伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/27(金) 23:46:24.45 ID:wMKGffCAO<>ほむら「ニッチなスレかもしれないわ。注意文を読みなさい」

バカエロ。
生える。
誰だお前。

ほむら「……思いの外短い。じゃあ、下から本編よ」<>ほむら「キュゥべぇをレイプしたらソウルジェムが浄化された」 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/28(土) 00:02:26.68 ID:GWwbzBnAO<> ――――

ワルプルギス「アハハハハハハッ!!」ドーン

ほむら「やっべ……ノーダメクリアまで目前だったのに一発貰ってしまったわ」

ほむら「リトライ」グルーリ

――――病院

ほむら「おはよウナギ(裏声)」ムクリ

ほむら「いや、何か違うわね……おはよウナギ(いい声)」

ほむら「よし、今度こそやってみせるわ。『全員生存ノーダメ縛り』」

ほむら「私の能力ならきっといけるはず……待っててねまどか」キリッ

ほむら「しかし前回はキュゥべぇガン無視速攻でやってたから、やたらあの淫獣しつこかったわね……『お菓子』の魔女は開幕2秒でやれたしベストタイムだわ」ホムー

ほむら「……そうだ。今回はキュゥべぇ狩りをしときましょう。やるからには前回の5000匹は越さないと」

ほむら「時間も無いしれっつごー」ホムッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)<>sage<>2011/05/28(土) 00:02:37.61 ID:ap8fa+lAO<> 銀魂SS見たんだろ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)<><>2011/05/28(土) 00:08:50.57 ID:GWwbzBnAO<> 見たよ。面白いよね。 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/28(土) 00:10:24.44 ID:GWwbzBnAO<> ――――

QB「(お茶の間の皆さん、どうも。インキュベーターです)」スタタタタッ

QB「(突然ですが、僕は今謎の魔法少女に追われています)」きゅっぷい!

ほむら「イエス!これで25000匹!」ホムホムッ

QB「(しかもめっさ殺してきます。何あのトリガーハッピー)」

ほむら「よし、今日はこのくらいで良いわね」カエルー

QB「行った……みたいだね。はぁ、全く訳が分からないよ。どうしてあんなに執拗に僕を狙うのかな。かなりのエネルギーロスだ」モッキュモッキュ

QB「いい加減自分の身体を食べるのも辛いよ。途中からソースとかマヨネーズ無いとキツかったよ」モグモグ

QB「(あ、醤油もわりと美味い)」ゴックン <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/28(土) 00:20:06.93 ID:GWwbzBnAO<> QB「そうだ、予備のボディももう少ないだろうし……取り寄せなきゃ」テレパシィィィ

QB「あ、もしもし。予備のボディ送ってくれませんか?」

QB「え、お前が使いすぎで在庫希少?」

QB「そ、そんな!?僕死んじゃいますよっ!!?……え、最新型ボディを送って下さるって」

QB「ありがとうございます……え、その一つだけ!?死んだら……はい、はい……死ににくい?いえ、はい……気を付けます。では失礼します」テレパシィィィ……

QB「……どうしよう、後一回しか死ねないよ……しかし、最新ボディ?」

QB「殺されにくいって言ってたけど……それって殺される可能性があるって事だよね」

QB「元のボディが量産されるまで暫くかかるらしいし、それまでこのボディを大切にしなきゃ!」きゅっぷい! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/05/28(土) 00:38:49.54 ID:h52oLh/V0<> ふむ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/28(土) 00:43:12.44 ID:GWwbzBnAO<> ――――

ほむら「それそれー」ガトリングー

QB「わっしょおぉぉぉい!!?」ダット

QB「(ひぃぃぃぃ。このザマだよ!!?やってられないよ!!助けてぇぇぇぇ!!助けて鹿目まどかぁぁぁ!!)」テレパッスィィィィ!!

まどか「――うん?」

さやか「どしたのまどか?」

まどか「なんだか……誰かに呼ばれた、ような……」タタッ

さやか「えっ、ちょ、まどか!?待ってよー」タタタッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/28(土) 00:44:58.19 ID:GWwbzBnAO<> ――――

QB「な……何とか振り切ったよ……いや、振りきゅっぷいだよ……」ゼーハー

QB「(……これ上手いな、また勧誘の時に使おう)」

まどか「わっ……猫?傷だらけ……」

QB「あ……君は……」

まどか「私を読んだのはあなた……?」

QB「そうだよ……助けて、鹿目まどか……」

さやか「わっ、喋った!?」

――中略

マミ「無限の銃製略されたんだけれど」

QB「ありがとうマミ!」

マミ「聞けよ……まぁ良いわ。貴方達、大丈夫?」

まどか「は、はい」

さやか「いやー……スゲーっすねマミさん」ホヘー

マミ「そんな事ないわ」テレテレ

まどさや「(何コレ萌える)」

マミ「――で、そこの貴女かしら?キュゥべぇを虐めたのは」

ほむら「…………」ホムーン!

QB「いやそれ決して『ジャジャーン!』みたいな効果音の代わりにはならないからね?」

ほむら「…………」ホムゥ……

ほむら「…………」ホムーン!!

まどか「(『!』増えた……)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/28(土) 00:46:15.17 ID:GWwbzBnAO<> マミ「沈黙は肯定と同じよ?貴女の目的が何か知らないけれど、QBは私の大事なお友達なの。傷つけるなら容赦しないわ」

ほむら「……今貴女に言っても理解出来ないわ」

さやか「(急に真面目になったんだけどすごい空気重い全部二酸化炭素くらい重い下方置換できるくらい重い)」

ほむら「一つだけ聞くわ、インキュベーター。貴方随分と本気で逃げていたわね」

QB「ぎくり」

ほむら「いいわね、今から聞くわ。『何故』かしら?」

QB「ぐぬぬ……良いよ、教えてあげるさ。実はボディの予備が後一つしか無くてね、これを壊される訳にはいけないんだよ」

ほむら「っ!?」ホムンッ!?

マミ「へ、キュゥべぇ?」キョトン

QB「(ですよねー殺しにきますよねーレンコンも土下座するレベルの穴だらけですよ肉抜きって度合いじゃねぇよ僕はサイクロンマグナムですかっての)」ドタッ

まどか「ひっ」

さやか「ひ、酷い……蜂の巣だ」

マミ「っ、貴女!!」ジャキッ

ほむら「……」クスッ

ほむら「今日は気分が良いわ。また会いましょう、鹿目まどか」スッ

まどか「へっ?」

さやか「逃げた……?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/28(土) 00:47:20.78 ID:GWwbzBnAO<> マミ「くっ……キュゥべぇ、キュゥべぇ!しっかりしてっ!」ガクガク

「あぁ、そんなに揺らさないでよマミ。食べにくくなっちゃう」

マミ「――え?(キュゥべぇの声?)」

さやか「(白い髪の女の子?随分長いツインテールだなぁ……身長は小さめで少し子供っぽいや。大人用のブカブカなTシャツにハーフパンツ。肌は白いや。あ、ツインテールの先に輪っかみたいなアクセサリー付いてる)」

まどか「(さやかちゃんお疲れ!いまさやかちゃん最高に輝いてるよ!)」

さやか「(それほどでもー)」テヘペロ

女の子「もう、最後だったのになぁ……」モッキュモッキュ

マミ「ちょっ、キュゥべぇ食べないで!?」

女の子「……?あ、そりゃあ分からないよね、マミ」

女の子→QB「僕はキュゥべぇだよ、新しいボディになったんだ」

まどか「え」

さやか「え」

マミ「――えぇぇぇぇぇっ!!?」

QB「よろしくねっ」きゅっぷい! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/05/28(土) 00:48:26.30 ID:GWwbzBnAO<> 今日は終わりー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/05/28(土) 00:52:35.33 ID:bw+exzAw0<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2011/05/28(土) 01:02:21.19 ID:eVQhG1NSo<> 擬人化QBを待ち望んでいた
君はお気に入り行きだ

乙々 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)<>sage<>2011/05/28(土) 01:31:39.06 ID:BZ8hHAQAO<> ふざけんなまたお気に入りが増えるだろうがほむほむかわいい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)<>sage<>2011/05/28(土) 06:34:59.17 ID:iQkYIGmk0<> 乙乙
女の子QBか、最高だわ
支援 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/28(土) 09:41:05.14 ID:2Gqa85pSO<> このコテなんか記憶にあるな
期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/28(土) 11:01:15.85 ID:rwZzXccSO<> 畜生!
またブクマが増えちまった
>>1乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)<>sage<>2011/05/28(土) 23:03:19.48 ID:bw9LweIRo<> 支援 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 22:37:42.01 ID:GDNKNw3AO<> どこかで見た?
そりゃあきっと気のせいさ、うん。

投下開始するよ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 22:41:19.81 ID:GDNKNw3AO<> ――――

QB「学校だよ!」

先生「さぁ今日は大事な伝達が二つあるわ……スマブラはアイテム有りか無しか、中沢君!」ビシィッ!

中沢「へっ?……た、楽しめればどっちでも良いかと……」

先生「そう、どっちでもいい!!大体ね――」キャンキャン!

まどか「先生また彼氏に振られちゃったんだね……」ハァ

さやか「いつものことだよ……」ハァ

先生「――と、それと今日から転校生が来ます」

生徒達「(それが後かよ!)」ガビーン!?

先生「暁美ほむらさん、どうぞー」

ほむら「…………」

さやか「あ、あいつ……」ハッ

まどか「夢の中で会った、ような……」

さやか「いやめっさ昨日会ってますやんまどかさん!?」

仁美「(サブタイ乙)」

スッゲービシン……
カワイー

中沢「(太ももスリスリしたい)」

先生「暁美さんはそこの席ね」

ほむら「はい……」チラッ

まどか「(こっち見てる……何だか怖いなぁ)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 22:49:46.17 ID:GDNKNw3AO<> ――――

「ねーどこのガッコから来たの?」キャッキャッ

ほむら「ミッション系の学校よ」

「髪の毛キレー……」ホエー

ほむら「貴女も綺麗だと思うわ」

「……キャー!かっこいー!」キャー!

さやか「転校生すごい人気だねぇ……」

まどか「綺麗だしね」

さやか「お?まどかさんもしや……」ニヤニヤ

まどか「もう、止めてよさやかちゃん」

ほむら「ふう……少し疲れてしまったわ。緊張したのかしらね」ホムゥ

「あ、ごめんね……気を使わせちゃったかな……」シュン

ほむら「構わないわ。私は余り丈夫な方じゃ無いの、それだけ」ガタリ

スタスタ

さやか「(こっち来たよ……)」

ほむら「鹿目まどか、保健室に案内してくれないかしら」キリッ

まどか「え、と、何で私……かな?」ビクリ

ほむら「貴女、保健係だと聞いているわ」

まどか「え、あ、うん。じゃあこっち……」カタリ

ほむら「(やっべー超警戒されてる。テンション上がりすぎてあの時思わずキュゥべぇヤってしまったけれど失敗ね)」ホムーン…… <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 22:59:20.24 ID:GDNKNw3AO<> ――――

まどか「…………」トボトボ

ほむら「…………」スタスタ

まどか「(気まずい。友達の宿題の間違いを指摘したら自分が間違ってた時くらい気まずい)」

ほむら「(もうすぐ気まずさに耐えきれなくなって話を振ってくるタイミングね)」

まどか「あの……暁美、さん?」

ほむら「ほむらでいいわ」

まどか「じゃ、じゃあ……ほむらさん?」

ほむら「ほむらちゃんでいいわ」

まどか「えっ?」

ほむら「そんな堅苦しくしないで欲しいと言っているの。貴女とは仲良くしたいわ」ニコッ

まどか「えっ、えぇっ?」ポッ

ほむら「(オッケー余裕。伊達に云百年云千年生きてないわよ……数えるのは止めたけれど)」ホムッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:00:24.83 ID:GDNKNw3AO<> ほむら「鹿目まどか。貴女は自分の大切なモノがある?全てを投げ出しても守りたいモノがある?」

まどか「えっ……よくわからないよ」キョトン

ほむら「……なら良いわ。ただ覚えておいて。貴女に奇跡をプレゼントしようとしてくる愉快なサンタクロースが現れても、その言葉を鵜呑みにしてはいけない」

ほむら「サンタクロースの服は返り血で紅いのだから」

まどか「き、気を付けるよ……」ガタガタ

ほむら「(毎回これを考えるのが楽しみになってるわね……もっとウィットに富んだ会話がしたいわ)」ホムン <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:08:44.30 ID:GDNKNw3AO<> ――――

QB「鹿目まどかは授業中みたいだね。彼女のエネルギーは凄まじいから是非とも契約したいよ」

QB「とりあえずワープで教室に忍び込んで鹿目まどかと交友を深めよう。資質の無い子には見えないしね!」ワープ!

QB「やぁ鹿目まどか!」きゅっぷい!

まどか「わっ、キュゥべぇ……だったよね?」ビクッ

まどか「何しに来たの?……皆に見つかっちゃうよ?」ヒソヒソ

QB「怪しまれてもあれだしテレパシーを使うよ。僕は魔法少女の素質がある子にしか見えないから大丈夫だよ!」テレパッスィィィ!

まどか「魔法少女?」

QB「昨日マミを見ただろう?あぁやって魔女と戦うのが魔法少女さ!」

QB「美樹さやかも聞いてるかい?君にも素質があるよ」

さやか「うぉ、びっくりした!?」ドキーン

まどか「よくわからないよ……」

QB「かくかくしかじか」

さやか「四角いムーヴって訳ね……所でキュゥべぇ?」

QB「なんだい?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:13:35.10 ID:GDNKNw3AO<> さやか「って事はこのクラス全員が素質アリって事?」

QB「……? 何故そう思うんだい?」

さやか「いや、だって……」

まどか「……あ」

QB「きゅっぷい?」

先生「」ジー

中沢「」ジー

仁美「」ジー

モブs「」ジー

QB「あ、あれ?(あ、びっくりしてテレパシー切れた)」ビクッ

先生「……あの、あなた誰かしら?」

ほむら「随分図々しい方もいらっしゃるのね」

QB「(みょわぁぁぁぁぁっ!!?良く見たら暁美ほむら居るぅぅぅっ!!?)」ドッキーン!?

QB「……訳が分からないよ!」ダッシュ!

ほむら「(あの淫獣は今日コロコロする)」

中沢「(白髪ロリペドつるぺた幼女の髪の毛モグモグしたい)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:24:42.57 ID:GDNKNw3AO<> ――――屋上!

QB「ヤバいヤバいヤバい殺されちゃうよ!……そうだ!」

QB「マミィィィィ!!」テレパスィ

マミ『ど、どうしたのキュゥべぇ?何時も冷静なあなたらしくないわよ』

QB「……そうだね、落ち着こう。後で話をしたいから屋上に来てくれるかい?」

マミ『分かったわ』テレパスィィ……

QB「ふう……この身体にはステルス機能が着いてないのかな。不便だよ。何の機能とトレードオフされたんだろう?」

ほむら「そもそもその身体について自分でも分かってない時点でセールスマンとしては落第ね」

QB「失礼な。僕はこれ、で、も……」ギギギギ……

ほむら「…………」ニッコリ

QB「(バックアタックだ!!だからあれほどシーフを入れろって言ったのに!?)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/05/30(月) 23:27:30.85 ID:M0dr7lQro<> SW?D&D?
いずれにせよ、QB嬢は・・・・・・・・・・・・・・・。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2011/05/30(月) 23:30:00.01 ID:kjN4+NKAO<> また蜂の巣か <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:31:03.38 ID:GDNKNw3AO<> ほむら「良い天気ね、インキュベーター」

QB「授業は良いのかい?」ビクビク

ほむら「私は保健室よ」

QB「それは俗に言う不良じゃないか。良くないよ、教室へお戻り」ビクビク

ほむら「怯えるインキュベーターとか新鮮で、最っ高だわ」トロン

QB「(あ、コイツ話聞く気ない)」

ほむら「さて、お祈りは済んだ?巴マミにお別れは?部屋の隅でガタガタ震えて臓物(ハラワタ)をぶち撒ける準備はOK?」ジャキッ

QB「……仕方無いな。僕を殺したら、どうなると思っているんだい?」

ほむら「……特に何も起こらないんじゃないかしら。魔法少女は増えなくなるし、故に魔女は減る」

QB「……暁美ほむら、君はどこまで知っているんだい?君は誰の味方なんだ?」

ほむら「私はまどかの味方で、あなたの敵よ。宇宙のエネルギーを稼ぐインキュベーター」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:34:20.51 ID:GDNKNw3AO<> QB「……ふむ。だが、僕を殺したらどうなるか、は知らないみたいだね」

ほむら「……何ですって?」

QB「そこまで知っているなら言うけれど、僕は魔法少女と契約して望みを叶えるかわりに、いずれ魔女になって感情エネルギーを回収させて貰ってる」

QB「故に、契約主である僕が死ねば、因果律に綻びが出来る。願いは無かった事になり、魔法少女たちは辻褄合わせの為に一斉に魔女化する」

ほむら「なん……だと……っ!?」

QB「さぁ、君は僕を殺せるのかな?」ドヤァ……

ほむら「くそ……」ギリッ

QB「(よかったぁぁぁぁぶっちゃけ口から出任せだけど助かったぁぁぁ!!)」きゅっぷいきゅっぷいきゅっぷい!! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:35:38.33 ID:GDNKNw3AO<> QB「……君のソウルジェムが濁ってきたね。そんなにショックだったのかい、僕を殺せない事実が」

ほむら「……」ドンッ

QB「……何をするつもりだい、暁美ほむら。良ければ僕の上から退いてもらえるかな?床がコンクリートだから背中が痛いんだ」ヒリヒリ

ほむら「……こんなに」

QB「きゅ?」

ほむら「こんなに近くにいるのに、殺せないなんて」ギリッ

QB「無様だね」

ほむら「――――」プチッ


絹を裂く様な音がして、実際絹が裂けた。
インキュベーターの来ていたTシャツが縦に裂け、未熟な胸板が露になる。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/05/30(月) 23:36:16.75 ID:vS80y4huo<> このインキュベーターの参考画像を <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/05/30(月) 23:36:48.64 ID:kjN4+NKAO<> ふぅ… <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:39:31.48 ID:GDNKNw3AO<> 「え――」

孵卵器は動揺する。
訳が分からないとばかりに暁美ほむらの顔を見上げると、そこには苛立ちをぶつけてくる少女が居た。

「そうよ、殺せなくても良いわ。貴女が生きていようが私の物語を傷つける事は出来ない」

ハーフパンツがずり落ろされる。
上には身に付けてはいなかったが、流石に下には下着を履いていた。

「でも、物凄く不快で、不愉快で、次いで不敬、更に不理解とくれば……些か激昂しても致し方無いわ」

インキュベーターは理解出来ない。
自分をほぼ全裸にして、暁美ほむらが何をしようとしているのか。

「暁美ほむら、君は一体――ふむっ!?」

ほむらの人差し指と中指がインキュベーターの口内に侵入する。
見た目通り、基本的には人間と似通っているらしい。
唾液の纏わりつく感覚を両の指に覚えた。


粘膜を、蹂躙する。


「んっ……ふぅっ!?んんっ……」

指を前後させ、唇を擦り、舌を撫ぜ、歯をなぞる。
動揺するインキュベーターを見て、魔法少女は淫蕩な笑みを浮かべた。
それは確実に捕食者のモノで。

一頻り指を遊ばせた所で、勢い良くそれを引き抜く。
唾液が名残惜し気に絡み付いていた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:40:51.88 ID:GDNKNw3AO<> 「あ……う……」

「分かるでしょう?」

その指を、そのまま白き少女のショーツの中へと滑らせる。
未知の感覚に、その少女の背は跳ねた。

「貴女を、強姦しているの」

「――っ。わけがわからないよっ、暁美ほむら! 大体これは生殖に関連する物事だと知っているよ。僕と君では子供を作れないし、そもそも僕は一応女性体で――」
陰核を捻り上げる。
それだけで無粋な音は居なくなった。

「それなら平気よ、ほら」

暁美ほむらがスカートをたくしあげると、其処には脈を打つ陰茎が獲物を待ちわびていた。

「な、なんなんだいソレは!?」

「あら、見て分からないのかしら。男性器なのだけれど」

「そうじゃなくて、君は女の子だったはずだろうっ!?」

「あぁ、それは――」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:41:43.14 ID:GDNKNw3AO<> ほむら「長生きする内に生やせる様になったわ。全てはまどかの為に!」ホムーン!

QB「(>>1が力尽きたーっ!?)」

QB「……ん、長生き? 君はまだ若いと認識しているんだけれど」

ほむら「話す必要はないわ……さて、>>1が充電完了したわ――」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:44:06.18 ID:GDNKNw3AO<> 「啣えなさい、インキュベーター」

「ふむぐっ!?」

暁美ほむらは押し倒した状態――所謂騎乗位の体制から、そのまま腰をインキュベーターの頭部へと寄せた。
両の足は、両の肩を等しく捕らえて動く事を許可しない。

白いツインテールを両手に掴み、無理矢理顔を近づけさせた。

当然、拒む。が――

「啣えろ」

何処からともなく、取り出した銃を額に突き付けた。
僅かな戸惑いの後に、インキュベーターはおずおずとその棒を口に含む。

嫌らしく、暁美ほむらは笑った。
魔女より魔女らしいその釣り上がった唇が、確信を告げる。

「やっぱり殺されるのは困るのね」

「…………」

「良いわ、殺さないであげる。でも、分かってるわね……?」

インキュベーターは慣れない口取りで舌を這わせていく。
その一回一回が、ほむらの背筋に快感を送り込んだ。

「そう……っ、そうよ。良いわ……っ」

「むっ、ふぅっ、ぅぅっ」

淫猥な水音が、授業中の静かな校舎――その屋上で響く。
そんな只の音声情報ですら、ほむらの加虐精神を加速させた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:46:04.42 ID:GDNKNw3AO<> 「ほら、もっとなさい!!」

「――うむぅっ!?うぐ、ぅぇ……」

腰を激しく振り、喉の奥に亀頭を擦り付け、二本に束ねられた髪を引き寄せて――滅茶苦茶に揺らした。

孵卵器は嘔吐き、涙を流してそれを耐えていた。
悲しい訳では無く、ただ単に現在の不便な身体の生理現状として。

「あっ、あっあっあっ、くる、くるっ――はぁぁっ!」

理性を押し退けて、快楽が脳を突き抜けた。
口内に遠慮なく欲望をぶち撒けながら、尚も快感を得ようと腰をくねらせる。

激しい脈動が軈て緩やかになっていき、最後に二度淫茎を擦ってそれを引き抜いた。

糸を引いていて、酷くいやらしい。

相手と言えば、酸欠気味になってぐったりとしていた。
仄かに染まった頬と、呆けた顔、惚けた意識。

「あ……う……」


――まだ、固いままだ。


「…………」

生唾を呑み込んでしまった。
ゆっくりと、インキュベーターのショーツをずらしていく。


濡れていた。

濡れていたのだ。


「――――あはっ」

自分でもらしくないと分かる笑い声を上げてしまったと、暁美ほむらは思った。

まだ固いソレを割れ目に擦り付ける。
にちゃにちゃと、淫らな音楽を奏でた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:49:18.68 ID:GDNKNw3AO<> 棒を良く濡らした所で、ソレを女陰に宛がい――

「う――?   ひっ!?」

正常位で勢い良く、貫いた。

「――わぁぁぁぁぁぁっ!?な、何コレっ!?」

インキュベーターの意識が、一気に覚醒させられる。中がきつく締まって、ほむらは強烈な感覚に火花を散らした。

「あ、あぁんっ――」

一度、精子を出す。
出したからには奥へ奥へと押し込み膣内に塗りたくる。
キツいソレに割かし無理矢理捩じ込むと、一番奥へと行き着いた。

激しい興奮を、覚える。

射精している事などお構い無しに、腰を前後に、小刻みに、速く揺らした。
動かせば動かす程、柔らかく締まる肉壁が素直な快楽を与えてくれるのだから。

「あぁっ……なかなか良いわよ、インキュベーター。堪らないわ……あはぁっ!」

「あっあっあっあっ!!止めてっ動かないで!!」

「どうしたのインキュベーター。貴女には感情も何も無いはずでしょう?」

「何コレっ、なにコレっ、訳が分からない、よぉっ」

ほむらは一つ、気付いた。

この獣、一丁前に感じている。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:50:26.71 ID:GDNKNw3AO<> 理解と共に、再び征服感が駆け上がった。
身体全部でのし掛かり、両腕で肩を前から羽交い締めにする。
腰は勿論、滅茶苦茶に動かしている。
余裕も無い。

「っ、ふっ……一番奥にに出してあげるわ。感謝なさい」

「ダメ、それっ、ダメっ!おかしくなるっ――」

逃げようともがくインキュベーターは、しかししっかり掴まっていて叶わない。
僅かに後ろへずり下がっても、それ以上の勢いで深く強く突き上げてくるのだ。

「うっ――――」

「わぁぁぁぁっ!!」

一際強く突き込んでの、射精。
今度は全身が固まってしまい、ただ奥へ精を吐き出しているだけだった。
波がゆっくりと落ち着いていく。
暁美ほむらに残ったのは、怠惰な満足感と、確かな征服感。

インキュベーターは荒い息をして、気を失っていた。
ほむらは長く、息をつく。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:51:27.79 ID:GDNKNw3AO<> ほむら「……いい様よ、インキュベーター」クスッ

ほむら「あれ……?ソウルジェムが――」ピカー

ほむら「……キュゥべぇをレイプしたらソウルジェムが浄化された」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/05/30(月) 23:52:40.86 ID:GDNKNw3AO<> 今日の投下終了だよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/05/30(月) 23:53:29.27 ID:6daBJd7AO<> 乙したー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/05/30(月) 23:58:38.66 ID:kjN4+NKAO<> おつおつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/31(火) 07:50:02.55 ID:QhFFcbPIO<> 乙々。
電車の中で読む物じゃないな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)<><>2011/06/01(水) 02:59:28.44 ID:gy53ZaTAO<> おっきした。

挿し絵が欲しいなコレ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/01(水) 03:08:59.02 ID:LRLJOdm+o<> 乙っす

なんか擬人化されたQBをどっかで見たな
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/01(水) 04:26:32.95 ID:9/bSAzCDO<> 乙
あと早急に参考画像を頼む <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/06/01(水) 10:49:55.04 ID:iA6YOZ7N0<> >>49
ttp://livedoor.2.blogimg.jp/asagawoblog/imgs/d/6/d6469a91.jpg <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<><>2011/06/01(水) 13:09:01.25 ID:RkTkViSAO<> >>50
よしすぐに契約だ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/06/01(水) 13:14:57.08 ID:OR7a+TK8o<> 正直こんな可愛いのに攻められて契約したら、魔女になっても後悔ないわ
俺男だけど <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長野県)<>sage<>2011/06/01(水) 14:34:47.72 ID:WiWOcQWt0<> >>52
お前は既に魔法使いじゃないのか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)<>sage<>2011/06/01(水) 19:43:07.75 ID:XGxcDznAO<> 魔法使いは使いでも少女じゃねぇだろwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2011/06/01(水) 19:52:32.96 ID:vu+4fFy1o<> >>52
男でも問題なくね?

英語のウィッチ(日本語訳で魔女)って男女関係ない名称なんだし。

日本語訳するときに適切な単語がなかったから、魔女,魔男で訳したけど、魔男は語呂が悪いから魔女になったとかなんとか。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/06/01(水) 20:35:54.69 ID:X5dl8vcOo<> >>55
魔法使いじゃなくて魔法少女と言うからには
契約できるのは少女限定なんだろ

思春期乙女の夢見る力がうんちゃらかんちゃら <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/02(木) 02:16:40.91 ID:aADlifnIO<> 昔魔少年DTというコテがいてだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2011/06/02(木) 07:15:51.72 ID:bz0u3uhOo<> 乙

>>56
> 夢見る力がうんちゃらかんちゃら

ドスペラードの登場キャラみたいな感じの人なら魔法少女になれそうだな。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)<>sage<>2011/06/02(木) 17:00:47.28 ID:1DPyicFAO<> ドスペと大魔法峠×まどか見てみたい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/03(金) 12:33:54.40 ID:aYqrNN0IO<> 支援 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2011/06/04(土) 11:17:37.79 ID:W+s22cxoo<> 続きマダカナー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/04(土) 21:31:03.55 ID:pGlDgYMu0<> 舞ってる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/04(土) 21:36:34.49 ID:fAZ2YIQvP<> キュベレイ <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 00:36:43.92 ID:vqRZM8OAO<> ごめん、待たせたよ。意外と読んでる人いるんだね。
きりの良い場所まで書きながら投下するから少しペース落ちるよ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 00:39:23.62 ID:vqRZM8OAO<> ――――

マミ「キュゥべぇー、来たわよ……あれ?」キョロキョロ

マミ「あ、いたいた……クスッ、お昼寝中なのね」

QB「すぅ……すぅ……」クークー

マミ「ちょうどお昼休みだし、よいしょっと」ポスッ

マミ「膝枕っと。ゆっくりお休み、私のお友達……」ナデナデ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 00:46:37.25 ID:vqRZM8OAO<> ――――

QB「うーん……寝ていたのか」パチッ

マミ「おはよう、キュゥべぇ」

QB「やぁ、マミじゃないか」

マミ「話があるって事だったけれど、何かしら?」ナデナデ

QB「それがね――」ハッ

QB「(いや、待つんだ。こんな生臭い話をマミに聞かせていいのか?マミなら暁美ほむらを殺しかねないよ。それは効率が悪いよね)」

QB「(身体が綺麗になってる……暁美ほむらかな)」

QB「暁美ほむらがまどか達のクラスに転校してきた事と、僕が素質の無い子にも見える様になっている事と、後……お腹が空く事かなぁ……」クゥー

マミ「え、詳しく頼むわ」

QB「かくかくしかじか」

マミ「……まるで本当の人間みたいね、キュゥべぇ」ウーン

QB「うーん。昨日は何も感じなかったけれど、そうみたいだね。ところでマミ」

マミ「?」

QB「用を足すにはどうしたら良いのかな?ボクはもう漏らしそうなんだけれど、ここは屋上だから問題無いのかな?」きゅっぷい

マミ「ちょっとぉぉぉぉっ!?我慢してキュゥべぇ!!」ガシッ、ダダダダッ

QB「あっ、ああっ、そんなに揺らしたら出ちゃう……」プルプル <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 00:55:21.52 ID:vqRZM8OAO<> ――――

早乙女「えー、また皆さんに伝達があります。>>1が私の名前を思い出しました」

生徒「うわぁ……(影薄いしなぁ……)」ザワザワ……

早乙女「あと連絡が遅れていたみたいで、実はもう一人転校生がいます!」キリッ

生徒「(そっちが先だろっ!?)」ガビーン!?

早乙女「じゃあ入ってー!」

QB「やぁ、ボクはキュゥべぇ!」きゅっぷい!

ほむら「お前ぇぇぇぇっ!!?」ガターン!

一同「え……?」ザワザワ

ほむら「――――」ホムッ

ほむら「…………」チャクセキッ

早乙女「(な、何だったのかしら……)えーと、そんな名前じゃ無かった気がするのだけれど……」

QB「あ、マジックを借りるよっ」キュッキュッキュー

ホワイトボード「Beatrix Quantz」

QB「ボクの名前はベアトリクス・クヴァンツ。でもこの国では名字は先に言うんだよね?」

早乙女「え、えぇ」

QB「じゃあクヴァンツ・ベアトリスクだね。頭文字を取ってキュゥべぇで良いよ、呼びにくいだろうしっ」きゅっぷい!

QB「仲良くしてねっ」きゅっぷい! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/05(日) 01:00:03.67 ID:tqfGoMSj0<> >>66
QBって排泄するのか?
尿は血液の水分や不要物や老廃物からなるが…QBに血液なんてあるのか?
この体だからか? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 01:06:46.21 ID:vqRZM8OAO<> 生徒達「…………」シーン

QB「あ、あれ……失敗しちゃったかな?円滑な交友関係を築くにはまず第一印象が大事だと聞いていたのだけれど……」

男子「……ぶ」

生徒達「ブラボーォォォォォッ!!!」ガタタタッ!

QB「きゅっ!?」ビクッ

男子「うぉぉぉぉっ俺の内なるパトスがエクスプロージョンしかねねぇぇぇっ!!」

女子「暁美さんもイイけどベアトちゃんも可愛いぃぃぃぃっ!!暁美さんもイイけど!!」

ほむら「えっ、ちょっそこ強調するとこ?」ホムッ!?

中沢「付き合って下さい」キリッ

男子達「(流石『最前列の中沢』と呼ばれた男……速いっ!)」ザワ……ザワッ…… <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 01:17:30.85 ID:vqRZM8OAO<> 早乙女「はいはい、騒がない。じゃあベアトリクスさんは――」

QB『どうだい暁美ほむら。これで僕に危害は加えられないだろう』テレパスィッ

ほむら『……誰の入れ知恵かしら』ホムゥ

QB『全くマミは頭が冴えるね。ボクが周りに視認されるなら、人のいる所にいればいい』

ほむら『このクラスである必要は無いわ』ホムッ

QB『鹿目まどかに契約を勧められるからね』

ほむら『……ふぅん、そういう事をするのね』ホム……

QB『学校が終わったらマミと合流するからね。キミに僕を襲うタイミングは無いよ』

ほむら『言ってなさい』テレパスィィ……

早乙女「暁美さんの隣の席ね。転校生同士、仲良くしてね」

QB「(ノォォォォォッ!!?)」きゅっぷい!? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 01:25:43.99 ID:vqRZM8OAO<> ――――

ほむら「…………」ジロー

QB「(蛇にガン見された蛙の気分だ……生きた心地がしない)」ダラダラダラ

マミ『みんな、聞こえるかしら』テレパシー

さやか『あ、マミさん』

まどか『聞こえますよー』

QB『ヘルプミーマミィィィ!!』

マミ『えっ、どうしたのキュゥべぇ。何かあった?』

さやか『あー……』

まどか『キュゥべぇ、ほむらちゃんの隣になっちゃったんです』

マミ『あ、あー……想定外だったわ』

QB『これがホントの死と隣り合わせだよ……』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/05(日) 01:35:22.36 ID:dJQKjbW0o<> 後は、「灰と青春」があれば完璧ですね・・・・・・・・・・・。 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 01:36:49.41 ID:vqRZM8OAO<> さやか『ところで、急にテレパシーなんてどうしたんですか?』

マミ『あ、そうそう。貴女達に魔法少女の戦いを見てもらおうと思って』

まどか『私たちが、ですか?』

QB『うん、キミたちには魔法少女の素質がある。魔法少女になる代わりに、願いを一つ叶えられる』

まどか『願いかぁ……私は、特に無いかな』

さやか『私……も今は特に』

マミ『まぁ、そう急に決められるものでも無いわ。とりあえず魔法少女体験って事で、放課後パトロールも兼ねて魔女を狩りに行くのだけれど、着いてくる?』

さやか『はいはい行きます!』

マミ『そう、じゃあ放課後ね』テレパシィィ……

ほむら「…………」……ホム <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 01:46:44.62 ID:vqRZM8OAO<> ――――

マミ「ティロ・フィナーレ!」ティロッ

まどか「やったぁ!」

さやか「かーっくいー!!」

QB「いつもながら見事だね、マミ!」

マミ「(あぁっ……私今輝いてる……っ)」キラロキラロ

マミ「さて、今日はこのくらいにして、お茶でも如何かしら?」

――――

さやか「マミさんこれめっちゃうまっすよー!」モグモグ

まどか「おいしい……」モグモグ

マミ「それは良かったわ……さてと、じゃあ魔法少女について話させてもらうわ」

マミ「かくしか」カンタン!

まどか「やっぱり特に願いはないですね……」

マミ「そう……少し残念」シュン

まどか「いや、私にとってマミさんは凄く恰好良くて、憧れで」

さやか「うんうん」コクコク

まどか「そんなマミさんと一緒に戦えたらなって、それだけで私の願いは叶ってしまうのです」

マミ「鹿目さん……」ジーン

QB「まぁ契約したくなったらいつでもボクに言ってくれれば良いよ」きゅっぷい! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/06/05(日) 01:52:32.01 ID:wAlH4VnDO<> 擬人化キュゥべぇが学校の制服着てるところ想像したらちんちんおっきっきした <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 01:56:59.27 ID:vqRZM8OAO<> ――――

QB「みんな帰ったね……マミ、どうしたんだい?」

マミ「いや、慣れていたと思っていたのだけれど……やはり独りは寂しいものね」ハァ……

QB「ボクがいるじゃないかマミ!」きゅっぷい!

マミ「……ありがと、キュゥべぇ」

QB「(今はマミに守ってもらわないと危険だしね。着かず離れずの距離にいなきゃね)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 02:03:00.56 ID:vqRZM8OAO<> ――――

マミ「お休みなさい、キュゥべぇ」ギュッ

QB「マミは暖かいね。お休み、マミ」

QB「(一緒に寝たいだなんて、マミも年によらず子供らしいんだね)」ネムネム

QB「(疲れた……このボディは全く不便だよ。殺されにくいってのも当てにならないし、早く……元に戻らなきゃ……)」クー

マミ「(寝ちゃった……よっぽど疲れていたのね)」フワァ……

マミ「(私も寝よう……戸締まりもちゃんとしたし……)」スゥスゥ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 02:09:53.68 ID:vqRZM8OAO<> ――――マミのマンション屋上

ほむら「特に変わりなし……ね」フゥ

ほむら「……あのインキュベーター、使いようによっては無限のグリーフシードになるわ」ホムッ

ほむら「予備のグリーフシードは……ざっと6000個か。溜め込んだわね、私も」ザラザラ

ほむら「無駄には出来ない……けど」

ほむら「私はあのインキュベーターを知らない。試せる事は全て試す」

ほむら「その為には魔力を消費しなければ……」ホムゥ

ほむら「……『この時』の『この身』でどこまで出来るか試してみたいわ」カチッ、サラサラ……

ほむら「……」スゥ……ハァ……

ほむら「行くわ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 02:19:41.47 ID:vqRZM8OAO<> ――――我が身は此処に、我が身は彼方に。

一秒前の私、一秒後の私。

明日の私、昨日の私。

全ての因果を練り上げて、一つに纏めて此の世に成らす。

選択、数瞬前の自分。

――完了。魔力残量2倍。

再試行――完了。魔力残量4倍。

8倍。16倍――――

――2048倍。4096倍。

ほむら「……ぐぅっ、グリーフシード無しじゃ、この辺りが限界かしらね……」バサァッ!!

ほむら「……翼も片方だけね。欠損した天使なんて、洒落てるとは思うけれど」

ほむら「あとは……」ガキンッ!

ほむら「よし、盾から武器も出せるわ……貯めにため込んだ――魔法少女達の奇跡」ガシッ

ほむら「っ……」ギシリ

ほむら「(身体が軋む……やはり世界には認められないのね。結界内じゃないと誤魔化せないわ)」シュウゥ……

ほむら「わっ、ソウルジェムが真っ黒ね……」ホムゥ……

ほむら「じゃあ、早速……」ニヤッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 02:33:43.51 ID:vqRZM8OAO<> ――――

QB「うーん……トイレー」ムニャムニャ

マミ「くぅくぅ……」

QB「おっと、起こしてしまう所だったね……いけないいけない」ソロソロ

QB「トイレはここだったかな?」ガチャッ

QB「よしよし、これに腰掛けるんだったね……」ヌギヌギ、ポスッ

QB「ふぅ……」チョロ……

コンコンッ

QB「マミかい?入っているよ」

ほむら「それは好都合」ザッ

QB「!? 暁美ほむらっ!?ドアも開けずにどうやっ――ふむぐっ」モゴモゴッ

ほむら「黙りなさい。巴マミが起きてしまうわ」ホムッ

QB「ムグムグッ……プハッ。だがキミは――」

ほむら「大丈夫、殺しはしないわ。約束しましょう」

QB「ほ、本当かい?」

ほむら「殺しは、ね」ニタァ

QB「ひっ」ビクッ

ほむら「それより貴女、途中でしょ。続ければ?」ホムッ

QB「え?」

ほむら「おしっこ、よ」ゾクゾクッ

QB「い、いや……排泄は人前でするものではないと記憶しているんだけれど……マミが言っていたよ」

ほむら「恥ずかしいものね。だからよ、インキュベーター」ガバッ

QB「やっ、止めてよ……足を広げて一体キミは何をしたいって言うんだい、暁美ほむらっ」バタバタッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(栃木県)<>sage<>2011/06/05(日) 02:36:53.23 ID:SW5eT7uuo<> ちゃんとCV加藤英美里で再生されてる <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 02:44:51.04 ID:vqRZM8OAO<> ほむら「ほらほら、出しちゃいなさいよぉ」ホムホムホムホムッ!!

QB「あっ、あっ、おなか押さないでっ。出ちゃうっ」チョロロ……

ほむら「あはっ」

ほむら「案外作りは人間そっくりなのね……」ホムッ

QB「うぅ……」

ほむら「ねぇ、インキュベーター。私一つ思い当たるのだけれど」

QB「……何だい、暁美ほむら」

ほむら「貴女、本当に感情が無いのかしら?」

QB「……ボクに感情は『無』いよ。だってそうならボク達は自分でエネルギーを精製するはずじゃないか」

ほむら「(――ん?何かしらこの違和感)」

QB「そんな『無』意味な質問をして、何になるって言うんだい暁美ほむら」

ほむら「そうね、少なくとも私の準備は出来たわ」ボキーン

QB「ひゃあぁっ!?」ドキッ

ほむら「ほら、入るわよ」ズブブブ……

QB「い、いたいっ」

ほむら「なら、早く濡らしなさい。私だってこれだと余り気持ちよくないわ……って」ズプズプジュプッ

QB「――あんっ」ビクンッ

ほむら「……呆れた。もうヌルヌル……まぁ、いいけど、ねっ」ズブンッ!

QB「あっ、あっ、はぁんっ」ガクガクガクッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 02:57:26.80 ID:vqRZM8OAO<> ほむら「そんなに、大声出して、いいのかしらっ?」ヌプヌプヌプヌプッ

QB「……ひゃうっ?」ピクッ

ほむら「(耳元ね……)巴マミが起きちゃうわよ?」ボソッ

QB「!?」キュゥゥッ

ほむら「あっあっあっ、すっごいしまるっ、出る出る出るぅっ」ドクドクドクンッ!

QB「――――、――――!!」ビクンビクン

ほむら「声我慢しちゃってる……かわいいわね。ああっ、止まらない……」ドクドクッ

QB「早く……終わってくれないかな……っ」ビクッビクンッ

ほむら「良いわよ、抜くわ」ニュプンッ

QB「んっ!?」ビックン!

ほむら「で、口に突っ込む」グプンッ

QB「んむっ!?」

ほむら「これなら声出ないでしょう?感謝なさい」ヌップヌップ

ほむら「(出した量に比例してソウルジェムが輝きを取り戻してる……成る程)」

ほむら「ふっ、ふっ、くぅぅっ……」ヌプッ、ヌップ……ヌプヌプヌプッ

QB「むっ、んむぅ……」チュッ、チュパッ

ほむら「あはっ、よく分かってるじゃない。上手よ、インキュベーター……っ」ヌプヌプヌプヌプッ

ほむら「んっ……」ドピュドピュッ……

QB「むぐ……んぅ」コクンコクン <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 03:00:08.61 ID:vqRZM8OAO<> ほむら「……えらいじゃないの。ちょっと見直したわ」ナデナデ

QB「……けぷっ。満足したかい?」

ほむら「まだよ」ニュルンッ

QB「んっ……キミは本当に飽きないね。そんな緩みきった顔をして腰を振って……まるで獣だ」ビクンッ

ほむら「……手鏡よ、見なさい」カパッ

QB「なっ……これが、ボク?」

ほむら「淫乱はどっちかしらね……」ズプズプズプ

QB「くぅんっ……」ゾクゾクッ

――――

マミ「むにゃ……あれ、キュゥべぇ?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 03:03:35.23 ID:vqRZM8OAO<> ――――

QB「んっ……はっ……あぅっ……」グップグップグップ

ほむら「くっ……うっ……」グチュグチュッ

コンコンッ

QBほむら「!!?」ドキッ!

マミ「キュゥべぇー?トイレなの?」

QB「あ、あぁ。どうやらお腹を壊してしまったようでね――ひっ」ビクンッ

ほむら「…………」グプグプグプグプグプグプグプッ、ヌプヌプヌプヌプヌプヌプッ!!

QB「――っ、――っ!?(おか、しく、なるっ)」ビックンビックンッ!

マミ「キュゥべぇ、大丈夫?お薬、いる?」

QB「いや、良いよ……っ!?我慢、してればっ、治るって、知っているしねっ……(あっ、イクっ、イクっ!)」ビクビクビクッ!

ほむら「――っ!!」ドクン!!

QB「わぁぁぁぁっ!!?」ビックンッ!!ガタンッ

マミ「キュ、キュゥべぇ?開けるわよ?」ガチャッ

マミ「……そんなぐったりしてどうしたの、キュゥべぇ?」キョトン

QB「(……瞬間移動したのかな。暁美ほむらが消えた。暗がりでマミはボクが良く見えていないようだね)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 03:04:17.56 ID:vqRZM8OAO<> QB「……マナー違反じゃないのかい、マミ。ボクは大丈夫だから閉めてくれると有難いな」

マミ「あっ……ごめんなさい。様子が変だったから……」

QB「ありがとう。すぐ出るから寝床で待っていてくれないか」

マミ「う、うん」

QB「(……垂れてきた)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 03:05:00.32 ID:vqRZM8OAO<> ――――

ほむら「ソウルジェムぴかぴかー」ホムーン!

ほむら「これならきっと上手くいくわ!」

さやか『人を幸せにした分うんぬん呪いがたまってうんぬん。私って、ほんとバカ』

ほむら『このキュゥべぇに中出ししなさい!』

さやか『あっあっあっ、きもちー!』

ほむら「美樹さやかは魔女化しないし……」

マミ『魔法少女が魔女うんぬん。みんな死ぬしかないじゃない!』

ほむら『ソウルジェムならキュゥべぇをレイプすればキレイになるわよ!』

マミ『あっあっ、もう何も怖くない!』

ほむら「まどかだって……」ホムゥ……

ほむら「いや、まどかには神になってもらわなきゃ困る。魔女を根絶やしにしてもらわなきゃ……」

ほむら「待っててね、まどか。必ず貴女を――この世に引きずり堕とす」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/05(日) 03:07:14.47 ID:vqRZM8OAO<> 今日終わりー
>>68
すごく人間そっくりだよ。まるでマジもんの人類みたいだから、そこらへんもそっくりだよ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/05(日) 03:41:52.20 ID:nSXet5Qpo<> 投下乙
相変わらずQBエロ可愛いな。
けどこのほむほむはまさか……。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/05(日) 11:37:53.53 ID:dJQKjbW0o<> お疲れ様でした。

ほむほむさんが黒くてピンクだ・・・・・・・・・・。

それにしても、魔法少女の【例の代物】は付け外しが簡単にできるような
ものなのかなぁ・・・・・・。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/06/05(日) 13:53:46.92 ID:IAYGo8ISo<> おっきしました <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2011/06/05(日) 13:55:26.93 ID:sbA4E7oFo<> >>87
ここで一番笑った
乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2011/06/05(日) 14:34:48.62 ID:9lpvdJIBo<> 出した量に比例して輝きが戻るってことは、QBの新しいボディは洗濯板か。

擦り付けるだけで汚れを分解し、液状化して排出させる機能付きの。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/05(日) 19:32:15.00 ID:I6gJFtIKo<> 胸が洗濯板 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2011/06/05(日) 20:34:31.94 ID:7ijeSV6+o<> このほむらさんはイヌカラーウィング装備バージョンなのか
いったいナニがどうなってしまうんだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2011/06/06(月) 19:27:48.88 ID:VbEx6zTAO<> >>94

妙に納得してしまった <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 22:03:47.12 ID:pp/kvI3AO<> 今日は三話ぐらいのネタをやるよ。例によって書きながらだからターボかかるのに時間が要るよ。
投下開始。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 22:07:46.67 ID:pp/kvI3AO<> ――――がっこうっ!たいいくっ!

QB「これは競争なんだから勝たないといけないんだよね」ダダダダダッ!

ほむら「…………」シュタタタタタッ

中沢「転校生二人すっげぇ走るの速いんだけど」スゲー

――――すうがくっ!

早乙女「じゃ、この問題を……暁美さん」

ほむら「はい。

f(x,y)=x^3-3axy+y^3 (a>0)

の極値は

fx=3(x^2-ay),fy=3(y^2-ax)
fxx=6x,fxy=-3a,fyy=6y

よって、

H(x,y)=36xy-9a^2

となります。
fx=0,fy=0とおいてx,yについて解くと、

(x,y)=(0,0),(x,y)=(a,a)

です。

H(0,0)=-9a^2<0

ですから、この関数は原点では極値をとりません。しかし

H(a,a)=27a^2>0

であり、

fxx(a,a)=6a>0

ですから、この関数は点(a,a)で極小値

f(a,a)=-a^3

をとります」

早乙女「うん、正解よ」

オォー
スゲー
ナカナカヤルナー

ほむら「…………」ホムッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 22:18:11.58 ID:pp/kvI3AO<> 早乙女「じゃあ二番を……ベアトリクスさん」

QB「ふむふむ、直方体の3辺の長さの和が3aであるとするときの、体積の最大だね。直方体の3辺の長さをx,y,zとすると

x+y+z=3a

で、体積は

f(x,y)=xyz=xy(3a-x-y)

になるよね。あり得ないけれど、辺の長さが0の場合も含めて考えるとf(x,y)の定義域Dは

x=>0,y=>0,3a-x-y=>0

で表される三角形の領域だよね。

fx=y(3a-2x-y)=0,fy=x(3a-x-2y)=0

と置いて解くと、

x=a,y=a
x=0,y=3a
x=3a,y=0
x=0,y=0

の四つの解を得られるよ。
第1の点A(a,a)はDの内部にあって、そこでは

fxx=-2a,fxy=-a,fyy=-2a
H(a,a)=3a^2>0

だから、fは点Aで極大値a^3をとるよ。
その他の解は三角形Dの頂点だけれど、fは三角形Dの辺上では当然0になるから、極大値は点A以外にないね。
つまり体積が最大になるのは立方体の場合になるよ」

早乙女「うん、やるわね。正解よ」

QB「えへへっ、キミたちはこういうのを『朝ごはん前』って言うんだよねっ」きゅっぷい!

ダメダカワイスギル
アタマイイノニカワイイ、フシギ!
ナニアレダキシメタイ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 22:19:18.81 ID:pp/kvI3AO<> ――――おひるやすみっ

まどか「ほむらちゃん……一緒に食べる……かな?」オズオズ

ほむら「ありがとう。喜んでご一緒させて頂くわ」ホムッ

「キュゥべぇちゃん、ご飯一緒に食おーぜー!」

「あら、男子と一緒に食べる必要ありませんわ。ご一緒しましょう、ベアトさん」

QB「ならみんな一緒に食べれば都合がいいんじゃないのかな」きゅっぷい!

「おぅふ……もう可愛さがオーバーフローだ」

さやか「キュゥべぇ凄い人気だねぇ……」パクパク

まどか「だってすごく可愛らしいし、当然と言えば当然かもね」モグモグ

ほむら「…………」ホムホム

ほむら「(でも、その淫獣はアレを突っ込んでやるとヒィヒィよがるのよ……って言いたいわ。特に男子に)」ホムリ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/06(月) 22:23:53.65 ID:7rU6JvFjo<> QBかわいすぎて困る。ほむほむ鬼畜すぎて困る。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 22:31:17.98 ID:pp/kvI3AO<> ――――ほうかごまじょたいじっ!

さやか「じゃ、また明日お願いしますマミさんっ!」

まどか「さよならー」フリフリ

マミ「えぇ、また明日」ニッコリ

ほむら「(……行ったわね)」ホム

マミ「……居るのでしょう?コソコソしていないで出てきたらどうかしら?」

ほむら「…………」ホムッ

マミ「何か用があるなら手短にね。明日の準備もあるの」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 22:38:45.47 ID:pp/kvI3AO<> ほむら「……魔女退治体験コース、なんて物をやっているようだけれど」

マミ「えぇ、それが?」

ほむら「即刻止めるべきよ。碌な事にならないわ。危険は貴女も知っているでしょうに」

マミ「彼女たちには素質があるわ。きっと良い魔法少女になれる」

ほむら「だからよ。まどかは絶対に魔法少女にはさせない」

マミ「あら。自分より強い人は邪魔者って訳ね」クスッ

マミ「虐められっ子の発想ね」

ほむら「……自惚れないで、巴マミ」カチッ

マミ「え、えっ――?(首に手を掛けられた!?)」ビクッ

ほむら「貴女をくびり殺す事なんて簡単。私は……大切な人の為に、世界で一番強くなければならないのだから」キュッ

マミ「くっ……くぅっ……」

ほむら「怖いでしょう?それを覚えておきなさい」パッ

マミ「……貴女、一体何?目的は何なのよ!?」

ほむら「……大切な人を、救いたい」

マミ「…………」

ほむら「そこには貴女も入っているのよ?」

マミ「え――――?」

ほむら「また会いましょう、『マミさん』」ヒュンッ

マミ「…………悪い人、では無いのかしら」

マミ「…………でも、私は」ギリッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 22:45:58.33 ID:pp/kvI3AO<> ――――魔女の結界

さやか『まだ大丈夫みたいですっ』

QB『刺激しない方がいいね。魔力をあまり使わない方がいいよ!』

マミ「分かったわ、行きましょう。鹿目さん」

まどか「は、はいっ」

ほむら「待ちなさい」ザッ

マミ「…………」バシィッ!

ほむら「――――なっ!?(速い!?)」グルグル <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 22:52:59.05 ID:pp/kvI3AO<> マミ「来ると思っていたわ」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「くそっ……ほどきなさい巴マミ!こんな事している場合ではないでしょうっ!」

マミ「魔女を倒したらほどいてあげるわ。それまで待っているのね」

ほむら「ダメよ、今回の魔女は普通では無いの。私が――」

マミ「黙って」

ほむら「巴マミ――」

マミ「黙れっ!」

ほむら「っ」

マミ「なら、私をずっと守ってくれるの?出来ないでしょう?」

ほむら「……えぇ、出来ないわ。でもこれから共に戦う事は出来る」

マミ「笑わせないで……今私に拘束されている貴女に言われても、ジョークにすら足らないわ」

マミ「貴女、大切な何かの為になら、それ以外を切り捨ててでも前に進むタイプよ。そういう目をしてる。キュゥべぇだって、でしょう?」クルッ

ほむら「待ちなさい、待って!」

マミ「行きましょ、鹿目さん」スタスタ

まどか「は、はいっ」タッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 23:00:17.58 ID:pp/kvI3AO<> ――――

マミ「…………」

ほむら『危険は貴女も知っているでしょうに』

ほむら『大切な人を、救いたい』

マミ「……」

ほむら『貴女も――』

マミ「……じゃあ、助けてみてよ」ボソッ

まどか「え、マミさんどうしましたか?」

マミ「何でもないわ」

まどか「じゃあ、早く行きましょう。私、またマミさんのカッコイイとこ見たいです!」

マミ「……そんな、立派なものじゃないわ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 23:08:04.97 ID:pp/kvI3AO<> まどか「そんな事ないです……私にとってマミさんは憧れで、一緒に戦えたら、それはとっても素敵だなって」

まどか「ドジな私でも、誰かの役に立てるなら……」

マミ「……ホント言うとね、魔法少女なんて良いものじゃないわ」

マミ「普通の生活なんて出来ない。誰にも誉められたりしない」

マミ「すごく痛いし、ずっと怖い」

マミ「でも、誰にも相談も出来なくて……」

マミ「わたし、ひとりぼっち、で……」

まどか「……もう、ひとりぼっちじゃないです」

マミ「鹿目さん……っ!」ギュッ

マミ「(こんな私に、真摯にしてくれる……それは、とても――)」

マミ「ホントに、ホントにいっしょに戦ってくれるの?」

まどか「もちろんです!」

マミ「そう……ありがとっ!」ニコッ

マミ「あ、じゃあ……願い事を決めなきゃね――」

QB『マミ、大変だ!もうすぐ孵化するよ!』

マミ「ふふっ、じゃあ……終わるまでに決めときましょ!決まらなかったら……キュゥべぇにごちそうでも出してもらうの、ケーキとか!」

まどか「ケーキで魔法少女はちょっと……」ティヒヒ

マミ「さぁ、今日という今日は速攻で片付けるわよ!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 23:15:27.50 ID:pp/kvI3AO<> ――――

圧倒的、だろうか。
彼女を三文字で表すのなら、『巴マミ』よりも今はこちらの方が相応しい。
そう表現しても異論は上がらないような、優雅で勇猛な舞踏。

「身体が軽い……」

――いつも独りだった。

彼女の契約は、死に瀕した時に結ばれた。
交通事故で死ぬはずだった彼女は、奇跡によって一命をとりとめ――

家族は死んだ。

誰にも言えず、誰からも心配されず。

そんな環境に在っても、彼女は気丈に二本の足で立っていた。

支えも無く、また、差さえも無く。

そんな彼女を、誰が責められるだろうか。

誰が咎められるだろうか。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 23:34:44.51 ID:pp/kvI3AO<> 『ひとりぼっちじゃないです』

「こんな気持ちで戦うのなんて初めて……」

穿つ弾丸は正確に敵を捕らえ、振りかぶる銃はそれらを薙ぎ払った。

誰かが居てくれる。
それだけが彼女の心を癒すのだから。

寂しさに負けないように、戦ってきた。
そんな彼女が拠り所を――帰る場所を手に入れたのだ。

「もう、何も怖くない!」

だから、彼女にはもう恐れるモノなどない。
満ち足りているのだから。

だが――――

「くそっくそっくそっ!!ほどけろぉっ!!」

暁美ほむらは良く、良く知っていた。

世界はいつも絶望を突きつけ、不幸を蜜に全てを喰らうと。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 23:36:00.71 ID:pp/kvI3AO<> 『ひとりぼっちじゃないです』

「こんな気持ちで戦うのなんて初めて……」

穿つ弾丸は正確に敵を捕らえ、振りかぶる銃はそれらを薙ぎ払った。

誰かが居てくれる。
それだけが彼女の心を癒すのだから。

寂しさに負けないように、戦ってきた。
そんな彼女が拠り所を――帰る場所を手に入れたのだ。

「もう、何も怖くない!」

だから、彼女にはもう恐れるモノなどない。
満ち足りているのだから。

だが――――

「くそっくそっくそっ!!ほどけろぉっ!!」

暁美ほむらは良く、良く知っていた。

世界はいつも絶望を突きつけ、不幸を蜜に全てを喰らうと。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 23:47:56.31 ID:pp/kvI3AO<> ――――

「あ、マミさん!」

「マミ!」

二人の少女が巴マミを迎えた。
部屋の主は、高い椅子に器量よく座っている。
魔女は、ぬいぐるみの様な容姿をしていた。

「悪いけど……」

マスケットが椅子の足を叩き折り、結果としてぬいぐるみがゆっくり墜ちてくる。
振りかぶって、打ち抜き、それを壁に叩きつけた。

「一撃で決めさせてもらうわ!」

そこに向かって彼女は銃を構えた。
巨大な大砲となった彼女の武器は、必殺の一撃を放つ。

それは確かに目標を貫いた。

貫いたのだ、確かに。

「え――――」

貫いた瞬間、ぬいぐるみから中身が飛び出した。
黒く長い身体に、ファンシーな顔の化け物。
それが大きく口を開けて、彼女の頭を――――

「マミさん!!」

悲鳴。

「(マミじゃ『無』理だっ)」

インキュベーターは、そう思った。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 23:50:01.93 ID:pp/kvI3AO<> >>111修正

――――

「あ、マミさん!」

「マミ!」

二人の少女が巴マミを迎えた。
部屋の主は、高い椅子に器量よく座っている。
魔女は、ぬいぐるみの様な容姿をしていた。

「悪いけど……」

マスケットが椅子の足を叩き折り、結果としてぬいぐるみがゆっくり墜ちてくる。
振りかぶって、打ち抜き、それを壁に叩きつけた。

「一撃で決めさせてもらうわ!」

そこに向かって彼女は銃を構えた。
巨大な大砲となった彼女の武器は、必殺の一撃を放つ。

「ティロ・フィナーレ!」

それは確かに目標を貫いた。

貫いたのだ、確かに。

「え――――」

貫いた瞬間、ぬいぐるみから中身が飛び出した。
黒く長い身体に、ファンシーな顔の化け物。
それが大きく口を開けて、彼女の頭を――――

「マミさん!!」

悲鳴。

「(マミじゃ『無』理だっ)」

インキュベーターは、そう思った。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/06(月) 23:59:44.07 ID:pp/kvI3AO<> ――――

暁美ほむらは考えた。
いや、『考えた』と言うには些か正確さに欠けてしまうだろう。
気付いた、思った、感じた……いや、そんな些細な事はどうでもいい。

脳裏に一つ、文章が浮かぶ。

『早い』

と。

暁美ほむらの幾度もの経験から弾き出される、その単語が示すのは異常。

実際、縛られてからリボンが溶けるまでの時間を統計的にデータとして扱った場合を考えると、確かに0.03秒程早かった。

もちろん、そんな細かな数字は暁美ほむらも把握していない。
だが、確かに彼女は『早い』と思った。

だから、彼女は走った。

あらんかぎり時間を引き延ばし、自分を加速して。

巴マミが食われる寸前を見たあたりで、その決死の時間操作が切れた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 00:07:19.25 ID:tMwUTE6AO<> ――――

「ひっ…………う?」

巴マミの頭は、今も健在だった。

強く瞑った目を開けると、其処には左腕で力強く彼女を抱いている暁美ほむらが見て取れた。

「暁美……さん」

「少しは、信用してくれたかしら」

そのまま、抱き締める。
背後からは安堵の声。

「もう大丈夫、だから」

「――――っ」

彼女は、強くなんてなかった。
強がる必要があっただけだった。
そんなの、彼女は嫌で。

溜め込んだ思いが、堰を切って溢れた。

「怖い、よぉ……」

「そうね。じゃあ倒してしまうから、後でお願いね?」

「――何、を?」

「動かなくなった私の治療」

「えっ」

魔女の使い魔が、口から何かを吐き出して、その鈍い落下音で気付く。

それは、暁美ほむらの右腕だった。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 00:08:20.99 ID:tMwUTE6AO<> 「あ……あ……」

「貴女を助けられるのなら安いモノよ」

安堵が再び悲鳴へと変わる。
一介の女子中学生には、些か刺激が強い。

「さて、ちょうどいいハンデよ。全力で行くわ」

その言葉と共に、使い魔の口の中で爆発が起こる。

二秒、怯んだ。

それだけで、彼女には十分。

「――2048倍」

因果を束ね上げ、彼女はそこに存在した。
真っ白な翼が左側にだけ生えている。

「暁美ほむら……キミは一体!?」

「ねぇ巴マミ」

インキュベーターの疑問には答えてやらず、近くの魔法少女に優しく語りかける。

「奇跡や魔法を信じる?」

「……うん」

「そう、私達がいい例。逆に考えれば――――」

「――この世で起こった全ての奇跡や伝説は、全て魔法少女の仕業だと思わない?」



使い魔がほむらに体当たりを仕掛けようとして、切り裂かれる。

彼女の手には、彼女自身の自在な盾から取り出したであろう剣が握られていた。
綺麗な装飾が目を引く。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 00:11:46.85 ID:tMwUTE6AO<> 「貴女、一体……」

「そう思った私は、出来る限りたくさんの魔法少女を看取った。私が手にしているこれも、とある魔法少女の奇跡の結晶の一つ」

その剣をまた振るい、剣圧が使い魔を裂いていく。

「とある少女は願ったわ。『今の酷い王様を倒せる正しい王様を選んで』と。その願いの結晶が、この選定の剣。聞いた事くらいあるでしょう?『カリバーン』よ」

「……もしかして貴女」

「えぇ、これだけでは無いわ。謂わば私は過去の魔法少女達の遺志を継いでいると言っていいのかしらね」

また大きく薙ぎ払う。
縦に一閃、傷が入る。

欠損して尚、暁美ほむらは強く美しかった。

「この盾には、それらが詰まっているわ……さて、そろそろトドメよ」

剣が消えて、暁美ほむらはその空いた手を使い魔に向けて翳した。

「友よ……」

巨大な槍が地面から使い魔を貫き、居抜き、包み込み、そして爆発を起こして――後には何も残らなかった。

「慈悲の槍『作楽』……その性質は自己犠牲。私の自慢の結晶よ」

敵の消滅を確認して、暁美ほむらはその場に倒れ伏した。
みな、表情は様々に駆けよってくる。

暁美ほむらは、静かに笑った。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 00:13:35.76 ID:tMwUTE6AO<> ――――

さやか「て、転校生……アンタ……」カタカタ

ほむら「腕を……取ってきてくれないかしら」ゴフッ

マミ「こ、これ……」クチャッ

ほむら「早く……治して、くれると、有難い……のだけれど」

QB「これはマミじゃあ魔力が足りないよ」きゅっぷい

ほむら「……んっ」ガツンッ!

さやか「(盾を叩きつけた……?)」

まどか「わっ、グリーフシードがたくさん!」

さやか「……ざっと100はありますよマミさん!これなら……」

マミ「――えぇ、やってみせるわ。命に代えても」

ほむら「せっかく、助けたのに……代えられては困るわ」ホム……

マミ「……バカね」ポワー

ほむら「ソウルジェムにも……グリーフシードをお願い……」

まどか「うんっ……うんっ……」

ほむら「まどか……美樹さやか……」

ほむら「魔法少女になるって、こういう、事なの……」

マミ「喋っちゃダメよ、傷が上手く……」

ほむら「それだけは、分かって……」

さやか「転校……いや、ほむら……」

まどか「ほむらちゃん……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 00:14:27.65 ID:tMwUTE6AO<> ――――マミ宅

マミ「暁美さんは私が付きっきりで治してみせるわ」

まどか「頑張って下さい!」

さやか「私たちに出来る事があれば、何でも言って下さい!」

マミ「ありがとう。でも、私のミスが招いた事だから、ケジメを付けたいの」

まどか「マミさん……」

マミ「またね、ありがと」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 00:15:22.48 ID:tMwUTE6AO<> 今日は終わり。
そろそろカミングアウトするけど俺厨二病なんだ、すまない。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/07(火) 00:16:44.71 ID:BccIWe/Go<> お疲れ様でした。

熱いですねぇ……。


つ対厨二病用ワクチン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<><>2011/06/07(火) 00:17:09.15 ID:WE+2dhnx0<> 乙、タイトルとのギャップがすごいな <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 00:19:44.43 ID:tMwUTE6AO<> 今気付いたけれど、>>109と>>110は重複だから気にしないでくれると嬉しい。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/07(火) 00:22:58.26 ID:bbbxNXhIo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県)<>sage<>2011/06/07(火) 00:31:28.21 ID:ZxAz8MpEo<> >>120
馬鹿野郎
>>1の魂の奮えに水を差すんじゃねえ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)<>sage<>2011/06/07(火) 00:38:17.84 ID:kbFUfZdIo<> カwwwwwwリwwwwバwwwwwwwwーwwwwwwンwwwwww




あると思います <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/07(火) 00:41:01.57 ID:HZDM0bCDO<> 乙
続きとことん期待してる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/07(火) 00:49:31.96 ID:mPr6k2YVo<> 乙。
ほむほむ、盾が金ピカ様の武器庫になったと思えばやっぱり慢心かますなんてwwwwww

……ところでQBのエロスは? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<><>2011/06/07(火) 01:04:04.65 ID:DNJ58kb5o<> まさかのアルトリアたんじゃねえか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2011/06/07(火) 01:11:45.18 ID:Fk3mZN5ho<> 乙

アーサー王が魔法少女関連っていわれると

カリバーン「僕と契約して王様になってよ。今なら持ってるだけで不死身になれる魔法の鞘がついてくるキャンペーン中だよ」

とか喋りそうな気がして仕方ない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/07(火) 01:25:14.04 ID:hKK6B6qeo<> そんな剣クホってやる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/07(火) 10:26:19.99 ID:Cnq518xSO<> 続き待ってる
だが本当はキュゥべ「え」だと言ったら>>1は魔女化するんだろうか
<> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/06/07(火) 10:43:17.27 ID:tMwUTE6AO<> 焦ってwiki二度見した。アタシって、ほんとバカ。
イーツーカキミガヒトミニトモスー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/06/07(火) 13:24:50.56 ID:YBRHcClko<> カリバーンつうと2本目か
ほむほむなら折れちまった1本目も持ってたりしてな <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/06/07(火) 15:35:37.89 ID:tMwUTE6AO<> 折れたのはカリバーンだったはず……
いや気のせいかもしれないけれど。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 22:13:25.65 ID:tMwUTE6AO<> やっぱみんなfate思い浮かべるよね。

投下開始。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 22:15:26.14 ID:tMwUTE6AO<> ――――まだ生きている学校

まどか「……さやかちゃん」

さやか「うん、分かってる……魔法少女、か」

まどか「私たちは、何が出きるんだろうね」

QB「そりゃあ、一緒に戦ってあげるのが一番なんじゃないかな?」きゅっぷい

さやか「キュゥべえ……」

QB「キミたちが傷付くのが、暁美ほむらには辛いんだろうね。だからこそ、彼女はあんなにズタボロになっても戦うんだ」

まどか「ほむらちゃん……」

QB「マミだって、本当は心細いんだ。あんな弱々しいマミは初めて見たよ」

さやか「…………」

QB「契約するなら、ボクは止めないけれど……よく考えて踏み切るべきだと思うよ」

さやか「……そう、ね」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 22:27:49.06 ID:tMwUTE6AO<> ――――病院。

さやか「恭介ー、またさやかちゃんがお見舞いに参りましたよー!」ガチャッ

上条「……さやかか」ハァ

さやか「今日はまた珍しいCDを持ってきたんだ」カチャカチャ

上条「――てくれよ」ボソッ

さやか「え?」

上条「止めてくれって言ってるんだ!!」ガシャン!

さやか「恭介!?」

上条「こんなモノ聴きたくない!!もう僕には弾くことすら叶わないのに!!」ガシャン!ガシャン!

さやか「恭介、止めて……血が!!」

上条「ハハハっ、笑っちゃうだろ?痛みなんか全然感じないんだ。もう治らないんだよ」

さやか「そ、そんな事ないよ。きっといつかは――」

上条「医者に言われたんだ。もう、奇跡か魔法でもないかぎり治らないんだ……」

さやか「…………」

さやか「………………」

さやか「…………あるよ」

上条「……ないさ」

さやか「ううん、ある」

さやか「奇跡も、魔法も、あるんだよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 22:39:30.78 ID:tMwUTE6AO<> ――――巴マミの、『家』

ほむら「う……」パチッ

マミ「あ……起きたのね。グリーフシード、使ってしまったわ。ごめんなさい」ポワー

ほむら「(もう大分治ってる……)」

ほむら「……貴女、凄く疲れている様に見えるわ。確かに治療を頼みはしたけれど、そんなに無茶をしてほしくは無かったわ」ホムッ

マミ「良いの、やらせて……」ヨロッ

ほむら「おっと」ポスッ

マミ「あ、あれ……身体が動かない……」

ほむら「(ソウルジェムが真っ黒……)ほら、グリーフシードよ」スゥゥ……

マミ「ご、ごめんなさい……暁美さん?」

ほむら「…………」ギュッ

マミ「……暁美さん」

ほむら「……いなくなったりしないわ」

マミ「――っ」

ほむら「だから、休んで。もう腕も動くし、後は自分で治せるわ」ナデ……

マミ「じゃあ……悪いけれど、少し、眠るわ……」ドサッ

ほむら「(倒れこむように寝てしまった……よっぽど疲れていたのね。て言うかベッド独占していたのね私)」ホム <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 22:48:12.96 ID:tMwUTE6AO<> ――――

マミ「……ん」ムクッ

マミ「……まだ眠い――暁美さん!」キョロキョロ

マミ「い、いないっ」バタバタ

ほむら「……いるわよ」ホムッ

マミ「あ……あぁー」ホッ

ほむら「お昼、食べるでしょ?作っておいたわ」

マミ「あ、ありがとう……料理できるのね」

ほむら「レバニラ炒めとスッポンの煮付けよ」ホムッ

マミ「え゛」

ほむら「ジョークよ」ホムン

マミ「な、何だか貴女が一瞬別世界の人に見えたわ」アセアセ

ほむら「気のせいよ」ホムホム

マミ「あら……サンドイッチ?」

ほむら「軽いものの方が良いと思って」

マミ「ナイスな判断よ。頂くわね」

ほむら「どうぞ」ニコッ

マミ「……」ドキリ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/07(火) 22:49:26.22 ID:1cis4ULqo<> レバニラとスッポン……QBが紳士なあそこのかよww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/06/07(火) 22:50:44.97 ID:YBRHcClko<> 俺は境界線上のホライゾンが浮かんだなぁ
fateは知らぬ、すまぬ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/06/07(火) 22:52:27.36 ID:kihqOKFko<> 若本QBのほむほむ… <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 22:59:10.37 ID:tMwUTE6AO<> 今から長い説明フェイズに入るよ。ぶっちゃけ長いから読み飛ばしてもいいかも。 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 23:00:19.40 ID:tMwUTE6AO<> ――――

マミ「……一つ、聞きたいのだけれど」

ほむら「私の素性かしら?」

マミ「えぇ。貴女、キュゥべえとは契約していないそうじゃない」

ほむら「そうとも言えるし、そうとも言えないわ」

マミ「……?」

ほむら「……私はね、時間を戒める事が出来るわ」

マミ「時間を?」

ほむら「過去へ行く。周りの時間を止めたり遅くする。自分の思考時間を加速させる……時空を超えることすら可能」

マミ「……つまり、凄いのね」マミーン

ほむら「……まぁ、概ね間違いではないわ。でも、『今の私』ではそこまで万能では無い」

マミ「今の私?」

ほむら「私は遥かな時を生きた、この時代の魔法少女だったの」

ほむら「まだ魔法少女じゃ無かった――引っ込み思案で臆病だった頃、私は貴女たち――魔法少女だった巴マミとまどかに命を救われたわ」

マミ「私、に……そんな、そんな突拍子も無い話が……」

ほむら「……でも、貴女たちは二人とも死んでしまう。あと一月もすれば現れる『ワルプルギスの夜』によって」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/06/07(火) 23:07:55.31 ID:vESUY504o<> ここまで読んで>>1から読み返すと
同じSSとは思えない!不思議!

支援 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/07(火) 23:10:35.43 ID:1cis4ULqo<> QBのエロいスレだったはずが、急にポールシフトしてる気がするww <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 23:16:45.88 ID:tMwUTE6AO<> マミ「それは一体?」

ほむら「凄まじい破壊力を持った魔女よ。巴マミとまどか、二人がかりでようやく、せいぜい撃退は出来たわ。でも……」

ほむら「……私は生き残って、願ってしまった。『鹿目さんに守られる自分じゃなくて、鹿目さんを守る自分になりたい』と」

マミ「ふむ…………え、私は?」

ほむら「ぶっちゃけそれどころじゃなかった」ホムンッ

マミ「……」マミーン……

ほむら「いや、まぁ、数には当然入ってるわよ?」ホムホムッ

マミ「!」マミーン!

ほむら「(アリかもしれない)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 23:26:35.82 ID:tMwUTE6AO<> ほむら「まぁ、で……今度は最初から三人で魔女退治してて……」

マミ「戦力も増えたし大勝利かしら?」

ほむら「生き残りは私だけだった。巴マミは死に……」

マミ「……えぇー。気分良いものじゃないわね。で、鹿目さんは?」

ほむら「………………」

マミ「……鹿目さんはどうしたの?――貴女、何を隠してるの!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/07(火) 23:34:06.06 ID:gphoOGyjP<> 喋り過ぎたwwwwww <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 23:38:43.77 ID:tMwUTE6AO<> ほむら「……ソウルジェムを貸しなさい」

マミ「――え?」

ほむら「これから話す事を聞く条件よ」

マミ「貴女、何を言っているのか分かっているの?ソウルジェムは――」

ほむら「そう。あの時も貴女は信じてくれなかった。でも貴女を守るため、信じて」

マミ「…………」スッ

ほむら「ありがとう、『マミさん』」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 23:39:17.40 ID:tMwUTE6AO<> ほむら「……ソウルジェムを貸しなさい」

マミ「――え?」

ほむら「これから話す事を聞く条件よ」

マミ「貴女、何を言っているのか分かっているの?ソウルジェムは――」

ほむら「そう。あの時も貴女は信じてくれなかった。でも貴女を守るため、信じて」

マミ「…………」スッ

ほむら「ありがとう、『マミさん』」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)<>sage<>2011/06/07(火) 23:39:33.87 ID:UFGsPe9AO<> >>115
ほむらがシャンクスにみえた <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/07(火) 23:44:51.40 ID:tMwUTE6AO<> ほむら「……そのまどかは魔女になったわ。また私は時を遡った」

マミ「……何ですって?」

ほむら「魔法少女は、穢れを溜め込み過ぎると、それを吐き出す魔女へと変貌するの」

マミ「そんな……そんなバカな話があるわけないわ!!」ガタンッ!

マミ「だって……だってそれなら……みんな死ぬしかないじゃない!!貴女も!!……私もっ!!」

ほむら「そう言って貴女が仲間を殺したのはその次の周よ」

マミ「――――っ!?」ビクッ!

ほむら「隣町の魔法少女……佐倉杏子、知っているでしょう?」

マミ「……えぇ」

ほむら「美樹さやかと仲良くなる場合があるの。魔女になった美樹さやかを助ける為に一生懸命で……真実に折れず、運命から逃げず、そして自らを省みない」

ほむら「彼女の強さは幾度繰り返してもぶれる事が無かったわ」

マミ「……そう」






ほむら「その時の貴女が殺した魔法少女よ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<><>2011/06/07(火) 23:45:30.66 ID:DNJ58kb5o<> >>152
むしろキリツグっぽいね <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:00:14.02 ID:NYQ/wKmAO<> マミ「……そんな話、嘘よ!!聞きたくない!!」

ほむら「……なら良いわ。これ以上は話さないし、私も貴女には関わらない。だけど、貴女もまどかには関わらないで」

マミ「そんなぁ……」

ほむら「それじゃ。戯言を聞かせて悪かったわね。世話になったわ……ほむ?」ガシッ

マミ「待って……行かないでよ。信じるから、行かないで」フルフル

ほむら「……貴女はいつも、自分一人で抱える子だったわ。正義感も強い……だけれど、その実寂しがり」

ほむら「もっともっと酷い話が続くわ。貴女は耐えられるの?」

マミ「がん、ばる」コクリ

ほむら「……なら、続けるわ」
<> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:03:19.40 ID:NYQ/wKmAO<> ほむら「なら、何故インキュベーターは私たちと契約するのか。私たちと契約しなければ――」

マミ「そもそも魔女は生まれない――」

ほむら「そう。奴の目的は、私たちの感情エネルギーの回収らしいわ」

マミ「感情エネルギー……?」

ほむら「私たちくらいの年頃の女子が絶望する瞬間、凄まじいエネルギーが発生するらしいわ。その一部を使って願いを叶えている様ね」

マミ「何の為に?」

ほむら「宇宙の寿命を延ばすんですって。インキュベーター、奴らは宇宙人よ」

マミ「え、えぇぇぇぇぇぇっ!!?」ガーン!

ほむら「何だと思ってたのよ……」

マミ「妖精さんみたいなモノかと……」

マミ「じゃ、じゃあ私たちみんなキュゥべえに」

ほむら「騙されているわ。その事を話しても、貴女たちは誰も私を信じてくれなかった」

マミ「……ごめんなさい」

ほむら「構わない。貴女では無いもの」ホムン <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:10:27.66 ID:NYQ/wKmAO<> ほむら「私も貴女に殺されそうになったわ」

マミ「……」

ほむら「だけど、まどかが私を助ける為に貴女のソウルジェムを撃ち抜いた」

マミ「そんな……そんなの、あんまりよ……」ポロポロ

ほむら「……二人でまたワルプルギスの夜に立ち向かったわ。当然、私たちはボロボロになって、ソウルジェムも真っ黒で」

ほむら「もう何もかも諦めて、まどかと二人で魔女になるのも悪くないと思った」

ほむら「でも、まどかは最後のグリーフシードを使って、私を癒した」

ほむら「まどかは私に言ったの。『キュゥべえに騙される前の、バカな私を助けて』、と」

ほむら「私は誓った。何度繰り返そうとも、彼女を救ってみせると」

ほむら「魔女にはなりたくない、とまどかは言ったわ。私、どうしたと思う?」

マミ「分からない、わよ……」








ほむら「私、殺したの。銃で。まどかを」クスッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:16:27.62 ID:NYQ/wKmAO<> マミ「――――っ!?」ビクッ

ほむら「可笑しいでしょう?守りたかったのに、守るつもりだったのに……最後に私がした事は引金を引く事だったの」

ほむら「誰も私を信じない。なら、もう誰にも頼らない……」

ほむら「そう思って、次は誰にも関わらず、まどかだけを見ていた。契約しようとするインキュベーターを片っ端から殺して、魔女は全て片付けた」

マミ「……な、なら!」

ほむら「でも、そうしたら……ワルプルギスの夜に歯が立たなくて」

ほむら「キュゥべえに契約されてしまったわ。助けるにはキミの力が必要、なんて言ったんじゃないのかしら」

ほむら「結果、彼女は魔女になった」

マミ「……鹿目さんを、倒せば。貴女だけでも自由になれたんじゃないの?」

ほむら「そうね。でも無理。ワルプルギスの夜なんかより強いもの。私なんかじゃ相手にならないわ」

マミ「何でそんなに鹿目さんが……」

ほむら「私のせいよ。私がまどかの為に何度も同じ時を繰り返したせいで、まどかの力が集中して高まっていったの。今のまどかだって、契約すれば神をも凌駕するはずよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:18:14.80 ID:NYQ/wKmAO<> ほむら「私がこの間やっていたでしょう? あれは『私』という因果を短時間で繰り返した結果よ」

ほむら「もっとも……この時間軸の私ではグリーフシードを使わなければあれが限界だけれど」

マミ「……貴女の底が見えないわ」

ほむら「いずれ見れるわよ」クスッ

ほむら「もう一度繰り返したわ。安心して、今度はハッピーエンドよ」

マミ「……嘘ね。なら貴女がここにいる理由が無いわ」

ほむら「あら鋭い。まず、いつも通りにキュゥべえを狩って、まどか達に見つかるまで一緒よ。まぁ、その時は大して殺れてなかったけれど」

ほむら「まどかに注意を促しておいて、まどかを契約させたがる貴女を牽制したわ」

マミ「…………続けて」

ほむら「そうしたら魔女の結界の中で縛られてしまったわ」

マミ「……私は?」







ほむら「首から上を持っていかれて死んだわ」

マミ「。」ゾクリ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:20:13.77 ID:NYQ/wKmAO<> ほむら「美樹さやかとまどかはそれを見てショックを受けていたわ。まどかは誰もいない貴女の部屋に来ていたりしたわ。泣きながらね」

マミ「…………」

ほむら「そうこうしている内に、美樹さやかが契約するわ。幼なじみの男子の怪我を治す為にね」

マミ「……それじゃあもしかして」

ほむら「美樹さやかはその男に惚れ込んでいたわ。故に、命を掛けた」

ほむら「でも、その男は別の女と付き合い始めてしまったの」

マミ「……酷いわ」

ほむら「それを言うのは苦ってモノよ? だって怪我が治ったのは美樹さやかのお陰って分からないのだもの」

ほむら「それでも彼女は絶望せず、懸命に戦った。貴女の遺志を守ろうと必死に、人々の為にと」

マミ「美樹さんが……」

ほむら「それも、長く続かなかった。貴女が死んで隣町から佐倉杏子が来たのだけれど、考え方が合わなかったみたいでね」

ほむら「彼女は他人の為だけに魔法を使う事に固執していった。使い魔を皆殺しにして、グリーフシードも得ず、戦って戦って……」



マミ「……それから、どうなったの」

ほむら「分かっているでしょう。魔女になったわ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:22:44.92 ID:NYQ/wKmAO<> ほむら「彼女らには感じ合う所があったのか、気付けば佐倉杏子と美樹さやかは分かり合っていたわ。佐倉杏子は魔女化した美樹さやかを助ける為に躍起になったわ」

ほむら「まどかを連れて結界へと入り、魔女に向かって美樹さやかを呼び続けた。そうすると驚いた事にね……」



マミ「……まさか、美樹さんが帰って――」

ほむら「何も起こらなかったわ。本当に何も起こらなかった。佐倉杏子は魔女と共に心中してしまったの」



マミ「――どこがハッピーエンドなのよぉっ……!」



ほむら「私とまどかだけになって、私は一人で再びワルプルギスの夜と対峙したわ」

ほむら「ダメだったわ。私のせいで因果律の凝縮がワルプルギスにも起こっていて、アイツも強くなっていったの」

ほむら「ボロボロで、絶望に負けそうな私を助けたのが、まどか」

ほむら「まどかは契約し、魔法少女になった。『全ての魔女をいなかった事に』。魔女の存在を否定し、全ての魔法少女に救済を与えたの。過去も、未来も、全て」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/08(水) 00:23:25.73 ID:W91QFJVHo<> ほむら自身の口から淡々と喋られるときついものがあるな <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:27:55.97 ID:NYQ/wKmAO<> ほむら「世界は書き換えられたわ。魔女の代わりに魔獣が現れて、それを倒す事がインキュベーターと私たちの目的になったわ。魔法少女が絶望してしまっても、まどかがそれを看取り、グリーフシードを還すの」

ほむら「だけど、まどかは誰にも……誰からも認識される事の無い、概念と成り果ててしまった。世界のどこにも、彼女のいた痕跡は無かったし、彼女の弟は一人っ子だったわ」

マミ「――そんなの、死ぬより、もっと酷い……」

ほむら「私もそう思った。ふざけるな、と。まどかを守る事も出来ずに、全てまどかに押し付けてしまった」

ほむら「でも、彼女は違った」

ほむら「また会える、と言ってくれた。だから、私は彼女の残した世界を守るために、また戦う事を決意したの」カキンッ、ハラッ

ほむら「これがその時、まどかに渡されたリボン。これだけが、まどかが居た事を証明してくれる」

ほむら「私の盾は無くなってしまって、時間移動も出来なくなってしまった。代わりに、まどかと同じ弓矢を手にしていた」

ほむら「貴女と佐倉杏子は生き返ったわ。魔女がいなければ死ななかったのだもの」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:30:25.21 ID:NYQ/wKmAO<> マミ「美樹さんは?」

ほむら「ダメだったわ……魔女のせいで死んだのではないから」

マミ「そう……」

ほむら「永い、永い刻を戦い続けたわ。本当に、永かった……」

マミ「……貴女、何歳なの?」

ほむら「数えるのはやめたの……もう、分からないから」

ほむら「世界が朽ちゆく時になっても、私は戦っていたわ。巴マミ、人はいずれ滅ぶわ」

ほむら「そんな中、私はふと、違和感に気付くの。磨り減った朦朧とした意識の中、酷く懐かしい感触を」



ほむら「左腕に、小さな小さな盾があったの」

マミ「…………」ゴクリ



ほむら「ハッとしたわ。そもそも私の原初の願いはまどかを守る事」

ほむら「何故かは分からない。まどかの影響が薄れたのか、私が概念に近づいたのか――けれど、これがあれば、これがあるという事は――まどかを守れる、その証明に他ならない」

ほむら「私は私自身の因果律を練り上げた」

ほむら「そして、まどかをも凌駕する神に等しい力を手に入れたの」

マミ「――貴女の目的って、まさか」




ほむら「えぇ、まどかが魔女を否定したあの時に戻って……まどかをこの世に繋ぎ止める」



ほむら「それが、私の望み」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:33:25.95 ID:NYQ/wKmAO<> マミ「……貴女が魔女を消せばいいんじゃないの?」

ほむら「私の性質では無理よ。まどかの性質が『救済』だったからこそ成せた偉業なのだから」

ほむら「その為に、まずワルプルギスで手こずる訳にはいかないし、今の私は魔力が低いから……因果を束ねてもまどかに届けない」

ほむら「そこで考えたのが……他の魔法少女の協力を得る事」

マミ「私や、佐倉さんかしら」

ほむら「それもあるけれど……言ったでしょ、『奇跡の結晶を集めた』と」

ほむら「私は遥か過去へと遡り、世界中の魔法少女に関係ありそうな場面に顔を突っ込んだわ」

ほむら「キリストって意外とフツメンよ」ホムゥ

マミ「えぇー……」

ほむら「この盾の中には、無銘の得物から伝説の刀剣まで様々なモノが収まっているわ。まぁ……因果を束ねなければ使えないのだけれども」

マミ「何故?」

ほむら「それらを集めたのは『今の私』ではないからよ」

マミ「…………?」

ほむら「簡単に言うと、強くてニューゲームレベルだけ初期化よ」

マミ「なるほど……って分かる自分が嫌ね……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:35:39.08 ID:NYQ/wKmAO<> ほむら「私が病院のベッドで目覚めるはずの前の晩、急に意識が無くなって……気付けばまたこの街にいたわ」

ほむら「私は魔法少女としては弱い部類だけれど」

ほむら「幾千年の経験がある。私に敗北は無い」

ほむら「ま、でも前回はワルプルギスにイイのを貰ってしまってやり直したのだけれど……」ホム……

マミ「その時の私は?」

ほむら「相手にもしなかったわ。だってありとあらゆる魔女はグリーフシードを気にしなければ3秒で片が付くのだから、全部私が倒したわ」ホムッ

ほむら「グリーフシードの蓄えも大量にあるし、ばっちり重火器も用意してあるわ」ホムンッ

マミ「」ポカーン



ほむら「だけど、ここにきてイレギュラーが起こった」

ほむら「インキュベーターよ。あんな形態を取ったのは始めて」

マミ「あ、そうなのね……」

ほむら「25001匹殺したらアレになったわ」ホムッ

マミ「ちょっとぉ!?」


ほむら「私はインキュベーターが憎くて憎くて仕方無いわ。ふふっ、面白い話があるのだけれど……聞く?」ニヤァ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:39:21.77 ID:NYQ/wKmAO<> マミ「え、な、何よ?」

ほむら「あの獣、いい声でよがるのよ」

マミ「えっ、えぇっ?」

ほむら「ムカつくから戯れにレイプしたの」ホムッ

マミ「えっ、えぇぇぇっ!?」カァッ

ほむら「そしたら何かソウルジェムの穢れが浄化されたの。これは使えると思ったわ。無限のグリーフシードなんて素敵じゃない?」

マミ「え……と。それは……キュゥべえと……した、って事よね?」カァァ

ほむら「セックスをね」ホムン

マミ「うぅ……でも、あの、その、アレが無いじゃない」

ほむら「あぁ、ぺニスなら魔法で生えるわ。これよ」ポローン

マミ「きゃ、キャアァァァァッ!!?しまって、しまってよ!!」ワタワタッ

ほむら「もういい?」ホム?

マミ「もういい!」ガウッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:39:57.23 ID:NYQ/wKmAO<> ほむら「……ま、そういう訳。利用価値があるから様子見しているだけよ。良かったじゃない、魔法少女は魔女にならなくて済むわ」



マミ「……なんか嫌よ、そんなの」

ほむら「え?」

マミ「……貴女、何だかズレてるのね。そういう所、人間離れしてるわ」

ほむら「……年を取ったのかしらね」クックッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:41:54.10 ID:NYQ/wKmAO<> ――――

ほむら「どうかしら。信用には足る?」

マミ「正直……半信半疑よ。色々な事を聞きすぎて、よくわからない」

ほむら「それが普通よ。貴女はおかしくない」

マミ「キュゥべえを問い詰めるわ。それはいいの?」

ほむら「構わないわ。アイツ、嘘だけはつけないから」

ほむら「……そうだ、一つだけ、私の大切な物を見せてあげるわ」カキンッ

マミ「暁美さん?」

ほむら「――1024倍」パサッ

マミ「ちょ、ちょっと。無茶はダメよ?」

ほむら「大丈夫よ、グリーフシードもあるから……」




ほむら「友よ……」ガチャンッ

マミ「これは――マスケット?随分綺麗ね……」

ほむら「……孤独の銃『友衛』よ」

マミ「『トモエ』……? まさかこれ――!!?」ハッ



ほむら『慈悲の槍『サクラ』――』



マミ「これ、は?」

ほむら「……ある時間軸で大切な人から貰った、魔法少女の奇跡の一つよ」

マミ「そう……その魔法少女は、何て言っていたの?」

ほむら「そうね。死の間際にこう言ったわ」




『友達でいてくれてありがとう。私、ひとりぼっちじゃなかった』

ほむら「とね」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:42:55.76 ID:NYQ/wKmAO<> マミ「そう、なの」グスッ

ほむら「えぇ、そう」

マミ「貴女は……私とも?」

ほむら「望むなら、ご一緒に」

マミ「私……ひとりぼっちじゃなかったのね」

ほむら「……」クスッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:43:43.74 ID:NYQ/wKmAO<> ――――

ほむら「そういえば、今日は何日?」

マミ「貴女、随分消耗していたようよ。3日は寝ていたわ」

ほむら「――――!!?」ガタンッ!

ほむら「しまった――」

マミ「ど、どうしたの暁美さん?」アセアセ

ほむら「私の話を聞いていなかったの……?」





ほむら「そろそろ美樹さやかが契約に走る時期よ――」



<> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/08(水) 00:47:48.32 ID:NYQ/wKmAO<> >>150と>>151は気にしないで。何だか重すぎた時間帯だったんだ。

今日は投下終了。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/08(水) 00:48:35.25 ID:2WPsQNj5o<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/08(水) 00:48:47.54 ID:4ZgOaFnGo<> お疲れ様でした


・・・・・ぐすん・・・・切ないですね・・・・・・・。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<><>2011/06/08(水) 00:53:07.52 ID:q+u7mvyN0<> 乙
QBとのエロシーンまたはまどほむになったら起こして <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山口県)<>sage<>2011/06/08(水) 00:55:32.31 ID:LT3nWIkWo<> 乙
これからさやかにQBをレイプさせる日々が始まるのか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/06/08(水) 01:02:36.07 ID:pLDpD06jo<> 乙
参考資料は>>50でいいのかね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/08(水) 01:07:38.77 ID:W91QFJVHo<> 乙
QBの受難は続く。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/06/08(水) 01:51:27.49 ID:cRwKOcqmo<> 乙
よくウン千年も生きてて自我を保ててるな

しかしこれはQB以外とのシーンも期待していいのか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)<>sage<>2011/06/08(水) 02:09:07.70 ID:i1MQMExTo<> 乙、なんか壮大な話になったな
で、改めて>>1から読んだんだけどノーダメ縛りなんてやってなかったら前週でクリアしてじゃんwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/08(水) 07:09:54.21 ID:X8uTKj/DO<> 嘘を言うだけQBよりたちがわるいなw <> !ninja<><>2011/06/08(水) 08:17:40.12 ID:5B/vhQDIO<> おもしろすぎわろた
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<><>2011/06/09(木) 20:14:06.25 ID:+qgPb1YAO<> ほむううううう!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/09(木) 20:38:51.39 ID:NAm1iNGSO<> 乙。最初ギャグだったのに途中からシリアスにどっちもおもろいのがすげえな…。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)<>sage<>2011/06/09(木) 21:15:23.10 ID:GdRv1ujuo<> 超期待
禁書SSで書いてた人だと思うけどスレタイが思い出せんな <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 00:04:07.83 ID:CLm+gepAO<> キュゥべえのイメージは皆好きに補完してくれていいよ。
気合いと根性で俺の脳内からシャーペンで外部出力したら、なんかこう……なんかアレなやつしか描けなかったから、せめて頑張って書こうと思う。

>>180
あー、アレだよ。ほむらの体力が50000くらいあったとすると、一撃で48000くらい持っていくんだよ。多分。

>>185
禁書で現行スレは3つあるよ。
ミサカシリーズのとクロスのとミサカシリーズのが。どれだろ……



んじゃあ書きながら投下進めるよ。例の如く、『ながら』が終わったら投下ターボかけるよ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 00:07:55.44 ID:CLm+gepAO<> ――――

さやか「本当に、どんな願いでも叶うんだね?」

キュゥべえ「大丈夫。キミの祈りは間違いなく遂げられる」きゅっぷい

キュゥべえ「いいんだね?」

さやか「うん、やって」

キュゥべえ「……」ピカー

さやか「う、うぅ……」ドサッ

キュゥべえ「さぁ、受け取るといい。それがキミの運命だよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 00:08:51.66 ID:CLm+gepAO<> ――――ショッピングモール

まどか「……」トボトボ

まどか「ん……あれは、仁美ちゃん?」

まどか「仁美ちゃーん……っ」ハッ

まどか「(アレは……首に魔女のマークが!)」

まどか「……仁美ちゃん、どこへいくの?」

仁美「あら、まどかさん」グリンッ

まどか「ひっ」

仁美「とってもたのしいところにいくんですの。ウフフ、ウフフフッ」クルクル

仁美「そうだ。まどかさんもいっしょにいきましょう?」ガシッ

まどか「(ど、どうしよう……)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 00:18:33.18 ID:CLm+gepAO<> ――――巴マミのマンション

ほむら「…………しっ」バシッ

ほむら「行ってくるわ」ホムッ

マミ「私も――」

ほむら「来なくていいわ」

マミ「何故!? 魔女が現れているのでしょう? それに……美樹さんだって――」

ほむら「だからこそよ。彼女が契約したのなら、迎える場所を。それで無くても、貴女はキュゥべえを絡めとる為に必要なのだから」

ほむら「それに、今の貴女は割り切れていない。『魔女』を今までみたいに始末できるのかしら」

マミ「貴女……っ」ギリッ

ほむら「――いい意思よ、舌が踊る。キュゥべえに直接話を聞いた貴女がどうなるか、見せてもらうわ」キッ

ほむら「……闘う事だけが、戦いでは無いのよ」シュンッ

マミ「……私、は」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 00:29:27.61 ID:CLm+gepAO<> ――――

さやか「うぁぁぁっ!!」ズバンッ!

まどか「さやかちゃん……その恰好!?」

さやか「まどか、下がって!」ジャキンッ

さやか「おぉらぁぁっ!」ザクッ、ズバッ!

使い魔「――――」

さやか「はっ、ざっとこんなもんよ!もうお仕舞いの――くっ」グラッ

『ハコ』の魔女「――」

さやか「な、なんだってのよ……」フラフラ



上条『さやかは僕を虐め――』

上条『こんな手、もう――』




マミ『怖い……怖いっ……』




さやか「くそっ、くそっ……」ブンブン



ほむら『貴女を助けられるなら、安いモノだわ』

ほむら『魔法少女になるって、こういう事よ……覚えておきなさい』

さやか「っ!!」ギンッ!

魔女「――――?」

さやか「――さっきから、喧しいのよぉぉぉっ!!」ズドンッ!!

魔女「――、――、……」

さやか「……へへっ、やるじゃんアタシ」ニヘラ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 00:36:04.06 ID:CLm+gepAO<> まどか「さ、さやかちゃん大丈夫!?」

さやか「おうよ、この魔法少女さやかちゃんは大丈夫ですよー!」エヘンッ

まどか「何で、魔法少女に……?」

さやか「ま、まぁその……叶えたい、願いがあってさ……」ポリポリ

ほむら「後悔するわ」

さやか「わっ、ほむら!?」ビクッ

まどか「ほむらちゃん……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 00:47:46.45 ID:CLm+gepAO<> さやか「もう腕は治った――」

ほむら「私の腕の事なんかどうでもいいの」ガシッ

さやか「ちょ、ちょっとほむら……近いよ」

ほむら「……決して正義の味方になろうなどと考えないで。これから生まれる幾多の悩みを抱え込まないで……いざとなれば他人を頼るの。いいわね?」

さやか「……正義の味方になるなって?」

ほむら「えぇ。碌なモノじゃない」

さやか「……アンタに、アンタにそんな事言われたくないよ……アタシ」

ほむら「なら問うわ。正義って何? 私はまだソレが何か分からないの」

さやか「な、何を……皆を傷つける魔女を倒せばそれは正義じゃない」

ほむら「……本当に?」

さやか「え?」

ほむら「じゃあ魔女って何?」

さやか「……化け物」

ほむら「本当に?」

さやか「……そうじゃなくても、皆を傷つけている事に変わりはないわよ」

ほむら「なら、私と一緒に中東にでも行きましょ。あそこで紛争を起こしている下らないゴミどもを皆殺しにしましょう?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 00:53:52.31 ID:CLm+gepAO<> さやか「……ほむら、何を言っているの……? ほむら、アンタ……」

ほむら「全てを知らずに、剣を取るなんて……0番(おろかもの)でもまだ上手くやるわ」

ほむら「貴女のその力は、他を傷つける力じゃないの」

さやか「――だからっ、その力を上手く使えば――!!」

ほむら「魔女を傷つけるわね」

さやか「それの何がいけない!!何が悪いの!!魔女を倒して、何で説教されなきゃいけないのよ!!」

まどか「ふ、二人とも……」

ほむら「……ごめんなさい、まどか。少しだけ、私に話させて」

ほむら「(今ここで、せめてここで……少しでも良い方向に持っていかないと……『さやか』に顔向け出来ないじゃないの)」

ほむら「例えば、魔女が『よくも私の仲間を殺したな!』、と襲いかかってきていたのなら、貴女はどうするの?」

ほむら「この魔女は世にも人にも害を与えていなかったし、また、殺された別の魔女もそうだった」

ほむら「二人で静かに存在していただけ。それを殺す魔法少女は正義かしら?」

さやか「……何が言いたいのよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:04:57.98 ID:CLm+gepAO<> ほむら「『正義』なんてね、揺らぐモノよ。周りが正しいと言えば、大量虐殺だって勲章になる。信仰もそうよ。拷問も、磔も、望まない妊娠でさえも正義よ」

さやか「そんな……そんな極端な!」

ほむら「聞きなさい!」

さやか「っ」

ほむら「……私が貴女に言いたいのはね、決して一般の『正義』なんかに囚われて欲しくないって事」

ほむら「貴女は、貴女の中にだけある『正義』を大切にしていればいいの。他の誰も関係無く、貴女だけ」

ほむら「貴女は、優し過ぎる。そして生真面目で、思い込みが激しい」

まどか「(的確だ……ほむらちゃん凄い)」

ほむら「……決して考える事を止めないで。分からなくなったら、貴女の答えくらいにはなるから」

さやか「…………ほむらは」

さやか「ほむらは、いつも正しい事をしているの?」

ほむら「いいえ、私はやる事成す事全て間違っているわ」

さやか「なら……それは、間違いじゃないの?」

ほむら「物事に正解なんて無いの。全て間違っていて、全て誤りで、全て偽り」

ほむら「だからせめて私は、常に自分が間違っていると思いながら、それを覚悟しているわ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:13:19.46 ID:CLm+gepAO<> さやか「覚悟……」

ほむら「えぇ……貴女も、剣を取るなら覚悟なさい」

さやか「……分かったよ、ほむら」

ほむら「……なら良いわ。後始末はやっておくから、今日は帰って休みなさい。まどかを送ってあげるのよ?」

ほむら「(今日はこのまま帰した方が良さそうだし)」

さやか「……うん。帰ろ、まどか」ニコッ

まどか「さやかちゃん……」ホッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:20:54.62 ID:CLm+gepAO<> ――――マミのマンション

ほむら「ふぅ、年を食うと説教臭くなると言うのは本当ね」

マミ「じゃあ、美樹さんは」

ほむら「魔法少女ね」

マミ「……まぁ、仕方無いかもしれないわ。どうしても叶えたい願いがあるなら……」

ほむら「自力で叶えるに越した事はないのだけれど、ね」チビリ

ほむら「(私は、あの時の間違いを取り戻そうとしている……言えたモノじゃないわね)」クスッ

マミ「……で、さっきから貴女が飲んでいるソレって……」

ほむら「あ、悪かったわ。ウィスキーの匂いはダメだったかしら」ホムッ

マミ「自然にお酒飲んでるー!?」ガーン! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:24:34.39 ID:CLm+gepAO<> ほむら「あら、貴女もイケる口?」ホムリ

マミ「ダメよ、お酒なんて身体に悪いんだから!まだ子供なんだし!」トリアゲッ

ほむら「あら」ホムゥ

マミ「大体――」

ピンポーン

マミ「…………」

ほむら「出ないの? 真実との対面が怖い?」

マミ「……いいえ」スクッ

ガチャリ

QB「ただいま、マミ!」きゅっぷい!

ほむら「まるで自分の家ね、インキュベーター」ホムッフゥ

QB「酒臭いよ暁美ほむら……」

マミ「ほら、キュゥべえ。学校の道具しまってきなさい。その間に紅茶を用意しておくわ」

QB「分かったよマミ」トテトテ……

マミ「……」

ほむら「真実はいつも逃げないわ。逃げるのはいつも自分」

マミ「……分かってるわよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:25:50.14 ID:CLm+gepAO<> ――――

QB「頂くよ、マミ」カチャ

マミ「飲みながらでいいから、話を聞いていいかしら」

ほむら「…………」チビリ

QB「なんだいマミ?」

マミ「貴女宇宙人って本当?」

QB「……暁美ほむらだね、全く。そこでソファに寝転んで酒を飲みながら、キミは何を考えているんだい?」

ほむら「美味い酒を作った職人に、乾杯」カランッ

マミ「……キュゥべえ」

QB「……確かにボクは地球の生き物ではないから、そういう意味では宇宙人だね」

マミ「そう。じゃあ次なんだけれど……」

マミ「宇宙の寿命の為に私たちのエネルギーを集めてるって本当?」

QB「……暁美ほむら、キミは本当に何者なんだい? そこまで知っているとは思わなかったよ」

ほむら「敢えて言うなら、神よ」ホムッ

QB「なるほど。つまりキミは、何かしらそういう能力があるんだね」

ほむら「どう取って頂いても結構よ。インキュベーター」クイッ、プハァ

マミ「……キュゥべえ。じゃあ、魔法少女が魔女になるのって」

QB「あぁ、そうだよ。キミたちが絶望して魔女になる時にエネルギーが発生するんだ。キミたちは宇宙の為になる事をしているんだよ。誇りに思っていい」きゅっぷい <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:27:19.37 ID:CLm+gepAO<> マミ「……本当なのね」プルプル

マミ「じゃあ、じゃあ、私のやっていた事って……同族殺しじゃない……」ポロポロ

QB「(マミのソウルジェムが濁っていくね)」

QB「キミが気にする事は無いよ、マミ! どうせキミたち風に言うなら彼女たちはもう既に死体なのだから、殺した事に対して気負う必要は無いよ!」ニコッ

マミ「…………え?」

ほむら「(……マズいわね。聞かれてない事を喋るとは思っていなかったわ。何を企んで……)」

QB「だから、キミたち魔法少女の身体にはもう魂が入ってないんだ。それを君たちはよく『死』と表現しているよ」

QB「僕の役割はね、キミたち魔法少女の身体から魂を抜いて、ソウルジェムにする事なんだ」

マミ「私……わたし、そんな……だって、あの時、助かったって……」カタカタ

QB「実際キミは今こうやって自分の身体に紅茶を飲ませてやれているじゃないか。十分過ぎると思うのだけれどね」

マミ「わたし、わたし……騙していたのね、キュゥべえ」シュウゥ……

QB「聞かれなかったから言わなかっただけさ。それに、聞いていたら――キミは死んでいただろう?」ニコッ

マミ「――――っ!!!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:28:33.74 ID:CLm+gepAO<> ほむら「(ソウルジェムの濁りが早いわね。じゃあ、一肌脱ぎましょうか)」カチッ

QB「――暁美ほむら。何故僕を床に押さえ付けているのかな?」

ほむら「巴マミ。コイツの目下の目的は、貴女の絶望による魔女化よ」

マミ「…………」ユラッ

ほむら「――穢れは、取らなくちゃねぇ……」ニタァ

QB「えっ、えっ!!?まさかマミ、キミはそんな事が出来るような個体ではないはずだ!」バタバタッ

ほむら「残念。今は付いているわよ」ニヤニヤ

マミ「…………あなたが」スルッ

QB「(大きい!?あんなの入らないよ!!)」

マミ「……あなたがいけないのよ。私を、裏切るから!!」

ほむら「良いわよ、巴マミ。そのまま突っ込んじゃいなさい」

QB「や、止めるんだマミ!止めてくれ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2011/06/10(金) 01:30:38.19 ID:ip1b0UQAO<> なん……だと……!? <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:31:57.35 ID:CLm+gepAO<> ――――

柔らかい。
まず感じたのはそれだった。

マミ「うぁぁっ……」

慣れない感覚に身体が震える。
確かに、気持ちは良い。
乏しい知識を総動員して、ゆっくり腰を引いた。
再び腰を突くと、それはインキュベーターの女性器へ侵入する。
電撃が走るような感覚がして、巴マミは考えれなくなっていった。

顔を真っ赤にしてひたすら腰を振っている巴マミと、それを受けて鳴いているインキュベーターを見て、暁美ほむらはイヤらしい笑みを浮かべている。
自分のモノを取り出して、インキュベーターの顔の上に跨がり、口を女陰に見立てて挿入した。

QB「むぐぅっ!?」

抗議の声を上げるが、そんな些細な意見は気にせず、喉の奥を突き上げた。
本来なら食事、呼吸に使われる器官が、快楽を与えているのだと思うと、暁美ほむらの逸物は更に硬度を増した。

ほむら「どうかしらっ、巴マミ。存外、悪くないでしょう?」

マミ「はっはっはぁぁっ……くぅぅっ!!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:32:49.17 ID:CLm+gepAO<> 話掛けられて集中が切れてしまったのだろうか。
巴マミは一際大きく突き込んで、女性の『部屋』を自らの白で染めていった。
その腰は止まっていない。

穢れの分だけ出るのだ。
なら現在進行形で穢れ続けている彼女は、止まる事が出来ない。

マミ「あっ、あっ、コレすごいっ、きもちいっ」

射精しながらのピストンが、彼女を更に高くへと持ち上げていく。

QB「ひっ、ひぃっ!!マミ、止めてよ、止めてっ!」

インキュベーターの言葉は聞こえていないようで、決してピストンのスピードが遅くなったりはしない。

インキュベーターの口は自由になっていた。
暁美ほむらにとって、差し当たって今は必要では無かったからだ。
暁美ほむらが手探りでインキュベーターの尻をまさぐると、そこに小さな別の入り口――いや、出口を見つける事が出来た。
正常位で突き続けている巴マミと、突かれ続けているインキュベーターを纏めて転がす。
インキュベーターが上になって、結合部がよく見えた。

後ろの穴に自らを宛がい、押し込んだ。
インキュベーターの唾液が潤滑油となったお陰で、若干キツいが全部を呑み込ませる事が出来た。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:34:02.85 ID:CLm+gepAO<> QB「かっ――はっ」

突き出した舌がイヤらしいので、それに指を絡めた。
指で舌の腹を擦ってやると、インキュベーターがまた跳ねた。

二人同時に突いたり、引いたり、ただそれだけを繰り返す。
時たま射精し、抜かずにまた再開する。
暁美ほむらのそれは、穢れがあまり無いのを加味されたゆっくりとしたマイペースなモノだった。
だが、巴マミのそれは、乱暴と言うには些か激し過ぎた。
情熱的と言っても差し支えないだろう。

マミ「あああああっ、イクっ!!イクわよっ!」

今はまた上下を交代して巴マミが覆い被さって交わっている。
それはセックスと言うには、幼い。
交尾と呼ぶべきだ。

ほむら「んっ……ふっ……あんっ」

ゆっくりと腸内を抉る暁美ほむらも、時たま余裕を無くして欲望をぶち撒ける以外はセックスであった。

マミ「はぁ、はぁ……あぁっ!!」

QB「んっ、くぅぅ――――あはっ」



暁美ほむらは、戦慄した。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:35:01.07 ID:CLm+gepAO<> QB「あんっ、やっ!――いいよ、マミぃっ!! もっとしてぇ……」

笑った。

インキュベーターが笑った。

いや、笑っただけならこうも背筋は冷えはしない。

あの笑いは……何だ?

ほむら「くっ」

不安を消し飛ばす為に、何度も何度も擦り上げる。
インキュベーターはただ快楽に溺れているだけなのだと、そう思いたかったのだ。

マミ「キュゥべえ、キュゥべえっ!!」

QB「マミ、マミっ」

インキュベーターが巴マミの頬に手を当てて、引き寄せる。
口と口が合わさって、それは卑猥な音を立てた。

マミ「んっ、むぅ……キュゥ、べえ……」

QB「んちゅ……気持ち良いかい、マミ?」

マミ「うんっ、うんっ、すっごくイイ!」

QB「それは、良かった。キミは今まで凄く頑張ったから、ねっ」

ほむら「(くそっ、自分から動いてる……ヤバ、い、出るっ)」

暁美ほむらの意識が一瞬明滅する。
インキュベーターは淫らに笑って、巴マミへと語りかけた。

QB「ほら、マミ。見てごらん、キミとボクが繋がっているよ」

マミ「――すごいっ、あぁんっ」

QB「そうだね。これからも息抜きがてら――」






QB「家畜の様に腰を振るといいよ、人間」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:35:59.37 ID:CLm+gepAO<> 巴マミの身体が、今までとは違った意味で震えた。
視線をインキュベーターに落とすと、その目は確かに侮蔑を湛えていて。

マミ「あ……あぁ……」

ほむら「インキュベーター、余計な事を言う暇があるの?」

下から突き上げるが、反応が薄い。

QB「いいんだ。もういいんだよ、マミ」

耳元でそれを囁く、白。
彼女は、インキュベーターだったのだ。



QB「オヤスミ、ケダモノ」



マミ「うぅ、うぅぅぅ……っ!!」

ほむらは呆然とした。巴マミだ。

腰を乱暴に叩きつけている。それはいい。

時たま射精する。それもいい。

だが、泣いていた。

泣きながら、ずっと動いていた。

ずっと、ずっと。

しまった、と思った時には遅かった。

暁美ほむらは、自分がすっかり擦り切れているのを失念していたのだ。

QB「あ、きもちい、あっ、あっ、きもちい、きもちいいよっ!!」

巴マミは、まだ子供だった。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/10(金) 01:37:24.73 ID:CLm+gepAO<> 今日は終わりだよ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2011/06/10(金) 01:40:12.17 ID:2KZNzN3Do<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/06/10(金) 01:40:32.60 ID:kKdVAWSfo<> …ふぅ

ありがとう、とてもありがとう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)<>sage<>2011/06/10(金) 01:42:46.21 ID:vbFhvBOZo<> あれ、この>>1バイドに汚染されてね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/06/10(金) 01:44:40.57 ID:QsLWIR8No<> 乙乙

>>1はr−typerなのか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)<>sage<>2011/06/10(金) 01:49:27.71 ID:dVGqjKAAO<>
ギャグはどこ行ったwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)<>sage<>2011/06/10(金) 02:19:22.70 ID:7WHA9N3Mo<> 乙乙
汚した分しっかり汚れていたのかQBww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/10(金) 07:09:00.63 ID:adJxtuxvo<> お疲れ様でした。 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 00:18:00.73 ID:66jFS7qAO<> R-typeは1と2とΔしかやった事ないから違うよ。

投下開始するってばよ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 00:20:04.62 ID:66jFS7qAO<> ――――

QB「ふぅ……上手く立てないや」クタァ

マミ「スゥ……スゥ……」

ほむら「(疲れて寝てしまったわね。ソウルジェムは……まぁまぁ回復しているようね)」

QB「あーん。んっ、んちゅっ」チュッ、チュクッ

ほむら「……もういいわ」グイッ

QB「いいのかい?キミのコレはまだ固いじゃないか。遠慮はいらないよ」カプッ

ほむら「んっ」ピクッ

QB「んー、んくっ、んんぅ」クポクポクポクポッ

ほむら「あ、あっは……」ドクンッ

QB「んふぅ……」コクコク、ヌポンッ

ほむら「(コイツ……何を……ダメ、気だるい……)」

QB「キミは本当に愚かだね、暁美ほむら。ボクが対策を取らないはずないじゃないか」ニコッ

ほむら「……何ですって?」

QB「学習能力は人一倍だと自負しているよ。暁美ほむら――」



「きもちよかっただろう?」ペロッ


ほむら「……ふぅん。なるほど」

QB「さて、マミの家になんていたらずっと強姦されかねないね。何処か別の所へ住み処を移す事にするよ」スッ

ほむら「必要になったら引きずってでも連れてきてやるわ」

ほむら「(…………ん?)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 00:28:36.11 ID:66jFS7qAO<> ほむら「インキュベーター、貴女洒落てるのね。その黒のチョーカー、まるで首輪みたい」

QB「チョーカー? あ、本当だ。こんなモノ付けた覚え――『無』いんだけどな」サワッ

ほむら「(――色が、落ちた?)」

QB「でも……これは。何だろう、不思議と嫌な気はしないね」クスッ

QB「さて、道具を纏めて……やっぱりこの身体は不便だなぁ」ブツベツ

ほむら「……」

QB「ねぇ、暁美ほむら。人間って愛と性欲を分離出来ない生命体らしいね」

ほむら「……そんな事ないわ」

QB「すぐバレる嘘をつくものではないよ。現に僕の経験上、そうなんだから」

ほむら「……?」

QB「そして人間はそれを凄く欲しがるよね。形も無いものなのに、いや、形が無いからこそなのかな」

ほむら「何が言いたいの?」

QB「このボディには他に無い利点があったんだよ」

QB「一般的に見ると、ボクは可愛いらしいね。そんなボクを愛せるって言うのは、凄く魅力的な案件だと思うんだよ」

QB「『ボクとセックスさせてあげるから、魔法少女になってよ!』」きゅっぷい!

QB「これで鹿目まどかが契約してくれれば御の字なんだけどなぁ」

ほむら「……ちっ」ジャキッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/11(土) 00:31:11.03 ID:iuP1LIGfP<> なんて嫌なかがみんだ…! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 00:34:55.66 ID:66jFS7qAO<> QB「おやおや、キミは無限のグリーフシードをみすみす壊してしまうのかい? そうしなければいけない程、鹿目まどかは淫乱なのかい?」

ほむら「……まどかに手を出したら、ただじゃおかない」

QB「まぁ上手くいくとは思ってないよ。キミがソレを先に鹿目まどかに突っ込んでしまえばボクに割り込む余地は無さそうだしね」ニタッ

ほむら「……バカね」

QB「酷いな。ボクはこれでも勤勉な知的生命体だよ……準備も済んだ。じゃあね」スゥゥ…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/11(土) 00:36:15.45 ID:ub3KSeKdo<> 熱核手榴弾でもご馳走したいQBさnですねぇ・・・・・・・。 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 00:43:09.61 ID:66jFS7qAO<> ――――

マミ「…………最低の朝だわ」ムクッ

ほむら「起きたの……貴女、クマが凄いわ。学校で恥を掻くわよ」

マミ「……今日はいい。休むわ」

ほむら「……そう」

マミ「……一人にしてくれないかしら」

ほむら「分かったわ。どうせ私は学校へ行くし、これからの身の振り方を考えておきなさい」ホムッ

スタスタ、ガチャッ

マミ「……私は――これは?」カサッ

マミ「置き手紙……キュゥべえ?」








キミはボクを守ってくれなかったね。

キミとはうまくやってこれていたのに。

暁美ほむらのせいで滅茶苦茶だ。

さよなら。

キュゥべぇより




マミ「――私は、私はなんて事をっ……」ドンッ! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 00:48:02.87 ID:66jFS7qAO<> マミ「取り返しの付かない事を……してしまった……」ワナワナ



QB『マミ、大丈夫かい?』

QB『さぁ、願うんだ』



マミ「一時の感情で……なんて酷い事を……」



QB『良かったね、マミ。これでキミは死ななくて済むよ!』



マミ「確かに騙されていたわ……でも」

マミ「私を助けてくれた事に、変わりは無かったじゃない……」

マミ「裏切られたから、裏切って」

マミ「裏切ったから、裏切られて……」

マミ「違う……違う。裏切ったって、裏切った人が汚れるだけで……私が裏切る必要は無かったのに……」ヒック

マミ「ごめんなさい、ごめんなさいキュゥべえ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<><>2011/06/11(土) 00:57:32.35 ID:3pZ2k+TAO<> QB俺んとここいよ <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 00:58:05.75 ID:66jFS7qAO<> ――――学校、昼休み

さやか「キュゥべえ、一緒にご飯食べる?」

QB「有難い申し出だけれど、ボクは少し用事があるから遠慮させてもらうよ」きゅっぷい!

ほむら「…………」……ホム

まどか「それじゃ仕方無いね。先に食べてるよ」

QB「多分時間一杯帰ってこれないと思うから、待っていなくても構わないよ」トテトテ

まどか「キュゥべえの用事って何だろうね、ほむらちゃん」

ほむら「……何か、企んでるのかしら」ホムッ

さやか「ほむらは本当にキュゥべえが嫌いなんだねぇ……」モグモグモ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:08:40.24 ID:66jFS7qAO<> ――――

QB「誰でも良いんだけれど……出来れば健康な個体が良いね」キョロキョロ

QB「あ、丁度良さそうな個体だ……やぁ、ちょっと良いかい?」

男子「ん……外人さん? ここの生徒……だよな」

QB「ボクはキュゥべえ!少し教わりたい事があるのだけれど、構わないかな?」きゅっぷい!

男子「(おぉ……まぁまぁ可愛い。こんな子に話し掛けられるなんてラッキーだな)」

男子「で、何が聞きたいって?」

QB「えぇと――」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/11(土) 01:12:06.20 ID:ub3KSeKdo<> これで、好きな女の子との付き合い方だったら・・・・・・・・・。 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:12:46.71 ID:66jFS7qAO<> ――――体育倉庫

男子「体育倉庫に用事……キミ、運動部?」

QB「いいや、ボクは一般的に部活と呼ばれるモノには所属していないよ」きゅっぷい

男子「じゃあ何で――」ドサッ

男子「イタタ……何をするんだ――え?」

QB「失礼するよ?」プチプチ

男子「(馬乗り!?)な、な、何を!?」ビックゥ!

QB「服を脱がなければ交尾出来ないじゃあないか」シュルシュル <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:14:40.00 ID:66jFS7qAO<> 男子「(うわ、ぁ。すごい、ムニムニしてる……柔らかい)」ドキドキ

男子「いや、じゃなくて!? こんないきなり――」

QB「だから最初に言ったじゃあないか。教えて欲しい事があるって。何かとは言わなかったけれど」

QB「ボクは男性器に如何にすれば効率良く快感を与えられるのか知りたいだけさ」パクッ

男子「な、な……あぅっ!?」

QB「ちゅっ……ちゅくっ……たくさん出しても構わないよ。意味は無いけれど、まぁ必要経費だと思えば割り切れるよ」クポクポ

男子「あっ、あぁっ!!」ドクンッ!

QB「んっ……ふぅ。なかなか早かったね。これはいい調子だと自負してもいいだろうね」チュプッ

QB「じゃあ次は……」コロンッ

QB「キミのソレを、ボクのココに入れるといいよ。気持ちの良い様に動いてくれると助かるね」クパッ

男子「う、うぉぉっ!」ガバッ

QB「(……ホントにバカだなぁ)あぅんっ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:21:57.52 ID:66jFS7qAO<> ――――マミ宅

さやか「マーミさん、こんばんは! 体調はどうですか?」

マミ「……体調?」

まどか「ほむらちゃんが、マミさんは体調不良で休んでいるって……」

ほむら『そういう訳よ。話を合わせておきなさい』テレパシー

マミ『……何から何までごめんなさい』

マミ「えぇ、一日休んだからすっかり元気よ」ニコ

さやか「それは良かったです。で、ですね……」モゾモゾ

マミ「…………」

さやか「じゃーん、ソウルジェムです! アタシも晴れて魔法少女になりました! これからはお手伝いしますよマミさん!」ニパー

マミ「えぇ……ありがとう。でも、私しばらく魔女と戦えそうにないの……」

まどか「あ……」

さやか「う。ま、まぁ、そうですね。あんな事があったばかりですし……」アセアセ

さやか「じゃあ、マミさんが完全復活するまでアタシがこの街を守ります! 大船に乗ったつもりでいてください」エヘンッ

ほむら「泥船で無ければ良いのだけれど」ホムッ

さやか「なーにおう、このー」グリグリ

ほむら「近いわ、美樹さやか」ホムホムホムホムッ!?

まどか「アハハ、ほむらちゃん慌ててるー」ケラケラ

マミ「…………」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:27:55.89 ID:66jFS7qAO<> ――――鉄塔

杏子「珍しいね。キュゥべえから呼び出しなん……誰だ貴様!?」ビックリ!

QB「ボクはキュゥべえで間違いないよ」きゅっぷい!

杏子「え、えぇー……どう見てもただの女の子にしか見えないんだけどなぁ……」ポリポリ

QB「色々あってね……実は頼みがあるんだ」

杏子「……ますます妙だな。話してみてよ、面白そうだ」ニヤリ

QB「かくかくしかじかきゅっぷいぷい」

杏子「新人魔法少女に、謎の魔法少女ねぇ……いけすかねぇ狩り方しやがるな」モグモグ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:30:39.16 ID:66jFS7qAO<> 杏子「でも、確かあそこにゃマミが居たろ? 何でアタシなんだ?」

QB「マミはダメだよ。ボクをレイプするんだもの」

杏子「…………は?」

QB「かくかくしかじか」

杏子「きゅっぷいぷい……って、そんなバカな話があるかぁっ!!?」ガターン!

QB「事実だよ」

杏子「えー、あー、つまり何だ? アンタに、その、出せば……ソウルジェムが回復するんだな?」

杏子「それで無理矢理その暁美ほむらって奴とマミにヤられた訳か……」ギリッ

QB「実はこのボディもかくしか」

杏子「へぇ、アンタ不死身だったのか。そりゃすげぇが今は難儀だな」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:33:15.72 ID:66jFS7qAO<> QB「頼めるかい?」

杏子「アンタの為って訳じゃねぇが……マミと暁美って奴が気にくわねぇ。引き受けてやるよ」

QB「ありがとう杏子!キミは優しいねっ」ニッコリ

杏子「お、おぉ。まぁね……くうかい?」スッ

QB「頂くよ!」モムモムモム

杏子「……へっ」ニッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:34:06.62 ID:66jFS7qAO<> ――――ホテルの一室

杏子「今日はとりあえずここにチェックインした。ゆっくり休め」

QB「何から何まで悪いよ、杏子。お金は大丈夫だったのかい?」

杏子「なぁに、問題ないさ。これでもいざって時の金はあるよ。普段は使わないけれどね」ケラケラ

杏子「アタシだけならともかくも、アンタは見たとこキレイめだ。そういう女の子を変な所に寝かせられねぇよ」

QB「キミは違うのかい?」

杏子「……世辞として受け取っとくよ」

杏子「荷物、貸しなよ……って、学校の道具? 下着に少しの着替え……だけか」

杏子「でも学校行きゃアイツら居るんだろう?」

QB「流石に学校でレイプするような向こう見ずな魔法少女じゃないとは思うのだけれど……確かにいつトイレに連れ込まれるか知れた物じゃないね」

杏子「……大概だな」チッ

QB「もう大分慣れたよ……」アハハ…… <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:35:06.66 ID:66jFS7qAO<> 杏子「……小腹が好かないか?ホテルの食堂は夜中だし閉まってるが、コンビニなら何か食えるだろ」

QB「お金が無いよ」

杏子「出すよ。気にするなって」パンパン

QB「……そういえば、どうやってお金を稼いでるんだい?」

杏子「集団リンチしてるヤンキーとかリンチして巻き上げたり……知らなくて良いんだよ、行くよ」

QB「分かった。何も考えずご馳走になるとするよ」きゅっぷい! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:37:39.19 ID:66jFS7qAO<> ――――再びホテル

杏子「風呂は良いねぇぇぇ……水浴びとは雲泥の差だ」チャプチャプ

QB「きゅっぷいぃぃぃ……お湯が気持ち良いね。これは趣味になる人間がいるのも無理はないよ」チャポーン

杏子「しかし、アンタ本当に人間そのものだよなぁ。その身体は……」アァァァ……

QB「ボクとしては不便なんだけれどね……」フハァァァ……

杏子「良いんじゃねぇか? 少なくとも前よりかは親しみがあると思うよ」

QB「そうなのかい?」

杏子「あぁ。妹も生きてりゃ……こんぐらいだったのかねぇ」ナデッ

QB「……くうかいくうかい!!」きゅっぷい!

杏子「……? 何だそりゃあ?」

QB「キミの真似をしたらもう少し妹らしくなるかと思ってね」

杏子「……このやろー、覚悟は出来てるんだろうなー?」ニヤリ

コチョコチョッ

QB「あ、アハハハッ!!?くすぐったいよ杏子!!」バタバタ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:39:50.82 ID:66jFS7qAO<> 杏子「狭い浴槽にお互い入ってる事を忘れたお前が悪いね!」コチョコチョコチョッ

QB「アハハハッ、ハハハッ、クヒッ、止めてよ杏子っ!!」ケラケラケラッ

QB「――あはっ、はぁっ、くぅっ」ピクンッ

杏子「お、やり過ぎちまったかな?」チラッ

QB「きょーこ……」クター

杏子「!!?」ゾクンッ!

杏子「さて、そろそろ上がるとしようか! のぼせちまうよ!」ザバァッ

QB「……うん」ザパッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:41:17.12 ID:66jFS7qAO<> ――――

杏子「じゃ、お休み」モフッ

QB「あぁ、杏子」バフッ

QB「…………ねぇ、杏子」

杏子「なんだい?」

QB「やっぱりそっちに行って良いかい?」

杏子「…………」バサッ

杏子「おいで」ポムポム

QB「……」モゴモゴ

杏子「……へっ」ニッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/11(土) 01:42:14.15 ID:66jFS7qAO<> 俺も眠たいので寝る。
投下終了 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/11(土) 01:43:07.97 ID:vJTmvIoLo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<><>2011/06/11(土) 01:48:39.67 ID:3pZ2k+TAO<> きゅっぷいきゅっぷい♪ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2011/06/11(土) 01:58:55.00 ID:wpONtmTOo<> おつ〜 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/06/11(土) 03:09:17.52 ID:9LpGQvgAO<> あんこちゃんちょろい! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2011/06/11(土) 14:13:41.43 ID:JHrP5yCAO<> アンコ嬢は逆レイプでおながいします <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/12(日) 01:43:17.98 ID:9ZK5THXno<> >>243
流れ的にマジでそうなりそうだからやめろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟県)<>sage<>2011/06/12(日) 11:55:11.29 ID:IW1knbUto<> QBが魔法少女たちを開発していく話か胸が熱くなるな
しかしQBには悪いが最初のころのほうがいいな… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<><>2011/06/13(月) 00:02:12.21 ID:cc3X439AO<> QB可愛いよQB <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2011/06/13(月) 00:13:02.22 ID:VV6XIT3J0<> 更新かと思ってたんだよ…!
どんな展開か期待したよ!
wktkしつつページを開き!読み込みにそう時間はかからなかった…
そしてスクロールバーを下に下げ!出てきたのは…>>246!
色々言ったが言いたいことは1つ、さげろ>>246 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 00:29:12.71 ID:kjScqojAO<> でも原作なぞっていくと気付いた時には戻れなくなってる罠。三話が鬼門過ぎる。

投下するよ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 00:33:24.23 ID:kjScqojAO<> ――――独り

マミ「…………」

マミ「……どうすればいいのよ」

マミ「これから、先」

マミ「魔女は魔法少女の成れの果て」

マミ「私は、生きる為に他の魔法少女を食い潰すの……?」

マミ「私の戦いの意味って……」

マミ「こんな私に出来る事は何……?」

マミ「……せめて、美樹さんだけでも。何も知らないまま、戦っていければ……」

マミ「……私もこれが穢れきれば、死ぬのね。時間は少ししかない……後輩を放っておいて、私ってバカね」スック

マミ「ふっ!」ジャキジャキジャキンッ!

マミ「……まだやれるわ」

マミ「せめて美樹さんが魔女に負けないだけの強さを手に入れるまでは、いなくなれない……」

マミ「……行きましょう」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 00:41:53.70 ID:kjScqojAO<> ――――路地裏

さやか「使い魔見っけ! まどか、離れないで」チャキッ

まどか「気をつけてさやかちゃん!」

さやか「任せて!(剣を――)」

さやか「(投げるっ!)」シャシャシャシャッ

使い魔「――――」カサカサカサ

さやか「(当たらない……なら)」

「おいおい、何やってんだ」

ズガンッ!

さやか「槍……?」

杏子「ありゃあ使い魔だろうが。何無駄な事してるんだよ」ハァ

さやか「アンタ、魔法少女?」ムッ

杏子「あぁ。マミんトコに出来た新人ってのはお前か……だから素人は困るんだよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 00:48:11.15 ID:kjScqojAO<> さやか「何を……使い魔だって放っておいたら人を襲うんだよっ!」

杏子「おいおい良く考えろよ、使い魔はグリーフシードを落とさねぇ。謂わば魔力の無駄遣いなんだよ?」

さやか「だからって……」

杏子「だからさぁ、魔女が人間を食う。それをアタシらが狩る。食物連鎖って知ってんだろ? アタシらは強いんだから、それで良いんだよ」

さやか「なんだと……っ」ギリィッ

杏子「先輩の言う事は聞いとけって。それともアレか、キュゥべえか?」

さやか「ハァ?」

杏子「あぁ。お陰で、も一つ思い出したよ」ガァン!

さやか「なっ、がはっ」ドカッ!

杏子「アタシ結構腹立ってんだよ」

さやか「――お前ぇぇぇっ!!」ジャキンッ!

杏子「いいぜ、馬鹿の割に迫力だけはあるじゃんか」ザッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 00:58:06.66 ID:kjScqojAO<> ――――

さやかは力に任せて杏子に斬りかかる。
彼女はまだその稚拙な戦い方しか知らないし、知る必要も無かった。

美樹さやかには絶対的なセンスがある。
刀剣を扱うのは初めてだと言うのに、手に吸い付くそれは随分昔からの付き合いを感じ取れる程だ。

故に、その斬撃もまた舞踊である。

杏子「甘い甘い!」

しかしそれだけではどうにもならない壁と言うのがある。
それは経験。
圧倒的経験に勝る才能は皆無だ。
佐倉杏子には、長い間戦い続けた積み重ねがある。
故に、その槍は倒し方と言うモノを知っていた。

杏子「そらよっ」

さやか「くっ……」

杏子の槍は、実は正確に槍と言って誤りだ。
三節以上の三節棍で、鎖によって自在な動きを可能としている。
それらが強くさやかを絡めとった。

さやか「ぎゃっ……」

鈍い音がして、さやかが壁に叩きつけられて堕ちる。
見ているだけしか出来ないまどかは、悲鳴を上げた。

まどか「な、何で……魔法少女同士で戦うの? こんなの、こんなの絶対おかしいよ!」

背後から声。
肩に載せられる顎。
紅い目が近い。

QB「二人の意見が合わないのさ。こうなるのは仕方無い事なんだよ」

まどか「そんな……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:04:56.66 ID:kjScqojAO<> 優しい、言葉。

QB「キミに彼女らをどうこう言う権利は無いよ。彼女らを咎められるのは――同じ魔法少女だけだ」

まどか「魔法、少女」

QB「彼女らを止めたければ、魔法少女になるしかない。どうだい、ボクと契約――」

さやか「ぐぅぅ……」

美樹さやかがふらつきながらも立ち上がる。
彼女の契約は癒しに深く関わっていて、その刻印が彼女の意思に関わらず癒しせしめているのだ。

杏子「……全治一年ってトコだったはずなんだが……」

さやか「アンタは、絶対、倒す」

杏子「言っても聞かねえ、殴っても分からねぇ、おまけにクズとなりゃあ……もう潰すしかねぇよな!」

杏子とさやかの得物同士が火花を散らし合う。
そして踊るように、お互いを殺し合う。
速く、鋭く、絶え間なく。

さやか「――がはぁぁぁっ!!?」

一撃がさやかの身体をくの字に折り曲げる。
それは酷く、死に至るべきソレだった。

まどか「――キュゥべえ!私、けい――」

「その必要は無いわ」

言葉を遮るようにして、現れた黒き髪の少女。
暁美ほむらが、インキュベーターの背後を取って現れた。
まどかと密着している獣を引き剥がす。

QB「きゃっ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:10:21.68 ID:kjScqojAO<> 杏子「っ!――キュゥべえ!?」

その悲鳴に、さやかから一瞬目を離す。

地に伏せている、それくらいは余裕があるはずだ。

という思考。

だが、さやかの回復力は更に増していた。

さやか「余所見、するな!」

折れない身体を、その全身を武器に再び突貫を掛ける。

その思考停止した攻撃も、必死さも、真っ直ぐさも、佐倉杏子の神経を逆撫でる材料に過ぎないというのに。

杏子「余所見されて、ありがとうだろうがこのド素人が!!」

一撃、牙突。

さやかには、それが随分とスローになって見えた。

さやか「(あ、これはヤバい――)」

直撃すれば頭部を砕かれてしまうだろう、ソレ。

だが、しかし届きはしなかった。乱入する黄金によって。

「余所見をされるのは、やっぱり貴女の方よ」

杏子「……てめぇ」

複数の銃弾が全て槍を命中し、その切っ先を叩き落とした。
上空から降り立ったのは、巴マミその人である。

マミ「…………佐倉杏子」

杏子「……マミか。辛気臭ぇ面しやがって、何様のつもりなんだか」

さやか「マミ……さん?」

二人は構えを解いている。
だと言うのに、場はさやかでも分かる程に張り積めていた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:13:34.94 ID:kjScqojAO<> まどか「マミさんっ!」

ほむら「……巴マミ、余計な事は」

杏子「ほぅ、じゃあお前が暁美ほむらかい。随分可愛らしい面してやがるじゃねぇか。ヤる事ヤッてるとは思えないねぇ」

下卑た笑い声が路地裏に響く。

侮蔑と嘲りが入り雑じった高い声だった。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:21:48.44 ID:kjScqojAO<> ほむら「そこの白いのから聞いたのかしら」

杏子「さてね」

風を切って、槍が杏子の肩に納まる。
ほむらの経験上、戦闘はここで終わるはずだった。

ほむら「私は冷静な人の味方で、話を聞かないバカの敵。貴女はどちらかしらね、佐倉杏子」

杏子「――、へぇ。なるほど。お見通しって訳かい」

マミ「…………」

杏子「マミに新人に暁美ほむら、三人相手で、更に一人手の内が分からねぇとあっちゃあ……引くしかないか」



そう言って、杏子はマミに槍を叩き付けた。

両手にマスケットを持って、クロスさせてそれをマミは受け止める。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:22:49.32 ID:kjScqojAO<> ほむら「なっ」

杏子「――普段ならなぁっ!!」

無数の槍が路地裏の小さな空から降り注ぐ。

まどか「きゃあぁぁっ!」

ほむら「まどかっ」

ほむらはまどかに覆い被さって文字通り盾となり、マミはさやかを庇うように槍を撃ち落とした。

キュゥべえには当たらない。

杏子「お仕置きの時間だぜ、マミ!」

マミ「……下がってて、美樹さん」

さやか「でも――」

マミ「充分だから」

迫りくる槍を、マスケットの腹を使って反らす。
軽く、だ。

杏子「なっ――!?」

それに驚く暇も無く、振り抜かれたもう一つのマスケットに頬を殴られる。
視界に星が混じった。

マミ「…………」

続けざまに二度三度発砲、狙うのは喉元の綺麗な紅い宝石。
当然、躱される。
そこまで目の前の少女は鈍くない。

杏子「ゼェッ……ハァッ……」

マミ「…………」

杏子「(なんだ!?マミの奴、『死んでも仕方無い一撃』じゃない。『殺す一撃』だったぞ!!?)」

背筋に一つ、気合いが入る。
さっきまでの甘さが残るアレとは違う、命懸けの構え。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:29:32.18 ID:kjScqojAO<> 杏子「随分本気なんだな、マミ。帰ったらそこの新人と一緒にキュゥべえでお楽しみかい?」

さやか「?」

マミ「美樹さんは何も知らないわ。そして、貴女も」

杏子「けっ。これ以上知りたくもないね、気持ち悪い」

ほむら「貴女も、知っておくべきかもしれないわ」

杏子「会話に割り込んでくんじゃねぇよ、淫売」

ほむら「…………ふん」

杏子「いいぜ、前からマミはあんまり好きじゃなかったんだよ。ぶっ潰して、次はアンタだ」

マミ「…………」

マミが多数のマスケットを背後に召還し、それらが一斉に撃鉄を叩く。
迫りくる銃弾を槍を回転させて薙ぎ払い、その隙間に身体を捩じ込んだ。
鋭い突貫、だがそれはマミのリボンに阻まれる。
柔らかかったそれは硬化し、剣となって空を切った。

杏子「――――っ」

頬に薄く傷が入る。
僅かな痛みには構わず槍を振り回し、鎖によって鞭の様にマミを殴打した。

マミ「くっ――――」

さやかはただ見ているだけだった。
いや、それしか出来ないと言った方が正しいのだろうか。

アレには、まだ着いていけない。

根拠も無く、ただその肌で感じて結論が出ていた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:35:01.65 ID:kjScqojAO<> 杏子「はっはぁっ!!」

マミ「……フフッ」

何の為に戦っていたのだろうか。
打ち合って撃ち合って、それが愉快で堪らなかった。

打ち込めば当然防がれ。

撃ち込まれれば当然防ぎ。

一進一退を続け、ギリギリのラインの上で綱渡りをしている、その高揚。

お互いがお互いに、譲れない何かを抱えた証拠とも言える、鍔迫り合いの火花。

血の匂い、味、冷たさ。

そんな要素が、狭い路地裏に詰め込まれていた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:35:56.74 ID:kjScqojAO<> まどか「ほ……ほむら、ちゃん」

ほむら「大丈夫、まどかは守るから……」

ほむらは、まどかを庇う様にその眼前に背を向けて立っていた。
彼女もまた、困惑している。

ほむら「(何かあったら止めには入るけど……これがどういった結果を生むのか……)」



さやか「マミさん!」

さやかが歓喜の声を上げる。

杏子がマミのリボンに捕らえられ、足を地面に縫い付けられていた。

マミが何もないはずの空間にマスケットを叩き付けると、土台と共にそこに大砲が現れた。

マミ「ティロ――」

杏子「(ヤべぇ!!?)」

杏子が咄嗟に魔力を集中させ、彼女の前に幾つもの槍が突き刺さって壁を作った。
その防壁などには歯牙にも掛けず、マミは静かに必殺を放つ。

マミ「――フィナーレ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:40:48.85 ID:kjScqojAO<> まどか「キャアァァッ!!」

爆音と、爆風と、爆発。
起爆された其処にあったのは、満身創痍と言った風の佐倉杏子だった。
槍を杖がわりに何とか立っている。

杏子「へへっ……さっすがぁ」

マミ「貴女も」

QB「大丈夫かい、杏子!」

杏子「おぅよ、まだ生きてるさ」

槍を軽く回し、背中に担ぐ恰好になる。
そのまままどかに向かって一直線に駆けた。

まどか「ひっ!?」

ほむら「……(まどかを狙っていないわ)」

ほむらは意図を理解し、敢えてそれを止めない。
一陣の風が駆け抜け、そこからインキュベーターを連れ去った。

QB「きゅっぷい?」

当人は理解していないようだが。

杏子「今回は退かせてもらうよ。だけどな」

マミ「…………」

杏子「神様は見てるもんだぜ、お前らをな」

路地の壁を蹴って高く舞い上がる二人を、マミとほむらは見送り、まどかとさやかは見る。

さやかの溜め息が、その場にとりあえずの安息が訪れた事を物語っていた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:42:35.91 ID:kjScqojAO<> ――――

さやか「いやぁ……マミさん流石ですね――」

マミ「美樹さん」

さやか「はい、何ですか?」

マミ「彼女とは、何故争っていたの?」

さやか「あぁ……使い魔を倒そうとしたら邪魔されまして。使い魔はグリーフシードを生まないから無駄って。口論になったと思ったら、次の瞬間にはガツン、と」テヘヘ

マミ「何か言っていた?」

さやか「んー、キュゥべえが何とか……良く分からなかったんですけど」

マミ「……そう」

さやか「全く訳分かんないですよねー」ケラケラ

マミ「……彼女の言葉は概ね正論よ。魔女に殺られたくないのなら、グリーフシードは必須……」

さやか「……マミさん?」

マミ「私たちが健やかに生きる為には、それも必要なのかもしれないわね」

さやか「そんな、マミさん。冗談ですよね……?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:44:26.54 ID:kjScqojAO<> ほむら「巴マミは多分、一理はあると言いたいのよ。そうでは無くて?」ホムッ

マミ「えぇ……正しいとは思わないわ。いや、思いたくないだけかもしれないわね」……クスッ

さやか「で、でもっ!!」

マミ「えぇ、貴女は間違ってはいないわ。でも、死んでしまったら終わりなの……グリーフシードの補給無く戦い続けるなんて不可能。なら、たくさん持っていて損は無いの」

マミ「美樹さんがやられては元も子も無いのよ。それが出来るのは、私くらいになってからね」ニコッ

さやか「うーん……精進します」
ほむら「……まどか、送るわ」ホムッ

まどか「ありがとう、ほむらちゃん」

さやか「こらー、こらそこー。私の嫁をたぶらかすなー」

まどか「へぇぇ!?」ドキッ

ほむら「いつからあなたの嫁になったのかしら。不倫は許すから行きましょう、まどか」ホムン

まどか「既に婚約済みなのほむらちゃん!?」アセアセ

ほむら「いいえ、既に籍を入れているわ」ホムッ

まどか「ほむらちゃんが真顔で言うとシャレにならないよ……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:46:21.24 ID:kjScqojAO<> ――――

杏子「ほら、下ろすぞキュゥべえ」パッ

QB「わわっ」きゅっぷい!

杏子「くそっ……もう動けねぇぞ……」ゴロン

QB「大丈夫なのかい?」

杏子「少しだけだが治癒の魔法も心得てる……グリーフシードを幾つか使えば大丈夫だろ」ゼーハー……

QB「あんなに大技を連発したせいか、既にソウルジェムが濁っているね」

杏子「ハァ、ハァッ……いつっ!」ズキンッ

QB「……全開で怪我を治すといい。穢れの方は任せてよ」

杏子「あぁん……? 何だこれ!?バカ止めろ!」

QB「おぉ……生えるモノだね。じゃ、治療に集中するんだ」カプッ

杏子「くぅんっ」ビクッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:48:35.25 ID:kjScqojAO<> 杏子「や……止めろって」ビクッビクッ

QB「キミはボクの為に戦っていた様にも見えたよ。なら、ボクがこれくらいはしてあげるべきじゃないのかな」チュプチュプ、ペロッ

杏子「バカやろ、う……意味無ぇだろ、それじゃあ」ゾクッ

QB「ボクがしてあげるのだから、意味合いは違ってくるのじゃないかな。魔力も無限だし、合理的だと思うよ」カポカポッ

杏子「う、あ、あ」トクンッ

QB「んっく、んん……」コクッ

QB「まだたくさん穢れが溜まっているね……どうしようか?」ペロペロ

杏子「どう、って……」

QB「ココとか、さ」クパァ

杏子「!?」

QB「でも今キミは動くのが辛そうだね。ボクが動くよ」ヌプププッ

杏子「――!?――!!――!!!」ビクンビクンッ!

QB「アハハ……凄くたくさん出ているね。その調子で頑張るんだ」ニッチュニッチュ

杏子「あっ、くそっ、きもちいい、ちくしょおっ」ガクガクッ

QB「キミにしてあげられる事はこれくらいしかないんだ。ごめんよ」グチュグチュ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/13(月) 01:49:19.93 ID:kjScqojAO<> 投下終わり。
さやか編終わる気配まだー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)<>sage<>2011/06/13(月) 01:53:05.84 ID:x9u2C1Joo<> 乙!
あんこかわいいよあんこ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<><>2011/06/13(月) 02:09:50.55 ID:knY1PAKao<> QB糞ビッチ
これはただ犯すだけじゃ足りない、リョナだ、リョナってしまえばいいんだ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/13(月) 07:07:37.41 ID:l7itUQKao<> お疲れ様でした。 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/15(水) 23:19:33.03 ID:XvYDRR3AO<> 終わらねぇ。これはダラダラやるつもりなかったのに……

投下開始 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/15(水) 23:23:52.80 ID:XvYDRR3AO<> ――――さやかの放課後

さやか「……この気配っ」ガタッ

さやか『マミさんっ』テレパシッ

マミ『えぇ、魔女ね。行きましょう、屋上から気配がするわ』

まどか「さやかちゃん?」

さやか「学校に魔女が出た……ここはさやかちゃんの出番ですよーっ!」ニパッ

まどか「が、頑張ってさやかちゃん!」グッ

さやか「イエース、任せなさい!」タタタッ

ほむら「…………」シュタタタタッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)<>sage<>2011/06/15(水) 23:30:47.87 ID:d26H4UqDo<> いよいよさやかか? <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/15(水) 23:33:50.21 ID:XvYDRR3AO<> さやか「ほむら?――ってキモい!?アスリート走りがキモい!」

ほむら「失礼な。私の健脚は車を凌駕するのよ。まさしくターボ」ホムッ

さやか「せめて無表情で迫ってくるのは止めてよ……」

ほむら「無駄口を叩く暇なんて夏休み最後の日くらい無いわ。急ぐわよ」シュッタシュッタ

さやか「へーい。でも名誉の為に言わせてもらえばさやかちゃんは夏休み前に終わらせる派ですぅー」ヘヘーン

ほむら「――まさか……っ!?……あり得ないっ……ないっ……見た限り……っ……ロスタイムすらいとわないタイプっ……」ホム……ホム……ッ

さやか「いや何か見た目で判断してないかな……て言うかほむら、アゴ尖ってる尖ってる。直さないと」

ほむら「直したわ」ホムルンッ

マミ『まだかしらー?』マミーン

さやか「やっべ出遅れるよ、ほむら!」

ほむら「TRANS-AM!」ホムホムッ

さやか「速い、速いって!?」

ほむら「抱き締めたいなぁ、さやか!」ブシホムッ!

さやか「そっちー!?ホムラオ改めスサノオってか、やかましいわ!」ビシィッ

マミ「(……楽しそうだなー)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/15(水) 23:33:50.85 ID:qylKXv0bo<> もうそろそろアスカのほうもお願いします <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2011/06/15(水) 23:39:45.16 ID:6IlQTP750<> ほむほむはレグナントだろ <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/15(水) 23:40:22.75 ID:XvYDRR3AO<> ――――さやかの屋上

マミ「やっと来たのね……って何でそんなにバテてるのよ」ジトー

ほむら「トランザムの限界時間よ」ホムーホムー……

さやか「ギブミー……ギブミー太陽炉……」ゼハーゼハー

マミ「ほら、ふざけてる暇は無いわよ。魔女も出現してるのよ?」

さやか「うわっ……なんだこりゃって感じですね……でかいし、何より足がセーラー服からたくさん生えてて……不気味だなぁ」ヒキッ

マミ「差し詰め生徒会長の魔女ってとこかしらね」

ほむら「アレ、そうアレ。何だったかしら……」ウーン……

さやか「知っているのかほむ電!」クワッ

ほむら「あんな感じのサイレントヒルの敵、なんて名前だったかしら?」ホムッ

さやか「全然関係無いこと考えてらっしゃったー!?」ガビンッ!

マミ「むしろサイレントヒルの敵はみんなあんな感じじゃなかったかしら」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/15(水) 23:40:24.50 ID:U92WyRsgo<> この流れなら言える

このスレタイってキュベレイ混ざってる <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/15(水) 23:50:09.67 ID:XvYDRR3AO<> ほむら「気になる……すごく気になる。でもグー・グル先生に頼ったら負けな気がするわ……」ホムゥ……

さやか「良いから戦うよっ!」

魔女「――――」ズァッ!

マミ「暁美さん、避けなきゃっ!?」

ほむら「うーん」ガシッ

さやか「(魔女の足を素手で掴んだ!?)」

ほむら「ここまで出てるのだけれど」グイッ

マミ「(そのまま肩を入れて腰を落とした!?)」

ほむら「……あ、マネキンマネキン。ようやく思い出した、わっと」ドカーン!

さやマミ「(背負い投げたー!!?)」ガビーン!? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2011/06/15(水) 23:52:27.32 ID:kWkqSUbAO<> エエエエエェェ(´Д`)ェェエエエエエエエ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/06/15(水) 23:55:46.56 ID:SpIBryIao<> そのまま抑え込みに入るんだ!

袈裟固めあたりで・・・・・・・。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/15(水) 23:59:33.76 ID:XvYDRR3AO<> ほむら「スッキリしたわ。これで戦える。もう何も怖くない!」ホムッ

さやか「いや背負い投げってアンタ……」タラー

ほむら「GN背負い投げがどうかしたの?」ホムッ

マミ「GNつければ通ると思ったなら大間違いよ……」ハァ

魔女「――――!」

さやか「ほら怒ってる……」ウワァ

マミ「援護するわ、美樹さんたちは前衛を」パンパンッ

さやか「イエッサー!」ダッシュ!

ほむら「あらほらさっさー」ホムッシュ!

魔女「!?」

さやか「さやかちゃんスラーッシュッ!」ズバァッ

ほむら「……ほむらちゃんショットガーン」ホムゥッ

さやか「ごめん恥ずいから止めてマジ勘弁して」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 00:12:17.52 ID:Nj6PK0aAO<> マミ「危ないわよ!」

さやか「え、うわぁっ!?」ドガッ!

魔女「――――」

さやか「くっそー……デカくてタフい。何処を切れば良いんだよ……ほむら、何か案は無いかな?」

ほむら「ほむえもん」ボソッ

さやか「…………」

さやか「ほむえもーん!何とかしてよぉー!」ボウヨミ

ほむら「まったく仕方ないなぁさやかちゃんは」ノブヨボイス

ほむら「……」ゴソゴソ、バサァッ!

マミ「(また左翼生えた!?)」ビクッ

ほむら「てれれれー、ほむらちゃんグングニルー!」ホムムムーン!

さやか「ただの槍じゃない」

ほむら「失礼な。これを投げると――」グイィ……ズ、バシュゥゥゥゥンッ!!

暁美ほむらの右手から真っ直ぐに放たれたその破壊の切っ先は、魔女の胸を貫き、貫通した後に残された孔がその存在を内側に喰らっていって――魔女は失せた。

ほむら「>>1が思わず真剣に地の文を書いて魔女が死ぬわ。相変わらず厨二病ね」ホムッ

さやか「(仕様を逆手に取りやがったぁぁぁっ!!?)」ガビーン!?

マミ「さすがね」ニッコリ

ほむら「それほどでも」ニヤッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 00:21:55.37 ID:Nj6PK0aAO<> ほむら「帰還」パシッ

さやか「あ、使い捨てじゃないんだ」

ほむら「これをすてるなんてとんでもない!」ホムッ

さやか「あ、そう……ま、これで一件落着だねぇ」ホッ

マミ「えぇ、結界も消えていってるわね」

シュウゥ……

ほむら「……、あっ」ホムッ

ほむら「…………」ゴソゴソ、ポンポンッ

さやか「ん、ほむらそれ何?」

ほむら「結界の中でしか維持出来ないから、出しときたいモノを出しただけよ」ホムン

さやか「でもそれ……武器っぽくないよ?」

ほむら「私物だから」

マミ「(……バイオリンケース?)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 00:32:06.76 ID:Nj6PK0aAO<> ――――お見舞い

さやか「わざわざ来てくれなくても良いのに」モジモジ

マミ「後輩の思い人をみておきたくて」ニコ

まどか「たまには私も行かないとね」ティヒッ

ほむら「私はお見舞いも持ってきたわ」ホムッ

まどか「この袋何入っているの、ほむらちゃん?」カサッ

ほむら「結構値の張る物よ。触らない方がいいわ」ホムリ

まどか「わわっ、それじゃ気をつけるねっ」ビックゥ

コンコンッ

さやか「恭介、入るよ」ガラッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 00:42:36.59 ID:Nj6PK0aAO<> 上条「さやかかい?今日は大人数なんだね」

まどか「こんにちは、上条君」ペコリ

上条「見慣れない人もいるようだけど……」キョロキョロ

さやか「あ、紹介するね。同級生のほむらと先輩のマミさん」

マミ「初めまして、巴マミと言います。美樹さんからお話は良く聞いていますよ」ニコッ

上条「(……凄まじい胸だ――はっ、いかんいかんっ!)」

ほむら「暁美ほむらよ、以後お見知りおきをお願いするわ。上条恭介」ホムッ

上条「(こっちはこっちで不思議な人だな。それに綺麗だ……)」

上条「上条恭介です。わざわざお見舞いに来ていただいて、凄く嬉しいです。ありがとうございます」ペコッ

ほむら「……と、社交挨拶はこの先抜きにして良いかしら、上条恭介?」ニコリ

上条「あ、あぁ。こちらも楽にさせてもらうよ」ドキッ

さやか「…………」ムー

まどか「どうどうだよ、さやかちゃん」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 00:53:52.99 ID:Nj6PK0aAO<> ――――

上条「そういえばさやかにはまだ言っていなかったね。実は、手が動くようになったんだ!」グッパッ

さやか「――――!」

さやか「ホント!?良かったね、恭介!」ニッカー!

まどか「さやかちゃん嬉しそう……」ティヒヒッ

マミ「あらあら」ニコニコ

上条「……さやかはいい友人を持っているようだね。幼なじみとしては安心するよ」

ほむら「……上条恭介、貴方に見舞いの品があるの」ホムッ

上条「本当かい。なんだか気を使わせてしまったみたいで済まないよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 00:58:57.64 ID:Nj6PK0aAO<> まどか「さっきの大きな袋かな?」

ほむら「車椅子に乗れるかしら。是非外で渡したいの」

上条「?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:02:50.54 ID:Nj6PK0aAO<> ――――

さやか「何なのほむら?」カラカラ

上条「僕にも予想がつかないや」

まどか「(さりげなく車椅子を押してあげるのはポイント高いよさやかちゃん!)」グッ

マミ「夕焼けで空がロマンチックね……」

ほむら「そうね。ところで上条恭介、貴方今バイオリンを弾けるかしら?」ホムッ

上条「え、あぁ……バイオリンがあればね」

ほむら「大丈夫、用意してあるわ」ガサガサッ、トントンッ

上条「それはバイオリンケース……二つ?」

ほむら「この内、一つを見舞うわ。これを使って弾いて貰えないかしら。達人は筆を選ばないでしょうし」

上条「――そんな、悪いよ!ケースだけだけど、見たところしっかりした物じゃないか。20万は下らないはずだよ……それに、僕には自分の物がある」

さやか「アンタそれお見舞いだったのね」

マミ「ん……?」

ほむら『出しときたい――』

マミ「……まさかね」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:09:04.65 ID:Nj6PK0aAO<> ほむら「それは弾いてから決めてみてもらえるかしら」スッ

上条「……一応、預かるよ」

上条「――――!?」ズゥゥ……

上条「何だ……この感覚」スッ

♪〜♪♪

さやか「…………綺麗な音色ね」

まどか「うん、心がお休みしてるような……」

マミ「…………」

上条「……ほむらさん、これは――」

ほむら「次はこっちよ」スッ

上条「――」ゾクンッ

上条「……」キィ――

♪〜♪♪

マミ「こっちも負けず劣らず良い音をしているわ……」

上条「――はぁぁぁ……」ゼェゼェ

ほむら「私がみっともない筆を握らせる訳ないでしょう」ホムゥ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:14:06.66 ID:Nj6PK0aAO<> 上条「……これは、何だい?かなり良いバイオリンだと思うんだけど」

ほむら「そうね、じゃあ教えてあげるわ。片方は『グァルネリ・デル・ジェス』よ」ホムッ

上条「!!!?」ガタッ

さやか「えぇっ!?」

まどか「がるねり……?」キョトン

マミ「やっぱり……」ハァ

上条「ば、バカな!?一介の女の子が持っているはずないじゃ――」

ほむら「上条恭介。私がいつ一介の女子だと判断したの?」

上条「えっ」

ほむら「自分の幼なじみの友人だから、何の辺鉄も無い一般市民だろうと、そう思ったのかしら」

ほむら「それなら貴方は前提から間違っているわ。美樹さやかは最高に『一介でない』」

ほむら「貴方にとっても、ね」ホムッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:19:18.49 ID:Nj6PK0aAO<> 上条「……本物なのかい?」

ほむら「えぇ。まだ名前すら付いてない、本当の新品よ」

上条「頂いて、いいのかい?」

ほむら「初めから言っているじゃない。だけど貴方は選らばなければならないわ。どちらにするのかしら?」

上条「…………」ウーン

さやか「そ、そんな高い物あげていいのほむら?」

ほむら「戯れに手に入れた物よ。未使用なら幾つかあるし、その一つくらい大して惜しくもないわ」ホムッ

ほむら「本当の音楽家なら、喉から手が出る程欲しいでしょうしね」

上条「……では、最初に弾いた方を頂戴してよろしいだろうか?」

ほむら「えぇ。じゃ、これは私からのお見舞い、という事で。お返しはいらないから気にしないで。」ホムリ

上条「……やはり凄い。こっちなんだろう?」

まどか「わぁ、凄いキレイ……」

ほむら「ちなみにそっちはグァルネリじゃないわよ?」ホムッ

上条「え゛」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:21:07.84 ID:Nj6PK0aAO<> マミ「あー……」

さやか「ま、まぁ、いいと思うよ私!」アセアセ

ほむら「そっちはストラドだから」シレッ

上条「――ぅえぇぇぇぇぇぇっ!!?」ガターン!

さやか「えっ、どうしたの恭介!?顔がムンクの叫びみたいになってる!」アワワ

まどか「ほむらちゃん、ストラドってなに?」

ほむら「有名な呼び名で言うなら『ストラディバリウス』ね」

さやか「」

マミ「oh……」

上条「な、な、な……両方!?」

ほむら「不満だったかしら。もう少し良いものを見つけたかったのだけれど、生憎持ち合わせがこれしかなくて」

上条「これより良いものが何なのか知りたいくらいさ! うわぁ……本物なんだろうなぁ……言葉に出来ないけど、分かるよ」キラキラ

さやか「(目が輝いてる……)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:24:15.17 ID:Nj6PK0aAO<> 上条「しかし何でこんな物を……君を疑う訳じゃないが、グァルネリにストラドを持ち合わせて、更に予備があるだって? 国が動かせるじゃないか」

ほむら「あのオヤジどもの娘さんや恋人とは結構な知り合いなのよ」

上条「え?」

ほむら「私の先祖がね」ホムリ

さやか「(ほむらの盾って貴重品入れにもなってるんだなー……確かに絶対盗まれないや)」

マミ「(きっとリアルに知り合いなんでしょうねぇ……)」

ほむら「じゃ、これは貴方の物よ」

上条「うわぁぁ……実感湧かないなぁ……こっちの銘は決まっているのかい?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:26:18.39 ID:Nj6PK0aAO<> ほむら「決まっていないけれど……そうね、チープに『クリア』なんてどうかしら」

上条「『清い』……なるほど、これも未演奏品だったのかな?」

ほむら「それもあるわ。でもそれだけじゃないわ」チラッ

さやか「?」キョトーン

上条「何か他に意味が?」

ほむら「音が冴えて聞こえる事を、古語で『清か』と言うわ。字が同じでしょう?」ホムッ

まどか「さやかちゃん、だね」ティヒヒヒッ

さやか「え、それは何か……恥ずかしいよ」カァ

上条「……ふむ、言い得て妙だね。じゃ、君に倣ってそう呼ばせてもらうよ」

ほむら「弾いてもらえるかしら」

上条「勿論だとも」スッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:27:22.72 ID:Nj6PK0aAO<> ――――

上条「……どうだったかな?」

さやか「すごい……」ホケー

まどか「うん、うんっ」ドキドキ

マミ「見事なモノね……貴重な体験をしたわ」

ほむら「なかなかだったわ」ホムッ

上条「はは、暁美さんは手厳しい」

マミ「(耳肥えてるんでしょうねぇ……)」ハァ

さやか「さ、恭介。もうそろそろ戻ろ?」

上条「あぁ、頼めるかい?」

さやか「頼まれましたー」カラカラ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:28:20.15 ID:Nj6PK0aAO<> ほむら「上条恭介」

上条「なにかな?」クルッ

ほむら「貴方の大事なモノを、大事にするのよ。でなければ、それは失われるわ」

上条「……? うん、分かった」

ほむら「なら良いわ。貴方とその周りに幸多からん事を」クルッ

ほむら「先に帰るわ。もう少しご一緒したいのだけれど、生憎用事があるの」ホムンッ

マミ「あら、もうそんな時間なのね。じゃ、私たちも行かなきゃ」

まどか「…………!じゃあね、上条君」ウェヒヒッ

さやか「え、ちょ、何?」アセッ

ほむら『席を外すわ、さやか』

さやか『あ、なるほど……ありがと、ほむら』

ほむら『スペシャルガールほむらちゃんよ。気も使える素敵乙女だから』

ほむら「さよなら」ホムッ

上条「うん。ありがとう」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:33:05.49 ID:Nj6PK0aAO<> マミ「しかし……あんなのあげて良かったの?」

ほむら「世に認知されていないストラドなんてただの骨董品よ。大した価値じゃない……ま、鑑定にでも出せば億は余裕で叩き出すはずだけれど」ホムッ

まどか「ほむらちゃんすごいねー」

ほむら「もっと誉めてもいいのよ」ホムゥ

マミ「(納得する鹿目さんも相当な天然さんだと思うわ……あ、頭痛)」ズキズキ

マミ「……でも貴方に利が無いわ。この行動の意味は何?」

ほむら「あら、貴方はプレゼントを渡す時に見返りを考えるの?」

マミ「そういうレベルの贈与ではないと思うわ」

まどか「ほむらちゃん?」キョトン

ほむら「特に理由は無い、ただの戯れだけれど……強いて言うなら美樹さやかを疑似的にでも意識させる為かしらね」

マミ「美樹さん?」

ほむら「……とある魔女がいたわ。性質は『恋慕』」

マミ「――――、なるほど」コクッ

まどか「え?」

ほむら「美樹さやかが億で買えるなら安いモノよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:34:16.45 ID:Nj6PK0aAO<> ――――

まどか<ジャーネー……

ほむら「えぇ、また……」

マミ「さて、私たちも帰りましょうか……その前に聞きたい事も幾つかあるけど」

ほむら「知りたがる様になったわね。偉いわ」

マミ「どうも。で、美樹さんはどうやって魔女化するの?」

ほむら「大体はあの男絡みの下らない恋煩いよ」

マミ「下らないって……少し心無いと思うわ」ムッ

ほむら「そう?……ふふっ、ふふふっ。そうなのかしら?」クスクスクスッ

マミ「」ゾクッ

ほむら「美樹さやかの友人に志築仁美と言う女がいるわ。お嬢様でお淑やか、美樹さやかとは対局の存在よ。大和撫子って表現も、まぁ凡そ間違いでは無いわ」

ほむら「その女、上条恭介に惚れてるのよ。大して会話も交わしていない、お互いの本質も大して理解していないにも関わらず」

ほむら「可笑しいわ。それじゃまるで蜃気楼に恋しているようなモノだわ。吹けば飛ぶ様な不安定な代物なのにね」

マミ「大体の恋愛がそんな物よ。普遍的だと思うわ……貴女の様に長く生きれるわけでもない」

ほむら「だから可笑しいって言っているのよ。上条恭介にとっても志築仁美にとっても相手の内容なんてどうだって良いのよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:35:17.87 ID:Nj6PK0aAO<> ほむら「ただお互いに『コイツとならヤれる』って意思があったからじゃない」クスクスクスッ

マミ「そんな安い恋愛ばかりじゃないわよ。私に経験は無いけれど」

ほむら「経験上よ。男は女を孕ませられれば、其れは此れ以上無い愉悦だし、女は安全が保証された環境で子を産めれば満足するのよ」ククッ

マミ「…………」

ほむら「所詮中学生には分からない世界よ。私だって分かりたくないし、貴女の立場ならこの意見にも否と答えるわ」

ほむら「まぁ、それを難しく考えちゃったのよ、あの子……」……ハァ

ほむら「自分より志築仁美の方が上条恭介には相応しい、そう思って身を引いたわ。笑わないで? 志築仁美はあの美樹さやかに向かって『私は明日告白します。貴女には一日猶予をあげますわ。貴女にはその権利がある』なんて内容の事を喋ったわ」

ほむら「何で他人のペースに合わせなきゃならないのかしらね……馬鹿げてるにも程があるわ。それを言うに事欠いて『猶予を』だなんて……」クックッ

マミ「……」

ほむら「待つならお前がやれ、と思うわね。美樹さやかが思っているのを知っての行動なのだから余計に質が悪いわ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:36:55.73 ID:Nj6PK0aAO<> ほむら「おまけに、おまけに、ククッ、『これからも貴女とは友達でいたいから。卑怯な事をしたくないから』ってね」クカカッ

マミ「あ、暁美さん?」

ほむら「――自己満足極まりない!」ゴォオオ!

マミ「ひゃっ。暁美さん、魔力漏れてるわよ!?」ビクビク

ほむら「あら、ごめんなさい。でも戯けてると思わないかしら。友を失うのも嫌なのよ、あの女」

ほむら「何かを失う覚悟も無く……何かを得ようなどと虫の良い事を、平気でほざく。そんな奴を、そんな奴等を守る為に戦っているのよ。それにもさやかは気付くわ」

マミ「(……『さやか』になった?)」

ほむら「それに、その時にはもうさやかは魔法少女のカラクリに気付きかけていた。『こんな身体で抱き締めてなんて言えないよ』……って、泣きながらね」

マミ「そんなのって……ないわ」

ほむら「そんな奴にさやかを食い潰されるのよ。怒りを超えて、激怒すら温く、当然激昂するわよ」ミシッ

マミ「何とかならないの?」

ほむら「何とかする為のアレよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:39:23.30 ID:Nj6PK0aAO<> ほむら「正直上条恭介もあまり好きじゃないわ。天才だかなんだか知らないけれど、何もかも与えられて当然といった根性が染み付いているわ。甘ったれが」

ほむら「ちゃんちゃら可笑しいわよ、ガキってね。最近の人間でもヤッシャの方がまだマシな音楽を奏でていたわ」

マミ「どなたか知らないけれど……」

ほむら「まぁまぁのヴァイオリニストよ。ま、でもバイオリン馬鹿だから、今回の事は少なからずさやかへの目線を変えるはずよ。腹立たしいけれど」

マミ「……随分美樹さんに入れ込んでいるのね、妬けちゃうわ」クスリ

ほむら「えぇ、否定しない。美樹さやかの為なら億だろうが兆だろうが惜しみはしないわ」

マミ「……私の為なら?」

ほむら「同じくらいよ。なに、確認したかったの?」ニヤニヤ

マミ「別に?」シレッ

ほむら「ふふっ……さやか、あの子は貴重よ。一度手酷くやられた事もあるわ」ニコニコ

マミ「え、貴女が?」

ほむら「右手掴まれてタコ殴りにされたのよ。銃で撃っても怯みすらしないって、もうプレデターの域だったわ」

ほむら「私が刀剣を扱い出したのもそれからよ」

マミ「へぇ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:41:29.40 ID:Nj6PK0aAO<> ほむら「彼女が魔女になる確立はほぼ100パーセント……今回はどうか、さやかに優しい世界を」グッ

マミ「……そうね」

――――

ほむら「そういえば貴女、吹っ切れたようね。さすがと言った所かしら」

マミ「まぁ、ね……落ち込んでいる訳にもいかないものだから」

ほむら「その調子よ」

マミ「……戦うわ、せめて」

ほむら「…………?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/16(木) 01:44:49.00 ID:Nj6PK0aAO<> 意識が朦朧としてきた。変な投下する前に寝る。今日の投下終了。

>>274
言われちゃ書くしかないねぇ。また書くよ。

>>277
今気付いた。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/06/16(木) 01:51:32.46 ID:t7G5gCeZ0<> 乙!緑髪幼女の一喝なしでマミさんが魔法少女の現実を克服したか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<><>2011/06/16(木) 03:25:46.40 ID:/Y3fkJpPo<> このほむほむは梨花ちゃまを彷彿とさせる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/06/16(木) 08:07:30.30 ID:CXn8nu96o<> お疲れ様でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/17(金) 23:26:58.96 ID:1ncAitVSO<> ここのほむほむみたいなキャラ好きだわ
なんて言うんだろうな?
ロリババアとは違うけどそんな感じ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)<>sage<>2011/06/18(土) 01:01:26.71 ID:u6oDEeD/o<> ババア <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2011/06/18(土) 03:59:20.97 ID:Fs56bujho<> ストラディヴァリウスをストラドとはよばないなぁ
ストラディヴァリウスの発音特性を真似たストラディヴァリウスのコピーをストラド・マドゥル或いはストラドと呼びはするけれど

そもそもストラディヴァリウスの価値は長い期間をかけた弾き込み、それによる音色の変化に重きがあるのであって
300年の時を超えた新品のストラディヴァリウスなんて贋作扱いされるに違い無いし、価格もせいぜい50万が関の山
勿論ほむらがひきこんでたってことは無いだろうし、湿気の強そうな盾の中って環境はヴァイオリンにとっては致命的だよ
グァルネリだっておんなじ

そしてまともなヴァイオリンを経験者が弾いたら絶対に「キィー」なんて音は出ない

まーヴァイオリンに触れたことすらないのは分かるけども、もうすこし下調べしたって良いんでね?
浅い理解でストラドとかグァルネリとか書かれると、言っちゃ悪いが不愉快だ

楽しんで読ませてもらってるだけに「うん?」と思った スレ汚し失礼 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/18(土) 04:57:12.45 ID:DEWjS2Rco<> 言いたいことはわかるが焦点ズレてんぞ
本物のストラディヴァリウスのことをストラドって呼ぶやつはいない で充分 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/18(土) 04:57:27.29 ID:7mMAP+5SO<> SSなんだからもっと気楽に読めよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/06/18(土) 05:02:24.83 ID:fi4nC3rIo<> 最後の一行付け加えるくらいなら最初から黙ってろよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/18(土) 09:34:59.10 ID:cFl3hJ5Lo<> フィクションと現実を混同するなよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/18(土) 09:35:22.62 ID:F+4Zq7qIO<> うんちく厨乙!
ありがとう!
お前のおかげで馬鹿でよかったと思えたよ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/06/18(土) 09:51:33.50 ID:nCipyzpAO<> マジかー……やっちまったなー。呼び方違うのかよー……
音はともかく呼び方違うのかよ……んなの専門家しか分からねぇよ……もっとしっかり調べりゃ良かった。wiki信用しちゃならんな、ごめん。

でも未演奏だったか大して使われてないストラディバリウス無かったっけ? 勘違いかな……デュランダルみたいな名前の。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/06/18(土) 10:14:39.99 ID:nCipyzpAO<> 後アントニオがバイオリン作ってた頃って室内用バイオリンばっかり作られてたらしいんだけど、ストラディバリウスもそうなの?

ニスの塗り方が云々で芸術的価値が付加されてるとか聞いたんだけど、それってガセ?

ぶっちゃけ実際どんな音するの? 実は大した事なくて最近のバイオリンでも十分良い音が出せるらしいんだけど。

QB「それなのに『ストラディバリウス』ってだけで評価されるって凄く魔法的だと思わないかい!」きゅっぷい!

ほむら「湿気てるとか言わないで。へこむ」ホムーン……

まどか「ほむらちゃん……」ポンポン

ほむら「湿気てないし……銃火器とかちゃんと保存できてるし……マジカルほむらちゃんポケットだもん」ホムゥ……

まどか「(うわぁ……ほむらちゃん、『え、お前処女?マジかよめんどくせー』って男に言われた時みたいな顔してる……)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2011/06/18(土) 10:19:46.36 ID:Uo8ZaWbG0<> >>293
ストラディバリウスとグァルネリがどれくらいの値段か知らないが
それの予備が両方3つづつあるとして
ストラディバリウスを4億グァルネリを4億くらいとしても

30億くらい?国動かせるかな? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<><>2011/06/18(土) 10:42:32.17 ID:Fs56bujho<> >>316
下らない蘊蓄語りして>>1のスレの雰囲気悪くするつもりはないから、言ってくれればすぐ黙る
が、まぁ一応参考までにってことで

ストラディヴァリウスが云々と言うよりは、まともに年喰って洗練された楽器は少ないから価値が高いって事
グァルネリ・モデルは上のくるくるしてるとことか、演奏に関係ない部分は意外に雑だったりするけど
ストラディヴァリのヴァイオリンは当時から精巧な作りで評価されてた
んで作りが良い分長持ちするから、300年経った今では最高のヴァイオリンとされてるってだけ
あとニスは当時クレモナで家具類に使われてたのと全く変わらないらしい

ストラディヴァリウス聞いたことがあるけど、未熟故よくわかんなかった(笑)
十分いい音、って言うなら30万クラスの新作楽器でも十分だと思う(新作楽器は「固い」ため、弾き込まないと鳴らない感覚はあるけど)
そんな安い新作ヴァイオリンを毎日のように弾きながら200年ほど放置すればあっという間に1000万円!ほむらちゃん永久機関!
まーヴァイオリンとか古楽器の価値は「時間は金では買えない」って程度だしなー

楽しんで読ませて貰ってる。だからこそつい口を挟みたくなったのは理解して欲しい。
あと他の奴らは気を悪くさせてすまんかった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2011/06/18(土) 10:47:19.68 ID:Uo8ZaWbG0<> >>318
sage忘れには気を付けてね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2011/06/18(土) 10:50:27.83 ID:Fs56bujho<> >>319
失礼 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/06/18(土) 10:57:48.06 ID:Ky9xdNOAO<> すごくどうでもいい!
二次創作なんだからそこまで気にしなくていいじゃん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/06/18(土) 11:05:02.45 ID:qxPy15ZEo<> 気持ち悪い <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/18(土) 11:05:51.32 ID:3QSKS5cIO<> 続きが来てるかと思ったら……
知識有るのは分かったからチラシの裏にでも書いとけばいいのに <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/18(土) 11:16:37.38 ID:Ctqo9RI+o<> ほむほむさんのシールド内部は適度に乾燥しているかと。
木とか皮とか金属とか火薬類の保管をしているわけですし。
食べ物もあるのかな・・・・・・・・。

さて。へこんだほむほむさんをQBがしっかりと捕まえて、
まどかさんがほむほむさんを全身なでなでしまくれば
元気になるのではないかと・・・・・・・・・。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/18(土) 12:04:52.12 ID:JoIAGyQDO<> しかもあたかも俺は楽器のプロだ、みたいなことを抜かして
垂れた蘊蓄はバイオリンかじったレベルしか出てこないというね
しかも上げるし。そんなに人より博識なことを自慢したいなら全レススレでやれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2011/06/18(土) 12:30:50.73 ID:VY1mvv3so<> スレタイからは想像できないストーリーで一気に読んじゃったんだぜ
おもしれーよ乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/06/18(土) 12:36:50.64 ID:5wMTzMjKo<> >>319は>>1の問いに対する回答乙だが
>>309の発言はねーよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2011/06/18(土) 12:44:37.42 ID:1fzxObWAO<> 当事者でないくせに過剰反応するお前らみたいなのが一番タチ悪いっつの <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/06/18(土) 12:55:03.74 ID:nCipyzpAO<> となるとほむらさんは大して価値のない古いバイオリンをくれてやっただけか……何てこったい。
でもお陰でネタ一つ思いついたよ!サンキュー! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/06/18(土) 13:00:50.71 ID:5wMTzMjKo<> >>328
お前もな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<><>2011/06/18(土) 14:48:34.07 ID:TgCbayY5o<> 新しいコピペ誕生と聞いて

まーヴァイオリンに触れたことすらないのは分かるけども、もうすこし下調べしたって良いんでね?
浅い理解でストラドとかグァルネリとか書かれると、言っちゃ悪いが不愉快だ
まーヴァイオリンに触れたことすらないのは分かるけども、もうすこし下調べしたって良いんでね?
浅い理解でストラドとかグァルネリとか書かれると、言っちゃ悪いが不愉快だ
まーヴァイオリンに触れたことすらないのは分かるけども、もうすこし下調べしたって良いんでね?
浅い理解でストラドとかグァルネリとか書かれると、言っちゃ悪いが不愉快だ
楽しんで読ませてもらってるだけに「うん?」と思った スレ汚し失礼
楽しんで読ませてもらってるだけに「うん?」と思った スレ汚し失礼
楽しんで読ませてもらってるだけに「うん?」と思った スレ汚し失礼
下らない蘊蓄語りして>>1のスレの雰囲気悪くするつもりはないから、言ってくれればすぐ黙る
下らない蘊蓄語りして>>1のスレの雰囲気悪くするつもりはないから、言ってくれればすぐ黙る
下らない蘊蓄語りして>>1のスレの雰囲気悪くするつもりはないから、言ってくれればすぐ黙る
ストラディヴァリウス聞いたことがあるけど、未熟故よくわかんなかった(笑)
ストラディヴァリウス聞いたことがあるけど、未熟故よくわかんなかった(笑)
ストラディヴァリウス聞いたことがあるけど、未熟故よくわかんなかった(笑)
楽しんで読ませて貰ってる。だからこそつい口を挟みたくなったのは理解して欲しい。
あと他の奴らは気を悪くさせてすまんかった
楽しんで読ませて貰ってる。だからこそつい口を挟みたくなったのは理解して欲しい。
あと他の奴らは気を悪くさせてすまんかった
楽しんで読ませて貰ってる。だからこそつい口を挟みたくなったのは理解して欲しい。
あと他の奴らは気を悪くさせてすまんかった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2011/06/18(土) 14:59:33.42 ID:/GdPDUAC0<> おまいら……そんなにピリピリするなよ……

>>1乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/18(土) 15:33:34.85 ID:F+4Zq7qIO<> >>318
雰囲気悪くしてるな
もう黙ろうね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)<>sage<>2011/06/18(土) 16:32:27.36 ID:ElDG33v+o<> これだからウンチク厨は…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/18(土) 17:39:19.36 ID:gSLNyJEDO<> このままじゃ>>1が書きづらいだろうからみんな落ち着こうぜww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県)<>sage<>2011/06/18(土) 18:49:44.49 ID:vU2YAjPjo<> 気持ちわりい
これだから吹奏楽部は <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/18(土) 20:51:08.70 ID:Gf3vSj89o<> ちょっと伸びてると思ったらまだ文句言ってたのかよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/06/18(土) 20:55:33.79 ID:Kvhpo3Aro<> そんなことよりQBレイプしようぜ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/18(土) 21:38:40.50 ID:9NKsoLeto<> id=17188837みたいなQBをレイプだなんて…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/06/18(土) 22:21:01.18 ID:jIyfijYmo<> >>339
略すなよ一瞬何のことかわからなかっただろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<><>2011/06/19(日) 00:14:02.85 ID:uvwOEu8eo<> >>336
バイオリンは吹奏楽じゃないっす <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2011/06/19(日) 00:25:51.51 ID:WJCdnQ1l0<> >>341
うむ、貴重な情報ありがとう
しかし、君には行っておくことがある
さげましょう <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 01:12:58.91 ID:9vdJ0A5AO<> 投下ageだと思った?さやかちゃんでした!

いやごめん投下始めるよ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 01:15:09.81 ID:9vdJ0A5AO<> ――――

杏子「ん……寝てた」フワァ

杏子「キュゥべえ?」キョロキョロ

杏子「いねぇ……ん?」カサッ

書き置き「ちょっと出掛けてくるよ」

杏子「ふむ。じゃ、アタシもぶらつくとするか……チェックアウトしなきゃならないし」ムクッ

杏子「…………裸だ」

杏子「……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 01:16:42.25 ID:9vdJ0A5AO<> ――――少し前。

杏子「うっ、くぅぅっ……」ドクンッ

QB「あぅんっ」キュウッ

杏子「(吸われる……)」ドクドク……

QB「んっ……んふぅ……」ホケー

杏子「……痛くないか?」サワッ

QB「――――っ、?」

杏子「……やっぱり痛いか?」

QB「――大丈夫だよ、ボクという個体は君たちで言うところの快楽を感じている。心配しなくてもいいよ」ニコッ

杏子「……そか。ソウルジェムも大分マシになったから……もう構わない、世話になっ――」

ガシッ

杏子「お、おい、足離せっ」ワタワタッ

QB「非効率的だよ。どうせなら全部浄化しておく方がキミの為なんじゃないかな」ヌチュヌチュ

杏子「動くなよっ、あぅっ」グチュグチュ

QB「……キミは誰かに似ているような気がする」

杏子「動くなって、出る……くぁ」ブルルッ

QB「……誰だろう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2011/06/19(日) 01:17:38.03 ID:uvwOEu8eo<> >>342
すまない <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 01:27:50.78 ID:9vdJ0A5AO<> ――――ゲーセン

シーブキアーガール、ワータシカーケール……

杏子「ほっ、はっ」タッタッ

杏子「よぉ、外道。こんなところで奇遇だね」タッテットッ

ほむら「……貴女に話があるわ」ホムッ

杏子「聞ける話と聞けねぇ話があるよ?」トットッ、タタッ

杏子「(あっぶねーミスるとこだった。撫子ロックむっずー……)」

ほむら「この街の魔女を、しばらく貴女に任せたい」

杏子「――そりゃまたどういう事だ?願ってもないが……」

ほむら「もうすぐこの街にワルプルギスの夜が現れる」

杏子「……どうして分かる」

ほむら「統計よ」ホムッ

杏子「ふーん……りんとーしてはーんなりーの、こころ、っと!」パーフェクト!

杏子「その話、詳しく聞かせな。アンタ、ただの色ボケかと思ったが……」

ほむら「……」

杏子「どうやら実力は確かなようだし、慧眼も持ち合わせてるようだね」カサッ

杏子「くうかい?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/19(日) 01:31:52.81 ID:Zo3N1L8IO<> ktkr! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 01:33:41.75 ID:9vdJ0A5AO<> ――――さやか

さやか「グリーフシードをっと」コツンッ

シュワー……

QB「やってるね」きゅっぷい!

さやか「わっ、キュゥべえ」

QB「こないだの怪我は大丈夫かい?」

さやか「あぁ、アイツの……大丈夫よ、次は負けない」グッ

QB「残念だけれど、それは無理だと思うな」

さやか「なんでよー」ムッ

QB「キミはグリーフシードをあまり持っていないからさ。グリーフシードが無ければ、ソウルジェムを回復させられないからね。ソウルジェムをたくさん持っている事は、そのまま魔法少女の強さになる」

さやか「なるほどねぇ……だけどグリーフシードは……魔女か、育った使い魔しか……ダメじゃん」ハァ

QB「彼女の言い分は、魔法少女としては一般的さ。少なくともボクの見てきた魔法少女たちの中では、マミやさやかみたいなタイプの方が少数派だったよ」

さやか「ふーん。ま、私は私なりにってね」

QB「穢れを取る方法が他に無いわけじゃないよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 01:34:44.49 ID:9vdJ0A5AO<> さやか「何かあるの?」

QB「えいっ」ポンッ

さやか「えっ、何これ……おちん――あぅうぇ!?」カァッ

QB「それを使ってボクがそこから出る体液を吸えばソウルジェムが浄化されるんだ」

さやか「えぇぇ……いや、よく分かんないけど除けてよ!」パタパタ

QB「あれ、やっぱりキミは珍しいね」シュウゥ……

さやか「もう……びっくりしたぁ……」ハァァァ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 01:40:52.99 ID:9vdJ0A5AO<> ――――

ほむら「――と言う訳よ。美樹さやかは私が何とかする。手出ししないで」

杏子「ふぅん……時を戻して未来を変える、魔法少女は魔女、キュゥべえが黒幕、既にアタシらは死んでる……って?」

ほむら「えぇ」

杏子「――ふざけるのも大概にしろよ、下郎」チャッ

ほむら「心外ね」フゥ

杏子「誰がそんな話を信じると思ってんだ。何から何まで明確な根拠がねぇじゃねぇか、ふざけんなよ!」クルッ

ほむら「待ちなさい――」

杏子「着いてくるんじゃねぇっ!」

ほむら「……(大丈夫。杏子は向き合えるから)」

タタタッ

杏子「もしそれが本当ならさ、やってられねぇよ……救いも、希望も無いじゃねぇか……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 01:46:28.21 ID:9vdJ0A5AO<> ――――病院

さやか「どんなてーきでーもみかーたでーもかまーわなーい……」ルンタルンタ

さやか「このーてをはーなすもーんか、真っ赤なさやかちゃんですよー!」バターン!

ガラーン

さやか「あ、あれ? 恭介?」キョロキョロ

看護婦「あら、あなた……上条君のお友達?」

さやか「は、はい。あの、恭介は?」

看護婦「予定が早くなって、ついこないだ退院したのよ。ごめんなさい」

さやか「あ、いえいえ!こちらこそご迷惑かけました。失礼しますっ」ペコッ

タタター

さやか「(そう。退院したんだ……良かったね、恭介)」ズキッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 01:52:14.91 ID:9vdJ0A5AO<> ――――上条宅玄関前

さやか「(来ちゃった……)」スッ

♪〜♪♪

さやか「っ」ピクッ

さやか「(バイオリンの音だ……恭介、すっかり元気になったみたい)」……クスッ

さやか「(今日は帰ろう)」クルッ

杏子「へぇ、ここがアンタの男の家かい。大層な豪邸だねぇ」

さやか「っ!? アンタ……」ザリッ

杏子「聞いたよ。アンタ男の為に願いを使ったんだってね」ニヤニヤ

さやか「……それが何よ」ムッ

杏子「男を掴まえときたきゃあ、そんな事よりもっと巧いやり方があるだろう?」

杏子「四肢を叩き折るんだよ。アンタしか頼る人がいなけりゃ、男はアンタを好きになるしかないじゃないか」クツクツ

さやか「なん……ですって」ギリィッ

杏子「間違っちゃいないだろう?」

さやか「アンタだけは……アンタだけは絶対許さない」

杏子「……場所を変えようか」

杏子「ここじゃ人目につきすぎる」ニヤッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/19(日) 02:17:00.73 ID:E6kJlhZDP<> こんなにフルボッコする必要があったのだろうか……。
個人的には薀蓄君に同情を禁じ得ないぜ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/06/19(日) 05:53:27.41 ID:++RGwHZAO<> ん <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 07:21:08.24 ID:9vdJ0A5AO<> ゴメン寝おちした。 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 07:22:04.58 ID:9vdJ0A5AO<> ――――まどか宅

QB「まどか、まどか!」コンコンッ

まどか「(窓……?)あっ、キュゥべえ、どうしたの?」カラッ

QB「さやかが大変なんだ、急いで!」ズイッ

まどか「さやかちゃんが!? 分かった、行くよっ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 07:22:39.80 ID:9vdJ0A5AO<> ――――巴マミ

マミ「…………」

シン――――

マミ「…………」パチッ

マミ「行くのね」

ほむら「えぇ」

マミ「私もご一緒していいかしら?」

ほむら「……喜んで」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 07:26:44.75 ID:9vdJ0A5AO<> ――――歩道橋

杏子「ここなら邪魔も入らねぇだろ」ヘンシン

さやか「……」スッ

まどか「――さやかちゃんっ!」タタタッ

さやか「まどか!?何でここに……」

まどか「止めようよさやかちゃん、二人とも魔法少女なんでしょ……?こんなの絶対おかしいよ!」

QB「(さて、上手くいけばいいのだけれど)」

杏子「はっ、ウザい奴にはウザい仲間がいるってね」ニヤ

ほむら「貴女はどうなのかしらね」スッ……

マミ「食いしん坊の仲間でもいるのかしら」スッ……

杏子「げっ……お前らかよ」ウワァ……

さやか「ほむら!?マミさんまで……」ハッ

まどか「マミさん……」ホッ

ほむら「約束が違うわよ、佐倉杏子」ホムッ

杏子「つっかかってきたのはアッチだぜ?向こうに言え向こうに。それとも何だ、アンタが代わりにやってくれるのかい?」

さやか「ほ、ほむら……?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 07:28:14.23 ID:9vdJ0A5AO<> ほむら「…………それも致し方無いかしらね」カシンッ

さやか「ほむら……退いてよっ!!そいつ、ぶっ飛ばせない!」ガァッ!

マミ「落ち着きなさい、美樹さん。ここで争っても何も生まないわ」

さやか「マミさんまで……だって、だってそいつ、アタシの大事な……大切な事をバカにしたんだっ!!」ギュッ

杏子「ホントにやる気かい?ならコイツを食い終わるまで待ってやるよ」ニッ

ほむら「十分よ」

さやか「ほむら、退いて」

ほむら「イヤよ」

さやか「退いてよ、ほむら」

ほむら「ダメよ」

さやか「退けよ」

ほむら「断るわ」

さやか「――退けぇぇぇぇっ!」グッ

まどか「(こ、このままじゃさやかちゃんが――)」ワタワタッ

まどか「さやかちゃん、ごめんっ」パシッ

さやか「えっ……」

ほむら「(あー……拾いに行く準備しなきゃ)」ホムッ

まどか「えぇいっ!」ポーイ!

ほむら「(綺麗な放物線描いて投げたぁぁぁぁっ!?――くっ、予定外……)」キッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 07:29:59.96 ID:9vdJ0A5AO<> ほむら「マミ!」

マミ「オッケー!(バレーのレシーブの要領で……腕を組むっ)」ガシッ

ほむら「ふっ!(そこに飛び乗る!)」トッ……

マミ「うぅおりゃあぁぁぁっ!!(で、投げる!)」ブゥンッ!

ヒュウゥゥゥゥ――

杏子「無駄の無い無駄な動きで何やってんだよ……」アキレ

さやか「まどか!アンタ何――」グラッ

まどか「だって!こうしないとさやかちゃん――え?」トサッ

さやか「」

まどか「さやか、ちゃん?どうしたのさやかちゃん?」ユサユサ

QB「あーあ、今のはまずかったよまどか」きゅっぷい

QB「よりによって友達を放り投げるなんて、どうかしてるよ!」ジトー

まどか「え、何、なんなのキュゥべえ……」

マミ「……暁美さん、早く」

杏子「おい……」ガシッ

さやか「」ブラーン

まどか「や、止めてよっ」

杏子「…………!?」ドキンッ

杏子「嘘だろ……コイツ死んでるじゃねぇか!!?――ハッ」

ほむら『――――』

杏子「おいおいおいおい……冗談だろ……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 07:31:09.29 ID:9vdJ0A5AO<> まどか「キュゥべえ、助けてよ!さやかちゃんが!!」

QB「はぁー……(何でこうめんどくさいんだろうな、鹿目まどかは)」

QB「(無知で、馬鹿で、愚かだ。ま、大体の人間がそうなんだけれどね)」

QB「まどか。そっちはさやかじゃなくて、ただの脱け殻さ。本当のさやかは、キミがさっき投げ捨てちゃったじゃないか」ヤレヤレ

まどか「え……?」

杏子「どういう事だ、なんて事は言わねぇ……吐けよ」グイッ

QB「だから、キミたちの魂はソウルジェムに入ってるんだってば。ボクの役目はね、キミたち少女から魂を抜き取って、カタチにする事なのさ」

杏子「聞いてねぇぞ……」

QB「聞かれなかったからさ。キミたちは弱いからね、こうして魂を安全なカタチにして守ってあげてるんだ。まぁそのかわり、元の身体を動かせるのは精々100mくらいだけれど」

杏子「……冗談じゃねぇみたいだな。余計なお世話だってんだよ!!!」ブンッ、ドサッ!

QB「きゃんっ!?……いたた」スリスリ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 07:32:48.34 ID:9vdJ0A5AO<> まどか「さやかちゃん……」ヒックヒック

マミ「心配無いわ、鹿目さん……」ポンポン……

QB「……キミたちはいつもそうだ」ボソッ

QB「真実を伝えると、いつも決まって同じ反応をする」

杏子「当たり前だ!それじゃアタシたち、みんなゾンビにされたようなもんじゃないか!」

QB「何故キミたちは魂の在処に拘るんだい?こっちの方が都合がいいじゃないか」

QB「まったく、わけがわからないよ」きゅっぷい!

杏子「てめぇ……」ギリッ

ほむら「…………」ゼハーゼハー

コトンッ

マミ「お帰りなさい、遅かったわね」

ほむら「投げた先ジャストにトラックが走っていたのよ……幹線道路で転けるとか初体験だったわ」ホムッ

まどか「ほむらちゃん……?」

杏子「……暁美ほむらか」クルッ

さやか「………………ひくっ」ビクンッ

まどか「!?」

さやか「…………?」ムクリ

さやか「…………」キョロキョロ

さやか「何……?」



さやか「何なの……?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/19(日) 07:33:23.33 ID:9vdJ0A5AO<> 投下終了。マジごめん。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/06/19(日) 07:35:20.86 ID:e2LZFu0go<> 乙です
初めてリアルタイム遭遇できた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/06/19(日) 09:01:11.61 ID:iAldKE4co<> 乙っす <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2011/06/19(日) 12:21:31.55 ID:P/UuKZp7o<> おつんこ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/06/19(日) 14:06:16.85 ID:V0xwX9ZOo<> お疲れ様でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/06/20(月) 10:23:11.03 ID:arUgSoEDO<> QB「君たちはいつもそうだ、つまらない勝利を僕にくれる」

魔法少女諸君、東京で会おう <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 01:51:30.36 ID:Axw2+IIAO<> 今日は寝おちしないぞー!

投下開始。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 01:55:29.30 ID:Axw2+IIAO<> ――――さやか宅

ガチャッ

さやか「……」ドサッ

QB「座るよ、んしょっと」きゅっぷい!

QB「なかなか柔らかいベッドだね。ふかふかー」モフモフ

さやか「……何で教えてくれなかったの」

QB「聞かれなかったからさ。知らないなら知らないで問題は無いしね。事実、知らないまま死んだ魔法少女はたくさんいるんだ」ゴロゴロ

ドサリ、ギシッ

QB「退いてくれないかい?」

さやか「……騙してたのね」ギリッ

QB「ボクはちゃんとお願いしたはずだよ。ちょっと説明を省きはしたけれど」

さやか「こんな姿にされる事を知ってたら……それに、ソウルジェムにされなくたって戦えるわよっ」

QB「……はぁ。さやか、キミは戦いを甘く考え過ぎているよ」ムクッ

さやか「……(ソウルジェム……)」スッ

QB「良いかい、例えばお腹に槍が刺さったとするとね……」ペロッ

さやか「ぐぅっ!?」ドタンッ

QB「このくらい痛い。ただの一撃だって、立っていられないだろう?」カプカプ、カリカリ

さやか「あぁっ!!ぐうぅぅ……!!」ズッ……

QB「分かったかい?」ピチャ……

さやか「くぅ……うぅ、うぅぅっ……」グスグス <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 02:00:59.66 ID:Axw2+IIAO<> ――――通学路、さやかのいない。

まどか「……」トボトボ

ほむら「……大丈夫よ、きっと」ポムッ

マミ「えぇ、彼女ならね」

仁美「(なんだか茅の外ですわ)」ヒトミーン……

マミ「…………」

ほむら「…………」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 02:07:41.16 ID:Axw2+IIAO<> ――――さやか宅

さやか「(学校……休んじゃったな)」

さやか「(気だるい……布団から起き上がる気力もないや)」モフッ

『いつまでショボくれてんだぁ?』テレパシー

さやか「うん?」ムクッ

シャッ

さやか「あ……」

杏子『ちょっと面貸しな』ニッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 02:15:52.05 ID:Axw2+IIAO<> ――――道すがら

さやか「……どこに行くのよ」トボトボ

杏子「まぁ、ちょっとな」シャクシャク

さやか「(りんご……)」

杏子「まだ気にしてんのか?」

さやか「……そりゃそうでしょ、こんな身体にされたんだからさ。アンタは、随分平気そうじゃん」
杏子「佐倉杏子」

さやか「へ?」

杏子「アタシの名前だよ。アンタは?」シャクッ

さやか「……美樹さやか」

杏子「へぇ、悪くない名前だ」ククッ

さやか「……アンタは平気なの?」
杏子「いやまぁ、そりゃショックさ。だけど、この身体で割りと好き勝手したしね……自業自得、って奴かね」

さやか「そりゃあ、アンタは自業自得で済むだろうけど、アタシは――」

杏子「そ、じごーじとく。何をするにも自分の為だけなら、それが引き起こす何事もそう考えられるし、それが出来りゃ誰も恨まない」シャクッ

さやか「…………」

杏子「言ったろ? 魔法は徹頭徹尾自分の為に使うのが、他ならぬ自分を守る事になるのさ」

杏子「後悔する事もない」

さやか「…………」

杏子「だろ?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 02:24:43.53 ID:Axw2+IIAO<> ――――教会

杏子「へい扉どーん!」ドカーン!

さやか「……こんなところへ何の用?」キョロキョロ

杏子「……ここは、親父の元仕事場でね」

さやか「宗教関係?」

杏子「あぁ」クルッ

杏子「くうかい?」スッ

さやか「…………ふん」ポイッ

杏子「っ!!」ダッ!

ドガッ!

さやか「いたた……馬乗りだなんて、そんな趣味は無いわよ――いたいっ」ガスンッ

杏子「――食い物粗末にすんじゃねぇ……殺すぞ」グイッ

さやか「……悪かったわよ。悪かったから、襟離してよ」ケホッ

杏子「…………」パッ

さやか「ケホケホッ……」

杏子「……すまねぇ、ついカッとなった」ヒロイッ

杏子「……」スリスリ、カサッ

杏子「食い物はな、無くなって始めて大切さが分かるもんだ。それは知っといてくれ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 02:33:43.70 ID:Axw2+IIAO<> さやか「……えらく噛みつくわね」

杏子「……親父はよくここで信者達に説法していたよ」シャクリ

杏子「親父はお人好しでさ……」テレッ

杏子「毎朝新聞を見ては泣いてたりしてたんだ。全く、笑っちゃうだろう?」

杏子「親父はどうすれば世の中が善くなるのか、いつも真剣に考えてた」

さやか「…………」

杏子「そこで親父は、新しい信仰によって世の中を善くしようと考えて、教本に無い事まで話すようになった。もちろん、それは少し考えれば誰にでも分かるような善についての話でさ」

杏子「でも、誰もそんな話を聞かなかった。必要としていなかった」

杏子「親父はたちまちペテン師扱いさ。当然だろうね、端から見りゃただのインチキ新興宗教だ」

さやか「そんな……」

杏子「アタシら家族は食うのにも困った。親父はもう見てられない様子でね」

杏子「五分、いや、一分でも良い……親父の話を真剣に聞いてくれれば、正しい事を言っているのは分かるはずなんだ。そう思った」

さやか「――まさかアンタ」

杏子「そんな時、キュゥべえと出会ってね。アタシは願ったよ、『みんなが親父の話を聞いてくれるように』ってね」ハハッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 02:43:52.85 ID:Axw2+IIAO<> 杏子「次の日から凄かったね。信者は詰め掛けてきて、みんな親父の説教を『聞いてくれる』」

さやか「――――っ」ゾッ……

杏子「だけど説教だけじゃやっぱダメさ。魔女が倒せる訳じゃない」

杏子「アタシは魔女を倒す。親父は信仰で皆を救う。この世の裏と表から、より善い世界を作っていくのも悪くないと思った」フフッ





杏子「でも、あるときカラクリが親父にバレた」






さやか「……それで、どうなったのよ」

杏子「アタシを怒鳴り付けたね。お前は魔女だ、穢らわしいとかなんとか喚き立てたよ」

杏子「可笑しいだろ?アタシは本物の魔女と戦ってたのに――親父からしたらアタシが魔女だったのさ」クックッ

さやか「杏子――アンタ」

杏子「後は簡単さ。親父は酒に溺れてどんどんダメになっていった」

杏子「最後は一家心中しちまったよ。魔女のアタシを残して、な」

さやか「そんなの、そんなのってないわよ……」

杏子「あるんだ、さやか。不幸も、絶望も、身近にな」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 02:49:16.18 ID:Axw2+IIAO<> さやか「……なんでこんな話を」

杏子「あぁー……つまりアレだ、私らは訳あってややゾンビだが、そんなアタシでも気にせず生きてるからお前も頑張れって事だ」ポリポリ

さやか「……無理だよ。アタシらもう死んでるんだよ?」

杏子「まぁそうだな。アタシらは高すぎる買い物をしちまった。だからさ、これから釣り銭を取り戻すのさ。だろう?」

さやか「……ふふっ、何それ」クスッ

杏子「良い喩えだろう?」ニッ

さやか「……アンタ、アタシを元気付けようとしてたんだね。何でそんならしくない事を?」

杏子「なに、同病相憐れむってやつさ。他人の為に何かを願ったお前を、放っておけなかっただけだよ」

さやか「ありがと、杏子」ニコ



さやか「――でも、アタシは杏子とは違う。誰かを守る為に、魔法少女になりたいと――」

マミ『速攻でケリを付けるわよ――』

ほむら『これくらい、安いモノよ――』

さやか「――その気持ちは嘘じゃないし、嘘にしたくない」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 02:50:52.10 ID:Axw2+IIAO<> 杏子「さやかっ」

さやか「私は私なりのやり方で、魔法少女を続ける。アンタのお陰で気付けた」

さやか「それにアンタ、そのりんご……どうやって手に入れたの?」ピッ

杏子「――――っ」ビクリ

さやか「……真っ当な方法じゃないんだね。ならアタシ、それは受け取れない」クルッ

さやか「ありがと、確かに吹っ切れた」

さやか「後、アンタを誤解してたよ……それだけは謝る、ゴメン――杏子」スタスタスタ

杏子「――バカ野郎!!」

杏子「私たちは魔法少女なんだぞ!!」

杏子「他に仲間なんかいないんだぞ!!」



さやか「……それでも、正しいと思う道を、真っ直ぐに行きたい」


前へ――――



杏子「……くそっ」シャクッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 02:52:45.95 ID:Axw2+IIAO<> ――――教会、屋根上

マミ「…………」

ストッ

マミ「あら、暁美さん。まだ学校じゃないのかしら、不良生徒ね」

ほむら「貴女に言われたくないわ」

マミ「……美樹さんは、強いのね」

ほむら「弱いわ。ただ、『強くなければならない』と言う理解を持っているだけ」

マミ「そうなのかしら、ね」

ほむら「……次いで言うなら、『正しい事』は必ずしも正しい訳では無い」

マミ「……正しいのに?」

ほむら「確かに窃盗は良くないわ。それは正しい」

ほむら「なら、杏子はどうすれば良いのかしら? 飢えて死ねとでも、美樹さやかは言いたかったのかしらね」

マミ「それは……」

ほむら「外見がアレでは働く事も出来ない。社会的には死んだ扱いを受けているから保護もままならない」

ほむら「よしんば保護者が見つかったとしても……人によるでしょうね。ロリコンがホイホイされそうだわ」ホムッ

マミ「……貴女って本当に悲観的よね」

ほむら「現実に詳しいだけよ」


ほむら「……あれが美樹さやかの悪い癖よ。物事を否定する割には、代案を持たない」

ほむら「善だ悪だなんていうのは個人レベルで差がでるものよ……とても曖昧」

ほむら「彼女はそんな不確かなモノを頼りにしてしがみついている……不安で堪らないのよ」

マミ「……美樹さん」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/21(火) 02:53:21.69 ID:Axw2+IIAO<> 駄目だ寝る。

投下終了 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/21(火) 07:09:57.23 ID:qBNP99r/o<> お疲れ様でした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)<>sage<>2011/06/21(火) 07:16:08.58 ID:tkJg84960<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/21(火) 07:23:30.65 ID:yYS29SXIO<> 乙 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 00:11:26.55 ID:K56Fhg7AO<> ごめーん待ったー?

あ、やめて石はやめて投げないで……

再開するよ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 00:13:10.61 ID:K56Fhg7AO<> ――――通学路、さやかの抜け殻のいる。

まどか「おはよう、さやかちゃん……」オズオズ

さやか「おはよー、まどか」ニパッ

まどか「さやかちゃん……」

さやか『大丈夫だよ。もう大丈夫、気にしてないよ』テレパシー

まどか「そう……」ホッ

仁美「あら、二人とも……仲間外れは悲しいですわ」

さやか「あ、いやいや仁美、そんなんじゃないよー」アハハー

まどか「ティヒヒ……あ、上条君……」

上条「……」ヒョコッヒョコッ

まどか「上条君退院できたんだね!……さやかちゃん?」

さやか「…………」ジッ

さやか「何でもない。いこっ!」

仁美「…………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2011/06/24(金) 00:16:36.86 ID:Y8SGfudeo<>                    /ヽ       /ヽ
                  /  ヽ      /  ヽ
                  /     ヽ__/     ヽ
   ┏┓  ┏━━┓     /               \  ...┏━┓
 ┏┛┗┓┃┏┓┃    /       \     /   |   .┃  ┃
 ┗┓┏┛┃┗┛┃┏━|      >      < |━┓┃  ┃
 ┏┛┗┓┃┏┓┃┃  |.         (__人__)   |  ┃┃  ┃
 ┗┓┏┛┗┛┃┃┗━ヽ         \/   / ━┛┗━┛
   ┃┃      ┃┃   /               \   .┏━┓
   ┗┛      ┗┛  /         ̄ ̄ヽ / ̄  ヽ ..┗━┛
               .ヽ_______/ \__/ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 00:24:02.36 ID:K56Fhg7AO<> ――――教室、抜け殻の守りたい世界

まどか「上条君に声をかければいいのに……」

さやか「いや――」

中沢「良かったなー、上条。お前とスマブラ出来なくなったらと思うと気が気で無かったぜ」ヘヘッ

上条「僕の特技がスマブラみたいな言い方するなよ」アハハッ

中沢「お前はバイオリン弾いてるより着キャンしてる方が輝いてる」キリッ

上条「ぬかしおる」ケラケラ

さやか「――元気そうだし、邪魔しちゃ悪いよ」

仁美「…………」

ほむら「(……そろそろね。どうしようかしら)」

ほむら「(……まぁ、どうしようが美樹さやかは魔女化を免れないと、分かってはいるのだけれど)」ハァァ…… <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 00:31:03.67 ID:K56Fhg7AO<> ――――放課後、喫茶店

さやか「――――え」

仁美「聞いた通りです。私は以前より上条君をお慕いしておりました」

さやか「――そ、そっかぁ……いやー恭介もなかなかどうしてニクいねー」アハハー……

仁美「さやかさんは、どうなんですの?」

さやか「アタシ?……アタシは、ただの、幼なじみだよ……うん」ポリポリ

仁美「嘘ですわね」

さやか「っ」ビクッ

ほむら(ストーキング)「」カチン

仁美「本当はさやかさんだって、上条君をお慕いしているはずですわ」

さやか「な、ないないー!アイツはホントただの幼なじみだって!」アセアセッ

マミ(ステルス)「……」ズキッ

仁美「……ならいいですけれど。私、明日上条君にお付き合いを申し込みたいと思っておりますの」

さやか「えっ」

ほむら(殺意の波動)「……」イライラ

マミ(待ちガイル)「……!?」ワタワタ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 00:40:20.99 ID:K56Fhg7AO<> 仁美「でも、今日はさやかさんに譲ります。さやかさんは私よりずっと上条君と一緒にいました。その権利があります」スック

ほむら(TRANS-AM)「……見つけたわ、世界の歪み」ボソッ

マミ(ロックオン)「……狙い撃つべきかしら」ボソリ

仁美「自分の、本当の気持ちと向き合えますか?」スタスタ

さやか「アタシ……アタシ、は。アタシは……」カタカタ

――――喫茶店、さやか退店後

ほむら「胸くそ悪いわ……」グビグビグビッ

ほむら「ぷはっ……いつもは悪くない味なのだけれど、今日は不味いわ」スクッ

ほむら「…………」シュン

ほむら「引き上げましょう……すいません、会計を……あっ」ホムッ!?

マミ「あっ」ビックリ

ほむら「…………さやか?」ホムン

マミ「…………えぇ」コクッ

ほむら「……くっくっ」クスクス

マミ「ふふっ……」クスクス

店員「(早く払えよ……)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 00:49:17.72 ID:K56Fhg7AO<> ――――さやかのマンション入口、日暮れ

まどか「さやかちゃん、どうしたの?」タタタッ

さやか「…………」

まどか「急に電話なんて、びっくりしたよ――さやかちゃん?」ポスッ

さやか「…………」

まどか「……何があったか知らないけれど、話してみて。私で解決できるなら、頑張るから」ナデナデ

さやか「……仁美がね、恭介を好きなんだって」

さやか「すごく驚いた。でもお似合いだと思う」

さやか「天才少年にお嬢様だよ?おとぎ話みたい」ハハ……

さやか「アタシなんかより、よっぽど……」ヒック

まどか「さやかちゃん……」ギュッ

さやか「それなのに、アタシ酷いんだ」

さやか「『仁美なんて助けなきゃ良かった』って思ったの」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「ううん、今も思ってる。仁美なんて死んじゃえば良かったんだって……」ツゥッ

さやか「ダメだよぉ……マミさんやほむらに顔向け出来ないよぉ……」ヒックヒック

さやか「仁美にきょーすけを取られちゃうよぉ……」

さやか「ううう……うっ……うぅぅ……」ポロポロ

まどか「…………」ギュウッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 00:59:35.24 ID:K56Fhg7AO<> ――――ほむホーム

ほむら「良く来たわね」ホムッ

マミ「まぁ……なんと言うか、その……」ポカーン

杏子「……前衛的な家だな」キョロキョロ

ほむら「時代を先取りしているのよ」ホムリ

杏子「いつ頃来るんだよその時代はよ……」ポリポリ

ほむら「250年後くらいよ」ホムンッ

杏子「あ、そうかコイツ未来知ってた」キョコーン……

ほむら「『ショボーン』を各自に変換すると『ほむーん』『さやーん』『まどーん』『まみーん』と、なんだかホンワカする感じなのに……何で貴女だけ『きょこーん』なのよ卑猥。『巨根』って……」ウワァ……

杏子「効果音にツッコミ入れてんじゃねぇぇぇぇっ!!?」ガァッ

マミ「本題ー。本題入るわよー」パンッ

杏子「……ま、その為に集まったんだしな」グゥー

杏子「……」

マミ「……」

ほむら「……軽く食べながら話しましょうか」ユビパッチン

杏子「わっ、パスタ出てきた!凄いなほむら!」キラキラ

ほむら「えへん」ドヤァァ……

マミ「(時間止めて用意したのだと思うとシュールね……)」チュルチュル <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 01:08:09.73 ID:K56Fhg7AO<> ――――

ほむら「ワルプルギスの夜が出るのは、この辺りよ」チズユビサシ

杏子「どうして分かるんだ?」

ほむら「統計よ」ホムッ

マミ「下手な理由より説得力があるわね……」

ほむら「まぁ言う程攻撃が苛烈な訳でも無いわ。ワンチャンアレバマケルーだけど」ホムリ

杏子「ヤベぇじゃねぇか……」

ほむら「前の周で復習も兼ねて一回やり合ったけど、極端な因果の凝縮は起こっていないから……私達なら何とか倒せるはずよ」

杏子「……あの嬢ちゃんはどうするんだ?」

ほむら「放っておけばインキュベーターによって契約してしまうわよ。それで良いわ」

マミ「願いが以前と同じとは限らないわよ。その可能性は?」

ほむら「既にまどかにはアプローチを掛けているわ。大丈夫よ」

杏子「具体的にゃ、なんなんだよ」

ほむら「ちょっとお話しただけよ、貴女を守りたいってね。まどかなら私を若干でも疑ってしまった罪悪感から私を信用するようになるわ。私が戦えば戦う程、彼女は私に負い目を感じる……故に契約せざるを得ない」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 01:09:42.38 ID:K56Fhg7AO<> マミ「……貴女、それ……言っている事は最低じゃない」

ほむら「そうね。なら止めてみれば? どうあろうがまどかは契約してしまうのだから。一度も、ただの一度も契約を防ぐ事は出来なかった――――」



『――私が救世を成し遂げますわ』



ほむら「――くっ」ガツンッ!!

マミ「ひっ……何よ!」

杏子「おいおい、テーブルが可哀想だぜ?」チュルチュル

ほむら「……巴マミの言う通りよ。私はまどかの為なら外道になっても構わない……さっきのは嫌な事を思い出しただけよ」

マミ「……暁美さん」

ほむら「……実を言うとね、一度だけまどかが契約しなかった時があったわ」

杏子「へぇ。で、どうなったんだい?」



ほむら「殺されたわ」



杏子「……難儀だねぇ。神様もつくづく嬢ちゃんを堕としたいみたいだ」カチャ……

マミ「……心臓が止まりそうになるから、サラリとそういう事を言うのは止めてほしいわ」

ほむら「慣れなさい。私たちは既に血塗れの道を歩いているのよ」

ほむら「いや、人間全てがそう。誰もその事を気付かないだけ……」ホムゥ……

杏子「……ほむらの説教は難しいな。親父なんかよりよっぽどだよ……で、契約したらどうするんだ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/06/24(金) 01:11:14.05 ID:yy7BE5t0o<> wktk! <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 01:18:55.26 ID:K56Fhg7AO<> ほむら「ワルプルギスが浄化されて、まどかは全ての魔法少女を救済しに向かう。それについては手を打ってあるわ」ホムッ

マミ「何を?」

ほむら「予めある程度の魔法少女は私が手厚く葬っておいたわ。これでまどかの救済時間が短くなれば……私がまどかと要られるそれも、僅かでも長くなるやもしれない」ホムゥ……

ほむら「まどかは一段階上の存在になるわ。神様みたいな、ね。私もそこにいたのだけれど……あの子が渡してくれたのはリボンだけ」ホムリ……

ほむら「……ある予測があるわ」

杏子「ほう……?」

ほむら「まどかが救済の神になった瞬間、私に力が戻るはずよ」

ほむら「本来の私は、幾年も戦い続けた後の私」

ほむら「それはまどかが神になっていて始めて有り得る存在なのよ」

ほむら「まどかが神になった時点で、私も限りなくそこへ近づく。因果を圧縮して、純粋に、暁美ほむらとして」

マミ「…………」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 01:27:13.92 ID:K56Fhg7AO<> ほむら「そこで、今まで溜めてきた魔法少女の力たちを一気に解き放ち、増幅して空間をぶち壊す……」

ほむら「魔法少女が命を懸ければ、凄まじいエネルギーになる……それは――」



『一人ぼっちは寂しいもんな――』



ほむら「――前例があるの」チラッ

杏子「?」

マミ「貴女の所持品を全て殺してエネルギーに替えるって事?」

ほむら「そうよ。そうして私がまどかのリボンを持ち帰ったように、まどか本体をリボンごと持ち帰る……って訳なのよ」クスッ

杏子「はぁー……デタラメだな」フゥ



杏子「だが粋だ。乗ったぜ、私は何をすりゃいい?」ニィッ

マミ「私も手伝うわ」キリッ

ほむら「二人はワルプルギスの夜を牽制してくれれば良いわ。私が温存出来れば出来るほど、成功率も高くなるし。後、街の被害拡大も止めなきゃね……私たちは魔法少女、だもの。ね、巴マミ」ニコ

マミ「――えぇ、その通りよ」





杏子「で、さやかは?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 01:35:59.29 ID:K56Fhg7AO<> ほむら「…………」

マミ「――――え、まさか」

杏子「おいおいどうしたんだよ……黙るなよ」カタンッ

ほむら「彼女は……もうそろそろ魔女になるわ」

杏子「はぁぁっ!!?何でだよ!!アイツはもう大丈夫そうだったんだぞ!?」ガタンッ

ほむら「……会えば分かるわ。きっと」

マミ「……何とかならないの?」

ほむら「……可能性があるとすれば、巴マミ、貴女よ」ビシッ

マミ「……何故?」

ほむら「貴女が生きてこの状況を迎えた事は無かった。貴女が彼女を説得すれば、或いは変化が起こるかもしれない。けど、はっきりとは分からないわ」

マミ「いいわ……それこそ、それこそ本望よ」

杏子「さやかが心配だ……私は行くぜ――」

QB「へぇ、成る程。これは面白い事を聞いたね」ヒョコリ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 01:42:19.79 ID:K56Fhg7AO<> ほむら「……」

杏子「――テメエ、どの面下げてノコノコ来やがった」シャキンッ

マミ「……」

QB「尚更、何とかして鹿目まどかには魔女になってもらわないとね。凄まじいエネルギーになりそうだし」テチテチ

ほむら「貴女に話す事は何もないわ……消えなさい」フイッ

QB「つれないなぁ、暁美ほむら。セックスさせてあげるから邪魔をしないでくれないかな?」きゅっぷい

マミ「……キュゥべえ」

杏子「……ちっ」

ほむら「黙りなさい。させてあげる? 笑わせないで。貴女は都合の良いオナホールよ、使ってあげているって事を自覚なさい」

キュゥべえ「あれー……上手くいかないなぁ。こうやって言うと大抵の人間は言う事を聞いてくれるのに」キュ?

ほむら「特にソウルジェムの穢れも無いわ。消えなさい。失せろ」

QB「……しょうがないね。隙を見て契約を勧めるとするよ。鹿目まどかはどうすれば絶望するんだい?」

ほむら「ワルプルギスの夜が近付いている時点でまだ魔法少女じゃない。もう手遅れなのよ、インキュベーター」

QB「弱ったね……なら、さやかにでも着いていかせるとしよう」プイッ

トテトテ……フッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 01:46:22.91 ID:K56Fhg7AO<> 杏子「……」

杏子「ワルプルギスの夜は後回しだ……マミ、さやかを探そう」

マミ「えぇ。暁美さん……?」

ほむら「まどかが危険だから……それだけよ。それだけなの」スック <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 01:52:31.86 ID:K56Fhg7AO<> ――――絶望へと向かう木陰、さやか

さやか「……」トボトボ

さやか「――っ(恭介と、仁美……)」サッ

恭介「――――」

仁美「――――」ニッコリ

恭介「――――」ハハッ

さやか「(そうか……上手くいったんだね、仁美……)」ズキンッ、ズキンッ

――――

――――

――――

――――

――――





さやか「……何だかおかしいや」



<> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 02:02:26.71 ID:K56Fhg7AO<> ――――魔女の結界

さやか「ふっ」グシャア

使い魔「――……」

さやか「えいっ」グチャッ

さやか「とぉっ」ズバッ

さやか「ていっ」バシュッ

使い魔「――」ドカッ

さやか「あいたっ」



さやか「――オラァァァッ!!」ズガンッ!!

さやか「死ねっ死ねっ死ねぇぇぇ」ガンッガンッガンッ!!

さやか「失せろぉぉぉっ!!ここからいなくなれぇぇぇっ!!」ズバンッ……

シュウゥ……

さやか「はぁっ……はぁっ……」

さやか「大丈夫、大丈夫、大丈夫。戦れる、殺れる、ヤれる」キヒッ

さやか「もう、戦えないアタシに価値なんてない」

さやか「正義の味方って辛いね、ほむら……」グラリ

さやか「おっとと……身体は――まだ使える」

さやか「魔女も、使い魔も、みんなみんなアタシが倒す――」フラフラッ

さやか「アハハ、アハハハッ!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 02:13:31.24 ID:K56Fhg7AO<> ――――白黒の魔女結界

「なるほど……親玉ってわけね」

さやかは細く切り立った崖の上で、魔女を相手取っていた。
結界はひたすらに、白くて黒い。

迅速に、神速。
さやかは真っ直ぐ、斬りかかる為に駆けた。

その直線は、魔女が操る触手に遮られる。

「くっ――ならっ」

触手を蹴り飛ばして、身を後ろに翻した。
空中で足に魔力を籠め――音符を模した足場が現れる。

それを強く蹴って、再びの突貫。
だがしかし、それも触手の壁に阻まれる。

「――マズッ」

そのまま触手に絡めとられ、さやかは押し潰されていった。

「さやかちゃんっ」

それを見守っていた少女が思わず声を上げる。
傍らには、白き契約者。

「このままではさやかがやられてしまうよ、早く契約を!」

「待ちな」

何処からともなく凛とした声が突き抜けた。
さやかに絡み付いた触手に幾つもの切傷が入って、裂ける。
さやかはそこから転げ落ちた。

「げほっ……アンタ」

「全く、見てられないぜ」

佐倉杏子が、さやかを抱えて静かに着地した。
ゆっくりと、労るようにさやかを下ろす――その隙すら魔女は見逃さない。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 02:19:53.78 ID:K56Fhg7AO<> 「ちっ……」

触手が伸びて空中へと駈け上がる。
そのまま降り注ぐのは見えて取れた。

「退きなさい」

杏子たちの背後から魔弾が一斉射撃される。

巴マミが、毅然としてそこに立っていた。

「やるじゃん」

「まぁ、ね」

軽口の応酬は、確かに手馴れた者のソレだった。

さやかには、気に食わない。

そんな内心に気付かす、杏子は思う限り優しい言葉を掛けた。

「まぁ見てなって。アタシが戦い方ってのを教えてやるよ」

うるさい。

「うるさい」

思った事が声に出てしまったな、なんてどうでもいい事を考えて、さやかは姿勢を低く構える。
マミも慌てて声を掛けた。

「美樹さん、ここは私達に任せて――」

「――黙っててよ」

「っ」

マミは驚いた。
美樹さやかは――何も見ていなかったのだから。



前を見ているようで、その実、目を背け。



戦っているようで、その実、逃げていて。



強いようで、その実、弱かった。



マミに襲いかかる、後悔の念。

そんなモノは分からず、構わず、さやかは全力で駆け抜ける。速い。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 02:28:00.96 ID:K56Fhg7AO<> 一気に本丸まで接近し、反応させる間もなく魔女の首を切り飛ばした。

魔女の触手がさやかに幾つも幾つも喰らいつく。

だが止まらない。

さやかは右手に持った剣を本体に叩き付けた。

振りかぶって、また叩き付ける。

触手が絡むが、何も感じない。

「アハハ――ホントだ」




「痛みなんて……その気になれば、全部消しちゃえるんだ!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 02:32:37.12 ID:K56Fhg7AO<> 口が裂ける程の笑み。
そして意味の無い涙。

抜け殻は、ひたすら、ただひたすらに殴打した。



殴打。

殴打。

殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打。

殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打。

殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打。

殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打。

殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打殴打。





魔女は事切れた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 02:34:36.12 ID:K56Fhg7AO<> ――――熔けてゆく結界

さやか「なんだ……やり方さえ分かれば簡単なもんね」シュンッ

マミ「(あれだけ傷だらけだった美樹さんが、瞬く間に癒えていく……)」

コロンッ

さやか「……(グリーフシードか)」ヒョイ、ポイッ

杏子「っ?」パシッ

さやか「あげるよ。それが欲しいんでしょ? 良いですよね、マミさん」フフッ

マミ「あ、えぇ……構わないけれど、あんな戦い方ではいずれ――」

さやか「いずれ、何ですか?」ニィ

マミ「っ」

ほむら「いずれ倒れてしまう、って言いたいに決まっているでしょう」スタッ

まどか「――ほむらちゃんっ」パァッ

さやか「――」イラ

さやか「なら、それはそれで、良いよ。戦えないアタシなんて……役立たずの肉人形じゃん」フラフラ

さやか「帰ろ、まどか」

まどか「う、うん……みんなごめん、さやかちゃん送っていくね?」ガシッ

さやか「悪いね……まどか」

ほむら「……頼んだわ」ホムッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 03:12:32.29 ID:K56Fhg7AO<> 寝る。投下終了 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/06/24(金) 03:23:18.13 ID:yy7BE5t0o<> ありがとつ
つぎを楽しみにしつる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/24(金) 03:24:25.58 ID:l1fI0O3IO<> おつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/24(金) 04:18:42.62 ID:OsftLGq5o<> さて続きはまだか・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/06/24(金) 09:53:34.08 ID:OlEKXj0Ro<> さやか、人間は総じて価値はない
けど価値はなくても生きていけるということに気付け
乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/06/24(金) 20:59:10.12 ID:gcLHrgSIO<> さやか・・・。

ほむほむよ、助けてやってくれ(´・ω・`) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2011/06/24(金) 21:34:38.65 ID:P9Q+MdE+0<> >>413
…sage… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2011/06/24(金) 21:42:21.47 ID:QwFlKNfto<> どんなに周囲が助けようとしても、本人に助かる気がない限りにんともかんとも <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 22:56:20.61 ID:K56Fhg7AO<> 始めるよ。 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 22:59:34.41 ID:K56Fhg7AO<> ――――

杏子「おいおいおいおい、さやかの奴シャレにならねぇぞ……」

ほむら「今にも魔女になってしまいそうね……これはあのプランを使うしかないわね」ホムン

マミ「……あのプラン?」

QB「さて、まどかを追わないと……」テチテチ

ほむら「待ちなさいインキュベーター」ガシィッ

QB「……嫌な予感がするのだけれど」タラー

ほむら「穢れが溜まれば魔女になる……なら、言いたい事は分かるわね?」ホムリ

QB「断固拒否するよ」

ほむら「貴女に拒否権なんて無いのよ。今の美樹さやかなら嬉々として貴女を犯すでしょうし、都合が良いわ」ホムッ

QB「ボクの得にならないよー、助けて!」きゅっぷい!

杏子「…………わりぃが」

マミ「……ごめんなさいね」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 23:09:02.08 ID:K56Fhg7AO<> ――――とある休憩所

さやか「ちょっと休みたい……」

まどか「じゃ、ここで休もうよ。座って?」

さやか「サンキュー……」ギシッ

さやか「ふぅ……」

まどか「さやかちゃん……やっぱり疲れてるよ。あんな無茶止めて、みんなと協力して戦おうよ」

さやか「……まどか。私はもう死んでるんだよ……今さら生き死になんて関係無い」

さやか「ただ戦って、純粋に戦って……その先に見滝原の平和があれば、街の皆を守れれば……」

仁美『――――』

さやか「――っ……それでいい。それで私は満足なんだよ」グッ

まどか「でも、でもっ――」

さやか「――なら見なさいよっ!!これがアタシ!!」ズイッ

さやか「この石っころが!!この叩き付ければ砕けそうなこれが!!」

さやか「こんな身体で、まともな生なんて望みたくないんだよ!!」ダンッダンッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 23:17:35.55 ID:K56Fhg7AO<> まどか「さや、さやかちゃん……」オロオロ、ビクビク

さやか「あぁ、そうだ」グリンッ

まどか「ひっ?」

さやか「ならあんたがたたかってよ」

まどか「さやか、ちゃん?」

さやか「あんたすごいちからをもってるらしいじゃん」

さやか「いいなぁ。そのちからでわたしたちをすくってよ、ねぇ」ガシッ

まどか「どうしたのさやかちゃん――怖いよっ」ビクッ

さやか「できないよね、できっこない」

さやか「こんな身体に進んでなろうなんて物好きがいたら見てみたいよ!!」ドンッ!

まどか「きゃっ」ドサッ

さやか「…………」クルリ

さやか「もういい。アタシに係わらないで」タッタッタッ

まどか「さやか、ちゃぁん……」ヒックヒック



さやか「(アタシ、最低だ)」タタッ

さやか「(まどかを傷つけて)」タタタッ

さやか「――わぁぁぁん、うわぁぁぁぁん」ポロポロ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 23:25:23.05 ID:K56Fhg7AO<> ――――さやか宅

さやか「…………ソウルジェム、濁ってるなぁ」コロコロ

さやか「……なるほどね。よく見れば、グリーフシードそっくり」クスッ

さやか「幸せを祈った分……誰かを呪わずにはいられない」

さやか「巧く出来てる……キュゥべえもよくやるわ……」フゥ……

さやか「限界は、いつかな? 誰が私を始末するんだろう?」

さやか「考えても分かんないや……寝よ」ポフッ



ほむら「今夜は寝かさないわよ」ホムッ

さやか「……ツッコむ気力無い時にボケかますんじゃないわよ」ハァ

ほむら「……」ウズウズ

さやか「……わー、何で布団の中にほむらがー?」ボウヨミ

ほむら「迎えに来たわ」ホムッ

さやか「……案外早かったね。アタシ、もうダメなの?」

ほむら「勘違いしないで。家に招待したいだけよ」ホムンッ

さやか「へ?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 23:35:39.80 ID:K56Fhg7AO<> ――――ほむホーム

さやか「前衛的……」

ほむら「やっぱり気が合うのね」ホムホム

さやか「え?」

ほむら「何でもないわ。こっちよ……」トテトテ

さやか「……?」

――――ほむホーム、寝室

ほむら「ここよ」パチッ

さやか「まぶしっ……なにが、って、えぇっ!?」ドキッ

QB「ふむー!!ふむぐーっ!!」バタバタッ

さやか「……ほむらさん? これはどういうアレ? なんでキュゥべえが全裸で拘束されてんの――あ」

ほむら「そう、気付いているんじゃないかしら?」

さやか「……そっかぁ……キュゥべえ、浄化出来るんだよね。じゃあ、アタシも最悪の場合は免れられるんだ」ニタァ

QB『さやか、止めるんだ!キミは優しい子だったろう!?ボクを無理矢理犯して罪悪感を感じるくらいならそのまま魔女になった方がキミにとってはマシなんじゃないかな!?』テレパシー!

さやか「責任、だもんねぇ……滅茶苦茶にしてやる……絶対だ」ギリッ

ほむら「(この時間軸の美樹さやかとは親友になれるかもしれない)」ホムホムリ

QB「むぐーっ!!?」バタバタッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)<>sage<>2011/06/24(金) 23:38:08.61 ID:d97w/Po6o<> やっぱQBが受け身の方が興奮するな・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/06/24(金) 23:44:44.19 ID:qjJfM5oy0<> しかも脳内ではこのQBは>>50
股間が熱くなるな <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 23:47:56.87 ID:K56Fhg7AO<> ――――

さやか「ほらほらほらほらっ!!」パンパンパンパンッ

QB「ひっ――ひぃっ――」ブルルッ

ほむら「おー、激しい……」ホムゥ……

さやか「あーあー出る、出るわー……」ゾクンッ

QB「わ、わぁぁっ!!」キュキュッ

さやか「締めるなっ……あはぁ……」ビュービューッ!

QB「出しすぎ、だしすぎだよぉっ」

さやか「そりゃアンタのせいで真っ黒だからね。まだまだ休ませないよっ」パチュパチュパチュンッ

QB「やっ、やめてぇっ、だしながらうごかないでっ」ビクゥンッ!

さやか「あはっ。すっごい反ってる……ちょうどいいや」ガシッ

ほむら「(腰持ち上げたって事は……)」ニヤ

さやか「おらおらーっ」ガツガツガツガツンッ

QB「ひぃ――ひぃぃっ――」ビックンビックンッ

ほむら「オナホみたいに扱うのね……」ホムー……

さやか「あったり前じゃん、それ以外の何なんだって言うの?」グッチュグッチュ

ほむら「それもそうね」

さやか「んふぅぅぅ……よーやく射精止まったぁぁ」ブルルッ

さやか「えいっ」パパパパパンッ

QB「――キャアァァァァァァァ!!!?」ガタンッ

さやか「あ、イッた」

ほむら「イッたわね」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/24(金) 23:56:00.62 ID:K56Fhg7AO<> QB「……、……」ハァハァ

さやか「イッてる時に動くと凄いらしいよねー」パンパンパンパンッ!

QB「――――!!――――!!」ピンッ

さやか「うわ、スッゴい張ってる……あー、きもちー」パンパンパンッ

さやか「あ、またでる」ビュッビューッ!

QB「――!?ああぁぁぁっ!!」ガシィッ

さやか「おぉ? ほむら、これはどう受け取ったらいいの?ガッシリ足でホールドされたんだけれど」ニチュニチュ

ほむら「感じてるんでしょ」ホムッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:04:54.65 ID:jGsN3EgAO<> さやか「なっまいきー。ほらほら、どうなの?きもちいい、のっ?」パンパンパン……ズンッ!

QB「わはぁっ!!?――うんっ、うんっ!きもちいいっ、きもちいいよっ……もっとしてぇっ」グリグリ

さやか「自分から動いて……なにこの変態」ヌルルルル……

QB「あっ……」

さやか「ひひっ」ズドムッ!!

QB「ぅわぁっ――!!!」ビクンッ!

さやか「どしたの、どーしたのぉ!? 抜かれると思ったの、抜かれると思ったのかなぁ!? 答えろよぉっ!」グチャグチャグチャ、グッチュグッチュ

QB「――おもった、おもったよぉっ、おなかいっぱいにしてよぉっ」ギュウ……グリグリッ、スリスリ

さやか「……愛玩用としては悪くないねぇ、ほむらぁ」ニヤァ

ほむら「でしょ」ホムッ

QB「――やめないでっ、うごいてよぉぉ……」ギチュッ……ギチュッ……

さやか「うるさいなぁ……ほら、また長いのいくよぉぉ……」ズグンッ、ビュルルッ

QB「わぁぁぁっ、おくっ、おくすごいっ!!あつい、あついよぉっ!!」プルプル <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:12:39.82 ID:jGsN3EgAO<> さやか「ほら、ほら、ほらほらほら」パンパンパンパンッ

QB「かっ――はぁっ――」ケホッ

さやか「――くぅ」ガシィッ

さやか「孕め孕め孕め孕め孕め孕め孕め孕め孕め孕め孕めっ」グチュグチュグチュグチュッ、ビューッ!ビューッ!

QB「――ふにゃー、ふにゅーっ!」キュウッ、キュゥゥッ

さやか「あっは、絞られて、るっ」ビュクビュクッ、パンパンパンッドクンドクンッ

QB「ふにゅぅ……なかだしすきぃっ……」ポワー

さやか「真っ赤になって……だらしない顔。スッゴい、やらしい……」

さやか「キュゥべえ、ベロ出しなよ」

QB「らにするお?(なにするの?)」レー

さやか「はむっ」カプン

QB「――――っ」ビクンッ

さやか「ふむっ、うむん……はむんっ」レロ、ハムハム、チュクッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:19:29.86 ID:jGsN3EgAO<> さやか「ぷはっ……あはは、トロットロじゃん」ペロリ

QB「あ、う、キス?キス?」トローン

さやか「バッカじゃないの、キスなんかアンタとするわけないじゃん」ススッ

さやか「レイプよ、レ・イ・プ」ボソッ

QB「――きゅうぅぅぅ……っ」キュンキュンッ

さやか「うっわ、感じてやんの……きひひっ」

QB「れーぷでもいーからちゅーっ、ちゅーしてっ」パタパタッ

さやか「あーん」パクッ

さやか「んっふ……」チュッ、モゴモゴ……レロッ

QB「んぅ――んきゅっ!!――ふむぅ――ひくっ!!!」ビクンッ、ビクンッ

QB「んーっ!!んーっ!!」カクカクカクカクッ

さやか「――ぷはっ、こらっ、勝手に動くなぁっ」ビクビク

QB「とまらないよぉ、とまらないよぉっ――あんあんあんっ」ヌポヌポヌポ、ニュポンッ

QB「あっあっ、ぬけちゃったぁっ!」ニュルニュル……

QB「はいらないよっ、はいらないぃぃ……」モゾモゾ

さやか「コイツ……」ビキッ

QB「いれてっ、はやくいれて――はぅぅんっ!」ギュウッ

さやか「嬉しそうな顔して……ムカついてきたよ」ニュプニュプニュプ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)<><>2011/06/25(土) 00:24:03.24 ID:JOfzUjI20<> ふぅ…… <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:25:02.38 ID:jGsN3EgAO<> さやか「(スッゴい濡れてる……ヤバい、気持ちいい)」パンパンッ

QB「さやか、さやかっ、ちゅー、ちゅーもしてよっ」カパァ

さやか「注文の多いやつ……」レロチュパッ、パンパンパンパンッ

QB「むぅ、うむぅっ!!ふむぅ――」ハフゥ、ハフッ

さやか「んふぅ……」チロチロ

さやか「(あっあっあっ、デカいのクるっ)」パパパパパパパパパ

QB「らひてっらひてぇっ」グリングリンッ

さやか「うっくぅぅぅぅっ――」ドクンッ!!!

QB「――なに、これ」

さやか「ふぅぅ……」トプン、トプンッ……

QB「あっ……あっ……おなかれーぷされてる……」ピクピクッ

さやか「くぅぅ……ふぅっ」トプントプントプン

さやか「(ああっ、チクショウ、コイツエロいっ)」

さやか「(ちっさい身体もっ)」

さやか「(サラサラでいい匂いの髪もっ)」

さやか「(ちょっとだけある胸もっ)」

さやか「(ぽてっとしたおなかもっ)」

さやか「(ぷにぷにの手足もっ)」

さやか「(きっついくせにヌルヌルのアソコもっ)」

さやか「全部超エロいっ……」トプトプトプトプトプッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:27:33.86 ID:jGsN3EgAO<> QB「あっ、こわいっ、おなかきもちいいっ、はれつしちゃうっ、おなかきもちいっ、やめてやめてっきもちいい、ぬいてぇっ」キュウゥ……

さやか「じゃあ足離した、らっ!」トプププププ……

QB「あしはなれないよぉ、やだきもちいいっ、やめて、イクイクイクゥ――あぁっ、抜いて、きもちいいっ」ピク……ピクッ

さやか「あーもーうっさい」チュッ、レロン

QB「むーっ!?(おなかいっぱい、おなかいっぱい!!もういらない、きもちいいよぉっ)」

ほむら「……妊娠したみたいになってるわね……流石に私も混ざりたくなってきたのだけれど」フゥフゥ……

さやか「ふむっ、うぅっ」チュックチュック……グチュグチュトプトプッ

ほむら「美樹さやかー?」ホムーン <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:30:23.08 ID:jGsN3EgAO<> さやか「チュッ……なに、ほむら?」ヌトー

ほむら「私も催してしまったわ。邪魔して悪いのだけれど……」ホムホム

さやか「あぁ、うん。後ろでいい?」

ほむら「構わないわ」ホムッ

さやか「よっこいしょぉっ」ダキアゲ、ヌプププッ

QB「ふかいっ、だめっ、だめなとこまできてるっ」ビクンッ

さやか「心配しなくても抜くよ」ヌポンッ!

QB「ひぎゅっ!?」

さやか「で、後ろに入れる」ニュル……グイグイ、グッ……ニュルルルルッ

QB「ヒャアァァァッ!!へんっ、へんっ、おしりへんっ」カタカタカタッ

さやか「動かすー」ヌッコヌッコヌッコ、ヌコヌコヌコッ

QB「ひっ――ひっ――あっ――」

さやか「抜くー」ニュルポンッ

さやか「はーいキュゥべえのトロトロアナル出来上がりー」

ほむら「悪いわね、ふぅぅっ」ズヌヌヌヌ

QB「わぁぁぁ、おっきぃっ、すごいぃっ」ビクッビクンッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:33:08.67 ID:jGsN3EgAO<> ほむら「うわ……愛液でホントにトロトロ……あっ、ヤバいっ」ドクンッ

QB「ひっ、おしりやけちゃうっ!やめてよ、きもちーけどやめてぇっ」

さやか「ほらキュゥべえ、しっかりしなさい。ま・え、もあるんだから、さっ」ジュプンッ!

QB「――ひぃっ、おまたさけちゃうっ、うごいてうごいてぇっ!!すごいすごいっ!」カクンッ

ほむら「ほら、しっかりさやかに掴まりなさい」ヌッコヌッコ

さやか「あっ、はぁっ……」ジュップジュップ

QB「あっ、おしり、アソコっ、おしり、アソコっ、おしりっ――」カクンカクンッ

さやか「だーいぶバカになってきたねぇ、にひひ」ニュクニュク……

ほむら「そう、ねっ」ヌコヌコッ

さやか「お、ほむらまたヤバい?」

ほむら「イ、き、そうっ」ガツンガツンッ

さやか「じゃアタシもー」ガッツンガッツンッ

QB「ああっ、あっ、でたり、はいったり、でたり、はいったり、でたり、はいったり、きもちいいっ、はいったり、でたり、はいったり、あっ、あっあっあっあっ」ガクガクガクッ

ほむら「くぅぅっ――」ドクン!

さやか「ああぁっ!」トプン――

QB「あ――は――」ヒクヒクッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:34:45.07 ID:jGsN3EgAO<> ――――

ほむら「(しかし時々インキュベーターが分からない)」クニュクニュ

ほむら「(なんだか……犯されている時は、すごく人間らしい。いやそれはそれでアレなのだけれど)」パチュンッ

ほむら「(まるで本当に――)」

ほむら「(待って……)」ヌポン

QB「あひんっ」ビクンッ

さやか「あれ、ほむら?」

ほむら「ちょっと休憩よ。私はソウルジェムの濁りも薄いし」ホムッ

さやか「ふーん。ま、いーや」パンパンパンッ

ほむら「(私は確かに今までコイツをインキュベーターだと思っていた……けど、確証がないじゃない。コイツは、誰?)」

ほむら「(いや……しかし美樹さやかとは確かに契約できた……なら、この形態を取った、今も取り続けている理由は何?)」

QB「ぬ、ぬいてぇっ、ぬいてさやかぁ……」バタンバタンッ!

さやか「わっ」ヌポッ

ほむら「?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:37:42.47 ID:jGsN3EgAO<> さやか「なによアンタいきなり……」

QB「はぁぁぁっ、なにかくるっ、なにか――あぁっ!」グググ……

チュルンッ、カランカラン……

ほむらさやか「!?」

ほむら「(真っ黒なグリーフシードが……)」

さやか「産まれた……?」

ほむら「(まずいっ!?)……そういう事ねインキュベーター……」スクッ

QB「……なんだろう、コレ。赤ちゃん……? 赤ちゃんかな……? ボクの……ボクの……?」スッ

さやか「ちょっ、アンタ――」

ほむら「くっ」グシャッ

QB「あ――――」

ほむら「……ふう、何も起こらないようね」ファサッ

さやか「あ、アンタ、踏み潰し――」

ほむら「魔女が生まれても困るから……これが目的?インキュベーター」

QB「――うあぁぁぁぁん」ポロポロ

ほむら「え?」ホムッ? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:39:35.07 ID:jGsN3EgAO<> QB「赤ちゃん、赤ちゃんっ」エグッ、エグッ

さやか「キュゥべえ……?」キョトン

ほむら「(泣いている……インキュベーターが!?)」

QB「ひどいよ、ひどいよ、もうやだぁ……」グシグシ

ほむら「っ」ゾクゾクゾクゾクッ!

ほむら「なに寝惚けた事を言っているのよ……いいから下で啣えなさい」グプププッ

さやか「ちょっ、ほむら!?」

ほむら「あっ、はっ、すごいそそるわっ……インキュベーター!」パンパンパンッ!

QB「やだやだやだっ、もうやだっ、上条恭介なんか、あっあっ、治すんじゃなかったよぉっ」ピクピクッ

さやか「――――っ」ズキンッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:41:02.81 ID:jGsN3EgAO<> ほむら「くぅぅ……出るわ、よっ!」ドピュッ

QB「あっあっ、さやかなんかっ、きもちいいっ――契約するんじゃなかったぁぁ……イクッ、やだ、もうやだっ」

さやか「…………」

ほむら「はぁっ……はぁっ……」ペタンペタンッ

QB「あんっ、やぁっ、バカっ、またイクっ、さやかきらいっ、きらいっ!――あっあっあっあぁぁぁっ!イクイクイクイクッ――は、あぁ」ビクン……ビクン……

さやか「…………ねぇ、ほむら」

QB「きもちい、あかちゃん、あっ、はぁっ、しんじゃった、さやか、きらいっ、きもちいいっ、やだやだやだっ、ひっく、あああっ」カクカクカクッ

ほむら「うっ……くぅっ……何?」ヌプヌプ

さやか「アタシ、だいぶソウルジェムキレイになったし、帰るね」

ほむら「そう……くっ……」グチュグチュ

さやか「……アタシが言うのもなんだけど、ヤリ過ぎないようにね。それじゃ」

QB「ばか、ばかっ、やだっ、もういやだっ、あうぅぅぅん……」ゾクンッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:42:07.81 ID:jGsN3EgAO<> ――――外

さやか「…………」トボトボ

QB『もうやだっ』

さやか「…………」

QB『きらいっ、さやかきらいっ』

さやか「…………」

QB『上条恭介なんか治すんじゃなかったっ』

さやか「…………アタシ」

QB『さやかと契約するんじゃなかった!』

さやか「…………」

QB『あかちゃんしんじゃった』

さやか「…………なにやってんだろ」

さやか「アタシ、騙されたけど」

さやか「アイツのおかげで恭介が治ったんだ」

さやか「恭介はもうアタシなんか見ないけど」

さやか「それってアタシのせいじゃん」

さやか「アタシ、最低だ……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/25(土) 00:42:37.11 ID:jGsN3EgAO<> 投下終了。さやかさんマジ絶倫。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)<>sage<>2011/06/25(土) 00:47:31.52 ID:JOfzUjI20<> 乙です
oh......堕胎系は読んでてクルものがあるな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/06/25(土) 00:47:40.70 ID:hxdLTwwDO<> 乙ふぅ・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/06/25(土) 00:57:27.44 ID:seDp7vNA0<> このQBのせいでオナ禁計画が3日で崩れさった
どうしてくれる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2011/06/25(土) 01:07:59.34 ID:5/I1xq98o<> 乙ほむっち

グリーフシードといえど背徳感がすごいな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2011/06/25(土) 01:55:31.86 ID:RIFPNn+1o<> オナ禁して耐えてたのに堕胎で抜いちまったじゃねえかどうしてくれる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/06/25(土) 02:35:46.37 ID:IDMVrgrb0<> なかなか良いエロさだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/25(土) 03:57:05.32 ID:7N9uKhSDO<> 初心に帰ってバコバコQB責め!

と思ったらストーリーがすでにしっかり鬱してるおかげで、「QB犯しまくって気持ちよかったサッパリ!」とはいかないのがこのスレのにくい所 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/06/25(土) 23:28:13.14 ID:jGsN3EgAO<> おりこマギカようやく買ったけどイイね!
腕と足は引きちぎるものだって分かってるなぁ……読んでて楽しい! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/26(日) 20:49:08.83 ID:lwumwV9DO<> リョナは大嫌いなんだけどQBのなら許せる、なんでだろう
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/06/26(日) 20:51:10.08 ID:PXhGLDH8o<> >>448
QBが人外かつ、ウザい極まるキャラだからじゃね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/26(日) 21:07:12.75 ID:IQdm5S3To<> そもそもQBって生き物なの?
地球で言ったらAIBOが進化したようなものじゃないの?生きてんの? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:29:38.76 ID:BUmAPVwAO<> 投下開始。エロがまだまだ甘い気がする今日この頃。 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:31:57.14 ID:BUmAPVwAO<> ――――ほむら宅

ほむら「ほむぅ……もう一滴も出ないわ」コテン

QB「あ…………う…………」グッタリ

ほむら「(このまま寝るのは……マズいのだけれど……)」ウツラウツラ

ほむら「(ん……?インキュベーターのチョーカーが……黒から白に……?)」コックリコックリ

ほむら「(あれは……何か……関係が……)」スゥスゥ

QB「…………」スヤスヤ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:32:49.85 ID:BUmAPVwAO<> ――――電車

ガタン――

ゴトン――

「……」

決められた道を走る音が、いやに遠くで響いている。
何をするでもなく、何を考えるでもなく、さやかがただ座席に座っていた。

ソウルジェムが浄化されたと言うのは、半分嘘だ。
今もさやかのソウルジェムは加速度を増しながら穢れ続けている。
半ば、彼女も諦めていたのだ。

「隣、いいかしら?」

ふと、懐かしいような声。

見上げれば、そこには目標であった先輩――巴マミの姿があった。

「どうも、マミさん」

少し照れ臭くなって、小さく笑ってしまう。
彼女は緩やかに席に着いた。

「…………」

それだけだった。
彼女は何も言わないし、また、言うつもりも無い。

「マミさん」

「なに?」

「どうすれば良かったのかな……」

「分からないわ……私だって」

「恭介なんて、本当はどうでもよかったのかも」

「あの時、死ねばよかったのかしら」

ぽつりぽつりと、恨み言。

何故巻き込まれた。

何故知ってしまった。

知らなければ、安穏な日々を送れたというのに。

でも。さやかには。

「この力は……正しい事に、使えるはずなんだ……だって、私はたくさん守ったんだから」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:33:27.42 ID:BUmAPVwAO<> 「そうね……きっと……」

ふと、耳に入る他人の声。
男が二人、喧しく話し合っていた。

「――言い訳とかさせちゃダメっしょ。稼いできた分はさ、全額きっちり貢がせなきゃ」

「女ってバカだからさ……ちょっと金持たせとくと、すぐに下らねぇ事に使っちまうからなぁ」



変に、耳に心地好かった。



もう一人の男が相槌を打つ。

「いやー、ホント女は人間扱いしちゃダメっすね。犬か何かと思って躾ないと。アイツもそれで喜んでるし……顔殴るぞって言えば大抵は黙りますもんね」

最初の男が億劫そうに再び口を開いた。

「けっ……ちょっと油断するとすぐ付け上がって籍入れたいなんて言い出すからなぁ。お前みたいなキャバ嬢が10年も20年も同じ額稼げる訳ねぇだろうがって。身の程弁えろってんだ、なぁ?」

話を振ったようだ。

「捨てる時もホントウザいっすよねー……その点、ショウさんはその辺上手いから羨ましいっすよ。俺も見習わないとなー」

「褒めたって何も出ねぇぞ?」

下卑た笑いが車両の中で響く。

気持ち良い。



気持ち良い位はっきりした正義だ。嘔吐が出る。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:34:25.15 ID:BUmAPVwAO<> 乗客は、幸か不幸かさやか達だけだった。

さやかは男たち二人の前に立って、問いかけた。

「ねぇ、お兄さんたち。その女の人の話、聞かせてよ」

本当に嬉しそうに笑っている。
それが気味悪かったのか、男たちは諭すような口調になった。

「お嬢ちゃん……中学生?夜更かしは、良くないぞ」

だが、もうさやかは決まっているのだ。

「その女の人さぁ、アンタの事が大切で、喜ばせようと頑張ってたんでしょ?」

「それなのに犬と同じなの?」

「ありがとうって言わないの?」

「役に立たなきゃ捨てちゃうの?」

男たちの表情は「厄介な女に絡まれてしまった」と言いたげだった。

「何コイツ……知り合い?」

「いや、知らねっす」

相手を理解出来ずに。

「ねぇ、この世界って守る意味あるの?」

「アタシ、何の為に戦ってたの?」

「答えてよ……でないとアタシ――」





殺しちゃうよ。





「な……なんかヤバいなコイツ」

「向こうの車両行きましょうよ。着いてくんなよ、ガキ」

二人が立ち上がった瞬間、転けて床に突っ伏してしまう。

「な、なんだ!?……リボン?」

足にリボンが巻き付いていた。マミのモノだ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:35:03.72 ID:BUmAPVwAO<> 「まだ答えていないじゃない……子供の疑問に正解を返すのも大人の仕事のはずよ」

「な、何言ってやがる!離せ!」

何が起こっているか分からない様子の男らを放って、マミはさやかを見た。

「マミさん……」

「美樹さん、私は貴女が羨ましいわ。自分の正義の為に、見返りなく行動できる……私は、そんな事すら出来ない臆病者なの」

「…………」

「私はしばらく目を瞑っているわ……それだけよ」

「何くっちゃべってんだよ、離せ――あ?」

ショウと呼ばれた男性が、身体を真っ二つに切断された。
その事に気付いた瞬間、意識が飛んで――ショック死する。

「ひっ――なんだよ……なんだぁ!?」

「あぁ、殺しちゃった。アンタでいいや、教えてよ」

「何――わけ分かんねぇよ……」

「じゃ、死ねば?」

もう一人は首を切り飛ばされた。
キレイな断面から血液が噴水の様に舞い上がる。

「悪は殺さなきゃ。そこに魔女も人間も関係ないと思うんですよ、マミさん」

「そうね……そうかもしれないわね」

クスクスと、血濡れの彼女たちは笑っていた。

ソウルジェムは、もう光っていない。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:37:17.72 ID:BUmAPVwAO<> ――――駅、人のいない、不気味な。

マミ「疲れたわね」

さやか「えぇ、疲れましたね」

二人で駅のベンチに座っていると、遠くから人が階段を走ってくるのが見えた。

佐倉杏子が、それだった。

杏子「よかった、さやか――なんだ、マミも一緒かよ。心配掛けやがって……」

そう言って、彼女はさやかの隣に腰かけた。
ポケットからポテトチップスの缶を取り出して、一枚頬張る。

杏子「二人してしょぼくれやがって……元気出しな、くうかい?」

さやか「……いや、いいよ。もう」

杏子「……どうした――おい!?お前らまさか――」

杏子が驚いて二人に掴みかかる。

二人が杏子に見せたソウルジェムは、既に――

杏子「おい……これ……」

信じられない物を見た、と言った表情だった。
さやかはまだ兎も角、マミまでとは思っていなかったのだから。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:38:04.99 ID:BUmAPVwAO<> さやか「アタシね、頑張ってたの」

マミ「街の平和の為なら体を張れたわ」

さやか「でも、アタシたちは願ってしまった」

マミ「願った奇跡の分――」

さやか「――不幸をばら蒔かずにはいられない」

マミ「魔法少女と魔女は等価値だったのよ」

さやか「今なら分かるよ――」

代わる代わるに話す二人の姿は、ただただ不気味で。

杏子「おい……おいっ……!しっかりしろ、しっかりしてくれよ、二人ともっ」

そんな杏子などは、しかし気に止めず。

さやか「アタシの守ったモノなんかに価値なんて無かった」

マミ「そもそも、世界自体に価値なんて無いの」

さやか「ただ、自分がどう在るか……それだけ」

さやかマミ「「だと言うのに、私は自分を裏切った」」

マミ「そもそも、私が生きているのが既に世界の歪みで――」

さやか「恭介を思っていた自分に酔っていただけかもしれない――」

マミ「ならせめて、誰かと共に――」

さやか「アタシって……ホント、バカ」

二つのソウルジェムが砕けて、空っぽの器だけ残り。
爆風が巻き起こって、杏子は吹き飛び――魔女が二人生まれ落ちた。

杏子「さやかぁぁぁぁぁっ!!!マミぃぃぃぃぃっ!!」

杏子の声は、僅かでも届いたのだろうか。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:38:58.28 ID:BUmAPVwAO<> ――――ほむら宅

ほむら「……気配!?」ガバッ

ほむら「インキュベーターがいない……っ、まさかっ!」カキンッ

ほむら「後始末完了……精液の匂いもしないわよね」クンク

ほむら「間違いなくまどかを勧誘しているわね……マミは何をしているのよ……」シュンッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:39:38.19 ID:BUmAPVwAO<> ――――公園

まどか「……私なら、さやかちゃんを救えるの?」

QB「あぁ、キミにはそれだけの力があるからね」ニッコリ

まどか「魔女になったって言うさやかちゃんも……」

QB「勿論さ!だからボクと契約して、魔法少女になってよ!」きゅっぷい!

まどか「分かった、分かったよ――私、魔法少女に」

パンッ

まどか「え――」

QB「くぅぅっ……やぁ、暁美ほむら。良く眠れたかい?」ドクドク

まどか「……キュゥべえ、足から血が!?」サァッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:42:02.89 ID:BUmAPVwAO<> ほむら「油断も隙も無いわね、インキュベーター」

QB「痛い……痛いんだよなぁ、この身体。全く不便だよ」ズキズキ

まどか「ほむらちゃん、酷いよ……」カタカタ

QB「大丈夫だよまどか、ほら……」スゥゥ……

QB「時間が立てば治るからね!」きゅっぷい!

ほむら「……なんですって?いや、それは今はいいわ」

ほむら「まどか……貴女は何処まで愚かなの……貴女が契約したら悲しむ人がいるって、何故分からないの!」

まどか「ほむら……ちゃん」

まどか「……私、行くね。さやかちゃんの所に行かなきゃ……っ」タタタッ

ほむら「待って、待ちなさいまどかぁっ!」

ほむら「……ふぅ」ホムッ

QB「追わないのかい?」

ほむら「ここでまどかが美樹さやかを見つけるのは不可能よ……魔法少女ではないのだから」

QB「全部演技って訳かい?なら大した役者だと思うよ」

ほむら「そんな訳ないわ。本心よ。いつまで経ってもね」

ほむら「しかし……巴マミと連絡が取れないわね。どうしたのかしら……」

QB「あれ、知らないのかい?」










QB「マミは魔女になったよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:42:55.10 ID:BUmAPVwAO<> ――――駅、結界

ほむら「くそっ!!」ザッ

ほむら「(彼女の心の強度を見誤っていた……なんてこと)」

ほむら「佐倉杏子!!居るんでしょう!?」

杏子「――ほむらか!?」ヒュン、スタッ

ほむら「――っ、その両脇に抱えているのは――」

杏子「……さやかと、マミだよ。チクショウ……」グッ

ほむら「二人は……預かるわ。任せて」

杏子「――まだ諦めちゃいねぇ……さやかだってマミだって、元に戻るはずだっ!」ブンブン

ほむら「…………」クッ

ほむら「分かったわ。なら、美樹さやかは貴女が守ってあげて。巴マミは私が守護するわ……一人で二人は荷が重いでしょう?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:43:49.20 ID:BUmAPVwAO<> 杏子「……分かった。頼むよ」スッ

ほむら「……確かに」ガシッ

ほむら「……重い、わね」

ほむら「バカ……」ウルッ

杏子「ほむら……」

ほむら「入ってろっ」ヌルンッ

杏子「え、その盾大丈夫なのか?」アセッ

ほむら「湿気から温度まで自由自在よ」ホムン

杏子「そうかい……さて、魔女だが……」

ほむら「二つの結界が共存しあっている……いや、混ざり合ってはいないようね」

杏子「さしづめ二つの世界って事だな。魔女も二人……か。一旦引いた方がいいな、作戦もたてれるし」

ほむら「……じゃ、出るわよ」

杏子「おぅ。待ってろよ、さやか……」

ほむら「(残念だけど、こうなってしまえばもう……)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:44:38.33 ID:BUmAPVwAO<> ――――朝

まどか「さやかちゃん……」

杏子『おい、ピンク』テレパシー

まどか「へっ」クルッ

杏子「よぉ、面貸しな」ニッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:45:44.99 ID:BUmAPVwAO<> ――――道すがら

杏子「学校なんて行ってる場合じゃねぇ……よな?」

まどか「うん。私に出来る事、あるかな」

杏子「――ひゅー、いい面構えだ。あるぜ、もちろんな」

まどか「それは何?」

杏子「アンタ、さやかやマミと仲良かっただろ?……そういう奴が必死に呼び掛けたら、気付いてくれるかもしれねぇ」

まどか「マミさん……って、まさか!?」ハッ

杏子「……思ってる通りさ」

杏子「まぁでも……魔女に打ち勝ってみんな元に戻る……そんな愛と正義が勝つストーリーってやつ?」

杏子「そんなんが実際に起こりゃ、みんな幸せだ。そうだろ?」

まどか「うん……うん」コクッ

杏子「頼むよ……アンタしかいねぇと見たからさ」

ほむら「待ちなさい」シュタッ

杏子「来たかい、ほむら」ニッ

ほむら「成功するかどうか分からない事に、まどかは連れていけないわ」

杏子「…………」

まどか「私は行くよ、ほむらちゃん」キッ

ほむら「……危なくなったら、すぐにでも連れ出すわよ」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん」

杏子「すまないね……」スッ

杏子「くうかい?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:47:48.35 ID:BUmAPVwAO<> ――――

杏子「ほむら」ボソッ

ほむら「なに?」

杏子「失敗するんだろう、アタシ」

ほむら「――――っ」

杏子「そうかい……まぁ、そうだろうな」

杏子「でも、やってみたい。希望が見えないからって、諦めたら絶対にそれは掴めないから」ヘヘッ

ほむら「杏子……」

杏子「マミを頼むよ。アタシはさやかを何とかしてみるからさ」ニコ

ほむら「分かった……わ……」ググッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:49:11.53 ID:BUmAPVwAO<> ――――魔女の結界、黄金の草原。

一面に、黄金の穂が揺れる草原。
それが巴マミが作り出した結界だった。

ソレ以外に何もない、地平線は遠く、空には焼けた夕方があった。

ほむらは、そこに一人で立っている。

「…………」

「(魔女になった魔法少女が、自我を取り戻し、かつソウルジェムに戻ったなんて話は未だかつて無い)」

「(いや、しかし――)」

思考の波から一度上がり、誰とも無く呼び掛けた。

「インキュベーター」

「なんだい?」

間発入れずに帰ってくる声に、思わず笑いが口から漏れてしまう。

この白髪の少女はいたく私がお気に入りのようだ。

「魔女って何?」

「魔法少女が絶望の末に、姿を変えた存在さ」

「絶望って何?」

「君たちが感情エネルギーを使いきった状態の事だね。幸福から不幸に変わる瞬間に、良くそういった状態に陥るようだ」

「…………ふむ」

顎に手を当て、思い出す。
魔法少女でありながら、魔女の結界を構築した人物を――

『こうなる事で、キミを護ることができるならば――』

――知っている。

『私は、安らかに絶望できる!』 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:50:24.10 ID:BUmAPVwAO<> ほむらは、自分の突飛な理論に苦笑してしまう。
もしそうなら、暁美ほむらは――既に魔女だ。

「魔法少女は緩やかに魔女になっている存在……という事かしら。もし、そうだとすれば――」

「だからどうしたと言うんだい?」

インキュベーターの問いかけには答えず、しかし自分は問いかける。決め手の一撃を。

「インキュベーター、じゃあグリーフシードって、魔法少女にエネルギーを補充するモノなのかしら」













「そうだよ」

斯くしてほむらの策は成った。

彼女の背後には、甲冑を纏った銃騎士が居て。

両手には、見覚えのあるマスケット。

ほむらはそれに向かって言った。

「帰るわよ、マミ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:50:59.03 ID:BUmAPVwAO<> ――――マミ

ここはどこかしら?

だれもいない。

だれもいない。

ゆうひがキレイ。

あ、そうだ。

かえらなきゃ。

パパとママがまってるの。

「パパとママはしんだよ」

そうだった。

わたし、ひとりぼっち。

ずっと、ひとりぼっち。

かえりたい。

かえれない。

もどりたい。

ここから、もどりたい。

わたしをひとりにしないで。

だれかわたしといっしょにいて。



あけみさん?

あけみさんだ。

いっしょにかえりましょ?

いっしょにいましょ?

なんでじゅうをむけるの?

あ、そうか。

あなたは魔女ね。

なら、やっつけなきゃ―― <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:52:33.41 ID:BUmAPVwAO<> ――――金色の決闘。ほむら、マミ。

「がっ――」

ほむらが拳銃を手に取った瞬間、甲冑は目の前に移動していて、ほむらを強くマスケットで打ち付ける。
紙切れのように吹き飛ばされ、強かに背中を打ち付けた。

「(速い、重い、鋭い――)」

巴マミは、強い。
それは祈りの純粋さより為っていた。

さやかのように思い人の為ではなく。

杏子のように家族の為でもなく。

ほむらのように友の為でもない。

ただ純粋に、自分の為に。
生き物として、嘘偽りの混じる余地の無い、『生きたい』と言う祈りが、彼女を強者たらしめていた。

故に、その魔女は強い。

「くっ……」

ほむらには案があった。
自分の手持ちのグリーフシードで、魔女になった巴マミを浄化しきる事だ。

数は、凡そ6000。
あの頃の自分とは比べものにならない量。

やってやれない事は、無い。

「いくわよ――」

極力時間停止は使わない。
隙が出来た瞬間に、全てを注ぎ込む為だ。

ほむらは地面を蹴って、高く空へと舞った。

手には剣を。肩には翼を。

「『アロンダイト』――」

火花が散って、しかし一撃を止めたマスケットには傷ひとつ無い。

「マミ――昔話を、しましょ?」

武具限定のそれが、始まった。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/27(月) 01:53:35.80 ID:BUmAPVwAO<> 今日は特急で終了。またね。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/27(月) 02:07:07.82 ID:IC5t8jFDO<> おつおつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りしま<>sage<>2011/06/27(月) 02:07:08.76 ID:RLckscIro<> おつおつ
最初のライトな感じが失踪したな
そろそろ遡行も頭に入れるほむほむ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/06/27(月) 07:41:13.78 ID:k3UfRy1No<> お疲れ様でした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<><>2011/06/27(月) 17:02:27.32 ID:CKTHl0Kko<> マミさんの豆腐メンタルは相変わらずだったか……
ショウさん……。・゚・(ノД`)・゚・。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2011/06/27(月) 17:41:22.60 ID:TOynbX7w0<> >>475
sageなさい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<><>2011/06/27(月) 18:23:50.95 ID:1LYCyS5Xo<> ショ/ウまたはシ/ョウ…か <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/06/27(月) 18:24:28.99 ID:1LYCyS5Xo<> すまんなんかチェック外れてた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2011/06/27(月) 20:22:26.04 ID:mRTJZYH0o<> >>1の注意書きが遠く見えるな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/27(月) 20:59:57.50 ID:EwASZUgIO<> いいね、もっとだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方)<>sage<>2011/06/30(木) 18:05:50.23 ID:bHaIZ6XAO<> 落ち? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/30(木) 19:07:47.20 ID:/Fn2+K+D0<> もう書かないの? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)<>sage<>2011/06/30(木) 22:38:18.67 ID:BYwG27jMo<> 数日くらいで急かすなよwwww <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/06/30(木) 23:59:58.05 ID:Tnn84IcAO<> ちょっとテンション上がってきた。投下開始。 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:02:57.85 ID:DatOHEcAO<> ――――杏子サイド

「へへっ……お出ましだぜ」

「さやかちゃん……」

二人の眼前には、上半身にマントと鎧を纏った人魚がいた。
紛れもなく、美樹さやかが魔女になった存在である。

その性質は、『恋慕』。

魔女が呻き声を上げて、手に持った剣を振りかざした。
至るところから車輪とも歯車とも分からないそれが、彼女らに襲いかかる。

杏子は自分の槍の柄を床に立て、護りを祈った。
魔女とまどかの間に、堅牢な網目の防壁が出来上がる。

「ビビるな、何も気にするんじゃねぇ……ただ呼び掛けるんだ!」

自分の回りを取り囲む車輪に大して、杏子は槍を構えた。

「お前は傷つけるなって、ほむらからも言われてるし、なぁっ!!」

そして、いつ終わるかすら曖昧な、輪廻とのダンスパーティーに参加して、踊り始める。

まどかがかつて友だったモノに呼びかける声を、バックグラウンドミュージックにして。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:11:24.94 ID:DatOHEcAO<> ――――魔弾の舞踏

「(厄介ね……銃火器の効果が薄い)」

巴マミだったモノは、正しく化物だった。
特筆すべきはその速さである。

魔女とは基本的に緩慢な個体が多い。
圧倒的な何かや、大勢の手下を従えている場合が多く、つまり自らが素早く動く必要は無いからだ。

しかし目の前の魔女は違う。

孤独の魔女、その性質は『孤軍奮闘』。

ただ一人で。

常に一人で。

強くあろうとした結果の成れの果て。

故に速さだけでなく、単体としての火力も高い。
マスケットを連射してくる魔女なんて、通常存在しないのだ。

そして、大きくない。

人間だった事のサイズほぼそのままの魔女であるが故に、小回りと小手先が効く。
的確に急所――左手を狙ってくるのには肝が冷えることだろう。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:17:29.03 ID:DatOHEcAO<> 「――くっ、またっ!?」

そして、もう一つ厄介なのが、魔女の背中に翼の如く追従する、浮遊しているマスケット銃だった。

時たま本体から離れたと思えば、自動でこちらの攻撃を迎撃したり、集まって盾になったり、はたまたこちらを囲んで一斉射撃を行なってくる。

随分と万能なようで、しかも数も自在とあれば、突破が厳しいのも言わずもながだ。

サブマシンガンの掃射を全て空中で叩き落とされる程度の精度なのだから更に恐ろしい。

「うぐぅっ……グリーフシードを……」

その上ほむらの両翼は魔力の消費が激しい。
グリーフシードを残さず喰らい尽くしてしまう可能性だって否定は出来ないのだ。

必要なのは、短期決着。

なら行動は一つ。
近距離での高速戦闘――さやかのような。

「『布都御魂』『数珠丸恒次』……」

ほむらの両の手に刀が握られる。
遠距離に大して、遠距離からの近距離で立ち向かった。

「まずは距離を――」

姿勢は低く、刀身は前へ。

「――詰めるっ!」

そして爆発的な跳躍で真っ直ぐ突進した。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:19:31.72 ID:DatOHEcAO<> 魔女が発砲するのに合わせて、マスケットがほむらを包囲し、時間差で全方位から射撃してくる。

だが、ほむらに当たらない。

迫りくるマスケットを片っ端から切り崩して金色の草原に直線を描く。

行き先は、魔女の足元。

まるで踊るようにステージを舞う、さながらバレエであった。

「(余計な事を考えず、切る斬る伐る!)」

西洋の剣は『切る』と言う観念に於いて、刀に僅かに水を開けられている。

金属だろうが問答無用で斬り裂く日本刀。
ほむらが持つ二振りはマスケットを胴から断ち切っている。


不意に、射撃ではなく打撃を加えてくるマスケットがあった。
咄嗟の事に対応出来ず、刀らは弾き飛ばされてしまう。

なら、別のそれを。

「『村雨』、『にっかり青江』!」

切り裂く度に水で己が身を清める刀と、斬るべきものを正確に斬り伏せる刀を、力として再び握った。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:20:57.06 ID:DatOHEcAO<> 前へ、前へ、前へ。

折れればまた握り、砕ければまた握る。

身体を捻り、ほむらは迅雷の様にマスケットの雨を抜けていった。

しかし、その魔女は雷すら絡めとる。

「な――」

ほむらの上半身がリボンでキツく縛られる。
両腕を封じられ、刀を取り落としてしまった。

魔女の周囲にマスケットが集まって、銃口が一斉にこちらを向く。
魔女も一丁マスケットを向けると、それは巨大な大砲になった。

――戦慄する。

「――『友衛』っ!!」

虚空からほむらの前に、美しいマスケット銃が舞い降りてきた。
それは鈍い音を立てて落下し、大砲の形態を取る。

魔女が必殺を発砲してくると同時に、ほむらは自由な足で撃鉄を――

「ティロ――」

蹴り上げた。

「――フィナーレ!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:23:43.53 ID:DatOHEcAO<> 激しい轟音と爆風が、射撃の相殺を物語っていた。
煙が互いを隠す。

今しかない。

何処からともなく降ってきた『作楽』がほむらを拘束していたリボンに切れ目を入れた。
解放された腕で、そのままその槍を掴んで直ぐ――牙突する。

その切っ先は魔女の兜の上半分を吹き飛ばした。

中身は無い。

ただ、その中にひっそりと――ソウルジェムの亡骸だけが佇んでいて。

「見つけたわ、見つけたわよ!」

ほむらは今や魔女に肉薄していた。
半分になってしまった頭の、顎の部分に蹴りを加えて、魔女は後ろへ倒れた。

「『爽』っ!」

ほむらの両手に、何処か懐かしい風貌の双剣が携わられる。

人魚の剣『爽』、その性質は恋慕。

倒れた魔女の両手に突き刺さり、地面に十字架を描いた。

動く事なぞ赦されない。

「――いくわよ!」

時間が、止まった。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:24:41.40 ID:DatOHEcAO<> ――――コンサートホール

「さやかちゃん、聞いて! もうこんなの止めよ? みんなと一緒に帰ろ……」

人魚の魔女はその言葉を聞かない。聞こえない。


喧しい羽虫を黙らせるかの如く、まどか達に向かって車輪を飛ばす。

――いや、事実、喧しい羽虫なのだろう。

「(くそっ……くそぉ……)」

車輪に翻弄され、確実に疲弊しながらも、杏子は懸命に耐えていた。

だが、不意に死角から襲い来る車輪も多く、じわりじわりと動きが鈍くなっていった。

「さやかちゃん……さやかちゃん……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:25:43.59 ID:DatOHEcAO<> ――――さやか

やっぱりきょうすけのえんそうはかっこいいね。

わたしずっときいていたいよ。

きょうすけ、すき。

だいすきだよ。

わたしは、なんのとりえもない。

わたしとちがって、きょうすけはすごいの!

だからきょうすけがすき。

なのに、なんでじゃまするの?

うるさくてちゃんときこえないよ。

おんがくはしずかにきくのがマナーなんだよ?

さやかちゃんだってしってるよ!

そんな――わるいやつは。

やっつけてやる! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:26:25.31 ID:DatOHEcAO<> ――――水際の金色

「やった……やったわ」

魔女の核にグリーフシードを当て続け、その残骸は光を取り戻していた。

優しい、優しい黄色の宝石。

慈しみすら隠ったそれを、大切に取って――時間を動かす。

耳をつんざく、金切り声。

「ィィィアアアアァァァァ――――!!!?」

魔女の叫び声だった。

音に弾き飛ばされ、ほむらは地面で受け身を取る。

魔女は手が潰れるのも構わず、無理矢理立ち上がった。

地面に刺さりきりの『爽』がほむらの盾へと還る。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:27:14.81 ID:DatOHEcAO<> 銃も持たず、身体一つで奇声を上げながら体当たりしてくる魔女を、一瞥。

「もう、ただの化物ね」

刀が再度構えるほむら。
名は『鬼丸国綱』。

低く低く腰を落とし、突進して来たその化物に刀身をなぞらせる。

半身になって突撃を躱して、通り抜けた化物は――細切れになって崩れた。

「自惚れるな。巴マミが強いだけで、決してお前は強くない。見るにも絶えない――疾く往ね」

ほむらは満足そうに、そして悲しんで、巴マミのソウルジェムを見た。

足元に転がる黒く染まったグリーフシードの数はおよそ『5000』。

ほむらの手元には残り1000弱。








あと一人の魔法少女を救うのに、遠く及ばない数だった。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:31:08.26 ID:DatOHEcAO<> ――――崩れ行くさやかの世界

「さやか、目を覚ましてくれ!さやかぁぁぁぁ!!」



車輪は留まる事を知らない。
回る運命は思い出だけを乗せて、しかし未来へとは転がらない。



「さやか、ちゃん……ぐぅぅっ、お願いだから――」


転がれない。
転がりたい。


「――さやかぁぁぁぁっ!!」



でも、もう何も届かない。
何も知る事などない。



「アンタ、信じてたんだろ――この力で、人を幸せに出来るって!」



今はただ、彼の演奏の邪魔をする存在を許さない。



「頼むよ、神様。こんな人生だったんだ――」



崩れる世界は、より深くへ。



「――せめて一度くらい、幸せな夢を見させてくれよ……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:32:24.84 ID:DatOHEcAO<> ――――

魔女とコンサートホールて二人きり、なんてのも悪くない。

杏子「……そう思わないか、ほむら?」

ほむら「杏子……」

まどかは気を失っていて、それを抱き抱えるようにほむらは現れた。

杏子「マミはどうだった?」

ほむら「成功よ。巴マミのソウルジェムは蘇ったわ」

杏子「っ!?――そりゃあ上々だ!」

叫んで、彼女は優しく笑う。

杏子「……でもさやかは無理らしいな、やっぱり」

ほむら「っ」

杏子「そういう顔してるから、さ」

ほむら「……魔女にはソウルジェムの残骸が何処かに埋め込まれているようよ。それにグリーフシードを当てて浄化すれば、ソウルジェムは輝きを取り戻す」

杏子「私の手持ちは17個……マミにはどのくらい必要だったんだ?」

ほむら「……5000個。私の手持ちはおおよそ1000しか無いわ」

杏子「そりゃあ無理だな……なぁに、気にするなよ……ダメでもともとだったんだ」

ほむら達と杏子の間に壁が出来る。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:33:04.87 ID:DatOHEcAO<> ほむら「杏子っ!」

杏子「その子を頼むよ。アタシの独り善がりに付き合わせちまった……」

ほむらは歯を食い縛る事しか出来ない。

ほむら「私、やり直すわ。今度はみんなで――」

杏子「バカ言ってんじゃねぇよ」

だけど彼女は笑顔で。

杏子「アンタの大事なのは、その子だろう?……なら、アタシらなんて捨てていけ」

リボンを解いて、槍を構えた。

杏子「ただ……また失敗して、アンタが過去へ戻るんなら――アタシたちを助けてくれよ」

訴えかけるそれは、せつない。

リボンがほむらの元にゆらゆらと舞って、堕ちた。

杏子「その時はソイツを、そのアタシに渡してくれりゃ――こちとらこれ幸いってね」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:34:16.70 ID:DatOHEcAO<> ほむら「杏子……」

杏子「さぁ行け。アンタにはまだやる事が――」

彼女はもう振り返らない。

杏子「――あるんだろう?」

だから私も振り返らない。

まどかを抱えて走る。

不愉快だ。

自分自身が、酷く不愉快だ。

ほむら「不測の事態に……どうしてこうも私は弱い……っ」

ほむらが十分に離れてから、杏子は槍を構えた。

巨大な槍が足元から競り上がり、その上で凛と立っている。

杏子「一緒にいてやるよ、さやか」

杏子のソウルジェムが砕けて、

杏子「ひとりぼっちは、さみしいもんな」

凄まじい爆発が二人を包んで――

――後には安らぎが残った。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:34:52.42 ID:DatOHEcAO<> ――――

ガシャンッ

上条「ん?――わっ!?」ドキッ

上条「『クリア』が……バラバラになってる……」

上条「何だろう。すごくザワザワする……」

上条「さやか……?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/01(金) 00:37:52.11 ID:DatOHEcAO<> 投下終了。
気付いたら500だ……どういう事だってばよ。まぁでももうすぐ終わる

とでも思ってるならそれは大間違いだよ!まだあるよ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2011/07/01(金) 01:02:52.99 ID:cdyYjPdeo<> なんでおれのあんこちゃんすぐ爆発してしまうのん? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 01:15:46.90 ID:bO8Z8B38o<> お疲れ様でした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)<>sage<>2011/07/01(金) 01:22:30.80 ID:j3sFfn/AO<> 乙……

まあまどかがうまく契約してくれれば問題ないよな?
そう、だよな……? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2011/07/01(金) 01:53:10.10 ID:1CeQrdvFo<> 同じ武器が二本ダブったから一本武器屋に売りに行こうぜ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(佐賀県)<>sage<>2011/07/01(金) 12:40:37.11 ID:K/FKe0h80<> 乙

あぁ、最初の頃の明るい感じがなつかしい。どうしてこうなった… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)<>sage<>2011/07/01(金) 12:42:33.84 ID:OdXlORyJo<> バカ…エロ…?
乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/01(金) 18:05:40.49 ID:ACM2YnOIO<> 確かにバカエロだが、
容赦ないところもよいな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/07/01(金) 22:30:05.28 ID:jAdHN3SF0<> >>1はこの子の七つのお祝いにを知っている気がする…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/01(金) 23:12:03.23 ID:zhQJY5dDO<> 今更だけど上條じゃなかったっけ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/02(土) 04:16:59.61 ID:mN6f1r6SO<> 上条に改訂されたよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/02(土) 08:53:06.70 ID:d0IKYsdIO<> 乙っちまどまど! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2011/07/02(土) 11:41:50.02 ID:lqgktClFo<> え、いつの間にか改訂されたの? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2011/07/02(土) 11:58:45.97 ID:g2L0dwJDo<> もう公式サイトなんかでも全部上条だぜ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/02(土) 21:48:05.59 ID:UC1PD4fE0<> なぜだろう、このをほむほむを応援をしたくない自分がいる… <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/03(日) 16:59:32.13 ID:wX7T02VAO<> 普段いない時間にこんにちは!

投下開始するよ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/03(日) 17:00:10.32 ID:wX7T02VAO<> ――――逃げるほむらと魔女の軍勢

ほむら「はぁっ……はぁっ……」

爆音を背中に聞きながら、ほむらは結界を駆けていた。

が、結界を抜けた先にも結界があって。

結界結界結界結界。

上も、下も、右も左も前も後ろも。

ほむら「――振り切れなかった……仕方ないわね」

まどかをそっと地面に下ろした。

ほむらは自分の盾の中から、ヌルリとマミの身体を取り出す。
さっき取り戻したソウルジェムを握らせて、



腹を蹴り上げた。



マミ「ぐげっはぁっ!!?」

ほむら「起きたわね、マミ」

腹を抱えて踞るマミを尻目にほむらは身構えた。
マミは目を白黒させている。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/03(日) 17:00:58.74 ID:wX7T02VAO<> マミ「え――なんで。私、魔女に――」

ほむら「魔女は人へ還れた。それだけよ……さぁ、一つだけ頼まれてくれないかしら?」

マミは戸惑いを隠せないようだが、そんなにゆっくりしている暇も無い。

ほむら「まどかを……安全な場所へ。出来れば結界の外へと送り届けてあげてもらえないかしら」

マミ「わ、分かった……けど、貴女は?」

ほむら「……貴女を引っ張り上げるのに使ったグリーフシードは約5000。意味は分かるわね?」

マミ「――っ、そんな!いけない――いくら貴女でも!」

ほむら「喧しい。いいから行きなさい」

マミ「でも――」

ほむら「行って!」

マミ「……分かったわ」

マミは変身し、身体が以前と変わりない事を確認した。
まどかを抱え、結界の反応が薄い方へと走る。

ほむらはそれを見送って、深く溜め息をついた。

クルリ。

右手に『作楽』。

クルリ。

左手に『爽』。

ほむら「二人とも……私を守って」

暁美ほむらを、5000の魔女が見つめていた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/03(日) 17:01:31.74 ID:wX7T02VAO<> ――――マミ

訳が分からない。

自分はもうとっくにダメだったはずだ。

だと言うのに、心は驚く程穏やかで。

ソウルジェムは、元より綺麗に輝いてる。

「――――」

使い魔の群れか。

マミ「――まだ生きろと、言っているのね」

マミはまどかを抱いて、ただ前へ歩いていただけだった。

使い魔が一斉に飛び掛かってきて――一斉に爆ぜた。

マミの周囲を自由自在に舞う、マスケットの羽。

背中には、金色な銃の翼。

機械的で、神秘的なそれは、確実に魔女のモノだった。

気付けば巴マミの両腕はガントレットに覆われていて、それがますます孤独の魔女をイメージさせていた。

マミ「魔女と魔法少女はイコール……」

マミ「なるほどねぇ……」

歩みはゆったりとしたモノだった。
使い魔が片っ端から飛んできては、一匹残らず撃退されている。

マミ「半魔女化……ってところかしらね。随分便利だわ」

ソウルジェムはますます輝きを増している。

マミ「魔法少女としての攻撃が穢れを溜め込み、魔女としての攻撃は穢れを吐き出している」

マミ「……永久機関みたい。化物ね、私」

もう使い魔は一匹も飛んでこれなかった。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/03(日) 17:02:58.90 ID:wX7T02VAO<> ――――時の魔女、ほむら

ほむら「――っ、二千!」

錫杖を魔女に叩き付けて、ほむらはそう叫んだ。
様々な意思が渦巻く混沌とした空間は、居るだけでスタミナを奪っていく。
ほむらは目に見えて疲労していた。

ほむら「『方天戟』!」

背後から組みついて来た使い魔を振り払い、戟で切り払う。
そのまま後ろの魔女を突き貫いた。

獲物を戻す間もなく、隙を見せたほむらに魔女たちが飛び掛かる。

ほむら「『赤兎』!」

馬の形をした赤色の霞がほむらを乗せてその場を走り去った。
行き先に見える魔女の首を、ほむらは馬上から切り飛ばす。
宙返りしてそれから飛び降り、霞は別の魔女に突撃して爆発を起こした。

爆煙に紛れて触手がほむらを襲う。
戟は弾き飛ばされ、触手に右足を絡めとられてしまった。

空中に放り上げられる。

一斉に魔女らが手を、手を伸ばしてきた。

ほむら「マズ――『ミョルニル』『レーヴァティン』『骨喰藤四郎』『ブリューナク』『ロンゴミアント』『爽』――!!」

自棄になるが如く、武器の名を叫ぶ。
空から雨の様に降り注ぐそれらが、ほむらに寄った魔女を薙ぎ払った。

柔らかく、羽を使って着地する。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/03(日) 17:03:33.68 ID:wX7T02VAO<> ほむらの手を離れた武器は、また盾へと帰った。
ただ『爽』だけが、ほむらを守るように二本、傍に浮いている。

まだ魔女は半分以上。
グリーフシードは、残念ながらまだ余裕がある。

ほむら「いい加減帰って休みたいわ……私と踊るには役者不足、なの、よっ!」

『爽』を構えて、再度魔女を切り裂いた。

ほむらの翼は、まだ白い。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/03(日) 17:04:48.15 ID:wX7T02VAO<> やっべ今日バイトじゃん。中断。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/03(日) 17:05:47.03 ID:ndR1fU8XP<> いってらりん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2011/07/03(日) 17:08:57.42 ID:HEOasAw+o<> 戦力チートすぐる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/07/03(日) 22:22:35.51 ID:yf8UuQfRo<> 乙っちまどまど! <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/03(日) 23:38:59.54 ID:wX7T02VAO<> ただいまー、お待たせしたぜ。

再開。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/03(日) 23:40:23.52 ID:wX7T02VAO<> ――――結界の外、驚く程平和なそこ

マミ「……よいしょっと」ポスッ

まどか「う……ううん」

マミ「大丈夫、鹿目さん?」プニプニ

まどか「う……マミ、さん――マミさんっ!!?」ガバァッ!

マミ「キャッ」ドッキリ

まどか「マミさん……?本当に、マミさんなんですね……?」ポロポロ

マミ「――えぇ、そうよ」コクッ

まどか「じゃ、じゃあさやかちゃんも――」

マミ「それは知らないわ」フルフル

まどか「えっ」

マミ「私が目覚めた時は、既になんだか切迫していたようで……訳も分からず暁美さんに気絶した貴女を任されたの」

まどか「そう……ですか」

『ちょいとそこのお嬢ちゃんたち』テレパシー <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/03(日) 23:50:47.31 ID:wX7T02VAO<> マミまどか「えっ」クルッ

赤兎『やぁ』ウマー

マミまどか「」

赤兎『おい……固まらないでさ、コイツ頼むよ』セナカニホムラ

ほむら「――――」ヒュー、ヒュー

マミ「あ、暁美さんっ!?」アセアセ

まどか「よっ、こいしょっ」ダキッ

ドサァッ

まどか「大丈夫ほむらちゃん!しっかりして!」ユサユサ

赤兎『よしよし、良かった。あのヒゲみたいに死なれちゃ困るからな……んじゃ』シュウゥ……

マミ「あっ……消えちゃったわね。それより……暁美さんの消耗が酷いわね」

まどか「何とかなりますか!?」

マミ「もちろん。ちょっと待ってね……」ポワー

ほむら「う……うう、巴マミ……?」ググッ

マミ「えぇ、私よ。分かる?」

ほむら「……休みたい、何処か、落ち着ける場所で……」ホム……ホム……

まどか「ほむらちゃん、杏子ちゃんとさやかちゃんは……?」

ほむら「…………死んだわ」

まどか「――そんなぁ」ビク

まどか「そんなのってないよぉ、あんまりだよぉ――」ヒッグヒッグ

ほむら「それも含めて、話したいの――私の家、連れていってくれないかしら、マミ」

マミ「……分かったわ」コクリ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/03(日) 23:59:14.09 ID:wX7T02VAO<> ――――ほむら宅

ほむら「――と言う訳よ」ホムッ

マミ「魔法少女と魔女の差はエネルギーの有無と使用方法なのね」

まどか「……ほむらちゃんは、一度成功したのに、何故戻ってきたの……?」

ほむら「まどかが改変した世界は、確かに限りなくベターだったわ」

マミ「でも……」

ほむら「そう。私にとってそれはベストでは無かった。まどかが居ない世界は……寂しかったわ」

QB「その寂しさを紛らわせる為にボクを強姦したのかい?」きゅっぷい!

マミ「――キュゥべえ!」

ほむら「失せろ、今大事な話をしているのだから」チャキッ

まどか「――ごう、かん?」

QB「そうだよ、暁美ほむらはね――」

パンッ

ほむら「私が話し終わるまで口を挟むな。次は当てる」

QB「やれやれ、じゃあ大人しく待つとしよう」フゥ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:04:35.37 ID:rFHR/pJAO<> ほむら「ふんっ……」フイッ

まどか「でも、じゃあ……私が皆を助けたのを……ほむらちゃんは無駄にしたの?」キュッ

ほむら「……そうよ。自己満足の為にね」

まどか「そんな……酷いよほむらちゃん……」プルプル

ほむら「……そう思うなら、また貴女は全てを救えばいい。貴女にはそれができるわ」ホムッ

まどか「え……」

ほむら「だけど、まどかを一人なんかにはしない。宇宙だろうと何処だろうと連れて帰るから、覚悟なさい」

ほむら「……その後で、ゆっくり友達をやらせて、くれないかしら」

まどか「……ほむらちゃん」

マミ「……」

QB「終わったかい?終わったなら話をしていいかな?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:09:38.17 ID:rFHR/pJAO<> ほむら「……好きにすれば?」

QB「まどか、キミの持つ感情エネルギーは素晴らしいモノだ。それは確実に宇宙に貢献できるレベルのエネルギーなんだ」

QB「キミが普通に契約してくれれば、これ程宇宙の為になる事は『無』いよ!」きゅっぷい!

QB「ボクとしては是非とも魔女になってもらいたいんだ!」

まどか「……訳わかんないよ、キュゥべえ。それって、死ねって言ってるようなモノなんだよ……?」

QB「キミたちは宇宙の寿命の為に死ねるんだよ? どうしてそれを躊躇うのか、ボクにこそわけがわからないよ」きゅっぷい

マミ「私たちは貴女の家畜じゃないわ!」ガタンッ

QB「家畜か。面白い言い回しをするね。キミたち人間だって、豚や牛を捉えて自由を奪って子を孕ませて食べてるじゃないか」

QB「それに比べれば、ボクたちは酷く良心的だと思うんだけれど」

まどか「そんな……」

QB「キミたちはいつもそうだ。真実を伝えるとボクに恨み言を言う」

QB「だからボクをレイプするのかもしれないね」

まどか「え?」

ほむら「ちょっと待ちなさい――」

QB「暁美ほむらもマミもさやかも随分とボクをドロドロにしてくれたモノさ。ひどいんだよ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2011/07/04(月) 00:11:57.00 ID:+7cM2q9O0<> 黙れオナホ <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:17:00.12 ID:rFHR/pJAO<> まどか「えっ、えっ……だって女の子同士――」

QB「暁美ほむらに聞いてみればいいんじゃないかな?」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「っ」ドキッ

まどか「……本当?」

マミ「……私は説明出来ないわよ」

ほむら「……」

QB「暁美ほむらはなんか気合いで生えるらしいよ」きゅっぷい!

まどか「え」

QB「陰茎がね」キッパリ

QB「そういえばキミたち人間は、好意的に見ている相手を衝動的に抱きたくなるんだったね」

QB「大変だよまどか。暁美ほむらに強姦されてしまうよ?」

まどか「…………」ヒキッ

ほむら「そ、ソイツの言う事に耳を貸しちゃダメっ」ホムホムッ!?

まどか「……でも生えるんでしょ?」

ほむら「………………えぇ」

QB「ほら、こんなアブノーマルな魔法少女は信用ならないよ。だからボクと契約しようよ!」パタパタ

まどか「……キュゥべえも十分ボロが出てるよ。ほむらちゃんは、何でキュゥべえにそんな事したの……?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2011/07/04(月) 00:21:08.56 ID:+7cM2q9O0<> 何でって…

何でだっけ?
…ノリ? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:23:37.75 ID:rFHR/pJAO<> ほむら「それは……ほむほむしかじかなのよ」ホムホム

まどか「ソウルジェムの汚れ、かぁ……だからって」

ほむら「魔法少女にとってグリーフシードの節約は自己の延命と同義よ」キリッ

まどか「ふーん…………まぁ、つまり私が契約すれば、みんな助かるんだよね?」

ほむら「かいつまんで言えば、そうね」

ほむら「だけれど、ワルプルギスの夜が来るまでは契約しないで欲しいわ」

まどか「何故?今すぐ契約して、さやかちゃん達を助けなきゃ……」

ほむら「今貴女に何かの手違いで魔女に為られたりしたら、正直私でも厳しいわ」

まどか「ほむらちゃんでも、なんだね」

ほむら「いいえ、貴女を倒せてもワルプルギスが無理だから」

QB「へぇ、まるで魔女になったまどかすら圧倒出来るような口振りだね」

ほむら「……時期によるわ」ホムッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:31:53.75 ID:rFHR/pJAO<> ほむら「とにかく、ワルプルギスの夜を倒さなければ先は無いわ」

マミ「……鹿目さんには内緒じゃなかったの?」

ほむら「……正直に言うと――私はこの世界は『捨て』だと思ってるわ」

まどか「――ほむらちゃんっ!!そんなの、許せないよっ!!おかしいよほむらちゃん!!」ガシッ

ほむら「――喧しいっ!」バッ

まどか「っ」ビクッ

ほむら「――――はっ。いえ、ごめんなさい。確かにそうね……でも私は決めているの」

ほむら「まどかを救う為なら何だって倒す、誰だって殺す――それが例えまどかでも」

まどか「ほむら、ちゃん?――わけわからないよ……」

ほむら「その為に心は疾うに止めた。身体のみが目的に向かって動き続けてる」

ほむら「私がまだこの世界にいるのは、可能性を見つける為よ。得たありとあらゆる情報は次をより良い未来へ導くはずだから」

まどか「じゃあ何……ほむらちゃんは、私の為に、他の全てを認めないのって言うの?」

ほむら「えぇ」

まどか「――止めてよ!なんで私だけなの――他の皆はどうでもいいの!?」

ほむら「そんな事は無いわ。だけれど貴女が最優先なだけよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:34:37.92 ID:rFHR/pJAO<> まどか「じゃあ私は……ほむらちゃんに選ばれたから……?」

ほむら「選んだ訳では無いわ。私の友が、貴女であっただけ」

まどか「だから私を助ける……だから他は些細な事……そういうんだね」

ほむら「えぇ」

まどか「自惚れないでよ、ほむらちゃん!!」

ほむら「……」

まどか「そんな……そんな誰かを犠牲にした幸せなんていらない……」ダッ

マミ「――鹿目さんっ!」

ガシッ

マミ「――――何よ」

ほむら「放っておきなさい。まどかは自ずと答えを導き出すはずだから」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:35:30.09 ID:rFHR/pJAO<> マミ「……そうやって手の平の上で私たちを動かしていて、貴女は何を感じているの?」

ほむら「……さぁ、もう分からないわ」

マミ「でも、それじゃあ貴女まるで――」

QB「規模は小さいし目的も違うけれど、やっている事はボクと同じだね、暁美ほむら」きゅっぷい!

ほむら「ふふっ……そうかもしれないわね」

マミ「……貴女、おかしいわよ」

ほむら「……なら、私を救ってみせてよ。疲れ切った私を」

ほむら「正直に言うとね、未来より過去を戦った時間の方が酷だったわ」

ほむら「分かった事は、価値の無い人間の多さと――それに食い潰される価値ある人間の存在よ」

ほむら「この時代だって何も変わらない……貴女だって、あの男たちを殺した時……不思議と気が晴れなかったかしら?」

マミ「――――っ」

ほむら「そういう事よ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:38:07.83 ID:rFHR/pJAO<> マミ「……私の役割って何」

ほむら「私達はまどかの前座に過ぎない。ワルプルギスの夜を街へ近付けない様に、圧倒しましょ?」

マミ「……そう」

ほむら「私は、救われたい……『助けて、誰か』と願っても、誰も手を貸してくれない」

ほむら「だから自分でやっているだけなのに」

QB「ふぅ……さて、じゃあボクはまどかと交渉に行かなきゃ!」シュタッ

ほむら「ふふっ……清々頑張りなさい、インキュベーター」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:38:50.08 ID:rFHR/pJAO<> ――――

マミ「つまるところ、貴女は私たちを駒としてしか見ていないのね」

ほむら「そんな事は無いわ。大切な友人よ?」

マミ「よく言うわね」

ほむら「……だって、もう分からないのだもの」

ほむら「ぬくもりとか」

ほむら「優しさとか」

ほむら「喜びとか」

ほむら「どうやって感じていたのか、それすら曖昧で」

ほむら「ねぇ知ってる? 人間って200年以上は精神が持たないらしいわよ」

ほむら「そこから、だんだん大事なモノを取り落としていく」

ほむら「永い時を生きた今の私がすがるモノはまどかしかいない」

ほむら「あの時の約束だけが、私を動かしている」

ほむら「もしかしたら、私はもう死んでいるのかもしれない」

ほむら「身体だけが、アンデットの如く動き続けているだけかもしれない」

ほむら「でも、きっと全てが終わって平和な日々が訪れれば、私は心から笑えると思う」

ほむら「それを願うのは、罪?」

ほむら「戦い続けた日々は、罰?」

マミ「暁美さん……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:39:53.30 ID:rFHR/pJAO<> ――――

ほむら「戦ってくれるのね」

マミ「……ほっては置けないもの。それに、魔女になった私がどれだけやれるかにも興味があるし」

ほむら「魔女?」

マミ「これよ」ジャキン、バサァッ

ほむら「――――ほぅ」

マミ「いわゆる半分魔女状態よ。マスケットが前より自在に動かせるし、火力もはね上がった。リボンも縛るだけでなく、色々出来るようになったわ」

ほむら「これは興味深いわ……魔女の力を取り込めるの?」

マミ「いや、どちらかと言うと……魔女だった自分を思い出している感じかしら」

ほむら「ふむ……なら、ワルプルギスの夜は任せてよさそうね」

マミ「え」

ほむら「そもそもワルプルギスは結界を張らないから、私は武器も羽も使えないのよ?」

ほむら「あんまり宛にはしないで」

マミ「……全く」ハァ

マミ「いい性格してるわよ、貴女」

ほむら「それほどでも」ホムリ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:40:56.29 ID:rFHR/pJAO<> ――――ワルプルギスの夜、予定日。沿岸

ほむら「…………」

スタッ

マミ「…………」ジャリッ

ほむら「来てくれたわね」

マミ「……まぁ、街を守らないといけないから」

ほむら「貴女は……もう少し回りを見た方がいいかもしれないわね」

ほむら「遠くばかり見ていると、足元の花を踏み潰してしまうわよ」ホムッ

マミ「そうね。なら貴女でも守ろうかしら」

ほむら「あら、それは光栄ね」クスッ

マミ「しかし……本当に来るの? 随分静かなのだけれど……」

ほむら「確かに妙ね。こんな経験は無いわ……」

マミ「…………」

ほむら「…………」

マミ「…………」

ほむら「…………」

マミ「……一つだけ、言い忘れてた事があったわ」

ほむら「?」

マミ「……助けてくれて、ありがとう」

ほむら「……どう致しまして」

マミ「……ふふ」

ほむら「ククッ」ファサッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:42:26.66 ID:rFHR/pJAO<> ――――まどか

まどか「ママには心配掛けちゃうけど……そんな事言ってられない、行かなきゃ!」タタッ

まどか「ママだって分かってくれた……キュゥべえ!」

QB「呼んだかい、まどか!」ピョコンッ

まどか「ほむらちゃんたちは戦ってるんでしょ?そこへ連れていって!」

QB「いや、それがね……ワルプルギスの夜が出ていないみたいなんだよ」

まどか「……どういう事なの?」

QB「ボクにもよくわからない。もうそろそろのはず、なんだ、けれ、ども……アレ?」フラフラ、パタン

まどか「キュゥべえ? どうしたの?」

QB「あ、れ、からだ、うごか、ない、や……どう、したのか、な」

まどか「キュゥべえ……?キュゥべえ!?」ユサユサ






インキュベーターの、真っ黒なチョーカーが、何かに変わって転がった。

まどかには、それが石ころに見えた。






QB「あれ……なんだ、ろう、これ……ボク……ボクは――」

まどか「キュゥべえ――?」

――――

――――

――――ワルプルギスの夜、開演 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:43:12.37 ID:rFHR/pJAO<> ――――沿岸

ほむら「――嘘」

マミ「市街地の方で反応よ! 急がなきゃ!」

ほむら「――分かってる!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 00:43:52.12 ID:rFHR/pJAO<> よっし今日の投下終わりー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/04(月) 00:44:13.00 ID:HjVUV5Elo<> お疲れ様でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/07/04(月) 00:55:08.35 ID:84HVrQdho<> 乙っちまどまど!
そうなっちゃうよね…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/04(月) 02:13:28.81 ID:CAjFF2yDO<> おつんこ
マスケット銃の羽ってHi-νガンダムのファンネル的な感じ? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 02:25:02.83 ID:rFHR/pJAO<> >>547
まさしくそれ。動きもそんな感じ。
今時の子的に言えばストフリなんだろうけど。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(四国)<>sage<>2011/07/04(月) 02:25:34.06 ID:rFHR/pJAO<> sage忘れすいませんでした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/07/04(月) 03:19:03.52 ID:wtrsT5d8o<> ストフリよりむしろケルディムのイメージだった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/04(月) 08:01:21.17 ID:XU+eFk1IO<> おつっす
オレ-νガンダム世代でマミ先輩たまらん
だが、やはりほむほむ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/04(月) 10:35:31.48 ID:lPgmFrYIO<> 乙
何処の電波をキャッチしたのか最初に浮かんだのはノブリス・オブリージュだったわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/04(月) 12:00:06.60 ID:CAjFF2yDO<> やっぱHi-νだよね
フリーダムみたいに横じゃなくて縦に展開されるファンネルがイカス <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)<><>2011/07/04(月) 13:35:43.33 ID:Rc7fewLAO<> Hiーνって紫と青とあるけどみんなどっちが好き?
俺は紫 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/04(月) 13:55:10.30 ID:qPCGTlyIO<> 卵じゃなくて首輪が何かなったのか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/04(月) 18:43:40.93 ID:pZvtAJywo<> アスカスレが落ちたんだけど <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/07/04(月) 18:49:20.12 ID:rFHR/pJAO<> あああやっちまったぁぁぁ!?チマチマ書いてたのにぃぃぃ <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:35:28.99 ID:rFHR/pJAO<> 仕方ねぇ……アスカは書き足してから再度立てよう。暫く後になるかな……

投下開始。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:41:27.30 ID:rFHR/pJAO<> ――――見滝原、半壊。瓦礫まみれの街

マミ「酷い……ボロボロね……」スタッ

ほむら「……ワルプルギスの夜が見当たらない……?」キョロキョロ

ほむら「それよりまどか――まどかぁー!!聞こえたら返事してぇぇぇぇ!!」ホムーッ!

『ほむ、ら……ちゃん?』テレパシー

ほむら「――まどかっ!」ガラガラ

ほむら「くそっ、くそっ、邪魔よ、退けぇぇぇっ!!」グググ……ガラッ

マミ「瓦礫は任せて、暁美さん」スッ

マミ「すぅ――ふぅ――」カキンッ

ほむら「(籠手?)」

マミ「ぃよいしょぉぉぉっ!」ガッ、ブォンッ

ズズゥン……

ほむら「……やるわね」ガッ、ガラッ……

ほむら「……いた!まどか、まどかぁ……」ガラララ……ダキッ

マミ「鹿目さん!……癒えて、お願いっ……」ポワンッ

ほむら「……まどか、誰の手を握っているの?」

まどか『キュゥべえも、埋まってるの……』テレパシー

ほむら「くっ、余計な手間を……」ガラガラ

ドシャッ

「」

ほむら「ほら、起きなさい……インキュベーター?」

「」カクンッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2011/07/04(月) 23:41:29.92 ID:Bl6eK5JAO<> ほむらたん萌え\(^o^)/ <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:43:33.35 ID:rFHR/pJAO<> ほむら「インキュベーター……インキュベーター!?」ユサユサッ

「」クテッ

ほむら「――死ん、でる?」

マミ「何ですって!?」


まどか「――――イヤァァァァァァァァァァ!!!?」

ほむら「――っ、どうしたのまどか!?」ハッ

まどか「あ……ママが……パパ……たっくん……」ガタガタガタガタッ

マミ「――まさか、爆心地はここだったの!?」

ほむら「――どういう事なの」

どういう事。

何?

知らない――

知らない――

マミ「暁美さん!!」

ほむら「っ」ハッ

まどか「キュゥべえ、キュゥべえ!!早く魔法少女にしてよ!!何でもするから!!早く魔法少女に――お願いだよぉぉぉ……」ユサユサ

「」

ほむら「ここまで言って、予備の個体も出てこない……くっ」ダンッ

まどか「やだよぅ、もうやだよぅ、魔法少女になるから許して……」メソメソ

ほむら「……まどか」

まどか「魔法少女に、魔法少女になれば……」

ほむら「まどかっ!」

まどか「ひっ」ビクッ

ほむら「……何か知らないかしら。インキュベーターは貴女と一緒だったんでしょう?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:44:20.85 ID:rFHR/pJAO<> まどか「キュゥべえ……キュゥべえ?」

まどか「そうだ――キュゥべえの首の、アクセサリーが」

ほむら「チョーカー……?」









まどか「ソウルジェムになって」

まどか「ほむらちゃんの後ろにいる魔女が出てきたの」






ほむら「え」クル





「アハハハハハ――」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:45:24.83 ID:rFHR/pJAO<> ――――ワルプルギスの夜、眼前

目があるのなら、視線が合っただろう。

そんな近さ。

逆さまの魔女が、私を見つめていた。

「マミ!!」

「オッケー!!」

金属同士が激しくぶつかる音がする。
マミが両の拳を合わせた音だった。

「ティロ――」

マミの周囲の小さなマスケットと、マミの前方に現れた巨大な大砲と、いつの間にか両手に握られていたロングバレルのマスケット。

それら全ての火線を、ワルプルギスの夜に集中させた。

「フィナーレッ!!!!」

激しく『殴打』してくる銃撃に、魔女は勢い良く海の方向へと吹き飛んでいった。

効いてはいないだろう。

「行くわよ!」

「待って、まどか……」

マミの言う事も最もだが、こんな状況で友を放っておけはしない。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:46:20.96 ID:rFHR/pJAO<> 「キュゥべえ、キュゥべえ、キュゥべえ」

無駄だと分かっているだろうに、インキュベーターの脱け殻に呼びかける友人を見て、久しぶりに『つらい』と感じてしまう。

「まどか……こうなってしまっては仕方ないわ。貴女は避難所へ逃げなさい」

「避難所なんて、とっくに潰れちゃったよ!!!」

まどかの言葉が突き刺さる。

「…………ほむらちゃんのせいだ」

「ほむらちゃんが私の邪魔をしなければ」

「私が早く契約できてたら」

「みんなは助かったんだ」

「ほむらちゃんのせいで」

「ほむらちゃんのせいで!!」



痛い。痛いよ、まどか。



「……出来るだけ、海から離れなさい」

まどかから目を反らす。いや、背ける。

「……行こう、巴さん」

「暁美さん……」

私は、酷く失敗してしまった。

慢心していたのだ、自分の力に。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:50:27.71 ID:rFHR/pJAO<> ――――海へと飛ぶ魔法少女二人

ほむら「(インキュベーターは魔法少女だったと言うの……?)」

ほむら「(あのチョーカーは、恐らく私たちで言う指輪に当たっていたのね)」

ほむら「(でも何故……感情が自分達に無いから私達に頼って――いや)」

ほむら「(自らが魔女になるのは嫌だから、私たちを使って――いやしかし合理的でない。インキュベーターらしくない)」

ほむら「(――しまった。そもそもそこから疑うべきだった)」

ほむら「(私たちはインキュベーターに与えられた情報しか知らない……嘘をついている可能性だって、あるに決まっていたじゃないの)」

ほむら「(いや、もしかしたら……『嘘を本当と思っていた』のなら、正直に嘘をつける……?)」

ほむら「――そもそもインキュベーターは」

ヒトなの?

ヒトじゃないの? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:51:14.29 ID:rFHR/pJAO<> ほむら「くっ……」

分からない。
情報が足りなさ過ぎる。

インキュベーターもまた、私たちと同じ魔法少女だったと言う事実以外、何も。何も。

ほむら「なら――」

インキュベーターには感情があった?

インキュベーターは人間だった?

インキュベーターも何かの為に――



ほむら「――願った」



QB『ボクの目的はね――』

ほむら「まさか」

QB『――キミたちの感情エネルギーを集めて、宇宙の寿命を伸ばす事なんだ!』

ほむら「まさか」

QB『キミたちは宇宙の為に死ねるんだ。これ程名誉な事はないよ』




『だからボクと契約して――魔法少女になってよ!』





<> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:52:33.28 ID:rFHR/pJAO<> ――――臨海

マミ「暁美さん……?」

ほむら「そう考えれば……」

インキュベーターの猫みたいな身体こそ、予備であり使い魔。

まどかがワルプルギスを浄化した後も、個として残り続けた……

しかし今、この時間で……私はインキュベーターを全て殺した。

つまり、もう魔法少女は生まれない。

魔女もいない。

そんな世界にまどかを生かせる!

ほむら「……地獄で仏ね」

マミ「えっ?」

ほむら「突破するわよ、マミ。アイツを倒してハッピーエンドを迎えるわ」チャキッ

マミ「――貴女本気?」

ほむら「えぇ。奴を倒せば、魔女の居ない世界が出来上がるはず……道は些か間違えたけれど、目的地には着けたみたい――」

パンッ―――― <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:53:57.76 ID:rFHR/pJAO<> ほむら「――――」

マミ「……目が覚めないならもう一発張り倒しましょうか?」

ほむら「……何が間違っていると言うの」

マミ「全てよ。鹿目さんの事を考えるなら、貴女がすべき事は一つじゃないの?」

マミ「っ」

マミがワルプルギスの使い魔を認識した瞬間、それは憐れにも弾け飛んだ。
使い魔程度で、魔女となった今のマミを捉えるのは不可能なのだ。

マミ「答えなさい、暁美ほむら!」

マミ「この世界を生きて、鹿目まどかは幸せになれるの!?」

ほむら「…………なれ、ない」ガクッ

マミ「……戻るといいわ」

ほむら「でも……」





「キュゥべえー!私はここだよぉー!!」





まどかの、声? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:55:52.87 ID:rFHR/pJAO<> マミ「――ビルの屋上に、鹿目さんが……ワルプルギスの夜が近過ぎる!」



「アハははハハはハはハははは」

まどか「キュゥべえだよね?キュゥべえなんだよねっ!?」

まどか「私のエネルギー好きにしていいから、魔法少女にしてよっ!」

まどか「はやく――――」

「アハハハハハ、アハハハハハ」



両手でまどかを包んで。

マミ「いけないっ!!ティロ――」







グチャ。







パシャンッ







なにかおちてきたみたいだ。

だれかの、あたま。

たかいところからおちてきたから、ひしゃげてしまっている。

マミ「――っ、フィナーレェェェェェ!!!」



あ、ああ、おそい。

だってもう、だって。

うわぁ。



久しく懐かしい感覚。

『絶望』



ほむら「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

もうこんな場所にはいられない。

私は盾を構えた。

マミ「――暁美さんっ!?待ちなさい、暁美――」





私は、時を巻き戻った。

優しい誰かが、抱き締めてくれるような、夢心地で。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/04(月) 23:59:31.57 ID:rFHR/pJAO<> ――――暁美ほむら、病室。全ての始まる前

ほむら「…………」パチッ

ほむら「…………」ムクリ

ほむら「……おはようなぎ……」ボソッ

ほむら「……おはようなぎ滅べ」ホムゥゥゥ……

ほむら「ううん」ブンブン

ほむら「しっかりするのよ、暁美ほむら……とりあえず、インキュベーターはほどほどにして、殺し過ぎないようにしなきゃ……」ホムッ

ほむら「やる事は多い……また始めからやり直しね」ストッ

ガチャッ

ほむら「……」テテテッ

「あら、無視かしら?酷いのね」

ほむら「?(ドア横に誰か立って――え?)」クルッ

マミ「やっほー。お見舞いに来たわよ、『暁美さん』」ニコッ





彼女の行動は、全くの『無』駄では『無』かった。





ほむら「巴、マミ……何故?」

マミ「貴女、勝手に行こうとするんだもの。慌てて抱きついちゃったわ」プンプンッ

ほむら「――――」ツウッ

ほむら「――あれ?」ポロポロ

マミ「……泣き虫ね」

ほむら「違うわ……目から水酸化ナトリウム水溶液出てるだけよ……」

マミ「……染みるわね」クスッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/05(火) 00:02:52.24 ID:UJv3OFJAO<> スレッドタイトル――ほむら「キュゥべぇをレイプしたらソウルジェムが浄化された」



『インキュベーターは優しい夢を見るか』

前編、完 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 00:04:34.78 ID:KUz83/0Zo<> おいどこの誰だ>>1に「バカエロ」なんて書いた奴は
>>1乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/07/05(火) 00:05:13.22 ID:wAl87nuqo<> 前編かよ長いなwwwwwww
後編楽しみ!乙です!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/05(火) 00:06:32.56 ID:nZ8Kr1O80<> 乙!
強くてニューゲームなマミさんが加わってわくわくしてきたぜ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/05(火) 00:07:20.03 ID:UR4mnBljo<> お疲れ様でした。
<> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/05(火) 00:07:37.41 ID:UJv3OFJAO<> って訳で半分ぐらい終わり。多分。
これ立てスレに書いた内容とはなんかズレるけど、まぁいいや。うん。

て言うか気付いたらまどか死んでた。
いつもキャラが勝手に動いてる感じで書けてるんだけど、ホント気付いたら死んでた。
死ぬ予定なんか無かったのに……

続き書いたらまた投下始めるから、依頼はまだ出さないよ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 00:07:42.85 ID:JicTE7GIO<> おいおいこれで前編だって……
中編後編ときたらと思うとオラワクワクしてきたぞ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)<>sage<>2011/07/05(火) 00:13:35.82 ID:vWQ1dYfho<> 甲冑マミさんぬぷぬぷ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県)<>sage<>2011/07/05(火) 00:20:54.78 ID:QgTD7NcAo<> >ホント気付いたら死んでた……

クソワロタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 00:41:07.00 ID:MXlamdwDO<> 久々にドキドキしてきた
続きが気になるよC <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/07/05(火) 00:42:02.27 ID:kExGb2N7o<> しかし、マミさんもタイムリープについてきたけど、この場合、マミさんは二人いるのか、魔女化の因果を上書きされた魔ミさんなのか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県)<>sage<>2011/07/05(火) 00:45:21.36 ID:Jw5OrXoro<> おつんこ〜
って、nageeeeee!
次回から「さらに強くてニューゲーム」ですね <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/07/05(火) 00:49:44.11 ID:UJv3OFJAO<> >>581
ほむらと同じように、記憶引き継ぎでその時間の肉体に戻る。

魔女になった事を覚えているから、半魔女化できるよ。
火力更にアップして小回り効く様になった強化マミさんって訳さ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/05(火) 00:56:36.08 ID:VkMvqY/uo<> マミさん無双始まるよー(^o^)/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/07/05(火) 00:58:46.89 ID:kExGb2N7o<> 何と言う胸熱展開!
もう、なにも怖くない がほむほむの台詞になりそうだwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 01:17:35.34 ID:kzAbefGIO<> 半魔女化・・・
魔法少女と魔女が合わさり最強にみえる

マミさんまじ厨二 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 01:34:58.28 ID:5F7rMsT8P<> こうやってひとりずつ救っていくと後3ループくらいしなくちゃならないな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/05(火) 01:49:32.23 ID:NeZ492APo<> 乙っちまどまど!
いやこんな話になるだなんてな!
続きも楽しみでござる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 03:09:37.59 ID:t5zP3GoDO<> 乙

これは熱い展開! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 05:27:01.28 ID:nnV8eGMmP<> どんなに強くなっても油断してジェム砕かれれば死ぬんだよな…ゴクリ

ていうか…まどかぁー…乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 07:32:17.74 ID:6/ciuigIO<> マミマミktkr!!!C <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2011/07/05(火) 09:26:25.46 ID:0NN5H1I8o<> 乙乙
マミさんなんか楽しそう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 10:07:36.69 ID:FeGIGQsIO<> マミさん素敵 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/05(火) 13:18:06.53 ID:3Y7jJ7Zyo<> ほむらにも自惚れてる所はあるけど一番自惚れてるのはこの時間のまどかだろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)<>sage<>2011/07/05(火) 14:30:17.75 ID:37KZ0vVAO<> 乙乙

確かに今終わった時間軸のまどかは少しひっぱたきたくなった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/05(火) 14:54:59.50 ID:XXhg65/8o<> 家族全員潰されたらあういう風にもなりそうだが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2011/07/05(火) 15:13:40.01 ID:9QuGB90so<> たしかに狂わないほうがおかしいよね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/05(火) 15:22:49.49 ID:XXhg65/8o<> なまじ希望があるから・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県)<>sage<>2011/07/05(火) 16:26:08.52 ID:QgTD7NcAo<> 青いのは救えないだろう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/05(火) 18:36:06.26 ID:aUxYaPCmo<> 安定のさやか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/05(火) 18:38:45.41 ID:b54avOmWo<> マミさん浄化して残りグリーフシード1000個程度になってるけど今度魔女化したら大変だな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/07/05(火) 19:10:44.21 ID:N7iRmA02o<> >>601
マミさんに関しては、ほむらほどじゃなくても前回の経験で少し擦れたし、自分で「穢れを溜めては吐き出す永久機関」って言ってるし、魔女化の心配はないだろ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/05(火) 19:13:03.38 ID:b54avOmWo<> >>602
あ、主語いれてなかったわ
マミさんじゃなくてさやかのことね

今回も魔女化するか寸前まで行く予感がするので <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/07/05(火) 19:23:08.01 ID:N7iRmA02o<> >>603
ああ、なるほど。
でも>>519あたりで新規にグリーフシードを貯めてるし、数はだいぶ増えたんじゃね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/07/05(火) 22:05:13.53 ID:pmwmgPK00<> 山陽ここにまで来て荒らすんじゃねぇよ。荒らすつもりはないとか、意識がねぇのかしらねぇけど、お前のせいで迷惑な思いする奴いることを忘れんな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県)<>sage<>2011/07/05(火) 22:24:00.28 ID:Jw5OrXoro<> 誤爆? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 22:26:39.65 ID:rTs/q+9uo<> 末尾0のキチガイ率は異常 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/07/05(火) 22:27:41.26 ID:pmwmgPK00<> いいえ、真実です>>560が他のスレで荒らしをしててな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 22:37:45.55 ID:5F7rMsT8P<> このスレでは荒らしてないんだから、スルーしろよ
この流れだとむしろお前の方が荒らしだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/07/05(火) 22:40:55.50 ID:pmwmgPK00<> 早めに対処しておいた方がいいんだけどなあ…AAだらけになるし…まぁ気をつけます <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)<>sage<>2011/07/05(火) 22:47:00.45 ID:vWQ1dYfho<> ウン、ソウダネ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 22:47:19.63 ID:xKCfJfsIO<> アスペなのは分かったから他所でやってくんないかな。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/05(火) 23:56:37.72 ID:VkMvqY/uo<> 期待 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/07/06(水) 00:02:24.83 ID:AwcL4IWAO<> すげぇ伸びてる……有り難い事だよね。

みんな仲良くね。>>605も気を使ってくれたのは分かるよ。ありがとう。
>>560も自分的には何も問題無い書き込みだから、あの、あれだよ、まったりやろう、うん。上手く言えないけれど。

ここまで書いて俺の末尾0な事に気付いた死にたい。



グリーフシードの事は触れてなかった事に気付いた。ここで書くのもなんだし次ほむらに喋らせるよ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/06(水) 02:52:49.58 ID:fVXDS1VTP<> 明らかに末尾0じゃなくてOな件 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/07/06(水) 10:54:15.18 ID:AwcL4IWAO<> 携帯だから分かりにくい……あれ、携帯なのに俺O……? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/06(水) 11:00:09.46 ID:3u/tXmkRP<> 携帯→0
PC→0
俺→P <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(熊本県)<>sage<>2011/07/06(水) 11:15:59.24 ID:uGwPgS+Ro<> 携帯の2ch専ブラ使ってみるといいよ
もう入れてるのなら失礼 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/07/06(水) 11:32:52.30 ID:AwcL4IWAO<> 専用ブラウザか……調べてみるよ。Pは何だっけ、p2だったかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/06(水) 12:13:33.94 ID:yXn0mQRbo<> うん。
で、専ブラが末尾o
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/06(水) 13:12:24.29 ID:1RMJGbYIO<> 後編も楽しみだのうw <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/06(水) 14:42:05.60 ID:+CbISl3SO<> これはいい厨二
読んでて清々しい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/06(水) 17:57:38.51 ID:+BWj+Uk6o<> そういえばほむほむが上条に楽器上げた意味がまるでなかった件について <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/06(水) 18:21:19.08 ID:8yHRKRrDO<> 上条クズ過ぎだろ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/06(水) 18:22:07.66 ID:sp/lTAgzo<> マミさん一歩間違えばガンキャノンかタンクになっちゃう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/06(水) 21:53:15.68 ID:e5ttkb6h0<> お前ら、QBガン無視でワロタwww


QB…毎回ワルプルギスになってたのか… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/07(木) 01:39:35.47 ID:BRrTCY7DO<> てっきりこの話は鬱バッドエンドにしか行かねぇと思って覚悟してたんだが、
前編…だと… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/07(木) 21:44:45.66 ID:14A7RFdL0<> 前編で・・・よかったよ・・・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/08(金) 20:58:18.86 ID:9D8HHvTD0<> マミさんは (下半身が)おとなに なった! → ちち力が1000P うぷした!
マミさんは くろまみになった! → あくの 力が    1000P うぷした!
マミさんは まじょか した!  → マ(ミ)力が    5000P うぷした!
マミさんは るーぷ  した!  → ほむほむと(ぴー)きょうだいに なった!

これからが楽しみだ・・・ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 00:06:16.65 ID:H/PtuHbAO<> もうそろそろかな?

しばらく後に始まるよ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/09(土) 00:12:52.31 ID:vIqNfnLQo<> ヒャッハー <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 00:28:35.06 ID:H/PtuHbAO<> ――――?

「やだよ……ボクを独りにしないで……」

「――なぁ、『――』」

「っ」

「前、しただろ?――宇宙の話」

「……うん」

「いつか宇宙も終わっちまうのかな……宇宙人がいるなら、会ってみたかったねぇ」

「ボクなら、ボクの能力ならきっと大丈夫だよ……だから――」

「ダメだ」

「何故!?」

「間に合わねぇよ。このままなら、俺は魔女になっちまう……お前を、殺したくない……」

「――っ。『最強』なんだろう……?」

「いやぁ……やっちまったね。『最強』ってのは、比較対象が居て始めて『最強』らしい……『全能』を願っておけば良かったな、ハハッ」

「そんな……そんなの、わけがわからないよ……」

「――生きろ」

「……」

「生きてくれ……少しでも長く……俺たちのいた、世界を……俺たちがいた、証を……」

「――分かったよ、生きる、生きるから! まだ逝かないで、ボクといてよ……独りは嫌だよ――寂しいよっ!」

「ありがと、う」



空に、薙刀が浮かんでいた。

それは、死に行く魔法少女の武器。



「さよならだ、『――』」

「待っ――――」

その黒き魔法少女のソウルジェムは、自らの武器によって砕けた。





世界に残されたソウルジェムは、たった一つで。

世界で動いている物は――

「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」

――泣いている彼女だけだった。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 00:38:21.03 ID:H/PtuHbAO<> ――――現在。白き魔法少女の未来への絶望と渇望される救済

QB「さあ、キミの魔法(チカラ)を試してごらん」

「――」パァッ

「(未来が見える……ここは、見滝原なの?)」

「(街が崩れていく……なんて力)」

「(あれが魔女だと言うの……?)」

「(これが私の運命だというのならば、なんとしても止めてみせるわ……)」

「(――――アレ、は?)」

「あ、あぁ――ぅああ……」ガクッ

QB「願いは叶ったかい?」きゅっぷい

「(……あれは誰にも倒せない)」

「(あれを解き放っては、いけない――!)」

QB「どうしたんだい、顔が真っ青だよ。具合でも悪いのかい?」

「織莉子」

織莉子「(どうすればいい――どうすればあれを阻止出来る!?)」

織莉子「っ」ピキンッ

織莉子「――キュゥべえ、いいお知らせよ」

QB「きゅっ?」ぷいっ

織莉子「私の魔法は、貴方の役にも立つみたい――貴方にとってとてもいい、魔法少女の素体がいるようよ」ニコ

QB「へぇ……それは楽しみだね」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 00:44:33.84 ID:H/PtuHbAO<> ――――杏子、何も知らず。

ズバッ

魔女「――……」

杏子「一丁あがりってな」シュンッ

杏子「しっかし……この街を受け持ってる魔法少女はいないのか?」

杏子「グリーフシード取り放題じゃねぇか。ここ、アタシのシマにしちゃおうかな」フゥ

少女「……」ウズクマリ

杏子「……ふん。(血まみれの死体……両親かねぇ)」

杏子「おい、ガキ」

少女「…………」

杏子「……」チッ

杏子「災難だったな……でも、現実なんてこんなもんさ。震えて泣いたって、死んだ両親は帰ってこないよ」

杏子「――生き残った幸運に感謝するんだね」

少女「…………」

杏子「……ふん」クルッ

スタスタ……ピタ

『おねえちゃん――』

杏子「……(何で妹の事なんて思い出しちまうかねぇ……)」カツ、クルリ

杏子「そんな顔したって、誰も助けちゃくれないよ」

少女「…………」

杏子「……あぁもう」ポリポリ

スッ

杏子「……くうかい?」

少女「…………」

杏子「…………」

少女「…………」

杏子「…………」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 00:50:15.88 ID:H/PtuHbAO<> ――――ハンバーガーうまい

少女「ハグハグ、ハムハフハフ、マミマミッ」ガツガツ!

杏子「……いいか。それ食ったらどっか行けよ、分かったな?」ハァ

少女「マミマミマミ……けほけほっ」ゴホゴホッ

杏子「ったく、しょうがねぇな……ほら、水飲め」

少女「ん、んっ」クピクピ

杏子「お前、がっつきすぎだろ……ちゃんと飯食ってるのか?」タラー

少女「ふぅ……」バブ、ポヨンッ

『なんで』

少女「ッ」ビクゥ!

『お前だけ生き残った!?』

少女「う、あ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 00:55:34.52 ID:H/PtuHbAO<> ――――杏子に壊された結界

少女「――う、ううん……ここは?」ムクッ

少女「……すごーい、ヘンなお花が咲いてるー」キョロキョロ

少女「パパとママは、どこだろ……」

ズル、グチャッ

少女「――ママ?」クルッ

「あ……あ……、いたい、いたい、たすけ――」

少女「――う、ワァァァァァァァァァァァァ!!!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 00:59:18.53 ID:H/PtuHbAO<> ――――

少女「ママ……パパ……」

杏子「……お前の両親を殺したのは、魔女って化物さ」

少女「っ」ハッ

少女「まじょ……?」

杏子「あぁ。それでアタシはそれと戦う魔法少女って訳さ」

少女「…………!」

杏子「まるでお伽噺みたいだろ?」

杏子「……でもな」

杏子「お伽噺みたいに愛と正義に溢れてるわけでも、まして救いがあるわけでもねぇ」

杏子「……居なくなっちまった家族も戻ってきやしない」グッ

少女「…………」

杏子「だから食い物だって、これからはお前一人で――」

少女「ゆま」

杏子「うん?」チラッ

「『お前』じゃなくて――」

ゆま「――ゆま。千歳ゆま」

杏子「……はっ、そりゃ上等な名前だ」ヘラッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 01:02:40.22 ID:H/PtuHbAO<> ゆま「おねえちゃんは、正義の味方なの?」

杏子「けっ、そんないいモンじゃねぇよ。そんなんはマミだけで十分――いや、何でもねぇ」ポリポリ

ゆま「じゃあ――わたしも戦えるかな」スタッ

杏子「あぁ?」

ゆま「わたしも魔法少女になって魔女と戦いたい!」

杏子「(……バカが)」ギリッ

杏子「くだらない事を言うもんじゃねぇよ」

ゆま「――だってパパもママも死んじゃったもん!わたしもうどこにも行くとこないもん!!」クワッ

ゆま「ねぇ、どうしたら魔法少女になれるの……わたし、何だってやるよ!」

杏子「……甘ったれんな」スック <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 01:08:58.49 ID:H/PtuHbAO<> 杏子「……文字通り、命懸けなんだ」

杏子「同じ命を懸けるなら、まっすぐに生きる事に懸けな」スタスタ

杏子「じゃあな」

ゆま「…………うぐ」プルプル

杏子「……」

ゆま「でも……だって、わたしひとりじゃ……だって、だって……」ヒグヒグ

杏子「…………」

杏子「…………」

杏子「……ったく、マジでしょーがないな。いいか、耳をかっぽじってよく聞けよ」

杏子「アタシは『おねえちゃん』じゃねぇ、佐倉杏子だ」ビシッ

ゆま「キョーコ?」

杏子「あぁそうだ。一人で生きる方法ならアタシが教えてやるから――泣くな」ポムッ

ゆま「うんっ」ニパッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 01:20:09.86 ID:H/PtuHbAO<> ――――見滝原、とある場所

QB「(お茶の間のみなさん、こんにちきゅっぷい。キュゥべえです)」シュッタシュッタ

QB「(何故ボクが体系に不適切なアスリート走りをしているかといいますと……)」シュタタタタ……

ほむら「逃げても無駄よ25000匹目!」マシンガンー

QB「(暁美ほむらが凄まじい剣幕で追ってきます。なにあれバイオ2のタイラントくらい怖いんだけど)」

QB「っていうか……」スタタ、ヨンソクホコウ!

QB『マミィィィィィィィ!!?近くにいるんだろう!?キミの知り合いの暁美ほむらがボクを殺そうとしてるよ!て言うか現在進行形で死にそうだよ!?』テレパッスィィィィ!!

マミ『まさかー(棒』

QB『いやこれマジだからァァァ!!耳毛懸けても良いからァァァ!!?』テレパシィィィ!

ほむら「死ねぇぇぇ、ガンダァァァム!!」ズキューン!!

QB「るいすっ」パタリッ

QB『ほら死んだ!!今死んだよボク!!?』テレパッ

マミ『まさかー(笑)』

QB『何が可笑しいんだよォォォ!!?ひぃぃ追ってきた!!?』

QB「にげ、逃げるよっ」トテテッ

ほむら「……ふぅ」カキンッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 01:21:06.79 ID:H/PtuHbAO<> スタッ

マミ「あら、こんなところで何をしているの?(棒」

ほむら「25000」ホムッ

マミ「……お疲れさま」フゥ

ほむら「別に?」ニヤ

マミ「……正直に言っていい?」

ほむら「?」

マミ「情報アドバンテージって、良いわね……」ホフゥ

ほむら「でしょ?」ホムンッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 01:23:03.92 ID:H/PtuHbAO<> ――――まどか、早朝

まどか「――ぅワァァァ!!……?」ガバァッ!

まどか「…………」ハァッ、ハァッ

まどか「……夢かぁぁぁぁ」フハァァァァ

――――学校!

早乙女「転校生よ!」クワッ

ほむら「暁美ほむらです、よろしく」ホムリ

中沢「(昏睡レイプしたい……)」

ほむら「……」チラッ

まどか「……夢の中で――」ハッ

さやか「お、なになにー……前世の恋人ー?」ニヤニヤ

まどか「――罵倒した、ような」

さやか「なにそれこわい」



――――邂逅、そして別離



ほむら「保険室に案内してくれないかしら」ホムッ

まどか「あ、うん。分かった、着いてきて」カタッ

――――

ほむら「ねぇ、鹿目まどか」カツカツ

まどか「なにかな?」テクテク

ほむら「貴女には――いや、長ったらしい言葉は不要かしら」

ほむら「護りたいモノがある?誰かの役に立ちたいと思う?」

まどか「それは……うん。そうなれたら、それはとっても嬉しいなって」ウェヒヒ

ほむら「そう、ならいいわ」ホムッ

ほむら「……恨んでくれて構わない」ポツリ

まどか「?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 01:24:35.08 ID:H/PtuHbAO<> ――――CDショップ

まどか「……ん?」

QB『助けて……助けて鹿目まどか……』テレパシー

まどか「……誰?」

QB『お願い……早く助けて……迅速に――やべぇ来たァァァ!!?』テレパスッ

まどか「な、なんだか良く分からないけど、急がなきゃ!」タッ

さやか「まどか?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 01:27:24.96 ID:H/PtuHbAO<> ――――路地

QB「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」シュタタタタタッ!

ほむら「ちっ、しぶとい」カチャ、カキンッ

QB「まだ弾薬残ってるのかいチクショォォォォォォ!?」きゅっぷい!

ほむら「つかまえたぁ」ギュムッ

QB「ナウシカもびっくりの回避運動も長くは続かなかったか、あぁ……試作品の個体になるのかな……」ハカナゲ

ほむら「――試作品ですって?」

QB「あぁ、もう別にいいか……実を言うとね、ボクはあと一回しか死ねないんだよ……」きゅっぷい……

ほむら「(知ってる)」ホム

QB「替えのボディが切れたみたいでね……プロトタイプの人型個体しか無いらしい」ハァァ

ほむら「(……確か前は新型だったはずなのだけれど――いや、つまりこの情報が真実であろうが虚実であろうがインキュベーターには意味を成さないと言う事ね)」

ほむら「そう」パッ

QB「見逃してくれるのかい?」

ほむら「今はね」ファッサァ

まどか「……ほむらちゃん?」

ほむら「――あら、まどか」

さやか「転校生?アンタなんでこんなところに……」

QB「やぁ鹿目まどか!ボクの名前はキュゥべえ!」きゅっぷい!

QB「キミを呼んだのはボクなんだ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/09(土) 01:32:41.10 ID:H/PtuHbAO<> まどか「え?」

ゾワゾワゾワ……

さやか「ひっ、何これ。回りが……?」

QB「魔女の結界だ……まどか、この世界にはね、魔女と呼ばれる怪物がいるんだ……それは人を殺してしまうよ」

まどか「えっ、えぇっ?」

QB「でもキミには素質があるみたいなんだ。ボクと契約して、魔法少女になってよ!」きゅっぷい!

QB「ほら、怪物が来たよ!早く契約を!」

使い魔「――!」パタパタ

まどか「ひっ」ビクッ

さやか「なにこれ、わけわかんないよ!」

「下がって!」スタッ

ババババン!

マミ「ふぅ……」チャキンッ

さやか「す、すご……一瞬でやっつけちゃった」

まどか「……貴女は?」

マミ「…………」グッ

マミ「自己紹介が遅れちゃったわね。私は巴マミ、この街を管轄する魔法少女よ」ニコッ

ほむら「遅かったわね」

マミ「あら、定刻通りに参上したわよ」

ほむら「……確かに」ククッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/07/09(土) 01:33:42.18 ID:H/PtuHbAO<> とりあえず終了 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/09(土) 01:36:04.83 ID:ACmznwFbo<> お疲れ様でした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/07/09(土) 02:08:46.70 ID:QE6n2GT0o<> 乙っちまどまど! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2011/07/09(土) 02:29:53.03 ID:HJ184vcwo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/09(土) 06:10:17.13 ID:ZAntm0hFo<> 乙です
懐かしいノリで再開して拭いたww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/09(土) 07:50:35.26 ID:eq7Y0O3s0<> 遂に白・黒・緑までも登場するとなれば、赤黄青緑白黒紫桃全てが生えると言う究極奥義が
(ドギューン)「うぐっ」
「作者に贈るのは感謝と感想だけでいい」ホムーソ
「ご・・・ごっつぁんです」(バタッ) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/09(土) 13:38:25.15 ID:cPqgj5pMo<> 懐かしの旧べぇさん <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:37:09.30 ID:ktTGhBeAO<> 投下開始。今日は急ぐよ! <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:40:34.39 ID:ktTGhBeAO<> ――杏子の子育て

ゆま「うわー、ゆまホテル初めて!」タタタッ

杏子「おい、走るなよ?」ハァ

杏子「(金は持っとくもんだねぇ……)」

ゆま「わぁい、ベッドふかふかー」ボフッ、モフモフ

杏子「まだ寝るには早いぞ」

ゆま「あ……ごめんなさい」ヌギヌギ

杏子「――ば、バッキャロウ!!?そういう意味じゃねぇ!!服を着ろ――」カァッ

ゆま「?……お着替えじゃないの?」

杏子「へ?――あ、あぁー……いや何でもない、忘れろ」

ゆま「キョーコ?」

杏子「忘れろ、頼むから」ハァァァ……

杏子「……ひと仕事するぞ」

ゆま「……うん」コクッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:41:39.58 ID:ktTGhBeAO<> ――――良い子は真似するな!

杏子「おとり万引き!」

ゆま「上手く泣き真似できてた?」



杏子「銭湯に忍び込む!」

ゆま「気持ち良いねキョーコ!」

杏子「騒ぐなって……」



杏子「スリ!」

ゆま「長いおサイフ取りやすいね!」



杏子「で、その金で洗濯だ」

ゆま「コインランドリーって便利だね!」



杏子「なぁ兄さん、アタシ買わない?」シナッ

「……へぇ、中学生?小遣いでも欲しいのか?」

杏子「家出してるんだ……だから」シュン

「(うほ、ラッキー……)ふーん、じゃあいいよ」

杏子「ホテルは――」

「いや、俺ん家近いから泊まっていけよ」ニヤニヤ

杏子「えっ……」

杏子「(なんてね。バーカ、そこまでお見通しだよ)」

ゆま「あわわ」ハラハラ



杏子「家ん中漁っても現金10万しかねぇ、しけてんな」

「」チーン

ゆま「キョーコ?」ポカーン

杏子「あ、これは割りと大人になってからじゃないと無理だからな」キヒヒッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:43:33.48 ID:ktTGhBeAO<> ――――戦利品とご飯

ゆま「……う」モグ……

ゆま「これきらーい」ウェー

杏子「――バカヤロウ!!食い物を粗末にするんじゃねぇ!」バンッ

ゆま「――ご、ごめんなさい……」ウルウル

杏子「…………」ハァ

杏子「ピーピー泣くなよ、もう怒っちゃいないからさ」ポムッ

杏子「ちゃんと全部食うんだぞ?」

ゆま「――うんっ!」パァァァ

アグアグモグモグゲフンゲフンッ

杏子「ゆっくり食えよ……」タラー

ゆま「キョーコ、全部食べたよっ!」ペカー!

杏子「はいはい、ご苦労さん」

ゆま「えへへっ」ニパッ

杏子「ははっ」ニッ

杏子「(まぁ……)」

杏子「(悪く、ないかな)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:44:15.52 ID:ktTGhBeAO<> ――――魔女の結界、杏子とゆま

魔女「――――」

杏子「ゆま、危ないから下がってな」

ゆま「うん……気を付けてね」

杏子が対峙している魔女は、頭巾を被った少女のような容姿をしていた。
それが手を触手の様に伸ばして、使い魔と共に攻勢を仕掛ける。

だが、杏子には培われ練り上げられた経験がある。

槍を縦に一閃、それで腕を叩き落とした。

魔女「――――」

杏子「逃がさねぇよ、バカ」

回避とも撤退とも着かぬそれを行う魔女が、胴体から真っ二つになる。

杏子「(やったか?)」

小さい少女は見ていた。

強くて、凛々しい――佐倉杏子と言う魔法少女を。

ゆま「(すごい……わたしもあんな風になれたら……)」

だが狡猾なもので、ぼんやりと杏子を見る彼女の頭上に魔女の上半身が『居た』。

頭部から牙を出して――しかし槍に貫かれて弾けた。

結界が少しずつ消えていく。止めは、刺せたようだ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:45:00.64 ID:ktTGhBeAO<> ――――

杏子「ゆま、大丈夫か?……あー顔が血まみれだ、貸しな」フキフキ

ゆま「う、うん」

杏子「(――――!)」ピクッ

杏子「(このデコ……魔女にやられたケガじゃねぇな……火傷――タバコの跡……か?)」

杏子「…………親、か?」

ゆま「――――」ハッ

ゆま「…………」カタカタ

杏子「……話したくなけりゃ、訊かないけどな」

ゆま「…………」

ゆま「…………」

ゆま「……わたし、ほんとはパパもママも好きじゃなかった」

ゆま「パパとママはケンカばっかり」

ゆま「パパは全然家にいないし」

ゆま「ママはゆまにいじわるするの」

ゆま「パパが帰ってこないって」

ゆま「パパがおそとに遊びにいっちゃうのは、ゆまがかわいくないせいだって」

ゆま「すごく、いじわるするの」

杏子「……世知辛いねぇ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:47:56.10 ID:ktTGhBeAO<> 杏子「でもまぁ――」

『――魔女め!』

杏子「親に裏切られる気持ちなら、分からなくもないよ」

ゆま「――!?」

杏子「……あたしも似たようなもんさ」ヘッ

ゆま「……」

ゆま「……わ、わっ」ギュッ

ゆま「わたしはっ!」

ゆま「強くなりたい!!」

杏子「……」

ゆま「ねぇ、キョーコはなんで魔女と戦ってるの!?」

杏子「それしかやることがねぇからだよ」

ゆま「キョーコが強いのは魔法少女だから?」

ゆま「……(ゆまがいじめられるのは――ゆまが弱いから)」

ゆま「(キョーコだっていつか、ゆまをすてちゃうんだ)」

ゆま「ねぇ、友達は?学校は?魔法少女ってほかにもいるの!?」

杏子「ごちゃごちゃ言ってないで――」

QB「いるよ」きゅっぷい <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:49:49.72 ID:ktTGhBeAO<> 杏子「……オマエ」

ゆま「?」クルッ

QB「魔法少女はたくさんいる……そして――織莉子の言った通りだ」ゼーハー

QB「ゆま、キミにもその素質があるみたいだ」ハァハァ

杏子「何でバテてんだよ……」

QB「ちょっと弾幕シューティングしてたんでね……」ゼェハァ

杏子「虫姫さまウルトラ?」

QB「蜂大往生だね……」

杏子「そりゃ難儀だったみてぇだな……」

ゆま「はわわわわー!」パァァァ

ゆま「ぬいぐるみがおはなししてるー!」キャッキャッ

QB「ボクはぬいぐるみじゃなくて、キュゥべえだよ。よろしくね、ゆま」きゅっぷい!

杏子「(コイツ、なんで……)」ムッ

杏子「(それに、『織莉子』……?)」

ゆま「ぎゅーっ」ミシミシ

QB「きゅっぷぇぇぇぇ……中身出るから止めてぇぇぇ……」グニャングニャン <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:51:48.66 ID:ktTGhBeAO<> ――――

ゆま「はなしたよ」

QB「わぁ、耳毛ベロンベロンになってる……もうこれ、耳毛じゃない」

QB「気を取り直して、さっきも言ったけど、キミも魔法少女になることはできるよ!」ぷいっ!

ゆま「ほんと?」パァッ

ゆま「わたしもキョーコみたいになれるの!?」

QB「本当だよ。それに、魔法少女になれば――」

杏子「それ以上、ガキに余計なこと吹き込むんじゃねぇ」グイッ

QB「止めて止めて耳毛取れる――えいっ」バシッ

QB「しかし、杏子にしては珍しいね」ヒリヒリ

杏子「うぜぇ!」ケッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:54:19.58 ID:ktTGhBeAO<> 杏子「……それより、この街の魔法少女はどこにいっちまったんだ?」グイッ、ギュッ

ゆま「わぷっ」モフンッ

QB「あぁ、どうやらやられてしまったらしいよ」

杏子「やられた……って魔女にか?」

QB「いや、やったのは別の魔法少女のようだね」

杏子「……ほぉ」ガサゴソ……ムシャッ

杏子「…………」モグモグ……

杏子「んっ……で?一体ソイツ何モンだ?」

QB「さあ?それはボクにもわからないんだ……」フゥ

QB「……まぁ、グリーフシードは限られているわけだし、想定できないことではないだろう?」

杏子「(……匂うな)」

QB「杏子、キミも気をつけてね。まぁボクはいざとなったらそっちの――」

ゆま「!」

杏子「――オイ」

QB「……はいはい、分かったよ」フヨフヨ

ゆま「(飛べるんだ……)」ホエー

杏子「相変わらず胡散臭い……猫、か?」

ゆま「……キョーコ?」オズオズ

杏子「……ゆま」ポフッ

杏子「魔法少女になろうなんて、考えるな」

ゆま「――――」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:54:49.62 ID:ktTGhBeAO<> ――――

なんでだろう。

キュゥべえはわたしも魔法少女になれるってゆったのに。

なんでキョーコはだめってゆうんだろう。

『お前なんか何も出来ないんだ!!』

『バカガキ――』







役立たず







やっぱりキョーコも

ゆまのこと

役立たずって思ってるのかな。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:57:19.26 ID:ktTGhBeAO<> ――――白き月

織莉子「ああ、深い。とても深い」

織莉子「人の思いは、かくも深い」

織莉子「人の思いが、神を創り」

「悪魔を創り」

「そして全てさえ創ってしまうのだわ」

QB「全てか……それは素晴らしいね」

織莉子「そう……貴方もそれを感謝すべきだと思うわ、キュゥべえ」




「貴方の望んだものが、創られるのだから」




<> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 00:59:43.67 ID:ktTGhBeAO<> ――――マミ宅

さやか「マミさん、これめっちゃうまっすよー!」ケーキウマー

まどか「もう、さやかちゃんったら」ウェヒヒ

マミ「喜んでもらえて嬉しいわ……ところで暁美さん、魔法少女の事は?」

ほむら「……説明しようかしらね」パパンッ

さやか「(手拍子?)」

ほむら「まどかに魔法少女の説明してくれる専門家いないかなー」ホムー

QB「やぁ鹿目まどか!」モフッ!

まどか「きゃあっ!?何処から出てきてるの!」

さやか「(まどかのスカートの中から出てきた……)」

まどか「序盤のさやかちゃんはカッコ内が大活躍だね!」

さやか「描写マスターさやかちゃん!今日もカッコつけてます!」キラーン! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 01:01:09.02 ID:ktTGhBeAO<> QB「かくかくしかじかきゅっぷいぷい!」

まどか「わぁ……マミさんたちカッコイイなー……」

さやか「正義の味方ってやつ?くぅーっ、いいねぇ!」

マミ「(……暁美さんはいつもこんな気持ちでいたのね)」

ほむら「でも、一つだけ気を付けないといけない事があるの」

まどかさやか「?」

QB「――っ」

ほむら「グリーフシードが無くなって、ソウルジェムが穢れ切ってしまったら、魔法少女は魔女になってしまうの」ホムッ

まどか「えっ……」

さやか「じゃ、じゃあ魔女って……」

マミ「……元魔法少女って訳ね」

QB「……イレギュラーの暁美ほむらはともかく、マミまで何故知っているんだい?」

マミ「暁美さんから聞いただけよ」

QB「……まぁいいや、そういう事だよ。ま、でもグリーフシードさえ補充し続ければ楽ができるしね」

まどか「ふーん……」

さやか「ちょっと怖いなぁ……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 01:02:30.38 ID:ktTGhBeAO<> ――――マミとほむらだけの部屋

マミ「さて、鹿目さんたちと接触して説明は終わったわね」

ほむら「魔法少女が魔女化する事も伝えた……美樹さやかの戦力は期待出来なくなったかもしれないわね」ホムッ

マミ「キュゥべえのフォローもあったけれど、魔女になる、なんて聞いたらやりたがらないでしょう」

ほむら「……だと良いのだけれど」

マミ「一応、魔法少女体験コースはやるのね?」

ほむら「えぇ……敵が元人間と分かっていれば、考え方も変わるでしょうしね」ホムン

マミ「りょーかい。じゃあ最初は……薔薇の魔女だったわね」

ほむら「私が行かなくても何とかなるけれど、一応行くわ」ホムリ

マミ「分かったわ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 01:03:51.85 ID:ktTGhBeAO<> ――――魔法少女体験!

さやか「わわっ、小さいのいっぱいだ!」ワタワタッ

使い魔「――――」

ほむら「……」パンッ

まどか「ほむらちゃんは、戦い方が生々しいね……」

マミ「さぁ、親玉ねっ」シャキンッ

ティロ・フィナーレ(省略

マミ「見せ場……」マミーン

ほむら「こんなノリで行ける内が花よ?」ホムッ

まどか「あの子も元は人間だったのかな……」

ほむら「そうかもしれないわね……でも、仕方ないのよ」

まどか「…………」

さやか「しかしマミさんカッコイイですね!」キラキラ

マミ「えへへ、照れちゃうわよ?」テレリコテレリコ

キャイキャイ

ほむら「…………」

ほむら「(元気にしてるかしら、杏子)」ホムッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/10(日) 01:05:38.18 ID:ktTGhBeAO<> 投下終了。ちょっと若本みてくる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/07/10(日) 01:13:30.03 ID:VPOoMUC6o<> 乙っちまどまど! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/10(日) 01:22:33.65 ID:Mh0n0HzAP<> おつおつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2011/07/10(日) 01:55:21.46 ID:+0zQWSeVo<> 乙!
さりげなくQBが聖徳太子w <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/10(日) 09:59:05.40 ID:So3jExdv0<> どんだけ射殺されても、契約のためとあれば瞬時に参上する天晴QB <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/10(日) 10:09:02.13 ID:6vM/dswno<> 久しぶりにギャグパートを見た気がするよ!乙! <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:29:25.03 ID:ESNst08AO<> QBが人型になるまでしばらくかかるよ!

投下開始 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:31:32.24 ID:ESNst08AO<> ――――ホテル、夜

杏子「…………」

ゆま「キョーコ……」クゥクゥ

杏子「……」クスッ

杏子「(……キュゥべえはなんでゆまに目を付けたんだ?)」

QB『織莉子の――』

杏子「(織莉子ってのは何者だ?)」

杏子「(魔法少女狩りってのも気になるし、なんだか妙な事になってきたな)」ハァ

杏子「……」チラ

ゆま「むにゃむにゃ……」

QB『いざとなったら、そっちの――』

杏子「――やっぱ、関わるべきじゃなかったんだな……」

杏子「(――魔女の気配!)」ガバッ

杏子「ちっ、おちおち考え事もできねぇ、なっ」ダッ




織莉子「あら、行ってしまったのね」


――かわいそうに <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:32:12.36 ID:ESNst08AO<> ――――魔女の結界の中

魔女「――――♪」

魔女が結界の中を闊歩していた。
巨大な頭に一本足、ソレを着物と髪飾りで修飾している。

アンバランスでグロテスクなその魔女は、しかし心底楽しそうに身体を引き摺っていた。

杏子「……」

その頭上から、先手必勝と言わんばかりに槍を振るう。
死角から仕掛けたはずのそれを、魔女は済んでのところで躱した様に見えた。

肉片が一つ、確実に落ちている。

魔女「――――」

杏子がもう一度背後から斬りかかるが、それは飛び下がって凌がれてしまった。

魔女とにらみ合う。

杏子「まったく……ふざけた顔しちゃってさ」

杏子「お前、空気読めよな!」

魔女を突き、殴り、転倒させる。
さほど、強くない。
だが、故に。

杏子「(なんだ――嫌な予感がする)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:33:20.78 ID:ESNst08AO<> ――――ホテル、ゆま

ゆま「……うん?」ムニャ

ゆま「キョーコ?」ムクッ

ゆま「キョーコ、どこ?どこにいっちゃったの?」キョロキョロ

スゥ……

織莉子「佐倉杏子。彼女はまだ現世にいるのかしら」スッ

織莉子「それとも最早死神は彼女を連れ去って仕舞ったのかしら」

ゆま「……しにがみ?」クルッ

ゆま「だれ……?」

ゆま「キョーコ、死んじゃうの?」カタカタ

織莉子「……」ニコッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:34:12.52 ID:ESNst08AO<> ――――

杏子「これで、終わりだ!」ドスッ!

ズバンッ!

魔女「」

杏子「あっさり終わったな。あのやな感じは気のせいか」

杏子「ふわぁ……もう一眠りするかな。グリーフシードも今は必要ねぇのになぁ」パシッ

杏子「――――」パリンッ

杏子「(グリーフシード……?)」パラパラ



は ず れ



杏子「っ」

杏子「(結界が変化してる……割れたのは外面だけって事かい)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:34:51.79 ID:ESNst08AO<> 杏子「行くぜ」

杏子は自分の前に、魔力の壁を展開する。
だがしかし、その防壁を魔女の放った花の波が易々とすり抜け、背後からは小さい使い魔が大量に沸きだしていた。


杏子「くっ……チマチマとウザい奴だな!」

魔女は上から、杏子に強襲をかける。
躱し、距離を取るが――花の波が回り込んでいた。

杏子「くそっ、挟まれたっ!?」

魔女が今だとばかりに迫りくる。
このままでは杏子に一撃、手痛い殴打が与えられるだろう。

だが、彼女は笑ってみせた。

杏子「――なんてな!」

彼女の槍が、多節根となって周囲例外無く薙ぎ払う。
迂闊な魔女の身体を、鯰の様に裂いた。

杏子「アタシの武器に合わせて攻撃を散らしたんだろうが、範囲攻撃が出来る槍もあるってことさ」

余裕と、そして自負。

杏子「オマエ、甘く見すぎだよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:37:44.48 ID:ESNst08AO<> ――――ゆま

ゆま「はぁ、はぁっ……」タタタタッ

キョロキョロ……

ゆま「キョーコ!どこにいるの、キョーコ!!」

いない。

織莉子『――』

ゆま「う、うっく……」ウルウル

ゆま「キョーコ、キョーコ……」トテトテ

ゆま「――あうっ」コケッ

ゆま「うう……いたいよぉ……」ググ……

ゆま「キョーコ……早く見つけないと、キョーコが……」ヨロヨロ

QB「…………ふぅ」

ゆま「――え?」

QB「杏子が、どうかしたのかい?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:38:22.03 ID:ESNst08AO<> ――――血みどろの魔女と杏子

魔女「――、――――」

魔女は既に満身創痍だった。
身体の至るところが裂け、そこからどす黒い血が際限無く流れ出ている。
それでもしぶとく蠢いていた。

杏子「こんなに梃摺ったのは久しぶりだ、誉めてやるよ……何の自慢にもなりゃしねぇが」

杏子が止めを差そうと槍を構えて突っ込んだ。

それを待っていたかの様に魔女の流した血が杏子に飛んでくる。
思いもよらない攻撃に、少し戸惑ってしまった。

杏子「血? 目眩ましか――しゃらくさいな」

所詮悪足掻きに過ぎないその液体を槍で払う――が、それは突然形を得て杏子の四肢に掴み掛かった。

杏子「な――」

魔女の血は瞬時に熱を持ち――



――杏子の両の手足を焼き切った。



<> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:38:52.35 ID:ESNst08AO<> 杏子「(――まいったな、これ死ぬじゃん)」

達磨になった身体が地面に叩き付けられる。
痛みは不思議と感じない。

杏子「(けっ、しけた人生だったなぁ……)」

杏子「(一度くらい幸せな夢ってやつを見てみたかったけど……まあ、いいか――)」

魔女が杏子を喰い千切ろうと、ゆっくり、ゆっくり近付いてきて。

杏子「――もう、終わりだし」

「――――だめっ!!!」

誰かの、叫び声が、聞こえた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:39:20.62 ID:ESNst08AO<> ――――

魔女の口が空気を食む。
突然消えた獲物を探して周囲を見回した。

なんという、間抜け。

魔女「――!?」

鎖が魔女を縛り付け、そのまま大きく空へと投げ飛ばされる。

鎖をほどいて引き戻し、それは再び槍の形を取った。

自身の身体を弓弦の様に引き絞り、槍は巨大な矢と成りて魔女を貫き粉砕する。

佐倉杏子が、傷一つない姿でそこに立っていた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:40:09.59 ID:ESNst08AO<> ――――消える魔女の結界

杏子「命拾いしたみたいだな……なんでアタシ生きてるんだ?」

杏子「自力でどうにかなる損傷じゃなかったはずだが――」

杏子「勝利の女神でもついてるってか……下らねぇ」ククッ

「そうだよ」ヒョコッ

杏子「(――魔法、少女?)」

ゆま「やったね、キョーコ!」ニパッ

杏子「――――ぁ」



QB『ゆまにも魔法少女の素質があるよ』 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:43:04.19 ID:ESNst08AO<> ゆま「キュゥべえのゆったとおりだ!ゆまだって戦えるよっ」パタパタ

杏子「……」ツカツカ

ゆま「『治療魔法』ってゆう魔法なんだって。キョーコがケガしたらいつでも治してあげる!」エヘンッ!

杏子「――――」パンッ

ゆま「え……?(たたかれた……)」

杏子「ゆま」

杏子「なんで」

杏子「魔法少女になった?」

ゆま「だって……」シュン

杏子「――だってじゃねぇ!!」ガッ

杏子「言っただろぉが!!――魔法少女なんかになるなって!!!」ガクガクッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:43:39.15 ID:ESNst08AO<> ゆま「だって、だって……」



織莉子『杏子さんをお探しかしら?』

織莉子『彼女は魔女と戦って、そして、死ぬ運命』



ゆま「だって!!」



ゆま『キョーコのいるところわかるの?』

織莉子『貴方に運命の輪が回せるのかしら?』

ゆま『おねえちゃん教えて!』



ゆま「織莉子がゆった……!」



織莉子『可愛いだけの、役立たずさん』



ゆま「ゆった、ゆったよ!!うわぁぁぁぁぁ!!」

杏子「お、おい、ゆま?」

ゆま「あああ、あ、ゆま、ゆまは!!」

ゆま「やくたたずじゃない……役立たずなんかじゃないっ!!」

ゆま「キョーコの役に立つ!!言うことなんでもきく!!好き嫌いだって言わない!!」

だから、だから――





ゆまをひとりにしないで。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:44:42.25 ID:ESNst08AO<> ゆま「ひっく、ううぅ……」

杏子「……バカだな」グッ

杏子「他人の為に魔法少女になんかなったって……なんにもなりゃしないのに……」

ゆま「キョーコ……?」

ゆま「……キョーコ、泣いてるの?」アセアセ

ポフンッ

杏子「ばーか、泣いてなんかねぇよ」ナデナデ

杏子「(織莉子……この落とし前は必ず付けさせてやる……っ!)」ギリィッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:46:10.72 ID:ESNst08AO<> ――――どこかの血溜まり

「ん、電話……?」ピッ

「やぁ、織莉子。なんだい?」

パシャンッ

「今夜? うん。いいよ、キミの頼みを断るわけないじゃないか」ニパッ

ピチャッ

「でも、少し時間をくれないかな」

クチャッ

「――ちょっと、汚れちゃったんだ」ニイッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:47:24.55 ID:ESNst08AO<> ――――病院

まどか「さやかちゃん、上条君は?」

さやか「……ダメかなぁ、ちょっと不安定みたい」ハァ

まどか「心配だね……」

さやか「――まどかっ、これ……」ハッ

まどか「グリーフシードだ……真っ黒だよ!?」

QB「よっと」きゅっぷい!

まどか「キュゥべえ!」

QB「これはマズイね……もうすぐ孵化しそうだよ」

さやか「……まどか、マミさんとほむらのアドレス知ってる!?」

まどか「二人とも知らないや……ど、どうしよう!?」ワタワタ

さやか「……なら、まどかは二人を呼んできて!アタシはここで見張ってるから……」

まどか「さやかちゃん!?」

QB「ならボクも残ろう。最悪マミに居場所を伝えられるしね」ぷいっ

まどか「……分かった、気を付けてね、さやかちゃん!」タッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:51:07.36 ID:ESNst08AO<> ――――マミ宅

マミ「しかし、魔女が出るタイミングが分かるって言うのは便利ねぇ……休日が出来た気分よ」フワァ……

ほむら「まぁ、そうとも言えるわね」クタァー

マミ「ちょっと、人の身体を布団替わりにするの止めてちょうだい……」ゴロゴロ

ほむら「この脂肪がちょうど良いのよ……」モニュモニュ

バターン!!

まどか「マミさん!……あ、ほむらちゃん、も……?」ピシッ

ほむら「どうしたのまどか。そんなに慌てて」シャキンッ

マミ「今残像見えたわよ貴女」ムクリ

まどか「……はっ!?それより大変なの!病院にグリーフシードが――」

マミ「――!?」

ほむら「(――時期が早い?)」

ほむら「行くわよ、マミ」

マミ「もちろん、暁美さん」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:52:49.40 ID:ESNst08AO<> ――――魔女の結界内

QB『来たみたいだね、マミに暁美ほむら!』テレパシー


QB『少しの刺激で孵化してしまいそうだ、なるべくゆっくり近寄ってほしい』

マミ『そう。美樹さん?』

さやか『はい、何ですかマミさん?』

マミ『QBを連れて物陰に隠れていなさい。グリーフシードは放っておいて良いわ』

さやか『え――』

QB『マミ、キミはまさか』

マミ「さぁて、リベンジマッチよ」ニッ

ほむら「まどか、私に掴まって。急ぐから」

まどか「う、うん」ギュッ

マミ「さぁ、今日と言う今日は最初から全力で片付けるわよ!」ジャキンッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:54:08.39 ID:ESNst08AO<> ――――魔女の舞踏

「思えば、私はずっと怯えていた」

大量の使い魔に気付かれて、しかし彼女は狼狽えない。

「生きる事に。死ぬ事に」

彼女はマスケットを召喚し、その小物を踊るように撃ち付ける。

懐かしい戦い方。

以前の自分とは違う、以前の自分。

「でも今は、背中を任せられる仲間がいる。共に秘密を背負った仲間がいる。世界の真実も知っている」

「もう、何も怖くない」

使い魔らが弾丸の様に飛び掛かってくる。

大量のマスケットが地面に突き刺さり、それらを順番に撃って殴って捨ててまた構えて――巴マミには届かない。

「身体が軽い……こんな気持ちで戦えるなんて」

背後をチラリと見た。
暁美ほむらが鹿目まどかを抱えて追従している。

知らず、笑顔が溢れた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:54:50.85 ID:ESNst08AO<> ――――結界の奥

マミ「大丈夫、美樹さん?」

さやか「はい、何とか……」

ほむら「よっと」

まどか「降りるね」

二人の魔法少女がさやかの元へと駆けつけた。
キュゥべえは無表情に訴え掛ける。

QB「全く、今日のマミは無茶をするね。魔女はもう孵ってしまっているよ。大人しいモノだけれどね」

溜め息が見えるようだ。
魔女は高い椅子に座っていて、ぬいぐるみみたいな容姿をしていた。
見た目だけなら、可愛らしくも見える。

魔女「――」

マミ「悪いのだけれど、一気に決めさせて!」

マミが椅子の足をマスケットで叩き壊し、結果魔女は空からゆっくり墜ちてきた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:56:19.13 ID:ESNst08AO<> それをフルスイングで殴りつけ、壁に叩き付けた。

魔女にリボンが巻き付く。
これで逃げられはしない。

巴マミの構えたマスケットが、巨大なライフルの様に変化して、魔女を――

マミ「ティロ・フィナーレ!」

――貫いた。

止めだ。
しかし、終わらない。



――知っている。

さやか「マミさんっ!!?」

魔女の口から、黒い使い魔が現れてマミに喰らいついた。

マミの上半身は、使い魔の口の中に隠れてしまっている。

まどか「マミさぁんっ!?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 01:59:34.27 ID:ESNst08AO<> ほむら「無事よ」

ほむらだけが落ち着いていた。
マミは知っているのだから、対策を取らないはずがないと。

事実、マミは無事だった。

マミ「甘い……わよっ!」

使い魔「――?――!?」

梃で無理矢理抉じ開ける様に、使い魔の口が開かれていく。
マミが片手ずつ、上下の唇を支えていた。

その手にはガントレット。
背中には銃身の翼。

背中の翼が分解されて、使い魔の口の中に集まって合体し――巨大な銃口を為した。

使い魔「――、――!!?」

当然、使い魔は暴れるがビクともしない。
その時点に至って、ようやく使い魔は理解した。



――魔女だ。



マミ「その汚い口の中に銃口を突き付けられる気分はどう? お祈りは済んだ? 後悔は済んだ? 内蔵をぶち撒けて無様に這いつくばる準備はオーケー?」

使い魔「――」

マミ「じゃあ、さよなら。出会った不運を呪って死になさい」

点火。

銃撃は使い魔の長い身体を貫き進みながら炸裂を続け、それを例外無く粉々にした。

残骸の雨が降り注ぐ。

マミの背中に翼が戻って、そして魔女は事切れた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 02:00:40.30 ID:ESNst08AO<> ――――友軍奮闘の魔女、凱旋

さやか「――かっけぇ……」ホェー……

まどか「綺麗――」

ほむら「やるじゃない、マミ」ホムッ

マミ「ありがと」ニコ

QB「しかし凄い力だったねマミ!一体キミはどこでそんな力を身に付けたんだい?」

マミ「秘密よ、キュゥべえ」

QB「ううむ……なら仕方ないね」

マミ「さ、凱旋しましょ。みんなでケーキでも食べましょうか?」

さやか「さんせーい!」ヤッター

まどか「ご馳走になります」ティヒヒッ

マミ「じゃ、行きましょ?」スタスタ

ほむら「……(何かひっかかる……)」

ほむら「っ!?――マミ!!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 02:01:58.57 ID:ESNst08AO<> マミ「どうしたのかしら――魔法少女?」ハッ

さやか「――酷いケガだよ!?」

まどか「……いや、もしかしてこの子――」ビクッ

QB「もう死んでいるね」

さやかまどか「ひぃっ」ギュッ

ほむら「……見ておきなさい、魔法少女になるって事は、こういう可能性もあるの」

マミ「……変ね、傷口が鋭利過ぎるわ」サワッ

ほむら「!?」ハッ

ほむら「――インキュベーター、答えなさい。貴方、何か知っているんじゃなくて?」

QB「ふむ、聞かれたなら答えるけれど、最近魔法少女が魔法少女を殺しているようなんだ」

さやかまどか「えっ――」

QB「奇跡的に虫の息だった子は『黒い魔法少女』と言い残して死んだね。暁美ほむら、キミかい?」

ほむら「違うわ、私は紫よ。色も分からなくなったのかしら」ホムッ

マミ「そんな……」

QB「恐らく、グリーフシード欲しさだろうね。取り分が単純に増えるから」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 02:03:11.45 ID:ESNst08AO<> さやか「じゃあ、魔女にならないために――?」

マミ「いえ、それは無いわね。私たち以外は『知らない』筈よ」

ほむら「――――っ!」サァッ

ほむら「マミ、別行動よ。帰りましょう、まどか」ザッ

マミ「えっ、暁美さん?」

まどか「ほむらちゃん――?」

ほむら『インキュベーターのいない場所で話したい。明日また学校で』ホムパシー

マミ『――分かったわ』マミパシー

マミ「じゃあ、今日はやっぱり解散ね。お茶会はまた今度にしましょ?」

さやか「……あの人はどうするんですか?」

マミ「……行方不明か、変死か。どちらが幸せなのかしらね……」ギュッ

さやか「くそっ……そんな事あって、いい訳ない……」

まどか「さやかちゃん……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 02:05:05.97 ID:ESNst08AO<> ――――昼休み、学校、屋上。マミとほむら

ほむら「――と言う事があったの」ホムッ

マミ「なるほど……その呉キリカと美国織莉子が……」

ほむら「奴らの目的はまどかの殺害に寄る、まどかの魔女化阻止よ」

マミ「……やらせはしないわ」ギリッ


ほむら「そう。まだまどかを殺させる訳にはいかない」

マミ「私は何を?」

ほむら「魔法少女狩りについて、奴らの足取りを調べて。機会があるようなら、杏子にも接触してみてほしいの」

マミ「分かったわ」

ほむら「このパターンは初めてだから、どうなるか先が見えないわ。気を付けて」

マミ「心配ご無用よ。油断なんかしないから、ね」ニッ



ほむら「あ、そういえば……マミ、私に魔法少女狩りについて質問してみてくれないかしら」ホムリ

マミ「え?……いいけど。『魔法少女狩りについて、何か知らない?』」

ほむら「『知らないし、知った事では無いわ』」キョニュウッ

マミ「……目の錯覚かしら、何だか暁美さんの胸が……あ、戻った」ゴシゴシ

ほむら「錯覚って言うなぁ……」ホムホム…… <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 02:07:16.09 ID:ESNst08AO<> ――――ほむら

ほむら「……」キョロキョロ

まどか「ほむらちゃん、どうしたの?」キョトン

ほむら「いえ、何でもないわ。早く帰りましょう?」ホムッ

まどか「急に送ってくれるなんて、変なほむらちゃん」ティヒヒ

ほむら「(まだ織莉子が動いてる様子は無いわね……)」

ほむら「(私がマミと行動していたお陰で、マミと行動していたまどかを見張れたのは不幸中の幸いね)」ホムッ

ほむら「(……美国織莉子。もしかしたら、彼女は利用出来るかもしれない)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 02:07:44.67 ID:ESNst08AO<> ――――マミ

マミ「とは言っても……手掛かりが見つからないわね」ハァ

QB「やっぱり、マミは犯人を見つけたいのかい?」

マミ「まぁ、魔法少女殺しなんてのは見過ごせないわね」

QB「なるほどね」きゅっぷい <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 02:09:27.93 ID:ESNst08AO<> ――――必然的に一人。病院

さやか「恭介ー、さやかちゃんがお見舞いに参りましたよー!」

上条「……さやかか」ハァ

さやか「今日はまた珍しいCDを持ってきたんだよっ」カチャカチャ

上条「――てくれよ」ボソッ

さやか「え?」

上条「止めてくれって言ってるんだ!!」ガシャン!

さやか「恭介!?」

上条「こんなモノ聴きたくない!!もう僕には弾くことすら叶わないのに!!」ガシャン!ガシャン!

さやか「恭介、止めて……血が!!」ギュッ

上条「ハハハっ、笑っちゃうだろ?痛みなんか全然感じないんだ。もう治らないんだよ」

さやか「そ、そんな事ないよ。きっといつかは――」

上条「医者に言われたんだ。もう、奇跡か魔法でもないかぎり治らないんだ……」

さやか「…………」

さやか「……あるよ」

上条「……ないさ」

さやか「ううん、ある」



さやか「奇跡も、魔法も、あるんだよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/13(水) 02:10:03.44 ID:ESNst08AO<> ようやく話が進んできたよ。
投下終了。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/13(水) 02:12:37.33 ID:5Y9mR6jdo<> 乙っちまどまど!
ほむらちゃんの漫画版ネタが入ってて面白かったです <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)<>sage<>2011/07/13(水) 04:04:04.70 ID:FamTN7r4o<> バカエロどこいった・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/14(木) 14:54:46.38 ID:OUG0WjASo<> どんなSSだろうと見てみたら
QBよりほむほむの方がクズでワロタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/14(木) 20:06:24.89 ID:p9NRM7N5P<> 屑じゃないよ。慣れているだけだよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/14(木) 20:55:43.57 ID:Iac1/Xkio<> 慣れすぎた結果慢心(=クズ化)してまどか惨殺エンドに辿り着いてしまったけどね。
今回のループなら前回の反省を活かして慢心しないほむほむが見れる…はず? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/14(木) 22:32:23.74 ID:xh1v7EOo0<> 「美樹さやか。お前にに忠告・・いや予言してやろう。上条恭介のためにQBと契約する時・・お前に死が訪れる。決して逃れられぬ死が!!」

マミ「髑髏のお面と赤兎馬で、何を演出してるのかしら?」マミーソ
ほむら「これは様式美というものよ」ホムーソ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/15(金) 13:00:17.29 ID:5wmikT2Vo<> >>710
アウアウしか言えない上条と竜殺しを振り回すさやか…いいな! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/15(金) 15:08:31.03 ID:kkgM0m3IO<> ワカメの騎士団 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/15(金) 23:46:16.80 ID:sOffP8KDo<> エンジョイ&エキサイティング! <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:24:13.62 ID:mp+tem9AO<> 今回のループのほむらは全力だよ。目的の為なら何でもやるよ。

投下開始 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:25:01.19 ID:mp+tem9AO<> ――――杏子とゆま、見滝原

杏子「……」

杏子「(実際に魔法少女狩りが起きてる現地に来てみたが……なかなか尻尾は掴めねぇな)」

ゆま「キョーコ、この街……なんだかもやもやする」

杏子「あぁ……生け簀かねぇ匂いがするな」

QB「やぁ杏子!」ピョコンッ

ゆま「キュゥべえ!」ニパッ

杏子「てめぇか……何しに来やがった」

QB「いや、ここには他の魔法少女がたくさんいる。キミには都合が悪いんじゃないかと思ってね」きゅっぷい

杏子「たくさんだ?マミ以外に誰がいるってんだよ」

QB「ボクの知っている限り二人はまだこの街にいるはずだ。他の子は逃げたりしているしね……あ、そうそう。こないだ新人が増えたんだ!」

杏子「新人?」

QB「マミの知り合いでね――」








QB「美樹さやかって言うんだ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:26:35.88 ID:mp+tem9AO<> ――――魔女に口付けられた人々、何処かの倉庫

まどか「仁美ちゃん……しっかりして!」

仁美「――――」ケタケタ

ほむら「……マズいわね。魔女の気配よ」チャキッ

まどか「ほむらちゃん……?」

ほむら「魔女を倒せばこの人たちも正気に戻る……まどか、そこの洗剤を外にぶち撒けて」ホムッ

まどか「わ、分かった――えいっ!」バシャアッ!

人々「――――」

まどか「ひっ、こっちに来ないでっ!」ビクッ

ほむら「――らぁ!!」バキッ!

「――――」

まどか「ほ、ほむらちゃんっ!?」ワタワタ

ほむら「素手よ。死にはしないわ」ホムッ

ほむら「結界の入り口を探しましょう、おっと」ヒョイッ

仁美「あ――」スカッ

ほむら「その脇腹にロケットパンチ!」ドゴムッ

仁美「けはっ」

まどか「――ほむらちゃん!」

ほむら「(あ、素だったわ今)」ホムーン

ほむら「私だって出来ればやりたくないわ。早く振り切りましょう」キリッ

まどか「う、うん」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:27:38.05 ID:mp+tem9AO<> ――――結界内

ほむら「――!?(この気配、まさか!?)」

まどか「――ほむらちゃん、助けてぇっ!」ノビー

使い魔「――」

ほむら「っ、しまった!」



「どぉりゃあぁぁぁぁぁっ!!」ズバッ!



スタッ

ほむら「(やってしまった……全く失念していた。以前のパターンで魔法少女にならなかったといって、今回もそうであるという証明にはならない……)」クッ

さやか「大丈夫、まどか?ほむらも、案外抜けてるんだね」ニッ

ほむら「……言いたい事は山ほどあるのだけれど、先ずは目の前の敵を叩きましょう。手伝ってくれる?」チャキッ

さやか「断る理由が無いよ。どんと来い!」シャキンッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:28:28.52 ID:mp+tem9AO<> ――――殲滅完了

さやか「へっへー……初めてにしちゃやるでしょ?」ニッ

ほむら「……そうね」

ほむら「(強かった……わね)」

ほむら「私は一体何をやっているのっ……!」ガンッ

さやか「ほ、ほむら?怒ってるの……?」

ほむら「……覚悟は、あるの?後悔は、無いの?」

さやか「――うん、覚悟はできてる。後悔なんて、あるわけない」

ほむら「……そ。ならいいわ。グリーフシード、持っておきなさい」ポイッ

さやか「ありがと、ほむら」パシッ

ほむら「極力無茶はしないで。やられそうなら魔女から逃げて。そして……けして絶望なんかに押し潰されないで」

さやか「分かってる。なぁに、このさやかちゃんが魔女なんかに為るわけないさっ!」ハハハッ

ほむら「……そうね。それならどんなに良いか」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:29:20.44 ID:mp+tem9AO<> ――――まどか帰宅

まどか「じゃあねほむらちゃん。送ってくれてありがとう」ニコ

ほむら「気にする必要は無いわ……じゃあ、私はこれで――」

まどか「あっ、待ってほむらちゃんっ」

ほむら「何かしら」クルッ

まどか「……さやかちゃんの事、お願いできるかな。やっぱり、私不安なの」

ほむら「……貴女は優しいわね」ニコリ

ほむら「安心して。私が今『ここ』にいるのは美樹さやかの為なのだから」

まどか「……?よく分からないよ」

ほむら「任せなさいって事よ」ホム

まどか「……なるほどー。ありがとうね、ほむらちゃんっ」

ほむら「どういたしまして……フフッ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:33:02.56 ID:mp+tem9AO<> ――――薔薇園が綺麗な家

「ドロレス、ストロベリーカップ、銀世界、プリンセスダイアナ……えーと、あと何だっけな」ミズヤリッ

織莉子「バラが好きなのね。もっとたくさん植えましょうか?」

「キリカ」

キリカ「へ?え?」キョトン

織莉子「あら、どうしたの?」

キリカ「あれ?織莉子が好きなんじゃないの、バラ」

織莉子「いいえ、お父様が好きだったのよ」

キリカ「なーんだ……なら、この情報は記憶から削除しておくよ」ハァ

織莉子「折角覚えたのに勿体無いわ」

キリカ「イヤイヤ、勿体無いのは私の頭の容量だよー……」

キリカ「私は織莉子(きみ)以外の情報なんていらないよ」

織莉子「キリカ、それでは貴女は無知な子供になってしまうわよ?」ヤレヤレ

キリカ「あう……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:34:26.39 ID:mp+tem9AO<> キリカ「キミはいつも私を子供扱いするんだ。たった121日と三時間年上なだけでさ!」キーキー

キリカ「じゃあさ、『キミのお父様が好きなものならもっと知りたい』と、私はこう答えるべきだったの?」

織莉子「それは困るわ」クスッ

織莉子「私はお父様を尊敬しているのに、貴女がお父様に興味を持ったら――お父様に嫉妬してしまうかもしれないわ」

キリカ「なんだい、矛盾してるなぁ」ニヤニヤ

キリカ「織莉子のがワガママな子供じゃない?」

織莉子「――っ」キッ

キリカ「う」ドキッ

キリカ「えっ、ええー!ヤダヤダ怒らないでよっ!キミに嫌われたら私は腐って果てるよ!」ピョンピョンッ

織莉子「キリカ、そのまま動かないで」

ガンッ!

キリカ「(魔女……?)」

ガシャン

キリカ「おぉ!前から思ってたんだよね、この家にあるといいなってさ」

魔女「…………」

キリカ「ブルジョアは鎧置くのがしきたりなんでしょー?」

織莉子「初耳だわ……」タラリ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:36:05.18 ID:mp+tem9AO<> 魔女「――――」ズドンッ

織莉子「(当たらないわ)」

キリカ「へへっ」ダッ

魔女「?」

織莉子「キリカ、紅茶に砂糖は何個入れる?」カチャカチャ

キリカ「三個!あとジャムも三杯!」フワッ

織莉子「まるでシロップ飲んでるみたいね」クスリ

キリカ「あぁ、もうっ!」シャキンッ

キリカ「またそーやって子供扱いするんだっ!織莉子なんか、織莉子なんか――」

織莉子「嫌い?」

キリカ「だいっ、好き!!」ズバンッ!

魔女「――……」ピシピシッ

ガラララ……

キリカ「へん。弱いね……私と織莉子の邪魔をするなんて、とんだ間女だよ――大した事なかったけれどねっ」ドヤッ

織莉子「お見事だわ、キリカ。ただ――紅茶が台無しになってしまったけど」

キリカ「――破片刺さってらっしゃるーっ!?」ウワァァァ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:37:11.39 ID:mp+tem9AO<> ――――寄り添う黒と白

織莉子「もう……世話の焼ける子だわ」ヒザマクラ

キリカ「……」クゥクゥ

織莉子「散々騒いで寝ちゃうんだもの」クスッ

キリカ「むにゃむにゃ……」

織莉子「…………」ナデナデ

織莉子「……キリカ。貴女が居なければ、私はとっくに壊れていたでしょうね。私たち、ずっと――っ」ピクッ

織莉子「……嗅ぎ廻られている?」

織莉子「……御免なさい、キリカ。また貴女を使うわ」

織莉子「あれだけはなんとしても止めなくては――私と貴女の世界を守る為に」




QB「……何を企んでいるんだろうね。彼女たちは」ボソッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:38:27.89 ID:mp+tem9AO<> ――――学校、昼休み屋上

マミ「……そう。美樹さんも魔法少女になったのね」

さやか「そ、そんな辛気臭い顔しないで下さいよっ。アタシだってマミさんみたいに戦ってみせます!」エヘンッ!

ほむら「さやか、私たちはしばらく魔法少女狩りについて調査する……その間、魔女の始末を頼めるかしら」

さやか「――うん。やるよ。任せて」コクッ

QB「さやかならきっと魔女なんかには負けはしないだろうね!」ヒョコッ

さやか「キュゥべえ?」

マミ「どういう意味かしら?」

QB「さやかの素質はまどか程じゃあないが、それでも契約当初のマミを遥かに凌ぐ才能があるよ……普通の魔女なんかじゃ相手にもならないんじゃないかな?」きゅっぷい

さやか「照れるなぁ……ってまどか?」

ほむら「――やはり、ね。もう結構よインキュベーター。失せなさい」ホムリ

QB「やれやれ、つれないね暁美ほむら。じゃあ、おいとまするよ」スゥッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:40:25.18 ID:mp+tem9AO<> さやか「……まどかが、魔法少女?」

ほむら「知らなくていいわ」フイッ

さやか「何それ、どういう事!?」

マミ「……鹿目さんは、凄まじい才能を秘めているの。それこそ、神を凌駕せんばかりの、ね」

ほむら「――マミ!」

マミ「隠しても無駄よ。なら、話せる内に正直に言った方がいいに決まってるわ」

さやか「……そっか、まどかが」ギュッ

さやか「ほむらはまどかを、こっちに来させたくないんだね?」

ほむら「……えぇ。こんな危険な事をさせたくはない……貴女にだって、そう思っていたわ」

さやか「アタシは……叶えたい願いがあったから」ハハハ……

マミ「願いは、確かに叶ったの?」

さやか「…………」

上条『手が――手が動くんだよ、さやか!』

さやか「うん。叶いました」ニッコリ

マミ「……そう」……ニコ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:41:13.65 ID:mp+tem9AO<> ――――屋上、マミとほむら

マミ「どうするの?」

ほむら「既に手は打ってあるわ。美樹さやかは必ず救ってみせる」

マミ「予測済みって訳ね……流石じゃない」

ほむら「予測なんてしていないわ」ホムッ

マミ「あらそう……で」

ほむら「呉キリカを早く補足したい……囮を続けてちょうだい。向こうからアプローチを掛けてくるのを待つしか無いのは歯痒いのだけれど」ホムゥ……

ほむら「まどかはいつ殺されてもおかしくない……私は極力離れないわ」

マミ「地道な作業ね……」ハァ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:42:10.74 ID:mp+tem9AO<> ――――路地裏、さやか単騎

さやか「お……見つけた。使い魔だね」バサァッ

さやか「剣にはこういう使い方もあるんだっ!」ヒュンヒュンッ

使い魔「キヒヒヒヒ!」ヒョイヒョイッ

さやか「あーですよねー当たりませんよねー……なら――」








杏子「ん……結界か?」ピクッ

ゆま「入る?」

杏子「……手掛かりがあるかもしれねぇしな、魔女ならついでに倒す。行くか?」

ゆま「うんっ」

杏子「良い返事だ」ニッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/16(土) 01:43:49.57 ID:mp+tem9AO<> 投下終了。
アニメ見たのに漫画買ってしまった。ハノカゲさんパねぇ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/16(土) 01:46:24.57 ID:7zwFEzVDO<> 乙!

さやかとあんこちゃんの初顔合わせか
今回はどうなるんだろう・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/16(土) 01:50:25.29 ID:bs/gG1Zo0<> おつっちまどまど!
ゆまがいる状態での杏子とさやかの出会いか…どう転ぶかね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/16(土) 02:21:58.43 ID:MzZFZ6J5o<> 乙っちまどまど! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/16(土) 02:48:59.88 ID:ToYR185IO<> >>728


漫画版もワルプルギスの夜の使い魔がアレだったり、世界改変後のほむらの髪型が違ったりでいいよね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/16(土) 09:03:22.41 ID:IVVlxE2SO<> 乙。
ハノカゲさんの一巻ごとの進化は異常。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/16(土) 10:43:13.69 ID:/JjMvqp00<> 「何があった どうしてだ」などともはや聞かぬ!!
 美樹さやか!!今やお前は魔法少女になった! 私と同じになった!! 魔女に堕ちる存在になった!!
 なってしまった!!!」

マミ「泣いているの・・あなた」マミーソ
ほむら「・・・これも様式美よ」ホムーソ
QB「今期僕と契約してくれれば、魔法少女以外に魔法吸血鬼、魔法武装神父、魔法狂戦士の特典も付くよ!」キュプーイ
ほむら「その必要はないわ」(バキューン)
マミ「様式美というか、繰り返しギャグよね、それ」マミマミ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/16(土) 14:40:27.49 ID:7Uu4nocSO<> 繰り返しギャグこそ最高の様式美だろ
ダチョウ倶楽部とかドリフとか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/16(土) 22:39:03.50 ID:jbFGIX7to<> 天丼の時代は終わったんだよ… <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:19:31.93 ID:IXdRuYoAO<> SSwiki見てたらこのスレがあった。凄いビックリ。

投下開始するよ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:20:16.86 ID:IXdRuYoAO<> ――――結界内

杏子「使い魔か、結界の深度が低い……ん?」

ゆま「だれかいるよ」

杏子とゆまの目線の先には、使い魔と戯れている様に見える魔法少女がいた。
見たところ、経験が少なそうだ。

杏子「全く、なっちゃいねぇな……噂の新人ってやつかねぇ」

斬りかかろうとする青い魔法少女の前に、死角から槍を突き刺した。
驚いて足を止めたようだ。

さやか「な――何よアンタ!」

杏子「オマエこそ何やってんだよ。あれ、使い魔だぞ?」

ゆまも杏子の後ろに着いてきていた。

ゆま「グリーフシードを落とさないんだよね?」

杏子「あぁそうだ。だからオマエもあんなのほっとけって……二、三人食わせりゃ魔女になるだろうし」

さやか「……何、ですって?」

さやかの剣を握る手に力が籠る。
使い魔はもう逃げてしまった。

さやか「使い魔だって、放っておけば人を襲うんだよ!」

杏子「ハァ?……それが普通だろ。使い魔が人を食べて、それをアタシらが食べる……食物連鎖って知ってるだろ」

ゆま「ゆま知ってるよっ」

杏子「そっか。えらいな」

優しく笑いながら、杏子はゆまの頭を撫でた。
言動とのアンバランスさに、さやかの頭は混乱する。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:21:58.11 ID:IXdRuYoAO<> が、一つだけ分かっている。

『グリーフシード欲しさに――』

さやか「(まさかコイツら……)」

さやか「……アンタらがそういう考えなら、アンタらは私の敵だよ」

杏子「……構えた剣を下ろしな。今なら冗談で済ませてやるよ」

さやか「黙れよ。上から見てて、何それ。ベテランでも気取ってんの?」

杏子「……ハァ。他人の為、なんて言うつもりかよ……面倒だな」

「正義の味方のつもりなのかねぇ」

火を着けてしまった。

さやか「お前ぇっ!!」

さやかは杏子に向かって斬りかかる。
彼女に取って、誰かの為に戦う自分を否定されるのは、自己の存在の否定に他ならない。

譲れないのだ。

杏子「くっ、言って聞かせても分からねぇなら……痛い目を見せるしかねぇよなぁっ!」

ゆま「キョーコっ!」

槍と剣が鍔競り合う。
お互いに得物をぶつけ合い、火花を散らした。

さやかの剣閃は鋭く、重い。
経験が圧倒的に劣っているはずなのにも関わらず、初撃から杏子を押した。

杏子「――へぇ、やる、じゃんかよっ!」

杏子も培った技術を遺憾なく振るう。
早く、かつ流れるような動作のそれが、さやかに防御を選択させた。

杏子「どうだ――!?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:24:39.16 ID:IXdRuYoAO<> 選択させた、ように見えた。

剣の腹で槍を受け止めたさやかは、そのままそれに体重を掛ける。

杏子の槍が、豆腐の様に圧し斬れた。

杏子「――ヤバ」

い、とは言えなかった。

さやかが真っ直ぐに突き出した剣先は、杏子の右目を直撃しようとしていた。
しかし、それはゆまの鎚によって、ギリギリのところで切っ先を反らされる。

杏子には汗を垂らす暇すら無い。

ゆま「キョーコっ――」

さやか「退きなよ、子供だからって……容赦しないよ」

全員が一定の距離を取った。

ゆまが杏子の前に立ち塞がる。
杏子も砕けた槍を捨て、新しい槍を錬成した。

さやかが心底可笑しそうに笑う。

さやか「なんだ、大した事ないじゃん……そんな腕で、アタシに指図するつもりなの、小悪党?」

格下を見る目付きに、ゆまの手前殺していた暴力性が蘇る。

杏子「……あんまり嘗めんじゃねぇぞ。殺すぞ」

さやか「やってみれば?」

ゆま「キョーコはあくとうなんかじゃないよっ」

さやかはゆまを一瞥して、また目線を外す。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:25:26.44 ID:IXdRuYoAO<> さやか「人を見殺しにするのが悪党でなくてなんなのよ。魔女になりたくないから、誰かを殺すの?」

杏子「はぁ?何を言ってやがる」

さやか「……知らないんだね。なら知らないままの方がいいわ――」

さやか「アンタが魔女になったら、真っ先に殺して、グリーフシードを遠慮なく頂かせてもらうわ」

さやか「いや、アンタらみたいな奴らはもうここで魔女になった方がいいのかな……」

杏子「なに訳の分からねぇ事を……」

さやかが剣を叩き付けてくる。
杏子はそれを受け止めて、回転しながら槍を振り抜いた。
宙返りしてそれをさやかは躱す。
ゆまがそこに向かって鎚を振り落とした。

ゆまの鎚が剣の壁に阻まれる。
さやかが召喚したそれは、壁から刺となってゆまの皮膚を裂いた。

ゆま「うぐっ……」

杏子「――てめぇ、覚悟しろよ!!!」

手加減が、何処かへ行った。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:29:59.35 ID:IXdRuYoAO<> ――――まどかとほむら

QB「まどか、大変だよ!」ピョコンッ

まどか「どうしたの、キュゥべえ?」

ほむら「(――この気配、杏子が来てるの!?)」ホムッ!?

QB「さやかが他の魔法少女と戦っているんだ!」

まどか「――それってまさか……こないだみたいに魔法少女同士で――」ハッ

まどか「さやかちゃんが……殺されちゃう……?」ブルッ

QB「急がなくていいのかい?」

ほむら『マミ、聞こえる!?マミ!』テレパシー

まどか「案内して、キュゥべえ!!」ダッ

QB「分かったよ、まどか!」タタッ

ほむら「っ、ま、待ちなさいまどか――!」バッ

マミ『何かしら?』テレパシー

ほむら「あっ、あっ……」

まどか「――――」タタタッ

ほむら「(……いや待って)」

ほむら「このまま行けば、まどかは契約してでもさやかを止めるでしょうね……なら」











ほむら「むしろ都合が良いわね」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:32:48.51 ID:IXdRuYoAO<> マミ『どうしたの?』

ほむら『あの路地裏で杏子とさやかが接触したわ。少し取り乱してしまったけれど、これから収拾に行く。報告だけよ』

マミ『何ですって……早くしないと鹿目さんが契約してしまうわよ!?』

ほむら『分かってるわ』プツッ

ほむら「……このまま、前へ進む。必ず、まどかを最後まで守る」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:37:56.04 ID:IXdRuYoAO<> ――――血濡れの路地裏

真っ赤なコーティングを施されたコンクリートが、夕日を受けて光っていた。

杏子とさやかの意地が、その参事を産み出している。

さやかは祈りを願いに契約した。
故に人一倍回復力がある。

杏子にはゆまが付いていた。
ゆまの願いは『杏子を守りたい』だった。
故に他を癒す術を持っている。
特に杏子に至っては、死の淵からでも無傷へと成らせる事ができるのだ。

さやか「ぐっ……」

杏子「ちっ……」

それが意味するのは、千日手。
傷は癒えても疲労は癒えない。
お互いがお互いに精神を削り合っていた。

だがそこに、一射放たれる。

その弓撃は杏子の槍を弾き飛ばした。
さやかがその方を向いて、驚愕する。







まどか「さやかちゃん、大丈夫!?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:39:30.44 ID:IXdRuYoAO<> ――――

さやか「なっ……まどか、その恰好……」ハッ

まどか「魔法少女だよ。でも、その話は後」クルッ

まどか「アナタ達は、誰?」

QB「……杏子にゆまじゃないか。何故君たちが――まさか君たちも魔法少女狩りに関わっているのかい?」

杏子「……な訳ねぇだろ。アタシらだって魔法少女狩りについて調べてんだからな」ヨロッ

ゆま「キョ、キョーコ……」ポワー

杏子「悪い、ゆま……」

さやか「コイツを信用なんてしちゃダメだよまどか。グリーフシードの為なら人殺しだって厭わないんだからさ」チッ

まどか「どういう事?」

さやか「使い魔に人間喰わせて育ててからグリーフシードを回収するんだってさ」

まどか「そんな……酷いよ」

杏子「…………」

ゆま「――なら死ぬの?」

まどかさやか「?」

ゆま「ゆま達はグリーフシードが無いと強い魔女に勝てないよ。死んじゃうんだよ?」

ゆま「怖いよ。当たり前だよ?」

ゆま「使い魔と戦うのだって怖いよ。なんで、怖いのに、やっても得しないのにやらなきゃいけないの?」

さやか「――」バシッ

ゆま「あうっ」ドサッ

杏子「――ゆまに手ぇ出すんじゃねえっ!!」ヨロ……ザッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:44:38.69 ID:IXdRuYoAO<> さやか「回復力はアタシの方が上みたいだね」

さやか「減らず口を叩かないでよ、ガキんちょ」

さやか「それを何とかするのがアタシら魔法少女じゃん」

さやか「アタシらがやらなきゃ誰かが死ぬんだよ?本当に分かってんの?」

さやか「魔女に勝てない魔法少女って、意味無いじゃん」

さやか「アンタだって願いを叶えたんでしょ?ちょっとぐらいその対価を払わなきゃ、とは思わないの?」

杏子「……みんながみんな、正義の味方になりたかった訳じゃねぇだろうが」

さやか「なら今すぐ魔女になれば?」

まどか「さやかちゃん……もうそれくらいにしてあげようよ。どうも魔法少女狩りには関係無いみたいだし……さやかちゃんは無事だったし、ね?」

さやか「……まどかがそう言うなら。ほら、どっか行きなよ。見逃してあげるからさ」

杏子「なん、だと……」ギリッ

ゆま「キョーコ……」

杏子「……覚えてろよ」ガシッ、タッ

ゆま「わっ」ダカレッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:48:35.90 ID:IXdRuYoAO<> ――――路地裏、ほむら合流

ほむら「……まどか、貴女――」

まどか「ゴメンね、契約しちゃった」ティヒヒ

まどか「でも、これで私もみんなのお手伝い出来るよ!」

ほむら「そうね……でも、グリーフシードの残りには気を付けて」

まどか「分かってる。魔女になんかならないよ」

さやか「しっかしまどかも魔法少女かー。新人コンビが結成できるねぇ」ニヒヒッ

ほむら「浮かれてはダメよ。それで、相手は?」ホムリ

さやか「逃がしたよ。キョーコだとかゆまだとか言ってたけど」

ほむら「(やはり……にしてはさやかの損傷が少ない。やはり――因果が集中しているのね)」

ほむら「彼女も悪い魔法少女では無いわ。私から話しておく」

さやか「はっ、あんな奴ほっとけば良いのに」

ほむら「そうもいかないのよ」ホムッ

QB「…………」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:54:49.27 ID:IXdRuYoAO<> ――――マミ合流

マミ「大丈夫かしら――鹿目、さん、それ」

まどか「あ、マミさん!私もこれから一緒に戦いますっ」ギュッ

マミ「え……え――?」ポカン

ほむら「らしいわ。頑張りましょう?」ホムン

さやか「これだけ魔法少女がいれば、何にだって負ける気しませんね!」ニコニコ

マミ「……そうね」

マミ「来たばかりだけれど、解散しましょ。美樹さん、ボロボロじゃない」

さやか「いやーあはは……」ポリポリ

マミ「ゆっくり休む事、良いわね?」

さやか「はーい」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 00:57:53.79 ID:IXdRuYoAO<> ――――翌日。マミとほむら、杏子へ

マミ「……鹿目さんを放っておいて良いの?」

ほむら「……構わないわ」

マミ「じゃあ、貴女の願いはどうするの?このままじゃ――」

ほむら「いたわ。杏子よ」ホムッ

マミ「……」

杏子「……なんだてめぇら。マミに……噂のイレギュラーかい?」

ゆま「さやかって子の仲間だなっ!えいっ」メクリッ

マミ「ひゃっ」

ほむら「……マミ、黒はまだ早いと思うわ」ホムゥ

マミ「ひどいわ……」メソメソ

杏子「ゆま、コイツらは話せる奴らみたいだから……あーあ、マミのやつマジ泣きじゃんか」ハァ

ほむら「黒はまだはや――」

杏子「人が必死にフォローしてんのに追い討ち掛けてんじゃねぇよぉぉぉぉ!?」ガビーン!! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 01:00:08.65 ID:IXdRuYoAO<> ――――

杏子「ところで……マミ。さやかってのはお前んとこのだろ」ジトッ

マミ「う」ギクリ

杏子「次は本気で殺すからな……久々にキレちまってんだよ」ギリィッ

マミ「あの子は一途だから……」

ほむら「大方『正義の味方?バカじゃねーの』とか言ったんでしょうけどね」ホムッ

杏子「……どっかで見てたのかよお前」



ゆま「……おねえちゃん達は、何しに杏子に会いに来たの?」

マミ「……魔法少女狩りについて、よ」

杏子「アレか……聞いてはいるが尻尾が掴めない。お手上げだよ」

杏子「――そうだ。お前ら、『織莉子』って知ってるか?」

マミ「…………」チラッ

ほむら「…………」コクッ

ほむら「知っているわ」

杏子「何だって!?……詳しく聞かせてくれないか?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 01:04:46.24 ID:IXdRuYoAO<> ――――

ほむら「――という訳よ」ホムリ

杏子「魔法少女狩り、呉キリカ、美国織莉子……成る程な」フム

杏子「だが、その話を聞く限りじゃ……ピンクの奴が危ないんじゃねぇのか?」

ほむら「彼女は魔法少女になってしまった。なら奴ら如きに遅れは取らない」

杏子「へぇ……凄い自信だね」

杏子「用はそれだけだな?ならアタシは用事が出来たんでこれで――」



ほむら「私からも頼みがあるの」

杏子「あぁ?」クルッ

ほむら「近い内に、この街にワルプルギスの夜が来る」

杏子「……そりゃあ確かか?」

ほむら「えぇ」コクリ

マミ「間違い無いわ」

ゆま「それは、強い魔女?」

ほむら「そうよ。一度舞えば街は滅茶苦茶でしょうね」

杏子「……アタシらに手伝えってか?」

ほむら「物分かりが良くて助かるわ」ホムッ

杏子「……アタシらにも被害がくるからな。手伝ってやるよ」ハァ

マミ「……」ホッ

ほむら「ありがとう。それと、これを」スッ

杏子「リボン……?アタシのと似てるな」マジマジ

杏子「――――っっ!!!?」グラリ

ゆま「キョーコ!?」ガシッ

ほむら「――どうしたの、杏子?」

マミ「な、何?」ワタワア <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 01:06:55.24 ID:IXdRuYoAO<> 杏子「う、うう……何だ……」



『あぁ。妹も生きてりゃ……こんぐらいだったのかねぇ』

『ありゃあ使い魔だろうが。何無駄な事してるんだよ』

『言っても聞かねえ、殴っても分からねぇ、おまけにクズとなりゃあ……もう潰すしかねぇよな!』

『余所見されて、ありがとうだろうがこのド素人が!!』

『マミに新人に暁美ほむら、三人相手とあって、一人手の内が分からねぇとあっちゃあ……引くしかないか』



杏子「これは……」



『……痛くないか?』

『その話、詳しく聞かせな。アンタ、ただの色ボケかと思ったが……』

『どうやら実力は確かなようだし、慧眼も持ち合わせてるようだね』

『くうかい?』



杏子「アタシの……魔法……」



『……場所を変えようか』

『嘘だろ……コイツ死んでるじゃねぇか!!?――』

『当たり前だ!それじゃアタシたち、みんなゾンビにされたようなもんじゃないか!』

『そ、じごーじとく。何をするにも自分の為だけなら、それが引き起こす何事もそう考えられるし、それが出来りゃ誰も恨まない』 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 01:09:11.35 ID:IXdRuYoAO<> 『そんな時、キュゥべえと出会ってね。アタシは願ったよ、『みんなが親父の話を聞いてくれるように』ってね』



杏子「『伝える』魔法……忘れたはずの、魔法……?」



『私たちは魔法少女なんだぞ!!』

『だが粋だ。乗ったぜ、私は何をすりゃいい?』

『さやかが心配だ……私は行くぜ――』

『まぁ見てなって。アタシが戦い方ってのを教えてやるよ』 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 01:09:42.13 ID:IXdRuYoAO<> 『さやかぁぁぁぁぁっ!!!マミぃぃぃぃぃっ!!』

『――まだ諦めちゃいねぇ……さやかだってマミだって、元に戻るはずだっ!』

『アンタ、さやかやマミと仲良かっただろ?……そういう奴が必死に呼び掛けたら、気付いてくれるかもしれねぇ』

『失敗するんだろう、アタシ』

『マミを頼むよ。アタシはさやかを何とかしてみるからさ』

『頼むよ、神様。こんな人生だったんだ――せめて一度くらい、幸せな夢を見させてくれよ……』

『っ!?――そりゃあ上々だ!』

『……でもさやかは無理らしいな、やっぱり』

『その子を頼むよ。アタシの独り善がりに付き合わせちまった……』

『ただ……また失敗して、アンタが過去へ戻るんなら――アタシたちを助けてくれよ』





『その時はソイツを、そのアタシに渡してくれりゃ――こちとらこれ幸いってね』





杏子「……さやか」ポツリ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 01:10:32.64 ID:IXdRuYoAO<> ゆま「キョーコ、大丈夫?」オズオズ

杏子「……失敗したのか、ほむら」

ほむら「っ!!?」ドキッ

マミ「――貴女、前の記憶が?」ハッ

杏子「マミもか……へへっ、前のアタシも粋な事してくれるぜ」クックッ

杏子「ん?……なぁ、ほむら。私なりに情報を整理してみたんだが」



杏子「お前、この周、最初から捨てる気だったな?」

マミ「えっ」

ほむら「…………」

ほむら「…………」





ほむら「……そうよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/18(月) 01:11:07.65 ID:IXdRuYoAO<> 今日は終わりー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 01:12:13.80 ID:rXxS1Lvco<> おつかれさまっス! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)<>sage<>2011/07/18(月) 01:13:02.71 ID:pYHA5TWro<> おつー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/18(月) 01:21:52.67 ID:vijpC5NYo<> お疲れ様でした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/18(月) 01:37:05.25 ID:I7NdWy4Ro<> 安定してるの三人のコンディションは最高だというのに
まどかが契約しただと…どうなるのやら <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/18(月) 02:58:25.24 ID:JJ/TTTWPo<> 乙っちまどまど
捨てる気か…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 05:20:36.02 ID:4ebKwOm7o<> 今回は全力だっていったじゃないですかー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 05:39:53.89 ID:lAGM8SJDO<> 成る程……捨てる気だったのか
ふむ、どちらに転んだとしても楽しみだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 07:04:35.19 ID:+RjVFDnro<> まぁまどかが契約した時点で覚悟はしてたけどな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 14:29:26.21 ID:1F/b1hjDO<> エロいスレだと思って開いてみたら凄くシリアスだった
面白い支援 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 14:34:17.34 ID:FuTsRlrIo<> まるで成長していない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/07/18(月) 19:51:57.35 ID:04yfVwYG0<> 先が読めない、しかも内容が深い。>>1は稀に見る鬼才の気がする <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/18(月) 20:48:54.04 ID:FExRWjC20<> 「首を食いちぎった?精神を破壊した?四肢をぶった切った?
 彼女らをそこいらの魔法少女と一緒にするなよ?
 そんなモノでは死なない!!
 ワルプルギスの夜が呪いの結晶であるように、彼女らはこの暁美ほむらが2000年かけて営々と作り上げた最強の魔法少女!!」

マミ「・・何か、思わせぶりなレスね?」マミーソ
ほむら「いずれ分かるわ。”これが勝利の鍵だ”」ホムーソ
マミ「鏡?」マミミミン
QB「僕と契約してくれたら、秘密を教えてあげるよ!」キュプーイ
ほむら「その必要はないわ」(バキューン) <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/19(火) 00:55:47.77 ID:0UpkY6ZAO<> ほむらは全力でこの周を捨てるようです。

投下開始するよ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/07/19(火) 00:56:34.50 ID:AFkKbJr1o<> トキ「この周は投げ捨てるもの」 <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/19(火) 00:56:51.06 ID:0UpkY6ZAO<> ――――

マミ「どういう事……説明して!」ガッ

ほむら「…………」

杏子「……さやかの力が不自然に強くなっていたな」

マミ「……それが何か関係――あっ」

杏子「お前、この周は『まどか』じゃなくて『さやか』を助ける事が目的だったんじゃないか?」

ほむら「……そう言って指し差さえないわ」ホムッ

マミ「――因果の集中、ね。鹿目さんが強力な魔法少女になった様に、美樹さんにも一周分の力が集まったって訳ね」フム

ほむら「そうよ。予想外ではあったのだけれど」ホムゥ

マミ「(ん……じゃあ美樹さんが契約したから、鹿目さんも関係無くなってしまった?……いや)」

マミ「……暁美さん。貴女今グリーフシード、幾つ持ってる?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/19(火) 00:57:57.46 ID:0UpkY6ZAO<> ほむら「……そこまで気付いたのね。私の手持ちは1000弱よ」

マミ「……あれだけあったグリーフシードは?」

ほむら「貴女のソウルジェムになったわ」ホムッ

マミ「い、いや、そうじゃないの。あの後貴女魔女と戦ってたじゃない?その分のグリーフシードは……」

ほむら「……私の羽は、この時間軸では魔力をバカみたいに喰うの。一匹倒すのに一個ならまだまし……ってレベルなのよ」フゥ

ほむら「実際相手が一匹だけならまだしも、5000よ?回復しながら戦ってやっとだったわ」ヤレヤレ

杏子「……じゃあ、もしさやかが魔女化したら――」ゾッ

ほむら「助けられない事が確定している……分かったかしら?」

マミ「成る程……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/19(火) 00:59:41.11 ID:0UpkY6ZAO<> マミ「(……ん。何かしら。何か引っかかる……)」ムゥ

ほむら「マミ」ホム

マミ「――何かしら」

ほむら「この時間軸でやる事はもう一つあるの」

杏子「へぇ、そりゃ何だい?」

ほむら「……美国織莉子の協力を得る事よ」

ゆま「織莉子の?」キョトン

杏子「おいおい、ソイツはほむらにとっても敵なんだろう?」

ほむら「……彼女の能力は『識ること』――インキュベーターの情報を、引き出せるかもしれない」

マミ「……確かに、キュゥべえについて私達は知らなさ過ぎる」

杏子「? 何かあったのか?」

ほむら「あれ、魔法少女だったみたいなの」ホムッ

杏子「――えぇぇぇぇぇ、えーえー!!?」ガーン!

ほむら「イーツーカキミガ……って何言わせるのよ」ホムリ

杏子「……詳しく聞こうか」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/19(火) 01:01:08.53 ID:0UpkY6ZAO<> ――――

杏子「ワルプルギスの夜……なるほど、使い魔が猫キュゥべえで、あれが本体……まぁ、あり得ない話じゃねぇよなぁ……」フム

ほむら「つまり、奴らにも感情が存在していて、尚且つ自分達でエネルギー生産はしたくない、という訳かしらね」

マミ「……本当に家畜みたいね、私たち」

ほむら「牛?」ホムッ

マミ「喧しい」ペシッ

ほむら「あう」スリスリ

杏子「……しかし、織莉子にどうやって協力させるんだよ。アイツはまどかが魔女になるのを防ぎたいんだろ?」

ほむら「それに関しては私に案があるわ。任せてちょうだい」ホムンッ

杏子「ならいいけどよ……じゃあ目下のとこは?」

ゆま「……魔法少女狩りの犯人がゆまたちに出会うのを待つんだね?」

ほむら「あら、見かけによらず賢いのね。そうなるわ」

マミ「私たちは差し詰め魚釣りの餌ね」

ほむら「そう。咬めば取れない返し針入りの、ね」ニヤッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/19(火) 01:03:05.42 ID:0UpkY6ZAO<> ――――病院、人魚の向かう道

さやか「え、恭介は退院……?」

さやか「そ、そうですか。ありがとうございました」シュン




――恭介宅

さやか「(……バイオリンの音が聞こえる。恭介、元気になったんだね)」クスリ

さやか「かえろっ――」クルッ

さやか「……アンタ、何の用?」ジロッ

杏子「……謝ろうと思ってさ」

ゆま「…………」ギュッ

さやか「何を謝るっての?今まで見殺しにしてきた人たち?」

杏子「お前にだよ。悪かったな……その、あんな言い方して」シドロモドロ

さやか「はぁ……?急に何のつもり?意味分かんない」

杏子「――――うぅ」ツゥ

さやか「え、はぁ――何で泣くのよっ!?」アセッ

杏子「……なん、でも、ない」プルプル

ゆま「キョーコ……」ギュ

杏子「ごめん、ごめんな、さやか……」ポロポロポロ

さやか「……あぁもう!?分かったから泣きやんでよー……後味悪いじゃんかー」アワワ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/19(火) 01:05:40.18 ID:0UpkY6ZAO<> ――――

さやか「落ち着いた?」ハァ

杏子「すまねぇ……」チーン

ゆま「ティッシュまだいる?」ハイ

杏子「いい……」

さやか「……で、何で泣く訳よ」

杏子「……元気なお前と話せたから」

さやか「……ますます意味分かんないじゃん」

杏子「なぁ、さやか」

さやか「名前で呼ぶな、アンタ――」

杏子「アンタじゃねぇ。佐倉杏子だ」

ゆま「千歳ゆまだよ」

さやか「……で、何ですかね杏子さんは?」

杏子「……そうだった」グシグシ

杏子「後悔するな。悩んだ時は、頼れる奴に話せ」

さやか「はぁ?」

杏子「そんだけだ。今はな――ゆま、行こう」スック

ゆま「もういいの?」

杏子「あぁ……これで良い。じゃあな、さやか」

さやか「……行っちゃったよ。何なの、アイツ」

さやか「でも……何だろ。悪いヤツ、じゃないのかな」ズキッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/19(火) 01:07:38.03 ID:0UpkY6ZAO<> ――――さやか、パトロール中

さやか「みんなで手分けしてパトロールするから早く終わるなー……よし、この辺りは大丈夫、かな」フゥ

「ぅあぁあああーっ!!?」クワッ

さやか「ひゃっ!?」ビクッ

「ないよ!ないよぅーっ!!」ガサガサッ

さやか「(無くし物かな?)」

「どうしよう!ないよー……」ジタバタ

「――もうだめだ、生きていられない!さよなら私!」

さやか「(……あ、編みぐるみ落ちてる。これかな?)」ヒョイッ

さやか「……探し物は、もしかしてこれかな?」スッ

「」グリンッ、パシッ

さやか「わお」

「ウワぁー!会いたかった、もう離さない!」ギュムー

さやか「(……変わった子だなぁ)」フゥ

グイッ

さやか「へ?」ガクンッ

「キミのおかげで愛は死なずに済んだよ」

キリカ「私は呉キリカ。恩人に礼をしたい」

さやか「え、恩人?」キョトン

キリカ「ダメ!?恩人は礼を拒否なの?」スンスンッ

さやか「……じゃあ、有難く受け取るよ」ニコッ

さやか「私は美樹さやか。さやかでいいよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/19(火) 01:09:10.03 ID:0UpkY6ZAO<> ――――アイス屋

キリカ「……恩人はさ、ほんっとーにそれでいいの?」ムゥ

さやか「いいよいいよ。むしろ本当におごってもらっていいの?」ムグムグ

キリカ「むしろ足りない!私の愛がその冷たいお菓子と同等とは思われたくないよ」

さやか「愛、かぁ……」ハッ

さやか「ね、それってさ……誰かからのプレゼントなの?」モジモジ

キリカ「……ああ、あ……うん。そう、そうだよ」ドモリ

さやか「……そっか。大好きな人みたいだね」ホゥ……

キリカ「…………」

さやか「キリカ?」キョトン

キリカ「す、好きとか!」

キリカ「そんな軽々しいものじゃないぞっ!」

さやか「き、キリカ?」ビクッ

キリカ「愛は全てだ。好きだの大好きだの、愛を単位で表すような奴は――愛の本質を知らないっ!」

さやか「っ」チクッ

キリカ「いい!?恩人、キミは本当の愛ってのを知っているの!?」ズイッ

さやか「本当の、愛――」

キリカ「だって――」





――愛は、無限に有限だよ。

ゴウッ!

さやか「――っ!?(魔女の結界!?)」ザッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/19(火) 01:11:38.94 ID:0UpkY6ZAO<> キリカ「え?へ?」

バクンッ

さやか「やっば、飲み込まれた!」ヘンシンッ

魔女「――――」

さやか「くっそ……中にキリカがいるからやりにくいな……どうする?」



――愛は無限に有限なんだ。



さやか「――キリカ?」ハッ



――だから私は彼女に無限に尽くす。



――恩人を故人にするのも



キリカ「無限の中の一部だよ!」ズバッ!

魔女「――……」

さやか「(魔女が一撃!?……って言うか魔法少女――)」ゾクッ

キリカ「……」スゥ……

ズバァッ!!

さやか「(爪――アタシを狙った!?)」

さやか「……カッコつけてる場合じゃないみたいだね」チャキッ

キリカ「……」ユラァ

さやか「この切り傷……アンタ、魔法少女狩りの犯人?」

キリカ「うんっ」ニコッ

さやか「――オッケー、ぶっ飛ばす!」ダッ! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/19(火) 01:12:34.33 ID:0UpkY6ZAO<> 今日の投下終了。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/19(火) 01:36:31.80 ID:Fi6rmOODO<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/07/19(火) 02:28:29.52 ID:qhcIXRz/o<> 乙っちまどまど! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/19(火) 07:19:38.49 ID:hFRdVPy9o<> お疲れ様でした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/19(火) 08:18:17.76 ID:Djxs1uOy0<> 「よ・・・読めぬ・・この暁美ほむらの目を以ってしても・・・この先の展開がッ!?」

まどか「それはとっても素敵な事じゃないかな」マドマド
キリカ「物語は有限に無限なんだよ。同じ台詞でも違う物語、これぞてんど・・」ニパッ
ほむら「それはいいっこなし(何回てんど・・いえ、ループしたか忘れたし)」ホムーソ
マミ「これは予想を遥かに超えてるのね?」マミーソ
ほむら「毎度、他の名作コミックの台詞を剽窃してこのレスを書いてる奴曰く:
   ごっつあんですm(__)m

次の展開をwktkして待つ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/19(火) 10:47:31.95 ID:uZs0vgSIO<> そろそろ愛知うぜえ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/19(火) 10:59:57.82 ID:ze4E//Yxo<> 文句いう前に黙ってNG <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/19(火) 13:00:24.54 ID:EoKZzwEDO<> ぬるぽ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/19(火) 13:11:01.37 ID:197Yvic4o<> ここはVIPじゃないんだガッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/19(火) 19:32:36.33 ID:Djxs1uOy0<> やりすぎた。今は反省している。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/07/20(水) 00:39:25.95 ID:bRZxnsp+0<> >>1の文才が神過ぎて生きるのが楽しいw
ずっと応援してます <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/20(水) 01:37:56.13 ID:2xpLZK8AO<> 愛知ドンマイ。気に病まないで。

投下開始。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/20(水) 01:41:28.91 ID:2xpLZK8AO<> ――――

速い。
さやかはまず、そう感じた。

不自然だ。
次に、そう感じた。

さやか「ぐぅ……」

キリカ「ほらほらほらほらぁ!!どうしたの!恩人は慎み深いのかなぁっ!?」

さやか「(コイツ、おかしい……っ)」

狂った様に爪を振り回すキリカに気圧されるさやか。
さやかの剣が折れたりはしないが、それでも手数が多すぎる。

さやか「でりゃあっ!」

キリカ「遅いよ恩人。生まれたばかりの赤ん坊かい?」

可能な限りの剣速を叩き出しても、易々と黒の魔法少女は躱してしまう。

それも、『見て』から。

さやか「(やっぱりだ、コイツが速いんじゃない――)」

さやか「(アタシが遅くなってる)」

さやかの両肩が鋭利な爪で切り裂かれ、蘇る。
キリカの表情に、僅かだが驚きが混じった。

キリカ「恩人はなかなかしぶといね」

さやか「そりゃどう、もっ!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/20(水) 01:42:22.15 ID:2xpLZK8AO<> さやかがキリカを倒すにはどうすればいいか、それは至極簡単な事だった。

遅くなるなら、それより、より速く動く。

さやか「――それ、だけっ!」

キリカ「おぉっ、やるね恩人っ!」

速さがキリカに追いつく。
火力はキリカを凌駕する。

鋭い斬撃を何度も繰り出し、さやかはキリカを追い詰めていった。
爪でそれらを捌くキリカの表情は、だと言うのに余裕を孕んでいた。

キリカ「いいねいいね恩人、もっとだ!」

ゆらゆらと、暖簾の様に剣先を反らしていく。
ゆっくり、そして確かに、さやかに疲労が溜まっていった。

さやか「――はぁ、はぁっ……」



――身体が重い。

知らない、動け。

――息が苦しい。

だったら止めろ。

――死にたくない。

心は止めて。

――勝ちたい。

躰で動く。



さやか「――う、おぉぉぉぉぉっ!!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/20(水) 01:43:30.96 ID:2xpLZK8AO<> 咆哮。

さやかの速度が倍加する。
それに僅か、反応が遅れたキリカ。

切っ先が眼球に触れるか触れないかのところで――キリカは厭らしく笑った。

キリカ「――ごくろーさん」

決死のそれも、難なく避けられてしまう。
何て事は無い。更に速度を落とされただけなのだ。

さやかの全身を脱力が包む。
崩れ落ちるその身体に、キリカの爪が突き刺さ――らなかった。



鎖がキリカを縛り付ける。



キリカ「な――」

キリカの背後から声が掛かった。

「歯ぁ喰いしばれ」

キリカが顔だけ傾けて見れば、其処には怒りを体現したかの様な、真紅の魔法少女。

佐倉杏子が、拳を握っていた。

杏子「アタシの一撃は――」

いくら速度を低下出来ようが、身動きが取れないのでは回避しようが無い。

故に、その一撃は必然。

杏子「――ちっとばっか響くぞ!!」

杏子の右拳が見事にキリカの頬を貫き、その肢体は槍の拘束を振り切る勢いで弾け飛んだ。

キリカ「かっ――」

さやか「アンタ――」

杏子「無事か、さやか!」

倒れているさやかを、杏子は抱き起こした。
直ぐに治療を試み、それは中断させられた。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 01:43:52.50 ID:poPPga1DO<> >>1乙
正直コミックのキャラがさっぱりわからないおーん <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/20(水) 01:44:54.39 ID:2xpLZK8AO<> キリカ「――無粋無粋無粋ぃぃぃ!! 一対一の殺し愛!! 邪魔する奴は馬に蹴られて月まで飛んでけぇっ!」

幽鬼の様な不気味さで、呉キリカは立ち上がる。
頬の腫れは見えない。
防御に魔力を回してダメージを抑えたようだ。

杏子「ちっ……全治半年ってくらいにゃかましたろうに……」

ゆま「キョーコ、速いよ」

遅れてゆまが到着する。
どうやら杏子が先行していたようだ。

杏子「悪い。さやかを頼む」

さやか「アンタら……」

ゆま「治すよー」

ゆまの治癒魔法がさやかの身体を癒してゆく。
険しい顔が、一転して安らかになった。

キリカ「仕方ないから恩人は後回しだ、そこのポニテから三枚におろしてや――」



杏子「負けだ、お前」



杏子がそう言ったタイミングで、キリカの右足を銃弾が通り抜ける。

キリカ「え――」

キリカは立つ事が出来ずにその場に崩れ落ちた。
理解が追い付かず、しかし血液は流れ出て。

杏子「その能力は確かに一対一なら無類の強さを発揮するだろうがな――」

二人、空から降ってきた。

マミ「反応出来ないならどうという事はないわ」

ほむら「どうする?まだやる、呉キリカ?」

さやか「マミさん、ほむら……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/20(水) 01:47:38.61 ID:2xpLZK8AO<> ――――圧倒的、ほむらサイド

キリカ「何故……救援と言っても早すぎる……」ググ……

マミ「まだ立つ元気があるのね……」チャキッ

キリカ「結界のある内に、始末始末始末しなきゃ。でなきゃ、ダメだ」ユラリ

ほむら「マミ、『アレ』出来る?」ホム

マミ「やってみようかしら」スゥ……

マミ「結界、展開――上書き……完了したわ」フゥ

キリカ「なっ――なっ!?」

杏子「へぇ、魔女の結界まで張れるのか……マミの中は夕焼けが綺麗だな」ホウ

ゆま「マミの羽すごーい……」キャキャ

さやか「何、これ……」ポカン

マミ「これちょっと恥ずかしいわ……消していい?疲れるし」テレリ

ほむら「いいわよ」ホムッ

キリカ「(結界が、消える――?)」

キリカ「……キミたちは一体、何なんだ?」

ほむら「神よ」

マミ「魔女よ」

ゆま「ゆまだよっ」

杏子「グルメキングだ」

さやか「えっ、えっ、び、美少女だっ」

ほむら「…………」ウワー

マミ「…………」アラアラ

ゆま「…………」エェー

杏子「…………」ポムポム

さやか「撫でるなぁっ!?」カアァッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/20(水) 01:50:42.51 ID:2xpLZK8AO<> キリカ「ふざけた連中だ……全く、すっかりやられてしまったよ」ドサッ

マミ「貴女――」

キリカ「何も言わないよ。私に関する全ての要求を完全に拒否する」

杏子「……死ぬぞ?」

キリカ「ふふふ……結構だ!たかだか死ぬ程度で私の全てが守れるなら、大いに結構!」ニィィ

ほむら「――くっくっ、何を勘違いしているの?貴女の全てが『美国織莉子』だなんて、私たちは既に知っているわ」

キリカ「――なんだと?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/20(水) 01:53:03.60 ID:2xpLZK8AO<> キリカ「じゃあ――まさか、貴様っ!!?」ハッ

ほむら「私たちは海老で鯛を釣った――壁」ホムッ

杏子「はいよ」カキィンッ

「――――っ?」ハッ

ドドドドンッ!

さやか「くっ……(遠距離攻撃?)」バサァッ

キリカ「ダメだ、ダメだよ織莉子、来てはいけない」ガクガク

ほむら「その鯛を切り身にしてね……ほら」

織莉子「……暁美、ほむら」キッ

ほむら「美味しい美味しいマグロが釣れたわ」ニヤァ

マミ「(白い……)」

杏子「(魔法少女、か。見つけたぜ)」

織莉子「私の事……ご存知のようね」ギンッ

ゆま「ひっ」ビクッ

さやか「(なんてプレッシャー……)」ゾクッ

マミ「っ」ゾワ

杏子「ちっ……」チャキッ

織莉子「貴女方とはまたお会いすると思いますわ。きっとその時、貴女たちは自分の愚かさに気付くでしょう」スッ

キリカ「織莉子……」カクッ

織莉子「御機嫌よう……」スゥ……

さやか「(逃げる……くそっ)」

ゆま「うぅ……」ガタガタ





ほむら「いや、何勝手に帰ろうとしてるのよ貴女」ガシィッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/20(水) 01:54:14.65 ID:2xpLZK8AO<> 織莉子「……何か?」

ほむら「あら、不思議なようね。でも御生憎様――」

ほむら「貴女には借りがあるの」ズズ……

織莉子「(――動けない。いや、動く気が起こらない……?)」ゾクン

ほむら「それを水に流して、今私は貴女を生かしているのよ」

織莉子「――くっ!」ボムッ

杏子「っ、煙幕か――」

ほむら「心配無いわ、やって」スッ

ガガガガガガガガッ!!!

織莉子「なっ!?」ビクッ

さやか「(逃げる先に矢の雨――って事は)」

まどか「……役に立ったかな?」ティヒヒッ

ほむら「グッジョブよ、まどか」グー <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/20(水) 01:55:26.31 ID:2xpLZK8AO<> 織莉子「鹿目まどか……っ」ギリッ

まどか「……何だか睨まれてる、ような」

ほむら「分かったでしょう?貴女は自らノコノコ罠に嵌まったの。観念なさい」ホムッ

織莉子「……分かったわ。でも――」

杏子「ゆま、呉キリカを治してやってくれないか?」

ゆま「分かったよ」コクリ

織莉子「え――」

ほむら「勘違いしているようね」

ほむら「貴女と私の目的は同じ」

織莉子「貴女……一体。訳が分からない」

ほむら「その上で、少しお願いがあるの……話を聞いてもらえないかしら」

織莉子「……拒否権は?」

ほむら「試しに使ってみればどうかしら?」

織莉子「……分かったわ。話とやらを聞きましょう」

ほむら「聞き分けが良くて助かるわ」ニッコリ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/20(水) 01:56:14.58 ID:2xpLZK8AO<> 今日は終わりー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 01:58:10.36 ID:poPPga1DO<> 割り込みごめん
今回も乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/20(水) 02:36:07.14 ID:fhZ68tjwo<> 乙っちまどまど! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/07/20(水) 02:42:51.26 ID:MUkPBDdlo<> 乙っちほむほむ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage <>2011/07/20(水) 06:21:34.51 ID:bhpzAJbA0<> おもしれえ
乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/20(水) 07:10:40.17 ID:uCkPZ+Buo<> お疲れ様でした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/20(水) 07:42:31.95 ID:ncMTkrRP0<> ありがとう作者の人。乙! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 08:10:14.73 ID:p5SxlSdIO<> 伊吹殿の文才に嫉妬/// <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 10:18:54.17 ID:DlL96jKDO<> 乙!!
これで役者は全て揃ったな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 21:37:17.92 ID:74CTbScT0<> んー、ほむほむマジほむほむ。素敵すぎる。
こっからどうするのか次回に期待しつつ、乙! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(熊本県)<>sage<>2011/07/21(木) 00:11:34.73 ID:mxPX2I3lo<> ほむほむ可愛い <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:14:49.83 ID:381t5epAO<> 作者なんて大層なもんじゃないよ。

投下開始。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:16:48.02 ID:381t5epAO<> ――――

ほむら「まどかとさやかは帰るべきよ。後はこっちでやっておくから」

さやか「何だよそれ、私たちは除け者って訳?」ムッ

まどか「ほむらちゃん……?」

ほむら「違うわ。もう今日は遅いし、貴女たちには両親もいるでしょう?」

ほむら「『魔法少女』が貴女たちの日常を侵すのは見たくないのよ」ホムリ

ほむら「私たちには無い物だし、大切にしてほしいの」

さやか「ほむら……ごめん」

ほむら「気にしてないわ。だから、お帰りなさい」ホムッ

まどか「分かったよほむらちゃん。じゃあ後は任せるよ」

ほむら「任されたわ」ホムンッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:20:15.48 ID:381t5epAO<> ――――

ほむら「上手く丸めこめたわ」ホム

マミ「……つくづく貴女は敵に回したくないと思うわ」ハァ

杏子「同感だね。目的の為なら味方でも騙すんだからな」

ほむら「みんなの為よ。心外ね」ホムン

杏子「分かってんよ。じゃあ……」

キリカ「織莉子、私の後ろに」ザッ

織莉子「いえ、構わないわ。この期に及んで殴りかかってくるとも思えない」

キリカ「……」スッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:21:56.19 ID:381t5epAO<> ほむら「さて、ただとは言わないわ。何か知りたい事があるなら、先に聞くわ……と言っても『識る事』が能力の貴女が知らない事と言えば、限られるわね」

織莉子「……何故私の能力についてそこまで理解出来ているのかしら?」

ほむら「貴女には一度裏を掛かれた事があってね」

織莉子「――驚いた。貴女は、あの終焉にいた暁美ほむらと同一なのね」

ほむら「いえ、それは語弊があるわ。私は貴女の終焉とは違った形でワルプルギスの夜を越えた暁美ほむらよ」

織莉子「っ。その世界は、滅びを迎えなかったと言うの?」

ゆま「?」

杏子「……」

マミ「…………」カチャ……

キリカ「…………」ジャリ……

ほむら「えぇ。鹿目まどかによって、世界は『救済』された」

織莉子「――何ですって?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:23:46.87 ID:381t5epAO<> ――――

ほむら「以上がまどかの行なった救済の内容よ」

織莉子「……なんて事。私の――私の描く救済の……なんてちっぽけな事か」クラ

キリカ「織莉子」ガシッ

織莉子「あぁ……ありがとうキリカ、大丈夫よ」

キリカ「織莉子、冷静になるんだ。コイツの言っている事は、コイツの頭の中にある夢物語と区別を付ける事が出来ない」キッ

織莉子「えぇ、分かってはいるの……もう一つ良いかしら?」

ほむら「どうぞ」

織莉子「私の目的を、貴女は知っているの?」

ほむら「鹿目まどかを殺して彼女の魔女化を防ぎ、災厄の『救済』を防ごうとしている、でしょう?」

織莉子「……貴女は、『私と貴女の目的は同じ』と言ったわ。それはつまり……」

ほむら「鹿目まどかが魔女にならなければ――いや、つまりはあの魔女が呪いを振り撒かなければ、貴女は満足するのでしょう?」

織莉子「……えぇ、そうよ」

ほむら「なら大丈夫よ。鹿目まどかが魔女化する原因は、ワルプルギスの夜戦での過剰な消耗が原因だから。私たちでワルプルギスを倒せば問題解決よ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:25:50.91 ID:381t5epAO<> 織莉子「そんな簡単に……っ」

ほむら「そう思うなら、見る?」

織莉子「何を――」

ほむら「マミ、さっき思いついたのだけれど……結界張って貰える?」

マミ「分かったわ」ジャキン、バサァッ!

シュウゥ――

キリカ「……またここか」チッ

織莉子「これは……?」

マミ「自己紹介するわ。孤独の魔女、巴マミよ」ニコ

織莉子「魔女……?どういう事?」

ほむら「彼女は一度魔女になったのよ」ホム

織莉子「――有り得ない。魔女になった魔法少女は……」

ほむら「『有り得ない』なんて事は『有り得ない』。可能性を潰すのは過去の私だけで十分よ」

ほむら「例え魔女化してしまっても、大量のグリーフシードがあれば浄化してソウルジェムに戻す事が出来る。マミには凡そ5000個使ったわ」

織莉子「5000……?何処からそんな――」ハッ

織莉子「――貴女、時間逆行者なのね」

ほむら「花丸をあげましょう、美国織莉子。その通り、私は未来の果てから遥かな過去へ戻り、この時まで戦い続けた魔法少女」

ほむら「年齢は覚えてないわ。もしかしたら、五桁かも……といった所かしら」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:27:17.66 ID:381t5epAO<> キリカ「……何故そんなヨボヨボのおばあちゃんがこんな時代に」

ほむら「まどかを救う為よ、呉キリカ」

ほむら「愛は無限なのよ」

キリカ「――へぇ、言うじゃないか。僅かだけれど、その点に関しては好感を覚えるよ」

マミ「まだかしらー?これ疲れるのよ」パリパリ……

ほむら「はいはい――じゃあ、いくわ」ザッ

2倍――

4倍――

8倍――

ゆま「わっ」グラグラ

キリカ「空間が、揺れてる……コイツ、何を!?」

16倍――

32倍――

64倍――

ほむら「あ、今日調子良いかも」ホムッ

織莉子「あ……あ……」

ほむら「貴女には見えるのね、因果線の束が」

128倍――

256倍――

512倍――

1024倍――

杏子「おいおい、やっぱりほむらはやるねぇ……」ニッ

ほむら「お褒めに預かり光栄至極……解放」バサァッ



一同「――――」



<> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:30:47.83 ID:381t5epAO<> ほむら「どう、分かったかしら……これが未来の私」

織莉子「(凄まじい力……)……私は、こんなモノを相手に……」

キリカ「……凄い」

ほむら「あ、ヤバい。グリーフシード食べたい」ポテッ

杏子「――バッキャロォォォォォォ!?見栄張って無茶すんじゃねぇぇぇぇぇ!?」ガビーン!?

織莉子キリカ「えぇぇー……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:31:46.76 ID:381t5epAO<> ――――補給完了

ほむら「うっかり魔女になるところだった」テヘペロ

マミ「巻き込まれて甲冑着込むところだった」マッサオ

杏子「洒落にならねぇから勘弁してくれ……」ゼーハー……

織莉子「……貴女たちの力量は分かったわ。特に巴マミの戦闘力は高いようね。確かにこれならワルプルギスの夜だって倒せそうかしら……」

ほむら「心配なら、貴女たちも手伝ってくれないかしら。鹿目まどかは魔女化しないし、街は守れる。一石二鳥よ?」

織莉子「……一つ、懸念があるの」

ほむら「?」

織莉子「未だに私には鹿目まどかが魔女になるビジョンが見えている……これは、どういう事なのかしら?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:32:34.70 ID:381t5epAO<> ほむら「以前、貴女が鹿目まどかを殺す事に成功した場合でも、貴女はその場面を見ていたわ。起こる未来と変えるべき未来は、必ずしも一致しないのでは無いかしら」

織莉子「……まだ迷っているのよ。貴女、それらしい事は言っているけど、目を見れば分かる。まだ何か隠しているわ」

ほむら「……」チラッ

マミ「……?――っ」プイッ

杏子「…………!?」カァッ

ほむら「……ワルプルギスの夜の正体を知っているかしら?」

織莉子「正体?」

ほむら「あれはインキュベーターよ」

織莉子「な――」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:33:52.18 ID:381t5epAO<> キリカ「――バカも休み休み言うんだ!流石にそれは嘘にしか聞こえないよ!」

ほむら「インキュベーターは魔法少女よ。そう、それについて私からお願いがあるの」

織莉子「一体何を……?」

ほむら「インキュベーターについて、『識る』魔法を行使してみてほしい。私たちも、彼女についての情報は少ない」

ほむら「まぁ、百聞は一見に如かずって言うし……実際見て貰った方が早いわね」ホムッ

ほむら『キュゥべえ』テレパシー

QB『?……なんだい暁美ほむら』

ほむら『今どこにいるのかしら?』

QB『まどかと一緒にいるけれど、何か用かい?』

ほむら『えぇ。良かったら来てもらえるかしら。大丈夫、もう貴方を殺したりはしないから』

QB『ボクがそっちに行く利が無いね』

ほむら『魔法少女狩りの犯人を捕まえたのだけれど……』

QB『何だって……分かった行くよ。少しだけ待っていてくれないかい?』

ほむら『分かったわ』プツッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:35:02.39 ID:381t5epAO<> ほむら「ばーか。案の定まどかに掛かりっきりになってるわ、あの獣」ニヤッ

杏子「……おい、まさかまどかを帰したのって」

ほむら「キュゥべえの牽制も兼ねてたに決まってるじゃない。まどかが魔法少女になったのだから、インキュベーターとしては是非とも魔女になってほしいはずだもの」

織莉子「それは、どういう意味?」

ほむら「あ、知らないのね――」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:37:41.59 ID:381t5epAO<> ――――

織莉子「宇宙のエネルギー……」

キリカ「話が飛躍し過ぎて訳が分からなくなってきたよ……」

ほむら「貴女たちは既にこの問題に足を突っ込んでしまったのよ。簡単ではない、問題にね」

織莉子「……私は、鹿目まどかを殺せばそれで世界は救われると思っていた」

ほむら「それは大きな間違いよ。魔女とインキュベーターから解放されて初めて、私たちは救われるの……」

織莉子「……待って、なら貴女の目的と現状が噛み合わな――」

QB「やぁ暁美ほむら!」きゅっぷい!

ゆま「キュゥべえだ!」パァッ

ほむら「いらっしゃい。そしてさようなら」パンッ

QB「わーお」パタリ

一同「殺したぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」ガーン!? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:39:34.64 ID:381t5epAO<> 織莉子「えっ、ちょっ」

キリカ「落ち着いて織莉子!ラスボスがしちゃいけない顔になってる!?」

「もう、困るなぁ。予備が無いって言うのに」モチャモチャ

ゆま「(白い髪の女の子?随分長いツインテールだね……身長は小さめでゆまとおんなじくらい。大人用のブカブカなTシャツにハーフパンツ。肌が凄い白い……あ、ツインテールの先に輪っかみたいなアクセサリー付いてるー)」

杏子「偉いぞゆま」ナデリコ

ゆま「えへー」ニパッ

織莉子「貴女は……?」

QB「ボクはキュゥべえだよ!」きゅっぷい!

――――さやか家

さやか「何か仕事取られた気がする……」ハッ

さやか「気のせいか……寝よ」グゥ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:42:55.24 ID:381t5epAO<> 織莉子「……」クラ――

キリカ「織莉子しっかりー!?現実から目を背けないでー!?」ガッシィ!

織莉子「大丈夫、大丈夫よ」ヨロリ

ほむら「……」

QB「あれ?キミたちは余り驚かないようだね」

ほむら「そんな事はどうでもいいの。分かったかしら、美国織莉子」

織莉子「……確かに、これは」フム

QB「何だか蚊帳の外だけれど、キミたちが犯人だったんだね。織莉子、キリカ」

QB「キミたちのお陰で微妙なロスが出てしまったよ。寛大なボクだから許してあげるけれど、それは微量なロスだったからだよ?」

QB「これが大変な損失を巻き起こすなら、キミたちの処分も考えていた所さ」きゅっぷい!

キリカ「」カチン

杏子「どうどう……」

ほむら「ね、でしょ?」ホムッ

キリカ「あぁ、そうだね」イライラ

織莉子「なるほど……確かに思い当たる節が」ホー

QB「?」っぷい? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:43:24.14 ID:381t5epAO<> ――――

ほむら「で、お願いできるかしら?」

織莉子「……個人的に興味もありますわ。やりましょう」

QB「何をするつもりだい?」

織莉子「……動かないでくれるかしら、キュゥべえ」キィン―― <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:45:18.86 ID:381t5epAO<> ――――ドコカ

織莉子『ここは……?』キョロキョロ

織莉子『感覚的に感じる……随分昔のビジョンとしか分からないわ……ワルプルギスの夜のビジョンは、日にちまで頭に入ってきたと言うのに』

織莉子『いや……もしかしたら日付の概念が無い程の過去?』

織莉子『しかし何も無い……一応地面があるけど、20cmくらいの深さの浅瀬が延々と地平線まで続いている……右も左も』

織莉子『何だか不気味ね……それに、寂しい。夕焼けだけは今と変わらないのね』

織莉子『キュゥべえについての知識がこれ……?これでは何のヒントにもならないわ』



「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」



織莉子『叫び声……?』

織莉子『――あ、あれは……ワルプルギスの夜?』

織莉子『いや、にしては小さい……服が似ているだけだわ』



「――だれかいるの?」グリンッ



織莉子『こっちを見た?……いや、私はここに居る訳ではないわ。しかし、回りには誰も……?』

織莉子『顔が見え――やはりキュゥべえだったのね。それは魔法少女の服かしら……成る程、ワルプルギスの夜そっくりな訳ね』 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:45:56.55 ID:381t5epAO<> QB「まだいきのこりがいたんだ!」チャプチャプ



織莉子『近付いてくる……幻覚でも見ているのかしら。しかし、生き残り?どういう事?』



ねぇ、キミはだれ?



織莉子『』ゾクッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:46:51.17 ID:381t5epAO<> 近付いてくる。

大丈夫だ、私を知覚しているのでは無い。



「もうキミだけしかボク以外がいないみたい」



私はこの空間に存在しているのでは無い。
私の肉体は見滝原だ。

なら何故。



「さみしいよ」



なら何故。



「いっしょにいようよ」



何故目の前にまで迫った魔法少女は、私に手を伸ばしているのだ?



「いっしょに、ね?」



大丈夫だ。
触れられはしない。

そうだ。



「よかった。ボクまだひとりぼっちじゃないよ」



笑顔が眩しい。涙を湛えていても。

私の頬に触ろうとしているようだ。

落ち着け。
落ち着け。
私はただの思念だ。

この世界はただの情報に過ぎない。












冷たい手。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:49:23.82 ID:381t5epAO<> ――――現実

織莉子「うわぁぁぁぁ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、ぁぁぁぁぁ!!!!!」ビクンッッッ!!!

キリカ「織莉子っ!!?」ガッ

キリカ「織莉子、どうしたの織莉子、しっかりして!!」ユサユサ

織莉子「アぁぁぁァぁうゥゥぁぁぁぁぁぁ、あぁぁぁぁぁぁぁ、わあぁぁぁぁぁ!!!!!」ビクンビクン!!

ゆま「ど、どうしたの……?」

杏子「おい、ほむら!?一体こりゃ何なんだ!?」アセッ

ほむら「な、な……」ポカン

QB「? やっぱり人間はよく分からないね。突然絶叫し出すなんて、頭がおかしくなったのかい?」

織莉子「ぁぁぁぁぁ…………ぁぁ」ビクッ……

キリカ「織莉子、織莉子!?おい、何とかしろよ暁美ほむらぁ!!」

マミ「――暁美さんっ!」カッ

ほむら「っ」ハッ

ほむら「――はぁぁっ!!」スッ

スパァァァァァ――――ン <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:50:35.58 ID:381t5epAO<> キリカ「え」

杏子ゆま「」アングリ

マミ「やれやれ……」ホッ

織莉子「――――」パチクリ

ほむら「ふぅ……」ファッサァ

ほむら「マジカルほむらちゃんはりせんよ」キリッ

キリカ「……いや、目は覚めたみたいなんだけどさ、釈然としないよ……織莉子、大丈夫?凄い汗だよ」フキフキ

織莉子「――少し、休ませて」グッタリ

ほむら「……なら、私の家に招待するわ。飲み物くらいなら出しましょう」ホムッ

キリカ「毒味はするからね」

ほむら「どうぞご自由に」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/21(木) 00:51:31.53 ID:381t5epAO<> うっかり二日分投下してしまった。
投下終了。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)<>sage<>2011/07/21(木) 00:53:17.77 ID:P+9NiTgf0<> 乙
これは斬新 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/07/21(木) 00:53:31.25 ID:bS8821GPo<> 乙っちほむほむ!
投下多いなと思ったらそういう事だったのか。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/21(木) 00:56:58.33 ID:wQS5YS4go<> お疲れ様でした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/21(木) 00:59:26.19 ID:WWbSUVsDO<> 乙、未だにアニメ組以外の名前の読みがわからない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/07/21(木) 01:02:14.72 ID:bS8821GPo<> 美国織莉子 ミクニ オリコ
呉キリカ クレ キリカ
千歳ゆま チトセ ユマ
だったはず <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/21(木) 01:21:32.35 ID:H/vsej250<> 知りたい。次が知りたい。知りたくてたまらん(乙)。
この気分、値千金。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/21(木) 01:21:57.40 ID:WWbSUVsDO<> d <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/21(木) 01:38:58.12 ID:bPu6cInyo<> 乙っちまどまど! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/07/21(木) 01:40:32.63 ID:bPu6cInyo<> 感想言うの忘れてた
QBの身体には一体なにがあるのか
感覚だけでこうなる何かがあるのかしら <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(栃木県)<>sage<>2011/07/21(木) 01:51:57.71 ID:Q7VRb3/+o<> QBの身体にナニがある展開マダー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/21(木) 02:42:19.00 ID:o4zNHiKEo<> バカエロが帰ってくる…気がした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/21(木) 09:41:09.26 ID:woU+3C+X0<> バカエロはおかえりする雰囲気なのに
シリアスはさよならする気配がない。不思議! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/21(木) 10:52:35.22 ID:x6E4jsHoo<> >織莉子「……動かないでくれるかしら、キュゥべえ」キィン――


このあとにバカエロ展開を期待していた俺・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2011/07/21(木) 11:09:35.46 ID:Fq8LjMQDo<> 乙
スレタイからバカエロと思ったら非公式まどマギ続編だった件について <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/07/21(木) 12:14:47.52 ID:JSZiYBuM0<> 今更だけど杏子の台詞上条のそげぶ台詞だね。

っつかリアルに最近の楽しみがこれを読む事なんだが…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2011/07/21(木) 14:06:36.39 ID:k8O/9iiEo<> なんという良スレ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/21(木) 20:52:59.93 ID:hqLd33BTo<> そういえばこれバカエロなんだったなwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/22(金) 00:13:23.52 ID:PkJqfzzlo<> 最初のエロテンションはどこへやらだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2011/07/22(金) 14:22:56.51 ID:V/DkkszAO<> 多分さやかの辺りからどっかへ吹っ飛んだよ <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/22(金) 22:18:30.10 ID:4LVwKcCAO<> 読み手のバカエロに対する嗅覚がヤバい。
今日は書きながら投下するからゆっくり進行だよー

投下開始。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/07/22(金) 22:19:44.84 ID:pxQQz0l2o<> ヒャッハー <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/22(金) 22:22:15.89 ID:4LVwKcCAO<> ――――ほむら宅

ほむら「上がって」ホムッ

キリカ「……」キョロキョロ

ほむら「……別に危害を加えるつもりは無いって言っているでしょう」ハァ

キリカ「信用出来ないね」

キリカ「第一、私は魔法少女狩りをしていたんだぞ。キミらの安い正義感をチクチク刺激してるんじゃないかい?」ヒヒッ

ほむら「こちらに害が無ければ関係無いわ」ホムッ

杏子「正義の味方なんてガラじゃないんでな」

ゆま「杏子が無事ならゆまはそれでいいよ」

マミ「……とっくの昔に止めちゃったわ」

キリカ「……へぇ、なかなかどうして、キミたちも大概な変わり者だね」

織莉子「……お話ししている所申し訳ないのだけれど、お水を頂けないかしら……」クラクラ

ほむら「ワインでいい?」ホム?

キリカ「水だっつってんだろうがぁぁぁぁ!?」ガウッ

ほむら「もう、ワガママね……」ホムホム……

杏子「いや、なんかもう……悪い」

QB「ところで何でボクは縛られてるのかな?」タラー

マミ「……」ニッコリ

QB「無言の笑顔と言うのはなかなかに魔的だと思うんだよマミ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/22(金) 22:32:40.29 ID:4LVwKcCAO<> ――――

キリカ「んっ……」コクンッ

キリカ「大丈夫だよ、織莉子」ハイ

織莉子「ありがとう、キリカ」クピクピ

マミ「……随分仲が良いのね」

織莉子「…………私が魔法少女になって最初に見たモノは、世界の終焉でした」

ゆま「織莉子――」

杏子「しっ」パッ

ほむら「……それは、余り良い気分じゃないでしょうね」

織莉子「私が鹿目まどかの殺害を思い至るのに時間は掛かりませんでしたわ。しかし、あまりの絶望に心がダメになってしまいそうだった」

織莉子「そんな私を支えてくれたのが、キリカ。彼女がいなければ、私はとうに壊れていたでしょう……」

キリカ「織莉子……」ギュッ

織莉子「苦しいわ、キリカ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/22(金) 22:42:18.08 ID:4LVwKcCAO<> マミ「しかし、だからと言って鹿目さんを殺そうとするのは戴けないわ」

キリカ「何でかな?アイツは凄い化物になるじゃないか。今絞めなきゃ何時絞めるのさ」

杏子「化物になるって決まった訳じゃねぇだろうが――」

ほむら「まぁ待って。マミ、貴女には話したわよね」

マミ「……何を?」

ほむら「『正しい事』は必ずしも『正しい事』では無い……彼女らの言い分も捉え方によっては正義。そうでしょう、ゆま?」

ゆま「……うん。だって織莉子のゆうとおりにやれば、杏子は全然平気だよ?」

杏子「ゆま!」バッ

ゆま「極端な話だけど、そういう事でしょ?ほむらおねえちゃん」

ほむら「えぇそう。織莉子は必ずしも間違っている訳では無い。それを踏まえて、私は相談を持ち掛けたの」

織莉子「……貴女がそんな事を言うなんて思っていませんでしたわ」

ほむら「まぁ、色々と、ね……気分は優れるかしら。さっきの話を聞きたいのだけれど」

QB「ボクも些か興味があるね」ゴロゴロー

杏子「止まれ芋虫」

織莉子「じゃあ――」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/22(金) 22:51:56.17 ID:4LVwKcCAO<> ――――

織莉子「――と言うビジョンが見えたわ。あのキュゥべえ……いや、貴女に倣ってインキュベーターと呼びましょうか。それが何故私を知覚したのか……はたまた私の幻覚なのかは分かりません」

織莉子「だけど、確信できるのは……あのまま彼処にいたら、きっと帰って来れなくなっていただろう、と言う事……」

ほむら「予想以上にマジカルほむらちゃんハリセンが効いたみたいね……しかし、そのビジョンは気になるわね」ホム

マミ「(突っ込まないわよ……)」

杏子「(突っ込んだら負けだ……)」

――――さやかん家

さやか「――マジカルほむらちゃんハリセンってなんやねーん!……むにゃむにゃ」グーグー <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/22(金) 23:08:43.63 ID:4LVwKcCAO<> ――――

ほむら「仮定を立てるに、そこはインキュベーターの母星かしら……」

ほむら「(……滅んだが故に地球へと来たのかしら)」

織莉子「分からないわ。ただ、遥かな過去……だって事しか知識が入って来なかったわ」

杏子「……ほむらはそういやどのくらい過去から戦ってたんだ?」

ほむら「……そういえば、そう昔では無いわ。アダムとイヴをギリギリ見たくらいだから……それより過去は魔法少女もいないと思っていて……」ホムッ

ほむら「初めてインキュベーターが来たのは何時なのかしらね……キュゥべえ?」

QB「良く覚えていないよ。何せ随分昔の事だからね。キミたち人間の事を記憶する必要も無いしね」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/22(金) 23:20:42.05 ID:4LVwKcCAO<> QB「しかし魔法少女姿のボクと言うのは興味深いね。ボクにはソウルジェムが見当たらないから、それはあり得ないけれど」

ほむら「(……まだ余計な情報は与えなくていいわね)」チラ

一同「……」コクッ

ほむら「何にせよ、それは貴重な情報よ。ありがとうと言わせて頂くわ」ペコッ

織莉子「いえ、私の力が後の役に立つなら……」

織莉子「……ところで――」

QB「ねぇ、そろそろこれをほどいてくれないかな?いい加減窮屈だよ、全く。ボクは暴れたりしないって言うのに、キミたちといったらいつも非合理的だね」

キリカ「」イラッ

ほむら「……あ、そうだ。貴女たち――」

ほむら「――ソウルジェム穢れてないかしら?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/22(金) 23:30:00.31 ID:4LVwKcCAO<> 杏子「――っ」ビクッ

マミ「――っ」ドキッ

ゆま「?」

杏子「ほむら、もう用事は無いな?アタシらは帰らせてもらうぜ。ゆま、行くぞ」スック

ゆま「うん、分かった」トテトテ

マミ「……私もお暇するわ。何かあれば連絡して」スタスタ、ガチャッ

QB「ようやくマミもほどいてくれたよ」フゥ

織莉子「うーん……僅かに穢れが見えるけれど」

キリカ「それが何か関係でも?」
ほむら「実は……」ゴニョゴニョ

織莉子キリカ「――!?」

QB「内緒話は感心しないな、暁美ほむら。キミは一体何を企んでいるんだい?ボクには全く想像が付かないよ」ヤレヤレ

ほむら「知りたい?」ニィ

QB「その問いに首を縦に振って、キミが解をくれるならね」

ほむら「なら御望み通りくれてやるわ」

ビリィッ!

QB「――え?」パチクリ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/07/22(金) 23:32:27.53 ID:pxQQz0l2o<> この気配!!バカエロの予感!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/22(金) 23:34:06.65 ID:MNZ7ofMTo<> そういえばこの時間軸だとまどかも既に契約して… <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/22(金) 23:41:28.61 ID:4LVwKcCAO<> QB「――え?」パチクリ

織莉子「ちょ、ちょっと!?」ドキッ

キリカ「おぉ、なるほど……このシチュエーションは、なかなかそそるね」ニヤ

ほむら「あ、分かる?」ビリビリ

QB「何をするんだい暁美ほむら!服が勿体無いじゃないか、簡単には直らないんだよ?」パタパタ

ほむら「暴れないで」チゥー

QB「むぅっ!?むぐぅ、ふむー!?」バタバタ

織莉子「おぉ……」マジマジ

キリカ「(舌を捩じ込んでるのか……手馴れてるなー)」フムフム

ほむら「んっ……」ハムハム

QB「ぅむぅ…………」パタパタ……パタ……

ほむら「ふう」チュポンッ

QB「ふわぁ……」クテー

ほむら「出来上がったわよ」ホムッ

織莉子「……お見事」

キリカ「何でも出来るんだね、キミは」アキレ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/22(金) 23:46:42.63 ID:dVTODIKDO<> バカエロキタ━━━(゜∀゜)━━━!! <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/22(金) 23:53:33.34 ID:4LVwKcCAO<> ――――

ほむら「じゃ、手本を」ジャーン!

織莉子「お……大きい……」ウワァ……

キリカ「こらー、純粋な織莉子にそんな人間凶器を見せつけるな」

QB「暁美ほむら、キミは一体何をするつもりだい!?」バタバタ

ほむら「かくかくしかじか」ホムッ

QB「グリーフシードの替わり……って、そんなバカな!?」きゅっぷい!?

ほむら「論より証拠よ。ほらこっち来なさい」ズルズル

QB「ひっ……止めてくれないか、そんな大きいモノを入れてしまったらこの身体が死んでしまうよ!」カタカタ

ほむら「んなアホなー」ホムッ

QB「聞いてぇぇぇ!?」ガーン!? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 00:08:44.72 ID:m/RrKYFAO<> ほむら「まぁ試しだからさっさと出すわよ」ズニュンッ

QB「ひあっ」ピクンッ

ほむら「ホントに良く濡れるわね。スムーズでヤりやすいわ」パンパンパンパンッ!

QB「――いきなり、あああぁっ!」キュウッ

ほむら「お、分かってるじゃない。しっかり絞めて、ねっ」ズプンッ

織莉子「…………(確かあの体位は……正常位、よね)」ジーッ

キリカ「(織莉子が凄い真剣に見てる……まぁでも確かに……)」チラッ

QB「やっ、くぅぅぅ……」ピクンピクンッ

キリカ「……こりゃ、エロいと思うよ。うん、まぁ、あれだ。些細な事だけどさ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 00:16:44.26 ID:m/RrKYFAO<> ほむら「あ、出る」ドクンッ

QB「んっ――んはぁっ!」ギュウゥ……

ほむら「くっ……ふぅぅっ……」ブルブル……

ヌポンッ

QB「はぁ……はぁ……」グッタリ

ほむら「ふぅ……で、ほらこれ」スッ

ほむら「ソウルジェムピカピカー!」ペカー!

ほむら「まぁ私は元々あんまり穢れてなかったからなのだけれど……あと、あまり出しすぎるとコイツ魔女入りグリーフシード孕むからその処分だけ気を付けるのよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 00:24:37.66 ID:m/RrKYFAO<> 織莉子「ふざけてるわ……」

キリカ「しかし現実だね。どうする、織莉子。論理的には使った方が効率は良いけれど、倫理的には遠慮したいなぁ」ポリポリ

ほむら「あら、意外なのね。ネジがまだ残っていたの、アナタ」ホムリ

キリカ「いいや、とっくの昔に全部弾けとんださ……いいよ、なら私からやろう。付けてくれる?」ヌギヌギ

ほむら「……随分、何と言うか、スレンダーなのに胸が……」ホムゥ……

織莉子「あ、ぁ……」カァ

キリカ「ほら、早くしてよ」ズイ

ほむら「はい……どうかしら」

キリカ「普通だね。まぁ変な形は嫌だけど」

QB「う……キリカ、まさか……」

キリカ「あ、心配しないで。初めてだから加減が分からないだけだから」

QB「ひっ、うわぁっ!」ズリズリ

ほむら「こら、逃げるんじゃないの。ほら、押さえてるから早く」グイッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 00:32:50.83 ID:m/RrKYFAO<> QB「やめてぇ……怖いんだよ……?」ウルッ

キリカ「こりゃ気分いいや。まぁ、テキトーによがってよ」ズップンッ

QB「かっ――」パクパク

ほむら「はいうしろー」ヌププ……

QB「あ――は――」クタァ

ほむら「あ、良い感じの緩み」ヌッコヌッコ

キリカ「あぁ、なかなかだねこれは……くふふっ」ニュプニュプ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 00:40:13.58 ID:m/RrKYFAO<> 織莉子「……あっ、あのっ……」

ほむら「ん?」ヌコヌコ

QB「あっ、あっあっ……」ポケー

織莉子「あの……私も、その……」モジモジ

キリカ「織莉子も付けれるかい?」

ほむら「もちろん。それっ」ポムッ

織莉子「わふっ……」ギンギンッ

キリカ「わぁお……さっすが織莉子」

織莉子「はっ、はぁぁっ……キュゥべえ、口開けてっ!」ヌポッ

QB「むっ!?……むぐぅ……」チュプチュプ

織莉子「あぁっ、凄い……っ」ビュルビュル……

QB「んく……ぷあっ」プハッ

織莉子「何で止めるのっ!?」ヌポンッ!

QB「んっ!?んー!んぅー!」

織莉子「はぁっ、はぁっ……」ペタンペタンペタンッ

ほむら「んっ……出る……」トプンッ

キリカ「あー、きもちー」ヌップヌップ

QB「うぐ……うぅ……」ポロポロ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 00:49:49.70 ID:m/RrKYFAO<> キリカ「こりゃ役に立つね……あー……出る」ドクドクッ!



『役に立つなぁ』



QB「――!?」ビクンッ

ほむら「あ、イッた?」ヌグヌグヌグッ!

QB「むー!?むぅー!!」ビクビクンッ!

織莉子「すわ、ないでぇ……あはぁ」ビュルッ

織莉子「はわぁ……」トローン

ペタンッ!

織莉子「飲んで……飲んでぇ……」トップトップ

キリカ「織莉子、可愛い……」チュッ

織莉子「キリカ……」チュッ……

ヌポヌポ……

ほむら「(でも腰は止まらないのよね……締まりが何か物足りないわね、乳首でも弄りましょうか)」ツネッ

QB「――っ!!」

ほむら「おー……跳ねてる跳ねてる」ニュプニュプ



『早くしないと来ちゃうよ』



QB「――――」ゾク

織莉子「ふう……」ヌルンッ

QB「う……織莉子?」ハァハァ


――もういいのかい? <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 00:58:37.82 ID:m/RrKYFAO<> 織莉子「へ?」



『ねぇ言って?そしたら興奮して早く出せるからさっ』



キリカ「(指で口を広げた?)」

QB「らひて?ベアトのおくひのらか、ヌポヌポッて、つかって、いっぱいらひてぇ……おくひまんこいっぱいにひていいお?」アウー

トロー……

織莉子「――――っ!」ヌポッ!

QB「んきゅっ♪」チュウチュウッ

ほむら「(ベアト……?)」

ほむら「(――! 『ベアトリクス』ね!……インキュベーターの名称、なのかしら。偶然の一致とは思え――)」

ヌププッ

ほむら「こ、こらっ、勝手に動くなっ」ゾクッ

キリカ「あっ、あっあっあっ、あっあっあっあっあっ」カクカクカクッ

QB「もっといっぱいきもちよくなってねっ、みんなのためにガンバるよっ!」クネクネッ



『そうそう。アイツだけじゃズルいもんね』
『エロいよー、ベアトちゃん早くー』



QB「あっ、あっ、きもちいっ……あむっ」パクッ

織莉子「ああああああまた出る……」トプトプ…… <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 01:01:36.62 ID:m/RrKYFAO<> キリカ「ヤバい……くぁぁ」ホケー

ドクンッ!

織莉子「おかしくなるぅ……はぁっ」ヌポッ

QB「ぷはっ、にゅうぅ……おまんこじゅせーしてるぅぅ……きもちーっ!!」キュウウゥッ!

キリカ「あっ、吸わ、吸われ――」カクカクッ

ほむら「(くそっ、スイッチ入った……)あ、くぅぅ……」ドピュッ

QB「あはっ♪おしりトロトロー。えいえいっ♪」グーリグーリ

ほむら「ばっ、かぁぁぁ……!?」ドクンドクンドクンッ!!

QB「いっぱいでてるー……きもちいい?」チュッ

ほむら「やかまし――ふむっ」ビクッ

レロレロ、チュウゥゥ……

QB「……ぷはっ、ほむらトロトロー♪」ニパッ

ほむら「くっ……この」キッ

QB「あは、ほむら固くなってるー♪」

織莉子「キュゥべえ、早く……」ハアァッ……

QB「あーん、ろーぞ?」クパァッ

織莉子「ふぅっ……」ガシッ

QB「むぅ?」グイッ

織莉子「あああっ」ガポガポガポッ!!

QB「んふっ、んぐぅっ!」ガクガクガクッ

キリカ「あ、しまるぅ……」パパパパパンッ!

キリカ「くぅ……孕めぇ……っ」トプントプン…… <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 01:03:04.88 ID:m/RrKYFAO<> 織莉子「くふっ」ニュポンッ

織莉子「……あれだけやっておいてなんだけど……キュゥべえは苦しくないの?」

QB「きもちーよっ、おりこのおちんちんがボクののどゴリゴリッてすると、ボクいっぱいきもちよくなっちゃうっ」アーン

QB「もっとしてぇ……」トロン

織莉子「……」チラッ

キリカ「……変わるかい、織莉子?」ハァハァ……

織莉子「っ」ガバッ

キリカ「わっ……あぁ、なるほど。ほむら、外してー」

ほむら「……」ピッ

キリカ「オッケー……初めてだから、ゆっくりね?」ニコ

織莉子「き、キリカ……ああっ」ズププ……

ほむら「始まっちゃったわね……ま、そんな気してたけど」フゥ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 01:05:11.23 ID:m/RrKYFAO<> ほむら「二人のソウルジェム輝いてる……完璧に出しきったのね」ホムッ

QB「ねーほむら、むかいあってしようよ。それでボクのおまんこにたねづけするのっ」ニパッ

ほむら「……なんか癪ね」ニュプッ

QB「あはぁっ♪ほむらのたねづけチンポきたぁっ!」ダキツキッ

ほむら「あっ……こらっ」

QB「せーしっ、せーしっ、しゃせーっ、しゃせーっ!」クチュクチュクチュッ!

ほむら「あっ、あぁっ」グップグップ

QB「んー♪」グリグリ……

グボッ

QB「あはぁぁぁっ♪ほむらのおちんちんダメなとこはいったぁ♪」ポヤン

QB「ねぇほむらぁ……おかーさんにしてよぉ……♪」シナッ

ほむら「っ……この淫キュベーター!」ドックン!

QB「あはぁ」ゾクゾク

織莉子「キリカ、キリカっ」ペッタペッタ

キリカ「織莉子、おりこぉ……」チュチュッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 01:07:24.49 ID:m/RrKYFAO<> ――――ほむら宅、寝室、その後

キリカ「くぅ……」スヤスヤ

織莉子「すぅ……」クゥクゥ

QB「きゃうんっ♪」ビクンッ

ほむら「んっ……」ブルッ

QB「はぁ……ほむらのせーしいっぱぁい……」ホケー

ほむら「……貴女、何で事に及ぶと、そんなに性格変わるの?」ヌヌヌ……ニュポッ

QB「へぇ……?」ポワン

QB「だって言ったじゃないか……そっちの方がエッチだって……」

ほむら「……何の事?」

QB「――――あれ、何だっけ。何だっけ……」

QB「何処かで……?」

ほむら「…………インキュ、ひゃっ!?」ゾクッ

QB「どーでもいいや、きもちいーし」ペロペロチュパチュパ

ほむら「あっ、くぅ……」ビュビュッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/23(土) 01:08:50.56 ID:m/RrKYFAO<> 今日は終わり。

エロく書けてるかどうかは自分では分からないものだね。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(栃木県)<>sage<>2011/07/23(土) 01:09:22.41 ID:zks8Njtbo<> ふう…

まだまだだね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/23(土) 01:09:27.35 ID:nxZRxfiao<> お疲れ様でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/07/23(土) 02:17:21.50 ID:+pXJlzD1o<> 乙っちまどまど <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/23(土) 03:41:00.77 ID:qrYgnKMUP<> なんだかんだでレイプするのね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/23(土) 20:33:09.61 ID:aiwpYEHro<> しなきゃ偽装表示になるだろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)<>sage<>2011/07/23(土) 21:23:43.18 ID:IxD3BkjFo<> 前半にしかめちゃにヤリまくったのに詐欺も糞も無いじゃないですかぁーーー!
チャチャ入れないで下さいよー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/23(土) 21:57:41.98 ID:aiwpYEHro<> 前篇したから後編は無しね☆なんて言ったらそれこそ詐欺じゃねぇかぁーーー!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/23(土) 23:24:51.54 ID:p3R1ogtC0<> 乙!ホッヒヒ!これから起こるであろうゆまの言葉攻めを想像しただけで……フヒヒ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2011/07/24(日) 00:48:46.14 ID:Z+Wj3WtAO<> >>887
お前自重汁wwww <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 00:55:40.86 ID:O+qPab8AO<> バカエロとは。

ぶっちゃけ要らないんじゃねとか思ったけどストーリーにちびっと絡むから切るに切れない罠。

投下開始 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 00:58:44.69 ID:O+qPab8AO<> ――――ほむら宅、翌朝

織莉子「うう……ん?」ムクッ

織莉子「……」クシャ

織莉子「寝てしまったのね……髪がクシャクシャだわ」フワァ……

織莉子「それに何だかカピカピ……後始末はちゃんとしなきゃいけないのね」ハァ

QB「むにゃむにゃ……」スースー

キリカ「うぅ……織莉子?」ネムー

織莉子「そうよ、キリカ」

キリカ「あぁ……昨日はうす暗かったから良く分からなかったけれど、股に血が付いちゃってるや」

織莉子「……今更ながら、申し訳なくなってくるわ」シュン

キリカ「構わないよ。キミに抱いて貰えるなんて本望極まりないよ」ニコッ

キリカ「ところで、部屋の主が見当たらないけれど……」キョロ

織莉子「そうね……あ、書き置き?」カサッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:00:37.64 ID:O+qPab8AO<> 目が覚めたらシャワーを浴びると良いわ。
気になるならキュゥべえも湯船に叩き込んでおいて。

朝食にサラダとサンドイッチを用意しておいたわ。
リビングのテーブルにラップをかけて置いてあるから、良かったら食べて。

私は学校に行っているから、戸締まりをお願いしたいわ。
玄関の鍵がサラダのお皿の脇にあるから、出る時に閉めてポストに入れておいて。

貴女たちと時間を取って話せて良かったわ。
願わくばお互いの行く道が、お互いの行く手を塞がん事を。

暁美ほむら



織莉子「……やっぱり、よく分からない人間ね」

キリカ「私らが学校行ってないのも、知ってるのかなぁ?」

織莉子「さぁ、どうでしょうね……お風呂、借りましょうか」

キリカ「キュゥべえは?」

織莉子「……起こしましょう。見ていて痛々しいくらいドロドロだもの」

キリカ「見た目に似合わず情熱的なんだね、暁美ほむらは。ほらキュゥべえ起きなよ」ユサユサ

QB「うぅん……」ムニャ…… <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:04:21.07 ID:O+qPab8AO<> ――――前衛的な風呂

キリカ「……彼女は何時の時代を生きているんだろうね」ポカン

織莉子「遥か未来ではないかしら……しかし広いわ」アゼン

QB「これはマーライオンだね。見覚えがあるよ」

織莉子「湯船に浸かるのは身体を流してからにしてくださるかしら……ほら座って」ザバー

QB「きゅっぷぷぷぷぷいっ」プルプルプル

キリカ「こら、頭振るなよぅ……」コシコシ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:05:57.24 ID:O+qPab8AO<> ――――カポーンという音とは一体。

織莉子「湯船にお湯が予め張ってある辺り、暁美ほむららしいと言うかなんと言うか……」ハフゥ……

キリカ「一宿の恩を感じるね。それだけだけどさ」ノビー

QB「決して一飯ではないんだね」プカプカ

キリカ「あぁそうだ。私たち何も口にしてないや」

織莉子「(……結局聞きそびれてしまった)」

織莉子「(暁美ほむらの話を信じるなら、既に暁美ほむらは酷く失敗してしまっている)」

織莉子「(暁美ほむらは『貴女と私の目的は同じ』と言った。それは多分、『鹿目まどかを魔女にしない』と言う意味……)」

織莉子「(確かにあの力なら……いや、しかし……妙に引っ掛かるのは何故?)」

織莉子「――――っ! そうなのね、暁美ほむら……っ!」ギリッ

キリカ「ど、どうしたのかな?」

織莉子「キリカ、暁美ほむらはやはり敵よ。彼女、この世界にとっくに見切りを付けてる……」

QB「ふむ、成る程……なら暁美ほむらは時間逆行者かい?」

織莉子「……何か心当たりでも?」

QB「いや何、些細な事なんだけれどね」

QB「彼女、まどかが魔法少女になるのを阻止しに来なかったんだよ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:07:10.89 ID:O+qPab8AO<> 織莉子「彼女はその時点で既に諦めていた、と言う事ね……」

キリカ「つまり?」

織莉子「暁美ほむらは今私たちがいる世界なんて、どうでもいいのよ……なら何故未だにこの時間軸に残っていた……?」ハッ

ほむら『貴女に――』

織莉子「――やられた。彼女の目的はインキュベーターの情報収集。ならもう用が……急がなければ!」ザバァッ!

キリカ「何を始めるんだいっ?」ザバッ

織莉子「……キュゥべえ。暁美ほむらが魔女になる可能性は?」

QB「限り無くゼロに近いね。彼女の精神は絶望に慣れきってしまっている。強いていうなら今既に魔女なのかもしれないね」

織莉子「なら、貴女に利益は無い……無くなっても構わない」

QB「勿体無いとは思うけれど、まぁ、そうだよ」

織莉子「キリカ、動きましょう」

キリカ「成る程、私にも分かったよ――」





「暁美ほむらを殺すんだね」

<> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:09:59.79 ID:O+qPab8AO<> ――――道すがら

織莉子「インキュベーターの気配は?」ヒソッ

キリカ「……無いね。でも、ちゃんと分かってるよ」ニコ

キリカ「鹿目まどかも始末するんだろう?」

織莉子「えぇ。幸い鹿目まどかはこちらの事情を知らない。無事に会えた暁美ほむらを見て、気も緩んでいるでしょう」

織莉子「昨日の今日……仕掛けるなら今しか……」

キリカ「でも、こうなる事も読まれているかもしれない。今考えればあの書き置きの文章も、不自然だと感じるね」

織莉子「道を違えているのは百も承知……随分と暁美ほむらは皮肉屋なのね」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:10:59.08 ID:O+qPab8AO<> キリカ「学校に着いたら?放送室でも乗っ取ってジャックライブでもするかい?」ニヒヒッ

織莉子「……いえ、唐突に。本当に、いきなり仕掛けるわ。暁美ほむらに対して小細工はやめましょう。幾ばくかの犠牲は、やむを得ない……」

キリカ「結界を張れば良いんだね?」

織莉子「……本当に出来るの?」

キリカ「巴マミが出来るんだ。キミの為に私が出来ない訳がない」ニッ

織莉子「消耗を考えると、時間も余り無さそうね……暁美ほむらが上手く掛かってくれるといいのだけれど……」

織莉子「(いや、掛ける……暁美ほむらは確実にこちらに気付いている……だけど、こちらがそれに気付いているとは、思ってのかしら?)」キッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:12:16.41 ID:O+qPab8AO<> ――――学校、朝礼前

中沢「よう上条、体の具合はどうだ?」バシッ

上条「もう大分良くなったよ。リハビリも兼ねて、自力で学校に来ているんだ」

中沢「そりゃ良かった。いやぁ、随分ヤバい怪我だったと聞いてたんだけどな……そりゃあれだけ熱心に介護されてりゃ治りますか」ニヤリ

上条「何の事だい?」ポケッ

中沢「おいおい惚けんなって。知ってるぜ、ほぼ毎日……おっと、声がでかいな」ヒソッ

中沢「ほら、美樹の奴がお前んとこに見舞いに行ってるって話だろうが」

上条「あぁ。さやかはそんなんじゃないよ。僕とさやかは幼なじみだからね」

中沢「はぁ……こりゃあ美樹も報われないんだろうなぁ……」アキレ


さやか「(恭介、何話してるんだろ……?)」

まどか「さやかちゃん、行かないの?」

さやか「……ううん、今はいいや」フルフル

仁美「…………」

ほむら「(中沢君はスペック高いわね。精神的な)」ホムッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:13:24.72 ID:O+qPab8AO<> ――――授業中

ほむら「……来たわね」

早乙女「暁美さん? 気分でも悪くなったのですか?」

ほむらは何かを感じとり、椅子から立ち上がった。
それは紛れも無く、二人の魔法少女の気配。

結界が、校舎を包み込んでゆく。

さやか「な、なっ!?」

まどか「ほ、ほむらちゃん。これ――!?」

二人も異変を感じ取ったのか、何かに対して身構える。
結界が命を奪う事は、嫌でも知っているのだから。

ほむら『マミ、杏子、ゆま!!』

しかし暁美ほむらは不敵に笑う。
この展開は読めていた。
故に、対策を用意しているのは必然。

テレパシーで三人の魔法少女に連絡を取る。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:14:47.37 ID:O+qPab8AO<> 校舎は三階建てだ。
マミの教室は三階。ほむら達の教室は二階。
手薄な一階には杏子とゆまが待機していた。

マミ『来たわね……』

ほむら『えぇ、作戦通りに』

杏子『さて、いっちょやってやりますかね』

ゆま『ひとだすけ、だね!』

ほむらに取って、この作戦の結果は別に大した意味を持たない。
しかし、パーフェクトに達成すれば――それは、織莉子を説得する上での材料と成り得るのだ。



結界が張られてしまった。



ほむらは教室内の二人に向かって叫ぶ。

ほむら「――皆を避難させるのよ!」

早乙女先生の肩に張り付いた使い魔が、まどかの放った矢によって爆ぜるのと同時だった。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:16:53.21 ID:O+qPab8AO<> ――――阿鼻叫喚の校舎、逃げ惑う人々、三階

「ひ、ひぃぃ……助け――」

マミ「伏せて!――ティロ・フィナーレ!!」

マミが必殺の祝詞を挙げると、意思を持ったかの様な、多数のマスケットが一発として外す事無く使い魔を貫いた。

逃げる使い魔は追って撃ち抜き、迫る使い魔は羽が撃ち払う。

孤軍奮闘を任されるべき強さであった。

「と、巴さん……?」

マミ「さ、早く立って逃げましょう。皆の行った方へ逃げるのよ?」

「あ、ありがとうっ!」

少女を見送って、マミはマスケットで背後に近寄る使い魔を叩き潰す。

マミ「数だけはご立派なんだから……」

彼女のガントレットは、鈍く輝いていた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:18:32.75 ID:O+qPab8AO<> ――――阿鼻叫喚の校舎、逃げ惑う人々、一階

杏子「ほいさ、ほいさ、ほいさっさぁっ!!」

ゆま「よいさ、えいさ、ほいさっさー」

一階には教師と一年生が居た。
一番結界外へと早く辿り着ける場所である。
故に、杏子達が使い魔を相手しているだけで、自ずと一般人は出口に向かう。

久々の大暴れに杏子は少しばかり昂る心を抑えきれていないようだった。

「きゃっ!?死――」

杏子「残念、死ねないよ」

槍で女教師に飛び付こうとしていた使い魔を串刺しにして破裂させる。
杏子は自然な笑顔でその女性に手を差しのべた。

杏子「立てるかい?」

「は、はい」

杏子「そりゃ上々だ。この悪い夢の出口はあっちだ。しっかり目覚めるんだよ」

「あなたは――」

杏子「アタシは、通りすがりの――」

鎖となった得物が周囲を薙ぎ払う。
杏子を包囲していた使い魔らが一斉に細切れになった。

杏子「――うーん、シスター、って事にしといて。ほら、行きなっ!」

「は、はいっ」



――数が多いな。

杏子はそう思った。
ジリジリと使い魔たちとの距離が詰められていく。
ゆまと背中合わせにそれらと対峙していた。

杏子「へっ、見ろよ親父。アンタの娘の魔女は、人助け真っ最中ですよってな」

ゆま「頑張ろうね、キョーコ」

杏子「もちろんだ――佐倉杏子、推して参るっ!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:20:04.14 ID:O+qPab8AO<> ――――阿鼻叫喚の校舎、逃げ惑う人々、二階

まどか「早く、みんな逃げて!」

早乙女「鹿目さん、あなた……?」

さやか「まどか、マズいよ……私達が魔法少女だってバレたら――」

さやかのその保守的な言葉は、

まどか「私たちは、魔法少女だよ!」

まどかの一言に掻き消される。
さやかの目は、ここに至ってようやく覚めた。

ほむら「行けるわね?」

さやか「――もちろん!」

教室内に三人の魔法少女が降り立つ。
それを唖然と眺めるクラスメイト達。

上条「さやか……? うわっ、なんだコイツ!」

上条恭介に張り付いた使い魔は、今にもその左手を喰い千切ろうとしていた。

さやか「恭す――」



中沢「中沢パンチィィィ!!」

使い魔「きゅっ」

中沢「中沢キックゥゥゥ!!!」

使い魔「きゅうっ」

中沢「中沢パワーボム!!」

使い魔「ぷぎゅっ!」

使い魔が上条の腕から間一髪のところで剥がれ落ちる。
ほむらもこれには唖然とするしかないようだ。

ほむら「(……中沢さん凄い)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:20:59.77 ID:O+qPab8AO<> さやか「どりゃあっ!!」

まどか「えいっ!」

さやかとまどかの二人は、教室の外――廊下の安全を確保していた。
使い魔程度では、因果圧縮の影響を受けた二人を止める事など出来ないのだ。

中沢「暁美さん」

ほむら「へっ?」

急に話し掛けられて少し動揺するほむら。
中沢の表情は真剣だった。

中沢「キミらが何なのかは知らない……けど、この状況を打破しうるんだろう?」

ほむら「……そうよ。貴方達を無事に外に逃してあげるわ」

中沢「出口があるんだね?」

ほむら「えぇ、さやかとまどかが案内してくれるわ」

中沢「そうか――皆、避難しよう!先生!」

早乙女「あっ。み、皆さん、先生に着いてきて下さい!」

先生の指示に従って、怯えるばかりの生徒達はこぞって廊下へと飛び出した。

ほむら「まどか、さやか!皆を援護しながら結界の外へ!」

まどか「任せてっ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:23:53.64 ID:O+qPab8AO<> まどかとさやかが使い魔の群れを切り開いていく。
当然、生徒達の中には上条恭介や志築仁美もいて。

仁美「さやかさん、まどかさん……?」

上条「さやか……?」

まどか「エヘヘ……バレちゃったね、さやかちゃん」

さやか「……後で話すから、今は逃げる事だけ考えて」

上条「……分かったよ。怪我しないでね、さやか」

上条と仁美は先生に着いて走っていった。

さやか「……よっし」

さやかの笑みが、上条恭介の与えた力なのだろうか。



中沢「……よし、バットがあった」

ほむら「貴方も早く逃げなさい」

中沢「殿をやるんだ。手ぶらじゃ怖いさ。誰もやりたがらないだろうし」

ほむら「……へぇ。ふふっ、意外な一面を見た気分ね」

中沢「隣の中沢君、よろしくな」

ほむら「……なら、貴方にこれを渡しておくわ。困ったら使いなさい。ピンを引くだけでいいわ」

中沢「手榴弾……はぁ、世界は訳が分からない事に包まれているんだなぁ……ありがとう、暁美さん」

中沢はそれだけ言って、生徒達の一団の最後尾に着いた。
近寄ってくる使い魔をバットで打っているのが、ほむらには微笑ましくすら思えた。

ほむら「あれくらいの根性があれば、上条恭介もいっぱしだろうに……」

ほむら「さて、私は私の仕事をするとしましょう」

そしてほむらは屋上へと駆ける。
結界の主の気配がする、最上の階へと。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:25:07.20 ID:O+qPab8AO<> ――――静かな校舎、魔法少女二人、屋上

ほむら「…………」

織莉子「……来ましたね、暁美ほむら」

ほむらが屋上に辿り着くと、そこには織莉子とキリカが佇んでほむらを待っていた。

ほむら「(見た所、罠も仕掛けていないようね……甘いわ)」

キリカ「一人かい?他のお仲間達はどうしたの?」

ほむら「貴女達なんて私一人で十分よ。結界を張ったのが運の付き――」

言いながらほむらが自己を解放しようとして、目前に迫ったキリカを知覚した。

爪での斬撃を済んでの所で躱すほむら。

ほむら「くっ――」

キリカ「そんなのさせる訳ないないない!! 当たり前に当たり前だ!」

爪がほむらの脇腹に突き刺さる寸前、ほむらは時間を止める事が出来た。

ほむら「……なかなか。だけど、致命的。能力が私の劣化過ぎるのよ、貴女」

ほむら「銃弾は撃ってから弾丸が停止する。故に回避の時間を与えてしまう。ならどうするか分かる?」

時の止まったキリカに話し掛ける。
右手は強く握り、大きく振りかぶって。

ほむら「時間を止めて、物理で殴る!」

身体能力を限界まで引き上げたそれ。

ほむらの手が触れた瞬間に、キリカの時間だけは動き出した。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:25:52.92 ID:O+qPab8AO<> キリカ「かっ――」

拳はゆっくりと、キリカの頬にめり込んでいく。

ほむら「貴女に足りないのは、優雅さ美しさ気品しなやかさ……そして何よりも――」

時間停止を解除する。
織莉子の時も動き出した。

ほむら「――速さが足りない!!」

そしてキリカの身体は常識を塗り替える勢いで、吹き飛んだ。

壁に叩き付けられる音が、鈍く重い。

織莉子「キリカっ!?」

キリカ「――大丈夫だよ、こんなダメージかっぱっぱさ!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:26:23.10 ID:O+qPab8AO<> 軽口を叩きながら立ち上がるも、キリカの足は震えていた。

地団駄を踏んで、キリカはそれを圧し殺す。

織莉子「援護するわ、キリカ!」

キリカ「オッケー、全速全開フルブーストだっ!!」

織莉子が光の玉を放ち、その間を塗って猛スピードで接近するキリカ。

ほむら「懲りないのね」

ほむらは再び時間を止めようとする。






それは命取りだというのに。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:28:20.25 ID:O+qPab8AO<> キリカ「(キタっ!)」

キリカには策があった。

暁美ほむらは安定と安全を求める。
だから最初にあの因果圧縮とやらを使ってくるのは読めていたのだ。

それは全力で阻止する。
これによって暁美ほむらに無意識下で『潰される技は容赦無く潰しにくる』と思わせた。

次に、時間停止の攻撃を受ける。
能力的に、キリカはほむらの劣化である事は明らかだった。



これがいけない。



ほむらが放った一撃は、ほむら自身に『これなら通る』『潰されない』と思わせてしまった。
自分の能力に信頼を置いてしまった瞬間でもある。

故に、キリカらが次に放った自棄にも見える一撃にも――『同じ選択肢を取ってしまった』。

ほむらがその選択をして時間を止めようとする、一瞬。



一瞬さえあれば、キリカには十分なのだ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:28:58.49 ID:O+qPab8AO<> あの『全開』という言葉さえ、その為のブラフ。

キリカ「ホントの、全開っ!」

極限まで引き延ばされた、一瞬。
その中でキリカは言った。

キリカ「織莉子の為なら――刹那すら、永遠にしてみせる」

ほむらがキリカの企みに気付いて、ゆっくりと動く。
ほむらのソウルジェムを狙って、キリカは爪を――



キリカ「キミの時間は私のモノだ、暁美ほむら」



降り下ろした。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:30:09.47 ID:O+qPab8AO<> ――――

一瞬の油断で、命を落とすのだ。

暁美ほむらは再び噛み締めた。

咄嗟に出した拳銃が爪を弾き、反れた爪先はほむらの左腕を肩から切り落とした。

ゆっくりと、盾とソウルジェムごと落ちてゆくソレ。



ほむら「マズ――」

キリカ「まだだっ!!」



キリカが腕を前に振ると、爪だけが矢の様に空を裂き――ほむらの左腕を突き刺しながら遠くへ飛んでいった。

ほむら「なっ――」

織莉子からすれば瞬く間の出来事で、彼女らからすれば長い攻防だった。

ほむらの左腕を連れた爪はしばらく飛んで、そのまま結界内の壁に突き刺さった。



距離はおおよそ100メートル強。



ほむら「(――みんな、頼ん、だ、わ、よ――)」

ほむらは薄れゆく意識の中、それだけ思考して――事切れた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/26(火) 01:32:39.55 ID:O+qPab8AO<> 今日の投下終了。

テンション上げながら書いたら少し長めになった。沸々と沸き上がる次スレフラグ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/26(火) 01:34:04.91 ID:XwPXEh1DO<> うおおお!超乙! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟県)<>sage<>2011/07/26(火) 01:34:35.51 ID:pKqlorCXo<> 乙なんだよ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2011/07/26(火) 01:40:04.90 ID:DFWFSSBo0<> 乙!!

てか実際次スレ必要なんじゃね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟県)<>sage<>2011/07/26(火) 01:40:15.77 ID:Ws2/8a1Q0<> 死んだーーーー!?おつっちほむほむ

>願わくばお互いの行く道が、お互いの行く手を塞がん事を。

「塞がぬ」、か「拓かん」じゃね?細かくて済まんが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/07/26(火) 01:45:35.56 ID:z9vgJg/g0<> 乙!超展開だた

>>915
あってるんじゃね?
少なくとも織莉子側はほむらに出し抜かれまいと振舞ってるみたいだし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/07/26(火) 01:53:27.17 ID:z9vgJg/g0<> 途中送信orz

一方、ほむらは織莉子が邪魔しにくると予想して
「願わくば〜」的な皮肉で締めたんじゃ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/07/26(火) 01:56:58.58 ID:O+qPab8AO<> >>915
あー、ごめん。たまにスタイリッシュ日本語になるね。語呂が良いからってノリで文章書いてちゃダメだね。
『塞がない』って意味に取って頂けたらこれ幸い。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/26(火) 02:13:44.45 ID:nVxaAKBDO<> ニホンゴムツカシネー
関係ないが我は草なり伸びんとす思い出した

ともかく乙、続きが楽しみだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/26(火) 04:32:09.64 ID:0fYJQ4gSO<> wktkしてきたぁぁぁぁぁ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/26(火) 04:54:55.79 ID:t9DspA7Ao<> 今モブキャラの中で中沢の人気が熱い

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/26(火) 08:08:11.57 ID:vFaEOUrLo<> お疲れ様でした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/07/26(火) 08:21:48.52 ID:eGlN6Xh1o<> 乙っちまどまど
すごいことになってる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/26(火) 09:29:54.04 ID:rqRSytNJo<> 中沢スゲー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/26(火) 09:46:05.33 ID:h8AjQia4o<> 中沢△ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/26(火) 10:17:08.21 ID:uJdIPKhDO<> セリフの小ネタに吹いた
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)<>sage<>2011/07/26(火) 10:35:25.17 ID:Oa0vWRZAO<> おつおつ
既出だけど初見でスレタイにキュベレイが見えたのは俺だけじゃないはず <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/26(火) 20:55:51.43 ID:ooKI6e8IO<> またほむほむが世界を縮めたか
こうなると最終的に時間停止せずに長台詞を瞬間的に話す魔法滑舌少女になる日も近いな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/26(火) 22:56:51.97 ID:SgU0zHYHo<> 色々慣れてそうなほむほむだから
左腕に意識があったり…ホラーだな

あと、オリコが攻めなのはとてもいいと思います <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)<>sage<>2011/07/27(水) 11:23:40.70 ID:F8bcdBERo<> どこぞの鳥のグリードみたいな状態のホムホムとかむねあつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/27(水) 15:31:41.77 ID:MvkFA+W+o<> どこぞの吸血鬼のように触手で手が動いてもほむほむなら許せる <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:23:25.80 ID:pQZtojFAO<> かずみマギカ一巻買ったー。妄想。

・かずみは実は記憶喪失ではなく、記憶が元から無い?
・かずみは魔法で産み出された?もしくは造られた?
・複数のかずみ?綾波方式?
・黒幕はプレイアデス星団?


どうやったらアレを鬱に出来るかなー……三話まではテンプレ萌え系だったけど、それは本編もだしなぁ……ユウリ様だけじゃ鬱足りないだろうし。
あれ時間軸どれくらいなんだろう。まどマギ前なのかな。

魔女になる事実が分かったけれど、私たちの友情があれば何も怖くない!
→まどか神化で全部無駄になりましたー

とかなかなかやるせなくて良いよね。



とかブツブツ言いながら投下開始。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:27:29.64 ID:pQZtojFAO<> ――少し前、校舎、二階。

さやか「――オッケー、これで全員だね!」

まどか「みんな一階に行ったみたい……うん、気配もしないよ」

マミ「三階も全て殲滅したわ。私は一階に行って佐倉さんの援護に向かうわね」タッ

さやか「しっかしほむらのやつ、何処に行ったんだろう……人に任せっきりでさ」ムゥ

まどか「あと行ってない所は……屋上だね。もしかしたらそこに居るかもしれないよっ」

QB「ダメだ。行ってはいけないよ、まどか」ヒョコッ

まどか「キュゥべえ?」

さやか「なんでよ。もしかして誰か居たらどうすんのよ」

QB「その『誰か』がいるから問題なんだ。織莉子達だよ、この結界を作り上げたのは」

さやか「っ、アイツらやっぱり!」ギリッ

QB「今ほむらが交戦しているけど、キミたちが行くのは危険だ。キミたちが死んでしまってはいけないよ」

まどか「で、でもほむらちゃんが危ないよ!さやかちゃん、行こうっ!」タッ

さやか「分かった!」ダッ

QB「……マズいね。まどかまで始末されてしまっては、折角の大量のエネルギーが台無しだ。やれやれ……」トテテッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:28:12.90 ID:pQZtojFAO<> ――――屋上。横たわるほむらのシ体。

織莉子「やったわね……一番の問題点を突破出来たわ。後はソウルジェムを砕くだけよ、キリカ」

人心地着いたのか、織莉子は深く溜め息を吐いた。
暁美ほむらの無力化は、彼女にとって大きなターニングポイントである。

キリカ「了解だよ織莉子。念入りに潰しておくから待ってて」

ゆっくりと、ほむらのソウルジェムへと歩くキリカ。
足音が静かな空間に、不気味に響く。

キリカ「しかし100メートル以上、ソウルジェムを身体から離さなければならないのも面倒だなぁ」

くつくつと、笑いを抑えられない様子のキリカ。
彼女にとって、殺人など取るに足らない要素なのだ。

織莉子はしゃがみ込んで、横たわるほむらの顔を見る。
目を閉じ、ただ眠っているようにも見えた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:28:53.02 ID:pQZtojFAO<> 織莉子「……貴女はきっと、遥か遠くを見ていたのでしょうね」

ほむらの頬に手を当て、こちらに向かせる。
鼓動など無くて。

織莉子「でもそれではダメなの。それでは足元の花を踏み潰してしまう」

織莉子「貴女にとっては些細な命かもしれない。でも、だからといって、黙って弄ばれる理由にはならない」

織莉子がほむらの身体に語り掛けるそれは、まるで懺悔。

殺す事に対しての告解。

だが、その行為は許されない。
乱入者の、弓射によって妨げられる。

織莉子「な――」

織莉子の予知能力でも間に合わないレベルの、キリカの遅延魔法が無ければ避けられなかったレベルの、攻撃。

鹿目まどかが弓を強く、強く引き絞っていた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:29:58.86 ID:pQZtojFAO<> キリカ「っ、どこから――?」

「後ろ」

キリカ「え?」

キリカが背後の声に振り返ると、其処には激昂したさやかが剣を振りかぶっていて。

キリカは咄嗟に爪を重ねてそれを受け止めた。
接触した瞬間、圧倒的な破壊の意志が両腕を軋ませる。

キリカ「ちっ!?」

キリカはさやかから距離を取り、織莉子の傍らで、騎士の如く構えた。

さやかは覚束ない足取りで、まどかに近寄る。
それはまどかを護衛するとかでは無く、ただ単に前衛と後衛だから。

倒す為に。

さやか「ねぇ、まどか」

まどか「なぁに、さやかちゃん」

さやか「ほむら、死んでるのかな」

まどか「きっと大丈夫だよ。マミさんなら治癒の魔法も使えるし」

さやか「かなぁ。もしダメだったらどうしようか」

まどか「うーん、分かんないや。とりあえず、今は、ね?」

さやか「うん。そうだよね」

空気が震えている。
織莉子は光の球を展開し、キリカは遅延魔法の強度を上げた。

まどか「よくも、ほむらちゃんを――」

さやか「――殺したなぁぁぁぁぁっ!!!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:31:36.10 ID:pQZtojFAO<> 轟音がして、キリカはそれがさやかが地面を蹴った音だと気付く。

遅延魔法は掛けていた。
しかしその上で、さやかは並みの魔法少女程度の速さでキリカに斬りかかる事が出来ている。

キリカ「バカ、バカかぁっ!?」

キリカはその剣閃を捌ききるだけで手一杯だった。
暁美ほむらの場合は明確な隙が合ったが、美樹さやかはそうではない。

身体動く限り、彼女は止まる事をしないだろう。

稲妻より速く、弾丸より重く、その上切っ先は鋭い。
致命の一撃でない一撃が存在していないのだ。

さやか「うぉぉ、おぉ、おぉぉぉぉらぁぁぁぁぁ!!!」

キリカ「へ、へへへっ、やるねぇやるよぉ、面白いねっ!!戦ってる時は元気じゃあないか、姉妹(きょうだい)!流石恩人、凄いよぉっ!」

キリカは、故に心踊る。
こんな敵を織莉子に近づけてはならない。
その敵を排除出来ると言う、最高の愉悦を感じているのだから。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:35:10.88 ID:pQZtojFAO<> 織莉子「死になさい、鹿目まどか!」

織莉子の光球がまどかに向かって飛来する。
時間遅延の魔法は織莉子には掛かっていない。
まどかの動きも予知出来る、だからまどかがいくら弓を引こうと矢は当たらないのだ。

ゆっくりと、確実に仕留めるれるはず――

その考えは、しかし甘い。

光の球を全て射抜き落として、尚且つまどかは二射ほど織莉子を狙って放ったのだ。
驚愕と共に、それを半身になって織莉子は躱す。
服に少し、擦り跡が描かれた。

織莉子「――化物」

その余りの力に、織莉子の顔には引き攣った笑みが張り付く。
汗は当然冷えていた。

まどか「なんでほむらちゃんを殺したの?」

まどか「ほむらちゃんが何をしたの」

まどか「答えてよ」

まどか「応えて」

まどかが番えた矢は太く、引き絞った弓弦はギシギシと悲鳴を上げていた。

織莉子「……彼女は貴女を守る為に死んだ」

織莉子「――世界を絶望に追いやる、貴女を!!」

まどか「――く」

まどかの周囲全てを光の球が眩く照らす。
数えきれないそれらを見て、だがまどかは揺るがなかった。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:36:12.66 ID:pQZtojFAO<> 織莉子「瞑れて、潰れなさい!」

全方位からアトランダムに体当たりを仕掛けてくる光の球。

だが、無駄なのだ。
鹿目まどかは、普通の魔法少女ではない。

まどかは、まず最初の光球を、くるりと回って避けた。

迎撃。
回避。
身体を捻る。回避。
空中で半回転。回避。
逆さまのまま三射。命中、迎撃。
着地。
バック転。回避。
弓を杖に。
杖を使って、優雅に踊る。迎撃。迎撃。回避。迎撃。迎撃。

回避。回避。迎撃。回避。

織莉子「潰れろ――潰れろぉっ!!」



まどか「…………えへへっ」



織莉子に寒気が走った。

自棄になって光の球を操り続ける。

回避。回避。回避。嘲笑。

迎撃。

回避。回避。回避。回避。回避。

回避回避回避回避回避回避回避。

回避回避回避回避回避回避回避回避回避回避回避回避回避回避。



織莉子「何故、何で――」

まどか「だってね」

織莉子「っ」

まどか「身体が勝手に動くから」

全てを躱し、息すら切らさず鹿目まどかはそこにいた。

勝てない、一人では。

織莉子がようやくその現実を思い至って、キリカを強く呼ぶ。

織莉子「キリカ――!」

キリカ「もちろんさ、織莉子」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:37:29.16 ID:pQZtojFAO<> さやかと斬り(ころし)合っていたキリカが、鍔競り合いしていたさやかの剣を弾いて大きく織莉子へと跳躍する。

キリカ「マズいね。どうやら暁美ほむらを過大評価していたようだ。身体的なスペックは、彼女らの中では寧ろ低めのようだったらしい」

織莉子「あの剣士に、鹿目まどか……特に鹿目まどかの方は、ただでは勝てないわ」

キリカ「なぁに、もう少し待ってよ」

キリカが意味深な笑みを浮かべる。
キリカが織莉子を守る様に前に立って、そして理由を理解した。

織莉子「――キリカ、貴女ソウルジェムが……」

キリカ「もうすぐで濁りきるからさ、そこから二人でアイツらを片付けよう。ね?」

織莉子「……ありがとう、キリカ。必ず、成し遂げて見せるわ」

さやか「何ごちゃごちゃ話してんの?」

さやかが織莉子に鋭く剣を叩き付ける。
キリカは織莉子を突き飛ばしてそれに爪を絡めた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:38:05.97 ID:pQZtojFAO<> キリカ「門も無いし、建家も無いけど、私は織莉子の門番だ!」

力を入れて、さやかを投げ飛ばす。
さやかはその勢いで一回転してふわりと着地した。

キリカ「ノックはエチケットだ!ピッキングはお断りだ!押し売りは――」

キリカの全ては織莉子の為に。

キリカ「――門前払いに決まってるんだよぉ!!」

激しく打ち合う前衛。
キリカが魔女になるまで、あと僅か。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:39:16.92 ID:pQZtojFAO<> 『――さん!』

まどか「?」

まどかの脳裏に言葉が響く。
マミ達からのテレパシーだ。

マミ『鹿目さん!今そっちはどうなっているの!?随分大きな力を使っているよう――』

まどか「戦っています」

杏子『誰――』

まどか「魔法少女狩りの犯人です」

ゆま『何で――』

まどか「ほむらちゃんを殺したからです」

マミ『まさか、ありえ――』

まどか「今も目の前に横たわっています」

まどか「左腕がありません」

マミ『――分かったわ!出来るだけ時間を稼いで――』

まどか「無理です」

杏子『何でだよ!』

まどか「すぐ、片付くから」

マミ『早まらないで、私が行くまで待って――』

まどか「あぁもぉうるさいなぁマミさん!!!黙ってよ!アイツ殺せない!!」

マミ『――』

まどか「あ、ゴメンなさいマミさん。でもダメなんです」

まどか「私、こんな気持ちで戦うの初めてだから」

――――一階。避難完了。

マミ「……急ぐわよ、取り替えしが着く内に」

杏子「あぁ!」

ゆま「うん……っ!」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/28(木) 01:40:05.77 ID:pQZtojFAO<> 今日の投下終了。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)<>sage<>2011/07/28(木) 01:44:29.03 ID:5hBylOD7o<> 乙乙まどっちまどまど! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/07/28(木) 02:01:33.69 ID:XYVbfh3Wo<> まどかのトびっぷりがいい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/28(木) 02:48:29.07 ID:1m6buwiDO<> だれかハイライトの消えた病んでる感じのまど絵を頼む <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/07/28(木) 07:28:40.47 ID:fJlPTQXdo<> 乙っちまどまど!
まどっち…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/28(木) 07:38:48.78 ID:kaHh3/TWo<> まどか強すぎワロタ乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/28(木) 07:51:03.46 ID:X+7kM0j5o<> お疲れ様でした。

これは・・・・・・・・・。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<><>2011/07/28(木) 13:03:36.04 ID:cqUnDETU0<> 乙ー

某PC用RPGにいた今のまどっちに似たキャラを思い出した
まああっちはキレると動きが荒くなるタイプだったが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/07/28(木) 18:29:42.49 ID:ylVl8r+g0<> 無駄レスで上げてんじゃねぇよ期待しただろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/28(木) 20:53:44.83 ID:eksUVpH30<> 乙っちまどまど!
次スレって主が立てるのか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)<>sage<>2011/07/28(木) 22:32:45.53 ID:Cx2C7Ldc0<> おつかれです。
とりあえず立ててきましょか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/28(木) 22:41:56.31 ID:CKNDF1WIO<> >>953
>>1がやるだろうから勝手に立てたりしない方がいい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)<>sage<>2011/07/29(金) 00:02:12.10 ID:8akaHhMAO<> 乙っちほむほむ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/29(金) 00:50:50.59 ID:Dtuma8SSO<> 乙っちキリキリ <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:01:41.94 ID:SpQQ9KhAO<> 今日は昼間にこんにちは。

次のスレタイどうしよう。キュゥべ『え』に直すかキュゥべ『ぇ』のままにするか……どっちが良いかな?

投下開始 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:04:29.26 ID:SpQQ9KhAO<> ――――

さやか「どらあぁぁぁぁ!!」

まどか「…………」

感情は同じはずなのに、二人の反応は正反対だった。
ただ確かなのは、両人とも手加減が無いという事実だけ。

織莉子はまどかが放つ矢を避けながら、ある作戦を立てた。
と言っても、そう大層なモノではない。

あの二人にはチームワークが欠けていた。
先行して突進してくるさやかと、ただ静かに射続けるまどかと。

その点において、織莉子達は圧勝している。
ならば、キリカと付かず離れずの戦闘。これに徹するに限る。

そして、存外役に立つ――

織莉子「ふん……」

まどか「……へぇ」

――暁美ほむらの身体。
盾にする上でこんなに適切なモノはない。

キリカ「どうしたどうしたどうしたの!随分生温いね、今キミらと私らは殺し合ってんだよ!?」

さやか「くそっ、卑怯者っ!」

キリカとさやかが再び競り合う。

織莉子「戦術、と言ってもらいたいですわね」

さやか「しまっ――」

織莉子の光球がさやかに命中し爆発を起こした。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:05:22.84 ID:SpQQ9KhAO<> まどか「さやかちゃ――」

キリカ「チェックメイト」

まどか「――ん?」

先ほどまでさやかと肉薄していたキリカが、まどかの背後に現れる。

振りかぶった黒い爪は、既にまどかではどうにもならない程近くにあって。

織莉子「キングを撃つなら、まずクイーンを……」

まどかが反応し、弓を合わせようとするが間に合わない。

キリカ「チェスの鉄則さ――」



杏子「なら、ナイトを忘れてもらっちゃ困るね」



杏子の槍がキリカをその胴体ごと殴り飛ばす。
身体をくの字に追って、キリカは地面で身体を酷く擦った。

織莉子「佐倉杏子……っ」

マミ「なら私はビショップかしら?」

織莉子が杏子に向かって放った光弾が、マミの正確な射撃によって全て撃ち落とされる。

二人の魔法少女が、まどかとさやかを庇うように織莉子達の前に立ち塞がった。

さやか「う……杏子?」

杏子「大丈夫か、さやか」

まどか「……マミさん」

マミ「頭を冷やしなさい。今の貴女、まるで獣よ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:06:21.16 ID:SpQQ9KhAO<> キリカが、自分のボロボロの身体を無理矢理持ち上げる。
顔には覚悟と、笑み。

織莉子「キリカ……」

キリカ「あぁ、マズいけど、ようやく私はキミの為に――安らかに絶望出来そうだ」



「それは困るのだけれど」



カツン、と音がして、キリカは自分の背中を見る。
暁美ほむらの左手が、キリカのソウルジェムに触れていた。

グリーフシードを握って。

キリカ「あ、あ、あ」

左腕は右腕に握られていて、当然右腕の先には――

ほむら「貴女に絶望してもらっちゃ困るのよ」

――暁美ほむらが居た。

織莉子「な、何故――はっ」

ゆま「へへ、ルークだよ!」

ほむらの左腕を回収したのはゆまだった。
杏子とマミの乱入によってゆまから気を反らせ、ゆまの怪力で左腕を圏内に投げたのだった。

ほむらの復活にさやかとまどかは面を食らう。

さやか「ほむら!?アンタ生きて――」

まどか「ほむらちゃん!!」

まどかがほむらに飛び付く。
生憎右腕は左腕を持つので精一杯なので、抱き返せはしないが。

ほむら「心配掛けたわね、まどか」

まどか「ホントに、ホントに良かったよぅ……」

ほむら達を希望が包む。
同じ分、織莉子達を絶望でくるむ。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:07:12.04 ID:SpQQ9KhAO<> 織莉子「まだ、まだ――っ!?」

織莉子「(ダメ、私のソウルジェムはもう――)」

キリカ「まだ行けるよ、織莉子」

ソウルジェムの穢れを全てほむらによって浄化されてしまったキリカが、しかし諦めず構えていた。

穢れが無いという事は、また全力で戦えるという事に他ならない。

キリカ「ねぇ暁美ほむら。確かにこれで私は、しばらく魔女になれないよ」

キリカ「だけれどバカだろう?私の能力を全開にすれば、ここにいる魔法少女全てを葬る事だって出来るんだよ?」

キリカ「キミとの戦いでの消耗があればこそ、そこの美樹さやかと鹿目まどかは私に追い付けていたんだ」

キリカが爪を構える。
対してマミ、杏子が各々の得物をキリカに向けた。
遅れてまどかが弓を引き絞り、回復したさやかが剣を握り、ゆまがハンマーを担ぎ上げる。

ほむらは、何もしない。

ほむら「そうね。よっぽど出鱈目な魔法少女でないと」

キリカ「――やらせないっ!」

ほむら「みんな、二秒で良い――時間を稼いで!」

キリカは速さに任せてほむらに向かって突貫する。
だが、ほむらの復活によって彼女らには統率が生まれてしまった。
故に、キリカ一人では荷が重い。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:08:15.38 ID:SpQQ9KhAO<> マミ「いくわよ鹿目さん!」

鹿目「はいっ!」

マミとまどかが放った射撃を、

ゆま「えーいっ!」

ゆまの衝撃波が拡散させ、

杏子「よく狙えよ!」

さやか「分かってる!」

隙無くさやかと杏子が斬りかかる。
予測不能な攻撃に、ほんの僅かだけ攻めあぐねて――ほむらに翼が生えた。



ほむら「さて、王手よ」

キリカ「しま――」



キリカが、飛来した剣の雨霰に切り裂かれた。
密度が凄まじい。

キリカ「くそ――くそぉ――」

ほむら「避けられない攻撃なら、避けられないでしょう?」

ほむらが千切れた左腕にマスケット銃を構えて、右手で放つ。
その弾丸はキリカに向かって真っ直ぐ飛んでいった。

だが。

織莉子「ぐっ……」

キリカ「――織莉子!キミが盾になっちゃ意味がないじゃないか!?」

織莉子「貴女を……失うくらいなら……」

血塗れのキリカがズタズタになった身体を引きずって、凶弾に倒れた織莉子に寄り添う。

ほむらはキリカらに歩み寄り、二人に拳銃を突きつけた。 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:11:21.25 ID:SpQQ9KhAO<> ――――敗北と勝利と敗北

ほむら「何故こんな事を?」

織莉子「何度――」

ほむら「?」

織莉子「何度繰り返したの?」

織莉子「あと何度繰り返すの?」
ほむら「……」

織莉子「貴女が歩いた昏い道に、望んだモノに似た景色は、ないのでしょう?」

キリカ「織莉子、喋っちゃダメだ……キミにはもう魔力が殆ど無いんだ、回復も出来なくなってしまう……」

織莉子「私は……私は貴女とは、違う」

織莉子「道が昏いなら自ら陽を灯す……違う道に逃げ続ける貴女が、私を倒していいはずがない……」

ほむら「……それで納得するの?」

織莉子「何……が?」

ほむら「道なぞ誰が決めた。絶望を受け入れろと誰が決めた」

ほむら「道が無ければ自分で作る。壁が在ったら壊して進む」

ほむら「それの何が悪い。私の通った後ろが道だ」

ほむら「貴女はただ単に道に現れた壁を前に座り込んでいるだけ。それで――それで良いの?」

織莉子「私は――」

QB「キミは本当に困った子だね、織莉子」

ほむら「……インキュベーター」
織莉子「インキュベーター……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:12:27.25 ID:SpQQ9KhAO<> まどか「キュゥべえ?」

QB「ボクの目を彼女から逸らす為に、ゆまの存在を教えたり、魔法少女狩りなんて騒ぎを起こしたんだね」

QB「しかしキミは暁美ほむらの思惑に気付いた。だからこんな強攻策に出たんだね」

QB「残念だったね。ボクとしてもまどかに死んでもらっちゃ困る。暁美ほむらには感謝しているよ」

ほむら「……それはどうも、かしらね」

織莉子「……何故、何故全てを理解して、まだインキュベーターの手の上で踊ろうとするの……?」

織莉子「私はこの見滝原を、世界を守る為に戦ってきたというのに、貴女達は――」

杏子「……」

マミ「……」

ゆま「……」

さやか「何言ってんだか。やってる事と噛み合ってないじゃん」

キリカ「美樹さやか……」ギリッ

さやか「大体――」

まどか「さやかちゃん」

さやか「……はいはい」

織莉子「――鹿目まどかは最悪の魔女になるのよ、生かしてはおけない!!」

まどか「――え」

ほむら「まどかを殺させはしない。私が」

まどか「ほむら、ちゃん?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:13:46.60 ID:SpQQ9KhAO<> ほむら「その点では、私はインキュベーターと目的が同じ。でも、貴女とも、目的は同じなの」

織莉子「――嘘ね。貴女はこの世界での目的をもう終えたはずよ。故に私は貴女を殺そうとした」

ほむら「……何か勘違いしていないかしら?」ホムッ?

ほむら「私はワルプルギスの夜まで行くつもりなのだけれど」ホムリ

織莉子「え?」

織莉子「(まさか、本当にワルプルギスの夜を、鹿目まどか無しで越えるつもりなの?)」

ほむら「それに驚いているの。貴女とは和解出来たと思っていたのに」ショボン

キリカ「えっ、えっ?」

ほむら「貴女にだって分かっているでしょう?魔法少女のシステムが有る限り、世界に平和なんて訪れない」

織莉子「…………だけど」

ほむら「どうせなら、過去も未来も、世界全てを救済しましょうよ。貴女と私なら、それも可能になる」

織莉子「だけれど、分からない……貴女は鹿目まどか以外に切札があるって言うの?」

ほむら「……」チラッ

QB「話を続けていいよ、暁美ほむら。非常に興味深いからね」きゅっぷい!

ほむら「今は言えないわ」

織莉子「……そう」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:14:49.00 ID:SpQQ9KhAO<> ほむら「はっきり言わないと伝わらないわね。織莉子、仲間になりなさい……いえ、仲間になってくれるかしら?」

さやか「ほむら!?」

織莉子「……ダメよ。私は、関係の無い人々まで巻き込んでしまった。私は既に許されない――」



ほむら「ちなみに今回の犠牲者はゼロよ」



織莉子「……何ですって?」

ほむら「ね?」

マミ「えぇ。一人たりとも死んでないわよ」

杏子「なかなか骨が折れたがね」

ゆま「ケガした人も治したし」

さやか「……まぁ、私とまどかなら余裕って言うか」

ほむら「で、他に何か?」

織莉子「……この茶番は、全て私を手に入れる為――」

ほむら「さて?」ホムッ

織莉子「――くくっ、あはははははは!!」ケラケラ

キリカ「織莉子?」

織莉子「良いわ。どうせここで死んだ身、貴女がどのような物語を紡ぐのか興味も湧きましたわ」

織莉子「共に参りましょう。それが赦されるなら」

ほむら「礼を言うわ、織莉子」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:16:25.52 ID:SpQQ9KhAO<> ――――結界の解けた学校

ゆま「治れー」ユマー

マミ「治れー」マミー

さやか「アタシ治れー」サヤカー

織莉子「なんて回復力……」

ほむら「ようやく腕も元通りだわ」ホムッ

ほむら「グリーフシードよ、使いなさい」ポイッ

キリカ「ふん……織莉子、ソウルジェムを」カツッ

織莉子「んっ……」シュウゥ……

杏子「…………よし。ほむら、終わったぜ。これで学校の奴らは一大イベントな避難訓練を開催したと勘違いするよ」フゥ

ほむら「お疲れ様。幻術も凄いのね、貴女」

キリカ「後始末までご用意か。すごいすごいねぇ、暁美ほむら」ケッ

ほむら「何とでも言いなさい」ホムン <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:17:45.59 ID:SpQQ9KhAO<> さやか「しかし、すっかり死んだと勘違いしてたよアタシは。ほむら生きてたんだねぇ」ヘラヘラ

キリカ「何を言ってるんだキミは。暁美ほむらは確かに死んでたじゃないか」

さやか「はぁ?じゃあ何でほむらが今生きてるのさ」

ほむら「あ、まだ――」

キリカ「だってソウルジェムから離れたら身体が死ぬのは当然至極だろ?本体はソウルジェムなんだからさ」

杏子「――てめぇ!」ガシッ

QB「おや、意外に知っているんだね皆。少し驚いたよ」

さやか「ソウルジェムが、え?」

キリカ「私たちはとっくにゾンビなんだよ」ケラケラ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:18:19.86 ID:SpQQ9KhAO<> ――――解散後

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「……何?」

まどか「私、魔女になるの?」

ほむら「……ワルプルギスの夜と戦えば」

まどか「……ならさ、もし、もしもだよ?」

まどか「私が魔女になりそうになったらさ……私を殺してくれないかな……?」

まどか「私、魔女にはなりたくないよ……」グスッ

ほむら「そんな事、させないわ。だから、悲しい事を言わないで」ギュッ

まどか「ほむらちゃん……」キュッ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/07/31(日) 14:21:10.25 ID:SpQQ9KhAO<> ようやく織莉子とキリカを迎えて本編ルートに帰れた……
次からさやかちゃん主役だよやったね!

投下終了 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/31(日) 14:26:48.51 ID:qQnjU47Ao<> お疲れ様でした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/31(日) 15:01:25.02 ID:nL+5ut9SO<> おっつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2011/07/31(日) 15:08:31.50 ID:P2rfY+uco<> フルメンバーすなあ
でも希望は見えない!ふしぎ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/31(日) 15:24:45.48 ID:Vu28Fo2P0<> 乙!
ほむほむがいい味だしてるなー。それからさやかちゃん負けないで。
……あれ? まどかさんの影が薄いきがががががが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2011/07/31(日) 16:20:26.10 ID:Ls/dldvq0<> 乙っちほむほむ
>>974は犠牲になったのだ・・・そう、マミの犠牲にな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2011/07/31(日) 16:24:51.81 ID:fupwJqn60<> 乙。
あれ、この作品のタイトルはほむら☆マギカだったか・・・?
あ、でもやっぱりマミさん最高 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/31(日) 20:01:13.60 ID:Vwj+kIsXo<> ほむらと左腕がなかなか面白い絵になりそう
からくりサーカスのアルルカンみたいな感じかねぇ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2011/07/31(日) 22:52:08.80 ID:Cs2/4y6So<> 乙
佳境に入って来た
これって最終話のラストシーンに繋がるんだろうか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/31(日) 23:20:03.69 ID:UBtRL4m/0<> 乙。
どーでもいいことだけど、マミさんとゆまのチェスでの配役逆じゃね、と思ってしまった。
どっちかというと、マミさんが戦車でゆまが僧侶のイメージが
もしかして、今後の話の展開とかの伏線とかだったりして… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/31(日) 23:43:25.30 ID:lfua1MdNo<> 乙っちまどまど! <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 00:43:49.27 ID:gy00pEdAO<> >>978
ふふふ……まだ佳境には程遠い……チクショー
>>979
ぶっちゃけ力量順にキングクイーンに近い順から並べただけ。
このパーティーならまどか>マミ>杏子≧さやか>ゆまなんだけど、まどかとさやかでキングクイーンだから、後は順番にビショップナイトルーク、と。

ほむら?ポーンだポーン。既にクイーンだけどね!



昼に投下したから今日は無いと思った?残念、>>1でした!

投下開始 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 00:46:10.93 ID:gy00pEdAO<> ――――さやか宅、その晩

さやか「……」ボフッ

さやか「キュゥべえ」

QB「なんだい?」ヒョコッ

さやか「……私は、もう人間じゃないんだね」

QB「キミたち人間の一般的な表現を使うと、『化物』という言葉が一番しっくりくると思うよ」きゅっぷい

さやか「騙したのね」ギリッ

QB「……ボクはちゃんとお願いしたはずだよ。そこに認識の違いを見出すと、キミたちはいつも『騙された』と言うんだ。全く、わけがわからないね」フゥ

さやか「魔法少女は魔女になる……そうじゃないんだね」

さやか「魔法少女は……既に魔女なんだ……」グスッ

さやか「優しいなぁ、みんな。アタシに教えないでくれたんだ」

さやか「うっ、うぅ……」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 00:47:45.59 ID:gy00pEdAO<> ――――マミ宅、早朝

杏子「…………」キガエキガエ

杏子「うっし、行くか」ナデリ

ゆま「行こー」ニパッ

マミ「もう行くの?」

杏子「あぁ、昨日は飯と風呂と宿、世話になったな」

マミ「別に良いわよ。一人暮らしだし……良かったら住んでもいいわよ?」

杏子「流石にそこまで甘えられはしないよ。しないが……」チラ

ゆま「?」

杏子「……考えとくよ。サンキュ、マミ」

杏子「さぁ、さやかん家行くぜ。多分凹んでるだろうしな。マミも学校行くんなら、まどかのフォローも忘れんなよ?」

マミ「勿論よ。あの子は案外強いから、必要ないかもしれないけれど」クスッ

杏子「違いない、ははっ」コツコツ

ゆま「待ってよキョーコー」トテトテ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 00:49:08.63 ID:gy00pEdAO<> ――――通学路

まどか「……」トボトボ

まどか「(ソウルジェムが、私の魂……この身体は入れ物……)」

まどか「(なんだか、ママに申し訳ないな……)」

仁美「……なんだか元気がございませんね。何かお悩みですか、まどかさん?」

まどか「う、ううん、何でもないの!」ブンブンッ

ほむら「なら良いのだけれど」ホムッ

まどか「わぁっ!?」ビクーン!

マミ「おはよう、鹿目さん」ニコッ

まどか「二人とも……」

仁美「……知らない方ですの」

まどか「あ、この人は巴マミさん。三年生で先輩だよ」

ほむら「同級生に友達がいないから登校ついでに拉致してきたわ」ホムッ

マミ「ちょっとぉぉぉ!?」ガァン!?

まどか「……ふふっ。なんだか悩んでるのがバカみたいだよ」ウェヒヒ

マミ「(ほっ……鹿目さんは大丈夫そうね)」

ほむら「(あとは、杏子。頼んだわよ)」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 00:50:53.13 ID:gy00pEdAO<> ――――さやか宅、朝

さやか「……寝起き最悪」モゾ……

『いつまでショボくれてるんだい?』テレパシー

さやか「……?」シャッ



キリカ『やぁ。ちょっと外に出ないかい?』ヤッホー



さやか「アイツ……っ」ガバッ

ダダダダダッ!

ガチャッ!

さやか「アンタ、どの面下げて――」ガウッ

キリカ「わお、なんて恰好だ恩人。いくら何でも寝間着は良くないよ。女の子なんだから、身嗜みはしっかりしなきゃ……」パッパッ

さやか「え、あ、はい」ポカン

キリカ「もしかして洋服を持っていないのかい?私はキミの制服姿しか見た事が無いから、強ち嘘でもなさそうだ」アキレ

さやか「そんな事ないわよ――」

キリカ「ならその恰好はやっぱり誉められないよ。ほら失礼するよ。着替えを手伝ってあげよう。着替えさせてあげよう。着替えさせろ」ズカズカグイグイ

さやか「こ、こらっ、引っ張るなっ」

キリカ「お邪魔しまーす!……両親はお出かけ出勤と洒落込んでるようだ。なかなか都合が良い」ズルズル

さやか「ちょ、ちょっ、待ってっ」バタバタ <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 00:52:22.16 ID:gy00pEdAO<> キリカ「ここがどうやらキミの部屋臭いね、二重の意味で。さてクローゼットには……へぇ、なかなか普通にお洒落するんだ。これとこれと……失礼」フニッ

さやか「へ、え?」

キリカ「ふむふむ。見た目より胸囲が自己主張している……ならこっちの服にしよう」バサバサ

さやか「あ、あぅ……」カァ

キリカ「テンション上がってキター!!」ガッバァ!

さやか「(いきなり前動作無くプラトーンのポーズ!?)」ビクビク

キリカ「ほら脱いで恩人」ヌガシヌガシ

さやか「きゃ、キャァァァァァッ!!?」パタパタ

キリカ「上着ー、ズボンー、あ、寝る時はそりゃブラ外すよね。それからパンツー」ヌガシー

さやか「速い速い!?」

キリカ「キミが遅いのさ」キリッ

さやか「無駄な魔力使ってんじゃないわよバカァァァァァ!!?」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 00:55:17.24 ID:gy00pEdAO<> ――――散歩中

さやか「酷い目にあった……」テクテク

キリカ「それは誰だい?ボクにも『ヒドイメ』さんを紹介してほしいな」テックテック

さやか「……アンタと話すと疲れるわ」ハァ

キリカ「そりゃあ話すという行動自体にエネルギーを消費してるからに決まってるよ、うん決めた!」ビッシィ!

さやか「……で、何よ。悪いけど、アタシまだアンタの事認めてないから」

キリカ「認められるのがそもそも前提からして可笑しい。何様だよ、キミは」

さやか「……ケンカ売りに来たの?」

キリカ「私がこういう口調をすれば怒るのに、キミは私にそういう口調で言葉をぶつけるんだ。デッドボールの大バーゲンだよ」

さやか「……で?」

キリカ「私は恩人に個人的に興味があるのさ」カツ、カツ

キリカ「聞けばキミは好きな男の為に祈りを捧げたそうじゃないか。素晴らしい。その気持ち、まさしく愛だ!!」ジャーン!

さやか「あ、愛って……叫ぶな、恥ずかしい……」テレテレ

キリカ「私は、自分の為に願ったからね。直接、織莉子の為にはならない。キミに尊敬の意すら抱くよ」

さやか「はぁ……?」

キリカ「凄い、って事さ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 00:56:30.42 ID:gy00pEdAO<> さやか「……誰かを助けたいと願う事が、凄い?」

さやか「当たり前の事を当たり前にして、何が凄いのよ?」

キリカ「その考えが、常軌を激しく逸脱してコースアウトだ。恩人」スタスタ



キリカ「この世のすべてがキライだった」

さやか「え……」

キリカ「ううん、興味がなかった」

キリカ「『そうなんだ』で全部返せるような、スカスカの会話。バカ丸出しの友情ごっこや恋愛ごっこ」



「あぁ、ぜんぶ、くだらない」



さやか「…………」テクテク

キリカ「そんな時、織莉子に出会った」

キリカ「きっかけは些細で、しかしくだらなくない」

キリカ「私はコンビニで財布を落としたんだ。当然お金が床に散らばってしまった」

キリカ「その時、彼女は一緒に拾ってくれたんだ。当然、知らない同士だよ?」ニコニコ

キリカ「私は、他人に優しくされる事は余り無かったけど、それだけじゃない……彼女に惹かれる何かがあったんだ」

さやか「……それだけ?」

キリカ「――恩人」ガッ、グイッ

さやか「ぐぅ――!?」ブラーン <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 00:57:22.64 ID:gy00pEdAO<> キリカ「今、恩人は私を激しく侮辱したぞ。理解したか?」ギリギリ……

さやか「ご、ゴメン……ケホケホッ」ドサッ

キリカ「……キミだって、上条とやらをバカにされたら怒るだろ。それと同じじゃないかい」

さやか「……ゴメン」

キリカ「……まぁいいや。それで、あの日以来、私は街で織莉子を探すようになった」

キリカ「元々サボりがちだった学校にはもうほとんど行かなくなっていたけど、そんなことは気にもならなかった」

キリカ「ようやく見つけたのは、駅のホームでだった」

キリカ「偶然を装って声を掛けようと思った」

キリカ「一度会った事があるんだし、私の事を覚えてると思った。思ってた。でも」

キリカ「私のことなんか、覚えてるわけがない」

キリカ「何もかも興味がないなんてウソだった」

キリカ「何にも興味ないフリをして、みんなを見下したフリをして、妬んでいたんだ」

キリカ「私なんかの事を気に留めてくれる人なんて、いない」



「変わりたい――違う自分になりたい」



さやか「…………」

キリカ「それが私の願いなんだ」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 00:58:19.12 ID:gy00pEdAO<> キリカ「織莉子の為に、織莉子の前に立つに相応しい、織莉子の為の私になりたかった。そうでないと、私は彼女の目すら見られない臆病な人間なんだ」

キリカ「愛する人に、恋い焦がれる人に気付かれないなんて、私には耐えきれない」

キリカ「だから、私はキミを凄いと思っているんだよ」

さやか「……だから、あんなにボロボロになっても戦うの?」

キリカ「その通りだ。いくら傷付こうと、いくら手を汚そうとも構わない。彼女の為なら、この身喜んで矛となり盾となる」

さやか「…………アタシは、そんな立派なモノじゃないな。アンタ、変なヤツだけど、よっぽど凄いよ」

キリカ「恩人?」キョトン



――――さやか宅、無人

ゆま「キョーコ、どしたのー?」

杏子「……いないのは予定外なんだけどなぁ……仕方ねぇ、そこらを探すか、ゆま」

ゆま「分かったー」 <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 01:09:10.24 ID:gy00pEdAO<> 投下終了ー

次スレだよ。http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1312128466/l20 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/08/01(月) 01:10:03.11 ID:rHQbgJnoo<> 専ブラで飛べないんだけど……それケータイ用のURLかな? <> 伊吹 ◆LPFQRD/rxw<>saga<>2011/08/01(月) 01:12:39.79 ID:gy00pEdAO<> >>992
あ、多分そうだと思う。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 01:15:29.72 ID:PrJgrecc0<> 乙ー。そして次スレ字ちっちぇ。まるでほむほむの一部のようだぜ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/08/01(月) 01:15:34.73 ID:rHQbgJnoo<> パソコン用のURL貼ってくれたら嬉しいなって

生憎まだSS速報慣れてないんだすまん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 01:16:13.43 ID:kHBzfdXPP<> 飛べファンネル達
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312128466/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<><>2011/08/01(月) 01:21:55.41 ID:rHQbgJnoo<> >>996
thx

深夜の宣伝age <> 伊吹
◆LPFQRD/rxw<>sage<>2011/08/01(月) 01:22:22.08 ID:gy00pEdAO<> パソコン用のurlは分からないかなって。
今時なんだけどうちネット無いのよ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2011/08/01(月) 01:40:06.07 ID:LsNhjrzd0<> >>1000ならほむほむの力強化 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<><>2011/08/01(月) 01:43:15.63 ID:rHQbgJnoo<> >>1000ならハッピーエンド <> 1001<><>Over 1000 Thread<>             /          \
            /   、_/_  l     `` ‐- 、
          /   , -─/-、  !         `ヽ、
         /   i  _/  ,'  、_/__ /   !   \      _ _, ----──‐‐--
        /    ` ̄  /   / / ̄   l     / ̄  ̄
      /         -‐′  ,'      | | ___ /     ,
     /        __/__  └---   l,イ´  /`ヽ.   /  -─‐
    /         /   , ヽ        l.  /   丿 /   ヽ、
  /        r‐-、 /   /  l    '  /   '´ /      `
 /         ヽ  X.   /   ,!   -L. /     '´
/           `´ `    /   ー|ァ'       ,      、__/
                   /   ,. -‐ァ、_    /        /  ̄_
                   /  i   /      /       /  ,   `   /
                     ` 7      i     ,!  /   !       /
                      /      ヽ._ ノ   /     \     /
ヽ.                    /               .  ,. --、   /
  \                /                  /   ト. /
   ヽ、_             /                  /`ヽ、_/ l /、
       ̄ ̄``ヽ、      /                /'     // i
            \.     /                ァ′      //   |   
             ``ヽ./          ___./     //    l      SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
                 ̄  ̄  ̄ ̄  ̄ ̄     /      /ー'  ̄  ヽ、    http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
<> 最近建ったスレッドのご案内★<><>Powered By VIP Service<>【転載禁止】幼馴染の事で周りのみんなに助けられたったwwwwwwwww10 @ 2011/08/01(月) 01:38:25.29 ID:U+B/tORIO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1312130304/

板の違い教えてくれ @ 2011/08/01(月) 01:34:58.74 ID:uplEBmbAO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1312130098/

17歳で @ 2011/08/01(月) 01:33:44.97 ID:4TXgkE5AO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1312130024/

Pixivに変わる新SNS「OTOKAKI」作ってやんよ ドジ2回目 @ 2011/08/01(月) 01:17:17.97 ID:mBm2cGhzo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1312129037/

ほむら「キュゥべえをレイプしたらソウルジェムが浄化された」2 @ 2011/08/01(月) 01:07:46.26 ID:gy00pEdAO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312128466/

今から心霊スポット行く @ 2011/08/01(月) 01:00:51.89 ID:BsbPzALL0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1312128051/

幼馴染を好きになったったたたwwwwwww10 @ 2011/08/01(月) 00:54:46.27 ID:McSx/h+Go
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1312127683/

【ツンデレちゃんと】幼女にオナホ獲られて隠された【ドMちゃん】 @ 2011/08/01(月) 00:25:22.35 ID:djp+wyx1o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1312125921/


Powered By VIPService http://vip2ch.com/

<>