VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/18(土) 21:21:39.95 ID:FPA02MBn0<>母 「ねえ、あんたひょっとして男が好きなん？」
ハル「はあ？何で？」
母 「だってぜんぜん彼女家に連れてこんから」
ハル「そら彼女いねーからじゃん」
母 「あんた、名前が女の子っぽいからってソッチの道はいかんよ」
ハル「コラコラ、名前が女っぽいのは母さん達の所為でしょ」
母 「それに男の子にしたらエライ可愛いし」
ハル「それは言わんといて……」<>ビーバーになりたい！
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/18(土) 21:27:08.07 ID:FPA02MBn0<> 母 「姉ちゃんはあんなに逞しく育ったのに……どうしてあんたが男であの子が女
なんやろ」
ハル「こっちが聞きたいよ」
母 「でもええか？ソッチの道にだけは行っちゃいかんよ。あんたがそないな風に
なったら、母ちゃん、どんな顔したら良いのか分からんから」
ハル「……」
母 「……」
ハル「……」
母 「コラ！そこは『笑えばいいと思うよ』でしょ！」
ハル「知るか！！！」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/18(土) 21:33:49.42 ID:FPA02MBn0<> ………………
…………
……
ハル「てな事、きのう家で言われてさ」
ナツ「ふ〜ん」
ハル「確かに！オレも今まで、ちょっと大人しすぎたかなって反省はしてるんだ」
ナツ「へ〜〜〜」
ハル「で、さすがにソロソロ彼女の一人でも作りたいなあと思う訳ですよ、ハイ」
ナツ「ほ〜〜〜」
ハル「……ねえ、聞いてる？」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/18(土) 21:41:33.30 ID:FPA02MBn0<> ナツ「聞いてるよ、彼氏が欲しいんだろ？」
ハル「彼女だよ！一番大切なとこ間違えんな！すっとこどっこい！」
ナツ「ああ、そうだった。彼女、彼女」
ハル「お前、わざとだろ」
ナツ「まさか〜。んで、それを俺に話してどうすんだ？もしかして協力でも
してほしいワケ？」
ハル「っ！？」
ナツ「なんだ図星か」
ハル「う、うっせー！！！こちとらお前とは違って恋愛には疎いんだから、少し
くらい助けてくれたって良いだろ？」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/18(土) 21:50:46.39 ID:FPA02MBn0<> ナツ「別にそれほど経験豊富ってわけでも…………ま、いいか。面白そうだし」
ハル「手伝ってくれんのか？」
ナツ「オーケー、オーケィ。親友のよしみだ、付き合ってやんよ」
ハル「やった！」
ナツ「じゃ、さっそくだけど」
ハル「ん？」
ナツ「今日の放課後、どこでデートしたい？」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/18(土) 23:19:52.72 ID:FPA02MBn0<> 〜〜〜放課後〜〜〜
ナツ「〜♪」
ハル「おい、ナツ」
ナツ「〜〜〜♪」
ハル「ナツってば！」
ナツ「あんだよ？」
ハル「なあ、俺らナニしてんの？」
ナツ「何って、デートだろ？」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/18(土) 23:26:57.02 ID:FPA02MBn0<> ハル「なんでデートしてんだよ、俺らは！！！」
ナツ「だってお前に聞いたらここが良いって言ったんじゃねえか」
ハル「そりゃ彼女が出来たら、こんな所に来たいとは言ったさ！」
ハル「けど、そりゃ彼女と来たい場所であって、お前と来たい場所じゃねーよ！！！」
ナツ「そんなっ！？俺とはただの遊びだったのか？」
ハル「だからそのノリやめろっ！」
ナツ「はっはっは、若い！若いなハル！」
ハル「同い年だっつーの。中年のおっさんか、己は」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/19(日) 12:31:12.26 ID:BC2kQST80<> ナツ「まぁまぁ、良いから落ち着け」
ハル「あん？」
ナツ「ハル、ここはドコだ？」
ハル「ドコって遊園地だろ」
ナツ「そう、遊園地だ。で、俺らは何してる？」
ハル「コーヒーカップで回ってる」
ナツ「楽しいな」
ハル「楽しくねえよ！」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/19(日) 12:38:44.23 ID:BC2kQST80<> ナツ「だから落ち着けって」
ハル「ッチ」
ナツ「とりあえず今日の所は、お前がどのくらい女心が分かってるか
テストしてるだけなんだから」
ハル「はあ？」
ナツ「一つ教えといてやろう」
ナツ「俺らくらいの年じゃ彼女が出来ても別れるのって、案外早かったりすんだぜ」
ハル「そ、そうなのか？」
ナツ「うん」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/19(日) 12:48:34.73 ID:BC2kQST80<> ナツ「そんでさ、別れる原因のほとんどが『付き合ってみたら合わなかった』
『想像とは違った』だってよ」
ハル「ふ〜ん」
ナツ「ま、お互い両思いでもないかぎり、付き合う前の恋心は長続きしないって訳だな」
ハル「フムフム」
ナツ「で、ここからが問題なんだが、女という生物はウワサ話が大好きって事だ」
ハル「ん？ちょっと待て。それって今俺らがコーヒーカップに乗ってるのと関係あんのかよ？」
ナツ「大いにある！」ﾌﾝｽ!
ハル「そ、そうか。悪かった、続けてくれ」
ナツ「おう」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/19(日) 13:12:11.20 ID:BC2kQST80<> ナツ「女がウワサ好きってのは俺ら男が思ってる以上にやっかいだぞ」
ハル「？」
ナツ「なんせ彼氏がいる女のウワサってのは、イマ付き合ってる男とデートとか
普段いっしょにいる時、どんな事してるかの話ばっかりだからな」
ハル「マジで？」
ナツ「マジだ」
ナツ「で、他の女が彼氏と仲良さそうにしてるのを聞くと、自分は全然
愛されてないように思うワケだ、これが」
ハル「ふ、ふ〜〜〜ん」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>saga sage<>2011/06/19(日) 13:26:46.77 ID:BC2kQST80<> ナツ「つまり、男がどんなに良かれと思って行動しても、女の目にそれがどう映るか
は別なんだな」
ハル「それがお前の言ってた付き合ってみたら合わなかったってヤツか？」
ナツ「そう、上手く女心を掴んでないと破局はすぐに訪れるってこった」
ハル「こえぇぇぇ」
ナツ「ふっ、こんなのはまだまだ序の口だぜ、本当に怖いのは…」
ﾋﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝ! ｷｭｷｭｯ!
ナツ「っと、終わっちまった。ひとまず出るか」
ハル「そうだな」 <>