VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 00:41:19.86 ID:W/UaEtaAO<>立つかな?<>傭兵「緑色した寄生虫?」ドライアド「虫はやめてって言ってるのに…」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 00:45:04.95 ID:W/UaEtaAO<> 森
ガサガサ…
傭兵「ぶはぁ!」ガサッ…
傭兵「はぁ…はぁ…くそっ!あんな大群なんて聞いていないぞ!?何が楽勝な仕事だ!騙しやがって…!」
傭兵「…はぁー…しかし、もう動けん…」どさっ…
傭兵「……ここは何処だ?」キョロキョロ…
傭兵「………」
傭兵「…稼ぎはパー、体はボロボロ…さらに迷子と来たか。まったく踏んだり蹴ったりだな、くそったれ…」
傭兵「…はぁ…」
傭兵「…他の奴らはどうなった?…生きてると良いが…」
傭兵「…まぁ、とりあえず今日はここで野宿か…探索するにしても、町を目指すにしても、もう日が暮れる…」
・
・
・
ホー…ホー…
傭兵「…ぐー…」
種?「………」つー
ぺとっ
傭兵「…んん…」
種?「………」
傭兵「…ぐー…」
…わさっ…
ホー…ホー…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 00:48:01.56 ID:W/UaEtaAO<> 傭兵「…ぐー…」
チチチ…
?『…きて…』
傭兵「……?」
?『…おき…っば…』
傭兵「…ッ!」ガバッ!
?『あ、やっと起きたね。お寝坊さん』
傭兵「………」キョロキョロ…
?『ねぇ、聞いてるの?』
傭兵「…何者だ?貴様…」
?『ボク?ボクはドライアド。ほら、木の精霊の。知らない?』
傭兵「…精霊?…初めて見たがお前が…?」
ドライアド『うん』
傭兵「…で?その精霊様が俺に何の用がある?」
ドライアド『反応薄いね…』
傭兵「…用は無いんだな?」
ドライアド『まぁいいけどね。…それじゃあ、ふつつか者ですが、よろしくお願いします、宿主様』
傭兵「…なに?」
ドライアド『引っ越しの挨拶…だっけ?しないといけないんでしょ?』
傭兵「…意味がわからん」ガサ…
ドライアド『あれ?どこ行くの?』
傭兵「意味がわからんからもう行く。じゃあな」ガサガサ…
ドライアド『あ、ちょっと…』 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 00:51:12.14 ID:W/UaEtaAO<> 傭兵「………」ガサガサ…
ドライアド『ねぇ』
傭兵「………」ガサガサ…
ドライアド『ねぇってば』
傭兵「…うるさい!」
ドライアド『………』
傭兵「なんで俺について来る?別れの言葉は言ったはずだ、さっさと消えろ」
ドライアド『うーん…姿は消しても良いけど、側からは離れないよ?』
傭兵「どういう意味だ?…貴様の目的は何なんだ?」
ドライアド『目的?今は特にないかなぁ…』
傭兵「…つまり暇潰しか?なら他でやれ。俺は忙しい」ガサ…
ドライアド『無理だよ。ボクは君から離れられないもん』
傭兵「…だからなんでだ?…そんなに俺を気に入りでもしたのか?」
ドライアド『それもちょっとあるけど、寄り代が…』
傭兵「ふん…迷惑な話だな。今すぐ寄り代に帰れ、青虫」
ドライアド『…あ、青虫…?』
傭兵「ぴったりのネーミングだろ?緑っぽいしな、お前」
ドライアド『…青虫…』
傭兵「それじゃ、今度こそ本当にさよならだ、青む…」ガサ…
ドライアド『………』ピリッ
傭兵「ぐあっ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 00:57:13.89 ID:W/UaEtaAO<> ドライアド『ばーか!』
傭兵「い、痛い?…腕が…なんだ!?…貴様がやったのか…!?」
ドライアド『そうだよ?…青虫とか失礼なこと言うんだもん、当然の報いだね!』
傭兵「…貴様ッ!」チャキ…
ドライアド『ん?』
傭兵「俺の体に何をした!?」
ドライアド『んー…とりあえず青虫呼ばわりしたこと謝ってよ。話はそれからね』
傭兵「ふざけるな!いいから答えろ!」
ドライアド『むっ……まぁ、いいよ。さっき話そびれたし、説明してあげる。…けど見る方が早いかな?』
傭兵「…どういう意味だ!?」
ドライアド『君の左腕の手首にね』…
傭兵「…手首?」
芽
傭兵「…?」つんつん…
ドライアド『あ、ちょっと!乱暴にしないでよ!』
傭兵「…生えてるのか?これ…」
ドライアド『うん。君から生えてるそれがボクの寄り代』
傭兵「…なっ…!」
ドライアド『だから根を張った内側からこちょこちょってすると』
傭兵「…なんだと…!?」
ドライアド『さっきみたいにチクッ!ってなるんだよ』
傭兵「なんだとぉお!!?」
ドライアド『わかってくれたかな?』 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 01:01:36.55 ID:W/UaEtaAO<> ・
・
・
傭兵「…はぁ…はぁ…」
ドライアド『落ち着いた?』
傭兵「………」じろっ
ドライアド『そんなに睨まないでよ…ね?』
傭兵「黙れ、青虫!」
ドライアド『あ、また青虫って…』
傭兵「これは一体どういうことだ!?」
ドライアド『むー…』
傭兵「どういうことだって聞いてるんだ!」
ドライアド『…わ、わかったよ。話せば良いんでしょ?話せば…』
傭兵「最初からそうしろ!のらりくらりと話を逸らしやがって…!」
ドライアド『そっちだって全然ボクの話聞いてくれないクセに…』
傭兵「おい!」
ドライアド『うぅ…わかってるってば…はぁ…えーとね…』
・
・
・
傭兵「ヤドリギの精?」
ドライアド『うん』
傭兵「ヤドリギってアレか?あの他の木に寄生するヤツか?」
ドライアド『うん。だからほら、君から生えてるんでしょ?』
二葉
傭兵「おい、ふざけるな!なんで人間の俺に…ん?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 01:06:41.23 ID:W/UaEtaAO<> ドライアド『ちょうど君のとこに種が落ちたんだ。でもそのままじゃ払い落とされて着床できなくて死んじゃうでしょ?』
二葉
傭兵「…んん?」
ドライアド『それでダメ元でやってみたら…根を張れたの!ふふっ♪』
傭兵「…ちょっと待て…二葉…?」
ドライアド『ん?…あ!開いた、開いた…へへへ』なでなで…
傭兵「開いたじゃない!なんだこれ!?成長してるのか!?」
ドライアド『植物だもん。当たり前でしょ?あ、もう少し左に手伸ばして。そこ日差しあるから…』
傭兵「………」
ぶちっ
傭兵「あ゛痛ッ!』
ドライアド『あ』
傭兵「…なんで痛みがあるんだ!?くそったれ!」ぽいっ
ドライアド『…ボクの…二葉が…』
傭兵「ふん、まぁしかし…残念だったな、寄生虫?」
ドライアド『………』 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 01:10:25.37 ID:W/UaEtaAO<> 傭兵「人様の体に勝手にくっつくからだ。枯れてくたばれ、馬鹿が!」
ドライアド『…んー…』
にょき…
傭兵「…あ?」
ドライアド『あのね、根は残ってるんだよ?頑張ればこれくらいすぐ生やせるもんね』にまー
傭兵「…く、くそっ!この…!」
ぶちっ
傭兵「…痛ッ!」
ドライアド『…だからまた生やせるんだってば』
にょき…
傭兵「なら生えなくなるまで抜いてやるまでだ!!」
ぶちっ
傭兵「ぐあぁ…!」
ドライアド『無駄だって…痛いだけだよ?』
にょき…
傭兵「!!」
ドライアド『あ、それとね?これ生やすのには君の魔翌力使ってるからあんまり無理すると…』
ぶちっ
傭兵「ふぐぅ!!」
ドライアド『…ねぇ、聞いてる?』
にょき…
傭兵「おぁぁああ!!」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 01:21:17.64 ID:W/UaEtaAO<> 傭兵「…ぁー…」
二葉
ドライアド『もう抜かないでよ?そろそろ君の魔翌力、限界だからね?』
傭兵「…く…そ…」
ドライアド『強情だよね。別に良いじゃない、手首にちょっと枝あったって』
傭兵「…ふざけ…る……ぅ…」
ドライアド『養分とか魔翌力だってそんなには…』
傭兵「………」カクン…
ドライアド『あれ?』
傭兵「………」
ドライアド『…寝たちゃった?…無理するからだよ、まったく…』
傭兵「………」
ドライアド『…それともこれがドMってものなのかな?』
傭兵「…ぐー…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 01:44:57.73 ID:GU3KOdeJo<> ねたか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 02:04:43.59 ID:RGSOyY1AO<> なかなか良さ気 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 11:50:26.42 ID:T0dtw5bDO<>
ドライアドが男なら支援する
ザンスを思い出した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/02/09(水) 16:29:01.44 ID:W/UaEtaAO<> 傭兵「…う…?」
チチチ…
傭兵「…朝か…昨日は酷い夢を…」
二葉
傭兵「………」
ドライアド『あ、起きた?』
傭兵「…夢じゃ…ないのか…」
ドライアド『ん?どうかした?』
傭兵「…なんでもない」ムクッ
ドライアド『どこか行くの?』
傭兵「………」ガサッ…
ドライアド『ねぇ、どこ行くの?』
傭兵「うるさい!いちいち、ねぇねぇねぇねぇ…!子供か、貴様は!?」
ドライアド『だってボク、まだ生まれて二日目…』
傭兵「黙れ!」
ドライアド『………』
傭兵「ふん…」ガサガサ…
ドライアド『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 16:36:53.75 ID:GU3KOdeJo<> いなくなるなら次回予告くらいしていきなさいよね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/02/09(水) 16:38:31.71 ID:W/UaEtaAO<> ドライアド『………』
傭兵「…はぁ…はぁ…何処だここ……くそ…!」
ドライアド『あの…』
傭兵「…なんだ!?」
ドライアド『何か食べた方が良いよ?昨日から何も食べてないし…人間って何か食べないと元気でないんでしょ?』
傭兵「………」
ドライアド『ねぇ…』
傭兵「はぁー…」
ドライアド『…?』
傭兵「…その食い物が無いんだよ!」
ドライアド『そうなの?』
傭兵「…俺は雇われ兵でな。ゴブリン討伐に失敗してこの森に逃げ込んだんだ」
ドライアド『ふーん?』
傭兵「保存食も、水も、火を起こす道具も持ってくる余裕は無かった。だから何もないんだ…」
ドライアド『ねぇ』
傭兵「…おまけに道に迷ってるときた。せっかく取り付いたとこ悪いが、お前も長くは無いかもな…ざまぁみろ…ははは…」
ドライアド『つまり君は食べ物と水が欲しいの?』
傭兵「…欲を言えば安全な休憩所もな…」
ドライアド『………』
傭兵「森の出口が解ればそれが一番良いが、どれも無い物ねだりだ。…これで置かれた状況はわかっただろう?わかったなら少しは静かに…」
ドライアド『ちょっと待って。今、用意するから…』
傭兵「…何?」
ドライアド『木の実で良いのかな?』
傭兵「どこから拾ってくるか知らんが、雑菌はどうする?火は使えないんだぞ?腹を痛めたら…」
ドライアド『うーん…』
傭兵「…おい、聞いてるのか?」
ドライアド『ん?…うん、聞いてるよ?』
傭兵「………」
ドライアド『ついて来て』ふよ〜
傭兵「断る。寄生虫なんか信用できるか。俺は死にたくない、先をいそ…」ガサ…
ドライアド『………』ピリッ
傭兵「ぐがっ!?」
ドライアド『こっちこっち』
傭兵「ぬぅう…!!」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/09(水) 16:41:49.53 ID:W/UaEtaAO<> >>14
ゴメン
たぶん次は夜かな… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 16:44:45.39 ID:GU3KOdeJo<> >>16
さよけ
じゃあ、ちょくちょく覗きにくるさ〜
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/09(水) 17:05:43.75 ID:C9VA9SDNo<> 期待 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/10(木) 00:13:03.15 ID:gVB0Ea8AO<> ドライアド『これかな?』
傭兵「くそ…こんな寄生虫に好き勝手…はぁ…情けない…」
ドライアド『…その虫ってのやめてよ。ボクは虫じゃないんだから』
傭兵「俺に巣くってるだろうが」
ドライアド『確かに寄生はしてるけど…』
傭兵「なら寄生虫だろう」
ドライアド『だからボクは虫じゃないってば!せっかく探してあげたのに…』
傭兵「探した?何をだ?」
ドライアド『これ』
大木「………」
傭兵「はぁ?楢の木があるだけだろう?確かに実はなるが今の季節は…」
『騒がしいと思ったら…これは可愛いお客様ね。…私を呼んだのは貴女?』
傭兵「…なんだ?声が…」
にゅっ
大木の精『それともこちらの殿方かしら?』
傭兵「うわぁあ!?」
大木の精『うふふ…』
傭兵「…急に目の前に出てくるな!お前は何者だ!?」
ドライアド『呼んだのはボクだよ』
大木の精『ヤドリギ?…宿木に引っ掛かかれずに発芽でもしたの?それとも寄り代が枯れかけ…』
傭兵「おい!驚かしたらこっちは用済みか!?無視するな!!」
大木の精『……?』
ドライアド『あ、コレがボクの寄り代』
大木の精『寄り代って…人間でしょう?…コレ』
傭兵「貴様ら…!」
ドライアド『でもほら左手首に…』
大木の精『あら、ほんと…。ヤドリギって人間にも寄生できるの?』
ドライアド『わかんないけど、ボクはできた』
大木の精『凄いわ。頑張ったのねぇ…お姉さんが褒めてあげる』なで…
ドライアド『えへへ…』
傭兵「………」チャキ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/10(木) 00:17:06.53 ID:gVB0Ea8AO<> 傭兵「くそっ…なんだ!?この蔦は!?離れろ!こらぁ!」じたばた…
大木の精『いくら私が魅力的だからっていきなり襲いに掛かるなんて…ちょっと情熱的過ぎるわよ?』
ドライアド『動くと危ないよ?』
傭兵「動かないでどうやって逃げ…うわぁああ!?」
しゅるしゅる…
ドライアド『あ』
大木の精『上の方で少し待ってなさいね。お姉さん達ちょっとお話があるから…うふふ』
『うおぉおぉ…!?』
ドライアド『大丈夫かな…?』
大木の精『心配ないわ。吊してるだけだから…それで、私に何か用?』
ドライアド『あ、うん』
・
・
・
大木の精『まぁ、いいわ。今は余裕もあるし、助けてあげる』
ドライアド『ホント!?ありがと!』
大木の精『あの男はちょっと態度がなってないけれど、寄り代が枯れたら貴女も死んじゃうものね…』
ドライアド『うん。だから…』
大木の精『それで餌探しなんて…大変ねぇ、貴女も』
ドライアド『最初はうまくいったと思ったんだけど…』
大木の精『…でもちょっと羨ましいわ』
ドライアド『ん?』
大木の精『人間が宿主ならいろいろな場所に行けるんでしょう?』
ドライアド『………』
大木の精『私達は本来、生まれてからずっと同じ場所で過ごすけど…貴女はそうじゃない』
ドライアド『………』
大木の精『風の精が運んでくる噂話を、直接見ることが出来る。体験することが出来る…』
ドライアド『うーん?』
大木の精『…まぁ、生まれたばかりの貴女には良くわからないかもしれないわね』
ドライアド『………』 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/10(木) 00:19:08.69 ID:gVB0Ea8AO<> 『…ぁ…ぐ…』
大木の精『…あら、いけない。長話になっちゃったわ…歳をとると愚痴っぽくなっていけないわねぇ』
しゅるしゅる…
傭兵「ぐっ…!」どさっ
ドライアド『…大丈夫?』
傭兵「…大…丈夫な…ものか…ぅう…」
大木の精『お話は終わったわ。大人しくしててくれてありがとう。ふふふ…』
・
・
・
傭兵「………」
ドライアド『まだ何処か調子悪いの?』
傭兵「………」
ドライアド『ねぇ…』
大木の精『話に入れなかったから拗ねてるだけよ。ね?』
傭兵「誰がだ!?お前が変な術で俺を吊り上げ…」
大木の精『やだ、そんな怖い顔して。…あぁ、逆さまにしたから頭に血が昇っちゃったのね?』
傭兵「…良い度胸だ。次は手加減しないぞ…!」チャキ…
ドライアド『やめなよ、助けてくれるんだから…』
傭兵「こんな奴の助けなんか願い下げだ!」
ドライアド『じゃあ、どうやって森から出るの?』
傭兵「…!」
ドライアド『食べ物とかも…』
傭兵「ぐっ…」
ドライアド『お願いだから見栄張らないでよ…』
傭兵「…はぁ…わかった。…頼む、手を貸してくれ…これで良いんだろう?」
大木の精『…この子の方がよっぽど大人ね…まぁ、人間なんてそんなもんでしょうけど』
傭兵「なに!?」
ドライアド『だからぁ…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/10(木) 00:32:14.65 ID:gVB0Ea8AO<> 傭兵「お、お…願い…します…」
大木の精『初めからそうやって素直にお願いしますって言えば良いのよ』
傭兵「ぐぅ…!」
大木の精『そうすればまた吊られずに済んだのにねぇ…』
しゅるしゅる…
傭兵「うお!?」どてっ
ドライアド『…大丈夫?』
傭兵「…こ、腰が…」
大木の精『あ。危ないわよ?』
傭兵「なん…うわぁ!?」
どすん!
・
・
・
傭兵「…あ?」
どんぐり
傭兵「なんだこれ?でかい…どんぐり?」
大木の精『持って行きなさい。私の溢れんばかりの愛に感謝しながら…ね?』
傭兵「……」
ドライアド『あ、食べ物!?ありがと!』
傭兵「…いや、どんぐりってリスじゃあるまいし…果物みたいなのは出せないのか?」
大木の精『出せないわよ。…贅沢言うなら帰しなさい』
ドライアド『実でしょ?どんぐりも』
傭兵「…でもな、どんぐりをポンっと置かれて、それにかぶりつけって…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/10(木) 00:49:42.50 ID:gVB0Ea8AO<> 傭兵「…ゲップ…」
ドライアド『なんだかんだ言いながらしっかり食べるんだね…』
傭兵「…うるさい」
大木の精『ほんと素直じゃないわねぇ…それであとは森の出口だったかしら?』
ドライアド『うん』
傭兵「お前、出口を知ってるのか?」
大木の精『ここから動けない私が知るわけないでしょ?お馬鹿さんねぇ…』
傭兵「はぁ!?…知ってる風なこと言っておいて知らないだと!?」
大木の精『ちょっと、焦らないの。あんまりがっつくと女の子に嫌われちゃうわよ?』
傭兵「余計なお世話だ!」
ドライアド『あ、あと、虫とか言ったり、怒鳴り付けたりするのも良くないよ?』
傭兵「お前は黙ってろ!寄生虫!ここぞとばかりにぐだぐたと…」
ドライアド『………』ピリッ
傭兵「うぐぁ!?」
ドライアド『良くないって言ったでしょ?ばーか!』
傭兵「…おのれぇ…!」
大木の精『…どうでもいいけど、出口知りたくないの?あなた達?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/10(木) 00:52:02.87 ID:QRaamDgDO<> 腕切り落とすって考えは? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/10(木) 00:52:06.57 ID:gVB0Ea8AO<> こんなものか…
それじゃまた後で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/10(木) 11:48:54.43 ID:L87tPXajo<> ワクワク <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/11(金) 01:28:18.68 ID:nWObjjXAO<> 傭兵「…で?結局出口はわからないのか?」
大木の精『ちょっと待ってなさい。今呼ぶから…』
傭兵「…呼ぶ?」
ぶーん…
ドライアド『あれ?なんか音が…』
傭兵「音?確かにするがどこか…」
蜜蜂『………』ブブ…
傭兵「うおぁ!?」
大木の精『そんなに大声あげて…どうかしたのかしら?うふふ…」
傭兵「鼻先に蜂止まったら誰だって驚く!…なんで蜂なんか呼び出した!?」
大木の精『失礼ねぇ…この子が道を案内してくれるハニーちゃんなのよ?』
蜜蜂『………』ブブ…
傭兵「あ?」
ドライアド『蜜蜂が?』
大木の精『そう。蜜蜂は蜜を求めて遠くまで飛んで行くでしょう?だからいろいろな場所を知ってるの』
傭兵「こんなちっこいのがか?」
蜜蜂『………』ブブ…
大木の精『それに蜜蜂は私達木の精のお友達。呼ぶ気になれば貴女だって呼べるのよ?』
ドライアド『そうなの?』
大木の精『ちょっとお願いすればすぐ飛んで来てくれるわ』
ドライアド「へー…」
蜜蜂『………』ブブ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/11(金) 01:29:45.25 ID:nWObjjXAO<> 大木の精『今ならもう平気だと思うけど、気をつけてね』
ドライアド『ありがと』
傭兵「………」
ドライアド『ねぇ、お礼は?』
大木の精『…いいのよ。この人間は食べ物を貰っても、道を教えてあげても感謝の心なんて…』
傭兵「ちっ……助かった、礼を言う…」
大木の精『誠意が感じられないわねぇ…』
傭兵「…うるさい。もう行く。じゃあな」ガサ…
ドライアド『あ、待って…』
大木の精『またいらっしゃいー』
『誰が来るか!もし次に会えば切り倒…ぐはっ!?』
どんぐり
大木の精『お土産よ』
『よかったね』
『良いわけあるか!こんなでかいの頭に落としやがって…!』
大木の精『うふふ…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/11(金) 01:30:49.68 ID:nWObjjXAO<> 傭兵「あの野郎…最後まで人を小馬鹿に…!」
ドライアド『でもしっかりお土産持ってきてるよね』
傭兵「………」
どんぐり
傭兵「…しかし、コイツについて行けば森から出れると言うが…」
蜜蜂『………』ぶーん…
傭兵「…ふらふらしやがって…大丈夫なのか?」
蜜蜂『………』ぶーん…
ドライアド『さぁ?わかんない』
傭兵「…こういう時は嘘でも大丈夫と言え」
ドライアド『なんで?』
傭兵「………」
ドライアド『ねぇ、なんで?』
傭兵「なんでもだ!…もういい、黙ってろ!」
ドライアド『…そっちが話し掛けてきたんじゃない…』
傭兵「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/11(金) 01:33:40.22 ID:nWObjjXAO<> 二日後
ドライアド『この辺木がないね。ずうっと線みたいになってる』
傭兵「荒れてはいるが…これは道か?やっと…やっと出られるのか!」
ドライアド『すごいね、蜜蜂って』
蜜蜂『………』ぶーん…
傭兵「あぁ、どこかの青虫とはえらい違いだな…よくやった、もう十分だ」
蜜蜂『………』ぶぶーん…
ドライアド『………』
傭兵「…なんだ?」
ドライアド『…別に』
傭兵「ふん…なら先を急ぐ。バラバラになった仲間も気になるしな…」
・
・
・
廃棄された村
傭兵「………」
ドライアド『これが村?誰もいないよ?』
傭兵「なんだ…何故、村がこんな状態に…?」ザッザッ…
ドライアド『どこ行くの?』
傭兵「…少し村の様子を調べる。俺が居た村とは違うのかもしれん…」
ドライアド『村っていっぱいあるの?』
傭兵「…世界に人がどれだけいると思っている?他にも町や城、港町を入れば数え切れないほどある」
ドライアド『へー…』
傭兵「…だからきっとここは違う村だろう…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/11(金) 01:38:41.02 ID:nWObjjXAO<> 村の広場
傭兵「馬鹿な…ここは俺の居た村だ…」
ドライアド『そうなの?』
傭兵「あぁ、間違いない…」
ドライアド『…ここ、いろいろ落ちてるね。君の腰にあるような棒もあるし…』
傭兵「…戦闘の後だ…俺達が討伐できなかったゴブリンの集団に襲撃されたのか?」
ドライアド『ふーん?』
傭兵「…しかし何故こんなに古いんだ?これは少なくとも数ヶ月は前の戦いの跡だ…」
ドライアド『うーん…』
傭兵「おかしい…俺が森に逃げ込んでから四日ほどしか経っていないはずだ…それなのにどうして…?」
ドライアド『それはたぶん君が世界の外に居たからだよ』
傭兵「何?」
ドライアド『ボク達、楢の木の精に助けてもらったでしょ?』
傭兵「あぁ…だがそれがどうした?」
ドライアド『あの場所はこの世界のどこにもないんだよ』
傭兵「…意味がわからん…解るように説明しろ」
ドライアド『うーん…簡単に言うと、あの場所はあの木の精の世界なんだ』
傭兵「…異世界とでも言うのか?」
ドライアド『そんな感じかな?…君がいる世界とは別に、ボク達精霊は自分達の世界を持ってるんだよ』
傭兵「………」
ドライアド『そこはこの世界とは完全に別れてて、時間の流れも違うから…』
傭兵「…俺は…取り残されたのか…?」
ドライアド『たぶん四季が一回過ぎたくらいだと思うけど…』
傭兵「…たったあれだけで…一年も…」
ドライアド『あの…大丈夫?』
傭兵「…あ、あぁ…ちょっと驚いたがな…そうか…それでここは…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/11(金) 01:44:24.85 ID:nWObjjXAO<> 傭兵「…使えそうなのはこれくらいか…食い物も無いし、ろくなのが残ってないな…」ごそごそ…
ドライアド『これは?』
傭兵「錆びて使い物にならん」
ドライアド『じゃあこれは?』
傭兵「…道具は俺が選ぶ。お前は大人しくしていろ」ごそごそ…
ドライアド『むー…』
・
・
・
傭兵「よし、行くか…」
ドライアド『どこに?』
傭兵「ここから西にしばらく行った所に町があったはずだ。とりあえずそこを目指す」
ドライアド『町…』
傭兵「ここを襲った奴らに潰されてるかもしれんが…」
ドライアド『あ。蜜蜂呼ぼうか?』
傭兵「いらん。今回は道がある」
ドライアド『………』
傭兵「…二日…いや三日はかかるか?食料をどうするか…」
ドライアド『…ねぇ』
傭兵「…なんだ?」
ドライアド『…ボク、全然役に立ててないね…』
傭兵「…寄生虫が役に立つ?そう思うなら今すぐ俺から出ていけ。体力がもったいない」
ドライアド『そんなことしたらボク死んじゃうでしょ!?』
傭兵「俺の知ったことではないな」
ドライアド『………』ピリッ
傭兵「ぬがっ!?」
ドライアド『少しでも役に立とうとしたボクが馬鹿だったよ!…もう知らない!』
傭兵「…ッ毎回毎回卑怯だぞ!?貴様!」
ドライアド『知らないって言ったでしょ!?ばーか!』
傭兵「ぐぬぬ…!」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/11(金) 01:47:27.91 ID:nWObjjXAO<> こんなものか…
お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/11(金) 02:07:50.78 ID:jg9PC7Imo<> >>33 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/11(金) 17:34:44.32 ID:nWObjjXAO<> 道端 野営
パチパチ…
傭兵「………」
ドライアド『………』
傭兵「………」
ドライアド『…ねぇ』
傭兵「なんだ?」
ドライアド『昼間からずっと元気ないけど、お腹でも痛いの?』
傭兵「…そんなんじゃない」
ドライアド『じゃあ、お腹減ってるの?』
傭兵「それもあるが…村のことがな…」
ドライアド『さっきの?』
傭兵「あぁ…なんの愛着もない所だったが、荒れ果てた惨状を思い出すと…」ガサガサ…
パチパチ…
ドライアド『………』
傭兵「…俺は流れの雇われ兵だ。金さえ貰えれば…」
ドライアド『…かね?』
傭兵「…生きる糧だ。それさえ手に入れば、別に雇い先がどうなろうと知ったことじゃない」ガサガサ…
パチパチ…
傭兵「…だけどな、一度繋がりを持てば、多少は相手が気にかかるのが人間だ…」
傭兵「宿屋の親父、酒場の女主人、世話になった村人達、共に戦った仲間…皆どうなったか…」
ドライアド『…ごめん…』
傭兵「あ?何故お前が謝るんだ?」
ドライアド『…ボク、村のこととか知らなくて…それで…』
傭兵「…勘違いするな。俺は巻き込まれなかったことには感謝してる」
ドライアド『?』
傭兵「誰だって自分が可愛い。だから助かれば嬉しい。…そうだろ?」
ドライアド『うん…』
傭兵「…ただ、それとは別に思う所があるだけだ」
ドライアド『………』
傭兵「…もう俺は寝る。なんとか明日中には町にたどり着きたい。…そのためには日の出前に出発しなければ…」
ドライアド『町かぁ…どんなところだろ…』
傭兵「行けばわかる。…で、お前とはそこでお別れだ…」ごそ…
ドライアド『え?それどういう意…』
傭兵「…うるさい。行けばわかると言ってるだろう?…ふぁあ…」
ドライアド『むー…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/11(金) 17:39:51.72 ID:nWObjjXAO<> 町
傭兵「よかった…ここは無事のようだな…」
ドライアド『これが町…』
傭兵「そうだ。そんなに大きな町ではないがな…しかし、これで食い物にありつける…」
ドライアド『………』キョロキョロ…
傭兵「…ん?」
ドライアド『どうかした?』
門兵『………』
傭兵「検問?…にしてもずいぶん仰々しいな。前はこんなには…」
ドライアド『あ。人間がいる!』
傭兵「町なんだからいるに決まってるだろ?…それよりお前、姿を隠せたな?なら姿を消せ」
ドライアド『なんで?』
傭兵「あれは検問だ。町に入るにあたって、素性や疑わしいことがないか調べられる」
門兵『………』
ドライアド『へー…』
傭兵「お前みたいな奴を連れてたら、怪しまれて中に入れないだろうが」
ドライアド『え?ボクは怪しくないでしょ?』
傭兵「緑色した…髪の人間はいない。…とにかく姿を消せ」
ドライアド『…なんかひっかかるなぁ…』
傭兵「そして喋るな。…今日も飯抜きってのは勘弁なんだ」
ドライアド『わかったよ…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/11(金) 17:42:02.86 ID:nWObjjXAO<> 門兵「…旅人か?」
傭兵「あぁ、流れの雇われ兵でな。しばらくこの町に逗留して仕事を探そうと思っている」
門兵「出身は?」
傭兵「さぁな…東の方だとは思うが、自分でもはっきりとはわからん」
門兵「わからん?自分の生まれ故郷だぞ?」
傭兵「孤児だった所を拾われたんだ。だから親の顔すら知らん。一応この国の手形はあるが…」
門兵「そうか…ならそれを見せろ」
傭兵「あぁ…こいつだ」
門兵「…少し待て」
・
・
・
表通り
傭兵「さて、無事に入れたが…」
…ガヤガヤ…
傭兵「久しぶりだな、人で賑わう所は…まぁ、なにはともあれまずは食い物か…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/11(金) 17:49:13.68 ID:nWObjjXAO<> 門兵長『よぉし!今日はこれまで!門を閉めろ』
門兵『閉門、閉門ー!』
…ガラガラ…
傭兵「…ずいぶん早い戸締まりだ。まだ日があると言うのに…」
ドライアド『…もういい?』すぅ…
傭兵「!?」
ドライアド『検問とかいうの終わったんでしょ?はぁー…やっぱり外はいいね』
傭兵「…おい!出てくるな!他の連中に見られでもしたら厄介なことになるだろ!?」ぼそぼそ…
ドライアド『他?普通にしてればボクは君以外には見えないし、声も聞こえないよ?』
傭兵「…何?」
ドライアド『精霊だもん』
傭兵「………」
ドライアド『どうかした?』
傭兵「いや…なんでもない…」
『おーい!!』
傭兵「…あ?」
ドライアド『?』
『やっぱりお前か!俺だよ、俺!』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/11(金) 17:50:04.31 ID:nWObjjXAO<> また後で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/11(金) 22:05:31.42 ID:jW4U+ex+o<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/12(土) 00:25:35.28 ID:uC4SQMdAO<> 『気張れぇえ!!…どっせい!』
『どっせい!!』
ギィィイ…ズゥウン…
傭兵「お前なんか知ら…?お前…もしかして戦士か!?」
戦士「おいおい…知らんの一歩手前かよ…」
ドライアド『誰?この人?』
戦士「詰め所から姿が見えて、もしかしたらと思ったが…」
傭兵「お前…生きてたのか…」
戦士「当たり前だろ!?…久しぶりの再会、第一声がそれか!?」
傭兵「あぁ、悪い…久しぶり、だな?」
戦士「あん?どうした?歯切れが悪いな?」
傭兵「まぁ、こっちもいろいろあったんでな…」
ドライアド『ねぇ、誰なの?』
傭兵「…少し黙ってろ」ぼそ…
ドライアド『また?…つまんない…』
戦士「そうか…しかし驚いたぜ」
傭兵「俺もだ。…その格好、ずいぶん出世したみたいだな」
戦士「あぁ、これか?まぁな!…ここじゃなんだし、何処かに入らないか?積もる話もあることだし、な?」
傭兵「そうだな…だが仕事はいいのか?」
戦士「もう門は閉まる。今日の仕事は終わりだ。…となれば後は仕事の疲れを癒さにゃならん…だろ?」
傭兵「俺は酒より飯が良い」
戦士「旨いとこ紹介するぜ?」
傭兵「それじゃ、その辺はよろしく頼むとするか…」
戦士「任せとけよ!」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/12(土) 00:26:21.50 ID:uC4SQMdAO<> 酒場
ドライアド『………』キョロキョロ…
戦士「では再会を祝して!」
店員「お待ちどうさまですー」
料理
傭兵「待っていた」カチャ…
戦士「…おい」
傭兵「…腹が減ってるんだ。とりあえず食わせろ」
戦士「…ま、いいさ。こっちはこっちで始めるぞ?」
傭兵「…むぐむぐ…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/12(土) 00:28:35.52 ID:uC4SQMdAO<> 『姉ちゃん!エールこっちだ!』
『はい、ただいまー』
戦士「…それで?今まで何やってたんだ?生きていたならなんで村から引き上げてきた連中の中にいなかった?」
傭兵「それなんだが、俺はつい最近まで森にいた…らしい」
戦士「…馬鹿言うなよ。あの森で一年も自給自足してたってのか?ホラ吹くな」
傭兵「目を醒ましたら一年ほど経っていた。うまく説明できないが…森に入った時から記憶がないんだ」
戦士「そりゃ面妖な話だな…森の精にでもたぶらかされたか?」
傭兵「…かもしれん」
戦士「ふむ…」
傭兵「…それで、あの村で何があった?お前以外の奴らはどうなった?」
戦士「…ほんとに何も知らないんだな、お前」
傭兵「あぁ。実の所、一年経ったってのも実感がない」
戦士「そうか…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/12(土) 00:29:32.09 ID:uC4SQMdAO<> 傭兵「…やはりあのゴブリンか…」
戦士「…あぁ、撤退した所を追撃されてそのまま村まで連れてきちまった…」
傭兵「………」
戦士「で、そのまま乱戦。老人と女子供を待避させながら、戦える奴は武器を取って広場で敵を食い止めたんだが…」
傭兵「………」
戦士「結果は健闘及ばずあのザマだ…」
傭兵「…ボロボロだったな」
戦士「見たのか?」
傭兵「あぁ…」
戦士「そうか…討伐隊の生き残りはもうほとんど町にはいないが、村人は町の一角で生活してる…会うか?」
傭兵「…いや、いい。いまさら会っても何を言えば良いかわからん」
戦士「まぁ、そうだろうな…俺もいまだにあそこには近づき難い…」
傭兵「お前はなんで残ったんだ?」
戦士「俺か?…俺は皆の敵を討ちたかったんだ…奴らは村を潰した後、この町に狙いを定めた」
戦士「だから俺はここに残った。…奴らを叩き潰すためにな」
傭兵「…今の様子だと敵討ちは成功したみたいだな」
戦士「さすがに対策を練ったからな。敵の規模もわかっていたし、何より士気が違った」
傭兵「………」
戦士「俺はそこでちょいとばかり手柄を立ててな。その功で門兵として雇って貰い、今に至る。と、そういうわけだ」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/12(土) 00:35:28.75 ID:gmGlIna9o<> 力つきたかにゃ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/12(土) 00:36:11.08 ID:uC4SQMdAO<> 傭兵「事の顛末はわかった…しかしあの仰々しい検問はなんだ?危険は去ったんだろ?」
戦士「あぁ、あれか…」
傭兵「村人も何故、村を放棄した?いくら襲撃を受けたとはいえ、一年も経てば…」
戦士「最近、魔物の襲撃が多発していてな、難民が多いんだよ。居場所を失った奴らが町に押し寄せて来てる」
傭兵「襲撃…?」
戦士「あぁ。…孤立した村は襲われ易い。だから避難してきた村人は村へ帰らない…いや、帰れない」
傭兵「………」
戦士「人が多いと治安は乱れるわ、物価は上がるわ…大変だぜ」
傭兵「たった一年で世間はずいぶん変わったようだな…」
戦士「まぁな。…お前はこれからどうする?」
傭兵「さぁな…説明してもらったものの、内容にまだピンとこない。しばらくはこの町でリハビリだな」
戦士「なら、ゆっくりしていけよ。あぁ、それと、この町のことならなんでも聞いてくれ」
傭兵「すまない。助かる」
戦士「いいって……それじゃ、辛気臭い話も終わったことだし乾杯だ!ほらお前も飲め!」
傭兵「お、おい!」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/12(土) 00:37:00.53 ID:uC4SQMdAO<> 書き溜めもうない
お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/12(土) 00:43:39.81 ID:gmGlIna9o<> 乙乙乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/12(土) 03:58:13.24 ID:DijAtPTgo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/12(土) 23:17:57.13 ID:uC4SQMdAO<> 『へへっ…良い尻だな、姉ちゃん!』
『や、やめてください!』
『良いじゃねぇかよ?なぁ…』
ざわざわ…
傭兵「…さて、俺はそろそろ行くとする」
戦士「おいおい…まだ全然だろぉ…?」
傭兵「まだ宿をとってないんでな…悪い」
戦士「…一人酒が旨いかってんだよ…なぁ、いいじゃねぇか。付き合えよぉ…」
傭兵「また機会があれば付き合う。…少し飲み過ぎじゃないか?」
戦士「あ?馬鹿野郎、こんなの飲んだうちに…ひっく…?」
傭兵「大分回ってるだろ?」
戦士「あー…かもなぁ…」
傭兵「お前もそろそろ帰った方がいい。…それじゃあ、世話になった」
戦士「…なぁ、傭兵…」
傭兵「…ん?」
戦士「…いや、なんでもない…」
傭兵「どうした?お前らしくないな…」
戦士「…なんでもねぇよ…ほら、もう行け。早くしないと裏路地で寝る嵌めになるぞ?」
傭兵「…なら呼び止めるな」
戦士「はは…すまん…」
傭兵「じゃあ、またな…」
カラン…
戦士「………」
ローブ姿の客「………」ガタッ…
カラン…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/12(土) 23:19:44.70 ID:uC4SQMdAO<> 表通り
傭兵「………」ツカツカ…
ドライアド『んー…』すぅ…
傭兵「ちっ…出やがったな…」
ドライアド『うん?…あ。もう良いよね?』
傭兵「二度と出てこなくてよかったんだが…」
ドライアド『ヤダ』
傭兵「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/12(土) 23:20:42.12 ID:uC4SQMdAO<> ドライアド『それであの人は誰?知り合い?』
傭兵「…同じ討伐隊の仲間だった奴だ」
ドライアド『ふーん?…でもよかったね』
傭兵「何がだ?」
ドライアド『生きてたんでしょ?仲間と村の人』
傭兵「聞いてたのか?」
ドライアド『うん』
傭兵「まぁ、多少はな…生き残れたのは一部だけだろうが…」
ドライアド『…あの人、悲しそうだった』
傭兵「戦士か…」
ドライアド『うん』
傭兵「…あいつは優しい。村が壊滅したのは自分の責任だと思ってるんだろう」
ドライアド『………』
傭兵「だから町に留まって敵討ちもしたし、今もまだここにいる。…残った村人を守るためにな」
ドライアド『…でも最近、魔物が暴れてるんでしょ?だったらあの村は結局…』
傭兵「壊滅したかもしれん…が、俺達の失敗がそれを早めたのは間違いない」
ドライアド『それは…そうかもしれないけど…』
傭兵「…この話はもう終わりだ。いい加減宿を探さないと本当に裏路地で寝る嵌めになる」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/12(土) 23:23:59.59 ID:uC4SQMdAO<> 宿屋 朝
傭兵「…よし、行くか」
ドライアド『今度はどこ行くの?』
傭兵「お前とお別れ出来る所だ」
ドライアド『え?』
・
・
・
町医者宅
医者「これはなんとも奇怪…この手首から生えたた枝…ですかな?は痛みますかな?」
傭兵「…朝から時たまピリピリ痛む」
ドライアド『ヤダヤダ!取られたら死んじゃう!』
医者「では根は神経まで繋がっておるようですな…」
傭兵「できればすぐにでもとってもらいたいんだが…」
ドライアド『とらないでよ!そんなことしたらボク、死んじゃうでしょ!?』
傭兵「…黙れ、寄生虫」
ドライアド『………』ピリッ
傭兵「ぐあっ…!?」
医者「どうしました?」
傭兵「いや…また少し痛みがな…」
ドライアド『ヤダ!ぜったいヤダ!』
医者「うーむ…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/12(土) 23:29:36.97 ID:uC4SQMdAO<> 傭兵「で、どうだ?」
医者「結論から言えば、この状態での切除は無理です…」
傭兵「なんだと…!?」
ドライアド『ヤダヤ…うん?』
医者「ひょ、表面の枝を切り取っても、根を排除しないことには再び生えてしまうでしょう…」
傭兵「そんなことはわかってる!だから根ごとなんとかしろと言っているんだ!」
ドライアド『…取れない?』
医者「…しかしどのくらい深く張っているかもわからないのでは…」
傭兵「…ぐっ…」
医者「さらに言えば張り巡らされた根をどうやって排除するかも…」
傭兵「………」
医者「腕ごと切り落とせば切除できるかもしれませんが…」
傭兵「片腕でこの仕事が続けられると思うか?貴様…」
医者「ですからこのままでは無理と…」
ドライアド『よかったぁ!』
傭兵「…もういい。わかった」
医者「…申し訳ない」
傭兵「くそっ…ヤブ医者が!」
ドライアド『えへへ…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/12(土) 23:31:20.37 ID:uC4SQMdAO<> それじゃ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/13(日) 04:28:56.45 ID:39WrcktXo<> >>55 乙!
ドライアドって見た目どんなの? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/13(日) 13:41:44.67 ID:qzfSmmHco<> 大変乙した。
つづきワクワク <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/13(日) 19:55:03.70 ID:1WIpTYiAO<> >>56
緑髪の幼女かな?まぁ、好きにイメージしてもらえれば… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/13(日) 19:57:41.89 ID:1WIpTYiAO<> 表通り
傭兵「………」ツカツカ…
ドライアド『はぁー…やっぱり外はいいね。良いお天気…ね?』
傭兵「………」
ドライアド『ねぇってば…』
傭兵「…うるさい、黙れ」
ドライアド『………』
傭兵「…貴様…どこまで俺の体を乗っ取った?」
ドライアド『…今黙れって…』
傭兵「…答えろ」
ドライアド『むー…それはどこまで根を張ってるかってこと?』
傭兵「そうだ」
ドライアド『まだ諦めてなかったの?あの人だって無理って言ってたでしょ?』
傭兵「当たり前だ!お前みたいな寄生虫に体を乗っ取っられてたまるか!」
ドライアド『乗っ取っる乗っ取っるって…ボクはそんなつもりは…』
傭兵「いいから答えろ!」
ドライアド『あのね、少しはボクの話を…?』
傭兵「なんだ!?」
ドライアド『…周りから変な目で見られてるけど良いの?』
…ざわ…ヤーネ…アタマオカシイノカ…ざわ…ミチャダメヨ…ひそ…
傭兵「…ちっ…!」ツカツカ…
ドライアド『あ、待ってよ』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/13(日) 19:59:59.44 ID:1WIpTYiAO<> 裏路地
傭兵「この辺なら良いか…」
ドライアド『日差しが…せっかくのお天気なのに…』
傭兵「…さて、質問に答えてもら…」
ドライアド『ヤダ』
傭兵「………」
ドライアド『教えたら取る気でしょ?だからぜったい教えない』
傭兵「…貴様…」
ドライアド『ボクだって死にたくないもん!』
傭兵「勝手に寄生しておいてぬけぬけと…!お前の都合なんか…」
『おい、そこのお前』
傭兵「あぁ?」
ローブ姿の人物『………』
傭兵「ちっ…行くぞ」
ドライアド『え?』
傭兵「場所を移す。邪魔が入った」ツカツカ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/13(日) 20:01:03.51 ID:1WIpTYiAO<> また後で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/13(日) 20:52:29.87 ID:xhQ//ZhDO<> 待ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/14(月) 00:33:30.76 ID:TVkHJX7AO<> ローブ姿の人物『…おい』
傭兵「………」
ドライアド『ねぇ…』
ローブ姿の人物『…私は、お前に、用が、ある』
傭兵「…はぁ…」
ローブ姿の人物『意味、わかるか?』
傭兵「馬鹿にしてるのか?…悪いが俺は忙しい。お前の話に付き合う理由もない。…わかるな?」
ドライアド『………』
ローブ姿の人物『なに?…ダメか…通じない』
傭兵「通じない?お前何を言ってるんだ?耳でも遠いのか?…まぁいい、俺は行く」
ドライアド『ちょっと待って』
傭兵「誰が待つか。コイツの相手をする暇は…」
ドライアド『………』ピリッ
傭兵「あぐ!?」
ローブ姿の人物『?』
ドライアド『待ってって言ってるでしょ?』
傭兵「…ぬぅう…!」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/14(月) 00:40:28.78 ID:TVkHJX7AO<> ローブ姿の人物『どうした?急に…』
傭兵「…なんでもない。こちらの話…」
ローブ姿の人物『医者に通っていたし、どこか悪いのか?』
傭兵「…医者?貴様…なぜそれを知っている?」
ドライアド『見てたんじゃない?』
傭兵「見ていた…」
ローブ姿の人物『平気か?…と言っても通じないか…』
傭兵「…おい、貴様。なぜ俺をつけてきた?なんのために俺に声を…」
ドライアド『無駄だよ。この人、君の言葉がわからないみたい』
傭兵「わからない?俺の言葉はこの国の公用語だぞ?近隣諸国でもある程度は通じる一般的な、な。…それがか?」
ローブ姿の人物『なんだ?やはり交信できるのか?…いや、しかし言葉が違う…』
傭兵「…第一、俺の言葉…公用語が理解出来てないなら、なんでコイツは公用語を話せる?おかしいだろ?」
ドライアド『その人が話してるのは公用語じゃなくて精霊語。あ、ボクもね』
傭兵「はぁ?精霊語?なんだそれは?」
ドライアド『ボク達、精霊の話す言葉』
傭兵「俺はそんな言葉知らんぞ?」
ドライアド『うーんとね…君はボクがくっついてるから精霊語を理解できるけど、話せないからこの人には通じないんだよ』
傭兵「…わかるように説明しろ」
ローブ姿の人物『…くそ…どうなっている…おい!私の言葉が本当にわからないのか!?』
傭兵「…いや、まずはコイツをなんとかしてくれ…出来るか?」
ドライアド『うん。わかった』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/14(月) 00:41:30.46 ID:gTpiiuIWo<> ktkr <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/14(月) 00:45:10.61 ID:TVkHJX7AO<> しゅるしゅる…
ローブ姿の人物『むがぁ!?むが…ぅ……』ガクン…
ドライアド『これでいいかな?』
傭兵「…お前が精霊語とかいうのを話せるなら話し合いで黙らせろってことだったんだが…」
ドライアド『え?』
ローブ姿の人物『………』
傭兵「まさか締め落とすとは…。しかし…お前、蔦なんか使えたのか…」
ドライアド『うん。前に大木の精が使ってたでしょ?ボクだって木の精だもん、使えるよ?』
傭兵「…あまり思い出したくない」
ドライアド『うん?…あ。さっきの話だけどね?ボクは君にくっついてるでしょ?』
傭兵「あぁ、無理矢理な」
ドライアド『それはだって…』
傭兵「…お前の言い訳はいらん」
ドライアド『ぅ…はぁ……君は宿主だから、精霊語がわかるようにボクが中から少し手伝ってるんだよ』
傭兵「手伝ってる?」
ドライアド『うん。君はそのままだとボク達の言葉、わからないからね。逆にボクは君のおかげで公用語っていうのを理解してる』
傭兵「…つまり互いに翻訳しあってるってことか?」
ドライアド『うん。だから翻訳できないこの人は、君が何を言ってるのかわからないんだ…と思う』
傭兵「そうか…だから一方通行に…いや、ちょっと待て」
ドライアド『うん?』
傭兵「あのくそ生意気な木の精にはなんで俺の話が通じたんだ?お前らは俺の言葉が通じないんだろ?」
ドライアド『あれは君があの木の精の領域に居たからね。ボクとはちょっと違うけど、君達は繋がってたんだよ』
傭兵「くそっ…勝手なことを!やはり次に会えば切り倒してやる…!」
ドライアド『でも話できないと困るでしょ?今みたいに』
傭兵「俺は最初から関わる気は無かったんだがな…?」
ローブ姿の人物『………』
ドライアド『だ、だって気になったんだもん。人が精霊語話すなんて…』
傭兵「まったく余計な手間を…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/14(月) 01:02:02.46 ID:TVkHJX7AO<> ドライアド『これからどうするの?』
傭兵「目覚めるまで待つ。…顔も見られたしほっておくわけにもいかん」
ドライアド『なんで?』
傭兵「町がこんなピリピリした状況で揉め事は起こしたくない。できればもう少しこの町に留まりたいからな」
ドライアド『あ…』
傭兵「まぁ、もう遅いかもしれんが…」
ローブ姿の人物『………』
ドライアド『ごめん…』
傭兵「まったくだ…が、そんな謝罪よりコイツと話す方法だ」
ドライアド『話す方法?』
傭兵「あぁ。さっきも言ったが、なんとか無事にやり過ごしたい」
ドライアド『あ!ボク話せる!ちょっと知覚させればすぐに…』
傭兵「俺がッ!!」
ドライアド『!?』びくっ
傭兵「…話す方法だ。お前に任せたらどうなるか目に見えてる。例えば今の状況とかな。…違うか?」
ドライアド『………』
傭兵「お前は大人しくしてろ」
ドライアド『…う、うん』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/14(月) 01:03:25.31 ID:TVkHJX7AO<> こんなものか…
お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/14(月) 02:08:49.75 ID:YTczzLefo<> 乙した
ドライアド…セキレイのくーちゃん?をイメージしてた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/15(火) 00:18:31.39 ID:GUlctJHAO<> 傭兵「本当にそれで通じるのか?」
ドライアド『うん。世界に連れてって干渉するのが確実だけど…』
傭兵「…時を駆けるのはもうゴメンだ」
ドライアド『だからボクの本体を接触させればって』
傭兵「左手のこれか…」
枝
傭兵「…またでかくなりやがって」
ドライアド『えへへ…』
傭兵「ニヤつくな。不愉快だ」
ドライアド『ご、ごめん…』
傭兵「…それで?俺はどうすれば良い?」
ドライアド『う、うん。耳元に近づけてくれたら根を伸ばすよ。向こうはちょっとチクッ…ってするかも』
傭兵「…根…」
ドライアド『どうかした?まだ気に入らないことあるの?』
傭兵「…もう、ほとんど人外だと思ってな…要は触手を伸ばすんだろ?」
ドライアド『しょ、触手?…ボクのは根だよ?』
傭兵「似たようなもんだろが…体内にズカズカ入ってきて取れない分、性質が悪い」
ドライアド『…そ、それは…』
傭兵「まぁ、食い殺されない所はマシか…」ごそ…
ローブ姿の人物『…ぅ…』
ぱさっ…
傭兵「……ん?」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/15(火) 00:20:27.29 ID:GUlctJHAO<> 女『………』
傭兵「これは…」
ドライアド『どうしたの?…あ。女の人…かな?』
傭兵「そんなことよりコイツの耳…エルフ族か?」
ドライアド『エルフ?へー…この人が?』
傭兵「…なんで森にいたお前が知らないんだ?コイツは森の種族だろうが」
ドライアド『知らないよ。ボク生まれてまだあんまり時間経ってないし…』
傭兵「…しかしエルフ族なんて初めて見たな。人を毛嫌いして村や町には近付かないというが…なぜこんな所に…」
女『………』
ドライアド『でもあんまり慣れてる感じじゃないね』
傭兵「ふむ…」
ドライアド『まだ人の言葉がわからないみた…』
女『…うぅ…?』
ドライアド『あ。起き…』
傭兵「…ッ!」サッ!
女『…もが!?』
傭兵「おい!早く繋げ!」
ドライアド『え?…う、うん!』
女『もがぁ!!』じたばた…
しゅる…
女『ふぐっ!?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/15(火) 00:21:32.80 ID:GUlctJHAO<> 傭兵「…おい、お前。俺の言葉がわかるか?」
女『!?』
傭兵「わかるなら頷け」
女『もが!もがふぇ!』じたばた…
傭兵「暴れても無駄だ。…大人しくしていれば危害は加えない。それともまた締め落とされたいのか?」
女『ぅ……』
傭兵「どうやら言葉は理解出来ているようだな…」
ドライアド『ねぇ…』
傭兵「なんだ?」
ドライアド『…それが話し合いなの?襲ってるようにしか…』
傭兵「…黙れ」
女『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/15(火) 00:28:31.33 ID:GUlctJHAO<> 傭兵「今から離すが、余計な事はするな?」
女『………』コクン
スッ…
傭兵「…さて、こんなことをして信じてもらえないかもしれないが、お前を傷つけるつもりない。俺は…」
女『いきなり気絶させたうえ、羽交い締めにしておいて何を……おい、この手も離せ!』
傭兵「それについては謝る。…しかし手を離すのは無理だ。でないと会話ができん」
女『会話?…断る!襲ってきた奴からの話など…』
傭兵「だから謝ると言っている。…すべてコイツが悪い。…出てこい」
ドライアド『…ちょっと!羽交い締めは君が…』すぅ…
傭兵「黙れ」
ドライアド『うぅ…いっつも黙れ黙れって…』
女『…それは…森の精霊か…?やはりお前は…しかし何故森の精がこんな所に…?』
ドライアド『えぇと…』
傭兵「…まぁ、ちょっと訳ありでな。…それで、だ」じろっ
ドライアド『…ぅ…わかった。黙ってるよ…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/15(火) 00:30:52.32 ID:GUlctJHAO<> 女『………』
傭兵「森の精霊を連れていると周りに知れたら、ひょっとすれば誰かに利用されるかもしれん。…俺もコイツもな」
ドライアド『…うん?』
女『………』
傭兵「そう考えて少し神経質になっていた。そんな時、お前から精霊語で話しかけられた…」
女『………』
傭兵「コイツも危機感を覚えたらしく、お前を襲った。…が、敵意はない。あくまで防衛のためだ…な?」
ドライアド『え?…う、うん』
女『………』
傭兵「…それで俺も念のためにお前が目覚めた時に動きを封じることにした。コイツを守るためにな」
ドライアド『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/15(火) 00:32:08.37 ID:GUlctJHAO<> 女『つまり…私をお前達の力を狙った敵だと勘違いしたのか?』
傭兵「敵だとは思っていないが…警戒はしていた」
傭兵「…だが、態度を見るに悪意を持った奴ではなさそうだと俺は感じていてな…」
女『………』
傭兵「それでお前が気を失っている間にコイツと話し合って…とりあえず話をすると言う結論になったんだ」
女『………』
傭兵「これがこちらの事情と襲撃、対話の理由だが…」
女『…事情はわかった』
ドライアド『………』
女『そちらの都合も考えず、すまなかった…』
ドライアド『…え!?』
傭兵「謝るのはこちらの方だ。気を張っていたとはいえ、いきなり襲ったんだからな。…許してくれ」
女『…お互い様だ。もういい』
傭兵「そうか。…礼を言う」
ドライアド『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/15(火) 00:37:32.11 ID:GUlctJHAO<> 傭兵「まずは自己紹介をしよう。俺は傭兵、今は何も引き受けていないが、雇われ兵だ。」
女『…私は……その…』
傭兵「…言いたくないなら良い。誰にでも都合はある」
女『すまない…』
傭兵「コイツは…別にいいか。見ての通りの精霊だ」
ドライアド『…別にいいって…酷いよ…』
傭兵「黙れ。…それでさっそくだが俺達に声をかけた理由が知りたい」
ドライアド『………』
女『…理由か…いくつかあるが、第一は人間の助けを求めていたんだ』
傭兵「助け?」
女『…私はお前達の言葉がわからない。だから通訳が欲しかった』
傭兵「………」
女『それで精霊を連れているなら言葉が通じると思ってお前に話かけた』
傭兵「なるほどな…しかしどうやって精霊を連れているのが俺だと特定した?コイツが現れるまで確信はなかったようだが…」
女『私…達は精霊の気配がわかる。それがこの石造りの塀の中に場違いな森の精霊ならなおさらだ』
傭兵「…気配…それは人間でもわかるようになるのか?」
女『精霊使いなら可能だろう。お前だって…』
傭兵「…残念だが俺は精霊使いとかいうのじゃない。だから訳ありと言っただろ?」
女『…そうなのか…』
傭兵「……?」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/15(火) 00:42:23.01 ID:GUlctJHAO<> 女『できれば精霊の扱い方も教えてもらいたかったんだが…』
傭兵「…何のためにだ?」
女『…自分自身を守るためにだ。精霊は大きな武器になる』
傭兵「………」
ドライアド『ボク達が武器って…』
傭兵「…そうか」
女『私はこの町では右も左もわからない…だから頼む。手を貸してほしい…』
傭兵『無理だな。協力はできない」
女『…何故だ?』
傭兵「精霊を武器として欲するなら、俺達の力を狙うことに当たらずも遠からずだろう?」
女『それは…』
傭兵「お前が俺達に悪意を持って近づいたわけではないことはわかったが、俺達がお前を助けることに利益はない。さらに言えば…」
女『………』
傭兵「…まぁいい、話はここまでだ。俺達は協力しない。…行くぞ」
ドライアド『う、うん…』
しゅる…
女『…ッ!?』
ドライアド『ごめん、痛かった?』
傭兵「気にするな。…それじゃあな」ツカツカ…
ドライアド『あ。待って…』ふよ〜
女『………』
女『…くそっ!!』
どがっ!
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/15(火) 00:46:57.83 ID:GUlctJHAO<> なかなか進まないな…
でも今日もお互い様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/15(火) 02:14:19.20 ID:wOhuW0mt0<> おもしろそう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/15(火) 17:24:42.10 ID:7JIeWHtv0<> 追いついた
支援 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/15(火) 20:22:00.15 ID:GUlctJHAO<> 表通り
ドライアド『ねぇ…』
傭兵「…なんだ?あまり人通りがある場所で話かけるな」ぼそぼそ…
ドライアド『…あの人助けてあげなくてよかったの?』
傭兵「…あいつは自分の名を明かすことを戸惑った」
ドライアド『うん?』
傭兵「つまり何か訳ありか、こちらを信用してないってことだ。…意味わかるか?」
ドライアド『う、うん…?』
傭兵「はぁ……訳ありなら面倒なこと…つまりごたごたに巻き込まれる可能性が高い」
ドライアド『………』
傭兵「信用されてないなら寝首をかかれるかもしれん。…お前ら精霊の力を欲しがってるならなおさら危ない」
ドライアド『あ…』
傭兵「それ以前にあいつを助けるとして、それで飯が食えるわけでもない…」
ドライアド『………』
傭兵「理由はこんな所だ」
ドライアド『そっか…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/15(火) 20:22:57.44 ID:GUlctJHAO<> 傭兵「………」
ドライアド『…でもボクちょっと嬉しかった』
傭兵「あぁ?」
ドライアド『守るためって言ってくれたから…』
傭兵「お前…馬鹿か?」
ドライアド『…え?』
傭兵「あれはあいつを納得させるための方便だ」
ドライアド『………』
傭兵「寄生虫なんか守って何になる?お前みたいな害虫は一刻も早く出て行っ…」
ドライアド『………』ピリッ
傭兵「てがっ!?」
ドライアド『せっかく見直したのに!…嬉しかったのに!』ピリッ
傭兵「貴様、やめ…うがぁ!?」
旅人「お、おい…君、大丈夫か?」
太った女「どうしたんだい?病人かい?」
ざわざわ…
傭兵「い、いや…平気だ…だからほっておいて…」
ドライアド『ばかぁ!』ピリピリッ
傭兵「ぐぁあ!?」
旅人「い、いかん!医者を呼ばないと…誰か!」
小さな女の子「う、うん!…お母さーん!」
傭兵「ほ、本当に平気なんだ!だから…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/15(火) 20:23:51.67 ID:GUlctJHAO<> 裏路地
傭兵「…貴様…」
ドライアド『…ぅ…』
傭兵「…あの騒ぎを収めるのにどれだけ時間をとられたと思っている…!?」
ドライアド『だ、だって…』
傭兵「だってもへちまもない!時と場所を考えろ!寄生虫!」
ドライアド『ぅ…』
傭兵「…やることはまだまだあるんだ!大人しくしてろ!」
ドライアド『…ご、ごめん…』
傭兵「ふん…」ツカツカ…
ドライアド『ほ、ほんとに…』
傭兵「………」くるっ
ドライアド『あっ…その、ごめ…』
傭兵「…大人しく、だ。わかったな?」
ドライアド『…はい』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/15(火) 20:24:28.03 ID:GUlctJHAO<> また後で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 00:07:51.08 ID:xF1HsO3AO<> ギルド
ざわざわ…
傭兵「邪魔するぞ?」
ドライアド『………』キョロキョロ…
店主「おぅ、いらっしゃい」
傭兵「仕事を探してるんだ。…リストを見せてくれ」
店主「あぁ…ちょっと待ってな」ごそ…
どさっ
店主「未契約は2ページ目からだ」
傭兵「助かる」
店主「…あんた見ない顔だな。どっから来たんだい?」
傭兵「忘れた。…旅をして回ってるからな。どこを出身地にするかでだいぶ変わるだろ?」ペラッ…
店主「ハハ、そりゃそうだ。…なんか飲むかい?」
傭兵「そうだな…エールを頼む」
店主「あいよ」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 00:08:51.74 ID:xF1HsO3AO<> 傭兵「討伐、護衛…どれもこれも魔物絡みだな」
店主「近頃多いんだ。旅をしてるのに知らないのかい?魔物の襲撃」
傭兵「噂は聞いていたが…これほどとは思わなかった」
店主「じゃあ、西の方から来たのか…東の方が特に酷いらしくてな。東の町から先は村が無くなった、とまで言われてる」
傭兵「東の町か…町は無事なのか?」
店主「なんとかな…。だが好き好んで行くような場所じゃないとさ」
傭兵「ふむ…」
店主「魔王が出たとか、魔神が出たとか…真偽は定かじゃないが、とにかく東に行くのはオススメしないよ」
傭兵「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 00:10:12.95 ID:xF1HsO3AO<> 商店街
『おい!これじゃ高すぎる!前は半値だっただろ!?』
『値上がりしたんだよ』
『それにしてもあんまりでしょう!?これじゃ誰も買えないわ!』
『輸送が滞ってるんだ!そんなことまで俺は知らねぇよ!貧乏人は帰れ!』
ざわざわ…ざわざわ…
傭兵「………」
ドライアド『………』
傭兵「確かにこれでは手が出せんな…」
ドライアド『あ…』
傭兵「…どうした?」
ローブ姿の人物『………』スッ…
傭兵「あいつは…」
ドライアド『さっきの人かな?』
傭兵「…まだつけてたのか?しつこい奴だ…」
ドライアド『どうするの?』
傭兵「…どうもしない。関わりたくないからな」ツカツカ…
ドライアド『…うん』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 00:11:03.16 ID:xF1HsO3AO<> 宿
傭兵「さて、どうするか…」
ドライアド『何を?』
傭兵「仕事のことだ。それと次の進路も決めておきたい」
ドライアド『仕事…』
傭兵「金がいる。この町の物価が高過ぎる…このままだと一週間ほどしかもたん」
ドライアド『………』
傭兵「次の町に行くにも準備がいる…だからこの町で一仕事する」
ドライアド『リストとかいうやつの?』
傭兵「そうだ。…まぁ、仕事には困らなさそうだったが何を選ぶか…」
ドライアド『あ。ボクも手伝うよ!』
傭兵「…いらん」
ドライアド『え?…で、でも…』
傭兵「昼間、あの女に話したことはほとんどその場凌ぎの嘘だが、一つだけ本音がある」
ドライアド『本音?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/16(水) 00:11:55.99 ID:giy/lp1bo<> おかえり <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 00:12:28.83 ID:xF1HsO3AO<> 傭兵「お前の力を誰かに利用されたくないってヤツだ」
ドライアド『ボク?』
傭兵「必然的に俺も巻き込まれるからな…あの女もお前を辿って来ただろ?」
ドライアド『あ…』
傭兵「あの女に限らず、余計な力を見せればそれを利用しようとする奴らと、力を警戒する奴らが必ず出てくる」
ドライアド『………』
傭兵「だからお前は何もするな」
ドライアド『…うん』
傭兵「…まぁ、俺が危なくなったときは別だがな。余力を残して死ぬなんてマヌケにも程がある」
ドライアド『あ…うん!…あれ?』
傭兵「…どうした?」
ドライアド『それってつまり…ボクのことあてにしてくれてるってこと?…一緒にいていいの?』
傭兵「お前はそこそこ使えるみたいだからな。切り離す方法が見つかるまでは役に立ってもらおう」
ドライアド『…なんか複雑な気分…』
傭兵「…文句があるなら今すぐ出ていけ」
ドライアド『う……』
傭兵「それと俺が許可しない限り、妙な力は絶対に使うな。…厄介事の種になる」
ドライアド『う、うん…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 00:13:26.49 ID:xF1HsO3AO<> 宿 朝
傭兵「ふぁあ…」
ドライアド『日光浴、日光浴…』
傭兵「…お前、まだでかくなるつもりか?」
ドライアド『うん。だってまだ葉っぱ三枚くらいしかないんだよ?』
傭兵「やめろ。目立つだろうが」
ドライアド『ヤダ』
傭兵「ふざけ…!」
ローブ姿の人物『………』
ドライアド『あ』
傭兵「ちっ…本当にしつこい奴だな…!」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 00:15:37.18 ID:xF1HsO3AO<> ドライアド『…どうするの?』
傭兵「…俺達に協力する気がないことを伝えろ」
ドライアド『う、うん…』すぅ…
ローブ姿の人物『……!』
ドライアド『あ、あのね?ボク達は君のこと助けることはできないんだ…だから…』
ローブ姿の人物『…しばらく…言葉を覚える間だけで良いんだ…頼む』
傭兵「断る。…伝えろ」
ドライアド『だ、ダメだって…』
ローブ姿の人物『…ッ!』
傭兵「悪いな」ツカツカ…
ドライアド『ごめんって…あ、待って…』
ローブ姿の人物『…待て』
傭兵「………」ツカツカ…
ローブ姿の人物『…お前を"雇い"たい』
傭兵「…なに?」
ドライアド『…?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 00:24:54.82 ID:xF1HsO3AO<> 傭兵「お前、俺を"雇う"という意味がわかっているのか?」
ローブ姿の人物『返事か?…どちらだ?』
ドライアド『あ!えぇと…雇う意味がわかってるかって…』
ローブ姿の人物『…あぁ、わかってる』
傭兵「………」
ローブ姿の人物『………』
傭兵「…ついて来るように言え」
ドライアド『う、うん…ついて来てって』
ローブ姿の人物『…答えは?』
傭兵「まだ決められない。…とにかくここでは詳しい話ができん。来い」ツカツカ…
ドライアド『えぇと…まだ決めてなくて、詳しい話をしたいから来てって…』
ローブ姿の人物『わかった…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/16(水) 00:26:01.51 ID:xF1HsO3AO<> この辺までかな…
今日こそ、お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/16(水) 00:49:41.19 ID:A9ize4too<> >>94 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/16(水) 01:00:10.13 ID:tprYmUORo<> 乙乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/16(水) 02:56:14.15 ID:xF1HsO3AO<> …なんてね!
眠れないからまた来たよ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 02:57:10.32 ID:xF1HsO3AO<> 宿 受付
ドライアド『…雇うって?』
傭兵「仕事を頼みたいってことだ」
宿の主人「…おや?ずいぶん早いお帰りですね?」
傭兵「近くで知り合いに会ってな。お互いの近況なんかについて少し部屋で話すことになったんだ」
ローブ姿の人物『………』
宿の主人「そうですか…わかりました。ごゆっくり」
傭兵「すまないな。…あぁ、それと何か飲み物でもくれ」
宿の主人「畏まりました」
階段
ドライアド『…仕事受けるの?』
傭兵「さぁな…金を持ってるなら受けてやっても良いが…」ギシギシ…
ローブ姿の人物『………』
傭兵「…まぁ、どう転ぼうと…」
ドライアド『うん?』
傭兵「…なんでもない。お前は触手の準備でもしておけ」
ドライアド『あ!また…!だから触手じゃないってば!ボクのは根っこなの!』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 02:58:20.38 ID:xF1HsO3AO<> 部屋
ギィ…バタン…
傭兵「ここでなら良いだろう。…さて、とりあえず好きなところに座って…」
ドライアド『あ!』
傭兵「………」
ローブ姿の人物『………』ギリ…
傭兵「お前…弓使いか…」
ドライアド『ど、どうしよう…どうしたら良い!?」オロオロ…
傭兵「焦るな。まず…」
ローブ姿の人物『黙れ』
傭兵「………」
ローブ姿の人物『…次に勝手に喋れば射る。動いたりしてもだ』
傭兵「………」
ドライアド『えぇと…』
ローブ姿の人物『…森の精、居るんだろう?話しがしたい』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 02:59:31.24 ID:xF1HsO3AO<> ドライアド『…ボク?』
傭兵「………」
ローブ姿の人物『出てきてくれ』
ドライアド『あの…』
ローブ姿の人物『頼む…』
傭兵「………」コクン…
ドライアド『う、うん…』すぅ…
ローブ姿の人物『あ…』
ドライアド『ボクに何か用があるって…』
ローブ姿の人物『よかった…無視されたらどうしようかと思っていた…』
ドライアド『…あの…その道具、降ろしてもらいたいんだけど…危ないんでしょ?』
ローブ姿の人物『すまないがそれは出来ない』
傭兵「………」
ドライアド『…ごめん…』
傭兵「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 03:01:01.70 ID:xF1HsO3AO<> ローブ姿の人物『何故そいつに謝る?…そんな奴ではなく私と共に来い』
ドライアド『え?』
傭兵「………」
ローブ姿の人物『お前と話したいこととは他でもない。…私についてきて欲しい』
傭兵「………」
ローブ姿の人物『こいつは人間だ。お前のことなど道具くらいにしか思っていない』
ドライアド『…うん。…まぁ、それは確かに…』
傭兵「………」じろっ
ドライアド『だ、だって…』
ローブ姿の人物『…昨日は言い方が悪かった。私はお前を友として迎えたいと思っているんだ…』
ドライアド『友?』
ローブ姿の人物『お互いを尊重し合い、対等の立場で付き合っていく間柄のことだ』
ドライアド『ふーん…?』
ローブ姿の人物『私は森で育った。…お前も森から来たんだろう?同じ場所に生きる者同士、うまくやって行けるはずだ。だから…』
ドライアド『無理だよ』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 03:02:47.66 ID:xF1HsO3AO<> ローブ姿の人物『何故だ!?私より何故人間を選ぶ!?』
ドライアド『うーん…君を選ぶとか人間を選ぶとかの問題じゃないんだよ』
ローブ姿の人物『道具扱いされていることを肯定しただろう!?それはつまり虐げられているということだ!』
ドライアド『ね…。ほんと、もう少し優しくしてくれても…』
傭兵「………」じろっ
ドライアド『ぅ…に、睨まないでよ…』
ローブ姿の人物『なら何故…!?』
ドライアド『ん?だってこの人がボクの寄り代なんだもん』
ローブ姿の人物『…なに…?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 03:04:24.38 ID:xF1HsO3AO<> ドライアド『ほら、これ。これがボク』
枝
傭兵「………」
ローブ姿の人物『…これが…お前なのか…?』
ドライアド『うん。だからボクはこの人から離れられないし、離れない』
傭兵「………」
ローブ姿の人物『くっ…!ならコイツを殺して新しく私に…!』
ドライアド『ダメだよ!この人が死んじゃったらボクも死んじゃうんだから!!』
ローブ姿の人物『…え?』
傭兵「はぁ…やっと喋ってくれたか…」
ドライアド『うん?』
傭兵「俺が宿主だってことだ。ぐだぐだ関係ないことばっかり喋りやがって…」
ドライアド『…あ!喋ったら危ないんじゃないの!?』
傭兵「物分かりの悪い奴だな…見てみろ」
ローブ姿の人物『…くそっ!』ダッ…
ドライアド『あれ?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 03:06:49.50 ID:xF1HsO3AO<> ガチャ…
ローブ姿の人物『…!?』びくっ
女中「?…失礼します。お飲み物をお持ち致しました」
傭兵「ん?あぁ…飲み物か」
女中「…こちらの方はもうお帰りですか?」
ローブ姿の人物『………』じりっ…
傭兵「…いや、もう少し居るらしい。すまないな、これはチップだ」
女中「ありがとうございます。…失礼します」
バタン…
傭兵「…うむ、旨い。で…」
ガチャリ…
ローブ姿の人物『…ッ!!』
ドライアド『…鍵?』
傭兵「逃げ遅れた馬鹿が一人、部屋にいる訳だが…」
ローブ姿の人物『………』タタ…
傭兵「おい、まさか四階から飛び降りる気か?それはやめておいた方が良いな…」
ローブ姿の人物『…くっ…!』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/16(水) 03:14:14.85 ID:xF1HsO3AO<> ドライアド『ねぇ、なんでこの人急に…』
傭兵「コイツの目的はお前だ。だが俺を殺せばお前が手に入らんことをコイツは知った」
ドライアド『あ…』
傭兵「だから諦めて逃げようとしたんだろ。タイミング悪く女中が来て引っ込んだからこんな状態だが…」
ローブ姿の人物『………』
ドライアド『でもあの女の人はなんで…?』
傭兵「飲み物を頼んだからな…まぁ、単にドア側に立ちたかったからした小細工だが…良いタイミングだったな」
ドライアド『…君、頭いいね』
傭兵「…お前とコイツが馬鹿なんだ。逃げ道の確保は基本中の基本だぞ?…それにお前はもう少し相手の意図ってのを考えろ」
ドライアド『…ぅ…』
傭兵「お前が初めから俺とお前の相互関係を説明すればもっとスムーズに行ったんだ」
ドライアド『…ごめん…』
傭兵「…まぁいい。とにかく主導権はこちらに移った。もう俺が狙われることはないわけだしな…」
ローブ姿の人物『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/16(水) 03:14:55.42 ID:xF1HsO3AO<> 乙ありがとう
お休み <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/16(水) 03:21:00.58 ID:Ry2mCJqEo<> ワクワク <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/16(水) 22:07:30.54 ID:Z62H7FWx0<> ドライアド「中はやめてって言ってるのに…」に見えた
おつおつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/17(木) 01:54:59.91 ID:uqnhr2WAO<> ローブ姿の人物『………』
ドライアド『…えーと…』
傭兵「………」
ローブ姿の人物『…私をどうするつもりだ?』
傭兵「さて、どうするかな…」
ローブ姿の人物『………』
傭兵「………」
ドライアド『………』
傭兵「…よし、決めた」
ローブ姿の人物『………』ピクッ
傭兵「どうもしない。…行くぞ」ツカツカ…
ドライアド『え?う、うん…』
ローブ姿の人物『……?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/17(木) 01:57:09.97 ID:uqnhr2WAO<> 表通り
ドライアド『どうもしないって…?』
傭兵「…今はどうもできん。言っただろ?しばらく留まって仕事をすると」
ドライアド『うん』
傭兵「せめて金が手に入るまではな…」
ドライアド『あ、そっか…』
傭兵「いっそ捕まえて娼館にでも売り払ってしまいたいが…」
ドライアド『う、売るの?』
傭兵「人身売買はリスクが高い。まぁ、汚い商売だからな。よほどでない限り手は出したくない」
ドライアド『…人間って怖いね…』
傭兵「だが、その集団の中で俺は生きてるんだ。…怖いならさっきあいつにくっつけばよかっただろ?」
ドライアド『ヤダ。…それに無理だよ、もうかなり深く根付いちゃったし…』
傭兵「…深く、な。…覚えてろ?必ず排除してやる…」
ドライアド『…なんでそんなにボクを嫌うの…』
傭兵「当たり前だ…寄生されていい気が…?」
ドライアド『うん?』
ローブ姿の人物『………』
傭兵「…本当にしつこいな…もはや執念すら感じる…」
ドライアド『…う、うん…あの人もちょっと怖い…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/17(木) 01:57:39.75 ID:uqnhr2WAO<> 短い…
ごめん <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/17(木) 02:06:45.34 ID:oX/m2j5Vo<> 気にしない気にしない
乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/17(木) 02:24:55.61 ID:zv9mEHRGo<> >>111 乙!
ここじゃ毎日来るだけでも珍しい
少しずつでも進むのは嬉しい
だからこのまま書き続けて欲しい
続き期待して待ってるよ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/17(木) 10:06:41.35 ID:+xUhTx50o<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/18(金) 00:29:14.74 ID:Gk/Zv4vAO<> 裏路地
傭兵「………」
ドライアド『………』
ローブ姿の人物『………』
傭兵「…俺が話す。繋げ」
ドライアド『うん、わかった。…あの、話があるんだ』
女『…私も聞きたいことがある。この男から直接な』
傭兵「あぁ?」
ドライアド『ちょっとチクッ…ってするけど我慢してね?』
パサッ…しゅる…
女『…ッ!』
傭兵「聞こえるか?こちらの話だが…」
女『…お前、何故私を許した?殺そうとまでした私を…』
傭兵「おい、まずは俺が…まぁいい、俺の話にも少し関係するから答えてといてやる」
女『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/18(金) 00:30:14.58 ID:Gk/Zv4vAO<> 傭兵「俺はお前を許した訳じゃない。依頼話をすっぽかされて、いきなり殺されかかったんだ。そりゃ頭にくる」
女『………』
傭兵「だけどな、それでお前をぶちのめして損するのはこっちだ。だから何もしないでほっとくことにした」
女『…損…』
傭兵「あぁ、大損だな。…宿なんかで喧嘩や殺しなんかしてタダで済むと思うか?守衛に捕まる危険を冒してまですることじゃない」
女『………』
傭兵「俺みたいな人間は損得でどうするかを判断する。あの時はお前をほっておいた方が得だった、そういうことだ」
女『………』
傭兵「…わかったか?」
女『…あぁ』
傭兵「なら次はこっちの番だな。…お前、俺にあれだけのことをおいててヌケヌケとついて来るが…」
女『…ついて来るなとは言われなかった』
傭兵「…まさかついて来るとは思わなかっただけだ。…それで?まだ諦めてないのか?」
女『…他にあてがない』
傭兵「…はぁ…お前、正規の手続きで町に入ってないだろ?」
女『…何故そう思う?』
傭兵「言葉も知らん奴が手形なんかもらえるか。…そして常識も知らない。おまけに目立つ」
女『………』
傭兵「殺されかかったこととは別に、捕まりかねない奴を連れて歩けるか?こっちまで危ない」
女『………』
傭兵「だからついて来られるのも正直うっとうしい。わかるか?ごたごたに巻き込まれたくないんだ」
女『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/18(金) 00:33:47.69 ID:Gk/Zv4vAO<> 傭兵「だが…」
女『……?』
傭兵「厄介なことにお前はコイツを感知できる…」
ドライアド『うん?』
傭兵「つまり追いかけるつもりならどこまでも追いかけられる。…死にでもしない限りな」
女『…そうだ』
傭兵「………」
女『…やはり私を殺すか?』
ドライアド『え?…な、なんで?』
傭兵「話を聞いてないのか?…俺の負けってことだ」
ドライアド『?』
女『…なに?』
傭兵「…助けてはやらんがついて来るのは許してやる。好きにしろ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/18(金) 00:36:08.16 ID:Gk/Zv4vAO<> 女『…どういう風の吹き回しだ?』
傭兵「よかっただろ?お前にとったら追い風だ」
女『茶化すな。自分を襲った相手に対してそんなことを何故言える?…許したわけではないんだろう?』
傭兵「お前は俺を殺すことはできない。…そうだろ?」
女『………』
傭兵「水に流すとは言えないが、俺としては特に問題はない」
女『…変わった奴だ』
傭兵「お前もな。…どれだけ突き放してもついてきやがって…」
女『………』
傭兵「…納得いかないか?」
女『…正直、理解に苦しむ』
傭兵「簡単に言えば、いくら断ってもついて回るお前が問題を起こす前に俺が管理するってことだ」
女『管理だと!?』
傭兵「?…お前の行動をな。常識知らずを野放しにしろってのか?」
女『…そうか』
傭兵「まぁ、やむを得ずだ。お前を連れるのも損だが、後をつけられるならほっておく方が後々大損になるかもしれないしな」
女『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/18(金) 00:46:43.88 ID:Gk/Zv4vAO<> 傭兵「すべて俺の指示に従え。ついてくるならそれを約束しろ」
女『…わかった。約束する』
傭兵「ずいぶん素直だな…」
女『私も問題を起こしたくはない。お前に従って回避できるならそうする』
傭兵「…襲ってきたくせにか?」
女『あれは…』
傭兵「………」
女『…焦っていたんだ…それに精霊さえ手に入れられればなんとかなると思った…』
傭兵「浅はかだな」
女『ぐっ…』
傭兵「…で?ついて来るなら名前くらい教えてもらいたいんだが…」
女『…女弓兵だ』
傭兵「そうか。じゃあとりあえずよろしくな」
女弓兵『…こちらこそ…よろしく頼む』
傭兵「………」
ドライアド『…あ。よ、よろしく…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/18(金) 01:05:50.04 ID:Gk/Zv4vAO<> 傭兵「しかしお前を連れるとなると少し寄る所がある」
女弓兵『?』
傭兵「まずは身分証くらい持ってもらわんとな…金はあるか?」
女弓兵『そんなものはない』
傭兵「ない?…お前、この町でどうやって過ごしてた?盗みでもしたか?」
女弓兵『…必要な物はな』
傭兵「…寄る所が増えたな…ローブを被れ。ついて来い」
女弓兵『…わかった』パサッ…
傭兵「とりあえず切るぞ?…おい」
ドライアド『うん』
しゅる…
女弓兵『ッ!』
傭兵「こっちだ」ツカツカ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/18(金) 01:43:52.50 ID:Gk/Zv4vAO<> ドライアド『ねぇ…』
傭兵「コイツのことか?」
女弓兵『………』
ドライアド『うん…急について来ていいって…あんなに避けてたのに…』
傭兵「…どうやってもついて来るなら動きを押さえておく方が良い」
ドライアド『うん?』
傭兵「使えるならそれでよし。使えないならさよならだが…」
ドライアド『使うって…何に使うの?』
傭兵「とりあえず仕事を手伝ってもらう」
ドライアド『仕事…』
傭兵「俺達の仕事に危険は付き物だ。…ましてや魔物討伐ともなれば犠牲が出るのはやむを得ない」
ドライアド『………』
傭兵「要はコイツの頑張り次第だ。ダメなら勝手にくたばる」
女弓兵『………』
ドライアド『………』
傭兵「ん?…ちょっと待ってるように伝えろ」
ドライアド『あ。う、うん…』 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/18(金) 01:44:40.28 ID:Gk/Zv4vAO<> それじゃ
お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/18(金) 01:47:42.96 ID:NSBy7czvo<> >>122 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/18(金) 12:45:30.81 ID:Swh8pqKfo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 00:35:58.37 ID:2L4+sk6AO<> 表通り
女弓兵『………』ごそ…
傭兵「おい、いじるな」
ドライアド『いじらないでって』
女弓兵『…しかし…耳の所が気持ち悪い』ごそ…
傭兵「その耳を隠すためだろうが…ちっ…繋げ」
ドライアド『う、うん…』
しゅる…
女弓兵『ッ!?…なんだ?いきなり…』
傭兵「なんの為にバンダナをくれてやったと思ってるんだ?」
女弓兵『…耳を隠す為だろう?』
傭兵「それと繋ぐときのこの触手もな」
ドライアド『…根だって言ってるのに…』
女弓兵『ならローブでも…』
傭兵「ローブは目立つ。それにお前は窃盗もしてる。…ローブ姿でな」
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 00:40:37.63 ID:2L4+sk6AO<> 傭兵「ひょっとすれば誰かに見られてるかもしれん。…それに」
女弓兵『……?』
傭兵「人間ってのはまず見た目でそいつがどんな人物なのか判断する」
女弓兵『…そうなのか?』
傭兵「そうだ。例外はあるが、身なりがそれなりにきちんとしてる奴は疑われにくい…例えば盗っ人だ」
女弓兵『………』
傭兵「町にいる間はその格好だ。…良いな?」
女弓兵『…わかった』
ドライアド『お、落ち込まないでね?ボクもいつも言われてるから気持ちは…』
傭兵「黙れ」
ドライアド『…ぅ…』
傭兵「余計なことを言うな。…まだ用は済んでない。根を切れ。行くぞ」
ドライアド『う、うん…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 00:42:53.96 ID:2L4+sk6AO<> 骨董屋
傭兵「邪魔するぞ?」
店主「あいよー」
女弓兵『………』
ドライアド『…ここに用…?』
店主「兄さんら良いとこに来たね、ちょうど掘り出しもんがあるんだよ!」
傭兵「そうだな…掘り出し物の中に一つ目巨人の像はあるか?」
店主「一つ目巨人?」
傭兵「そうだ。一つ目巨人だ」
女弓兵『……?』
店主「…奥へどうぞ」
傭兵「お前はここで壷でも眺めてろ。…壊すなよ?」ツカツカ…
女弓兵『…わかった』
ドライアド『あ…ねぇ、一つ目巨人ってなに?どこ行くの?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 00:44:25.08 ID:2L4+sk6AO<> 奥の部屋
店主「で?何が欲しい?」
傭兵「手形だ」
店主「手形か…そうだな、金30で二日ってとこだ」
傭兵「高いな…」
店主「最近、注文が多くてな。嫌なら他をあたりな」
傭兵「…では臨時の住民票は?」
店主「難民用のか?」
傭兵「あぁ、あるだろ?」
店主「あるっちゃあるが…んなもん直接もらえばいいだろ?」
傭兵「値段は?」
店主「銀1枚でいい」
傭兵「…良い商売だな」チャリン…
店主「へへ…毎度。記入事項んとこはサービスしてやるからよ」
傭兵「それは助かるが…メモでよこせ」
店主「あいよ。…ちょっと待ってな…」ごそ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 00:45:26.30 ID:2L4+sk6AO<> 酒場
ざわざわ…
傭兵「………」カキカキ…
ドライアド『なにこれ?』
傭兵「臨時の身分証だ。…持ってろ」
羊皮紙
女弓兵『…なんだこれは?』
傭兵「無くすなよ?」
ドライアド『身分証ってやつだから無くさないようにって』
女弓兵『………?』ペラッ…
傭兵「それを使ってギルドにお前を登録する。でないと…」
店員「あ、あの…お邪魔でしょうけど…お料理の方が…」
料理
傭兵「…後で話す。まずは飯だ」
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 00:47:43.40 ID:2L4+sk6AO<> ギルド
傭兵「手筈通りにしろよ?後は俺がやってやる」
ドライアド『さっき言った通りにしろって…』
女弓兵『わかった』
傭兵「マスター」
店主「ん?あぁ、あんたか…受ける仕事は決まったか?」
傭兵「それなんだが一人ギルドに登録したい奴がいてな…」
店主「別に構わないが…その娘かい?」
傭兵「あぁ、そうだ」
女弓兵『………』ペコッ
店主「まだ若いし綺麗なんだ。何もこんな仕事に手を出す必要は無いと思うがね…」
傭兵「こんなご時世だからな。…難民の女なんて身売りするかここに来るかだろ?」
店主「まぁな…名前は?」
女弓兵『………』パクパク…
店主「んん?」
傭兵「あぁ…コイツは口が利けないんだ。名前は女弓兵だ」
店主「そりゃ難儀だな…身分証はあるかい?」カキ…
女弓兵『………』スッ
羊皮紙
店主「ふむ。なるほど…」カキ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 00:49:32.77 ID:2L4+sk6AO<> 店主「はい、終わったよ。後で他のギルドにも回しておくが…東の町はちと遅れるかもな」
傭兵「構わない。とりあえず最初の仕事はここで受けさせるつもりだからな」
女弓兵『………』
店主「おいおい…あんまりいじめてやるなよ?」
傭兵「かわいい子にはなんとやらってやつだ。…リストをくれ」
ドライアド『………』
店主「手厳しいねぇ…嬢ちゃんも大変だな」ごそ…
どさっ…
傭兵「ちょっと借りていいか?コイツのせいで事情が変わったからな…奥の席でゆっくり決めたい」
店主「あぁ、構わないよ」
傭兵「…それとエールを一つ頼む」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 00:51:48.00 ID:2L4+sk6AO<> 傭兵「………」ペラッ…
女弓兵『………』
ドライアド『ねぇ…』すぅ…
女弓兵『…なんだ?』
ドライアド『よかったね、かわいいって』
女弓兵『かわいい?』
ドライアド『うん。さっきね…』
傭兵「黙れ。さっきのはそういう意味じゃない」
ドライアド『え?』
傭兵「いちいち真に受けるな、馬鹿虫が」ペラッ…
ドライアド『ご、ごめん…なんか間違ってたみた…』
傭兵「…黙れと言ってるんだ。それと余計なことを言うなってさっき言っただろ?…もう忘れたのか?」
ドライアド『…うっ…ご、ごめん…』
女弓兵『……?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 00:54:17.37 ID:2L4+sk6AO<> 宿
傭兵「じゃあ、これからのことを説明してやる」
女弓兵『………』
傭兵「今日、お前をギルドに登録してやった。俺みたいな雇われ兵や冒険者が登録してるヤツだ」
女弓兵『…昼間も気になったが…ギルドとはなんだ?』
傭兵「ギルドか…ギルドは様々な情報を統轄する所だ。例えば仕事、ギルドを通してあれば信用できる」
女弓兵『………』
傭兵「逆も同じだ。俺達がもし引き受けた依頼をすっぽかしでもすれば、ギルドに弾かれもう仕事は受けられない。だから依頼主も俺達を信用する」
女弓兵『…監視か?』
傭兵「そうじゃない。初対面の相手を信用できるか?…あぁ、お前は出来るんだったか」
女弓兵『…茶化すな。私は他に方法が無かっただけだ』
傭兵「その辺りが狭窄的だと言うんだが…まぁいい、だからギルドに仲介を頼む。互いの信用のためにな」
女弓兵『…では何故そこに私を?』
傭兵「仕事に連れてくためだ。…というよりこなしてもらう」
女弓兵『…仕事…?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 00:56:46.24 ID:2L4+sk6AO<> 傭兵「これだ」
羊皮紙
女弓兵『なんて書いてある?』
傭兵「オーガの小集団討伐。場所は西に三日ほど行った村。報酬は…まぁそこそこだ。…質問は?」
女弓兵『特にない』
傭兵「ならいい。…ほら」チャリン…
女弓兵『なんだこれは?』
傭兵「前金だ。今日、お前のために使った分は引いてある。…だからこれがお前の取り分だ」
女弓兵『…私はまだ何もしていない』
傭兵「しっかり働けってことだ。…出発は明日の昼、城門前で他の奴らとも合流する」
女弓兵『………』
傭兵「昼までには準備しておけ。…話は終わりだ。…おい」
ドライアド『うん』
しゅる…
女弓兵『ッ!』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 00:58:22.80 ID:2L4+sk6AO<> 女弓兵『………』
傭兵「どうした?話は終わりと言っただろ?…出ていけ」
ドライアド『もう出てって良いって』
女弓兵『………』
傭兵「…俺か逃げるとでも思ってるのか?」
ドライアド『ボク達は逃げたりしないって…』
女弓兵『…行く所がない』
傭兵「そんなことは知らん。出ていけ」
ドライアド『ちょっとかわいそうじゃ…』
傭兵「ここの宿代は俺持ちなんだ。…助けは無し。そうだったな?」
ドライアド『宿代払えって…』
傭兵「…そんな話はしていない。助けは無しだって言ってるんだ」
チャリン…
女弓兵『足りるか?この金属の価値がわからん…必要な分をとってくれ』
傭兵「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 01:03:23.44 ID:2L4+sk6AO<> ドライアド『別に良いじゃない…宿くらい…行くとこ無いんだよ?お金だって払うって言ってるし…』
傭兵「そういう問題じゃない」
ドライアド『昼間は助けてあげてたでしょ?』
傭兵「あれは必要だからしただけだ。ここできっちり線引きしておかないとズルズル引っ張られる。…忘れたのか?」
ドライアド『何を?』
傭兵「俺はコイツに命を狙われた。…そしてそれを許していない。金を払ったからといって部屋になど置いてやるものか」
ドライアド『…陰険だね、君…』
傭兵「…なんとでも言え」
女弓兵『で、どうなんだ?』
傭兵「出ていけ」
ドライアド『ダメだって…ごめんね…』
女弓兵『…そうか。わかった。明日、また来る』
傭兵「そうしてくれ」
ドライアド『またね!』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 01:11:40.02 ID:2L4+sk6AO<> 商店街
『ふざんな!』
『あぁ!?だったら汚い手で触るんじゃねぇ!』
ざわざわ…ざわざわ…
女弓兵『………』
傭兵「お前、今朝はずいぶん早かったな」
女弓兵『…なんだ?』
ドライアド『朝、早かったねって…どこにいたの?』
女弓兵『宿の前にいた』
傭兵「…一晩中ずっとか?」
ドライアド『昨日からずっといたのって…』
女弓兵『あぁ』
傭兵「………」
ドライアド『ずっと…』
女弓兵『どうした?』
傭兵「後で話すことが増えた。…覚悟しておけ」
ドライアド『後で話すって…あと覚悟も…』
女弓兵『……?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 01:13:25.79 ID:2L4+sk6AO<> じゃあ
お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 01:19:09.61 ID:g5lU2KsAo<> >>138 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 04:33:19.80 ID:DZ+rJ9xno<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 08:57:50.91 ID:Yl5GdYbBo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 16:18:36.00 ID:2L4+sk6AO<> 酒場
傭兵「繋げ」
ドライアド『う、うん…』
しゅる…
女弓兵『ッ!…これはなんとかならないのか?痛みもあるし、不便だ』
傭兵「ならないようにお前が努力しろ。…お前が馬鹿だから一から十まで説明しなきゃならないんだからな」
女弓兵『…馬鹿だと?』
傭兵「あぁ、そうだ。…お前な、宿屋の前で一晩中って何考えてるんだ?」
女弓兵『お前達の近くで待つのは問題か?』
傭兵「場所が問題だ」
女弓兵『場所?』
傭兵「そうだ。人が集まっている場所なら良い、だが人が通る場所に留まっていたら怪しまれる。…わかるか?」
女弓兵『………』
傭兵「お前が馬鹿をやって捕まろうと俺は構わない。…だが、お前からコイツのことが漏れることは避けたい」
ドライアド『………』
女弓兵『…私はお前達のことを喋ったりはしない。…そもそも言葉が通じない』
傭兵「通じる奴こそ知られたくない。特にお前は…はぁ…まぁいい、今度からは場所まで指定するか…」
女弓兵『…そうしてくれ』
傭兵「何をしたら不利になるかくらい自分で考えろ。…お前、自分の立場と状況をわかってるのか?」
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/19(土) 16:23:52.90 ID:2L4+sk6AO<> 傭兵「…それと」
女弓兵『まだ何かあるのか?』
傭兵「俺を含めて、人を簡単に信じるな」
女弓兵『その言葉も疑えと言うのか?…矛盾している』
傭兵「そうだ。…世の中ってのは矛盾だらけだ」
女弓兵『………』
傭兵「だから自分だけを信じろ」
女弓兵『………』
傭兵「これから他の雇われ兵と合流するが…痛い目を見たくないなら誰も信じるな。…良いな?」
女弓兵『…わかった』
傭兵「話はそれだけだ。…じゃあ飯でも食うか。昼過ぎには出発だろうからな…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 16:24:30.26 ID:2L4+sk6AO<> また後で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 17:10:48.06 ID:ufT39PhBo<> >>144 乙!
待ってるよ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:13:02.15 ID:Cdo/SicAO<> 城門前
ざわざわ…ざわざわ…
大柄な男「こんなもんか?…今回の人数はどれくらいだ?」
赤髪の女「えーと…12人ね」
大柄な男「ふん…見たとこ半分以上は素人か…まったく身の程を知れってんだよ」
無精髭の男「何を偉そうに…」
大柄な男「うるせぇな…怪我したくなけりゃ黙ってな」
無精髭の男「な、なんだと!?」
『お、おい。やめろって!』
『戦う前に仲間内で争ってどうすんだ!?』
『おーやれやれ。やっちまえ。ははっ!』
ざわざわ…
傭兵「………」
女弓兵『………』
ドライアド『この人達と行くの?』
傭兵「そうだ」
ドライアド『…不安…』
女弓兵『…同感だな』
傭兵「どこもこんなもんだ。本番前には落ち着く」
ドライアド『ほんとかな…』
『やんのか、コラァ!』
『俺は構わねぇがほんとに良いのか?手加減しねぇぞ?』
『てめぇがな!』
ざわざわ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:16:04.60 ID:Cdo/SicAO<> ざわ…
傭兵「………」
女弓兵『………』
大柄な男「気はすんだか?…それじゃそろそろ行くぞ!」
『くそ…ふざけやがって…!』
『お前が悪いよ。ほら、行こう…』
『あれ?東じゃなかったか?』
『…西だ…』
赤髪の女「そうやってすぐ仕切りたがるんだから…」
大柄な男「誰かがやらにゃ始まらん」ズカズカ…
赤髪の女「ま、それもそうね」
傭兵「俺達も出発だ。行くぞ」
ドライアド『あ、行くの?』
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:17:05.11 ID:Cdo/SicAO<> 夜営
パチパチ…
傭兵「ちょっといいか?」
大柄な男「あん?何の用だ?」
傭兵「なに、雇われ同士親睦を深めようと思ってな」
大柄な男「…あぁ、そういうことか」
傭兵「傭兵だ。よろしく頼む」
大柄な男「こっちこそな。俺は大男だ。…まぁ、立ち話もなんだ、座んな」
傭兵「…そうしよう」どさっ
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:18:06.06 ID:Cdo/SicAO<> パチパチ…
傭兵「…この面子、どう思う?」
大男「使えない奴らばっかりだな」
傭兵「ふむ…」
大男「やる気はあるらしいが…経験がないんじゃな…」
傭兵「ほとんどが帰る場所を無くした村人だろうな」
大男「それと出稼ぎな。最近じゃ珍しくもねぇが…まぁ、敵が討てるんだ、死んでも本望だろうさ」
傭兵「かもな。…あいつらを頭数に数えて使うのか?」
大男「…知らねぇよ、なんで俺に聞く?」
傭兵「あんたがこの中のリーダーだからだ。昼間ざっと見たところ、他に仕切れそうな奴はいない」
大男「………」
傭兵「違うか?」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:18:54.97 ID:Cdo/SicAO<> 赤髪の女「あなた珍しいわね。女の子でこんな仕事してるなんて」
女弓兵『………』
赤髪の女「…あたしが言えたことじゃないか…ま、ひとつよろしくね?」
女弓兵『………』パクパク…
赤髪の女「え?なに?」
『そいつは口が利けないんだ。許してやってくれ』
赤髪の女「連れの人?」
女弓兵『………』パクパク…
赤髪の女「そう…せっかくお話できると思ったんだけど残念だわ」
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:20:19.58 ID:Cdo/SicAO<> ドライアド『………』
大男「あれはお前の連れか…口が利けないのか?」
傭兵「あぁ、そうだ」
大男「…おかしいな」
傭兵「何がだ?」
大男「なんで荷物になりそうなヤツを連れてきた?まさか夜が寂しいってわけじゃねぇだろ?」
傭兵「それは…まぁ、訳ありってヤツだ」
大男「訳ありねぇ…便利な言葉だな」
傭兵「別動隊って言葉もな」
大男「他とは別に動く隊。何かおかしいか?」
傭兵「…いや、別に」
大男「…まぁ、まだそうするって決めたわけじゃねぇ」
傭兵「………」
大男「村からの人手次第だ。…期待は出来ねぇが」
傭兵「………」
大男「誰だって死にたくねぇ。だから俺達が呼ばれんだろ?」
傭兵「…そうだな」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:23:18.01 ID:Cdo/SicAO<> パチパチ…
傭兵「………」
女弓兵『何を話してた?』
傭兵「ちょっとした世間話だ。…伝えろ」
ドライアド『世間話だって…』
女弓兵『…そうか』
ドライアド『ねぇ…さっきの話…』
傭兵「伝える必要はない。まだ決まったことじゃない…それに」
ドライアド『でも…』
傭兵「…コイツを無理矢理ねじ込むわけにはいかない。貧乏くじは引きたくないんでな」
ドライアド『………』
傭兵「お前も死にたくはないだろ?」
ドライアド『それは…』
傭兵「…まぁ、そうなった場合、すべてはコイツ次第だ」
女弓兵『………』
傭兵「うまく立ち回ることが出来れば死にはしない。出来なきゃ終わりだがな…」
ドライアド『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:25:13.96 ID:Cdo/SicAO<> 二日後 村
『よろしく頼みます…』
『どうか…』
『任せとけって…!』
『俺達が必ず奴らを叩きのめしてやる!』
『あんまり張り切り過ぎると怪我じゃ済まないぜ?』
『…やる気がないよりは良い…』
わいわい…わいわい…
村長「…ではよろしくお願いしますだ」
大男「任せときな」
村長「食事と宿の方はこちらで用意してますだ。場所は若いもんに案内させますだが…」
大男「手伝いは無しってわけだな?」
村長「はい…」
大男「ま、構わねぇよ。明日にゃ出発する。案内にはそう伝えてくれ」
村長「わかりますだ」
傭兵「…決まりだな」
ドライアド『………』
大男「…仮宿で明日の作戦を伝える。皆、来い」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:28:25.91 ID:Cdo/SicAO<> 仮宿
女弓兵『二つに隊を分ける?』
傭兵「そうだ」
女弓兵『なんのためにだ?』
傭兵「挟み撃ちをする。…聞いたところ、敵の数はそうでもないようだが…」
女弓兵『………』
傭兵「相手はオーガだ。単体でもかなり手ごわい。そこで…」
女弓兵『挟み撃ちで撹乱するのか…』
傭兵「そうだ。森の中ならこちらからの奇襲も期待できるし、人数を絞れば見つかる可能性も下がる」
女弓兵『…なるほど』
傭兵「見つけた方の隊は鳥笛で知らせる。三回鳴ればビンゴだ。…お前は俺とは別の隊だが、しっかりやれよ?」
女弓兵『別なのか?』
傭兵「まずは経験がある俺達が先行する。お前ら新米は後詰めだ」
女弓兵『………』
傭兵「会話のことは問題ない。前について行けば良いだけだからな。それに敵と接触すれば話なんかできん」
女弓兵『…だと良いが』
傭兵「明日は早い。もう寝ろ…切れ」
ドライアド『…うん』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:30:08.44 ID:Cdo/SicAO<> 村の外れ 翌朝
大男「よし、皆揃ったか?」
赤髪の女「ひぃ、ふぅ、みぃ…えーと…揃ったみたいよ?」
大男「…昨日に比べてやけに静かだな。びびってんのか?」
『ん、んなわけあるかよ!やってやるぜ!』
『あ、あぁ!』
大男「なら良い。作戦は昨日話した通りだ!抜かるんじゃねぇぞ!?」
『おぉお!!』
ざわざわ…
傭兵「先行隊はすぐに出発だ。…じゃあな」
ドライアド『………』
女弓兵「…無事を祈る」
傭兵「…人の心配の前に自分の心配をしろ」
ドライアド『そっちも気をつけてって…』
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:31:24.66 ID:Cdo/SicAO<> 傭兵「…お前」
ドライアド『……?』
女弓兵『なんだ?』
傭兵「出発前に俺が話したこと覚えてるか?」
ドライアド『出発前のこと覚えてるって…』
女弓兵『…あぁ、覚えているが…それがどうした?』
傭兵「…なら良い」
女弓兵「……?」
『おい、何やってる!?行くぞ!?』
傭兵「すまない。すぐ行く」ガサガサ…
ドライアド『あ…ま、また後でね?…絶対だよ?』
女弓兵『あぁ…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/20(日) 00:42:09.25 ID:Cdo/SicAO<> 森
ガサガサ…
顔傷のある男「くそ…絡み付くなこの草…」
大男「…お前、何やってた?」
傭兵「駄々をこねるもんだからな…少し宥めてた」
中年男「…喋ったのか…?」
傭兵「あいつは口が利けない。喋っていたとしても漏れる心配はない」
中年男「………」
傭兵「まぁ、それ以前に喋っちゃいないがな」
中年男「ふん…」
赤髪の女「まぁ、良いじゃない。あの子ほんとに口利けないみたいだし…」
中年男「………」
赤髪の女「あっちの奴らもいつ戦いが始まるかわからない中、読唇術なんかしてる余裕はないわよ」
大男「…まぁ、そうだろうな」
案内「どうかしましたか?」
大男「いや…なんでもねぇ」
案内「…それとここをまっすぐ行った洞窟の辺りが見かけた場所です。ここから先は…」
大男「わかった。気をつけて帰ってくれ」
案内「よろしくお願いします…」
赤髪の女「…さて、初めましょうか」
大男「だな。…皆、周りを探れ。間違っても敵に見つかるなんてヘマすんなよ?」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 00:42:47.66 ID:Cdo/SicAO<> ふー
お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 01:28:59.56 ID:UcNvJhpSO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 02:45:31.26 ID:nt9/Rfw9o<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/21(月) 00:57:00.23 ID:jjaRdqeAO<> 無精髭の男「あのデカブツ…いちいち仕切りやがって!ムカつくぜ!」
男B「でも経験は豊富そうだぜ?」
男E「あんまり喋ったらオーガに気づかれるんじゃ…」
無精髭の男「デカブツが先に行ってんだろ?平気だ、平気」
男A「そうか?」
女弓兵『………』
男B「あいつあんなに離れてるけど良いのか?」
無精髭の男「ほっとけよ。女なんか役に立つか?デカブツの腰ぎんちゃくもそうだけどよ、魔物退治をナメてるぜ?」
男D「これぞ男の仕事ってか?」
…そうそう…だなぁ…だから喋っ…
ガサッ!
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/21(月) 00:58:33.17 ID:jjaRdqeAO<> 傭兵「あれが洞窟か?…出入りを繰り返した跡があるな」
ドライアド『………』
大男「数はわかりそうか?」
中年男「…無理だな…地面が荒れすぎてわからん…」
赤髪の女「そうねぇ…でも村人の情報と大差ないと思うわ」
顔傷のある男「10匹くらいだったか?なら群れとしてありえる数字だな」
大男「雄2、3匹に雌7、8匹ってとこか…」
ドライアド『9匹いるみたい』
傭兵「……?」
ドライアド『ここに来る途中、仲間に聞いたんだ。そしたら9匹って…風の精もそう噂してる』
傭兵「…便利な奴だ」ぼそ…
ドライアド『…えへへ。…あっちは大丈夫なの?』
傭兵「いや、オーガ9匹に襲われては無事ではすまないだろうな」ぼそ…
ドライアド『ねぇ…やっぱり…』
傭兵「………」
中年男「…奴らは外か…?」
大男「時間帯を考えるとそうだろう」
顔傷のある男「今頃朝飯探してんのかね?」
中年男「…だろうな…」
大男「まぁ、餌は近くをうろついてるんだ。後は掛かるのを待つってことだな。…移動するぞ」
傭兵「…わかった」
ドライアド『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/21(月) 00:59:19.65 ID:jjaRdqeAO<> 男B「お、脅かすなよ…」
タヌキ『………』タタタ…
男A「はぁー…心臓止まるかと思ったぜ…」
無精髭の男「肝っ玉の小さい奴らだぜ…うわぁ!?…なんて声上げてよ」
男B「う、うるさい!仕方ないだろ?急だったんだから…」
男E「お前ら少し黙れ!この森にはオーガがいるんだぞ!?」ぼそぼそ…
無精髭の男「わかってるって…ん?」
男A「どうしたんだ?」
無精髭の男「女が消えた…」
男C「…嘘だろ?はっ…まさかもう襲われちまったんじゃ…!」
男A「お、おい…落ち着け。襲われたならさすがに声のひとつも上げるって…」
男E「あの女、口が利けないんじゃなかったか…?」
男A「あ…」
無精髭の男「…こ、ここから気を引き締めるぞ?」
…あ、あぁ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/21(月) 01:01:09.62 ID:jjaRdqeAO<> ドライアド『………』
大男「道に迷ってない限り、あいつらはこの辺のはずだ」ガリガリ…
中年男「…洞窟まで半ば程か…」
赤髪の女「どこで掛かるかしらね?」
顔傷のある男「さぁ?腹減ってればすぐかもな」
傭兵「ここからどうする?」
大男「あいつらの後ろにつく。…洞窟の北、この辺に小川があるらしい」ガリ…
中年男「…いるとすればその周辺というか?」
大男「たぶんな。だからここから迂回して…」
―――ぁ…―――
顔傷のある男「なんだぁ?叫び声?」
中年男「…もう見つかったのか?…だとすれば早過ぎる、間に合わない…」
赤髪の女「でも鳥笛は聞こえなかったわ…」
傭兵「すぐに向かおう。襲われてるなら急がないと機を逃す…」
大男「襲われてなくても餌は鳴いた。…向こうも気がつく、か。よし…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/21(月) 01:01:53.56 ID:jjaRdqeAO<> 男A「ひぃいい…!」
オーガ『ガァア!!』ぶんっ
男A「…あぐっ…」どっ…
無精髭の男「ふ、ふざんな…ふざんな…ふざんなぁ!!」
男B「む、無理だ!逃げよばっ!?」どっ…
オーガ『フゥ…!』
男E「男A!男Bー!…くっそぉお!!」
無精髭の男「鳥笛を鳴らせ!早く!」
男D「い、今探してる!」ごそ…
無精髭の男「探してる!?早くしろ、馬鹿野郎!」
オーガ『グゥ…?』
男E「は、早く…早…!」
ドスッ!
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/21(月) 01:02:57.54 ID:jjaRdqeAO<> オーガ『グゥ…ァ…!』ずぅん…
無精髭の男「な…!?」
大男「雄だ!まずは雄を狙え!!」
中年男「………」タタ…
男C「た、助かっ…」
オーガ『ガァア!』
男C「あ…」
どっ…
『気を抜くんじゃねぇ!まだ2匹いるぜ!?』
傭兵「こっちは任せろ!援護を頼む!」ダッ!
『間違って当てちゃったらゴメンなさいね?』
傭兵「ふざけるな!洒落にならん!」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/21(月) 01:05:28.82 ID:jjaRdqeAO<> 『ウギィ!ウギィイ!』
ガサガサ!
無精髭の男「はぁ…はぁ…あ!お、おい!しっかりしろ!」
男E「ぅ……」
無精髭の男「おい!?」
ドライアド『…あっ…』
顔傷のある男「とりあえずこんなもんか?」
中年男「…雌は逃げたか…」
大男「追うぞ。…何人やられた?」
赤髪の女「4人…いえ、5人かしら?」
傭兵「………」
ドライアド『…血が…こんなに…』
傭兵「殺し合いだからな。そりゃ流れる。見たくないなら消えてろ」ぼそ…
ドライアド『…で、でも…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/21(月) 01:07:07.94 ID:jjaRdqeAO<> 中年男「…女がいない…」
傭兵「………」
ドライアド『…え?』
大男「喰われたにしちゃ早いな…ま、構わねぇ。動ける奴はついて来い」
男D「え?…あ、でも…」
無精髭の男「ちょっ、ちょっと待てよ!?男Eを置いてくのか!?コイツはまだ生きてる!すぐに村に連れて帰れば…!」
大男「ここからじゃ間に合わねぇ。それに仕事はまだ終わってねぇんだ…行くぞ?」ガサガサ…
中年「………」
無精髭の男「おい!ふざんな!…くそっ!必ず助けてやるからな…」ガシ…
男E「………」
顔傷のある男「やめとけって…無駄だぞ?」
無精髭の男「うるせぇ!」
傭兵「…ほっとけ。早く行かないと見失う」
顔傷のある男「逃げたなら洞窟に行くんじゃねぇか?」
傭兵「洞窟じゃ不利だ。戻る前に叩く方がいい」
顔傷のある男「なるほど。確かにな」
傭兵「行くぞ。雌ならたいしたことはないが…気を抜くなよ?」
顔傷のある男「お前さんもな」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/21(月) 01:07:56.06 ID:jjaRdqeAO<> 大男「ぬぅあ!!」ごすっ!
オーガ『ギィイ…』
どっ…
赤髪の女「えーと…これで7匹目かしら?」
中年男「…8匹目だ。…1匹逃がした…」
顔傷のある男「めんどくせぇな…」
傭兵「………」
ドライアド『…ぅう…』
大男「仕方ねぇ…もうひと頑張りだ」
赤髪の女「ここから洞窟に向かうかしら?」
傭兵「どうだろうな。ここからだと少し遠いが…」
ガサ…
大男「!?」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/21(月) 01:09:44.30 ID:jjaRdqeAO<> 女弓兵『………』
中年男「…お前どうしてここに?」
ドライアド『…あ…?』
赤髪の女「…あら?血が…どこかケガでもしたの?」
ドライアド『だ、大丈夫だった?…ケガとかしてない?』
女弓兵『………』パクパク
髪傷のある男「あぁ?なんだって?」
傭兵「…ちょっと待て」
大男「お前、なんて言ってるかわかるのか?」
傭兵「なんとなくな」
女弓兵『…ここに来る途中、1匹殺してきた。この血はその返り血だ』ぼそ…
傭兵「…良く無事だったな?何があった?」
女弓兵『………』パクパク
傭兵「ふむ…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/21(月) 01:12:56.92 ID:jjaRdqeAO<> 傭兵「逃げた一匹はコイツが仕留めたらしいな」
大男「ほぉ…なかなかやるじゃねぇか」
傭兵「どうしてここにいるかはよくわからん」
女弓兵『………』パクパク
傭兵「まぁ、道にでも迷ってはぐれたところを俺達の戦いの音を聞き付けてここまで来たんだろう」
中年男「………」
顔傷のある男「…道に、ねぇ…」
女弓兵『………』
傭兵「逃げた…とは言えないだろ?1匹仕留めてる」
顔傷のある男「ま、そりゃそうだな」
大男「…まぁいい。仕事は終わったしな。帰るぞ?」
赤髪の女「早く町に帰りたいわ。もう埃っぽくて…」
大男「風呂なら村で用意してくれるんじゃねぇか?」
顔傷のある男「お、そりゃいいねぇ!」
赤髪の女「覗いたら殺すわよ?」
顔傷のある男「ちっ…わーってるよ」
中年男「………」
ガサ…ガサ…
傭兵「………」
女弓兵『………』
ドライアド『よく平気だったね…でもよかった…』
女弓兵『あれだけ念を押されればな』
ドライアド『うん?』
傭兵「話は後だ。行くぞ」
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 01:13:22.99 ID:jjaRdqeAO<> お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 01:15:38.12 ID:fVuq5b6IO<> >>1乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 01:33:24.03 ID:CyI77LJ7o<> >>172 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 03:59:27.96 ID:ueCcjPpxo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/22(火) 01:31:03.06 ID:67g6YLzAO<> 村
大男「オーガは倒したぜ。死体の処理はそっちに任せる」
村長「…ありがとうごぜますだ」
『ありがとうございます』
『本当になんとお礼を言えばいいか…』
…わいわい…わいわい…
村長「ささやかですが宴の用意をさせていただきますだ。どうかごゆっくりお楽しみくだせぇ」
顔傷のある男「おぉ!待ってたぜ!」
赤髪の女「宴よりお風呂に入りたいわ…」
大男「ありがてぇ。それじゃさっそく…」
中年男「………」テクテク…
顔傷のある男「あん?お前さん、どこ行くんだ?」
中年男「…仕事は終わった。…帰らせてもらう」
顔傷のある男「宴は?」
中年男「…遠慮する…」
大男「そうか。そりゃ残念だ」
顔傷のある男「もったいねぇな…ま、帰るってんなら仕方ねぇ。こっちは楽しませてもらうと…」
『おい!』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/22(火) 01:32:35.69 ID:67g6YLzAO<> 顔傷のある男「あん?」
無精髭の男「…てめぇら…!」
大男「誰かと思えば…尻尾巻いて逃げ帰ったびびり野郎じゃねぇか」
無精髭の男「黙れ!仲間が…人が死んだんだぞ!?なのに…何騒いでんだ!!」
…しーん…
顔傷のある男「おいおい…これからパァーっと楽しもうって時に何を言い出すんだよ?」
無精髭の男「楽しむだ?…お前らには人の心がねぇのかよ!?」
大男「そりゃあるぜ?だけどな、しんみりと死を悼んだ所で生き返るわけでもねぇ」
赤髪の女「そうそう。生き残ったなら楽しまなくちゃ…ね?」
無精髭の男「瀕死のヤツをほって置いて追撃した奴らが言えたことかよ!?」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/22(火) 01:33:25.14 ID:67g6YLzAO<> 傭兵「少し遅れたか…」
ドライアド『あれ?あそこ人がすごい集まってる…』
ざわざわ…ざわざわ…
傭兵「…なんの騒ぎだ?」
ドライアド『…うーん?』
女弓兵『………』
『てめぇらのせいで5人も死んだんだ!』
『死んだのは俺達のせいじゃねぇだろ?討伐なんだ。返り討ちにだって遇う』
ドライアド『ケンカ?』
傭兵「らしいな」
女弓兵『…なんと言ってるんだ?』
ドライアド『死人がどうとかって言ってる…』
女弓兵『そうか…』
・
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・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/22(火) 01:35:28.63 ID:67g6YLzAO<> 大男「敵に見つかるなんてヘマしたのはお前らじゃねぇか。むしろ助けた俺たちゃ感謝されても良いくらいだぜ?」
無精髭の男「ぐ…ならなんで先に行ったお前らじゃなくて俺達が襲われんだよ!?おかしいだろうが!?」
顔傷のある男「だからヘマって言うんだろ?奇襲なんか喰らったら目もあてられねぇ」
無精髭の男「…ッ!!」
赤髪の女「見つからないようにするに決まってるでしょ?」
無精髭の男「そ、それは…」
大男「…兄ちゃんよ。俺達は確かに同じ仕事仲間だった。…森に入るまではな」
無精髭の男「……?」
大男「足を引っ張るようなヤツは仲間とは言えねぇだろ?わかるか?ん?」
無精髭の男「…なんだと…?」
顔傷のある男「まだわかんねぇのか?お前らは…」
傭兵「その辺にしておけ」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/22(火) 01:37:28.01 ID:67g6YLzAO<> 大男「あん?お前か…黙ってな。俺たちゃこの物分かりの悪い…」
傭兵「周りを見てみろ。どうして良いかわからないって顔だ」
大男「………」ちらっ
村人『………』
村女『………』
子供『………』
傭兵「戦いの後で気が立っているのはわかるが落ち着け。…そっちのお前もな」
無精髭の男「…そんなことてめぇに言われる筋合いはねぇ!」
傭兵「…5人のことは残念だった。それはここにいる皆が思ってる」
無精髭の男「俺にはそうは見えねぇがな…」
傭兵「…今は脅威が去ったことを喜んだって良いだろ?何の為に俺達はここに来たんだ?」
無精髭の男「………」
大男「はぁ…ならこうしようぜ?」
顔傷のある男「何が?」
大男「今日の宴の音頭は乾杯じゃなく、献杯にする。死んだ奴らへのな。…それでいいだろ?」
無精髭の男「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/22(火) 01:38:46.60 ID:67g6YLzAO<> 顔傷のある男「ま、それでも良いぜ?酒が飲めるんならな」
赤髪の女「…ちょっとあんた。また揉めるつもり?」
顔傷のある男「冗談だって、冗談…」
大男「お前も来たくなったら来いや。…よぉし!会場は何処だ!?案内してくれぇ!」
『あ…は、はい。こちらに…』
ざわざわ…ざわざわ…
大男「…余計なことをしやがって」
傭兵「余計なことはそっちだ。お前が煽らなきゃこんな騒ぎは起きていない」
大男「ふん…」
傭兵「もう報酬は貰える。他は何もないに越したことはない」
大男「ま、そりゃそうだ。…で?お前はどうする?」
傭兵「帰る。…何も起きないうちにな」
大男「ちっ…信用ねぇな」
傭兵「お前らは楽しんでくれ。…じゃあな」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/22(火) 01:41:26.19 ID:67g6YLzAO<> お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/22(火) 01:59:35.33 ID:QwXUhDzvo<> >>182 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/22(火) 02:10:48.65 ID:kIYPDKKvo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/23(水) 02:23:40.96 ID:yYWyD6FAO<> 街道
傭兵「………」ザッザッ…
ドライアド『よかったの?宴ってのに出なくて…』
傭兵「仕事は終わったんだ。もう馴れ合う必要はない」
女弓兵『………』
傭兵「…何か言いたそうだな?」
ドライアド『何か言いたいことあるの?』
女弓兵『何故宴に出なかった?』
傭兵「あぁ?コイツとの話を聞いてなかったのか?」
ドライアド『君の言葉じゃ伝わらないから…』
傭兵「ちっ…ならお前から伝えろ」
ドライアド『う、うん…騒ぐ気にならなかったんだって』
女弓兵『何故だ?』
傭兵「なに?」
女弓兵『何故、騒ぐ気にならなかった?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/23(水) 02:26:11.62 ID:yYWyD6FAO<> 傭兵「お前には関係ないだろ?」
ドライアド『君には関係ないから言わないって…』
女弓兵『…気にしているのか?』
傭兵「…何をだ?」
女弓兵『死んだ奴らのことを』
傭兵「…馬鹿を言うな。なんで俺が気にする必要がある?」
ドライアド『違うって言ってるけど…』
女弓兵『お前はさっき騒ぎを止めに入った』
傭兵「あぁ?」
女弓兵『言い合っていた内容はわからないが、何故争っていたかの検討はつく。…死人のことだ』
傭兵「そうだ。…だが、それがどうした?俺は村で面倒を起こしたくなかった。だから止めに入った」
ドライアド『面倒を起こしたくなかったから止めたって…』
女弓兵『こうやってすぐに町に帰還するのにか?』
傭兵「………」
ドライアド『あ…そういえばそうだね…?』
女弓兵『お前は面倒が起きることじゃなく、話の内容が気になった。…違うか?』
傭兵「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/23(水) 02:48:49.43 ID:yYWyD6FAO<> 傭兵「…珍しくよく喋るな。繋げ」
ドライアド『う、うん…』
しゅる…
女弓兵『いや、それはいらない』
ドライアド『え?』
女弓兵『…その反応で十分だ』
傭兵「…なんだと?」
女弓兵『私は人間のことはよく知らないが…』
傭兵「………」
女弓兵『…お前のことは少しわかった気がする』
ドライアド『…?』
傭兵「それは勘違いだ。…それと黙れ」
ドライアド『あ…勘違いだから黙れって…』
女弓兵『そうかもしれないな』
傭兵「いいから黙れ」
ドライアド『だ、黙った方がいいよ…怒ってるみたい…』
傭兵「余計なことは言うな。お前も黙れ」
ドライアド『………』
女弓兵『………』
傭兵「ふん…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/23(水) 02:49:22.14 ID:yYWyD6FAO<> 短い
お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/23(水) 10:10:01.99 ID:qaF2DaGeo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/23(水) 11:59:04.38 ID:wEXXSfpso<> 面白い乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/23(水) 22:59:58.52 ID:yYWyD6FAO<> 夜営
パチパチ…
傭兵「…ぐー…」
女弓兵『………』
ドライアド『ねぇ…』すぅ…
女弓兵『起きていたのか?』
ドライアド『あ。ボクは眠らないんだ』
女弓兵『そうなのか?』
ドライアド『動物じゃないからね。体を休める必要がないから…』
女弓兵『ふむ…』
ドライアド『あ。それで聞きたいことがあるんだけど、良いかな?』
女弓兵『あぁ。別に構わないが…』
ドライアド『昼間、この人のことがわかったって言ってたけど…』
女弓兵『そのことか…』
ドライアド『ボクにはよくわからなかったから教えて欲しいなって思って…』
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/23(水) 23:01:21.24 ID:yYWyD6FAO<> 女弓兵『これは私が勝手に思ったことだが…』
ドライアド『…うん?』
女弓兵『…この男は冷酷に成り切れない人間なんだと思う』
ドライアド『…ボクいっつも冷たくされるんだけど…』
女弓兵『まぁ、確かにな。しかし口で言う割に面倒見は良い』
ドライアド『………』
女弓兵『手段は選ばないようだが…最後まで冷酷さを貫けない』
ヒュウ…
ドライアド『…うん?』
女弓兵『だから…』
―――ふふ…―――
ヒュウウ…
女弓兵『…なんだ?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/23(水) 23:02:40.05 ID:yYWyD6FAO<> …ざわ…ざわ…
ドライアド『あれ?これって…』
女弓兵『なんだ?集まってく…』
ヒュ…ゴォォオオ!!!
女弓兵『な!?…きゃああ!?』ぶあっ!
ドライアド『あ!?』
傭兵「…ッ!?」ガバッ
ヒュウウ…
傭兵「…なんだ!?何が起こった!?」
『うふふ…見つけた』
『見つけた』
『見つけた』
傭兵「声…?どこからだ!?反芻してわからん…!」
ドライアド『どこからでもだよ。風の精が周りを囲んでる…』
傭兵「なに!?」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/23(水) 23:05:55.15 ID:yYWyD6FAO<> ゴォォオ…
風の精『ねぇ、見つけたね』
風の精『そうね。見つけた』
風の精『やっとね』
傭兵「風の精…こいつらが…?」
ドライアド『すごいたくさん…あ、まだ来る…』
傭兵「…うじゃうじゃ沸き出てきやがって…俺達に何の用だ!?」チャキ…
風の精『用?ふふ…用だって』
風の精『あるよ。用。あなたにね』
風の精『そう。あなたに用がある』
傭兵「あぁ!?」
ドライアド『なんだろね?』
傭兵「お前ら精霊に遇うとロクなことにならん!用なんか知るか!いますぐ消えろ!」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/23(水) 23:10:10.22 ID:yYWyD6FAO<> ヒュオ…
風の精『待って。まだダメ』
風の精『ダメ。伝えなきゃいけないことがある』
風の精『そう。伝えなきゃいけない。世界樹からあなたに』
傭兵「………」
ドライアド『世界樹?』
傭兵「ちっ…それで?その世界樹とかいうヤツが俺になんて伝言だ?」
ドライアド『…あれ?聞くの?』
傭兵「聞かなきゃ消えないんだろ?…だったら早く聞いた方が良い。…お前ら精霊に抵抗しても無駄なのはもうわかってるしな」
風の精『物分かりの良い子は好きよ。ふふふ…』
風の精『ふふ…世界樹からあなたへ。私の元へ来い』
風の精『来い。伝えたいことがある』
風の精『伝えたいことがある。でも来なくてもいい。あなたは自由』
傭兵「意味がわからん…呼んでいるのか?そうじゃないのか?…はっきりしろ」
風の精『知らない』
風の精『そう。知らない。私達は伝えるだけ』
風の精『それだけ。伝えるだけ』
傭兵「…なんだと?」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/23(水) 23:13:01.22 ID:yYWyD6FAO<> ヒュウウ…
傭兵「お、おい!待て!お前ら…!」
ヒュ…ゴォォオ!!
傭兵「うおぉ!?」
『伝えたよ』
『伝えたね』
『そう。伝えた。ふふふ…』
―――ふふ…―――
サァアア…
傭兵「くそ…!消えろとは言ったが、結局、何が言いたかったのかさっぱりわからん!」
ドライアド『世界樹が呼んでる。けど来なくてもいい?』
傭兵「だからそれはどういう意味だ!?」
ドライアド『…ボクに聞かれてもわからないよ…』
傭兵「…使えない奴め…あいつらはお前の仲間だろうが!」
ドライアド『そ、そんなこと言われても…』
傭兵「伝言だと?ふざけやがって…!」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/23(水) 23:14:29.18 ID:yYWyD6FAO<> お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/23(水) 23:16:10.78 ID:NUaXxE+9o<> >>197 乙!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/24(木) 04:09:45.54 ID:6brfEplCo<> 乙したワクワク <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/24(木) 23:59:06.03 ID:HwLV5+4AO<> 女弓兵『くっ…何があった…?』ザッ…
ドライアド『あ。だ、大丈夫?』
傭兵「あぁ?見ないと思ったら…お前、精霊の輪の外にいたのか…」
ドライアド『…吹き飛ばされてたけどケガとかない?』
女弓兵『あぁ、大丈夫だ。…しかし今のは一体何だったんだ?風の精霊が集まっていたようだが…まるで竜巻だ』
傭兵「…あれは俺への使いらしい」
ドライアド『なんかね、この人に伝えたいことがあったんだって…』
女弓兵『お前に?』
傭兵「そう言っていた。迷惑極まりないがな…」
女弓兵『…よければ教えてもらえないか?』
傭兵「お前には関係ない…が、今から寝る気にもならん。朝まで暇つぶしでもするか…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/25(金) 00:00:22.49 ID:YCRvtLpAO<> パチパチ…
女弓兵『世界樹…』
傭兵「そう言っていた」
ドライアド『誰だろね?』
女弓兵『なに?』
傭兵「なんでお前が知らないんだ?」
ドライアド『うん?』
女弓兵『…世界樹は原始の大樹だ。お前達、森の精の祖だろう?』
ドライアド『それは知ってるよ。でも世界樹っていくつかあるから…』
傭兵「いくつか?」
女弓兵『あぁ、そういうことか…』
傭兵「…どういうことだ?」
女弓兵『…世界樹と呼ばれる大樹は世界に6つあるという。そのうちの誰がお前に使いを送ったかわからないということだろう』
ドライアド『あ。うん、そう』
傭兵「6つ…」
女弓兵『最も、今は多くて5つだろうがな…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/25(金) 00:06:57.78 ID:YCRvtLpAO<> 傭兵「あぁ?」
女弓兵『私は東の森から来た。その奥地に世界樹の一つがあるというのが里の話だったが…』
ドライアド『…違ったの?』
女弓兵『大樹はあるにはあったようだ。…だがもう切り倒された後だろう』
傭兵「切り倒された?」
女弓兵『一年ほど前、森が揺らいだ。おそらくあれがそうだ』
傭兵「………」
女弓兵『ざわついたと言うべきか…とにかく普通ではなかった』
ドライアド『で、でも誰が…』
女弓兵『…人間だろうな』
傭兵「まぁ、そうだろうな…」
ドライアド『人間…』
女弓兵『人間は昔から東の森を開拓し続けてきた。だからついに、といった所だろう』
傭兵「東の開拓地…しかし切り倒されるとは世界樹は抵抗しなかったのか?」
女弓兵『…何故か森の精は人間の侵食に対して何もしない』
傭兵「あぁ?そんなわけないだろ?現にコイツは引き抜かれることに抵抗するんだぞ?」
ドライアド『…だ、だってそれは…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/25(金) 00:09:01.74 ID:YCRvtLpAO<> 女弓兵『もちろん誠意なく切り倒し、傷つけるならば森は怒る』
ドライアド『そ、そう!そうだよ!だから抜いたらダメだって…』
傭兵「………」
女弓兵『だが、相応の態度と理由があれば森はされるがままだ。まるでそうされることを望むようにな…』
傭兵「信用できん話だな…コイツ以外にも俺は森の精にボロクソにされたんだぞ?」
ドライアド『あれはいきなり切り掛かったからじゃ…』
傭兵「………」
女弓兵『それがわからないんだが…』
傭兵「あぁ?」
女弓兵『人を排除するだけの力があって、どうして木々は大人しく切られる?おかしいとは思わないか?』
傭兵「そんなこと俺に言われてもわからん。…コイツに聞け」
ドライアド『うーん…でもボクはヤダな。死にたくないもん…』
女弓兵『…そうなのか?』
傭兵「コイツは寄生虫だからな。他とは違うかもしれん…大人しく切られる仲間を見習え」
ドライアド『ヤダ!それにボクは虫じゃない!』
傭兵「…お前な…!」
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/25(金) 00:11:15.14 ID:YCRvtLpAO<> 傭兵「貴様…森の精なら大人しく俺に切られろ!」
ドライアド『ぜったいヤダ!』
女弓兵『まぁ、とにかくだな…』
傭兵「ふざけ…ん?」
女弓兵『他にも切り倒された世界樹があってもおかしくはない。それで多くて5本、だ』
ドライアド『あ…』
女弓兵『…人間の勢いは凄まじい。私達が出会った町も300年ほど前は森の一部だった』
傭兵「ふん…」
女弓兵『それでどうする?』
傭兵「何がだ?」
女弓兵『世界樹に呼ばれたんだろう?…行くのか?』
傭兵「………」
ドライアド『ボクは…行きたいな…』
女弓兵『………』
ドライアド『…よくわかんないけど話を聞いてみたい。だって世界樹が切り倒されたなんて…』
女弓兵『まぁ、森の精ならば…』
傭兵「俺は行かない」
ドライアド『え?』
女弓兵『………』
ドライアド『な、なんで!?』
傭兵「来なくても良いと言われたからな。…どこにあるかもわからん大樹を探すほど暇じゃない」
ドライアド『でも…』
傭兵「行きたいならコイツにくら替えして連れてってもらうんだな」
女弓兵『………』
ドライアド『それは…無理だよ…』
傭兵「なら諦めろ」
ドライアド『…ぅ…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/25(金) 00:12:22.49 ID:YCRvtLpAO<> 町 二日後
ざわざわ…ざわざわ…
傭兵「なんだ?」
ドライアド『どうしたの?』
女弓兵『騒がしいな…』
『隊を確認しろ!!』
『第一隊、揃いました!』
『第二隊、同じく!』
傭兵「戦でもするつもりか?こんな大規模な軍を起こして…」
ドライアド『なにと戦うの?』
傭兵「たぶん魔物だ。東の町が厳しいのかもしれん」
女弓兵『………』
傭兵「…まぁ、まずは報告だ。行くぞ」ツカツカ…
ドライアド『うん…』
『よし!揃ったな!?先遣隊、出撃だ!』
『おぉお!!』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/25(金) 00:14:35.70 ID:YCRvtLpAO<> ギルド
傭兵「依頼は完了した」
店主「あぁ、あんたか。話は聞いてるよ。ご苦労さん」
傭兵「もう報告が来たのか?」
店主「村からはまだだが、さっきあんたのお仲間が伝えてくれたぜ」
傭兵「あの無愛想な男か…。じゃあまだ金は入らんな…」
店主「まぁ、すぐに村からも報告は来るさ。…しかし、結構な被害が出たらしいな」
傭兵「…まぁな」
女弓兵『………』
店主「ん?その娘は無事だったのかい?いやはやこれは…」
傭兵「…それで?何が起きてる?先程軍を見かけたが…」
店主「あぁ、あれは先遣隊だよ。東の町へのな」
傭兵「魔物でも襲われたのか?」
店主「おそらくな…連絡が途絶えて一週間になる。まぁ、襲われていたにしても簡単には落ちないとは思うが…」
傭兵「………」
店主「輸送隊守備の依頼があるが…受けるかい?」
傭兵「…いや、帰ったばかりだ。それは遠慮しておこう」
店主「…そうかい」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/25(金) 00:15:15.98 ID:YCRvtLpAO<> お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/25(金) 00:20:43.94 ID:7CBCK13DO<> 乙ー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/25(金) 00:46:36.15 ID:uDfZbj2oo<> >>207 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/25(金) 23:55:45.13 ID:YCRvtLpAO<> 宿
傭兵「ふぅー…久しぶりだな、このベッドの感覚…」ごろん
ドライアド『…気持ちいいの?それ』
傭兵「…とはいえ、まだこのまま眠るわけにはいかんな」
女弓兵『………』
傭兵「明日また町を出る」
ドライアド『町を出るって。…何するの?』
傭兵「オーガ討伐の金が入るまでにまだ時間がある。だから少し小遣い稼ぎでもしようと思ってな…」
女弓兵『何処に行くんだ?』
傭兵「北の森だ。薬草を採りに行く」
ドライアド『北の森に薬草採りに行くんだって』
女弓兵『…ふむ?』
傭兵「軍が出たとなると物資は強制徴収だ。物価はさらに上がる。…で、割と近くで採れる薬草類で小遣い稼ぎだ」
ドライアド『高く売れるようになったからお小遣い稼ぎするんだって』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/26(土) 00:02:17.96 ID:SzVyb12AO<> 女弓兵『わかった』
傭兵「二日もあれば帰って来れるだろう。そうしたら討伐の報奨金をもらって違う町に移動する」
ドライアド『二日くらいで帰ってきて、それからお金もらって移動するって』
女弓兵『何処に移動するんだ?』
傭兵「それは今度話す。とりあえず明日の予定は伝えただろ?…もう寝たいんだ、俺は」
ドライアド『また今度だって…』
女弓兵『………』
ドライアド『眠いから話したく無いって勝手だよね…』
女弓兵『まぁ、私も疲れている。…だからゆっくり休みたい気持ちはわかる』
ドライアド『ふーん…大変だね』
傭兵「ならもう行…」
女弓兵『…これが人間の寝床か。よく出来ている』ぽすっ
傭兵「お前…なんで俺のベッドに寝転がる?」
女弓兵『…?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/26(土) 00:08:28.40 ID:SzVyb12AO<> 傭兵「これは一人用だ。…お前の部屋は隣りだ。さっさと行け」
ドライアド『隣りの部屋が君の寝床だって…』
女弓兵『隣り…?』
傭兵「向かって右のな。…間違っても左になんか行くなよ?」
ドライアド『向かって右。左はダメだって』
女弓兵『…わかった。ではな』テクテク…
バタン…
傭兵「町での生活はこんな所から躾をしなくちゃならないのか?…勘弁してく…」
ガチャ…
傭兵「あぁ?」
女弓兵『向かって右とはこちらから見てだな?』
傭兵「………」コクン
女弓兵『…すまない、邪魔をしたな』
バタン…
傭兵「…はぁ…」
ドライアド『…どうかしたの?』
傭兵「なんでもない。もう寝る」
ドライアド『…うん?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/26(土) 00:09:19.91 ID:SzVyb12AO<> 短い
けど俺も寝る <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/26(土) 02:22:38.36 ID:2Y9MVgteo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/26(土) 18:34:12.89 ID:7fQoeZcIO<> これは中々
かまわん、続けなさい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/26(土) 19:47:35.63 ID:OsU3DDZj0<> 面白い
乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/26(土) 20:12:07.79 ID:iuMad3FAO<> 追いついた 乙
続きが気になってしょうがない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/27(日) 02:39:50.97 ID:fD6g3K5AO<> 荒れた道
女弓兵「わ…いうえ…を」テクテク…
傭兵「あいうえお、だ。変に口をすぼめるな」
女弓兵「わ…あいうえ…を?」
傭兵「…お、だ」
女弓兵『…よくわからん』
傭兵「精進しろ」
ドライアド『大変そうだね…』
女弓兵『まったくだ…』
傭兵「いつまでも触手会話は面倒だからな。早く覚えろ」
ドライアド「早く覚えろって」
女弓兵『…無茶を言う』
傭兵「…この辺りなら良いか。ここまで来れば人目もないだろう…おい」
ドライアド『うん?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/27(日) 02:46:44.82 ID:+79qKThio<> こんな時間に来てた
支援 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/27(日) 02:47:42.58 ID:fD6g3K5AO<> 傭兵「蜂を飛ばせ」
ドライアド『蜂って蜜蜂?』
傭兵「そうだ。先に薬草の群生地を調べさせておけば探す手間が省ける。とりあえず呼べるだけ呼べ」
ドライアド『あ、なるほど…』
傭兵「それに魔物が近くにいるかどうかもな。こっちは二人しかいないんだ。出くわしたくない」
ドライアド『わかった。…うーん…』
女弓兵『…何をしている?』
傭兵「見てればわかる。俺達はこのまままっすぐ進む。…半数は森の手前まで直進させて、その後、放射状に飛ばせ。残りは周囲を…」
ドライアド『ちょっと待って…今呼んでるから…』
女弓兵『…呼ぶ…?』
傭兵「み・て・ろ。…わかったか?」
女弓兵「みて…お?」
傭兵「何をだ?…まったく、馬鹿ロバが…」
…ぶぶぶぶ…ぶぶーん…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/27(日) 02:58:27.87 ID:fD6g3K5AO<> 蜜蜂『………』ぶぶぶ…
ドライアド『薬草生えてるとこ見つけたって。…近くに魔物の気配はないみたい』
女弓兵『これは…便利だな』
傭兵「あぁ、お前らなんぞよりよほど使える」
ドライアド『…ちょっと!呼んだのはボクだよ!?』
傭兵「働いたのはこいつらだ。…よくやってくれた。帰っていいぞ」
ドライアド『…ボクが呼んだのに…』
女弓兵『………』
傭兵「さて、行くか…。さっさと帰りたいしな」ガサ…
ドライアド『…ぅ…』
女弓兵『…お前のおかげで助かった。流石は森の精だと私は思う』
ドライアド『…ありがと』
『おい、寄生虫を甘やかすな。…付け上がる』
ドライアド『……!』
女弓兵『…なんと言っている?』
ドライアド『………』ピリッ
『ぐあ!?』
ドライアド『…知らない!』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/27(日) 03:01:57.46 ID:fD6g3K5AO<> 森
ドライアド『この上だって』
崖
傭兵「………」
女弓兵『蜂は空を飛べるからな…この垂直な崖をどうやって登るんだ?』
傭兵「近くと言うからおかしいとは思ったが…これは…」
ドライアド『ダメなの?』
傭兵「これでは登れん。他の場所を…」
ドライアド『これは使えない?』
しゅるしゅる…
傭兵「…蔦…そうか、お前それも使えるんだったな…」
女弓兵『…私達の荷重に耐えられるのか?途中で切れたりしたらどうする?』
傭兵「不本意だが平気なのは実証済みでな…崖の上から垂らせ」
ドライアド『うん!』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/27(日) 03:04:04.22 ID:fD6g3K5AO<> 『んっ…!』ギシ…
ドライアド『大丈夫?』
『平気だ。…上はっ…どうなってっ…いるっ…?』ギシ…
ドライアド『いっぱい草生えてるよ。…あ!あと日当たりが良い!』
傭兵「ほぅ…これはなかなか…」ぶちっ…
女弓兵『はぁはぁ…やっと頂上か…』
傭兵「…だらし無い奴だ。体力が足りん」ぶちぶちっ…
ドライアド『…女の子だもん、それは…あ!ね、ね!?』
傭兵「あぁ?」
ドライアド『ボク、役に立ったでしょ?』
傭兵「…そうだな」ぶちっ
ドライアド『ちゃんと聞いてよ!?』
傭兵「聞いてる。だが俺は今忙しい。…後にしてくれ」ぶちっ
ドライアド『…ぜったいだよ!?』
女弓兵『……?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/27(日) 03:35:46.69 ID:fD6g3K5AO<> 操作ミスで書き溜めが…
お疲れ様です… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/27(日) 06:16:22.79 ID:9Q3I/Zyso<> >>224 乙!
操作ミスとかフリーズでデータが飛ぶと凹むよな
自動保存に救われたことが何度もある <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/27(日) 06:26:39.30 ID:mRK4nTWuo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/27(日) 09:21:25.46 ID:Qn3+PA/DO<> 乙ー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/27(日) 18:23:57.67 ID:4l78cEZAO<> 乙ですた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/28(月) 01:37:10.62 ID:pvwCbBxAO<> 傭兵「…どうした?お前も手伝…」
女弓兵『なんだ…?』
傭兵「ん?」
女弓兵『…あれを見てくれ。あの鳥のようなヤツだ』
傭兵「……?」
女弓兵『鳥にしては大きい気がする…』
鳥?
傭兵「………」
女弓兵『…なんだかわかるか?』
傭兵「なんでこんな所に…」
女弓兵『わかるのか?』
傭兵「…あれはワイバーンだ。しかし、この辺りには生息していないはずだが…」
ドライアド『ワイバーンだって…ワイバーン?』
女弓兵『…ワイバーン?』
傭兵「飛竜だ。普通はもっと南にいる」
ドライアド『南にいる竜だって』
女弓兵『あれが竜…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/28(月) 01:44:47.24 ID:pvwCbBxAO<> 傭兵「…東の方角を目指して飛んでいるようだな」
ドライアド『東っていっぱい人を送った方だよね?軍とかいうの…』
傭兵「………」
女弓兵『また東か…』
傭兵「…俺達には関係ない。…見物は終わりだ。さっさと薬草を摘め」ぶちっ
ドライアド『…向こうに何があるんだろう…』
傭兵「さてな…」ぶちっ
女弓兵『…何かあるとすれば活発な魔物の動きか、もしくは…』
傭兵「………」
女弓兵『…切り倒された世界樹』
傭兵「…俺は行かない。前もそう言ったはずだ」
ドライアド『ねぇ、なんで?なんで世界樹に会いに行かないの?…気にならないの?』
傭兵「気にはなる。だが興味だけでは行動する理由にならないだけだ」
女弓兵『………』
傭兵「…行きたいなら一人で行くんだな」ぶちっ
ドライアド『それは無理だよ…ボクは君から離れるなんて…』
傭兵「お前じゃない。…コイツだ」
ドライアド『え?』
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/28(月) 01:50:31.74 ID:pvwCbBxAO<> ドライアド『君も世界樹に会いたいの?』
女弓兵『…そうだな。できれば会いたいが…おそらく私は無理だ』
ドライアド『なんで?場所がわからないから?』
女弓兵『それもある。…しかし、この男と違って私には資格が無い…だから会うことは出来ないだろう』
傭兵「あぁ?」
ドライアド『資格?』
女弓兵『そうだ。…風の精も私を拒絶した。それは私には資格が無いということだ…』
傭兵「…風の精のあれは拒絶じゃないと思うがな」
ドライアド『ボクもそう思うな…』
女弓兵『…なに?』
傭兵「おそらく伝言を伝える上で余計なものを省いただけだ。…俺もああいうことをされた苦い経験がある」
ドライアド『そうなの?』
傭兵「…森で木の精に吊された。お前と話すからとか言われてな…」
ドライアド『あ。そっか…確かにそうだね』
女弓兵『……?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/28(月) 02:11:08.92 ID:pvwCbBxAO<> ドライアド『…えーと、風の精は拒絶したわけじゃなくて、伝言を伝えるのに余計なものを省いただけだって…』
女弓兵『…それは私が邪魔だったという意味か?』
傭兵「そうだな。お前に伝えても意味がないから弾いたんだろ」
ドライアド『…君に伝えても意味がないと思ったから弾かれたんじゃないかって』
女弓兵『………』
傭兵「コイツらはかなり好き勝手するからな。…コレを見ろ。俺の断りなく寄生してるんだぞ?」
枝
ドライアド『そ、それは…だって…』
傭兵「俺は許可した覚えはない」
ドライアド『…ぅ…』
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/02/28(月) 02:23:05.94 ID:pvwCbBxAO<> 傭兵「…まぁ、だから邪魔なものを排除するくらい普通にやられることだ」
ドライアド『あ…この人も君と同じように弾かれたことあるんだよ?』
女弓兵『…お前が?』
傭兵「…何を勘違いしてるか知らんが、俺は精霊から特別扱いをされてるわけじゃない」
ドライアド『自分だけボク達から特別扱いとかはされてないって』
女弓兵『…なら何故お前の周りに精霊が集まる?…お前は普通ではない』
傭兵「かもな。だがそれは俺じゃなくてコイツのせいだ」
ドライアド『うん?』
傭兵「世界樹にしても、呼んでいるのは俺じゃなくてこの寄生虫がくっついている俺だ」
ドライアド『あ!また虫って…ボク?』
女弓兵『………』
傭兵「そうだ。あくまで俺は動く宿木に過ぎないんだ。…伝えろ」
ドライアド『う、うん…精霊にとってこの人は動く宿木でしかない…だから他の精霊はボクに集まってるだけだって…』
女弓兵『動く宿木…』
傭兵「…不本意ながらな…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/28(月) 04:07:08.16 ID:eJ3mXp47o<> ワクワク <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/28(月) 17:57:43.88 ID:NGcUtz0AO<> テカテカ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/28(月) 22:01:37.68 ID:FE2G7oHIO<> ポリポリ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/01(火) 00:11:33.41 ID:SiNNjRIAO<> 傭兵「話が逸れたが…」
ドライアド『うん?』
女弓兵『……?』
傭兵「精霊がお前を拒絶することはない。…現にコイツはお前の目の前にいるだろ?」
ドライアド『ボクだって精霊だよ?それで君の前に今いるでしょ?』
女弓兵『それはそうだが…』
傭兵「会うために行動するから会えるんだ。…宿屋のことを思い出せ。お前はコイツを無理矢理引きずり出しただろうが」
ドライアド『宿屋でボクを無理矢理呼んだでしょって。…ボクはそんな風には思ってないけど…』
女弓兵『………』
傭兵「資格なんてものは始めから存在しない。あったとしてもお前はもう持ってる」
ドライアド『だから資格とかはいらない。もしあるとしても君はもう持ってるって』
女弓兵『………』
傭兵「…わかったらさっさと草を摘め。話は終わりだ。仕事をしろ」ぶちっ
ドライアド『話は終わりだから薬草摘んでって…』
女弓兵『…わかった』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/01(火) 00:15:51.50 ID:SiNNjRIAO<> 女弓兵「………」
傭兵「なんだ?まだ何かあるのか?」ぶちっ
女弓兵『いや…』ぶちっ
傭兵「………」ぶちっ
女弓兵『…ありがとう』ぶちっ
傭兵「…黙って働け。俺は早く帰りたいんだ」ぶちっ
ドライアド『早く帰りたいから黙って働けって…』
女弓兵『…努力しよう』ぶちっ
ドライアド『…ごめんね?…素直じゃないんだよ、この人…』
傭兵「黙れ。俺は素直だ。…余計なことは言うなと何回言えばわかるんだ?貴様…」
ドライアド『だ、だって…』
傭兵「だってもクソもない。立場を考えろ。寄生虫が…」
ドライアド『ぅ…ごめん』
女弓兵『ふ……』ぶちっ
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/01(火) 00:16:45.06 ID:SiNNjRIAO<> 夜営
パチパチ…
傭兵「加工品一束あたり銅価5枚と考えて、卸値は…」ガリガリ…
ドライアド『なにやってるの?』
傭兵「採った薬草がどれくらいの金になるかの計算だ。邪魔するな」
ドライアド『暗くて見づらくない?』
傭兵「邪魔するなと言って…ん?」
女弓兵『ちょっと良いか?』
傭兵「…お前もか。どいつもこいつも…」
女弓兵『…お前にはまだ話していないことがある。それを話したい』
傭兵「あぁ?」
ドライアド『うん?』
女弓兵『森の精、繋いでくれ』
ドライアド『あ。うん…』
しゅる…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/01(火) 00:18:49.48 ID:SiNNjRIAO<> 傭兵「…なんの話か知らんが、手短に話せ」
女弓兵『手短は難しいかもしれないが…やってみよう』
傭兵「それで?話とはなんだ?」
女弓兵『東の森についてだ』
ドライアド『東…』
傭兵「…世界樹に会いには行かないと言ってるだろ?…行くなら一人で行け」
女弓兵『…そうじゃない。別にお前を説得しようとは思っていない』
傭兵「あぁ?」
女弓兵『…もしかしたらお前の役に立つかもしれないと思ってな』
傭兵「それは殊勝だが…急にどうした?」
女弓兵『何故だろうな…私も少し戸惑っている』
傭兵「…わけのわからん奴だな」
女弓兵『…とりあえず昼間の礼とでも言っておこう』
傭兵「それを言うなら日頃の、だろうが。…まぁいい、話せ」
女弓兵『わかった。まず、東の森のエルフ族についてだが…』
傭兵「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/01(火) 00:31:00.79 ID:SiNNjRIAO<> ドライアド『…エルフ族?』
女弓兵『そうだ』
傭兵「森に引きこもっている種族に興味はないな」
女弓兵『説明の上で必要だと思ったから話すだけだ。…だからエルフ族には少し触れるだけだ』
傭兵「………」
ドライアド『あ。それで?エルフがどうかしたの?』
女弓兵『そうだな…東の森にはエルフの里が点在するが…』
傭兵「………」
女弓兵『それらは既に魔物によって大部分が壊滅状態にあるだろう』
傭兵「…なに?」
ドライアド『え…か、壊滅って…』
女弓兵『…東に現れた魔物はお前達が思っているより遥かに多い。人間の村への襲撃は…』
傭兵「…その一部だって言うのか?」
女弓兵『そうだ。エルフ族の抵抗が足止めになって魔物の数は抑えられていた。だが、魔物が人間の町まで辿り着いたとなると…』
傭兵「エルフ族は負けたということか…」
女弓兵『いや…殲滅された、だろう』
傭兵「………」
ドライアド『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/01(火) 00:39:33.37 ID:SiNNjRIAO<> 女弓兵『…襲ってきた魔物は普通ではなかった』
傭兵「…普通じゃない?」
女弓兵『そうだ。奴らは統率されていた。…町で見た人間の軍、あれに近い』
傭兵「軍だと?」
女弓兵『複数の種が集まって大きな集団を構成していた』
傭兵「…そんなことはありえない」
ドライアド『そうなの?』
傭兵「魔物の群れは同種間でしか作られない。…他の魔物と混在するなんてことは聞いたことがない」
女弓兵『だが事実だ。少なくとも私の里を襲った魔物に関してはな』
傭兵「………」
女弓兵『…それと魔物が動き始めた時期と数についてもおかしな点がある』
傭兵「時期と数?」
女弓兵『魔物はある時、急に襲ってきた。…異常な数でな。あれは森の許容量を遥かに越えていた』
ドライアド『…森で暮らせないならどこにそんなにいたの?』
女弓兵『わからない。…まるで湧いて出てきたようだった』
傭兵「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/01(火) 00:42:31.28 ID:SiNNjRIAO<> 傭兵「…それで時期ってのはいつだ?いつ頃から周りの集落を襲うほどの勢力になった?」
女弓兵『…東の世界樹が切り倒された後、その頃から魔物が一気に増え始めた』
傭兵「………」
女弓兵『しばらくは種族ごとの群れでバラバラに襲ってきていたが、ここ半年ほどで次第に混成集団になった』
ドライアド『…それって…どういうこと?』
女弓兵『それも私にはわからない。…ただ魔物と世界樹には何か因果関係はあるとしか考えられない』
傭兵「…それは確かなのか?」
女弓兵『大部分は推測だ。その判断はお前に任せる』
傭兵「………」
ドライアド『ねぇ…やっぱり世界樹の話を聴きに行った方が…』
傭兵「…それはこの異常事態に自分から巻き込まれに行くということだ」
ドライアド『…でも…』
傭兵「いや…もう巻き込まれているか…」
女弓兵『………』
ドライアド『……?』
傭兵「………」
パチパチ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 00:43:02.45 ID:SiNNjRIAO<> 昨日は寝ちゃった…ごめん
お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 00:45:23.40 ID:5fLD+8yFo<> >>244 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 01:36:28.09 ID:tKGu6ZiDO<> 乙ー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 01:36:58.21 ID:tKGu6ZiDO<> 乙ー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 01:53:22.97 ID:z1iS/Rjfo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/02(水) 01:41:11.56 ID:2Z8QBgSAO<> パチパチ…
女弓兵『………』
傭兵「…今日は俺が番だったな。寝て良いぞ?」
女弓兵『………』
傭兵「…おい」
女弓兵『…すまない。考えごとをしていた。寝る』
傭兵「………」
ドライアド『…何か気になることがあるの?』
傭兵「気になることだらけだろうが…お前だけだ、脳天気なのは」
ドライアド『ぅ……』
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/02(水) 01:42:01.53 ID:2Z8QBgSAO<> 翌日 町 門
ガヤガヤ…
傭兵「…さて、まずは薬草を売り払うか…」
女弓兵『どの程度儲かりそうだ?』
傭兵「さぁな。そこそこ儲かるだろうが、売ってみなくちゃわから…」
『おーい!』
ドライアド『あれ?この声って…』
傭兵「お前らは黙ってろ」
ドライアド『うん。…喋らないようにだって』
女弓兵『わかっている』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/02(水) 01:43:03.03 ID:2Z8QBgSAO<> 戦士「よお。久しぶり…ってほどでもないか。まぁ、しばらくぶりだな」
傭兵「戦士か…まぁな」
戦士「お前、町の外にいたのか?どうりでさっぱり見かけないわけだ」
傭兵「仕事でな。見ろ、この薬草の山を」
戦士「…お前、いつから薬草ハンターになったんだ?」
傭兵「金になるならなんだってする。…お前と違って定職者じゃないもんでな」
戦士「だったらお前を衛兵にでも紹介してやろうか?東に部隊が派遣されて人手不足でな…もしかしたら採用されるかもしれないぜ?」
傭兵「…遠慮しておく。土地と家まで付くなら考えても良いがな…」
戦士「まだそんなこと言ってんのか?まずは地道に…ん?」
女弓兵『………』
戦士「…こちらは?」
傭兵「そいつは俺の連れだ。名前は…」
戦士「…ツレ、ねぇ…姉ちゃん、こんな甲斐性無しに騙されちゃいけねぇぜ?」
傭兵「…おい」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/02(水) 01:44:22.64 ID:2Z8QBgSAO<> 戦士「だいたいまともな仕事にも就いてないくせに、いっちょ前に嫁なんて貰おうって考えが甘い」
女弓兵『………』パクパク
戦士「…で、どうだい?俺にくら替えするってのは…あん?」
傭兵「勘違いするな。コイツはただの仕事仲間だ」
戦士「んなことはわかってる。からかっただけだって…にしてもこの姉ちゃん、口が利けないのか?」
傭兵「…まぁな」
女弓兵『………』パクパク
戦士「ふむ…あぁ、俺は戦士だ。コイツの元同僚で今は…ダチか?」
傭兵「…せいぜい知り合いだな」
戦士「よく言うぜ…俺がダチじゃなかったらお前に友なんていないだろうに…」
傭兵「ほっとけ」
女弓兵『………』パクパク
戦士「まぁ、よろしく頼む」スッ…
女弓兵『……?』
戦士「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/02(水) 01:47:36.44 ID:2Z8QBgSAO<> 戦士「…ごほん!…よろしく、頼む」スッ…
女弓兵『……?』パクパク
戦士「あん?…なんだって?」
傭兵「汚い手には触りたくないとさ」
戦士「な…!?お前な、いくら冗談でもそれは…!」
傭兵「…悪いが薬草を捌かにゃならん」ツカツカ…
戦士「お、おい!?」
女弓兵「………」テクテク…
傭兵「…そうだ。お前は東の町に行く予定はあるのか?」
戦士「あぁ?…いや、俺は門兵だ。よほどでない限り行かないだろうが…」
傭兵「第二陣は出るのか?」
戦士「補給隊はでるが…その予定はない。…なんだ?お前、どうしたってんだよ、急に…」
傭兵「援軍を早めに送った方が良い。これは噂だが、町を襲っている魔物の数は日に日に増えているらしい…」
戦士「増えてるって…どっからそんな噂を聞いたんだ?」
傭兵「…仕事仲間だ。まぁとにかく気を付けろ。…じゃあな」ツカツカ…
戦士「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/02(水) 01:48:44.59 ID:2Z8QBgSAO<> 商店街
『なんだこりゃ?全然店が開いてねぇじゃねぇか…』
『もう少し待てば西から輸送が届く。それまでは休業だってよ』
『勘弁してくれよ…』
『どうせ高くて買えやしない。まったく…どうやって暮らせってんだかな…』
傭兵「………」ツカツカ…
女弓兵『………』テクテク…
中年女「…ちょっと、あんた達!」
ドライアド『…うん?』
傭兵「…無視しろ」
女弓兵『………』
中年女「そりゃ薬草じゃないか!…頼むよ、少しわけてくれないかい?物価が高くて買えやしないんだよ!」
老人「すまんがわしにも頼む。ばぁさんの具合が良くないんじゃが…今はどこに行っても手に入らんのじゃ…」
『あれは…』
『一体何処からあんなに…』
ざわざわ…ざわざわ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/02(水) 01:50:08.70 ID:2Z8QBgSAO<> 傭兵「………」ツカツカ…
ドライアド『…良いの?』
太った男「おい!無視すんなよ!わけてくれって言ってんだろ!?」
痩せた男「そんだけ持ってんだ!少しくらい良いだろ!?」ガッ!
傭兵「…触るな!」バッ
ドライアド『あっ…!』
痩せた男「…ッ!?てめぇ…!」
太った男「ひ、独り占めする気か!?汚ねぇぞ!」
中年女「少しだけ…少しだけで良いんだよ…だから…」
傭兵「黙れ!金も出さずに何をヌケヌケと…欲しいなら自分で採ってくるんだな!」
女弓兵『………』
痩せた男「な…!?」
太った男「なんだと!?」
ざわざわ…ざわざわ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/02(水) 01:52:04.44 ID:2Z8QBgSAO<> 傭兵「物乞いすれば哀れんで貰えるとでも思ったか?…こっちだって必死なんだ!タダでなんか渡せるか!」
老人「し、しかし…わしらでは…」
中年女「…最近じゃ外には魔物がうようよいるって言うじゃないか…あたしらじゃ…」
傭兵「その危険を冒して俺達は採ってきた。それを配れってのか?こっちは慈善でやってるんじゃないんだ」
太った男「ぐっ…!」
傭兵「今からそこの店に卸す。欲しいならそこで買うんだな。…わかったら散れ」
痩せた男「ちょっと待てよ!…困ってる奴らまで見捨てるっていうのか!?そりゃあんまりだ!」
中年女「そ、そうだよ…ほんの一束…それだけで…」
傭兵「困ってる?そんなのは皆同じだ。理由にはならん。…どけ」ツカツカ…
女弓兵『………』テクテク…
太った男「くそっ…なんて奴らだ…!」
老人「…血も涙もない…ばぁさんや、すまんのう…」
『あれだけあるのに…』
『…ほんとだぜ。がめついにもほどがある』
傭兵「ちっ…」
女弓兵『………』
ざわざわ…ざわざわ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/02(水) 01:55:43.93 ID:2Z8QBgSAO<> 店
カラン…
傭兵「…誰かいないか?」
『はい、ただいまー!』
傭兵「………」
ドライアド『ねぇ…』
女弓兵『…気にするな。あいつらは美味い食事の周りを飛び回るハエのようなものだ』
ドライアド『え?』
傭兵「…なかなか言うな…どうかしたのか?」
女弓兵『…私もそうだがな』
傭兵「………」
ドライアド『…君も?』
女弓兵『お前達に纏わり付いている…私の都合だけでな』
傭兵「…自覚があるだけマシだ。それと…」
ドライアド『自覚があるだけ良いって…』
女弓兵『………』
傭兵「少なくともこの籠の中身に関してはお前にも物を言う権利がある」
ドライアド『…それと籠の中の物は君にも権利があ…』
傭兵「…黙れ」ボソッ…
ドライアド『ぇ…?』
女弓兵『………』
店主「はい、なんのご用ですかな?」
ドライアド『あ……』
傭兵「この薬草を売りたいんだが…」
店主「これは…何処からこんなに…」
女弓兵『………』
傭兵「何処だって良いだろ?…買うか、買わないか。それだけだ」
店主「それはもちろん買わせていただきますが…えぇと、秤はどこにあったか…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/02(水) 01:56:14.26 ID:2Z8QBgSAO<> お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/02(水) 04:47:11.83 ID:AxCcOVHUo<> しかし面白い乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/03(木) 02:00:32.11 ID:3vB2ZsyAO<> 宿
傭兵「………」チャリチャリン…
女弓兵『結構あるな…』
傭兵「討伐の金も入ったからな。だが、銅貨や銀貨ばかりだ。たいした金額じゃない」
ドライアド『あんまり多くないって…』
傭兵「…普通に過ごすだけなら、場所を移れば1ヶ月くらいはなんとかなるだろうがな」
ドライアド『場所を変えれば1ヶ月分くらいだって』
女弓兵『そんなものか…』
傭兵「怪我なくこれだけ稼げたなら悪くはない。…繋げ」
ドライアド『うん』
しゅる…
女弓兵『…ッ!』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/03(木) 02:02:29.42 ID:3vB2ZsyAO<> 傭兵「これからについて話す」
女弓兵『わかった。…しかし、早く言葉を覚えたいものだな。この感覚は今だに慣れない…』
傭兵「お前が言葉を覚えない限りスムーズに会話ができん。我慢しろ」
女弓兵『…そうは言うがなかなか難しい』
傭兵「まぁ、お前のことなんかはどうでもいい。それで本題だが…明日からは南の王都を目指すことにした」
ドライアド『王都?』
傭兵「この国の首都だ。国を統治する王がいる」
女弓兵『…里長のようなものか?』
傭兵「エルフ族がどういう統治をしてるのかわからんが、その里長を束ねる盟主とその直轄地といった所だ」
ドライアド『ふーん?』
女弓兵『………』
傭兵「歴史や伝承、言い伝えもそこでなら詳しく調べることができる」
女弓兵『…なに?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/03(木) 02:04:10.63 ID:3vB2ZsyAO<> 傭兵「…お前が今の騒動についてこれ以上わからないなら他で手掛かりを探すしかない。…話を聞いた限りではエルフ族は期待出来ないからな」
ドライアド『なんの話?』
傭兵「世界樹と魔物について調べるって話だ。王立図書館の文献をあたれば少しはわかるだろう」
ドライアド『世界樹と魔物…でもなんで?』
傭兵「繋がる符号が多過ぎる。…どう考えても偶然ではない。それに…」ちらっ
ドライアド『うん?』
女弓兵『………』
傭兵「…まぁ知識はあるに越したことはない。有益な情報は時として金よりも価値がある」
女弓兵『…調べるとは世界樹の場所もか?』
ドライアド『あ!そうなの!?』
傭兵「…わかるならな。だが会いに行くかはまだわからん。まずは王都で調べてその必要があるかどうか判断する」
ドライアド『…会いには行かないんだ』
傭兵「調べた内容で十分なら会いに行く必要はない」
女弓兵『ふむ…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/03(木) 02:05:38.47 ID:3vB2ZsyAO<> 傭兵「そこで聞きたいんだが…」
女弓兵『なんだ?』
傭兵「お前の世界樹に関する知識は、存在と数、そしてその一つが東にあったってだけなのか?」
女弓兵『残念だがそれだけだ。エルフ族の中には知っている者もいただろうが…』
傭兵「お前だってエルフだろう?」
女弓兵『…私はそういった秘事に関することは教えられていない』
傭兵「ふん…下っ端ってことか」
ドライアド『そういう言い方は良くないよ…』
傭兵「黙れ。下っ端は下っ端だ」
女弓兵『…まぁ、そうだな…』
ドライアド『むー…』
女弓兵『ただ…』
傭兵「あぁ?」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/03(木) 02:19:30.21 ID:3vB2ZsyAO<> 女弓兵『…世界樹には近づくなという掟はあった』
傭兵「掟?」
女弓兵『そうだ。東進を続け、世界樹に近づく人間達に対して、危機感を持ったエルフ達は大勢いたが…」
傭兵「………」
女弓兵『その掟により世界樹へ近づいてまで人間の東進を阻止しようとする者はほとんどいなかった』
ドライアド『掟ってそんなに重要なものなの?』
女弓兵『エルフ族…特に頭の固い長老達にはそうだったらしい』
ドライアド『…でも…それで世界樹が切り倒されるのを黙って見てたなんて…』
傭兵「掟ってのは理不尽なものだ。矛盾があろうが関係ない。…それが閉塞的な状況で躾られたならなおさらな」
女弓兵『…同感だな』
傭兵『それで…なんのための掟かわかるか?」
女弓兵『いや、私は知らない。…エルフ族は世界樹を神聖視していた。だからそれが理由だとは思うが、長老達は近づくなの一点張りだった』
傭兵「かなり乱暴な言い方だな…」
女弓兵『長老達はもしかすると何か知っていたのかもしれないが…』
傭兵「今は闇の中か…」
女弓兵『…そういうことになるな』
傭兵「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/03(木) 02:25:20.19 ID:3vB2ZsyAO<> 女弓兵『…他に役に立つような情報は思い付く限りでは無い』
傭兵「そうか…まぁいい。わからないなら調べるだけだ」
女弓兵『そう簡単にわかるとは思えないがな…』
傭兵「だったら世界樹ってのを探すあてのない旅にでも出るか?」
女弓兵『………』
傭兵「人間の方にどれだけ知識があるかわからんが、何の手掛かりも無しにさ迷うよりはマシだ」
女弓兵『…そうだな』
傭兵「明日の朝には町を出る。行き先は…ここから南西にある港町だ」
ドライアド『あれ?王都じゃないの?』
傭兵「経由するんだ。そこから船でさらに南へ行く」
女弓兵『船…?』
傭兵「水の上を…説明が面倒だな…まぁ、そのうち見れる。それどころか乗る」
女弓兵『乗る…』
傭兵「…もういいから寝ろ。…切れ」
ドライアド『うん』
しゅる…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/03(木) 02:34:25.97 ID:3vB2ZsyAO<> 女弓兵『ではな…』
傭兵「ちょっと待て。…お前、部屋わかるか?」
ドライアド『あ。待って、部屋わかる?』
女弓兵『…向かいの部屋だろう?この間聞いた』
傭兵「…違う。今回は俺の部屋のすぐ左だ」
ドライアド『今回はこの部屋の左だって…』
女弓兵『…なに?』
傭兵「その鍵を見ろ。数字…模様のような奴だ。…あるだろう?」
ドライアド『鍵に模様があるでしょ?』
女弓兵『20…5か?』
傭兵「最後は3だ。…お前、その数字が読めるのか?」
ドライアド『最後は3だって。君、読めるの?』
女弓兵『そうか…これは3か。…この記号はエルフ族のものに似ている。かなり崩れてはいるがな…』
傭兵「エルフ族も…?」
女弓兵『数字くらいエルフ族も使う』
傭兵「………」
女弓兵『…で?この数字がどうしたんだ?』
傭兵「…あぁ、その数字が部屋の扉の前にも書いてある。そこがお前の部屋だ」
ドライアド『その数字が扉に書いてある部屋が君の部屋だって』
女弓兵『そうなのか?ふむ…わかった』
傭兵「…じゃあもう行け」
ドライアド『おやすみって…』
傭兵「…おい。俺はそんなことは言っていない」
ドライアド『に、似たような意味でしょ?それと人間って寝る前には…』
女弓兵『………』
傭兵「黙れ!毎回毎回お前は…おい、いつまでそこにいる?さっさといけ」
女弓兵『…あぁ、すまない』
ギィ…
傭兵「…良いか?お前はただ翻訳すればいいんだ。そこに主観が入ると…」
ドライアド『で、でも…』
傭兵「黙れ。お前の主観で言葉が捩曲げられたら俺の言いたいことが正しく……」
女弓兵『おやすみ…』
バタン…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/03(木) 02:35:02.37 ID:3vB2ZsyAO<> お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/03(木) 13:47:54.81 ID:Ugj3cswto<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/03(木) 22:33:36.58 ID:1KIAytrIO<> もちゅ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/04(金) 00:15:22.05 ID:kRSMg+kDO<> だんだん傭兵さんが地味にデレてきている! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/04(金) 18:55:38.78 ID:dm6b2CPx0<> おつー
どうなるんだろうなぁ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/05(土) 01:38:05.08 ID:NtZD+k+AO<> 翌朝 ギルド
傭兵「朝早くからすまない。…この手紙を戦士という門兵に渡してくれ」
ドライアド『直接渡せば良いのに…』
店主「わかったよ。…町から離れるのかい?」
傭兵「こんな物価が高いんじゃ、せっかく貯めた金もすぐになくなる」
店主「あと一週間もすれば西から臨時の輸送がくるんだが…」
傭兵「どうせたいした量じゃないだろ」
店主「…どこもそう余裕はないさ」
傭兵「…南からは来ないのか?」
店主「南の港町か?ダメだな、向こうは商人が幅を効かせてる。儲からない所には投資しないんだよ」
傭兵「なるほど…投資、か」
店主「現金な奴らだよ…っと、お前さんらは別だぜ?」
傭兵「取り繕う必要はない。…その通りだからな」
女弓兵『………』
店主「そう卑下するもんじゃないぜ。あんたらがいなきゃ、魔物退治は誰がするんだ?」
傭兵「…村人が鍬を剣に持ち替えれば良い」
店主「簡単に言うがな…この騒動が終わった後、畑を…」
傭兵「もう行く。手紙をよろしく頼む」
店主「…そうかい。手紙はまかせな…またな」
傭兵「………」
カラン…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/05(土) 01:39:21.30 ID:NtZD+k+AO<> 南の街道
ドライアド『会ってくればよかったんじゃない?』
傭兵「…戦士か?」ツカツカ…
ドライアド『うん』
女弓兵「をはよう…くぉんにちは…くぉんばんわ…」
傭兵「別れ酒に付き合わされるのも面倒だ。酔ったまま旅をするわけにもいかん…おはよう、こんにちは、こんばんは、だ」
ドライアド『なら明日出ればよかったんじゃない?』
女弓兵『…難しい…』
傭兵「じっとしていては金は手に入らん。出て行くだけだ」
ドライアド『…そっか』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/05(土) 01:57:56.87 ID:NtZD+k+AO<> 傭兵「それと…」
ドライアド『うん?』
女弓兵「をはよう…くぉ…こんにちは…こんばんは…?」
傭兵「早いところ調べておきたい」
女弓兵『…こうか?では次は…』
ドライアド『なんで?』
傭兵「………」
ドライアド『うん?』
傭兵「…なんでもだ」
ドライアド『…またそうやってはぐらかす…』
女弓兵「わかりました」
傭兵『あぁ?』
女弓兵『了解という意味だったな?合っているか?』
傭兵「…言葉は合ってる。が、もう少し小さい声でやれ。使われた意味がわからん…」
ドライアド『合ってるけど、もう少し小さい声でやって欲しいって』
女弓兵「わかりました」
傭兵「…ほんとか?」
女弓兵『なに?』
ドライアド『えーと…』
傭兵「…訳さなくて良い。馬鹿ロバとでも言ってやれ」
ドライアド『え?でもそれは…』
女弓兵『……?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/05(土) 01:59:47.54 ID:NtZD+k+AO<> 女弓兵「………」ぶつぶつ…
傭兵「………」ツカツカ…
ドライアド『…はー…良い天気…』
傭兵「蜂を飛ばせ」
ドライアド『なんで?』
傭兵「ここから先は森を掠める。念のためにな…」
ドライアド『わかった…うーん…』
ぶぶ…
女弓兵『どうした?』
傭兵「少し先を索敵させる。気にするな」
ドライアド『周りを少し調べるんだって…行ってきて』
蜜蜂『………』ぶーん…
女弓兵『ふむ…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/05(土) 02:03:26.11 ID:NtZD+k+AO<> 傭兵「さて、蜂どもが帰って来るまで少し休憩だ。腹も減ったしな」
ドライアド『帰ってくるまで休憩だって』
女弓兵『わかった。…言葉で少し教えてもらいたい所があるんだが、良いか?』
傭兵「…気が向いたら答えてやる」ごそ…
ドライアド『良いよって』
女弓兵『助かる』
傭兵「そんな返事はした覚えはないが…」
ドライアド『う、うん?』
傭兵「わざとか?貴様…ふざけたことを…」
女弓兵「わざとくぁきさまふざくぇたくぉとほ」
傭兵「あぁ?なんの呪文だ?それは?」
女弓兵『聞き取ったことをそのまま言ったつもりだが…間違っているか?』
傭兵「………」
女弓兵『で、意味はなんだ?貴様は判るが他がわからん』
傭兵「はぁ…良いか?一辺にすべてをやろうとするな。まずは…」
ドライアド『…結局、教えるてるのに…』
傭兵「なに?』
ドライアド『な、なんでもない』
傭兵「…だったら通訳をしろ。サボるな」
ドライアド『う、うん…えーと…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/05(土) 02:04:05.82 ID:NtZD+k+AO<> 昨日は来れなくてごめん
お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/05(土) 02:08:02.67 ID:ZUy3CyR5o<> >>277 乙!
傭兵が優しくなってきてるなー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/05(土) 02:23:23.48 ID:S528uA/DO<> 乙ー
デレてくれるな傭兵よ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/05(土) 04:28:03.00 ID:N7zUF92qo<> 何だかんだで優しい傭兵が好き乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/05(土) 22:47:51.06 ID:kUdOu77DO<> 傭兵さん人気が急上昇やでぇ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/05(土) 23:07:27.66 ID:d5HViTaIO<> エルフたんは、フタナリ巨乳ですよね? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/06(日) 00:54:41.87 ID:ni7vbJeAO<> 蜜蜂『………』ぶぶ…
ドライアド『うん、うん…え?』
傭兵「どうした?魔物でも見つかったか?」
女弓兵『………』
ドライアド『ううん…でも…」
傭兵「……?」
ドライアド『エルフがいるって…』
傭兵「エルフ?」
女弓兵『……!』
ドライアド『うん。20人くらい…みんな傷ついてるって…』
傭兵「…東の生き残りか?しかし、森の南東の端まで追い詰められたのか…近くに魔物は?」
蜜蜂『………』ぶぶ…
ドライアド『…いないみたいだけど…』
傭兵「ふむ…しかし、ツイている」
ドライアド『うん?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/06(日) 00:58:08.26 ID:ni7vbJeAO<> 傭兵「王都までに行く手間が省けるかもしれん。もし、コイツ以上のことを知らなくても魔物の正確な情報が得られる…」
ドライアド『なるほど…』
傭兵「まぁ、話を聞ければだがな…」
ドライアド『会えるかな?』
傭兵「さてな…とりあえず…」
女弓兵『無理だ』
傭兵「あぁ?」
女弓兵『エルフ族が私達を受け入れることはない。…追い返されるだけだ』
傭兵「…俺はそうかもしれんが、お前が行けば良いだろう?」
ドライアド『この人は無理でも君は平気なんじゃ…』
女弓兵『残念だが…』
傭兵「…無理か?」
ドライアド『無理なの?』
女弓兵『…すまない』
ドライアド『うーん…なんで?君の仲間なんでしょ?』
女弓兵『………』
傭兵「…違うだろうな」
ドライアド『え?』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/06(日) 00:59:31.53 ID:ni7vbJeAO<> 女弓兵『………』
傭兵「前から不思議に思っていたが…エルフ族の話になるとコイツは妙な態度をとる」
ドライアド『そうだったの?』
女弓兵『………』
傭兵「そうだ。…それにコイツはエルフ族のことを"自分達"という風には言わない。それはエルフ族との間に差異を感じているってことだ」
女弓兵『………』
ドライアド『…じゃあ…この人エルフじゃないの?』
傭兵「…それはわからん。だが、エルフ族と何らかの確執を持ってるのはたぶん間違いないだろうな…繋げ」
ドライアド『う、うん…』
しゅる…
女弓兵『…ッ!』
傭兵「さて、聞きたいことがある」
女弓兵『…隠すつもりはない。質問にはなんでも答える』
傭兵「そうか。…だいたい理解してるだろうが、聞きたいことは一つだ」
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/06(日) 01:00:54.31 ID:ni7vbJeAO<> 傭兵「お前は本当に、エルフ族と会って話をすることはできないのか?」
女弓兵『…なに?』
傭兵「繋がってないのか?それとも惚けてるのか?俺はエルフ族と話しをつけられないかって聞いてるんだ」
女弓兵『…聞こえている』
傭兵「なら答えろ」
女弓兵『無理だ』
傭兵「…使えない奴だな。…まぁいい、それでは俺が会って話す方法はないか?」
女弓兵『…難しいだろう。ただ、森の精なら話せる可能性はあると思う』
ドライアド『ボク?』
女弓兵『そうだ。森の守護者である精霊ならエルフ族も受け入れるかもしれない…』
傭兵「…頼みの綱がコイツか…」
ドライアド『な、なにその目は?』
傭兵「綱が髪の毛より細くて頼りないが…任せて大丈夫か?って目だ」
ドライアド『…酷い…』
女弓兵『………』
傭兵「事実だろうが。…もういい、わかった。…切れ」
ドライアド『…ぅ…』
女弓兵『…待て』
傭兵「あぁ?」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/06(日) 01:10:08.20 ID:ni7vbJeAO<> 女弓兵『理由は聞かないのか…?』
傭兵「…どんな理由でお前がエルフ族に会えないのか知らんが、そのことに興味はない」
女弓兵『………』
傭兵「重要なのは、お前がエルフ族に対して役立たずだとわかったことだ。…その耳は飾りか?使えん奴だな」
女弓兵『…そうか』
ドライアド『ぼ、ボクは興味あるけど…』
傭兵「…好奇心だけは一人前どころか二人前だな」
ドライアド『だって…』
傭兵「コイツはエルフは俺"達"を受け入れないって言ったんだぞ?」
ドライアド『……?』
傭兵「…コイツから理由を聞いたところでエルフの方を説得しなくちゃならないことには変わりない。…時間の無駄だ」
ドライアド『…はい…』
傭兵「そろそろ行くぞ?…根を切…」
女弓兵『…待ってくれ』
傭兵「…またか?お前に聞きたいことはもう無いんだが…」
女弓兵『私が話したいんだ…』
ドライアド『うん?』
傭兵「…興味は無いって言っただろ?」
女弓兵『らしいな。だがまったく興味が無いわけでもないだろう?…この耳、飾りにしてはよく出来ているからな…』
傭兵「………」
女弓兵『エルフ達がいる所までまだ距離がある。…暇つぶしがてらで良いから聞いてくれないか?』
傭兵「…切れ」
ドライアド『え?う、うん…』
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/06(日) 01:20:02.95 ID:ni7vbJeAO<> お疲れ様です
好きに想像してくれれば… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/06(日) 01:29:56.38 ID:1xDCIGwDO<> 乙ー
キモいレスは放っておくと悪化する
>>1も嫌気が差してスレには馴れ合いしか残らなくなる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/06(日) 03:17:36.81 ID:eiSybTH1o<> >>288 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/06(日) 03:33:06.34 ID:p3d9giSdo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/06(日) 22:06:58.86 ID:mLGRrf2AO<> >>1超乙ゥァァァ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/07(月) 01:11:21.45 ID:lIQOCILAO<> 傭兵「………」ツカツカ…
ドライアド『ごめんね…』
女弓兵『何がだ?』
ドライアド『何か話したかったんでしょ?…なのにこの人…』
傭兵「………」
女弓兵『あれは了解だと私は捉えたが…』
ドライアド『…え?』
女弓兵『話すなとは言われていない』
ドライアド『それは…そうだけど…』
女弓兵『お前も知っているだろう?…この男は素直じゃないと…』ぼそ…
傭兵「………」
ドライアド『うーん…まぁ確かにね…』ぼそ…
傭兵「…お前ら、何をこそこそ話してる?」
ドライアド『べ、別になんでもないよ?』
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/07(月) 01:12:37.35 ID:lIQOCILAO<> 傭兵「…蜂の探索のおかげで警戒の必要性は薄いが、あまり気を抜くな」
ドライアド『あんまり気を抜かないようにって…』
女弓兵『わかっている』
傭兵「…ほんとか?」
ドライアド『う、うん…』
傭兵「信用できん。特にお前はな」
ドライアド『………』
傭兵「…まぁ、お前らなんぞ始めからあてになんかしていないがな」
ドライアド『…ぅ…』
女弓兵『なんと言っている?』
ドライアド『…ボク達はあてにしてないって…』
女弓兵『ふむ…なら喋っていても問題無いな?』
傭兵「…勝手にしろ。ただし、俺の邪魔はするな」
ドライアド『いいの?』
傭兵「邪魔するなと言ったんだが…?」
ドライアド『あ…ご、ごめん…』
女弓兵『問題は無いようだな』
ドライアド『うん…邪魔しなければ良いって』
女弓兵『そうか。…もしかしたら話が聞こえてしまうかもしれないが、それは許して欲しい』
傭兵「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/07(月) 01:17:15.98 ID:lIQOCILAO<> 女弓兵『…始めに言っておくが…』
ドライアド『うん』
女弓兵『…今までの私の言葉に嘘は無い。エルフ族のことも世界樹のこともだ』
ドライアド『う、うん?』
女弓兵『それだけは信じて欲しい…』
傭兵「………」
女弓兵『…それで私がエルフ族に会えない理由だが』
ドライアド『………』
女弓兵『…それはこの男と変わらん。人間だからだ』
ドライアド『…え?でもその耳…』
女弓兵『正確には半分だがな…。私にはエルフ族の血も流れている』
傭兵「………」
ドライアド『半分…?』
女弓兵『…そうだ。私は人間とエルフの掛け合わせらしい』
ドライアド『…掛け合わせ…』
女弓兵『だからエルフ族は私を受け入れてはくれない…』
傭兵「………」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/07(月) 01:18:17.00 ID:lIQOCILAO<> 短い
お疲れ様です
アドバイスは有り難くもらっとく
サンクス <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/07(月) 01:21:32.32 ID:2aUDUNeio<> >>296 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/07(月) 03:58:34.65 ID:tmxYmfjVo<> そういえばファンタジアでもハーフがはぶられてたな
乙ー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/07(月) 08:31:12.66 ID:zwVEkfCDO<> 実際に差別があったときは、例え肌が白くても
血が流れていれば黒人差別を受けていたらしいからね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/07(月) 10:43:36.34 ID:rOdNd8tIO<> ハーフエルフたん、、、だと!?
性は未分化ですよね(^-^)ペロペロ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/08(火) 00:59:57.72 ID:D6bKIaQAO<> ドライアド『でも…半分はエルフなんでしょ?なら…』
女弓兵『以前…世界樹が切り倒される前なら、嫌悪されながらも話すくらいなら許されたかもしれないが…』
ドライアド『嫌悪…』
女弓兵『エルフが人間を嫌っているのは知っているだろう?…里でも半分血が混じった私は厄介者だった』
ドライアド『………』
女弓兵『…今はもう厄介者どころか敵だろうがな』
ドライアド『…人間が世界樹を切り倒したから?』
女弓兵『そうだ』
傭兵「………」
女弓兵『だが、どのみち時間の問題だっただろう。…人間の東進もあって、以前から私を追い出したがっていた者は大勢いた』
ドライアド『………』
女弓兵『…世界樹のことはきっかけと同時に決別だった』
ドライアド『決別?』
女弓兵『エルフ族とのな。追放されてからいくつかの里を訪れたが、私は足を踏み入れることすら許されなかった』
傭兵「………」
女弓兵『…私はエルフ族すべてから追放されたんだと、その時気づいた』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/08(火) 01:01:32.55 ID:D6bKIaQAO<> ドライアド『…だから人の町に来たの?』
女弓兵『そうだ。エルフ達の中で生きられないなら、他で生きる道を探すしかない』
傭兵「それで見つけて纏わり付いたのが俺達か?…迷惑な話だ」
ドライアド『…あ?聞いてたの?』
傭兵「俺に聞かせるために話してたんだろ?」
女弓兵『………』
傭兵「…身の上話なんか生きるためにはなんの役にも立たん」
ドライアド『………』
傭兵「…おい、伝えろ」
ドライアド『え?あ。う、うん…えーと…身の上話は生きてくのには役に立たないって』
女弓兵『わかっている。…だがたまには吐き出したいこともある』
傭兵「そんなものは地面に掘った穴にでも吐き出せ。…くだらん話を聞かされる方の身になってみろ」
ドライアド『地面の穴に言えって…あんまり聞きたくないんだって…』
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/08(火) 01:18:08.08 ID:D6bKIaQAO<> 傭兵「生きることは前に進むってことだ。…後ろ向きで進めばつまずく」
ドライアド『前を向いて生きてかないとつまずくって…』
女弓兵『…前か…』
傭兵「そうだ。過去を振り返ってなんになる?」
ドライアド『そうだって。過去を振り返ってなんになるって…』
女弓兵『………』
傭兵「…くだらん昔話をするくらいなら言葉を覚えろ。馬鹿ロバが」
ドライアド『昔話より言葉を勉強しろだって…』
女弓兵『………』
傭兵「…馬鹿ロバが抜けてる」
ドライアド『…そ、それはかわいそうだよ…』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/08(火) 01:18:35.39 ID:D6bKIaQAO<> お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/08(火) 01:22:10.63 ID:JE2ZRyCfo<> >>304 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/08(火) 05:17:43.47 ID:xH/bOTVMo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/08(火) 08:17:30.94 ID:zh5UfP5Fo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/08(火) 18:31:17.37 ID:t8DBorINo<> ひそやかな楽しみ乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/08(火) 21:28:05.58 ID:AIjIODvAO<> 更新きてたのか!
超乙です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/08(火) 22:29:14.62 ID:sKK0VrLIO<> どう展開するのやら、、楽しみです!乙乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/08(火) 22:58:26.96 ID:AIjIODvAO<> sage進行してたのに何故それを乱す? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/09(水) 00:54:01.57 ID:yW8YachIO<> いいスレはときどきあげるべきだろ?
面白いのは共有しないと
自治は自重しろよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/09(水) 01:01:40.23 ID:No9cA+cAO<> 女弓兵『…お前はどうなんだ?』
傭兵「あぁ?」
女弓兵『つねに前を向けて進めているのか?』
傭兵「…どういう意味だ?」
ドライアド『どういう意味かって…』
女弓兵『後ろを振り向かず、前へ進むとは…お前が自分自身に言い聞かせてるんじゃないか?』
傭兵「………」
女弓兵『…過去は消すことも忘れることも出来ない』
傭兵「…黙れ」
ドライアド『……?』
女弓兵『だからお前も…』
傭兵「黙れ!」バッ!
女弓兵『ッ!?』ドサッ…
ドライアド『あ…!』
傭兵「…お前と一緒にするな…」
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/09(水) 01:02:24.40 ID:No9cA+cAO<> ドライアド『ちょ、ちょっと…大丈夫!?』
女弓兵『あぁ、大丈夫だ…』
傭兵「言い聞かせてるんじゃない、実行してるんだ。…それと、俺について来たいならあまり余計なことは詮索しないことだ」
ドライアド『あ…その自分は出来てるし、あんまり余計な詮索するなって…』
女弓兵『…すまない…肝に命じる』
傭兵「ちっ…胸糞悪い…」ツカツカ…
ドライアド『あ!待って…立てる?』
女弓兵『…平気だ』むくっ
ドライアド『よかった…だから待ってってば…!』ふよ〜
女弓兵『余計なこと、か…』
『あ!?やっぱりどこか痛いの!?…ちょっと、いきなり突き飛ばすなんて…あ!だから待ってあげてって…』
女弓兵『………』
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/09(水) 01:04:09.00 ID:No9cA+cAO<> 街道 森際
傭兵「ここからは俺だけで行く」
ドライアド『ここからはボク達だけだって…』
女弓兵『わかった』
傭兵「…おい、寄生虫。お前の役割は主に餌だ。頭数になんか入らん」
ドライアド『…え、餌…?』
傭兵「まぁ、通訳も兼ねてるが…意見を求められるほど賢くないからな」
ドライアド『どうしてそういうこと言うの!?酷いよ…』
女弓兵『何の役にも立てない私よりは良いだろう。…少なくともあてにはされている』
ドライアド『…ありがと…』
傭兵「ふん…良くわかってるみたいだな」
女弓兵『…気をつけて行け。エルフ達は追い詰められている。人間のお前が接近すればいきなり攻撃されるかもしれない』
傭兵「そんなことはわかっている。…まぁ、いきなり攻撃されるってことは無いだろう。コイツがいるからな…」
ドライアド『ボクがいるから平気だって…ボク?』
女弓兵『森の精を傷つけるようなことはしないという憶測だろう。…だが、警戒しておいて損はない。それとこれを…』ごそ…
・
・
・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/09(水) 01:04:57.32 ID:No9cA+cAO<> 鳥笛
ドライアド『あ。なるほど…ん?』
傭兵「あぁ?…笛?」
女弓兵『鳥笛だ。高い音は遠くまで届く。危険が迫ったら鳴らしてくれ。すぐに行く』
傭兵「…いらん。お前が着く頃には手遅れだ」
ドライアド『いらないって…着いたとしても間に合わないだろうから…』
女弓兵『…そうか。なら、まぁいい…』
傭兵「………」
ドライアド『うん?どうかしたの?』
傭兵「…お前、妙な真似はするなよ?」
ドライアド『妙な真似はするなって…何が?』
女弓兵『…お前にいなくなられては困る』
傭兵「邪魔するなら、いますぐお前をほうり出すが…」
ドライアド『邪魔するならいますぐほうり出すって…だから何するつもりなの?』
傭兵「…お前は黙ってろ」
ドライアド『…ぅ…』
女弓兵『わかった…大人しくしている』
傭兵「王都くらいまでは連れていってやる。なんなら俺の全財産を置いてってやろうか?」
ドライアド『王都までは連れていってくれるって。それと、お金置いてく?って』
女弓兵『いや、いい。置いていかれることは心配していない。私は…』
傭兵「お前に心配されるほど落ちぶれちゃいない。…行くぞ?」ガサッ…
ドライアド『心配ないって…あ!待って…』
女弓兵『………』
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/09(水) 01:06:21.16 ID:No9cA+cAO<> 森
ガサガサ…
傭兵「こんなところか…おい、そろそろやれ」
ドライアド『何を?』
傭兵「餌なら餌らしく相手の気を引け。…自分がいることを誇示するんだ」
ドライアド『餌って言わないでよ!…誇示って何すれば良いの?』
傭兵「…そんなことは自分で考えろ。お前のその妙な力を使って何か出来ないのか?」
ドライアド『うーん…』
傭兵「………」
ドライアド『…うーん…?』
傭兵「もういい…」
ドライアド『え?』
傭兵「…俺が考える。お前に聞いた俺が馬鹿だった」
ドライアド『ぅ…ご、ごめん…』
・
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/09(水) 01:08:08.73 ID:No9cA+cAO<> 傭兵「…お前、確か他の精霊と交信できたな?」
ドライアド『ん?うん』
傭兵「ならそいつらに協力してもらうか…」
ドライアド『どういうこと?』
傭兵「木から木へ伝令してもらう。森の精つきの人間が来た、まっすぐ森の奥に進んでるってな」
ドライアド『あ。なるほど…』
傭兵「落ち延びてきたエルフ族ならつねに周りに気を警戒しているはずだ…たぶんすぐに掛かる」
ドライアド『やってみる…うーん…』
傭兵「さて、どう出てくるかな…」ガサ…
・
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・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/09(水) 01:09:02.49 ID:No9cA+cAO<> 傭兵「………」ガサガサ…
ドライアド『…ねぇ』
傭兵「なんだ?来たか?」
ドライアド『ううん、まだ…』
傭兵「…なら黙ってろ」
ドライアド『…なんであんなことしたの?』
傭兵「…あぁ?黙ってろって言っただろ?」
ドライアド『だって…かわいそうだよ、あんなに心配してくれてるのに…』
傭兵「…あいつが心配してるのは俺という頼りを無くすことだ」
ドライアド『そんなこと…』
傭兵「…良いから黙れ。物音が聞こえん」
ドライアド『…うん…』
傭兵「………」ガサ…
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・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/09(水) 01:10:36.89 ID:No9cA+cAO<> お疲れ様です
sageなのはちょっと気恥ずかしいから… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/09(水) 02:12:16.85 ID:jRJMl6g8o<> 大した面白さだ。
すごいな。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/09(水) 02:23:50.56 ID:UIrlw61Go<> >>320 乙!
そんなに恥ずかしがらないでも良いと思う <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/09(水) 12:32:37.99 ID:kVn8q1XPo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/10(木) 00:42:37.37 ID:+FmvcPzAO<> ガサッ…
傭兵「………」
ドライアド『どうかした?』
傭兵「…エルフ達はまだ来ないのか?」
ドライアド『うん…そういえば、ずいぶん奥にまで来ちゃったね』
傭兵「ここはまだ蜂の索敵範囲内なんだろうな?」
ドライアド『うん。エルフ族を見つけたのがもうちょっと先だからたぶん…』
傭兵「…念のためここでもう一度飛ばせ。少し深く入り過ぎたかもしれん…」
ドライアド『わかった。…うーん…』
傭兵「…方角は間違いないない」カチャ…
ドライアド『…あれ?』
傭兵「無視しているのか?しかし、負傷者を抱えているのに、ここまで俺を接近させるか…?」
ドライアド『…ねぇ、おかしいよ…』
傭兵「あぁ?」
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・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/10(木) 00:49:35.55 ID:+FmvcPzAO<> 傭兵「…どうした?」
ドライアド『この辺り…蜜蜂がいないんだけど…』
傭兵「なに?」
ドライアド『いくら呼んでも来ないし…』
傭兵「ふむ…」
ドライアド『ど、どうしよう?』
傭兵「…どうもしなくて良い。蜂がいないなら近いかもしれん」
ドライアド『うん?』
傭兵「エルフ族の中にお前ら精霊の力をを使えるヤツがいてもおかしくはない…」
ドライアド『…うーん?』
傭兵「…向こうも蜂で周りを探ってる可能性もあるってことだ。そして飛ばすからには始点周辺に蜂はいなくなる…」
ドライアド『…あ。そっか』
傭兵「もう少し進んでみるか…」ガサ…
ドライアド『うん』
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・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/10(木) 00:53:49.92 ID:+FmvcPzAO<> ざわ…
ドライアド『あ…?』
傭兵「…今度こそエルフか?」
ドライアド『うん。来るみたい…』
傭兵「やっとか…視覚できるように姿を現せ。エルフ族に対してお前は盾になる」
ドライアド『うん』スッ…
傭兵「で、どれくらいいる?」
ドライアド『6…7人かな?』
傭兵「…多いな。動ける奴らすべて総動員か…?」
ドライアド『でも20人もいるんでしょ?…その中の7人て多いの?』
傭兵「警告だけなら2、3人で十分だろ?…どうやら盛大に歓迎してくれるらしい」
ドライアド『宴っていうの?』
傭兵「…逆だ馬鹿虫」
ドライアド『え?逆?』
傭兵「少し甘く見ていたか…。さて、どうしたものか…」
ドライアド『ねぇ、無視しないでよ…』
傭兵「…いちいち0から説明しろってのか?面ど…」
ガサガサ…
傭兵「…来たか」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/10(木) 00:56:29.76 ID:+FmvcPzAO<> ドライアド『あ…?』
エルフA『………』ギリ…
エルフB『………』ギリ…
ドライアド『な、なんでボク達を取り囲むの…?』
傭兵「これが盛大な歓迎ってヤツだ。…大人しくしてろよ?」
ドライアド『…ぅ…』
エルフC『ついて来い。抵抗すれば…射る』ギリ…
傭兵「どこかで聞いた台詞だな。エルフ族に個性はないのか?…いや、あいつは違うか…」
エルフC『黙れ。人間はどうかわからないが、精霊は我々の言葉を理解出来るはずだ。教えてやってくれ』
ドライアド『え、えーと…つ、ついてくの?』
傭兵「それしかない。…わかったと伝えろ」
ドライアド『う、うん…』
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/10(木) 00:58:27.48 ID:+FmvcPzAO<> 森 エルフ族の駐屯地
傭兵「なるほど、蔦で即席の檻か…よく出来ている」
ドライアド『…なんでそんなに余裕なの?』
傭兵「殺されることはない。連れて来られたなら何か用があるんだろ。気は抜けないが、焦ることじゃない」
ドライアド『…ほんとに…?』
傭兵「たぶんだがな」
ドライアド『………』
傭兵「しかし…」
『…人間…』
『お前らのせいで…!』
『………』
傭兵「ボロボロだな。テントなりなんなりを設置する余裕もないのか?」
ドライアド『傷だらけだね…』
傭兵「………」
ドライアド『…女弓兵さんは平気かな…?』
傭兵「あいつから近づいて来ない限りは平気だろう。コイツらに周囲を探索するほどの余裕はなさそうだ…」
ドライアド『………』
傭兵「…ふぁ…」
ドライアド『君…ほんとに気を抜いてないの…?』
傭兵「今はどうにもならん。それに、体力を消耗することは避けたい…だから寝る。呼ばれたら起こせ」
ドライアド『…不安なんだけど…』
傭兵「………」
ドライアド『ねぇ…』
『…人間め…』
ドライアド『ぅ…』
・
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・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/03/10(木) 00:59:58.34 ID:+FmvcPzAO<> エルフA『おい!起きろ!』
エルフB『………』
傭兵「ん…?」
ドライアド『は、早く起きてってば!…ちょ、ちょっと待ってね?すぐに起こすか…』
傭兵「…ふぁあ…」むくっ…
ドライアド『あ…やっと起きた…』
エルフA『さすが人間。捕らえられながらも寝れるとは…危機感のカケラもない。まさに劣等種だ』
傭兵「………」
エルフB『何故こんな種族に精霊は肩入れをするのか…まったく理解できん』
傭兵「…何か用があるんじゃないのか?」
ドライアド『な、何か用ですか?』
エルフA『隊長が呼んでいる。…今から檻を取るが、逃げだそうとは思わないことだ』
エルフB『人間に品性があるとは思えんが…最低限の礼儀はわきまえるんだな』
傭兵「………」
エルフA『――――…』ぶつぶつ…
しゅるしゅる…
ドライアド『…あ』
傭兵『……?』
エルフB『…ついて来い』
傭兵『………』スッ…
ドライアド『どこ行くのかな…』
エルフA『すぐにわかる。…くれぐれも逃げだすことのないように人間に伝えておいてくれ』
ドライアド『う、うん…』
傭兵「………」
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・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/10(木) 01:00:32.02 ID:+FmvcPzAO<> お疲れ様です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/10(木) 01:11:28.98 ID:pt9hMa4yo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/12(土) 02:52:08.46 ID:D0D7PjCJo<> 今日来ないね…大丈夫かな