VIPにかわりましてNIPPERがお送りします</b>(大阪府)<b><>sage<>2011/07/04(月) 21:11:36.80 ID:LiiIBrE20<>この春、晴れて高校生になった私は念願のジャズができることと思うとうれしくってたまらなかった。  <br>    <br>  そしてジャズ研究会への体験入部...  <br>    <br>  期待外れだった...  <br>    <br>  そして、自分自身もわからなくなった...  <br>    <br>  梓（ジャズってなんなんだろ？)  <br>    <br>  梓（ジャズは自由がないといけないのに...）  <br>    <br>  梓（なんで楽譜どおりなの？）  <br>    <br>  梓（ブレイクで同じフレーズを繰り返して楽しいの？）  <br>    <br>  梓（ハァ〜...やっぱり本格的なジャズって高校生には無理なのかなぁ〜」  <br>    <br>  案の定とでもいうべき現実には納得せざるを得ない。  <br>    <br>  なにしろ、私の両親はジャズのプロ演奏者である。  <br>    <br>  そんな両親を持つ私の持つジャズ感が普通の女子高生と同じであろうはずがない。  <br>  　  <br>  .........................................  <br>    <br>  妥協してジャズ研究会に入部して、ジャズみたいなことを3年間続けることも考えたけど、  <br>  なんせ自由度がジャズはジャズじゃない！！  <br>    <br>  妥協云々以前のレベルだ...  <br>    <br>  梓「あ〜高校３年間は帰宅部で、お父さん達の仲間に入ろうかな〜」  <br>    <br>  と考えていたところ...  <br>    <br>  <>梓「オリジナル曲があるって一体なんなの？」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/04(月) 21:23:51.74 ID:LiiIBrE20<> 名前も覚えていない同級生が突然声をかけてきた。 <br>  <br> ？「ねぇ〜、これから軽音楽部の新歓を見てみない？」 <br>  <br> ちょっと、びっくりしたけど <br>  <br> 梓（そっか〜、ジャズ以外にもギターを弾けるクラブはあるんだ...） <br>  <br> 梓（でも、やっぱりジャズが演りたいし...) <br>  <br> 梓「ん？う、うん...」 <br>  <br> ？「じゃ、一緒に行こう！！」 <br>  <br> 私は、誘われるまま行動に誘われた。 <br>  <br> 講堂に入ると、演奏の真最中だった... <br>  <br> ？「あ〜、もう始まっちゃってるんだ〜」 <br>  <br> ちょっと残念そうながらも、うれしそうな声をあげる同級生 <br>  <br> 最初から観ることができなかった残念さと、ステージングが無難に進行している安堵感が混じっているように思える。 <br>  <br> 私はただぼんやりとステージを観ていた。 <br>  <br> そう、たかが高校生のバンドなんて、人気バンドの曲からスリーコードに毛が生えた程度のものを選んでコピーしているレベルとしか思っていなかった。 <br>  <br> でも、そんな達観は次の曲が始まった瞬間ふっ飛んでしまった。 <br>  <br> 梓（えっ？この曲は？なっ、何？オリジナルなの？高校生なのに？） <br>  <br> 一瞬、驚いたけど、 <br>  <br> 梓（オリジナルって言っても、所詮高校生のレベル！！冷静に聴かなきゃ） <br>  <br> と上目線で構えていたけど... <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/04(月) 21:38:49.26 ID:LiiIBrE20<> 梓（.........................) <br>  <br> 梓（凄い！！) <br>  <br> 梓（凄すぎる！！） <br>  <br> 梓（これが同じ高校生の作る曲なの？年齢がたった１つ上の人たちが作る曲なの？） <br>  <br> 梓（こんな凄い先輩が身近にいるなんて...) <br>  <br> 梓（凄すぎるよ！！） <br>  <br> ...演奏が終わって... <br>  <br> ？「ねぇ？どうだった？」 <br>  <br> 梓「凄い...凄すぎる...こんな人たちに出会えるなんて...」 <br>  <br> ？「？？？？？？？」 <br>  <br> 梓「わからないの？目の前に天才集団がいるんだよ？」 <br>  <br> 梓「これに感動しないで、一体何に感動するっていうの？ <br>  <br> ？「えっ？そんなに凄いの？」 <br>  <br> ？「私はただ、お姉ちゃんたちの演奏を聴いて貰いたかっただけなんだけど...」 <br>  <br> 梓「お姉ちゃん？お姉ちゃんがあの中にいるの？」 <br>  <br> ？「う、うん！！ギターがお姉ちゃんだよ」 <br>  <br> 梓「うっ,うっ...」 <br>  <br> ？「どうしたの？」 <br>  <br> 梓「うれしい！！こんな出会いがあるなんて！！やっぱり桜ケ丘に入って良かった〜！！」 <br>  <br> 私は、まだ名前も知らない同級生の手を握りしめて狂喜乱舞した。 <br>  <br> ？「そっ,そう？良かったぁ（汗)」 <br>  <br> 同級生は戸惑いながらも一緒に喜んでくれた。 <br>  <br> 数日後、私は意を決して音楽準備室に向かった。 <br>  <br> 梓（あんなオリジナルを作る先輩達だもん。誰だって受け入れてくれるよね？） <br>  <br> 梓（ｺﾞｸｯ） <br>  <br> ちょっと、緊張してドアノブを握る <br>  <br> ｶﾞﾁｬ <br>  <br> ドアをおそるおそるあける <br>  <br> 一同「ﾊｲｯ」 <br>  <br> 梓「あの〜、入部希望なんですけど...」 <br>  <br> 一同「えっ?」 <br>  <br> 梓「入部希望なんですけど...」 <br>  <br> その瞬間、先輩たちに取り抑えられた。 <br>  <br> 律「確保〜」 <br>  <br> 私はおとなしく確保されました。 <br>  <br> だって、これだけ素敵なオリジナルを作れる先輩たちなんだもん。 <br>  <br> 先輩たち自身が素敵に決まってるじゃん！！ <br>  <br> 終わり... <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/04(月) 21:40:42.81 ID:LiiIBrE20<> あとがき <br>  <br> 梓の先輩たちへ秘かな尊敬を書いてみました。 <br>  <br> このSSはショートショートということで... <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/04(月) 21:45:37.92 ID:BRaxPKBao<> 乙 <br> よかった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします</b>(チベット自治区)<b><>sage<>2011/07/04(月) 22:05:26.03 ID:SstnEYgV0<> 乙！ <br> いいよいいよー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします</b>(チベット自治区)<b><>sage<>2011/07/04(月) 23:27:46.88 ID:hzcBFWMHo<> 超短い！ <br>  <br>  <br> が、実際、ジャズ研と軽音部で迷ったあずにゃんはこんな感じだったんだろうな <br>  <br>  <br> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします</b>(栃木県)<b><>sage<>2011/07/04(月) 23:38:31.90 ID:8wIv3hy9o<> そして9話へ <br>  <br> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/05(火) 22:20:28.67 ID:/r+clAhx0<> 楽屋ネタじゃなくガチ感動したって方向かｗｗ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/06(水) 23:50:36.25 ID:DZGeK4aI0<> あれ？あっと言う間に終わったｗ <br> よかったよ。本当にこんな感じだったんだろうなって。 <br>  <>