VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2011/03/21(月) 21:54:11.13 ID:nm2jsV2AO<>お馬鹿全開なスタドラ風禁書のギャグSSです。
設定崩壊どころじゃないので苦手な方はスルーお願いします。
更新は遅めかも。ツッコミどころは多いと思いますが最後まで付き合ってくれたら嬉しいです
<>上条「綺羅星十字清教?」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/21(月) 21:55:17.86 ID:nm2jsV2AO<> アレイ☆「どうやら集まったようだな。諸君、綺羅星!」
一同「「綺羅星!」」
☆「これより、学園都市超能力者による総会を始めます」
☆「学園都市超能力者第一位、一方通行ァ!」
ウォォォ
☆「学園都市超能力者第二位、未元物質ァ!」
ウォォォ
☆「学園都市超能力者第三位、超電磁砲!!」
ウォォォ
☆「学園都市超能力者第四位、原子崩しァ!」
ウォォォ
☆「学園都市超能力者第五位、心理掌握ォ!」
ウォォォ
☆「学園都市超能力者第七位、念動砲弾ゥ!」
青ピ「軍覇は欠席やでー」
☆「そうか。それでは早速今日の議題は……」
垣根「待てよ、アレイスター」
☆「なんだ?」
垣根「第六位はまだ見つからないのかよ?」
☆「ああ」
一方「つかよォ、誰か第六位の姿見たことあンのかァ?」
麦野「格下の奴なんざどうでもいいわ」
御坂「アンタはいいかもしれないけど、あたしは気になるわよ」
心理「まー随分と気まぐれみたいですよね」
☆「第六位については極秘事項だ」キリッ
垣根「ああそうかよ。」イライラ
☆「他にはないかね?」
垣根「……ねえよ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/21(月) 21:56:28.60 ID:nm2jsV2AO<> ☆「今日の議題は最近学園都市の脅威となっている銀河旗少年についてだ」
一方「上条当麻ァ」
御坂「///」
麦野「なに惚けてんのよ……第三位」
御坂「……へ?…ちょっ!!ほ、惚けてなんかいないわよ!」
心理「上条…当麻様///」
垣根「さすがフラグ野郎。超能力者すら手玉に取るか」ニヤニヤ

一方「三下ァ///」
麦野「テメェもかよ第一位」
青ピ「さーすがかみやん、フラグは性別すら超えるんか」
一方「[ピーーー]ぞてめェ!つか誰なンだよこのガキ」
☆「私の忠実な下僕だと思ってくれて構わない」フンス
麦野「下僕……ねぇ」
垣根「それで?銀河旗少年をどうするつもりだ?」
☆「上条当麻は強い。奴の暇人殺しは我々の尊厳を破壊してしまう」
御坂「わたしは中学生だから平気だけど」
麦野「ああん?私だって高校生なんだけどォ?」
御坂「なんか大学中退みたいよね」
心理「言い過ぎですわ、御坂さん」
麦野「御坂ァァァ!テメェ!」
垣根「まあまあ、麦野。喧嘩はやめろよ」
麦野「うるせぇ!関係ねえよ!カァァンケイねェェェんだよォォォッ!」びゅー
垣根「ぎゃああああ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/21(月) 21:57:36.75 ID:nm2jsV2AO<> 垣根だったもの「…………」ぷしゅー

☆「ゴホン。諸君、気を取り直して総会を進めたいと思う」
一方「……あァ」
御坂「……そうね」
麦野「フンフン♪」ゴキゲン
☆「このまま銀河旗少年を放置すれば待っているのは奴のハーレムエンドだ」
御坂「それは困る!」
心理「困りますわ!」
一方「由々しき事態ってやつだなァ」ウンウン
麦野「どうでもいい」シャケ弁パクパク

冷蔵庫「その通り!!ハーレムエンドは俺のものだ!」
一方「……復活早ェなァ」
麦野「チッ……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/03/21(月) 22:00:01.82 ID:nm2jsV2AO<> ☆「上条当麻を倒した者が学園都市の裏統括理事会、通称『綺羅星十字清教』の長となる」
一方「俺はパスだ。正直勝てる気がしねェ」
垣根「俺はやるぜ!ハーレムエンドのために!!」
御坂「わたしも参加するわ。アイツとはいい加減決着をつけたいし」
心理「私も出ます。当麻様は誰にも渡しません」
御坂「当麻はアンタのものじゃないわよ!!」
心理「そうですわ。私が当麻様の所有物なのですから」キリッ
御坂「…………」プルプル

麦野「私も参加ね。上条には興味ないけど、第一位と超電磁砲が勝てない相手に勝つって快感じゃん?」
☆「参加するのは未元物質、超電磁砲、原子崩し、心理掌握。これで全員か?」
青ピ「はいはーい!僕も参加しますよー」
☆「いいのか、青髪ピアス」
青ピ「ええで」
垣根(何者だよコイツ)
☆「これで5人。欠席の七位については」
青ピ「ソギーは出んやろ」
☆「なぜだ?」
青ピ「アイツが好きなんわ努力と根性や。フラグなんてものには興味ないやろ」
☆「そういうものか?」
青ピ「そういうもんです」キリッ
垣根(第七位の扱いが面倒だから誤魔化しやがったぞコイツ)
一方(あァ)
御坂(アイツ熱苦しいから苦手なのよね)
心理(同感ですわ)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/21(月) 22:01:42.27 ID:nm2jsV2AO<> 心理「では最初は私が出ますわ」
麦野「待てよ、心理掌握」
心理「何でしょう?」
麦野「私が出る」
御坂「勝手に決めんな」
麦野「ああ?私は今殺りたくてウズウズしてんだよ!なんなら誰が出るか殺し合いで決めてもいいんだぜ?」
垣根「(((;-д-)=3ハァ」
一方「オリジナル」コッチコッチ
御坂「なによ?」
一方「第四位に行かせてやれェ」
御坂「アンタまで何言ってんの!?」
一方「(どゥせ第四位は三下には勝てねェ)」ボソボソ
御坂「(確かにそうだけど)」
麦野「テメェら何こそこそしてやがんだァ?なあ、アレイスター」
☆「なんだ?」
麦野「その銀河旗少年って奴は殺してもいいんだろ?」
☆「それが可能ならな」
麦野「はン!やってやろうじゃねェェか!ヒャッハ〜!穴だらけにしてやんよ!上条ォォォォ」
心理「……やれやれ、ですわ」

☆「それでは第一回『銀河旗少年討伐作戦』の出撃メンバーは原子崩しで異論はないな」
一方「異議なし」
垣根「異議なし」
御坂「異議なし」
心理「異議なし」
青ピ「異議なし」

☆「これにて総会を終了する!我らに栄光を、そして銀河旗少年に破滅を!綺羅星!」
「「「「「「綺羅星」」」」」」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/03/21(月) 22:04:23.08 ID:A/Y4BSfyo<>             \::::::◎::)__ ミ::::Y彡:::::::::::::∨∨::::{   ,.l  /::◎/
              Z_:::\:::И  :i\彡:::::::∨  ∨:j :/ |  /::::::/
―――-、YYYYYYYYj   Z_:\::И:∧. \:;:ヘ/ !  ∨:::/ |/`';:::::/
:::::::::::::::::◎┼┼┼┼x 米  Z_::\::И:', /:::::j、:::|::::/:ヽ/  j::::/:::::Z    /::::
YYYYYYYYYYYYj、:::`X::米  Z_::\::;;;∨`ー'. 王 `ー' Y´::/:::::::Z    「:ヽ:◎_
:::◎┼┼┼┼┼x  米::::`X::米  Z_::::\:j.::≦≧ |::≦≧、 l::/:::::::Z   「:::/:::_」
从从从从从从从:`X 米:::::`X::米 `ヽ∠.___/´!`ヽ_,..-‐┤:::::::Z 「:::/:::_」
       ,.、ゞ゛゛  `X 米:::::`X::米::::: :圦:|  ー  Y::;ハ::::::::Z「:::/:::_」
     ,ヾ''゛     / ̄ ̄ ̄`ヽ`X米__从:ト、    , |:::j j:::::Z:::/:::_」
     {         ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、`ヽ、_______|:个:、_,.イ从/:::://:::_」
    辷,、,、,、,、          `ヽ、ヽ、   .j.    ,'\ \/:::_」
         ヾ                \\/ ヽ. 〈ヽ:::≧:、`ーx <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2011/03/21(月) 22:05:58.94 ID:Qgy0KN/AO<> これは期待
綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/21(月) 22:06:31.49 ID:nm2jsV2AO<> 凄く短くて申し訳ないですが本日はここまでです!すいません。
次回からは長いです。
拙い文章ですが楽しんでくれたら幸いです。
それでは! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/03/21(月) 22:06:39.69 ID:A/Y4BSfyo<> http://i.imgur.com/xejq7.jpg
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2011/03/21(月) 22:16:47.35 ID:MAk/8gay0<> >>1乙
 てか、銀河旗少年でムセタ もう少しで窒息するところだったわ
綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/03/21(月) 22:18:54.78 ID:lBRUweZ10<> >>10
おwwwいwwww

期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)<>sage<>2011/03/21(月) 22:50:24.35 ID:I6He3pcAO<> >>10
「民衆よ! 私は帰って綺羅星☆」
いやなんでもない
>>1
共に青春を謳歌しようず <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)<><>2011/03/21(月) 23:05:46.75 ID:kZvZBLM/0<> お嬢様言葉の心理掌握って二次じゃ珍しくないか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/21(月) 23:18:12.75 ID:GPU/ULZDO<> 綺羅保守! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<><>2011/03/21(月) 23:20:13.83 ID:WD2XWIL80<> これわwwwwwwwwwwwwww

期待してますww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/21(月) 23:22:01.95 ID:XL/Fas7e0<> むぎのんの綺羅星に違和感が無いぜよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2011/03/21(月) 23:33:48.51 ID:VTquJI5AO<> 改行入れた方が見やすくなるよ
綺羅星☆!
綺羅星☆!
より

綺羅星☆!

綺羅星☆!

みたいな感じで <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2011/03/22(火) 00:17:07.59 ID:PAjPUk10o<> 綺羅星☆!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2011/03/22(火) 04:43:37.54 ID:PzG2rtqAO<> 舞う羽は〜、竜の欠片〜首輪に〜、手を伸ばして〜♪ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:24:54.05 ID:0JvUk14AO<> 諸君、綺羅星!
>>18 アドバイスありがとう

まだまだ不慣れで申し訳ない。
基本ギャグSSですが、一応シリアスもあります。
やるべきことをやらないとただのキチガイ集団で終わってしまうので……
シリアスは青春を謳歌するための味付け程度と思ってください。
メリハリってやつです。
あくまで禁書SSなのでスタドラはネタ程度です。
それでは投下
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:25:31.76 ID:0JvUk14AO<> バカチン

建宮「綺羅星十字清教なる者たちが上条当麻を狙っているのよな」

五和「そうです」

建宮「お前さんはどうしたい?」

五和「助けに行きたいです!」

建宮「お前さんならそう言うと思ったのよな。だがまだ動くべきではないのよ」

五和「どうしてですか!?」

建宮「学園都市の問題に我々が介入する権利はないのよな。天草式十字清教はあくまでイギリス清教の傘下だ」

五和「ですが!上条さんには数え切れないほどの恩があるじゃないですか!それに相手は十字清教を名乗っているんですよ」

建宮「動くなとは言わんのよ。だが相手は科学サイドの能力者よな。魔術師ではないのよ。その得体の知れない能力とやらを知らずに戦えばこちらが危険よな。」

建宮「上条当麻は学園都市第一位の超能力者に勝利したと聞いている。そう簡単に負けるとは思えないのよな」

五和「怖いんですか?科学サイドが」

建宮「そうではないのよ。今回の一件、黒幕が誰かわからないことには我々には動きようがない」

建宮「五和よ、我々の力が無ければ上条当麻が負けるとでも思っているのか?」

五和「それは……」

建宮「あいつは強い。惚れた男を信じるのも女の務めよ。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:26:03.58 ID:0JvUk14AO<>
五和「……わかりました。それでは上条さんや能力者に接触しないよう学園都市内を探ります」

建宮「それでいいのよな」

イギリス

ローラ「クロウリーはやはり生きたりていたか。綺羅星十字清教……アレイスターめ、どういうつもりなるの」

ローラ「しかし学園都市は既に手中にありけるのよね。あの少年にも期待しせることもなし。ふふふ」

ローラ「今は静観かしら」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:26:42.26 ID:0JvUk14AO<> 麦野「上条当麻か。どんな人なんだろうね?」

自室で気が緩んだのか、普段からは想像もつかないような独り言が漏れた。

先程までのテンションは鳴りを潜め、そこにはただ静かにぬいぐるみを抱き締める少女がいるだけだった。
ぬいぐるみは答えない。

日常殺戮マシーンのように扱われている麦野だが、何も昔から狂っていたわけではない。

遠い過去、幼い頃の麦野は普通の少女だった。
経験や成長と共に人は変わる。
しかし、変わらないものも確かに存在するのだ。

「今更…だよね」

自分は間違いなく人殺しを楽しんでいる。

しかし、同時に殺したくないとも考えている。
矛盾した考え。

既に壊れている自分と、壊れたくないと願う自分。

「その幻想をぶち[ピーーー]……だっけ」
らしくないと思う。
「私の幻想も……」
ふと頭をよぎった思い。
これじゃあまるで……

「私が負けを望んでるみたいじゃない……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:27:44.10 ID:0JvUk14AO<> 眩しい陽の光を浴びて思ったよりも早く目が覚めてしまう。

仕事柄夕方以降に活動する麦野は、午後まで寝ていることが多い。

起きても仕事仲間である絹旗や滝壺、そして浜面と喫茶店で駄弁るくらいしかすることがないのだ。

麦野(まだピチピチのギャルなのに、ほんと暗い青春よねー)

一時間ほどシャワーを浴びて、火照る身体をバスローブで包む。
そのままシャケ弁を手にする光景は非常にアンバランスと言えるだろう。

麦野(浜面の野郎、滝壺孕ませて結婚たァいい御身分よねェ)

最近麦野が以前よりも荒れている原因。
本人すら自覚していないストレスは、目に見えないまま溜まり続けていた。

麦野(浜面……)

わかっていたことだ。
二股宣言に近い事を言っても結局浜面は滝壺を選んだのだ。
麦野の目の前で滝壺を守ると誓った。

割り切ったはずだ。

祝福しようと決めたじゃないか。

麦野(わからねえよ……)

会えば胸が痛い。

麦野(好きって言えたら何かが変わったのか?)

それでも少女は素直になれないのだ。
素直になる方法がわからない。
麦野はそんな不器用な少女なのだ。
そして、素直になるには遅すぎた。

麦野(学園都市の闇、久しぶり)

ロシアから帰国して以来、人を[ピーーー]ことがなくなっていた。
だが、暗部が解体されても、人はすぐには変われない。
時々訪れる殺人衝動が麦野を苦しませる。

麦野(結局狂ってんのよね、私はさ)

麦野「さあて、上条当麻をぶち殺してやるにゃーん♪」

戦闘前の再び訪れる高翌揚感に身を任せ、麦野は自室をあとにした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:29:16.90 ID:0JvUk14AO<> 土御門「やっぱ義妹はいいにゃー」

青ピ「かみやんはフラグ建てまくっとるけど義妹はまだおらんよな」

上条「まだってなんだよ?そう簡単に妹が出来てたまりますか」

土御門「上やんの場合はいつ出来てもおかしくないだろ」

上条「どんな場合だよ……。まあ従妹はいるけどな」

放課後の帰り道。
上条当麻は親友の土御門や青髪と共に馬鹿話に花を咲かせている。
彼が命を賭けて取り戻した日常。
守りたかったもの。

???「はァい♪上条くんよね?」

それが今、再び崩壊を迎える。

上条「そうだけど、お姉さんは誰でせう」

麦野「私は麦野沈利。学園都市第四位の超能力者よ」

土御門「上やん、こいつは!」

麦野「アナタは黙っててくれる?私は上条くんと話したいの」

青ピ「ええなぁ!かみやん!こんな綺麗なお姉さんに逆ナンかい!いっぺん死んでみるかー?」

麦野「上条くん、貴方のことを想うだけで濡れちゃいそうなの……」

上条「」

青髪「邪魔したあかん、行くで土御門くん」

青ピはなぜか爽やかな笑顔を浮かべながら、土御門の腕をガシッと掴むとそのまま歩き出した。

土御門「おい待て青ピ……」

遠ざかる二人を呆然と見送る。
上条「どういうことでせうか」

麦野「なぁに?そんなに硬くなっちゃって♪デートとか初めて?」

上条「コクコク」

麦野「今日はただのお誘いよ。」

麦野「あの世へのな!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:31:52.83 ID:0JvUk14AO<> 途端、視界が青白く光る!

キィィィン!

無意識のうちに動かしていた右手が、上条へと放たれたレーザーを打ち消す。

麦野「それが噂の幻想殺しか。へぇ、本当に消せるんだ」

凄い凄いと拍手を繰り返した。
麦野は右手の中指と親指を合わせて、パチンと音を鳴らす。

「お初にお目にかかります。私は綺羅星十字清教、第四位の超能力者。麦野沈利です」

そして芝居がかったような動きで礼をした。

麦野「さてショータイムだァァァ!銀河旗少年!!」

今度は光る左手から次々とレーザーのようなものが襲いかかる。

上条「くっ」

右手で捌ききれないと判断したのか、何か考えがあってなのか。
上条当麻は勢いよく横転しながら麦野と距離を取る。

麦野「ヒャハハ!馬鹿みたいに転がってんじゃねーよ!テメェはアルマジロかよ!」

動きを止める上条当麻。
その隙を麦野は見逃さない。

麦野「背中ががら空きだァァァ!!」

キィィィン!

上条(回転しすぎて酔っちまった……)

上条(だが、あいつの攻撃は当たらない)

上条当麻は無意識のうちに麦野の弱点、原子崩しの命中精度の低さを見抜いていた。
それはまさに直感だった。

上条(麦野の攻撃パターンは狙って撃つか、適当に乱射するかだ)

上条(狙って撃つ場合は数は少ない。この右手で何とかなる)

上条(しかしあの乱射は接近戦では脅威だ)
上条(このままでは近づけない)

一般人への被害を防ぐため、路地裏へと逃げ込んだのが不味かった。

上条(乱射されれば逃げ場がない)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:33:01.27 ID:0JvUk14AO<>
麦野「まだまだイクぞ!!」

チュン!チュン!とアスファルトに穴があく。

上条「嘘だろ……」

麦野「どうした!どうしたァ!?幻想殺しさんとやらはそんなモンですかァァァ?」

キィィィン!

上条(麦野の攻撃を打ち消すので精一杯だ)

上条が走ると同時に付近のコンクリートが次々と抉れていく。

麦野「ヒャハハハハ!」

〜〜〜〜〜〜〜

土御門「上やんをどうする気だ?」

☆「どうする、とは?」

土御門「そのまんまの意味ぜよ」

☆「邪魔者は排除する。上条当麻が『生きて』さえいればいい」

土御門「脳みそと右手だけあればいいってか?」

☆「そうだ」

土御門「ふざけるなよ、アレイスター!」

☆「ふざけてなどいない」

土御門「だが残念だったな。麦野沈利じゃ幻想殺しには勝ち目はない」

☆「そうとは言えんよ」

土御門「なに?」

☆「綺羅星の加護」

土御門「なん…だと……」

☆「能力者の力を底上げするという禁忌の霊装」

土御門「あの伝説の綺羅星が実在したと言うのか……?」

☆「魔術師によって造られ、魔術師には効果がない。この世で唯一の能力者限定の霊装」

☆「誰が、何の目的で、何時造ったのか?全ては謎とされてきた」

土御門「アレイスター、お前が解明したというのか!?」

☆「まだだ。使い方はわかったがね」

☆「ここにマニュアルがある」

つ 取扱説明書

土御門「」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2011/03/22(火) 06:33:16.61 ID:WdcEmDnWo<> あ、メル欄はsageだけじゃなくて、sagaも入れたほうがいいよ
[sage saga]みたいな感じで。たまに酷いことになるからね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:35:26.74 ID:0JvUk14AO<> 普段の超電磁砲との戦いを思い出す。
攻撃の威力が高すぎるため、超電磁砲を相手にするよりも分が悪い。

そして超電磁砲との決定的な違いは、相手は自分を全力で[ピーーー]気だということだ。
御坂が上条当麻を殺そうとしたことはあった。
一歩も退かない彼に向けて超電磁砲を放ったことがあった。

しかし今相手にしている敵は、そんな理由などなしにただ狩りを楽しんでいるようだった。

キィィィン
キィィィン!

麦野「鬼ごっこのつもりかしら」

上条「はぁはぁ……」

麦野「……以前の私なら勝てなかったかもしれないわね」

上条「……何を……」

上条には理解できない。麦野の言っていることが。彼女が浮かべた笑顔の理由が。

麦野「私に宿る綺羅星の力!体晶を使わずともそれに近い効果を発揮する。もちろん肉体の崩壊はない」

その瞬間、上条当麻は反応できなかった。
麦野は自身を背後に放った原子崩しによって勢いよく発射させる。

爆発的な飛び蹴りが上条当麻の脇腹に突き刺さった。

上条「ぐはっ……!」

一撃で二度の蹴りを喰らった上条は立ち上がれない。

上条(速…すぎる)

麦野は、虫けらの如く転がりながら悶え苦しむ少年を冷めた目で見つめていた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:37:18.28 ID:0JvUk14AO<> 麦野「第一位を倒したという銀河旗少年もこの程度か……弱いわね」

麦野(こんな雑魚に私は一瞬でも救いを求めたっていうの?)

麦野(ふざけんじゃねェェェよ!)

麦野「立てよおいこら」

麦野は上条当麻の髪を鷲掴みにし、強引に顔を持ち上げた。

麦野「テメェが弱いと話になんねェェェんだよ!」

麦野「起きて戦えよ!」


ふらつきながら起き上がる上条。
苦悶の表情を浮かべる彼に余裕はない。

麦野「ちっ、もう終わりかよ……」

目の前の少年は既に限界を迎えていた。

麦野(蹴りだけで満身創痍じゃねーか)

麦野「テメェにはガッカリだよ、銀河旗少年。」

聞こえていないのか、そんな余裕もないのだろう。
上条当麻は虚ろな視線で麦野沈利を見つめていた。

麦野「まあいい。期待した私が馬鹿だったぜ。せめて苦しまずに一瞬でイカせてやるからよ」

麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:38:35.70 ID:0JvUk14AO<> 軽く左手を振るだけで50を超えるレーザーが上条当麻へと放たれる。

麦野(手加減はしねぇ。全力で銀河旗少年を葬る!)

上条「……いいぜ、見せて…やるよ…」

あり得ない声が聞こえた。

上条「お前が…力と言う幻想に…支配されてるってんなら……」

麦野(なぜ!)

上条「まずはその幻想を……ぶち[ピーーー]!!」
キキィィィィン!!

麦野「な!?」

上条当麻を確実に貫くはずだった全ての攻撃が、確かに貫いたはずの攻撃が……!

彼に傷一つ負わせる事なく全て消されていた!

麦野「そんな馬鹿な!?」

未だに光り続ける自身の左手とは別に、強く、強く光輝くその存在。

麦野(上条当麻の胸が!どうして光っているの!?)

上条「銀河旗少年か……」

上条「たぶんそれが、俺のもう一人の正体なのかもな」

麦野(回復してる…だと……?)

麦野「な…にを…なにを言ってやがる!」

上条「ああ、わかったぜ。少しだけど思い出したよ。」

上条「やりたいこととやるべきことが一致した時、世界の声が聴こえる。」

上条「なあ、麦野?お前に何があったのかは知らねえ。どうしてお前が俺を狙ったのかもわからねぇ」

上条「でもな、壊すだけの毎日なんて悲しくないのか?ほんとはお前だって笑いたいんじゃないのか?」

上条「仲間と馬鹿言い合って心の底から笑いたいんじゃないのかよ!?」

麦野「はぁ!?突然何言っちゃってくれてんのよ?意味わかんないんですけど」

上条「だったら何でそんな泣きそうな顔してんだよ!?」

上条「俺を[ピーーー]チャンスなんていくらでもあっただろ?」

上条「倒れている俺を見下ろしてる時、俺にとどめを刺そうとした時、有利なはずのお前の表情が、ひたすら助けを求めている女の子みたいだった」

麦野「いい加減なことを言うなァァ!!」

上条「いい加減なんかじゃない!!お前はずっと助けを求めてたんだよ!!誰かに助けて欲しいって!止まらない自分を止めてくれる、そんな誰かを待ち続けててきたんじゃないのか!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:39:07.93 ID:0JvUk14AO<> 上条「銀河旗少年になった今ならわかる。お前の心が、視える!!」


上条「心の涙を、今拭ってやるから」


麦野「」

上条「建ててやるよ、フラグ!」


上条「アプリボアゼェェェェ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:40:19.78 ID:0JvUk14AO<> 麦野「……決着をつけよう。銀河旗少年!」

上条「応!!」

麦野「全てを貫け!!原子崩しァァァァァァ!」

上条「銀河を満たせ!旗の輝き!豪快!!幻想殺しァァァァァァ!」

キュィィィン!

上条当麻、否!銀河旗少年の右手が原子崩しを貫く!
そしてそのまま麦野沈利の顔面を打ち抜いた!

ドォォォォォン!という爆音と共に麦野は吹き飛ばされた。

麦野(これが銀河旗少年の力……)
パリーンと心の障壁が砕ける音がした。

それは目に見えない不確かなモノ。

麦野の耳にしか聴こえない音。

麦野(終わったのね……)

聖母に抱かれるような安らぎを感じながら、麦野は意識を失った。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:42:00.25 ID:0JvUk14AO<> ☆「諸君、綺羅星!」

一同「「綺羅星!」」

☆「綺羅星ィィィ十字清教ォォ!第二回、総会を始めます!」

☆「第一位!一方通行ァァァ!」
ウォォォ

☆「第二位!未元物質ゥゥゥ!」
ウォォォ

☆「第三位!超電磁砲!!」
ウォォォ

☆「第四位は欠席」

☆「第五位!心理掌握ォォォ!」
ウォォォ

☆「あとは欠席」
ブゥゥゥ

☆「それでは総会に入りたいと思います」

一方「第四位はやられたかァ」

垣根「所詮は第四位、常識に縛られるようじゃ勝てねぇぜ」ウンウン

心理「まー当然の結果ですわね。」

一方「ホッとしてンなァ、オリジナル」

御坂「な!?そ、そんなことないわよ!どうせアイツのことだからまたフラグ建てて……」

垣根「自分で言って落ち込むなよ……」

垣根「つか第四位がそんなタマかよ」

一方「タマはねェけどなァ」

心理「下ネタはやめて頂けるかしら?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:43:25.81 ID:0JvUk14AO<> 御坂「確かに麦野はありえないか」ホッ

一方「安心すンのはまだ早ェぞ」

垣根「俺たちに常識は通じねえ!」

心理「さっきと言ってることが違いますよ」

一方「アイツは最強のフラグメーカーだからなァ」

御坂「不安になるからやめてよ」

垣根「おっ、こいつ認めたぜ」

一方「素直になれェ、オリジナル」

心理「超電磁砲は当麻様への愛が足りないようですわね。その点私は胸を張って当麻様への愛を口に出来ますわ」

御坂「ふざけんな!私のほうが当麻を愛してるわよ!」

☆「静粛に」

垣根「お前ちょっと空気読めよ」


☆「コホン!第四位が銀河旗少年に敗北したわけだが」

一方「ヒーローだからなァ」

垣根「ああ」

御坂「当然よ!」

心理「ええ!」

☆「進まないんだよ!は・な・し・が!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:44:35.26 ID:0JvUk14AO<> 一方その頃

麦野「上条当麻……当麻……当麻きゅん……」

麦野はツンツン頭のペンギンを抱き締めながら微笑んでいた。
ぬいぐるみのほっぺを何度もツンツンと指で突いた。

そして思いっきり抱き締めながらベッドの上で悶える。

「当麻きゅん…好きぃ……当麻ぁぁ……」

その繰り返し。
かつての原子崩しには考えられないその行為は、なんと5時間に及んだ。

麦野「今度会ったらいっぱい謝ろうねー」

当麻と名付けられたぬいぐるみは、麦野の強すぎる愛情で形が歪んでいた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 06:45:14.12 ID:0JvUk14AO<> 垣根「次に出撃するのは誰だ?俺でもいいぜ///」

一方「テメェは黙れ」

心理「私が行きます」

御坂「…………」

一方「なンだァ?大人しィなァ、オリジナル」

御坂「まあね」

垣根「てっきり『私が行くに決まってんでしょ!きぃぃ!』ってなると思った」

一方「まァ、同感だァ」

御坂「私はアイツを信じる。だから最後でいい。」

垣根「オイオイ!それだと俺様が勝てないって意味に聞こえんだが?」

御坂「そうね、断言する。アンタはアイツに負けるわ」

一方「ヒュー!言ゥねェ」

垣根「決めたわ。俺、幻想殺しぶっ[ピーーー]。それから泣き叫ぶ超電磁砲犯して土下座させるってよォ」

御坂「いいわよ」

垣根「」

一方「くひひ、これは第二位の負けだなァ」

垣根「上条当麻……か……」

☆「あ、終わった?」

垣根「いや聞けよ!!」

☆「出撃順番が決まりました!心理掌握、未元物質、超電磁砲の順に銀河旗少年に戦いを挑みます!」

一方「全員で挑めよ……」
☆(ギロッ)
一方「……何でもなィですゥ」ぴゅるりー

御坂「私がラスボスかぁ///」

「「それはない」」

☆「それでは第二回総会を終了する!我らに栄光を、そして銀河旗少年に破滅を!」

☆「綺羅星!」

「「「「綺羅 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/03/22(火) 06:55:17.20 ID:0JvUk14AO<> 本日の投下は終了です。
気づかなくてごめん>>29さん……
ピーピーしちゃった

次回投下は土曜日になるかもしれません。
ゆっくり馬鹿やっていきたいなと思います。
まだまだ未熟者ですがお付き合い下さる方本当にありがとう! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/22(火) 07:03:50.62 ID:0JvUk14AO<> 最後欠けたァァァ

☆「それでは第二回総会を終了する!我らに栄光を、そして銀河旗少年に破滅を!」

☆「綺羅星!」

「「「「綺羅星!」」」」



青ピ「ちょっ!自分スルーかい!?」



これにて終了です……
マジごめん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(栃木県)<>sage<>2011/03/22(火) 07:09:36.36 ID:WPQ+1iC/o<> 乙
>>3にある 暇人殺しはヒマジンブレーカーで変換したんですかね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/22(火) 07:18:41.40 ID:AOx/UdHDO<> 乙星☆ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/22(火) 07:35:48.39 ID:0JvUk14AO<> >>41
暇人殺しはヒマジンブレーカーでいいです
対☆さんやニート化垣根&一方通行専用の説教攻撃みたいなもんです
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)<>sage<>2011/03/22(火) 08:14:54.24 ID:alRxZyqAO<> 乙
スタドラはよくしらんが面白いなww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/03/22(火) 08:40:47.77 ID:RPVYre+d0<> 乙です
むぎのんかわいいよむぎのん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/22(火) 09:38:44.38 ID:AF6EHk/50<> 乙

五和と建宮の居場所についてはスルーでいいのね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/03/22(火) 15:02:33.38 ID:qIab8VVqo<> http://i.imgur.com/XiyPR.jpg
http://i.imgur.com/XSbLI.jpg
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/03/22(火) 15:03:51.66 ID:qIab8VVqo<> http://i.imgur.com/fsgo7.jpg
貼らなきゃいけない気がした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/23(水) 01:36:24.29 ID:ze19lFmAO<> なんか一気に出来ちゃったので予定より超早いですが投下します
心理掌握編です
心理掌握前編終了です!
若干シリアスありますが基本ギャグです。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:37:04.23 ID:ze19lFmAO<> 一方「綺羅星はァ〜歩ィて来なィ〜だ〜から歩ィて行くンだねェ〜っと」フンフン

一方「オッース!打ち止めァに綺羅星!」

打止「……最近のあなた頭おかしいよってミサカはミサカは心配してみたり」

一方「打ち止めァァァ!」

打止「うぁああ!泣かないでってミサカはミサカは慰めてみたり!」

一方「泣ィてねェよクソガキィ!」

とある喫茶店

浜面「銀河旗少年って知ってるか?」

絹旗「なんですかその超C級臭いタイトルは?」

浜面「いや、実在すんだよ!銀河旗少年!麦野がソイツにやられたらしい」

絹旗「またまたぁ。浜面のくせに私を超騙す気ですね?」

浜面「嘘じゃねーって!ほんとなんだよ!」

絹旗「はいはい。超わかりました。滝壺さんも何か言ってやって下さいよ」

滝壺「大丈夫、私はそんな必死なはまづらを応援してる」

浜面「滝壺ォォォ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:38:05.29 ID:ze19lFmAO<> 絹旗「滝壺さん、もうすぐ浜面になるんでしたっけ?」

浜面「そうだぜ?」フンス

滝壺「そう。私、はまづらになる///」

絹旗「はぁ……。浜面は所詮、浜面なんですね……」

浜面「どういうことだ?」

絹旗「超鈍感ってことです」

絹旗(この光景は麦野には見せられませんね)

麦野「よーっす。はぁまずらぁぁぁ、元気してっか?」

突然現れた麦野は、そのまま浜面の首に抱き着いた。

麦野「うん?うりうり」

浜面の頬を指で突っつく。

浜面「む、麦野!?」

滝壺「」

麦野「私二人に言い忘れたことがあってさ。」


「結婚おめでとう」

少し早いけどねと続けた。
その顔に憂いはない。

浜面「……ありがとう。てか良いのかよ?」

麦野「うーん?何が良いのかにゃーん?この自意識過剰男が〜♪」

絹旗「乗り越えたみたいですね、麦野」

麦野「ああ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:38:43.00 ID:ze19lFmAO<> 麦野を苦しめていた殺人衝動とストレス
絹旗はそれに気づいていた。
気づいても自分に出来ることなど何もない。

絹旗(不甲斐ないですね)

絹旗「心配して超損しました」

麦野「サンキュー、絹旗」

今度は絹旗に抱き着く麦野。

絹旗「な!?なんですかなんなんですか!超おかしいです麦野離して〜」

麦野「この寂しがり屋が♪ウリウリ」

浜面「麦野ゴキゲンだな」

滝壺「なにかあったのむぎの?」

麦野「まあね。」

麦野「ちょっと銀河旗少年にぶっ飛ばされただけよ」

絹旗「え?」


麦野「結局私はさ。何も変わってなんかいないのよ。ほんの少し素直になってもいいかなぁーって」

麦野「そう思っただけ」

満面の笑顔で、一人の超能力者はそう言った。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:41:09.40 ID:ze19lFmAO<> 上条当麻と出逢ったのはほんの数日前のこと。

私は、心理掌握。
精神系能力者だ。
精神に関することなら不可能はなかった。
他人にとって私は常に絶対的な存在。
僅かな例外を除いて、私は神にも等しい。

能力が通じない一方通行。
常識が通じない未元物質。
私の知るなかで私に勝てる人物は二人だけ。

そんな私の常識をぶち壊したのが上条当麻だった。

彼と戦うことになったきっかけ?

それは奇跡のような偶然。

私はずっと超電磁砲が嫌いだった。

常盤台のエースを気取り、私のことなど完全無視。

その癖派閥は作らず常にぼっち。
目障りだ。
私の駒になろうともしない。

そんな凛々しい少女が
私は大嫌いだった。

彼女の唯一の友人?である白井黒子から潰そうと考えるのも自然な流れだった。

超電磁砲を孤立させてやろう。

長い学園生活の中でジワジワと苦しめてやろう。

すぐには実行しない。
私は蛇だ。狙った獲物は少しずつ壊す。

少しずつ進行させる洗脳。
御坂美琴から白井黒子を奪う。
楽しくて愉しくて笑いが止まらない。

私の仕業だとバレないように学内や寮内での接触は控えた。
狙うのはジャッジメントの活動中。

思ったよりも白井黒子の意志は堅い。
微弱な洗脳が全く通じないのだ。
超電磁砲に対するマイナスイメージを植え付けても打ち消される。

心理(真性の変態ね……)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:42:03.35 ID:ze19lFmAO<> 上条「そこで何してんだよ?」

心理「え?」

その時、二人の世界が交差した。
上条当麻は心理掌握の悪意を“視た”のだ。

上条「白井をどうする気だよ」

心理(私の能力に気づいた!?)

上条「白井になにやってんだって聞いてんだよ!」

すぐに銀河旗少年だと気づいた。
超電磁砲がよく一緒にいる男、上条当麻。

しかし、上条当麻の力は右手で異能の力を打ち消すだけのはず。
目に見えない力を視ることなど出来はしない。

心理「……何のことでしょうか?」

上条当麻は寂しそうに心理活動を見つめながら、右手を開いたり閉じたりを繰り返す。

上条「お前が白井に何かしているのはわかった。それも悪い意味でな……」

心理(なぜ!?幻想殺しがパワーアップしたとでも言うのッ!?)

上条「自分でもわからないけど誰かの心が視える瞬間がある。」

上条「それは最近になってからだけど、今確かにお前の心が視えたんだ」

心理(私の心が視えたァ?この糞野郎調子に乗ってんじゃねーぞ!私の心は誰にも読ませねぇ!心は私だけの戦場(フィールド)よ!)

理由はわからない。
しかしバレた事に変わりはない。

心理掌握は恐怖していた。

見つめただけで発動する能力を、見抜いたという存在に。

心理(コイツの口を塞ぐ)

心理(説明不可能な事象ならねじ曲げてやる!)

彼女はその圧倒的な力、心理掌握を上条当麻に向けて発動した!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:43:49.20 ID:ze19lFmAO<> 不幸な少年がいた。

友達はひとりもいなかった。

友達が出来ても、その両親が上条と付き合うことを許さない。

悪意悪意悪意悪意

疫病神と呼ばれ、存在を呪われた少年。

「死ねばいいのに」

そんな悪意が、少年の世界だった。

「お前が近くにいると危ないってお母さんが」

「お前のせいでお父さんの会社が」

お前のせいお前のせい
お前のせいお前のせい

「お前を産んだ親も後悔してんじゃねーの?」

少年は悔しかった。
握った手をただ奮わせることしか出来ないちっぽけな自分に。

ただ悪意に耐える毎日。

ある日、友達が死んだ。まだ6歳だった。

上条くんのせいよね……

ウチの息子を返せ……

言葉にしなくても伝わる悪意。

ごめんなさい。
不幸に巻き込んで、ごめんなさい。

悪意を打ち消すほどの過剰な愛情を両親から受け

悪意を跳ね退けるほどの信頼で当麻の後を付いてくる従妹

少年は笑っていた。

不幸な少年は、心の中で泣きながら
いつも笑っていた。

心理(なに……これ……)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:45:19.26 ID:ze19lFmAO<> 記憶を覗いた私は、彼の半生を目に焼きつけることになる。

慌ただしい日常。
彼の一度目の死。
これは彼の脳に遺されたデータ。

記憶を失ってもその事実を欺く少年。

その理由は、少女を悲しませたくないから。

どこまでもお人好しで、底抜けの優しさだった。

あれだけ悪意を浴びても笑い続けた少年は、リセットされても根底は変わっていない。

心理(私と同じじゃない……)

私は幼い頃から悪意を浴び続けてきた。
心を読む力なんて気持ち悪いだけ。

みんな私を畏れたわ……

超能力者になった今でも、同じ超能力者にも避けられる……

人知れず心を操る力なんて、受け入れられるわけがない。

私の周りの人間は、私の力で服従させただけ……

心理(友達なんて……出来るわけないじゃないの!!)

超電磁砲だって……私を避けた……

心理(私はただ、友達が欲しかったの?)

少年の心は、歪んでしまった自分の鏡。

私は悪意に屈し、少年は屈しなかった。

鏡が割れる。
私は変われるの?

少年のイメージは止まらない。
彼が望む穏やかな日々とはまるで異なる非日常が続く。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:46:12.33 ID:ze19lFmAO<> 私は今日、はじめて魔術の存在を知った。
そして同時に、彼の中に宿る存在も……。

心理(私の能力を視たのは……)
全てが暗転する。
これ以上関わると、それは私の存在をも消してしまうだろう。

シスターズ、神の右席、クーデター、ベツレヘムの星。
早送りで再生される少年の物語。

私はその物語に夢中だった。

どんな時も諦めない少年の強さに、私は夢中だった。

人を信じる気持ちを失っていた自分。

心理(もう一度、信じてみようかな)

こんなにも暖かい人がいるのだから――

心理(目覚めたとき、私の幻想も殺して下さいね)

心理(私を……悪意から解放して下さい)

それは切なる願いだった。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:47:20.28 ID:ze19lFmAO<> その日
私は心の支配をやめた。

対等な人間として、誰かと接してみたくなったのだ。

醜い映像が視える事だろう。
醜い声も聴こえるはずだ。

それでも私は諦めない。
私の中に宿る、幼き少年の想いと共に。

心理(あなたが忘れても、私が覚えています)

人の可能性
人の優しさは……きっとあるはずだから――


少女はただ願う。
憧れの少年に殴られたいと――
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:48:38.58 ID:ze19lFmAO<> 少女が殴られることはなかった。

二人が目覚めたとき、上条当麻は心理掌握を静かに見つめながら口を開いた。

上条「すっきりしたみてぇだな」

心理「……はい」

何かを悟ったような彼の雰囲気に、心理掌握は戸惑っていた。

上条「何だかよくわかんねーけど、もう力を悪用すんのはやめろよ?」

心理「……当麻…様」

上条「様なんてよせよ……恥ずかしい」

上条「……ってあれ?俺名乗ったっけ?」

心理「おかしな所で鈍感なのですね、当麻様は」

心理「私は酷いことをしました」

心理掌握は語る。
自分の半生を、不器用なりに一生懸命自分の言葉を選び。
自身を知ってほしいと思った…初めて人だから――

そして彼に少女の想いは伝わった。

最後に告げた本当の気持ち。
彼女の愛、そのもの。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:49:13.69 ID:ze19lFmAO<> 心理「……お願いがあるんです」

上条「うん?」

心理「変な子だと思わないで下さい」

上条「思わねえよ。お前を馬鹿にする奴は俺が許さねぇ」

心理「ありがとうございます///」

心理「あの……私を……」

心理(勇気を出して!逃げないって決めたじゃない!私!)

心理「私を…殴って下さい!!!」

上条「」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:49:44.98 ID:ze19lFmAO<> 上条「すまん!上条さんそういう趣味ないから!」

冷たい言葉だと思われてもいい。
嫌われても我慢しよう。

少女に全身全霊で叩きつける!
渾身のツッコミ

上条「お前は、白井黒子かァァァァァァ!!!」

そして今
不幸と変態が交差するとき――
物語は始まる!

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:53:42.35 ID:ze19lFmAO<> 心理(私の目的は銀河旗少年!)
心理(……に殴られること)

少女はすっきりしたいのだ。

シェリー、アニェーゼ、オリアナ、キャーリサ、ヴェント、その他
そして麦野沈利――

殴られた少女たちは、その後皆すっきりとした表情だった。

まさに憑き物が落ちたかのように。

そこにあるのは麻薬のような誘惑。

心理(殴られたい。一秒でもはやく当麻様に殴られたい……)

心理「私に戦闘能力はない。だが――」

イチメン〜ソメルハナハ〜♪
ソラヘト〜ノボルヒ〜カリ〜♪
イチオクノイブキタチ〜♪
イマ〜セカイガ〜ウマレカワル♪

心理「開け!脳内柩!!」

心理(綺羅星の力で、私の中の現実を当麻様の脳内に造り出す!)

心理(戦場は、貴方の脳よ!!)

心理「アプリボアゼェェェェ!!」

心理「くっ…!きゃあああああ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:54:24.87 ID:ze19lFmAO<> 上条「景色が…変わった!?」

心理「久しぶりだなァァァ!銀河旗少年!」

上条「お前は!?心理掌握!?」

心理「正確には4日ぶりか」

上条「どうしてお前が!」

心理「あの時のリターンマッチだァァァ!銀河旗少年!!!」

上条「……くそっ!いいぜ、あの時のお前の気持ちが嘘だって言うなら……まずはその幻想を…」

心理「そげふはまだ早ィィィ!」

心理掌握のナックルが上条当麻の顔面に叩きつけられる!

心理「そげふ返しだァァァ!」

数十m後退する上条当麻。
ガガガガと靴底がすり減る。
しかし!
倒れなかった!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:54:56.97 ID:ze19lFmAO<> 心理「それでこそ銀河旗少年!!偽物は効果ないってかァァァ?」

上条(なんか心理掌握の力が溢れてるみたいじゃねえか……)

心理「準備運動はジュウブンですかー?」

ロケット砲弾の如く放たれた心理掌握の頭突き

上条「グハッ……!」

連続して銃弾のように浴びせられる心理掌握の拳。

心理「オラオラ!どうしたぁぁぁ!」

上条(……勝てねぇ。化物かよこいつ)

心理掌握の攻撃は能力ではない。

だから上条当麻には打ち消せない。

必死にガードする上条だが
フッと心理掌握が視界から消えた。

心理「上がお留守ですよ!!」
上条「しまっ…!」

しまったと言う暇も与えず、心理掌握の強烈な蹴りは上条当麻の頭部を直撃した。

数km先まで飛ばされた上条は、コンクリート塀をいくつもぶち破ってようやく静止した。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 01:56:28.36 ID:ze19lFmAO<> 上条(……生きてる?それほど痛みを感じていない?ありえねぇ……。)

上条(強すぎるんだ。今のアイツはアックア以上)

上条(いくら超能力者でもアイツは精神系能力者……聖人を超えるスピードを出せるなんて考えられねぇ!)

心理「いつまで休んでいるの?」

眼前には拳銃を手にした少女
上条にゆっくりと銃口が向けられる。

上条(これは……)

上条「へへ。タチの悪い悪戯だな、心理掌握」

心理「えっ?」

上条「撃てよ。俺を殺して『終わらせて』くれ」

上条「最初から変だったんだよな。だから鈍いって言われるのか」

心理「……何を言っているの?」

上条「お前の世界なんだろ、ここ」

心理(気づいてくれた!)

心理「そう、これは私の世界。そして貴方の世界でもある。二人だけの世界」

心理「だから撃たない」


心理「ここでは永遠だもの」

にやぁと不気味な笑みを浮かべた心理掌握が佇んでいた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 02:00:02.76 ID:ze19lFmAO<> 上条「幻想殺しが効かない?」

世界を形成するのが心理掌握の能力と言うのなら、この右手で消せるはずだった。

心理「ここは現実じゃない」

心理「ここに貴方の右手はない」

心理掌握の精神攻撃は上条当麻の脳に作用していた。

ここは上条当麻の脳内。
彼の脳に二人の精神を閉じ込める。
謂わば精神封鎖。

今この世界に存在する上条当麻は、脳が造り出した分身。
精神が形造ったモノ。
幻想殺しは存在しない。

幻想殺しの宿った肉体は……今、意識がない!!

つまり
“右手を動かせない”

心理「綺羅星の力がなければ不可能だった」

心理「“私”を“貴方”に閉じ込める」

心理「チェックメイトね。さあ、どうする?幻想殺し」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 02:01:15.70 ID:ze19lFmAO<> 上条「……そうか。ここは俺の世界なんだな?」

心理「ええ。そうよ」
上条「……だったら話は早ぇ」

上条「ゲーム盤をひっくり返すだけさ」


上条「……お前に見せてやるよ。本当の幻想殺しをな……」

心理(ワクワク)

上条「そうだ、幻想殺しが使えないというその幻想を、ぶち殺すだけだ!!」

上条「アプリボアゼェェェェ!!」

光り輝く上条当麻の右手。
上条(心理掌握の世界なら勝ち目はなかった)

だが!
ここは上条当麻の世界!!
精神は肉体に宿るッ!

上条「テメェ自身に心理を掌握されたお前を、今救ってやる!!」

上条「建ててやるよ、フラグ!!」

上条「銀河を満たせ!旗の輝き!!十倍!!……歯を食い縛れ!!幻想殺しァァァ!!」

ズゴォォオオン!!
天高く星になる心理掌握を見つめながら

「さらばだ綺羅星」
上条は小さく呟いた。

そして世界が崩壊した――
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 02:03:10.03 ID:ze19lFmAO<> ☆「学園都市の諸君、綺羅星!」

「「「綺羅星!」」」

☆「綺羅星ィィィ十字清教ォ!第三回!総会を始めます」

一方「今回も予想通りじゃねェかァ」

垣根「次は俺かー」

御坂「さてと、準備運動でもするとしましょうか」

垣根「無駄な努力だぜ、第三位」キリッ

垣根「幻想殺しは、俺には勝てない」ビシッ

御坂「審配は一方通行に頼んでいい?」

一方「あァ」

垣根「聞けよ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 02:03:58.16 ID:ze19lFmAO<> 心理(完敗……ですわね)

上条「なあ、心理掌握」

心理「なんでしょう、当麻様」

上条「お前の世界だったら俺は負けてた」

何を言おうとしたのか上条には思い出せない。
現実に戻って口に出た一言がこれだった。

心理「弱音ですか?(……勝ってますわよ、貴方なら)」

心理「これは貴方の中だから通用した能力」

心理「幻想殺しがある限り、私の中へは呼べませんわ」

上条「そうかもな。でも……呼べるかもしれない」

心理「……本当に憎い人」

幻想殺しを通さない精神封鎖。
可能性は……ゼロではない。

心理「それをやろうとは思いません」

心理「私はただ、貴方の強さが見たかった」

語らずとも通じる、心を結んだ二人なのだから。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 02:04:55.17 ID:ze19lFmAO<> ふぅと息をつき姿勢を正す心理掌握。
その瞳に決意を秘めて。

心理「銀河旗少年!今回は私の負けだ!」

心理「貴様の敵は綺羅星十字清教!そして、次の相手は未元物質!学園都市第二位の超能力者だ!」

心理「……負けないで」

ヒュンという風切り音と共に心理掌握の姿が消える。

上条「任せろ」

誰もいない虚空に向けて、上条当麻は力強くそう告げた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 02:05:35.26 ID:ze19lFmAO<> 一方「すぐに出ンのか?」

垣根「そう焦るなよ第一位」

垣根「俺はまだ出ない。まだな」

青ピ「あないなこと言ってるけどええの、アレイスター?」

☆「構わん」

☆「一月や二月遅れたところでプランに支障はない」

☆「それでは第三回?綺羅星十字清教総会を終了する!」

☆「我らに栄光を、そして銀河旗少年に破滅を!」

☆「綺羅星!」

「「「綺羅星」」」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/03/23(水) 02:09:21.60 ID:ze19lFmAO<> 本日の投下は終了です。
キャーリサとか五和とか出して青春を謳歌したいので急いで終わらせました。
真面目にやってたら麦野や心理掌握だけで1000いっちゃうので

次回投下はたぶん土曜日です。
それではおやすみなさい
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2011/03/23(水) 02:22:20.95 ID:slHna8RAO<> ちょっと無理やりだが原作の雰囲気出てるなww
乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/23(水) 04:07:00.34 ID:rAuc5m7bo<> とあるを殆ど知らない俺が読んでも面白いな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/23(水) 04:44:03.09 ID:tVRZwRLK0<> なんとなくスタドラの雰囲気がある <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/23(水) 11:50:24.90 ID:F3oRo5iIO<> おもしろいな
だが建宮さんと五和がいる場所はあれでいいのか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/23(水) 20:54:18.56 ID:ze19lFmAO<> ああああああ
なぜ気付かなかった!!
誤字です!すいません!
バチカンです。
建宮たちは別件でバチカンにいるけど今はスルーでいいです。
なにやってるんだ……自分 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/23(水) 21:22:32.59 ID:ze19lFmAO<> 諸君、綺羅星!
せっかくなので少しだけ投下します。
今回から青春謳歌編が始まります。

プロットはほぼ完成しているのであとはラストまで暴走していければと思います。
それではホントに少しだけですが、後編投下します
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 21:23:03.73 ID:ze19lFmAO<> 垣根「死ねェェェェェェ!幻想殺しァァァァァァ!」

一方「はしゃぎすぎだァ!!第二位!」

ブゥゥゥン
垣根「なんだ!?体が動かん!」

一方「冷蔵庫のエネルギーが切れたンだァ!」

垣根「なんだと!?動け!動け!俺動け!」

一方「落ち着けェ!バッテリーを交換すンだァ!」

垣根「無理だって!動かねぇもん!」

上条「」

死闘?の末、垣根帝督を破った上条当麻。
未元物質、その名に恥じぬ強さだった。

しかし最後は彼の自滅で幕を下ろした――
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 21:24:02.87 ID:ze19lFmAO<> その世界は優しさに満ちていた。
クラスメートの御坂が肩を叩く。
毎朝教室に入って一番に会話する少女。

御坂「おはよう、当麻!」

上条「ああ、御坂か。おはよう!姫神もおはよう」

姫神「おはよう。上条くん。今日は機嫌良さそう」

上条「上条さんはいつでも御機嫌ですよーっと」ぽんぽん

五和「上条さん、お弁当作ってきました///」

上条「いつも悪いな、五和。無理しなくていいんだぜ?」

五和「むむむ無理だなんて!///」

御坂「落ち着きなさいよ、ほら深呼吸」

五和「ふぅーっ、ふぅーっ」

アニェーゼ「まったく…見ちゃいられねぇですね」

変わらない日常。
転校して間もないアニェーゼは、まだクラスに馴染めていないようだ。

親友のルチアとアンジェレネが欠席しているので手持ち無沙汰なのかもしれない。

建宮「上条当麻、数学を教えてほしいのよな」

上条「またか建宮。次に赤点取ったらもう知らないからな」

吹寄「上条貴様、マッスルドリンコって飲んだことあるかしら?」

上条「ないです。ってまた怪しげなものを……」

吹寄「怪しくなどない!」

キャーリサ「黙れお前らー。ホームルームの時間なの。席に着くし!」

建宮「あのボディがたまらんのよな」

一方「ババァじゃねェか……」

上条「お前は全然わかってねぇよ、一方通行」

一方「ヒーローの言ゥことも分からなくはねェが、譲れねェもンってのがァンだよ」

浜面「滝壺ぉ〜///」
滝壺「はまづら///」ダキッ

麦野「ああなったら終わりよねー」
絹旗「超バカップルです」
麦野「なんか苛々するわ」

フレンダ「結局麦野は滝壺が羨ましいって訳よ!」

麦野「な……!あんた何言ってんのよ!」

フレンダ「結局私は麦野に襲われるってわけよ!絹旗逃げろ〜」

麦野「待てこらぁぁ!殺すぞフレンダァァァ!」

絹旗「私超関係ありません!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 21:26:27.16 ID:ze19lFmAO<> キャーリサ「コラ!さっさと席に着くの!」

ジョージ「平和だな」
テツヤ「そうだな」


当麻様
私は貴方に謝罪しなければなりません。
私は貴方に取り返しのつかない嘘をついてしまったのです。

私の中の現実は、貴方が私を倒し、“現実世界”へ帰還するという設定から始まっていたのです。

貴方が破壊したのは『私の中にある貴方の中の現実』。
貴方に壊させるために用意した世界だったのです。
ごめんなさい。

たとえ貴方に嫌われても
私は貴方に幸せになってほしい。

貴方の強さは、確かに本物です。
ですが、この先も貴方は数々の死線を潜ることになるでしょう。

いつか命を落とすかもしれない。
それは断じて認めるわけにはいかない。
私はそれに耐えられない。

心理掌握は弱い人間なのです。

貴方を傷つける世界から、貴方を守りたい。

そのためなら何度でも貴方の前に立ち塞がりましょう。

何度でも貴方の心理を掌握してみせます。

愛を込めて――
この世界にはいない
貴方を想う少女より
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 21:27:53.72 ID:ze19lFmAO<> キャーリサ「諸君、綺羅星なの!」

日直「起立!礼!綺羅星!」

一同「綺羅星≦(☆∀・)


キャーリサ「上条当麻はもー一度!お前だけやる気を感じなかったし」

キャーリサ「綺羅星!」

上条「き…綺羅星!!」

キャーリサ「それでいーの」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/03/23(水) 21:28:38.66 ID:izm6lMd/o<> マッスルドリンコよりソーマがいいです
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 21:29:31.89 ID:ze19lFmAO<> 放課後

??「お待たせ。それじゃ始めよっか」

??「綺羅星≦(☆∀・)」

一同「綺羅星≦(☆∀・)」

??「放課後になりました。本日の議題も『誰が銀河旗少年と放課後を共にするか』です」

??「私に決まってるし。乳臭いお前らなんかとーまも願い下げなの」

??「先生は黙ってて下さい」

??「司会だからって抜け駆けは許しませんよ、御坂美琴」

御坂「神裂さんは黙っててくれる?貴女は隣のクラスでしょ?」

??「いいじゃねぇですか。同じ少年の追っかけなんですし」

御坂「うっ……」

??「あの方は慈愛の心に満ちているのでございます。誰のお誘いも断るとは思えないのですよ」

??「男一人にくだらないわね。力づくでモノにすりゃあいいだろ」

??「お姉さん力づくも悪くないかな。もちろんやられるほうね」

??「どっから湧きやがったこの痴女が」

御坂「ゴスロリやってるアンタが言うな!」

シェリー「失礼しちゃうわね……。私をこんな痴女と一緒にすんなよ超電磁砲」

オリアナ「そんなこと言って、坊やのことを思ってもう女性の部分は濡れてるんじゃないの?」

??「違ぇねぇですねwwww」

シェリー「な…?黙れよ!エリス!!」

御坂「ゴーレム禁止!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 21:30:30.09 ID:ze19lFmAO<> フレンダ「結局、絹旗は今日どうする訳よ?」

絹旗「私ですか?私は普通に浜面と映画ですね」

麦野「またかよ……。飽きねぇなオメェも」

絹旗「映画は超別腹です」フンス

フレンダ「結局、麦野は今日も私とデートって訳よ!」

麦野「フレンダ、アンタ気持ち悪い」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/23(水) 21:33:46.94 ID:ze19lFmAO<> 御坂「厳選なる綺羅星じゃんけんの結果、今日のアプローチは……」

フレンダ「私に決まりって訳よ!」

シェリー「オィィィ!貴女さっきまで麦野とデートとかほざいてなかったかしら!?」

キャーリサ「フレ/ンダは大人しくあの世へ帰るの。お呼びじゃないし」

フレンダ「結局、みんな負け惜しみって訳よ!」

滝壺「大丈夫、そんな空気を読めないふれんだでも、私は応援してる」

御坂「……まあいいわ……。それじゃ今日はフレンダさんってことで解散!」

御坂「綺羅星!」

一同「綺羅星!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/03/23(水) 21:35:36.57 ID:izm6lMd/o<> ガラス越しのキスはマダデスカ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<><>2011/03/23(水) 21:35:47.81 ID:ze19lFmAO<> 本日の投下は以上です。

ヤンデレ掌握による精神監禁ifの世界!?編スタートです。
ではまた数日後に <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2011/03/24(木) 03:52:43.86 ID:Y9TaGmLAO<> 綺羅星!
というか、ていと君アホすぎるwww。
後、一方さんがマジでまともだwww。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/03/25(金) 00:08:02.10 ID:gMB3V8t2o<> せんだがやたちかわみたか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<><>2011/03/26(土) 03:04:30.85 ID:3O+Wdq0AO<> 短いですが少し投下しようと思います
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/26(土) 03:04:59.10 ID:3O+Wdq0AO<> フレンダは上条当麻を誘うべく、会議室、通称『綺羅星の間』から移動する。

綺羅星の間は教室から少し離れた場所にあり、そこはなんと地下に存在した。

性欲を持て余した保健医、オリアナ・トムソンが秘密裏に改装したなどという都市伝説も存在するが、真偽のほどは定かではない。

上条当麻監視係である建宮斎字も、地下会議室についての詳細は知らないとのこと。

特売関連で誰よりも帰宅の早い上条当麻にアプローチするためには、彼の位置情報を正確に知る必要がある。

各々が携帯を取り出して検索する。
彼の体内に埋め込まれた発信機のマーカーが、携帯のディスプレイに表示される。

マップ上で赤く点灯を繰り返す光点が上条当麻の現在の居場所だ。

どうやら彼はまだ教室にいるようだ。
彼にしては珍しいことだが、どうやら今日は特売日ではないのだろう。

フレンダが教室に着くと、既に他の女性が上条当麻へとアプローチを仕掛けていた……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/26(土) 03:05:31.38 ID:3O+Wdq0AO<> オリアナ「上条君、貴方はガラス越し、ありな人?」

綺羅星会議は結局のところ守る者が少ない。
綺羅星の皆が皆勝手に行動しているわけではないが、それでも我が強い人物が多い。

互いに牽制しつつ、自由にアプローチを開始するのだ。
これが彼女たちの日常。

上条「先生、誰にでもそんな冗談ばっか言ってたらそのうち大変なことになりますよ」

オリアナ「あら、つれないのね。……でもそんな上条君が好き…よ」
Chu!(^3^)-☆
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/26(土) 03:06:25.43 ID:3O+Wdq0AO<> 不意打ちのキスに慌てて頬をおさえる上条当麻だが、オリアナは悪戯を思いついた悪女のような表情で、上条に絡みつく。

ゆっくりと顎から喉の辺りを指でなぞりながら、上条の胸に手を置くと、彼の耳もとで「ガラス抜きで、お姉さんとシよう?」と囁いた。

耳に「……はぁ…」と艶めかしいオリアナの甘い吐息を受け、上条当麻の顔が一気に赤くなる。

あわわと慌てる少年を、可笑しそうに、それでいてどこか優しい表情で見つめるオリアナ。

オリアナ「ホント可愛いコ」

オリアナ(お姉さん、本気なんだ……)
少年の反応が面白く、からかい半分で絡んでいたオリアナだったが、自分の本心を薄々察していた。

認めたくなかった。
オリアナ(こんな年下の子に夢中だなんてね)

オリアナ(上条当麻が欲しい)

お姉さん「……誰にでもするわけないじゃない……。お姉さんが襲うのは…上条君…だけよ…」

オリアナ「ぅ…ん…」
はむっ♪と耳を咥えて、その唾液に濡れた舌を上条の耳の穴に這わせるオリアナ。

…ちゅぽ…ちゅぱ…ぴちゃ…

絶妙なテンポで出たり入ったりを繰り返す舌の動きに、上条は為す術もなく呆然としていた。

オリアナ「……お姉さんをア・ゲ・ル」

微妙に焦点の定まっていない上条の目を見つめ、オリアナは彼を襲う。

だが、その指を上条の股間へと運ぼうとしたところで、「はいそこまでー」とフレンダに止められた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/26(土) 03:09:31.01 ID:3O+Wdq0AO<> オリアナ「ちょっ……ここで止めるの?お姉さん下着びしょびしょで困るんだけど」

フレンダ「とりあえず周りを見ろ。ここは教室って訳よ!」

オリアナ「あらら……お姉さん暴走しちゃったみたい」

フレンダ「力づく……結局これだから痴女は困るって訳よ!」

オリアナ「あら、フレンダちゃんだって目的の為なら手段は選ばないはずよね?人のことが言えるのかしら」

フレンダ「廊下で生着替えやってるような痴女に言われたくないって訳よ!」

オリアナ「なに苛々してるのよ?あなたには素敵なお姉さんがいるじゃない。麦野さんとデートしたらどう?」

フレンダ「!?」

オリアナ「あなたが好きなのって麦野さんよね?」

フレンダ「……麦野は……他に好きな奴がいるから……私は…………」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/26(土) 03:09:58.95 ID:3O+Wdq0AO<> 突然スイッチが入ったように涙目になるフレンダ。
その姿はまさに情緒不安定そのもの。

「はぁ……らしくないわね」とオリアナは、急にしおらしくなったフレンダの肩を優しく摩り、「お姉さん、今日はあなたに譲ってあげる」と残して、その場を後にした。

その際、上条の耳にだけ届く声で「上条くん、お姉さん浮気には寛大よ」と告げた。

綺麗なお姉さんには迫られ、同級生の少女には突然半泣きされ、上条は状況につけていけないまま唖然としていた。

上条「一体なにがどうなっているんでせう」

土御門「……上やんは死ねばいいと思うにゃー」

吹寄「貴様、二股かけるなんて最低ね」

冷たいクラスメートたちだった。


浜面「上条爆死しろ」

滝壺「はまづら、遅い」

浜面「あ、今行くよ〜♪」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/26(土) 03:10:28.02 ID:3O+Wdq0AO<> 上条「で、何で上条さんは喫茶店に来てわざわざお前と鯖缶なんて食べてるんだ?フレンダ」

フレンダ「結局気にするなって訳よ!」

上条「気にしようよ!」

フレンダ「ちゃんとドリンクバー頼んでんじゃん」

上条「いや、そういう問題ではなくてですね」

フレンダ「結局問題ないって訳よ」

上条「はぁ……周りの視線が痛い……。不幸だ……」

フレンダ「大袈裟っしょ」

上条「もういいです」

上条「それで?何で泣いてたんだ?」

フレンダ「泣いてないし」

上条「嘘つけ。泣いてただろうが」

フレンダ「結局あんたには関係ないんだけど」

上条「いいから話せ」

フレンダ「わかったわよ……私さ……私ってさ……」

フレンダは小さく息を吐き、視線を上条に向けた。
話す決心がついたようだ。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/26(土) 03:11:08.06 ID:3O+Wdq0AO<> フレンダ「私って麦野が好きな訳よ。つか結局愛してる訳ね」

上条「ああ……って、麦野って麦野沈利か!?」

フレンダ「他に誰がいる訳よ」

上条「ああ…いやいい続けてくれ」

フレンダ「でも麦野の中では結局私って同性の下僕的な扱いな訳よ」

フレンダ「私の気持ちは常に一方通行……麦野には届かない」

『よく噛ンで食ェよクソガキィ』

『たくさん噛んでるもんってミサカはミサカは子供扱いされたことに抗議してみたり』

『ガキじゃねェか』

上条「……なんだか騒がしくなってきたな。場所を変えないか?」

無言でコクリと頷くフレンダ。
「ここは俺が出すよ」と伝票を手にした上条は、フレンダを連れて店を出た。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/26(土) 03:11:34.56 ID:3O+Wdq0AO<> 上条「次はどこに行きますか、姫?」

「なにそれ」フレンダからクスっと笑みが漏れる。

フレンダ「よし、カラオケだ!結局ストレス発散って訳よ!」

上条「は?相談の続きは?」

フレンダ「結局デート中に湿っぽい話はNGって訳よ!」

上条「お前がいいならそれでいいが……」

フレンダ「行くぞ、当麻」

上条「わかっ……かしこまりました、姫」

フレンダ「うむ」

あはは、と笑みを溢す二人。

悩むのはやめた。フレンダは今を楽しむ。
それが自分らしさだと感じるからだ。

感傷に浸るのはあとでいい。
結局彼女の恋は、始まる前から終わっているのだ。

フレンダ「当麻!夜通しいくわよ!今日は帰さないって訳よ!」

上条「はぁ?」

「不幸だぁぁぁぁぁぁ」

恒例行事。
少年の声が再び学園都市に響いたのだった。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/26(土) 03:12:37.93 ID:3O+Wdq0AO<> 翌日

ビアージオ「ショォォォクン、綺羅星ィィィイ!」

一同「綺羅星!」

ビア本「上条ォォオ!トォォォォウマァ!はァ、我がローマ学園の異端にしてェ、イギリスゥ学園のぉぉスパァァァイである可能性がァ!!…ウげェェぉ…!?」

ゴキッ
アニェーゼ「あ……。思わず殴っちまいました」

シェリー「うるせぇから黙らせて正解みたいね」

麦野「……ローマ学園ってなによ?」

御坂「先生は最近奥さんに逃げられて宗教にのめり込んでいるのよ」

麦野「あーなるほどー。誰か寂しいジジイの相手してやれよ」

絹旗「超ご免ですね」

御坂「さて、じゃあ今日も」

垣根「待て御坂。先に言っておくことがある。」キリッ

垣根「抜け駆けはなしだぞ、ミスオリアナ」

御坂「お前はっ!男だろうがぁぁぁぁあ!」
ズゴォォオオン!
垣根「ぎやああああああ」

その日、一人の少年が星になった。
天空で最も美しく輝くその星の名は――


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/26(土) 03:13:04.70 ID:3O+Wdq0AO<> そして、綺羅星じゃんけんの結果は
エリザードに軍配が……

一方通行「どっから出てきたババアアアアアア!」

キャーリサ「母上も姉上も大概にするし。自分の歳を考えるの」

リメリア「私は何も言ってないですが」

キャーリサ「あ、姉上が家から出た!?」

リメリア「帰るね……」

御坂「誰!?ってか何しにここに来たの!?」

キャーリサ「あれは私の姉上だし。姉上は極度の人間不信でのー、学生時代は学園敷地内に家を建てて閉じ籠ったくらいなの」

御坂「アンタの姉さん凄いわね!」

キャーリサ「アンタじゃないし。先生なの」

御坂「あ!ごめん!つい……キャーリサ先生」

キャーリサ「……お前は無礼なの」

御坂「すいません!すいません!」

キャーリサ「お前は敬語も満足に使えないの?」

御坂「いやぁ……キャーリサ先生と一緒にいるとつい友達感覚で…。あ!それだけキャーリサ先生が若いってことですよ!良かったじゃないですか!」

キャーリサ「やっぱりお前は無礼だし」


エリザード「私もまだまだ若いつもりなんだがなぁ……」

二度目のじゃんけんの結果――




それはまた次回に
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/26(土) 03:14:45.18 ID:3O+Wdq0AO<> 以上です。
続きは今日か明日投下します。

それでは諸君、綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2011/03/26(土) 07:19:26.25 ID:mIBAY3kAO<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/26(土) 09:00:50.48 ID:TF2I4JUIO<> >浜面「上条爆死しろ」
お前が言うなこのリア充が!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)<>sage<>2011/03/26(土) 12:34:59.07 ID:5LFGTdgX0<> キャーリサ様かわいいよぉ

綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/27(日) 23:11:36.51 ID:RsYzKncAO<> 綺羅星!
申し訳ありません。本日の投下は無理そうなので明日の夜お願いします。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/27(日) 23:44:04.51 ID:tObKXzo1o<> おう、ゆっくりやってくれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<><>2011/03/28(月) 04:19:01.10 ID:1FUQuXcV0<> がんばって <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/28(月) 11:36:49.97 ID:5GtRWY5H0<> >>22の「バカチン」が気になって仕方が無い。
スタドラとやらを知らんのでネタなのかマジなのか解らんし
(バチカン市国の間違いなのか、それともスタドラ世界にはバカチンと言う地名があるのか) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/28(月) 12:36:56.85 ID:5GtRWY5H0<> >>77見落としてた。
やっぱりバチカンか。
でもそうすると天草式は何故バチカンにいるのかが気になってくるな。
あそこローマ正教の総本山だろ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/03/28(月) 21:26:42.15 ID:rkErbrbAO<> 時間が取れず短くなってしまいましたが投下したいと思います。

紛らわしくてすいません。
建宮さん達は訳あってバチカンに潜伏中なのですが、今はあまり関係ないので語りませんでした。
そのうち建宮サイドがありますのでそれまでお待ちください。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/28(月) 21:27:22.38 ID:rkErbrbAO<> ???「行くの、とーま」

特売特売と街を駆ける少年の前に、馬に騎乗したまま立ち塞がる少女……とは決して呼べない一人の女性。
その女性は真っ赤なドレスに身を包み、豊満なボディを見せつけているかのようだった。

馬から降り、大きく広がったスカートを翻すと、改めて上条当麻を凝視した。

キャーリサ「ついてくるし」

彼女はなぜか胸を張る。

上条「ど…どこにでせうか」

違和感ありまくりの光景に、なんだか立ちくらみを覚える上条。

上条(どこから連れてきたんだよ……この馬)

そんな上条や周囲の視線も気にせぬ素振りで、キャーリサは「決まってるし。デートよ」と続けた。
上条の不幸は止まらない。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/28(月) 21:27:58.02 ID:rkErbrbAO<> キャーリサ「とーま、お前も乗るの」

さりげなくとんでもない発言を耳にした上条だが、あえてスルーし、デートについての疑問を口にする。

上条「キャーリサ先生と…ですか……?」

キャーリサ「不満か?」

何を言ってるんだこいつは?と言わんばかりのキャーリサに、上条は折れるしかなかった。

上条(特売が……インデックスの晩御飯が……)

上条「……いえいえ滅相もございませんですことよ」

上条(一度動き出したキャーリサ先生は誰にも止められない……)

上条「先に特売に……」

キャーリサ「特売?特売とは買い物のことか?なら後にするし」

上条(抵抗は時間の無駄……不幸だぁぁぁぁ)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/28(月) 21:29:15.14 ID:rkErbrbAO<> キャーリサ「それじゃとーま。しっかりと掴まっていろ」

悪夢のようだった。
人々の視線を浴び、速度が増していく。

必死にキャーリサの背中に抱き着きながら、一分でもはやく目的地に到着することを祈るばかりだった。

キャーリサから漂うほんのりと甘い匂い。

こんな状況じゃなければと上条は思う。

上条(不幸だぁぁぁぁ)


白井「あの……個法先輩……今…馬が……」

個法「……わかってるわ、白井さん。……何も言わないで」

白井「ですが馬が……」

個法「貴女疲れているのよ……」

白井「……確かに馬……でしたわよね?」

個法「……嫌だわ、白井さん。学園都市に馬なんているわけないじゃない……あはは」

白井「……戻りましょうか」

個法「……そうね……一旦戻ってお茶にしましょ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/28(月) 21:30:16.73 ID:rkErbrbAO<> 大地を蹴って駆け抜けた愛馬は、目的地に着いたあとキャーリサに繋がれ役目を終えた。

キャーリサ「回収しろ」
携帯越しに誰かに指示を出すキャーリサ。

キャーリサ「とーま、ディナータイムだし」

16時過ぎ、ディナーにはまだ早い時刻だ。

上条「ディナーが必要なのは俺じゃなくてインデックスかと」

キャーリサ「禁書目録も呼べばいーの。好きなものを食わせてやるし」

再び携帯を取り出すキャーリサ。

キャーリサ「禁書目録の腹を満たすの。なんでも好きなものを与えろ」

一言告げて携帯を仕舞う。

キャーリサ「問題は解決したの。たまには二人で食事はどーかの?」

にこやかな笑みを浮かべるキャーリサに、返す言葉を持たない上条は、「……喜んで御相伴に与らせて頂きます」と素直に頷いた。

見た目だけならキャーリサは上条にとってストライクゾーンど真ん中な存在だった。

これで性格に難がなければ……と上条は心中涙する。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/28(月) 21:31:42.77 ID:rkErbrbAO<> キャーリサ「なにが食いたいかの?好きなもの言え」

上条「キャーリサ先生、これはデートなんだよな?」

キャーリサ「鈍感でもそれは理解できたの」

上条「上条さんは鈍感ではありませんですことよー」

キャーリサ「えっ」
上条「えっ」

上条「コホン!えーと、デートなら尚更女性に出させるわけにはいかないと上条さん的にはですね…」

キャーリサ「ごちゃごちゃうるさいの。このキャーリサが出すと言ったんだから、お前はだらしなく口を開けて赤子のように好意を受け入れろ。わかったら返事」

上条「……はい」

キャーリサ「よろしい」

上条「それで?キャーリサ先生はどうして俺にいつも優しくしてくれるんだ?」

キャーリサ「それを訊くの?……(やっぱり鈍感だし)」

キャーリサ「それは当然餌付……とーまに喜んでほしーからなの」

上条「……うん?よくわからないが、今日も俺のために誘ってくれたんだな?」

キャーリサ「まーな。」

上条「先生、ありがとな」

キャーリサ「照れるし///」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/28(月) 21:32:26.53 ID:rkErbrbAO<> キャーリサ「とーま、その先生って呼び方やめるし。キャーリサって呼んでくれ。頼む」

上条「わかったよ、キャーリサ」

上条「これでいいか?」

キャーリサ「うん、とーま///」

そんな目立つ二人を監視する者たちの姿があった。

御坂「何が『キャーリサ///』『とーま///』よ!私のことは名前で呼んでくれないくせに!」

麦野「あんた普段なら乗り込んでいく場面でしょうが。黙って見てるつもりかよ」

御坂「こんなとこで出ていったら「またビリビリか……不幸だー」って言われんのがオチでしょうが!」

麦野「あら、成長したわね。胸のほうはアレだけど」

御坂「アレってなによ!?」

麦野「聞きたい?」

オリアナ「坊やは全然落ちそうにないわね。でもお姉さん、妬けちゃうなー」ボヨヨ〜ン

御坂「……不幸だぁぁぁぁ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/28(月) 21:34:00.65 ID:rkErbrbAO<> 土御門「現実世界が歪み始めている」

グラサンにアロハシャツという怪しげな風貌の少年が、現れた待ち人に告げる。

??「心理掌握の力が暴走したか」

待ち人は、土御門の報告を全て聞き終えると、落ち着いた雰囲気で答えた。

土御門「多分な。原因はさっぱりだが、例の霊装が関係しているのだろう」

能力者の力に干渉する謎の霊装。
本来の霊装なら、使用者の魔力を必要としない霊装に限って、一般人や能力者でも使うことが可能だった。

しかし、問題の霊装は『能力者の力』を通じて発動する前例のないものだ。
今回のケースではAIM拡散力場、この場合はミサカネットワークが霊装に力を与えている。

シスターズによって、『それ』は発動した――

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/28(月) 21:35:10.48 ID:rkErbrbAO<> ??「綺羅星十字清教……。どんな夢なんだろうな」

土御門「さあ?俺にはわからんぜよ。ただ……」

??「このまま侵蝕が進めば直にわかる、と」

どのタイミングで発動したのか?
鍵となっているのは、心理掌握という超能力者。

全ては“数時間前”のことだ。
幻想殺しと心理掌握が『遭遇』したという時刻。

心理掌握が上条当麻に出会った瞬間、何かが起きたのだ。

情報は未だ解析中。
彼女と幻想殺しの間に何があったのか――

土御門「まるで悪夢だ。みんながみんな、仲良く心理掌握の夢の世界へご到着ぜよ」

??「そうなる前に止めるわ」

土御門「どうやって?」

??「この物語の幕を……下ろすのよ」

??「世界を騙す」

土御門(カミやんの言ってた歪み……フィアンマ、お前はどうやら世界を安定させようとしていたらしいな)

そして『彼女』は言った。

??「そろそろ、アレイスターには退場してもらおうかしら」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/28(月) 21:36:07.19 ID:rkErbrbAO<> 土御門「奴とどうやって戦うつもりだ?アレイスターは例の部屋から出ることはない。あそこで戦えば、お前でも勝ち目はないぞ」

??「なあ、土御門」

??「そもそも、その前提が間違いだとしたらどうする?」

土御門「……なにを言っている?」

土御門は険しい表情で、理解できない『彼女』の話を聞いた。

??「あの生命維持装置は言ってみれば、魔力を探知されることを避けるためにある」

??「何者かが瀕死のアレイスターを救ったのは事実だ。生命維持装置を作ったのもその人物だろう」

??「だが、本当にその“アレイスター”が“アレイスター本人”かは魔術サイドでも証明できない」

土御門「……アレイスターは討たれてなどいなかった?」

??「現に一部ではアレイスターは既に死んだと思われていた。しかし、あのように生きているではないか」

夢物語。土御門は自分が既に夢の世界に来ているのかと頬をつねる。
痛みはある。もっとも、例の夢の世界でも痛みはあるのかもしれないが。

??「かつてアレイスターが執着していた魔術の中にホムンクルスというものがあった」
??「彼は、ホムンクルスを“人間の肉体を有し、人間の魂を持たない存在”と定義した。」

??「知性と言語能力はあるが、“人間”ではない存在」

??「惑星の精霊や元素の霊を肉体に封じ込めた存在」

??「ホムンクルスは天使の器」

??「本当にそれだけだろうか?」

土御門「アレイスターの説は、奴が何かを隠すための隠れ蓑だと言うのか?」

??「嘘に真実を混ぜた……とびきりタチの悪い話だな」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/03/28(月) 21:36:50.22 ID:rkErbrbAO<> ここでようやく土御門は悟る。
信じたくない……恐ろしい可能性に。

土御門「なに……を……、まさか……!?」

??「勘のいいお前だ。もう気づいてると思ったんだがなぁ」

??「奴の本体は“アレ”じゃない」

その女性は、確信を込めた表情で
そう断言した。

??「奴には、あるカラクリが存在する」

そして語る。
アレイスター=クロウリーの真実を――

学園都市第六位の超能力者『彼女』について――
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/03/28(月) 21:43:29.20 ID:rkErbrbAO<> 短いですが本日の投下は以上でおしまいです。

次回は長くなるよう頑張りたいと思います。すいません。

なんだか終わりそうな雰囲気ですが、まだまだ終わりません

次回はキャーリサデート後編から青春編が続きます。

それでは皆さん、綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2011/03/28(月) 21:46:55.31 ID:4U8FCqWg0<> 乙!
こころん素敵 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/03/28(月) 21:55:59.19 ID:rkErbrbAO<> 次回投下については未定なので今週中としか言えません。

ついでに言うとオリキャラは一切出ませんので。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/04/03(日) 15:51:54.63 ID:8/XcdfAAO<> 綺羅星!
最終回前に投下します。

今回も短くなってしまいました……ほんとすいません……
今回はなんと性春の一ページがあるので苦手な方はスルーお願いします。

R18なの。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 15:52:24.83 ID:8/XcdfAAO<> キャーリサ「実はデートをしたことがないの」

上条「はぁ?嘘だろ?キャーリサは美人なんだからデートくらい」

キャーリサ「我が家にはな、騎士団長とか名乗ってる恥ずかしい厨ニ病がいての」

キャーリサ「私の護衛と称して年中付きまとってくるし、ほとほと困ってる」

上条「いや、キャーリサが好きなんじゃねーのそいつ」

キャーリサ「冗談はやめろ。殺すし」

上条「えっ」

キャーリサ「……家来だし」

キャーリサ「家来!?」

キャーリサ「最近なぜ自分が教師なのか疑問に思ってるの」

キャーリサ「私って軍事のキャーリサとか呼ばれてた気が……」

上条「軍事のキャーリサぁ〜?」

キャーリサ「なんかお前に殴られた気がするし。気になって仕方がないの」

上条「上条さんは女性を殴ったりしませんよ〜っと」

キャーリサ「うーむ。まー、いーか」

キャーリサ「これが多分…私の初デートだ。光栄に思えよ少年」

上条「なんか嘘臭えな」

キャーリサ「だから多分だし。男と付き合ったことはないが、つまらん奴とデートはしたかもしれん」

上条「手厳しいな、キャーリサは」

キャーリサ「お前は別だ。とーまは…私の特別なの」

上条「そんなこと言われたの初めてだ。ありがとな、キャーリサ」

キャーリサ「よせ、照れる///」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 15:52:53.39 ID:8/XcdfAAO<> 上条「で?どこ行くんだ」

キャーリサ「付いてくるし」

上条はてっきりどこかで食事をするものだとばかり思っていた。

しかし……着いたのは身分不相応な高級ホテル。

「お帰りなさいませ、キャーリサ様」

カウンターで鍵を受け取るキャーリサ。
「このホテルは常連での」と語る彼女は「にかー」と怪しげな笑みで上条の手を引く。

上条「は?」

気付いたら最上階の一室にいた。

キャーリサ「食べたいものを頼むぞ」

ディナーはルームサービスだった。

キャーリサ「気にするな。貧乏学生は黙って私に甘えるし」

上条「…………」

キャーリサ「ディナーより先に私を喰うか?」

上条「」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 15:54:24.70 ID:8/XcdfAAO<> 上条「で、初デートでなんでいきなりホテルなんだよ!?」

状況に圧倒されていた上条が我に返る。

キャーリサ「さっきまでの余裕はどーしたの、とーま?顔真っ赤だし」

クスクスと笑うキャーリサは、まるで幼い少女のようで

そんな彼女に見とれる少年は、こんな状況でもいつの間にか落ち着きを取り戻していた。

上条「本気……なのか?」

キャーリサ「だとしたらどーする?」

上条「からかってるならいい加減にしてくれ……。純真な上条さんだって怒りま……むぐ……」

「……ん…………」

それ以上は言わせないというように上条の唇を塞ぐキャーリサ。

上条は突然のキスに身動きが取れず、全身を硬直させていた。

キャーリサ「……散り遅れた花は、枯れるしかないから。私はまだ花であるうちに、貴方に摘まれたい」

ふと見せるキャーリサの真剣な様子に、からかうような姿勢は微塵も感じられない。

キャーリサ「私は恋愛には不向きかもしれん」

キャーリサ「だけどな、とーま。私は冗談でデートするよーな安い女になったつもりはない」

キャーリサ「納得できないなら、行き遅れが焦ってると思われても構わん。」

キャーリサ「だが、な……お前が良いんだ。お前じゃなきゃ嫌だ。」

キャーリサ「好きだ、とーま。お前を必ず私のモノにする」

凛々しい彼女に迷いは感じられない。
そこに幼い少女の面影は、もうない。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 15:56:19.02 ID:8/XcdfAAO<> キャーリサ「私がしてやる。感謝しろ。こんなことするのは初めてなの」

勢いよく上条を押し倒すキャーリサ。

抵抗を許さず、そのままズボンのチャックを口で下ろし、飛び出したソレを見つめる。

「……立派なの」とキャーリサは惚けたような表情で、おもむろにソレを口に含む。

「ぅ……ん……」

「うわ……」

上条の変化に気づいたキャーリサは、悪戯を思いついた子供のような笑顔で、一気に肉棒を根元まで咥え込んだ。

「ぅ……あむ……」

…ちゅぱ……ぅん……ふ…ん……ぅぐ……
……ん…………
むぐっ……ぅ……ぴちゅ……

じゅるじゅると音がする。
キャーリサの唾液で既に上条の肉棒はテラテラと光っている。

…ちゅぱ……ぅん……じゅる……

ふぅーふぅーとキャーリサの荒い鼻息が刺激となり、上条の肉棒は益々昂る。

上条の腰に抱き着き、一心不乱に顔を上下させるキャーリサ。

ふぅーふぅーと漏れる鼻息は止まらない。

「…れろ……ちゅぷ……ちゅぱ……はぁ…はぁ……」

上条「…くっ……!」

「ら……らし……ない…の……と…まは……」

キャーリサの舌の生暖かさを感じながら、ずっと動ずにいた上条の中で最後の一線が崩れた。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 15:56:50.47 ID:8/XcdfAAO<> 上条(キャーリサをメチャクチャにしたい)
上条は反撃に出る。

上条はキャーリサの頭を掴むと、自身のソレを喉奥深くまで押し入れる。

キャーリサ「…むぐっ……ごほ…っ……おぇっ……ぅ…ん…う…うぐ……」

突然腰を振り始めた上条に戸惑い、苦しさから涙が零れるキャーリサ。

上条「……はぁ…はぁ……いいぜ、…お前が俺を…犯したい…ってんなら…くっ……」

キャーリサ「…っ…う…ぅ…ぅ…ふぅ……ふぅ……ぁ……」

上条「……はぁ…はぁ……まずは……その幻想を…ぶち殺す……」
上条は一気にキャーリサを押し倒し、反撃に出る。
キャーリサの口の中に突っ込んだまま、体勢を変え上になる上条。

「……ぅ…うぐ………ふぁ…え…し……」

キャーリサの動きは完全に止まり、腰を振り続ける上条の為すがままとなっていた。

「……と…ま……く……る……し…」

自身の唾液の洪水によって顔を濡らしたキャーリサの姿に、上条は堪らなく興奮していた。

上条「……飲んでくれよ」

そのまま、上条はキャーリサの奥で射精した。

「…ん…ん!…むぐっ…!……んっ……んっ…………んっ……」

「…げほっ…げほっ……はぁ…はぁ……」

必死に飲み込もうとするも、むせては逆流し、 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 16:00:00.16 ID:8/XcdfAAO<> 必死に飲み込もうとするも、むせては逆流し、口の回りは上条の精液で妖しく光っていた。

我に返った上条が頭を擦りつけてキャーリサに土下座するも、キャーリサは涙目で「乙女に対してひどいのとーまは。これはレイプなの」と抗議を繰り返していた。

土下座しながらも再び猛り始めたソレを目敏く発見したキャーリサは、逆襲の一手を思いつく。

キャーリサ「とーま、そこの椅子に座るし」

上条は、大人しく「わかった」と椅子に座りキャーリサに頭を下げる。

キャーリサ「もういーの」

一瞬のうちに上条の手を縛り、「えっ?キャーリサ?」と戸惑う上条を無視して、キャーリサは念のために足も縛った。

キャーリサ「これで動けないの、とーま」

キャーリサ「私は負けず嫌いでの。」

「ヤられたらヤり返す」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 16:00:52.64 ID:8/XcdfAAO<> 上条を椅子から倒し、蓑虫のように這う彼を仰向けにして股間を踏みつける。

キャーリサ「……ズボンが邪魔なの」

縛っているため半分しか下ろせないズボンやパンツを下ろし、露になったソレを優しく踏むキャーリサ。
ぐにぐにとした弾力に病み付きになる。

キャーリサ「楽しーの?とーま?」

上条「上条さん…そういう趣味は……うっ……ございません、ことよ……」

キャーリサ「強情だのー、とーまは」

キャーリサはその場に跪き、上条の肉棒に手を伸ばした。
そして、掴んだその手を上下に動かす。
はじめはゆっくりと……。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 16:03:09.47 ID:8/XcdfAAO<> そのまま上条の太股に舌を這わせ、上条の下半身を唾液で汚していく。

キャーリサ「れろ…れろ…はぁ……」

キャーリサの鼻息が今度はくすぐったい。

上条「……イッツアピーンチ」

どれほどの時間が経過したか

ゆっくりとした指の動きに肉体経験のない上条は悶える。

上条「もっとはやく……」

こんなゆっくりじゃイケない!そんな非難めいた表情で上条はキャーリサを見つめていた。

キャーリサ「せっかちね、お前」

鷹を射る狩人のような視線で、妖艶な笑みを浮かべるキャーリサ。

キャーリサ「……セックスはスポーツらしーの。これは日本で言うならキャッチボールと同じ。」

キャーリサ「自分本意は嫌われるぞ」

上条(……そうか……キャーリサは最初から俺に合わせて……)

上条(それを上条さんが暴走しちまって……)

上条「悪かった」

キャーリサ「わかればいーの。これからは二人で楽しむぞ、とーま」

キャーリサ(単純ね、とーまは)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 16:03:36.89 ID:8/XcdfAAO<> キャーリサ「…あむっ……ん……ぅ…む……」
じゅるじゅる

一気に肉棒を咥えたキャーリサは、じゅぼじゅぼと激しくストロークを繰り返す。

「…ぅん……ぴちゃ……ぁん…じゅぶ……じゅぶ……」

キャーリサ「……ろ…う……ひ…ぉ…ひ……か…と…ま……」

顔を上げ「どうだ?気持ち良いか?」と二度繰り返す。
うっすらと光る一筋の糸が、上条の肉棒とキャーリサの濡れた唇を結んでいた。

キャーリサ「これが運命の白い糸か」

上条「そんな糸はありません」

キャーリサ「隙あり!」

上条の唾液にまみれたソレを再び咥え込んだキャーリサは、最後の攻めに打って出る。

「…うぐ……ぅ…むぅ……ぁ……じゅじゅじゅ……」

根元まで咥えた肉棒をズズズと音を立てて吸う。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/04/03(日) 16:04:03.62 ID:8/XcdfAAO<> 上条「…ぐ……これは……」

鈴口に舌の先を押し込む。

上条「はわっ!」

脳髄に響くような刺激に、上条はガクガクと腰を震わせる。

上条「ちょ!頼む!縄を解いてくれ!」

キャーリサ「…らぁ…め……」

そして無情にも上条の尻の穴に指を突っ込むキャーリサ。

上条「アッーー!?」

声にならない悲鳴が漏れる。

キャーリサ「お仕置きだし」

「……はむっ……」

じゅぼ……じゅぼ……
じゅぶ……じゅぶ……

「…ぁぁ…え……んっ…」

鈴口に唾液を押し入れようとするキャーリサの舌の動きに上条は必死に耐える。

「……し…う……と…い……の……」

しぶといと言っているのだろう
上条は頭が真っ白になり、既に涎を垂れ流すだけの生物となっていた。
だらしない。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 16:04:31.08 ID:8/XcdfAAO<> キャーリサは微笑む。
口で上条を支配し、手で玉を取る。
掌で転がすように玉を上下させ、そのままずらしてアナルを攻める。

玉とアナルを交互に攻め立て、その間は顔を上げて上条を見つめるキャーリサ。

手を止めたら次は口の支配。
イかさないように
生殺し

キャーリサ「私が処女だなんて自分の才能が恐ろしーの」

そんな馬鹿なと上条は思った。
こんな処女、認めるか……

キャーリサ「まー童貞ぼーやに負ける訳にはいかないしの」

「プライドの問題よ」
上条の耳元でそう囁いたキャーリサは、ついに仕上げと言わんばかりに攻め立てる……

「あーむ♪」
タマにむしゃぶりつくキャーリサ。
「…はぁ……ん…ぁ……」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 16:04:58.44 ID:8/XcdfAAO<> が……

「ぅ……毛が口に入るし」

ぺっぺっと口のなかの毛を出そうと一生懸命のキャーリサ。

キャーリサ「ぅぅ……気持ち悪いの」

もごもごと、キャーリサは口の中に溜めた唾液を上条の肉棒に垂らした。

キャーリサ「終わりにする」

再び肉棒を咥えるキャーリサ。

「……ぶぶぉ……ぶじゅ……ずずずず……」
掌でタマを刺激しながら、鈴口を一気に攻める。
「…れぇろ……ぅんっ……」

ニュルニュルと亀頭に舌を這わせ、続いて鈴口を刺激する。

「ひ…っ…はぃ……らひ…て…」
「ぅん…ん……じゅぶ…じゅぶ…」

深く腰に抱き着き、喉奥で上条を迎えるキャーリサ。
「…んごっ……!……うぇっ…おぇ……っ…んっ…んっ…んっ……」

上条「な……んだ……と……!?」
上条(上条さんが食べられる!)

キャーリサ「んっ…んっ……んっ…んっ…」

上条「出る!」

キャーリサ「んっ…んっ…ぅんっ……んーっ!?」

キャーリサの口内に精を解き放った上条は、放心状態のまま、コクンと自分の出した精子を飲み込むキャーリサを姿を眺めていた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/03(日) 16:06:54.80 ID:8/XcdfAAO<> 唇についた精を舐めとるその姿に、再び上条のソレが反応する。

上条「やれやれ……これが銀河旗少年の力か……」

イチモツ〜染める舌は〜空へと昇る光〜♪

幾億の精子たち〜今〜世界が〜生まれ変わる♪

縄を解かれた上条は、先程の自分と同じ放心状態のキャーリサを優しく抱き締めた。

上条「ありがとな」

キャーリサ「とーま……欲しいの……」

とどめは
火照った躯を持て余したキャーリサの虚ろげな眼差しだった。


キャーリサ「…私を犯して……」


上条「任せろ!」


アプリボワゼェェェェェェ!




続く?
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/04/03(日) 16:08:25.29 ID:tYwynRMRo<> ワッフルワッフル <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<><>2011/04/03(日) 16:10:54.98 ID:8/XcdfAAO<> 本日の投下は以上です。
えっちなシーンは初挑戦でした。
苦手な方ごめんなさい。
本番に続くかカットするかは不明です。
次回投下も未定ですが、近いうちに投下したいです。
それでは綺羅星!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/04/03(日) 16:16:58.73 ID:MHgLde8eo<> 替え歌がくだらなすぎるwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/04/03(日) 22:11:16.67 ID:Db9b/8SDo<> 何が綺羅星だよ
ばかばかしい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/04/03(日) 22:21:25.94 ID:tYwynRMRo<> >>142
ヘッド乙
http://i.imgur.com/5C7Px.jpg
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)<>sage<>2011/04/04(月) 02:06:25.74 ID:9c2FxPyAO<> ふぅ…


まったく、ほんとバカバカしいね。こういうけしからん展開はやめてほしいね(キリッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<><>2011/04/04(月) 02:30:30.39 ID:PAkjAtD80<> ぜひカットせずにやってほしい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/04/04(月) 09:34:46.64 ID:kqDwqMfDO<> >>1乙には見えている! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)<>sage<>2011/04/04(月) 21:12:22.58 ID:NWmxHyP+0<> 何が綺羅星だよwwwwwwwwwwばかばかしいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/04/11(月) 21:49:49.30 ID:0fKmL73P0<> もう一週間も更新ナシ・・・。
結構好きだったから是非続きをお願いします! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/04/12(火) 20:47:43.46 ID:KQtwHRvAO<> 本当にすみません
忙しくてちょっと時間取れなくて
今週中に必ず更新します。
m(__)m <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/04/12(火) 22:11:29.05 ID:aCPxAE3No<> 何が更新だ馬鹿馬鹿しい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:24:28.57 ID:185M6s4AO<> 鳳凰院「学園都市が動いた……だと……?くっ!俺はSERNが敵だとばかり思いこんでいた!」

鳳凰院「本当の敵は学園都市だったと言うのか……。この俺をあっさり騙すとは……まさか、機関による洗脳か!?」

鳳凰院「フゥーハハハ!残念だったな学園都市よ!この俺、狂気のマッドサイエンティスト!鳳 凰 院 凶 真 !は騙されん!!」

鳳凰院「我が未来ガジェット研究所が総力をあげて開発した携帯ストラップ型電話レンジ(仮)、通称『電話レンジ(仮)(改)』の力……思い知るがいい」

鳳凰院「フゥーハハハ!!」

ダル「……オカリン、本を読みながら叫ぶのやめたほうがいいお……」

岡部「何を言うダルよ。この携帯ストラップ型電話レンジ(仮)があれば学園都市など……っ!」

ダル「それ予約特典でしょ?」

岡部「……なに?」

ダル「オカリン、そのストラップじゃ、Dメールは送れないお。それは6月23日に発売されるPSP用ソフト『シュタインズゲート』の予約特典だお」

岡部「謀ったなぁあ!クリスティーナぁぁぁぁ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:25:07.29 ID:185M6s4AO<> 「謀ったなぁあ!クリスティーナぁぁぁぁ!」

テレビの電源を落とす。

垣根「なんだ、今のCMは?」

御坂「さあ?ところでアンタ、自分自身を未元物質で創り出してアイツと戦わせたんだってね?」

垣根「マネキン改め『ていとキン』だ」

御坂「いや……その名前はどうよ?」

垣根「パワーアップした俺様の力を試してみたくてな!」

御坂「よく消されなかったわね。アンタの分身」

垣根「あ……いや……触れられてないから……」

御坂「ハァ?アンタ負けたのよね?」

垣根「俺様は負けたのではない!ただのバッテリー切れだ!」キリッ

御坂「うわー、ダサッ……」

垣根「ダサイとか言うな!殺すぞテメェ!」

御坂「はいはい、カッコイイ!カッコイイ!」

垣根「……いつか殺してやるぜ」

御坂「あ、シュタインズゲート予約しないと」

垣根「するのかよ!!」

御坂「フゥーハハハ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/04/15(金) 20:25:44.43 ID:185M6s4AO<> 諸君、綺羅星!
今回もR18です。ごめんなさい。
本日の投下はキリの良いところで一旦切ります。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:27:18.59 ID:185M6s4AO<> キャーリサ「後ろからほしーの……」

上条「普段はドSなのにやっぱりキャーリサはマゾなのでせう?」

キャーリサ「もー自分を偽るのはやめだし」

上条「ゴクリ…」

キャーリサ「はやくブチ込んでくれ……」

上条「上条さんはムードも大切にしたいなーなんて……」

ガバッと上条に抱き着いたキャーリサは、上条のそそり勃つソレを自身にあてがう。

キャーリサ「んぁ…っ」

対面座位!
ざわ…ざわ…

キャーリサは貫く!!
自身を!
破瓜の痛みに震えながら!
腰を落とし、涙を堪えて貫く!

キャーリサ「痛……っ……」

二度出したはずの上条も、思わずイキそうになる。
なんとか堪える!
堪える!

未知の快楽に奮える上条

上条(まだだ……まだダメだ……!出すわけにはいかない……)

上条(ここで出したら終わる!終わるんだ!男としての尊厳が!)

それは杞憂!

両者初めての経験!
SEX
それはある意味スポーツ!
しかし、大事なのは愛!相手を思う心!
心!!
初めから上手くいくはずがないのである!

上条(くっ……)

上条(腰の緩急の付け方がわからないっ!)

上条(ゴムも……つけてない!)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:27:47.24 ID:185M6s4AO<> キャーリサ「……はぁ……はぁ……」

キャーリサ「………んっ……あ……」

キャーリサ「……そこ……突いて……ぁ……」

上条に抱き着き、甘い吐息を耳元で洩らすキャーリサ。
ムクムクと大きくなる自身。

キャーリサ「…ぁ……はぁ……あん…っ……」

キャーリサ「……あっ……痛……ぅん……」

嬌声をあげるキャーリサに、隠していたS条としての自分が目を覚ます。

上条「マゾだから痛いのも気持ちいいのか?答えろよ?キャーリサ」

下から激しく打ち付ける。

キャーリサ「だめ…っ……んっ……とーま……やめて……」

口を塞ぎ、互いの口内を犯すように舌を絡ませ吸い合う。
唾液の交換。
「……んふっ…」

ちゅぶ……ぴちゃ……
キャーリサ「……ひゃ……らめ……らって……ひ…ょら……」

上条「……はぁ……はぁ……我慢…できない……」

キャーリサ「ぁん…ぁん……と…ま……激し……ぁっ!ぁっ!ぅあん…ッ……」

上条「……んっ……」
キャーリサ「……ぐむっ!」

無理矢理口内に舌を挿入する。
何度も、何度でも。
キャーリサの舌をしゃぶり続ける。

キャーリサ「んーんー!」

口を完全に塞いだまま下から突き上げる。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:28:15.65 ID:185M6s4AO<> 言葉を出せず、口端から涎を垂らし静かに奮えるキャーリサ。

キャーリサ「んっ…んっ…んっ……」

キャーリサ「……ちゅぱ……はんっ……」

キャーリサも喰いつく。上条の舌を求めて。

キャーリサ(負けるわけにはいかないの)

舌のしゃぶり合い。

キャーリサ(……イカせてやるし)

興奮で痛みが消える。
今のキャーリサは自らの闘争本能に支配されていた。
それは戦士のよう。
全開のアドレナリンがキャーリサ自身を更に興奮させる。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:28:50.76 ID:185M6s4AO<> キャーリサ「…ちゅ…ぶ……んっ……ふぁ…」

上条の首に手を回し、抱き着く。
いやらしく腰を動かし上条を誘う。

キャーリサ「……らしてぇ……なひゃに……んっ……」

上条「くっ……」

上条(キャーリサに火がついちまった!このままじゃ喰われるっ!)

舌を貪りながら上条はキャーリサを貫き続ける。

キャーリサ「ちゅ……ふぅ……はぁ…む………ふぁぁ……」

下からの激しい突き上げに、涎を垂らしながら喘ぐキャーリサ。

キャーリサ「ひ…ふぅ…な…ひゃ…に……!」

キャーリサ「んっ!んっ!んーーーっ!」

上条「くっ!」

耐えきれず、キャーリサの膣内に精を吐き出す上条。

ぴゅっぴゅっと自身を内から犯す精液に、キャーリサの顔は恍惚としたものに変わる。

キャーリサ「……もっろ……だひ…て……くちゅ……」

唾液を交換しながら、絡ませすぎて既に感覚がなくなってきた二人の舌を引き離す。

どちらともなく唇から糸を引いた。

そして見つめ合ううちに再び引き寄せられる二人。
唇が重なる。

上条はキャーリサに挿入したまま、長い時間、飽きることなく舌を絡ませる。
混ざった唾液は、既に交換する必要もない。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:29:20.81 ID:185M6s4AO<> キスを交わしながらキャーリサはゆっくりと腰を動かす。
上条もキャーリサの腰を撫でながら、彼女に身を委ねる。

言葉はいらない。
喘ぎ声は唇で塞がれ、舌をしゃぶる音だけが延々と室内に響いていた。

ニ時間ほどその情事は続いた。
その間にも上条は幾度となく果てたが、キャーリサはそれを全て受け入れた。

上条「さすがに疲れたな……」

上条はキャーリサを貫いたまま抱き締めて、一気に持ち上げた。

上条「風呂へ行くぞ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:32:36.71 ID:185M6s4AO<> バスルーム内は既に熱気に満ちていた。
シャワーを浴びながらも互いに獣のように交わり続け、激しく舌を吸い合う上条とキャーリサ。

第2ラウンドは既に始まっていた。

キスをやめると名残惜しそうに上条の唇を見つめるキャーリサ。

上条「キスに弱いんだな」

キャーリサ「とーまだって」

二人は一度繋がりを解く。

上条「そこに手をつけ」

キャーリサ「……わかった」

壁に手をついて、尻をこちらに向けるキャーリサ。

上条「どうしてほしいんだ?」

キャーリサ「とーまの……逞しーちんぽで……後ろから……く…串刺しにしてほしーの!」

上条「よくできました」

バックから一気にブチ込む上条。

キャーリサ「ぁああ!そ……こ…らめ……」

後ろから胸を鷲掴みにする。

キャーリサ「ひゃん!乳首弱いの!やめ……ゃん!」

上条「これか?」

こりこりと指で摘まみ、優しく撫でる。

キャーリサ「やぁん!イクっ!そこ……っ!…ぁあん!」

上条「大袈裟だな。上条さんに犯されてそんなに嬉しいか?」

キャーリサ「ぅっ……も……だめ…ぇ……」
シャーという音と共に、キャーリサの股から勢いよく流れた液体。

上条「えっ?これは……」

キャーリサ「……ぅ……我慢……してたの……おしっこ」

キャーリサ(死にたい)

上条「なんか……すまん」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:33:14.34 ID:185M6s4AO<> 上条は繋がったまま、シャワーでキャーリサのあそこを念入りに洗う。

キャーリサ「んっ……ぁ……ぁん……」

再び大きくなった上条は、キャーリサの性器を洗いながら、自らも腰を動かす。

キャーリサ「やめ……て……やめ……おかし……く…な……ひゃっ!」

急に冷たいものがキャーリサの背中に掛けられる。

白い液体だ。

上条「なぜか牛乳があったからな」

まんべんなくキャーリサの背中にぶっかける。

両手で背中を撫で、その白い液体を染み込ませる。
背中からゆっくりと胸に手を移し、優しく乳房を包む。

そして腰を打ち付ける。

上条「キャーリサは漏らしてなんかいねーよ。俺がうっかり牛乳をこぼしちまったんだ。」

キャーリサ(えっ?今のって気遣いなの!?)

キャーリサ「ぁん!ぁん!気持ちいい!」

キャーリサ(色々アレだけどありがと、とーま。私のプライドに掛けて、たくさんイカせてやるし)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:33:42.37 ID:185M6s4AO<> キャーリサ「とーまのおちんちん好きぃ……もっとちょーだい……」

上条「ちょ……」

キャーリサ「キャーリサの膣内にとーまの精液いっぱいぶっかけて……?」

上条「うぉおおお!」

キャーリサ「私を孕ませて……」

キャーリサ「好きなだけ……犯して……」

鏡に映るキャーリサの蕩けきった表情。

上条(強すぎる。これが、キャーリサの力!)

上条「勝てねぇ……俺はキャーリサに……勝てねぇ……」

キャーリサ「はやくぅ……」

上条「いいぜ、わかった。ビッチにはお仕置きが必要だな」

キャーリサ「……うんっ……」

上条「テメェが犯されたいなんて微笑ましい幻想に支配されてるなら……」

上条「まずは、その幻想をぶち殺す」

キャーリサ「ぁん……とーまのおちんちん……おちんちん」

上条(言葉責めかッ!幻想殺しが効かない……だと……?)

キャーリサ(ふん、とーまは私に支配されるの)

上条「出してやる!」

じゅぶじゅぶとバスルームに音が響く

キャーリサ「ぁぁん!そこ…もっと突いて……とーまぁ……」

上条「…………」

黙々と腰を打ち付ける。
今の上条にそれ以外の余裕はない。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:35:58.05 ID:185M6s4AO<> ささやかな反撃にキャーリサの胸を揉みしだく。

キャーリサ「んっ……あっ……あっ……ぁああああ」

上条「くぉおおお」

キャーリサ「…ゃあ……らめ……立て…ない……」

上条「……イケよ、キャーリサ」

キャーリサ「…わ…た……はま…だ……ふぅ…ふぅ…とーまこそ……」

上条「我慢は……毒…だぞ……」

キャーリサ「んーーーっ……はぁ……はぁ……」

キャーリサ「ひゃん!ちょっ…!待って……!」

突然のラストスパート。
上条の腰の動きが速まる。

キャーリサ「いゃぁぁぁぁ!」

パンパン
後ろから覆い被さるようにキャーリサを抱き締めたまま、腰を速める。
パン!パン!

キャーリサ「もっとゆっくり……!」

キャーリサ「待って!待って!ぁん!いゃぁ……とーまぁぁぁぁぁ」

上条「受け取れェェェェ!」

キャーリサ「ぁぁぁああああああ!!」

上条は、強く抱き締めたキャーリサの最奥にそのまま射精した。

キャーリサ「なんか出て……ぅ……」

上条は抜かずに再び腰を打ち付ける。

キャーリサ「ちょっと……休ませて……」

上条「何度でも犯してやるよ」

キャーリサ「ぁ……らめ……もぅ……ぁあ……」

上条(何度も出したから勃ちが悪いな……)

上条は一旦自身を引き抜き、だらしなく虚ろな目をしたキャーリサの口に突っ込んだ。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:36:30.46 ID:185M6s4AO<> キャーリサ「……むごっ……ちゅぱ……ちゅ……ぅ…んっ……」

目の前の女性を完全に制圧し、支配する。
上条はこれまでにない自分の闇に奮える。

上条(もっとだ)

キャーリサ「……んっ……ちゅぱ……ふぅ…ふぅ……ぴちゅ……」

無理矢理口を犯す快感に夢中の上条。

キャーリサ「……んふぅ……ぐぇ……ちゅぱ……ちゅぱ……」

上条「いいぞ、キャーリサ」

頭を掴み、一心不乱に口を犯す。

そして、昂まるとソレを引き抜き、再びキャーリサに挿入する。
覆い被さるように。

レイプだった。

上条「キツい……」

キャーリサ「……お願い……やめて……ぁぁ……」

キャーリサの幸せそうな表情。

上条「身体は本音を隠せないみたいだな」

キャーリサ「そ…んなこと……ない……」

上条「ならやめるか?」
耳元で囁く、悪魔の声。

キャーリサ「いじわる……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:37:26.52 ID:185M6s4AO<> 上条「お前、ずっと待ってたんだろ。プライドを気にせず、一人の女として犯される。そんな俺たちが笑って、二人が望む最高のハッピーエンドってやつを。今まで待ち焦がれてたんだろ?こんな展開を……何のためにここまで我慢してきたんだ!?てめぇのその膣でたった一人の男をイカせて見せるって誓ったんじゃねぇのかよ?お前だって主導権が欲しいんだろ?ヤられるだけで満足してんじゃねぇ!意地を懸けて俺をイカせてぇんじゃねぇのかよ!?だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすらいねぇ!ちょっとくらい長いセックスで絶望してんじゃねぇよ!手を伸ばせば届くんだ!いい加減に始めようぜ、キャーリサ!!…俺たちの、性技ってヤツを!」

キャーリサ「とーま……」

キャーリサ「……頭大丈夫か?」

上条「えっ?」

キャーリサ「……レイプは犯罪だぞ、とーま。ほどほどにな……」

上条「……ああ、そうだな……」

上条(何かがおかしい。ここは二人の愛を確め合うところじゃないんでせう)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:39:26.83 ID:185M6s4AO<> キャーリサ「ぁん……」

上条「アプリボアゼェェェェ!」

上条「颯爽登場!銀河旗少年!幻想殺しァァァ!」

キャーリサ「ぅ…ん……そこ……ぃぃ……」
汗を振り撒き、無抵抗のまま上条を受け入れるキャーリサ。

キャーリサ「もっと……強く……お願…い……」

上条「任せろ。銀河を満たせ!腰の貫き!豪快!」

キャーリサ「ふぁあああ!」

上条「奥を貫かれる感想はどうだ?」

キャーリサ「ぃい!もっと…ぉ…!ぁぁあん!」

上条「ここか?」

ずぶっずぶっとピストン運動を繰り返す。
抜いては突き入れ、抜いては突き入れ。

上条の右手はキャーリサの恥部を刺激し、左手は乳房を揉みしだく。

キャーリサ「ぁん!ぁん!ぁん!ぁん!」

上条「これが、銀河旗少年の実力!」

キャーリサ「まひぇ……なぃ…ッ!ひらほし!」

上条「呂律が回ってないぞ、キャーリサ!!」

何度も自身を打ち付ける。

キャーリサ「らめ……綺羅星キちゃう!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:39:55.20 ID:185M6s4AO<> 上条「俺の勝ちだ!キャーリサ!」

キャーリサ「……ふぁ…ん…んっ……浮く……ぁぁあ……イキ……そう……」

上条「いいぞ!自分を解放するんだ!」

パンパン

上条「お前は一人なんかじゃねぇ!俺の、上条当麻の女だぁぁあ!!」

キャーリサ「ぁあああああああ!綺羅星ぃぃいいいぃン!」

上条の精を受け、ビクビクと痙攣するキャーリサ。

上条は勝ち誇ったように、キャーリサの汗に濡れ彼女の背に張り付いた金色の髪を触る。

そして勝利宣言。

上条「なにが綺羅星だよ、バカバカしい」


銀河のフラグがまた一人……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:40:22.39 ID:185M6s4AO<> 腕枕で眠るキャーリサの髪を優しく撫でる。

上条「俺なんかを好きになってくれてありがとな」

返事はない。上条はキャーリサの頬にキスをした。

はだけた布団を掛け直す。

上条「おやすみ。愛してるよ、キャーリサ」

上条の寝息を聞いてからキャーリサは瞼を開く。

キャーリサ「生意気なガキね。」

キャーリサ「でも……ありがと……とーま」

キャーリサ「大好きよ」

上条の腕の中で、キャーリサは今度こそ眠りについた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:40:51.30 ID:185M6s4AO<> 上条「ふんふんふん♪」

朝一で目覚めて、鼻歌を歌いながら朝食を作る上条。

トーストと目玉焼き、こんがりベーコン。
そしてコーヒー。

和食より口に合うと思い、定番メニューで固めた。

上条「これなら大丈夫だろ」

キャーリサ「わざわざ手作りで朝食かー。とーま、ごくろー」

上条「苦しゅうないぞ、キャーリサ」

キャーリサ「うむ」

上条「ははは」
キャーリサ「ふふふ」

笑いながら、軽く触れるだけのキスを交わす。

キャーリサ「新婚みたいなの。私はこんな生活諦めてたし」

キャーリサ(諦める?どうして?私は一介の教師よね?)

キャーリサ「私、幸せなの」

キャーリサ(どうしてなの?胸が痛い)

上条「俺も、幸せだ」

上条(なぜだろう。俺が俺じゃないみたいだ)

キャーリサ「どーせ、とーまは他の女にも同じよーなこと言ってるの」

上条「そんなことねーよ」

キャーリサ「冗談だ。私は浮気には寛大だからの。とーまを縛る気はないし」

上条(昨日が何日かわからない。いつから俺は銀河旗少年になった?)

キャーリサ「とーまにはもっと若くて相応しー女がいるしな」

上条「関係ねぇよ。俺はお前が好きだ!キャーリサ」

キャーリサ「とーまのそれ照れるの///」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:42:44.20 ID:185M6s4AO<> 上条(わからない。怖い。失うのが怖い。何を?)

上条「お前を守ってやる。孤独からも、お前を縛る全てからな」

キャーリサ「これがフラグ……恐ろしーな」

上条「だから、安心しろ」

キャーリサ「いや、逆に安心できないが……まーお前の気持ちは嬉しーし。私も好きよ、とーま」

キャーリサ(この私が不安か……弱くなったものだな)

キャーリサ「とーま、持ってろ」

上条「十字架?」

キャーリサ「ロザリオだ。御守りだと思って首にでも掛けてろ」

上条「おう」

キャーリサ「あとは……」

上条の頬に軽く触れる唇。

キャーリサ「これもな」

上条「俺からも……いいか?御守り」

キャーリサ「ああ」

二人の距離は縮まる。

……ちゅっ


無言のまま舌を絡ませる。

胸を襲う謎の不安から逃れるように、二人は唇を貪り続ける。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:43:13.21 ID:185M6s4AO<> 御坂「キャーリサと付き合ってるですって!?」

上条「ああ」

御坂「アンタ、本気?あのキャーリサよ!?キャーリサ!」

上条「上条さんはいつだって本気ですよ」

御坂「あんの年増ぁぁ!一体どんな色目使ったのよ!」

上条「色目なんか使ってねーよ。なんかこう自然に……」

御坂「嘘おっしゃい!宇宙クラスの鈍感さのアンタを色目使わず落とせるわけないでしょ!」

上条「デートしてるうちにだな?こう、意気投合してって感じで……って上条さんは鈍感じゃねぇよ!」

御坂「それはアンタの勘違い」

御坂「(……これじゃババアに寝取られじゃない……なんとかしないと……)」

上条「なんか言ったか?」

御坂「なんでもないわよ!」

御坂(どうすれば……)

御坂(そうか……ふふふふふ)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/04/15(金) 20:43:23.94 ID:UZYJinsro<> もうスタドラ無視してエロだけ書けばいいんじゃないか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage saga<>2011/04/15(金) 20:43:43.71 ID:185M6s4AO<> 上条「なにニヤニヤしてんだ?気持ち悪いぞ、御坂」

御坂「ねぇ、当麻?私と放課後デートしましょ?」

上条「ちょっと御坂さん、話聞いてました?上条さんにはもうスイートハニーが……」

御坂「なに本気にしてんのよ。買い物に付き合ってって言ってるの。友達でしょ?これは浮気じゃないわ」

上条「うーん。まあ、買い物だけならいいぞ」

御坂「やった!」

上条「あ、もしもし、キャーリサ?今日の放課後御坂と買い物行くから……うん……うん……浮気じゃねぇよ……うん、それじゃ…愛してる」

御坂(いきなり電話で許可?愛してる?なんか殺したくなってきたわね……)

上条「それじゃ、放課後な」

御坂「へいへい、幸せそうなことですこと」

上条「ははっ」

御坂(ははっ……じゃないわよ!もう!本当にアイツは人の気も知らないで!)

携帯を取り出す。
ゲコ太ストラップが揺れる。

御坂「あ、第二位?」

To be continued
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/04/15(金) 20:45:46.54 ID:185M6s4AO<> 本日の投下は以上です。えっちだけすみません……

次回から垣根編&御坂編に入ったりします。
そして色々な人とフラグ立ててハーレム築いてみたり?

5月中盤に入るまでは更新が遅れることが度々あると思います
本当にすみません

それでは、近日中にまた

綺羅星ィ!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/04/15(金) 20:47:45.91 ID:UZYJinsro<> エロだけでいいです <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/04/15(金) 23:00:56.06 ID:6J28yDEV0<> ゲス条でヘッドな上条だww
「何が綺羅星だよ、バカバカしい」
当麻ボイスで普通に再生されましたww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/05/01(日) 18:47:26.77 ID:aMMjYmRAO<> >>1です。さりげなく綺羅星
GW中に更新再開します
では……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/05/01(日) 20:23:12.46 ID:dLmhWzbuo<> http://i.imgur.com/DwhWX.jpg
おせーよ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/02(月) 10:11:13.14 ID:yFeCFiu2o<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/05/05(木) 18:52:04.14 ID:T4Msbw2AO<> 久しぶりの綺羅星!
遅くなって申し訳ないです……
更新いきます
原作と設定が違っても大目に見て下さい

今は「パワーアップした未元物質に常識は通用しねぇ!」的な感覚でお願いしますね。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 18:53:28.99 ID:T4Msbw2AO<> この世に存在しない素粒子を造り出す。
そしてそれは物理法則すらねじ曲げる。

俺の未元物質に常識は通じねぇ。
俺は世界を変える。

絶対的……そう、絶対的な力だ。

ああそうさ、自覚してるよ。
俺は悪党だ。
ずっとな。

あれはいつだろうな?

俺がまだ正義の味方……スーパーヒーローに憧れてた頃

まだガキだった頃の話だ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 18:53:59.48 ID:T4Msbw2AO<> 帝督「待ってよ」

父「どうした?」

帝督「靴の紐ほどけた」

父「またか、ははっ」

母「おいで」

帝督「うん」

父「母さんは帝督には甘いな」

母「我が子なんだから当然です」

父「帝督、今度は一人で結ぶ練習もしような」

帝督「わかったよ」

遊園地
そう、あれは遊園地だった。

このクソッタレな世界で夢見ていた。
毎日が幸せだった。

俺の最後の思い出だ。

あの日、俺は死に……そして未元物質が生まれた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 18:54:36.99 ID:T4Msbw2AO<> 昔から言えなかった秘密があった。
僕には不思議な力がある。

最初に造ったのはヒーローの人形。
それはとても不格好で、まったくヒーローになんて見えなかった。

自分にどうしてそんなことができるのかは考えなかった。
まだ子供だった。

悔しくって二体目、三体目と人形は次々と増えていった。

二桁に到達した頃には、精巧で、自由自在に動く人形が造れるようになっていた。

それからも何度も何度も力を使った。

子供心にこれは異常な力であることだけは分かっていた。
話せば気味悪がれると思った。

僕だけの能力、絶対的な力。
これでヒーローになれると思った。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 18:55:15.68 ID:T4Msbw2AO<> 家族で遊園地に行った。
みんな笑顔だった。

でも僕は満足できなかった。
僕には力がある。
僕ならもっと皆を楽しませる。

そう……思った。

未元物質でアトラクションに細工をした。

誰にも気づかれない。

限界の強度で最高速のスピード。
言うなればパワーアップだ。

ついに偉業を成し遂げたと思っていた。
もうおもちゃでは満足できなかったのだ。

大きな物を造る。
僕は皆の喜ぶ姿が見たかった。

しかし、僕が『造った』のは笑顔ではなかった。

悲鳴
地獄絵図

アトラクションは誤作動を起こした。

僕は、助かった。
両親は、死んだ。
それだけだ。

瀕死の姉弟、重傷を負ったカップル。
阿鼻叫喚。

あの日、僕の心は死んだ。

残されたのは恐ろしい悪党。

未元物質、垣根帝督 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 18:56:17.69 ID:T4Msbw2AO<> ヒーローになりたいか?

ハッ!ご免だね。

俺は悪党でいい。

それもヒーローを喰らう悪党だ。


垣根「よお、銀河旗少年」

上条「!?」

垣根「俺の世界をプレゼントしてやるよ」


垣根「二回目だ。俺は垣根帝督、なんなら未元物質と呼んでもいいぜ?」

上条「あの時の冷蔵庫か!」

垣根「……いいぜ……お前は殺す……必ずな」

垣根「綺羅星ィィィイ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:02:26.09 ID:T4Msbw2AO<> 垣根「俺は、無敵!」

常識は――
通用しない

マウユキハ〜ホシノカケラ〜♪
テンタイニ〜テヲノバシテ〜♪
イキカウネガイ〜カンジテイルネ♪
ス〜ベテハ〜イマ〜モノクロームノ〜ナカ〜♪

垣根「綺羅星よ!我に力を!」

ソットコボレタ〜シロイイキ〜♪
ツタエタカッタ♪コトバノカタチ〜♪

垣根「アプリボアゼェェ!!」

キットヌクモリノブンダケ〜♪
ソラハホンノリ〜アカルクナッタ〜♪

垣根「グォォォォ!」
カナシミニ〜ヌレタヒトミ〜♪
カサナリアウジュンパクヘ〜♪

垣根「全力だ!俺と貴様のリターンマッチだァァァァァァ!!!」

ワタシアッタ〜ミライヘノヤサシイユ〜ウキ〜♪

ダレモシナ〜ナイセカイノ〜♪
ヨアケヲマ〜ッテイルコドウ♪

上条「また現れたな、綺羅星!」

ヒカリヲツレテ〜タビダツワタシニ♪
ハ〜ジマル〜アシタ〜♪

垣根「今日がテメェの命日だ!!銀河旗少年!」

マウユキハ〜ホシノカケラ〜♪
テンタイニ〜テヲノバシテ〜♪

上条「上等だ!いくぜ!アプリボアゼェェェェ!」

イキカウネガイ♪カンジテイルネ♪

上条「颯爽登場!」

ス〜ベテハ〜イマ〜♪

上条「銀河旗少年!」

モノクロームノ〜ナカ〜♪

上条「幻想殺しァァァ!!」

ゴオオオオ

垣根「未元物質遊園地ダァァァァ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:03:57.85 ID:T4Msbw2AO<> 世界が一変する。
轟音とともに現れた物体は、次々とその姿を形成していく。

それはジェットコースター
それはメリーゴーランド
それはフリーフォール
それはバイキング
それは観覧車

次々と産み出される異形のアトラクション。

避難する学生たちを必死に護りながら、上条当麻は自身に迫る危機を感じていた。

垣根「逃げ場はねぇ。お前の右手はどこまで通用するかな?」

宙を自在に走行するジェットコースターは、上条めがけて高速で接近する。

それと同時に、回転する無数のコーヒーカップが第二陣に控える。

上条「おい!冗談だろ!?」

キィィィイイイン!

上条の右手に触れ崩壊するコースター。

上条「消せる!」

雨のように落下するコーヒーカップ。

上条はただひたすら駆けた。

彼の僅か数十センチ後方の地を砕いていくカップ。

さらに追い打ちを掛けるように再度現れるコースター。

上条「いい加減にしろぉぉぉ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:04:24.97 ID:T4Msbw2AO<> メルヘンかつシュールな光景を目前にして、苦笑する暇さえ与えられない。

上条「消せるわけねぇだろうが!!」

垣根「全部消さないと死ぬぜ?」

意思を持ったようにあらゆる場所から上条へと攻撃を繰り返すコーヒーカップ。

右から左から後ろから上から……

砕け散ったカップの破片は浮き上がり、二度目のアタックを繰り広げる。

上条「うおおおおお!」

巨大な陶器のような、実際のアトラクションと決定的に異なるとすれば、上条を襲うコーヒーカップはまるで本物のカップのようだった。

漆黒に輝くコーヒーカップは、弾数無限の散弾銃と化している。

当たるわけにはいかない。
一度でも攻撃を許せば、たちまち上条当麻を蜂の巣へと変えるだろう。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:04:53.03 ID:T4Msbw2AO<> 身震いがする。
避けられぬ死、起死回生の案はない。

垣根帝督はその様子を自身が造り出した観覧車の頂上から見下ろしている。

垣根「所詮右手一本じゃこんなものか」


上条「…はぁ……はぁ……」

全力疾走を続ける上条のスタミナは、既に限界に近づいている。

上条「不幸だぁぁぁぁぁぁ!」

入口がぽっかりと開いた洋館に、上条は命からがら飛び込んだ。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:06:25.87 ID:T4Msbw2AO<> 垣根「ようこそ!第二ステージへ」

待ちわびたという様子で頭を掻く垣根。

垣根「中は地獄、外も地獄。今度はお前が俺に触れられない」

街の一部は完全に隔離された。
未元物質による障壁は辺りを包み、他者の侵入を許さない。

垣根「その棺桶を消せば、お前に逃げ場はなくなるぞ、なぁ?」

雷鳴が轟いた。
これも垣根帝督による演出。

全てはショー。
観客は自分。

ここはひとりの道化を甚振るステージ。

垣根「狩りを始めよう」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:06:51.09 ID:T4Msbw2AO<> 罠を承知で飛び込んだ上条は、入ってすぐにここがお化け屋敷だと理解する。

目の前を徘徊するゴーストたち。

上条「これも造ったって言うのかよ!」

皮膚の腐り落ちた老婆が四つん這いとなったまま上条へ襲いかかる。

首は千切れかけ、眼球は飛び出し、舌をだらりとぶら下げた異様な化物。

人の姿であって人ではない、垣根の産み出した化物だ。

カタチ無き幻想を殴り続け、疲弊する上条。

「あははははは」

「きゃはははははは」
「ここだよっ」

「こーこー」

楽しそうにごろごろと転がる無数の生首。

「人間がいるぞ」

「人間だぁ」

「お客様だね!」

「ようこそ、客人!」

上条「うわぁあ!!」

踏み潰さないよう慎重に歩き始めた途端、眼前に現れた首によって上条は尻餅をつく。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:07:23.52 ID:T4Msbw2AO<> 目と鼻の先に現れた首は、まるでダンスでも踊っているかのように優雅に漂っている。

「これは失礼した。何分両目を失って長いものでね。」

ずるずると腐った耳が剥がれ落ちる。

眼球はもはやそこに存在せず、ドロドロと溶けている脳らしきモノが涙のように流れていた。

その様子を上条は薄気味悪そうに見つめている。

「どこへ行かれた!お客人!」

「ここにいるよ」

「いないよ」

「おかしいな」

「捜そうよ!僕たちはお客様を楽しませるためにいるんだよ!」

「捜そう!」

「さがそう!」

「逃げないで逃げないで逃げないで逃げないで逃げないで逃げないで逃げないで逃げないで」

「僕たちの仲間になろう♪」

「愉快な愉快なゴーストタウン♪」

「内臓♪内臓♪取りだそう♪」

「取りだそう♪」

上条は足場も気にせず走り出した。

上条「ここはヤバい」

「鬼ごっこだ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:08:47.78 ID:T4Msbw2AO<> 「僕たちが鬼だね!」

「うん!」

上条「怖ぇよ!」

キィィイイイイン

縦横無尽に駆ける生首を必死に打ち消すものの、無限増殖を繰り返すのできりがない。

辺りは臓物らしき物体が散らばり、気分は悪くなる一方だ。

上条(放課後に御坂が職員室に呼ばれたから急に待ち合わせになった)

上条(あいつは大丈夫なんだろうか?)

急に不安になる。

上条(御坂だって超能力者。派手な能力だから巻き込まれればすぐにわかるか)

御坂の無事を祈った。
この場にいないことを願った。

上条(先生、少しでも御坂の足を留めといてくれ……)

上条(絶対に助けにきたりするなよ、御坂)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:09:21.47 ID:T4Msbw2AO<> 上条当麻は憧れだった。

この年で口にするのは恥ずかしいが、彼は私のヒーローであり、白馬の王子様そのものだ。

私のために学園都市最強を沈め、私のために傷つき続けた少年。

私だけじゃない。
彼はみんなのヒーローだ。
私が特別なんじゃない。

彼はどんな人でも助けてしまう。

それは素晴らしいことだ。

高潔な人格、彼を生んだのは記憶喪失によるものだが、上条当麻はきっと記憶を失うことがなくとも人を救っただろう。

彼の弱音を聞いたことがある。
彼の中に隠された闇だ。

彼は上条当麻の模造品ではない。
上条当麻はいつだって上条当麻なのだ。

私はそう信じている。

しかし、だからこそそれが悔しい。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:09:58.34 ID:T4Msbw2AO<> 私の中に隠された闇。

私は上条当麻を否定する。

私だけを見てほしい。
“上条当麻”を殺してでもアナタには私だけを見てほしいのだ。

我が侭だってわかってる。

彼がキャーリサとの仲を告げたとき、私の闇は一瞬で私を支配した。
殺意。

上条当麻は憎んでいない。
彼は優しい。

たとえ私以外の女と結ばれても。

強い嫉妬!
だが、より一層彼を愛しいと思う感情は強まった。

上条当麻を愛している。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:10:51.47 ID:T4Msbw2AO<> 私の敵はひとり。
垣根帝督に私のヒーローは敗れたりしない。

だからこれは罰だ。
私を傷つけた上条当麻への……。

御坂「ここからは女の戦いよ」

これが醜い嫉妬だと理解し、しかし全てを受け入れた御坂は、ただキャーリサを討つために動き出す。

黒き感情は迷走する。

御坂「黒子?今日は遅くなるから、うん、うん……わかってるって。それじゃ寮監様は任せるわよ」

彼女はひとり歩き出す。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:13:22.78 ID:T4Msbw2AO<> キィィイイイイン

上条当麻はゴーストの群れを蹴散らし、最奥を目指す。

上条(ここにいても無駄だ。垣根を倒さない限り戦いは終わらない)

しかし肝心の垣根の居場所がわからない。

外に出れば物量作戦で潰しにくる。

上条(どうすればいい?)

携帯、お守り、財布。
持ち物を取り出すが、役に立つのは携帯くらいだ。

御坂やキャーリサに助けを求めるという選択肢はなかった。

上条(通じろ……!)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:13:53.97 ID:T4Msbw2AO<> 上条「ッ!……初春さんだな?」

初春「ぇえ?えーと…はい!上条さん…ですよ…ね?」

鈍い上条でも、どうしてアナタが?という疑問や不審感をニュアンスで感じ取る。
初春自身は特に不審感を覚えたわけではないが。

上条「そうだ。悪いが手を貸してほしい。別に怪しい用件じゃないんだ!」

初春「上条さんが私に?一体どうしたんです?」

上条「初春さんはジャッジメントで機械にも強いと御坂に聞いた。」

上条「六学区で何が起きているか調べてほしい」

初春「上条さんあそこにいるんですか!?」

上条「あそこ?お前何か知っているのか?」

初春「はい!異変が起きてアンチスキルが向かったんですけど、なんだか繭みたいなものに第六学区全体が包まれてしまって…!」

興奮気味の初春だが、その言葉は上条にとっても驚愕に値するものだ。

上条「六学区全体ぃ!?」

初春「はい、そうです!ところで今どこにいるんです?……まさかとは思うんですが、上条さん……中にいませんよね?」

上条「……ははは……そのまさかで正解だったり……」

初春「えぇぇぇ!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:14:21.85 ID:T4Msbw2AO<> 上条「GPSで位置情報を送るからどの辺りか教えてほしい」

初春「え?中は普通に第六学区なんですよね?」

上条「いや……既に別物だ」

初春「別物?」

上条「なんかこう『辺り一面遊園地』みたいな?」

初春「はい?またまたぁ〜。いくらアミューズメント施設が多いからって六学区全体が遊園地になるわけないじゃないですか〜」

上条「……上条さんもそう思いたかったよ」

初春「へっ?本当に遊園地なんですか?冗談でなく?」

上条「だからそうだって」

初春「そんなぁ!どうすんですか!中にいるならなんとかしてくださいよ〜」

上条「なんとかするために電話したんだ」

初春「あれですよ!上条さんの例の必殺技でなんとかならないんですか?ほら、あの妄想殺し!」

上条「幻想殺しだ!……いや、無理みたいだ。消しても再生し続けてる」

初春「じゃあ、どうするんですか?」

上条「それを知りたい」

初春「そうだ!御坂さんに連絡を!」

上条「駄目だ!!危険すぎる!」

初春「でも!」

上条「本当に危険なんだ。御坂が強いのはわかっているが、絶対に知らせないでくれ……心配なんだ……」

初春「はぁ……わかりました。わかりましたよ。(女の人には優しいんだから)で、私はどうしたらいいんでしょう?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:16:14.79 ID:T4Msbw2AO<> 上条「恐らく全てが変わってしまったわけじゃない。街を造るなんて不可能だ。見た目だけ……」

何かに気付く。それが何かは漠然としない。
違和感。

上条「……魔王の居城はハリボテの城か……」

初春「何か言いました?」

上条「いやこっちの話だ」

上条「犯人はどこかに潜んでいる。どこにいるかわからなければ止めることもできない。」

初春「つまり学区内の様子を知りたいと?」

上条「そうだ、監視カメラはきっと生きてるはずなんだ!」

初春「……それが映像が出ないんです。さっきからやってるんですが」

上条「ダメか……」

初春「携帯は通じています。きっとなにか……停…電……?」

カタカタと流れるようにキーボードを操作する初春。

調べているのは六学区についてだ。

初春「停電……電気供給が……停まっている?」

ぶつぶつとひとり呟く初春を放置して、上条は先程の違和感の正体について考えていた。

初春「…繭……あの繭は……」

初春「わかりました!上条さん!推測ですが、街を包む繭には街そのものを隔離する狙いと、六学区の電力そのものを遮断する効果があるんです!!」

「あの繭が電力を吸っているんですよ!」

初春の声によって思考は打ち切られた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:17:30.71 ID:T4Msbw2AO<> 上条「第六学区を覆う繭を消せばいいんだな?」

初春「はい!それで監視カメラは復活します」

上条「繭を消せばアンチスキルが動くんじゃないのか?」

初春「現在も突入を試みています。恐らくは」

上条「突入を阻止できないか?アンチスキルじゃまず勝ち目はないぞ。」

初春「私にそんな権限ないですよ〜」

白井「割り込んでごめんあそばせ。類人猿ですわね?」
初春「ちょっ…今は」
白井「初春に代わりまして白井黒子ですわ」

上条「白井か」

白井「先ほどのやり取りは耳にしておりましたの」

白井「ここは私にお任せなさい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:22:03.02 ID:T4Msbw2AO<> 上条「白井に?」

白井「実はさっき試してみたのですが、私のテレポートでも内部に侵入することは可能でしたの。」

初春「正気ですか!?白井さん、それは自殺行為なんじゃ……」

白井「初春は黙ってなさい。……上条さん、貴方が不様に駆けている場面もしっかりと拝見させて頂きましたわ」

白井「私が囮になりますから、その間に類人猿は繭を。アンチスキルは私がなんとかします」

上条「お前に何かあったら上条さんは御坂に殺されてしまうわけですが……」

白井「ならしっかりと護って下さいませ♪」

上条「ダメと言ってもお前は聞かないしな……本当にいいのか?」

白井「いいと言っておりますの。貴方は私が向かうまでの間ご自身をしっかりお守りなさい」

上条「白井、ありがとな。お前は本当に良い奴だよ」

白井「あら、類人猿にも人を見る目はあったんですわね」

上条「上条さんですから」

白井「すぐ調子に乗る。これだから類人猿は……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:24:58.52 ID:T4Msbw2AO<> 通話を終えてすぐに出ようとする黒子の腕を、初春は咄嗟に掴んでしまった。

初春「……行くんですか?白井さん」

彼女の優しさ。

白井「あとの雑務は初春に任せますわ」

腑に落ちない一言。

初春「待って下さい!白井さん!テレポートしたなんて嘘なんですよね!?」

白井「本当ですの」

初春「白井さんが中がどうなっているかもわからないような場所にテレポートするとは考えられません!」

白井「中の様子は今わかったではないですの」

初春「だからって……え?」

白井「お姉さまは仰ってました。『あいつは日夜人のために必死に駆け回って戦っている』と。」

白井「私もジャッジメントの端くれ。ええ、類人猿なんかに負けるはずありませんわ」

初春「でも!」

白井「彼は助けを求めたじゃありませんの。少なくともあの類人猿が人に助けを求めるなんて尋常ならざる出来事ですわね」

初春「……白井さん」

白井「人を助けられずして、何が能力ですの?」

白井「初春。相棒を……この白井黒子を、信じなさい!」

初春「相……棒……」

白井「パートナーを信じることも仕事のうちですわよ」

初春「白井さん、必ず……必ず帰ってくるって約束してください!」

白井「約束しますわ。お姉さまの件もありますしね」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:31:24.86 ID:T4Msbw2AO<> 本当は怖い。
失敗すれば命を落とすかもしれないなんて。

しかし、あの男は私が気付けなかったお姉さまの危機を救ってくれたらしい。

悔しいがお姉さまの恩人だ。

お姉さまは類人猿に夢中だ。
私が与えられなかった笑顔を、簡単にお姉さまに与えてしまった。

何かに悩み苦しむお姉さまを簡単に……

これは我が侭。

状況は未だ不明。
突如現れた繭。
隔離された第六学区。

自分にはわからないことだらけのこの異常事態に、彼女がわざわざ命を懸けるのは一人の少年のため。

白井(私って意外と類人猿のことを気に入っておりますのね)

他人事のように

確かに心に存在する、上条への僅かな好意に気付く。

それは恋ではないが、彼女にしかわからない大切な感情だった。

白井(私、白井黒子は自らの意志で戦い、自らの意志で貴方を救ってみせます)

白井「借りは返しませんとね」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:36:51.08 ID:T4Msbw2AO<> 御坂「二人っきりね?」

キャーリサ「ふん。邪魔者でも消しにきたか」

御坂「失礼ね、命までは取らないわよ」

キャーリサ「とーまは私を選んだの。邪魔者はお前だし」

御坂「勝者の余裕ってやつか……。いいわよ、アンタには私の我が侭に付き合って貰うわ!」

キャーリサ「元よりその気だし」

御坂「さあ、始めましょうか?女の喧嘩を」

キャーリサ「小娘が、一々生意気だし」

殺意の行方は未だ知れず。

御坂(私はまだ子供だ。そしてキャーリサも……)

御坂(恋は、それほどまでに人を狂わせるんだね)

御坂(私が本当に殺したいのは――)






この想い
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/05(木) 19:39:36.57 ID:T4Msbw2AO<> 「みーつけた」

「みーつけた♪」

「もう逃がさないよ」
「逃がさないよ」

辺り一面首だらけ。

今夜は悪夢に魘されるな、と上条は思う。

上条「はぁ……不幸だ……」

追い詰められ覚悟を決める。

上条「かくれんぼは終わりにしようぜ。なぁ?未元物質!!」

キィィイイイイン

上条当麻の拳がゴーストハウスを貫く。

光の粒子と共に、全ては消滅した。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/05/05(木) 19:45:49.02 ID:T4Msbw2AO<> 本日はの投下はここまでです。
次回分は今週中に投下いきたいと思います。
エロやれという話ですのでそのうちやろうかと。

それでは諸君、青の綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長野県)<>sage<>2011/05/05(木) 20:12:45.33 ID:i5zqN00Bo<> おおきてた

乙星 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/05(木) 23:13:01.07 ID:vGYMEk/Zo<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/05/08(日) 17:34:15.25 ID:H4LkSXmAO<> ちょっとだけ更新します。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:34:41.80 ID:H4LkSXmAO<> 垣根「棺桶を破壊したか。休憩タイムは終わりのようだ」

ここまでたどり着けないという確信があった。

垣根「非常識が通じねぇ立派な腕を持ってるくせにな」

垣根にとってこれまでの攻撃は全て遊びだった。

あんな攻撃で殺す気なんかない。
ゴーストハウスでは休憩まで取らせてやった。

俺が倒せなかった第一位をあっさりと倒しやがった野郎を、掌の上で弄ぶ。

もうギャグ担当だなんて言わせねぇ。

俺こそが本物の悪党だ。

観客席で見てるがいい。

ヒーローの最期を。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:35:09.44 ID:H4LkSXmAO<> 上条当麻は疑惑と戦っていた。
違和感の正体。

垣根の能力は異常だった。
突然街を造り替えて遊園地にしてみたり、考えられない数の攻撃を仕掛けてきたり。

第二位の超能力者ともなるとこれが普通なのだろうか?

上条(これは本当に全て未元物質なのか?)

答えは出ないまま、少年は駆ける。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:35:37.95 ID:H4LkSXmAO<> 黄泉川「はぁ?突入するなぁ?どういうことじゃん」

白井「閉じ込められた方から連絡がありまして。『これは能力者にしか解決できない事件』と仰ってました」

黄泉川「連絡がついたのか!?」

白井「六学区ともなれば大勢人がいますわね」

黄泉川「それで閉じ込められたヤツらは」

白井「私が連絡できたのは一人だけですの。あとの方はどこかに閉じ込められているのでしょう」

黄泉川「それでそいつは!?」

白井(お姉さま、ごめんなさい!)

白井「常盤台のエースであり、学園都市第三位の超能力者、御坂美琴お姉さまですわ」

誇示するようにわざと肩書きを並べる。

黄泉川「超電磁砲か!あいつ何やってんじゃん……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:36:04.99 ID:H4LkSXmAO<> 白井「お姉さまの手に負えない相手なのです。私たちが敵うはずがありません」

黄泉川「いや…敵うはずないって。白井はそれでいいのか?大事な先輩が危険だってのにお前は黙って見てるのか?」

白井「お姉さまは全力を出すために「邪魔だから来るな」と仰いました。それは気遣いであり、私達は足手まといと言われたようなもの」

白井「私はお姉さまを信じておりますの」

黄泉川「お前はよくてもこっちはよくないじゃん!子供に全部任せられるか!」

白井「私を信じて下さいませんか?お姉さまは必ず解決してみせます」

??「黄泉川ァ、ガキが必死に頭下げてンだァ。ここは引くべきだろォ?」

黄泉川「一方通行!?なんでここに!?」

一方「偶然に決まってンだろォ。ただまァ、それがオリジナルの望みなら断れねェわ」

黄泉川「お前まで何を……」

一方「アンチスキルはここで待機。守れねェなら相手になるぜェ?」

黄泉川「……お前にお灸を据えてやってもいいが、ここは一方通行の顔を立ててやるじゃん」

全てわかってると言わんばかりに白井に合図を送る一方通行。

白井「一方通行……でしたわね?第一位の」

一方「有名人だからなァ、俺はよォ」

白井「感謝しますわ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:38:02.92 ID:H4LkSXmAO<> 黄泉川「白井」

白井「なんですの?」

黄泉川「行くんだろ?バレバレじゃん」

白井「止めないですわよね」

黄泉川「ああ。ブチかましてこい!」

黄泉川(アンチスキルは足手まとい……か。心配されたのはどっちじゃんか……)

黄泉川「聞いたなお前たち!悔しいが今回我々は足手まといだそうだ!責任は私が持つ!待機じゃん!」

一方「さて、と……他のアンチスキルも黙らせるとするかァ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:38:30.39 ID:H4LkSXmAO<> キィィイイイイン

上条「くそっ!」

パイレーツの波が押し寄せる。

船はついに十隻を超え、上条の表情は強ばる。

ゴーカートに乗って現れた垣根を全力で殴りつけた。
その瞬間には垣根は消滅し、360度全方向から攻撃される。

上条(きりがない)

垣根「俺が本物だよ」
垣根「いやいや俺だよ」
垣根「おれおれ」

垣根「お前かーっ」

上条「お前だ!」

拳は虚しく宙を打つ。

上条を嘲笑う垣根。

垣根「こっちだよ」

垣根「どこみてんだ」

殖える垣根帝督。

垣根「だらしねぇな!第一位に勝ったってのは嘘か?ガッカリだよ第一位にはよぉ」

垣根「ガッカリだ」

垣根「お前を倒せば俺たちが一位だ」

垣根「何が冷蔵庫だバカバカしい」

キィィイイイイン

上条「お前は……高みの……見物か……」

上条「一位?…ふざけんな……お前は……永遠に……一位にはなれない……!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:39:18.14 ID:H4LkSXmAO<> 空気が変わる。
だが続ける。
精一杯声を張り上げた。

上条「一方通行は……お前なんかより全然強かった」

上条「一方通行は…逃げなかった…」

上条「お前は……大したことないな……」

垣根「ハァ?黙れよ。死にかけの分際で。追い詰められてんのはテメェなの!いい加減理解しろよ低脳」

垣根「低脳」

上条「俺を…追い詰めた…?ははっ…笑わせんじゃねーよ…正面から戦う勇気もない……卑怯で姑息な戦法しか能のない……落ちこぼれの冷蔵庫が……!」

息があがる。しかし膝を折ることはない。

垣根「わかるよ、それしかねーもんな?俺を怒らせて引き摺り出す魂胆だろ」

垣根「足が震えてるぞ」

垣根「残念だったな」

垣根「卑怯?褒め言葉どうも。これが強さだ、覚えとけ。甘ちゃんなヒーローに勝ち目はないんだよ」

上条(まずい!)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:39:51.35 ID:H4LkSXmAO<> バリバリと地を削る電撃を紙一重でかわし、崩れそうになるバランスをなんとか保つキャーリサ。

転倒すれば負ける。
砂鉄の剣を受けたのは自身の持つ光の剣。

御坂「は?」

正確にはそれは剣とは呼べない。
キャーリサが持つのは何らかの欠片。

御坂(何かの破片が武器になった!?)

御坂はその光景を信じられないといった様子でただ呆然と見つめている。

欠片が生み出す光の剣は、まるでライトセーバーのようだと御坂は思った。


由緒正しき剣だったような気がする。
なぜ自分がこのような物を持っているのか?

光る剣を生み出したキャーリサ自身もまた混乱していた。

この欠片を知っている。
それが思い出せない。

ずっと胸を蝕む違和感。
いつから?

キャーリサ(私はいつ教師になった?)

曖昧になる記憶をなんとか抑え、平常心を保ち続ける。

(今は考えるな)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:40:31.17 ID:H4LkSXmAO<> キャーリサは砂鉄の剣を切り裂き、御坂は磁気を利用して後方に停車中の車に一気に張り付くように移動した。

御坂(ちょっと!ちょっと!なんなのよあれは!反則じゃないの)

牽制で放った電撃を避け、キャーリサは追撃を加える。

御坂「本気でいくわよ!」

カウンターに避けきれない数の電撃をキャーリサへと向けて放つが、キャーリサはそれを一刀両断。

懐目掛けて一気に駆ける。

キャーリサ「甘い!」

御坂(斬った!?いやいやいやいや!ありえないでしょ!なんなのよあれ!どこの斬鉄剣よ!?)

キャーリサの斬撃が御坂を捉える。

キャーリサ「本気でいくぞ?」

御坂「ちっ!」

振り下ろされる光の剣の威力を、爆発的な威力で放出した電撃によって相殺させる。
とっさに浮かんだ対処法はコインなしの超電磁砲だ。

力場を掌に向け放出し拡散させた。

光の剣を捉えた掌低は、ぶつかり合う瞬間閃光と共に大爆発を起こす。

爆発によって後方へと向かう力を利用し、そのまま磁力で鉄の支柱まで飛ぶ御坂。

キャーリサと距離を取る。

キャーリサ「なかなかやるし。流石は超能力者なの」

御坂「今度はこっちの番…よね!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:42:34.40 ID:H4LkSXmAO<> 御坂「砂鉄や電撃ぐらいしか攻撃手段がないと思ったら大間違いよ!」

バチバチ
バチバチ
御坂の腕を光が包む。

御坂「避けられるもんなら避けてみなさいよ!」

光の矢が天空を覆う。
それはキャーリサを飲み込もうと口を開く怪物のようだった。


キャーリサは冷静に二本目の剣を生む。

稲妻のようにビリビリと矢は発光する。

キャーリサ「可愛らしー雷を同時に発生させたか」

御坂「まあね」

キャーリサに迫る無数の雷光。
キャーリサは手にした二つの欠片を宙に放った。
軽く上に飛ばしただけだ。
たったそれだけ。

しかし光の矢は全て欠片を貫き、キャーリサは全くの無傷。

キャーリサ「危ない賭けだったが、ちゃんと『金属』に落ちたな」

キャーリサ「『避ける』必要もなかったの」

御坂「くっ!」

キャーリサ「お前が狙った場所を正確に攻撃できるなら、超電磁砲を撃つときにコインは必要ない。まー、ちょっとくらいは当たると思ったが運が良かったし」

御坂「超電磁砲と違って『命中率が極端に低いから使わない攻撃』そう見抜いたのね」

キャーリサ「まーな」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:45:59.10 ID:H4LkSXmAO<> ビュン!ビシュッ!

欠片から二本の剣を再度生み出す。

御坂「ほんと反則ねそれ……」

キャーリサ「便利だがなにか使用制限があった気がするの」

御坂「10分しか使えない、みたいな?」

キャーリサ「思い出せん。日本でしか使えない……いや違うな」

キャーリサ「……日本では使えない?」

御坂「いや今使ってるし」

御坂「私達なんで戦ってるんだっけ?」

キャーリサ「もう忘れた」

電撃の槍と光の剣、激突しては消滅し、次の瞬間には復活する槍。

御坂「はあッ!!」


空間の電場と磁場に干渉し電磁波を発生させる。

そればコンクリートが砕けるほどの衝撃波となってキャーリサを襲う。
有効なのはほぼ一回限りのとっておきの一撃。

キャーリサ「しまっ……!」

接近戦に持ち込んでいたキャーリサは、為す術もなく吹き飛ばされる。

キャーリサ「…げほっ…げほっ……うぅ……」

血の混じった唾を吐き、口をゴシゴシと手の甲で拭う。

キャーリサ「……油断したし」

御坂「降参かしら?」

キャーリサ「冗談、すぐ反撃だし」

再度激突する二人。

キャーリサの血が疼く。
御坂の想いが爆発する。

ただ勝ちたい。
立ち塞がる目の前の女に。
女の意地とプライドが再びぶつかり合う。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/05/08(日) 17:50:11.87 ID:H4LkSXmAO<> 本日の投下は以上です、綺羅星!

ノリが命の作品と超理論が飛び出す作品を混ぜるのは地味に難しいですね。
それではまた
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/08(日) 21:27:53.53 ID:0+smZeBho<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sagesaga<>2011/06/04(土) 11:17:10.00 ID:L9VhNA8p0<> テスト  ドラえもん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2011/06/04(土) 22:00:34.40 ID:TlTbH41AO<> 申し訳ありません
ちょっと色々ありまして更新遅れます
今月中に再開します
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)<><>2011/06/28(火) 23:00:37.27 ID:cNkCEP3Uo<> おk
そういえば心理掌握のイラスト出たね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2011/06/29(水) 21:12:41.56 ID:RpHc0K9y0<> >>1早く来てくれよー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2011/06/30(木) 20:33:31.61 ID:Q8sITpuAO<> 遅くなりました
更新します
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:35:30.91 ID:Q8sITpuAO<> 未元物質で造られた垣根帝督。

全方向から無数に迫る垣根を前に、上条当麻は為す術がなかった。

上条(多すぎる!消しきれないっ!)

垣根「さよならだ、ヒーロー」

垣根の同時攻撃
全ては打ち消せない。

上条「くっそぉぉぉぉぉ!」

上条は一体でも多く打ち消すために力任せに右腕を振るう。

ヒュン!

突然の風切り音

?「お待たせですの」

場違いな声

垣根「なに!?」

雨のように降り注ぐ金属棒が、次々と未元物質、垣根帝督を貫いていく。

目の前で消滅していく無数の垣根。

上条「!?」

不意を突かれ、垣根は一瞬戸惑う。

上条「白井!」

黒子「この程度の相手も御しきれないようでは、お姉さまは到底任せられませ……」

上条「……お手柄だ」

白井「…んわね……って……はい?」

黒子(類人猿を助けるためとはいえ、囮作戦は失敗してしまったというのに何を……)

上条「わかったんだ」

上条「俺には垣根帝督が見える」

上条の真意が理解できず、首をかしげる黒子。

垣根「糞アマが……」

上条「今から奴の幻想をぶち殺す」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:35:59.53 ID:Q8sITpuAO<> 御坂「しぶといわね、おばさん」

キャーリサが次々と雷光の矢を叩き斬る。

キャーリサ「お、おば…!くぅぅ……小娘の分際で冗談キツいの」

御坂「フラフラしてるわよ?もう若くないんだから無理しちゃだめだって」

キャーリサ「糞ガキも能力の使いすぎでフラフラに見えるし」

御坂「勝手にいってなさい。アンタはもう私に一撃もあてることなく負けるんだから」

キャーリサはカーテナを欠片に戻す。

キャーリサ「疾風迅雷の一撃とやらを見せてやるの」

御坂「どうぞどうぞ」

キャーリサはレーダーを持つ御坂に近づけない。
御坂は反撃を恐れてキャーリサには近づけない。

消耗戦。
相手の懐に入った者が勝利する。
膠着状態。

キャーリサ「……撃てよ、超電磁砲」

御坂「…………」

御坂は人間相手に超電磁砲を撃つことを躊躇っていた。

あたれば死ぬかもしれない。
どんなに特別な力を持っていても、御坂は普通の女子中学生なのだ。

キャーリサ「遠慮するな」

キャーリサは嫉妬の対象であり、倒すべき悪党ではなかった。

御坂「……いいわよ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:36:27.55 ID:Q8sITpuAO<> 怒りにまかせて電撃を放ちすぎた御坂にとって、超電磁砲はあと1、2回が限度。

このまま消耗戦に持ち込めば勝てる。

御坂「ただの逃げね」

それは勝ちとは呼べない。

御坂(私の想いをぶつけるんだ)

全力でぶつかって
思いっきり

泣こう

キャーリサ「受け止めてやるし」

御坂「バカよね、私たちって」

キャーリサ「なにを今さら」

吹っ切れたような二人の笑い声が響く。


御坂「恋する少女はね、どこまでも」

コインをはじく
キィィン

ゆっくりと回転しながら落ちてくる。
張り詰めた空気の中、二人にはまるでスローモーションに見える光景。

キャーリサは目を瞑る。

キャーリサ「生意気な小娘だが、嫌いじゃないし」

御坂「私もよ、おばさん」

閃光が走った。
それはキャーリサへ向けて一直線に――。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:36:53.48 ID:Q8sITpuAO<> 上条「ずっと違和感があった。短時間で街を造り変えて、自分の分身まで大量に造るカラクリに」

上条「お前は万能だが、万能じゃない。」

垣根「……で?」

上条「お前が造った未元物質は街なんかじゃない……そうだな?」

垣根「じゃあお前が戦ってたあれは一体何なんだよ?」

上条「蜃気楼……いやホログラムか?霧のようなものに投影した幻想」

黒子「はあ?」

上条「街そのものをスクリーン状態にして、未元物質で幻を見せた」

上条「幻に合わせてお前は攻撃していたんだ」

垣根「頭でも打ったか、ヒーロー。蜃気楼?ホログラム?笑わせんな」

上条「お前の分身を倒したとき消滅したのは幻想殺しの力だと思っていた。だが、そうじゃなかった」

上条「未元物質で造ったお前が、白井の攻撃で消滅したんだ」

垣根「霧のようなもの?ならなんでお前はそれを消せない?そんな攻撃こそ幻想殺しに通じないってことぐらいテメェが一番わかってるはずだがな」

黒子「そうですわよ、上条さん」

上条「お前が造ったのは街を覆う繭だ。そして俺は、霧のようなものを未元物質だとは言ってない」

黒子「え?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:38:19.77 ID:Q8sITpuAO<> 上条「これは能力なんかじゃない。物理的に発生させた水蒸気だ」

上条「この学区にある巨大な貯水タンクに電力がいってるはずだ」

黒子「水に電気……一定の水温で水が膨張……」

黒子「水に含まれるミネラルは電気を通し、そのエネルギーは水に伝わり、加熱される……」

黒子「ミネラル……不純物……」

上条「お前は貯水タンク内の水に、未元物質で造った不純物を混ぜた」

黒子「ここは電力の多い学区……学区内の電力を使って貯水タンクを加熱…?」

上条「繭で密閉され、ここは真空状態に近かったのさ」

上条「圧力が下がると水は低い沸点で蒸発する。真空状態なら尚更だ。すぐに大量の水蒸気が発生するだろうよ」

黒子「本当に真空状態なら水蒸気はすぐに気化してしまう……だから完全に真空とは言えない?」

上条「当然だろ。圧力を下げる程度だろうな。本当に真空なら生きられない」

上条「そして大量の水蒸気から酸素を発生させた。水蒸気は充満、あとは未元物質で映写機のように投影するだけだ」

黒子「貯水タンクは一定の数量が失われた瞬間、自動的に補充される」

上条「送電が切られたとしても、この学区には自家発電の設備がある」

黒子「学園都市の進みすぎた科学の弊害ですわね……」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:39:15.42 ID:Q8sITpuAO<> 垣根「ベラベラとうるせぇ野郎だなぁ。それがどうした?」

垣根「おめでとうって拍手でもすればいいか?」

垣根「結局この幻想は殺せない」

上条「いや」

上条「白井、もうテレポートはするな」

黒子「わかりましたの」

上条「お前はこの世に存在しない物質を生み出せる。つまり無敵なんだよな?」

垣根「俺に常識は通じない」


目で合図を送る。
黒子は頷き、上条の後ろへ下がった。

黒子「初春?説明してる暇はありませんの!今すぐこの学区への送水を停止しなさい!」

垣根「やらせるかよ!」

上条「お前の相手は俺だろ!」
キィィィィン

白い翼の生えた男。
垣根帝督の繰り出す未元物質、螺旋上に回転する槍が白井黒子に放たれる。

一本の光の線が、細かく網の目状に絡まった槍のような物体。

上条にもそれが何なのか理解できない。

考える必要もない、全て打ち消すだけだ。

上条「よう、会いたかったぜ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:39:42.95 ID:Q8sITpuAO<> 初春「送水…ですか?」

黒子「貯水タンクへの送水ですの」

初春「ええっ!?無理ですよ!そんな急に!」

黒子「できませんの!?」

初春「すぐには無理ですよぉ……」

黒子「なにか方法は!?」

初春「時間を掛ければなんとかなるんですが……」

黒子「そんな悠長なこと言ってられませんの!」

初春「だから無理ですって!無茶ですよ!」

黒子「この状況で貴女以外に誰が止められるというのですか!?」

黒子「私たちはジャッジメントではありませんの!?」


初春「そんなこと言われても……それとこれとは……。あ……、み…御坂さんがいれば……可能かも……システムに……」

思考状態に入った初春は、ぶつぶつと独り言をもらす。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:40:09.83 ID:Q8sITpuAO<> 垣根「幻かもな」

キィィィィン

上条「全て消すさ……お前の幻想を」

垣根「言うねぇ」

黒子「お姉さまなら可能ですの!?」

初春「できるかも……いや、できます!……たぶん」

黒子「今は手が離せませんの!初春はお姉さまに至急連絡して下さい!」

初春「わかりました!」

黒子「初春、絶対に送水を止めなさい」

初春「白井さん、私を誰だと思ってるんですか?」

黒子「つい先程まで無理ですよ〜とか仰ってたのはどなたかしらね」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:42:20.64 ID:Q8sITpuAO<> 相手の反応を待たずに電話を切る。

黒子「待たせましたわね」

上条「いーや、全然余裕ですよ、上条さんは」

垣根「相性最悪か。お前は能力者の天敵だな」

垣根「この学園都市にお前みたいなチートは必要ねえんだよ」

上条「そうかもな。俺は能力も使えねぇ無能力者だ。」

垣根「上条当麻、テメェが無能力者を騙るな」

垣根「反吐が出る!」

垣根「俺に気づかれることなく送水を止めていたら勝てたかもな。調子に乗ってベラベラベラベラと手の内を明かして、お前はバカか?」

垣根「もうじきわかるさ。送水を止めれば酸素が薄まる。俺には見えてるぜ。繭には当然辿りつけず、俺に幻想殺しをあてることもなく倒れる貴様の姿がな」

上条「…………」

垣根「本気を出せば、貴様がいてもそこの女なんか瞬殺だ。首を締めたのは貴様だよ」

上条「送水が止まれば、お前は丸見えだ」

垣根「僅かな時間に賭けたか……。無駄なことを」

上条「いいや、お前は負ける」

上条「これは予言だ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:42:48.89 ID:Q8sITpuAO<> バチバチ…バチバチ…

コンクリの破片がパラパラと落下する。

御坂「あーあ!やってらんないわ!」

超電磁砲の軌道はキャーリサを大きく逸れ、頭上を完全に粉砕していた。

御坂「……私の負けよ。アンタの覚悟、見せてもらったわ」

御坂「構えを解くなんてね。アンタ死ぬ気なの?」

キャーリサ「意地をとーしただけだし」

キャーリサ「お前の超電磁砲を受け止めるなんて無理だし、避けるのは負けたみたいで癪だったの」

御坂「私もバカだけど、アンタは大バカよ」

キャーリサ「これが恋する乙女のパワーだし」

御坂「……乙女?」

キャーリサ「これでとーまは私のもの」

御坂「はあ!?それとこれとは別!当麻は渡さないんだからね」

キャーリサ「たった今とーま争奪戦に勝利したが?」

御坂「私が「わざ」と!「わざ」と攻撃を外したからでしょ!?」

キャーリサ「……外すってわかってたし」

御坂「はああ!?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:43:14.28 ID:Q8sITpuAO<> キャーリサ「私が本気を出せば、お前の超電磁砲なんか真っ二つだし」

御坂「ちょっ…アンタねぇ!」

と言ったところで携帯の着信音が響いた。

御坂「あれ?おかしーな。携帯電源入れてたっけ?」

キャーリサ「知らんし。どーせビリビリやってるうちに入ったんじゃないの」

御坂「私は化物か!」

キャーリサ「えっ?」
御坂「えっ?」

初春「御坂さんですか!?」

御坂「あーっと、はいはい、初春さんね」

初春「大至急お願いしたいことがありまして!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:43:40.71 ID:Q8sITpuAO<> 垣根「じゃあこれは死亡宣告だぜ、ヒーロー」

キィィィィン

上条「白井!逃げるぞ!」

黒子「わかりましたの!」

垣根の攻撃をかわし、二人は手を繋いで走り出す。
飛び込んだ先は一度消したお化け屋敷。

上条(消滅したんじゃない。ここは建物だ)

上条(入口は一つじゃなかった。俺は誘導されて壁を消したんだ。)

上条(それができたのはあの生首。考えろ!)

上条(幻想殺しで生首を消したと勘違いしていた。首のような大きさの物体で、アレが動いていると錯覚しただけだ。攻撃していたのは一つ!)

上条(……6学区、……柔らかい物体……たくさん……ぬいぐるみ……?)

上条(考えられるのはプライズの景品だ)

上条(確証はない。ここがゲームセンターだなんて)

黒子「かかか上条さん!な、生首!生首ですの!」

腕に抱き着いてくる白井黒子。

上条(俺もこんな反応だったのかな)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:45:26.44 ID:Q8sITpuAO<> 垣根「バカが!」

ぬいぐるみ一つ一つに仕掛けた小さな未元物質。

ぬいぐるみを動かすことはできても致命傷は与えられない。

未元物質とはいえ同時に無数に生み出すことはできない。
操れる規模も限られる。

現状大きく見せたり、誤魔化すことしかできない。

幻想殺し以外なら正攻法で戦っても負けることはない。
しかし上条相手は別だ。通常の未元物質は全て打ち消されてしまう。

はじめから戦闘スタイルを否定される不利な相手。

ぬいぐるみに紛れた未元物質でチマチマと攻撃するしかない。

消されれば攻撃手段はなくなってしまう。

垣根「マジで相性最悪だぜ」

垣根「こんな戦い方は俺の性に合わん」

垣根は街を覆うための繭に力の大半を使ってしまった。

未元物質を次々と生み出したせいで疲労も感じている。

垣根(舞台に引きずり出す作戦か)

垣根(時間稼ぎがしたければするがいい)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:45:54.71 ID:Q8sITpuAO<> 上条「ここがゲーセンなら、この生首はぬいぐるみだ…たぶん」

黒子「この気持ち悪いのがですの……」

上条「攻撃したいならアイツは直接来るしかない」

黒子「建物ごと焼かれたらどうするつもりですの?」

上条「……考えてなかった」

黒子「これだから類人猿は……」

上条「今思えば攻撃に手応えがなかった気がするんだよな。確かに攻撃されたはずなんだけど」

黒子「ぬいぐるみのなかに私たちを攻撃するための本命がある……ですわね」

上条「たぶんな」


生首「痛いよぉ…助けて……」
生首「助けて…ヒーロー……」

生首「逃げないで……」
生首「逃げないで……」

黒子「あの気持ち悪いの何とかなりませんの?」

上条「上条さんに言われても困ります」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:46:20.41 ID:Q8sITpuAO<> 上条「頃合いか……白井、出るぞ」

生首をあしらいつつ、小休止を挟んだ二人。
ここで迎え撃つと考えていた黒子は、上条の思惑が掴めない。

黒子「はい?」

上条「ヒーローは逃げないんだよ」

黒子「ヒーローって……待ち伏せは?」

上条「しないよ」

黒子「?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:46:47.83 ID:Q8sITpuAO<> 垣根「!?」

上条「待たせたな」

垣根「上条…当麻…!?」

上条「いい加減決着つけようぜ」


垣根「そうだな」

垣根の表情が不気味な笑みへとかわる。

垣根「嬉しいよ」

一瞬で動くもの全てが白井黒子となっていた。

垣根「ヒーロー」

垣根(全力だ)

垣根「視界は奪われ」
上条へ無数の金属棒が迫る。

垣根「攻撃もできない」

金属棒は上条当麻に突き刺さる。

垣根「俺の居場所も…」

そこに上条当麻はいなかった。

垣根「?」

黒子「私をお忘れですの?」

垣根「あん?」

黒子の拳が垣根の頬を貫く。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:47:14.65 ID:Q8sITpuAO<> 垣根「ぐっ……テレポート…だと!?」

上条「違うね!」

垣根「っ!どこから!?」

ギリギリでかわすも、突然現れた上条の一撃は頬をかすった。

垣根「くっ……」

黒子「あらあら、余所見はいけませんわよ」

金属棒が肩に刺さる。

出血する肩を押さえ、攻撃に備えて未元物質を生成する。

肩は一瞬で黒い物体にコーティングされた。

上条「ここだ!」

キィィィィン

上条当麻が未元物質を消し、白井黒子が攻撃する。

黒子の蹴りが脇を襲い、上条の拳が鳩尾付近をえぐる。


垣根「ぐぅぅぅ…!な…なんだ…!?」

痛みで思考が飛ぶ。

垣根「……痛ぇよ……ヒーロー……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:49:05.28 ID:Q8sITpuAO<> 上条「ヒーローヒーローって、本当はお前がヒーローに憧れてんじゃねーのか?」

上条「何があったのかわからねぇし、話す必要もねぇよ」

上条「ただな、これだけは言っておくぞ?遊園地は断じて戦うとこじゃねぇ!!」

上条(ジェットコースターが迫るとか悪夢だろ)


上条「笑顔を守る場所だろうが!」

垣根「!?」

上条「いいぜ、お前があくまでヒーローを否定するなら」

垣根「やめ……」

上条「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」

上条当麻の拳を顔面に受け、垣根帝督は盛大に吹っ飛ばされた。

黒子(なんかもうよくわかりませんの)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:49:35.34 ID:Q8sITpuAO<> 俺がヒーローに憧れてる?
バカな。

俺様は未元物質の垣根帝督だぞ?

何人もの人生を犠牲にした。
糞ガキじゃないか。

また負けたのかよ。

視界に入ったのは、俺を見下ろすヒーローの姿。

起き上がれない。

垣根「どうして」

上条「送水なんてどうでもよかったんだよ」

なぜ気づかなかった。

上条当麻が繭に目を向けなかった理由を。

上条「悪いな。あれは送水待ちの時間稼ぎじゃねえんだ」

携帯ディスプレイに表示された文字
『繭を斬れ』

上条「キャーリサならできるって確信があったんだよ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:50:09.88 ID:Q8sITpuAO<> 消すんじゃない。
穴を開けたのだ。

亀裂から水蒸気は少しずつ洩れ、魔法は歪んでいた。

幻想に惑わされていたのは、俺だったのか――

結局なんにも見えてなかった。

有利な状況に胡座をかいていただけだ。

やっと気づいたよ、俺の弱点は

過信

なにが常識は通じないだ……

ただのバカ野郎じゃねぇか

こんなにも無様に負けてよ……


上条「お前がなにを考えてんのか知らないけどよ、ヒーロー、好きなんだろ」

垣根「……嫌いだよ、大嫌いだ……」


ヒーローになりたかった。

ずっとヒーローが大嫌いで
大好きだった――

垣根「笑いたきゃ笑えよ……」

上条「笑わねぇよ」


差し出された手は、俺が待ち望んだもの。

ああ

俺は
俺自身のプライドを

殺してほしかったんだ――

上条「立てよ、ヒーロー」

垣根「…………」

ふと流れた涙を、目の前の男にだけは見られたくないと思った。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:50:48.47 ID:Q8sITpuAO<> 黒子「……これが友情ってやつですの?」

黒子から発せられる胡散臭そうな視線を無視して、上条は垣根を背負う。

上条「御坂か?決着ついたから送水止めなくていいぞ」

電話の向こうから響く大きな声
御坂「はあ?アンタなに言ってくれてんのよ!こっちがどれだけ……」

上条「悪かったな」

御坂「……え?」

上条「色々さ」

御坂「……あ、うん」

上条「上条さんは不器用だから、完全には伝えられないけど」

上条「俺はお前のことも大切だから」

御坂「なっ!?」

黒子「ちょっ!」

上条「キャーリサもお前も、白井も」

上条「みんな大好きだ」

白井「……え゛?」

御坂「……は?」

上条「うん?」


「「ま、紛らわしいんじゃボケがぁああああ!!」」

垣根(皆を愛する心……これがヒーローなのか……)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:52:12.70 ID:Q8sITpuAO<> 垣根「おーい、師匠!」

上条「その呼び方なんとかならんのか?上条さんとっても恥ずかしいわけだが」

垣根「師匠は師匠だろ」

垣根「二人の銀河旗少年が世界を救う!光のヒーローと闇のヒーローが手を組んだとき…」

上条「あーもうそれでいいです。二人はヒーローいぇい……」

上条「って……」

御坂「……ちょっと引くわ」

いつの間にか現れた御坂が、冷めた表情でこちらを見つめていた。

黒子「盛り上がってるとこ申し訳ありませんが」

カチャ

振り返ると、垣根は能力者用の手錠で拘束されていた。

垣根「……つまりどういうことです?」

黒子「ご自分の胸に手を当ててよーく考えてごらんあそばせ」

垣根「なんで捕まったんでしょう?師匠」

上条「…………」

垣根「なにその顔……俺なんか悪いことした!?」

御坂「した」
上条「した」
黒子「ですの」

垣根「迷惑条例禁止違反みたいな?ポロリもあるよ的なさ……」

上条「ねーよ」

黒子「むしろ学園都市へのテロ行為ですの」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/06/30(木) 20:52:54.15 ID:Q8sITpuAO<> 御坂(あれ?よく考えたら戦わせたの私かも……)

御坂(いや、こんな派手に動くとか常識で考えてありえないから!てか、こいつ常識通じねー)

垣根「師匠、また会おう!」

未元物質で造った何かで手錠を破壊した垣根は、一瞬のうちにその姿を消していた。

黒子「能力者用の手錠が……」

上条「能力で破壊してないだろ。能力で造った何かで……あれ?」

黒子「結局未元物質ってなんなんですの?」

上条「さあ」

青空を見上げる。

上条「わかんねーな」

解明されない謎が一つや二つあったほうが、この世界は面白い。


上条「メシ食いにいくか!上条さんの奢りで」

御坂「調子に乗るな」

上条「キャーリサも呼んでっと……」

御坂「げ……」

今はまだ
この日常が続けばいい―― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/06/30(木) 20:57:13.57 ID:Q8sITpuAO<> ほんとすいません
更新再開できました

やっつけ的な垣根戦が終わってようやくアレイスター&6位まできました

第2位だからかなり強い未元物質ですが、ほんとに扱いに困る

次は来週更新したいと思います。
それじゃ綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/30(木) 22:19:21.70 ID:UZJHGbdCo<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/07/10(日) 19:17:35.61 ID:wnh8JxsAO<> ちょっとだけ更新
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/07/10(日) 19:18:07.90 ID:wnh8JxsAO<> 「幻想だよ。この学園都市も、何もかもが」

ダッシュボードから取り出した手紙をひろげ、男は不気味な笑みを浮かべた。

『青髪ピアスを始末せよ』

“無音”の車内で男の声だけが響く。

「幻想殺しが幻想を創った。いや……違うか」

後部座席のドアが開いた。

入ってきたのは一人の少女だ。

「助手席なんて似合わないわね」

少女は強気に出るが、表情から恐怖を隠しきれていない。

「はじめまして……になるのかな?」

「この顔ではそうね」

男の顔色は読めない。
少女はまるで能面のようだと思った。

「その勇敢さに免じて今日は休戦だ」

「私がきた理由を「知らない」とは言わせないわ」

「『視て』いるのでしょう?」

懐から抜いた杖で、少女は拘束の魔術を男に施す。

「『死の途へ拘束する』」

黒い鎖が車ごとメキメキと締め付ける。

「懐に入らなければ、お前の首は取れない!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/07/10(日) 19:18:38.79 ID:wnh8JxsAO<> 襲撃は予定通りに行われた。

そして呆気なく男は死んだ。

「拍子抜けね」

男の首をへし折った鎖が消滅する。

長年追い続けた男を始末した。
不満はあった。
刺し違える覚悟だった相手にあっさり死なれたのだ。

達成感よりも虚しさからくる脱力感が勝る。

学園都市を手中に収める日は、予定よりも大分早まりそうだ。

「こんばんは、お嬢さん」

気配に全く気づけなかった迂濶さを恥じた。

背中を殺気が焦がす。

考えるより先に杖を抜くが、迎撃前に肩を撃ち抜かれていた。

「……光…の矢?」

「天使の裁きですよ。聖職者が殺人とは世も末だ」

謌うように、愉しそうに、男の弾ませた声が不愉快な気分にさせる。

「どう…して……」

先程殺した男が立っている。
何事も無かったかのように。

「御覧の通り、私は聖職者ではないので」

「貴女を始末することに何の躊躇いもありませんが」

男は『杖』を掲げる。

「せめて苦しませてから、死なせてあげますよ」

「……普通は…苦しまないように殺すのではなくて?」

「見せしめですから」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/07/10(日) 19:19:04.99 ID:wnh8JxsAO<> 死の呪いに全身が焼かれ、舌を出して必死に酸素を求める。

「ぐぁぁぁあ」

男の姿はそこには無かった。

既に男の興味は『殺した』少女よりも別の方向に向けられている。

(私は死ぬの……?)

魔術師として死期を悟る。

あの男の呪いを受けて生きていた人間はいない。

少女は憎悪した。
苦しさと悔しさを胸に、歯をくい縛り抵抗した。

(やはり勝てなかった……)

そして何度目かの涙を流したあとに、意識を失った。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/07/10(日) 19:19:31.36 ID:wnh8JxsAO<> 「大丈夫か?」

男の声。
朦朧とする意識のなかで、懐かしい声を聞いた。

「しっかりしろ!」

覚醒する。

「……私、死んだの?」

上条「ああ?何言ってんだ?お前はちゃんと生きてるぜ。俺が保証する」

「……そう」

その声に安堵する。

『懐かしい』

「上条当麻」

上条「ん?なんで俺の名前を知ってるんだ?」

不思議そうな顔。

「今は……知らなくていい」

涙を堪える。

また、逢えたね。
その言葉を胸に秘めて。

私は――
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/07/10(日) 19:19:58.63 ID:wnh8JxsAO<> 上条「第6位の超能力者ってどんな奴なんだ?」

土御門「どうしたカミやん、突然だにゃ」

上条「いいから教えてくれ!土御門、お前なら何か知ってるんじゃないのか?」

土御門「ワケありか?」

上条「ああ」

土御門「わかったぜぃ。貸し1な?」

上条「お金ならありませんですことよ?」

土御門「安心しろ。カミやんの懐事情は知ってる……第6位だな?」

土御門「第6位には色々な噂が付き纏うがどれも嘘だ。誰かが意図的に噂を流し続けている」

上条「噂を?」

土御門「これはオフレコで頼むぞ、カミやん。第6位は学園都市の学生じゃない……って話だ。」

上条「どういうことだ?」

土御門「元々はちゃんと存在してたんだが、誰かが成り替わったんだ。学園都市の秘密を知る誰かが……あくまで『噂』だがな」

上条「誰かって?」

土御門「これ以上は言えないにゃ〜」

上条「そうか…土御門、ありがとな」

土御門「礼は出世払いで頼むぜぃ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/07/10(日) 19:21:28.60 ID:wnh8JxsAO<> 2時間前

「魔術を消したのは幻想殺しね」

上条「……ああ」

「ありがとう」

上条(どこかで会った?)

違和感が拭えない。

上条「えーと、どちら様でしょうか?」

一瞬だけ浮かべた彼女の表情を上条は理解できなかったが、なぜか申し訳ない気持ちになる。

「リリスよ」

「えっ?」

しっくりこない。
目の前の少女を『知っている気がする』のに、名前が一致しない。

「6位を捜しなさい」

少女は唐突に言った。

「そして、アレイスターを倒しなさい」

少女が去ったあとで急に胸に込み上げる不思議な感情。

記憶を失う前に会ったのだろうか?

(違う。確かに俺は『知っている』)


君を覚えている――
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/07/10(日) 19:21:56.33 ID:wnh8JxsAO<> アレイスター・クロウリーは自らの半生を振り返る。

目を閉じて。
考える時間はある。

魔術師として名を馳せた時代。
死の番人とされた時代。
宇宙の征服を夢想した時代。

アレイスター・クロウリーは逸話と伝説を生んだ偉大なる魔術師だった。

かつてアレイスターを殺しにきた魔術師たちも、世界中でまるで怪物のように扱われている今の彼をどう思うだろう。

永い歳月を生き、当時を知る者はほとんど残っていない。

残ったのは『アレイスター・クロウリー』という偶像。
畏怖の対象。

彼は神でもなければ万能でもない。

一人の人間だ。

ある日、彼は神に出会った。

あれは1904年のことだ。

その神『エイワス』は自分が求める存在そのものだった。

当時、彼が秘密裏に人生を捧げていた研究は、なんとホムンクルスであった。

人の人生は短い。
多くを学び、智識を活かすには、人間に与えられた時間では足りない。

不老不死、または不老長寿の研究は、つまるところ智の欲求を満たすためにあった。

時間があれば人の可能性は無限。
それが彼の持論。
口には出さない本心だった。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/07/10(日) 19:22:23.49 ID:wnh8JxsAO<> ホムンクルスを造るための研究に、麻薬やセックスを利用した性魔術を行使したが、全て失敗に終わった。

そして数多くの研究の末に導き出した禁忌の下法。

魔術による記憶の複製と移植。

他人は造れても自分は簡単には造れない。

身体は用意できる。
それなら自分の記憶だけを移せれば、それは自分ではないのか?

身体への執着を持たないアレイスターが、自分を形成するものを再定義したとき、それが記憶であると結論付けた。

完全なる記憶移植術を求めて旅をしていたとき、彼はエイワスに出会ったのだ。

それが運命であるかのように。

記憶移植の魔術を完成させたアレイスターは、命を狙われることになる。

彼が魔術の独占を選んだからだ。

妻を殺され、瀕死の娘―――を助けるために、アレイスターは記憶移植を行なった。

小さかった娘は助かっただろうか?

彼女を置き去りにしたとき、アレイスターの心は死んだ。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/07/10(日) 19:22:51.81 ID:wnh8JxsAO<> 人生は探究だ。
そして神とは知である。

『アレイスター・クロウリー』という存在を奪った魔術師を殲滅する。

これは復讐だ。
そしてそれはプランの一部に過ぎない。

安っぽい感情で自身の人間性も残しておかねばならない。

世を全て虚しさで包んだ瞬間、容易に『アレイスター』は壊れてしまう。

彼は人間だ。

怪物ではない。

「幻想が人を神にする」

『逆さま』の搾り滓を見つめ、感慨に耽る。

まだ自分に感情が残っていたことを喜ぶべきだろうか。

「お疲れ様でした。『アレイスター・クロウリー』」

男は『彼』をこの世に留めていた生命維持装置を…切った。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/07/10(日) 19:25:27.21 ID:wnh8JxsAO<> 予定が入ってしまい本日の投下はここまでさせて頂きます。
続きは近日中に
それでは綺羅星!!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/07/10(日) 19:25:53.38 ID:wnh8JxsAO<> 予定が入ってしまい本日の投下はここまでとさせて頂きます。
続きは近日中に
それでは綺羅星!!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/11(月) 00:41:22.57 ID:5AXFEN/3o<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/28(木) 00:09:36.20 ID:ZBr+8SbW0<> こいよぉぉぉぉ!!
綺羅星ィィィィィィィィィ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/08/06(土) 09:51:53.93 ID:gXzsdEzAO<> ようやくまとまった時間が取れたので近日中に一気に更新したいと思います
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/07(日) 19:12:10.68 ID:o94QKXUD0<> 乙
wktk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/07(日) 19:26:34.64 ID:rs1dVtBSo<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/08/10(水) 21:19:36.15 ID:lELvxybAO<> 投下します <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:21:03.29 ID:lELvxybAO<> アレイスター・クロウリーの完全復活は世界中の魔術師を震撼させた。

だが事情を把握する者はほんの一握りにすぎない。

学園都市で何が起きているのか?
アレイスターの身に何が起きたのか?
彼の目的とは何なのか?

それを知る者は唯一、アレイスター・クロウリー本人だけであった。

学園都市は完全に封鎖され、イギリス清教やローマ正教はアレイスター暗殺の計画を水面下で進めていた。

一方で、アレイスターもまた動く。

ついに伝説の魔術師は、自らその重い腰をあげた。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:21:36.28 ID:lELvxybAO<> アレイスター「綺羅星が満ちようとしている」

自由となった身で空を見上げるアレイスター。

土御門「お前が……アレイスターなのか?」

土御門は完全に戦意を喪失していた。
彼の表情は硬い。

まるで亡霊を見たような……信じられないものを前にしたサングラスの少年は、何とか自身を奮い立たせる。

土御門「綺羅星十字清教などと茶番を演じてホルスの母を復活させる。…それがお前の目的か?」

アレイスター「ほう、そこまでたどり着いたか」

感情のない淡々とした返しに土御門も必死に感情を隠す。

話すだけで足が竦む。

土御門「綺羅星とは何だ?」

アレイスター「綺羅星とはイシスだ。空を覆う無限の星々」

アレイスター「そして意識の象徴でもある。光を生むのは不滅なる闇」

アレイスターの口元が緩む。

アレイスター「ホルスは私だ。綺羅星は私の母なのだ」

土御門「…?ちょっと待て、お前は何を言ってる?」

アレイスター「私は神として再び誕生し、そして完全となるのだ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:22:04.89 ID:lELvxybAO<> 建宮「これが星屑との握手(スターダストシェイクハンド)よな」

バチカン美術館から地下へと搬送されるタイミングに合わせて建宮たちが盗み出した霊装。

『星屑との握手』は綺羅星の力を増幅させる効果があった。

世界に3つ存在し、全て揃えることで完全な力を発揮する。
しかし、一つでも効果は絶大だ。

イギリス清教が保管する霊装は仮面の形をしていたが、バチカン美術館に保管されている霊装は指輪だった。

イギリス清教に保管してあるものを除くと、霊装は学園都市とバチカン美術館にそれぞれ存在する。

『星屑との握手』は「機能しない霊装」として記録されている。

誰が作ったのかも不明なそれは、古の呪物と呼ばれるようになった。

なぜなら、『星屑との握手』は一度世界を滅ぼしかけたのだという。

そしてその霊装が学園都市で使用されてしまったのだ。

とある人物によって。

綺羅星とは何なのか?

全てが謎のまま、建宮たちは未知の霊装を回収することになった。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:23:53.01 ID:lELvxybAO<> 一連の騒動を収拾するためにバチカンに潜入した建宮たちは、学園都市で霊装が起動したことにより調査されようとしていた『星屑との握手』を盗み出すことに成功した。

仲間たちのバックアップもあり、見事にバチカンからの追っ手を振り切った建宮たちは、国外に脱出した。

建宮「『星屑との握手』か。どうもキナ臭く感じるのよな」

破損したケースから取り出した指輪を陽にかざし、建宮はそう呟いた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:24:39.90 ID:lELvxybAO<> 土御門「今のお前は神様気分のただの痛い野郎だ」

アレイスター「かもしれない」

愉しそうにアレイスターは笑う。

土御門「おいおい、気でも触れたか?」

アレイスター「直にわかる」

瞬時に世界の色が消失する。
それも一瞬、次の瞬間には天空が明々と光りを放ち、学園都市が煌々と輝く。

アレイスター「『星屑との握手』が全て起動した」

土御門「なんだと!?」

アレイスター「あの霊装は一つ起動させればあとは『日光』に当てるだけで術式が発動する」

土御門「くそっ!イギリスはまだ昼前だ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:26:42.72 ID:lELvxybAO<> 爛々と輝くその瞳も、激しい光の中に隠され、土御門はアレイスターの醜悪な笑みに気づくことはない。


土御門「『何をやっても起動しない霊装』その認識が仇になったぜ!」

アレイスター「いやいや、それが人間だ」

アレイスター「綺羅星は幻想の世界でしか発動しない」

アレイスター「心理掌握という存在が最後の鍵になるとはな」

アレイスターは天空の光に手を翳す。

アレイスター「土御門元春。お前はまだ生かしておいてやる」

アレイスター「神の誕生を見ているがいい」

とっさに拳銃を抜いた土御門は、眼前で消失するアレイスターを黙って見ていることしかできなかった。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:28:06.22 ID:lELvxybAO<> 御坂「6位?あたしは知らないわよ」

携帯を通しての御坂は相変わらず不機嫌そうで上条は苦笑する。

御坂「てか会ったことあると思うの?超能力者は全員互いを嫌ってるわよ…たぶん」

上条「そうだよなぁ」

仲の良い悪いは知る由もないが、少なくとも御坂が積極的に超能力者と関わるとも思えない。

御坂「アイツなら知ってんじゃない?未元物質」

上条「垣根がどこにいるのか知らないんだよ」

垣根帝督は学園都市で騒動を起こして逃走中だ。
もっとも本人にその自覚はないだろうが。


御坂「あー、ルパンみたいに逃げたもんね」

互いに垣根とのやり取りを思い出し苦笑する。

御坂「6位の正体か……。あたしなら調べようと思えば……いや…でもなぁ……」

上条「……わかりそうか?」

他に方法を思いつかないのか、御坂の食いつきに上条当麻の不安そうな声が重なる。


(当麻があたしを頼ってくれてる)

それだけで心が満たされる。

そんなサドな一面を垣間見せる御坂は、あえて「……難しいかな……」、などと引っ張り、上条の「……そうか……悪かったな、急に」という一言を引き出したあとはあっさりと手のひらを反した。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:28:33.56 ID:lELvxybAO<> 御坂「……どうしても必要な情報なのよね?」

上条「ああ」

御坂「はぁ……、しょうがない。美琴様直々に調べてしんぜよう」

御坂は上条当麻の頼みなら最初から断るつもりなどなかったが、振られた手前すぐに言うことをきくのは癪なので、彼に恩を売るような言い方を取ったのだ。

御坂(女は日々成長するのよ)

そんな御坂の内心など知らず、上条は素直に彼女に感謝した。

上条「ホントか!?恩にきる!サンキューな御坂!」

御坂「美琴」

上条「うっ……サンキューな…み…美琴」

御坂「任せなさい!当麻。お代はデートね」

上条「ちょ…」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:28:59.51 ID:lELvxybAO<> 上条当麻からの電話に一瞬浮かれたもの、結局は厄介事の相談で御坂は苦笑する。

御坂(でも真っ先に私を頼ってくれてるってことよね)

キャーリサに敗れ、失恋したことで御坂は変わっていく自分の内面に気づいていた。

吹っ切れたのだろうか?

以前なら考えられないくらい積極的な自分の発言に驚く。

以前の彼女なら、恋愛の駆け引きなどというものは頭にすらなかっただろう。

御坂(こうやって人は汚れていくのね)


失恋しても上条が愛しいという気持ちは揺るがない。

それどころか失恋前よりも燃えている自分がいる。

御坂(自分がこんなに単純だったなんてね)

それが自分の本質であり、以前からあった隠された一面。

惚れた相手を追いかけ回す不器用な少女の姿を思い出し、再び苦笑する。

数日前の話が、なんだか昔のように感じられた。

「私は当麻を愛してる」

口に出してみる。
不思議と恥ずかしさはなかった。

きっかけがなければ、こんな簡単な事もできない。

でもそれでいい。
恋する乙女の力は無限大だと今なら信じられる。

私は幸せだった。
ずっと一人を想い。
出会うたびに一喜一憂する。
そんな日常が愛しい。

御坂(案外キャーリサの奴も(心は)乙女なのかも知れないわね)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:31:23.77 ID:lELvxybAO<> 初春「わかりました。御坂さんの頼みなら全力で突き止めてみせます!」

自分は一人じゃない。
危険がない限りは、自分の自慢の仲間達を頼るように決めた。

御坂「ありがと、飾利」

初春「ふぇ!?」


御坂「ダメかしら?大切な親友だもの。初春さんじゃ他人行儀じゃない?」

初春「はぁ、……ってええっ!?み…御坂さん…ですよね?」

御坂「当たり前じゃない。それより、私の事も美琴でいいからね」

初春「いやちょっと!えっ?どうかしたんですか?白井さんが何かしたんじゃ……」

御坂「してないわよ!失礼よね飾利」

初春「御坂さんがおかしくなったー!」

通話が切れる。
よっぽど焦ったのか。
初春は自分が一方的に携帯を切ったことも気づかず考えこむ。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:32:46.79 ID:lELvxybAO<> 初春(どうしよう。御坂さんが狂った!だからやり過ぎだって白井さんには何度も言ってたのに!)

初春(やっぱりカウンセリング?でも大切な親友って……私のこと大切だって言ってくれた……)

初春(どうしよう!正気を失っててもやっぱり嬉しいかも……私も美琴って呼んでいいのかな?)

「美琴」

初春(きゃあああ!声に出しちゃった!誰も聞いてないよね?あー、なんかいいかも)

「美琴って」

初春(きゃぁ……「美琴」「飾利」…なんつって!いいっ!)

バンバン!

黒子「うるさいですわよ初春!机を叩くのはおやめなさい」

初春「はぅ!ご…ごめんなさい!トリップしてました!」

黒子「……お姉さまの名前を呼びながら?」

初春「……じ…地獄耳ですね……」

黒子「お姉さまの名前に反応するのは当然の事ですの」

黒子「それより初春」
ワキワキと両手の指を動かしながら初春に迫る黒子。

黒子「何があったのか、喋ってもらいますわよ!!」

初春「ひゃう!くすぐったいですよ白井さん!わかりました!わかりましたからあああ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:33:18.87 ID:lELvxybAO<> 黒子「お姉さまあああああああ!私というものがありながら初春にっ…初春にぃいいい!百合ですの!?百合なんですの!?」

御坂「ちょ…ちょっと!落ち着きなさい!黒子!」

黒子「黒子は悲しいですの!お姉さまが私を捨てて他の女とぉぉぉ!(ふぇっへっへ)」

どさくさに紛れて御坂に抱き着き、胸に顔をこすりつける。

御坂「あーもう、困った子ね」

御坂(最近黒子に冷たくしすぎたかも。ジャッジメントの仕事も頑張ってるみたいだしね)

御坂(少しくらい労ってやるか)

電撃を覚悟した瞬間に頭を撫でられ驚愕する黒子。

御坂「大きな子供ね。手間のかかる」

御坂は黒子を抱き、両肩に手を置くと身体を引き離す。
そして諭すように口を開く。

御坂「あんたは私の大切な相棒でしょう?ずっと一緒よ、これからもきっとね」

御坂「……あんたが私を見限るまで、私はあんたを見捨てたりしない」

黒子「はあ……」

黒子(えと、本物ですわよね?)

自分の頬をつねる。
皮膚が千切れそうな勢いで。

(まさか乱心?お姉さまが別人のようですの)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:33:53.76 ID:lELvxybAO<> 脳内回想『あんたは私の大切な(恋人)でしょう?ずっと一緒よ、これからも永遠にね』

黒子(はっ!?これは夢ですの?恋人!感激ですの!お姉さまがここまで黒子のことを!!なんという幸せ!つまり普段のお姉さまはツンデレ!そしてこれはデレ!よっしゃあああ!デレきたあああ!デレきましたの!この気持ちをどうお姉さまにお伝えすれば)

黒子(何か言わなければ……)

黒子「……お姉さま。か……勘違いしないでよね、黒子は別にお姉さまの事なんてお慕いしておりますので!う…嬉しくなんてないこともないんだから!」

黒子(私がツンしてどうしますの!!あーちょっと、そんな目で黒子を見ないで下さいまし!ああん!あああああ)

御坂「……黒子?今日の黒子なんだかおかしいわよ?」

黒子(おかしいのはお姉さまですの!!)

黒子「あ、えと、あの……私ちょっと用事を思い出したので失礼させて頂きますわ……申し訳ありません、お姉さま」

御坂「そう。頑張りなさい」

黒子の頬を撫でて笑顔を浮かべる御坂。

黒子「あ…はい………ですの…」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:34:33.10 ID:lELvxybAO<> 茫然自失の黒子。
黒子(なにをしてますの!そこで攻めなくてどうしますの黒子!チャンス!チャンスですの!)

御坂「じゃあね」

黒子「お…お気をつけて」

御坂「それはあんたでしょ」

クスクスと笑う御坂を見て胸が熱くなる。

黒子(ここは退散ですの。せっかくの雰囲気を壊さないため、それだけですの!お姉さまハァハァ)

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(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:37:15.61 ID:lELvxybAO<> 「私は覚えている」

少女が学園都市の超能力者と呼ばれるようになったのは数々の工作があったからだ。

彼女に能力はない。
そのはずだ。

正体を知る者は彼女が能力を『使える』とは夢にも思わないだろう。

彼女は魔術師なのだから。

『能力開発』を受けていない彼女は、純粋なる魔術師として学園都市に君臨した。

6位と呼ばれていた者の能力は知らない。

記憶を消した『6位』と入れ替わり、少女は別人となった。

記憶操作は得意分野だった。

彼女の能力は記憶や意識の操作。

誰にも明かせぬ秘密が、彼女にはあった。

『自身が科学と魔術の均衡を崩す存在であること』

そう、彼女は――
能力者であり、魔術師でもあるのだ。
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(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:38:06.97 ID:lELvxybAO<> 学園都市が輝いている。

それは比喩などではなく、そのままの意味で赫々たる炎のような光。

上条「どうなってんだ?」

御坂「知らないわよ!」

携帯を握る指が力を失い、危うく地面に落とすところだった。

離れていても学園都市の者は皆同じモノを見ているのだろう。

上条が見上げた先に、ハッキリと存在を主張するように佇んでいるソレ。

御坂「駆動鎧……なの?」

上条「あんなゴジラよりデかい駆動鎧があるかよ」

300mは優にあるそれは、誰が見ても巨大な六足ロボットだった。

御坂「蜘蛛…なの?」

上条「いや……あの大きさなら6本くらい足がないと動けないんじゃないか?」

御坂「二足じゃ転んじゃうか」

上条「…なぁ、もしあのロボットが襲ってきたら……御坂はどうする?」

御坂「美琴」

上条「はいはい、美琴さん」

御坂「んー……逃げる?」

上条「嫌な予感がするぜ……」

上条「……あれさ……破壊できると思うか?」

御坂「……ちょっとあれは無理かも……」

上条「…だよな……」

上条「上条さんとしてはあれが能力で動いてることを切に祈りたいわけだが」

御坂「いや、どう見てもロボでしょ」

上条「ですよねー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:39:24.86 ID:lELvxybAO<> 絹旗「あれ何なんですかね?超気になります。てか操縦したい」

開いたムービーガイド雑誌を放置して、絹旗は食い入るように外を見ている。

絹旗「B級映画の予感が超しますね!浜面」

ニコニコと機嫌がよさそうだ。

浜面「厄介事の予感の間違いだろ……」

麦野「はぁ?あんなの図体だけよ」

仕上げのトップコートを塗った爪に速乾スプレーを吹き掛けている麦野は、外の様子など興味無さげにペディキュアを取り出す。


浜面「こんなとこで足までやんのかよ」

麦野「当然でしょ。乙女のたしなみよ」

浜面「リコは乙女ジャージだぞ」

リコとは滝壺理后のことだ。

滝壺や理后よりリコの方が呼びやすいという理由で、アイテムの面々のなかでついに滝壺は「リコ」で定着したのだ。

最初に呼んだのは絹旗で「ジョニー・リコって滝壺理后っぽいですよねー」という意味不明な呟きからだった。

麦野「リコはある意味女捨ててんのよ」

フレンダ「麦野のナマ足ィ〜ハァハァ」

麦野「寄んな変態」

麦野の足に頬擦りを始めたフレンダを容赦なく蹴り飛ばす。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:40:15.51 ID:lELvxybAO<> 絹旗「マニキュアはいいですけど、さすがに仲間の前で堂々と足に塗り始めるのは引くというか……ぶっちゃけ自分の部屋でやって下さいというか」

麦野「うるさいわね、これから会うのよ…その……当麻と……」

浜面「なんか寝取られた気分だぜ!」

麦野「……あんたにはリコがいるじゃない。……それに浜面のことも………してるって…いうか……す……き?……みたいな……」

浜面「なんか今の麦野って薄気味悪いな」

麦野「行ってくる!!」

フレンダ「ちょ!麦野乾いてないって!」

麦野「きゃあああああああ」

滝壺「大丈夫、そんな乙女な麦野も私は応援してる」

絹旗「私もロボ見てきますかね。浜面、超ついてきて下さい」

浜面「なんで俺が!?」

絹旗「そこに浜面がいるからです」

浜面「理由になってない!」

絹旗「立ってる者は浜面でも使え?」

浜面「俺座ってたよね!?」

絹旗「超ワガママですね、浜面は!」

浜面「俺かよ!」

滝壺「大丈夫、そんな情けないはまづらを私は応援してる」

浜面「ありがとよ!!」

ヤケクソ気味に叫ぶ。
思えばずっと、自分はこの少女たちに振り回されてばっかりだ。

浜面は個性の強すぎる仲間たちを見つめて溜め息を吐く。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:40:58.61 ID:lELvxybAO<> 浜面(「これが俺のハーレムだっ!」とかニヤニヤしてた頃に戻りたい……)

絹旗「はーまづら〜」

絹旗に強引に左の腕を組まされる。

滝壺「…………」

無言の滝壺は浜面の右腕に自然と自分の腕を通す。

左右の腕を拘束され、捕獲されたエイリアンのように歩き出す浜面。

それを見た麦野は、「死ねばいいのに」と怖い台詞を残してアジトを去った。

フレンダ「結局ぼっちって訳よ!」

慌てて浜面たちを追いかけるフレンダは、背後から勢いよく浜面の首に抱きついた。

フレンダ「どーん!」

浜面「ぐぇっ!」

青くなる浜面。

絹旗「大変です!浜面が超昇天しました」

滝壺「はまづら、浮気はだめ」

浜面「…ギ………ブ…………」

それを最後に浜面は意識を失った。
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(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:41:50.33 ID:lELvxybAO<> 強い閃光だった。

今もなお、学園都市は混乱が続いている。

そしてそんな学園都市に立つ自分の違和感。

きっかけは御坂美琴との戦いだった。

戦いと呼ぶにはあまりにも稚拙な、女同士の喧嘩。

「うーむ、電気ショックか?」

キャーリサは全てを思い出していた。

自分の正体や、狂った世界について。

超電磁砲との戦いで消耗したキャーリサは、そのまま上条当麻の元に駆けた。

言われた通りに繭を斬ると、なぜか火花が発生し小さく爆発した。

本当は繭を真っ二つにするはずだった。

実際は亀裂を作っただけ。

失敗だと思ったが、どうやら上手くいったらしい。

あのとき、超電磁砲の電撃で腕が痺れていたキャーリサは、受け身を取ることができなかった。

吹き飛ばされたキャーリサは頭を打って意識を失った。

もう若くない自分の年を実感し、嘆いた。

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(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:42:27.37 ID:lELvxybAO<> キャーリサ(頭を打って気絶したなんて言えないし)

そのまま姿を消したキャーリサは、単独で行動を開始した。

キャーリサ「小僧……いや、とーまに惚れてしまうとはの」

キャーリサ「我ながらよそーがいだし」

まるで長い夢から醒めたような気分。

キャーリサは苦笑する。

恋する少女は大人に変わる。

お姫様の見る夢は、もうおしまいだ。


キャーリサは険しい顔で自分の心を押し殺した。

必要なら……上条当麻も利用しよう。

キャーリサ「まずは事態の把握か」

胸がチクりと痛んだ。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:43:15.75 ID:lELvxybAO<> 五和は『星屑との握手』を厳重に封印したまま学園都市への潜入を開始した。

五和「こちら五和、学園都市に到着しました」

見えない通信機で五和が報告する相手は、同じ天草式十字凄教の教皇代理、建宮斎字である。

通信機と言っても機械ではない。
魔術による通信だ。

建宮「バックアップの準備は出来ているのよな。あとは五和に任せる。派手にいってこい」

五和「はい」

海軍用船上槍(フリウリスピア)を組み立てる。

学園都市内部では既に何かが始まっているようだ。

ジャッジメントやアンチスキル達も外部からの侵入者どころではないだろう。

五和「結界か……」

侵入するのは骨が折れそうだ。

建宮「五和よ、新たな作戦を伝える」

五和「なんです、教皇代理」

建宮「やっぱり五和はその場で待機せよ。結界は我々がなんとかする」

建宮「既に牛深と浦上が動いてくれているのよな」

五和「…わかりました。私は待機します」

はやく彼の顔が見たい。

自然と頬が緩む。

五和(いけない!大事な任務だというのに!)

海軍用船上槍を構える。

五和「よし!」

自分を鼓舞し、気合いを入れ直した。

五和「私は彼の刃、私は彼の盾」

五和「私の名前は五和。天草式十字凄教の魔術師よ!」
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(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:44:58.82 ID:lELvxybAO<> アレイスター「オシリスは科学の人工神として顕現した」

継ぎ接ぎで出来た鋼鉄の巨体は、鮮やかな緑の発光に包まれる。

アレイスターは満足そうに自身の作品を愛でた。

アレイスター「オシリス、牽制しろ」

杖を翳してオシリスの頭上に魔法陣を展開する。

耐魔術耐能力者対策を施されたオシリスは、主力武器に超電磁砲や原子崩しを模倣した兵器が投入されており、その緑の鋼鉄装甲は魔術をも反射する。

動力は科学と魔術の二段構えで、内部と外部で異なった魔術を施されたオシリスは、上条当麻の幻想殺しでも止めることは不可能だった。

さらに、オシリスの内部動力が司令塔となって、千を超える駆動鎧が軍勢を築いた。

差し詰め神に従える尖兵と言ったところだろう。

アレイスターの庭でもある学園都市は、一気に科学と魔術の融合した世界最強の要塞国家と化した。

アレイスター「真の綺羅星!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:45:27.65 ID:lELvxybAO<> ローマ正教とイギリス清教を襲う光の十字架。

見えない力によって世界から隔絶されたイタリア。

炎上するバチカン市国は、歴代ローマ教皇の収集品が収蔵された美術館の消失により大混乱に見舞われる。

イギリスも無事ではない。

ローラ=スチュアートとステイル・マグヌスの両名は、禁書目録の同行によりアレイスター・クロウリーを止める計画を立てていた。

騎士団長とウィリアム・オルウェルが動いたという報せは、イギリス清教にとっても単なる気休めに過ぎない。

その様子を学園都市の上空に映していたアレイスターは、不敵に嗤う。

アレイスター「厄介な雌狐にはここで退場してもらおう」

アレイスターが手を翳すだけで、何もない空間から弓が生まれた。

天に弓を射る。

「原初の罪を赦し給え」

「我が娘よ」

放たれた光の矢は、天空のスクリーンに飲み込まれ消えた。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:46:15.66 ID:lELvxybAO<> ローラ「……くっ……油断…しけり……ね……」

正確にローラの胸を貫いた矢は、抜くこともできそうにない。

急速にローラの体温が失われていく。

ローラは自分の最期を悟った。

インデックス「動かしちゃだめ!これは断罪の矢……まさかそんな……古代の魔術を操れるなんて」

ステイル「助けられるのかい!?」

インデックス「やってみないとわからない。でもこれは『失われた術式』が使用されているから、手がないわけじゃないんだよ」

ステイル「どういうことかな?」

インデックス「断罪の矢は禁呪の一つとも言われているの。即ちこれは、『離れた場所にいる対象を呪い殺す術式』」

インデックス「どんな場所にいても逃れられない、禁忌の呪いなんだよ」

インデックス「でもね、強すぎる呪いには制約があるの。なんの制約もなく自在に人を殺す方法なんてないんだよ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/10(水) 21:47:52.76 ID:lELvxybAO<> ステイル「それで?」

インデックス「発動に莫大な魔力を消費するのと、実際に矢を用いて呪いを掛けているわけではないこと」

インデックス「この矢は見かけ倒しで、本当に恐ろしいのはこれからなんだよ!」

インデックス「3日3晩掛けて呪いが全身を蝕んでいくことになるの…」

ステイル「すぐに死ぬわけじゃない、と」

インデックス「そうだね」

ステイル「くっ、忌々しい雌狐だが、こんなのでも我々の最大主教様だからね。死なせるわけにはいかないんだよ」

インデックス「ステイル、呪いを解こう!」


スクリーンは消失する。

アレイスター「精々苦しめ」

アレイスター「さて、幻想殺しが最後の仕事に取り掛かるまで、私は侵入者たちと戯れるとしよう」


アレイスター「綺羅星!!」

キュィイインと、オシリスの瞳が動いた――
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/08/10(水) 21:50:57.80 ID:lELvxybAO<> 本日の投下はこれで終了です。
次回は13日に投下を予定しています。
それでは皆さん
綺羅星!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/10(水) 23:03:05.88 ID:P1ucT3v+o<> 早いな
綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/11(木) 16:47:20.87 ID:hN/W6NgB0<> 乙
綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/08/13(土) 20:08:17.42 ID:/t13o0QAO<> キラッと投下します!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:08:46.47 ID:/t13o0QAO<> 一方通行「どォなってやがンだ?」

エコバックをぶら下げ買い物帰りの二人は、突然目の前で起こったことに目をパチくりとさせている。

打ち止め「ミサカはミサカはあれに乗ってみたいって頼んでみたり」

すぐに現実を受け入れた打ち止めが指差した先に、六本足の巨大なロボットがいた。

一方通行「危ねェから却下だ」

打ち止め「うう〜乗ってみたい!!ってミサカはミサカは上目使いで懇願してみるっ!」

一方通行「今度買ってやるから帰るぞ」

打ち止め「手のひらサイズのロボットじゃないよ!ってミサカはミサカは嘆いてみたり」

一方通行「我が儘言ってンじゃねェ。帰るぞクソガキ」

打ち止め「……いいの?」

一方通行の内心を見透かすように、打ち止めは彼の手をギュッと握った。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:09:14.71 ID:/t13o0QAO<> 一方通行「……厄介事は御免だァ」

打ち止め「本当は気になっているくせにってミサカはミサカは…ふぇ?」

いつの間にか荷物を持っていたはずの左手で打ち止めの頭を撫でる。

一方通行「……何見てンだよ?」

打ち止め「……別にってミサカはミサカは心の中で喜んでみたり!……で、荷物はどこ?」

一方通行「…簡単な手品だァ」

そう言って一方通行は自分の右手に視線を送る。

打ち止め「あれっ?」

打ち止めが握った右手にはエコバックがぶら下がっていた。

打ち止め「すごーいってミサカはミサカはとりあえず盛り上がってみる」

肝心の手品のタネについては興味がないようだ。
打ち止めははしゃぐように一方通行に抱き着く。

一方通行「……はやく帰ンぞ」

うんざりした様子で、しかしほんの少しだけ顔が赤くなった一方通行は、打ち止めの手を取って歩き出す。

打ち止め「赤くなってる、可愛い」

一方通行「るせェ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:09:54.81 ID:/t13o0QAO<> 何かが起きているのは確実だ。
ヒーローは足を突っ込むだろう。

自分が関わらなくても解決するだろうし、あの男がいれば最悪の事態は避けられる。

そう信じていても、一方通行から不安は消えなかった。

一方通行(打ち止めたちに影響がねェとは断言できねェ)

この手を掴んだときから、一方通行には責任という強い意志が生まれた。

一方通行(二度と離さねェ)

この学園都市で何かが起ころうとしているなら
見てみぬ振りなどできない。

一方通行(まずは打ち止めを家に送ってからだァ)

悩むのはやめた。
日常を守るために、彼は全てに関わっていく。

彼だけじゃない。

上条当麻も浜面仕上も、彼に関わる者たち全て

悪党もヒーローも関係ない。

どいつもこいつも不器用な生き方しかできないのだ。

一方通行(打ち止めだけは絶対に守る!)

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(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:10:23.06 ID:/t13o0QAO<> 打ち止め「……さっきからハァハァ息が荒いよってミサカはミサカは気味悪がってみる……」

なぜか引いている打ち止め。

熱くなっていた一方通行は、あろうことか打ち止めをガバッと抱き締めていた。

悪党時代の名残とも言える『俺カッコイイ!』な自分の世界に浸っていたようだ。

悪党を演じていた頃はまだマシだった……

「悪党もヒーローも関係ねェ。自分があるだけさ」キリッ

意識しても雰囲気に流されてしまう。

この病気は誰にも治せない。

幻想どころか雰囲気までぶち殺す天敵、上条当麻(ヒーロー)だけが彼を救えるのだ。

一方通行「はァ!?ち…ちげェ…違ゥンですよ?打ち止めさン?」

打ち止め「もうわかったから放してって!ミサカはミサカは変わってしまったあなたに涙してみる」

一方通行「……打ち止め可愛ィ……ちゅっちゅしていい?」

打ち止め「ダメだこの人……はやくなんとかしないと」

一方通行「ハッ!?ぎゃああァァァァァァ」
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(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:11:13.55 ID:/t13o0QAO<> 五和「あれ?学園都市に入れます」

いつの間にか結界が消えていた。

建宮「作戦通りなのよな」

?「おっ、五和じゃねーか。久しぶりだな」

五和の元に現れたツンツン頭の少年。

五和「えっ?」

上条当麻の突然の出現に五和の余裕は消える。

それも一瞬。

上条「何も言わずに急に転校したから寂しかったんだぜ?」

五和「……はい?」

上条「みんな寂しがってたぞ」

上条当麻の不可解な言動に、五和は次第に冷静さを取り戻していく。

とある事情により、学園都市内部にいた人間は全員記憶がおかしくなっているのだが、学園都市外にいた『魔術師』の五和はそれほど強い影響を受けてはいない。

しかしながら、五和も世界がおかしくなっていることは承知している。

影響を受けなかったのは学園都市外の魔術師だけなのだろうか?

五和は未だに現状を理解できずにいた。

建宮「なあに、幻想殺しに頼んで結界を破壊してもらったのよ」

教皇代理の声は五和には届かない。

五和「上条さん……」

正気に戻したい。


五和「受け取って下さい」

確固たる決意を胸に差し出したモノ。

……おしぼりだった――
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:12:39.60 ID:/t13o0QAO<> 初春「雲川芹亜?聞いたことないですね」

御坂「うーん、どっかで見たことあるのよね」

腕を組んで考えこむ御坂。
6位の正体を調べていたら別件でヒットしたのがこの少女だった。

初春「美人ですねー」

御坂「悔しいけどそれは認める」

初春「とある高校の生徒みたいですね」

御坂「写メ写メっと」

モニターに表示された顔写真を携帯の写メで上条に送る。

PCには上条のアドレスがないため、この方が手っ取り早い。

初春「能力もレベルも一切不明な生徒を調べるなんて考えましたね」

御坂「6位は名前も能力も不明だからね。この際全部不明な奴から調べておいたほうが早そうじゃない?」

初春「この記録、改竄された形跡がありますね」

御坂「……二種類あるものね」

初春「一応公開用記録は『レベル3の金属操作』になってます」

御坂「人間磁石みたいなもんかしら」

初春「それなら細工も可能かもしれません」

御坂「所属するクラスや部活も不明」

初春「『3年1組』とは書いてありますけど」

御坂「胡散臭すぎよ」
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(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:13:19.23 ID:/t13o0QAO<> 御坂「返信きた。……アイツこの女知ってるって。最近会ったとか言ってるわ」

初春「どういうことでしょう?」

御坂「あーもう!何が一体どうなってんのよ」

雲川芹亜の他に身元がはっきりしない人物を探る。

次々とファイルを開いていくが、結果は芳しくなさそうだ。

初春「白井さんは巨大ロボット調べに行っちゃいましたし」

御坂「起動したのに動かないアレ?」

初春「なんなんでしょうね?」

御坂「私が聞きたいわよ」

御坂「ん?これって……」

モニターを指差す御坂の顔色が一変する。

初春「……これは……」

彼女たちの直感が告げる。

6位の正体はこの人物であると――
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(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:14:15.63 ID:/t13o0QAO<> 黒服にスカーフを巻いた金髪の男。

巨大魔術結社『明け色の陽射し』に所属するマーク=スペースは、懐から取り出したカードの束を見て舌打ちする。

魔術師である彼が扱うのはタロットカードだ。
中でも『棒』『杯』『剣』『盤』の4種56枚からなる小アルカナを得意とする。

それらを『火』『水』『風』『土』に分類し、象徴武器は作られる。

彼の得意分野は風の14枚。

エースから10までの数字の札と、従者、騎士、女王、王様の絵札で構成されている。

術式を発動させるために最適化された象徴武器、それが彼の持つタロットカードなのだ。
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(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:14:43.80 ID:/t13o0QAO<> 「これでクソロボットを足留めしろとは、ボスは鬼ですかい」

学園都市を徘徊する駆動鎧の軍勢を前に、今度こそマークの顔が引き攣る。

「ソードの14枚しかねぇんですが」

数百は下らない駆動鎧は、マークの存在を感知するが攻撃の素振りは見せない。

どうやら学園都市の一般人を傷つけるようなことはないようだ。

恐らく魔術を扱う者を探知して排除するのだろう。

魔術師であるマークだが、今は魔術を発動していないので相手にされないらしい。

「魔術は使わないほうが賢明だな」

ボスの命令は「駆動鎧の動力源に特別な霊装が使われているからこれを突き止め、可能なら持ち帰ること。ついでに上条当麻の援護。可能なら駆動鎧を足留めするか全滅させる」という無茶振りだった。

「ボスは素直じゃない」

あの少年が心配なのかもしれない。
鬼の目にも涙?

そんなことを考えながら、マーク=スペースは優雅にオシリスに向かって歩き出す。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:15:36.89 ID:/t13o0QAO<> 「まずは様子見かなぁ」

駆動鎧の足留めは諦めた。

最初に魔術を使用する馬鹿が相手をするだろう。

上条当麻に魔術は使えない。
ならこの場の援護も当然必要ない。

14枚しかないカードをここで使うわけにもいくまい。

「まあ、最前線が一番ヤバい気がするんだけど……」

心許ないカードを仕舞い、マークは上条当麻不在の死地に足を踏み入れるのだった。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:16:51.31 ID:/t13o0QAO<> その頃、上条当麻は五和と合流して霊装を破壊するところだった。

上条「これを壊せばいいんだな?」

五和「わかりません。そうすれば止まるだろうとしか」

上条「うーん、本当に壊しちゃっていいのか?」

五和「必要悪の教会の見解ですので大丈夫だと思いますが」


上条「そっか、わかったぜ」

仮面型の霊装に触れる。

上条「趣味悪いなこれ」

霊装はパリィィンと粉々に砕け散った。

辺り一面に光の流星群が流れる。

五和「…眩しい……」
上条「何も見えねぇ」

光に飲み込まれる。

咄嗟に五和を抱き締めた。
彼女に覆い被さり、強く強くその腕に力が入る。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:17:18.29 ID:/t13o0QAO<> どれくらいの間そうしていたか。
数分?数秒?
二人にはわからない。

光が収まったとき、二人は今の状況に気づいた。

五和「…痛ぃ…です……上条さん……」

上条「わ…悪い!」

慌てて離れようとする上条の首に五和の腕が巻きつく。

五和「…ん……」

唇が熱い。

五和に強く拘束され、唇を完全に塞がれていた。

上条「待…」
口を開いた瞬間容赦なく舌が侵入してくる。

五和「……ん…んっ…」

上条「…ん…むぅ………」

抵抗してもガッチリと抑えられているので、逃げるには突き飛ばすしかない。

それはできない。

五和「んっ……ちゅ……」

五和の指が下腹部に迫る。

アレをズボンの上から鷲掴みにされ、上条は今度こそ恐怖した。

上条(か、か、か、上条さんの、上条さんのが!やめてー握らないでー)

いつしか体制は逆転し、上になった五和が自分の下半身を上条の下半身へすり付ける。

動きはまさに衣服の上からのエアセックス。

上条(犯される!助けて!)

五和「……ぁ…ぅん……」

上条(野外でなんて……)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:18:07.77 ID:/t13o0QAO<> ふと五和の唇が離れる。

互いの口を結ぶように、光の架け橋が生まれていた。

五和「はぁ…はぁ…」
とろんとした目付きで、焦点の定まらないまま放心状態の五和。

上条「…じょ…情熱的です…ね?」

五和「ほぇ?」

ようやく上条を視界に捉えた五和は、ボン!と音が聞こえてきるような勢いで顔を赤く染めた。

五和「ひっ!」

「かかか…かかみじゅ……ひゃあ……」

口をパクパクしながら言葉にならない声を漏らす。
舌を噛んだのだろう。
必死に痛みを堪えているようだ。

五和「ひ…ひがいます!」

見ていて可哀想な狼狽えぶりだった。

五和「違うんです!」

五和「……上条さんの顔が近くにあったから……」

五和「なんでだろ?うー、気づいたらあんなことを!」

顔を両手で覆い、首を左右に振る五和。

五和「スイッチが!上条さんスイッチが入ったんです!そうに決まってます!はっ?魔術ですか!?魔術ですね!きっとあの霊装のせいに違いありません!」

上条「落ち着け五和」

ぽんと肩を叩く。

上条「びっくりしたけど、……嫌じゃなかったぞ」

上条「上条さんだって思春期の男の子ですんで……まあ、あの…五和は可愛いからな」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:18:43.86 ID:/t13o0QAO<> 必死にフォローする。

五和「上条さん……」

なぜか感激しているらしい。
上条を上目使いで見つめている。

上条(これが全て無意識なのだから、五和…恐ろしい子)

五和「私、初めてですから!」

上条「はい?」

五和「ファーストキス、上条さんにあげちゃいました」

えへっ♪と続きそうな満面の笑顔に上条はキュンと胸を撃ち抜かれた。

上条「……よし、次の霊装を壊そう」

五和「私のこの気持ちが霊装のせいかどうか……」

五和「……試してみます?」

両手に乗せられた指輪が、キラリと光っていた。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:19:53.72 ID:/t13o0QAO<> 世界の構造を一新する。

そのための学園都市だ。

科学や魔術などという枠に囚われない本当の『社会』。

この都市には科学があり、魔術がある。

そのどちらにもアレイスターは興味を示さない。

全ては『科学』と『魔術』が『交差』した『その先』にある。

それは神だけが人類に与える力。

人類を神にする力。

誰もが平等で、全てがイコールな夢の楽園。

神の上に神はなし。
そう、これは『人類神上計画』

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:20:24.27 ID:/t13o0QAO<> そんな夢物語を科学や魔術程度で現実にさせることなどできはしない。

神となるためには神の力が必要不可欠だ。
世界を変えるほどの天使の力が。

科学と魔術の結晶、人工神オシリスは、存在そのものが媒体として最初の模造神となるだろう。

莫大なる天使の力を宿す器。

今はまだ空っぽの容器だが、あと僅かの時間で世界中が認めることになる。

オシリスを。
そしてホルスを。

これでいい。
これで世界の構造は一変するだろう。

科学でもない魔術でもない。
新しい秩序、新しい世界のはじまり。

世界は創造され、魂は浄化される。

神となった人類は、平等を手にしても争うだろう。
今と変わらずに……。

そこが愚かな人間の限界なのだ。

それでも、抗う力を手にした弱者はその結末を変えることができる。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:21:19.19 ID:/t13o0QAO<> それらはあくまでも結果に過ぎない。
アレイスターは人間など見ていないのだから。

彼には人もモルモットも変わらない。
これは世界を使ったただの実験である。

魔術師であり科学者でもある彼の、制御できない悲しき性分。

満たされない智識欲は肥大化を続け、やがて――


彼はいつから狂っていったのだろう
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:22:58.32 ID:/t13o0QAO<> テレスティーナはガリッとマーブルチョコを噛み砕いた。

木原「忌々しい糞ガキども」

何もかも失った。
元から彼女には何もなかった。

木原「コロシテヤル」

木原「あのババアはどうでもいい。御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子」

木原「お前たちは泣き叫んで命乞いするまで追い込んでから八つ裂きにして殺してやる!!!」

脱獄は簡単だった。
得体の知れない奴らの手引きがあった。

そんなことはどうでもいい。

テレスティーナ=木原=ライフラインの心を支配しているのはどす黒い感情。

誰かを憎むことで自我を保ち続けるしかなかった。

空っぽの自分。
狂気に魅いられた木原幻生の作品。

いつか創造主である木原幻生を越える。
そんな彼女の野望を打ち砕いたのは、モルモットである自覚すらない生意気な小娘たち。

街にいるゴロツキどもを金で雇った。

木原「こいつらを襲って犯せ」

不良。
数十人の落ちこぼれたちに3枚の写真を渡す。

白井黒子
初春飾利
佐天涙子

そこに御坂美琴の写真はない。

木原「そいつらを自由にして構わない。成功報酬は更に弾もう」


彼女の復讐の幕は上がる! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/13(土) 20:26:14.38 ID:/t13o0QAO<> 本日の投下は以上です。
佐天さんのバット無双はまだ先になりそうです。

次の投下は来週中です。
それでは綺羅星!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/13(土) 21:20:03.87 ID:kvfN7wBvo<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/13(土) 23:18:53.09 ID:Dto0B8Yoo<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/08/21(日) 21:19:08.77 ID:dcZVB76AO<> 綺羅星!

ちょっとだけ更新いきますね
すいません
18禁になってしまいました
苦手な方は全力スルーでお願いします

……てかこんな上条さんはイヤだ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/21(日) 21:19:46.12 ID:dcZVB76AO<> 綺羅星の閃光が辺りを包んだ。

心で拒絶しても止まらない。

溢れ出した気持ちが……愛しさが、止まらない。

上条(五和を抱きたい)

髪をかき上げる五和の姿に惹かれ、彼女を強く引き寄せて髪を撫でながらクシャクシャにする。

そのまま背後から首筋にキスの嵐を降らせた。

キスマークがしっかりと刻まれる。

吸血鬼のようにキスマークの上から首筋を甘噛みした。

五和は気持ち良さそうにそれを受け入れる。

上条はその右手をもっていつの間にかブラを外し、驚きの表情を浮かべる五和の豊満な胸を掌で包み、ゆっくりと上下に動かす。

たぷんたぷんと世界が揺れた。

上条「でっけぇな」

五和の顔がカァーっと赤くなる。

五和「…んっ…恥ずか…しい…です……」


顔を引き寄せ強引に唇を奪う。

舌を絡ませ唾液をふんだんに送った。

五和「…ん……んーっ!」

五和「…ちゅ……っぷ……んっ……」

下を脱がせ、下着の上から局部に自分のナニを擦りつける。

五和「……っ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/21(日) 21:20:32.84 ID:dcZVB76AO<> 上条「野外は上条さん的にちょっとまずい気が……」

胸を攻められ、性器を刺激され、すでに五和はパニック状態だ。

上条「公衆トイレ…行くか?」

ぶんぶんと力いっぱいに首を横に振る五和。

上条「……悪い。さすがに便所は嫌だよな」

そう言いながらも上条は五和の性器に指を沈めていく。

下着をずらされ性器同士が触れ合う。

上条「なんかキスしてるみたいだよな」

上条当麻の先がツンツンと五和を攻め続ける。

五和「や…!ぅん……だめ…ぇ……」

草原に押し倒された五和は、上条が何をしようとしているのか理解できない。

上条「こうしてっと」

上に覆い被さった上条は五和の性器に舌を挿入する。

五和「ま…っ!待ってくだ…ひゃ…!」

自分の頬を打つソレが何なのか、頭では理解していても感情が追いつかない。

五和(か、か、上条さんのお、おち…おちん……)

可哀想なくらい狼狽えている五和を無視して、真剣に性器を攻める上条。

気持ち良さより恥ずかしさが勝っている五和は、上条の攻めをほとんど感じていない。

恥ずかしさと、目の前にあるソレに頭がいっぱいだ。

五和(くっ…くちですれば……いいのですか?)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/21(日) 21:21:52.54 ID:dcZVB76AO<> 清水の舞台から飛び降りる覚悟で五和はパクッとソレをくわえた。

上条「痛えぇぇ!」


五和「ご、ごめんなさい!」

うっかり噛んでしまった。

上条「頼んますから、上条さんの食べないで下さいよ……トラウマになっちまうぜ」

五和「ふーっ!ふーっ!」

赤くなったソレに息を吹き掛ける。

五和「痛いの痛いの飛んでって下さい」

五和「ふーっ!ふーーっ!」

上条「あ…ありがとな…五和」

五和「いえいえ。私にはこれくらいしか……」

上条「気持ちは嬉しいよ」

五和「それではもう一度……」

上条「えっ?」

五和「はむっ……♪」

生暖かい感覚に上条は今度こそ奮える。

五和「ふぁ…みじょ…さ……んっ……ちゅぱ……」

初めてでやり方がわからない五和は、手探りならぬ舌探りで刺激を与えていく。
先端の穴の開いた場所を発見した五和は、そこに舌をねじ込む勢いで攻め立てる。

五和「ふ…っ…ちゅぱ……ん…んっ…」

上条「くっ!」

刺激から逃れようと上条が動くと、勢いで喉奥まで深く挿入されてしまった。

五和「……ふご…っ……ぅ…ぐ……ふぅ……ふぅ……」

五和「…うぐ…っ…うぇぇ……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/21(日) 21:25:07.21 ID:dcZVB76AO<> 荒い鼻息。
喉奥付近を突かれ、五和は必死で蒸せそうになるのを堪えた。

上条の両足が首に巻きつき離れない。
上条は五和を雁字搦めに拘束していることに気づいていない。

深く口内を犯され涎が止まらない。

五和「むぅ…!んっ!……ちゅぱ……ん…う……う……」

苦しさと羞恥に涙を浮かべ、同時に強く求められることに愛しさも感じた。

貫いた肉棒は五和の口内を犯し続ける。
何度も……何度も

あれからどれだけ経っただろうか
もう、互いに限界だった。

五和「ら……ひて……………ぅ…んっ…んっ…んっ……」

びくんびくんとソレが痙攣する。

五和(もう少し)

上条「もう……!」

五和「んっ……ん……んっ…んっ…う……んーーーーーっ!?」

びゅるびゅると盛大に口内に吐き出される精子。

五和「…んぐ……んぐ…ふぅ……」

ごくんごくんと全て飲み干そうとするが、止まらない射精に我慢できなくなり蒸せる。

五和「……ぅごっ……おぇっ……ぅぇぇ……」

五和「はぁ……はぁ……」

口から精子が溢れる。
五和「こくん……」

五和「……気持ち……良かったですか?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/21(日) 21:26:50.63 ID:dcZVB76AO<> 正気に戻った上条が慌てて土下座する。

上条「すまん!五和の口が気持ち良すぎて」

五和は恥ずかしさのあまり、顔を上げることができない。

涎と精子でテラテラと光る五和の口元に上条のソレが再び反応した。

上条「びしょびしょに濡れてんじゃねーか」

五和「言わないで……くだ…ぃ……」

上条は後ろから犬のように抱きつき再度五和を押し倒す。

内心「またですか」と呆れ半分、恥ずかしさ半分と複雑な五和は抵抗をやめて力を抜く。

バックからゆっくりと挿入してきたソレは、先程まで自分を犯していた熱い肉棒。

五和(ああ、一つになるんだ)

処女を奪われる瞬間がなぜか一番冷静だった。

焼けるような痛み、ひりひりする。

身体を起こされ、挿入したまま騎乗位に切り替え胸を鷲掴みにされた。

(痛い……けど上条さんが喜んでくれるなら……)

五和「ぁ……ぁん…」

五和「あっ!……そこぉ……」

下からゆっくりと突き上げてくる。
上条を感じさせるために一生懸命声を出す。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/21(日) 21:27:20.80 ID:dcZVB76AO<> 五和「上条さんの……熱い……」

上条「もっと感じさせてやる……」

五和「……ふわぁ……もっと……もっと突いてぇ……」

気持ち良さなんてわからない。

ただ、この高まった気持ちが五和を狂わせる。

五和「ぁん……らめ……おかし…く…なっちゃ……」

上条「…狂えよ……」

五和「気持ち…いいです…!上条さんのおちんちんで…もっと私をかき回して…!」

痛いだけなのに――

一心不乱に腰を動かす上条。

五和「っ!…イク!イきます!」

上条「もう少しだ」

五和「だめぇ!上条さん!頭が…真っ白に……ぁん……そこ……」

五和「…はぁはぁ……いっぱい…いっぱい犯して…!もっと!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/08/21(日) 21:27:52.85 ID:dcZVB76AO<> 身体じゃない。
心が満たされる。

くやしい…けど感じちゃう!

上条「くっ…そ」

パンパンパンと力いっぱい腰を打ち付ける上条と、搾り取ろうとする五和。

上条は限界だった。

上条「五和!膣内(なか)に出すぞ!」

五和「きて!きて下さい!」

五和「上条さんの精子いっぱい注いで!!!」

上条「孕め!」

五和「ぁああああああ!」


上条「ハァハァ……」

五和「うわあ……中にいっぱい……」

五和「できちゃったら……責任取って下さいね?」

上条「いや……あのですね!孕めと言ったのは雰囲気でして……って!?あーー!」

五和「?」

上条「今日安全日……ですよね?」

慌てる上条ににっこりと微笑んで「秘密です♪」と告げた。


そんな二人を見つめる影が……

御坂(……なんで……?嘘よね……?)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/08/21(日) 21:33:58.56 ID:dcZVB76AO<> 短いですが今日はここまでにします。
本番の衝撃3Pをやるかカットするかは次回更新まで未定です。

心理掌握こと食蜂操祈さんも出したいので


私の上条さんがこんなにゲスなわけがない。

それではたぶん来週お会いしましょう!
綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/21(日) 21:35:24.07 ID:CJdhpzKRo<> 綺羅星!

上条爆ぜろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/21(日) 22:36:18.86 ID:14xspfUco<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/23(火) 20:48:34.38 ID:SU1t3tj/0<> 3p?
10000pの間違いだろ?

ん?うわなにするやめ(ry

綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/09/04(日) 18:17:47.76 ID:NEeKYtYAO<> 更新しますね

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:19:50.87 ID:NEeKYtYAO<> 目を醒ませ!上やん!

なにも聞こえない――

これが夢ならば
神は残酷で、なんて愛おしいのだろう――

俺はいかれてなどいない。

狂っているのは世界の方だ――

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:20:18.63 ID:NEeKYtYAO<> 御坂「やめ……なさい……」

口を手で押さえる。

上条「あ?やめていいのか?俺にずっと抱かれたかったんだろ?」

耳元で優しく囁いた。

「抱いてやるよ」

そうだ――
これが銀河旗少年の力

ヒーローがヒロインを抱くのはセオリー。

ちがう


五和「ちゅぷ……んんっ……ん……ちゅぱ……」

一心不乱に上条のを頬張る五和は、愛液で濡れた自分の性器を指で刺激する。

上条「いいぞ、五和」

愛しそうに髪を撫でる。

御坂「…ゃだ……ゃだよ……」

五和の奉仕を楽しみながら、御坂のゲコ太柄の下着を下ろす。

上条「綺麗だ」

御坂の性器に口をつけ、わざと音を立ててすする。

御坂「ゃ……ら…め……」

涙が溢れる。

恥ずかしさで。
情けなさで。

上条の指がクリトリスに軽く触れる。

そしてすぐに引っ込める。

少しずつ与えられる刺激がもどかしい。

上条「御坂はMだよな」

御坂「ち…がっ……ひゃん…!」

上条「違わねぇよ」

御坂の両足を縛る。


上条「俺が証明してやるよ。御坂美琴がいやらしいマゾ女だってな。……五和」

五和「……はい」

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:21:05.83 ID:NEeKYtYAO<> 背後から抱えるように五和に挿入する。

五和を持ち上げて、繋がっている部分を御坂に見せつけた。

上条「見ろよ。目を反らすな。」

御坂はいやいやをするように必死に首を横に振る。

上条「俺と五和が繋がってるとこを見て興奮してるんだろ?」

五和「…あっ…!…あっ…!んーっ…そこぉ……」

だらしなく口を半開きにして涎をたらす五和。

恍惚な表情

上条の肩に頭を預けキスをせがむ。

五和「あっ…あ…ふ…んん……ちゅ……」

舌が絡まる。

御坂は無意識に自分の性器を指で攻めていることに気づくが、もう止まらない。

御坂「き…もち…いい…の……なに…とまん…ない」

五和「ぁん…なか…きて……もっとぉ…」

御坂「…だめ…だめ……んん…あ…ああ…っ…」
くちゅくちゅ

五和「んっっ!んーーっ!!」

御坂「いゃああああ!」

ぴくぴくっと五和が痙攣する。

シャァァァァっと生暖かい液体を漏らす五和。

五和の漏らしたおしっこは御坂の全身にかかっていた。

焦点が定まらず、ぼんやりした二人は、意識が朦朧としたまま絡み合う。
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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:21:54.76 ID:NEeKYtYAO<> 上条が御坂の唇を奪い熱心に舌をしゃぶる。

五和は御坂の性器を口に含んでいた。

御坂「はぁむっ…んっ……ちゅ……ひた……しゅき…ぃ…」

五和「もぅ濡れて……はぁはぁ……ちゅく…ちゅぱ…」

上条「…そろそろか」

唇を離した上条に、御坂は腕を巻きつけ抱き着く。

御坂「らめっ!キスぅ」

上条「……ちゅぷ…」

舌をねじ込まれる。

上条「…むぅ……」

キスしたまま、御坂の下腹部にソレをあてがう。

上条「これれ…ちゅ…おまぇは……おれのおんなら」

一気に貫く。

御坂「むぅぅぅぅ!んーっ!んーーっ!」

上条「痛っ!」

舌を噛まれた。
涙目の御坂が必死に耐えている。

御坂「い…や…痛ぃ……」

上条「くっ!狭い!!」

挿入れた瞬間、膣内が収縮し、上条はあっけなくイッてしまった。

御坂「…ゃん……熱ぃ………なに…?」

精巣が空になるほど大量の精が放出された。

御坂「…なかで……熱くて……ひりひりするよぉ……」

上条「挿入れただけで耐えられなかった……」

抜かずに再び逞しくなる自身に安堵し、反撃に出た。

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:22:24.25 ID:NEeKYtYAO<> 御坂「痛っ…痛いの…」

涙を流す御坂。

上条「悪ぃ、我慢できねぇわ」

五和が御坂の口を塞ぐ。

御坂「んむっ……」

五和「…ちゅ……ん……」

唾液を交換する二人。

上条は激しく御坂を貫く。

お尻の穴に指を入れ、刺激する。
御坂を強く抱き締める。

五和から御坂の唇を奪い唾液を流し込む。

御坂「ゃなの……おかしくなっちゃう…!むぐっ……はむっ…ちゅぱ…ぅぐ…も…飲め…な……」

上条「御坂……お前は……最高だ……最高の名器……だっ!」

ずぶっ…ずぶっ…
パンパン……

御坂「ひゃ…ぁ…らめっ…待…っ……痛い…」

御坂の小さな胸を鷲掴みにする。

上条「いく…ぜ!膣内を満たせ……精の輝き……っ!」

御坂「あん…あっ…当麻のおちんちんがっ……奥っ!んーっ!」

上条「豪……ダメだっ!出る!!」

御坂「いやああああああ」

ぴゅっぴゅっ

今度こそ自分の全てを御坂の膣内に注ぎ込む。

御坂「ぁぁぁ……熱い…なかに……」

髪をかき分け優しく撫でる。

上条「…はぁ…はぁ……ありがとう、…御坂。気持ちよかった」

御坂「……うん……」

上条「五和も」

五和「はい…」


自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:24:59.13 ID:NEeKYtYAO<> 二人の少女を両腕に抱き、上条は満足そうに星を見上げた。

上条「これが、綺羅星の導きだよ」

違う!!

視界に罅が入る。

これは幻想だ!

聞こえない――

俺は上条当麻
銀河旗少年だ――

違う!

これは悪夢だ!

お前は
上条当麻じゃない

お前の――

私の名は――

鏡の砕ける音がした。

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:25:31.39 ID:NEeKYtYAO<> 雨が降っていた。

私は御坂美琴が嫌いだ。

彼女も超能力者。
差はあれど私と同じ闇を持つはずの彼女が、『力』を一切使わずに皆に慕われてる。

周囲からの羨望の視線。

私とは大違い――

私と何が違うの?

派手な能力がそんなに良いの?

超電磁砲。
私はあんなものに負けたりしない。

私は皆の心が欲しい。
心を支配しなければ安心できない。
他人を信用できない。

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:25:58.30 ID:NEeKYtYAO<> 「能力が効かない!?」

上条「心を掌握?無駄無駄。俺の幻想殺しにはそんなの通じないの。諦めて帰ってくれ」

上条当麻――
彼に出会ったのは運命だ。

「幻想殺し?それが御坂美琴が貴方に執着する理由?」

上条「さあな」

はじめは好奇心だった。

「いいわ。直接聞くから」

私は精神に直接ダイブすることができる。

他人の中に入るのは危険だと本能が警告する。

それでも私はダイブをやめない。

自分の能力が通じない相手、それがただ悔しかった。

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:26:49.33 ID:NEeKYtYAO<> 上条「そこで何してんだよ」

「え?」

ここは心が生み出す仮想世界。

一時的に現実から乖離した私には、ここが仮初めの現実。

わからない。

目の前に少年がいた。

記憶が曖昧だ――

「白井をどうする気だよ」

白井?
そうだ、『私』は、『心理掌握』は生意気な白井黒子に一泡ふかせようとしていたんだ。


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(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:27:38.45 ID:NEeKYtYAO<> 少年が自分を止めようとしている。

そうか、そうだ。
彼は銀河旗少年。

私が見ていたアニメの主人公だ。

耳を塞いでも聞こえてくる人の心の声。
だから私はアニメが好きだ。

『嫌な声』は聞こえない――

上条「…………今確かにお前の心が視えたんだ」

私の心が視えた?

冗談でも笑えない。

私を理解する者はいない。

私は魔女と呼ばれ、ずっと『化物』として畏怖の存在で居続けた。

心を視ることが
心を操ることが

そんなにも罪だと言うのなら

いいぜ、その幻想を…粉々にぶち殺してやる!

私は少年に能力を発動した。

ここがダイブ世界だと記憶を定着させる前に……。

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:29:43.25 ID:NEeKYtYAO<> 自分と合わせ鏡の少年の不幸。

ここは上条当麻の深層心理。

畏怖の象徴と不幸の象徴。

私は彼に共感した。
彼に憧れた。

彼になりたいと
心から思った――

彼は、歪んでしまった自分の鏡。

意識が戻る。
私は名前を取り戻し、ここが上条当麻の深層だと理解した。

ゆっくりと鏡が割れる。
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:30:21.40 ID:NEeKYtYAO<> そこに映っていたモノは、私と上条当麻ではなかった――。

「な…に……」

人ではない。
彼の心に棲まうモノ。

上条当麻は……人ではない!

近づいてくる。
ゆっくりと

助けて!!

強く、強く願った。

このままでは私はすぐに廃人になる!

「私を視たな、小娘」

声が脳内に響く。

「私を、視たな?」

いやだ こわい

両手が吊るされる。
私の心が拘束されていく。

助けて 誰か

出られない
上条当麻の心から

抜け出せない!

「うわあああああああああああああああああああああああ」

ありったけの力を込める。
無我夢中だ。

目の前の恐怖へと向かって、心理掌握は、生まれて初めて全力で能力を行使した。


それが、長い長い悪夢のはじまり――

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/04(日) 18:31:32.16 ID:NEeKYtYAO<> この世界こそ、まさに幻想。ホルスの劫へ移行する鍵。

アレイスター「壊すことしかできない男が、はじめて自分で創った幻想(せかい)」

夢に侵蝕させる現実をアレイスターは俯瞰する。

次は人類が俯瞰するのだ。この世界を。

次元を越えて。

アレイスター「神宿す者、星の導き手とならん。綺羅星!!」

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(北海道)<><>2011/09/04(日) 18:35:50.96 ID:NEeKYtYAO<> 以上で本日は終了です!

そのうち10Pに挑戦して上条さんをエロ神にしたりして

それよりもっと更新速度を上げなければなりませんね

それでは次回まで綺羅星!!
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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/04(日) 18:52:54.49 ID:mCc5OknAo<> 綺羅星!
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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/09/11(日) 21:04:45.33 ID:5as+iy3AO<> 更新いきます。一部百合展開注意 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:05:15.01 ID:5as+iy3AO<> 初春「出動要請?白井さんが向かいましたが」

個法「なんかもう一人ジャッジメントを補充したいんですって」

初春「私でも役に立てるでしょうか」

個法「人数合わせみたいなものだし、大丈夫でしょ。あの機械も動かないようだし」

初春「そう…ですね、わかりました」

個法「悪いわね。こっちも忙しくって」

初春「いえいえ、個法先輩もお疲れ様です」

個法「それじゃサポート頼んだわよ」

棚川中学を出た初春は、先程のやり取りを思い出していた。
違和感はないはず。

今日は色々なことがあった。ジャッジメントが忙しいのも事実だ。
しかし、白井黒子と合流するはずが、指定場所には誰もいない。

初春「白井さんどうしたんだろ?」

ここにはいない相棒について考える。

白井黒子は同期で、私がジャッジメントになれたのも彼女のおかげだ。

彼女の支えがなかったら私はここにいない。

携帯を見る。

約束の時間は過ぎている。

初春「白井さんに電話してみよう」

発信履歴から直接ダイアルする。

出ない。

もう一度ダイアルする。

掛からない。携帯を見ると圏外になっている。

初春「あれ?」


??「配置につけ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:05:42.74 ID:5as+iy3AO<> 佐天涙子は初春飾利を捜していた。
突然現れたロボット、学園都市の異変。

佐天は彼女なりに初春を心配している。

佐天「初春どこいったんだろ」

スカートをめくって緊張をほぐしてあげようと、彼女なりに強く意気込んでいた。

初春の上司にあたる個法美偉は、彼女がジャッジメントとしての見回りに繰り出されたと話していた。
彼女も忙しそうで、これ以上引き留めるわけにもいかない。

それで佐天は自分で初春を捜すことにしたのだ。
なぜ捜そうと思ったのか彼女自身もわからない。

胸騒ぎがする、不安が止まらない。
自分が心配したところで意味ない。
大丈夫。そう言い聞かせても動かずにはいられない。
なぜ胸騒ぎがするのかもわからない。

非科学的な感情だ。
おそらく杞憂に終わるだろう。
そのときは笑えばいい。
話のネタが増えるだけ。

佐天「無駄足でも友達のためだもんね」

どうしても初春に会わなければならないという強迫観念に佐天は素直に従った。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:06:15.68 ID:5as+iy3AO<> 絹旗「浜面!浜面!これ超かっこいいです!欲しいです!」

浜面「俺にどうしろって言うんだよ」

絹旗「決まっているじゃないですか!超盗むんです」

浜面「はあ!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:06:54.01 ID:5as+iy3AO<> 絹旗「こんなの車とおんなじですよ!浜面なら60秒で出来ます!」

浜面「無理に決まってんだろ!てか盗んでどうすんだよこんなデカいの!」

絹旗「ドライブついでに学園都市壊滅!浜面は超テロリストですね」

浜面「無茶言うな!捕まんだろ!」

絹旗「いいえ、私がダークサイドに堕ちた浜面ごと破壊しますので超安心して暴れてください」

浜面「もっと安心できねぇ!」

絹旗「わがままですね浜面は。とっととダーク面になって死んでくださいよ」

浜面「お前が一番ダークだよ!」

絹旗「そんな褒めないでください…」ぽっ

浜面「なんで照れてんの!?つかもう疲れたよ!」

絹旗「浜面くん、君とは上手くやっていけそうにないな!今日限りでコンビは解散だ!」

浜面「なにその上から目線!?いつからコンビ組んでたの!?」

絹旗「『俺たちが…アイテムだ!(キリッ』ってやってたじゃないですか」

絹旗「そしてアイテムは、次なる次元、ロボット業界に殴り込みをかける!!」

絹旗「キリッ!(ドヤ顔」

浜面「……くっ…穴があったら入りたい……」

絹旗「浜面はいつでも超浜面ですね、がっかりです」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:07:23.24 ID:5as+iy3AO<> 絹旗「で?サイボーグ浜面になった感想は?」

浜面「サイボーグじゃねぇし!あれスーツみてぇなもんだし!ぶっちゃけアイアンマンだし!」

絹旗「浜面、必死だな」

浜面「生暖かい目で見ないでぇぇぇぇぇ」

滝壺「はまづらはやればできる子、きぬはたはそんなはまづらを応援してる」

絹旗「なっ、そんなわけないじゃないですか!私が超浜面にフォーリンラブだなんて!」

滝壺「そんなことは言ってない」

浜面「俺はずっとリコにフォーリンラブだから!」

絹旗「それはちょっと超キモいかも」

浜面「ちょっとなのか超なのかどっちだよ!」

滝壺「はまづらはきもくない」

浜面「リコぉぉぉぉ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:09:47.23 ID:5as+iy3AO<> 絹旗「話を戻しましょう」

浜面「脱線させたのお前だろ」

絹旗「アレは学園都市の兵器でしょうか」

浜面「おそらくな」

絹旗「学園都市の兵器なら学園都市を破滅する心配もなさそうです。テロとか革命とかを除けば」

浜面「暗部が関わっていないなら俺たちには関係ない。突然現れた理由はわからないが、危害はなさそうだ」

絹旗「問題は『なぜ現れたか』だと思います。もし学園都市がこんな兵器を隠していたとしても、外部から攻撃でもされない限りは姿を晒すメリットがありません」

浜面「新兵器アピールじゃないか?うっかり出したとか」

絹旗「学園都市はそんな甘い街じゃありません。アピールにしても今まで正式な場で出さなかった理由がない。」

浜面「内部抗争じゃなきゃいいが」

絹旗「これが敵対勢力で騒動の原因になるのなら、見過ごすわけにはいきません。破壊しちゃいましょう」

浜面「暗部の復活は避けたい、か」

絹旗「そうです。私は今のアイテムが超好きです」

浜面「俺も今のお前たちが好きだ」

絹旗「うわ……私たちが好きって……キモっ」

浜面「……泣いていい?」

滝壺「はまづら、浮気は応援できないからね?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:10:13.60 ID:5as+iy3AO<> 麦野「……当麻がらんこーしてた」

フレンダ「何が言いたい麦のん」

麦野「ファックだよファック」

フレンダ「誰が?」

麦野「当麻と第3位と知らない女」

フレンダ「……どこで?」

麦野「公園で」

フレンダ「うわぁ……」

麦野「どうしよう、フレンダぁ」

フレンダ「よしよし……、で?結局麦野は混ざらなかったの?」

麦野「……ああ?殺すぞテメェ」

フレンダ「結局、麦野はウブだもんね」

麦野「ちげーし」

フレンダ「ショックだった?」

麦野「……なわけねーだろ」

フレンダ「『どうしよう、フレンダぁ』」

麦野「ちっ……」

フレンダ「あああ!ちょ…怒らないで!麦野ぉ」

麦野「次言ったらこんがり焼いてやる」

フレンダ「参加すればよかったのに」

麦野「はぁ?」

フレンダ「結局一人や二人増えても問題ないわけよ」

麦野「いや、なんか様子がおかしいというか、違和感が……」
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:10:41.70 ID:5as+iy3AO<> フレンダ「好きならこうガツーンと!」

麦野「えっ!?ちょ……んっ……」

フレンダ「麦野ぉ……はぁ…ちゅ…んっ…」

フレンダの舌が麦野の口をこじ開ける。

歯茎を舌先で刺激するフレンダ。

麦野の下着の中に手を這わし、淫核を指で擦る。
ゆっくりと撫でるように。

麦野「いや…っ……」

フレンダ「ムチムチのふとももー」

フレンダは麦野のクリトリスを攻めながら、自分の性器にも指を伸ばす。

フレンダ「麦野ぉぉ、気持ち…いい……」

麦野「ぅ…あっ……フレン…ダ…そこ……」

フレンダは思いきって麦野の性器を直接舌で攻めはじめる。

麦野「お願…い…やめ……」

ちゅぱ…ちゅぱ…ジュルジュル

音を立てて麦野を貪るフレンダ。

恍惚とした笑みで自分の性器を露出したフレンダは、麦野の顔面に押しつけた。

麦野「フレ……いい加減に……むぐ……」

互いが互いの性器を口にする。
舌が伸びた。

指でお尻の穴を攻められる。
負けじと攻め返す。

フレンダ「やだ……そこぉ……飛ぶ……」

麦野「調子に……はぁん……」

フレンダ「んっ……んっ……」

麦野「ちゅ……れろ……」

夢中で互いを攻める。終わらない舌戦。
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:11:08.30 ID:5as+iy3AO<> 麦野「降伏……しなさい…ちゅ……ぴちゅ…」

フレンダ「麦野っ!ごめ…ん…んんー!」

しゃーと勢いよく麦野の顔面に漏らしてしまう。

麦野「はぶっ!ちょ…こほっ…こほっ…うぇぇ……」

フレンダ「……ごめん」

麦野「ぅぅぅ……飲んじゃった……」

フレンダ「ちょっと調子に乗った…出来心なの……今は反省してるわけよ……」

麦野「いきなり人を犯すな…!変態っ!」

フレンダ「絹旗たちには内緒で……」

麦野「言えるか!」
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:11:36.70 ID:5as+iy3AO<> ステイル「ローラ=スチュアートが消えた?」

インデックス「うん、そうなんだよ。呪いは解けたはずだから心配はいらないと思うけど」

インデックスがローラを救う前に、彼女の身体から呪いは消えていた。
意識のないローラが勝手に一人で助かっただけなのだが、ステイルにはやっぱり腑に落ちない。

ステイル「何者なんだ彼女は」


インデックス「……どうしてなのか私にもわからないよ」

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:13:41.68 ID:5as+iy3AO<> 白井黒子は走る。

テレポートが使えなくなったのは10分ほど前だった。

黒子「これは……キャパシティダウン?」

以前黒子たちの能力を封じたキャパシティダウン。
しかしあれとは感覚が異なり、今受けている『攻撃』は能力者の気づかないうちに能力を封じるものだ。

痛みや不快感はない。

?「あの女だ。囲め」

黒子「あれは……スキルアウト?」

見るからにヤバ気な恰好をした7人の男が、一斉に散る。

黒子「……ピンチですわね」

出現した一連の騒動の原因はすぐ先にある。

黒子「一か八か、行ってみましょうか」

武器を指に挟む。
テレポートが使えなきゃ意味のないモノ。

白井黒子の相棒。

黒子「さあ、おどきなさい!ジャッジメントのお通りですの!!」
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:14:13.19 ID:5as+iy3AO<> 佐天涙子は焦っていた。

偶然にも初春を見つけたまではよかったが、彼女の回りを取り囲む男たちが再会を邪魔する。

男たちは少しずつ初春に迫っていた。

佐天(考えろ、佐天涙子!ここには私しかいない!私が初春を助けるんだ!)

初春「やめてください!」

男が初春の腕を掴む。

必死に周囲を見回す。

停車中のタクシーが見えた。
運転手が自販機でコーヒーを買っている。

佐天「あれだ!あれしかない!」

佐天は駆ける。全力疾走でタクシーの元へ。

佐天(神様お願い!)

ドアには鍵が掛かっていなかった。

運転手はプルタブをあけたコーヒー片手に硬直している。

まだ状況が理解できていない。
それも一瞬。
運転手「待て!」

佐天「動けぇぇぇ!」

ギアをRに入れる。
アクセルと共に勢いよくバックする。

サイドブレーキは掛かっていなかった。

思いっきりハンドルをきると車は車線を越えて半回転した。

そのままギアをDに切り換え、唖然としている男たちの元へ突っ込む。

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:14:47.67 ID:5as+iy3AO<> 初春を囲んでいた男たちは驚愕し、一気に横に飛び散る。

佐天「初春ぅぅぅぅぅ!」

初春「佐天さん!!」

佐天「お待たせ!乗って」

初春「はい!」

男たちが判断力を取り戻し一斉に車に向かってくるが、運転席から車内ロックを掛け走り出す。

来た道を。

佐天「運転手さん!緊急事態のため!車をお借りします!」

初春「本当にすいません!」

運転手「バカ野郎!!さっさと返せよ!」

先程の男たちが後ろからバンで追いかけてくる。

運転手「どうなってんだこの街は……」
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:15:15.84 ID:5as+iy3AO<> テレス「なんだァ、お前?ぶっ殺されたいのか?」

キャーリサ「お前がぶつかってきたし」

変な女とぶつかった。
その時に落ちたのが御坂美琴の写真。
顔には×印。

義理はない。彼女は英国の第2王女なのだから。

キャーリサ「御坂美琴か」

テレス「ああ?テメェ、超電磁砲を知ってんのか?」

キャーリサ「まーな」

テレス「テメェもぶち殺し確定かよ!」

男たちがキャーリサを取り囲む。

学園都市の人間はよくわからない。
どうやら御坂を知っていただけで消されるらしい。

キャーリサ「これだけかの?私も舐められたものだ」

テレス「まあ聞けよ?コイツはキャパシティダウンマークツーゥ!!能力者の能力を完全に封じる優れもんだ!」

テレス「超音波で直接脳に作用する。阻止することはできなぁい!わかるか?イルカと一緒だぜ!テメェら能力者はよぉ!」

女は嬉しそうに熱弁をふるう。
人生楽しそうだ。

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:15:42.68 ID:5as+iy3AO<> キャーリサ「終わりか?」

一振りで停車中の車両を両断する。

キャーリサ「私には学園都市の能力とやらは無縁での」

テレス「……テメェ…一体なにを……」

キャーリサ「お前ら全員、死亡確定だし」

キリッとドヤ顔。

カーテナの欠片を使わず素手だけで男たちを地に沈めていく。

私も丸くなったとしみじみ思う。

女の顔面に拳がめり込んでいた。

鼻血を噴いて倒れるテレスティーナ。

キャーリサ「さて、とーまはどこかの」

何事もなく、キャーリサは歩き出した。
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:18:31.06 ID:5as+iy3AO<> 垣根「白井黒子、あのテレポーターか」

男に終われている白井黒子を視界に捉えた。

アイツなら大丈夫だろうと思ったのだが、様子がおかしい。

まるで能力が使えないようだ。

垣根「やあ、諸君」

声を掛けると場に緊張が走る。

?「なぜここに未元物質が」

?「奴も能力は使えない」

?「今なら殺れるぞ」

物騒な台詞が飛び交っている。

黒子「貴方は、未元物質」

垣根「よお、白井黒子。助けにきたぜ?」

黒子「……逃げたほうがいいですの。今、私たちは能力が使えない……くっ……」

ギリギリで攻撃をかわす白井。

垣根「ほんとだ。未元物質が造れない」

?「今頃気付いてもおせーんだよ!」

ナイフやスタンガンを取り出す7人の男。

垣根「あーあ、わかってねー。わかってねーよお前ら」

取り出したのは拳銃。

垣根「喧嘩?拉致?バカじゃねーの?だからお前らはただのチンピラ留まりなんだよ」

迷わず発砲する。

左肩を撃たれた男は呻き声をあげなから地面に伏せる。

他の男たちが見ている前で、垣根は肩を撃たれた男の、今度は右足を迷わず撃ち抜く。


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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:19:28.34 ID:5as+iy3AO<> 垣根「痛いか?痛いよな?」

髪を鷲掴みにして持ち上げる。

垣根以外は時が止まったまま。

こめかみに銃を突きつける。

垣根「なあ?ここ撃ったらどうなる?」

男「やめ……やめ…て…」

白井「おやめなさい!垣根帝督、貴方何をしていますの!ご自分のしていることがわかっていますの!?」

垣根「ああ、よーくわかってる」

黒子「もう十分ですの!その男を放しなさい」

垣根「おっと、白井も動くな」

垣根「コイツらを躾るにはこれしかないんだよ。痛みと恐怖、そして戦おうと思うことすら愚かに感じる、そんな強者の存在」

垣根「バカで屑なコイツらは痛みを知らなきゃな。お勉強ってやつだ」

黒子「道を逸れた者を正すこと。それがジャッジメントの仕事」

垣根「綺麗事だ」

黒子「そうですわね、それでも私はジャッジメントとしての誇りを失うわけにはいきませんの」

黒子「暴力を…暴力でねじ伏せていい道理はない」

垣根「ご立派なことで。……おい、お前ら聞いたか?この女はお前たちを救ってくれとよ?」

垣根「30秒やる。コイツを連れて消えろ。次は殺す」
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:20:01.03 ID:5as+iy3AO<> 慌ててその場から消える男たち。

黒子「いや……逃がせとは一言も言ってませんの……」

垣根「えっ?だってさっき放せって」

黒子「ジャッジメントとして拘束するという意味ですの」

垣根「あー、あーあーそうよね!知ってたよ、うん」

黒子「……どこが?…おっと、垣根帝督。ジャッジメントの前で堂々と殺人未遂をした容疑で拘束しますの」

垣根「はぁ!?」

黒子「ジャッジメントですの!」

垣根「ちょ…ま…」

黒子「拳銃は没収」

垣根「Nooooooo!!」
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:20:30.44 ID:5as+iy3AO<> テレス「糞が!糞が!糞がぁぁぁぁ!あの女殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」

上手くいかない。
全部全部全部あの糞ガキどものせいだ!

私は木原だ!誰よりも権力を握れるはずだったのに!殺してやる。切り刻んでやる。
あははははは

男「もうこの女はダメだ」

男「どうします?」

男「好きにしろ」

男「御坂美琴は?」

男「この女から金は戴いた。その分の仕事はしようではないか」

男はニヤッと醜悪な笑みを向ける。

男「わかりました。集合を掛けます」


男「学園都市に革命を!」

男「我らスキルアウトの帝国を!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/11(日) 21:21:35.36 ID:5as+iy3AO<> 本日の更新は以上です。
また来週お会いしましょう。綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/09/11(日) 21:22:16.40 ID:5as+iy3AO<> 一応ageときます <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/09/12(月) 03:57:24.65 ID:BqgsiYs1o<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/12(月) 16:30:25.45 ID:CPNuaMzao<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2011/09/26(月) 18:36:38.29 ID:hF2QDnUAO<> 身内に不幸がありまして忙しいなか更に骨折してしまいました…
更新遅れてすいません

更新は水曜日を予定しています <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/09/28(水) 21:48:10.16 ID:Wqjh1PAAO<> ちょっと更新します <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:48:37.69 ID:Wqjh1PAAO<> 止まった思考。

獣のような情事が続く。

私は何をしているのだろう。

御坂美琴は薄れていた意識を少しずつ浮上させる。

ここはどこ?
どうしてこんな場所にいるの?

追いつかない。
どうでもいい。

大切な話。
とても大切な。

頼み事――

いくつもの言葉が浮かんでは消えてゆく。

伝えなきゃ、ソレを伝えなきゃ。

私は知っているのだから。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:49:08.53 ID:Wqjh1PAAO<> 垣根「犯すぞこのアマ!」

黒子「おやまあついに本性を現しましたわね類人猿2号」

垣根「助けてやったのにその態度はマジ死刑じゃね」

垣根「お前なんか好みじゃねぇがあんま舐めてっと……」

ビュン

黒子「舐めてると?」

股間が爽やかだ。

風が吹いている。

垣根「あれ?」

黒子「どれですの?」

垣根「いやいやいや」

股間が爽やかだ

垣根「あのぉ?」

黒子「なんでしょう?」

垣根「僕のナニが見当たらないみたいなのですが」

黒子「ナニが?」

垣根「ナニが」

黒子「消えましたわね」

垣根「……あの……どちらへ?」

黒子「知りたいですの?」

垣根「あの……ぜひとも……」

黒子「ここですの!」

生えている!
黒子の股間に、ナニが!

垣根「アッーーー!」

※危険ですので絶対に真似しないで下さい

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:49:41.81 ID:Wqjh1PAAO<> 絹旗「滝壺さん置いてきてよかったんですか?」

浜面「あ?リコが疲れたら大変だろ」

絹旗「浜面超過保護」

梯子をひたすら登り続ける。

サイボーグ浜面に変身したあと絹旗と共に巨大ロボ見学ツアー開催となった。

ちなみに浜面は絹旗を背負っている。

浜面「なんでお前を背負わにゃならん」

絹旗「最近体力が超有り余っていると聞きまして」

浜面「ねーよ」

絹旗「はまづラブな私と超激しな運動しましょうよ」

浜面「俺だけだよね!大変なの!」

絹旗「……浜面の背中に抱き着くおぞましさを超耐えてます。ぶっちゃけ体力消耗します」

浜面「嫌なら離れろ!」

絹旗「そんな……私と浜面の仲じゃないですか」

浜面「どんな仲だよ」

絹旗「他人?」

浜面「また傷ついたよ俺、深く傷ついた」

絹旗「泣かないで〜ほ〜らそこにごーるは近づいてるぅぅ」

浜面「遠いっつうの。どこまで続いてんだよこれ!ほんとにコクピットあんのかよ!」

絹旗「そんなに学園都市を破壊したいんですか?」

浜面「なんでそーなる!」

絹旗「えっ?」

浜面「えっ?」
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:50:24.38 ID:Wqjh1PAAO<> 初春「…え…えーと……」

佐天「あ…あはは……」

黒子「ほら、言ってごらんあそばせ…アナタは何ですの?」

垣根「私めは薄汚れた黒子様の下僕であります」

黒子「声が小さいですの!」

垣根「私は黒子様の肉奴隷です!アッーーーー!」

初春「……あれは見なかったことにしましょう。知らない人です」

佐天「初春こわ…」

バンに突っ込んだタクシーを放置して、トラックの荷台に潜り込んだ二人。

(おじさんごめんなさい)

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:52:57.01 ID:Wqjh1PAAO<> なんとか男たちを撒くことができたのだが、そこで偶然にも白井黒子の姿を見つけ今に至る。

佐天「アレに話しかけるとかちょっと無理かも……」

初春「え?佐天さんの知り合いですか?」

佐天「う…初春」

初春「さてと、上条さんを捜しましょう」

佐天「あー、あの人って御坂さんの恋人だっけ?」

初春「どうなんでしょう」

佐天「違うの?」

初春「雰囲気みたいなのがなんかおかしくありません?」

佐天「付き合ってないならチャンスじゃない?」

初春「なにがです?」

佐天「御坂さんと付き合ってないなら初春が告白しちゃいなよ!」

初春「ちょ…ちょっと待って下さい!いきなり飛躍しすぎですってば!私は別に上条さんのことは……」

佐天「うわ、好きなクセに……あー、御坂さんに悪いもんね。あれはどう見ても……まあそれは置いといて」

佐天「私の初春に初めての春かぁ」

初春「だからやめて下さいって!そういうのじゃないです……」
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:53:34.22 ID:Wqjh1PAAO<> 佐天「気になるって顔に書いてあるけど?」

初春「もう!どうして私と上条さんをくっつけようとするんですか!」

佐天「私もね、初春には幸せになってほしーわけよ。確かに最初はただの女たらしに見えたよ上条さんは」

佐天「でも『あの御坂さん』が片恋中の男が、ただの女たらしなわけがないもんね」

佐天「いい男を見抜く眼力ってやつ?」

初春「いや…御坂さんはそこまで男性慣れしてないと思いますけど……」

佐天「私もさ、上条さん見てるうちに思ったな。『この人は何か違う!』って」

初春「『うわ、微妙』って顔してませんでした?」

佐天「そんな昔の話は忘れました」
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:55:06.63 ID:Wqjh1PAAO<> 上条「ちくしょう」
こめかみを強く押さえる。

頭の中で映像が流れ続ける。

まるで本当に起きた出来事のように記憶が改竄され歪んでいく。

このままではおかしくなる。

右手は無意識に“星屑との握手”を握っていた。

亀裂が入る。
視界が割れる。

「御坂……っ」
御坂の羞恥に染まる顔が頭から離れない。

五和の嬌声が耳から離れない。

上条は力一杯拳に意識を集中する。

やがてソレは光となって消滅した。

歯を食いしばる。
欲望を必死に耐える。
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:55:43.36 ID:Wqjh1PAAO<> まだ大丈夫、そう自分に言い聞かす。
あれは幻覚だ。
御坂はいない。

御坂を傷つけていない。その事実に安堵した。

上条「なんで……」
下半身が露出している。

力なく横たわる五和。
衣服は乱れ、胸が露出している。

上条「違う……俺は……」

右手には“星屑との握手”

上条「…五和……?」

無言。

右手には“星屑との握手”

上条「なあ、五和?」

あたたかい。いつわ。
つながる。

上条「何が起きてんだよ……誰か……教えてくれよ……」

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:56:11.60 ID:Wqjh1PAAO<> 御坂「ああああああ!」
電流を放出する。

打ち付けた拳がコンクリートを砕く。

御坂「……舐めんじゃ……ないわよ……」

ポタポタと地面に血が垂れる。

御坂美琴は意識を取り戻す。
先程まで自分が犯されていた感覚が残っている。

脳に直接映像を送り込まれたような気分。

真実ではないことを真実として記憶する。
そんな洗脳に近い出来事を体験した。

御坂「はぁ…はぁ…」

記憶が曖昧だ。


御坂「……何がどうなってんのよ……恥ずかしくてもう当麻に顔向けできないじゃない……」

バチバチと少女は放電する。

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:57:37.99 ID:Wqjh1PAAO<> 結標「アンタは大人しくしてなさいよ」

姫神「わかった。待ってる。」

結標「動かない?どういうことかしら?」

一斉に動き出した駆動鎧が動作を停止する。

再び動き出す気配がない。

理解できない。
結標淡希は一連の騒動に関して無関係ではあるが、これほど派手に学園都市が動いている以上は無視することもできない。

結標「あれは……テレポーター?」

宙に浮かぶナニかで男を蹂躙している少女を発見する。

※大変危険ですので絶対に真似しないで下さい
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:58:08.12 ID:Wqjh1PAAO<> 黒子「ふぅ……」

男「ヘルプ!ヘルプ!」

黒子「まだ降参しませんの?」

男「いやっ!降参してるぅ〜」

結標「……何してるの?白井黒子」

黒子「…はい?どなたです…の…って…結標淡希!?」

白井黒子は瞬時に戦闘態勢を取る。

結標「あー待って待って、貴女と争うつもりはないから」

黒子「……ではどういったご用件でしょう?」

結標「貴女…ジャッジメントよね?こんなところで油売ってていいの?」

黒子「はうっ!そうでしたの……どうしてこんなことに……?」

結標「知らないわよ。貴女がバカなだけでしょ」

黒子「うっ……」

結標「職務怠慢ね。この忙しいときに」

男「そうだ!職務怠アーっ!」

黒子「駄犬はお黙り!ですの」

結標「垣根帝督を駄犬呼ばわりなんて…なんて命知らず」

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 21:58:38.93 ID:Wqjh1PAAO<> 黒子「この顔を見てたらこうイライラとムラムラが…」

結標「……うわあ……ないわ…」

垣根「そこで俺を見るな!」

結標「だって…ねえ?もうこいつオッサンじゃん……」

垣根「オッ…ちょ…え?」

結標「12歳以上の男は全員オッサンよ、覚えておきなさい。これ常識」

垣根「そんな常識あってたまるアッー!」

結標「あら、いいわねこれ」

黒子「わかりますの?」

結標「この普段強がってる男を支配してる感…たまらないわ!……まぁ、オッサン相手が残念よね」

黒子「そうですわね。知り合いの類人猿なら最高ですのに」

結標「えっ、なにそれ小学生!?それとも幼……ハッ!」

黒子「……ショタコン」

結標「いや違うわよ!?私違うから!」

垣根「ショタだな」

結標「いやあああああ」

■■「私は。いつまで。待てばいいの。」
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 22:00:12.95 ID:Wqjh1PAAO<> フレンダ「結局麦野のおごりよね?」

麦野「そうね」

フレンダ「よーし、そこのおっぱい大きい姉ちゃん注文いい?」

ウエイトレス「は…はい!?ご…ご注文ですね!……少々お待ちください」

フレンダ「うん、待ってる」

麦野「……恥ずかしいからやめなさいって。私帰るわよ?」

フレンダ「誰?私が思うに麦野に羞恥心なんてない訳よ」

麦野「殺すぞテメェ……私だって女だし…」
フレンダ「は?」

麦野「だから殺すぞ、フレンダァ!」

フレンダは麦野の胸を揉む。

フレンダ「ごめんて。これは友好関係を円滑にするためのスキンシップな訳よ!」

麦野「どこがだよ?ただの酔っ払いオヤジじゃない。はぁ……」

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 22:00:41.36 ID:Wqjh1PAAO<> フレンダ「もう、ほんと可愛いなぁ〜。安心してよ、私は麦野一筋だからぁ」

麦野「…………」

フレンダ「ああ〜っ!無言で帰ろうとしないで!結局冗談だって!冗談だから!」

麦野「もう私たち終わりにしましょう。私にはあなたの考えている事がわからないの」

フレンダ「そんな……ダーリン!」

ウエイトレス「…………あのぉ……」

麦野「え?…うっ……いや!え?ちょっと待ちなさい?今のネタだから!私ノンケだからね!?ね?」

ウエイトレス「いや……ご注文……」

麦野「ご…ご注文!そうよ!そうよね!」

フレンダ「僕は麦野が食べたいな」

麦野「フレンダァァァァ!」

フレンダ「テンパって必死な麦野も可愛いよ」

麦野「死ね!!」


フレンダ「そして持参した鮭弁を美味しく頂きましたとさ」

麦野「帰る!」
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 22:02:42.91 ID:Wqjh1PAAO<> 自分がなぜ女装をするのか考えてみた。
生まれついての容姿?
性格?
それとも性癖?
どれも違う気がした。

強いて挙げるなら私はこう答えるだろう。

似合うから――

一方通行は、今日も鏡に向かって笑顔を作る。

私は可愛い。私は可愛い。そう呟きながら……。

いや――そんなのは幻だ。
私は鏡に映る自分が嫌い。

鏡の中の私は、「はァ……」と小さく溜め息を吐いた。

憂いを帯びた表情でこちらを見つめる“美少女”

見ないで。
私を見ないでよ。

鏡に映る美少女……いや“少年”は、好きで女装をしているわけではない。

“少年”一方通行は幼い頃に両親と離れ、モルモットとして引き取られた。

現在はアンチスキルである黄泉川愛穂や元研究者の芳川桔梗、打ち止めらと共に生活している。

黄泉川や芳川はまだ若く、独身で、性格面も特に?問題は無かった。

たった一つの悪癖を除いては……。

そもそもの事の発端は酒だった。

酔った二人に無理矢理服を奪われ、彼は女の子にされた。

大喜びの打ち止めを見て、彼は言葉を失った。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 22:03:24.89 ID:Wqjh1PAAO<> 鈴科百合子は自分を呪う。

現実を受け入れた自分を。

大人の階段登る。
俺はまたシンデレラさ。
イケメンだったと、いつの日か
思う時がくるのさ……

気にならなかったわけじゃない。
それでも、もう過去の出来事と割り切っていた。

鈴科百合子の中に一方通行がいるのか

一方通行の中に鈴科百合子がいるのか

打ち止め「アナタも大切だけど百合子お姉ちゃんも大好きだよってミサカはミサカは懇願してみたり」

打ち止めはずっと想い続けていたのだ。少女と見まがうほどの美しさを持った一方通行を。

鈴科百合子は自分を愛してくれる打ち止めを慕った。

一方通行はただ無条件にロリを愛した。

打ち止めが自分に向ける愛情が、既に普通ではないことを知りながら……。

目をそらし、その歪みを受け入れた。

――女装は嫌いだ。
どうして俺を見てくれないの?

打ち止めへの歪んだ愛情は、今日も悲鳴をあげる。

――俺はここにいるよ?

一方「……なァ?打ち止めェ」

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 22:05:07.41 ID:Wqjh1PAAO<> ??「怪しい人物がいるって通報があったのだけど」

?「…自分が…ですか?」

??「ちょっと持ち物見せてもらえる?」

?「はい。お仕事大変ですね」

??「そうでもないわ。今は好きでやってるから」

??「うん?観察日誌?」

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 22:05:34.83 ID:Wqjh1PAAO<> はじめまして…と言うべきでしょうか?
僕の名前は海原光貴、特に取り柄もない普通のストーカーです。

まあ…ストーカーであることは重々承知しています。昔からよくからかわれたりもしました。

しかし、義妹に変態と呼ばれたことだけは御座いません。

ですが実際のところ、僕は変態です。すみません。

僕は普通の恋愛には興味がありません。

普通が大切なのは分かっていますが、今のところ、裏で糞みたいな仕事をしているほうが有意義だと思いまして。

元ですが暗部で働くことになったのは……
……失礼しました。
無駄話をしていると本当に長くなりそうなので先に進みたいと思います。

僭越ながら、僕はこの物語の観客であり、皆さんとこれからほんの少しの間視点を共有することになる者です。

とは言っても、今はもっぱら御坂さんを観察する毎日ですね。

何事にも「クソッタレ!テメェのケツの穴を俺様のスティックでファック!ファック!」くらいの心意気が大切です。(食事中の方申し訳ありません)

そんな僕にも幼い時分がありまして。
そこに真の初恋がありました。

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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 22:06:00.51 ID:Wqjh1PAAO<> 幼い僕の高鳴る鼓動!ハートはブレイクン寸前!

これがラブだと気づいたときには、僕は相手に向かってこう叫んでいました。

「大きくなったらッ!結婚しようねぇぇぇぇ!?」

それが人生ではじめての告白で、

「……イケメンじゃないからイヤよ」

その一言で僕の恋は玉砕しました。

いや、冷静に考えてみると初恋が始まる前に終わっていたのではないでしょうか。

ちなみに今では僕の妹です。

「イケメン?なんだそれは?」
そんな感じで
なんだか切ないです。

自分にフォローを入れてみました。↓
「今の僕はイケメンだと思います。」

……自惚れでごめんなさい。
ですが僕は自由に顔を変更できますので、ある程度イケメン風に描かれています。

面の皮が厚くてすみません。

まあ全部社交辞令的な謝罪なのですが。
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(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 22:06:26.63 ID:Wqjh1PAAO<> 僕は変態なので、何を語ろうか考えながら喋っていると頭があることで一杯になります。

そう私の嫌いなもの
それは上条当麻

あれはかなりハードだったと思います。

我ながら壮絶な体験でした。

寝取られですよ、寝取られ。

しかしあの時初めて満たされたのは内緒です。

私の中に宿る変態の心を垣間見た気がします。

……ちょっと目眩がしました。

今日も御坂さんを想い、僕は
御坂さんは
御坂さんが
今日の御坂さん
御坂さん御坂さん
以下略
『御坂観察日誌』

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個法「どう見ても変質者です本当にありがとうございました」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage saga<>2011/09/28(水) 22:07:27.77 ID:Wqjh1PAAO<> 手のひらから溢れ落ちた携帯が、スローモーションのようにゆっくりと落下していく。

手すりに当たっては大きな音が辺りに響いた。

カン、カン、カン
階下へ、階下へ。
着信音は既に途切れていた。

吹き抜けになった階段フロアの7階から、落ちていく携帯を見つめて、“私”は深く溜め息を吐いた。

昨日から不幸続きだ。
買い物に出れば財布は落とす、落ち込んでたら男に絡まれる、果ては逃げる最中に事故に遭う……もう散々だ。

しかしそれもまだ序の口だった。

本当の悪夢は4時間前に遡る。

今朝早く、落とした財布を拾ったという人物から電話があった。

財布にあった学生証から私の身元を知ったらしい。

声はまだ若そうな男で、手渡しで返すというものだから警戒しながらも待ち合わせ場所に向かった。

若い男だ。
別段なんの特徴もない容姿。
印象に残らない線の細さ。

貴方の平凡な日常を刺激に変えてみませんか?

こんな世の中だからこそ、必要なものがある。

ストレスが溜まって胃潰瘍寸前な貴女。

毎日ただ生きるだけの貴女。

我々はそんな迷える現代人に娯楽を提供する組織です。

男は言った。

ようこそ、綺羅星十字清教へ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<><>2011/09/28(水) 22:09:45.77 ID:Wqjh1PAAO<> 本日の投下はここまでです。
それでは綺羅星!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/29(木) 00:30:36.09 ID:kzZWd/e4o<> 綺羅星! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/02(日) 23:37:47.64 ID:vqUcLLF8o<> きらぼし! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<><>2011/10/23(日) 11:14:47.94 ID:yFqA77P3o<> まだー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長野県)<>sage<>2011/11/17(木) 02:45:38.44 ID:PMZe5Y1ro<> まってるんだぜ <>