいのもり”には行きませんよ」

紬「ショボン…」

梓「あ、あ、でも! これから行く“ワンダーブリッジ”も、いいところですよ!?」アセアセ

紬「そっかあ…、楽しみ♪」ニコッ

梓「」ホッ…

梓「じゃあ行きましょうか」

紬「ええ♪」




Episode.25 fin




<> まとめ<><>2011/03/15(火) 20:46:43.59 ID:DIJqG5WAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-159 >>160-175

Episode.6
>>182-201 >>202-209

Episode.7
>>216-235 >>236-239

Episode.8
>>246-265 >>266-277

Episode.9
>>284-302

Episode.10
>>310-329 >>330-336

Episode.11
>>343-361

Episode.12
>>370-388

Episode.13
>>393-412 >>413-415

Episode.14
>>421-440 >>441-442

Episode.15
>>447-466 >>467-480

Episode.16
>>485-504 >>505-506

Episode.17
>>511-530 >>531-545

Episode.18
>>551-570 >>571-573

Episode.19
>>577-596 >>597-598

Episode.20
>>602-609 >>611-630 >>631-637

Episode.21
>>642-661 >>662-681

Episode.22
>>686-705 >>706-721

Episode.23
>>726-745 >>746-749

Episode.24
>>755-774 >>775-780

Episode.25
>>786-805 >>806-807
<> ぽけもん<><>2011/03/15(火) 20:48:45.39 ID:DIJqG5WAO<> 終わりです
ヤーコンさんはオッサンキャラの中で一番好きだったりする…
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/15(火) 20:52:35.04 ID:6Ds9V5GK0<> 乙!
迷いの森だとゾロアークフラグだったのに……残念だったねムギちゃん!! <> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 19:47:55.70 ID:8shcWcIAO<>

Episode.26




《ワンダーブリッジ》


紬「ここが“ワンダーブリッジ”ね〜♪」

梓「はい。どんな衝撃もやわらぐように最先端の技術でデザインされた橋…だそうです。
イッシュで一番安全性に優れた橋ですね」

紬「へ〜。“スカイアローブリッジ”は見たけど、ほかの橋も見てみたいわね」

梓「そうですね…。
では、渡りましょうか」



<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 19:50:22.53 ID:8shcWcIAO<> ………
……


梓「もうすぐ出口ですね」

紬「あれ? あれは何かしら…」

おとこのこ「……」

梓「ずいぶんと橋の端に立ってますね…」

紬「ま、まさか…!
あの子…!!」

梓「え、縁起でもないこと言わないでくださいっ!!
とりあえず話かけてみましょう!!」

タタッ
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 19:52:11.38 ID:8shcWcIAO<>
梓「あの、君…」

おとこのこ「……」

おとこのこ「」スッ…

梓「!?」

紬「き、消えた!?」

梓「ム、ムギ先輩! き、消えちゃいましたよ?!
なにが起こって…!」

紬「お、落ち着いて、梓ちゃん…」

梓「さ、さっきのは…まさか幽霊!?」

紬「研究者である梓ちゃんの口からその単語が出るなんて珍しいわね」

梓「でもいきなり消えて…!」

「幽霊なんかじゃないぞ!」

紬梓「……」

梓「…えっ?」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 19:54:19.53 ID:8shcWcIAO<>
「さっきのニンゲンはオイラだったんだぞ!」

紬「ポケモン…?」

梓「…“へんしん”でもしたって言うの?」

「ちょっと違うけど、そうだぞ!」

梓「そんな…、メタモンじゃあるまいし…」

「信じてないな? なら、見せてやるぞ!」

ポン!!

梓?「どうだぞ!!」

梓「わ、私!?」

紬「梓ちゃんだわ〜♪」

梓「って、尻尾がついてますけど…」

紬「かわいい〜♪」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 19:56:03.51 ID:8shcWcIAO<>
梓?「これで信じてくれるな?」

梓「ま、まあ…」

紬「ごめんね?」

梓「ていうか、私の姿から早く戻って!」

ポン!!

「そうだ、まだ名乗ってなかったぞ!
オイラの名前は…」

「ゾロアですね」

ゾロア「…!」

紬梓「!!」

「わるぎつねポケモン、ゾロア。
そして、思わぬゲストも…」

紬梓「ゴヨウさん…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 19:58:21.81 ID:8shcWcIAO<>
ゴヨウ「“やりのはしら”以来ですね」

梓「どうしてあなたがイッシュに!!」

ゴヨウ「まあ、そう熱くならないでください」

ゾロア「ゴヨウ! 今日はなにを持ってきてくれたんだぞ!?」

ゴヨウ「“モーモーミルク”ですよ。どうぞ召し上がれ」

ゾロア「ありがとうなんだぞ!」ペロペロ

紬梓「……」

ゴヨウ「…私はね、今“ブラックシティ”というところで修行をし、頭を冷やしています。自分がしてきた過ちを悔いてね」

梓「…そうなんですか」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:00:04.15 ID:8shcWcIAO<>
ゴヨウ「……。よろしければ、“ブラックシティ”にどうぞ。なかなかいいところですよ。
では私はこれで…」

ゾロア「オイラも行くんだぞ!」

ゴヨウ「ええ、大歓迎ですよ」

タッタッ…

紬梓「……」

紬「私たちも行きましょうか」

梓「そうですね…」

梓(ゴヨウさんは自分のした事の重大さを分かってるのかな…。ちょっとやそっとじゃ罪は償えないぐらいなのに…。
……それを確かめるためにも、行かなくちゃ)



<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:02:16.31 ID:8shcWcIAO<> ………
……


《15ばんどうろ》


ザアアッ!!!!

梓「すごい雨ですね…」

紬「本当…。歩くのがやっとね…。これが異常気象ってものかしら」

梓「早く通り抜けちゃいましょう」

タタッ

「……」ヒュッ

ゴロゴロ……

「……」スッ……



<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:04:03.45 ID:8shcWcIAO<> ………
……


《ブラックシティ》


梓「着きました! “ブラックシティ”です!!」

紬「ビルが建ち並んで……るけど、お花も咲いてるわね」

梓「? 人工の花でしょうか?」

トレーナー「バルチャイ、今日はここでご飯にしようか」

バルチャイ「バルチャ!」

梓「あ、君!」

トレーナー「ん?」

梓「“ブラックシティ”の人だよね?」

トレーナー「そうだよ。なにか用かい?」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:06:07.61 ID:8shcWcIAO<>
紬「ゴヨウさんって人を知ってるかしら?」

トレーナー「ああ、ゴヨウさんね…。知ってるぞ。
最近、この“ブラックシティ”に自然を増やそうという企画を立てて、資金を自ら出してるんだ」

紬「自然を?」

トレーナー「ああ。『自然を増やせば、ここも住み心地がよくなり、昔のように人々が平和に暮らせる場所になるだろう』ってね。
この街のために色々やってくれてる。いい人だよ、あの人は」

梓「いい人…」

紬「……」

「やあ、ご両人。“ブラックシティ”にようこそ」

梓「!」

紬「ゴヨウさん!」

ゴヨウ「どうぞ、私の家へ上がってください。立ち話もなんですからね」

紬梓「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:08:04.82 ID:8shcWcIAO<>
ガチャッ

ゾロア「お帰りなんだぞ!」

ゴヨウ「ええ、ただいま」

紬梓「……」

ゴヨウ「…」

梓「なぜゴヨウさんが…」

ゴヨウ「……。先程言ったとおり、シンオウでの自分の罪を償おうとね」

紬「自然を増やすことでですか」

ゴヨウ「…それについては事情がありまして」

梓「?」

ゴヨウ「…プラズマ団と呼ばれる組織をご存知ですか?」

紬梓「!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:10:04.92 ID:8shcWcIAO<>
ゴヨウ「ふふ、やはりご存知でしたか。あなた方は悪をくじくべき宿命を背負っているようですね」

紬「……」

梓「今度はプラズマ団に転向ですか?」

ゴヨウ「はは、そんな恐い顔をなさらないでください。
プラズマ団に所属するなんてとんでもない。むしろプラズマ団は私の仇です」

紬梓「仇…?」

ゴヨウ「そうです。私は直接的には関わっておりませんが、実はここ“ブラックシティ”はですね。昔は今よりももっと自然が溢れる、“ホワイトフォレスト”と呼ばれる森だったのですよ」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:12:04.68 ID:8shcWcIAO<>
紬「それがどうしてこんな都会に?」

ゴヨウ「まあ時代が変わるにつれ、都会になっていったのですが…それよりも明確な理由があるのですよ」

梓「…なんですか?」

ゴヨウ「“ホワイトフォレスト”は美しい自然が溢れ、多くのポケモンが住んでいた。しかしプラズマ団により、そのすべてが破壊されたのです」

紬梓「!!!」

ゴヨウ「私もそのことはここに住みはじめた時に初めて知りました。
そしてフツフツと怒りが込みはじめた…。かつてのここの写真を見てね。
私は誓いました。償いではなく、ただ純粋にこの街…いえ昔の森を取り戻したいと!
確かに私は悪事を働いた。しかし、この気持ちは本物なのです!!」

紬「…ゴヨウさん」

梓「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:14:02.65 ID:8shcWcIAO<>
ゾロア「ゴヨウは本当にこの街のためにやってくれてるんだぞ!」

梓「ゴヨウさん、あなたは…」

バアアン!!!!

紬梓ゴヨウゾロア「!!?」

「「プラーズマー!!」」

下っ端1「ここがゴヨウの家であってるな!?」

紬梓「プラズマ団…!」

ゴヨウ「私がゴヨウです!
私に何の用で…」

スッ

下っ端2「お前に用はねえよ」

ゴヨウ「!?」(いつの間に移動した…!?)
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:16:46.69 ID:8shcWcIAO<>
ガシッ!!

ゾロア「うああっ!」

梓「ゾロアが…!」

下っ端2「へへ、用があるのはこいつだよ」

紬「ゾロアを放しなさい!!」

下っ端2「おっと! なにを言おうと構わねえが、近付いたらゾロアがどうなるか…分かってるよな?」

紬「う…」

下っ端1「よし、行くぞ!」

下っ端2「おう!」

ダダッ!

ゴヨウ「く…!」

梓「追いかけましょう!」

紬「もちろんよ!」



<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:18:04.56 ID:8shcWcIAO<> ………
……


《まよいのもり》


下っ端1「ふう、奴ら追ってくるかな?」

下っ端2「そりゃあな…。まあその前にコイツをゲーチス様に差し上げて、解放させてもらえば任務完了だ」

ゾロア「は、放すんだぞ…!」ジタバタ

下っ端2「暴れるんじゃねえよ、うぜえな!!」ドガッ!

ゾロア「…ッ!」

下っ端2「おとなしくしてろ」

下っ端1「…にしても、ここ隠れる場所がないなあ。森だというから逃げてきたのによ」

「“まよいのもり”という名称だけで判断したようですね」

下っ端たち「…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:20:07.24 ID:8shcWcIAO<>
ゴヨウ「この森は構造自体は複雑ではないのに、何故か迷いやすいと言われているのですよ」

下っ端1「もう追いついたのか!」

ゾロア「ゴヨウ!!」

ゴヨウ「今助けます!
エーフィ!!」ボム!

エーフィ「フィー!」

ゴヨウ「サイコキネ…」

パアアアン!!!

エーフィ「…!?」

ゴヨウ「なんです!?」

下っ端1「ククク…」

ゴヨウ「…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:22:02.85 ID:8shcWcIAO<>
下っ端1「なにが起こったか分からないか?」

下っ端2「ククク…、分からないから驚いているんだろォ?」

下っ端1「ククク、そうだな」

紬梓「ゴヨウさん!!」タタッ

ゴヨウ「! 梓さん、紬さん、来てはいけません!!」

パアアアン!!!!

紬梓「うわあっ!?」

ゴヨウ「ああっ!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:24:12.32 ID:8shcWcIAO<>
紬「なに…!?」

梓「そこの草陰になにかいます!
さわちゃん、“みやぶる”!!」ボム!

さわちゃん(サワムラー)「ダーイライ!」

キイイン!!!

ガサッ!

梓「正体を現せ!!」

「チムー!」 「チミルー!」

紬「あのポケモンは…?」

ゴヨウ「…ぎょうしポケモンのゴチムと、あやつりポケモンのゴチミルですね」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:26:03.49 ID:8shcWcIAO<>
下っ端2「へっ! バレたか。まあいいさ。
どうせなにもできない!」

ゴヨウ「…そうですかね?」

ゴヨウ「エスパータイプは私の十八番!!
元・シンオウ四天王ゴヨウ! エスパータイプのエキスパートです!」

エーフィ「フィー!」

ゴヨウ「エスパータイプに関しては私の右にでる者はいません!!
エーフィ、“シャドーボール”!!」

エーフィ「フィー!!」ビュワッ!
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:28:54.69 ID:8shcWcIAO<>
下っ端1「だーかーらー、そんな攻撃喰らわねえって」

ゴチム「チムー!」シュッ!

エーフィ「フィー!?」

ゴヨウ「速い…!?」

下っ端1「“シャドーボール”を当ててやれ!」

ゴチム「チムー!」ビュワッ!

ドオオオン!!!

エーフィ「フィー?!」

ドサッ!

ゴヨウ「…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:30:04.58 ID:8shcWcIAO<>
梓「そんな…ゴヨウさんが負けた…!?」

紬「なんて強いの…!!」

ゴヨウ「……おかしいですね。ゴチムがあんなに素早いわけが…」

下っ端2「ククク、相手がなんだろうが関係ないな!
相手が強いほど俺たちには有利になる!!」

ゴヨウ「…ッ!」

下っ端1「どうだ!? お前たちじゃあ俺たちには敵わないんだよ!!」

ゾロア「ゴヨウ…!」

ゴヨウ「どうすれば……」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:32:10.00 ID:8shcWcIAO<>
梓「…ふふっ」

下っ端2「なんだァ!? なにが可笑しい!!!」

梓「いえ…、すみません。私、トリックが分かっちゃいました」

下っ端2「んなっ!?」

紬「本当なの? 梓ちゃん」

梓「はい。…ゴヨウさん、エスパータイプ使いなら分かるはずですよ。
…ヒントです。
『すばやさはこちらの方が上なのに、なぜ遅い相手の方が速く動けるのか』」

紬「…すばやさ?」

ゴヨウ「……そうか!
“トリックルーム”!!」

下っ端たち「げっ!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:34:10.81 ID:8shcWcIAO<>
下っ端1「なぜ分かった!?」

梓「私はポケモン博士になるためにポケモンのことをたくさん勉強しました。
私の取り柄は『知識』ですっ!」

紬「すごいわ、梓ちゃん!」

梓「えへへ…」

ゴヨウ「…ふふ」

下っ端2「くぅ〜!!
だがなァ! 分かったところで、対応できなきゃ意味ないんだよォ!!!」

下っ端1「ゴチム!」

下っ端2「ゴチミル!」

下っ端たち「“サイコキネシス”!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:36:16.62 ID:8shcWcIAO<>
梓「ゴヨウさん!」

ゴヨウ「ええ、エスパー技ならお手の物です。
…エーフィ!」

エーフィ「フィー!!」スクッ

下っ端2「そんな素早いポケモンじゃ追いつけねえさ!」

ドオオオン!!!!!

下っ端2「へへ…」

下っ端たち「…!!?」

ゴチム・ゴチミル「」バタッ

下っ端たち「な…に……!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:38:07.32 ID:8shcWcIAO<>
ゴヨウ「ふふ…対応、ですか。
“トリックルーム”が発動しているのなら、こちらも“トリックルーム”をすればいいのですよ」

下っ端1「元の空間に戻したのか!」

ゴヨウ「当然、エーフィの方が速いですよね。こちらがすばやさは上ですから」

下っ端たち「クソォッ!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:40:07.63 ID:8shcWcIAO<>
下っ端1「だがなァ…、こちらにはコイツがいるんだ!」ガシッ

ゾロア「ゴヨウ…!」ジタバタ

ゴヨウ「ゾロア!!」

下っ端2「ポケモンをボールに戻せ!!
コイツがどうなってもいいのなら別だがなあ。キヒヒ」

ゴヨウ「卑怯な…。しかし……」カチャ…

ガシッ!

ゴヨウ「!!」

梓「ダメです、ゴヨウさん」

ゴヨウ「梓さん…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:42:19.05 ID:8shcWcIAO<>
紬「このままプラズマ団を逃がしたらいけません。あの人たちを止めないと!」

ゴヨウ「しかし…、ゾロアが……」

紬「大丈夫です。三人で戦えば!」

ゴヨウ「手伝ってくれるのですか? 私を…」

梓「…ゾロアを助けるんでしょう?」

ゴヨウ「……。…はい!」

下っ端2「ケッ、ゾロアがどうなってもいいのかよ?」

梓「ゾロアには手を出させません!
デビちゃん!」ボム!

デビちゃん(デルビル)「ワオーン!!」

紬「ルカ!」ボム!

ルカ(オクタン)「オークタン!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:44:50.27 ID:8shcWcIAO<>
紬梓「“だいもんじ”!!!」

ボワアアッ!!!!!

下っ端たち「!!」

下っ端2「うわった!」タッ!

下っ端1「凄まじい炎だな! だが、当たらなきゃ意味ないぜ!!」

梓「かわされた…!」

紬「でも、相手は私たちだけじゃないわよ?」

下っ端たち「…!」

エーフィ「フィー!!」ギロッ

ゴヨウ「“サイコキネシス”!!」

下っ端1「しまった…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:46:39.53 ID:8shcWcIAO<>
下っ端1「…なーんてな」

サッ!

ゴヨウ「…!?」

紬「ゾロアを盾に!!」

ゾロア「…!」

パアアアン!!!

エーフィ「フィ…」

ゴヨウ「…ゾロアがあくタイプだから、ダメージは負わずに済みましたか。しかし……」

梓「ゾロアを盾にされては手の出しようがありません!!」

下っ端2「おとなしくポケモンをしまうんだな」

ゴヨウ「く…」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:48:10.01 ID:8shcWcIAO<>
ボウッ!

下っ端2「あちちっ!」

ゴヨウ「!」

下っ端2「な、なんだ?」

エーフィ「……」

下っ端2「エーフィ?」

下っ端1「いつの間に後ろに…」

ゴヨウ「…?」

エーフィ「フィ?」

梓「ゴヨウさん、エーフィならこっちに…」

ゴヨウ「…静かに」バッ

梓「!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:50:08.17 ID:8shcWcIAO<>
ゴヨウ「プラズマ団はあのエーフィを私のエーフィと勘違いしているようですね…」

紬「…野生のポケモンかしら?」

梓「でも、イッシュ地方にエーフィがいますかね?」

ゴヨウ「ふむ…。まさか……」

エーフィ「……」

下っ端2「ククク、お前もあいつのポケモンならご主人の意思は尊重しないとな?」

下っ端1「ゾロアがどうなっても…」

エーフィ「……」タッ!

下っ端たち「…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:52:05.11 ID:8shcWcIAO<>
エーフィ「……」スタッ

ゾロア「…?」

下っ端2「ゾロアをとられたぞ!」

下っ端1「返しやがれ!!」

エーフィ「……」ギロッ

ボワアア!!!!!

下っ端たち「うおおおっ!!?」

紬「“かえんほうしゃ”ね!」

梓「そんな! エーフィには使えない技ですよ!?」

紬「ど、どういうこと?」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:54:09.74 ID:8shcWcIAO<>
ゴヨウ「…いえ、あのポケモンはエーフィではありません」

紬梓「!!」

ゴヨウ「あれは…ばけぎつねポケモン……、
ゾロアーク…!!」

エーフィ「……」シュウウッ…

梓「エーフィのまわりに影が!」

バッ!

ゾロアーク「ガアアッ!!」

下っ端1「姿が変わった!?」

ゴヨウ「ゾロアークの特性“イリュージョン”!
他のポケモンに姿を変えられるのです!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:56:26.00 ID:8shcWcIAO<>
下っ端2「ま、まずいぞ!」

ゾロアーク「……」コアアッ…

ゴヨウ「出ますよ! ゾロアークの技、“バークアウト”!!」

ドオオオン!!!!!!

下っ端たち「ギャー!!」

キラァン☆

紬「あら、飛んでいっちゃった…」

梓「すごいポケモンですね。ゾロアーク…」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 20:58:17.54 ID:8shcWcIAO<>
紬「でもなんでゾロアを助けたのかしら?」

ゾロアーク「グルル…」

ゾロア「も、もしかして…『マァ』!?」

ゾロアーク「ガアッ!」ニコッ

ゾロア「やっぱり『マァ』だぞ!
やっと会えた!」

梓「『マァ』って…」

ゴヨウ「…恐らく、あのゾロアークはゾロアのはぐれた仲間でしょう」

紬「はぐれた?」

ゴヨウ「はい。先程言いましたが、“ホワイトフォレスト”にはたくさんの野生ポケモンがいました。
しかし、プラズマ団の襲撃によりその大部分は住み処を追われました…。ゾロアとゾロアークもそのうちのポケモンなのです」

紬梓「……」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 21:00:17.55 ID:8shcWcIAO<>
紬「でも、こうして二匹は再会できたんですね♪」

ゴヨウ「ええ…」

………
……


《まよいのもり出口》


梓「よかったんですか? ゾロアたちに別れを告げないで…」

ゴヨウ「……」

梓「今まで一緒にいたわけですし…」

ゴヨウ「…ふふ、いいんですよ。もともとは野生のポケモンですから、別れは当然来るのですから…。
それに、あまりに情を移してしまって、別れを告げるのも…」
<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 21:02:36.93 ID:8shcWcIAO<>
ザッザッ

ゴヨウ「!」

ゾロアーク「ガアアッ!」

ゾロア「ゴヨウー!」

ゴヨウ「ゾロアーク…、ゾロア…!」

ゾロア「いきなり行っちゃうなんてひどいぞ!
オイラ、急いで追いかけてきたんだぞ!」

ゴヨウ「す、すみません…。ですが……」

ゾロア「楽しかったぞ!」

ゴヨウ「…!」

ゾロア「ゴヨウといれて、とっても楽しかったぞ!!」

ゴヨウ「ゾロア…」

ゾロア「今度会ったら、また“モーモーミルク”が飲みたいぞ!」

ゴヨウ「ええ、また…!」


<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 21:04:09.75 ID:8shcWcIAO<>
紬「…あれがゴヨウさんの本当の顔なのね」

梓「はい…。ゴヨウさんはあくまで世界のために、『不完全』を除こうとしていた…。
でも、『不完全』であることのなにがいけないんでしょうか?
『不完全』であるからこその感情……、笑ったり、泣いたり、怒ったり、悲しんだり……。
それらがあるからこそ、この世界は楽しいのに…。人間は『不完全』、そして『完全』でいられるのに…」

紬「…そう思うと、ゴヨウさんも立派な『不完全』よねっ」

梓「……。はい! 立派な『不完全』です!」

紬「ふふ♪」

梓「えへへ」



<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 21:06:05.51 ID:8shcWcIAO<> …………
………
……


《ブラックシティ》


ゴヨウ「もう行くのですか?」

梓「はい。私たちも先を急がないと!」

ゴヨウ「ですが…、あなたたちにした私の悪行は…」

紬「いいんです、色々分かりましたから♪」

ゴヨウ「?」

紬「ねっ、梓ちゃん」

梓「はい!」

ゴヨウ「…?」


<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 21:08:26.17 ID:8shcWcIAO<> ……

梓「それでは行きますね」

ゴヨウ「行き先は…“ブラックシティ”の北側の…」

梓「“サザナミタウン”です!」

紬「あれ? そっちに行くの?」

梓「はい、ちょっと用がありまして…」

紬「?」

ゴヨウ「そこもいいところですよ。
ふふ、では…」

梓「はい! お元気で!」

紬「さようなら〜♪」

<> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 21:10:27.52 ID:8shcWcIAO<>
パタン……

ゴヨウ「……ふう」

ゴヨウ「彼女たちと再会したら、昔のことを思い出しますね…。
ギンガ団…、アカギ…、和さん…。
…和さんは今ごろ、私の後続として頑張っているでしょうね…」

ゴヨウ「四天王…、チャンピオン…、ですか……」

ピピッ!

ゴヨウ「! 電話が…。誰でしょうか…」

ピッ!

ゴヨウ「はい、もしもし?」

ゴヨウ「…! あ、あなたは!?」




Episode.26 fin




<> まとめ<><>2011/03/16(水) 21:12:25.93 ID:8shcWcIAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-159 >>160-175

Episode.6
>>182-201 >>202-209

Episode.7
>>216-235 >>236-239

Episode.8
>>246-265 >>266-277

Episode.9
>>284-302

Episode.10
>>310-329 >>330-336

Episode.11
>>343-361

Episode.12
>>370-388

Episode.13
>>393-412 >>413-415

Episode.14
>>421-440 >>441-442

Episode.15
>>447-466 >>467-480

Episode.16
>>485-504 >>505-506

Episode.17
>>511-530 >>531-545

Episode.18
>>551-570 >>571-573

Episode.19
>>577-596 >>597-598

Episode.20
>>602-609 >>611-630 >>631-637

Episode.21
>>642-661 >>662-681

Episode.22
>>686-705 >>706-721

Episode.23
>>726-745 >>746-749

Episode.24
>>755-774 >>775-780

Episode.25
>>786-805 >>806-807

Episode.26
>>811-830 >>831-850 >>851-852 <> ぽけもん<><>2011/03/16(水) 21:17:06.38 ID:8shcWcIAO<> 終わりです!
ゴヨウさんの出番はもうこれでないと思います
早い気がしますが、次は唯律の方に変わります
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/03/16(水) 23:15:09.64 ID:A7i24hI/0<> 乙でした
ゴヨウェ……催眠術なりフラッシュなり、相手を傷つけない補助技はいくらでもあるだろうに……
それと梓、ヒントとか余裕なこといってないで、さっさと教えてあげなよwwww <> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:22:24.05 ID:Ez+jU0eAO<>

Episode.27




《ホドモエシティ》


唯「じゃあ次は“フキヨセシティ”ってところを目指そう!」

律「よし、そうするか。
んで、どうやってそこへ行くんだ?」

唯「うーんとねえ…」

ヤーコン「“6ばんどうろ”にある“でんきいしのほらあな”を抜けたらすぐだ」

唯律「“でんきいしのほらあな”?」

ヤーコン「そうだ。あそこの野生ポケモン、特にデンチュラは手強いぞ」

律「デンチュラ…」

ヤーコン「ふむ…。
よし、ワシも行こう。
“でんきいしのほらあな”の入口にいるから、そこで落ち合うぞ」

唯「わかりました!」

律「んじゃ、また後でな!」



<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:24:43.47 ID:Ez+jU0eAO<> ………
……


《6ばんどうろ》


唯「ここだね〜、“6ばんどうろ”!」

律「“でんきいしのほらあな”はこの先だな」

唯「あれ?」

律「どうした? 唯」

唯「あの人って…」

律「なんだ?」

「ふむ、では―――はここらを徘徊していると…」

おじいさん「そうじゃな。わしもこの前―――が“7ばんどうろ”を通っていたのを知り合いから聞いたよ」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:27:01.50 ID:Ez+jU0eAO<>
「―――は“15ばんどうろ”にいたな…。
“ほうじょうのやしろ”という所にも行ってみるかな」

おじいさん「わしの知っていることはすべて話したぞ」

「ああ。ありがとうな、爺さん」

おじいさん「またなにかあったら聞きにきなさい」スタスタ

唯律「アデクさん!」

アデク「む?
…おぬしたちは“5ばんどうろ”で会った……」

唯「平沢唯ですっ!」

律「田井中律です!」

アデク「唯と律か…。
こんなところで会うとはな…。おぬしたちは何をしてるんだ?」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:29:12.46 ID:Ez+jU0eAO<>
律「“でんきいしのほらあな”ってところに行く途中です」

アデク「なるほど…“フキヨセシティ”に?」

唯「はい! ジムに挑戦しに!」

アデク「ハッハッハ! ついこの間会ったばかりなのに、もうフウロに挑戦とな! 逞しくて良いことだな!」

律「フウロ?」

アデク「フキヨセのジムリーダーだ。貨物機のパイロットでもある。
ワシも他地方に行くのに乗せてもらうこともしばしば…」

律「へえ!
パイロットか!」

唯「なんかカッコイイねえ〜」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:31:03.77 ID:Ez+jU0eAO<>
アデク「フウロはあれで強い! 精進することだな。
それじゃあワシは用があるから、ここでお別れだ! さらばだ!!」ザッザッ

律「はい!」

唯「さよなら〜!」

律「……」

律(アデクさんはプラズマ団のことをどう思ってるんだろ…。
コクランさんともただの知り合いって訳じゃなさそうだったしな…)

唯「あっ! あれが“でんきいしのほらあな”じゃない?
ヤーコンさんもい……。…りっちゃん?」

律「…。え? あ、ああ!
よし、行くか!」

唯「? 変なりっちゃん…」



<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:33:01.29 ID:Ez+jU0eAO<> ………
……


《でんきいしのほらあな入口》


唯「あっ、ヤーコンさんだ!」

ヤーコン「! …やっと来たか」

律「先に中に行っててもよかったのに…」

ヤーコン「ふん! そういうわけにもいかん。ワシがついていけるのはここまでだからな」

唯「? じゃあなんでここで待ち合わせをしたんですか? 一緒に行くんじゃないなら、私たちだけでも…」

ヤーコン「ふん! あれを見てみろ」

唯律「?」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:35:04.45 ID:Ez+jU0eAO<>
ビリビリ…

律「なんだあれ…」

唯「“クモのす”?」

ヤーコン「あれはデンチュラというポケモンの技、“エレキネット”だ。
あれでは通れん…。だからワシはあれを駆除しに来てやったのさ」

律「それで…」

ヤーコン「ワシもプラズマ団のやり方は気にくわん。
お前たちがプラズマ団を阻止するために旅をしているのなら、それを手助けするさ。まあお前たちにプラズマ団を阻止できるかは知らんがな」

律(いちいち突っ掛かってくるなあ、このオッサン…)
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:37:04.04 ID:Ez+jU0eAO<>
唯「でも、ありがたいです!」

ヤーコン「…ふん。そう思ってもらわないと、こちらとしても不満だな。
…メグロコ!」ボム!

メグロコ「グロッコ!」

ヤーコン「このネットを壊せ! “すなじごく”!!」

メグロコ「グロッコー!!」

ビュアアアッ!!!!

唯「すごい威力!」

シュウウ……

律「あんな大きな巣がもう消えちまった…」

ヤーコン「呆気ないものだな。よくやった、メグロコ」シュウウッ

ヤーコン「それじゃあワシはもうここに用はない。帰らせてもらうぞ」

律「ずいぶんとせっかちだな」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:39:31.17 ID:Ez+jU0eAO<>
唯「あ、ヤーコンさん! ありがとうござい…」

ヤーコン「…そうだ」ピタッ

唯律「!」

ヤーコン「ワシはプラズマ団とあまり直接は関わってはいないが、奴らがとても大きい組織ということは分かる。
お前たちと対峙していた娘も相当な実力者だろう…」

唯律「……」

ヤーコン「…心してかかれよ」

唯律「…!」

律「あ…」

唯律「ありがとうございました!!」

ヤーコン「……ふん」スタスタ



<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:41:17.48 ID:Ez+jU0eAO<> ………
……


《でんきいしのほらあな》


ビリッ!

唯「いだっ!」

律「なんだこの電流…。洞穴の所々に流れてる…」

「そりゃあ“『でんき』いしのほらあな”ってだけの名前だからね」

唯律「…!」

律「お前は…! プラズマ団の王の…!」

唯「Nくん!!」

N「…」

律「なんでお前が…!
シルバーはどこだ! ここにいるのか!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:43:08.32 ID:Ez+jU0eAO<>
N「“でんきいしのほらあな”……ここ、いいよね。電気を表すのは数式。そしてポケモンとのつながり。
……人がいなければ、僕の“理想”の場所だ」

律「……」

N「さて…、君たちは選ばれた…」

唯「選ばれた…?」

N「ゲーチスも、実は“ウバメのもり”で君たちに会った時から、君たちに興味を持ったらしくてね」

唯律「……」

N「ゲーチスは君たちがどれほどのポケモントレーナーか試すそうだよ。
この先にプラズマ団が待ち構えている…。
二人で協力してプラズマ団を倒すんだ」

律「…シルバーはどこにいるんだ」

N「シルバーはここにはいないよ。彼は休んでいるのさ」

律「! シルバーになにかあったのか!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:45:02.97 ID:Ez+jU0eAO<>
N「さあ…、なにもないといいけどね。それじゃあ僕はいくよ。
頑張ってね」スタスタ

律「……」

唯「りっちゃん…」

律「シルバーは…大丈夫だよな……。
今はここを進むことに集中するか!」

唯「うん、りっちゃん! 先に進めばシルベルくんのことも分かるかもしれないし!」

律「シルバーな!
…へっ、プラズマ団なんて私たちの敵じゃないぜ!!」

唯「ないぜー!!」




<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:47:38.97 ID:Ez+jU0eAO<> …………
………
……


《ライモンシティ・・・スタジアム》


ゲーチス「みなさん、お揃いのようですね。
七賢人、ダークトリニティ《改》、ダークトリニティ、下っ端たち…」

ゲーチス「今から、これからのそれぞれの持ち場等をご説明していきます」

ゲーチス「まず七賢人には、三つの持ち場を担当してもらいます。
西のイッシュ、東のイッシュ、我らの城。
前の二つについては七賢人以外についても担当をお願いします。
下っ端は三つに分かれてそれぞれ七賢人たちをサポートする形で…」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:49:14.45 ID:Ez+jU0eAO<>
ゲーチス「さて、割り振りですが…。
西のイッシュにはギーマさん、シキミさん、ダークトリニティ《改》が担当。
次に、東のイッシュにはレンブさん、カトレアさん、ダークトリニティ。
最後に、我らの城にはマツブサさんとアカギさんでお願いします」

皆「はっ」

ゲーチス「…おや。
カトレアさんがお見えにならないようですが」

レンブ「……。カトレアならすでに東のイッシュにいるようだ。先程連絡があった」

ゲーチス「…そうですか、ふふ」

レンブ「……」

ゲーチス「それでは…若干欠けてはいますが、プラズマ団のみなさん。
我らは何年も前から、誰にも悟られぬよう身を隠して、計画を重ねに重ねてきました。
しかし、もうそんな地道にやることはありません…」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:51:57.41 ID:Ez+jU0eAO<>
ゲーチス「時は満ちました!!
思う存分動き回ってください! ポケモンたちのために!! この世界の未来のために!!
伝説のドラゴンポケモン、ゼクロムとレシラムを復活させるのです!!
そして我らの王、NとSを英雄にするのです!!」

ゲーチス「英雄は…我らの手に!!!」

ワアアッ!!!!!

チス… ゲーチス…

…ゲーチス! ゲーチス!
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:53:02.04 ID:Ez+jU0eAO<>
ゲーチス! ゲーチス!

ゲーチス! ゲーチス!

ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス!

ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス!

ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス! ゲーチス!……



<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:55:05.48 ID:Ez+jU0eAO<> …………
………
……


《でんきいしのほらあな》


スタッ!

「ご苦労様、ブルンゲル。戻ってて」

シュウウッ

「シキミ、ここでいいのかい?」

シキミ「ええ、ギーマさん。
ゲーチス様が言われるには、もうすぐトレーナーが二人…」

タタタッ…

シキミ「…来たみたいですね」

ギーマ「クク、早速仕掛けてみるか!
…ズルズキン!」ボム!

ズルズキン「ズルー!」ダッ!

<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:58:18.93 ID:Ez+jU0eAO<>
タタタッ…

唯「チー太、“くすぐる”!」

チー太「チー!」フキフキ

ピカアアッ!!

律「おおっ、バッジを磨いて“フラッシュ”か! 考えたな!」

唯「えへへ〜、シッポウジムでも使った戦法だよ〜」

律「すげえな!」

唯「りっちゃんもおでこが光って“フラッシュ”してるよ!」

律「ほっとけえ!」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 20:59:31.67 ID:Ez+jU0eAO<>
唯「でも…、これだけビリビリなら十分明るいから、必要ないかもね」

律「まあそれでも薄暗いしなあ…。
プラズマ団の奴ら、結構倒してきたけど…、まだ出口は見えないなー」

唯「もうすぐかなあ…」

シュタッ!

唯「?」

律「…なんの音だ?」

ババババッ!!

チー太「チー!?」

律「な、なんだ!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:01:13.64 ID:Ez+jU0eAO<>
唯「野生のポケモンだよ!」ピッ

ポケモン図鑑『ズルズキン、あくとうポケモン
なわばりに はいってきた あいてを しゅうだんで たたきのめす。 くちから さんせいの たいえきを とばす。』

唯「ズルズキン…!」

律「さっきのは“ヘドロばくだん”か!」

ズルズキン「ズルー!」ダッ!

律「攻撃を仕掛けてくるぞ! 気をつけろ、唯!!」

唯「ええと…チー太、“スイープビンタ”!」

チー太「チー!」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:03:29.44 ID:Ez+jU0eAO<>
ズルズキン「…」シュッ!

ドガアッ!!!

チー太「チー…!」メキ…

唯「ああっ!」

律「“かわらわり”か!」

ズルズキン「…」ググッ

チー太「チー…」

唯「“アイアンテール”で対抗して!」

チー太「チー!!」

カキイイッ!

ズルズキン「!」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:05:03.91 ID:Ez+jU0eAO<>
タッ!

チー太「チー!?」スカッ!

唯「かわされた!」

唯「…なら、もう一度…」

律「待て、唯!」

唯「!?」

律「あのズルズキン、なんかおかしいぞ!
常に道の真ん中に立って、私たちを通さんとしてる!!」

唯「それって…」

律「ああ…。それに図鑑通りなら、集団で襲いにかかってくるはずだ!!
ってことは、コイツは野生じゃない!!
明らかにトレーナーの指示で動いている!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:10:46.18 ID:Ez+jU0eAO<>
「ご名答です!」

唯律「!!」

「そうとも。そのズルズキンは俺のポケモンだ」

律「あんたたちは…!」

「“ヒウンシティ”で会ったね。
まあちゃんと自己紹介をしておこうかな」

シキミ「私は、プラズマ団七賢人のシキミです」

ギーマ「同じく、ギーマだ」

唯「プラズマ団!!」

律「しかも七賢人か…!」

ギーマ「クク、いやはや中々の洞察力だったね。
さすがはゲーチス様の認めたトレーナーたちだよ」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:12:04.98 ID:Ez+jU0eAO<>
律「……あんたらを倒せば、試練ってヤツは終わりか?」

ギーマ「うーん。まっ、そうなるな」

律「よし。やってやるよ!
あんたらを倒す!!」

ギーマ「…クク、面白い子だね。いいだろう。俺もやる気が出てきたよ。
どちらが勝つか…。
賭けるまでもないけどな!!」

ズルズキン「ズルー!!」ダッ!
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:14:06.99 ID:Ez+jU0eAO<>
律「ボルト!」ボム!

ボルト「ゼブウウ!!」

唯「!」

律「ここは私が戦う! 七賢人のあいつからならシルバーのことや澪のこと、詳しく聞き出せるかもしれない!」

唯「うん!」

ギーマ「ズルズキン、“とびひざげり”!!」

ズルズキン「ズルー!!」シュッ!

ボルト「!?」

ドガアッ!!!!

律「うあっ!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:16:04.90 ID:Ez+jU0eAO<>
ボルト「ゼブウウ…」

律「なんとか避けれたみたいだな…。それにしてもなんてパワーだ!」

ギーマ「クク、ズルズキンのキック力は、素足でコンクリートブロックを破壊するほどさ」

唯「電気の岩も粉々…」

律「へっ、でも当たらなきゃ意味ないよな。
“とびひざげり”は外れたら逆に自分が大ダメージを負っちまうハイリスクな技だぜ?」

ギーマ「確かにな。だが、ダメージを負ってまで岩を破壊した意味はあるさ」

ゴゴゴゴ……

律「…!?
この音は……」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:18:47.70 ID:Ez+jU0eAO<>
ギーマ「ここは洞穴だよ? 大きな衝撃は全体に広がる……。
クク、“いわなだれ”だ!!」

ドゴオオオッ!!!!

ボルト「!!」

ダアアン!!!!!!

律「ボルトォ!!!」

ボルト「」ガクッ

ギーマ「戦闘不能。あっという間だったな」

律「くそ…」

ギーマ「そして、まだあるよ。ズルズキンの特性“じしんかじょう”!
相手を戦闘不能にしたら、よりパワーが上がるのさ!」

ズルズキン「ズルー!!」ムキムキ!

律「! そんな特性が!」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:20:06.02 ID:Ez+jU0eAO<>
ギーマ「クク、一体倒されれば、次々倒されて打つ手がなくなる…。“じしんかじょう”の恐いところさ」

律「……ッ」ギリッ

ギーマ「…次のポケモンは出さないのかい? と言いたいところだけど、すでに出してるね」

律「…!」

ボコッ!

モール「グリュ…?」

ギーマ「モグリュー。相手の真下に“あなをほる”で忍び込ませるのが得意のようだけど…君の手持ちは把握済みさ!!
ズルズキン! 地面ごと叩き割ってやりな!! “いわくだき”!!!」

ズルズキン「ズルー!!」バッ!

ドガアアアアン!!!!!!

モール「」バタッ

律「モール…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:22:04.35 ID:Ez+jU0eAO<>
ギーマ「クク、またまた戦闘不能。
ズルズキンのパワーも格段に上がるね」

ズルズキン「ズルー!」ムキムキ!!

律「く……」

ギーマ「もう手持ちもいないだろう? 降参するしかないよな」

律「……さすがは四天王っていうだけあるな…。恐ろしいほど強いよ…」

ギーマ「……」

唯「…でも!」

ギーマ「!」

唯「私たちは二人組!
この戦いの前から、たくさんのプラズマ団を二人で協力して退けてきたんだよ!」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:24:33.44 ID:Ez+jU0eAO<>
ギーマ(洞穴が薄暗く…?)

律「へへ、バッジの輝きが弱くなってきたなあ…。ちゃんとこすらないと、な?」

シュッ!

チー太「チー!!」

ギーマ「! いつの間に!?
暗いから気づかなかったか!」

唯「“くすぐる”!!」

チー太「チー!」フワッ!

コチョコチョ!

ズルズキン「ズルー!?」

コチョコチョ!

ズルズキン「ズッ…ズルー…!」ヒーヒー!!
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:26:05.53 ID:Ez+jU0eAO<>
ギーマ「チッ…! 上がったパワーも台無しになる!」

〜♪

ギーマ「な、なんだ…?」

バタンッ!

ズルズキン「Zzz…」

ギーマ「“うたう”か!!」

唯「眠ってるところ悪いけど! “めざましビンタ”!!」

チー太「チー!」ブンッ!

バシイイン!!!!

ズルズキン「!!?」

ドサアッ!!

ズルズキン「」ガクッ

ギーマ「…! “めざましビンタ”は眠っている相手に大ダメージを与える技!!
…戦闘不能だ!!」

唯「やった!」

律「ナイスだ、唯!」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:28:11.29 ID:Ez+jU0eAO<>
ギーマ「…俺の負けかな」

シキミ「まったく情けないですね。
勝負事では自信があるのではなかったんですか?」

ギーマ「意地悪だね。シキミが加われば負けることもなかったのに」

シキミ「それでは“試練”にはなりませんからね」

ギーマ「クク、そうだね」

律「ボルト、モール、よくやってくれた。休んでてくれ」シュウウッ

唯「チー太、ありがとうね!」シュウウッ
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:30:02.56 ID:Ez+jU0eAO<>
唯「…って、チー太は戻しちゃダメだった!」

シキミ「それなら心配ないですよ。もうすぐで出口ですから」

唯「!」

律「…試練っていうのはこれで終わりか」

ギーマ「さっき言ったとおりさ。俺に勝ったから終了だ」

唯「じゃあ、勝ったついでに教えて!」

ギーマ「…何をだい?」

唯「あなたたちの仲間、秋山澪ちゃんのこと!」

律「お前たちの王、シルバーのことだ!」

ギーマ「…王と、澪嬢のことか」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:32:09.85 ID:Ez+jU0eAO<>
シキミ「いいでしょう。勝者には従いましょう」

ギーマ「…だな」

唯律「…!」

シキミ「澪さんについては、私たちもあまり関わりがないので分からないんですが…」

唯「そっかあ…」

ギーマ「だけど、我らが王のことならいくらでも」

律「! 知ってること全部教えてくれ!」

ギーマ「…そうだね。
じゃあまず我らプラズマ団の目的から話した方がいいな」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:34:04.27 ID:Ez+jU0eAO<>
唯「プラズマ団の目的…?」

律「ポケモン解放だろ?」

シキミ「それもありますけど、そのための真の目的があるんです」

ギーマ「我らの王、Nとシルバーを…英雄にすることさ」

唯律「英雄…?」

唯「ゲーチスさんが言ってたかも…。
『英雄とポケモンをこのイッシュに蘇らせ…』とか…」

ギーマ「そう! イッシュ建国の伝説!
まあ、伝説は俺もよく分からないが」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:36:10.51 ID:Ez+jU0eAO<>
シキミ「私は存じていますよ。
『昔々、二匹のドラゴンポケモンと二匹に選ばれた二人の人間がいた…。その二人は兄弟だった。
兄弟で力を合わせ、ドラゴンポケモンと共にイッシュを作り上げ、二人は英雄となった…』というお話ですね」

シキミ「つまり、王を英雄にするということは、ドラゴンポケモンを蘇らせることに繋がります。二匹のドラゴンポケモン、二人の英雄…。
そう…、イッシュの伝説の再現をしようとしているんですよ」

唯「伝説の…」

律「再現…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:38:10.25 ID:Ez+jU0eAO<>
ギーマ「だが、英雄になるにはドラゴンポケモンに認められなければならない…。英雄になる儀式…、自分の認める実力者と戦い、勝つ!
そこで、選ばれた実力者が君たちなのさ」

律「私たちが…!?」

唯「…そのための試練だったの?」

シキミ「そうですよ。N様やシルバー様はともかくとして、ゲーチス様はあなたたちが本当に実力者であるか試したのです」

ギーマ「杞憂だったみたいだがな。
しっかりと試練を抜けた。…合格だな」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:40:16.27 ID:Ez+jU0eAO<>
律「……。プラズマ団の目的は分かったけどさ。
肝心の…今、シルバーはどこにいるんだ?」

シキミ「準備をしています」

律「準備?」

シキミ「ドラゴンポケモンを蘇らせるために必要なものを取りに行く準備です」

唯「必要なものって…?」

ギーマ「クク、俺たちに話せるのはここまで」

シキミ「あとは自分で“真実”を確かめてくださいね」

唯「あ…」
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:42:14.66 ID:Ez+jU0eAO<>
ギーマ「ごきげんよう」

シュンッ!!

唯「行っちゃった…」

律「……。…唯」

唯「?」

律「やーっぱり、難しい話は分かんねえな!」

唯「えへへ…、そうだね」

律「でもNとシルバーが何をしたいのか、分かったな!」

唯「うん! 『チャンピオンをこえる』って言ったのは、自分たちの強さを証明するため!」

律「私たちを誘ったのは、私たちとポケモンリーグで戦うためか! 英雄になるために!」

唯「じゃあ私たちにできることは…」

律「ああ、唯!
今はジムバッジを集めることだ!」

唯「ここを抜けたら“フキヨセシティ”だよ!」

律「ジム戦がんばるぞー!!」

唯「おーっ!!」




<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:44:15.65 ID:Ez+jU0eAO<> ………
……


《フキヨセシティ》


ギギギ…

「…う〜ん。最近、調子悪いなあ…」

「おーい、まだかー!」

「ちょっと待ってくださいよおっ! メンテナンスも大変なんですからぁっ!!」

「ぬう…」

「も〜…、アララギ博士は私の飛行機を旅行機と勘違いしてるんじゃないかしら?
私は貨物機のパイロッ…ト…って…」

ガキンッ!
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:45:17.06 ID:Ez+jU0eAO<>
「ああっ! 外れちゃ…」

ドガン!!!!

「きゃあっ!?」

アララギ「…! なんの音だ!?」

ダッ!

アララギ「大丈夫か、フウロー!?」ダダッ




Episode.27 fin




<> まとめ<><>2011/03/17(木) 21:47:02.06 ID:Ez+jU0eAO<>
Prologue
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Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-159 >>160-175

Episode.6
>>182-201 >>202-209

Episode.7
>>216-235 >>236-239

Episode.8
>>246-265 >>266-277

Episode.9
>>284-302

Episode.10
>>310-329 >>330-336

Episode.11
>>343-361

Episode.12
>>370-388

Episode.13
>>393-412 >>413-415
<> まとめ<><>2011/03/17(木) 21:47:36.62 ID:Ez+jU0eAO<>
Episode.14
>>421-440 >>441-442

Episode.15
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Episode.17
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Episode.18
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Episode.21
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Episode.27
>>856-875 >>876-895 >>896
<> ぽけもん<><>2011/03/17(木) 21:51:13.85 ID:Ez+jU0eAO<> 終わりです
アララギ博士は紛らわしいので、以降はアララギパパ「〜」で書きます
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)<>sage<>2011/03/17(木) 21:54:11.27 ID:SbACLbrAO<> おつ
四天王を倒すとは…唯強くなったなあ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/17(木) 22:34:29.93 ID:MzGLpGlDO<> 乙です
嫁ktkr <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/03/17(木) 22:49:35.53 ID:d2qlSLXY0<> 乙です!!
\ゲーチス!ゲーチス!/ <> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:11:13.78 ID:O7rUdJrAO<>

Episode.28




《フキヨセシティ》


律「到着…って、なんかやけに騒がしくないか?」

唯「なんだろう…」

「「大変だー! フキヨセジムジムリーダーのフウロさんがー!!」」

唯「ジムリーダー!?」

律「なんか事件か!? よし、行ってみるぞ!」

唯「うん、りっちゃん!」



<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:13:07.45 ID:O7rUdJrAO<> ………
……


《滑走路》


「ダースダス!!」

「キャー!!」

「うおお!?」

タタタッ

唯「な、なにあれ?」

律「あのポケモンは…」ピッ

ポケモン図鑑『ダストダス、ゴミすてばポケモン
ヤブクロンの進化形。ゴミを すいこんで からだの いちぶに してしまう。 みぎうでの ゆびさきから どくえきを ふんしゃ。』

律「すごいポケモンだな…」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:15:03.79 ID:O7rUdJrAO<>
「む! それはポケモン図鑑!?」

律「え?」

「ふむう、君たちが娘の言っていたトレーナーか」

唯「娘って…あなたは?」

アララギパパ「私はアララギ! 君たちが会ったアララギ博士は私の娘だ!」

律「ってことは…アララギ博士のお父さん!?」

アララギパパ「そうだ!
で、あっちの女性がフキヨセのジムリーダーのフウロだ!」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:17:03.24 ID:O7rUdJrAO<>
唯「あの人がジムリーダー…!」

律「…めっちゃ襲われてるんですけど……」

ダストダス「ダースダスー!!」

フウロ「キャー!」

アララギパパ「しまった! いかんいかん!!」

律「なにがあったんですか!?」

アララギパパ「あのダストダス、この滑走路に迷い込んでしまったようでな…。我を見失っているようなんだ!」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:19:06.41 ID:O7rUdJrAO<>
律「とりあえず、フウロさんを助けましょう!」

アララギパパ「そうだな…。君たち、戦えるか?」

唯律「もちろん!」

アララギパパ「よし。なら、私をサポートしてくれ!
ツタージャ!!」ボム!

ツタージャ「タージャ!」

唯「かわい…ふごっ!」

律「いいから、黙っとけ!」

アララギパパ「ツタージャ、“つるのムチ”だ!」

ツタージャ「タージャ!」シュバッ!

ダストダス「…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:21:09.54 ID:O7rUdJrAO<>
バシバシッ!

ダストダス「……」シーン

ツタージャ「タージャ!?」

律「ダメだ! くさタイプのツタージャじゃ、どくタイプのダストダスに相性が悪いんだ!!」

アララギパパ「戻れ、ツタージャ!」シュウウッ

アララギパパ「ふむう…。ここは、ほのおか…みずか……」

唯「ああっ、考えてるうちにダストダスが!」

ダストダス「ダースダス!!」ガシッ!

フウロ「ひぃっ!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:23:07.02 ID:O7rUdJrAO<>
アララギパパ「ダストダスはゴミを吸い込んで体の一部にするというが…」

ダストダス「ダースダス!」ピタッ!

フウロ「…!?」

律「くっついちまったぞ!」

ダストダス「ダースダス!」

フウロ「いや〜! 私ゴミじゃないよお〜!!」

唯「なんかすごい光景だね…」

律「言ってる場合か! あれじゃあ攻撃しようにも、フウロさんにも当たる危険があるぞ!!」

唯「私たちのポケモンの攻撃じゃあフウロさんを傷つけちゃう…」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:25:05.12 ID:O7rUdJrAO<>
ダストダス「ダースダス!」

フウロ「うう…どうにかしてぇ…」

アララギパパ「いや…あるぞ! フウロを引きはがし、ダストダスに攻撃を当てる方法が!」

律「! なんですか!?」

アララギパパ「人間にはほとんど害がないタイプ! それは…みずタイプだ!!
ミジュマル!!」ボム!

ミジュマル「ミジュマー!」

アララギパパ「ミジュマル、“みずでっぽう”だ!」

ミジュマル「ミジュマー!!」ブシュウウ!!!!!

ダストダス「ダスー!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:27:06.52 ID:O7rUdJrAO<>
バシャアアッ!

律「これなら上手くフウロさんを引きはがせる!」

フウロ「って、結構冷たい…!」

アララギパパ「我慢しろ! 今だ、“シェルブレード”!!」

ミジュマル「ミジュー!!」シャキッ!

ガキイイッ!!!!

ダストダス「ダスー!?」

ドサッ!

フウロ「うわあっ!」

フウロ「…っとと!
は、はがれたあっ!」

アララギパパ「さあ、あとはお仕置きの時間だ! ミジュマ…」

唯「待ってください!!」

アララギパパ「!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:29:07.39 ID:O7rUdJrAO<>
ダストダス「ダス…?」

唯「私思うんだけど…その子、恐かったんじゃないかなあ…。
自分の知らない場所に来て…」

アララギパパ「……」

律「確かに、それで我を見失ったのかも…」

フウロ「…私もそう思う。
引っ付いていた時、ダストダスが怯えているように感じたから…」

ダストダス「ダス…」

唯「恐かったんだねえ、よしよし」

ダストダス「ダスー!」パアアッ

アララギパパ(…なるほどな。娘の言うとおり、面白い子たちだ)



<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:31:31.15 ID:O7rUdJrAO<> ………
……


唯「じゃあね、ダストダスー!」

ダストダス「ダスー!」

律「ふう…。これで一安心だな」

フウロ「私の服びしょ濡れだけどね…」ハア…

アララギパパ「ハハッ。まあいいじゃないか。ダストダスも街も無事だしな」

フウロ「アララギ博士は容赦なさすぎなんですよお! 助けてくれたのは感謝しますけどぉ…」

アララギパパ「まあそうカッカするな」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:33:02.41 ID:O7rUdJrAO<>
フウロ「…着替えてこよう」

唯「あっ、私手伝います!」

フウロ「そう? じゃあお願いね」

スタスタ

律「……」

アララギパパ「…ふむう」

律「? どうしたんですか、アララギ博士」

アララギパパ「いや…気になることがあってな」

律「…?」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:35:03.36 ID:O7rUdJrAO<>
アララギパパ「本来ダストダスは、滑走路のようなゴミのない所には迷い込んだりしないはずなんだが…」

律「…っていうと?」

アララギパパ「…誰かが、ダストダスをここへ来させるように仕向けた…とかな」

律「……」

アララギパパ「なーんてな。考えすぎか」




<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:37:22.29 ID:O7rUdJrAO<> …………
………
……


《フキヨセジム》


唯「すご〜い! 砲台がいっぱい!」

フウロ「ふふ、私の趣味よ。挑戦者にはこの砲台に入って、私の所まで飛んできてもらうんだ」

唯「楽しそうだねえ」

フウロ「まあ人間大砲なんて離れ業、できるのは限られた人だけなんだけどねー。
だからこの大砲は別の使い方で役立ててるわ」

唯「どんな?」

フウロ「ええっとね…」タタッ

フウロ「えいっ!」ポチッ

ドドン!!
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:39:04.66 ID:O7rUdJrAO<>
パサッ…

唯「おおっ! 服が飛んできた!」

フウロ「大砲の中には私の所有物を入れてるの。
ボタン一つでパパッと飛んでくるんだ〜。面白いでしょ?」

唯「こうなるとあれこれボタンを押したくなるね…」ウズウズ

フウロ「ちょっと待っ…」

ドドン!!!!

パサッ…

唯「また服だ!」

唯「…あれ? 同じ服だね」

フウロ「それは飛行服よ。今着てるのもそうだけど」

唯「へえ〜」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:41:04.04 ID:O7rUdJrAO<>
ボム!

「アヒッ」

唯「…ボールも飛んできたの?」

フウロ「あれれ、ボールも入れちゃってたか」

「アヒャ!」

ピッ

ポケモン図鑑『コアルヒー、みずどりポケモン
せんすいが とくいな とりポケモン。 こうぶつの みずゴケを たべるため すいちゅうを およぎまわる。』

唯「かわいい〜!」

フウロ「ふふ、でしょう?
私のお気に入りのポケモンなんだよ」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:43:01.85 ID:O7rUdJrAO<>
コアルヒー「アヒッ!」

唯「ひこうタイプだね」

フウロ「そう。私の得意のタイプはひこうタイプ!」

唯「ひこうタイプ…。
そういえば、飛行機が外にあったね」

フウロ「私はジムリーダーであり、パイロットでもあるんだー」

唯「パイロット…!
だから飛行服なのか!」

フウロ「そうそう。まあ私が飛ばすのは人じゃなくて、物なんだけどね」

唯「すごいねえ…」

フウロ「ふふ、どう?
私と戦う気になった?」

唯「ふぇ?」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:45:07.53 ID:O7rUdJrAO<>
フウロ「知ってるよ。カミツレちゃんから聞いたから。
あなたたちはジムバッジを集めてるんでしょ?」

唯「…うん!
じゃあ戦おう!」

フウロ「オッケー。
勝負は2対2のバトルね! コアルヒー!」

コアルヒー「アヒッ!」

唯「よおーっし! ムー太…」

ドオオン…!

唯「ふえっ!?」ビクッ

コアルヒー「アヒッ!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:47:05.90 ID:O7rUdJrAO<>
ゴオオオ……

フウロ「! この音…! まさか!!」

ダダッ!

ガチャッ

フウロ「…! やっぱり!」

唯「ど、どうしたの!?」

フウロ「…ジム戦は中止よ」

唯「え…?」

フウロ「私の飛行機…貨物機が盗まれたの!!」

唯「…!!」



<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:49:04.19 ID:O7rUdJrAO<> ………
……


《滑走路》


アララギパパ「な、なぜだ! なぜ貨物機が飛んでいるんだ!?」

律「…なんかおかしいんですか?」

アララギパパ「ああ…。貨物機は一日一回しか飛ばない!
それに…その操縦士はフウロなんだ!!」

律「フウロさんが!?」

アララギパパ「フウロはジムリーダーとパイロットを兼ねている!
今日はまだ一度も貨物機は飛び立っていないが…、しかしそれでもおかしい!!
フウロは今、ジムにいるはずだ!!」

律「じゃあ…」

アララギパパ「貨物機が盗まれた…と考えるのが普通だろうな」

律「…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:51:05.93 ID:O7rUdJrAO<>
タタタッ

唯「りっちゃあん! アララギ博士ー!」

律「唯!」

アララギパパ「フウロ!
やはりあの貨物機は…」

フウロ「見ましたか!?」

アララギパパ「ああ…、盗まれたのだな?」

フウロ「はい…。私としたことが…貨物機を盗まれるなんて…!」

律「つーか、こんなことする奴って…」

唯「やっぱりプラズマ団?」

フウロ「プラズマ団…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:53:04.09 ID:O7rUdJrAO<>
律「じゃあ、ダストダスを滑走路に迷い込ませたのもプラズマ団か!」

唯「許せない!」

アララギパパ「プラズマ団か…。私もフウロとともにカミツレに聞いたよ。
…とりあえず今はここでゴチャゴチャ言っていても仕方がない!
貨物機を追いかけるぞ!!」

唯律「はい!!」

フウロ「ううん。全員が行ったらダメよ」

アララギパパ「なぜだ? 追いかけるのにはそれなりの人員が…」
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:55:04.44 ID:O7rUdJrAO<>
フウロ「…相手はそれなりの組織です。もしかしたらまだ街に仲間がいるかもしれない」

アララギパパ「なるほどな…。その可能性はあるな…」

アララギパパ「よし!
フウロと唯は貨物機を追ってくれ! 律は私と残って、街を守ろう!」

皆「はい!!」

フウロ「行きましょう!」

唯「うん!」

タタタッ
<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:57:08.50 ID:O7rUdJrAO<>
律「アララギ博士…」

アララギパパ「油断するなよ。
畑の方を見ろ」

ズブブッ…

「ノークタス!!」バッ

律「あれは…!」

アララギパパ「カカシぐさポケモン、ノクタス。
やはりまだプラズマ団のポケモンがいたか!」

ノクタス「ノークタス!」ギロッ



<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 18:59:03.82 ID:O7rUdJrAO<> …………
………
……


《7ばんどうろ》


ゴオオオ…!

「ひゃはは☆ チョロイもんだなー。貨物機ゲットだぜ!」イェイ!

「これでポケモン解放も楽々できるなーオイ」

「ジムリーダーもノクタスを置いてきて足止め…。あとはフキヨセのトレーナーから奪ったポケモンをばらまくだけだな」

「なあ? ロゼリア、サーナイト」

ロゼリア「ローゼ」

サーナイト「ナーイ」

ミツル「澪さんもサキも頑張ってるようだし、このミツル様も頑張らないとな!」

ブロロロ……




Episode.28 fin




<> まとめ<><>2011/03/19(土) 19:00:26.37 ID:O7rUdJrAO<>
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Episode.15
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<> ぽけもん<><>2011/03/19(土) 19:02:05.33 ID:O7rUdJrAO<> 終わりです!
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/03/19(土) 19:45:39.54 ID:rWgCczP30<> 乙
濡れ濡れフウロ・・・だと?風露だけに <> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:27:30.80 ID:oW0ABdSAO<>

Episode.29




《7ばんどうろ》


ブロロロ…

フウロ「あれね!」

ポロッ……

唯「!? なにか落ちてくる!」

ミネズミ「ネー!」

チュリネ「チュー!?」

モンメン「モメー!!」

ボトボトッ!
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:29:09.30 ID:oW0ABdSAO<>
フウロ「ポケモン…!?
どうしてこんな…」

唯「! ポケモン解放だっ!」

フウロ「!」

唯「やっぱりプラズマ団だ! あの飛行機でトレーナーのポケモンをばらまいているんだよ!」

フウロ「なんてことを…」

ドサッ!

唯「またポケモンが!」

「ラー…」

唯「大丈夫?」

フウロ「ヒトモシね…」

ヒトモシ「ラー…」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:31:18.67 ID:oW0ABdSAO<>
唯「ずいぶんと傷ついてる…」

フウロ「あの高さから落とされたんだもの。そうなるに決まってる…。
すごくひどい真似をするのね、プラズマ団!!」

唯「ごめんね、今は回復しかしてあげられないけど…」

ヒトモシ「ラー…」

フウロ「…落ちたポケモンを一匹一匹回復させていたらキリがない。やっぱりあの貨物機を止めるべきね!
ワシボン!」ボム!

ワシボン「ワッシ!」

フウロ「あなたは“オレンのみ”をポケモンたちにあげて。頼んだよ!」

ワシボン「ワシー!」タタッ

フウロ「さあ、追いかけるよ! あの貨物機を!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:33:41.82 ID:oW0ABdSAO<>
唯「フウロちゃん!
追いかけるって…相手は飛行機なのに、どうやって…」

フウロ「…私の飛行機が運ぶのは人じゃなくて物って言ったよね?」

唯「う、うん」

フウロ「なんでだと思う?」

唯「ええっと……」

フウロ「飛行機よりも人にとっては身近で手早いものがあるからだよ。それが…ひこうポケモン!
ケンホロウ!!」ボム!

ケンホロウ「ケーン!」

ポケモン図鑑『ケンホロウ、プライドポケモン
マメパトの最終進化系。オスは あたまの かざりを ゆらして あいてを いかくする。 メスの ひこう のうりょくは オスを うわまわる。』
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:35:19.66 ID:oW0ABdSAO<>
フウロ「私のケンホロウはメス! 飛行能力についてはオスよりも高い!
あなたはケンホロウに乗って!」

唯「うん!」タッ!

唯「…あれ? フウロちゃんはどうす…うわっ!」

ケンホロウ「ケーン!!」ビュオオ!!!

唯「す、すごいスピード!!」

フウロ「振り落とされないように、しっかり掴まってて!」

唯「う、うん!
って! フウロちゃんが空中に!?」

フウロ「私は頭のプロペラがあるから飛べるの!」

唯「それなんてタケコp」 フウロ「やこド」

フウロ「とにかく、これで貨物機に対抗できる!」

唯「うん!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:37:07.26 ID:oW0ABdSAO<>
ケンホロウ「ケーン!!」ビュオオ!!!!!

ブロロロ…

ミツル「あー…飛行機の操縦むずいなー」

ミツル「…ん?」

ミツル「! やべえ! なんか追いかけてきてるぞ!?
あれは…ジムリーダーとサキのいう要注意トレーナー!!」

ミツル「なんか手をうって…」グイッ

ミツル「ああやべえ!! 反対に傾けちまった!!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:39:08.56 ID:oW0ABdSAO<>
ビュオオ!!!!

フウロ「もう少しで追いつく…」

グラッ…

フウロ「え…!」

ギュオンッ!!!

フウロ「きゃあっ!!」

ドガアアアアン!!!!!

唯「なにかの建物にぶつかったよ!?」

フウロ「この建物は“タワーオブヘブン”! なんて罰当たりな…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:41:07.27 ID:oW0ABdSAO<>
唯「いったん降りよう!」

フウロ「そうね…、ケンホロウ!」

ケンホロウ「ケーン!」ビュオオ!

スタッ!

唯「」タッ

フウロ「ありがとう、ケンホロウ。戻って」シュウウッ

唯「ここが…」

フウロ「うん、“タワーオブヘブン”。
ポケモンの魂を慰める塔!」




<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:43:03.44 ID:oW0ABdSAO<> …………
………
……


《フキヨセシティ・・・滑走路》


ノクタス「ノークタス!!」ドガンッ!

アララギパパ「うおっ!」

律「大丈夫ですか!」

アララギパパ「なんの!」

律「ノクタスか…。
明らかに野生のポケモンじゃないな」

アララギパパ「イッシュではみないポケモンだからな。トレーナー…いや、プラズマ団の手持ちとみて間違いはない」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:45:05.55 ID:oW0ABdSAO<>
ノクタス「ノークタス!!」ブンッ!

律「! ボルト!!」ボム!

ボルト「ゼブウウ!!」

ノクタス「ノークタス!!!」

ドオオオッ!!!

ボルト「ゼブッ!?」

ヨロッ…

ボルト「ゼブウッ…」

律「ボルト!」

アララギパパ「でんきタイプのゼブライカでは少々辛いものがあるな。
よし、ここは…。チャオブー!!」ボム!

チャオブー「ブー!!」

ノクタス「!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:47:04.90 ID:oW0ABdSAO<>
律「ほのおタイプ!」

アララギパパ「“ニトロチャージ”だ!!」

チャオブー「ブー!!」ボウッ!

ドオオン!!!!

ノクタス「…!?」

ノクタス「ノー…」バタンッ!

律「やった…!」

アララギパパ「ざっとこんなものかな。よくやったぞ、チャオブー」

チャオブー「ブー♪」

律「これでもう安心ですね!」

…シュバッ!

アララギパパ「ぬうっ!?」ドガッ!

律「!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:49:08.84 ID:oW0ABdSAO<>
アララギパパ「ぐはっ…!」

律「な、なんだ? 外部からの攻撃! まだポケモンが…」

シーン……

律「…? なんにもいないぞ…」

アララギパパ「ぐう…」

律「! アララギ博士!!」

アララギパパ「むう、大丈夫だ。しかし…、今の攻撃はどこから?」

律「分かりません…。どこにもポケモンらしきものは見当たらないけど…」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:51:04.00 ID:oW0ABdSAO<>
シュバッ!

ドガッ!!!

ボルト「…ゼブウッ!?」

ズサアッ!

律「! また…!」

シーン…

律「…でも、やっぱりなにもいないぞ!」

アララギパパ「……ふむう、分かったぞ」

律「え!?」

アララギパパ「姿なき敵!」

…シュバッ!!!

アララギパパ「ツタージャ、“つるのムチ”!」ボム!

ツタージャ「タージャ!」シュルッ!

ガシイッ!!!
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:53:06.18 ID:oW0ABdSAO<>
律「! なにかを掴んだ!!
…ピンクの……舌ぁ!?」

アララギパパ「コイツはポケモンだ!
姿を消すことができる…」

ツタージャ「タージャ!」グイッ!

「…!?」

律「!!」

アララギパパ「姿を現すぞ!
いろへんげポケモン、カクレオン!!」

カクレオン「グェーッ!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:55:06.87 ID:oW0ABdSAO<>
律「カクレオン…!?」

カクレオン「」キッ!

ブンッ!!

ツタージャ「タージャ!?」ドシャッ!

アララギパパ「力負けしたか!
律、カクレオンが攻撃をしてくるぞ!!」

カクレオン「グェーッ!!」シュバッ!

律「!!」

ボルト「ゼブウウ!」ダッ!

バチイッ!!!

ボルト「…!?」ビクッ!

律「“おどろかす”!?」

アララギパパ「いや…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 08:57:03.18 ID:oW0ABdSAO<>
カクレオン「」ニヤッ

ボルト「…?」

シュッ!!!

ドガアン!!!!!!

ボルト「ゼブウウ!!?」

アララギパパ「怯んだところを“かげうち”したんだ!」

ボルト「」ドサッ

律「ボルト…!」

カクレオン「グェーッ!」スタッ

アララギパパ「この戦法、そして戦意からして…このカクレオンもプラズマ団のポケモンか!」

律「いくら奇襲だからって、トレーナーもいないのになんて強さだ!」

カクレオン「グェーッ!」ギロッ
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:02:25.03 ID:oW0ABdSAO<>
アララギパパ「…ノクタスみたいに簡単にはいかないな。
ツタージャ!」

ツタージャ「タージャ!」

カクレオン「!」

アララギパパ「“つるのムチ”だ!」

ツタージャ「タージャ!!」シュルッ!

カクレオン「グェーッ!!」バチバチイッ!!!!

ツタージャ「タージャ!?」

アララギパパ「弾かれた!?」

律「…! アララギ博士! 特性“へんしょく”だ!!」

アララギパパ「そうか! 最初に受けた“つるのムチ”で、くさタイプになっていたのか!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:04:04.57 ID:oW0ABdSAO<>
カクレオン「グェーッ!!」シャキッ!

ツタージャ「…!」

バリバリバリッ!!!!

ツタージャ「タージャ…!?」ガクッ

アララギパパ「“みだれひっかき”…!」

律「アララギ博士! くさタイプになっているなら、チャオブーで攻撃を!」

アララギパパ「いや…、チャオブーで攻撃したところでほのおタイプになって振り出しだ!」

律「じゃあどうしたら…!」

アララギパパ「ここはこうする他ない!
ミジュマル!!」ボム!

ミジュマル「ミジュマー!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:06:07.32 ID:oW0ABdSAO<>
カクレオン「!」

ツタージャ「タージャ!」

チャオブー「ブー!」

律「みず、ほのお、くさ…!」

アララギパパ「この三匹なら“へんしょく”に対応できる!」

ミジュマル・ツタージャ「」メキメキ

アララギパパ「む…!」

フタチマル「タッチー!」

ジャノビー「ジャノー!」

律「進化した!?」

アララギパパ「さっきのダストダスとの激戦で、レベルが一気に上がったようだな! ちょうどいい!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:08:05.67 ID:oW0ABdSAO<>
カクレオン「…」ジリ…

アララギパパ「まずはチャオブーとフタチマルで“ほのおのちかい”、“みずのちかい”だ!!」

ボオオオ!! シュワアアッ!!!!

キラアアッ!!

律「“虹”!?」

アララギパパ「これでこちらの場が有利になる!
今度はフタチマルとジャノビーで“みずのちかい”、“くさのちかい”!!」

シュワアア!! ビュワアアッ!!!!

カクレオン「…!?」ズシッ…
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:10:24.05 ID:oW0ABdSAO<>
アララギパパ「“湿原”ですばやさが下がったところを、ジャノビー・チャオブーで“くさのちかい”、“ほのおのちかい”だあ!!!」

ビュワアア!! ボオオオッ!!!!

カクレオン「…グェーッ!?」

ボアアッ!!!!!

アララギパパ「最後に“火の海”で、チェックメイトだ」

カクレオン「」バタッ

律「すげえ…!
三タイプのコンビネーション技!!」

アララギパパ「これで流石にもう奴らのポケモンはいないだろう。
まあ念のため、三体を街に残しておくか」

律「それじゃあ…」

アララギパパ「我々も貨物機を追うぞ!!」

律「はい!!」




<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:12:05.00 ID:oW0ABdSAO<> ………
……


《タワーオブヘブン》


ザッザッ

唯「お墓なんだあ」

フウロ「うん。ポケモンのね」

唯「…」

フウロ(さっきのヒトモシ…、どこかで見たような気がするんだよね…)

唯「?」

フウロ「貨物機はここらへんに突っ込んだよね。もう見つかると思うけど…」

「いでで…」

唯「あっ!」

「ん?」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:14:08.56 ID:oW0ABdSAO<>
唯「あなたは“ちかすいみゃくのあな”のプラズマ団!!」

「チッ、見つかったか…」

ミツル「そうとも。ミツル様だ!!」

フウロ「あなたね…。私の貨物機を盗んで、ポケモンをばらまいたのは!」

ミツル「ひゃはは☆ そうだけど、なにか文句あるのかよ?」

フウロ「おおありだよ! あんなひどいことして!! 貨物機もボロボロだし!!
ダストダスを滑走路に連れてきたのもあなたでしょ!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:16:43.57 ID:oW0ABdSAO<>
ミツル「ああ、全部俺サマのしたことだ。
ダストダスで騒ぎを起こして、お前らが気をとられているその隙に貨物機を盗む! そしてトレーナーどものポケモンを解放!!
完璧な作戦だったのによ、操縦が狂っちまって台無しだよ」

フウロ「当然よ。私はちゃんと訓練してパイロットになったの! この貨物機はあなたに乗りこなせる代物じゃない!!」

ミツル「ひゃはは☆ 偉そうなこと言ってるけどよォ。あんたも十分素質ないぜェ」

フウロ「なんですって?」

ミツル「ジムリーダーの素質だよ、そ・し・つ!!
聞いてあきれるなァ。なにがジムリーダーだよ。自分の街を他人に任せっきりで、自分の貨物機が盗まれたから追いかけてきた…。
これって、あんたの事情だろ? ジムリーダーの責務、果たせてないんじゃねえの?」

フウロ「…!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:18:09.58 ID:oW0ABdSAO<>
唯「フウロちゃ…」

ミツル「ひゃはは、結局自分のことしか考えてねえんだろ?」

フウロ「う、うるさい!!」

フウロ「あなたに…なにが分かるの!?
…コアルヒー!!」ボム!

コアルヒー「アヒッ!」ダッ!

唯「ダ、ダメ! やみくもに走っちゃ…」

ミツル「ひゃはは、遅いZE☆
ロゼリア、“リーフストーム”!!!」

ロゼリア「ローゼ!!」シュッ!
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:20:05.59 ID:oW0ABdSAO<>
フウロ「…!」

コアルヒー「!!」

ドオオオッ!!!!!!

コアルヒー「アヒーッ!?」

フウロ「きゃあ!!?」

ドサッ!!!

ミツル「ひゃはは☆ だから素質ねえっつうんだよ!
まんまと挑発に乗ってやがんだぜ!?」

フウロ「く……」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:22:03.43 ID:oW0ABdSAO<>
唯「大丈夫!? フウロちゃん!」

フウロ「…馬鹿みたいね。ただの言葉で無鉄砲に…」

唯「フウロちゃん…」

ミツル「ひゃはは☆ さぁて…ジムリーダーは早くも退場しそうだが、どうする?」

唯「……」キッ!

唯「…チー太!」ボム!

チー太「チー!」

ミツル「…ロゼリア!」

ロゼリア「ローゼ!」

唯「“アイアンテール”!!」

チー太「」ダッ!

ミツル「受け止めろ!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:24:06.86 ID:oW0ABdSAO<>
ガキイイッ!!!!

唯「…私、素質とか…難しいことはよくわからないけど……でも!
人を傷つけることを言うのは良くないって知ってる!!
フウロちゃんが傷ついたのも、怒ったのもわかる!!」

ミツル「ロゼリア、“リーフストーム”!!」

ロゼリア「ローゼ!!」

ドオオオッ!!!!

チー太「…!」シュッ

タッ!

唯「……」

ミツル「ひゃはは☆ なにを言おうと勝手だけどな、俺サマが言ったことは真実だぜ?」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:26:06.93 ID:oW0ABdSAO<>
唯「そんなことない! フウロちゃんのこと、なにも知らないくせに!」

ミツル「へっ! お前は知ってるのかよ!」

唯「知らないよ! だってさっき会ったばかりだもん!」

ミツル「ひゃはは☆ 話になんねえな! そんだったらお前の言ってることも…」

唯「でも!!」

ミツル「!」

唯「でも…! さっき会ったばかりなのに、色んな良いところを知れたよ!
傷ついたポケモンたちを助けたり、自分の手持ちを置いてきてまで看病させたり…、私をケンホロウに乗せてくれたり、パイロットだったり…。
なにより…、ジムのことを考えてたよ! ジムの仕掛けを用意して、挑戦者が来るのを楽しみにしてた!!」

フウロ「…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:28:04.15 ID:oW0ABdSAO<>
唯「あなたがフウロちゃんを否定していいわけない!!
チー太、“アイアンテール”!!!」

チー太「チー!!」カキンッ!

ブンッ!!

ミツル「……」

ロゼリア「ローゼ!!」ガキイイッ!!

唯「…!!」

ミツル「…怒りに任せて攻撃してきたのが見え見えだぜ?
…“リーフストーム”!!」

ドオオオッ!!!!!!

チー太「チー!!?」ズサアッ

唯「チー太!!」

ミツル「どんな綺麗事を並べてもなァ。結果的に勝った方が正しいのさ!
結果がッ! 勝者がすべてなんだよッッッ!!!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:30:03.98 ID:oW0ABdSAO<>
ピカアアッ!!!!!

唯「そ、それは…!?」

ミツル「“ひかりのいし”だァ!! これでロゼリアを進化させて、さらなるパワーアップを!!!
そして俺サマが勝者となるッ!! 俺サマがすべてだあッッ!!!!」

ピカアアッ!!!!!!

メキメキメキメキ……

ミツル「きたあーッ!! ロズレイ…ド……だ…?」

チー太(チラチーノ)「チラチー!」

唯「!?」

ミツル「!?!?!?!?」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:32:04.27 ID:oW0ABdSAO<>
唯「し、進化した!」

ミツル「ま、まさか…! “ひかりのいし”のパワーがそっちに傾いたのか!!?」

唯「よおーっし! 新たな姿で、“アイアンテール”だよ!!」

チー太「チラチー!!」ダッ!

カキインッ!!!!

ロゼリア「」バタッ

唯「やった!」

ミツル「くそが…!
だが、まだサーナイトがいるんだ!!
サーナイトォオオ!!!」

サーナイト「ナーイ!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:36:43.58 ID:oW0ABdSAO<>
唯「…!」

ミツル「“サイコキネシス”!!!!」

サーナイト「ナーイ!!」ヴオオン!!!!

唯「しまっ…」

ボオオオッ!!!!!

サーナイト「ナイ!?」

ミツル「な、なんだァ! “おにび”!?」

ヒトモシ「ラー!!」

唯「あの子は、さっきの…!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:38:07.34 ID:oW0ABdSAO<>
サーナイト「…ッ」

ミツル「やけどしたか…。だが攻撃が下がるだけで意味ないんだよ!!
サーナイト、はんげ…」

ヒトモシ「ラー!!」バシイッ!!!

サーナイト「!?」

ミツル「“たたりめ”か!? 状態異常だと大ダメージを喰らう技…!!」

ヒトモシ「」バシイッバシイッ

サーナイト「ナイー!?」

ミツル「やめたげてよおっ!!」

ヒトモシ「」スウウッ…

唯「! 出る…! あれは…」

ヒトモシ「ラー!!」ボオオオッ!!!!!!

唯「“はじけるほのお”!!!」

チュドーン!

ミツル「やなかんじ〜!!」

キラアン☆
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:40:10.24 ID:oW0ABdSAO<>
ヒトモシ「ラー!」スタッ

唯「ありがとう! あの時のヒトモシちゃん…追いかけてきたの?
それともここがお家?」

ヒトモシ「ラー…」

唯「ここは危ないからお家にお帰り〜」

ヒトモシ「ラー」タタッ

唯「よしっ。
フウロちゃん、貨物機は壊れちゃったけど、一応あの人は追っ払え……」

フウロ「……」

唯「フウロちゃ…」

フウロ「…うん、ありがとう。
じゃあ…フキヨセに戻ろっか……」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:42:06.63 ID:oW0ABdSAO<>
フウロ「……」

唯「…フウロちゃん?」

フウロ「……うっ」グスッ

唯「!」

フウロ「…私……、言い返せなかった……。あいつの言葉…、全部当たってて……」

唯「フウロちゃん…」

フウロ「私、やっぱりジムリーダーの素質ないのかなあ…。
だって…、自分のことしか……うぐっ…。それに、街が今どうなって、るか……ひくっ」

唯「……」

唯「…!
ここの屋上に鐘があるんだよね? “タウンマップ”に載ってた!」

フウロ「……?」

唯「今から行こう!」ガシッ

フウロ「えっ…」

唯「いいからいいから〜!」

タタッ



<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:44:43.91 ID:oW0ABdSAO<> ………
……


《タワーオブヘブン屋上》


唯「あったあった! 鐘だぁ〜!」

フウロ「こんなところになにしに…」

唯「空、よっく見えるねえ〜! さすが屋上〜!」

フウロ「……」

唯「…フウロちゃんは、この大きな空を飛行機で飛び回ってるんだよね。すごいことだよ、それって!」

フウロ「……」

唯「きっといい眺めなんだろーなー…」

フウロ「…うん、いい眺めだよ……」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:46:27.68 ID:oW0ABdSAO<>
唯「……。
フウロちゃんは立派だよ!」

フウロ「え…」

唯「ほら! そんな暗い顔しないで!
笑って笑って!」ギュッ

フニャッ…

フウロ「ひ、ひはい…」

唯「えへへ〜。
…ダメだよ、フウロちゃんはジムリーダーだもん! 街のみんなにとっての太陽なんだよ!
笑ってなきゃ、街の人たちもみ〜んな暗くなっちゃうよ!!」

フウロ「……」

唯「ほら、スマイルスマイル!」ニヘラッ
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:48:13.75 ID:oW0ABdSAO<>
フウロ「…ふふ、そうだよね。笑ってないとダメだよね!」

唯「うん、そうだよ! フウロちゃんはみんなの元気の源だもん!
フウロちゃんが笑ってる空の下、みんなが笑ってるんだよ!!」

フウロ「…! みんなが…空の下で…」

唯「うん! すごいよねえ!」

タタッ

フウロ「?」

唯「みんなが笑顔になりますよ〜に!!
えいっ!」

リンゴーン……

唯「これでみんな、もっと笑顔になるね!」

フウロ「……いい音色…」

唯「えへへ〜、早速笑ってるね!」

フウロ「! …ふふ、ホントだ…」

唯「うふふ〜♪」ニコッ




<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:50:04.48 ID:oW0ABdSAO<> …………
………
……


《タワーオブヘブン入口》


アララギパパ「おーい!」

フウロ「! アララギ博士!」

律「唯ー!」

唯「りっちゃんも!」

アララギパパ「この様子だと…もうプラズマ団を?」

フウロ「はい、倒しました。
私の功績ではないですけどねっ」

唯「えへへ〜」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:52:09.30 ID:oW0ABdSAO<>
フウロ「あ…! アララギ博士たちがここにいるってことは…」

アララギパパ「ああ! しっかりと街は守ったぞ! プラズマ団のポケモンたちからな」

フウロ「…」ホッ…

律「そういや、ここにくる途中、たくさんのポケモンが倒れていたけど…」

唯「あっ、あれはプラズマ団がばらまいたポケモンなの!」

フウロ「今私のワシボンが看てくれてる…。
私たちも手伝わなくちゃ!」

唯「うん!」




<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:54:05.39 ID:oW0ABdSAO<> ………
……


《フキヨセシティ》


クルマユ「クルマー」

トレーナー「僕のクルマユ!
どうもありがとう!」

唯「いえいえ」

トレーナー「」タタッ

律「これで最後だな」

唯「終わった〜!」

フウロ「お疲れ様。
どう? ジムで休んでく?」

唯「じゃあお言葉に甘えて〜」

アララギパパ「私もそうしよう。老体にはこたえるな」

ウィーン

フウロ「はい、紅茶ですよー」コトッ

唯「わあい♪」

律「サンキュー!」

アララギパパ「ありがとな」

ズズ…

唯「おいし〜!」

律「うめー!」

アララギパパ「うむ、いつもと変わらぬ美味さだ!」

フウロ「ふふ、喜んでもらってよかった」

唯「…ん〜」

フウロ「どうしたの?」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:56:26.42 ID:oW0ABdSAO<>
唯「そういえば、あのヒトモシってポケモンは大丈夫なのかなあ…。やっぱり野生ポケモンだったのかな?」

フウロ「それは…」

ゴオオオ……

アララギパパ「む!」

律「この音って…!」

フウロ「貨物機が稼動してる!
まだプラズマ団がいたの!?」

唯「見に行こう!」



<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 09:58:05.04 ID:oW0ABdSAO<> ……


《滑走路》


ガチャッ…

フウロ「操縦席にだれかいる…」

ピョンッ!

ヒトモシ「ラー!」

フウロ「!」

唯「ヒトモシちゃん!?」

アララギパパ「ろうそくポケモン、ヒトモシがなぜここに…」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 10:00:04.18 ID:oW0ABdSAO<>
ヒトモシ「ラー!」

フウロ「! そうかっ。この子、常習犯だ!」

唯「常習犯?」

フウロ「前から貨物機の調子が悪かったの。その原因はこのヒトモシが悪戯をしていたから!」

ヒトモシ「ラー♪」

フウロ「プラズマ団が乗った貨物機にも乗っていて、それで落とされたんだね…。
でも、私たちを助けてくれたんだよね。悪戯の件は許せないけどっ」

ヒトモシ「ラー」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 10:02:07.77 ID:oW0ABdSAO<>
唯「もう悪戯はしちゃダメだよ〜。ほら、今度こそお家に…」

ヒトモシ「ラー!」ヒッツキ

唯「!」

アララギパパ「ふむう…私が思うに、そのヒトモシは自分をゲットしてくれるトレーナーを探していたんじゃないか?
だから住み処からこのフキヨセまで…」

律「それで気に入ったトレーナーが唯ってことか」

唯「……。…そうなの?」

ヒトモシ「ラー♪」

唯「えへへ、そうだね…。
えいっ」ポンッ!

唯「ヒトモシ、ゲットだよ!」

律「やったな、唯!」

唯「うん、りっちゃん!」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 10:04:27.11 ID:oW0ABdSAO<>
唯「ニックネームは…“ラー太”がいいかなっ」

フウロ「…ふふ、よかったね」

唯「うん!」

唯「出てきて、ラー太!」ボム!

ラー太「ラー!」

アララギパパ「ポケモンが自分から……こんなゲットの仕方もあるのか。興味深いな」

律「唯はすごいですよ。手持ちのチラーミィもムンナも、ポケモンたちから慕ってきてゲットしたんです!」

フウロ「…彼女の姿勢がポケモンたちを引き寄せるのかな」

律「?」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 10:06:12.43 ID:oW0ABdSAO<>
フウロ「アロエさんが言ってたの。
『彼女はポケモンと向き合う“真実”の心を持ってる』って。
最初は言葉の意味が分からなかったけど、今はわかった気がする…」

律「…“真実”の心、か」

唯「ラー太〜、もう悪戯はしちゃダメだからね〜」

ラー太「ラ〜!」

唯「えへへ、分かればいいんだよ〜。いい子いい子〜」

ラー太「ラー♪」



<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 10:08:12.25 ID:oW0ABdSAO<> …………
………
……


アララギパパ「色々とありがとうな」

律「いえ…」

フウロ「プラズマ団から街を守ってくれてありがとう。
あと、唯ちゃん」

唯「私?」

フウロ「あなたの言葉ですごく救われたの。ありがとう♪」

唯「いや〜照れるねえ〜。
でも、思ったことを言っただけだから!」

フウロ「ふふ♪」
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 10:10:02.12 ID:oW0ABdSAO<>
律「んじゃあ私たちはこれで」

アララギパパ「ああ、じゃあな!」

唯「さようなら〜!」

フウロ「あっ、そうだ! これ!」ブンッ

唯「!」パシッ

フウロ「“ジェットバッジ”だよ! 持って行って!」

唯「ありがとう!!
お元気で〜!!」

タタッ
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 10:12:03.28 ID:oW0ABdSAO<>
フウロ「…行っちゃった」

アララギパパ「なかなか愉快で、それでいて頼もしい子たちだったな!」

フウロ「はい」

アララギパパ「さて、私たちはそろそろジムの中に…」

フウロ「…『空の下、みんなが笑ってる』か…」

アララギパパ「? どうした?」

フウロ「ふふ、なんでもないです♪」

アララギパパ「??」




Episode.29 fin




<> まとめ<><>2011/03/20(日) 10:13:45.40 ID:oW0ABdSAO<>
Prologue
>>5-21

Episode.1
>>29-48

Episode.2
>>54-73 >>74-77

Episode.3
>>85-103

Episode.4
>>111-130 >>131-134

Episode.5
>>140-159 >>160-175

Episode.6
>>182-201 >>202-209

Episode.7
>>216-235 >>236-239

Episode.8
>>246-265 >>266-277

Episode.9
>>284-302

Episode.10
>>310-329 >>330-336

Episode.11
>>343-361

Episode.12
>>370-388

Episode.13
>>393-412 >>413-415

Episode.14
>>421-440 >>441-442

Episode.15
>>447-466 >>467-480
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 10:14:28.02 ID:oW0ABdSAO<>
Episode.16
>>485-504 >>505-506

Episode.17
>>511-530 >>531-545

Episode.18
>>551-570 >>571-573

Episode.19
>>577-596 >>597-598

Episode.20
>>602-609 >>611-630 >>631-637

Episode.21
>>642-661 >>662-681

Episode.22
>>686-705 >>706-721

Episode.23
>>726-745 >>746-749

Episode.24
>>755-774 >>775-780

Episode.25
>>786-805 >>806-807

Episode.26
>>811-830 >>831-850 >>851-852

Episode.27
>>856-875 >>876-895 >>896

Episode.28
>>903-922 >>923-927

Episode.29
>>932-951 >>952-971 >>972-982
<> ぽけもん<><>2011/03/20(日) 10:16:04.39 ID:oW0ABdSAO<> 終わりです!
次スレ建てます。今日の夜か明日ぐらいに
依頼もその時にします
読んでくださった方、ありがとうございまひゅた!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/03/20(日) 10:20:46.42 ID:mfIdIuQE0<> おっつ!
次スレも楽しみにしてる

唯×フウロか…ありだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/20(日) 11:41:58.54 ID:J6LM8f6DO<> 乙です
唯ちゃんいい子すなぁ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/03/20(日) 13:10:09.50 ID:7Pu17tZb0<> おつー
(最終的には)ムシャーナ・シャンデラ・チラチーノか
シャワーズたちが帰ってくればバランスがいいパーティになりそう <> ぽけもん<>sage<>2011/03/20(日) 20:03:36.94 ID:oW0ABdSAO<> 次スレ建てました
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300618872/l20 <>