VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/10(日) 23:52:34.26 ID:lqxDXpyIo<>性懲りもなく続編ww

今回はけいおん×真・女神転生U

前々スレ
唯「けいおん転生!」憂「もしも?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308847594
前スレ
唯「けいおん転生!」〜デビルバスター編〜
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309265180

前作、前々作同様原作に全く忠実ではありません
けいおんのキャライメージを損ねる恐れがあります

さて、地味にひっそりといくかww
<>唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/10(日) 23:56:07.47 ID:lqxDXpyIo<> 憂「こんにちは!私、平沢 憂です!」

憂「前作で私がちょっとこの世を離れてる間……
  お姉ちゃんが色んな時代に存在して
  頑張っていたことを知りました!」
  

憂「今回は別の世界、もう一人のお姉ちゃんの物語……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/10(日) 23:57:16.12 ID:lqxDXpyIo<> ……起きろ!

岡本「おう!いつまでも寝てんじゃねぇ!
   たまき!早く起きな!ぐずぐずすんな!」

岡本「お前がギターバトルトーナメント決勝戦まで
   勝ち進むとはなぁ……」

岡本「あの日おまえはヴァルハラのはずれを
   ふらふらしていたよな……」

岡本「ウチの事務所に連れてきて
   お前はふと置いてあったギターに触れた……
   わしは一目でおまえの力を見抜いたぜ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/10(日) 23:58:34.63 ID:lqxDXpyIo<> 岡本「試しにヴァーチャルライブを
   やらしてみりゃあかなりの動員数
   叩き出したのには驚いた」

岡本「その時の金はわしが出してやったんだ
   ありがたく思ってるんだろうな?」

岡本「何も覚えてねえお前に
   たまきと名前を付けて
   使えるギタリストに育てるのは苦労した」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/10(日) 23:59:19.68 ID:lqxDXpyIo<> 岡本「今まで弟子にめぐまれなかった
   わしにやっと運がめぐってきた」
   
岡本「お前が勝ってチャンピオンになれば
   羽田のヤロウにもバカにはさせないぜ」

岡本「おっと、話が長くなったな……
   …おい!わしの話がわかったか」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:01:30.45 ID:y4Xzc9QIo<> 私の名前はたまき

………らしい

というのも気が付いたら

ここヴァルハラエリアのはずれにいて

今目の前にいる岡本っておじさんに保護された

自分が何者で、どこから来たのか……

今も思い出せないの <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:02:49.38 ID:y4Xzc9QIo<> でもどういうわけか私はギターが弾けた

自分の名前すら思い出せないのに……

偶然にもこの岡本さんはギタリストを

養成する事務所を経営している

運よくギターが弾けた私は

ギターバトルに出場し勝ち抜くため

岡本さんの指導の下練習に励んでいた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:03:58.89 ID:y4Xzc9QIo<> どうやらそのバトルに優勝すると

[センター]というところの市民権を得ることが

できるらしい……

センターは選ばれた人間だけが

住むことの許される居住区

岡本さんは私が優勝したら便乗して

センターの市民権を得ようと企んでいた……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:04:55.27 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「さっさとヴァーチャルトレーナーに入んな!!」

たまき「は、はいい!」ゴチッ

たまき「あいたっ!!」

岡本「…ったく、よくそんなんでヴァルハラをうろついて
   悪魔にやられなかったな……」
   
岡本「ようし!たまき、用意はいいな……
   さあ!始めろ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:06:04.89 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

歓声が聞こえる……

うねるような重低音のベース

ボディーブローのように襲い掛かるドラムのリズム

私は昂る感情を全てギターにぶつけ

アンサンブルの中に溶け込んでいく

もう少しでギターソロ……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:06:56.64 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「よーし、そこまでだ」

岡本「たまき、お前ちょっと街のヴァーチャルライブハウスで
   腕を磨いてこい」
   
岡本「これを持ってけ」

たまき(たったの200魔貨……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:09:31.74 ID:y4Xzc9QIo<> ―――ヴァーチャルライブハウス


ヴァーチャルガール「いらっしゃぁい!仮想空間であなたも
             ヒーローよ!
             とりあえず何しますぅ?」

たまき「あの…ギターでヴァーチャルライブに
    参戦したいんですけど」

ヴァーチャルガール「ヴァーチャルライブは
            音響装置や楽器のトラブルが 
            無い以外はホントのライブと同じなの!
            客がシラケて会場が
            盛り下がったらゲームオーバー
            観客をノリノリにさせるのが目的よ!」
          
ヴァーチャルガール「レベルはどうしますぅ?」

たまき「じゃあ、LV1でお願いします!」

ヴァーチャルガール「50魔貨いただきまーす!こーんなレベル
            楽勝よ!楽しんでってね!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:11:04.85 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

たまき「あ〜疲れたよ〜お腹空いたよ〜…」

男「おい!たまき!あんたを探してるヤツがいたぜ
  どんなヤツかっていうと……」
  
たまき(あれ……なんか頭がボ〜っとする……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:12:30.68 ID:y4Xzc9QIo<> ……君たちの中で最も優れた力を持つのが彼女だ……

……彼女の名は君につけてもらおう…いいかね?………

たまき(うわああハダカ!すっぽんぽんだこの子!!)

たまき(スタイルいいなぁ……)

たまき「秋山……澪…」

たまき(!?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:13:18.83 ID:y4Xzc9QIo<> ……秋山 澪が彼女の名か?……

……彼女の名が澪か………


男「おい!……おい!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:14:10.46 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「はっ」

男「おい、どうしたんだよ?
  人の話はちゃんと聞くもんだぜ
  あんたを探してるヤツは……
  秋山 澪って名乗ってたぜ」
  
たまき(え!?…じゃあ今見たのはなんだったんだろう……)

たまき(まぁいっか!お腹すいちゃったよ……
    事務所にかーえろっ) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:14:45.54 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「戻りましたー!!」

岡本「おう、帰ったか!」
   
岡本「ホラ、メシだ!冷めないうちに食っちまいな!」

たまき「わーい!頂きまーす!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:15:24.39 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「お前この頃よくボーっとしてるが
   何か思い出してるのか?
   だがライブ中はそんなマネすんな
   ちょっとでもミスしたら終わりだからな!」
   
たまき「@☆З*ё!」モグモグ

岡本「食べるか喋るかどっちかにしろ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:16:15.08 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

岡本「体を休めるのも大事なトレーニングだからな…
   ゆっくり疲れを取っとけよ」
   
たまき「うん!おやすみなさい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:20:05.33 ID:y4Xzc9QIo<> 21XX年 TOKYO

かつて世界でも有数の一大都市として
名をとどろかせた日本の首都・トウキョウ
ながらく繁栄を極めたこの大都市も
核ミサイルにより徹底的に破壊しつくされ
挙句大洪水により大部分が水没した
トウキョウ大破壊後、隅田川の河口に建設された
メシア教の大聖堂カテドラルは
生き残った人々の支持と大資本を背景に
センターと名を変え、新たなトウキョウの中心部となった
やがてセンターは荒廃したトウキョウに
大規模な都市開発計画を施行
ヴァルハラやファクトリーといったエリアを作っていった
これらエリアの総称を“ミレニアム”と呼ぶ
ミレニアムの管理はセンターが行っており
司教がその指揮をとっている
使用通貨は悪魔が造りだしたとされる通貨(魔貨)である
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:21:37.19 ID:y4Xzc9QIo<>
トウキョウ大破壊から数十年……
荒野を耕し悪魔の群れと戦い
無数の生と死を繰り返しながら
人は生きのびていた……

だが頼るものすがるもの無く
生きていけるほど人は強くない
人は明日への希望を探した……

メシア教は救世主の降臨を説き
信じた人が集い街が出来た
かつて……
カテドラルと呼ばれた所に……


22XX年
かくしてトウキョウは
TOKYOミレニアムとなった

唯「真・けいおん転生!!」〜M・PROJECT編〜
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/11(月) 00:43:40.87 ID:RvMrBJV6o<> がんばれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:38:26.44 ID:y4Xzc9QIo<> 第1章 キヲクノカケラ!



岡本「おう、たまき!起きな」

たまき「すぴー」zzz

岡本「こいつの寝起きの悪さはピカイチだな」

岡本「あ、そうだ、アイスでも食べy」

たまき「アイス〜〜!!?」ガバッ

岡本「どわああ!!」

たまき「ふえ……アイスは…?」

岡本「こんなご時世にそんなもんなかなか手に入らん!!」

岡本「食べたかったらギターバトルに優勝してセンター市民権を
   手に入れるんだな!」
   
たまき「なんだよ嘘か……」zzz

岡本「寝るなー!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:39:06.06 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

岡本「おうたまき、魔貨持ってんならヴァーチャルライブハウス
   行ってこい!」
   
岡本「うちのトレーナーよりは少しはマシな
   トレーニングができるってもんだ」

たまき「ふぇい……」

岡本「なんだその気が抜けた返事はぁぁ!メシ抜きにするぞ!!」

たまき「あいあいさぁ!!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:39:53.90 ID:y4Xzc9QIo<> ヴァーチャルガール「いらっしゃーい!今日は何しますぅ?」

たまき「あっ昨日と同じで!」

ヴァーチャルガール「レベルはぁ?」

たまき「じゃあ…今度はLV2でお願いします!」

ヴァーチャルガール「レベル2は100魔貨頂きまーす!
            大丈夫よ!頑張ってね♪」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:40:40.50 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

たまき(あれ?控室?いつもならいきなりステージから始まるのに…)

たまき(お客さんの声も聞こえない……)

たまき(おっかしーなぁ)ガチャッ

たまき(!!……誰か向こうを横切った!)

たまき(気になる……追いかけてみよう!)ダッ

たまき(確かあそこのカドを左に……)

「やあ」

たまき「ひゃあっ!!……お客さん!ステージはあっちですよ!
    ここは関係者以外…」

たまき(車椅子……)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:41:36.87 ID:y4Xzc9QIo<> 車椅子の男「私は客じゃないよ…」

車椅子の男「君に会うためヴァーチャルライブの
      仮想空間に入らせてもらった
      私の名は…STEVENとしておこう」

たまき「私に会うため?」

STEVEN「実は君に渡したい物があるんだ
     それは私の作った……
     悪魔召喚プログラムだ
     間も無くある事件がきっかけで
     ここ”TOKYOミレニアム”に
     悪魔の群れが溢れ出るだろう
     ミレニアムはずっと悪魔の出現を
     抑えてきたがもう無理だね」

たまき「悪魔召喚プログラム!?私に悪魔と戦えって言うの!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:42:18.09 ID:y4Xzc9QIo<> TEVEN「悪魔がこの世界に入り込んでくるのは
    もう止めようが無いんだ
    悪魔の力を利用してゆかなければ
    人間は生き残れないだろう
    その時に備えて悪魔を使える力を
    持つ者にこれを渡そうと思う」
      
STEVEN「君が何者か私は知らん
     知ろうとも思わん
     ただ力ある者と思われるが故に
     このプログラムを渡すんだ
     私の話がわかったかね?」
      
たまき「私に…そんな力が?でも私戦ったことなんか……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:43:35.73 ID:y4Xzc9QIo<> STEVEN「わかったかね?」

たまき「は、はい!」

STEVEN「よしよし、物わかりがいいね
     悪魔召喚プログラムはアームターミナルに
     インストールして君の事務所に送る
     じきに届くだろう
     大事に使ってくれたまえ」
      

STEVEN「君には期待しているよ
     またどこかで会うことになるだろう
     今後ともよろしく……ではまた」
    
たまき「あ、あの!!」

……もし……この通信を……
……受取っていたら……こちら…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:44:20.67 ID:y4Xzc9QIo<> たまき(まただ……頭が……)

……
………

男「彼女は知力に優れている……
  彼女の名前をつけてあげなさい」
  
たまき「琴吹……紬です」

たまき(声が勝手に……!)

男「彼女の名は紬か……そうか」

……
………

……紬……す……

……琴吹 紬…です……

……今…アルカディア………

たまき(紬!?さっきのと同じ……
    混線でもしてるのかな?)
    
たまき(もういいや……今日はトレーニングやめよう)

ヴァーチャルガール「もう終わるの?また来てね!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:44:59.39 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

たまき「昨日といい今日といい……疲れてるのかなぁ」

「これこれ、そこを通りし若者よ」

たまき「うわぁ!!……あれ?」

「こちらじゃ、そなたの左手の方向じゃ」

たまき「部屋の中から…!」

「わらわの前に立ち、わらわの声に耳を
 かたむけるがよいぞ
 さすれば 道は開けよう
 さあ……中へ入るがよい」
 
たまき「は、はい…失礼します」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:45:33.56 ID:y4Xzc9QIo<> 占い師「そなたの迷い、悩みを
    打ちはらい正しき道へと
    導いてしんぜよう
    そなた、ここへ来たのは初めてか?」
    
たまき「はい(こんなとこに占い師の人なんていたっけ?)」

占い師「では、 ロハで占ってしんぜよう」

たまき(いつもはお金取るんだ……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:46:14.09 ID:y4Xzc9QIo<> 占い師「うむ……うむむむむ
    そなたの心の奥底に
    1人の女性の名前が沈んでおる
    その名前、思い出せるか?」
    
たまき「えぇ!?そんないきなり言われて……うぅっ」

たまき(頭が痛い……)

たまき(ダメだ……思い出そうとすると頭が……)

占い師「思い出せぬか……
    ではその女性の名前、わらわが伝えよう……
    その名前は………」

占い師「田井中 律じゃ
    律という名前
    ゆめゆめ忘れるでないぞ」
    
たまき「田井中 律…か……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:47:17.20 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

岡本「たまき!!お前今までどこで油売ってたんだ!!」

たまき「ひゃ〜ごめんなさーい!」

岡本「ったく、悪魔にでも襲われたかと思ったぜ」
     
たまき「心配…してくれたの?」

岡本「…ばかやろう!明日は決勝戦だぞ!!」
  
たまき「ああ!!そうだった!!」

岡本「あと1勝でお前はチャンピオンだ!
   今日はもうゆっくり休みな」

たまき「うん!ありがとう岡本さん!
    私……頑張るね!!」
    
岡本「へっ!早く寝ろってんだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:48:39.66 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

……がなぁ…もう少しで……

たまき「んぁ………?」

たまき(岡本さん……まだ起きてたんだ…) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:49:13.69 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「あと1勝でチャンピオンなんだぞ〜」

岡本「お前も生きてりゃ……ぐっ…うっうっ」

たまき(写真見て……泣いてる……)

岡本「たまきよぉ………」

たまき(え!?)ガタッ

岡本「!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:49:59.18 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「あ……」

岡本「み、見てたのか?」

たまき「あ、いや、その……」

たまき「写真……たまきって……」

岡本「俺の娘だ」

たまき「娘……さん」

岡本「丁度お前くらいの年にな……」

岡本「悪魔に殺された」

岡本「ギターバトルのスタジアムに向かう途中にな」

たまき「そんな……じゃあ、このギターは!」

岡本「娘の形見だ……」

岡本「ギターバトルトーナメントに優勝することは…
   俺の夢であり、娘の夢でもあるんだ」
    <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:50:45.36 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「俺は悪魔が心底憎い」

たまき「岡本さん……」

岡本「だが今更悪魔の野郎どもに復讐しようなんざ思わん」

岡本「娘もそんなことしたところで浮かばれねぇ」

岡本「俺は記憶を無くしたお前に娘と同じ名前を付けちまった……」

岡本「たまき……娘の夢を…叶えてやってくれ…頼む…」

たまき「岡本さん……私、絶対優勝する!
    娘さんのギターで……優勝してみせるよ!」
    
岡本「たまき……」

岡本「とりあえずもう今日は寝ろ!」

岡本「それとな……パジャマの下くらい穿いて出てこいよ…
   目のやり場に困るわい」
   
たまき「え?……きゃあっ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:51:16.37 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

岡本「おう、たまき…起きろ!!」

たまき「あ…おはよう!岡本さん!」

岡本「な……珍しく寝起きがいいじゃねぇか」

たまき「だって、今日は大事な日だもん!」

岡本「へっ……さぁ、早いとこスタジアムへ行くぜ」

岡本「たまき!!」がしっ

たまき「は、はい!!」

岡本「いいか、お前は上手い!必ず勝てる!!
   俺の教えた事を守ればな」
   
たまき「うん!!……頑張ります!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:51:49.13 ID:y4Xzc9QIo<> ―――スタジアム

スタジアムの男「よお、岡本のおっさん!
         おまえん所のギタリストを
         連れてきたようだな……
         ヘマしないようにな
         客どもが頭にきて暴れるからな」
        
岡本「なんだとこの野郎!」

スタジアムの男「へへ…まぁまぁ落ち着け」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:53:19.05 ID:y4Xzc9QIo<> スタジアムの男「決勝戦はダンジョン・マッチだ
          それぞれの入口から中に入り
          ダンジョンを通って真ん中にある
          ステージに向かう」
        
スタジアムの男「ダンジョンの中にはエフェクターが
          いくつか置いてある
          うまく拾えば有利に演奏できるだろう」

スタジアムの男「両方のギタリストがステージに上がったら
          本当の戦いの始まりだ
          客の投票が多かった方が勝ち…
          ルールはわかったな?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:53:53.15 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「はい!」

スタジアムの男「じゃあたまき、上に行け」

岡本「ここまで来たらもう何も
   言うことはねぇ!自分の力を信じろ!
   お前は上手い!おまえは勝つ!
   さぁ、行ってくるんだ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:54:37.28 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

ワアアアアァァァァ……

アナウンス「本日のメイン・イベント!
      トーナメント決勝戦を行います!
      チャンピオンを争うギタリストは……
      キャサリン・サワコ!
      ……そして、たまき!
      READY! GO!」
      
キャサリン・サワコ「お前が………」

たまき(うっ……頭が……こんな大事な時に!!) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:55:20.69 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

男「……彼女は君によく似ている……
  力もほとんど同じ……
  …彼女の名乗るべき名を
  決められるかね?」
  
たまき「はい、中野 梓です」

男「彼は梓と名乗るのか…なるほど……」

……
………

キャサリン・サワコ「ちょっと!聞いてるの!?
            スルーだけはやめて!こたえるから!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:55:58.82 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「あ……」

キャサリン・サワコ「ふふふ…よくここまで勝ち上がってきたわね
            ほめてあげる……あなたの演奏を
            そして……
            悲しんでやるぜえええ
            貴様のラストステージを!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:56:42.35 ID:y4Xzc9QIo<> ドラムのカウントが始まる……

たまきとキャサリンのアドリブバトル開始

キャサリン・サワコ「おおおお前ら会いたかったぜえええ」〜〜♪

ワアァァァァァァ

たまき(う・上手い!なんて正確な速弾きなの……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:57:09.82 ID:y4Xzc9QIo<> キャサリン・サワコ「どりゃあああああ」〜〜♪♪

たまき(ライトハンドタッピング!!)

キャサリン・サワコ「ガギグゲゴガギ」〜♪

たまき(歯ギター!!) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:57:39.01 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「負けない……負けてられない!!」

たまき「感情を音で表現するんだ!!」

たまき「震えるぞハート!燃え尽きるほどヒートぉ!!」♪♪♪ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:58:21.52 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

アナウンス「結果発表!!889対956票で……」

アナウンス「チャンピオンが決まった!
       新チャンピオンは……
       たまきだ!!
       新チャンピオンは……」
      
キャサリン・サワコ「……あと1回勝てば……
            私はチャンピオンになって…
            センターへ行けたのに……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:59:02.90 ID:y4Xzc9QIo<> ―――新岡本事務所

岡本「まったくチャンプさまさまだなぁ
    ジムも立派になったし……  
    これからも勝ち続けて稼いでくれよ!
    勝ち続けりゃマダムからお声がかかって
    お屋敷に招かれて……
    うへへへ…マダム様……」
   
たまき(うぅ…昨日の岡本さんはどこへ……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:59:38.53 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「た、たまき!何見てやがる……」
    おう、お前だってセンター市民に
    なれるんだぜ!」

岡本「おっそうだ……お前宛に差出人不明の荷物が届いてたぞ」

たまき「荷物?」

……大事に使ってくれたまえ……

たまき(まさか……本当に!) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:00:45.16 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「お前宛に荷物なんて珍しいことも……
    おい!それ……アームターミナルじゃねえか!
    お前戦士にでもなるつもりか!?」
   
たまき(夢じゃなかったんだ……)

岡本「……ん?
   おまえに客が来たみたいだな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:01:30.12 ID:y4Xzc9QIo<> 「新チャンピオンホークはここかぁ!?
 ……あんたがそうか!!」

「私は田井中 律!センターから来たんだ!」

たまき「田井中……律?」

たまき「占い師!!」

律「は、はい?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:02:34.14 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「センターから来た姉ちゃんが
   一体何の用だ?」
   
律「新チャンピオンにお願いがあって来たんだ!
  人探しの手助けをしてくれ!
  実は半年前センターで爆発事故が起きて……
  その時の大混乱で小さな女の子が
  1人行方不明になった……」
  
律「爆発事故は2人の科学者目加田と
  花田が起こしたらしいんだ
  2人とも事故の時に姿を消した……
  私はすぐに女の子を探したんだけど
  手がかりは全く無かったんだよ
  ただ、2人の科学者のうち
  花田の隠れ家がわかったんだ!」
  
律「それがヴァルハラのマダムの館
  チャンピオンはマダムの館に
  招かれるって言うじゃん!
  だから私も連れてってよ!
  他にマダムの館へ入る方法が無いんだ!!
  お願い!私も連れてってくれ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:03:17.05 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「で、でも……」

律「もうあんたしか頼れないんだよ!お願い!」

岡本「女がこれだけ頼んでるんだ……
    聞いてやれや」
   
たまき「う、うん……わかった!律さん、一緒に行こ!」

律「あ、ありがとう!!」

岡本「お?また客が来たみてぇだな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:04:03.15 ID:y4Xzc9QIo<> 男「あなたが新チャンピオンの
  たまきさんですね
  私はマダムの使いで参りました
  マダムはぜひあなたにお会いしたいと
  申しております
  館までおいで下さい」
  
男「こちらがマダムからの
  ”招待状”でございます
  なお付き添いの方は1人までです
  悪しからず……
  ではヴァルハラ北東の
  マダムの館でお待ちしております」

岡本「どういうこった!?
   マダムの館には
   2人しか行けねぇってのはよぉ!!」
   
たまき「おおお岡本さん落ち着いて!」

岡本「まぁ約束は守らねぇとな……
   早ぇとこ2人で行ってきな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:04:30.49 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

律「さすがに道中丸腰じゃ危ないな……
  たまき!身を守る物を買いに行こう!」
  
たまき「了解です!50魔貨しかないけど……」

律「しょうがない……私が立て替えるよ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:05:07.53 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

たまき「ど……どうかな?」

律「おーサマになってるじゃないか!」

たまき「でも…私銃なんて使ったことないよ……」

律「簡単だよ!ここをこうやって……」

たまき「ふんふん」

律「あとは狙いを定めて……」

たまき「ふんふ……」パーン!!

律「ぎゃああああ!!あ、危ねっ!!」

律「私を殺す気か!!!」

たまき「す、すびばぜん……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:05:58.12 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………  

たまき「ねね、律さんってさ……」

律「ははっ、[律]でいーよ!
  さん付けで呼ばれるのには慣れてなくてさ」
  
たまき「ん〜呼び捨てじゃ私もなんか恥ずかしいなぁ……
    じゃあ、律ちゃんって呼んでもいーぃ?」

律「律ちゃんか……好きに呼んでくれていいよ!」

たまき「えへ〜、律ちゃーん」

律「な、なんか恥ずかしい……」

律(こんな普通の女の子が本当にチャンピオンなのか……?)

律(そしてなんでアームターミナルを……)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:07:01.29 ID:y4Xzc9QIo<> 律「たまきはなんでまたヴァルハラで
  ギターなんか弾いてるんだ?」
  
たまき「ん〜……わかんない!」

律「へ?」

……
………

律「そうか……じゃあ気付いたらヴァルハラにいたんだ……」

たまき「そうなの……このたまきって名前も岡本さんに
    付けてもらったんだぁ」
    
たまき「昔の事思い出そうとすると頭がキーンって痛くなって」

律「思い出せるといいな……昔の事」

たまき「うん……あっ!あれがもしかして!」

律「あぁ、マダムの館だ!間違いない」

門番「”招待状”を持っているな……
   あ、あなたが新チャンピオンのたまき様!
   さあ!エレベーターへどうぞ!」
   
律「す、すごい待遇だな……たまき?おい!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:08:09.29 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

男「彼女は…君の……なのだ
  …彼女にふさわしい名を
  付けてあげたまえ」

たまき「真鍋 和です」

男「和か……良い名だ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:08:37.36 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

律「おい!…しっかりしろ!!」

たまき「ほぇっ」

律「急にぼーっとしちゃってどうしたんだよ!」

たまき「あ、ああゴメ〜ン!」

律「さっ行こう!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/11(月) 03:09:06.79 ID:y4Xzc9QIo<> ―――マダムの館

執事「これは新チャンピオン様……
   よくいらっしゃいました
   マダムがお待ちかねです」
   
執事「マダム…ただいま新チャンピオンが
   いらっしゃいました」

執事の背後にあった緞帳が上がり巨大なモニターが現れ

煙草を燻らす女性の姿が映し出される
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:10:15.54 ID:y4Xzc9QIo<> マダム「私はこのヴァルハラを治める者
     みなは私を”マダム”と呼びますわ
     私はヴァルハラの事全てを
     センターから任されていますのよ」
    
マダム「私達が開くコロシアムやカジノに
     人々は群がり……その場限りの快楽に
     身を委ねています
     そしてヴァルハラは平和に栄え
     人々は争う事もなく楽しむ……
     良い事ではありませんか
     私は今のヴァルハラは
     望ましい姿だと思っていますわよ
     これをご覧なさい」
    
モニターの映像がマダムから巨大な建設物へと変わる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:12:00.03 ID:y4Xzc9QIo<> マダム「これがミレニアムを管理し
   治めている”センター”ですわ
   センターはミレニアム全体の
   管理体制の強化を目論んでいますの
   しかし私はヴァルハラをこれまで通り
   自由なエリアにしておくつもりですわ」
   
マダム「…ところで困った事が起こりました
     私の所で使っていた科学者が
     逃げ出してしまったのです
     彼は魔界との入口を開けて地上に
     多くの悪魔を召喚するつもりですわ」
   
マダム「あなたを私の館に呼んだのも
     彼を探し出し、連れ戻してもらいたいから
     なのです……よろしいかしら?
     彼の名は花田……」
   
律「花田だって!?花田はここにいるんじゃなかったの!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:13:34.43 ID:y4Xzc9QIo<> マダム「そう…花田はスラム街に
     逃げたらしいのです
     頼みましたわよ、たまき
     ああ、そうそう……
     あなたに私のペットを
     貸してあげましょう」
   
マダム「ケルベロス、いらっしゃい」

たまき「うわわ!おっきい犬!!」

マダム「魔獣ケルベロスがあなたに
     力を貸します
     きっと役に立つでしょう
     ケルベロス……たまきに
     ご挨拶しなさい」

たまき「ねーねー律ちゃん立派な犬だねぇ」
    
ケルベロス「お前が新チャンピオンのたまきか」
      
たまき「うお!律ちゃん!犬が喋ったよ!これは一大事!」

ケルベロス「低レベルの人間は相手にしないが
       マダムの頼みだ……ついていってやるよ
       今後ともよろs」
      
たまき「よーしよしよし!お手!ワンちゃんお手!!」

ケルベロス「………」

たまき「あっおやつに食べようと思ってた干し肉!食べる?」

律「おいたまき…いい加減に」

律「あ、食べた」

律「お手どころかチ○チンまで……」

マダム「では頼みましたわよたまき」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:14:18.64 ID:y4Xzc9QIo<> ―――スラム街

ケルベロス「そっちじゃない!右だ、右へ行け」

たまき「へーい……」

ケルベロス「お前真性の方向音痴だな」

たまき「う…(図星)」

ケルベロス「右へ行って奥の階段だ!
       この下の階から匂ってくるぞ」
     
律「使えるナビだな!」

たまき「ケルナビだね!」

ケルベロス「貴様ら……」

ケルベロス「この部屋だ、この部屋に花田がいる」

律「花田……たまき!行こう!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:15:27.13 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

花田「貴様ら!ここは大天才科学者
    ドクター花田様の研究所だ!入るな!
    今大事な所なのだ!」

律「花田!お前をセンターに連れ戻す!」


花田「おれのような大天才はだな
    自由に研究させるべきなのだ!
    センターの奴らもマダムのババアも
    そこが全くわかっとらんから俺は
    1人で研究する事にしたのだ!!」

花田「魔界へのトンネルができたのだぞ!
    今までの面倒なやり方はおさらばだ!
    これからは悪魔を呼び放題!」
   
たまき「ええ!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:16:21.75 ID:y4Xzc9QIo<> 花田「まずは次の品々を揃える
    最初に”わらうにんぎょう”
    つぎに”なくにんぎょう”
    さらに”おこるにんぎょう”
    そして最後に”おどるにんぎょう”
    この霊力に満ちた4体を現界と
    魔界が近づいている場所に置く……
    そうすれば魔界への入口が開くのだ!
    見よ!!」

魔界の入り口が開く……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:17:20.52 ID:y4Xzc9QIo<> 花田「さあ、メルクリウスよ!
   俺の邪魔をするこいつらを
   殺してやれ…れれれ…
   こここ……
   …殺すのは…俺じゃ…ないよ…」ドサッ
   
悪魔の姿が具現化していく

ケルベロス「ふん、相手してやるか」

たまき「ひ、ひええええ」

律「たまき、下がってろ!!」パン!パン!

律「しまった!外したか」

律「たまき!!危ない!!」

メルクリウスはたまきめがけて猛然と突進する

たまき「きゃあああ!!……あ」

たまき(頭が……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:17:58.48 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

気が付くと私はアタックナイフを手にして

立ち尽くしていた

目の前には

八つ裂きにされたメルクリウスの死体……

ケルベロス「こりゃ驚いたな」

律「たまき……お前……」

たまき「へ?……きゃあっ!!」カランッ

たまきは何色ともとれぬ血液が付着したナイフを投げ出す

律(なんだあの尋常じゃない戦闘能力は……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:18:49.84 ID:y4Xzc9QIo<> ケルベロス「なかなかやるじゃないかたまき……
        気に入ったぞ」
      
たまき「私……私……!?」

律「と、とにかく無事で良かった!」

祭壇には花田が使用した4体の人形があった

律「この人形は回収しよう!誰かがまた変な気を起こしても
  困るからな」
  
たまき「そ、そうだね!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:19:43.04 ID:y4Xzc9QIo<> ―――マダムの館

執事「お待ちしておりましたたまき様……
    ただいまマダムをお呼びします」
   
ケルベロス「ではお別れだ
        花田は連れ戻せなかったが
        おまえなかなか強かったな
        気に入ったぜ……
        いずれまた会おう」
      
ケルベロスは去って行った <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:20:29.22 ID:y4Xzc9QIo<> マダム「たまき、ご苦労さまでした
     あなたなら花田を連れ戻して
     くれると思ったのに…残念だわ」
    
マダム「ところであなたにお客様が
     いらしてるの
     センターからの使いの方よ」
    
たまき「お客??」

?「君が新しくチャンピオンになった
  たまきか……
  思い出すんだ!自分の名前を!
  君の名は……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:21:17.84 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
 
男「……目覚めたか……
  君が神の僕となるか…
  悪魔の手先となるか…
  これは大いなる”賭け”だろう
  全ての人間の未来をかけた……
  では君の名を自分の意のままに
  名乗るがいい」   

「ユイ……ヒラサワ」

唯「平沢……唯です」

男「唯か……良い名を選んだな…ふふふ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:22:00.19 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

?「……唯!
  どう?思い出した?
  唯……私は秋山 澪
  ずっと…君を探していたんだ」
  
澪「元々君はセンターの人間なんだよ、唯……」

唯「私が……センターの人間?」

律「な、なんだってえ!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:22:47.42 ID:y4Xzc9QIo<> 澪「そして律……
   あなたにもセンターへ戻れという
   命令が出ている
   2人ともすぐセンターに来てもらいます」

マダム「驚いたわね……
     あなたがセンター市民だったなんて……
     それならわざわざスタジアムで
     バカな真似ををしなくてもよかったのに」
   
マダム「あなたはこんな所にいる人ではないわ
     さあ、早くセンターへお行きなさい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/11(月) 03:23:40.89 ID:y4Xzc9QIo<> たまき、いや、唯は自分の名前を思い出した

だが、蘇った記憶は完全ではなかった

唯は失った記憶の断片を求めるかのように

センターへと向かう


第一章 キヲクノカケラ! 完
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:37:54.74 ID:y4Xzc9QIo<> ―――センター管制室

律「司教!戻って参りました」

司教「2人揃って来ましたね
    2人共帰ってきたと言うべきですか」

唯「帰ってきた……」

唯はその言葉に違和感を覚えた
  
司教「とにかく無事で何よりです
    この”市民IDカード”は
    唯、あなたの物です
    やっと本来の持ち主に渡せます」
   
律「良かったな唯!これで晴れてセンター市民だぞ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:38:37.73 ID:y4Xzc9QIo<> 第二章 ワタシハメシア!?


司教「さて、律……
   輝けるテンプルナイトが勝手に
   センターの外へ出てはいけませんね
   奥でわけを聞きましょう
   誰かヒロコを連れていって
   あげなさい」
   
律「!?ちょ……やめろっ離せ!」

唯「律ちゃん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:40:15.35 ID:y4Xzc9QIo<> 律「唯!!…いろいろ助けてくれてありがとう!
  女の子が見つけられなくて残念だけど……
  いつかまた会えたらいいな!」
  
テンプルナイト「ほら、行くぞ!」

律「うるさいな!わかってるよ!」

律はテンプルナイトに連行されていった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:41:51.96 ID:y4Xzc9QIo<> 司教「唯よ……よくぞ戻ってくれました
    あなたはセンターからさらわれた時
    目加田に記憶を消されました
    本来自分が行うべき事もあなたは
    覚えていないようです」
   
唯「さらわれた?行うべき事??」   

司教「唯、あなたは救世主となるのです
    メシアとなる定めを背負って
    生を受けたのです
    あなたの素晴らしい力は
    人々を救うためにあるのです」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:43:56.06 ID:y4Xzc9QIo<> 司教「我々はかつてトウキョウと呼ばれた
    この地に”ミレニアム”を作りました
    荒れ果てた世界で人々を救うため
    人々が永遠に平和な日々を送れる
    千年王国を現実のものとするために……
    そして我々のミレニアムが
    真の千年王国となるためには
    我々を導くメシアが必要となりました」
   
司教「そこへ生まれてきたのがあなたです
    あなたこそ神が救世主として
    我々につかわされた御方なのです
    神はまたメシアたるあなたにふさわしい
    パートナーもつかわされました」
   
唯「私が……嘘……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/11(月) 23:48:17.85 ID:y4Xzc9QIo<> 司祭「和…お入りなさい」

唯「!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:50:00.68 ID:y4Xzc9QIo<> 和「お帰りなさい、唯……
  と言ってもあなたは覚えていないのね」
  
唯「うん……何が何だか」

和「かわいそうに……
  でもこれからは私がついていて
  あげるわ
  少しずつ思い出していけばいつか
  元の唯に戻れるはず……」
  
唯「あ、ありがとう」

司教「唯よ……
    ホーリータウン・エリアで大変な事が
    起こっています
    キングフロストがエリア全てを凍らせ
    バジリスクが毒ガスを撒き散らし
    多くの人々が死んでいます
    ホーリータウンを人々をお救い下さい
    センター西の入口から
    ホーリータウンに入れます」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:52:12.04 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

和「唯、名前以外に何か思い出した?」

唯「んーとね……よくわかんない」

和「悪魔との戦い方は?」

唯「私今まで戦ったことなんか……あ!」

唯「スラム街で悪魔にやられそうになって……
  もうダメだ〜!って思ったら頭がボーっとして
  気が付いたら私…悪魔をやっつけてたみたい……」
  
和「そう……(戦闘能力は失ってない…か)」

唯「あとは……アイスが好き!」

和「ふふ……それは変わってないのね」

唯「そうだ!ちょっと寄りたい所があるの!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:53:17.84 ID:y4Xzc9QIo<> ―――岡本事務所

岡本「おう!たまき!戻ってきたか!」

岡本「ん?そちらの姉ちゃんは?」

和「センターのテンプルナイト
  真鍋 和と申します」

唯「岡本さん!あのね……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:54:39.84 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………

岡本「そうか……
    たまき……いや、唯っていうんだっけか
    お前元々センターの人間だったんだな」

唯「うん……そうみたい」

岡本「まさかお前がなぁ……
    悪魔を退治しに行くなんてよぉ」
   
岡本「もうここはお前のいるところじゃねぇ……
    早いとこホーリータウンへ行きな!」

唯「岡本さん……今まで…あり」

岡本「うるせぇ!早く行け!!」

唯「うぐっ……うぅ……」

和「唯……そろそろ行くわよ」

唯「うん……」

和「では、失礼します」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:56:18.14 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「唯!!……いや、たまき!!」

唯「!?」

岡本「お前が誰だろうが……俺の中でお前はたまきだ
    いいかたまき……絶対死ぬんじゃねえ
    悪魔なんかにやられるな……
    またそのマヌケなツラを見せに来い…いいな!」
   
唯「うん…!絶対戻ってくるよ!!
  たまき……行ってまいります!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:57:02.89 ID:y4Xzc9QIo<> ―――ホーリータウン

テンプルナイト「センターから話は聞いています
        どうぞお通り下さい」
        
プシューッ……

ドアが開くと冷気が流れ込んでくる

唯「さ……さぶいでござる……」

和「キングフロストが街全体を凍らせたからよ
  さあ、大教会へ向かいましょう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:01:34.77 ID:B8pxEjsjo<> ―――大教会

唯「さーぶーいー!!ねぇ和ちゃん帰ろうよ〜」

和「あんたここに何しにきたのよ!」

唯「なんで和ちゃんは平気なの〜?」

和「あぁ、私なら保温機能付きのインナーを着てるから…ほら」

唯「ちょ……和ちゃんだけズルい!!」

バサッ バサッ ズシン!!

唯「おわぁ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:02:21.44 ID:B8pxEjsjo<> 和「バジリスク!!」

和「こいつが毒ガスをばら撒いた元凶よ!
  唯!このガスマスクを付けて!!」コーホー
  
唯「また和ちゃんだけ……」

グルルルル……

バッ!!

唯「!!」

バサッ バサッ……

唯「逃げちゃった……
  このマスクが怖かったのかな」コーホー
  
和「そんなことあるわけないでしょ!」コーホー

和「キングフロストを倒すのが先決ね」コーホー
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:03:09.64 ID:B8pxEjsjo<> ……
………

唯「ここも開かないよ〜」

和「ほとんど凍結してるわね……」

唯「はぁ……ん?…和ちゃん!!床を見て!!」

和「冷気の流れが見える……?
  唯、これを辿って行くわよ!」
  
和「この部屋ね……んんん!!」グッ

ガリガリ……ゴゴ……

和が力を思い切り込めると

少しずつドアが開いていく <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:04:23.77 ID:B8pxEjsjo<> キングフロスト「ヒイイホオオォォ!!」

キングフロスト「おいらとってもゴキゲンだよ
          なんたって好きなだけ凍らせて
          いいんだもんねー」
        
和「そこまでよ!」

唯「ぶぇっくし!!!」

唯「は…鼻水が凍ったでござる……」

キングフロスト「なんだー邪魔しに来たのかー?
          凍らせてやるー!ヒーホーー!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:05:29.05 ID:B8pxEjsjo<> キングフロスト「ヒーホー――!!」ヒョオオオォォ

和「唯!よけて!!」

唯「とっとっと!!」ゴロン! カランッ

唯「あっ!ナイフが……」

ピキピキ……

唯「凍っちゃった……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:06:42.67 ID:B8pxEjsjo<> 和「これを使って!」バッ

唯「ほっほえっ」パシッ

和「見ての通りあいつの弱点は[火]よ!
  その石には火の魔力が込められてるわ!
  隙をみてあいつに投げるのよ!」
  
唯「わかった!!」

和「私が引き付ける!」

和「マハザン!!」

キイィィ……ブワッ!!

衝撃波が氷を砕きながら

キングフロストに向かっていく

唯「すごい!和ちゃん魔法使えるんだ!!」

ボゴーン

キングフロスト「あいたー!!い、痛いホー!!
          でも……へっちゃらだホー!!」
        
和「あんまり効いてない……か」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:07:57.03 ID:B8pxEjsjo<> キングフロスト「もう怒ったホー!お前から凍らせてやるー!」

ズン… ズン…

唯(今だ!!)

唯「てーい!!」ブンッ

カッ! ゴオオオオ

キングフロスト「うわちゃちゃちゃ!!あっちぃホー!! 
          体が溶けちゃうホー!!」
        
和「唯ナイス!!砕け散れ!!」

和「マハザン!!」

キイイイィィ…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:08:45.14 ID:B8pxEjsjo<> ……
………

キングフロストが消滅すると

街を包んでいた冷気が収まった

唯「ふぃ〜……」

和「助かったわ唯……ありがとう」

唯「いや〜そんなことないよ〜」

唯「もうこのナイフ……使えないや」

和「センターに戻れば武器を研究してるラボに剣があるわ」

和「一旦外へ出ましょう」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:09:58.47 ID:B8pxEjsjo<> プシュー……

和が大教会より外に出ると

目の前にバジリスクが待ち構えていた

和「しまっ……」

ゴバアァァァ

和「うっ!ゴホッ!!ゴホッ!!
  か・体が痺れ……」
  
唯「和ちゃん!!」

和「唯…私のさそりムチを使って……ゴホッ」

唯「和ちゃん……そこで休んでて!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:11:16.64 ID:B8pxEjsjo<> グルルルル……

ギャアアアァァ!!

唯「わわわっ」サッ

唯「こんの!!」シャッ!! ザク!

ギャア!!

グ…グワアァァァ!!

唯「余計怒らせちゃった!!」

ブンッ

バジリスクの尻尾が唯を襲う <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:11:48.91 ID:B8pxEjsjo<> ドゴッ!!

唯「がっ……」

唯「…………」

バジリスク「!?」

唯「…………」シャッ!  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:12:27.81 ID:B8pxEjsjo<> ……
………

ギョエエェェ…… バタッ

和(な……なんて強さなの……)

唯「はっ!和ちゃん!!大丈夫!?」

和「何とか……体も動くようになってきたわ」

和「それよりも唯……今の戦いっぷり…」

唯「あ、あははは……なんか夢中で……」

和「それがあなたの能力よ」

唯「へ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:13:20.36 ID:B8pxEjsjo<> 和「人間だけど、悪魔と対等……
  いや、それ以上の力で敵に立ち向かえる……」
  
唯「でも!今までそんな力出したこと…」

…君が神の僕となるか…
…悪魔の手先となるか…
…これは大いなる”賭け”だろう
…全ての人間の未来をかけた……
  

唯(あ、頭が……)

和「まだコントロールできてないのよ…
  じきに思い出すわ」
  
和「さ、センターに戻って報告よ」

住人「おい、おまえら」

唯「はい?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:14:06.50 ID:B8pxEjsjo<> 住人「おれたち たから さがしてる
    さっき へんな なまくびひろった」
  
唯「なな、生首!?」

住人「ぶきみ うれない おまえら いるか?」

和「結構よ」

和「さ、行くわよ!」

唯「う、うん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:15:18.42 ID:B8pxEjsjo<> ―――センター管制室

司教「ホーリー・タウンでの悪魔退治、御苦労様でした
    律から花田の最期について聞きました
    彼は自分の能力に自信を持ちすぎたようですね」
   
司教「後は目加田だけですが
    一体どこにいるのでしょうか……
    彼は放っておいたら何をするか
    分からない花田以上の危険人物です」
   
和「目加田博士……」

「司教様!!」

神父「司教様!大変なことが……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:16:11.45 ID:B8pxEjsjo<> 唯はまだ自分の置かれている状況に

現実味が湧かなかった

司教から伝えられたメシアの定め

和が言っていた自分の能力

ヴァルハラでギターの練習に明け暮れた日々が

遠い昔のように感じた……



第二章 ワタシハメシア!? 完


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<><>2011/07/12(火) 00:18:01.57 ID:Ay0hu+iTo<> おっつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:01:01.27 ID:B8pxEjsjo<> 「司教様!」

神父「司教様!大変な事が……」


司教「……御苦労でした
    ……唯よ、また大変な事件が起こりました」
   
和(次から次へと……一体…)   

司教「ファクトリー・エリアの地下にある
    発掘現場にベテルギウスが現れました
    そのせいでしょうか、食用に飼われている
    牛型ミュータントのデミナンディが暴れ始めました
    このままではファクトリーで働いている
    人々が危険です」
   
司教「ベテルギウスとデミナンディを倒し
    ファクトリーの人々をお救い下さい
    センター南の入口から地下に入って下さい」
 
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:02:13.59 ID:B8pxEjsjo<> 第三章 ロウドウ!
 
 
……
………

唯「デミナンディかぁ……」

唯「和ちゃん私ね!初めてギターバトルに勝った時
  岡本さんにデミナンディのステーキ食べさせてもらったの!」
  
和「そう……それは良かったわね!」

唯「たまたまカジノで勝ったからって理由だったけど」

唯「うふふふ……ステーキ♪ステーキ♪」

和「こ、こらこら……ファクトリーにステーキ食べに
  行くんじゃないんだから!」
  
唯「しゅん……」

和「あ、そうだ!唯、ラボに行って
  新しい武器を調達しましょう」
  
唯「了解!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:04:48.95 ID:B8pxEjsjo<> ―――ラボ

研究員「おや、あなたが唯様ですね…
     ここでは市民が身を守るための武器を
     研究開発しています」
    
唯「うわぁ〜!武器がいっぱい!!」

唯(でも…なんでこんなに武器が必要なんだろう?)

和「この子は武器の扱いを忘れてるの
  何か手頃な剣があれば分けてもらえるかしら?」
  
研究員「これは和様……でしたら
     この量産型のアセイミナイフなんかは…」
    
唯「ねーねー!!このカプセルに入ってる刀!
  短くて可愛いね〜!」
  
研究員「坤竜丸ですか……それはまだ開発段階でして」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:06:57.36 ID:B8pxEjsjo<> 唯「こんりゅうまる?」

和「坤竜丸……はるか昔
   神変夢想流の道場主・小野塚鉄斎が所持していた短刀よ
   剣豪達が争奪戦を繰り広げるほどの名刀だったらしいわ」

唯「へぇ〜!和ちゃん物知り〜!!」

和「でもなんでここにそんな歴史の遺物が?」

研究員「これは本物ではありません……合体剣です」

研究員「坤竜丸のデータを元に市販の刀と悪魔を
     合体させ作成した…いわばレプリカ」
    
研究員「この坤竜丸は試作品なので……」

唯「私これがいい!!これにする!!」

和「唯…わがまま言わないの!」

唯「これじゃないと悪魔と戦えないよ〜」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:09:01.48 ID:B8pxEjsjo<> 研究員「そこまで言うのでしたら……
     但し、この刀は意志を持っております」

唯「わーい!!」    
    
和「なんですって?」

研究員「龍神・ケツアルクァトルと刀を合体させたところ
     どういうわけか龍神の精神エネルギーが
     刀に残ってしまったのです」

唯「どう?和ちゃん!!かっこいいでしょ〜」ふんす
    
研究員「なので近いうち廃棄する予定だったんですが…」

唯「ふおっ!ぬ、抜けない!この刀抜けないっす!!」

研究員「聞いちゃいねぇ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:10:00.48 ID:B8pxEjsjo<> ……
………

唯「ぐぬぬぬ……ぷはぁ!ダメだ…抜けないや」

和「唯…そんな刀で良かったの?武器なら他に一杯あったじゃない」

唯「でも可愛いよこの刀!なんか…私を呼んでる気がしたの!」

和「は、はい?」

和「でも本当に使えるのかしらね?この刀」

……無礼な…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:10:52.78 ID:B8pxEjsjo<> 唯「かかか……刀が喋った…」

和「え?何も聞こえなかったわよ?」

……わしの眠りを覚ましたのは貴様か……

……どういうつもりだ…わしを刀に封じ込めおって……

唯「わ、私がやったんじゃないよ〜!」

和「唯??」

唯(そっか、和ちゃんには聞こえないんだ)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:12:13.17 ID:B8pxEjsjo<> ……!!……貴様…禍々しいほどの力を持っているな……

……人間か……?……

唯「私?どこからどう見ても今をときめく乙女じゃないっ!」

……おもしろい……

……どれ、付き合ってやるか……

……わしの力…しばらく貸してやる……

カチャリッ

唯「ん?……刀が…?」スラァ……

唯「抜けた!!」

和「よ、良かったわね!!(大丈夫かしら…)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:13:09.67 ID:B8pxEjsjo<> ―――ファクトリー

和「さてと……まずは牧場を確認しに行きましょう!」

……
………

唯「こんにちは〜!!」

和「無事ですか!?」

女「あっ!センターの方ね?
  さっき突然デミナンディ達が
  暴れ始めたのよ」
  
唯「ほ、ホントだ…走り回ってる…」

女「危ないわ…近づかない方がいいわよ!
  きゃあ!また来た!!!」
  
ン゛モオオォォ!!

和「きゃあ!!唯!逃げま…唯!?」

女「危ない!!」

和「………って…え!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:13:59.32 ID:B8pxEjsjo<> 唯「べーべーべー……よーしよしよし」ナデナデ

女「手なずけたああああああ」

唯「大丈夫だよ…怖くない怖くない」ナデナデ

モー…

唯「この調子でなだめていけば大丈夫そうだよ!!」

和「いい方法だと思うけど……
  唯、この牧場に何頭のデミナンディーが
  いると思ってるの?」
  
唯「あ…………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:14:39.61 ID:B8pxEjsjo<> ―――数時間後

唯「や、やっと終わった……」

女「あなたのおかげでデミナンディたちは
  おとなしくなったわ!ありがとう!」
  
和「就職先は決まったわね」

唯「えええええ!」

和「冗談よ……さぁ!次は発掘現場ね!」

……〜〜♪……

唯(……歌声?)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:15:34.63 ID:B8pxEjsjo<> ―――発掘現場

労働者「おお!センターの人か!!助けてくれ!」

労働者「おれはここの地下3階に
     埋まっている昔のマシンのパーツを
     掘り出しているんだ……
     だけどそこに悪魔が出たんだよ!」
    
和「安心してください、今から行ってみます」

労働者「頼んだ……そうだ!地下は天井がもろく
     なっているからこのヘルメットを付けていった
     方がいい」

和「ありがとうございます」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:16:09.44 ID:B8pxEjsjo<> ……
………

和「さて、行きましょう……ぐわっ!くっさ!!!」

和「このヘルメット…なんでこんなに汗臭いの…」

唯「〜♪」

和「よ、よく平気でいられるわね唯……
  私とてもじゃないけど我慢できないわ」
  
唯「何言ってるの和ちゃん!汗は男のアロマだよ!!」

和「そんなアロマいらない」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:17:04.16 ID:B8pxEjsjo<> ……
………

和「ここが地下3階あたりね……」

唯「誰もいないね」

和「みんな非難済みのようでよかったわ」

うわあああああ……

唯「!!……あっちだ!」

和「逃げ遅れた人かしら…行きましょう!」

作業員「た…助けてくれ!!」

唯「もう大丈夫……」

唯「……じゃないかも…」

和「で、でかいわね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:18:00.79 ID:B8pxEjsjo<> ギギギギ……

堕天使 ベテルギウスが 一体出た


唯「いっくぞー!!ん……刀が抜けない!!」

……zzz……

唯「坤竜丸ェ……」

グワァッ!! ブンッ

和「唯!!」

和「ジオンガ!!」ドドーン バリバリ

ギギ……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:18:33.62 ID:B8pxEjsjo<> 唯「和ちゃんありがとう!!
  坤竜丸!!起きろーー!!」
  
……んあ………

……ああ、すまんすまん……

カチャリ

唯「だあっ!!」ズバン!!

ギャアアァァ……

和「切れ味抜群ね!!チャンスよ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:19:32.68 ID:B8pxEjsjo<> ……
………

作業員「やっつけてくれてありがとう!
     これでまた精一杯働けるよ!!」
    
唯「働くって……おじさん…ケガしてる」

作業員「働くのがおれの生きがいだ!
     掘って掘って掘りぬくぞ!
     この間も”もくせいのピラー”を
     掘り出したんだ
     もっといろんな物を掘り出すぞ!」
    
唯「……?」

和「さ……センターに戻りましょ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:20:22.85 ID:B8pxEjsjo<> ……
………

男「おい、あんたらセンターの人間だな」

和「はい…そうですが…?」

唯「ねぇねぇ和ちゃん!来る時あそこに
  建物なんてあったっけ?」
  
和「そういえば……」

男「!!あんたらには監視塔が見えるのか!?」

唯「うん!見えるけど?」

男「ここの人たちはみんなあの塔から
  流れてくる歌声に操られて
  働いているのだ」
  
和「なんですって!?」

……〜〜♪……

男「……労働こそ我が喜び
  労働こそ我が生きがい……」

唯「!?……和ちゃん!」

和「えぇ……まだ何かありそうね」

和「ひとまずセンターに戻りましょう」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:21:15.90 ID:B8pxEjsjo<> ―――センター管制室

「やあ、お疲れ様!」

和「あなたは!」


ファクトリーの一件はひとまず収まった

労働者と歌声の謎を残して……

二人がセンターへ戻ると

そこには司教の代わりに

ある人物が待っていた



第三章 ロウドウ! 完
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/12(火) 03:23:57.20 ID:B8pxEjsjo<> >>22
>>107

いつもお世話になっておりますww

寝るわー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/12(火) 11:14:57.70 ID:W70fxSJDO<> 乙乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/12(火) 17:26:46.25 ID:MFAi12mJo<> >>128

ドモドモ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:27:46.32 ID:MFAi12mJo<> 「やあ、お疲れ様!」

和「あなたは!秋山 澪!」

澪「みんなをを救ってくれてありがとう!
  ところで唯達に見せたい所があるんだ」
  
唯「なになに??」

澪「アルカディア・エリアへ行って!
  そこは千年王国の理想を
  実現しようとしているエリアなの……
  そこには琴吹 紬、通称「ムギ」がいる
  覚えてる?」
  
唯「ムギ……ちゃん?」  
  
澪「まだ思い出せないなら1度会えばいいよ
  アルカディアへはセンター東の通路を
  通れば行ける」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:28:30.54 ID:MFAi12mJo<> 第四章 ワレコソハ!  
  

……
………

唯「ねね、和ちゃん」

和「どうしたの?」

唯「ホーリータウン…元通りになったかな?」

和「あの調子だともう街のシステムも復旧してるんじゃないかしら」

唯「ちょっと行ってみようよ!私、ホーリータウンって行ったこと
  なかったから観光してみたい〜!」
  
和「はぁ……しょうがないわね…
  まぁ街を視察するのもセンターの仕事の一環か……
  いいわ、行きましょ」
  
唯「うっほぉ〜い♪」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:29:11.32 ID:MFAi12mJo<> ―――ホーリータウンの街

唯「おお!人がいっぱい!!」

和「賑やかさを取り戻したわね」

唯「あっ!和ちゃんお店がある〜!!」トコトコ

和「ちょ……あれはジャンク屋……唯!」

ジャンク屋「なんだ……客か」

唯&和(やる気0だ……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:30:52.40 ID:MFAi12mJo<> 唯「へぇ〜なんかごちゃごちゃして汚いけど凄いね!!」

和「それ褒めてるの……?」

唯「あー!!ピックがある〜!」

唯(ギター……ずっと弾いてないな……)

唯「和ちゃん!!これ何かな!?お菓子!?」

和「どれどれ?たっぷりアロエゼリー……薄さ0.02mm
  密着感にこだわ……///」

和「唯……これはお菓子じゃないわ」

唯「そうなのかぁ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:31:38.89 ID:MFAi12mJo<> 和「ここにいたら目に毒ね……行きましょ」

ジャンク屋「ちょっと待ちな……
       せっかく来たんだからいい物やるよ
       これからもひいきにしてくれよな」

そういってジャンク屋は何かを差し出す

唯「何、コレ??」

ジャンク屋「すいせいのピラーって物らしい」

和「で、使い道は?」

ジャンク屋「知らん」

唯&和(やる気0だ……)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:32:10.69 ID:MFAi12mJo<> ……
………

男「よお、姉ちゃん達……ライブハウスには行ったかい?」

唯「ライブハウス?」

男「ああ、今日は満月だ……
  満月の夜になるとイベントが開催されるから
  行ってみるといい」
  
唯「和ちゃん!!」キラキラ

和「……はいはい」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:32:58.68 ID:MFAi12mJo<> 男「それと……前にこのあたりで変な奴がいたな」

男「魔界に行くのには大教会がいいとか 
  人形がどうだとかよくわかんねぇ事言ってたけどよ」
  
和「魔界……」

和「ありがとうございました」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:33:31.46 ID:MFAi12mJo<> ―――ライブハウス

和「すごい音量……」

唯「和ちゃん!!ステージの近くまで行ってみようよ!!」

和「え?何!?聞こえない!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:34:55.83 ID:MFAi12mJo<> ……
………

和「あ……あなた!!」

テンプルナイト「お、お疲れ様れす和様!!
         われあれは常に悪魔との戦いに備えて…ヒック
         …たとえ飲んでいてもです」
        
和「……まったく説得力ないわね」

男「お姉ちゃん楽しんでる〜!?」

唯「はーい!!楽しいよ〜!!」

和「ちょっと唯!酔っ払いにかまっちゃ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:35:55.00 ID:MFAi12mJo<> 男「昔酔っ払いに
   ピラーを集めろって言われたよ
   何のことだろうな?
   その酔っ払い自分のこと
   木星からの使者とか抜かしてやがった」
  
唯「しゃららーら?」

和「しゃらららーら?」

男「それは日曜日よりの(ry」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:36:32.45 ID:MFAi12mJo<> ……
………

唯「あ!!すみっこにギターが置いてある!!」

男「そのフライングVはキャサリンのだぜ」

唯(キャサリン……サワコ……)

男「ギターバトルで決勝まで行ったんだがな……
  負けたのがよっぽど悔しかったのか
  おまけに彼氏にまでフラれたらしくてな
  旅に出ます、探さないでくださいって
  どっか行っちまったよ……」

唯「…………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:38:33.97 ID:MFAi12mJo<> 司会者「さあ、満月の夜!
    フルムーンナイトはムーンライト・ライヴで
    LET'S ROCKIN'!
まずはギターコンテストだ!
    エントリーナンバー1番から
    LET'S ROCKIN'!」

男「気〜が〜くーるーいそう〜♪」

ワアアアアァァ

和「す、凄い爆音!!本当に狂いそう……
  プリンパ並の破壊力だわ」

唯「いぇーーーい!!」

和(唯…こんなに音楽が好きだったかしら……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:39:21.82 ID:MFAi12mJo<> 司会者「さあ、飛び入り参加も大歓迎だ!
     豪華なアイテムが君を待ってるよ!
     誰かいないか!?」
  
唯「………」うずうず

和「まさか唯……やめてよね」

唯「お兄さん!!ちょっとこのギター借りるね!!」

男「あ、ああ……」

唯「はーーーい!!私やります!!」

和「ええ!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:39:54.58 ID:MFAi12mJo<> 司会者「はい!そこの彼女!!」

司会者「LET'S ROCKIN'!」

ジャラ―ン……

唯(……よし) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:40:46.69 ID:MFAi12mJo<> 唯「しゃららーら!しゃらららーら!!」ジャカジャカ

和(よりによってその選曲か!!)

……おい、あの子……

……ああ…上手いな……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:41:41.90 ID:MFAi12mJo<> 唯「我は〜我こそ〜は〜」〜〜♪

ワアアアァァ!!

和(ドキドキ)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:42:10.33 ID:MFAi12mJo<> 唯「センターよりの使者〜〜!!おーいぇ〜!!」

和「ズコー――!!!」

ざわ……ざわ……

…おい……聞いたか…

…あいつセンター市民か…

…うっそ!あたしより頭悪そうなのに…

…世の中って不公平だ…

…鬱だ氏のう…

和(き、気まずすぎる) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:42:58.92 ID:MFAi12mJo<> ……
………

司会者「……では 優勝者の発表だ!
     優勝は…………」
    
司会者「飛び入りで参加してくれた彼女!
     おめでとう!
     ”つきのピラー”をプレゼント!
     CONGRATURATION!」
    
唯「やったーーー!!」

和「寿命が縮んだわ……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:43:46.78 ID:MFAi12mJo<> ……
………

和「月のピラー……ファクトリーでもピラーがどうとか
  言ってたわね」
  
唯「まだ他にもあるってこと?」

和「多分……でも一体何に使うのかしら」

酔っ払い「おう!!見た見た!!
      オレはメシアを見たぞぉー!!…ヒック」
     
和「きゃっ!!……独り言か」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:44:29.95 ID:MFAi12mJo<> 酔っ払い「そりゃもー悪魔を倒して
      みんなを助けるところなんざぁー
      シビれちゃったね!!」
     
唯(わ、私のことかな……)ドキドキ

酔っ払い「そんでそのメシアの名前が……」

唯(ふんふん)ドキドキ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:45:06.71 ID:MFAi12mJo<> 酔っ払い「梓とか言ったっけか?」

唯「ぶべらっ!!!」ズコッ

酔っ払い「ああん……?」ブルルッ

酔っ払い「う〜おしっこおしっこ」ジーッ

酔っ払い「俺の黄金銃が火を噴いた……」ジョロロロ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:45:54.68 ID:MFAi12mJo<> 和「はぁ……まっ平和になったのはいいことね
  そろそろ行きましょ!」
  
唯(梓……はて、どこかで……)


唯達はホーリータウンにて

用途不明の[ピラー]を手に入れた

そして男が口走った

[梓]という名前が

唯の耳に残る……


第三章 ワレコソハ!! 完 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:44:44.14 ID:ECkmEwJMo<> ―――地下通路


テンプルナイト「唯様!アルカディアへ行かれるのですね
        ささ、どうぞお通りください」
        
唯「あ、ありがとうございます……って……え?」

唯「へ、部屋?」

ドアを開けた唯は戸惑いを隠せなかった

いつもならドアを開けると

唯を新鮮な外の景色が迎えてくれたはず

だが、目の前に飛び込んできたのは

転送ターミナルが設置された

無機質な光景だった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:46:37.36 ID:ECkmEwJMo<> 第五章 メシアッテナニ?



和「ああ、アルカディアだけは何故か
  この転送ターミナルからしか入れないのよ」

唯「そ、そうなんだ」

声「アームターミナルヲセツゾクシテ
  アクセスシテクダサイ」
  
唯「こうかな……」カチャッ ピッ
 
声「テンソウヲカイシシマス」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:47:21.98 ID:ECkmEwJMo<> ―――アルカディア

唯「うわあ〜!!キレイ〜!!」

和「ホントここは楽園と呼ぶにふさわしい場所ね」

市民「おや、センターの方ですね?」

唯「はい!ムギ…紬さんに会いにきたんです」

市民「私たちが平和に暮らせるのは全て
    紬様のおかげなんですよ〜!」
   
市民「紬様なら木々の間を
    通りぬけた奥の館におられます」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:48:02.14 ID:ECkmEwJMo<> ……
………

紬「お久しぶりね!唯ちゃん!」

唯「へっ……」

紬「私よ!琴吹 紬!!」

唯「ムギ……ちゃん……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:49:01.46 ID:ECkmEwJMo<> 和「ごめんさない、唯はまだ記憶が完全に戻ってないの」

紬「そう……」

紬「唯ちゃんどう?アルカディア・エリアは?
  あなたが行方不明の間に私は
  このエリアを理想の世界につくり上げたの!」
  
唯「へぇ〜!全部ムギちゃんが作ったんだぁ!!」
  
紬「ミレニアムが千年王国の実現を
  目指しているのは知ってるわよね?
  このアルカディア・エリアは千年王国が
  実現した後どんな世界ができるかの
  テスト・ケースなの」
  
和「素晴らしい結果が出せたじゃない」

紬「うふふ、ありがとう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:49:38.47 ID:ECkmEwJMo<> 紬「ここでは悪魔との戦いも人同士の
  争いもなくてみんな平和に暮らしてるわ
  世界中がアルカディアのようになった時
  初めて千年王国が実現したと言えるのよ」
  
紬「唯ちゃんもここが気に入ったなら
  いつでも来て!美味しいお菓子と
  お茶を用意して待ってるわ」
  
唯「お菓子〜〜!?」

和「急に話に食いついたわね」

紬「唯ちゃんなら大歓迎よ!
  それじゃあアルカディアは大成功だと
  センターの澪ちゃんに伝えてもらえるかしら?」
  
和「ええ!伝えておくわ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:50:06.44 ID:ECkmEwJMo<> ……
………

唯「アルカディアかぁ……」

和「気に入ったの?」

唯「え?う……うん!
  ムギちゃんもいい人そうだったし!」

唯(なんだろう……この感じ…)

唯(とってもいい所のはずなのに
  何か足りないような……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:50:46.71 ID:ECkmEwJMo<> ―――センター

和「……!?唯!剣を抜いて!!」

唯「えっえっ!?」

和「悪魔の気配がする……」

唯「ここは悪魔がいないんじゃなかったの!?」

和「わからない……一体どうしたの……」

唯「あっ!澪ちゃん!」

澪「おっ!唯に和!!
  大変なことが起こったの!
  急いでるから話している時間が……
  くわしい事は司教に聞いて!!」
  
唯「行っちゃった……」

和「管制室へ行きましょう!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:51:44.52 ID:ECkmEwJMo<> ……
………

司教「大変です……
   ついにセンター内まで悪魔達が
   入ってきました」
   
和(やっぱり……でもどうして!?)

司教「しかしそれよりも大変な事に
   にせのメシアが現れました」

唯「ニセメシア!?」   

司教「にせ救世主は人々の心をたくみに
    掴んでいてこのまま放っておけば
    ミレニアムは混乱してしまいます」
 
司教「にせメシアの情報はホーリータウンと
    ヴァルハラから入っていますが
   現在どこにいるのかわかっていません」
   
司教「誰が何のために救世主を
    名乗っているのか?
    ぜひ確かめて下さい」
   
和(こんな時になに悠長なことを……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:52:20.58 ID:ECkmEwJMo<> ……
………

和「唯……どうする?」

唯「ん〜〜……ホーリータウンから行こう!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:52:59.49 ID:ECkmEwJMo<> ―――ホーリータウン


唯「どこから探せば……」

和「まずは情報収集よ!あんまり行きたくないけど……
  BARなら有力な情報を得られるかも」
  
唯「私お酒飲めないよ〜?」

和「むしろこの状況でお酒飲む気なの……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:53:35.34 ID:ECkmEwJMo<> ……
………

バーテンダー「いらっしゃいませ……」

和「と、とりあえずカウンターに座りましょ」

バーテンダー「お客様、お飲み物なのですが……」

唯「あ!えと……えと……」

バーテンダー「あちらのお客様から……」スッ

唯&和「へ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:55:45.56 ID:ECkmEwJMo<> ブロンドの男「やあ………
         君と会うのは初めて……じゃないな」
       
和(唯!知ってるの……?)

唯(ううん……初めて見る人だよ……)

ブロンドの男「私の名はルイ・サイファーだ
        今後ともよろしく……」

ルイ・サイファー「君の事はよーく知っているよ
           ユイ・ヒラサワ……」
         
唯「な、なんで私の名前を!?」

ルイ・サイファー「ふふ…何かと御活躍のようだからな
           私はメシア教徒達が作ったという
           ミレニアムを見に来たのだが……
           さすがに君のいるセンターだけは
           チェックが厳しくて入れなかったよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:56:46.71 ID:ECkmEwJMo<> 和「すっかり有名人ね唯」

唯(ルイ・サイファー……)

和「唯?」

唯「あ?あはは……やめてよ和ちゃん〜」

ルイ・サイファー「では、私はこれで失礼させてもらう
          また会おう、ユイ・ヒラサワ……」
         
和「なんか……謎の男って感じだったわね……」

唯「う、うん……」

女「あなたがメシア〜〜!?」

唯「うわわっ!(……お酒くさ〜い)」

和「ええ、そうよ」

女「ウソ言わないで!!メシアは梓様よ
  梓様はヴァルハラへ行ったわ!!」

唯「梓!?やっぱり梓って人が……」

和「唯、行くわよ」

唯「うん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:57:38.87 ID:ECkmEwJMo<> ……
………

唯達が外にでると

街頭のビジョンでは臨時ニュースが流れていた

ニュースキャスター「M.N.N.
             ミレニアムニュースネットワーク
             ミレニアムの最新情報をお伝えします
             最近ミレニアム内で多くの人々を救い
             メシアではないかと言われる人物が
             ヴァルハラのスタジアムに現れました
             ヴァルハラでは……」
          
和「さっきの情報は本当のようね」

和「さ、急ぐわよ」

唯「………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:58:25.00 ID:ECkmEwJMo<> ―――ヴァルハラスタジアム

男「やって来たかチャンピオン……
  今日はライブじゃねぇ
  あんたはここで梓と
  戦うことになっている
  その話はわかってるな?」

唯「え!!聞いてないよそんな話!!」

男「じゃあ話しておこう……
  梓は近頃ミレニアムでメシアではないかと
  言われているヤツだ」
  
男「ヤツが真のメシアは自分だと言って
  それをはっきりさせるため
  あんたと戦いたいと言ってきた
  どちらもメシアと噂される
  あんたと梓の戦いなら
  こっちとしても悪い条件じゃない
  そこでスペシャル・マッチを
  組ませてもらったというわけだ……
  ……わかったか?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:59:24.60 ID:ECkmEwJMo<> 唯「そんな……」

和「唯、ここまで来たら行くしかないわね」

和「大丈夫、私がセコンドでついていってあげるわ」

唯「う、うん!」

男「じゃあ行きな……
  梓はもう中で待ってるぜ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:00:48.01 ID:ECkmEwJMo<> ……
………

ワアアアァァァ

「現れましたね平沢 唯!!
 偽りの救いの手を伸ばして人々を
 惑わすアンチ・メシア!!」
 
ワアアアァァァァ 

…あーずーさ! あーずーさ!!… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:01:20.42 ID:ECkmEwJMo<> 梓「よく逃げずにここまで来ましたね」

唯「に、逃げたりなんかしないもん!!」

梓「でも……ニセモノのあなたはここで
  消えるのが神の思し召しです!
  平沢 唯!!覚悟!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:02:02.66 ID:ECkmEwJMo<> 戦士 中野 梓が 1体出た!

唯(こんなちっちゃくて可愛い子と戦えっていうの!?)

梓「来ないならこっちから行きますよ!!」ダッ

唯「きゃあっ!!」サッ

唯「坤竜丸!!」スラァ……

唯「坤竜丸、私この子を殺したくないの!!」

……おかしなことを言う奴だ……

……わかった……やってみよう……

唯「ごめん梓ちゃん!!」ズガッ

梓「い……たたた」

梓「私は救世主です!
  メシアの名にかけてあなたを倒す!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:02:51.84 ID:ECkmEwJMo<> 戦士 中野 梓が 1体出た!

唯「もうやめて!!」

梓「隙あり!!」ドゴッ

唯「うぐっ!!」

唯「…………」

梓「!?」

唯「…………」ブンッ バチィ!

梓「きゃあっ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:03:28.05 ID:ECkmEwJMo<> 梓「うう……つ、強いですね……」

梓「負けるか…これが真のメシアの力!!」
  
梓「マハジオンガ!!」

ズドン!!

唯「いやあああ!!」

唯「か、体が痺れて……」

梓「なかなかしぶといですね!
  でも……これで最後です!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:04:00.88 ID:ECkmEwJMo<> 梓「さようなら……平沢 唯」

唯「う……」

梓の手がまばゆい光を放つ

梓「メギドラ………」

和「危ない!!唯!!よけて!!!」

カッ!!!

和「ああああああ゛あ゛あ゛!!!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:04:40.25 ID:ECkmEwJMo<> 唯「−−−−−−−!!!!!」

梓「え………」

梓「な、仲間を盾にするなんて!!
  許せない!!」
  
唯「あ、ああああああああ」

唯「ああああああああああ!!!」スラァ

ザシュッ……

梓「うぐ……は………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:05:24.53 ID:ECkmEwJMo<> ……
………

梓「なんで私が……
  救世主のはずの私が負けるの……?
  なんで……」
  
唯「…………」チャキッ

唯はためらいもなく梓の頭に銃口を向ける

梓「ひ………」

和「やめて……殺しちゃ…ダメ……」

梓「!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:06:02.95 ID:ECkmEwJMo<> 唯「……………
  和……ちゃん?」

和「私の……話を
  聞いて、唯……ごぼっ」ヒュー ヒュー
  
唯「和ちゃん!!」

和「私……もうダメ……
  だから…
  彼女に生きて…ほしいの……
  そして…
  あなたにも……」
  
和「私の定めは…あなたを助けること…
  短い間…だったけど……
  あ、あなたと……一緒で……」
  
和「………………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:07:11.50 ID:ECkmEwJMo<> 唯「ーーーーーーーー!!!!!!」

梓「くっ……
  この恨み……決して忘れません!!」
  
梓は逃げていった

司教「自ら救世主を名乗った
    中野 梓は倒されました!
    神の言葉通り人を惑わせる
    アンチ・メシアが現れ
    真のメシアの手によって倒されたのです!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:08:34.65 ID:ECkmEwJMo<> 気が付くといつの間にか

司教がセンター市民を引き連れ

スタジアムのステージに立っていた

司教「唯こそ真のメシアなのです!
    ついに神は私達のもとへ救世主を
    つかわされたのです!」
   
唯「…………」

……救世主 唯 ばんざーい!!……

子供「ヘンなおやじがこれを
    渡してくれって!ほら!」
    
唯(人が一人死んだんだよ?
  和ちゃんが……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:09:05.89 ID:ECkmEwJMo<> 唯はメモを受け取ると

紙に目を落とす

――――――――――――――――――
君に真実を伝えたい
スラム街1階にあるガイア神殿の裏まで
来てほしい         目加田

――――――――――――――――――  

唯「…………」

司教「唯よ……?」

司教「唯……どこへ行くのだ……?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:09:45.96 ID:ECkmEwJMo<> 唯はスラム街へ走った

悲しみで胸が引き裂かれそうな中

和の最後の言葉を繰り返し思い出す

唯は自分にできることを

精一杯考えていた

和の遺志を無駄にしないために……


第五章 メシアッテナニ? 完 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/13(水) 01:10:56.55 ID:ECkmEwJMo<> >>151

訂正 ×第三章 ○第四章 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/13(水) 05:20:24.30 ID:dke8bi99o<> わちゃんェ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/13(水) 09:25:26.18 ID:/SIxgboto<> 乙ー
わちゃんの出番終わりっすか… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:29:27.68 ID:MUmEKstxo<> ―――スラム街

唯「はぁ…はぁ(あそこだ!)」

「…ひさしぶりだな唯…私だ……」
 
唯「!?」  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:34:17.37 ID:MUmEKstxo<> 目加田「と言っても君は覚えていないだろう
     噂は色々聞いているよ
     君の力は私が思っていた以上だった
     もしや記憶は戻っているかね?」
    
唯「ちょっとずつ……だけど」

目加田「どうやら君について本当の事を
     話す時がきたようだ……
     だがその前に1つ頼みがある
     センターから君に会いに来た女を
     覚えているか?」
    
唯「りっちゃんのこと?」

目加田「そうだ…彼女は今囚われの身になって 
     ファクトリーにいる……
     彼女を救い出してくれないか?
     行方不明の少女を探し外へ出た彼女を
     センターは脱走罪としたんだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:35:12.81 ID:MUmEKstxo<> ……ちょ……やめろっ離せ!……

……ほら、行くぞ!……

……うるさいな!わかってるよ!……

唯「りっちゃん……」

目加田「お願いだ、唯……
     彼女を救い出してくれ
     そうしたら私は全てを君に話そう……
     彼女は地下の収容所にいる
     ヴァルハラとセンターを結ぶ通路の
     1番西の通りにいる男に聞けばわかるだろう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:36:15.88 ID:MUmEKstxo<> 第六章 リッチャン!!


―――ヴァルハラ〜センター間通路

男「目加田のおやじから話は聞いたぜ
   ここは通してやらぁ」
  
唯(りっちゃん……今行くよ!)

プシューッ

「来ましたね平沢 唯」

唯「!!……梓ちゃん…」

梓「コロシアムでの恨み、ここで
  はらさせてもらいます!!」
  
唯「私だって!!よくも和ちゃんを!!」

……生きてほしいの……

唯「あ……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:37:19.98 ID:MUmEKstxo<> 戦士 中野 梓が 1体出た!

梓「でやああああ!!」ツルッ

ドシーン!!

梓「い、いたたた」

梓「しまっ……」

唯「………えい!!」ゴチッ!!

唯のゲンコツが梓の頭に炸裂!

梓「きゅう………」

戦士 中野 梓に とどめをさした
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:38:33.74 ID:MUmEKstxo<> 唯「しばらくそこで寝ててもらお〜!」

キラッ

唯(ん?……あそこのあるのは?)

唯「ピラー!!」

唯はかせいのピラーを手に入れた

……
………

プシューッ

声「ゴリヨウカイスウヲオシテクダサイ」

唯「このエレベータだね」

唯「えーっと……」ポチッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:39:18.74 ID:MUmEKstxo<> ―――B7F

唯「どこに行けばいいの〜!?
  迷っちゃったよぅ」

唯「ここも行き止まり……」

唯の目の前には固く閉ざされた

鉄格子が立ち塞がっていた

ツンツン……

何かが唯のお尻をつついた

唯「!?」バッ

唯「あ、悪魔!?」

唯「坤竜丸!」スラァ

「ちょ!ちょっとタンマ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:39:49.80 ID:MUmEKstxo<> 唯「へ……?」

「あたし、ナジャっていうの!あんた、迷ったんでしょ?」

唯「ま、迷ってなんかないもん」

ナジャ「さっきから同じとこグルグルしてるのに?」

唯「う……」

ナジャ「うふふ……」

唯の背丈の半分ほどしかないナジャは

唯の顔をまじまじと見上げる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:40:32.50 ID:MUmEKstxo<> ナジャ「あんた……可愛い……
     気に入ったわ!」
    
ナジャ「仲魔になってあげる!」

唯「え!?いや、でも……」

ナジャ「何よ!美少女が遠慮する
     もんじゃないわよっ」

ナジャ「えへへ……行こっ!」    
    
妖精 ナジャが仲魔になった
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:41:23.74 ID:MUmEKstxo<> ……
………

ナジャ「あんた、名前は?」

唯「唯だよ!平沢 唯!」

ナジャ「ユイ……あはっ!変な名前〜」

唯「むっ」

ナジャ「ユイ、収容所に行きたいんでしょ?
     あたしがいいとこ教えてあげるっ」
    
ナジャ「ここを通ればファクトリーの収容所に行けるわ」

唯「ホント!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:42:26.86 ID:MUmEKstxo<> ……
………

ナジャ(あっいるいる!マヌケな見張りがいるわ
     あんなやつ相手にしないしない!
     こっちよこっちっ)
    
唯(うわぁ……頭が二つ付いてるよ〜)

ナジャ(シーッ!声が大きい!)

悪魔「ここの通路は……
    通すわけにはいかないわねぇ
    通すわけにはいかねえな」
   
悪魔「通ろうとする子は好きにしていいって
    通ろうとするヤツは好きにしていいと」
   
悪魔「言われてるのよぉオォーッホッホッホ
    言われてんだよぉヒィーッヒッヒッヒ」
   
唯(ぶ、不気味……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:43:40.72 ID:MUmEKstxo<> ―――強制収容所

「来たか……唯」

唯「み、澪ちゃん!?どうしてここに!?」

澪「唯……
  悪いけど彼女を助け出させるわけには
  いかないの」

澪「律は勝手にセンターを
  抜け出した罪で牢に入れられた……
  律の言う事もわかるけど
  センターの法を破ったら罪になる
  どんな法でも従わなければいけない
  どんな罪でも償いは必要……」
  
唯「澪ちゃん……?何言ってるの…?」
  
澪「法を破ろうとするなら……
  唯、あんたと戦うしかない
  センターの命令には逆らいたくないんだ」ギュッ
  
澪はグローブを装着して身構える……   <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:44:36.05 ID:MUmEKstxo<> 戦士 秋山 澪が 一体出た

ナジャ「ふーん……いつの時代も人間って
    同じ種族同士で殺し合うんだね」
    
唯「!!……澪ちゃん!やめて!!」

澪「はっ!!」ドムッ

唯「うげぇっ!…ごほっごほっ……」

ナジャ「ユイ!!大丈夫!?」

澪「なるべくならその可愛い顔を傷つけたくない……
  唯、法に従うんだ!!」ガッ
  
唯「きゃあっ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:46:53.64 ID:MUmEKstxo<> 唯「きゃあっ!!」

唯「間違ってる……そんなの間違ってる!!」

唯「法って何!?センターって何!?
  死んだ人をないがしろにしたり……
  傷つけるのが法なの!?」

澪「…………」

唯「そんなのに従ってたら……
  人間じゃないよ!!」
  
澪「黙れぇ!!」ボゴォ

ナジャ「…………」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:47:36.05 ID:MUmEKstxo<> 唯「う………」

唯「澪ちゃん……私はメシアでもヒーローでもないよ…」

唯「一人の……人間なんだよ!!」

ナジャ(ユイの目つきが変わった……)

唯「…………」スラァ 

ナジャ(!!……このままじゃ澪って子が!)

ナジャ(タルンダ!)

光が唯を包み込む

唯「あれ……力が……」シャッ

バキィ――……ン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:48:40.66 ID:MUmEKstxo<> ……
………

唯「はっ……澪ちゃん!!」

澪「ま……参った……」

澪「唯と戦ってみて決心がついたよ
  どんな法でも従わなければいけないけど……
  間違った法は直すべきだ
  私はもうセンターのやり方に
  従うのをやめる……」
  
唯「澪ちゃん……」  
  
澪「私は自分のなすべき事をしようと決めたよ
  律を助けてあげて……」
  
澪「だけど今の律は正気じゃない……
  連れ出すのは難しいと思う」
  
唯「どういうこと!?」

澪「律はこの先の牢屋だ……
  行けばわかるよ」
  
澪は足を引きずりながら去って行った

ナジャ(ユイ……あんたの力……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:49:47.10 ID:MUmEKstxo<> ……
………

唯「りっちゃん!!助けに来たよ!!」

律「ん?なんだ……唯か……
  お前には用はねぇよ、帰ってくれ……」

ナジャ(強力な催眠術か……)  
  
唯「りっちゃん!!」

唯「もう……りっちゃんのばかぁ!!」

ナジャ「ユイはあの人のこと……好きなの?」

唯「え……な、なにを……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:51:27.94 ID:MUmEKstxo<> ナジャ「でもホントは好きなんでしょ?
     あたしにはわかるわかる……」
    
唯「………」

ナジャ「あたし…あなたの心には
     いられないみたい……」
    
ナジャ「じゃあ……リツにあたしの力をあげれば……
     あたしがリツの中にいれば… 
     ユイが彼女を思えばあたしを
     思う事になるわ……」
    
唯「ナジャ?何を言って……」
    
ナジャ「決めた!決めた!
     彼女に……あたしの力をあげる!」パァァ
    
唯「えぇ!?」

ナジャは光の玉となり律の体内に吸い込まれた…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:52:16.62 ID:MUmEKstxo<> 唯「ナジャ……」

律「ん……ぅあれ?
  私何してたんだ……?」
  
唯「りっちゃん!!良かった……」

律「唯!!唯じゃないか!!」

律「唯が助けてくれたのか……ありがとな」

唯「なんか……安心したら力抜けちゃったぁ」へたっ

唯「zzz……」

律「唯………」

律「牢屋から出してくれ………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:53:17.81 ID:MUmEKstxo<> ―――ヴァルハラ〜センター間通路

律「目加田に会ったのか!?」

唯「うん、りっちゃんと一緒に来いって」

律「早く目加田の所へ行こうぜ!!
  あいつは真実を知ってるはず……」
  
律「あたしの知りたい本当の事を……」

律「ん?……あそこに立ってるのは……澪!!」

澪「唯!!律!!」

澪「大変だ!ヴァルハラが魔王アバドンに
  飲み込まれたんだ!」
  
唯&律「ななななんだってー!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:54:19.06 ID:MUmEKstxo<> 澪「どうもセンターがやらせたらしい……
  千年王国を完成させるためには
  もはや手段を選ばないみたい」
  
律「う、嘘だろ……」

澪「このままセンターを放っておくわけにはいかない!
  誰かが…何とかしなきゃいけないんだ……」
  
唯「……?」

律「澪、お前何か知ってるだろ」

澪「……破壊される」

唯「い……今なんて?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:56:07.72 ID:MUmEKstxo<> 澪「よく聞いて……
  センターは平和な千年王国を造ると
  言っているけどそれは一部の
  選ばれた人間だけが生きる世界……」
  
澪「そもそもミレニアムは千年王国へ
  行ける人間を選び出すために造られたんだ」

澪「それが終わるとミレニアムは用無し……
  ………[全て破壊される!]………」
  
澪「ヴァルハラ・エリアの運命は
  明日の全てのエリアの運命なんだよ……」

唯「そんな……そんなことって……」

律「澪ぉぉ!!お前知ってて今までなんで言わなかった!!」

澪「………ゴメン」

律「ゴメンで済む問題じゃ……」グッ

律「ゆ、唯……?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:57:38.82 ID:MUmEKstxo<> 唯「澪ちゃんを責めてもヴァルハラは帰ってこないよ……」

律「………」

律「センターへ行くぞ!!」

澪「入り口が封鎖されてるよ……」

律「う……じゃあどうすればいいんだぁぁ!!」

澪「ホーリータウンへ行けば何か分かるかもしれない」

澪「アバドンを倒せばヴァルハラも元に戻るかも……」

律「どっちにせよ時間は無いみたいだな……」

澪「私はミレニアムの人達にこの事を呼びかける!!
  唯と律はヴァルハラを頼む!」
  
律「そんなのわかってらぁ!!行こう!唯!」

唯「澪ちゃん、また後で!!」

澪「ああ、気を付けて!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:58:53.68 ID:MUmEKstxo<> ……
………

律「はぁ……はぁ…遅いぞ唯!!」

唯「ま、待って……りっちゃん速すぎる……」

「おい!お前唯じゃないか!!」

唯「へ?」

唯の背後から声が聞こえた

「オレだ、オレだよ……
 ケルベロス様だよ」
 
唯「ケルベロスーー!!無事だったんだ!!」

唯「おーいりっちゃーーん!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:00:00.54 ID:MUmEKstxo<> ……
………

ケルベロス「ったくひどい目にあったぜ……
        オレまでヴァルハラと一緒に
        アバドンに飲み込まれる所だった……」
      
律「マダムはどうしたんだ?」
      
ケルベロス「館ともども飲み込まれたよ……
        マダムには世話になったが
        助け出す時間は無かった……」

律「そっか……」

ケルベロス「オレを仲魔にしないか?
       オレはおまえらみたいな強いヤツが好きなんだ
       ……ああ、マダムも強い人だった……
       なあ、いいだろう?
       オレを仲魔にして損はしないぜ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:00:51.19 ID:MUmEKstxo<> 唯「もちろん!一緒に戦おう!!」

律「ケルベロスがいてくれたら心強いな!」

ケルベロス「ふふ、今 後 と も よ ろ し く」

ケルベロス「ところでお前ら、何か食うもの持ってないか?
        さっきちょうどメシを食おうとしてたところに…」ぐううう
      
唯&律「ない」

ケルべロス「クゥ〜ン クゥ〜ン」

律「急に犬になるんじゃない」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:03:05.77 ID:MUmEKstxo<> ―――ホーリータウン

ニュースキャスター「M.N.N.
             ミレニアムニュースネットワーク
             ミレニアムの最新情報をお伝えします
             本日は大変残念な事を
             お知らせ……ザザ…」

唯「!!りっちゃん!あれを見て!!」

街頭のヴィジョンに澪の顔が映し出される

澪「ミレニアムのみんな聞いて!!
  ヴァルハラはセンターがアバドンに
  飲み込ませた!!なぜか!?
  センターにとってヴァルハラは
  用が無くなったからだ!
  これは……」

……おい、なんだアレ……

……なんだって!?……
  
  
律「澪……やってくれるぜ……」
 
律「さぁ、どうするか」

唯「和ちゃんがね、BARに行けば有力な情報を
   得られることがあるって……」
  
律「そういや和はどうした?センターに戻ったのか?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:04:46.25 ID:MUmEKstxo<> ……
………

律「そうか……和は唯を守って……
   あいつらしいな……」
  
唯「あたしのせいで……あたしのせいで!!」

律「唯……」

律は唯を優しく抱きしめる

唯「りっ……ちゃん?」

律「和はきっと唯のことを責めてなんかいないさ……
  そんなことがあったのに
  一人で私を助けにきてくれたんだな……」
  
律「ありがとな、唯……
  泣きたいときは思いっきり泣けばいいよ」
  
唯「う……うあああぁぁぁぁぁん」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:05:48.16 ID:MUmEKstxo<> ―――BAR

律「な、なんかこういうとこって緊張するな」

唯「私も……」

ジャンク屋「なんだ、この前の客じゃないか……」

律「おわああ!!びっくりしたぁ!!」

唯「ねえ!!ピラーの使い方がわかんないんだけど!!」

ジャンク屋「だから俺も知らんって言っただろ……
       だが人形の話なら知ってる」
      
唯「人形?」

ジャンク屋「確か…花田とかいう男が……」

律「!!……詳しく聞かせてくれ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:06:44.94 ID:MUmEKstxo<> ジャンク屋「花田とかいう男が
       魔界へ行くために人形を
       集めてたって話だ
       だけどねむるにんぎょうと間違えて
       おどるにんぎょうを使ったんで
       失敗したんだとよ……」
      
律「あの時の儀式だ……」

唯「じゃあこのおどるにんぎょうは……」

ジャンク屋「こりゃ驚いた……
       まさかお前らが持ってるなんてな」

律「ありがとよ!!」

ルイ・サイファー「おや、ユイ・ヒラサワ……」

唯「あ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:08:14.66 ID:MUmEKstxo<> 律「なんだ?知ってるヤツか?」

唯「う、うん…和ちゃんとここへ来た時に会ったんだ」

ルイ・サイファー「しかし…ヴァルハラを
          アバドンに飲み込ませてしまうとは
          奴らも恐ろしい事をするな……
          確かアバドンは地下世界に
          いたはずだが……?」
         
律「ほ、本当かオッサン!!」

ルイ・サイファー「ふふ、嘘をついてどうするかね?」

そう言うとウイスキーの入ったグラスを一気に傾ける

ルイ・サイファー「大教会が地下世界へ通じてると聞いたことがある」

ルイ・サイファー「また会おう……」

ルイ・サイファーは去っていった

律「決まったな」

唯「大教会だね!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:12:44.74 ID:MUmEKstxo<> 静かに始まった混乱の中に

見え隠れするセンターの陰謀

唯達は閉ざされた空間

地下世界へと向かう



唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜
PROJECT1:ミレニアム!       完

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/14(木) 20:06:42.14 ID:UZAWMIcRo<> おつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2011/07/15(金) 00:06:48.85 ID:q/+r1fs80<> >>1乙
相変わらず、ハイペースで読みやすいな
あとメガテン懐かしすぎ  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:00:35.41 ID:tAr8K0Wlo<> >>217 
d!

>>218
まあ、暇人だからな……
言わせんなよ恥ずかしい><



二人ともありがと

コメもらうと俄然やる気でるわw <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:02:01.10 ID:tAr8K0Wlo<> ―――大教会

唯「あ、折れたアタックナイフ……」

唯(あの時も和ちゃんに助けてもらったんだっけ……)

「平沢 唯!!」

律「なんだぁ!?」

唯「あ、梓ちゃん!」

梓「今度こそ負けないです!覚悟!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:02:41.50 ID:tAr8K0Wlo<> 戦士 中野 梓が 1体出た!

梓「今度こそ……この名刀で!」バッ

唯「!!」

梓(刀……忘れちゃった……)

律「なんなんだお前は!!」

梓「う、うるさいです!でこっぱちは黙ってて
  ください!!」
  
律「でこっぱちだあぁぁ!?」

ざっぱ〜〜ん…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:03:09.74 ID:tAr8K0Wlo<> 梓「きゅう……」

唯「…………」

ケルベロス「お、恐ろしや……」

律「さて、行くか」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:04:36.23 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………

律「これが地下世界行きのエレベーターだな!」ポチッ

プシューッ……

唯「えーと……お、おお……」

律「B60F……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:06:36.51 ID:tAr8K0Wlo<> 地下世界……
相次ぐ地盤沈下により
断層ごと地下に沈んでしまった旧東京の姿である
ミレニアムはこの地下世界を塞ぐように建てられているため
太陽の光が旧東京に届くことはない
この地下世界で生きる者たちは悪魔のほか
小さなコミュニティを作りながら細々と生活する
人間もわずかながら存在した
いつの日か、地下世界に光が届くことを信じて……


唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜
PROJECT2:地下世界!  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:07:16.25 ID:tAr8K0Wlo<> 第七章 キノウノテキハ!?


唯「空が……無いね……」

律「あぁ、地下だからな…息が詰まりそうだ」

唯「街……ボロボロだね」

律「あぁ、話には聞いてたけどこれほどとは……」

唯&律「これが……トウキョウ……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:08:05.92 ID:tAr8K0Wlo<> 老人「お前さん方……上から来たのか?」

唯「はい……そうです」

老人「言い伝えで聞いた話じゃが……
   昔数人の女の子がどこからか現れ
   破壊後のトウキョウを駆け抜けて
   去っていった……
   ここがその場所なんじゃよ」
   
唯「数人の女の子?」

老人「なに、お前さん達を見たら急にその言い伝えを
   思い出しての……ふぁっふぁっふぁ」

唯「……?」   
   
律「い、行こうぜ唯」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:09:01.98 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………

唯「ねぇ…りっちゃん」

律「んー?」

唯「地下世界の人達……どんな気持ちで住んでるのかな?」

律「さぁ……私だったら絶対ゴメンだね」

唯「そっか……」

律「お……標識があるな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:12:12.44 ID:tAr8K0Wlo<> ジゴク[←旧新宿] [旧赤坂→]ジゴク

律「な、なんだこの趣味悪い落書きは……」

唯「ここには天国は無い…ってこと?……」

律「…………」

唯「よ、よぅしりっちゃん!!どっちの地獄にする〜〜!?」

律「はは………」

……
………

唯「行くよ!りっちゃん!!」

律「思いっきりな!!」

唯「とりゃああああ!!」ぽーん

唯は離れた場所から看板に向かって

思い切り靴を飛ばす

ボテッ ボテッ

律「……新宿だな!」

唯達は道の選択を靴に託した

全人類の明日への希望は

唯達の小さな体が

背負うことになろうとは

今はまだ知る由もなかった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:13:33.71 ID:tAr8K0Wlo<> ―――旧新宿

妖精「あ、こ…ここは魔界から来た
    妖精や地霊
    地上から逃げてきた人間が
    住んでいるところです……」
    
妖精「あ、あの!どこから来たんですか!?
    ミ、ミレニアムから?」
    
律「あ、あぁ……まぁね……」

唯「りっちゃん!壁を見て!」

律「ん?」

[ここより妖精王オベロンの治める地
王の命に従うこと]

律「ここは妖精の国ってか?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:15:04.84 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………
   
「本当に成功するんでしょうね?」

「任せとけって……」

「あ!……来た!」

唯「喉乾いたなぁ〜…」

ケルベロス「腹減った……」

律「お、お前らは……」

梓「平沢 唯!
  今度こそあなたの邪魔をしてやるです!」
  
律「またか!いい加減しつこいぞ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:18:09.11 ID:tAr8K0Wlo<> 梓「今度はあなたにダメージは与えない……
  邪魔された事さえわからないでしょう
  だけど今までで1番効くはずです!」
  
梓「さあパック!!」

妖精パック「よーし!今気持ちよくしてやる!
        そーれ!浮気草のつゆだ!!」
      
唯「わわわっ……」

律「ばか!よけろ!!うわっぷ……」

浮気草のつゆは律にかかった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:19:19.65 ID:tAr8K0Wlo<> 妖精パック「しまった失敗した!
        ゴメンゴメン……
        じゃ……さよなら〜」
      
梓「も〜っ!
  パックの奴失敗するなんて!!」
  
唯「………」

律「あぁ……長いツインテール……
  小さな体……じゅる…
  ぐへへへへへへ」

唯「げげ……りっちゃん!?」  
  
梓「ま、まずい…
  来ないで!私に近づかないでえええ!」
  
梓は逃げていった

律「待ってあたしのマイスウィートハニー!」

梓「いやああああ!!」

唯「り、りっちゃーーん!!」

律は梓を追いかけて行ってしまった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:20:17.43 ID:tAr8K0Wlo<> 唯「あら〜……」

「あ、あの……」

唯「ほぇ?あ!さっきの!!」

唯の後ろにはいつの間にか

旧新宿の入り口にいた妖精が立っていた

妖精の少女「あ、あの…実は……
        パックがかけた浮気草のつゆは
        一目で相手を惚れさせてしまう
        魔法のクスリなんです」
      
唯「えええええ!?」

妖精の少女「本当はあなたにかけて…
        わ、私アヌーンといいます!
        私に惚れさせるはずだったんです!」
      
唯「へっ……///」

アヌーン「私、本当は……
      …ご ごめんなさい!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:21:35.07 ID:tAr8K0Wlo<> 唯「どうすればりっちゃんは元に戻るの!?」

アヌーン「浮気草のつゆで
      かかった魔法を解けるのは
      妖精王オベロン様だけです
      そ、その……お困りでしたら
      私からオベロン様に 
      魔法を解いてくれるよう
      お願いしてもいいんですけど……」
     
唯「お願い!!私達、やらなきゃいけないことがあるの!」

アヌーン「で、では私からオベロン様に
      お願いしてみましょう」

ケルベロス「このままだと逆にあの梓ってヤツが危ないかもな」

唯「それはどういう……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:22:59.10 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………

オベロン「アヌーンから話は聞いた……
      またパックの奴めがイタズラを
      しおって……」
     
オベロン「私にしかられるとでも思ったか
      1階を出て旧東新宿の方へ逃げていったようだ」
     
唯「な、なんとかなりませんか!?」


―――旧東新宿


……人間よ…まずパックを捕まえて……
……浮気草のつゆを手に入れるのだ……
     ……よいな……
     
唯「どこだ〜!パック出てこい!!」

唯「こっちかな!?」

唯「なにこの迷路……」

ケルベロス「方向音痴っぷり全開……ぷぷ」

唯「ひ、ひどいなぁもぅ〜」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:23:49.54 ID:tAr8K0Wlo<> 唯「こうなったらしらみつぶしに!!」

ドンッ

唯「きゃっ!!」

「あいた!!」

唯「パック!!」

パック「げげ!!……勘弁してくれよ〜!
    悪気はなかったんだよ〜!!」
    
唯「りっちゃんを元に戻しなさい!!」

パック「ひゃ〜〜!!……くらえっ!!」ポイッ

ケルベロス「……手榴弾だ!!隠れろ!!」

唯「わあああああ!!」

しゅ……シャアアアアアァァ……

唯「花火……」

唯「やられたーーー!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:24:35.41 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………

パック「おらーーー!!」ポイッ

唯「きゃあああ!!クモがシャツの中に入ったあああ!!」

唯「取って!!ケルベロス取ってええ」

……
………

パック「そら!!取ってこい!!」ポイッ

ケルべロス(骨!!!!!)

ケルベロス「ワンワン!!!」

唯「ちょ……どこ行くのケルベロス〜!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:25:30.97 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………

パック「はぁ…はぁ……参った……」

唯「う、浮気草のつゆ……ちょうだい」ぜーぜー

パック「10000魔貨で譲ってやるよ……」

唯「はぁ!?そんな大金持ってないよ!」

パック「じゃああーげない」

ケルベロス「俺は腹が減ってるんだ……
      オマエ オイシソウ……」ガルルルル
      
唯(ナイス!!)

パック「わわわわかった!!これやるから!!
     助けてーー!!」
    
唯は浮気草のつゆを手に入れた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:26:22.18 ID:tAr8K0Wlo<> ―――旧新宿

オベロン「浮気草のつゆを取ってきたか 
      御苦労であったな……
      では、律の魔法を解いてやろう」
     
オベロン「さあ、律の元へ行け」

唯「あ、ありがとうございます!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:27:23.97 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………

「あ!ゆ、唯さん!」

唯「アヌーンさん!どうしたのこんなトコで?」

アヌーン「あ、あの…この先の部屋に
      梓さんがいるんです
      わ、私オベロン様に言われて
      ここまで来たんですけど……
      お願いです!唯さん!
      一緒に入ってください!」
     
唯「もちろんだよっ!」

唯(この部屋?)

アヌーン(はい、おそらく……)

二人はドアに近づき聞き耳をたてる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:28:43.86 ID:tAr8K0Wlo<> ……いやっ!!ベタベタしないでください!!……

……あぁ……なんでそんなに可愛いんだ梓……

……ちょ……近い近い!!……アッー!……

ケルベロス「oh……」

……はっ!!……てめぇ!!あたしに何をした!!……

唯「戻った!!今だ!!」バーン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:29:33.81 ID:tAr8K0Wlo<> 梓「何を!!そっちが勝手に付いてきたんじゃないですか!!
  私は何もしてないです!!」

唯「りっちゃん!!」

律「おお!唯!!なんとかしてくれよこいつを!!」

アヌーン「あ、梓さん!!えいっ!」パシャっ

唯「へ……」

梓「……あぁ……あなたはなんて美しい妖精なんですか…
  私のすべてをあなたに捧げ……」

律「げええぇっ!?あたしこんなんだったのか!?」

唯「う、うん(もっとヒドかったけど…)」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:30:34.74 ID:tAr8K0Wlo<> アヌーン「あ、あの……
      梓さんがそんな事言ってくれるなんて
      う、うれしいわ……」
     
アヌーン「唯さん……
      ありがとうございました
      律さんを大切にしてね!」
     
唯「アヌーンさん……」

梓「平沢 唯!!」

唯「え!?」

梓「私……ここにとどまって
  妖精たちを守ることにします!」
  
律「えぇ!?」  
  
梓「私…大切な何かを取り戻したような
  気がするんです……」

唯「………」  

アヌーン「ダメよ、梓さん」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:31:59.01 ID:tAr8K0Wlo<> 唯「!?」

アヌーン「わたしを愛してるなら
      妖精たちを守りたいなら……
      唯さんの力になってあげて」
       
アヌーン「唯さん達は大きな運命を
      背負ってるように見える……
      私達の世界も…巻き込むような」
     
アヌーン「だから…妖精たちを救いたいなら
      唯さんの力になってあげて!」
     
梓「わかりました……平沢 唯、私で良ければ
   一緒に行かせてください」
  
唯「アヌーンさん……これは一体?」

律「浮気草のつゆじゃ……」

アヌーン「うふふ……秘密のクスリよ!」

アヌーン「唯さん、律さん……頑張ってください!」

唯「ありがとう!アヌーンさん!!」

律「アヌーンも元気でな!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:34:00.06 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………

梓「そういえば……
  前にあなた達と戦って
  かせいのピラーを落としたけど
  あれは魔界へ行くための道具だったんです」
  
律「なんだって!?あのピラーが!?」  

梓「あの時はすごく悔しかったけど
  今の私には無用の物です……
  ……そういえば同じようなピラーが
  ファクトリーの発掘現場から
  出てきたって聞いたことがあります!」
  
律「同じようなピラーが何個もあるってことか……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:35:13.60 ID:tAr8K0Wlo<> 梓「それと、平沢 唯……真鍋 和のこと……
  なんて謝ったらいいか…私…」
  
唯「もういいよ………生きて」

梓「え?」

唯「和ちゃんの分までうーんと長生きして!」

梓「はい……!!ありがとう!平沢 唯!」

唯「唯でいいよ!」

律「あたしも律でいいぜ!
  そんなシケたツラしてたら
  可愛い顔が台無しだな!」

梓「なんで……そんなに優しくするんですか……
  私、ヒドイことばっかりしてたのに……」
  
律「顔を見りゃわかる」

梓「え?」

唯「そんなに悪い子じゃない!ってねっ」

律「しっかり戦ってもらうぞー!!」

梓「や、やってやるですっ!!」


第七章 キノウノテキハ!? 完
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/15(金) 04:26:36.34 ID:4eGHsxN/o<> おつ〜
金剛深界編はありますか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/15(金) 04:34:58.38 ID:tAr8K0Wlo<> >>247

おはよう

今まさに構想中
ちょっとフラグ立てちゃったしww

どうなるかはまだわかりませーん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/15(金) 04:39:07.87 ID:4eGHsxN/o<> まさか即レス来るとは
楽しみにしてまする
それにしても最終ルートが気になるな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:01:26.41 ID:rAUoHTxKo<> 律「よーし次は旧赤坂に行っくぞー!!」

梓「あ、あの!!」

律「んー?」

梓「みなさんは…おいくつなんですか?」

唯&律「17歳だよ!」

梓「私の一つ年上……先輩ですね!」

梓「でも意外です!律さんはもっと年上かと思いました!」

律「老けてるって言いたいのかああぁぁん!?」ギリギリ

梓「く、苦し……嘘です!…律先輩!!」

唯「あははは律先輩だって〜!」

梓「笑いごとじゃないです唯先輩!!
  律先輩の馬鹿力は……はっ」
  
律「きーこーえーたーぞー」ギリギリ

梓「に゛ゃあああああああ」

唯「あはは!梓ちゃん……猫みた〜い!」

唯「あーずにゃん!」

梓「にゃん!?笑ってないで助けてええええ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/16(土) 01:02:41.79 ID:rAUoHTxKo<> 第八章 マサカド!?


唯「あ!あそこ……なんかの現場みたいだよ!」

律「ちっちゃいオッサンがいっぱいいるな」

ドワーフ「お!!おーいそごのでけぇの!!」

律「でけぇの!?あたしたちのことか……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:03:50.87 ID:rAUoHTxKo<> ……
………

ドワーフ「こご掘ると武器出でくるだよ
      売り飛ばせばいい儲けだ
      いっぱい出でくっから掘りつぐせねぇだ」
     
ドワーフ「実は手が足りねぇだよ……
      そこの一番力強そうな姉ちゃん手伝ってくれっか?」

律「誰のことだ」

梓「………」

唯「………」

律「あ、あたしかよっ!!」

ドワーフ「自分の手ぇ汚して働かねえと
     バチ当たっぞ!!ほれっ」
     
律「わかったよっ!やりゃいいんだろやりゃ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:04:44.02 ID:rAUoHTxKo<> ……
………

律「」

唯「りっちゃんすごーい!!」

梓「意外なところで才能発揮ですね!」

ドワーフ「いやぁごぐろうさん!
      おがげで助かっただよ
      お礼にこれやるだよ!」
     
律「武器じゃないのかよ〜」

梓「あ!!これ!」

唯「ピラーだよりっちゃん!!」

唯はどせいのピラーを受け取った

ドワーフ「まだ手が足んねぇ時は手伝っでくれや」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:05:24.56 ID:rAUoHTxKo<> ―――旧赤坂
     
労働者「まったく地霊の奴ら
     人使いが荒くてもうヘロヘロだぜ……」

労働者「おっ姉ちゃん達も働かされたクチだな?」

律「はは…まぁね……」

律はふと壁を見る

[地霊族の街 働き者は大歓迎] <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:07:04.81 ID:rAUoHTxKo<> ……
………

……おい!親方はどこ行った!!……

……ばかやろう!それはそっちじゃねぇ!……

梓「あ、慌ただしい街ですね……」

唯「みんなよく動くねぇ〜」

律「あんまり長居しない方がよさそうだな」

ブラウニー「ねぇねぇ!」

唯「ほぇっ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:09:41.65 ID:rAUoHTxKo<> ブラウニー「あんたら上の世界の人間だね……
        戦っちゃったりする人だろ?」

唯「え?」

ブラウニー「カッコ見りゃ分かるよ!
       そこの出口から人間たちの集まっている
       ロッポンギに行けるよ!
       奴ら人間にしてはカッコいいんだ」
      
ブラウニー「まあ言っちゃ悪いがあんたとは
       くらべモンにならないね!
       だけどあんなにカッコいいのに
       地上から逃げてきたらしいんだ」
      
律「六本木か……!」

唯「ありがとう!行ってみるねぇ〜!」

ブラウニー「あ!ここでサボってることは親方には
       内緒だよ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:11:04.70 ID:rAUoHTxKo<> ―――旧六本木

[ミュータント・コミュニティー]
[地上の人間入るべからず]


唯「ミュータント?」

梓「環境破壊で突然変異を起こした……
  元は人間だった人達です」

律「センターがな……
  昔地上から追放しちまったんだ」
  
唯「…………」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:12:25.15 ID:rAUoHTxKo<> ……
………

ミュータント「お前ら何しに来た?
        ここはお前らのような普通の
        人間が来る所とは違う
        さっさと立ち去りな!!」
       
「やめんか……」

ミュータント「長老!」

ミュータント長老「地上の人間よ……ここに来たということは……」

唯「?」

唯「あの!私達アバドンを倒さないといけないんです!!」

長老「な、なんじゃと!?……その刀は坤竜丸!!
    ただごとではなさそうじゃの」
   
長老「この奥にヒルコ様がおられる……
    あの御方ならきっと力になってくれるはずじゃ
    ……ヒルコ様が心を開けばな」
   
唯「……?」

梓「行きましょう、唯先輩!」

唯「あ!う、うん!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:13:47.62 ID:rAUoHTxKo<> ……
………

ミュータント「なんだ!お前らは!!」

……!?来るな!!私に近づくなあああ……

ミュータント「帰れ!おとなしく帰らぬと
        ただではすまんぞ!!」

律「ちょ…ちょっと待ってくれ!!私達は
  アバドンを探してるんだ!!
  ヒルコって人に話を聞きたいだけだよ!」
  
……!?……アバドンだと?………

……入れ……そこにいる者……

ミュータント「ヒ、ヒルコ様!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:15:08.36 ID:rAUoHTxKo<> ……
………

ヒルコ「お前達は私の命を狙う者
    ではないようだな……
    地下世界に来た人間か…」

ヒルコ「さきほどアバドンとか申しておったな」

律唯梓「アバドンをヴァルハラが探して飲み込まれちゃった
     地下世界に来たんだ倒さないと!!」

ヒルコ「いっぺんに喋るでない……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:15:45.39 ID:rAUoHTxKo<> ……
………

ヒルコ「そうか……
    残念ながら魔王アバドンは地下世界にはおらん……」

唯「そ〜なの〜!!?」

律「じゃああたし達何しにここへ来たんだ……」

ヒルコ「今こそ復活の時か……」

梓「?」

ヒルコ「1つ頼み事を聞いてくれんか?」

唯「は、はい!」

律「おい……唯」

ヒルコ「そうか、聞いてくれるか唯とやら」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:16:39.74 ID:rAUoHTxKo<> ……将門公を復活させるのだ
トウキョウの守り神平将門公は
その身体を6つに引き裂かれたのだ
大和神族の間のいさかいが
公を犠牲にしてしまった

……大和の地はイズモのオオクニヌシ
の国ゆずり以来天津神が国津神の
上に位して治めるところであった
だが世紀末を迎え悪魔の群れが
大和にも現れ混乱をまき起こすと
国津神たちは好機と考えた
長く地の神にあまんじた
自らの地位を覆す好機だと
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:18:02.64 ID:rAUoHTxKo<> ……そして国津神たちは天津神たちを
封印し大和の地を再び手に
するはずであった
ところが国津神の悲願は
悪魔たちに利用されてしまった
将門公はバラバラに引き裂かれ
国津神たちもこの地下世界の
ほこらに封印されてしまった

……だが国津神たちは
封印される前に密かに公の身体を
集めていた
封印された国津神はそれぞれ
公の身体の部分を持っている
国津神の封印を解き将門公を
復活させねばトウキョウの混乱は
おさまらぬであろう

……天津神を裏切り
悪魔の付け入るスキを作った
この私の罪もつぐなわれぬ…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:19:09.60 ID:rAUoHTxKo<> ……魔界の地をを目指すのだ……

     
律「と、とんでもないことになったな」

梓「でも…アバドンを倒すには魔界に行かないと……」

唯「………」

唯「行こう!!りっちゃん!あずにゃん!!」

唯「もうヴァルハラを救うのは私達しかいないんだよ!」

唯「トウキョウの人達にも……平和になってもらいたい!!」

律「そうだな……」

梓「将門公を復活させましょう!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:20:00.50 ID:rAUoHTxKo<> 唯達はヴァルハラを救うため

そしてトウキョウの混乱を鎮めるため

平 将門を復活させるべく

国津神が封印されているほこらへと向かう


第八章 マサカド!? 完
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/07/17(日) 00:29:04.23 ID:X/Vjzm4Ko<> 梓「そういえばここに来る途中に
  神社みたいな建物がありましたね!」

律「時間に余裕も無さそうだ……手分けしていこう!」

唯「おぉ〜!!」

律「じゃあ六本木で落ち合おう!!」

梓「みなさん気を付けて!!」

唯「急げや急げ〜」

律「おい、唯……」

唯「はーーい?」

律「ほこら……あっちだぞ」

唯「あ…あはははは」

律(大丈夫か……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:30:07.20 ID:X/Vjzm4Ko<> 第九章 ホンソウ!!


―――コトシロヌシの祠

律「まずはあそこだな!」

律(こんなちっちゃいほこらに国津神がいるのか?)ギィ……

律「うわわ!?吸い込まれ……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:30:46.62 ID:X/Vjzm4Ko<> 律「……って……おぉ!?」

そこには国津神 コトシロヌシをかたどった

石像があった

―――コトシロヌシは石にされ封印された―――

律「ひ、ヒルコの声!?」

―――石の封印を解いてくれ――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:31:28.39 ID:X/Vjzm4Ko<> 律「と、解いてくれって……」

律(ど、どうしよ……)

律「あ!!そういや石化を治す魔法があったな!」

律「なんだっけ……ああああちゃんと覚えときゃよかった……」

……よって、これが石化を治す魔法、……だ……

……田井中!聞いてるのか!……

……だ、大丈夫でーすっ………

律「たしか……パ……いや違うな……」

律「ポ……?」

律(うむむむむむむ) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:32:43.07 ID:X/Vjzm4Ko<> ……石化を治す魔法、…トラディだ……

律(思い出した!!!)

律は恐る恐るコトシロヌシの石像に両手をかざす

律「ペトラディ!」

律(………)

律「お??」

石化したコトシロヌシの体が徐々に元の色を取り戻していく
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:33:28.07 ID:X/Vjzm4Ko<> コトシロヌシ「う……うぬぬ……」

コトシロヌシ「そなたが石化を解いてくれたのか?
       礼を言うぞ」
       
律「あ、あの!!ヒルコから頼まれて将門公の体を……」

コトシロヌシ「ヒルコから?そうか……その時がきたか……
       わかった、公の胴体をやろう」
       
律(ひぇ……えっ、こんなに小さいの!?)

コトシロヌシ「将門公を頼んだぞ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:34:03.45 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

律「あれ……外?
  今ほこらにいたはずなのに……」

律「なぁ!!これって……」グッ

律「あれ、開かない……」

律「まぁいいや!次だ次!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:34:54.29 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――オオナムチのほこら

梓「あったあった!あの建物だ!!」

……すぐに立ち去れ……

梓「!?……誰!?」

バフォメット「すぐに立ち去れと言ったのだ……」

バフォメット「さもなくば黄泉の国でヨモツシコメと
        デートさせてやるぞ」
       
梓「遠慮したいですね!」

バフォメット「そうか……ならば生かしては帰さん!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:35:30.82 ID:X/Vjzm4Ko<> 堕天使 バフォメットが 一体出た


バフォメット「貴様、俺に勝てると思うのか?」

梓「それはこっちのセリフです!!」チャキッ

梓「でやああああ!!」

スッ

ガシッ

梓「!?」

バフォメットは梓の一撃を腕を掴み止めた

梓(ち、力が抜ける……!?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:36:13.10 ID:X/Vjzm4Ko<> 梓「は、離して!!」バッ!

バフォメット「ふん……貴様の力、吸い尽くしてくれる」

梓(……一か八か…)

バフォメット「ザンマ!」

キイイイィィィ…… ボゴォ!!

梓「くうぅっ!!」

バフォメット「捉えた……」

ガシッ

梓「………」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:36:52.62 ID:X/Vjzm4Ko<> バフォメット「ふふふ……このまま黄泉の国へ堕ちよ」

梓「………かかりましたね」

バフォメット「!?」

梓「この至近距離なら!!」

梓は刀に一点の力を込める

梓「冥界波ああああ!!!」

バフォメット「しまっ……!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:37:30.20 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

オオナムチ「奴を倒したのか……ご苦労だった
       ヒルコから話を聞いたのだな?」
      
梓「はい!」

オオナムチ「ではこれで何をすればいいかはわかってるな」

梓「これが……将門公の……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:38:05.54 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――サルタヒコのほこら

律「唯と梓…大丈夫かな」

律「きっと大丈夫だよなっ!」ギィ…

サルタヒコ「………」

律「あの〜……」

律「ヒルコに頼まれて将門公の……」

サルタヒコ「……渡さん………」

律「へっ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:39:12.96 ID:X/Vjzm4Ko<> サルタヒコ「これは渡さん!誰にも渡さん!
       絶対渡さん!」チャキッ
      
サルタヒコ「うおおおおおお!!」

律「うわわわわ!!」


国津神 サルタヒコが 一体出た


サルタヒコ「だあっ!!!」バゴーン

律「危ねっ!!おい!!やめてくれ!!」

サルタヒコ「渡してなるものか!!!」

律(話して通じる相手じゃなさそうだ……)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:39:54.00 ID:X/Vjzm4Ko<> 律「しゃーないなもう〜!!」

律「燃えろ!!マハラギ!!」

ゴオオォォォ

サルタヒコ「ぐうっぬおおお」プスプス

サルタヒコ「だああああ!!」ブン

律「まだまだぁ!!」パチ…パチ……

律「ジオンガ!!」

バリバリバリ

サルタヒコ「がああ……!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:40:34.65 ID:X/Vjzm4Ko<> サルタヒコ「………ぬああっ!!」ブンッ

バゴッ

律「いっ……てえええ」

律「可愛い乙女の顔に傷付いたら
  どう責任取っちゃられらっ!!」

律の鉄拳パンチ!!

サルタヒコ「ぐわっ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:41:19.36 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

サルタヒコ「」

律「はぁ…はぁ……」

サルタヒコ「はっ!私は……何をしていたのだ……」

律「正気に戻ったかよ〜?」

サルタヒコ「そうか、そなたがわたしを……」

サルタヒコ「!?なぜ公の胴を持っている!」

律「これから将門公を復活させるのさ!」

サルタヒコ「おぉ……ついにこの時が!!」

サルタヒコ「では…これを持って行け」

律は公の左腕を受け取った

律「よし!次ぃ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:42:22.58 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――オオヤマツミのほこら

梓「な……」

梓「なんでこんなに中が広いの!?」

梓「これじゃまるで迷路……」

「とっとっと!!」

「梓!」

梓「え…律先輩!!」

律「お前もこのほこらに来てたんだな!」

梓「はい!」

律「うわぁ〜なんだここは……」

律「おーーーーい誰かいるかぁ〜!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:42:57.07 ID:X/Vjzm4Ko<> 律「……」

梓「……」

律「おーーーーーーい!!!」

……助けてくれ〜ぃ……

律「お!!誰かいるみたいだ!!」

律「行くぞ梓!!」

梓「り、律先輩!!ちゃんと来た道……」

梓「ま、待ってくださいよ〜!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:43:40.68 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

律「おーいどこだー!?」

「こっちじゃこっち!」

律「こっちってどっち……あっいた!」

オオヤマツミ「おお、そこの者!助けてくれ!
        迷って出られないのだ……
        連れていってくれ…頼む……」
       
律「こ、ここあんたのほこらじゃないのか?」

オオヤマツミ「気晴らしに散歩しとったら
        帰れなくなってしもた」
       
律&梓「………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:44:40.03 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

梓「律先輩……一応聞きますけど」

律「な、なんだよっ……」

梓「来た道……覚えてます?」

律「も、もっちろん!!こっちだ!!」

梓「行き止まりじゃないですか」

律「………スマン」

梓「だから言ったのに〜〜〜!!」

律「大丈夫!!こういう時は野性の勘を頼りにだな!」

梓「何言ってんですかもうっ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:45:25.21 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

律「な、なんとか……」

梓「戻ってこれましたね……」

オオヤマツミ「いやぁ〜助かった!!ではこれをそなたらに
        授けよう!」

律と梓は公の右足を手に入れた

律「胴体に両腕に右足……と」

梓「あとは左足と頭だけですね!」

律「唯……大丈夫かな……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:46:33.66 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――スクナヒコナのほこら

唯「え!?なんでこの階はアームターミナル使えないの〜!?」

唯(もっと早くにケルベロス呼んでおけばよかった……)

唯「うぅ……どっちに行けば……」

唯(これは……迷子ってやつでしょうかあああ)

唯「こっちかな……いや、こっち?」

唯「うぇぇぇんもうやぁだ〜〜!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:47:40.70 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

唯「また行き止まり……」

唯(戻るか……)

「貴様、何者だ」

唯「ひゃあ!!……誰もいない」

「ここじゃ」

唯「え?え?」キョロキョロ

「ここじゃと言っておろう!」

プスッ

唯「い!!!ったーーーい!!」

針のようなもので刺された感触が

唯の太ももに伝わる

唯「へ………えぇ!?ちっちゃ」

視線を落とすとそこには

唯の足首くらいまでしかないであろう

小人がいた

「無礼な!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:49:55.24 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

「私はスクナヒコナ……どうやら邪悪のものでは
 ないようだな」
 
スクナヒコナ「実はここに閉じ込められてしまい
     困ってるのだ……
         私を外まで連れて行け」ピョンッ
      
そう言うとスクナヒコは唯の肩に乗る

唯「あの……」

スクナヒコナ「なんだ」

唯「私も……迷っちゃったんですけど」

スクナヒコナ「………」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:52:13.64 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

唯「」ぜーぜー

スクナヒコナ「外に出られたな」

スクナヒコナ「これしきで音を上げるとは情けない……」

唯「私の…肩に……乗ってただけだったくせに……」ぼそっ

スクナヒコナ「なんだと」プスッ

唯「あいた〜〜!!何でもございませぬぅ!!」

スクナヒコナ「ならよい」

律「おーーい唯!!」

梓「唯先輩!!」

唯「りっちゃん!!あずにゃん!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:54:23.45 ID:X/Vjzm4Ko<> 唯「よくここにあたしがいるってわかったね!」

律「残るはこのほこらだけだからな!」

唯「えっ、じゃあ後は全部?」

梓「集めましたよ!」

スクナヒコナ「そうか…そなたらは将門公を
        復活させるのであったな」

スクナヒコナ「礼を言うぞ唯とやら…これを収めよ」

唯「ありがとうございます!」

唯は公の左足を手に入れた

律&梓「え……?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/17(日) 01:20:48.31 ID:u1ulhANEo<> どうした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:45:46.82 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

唯「足りないって何が〜?」

梓「頭です!」

律「ほこらはこれで全部のハズなんだ!」

唯「ということは……」

唯「ど、どこにあるんでしょう?」

律「知るかー!」

梓「困りましたね……」

唯「あずにゃんあたし疲れたよぉ〜……」

梓「せ、先輩!もたれかかたないでください!」

律「地下にはないってことはミレニアムか!?」

梓「でもヒルコさんは地下に散らばったって……」

唯(地上……地下……)

唯(地上の……地下?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:47:06.87 ID:X/Vjzm4Ko<> ……さっき へんな なまくびひろった……

……ぶきみ うれない おまえら いるか?……

唯「あーーーーーーー!!!」

梓「に゛ゃあああぁぁぁ!?」

梓「唯先輩耳元で叫ばないでくだ……」

唯「ホーリータウンだぁ!!」

梓「はい?」

律「唯、心当たりあるのか!?」

唯「うん……首を拾ったって人がいたの!」

律「……行ってみよう!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:47:58.99 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――ホーリータウン 大教会

唯「おじさん!!」

住民「なんだ? このくび ほしいのか? ほしいのか?」

唯「どうしてもそれが……むぐぐ」

律(バカ!唯!!私にまかせろ)

律「なぁおっちゃん!それ、処分に困ってるんだろ?
  私達が引き取ってやってもいいぜー?」

住民「いい つぎの なまごみのひ だす」

律「ば……やめろ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:48:46.96 ID:X/Vjzm4Ko<> 住民「? ………」

住民「20000魔貨で どうだ」

律(金取る気かこのオッサンはぁ〜!)

律「ちょ、ちょっと待ってくれ」

律(おい!唯いくら持ってる?)

唯(………魔貨)

律(ゲッ……梓は!?)

梓(……魔貨です)

律(でかした梓!!)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:49:29.78 ID:X/Vjzm4Ko<> 住民「いる いらない はっきりしろ」

律「8000魔貨だ!」

住民「すてるか」

律「ああああ9000!!」

住民「10000だ」

住民「10000魔貨で うってやる」

律「わ、わかったよっ!ほら」

律(くぅ〜〜!!)

じゅうみん「くび おまえに わたす ありがと」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:50:28.49 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

律「これか!」

梓「ぽいですね」

―――揃えたようだな―――

律「ヒルコ!」

―――公の体を一つにするのだ―――

―――ロッポンギの邪教の館へ行け―――

梓「ようやくこれで……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:51:37.63 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――邪教の館―――

館の主「何と!!将門公の体が全て
     揃っているではないか!!
     ぜひ合体させてくれ!!」
    
館の主「合体で将門公を復活させられるとは
     合体師冥利に尽きるというもの
     頼む!!この通り!!」
    
唯「む、むしろこちらこそお願いします」

将門の体が合体装置に収められる

館の主「おお……そなたらもしかと見届けるがよい!
     ……将門公復活の瞬間を!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:52:15.60 ID:X/Vjzm4Ko<> 唯「………」

ゴポポポポポポ……

将門公の体が徐々に消えていき

中央にある魔法陣が輝き始めた……

カッーーーーーー!!

律「うわぁっ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:53:08.95 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………

将門「我は…平 将門……なるぞ……」ブルブル

律「な、なんか様子がおかしいぞ?」

将軍「ぐは……苦しい……なんだこれは……」ガクッ

唯「!?」

館の主「か、体はできたが……
     まだ何か足りないのではないか?」
    
律「えええ!?」

梓「と、とりあえずヒルコさんの所へ連れて行きましょう!」

将門「」

律「いいか?担ぐぞ!!せーのっ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/07/17(日) 01:54:58.24 ID:X/Vjzm4Ko<> 唯達の手によって

平の将門は再びこの世に舞い戻ったかに見えた……

しかし平 将門は復活を遂げた直後に倒れてしまう

一体何が足りないというのだろうか……


第九章 ホンソウ!!  完
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/17(日) 01:55:39.96 ID:X/Vjzm4Ko<> >>293
電話してたスマソ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/17(日) 01:57:19.88 ID:u1ulhANEo<> おつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/17(日) 02:47:57.15 ID:HImDEp02o<> おつおつ
テンポいいな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/17(日) 09:28:20.90 ID:l5vestyDO<> 乙
サクサク進んでテンポ良いな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/07/18(月) 00:05:09.22 ID:IoY7WJOBo<> 律「はぁ…はぁ…ヒルコはいる!?」

ミュータント「なんと……」

ミュータント「ヒルコ様!!将門公が!将門公が!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:06:13.09 ID:IoY7WJOBo<> 第10章 ウタノキモチ!


ヒルコ「よくぞ将門公の体を集めてくれた……」

将門「」

唯「で、でもこれじゃ…」

ヒルコ「将門公を復活させるには……
     実は私が持っている公の御霊がいる」
    
律「な……それを早く言ってくれよ!!」

ヒルコ「だが……将門公の御霊は今も眠りつづけておる」

ヒルコ「私達が何度呼びかけても
     魂は目覚めてくれぬ……」

梓「そんな……」

ヒルコ「昔…一度だけ将門公の御霊が反応を示したことがあった」

律「なんだ!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:07:34.65 ID:IoY7WJOBo<> ヒルコ「……[歌]だ…一度だけアマテラスの歌声が地下世界に
    聞こえたことがあった……」
    
ヒルコ「気持ちが込められた歌声に御霊が震えたのだ」

唯「…………」

ヒルコ「歌なんぞ……古の昔に忘れてしまったよ…」

すうーっ

唯「いま―わたしの― ねがいごとが―」

律「ゆ、唯?」

唯「かなうならば―つばさがほしい―」

梓「………」

ヒルコ「なんと……綺麗な歌声じゃ……」

―――この背中に 鳥のように―――

―――白い翼 つけてください―――
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:09:11.31 ID:IoY7WJOBo<> ……
………

ドッ…クン…   ドックン……

律「!!」

梓「御霊が!!」

ヒルコ「おお…将門公よ……」

ヒルコ「将門公の身体に御霊を入れて
     公は復活する!」
    
ヒルコ「今すぐ御霊を入れよう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:11:22.28 ID:IoY7WJOBo<> ……
………

将門「…ぬ……」

将門「おおっ……我が身体の隅々に
    力がみなぎってくるぞ……」
   
ヒルコ「将門公が復活された……」

将門「ヒルコか?我を再び蘇らせたのは?」

ヒルコ「公よ、ここに控えし
     唯達が働きによるものだ」
    
唯「あ……えへへ…」

律「どーもどーも……」

将門「そうか……そなただな?歌っていたのは?」

唯「あ……はい!」

将門「心の隅々まで染み渡ったぞ……」

将門「唯とやら……礼を言う
    …ところでヒルコよ
    急がねばならぬのであろう?」
   
ヒルコ「ただちに封印の岩戸へ参ろう」

ヒルコ「唯達も来るがよい」

唯「は、はい!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:12:05.46 ID:IoY7WJOBo<> ……
………

……ま、将門公!!!……

……おお……ついに復活された!!……

……トウキョウに光あれ…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:13:14.85 ID:IoY7WJOBo<> ―――封印の岩戸(旧皇居)

ヒルコ「公よ、ここを開けて下され」

将門「承知した……」

将門が岩に手をかざすと

将門の体からまばゆい光が放たれる


ゴゴゴゴ……


ヒルコ「さぁ…天津の神々よ!出てくるがよい!!」

将門の力により洞窟を塞いでいた岩はどかされ

中から次々と天津神が顔を出す
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:13:59.57 ID:IoY7WJOBo<> タヂカラオ「いやぁかたじけない
       わしの力も役に立たず 
       みすみす封印されたのは情けなかった」
      
タケミカヅチ「おのれ!!
        このわしをたばかって封印した奴に
        目に物見せてやる!そこをどけい!!」
       
律「おわぁっ!!」

タケミカヅチは走り去っていった……

ヒルコ「残るは最後の一人……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:15:29.00 ID:IoY7WJOBo<> アマテラス「わらわの封印を解いてくれたのか?」

アマテラス「はっ……ヒルコ……」

ヒルコ「アマテラス…やはり
     そなたは光り輝いておる
     光が無くてはこの世は闇…」
    
アマテラス「ヒルコよ……そなたも
       苦しんだのだな……我々の封印まで
       解かれるようその者たちに頼むとは……」

アマテラス「そんな力を持つ人の子とは一体何者じゃ?
       唯、律、梓……
       今のそなたたちこそ光り輝いて見える
       重ねて礼を言うぞ」
      
アマテラス「ではヒルコよ…共に参ろう
       我らの傷ついた身体を癒すため
       あの金剛神界へ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:16:47.76 ID:IoY7WJOBo<> ……
………
      
将門「どうやら私の仕事はすんだな
   しかし復活したばかりの私には
   ちとこたえたぞ……」
   
将門「だが身体を取り戻してくれた
    唯達に改めて礼をしたい……
    二つの品をそなたに授けよう」

唯「えっ…コレ…もらっていいんですか!?」

唯達はたいようのピラーと将門の刀を受け取った

将門「では私もしばしの間
    金剛神界で休ませてもらうとしよう…さらばだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:17:54.06 ID:IoY7WJOBo<> ……
………

梓「みんな行っちゃいましたね……」

唯「これで…少しはトウキョウも良くなるのかな!?」

律「だといいな!」

律「さて……と…六本木にでも戻るか!」

唯「私お腹空いちゃったよ〜!!」

梓「唯先輩……お金持ってるんですか?」

唯「あ……」

律「私達首を買ったせいでスッカラカンだろうが!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:19:55.22 ID:IoY7WJOBo<>
―――六本木

ルイ・サイファー「おや、ユイ・ヒラサワ……奇遇だね」

唯「な、なんでここに!?」

ルイ・サイファー「かの平 将門公が復活されたと聞いてね」

ルイ・サイファー「そうだ…地上ではミオ・アキヤマが
          動き回っているようだな」
         
唯「澪ちゃん……」

律「そうだった……あいつ、大丈夫かな」

ルイ・サイファー「ファクトリーで何か問題が起きたらしいが」

律「なんだって!?」

梓「唯先輩!」

唯「律ちゃん!!ファクトリーに行こう!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:21:15.54 ID:IoY7WJOBo<> ―――ファクトリー


……〜♪……

唯(やっぱり歌が聞こえる!!)

澪「唯!律!!来てくれたか!」

唯「澪ちゃん!!」

澪「えっと……そちらは…?」

梓「あ!な、中野 梓です!!」

律「こっちも色々あってな……
  一緒に戦ってくれる仲間だ!」

澪「そうか!よろしくな、梓!」

澪「みんな聞いてくれ……ここはセンターが
  ファクトリーなんて言ってるが実は……
  強制収容所なんだ!」

唯「うそ!?」

律「ど、どういうことだ……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:22:18.38 ID:IoY7WJOBo<> 澪「入れられた人はみんな死ぬまで
  働かされている
  何とかしなければ犠牲者は増えるばかり……」
  
澪「あそこを見てくれ」

唯達は澪が指差した方角を見た

唯「あの建物……」

澪「監視塔だ……
  そこにきっと何か原因があるはず!」
  
澪「一緒に来てくれ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:22:52.30 ID:IoY7WJOBo<> ……
………

澪「妙だな……見張りがいない……」

律「チャンスじゃないか!正面突破しちまおうぜ〜!」

澪「あ、あぁ……」

……〜〜♪……

唯(この塔から……歌が聞こえる?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:23:31.95 ID:IoY7WJOBo<> ―――監視塔

梓「誰もいませんね……」

澪「静かすぎる……」

澪「……!!……出てこい」

「ハッハッハ……」

ベルフェゴール「良く分かったな」

律「監視塔に悪魔!?」

ベルフェゴール「残念だがここを通すわけにはいかん」

ベルフェゴール「おとなしく死ね!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:24:48.54 ID:IoY7WJOBo<> 魔王 ベルフェゴールが 一体出た


唯「いくよ……坤竜丸」スラァ

……出番か……

……いいだろう……

澪「くそっ!こんなトコで!!」

ベルフェゴール「うりゃぁ!!」ブン!

唯「ぐっ……」ガキィッ

律「ザンマ!!」

キイイイィィィ 

ベルフェゴール「そうはいくか!」サッ

ボゴォ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:25:42.45 ID:IoY7WJOBo<> 律「澪!!今だ!早く行け!!」

唯「あたしたちが何とかするから行って!」

澪「みんな……すまない」ダッ

ベルフェゴール「一匹逃したか……」

律「お前の相手はあたし達だろ?」

唯「あずにゃん」チャキッ

梓「はい」チャキッ

唯梓「だああああ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:26:39.96 ID:IoY7WJOBo<> ……
………

澪「はぁ……はぁ……」カンカンカン

……〜〜♪……

澪「これは……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:29:04.81 ID:IoY7WJOBo<> ……
………

律「もうすぐだ!!」カンカンカン

澪「唯達か!?」

唯「!!……澪ちゃん!!」

澪「こっちに来てくれ!!」

唯「これが……原因?」

そこには妖鳥 セイレーンが牢屋にいた

扉はすでに澪の手によって開けられていた

しかしセイレーンななおも悲しげな歌声で歌い続ける

澪「やめろ!歌うのをやめてくれ!!」

〜〜♪ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:30:12.47 ID:IoY7WJOBo<> 澪「どうしたらいいんだ!?」

唯「あきらめよう……」

澪「な……!?」

唯「あ、いや……あんなに我を忘れるほど歌うなんて……
  きっと何かあるんだと思う」
  
唯「人の心を奪うくらいの悲しい歌……」

梓「どうします?」

澪「しょうがない……一旦ホーリータウンに戻ろう」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:31:03.37 ID:IoY7WJOBo<> ―――ホーリータウン BAR

澪「おい……私達未成年だろ!
  しかもこんなことしてる場合じゃ……」
  
律「固いこと言わなーいの!マスター!牛乳くれ!」

律「ここは情報が飛び交ってるからな……
  何か得られるかもしれないだろ?」
  
澪「なるほどな……」

梓「あー!!私のお肉食べないでください!!」

唯「腹が減っては戦ができぬだよあずにゃん!」

梓「だからって人の分まで……ダメです!
  これは絶対ダメ!楽しみに取って……」
  
澪「………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:31:57.93 ID:IoY7WJOBo<> ……街頭テレビを見たか?……

……地下世界の……

律「………」

……おい!おかわりまだか……

……ファクトリーの歌……

澪「!!」

律「澪、行くぞ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:33:25.63 ID:IoY7WJOBo<> 律「おい、その話詳しく聞かせてくれ!!」

男「なんだぁ〜!?」

男「話が聞きたいならこれっ!もう一杯!
  おごってもらおうか」
  
澪「マスター!」

……
………

男「どうもありがとよ!
  それじゃあ話を聞かせてやろう
  ファクトリーに流れてるのは聞く者の心を
  奪うというセイレーンの歌さ」
  
男「セイレーンは魔界で恋人と幸せに
  暮らしていたのを引き離され
  ファクトリーに連れてこられたんだ
  それ以来ファクトリーにはセイレーンの
  歌が流れそこの人々は操られて
  暮らすようになった」
  
男「だがセイレーンには人々を操るつもりは無く
  ただ悲しみのあまり歌っているだけなのさ……」
  
男「もう一つ教えてやろう……
  魔界で思い出したんだが
  大教会で人形を使って魔界へ行こうと
  している奴がいるらしい……」

律「!!」

律「唯!!ちょっと来い!!」

澪「梓も!!」

……大好物は一番最初に食べるのが……

……いいえ!違います!!最後まで大事に……

律澪「お前らいい加減にしろっ」

ゴスッ
ゴンッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:34:43.09 ID:IoY7WJOBo<> ―――大教会

男「何?俺がここで何をしてるか知りたいのか?」

男「俺ははだな……魔界へ行こうという
  高い志をもった男なのだ
  ……まだ成功はしていないがな
  お前達も魔界へ行く方法を
  知りたいのか?」
  
澪「ぜひ教えてもらいたいです!!」

男「そうか、お前達も高い志を持っているのだな」

男「では教えてやろう
  不思議な力を持った人形4体を集め
  その人形を現界と魔界が
  近づいている場所に置く……
  すると魔界の入口が開くのだ
  ところが俺は4体のうち
  たったの1体しか集められなかった
  ……というわけで
  おれが持ってる”ねむるにんぎょう”
  どうだい?欲しいかい?」
  
律「ね、眠る人形!!」

唯「ジャンク屋さんが言ってたやつだ!」

唯「私達も実は……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:35:51.53 ID:IoY7WJOBo<> 男「こりゃたまげた!!3体揃ってるじゃないか!!
  負けたよ……
  魔界へ行くというおれの志はお前達に託した!」
 
男「このねむるにんぎょうをあげよう……
  じゃあ頑張れよ!
  実験室はこの真上の部屋だ」

男は去っていった

律「よーし!人形を使ってってのがちょっと
  怪しいけど……やってみる価値アリだな!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:37:10.14 ID:IoY7WJOBo<> ……
………

唯「じゃあ、置くよ?」

澪「あぁ……」

唯は4体の人形を順番にセットした

カッ――――――!!

壁に次元の裂け目が出現し……

魔界への入り口が開いた
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:37:41.78 ID:IoY7WJOBo<> 澪「………で?」

律「と、飛び込めってか……」

唯「私……行ってみる!!」

梓「ゆ、唯先輩!?」

唯「おっ先ぃ〜!」ぴょんっ

シュンッ…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:39:20.23 ID:IoY7WJOBo<> 澪「消えた……」

澪「待って唯!!私も行く!!」ぴょん

シュンッ……

梓「………」

律「どーした梓」

梓「ほ、ホントに飛び込むんですか?」

律「行くしかないだろ」

梓「これ……この下どうなってるんですか?
  高い所は……無理なんです」
  
律「上とか下とかあるのかな?
  転送ターミナルだと思えば大丈夫だ!」
  
梓「そんな無茶な……ちょっと心の準b」

律「いーから早く行け」ゲシッ

梓「アッー!」

シュンッ……

律「ったく……」ぴょん

シュン…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:40:12.18 ID:IoY7WJOBo<> ファクトリーの人々を洗脳していたのは

セイレーンの歌だった

唯達は引き裂かれたという

セイレーンの恋人を探すべく

次元の裂け目より魔界へ旅立つ


第10章 ウタノキモチ! 完 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 00:41:46.73 ID:IoY7WJOBo<> >>305
>>306
>>307

読んでくれてありがとな

マジで




寝る <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 00:45:29.57 ID:BAiAAyHXo<> おっつ〜 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 05:22:35.97 ID:CXRFYcuto<> 期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/07/19(火) 00:10:45.79 ID:gksjhSL+o<> >>339
どーも!
>>340
ほぼ自己満の駄文だ
あんまり期待しないでくれw <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:12:25.84 ID:gksjhSL+o<> 律「わああああ!!」

ドシン!

律「っててて……」

澪「これでみんな揃ったな」

梓「きゅう……」

唯「りっちゃん!あずにゃんだけが
  頭から落ちてきたんだけど……」

律「え?だ、大丈夫か梓!?」

律(梓スマン!) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:15:11.14 ID:gksjhSL+o<> 第十一章 ワタシハダレ? 


―――魔界の離れ小島

澪「ここが……魔界?」

律「……の割には何もないな」

唯「ねーねー!海が真っ黒だよ!!」

梓「ホントですね……」

澪「とりあえずあたりを散策してみよう!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:16:29.14 ID:gksjhSL+o<> ……
………

梓「あそこに誰かいるみたいです!」

唯「おーーい!!」

ガイコツ男「なんだ……人間か
       どうやってここへ来たか知らんが……」

ガイコツ男「今日は人間がよく来る日だ……」

律「え!?あたし達の他にも誰かここへ来たのか!?」

ガイコツ男「あぁ…ここから東の方へ歩いて行った
       不思議な奴だったぜ」
      
澪「気になるな……行ってみよう!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:17:31.60 ID:gksjhSL+o<> ……
………

唯「ちょ…ちょっと……休もうよ〜」

律「こう道が険しいとさすがに疲れるな……」

澪「しょうがない……ちょっと休憩しようか」

唯「もぅ〜だめぇ〜〜」パタッ

「ふふ……大丈夫か?ユイ・ヒラサワ」

唯「ふぇ!?」

律「な……ルイ・サイファー!どうしてここに……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:18:57.91 ID:gksjhSL+o<> ルイ・サイファー「こんなところで会うとはね 
          ユイ・ヒラサワ……
          よく魔界まで来たものだ」
         
ルイ・サイファー「だが君達はここへ裏口を通って
          来たようなもの
          まぁこの次は正面から来れるよう
          頑張りたまえ」
         
澪「裏口だって?なんでそんなことが……何者だ?」

ルイ・サイファー「そうだ……この先の岬に物悲しそうな男が
          佇んでたよ……セイレーンのことをぼやいてた」

ルイ・サイファー「では…また会おう……」

梓「あの人……どうやって魔界へ来たんでしょう?」

唯「………」

澪「と、とにかく岬へ行ってみよう!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:20:04.37 ID:gksjhSL+o<> ―――小島の岬

男「…………」

律「おい!あんた!!」

男「人間……あなた達は現世から来たのですか?
  私はぺテルセンと申します
  現世に連れ去られた私の恋人をご存知ありませんか?」
  
澪「セイレーンだな?」

ぺテルセン「!!……私の恋人なんです!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:22:21.37 ID:gksjhSL+o<> ぺテルセン「私の恋人セイレーンは何者かに
       現世に連れ去られてしまいました……
       彼女の歌で人々を思うままに
       操ろうというのでしょう」
      
ぺテルセン「実は私も元々彼女の歌で虜に
       されたのですが二人はいつしか
       愛しあうようになりました
       長い間……二人一緒でした」
 
唯「………」      
      
ぺテルセン「私はすでに霊魂のみになっていて
       何もできません
       それが悲しい…悔しい……
       ぜひ彼女の元へ連れていって下さい!
       お願いします!!」
      
唯「うん……行こう」

ぺテルセン「あ、ありがとうございます!」

唯「セイレーンさんの歌から……凄く悲しい気持ちが
  伝わってきた……
  きっとぺテルセンさんのこと想って歌い続けてたんだと思う」
  
唯「ずっと…ずっと……」

ぺテルセン「…………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:23:59.64 ID:gksjhSL+o<> ……
………

唯「あっ!あったあった!!」

唯「この空気がモヤモヤしてるところから来たんだよね?」

律「こんなに岬から近かったか?」

梓「なんか違うような……」

唯「早くセイレーンさんに会おうよ!ぺテルセンさん!」ぴょん

澪「ばか!唯!!」

シュンッ…

律「あちゃ〜……後を追うぞ!!」

シュンッ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:24:41.55 ID:gksjhSL+o<> ……
………

唯「おーいみんなー!!」

律「ここは……?」

梓「なんですかここは!?」

澪「ミレニアム…か……?」

梓「な、なんで魔界に繋がってるんですか!?」

澪「原因はよくわからないが……」

唯「あそこの建物はなんだろーね?」

律「行ってみようぜ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:26:04.17 ID:gksjhSL+o<> ……
………

唯「何……これ……」

そこには何人もの白衣をきた人間が椅子に座り

頭には赤や緑…何本もの配線が接続されていた

律「しし、死んでるのか?」

男「う……平和に暮らせるのは…
  理想の……」
  
澪「ま、まさか…そんな……」

梓「澪先輩?」

澪「上だ!この建物の上に行くぞ!!」

律「な、なんだってんだ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:27:54.63 ID:gksjhSL+o<> プシューッ

澪「やっぱりな……」

唯「!?」

律「ム・ムギ……なのか?」

紬「」コー… コー…

唯達はそれが紬だとわかるまで時間を要した

アルカディアで見た紬とはまるで外見が異なっていたからだ

マシンに包まれた紬の体は

下半身が無く

呼吸器を付けられ

後頭部には太い配線が接続されていた……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:29:56.11 ID:gksjhSL+o<> 唯「ム、ムギちゃん……?」

唯「ム……ひっ!?」

唯「紬ちゃんの頭……」

唯は紬の後頭部を見て絶句した

USBポートのようなものが付いていたのだ

配線はそこにしっかりと接続されていた

律「………」

―――見たわね―――

唯「え!?」

紬「」コー… コー…

その瞬間

マシンの後ろにあるモニターに

紬の顔が映し出された

アルカディアで見た紬の顔だ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:30:59.71 ID:gksjhSL+o<> ―――見てしまったわね…私のエリアの真の姿を―――

唯「え……ってことは」

澪「あぁ…どうやらここはアルカディアのようだ」

梓「嘘!!?」

―――ご覧の通りここは真の理想世界じゃないわ―――

―――仮想現実という名の偽り……―――
    偽りでも人々が望む平和な
    世界を与えるのはいけない事!?
    みんなが信じたい事
    それが真実なの……
   
―――待ってて……―――

ブツッ

映像は途切れた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:33:08.27 ID:gksjhSL+o<> 紬「ん……」コー…
  
唯「ムギちゃん……」

紬「お願い……」コー…

紬「こんな…姿……見ないで…」コー…

無表情の紬の目から涙が流れる

紬「どうせ…私は失敗作……」

紬「知能だけが私の取り柄……」

唯「え……」

紬「こんな体だから……アルカディアの建設に
  利用された……」
  
紬「死にたくても……死ねないの…」

紬「それなら…いっそアルカディアに……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:35:33.13 ID:gksjhSL+o<> 紬「この世界の私は……
  羽をもがれた鳥同然……」
  
紬「仮想現実なら……私はなんでもできる…」

紬「アルカディアは……私に翼を与えてくれる……」

紬「こんな世界で……生きて……いたくない…」

紬「どうせなら……まともな体に作って…ほし…」

唯「どういうこと!?」

澪「やめろ……唯」

澪「もういいよ……」

紬「ムギ……アルカディアの人達を守ってやってくれ」

紬「………」コクッ

紬「」コー… コー… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:37:53.99 ID:gksjhSL+o<> 澪「ここが…ムギの理想郷なんだよ……」

澪「そっとしておこう……」

律「くっ……」

梓「やるせないです……」

唯「ねぇ!!さっき……ムギちゃんが言ってたこと……」

唯「あの頭に埋め込んであった機械は何!?」

律「…………」

梓「…………」

澪「唯……落ち着け」

唯「ねえ!どういうこと!!!」


―――どういうことなの!!!―――
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2011/07/19(火) 02:51:40.66 ID:UrvJdr8S0<> >>1乙

 ちょ、追いついちまった
ここでお預けとは、どういうことなの! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:43:05.38 ID:gksjhSL+o<> ……
………

唯「もうあたし……何がなんだか……」

澪「律……話してないのか?」

律「………あぁ」

梓「…………」

澪「唯……よく聞いてくれよ」

澪「律、お前小さい頃の記憶は?」

律「いーや……」

唯「!!」

梓「わ、私はありますよ!!」

澪「そうか、じゃあどこで生まれたのかも言えるな」

澪「もう隠さなくていいんじゃないのか?」

梓「!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:46:20.41 ID:gksjhSL+o<> 梓「センター……です」

律「なにぃ!?梓もなのか!?」

梓「私も……小さい頃何をしてたのか……」

唯「あずにゃん!?」

澪「最初に梓と会った時は私もまさかとは思った……」

澪「私達は全員センターで生まれたんだ」

梓「………」

澪「唯…記憶はどこまで戻った?」

唯「えっと……」

澪「思い出せる限界があっただろ?」

唯「カ、カプセルにいた自分しか……」

澪「……それが最初だからだ」

唯「え!?」

澪「私も目が覚めたらカプセルの前に立っていた……
  それ以前の記憶が無い」
  
澪「私が目覚めた時にはすでに唯と梓はいなかった」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:47:21.02 ID:gksjhSL+o<> 澪「そして……ムギの頭に埋め込まれていたものだが」

澪はおもむろに長い髪を書き上げうなじあたりの皮膚をつまむ

唯「み、澪ちゃん?何を……」

ベリッ

澪「私にもある」

唯「ーーー!!」

澪の後頭部には先ほど唯が見た

USBポートが埋め込まれていた

澪「これはどうやら人工皮膚らしい」ピラピラ

唯「な……な……」

律「唯……ゴメンな、今まで言わなくて」ベリッ

梓「私もなるべく考えないようにはしてたんですけど……」ベリッ

唯「みんな……!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:48:01.30 ID:gksjhSL+o<> 澪「唯、お前自分の後頭部……気にしたことあったか?」

律「お、おい…澪……」

梓「………」

唯「な、無いけど」

澪「失礼……」

唯(うそ……)

澪は唯の髪を持ち上げ……

―――ベリッ―――

澪「……これは思い出せなかったか…」

唯「!!」

唯「い、いや………」

唯「いやああああああぁぁぁ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:49:05.07 ID:gksjhSL+o<> ……
………

澪「私達はみんなセンターで生まれた……もちろん和もだ
  何の意図があってか知らないが
  私達は誰かに選定されたんだ……
  研究室に集められ、機械を埋め込まれた……」
  
澪「そして記憶を消された……」

律「………」

澪「確かじゃないが…そうとしか考えられない」

唯「そんな……」

澪「もうセンターが信用できない以上……
  私達の記憶を辿る術はない」
   <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:51:26.67 ID:gksjhSL+o<> 唯「……いいんじゃないかな…別に」

澪「唯?」

唯「記憶が無くたって…あたしは
  ヴァルハラでギターの練習して…
  岡本さんが作ってくれたご飯食べて……」
  
唯「楽しかった……自分が誰なのかわかんなくても楽しかった」

唯「でも、自分の名前を思い出してから何かしなくちゃって
  ずっと思ってた……」
  
唯「それがちょっとわかった気がするんだ……」

……お前が誰だろうが…お前は俺の中でたまきだ……

……またそのマヌケなツラを見せに来い…いいな……

唯「あたしが誰だろうと……あたしはあたし
  私達に未来ががあるなら……
  明日に希望を持てるような世の中にしたいの」

唯「あたしはヴァルハラを……みんなを救いたい!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:52:03.00 ID:gksjhSL+o<> 律「そうだ……あたし達には今しなくちゃいけないことがある」

澪「そうだったな……私も、みんなが安心して暮らせるような
  理想のミレニアムを築きたい……」
  
梓「過去がどうであれみなさんはみなさんですよ!」

澪「行こう……ミレニアムのみんなを救うんだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:55:27.83 ID:gksjhSL+o<> ……
………

シュンッ…

ルイ・サイファー「戻ってきたようだな」

唯「!!」

ルイ・サイファー「もうあまり時間がない……
          ヴァルハラが危ないぞ」

唯「え!?」

ルイ・サイファー「アバドンに飲み込まれたものは
          時間が経つと無に帰る」

ルイ・サイファー「ヴァルハラに会わなければならない
          人物がいるはずだ」

律「目加田……そうだ!澪!!目加田博士なら
  真実を知ってるはずだ!!」

澪「目加田博士がヴァルハラにいるのか!?
  でも…ファクトリーも解放しないと……」

律「このままじゃヴァルハラが消えちまう!」

唯「ど、どうしたら……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:58:02.97 ID:gksjhSL+o<> ルイ・サイファー「……君達に直接手を貸すのは
          私のポリシーに反するが
          しょうがない……
          この空間の歪を利用してアバドンの
          体内に転送してやろう」
         
澪「な!?」

ルイ・サイファー「信じるも信じないも君達の自由だがね」

唯「……ごめん、ぺテルセンさん……
  セイレーンさんに会うの、ちょっと後になってもいいかな?」
  
―――いいですよ、私はここで待っています―――

澪(ルイサイファ―……一体何者なんだ…)

ルイ・サイファー「……よし…さぁ、行きたまえ」

唯「みんな、いいかな!?」

律「ああ、いいぜ!」

梓「ファクトリーのみなさんには申し訳ないけど」

澪「アバドンが先決か……」

唯「ありがとう、ルイ・サイファー」

ルイ・サイファー「礼には及ばん……」

シュンッ…


ルイ・サイファー「お前には力を取り戻してもらわないと
          困るのでな……」





<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:03:32.53 ID:gksjhSL+o<> ―――アバドン体内

梓「うっ……ひどい匂い!」

唯「ここが……アバドンの体内?」

体内に声が響く

……誰だ……わざわざここまで来るとは……
……御苦労だがわしの身体は……
……ここにあってここに無い……
……言わば異次元にあって実体は無いのだ……
……従ってわしを倒すのは無理な事
……おとなしくわしに吸収されるがよい
……ワッハッハッハッハッハ…………

律「ここにあってここにない?
  こんな時になぞなぞかよっ!」
  
澪「………」

ポタッ

シュウウゥ……

澪「う!?みんな!天井から落ちる液に気を付けろ!!」

澪「強烈な酸だ!!」

律「おい……冗談きついぜ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:08:07.29 ID:gksjhSL+o<> ……
………

澪「おい!ここに誰かいるぞ!!」

律「なんだって!?」

唯「……マダム…」

マダム「……誰?誰かいるの?
    アルフレッド?……あ、あなたは……
    唯……
    あなたもアバドンに飲み込まれたの?」
    
マダムの体は半分以上が

肉の壁に吸収されつつあった

マダム「ヴァルハラの支配者
    マダム様もこうなってはおしまいですわね
    ……私はセンターから任されたエリアを
    自由な場所にして沢山の人を集めた
    ヴァルハラが栄えるのを…センターが
    黙って見逃していたのは千年王国の
    人間を選ぶのに利用するため……」
    
澪「………」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:08:54.49 ID:gksjhSL+o<> マダム「所詮私はセンターの雇われマダムだった……
     用が無くなったらこのザマよ
     ……私一人の命ですむなら
     ヴァルハラの人たちは助けて……
     あげた…かった……」
    
マダム「」

律「マダム……」

唯「ヴァルハラは必ず救い出すよ!マダム……!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:10:25.83 ID:gksjhSL+o<> ―――ヴァルハラ スラム街

ガイア教徒「センターはヴァルハラを見捨てた!
       メシア教におどらされていた者も
       これで目を覚ますだろう…
       だがもう遅いのだ…ハハハハハ」ズブズブ…
      
唯「確か……こっちだったハズ」

唯「……この部屋だ!!」

プシューッ

目加田「おお……唯達か……
     アバドンの腹の中まで来たのか」
    
澪「目加田…博士……」

梓「体が…壁に飲み込まれてく!」

律「おい!しっかりしろ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:13:10.96 ID:gksjhSL+o<> 目加田「まさかセンター、いや元老院が
     アバドンにヴァルハラを
     飲み込ませるとは……」
    
唯「元老院?」

目加田「聞け……
     元老院は君と私を会わせたくなかった
     だが私がヴァルハラに隠れているのは 
     わかっても見つけられなかった
     またヴァルハラはもうセンターにとって
     利用する必要が無くなっていたのだ
     そこで魔王アバドンにヴァルハラを
     飲み込ませた……」
    
目加田「もう時間が無い……君達に真実を話そう」

唯「………」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:16:25.36 ID:gksjhSL+o<> 唯「………」

目加田「唯……目覚めた時…君は私に
     平沢 唯と名乗ったな」
    
目加田「その昔……トウキョウに悪魔を自在に操り
     戦った[デビルバスター]という五人の少女達が
     いたそうだ」
    
唯「デビル……バスター?」

目加田「その輝かしい戦闘能力に目を付けたある人物が
     全員のDNAを採取することに成功した……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:22:27.57 ID:gksjhSL+o<> ……
………

「ユイ・ヒラサワのDNAは?」

「はい、ここに」

「よし……これで全員分採取した……」

「ふふふふふ……」

「近い将来……この者たちのデータが
必ず役に立つ時が来る……」
 
「め、目加田博士……?」
    
……
………

目加田「その人物とは……のちにセンターの前身カテドラル
     の科学者となった……私の曽祖父だ」
    
律「な……」

目加田「水面下ながら脈々と研究は引き継がれてきたのだよ
     来るべき時のために……」

目加田「唯、澪、律、梓、紬」

目加田「君達がそのデビルバスター…
     センターが造り上げたクローンだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:24:47.63 ID:gksjhSL+o<> 唯「う……そ……」

律「うそだあああああ!!」

梓「そんな……そんなことって……」

澪「…………」

目加田「かつての大破壊後、世界は荒れ果てた……
     メシア教団は人々を救うため
     自らの手で千年王国を造ろうとした
     それが”TOKYOミレニアム”だ
     そして救世主の出現を待ったのだが
     彼らが待ち望んだ救世主は
     ……ついに 現れなかった」
    
目加田「センター元老院は自らの手で
     自らが望む救世主を造り上げようとした
     それが、百数年前実在したデビルバスター
     平沢 唯……君なのだ」
    
目加田「同時に君を巡る四人が
     クローン技術で造り出された……」
     <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:26:58.10 ID:gksjhSL+o<> 目加田「もっとも……真鍋 和は私達が一から作った
     人造人間だったがね……」
    
唯「和ちゃんが……人造人間!?」

目加田「和は唯を守るため
     律はパートナー
     紬は千年王国のテストを行う
     仮想世界のメシア
     梓は救世主のライバル
     そして澪は唯の見張り役……」
    
目加田「君達はクローンとして再び蘇ったのだよ……
     このTOKYOミレニアムに」
    
目加田「私もセンターの命令に
     何の疑いもなく従っていたが…
     勝手すぎるプロジェクトに
     どうしても我慢できなかった……」
    
目加田「それで私は花田と協力して君達の記憶を消し
     センターに爆破騒ぎを起こして脱出したのだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:28:30.35 ID:gksjhSL+o<> 目加田「これを……」

唯「何?これ……」

目加田「データが壊れてしまい他の者の分は抽出できなかったが
     ……オリジナルの平沢 唯のデータディスクだ……」
    
目加田「センターの研究室に行けば……君が読み込めば……
     だが…精神が崩壊する危険性も……」
    
澪「何だって!?よく聞こえないぞ!?」

律「しっかりしろ!!」

目加田「魔王アバドン……に飲み込まれた
     物は間もなく消え去る
     私もどうやら最期だ……」

唯「え……じゃあヴァルハラは!?岡本さんは!?
  他のみんなは!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:29:40.34 ID:gksjhSL+o<> 目加田「君達は……早く逃げるんだ……
     ”MAGプレッサー”をやろう
     これで……アバドンを実体化できる
     奴を倒して脱出するんだ……」ズブ…ズブ…
    
唯「待って……待って……!」

目加田「さらば……我が最高の作品達……」ズブブブ


―――プロトタイプ・1よ……!――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:30:54.32 ID:gksjhSL+o<> 律「待ってくれ!!まだまだ聞きたいことがあんだよ!!」

梓「一体どういうこと……
  勝手に消えないでください!!卑怯者!!」
  
唯「…………」

澪「まずい……ここも時間の問題だ…脱出するぞ!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:31:42.42 ID:gksjhSL+o<> ……
………

律「どこだここは……」

……わしを倒そうとしても無理だ……

……おとなしく吸収されろ!!……

澪「唯!!MAGプレッサーを使え!!」

唯「う、うん!!」

キュイイイイィィン

……ん!?一体なにをした!?……

……か、体が………

シュウウウゥゥ……ン

徐々に魔王アバドンの実体が姿を現し始めた

アバドン「………すぐに悔やむぞ」

アバドン「実体化させねばよかったとな!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:33:02.40 ID:gksjhSL+o<> 魔王 アバドンが 一体出た


唯「よくも……よくもヴァルハラを……」

唯「許さない!!」スラァ

アバドン「な、なんだこれは……貴様…人間か?」

唯「人間だよ……あたしは人間なんだよおおお!!」シャッ

ズバッ

アバドン「ぐおおっ!は、速い……!」

澪「っらあああああ!!」ギュッ

ドゴォッ

澪の渾身の雷霆蹴りが炸裂した

アバドン「ガッ……!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:34:30.67 ID:gksjhSL+o<> 律「梓!火炎魔法…使えるか?」

梓「はい……」

律「お前の魔力も借りるぜ!!
  いくぞ梓!!」

ゴゥッ……ゴォォオオオ

律「灰になっちまええええ!!」

律梓「マハラギオン!!!」

ゴバァァアアア!!

アバドン「ふ……ハハハハハ!!」

バシュウウゥゥ……ン

律「な!?」

梓「吸収した!?」

アバドン「わしもナメられたものだ……
      知らぬなら教えてやる」
     
アバドン「わしに魔法は一切通用せんぞ」

律「なんだと!?くそっま、マズイな」

梓「なら直接叩くまでです!!」チャキッ

梓「でやああぁぁぁ!!」

ブンッ

バゴォ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:35:23.74 ID:gksjhSL+o<> 梓「ぐ……は……」

アバドンの触手が梓の体を

いとも簡単に吹き飛ばす

梓「が…!!か、体が……」ズブズブ

アバドン「そのまま飲み込まれてしまえ!!」

梓「きゃあああああ!!痛い痛い!!」

澪「梓ぁ!!」

唯「やめて………」

梓「あ゛あ゛ぁ゛ぁ”!!」ズブ…

唯「ーーーー!!」プチッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:36:41.16 ID:gksjhSL+o<> ブォッ

澪「え」

ドシュッ

アバドン「ご………」


唯「や め ろ」


律「………!!」

一瞬の間だった

目にも止まらぬ

鬼神のような連撃で

アバドンの体は切り刻まれていった

アバドン「貴様……何者……」

唯「ニンゲン」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:37:37.71 ID:gksjhSL+o<> アバドン「ミ、ミカエルが……わしを…
      天使に戻そうと言った……
      だから……ヴァルハラを……」
     
アバドン「」

梓「きゃあっ!!」ドシャッ

律「梓!大丈夫か!!」

梓「こ、今回ばかりはもうダメかと……」

唯「…………」

澪「唯……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

澪「マズい!!このままじゃアバドンもろとも
  消えるぞ!!」
  
澪「走れ!!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:38:26.20 ID:gksjhSL+o<> ……
………

シュンッ……

澪「ここは……」

律「ホーリータウンの大教会?」

唯「救えなかった」

梓「唯先輩……」

唯「みんな……消えちゃったの?」

澪「………」
     
唯「ねぇ……!!ねぇ!!」

唯「う……う……」

……おい!起きろ!……

……俺の娘だ……

……自分の力を信じろ!……

唯「うああああああああああ
  岡本さあああああああああん!!!!」
  
唯「あああああああああああ!!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:39:26.87 ID:gksjhSL+o<> 律「あ……あぁぁ……」

澪「みんな……しばらく……そっとしておこう」
   <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:40:01.47 ID:gksjhSL+o<> ……
………

律「考えるだけでどうにかなっちまいそうだ…」

梓「クローン……信じられない……
  だから小さい頃の記憶が……」
  
澪「私達はセンターの都合で作られたのか……」

律「この頭の機械といい……あたし達…
  人…」
  
唯「人間だよ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:41:08.28 ID:gksjhSL+o<> 澪「唯……」

律「もう…大丈夫なのか?」

唯「私達には心があるじゃない!!
  泣いたり…笑ったりできるよ!?

唯「クローン!?そんなの知らないよっ!!」

唯「そんなのどうだっていい……
  大事なのはこれからでしょ!?」
  
唯「明日は自分たちで作るんだよ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:43:08.31 ID:gksjhSL+o<> 律「……言ってくれるじゃねぇか」

澪「危うく気持ちが折れそうだったよ……」

梓「行きましょう!!」

澪「ファクトリーを救うんだ!」


唯達はアバドンの体内にて

目加田博士より出生の真実を聞かされた

デビルバスター……

唯達は百数年前に存在した

トウキョウを救った少女達の

クローンとしてミレニアムに蘇った

四人はそれぞれの存在意義を自分達に問いかけながら

人々を救うためファクトリーに向かう


第十一章 ワタシハダレ? 完 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/20(水) 01:38:44.38 ID:kmygm/Kso<> おっつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:41:20.04 ID:mD9ZsIJwo<> ―――ファクトリー 監視塔


セイレーン「〜〜♪」

ペテルセン「セイレーン!もう悲しい歌は終わりだ!
        ……僕ならここにいる」
      
セイレーン「……あなた?あなたなの!?
       もう二度と会えないと思っていたのに……」
      
ペテルセン「セイレーン!」

セイレーン「あなた!」

ペテルセン「皆さん……ありがとうございました
        私たちは魔界へ帰ります
        もう……二度と離れません
        ……さようなら」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:43:44.23 ID:mD9ZsIJwo<> 第十二章 ワタシノエラブミチ!


……
………

男A「何であんなキツい仕事を
   タダでやらされていたんだ……」

男B「おれは……
   あんな所で何をしてたんだろう?
   これを見てると訳も分からず穴を掘ってた
   自分が悲しくなる……
   これ、あんたにやるよ」ポイッ

唯「へっ……」パシッ

唯「ぴ、ピピ……」

梓「ピラー!!」

唯は”もくせいのピラー”を手に入れた

男C「みんなファクトリーから出て行くな……
   おれはここに残るよ
   ファクトリーが動かなくなったら
   ミレニアム全ての人が生きていけなくなる
   ……それにおれはそんなに働くのが
   キライじゃない……」
   
澪「良かった……みんな正気に戻ったみたいだ」

律「さてと……一度ホーリータウンに戻ろうぜー!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:45:34.01 ID:mD9ZsIJwo<> ―――ホーリータウン

律「ちょっと休憩しよっか!」

梓「そうですね!」

ザザ……ザ……

……おい、なんだアレ!……

……電波ジャックか!?……

センター司教「センターより澪に告ぐ
         直ちにセンターへ出頭せよ
         本日中に出頭しない場合は……
       
『ホーリータウンへの空気の供給を全てストップする』

         ホーリータウンにいる人間の命は
         全て失われるだろうが仕方がない
         繰り返す……」
       
……あんなムチャクチャな事が許されるのかよ!!……

……ホーリータウンは…なくなるのかも知れないな……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:46:23.32 ID:mD9ZsIJwo<> 律「じょ、冗談だろ……」

唯「やめて…もうやめて……」

澪「ついに元老院は
  ホーリータウンに手を出してきたな……」
  
唯「!?」

梓「澪先輩……?」

澪「私一人を消すためエリア1つを
  消すと言っている……
  私はセンターへ行く!
  そして元老院と戦う……
  センターのミレニアム支配とあやまった
  千年王国計画を終わらせるために……」
  
澪「唯達はホーリータウンの人達を落ち着かせてくれ……
  このままじゃ暴動が起きかねない」
   <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:47:05.45 ID:mD9ZsIJwo<> 律「お前一人で行かせられるかバカ!!」

唯「あたしたちもすぐ行くから!!」

梓「私も一緒に戦います!」

澪「……ありがとう…」

……もう終わりだ!みんな死ぬんだ!!……

……嫌だ!!助けてくれ!!……

律「みんな!!落ち着いてくれ!!」

唯「大丈夫だから!!」

澪「みんなーーー!!」

律「お?」

澪「じゃあなーーー!!」

唯「うーーーーん!!」

梓(澪……先輩?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:48:00.99 ID:mD9ZsIJwo<> ……
………

律「ふぅ……ちょっとは落ち着いたか?」

梓「…………」

唯「あずにゃん?」

梓「みなさん!センターに行きましょう!」

律「そうだな……澪が心配だ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:49:32.71 ID:mD9ZsIJwo<> ―――センター管制室

律「司教ぉぉ!!どういうつもりだ!?」

梓「市民に危害を加えないでください!!」チャキッ

司教「唯達か……
    あなた達に命令を下すのは
    もう私ではない……
    元老院の方たちから直々に
    話があるそうです
    22階に行きなさい……」ポチッ

唯「元老院……」

ゴゴゴゴゴ……

律「!?」

梓「こんな所に階段が!?」

司教が手元のスイッチを押すと

背後にあるモニターが沈み階段が現れた

司教「さぁ、行きなさい……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:50:03.86 ID:mD9ZsIJwo<> ……
………

律「こ、こんな所があるなんて知らなかった……」

唯「ねぇ……ここ……」

[目加田 研究室]

梓「………」

唯「あたし……自分の目で確かめたい」

プシューッ

律「おい!唯!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:51:20.54 ID:mD9ZsIJwo<> ―――研究室

律「なんだこりゃ……」

梓「ここで……私達が?」

そこには何本もの培養カプセルが並んでいたが

液は満たされてなく

どのカプセルも空っぽだった

唯「っっっ!!頭が……」

律「唯!?大丈……

……
………

目加田「君はこれから我々と脱出するのだ
     君の忌まわしい記憶は消しておいた
     君が自分の名前を思い出すのに
     苦労したのも実はそのせいだ……」
    
花田「まずいぞ目加田!感づかれたらしい」

目加田「まだ四人残っている!!
     …ならば唯だけでも……
     わかった花田、すぐに始めてくれ」
    
花田「よーしスイッチを入れるぞ!
    奴らに思い知らせてやる……クヒヒヒヒヒ」
   
……先輩………唯先輩!!…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:51:55.33 ID:mD9ZsIJwo<> 唯「はっ……」

梓「唯先輩!!ボーっとしてどうしたんですか!!」

唯「ゴメン……ちょっと頭が…ととと…」ふらっ

ピッ

……唯……君はいつか記憶を取り戻し……

唯「目加田博士の声!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:53:10.41 ID:mD9ZsIJwo<> ……ここへまた来ることになるだろう……

……そこにマシンが見えるはずだ……

……ここに来たということは……

……私からディスクを受け取ったということだ……

……マシンを起動してディスクのデータを……

……直接君の頭に読み込めば……

……本来の記憶と……力が手に入る……

……君の精神が持ちこたえることができるなら……

……唯……君は……ザザ…ザ……

……君が神の僕となるか
   悪魔の手先となるか
   これは大いなる”賭け”だろう
   全ての人間の未来を賭けた………ブチッ
  
ボイスレコーダーはここで途絶えていた…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:54:35.26 ID:mD9ZsIJwo<> 唯「………」ガチャッ ピッ ピッ

ブ……ン 

律「おい……唯?」

梓「ディスク……読み込むつもりですか?」

唯「うん……なんか…本当の私を……
  知りたくなっちゃった……」

律「よせ!精神が崩壊するかもしれないんだぞ!?」

唯「わかってる!!……でも…大丈夫……」

唯「あたし……もうどんなことでも受け入れる
  覚悟できてるから……」
  
律「!!」

梓「わかりました……唯先輩……
  絶対無事でいてくださいよ?」
  
律「……ったくイカレてるぜお前は〜!」

唯「えへへ……大丈夫だよ…あずにゃん、りっちゃん」

唯「そばにいてね……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:55:22.49 ID:mD9ZsIJwo<> 唯はマシンに腰掛け

ヘッドマウントディスプレイを下げる

唯「じゃあ……お願い」

律「唯……いくぞ」ベリッ カチャッ

梓「ディスク……入れますね」ウイィィ…ン

……NOW ROADING……

―――60%―――80%―――100%

律「…………」

……テンソウヲカイシシマス……

唯「!!!!!!!」ビクンッ

梓「唯先輩!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:58:47.26 ID:mD9ZsIJwo<> ――――――――――――――――――――――――――
ソウダッタワタシタチゼッタイユルサナイハナシガツウジタ
オバアチャン唯「ああああああああ!!!」イッテキマスマジョ
ワタシキュウセイシュヤメルアズニャン唯「ーーーーー!!!」
タスケニイカナキャ唯「あ゛あ゛あ゛あ゛」ガッコウワタシタタカウ
モトドオリ……唯先輩!!……ウデガイタイイタイピラーガ
ミオチャンリッチャンマカイ……唯!!死ぬな!!ムギチャン
ガッコウノユメ唯「きゃあああああ!!」キボウノタマ
ルシファーウイイモウトサタン

ズットイッショダッタンダ



ウイ……オワッタヨ……

―――――――――――――――――――――――――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:59:28.13 ID:mD9ZsIJwo<> ……テンソウカンリョウ……

唯「…………」

律「唯……?」

梓「唯先輩!!!」

唯「…………」ガチャッ

律「!!」

梓「唯先輩……髪が……!!」

脳に直接送られてくる膨大な情報に

必死に耐えたのだろう

綺麗な栗色だった唯の髪は

銀色にも見紛うような白髪へと変わり果てていた
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:00:02.38 ID:mD9ZsIJwo<> 唯「……りっちゃん…あずにゃん……」

唯「あたし……平沢 唯です」

唯「……ただいま」

律「……お帰り、唯」

梓「お帰りなさい!唯先輩!!」

唯「さ、行こっ?」

律「ああ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:00:42.05 ID:mD9ZsIJwo<> ……
………

律「この先に元老がいるのか……?」

梓「静かですね……」

唯「なにか来る!!」

ゴゴゴゴゴゴ…… ドスン!!!

律「おわぁ!!かか、壁!?」

……ここを通らんとするは何者ぞ……
   
……通らんとする者は我が言葉を聞け……

……そして答えよ……

梓「壁が喋った!!」

唯「………」

律「唯……お前に言ってるみたいだぞ?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:03:30.51 ID:mD9ZsIJwo<> 今よりこの喋る壁から何問かの質問があります
もし、このSSを読んでくれてる人がいたら
その回答をみなさんにしていただきたいと思います
回答によって今後の物語が大きく変わりますので
一旦物語進行は中断

期限を設定して投票制にしたいと思います <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:04:06.90 ID:mD9ZsIJwo<> 【1】

……汝の妹が料理を作ると言っている……
……本来なら汝が料理を振る舞うつもりだった……
……汝の妹に料理を振る舞うと言えば妹は怒るだろう……
……それでも汝は料理を作るのか?……
   
YES/NO <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:04:39.62 ID:mD9ZsIJwo<> 【2】

……汝は欲しいものがある……
……だが所持金は無い……
……仲間が魔貨を分けてくれると言っている……
……その魔貨を汝は受け取るか?……

YES/NO <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:05:13.89 ID:mD9ZsIJwo<> 【3】

……罪も無い少女が叱られている……
……少女は汝を見て助けを求めている……
……だが少女を助けている時間は無い……
……それでも少女を助けるか?……

YES/NO <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:05:45.13 ID:mD9ZsIJwo<> 【4】

……汝は戦いの場に赴いた際……
……愛用している剣を忘れた……
……間に合わせの剣で戦えば数名の犠牲者で済む……
……取りに戻れば確実に大勢の命が失われる……
……汝は剣を取りに戻るか?……

YES/NO <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:07:20.75 ID:mD9ZsIJwo<> 【5】

……行方を共にしていた仲間が……
……病に倒れてしまった……
……汝に病がうつれば仲間は助かるだろう……
……しかし一度病に倒れれば死と隣り合わせ……
……それでも汝は病に感染する覚悟があるか?……

YES/NO
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:09:23.42 ID:mD9ZsIJwo<> テンプレ


【1】YES/NO
【2】YES/NO
【3】YES/NO
【4】YES/NO
【5】YES/NO


YESかNOのどちらかを選んでください
YES/NOで多かった方が唯の答えとします
※これ以外の回答は無効票とします <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/20(水) 03:11:13.20 ID:mD9ZsIJwo<> 期限は7/21 00:00 迄

少しでも多くの投票をしてもらえると嬉しいです
もし回答が無かった場合or無いに等しい場合は
独断でひっそり物語進めていきます <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(秋田県)<>sage<>2011/07/20(水) 09:54:47.96 ID:yShJ4MRUo<> ぜんぶNoで。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 11:19:33.36 ID:bzwNWCiDO<> yes
yes
NO
NO
NO


期待して舞ってる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 11:37:10.89 ID:avRsdmjbo<> おつ
【1】NO
【2】YES
【3】NO
【4】YES
【5】YES
で <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 20:34:32.76 ID:e8za1XAfo<> 【1】NO
【2】YES
【3】YES
【4】NO
【5】YES <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 20:46:23.68 ID:WD7i78TIo<> 【1】NO
【2】YES
【3】NO
【4】NO
【5】NO <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/20(水) 20:54:53.84 ID:kmygm/Kso<> 【1】YES
【2】NO
【3】YES
【4】NO
【5】YES <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 00:08:26.67 ID:w7BGoDDwo<> 投票を締め切ります
みんなありがとう!
ぶっちゃけ独断でひっそり物語進める覚悟だったんで
嬉しい限りでござる

この回答を元に物語を進めていきます!
元ネタを知ってる人は唯がこれからどういう道を進むのか
お楽しみということで…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:08:39.71 ID:w7BGoDDwo<> ……答えよ……

……汝の妹が料理を作ると言っている……
……本来なら汝が料理を振る舞うつもりだった……
……汝の妹に料理を振る舞うと言えば妹は怒るだろう……
……それでも汝は料理を作るのか?……

唯(せっかく作ってくれるって言ってるんだから……)

唯「妹に料理を作ってもらいます」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:10:05.94 ID:w7BGoDDwo<> ……汝は欲しいものがある……
……だが所持金は無い……
……仲間が魔貨を分けてくれると言っている……
……その魔貨を汝は受け取るか?……

唯(せっかくくれるって言ってるんだから……いいよね)
  
唯「ありがたく頂きます」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:11:13.41 ID:w7BGoDDwo<> ……罪も無い少女が叱られている……
……少女は汝を見て助けを求めている……
……だが少女を助けている時間は無い……
……それでも少女を助けるか?……

唯「助けてあげたいけど……」

唯(叱られるってことはきっと必ず理由があるはず……
  そうでも思わないと……)

唯「助けません」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:12:03.09 ID:w7BGoDDwo<> ……汝は戦いの場に赴いた際……
……愛用している剣を忘れた……
……間に合わせの剣で戦えば数名の犠牲者で済む……
……取りに戻れば確実に大勢の命が失われる……
……汝は剣を取りに戻るか?……

唯(戻れば大勢の人が死ぬ……)

唯「間に合わせの剣で戦います」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:12:40.61 ID:w7BGoDDwo<> ……行方を共にしていた仲間が……
……病に倒れてしまった……
……汝に病がうつれば仲間は治るだろう……
……しかし一度病に倒れれば死と隣り合わせ……
……それでも汝は病に感染する覚悟があるか?……

唯「う………」

唯(放っておけば仲間が死んじゃう……
  かといってうつればあたしも……)

唯(どうすれば……決められないよ……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:13:36.95 ID:w7BGoDDwo<> ……どうした……

……答えぬというのか……

唯「……他に治す方法を探します!!」

……それが汝の答えか……

……汝が死を恐れているだけではないのか?……

唯「!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:14:34.11 ID:w7BGoDDwo<> ……よかろう……

……我が言葉を聞いた者よ……

……汝が歩む道は法と秩序か…混沌か………

……答えた言葉は真なる心の内……

……汝の天秤はすでに傾くことを得たり……

……迷うことなく進むがよい…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:15:27.76 ID:igwUVMbho<> 唯「どういう……」

ゴゴゴゴゴゴ……

壁は唯に質問を投げかけ終わると

不気味な言葉を残し消え去った……

唯「………」

律「唯…行こう」

唯「う、うん……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:17:06.79 ID:igwUVMbho<> ―――元老の間

プシューッ

梓「な………」

唯「澪ちゃん!?」

律「嘘だろ……」

律「澪ーーーーっ!!」

澪は驚愕の表情を浮かべていたが

決して動くことはなかった

元老「澪を追って来たか……唯よ」

唯「あなたが元老……」

元老「奴は石の像となり果てた……
    これが裏切り者の末路よ!」
   
梓「なんてことを………」

律「許せねえ……絶対ゆるせねぇ!!」

唯「ケルベロス……力を貸して」

バシュウゥゥ……ン

ケルベロス「こ、こいつは……まさか」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:18:17.70 ID:igwUVMbho<> 元老「貴様も葬ってやる」

元老はローブを剥ぎ取ると

背中には白い羽が……

律「て、天使!?」

ケルベロス「あぁ、それもただの天使じゃない……」
   
ケルベロス「ついてないぜ……よりによって
       天使長ミカエルのおでましか……」

ミカエル「罪深き人の子よ……地獄へ堕ちよ」」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:20:58.93 ID:igwUVMbho<> 大天使 ミカエルが 一体出た


律(澪……必ずカタキはとってやる!)

梓「負けない……こんなとこで終われない!!」

唯「澪ちゃん……あたしも決心がついたよ……」スラァ

律「よくも……よくも澪を!!」

ゴゥ……

律「……のやろおぉぉ!!アギラオ!」

ケルベロス「火炎の息をくらえ!!」

ゴオオォォ

ミカエル「ふん…魔力の無駄遣いだな」

ブワッ!!

律とケルベロスの炎はウリエルの羽ばたきにより

一瞬で消し飛んだ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:22:26.53 ID:igwUVMbho<> 律「くそっ!!」

ウリエル「ふははははは!!」

バキィッ!!

律「ぐえぇっ」

梓「律先輩!!……このぉっ!!」

ガキィ……ン

ミカエル「剣術で私に勝とうなど……笑止千万」

唯「たぁっ!!」

ガキィン!

唯「く……」

ミカエル「死ねぃ!!」ブンッ

唯「……っ!!」

梓「唯先輩!!」ダッ


ズバッ…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:23:40.33 ID:igwUVMbho<> 唯「あずにゃん!!!」

ポタ…… ポタ……

梓「だ、大丈夫ですか……唯先輩」

唯「あ……あずにゃん……目が……」

梓「まだ……右目が見えるから大丈夫です」

唯「…………」

ミカエル「そろそろ覚悟はできたか……」

ミカエル「まとめて地獄へ行くがいい!!」

ミカエル「マハザンマ!!」

キイイィィィィ ズゴゴゴゴ

梓「きゃああぁっ!!」

律「うわあああっ!!」

ケルベロス「うおおっ!!」

グシャァッ

律と梓は強烈な衝撃波で吹っ飛び

壁に勢いよく打ちつけられた
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:28:24.55 ID:igwUVMbho<> 律「な、なんて魔力だ………」

梓「………」

ミカエル「全員吹き飛んだか……」

ミカエル「!?」

唯「…………」シュウウウゥ

ミカエル「魔法が……かき消されただと?」

唯「…………」シャッ

ガキィ!!

唯「っっっ!!」ブン

ズバッ

ミカエル「ぐっ!……私に傷をつけるとは……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:29:28.98 ID:igwUVMbho<> 律「ゆ……い……」

律(あたし……死ぬのか……)

梓「………」

律「梓……」

………情けないわね……律………

律(………和?)

………ここで終わり?………

……律…梓……生きるのよ……

律「和……」

律「お……体が……動く!!」」

梓「ん……あれ……」

ミカエル「許さん……」

ミカエル「地獄に堕ち裁きの雷を受けよ!」

キイイイィィ  ボゴォッ

ミカエル「ぐはっ!………き、貴様ら…」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:31:12.31 ID:igwUVMbho<> 律「地獄がなんだって?」

唯「りっちゃん!あずにゃん!!」

梓「くらえ……!!」

パアアァァァ

梓「あああ!!メギドラオン!!!」

カッ――――!!

ミカエル「ぬ……あああ!!!」

唯「だああぁぁっ!!」ザクッ

唯はミカエルの胸に刀を突き立てた

梓「雷を受けるのは……」パチ……

律「そっちだぜ!!」ジジ…ジ……

律梓「マハジオンガ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:33:05.54 ID:igwUVMbho<> ……
………

ミカエル「わ……わが主よ…我を救いたまえ……」

ミカエル「この……者たちに……罰を……」

ミカエル「」

元老「よくやった……唯よ」

律「まだいやがんのか!」

唯「……!!」チャキッ

元老「我は……天使ガブリエル
    我はミカエルたちと共に人間を
    救わんとする神の御心に従い
    千年王国を創ろうとした……
    少なくとも我は神の御心に
    従おうとした」
   
唯「………え?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:34:50.91 ID:igwUVMbho<> ガブリエル「……だが出来上がったミレニアムは
       人間を支配するものになった
       神の言葉によれば千年王国が
       できてのち人々を導く救世主が
       現れるはずが……
       ミレニアムには現れなかった」
      
ガブリエル「救世主を待ちきれない大天使たちは
       自ら救世主を作り上げようとした
       こうして彼らの行いは神の御心と
       離れていったのだ……」
      

ガブリエル「じき澪にかかっている石の呪いも解けるだろう
       我は自分の信じる道を行く……さらばだ」
      
律(澪が生きてる……!!) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:36:54.22 ID:igwUVMbho<> ……
………

律「梓……」ビリッ

律はシャツの腕を破り

梓の左目を覆うように額に巻きつける

梓「あ、ありがとうございます」

唯「あずにゃん……あたしのせいで……
  ゴメンね……ゴメンね……」
  
梓「唯先輩の命が助かるなら左目の一つくらい……
  どうってことないです!」

梓はミカエルの一撃を左目に受け

痛々しい傷を負い…光を失った

ピシ…… シュウウゥ…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:39:09.03 ID:igwUVMbho<> 唯「!!」

律「澪……!!」

澪「っっっっ……?来てくれたのか……」

澪「元老は!?ミカエルは……」

唯「倒したよ……」

澪「そうか……ありがとう!みんな!!
  これで元老院が無くなって支配するものは
  無くなったけど……ミレニアム全体を
  動かす者もいなくなった……」
  
澪「この先……ミレニアムがどうなるのか……」

グラグラグラグラ……

梓「じ、地震!?」

―――イジョウジタイハッセイ!イジョウジタイハッセイ!―――

律「な、なんだ!?」

―――ホーリータウンニテハゲシイエネルギーエネルギーノ
    ヘンドウヲカンチ―――
 
―――イジョウジタイハッセイ!イジョウジタイハッセイ!――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:39:55.24 ID:igwUVMbho<> 澪「な、なんだ……何が起こったんだ!?」

澪「くそっ体が思うように動かないっ」

唯「澪ちゃん!無理に動いちゃダメだよ!!」

唯「あたしたちが行ってくる!!」

澪「すまない……頼んだ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:40:35.29 ID:igwUVMbho<> ―――ホーリータウン

……ち、ちからが……

……なんだこれ……

唯「ど、どうなってるの!?」

律「みんな倒れてく……」

男「な、なぁ……あの塔はまたセンターの仕業か?」

律「塔?」

梓「なに……あれ……」

唯「え?………あそこは……大教会があった場所…」

男「あの塔……地下から地面を突き破って出てきたんだ……」

律「唯!梓!地下世界だ!!」

唯「うん!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:41:48.06 ID:igwUVMbho<> ―――旧六本木

唯「なにも無い……」

律「おっかしーな……地図だとちょうどここの上が
  ホーリータウンのはずなんだ!!」
  
梓「ど、どういうことですかね」

長老「おぉ…そなたたちは……」

律「長老!なんでここに……」

長老「岩戸の封印が解けたと聞いたものでな……
    この目で拝みに行こうとしてたんじゃ
    おぬしたちこそなぜここに?」
   
唯「実は……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:43:31.83 ID:igwUVMbho<> ……
………

長老「ふむ……もしかしたらそれは魔王モロクの
   尻尾かもしれん」
   
律「しっぽ!?」

長老「しかしモロクは魔界にいるはず……
   次元を超えて地上を襲っているのかもしれん」
   
長老「上の世界を救うには……
    魔界へ行くしか道はなさそうじゃな」

唯「でも……魔界へ行ける大教会はもう……」

長老「おぬしたち何のためにピラーを持っとる……」

唯「!?」

長老「今何本もっておるのじゃ」

唯「いちにいさん……六本!」

長老「ほほぅ!……ではこれが最後の一本じゃな
   きんせいのピラーじゃ」スッ

唯「でも……これをどうやって……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:47:10.40 ID:igwUVMbho<> 長老「ここから西の方にアルターストーンという祭壇がある」

唯「あるたーすとーん?」

長老「ピラーを全て集め……七つの場所に捧げると
    魔界への扉が開くと言われておる祭壇じゃ」
   
長老「さぁ、行くがいい……」

唯「魔界……か……」

唯「りっちゃん……あずにゃん……」

律「ここまで来たら地獄でもなんでも
  付き合ってやらぁ!!」

梓「みんなを救いましょう!!」

唯「うん……うん!!行こっか!!」

唯「長老さんありがとーーー!!」


長老「……我々に光をもたらしてくれるのは
    お前さん達かもしれんな……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:48:13.00 ID:igwUVMbho<> ―――アルターストーン

唯「ん?……ピラーが光ってる!」

梓「……つきのピラーですね」

律「近づくと反応するのか!!
  よし!手分けして祭壇に置こう!」

……
………

律「よし……と」

律「こっちはオーケーだ!梓は!?」

梓「設置完了です!!」

唯「おーい!!」

梓「どうしましたーー!?」

唯「一本余った!!」

律「なにぃ!?」

……グラグラグラグラ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:48:48.58 ID:igwUVMbho<> 律「なんだ!?また地震か!?」

グラグラグラ

梓「あ!あれを見てください!!」

律「な、なんか地面から出てきたぞ……」

ゴゴゴゴゴゴゴ

唯「うわわわわ……」

律「なんだ……あの岩は……」

梓「あそこ……光ってますよ」

唯「!!」

唯「たいようのピラーが……反応してる!!」

律「あの光ってる場所に置けってことか?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/07/22(金) 23:52:05.13 ID:igwUVMbho<> ……
………

梓「これで魔界の扉が……」

律「一体どうなるんだろうなあたし達」

唯「……置くよ」コトッ

唯「……!?」

ズゴゴゴゴゴゴ……

唯「うわぁ!!」

律「す、吸い込まれ……」

梓「ーーーーーっ!!」

シュンッ……


地上に災いをもたらす原因は

センターでも地下世界でもなかった……

22XX年 某月某日 地下世界

この日、人類最後の望みとなる少女達が

人知れず異界の地へと旅立った



唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜
PROJECT2:地下世界!       完

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/23(土) 11:14:41.65 ID:2GhzoeQlo<> おっつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:31:29.13 ID:VdWVApkTo<> お前は天から落ちた。明けの明星、黎明の子よ。
お前は地に投げ落とされた。もろもろの国を倒した者よ。
かつて、お前は心に思った。
「わたしは天に上り 王座を神の星よりも高く据え 
 神々の集う北の果ての山に座し雲の頂きに登って
 いと高き者のようになろう」と。
 
しかし、お前は陰府に落とされた


墓穴の底に  

〜旧約聖書 第一イザヤ 第一四章一二節〜
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:32:28.63 ID:VdWVApkTo<> シュンッ……

魔界人「おや、珍しい……君達は人間か?」

唯「!!」

律「ここ……魔界か!?」

梓「みたいですね」

魔界人「イェソドの地へようこそ
      ここは君たちの言う魔界だ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:33:48.46 ID:VdWVApkTo<> 唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜
FINALPROJECT

第一三章 ヲワリノハジマリ! 


魔界人「どうやらここは初めてらしいな……
     魔界のことを教えてやろう」  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:37:31.21 ID:VdWVApkTo<>  
           【ケテル】
             
 
 
 
    【ビナー】       【コクマー】
   
 
【ゲブラー】             【ケセド】
 
        【ティファレト】
     
    【ホド】          【ネツァク】
 
 
          【イェソド】  
     
     
          【人間界】   


魔界には九つの地があり
それぞれ三つの回廊で結ばれている
ここイェソドは魔界の入口に当たり
マルクト……君ら人間の世界に通じている
またイェソドはイェツラー回廊で
ホド、ネツァク、ティフェレトと
結ばれている
ティフェレトからは
ベリアー回廊が出ていて
ゲブラー、ケセドに通じている
ゲブラーの向こうにアティルト回廊があって 
ビナー、コクマに行ける
さらにその向こうはケテルだ

魔界人「ここ魔界は『生命の樹』といって神の元へと至るために取るべき
     手段や過程を樹になぞらえて表したものを元に創られたらしい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:38:51.86 ID:VdWVApkTo<> 魔界人「そして東に見えるのがモロクだ……」
     モロクは体内に生体MAGを集め
     自らの体を燃やしている」
    
梓「な!?あれがモロク!?」

律「なんてデカさだ……」

唯「あたし達、モロクを倒しに来たの!!」

魔界人「何をバカな……モロクを倒すなど不可能だ」

唯「えぇ!?じゃあどうすれば……」

魔界人「ケテルへ行くしかないな……」

魔界人「モロクは魔界の王の命によって動いている
     ケテルへ行って……」
    
唯「行こう!!りっちゃん、あずにゃん!!」

律「おう!」

梓「ま、待って下さいよ〜!!」
    
魔界人「おい!!お前ら!!
     ケテル城にはあの御方が……
     殺されるぞ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:40:02.85 ID:VdWVApkTo<> ―――イツェラー回廊

梓「あれ……向こうから誰か来ますよ?」

魔界人「クソッ!なんだってんだ!!」

魔界人「お!あんたらもこの先に行くつもりだったのか!?」

魔界人「ティフェレトの門に鍵が掛かってて先に進めねえぜ!」
 
律「なんだって!?」    
    
唯「あの、あたし達ケテルってとこに行きたいんです!」

魔界人「……冗談だろ?ま、まぁ何しに行くかは知らんが
     鍵を探して扉を開けないことには
     先へ進めんぞ」
    
唯「鍵か……ありがとう!」


魔界人「あいつら……何者だ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:41:53.30 ID:VdWVApkTo<> ……
………
         ↑
←[ホド]  [ティフェレト]  [ネツァク]→
    

律「まずは鍵を探さないと……か」

梓「となると行けるのはホドかネツァクですね……
  どっちに行けば……」

唯「……ホドってとこに行ってみよう!」


―――ホドの街

梓「だ、誰もいませんね……」

律「なんだ?誰も住んでないのか?」

魔界人「おい!あんたらも早く逃げた方がいいぞ!!」

律「どうした!?なんだってんだ!?」

魔界人「ティアマットが来たがった!
     この街も終わりだ……」ダダッ
    
律「お、おい!!」

梓「ただごとじゃなさそうですね……」

ティアマット「お前らだな……」

唯「!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:43:21.43 ID:VdWVApkTo<> ティアマット「ほう…白髪のお前が……
        ルシファー様の言っていた人間か……」
       
唯「ルシファー……?」

唯(っっっ!!)ビクッ

……ヒトノコヨ……モオナジクタオスガヨイ……

唯「ルシファー……ルシファー!!!」

唯「ここに……この魔界にルシファーが……」スラァ

律「ゆ、唯?」

ティアマット「どれほどの力か知らんが
       所詮は人間……
       大した事はあるまいがルシファー様は
       手加減無用と言われた
       久々に全力で戦わせてもらうぞ!」

ゴゴゴゴゴゴガシャン!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:44:11.05 ID:VdWVApkTo<> 律「!!」

梓「唯先輩!!」

律と梓の目の前に鉄格子が立ちはだかる

ティアマット「一対一で勝負だ……」
       
       
邪龍 ティアマットが 一体出た

唯「……なんのつもり?」

ティアマット「本気でかかってこい……でなければ
       殺す……」
       
唯「だあぁぁっ!!」

ティアマット「遅い……」

ドゴッ

唯「ぐっ……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:45:01.35 ID:VdWVApkTo<> ティアマット「お前の本気はそんな程度か?
       それとも私には本気を出せんとでも?」
       
ティアマット「ならばこれではどうだ……」

シュルシュル…… ガシッ

律「うわわわ!!」

梓「律先輩!!」

ティアマットの尻尾が律に巻きつく

ティアマット「仲間の骨が砕ける音を聞きたいか?」

ギリ……ギリ……

律「ぎゃああああああ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:47:41.55 ID:VdWVApkTo<> 唯「やめてぇ!!」ダッ

ブンッ

ティアマット「だいぶ動きがよくなってきたな!!
       どれ……そろそろこいつには死んでもらうか」

ギリ…… ミシッ……

律「が……は……」

唯「!!」

唯「……ヤメロ ハナセ」

ティアマット「ようやく本気を出したか?」

ザンッ

ティアマット「な……なに……?」

唯「…………」シャッ

ティアマット「ーーーーー!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:48:32.28 ID:VdWVApkTo<> ……
………

ドシャッ

律「はぁ……はぁ……」

ティアマット「それでも人間……か?
       なんという強さ……手加減どころでは
       なかったぞ……」
       
ティアマット「」

ゴゴゴゴゴガシャン!!

梓「律先輩!!」

唯「りっちゃん!大丈夫!?」

律「なんとか……」

キラッ

律「ん……?おい、こいつ鍵もってんじゃねぇか……」

唯は門の鍵を手に入れた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:49:28.81 ID:VdWVApkTo<> 梓「あいつ……『ルシファー』とか言ってましたね」

律「唯……知ってんのか?」

唯「うん……昔からね……」

律「え?」

唯「あ!ううん……なんでもない!!」

唯「それより先を急ごう!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:50:13.55 ID:VdWVApkTo<> ……
………

ズズ……ズン……

唯「何の音?」

梓「あの建物から聞こえたような気が……」

律「……神殿?気になるな……見に行ってみようぜ!」

律「お……開いてる……」

ギイイィィィ

唯「なに……コレ……」

梓「龍……ですかね」

祭壇の上でかすかに胸を上下させている……

律「さ、さわらぬ神になんとやらだ……行こうぜっ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:51:19.21 ID:VdWVApkTo<> ……
………

律「なんか見えてきたぞ!」

梓「あれがティファレトの街ですね!」

「待ちなさい」

唯「へっ……」

「ふーん……あなたが唯ね……私はゴモリ―」

ゴモリ―「ちょっと付き合ってもらえるかしら?」

ヒヒヒーン!!

パクッ

ゴモリ―の乗っていた翼の生えた巨大な馬が

唯達の襟を掴む
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:52:35.49 ID:VdWVApkTo<> 唯「うわあああっ!!」

律「ちょっ……離せっ!!」

バサッ バサッ

ゴモリ―「あんまり暴れると……落ちるわよ」

梓「きゃああああ!!わ、私……高い所は……」

梓「」カクッ

……
………

バサッ バサッ

ブルルルルル……

ゴモリ―「さ、着いたわよ」


「やぁ、また会ったね」


唯「あ、あなたは……!!」



第一三章 ヲワリノハジマリ! 完


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:24:11.67 ID:VdWVApkTo<> 「ここで会うことになるとはね……ユイ・ヒラサワ」

唯「ルイ・サイファー……!」


第一四章 ケツイ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:25:43.37 ID:VdWVApkTo<> ルイ・サイファー「君が私の招きに応じてくれて
           光栄の至りだよ……」
         
律「招きだぁ!?」

梓「無理やり連れてこられたんです!」

ルイ・サイファー「……まぁよい、どのみち君たちは
           断ることはできなかったのだ……」
         
ルイ・サイファー「大魔王ルシファーの……」

パァァァッ

唯「!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:28:53.29 ID:VdWVApkTo<> ルシファー「……この私の招きを断ることはできないのだ」

唯「ル、ルシファー……」

律「こいつが!?」

梓「じゃあ今までアドバイスをくれたのは……」

ルシファー「待っていたぞ……久しぶりだなと言うべきか……」

律「ど、どういうことだ……?」

唯「りっちゃん……あずにゃん……」

唯「あたし達……
  いや、オリジナルのあたし達っていうのかな……
  昔…ルシファーと戦ってるの」

梓「え!?」

唯「百年以上前……あたし達はトウキョウを救うために
  いっぱい戦った……データディスクの記憶にも
  確かにこの魔王がいた……!!」
  
唯「あの時倒したはずなのに!!」スラァ

ルシファー「今は戦っている場合ではないのだ……
       ユイ・ヒラサワ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:30:26.96 ID:VdWVApkTo<> 唯「なにを……」

ルシファー「サタンが現れる……」

唯「サ、サタンが!?」

ルシファー「貴様らも見ただろう……
       セトが目覚めようとしているのを」

律「なんのことだ……」

梓「まさか!!……あの龍が?」

ルシファー「そうだ……セトはかつて倒されたサタンの半身で
       唯一神によって封印されていた……
       セトが完全に目覚めれば遠からずサタンが現れる」

ルシファー「唯一神の使い……『裁く者』としてな」

ルシファー「もしかしたらもうすでにサタンは……」

唯「………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:32:00.02 ID:VdWVApkTo<> 律「なんだ!?説明しろよ!! 
  サタンってのはそんなにヤバいのか!?」

ルシファー「サタンが現れれば……奴は裁きとして
       全てのものをこの世から消し去るだろう」
      
唯「え………」

ルシファー「お前達人間のみならず
       魔界に生きる悪魔と呼ばれてきた
       我らも等しく消されるだろう
       私は魔界の王……
       このまま何もせず
       死を待つわけにはいかぬ
       サタンに最後の戦いを挑もう
       そして何としても勝たねばならぬ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:33:19.45 ID:VdWVApkTo<> 梓「そんな……みんな…死ぬ……」

唯「ダメ……そんなこと絶対させない!!」

ルシファー「お前たちの力が必要になるかもしれぬ」

ルシファー「百数年前……私を倒したあの時の力が……
       しかしお前達は……」

ルシファー「まぁいい…ユイ、リツ、アズサ……
       お前達にサタンと戦う意志があるならば
       我がケテル城のこの場所で再び会おう」
      
ルシファー「お前達にはこれからある場所へ飛んでもらう
       自らの足でこの場所へ来るのだ…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:34:55.55 ID:VdWVApkTo<> ……
………

律「ん……どこだここは……」

「唯達ではないか」

唯「え!あなたは……じゃあここは…センター!?」

ガブリエル「センターであってセンターではない……
       ここは最上部『エデン』
       古の楽園と同じように作られている」
      
ガブリエル「澪がこの奥で唯達を待ってるぞ……」

唯「澪ちゃんが!?」

律「エデンだって?どうなってんだ……」

梓「い、行ってみましょう! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:35:56.79 ID:VdWVApkTo<> ……
………

唯「澪ちゃん!!」

律「澪! 体はもう大丈……」

澪「唯……ルシファーに会ったな」

澪「奴の言うことを聞いたんだな」

唯「な……なんでそれを」

澪「奴は平和な世界ができるのを
  邪魔するためまずミレニアムを
  破壊しようとしているんだ
  元老院のやり方は確かに行きすぎだったが
  ミレニアムのおかげで人間は生きのびることができた」
  
澪「そのミレニアムを破壊させるわけにはいかない
  これ以上の犠牲はもうたくさんなんだ……
  唯…私を助けてくれないか?」
  
唯「澪ちゃん……?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:38:42.25 ID:VdWVApkTo<> 澪「大魔王ルシファーを倒しミレニアムを建て直し 
  全ての人が平和にくらせる
  理想の世界『真の千年王国』を目指そう!」

唯「全ての人?
  平和にするためなら……
  地下に追いやられた人達は?」
  
澪「………」
  
唯「もうすぐサタンが現れるかもしれない……」

唯「そしたら……みんな死んじゃう!消されちゃうんだよ!!」

唯「なんとしても止めなきゃ……」

律「そうだよ澪!!消されてたまるかってんだ!」

梓「澪先輩も一緒に戦いましょう!!」

澪「残念だ……」

唯「!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:40:09.88 ID:VdWVApkTo<> 澪「唯達はどうやらエデンには
  いられない人間らしい……
  ここから出ていってもらう!!
  古のアダムとイヴのように
  楽園から追放されるんだ!!」
  
バカッ!!

……うわあああああああ!!……

シュゴオオオォォ……

突然床に穴が開き

唯達はセンターの外まで一気に滑り落ちた

唯「わぁっ!!」

律「ひえぇっ!」

梓「きゃああっ」

ドシン!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:41:02.15 ID:VdWVApkTo<> ……
………

律「くそっ!!」

唯「澪ちゃん……」

梓「澪先輩は……救う人を選ぶつもりじゃないでしょうか」

律「選ばれた人だけが行ける最後の楽園ってか……
  あいつ……何をするつもりだ?」
  
唯「サタンが現れたら……どうしよう……」

梓「戦いましょう!!」

唯「三人だけでかなうわけないよっ!!」

唯「………ルシファーの所へ行こう」

律「唯……お前まさか!」

唯「ルシファーと協力して…サタンに立ち向かうしかない!」

唯「ホントはこんなことしたくないけど……
  これしか方法がない!」
  
唯「みんなを救うためにはこれしか……」

律「わかった!……もう一度魔界へ行こう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:43:11.43 ID:VdWVApkTo<> ―――ティフェレト

律「ケテルまで遠いな……」

「戻ってきたな……」

唯「ルイ……ルシファー!ケテルにいるんじゃ……」

ルイ・サイファー「君達にお別れを言いに来たのだよ」

律「え!?」

ルイ・サイファー「これでお前達とは永遠の別れだ……
           なぜなら私がおまえの命を取る!
           ホーッホッホッホ」

律「こいつ……ルシファーじゃねぇ!!」

ルイ・サイファーは蛇にまたがった

魔王 アスタロトへと姿を変えた
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:44:28.39 ID:VdWVApkTo<>
アスタロト「のこのこ出てきおったな!!
      ルシファー様もこんなガキを
      ずいぶんと買い被ったものだ……」
      
アスタロト「愚かしいただの人間だ!
      愚かなる人の子にふさわしい死を
      私が与えてやろう!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:45:32.18 ID:VdWVApkTo<> 魔王 アスタロトが 一体出た


アスタロト「ホッホッホッ! 凍りついてしまえ!!
      マハブフーラ!」
      
律「にゃろっ! させるか!!
  マハラギオン!!」
  
最大級の氷と炎がぶつかり合い相殺される

唯「ケルベロス!!」

バシュウウゥゥン……

梓「たあっ!!」ガキィ

唯「あああっ!!」ガキィ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:46:36.81 ID:VdWVApkTo<> アスタロト「ホッホッホッ……所詮人間はこんなものか」

アスタロト「ハアァッ!!」

アスタロトの巨大な槍が唯と梓を弾き返す

唯「うわあっ!」

梓「きゃあっ!!」

ケルベロス「おっと」

ボフッ

ケルベロスは自らの背中をクッションにして

唯と梓をキャッチした
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:47:49.34 ID:VdWVApkTo<> ケルベロス「さぁ…どうする……あいつは強いぞ」

唯「あずにゃん……」ヒソヒソ

梓「えぇ!? 先輩に向かって!?」

唯「大丈夫!! その一撃に賭けてみる……」

ケルベロス「考えたな……」

アスタロト「何をコソコソと……」

キイイィィィ ズゴォ!!

アスタロト「ぬおおっ!!」

律「バーカ! こっちにもいること忘れんなよっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:53:04.53 ID:VdWVApkTo<> アスタロト「こしゃくな……」

唯「今だ!!」

ケルベロス「乗れ!! 唯!!」

ケルベロスは唯を背中に乗せ

怒涛の加速度で走り出す

梓「マハラギオン!!」

アスタロト「どこに向かって撃っている……
       気でも触れたか?」

唯「ケルベロス!!」

ケルベロス「あいよ」クルッ

ケルベロスはとっさに方向転換し

梓が放った炎の塊へ向かっていく <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:53:52.22 ID:VdWVApkTo<> 律「なーるほど……そういうことか!!
  あたしのも追加だ!! いけぇ!!」

ゴオオオオッ!!

唯「坤竜丸受け止めろおぉぉっ!!」

ゴウッ 

ケルベロス「飛べ!! 唯!!」ブンッ

アスタロト「なっ………!!!」

唯「ヒートウェイブだああああ!!」

アスタロト「ぐああぁぁぁ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:55:12.61 ID:VdWVApkTo<> ……
………

アスタロト「どうやら……ただの人の子
      ではなかったようだな……」
      
アスタロト「恐ろしい力よ……
      どうせならその力で私に元の姿を……
      美しき豊かな実りの女神イシュタルの
      姿を取りもどして……欲しか……」
      
アスタロト「」

シュンッ……

ルイ・サイファー「無事か?ユイ……
           アスタロトめ……
           まさかこの私に化けるとはな」

唯「ルシファー……」

ルイ・サイファー「姑息な騙まし討ちが通じる相手
           ではないと言ったのだがな……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:57:11.64 ID:VdWVApkTo<> 律「お、お前が仕向けたのか!?」

梓「どういうつもり!?」

ルイ・サイファー「お前達の力がどれほどのものか
          試させてもらったのだ……」
         
ルイ・サイファー「戦力にならんのでは困るからな……」

ルイ・サイファー「それにしてもアスタロトまで倒してしまうとは
          随分と強くなった……嬉しい限りだ」
         
唯「……?」

ルイ・サイファー「その力……ますます欲しくなった
          新たな再生のために私と共に進もう」
         
唯「ルシファー……あなたが今までしたことは許せない……
  けど…今はあなたと目的は一緒……」
  
律「あぁ……」

梓「ミレニアムを……地下世界のみんなを救わなきゃ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:58:58.84 ID:VdWVApkTo<> ゴゴゴゴゴゴ……

ルイ・サイファー「む……!!」

唯「な、何!?」

バゴォォォン!!

バサッ バサッ

律「おい!……あれってまさか……」

ルイ・サイファー「セトの目覚めを防げなかった……」

ルイ・サイファー「やはりサタンは復活するのか……」

律「最悪だぜ………」

唯「もう……あなたの力を借りるしかあたし達も
  方法が無いの!!」
  
唯「ルシファー……サタンを倒そう!!」

ルイ・サイファー「その言葉を待っていた……
          だが…セトが目覚めたということは」
         
ルイ・サイファー「サタンはすでにどこかにいるということだ」

唯「!!」

梓「そ、そっか……セトは
  もう半分の体を探して……」

ルイ・サイファー「では、ケテル城で待っているぞ……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/25(月) 00:00:35.81 ID:kRV+7Dk+o<> これまでに幾度と助言を与えてくれたスーツの男

ルイ・サイファーの正体は魔界の王 ルシファーであった

ルシファーはサタンの復活を示唆し

唯達をセンターの最上部『エデン』へと転送した

そこには『千年王国』の建設を決意した澪の姿が……

唯達が魔界へ戻ると

轟音とともにセトが復活した

サタンの復活は免れなかった

唯達はルシファーと協力し

サタンを討つことを決意する

唯達が見た『エデン』とは……

サタンの半身はどこかで復活を遂げたと言うが……?
         

第一三章 ケツイ! 完 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/25(月) 00:01:57.01 ID:kRV+7Dk+o<> >>490
間違った

×一三章 ○一四章
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<><>2011/07/25(月) 17:32:10.11 ID:VcFE68YOo<> おつおつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/27(水) 11:33:33.55 ID:Zj0aeZNso<> ん、分岐でロウは無しなのか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:40:59.99 ID:IX4mi7oVo<> 今回の投下でこのけいおん転生も終わりを迎えると思います

……ひっそりとw <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:42:43.15 ID:IX4mi7oVo<> 律「あともう少し……」

唯「あ……」

律「どうした唯?」

唯「あんな所にお寺がある……」

唯(なんだろ……胸がドキドキする)

唯「ね、ねぇ! あのお寺にちょっと行ってみようよ」

律「えぇ!? ここで寄り道かよっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:45:58.58 ID:IX4mi7oVo<> 最終章 アスヘノツバサ!!


―――ケセド寺院

魔界人「ここはケセドの仏殿
     迷える魂が救いを求めて集う場所……
     大日如来様は全ての魂を救われます」
    
唯「うわぁ〜……」

律「荘厳な空気だな……」

スゥ……

梓「ひゃあっ!! ゆ、幽霊!?」

律「はぁ? ……おわぁ!!」

唯「体が透けてる……」

男「あ? もしかして俺が見えんのか?」

男「ここに悪人でも救ってくれるって仏様がいるってんで
   きてみたんだが……」
  
男「あれ?……お前達どっかで会ったことあるか?」

梓「いや、無いはずですけど……」

男「まぁいいや……あいつの言う通りにやってたら
   ミサイルが飛んできてドカーンだぜ……参ったな」
  
スゥ……

唯「消えた……!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:47:43.59 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

「次の者……入るがよい」

律「やっと入れるよ……一体何があ……」

ヴィローシャナ「我は大日如来……我に祈る者は
          聖邪を問わず救いを与えん……」

律「ほ…仏……様」

唯「あたし初めて見た!!」

梓「それが普通ですよ……」

ヴィローシャナ「お前達は然るべき方法で生まれてきた   
          者ではないな」
        
唯「!! ……はい」

ヴィローシャナ「しかし我の救いを受け入れ得る者のようだ……
         自らの行いをわきまえよ」
        
律「は、はい!!」

梓「手を合わさずにはいられない……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:50:22.84 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

律「いや〜なんか……ありがたい気分になったな!」

唯「然るべき方法で生まれてない……か」

「ゆ、唯……?」

唯「え………」

律「和!!」

梓「和……さん」

和「どうして唯達がここにいるの!?
  ま、まさか……」

唯「和ちゃああああん!!」ダッ

スゥ……

唯「わわっ!!」ドテッ

和「よかった……みんな死んだのかと思った……」

和「私は死んだのよ……もうみんなの役には立てないわ」

梓「和さん……ごめんなさい……ごめんなさい!!」

和「梓……いいの……これも運命だったのよ
  あなたがなすべきことを成し遂げるまで
  死んだら許さないわよ……いい?」
  
梓「グス……はい!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:51:36.19 ID:IX4mi7oVo<> 唯「和ちゃん……こんなとこで会えるなんて……」

和「もう思い残すことはない……
  そうだ、あなた達に一つだけ役立てることがあったわ」
  
唯「なーに?」

和「あなた達に私の最後の力をあげる……」

和「未来に立ち向かう勇気を……」

パアァァァァ

唯「あったかい……」

和「もう一度あなた達に会えてよかった……」

スゥ……

―――さようなら……―――

唯「和ちゃん……ありがとう……」

律「行っちまったか……」

梓「………」

唯「行こっか……ケテル城に!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:53:23.97 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

唯「やっと着いた……」

律「しっかし不気味な門だな……
  なんで顔が付いてるんだよ」

「ここはケテル城」

梓「はい? 何か言いました?」

律「なにが?」

「ルシファー様のいる所だ」

律「かかか、顔が喋った!!」

右の門の精「ルシファー様は誰も通すなと命令された」

左の門の精「ルシファー様は誰もも通すなと……え?」

左の門の精「ルシファー様は
         こいつを通してもよいと言われるか?」

右の門の精「ルシファー様はこいつを通るのを許される」

左右の門の精「ルシファー様の命により
          おまえは門を通ることが許された
          今、城門を開けてやろう」
       
ギギギギギイィィィ……

右の門の精「ようこそ ケテル城へ」

左の門の精「ケテル城へ ようこそ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:54:02.83 ID:IX4mi7oVo<> ―――ケテル城

唯「広い……!!」

律「こんなとこに住んでるのかルシファーは!」

梓「魔界の王っていうぐらいですからね……」

律「とりあえず上を目指そうぜ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:55:23.54 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

魔界人「ここに人間が来るとは珍しい……
     この城にはルシファー様の信頼もあつい
     方々がおられる
     くれぐれも失礼のないよう……」
    
唯「ハァハァ…ま、迷ったんです……」

魔界人「は?」

唯「ルシファーがいる所へはどう行けば……?」

魔界人「様をつけろ!それならあそこの扉を開けて……」

律「だからいっただろ! あそこ怪しいんじゃないのって!」

梓「言ったのは私ですよ! 律先輩が勝手に進むから……」

唯「あ、ありがとうございます!」ダッ

魔界人「ば……! その部屋じゃない! 
     その部屋は……!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:59:23.63 ID:IX4mi7oVo<> ギイィィィ

ベルゼブブ「……誰だ? 
       ここを大魔王ベルゼブブの間と知って……
       お、お前らは!!」
      
唯「ベルゼブブ!!」

ベルゼブブ「誰かと思えば……お前達は……」

ベルゼブブ「あれから何年経っただろうな……
       見ての通り私は復活を遂げた
       ……魔王としてだがな」

律「唯……まさかこいつとも?」

唯「うん……ルシファーの手下…ベルゼブブ」

唯「本当は光の神だったんだって……
  でも、あの時りっちゃんが……」
  
律「あたしが?」

唯「あ、いや! なんでもない!!
 (この話はしないでおこう……)」
 
ベルゼブブ「ルシファー様から話は聞いている……
       まさかお前達も時を超えてこの世界に
       蘇るとは……」

唯「………」

ベルゼブブ「あの時は刃を交えたが
       今回は私もお前達に力を貸そう……
       我らの住む魔界の危機でもあるからな」

ベルゼブブ「さぁ、ルシファー様の元へ参ろう」

魔王 ベルゼブブが仲魔になった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:01:52.08 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

ルシファー「来たか……」

唯「ルシファー……」

ルシファー「私の言う通り自分の足で
       そして自分の意志でここまでやって来たな……
       お前には私が必要とするだけの
       力があるということだ」
      
ルシファー「ユイよ……
       やはりサタンの復活は近いようだ
       サタンが地上に現れ
       神の裁きを行えば地上のものは……
       全てが消えて無くなるだろう
       私にはエデンに立つサタンが見えた」
      
ベルゼブブ「ルシファー様……出陣の時でございます」

ルシファー「では……ユイよ
       共に行こう!
       我らが最後の戦いの道を!!」パチン
      
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

唯「きゃっ!?」

律「お、おわぁ!!」

梓「何事ですか!?」

ゴゴ……ゴ……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:04:15.44 ID:IX4mi7oVo<> ルシファー「今の地震は九頭龍の発動だ」

唯「くずりゅう!?」

ルシファー「絶大な破壊力を持つ
       生物兵器……と言えばわかるか?
       私は神に九頭竜を使い
       全てを破壊するよう命じられていたのだ……」
      
律「なんだって!?」

ルシファー「だがそれは昔のこと……例え神の言葉だろうが
       誰がそんなことをするものか
       私のすべきことは私の意志によって決まる
       よって……私は自分の意志で神に背く!!」
      
ルシファー「9本の頭全てを動かせば
       地上も魔界も全てが破壊される
       だから1本の頭を動かし
       センターを破壊させるのだ」

ルシファー「九頭竜を動かすには
       膨大なエネルギーが必要だ……
       とてもじゃないが魔界の人々から
       MAGを頂いただけでは足りん
       そこでモロクを使い人間界の人々にも
       力を貸してもらった」
      
律「そ、そういうことだったのか……」

ルシファー「だがその前に……私達はこの目で確かめて
       おかねばならないことがある」

ルシファー「行くぞ……!!」

唯「え!! ちょっ……ちょっとま……」

シュンッ……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:06:46.45 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

唯「ここは……」

律「センターじゃねぇか!! 
  おいルシファー!!一体どういう……」

ルシファー「声が大きいぞ……私はここにいる……
       ここから先はお前達だけで行け」
      
唯「澪ちゃん……」

唯「行こう……りっちゃん、あずにゃん」

―――センター管制室

唯「澪ちゃん!!」

澪「唯……お前達……どうやって!?」

律「澪!! お前一体何をするつもりだ!?」

梓「こんなの澪先輩じゃないです!」

澪「私じゃない……? 私とはなんだ……?」

唯「み、澪ちゃん……?」

澪「そう……私……」

澪「みんな……私は自分が何者なのか
  やっと分かったよ……
  何のためにこの世に生まれて
  何をするのか……そしてどこへ行こうと
   しているのか」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:07:44.84 ID:IX4mi7oVo<> 律「おい……何言ってるんだ澪……おい!!」

澪「ふふふ……(い、いやだ……!!)」

澪「私は今……真の姿を取り戻す…
  (唯! 律! 梓!)」ブルブル

唯「え…澪ちゃん……泣いてる……!?」
  
澪「見ろ……私の失われた半身がやってきた」
  (やめろ! やめてくれ!!)」

唯「!!」  
  
バサッ バサッ バサッ

梓「セ、セト!! ということはまさか……」

澪「ふふ……ふ……」

澪「ユイ……タスケ……」

唯「!? 澪ちゃ……うっ!!」

セトは澪の頭上に降り立ち

妖しい光を放ち澪の体に吸い込まれていく
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:11:16.00 ID:IX4mi7oVo<> 澪/サタン「私はサタン……」

唯「う……そ………」

澪/サタン「人間…そして悪魔を裁く者として
      神の命によりこの世につかわされて来た」
      
律「澪!! 目を覚ませ!!
  冗談だって言えよ!!!」
  
梓「そんな……澪先輩が……サタン……」

澪/サタン「ふふ……神の計画は動き始めた……」

梓「なんですって……?」

澪/サタン「ははははは!! 無駄足だったなお前達!!」

澪の体は青白い炎に包まれた

唯「澪ちゃん!! ………!?」

律「消えた!!」

ゴゴゴゴゴォォ――――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:12:44.77 ID:IX4mi7oVo<> 梓「な、なんの音ですか!?」

律「おい!! 外を見てみろ!!」

ルシファー「サタンめ……箱舟を使うつもりか」

唯「ルシファー!! どういうこと!?」

ルシファー「神が天使たちに作らせた……
       新世界を作るため選ばれた民を乗せる『箱舟』……
       遅かったか……サタンめ……箱舟で飛び立ち
       『メギドアーク』を使うつもりだな」
     
唯「え!?」

ルシファー「『メギドアーク』は神の裁きを実現する兵器だ
       あれが地上に放たれれば……
       あらゆる生命は死滅する」

ルシファー「神はミレニアムも地下も魔界も
       見捨てたというわけだ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:13:55.08 ID:IX4mi7oVo<> 唯「ダメ!! みんなを死なせなんかしない!!」

律「それよりも!! 澪が……
  澪がサタンってどういうことなんだよ!!」
  
ルシファー「説明している時間が無い!……行けばわかる
       じきにここは九頭竜が破壊するぞ」
      
ルシファー「ベルゼブブ!」

ベルゼブブ「はい、ここに」

ルシファー「箱舟へ乗り込むぞ! もちろんユイ達もだ
       力を貸せ……飛び立つぞ!!」
      
ベルゼブブ「はっ」

ルシファー「行くぞ……」

シュンッ……

唯達はルシファーとベルゼブブの魔力により

光に包まれ箱舟へと飛び立つ

唯達は箱舟へ向かう間

轟音の中、九頭竜がセンターを破壊するのが見えた
       <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:18:35.89 ID:IX4mi7oVo<> シュンッ……

ルシファー「ここが箱舟か……
       時間が無い……先を急ぐぞ!!」
      
―――箱舟

梓「え……唯先輩! 窓の外を見てください!
  ここは……」
  
唯「宇宙……!?」

律「澪がサタンだっただなんて……嘘だ!! 
   嘘だああぁぁっ!!」ガン
  
梓「澪先輩と戦わなきゃいけないなんて……」

唯「でも…サタンを止めないとみんな死んじゃう!」

唯「もう……終わらせたい……」

梓「唯先輩?」

唯「戦うのを……終わらせたい……」
  
ルシファー「我々の未来を賭けた
       決戦の時だ……覚悟はよいか」

唯「……みんな! 行こう!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:19:58.66 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

ルシファー「ここだな……」

「唯か? ……入れ」

唯「澪ちゃん!!」

プシューッ

ベルゼブブ「サタン!!」

ルシファー「ここまでだ……」

サタン/澪「魔王を従えてやってきたか……唯」

律「澪!! お前がサタンだっただなんて……!!
  どうして……」

律の目から大粒の涙がこぼれ落ちる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:22:17.54 ID:IX4mi7oVo<> サタン/澪「唯、律、梓……
       お前達もそうだが私はセンターの
       計画に従って造られた人間だ
       澪だった私が
       紬よりも
       律よりも
       梓よりも
       そして唯、君よりも優れていたのはなぜか?」
     
サタン/ 澪「……神は
       TOKYOミレニアムを見捨てていた
       今の人間がいる限り理想の世界は
       実現不可能だと知っていたんだ
       だから……メシア教徒や天使たちが
       理想世界『千年王国』を創ろうとしても
       神は救世主をつかわさなかった」
      
サタン/澪「センター元老院は現れない救世主を
       自分たちで造ろうとした
       それが『メシア・プロジェクト』……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:23:37.99 ID:IX4mi7oVo<> 唯「メシア……プロジェクト……?」

サタン/澪「プロジェクト5番目の人間
       『秋山 澪』、つまり私の
       能力は最も優れていたはずだった……」
     
サタン/澪「なぜなら私は……神につかわされた
       魂も一緒に体に宿った……
       救世主ではなく、『裁く者サタン』の魂が……
       神は澪の体を使いTOKYOミレニアム……
       大天使たち、人間、悪魔……     
       全てを裁かれようとしている」
     
     
サタン/澪「そして…最も強く、神に逆らう人間……
       平沢 唯
       君は本当は誰に造られたか知ってるか?」
      <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:24:47.00 ID:IX4mi7oVo<> 唯「え……? どういう……」

ルシファー「……私だ」

唯「ル、ルシファー……?」

ルシファー「正確にはユイ、お前だけは私が造らせた……
       いつか来るであろうこの時のために」

律梓「!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:26:34.14 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

ルイ・サイファー「ユイ・ヒラサワのDNAは?」

医者「はい、ここに」

目加田の曽祖父「よし……これで全員分採取した……」

ルイ・サイファー「ふふふふふ……」

目加田の曽祖父「近い将来……この者たちのデータが
           必ず役に立つ時が来る……」
 
目加田の曽祖父「そう言ったな? ルイ・サイファー」
 
医者「め、目加田博士……?」

ルイ・サイファー「あぁ……必ずくる」




……
………
 
目加田「……目覚めたか……
     君が神の僕となるか…
     悪魔の手先となるか…
     これは大いなる”賭け”だろう
     全ての人間の未来を賭けた……
     では君の名を自分の意のままに
     名乗るがいい」   

ルイ・サイファー(ユイ……ヒラサワ……)

唯「平沢……唯です」

ルイ・サイファー「唯か……良い名を選んだな…ふふふ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:30:11.96 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

ルシファー「ユイ……お前には特別な力がある……
       昔にお前と戦って私は感じたのだ
       だが……再生させてもオリジナルには敵わない
       そこで私の力をDNAに宿し
       博士に造らせた……」

ルシファー「神にも逆らい得るデビルバスター
       平沢 唯として……」
      

唯「そんな………」      
      
律「だから……時々信じられない力が……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:32:59.40 ID:IX4mi7oVo<> サタン/澪「唯……私は君を裁く
       君を裁かなければならないのは
       とても残念だ……君には新しい世界に
       行って欲しかった……だがもう遅い」

サタン/澪「う………」ブルブル

唯「澪ちゃん!?」

澪/サタン「ミンナ……ワタシヲ……
       モウ……ワタシ……アアアァ!!」

澪は頭を抱えて呻く

―――ミンナ………―――

澪/サタン「…………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:34:02.47 ID:IX4mi7oVo<> 律「み……澪?」

サタン「唯よ……偽りの救世主ども……
    ついにここまでやってきたか」
    
唯「!!」

梓「な………」   

サタン「だが、お前はここで
    最期を迎えるのだ
    自分の屍がメギド・アークで焼かれぬ
    幸運を喜ぶがいい……
    それとも世界と共に滅ぶのが望みか?」

ルシファー「サタンよ!メギド・アークは撃たせん!
       理想の世界を創るために全てを
       消し去るような真似は許さんぞ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:35:27.24 ID:IX4mi7oVo<> サタン「ルシファーか……
    九頭龍による真の大破壊という神から
    与えられた使命を忘れ何をしている
    よりによって人間の僕に成り下がるとは」
    
ベルゼブブ「貴様の好きなようにはさせんぞ……」

サタン「ベルゼブブまで……元は光の神だったお前が……
    堕ちたものだな」
    
ベルゼブブ「なんだと………」

ルシファー「私の行う破壊は
       悪魔を……そして人間を唯一神の支配から
       解き放ち新たな世界を生み出すためだ!
       かつて私が人間に知恵を与えたのも
       人間を自らに支配させようとしたため
       そして地上は人間の国となったのだ」
      
サタン「それがどんな結果を呼んだか……
     不完全な人間に知恵を与えたために
     彼らは暴力と破壊に明けくれた……
     それが貴様の狙いだったのか?
     ルシファーよ」
    
ルシファー「唯一神の手先ふぜいに
       私の考えは到底理解できん」
      
サタン「そうか……では……
    神の裁きを受け永遠に地獄へ落ちよ!!」
    
澪の体が青白い炎に包まれ

『裁く者』サタンへと姿を変える <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:38:02.93 ID:IX4mi7oVo<> 神霊 サタンが 一体出た

唯「澪ちゃんは……どこ?」

律「澪……澪おぉぉぉ!!!」

ルシファー「澪などもうこの世にいない!!目の前を見ろ!!
       こいつが『裁く者』サタンだ!!」
      
梓「ぐ……澪先輩……!!」

唯「ケルベロス……」

バシュウウゥ……ン

唯「もう……終わりにしよ?
  ………最後の戦いだよ!!」

サタン「地獄の業火に焼かれてみるか?」

サタンの口が青白く光った

ゴゥ……ゴバアァァァァ!!

唯「きゃああああ!!!」

ルシファー「ぐっ!! こらえるのだ!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:39:09.30 ID:IX4mi7oVo<> プス……プス……

律「あちちちち……」

梓「な、なんて力なの……」

唯「ここで負けたら……」スラァ

唯「たああ!!」ダッ

ルシファー「無に帰れ! サタン!!」チャキッ

サタン「はっはっは!! 力が溢れてくる!!」

ズドドドドドド

無数の雷が唯達を襲う

唯「あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

律「う………」

ベルゼブブ「つ……強い……」

唯「はぁ……はぁ……」ガクガク

サタン「倒れぬのか? しぶといヤツだ」

ルシファー「今こそ……力を解き放て……ユイ!」

ルシファーは唯の後頭部に手をかざす
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:41:12.82 ID:IX4mi7oVo<> ドク…… ドク……

唯「…………」

ルシファー「皆の者!! 立ち上がれ!!
       神の思い通りにさせてはならん!!」
      
律「ぐ……おおおおお!!」

梓「やって……やるです……」

唯「………」ダッ

パァァァァ

梓(あれ?……唯先輩の背中に……翼が見える?)

バシュッ

サタン「な……ん…だと?」

唯「サタン……裁かれるのは……
  お前だああぁぁぁ!!」
  
ルシファー「真のプロジェクトが発動したな……」チャキッ

ルシファー「裁く者に対抗し……人間を神の支配から解き放って
       本当の自由をもたらす者の覚醒……」ダッ
      
―――『M・PROJECT』――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:41:55.29 ID:IX4mi7oVo<> 律「梓!! やるぞ!!」

梓「はい!!」

律「くらえ……!!」

律梓「メギドラオン!!」

カッ―――――!!

サタン「ぬ……ぐ……おおお!!!」

ベルゼブブ「唯!! 頼んだぞ!!
        タルカジャ!!」
      
ケルベロス「乗れ! 唯! 加速するぞ!!」

ルシファー「はばたけ!」

ダンッ!!

唯「あああああああああああ!!!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:45:03.11 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

サタン「…神の裁きまで…退けて……
    い、一体どうするのだ……
    どこへ行くのだ……」
    
唯「明日………」

唯「みんなが希望を持って生きていけるような……
  『明日』に行くの」

サタン「ふふ……ふ……
    させるものか……」ガチャッ
    
サタン「」

―――ジバクソウチガサドウシマシタ―――

律「おい!! なんだこれ!!」

ルシファー「サタンめ……」

―――クリカエシマス
     ジバクソウチガサドウシマシタ
     イチジカンゴ二コノフネハハイキサレマス
     ジョウインハダッシュツポッド二ノリタダチニ……
   
唯「な、なんとかしないと……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:45:47.73 ID:IX4mi7oVo<> ―――汝ら……―――

ルシファー「!!」

律「な、なんだこいつは……」

突如唯達の目の前に現れたのは……

宙に浮く光り輝く玉を

円を作るように囲んでいる無数の顔だった

ルシファー「神の分霊『ツァバト』……まさか……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:47:12.51 ID:IX4mi7oVo<> ―――なぜ汝らがここにいるのだ?
   
    新しい世界を悪意と暴力で満たし
   
    破壊しないよう神を敬い従う
  
    より優れた人間を選び出したはず
  
    破壊と殺生をただ繰り返し
  
    邪教の技により悪魔を合体させ続ける
  
    罪深き者は死あるのみ!

ルシファー「まさか……この先に……」

唯「な…何事!?」

ルシファー「ユイ……どうやら戦いはまだ終わってないようだ」

ルシファー「この先へ進まねばならない」

律「時間が無いぞ!!」

ベルゼブブ「ルシファー様……ここは私が食い止めます……」

ルシファー「ベルゼブブ……」

ベルゼブブ「ルシファー様はこの先へ!!
       唯達も行くのだ!!」

ケルベロス「俺も付き合うぜ……」

唯「ケルベロス!?」

ケルベロス「行け!! 時間が無い!!」

ルシファー「すまない……行くぞユイ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:48:03.66 ID:IX4mi7oVo<> プシューッ

ケルベロス「唯……短い間だったが……
        楽しかったぜ……」」

ベルゼブブ「足を引っ張るなよ魔獣ふぜいが」

ケルベロス「言ってくれる……」
     
ベルゼブブ「ツァバトよ……お前の相手は
        この魔王 ベルゼブブだ」
      
―――悪魔よ……地獄へ堕ちるがいい――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:48:42.09 ID:IX4mi7oVo<> カンカンカンカン


唯達は先へ進む途中

箱舟に乗っていた人々が脱出したのだろう

幾筋かの光が窓から見えた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:51:44.95 ID:IX4mi7oVo<> プシューッ

―――悪魔の子よ―――

ルシファー「エロヒム!!」

そこには球体から炎を吹き出し

雷をまとった唯一神の分霊エロヒムが降臨していた

―――神の意に反して生み出され……
     悪魔を召喚して使い戦いに明けくれる
     おお…まさに悪魔の子よ!
     悪魔の子は悪魔の声を聞き
     悪魔の刃を手に我に刃向かうか……
     消えよ!
   
ルシファー「くっ! 戦うしかなさそうだ……」チャキッ

唯「く……!!」スラァ

律「なんだってんだちくしょう!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:53:07.52 ID:IX4mi7oVo<> 神霊 エロヒムが 一体出た


唯「はぁぁっ!!!」ダッ

ルシファー「ユイ! 気を付けろ!!こいつは……」

ピカァァァ

唯「か、体が……!?」

律「動かねぇ!!」

ルシファー「くっ……
       これが……『エロヒムの光』か!!」

梓「うぐぐ……!!」

―――裁きの雷に打たれよ! 悪魔の子よ!―――

唯「あああああ!!」

律「唯ーーー!!」

律「ぎゃああああ!!」

ルシファー「ぐぅっ! 万事……休すか……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:54:17.92 ID:IX4mi7oVo<> 梓「きゃあああああ!!……うぅ……」

梓(動け……動け!!!)

唯「う……うぅ……」

梓「動いてよバカぁーーー!!!」


ピクッ


梓「動いた!」

ルシファー「アズサ!」

ルシファー「エ、エロヒムの急所は……
       あの炎の中だ……」

梓「…………」

梓「あ、あああああ!!」チャキッ

―――私の呪縛を破るとは……―――
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:55:18.26 ID:IX4mi7oVo<> 律「おい、梓!! 何するつもりだ!!」

唯「あず……にゃん?」

梓「和さんに謝らなきゃ……」

梓(私……長生きできそうにないや……)

梓「唯先輩……律先輩……」

律「梓!!!」

梓「私のなすべきことを成し遂げます」ダッ

唯「あずにゃーーーん!!」

エロヒムの雷が容赦なく梓を襲う

だが……梓は倒れることなく

エロヒムに向かっていく <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:56:10.28 ID:IX4mi7oVo<> 梓「はぁ……はぁ………」

梓「ああああああっ!!!」バッ

唯「ーーーーーーー!!!!」

梓は剣を構えエロヒムの

燃えさかる炎の中へ消えていった……

バシュッ………

―――ぐっ……!? き、貴様……―――

―――このままでは……終わらんぞ―― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:57:16.92 ID:IX4mi7oVo<>
律「か、体が動く!!」

みるみるうちにエロヒムの体が膨張していく

ルシファー「いかん……爆発するぞ!!」

ボウッ……

ドシャッ

すると炎に包まれた梓が

エロヒムの中から飛び出した

唯「あずにゃん!!あ、あああ……」

梓「…………」グッ

律「梓!?」

梓「あれ……か………」

ガチャン!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:59:20.63 ID:IX4mi7oVo<>
―――キンキュウシャシュツソウチサドウ―――

―――ノリクミインハタダチニアンゼンナバショニ
     タイヒシテクダサイ―――

ルシファー「!! どこかに掴まれ!!
      宇宙の塵になるぞ!!」
     
―――あ、悪魔の子よ……死……―――

梓「……わ、私と……」ボオォォォ

唯「!!」

梓「私と一緒に地獄へ堕ちろっ!!!」ダッ

梓は再びエロヒムの炎へ飛び込んでいく

―――な……何を……!!―――

唯「あずにゃああああぁぁぁん!!」

―――シャシュツソウチ、サドウ―――

シュゴオオォォォ


梓「さようなら……唯先輩……律先輩……」

カッ――――――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:00:06.49 ID:IX4mi7oVo<> ズズ……ズン……

ルシファー「!!」

シュゴ……ゴ…………ゴ……ガシャン

射出装置のレバーには黒焦げになった

律のシャツの切れ端が引っ掛かっていた

律「梓……ばかやろおおおおお!!!!」

唯「う、うう……あずにゃん……
  うわあああああああ!!!」

ルシファー「見事だ梓……礼を言う……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:01:17.52 ID:IX4mi7oVo<> ―――誰だ? 我が分霊を倒したのは?
     我が元へ来て姿を見せよ

唯「!!」

ルシファー「やはり……この先だ」

プシューッ

律「誰もいない……」

そこには広い空間が広がるだけだった

ルシファー「唯一神よ! 姿を見せたらどうだ」

唯「え………」

唯達の目の前に巨大な顔が現れる

律「あ……あぁぁ………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:02:47.87 ID:IX4mi7oVo<> ―――我が名を称えよ
   
     我が栄光に満ちた並ぶ者無き
   
     名を称えよ
   
     ルシファーよ……
   
     ついにユイをともない
   
     我が前に現れたな
   
     我が命に反して九頭龍での大破壊を
   
     行わずセンターのみ破壊するとは
   
     かつての大天使としての誇りは
     
     微塵も残っていなかったようだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:04:36.99 ID:IX4mi7oVo<> ルシファー「大天使?神の奴隷に
       一体何の誇りがあるものか!
       私は自分のやりたい事をやる
       神の名のもとに命じれば
       誰でも従うとまだ思っているのか!
       もはや貴様の時代は終わった……」
      
ルシファー「神が造り、破壊し、再生する……
       神の手の上での繰り返しは終わりだ
       神無き未来は混沌のみかも知れん
       だが……真の再生はその中にある!」
      
唯「こんな酷いことが許されるなんて……」

唯「あたしは許さない!!」

唯「例え神様でも……あたしはあなたを倒して
  未来へ進む!!」スラァ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:05:45.46 ID:IX4mi7oVo<> ―――悪魔といい人間といい……
   
    所詮は我が手によって
   
    造られしもの
   
    汝らの刃は我に傷などつけられぬ
   
    では汝ら……我が雷に撃たれ
   
    地獄へ落ちよ!永遠の業火に焼かれよ!!

    悪魔よ! 悪魔と手を結んだ人間よ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:07:48.47 ID:IX4mi7oVo<> 神霊 YHVHが 一体出た


ルシファー「ユイ、リツ……ついに神すらも手にかける
       時が来た……覚悟はよいな?」

唯「覚悟なら……」

律「とっくにできてるぜ」

唯「…………」グッ

パアアアアァァ

―――悪魔の力か……そのような汚れた力で……―――

唯「終わりだよ………」ダッ

ルシファー「覚悟!! ……我が主よ!!」ダッ

律「いっけえええええええ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:08:57.82 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

……シュウウウゥゥ……ン

ベルゼブブ「」

ケルベロス「お……? 唯……
        終わった……の……か?」

ケルベロス「こっちは……おわった……ぜ……」

ケルベロス「もうなにも……聞こえ……」

ケルベロス「」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:09:45.31 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

ルシファー「ユイ……ご苦労だった……」ガクッ

唯「はぁ……はぁ……」

―――バクハツマデ アト10プン
     ジョウインハタダチニ……
   
律「おい! ここもそろそろヤバいぞ!
  早いとこ行―ザシュッ―っっっ……?」
  
唯「りっちゃん!!!」

突如空間から刃が現れ

律の体を突き破る
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:11:00.53 ID:IX4mi7oVo<> 律「なぁ……あたしの…体……
  なんだ………これ……」ドシャッ
  
―――許してなるものか……我に傷をつけるなど―――

ズ……ズゴォッ!!!!

ルシファー「―――っ!!」

唯「が………」

まばゆい衝撃波が

ルシファーの右半身と

唯の左腕、右足を吹き飛ばした
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:13:28.94 ID:IX4mi7oVo<> ルシファー「まだ……生きていたのか……」バタッ

唯「い……いあああ゛あ゛あ゛!!!」

唯は痛みのあまり

声にならない叫び声をあげた

―――泣き叫ぶのはまだ早い
   
     地獄に堕ちたのち
   
     永遠の苦しみを与えよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:14:36.68 ID:IX4mi7oVo<> ルシファー「ユイ……こっちへ来れるか……」

唯「ぐうう……!!」ズリ……ズリ……

ルシファー「私の……最後の……力だ……」

パアアァァ……

ルシファー「頼む……私達の……未来を……」

ルシファー「」

唯「はぁ……はぁ……」グググッ

―――それでも我に立ち向かおうというのか

     呪われし者よ………
   
唯「あずにゃん……りっちゃん……」

唯「和ちゃんにムギちゃんに……澪ちゃん」

唯「もしも……願いが叶うなら……」

―――今……翼が欲しい…!―――

唯「あたし……百年前の……あの頃のあたし……
  力を貸して……!!」ダッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:15:23.75 ID:IX4mi7oVo<> 唯「あああああああ!!!」

……行くのよ! 唯!!……

……唯! お前が最後の望みなんだ!……

……唯先輩……未来を………

―――裁きの雷に打たれよ!!―――

バシィィィ……ン

―――き……効かぬ……だと―――

唯「みんなあああああああああ!!!」

―――ぐあああ……!!――― <>  <>sage saga<>2011/07/28(木) 04:17:55.29 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

―――汝らの勝ちだ
   
     自らの創造物に敗れた創造主は
   
     このまま消え去ろう
   
     我が法の下動いてきた世界が
   
     混乱する様は見るに忍びない……
   
     覚えておくがよい
   
     頼るものすがるもの無く
   
     生きていけるほど人は強くない
   
     人が我に救いを求めるたびに
   
     宇宙の大いなる意志は何度でも
   
     我を生み出すであろう…………
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:18:49.54 ID:IX4mi7oVo<> 唯「…………」ドシャッ

律「ゆ…い………」

唯「りっちゃん……」ズリ…ズリ……

―――バクハツマデ アト1プン―――

唯「これで……終わりだね……」

律「あぁ……あたしたちもな……」

―――バクハツマデ アト30ビョウ―――

唯「りっちゃ……ん……」

律「んー……?」

―――10ビョウマエ―――

唯「ずっと……一緒に……いたい…よ……」
  みんな……と……」スッ……

―――9……8―――

律「一緒だよっ」グッ……

―――7……6―――

律は唯が差し出した手を

―――5……4―――

最後の力を振り絞って握った

―――3……2―――

唯「えへ……へ……」
 
―――1……―――

……あ り が と……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:20:09.02 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

男A「お……力が……力が入るぞ!」

男B「本当だ……一体何が……」

―――今 私の 願い事が―――

―――叶うならば 翼が欲しい―――

男A「なんだ……? 歌……?」

男B「どこから……」


将門「どうやら……終わったようだ」

ヒルコ「将門殿?」

―――この背中に 鳥のように―――
  
―――白い翼 つけてください―――

ヒルコ「この歌声は……!!」


メシア教徒A「そ……空を見るのです!!」

メシア教徒B「あれはもしや……箱舟が!?」

―――この大空に 翼をひろげ―――
  
―――飛んで行きたいよ―――

紬「!! ゆ……い」コー… コー…



ミュータント長老「ついに我々も空を仰ぐことが
           できるのか………!!」
         
―――悲しみのない 自由な空へ―――

―――翼はためかせ―――

ミュータント長老「唯よ………ありがとう……」


―――行きたい――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:20:45.84 ID:IX4mi7oVo<> ……
………

「あれ……ここは……?」

「行かなきゃ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:21:22.66 ID:IX4mi7oVo<> 唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜 完 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:23:15.60 ID:IX4mi7oVo<> おわり!

もしも
デビルバスター編
M・PROJECT編をもってけいおん転生3部作とし

唯の転生ストーリーをここに完結したいと思います

今までレスくれた方々
特に第1部からレスをし続けてくれた人
ありがとう
こんなどうしようもないSSでも
見てくれた人がいたんだと
本当に嬉しかった……

どこかの誰かがこのSSを見て
暇つぶしの一つにでもしてもらえたら
これ幸いです

じゃあ、寝る。

さようならー! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/28(木) 06:50:40.53 ID:sclV6PuRo<> あれ?憂は? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/28(木) 20:09:41.79 ID:YW460aeLo<> おつかれ〜 <> :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/29(金) 21:28:19.41 ID:tqy5KLZqo<> おつかれさま <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/30(土) 14:52:40.92 ID:DcsRta1Xo<> おつ <>