◆qHk/ibMXRI<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:06:32.51 ID:zuLE1xQqo<>保守してくれた人ありがとうございました
そして申し訳ありませんでした
それでは最初から投下していきたいと思います<>憂「桜が丘王国」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:08:24.04 ID:zuLE1xQqo<> ヒューヒュー!

ワーワー!

純「では、これより、我が桜が丘王国武術大会準決勝戦を執り行ないます!」
  西は平沢憂対中島信代! 東は中野梓対和嶋まき!
  4者とも決勝を目指し力の限り戦って下さい!」

信代「へぇ・・・あんたが平沢憂か・・・私の攻撃に耐えられるかしら?」

憂「こんな所で負けていられません。悪いけどあなたにはここで負けてもらいます」

信代「なかなか言うわね・・・でも吠えずらをかくのはお前の方だ!」ダダダッ!

カキーン!

憂「くっ・・・重い・・・でも隙だらけですよ信代さん!」

バシッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:09:00.86 ID:zuLE1xQqo<> 信代「くそっ・・・無念・・・」パタリ

純「西の勝者は平沢憂! 東は・・・」

子供「母ちゃ〜ん!」

まき「ごめんね・・・私勝てなかった・・・」パタリ

子供「母ちゃ〜ん!!」シクシク

純「勝者中野梓! では、引き続き決勝戦に移る訳だが・・・
  その前に! 女王よりお言葉があります!」

和「二人ともお見事! これから二人に勝負してもらう訳だけど・・・
  優勝した方にはこの・・・平沢唯に求婚する権利を与えるわね!」

梓「憂! 遠慮は無しですよ。友達だからといって・・・
  手加減等したら許さないですよ!」

憂「梓ちゃんも手加減したら許さないからね!」

純「では、平沢憂対中野梓! 決勝戦始め!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:09:43.99 ID:zuLE1xQqo<> 憂「先手必勝!」

ダダダッ!

憂「喰らえっ!」

スッ・・・

憂「躱された・・・?」

梓「まだまだ甘いですね。憂! 喰らえっ! リトルファイアー!」

ボン!

憂「熱っ!」

梓「どうですか? 私の炎を喰らった感想は?」ニヤニヤ

憂「なかなかやるね。でも今度はそうはいかないよ!」

ダダダッ!

梓「さっきと同じように突っ込んできても無駄ですよ!」

スッ・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:10:19.53 ID:zuLE1xQqo<> 梓「これで止めを刺してあげるです。喰らえ! ぷちブリz・・・」

ザクッ

梓「そんな馬鹿な・・・」パタリ

純「そこまで! 勝者平沢憂!」

ワーワー!

憂「梓ちゃん大丈夫?」スッ

梓「くっ・・・大丈夫です! 憂の勝ちですよ」パシッ

ワーワー!

純「では、平沢憂前へ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:11:00.00 ID:zuLE1xQqo<> 和「おめでとう! 平沢憂! さっ、唯・・・」

唯「平沢憂様とおっしゃいましたね? とても素敵な戦いぶりでした。
  喜んであなたの妃となりましょう」

ヒューヒュー!

和「憂の優勝と・・・そして唯との結婚を!いや・・・
  我が桜が丘王国の未来を築く二人を祝おうじゃないの!
  皆!宴の準備をして!」

ワー! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:11:46.85 ID:zuLE1xQqo<> さくらがおかじょう! てらす!

唯「とても素敵な宴でしたね」

憂「そうですね」

唯「母は騒ぎ過ぎの様でしたけど・・・母も嬉しいのです。
  あなたの様な後継が出来て・・・もちろん私もです」

憂「ありがたきお言葉です。身に余る光栄です!」

唯「憂さん・・・」

憂「何でしょうか? 姫・・・」

唯「私の事を姫とは言わずにお姉ちゃんと呼んで下さいますか?
  それと、もしよかったらお互いに敬語を使わないで話をしてくれませんか?」

憂「わかりましt・・いや分かったよお姉ちゃん!」

唯「憂! ありがとう! 私は憂の事を誰よりも信じているからね!」

憂「ありがとう! お姉ちゃん!」

バサッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:12:20.77 ID:zuLE1xQqo<> 唯「キャー!」

怪物「ヒメハモラッタ!」

憂「お姉ちゃんは誰にも渡さないよ!」

ピュッ!

スッ・・・

憂「そんな攻撃は効かないよ! 喰らえ!」

ザクッ!

怪物「ギャアアアアアア!」

唯「ありがとう! 憂!」

憂「どういたしまして! お姉ちゃんは誰にも渡させないんだから!」

バサッ!

憂(しまった! さっきの魔物はおとりだったか・・・)

唯「憂! 憂! うーいっ!!」

憂「お姉ちゃーんっ!!」

バサッ!バサッ!バサッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:12:58.99 ID:zuLE1xQqo<> かつて東の山に・・・

邪悪な心 邪悪な力を持ち
邪悪な姿となりて・・・

すべてを憎む魔王現れし時・・・

西の山より勇者現れ・・・

強い心 強い力を持ち
勇ましき姿となり・・・

魔王をうちくだかんとした・・・

和「これが過去に伝わる伝説よ・・・
  でも勇者は心を閉ざし山に籠っているわ・・・おまけにこの時期に魔王が蘇るなんて・・・」

憂「私が行きます!私が姫を救って参ります!」

和「あなたが行くと言うの!? 流石よ! それでこそ憂だわ! 
  魔王を倒し、唯を救い、平和を取り戻してこそ、新しき勇者!
  新しき勇者こそ我が桜が丘国の王に相応しいわね!
  頼むわね! 憂! あなたなら必ず唯を救えると信じているわ!」

憂「ありがとうございます! 一刻も早く姫を救って見せます」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:13:25.92 ID:zuLE1xQqo<> 和「勇者の話は大臣が詳しいわ! 聞いてみたらどうかしら?」

憂「わかりました。ありがとうございます」ペコリ

憂(えっと大臣は何処かな・・・・あっいたいた)

憂「あなたが大臣ですね。勇者の話について聞かせて下さいますか?」

純「わかったよ・・・かつて・・・もう10年も前になる・・・
  どこからともなく魔王が現れ、魔王山を築き、この桜が丘一帯を脅かした・・・
  そして先代のお妃様を連れ去った。
  そんな時立ち上がったのが勇者だ。僧侶と共に魔王に戦いを挑み
  そして倒した!
  和様はお喜びになり、勇者も一躍英雄となった。
  だけど、何故か突然姿を消して西の山に籠ってしまった・・・
  僧侶も今や消息は不明だ・・・」

憂「そうでしたか・・・当時の勇者様に会えれば何か手がかりがあると思ったのですが・・・」

純「仕方がない事だね。私にはこんな事しか言えないけど、姫様を頼むよ!」

憂「わかりました・・・ありがとうございます」

憂(まずは色々と探索してみるか・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:14:24.40 ID:zuLE1xQqo<> 憂(お城にあった武器と防具と食糧等沢山貰って来た・・・)

憂(こんなに貰っちゃっていいのかな・・・? でも持って行けって言われたから良いよね・・・)

憂(さてと出発だ!私も過去の勇者様に負けない様に頑張るぞ!)

ガチャ・・・

キャー!ウイサマー!

コッチミテー!

憂(す・・・すごい人の数・・・嬉しいな!)

兵士「町の者達が憂殿を見送りたいそうです」

市民「あなたこそ新しき勇者!」

市民「あなたが姫様をつれ帰ると信じています!」

市民「憂様! ここにサインをして下さい!」

市民「憂様! 南に豊郷の村があります。そこには私の親戚が住んでいます。是非立ち寄ってください!」

憂(嬉しいな・・・でももう出発しなくちゃ!)

?「抜け駆けですか憂!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2011/05/25(水) 18:15:31.21 ID:zuLE1xQqo<> 憂「梓ちゃん・・・」

梓「私も行くよ。魔王なんか・・・武闘大会で優勝を競った私達ならきっと倒せるはずですよね!」

憂「梓ちゃん・・・分かったよ・・・これからよろしくね!」

梓「もちろんです! 憂! ところで先ずは何処に向かいますか?」

憂「とりあえず、市民の一人が南に豊郷の村があると言っていたからそこに行こうと思う」

梓「わかった」

スッ・・・

梓「今何か通らなかった?」

憂「気のせいだと思うよ。それよりもこんな所に猫がいるよ。かわいいね」ナデナデ

梓「ダメですよ憂!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:16:35.17 ID:zuLE1xQqo<> パクッ

憂「痛ーい!」

梓「確かに猫に良く似ているけど、ほらこの猫には目が3つあるでしょ?」

憂「って事はやっつけないといけないよね?」

梓「そうですよ。つまりこの猫はモンスターなのです」

憂「そうと分かれば・・・喰らえ」シュッ!

猫「ふしぁぁぁ!」ザクッ

憂「くっ!・・・」

梓「憂、どいててください。喰らえウインドウアイス!」

猫「ふしぁぁぁ・・・」パタリ

憂「やったね! 梓ちゃんも新しい魔法を覚えたんだね」

梓「そうですよ。こういうものは日々の鍛練が重要ですからね」

憂「そっか・・・私も梓ちゃんに負けていられないな・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:17:35.98 ID:zuLE1xQqo<> 憂「けっこう疲れるね」

梓「そうだね。今日だけでも魔物を10匹以上やっつけたからね」

憂「もうそろそろ村に着かないかな・・・」

梓「憂、ここに道しるべがあったよ」

憂「何々・・・ここから西に行くと豊郷の村、
  東に行くと禁断の地、北は名も無き山だって」

梓「でもここから西って事はもうちょっとしたら村に着きますね」

憂「そうだね! あと少し頑張ろう!」

梓「うん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:19:06.81 ID:zuLE1xQqo<> とよさとのむら!

憂「着いたー」

梓「とりあえず今晩の宿をとらないといけないね」

子供「あ! お母さーん!」

バタン

憂「家の中に入っちゃったか・・・」

梓「仕方がないですよ・・・だってもう夜ですから」

憂「とりあえず村人に宿屋の場所でも聞きますか」

?「たまにはこうして星空を見上げるのもいいものだな」

梓「すみません!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:20:19.19 ID:zuLE1xQqo<> 女「私に何か用?」

憂「私達宿屋を探しているのですが、何処かにありませんか?」

女「ああ宿屋ならここから真っ直ぐ行って一つ目の角を左に曲がった所にあるぞ」

憂梓「ありがとうございます」

女「なーに気にするな」

憂「えっとここを曲がるんだよね」

梓「そうそうここを曲がって・・・っと・・・あった!」

憂「さっ入ろう!」

梓「うん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:21:02.94 ID:zuLE1xQqo<> やどや!

憂「すみません、私達ここに泊まりたいですけど空き部屋はまだありますか?」

受付「今確認してまいります」タッタッタ・・・

憂「空きがあるといいね」

梓「そうだね・・・でもあの様子だと・・・」

受付「大変申し訳ありません! ただ今満室状態でお客様を泊めることができません・・・」

憂「仕方がないね・・・」

梓「他を当たるか・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:22:00.28 ID:zuLE1xQqo<> 憂「あれから村中を探したけど・・・」

梓「宿屋はあの一軒だけだった・・・」

憂「仕方ないね・・・野宿でもするか・・・」

梓「そうだね・・・」

子供「ねぇねぇ宿が無くて困っているなら僕の家に来なよ」

憂「本当にいいの?」

子供「いいよ。だってお姉ちゃん達は悪い魔物からお姫様を救う為に旅をしているんでしょ」

梓「確かにそうだけれど・・・」

子供「なら、そんな勇者様達が困っているなら少しでも助けてあげたいよ。
   ほらっ!ちゃんとご飯も用意してあるから入りなよ」

憂「じゃあ、お言葉に甘えて・・・お邪魔します」

梓「お邪魔します」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:23:00.73 ID:zuLE1xQqo<> 子供「やっぱり武術大会で優勝した平沢憂様だ!」

母親「この子ったら 憂様の大ファンですのよ。あの子があなた達を見つけたものだから、
   私達の家に泊めてあげてくれないかってずっと交渉していたのよ」

憂「わざわざありがとうございます」

梓「憂ばっかり羨ましいです」プクーッ!

憂「まあまあ梓ちゃんも良く頑張ったよ。下手したら私が負けていたかもしれないからね」

梓「そうかな///」

子供「あっ! 思い出した・・・この人は憂様に決勝戦で負けた人だ」

梓「それはどういう意味ですか!」プクーッ!

憂「まぁまぁ落ち着いて・・落ち着いて・・」

母親「さぁ沢山お食べ。料理はまだまだいっぱいあるわよ」

憂「それじゃあ・・・遠慮せずにいただきます」

梓「いただきます」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:23:58.68 ID:zuLE1xQqo<> 憂「今日一日長かったね」

梓「そうだね」

憂「最初は一人で冒険するものだと思っていたから、梓ちゃんが仲間になって貰えたときはとても嬉しかったよ」

梓「そう言ってもらえるとうれしいです///」

憂「でもお姉ちゃんは未だに攫われたままだよね・・・」

梓「確かに心配ですね。でもここでくよくよしていても始まらないです。今日は思いっきり休みましょう!」

憂「そうだね。そうしよう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:24:34.67 ID:zuLE1xQqo<> 憂「ふぅ気持ちよかった」

子供「あっ! 憂様お風呂から出たんだ! じゃあ僕の部屋に来てよ」

憂「そんなに慌てなくてもすぐ行くよ」

子供「いいから早く! 早く!」

憂「わっ! ちょっと・・・」

梓「いいなぁ・・・憂が羨ましいです」

母親「梓さんはこちらで私と一緒に寝ましょうか」

梓「ではお邪魔します」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:25:08.45 ID:zuLE1xQqo<> 子供「憂様はどうやったらそんなに強くなれたの?」

憂「そうだね・・・まずは毎日素振りをしたり、実戦を何回も行ったり基本的な事を繰り返し行ったからかな」

子供「そっか・・・地道な努力が大切なんだね」

憂「そうだよ。あっ! 後好き嫌いをしない事かな」

子供「す、好き嫌いなんてないもん!」

憂「そうかな? 今日だってピーマンを食器の端に避けている所を見ちゃったよ」

子供「あちゃーちゃんと見られちゃったか・・・」

憂「好き嫌いする子は強くなれないよ」メッ!

子供「ごめんなさい・・・これから気をつけるよ・・・」

憂「分かればいいよ。さぁもう夜も遅いからもうおやすみ」

子供「おやすみなさい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:26:40.92 ID:zuLE1xQqo<> よくじつ!

憂「昨晩は泊めていただきまして、ありがとうございました」

梓「おかげ様で野宿せずに済みました」

母親「こちらこそ息子と一緒に寝ていただいてありがとうございました。
   ところでこれからどうするつもりですか?」

憂「これからはかつて魔王を倒したと言われている勇者と僧侶を探しに行きます」

子供「勇者と僧侶とは関係ないかもしれないけど隣の律っていう人が珍しい盾を持っていたよ
   出発前に観に行ってみるといいよ」

母親「そういえば知り合いから聞いた話だけど名も無き山の山頂にお墓があったわね。
   でもこんな事なんて全然関係ないわよね」

憂「そうかもしれませんけど、当たってみる価値はあります。ありがとうございました。
  では行って来ます」

母親「気をつけるのよ!」

子供「また遊びに来てね!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:27:37.02 ID:zuLE1xQqo<> 憂「あっ! あなたは・・・」

律「ああ昨日の二人組だね。それで宿屋は見つかった?」

梓「残念ながら満室でした・・・でも隣の人の好意で泊めてもらえました」

律「そっか・・・それはよかったな」

憂「はいありがとうございます。ところでその盾は・・・」

律「ああその盾ね、その盾はたまたま城下町に行った時、福引で当たったものだよ」

梓「随分と立派な盾ですね」

律「そりゃそうだろ! 何でも建国100周年を記念して造られた盾だからな!
  どうやら世界に一つしかないらしいぞ。どうだ羨ましいだろ」

梓「そ、そんな事ないです」

律「強がらなくてもいいぞ! 見たくなったら何時でも見に来ても良いからな」

梓「憂! なんかとっても悔しいです。早く出発しましょう」

憂「分かった。分かった。 じゃあ律さんお邪魔しました」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:28:48.05 ID:zuLE1xQqo<> バサッ!

憂「きゃあああ!」

梓「今度は大鳥ですか! やっつけてやるです! 喰らえ!ボムファI・・・」

バサッ!

梓「くっ・・・なかなかやるですね・・・」

憂「大丈夫?」

梓「大丈夫ですよ。それよりも鳥に注意するです」

憂「言われなくてもそうするよ!」

バサッ!

スッ・・・

ドーン!

大鳥「ギャアア!」パタリ

憂「ふぅ何とか倒したね」

梓「もたもたしている暇はありません! さぁ出発しますよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:30:11.95 ID:zuLE1xQqo<> なもなきやま!

憂「着いたねー!」

梓「でもこの密林の中を登って行かないとお墓は見えないですよ」

憂「そっか・・・でもそこに行くと過去の勇者様について何かわかるかもしれないね。頑張ろう梓ちゃん!」

梓「もちろんです!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:30:43.88 ID:zuLE1xQqo<> 憂「はぁ・・・はぁ・・・」

梓「くそっ・・・まだ着かないですか・・・」ハァ・・ハァ・・

憂「一体何時になったら頂上に着くのかな?」ハァ・・ハァ・・

梓「誰かに・・・誰かに道を聞けると良いですけどね」ハァ・・ハァ・・

憂「そんな人誰も見なかったよ」ハァ・・ハァ・・

梓「仕方がないですねもう少し頑張りましょう」ハァ・・ハァ・・

憂「はぁ・・・はぁ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:31:25.51 ID:zuLE1xQqo<> 憂「やっと着いた」ハァ・・ハァ・・

梓「ここまで長かったです」

憂「あっあれがそうかな」

梓「早速見てみましょう」

憂「何々・・・『魔王と戦いし勇者 秋山澪 ここに眠る・・・』だって・・・」

梓「あぁ勇者は死んでしまったですか・・・! あれ・・・隣の墓は何ですかね?」

憂「何々どうやら田井中聡と言う人の墓らしいよ」

梓「ここまで来たのも無駄足だったというわけですか・・・」

憂「そうだね・・・下山しようか・・・」

梓「そうしましょう・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:32:10.73 ID:zuLE1xQqo<> 憂「まぁ勇者が死んでしまった事が分かった事だけでも良しとしようよ」

梓「でも無駄足だったのには変わりないですけどね・・・」

憂「もう! ここ一体が密林だから景色がちっとも変わらないよ」

梓「じゃあ近道してみる?」

憂「えっ本当にあるの?」

梓「それじゃあ私について来るです!」タッタッタ

憂「ちょっと待ってよー梓ちゃん!」タッタッタ

梓「待たないですよ憂!  !」

憂「どうしたの?」

梓「こんな所に家がありますよ」

憂「あっ!ここに人がいたよ。じゃあひょっとして此処の家はこの人のものかな?」

梓「だとしたら今晩泊めてもらって食費を節約するです!」キリッ!

憂「しぃぃぃ・・・梓ちゃん声が大きいよ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:32:59.92 ID:zuLE1xQqo<> 女「何か用?」

憂「あのーもしよかったら今晩ここに泊めて欲しいのですがよろしいでしょうか?」

女「泊まる分には構わないけど、食べ物等はいきなり来られても用意出来ないから各自で用意して」

憂「わかりました。ありがとうございます」

女「私はあそこの部屋にいるから何かあったら呼んで」

憂「わかりました」

梓「ちぇ・・・折角食費を浮かせられると思ったのに・・・」

憂「でもこの女の人綺麗だったね」

梓「確かに、でも無口だったですけどね・・・ところであの盾は一体何処で手に入れたのかな?」

憂「確かに気になるね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:33:49.88 ID:zuLE1xQqo<> コンコン

憂「すみません」

女「どうかした?」

憂「あの盾は何処で手に入れましたか?」

女「ああ・・・あの盾なら10年位昔に商人から買ったものだぞ」

梓「へぇーそうですか。随分と立派な盾ですね」

女「何でも商人によるとここら一帯には魔物が良く出るらしいから防具の一つでもあった方が良いって言っていたからな
  それに値段も安かったからこの盾を買ったんだよ」

憂「でも、私達この盾を他の場所で見ています。それもその人によると『何でも建国100周年を記念して造られた盾だからな!
  どうやら世界に一つしかないらしいぞ』って言っていました」

女「じゃあ、きっとその人が騙されたと思うぞ。盾の事についてはもう話すことはないな。おやすみなさい」パタン

梓「あの女の人何か隠しているようだね」

憂「そうだね。もしあの人が言っていることが本当だとしたら律っていう人の話が怪しいね」

梓「とにかく少なくとも、もう一度律さんに会って話を聞いてみる必要があるようですね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:34:27.35 ID:zuLE1xQqo<> よくじつ!

憂「昨晩は泊めていただきまして、ありがとうございました」

女「・・・山で遭難しかけていたから助けただけだ・・・」

梓「では私達は行きます」トコトコ

女「・・・・・・」

憂「泊めて頂いて難だけれど、あの女の人無愛想だったね」

梓「まるで、他人には心を許していないような感じでした」

憂「とにかく今は急いで村に戻ろう」

梓「そうだね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:35:07.94 ID:zuLE1xQqo<> 憂「あっ・・・ このお花綺麗!」

梓「ダメですよ憂!」

ヒュー・・・

憂「さ・・・寒い」ブルブル

梓「このお花はアイスフラワーと言って近づく者に冷気を浴びせて凍らせ、弱ったところを食べる
  肉食植物ですよ」

憂「それを先に言ってよ・・・でもそうと分かれば」ダダダッ!

憂「喰らえっ!」

ゴーン!

憂「か・・・固い・・・」

梓「ここは私に任せるです! 喰らえっファイアーウォール!」

ゴオオオオオオオ!

梓「さぁ、先に進みますよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:36:34.63 ID:zuLE1xQqo<> 憂「やっと下山出来たね」

梓「ここまで長かったです・・・って安心している場合ではないですよ」

憂「・・・分かっているよ」

ガルルルル!

シャー!

梓「喰らえっ! ブラウンクリフ!」

ヒュウウウウ!ザク!ザク!ザク!

キュルルルル・・・

梓「ふう・・・何とかやっつけたです」

憂「梓ちゃん危ない!」

シャー!

ザクッ!

梓「くっ!・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:37:11.44 ID:zuLE1xQqo<> 梓「一体何匹いるですか! これじゃあきりがないです!」

憂「梓ちゃんここは私に任せて!」ダダダッ!

ガルルルル!

シャー!

憂「はっ!」スッ・・・

グルグルグルグル

ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!

ギャアアアアアアアア!

キュルルルル・・・

パタリ・・・

梓「憂! 凄いです!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:37:43.92 ID:zuLE1xQqo<> とよさとのむら!

憂「再び来たね」

梓「そうだね」

憂「さてと律さんは・・・っと」

梓「噂をすれば・・・」

律「おーい! お前らまた私の盾を見に来たかー?」

憂「そうですね・・・」

律「じゃあ早く入りなよ!」

梓「お邪魔します」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:38:14.78 ID:zuLE1xQqo<> 憂「本当に立派な盾ですよね。私もこの盾を使いたいです」

律「おっ! お前も分かっているじゃないか! でもダメだぞ。それはこの世でたった一つしかない私の家宝だからな」

梓「でもこの盾と同じ盾を別の場所で私達は見ているんですよ」

律「はっはっは! そんなことは有り得ないって! 前にも行ったけどこの盾は世界で一つしかないぞ!
  なら別の場所で見た盾がレプリカだったじゃないのかな?」

梓「本当に間違いありませんか」

律「くどいな! 間違いないに決まっているだろ」

憂「分かりました。この盾を持っていた人も同じようにして盾の事についてあまり語ろうとはしませんでした。
  ちなみにその人は西の山に家を建てて一人こっそりと住んでいました」

律「へぇーそうなんだ。でもこの事は私とは全く関係ないよな」

憂「そうはいきません。昨日私達を泊めてくれた子供が『隣の律っていう人が珍しい盾を持っていた』と証言しています」
  つまりこの3人の証言の内本当の事を言っている人はその子供しかいないという事が言えます」

律「ちょっと待ってくれ! 子供が嘘をついている可能性だってあるだろ!」

憂「それはありません! では重要なポイントを纏めて解説したいと思います」

律「ハッタリだったら許さないからな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:39:34.28 ID:zuLE1xQqo<> 憂「まずこの盾を持っている人は私達が確認した限り、少なくとも律さんと西の山に住んで居る女の人の2人居ます」

律「そもそもその前提が間違いじゃないのか?」

憂「確かに私達2人でこの目で見てきました。そして盾に関する証言として子供は『律と言う人が珍しい盾を持っていたよ』、
  律さんは『福引で当たったもの』そして『世界に一つしかない』と、西の山の女の人は『商人から安く買ったもの』
  と証言しています」

憂「もし仮に子供の証言が嘘だった場合この盾はありふれたものになります。
  つまり律さんの『世界に一つしかない』という証言に反することになります。
  また西の山に住んで居る女の人も同じ盾を持っています。
  この場合律さんの証言は嘘だと言えます」

律「さっきも言ったけど、この盾は福引で当たって世界に一つしかないぞ。これは間違いない事なんだよ」

憂「仮に律さんの証言が本当だとします。そうすると子供の証言は必然的に本当になります。
  問題は西の山の女の人の証言ですが、『世界に一つしかない』と言う証言より西の山の女の人の証言は嘘になります。
  しかしそうなると買っていない盾が1つ存在する事になります。
  つまりこの場合の事象について有り得ない事が発生していることになります。
  以上により子供の証言が本当で律さんの証言が嘘だと言えます」

律「分かったよ・・・私の証言は嘘だよ。でも西の山の女の人の証言が本当かもしれないだろ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:41:14.21 ID:zuLE1xQqo<> 憂「さっき言った事を条件として検証すると、もし西の山の女の人の証言が本当だった場合
  確かに珍しいとはいえ幾つか同じ盾がある事に矛盾が生じないです。
  しかし商人の行動原理を考えた場合、もし珍しい盾を売る場合少なくとも付加価値等をつけ高く売り、
  利益を上げるか、或いは商品として売らないと考える方が自然です」

憂「次に女の人によると『何でも商人によるとここら一帯には魔物が良く出るらしいから防具の一つでもあった方が良い』
  と言っていました。つまり盾を買った場所は西の山だったと言えます。
  また西の山には魔物が良く出現します。つまり商人の行動原理からして良い盾や珍しい盾を安く売ることは有り得ないと言えます」
  従って西の山の女の人の証言は嘘だと言えます」

律「確かにそうなるとお前らが言った通り子供の証言だけが本当だと言えるな・・・」

憂「一つ聞きたいのですが、どうしてあなたの証言が嘘だと分かった時に西の山の女の人の証言の人の証言を出してまで、
  私にムキになったのですか?」

律「それは・・・お前たちにこの盾についてケチをつけるからつい・・・」

梓「果たして本当にそうでしょうか・・・あなたが意地になるように西の山の女の人も同じように盾の事について
  黙っていました。それはまるで誰かをかばうようにして」

憂「これはひょっとして律さんと西の山の女の人に何かしらの接点があるかもしれません」

律「・・・何が言いたい? ・・・」

憂「律さんと西の山の女の人を結びつける接点と言ったら・・・かつての勇者秋山澪の事ではないでしょうか?」

律「そ、そこまで知っているのか・・・私の負けだ・・・話すけどその前に2人の事について詳しく教えてくれないだろうか?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:41:53.63 ID:zuLE1xQqo<> 律「そうか・・・魔王が蘇り澪のもとへ・・・
  澪は確かにかつて魔王を倒し勇者となった。
  しかし本当は澪はある人に因縁をつけられ、脅されて止む無く魔王を退治しただけなんだ」

梓「魔王を退治出来るだけの力があればその因縁をつけてきた人をやっつけることが出来たのではないですか?」

律「ところがそうはいかなかったんだ、何故なら澪を脅していた人は澪の恋人を脅迫の材料として使っていたからな」

憂「でも脅されていたなら王様に助けを求めれば良かったのではないですか?」

律「澪は人一倍の恥ずかしがり屋だった・・・それに王様に相談したら恋人が殺された可能性だってある。
  だから澪は私にだけこの事を相談して、こっそりと魔王をやっつけることにしたんだろうな」

梓「すると・・・あなたは・・・」

律「そうだ・・・私がかつて澪と共に戦った僧侶田井中律だよ」

憂「何だか僧侶っぽくありませんね」

梓「そうですね。どちらかと言うと戦士って感じですね」

律「どういう意味だよ!」プクーッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:42:38.30 ID:zuLE1xQqo<> 律「まぁ・・・とにかく姫様を助けるのも大事だけど、澪をこのまま塞ぎこんだ状態にさせたくない。
  私も行こう! 行って澪の心を!」

憂「はい! よろしくお願いします!」

梓「頼りにしています律!」

律「おいおい梓! 先輩に対して呼び捨ては無いだろ! 梓はこれから私の事を律先輩と呼びなさい!」

梓「どうして私だけですか?」

律「だって憂は剣士で、梓は魔法使いだからな。 やはり魔法を使う者同士上下関係ははっきりさせておかないといけないからな」

梓「・・・わかりました」

律「さてと出発するぞ・・・ってもう夜になっていたか・・・今日は私の家に泊まりなさい。ご馳走もいっぱい振る舞ってあげるぞ」

憂「はい! ありがとうございます」

梓「律先輩って本当に料理を作れますか?」

律「何だとー! どういう意味だよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:43:35.11 ID:zuLE1xQqo<> 30分後!

律「はい! お待たせ!」

憂「おおっ! とっても美味しそうですね!」

梓「確かに美味しそうです! でも律先輩の事だから・・・」

律「うるさい! つべこべ言う前にとにかく食べてみろ! きっと美味しいはずだから」

梓「分かりましたよ・・・では・・・」

憂梓「いただきまーす!」

パクッ!

モグモク・・・

律「どう? お味の方は?」

憂「とっても美味しいです!」

律「そうだろ! そうだろ! 梓はどうだい?」

梓「とっても美味しいです でもこんなの律先輩のキャラじゃないです」

律「素直に褒めてくれよ・・・でも、2人共美味しいと言ってくれて良かったよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:44:23.73 ID:zuLE1xQqo<> よくじつ!

律「その盾は持って行くと良いぞ。かつて魔王と戦った時に使った物だからな」

憂「分かりました」

梓「皆さん忘れ物は無いですか?」

憂「大丈夫だよ!」

律「問題なし!」

梓「じゃあ出発しますよ!」ガチャ・・・

子供「あっ憂様、梓さん、それに律・・・?」

梓「っ・・くく!」

律「梓笑うな! 私は僧侶の・・・」

母親「そのお方が田井中律さん・・・?」

子供「じゃあ、かつて秋山澪と一緒に魔王をやっつけた人なの?」

律「そうだぞ! 少しは見習いたまえ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:44:58.09 ID:zuLE1xQqo<> 子供「へぇー! これから魔王山に行くんだ!」

律「そうだぞ! 私がついたからには100人力だぞ!」

母親「いよいよですね! いい報告が来ることを楽しみにしていますよ」

憂「わかりました! では私達は出発します!」

子供「憂様頑張ってねー!」

憂「分かったよー!」

梓「しかし子供に嘘をついて良かったのでしょうか?」

律「まぁ嘘っていえば、嘘だけれど、本当に魔王をやっつけにいくだろ。
  それに澪の事を考えれば嘘をつかざるを得ないからな」

憂「確かにそうですね・・・」

律「それに魔王山に入るにはある物が必要だからな」

梓「ある物って、何ですか?」

律「それは後のお楽しみだよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:45:36.25 ID:zuLE1xQqo<> なもなきやま!

憂「律先輩が大声を出してくれるから、魔物を一掃出来て助かります」

律「いわゆるゴットボイスっていう技だ、僧侶だけに許された技なんだぜ」

梓「律先輩の『ウォー!』っ・・くく!」

律「私に恨みでもあるのか?」プクー!

梓「そういうわけではないですけど・・・あっ魔物ですよ!」

律「どれどれ・・・ってでけー!」

ガルルルル・・・

梓「! 思い出した。あれは確かダースグリズリーと言う熊の魔物です。
  強靭な力と鋭い歯で獲物を狩る凶悪な肉食獣ですよ」

律「ならまた私のゴットボイスで・・・ウォー! ウォー!」

ガルルルル! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:46:11.45 ID:zuLE1xQqo<> 憂「効いていない! ならここは私が!」

ダダダッ!

憂「喰らえっ!」

ダーン!

ガルルルル!

グサッ!

憂「きゃぁぁぁ!」

律「大丈夫か! 今すぐに回復してやるぞ!」キュイイイン!

梓「憂の傷がみるみる塞がっていくです」

ガルルルル!

ダダダッ!

律「ちっ! まだ回復しきっていないのに!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:46:54.10 ID:zuLE1xQqo<> ダダダッ!

律(ダメだやられる・・・)

梓「ブルーハーツ!」

バチッ!

バチ!バチ!バチ!バチ!バチッ!

ガルルルル・・・

パタリ・・・

梓「2人とも大丈夫ですか?」

律「ああ大丈夫だ」

憂「私も大丈夫だよ!」

梓「良かったです。本当に良かったです」

律「ああ私もやっと梓が正直になってくれて本当に良かったよ」

梓「どういう意味ですか!」プクー!

律「ちょっとからかっただけだよん! さぁ澪の家に行くぞ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:47:27.23 ID:zuLE1xQqo<> みおのいえ!

澪「・・・・・・」

憂「あなたはこの前私達を泊めてくれた人・・・」

律「澪・・・何時までそうやって心を閉ざすつもりだよ・・・」

澪「・・・うるさい! 律には関係のない事だよ・・・」

律「関係ない事なんてない! 魔王が蘇ったんだぞ!」

澪「!」

律「確かに聡の死は辛かったかもしれない、だからと言って何時までも山に籠って写真を大事にしていても
  死んだ人は帰って来ないぞ!」

澪「分かっているよそんな事位・・・」

律「聡の死だって魔王による呪いの仕業だよな! だったらこのまま魔王を生かしていたら
  今度は澪に聡の存在自体を忘れ去られる呪いをかけられる恐れがあるかもしれないぞ!」

澪「・・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:47:59.97 ID:zuLE1xQqo<> 律「行こう憂・・・人違いだった・・・勇者澪は死んだ! ここに居るのは・・・只のスネた臆病者だ!」

澪「・・・・・・」ガタッ

憂「澪さん・・・?」

澪「勘違いするなよ! くだらない魔王をやっつける為に行くのではないからな!
  私が聡を本当に愛していることを証明する為に行くだけだからな!」

律「澪しゃん・・・」

梓「全く・・・素直じゃありませんね・・・」

澪「その盾は持っていくがいい」

憂「わかりました」

澪「まずは山頂に行くぞ。魔王山に行くにはあれが必要だからな!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:48:29.79 ID:zuLE1xQqo<> なもなきやまさんちょう!

梓「着きましたね」

律「魔王山・・・澪! もしかしてここに」

澪「ああそうだ・・・あの時の恨みもう一度晴らしてやるぞ!」シャキーン!

梓「律先輩! 澪先輩の持っている剣は一体・・・?」

律「ああ、あの剣はかつて澪が魔王をやっつけた時の伝説の剣エリザベスだ!」

憂「これが伝説の剣・・・」

律「さぁ出発するぞ・・・って澪・・・」

澪「聡・・・今度こそあの忌まわしき魔王やっつけて帰ってくるからね・・・」

梓「それだけ澪先輩は聡という人を愛していたのですよ」

澪「ごめんごめん聡に出発前の挨拶をしたから遅れちゃった・・・さぁ行こうか」

?「へぇーこれが伝説の剣エリザベスか・・・」

梓「一体何者ですか?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:48:59.51 ID:zuLE1xQqo<> 憂「信代さん・・・?」

信代「あの時は負けてしまったけど今度は負けないからな、お前ら全員殺して剣を奪ってやるよ!」ダダダッ!

カキーン!

憂「くっ・・・やはり重いですね・・・でも隙だらけですよ信代さん!」

バシッ!

信代「くそっ・・・」パタリ・・・

梓「相変わらず弱いですね・・・」

澪「この人は一体誰なんだ?」

憂「武術大会の準決勝の時の対戦相手です」

律「そんなことはどうでもいいや、ほらさっさと進もうぜ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:49:42.08 ID:zuLE1xQqo<> とよさとのむら りつのいえ!

梓「いよいよ明日、魔王山に突入しますね」

律「10年前か・・・懐かしいな」

澪「私としては悪い意味で決して忘れられない出来事だったな」

憂「お姉ちゃん・・・今助けてあげるからね!」

律「お姉ちゃん・・・?」

憂「今の桜が丘王国の姫です。姫が私に対してお姉ちゃんと呼んでほしいと言ったので
  そう呼んでいます」

律「ああ・・・だから攫われたのか・・・それだったら納得だな」

澪「憂、梓今大丈夫か?」

憂「大丈夫ですけど何か用事でもありますか?」

澪「魔王との決戦前に一つ教えなければならない事がある」

律「あーあれか! でもあれを他人に教えても本当にいいのか?」

澪「魔王だって同じ事をやっているだろ、それにこれを教えないとまともに魔王と対峙出来ないだろ。
  だったら今教えておかないといけないだろ」

律「澪がそう言うならそうするべきかもな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:50:13.15 ID:zuLE1xQqo<> 澪「いいかよく見ておけよ・・・」

ボン!

梓「エリザベスが別の物に変化したです」

憂「後四角い箱がいくつか現れたよ。澪さんこれはいったい・・・?」

澪「エリザベスを剣からベースと言う楽器に変化させたんだ! 
  四角い箱みたいなものはアンプとエフェクターというものだ。正確に言えばエリザベス自身の本質は何も変わっていないぞ」

梓「でも楽器というものに変化させてどうするのですか? これだと戦闘にはとても使える様には思えませんが・・・」

澪「いいやそんな事はないぞ・・・」

ボボボン!ボン!ボン!

憂「っ!」

ボーン!ボーン!

梓「この精神が削られるような感覚は何でしょうか?」

ボーン

澪「これが楽器での攻撃だ!」

憂「どういう事ですか?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:51:00.19 ID:zuLE1xQqo<> 澪「いいかよく聞いておけよ! あくまでも私の場合だが、
  攻撃する対象を思い演奏する事でその対象から遠距離に居ながらもダメージを与えることが出来るぞ」

梓「なるほど・・・でも私も楽器を使わずに遠距離の対象に攻撃をする事が出来ますよ。
  遠距離攻撃出来るだけならわざわざ楽器にしなくても良いと思いますけど・・・」

澪「いいやそんな事はないぞ! 楽器を使うことで剣や魔法とは違う種類の攻撃を行う事が出来るぞ」

憂「つまり剣や魔法ではダメージを与えられない相手にもダメージを与えることが出来るという事ですね」

澪「ああそういう事だ! 楽器での攻撃はその相手への思いによって威力や効果が違ってくる。
  つまり思いが強ければ強いほど楽器の効果は高まるという訳だ」

梓「という事は、時には楽器での攻撃の方が剣や魔法での攻撃よりも威力が高いという事ですね」

澪「まぁ、そうだな。この事は何も攻撃に限った事ではないぞ。律見せてやれ!」

律「わかったよ。ほらよっ」

ボン! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:51:53.80 ID:zuLE1xQqo<> 憂「あっ! 今度は四角い箱が2つに金属製のものが色々と出てきたよ」

律「これはドラムと言う楽器なんだ。じゃあ行くよーん!」

ド!ド!ジャン!ド!ド!ジャン!ド!ド!ジャン!ドドドド!

梓「なんだかやる気が湧いてくるです!」

律「これがドラムの効果なんだ。ドラムは味方の補助を始め、味方を癒したり、敵を攻撃したりする効果があるんだ。
  でもドラムは元々補助用の楽器だから攻撃や回復にはあまり向かないんだ。
  まぁ回復に関してはドラムを杖に戻せばいいだけなんだけれどね」

憂「でも戦闘中ずっとあそこに座っていたら相手に攻撃されますよね」

律「だから戦闘中はこうしているよ」

ボン!

梓「ドラムが消えて何やら薄い長方形みたいなものに変わったです」

律「これがパットという物でドラムの音を登録しておけば、ボタンを押すだけでいつでもドラムの音を鳴らすことが出来るんだ」

ド!ド!ジャン!ド!ド!ジャン!ド!ド!ジャン!ドドドド!

憂「おおーっ!」

律「これで戦闘中でも自由に動けるぞ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:52:23.80 ID:zuLE1xQqo<> 澪「そろそろ憂達の楽器を見せてくれないか?」

憂「でも今日初めて楽器の事を知ったので、いきなりそんな事を言われても出来ないですよ・・・」

澪「そんな事は無いぞ。憂達には十分武器を楽器化をさせる素質がある。
  そして楽器の事を知ったぞ。律だって楽器の事を知ってから僅か数時間で出来たぞ」

律「律だってはどういう意味だよ」

澪「とりあえす、頭の中で自分だけの楽器を思い浮かべながらやってごらん」

梓「そうですね。とりあえず頑張ってみるです」

憂「頭の中でよくイメージして・・・」

憂梓「はぁぁぁぁぁぁ・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:53:05.22 ID:zuLE1xQqo<> 憂梓「はぁぁぁぁぁぁ・・・・」

ボン!ボン!

梓「あっ! 私のは澪先輩と似たような楽器になったです」

澪「これはエレキギターだな、攻撃に特化した楽器だぞ」

梓「そうですか、私の楽器これから宜しくです!」

憂「澪さん。私のは細長い四角形の楽器になったよ」

澪「す・・・凄いな。これはキーボードという楽器だぞ
  キーボードは音の種類や設定を変えることで他の楽器の音を出すことが出来るんだ
  つまり攻撃、補助、防御、回復全てをこなす事が出来るぞ
  戦闘中は肩にかけて演奏するといいぞ!」

梓「憂の楽器は高性能で羨ましいです」

憂「梓ちゃんだってその楽器似合っているよ」

澪「言い忘れていたけど楽器の動力源は自分の生命力だからな。
  普通に使っている分には問題ないけど無茶な使い方をしたら命が削られるから気をつけろよ」

憂梓「わかりました!」

律「もう夜も遅いから風呂入って寝た方がいいぞ。明日は朝早くに出発するからよく体を休めておけよ」

憂梓「はーい!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:53:35.51 ID:zuLE1xQqo<> きんだんのち!

憂「いよいよ来ましたね」

梓「ここが本当に魔王山の入口で合っていますか?」

律「10年前に私達がここに来たから間違いないぞ」

澪「下がっていろ。この入口は・・・・魔王と戦う資格のあるものだけその扉を開く事が出来る」シャキーン!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!

バーン!

憂「凄い!」

梓「本当に開いたです!」

律「さあ行くぞ」

澪「ここからは魔物の強さも跳ね上がるから心してかかれよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:55:35.23 ID:zuLE1xQqo<> まおうざん!

律「みーお! あれ見てごらん」

澪「どれどれ・・・ひぃぃぃぃぃ!」

梓「律先輩はいたずら好きなんですね」

律「そうかな? でもだって澪ったら骸骨を見せるだけで怯えるから面白くてつい・・・」

憂「でも少しやり過ぎだったのではないでしょうか」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ・・・」

梓「律先輩! 澪先輩に謝ってください!」

律「ごめんごめん私が悪かった・・・って」

ガオー!

ブオオオオオオオ

梓「ドラゴンが現れましたよ。おまけに火を吐いていますね」

憂「さらにとっても固そうな鱗をしているので、直接攻撃が効きそうにありませんね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:56:25.38 ID:zuLE1xQqo<> 律「皆楽器を準備しろ!」

梓憂「わかりました」

律「澪はあの様子だとまだダメか・・・なら私達だけでやっつけるぞ」1!2!3!4!

ドドジャーン!ギュイイイン!ピロリロラロリロ!ジャーン!

グワアアアアアアアア!

憂「かなり効いていますね!」

律「安心するのはまだ早いぞ!」

ガオオオオオオオオオオー!

梓「まだやられていなかったですか!」

憂「ならもう一度演奏するまで」1!2!3!4!

ドドジャーン!ギュイイイン!ピロリロラロリロ!ジャーン! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:57:41.02 ID:zuLE1xQqo<> ガオオオオオオオオオオー!

梓「そんな・・・さっきは効いていたのに・・・」

ブオオオオオオオ

憂「きゃあああああ」

律「火の息を受けてしまったか・・・今すぐに手当をするぞ!」

ボン!

キュイイイン!

憂「ありがとうございます・・・! 律さん避けて!」

ガオオオオオオオオオオー!

律「ちっ!」スッ・・・

ブオオオオオオオ

梓「そうか・・・このドラゴンの弱点が分かったです」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:58:20.74 ID:zuLE1xQqo<> 梓「このドラゴンは今の状態なら私にしかやっつけられないです」

律「どういう事だ?」

梓「つまりこういう事です」

ボン!

憂「梓ちゃん来るよ!」

ガオオオオオオオオオオー!

梓「大丈夫です! 喰らえっ!アイスストリーム!」

ヒュゥゥゥ・・・ザク!ザク!ザク!ザク!ザク!ザク!ザク!

ギャアアアアアアアアア!

パタリ

憂「そうか! 澪さんが言っていたことは楽器での攻撃の方が純粋たる威力が増すだけで、
  効果は必ずしも威力通りではないっていう事か!」

澪「そうだぞ、たとえ威力が少ない攻撃でも相手の弱点を突けば威力は数倍に跳ね上がる
  対してどんなに高威力の技でも相手に効かなかったらその攻撃は無効になるぞ!」

梓「とりあえずドラゴンはやっつけたから先に進みましょう!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:58:53.04 ID:zuLE1xQqo<> ガルルルル!

ザクッ!

憂「なかなかやるね! でも転んでもただでは起きないよ! 喰らえっ! ピュアドライブ!」

バチバチバチ

ギャアアアア!

パタリ・・・

梓「ふぅ・・・これで100体の魔物をやっつけたです」

憂「いてててて・・・」

律「大丈夫か? 直ぐに回復してやるぞ!」

キュイイイン!

憂「律さんありがとうございます」

律「ここから石像の間を抜けるといよいよ魔王の間だぞ・・・」

憂「いよいよですね・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 18:59:57.93 ID:zuLE1xQqo<> せきぞうのま!

憂「何だか色んな像がありますね」

梓「髑髏や人の像まであります。あっこの石像の台座には『隠呼大仏』って書いてあります」

憂「こっちには『ワルギプスの夜』『フランドール・スカーレット』『朝倉涼子』等が書かれていますね」

梓「まだありますね、ここには『朝宮龍斗』『OD-10』と書かれてあります」

憂「でも一つだけ台座だけあって像や名前がないものがあります。澪さんこれは一体・・・?」

澪「私にも分からないんだ。ただこの部屋の仕掛けではない事は確かだな」

律「今はとにかく魔王をやっつける事が先決だ!」

梓「そうですね・・・」

憂(お姉ちゃん・・・今助けてあげるからね・・・)

澪(魔王め・・・10年前の恨みを晴らしてやるからな・・・)

律「さぁ行くぞ! 皆準備はいいか?」

一同「おーっ!」

バーン! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:00:38.86 ID:zuLE1xQqo<> まおうのま!

女「待っていたぞ・・・」

梓「えっ・・・あの人が魔王ですか? ちょっと過激なメイクとファッションをしている人ではないですか」

澪「魔王! 10年前の恨みを晴らしに来たぞ!」

梓「あの人の服にDEATHDEVILという文字が刻まれているです」

さわ子「ちゃんとさわ子という名前があるんだよ!
    まぁいいぜ・・・久しぶりだな勇者秋山澪!」

律「あいつこそ10年前私たちがやっつけた魔王・・・山中さわ子だ・・・」

澪「何故聡を道連れにした?」

さわ子「私が殺した・・・? あーはっはっは私は直接手を下していないぜ」

澪「ふざけるな! 私がお前をやっつけた時お前は『澪の最も愛する人に呪いをかけておいたわ!
  せいぜい頑張って呪いを解除してみる事ね』って言っていたじゃないか!
  それでお前をやっつけてから直ぐに聡は亡くなったんだぞ!」

さわ子「これは傑作だわ! おまけに私が仕掛けた罠にまんまと引っかかりお前をおびき寄せる事が出来たからな!
    感謝するぞ平沢憂!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:01:48.49 ID:zuLE1xQqo<> 憂「ふざけないで下さい! あなたのその身勝手な行為によって多くの人が悲しんでいますよ!」

さわ子「身勝手な行為・・・か、なら教えてやらないといけないな・・・」

律「皆楽器を用意しろ!」

ボン!ボン!ボン!ボン!

さわ子「勇者秋山澪に・・・僧侶田井中律とその仲間達よ・・・
    この私が・・・以前と同じかどうか・・・その命を以って知るが良い!!」

ジャジャジャーン!ギュルルルル!!

憂「何て爆音なの!」

梓「このままではこっちがやられてしまいます・・・」

さわ子「あっはっはっは! 皆くたばっちまえ! FUCKYOU!」

ジャジャジャーン!ギュルルルル!!

澪「こっちも反撃するぞ 皆準備はいいか!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:02:49.60 ID:zuLE1xQqo<> ドドジャーン!ギュイイイン!ピロリロラロリロ!ジャーン!

さわ子「どうした? これで終わりか?」

ジャジャジャーン!ギュルルルル!!

梓「くそっ! 全然ダメージを与えられないです」

ドドジャーン!ギュイイイン!ピロリロラロリロ!ジャーン!

憂「かと言って演奏を止めれは全員がやられてしまうよ・・・」

ジャジャジャーン!ギュルルルル!!

さわ子「そうだ・・・面白い事を考えたぞ・・・まずはお前からだ」

ゴオオオオオオオ!

梓「きゃあああああああ!」

憂「梓ちゃん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:03:37.48 ID:zuLE1xQqo<> 律「くそっ! ソロ勝負に持ち込まれたか・・・」

憂「ソロ勝負と言うのは一体・・・?」

澪「ソロ勝負とは1対1で相手が倒れるまで楽器を弾き合う勝負の事だ」

憂「何とか4対1に戻す方法はありませんか?」

澪「無理だ・・・憂ちゃんにも見えているだろ。魔王と梓を取り囲むようにして構成されているバリアが」

憂「ならあれを破壊すれば・・・」

澪「10年前も試したよ・・・でもあのバリアはいかなる方法でも破れなかったよ・・・」

憂「でも全員で試せばきっと・・・!」

ジャーン!

梓「きゃああああああああ!」

憂「梓ちゃん! しっかりして!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:04:22.92 ID:zuLE1xQqo<> さわ子「口ほどにも無かったな! 次はお前だ!」

ゴオオオオオオオ!

律「くそっ!」

澪「律!」

律「なーに心配するな! こんな奴直ぐにやっつけてやるからよ!」

憂「梓ちゃん! しっかりして! ・・・そうだ私の楽器なら」

ガチャガチャガチャ

憂「音色を変更しエコーとイコライザをかけてっと。
  梓ちゃん! 私が助けてあげるからね!」

キュイイイン!

ジャーン!ジャーン!

律「ぐわあああああああ!」

さわ子「所詮只の僧侶だな・・・次はお前だ!」

ゴオオオオオオオ!

憂「! わかりました! その勝負受けて立ちますよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:05:35.41 ID:zuLE1xQqo<> さわ子「ルールはもう知っているな?」

憂「はい! 卑怯な真似をするあなたには絶対に負けません!」

さわ子「言うわね・・・なら早速行かせてもらうわよ」

ジャジャジャーン!ギュルルルル!!

憂「こっちも負けませんよ!」

ピロリロラロリロピロリロラロリロ

さわ子「やるわね・・・ならこれならどうかしら?」

ジャ!ジャ!ジャ!ジャ!ジャ!ジャ!ジャ!

憂(なんて早いトリル奏法なの!)

さわ子「どうかしら? 私の速さについて行けるかしら?」

憂「こっちだって負けていませんよ キーボードの凄さを見せてあげますよ!」

ラリラリラリラリラリラリ!

さわ子「成る程・・・アルペジオ奏法で対抗してきたというわけね・・・なかなか面白いわね・・・
    でもこれで終わりにしてあげるわ!」

ズッキューン!

憂(しまった・・・大爆音のグリスを出されたら・・・私には対抗する手段がない・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:06:19.00 ID:zuLE1xQqo<> 憂「きゃああああああああああ!」

さわ子「残るはお前だけだ秋山澪!」

澪「10年前の恨みをもう一度晴らしてやるぞ!」

ボ!ボ!ボ!ボン!ボン!

さわ子「ベースの割には頑張るわね! でもギターには敵わないわね!」

ジャジャジャーン!ギュルルルル!!

澪「ベースでもしっかり音作りしてエフェクターを繋げばギター張りの音を出せるぞ! 喰らえっ!
  ディストーションベース!」

バ!バ!バン!バン!バ!バ!バン!バン!

さわ子「やるわね・・・ なら私もエフェクターを追加するわね。
    せいぜい耳を壊さないように注意しなさい! ファズフランジャー!」

ギュル!ル!ル!ル!!ギュル!ル!ル!ル!!

律「・・・ん? 今は澪が戦っているのか・・・! おいお前らしっかりしろ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:07:04.80 ID:zuLE1xQqo<> 澪「かはっ・・・く、くそっ」

さわ子「これであの時の恨みを晴らせそうね! 聡を奪った罰を今度こそ受けてもらうわよ!」

律「梓! 憂! 聞こえるなら返事をしろ!」

澪「・・・・・・」カチッ!

律「澪! それは止めろ!」

澪「でもこの技で10年前も魔王をやっつけたからな」

律「ベースにギター用のアンプとエフェクターを繋げるなんて死に行くようなものだぞ!」

澪「ああ・・・分かっている。でも今ここで魔王を葬らないと多くの人が悲しむことになるからな!」

さわ子「最後の別れの言葉は済んだかしら? ここで止めを刺してあげるわ!」

澪「それはこっちのセリフだ! 喰らえっ!」

律「澪止めろー!」

澪「デスエリザベス!!」

ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!ドカーン! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:07:54.29 ID:zuLE1xQqo<> さわ子「ぐわあああああああああ!」

憂「あれっ・・・私は・・・・」

梓「確か魔王と戦っていて・・・」

律「梓! 憂! 気が付いたか!」

憂「魔王は・・・魔王は! どうなりましたか?」

澪「大丈夫だ! 私がやっつけたぞ!」

梓「流石です! 澪先輩!」

さわ子「聡とは・・・聡とは結婚を誓い合った仲なのに・・・・
    どうして私を裏切ったの・・・・・」パタリ

律「これで魔王はやっつけたぞ。後は攫われた姫を探すだけだな」

憂「確かにそうですけど、最後の魔王の一言が気になりますね・・・
  澪さん・・・聡さんに恋人がいた事は本当に聞いていませんでしたか?」

澪「いや、聞いていないな。でもさわ子が私の家に来た時に聡は私の婚約者だから迎えに来たわみたいな事を言っていたな
  この時既に私と聡は付き合っていたけど、念のため聡にこの事を聞いてみたんだ。
  そうしたら聡はこんな人知りませんってはっきりと言ったぞ。
  でも聡を見つけた時は山で遭難して意識が無い所を発見したから、今思うとひょっとしたら
  記憶喪失だったかもしれないな・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:08:28.60 ID:zuLE1xQqo<> 梓「魔王の言う事が真実ならさわ子さんも少し気の毒ですね・・・」

澪「だからと言って私を脅迫したり、いくら聡がワイルドな女性が好きだからと言って
  私の家の前で過激なパフォーマンスを行う事は決して良い事ではないけどな」

憂「確かにそうですね・・・」

グハッ!

律「澪!」

憂「澪さん!」

律「大丈夫か・・・今手当してあげるからな! 憂!」

憂「分かっています!」

ボン! ボン! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:09:18.01 ID:zuLE1xQqo<> キュイイイン! キュイイイン!

律「そ、そんな・・・楽器を使っても回復しないなんて・・・」

澪「いや回復はしているさ・・・」

憂「で、でもとても回復しているようには見えませんよ・・・」

澪「回復よりも破壊の方が勝っているんだ・・・」

律「まさか! 10年前の怪我が完全に治っていなかったのか!」

澪「そうだ・・・デスエリザベスは自分の生命力を犠牲にして相手に莫大のダメージを与える技だ、
  私の場合どうやら技を使った後に内臓器官にダメージが来るようだ・・・」

律「でもあの後私がしっかりと治したじゃないか!」

澪「確かに一度は律に治してもらったよ。でも一度内臓器官にダメージを受けると、
  例え治ったように見えても実際は治ることなく少しづつ悪化していくんだ・・・」

律「そんな状態で魔王をやっつけに来たのか! 無茶しやがって・・・」

澪「始めはデスエリザベスを使うつもりは無かった・・・ だけどさわ子の手によって皆がやられていった・・・
  私自身にも余裕が無かったからなそれでつい使ってしまったよ・・・・」

律「澪・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:10:07.17 ID:zuLE1xQqo<> 澪「少しは勇者らしい最期を迎えられそうだ・・・憂・・・エリザベスはお前が使え・・・
  姫は・・・お前が助けに来ると信じている・・・信じてくれる者が一人でも居る限り・・・
  その人間を・・・信じろ!」

憂「澪さん・・・」

澪「聡・・・今私も聡の居る所に逝くからね・・・」

律「澪ー!!」

梓「しかし姫は一体何処にいるのでしょうか?」

ピキッ・・・

梓「! 憂まずいです。天井を見て下さい!」

憂「天井にひびが入っている!」

梓「ここは危険です! 一刻も早くここを出て下さい」

ゴゴゴゴゴ・・・・

憂「私は澪さんをおぶってから直ぐに出ます。皆さんは早く避難してください」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:10:42.10 ID:zuLE1xQqo<> 澪「」

梓「死人に構っている余裕はありませんよ!」

ゴゴゴゴゴ・・・・

憂「で、でも・・・」

ピキッ!ピキッ!ピキッ!

梓「私達も死んでしまいますよ。残念だけど避難する方を優先して!」

ゴゴゴゴゴ・・・・

憂「わかったよ梓ちゃん・・・」

ピキッ!ピキッ!ピキッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:11:33.65 ID:zuLE1xQqo<> せきぞうのま!

ゴゴゴゴゴ・・・・

律「ふぅ・・・危ない、危ない、憂! 梓無事か?」

ゴゴゴゴゴ・・・・

憂「はぁ・・・はぁ・・・何とか避難することが出来ました」

ピキッ!ピキッ!ピキッ!

律「残るは梓だけだな。あずs・・・」

ガラララララ!!

梓「きゃああああああああああ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:12:23.78 ID:zuLE1xQqo<> 憂「梓ちゃん! 梓ちゃん! 無事なら返事をして!」バンバン!

・・・

律「梓! 生きているなら律様素敵って言え!」バンバン!

・・・

憂「返事が返ってこない・・・だったら扉を破壊して助けるよ!」

ガン!ガン!

ボン!

ジャーン!ジャーン!ジャーン!ジャーン!

憂「駄目だ・・・楽器での攻撃も直接攻撃でもビクともしないなんて・・・」

律「仕方がないな・・・梓の事は心配だけれど今はお城に戻って報告する方が先だ」

憂「そうですね・・・それにお姉ちゃんの事も心配だよ」

律「憂は一生懸命頑張ったんだ。誰も責められないよ・・・」

憂「・・・そうですね律さん・・・澪さん・・・梓ちゃん・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/05/25(水) 19:15:28.80 ID:zuLE1xQqo<> ここまでがVIPで書いた分です
ここで一旦中断します <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/25(水) 19:21:14.88 ID:jCqlqP61P<> 懐かしいアレだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2011/05/25(水) 19:36:30.09 ID:tNIzX5B10<> よっしゃ続ききた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:58:12.78 ID:zuLE1xQqo<> >>1です

お待たせしました。これより続きを投下していきたいと思います <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 19:59:56.32 ID:zuLE1xQqo<> さくらがおかじょう!

和「なるほど・・・魔王さわ子はやっつけたけど、澪は魔王との対決で・・・
  梓は落盤によって死んでしまったわけね・・・」

律「そうです・・・それにまだ姫が見つかっていません」

和「魔王山の一部が落盤したという事はひょっとしたら他の場所も崩落している可能性はあるわね。
  とするなら最悪唯は・・・・」

憂「姫がまだ死んだとは確定したわけではありません!」

和「そうだったわね。取り乱して悪かったわね・・・
  あそこの部屋を開けておく様に言っておくからから今日はそこで休みなさい」

憂「わかりました・・・」

律「確かに姫を助けられなかったのはショックだったな」

憂「ごめんね・・・ごめんね・・・お姉ちゃん・・・」

純「まだ諦めるには早いよ! だってここに魔王をやっつけた勇者が居るじゃないか!
  平沢憂! 姫様を頼んだよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:01:01.28 ID:zuLE1xQqo<> まおうのま!

唯「憂・・・憂・・・私怖いよ・・・」

バサッ!

唯「!」

?「くくく・・・」

唯「嫌・・・来ないで・・・」

?「くくく・・・」

唯「来ないで! 来ないで!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:02:24.09 ID:zuLE1xQqo<> 憂「お姉ちゃん! ・・・って夢か・・・」

律「うう・・・澪・・・私が無茶を言ったばっかりに・・・」

憂(律さんも澪さんが死んでショックだったんだろうな・・・)

憂(眠れなくなっちゃったな・・・ちょっとこの辺りでも散歩してみるか)

兵士「こんな夜ふけにどうされました?」

憂「眠れなくなったので少し外の景色でも見ていようかなと思って」

兵士「そうですか。わかりました」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:03:29.01 ID:zuLE1xQqo<> さくらがおかじょう てらす!

憂「この場所でお姉ちゃんが攫われちゃったよね・・・」
____
__

唯『とても素敵な宴でしたね』

憂『そうですね』

唯『母は騒ぎ過ぎの様でしたけど・・・母も嬉しいのです。
  あなたの様な後継が出来て・・・もちろん私もです』

憂『ありがたきお言葉です。身に余る光栄です!』

唯『憂さん・・・』

憂『何でしょうか? 姫・・・』

唯『私の事を姫とは言わずにお姉ちゃんと呼んで下さいますか?
  それと、もしよかったらお互いに敬語を使わないで話をしてくれませんか?』

憂『わかりましt・・いや分かったよお姉ちゃん!』

唯『憂!ありがとう! 私は憂の事を誰よりも信じているからね!』

憂『ありがとう! お姉ちゃん!』

バサッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:04:40.20 ID:zuLE1xQqo<> 唯『キャー!』

怪物『ヒメハモラッタ!』

憂『お姉ちゃんは誰にも渡さないよ!』ザクッ!

怪物『ギャアアアアアア!』

唯『ありがとう! 憂!』

憂『どういたしまして!お姉ちゃんは誰にも渡させないんだから!』

バサッ!

憂《しまった! さっきの魔物はおとりだったか・・・》

唯『憂! 憂! うーいっ!!』

憂『お姉ちゃーんっ!!』

バサッ!バサッ!バサッ!
__
___

憂(お姉ちゃん無事でいて・・・さてと部屋に戻るか・・・)

憂「!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:05:53.27 ID:zuLE1xQqo<> 憂「どうしてさわ子がここに・・・死んだ筈ではないですか!?」

さわ子「勝手に人を殺さないでちょうだい!」

憂「また誰かを攫う気ですか!」

さわ子「人聞きの悪い事を言わないでよ。私が恨みを持っているのは秋山澪だけだから」

憂「じゃあ何をしに此処に来たのですか!」

さわ子「そう慌てないでよ憂ちゃん! 実は唯ちゃんに関することを伝えに来たのよ」

憂「! それでお姉ちゃんがどうしたのですか!」

さわ子「唯ちゃんは死んだわ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:07:20.08 ID:zuLE1xQqo<> 憂「そ、そんなはずはないですよね・・・冗談ですよね・・・」

さわ子「冗談なんかじゃないわ唯ちゃんは死んだのよ!」

憂「そ、そんな・・・嘘ですよね!」

さわ子「嘘なんかじゃないわよ。何度でも言うわよ! 唯ちゃんは死んだのよ!」

憂「嘘だ・・・嘘だ! 嘘だ! 嘘だ! 嘘だ!」

さわ子「唯ちゃんは死んだのよ! 唯は死んだ! あーはっはっは、いい気味だわ!
    あんな姫なんか死んで当然だわ。おかげで清々したわ」

憂「お姉ちゃんの悪口を言うのは止めて下さい!」

さわ子「唯は死んだ! 唯は死んだ! 唯は死んだ! 唯は死んだ! 唯は死んだ!
    唯は死んだ! 唯は死んだ! 唯は死んだ! 唯は死んだ! 唯H・・・」

憂「うるさい!」

ザクッ!

パタリ・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:09:39.46 ID:zuLE1xQqo<> 憂(お姉ちゃんの悪口を言うものだからつい斬ってしまった・・・)

憂(でも・・・魔王だから仕方がないよね・・・)

純「じ・・・女王様! 貴様女王様を!!」

憂「!」

純「皆の者出合えー!出合えー!」

和「」

憂「そ、そんな・・・斬ったのは確かにさわ子だったはず」

兵士「どうされました? ! 女王様!」

純「平沢憂が女王様を殺した!」

憂「そんな・・・違います!」

純「そんなわけあるか! 女王様の前にお前が立っていたではないか・・・血で汚れた剣を持ってな!」

兵士「じゃあ、平沢憂が女王様を! な、なんということを・・・」

兵士「もしや・・・勇者秋山澪も中野梓も・・・皆平沢憂が!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:12:04.20 ID:zuLE1xQqo<> 純「ま・・・魔王!」

兵士「魔王だ!」

兵士「平沢憂は魔王だ!」

兵士「うわあーっ!!」

律「一体この騒ぎは何だ?」

純「こいつも魔王山から生きて帰ってきた!」

兵士「貴様も魔王の・・・仲間か!!」

律「な、何だと!?」

憂「ふざけないで下さい! 私はともかく律さんは全く関係ないじゃないですか!」チャキ・・・

兵士「ひいっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2011/05/25(水) 20:14:39.47 ID:zuLE1xQqo<> 律「駄目だ憂! 刃向ったら駄目だ!」

兵士「黙れ!」

律「私なら心配いらないから、早く逃げろ! 平沢憂!」

憂「そ・・・そんな律さん・・・」

律「いいから早く行け!」

兵士「ついに正体を表したな! 田井中律!」

憂「律さんも一緒に逃げましょう!」

律「今はそんな場合じゃないだろ! 馬鹿野郎! 早く行かないか!!」

憂「わ、わかりました!」ダダダッ!

バンッ!

兵士「憂さん。何やら騒がしかった様ですが何事ですか?」

バンッ!

兵士「離れろ! そいつは女王様を殺した魔王だ! 急いで城下にも知らせろ!」

兵士「はっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:16:23.85 ID:zuLE1xQqo<> さくらがおかじょう じょうかまち!

「ま、魔王だ! ドアを開けるな!」

「の、覗いているぞ!」

「ひいい!どっかに行ってくれえ!」

「か、神よ! 我らを救いたまえ!」

「キャーッ!」

「こっちに来たぞ!!」

「わ〜んママ〜!」

「あなた! 魔王が! 息子を早く奥に!」

「こ・・この人殺し!」

「立ち去れ! 悪魔めっ!」

憂「そ、そんな・・・」

兵士「見つけたぞ!」

兵士「悪魔めこの桜が丘から出て行けぇ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:19:05.65 ID:zuLE1xQqo<> 憂(そ、そんな・・・どうしてなの?)

ガルルルル!

憂(どうしてここまで責められなければならないの?)ザクッ!

パタリ・・・

シャアアアアアア!

憂(確かに人を斬ったけど、それはお姉ちゃんを攫った魔王だからであって・・・)ザクッ!

パタリ・・・

ガルルルル!

憂(決して罪のない人を斬ろうと思ったわけではないのに・・・)ザクッ!

パタリ・・・

シャアアアアアア!

憂(この事を信じてくれる人はいるの・・・)ザクッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:20:35.49 ID:zuLE1xQqo<> とよさとのむら!

子供「あ! お母さーん!」

バタン

憂(私を泊めてくれたあの人達なら・・・)

母親「何しにこの村に来たの! とっとと出て行ってください!」

憂「!」

村人「よくも女王様を!」

子供「憂が魔王なんて信じられないよ!」

憂「そ、そんな・・・」

村人「魔王が弱っているぞ! 皆ここは少しでも魔王にダメージを与える為に立ち上がろう!
   少しの力でも皆の力が集まれば大きなものになるぞ!」

村人「そ、そうだ!」

村人「私達にだって出来る事はあるはず!」

村人「よし! やってやるぞ!」

村人達「おーっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:23:53.84 ID:zuLE1xQqo<> 村人「おらっ! これが我々の怒りだ!」

憂「痛い!」

村人「これが女王様の分! これが澪の分! これが梓の分! そしてこれが私達の分よ!」

憂「止めて下さい!」

村人「嫌だね! 喰らえっ!石ころアターック!」

憂「痛い!」

村人「とっととこの村から出て行けー!」

憂「・・・・・・」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:25:40.13 ID:zuLE1xQqo<> 憂(誰にも信じてもらえない事がこんなに辛い事なんて思わなかった・・・)

シャアアアアアア!

憂(お姉ちゃんも律さんも今頃誰にも相手にされないで独りで怯えているよね・・・)ザクッ!

パタリ・・・

ガルルルル!

憂(律さんは私を逃がしてくれたけどそのせいで・・・)ザクッ!

パタリ・・・

シャアアアアアア!

憂(そんなの駄目だよ! 絶対に律さんとお姉ちゃんを助けてやるんだ!)ザクッ!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:27:46.13 ID:zuLE1xQqo<> さくらがおかじょう じょうへきふきん!

憂(このまま侵入しても衛兵に発見され、大量の兵士に捕まってしまう可能性がある・・・)

憂(だから人目のつかない深夜になるこの時までこの場所で待っていた・・・)

憂(まずは誰も居ない事を確認して・・・エリザベスを脚にしてこの城壁を登る・・・)

スッ・・・タン・・・

憂(城壁を登る事には成功した・・・次はお城に潜入するよ・・・)

憂(あっ扉があったよ)ガチャガチャ・・・

憂(でも鍵がかかっているみたい・・・やっぱりそう簡単には入れないよね・・・だったら)ボン!

ポンポンピーン・・・

ガチャ・・・

ボン!

憂(よしっ! このまま牢獄を目指すY・・・)パカッ・・・

憂「きゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:31:09.63 ID:zuLE1xQqo<> さくらがおかじょう ろうごく!

兵士「おのれ! 女王様を殺した挙句盗賊行為まて行うつもりだったのか!
   ふざけやがって! 町の者達の前で処刑してやる!」

兵士「処刑は明朝だ! 最後の夜を悔いて過ごすんだな!」

バタン!

ガチャ・・・

律「うう・・・誰・・・? 私達は・・・決して・・・魔王などでは・・・ない・・・」

憂「律さん」

律「その声は・・・憂なのか・・・? 平沢憂なのか・・・?」

憂「そうですよ律さん」

律「バカな・・・何故戻ってきた・・・」

憂「律さんを助けようとしてお城に侵入したけど罠に引っかかってしまいました・・・」

律「そうだったのか・・・ごめんな私のせいでこんな事になって・・・」

憂「いいんです・・・むしろ悪いのは私ですから・・・だから見捨てておけなくて・・・」

律「そっか・・・こんなこと言うのも難だけれどな・・・拷問にかけられたよ・・・大臣に1本鞭で打たれたり、
  水車に張り付けられたり・・・それでお前は魔王かってずっと聞かされたよ・・・酷いものだよな・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:34:18.91 ID:zuLE1xQqo<> 憂「そ、そんな・・・」

律「だけどね憂・・・私はこう思う・・・ここで人間を憎んでは負けだ・・・」

憂「でも一方的にやられて我慢することなんて・・・」

律「そう言うと思った、だから自分の心に嘘をついてもいけない・・・
  だから私は命を懸けても・・・魔王ではないと訴えるしかないんだ・・・」

憂「なら私も・・・」

律「だけどお前はそれではいけない・・・平沢憂お前にはまだ未来がある
  澪や私たちが命を懸けて守ったものを・・・守り続けるんだ・・・」

憂「澪さんや律さん達が命を懸けて守ったもの・・・」
_____
____
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:35:12.23 ID:zuLE1xQqo<> 澪『少しは勇者らしい最期を迎えられそうだ・・・憂・・・エリザベスはお前が使え・・・
  姫は・・・お前が助けに来ると信じている・・・信じてくれる者が一人でも居る限り・・・
  その人間を・・・信じろ!』

唯『平沢憂様とおっしゃいましたね? とても素敵な戦いぶりでした。
  喜んであなたの妃となりましょう』

唯『とても素敵な宴でしたね』

憂『そうですね』

唯『母は騒ぎ過ぎの様でしたけど・・・母も嬉しいのです。
  あなたの様な後継が出来て・・・もちろん私もです』

憂『ありがたきお言葉です。身に余る光栄です!』

唯『憂さん・・・』

憂『何でしょうか? 姫・・・』

唯『私の事を姫とは言わずにお姉ちゃんと呼んで下さいますか?
  それと、もしよかったらお互いに敬語を使わないで話をしてくれませんか?』

憂『わかりましt・・いや分かったよお姉ちゃん!』

唯『憂! ありがとう! 私は憂の事を誰よりも信じているからね!』

憂『ありがとう! お姉ちゃん!』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:36:37.18 ID:zuLE1xQqo<> 唯『憂・・・憂・・・私怖いよ・・・』

バサッ!

唯『!』

?『くくく・・・』

唯『嫌・・・来ないで・・・』

?『くくく・・・』

唯『来ないで! 来ないで!』
___
_____

憂「私は・・・私は・・・」

ボン!

ガチャ・・・

憂「これは装備品一式にエリザベス!」

律「それは私からの餞別だ、最後の力を振り絞り取り返してやったぞ。
  さぁ憂にはやることがあるだろう? 行って来い! 今一度勇者として・・・」パタリ・・・

憂(律さんの気持ちは受け取ったよ! 絶対に! 律さんの気持ちを無駄にしないからね!) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:38:17.50 ID:zuLE1xQqo<> 兵士「!!」

兵士「逃げたぞー! 魔王が仲間の口を封じて逃げたぞーっ!!」ダダダッ!

兵士「お、おのれ、魔王めえっ!」

憂「魔王でも人殺しでも何でも構いません・・・」

兵士「人殺しの魔王め覚悟しろ!」

憂「ただ私の行く手を阻む者は何者であっても容赦はしません!」

兵士「この野郎! 覚悟!」

ザクッ!

兵士「そ・・・そんな・・・」

憂(例え人からどんな酷い事を言われようともお姉ちゃんは絶対に助けるんだ! 勇者として!) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:40:29.50 ID:zuLE1xQqo<> 純「何・・・? 魔王が仲間を殺して脱走しただと・・・?」

兵士「はっ! 純様! この目で見てきたので間違いありません!」

純「分かったわ! 良い? どんな方法を使っても構わない! 必ず魔王を捕まえるのよ!」

兵士達「はっ!」

純「市民を守る為! そしてこの私を桜が丘の名誉君主にする為に頑張るのよ!」

兵士達「はっ!」

憂「私の邪魔をするなら容赦なく斬り捨てますよ!」

兵士「ひっ・・・」

兵士「居たぞ! 魔王を捕まえるぞ!」

兵士達「魔王覚悟っ!」

ザク!ザク!ザク!ザク!ザク!ザク!ザク!ザク!ザク!ザク!ザク!

兵士達「ぎゃあああああああああああああああ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:42:26.27 ID:zuLE1xQqo<> 純「ひいいいッ!! ま、ま、魔王っ! ・・・いやいや平沢憂様! 私にはわかっておりました!
  あなたは魔王などではないと! そ、そうだ! この桜が丘をあなたがお治めください!
  私はあなたの片腕としてお仕えしますよ!」

憂「この下衆野郎ーっ!」バコーン!

純「」

憂(これで大臣は気絶した・・・さっさと先に進まなくっちゃ!)

兵士「居たぞ! 魔王だ!」

兵士「魔王め! 覚悟ーっ!」

憂「ここにある大量の死体が見えないの? あなた達も死にたくなかったら道を開けなさい!」

兵士「ひぃぃ! 大臣まで・・・」

兵士「く、くそっ!」

憂(これで無用な戦いを避ける事が出来た・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:44:30.48 ID:zuLE1xQqo<> さくらがおかじょう じょうかまち!

「何故お前が生きている」

「潔く処刑されなさい!」

「ひぃぃぃ! この世の終わりだ・・・」

「わーんママー!」

「息子に手を出したら許さないわよ!」

「神よ! この魔王に裁きを与えたまえ!」

兵士「見つけたぞ!」

兵士「魔王め! この桜が丘から生きて逃がすと思うなよ!」

ザクッ!ザクッ!

兵士「そ、そんな・・・」パタリ・・・

兵士「ばかな・・・」パタリ・・・

憂(待っててね。お姉ちゃん!)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:46:45.98 ID:zuLE1xQqo<> きんだんのち!

憂(再びこの地をにやってきたね・・・)

憂(あの時はお姉ちゃんも澪さんも梓ちゃんも誰一人救えなかった・・・)

憂(もうあの時の弱い私じゃない!)

憂「今度はこの私がお姉ちゃんを救ってみせる!」シャキーン!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!

バーン!

憂(どんなに辛いことがあっても!)

憂(どんな魔物が出てきても!)

憂(私は絶対負けないよ!)

憂(お姉ちゃんを救うまでは!)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:49:18.41 ID:zuLE1xQqo<> まおうざん!

憂(前に来た時と違って見た事のない魔物までいる・・・)

憂(たった数日しか間を挟んでいないはずなのにどうして・・・?)

憂(とにかく私には進むしか道はないよ!)

ボワン!

?「来たか・・・」

憂「だ、誰!?」

女「憂・・・憂なのか・・・」

憂「その声は澪さん!」

澪「生きてもう一度憂に会えるとは思わなかったぞ!」

憂「澪さん生きていたんですね! てっきり死んだものだと思っていましたよ・・・本当に良かった・・・」ウルウル

澪「おいおい泣くなんて大げさだぞ。まぁ無理もないか・・・」

憂「でも落盤があった後どのようにして生き残ったのですか?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2011/05/25(水) 20:49:29.27 ID:tNIzX5B10<> ストレイポゥ「あの世でおれは人間をやめるぞ! ジョジョーーーーッ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:52:00.79 ID:zuLE1xQqo<> 澪「あぁそれが運がいい事に私の所には瓦礫が落ちてこなかったんだよ」

憂「そ、そうですか・・・それと澪さんその眼鏡は一体・・・?」

澪「私が魔王ををやっつけた技があっただろ? あの技を放ってから急に目が悪くなってしまったんだよ
  だから携帯していた眼鏡をかけたんだよ。そんな事よりも憂にお願いがあるけどいいかな?」

憂「・・・・・・何でしょうか?」

澪「私と一緒に死んでくれないか? 無茶なお願いだとは分かっているけど、早く聡の所に行きたいんだ。
  でも私一人だけだとどうしても勇気が出なくて・・・だから憂も私と一緒に死んで欲しいよ。お願いだ!」

憂「・・・さっきの涙を返してください! 澪さんの偽物!」

澪「私が偽物だって・・・そんな・・・」

憂「下手な芝居をしなくてもいいですよ。まず澪さんが魔王ををやっつけた技ついてですが、
  あなた自ら技を放った後に内臓器官にダメージが来るようだと言っていましたよ」

澪「・・・」

憂「そして本物の澪さんは私に姫は憂が助けに来てくれると信じていると言ってくれましたよ。
  どうして私に自分自身の言ったことと真逆の事を言ったり、私の知らない技で魔王をやっつけた事になっているのでしょうか?」

澪「・・・澪の姿で油断させて殺すつもりだったが流石に無理があったか・・・そうだ! 私は澪じゃないぞ!」

憂「じゃああなたは一体誰なんですか?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:54:16.06 ID:zuLE1xQqo<> 澪「私の名前は高橋風子お前を殺す為だけにここに来た!」

憂「風子さんどうして私を殺そうとしたのですか!」

風子「そんな事言えるわけないだろ? 悪いけどお前にはここで死んでもらうぞ!」

ボン!

憂「楽器の事まで知っていましたか、でも澪さんの物に似せるなんてとっても悪趣味ですね」

風子「おまえは澪の技で死ぬことになるんだ! 覚悟するんだな!」

ボ!ボ!ボ!ボン!ボン!

憂「確かに澪さんの音に似ていますね。でも私には本物の澪さんから受け継いだエリザベスがありますよ」

風子「な・・・なんだと・・・」

憂「今ここに本物を見せてあげますよ」

ボン! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:56:27.74 ID:zuLE1xQqo<> 風子「これが本物か? 只のキーボードじゃないか! 
   あっ・・・ひょっとしてベースという楽器を知らないの?」ニヤニヤ

憂「そんな事はありません・・・確かに澪さんから受け継いだものなのに・・・」

風子「そのこと自体がお前の空想だったりして」ニヤニヤ

憂(そんな事はない・・・確かに澪さんから受け継いだよ・・・ん? 受け継いだ・・・!)

風子「まぁいいや! さっさと止めを刺してあげるぞ!」

バ!バ!バン!バン!バ!バ!バン!バン!

ド!ド!ドンドン!ドンドン!

憂「この音でもない・・・」

風子「なんだ悪あがきかよ。無駄だと言うのにな!」

ボ!ボ!ボ!ボン!ボン!

ジャ!ジャ!ジャンジャン!ジャーン!

風子「無駄!無駄!無駄! キーボードに本物のベースの音なんか出せないって!」

憂(澪さんは確かあの時はアタックを強めにして・・・低音を効かせていたな・・・)

風子「これで止めだ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 20:58:57.31 ID:zuLE1xQqo<> バ!バ!バン!バン!バ!バ!バン!バン!ボ!ボ!ボ!ボン!ボン!

憂(どうやらもう音作りしている余裕はなさそうだ・・・)

憂「一か八か喰らえっ!」

ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!ドカーン!

憂「これで分かっていただけましたか? 私が澪さんからちゃんとエリザベスを受け継いだことが!」

風子「ま・・・まさかキーボードでベースの音をそっくりそのまま再現するなんて・・・
   それもデスエリザベスを・・・」パタリ・・・

憂(信じられない・・・私がデスエリザベスを再現した・・・)

憂(そうだ、音作りの結果をしっかりと記録しておかないと!)

カキカキ・・・

憂「澪さんの意思をしっかりと受け継いだよ! ありがとう澪さん!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:01:41.71 ID:zuLE1xQqo<> 憂(まだ先は長いな・・・)

憂(でもこうしている間にも・・・)

憂(!)

憂(あいたたたた・・・これがデスエリザベスの副作用か・・・一応応急処置をしておこう)

ボン!

キュイイイン!

ボン!

憂(何とか痛みは収まったか・・・これは乱用する事は出来そうにないな・・・)

ボワン!

?「フフフ・・・」

憂(またこの声・・・)

女「お前が平沢憂か・・・」

憂「そうよ! あなたは一体誰なの?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:04:07.06 ID:zuLE1xQqo<> 茜「私の名前は三浦茜でーす! あなたを倒しに来ましたー!」

憂「悪いけどあなたに構っている暇はありません。さっさとここをどいて下さい」

茜「別に倒さなくてもいいけどぉ・・・倒さないとここから先には行けませんよー!
  私はどっちでもいいですけどね!」

憂(えっとこの人は私を倒しに来たんだよね?)

憂「とにかくここから何としても先に進みます! いいでしょう! あなたの勝負を受けますよ!」

茜「そう来なくっちゃ! じゃあ、あなたからかかっておいで!」

憂「ではお言葉に甘えて行きますよ!」

ボン!

憂「喰らえっ!」

ピロリロラロリロピロリロラロリロ

茜「その程度ですか全然効きませんよー」

憂「なら・・・これならどうですか?」

ラリラリラリラリラリラリ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:07:23.21 ID:zuLE1xQqo<> 茜「だから効かないって」

憂(確かにこの人がダメージを喰らった様子はない・・・という事は楽器での攻撃は効かないって事か・・・)

茜「難しい顔してどうしましたかー? これでもう終わりですかー?」

憂「どうやら楽器での攻撃は効かないようですね。ならこれならどうでしょうか?」

ボン!

茜「楽器から剣にもどしましたねー」

憂「はぁぁぁぁぁぁ!」サッ!

ザクッ!

憂(よしこれなら手応えもあった。どうだ!)

茜「今何か当たりましたかー?」

憂「そ、そんな・・・剣でも楽器でもダメージを与えられないなんて・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:10:18.77 ID:zuLE1xQqo<> 茜「じゃあもう反撃してもいいですよね?」

憂「ひっ!」

茜「と思ったけどユーフォニアムを忘れちゃったー」テヘッ!

憂(テヘッ! じゃねーよ! ああイライラするな!)

茜「まぁいいや私には歌があるからね。じゃあデビちゃんいっきまーす!」

憂「くっ・・・」

茜「歌は三浦茜でホームレス☆ゆーふぉにあむです。では聞いてください!」

憂(色々と突っ込みたい所があるけど、まぁいいや構うと疲れるだけだし)

茜「さあ今日も放課後 売店に向かうよ そしたら聞こえた ギターの音色」

憂(曲名のわりにはまともな歌詞だね。後意外と歌も上手だね)

茜「窓際で空 見上げるあの子 宇宙人と交信してる」

憂(やっぱり変な曲だった・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:13:34.70 ID:zuLE1xQqo<> 観客「デービ! デービ! デービちゃん!」

茜「皆ー! ありがとう!」

憂(観客ってどこから湧いてきたんだよ! ここは魔王山なのに・・・あれっ・・・)

茜「・・・知らない・・・ ・・・がおうち」

憂(いつの間にか眠くなってきている・・・不味い・・・楽器を鳴らして眠らないようにしないと!)

ボン!

バ!バ!バン!バン!バ!バ!バン!バン!

茜「憂ちゃん! ソロ演奏ありがとう!」

観客「うーい! うーい! うーいちゃん!」

憂(くそっ! この歌に利用されたか・・・でもこれで目も覚めては・ず・・・そんな・・・)

茜「・・・レス☆・・・がーる? 」

茜「みんな応援ありがとう!」

観客「アンコール! アンコール!」

茜「じゃあ皆の要求に応じてもう一回歌っちゃうよ!」

観客「わー!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:16:36.15 ID:zuLE1xQqo<> 憂(そうか・・・この曲を聴く事によって眠くなってしまうのか。
  そしてこの曲事態に魔力がかかっているというわけか・・・)

茜「みんな知らないけど 滑り台がおうち 」

憂(この曲の特徴も分かってきたけど・・・対処する方法が無い・・・)

観客「バッタが攻めてきた!」

茜「キャー! 怖いよ! 怖いよ!」ガクガクブルブル

憂(あれっ・・・この人只の歌詞なのに本気で怖がっている・・・ならば・・・)

茜「ニードレス☆ぷあーがーる? そんなのいやだよ でもそのあだなはやめて」

観客「憂ちゃん頼むよ! うーい! うーい! うーいちゃん!」

憂「えぇ・・・楽しみにしてください!」

カサカサカサ・・・ピョーン!

茜「いやああああああああああああああああ! バッタ怖いよ! バッタ怖いよ!
  バッタ! バッタ! バッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」パタリ・・・

憂「・・・・・・」

憂(只の合成音なのに・・・あの人が倒れたら観客も消えた。
  たとえ、武器や楽器に強くてもバッタが弱点なんて私は嫌だな・・・さぁ先に進もう) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:19:23.85 ID:zuLE1xQqo<> 憂(なんか色んな意味で疲れたよ・・・)

憂(でも挫けている暇はないよ!)

ボワン!

?「流石は・・・勇者平沢憂・・・」

憂「あなたは誰ですか!? こそこそと隠れていないで私の前に姿を現しなさい!」

女「その声の主に会いたいのなら私を倒す事だね!」

憂「あなたは一体誰ですか?」

姫子「私の名前は立花姫子。これ以上説明もする必要も無い事だしさっさと始めましょうか」

憂「そうですね・・・姫子さん」

ボン!

姫子「じゃあ私から行かせてもらうわよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:22:20.75 ID:zuLE1xQqo<> ゴオオオオ!

憂「この黒い球体は何なの!?」スッ・・・

姫子「触れてみてからのお楽しみだよ! ほーら、まだ沢山あるわよ!」ゴオオオ!

スッ・・・

憂「あれに当たる前に決着をつけてやる! 喰らえっ!」

バ!バ!バン!バン!バ!バ!バン!バン!

姫子「へー良い音楽じゃないか! この地獄のようなデスメタルサウンドがまたいいわね!」

憂(くっ・・・この音では駄目だったか・・・なら!)

姫子「ほーらよそ見していると当たるわよ!」

ボン!

ゴオオオオ!

憂「しまった! 体が黒い球体に吸い込まれていく・・・」

姫子「お楽しみはここからよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:25:32.36 ID:zuLE1xQqo<> ゴオオオオ!

憂「きゃああああああ!」

姫子「良い叫び声だわ! ああゾクゾクしちゃう!」

憂(くそっ・・・あれっ体から力が抜けていく・・・)

姫子「どうやら効き始めたようね 冥土の土産に私の攻撃について教えてあげる。
   私は見ての通り闇魔法を自由に操ることが出来るわ。さっきの攻撃は暗黒球体と言って
   対象に当たると体を球体に引きづり込み体力を奪っていくわ」

憂「・・・・・・」

姫子「もう終わりなの・・・? 全然面白くないわね・・・ほらっもっと叫び声を出してよ!
   なら奪った分の体力を少し返すわね」

ゴオオオオ!

憂「かかりましたね! 姫子さん!」

チャーララチャララ・・・

姫子「! 何この不快なサウンドは!? ふざけやがって、もう一度体力を吸ってやる!」

チャーラララ・・・

姫子「そんな・・・体力を吸い取れないなんて・・・うう頭に響いてくる・・・止めろ!」

チャーララチャララ・・・

姫子「そうか・・・これは聖歌だったのか・・・闇を操るが故に・・・」パタリ・・・
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:29:19.18 ID:zuLE1xQqo<> 憂(姫子さんの言動からおそらく弱点は聖なるものや光だと思ったけど見事に当たってよかった)

憂(正直言ってあの暗黒球体は効いたな姫子さんから体力を返してもらわなければ本当に死んでいたかもしれない)

憂(あと少しで、あと少しで魔王の間に着くよ!)

ボワン!

?「死ぬなよ・・・まだまだ・・・」

憂(今度は一体誰が出てくるの?)

女「あなたが平沢憂さん?」

憂「そうよ! 化け物め覚悟しなさい!」

紬「ちょっと待って・・・私は化け物じゃなくちゃんと琴吹紬と言う名前があるのよ。
  それに私はただ唯ちゃんの居る所に案内してあげようと思っただけなのよ・・・」

憂「紬さんあなたの言う事は信用出来ませんね!」

紬「そう・・・分かったどうしても信用出来ないと言うなら私を殺して・・・
  でも私を殺したら唯ちゃんに会う事は出来なくなってしまうわ」

憂「・・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:32:01.67 ID:zuLE1xQqo<> 紬「もし私の言う事を信じてくれるならちゃんと唯ちゃんに会わせてあげるわよ。
  これもあの方には内緒でやっている事なのよ」

憂「仮にあなたの話を信じるとして、どうしてあなたはあなたを生み出した主に逆らうのですか?」

紬「だってあの方は一方的に命令して私の言う事なんて聞いてくれないのよ・・・
  だからささやかな抵抗をしようと思ったの」

憂「・・・」

紬「確かにいきなり私の話を信じてと言っても無理があるわね・・・
  でも唯ちゃんに会えるチャンスは今しかないの! お願い私を信じて!」

憂「わかりました・・・ではあなたの言うとおりお姉ちゃんに会わせてもらいましょう
  でもあなたの言葉が嘘だったり、私を陥れようとした場合は容赦しませんよ!」

紬「大丈夫よ! じゃあ唯ちゃんが居る場所への道を開くわね」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!

バーン!

紬「こっちよ!」

憂「こんな所に隠し通路があったなんて・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:35:56.79 ID:zuLE1xQqo<> 紬「このドアの先に唯ちゃんがいるわ」

憂「分かりました・・・ってあなたは行かないのですか」

紬「例えどんなに嫌いでも、あの方に従っているから
  ここから先に行ってあなたを支えることはは出来ないのよ・・・
  でもあなたならあの方に抵抗する事が出来るわ」

憂「・・・分かりました。ありがとうございます」

紬「良いのよ。さぁ早く唯ちゃんと再会して頂戴!」

憂「分かりました。ではお姉ちゃんを助けに行きます」ガチャ・・・

憂(ここは一体何処なんだろう・・・? ベットや家具が置いてあるようだけれど見た事が無いものもある・・・
  あっお姉ちゃんが居たよ!)

憂「お姉ちゃんここから逃げよう!」

唯「えっ・・・何で?」

憂「お姉ちゃんは魔王に攫われてここに閉じ込められていたんだよ。ほらっ今のうちに逃げよう」

唯「無理もないか・・・憂、まだ記憶がはっきりとしていないんだね」

憂「そんなことないよ! 今だって魔王の手下を3体やっつけて紬さんの案内でお姉ちゃんに会う事が出来たんだよ」

唯「ムギちゃんなら学校の友達だよ。それにここは私達の家だから何も逃げる必要はないよ」

バタン・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:38:36.00 ID:zuLE1xQqo<> 憂「ほらっいいから早くこの部屋から出るよ!」ガシッ!

唯「ちょっと! 憂!?」

バタン!

憂(おかしい・・・この部屋の入口から入ったのにどうして元の場所に戻れないの・・・?)

唯「いきなり廊下に連れ出してどうしたの!?」

憂「だってここは魔O・・・」

キーン!

唯「何度も言うけどここは私達の家だから逃げる必要はないんだよ」

憂「・・・そうだよね。私どうしてあんな事を言ってしまったのかな・・・ごめんねお姉ちゃん・・・」

唯「まだ精神的に安定していないんだね・・・ でも大丈夫だよ! 学校の皆に会えばきっと憂も色々と思い出してくるよ」

憂「学校・・・? 確かに昔は剣術を学んでいたけど・・・」

キーン!

憂(剣術って何だろう? 私は皆と一緒に学んだり、クラスの人たちと楽しく喋っていたじゃないか!)

唯「あっ! もうこんな時間だよ早くしないと遅刻しちゃうよ。ほらっ制服に着替えてね」

憂「わかったよお姉ちゃん!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:41:58.84 ID:zuLE1xQqo<> 同時刻 まおうざん さんちょう!

?「上手くいったようだな」

紬「えぇ・・・何とか」

?「他の3人と違ってお前は賢いな」

紬「発想を少し変えてみたのよ。ほらっ普通に戦っても勝つことは出来るけど、
  折角だから憂ちゃんにも夢を見せてあげたいじゃない」

?「それだけじゃないだろう?」

紬「そうよ。対象があの空間に入ることによって幻術を見せ記憶の操作を行う事が出来るの」

?「流石だな紬。おまけに憂の武器まで奪う事が出来たからな」

紬「憂に唯ちゃんの事を意識させておけば、そんな事位容易いものよ」

?「この調子で引き続き頼むぞ」

紬「ええ、任せて下さい!」

?(さてとこの後どうしようか・・・)

?(このまま仮想世界で憂を殺すか、絶望を与えるか、それとも・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/25(水) 21:49:18.69 ID:zuLE1xQqo<> ここから話が少しだけ複雑になります
またここできりが良いので一度中断します
こんな駄文で設定がぶっ飛んでいて申し訳ないですけど
もう一度読み返してみると良いかもしれません
居るかどうか分かりませんがリアルタイムで読んでもらっている方お疲れ様でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2011/05/25(水) 21:52:56.16 ID:mShXsd8ho<> 思ってたより長かった
取り合えずお疲れー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/05/25(水) 22:42:52.75 ID:52Ie8NAN0<> 姫子「乙!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2011/05/25(水) 23:00:57.58 ID:tNIzX5B10<> 中世編だけで終わるのか
他のと最終章までするのか気になる乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/26(木) 06:21:15.05 ID:WmrjLYkDO<> 元ネタを知りたい <>
◆qHk/ibMXRI<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:03:17.65 ID:73Zpdc/xo<> >>132
石像の間に居る全ての英雄たち+αのキャラクターが出て来ます

>>133
ライブアライブ中世編で検索してみて下さい

それでは少しだけですが投下していきたいと思います <>
◆qHk/ibMXRI<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:04:57.93 ID:73Zpdc/xo<> つうがくろ!

唯「へぇー憂が見た夢では私がお姫様で憂は攫われた私を助けに来てくれたんだ」

憂「そうだよ! でも、途中で夢から醒めちゃったからお姉ちゃんを救えたかどうかは分からなかったよ・・・」

唯「私は憂の気持ちが凄く嬉しいよ! ありがとう!」

憂「どういたしまして!」

女「おーい!」

唯「あっ! あずにゃん!」

梓「今日も2人揃って仲良く登校ですか! 羨ましいです!」

憂「あれっ・・・梓ちゃんは確か落盤で・・・」

キーン!

憂(どうして私落盤なんて言っているのだろう・・・? 梓ちゃんとはいつも学校で会っているのに・・・)

梓「勝手に人を殺さないで下さい!」

唯「ごめんまだ憂は・・・」

梓「やっぱりまだ完全には治っていませんか・・・」

唯「あっ憂は気にしなくていいよ。さぁ行こう!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:06:18.03 ID:73Zpdc/xo<> 唯「じゃあここでお別れだね」

梓「そうですね」

唯「憂の事をよろしくね。あずにゃん」

梓「もうっ唯先輩ったら、分かりましたよ。じゃあ憂行きますよ」

憂「分かったよ梓ちゃん」

梓「1時間目は現代文ですね」

憂「ふーん現代文か・・・」

梓「また眠くなる授業ですね」

憂「そうだね」

キーンコーンカーンコーン・・・

梓「ほら遅刻しちゃいますよ。憂急いでください」

憂「わかったよ梓ちゃん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:07:20.17 ID:73Zpdc/xo<> ほうかご!

憂「ふぅ・・・やっと終わったね」

梓「じゃあ憂行きますよ!」

憂「へっ・・・? 何処に?」

梓「決まっているじゃないですか! 音楽準備室ですよ! 私達は軽音部に所属していていつも練習していますよ。
  それに学園祭のステージまで今日入れてあと2日しかないんですよ!」

憂「そうだったね」

梓「皆さん次のライブでは良い演奏を行って成功させたいと張り切っていますよ!」

憂「でも私は・・・・」

梓「皆さん事情は分かっています。確かに僅かな時間しかありません。
  それでも全員でライブに参加したいと皆思っている筈です。だから私達の演奏を聴いて少しずつ演奏の勘を取り戻してください」

憂「そうだよね。ありがとう梓ちゃん! 何とかしてライブ当日までに曲を覚えてみるよ!」

梓「その意気です! さぁ着きましたよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:08:38.58 ID:73Zpdc/xo<> おんがくじゅんびしつ!

梓「皆さんお疲れ様でーす!」

唯「あっ、あずにゃんお疲れー!」

律「おぅ!」

澪「お疲れ! ・・・ってムギのお菓子を食べていただけだけれどな」

憂「律さん! 澪さん! 生きて・・・」

キーン!

律「? いや見ての通りピンピンしているけど・・・」

澪「勝手に人を殺さないでくれよ」

憂(あれっ・・・律さんも澪さんもほぼ毎日会っているのに私はなんでこんな事を・・・)

唯「憂はまだ事故のショックで記憶が完全に回復していないんだ・・・」

憂「変な事を言ってしまってごめんなさい!」

律「そうだよな・・・あの事故から奇跡的に回復したからな・・・」

紬「今はあまり事故の事は考えない方がいいわ。それより憂ちゃんもこのケーキを食べて楽しい事を考えましょう!」

憂「すみません・・・ありがとうございます」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:09:48.42 ID:73Zpdc/xo<> 憂「これで全員揃いましたか? 時間もない事だし練習しませんか?」

律「いや・・・あと1人まだ来ていないんだ」

紬「もうそろそろ来るはずだけれど・・・」

ガチャ・・・

男「すみません。遅くなりました」

澪「聡ぃー寂しかったぞ」ウルウル

聡「俺もやっと澪に会えてうれしいよ」ギュッ!

律「あぁ・・・また始まっちゃったよ・・・」

憂「この人が最後の部員ですか?」

梓「そうですよ。あの人は田井中聡先輩と言って先輩達と同じ学年ですよ」

憂「そうでしたよね。でも何で女の子ばかりの部活に一人だけ男の子が混じっているかが疑問ですね」

律「本来、この軽音部は私と唯と紬と澪の4人でガールズバンドをやろうという事で設立したんだ。
  でも澪に聡と言う彼氏が出来てから澪がこの部活に誘ったのさ」

紬「まぁ私達は男の子のボーカルもありだと思っているからいいけど・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:10:48.06 ID:73Zpdc/xo<> 澪「聡は今日もかっこいいね」

聡「澪はこの世の誰よりもかわいいよ」

唯「いいえ! あずにゃんの方が澪ちゃんよりかわいいよ」

紬「また始まったわね・・・」

聡「いいや! みおにゃんのほうがかわいい!」

澪「ありがとう! 聡///」

梓「唯先輩も澪猫よりも遥かにかわいいですよ」

澪「先輩に対してどういう口を訊いているんだ!」

バチバチバチバチ!

律「あんな調子だから、いっつもギターパートとベースパートで喧嘩しているんだよな・・・
  って憂ちゃん・・・?」

憂「4人とも止めて下さい! 今はそれどころじゃないでしょ! 次の学園祭のステージまでもう僅かな時間しかありませんよ!
  そんな時に皆で喧嘩しても意味無いでしょ! ほらっ練習しますよ!」

澪「・・・そうだな」

梓「・・・そうですね」

唯「・・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:15:03.72 ID:73Zpdc/xo<> 憂「えっと私はキーボードでいいのかな?」

紬「そうよ。まだ無理をしないで私たちの演奏を聴いていてね」

憂「わかりました」

律「皆準備は出来たか?」

紬「私たちは良いわよ」

梓「こちらも準備完了です!」

澪「何時でもいいぞ」

律「それじゃあ行くぞ! 1・2・3・4!」

ドドジャーン!ギュイイイン!ピロリロラロリロ!ジャーン!

憂(あれっ・・・この曲はどこかで聴いたことがある・・・
  それに演奏した事が無いけど何故か体で覚えているような気がする)

ドドジャーン!ギュイイイン!ピロリロラロリロ!ジャーン!

憂(この曲なら私だって・・・)

ピロリロラロリロピロリロラロリロ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:17:09.29 ID:73Zpdc/xo<> ドドン!ボボン!ジャアアアン!

律「おおーっ!」

紬「凄いわ憂ちゃん! 事故の影響からそのハンデを取り戻すのに時間がかかると思っていたけど、
  完璧に弾きこなしておまけにアレンジを加えるなんて」

律「凄かったよ憂ちゃん」

澪「憂ちゃんは昔から飲み込みが早かったからな」

聡「本当にそうだな」

憂「そんなこと無いですよ。皆さんの演奏があったからこそ私も演奏の勘を取り戻す事が出来ました。
  皆さんのお陰ですよ」

律「そう言ってくれると私達もうれしいよ。なぁ唯!」

唯「そうだね」

憂「お姉ちゃんにそう言ってもらえるとますますやる気が出てくるよ」

律「憂が順調な内にもう一回合わせるぞ皆準備はいいか?」

一同「おーっ!」

梓「・・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:18:31.27 ID:73Zpdc/xo<> ドドン!ボボン!ジャアアアン!

律「ふぅーこれなら学園祭のライブも大丈夫だな」

澪「憂ちゃんの記憶もだんだんと元に戻って来ていることだし良かったよ」

キーンコーンカーンコーン・・・

聡「ふぅ・・・今日も疲れたな」

紬「今日の部活もこれで終わりね」

梓「あっ、でも明日は顧問の先生が私達の演奏を聴きに来ますよね」

憂「なら自宅でも出来るだけ練習していた方が良いかもしれないですね」

唯「もうあんなに上手く演奏出来ているなら練習しなくてもいいじゃん」

梓「駄目ですよ唯先輩! 少しの油断が腕を下げるんですよ」

唯「だって今日もあんなに練習したじゃん。だからもう大丈夫だよ」

澪「まぁいつもだったらあれくらいで十分だけれどな、明日は一応人に聴かせる演奏をしなくちゃいけないだろ。
  だったらいつもより念を入れとかないとな」

唯「わかったよ」

紬「そんな事よりも早く帰りましょう。もう下校時刻を過ぎているわよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:19:52.73 ID:73Zpdc/xo<> つうがくろ!

紬「じゃあ私達はここでお別れね」

律「じゃあな」

唯「ばいばーいムギちゃん、りっちゃん」

一同「じゃあねー」

憂「あれっ・・・聡先輩は律先輩と一緒に帰らないのですか?」

聡「いや・・・今日は用事があるから一緒には帰らないぞ」

梓「またですか・・・程々にしておいて下さいよ」

澪「じゃあ私達はあっちに行くから」

聡「また明日な」

憂「澪先輩、聡先輩お疲れ様です」

澪聡「じゃあまたね」

憂「行ってしまいましたね。そういえば聡先輩の用事って何でしょうか?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:20:45.73 ID:73Zpdc/xo<> 梓「デートですよ。2人が付き合い始めてからほぼ毎日のように行っていますよ」

唯「いいなぁ・・・私もデートしたいよ」

梓「じゃあ私とデートしましょう」

憂「いいや、お姉ちゃんとは私がデートします」

唯「じゃああずにゃん。明日は私達でデートしようか」

梓「ありがとうございます唯先輩!」

憂「梓ちゃんさっき唯先輩に対して『少しの油断が腕を下げるんですよ』って言っていたよね」

梓「それはそうですけど・・・」

憂「だったら学園祭前日にデートなんて他の人の事を考えたら出来ないはずです」

梓「うぐっ!」

唯「えー良いじゃん。だって澪ちゃんと聡くんもデートしているんだよ」

憂「だったら明日3人で学校が終わったら私の家で練習しましょう」

梓「分かりました。それで手を打ちましょう憂ちゃん」

唯「折角あずにゃんと2人きりになれると思ったのに・・・」

梓「仕方無いですよライブまであと1日しかないですから・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:22:21.91 ID:73Zpdc/xo<> 梓「じゃあ私はこっちなのでここで失礼します」

憂「梓ちゃんまた明日ね」

唯「あずにゃんまたね」

憂「お姉ちゃん一ついいかな?」

唯「いいけどどうしたの?」

憂「どうしてデートの相手を私じゃなくて梓ちゃんにしたの?」

唯「だって憂とは家で毎日会っているよね。それに対してあずにゃんとは部活の時間しか会えないから、
  少しでもあずにゃんに喜んでもらいたかったんだよ。」

憂「確かにそうだよね・・・」

唯「そう暗い顔しないでよ。あっそうだ憂、今日のご飯は何かな?」

憂「今日はお姉ちゃんの大好きなカレーだよ」

唯「やったー!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:23:10.87 ID:73Zpdc/xo<> よくじつ ひらさわけ!

憂「炊事、洗濯、掃除そして時間割全てよーし! あとは・・・」

唯「zzz・・・」

憂「お姉ちゃん朝だよ起きてー!」

唯「んあー?」

憂「お姉ちゃんほら遅刻しちゃうよ!」

唯「ふああああああ・・・あっ憂おはよう!」

憂「おはようお姉ちゃん! 朝ごはんを用意してあるから早く食べて」

唯「憂、今日の朝ごはんは何かな?」

憂「今日はご飯は焼き魚にお味噌汁だよ」

唯「わかった」タッタッタ・・・

憂(今日もお姉ちゃんと一緒に朝ごはんを食べることが出来て幸せだな) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:24:07.46 ID:73Zpdc/xo<> つうがくろ!

唯「いよいよ学園祭だね」

憂「そうだねお姉ちゃん。そう言えば去年の学園祭はどうだったの?」

唯「そっか憂達はまだ居なかったよね」

憂「うん・・・去年はお姉ちゃんと一緒の高校に行こうと思って勉強していたからね」

唯「去年はね5人でライブをしたんだよ。ライブ自体は上手くいったけど・・・」

憂「何かあったの?」

唯「澪ちゃんがシールドに躓いちゃって全校生徒にパンツを晒け出しちゃう恰好になっちゃたよ」

憂「澪先輩も気の毒でしたね」

唯「でもね聡君がその事に気づいて澪先輩の醜態を晒さないように必死に皆の気を紛らわせるように頑張っていたよ」

憂「聡先輩にもいい所がありますね」

唯「でも2人とも熱々過ぎて困る時があるけどね・・・」

憂「ははは・・・あっ着いたよ」

唯「じゃあまた放課後にね」

憂「うん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:25:02.14 ID:73Zpdc/xo<> ほうかご おんがくじゅんびしつ!

聡「後は憂ちゃんだけだな。梓ちゃん、憂ちゃんについて何か聞いていないかい?」

梓「憂は掃除当番なので少し遅れてきます」

紬「でも憂ちゃんも大分回復しているみたいで良かったわ」

梓「何でも今日は朝から唯先輩を起こしてご飯まで作ってくれたみたいですね」

律「ちょっとはしっかりしろよ唯!」

唯「えへへへへ」

バターン!

憂「ごめんなさい! 遅くなりました!」

澪「全然気にすること無いぞ!」

律「よしっ! これで全員集まったな」

梓「じゃあ早速練習しましょう!」

一同「おーっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:26:11.82 ID:73Zpdc/xo<> ドドン!ボボン!ジャアアアン!

律「よし!もうこれなら完璧だな」

聡「これなら先生も合格点を出してくれますよ」

ガチャ

女「みんなー練習している?」

梓「はい!」

憂「ま・・・魔王!」

キーン!

憂(あれっどうして魔王って言ってしまったのかな・・・? この人はこの部活の顧問なのに・・・)

さわ子「失礼ね! 憂ちゃん。私にはちゃんとさわ子と言う名前があるんだから」プン!

憂「ごめんなさい! そんなつもりじゃありませんでした」

唯「でも憂の言っていることもあながち間違っていないよ。これが学生時代のさわちゃんです!」サッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:27:02.27 ID:73Zpdc/xo<> 梓「本当にこれがさわ子先生ですか? 信じられないですね」

律「嘘かどうかはさわちゃんの表情を見れば分かるぞ」ニヤニヤ

さわ子「いやあああああああ! 私の黒歴史を晒さないで!」

憂「服にDEATHDEVILと言う文字が刻まれていますね」

澪「それは何でも昔さわ子先生が所属していたバンドの名前らしいぞ」

さわ子「あぁ・・・遂に憂ちゃんと梓ちゃんまでにも知られてしまったのね・・・」パタリ・・・

聡「でもこのまま隠しておくよりも皆に知ってもらった方がいいと思いますよ。
  それに昔の事で皆先生の事を軽蔑するとは思いませんよ」

さわ子「そうかしら///」

憂「そうですよ」

梓「自信を持って下さいです!」

さわ子「皆ありがとう」

紬「それよりも、私達そろそろ演奏を聴いてもらいたいのですが宜しいでしょうか?」

さわ子「そうだったわね。じゃあ始めて頂戴!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:28:02.63 ID:73Zpdc/xo<> ドドン!ボボン!ジャアアアン!

澪「どうでしょうか?」

さわ子「まずドラムだけれど、ゴーストノートを強く叩きすぎてリズムが狂っているわ。
    もう少し音にメリハリをつけなさい」

律「そうですか・・・気をつけます」

さわ子「次にリードギター!」

唯「は、はい!」

さわ子「何か所か音程を外していたわね。でもソロは素晴らしかったわ」

唯「ありがとうございます」

さわ子「ベース隊!」

澪聡「はいっ!」

さわ子「2人のベースは息がピッタリ合っているけど、もう少し皆の音を聞くように」

澪聡「分かりました」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:31:15.89 ID:73Zpdc/xo<> さわ子「紬ちゃん」

紬「はいっ!」

さわ子「グリスをかける所で指が鍵盤に引っかかったわね。そこを直せば完璧だわ」

紬「ありがとうございます!」

さわ子「リズムギター!」

梓「はいっ!」

さわ子「きちんと最後まで弾きこなしていたわね。良かったわ」

梓「ありがとうございます!」

さわ子「憂ちゃん」

憂「はいっ!」

さわ子「素晴らしかったわ! アレンジしているのに音を全く外さないでおまけにハーモニーまで保っていたわね。
    聴いているこっちも思わず聴き入ってしまったわ」

憂「ありがとうございます!」

さわ子「最後に梓ちゃんも憂ちゃんの演奏を見習うともっと素晴らしい演奏になるわよ!」

梓「・・・わかりました」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:33:47.00 ID:73Zpdc/xo<> さわ子「以上が私の感想よ。厳しい言い方をしているかもしれないけど、
    皆にはもっともっと上手くなって欲しいから、これにめげずに頑張ってね」

一同「ありがとうございました」

キーンコーンカーンコーン・・・

律「厳しい指摘だったけどもう練習出来そうにないな・・・」

紬「後は本番前の少しの時間に合わせるだけね」

聡「しかし流石さわ子先生だったよな。鋭い指摘だったよ」

澪「そうだな。伊達にセミプロをやっていた訳じゃなかったんだな」

唯「さてとそろそろ帰りますか」

さわ子「何を言っているの? あなた達はまだここで練習出来るじゃない!」

梓「どういう事ですか?」

さわ子「皆が練習したいだろうと思って私が宿泊届を出したのよ」

憂「本当ですか! ありがとうございます!」

さわ子「いいのよ。それに学生時代のいい思い出になるから楽しんで頂戴!」

一同「やったぁ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:35:41.27 ID:73Zpdc/xo<> ドドン!ボボン!ジャアアアン!

さわ子「うん大分良くなったわね」

一同「ありがとうございます」

さわ子「さてと夜も遅い事だし寝てもらいたいと思うけど年頃の男女が一緒の部屋で寝るのは良くないわね。
    そこでここからすぐ傍の書道室も借りたわ。したがって私と聡君は書道室で他の皆はここで寝て頂戴!」

澪「どうしてさわ子先生だけ聡と一緒の部屋で寝るんですか?」

さわ子「だって私は教師だし皆が不埒な事をしない様に見張る役目もあるのよ」

澪「だからと言ってさわ子先生もまだ若いですよね」

さわ子「嬉しい事を言ってくれるじゃない」

澪「だったら年頃の男女が2人きりで一緒の部屋で寝るのは良くないと思います。
  なので部屋割りは私と聡が書道室に行き他の皆がここで寝るのが良いと思います」

さわ子「澪ちゃん・・・あなたはまだまだ子供じゃない。
    そんな子供同士が男女2人っきりで寝かせるのはとても危なっかしくて出来ないわ」

澪「先生こそ、どさくさに紛れて聡と2人っきりで寝ようとしましたよね。
  職権を乱用し男子生徒と一緒に寝るのはセクハラだと思いますよ」

バチバチバチバチ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:36:28.07 ID:73Zpdc/xo<> 律「2人共いい加減にしてくれないか! 部屋割りで喧嘩する位なら部長の私が勝手に部屋割りを決めるぞ
  皆もそれでいいな!」

梓「良いと思います」

唯「異議無し」

憂「それで良いですよ」

紬「問題ないわ」

律「じゃあ部屋割りを言うぞ。私と澪と聡と先生は書道室で、紬と梓と唯と憂はここで寝てくれ!」

紬「中々いい部屋割りじゃない!」

律「皆が揉めない様に配慮したつもりだ。これでいいな?」

さわ子「まぁ・・・邪魔者はいるけど聡君と一緒に寝れるなら・・・」

澪「それはこっちのセリフですよ・・・聡ごめんな2人っきりじゃなくて」

聡「澪と一緒に寝れるならそれでいいよ」

澪「聡ありがとう!」

紬「そろそろ来る頃ね・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:37:57.49 ID:73Zpdc/xo<> ガチャ

女「お待たせ致しましたこれが全員分の寝具です」

紬「あ、ありがとう・・・って私は斉藤を呼んだはずだけれど」

紬(なんでこの子がここに居るの!? ・・・いや・・・ひょっとしたら人違いかもしれない)

女「父は紬様のお父様にお呼びになられてそちらの方で仕事をしています
  したがって父からここに寝具を運んでおくように言われて持ってきました」

紬「そう・・・ご苦労だったわね。念のために聞くけどあなたの名前を教えてくれないかしら?」

菫「私ですか。私の名前は斉藤菫です。これから宜しくお願いしますね。紬お嬢様」

紬(そ・・・そんな馬鹿な・・・この子は作り出していないはず・・・
  それに過去に一度この子をやっつけたはず・・・なのにどうしてこの幻想空間に居るの?)

菫「どうかしましたか?」

紬「い、いや何でもないわ・・・もう帰っても良いわよ」

菫「分かりました。では失礼します」

唯「今の子とっても綺麗な子だったね」

紬「ええそうね・・・それよりもう夜も遅いから寝ましょう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:39:15.43 ID:73Zpdc/xo<> らいぶとうじつ!

憂「おはようお姉ちゃん。良く寝れた?」

唯「おはよう憂。うん良く寝れたよ」

律「ふああぁぁ・・・2人ともおはよう。良く寝れて何よりだよ」

憂「おはようございます律先輩。この様子だと・・・」

律「昨日はさわちゃんと澪が喧嘩して宥めていたからあまり寝れなかったよ」

憂「あららお気の毒に・・・でも澪先輩達ならあそこでぐっすりと寝ていますよ」

聡「zzz・・・」

澪「・・・聡大好きzzz」

さわ子「・・・ああん! もっと・・・もっと・・・」

律「一人だけ物凄い夢を見ているな」

紬「やっぱり、りっちゃんが部屋割りしておいてよかったわね」

梓「皆さーん起きて下さい。もう朝ですよー!」

聡澪さわ子「ううん・・・おはよう」

紬「朝食の用意が出来ましたよ。支度して早く来てください」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:40:33.05 ID:73Zpdc/xo<> 一同「ご馳走様でした」

紬「お粗末様でした」

さわ子「ライブの事だけれどあなた達の出番は10時だからそろそろ機材を運んでおいた良いわね」

一同「わかりました」

憂「しかし凄いですね。朝からフルコースを食べられるとは思いませんでした」

唯「流石ムギちゃんだね」

律「あーお金持ちが羨ましい」

澪「今度は今日みたいな手作り料理を聡に振る舞ってあげたいな」

聡「じゃあ楽しみにしているよ」

梓「先輩方は今日も熱々ですね」

憂「さてとそろそろ運びましょう!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:42:11.16 ID:73Zpdc/xo<> 聡澪「はぁ・・・はぁ・・・疲れたよ」

澪「皆ももう少し位運べよな」

律「だって〜女の子だもん」

紬「そうよ。こういう時こそ男の子の本領を発揮する時なのよ」

梓「そうですよ。か弱い乙女に機材運びをさせるのですか!」

唯「そうだよ私達はこう見えても繊細なんだよ」

律「お前は何も運んでいないだろ! 全く憂に全て任せちゃって・・・」

唯「えへへへへ」

澪「そう言う律達だってドラムスティックにシールドとピックしか運んでいなかったじゃないか」

律「いやーばれちゃったか・・・」

梓「ははは・・・」

紬「ふふっ」

澪「後は憂が最後の機材を運べばもう終わりだな」

憂「お待たせしました」ドン!

聡澪「バスドラムをたった一人で運んできた!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:43:38.90 ID:73Zpdc/xo<> 澪「これで全員そろったな」

さわ子「みんなー今回のライブの衣装が出来たわよ」

律「ああ・・・また作ってきたのか・・・」

さわ子「今回の衣装はミニスカフリルのメイド服と胸元がはだけた執事服でーす」

一同「・・・・・・」

さわ子「何よ! 折角作ったのに・・・」

梓「こんなの恥ずかしくて着れません!」

聡「只でさえ澪は恥ずかしがり屋なのにこんな服着たらとてもライブ所の話ではなくなりますよ!」

さわ子「あらっ、聡君は澪ちゃんのメイド服姿を観たくないの?」

聡「そ、それは///」

律「でもここにいる大多数が反対しているぞ」

憂「という事で今回は没ですね」

さわ子「ちっ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:44:46.56 ID:73Zpdc/xo<> 澪「嫌・・・もうあんな思いをしたくない・・・」

聡「大丈夫だってあれは只の事故だから。何度も起こる事じゃないよ」

澪「今からでもライブを中止にしないか・・・」

律「ふざけるなよ! 今まで皆がどういう思いで練習してきたか分かっているのか!」

澪「・・・」

聡「確かに辛いのは分かるよ。でも今一歩を踏み出さなければ一生後悔する事になるかもしれないよ」

澪「分かっている・・・分かっているけど・・・」

聡「もし今度澪が転びそうになったら絶対に受け止めて恥をかかせない様にするから、
  だから一緒に頑張ろう?」

澪「うん! 分かったよ。やってみるよ。ありがとうな聡」

律「ほら円陣組むぞ! 今回の掛け声は聡が言って」!

聡「今回のライブ絶対に成功させようぜ!」

一同「おーっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:47:38.92 ID:73Zpdc/xo<> ナレーション「次は放課後ティータイムによる演奏です。それでは張り切ってどうぞ」

観客「わーっ」

パチパチパチ!

唯「えー皆さんこんにちは放課後ティータイムです」

憂(さてとチューニングの最終確認をしなくちゃ・・・)

憂(音色よし! 設定もばっちり!)

唯「もう一人のキーボードは私の妹の平沢憂です」

ピロリロラロリロジャーン!

観客「わーっ!」

憂(これなら大丈夫!)

唯「私達はこの7人で今までずっと頑張ってきました」

唯「まず1曲目は皆の思い出が詰まった曲です。それでは聴いてください Don't say lazy」

律「それじゃあ行くよー1・2・3・4」

澪「Please don't say "You are lazy"」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:48:51.29 ID:73Zpdc/xo<> 澪「だってほんとうはcrazy」

澪「孔雀たちはそう」

憂(大分佳境に来たな。次は私にもソロパートがあるんだ。気を引き締めなきゃ)

澪「五臓六腑 満身 邁進 願望は痩身 麗人」

澪「誘惑多発だし・・・」

澪「だからやけに意思砕けちゃうんです」

唯「まずは私から行くよー!」

バ!バ!バン!バン!バ!バ!バン!バン!ジャーン!

唯「次は憂!」

憂(よしっ! 行くぞー!)

ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!

憂(おかしい・・・こんな音を作った覚えはないのに・・・)

憂「うっ!」キーン!
_____
___ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:50:17.48 ID:73Zpdc/xo<> 憂(これは一体・・・?)

律『それは私からの餞別だ、最後の力を振り絞り取り返してやったぞ。
  さぁ憂にはやることがあるだろう? 行って来い! 今一度勇者として・・・』パタリ・・・

澪『少しは勇者らしい最期を迎えられそうだ・・・憂・・・エリザベスはお前が使え・・・
  姫は・・・お前が助けに来ると信じている・・・信じてくれる者が一人でも居る限り・・・
  その人間を・・・信じろ!』

憂(そうだ・・・私は・・・)

唯『憂・・・憂・・・私怖いよ・・・』

バサッ!

唯『!』

?『くくく・・・』

唯『嫌・・・来ないで・・・』

?『くくく・・・』

唯『来ないで! 来ないで!』

憂(これはエリザベスひょっとしてあなたが見せているの?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:51:30.64 ID:73Zpdc/xo<> 憂《再びこの地をにやってきたね・・・》

憂《あの時はお姉ちゃんも澪さんも梓ちゃんも誰一人救えなかった・・・》

憂《もうあの時の弱い私じゃない!》

憂『今度はこの私がお姉ちゃんを救ってみせる!』シャキーン!
_____
___

憂(全てを思い出した! 本当のお姉ちゃんは今も独りで怯えているんだ)

憂(今こんな所でこんな幻想に油を売っている暇はないんだ!)

憂「はあああああああああああああ!」

憂(どんなに辛いことがあっても!)

憂(どんな魔物が出てきても!)

ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!

憂(私は絶対負けないよ!)

ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!

憂(お姉ちゃんを救うまでは!)

ドカーン! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:52:40.65 ID:73Zpdc/xo<> ピキピキピキピキ・・・

パリーン!

紬「そんな・・・私の空間が・・・」

憂「私を陥れようとしましたね。お姉ちゃんは今も独りで怯えているんですよ!
  あなたを倒してお姉ちゃんを救って見せます。覚悟してください紬さん!!」ダダダッ!

憂「はっ!」

パシッ!

憂「そ、そんな・・・素手で・・・」

紬「こう見えても私は結構力があるのよ。まさかこれだけじゃないわよね。憂ちゃん」

憂「そうですよ」ボン!

憂「剣が駄目なら楽器で攻撃するのみ。喰らえっ!」

ラリラリラリラリラリラリ!

憂「そんな・・・楽器でも駄目なんて・・・・」

紬「あらっ、そんな事は無いわよ。でもこれは厄介だから封印させてもらうわ」

ゴオオオオオオ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:54:11.65 ID:73Zpdc/xo<> ボン!

憂「私の意思に反してエリザベスが剣に・・・」

紬「これであなたに勝ち目は無くなったわね。どうする? まだ戦う?」

憂(確かに剣での攻撃ではまた受け止められてしまう・・・
  かといって他の攻撃手段はない・・・)

憂(!)

憂(これはキーボード・・・? でもどうしてこれが頭に浮かんでいるの・・・?)

憂(しかも、アタック、サスティーンとリリースが最大値になっている)

憂(でも今は剣でしか・・・! 剣! そうか!)

紬「降参してくれないようだからそろそろあなたには死んでもらうわね」

憂「それはこっちのセリフですよ」

紬「この状況でハッタリをかますなんて凄いわ! でもそんな事しても意味はないわ」

憂「意味が無いかどうかはこの身を持って確かめて下さい! はっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:55:38.47 ID:73Zpdc/xo<> シュウウウウ!

紬(剣から衝撃波を出すなんて! それも何て速さなの)

ドーン!

紬「きゃああああああああ!」

憂「やったか!?」

紬「ふふっ、なかなかやるわね」

憂(流石にデスエリザベス程の威力は無いか・・・くっ!)

紬「まぁいいわ、ここはひとまず引きましょう」

憂「逃げるのですか?」

紬「らしくない事を言うわね。そうじゃないわ。今ここであなたを殺すのはあまりにも惜しいから生かしてあげるのよ。
  大丈夫よ、またいづれ必ず会うことになるから・・・その時にまた会いましょう憂ちゃん!」

憂「待て! 紬!」

ヒュウウウウ・・・

憂(逃げられた・・・ まぁお姉ちゃんに一歩近づけただけでも良しとするか。うっ!)

キーン!

憂(あれ・・・意識が・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:57:01.37 ID:73Zpdc/xo<> 憂「・・・ここは・・・私・・・勝ったんだね・・・」

憂(見覚えがある石像がたくさんある・・・ここは石像の間か・・・)

憂(でもここには石像が無くて台座だけがあったはず・・・でも紬さんの像がある。これは一体・・・?)

チラッ・・・

憂(やはり台座に『琴吹紬』と名前が彫られてあった。でも前に見た時は確か台座しか無かった筈・・・)

憂(深く考えても仕方がない・・・いよいよ魔王と対峙したあの場所に着くね)

憂(この場所で梓ちゃんも澪さんも・・・)

憂(でもお姉ちゃんは無事かもしれない。だったら一刻も早く助けないと!)

憂(待っててね! 今行くから!)

憂「はあああああ!」

ドーン! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 20:57:57.06 ID:73Zpdc/xo<> まおうのま!

憂(あれっ・・・ドアがあっさりと開いた・・・
  確か梓ちゃんを救おうとしたときは剣で攻撃しても楽器で攻撃しても開かなかったのに・・・)

憂(それよりも落盤があった形跡が全くないのどうしてなの? たった数日しか間を挟んでないのに・・・)

憂(とするなら・・・もしかして・・・梓ちゃんは・・・・・・)

憂(いけない、いけない、友達を疑うなんて何て最低なの私。でも・・・)

憂(とにかく、前に来た通りこの部屋で行き止まり。でもお姉ちゃんは探せる範囲には何処にもいなかった・・・)

憂(とするなら・・・考えられる可能性は3つ・・・一つ目はこの山の探せる範囲のどこかに隠し通路や部屋がある。
  二つ目はお姉ちゃんが連れ攫われた場所が此処じゃなかった)

憂(そして最後は・・・いやそんなはずは無い・・・確かにさわ子がお姉ちゃんは死んだと言っていたが、
  結果として私が殺してしまったのは女王様だった・・・それにさわ子はあの時確かにこの場所で澪さんがやっつけたはず)

憂(とにかくこの部屋を調べてみよう。何か見落としているかもしれない・・・)

カタン・・・

憂(あれっ・・・この床何か様子が変だな・・・良く調べてみよう)

憂(! これは隠し通路! きっとこの先にお姉ちゃんがいるはず)

憂(いよいよお姉ちゃんに会えるね!) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/26(木) 21:05:36.85 ID:73Zpdc/xo<> きりが良いので今日はここで中断します
少々脱線しましたがこの事がやや重要になってくると思うので一読してみて下さい
次に書く時までに更に書き溜めを用意しておきたいと思います

それでは読んで貰っている方お疲れ様でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/29(日) 22:38:58.47 ID:sFFMe3Ik0<> 元ネタしらんけど乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/30(月) 15:43:30.95 ID:iQESUpRM0<> 元ネタしらんけど乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/30(月) 15:47:07.55 ID:iQESUpRM0<> あれ?バグってる? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2011/05/31(火) 23:35:18.99 ID:VSOmCQ5V0<> まだかな <>
◆qHk/ibMXRI<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:24:02.52 ID:QfndRnhNo<> >>1です
少しだけですが追加分を書きたいと思います <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:25:39.66 ID:QfndRnhNo<> まおうざん さんちょう!

?「やはり来ましたね!」

憂「梓ちゃん・・・」

梓「そうですよ。私が裏切った事を不思議そうに思っていますね。良いですよ。説明してあげますよ」

憂「・・・・・・」

梓「憂の思っている通りあの時の落盤は偶然起こったものでは無いですよ。
  そして私はあの時魔王の間の秘密に気づいた・・・」
  その瞬間私の・・・
  今まで抑えていた気持ちが爆発した! こんな風にですよ!」ボン!

憂「熱っ! 梓ちゃんどうしてこんな事をするの?」

梓「決まっているでしょ。お前を出し抜いて・・・私が唯先輩を救おうと思ったからですよ!」

憂「・・・」

梓「そして澪先輩のデスエリザベスによって本当の落盤が起きる様に見せるために憂達に幻術をかけた」

梓『! 憂まずいです。天井を見て下さい!』

梓『ここは危険です! 一刻も早くここを出て下さい』

梓『きゃああああああああああ』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:27:52.73 ID:QfndRnhNo<> 梓「そして私が落盤の犠牲になった後、扉に魔法をかけてどんな攻撃にも耐えられるようにした!」

憂『梓ちゃん! 梓ちゃん! 無事なら返事をして!』バンバン!

・・・

律『梓! 生きているなら律様素敵って言え!』バンバン!

・・・

憂『返事が返ってこない・・・だったら扉を破壊して助けるよ!』

ガン!ガン!

ボン!

ジャーン!ジャーン!ジャーン!ジャーン!

憂『駄目だ・・・楽器での攻撃も直接攻撃でもビクともしないなんて・・・』

律『仕方がないな・・・梓の事は心配だけれど今はお城に戻って報告する方が先だ』

梓「私の事を気遣ってくれたのは嬉しかったけど・・・
  フフフ・・・ハハハハハ!ヒャーッヒャッヒャアア!!
  ハハハ! だってが2人馬鹿みたいに私の事を助ようとしてくれましたからね。
  でもねこの時点でドアが開かない事、壊れない事に疑いを持たないといけませんよ!」フフフ

憂「梓ちゃん・・・! あなたっていう人は最低ですね!」ダダダッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:28:43.55 ID:QfndRnhNo<> 梓「おっと、そうは行きませんよ! シルバーウルフ!!」

ボン!ボン!ボン!

ガルルルル!!!

憂「くっ!」

梓「お前たち! 憂を襲いなさい!」

ガルルルル!!!

憂「くそっ! はっ! はっ! はっ!」ザクッ!ザクッ!ザクッ!

ガルルルル・・・パタリ・・・

梓「中々やりますね。憂ちゃん」

憂「梓ちゃんもね。楽器のまま魔法を唱えるなんて」

梓「それだけじゃありませんよ・・・まぁ良いでしょう。話を戻しますよ。
  とにかく憂達は面白いほど簡単にに引っかかってくれましたね!
  澪先輩が無様に死んだ後だったしな!」

憂「・・・澪先輩が天国で泣いていますよ。あなたは最低だって・・・」

梓「この程度で最低って言われても困りますよ。憂ちゃん、ここからが面白い所なのに・・・」

憂「どうせ私に女王殺しの罪を負わせたことでしょ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:31:13.39 ID:QfndRnhNo<> 梓「ピンポーン! 大当たりー!! そうですよ。あれはまず女王様に幻術をかけて、女王様をさわ子に見せ
  そして憂が寝ている部屋に忍び込み悪夢を見せた。こうして憂を目覚めさせさわ子を斬ってもらう。
  そうしたらあーら不思議さわ子を斬ったかと思ったら幻術が解け実は女王様を斬っていた。と言う訳でーす!
  これで憂を絶望のどん底に突き落とす事が出来ましたからね。ハハハハハ!」

憂「梓ちゃんは私だけでなく女王様の命を奪いおまけに律さんにまで酷い目に合わせたんだよ。
  なのにどうして笑っていられるの! 許せない!」ダダダッ!

梓「さっきと同じように突っ込んできても無駄ですよ 喰らえっサンダーストーム!!」

バチ!バチ!バチ!バーン!

スッ・・・

梓「そんな・・・消えただと・・・」

憂「何処を見ているのかな梓ちゃん! 喰らえっ」

スッ・・・

梓「まだまだ甘いですね憂ちゃん! 後ろががら空きですよ。喰らえっ!」

ジャジャジャーン!ギュルルルル!!

憂「それはどうかな梓ちゃん!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:32:02.40 ID:QfndRnhNo<> 梓「ピンポーン! 大当たりー!! そうですよ。あれはまず女王様に幻術をかけて、女王様をさわ子に見せ
  そして憂が寝ている部屋に忍び込み悪夢を見せた。こうして憂を目覚めさせさわ子を斬ってもらう。
  そうしたらあーら不思議さわ子を斬ったかと思ったら幻術が解け実は女王様を斬っていた。と言う訳でーす!
  これで憂を絶望のどん底に突き落とす事が出来ましたからね。ハハハハハ!」

憂「梓ちゃんは私だけでなく女王様の命を奪いおまけに律さんにまで酷い目に合わせたんだよ。
  なのにどうして笑っていられるの! 許せない!」ダダダッ!

梓「さっきと同じように突っ込んできても無駄ですよ 喰らえっサンダーストーム!!」

バチ!バチ!バチ!バーン!

スッ・・・

梓「そんな・・・消えただと・・・」

憂「何処を見ているのかな梓ちゃん! 喰らえっ」

スッ・・・

梓「まだまだ甘いですね憂ちゃん! 後ろががら空きですよ。喰らえっ!」

ジャジャジャーン!ギュルルルル!!

憂「それはどうかな梓ちゃん!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:32:41.76 ID:QfndRnhNo<> ヒュン!ヒュン!ヒュン!

梓(後ろから真空波を出しただと・・・)

憂(梓ちゃんのギターの音が前より攻撃的になっている・・・)

梓「前より進化していると言う訳ですか」

憂「梓ちゃんこそ!」

梓「やりますね。これでこそ私のライバル。だけど・・・てめえはここに来やがった!!
  てめえはいつもそうやって! 私のしてえ事をブチ壊しやがるッ!!」

憂「そんなつもりは・・・」

梓「そんなつもりは・・・だとふざけるな! 昔ッからそうだ! 私がどんなに汗をかいても!
  どんなに苦労しても! てめえはいつもその一つ上を行っちまうッ!! あの決勝大会の時も!
  あの時もなあッ!」

憂「あの時・・・?」

梓「ああそうだ! 私があの夜もあの時もどんなに苦しんだが・・・・
  てめえにッ! てめえなんかにッ!! 分かられてたまるものですかッ!!」

憂「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:33:29.04 ID:QfndRnhNo<> 梓「だが・・・私は今迄の私じゃあねえ・・・今こそッ!」カチッ・・・

憂「梓ちゃんそのギターは・・・」

梓「そうだ! これはピックアップを3Hに変え魔王山で強化したもの。
  おまけにアンプはベース用1000Wで各種エフェクターが内臓されてある。
  てめえにこの意味が分かるか・・・?」

憂「分かったよ梓ちゃん・・・」

梓「そうだこれでてめえは私には絶対勝てないという事だ!」

憂「それはどうかな!」

梓「ふん! 何とでも言うが良いさ! でもこれで最後だ!
  てめえをブッ倒しッ!! てめえの引き立て役だった過去に決別してやるッ!!
  喰らえっアビスオブムスタングッ!! あの世で私に詫び続けろ平沢憂ーーーーッ!!」

憂「律さん! 澪さん! 和さん! お姉ちゃん! そして私の思いが
  梓を倒す! 喰らえっデスエリザベスッ!! お前には絶対に負けない中野梓ーーーーッ!!」

ゴゴゴゴ!ゴゴゴゴ!

ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!

ゴゴゴゴ!ドカ!ドカ!

バーン!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:34:28.53 ID:QfndRnhNo<> 梓「く・・・くそぉ・・・またしてもですか・・・・」パタリ・・・

憂「・・・・・・」

パタン

憂「お姉ちゃん!」

唯「来ないで!」

憂「!」

唯「・・・憂・・・何故・・・来てくれなかったの・・・? 私は待っていたのに・・・」

憂「ごめん・・・でも、魔王をやっつけた時に落盤があったから・・・」

唯「それでも梓ちゃん・・・いや・・・あずにゃんは来てくれたよ!」

憂「!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:35:07.01 ID:QfndRnhNo<> 唯「私ね・・・あずにゃんが助けに来てくれた時、いろいろと話を聞いたんだ・・・」

憂「・・・」

唯「憂との馴れ初めやエピソード等いろいろと聞かせてくれたよ・・・
  でもね・・・どの話をしてもあずにゃんはどこか悲しい顔をしていたよ。どうしてだか分かる?」

憂「・・・梓ちゃんが言っていた・・・私のやりたい事をてめえが全てぶち壊してしまうって・・・」

唯「そうだよ・・・あずにゃんはいつも憂の陰で苦しんでいたんだよ・・・
  だからね・・・あずにゃんに本当の気持ちを聞いてみたんだよ。そうしたらねあずにゃんは何て答えたと思う?」

憂「お願い・・・お姉ちゃん・・・私が悪かった・・・今度から気をつけるからもう許して!!」

唯「『姫を捨てた憂よりも私の方が唯を幸せにできる! それに姫への気持ちは憂よりも強い!
  だから私と結婚して!』って言ってくれたんだよ!」

憂「なら私の方が梓ちゃんよりもずっと愛しているよ!」

唯「黙れ!!」

憂「ひっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:36:27.84 ID:QfndRnhNo<> 唯「私ね・・・嬉しかったんだよ。だからお城に戻ったら一緒に暮らそうと思っていたんだ・・・
  でもね憂が私を攫おうとしたからムギちゃんに協力してもらって憂には幻想空間でずっと夢を見させるつもりだったんだよ」

憂「・・・そんな私はお姉ちゃんを助けるつもりだったのに・・・それに本物のお姉ちゃんじゃないと嬉しくないよ・・・」

唯「大丈夫だよ憂! だってあの空間に居た私と梓ちゃんとムギちゃんは本物だったから」

憂「!」

唯「そうだよ・・・あずにゃんは幻想空間でも憂に負けて2日目の夜に憂が寝た後私に泣きついてきたんだよ・・・」

憂「・・・」

唯「あずにゃんだけじゃないよ。私だって悔しかったんだよ1日目に澪ちゃんとあずにゃんのどっちがかわいいか喧嘩していたよね
  あの時、憂なら間違いなくあずにゃんの味方になってくれると思っていたのに・・・」

憂「それは・・・あの時は時間が無かったから・・・」

唯「でもこれさえ我慢すればずっとあずにゃんと一緒に居られると思った。けど憂はあの空間をデスエリザベスで破壊した。
  私とあずにゃんは想定外の事に驚いてとっさにこの空間から脱出したよ。
  まぁどっちにしろライブの後にムギちゃんの作ったものと入れ替わるつもりだったけどね」

憂「・・・」

唯「だから仕方ないから憂には魔王として死んでもらおうと思ったよ。
  でも憂は全ての面であずにゃんの上を行っている・・・
  だから私はあずにゃんの楽器を強化しアンプの出力も強化したよ」

憂「だから梓ちゃんはあれほど強くなっていたのね・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:37:28.12 ID:QfndRnhNo<> 唯「機材では間違いなくあずにゃんの方が上だった・・・だからこれなら絶対に憂を倒せると思った!
  でも結局憂に殺されてしまった・・・それも私の思いを勝手に使われて・・・
  だけど、まだ一緒になれるチャンスは残っているよ」スッ・・・

憂「お姉ちゃん・・・? 何しているの・・・?」

唯「まだ気安くお姉ちゃんなんて呼ぶつもりなの・・・? もともと憂のお姉ちゃんじゃないのに?」

憂「・・・・・・」

唯「もし本当におまえが私を愛しているなら・・・桜ヶ丘城で憂の誠意を見せてよ!」

憂「そ・・そんな・・・」

唯「別に強制はしないよ・・・ただね・・・私本気なんだ・・・
  あずにゃん・・・もう何も苦しむ事は無いよ私が・・・」スッ・・・

憂「や・・止めて!」

唯「私がずっと一緒に居てあげる! あずにゃん! あずにゃん! あずにゃんにゃん!!」ブスッ!

憂「あ・・・あ・・・」

パタリ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:38:40.70 ID:QfndRnhNo<> 憂「・・・・・・」
_____
___

唯『平沢憂様とおっしゃいましたね? とても素敵な戦いぶりでした。
  喜んであなたの妃となりましょう』

唯『私の事を姫とは言わずにお姉ちゃんと呼んで下さいますか?
  それと、もしよかったらお互いに敬語を使わないで話をしてくれませんか?』

憂『わかりましt・・・いや分かったよお姉ちゃん!』

唯『憂!ありがとう! 私は憂の事を誰よりも信じているからね!』

憂『ありがとう! お姉ちゃん!』

澪『姫は・・・お前が助けに来ると信じている・・・信じてくれる者が一人でも居る限り・・・
  その人間を・・・信じろ!』

律『だけどね憂・・・私はこう思う・・・ここで人間を憎んでは負けだ・・・』

憂『でも一方的にやられて我慢することなんて・・・』

律『そう言うと思った、だから自分の心に嘘をついてもいけない・・・
  だから私は命を懸けても・・・魔王ではないと訴えるしかないんだ・・・』

憂『なら私も・・・』

律『だけどお前はそれではいけない・・・平沢憂お前にはまだ未来がある。
  澪や私たちが命を懸けて守ったものを・・・守り続けるんだ・・・』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:39:32.39 ID:QfndRnhNo<> 憂《再びこの地をにやってきたね・・・》

憂《あの時はお姉ちゃんも澪さんも梓ちゃんも誰一人救えなかった・・・》

憂《もうあの時の弱い私じゃない!》

憂『今度はこの私がお姉ちゃんを救ってみせる!』シャキーン!

憂《どんなに辛いことがあっても!》

憂《どんな魔物が出てきても!》

憂《私は絶対負けないよ!》

憂《お姉ちゃんを救うまでは!》 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:40:19.38 ID:QfndRnhNo<> 純『じ・・・女王様! 貴様女王様を!!』

憂『!』

純『皆の者出合えー!出合えー!』

兵士『どうされました? ! 女王様!』

純『平沢憂が女王様を殺した!』

憂『そんな・・・違います!』

純『そんなわけあるか! 女王様の前にお前が立っていたではないか・・・血で汚れた剣を持ってな!』

兵士『じゃあ、平沢憂が女王様を! な、なんということを・・・』

兵士『もしや・・・勇者秋山澪も中野梓も・・・皆平沢憂が!』

純『ま・・・魔王!』

兵士『魔王だ!』

兵士『平沢憂は魔王だ!』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:40:55.83 ID:QfndRnhNo<> ___
_____

憂「・・・・・・」

キーン!

?『おはよう聡』

聡『おはようさわ子』

憂(これはさわ子さんの過去・・・?)
____
___

10年前 じょうかまち さわこのいえ!

さわ子『はいこれがお弁当よ気をつけて行ってきてね』

聡『わかったよさわ子。帰ったら結婚しようね』

さわ子『楽しみにしているわ』

聡『じゃあ行って来ます』

さわ子《いよいよ私達も結婚するのね・・・この日をどれだけ待ち望んでいた事か・・・》 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:42:45.04 ID:QfndRnhNo<> 3日後

さわ子《おかしい・・・名も無き山にいってからもう三日も経つのに一向に帰ってくる気配が無い・・・》

バタン!

女『大変よ!聡が遭難したわ』

さわ子『えっ! それは本当なの紀美!』

紀美『間違いないわ! 何でも聡が薪を集めている時に魔物にやられてしまったのよ。それも運が悪い事にダースグリズリーに』

さわ子『そんな・・・今すぐ聡を探しに行くわ』

紀美『待って! 今行ってもまた聡の二の舞になってしまうわ。ここはしっかりと護衛をつけないと』

さわ子『そうね。じゃあギルドに行ってくるわ』

紀美『でもお金はどうするのよ』

さわ子『大切な人が危篤な状態なのにそんな事言っていられるの! とにかく私は行くわ!』

バタン! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:43:23.88 ID:QfndRnhNo<> じょうかまち ギルド

店員『いらっしゃい。誰をお探しかな』

さわ子『名も無き山を一緒に散策してくれる護衛はいますか?』

店員『名も無き山か・・・そこに行くにはちょっと値が張るけどいいかい?』

さわ子『構いません! 一刻も早く護衛をつけて下さい』

店員『ならそこにいるデラとジェーンはどうかね』

さわ子『その人で構いません』

店員『では代金の支払いは仕事が終わり次第2人に払ってくれ』

さわ子『分かりました。2人ともよろしく頼むわね』

デラジェーン『おう! 任せな!』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:44:05.14 ID:QfndRnhNo<> 1日後 なもなきやま!

さわ子『これだけ探しても見つからないなんて・・・』

デラ『しかしあんたの恋人は本当にここにいるのか?』

さわ子『ええ、目撃証言もある事だしここで遭難した事に間違いありません』

ジェーン『おい! こんな所に家があるぞ! ここで情報を入手してみたらどうだ?』

さわ子『そうしてみるわね』コンコン・・・

女『どちら様ですか?』

さわ子『初めまして山中さわ子と言います。田井中聡について何か知っていることがないかどうか訊きに来ました』

女『初めまして秋山澪です。ああ聡なら山で遭難していた所を助けたよ おーい聡!』

聡『何か用? 澪』

澪『さわ子があなたに話を聞きたいそうだ』

聡『わかった』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:44:50.12 ID:QfndRnhNo<> さわ子『聡! 無事だったのね!』

聡『ごめんなさい・・・どちら様ですか?』

さわ子『あなたの婚約相手のさわ子よ』

聡『失礼ですが、人違いではないですか?』

さわ子『そんなはずはないわ! だって私の彼に間違いないもの!』

聡『俺はこんな人知りません! とっととお引き取り下さい』

さわ子『そんな・・・』

澪『そういう訳なので申し訳ないですけど帰ってもらえませんか・・・』

さわ子『・・・・・・』

バタン!

デラ『残念だが契約期限も切れることだしとっとと帰ろうぜ』

さわ子『・・・ごめんなさい。もう少しだけここに居ても良いですか?』

ジェーン『お金さえ払ってくれれば別に私達は構わないけどな』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:46:06.23 ID:QfndRnhNo<> 1時間後

聡『ようやくさわ子は帰った様だな』

澪『そうね。これで聡と一緒になれるね』

聡『そうだよな。あんな女、金以外に興味があるかっていうんだ』

澪『ふふそうだね。だって聡が愛しているのは私なんでしょ』

聡『そうだよ。俺が愛しているのは澪だけだからな。ほらこれが結婚指輪だよ』

澪『嬉しいよ聡。これでようやく私達結婚できるね』

聡『全くだよ。いままであいつにお世辞を言うのは疲れたからな』

澪『もーっ! 聡ったら』

聡澪『あはははは』

さわ子『許せない・・・今こそ澪を懲らしめてやる!』ギリリ・・

ゴン!

さわ子『そんな・・・どうして・・・』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:46:41.98 ID:QfndRnhNo<> ?????? ??????!

さわ子《ここはどこなの・・・! どうして裸にされているの・・・》

さわ子『! この鎖は何なの!? 嫌ーっ! 誰か助けて!!』

男『気が付いたようだな! 今からお前は俺たちにレイプされるんだよ!』

さわ子『嫌よ! 誰かー!!』

バシッ!

さわ子『きゃああああああ』

男『うるせえな! 静かにしないと痛い目に合わせるぞコラ!』

男『とにかくそういう訳だから俺たちに従ってもらうぞ!』

さわ子『・・・』

モミモミ

男『はっはっは! こりゃ良い揉み心地だ!』

男『ほーらまだまだ時間はたっぷりあるからな! はっはっは!』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:47:38.85 ID:QfndRnhNo<> ?日後

さわ子『ぅうう・・・ここは・・・近くに城下町が見える・・・』

さわ子《城下町に帰ってこの事を相談すればきっとあいつだって終わりだわ》

さわ子《こうなったら意地でも聡を私の物にするんだから・・・》

ヒソヒソヒソ・・・

アイツガサワコ?

アァ・・・アノヤリマンガカエッテキタノネ・・・

デモモウアイツノイエハナイノニネ・・・

ヒソヒソヒソ・・・

さわ子《な・・・どうしてこんなことに・・・ それに家が無いってどういう事?》

さわ子《何だ・・・ちゃんとあるじゃない・・・良かった》

ガチャ・・・

?『私の家に勝手に入らないで頂戴!』

さわ子『どうしてお前が・・・?』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:48:22.19 ID:QfndRnhNo<> 紀美『あら知らなかったのかしら? 一昨日からこの家は私の物になったのよ』

さわ子『ふざけるな紀美! いくら友達だからってそんな事するなら許さないわよ』

紀美『何言っているの! ふざけているのはあなたの方よ! 私はちゃんと適正な手続きを踏んでこの家を買ったんだから
   しかし良くこの家が格安で売っていたわね』

さわ子『ふざけないで!』

紀美『さてとそろそろ来る頃ね』

バン!

兵士『山中さわ子! お前を住居侵入、騒乱罪により城下町追放の刑に処す』

さわ子『そんな・・・』

紀美『と言う訳だからさっさと出て行ってくれるかしら?』

さわ子『・・・・・・』

兵士『ほらっこっちに来い!』

紀美『機会があったらまた会いましょう 山中さわ子!』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:48:57.36 ID:QfndRnhNo<> さわ子《何で私だけこんな仕打ちを受けるの・・・?》

さわ子《私は何も悪くないのに・・・》

さわ子《恋人はおろか帰る場所もお金も失うなんて・・・》

さわ子《私これからどうすればいいの・・・》

ガルルルル

さわ子《! こんな所で襲われたら確実に死ぬわ》

さわ子《いや・・・いっそう死んだ方が楽かもしれないわね・・・!》

ガルルルル クイッ!クイッ!

さわ子《どうやら私をどこかに案内しようとしているみたいね》

トコトコ・・・

さわ子《着いたみたいね。ここは一体・・・?》 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:49:26.65 ID:QfndRnhNo<> まおうざん さんちょう!

さわ子《道中にはドラゴンやゾンビが居たけど皆襲って来なかった》

さわ子《むしろ私を歓迎しているようにも思えた》

さわ子『さてとここまで来たけどこれからどうすれば良いのかしら?』

キーン!

ジャジャジャーン!ギュルルルル!!

さわ子《これは一体・・・? !》

さわ子『これよ! これなら澪に復讐出来るわ!』

さわ子《ふふっ! 誰だか知らないけど感謝するわ。後は必要な道具を揃えるのみ・・・》

さわ子《まずは・・・》 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:49:59.18 ID:QfndRnhNo<> ボン!

さわ子『ふふっ! これで完成よ!』

女『ううん・・・』

さわ子『気が付いた様ね。私が誰だか分かるかしら』

女『勿論です! さわ子様! それで私は何をすれば良いでしょうか』

さわ子『そうね・・・ならお城に行ってお妃様でも誘拐してもらおうかしら』

女『分かりました! 必ず成功させてみせます! では行ってk・・・』

さわ子『ちょっと待って! あなたに良い物をあげるわ! はい!』サッ

女『これは・・・一体・・・?』

さわ子『これは装備一式よ。後この剣楽器に変える事が出来るわ!』

女『ありがとうございます。では今度こそ行って来ます』

さわ子『良い報告を待っているわね! 風子ちゃん!』

さわ子《これで必要な道具の大部分は揃ったわね。後は・・・》 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:50:36.13 ID:QfndRnhNo<> せきぞうのま!

さわ子『どの石像も強そうで良いわね! でも私に従順じゃないと嫌だわ!』

さわ子『そうね。これなら良いかも知れないわね』

さわ子『さてと・・・』

ボン!

さわ子『遥かなる未来においてお前を邪魔し妨害した存在が現れ、苦悶し悩み続けた者よ
    今ここに召喚する! 出でよ! 琴吹紬!!』

バーン!

紬『ここは一体・・・?』

さわ子『私がここに呼んだのよ』

紬『さわ子先生! さわ子先生なんですね!』

さわ子『そうよ・・・ムギちゃん。あなたはあなたにそっくりで眉毛が細いあいつに悩んでいたのね』

紬『あいつが現れてから私の人気は急降下して。それで・・・』シクシク・・・

さわ子『大丈夫よ。ムギちゃんあなたには私の魔術によって更なる力を与えてあげるわ! 
    ただ少しばかり私に協力してほしいの』

紬『やります! 是非やらせて下さい!』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:51:10.78 ID:QfndRnhNo<> さわ子『その協力と言うのはまず私の手下がお妃様を誘拐しに桜ヶ丘城に行っているわ。
    だからその子の協力をしてほしいの』

紬『はいっ!』

さわ子『そしてその手下と言うのが秋山澪にそっくりだから誘拐に成功したら、
    誘拐犯を秋山澪だって言いふらして欲しいのよ!』

紬『それ位でしたら容易いです。では行って来ます!』

さわ子《あとはこれを澪の家に届けるだけ・・・》

さわ子『ふふふ! あはは! はっはっは! 見ていなさい! 私を酷い目に合わせるとどうなるか、
    この目で! この耳で! この体で思い知りなさい!! 自分勝手な人間共よその罪を今ここで味わうが良い! 
    そしてこの世をあなた達に相応しい形に変えてあげるわ! それが私の復讐よ!!
    愚民共よ永遠に絶望するがいい!! あーっはっはっは!』

___
_____ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:51:47.26 ID:QfndRnhNo<> 憂「これがさわ子さんの真実・・・」

憂「さわ子さん御免なさい・・・私何も知らないであんな酷い事を・・・」

憂「今、私はさわ子さんと同じ様にもう何も残されてはいません・・・
  帰る所も・・・愛する人も・・・信じるものさえも・・」

憂「でもあなたのお陰で魔王と言う存在が分かったような気がします」

憂「元々魔王など・・・どこにも居はしなかった・・・
  魔王はある人の理不尽な行動によって誰からも信用されず、理不尽な仕打ちを受ける事によって誕生する・・・」

憂「今の私ならその資格は十分・・・ならこの私が魔王となり・・・
  自分勝手な人間達にその愚かさを教えてやる・・・」

憂「今より私は勇者平沢憂などではない・・・」

憂「我が名は・・・過去の憎しみ・・・
  そして現在の憎しみを受け継ぐ者山中憂・・・或いは・・・」

憂「魔王・・・さわ子!!」

憂「フフフ・・・ハハハハハ!アーッハッハッハアア・・・」

- To Be Continued - <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:52:18.85 ID:QfndRnhNo<> まおうざん さんちょう! 

?「魔王様! これで全員始末して参りました!」

憂「ご苦労様! エビルレギオン。流石私の技を受け継ぎし魔物達ね」

レギオン「はっ! ありがとうございます!」

?「これでようやく目標に向かって一歩前進と言う訳ね」

憂「まさかこんな形で再開するとは思いませんでしたよ。紬さん!」

紬「ふふっそうね・・・でも今回は敵じゃなくて味方で再会できたから嬉しいわ」

憂「そうですね。私としてもあなたがついてくれれば心強いですよ」

紬「嬉しい事を言うわ。それでこそ魔王様について行きたくなるものよ。
  それに対して梓ちゃんは魔王様を殺す事しか考えていなかったもの・・・」

憂「そう言って貰えると嬉しいです」

紬「それに今だってレギオン達を王国兵に混じらせて住民の虐殺を行うなんてなかなか賢いわね」

憂「それだけじゃないですよ・・・この作戦には彼女達が居たからこそ成功したのよ。お前たち入って来なさい!」

?「はっ! 魔王様」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:52:51.68 ID:QfndRnhNo<> 紬「彼女たちは一体・・・」

憂「彼女たちはローザと言って異世界に居た魔物を改造したものよ」

紬「でも彼女たちはそれほど強そうではないわね」

憂「確かに元々生息していた世界でも雑魚妖精として有名だったですね。でも住民を殺すだけなら十分な力はあります」

紬「これで魔王様の復讐も果たしたと言う訳ね。でも私達を除いてこの桜ヶ丘地方には誰も居なくなったわよ」

憂「ふふふこれで良い。私の計画も順調に進んでいると言う事ですよ」

紬「魔王様の計画って一体・・・?」

憂「まぁ見ていれば分かる。計画の成功のためにこいつらが必要だからね」

紬「また魔物を作ったのね」

憂「ええ・・・そうですよ。お前たち入って来なさい!」

?「わかりました!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:53:41.04 ID:QfndRnhNo<> 紬「これは・・・風子ちゃんに茜ちゃんに姫子ちゃんじゃないの!」

憂「そうですよ! でも正確に言えば不完全な復元と言った所ですけどね」

紬「不完全とは一体・・・?」

憂「この魔物共は私が戦った時の魔物ではなく、その時の記憶を基にして作ったものですよ」

紬「なるほどそう言う訳ね」

憂「だが量産化には成功しています。不完全とはいえこれは大きなメリットである事には間違いはないです」

紬「これで魔王様の野望に一歩近づくと言う訳ですね」

憂「しかしそれでも。私の邪魔をする者はいづれ現れるだろう。だからその前にその芽を摘んでおこうと思うよ」

紬「その邪魔者とは一体・・・?」

憂「7人の英雄の事よ。彼らは異世界で英雄となった者達・・・これは紬さんあなたにも関係のある事だと思いますよ」

紬「でもあいつならもうやっつけたわ」

憂「いや・・・正史ではあなたがやられた事になっているね」

紬「どういう事かしら?」

憂「この事は石像の間で説明しますよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:54:30.10 ID:QfndRnhNo<> せきぞうのま!

憂「正史だと確かにさわ子さんから力を貰って戦っていますけど、それでもやはり負けていますね」

紬「そんな・・・」

憂「大丈夫ですよ。もう一度あなたに復讐の機会を与えてあげますよ」

紬「あいつめ・・・今度こそ息の根を止めてあげるわ」

憂「ふふっ! それでいいですよ。これでこそ私の計画が成就するから・・・」

紬「魔王様・・・?」

憂「何でも無いですよ。少なくともあなたを悪いようにはしません・・・
  ただ、もうあなたやさわ子さんの様な犠牲者をもう出したくはありませんから・・・
  今から私が英雄達をここに集め、そいつらに人間こそが一番愚かである事を教えてあげますよ」

紬「ふふっ楽しみにしているわね」

憂「そして全ての世界の人間を一人残らず滅ぼしてあげますよ・・・さぁ時間だ・・・
  英雄となりし者どもよ・・・誘おう・・・真実を知らしめん為に・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:55:16.18 ID:QfndRnhNo<> いせかい さくらがおかこうこう!

菫「これでようやく平穏な日々が戻ってきたのね・・・」

ボワン!

?「新たに参入し既存のキャラに勝りし者よ・・・誘おう・・・真実を知らしめん為に・・・」

菫(えっ・・・体が薄れていく・・・)

菫(・・・ここは一体・・・自分の体以外何も見えないよ・・・)

菫(! あそこに階段がある・・・とにかく行ってみるしかないよ!)

キーン!

菫(あれっ光に包まれて・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:56:02.88 ID:QfndRnhNo<> 菫「ぅう・・・ここは一体・・・」

菫(どうやら木がいっぱい生えているみたい・・・でも何かがおかしい・・・)

?「チョトイイデスカ?」

菫「はい何でしょう?」

ローザ「サクラガオカジョウニイクニハドウスレバイイデスカ?」

菫「御免なさい・・・ここは全く知らn・・・」

ボカーン!

菫「きゃあああああああ!」

菫(ああ・・・ビックリした・・・まさか爆発するなんて・・・)

菫「あの・・・大丈夫ですか・・・?」

ローザ「」

菫「死んでいる・・・気味が悪い・・・」

ローザ「チョトイイデスカ?」

菫「なんで・・・? さっき確かに死んだ筈なのに・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:56:58.84 ID:QfndRnhNo<> 「チョトイイデスカ?」

ボカーン!

「チョトイイデスカ?」「チョトイイデスカ?」「チョトイイデスカ?」

ボカーン!ボカーン!ボカーン!

菫(どこからこんなに大量に湧いてくるの・・・それも同じ顔の人が沢山!)

菫(あっあそこに村があったよ! あそこに逃げ込もう!)

菫「はぁ・・・はぁ・・・もう追ってこないみたいね」

菫(とりあえず誰かに会ってここが何処なのか聞かなくちゃ!)

菫(まずはあの家から尋ねてみよう!)

ガチャ・・・

菫「すみません・・・」

?「ココハ『知』のメイキュウ・・・『力』ニタヨルモノハウケイレナイ・・・」

菫(知の迷宮って一体・・・? 一体この世界はどうなっているの!?)

菫(落ち着け私・・・そんな事よりも人が居たよ。よかった!)

菫「すみませーん」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:57:35.12 ID:QfndRnhNo<> ?「なんで〜人が居るじゃねぇか!」

菫「・・・」

?「ちょいと御免よ!」

菫「・・・」

?「あんた・・・斉藤菫ってのか」

菫「どうして私の名前を・・・?」

?「そんな事はどうでもいいんだよ! それよりも私を信用してねーだろ?」

菫「初対面の人にそんな事言われても・・・」

?「はいはい! まどろっこしいんだよおめえは! こっちも信用しねーぜ!」

菫(いきなりバトルを仕掛けられたよ・・・どうしよう)

?「ほらっ! どうした? かかって来ないならこちらから行くぜ! 喰らえっ!シャドーイメージ!」

ヒュン!ヒュン!

菫「きゃああああああ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:58:16.44 ID:QfndRnhNo<> 菫「ふぅ・・・何とか勝った・・・」

?「いててて・・・」

菫「あの・・・大丈夫ですか?」

晶「やるな・・・あんた・・・私の名前は和田晶。
  ワリい奴じゃなさそうだしつるむのは好きじゃないけど。ここは手を組まねぇか?」

菫「そうですね・・・私も変なところに連れられて丁度困っていた所ですよ。
  是非お願いします」

晶「へへっ・・・センキュー! じゃあこれから宜しくな!」

菫「はい!これから宜しくお願いします!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/01(水) 23:59:01.78 ID:QfndRnhNo<> ?「遅かったか・・・」

?「そうですね・・・」

?「これもあれも全てはあいつの仕業・・・」

?「でも分かってしまった以上見過ごす訳にはいきません」

?「ああそうだ! もし見過ごしたら世界・・・いや全ての平行軸上に存在する世界が混沌に包まれ
  最終的に全ての世界において人間・・・いや最悪宇宙そのものが存在しなくなる恐れがありますね」

?「そうなれば、元々この私が居た世界だけでなくお前の世界も消えることになるな」

?「あなたが嘗て居た世界では結局誰も居なくなって魔界に変わってしまいましたよね」

?「ああ・・・そうだ私が招いた結果とはいえもう皆にこんな思いはさせたくない!
  止むを得ないな。こうなったらまたアレを使うしかないか・・・」

?「でもそんな事をしたら、また平行軸上に別の世界が誕生しますよ。
  それに私は・・・」

?「そんな事は分かっている! 少なくとも今全ての世界を滅ぼされるより遥かに良い。
  それにこの異変が解決すれはあいつの影響でおかしくなった世界、平行軸が沢山ある世界を元に戻せるかもしれない」

?「そうですね・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/02(木) 00:00:48.50 ID:lUymNMibo<> きりが良いのでここで中断します
これからはゆっくりと進めていきますので、
気長に待ってもらえると嬉しいです。
お疲れ様でした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/04(土) 09:09:03.81 ID:fAZ2YIQvP<> 今更だけどあずにゃんにゃん吹いたwwwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(和歌山県)<><>2011/06/12(日) 19:16:59.36 ID:WsWD2PCb0<> まだか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/24(金) 14:34:21.40 ID:191+eapIO<> LIVE A LIVEだよな? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(和歌山県)<><>2011/07/06(水) 20:45:06.11 ID:kV3NAuyt0<> わたす待つわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/06(水) 21:19:16.55 ID:3vKlqf2uo<> まだか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/28(木) 23:01:31.66 ID:Mb04Uk/u0<> まつぜ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/28(木) 23:03:39.06 ID:Mb04Uk/u0<> まつぜ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/10(水) 22:33:41.20 ID:J339zzvSO<> まだ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2011/08/11(木) 04:43:48.67 ID:iClk/uF5o<> まだか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(和歌山県)<><>2011/08/18(木) 21:09:49.24 ID:tnEsBie20<> まだかい? <>