VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/19(土) 02:48:34.77 ID:b8UkYBNY0<>つかさです。
先日、体育館の倉庫でとんでもないものを発見してしまいました。
そうです。とんでもないものです。
私、天然でニブいらしいですけど、そんな私でも分かります。
あれはとんでもないものでした。<>こなた「ご主人様」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/19(土) 02:49:08.60 ID:b8UkYBNY0<> ☆
部活動が無い日の6時間目も終わった後の時のことです。
私は道端に転がっていたバレーボールを籠に戻そうとして、
倉庫に入ろうとしたところで扉の隙間からそれを覗き見してしまいました。
こなちゃんが自分の下着を脱いでお姉ちゃんに手渡す、まさに丁度のその瞬間をです。
お姉ちゃん「あはは。スゴいわね。どうやったらこんなに濡れるのかしら」
こなちゃん「恥ずかしいよかがみぃ……」
お姉ちゃん「は? 今なんて言った?」
こなちゃん「えっえっと」
お姉ちゃん「いま私のこと呼び捨てにしなかった?」
こなちゃん「ふぇ。したけどそれが」
お姉ちゃん「頭が高いって言ってんのよ!」
その発言と同時にお姉ちゃんがこなちゃんの右頬を強く叩きました。
乾いた音が倉庫に響きます。
こなちゃん「痛ッ! 何するのさ!?」
お姉ちゃん「ほらまた」
ぱしん。今度はさっきよりも優しく、でも頬に少し跡が残るくらいの強さで叩きました。
私は声が出ませんでした。動くことも出来ませんでした。
お姉ちゃんとこなちゃんの仲があんなことになってるなんて思いもしなかったのです。
お姉ちゃん「雌犬の癖に私を呼び捨てにするなんていい度胸じゃない」
お姉ちゃんはこなちゃんの顎を持ち上げて顔を近づけます。
二人の距離は10センチも無いくらいで、
お姉ちゃんの背中に隠れてこなちゃんは殆ど見えませんでした。
お姉ちゃん「あんた何時からそんなに偉くなったの? ん?」
こなちゃん「えっあ……」
お姉ちゃん「あんたが私を呼ぶときは"ご主人様"でしょう?」
こなちゃん「えっとその」
お姉ちゃん「おい雌犬」
こなちゃん「は、はい。ご主人様」
お姉ちゃん「そう。それでいいのよ。ほら、おすわり」
お姉ちゃんがそう言うとこなちゃんは何の躊躇[ためら]いも無く
股を開いてしゃがみ込んで(う、うんこ座り以外に言い方ないのかなあ)、
さらに両手を前に揃えて地面に付く格好で座りました。女の子らしくない下品な姿勢でした。
お姉ちゃんはそんな格好のこなちゃんに高さをあわせる様にかがみ込むと、
蒼い髪の後頭部を撫でながら口付けをしました。
こなちゃん「んっ……」
たっぷり10秒くらい、いえ、もっと長かったかもしれません。
二人が離れるころにはこなちゃんの目はとろんとしていて、
何を考えているのか分からないくらい蕩けた表情をしていました。
その格好のせいで丸出しになった秘所は愛液で湿り気を帯びているようでした。
☆ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/02/19(土) 02:49:37.43 ID:b8UkYBNY0<> 私が見ていたのはそこまでです。
怖くなって、訳が分からなくなって、私は走って帰りました。
アニメイトに寄って帰ると言っていた二人があんなところで、
しかもあんな事をしていたのです。私は驚きを通り越して呆然としてしまいました。
私が自宅に戻ってから3時間遅れでお姉ちゃんも家に帰ってきました。
私は怖くなって目を合わせることも出来ませんでしたが
お姉ちゃんの方は特に何かがあった様子でも無く、
いつもと全く同じ調子で私に「宿題を済ませておきなさい」だとか
「この番組も最近マンネリね」だとかなんとか言っていました。
いつもあんな感じの事をしているのかなとも考えましたが、
もし本当にそうだったらと思うだけで胸が痛んですごく嫌な気持ちになるし、
たとえ想像だとしても二人の事をそんな風に思うのは
いけない事だと感じてすぐに考えることをやめました。
だから今日は私は何も見なかったんだと、
自分にそう言い聞かせて忘れたことにしました。
だって二人とも表向きでは変わったところもなんて一つも無かったし、
私が知らないフリをしてさえ居れば何も起きていなかった事に出来ると考えたからです。
実際それからしばらく日常にはなんの変化もありませんでした。
私には何も見えませんでした。そこにあったのはいつもの四人組の学校生活だけでした。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 02:50:34.46 ID:b8UkYBNY0<> ここまで考えた。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 02:52:18.03 ID:9+87zeuto<> ■ HTML化依頼スレッド Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294929122/ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 03:07:32.92 ID:V/Gi37y/o<> で、続きは <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 03:25:42.89 ID:SExfFqOAO<> らき☆すたはSS投下スレがあるだろカス
短編ならそこ使え馬鹿 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 04:59:35.35 ID:8M7+xd+co<> なにいってんだこれから長編になるんだろ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 08:41:33.24 ID:FDnAwIhAO<> >>7
それよりお前、良いIDじゃないか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 13:07:19.46 ID:9ZHTALPDo<> sexにOAOとはやるな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 14:19:51.65 ID:b8UkYBNY0<> ☆
ゆきちゃん「つかささん少しよろしいですか?」
私「どうしたのゆきちゃん」
だからこれはあの日から三ヵ月後のお話です。
いつも通りお姉ちゃんとこなちゃんがショートコントみたいな掛け合いを披露して、
ゆきちゃんが豆知識を教えてくれて、私は殆どずっと見ているだけの、
いつもの通りのなんの変哲もない学校生活に変化があった日のことです。
ゆきちゃん「泉さんとかがみさんのことでお尋ねしたいことがあるのですが」
私「おねえちゃんとこなちゃんのこと?」
ゆきちゃん「はい。つかささんももうお気付きかとは思いますが……」
私「えっと、何が?」
ゆきちゃん「最近のお二人の戯れが幾分……過激といいますか行き過ぎているといいますか」
私「―――ちょっとよく分からないかも」
ゆきちゃん「さっきの昼食の時間もそうでしたが、いえお二人の仲が睦まじいは良いことなのですが」
ゆきちゃん「距離感といいますか、その、場を弁えた言動を」
私「ゆきちゃんの言いたいことこと私には分からないや」
ゆきちゃん「率直に言いますとまるでこ」
私「そうだ! 次の時間に提出するプリントまだ完成してないんだった!」
私「私いまから宿題やるからごめんねぇ〜」
ゆきちゃん「つかささ」
私「私ちょっと世界史の単位アブないからホントごめん。また今度にして」
ゆきちゃん「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/19(土) 14:22:04.33 ID:b8UkYBNY0<> ☆
自分で言うのもなんだけれど、やっぱり私って嘘を吐くのが下手なんだなあと改めて思いました。
それでも私が関わりたくないって考えていることは、
頭の良いゆきちゃんにはちゃんと伝わった筈だと思います。
だからゆきちゃんがまたその話題を私に振ってきた時にはただただ不愉快でした。
私「だから知らないって言ってるでしょ!」
ゆきちゃん「つ、つかささん声が大きいですっ」
こなちゃん「……どうしたの二人とも」
ゆきちゃん「あ、いえ」
こなちゃん「みゆきさんがつかさを怒らせるなんて珍しいね」
私「別に怒ってないよ。怒鳴ってゴメンね。でも私ホントに何の事かわからないし」
こなちゃん「―――何の話?」
ゆきちゃん「えっと」
私「こなちゃんには関係ない話だよ。私とゆきちゃんの問題だから」
こなちゃん「そう―――ならまあ、私は席に戻ってまた惰眠でも貪り喰おうかね」
黒井先生「くおら泉! なんやこの適当な穴埋めはこっちこんかい! 寝てる場合ちゃうで!!」
こなちゃん「ひぃっ!?」
私「あはは」
黒井先生「あはは、やない柊。お前も半分近く間違[まちご]うてるで。漢字が壊滅や」
私「あ、あれぇー……?」
ゆきちゃん「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/02/19(土) 23:26:31.09 ID:b8UkYBNY0<> ☆
お姉ちゃん「ねえ、つかさ」
私「なあに?」
お姉ちゃん「あんたみゆきと何かあった?」
私「へ?」
お姉ちゃん「ああいや、私の思い過ごしならいいんだけどさ、喧嘩でもしたのかなって思って」
私「別にしてないけど……どうして?」
お姉ちゃん「あんた最近全然みゆきと喋ってないじゃない」
私「そ、それはお姉ちゃんが隣のクラスだからたまたま見てないだけだよお」
お姉ちゃん「ふーん」
お姉ちゃん「つかさが私に隠し事なんて珍しいわね」
私「ええ? 本当になんにも隠してないよ!」
お姉ちゃん「どうだか。あんた嘘つくのヘタクソだからねえ」
お姉ちゃん「嘘をつくときそうやって頬を掻く癖があるの知ってるんだから」
私「そ、そんな鎌かけには引っ掛からないもん!」
お姉ちゃん「うん、まあ、何か隠してるのは分かったわ」
私「ううう〜なんでそうなるの〜……」
お姉ちゃん「こなたの奴も心配してたわよ。クラスでも全然話してないって」
私「えっ。こなちゃんに話聞いてたの?」
お姉ちゃん「我が妹ながらその単純さはどうにかならないのかしら……」
私「あ」
お姉ちゃん「まあこれで確定したわけだけど、そんなに言いたくないことなの?」
お姉ちゃん「なんか冷戦みたいな喧嘩って逆にこじれそうだから結構本気で心配してるのよ?」
お姉ちゃんやこなちゃんの心遣いは素直にありがたかったです。
でも、私とゆきちゃんの気まずさの原因が二人にあるんだっていうことを思い出すと、
その優しさがむしろありがたいというよりも鬱陶しいもののように感じられました。
そもそも二人があんなことをしていなければこんなことには……。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/02/19(土) 23:34:59.19 ID:b8UkYBNY0<> 私「お姉ちゃんは関係ないから」
お姉ちゃん「みゆきは私の友達でもあるし、なによりあんたの家ぞ」
私「だからって言いたくないことが少しくらいあったっておかしくないでしょ」
お姉ちゃん「でも―――」
私「お姉ちゃんだって知られたくない秘密がある癖に!」
そうです。私はたまたま運が悪くその事を知ってしまいましたが
お姉ちゃんにだって隠し事はあります。でもそれ自体は当たり前の事だし、
内容も衝撃的な物だったけれど悪い事を隠している訳ではありませんでした。
ただそれだけの事なんです。だから私がでしゃばる必要はないって自分に言い聞かせてきました。
あれはお姉ちゃんとこなちゃんの秘め事。お姉ちゃんとこなちゃんだけの世界。
私には理解できないし気持ち悪いくらいだったけれど、気にする必要の無いことだって。
だから。
お姉ちゃん「な、何言ってるのよ」
私「……あるでしょ」
お姉ちゃん「そりゃあ、あるけどさ、でもつかさとみゆきの事は私達四人のことでもあるんだし―――」
我慢の限界でした。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/02/20(日) 00:29:52.97 ID:mZzWb1OW0<> 私「は?」
お姉ちゃん「へ?」
私「私達四人のこと?」
お姉ちゃん「そうよ」
私「なんで、関係ないでしょ、お姉ちゃんとこなちゃんは」
お姉ちゃん「そんなことないわよ。私達みんなの問題よ」
私「なに。連帯責任ーみたいなアレ?」
お姉ちゃん「そんなんじゃないわよ。二人のことが心配なのよ」
私「―ざけ―なよ―――」
お姉ちゃん「え? 声が小さ」
私「お姉ちゃん達のせいでゆきちゃんともめてるんだよぉ!!」
家中に響き渡るような大きな声でした。
大声を出すつもりは無かったのに、自然と張り上げるように叫んでしまいました。
そんな私の様子を見てお姉ちゃんは目と口を開いて固まるばかりです。
私の言っていることの意味が分からない。
分からなくて何度も言葉を頭の中でリピートしているようでした。
仕方ないと思います。脈絡がありませんでしたから。
それにまさか私に見られていただなんて思っていないでしょう。
だからお姉ちゃんのこの反応は当然の事です。
何も気づいていないお姉ちゃん。
私がただ勝手に覗き込んで、ただ勝手に悩んだだけのこと。
目を背けたくて同じことに勘付いたゆきちゃんの言葉には耳も貸さなかった。
あれに関わる全ての事を無かったことにしてしまいたかった。
私は何も見なかった、お姉ちゃんとこなちゃんは普通の友達、
ゆきちゃんと私は今までと変わらない友達。そんな四人組がよかった。
何やってんだろ私。
私「お姉ちゃんがこなちゃんとあんなことするから!」
私「私もゆきちゃんも不安になって! 心配で怖くてぎこちなくなって!」
私「私は忘れようとしたのにゆきちゃんは無視できないとか言いだしちゃってさあ!!」
私「しかも何その反応。訳が分かりませんみたいなすっとぼけた表情!」
私「意味わかんない! なんでこんなことになってるの何にもしてないのにぃぃ!!」
お姉ちゃん「ちょ、ちょっとつか、つかさ離して!」
気が付けばお姉ちゃんの私服のネクタイを思いっきり引っ張っていました。
別に痛い目に遭わせてやろうとかそういうつもりは全く無かったと思います。
ただの衝動でした。全ての原因にしか見えない目の前の人に何かをぶつけたかったんだと思います。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 00:31:38.80 ID:mZzWb1OW0<> 今更だけ超絶[田島「チ○コ破裂するっ!」]なんで。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/02/20(日) 00:32:17.58 ID:mZzWb1OW0<> い、今更だけど超絶オナニーなんで……。
なんぞこれ……。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/02/20(日) 00:47:37.82 ID:mZzWb1OW0<> お姉ちゃん「く、苦し……」
まつりお姉ちゃん「ちょっと二人とも煩いよ。つかさの部屋で何モメてんのさ」
まつりお姉ちゃん「高良ちゃんが遊びに来て……な、馬鹿! なにやってんのつかさ!」
ゆきちゃん「つかささん!?」
私「まつりお姉ちゃん離してっ」
まつりお姉ちゃん「落ち着いてつかさ! どうしたの!?」
ゆきちゃん「大丈夫ですか? かがみさん」
お姉ちゃん「けほ、けほっ……え、ええ。吃驚したわ……」
ゆきちゃん「何があったんですか」
まつりお姉ちゃん「かがみ何ともない?」
お姉ちゃん「うん。ちょっと息がしにくかっただけだし」
つかさ「うううぅうぅぅ」
まつりお姉ちゃん「ちょっとどうしよう……。お、お母さん達に言った方がいいかな?」
ゆきちゃん「つかささん、どうしてこのようなことを?」
私「……ごめんなさい」
お姉ちゃん「私、何かつかさにイケナイ事、した?」
私「別に……」
まつりお姉ちゃん「ちょっと何それ。かがみの凶暴性がとうとうつかさにも感染したか」
お姉ちゃん「まつり姉さん冗談言うタイミングじゃない……」
まつりお姉ちゃん「ごめん、でも、ホントになんでこんなこと」
ゆきちゃん「つかささん、もしかしてあの事ですか?」
私が無言で頷いた。
お姉ちゃんがまつりお姉ちゃんに目配せをすると、
まつりお姉ちゃんは一言だけ残して静かに部屋を出て行った。
まつりお姉ちゃん「とりあえず見なかったことにするから」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 01:32:16.59 ID:mZzWb1OW0<> なんだろうな、苦労して書いたわりにどこが面白いのかイマイチよく分からない。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 01:34:25.98 ID:/Q+SqJ/No<> この殺伐としたのがいいんだ
好きなようにしてくれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/02/20(日) 02:43:48.73 ID:mZzWb1OW0<> ☆
お姉ちゃん「それで、あの事って何?」
ゆきちゃん「―――かがみさん、泉さんとの間に変わった事はありませんでしたか?」
お姉ちゃん「変わったこと? どんな?」
ゆきちゃん「具体的には言い辛いのですが」
ゆきちゃんはお姉ちゃんとこなちゃんが露骨に何かをしているところをあまり見ていません。
せいぜいこなちゃんの頬に付いたチョコをお姉ちゃんが舐め取ったくらいのものです。
あとは腕を組んで歩いてるところとか、顔が近すぎるとかそんなのだけです。
アレを見たのは私だけ―――でもアレは――――――。
私「私が言うよ」
ゆきちゃん「……もう落ち着きましたか?」
私「うん。お姉ちゃんさっきは本当にごめんなさい」
お姉ちゃん「いいわよ。なんか私の方に落ち度があるみたいだし」
私「そういう訳じゃないんだけど、お姉ちゃん、あのね、最近こなちゃんとの距離が近すぎない?」
私「なんかね、カップルを見てるみたいなんだよね」
ゆきちゃん「先日の、泉さんの口についたコロネの中身を舐め取るシーンは衝撃的でした……」
お姉ちゃん「へ? もしかしてあの事っていうのは【それだけの事】?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/02/20(日) 02:44:31.06 ID:mZzWb1OW0<> 私「え?」
ゆきちゃん「ええ、しかし、やはり同姓間でのああいうやりとりは周囲の誤解を招きますし」
ゆきちゃん「なんというか見ている方が気恥ずかしいと申しますか」
あれ? ゆきちゃん?
お姉ちゃん「―――ああ、そんなに変だったかしら」
お姉ちゃん「こなたの変なノリに慣れ過ぎたのかしらねえ」
お姉ちゃん「私としてはそういうつもりは無かったんだけれど」
ゆきちゃん「そうですね。泉さんは芝居がかったリアクションの多い方ですし」
ゆきちゃん「それに慣れすぎると、そうでない人との温度差が出来てしまうかもしれませんね」
違うよ? そんな話じゃ。
ああ、そっか。
【あのときの事】を意識して喋ってるの、私だけ、なんだ―――――。
お姉ちゃんもゆきちゃんも、まだこの土俵に立ってないんだ。
あ。
あ。
私「あ」
私「あ」
お姉ちゃん「ん? どうしたの?」
ゆきちゃん「つかささん?」
ここは分岐路。
ここが分かれ道だ。
人生の分かれ道みたいな大それた瞬間じゃないけれど、
それでも、私達の未来は、ここで二つに分裂している。
たくさんの平行世界があったとしても、ここで一度ひとつに集約しているだろう、
そんな避けては通れない絶対のターニングポイント。
言うべきか。
言わぬべきか。
それぞれの先には何があるのか。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 02:48:22.53 ID:mZzWb1OW0<> >>20
雰囲気が好きと言って貰えるだけで書く甲斐があるもんだ。
サンキュー。亀進行だがちゃんと完走していくぜ。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 03:00:44.13 ID:/Q+SqJ/No<> なんからきすたSSは殺伐としてるイメージしかないからこれが心地良い
完走まで頑張って。応援してる。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/20(日) 23:27:40.01 ID:mZzWb1OW0<> 私「お姉ちゃん、あのね」
私「三ヶ月くらい前にさ、体育館の倉庫で、さ」
私「こなちゃんと、えっ……と、こなちゃんと、何してたの?」
お姉ちゃん「三ヶ月前? 何かあったかしら?」
ああ、ああいうの、二人にとって日常茶飯事なんだ。
普通に考えて簡単に忘れちゃうようなことじゃないよね。
ゆきちゃん「何か特別な日ですか?」
お姉ちゃん「いやちょっと、どうだったかしら」
私「覚えてないの? へぇ、本当に。アレを忘れられるんだ」
お姉ちゃん「嫌味な言い方ね」
私「いやーあれはー吃驚したなー」
お姉ちゃん「つかさが吃驚する忘れられないような事を三ヶ月前に私がこなたと体――――――」
お姉ちゃん「つかさ」
お姉ちゃん「ちょっと」
お姉ちゃん「あんたまさか覗き見してたの!!?」
私「ごめんね? わざとじゃなかったんだけどね?」
ゆきちゃん「つかささん? かがみさん?」
お姉ちゃん「な……! なん……ッ!!」
口をぱくぱくと開閉して汗を流すお姉ちゃん。
お姉ちゃんがこんなに切羽詰っている姿を私に見せるのは生まれて初めてのことかもしれません。
見間違いであってくれたなら、という私のささやかな願いもとうとう打ち砕かれました。
ああ、どうしようかな。やば。なんかもう色々吹っ切れてきたかもー。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 00:20:28.51 ID:9vPzLMKH0<> お姉ちゃん「なんで、そんなことしたの……」
私「転がってるボール仕舞おうととしたらあんなところでやってたんだもん」
ゆきちゃん「お二人とも、何があったんですか?」
私「お姉ちゃんとこなちゃんが体育館の倉庫でね」
お姉ちゃん「つかさ余計な事は言わなくていいの」
私「えーでも」
お姉ちゃん「でもじゃな」
私「私達四人の問題だしい。ねえ」
お姉ちゃん「ちょっと調子に乗って」
私「あのね、ゆきちゃん、お姉ちゃんとこなちゃんが」
お姉ちゃん「いい加減にしなさい!」
ゆきちゃん「かがみさん手をあげていけません」
お姉ちゃんが左手を振りかぶりますが、それは私には届きませんでした。
ゆきちゃんがお姉ちゃんの手を強くつかむとお姉ちゃんは抵抗できないみたいでした。
お姉ちゃん「痛い、離して」
ゆきちゃん「手をあげてはいけませんよ」
お姉ちゃん「わかったわよ……」
私「……」
お姉ちゃん「いらないこと言わないで」
私「まあ私も途中までしか見てないし」
お姉ちゃん「途中まで?」
私「うん。こなちゃんがパンツ脱ぐところから二人がキス」
お姉ちゃん「つかさ!!」
ゆきちゃん「はい?」
私「どうせそのあと行くとこまで行っちゃったんだろうけど」
ゆきちゃん「え、ええ? つかささんそれ」
お姉ちゃん「嘘よ!」
私「あれはどうかなって思うんだよね」
ゆきちゃん「そのそれはなんというか……」
お姉ちゃん「みゆき、つかさの言うことなんて信用しなくていいから!」
こなちゃん「あれ? 何このカオス……」
私達「は?」
こなちゃん「えっと、あ、はい、お邪魔してます……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 00:50:06.40 ID:9vPzLMKH0<> ☆
お姉ちゃん「つかさ、こなたとみゆき呼んだ?」
私「ううん。どっちも呼んでない。お姉ちゃんが呼んだんじゃなくて?」
お姉ちゃん「私もどっちも読んでないわよ」
こなちゃん「……いやまあでも来て良かったかな〜」
ゆきちゃん「来て良かったです。気になるお話も聞けましたし」
お姉ちゃん「なんで来たのよ」
ゆきちゃん「私はさっきの件でつかささんとお話がしたくて」
ゆきちゃん「電話やメールでは対応してもらえなかったでしょうし」
私「ごめんねゆきちゃん」
お姉ちゃん「で―――こなたは?」
こなちゃん「えっとその、ご……かがみを驚かせようかなあ、とか、なんとか……はい」
私としては四人が揃って話もし易くなったかなとか思ったんですけれど、
お姉ちゃんとしては都合が悪いようでした。露骨に舌打ちをして眉ひそめます。
ゆきちゃん「それで、そのかがみさん、泉さん」
お姉ちゃん「だからつかさの話は真に受けないでって言ってるでしょ」
こなちゃん「えっとどういう話になってるの?」
私「こなちゃんとお姉ちゃんが体育館でやっちゃった、みたいな感じ」
こなちゃん「え、ちょ、かがみなんでバレてるの!?」
お姉ちゃん「私の周りには間抜けしか居ないのか……」
ゆきちゃん「本当、らしいですね」
お姉ちゃん「はあ〜」
こなちゃん「あっ……ごめんなさい……」
お姉ちゃんは溜息を吐きながらのやれやれのポーズが似合ってるなあとかなんとか思いました。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 02:40:27.08 ID:9vPzLMKH0<> ゆきちゃん「えっとその、それで、こういう言い方が適切か分からないのですが、ど、同性愛者ということですか?」
お姉ちゃん「いや、どうなのかしら。深く考えたことないんだけど」
こなちゃん「そうなるのかな。流れでいっちゃった感じだし、よく分からないけど」
ゆきちゃん「流れでって、そんな適当な」
私「それだけの事だったら別にバラすみたいな事はしなかったんだけど」
私「そういうのよく分からないけど秘密したいだろうなっていうくらいの事は分かるし」
ゆきちゃん「まだ何かあるんですか?」
お姉ちゃん「あの時のを見たんなら普通、尚更バラさないもんなんじゃないの?」
私「お姉ちゃんさ」
お姉ちゃん「何よ」
私「家族と友達があんなことしてたら誰だって心配するよ。私心配してるんだよ?」
お姉ちゃん「む……」
ゆきちゃん「何をなさっていたんですか?」
私「もうそれも言っちゃうよ? ここまで聞いたらゆきちゃんも気になってしょうがないと思うし」
お姉ちゃん「いやちょっと待ってよ。それはいくらなんでも」
こなちゃん「別にいいじゃないですか」
お姉ちゃん「はあ? お前なに言って……」
こなちゃん「そりゃあ隠し通せたらそれが一番ですけど」
こなちゃん「でももうココまでばれたら逆にカミングアウトするのもありじゃないですか、ご主人様」
そういってこなちゃんはお姉ちゃんの腕に抱きつきます。
ゆきちゃんの目は点になっていて、状況が理解できていないといった感じです。
私も改めてあんなこなちゃんを見ると、前後不覚に陥りそうな感覚なってしまいます。
友達が私のお姉ちゃんの事をご主人様と呼んで腕に抱きつく事なんて普通はあり得ないですから。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 02:58:31.51 ID:9vPzLMKH0<> お姉ちゃん「おい冗談はやめろキツいって」
こなちゃん「なんでです? なんでもう半分バレてるのにとぼけようとするんですか?」
こなちゃん「私とこういう関係なのってそんなに恥かしい事ですか?」
こなちゃん「私は嬉しいですし誇りに思ってますよ。ご主人様の為に生きるってすごく気持ちいいんですよ」
お姉ちゃん「馬鹿かお前は体裁ってのがあるだろ」
こなちゃん「……それこそ本当に今更ですよ。ねえ? つかさ、みゆきさん」
私「こ、ここまでとは思ってなかったかもー……」
ゆきちゃん「えっ。マンガのネタとかじゃ無いんですか? え?」
こなちゃん「ほら」
お姉ちゃん「ほらって、ほらって……」
言い訳ができない状況になって、お姉ちゃんもついに吹っ切れたようで、
お姉ちゃん「こンの馬鹿犬!!」
渾身の拳骨をこなちゃんの脳天にめり込ませました。星が飛びます。
こなちゃん「うげ!?」
キャインとは鳴きませんでした。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 02:59:25.30 ID:9vPzLMKH0<> どうなるんだこれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 03:04:37.16 ID:p+uG0cZko<> 構わん続けろ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 03:42:11.08 ID:gklYWggAO<> カスとか馬鹿とか言ったけどなかなかいいじゃないか乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/21(月) 04:25:59.67 ID:JZUCsoS4o<> 面白いよ
乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 03:07:48.75 ID:y8aJDpn80<> ☆
あれから一週間が経ちました。
私とゆきちゃんにバレてからは以前よりも一層ソウイウ行動が目に付くようになりました。
(流石にこなちゃんがお姉ちゃんの事をご主人様と呼ぶのは四人以外に聞かれる心配が無い時だけですが)
お姉ちゃんとこなちゃんは今日は二人で買い物に出掛けています。
二人が買い物に出掛けることは前々からあったのですが、
今の二人の関係を知ってしまうとただそれだけの事でも落ち着かなくなってしまいます。
あの後、私とゆきちゃんは二人にそんな遊びはやめるように言ったのですが、
二人は聞く耳を持ってくれませんでした。仲はいいんだと思います。
ただやっぱりああいう形には納得が出来ませんでした。
今、私は二人の後を付けています。
負けず劣らず悪趣味なことをしている自覚はあるんですが、
放って置いたままにすることがどうしても出来なかったんです。
といっても、二人が入った店はゲマズ、アニメイト、服屋、マックなどで、
結局、何事もなく一日が終わりそうな予感です。
とりわけ変な行動があるわけでもなく、ただの友達といえる行動だったと思います。
今はちょうど、お姉ちゃんがトイレに入ってこなちゃんが外で待機している状態です。
私「……心配しすぎだったかなあ」
スキンシップが過剰で異質だっただけで、
それ以外は今までの二人となんら変わりがない。
それがこの三ヶ月を思い返しての私の感想です。
私って心配性だし、
ゆきちゃんもどちらかというとすぐに気を揉むタイプの人間だから
二人には不要な干渉をしてしまっていたのかもしれません。
気にするなって言うのは無理だけど、
もうちょっと暢気に構えて二人の関係を見守っているだけでもいいのかもしれません。
そうのほうが誰にとっても楽ですし。
私「はあ、疲れた。もういいや。帰ろう」
こなちゃん「つかさ」
私「どうしたのこなちゃ……え、えぇええぇ!?」
こなちゃん「つかさは相変わらずだなあ……ていうか驚きすぎ」
緊張感を解こうとしたまさにその瞬間に、
しかも尾行していた対象に後ろから声を掛けられたので心臓が一気に飛び上がります。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 03:09:08.21 ID:y8aJDpn80<> 私「きゅ、急に後ろから声かけないでよう!?」
こなちゃん「そう言われても」
ピンチです。
上手に話しを合わせないと尾行をしていた事がバレてしまうかもしれません。
二人にとって見られて困ることは無かったでしょうし、
ちょっと怒られてしまうくらいだとは思いますが、
でもやっぱり尾行されていたと知って不愉快じゃない人はいないと思います。
だから出来れば何も無かったことにするのが一番。
嘘をつくときはまず自分の心を騙すこと。
私はたまたまこのあたりに一人でショッピングにきていた。
私はたまたまこのあたりに一人でショッピングにきていた。
私はたまたまこのあたりに一人でショッピングにきていた。
よし。
私「こ、こここなちゃんとお姉ちゃんっもここの買い物きてたんだねえ、奇遇だねえ」
こなちゃん「ぶっ」
私の精一杯の一言にこなちゃんが漫画のように噴出します。
ううう、もしかして墓穴掘ったかも。
こなちゃん「つかさ」
私「何……?」
こなちゃん「バレてないと思った?」
私「え? ふえぇ!? な、何が?? よく分からないなー」
つかさです。
絶体絶命です。
誰か助けて下さい。
ていうかもう誤魔化せない気が徐々にしてきました。
こなちゃん「いやまあ、なんというか、ご主人様は気づいてなかったけどね」
私「えっと」
こなちゃん「尾行するときは鏡にくらい気をつけようよ」
私「私尾行なんて」
こなちゃん「鏡でずっと見えてたって言ってるの。誤魔化せないよ」
冷や汗をだらだら流しながらリボンを萎れさせる私をこなちゃんが笑みで見上げます。
こういう時のこなちゃんってジト目がすごく効いていて切迫感8割り増しです……。
ここはもう正直に誤ったほうがいいですよね。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 03:09:43.76 ID:y8aJDpn80<> 私「あうー……ご、ごめんね? なんか二人が心配で」
こなちゃん「全く。ここまでするとは思ってなかったよ」
私「あ、でももう私帰るところだし、ちょっと心配し過ぎたかなーみたいなー」
こなちゃん「……それならいいんだけどさ、つかささあ」
一瞬、言うか言うまいか迷った表情をして、でも口を開くときにはジッと私を見据えて、
「友達だと思ってるから無茶はしたくないんだけどさあ」と前置きを添えてこう言いました。
こなちゃん「あんまり鬱陶しい事してる様だとタダじゃ済まないよ」
脅しか忠告か。
どちらにしても警告。
目が、目が怖すぎるよこなちゃん。
私「だ、大丈夫。今日見て、気にしすぎだったって分かったから……あはは」
こなちゃん「最初からずっと見てたの?」
私「そう……ごめんなさい……」
こなちゃん「ふうん」
私「そ、それじゃ私もう帰るから、っていうかやめる所でこなちゃんが声を掛けてきた感じで」
私「そのなんていうかだから! もう気にしないで。私ももうこういうことしないし、それじゃ」
こなちゃん「待ちなよ」
一秒たりともこの場に留まりたくない。
そんな私をこなちゃんが呼び止めます。
こなちゃん「まあ心配かけちゃってるのは? 悪い事だとは思うんだけどね」
一歩、一歩と、こなちゃんが私の方へ歩み寄ります。
傾いた太陽が作り出す長くて濃くて不気味な影。
体の軽いこなちゃんは音も無く、ただ影がヌルヌルと動くように私に迫ります。
空気が重たい。
こなちゃん「ごめんやっぱもう」
こなちゃんが背筋を伸ばして顔と顔との隙間を殆ど無くします。
全てが届く距離感。どちらかが何かをすれば、もう絶対に回避できない間合いで。
お姉ちゃん「こなた―――――につかさ? なんでこんな所に居んの?」
私「ぉ、お姉ちゃん」
こなちゃん「つかさも丁度たまたまショッピングに来てたみたいです」
お姉ちゃん「そうなんだ。じゃあもう時間も時間だし帰りは三人で行こっか」
私「え、あ、いいの?」
こなちゃん「いいじゃんいいじゃん。帰りくらい」
こなちゃん「ずっと付いて回られたら流石に罰ゲームものですけれどね?」
っ。
お姉ちゃん「外では敬語もやめろって言ってるでしょ。知り合いが聞いたら違和感ありまくりじゃない」
こなちゃん「敬語くらいいいじゃな」
お姉ちゃん「駄目」
こなちゃん「むうう、かがみんは固いなぁ」
そして小さな声で一言。
こなちゃん「次はないよ」
と。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 03:11:54.93 ID:y8aJDpn80<> 書き溜めも無く勢いだけで奇をてらうから躓いた。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 16:16:59.41 ID:ILjbzJ6No<> これからどう展開されていくか見所 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 21:34:41.80 ID:u/heFRnAO<> こなたが怖いよ……
>>1乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/01(火) 22:57:54.84 ID:y8aJDpn80<> ☆
もちろん、私はこの事をゆきちゃんに相談しました。
私「かくがくしかじかでね」
ゆきちゃん「そんなことが」
私「もちろんこなちゃんがまさか本当に何かするとは思わないんだけどね、でもちょっとマズいかもって……」
ゆきちゃん「今の二人の関係は泉さんにとってよくないように働いているのかもしれませんね」
私「どうしたほうがいいのかな。下手な事したらこなちゃんすごく怒りそうだし」
ゆきちゃん「そうですねえ……尾行されて不愉快だったのは分かるのですが」
ゆきちゃん「脅し文句を履いてまで牽制したとなると」
ゆきちゃん「いかにも何かがあるといった感じで流石に看過できませんね」
ゆきちゃん「しかし具体的なことはそれだけですし……」
ゆきちゃん「それよりも流れで今の関係になったという言い分が不自然でしょうか」
私「少なくとも、そうなるより前から普通じゃないくらい親密な関係だったって事だよね」
ゆきちゃん「しかし同姓愛者かと聞けばそれはどうかと言いましたし」
私「恥ずかしくて誤魔化しただけとか」
ゆきちゃん「そうだとしても今の関係になるにはやはり他の要素がなければ……」
私「一度アブノーマルなプ、プレイをして嵌っちゃったとか」
ゆきちゃん「それが一番ありえそうですが……だとすると……習慣化してしまうと刺激が……」
ゆきちゃん「趣向を凝らした性行為というのは刺激を求めて行うものですし」
ゆきちゃん「それが日常化してしまっているとなると慣れが生じて更に過激なものを求めるように……」
私「そ、それって」
ゆきちゃん「いえあくまでも推測ですし、本当に具体的な情報というものが少ないので信憑性もどうかと」
私「でも可能性はあるっていうことだよね?」
ゆきちゃん「無くは無いといった程度ですね」
私「そっか……」
ゆきちゃん「泉さんが居ない時にかがみさんとお話をする必要がありそうですね」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/02(水) 04:00:12.81 ID:LnsOIbjh0<> ☆
お姉ちゃん「話って何?」
今日は街中の喫茶店に私とお姉ちゃんとゆきちゃんの三人で集まっています。
もちろん用件はお姉ちゃんとこなちゃんについての話です。
お姉ちゃんが窓際でその隣が私。向かいの席にゆきちゃんが座ります。
お姉ちゃん「まあ、おおよそ検討は付いてるけど」
ゆきちゃん「ええ、お察しの通りでしょう」
お姉ちゃん「今の関係ならやめるつもりは無いと言ったけれど?」
ゆきちゃん「特に問題がなければそれでもいいと思っていた時期もありました」
お姉ちゃん「意味深ね」
ゆきちゃん「確信があるわけではないので、このように呼び出してまでお話するべきかも迷いましたが」
ゆきちゃん「憂いは片付けておいた方が良いでしょう。単刀直入に申し上げますが、かがみさん」
ゆきちゃん「泉さんとの関係の間で何かやましいことはありませんか?」
お姉ちゃん「具体的に言ってくれないと、どれのことを言ってるのやら」
私「どれのことって……」
ゆきちゃん「倫理や羞恥がどうこうではなく、もっと深刻な事です」
お姉ちゃん「まだ曖昧よ」
ゆきちゃん「警察沙汰になりかねない事だとか、命に関わりかねない事だとか」
お姉ちゃん「大げさに考えすぎよ」
ゆきちゃん「このままでは大変な事になるのに引くに引けなくなっているだとか」
お姉ちゃん「ないない」
ゆきちゃん「もう手遅れだとか」
お姉ちゃん「それもないわね」
ゆきちゃん「正直にお話下さい」
私「お姉ちゃん誤魔化してる」
お姉ちゃん「何がよ」
私「私と一緒。嘘ついてもすぐにバレる」
誤魔化してるときのお姉ちゃんの口癖が
「何」「別に」「たまたま」「そんなことない」で、
開き直ってるときの口癖が、
「何」「別に」「放っとけ」「いいじゃないの」なんです。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/02(水) 04:00:40.12 ID:LnsOIbjh0<> お姉ちゃん「そんなことないわ」
ゆきちゃん「そんなことありますよ」
お姉ちゃん「適当な」
ゆきちゃん「泉さんに図星を言い当てられた時の誤魔化し方のワンパターンさを見ていれば分かります」
ゆきちゃん「もっとも泉さんがかがみさんをからかう事もめっきりと減りましたが……」
お姉ちゃん「……どう言われても特に話すようなことは何も無いわ」
お姉ちゃん「用がそれだけなら私もう帰るわよ。もうこの件については放っておいて頂戴」
私「待ってお姉ちゃん。私ね、別に今の関係を必ずしもやめろって言いたいわけじゃないの」
ゆきちゃん「つかささん?」
私「ただ何か大変な事があってからじゃ遅いでしょ? だからそういうことだけは無いようにして欲しいの」
私「だから何かあったら私とゆきちゃんには相談して欲しいし」
私「私達もお姉ちゃん達の事が嫌いでこんな詮索とかしてる訳じゃないの」
私「それは分かって」
お姉ちゃん「優しい言葉をありがとう。でも必要ないわ」
ゆきちゃん「かがみさん!」
お姉ちゃん「あんた達さあ……なんでそんなに大袈裟に捉えるのかしら?」
お姉ちゃん「たしかにちょいとアブノーマルな関係かもしれないけれどそれだけの事じゃない」
お姉ちゃん「直感的に異常だから危ないみたいな考え方してない? 勘弁して欲しいわ」
お姉ちゃん「前と違って四人以外の人目がつく場所での行動は慎んでるわけだし」
お姉ちゃん「今はもう何も問題無いはずよ」
私「私こなちゃんに脅されたんだけど」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/02(水) 04:01:11.00 ID:LnsOIbjh0<> お姉ちゃん「どういうこと?」
私「これ以上関わってくるな。余計な事をしたらタダじゃ済まさないぞって」
お姉ちゃん「はあ、そんなのちょっと言い方が悪かっただけで言いたい事は私と一緒じゃない」
お姉ちゃん「タダじゃ済まさないぞってのは怒るぞって事でしょー」
私「そんなんじゃなかった!」
お姉ちゃん「しつこいわよ!」
お姉ちゃん「改めて言い直すけど」
お姉ちゃん「もうこの事については不用意に関わってこないで。当然こなたにも」
お姉ちゃん「あまりくどいようだと本気で怒るわよ」
お姉ちゃん「つかさ、そこを開けて」
私「待ってよお姉ちゃん」
ゆきちゃん「かがみさん、もっとちゃんと話に取り合ってください」
お姉ちゃん「いいから開けなさい。私はもう帰るって言ってるの」
私「駄目だよ。このままじゃ駄目だよお姉ちゃん」
お姉ちゃん「いい加減にしなさいつかさ」
私「何か隠し事があるんでしょ?」
私「だから何を言ってもはぐらかすんだよね。こなちゃんが本気で凄んでくるんだよね」
お姉ちゃん「あんた私に向かって口答えしてんじゃ…………チッ!」
私「!」
途中まで言いかけて、手で口を塞ぎます。
それから露骨な舌打ち。ゆきちゃんが表情を曇らせました。
ゆきちゃん「実の妹に向かってその言い草は無いんじゃないですか?」
お姉ちゃん「放っといて頂戴。つかさ、どきなさい。何度言わせるんじゃないわよ」
私「無理だよお姉ちゃん。とてもじゃないけど話もせずに帰すなんて出来ない」
私「今の出ハッキリ分かった。お姉ちゃんもこなちゃんもおかしくなってる」
私「変な関係が二人自身の事までおかしくしてる」
私「放っておくだなんてそんな無責任な事できる訳ない!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/02(水) 04:05:46.65 ID:LnsOIbjh0<> *'``・* 。
| `*。
,。∩ * もうどうにでもな〜れ
+ (´・ω・`) *。+゚
`*。 ヽ、 つ *゚*
`・+。*・' ゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・ ゚ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/02(水) 09:00:18.35 ID:lypQvfr8o<> お も し ろ く な っ て ま い り ま し た <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/02(水) 10:21:52.10 ID:LnsOIbjh0<> ☆
お姉ちゃん「おかしくなってるって」
私「前までだったらさっきみたいな言い方は絶対にしなかったもん」
お姉ちゃん「知らないわよ……とにかく道を開けなさい、邪魔」
私「ちゃんと話してよ」
ゆきちゃん「かがみさん、何かあるんでしょう。話してください」
お姉ちゃん「さっきから何かある何かあるって、あああもういい」
お姉ちゃんは携帯電話を取り出してコールします。
連絡先は―――――。
私「ちょっとお姉ちゃん」
すると間も無く、こんこん、と。
私達の席あたりの窓が軽く打ち鳴らされました。
窓の外には、こなちゃん。
私「なんで、居るの……」
窓越しなのでこなちゃんが何を言っているのかは分かりません。
だけどこなちゃんの言いたい事と、すごく不機嫌になっている事だけは簡単に分かりました。
人差し指で私を差して、通路側へと流すジェスチャー。
口元の動きは「お」と「え」の二文字。
お姉ちゃん「怖い怖いこなたが「どけ」っていってるけど?」
ゆきちゃん「泉さんに知られたくなくてわざわざ呼び出したのが分かりませんか」
お姉ちゃん「知らないわ」
どん。
ゆきちゃん「かがみさん」
お姉ちゃん「つかさ、どいてくれる?」
私「でも」
ドン!
私「ひっ」
ゆきちゃん「……どうしようもありませんね」
お姉ちゃん「つかさどいてー」
もう道を開けるしかありません。
私「……」
お姉ちゃん「ほいサンキュ」
お姉ちゃん「じゃあ私もう帰るけど、つかさあんたどっかそこら時間潰してから帰ってきてよ」
つかさ「なんで。何時まで」
お姉ちゃん「そうねえ、5時くらいまで。あんたさえ居なけりゃ今日は遅くまで誰も居ないし」
お姉ちゃん「晩ご飯作りたくなかったらコンビニででも買って帰ってきなさい」
お姉ちゃん「じゃあまた夕方くらいに」
そうやって手を振りながら喫茶店を出て行くお姉ちゃん。
窓の外を見るとこなちゃんはもう居ませんでした。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/02(水) 10:22:46.85 ID:LnsOIbjh0<> あ、やっちまった。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/02(水) 10:37:04.80 ID:MgjswQvAO<> どうした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/02(水) 21:03:42.74 ID:/IKNa9dco<> オチでスッキリするなら支援したいんですがどうですか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/02(水) 23:30:27.92 ID:LnsOIbjh0<> >>48
「」の前の名前表記だけは誤字したくなかったのに。
>>49
どうでしょう?
特にプロットも無く書き殴ってるだけなので結末はよく分かりません。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/03(木) 02:10:08.69 ID:q5Mvz0aHo<> ああ、「私」になるはずのところが「つかさ」になっちゃったのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/03(木) 02:39:45.93 ID:A8oS/QcF0<> ☆
ゆきちゃん「あの……どうしますか、つかささん」
私「帰る」
ゆきちゃん「帰るってまさか今からですか?」
私「うん」
ゆきちゃん「また怒られますよ。時間を空けたほうが……」
私「別にいい。こっそりバレないように帰る」
私「お姉ちゃんの部屋のカーテンが閉まってたらどうせ二人で寝てるんだろうし」
私「油断して何か面白いこと言わないか聞き耳でも立てとくよ」
私「カーテンが開いてたら近所で散歩でもしとく」
ゆきちゃん「いくらなんでもそれはマズいですよ」
ゆきちゃん「バレた時にどうなることか」
私「いいの。二人から何か聞きだそうと思ったらもう盗聴しかないでしょ?」
ゆきちゃん「そうかもしれませんが」
私「ゆきちゃん、もうね、私達の方も何だってやる覚悟じゃないとこれは解決できないよ」
私「私は本当に何でもすることした。それで二人に嫌われたって構わない」
私「あのまま二人を放っておく事だけは絶対にできないもん」
私「二人の道を正してあげるのが家族の、友人の仕事だしね」
私「たぶん今からかなり滅茶苦茶な事するから、嫌ならもう手を引いていい」
私「盗聴、盗撮、詰問、尋問、なんでもござれってね」
私「ゆきちゃん、どうする?」
ゆきちゃんは迷う素振りも見せずに殆ど間髪なく、
そしていっそ愉快そうな清々しい表情で言いました。
ゆきちゃん「そんな言い方をされてしまっては引き下がる訳にはいかないじゃないですか」
ゆきちゃん「何処まででもお付き合いしますよ」
ゆきちゃん「滅茶苦茶でも。破茶目茶でも。私達みんなの為に」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/08(火) 00:56:00.55 ID:86bt5bmIO<> ほうほう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)<>sage<>2011/03/18(金) 23:51:20.82 ID:MV0GD9CAO<> 地震で何か被害があったのかい? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <><>2011/03/26(土) 02:24:41.76 ID:YeUrFhmA0<> まあ気長に待とうや <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2011/04/05(火) 00:00:28.00 ID:BSCtmO+1o<> やっと追いついた
>>20
>この殺伐としたのがいいんだ
これには同意せざるを得ない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/05(日) 09:30:25.29 ID:Oy9Y0UvXo<> 3ヶ月放置で削除依頼が出されたよーです <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2011/06/06(月) 18:22:34.32 ID:1ViAhvJAO<> まさか震災で……なんてことないといいけど <>