VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/10(日) 23:52:34.26 ID:lqxDXpyIo<>性懲りもなく続編ww
今回はけいおん×真・女神転生U
前々スレ
唯「けいおん転生!」憂「もしも?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308847594
前スレ
唯「けいおん転生!」〜デビルバスター編〜
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309265180
前作、前々作同様原作に全く忠実ではありません
けいおんのキャライメージを損ねる恐れがあります
さて、地味にひっそりといくかww
<>唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/10(日) 23:56:07.47 ID:lqxDXpyIo<> 憂「こんにちは!私、平沢 憂です!」
憂「前作で私がちょっとこの世を離れてる間……
お姉ちゃんが色んな時代に存在して
頑張っていたことを知りました!」
憂「今回は別の世界、もう一人のお姉ちゃんの物語……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/10(日) 23:57:16.12 ID:lqxDXpyIo<> ……起きろ!
岡本「おう!いつまでも寝てんじゃねぇ!
たまき!早く起きな!ぐずぐずすんな!」
岡本「お前がギターバトルトーナメント決勝戦まで
勝ち進むとはなぁ……」
岡本「あの日おまえはヴァルハラのはずれを
ふらふらしていたよな……」
岡本「ウチの事務所に連れてきて
お前はふと置いてあったギターに触れた……
わしは一目でおまえの力を見抜いたぜ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/10(日) 23:58:34.63 ID:lqxDXpyIo<> 岡本「試しにヴァーチャルライブを
やらしてみりゃあかなりの動員数
叩き出したのには驚いた」
岡本「その時の金はわしが出してやったんだ
ありがたく思ってるんだろうな?」
岡本「何も覚えてねえお前に
たまきと名前を付けて
使えるギタリストに育てるのは苦労した」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/10(日) 23:59:19.68 ID:lqxDXpyIo<> 岡本「今まで弟子にめぐまれなかった
わしにやっと運がめぐってきた」
岡本「お前が勝ってチャンピオンになれば
羽田のヤロウにもバカにはさせないぜ」
岡本「おっと、話が長くなったな……
…おい!わしの話がわかったか」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:01:30.45 ID:y4Xzc9QIo<> 私の名前はたまき
………らしい
というのも気が付いたら
ここヴァルハラエリアのはずれにいて
今目の前にいる岡本っておじさんに保護された
自分が何者で、どこから来たのか……
今も思い出せないの <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:02:49.38 ID:y4Xzc9QIo<> でもどういうわけか私はギターが弾けた
自分の名前すら思い出せないのに……
偶然にもこの岡本さんはギタリストを
養成する事務所を経営している
運よくギターが弾けた私は
ギターバトルに出場し勝ち抜くため
岡本さんの指導の下練習に励んでいた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:03:58.89 ID:y4Xzc9QIo<> どうやらそのバトルに優勝すると
[センター]というところの市民権を得ることが
できるらしい……
センターは選ばれた人間だけが
住むことの許される居住区
岡本さんは私が優勝したら便乗して
センターの市民権を得ようと企んでいた……
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:04:55.27 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「さっさとヴァーチャルトレーナーに入んな!!」
たまき「は、はいい!」ゴチッ
たまき「あいたっ!!」
岡本「…ったく、よくそんなんでヴァルハラをうろついて
悪魔にやられなかったな……」
岡本「ようし!たまき、用意はいいな……
さあ!始めろ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:06:04.89 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
歓声が聞こえる……
うねるような重低音のベース
ボディーブローのように襲い掛かるドラムのリズム
私は昂る感情を全てギターにぶつけ
アンサンブルの中に溶け込んでいく
もう少しでギターソロ……
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:06:56.64 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「よーし、そこまでだ」
岡本「たまき、お前ちょっと街のヴァーチャルライブハウスで
腕を磨いてこい」
岡本「これを持ってけ」
たまき(たったの200魔貨……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:09:31.74 ID:y4Xzc9QIo<> ―――ヴァーチャルライブハウス
ヴァーチャルガール「いらっしゃぁい!仮想空間であなたも
ヒーローよ!
とりあえず何しますぅ?」
たまき「あの…ギターでヴァーチャルライブに
参戦したいんですけど」
ヴァーチャルガール「ヴァーチャルライブは
音響装置や楽器のトラブルが
無い以外はホントのライブと同じなの!
客がシラケて会場が
盛り下がったらゲームオーバー
観客をノリノリにさせるのが目的よ!」
ヴァーチャルガール「レベルはどうしますぅ?」
たまき「じゃあ、LV1でお願いします!」
ヴァーチャルガール「50魔貨いただきまーす!こーんなレベル
楽勝よ!楽しんでってね!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:11:04.85 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
たまき「あ〜疲れたよ〜お腹空いたよ〜…」
男「おい!たまき!あんたを探してるヤツがいたぜ
どんなヤツかっていうと……」
たまき(あれ……なんか頭がボ〜っとする……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:12:30.68 ID:y4Xzc9QIo<> ……君たちの中で最も優れた力を持つのが彼女だ……
……彼女の名は君につけてもらおう…いいかね?………
たまき(うわああハダカ!すっぽんぽんだこの子!!)
たまき(スタイルいいなぁ……)
たまき「秋山……澪…」
たまき(!?) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:13:18.83 ID:y4Xzc9QIo<> ……秋山 澪が彼女の名か?……
……彼女の名が澪か………
男「おい!……おい!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:14:10.46 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「はっ」
男「おい、どうしたんだよ?
人の話はちゃんと聞くもんだぜ
あんたを探してるヤツは……
秋山 澪って名乗ってたぜ」
たまき(え!?…じゃあ今見たのはなんだったんだろう……)
たまき(まぁいっか!お腹すいちゃったよ……
事務所にかーえろっ) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:14:45.54 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「戻りましたー!!」
岡本「おう、帰ったか!」
岡本「ホラ、メシだ!冷めないうちに食っちまいな!」
たまき「わーい!頂きまーす!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:15:24.39 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「お前この頃よくボーっとしてるが
何か思い出してるのか?
だがライブ中はそんなマネすんな
ちょっとでもミスしたら終わりだからな!」
たまき「@☆З*ё!」モグモグ
岡本「食べるか喋るかどっちかにしろ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:16:15.08 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
岡本「体を休めるのも大事なトレーニングだからな…
ゆっくり疲れを取っとけよ」
たまき「うん!おやすみなさい」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:20:05.33 ID:y4Xzc9QIo<> 21XX年 TOKYO
かつて世界でも有数の一大都市として
名をとどろかせた日本の首都・トウキョウ
ながらく繁栄を極めたこの大都市も
核ミサイルにより徹底的に破壊しつくされ
挙句大洪水により大部分が水没した
トウキョウ大破壊後、隅田川の河口に建設された
メシア教の大聖堂カテドラルは
生き残った人々の支持と大資本を背景に
センターと名を変え、新たなトウキョウの中心部となった
やがてセンターは荒廃したトウキョウに
大規模な都市開発計画を施行
ヴァルハラやファクトリーといったエリアを作っていった
これらエリアの総称を“ミレニアム”と呼ぶ
ミレニアムの管理はセンターが行っており
司教がその指揮をとっている
使用通貨は悪魔が造りだしたとされる通貨(魔貨)である
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 00:21:37.19 ID:y4Xzc9QIo<>
トウキョウ大破壊から数十年……
荒野を耕し悪魔の群れと戦い
無数の生と死を繰り返しながら
人は生きのびていた……
だが頼るものすがるもの無く
生きていけるほど人は強くない
人は明日への希望を探した……
メシア教は救世主の降臨を説き
信じた人が集い街が出来た
かつて……
カテドラルと呼ばれた所に……
22XX年
かくしてトウキョウは
TOKYOミレニアムとなった
唯「真・けいおん転生!!」〜M・PROJECT編〜
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/11(月) 00:43:40.87 ID:RvMrBJV6o<> がんばれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:38:26.44 ID:y4Xzc9QIo<> 第1章 キヲクノカケラ!
岡本「おう、たまき!起きな」
たまき「すぴー」zzz
岡本「こいつの寝起きの悪さはピカイチだな」
岡本「あ、そうだ、アイスでも食べy」
たまき「アイス〜〜!!?」ガバッ
岡本「どわああ!!」
たまき「ふえ……アイスは…?」
岡本「こんなご時世にそんなもんなかなか手に入らん!!」
岡本「食べたかったらギターバトルに優勝してセンター市民権を
手に入れるんだな!」
たまき「なんだよ嘘か……」zzz
岡本「寝るなー!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:39:06.06 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
岡本「おうたまき、魔貨持ってんならヴァーチャルライブハウス
行ってこい!」
岡本「うちのトレーナーよりは少しはマシな
トレーニングができるってもんだ」
たまき「ふぇい……」
岡本「なんだその気が抜けた返事はぁぁ!メシ抜きにするぞ!!」
たまき「あいあいさぁ!!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:39:53.90 ID:y4Xzc9QIo<> ヴァーチャルガール「いらっしゃーい!今日は何しますぅ?」
たまき「あっ昨日と同じで!」
ヴァーチャルガール「レベルはぁ?」
たまき「じゃあ…今度はLV2でお願いします!」
ヴァーチャルガール「レベル2は100魔貨頂きまーす!
大丈夫よ!頑張ってね♪」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:40:40.50 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
たまき(あれ?控室?いつもならいきなりステージから始まるのに…)
たまき(お客さんの声も聞こえない……)
たまき(おっかしーなぁ)ガチャッ
たまき(!!……誰か向こうを横切った!)
たまき(気になる……追いかけてみよう!)ダッ
たまき(確かあそこのカドを左に……)
「やあ」
たまき「ひゃあっ!!……お客さん!ステージはあっちですよ!
ここは関係者以外…」
たまき(車椅子……)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:41:36.87 ID:y4Xzc9QIo<> 車椅子の男「私は客じゃないよ…」
車椅子の男「君に会うためヴァーチャルライブの
仮想空間に入らせてもらった
私の名は…STEVENとしておこう」
たまき「私に会うため?」
STEVEN「実は君に渡したい物があるんだ
それは私の作った……
悪魔召喚プログラムだ
間も無くある事件がきっかけで
ここ”TOKYOミレニアム”に
悪魔の群れが溢れ出るだろう
ミレニアムはずっと悪魔の出現を
抑えてきたがもう無理だね」
たまき「悪魔召喚プログラム!?私に悪魔と戦えって言うの!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:42:18.09 ID:y4Xzc9QIo<> TEVEN「悪魔がこの世界に入り込んでくるのは
もう止めようが無いんだ
悪魔の力を利用してゆかなければ
人間は生き残れないだろう
その時に備えて悪魔を使える力を
持つ者にこれを渡そうと思う」
STEVEN「君が何者か私は知らん
知ろうとも思わん
ただ力ある者と思われるが故に
このプログラムを渡すんだ
私の話がわかったかね?」
たまき「私に…そんな力が?でも私戦ったことなんか……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:43:35.73 ID:y4Xzc9QIo<> STEVEN「わかったかね?」
たまき「は、はい!」
STEVEN「よしよし、物わかりがいいね
悪魔召喚プログラムはアームターミナルに
インストールして君の事務所に送る
じきに届くだろう
大事に使ってくれたまえ」
STEVEN「君には期待しているよ
またどこかで会うことになるだろう
今後ともよろしく……ではまた」
たまき「あ、あの!!」
……もし……この通信を……
……受取っていたら……こちら…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:44:20.67 ID:y4Xzc9QIo<> たまき(まただ……頭が……)
……
………
男「彼女は知力に優れている……
彼女の名前をつけてあげなさい」
たまき「琴吹……紬です」
たまき(声が勝手に……!)
男「彼女の名は紬か……そうか」
……
………
……紬……す……
……琴吹 紬…です……
……今…アルカディア………
たまき(紬!?さっきのと同じ……
混線でもしてるのかな?)
たまき(もういいや……今日はトレーニングやめよう)
ヴァーチャルガール「もう終わるの?また来てね!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:44:59.39 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
たまき「昨日といい今日といい……疲れてるのかなぁ」
「これこれ、そこを通りし若者よ」
たまき「うわぁ!!……あれ?」
「こちらじゃ、そなたの左手の方向じゃ」
たまき「部屋の中から…!」
「わらわの前に立ち、わらわの声に耳を
かたむけるがよいぞ
さすれば 道は開けよう
さあ……中へ入るがよい」
たまき「は、はい…失礼します」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:45:33.56 ID:y4Xzc9QIo<> 占い師「そなたの迷い、悩みを
打ちはらい正しき道へと
導いてしんぜよう
そなた、ここへ来たのは初めてか?」
たまき「はい(こんなとこに占い師の人なんていたっけ?)」
占い師「では、 ロハで占ってしんぜよう」
たまき(いつもはお金取るんだ……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:46:14.09 ID:y4Xzc9QIo<> 占い師「うむ……うむむむむ
そなたの心の奥底に
1人の女性の名前が沈んでおる
その名前、思い出せるか?」
たまき「えぇ!?そんないきなり言われて……うぅっ」
たまき(頭が痛い……)
たまき(ダメだ……思い出そうとすると頭が……)
占い師「思い出せぬか……
ではその女性の名前、わらわが伝えよう……
その名前は………」
占い師「田井中 律じゃ
律という名前
ゆめゆめ忘れるでないぞ」
たまき「田井中 律…か……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:47:17.20 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
岡本「たまき!!お前今までどこで油売ってたんだ!!」
たまき「ひゃ〜ごめんなさーい!」
岡本「ったく、悪魔にでも襲われたかと思ったぜ」
たまき「心配…してくれたの?」
岡本「…ばかやろう!明日は決勝戦だぞ!!」
たまき「ああ!!そうだった!!」
岡本「あと1勝でお前はチャンピオンだ!
今日はもうゆっくり休みな」
たまき「うん!ありがとう岡本さん!
私……頑張るね!!」
岡本「へっ!早く寝ろってんだ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:48:39.66 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
……がなぁ…もう少しで……
たまき「んぁ………?」
たまき(岡本さん……まだ起きてたんだ…) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:49:13.69 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「あと1勝でチャンピオンなんだぞ〜」
岡本「お前も生きてりゃ……ぐっ…うっうっ」
たまき(写真見て……泣いてる……)
岡本「たまきよぉ………」
たまき(え!?)ガタッ
岡本「!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:49:59.18 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「あ……」
岡本「み、見てたのか?」
たまき「あ、いや、その……」
たまき「写真……たまきって……」
岡本「俺の娘だ」
たまき「娘……さん」
岡本「丁度お前くらいの年にな……」
岡本「悪魔に殺された」
岡本「ギターバトルのスタジアムに向かう途中にな」
たまき「そんな……じゃあ、このギターは!」
岡本「娘の形見だ……」
岡本「ギターバトルトーナメントに優勝することは…
俺の夢であり、娘の夢でもあるんだ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:50:45.36 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「俺は悪魔が心底憎い」
たまき「岡本さん……」
岡本「だが今更悪魔の野郎どもに復讐しようなんざ思わん」
岡本「娘もそんなことしたところで浮かばれねぇ」
岡本「俺は記憶を無くしたお前に娘と同じ名前を付けちまった……」
岡本「たまき……娘の夢を…叶えてやってくれ…頼む…」
たまき「岡本さん……私、絶対優勝する!
娘さんのギターで……優勝してみせるよ!」
岡本「たまき……」
岡本「とりあえずもう今日は寝ろ!」
岡本「それとな……パジャマの下くらい穿いて出てこいよ…
目のやり場に困るわい」
たまき「え?……きゃあっ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:51:16.37 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
岡本「おう、たまき…起きろ!!」
たまき「あ…おはよう!岡本さん!」
岡本「な……珍しく寝起きがいいじゃねぇか」
たまき「だって、今日は大事な日だもん!」
岡本「へっ……さぁ、早いとこスタジアムへ行くぜ」
岡本「たまき!!」がしっ
たまき「は、はい!!」
岡本「いいか、お前は上手い!必ず勝てる!!
俺の教えた事を守ればな」
たまき「うん!!……頑張ります!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:51:49.13 ID:y4Xzc9QIo<> ―――スタジアム
スタジアムの男「よお、岡本のおっさん!
おまえん所のギタリストを
連れてきたようだな……
ヘマしないようにな
客どもが頭にきて暴れるからな」
岡本「なんだとこの野郎!」
スタジアムの男「へへ…まぁまぁ落ち着け」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:53:19.05 ID:y4Xzc9QIo<> スタジアムの男「決勝戦はダンジョン・マッチだ
それぞれの入口から中に入り
ダンジョンを通って真ん中にある
ステージに向かう」
スタジアムの男「ダンジョンの中にはエフェクターが
いくつか置いてある
うまく拾えば有利に演奏できるだろう」
スタジアムの男「両方のギタリストがステージに上がったら
本当の戦いの始まりだ
客の投票が多かった方が勝ち…
ルールはわかったな?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:53:53.15 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「はい!」
スタジアムの男「じゃあたまき、上に行け」
岡本「ここまで来たらもう何も
言うことはねぇ!自分の力を信じろ!
お前は上手い!おまえは勝つ!
さぁ、行ってくるんだ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:54:37.28 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
ワアアアアァァァァ……
アナウンス「本日のメイン・イベント!
トーナメント決勝戦を行います!
チャンピオンを争うギタリストは……
キャサリン・サワコ!
……そして、たまき!
READY! GO!」
キャサリン・サワコ「お前が………」
たまき(うっ……頭が……こんな大事な時に!!) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:55:20.69 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
男「……彼女は君によく似ている……
力もほとんど同じ……
…彼女の名乗るべき名を
決められるかね?」
たまき「はい、中野 梓です」
男「彼は梓と名乗るのか…なるほど……」
……
………
キャサリン・サワコ「ちょっと!聞いてるの!?
スルーだけはやめて!こたえるから!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:55:58.82 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「あ……」
キャサリン・サワコ「ふふふ…よくここまで勝ち上がってきたわね
ほめてあげる……あなたの演奏を
そして……
悲しんでやるぜえええ
貴様のラストステージを!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:56:42.35 ID:y4Xzc9QIo<> ドラムのカウントが始まる……
たまきとキャサリンのアドリブバトル開始
キャサリン・サワコ「おおおお前ら会いたかったぜえええ」〜〜♪
ワアァァァァァァ
たまき(う・上手い!なんて正確な速弾きなの……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:57:09.82 ID:y4Xzc9QIo<> キャサリン・サワコ「どりゃあああああ」〜〜♪♪
たまき(ライトハンドタッピング!!)
キャサリン・サワコ「ガギグゲゴガギ」〜♪
たまき(歯ギター!!) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:57:39.01 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「負けない……負けてられない!!」
たまき「感情を音で表現するんだ!!」
たまき「震えるぞハート!燃え尽きるほどヒートぉ!!」♪♪♪ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:58:21.52 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
アナウンス「結果発表!!889対956票で……」
アナウンス「チャンピオンが決まった!
新チャンピオンは……
たまきだ!!
新チャンピオンは……」
キャサリン・サワコ「……あと1回勝てば……
私はチャンピオンになって…
センターへ行けたのに……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:59:02.90 ID:y4Xzc9QIo<> ―――新岡本事務所
岡本「まったくチャンプさまさまだなぁ
ジムも立派になったし……
これからも勝ち続けて稼いでくれよ!
勝ち続けりゃマダムからお声がかかって
お屋敷に招かれて……
うへへへ…マダム様……」
たまき(うぅ…昨日の岡本さんはどこへ……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 02:59:38.53 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「た、たまき!何見てやがる……」
おう、お前だってセンター市民に
なれるんだぜ!」
岡本「おっそうだ……お前宛に差出人不明の荷物が届いてたぞ」
たまき「荷物?」
……大事に使ってくれたまえ……
たまき(まさか……本当に!) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:00:45.16 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「お前宛に荷物なんて珍しいことも……
おい!それ……アームターミナルじゃねえか!
お前戦士にでもなるつもりか!?」
たまき(夢じゃなかったんだ……)
岡本「……ん?
おまえに客が来たみたいだな」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:01:30.12 ID:y4Xzc9QIo<> 「新チャンピオンホークはここかぁ!?
……あんたがそうか!!」
「私は田井中 律!センターから来たんだ!」
たまき「田井中……律?」
たまき「占い師!!」
律「は、はい?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:02:34.14 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「センターから来た姉ちゃんが
一体何の用だ?」
律「新チャンピオンにお願いがあって来たんだ!
人探しの手助けをしてくれ!
実は半年前センターで爆発事故が起きて……
その時の大混乱で小さな女の子が
1人行方不明になった……」
律「爆発事故は2人の科学者目加田と
花田が起こしたらしいんだ
2人とも事故の時に姿を消した……
私はすぐに女の子を探したんだけど
手がかりは全く無かったんだよ
ただ、2人の科学者のうち
花田の隠れ家がわかったんだ!」
律「それがヴァルハラのマダムの館
チャンピオンはマダムの館に
招かれるって言うじゃん!
だから私も連れてってよ!
他にマダムの館へ入る方法が無いんだ!!
お願い!私も連れてってくれ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:03:17.05 ID:y4Xzc9QIo<> たまき「で、でも……」
律「もうあんたしか頼れないんだよ!お願い!」
岡本「女がこれだけ頼んでるんだ……
聞いてやれや」
たまき「う、うん……わかった!律さん、一緒に行こ!」
律「あ、ありがとう!!」
岡本「お?また客が来たみてぇだな」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:04:03.15 ID:y4Xzc9QIo<> 男「あなたが新チャンピオンの
たまきさんですね
私はマダムの使いで参りました
マダムはぜひあなたにお会いしたいと
申しております
館までおいで下さい」
男「こちらがマダムからの
”招待状”でございます
なお付き添いの方は1人までです
悪しからず……
ではヴァルハラ北東の
マダムの館でお待ちしております」
岡本「どういうこった!?
マダムの館には
2人しか行けねぇってのはよぉ!!」
たまき「おおお岡本さん落ち着いて!」
岡本「まぁ約束は守らねぇとな……
早ぇとこ2人で行ってきな」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:04:30.49 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
律「さすがに道中丸腰じゃ危ないな……
たまき!身を守る物を買いに行こう!」
たまき「了解です!50魔貨しかないけど……」
律「しょうがない……私が立て替えるよ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:05:07.53 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
たまき「ど……どうかな?」
律「おーサマになってるじゃないか!」
たまき「でも…私銃なんて使ったことないよ……」
律「簡単だよ!ここをこうやって……」
たまき「ふんふん」
律「あとは狙いを定めて……」
たまき「ふんふ……」パーン!!
律「ぎゃああああ!!あ、危ねっ!!」
律「私を殺す気か!!!」
たまき「す、すびばぜん……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:05:58.12 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
たまき「ねね、律さんってさ……」
律「ははっ、[律]でいーよ!
さん付けで呼ばれるのには慣れてなくてさ」
たまき「ん〜呼び捨てじゃ私もなんか恥ずかしいなぁ……
じゃあ、律ちゃんって呼んでもいーぃ?」
律「律ちゃんか……好きに呼んでくれていいよ!」
たまき「えへ〜、律ちゃーん」
律「な、なんか恥ずかしい……」
律(こんな普通の女の子が本当にチャンピオンなのか……?)
律(そしてなんでアームターミナルを……)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:07:01.29 ID:y4Xzc9QIo<> 律「たまきはなんでまたヴァルハラで
ギターなんか弾いてるんだ?」
たまき「ん〜……わかんない!」
律「へ?」
……
………
律「そうか……じゃあ気付いたらヴァルハラにいたんだ……」
たまき「そうなの……このたまきって名前も岡本さんに
付けてもらったんだぁ」
たまき「昔の事思い出そうとすると頭がキーンって痛くなって」
律「思い出せるといいな……昔の事」
たまき「うん……あっ!あれがもしかして!」
律「あぁ、マダムの館だ!間違いない」
門番「”招待状”を持っているな……
あ、あなたが新チャンピオンのたまき様!
さあ!エレベーターへどうぞ!」
律「す、すごい待遇だな……たまき?おい!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:08:09.29 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
男「彼女は…君の……なのだ
…彼女にふさわしい名を
付けてあげたまえ」
たまき「真鍋 和です」
男「和か……良い名だ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:08:37.36 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
律「おい!…しっかりしろ!!」
たまき「ほぇっ」
律「急にぼーっとしちゃってどうしたんだよ!」
たまき「あ、ああゴメ〜ン!」
律「さっ行こう!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/11(月) 03:09:06.79 ID:y4Xzc9QIo<> ―――マダムの館
執事「これは新チャンピオン様……
よくいらっしゃいました
マダムがお待ちかねです」
執事「マダム…ただいま新チャンピオンが
いらっしゃいました」
執事の背後にあった緞帳が上がり巨大なモニターが現れ
煙草を燻らす女性の姿が映し出される
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:10:15.54 ID:y4Xzc9QIo<> マダム「私はこのヴァルハラを治める者
みなは私を”マダム”と呼びますわ
私はヴァルハラの事全てを
センターから任されていますのよ」
マダム「私達が開くコロシアムやカジノに
人々は群がり……その場限りの快楽に
身を委ねています
そしてヴァルハラは平和に栄え
人々は争う事もなく楽しむ……
良い事ではありませんか
私は今のヴァルハラは
望ましい姿だと思っていますわよ
これをご覧なさい」
モニターの映像がマダムから巨大な建設物へと変わる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:12:00.03 ID:y4Xzc9QIo<> マダム「これがミレニアムを管理し
治めている”センター”ですわ
センターはミレニアム全体の
管理体制の強化を目論んでいますの
しかし私はヴァルハラをこれまで通り
自由なエリアにしておくつもりですわ」
マダム「…ところで困った事が起こりました
私の所で使っていた科学者が
逃げ出してしまったのです
彼は魔界との入口を開けて地上に
多くの悪魔を召喚するつもりですわ」
マダム「あなたを私の館に呼んだのも
彼を探し出し、連れ戻してもらいたいから
なのです……よろしいかしら?
彼の名は花田……」
律「花田だって!?花田はここにいるんじゃなかったの!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:13:34.43 ID:y4Xzc9QIo<> マダム「そう…花田はスラム街に
逃げたらしいのです
頼みましたわよ、たまき
ああ、そうそう……
あなたに私のペットを
貸してあげましょう」
マダム「ケルベロス、いらっしゃい」
たまき「うわわ!おっきい犬!!」
マダム「魔獣ケルベロスがあなたに
力を貸します
きっと役に立つでしょう
ケルベロス……たまきに
ご挨拶しなさい」
たまき「ねーねー律ちゃん立派な犬だねぇ」
ケルベロス「お前が新チャンピオンのたまきか」
たまき「うお!律ちゃん!犬が喋ったよ!これは一大事!」
ケルベロス「低レベルの人間は相手にしないが
マダムの頼みだ……ついていってやるよ
今後ともよろs」
たまき「よーしよしよし!お手!ワンちゃんお手!!」
ケルベロス「………」
たまき「あっおやつに食べようと思ってた干し肉!食べる?」
律「おいたまき…いい加減に」
律「あ、食べた」
律「お手どころかチ○チンまで……」
マダム「では頼みましたわよたまき」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:14:18.64 ID:y4Xzc9QIo<> ―――スラム街
ケルベロス「そっちじゃない!右だ、右へ行け」
たまき「へーい……」
ケルベロス「お前真性の方向音痴だな」
たまき「う…(図星)」
ケルベロス「右へ行って奥の階段だ!
この下の階から匂ってくるぞ」
律「使えるナビだな!」
たまき「ケルナビだね!」
ケルベロス「貴様ら……」
ケルベロス「この部屋だ、この部屋に花田がいる」
律「花田……たまき!行こう!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:15:27.13 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
花田「貴様ら!ここは大天才科学者
ドクター花田様の研究所だ!入るな!
今大事な所なのだ!」
律「花田!お前をセンターに連れ戻す!」
花田「おれのような大天才はだな
自由に研究させるべきなのだ!
センターの奴らもマダムのババアも
そこが全くわかっとらんから俺は
1人で研究する事にしたのだ!!」
花田「魔界へのトンネルができたのだぞ!
今までの面倒なやり方はおさらばだ!
これからは悪魔を呼び放題!」
たまき「ええ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:16:21.75 ID:y4Xzc9QIo<> 花田「まずは次の品々を揃える
最初に”わらうにんぎょう”
つぎに”なくにんぎょう”
さらに”おこるにんぎょう”
そして最後に”おどるにんぎょう”
この霊力に満ちた4体を現界と
魔界が近づいている場所に置く……
そうすれば魔界への入口が開くのだ!
見よ!!」
魔界の入り口が開く……
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:17:20.52 ID:y4Xzc9QIo<> 花田「さあ、メルクリウスよ!
俺の邪魔をするこいつらを
殺してやれ…れれれ…
こここ……
…殺すのは…俺じゃ…ないよ…」ドサッ
悪魔の姿が具現化していく
ケルベロス「ふん、相手してやるか」
たまき「ひ、ひええええ」
律「たまき、下がってろ!!」パン!パン!
律「しまった!外したか」
律「たまき!!危ない!!」
メルクリウスはたまきめがけて猛然と突進する
たまき「きゃあああ!!……あ」
たまき(頭が……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:17:58.48 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
気が付くと私はアタックナイフを手にして
立ち尽くしていた
目の前には
八つ裂きにされたメルクリウスの死体……
ケルベロス「こりゃ驚いたな」
律「たまき……お前……」
たまき「へ?……きゃあっ!!」カランッ
たまきは何色ともとれぬ血液が付着したナイフを投げ出す
律(なんだあの尋常じゃない戦闘能力は……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:18:49.84 ID:y4Xzc9QIo<> ケルベロス「なかなかやるじゃないかたまき……
気に入ったぞ」
たまき「私……私……!?」
律「と、とにかく無事で良かった!」
祭壇には花田が使用した4体の人形があった
律「この人形は回収しよう!誰かがまた変な気を起こしても
困るからな」
たまき「そ、そうだね!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:19:43.04 ID:y4Xzc9QIo<> ―――マダムの館
執事「お待ちしておりましたたまき様……
ただいまマダムをお呼びします」
ケルベロス「ではお別れだ
花田は連れ戻せなかったが
おまえなかなか強かったな
気に入ったぜ……
いずれまた会おう」
ケルベロスは去って行った <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:20:29.22 ID:y4Xzc9QIo<> マダム「たまき、ご苦労さまでした
あなたなら花田を連れ戻して
くれると思ったのに…残念だわ」
マダム「ところであなたにお客様が
いらしてるの
センターからの使いの方よ」
たまき「お客??」
?「君が新しくチャンピオンになった
たまきか……
思い出すんだ!自分の名前を!
君の名は……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:21:17.84 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
男「……目覚めたか……
君が神の僕となるか…
悪魔の手先となるか…
これは大いなる”賭け”だろう
全ての人間の未来をかけた……
では君の名を自分の意のままに
名乗るがいい」
「ユイ……ヒラサワ」
唯「平沢……唯です」
男「唯か……良い名を選んだな…ふふふ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:22:00.19 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
?「……唯!
どう?思い出した?
唯……私は秋山 澪
ずっと…君を探していたんだ」
澪「元々君はセンターの人間なんだよ、唯……」
唯「私が……センターの人間?」
律「な、なんだってえ!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 03:22:47.42 ID:y4Xzc9QIo<> 澪「そして律……
あなたにもセンターへ戻れという
命令が出ている
2人ともすぐセンターに来てもらいます」
マダム「驚いたわね……
あなたがセンター市民だったなんて……
それならわざわざスタジアムで
バカな真似ををしなくてもよかったのに」
マダム「あなたはこんな所にいる人ではないわ
さあ、早くセンターへお行きなさい」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/11(月) 03:23:40.89 ID:y4Xzc9QIo<> たまき、いや、唯は自分の名前を思い出した
だが、蘇った記憶は完全ではなかった
唯は失った記憶の断片を求めるかのように
センターへと向かう
第一章 キヲクノカケラ! 完
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:37:54.74 ID:y4Xzc9QIo<> ―――センター管制室
律「司教!戻って参りました」
司教「2人揃って来ましたね
2人共帰ってきたと言うべきですか」
唯「帰ってきた……」
唯はその言葉に違和感を覚えた
司教「とにかく無事で何よりです
この”市民IDカード”は
唯、あなたの物です
やっと本来の持ち主に渡せます」
律「良かったな唯!これで晴れてセンター市民だぞ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:38:37.73 ID:y4Xzc9QIo<> 第二章 ワタシハメシア!?
司教「さて、律……
輝けるテンプルナイトが勝手に
センターの外へ出てはいけませんね
奥でわけを聞きましょう
誰かヒロコを連れていって
あげなさい」
律「!?ちょ……やめろっ離せ!」
唯「律ちゃん!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:40:15.35 ID:y4Xzc9QIo<> 律「唯!!…いろいろ助けてくれてありがとう!
女の子が見つけられなくて残念だけど……
いつかまた会えたらいいな!」
テンプルナイト「ほら、行くぞ!」
律「うるさいな!わかってるよ!」
律はテンプルナイトに連行されていった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:41:51.96 ID:y4Xzc9QIo<> 司教「唯よ……よくぞ戻ってくれました
あなたはセンターからさらわれた時
目加田に記憶を消されました
本来自分が行うべき事もあなたは
覚えていないようです」
唯「さらわれた?行うべき事??」
司教「唯、あなたは救世主となるのです
メシアとなる定めを背負って
生を受けたのです
あなたの素晴らしい力は
人々を救うためにあるのです」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:43:56.06 ID:y4Xzc9QIo<> 司教「我々はかつてトウキョウと呼ばれた
この地に”ミレニアム”を作りました
荒れ果てた世界で人々を救うため
人々が永遠に平和な日々を送れる
千年王国を現実のものとするために……
そして我々のミレニアムが
真の千年王国となるためには
我々を導くメシアが必要となりました」
司教「そこへ生まれてきたのがあなたです
あなたこそ神が救世主として
我々につかわされた御方なのです
神はまたメシアたるあなたにふさわしい
パートナーもつかわされました」
唯「私が……嘘……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/11(月) 23:48:17.85 ID:y4Xzc9QIo<> 司祭「和…お入りなさい」
唯「!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:50:00.68 ID:y4Xzc9QIo<> 和「お帰りなさい、唯……
と言ってもあなたは覚えていないのね」
唯「うん……何が何だか」
和「かわいそうに……
でもこれからは私がついていて
あげるわ
少しずつ思い出していけばいつか
元の唯に戻れるはず……」
唯「あ、ありがとう」
司教「唯よ……
ホーリータウン・エリアで大変な事が
起こっています
キングフロストがエリア全てを凍らせ
バジリスクが毒ガスを撒き散らし
多くの人々が死んでいます
ホーリータウンを人々をお救い下さい
センター西の入口から
ホーリータウンに入れます」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:52:12.04 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
和「唯、名前以外に何か思い出した?」
唯「んーとね……よくわかんない」
和「悪魔との戦い方は?」
唯「私今まで戦ったことなんか……あ!」
唯「スラム街で悪魔にやられそうになって……
もうダメだ〜!って思ったら頭がボーっとして
気が付いたら私…悪魔をやっつけてたみたい……」
和「そう……(戦闘能力は失ってない…か)」
唯「あとは……アイスが好き!」
和「ふふ……それは変わってないのね」
唯「そうだ!ちょっと寄りたい所があるの!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:53:17.84 ID:y4Xzc9QIo<> ―――岡本事務所
岡本「おう!たまき!戻ってきたか!」
岡本「ん?そちらの姉ちゃんは?」
和「センターのテンプルナイト
真鍋 和と申します」
唯「岡本さん!あのね……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:54:39.84 ID:y4Xzc9QIo<> ……
………
岡本「そうか……
たまき……いや、唯っていうんだっけか
お前元々センターの人間だったんだな」
唯「うん……そうみたい」
岡本「まさかお前がなぁ……
悪魔を退治しに行くなんてよぉ」
岡本「もうここはお前のいるところじゃねぇ……
早いとこホーリータウンへ行きな!」
唯「岡本さん……今まで…あり」
岡本「うるせぇ!早く行け!!」
唯「うぐっ……うぅ……」
和「唯……そろそろ行くわよ」
唯「うん……」
和「では、失礼します」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:56:18.14 ID:y4Xzc9QIo<> 岡本「唯!!……いや、たまき!!」
唯「!?」
岡本「お前が誰だろうが……俺の中でお前はたまきだ
いいかたまき……絶対死ぬんじゃねえ
悪魔なんかにやられるな……
またそのマヌケなツラを見せに来い…いいな!」
唯「うん…!絶対戻ってくるよ!!
たまき……行ってまいります!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/11(月) 23:57:02.89 ID:y4Xzc9QIo<> ―――ホーリータウン
テンプルナイト「センターから話は聞いています
どうぞお通り下さい」
プシューッ……
ドアが開くと冷気が流れ込んでくる
唯「さ……さぶいでござる……」
和「キングフロストが街全体を凍らせたからよ
さあ、大教会へ向かいましょう」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:01:34.77 ID:B8pxEjsjo<> ―――大教会
唯「さーぶーいー!!ねぇ和ちゃん帰ろうよ〜」
和「あんたここに何しにきたのよ!」
唯「なんで和ちゃんは平気なの〜?」
和「あぁ、私なら保温機能付きのインナーを着てるから…ほら」
唯「ちょ……和ちゃんだけズルい!!」
バサッ バサッ ズシン!!
唯「おわぁ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:02:21.44 ID:B8pxEjsjo<> 和「バジリスク!!」
和「こいつが毒ガスをばら撒いた元凶よ!
唯!このガスマスクを付けて!!」コーホー
唯「また和ちゃんだけ……」
グルルルル……
バッ!!
唯「!!」
バサッ バサッ……
唯「逃げちゃった……
このマスクが怖かったのかな」コーホー
和「そんなことあるわけないでしょ!」コーホー
和「キングフロストを倒すのが先決ね」コーホー
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:03:09.64 ID:B8pxEjsjo<> ……
………
唯「ここも開かないよ〜」
和「ほとんど凍結してるわね……」
唯「はぁ……ん?…和ちゃん!!床を見て!!」
和「冷気の流れが見える……?
唯、これを辿って行くわよ!」
和「この部屋ね……んんん!!」グッ
ガリガリ……ゴゴ……
和が力を思い切り込めると
少しずつドアが開いていく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:04:23.77 ID:B8pxEjsjo<> キングフロスト「ヒイイホオオォォ!!」
キングフロスト「おいらとってもゴキゲンだよ
なんたって好きなだけ凍らせて
いいんだもんねー」
和「そこまでよ!」
唯「ぶぇっくし!!!」
唯「は…鼻水が凍ったでござる……」
キングフロスト「なんだー邪魔しに来たのかー?
凍らせてやるー!ヒーホーー!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:05:29.05 ID:B8pxEjsjo<> キングフロスト「ヒーホー――!!」ヒョオオオォォ
和「唯!よけて!!」
唯「とっとっと!!」ゴロン! カランッ
唯「あっ!ナイフが……」
ピキピキ……
唯「凍っちゃった……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:06:42.67 ID:B8pxEjsjo<> 和「これを使って!」バッ
唯「ほっほえっ」パシッ
和「見ての通りあいつの弱点は[火]よ!
その石には火の魔力が込められてるわ!
隙をみてあいつに投げるのよ!」
唯「わかった!!」
和「私が引き付ける!」
和「マハザン!!」
キイィィ……ブワッ!!
衝撃波が氷を砕きながら
キングフロストに向かっていく
唯「すごい!和ちゃん魔法使えるんだ!!」
ボゴーン
キングフロスト「あいたー!!い、痛いホー!!
でも……へっちゃらだホー!!」
和「あんまり効いてない……か」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:07:57.03 ID:B8pxEjsjo<> キングフロスト「もう怒ったホー!お前から凍らせてやるー!」
ズン… ズン…
唯(今だ!!)
唯「てーい!!」ブンッ
カッ! ゴオオオオ
キングフロスト「うわちゃちゃちゃ!!あっちぃホー!!
体が溶けちゃうホー!!」
和「唯ナイス!!砕け散れ!!」
和「マハザン!!」
キイイイィィ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:08:45.14 ID:B8pxEjsjo<> ……
………
キングフロストが消滅すると
街を包んでいた冷気が収まった
唯「ふぃ〜……」
和「助かったわ唯……ありがとう」
唯「いや〜そんなことないよ〜」
唯「もうこのナイフ……使えないや」
和「センターに戻れば武器を研究してるラボに剣があるわ」
和「一旦外へ出ましょう」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:09:58.47 ID:B8pxEjsjo<> プシュー……
和が大教会より外に出ると
目の前にバジリスクが待ち構えていた
和「しまっ……」
ゴバアァァァ
和「うっ!ゴホッ!!ゴホッ!!
か・体が痺れ……」
唯「和ちゃん!!」
和「唯…私のさそりムチを使って……ゴホッ」
唯「和ちゃん……そこで休んでて!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:11:16.64 ID:B8pxEjsjo<> グルルルル……
ギャアアアァァ!!
唯「わわわっ」サッ
唯「こんの!!」シャッ!! ザク!
ギャア!!
グ…グワアァァァ!!
唯「余計怒らせちゃった!!」
ブンッ
バジリスクの尻尾が唯を襲う <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:11:48.91 ID:B8pxEjsjo<> ドゴッ!!
唯「がっ……」
唯「…………」
バジリスク「!?」
唯「…………」シャッ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:12:27.81 ID:B8pxEjsjo<> ……
………
ギョエエェェ…… バタッ
和(な……なんて強さなの……)
唯「はっ!和ちゃん!!大丈夫!?」
和「何とか……体も動くようになってきたわ」
和「それよりも唯……今の戦いっぷり…」
唯「あ、あははは……なんか夢中で……」
和「それがあなたの能力よ」
唯「へ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:13:20.36 ID:B8pxEjsjo<> 和「人間だけど、悪魔と対等……
いや、それ以上の力で敵に立ち向かえる……」
唯「でも!今までそんな力出したこと…」
…君が神の僕となるか…
…悪魔の手先となるか…
…これは大いなる”賭け”だろう
…全ての人間の未来をかけた……
唯(あ、頭が……)
和「まだコントロールできてないのよ…
じきに思い出すわ」
和「さ、センターに戻って報告よ」
住人「おい、おまえら」
唯「はい?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:14:06.50 ID:B8pxEjsjo<> 住人「おれたち たから さがしてる
さっき へんな なまくびひろった」
唯「なな、生首!?」
住人「ぶきみ うれない おまえら いるか?」
和「結構よ」
和「さ、行くわよ!」
唯「う、うん!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:15:18.42 ID:B8pxEjsjo<> ―――センター管制室
司教「ホーリー・タウンでの悪魔退治、御苦労様でした
律から花田の最期について聞きました
彼は自分の能力に自信を持ちすぎたようですね」
司教「後は目加田だけですが
一体どこにいるのでしょうか……
彼は放っておいたら何をするか
分からない花田以上の危険人物です」
和「目加田博士……」
「司教様!!」
神父「司教様!大変なことが……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 00:16:11.45 ID:B8pxEjsjo<> 唯はまだ自分の置かれている状況に
現実味が湧かなかった
司教から伝えられたメシアの定め
和が言っていた自分の能力
ヴァルハラでギターの練習に明け暮れた日々が
遠い昔のように感じた……
第二章 ワタシハメシア!? 完
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<><>2011/07/12(火) 00:18:01.57 ID:Ay0hu+iTo<> おっつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:01:01.27 ID:B8pxEjsjo<> 「司教様!」
神父「司教様!大変な事が……」
司教「……御苦労でした
……唯よ、また大変な事件が起こりました」
和(次から次へと……一体…)
司教「ファクトリー・エリアの地下にある
発掘現場にベテルギウスが現れました
そのせいでしょうか、食用に飼われている
牛型ミュータントのデミナンディが暴れ始めました
このままではファクトリーで働いている
人々が危険です」
司教「ベテルギウスとデミナンディを倒し
ファクトリーの人々をお救い下さい
センター南の入口から地下に入って下さい」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:02:13.59 ID:B8pxEjsjo<> 第三章 ロウドウ!
……
………
唯「デミナンディかぁ……」
唯「和ちゃん私ね!初めてギターバトルに勝った時
岡本さんにデミナンディのステーキ食べさせてもらったの!」
和「そう……それは良かったわね!」
唯「たまたまカジノで勝ったからって理由だったけど」
唯「うふふふ……ステーキ♪ステーキ♪」
和「こ、こらこら……ファクトリーにステーキ食べに
行くんじゃないんだから!」
唯「しゅん……」
和「あ、そうだ!唯、ラボに行って
新しい武器を調達しましょう」
唯「了解!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:04:48.95 ID:B8pxEjsjo<> ―――ラボ
研究員「おや、あなたが唯様ですね…
ここでは市民が身を守るための武器を
研究開発しています」
唯「うわぁ〜!武器がいっぱい!!」
唯(でも…なんでこんなに武器が必要なんだろう?)
和「この子は武器の扱いを忘れてるの
何か手頃な剣があれば分けてもらえるかしら?」
研究員「これは和様……でしたら
この量産型のアセイミナイフなんかは…」
唯「ねーねー!!このカプセルに入ってる刀!
短くて可愛いね〜!」
研究員「坤竜丸ですか……それはまだ開発段階でして」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:06:57.36 ID:B8pxEjsjo<> 唯「こんりゅうまる?」
和「坤竜丸……はるか昔
神変夢想流の道場主・小野塚鉄斎が所持していた短刀よ
剣豪達が争奪戦を繰り広げるほどの名刀だったらしいわ」
唯「へぇ〜!和ちゃん物知り〜!!」
和「でもなんでここにそんな歴史の遺物が?」
研究員「これは本物ではありません……合体剣です」
研究員「坤竜丸のデータを元に市販の刀と悪魔を
合体させ作成した…いわばレプリカ」
研究員「この坤竜丸は試作品なので……」
唯「私これがいい!!これにする!!」
和「唯…わがまま言わないの!」
唯「これじゃないと悪魔と戦えないよ〜」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:09:01.48 ID:B8pxEjsjo<> 研究員「そこまで言うのでしたら……
但し、この刀は意志を持っております」
唯「わーい!!」
和「なんですって?」
研究員「龍神・ケツアルクァトルと刀を合体させたところ
どういうわけか龍神の精神エネルギーが
刀に残ってしまったのです」
唯「どう?和ちゃん!!かっこいいでしょ〜」ふんす
研究員「なので近いうち廃棄する予定だったんですが…」
唯「ふおっ!ぬ、抜けない!この刀抜けないっす!!」
研究員「聞いちゃいねぇ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:10:00.48 ID:B8pxEjsjo<> ……
………
唯「ぐぬぬぬ……ぷはぁ!ダメだ…抜けないや」
和「唯…そんな刀で良かったの?武器なら他に一杯あったじゃない」
唯「でも可愛いよこの刀!なんか…私を呼んでる気がしたの!」
和「は、はい?」
和「でも本当に使えるのかしらね?この刀」
……無礼な…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:10:52.78 ID:B8pxEjsjo<> 唯「かかか……刀が喋った…」
和「え?何も聞こえなかったわよ?」
……わしの眠りを覚ましたのは貴様か……
……どういうつもりだ…わしを刀に封じ込めおって……
唯「わ、私がやったんじゃないよ〜!」
和「唯??」
唯(そっか、和ちゃんには聞こえないんだ)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:12:13.17 ID:B8pxEjsjo<> ……!!……貴様…禍々しいほどの力を持っているな……
……人間か……?……
唯「私?どこからどう見ても今をときめく乙女じゃないっ!」
……おもしろい……
……どれ、付き合ってやるか……
……わしの力…しばらく貸してやる……
カチャリッ
唯「ん?……刀が…?」スラァ……
唯「抜けた!!」
和「よ、良かったわね!!(大丈夫かしら…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:13:09.67 ID:B8pxEjsjo<> ―――ファクトリー
和「さてと……まずは牧場を確認しに行きましょう!」
……
………
唯「こんにちは〜!!」
和「無事ですか!?」
女「あっ!センターの方ね?
さっき突然デミナンディ達が
暴れ始めたのよ」
唯「ほ、ホントだ…走り回ってる…」
女「危ないわ…近づかない方がいいわよ!
きゃあ!また来た!!!」
ン゛モオオォォ!!
和「きゃあ!!唯!逃げま…唯!?」
女「危ない!!」
和「………って…え!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:13:59.32 ID:B8pxEjsjo<> 唯「べーべーべー……よーしよしよし」ナデナデ
女「手なずけたああああああ」
唯「大丈夫だよ…怖くない怖くない」ナデナデ
モー…
唯「この調子でなだめていけば大丈夫そうだよ!!」
和「いい方法だと思うけど……
唯、この牧場に何頭のデミナンディーが
いると思ってるの?」
唯「あ…………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:14:39.61 ID:B8pxEjsjo<> ―――数時間後
唯「や、やっと終わった……」
女「あなたのおかげでデミナンディたちは
おとなしくなったわ!ありがとう!」
和「就職先は決まったわね」
唯「えええええ!」
和「冗談よ……さぁ!次は発掘現場ね!」
……〜〜♪……
唯(……歌声?)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:15:34.63 ID:B8pxEjsjo<> ―――発掘現場
労働者「おお!センターの人か!!助けてくれ!」
労働者「おれはここの地下3階に
埋まっている昔のマシンのパーツを
掘り出しているんだ……
だけどそこに悪魔が出たんだよ!」
和「安心してください、今から行ってみます」
労働者「頼んだ……そうだ!地下は天井がもろく
なっているからこのヘルメットを付けていった
方がいい」
和「ありがとうございます」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:16:09.44 ID:B8pxEjsjo<> ……
………
和「さて、行きましょう……ぐわっ!くっさ!!!」
和「このヘルメット…なんでこんなに汗臭いの…」
唯「〜♪」
和「よ、よく平気でいられるわね唯……
私とてもじゃないけど我慢できないわ」
唯「何言ってるの和ちゃん!汗は男のアロマだよ!!」
和「そんなアロマいらない」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:17:04.16 ID:B8pxEjsjo<> ……
………
和「ここが地下3階あたりね……」
唯「誰もいないね」
和「みんな非難済みのようでよかったわ」
うわあああああ……
唯「!!……あっちだ!」
和「逃げ遅れた人かしら…行きましょう!」
作業員「た…助けてくれ!!」
唯「もう大丈夫……」
唯「……じゃないかも…」
和「で、でかいわね」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:18:00.79 ID:B8pxEjsjo<> ギギギギ……
堕天使 ベテルギウスが 一体出た
唯「いっくぞー!!ん……刀が抜けない!!」
……zzz……
唯「坤竜丸ェ……」
グワァッ!! ブンッ
和「唯!!」
和「ジオンガ!!」ドドーン バリバリ
ギギ……
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:18:33.62 ID:B8pxEjsjo<> 唯「和ちゃんありがとう!!
坤竜丸!!起きろーー!!」
……んあ………
……ああ、すまんすまん……
カチャリ
唯「だあっ!!」ズバン!!
ギャアアァァ……
和「切れ味抜群ね!!チャンスよ!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:19:32.68 ID:B8pxEjsjo<> ……
………
作業員「やっつけてくれてありがとう!
これでまた精一杯働けるよ!!」
唯「働くって……おじさん…ケガしてる」
作業員「働くのがおれの生きがいだ!
掘って掘って掘りぬくぞ!
この間も”もくせいのピラー”を
掘り出したんだ
もっといろんな物を掘り出すぞ!」
唯「……?」
和「さ……センターに戻りましょ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:20:22.85 ID:B8pxEjsjo<> ……
………
男「おい、あんたらセンターの人間だな」
和「はい…そうですが…?」
唯「ねぇねぇ和ちゃん!来る時あそこに
建物なんてあったっけ?」
和「そういえば……」
男「!!あんたらには監視塔が見えるのか!?」
唯「うん!見えるけど?」
男「ここの人たちはみんなあの塔から
流れてくる歌声に操られて
働いているのだ」
和「なんですって!?」
……〜〜♪……
男「……労働こそ我が喜び
労働こそ我が生きがい……」
唯「!?……和ちゃん!」
和「えぇ……まだ何かありそうね」
和「ひとまずセンターに戻りましょう」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 03:21:15.90 ID:B8pxEjsjo<> ―――センター管制室
「やあ、お疲れ様!」
和「あなたは!」
ファクトリーの一件はひとまず収まった
労働者と歌声の謎を残して……
二人がセンターへ戻ると
そこには司教の代わりに
ある人物が待っていた
第三章 ロウドウ! 完
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/12(火) 03:23:57.20 ID:B8pxEjsjo<> >>22
>>107
いつもお世話になっておりますww
寝るわー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/12(火) 11:14:57.70 ID:W70fxSJDO<> 乙乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/12(火) 17:26:46.25 ID:MFAi12mJo<> >>128
ドモドモ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:27:46.32 ID:MFAi12mJo<> 「やあ、お疲れ様!」
和「あなたは!秋山 澪!」
澪「みんなをを救ってくれてありがとう!
ところで唯達に見せたい所があるんだ」
唯「なになに??」
澪「アルカディア・エリアへ行って!
そこは千年王国の理想を
実現しようとしているエリアなの……
そこには琴吹 紬、通称「ムギ」がいる
覚えてる?」
唯「ムギ……ちゃん?」
澪「まだ思い出せないなら1度会えばいいよ
アルカディアへはセンター東の通路を
通れば行ける」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:28:30.54 ID:MFAi12mJo<> 第四章 ワレコソハ!
……
………
唯「ねね、和ちゃん」
和「どうしたの?」
唯「ホーリータウン…元通りになったかな?」
和「あの調子だともう街のシステムも復旧してるんじゃないかしら」
唯「ちょっと行ってみようよ!私、ホーリータウンって行ったこと
なかったから観光してみたい〜!」
和「はぁ……しょうがないわね…
まぁ街を視察するのもセンターの仕事の一環か……
いいわ、行きましょ」
唯「うっほぉ〜い♪」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:29:11.32 ID:MFAi12mJo<> ―――ホーリータウンの街
唯「おお!人がいっぱい!!」
和「賑やかさを取り戻したわね」
唯「あっ!和ちゃんお店がある〜!!」トコトコ
和「ちょ……あれはジャンク屋……唯!」
ジャンク屋「なんだ……客か」
唯&和(やる気0だ……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:30:52.40 ID:MFAi12mJo<> 唯「へぇ〜なんかごちゃごちゃして汚いけど凄いね!!」
和「それ褒めてるの……?」
唯「あー!!ピックがある〜!」
唯(ギター……ずっと弾いてないな……)
唯「和ちゃん!!これ何かな!?お菓子!?」
和「どれどれ?たっぷりアロエゼリー……薄さ0.02mm
密着感にこだわ……///」
和「唯……これはお菓子じゃないわ」
唯「そうなのかぁ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:31:38.89 ID:MFAi12mJo<> 和「ここにいたら目に毒ね……行きましょ」
ジャンク屋「ちょっと待ちな……
せっかく来たんだからいい物やるよ
これからもひいきにしてくれよな」
そういってジャンク屋は何かを差し出す
唯「何、コレ??」
ジャンク屋「すいせいのピラーって物らしい」
和「で、使い道は?」
ジャンク屋「知らん」
唯&和(やる気0だ……)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:32:10.69 ID:MFAi12mJo<> ……
………
男「よお、姉ちゃん達……ライブハウスには行ったかい?」
唯「ライブハウス?」
男「ああ、今日は満月だ……
満月の夜になるとイベントが開催されるから
行ってみるといい」
唯「和ちゃん!!」キラキラ
和「……はいはい」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:32:58.68 ID:MFAi12mJo<> 男「それと……前にこのあたりで変な奴がいたな」
男「魔界に行くのには大教会がいいとか
人形がどうだとかよくわかんねぇ事言ってたけどよ」
和「魔界……」
和「ありがとうございました」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:33:31.46 ID:MFAi12mJo<> ―――ライブハウス
和「すごい音量……」
唯「和ちゃん!!ステージの近くまで行ってみようよ!!」
和「え?何!?聞こえない!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:34:55.83 ID:MFAi12mJo<> ……
………
和「あ……あなた!!」
テンプルナイト「お、お疲れ様れす和様!!
われあれは常に悪魔との戦いに備えて…ヒック
…たとえ飲んでいてもです」
和「……まったく説得力ないわね」
男「お姉ちゃん楽しんでる〜!?」
唯「はーい!!楽しいよ〜!!」
和「ちょっと唯!酔っ払いにかまっちゃ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:35:55.00 ID:MFAi12mJo<> 男「昔酔っ払いに
ピラーを集めろって言われたよ
何のことだろうな?
その酔っ払い自分のこと
木星からの使者とか抜かしてやがった」
唯「しゃららーら?」
和「しゃらららーら?」
男「それは日曜日よりの(ry」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:36:32.45 ID:MFAi12mJo<> ……
………
唯「あ!!すみっこにギターが置いてある!!」
男「そのフライングVはキャサリンのだぜ」
唯(キャサリン……サワコ……)
男「ギターバトルで決勝まで行ったんだがな……
負けたのがよっぽど悔しかったのか
おまけに彼氏にまでフラれたらしくてな
旅に出ます、探さないでくださいって
どっか行っちまったよ……」
唯「…………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:38:33.97 ID:MFAi12mJo<> 司会者「さあ、満月の夜!
フルムーンナイトはムーンライト・ライヴで
LET'S ROCKIN'!
まずはギターコンテストだ!
エントリーナンバー1番から
LET'S ROCKIN'!」
男「気〜が〜くーるーいそう〜♪」
ワアアアアァァ
和「す、凄い爆音!!本当に狂いそう……
プリンパ並の破壊力だわ」
唯「いぇーーーい!!」
和(唯…こんなに音楽が好きだったかしら……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:39:21.82 ID:MFAi12mJo<> 司会者「さあ、飛び入り参加も大歓迎だ!
豪華なアイテムが君を待ってるよ!
誰かいないか!?」
唯「………」うずうず
和「まさか唯……やめてよね」
唯「お兄さん!!ちょっとこのギター借りるね!!」
男「あ、ああ……」
唯「はーーーい!!私やります!!」
和「ええ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:39:54.58 ID:MFAi12mJo<> 司会者「はい!そこの彼女!!」
司会者「LET'S ROCKIN'!」
ジャラ―ン……
唯(……よし) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:40:46.69 ID:MFAi12mJo<> 唯「しゃららーら!しゃらららーら!!」ジャカジャカ
和(よりによってその選曲か!!)
……おい、あの子……
……ああ…上手いな……
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:41:41.90 ID:MFAi12mJo<> 唯「我は〜我こそ〜は〜」〜〜♪
ワアアアァァ!!
和(ドキドキ)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:42:10.33 ID:MFAi12mJo<> 唯「センターよりの使者〜〜!!おーいぇ〜!!」
和「ズコー――!!!」
ざわ……ざわ……
…おい……聞いたか…
…あいつセンター市民か…
…うっそ!あたしより頭悪そうなのに…
…世の中って不公平だ…
…鬱だ氏のう…
和(き、気まずすぎる) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:42:58.92 ID:MFAi12mJo<> ……
………
司会者「……では 優勝者の発表だ!
優勝は…………」
司会者「飛び入りで参加してくれた彼女!
おめでとう!
”つきのピラー”をプレゼント!
CONGRATURATION!」
唯「やったーーー!!」
和「寿命が縮んだわ……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:43:46.78 ID:MFAi12mJo<> ……
………
和「月のピラー……ファクトリーでもピラーがどうとか
言ってたわね」
唯「まだ他にもあるってこと?」
和「多分……でも一体何に使うのかしら」
酔っ払い「おう!!見た見た!!
オレはメシアを見たぞぉー!!…ヒック」
和「きゃっ!!……独り言か」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:44:29.95 ID:MFAi12mJo<> 酔っ払い「そりゃもー悪魔を倒して
みんなを助けるところなんざぁー
シビれちゃったね!!」
唯(わ、私のことかな……)ドキドキ
酔っ払い「そんでそのメシアの名前が……」
唯(ふんふん)ドキドキ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:45:06.71 ID:MFAi12mJo<> 酔っ払い「梓とか言ったっけか?」
唯「ぶべらっ!!!」ズコッ
酔っ払い「ああん……?」ブルルッ
酔っ払い「う〜おしっこおしっこ」ジーッ
酔っ払い「俺の黄金銃が火を噴いた……」ジョロロロ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/12(火) 17:45:54.68 ID:MFAi12mJo<> 和「はぁ……まっ平和になったのはいいことね
そろそろ行きましょ!」
唯(梓……はて、どこかで……)
唯達はホーリータウンにて
用途不明の[ピラー]を手に入れた
そして男が口走った
[梓]という名前が
唯の耳に残る……
第三章 ワレコソハ!! 完 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:44:44.14 ID:ECkmEwJMo<> ―――地下通路
テンプルナイト「唯様!アルカディアへ行かれるのですね
ささ、どうぞお通りください」
唯「あ、ありがとうございます……って……え?」
唯「へ、部屋?」
ドアを開けた唯は戸惑いを隠せなかった
いつもならドアを開けると
唯を新鮮な外の景色が迎えてくれたはず
だが、目の前に飛び込んできたのは
転送ターミナルが設置された
無機質な光景だった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:46:37.36 ID:ECkmEwJMo<> 第五章 メシアッテナニ?
和「ああ、アルカディアだけは何故か
この転送ターミナルからしか入れないのよ」
唯「そ、そうなんだ」
声「アームターミナルヲセツゾクシテ
アクセスシテクダサイ」
唯「こうかな……」カチャッ ピッ
声「テンソウヲカイシシマス」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:47:21.98 ID:ECkmEwJMo<> ―――アルカディア
唯「うわあ〜!!キレイ〜!!」
和「ホントここは楽園と呼ぶにふさわしい場所ね」
市民「おや、センターの方ですね?」
唯「はい!ムギ…紬さんに会いにきたんです」
市民「私たちが平和に暮らせるのは全て
紬様のおかげなんですよ〜!」
市民「紬様なら木々の間を
通りぬけた奥の館におられます」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:48:02.14 ID:ECkmEwJMo<> ……
………
紬「お久しぶりね!唯ちゃん!」
唯「へっ……」
紬「私よ!琴吹 紬!!」
唯「ムギ……ちゃん……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:49:01.46 ID:ECkmEwJMo<> 和「ごめんさない、唯はまだ記憶が完全に戻ってないの」
紬「そう……」
紬「唯ちゃんどう?アルカディア・エリアは?
あなたが行方不明の間に私は
このエリアを理想の世界につくり上げたの!」
唯「へぇ〜!全部ムギちゃんが作ったんだぁ!!」
紬「ミレニアムが千年王国の実現を
目指しているのは知ってるわよね?
このアルカディア・エリアは千年王国が
実現した後どんな世界ができるかの
テスト・ケースなの」
和「素晴らしい結果が出せたじゃない」
紬「うふふ、ありがとう」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:49:38.47 ID:ECkmEwJMo<> 紬「ここでは悪魔との戦いも人同士の
争いもなくてみんな平和に暮らしてるわ
世界中がアルカディアのようになった時
初めて千年王国が実現したと言えるのよ」
紬「唯ちゃんもここが気に入ったなら
いつでも来て!美味しいお菓子と
お茶を用意して待ってるわ」
唯「お菓子〜〜!?」
和「急に話に食いついたわね」
紬「唯ちゃんなら大歓迎よ!
それじゃあアルカディアは大成功だと
センターの澪ちゃんに伝えてもらえるかしら?」
和「ええ!伝えておくわ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:50:06.44 ID:ECkmEwJMo<> ……
………
唯「アルカディアかぁ……」
和「気に入ったの?」
唯「え?う……うん!
ムギちゃんもいい人そうだったし!」
唯(なんだろう……この感じ…)
唯(とってもいい所のはずなのに
何か足りないような……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:50:46.71 ID:ECkmEwJMo<> ―――センター
和「……!?唯!剣を抜いて!!」
唯「えっえっ!?」
和「悪魔の気配がする……」
唯「ここは悪魔がいないんじゃなかったの!?」
和「わからない……一体どうしたの……」
唯「あっ!澪ちゃん!」
澪「おっ!唯に和!!
大変なことが起こったの!
急いでるから話している時間が……
くわしい事は司教に聞いて!!」
唯「行っちゃった……」
和「管制室へ行きましょう!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:51:44.52 ID:ECkmEwJMo<> ……
………
司教「大変です……
ついにセンター内まで悪魔達が
入ってきました」
和(やっぱり……でもどうして!?)
司教「しかしそれよりも大変な事に
にせのメシアが現れました」
唯「ニセメシア!?」
司教「にせ救世主は人々の心をたくみに
掴んでいてこのまま放っておけば
ミレニアムは混乱してしまいます」
司教「にせメシアの情報はホーリータウンと
ヴァルハラから入っていますが
現在どこにいるのかわかっていません」
司教「誰が何のために救世主を
名乗っているのか?
ぜひ確かめて下さい」
和(こんな時になに悠長なことを……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:52:20.58 ID:ECkmEwJMo<> ……
………
和「唯……どうする?」
唯「ん〜〜……ホーリータウンから行こう!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:52:59.49 ID:ECkmEwJMo<> ―――ホーリータウン
唯「どこから探せば……」
和「まずは情報収集よ!あんまり行きたくないけど……
BARなら有力な情報を得られるかも」
唯「私お酒飲めないよ〜?」
和「むしろこの状況でお酒飲む気なの……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:53:35.34 ID:ECkmEwJMo<> ……
………
バーテンダー「いらっしゃいませ……」
和「と、とりあえずカウンターに座りましょ」
バーテンダー「お客様、お飲み物なのですが……」
唯「あ!えと……えと……」
バーテンダー「あちらのお客様から……」スッ
唯&和「へ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:55:45.56 ID:ECkmEwJMo<> ブロンドの男「やあ………
君と会うのは初めて……じゃないな」
和(唯!知ってるの……?)
唯(ううん……初めて見る人だよ……)
ブロンドの男「私の名はルイ・サイファーだ
今後ともよろしく……」
ルイ・サイファー「君の事はよーく知っているよ
ユイ・ヒラサワ……」
唯「な、なんで私の名前を!?」
ルイ・サイファー「ふふ…何かと御活躍のようだからな
私はメシア教徒達が作ったという
ミレニアムを見に来たのだが……
さすがに君のいるセンターだけは
チェックが厳しくて入れなかったよ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:56:46.71 ID:ECkmEwJMo<> 和「すっかり有名人ね唯」
唯(ルイ・サイファー……)
和「唯?」
唯「あ?あはは……やめてよ和ちゃん〜」
ルイ・サイファー「では、私はこれで失礼させてもらう
また会おう、ユイ・ヒラサワ……」
和「なんか……謎の男って感じだったわね……」
唯「う、うん……」
女「あなたがメシア〜〜!?」
唯「うわわっ!(……お酒くさ〜い)」
和「ええ、そうよ」
女「ウソ言わないで!!メシアは梓様よ
梓様はヴァルハラへ行ったわ!!」
唯「梓!?やっぱり梓って人が……」
和「唯、行くわよ」
唯「うん!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:57:38.87 ID:ECkmEwJMo<> ……
………
唯達が外にでると
街頭のビジョンでは臨時ニュースが流れていた
ニュースキャスター「M.N.N.
ミレニアムニュースネットワーク
ミレニアムの最新情報をお伝えします
最近ミレニアム内で多くの人々を救い
メシアではないかと言われる人物が
ヴァルハラのスタジアムに現れました
ヴァルハラでは……」
和「さっきの情報は本当のようね」
和「さ、急ぐわよ」
唯「………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:58:25.00 ID:ECkmEwJMo<> ―――ヴァルハラスタジアム
男「やって来たかチャンピオン……
今日はライブじゃねぇ
あんたはここで梓と
戦うことになっている
その話はわかってるな?」
唯「え!!聞いてないよそんな話!!」
男「じゃあ話しておこう……
梓は近頃ミレニアムでメシアではないかと
言われているヤツだ」
男「ヤツが真のメシアは自分だと言って
それをはっきりさせるため
あんたと戦いたいと言ってきた
どちらもメシアと噂される
あんたと梓の戦いなら
こっちとしても悪い条件じゃない
そこでスペシャル・マッチを
組ませてもらったというわけだ……
……わかったか?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 00:59:24.60 ID:ECkmEwJMo<> 唯「そんな……」
和「唯、ここまで来たら行くしかないわね」
和「大丈夫、私がセコンドでついていってあげるわ」
唯「う、うん!」
男「じゃあ行きな……
梓はもう中で待ってるぜ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:00:48.01 ID:ECkmEwJMo<> ……
………
ワアアアァァァ
「現れましたね平沢 唯!!
偽りの救いの手を伸ばして人々を
惑わすアンチ・メシア!!」
ワアアアァァァァ
…あーずーさ! あーずーさ!!… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:01:20.42 ID:ECkmEwJMo<> 梓「よく逃げずにここまで来ましたね」
唯「に、逃げたりなんかしないもん!!」
梓「でも……ニセモノのあなたはここで
消えるのが神の思し召しです!
平沢 唯!!覚悟!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:02:02.66 ID:ECkmEwJMo<> 戦士 中野 梓が 1体出た!
唯(こんなちっちゃくて可愛い子と戦えっていうの!?)
梓「来ないならこっちから行きますよ!!」ダッ
唯「きゃあっ!!」サッ
唯「坤竜丸!!」スラァ……
唯「坤竜丸、私この子を殺したくないの!!」
……おかしなことを言う奴だ……
……わかった……やってみよう……
唯「ごめん梓ちゃん!!」ズガッ
梓「い……たたた」
梓「私は救世主です!
メシアの名にかけてあなたを倒す!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:02:51.84 ID:ECkmEwJMo<> 戦士 中野 梓が 1体出た!
唯「もうやめて!!」
梓「隙あり!!」ドゴッ
唯「うぐっ!!」
唯「…………」
梓「!?」
唯「…………」ブンッ バチィ!
梓「きゃあっ!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:03:28.05 ID:ECkmEwJMo<> 梓「うう……つ、強いですね……」
梓「負けるか…これが真のメシアの力!!」
梓「マハジオンガ!!」
ズドン!!
唯「いやあああ!!」
唯「か、体が痺れて……」
梓「なかなかしぶといですね!
でも……これで最後です!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:04:00.88 ID:ECkmEwJMo<> 梓「さようなら……平沢 唯」
唯「う……」
梓の手がまばゆい光を放つ
梓「メギドラ………」
和「危ない!!唯!!よけて!!!」
カッ!!!
和「ああああああ゛あ゛あ゛!!!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:04:40.25 ID:ECkmEwJMo<> 唯「−−−−−−−!!!!!」
梓「え………」
梓「な、仲間を盾にするなんて!!
許せない!!」
唯「あ、ああああああああ」
唯「ああああああああああ!!!」スラァ
ザシュッ……
梓「うぐ……は………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:05:24.53 ID:ECkmEwJMo<> ……
………
梓「なんで私が……
救世主のはずの私が負けるの……?
なんで……」
唯「…………」チャキッ
唯はためらいもなく梓の頭に銃口を向ける
梓「ひ………」
和「やめて……殺しちゃ…ダメ……」
梓「!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:06:02.95 ID:ECkmEwJMo<> 唯「……………
和……ちゃん?」
和「私の……話を
聞いて、唯……ごぼっ」ヒュー ヒュー
唯「和ちゃん!!」
和「私……もうダメ……
だから…
彼女に生きて…ほしいの……
そして…
あなたにも……」
和「私の定めは…あなたを助けること…
短い間…だったけど……
あ、あなたと……一緒で……」
和「………………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:07:11.50 ID:ECkmEwJMo<> 唯「ーーーーーーーー!!!!!!」
梓「くっ……
この恨み……決して忘れません!!」
梓は逃げていった
司教「自ら救世主を名乗った
中野 梓は倒されました!
神の言葉通り人を惑わせる
アンチ・メシアが現れ
真のメシアの手によって倒されたのです!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:08:34.65 ID:ECkmEwJMo<> 気が付くといつの間にか
司教がセンター市民を引き連れ
スタジアムのステージに立っていた
司教「唯こそ真のメシアなのです!
ついに神は私達のもとへ救世主を
つかわされたのです!」
唯「…………」
……救世主 唯 ばんざーい!!……
子供「ヘンなおやじがこれを
渡してくれって!ほら!」
唯(人が一人死んだんだよ?
和ちゃんが……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:09:05.89 ID:ECkmEwJMo<> 唯はメモを受け取ると
紙に目を落とす
――――――――――――――――――
君に真実を伝えたい
スラム街1階にあるガイア神殿の裏まで
来てほしい 目加田
――――――――――――――――――
唯「…………」
司教「唯よ……?」
司教「唯……どこへ行くのだ……?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/13(水) 01:09:45.96 ID:ECkmEwJMo<> 唯はスラム街へ走った
悲しみで胸が引き裂かれそうな中
和の最後の言葉を繰り返し思い出す
唯は自分にできることを
精一杯考えていた
和の遺志を無駄にしないために……
第五章 メシアッテナニ? 完 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/13(水) 01:10:56.55 ID:ECkmEwJMo<> >>151
訂正 ×第三章 ○第四章 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/13(水) 05:20:24.30 ID:dke8bi99o<> わちゃんェ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/13(水) 09:25:26.18 ID:/SIxgboto<> 乙ー
わちゃんの出番終わりっすか… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:29:27.68 ID:MUmEKstxo<> ―――スラム街
唯「はぁ…はぁ(あそこだ!)」
「…ひさしぶりだな唯…私だ……」
唯「!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:34:17.37 ID:MUmEKstxo<> 目加田「と言っても君は覚えていないだろう
噂は色々聞いているよ
君の力は私が思っていた以上だった
もしや記憶は戻っているかね?」
唯「ちょっとずつ……だけど」
目加田「どうやら君について本当の事を
話す時がきたようだ……
だがその前に1つ頼みがある
センターから君に会いに来た女を
覚えているか?」
唯「りっちゃんのこと?」
目加田「そうだ…彼女は今囚われの身になって
ファクトリーにいる……
彼女を救い出してくれないか?
行方不明の少女を探し外へ出た彼女を
センターは脱走罪としたんだ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:35:12.81 ID:MUmEKstxo<> ……ちょ……やめろっ離せ!……
……ほら、行くぞ!……
……うるさいな!わかってるよ!……
唯「りっちゃん……」
目加田「お願いだ、唯……
彼女を救い出してくれ
そうしたら私は全てを君に話そう……
彼女は地下の収容所にいる
ヴァルハラとセンターを結ぶ通路の
1番西の通りにいる男に聞けばわかるだろう」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:36:15.88 ID:MUmEKstxo<> 第六章 リッチャン!!
―――ヴァルハラ〜センター間通路
男「目加田のおやじから話は聞いたぜ
ここは通してやらぁ」
唯(りっちゃん……今行くよ!)
プシューッ
「来ましたね平沢 唯」
唯「!!……梓ちゃん…」
梓「コロシアムでの恨み、ここで
はらさせてもらいます!!」
唯「私だって!!よくも和ちゃんを!!」
……生きてほしいの……
唯「あ……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:37:19.98 ID:MUmEKstxo<> 戦士 中野 梓が 1体出た!
梓「でやああああ!!」ツルッ
ドシーン!!
梓「い、いたたた」
梓「しまっ……」
唯「………えい!!」ゴチッ!!
唯のゲンコツが梓の頭に炸裂!
梓「きゅう………」
戦士 中野 梓に とどめをさした
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:38:33.74 ID:MUmEKstxo<> 唯「しばらくそこで寝ててもらお〜!」
キラッ
唯(ん?……あそこのあるのは?)
唯「ピラー!!」
唯はかせいのピラーを手に入れた
……
………
プシューッ
声「ゴリヨウカイスウヲオシテクダサイ」
唯「このエレベータだね」
唯「えーっと……」ポチッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:39:18.74 ID:MUmEKstxo<> ―――B7F
唯「どこに行けばいいの〜!?
迷っちゃったよぅ」
唯「ここも行き止まり……」
唯の目の前には固く閉ざされた
鉄格子が立ち塞がっていた
ツンツン……
何かが唯のお尻をつついた
唯「!?」バッ
唯「あ、悪魔!?」
唯「坤竜丸!」スラァ
「ちょ!ちょっとタンマ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:39:49.80 ID:MUmEKstxo<> 唯「へ……?」
「あたし、ナジャっていうの!あんた、迷ったんでしょ?」
唯「ま、迷ってなんかないもん」
ナジャ「さっきから同じとこグルグルしてるのに?」
唯「う……」
ナジャ「うふふ……」
唯の背丈の半分ほどしかないナジャは
唯の顔をまじまじと見上げる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:40:32.50 ID:MUmEKstxo<> ナジャ「あんた……可愛い……
気に入ったわ!」
ナジャ「仲魔になってあげる!」
唯「え!?いや、でも……」
ナジャ「何よ!美少女が遠慮する
もんじゃないわよっ」
ナジャ「えへへ……行こっ!」
妖精 ナジャが仲魔になった
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:41:23.74 ID:MUmEKstxo<> ……
………
ナジャ「あんた、名前は?」
唯「唯だよ!平沢 唯!」
ナジャ「ユイ……あはっ!変な名前〜」
唯「むっ」
ナジャ「ユイ、収容所に行きたいんでしょ?
あたしがいいとこ教えてあげるっ」
ナジャ「ここを通ればファクトリーの収容所に行けるわ」
唯「ホント!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:42:26.86 ID:MUmEKstxo<> ……
………
ナジャ(あっいるいる!マヌケな見張りがいるわ
あんなやつ相手にしないしない!
こっちよこっちっ)
唯(うわぁ……頭が二つ付いてるよ〜)
ナジャ(シーッ!声が大きい!)
悪魔「ここの通路は……
通すわけにはいかないわねぇ
通すわけにはいかねえな」
悪魔「通ろうとする子は好きにしていいって
通ろうとするヤツは好きにしていいと」
悪魔「言われてるのよぉオォーッホッホッホ
言われてんだよぉヒィーッヒッヒッヒ」
唯(ぶ、不気味……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:43:40.72 ID:MUmEKstxo<> ―――強制収容所
「来たか……唯」
唯「み、澪ちゃん!?どうしてここに!?」
澪「唯……
悪いけど彼女を助け出させるわけには
いかないの」
澪「律は勝手にセンターを
抜け出した罪で牢に入れられた……
律の言う事もわかるけど
センターの法を破ったら罪になる
どんな法でも従わなければいけない
どんな罪でも償いは必要……」
唯「澪ちゃん……?何言ってるの…?」
澪「法を破ろうとするなら……
唯、あんたと戦うしかない
センターの命令には逆らいたくないんだ」ギュッ
澪はグローブを装着して身構える…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:44:36.05 ID:MUmEKstxo<> 戦士 秋山 澪が 一体出た
ナジャ「ふーん……いつの時代も人間って
同じ種族同士で殺し合うんだね」
唯「!!……澪ちゃん!やめて!!」
澪「はっ!!」ドムッ
唯「うげぇっ!…ごほっごほっ……」
ナジャ「ユイ!!大丈夫!?」
澪「なるべくならその可愛い顔を傷つけたくない……
唯、法に従うんだ!!」ガッ
唯「きゃあっ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:46:53.64 ID:MUmEKstxo<> 唯「きゃあっ!!」
唯「間違ってる……そんなの間違ってる!!」
唯「法って何!?センターって何!?
死んだ人をないがしろにしたり……
傷つけるのが法なの!?」
澪「…………」
唯「そんなのに従ってたら……
人間じゃないよ!!」
澪「黙れぇ!!」ボゴォ
ナジャ「…………」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:47:36.05 ID:MUmEKstxo<> 唯「う………」
唯「澪ちゃん……私はメシアでもヒーローでもないよ…」
唯「一人の……人間なんだよ!!」
ナジャ(ユイの目つきが変わった……)
唯「…………」スラァ
ナジャ(!!……このままじゃ澪って子が!)
ナジャ(タルンダ!)
光が唯を包み込む
唯「あれ……力が……」シャッ
バキィ――……ン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:48:40.66 ID:MUmEKstxo<> ……
………
唯「はっ……澪ちゃん!!」
澪「ま……参った……」
澪「唯と戦ってみて決心がついたよ
どんな法でも従わなければいけないけど……
間違った法は直すべきだ
私はもうセンターのやり方に
従うのをやめる……」
唯「澪ちゃん……」
澪「私は自分のなすべき事をしようと決めたよ
律を助けてあげて……」
澪「だけど今の律は正気じゃない……
連れ出すのは難しいと思う」
唯「どういうこと!?」
澪「律はこの先の牢屋だ……
行けばわかるよ」
澪は足を引きずりながら去って行った
ナジャ(ユイ……あんたの力……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:49:47.10 ID:MUmEKstxo<> ……
………
唯「りっちゃん!!助けに来たよ!!」
律「ん?なんだ……唯か……
お前には用はねぇよ、帰ってくれ……」
ナジャ(強力な催眠術か……)
唯「りっちゃん!!」
唯「もう……りっちゃんのばかぁ!!」
ナジャ「ユイはあの人のこと……好きなの?」
唯「え……な、なにを……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:51:27.94 ID:MUmEKstxo<> ナジャ「でもホントは好きなんでしょ?
あたしにはわかるわかる……」
唯「………」
ナジャ「あたし…あなたの心には
いられないみたい……」
ナジャ「じゃあ……リツにあたしの力をあげれば……
あたしがリツの中にいれば…
ユイが彼女を思えばあたしを
思う事になるわ……」
唯「ナジャ?何を言って……」
ナジャ「決めた!決めた!
彼女に……あたしの力をあげる!」パァァ
唯「えぇ!?」
ナジャは光の玉となり律の体内に吸い込まれた…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:52:16.62 ID:MUmEKstxo<> 唯「ナジャ……」
律「ん……ぅあれ?
私何してたんだ……?」
唯「りっちゃん!!良かった……」
律「唯!!唯じゃないか!!」
律「唯が助けてくれたのか……ありがとな」
唯「なんか……安心したら力抜けちゃったぁ」へたっ
唯「zzz……」
律「唯………」
律「牢屋から出してくれ………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:53:17.81 ID:MUmEKstxo<> ―――ヴァルハラ〜センター間通路
律「目加田に会ったのか!?」
唯「うん、りっちゃんと一緒に来いって」
律「早く目加田の所へ行こうぜ!!
あいつは真実を知ってるはず……」
律「あたしの知りたい本当の事を……」
律「ん?……あそこに立ってるのは……澪!!」
澪「唯!!律!!」
澪「大変だ!ヴァルハラが魔王アバドンに
飲み込まれたんだ!」
唯&律「ななななんだってー!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:54:19.06 ID:MUmEKstxo<> 澪「どうもセンターがやらせたらしい……
千年王国を完成させるためには
もはや手段を選ばないみたい」
律「う、嘘だろ……」
澪「このままセンターを放っておくわけにはいかない!
誰かが…何とかしなきゃいけないんだ……」
唯「……?」
律「澪、お前何か知ってるだろ」
澪「……破壊される」
唯「い……今なんて?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:56:07.72 ID:MUmEKstxo<> 澪「よく聞いて……
センターは平和な千年王国を造ると
言っているけどそれは一部の
選ばれた人間だけが生きる世界……」
澪「そもそもミレニアムは千年王国へ
行ける人間を選び出すために造られたんだ」
澪「それが終わるとミレニアムは用無し……
………[全て破壊される!]………」
澪「ヴァルハラ・エリアの運命は
明日の全てのエリアの運命なんだよ……」
唯「そんな……そんなことって……」
律「澪ぉぉ!!お前知ってて今までなんで言わなかった!!」
澪「………ゴメン」
律「ゴメンで済む問題じゃ……」グッ
律「ゆ、唯……?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:57:38.82 ID:MUmEKstxo<> 唯「澪ちゃんを責めてもヴァルハラは帰ってこないよ……」
律「………」
律「センターへ行くぞ!!」
澪「入り口が封鎖されてるよ……」
律「う……じゃあどうすればいいんだぁぁ!!」
澪「ホーリータウンへ行けば何か分かるかもしれない」
澪「アバドンを倒せばヴァルハラも元に戻るかも……」
律「どっちにせよ時間は無いみたいだな……」
澪「私はミレニアムの人達にこの事を呼びかける!!
唯と律はヴァルハラを頼む!」
律「そんなのわかってらぁ!!行こう!唯!」
唯「澪ちゃん、また後で!!」
澪「ああ、気を付けて!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 16:58:53.68 ID:MUmEKstxo<> ……
………
律「はぁ……はぁ…遅いぞ唯!!」
唯「ま、待って……りっちゃん速すぎる……」
「おい!お前唯じゃないか!!」
唯「へ?」
唯の背後から声が聞こえた
「オレだ、オレだよ……
ケルベロス様だよ」
唯「ケルベロスーー!!無事だったんだ!!」
唯「おーいりっちゃーーん!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:00:00.54 ID:MUmEKstxo<> ……
………
ケルベロス「ったくひどい目にあったぜ……
オレまでヴァルハラと一緒に
アバドンに飲み込まれる所だった……」
律「マダムはどうしたんだ?」
ケルベロス「館ともども飲み込まれたよ……
マダムには世話になったが
助け出す時間は無かった……」
律「そっか……」
ケルベロス「オレを仲魔にしないか?
オレはおまえらみたいな強いヤツが好きなんだ
……ああ、マダムも強い人だった……
なあ、いいだろう?
オレを仲魔にして損はしないぜ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:00:51.19 ID:MUmEKstxo<> 唯「もちろん!一緒に戦おう!!」
律「ケルベロスがいてくれたら心強いな!」
ケルベロス「ふふ、今 後 と も よ ろ し く」
ケルベロス「ところでお前ら、何か食うもの持ってないか?
さっきちょうどメシを食おうとしてたところに…」ぐううう
唯&律「ない」
ケルべロス「クゥ〜ン クゥ〜ン」
律「急に犬になるんじゃない」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:03:05.77 ID:MUmEKstxo<> ―――ホーリータウン
ニュースキャスター「M.N.N.
ミレニアムニュースネットワーク
ミレニアムの最新情報をお伝えします
本日は大変残念な事を
お知らせ……ザザ…」
唯「!!りっちゃん!あれを見て!!」
街頭のヴィジョンに澪の顔が映し出される
澪「ミレニアムのみんな聞いて!!
ヴァルハラはセンターがアバドンに
飲み込ませた!!なぜか!?
センターにとってヴァルハラは
用が無くなったからだ!
これは……」
……おい、なんだアレ……
……なんだって!?……
律「澪……やってくれるぜ……」
律「さぁ、どうするか」
唯「和ちゃんがね、BARに行けば有力な情報を
得られることがあるって……」
律「そういや和はどうした?センターに戻ったのか?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:04:46.25 ID:MUmEKstxo<> ……
………
律「そうか……和は唯を守って……
あいつらしいな……」
唯「あたしのせいで……あたしのせいで!!」
律「唯……」
律は唯を優しく抱きしめる
唯「りっ……ちゃん?」
律「和はきっと唯のことを責めてなんかいないさ……
そんなことがあったのに
一人で私を助けにきてくれたんだな……」
律「ありがとな、唯……
泣きたいときは思いっきり泣けばいいよ」
唯「う……うあああぁぁぁぁぁん」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:05:48.16 ID:MUmEKstxo<> ―――BAR
律「な、なんかこういうとこって緊張するな」
唯「私も……」
ジャンク屋「なんだ、この前の客じゃないか……」
律「おわああ!!びっくりしたぁ!!」
唯「ねえ!!ピラーの使い方がわかんないんだけど!!」
ジャンク屋「だから俺も知らんって言っただろ……
だが人形の話なら知ってる」
唯「人形?」
ジャンク屋「確か…花田とかいう男が……」
律「!!……詳しく聞かせてくれ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:06:44.94 ID:MUmEKstxo<> ジャンク屋「花田とかいう男が
魔界へ行くために人形を
集めてたって話だ
だけどねむるにんぎょうと間違えて
おどるにんぎょうを使ったんで
失敗したんだとよ……」
律「あの時の儀式だ……」
唯「じゃあこのおどるにんぎょうは……」
ジャンク屋「こりゃ驚いた……
まさかお前らが持ってるなんてな」
律「ありがとよ!!」
ルイ・サイファー「おや、ユイ・ヒラサワ……」
唯「あ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:08:14.66 ID:MUmEKstxo<> 律「なんだ?知ってるヤツか?」
唯「う、うん…和ちゃんとここへ来た時に会ったんだ」
ルイ・サイファー「しかし…ヴァルハラを
アバドンに飲み込ませてしまうとは
奴らも恐ろしい事をするな……
確かアバドンは地下世界に
いたはずだが……?」
律「ほ、本当かオッサン!!」
ルイ・サイファー「ふふ、嘘をついてどうするかね?」
そう言うとウイスキーの入ったグラスを一気に傾ける
ルイ・サイファー「大教会が地下世界へ通じてると聞いたことがある」
ルイ・サイファー「また会おう……」
ルイ・サイファーは去っていった
律「決まったな」
唯「大教会だね!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/14(木) 17:12:44.74 ID:MUmEKstxo<> 静かに始まった混乱の中に
見え隠れするセンターの陰謀
唯達は閉ざされた空間
地下世界へと向かう
唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜
PROJECT1:ミレニアム! 完
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/14(木) 20:06:42.14 ID:UZAWMIcRo<> おつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2011/07/15(金) 00:06:48.85 ID:q/+r1fs80<> >>1乙
相変わらず、ハイペースで読みやすいな
あとメガテン懐かしすぎ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:00:35.41 ID:tAr8K0Wlo<> >>217
d!
>>218
まあ、暇人だからな……
言わせんなよ恥ずかしい><
二人ともありがと
コメもらうと俄然やる気でるわw <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:02:01.10 ID:tAr8K0Wlo<> ―――大教会
唯「あ、折れたアタックナイフ……」
唯(あの時も和ちゃんに助けてもらったんだっけ……)
「平沢 唯!!」
律「なんだぁ!?」
唯「あ、梓ちゃん!」
梓「今度こそ負けないです!覚悟!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:02:41.50 ID:tAr8K0Wlo<> 戦士 中野 梓が 1体出た!
梓「今度こそ……この名刀で!」バッ
唯「!!」
梓(刀……忘れちゃった……)
律「なんなんだお前は!!」
梓「う、うるさいです!でこっぱちは黙ってて
ください!!」
律「でこっぱちだあぁぁ!?」
ざっぱ〜〜ん…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:03:09.74 ID:tAr8K0Wlo<> 梓「きゅう……」
唯「…………」
ケルベロス「お、恐ろしや……」
律「さて、行くか」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:04:36.23 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………
律「これが地下世界行きのエレベーターだな!」ポチッ
プシューッ……
唯「えーと……お、おお……」
律「B60F……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:06:36.51 ID:tAr8K0Wlo<> 地下世界……
相次ぐ地盤沈下により
断層ごと地下に沈んでしまった旧東京の姿である
ミレニアムはこの地下世界を塞ぐように建てられているため
太陽の光が旧東京に届くことはない
この地下世界で生きる者たちは悪魔のほか
小さなコミュニティを作りながら細々と生活する
人間もわずかながら存在した
いつの日か、地下世界に光が届くことを信じて……
唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜
PROJECT2:地下世界! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:07:16.25 ID:tAr8K0Wlo<> 第七章 キノウノテキハ!?
唯「空が……無いね……」
律「あぁ、地下だからな…息が詰まりそうだ」
唯「街……ボロボロだね」
律「あぁ、話には聞いてたけどこれほどとは……」
唯&律「これが……トウキョウ……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:08:05.92 ID:tAr8K0Wlo<> 老人「お前さん方……上から来たのか?」
唯「はい……そうです」
老人「言い伝えで聞いた話じゃが……
昔数人の女の子がどこからか現れ
破壊後のトウキョウを駆け抜けて
去っていった……
ここがその場所なんじゃよ」
唯「数人の女の子?」
老人「なに、お前さん達を見たら急にその言い伝えを
思い出しての……ふぁっふぁっふぁ」
唯「……?」
律「い、行こうぜ唯」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:09:01.98 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………
唯「ねぇ…りっちゃん」
律「んー?」
唯「地下世界の人達……どんな気持ちで住んでるのかな?」
律「さぁ……私だったら絶対ゴメンだね」
唯「そっか……」
律「お……標識があるな」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:12:12.44 ID:tAr8K0Wlo<> ジゴク[←旧新宿] [旧赤坂→]ジゴク
律「な、なんだこの趣味悪い落書きは……」
唯「ここには天国は無い…ってこと?……」
律「…………」
唯「よ、よぅしりっちゃん!!どっちの地獄にする〜〜!?」
律「はは………」
……
………
唯「行くよ!りっちゃん!!」
律「思いっきりな!!」
唯「とりゃああああ!!」ぽーん
唯は離れた場所から看板に向かって
思い切り靴を飛ばす
ボテッ ボテッ
律「……新宿だな!」
唯達は道の選択を靴に託した
全人類の明日への希望は
唯達の小さな体が
背負うことになろうとは
今はまだ知る由もなかった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:13:33.71 ID:tAr8K0Wlo<> ―――旧新宿
妖精「あ、こ…ここは魔界から来た
妖精や地霊
地上から逃げてきた人間が
住んでいるところです……」
妖精「あ、あの!どこから来たんですか!?
ミ、ミレニアムから?」
律「あ、あぁ……まぁね……」
唯「りっちゃん!壁を見て!」
律「ん?」
[ここより妖精王オベロンの治める地
王の命に従うこと]
律「ここは妖精の国ってか?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:15:04.84 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………
「本当に成功するんでしょうね?」
「任せとけって……」
「あ!……来た!」
唯「喉乾いたなぁ〜…」
ケルベロス「腹減った……」
律「お、お前らは……」
梓「平沢 唯!
今度こそあなたの邪魔をしてやるです!」
律「またか!いい加減しつこいぞ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:18:09.11 ID:tAr8K0Wlo<> 梓「今度はあなたにダメージは与えない……
邪魔された事さえわからないでしょう
だけど今までで1番効くはずです!」
梓「さあパック!!」
妖精パック「よーし!今気持ちよくしてやる!
そーれ!浮気草のつゆだ!!」
唯「わわわっ……」
律「ばか!よけろ!!うわっぷ……」
浮気草のつゆは律にかかった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:19:19.65 ID:tAr8K0Wlo<> 妖精パック「しまった失敗した!
ゴメンゴメン……
じゃ……さよなら〜」
梓「も〜っ!
パックの奴失敗するなんて!!」
唯「………」
律「あぁ……長いツインテール……
小さな体……じゅる…
ぐへへへへへへ」
唯「げげ……りっちゃん!?」
梓「ま、まずい…
来ないで!私に近づかないでえええ!」
梓は逃げていった
律「待ってあたしのマイスウィートハニー!」
梓「いやああああ!!」
唯「り、りっちゃーーん!!」
律は梓を追いかけて行ってしまった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:20:17.43 ID:tAr8K0Wlo<> 唯「あら〜……」
「あ、あの……」
唯「ほぇ?あ!さっきの!!」
唯の後ろにはいつの間にか
旧新宿の入り口にいた妖精が立っていた
妖精の少女「あ、あの…実は……
パックがかけた浮気草のつゆは
一目で相手を惚れさせてしまう
魔法のクスリなんです」
唯「えええええ!?」
妖精の少女「本当はあなたにかけて…
わ、私アヌーンといいます!
私に惚れさせるはずだったんです!」
唯「へっ……///」
アヌーン「私、本当は……
…ご ごめんなさい!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:21:35.07 ID:tAr8K0Wlo<> 唯「どうすればりっちゃんは元に戻るの!?」
アヌーン「浮気草のつゆで
かかった魔法を解けるのは
妖精王オベロン様だけです
そ、その……お困りでしたら
私からオベロン様に
魔法を解いてくれるよう
お願いしてもいいんですけど……」
唯「お願い!!私達、やらなきゃいけないことがあるの!」
アヌーン「で、では私からオベロン様に
お願いしてみましょう」
ケルベロス「このままだと逆にあの梓ってヤツが危ないかもな」
唯「それはどういう……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:22:59.10 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………
オベロン「アヌーンから話は聞いた……
またパックの奴めがイタズラを
しおって……」
オベロン「私にしかられるとでも思ったか
1階を出て旧東新宿の方へ逃げていったようだ」
唯「な、なんとかなりませんか!?」
―――旧東新宿
……人間よ…まずパックを捕まえて……
……浮気草のつゆを手に入れるのだ……
……よいな……
唯「どこだ〜!パック出てこい!!」
唯「こっちかな!?」
唯「なにこの迷路……」
ケルベロス「方向音痴っぷり全開……ぷぷ」
唯「ひ、ひどいなぁもぅ〜」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:23:49.54 ID:tAr8K0Wlo<> 唯「こうなったらしらみつぶしに!!」
ドンッ
唯「きゃっ!!」
「あいた!!」
唯「パック!!」
パック「げげ!!……勘弁してくれよ〜!
悪気はなかったんだよ〜!!」
唯「りっちゃんを元に戻しなさい!!」
パック「ひゃ〜〜!!……くらえっ!!」ポイッ
ケルベロス「……手榴弾だ!!隠れろ!!」
唯「わあああああ!!」
しゅ……シャアアアアアァァ……
唯「花火……」
唯「やられたーーー!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:24:35.41 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………
パック「おらーーー!!」ポイッ
唯「きゃあああ!!クモがシャツの中に入ったあああ!!」
唯「取って!!ケルベロス取ってええ」
……
………
パック「そら!!取ってこい!!」ポイッ
ケルべロス(骨!!!!!)
ケルベロス「ワンワン!!!」
唯「ちょ……どこ行くのケルベロス〜!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:25:30.97 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………
パック「はぁ…はぁ……参った……」
唯「う、浮気草のつゆ……ちょうだい」ぜーぜー
パック「10000魔貨で譲ってやるよ……」
唯「はぁ!?そんな大金持ってないよ!」
パック「じゃああーげない」
ケルベロス「俺は腹が減ってるんだ……
オマエ オイシソウ……」ガルルルル
唯(ナイス!!)
パック「わわわわかった!!これやるから!!
助けてーー!!」
唯は浮気草のつゆを手に入れた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:26:22.18 ID:tAr8K0Wlo<> ―――旧新宿
オベロン「浮気草のつゆを取ってきたか
御苦労であったな……
では、律の魔法を解いてやろう」
オベロン「さあ、律の元へ行け」
唯「あ、ありがとうございます!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:27:23.97 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………
「あ!ゆ、唯さん!」
唯「アヌーンさん!どうしたのこんなトコで?」
アヌーン「あ、あの…この先の部屋に
梓さんがいるんです
わ、私オベロン様に言われて
ここまで来たんですけど……
お願いです!唯さん!
一緒に入ってください!」
唯「もちろんだよっ!」
唯(この部屋?)
アヌーン(はい、おそらく……)
二人はドアに近づき聞き耳をたてる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:28:43.86 ID:tAr8K0Wlo<> ……いやっ!!ベタベタしないでください!!……
……あぁ……なんでそんなに可愛いんだ梓……
……ちょ……近い近い!!……アッー!……
ケルベロス「oh……」
……はっ!!……てめぇ!!あたしに何をした!!……
唯「戻った!!今だ!!」バーン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:29:33.81 ID:tAr8K0Wlo<> 梓「何を!!そっちが勝手に付いてきたんじゃないですか!!
私は何もしてないです!!」
唯「りっちゃん!!」
律「おお!唯!!なんとかしてくれよこいつを!!」
アヌーン「あ、梓さん!!えいっ!」パシャっ
唯「へ……」
梓「……あぁ……あなたはなんて美しい妖精なんですか…
私のすべてをあなたに捧げ……」
律「げええぇっ!?あたしこんなんだったのか!?」
唯「う、うん(もっとヒドかったけど…)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:30:34.74 ID:tAr8K0Wlo<> アヌーン「あ、あの……
梓さんがそんな事言ってくれるなんて
う、うれしいわ……」
アヌーン「唯さん……
ありがとうございました
律さんを大切にしてね!」
唯「アヌーンさん……」
梓「平沢 唯!!」
唯「え!?」
梓「私……ここにとどまって
妖精たちを守ることにします!」
律「えぇ!?」
梓「私…大切な何かを取り戻したような
気がするんです……」
唯「………」
アヌーン「ダメよ、梓さん」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:31:59.01 ID:tAr8K0Wlo<> 唯「!?」
アヌーン「わたしを愛してるなら
妖精たちを守りたいなら……
唯さんの力になってあげて」
アヌーン「唯さん達は大きな運命を
背負ってるように見える……
私達の世界も…巻き込むような」
アヌーン「だから…妖精たちを救いたいなら
唯さんの力になってあげて!」
梓「わかりました……平沢 唯、私で良ければ
一緒に行かせてください」
唯「アヌーンさん……これは一体?」
律「浮気草のつゆじゃ……」
アヌーン「うふふ……秘密のクスリよ!」
アヌーン「唯さん、律さん……頑張ってください!」
唯「ありがとう!アヌーンさん!!」
律「アヌーンも元気でな!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:34:00.06 ID:tAr8K0Wlo<> ……
………
梓「そういえば……
前にあなた達と戦って
かせいのピラーを落としたけど
あれは魔界へ行くための道具だったんです」
律「なんだって!?あのピラーが!?」
梓「あの時はすごく悔しかったけど
今の私には無用の物です……
……そういえば同じようなピラーが
ファクトリーの発掘現場から
出てきたって聞いたことがあります!」
律「同じようなピラーが何個もあるってことか……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/15(金) 02:35:13.60 ID:tAr8K0Wlo<> 梓「それと、平沢 唯……真鍋 和のこと……
なんて謝ったらいいか…私…」
唯「もういいよ………生きて」
梓「え?」
唯「和ちゃんの分までうーんと長生きして!」
梓「はい……!!ありがとう!平沢 唯!」
唯「唯でいいよ!」
律「あたしも律でいいぜ!
そんなシケたツラしてたら
可愛い顔が台無しだな!」
梓「なんで……そんなに優しくするんですか……
私、ヒドイことばっかりしてたのに……」
律「顔を見りゃわかる」
梓「え?」
唯「そんなに悪い子じゃない!ってねっ」
律「しっかり戦ってもらうぞー!!」
梓「や、やってやるですっ!!」
第七章 キノウノテキハ!? 完
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/15(金) 04:26:36.34 ID:4eGHsxN/o<> おつ〜
金剛深界編はありますか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/15(金) 04:34:58.38 ID:tAr8K0Wlo<> >>247
おはよう
今まさに構想中
ちょっとフラグ立てちゃったしww
どうなるかはまだわかりませーん <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/15(金) 04:39:07.87 ID:4eGHsxN/o<> まさか即レス来るとは
楽しみにしてまする
それにしても最終ルートが気になるな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:01:26.41 ID:rAUoHTxKo<> 律「よーし次は旧赤坂に行っくぞー!!」
梓「あ、あの!!」
律「んー?」
梓「みなさんは…おいくつなんですか?」
唯&律「17歳だよ!」
梓「私の一つ年上……先輩ですね!」
梓「でも意外です!律さんはもっと年上かと思いました!」
律「老けてるって言いたいのかああぁぁん!?」ギリギリ
梓「く、苦し……嘘です!…律先輩!!」
唯「あははは律先輩だって〜!」
梓「笑いごとじゃないです唯先輩!!
律先輩の馬鹿力は……はっ」
律「きーこーえーたーぞー」ギリギリ
梓「に゛ゃあああああああ」
唯「あはは!梓ちゃん……猫みた〜い!」
唯「あーずにゃん!」
梓「にゃん!?笑ってないで助けてええええ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/16(土) 01:02:41.79 ID:rAUoHTxKo<> 第八章 マサカド!?
唯「あ!あそこ……なんかの現場みたいだよ!」
律「ちっちゃいオッサンがいっぱいいるな」
ドワーフ「お!!おーいそごのでけぇの!!」
律「でけぇの!?あたしたちのことか……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:03:50.87 ID:rAUoHTxKo<> ……
………
ドワーフ「こご掘ると武器出でくるだよ
売り飛ばせばいい儲けだ
いっぱい出でくっから掘りつぐせねぇだ」
ドワーフ「実は手が足りねぇだよ……
そこの一番力強そうな姉ちゃん手伝ってくれっか?」
律「誰のことだ」
梓「………」
唯「………」
律「あ、あたしかよっ!!」
ドワーフ「自分の手ぇ汚して働かねえと
バチ当たっぞ!!ほれっ」
律「わかったよっ!やりゃいいんだろやりゃ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:04:44.02 ID:rAUoHTxKo<> ……
………
律「」
唯「りっちゃんすごーい!!」
梓「意外なところで才能発揮ですね!」
ドワーフ「いやぁごぐろうさん!
おがげで助かっただよ
お礼にこれやるだよ!」
律「武器じゃないのかよ〜」
梓「あ!!これ!」
唯「ピラーだよりっちゃん!!」
唯はどせいのピラーを受け取った
ドワーフ「まだ手が足んねぇ時は手伝っでくれや」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:05:24.56 ID:rAUoHTxKo<> ―――旧赤坂
労働者「まったく地霊の奴ら
人使いが荒くてもうヘロヘロだぜ……」
労働者「おっ姉ちゃん達も働かされたクチだな?」
律「はは…まぁね……」
律はふと壁を見る
[地霊族の街 働き者は大歓迎] <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:07:04.81 ID:rAUoHTxKo<> ……
………
……おい!親方はどこ行った!!……
……ばかやろう!それはそっちじゃねぇ!……
梓「あ、慌ただしい街ですね……」
唯「みんなよく動くねぇ〜」
律「あんまり長居しない方がよさそうだな」
ブラウニー「ねぇねぇ!」
唯「ほぇっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:09:41.65 ID:rAUoHTxKo<> ブラウニー「あんたら上の世界の人間だね……
戦っちゃったりする人だろ?」
唯「え?」
ブラウニー「カッコ見りゃ分かるよ!
そこの出口から人間たちの集まっている
ロッポンギに行けるよ!
奴ら人間にしてはカッコいいんだ」
ブラウニー「まあ言っちゃ悪いがあんたとは
くらべモンにならないね!
だけどあんなにカッコいいのに
地上から逃げてきたらしいんだ」
律「六本木か……!」
唯「ありがとう!行ってみるねぇ〜!」
ブラウニー「あ!ここでサボってることは親方には
内緒だよ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:11:04.70 ID:rAUoHTxKo<> ―――旧六本木
[ミュータント・コミュニティー]
[地上の人間入るべからず]
唯「ミュータント?」
梓「環境破壊で突然変異を起こした……
元は人間だった人達です」
律「センターがな……
昔地上から追放しちまったんだ」
唯「…………」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:12:25.15 ID:rAUoHTxKo<> ……
………
ミュータント「お前ら何しに来た?
ここはお前らのような普通の
人間が来る所とは違う
さっさと立ち去りな!!」
「やめんか……」
ミュータント「長老!」
ミュータント長老「地上の人間よ……ここに来たということは……」
唯「?」
唯「あの!私達アバドンを倒さないといけないんです!!」
長老「な、なんじゃと!?……その刀は坤竜丸!!
ただごとではなさそうじゃの」
長老「この奥にヒルコ様がおられる……
あの御方ならきっと力になってくれるはずじゃ
……ヒルコ様が心を開けばな」
唯「……?」
梓「行きましょう、唯先輩!」
唯「あ!う、うん!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:13:47.62 ID:rAUoHTxKo<> ……
………
ミュータント「なんだ!お前らは!!」
……!?来るな!!私に近づくなあああ……
ミュータント「帰れ!おとなしく帰らぬと
ただではすまんぞ!!」
律「ちょ…ちょっと待ってくれ!!私達は
アバドンを探してるんだ!!
ヒルコって人に話を聞きたいだけだよ!」
……!?……アバドンだと?………
……入れ……そこにいる者……
ミュータント「ヒ、ヒルコ様!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:15:08.36 ID:rAUoHTxKo<> ……
………
ヒルコ「お前達は私の命を狙う者
ではないようだな……
地下世界に来た人間か…」
ヒルコ「さきほどアバドンとか申しておったな」
律唯梓「アバドンをヴァルハラが探して飲み込まれちゃった
地下世界に来たんだ倒さないと!!」
ヒルコ「いっぺんに喋るでない……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:15:45.39 ID:rAUoHTxKo<> ……
………
ヒルコ「そうか……
残念ながら魔王アバドンは地下世界にはおらん……」
唯「そ〜なの〜!!?」
律「じゃああたし達何しにここへ来たんだ……」
ヒルコ「今こそ復活の時か……」
梓「?」
ヒルコ「1つ頼み事を聞いてくれんか?」
唯「は、はい!」
律「おい……唯」
ヒルコ「そうか、聞いてくれるか唯とやら」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:16:39.74 ID:rAUoHTxKo<> ……将門公を復活させるのだ
トウキョウの守り神平将門公は
その身体を6つに引き裂かれたのだ
大和神族の間のいさかいが
公を犠牲にしてしまった
……大和の地はイズモのオオクニヌシ
の国ゆずり以来天津神が国津神の
上に位して治めるところであった
だが世紀末を迎え悪魔の群れが
大和にも現れ混乱をまき起こすと
国津神たちは好機と考えた
長く地の神にあまんじた
自らの地位を覆す好機だと
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:18:02.64 ID:rAUoHTxKo<> ……そして国津神たちは天津神たちを
封印し大和の地を再び手に
するはずであった
ところが国津神の悲願は
悪魔たちに利用されてしまった
将門公はバラバラに引き裂かれ
国津神たちもこの地下世界の
ほこらに封印されてしまった
……だが国津神たちは
封印される前に密かに公の身体を
集めていた
封印された国津神はそれぞれ
公の身体の部分を持っている
国津神の封印を解き将門公を
復活させねばトウキョウの混乱は
おさまらぬであろう
……天津神を裏切り
悪魔の付け入るスキを作った
この私の罪もつぐなわれぬ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:19:09.60 ID:rAUoHTxKo<> ……魔界の地をを目指すのだ……
律「と、とんでもないことになったな」
梓「でも…アバドンを倒すには魔界に行かないと……」
唯「………」
唯「行こう!!りっちゃん!あずにゃん!!」
唯「もうヴァルハラを救うのは私達しかいないんだよ!」
唯「トウキョウの人達にも……平和になってもらいたい!!」
律「そうだな……」
梓「将門公を復活させましょう!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/16(土) 01:20:00.50 ID:rAUoHTxKo<> 唯達はヴァルハラを救うため
そしてトウキョウの混乱を鎮めるため
平 将門を復活させるべく
国津神が封印されているほこらへと向かう
第八章 マサカド!? 完
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/07/17(日) 00:29:04.23 ID:X/Vjzm4Ko<> 梓「そういえばここに来る途中に
神社みたいな建物がありましたね!」
律「時間に余裕も無さそうだ……手分けしていこう!」
唯「おぉ〜!!」
律「じゃあ六本木で落ち合おう!!」
梓「みなさん気を付けて!!」
唯「急げや急げ〜」
律「おい、唯……」
唯「はーーい?」
律「ほこら……あっちだぞ」
唯「あ…あはははは」
律(大丈夫か……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:30:07.20 ID:X/Vjzm4Ko<> 第九章 ホンソウ!!
―――コトシロヌシの祠
律「まずはあそこだな!」
律(こんなちっちゃいほこらに国津神がいるのか?)ギィ……
律「うわわ!?吸い込まれ……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:30:46.62 ID:X/Vjzm4Ko<> 律「……って……おぉ!?」
そこには国津神 コトシロヌシをかたどった
石像があった
―――コトシロヌシは石にされ封印された―――
律「ひ、ヒルコの声!?」
―――石の封印を解いてくれ――― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:31:28.39 ID:X/Vjzm4Ko<> 律「と、解いてくれって……」
律(ど、どうしよ……)
律「あ!!そういや石化を治す魔法があったな!」
律「なんだっけ……ああああちゃんと覚えときゃよかった……」
……よって、これが石化を治す魔法、……だ……
……田井中!聞いてるのか!……
……だ、大丈夫でーすっ………
律「たしか……パ……いや違うな……」
律「ポ……?」
律(うむむむむむむ) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:32:43.07 ID:X/Vjzm4Ko<> ……石化を治す魔法、…トラディだ……
律(思い出した!!!)
律は恐る恐るコトシロヌシの石像に両手をかざす
律「ペトラディ!」
律(………)
律「お??」
石化したコトシロヌシの体が徐々に元の色を取り戻していく
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:33:28.07 ID:X/Vjzm4Ko<> コトシロヌシ「う……うぬぬ……」
コトシロヌシ「そなたが石化を解いてくれたのか?
礼を言うぞ」
律「あ、あの!!ヒルコから頼まれて将門公の体を……」
コトシロヌシ「ヒルコから?そうか……その時がきたか……
わかった、公の胴体をやろう」
律(ひぇ……えっ、こんなに小さいの!?)
コトシロヌシ「将門公を頼んだぞ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:34:03.45 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
律「あれ……外?
今ほこらにいたはずなのに……」
律「なぁ!!これって……」グッ
律「あれ、開かない……」
律「まぁいいや!次だ次!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:34:54.29 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――オオナムチのほこら
梓「あったあった!あの建物だ!!」
……すぐに立ち去れ……
梓「!?……誰!?」
バフォメット「すぐに立ち去れと言ったのだ……」
バフォメット「さもなくば黄泉の国でヨモツシコメと
デートさせてやるぞ」
梓「遠慮したいですね!」
バフォメット「そうか……ならば生かしては帰さん!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:35:30.82 ID:X/Vjzm4Ko<> 堕天使 バフォメットが 一体出た
バフォメット「貴様、俺に勝てると思うのか?」
梓「それはこっちのセリフです!!」チャキッ
梓「でやああああ!!」
スッ
ガシッ
梓「!?」
バフォメットは梓の一撃を腕を掴み止めた
梓(ち、力が抜ける……!?) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:36:13.10 ID:X/Vjzm4Ko<> 梓「は、離して!!」バッ!
バフォメット「ふん……貴様の力、吸い尽くしてくれる」
梓(……一か八か…)
バフォメット「ザンマ!」
キイイイィィィ…… ボゴォ!!
梓「くうぅっ!!」
バフォメット「捉えた……」
ガシッ
梓「………」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:36:52.62 ID:X/Vjzm4Ko<> バフォメット「ふふふ……このまま黄泉の国へ堕ちよ」
梓「………かかりましたね」
バフォメット「!?」
梓「この至近距離なら!!」
梓は刀に一点の力を込める
梓「冥界波ああああ!!!」
バフォメット「しまっ……!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:37:30.20 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
オオナムチ「奴を倒したのか……ご苦労だった
ヒルコから話を聞いたのだな?」
梓「はい!」
オオナムチ「ではこれで何をすればいいかはわかってるな」
梓「これが……将門公の……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:38:05.54 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――サルタヒコのほこら
律「唯と梓…大丈夫かな」
律「きっと大丈夫だよなっ!」ギィ…
サルタヒコ「………」
律「あの〜……」
律「ヒルコに頼まれて将門公の……」
サルタヒコ「……渡さん………」
律「へっ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:39:12.96 ID:X/Vjzm4Ko<> サルタヒコ「これは渡さん!誰にも渡さん!
絶対渡さん!」チャキッ
サルタヒコ「うおおおおおお!!」
律「うわわわわ!!」
国津神 サルタヒコが 一体出た
サルタヒコ「だあっ!!!」バゴーン
律「危ねっ!!おい!!やめてくれ!!」
サルタヒコ「渡してなるものか!!!」
律(話して通じる相手じゃなさそうだ……)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:39:54.00 ID:X/Vjzm4Ko<> 律「しゃーないなもう〜!!」
律「燃えろ!!マハラギ!!」
ゴオオォォォ
サルタヒコ「ぐうっぬおおお」プスプス
サルタヒコ「だああああ!!」ブン
律「まだまだぁ!!」パチ…パチ……
律「ジオンガ!!」
バリバリバリ
サルタヒコ「がああ……!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:40:34.65 ID:X/Vjzm4Ko<> サルタヒコ「………ぬああっ!!」ブンッ
バゴッ
律「いっ……てえええ」
律「可愛い乙女の顔に傷付いたら
どう責任取っちゃられらっ!!」
律の鉄拳パンチ!!
サルタヒコ「ぐわっ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:41:19.36 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
サルタヒコ「」
律「はぁ…はぁ……」
サルタヒコ「はっ!私は……何をしていたのだ……」
律「正気に戻ったかよ〜?」
サルタヒコ「そうか、そなたがわたしを……」
サルタヒコ「!?なぜ公の胴を持っている!」
律「これから将門公を復活させるのさ!」
サルタヒコ「おぉ……ついにこの時が!!」
サルタヒコ「では…これを持って行け」
律は公の左腕を受け取った
律「よし!次ぃ!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:42:22.58 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――オオヤマツミのほこら
梓「な……」
梓「なんでこんなに中が広いの!?」
梓「これじゃまるで迷路……」
「とっとっと!!」
「梓!」
梓「え…律先輩!!」
律「お前もこのほこらに来てたんだな!」
梓「はい!」
律「うわぁ〜なんだここは……」
律「おーーーーい誰かいるかぁ〜!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:42:57.07 ID:X/Vjzm4Ko<> 律「……」
梓「……」
律「おーーーーーーい!!!」
……助けてくれ〜ぃ……
律「お!!誰かいるみたいだ!!」
律「行くぞ梓!!」
梓「り、律先輩!!ちゃんと来た道……」
梓「ま、待ってくださいよ〜!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:43:40.68 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
律「おーいどこだー!?」
「こっちじゃこっち!」
律「こっちってどっち……あっいた!」
オオヤマツミ「おお、そこの者!助けてくれ!
迷って出られないのだ……
連れていってくれ…頼む……」
律「こ、ここあんたのほこらじゃないのか?」
オオヤマツミ「気晴らしに散歩しとったら
帰れなくなってしもた」
律&梓「………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:44:40.03 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
梓「律先輩……一応聞きますけど」
律「な、なんだよっ……」
梓「来た道……覚えてます?」
律「も、もっちろん!!こっちだ!!」
梓「行き止まりじゃないですか」
律「………スマン」
梓「だから言ったのに〜〜〜!!」
律「大丈夫!!こういう時は野性の勘を頼りにだな!」
梓「何言ってんですかもうっ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:45:25.21 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
律「な、なんとか……」
梓「戻ってこれましたね……」
オオヤマツミ「いやぁ〜助かった!!ではこれをそなたらに
授けよう!」
律と梓は公の右足を手に入れた
律「胴体に両腕に右足……と」
梓「あとは左足と頭だけですね!」
律「唯……大丈夫かな……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:46:33.66 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――スクナヒコナのほこら
唯「え!?なんでこの階はアームターミナル使えないの〜!?」
唯(もっと早くにケルベロス呼んでおけばよかった……)
唯「うぅ……どっちに行けば……」
唯(これは……迷子ってやつでしょうかあああ)
唯「こっちかな……いや、こっち?」
唯「うぇぇぇんもうやぁだ〜〜!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:47:40.70 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
唯「また行き止まり……」
唯(戻るか……)
「貴様、何者だ」
唯「ひゃあ!!……誰もいない」
「ここじゃ」
唯「え?え?」キョロキョロ
「ここじゃと言っておろう!」
プスッ
唯「い!!!ったーーーい!!」
針のようなもので刺された感触が
唯の太ももに伝わる
唯「へ………えぇ!?ちっちゃ」
視線を落とすとそこには
唯の足首くらいまでしかないであろう
小人がいた
「無礼な!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:49:55.24 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
「私はスクナヒコナ……どうやら邪悪のものでは
ないようだな」
スクナヒコナ「実はここに閉じ込められてしまい
困ってるのだ……
私を外まで連れて行け」ピョンッ
そう言うとスクナヒコは唯の肩に乗る
唯「あの……」
スクナヒコナ「なんだ」
唯「私も……迷っちゃったんですけど」
スクナヒコナ「………」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:52:13.64 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
唯「」ぜーぜー
スクナヒコナ「外に出られたな」
スクナヒコナ「これしきで音を上げるとは情けない……」
唯「私の…肩に……乗ってただけだったくせに……」ぼそっ
スクナヒコナ「なんだと」プスッ
唯「あいた〜〜!!何でもございませぬぅ!!」
スクナヒコナ「ならよい」
律「おーーい唯!!」
梓「唯先輩!!」
唯「りっちゃん!!あずにゃん!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 00:54:23.45 ID:X/Vjzm4Ko<> 唯「よくここにあたしがいるってわかったね!」
律「残るはこのほこらだけだからな!」
唯「えっ、じゃあ後は全部?」
梓「集めましたよ!」
スクナヒコナ「そうか…そなたらは将門公を
復活させるのであったな」
スクナヒコナ「礼を言うぞ唯とやら…これを収めよ」
唯「ありがとうございます!」
唯は公の左足を手に入れた
律&梓「え……?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/17(日) 01:20:48.31 ID:u1ulhANEo<> どうした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:45:46.82 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
唯「足りないって何が〜?」
梓「頭です!」
律「ほこらはこれで全部のハズなんだ!」
唯「ということは……」
唯「ど、どこにあるんでしょう?」
律「知るかー!」
梓「困りましたね……」
唯「あずにゃんあたし疲れたよぉ〜……」
梓「せ、先輩!もたれかかたないでください!」
律「地下にはないってことはミレニアムか!?」
梓「でもヒルコさんは地下に散らばったって……」
唯(地上……地下……)
唯(地上の……地下?) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:47:06.87 ID:X/Vjzm4Ko<> ……さっき へんな なまくびひろった……
……ぶきみ うれない おまえら いるか?……
唯「あーーーーーーー!!!」
梓「に゛ゃあああぁぁぁ!?」
梓「唯先輩耳元で叫ばないでくだ……」
唯「ホーリータウンだぁ!!」
梓「はい?」
律「唯、心当たりあるのか!?」
唯「うん……首を拾ったって人がいたの!」
律「……行ってみよう!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:47:58.99 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――ホーリータウン 大教会
唯「おじさん!!」
住民「なんだ? このくび ほしいのか? ほしいのか?」
唯「どうしてもそれが……むぐぐ」
律(バカ!唯!!私にまかせろ)
律「なぁおっちゃん!それ、処分に困ってるんだろ?
私達が引き取ってやってもいいぜー?」
住民「いい つぎの なまごみのひ だす」
律「ば……やめろ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:48:46.96 ID:X/Vjzm4Ko<> 住民「? ………」
住民「20000魔貨で どうだ」
律(金取る気かこのオッサンはぁ〜!)
律「ちょ、ちょっと待ってくれ」
律(おい!唯いくら持ってる?)
唯(………魔貨)
律(ゲッ……梓は!?)
梓(……魔貨です)
律(でかした梓!!)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:49:29.78 ID:X/Vjzm4Ko<> 住民「いる いらない はっきりしろ」
律「8000魔貨だ!」
住民「すてるか」
律「ああああ9000!!」
住民「10000だ」
住民「10000魔貨で うってやる」
律「わ、わかったよっ!ほら」
律(くぅ〜〜!!)
じゅうみん「くび おまえに わたす ありがと」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:50:28.49 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
律「これか!」
梓「ぽいですね」
―――揃えたようだな―――
律「ヒルコ!」
―――公の体を一つにするのだ―――
―――ロッポンギの邪教の館へ行け―――
梓「ようやくこれで……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:51:37.63 ID:X/Vjzm4Ko<> ―――邪教の館―――
館の主「何と!!将門公の体が全て
揃っているではないか!!
ぜひ合体させてくれ!!」
館の主「合体で将門公を復活させられるとは
合体師冥利に尽きるというもの
頼む!!この通り!!」
唯「む、むしろこちらこそお願いします」
将門の体が合体装置に収められる
館の主「おお……そなたらもしかと見届けるがよい!
……将門公復活の瞬間を!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:52:15.60 ID:X/Vjzm4Ko<> 唯「………」
ゴポポポポポポ……
将門公の体が徐々に消えていき
中央にある魔法陣が輝き始めた……
カッーーーーーー!!
律「うわぁっ!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/17(日) 01:53:08.95 ID:X/Vjzm4Ko<> ……
………
将門「我は…平 将門……なるぞ……」ブルブル
律「な、なんか様子がおかしいぞ?」
将軍「ぐは……苦しい……なんだこれは……」ガクッ
唯「!?」
館の主「か、体はできたが……
まだ何か足りないのではないか?」
律「えええ!?」
梓「と、とりあえずヒルコさんの所へ連れて行きましょう!」
将門「」
律「いいか?担ぐぞ!!せーのっ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/07/17(日) 01:54:58.24 ID:X/Vjzm4Ko<> 唯達の手によって
平の将門は再びこの世に舞い戻ったかに見えた……
しかし平 将門は復活を遂げた直後に倒れてしまう
一体何が足りないというのだろうか……
第九章 ホンソウ!! 完
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/17(日) 01:55:39.96 ID:X/Vjzm4Ko<> >>293
電話してたスマソ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/17(日) 01:57:19.88 ID:u1ulhANEo<> おつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/17(日) 02:47:57.15 ID:HImDEp02o<> おつおつ
テンポいいな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/17(日) 09:28:20.90 ID:l5vestyDO<> 乙
サクサク進んでテンポ良いな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/07/18(月) 00:05:09.22 ID:IoY7WJOBo<> 律「はぁ…はぁ…ヒルコはいる!?」
ミュータント「なんと……」
ミュータント「ヒルコ様!!将門公が!将門公が!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:06:13.09 ID:IoY7WJOBo<> 第10章 ウタノキモチ!
ヒルコ「よくぞ将門公の体を集めてくれた……」
将門「」
唯「で、でもこれじゃ…」
ヒルコ「将門公を復活させるには……
実は私が持っている公の御霊がいる」
律「な……それを早く言ってくれよ!!」
ヒルコ「だが……将門公の御霊は今も眠りつづけておる」
ヒルコ「私達が何度呼びかけても
魂は目覚めてくれぬ……」
梓「そんな……」
ヒルコ「昔…一度だけ将門公の御霊が反応を示したことがあった」
律「なんだ!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:07:34.65 ID:IoY7WJOBo<> ヒルコ「……[歌]だ…一度だけアマテラスの歌声が地下世界に
聞こえたことがあった……」
ヒルコ「気持ちが込められた歌声に御霊が震えたのだ」
唯「…………」
ヒルコ「歌なんぞ……古の昔に忘れてしまったよ…」
すうーっ
唯「いま―わたしの― ねがいごとが―」
律「ゆ、唯?」
唯「かなうならば―つばさがほしい―」
梓「………」
ヒルコ「なんと……綺麗な歌声じゃ……」
―――この背中に 鳥のように―――
―――白い翼 つけてください―――
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:09:11.31 ID:IoY7WJOBo<> ……
………
ドッ…クン… ドックン……
律「!!」
梓「御霊が!!」
ヒルコ「おお…将門公よ……」
ヒルコ「将門公の身体に御霊を入れて
公は復活する!」
ヒルコ「今すぐ御霊を入れよう」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:11:22.28 ID:IoY7WJOBo<> ……
………
将門「…ぬ……」
将門「おおっ……我が身体の隅々に
力がみなぎってくるぞ……」
ヒルコ「将門公が復活された……」
将門「ヒルコか?我を再び蘇らせたのは?」
ヒルコ「公よ、ここに控えし
唯達が働きによるものだ」
唯「あ……えへへ…」
律「どーもどーも……」
将門「そうか……そなただな?歌っていたのは?」
唯「あ……はい!」
将門「心の隅々まで染み渡ったぞ……」
将門「唯とやら……礼を言う
…ところでヒルコよ
急がねばならぬのであろう?」
ヒルコ「ただちに封印の岩戸へ参ろう」
ヒルコ「唯達も来るがよい」
唯「は、はい!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:12:05.46 ID:IoY7WJOBo<> ……
………
……ま、将門公!!!……
……おお……ついに復活された!!……
……トウキョウに光あれ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:13:14.85 ID:IoY7WJOBo<> ―――封印の岩戸(旧皇居)
ヒルコ「公よ、ここを開けて下され」
将門「承知した……」
将門が岩に手をかざすと
将門の体からまばゆい光が放たれる
ゴゴゴゴ……
ヒルコ「さぁ…天津の神々よ!出てくるがよい!!」
将門の力により洞窟を塞いでいた岩はどかされ
中から次々と天津神が顔を出す
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:13:59.57 ID:IoY7WJOBo<> タヂカラオ「いやぁかたじけない
わしの力も役に立たず
みすみす封印されたのは情けなかった」
タケミカヅチ「おのれ!!
このわしをたばかって封印した奴に
目に物見せてやる!そこをどけい!!」
律「おわぁっ!!」
タケミカヅチは走り去っていった……
ヒルコ「残るは最後の一人……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:15:29.00 ID:IoY7WJOBo<> アマテラス「わらわの封印を解いてくれたのか?」
アマテラス「はっ……ヒルコ……」
ヒルコ「アマテラス…やはり
そなたは光り輝いておる
光が無くてはこの世は闇…」
アマテラス「ヒルコよ……そなたも
苦しんだのだな……我々の封印まで
解かれるようその者たちに頼むとは……」
アマテラス「そんな力を持つ人の子とは一体何者じゃ?
唯、律、梓……
今のそなたたちこそ光り輝いて見える
重ねて礼を言うぞ」
アマテラス「ではヒルコよ…共に参ろう
我らの傷ついた身体を癒すため
あの金剛神界へ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:16:47.76 ID:IoY7WJOBo<> ……
………
将門「どうやら私の仕事はすんだな
しかし復活したばかりの私には
ちとこたえたぞ……」
将門「だが身体を取り戻してくれた
唯達に改めて礼をしたい……
二つの品をそなたに授けよう」
唯「えっ…コレ…もらっていいんですか!?」
唯達はたいようのピラーと将門の刀を受け取った
将門「では私もしばしの間
金剛神界で休ませてもらうとしよう…さらばだ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:17:54.06 ID:IoY7WJOBo<> ……
………
梓「みんな行っちゃいましたね……」
唯「これで…少しはトウキョウも良くなるのかな!?」
律「だといいな!」
律「さて……と…六本木にでも戻るか!」
唯「私お腹空いちゃったよ〜!!」
梓「唯先輩……お金持ってるんですか?」
唯「あ……」
律「私達首を買ったせいでスッカラカンだろうが!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:19:55.22 ID:IoY7WJOBo<>
―――六本木
ルイ・サイファー「おや、ユイ・ヒラサワ……奇遇だね」
唯「な、なんでここに!?」
ルイ・サイファー「かの平 将門公が復活されたと聞いてね」
ルイ・サイファー「そうだ…地上ではミオ・アキヤマが
動き回っているようだな」
唯「澪ちゃん……」
律「そうだった……あいつ、大丈夫かな」
ルイ・サイファー「ファクトリーで何か問題が起きたらしいが」
律「なんだって!?」
梓「唯先輩!」
唯「律ちゃん!!ファクトリーに行こう!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:21:15.54 ID:IoY7WJOBo<> ―――ファクトリー
……〜♪……
唯(やっぱり歌が聞こえる!!)
澪「唯!律!!来てくれたか!」
唯「澪ちゃん!!」
澪「えっと……そちらは…?」
梓「あ!な、中野 梓です!!」
律「こっちも色々あってな……
一緒に戦ってくれる仲間だ!」
澪「そうか!よろしくな、梓!」
澪「みんな聞いてくれ……ここはセンターが
ファクトリーなんて言ってるが実は……
強制収容所なんだ!」
唯「うそ!?」
律「ど、どういうことだ……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:22:18.38 ID:IoY7WJOBo<> 澪「入れられた人はみんな死ぬまで
働かされている
何とかしなければ犠牲者は増えるばかり……」
澪「あそこを見てくれ」
唯達は澪が指差した方角を見た
唯「あの建物……」
澪「監視塔だ……
そこにきっと何か原因があるはず!」
澪「一緒に来てくれ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:22:52.30 ID:IoY7WJOBo<> ……
………
澪「妙だな……見張りがいない……」
律「チャンスじゃないか!正面突破しちまおうぜ〜!」
澪「あ、あぁ……」
……〜〜♪……
唯(この塔から……歌が聞こえる?) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:23:31.95 ID:IoY7WJOBo<> ―――監視塔
梓「誰もいませんね……」
澪「静かすぎる……」
澪「……!!……出てこい」
「ハッハッハ……」
ベルフェゴール「良く分かったな」
律「監視塔に悪魔!?」
ベルフェゴール「残念だがここを通すわけにはいかん」
ベルフェゴール「おとなしく死ね!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:24:48.54 ID:IoY7WJOBo<> 魔王 ベルフェゴールが 一体出た
唯「いくよ……坤竜丸」スラァ
……出番か……
……いいだろう……
澪「くそっ!こんなトコで!!」
ベルフェゴール「うりゃぁ!!」ブン!
唯「ぐっ……」ガキィッ
律「ザンマ!!」
キイイイィィィ
ベルフェゴール「そうはいくか!」サッ
ボゴォ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:25:42.45 ID:IoY7WJOBo<> 律「澪!!今だ!早く行け!!」
唯「あたしたちが何とかするから行って!」
澪「みんな……すまない」ダッ
ベルフェゴール「一匹逃したか……」
律「お前の相手はあたし達だろ?」
唯「あずにゃん」チャキッ
梓「はい」チャキッ
唯梓「だああああ!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:26:39.96 ID:IoY7WJOBo<> ……
………
澪「はぁ……はぁ……」カンカンカン
……〜〜♪……
澪「これは……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:29:04.81 ID:IoY7WJOBo<> ……
………
律「もうすぐだ!!」カンカンカン
澪「唯達か!?」
唯「!!……澪ちゃん!!」
澪「こっちに来てくれ!!」
唯「これが……原因?」
そこには妖鳥 セイレーンが牢屋にいた
扉はすでに澪の手によって開けられていた
しかしセイレーンななおも悲しげな歌声で歌い続ける
澪「やめろ!歌うのをやめてくれ!!」
〜〜♪ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:30:12.47 ID:IoY7WJOBo<> 澪「どうしたらいいんだ!?」
唯「あきらめよう……」
澪「な……!?」
唯「あ、いや……あんなに我を忘れるほど歌うなんて……
きっと何かあるんだと思う」
唯「人の心を奪うくらいの悲しい歌……」
梓「どうします?」
澪「しょうがない……一旦ホーリータウンに戻ろう」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:31:03.37 ID:IoY7WJOBo<> ―――ホーリータウン BAR
澪「おい……私達未成年だろ!
しかもこんなことしてる場合じゃ……」
律「固いこと言わなーいの!マスター!牛乳くれ!」
律「ここは情報が飛び交ってるからな……
何か得られるかもしれないだろ?」
澪「なるほどな……」
梓「あー!!私のお肉食べないでください!!」
唯「腹が減っては戦ができぬだよあずにゃん!」
梓「だからって人の分まで……ダメです!
これは絶対ダメ!楽しみに取って……」
澪「………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:31:57.93 ID:IoY7WJOBo<> ……街頭テレビを見たか?……
……地下世界の……
律「………」
……おい!おかわりまだか……
……ファクトリーの歌……
澪「!!」
律「澪、行くぞ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:33:25.63 ID:IoY7WJOBo<> 律「おい、その話詳しく聞かせてくれ!!」
男「なんだぁ〜!?」
男「話が聞きたいならこれっ!もう一杯!
おごってもらおうか」
澪「マスター!」
……
………
男「どうもありがとよ!
それじゃあ話を聞かせてやろう
ファクトリーに流れてるのは聞く者の心を
奪うというセイレーンの歌さ」
男「セイレーンは魔界で恋人と幸せに
暮らしていたのを引き離され
ファクトリーに連れてこられたんだ
それ以来ファクトリーにはセイレーンの
歌が流れそこの人々は操られて
暮らすようになった」
男「だがセイレーンには人々を操るつもりは無く
ただ悲しみのあまり歌っているだけなのさ……」
男「もう一つ教えてやろう……
魔界で思い出したんだが
大教会で人形を使って魔界へ行こうと
している奴がいるらしい……」
律「!!」
律「唯!!ちょっと来い!!」
澪「梓も!!」
……大好物は一番最初に食べるのが……
……いいえ!違います!!最後まで大事に……
律澪「お前らいい加減にしろっ」
ゴスッ
ゴンッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:34:43.09 ID:IoY7WJOBo<> ―――大教会
男「何?俺がここで何をしてるか知りたいのか?」
男「俺ははだな……魔界へ行こうという
高い志をもった男なのだ
……まだ成功はしていないがな
お前達も魔界へ行く方法を
知りたいのか?」
澪「ぜひ教えてもらいたいです!!」
男「そうか、お前達も高い志を持っているのだな」
男「では教えてやろう
不思議な力を持った人形4体を集め
その人形を現界と魔界が
近づいている場所に置く……
すると魔界の入口が開くのだ
ところが俺は4体のうち
たったの1体しか集められなかった
……というわけで
おれが持ってる”ねむるにんぎょう”
どうだい?欲しいかい?」
律「ね、眠る人形!!」
唯「ジャンク屋さんが言ってたやつだ!」
唯「私達も実は……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:35:51.53 ID:IoY7WJOBo<> 男「こりゃたまげた!!3体揃ってるじゃないか!!
負けたよ……
魔界へ行くというおれの志はお前達に託した!」
男「このねむるにんぎょうをあげよう……
じゃあ頑張れよ!
実験室はこの真上の部屋だ」
男は去っていった
律「よーし!人形を使ってってのがちょっと
怪しいけど……やってみる価値アリだな!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:37:10.14 ID:IoY7WJOBo<> ……
………
唯「じゃあ、置くよ?」
澪「あぁ……」
唯は4体の人形を順番にセットした
カッ――――――!!
壁に次元の裂け目が出現し……
魔界への入り口が開いた
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:37:41.78 ID:IoY7WJOBo<> 澪「………で?」
律「と、飛び込めってか……」
唯「私……行ってみる!!」
梓「ゆ、唯先輩!?」
唯「おっ先ぃ〜!」ぴょんっ
シュンッ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:39:20.23 ID:IoY7WJOBo<> 澪「消えた……」
澪「待って唯!!私も行く!!」ぴょん
シュンッ……
梓「………」
律「どーした梓」
梓「ほ、ホントに飛び込むんですか?」
律「行くしかないだろ」
梓「これ……この下どうなってるんですか?
高い所は……無理なんです」
律「上とか下とかあるのかな?
転送ターミナルだと思えば大丈夫だ!」
梓「そんな無茶な……ちょっと心の準b」
律「いーから早く行け」ゲシッ
梓「アッー!」
シュンッ……
律「ったく……」ぴょん
シュン…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/18(月) 00:40:12.18 ID:IoY7WJOBo<> ファクトリーの人々を洗脳していたのは
セイレーンの歌だった
唯達は引き裂かれたという
セイレーンの恋人を探すべく
次元の裂け目より魔界へ旅立つ
第10章 ウタノキモチ! 完 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 00:41:46.73 ID:IoY7WJOBo<> >>305
>>306
>>307
読んでくれてありがとな
マジで
寝る <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 00:45:29.57 ID:BAiAAyHXo<> おっつ〜 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 05:22:35.97 ID:CXRFYcuto<> 期待 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/07/19(火) 00:10:45.79 ID:gksjhSL+o<> >>339
どーも!
>>340
ほぼ自己満の駄文だ
あんまり期待しないでくれw <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:12:25.84 ID:gksjhSL+o<> 律「わああああ!!」
ドシン!
律「っててて……」
澪「これでみんな揃ったな」
梓「きゅう……」
唯「りっちゃん!あずにゃんだけが
頭から落ちてきたんだけど……」
律「え?だ、大丈夫か梓!?」
律(梓スマン!) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:15:11.14 ID:gksjhSL+o<> 第十一章 ワタシハダレ?
―――魔界の離れ小島
澪「ここが……魔界?」
律「……の割には何もないな」
唯「ねーねー!海が真っ黒だよ!!」
梓「ホントですね……」
澪「とりあえずあたりを散策してみよう!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:16:29.14 ID:gksjhSL+o<> ……
………
梓「あそこに誰かいるみたいです!」
唯「おーーい!!」
ガイコツ男「なんだ……人間か
どうやってここへ来たか知らんが……」
ガイコツ男「今日は人間がよく来る日だ……」
律「え!?あたし達の他にも誰かここへ来たのか!?」
ガイコツ男「あぁ…ここから東の方へ歩いて行った
不思議な奴だったぜ」
澪「気になるな……行ってみよう!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:17:31.60 ID:gksjhSL+o<> ……
………
唯「ちょ…ちょっと……休もうよ〜」
律「こう道が険しいとさすがに疲れるな……」
澪「しょうがない……ちょっと休憩しようか」
唯「もぅ〜だめぇ〜〜」パタッ
「ふふ……大丈夫か?ユイ・ヒラサワ」
唯「ふぇ!?」
律「な……ルイ・サイファー!どうしてここに……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:18:57.91 ID:gksjhSL+o<> ルイ・サイファー「こんなところで会うとはね
ユイ・ヒラサワ……
よく魔界まで来たものだ」
ルイ・サイファー「だが君達はここへ裏口を通って
来たようなもの
まぁこの次は正面から来れるよう
頑張りたまえ」
澪「裏口だって?なんでそんなことが……何者だ?」
ルイ・サイファー「そうだ……この先の岬に物悲しそうな男が
佇んでたよ……セイレーンのことをぼやいてた」
ルイ・サイファー「では…また会おう……」
梓「あの人……どうやって魔界へ来たんでしょう?」
唯「………」
澪「と、とにかく岬へ行ってみよう!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:20:04.37 ID:gksjhSL+o<> ―――小島の岬
男「…………」
律「おい!あんた!!」
男「人間……あなた達は現世から来たのですか?
私はぺテルセンと申します
現世に連れ去られた私の恋人をご存知ありませんか?」
澪「セイレーンだな?」
ぺテルセン「!!……私の恋人なんです!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:22:21.37 ID:gksjhSL+o<> ぺテルセン「私の恋人セイレーンは何者かに
現世に連れ去られてしまいました……
彼女の歌で人々を思うままに
操ろうというのでしょう」
ぺテルセン「実は私も元々彼女の歌で虜に
されたのですが二人はいつしか
愛しあうようになりました
長い間……二人一緒でした」
唯「………」
ぺテルセン「私はすでに霊魂のみになっていて
何もできません
それが悲しい…悔しい……
ぜひ彼女の元へ連れていって下さい!
お願いします!!」
唯「うん……行こう」
ぺテルセン「あ、ありがとうございます!」
唯「セイレーンさんの歌から……凄く悲しい気持ちが
伝わってきた……
きっとぺテルセンさんのこと想って歌い続けてたんだと思う」
唯「ずっと…ずっと……」
ぺテルセン「…………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:23:59.64 ID:gksjhSL+o<> ……
………
唯「あっ!あったあった!!」
唯「この空気がモヤモヤしてるところから来たんだよね?」
律「こんなに岬から近かったか?」
梓「なんか違うような……」
唯「早くセイレーンさんに会おうよ!ぺテルセンさん!」ぴょん
澪「ばか!唯!!」
シュンッ…
律「あちゃ〜……後を追うぞ!!」
シュンッ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:24:41.55 ID:gksjhSL+o<> ……
………
唯「おーいみんなー!!」
律「ここは……?」
梓「なんですかここは!?」
澪「ミレニアム…か……?」
梓「な、なんで魔界に繋がってるんですか!?」
澪「原因はよくわからないが……」
唯「あそこの建物はなんだろーね?」
律「行ってみようぜ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:26:04.17 ID:gksjhSL+o<> ……
………
唯「何……これ……」
そこには何人もの白衣をきた人間が椅子に座り
頭には赤や緑…何本もの配線が接続されていた
律「しし、死んでるのか?」
男「う……平和に暮らせるのは…
理想の……」
澪「ま、まさか…そんな……」
梓「澪先輩?」
澪「上だ!この建物の上に行くぞ!!」
律「な、なんだってんだ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:27:54.63 ID:gksjhSL+o<> プシューッ
澪「やっぱりな……」
唯「!?」
律「ム・ムギ……なのか?」
紬「」コー… コー…
唯達はそれが紬だとわかるまで時間を要した
アルカディアで見た紬とはまるで外見が異なっていたからだ
マシンに包まれた紬の体は
下半身が無く
呼吸器を付けられ
後頭部には太い配線が接続されていた……
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:29:56.11 ID:gksjhSL+o<> 唯「ム、ムギちゃん……?」
唯「ム……ひっ!?」
唯「紬ちゃんの頭……」
唯は紬の後頭部を見て絶句した
USBポートのようなものが付いていたのだ
配線はそこにしっかりと接続されていた
律「………」
―――見たわね―――
唯「え!?」
紬「」コー… コー…
その瞬間
マシンの後ろにあるモニターに
紬の顔が映し出された
アルカディアで見た紬の顔だ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:30:59.71 ID:gksjhSL+o<> ―――見てしまったわね…私のエリアの真の姿を―――
唯「え……ってことは」
澪「あぁ…どうやらここはアルカディアのようだ」
梓「嘘!!?」
―――ご覧の通りここは真の理想世界じゃないわ―――
―――仮想現実という名の偽り……―――
偽りでも人々が望む平和な
世界を与えるのはいけない事!?
みんなが信じたい事
それが真実なの……
―――待ってて……―――
ブツッ
映像は途切れた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:33:08.27 ID:gksjhSL+o<> 紬「ん……」コー…
唯「ムギちゃん……」
紬「お願い……」コー…
紬「こんな…姿……見ないで…」コー…
無表情の紬の目から涙が流れる
紬「どうせ…私は失敗作……」
紬「知能だけが私の取り柄……」
唯「え……」
紬「こんな体だから……アルカディアの建設に
利用された……」
紬「死にたくても……死ねないの…」
紬「それなら…いっそアルカディアに……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:35:33.13 ID:gksjhSL+o<> 紬「この世界の私は……
羽をもがれた鳥同然……」
紬「仮想現実なら……私はなんでもできる…」
紬「アルカディアは……私に翼を与えてくれる……」
紬「こんな世界で……生きて……いたくない…」
紬「どうせなら……まともな体に作って…ほし…」
唯「どういうこと!?」
澪「やめろ……唯」
澪「もういいよ……」
紬「ムギ……アルカディアの人達を守ってやってくれ」
紬「………」コクッ
紬「」コー… コー… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 00:37:53.99 ID:gksjhSL+o<> 澪「ここが…ムギの理想郷なんだよ……」
澪「そっとしておこう……」
律「くっ……」
梓「やるせないです……」
唯「ねぇ!!さっき……ムギちゃんが言ってたこと……」
唯「あの頭に埋め込んであった機械は何!?」
律「…………」
梓「…………」
澪「唯……落ち着け」
唯「ねえ!どういうこと!!!」
―――どういうことなの!!!―――
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2011/07/19(火) 02:51:40.66 ID:UrvJdr8S0<> >>1乙
ちょ、追いついちまった
ここでお預けとは、どういうことなの! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:43:05.38 ID:gksjhSL+o<> ……
………
唯「もうあたし……何がなんだか……」
澪「律……話してないのか?」
律「………あぁ」
梓「…………」
澪「唯……よく聞いてくれよ」
澪「律、お前小さい頃の記憶は?」
律「いーや……」
唯「!!」
梓「わ、私はありますよ!!」
澪「そうか、じゃあどこで生まれたのかも言えるな」
澪「もう隠さなくていいんじゃないのか?」
梓「!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:46:20.41 ID:gksjhSL+o<> 梓「センター……です」
律「なにぃ!?梓もなのか!?」
梓「私も……小さい頃何をしてたのか……」
唯「あずにゃん!?」
澪「最初に梓と会った時は私もまさかとは思った……」
澪「私達は全員センターで生まれたんだ」
梓「………」
澪「唯…記憶はどこまで戻った?」
唯「えっと……」
澪「思い出せる限界があっただろ?」
唯「カ、カプセルにいた自分しか……」
澪「……それが最初だからだ」
唯「え!?」
澪「私も目が覚めたらカプセルの前に立っていた……
それ以前の記憶が無い」
澪「私が目覚めた時にはすでに唯と梓はいなかった」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:47:21.02 ID:gksjhSL+o<> 澪「そして……ムギの頭に埋め込まれていたものだが」
澪はおもむろに長い髪を書き上げうなじあたりの皮膚をつまむ
唯「み、澪ちゃん?何を……」
ベリッ
澪「私にもある」
唯「ーーー!!」
澪の後頭部には先ほど唯が見た
USBポートが埋め込まれていた
澪「これはどうやら人工皮膚らしい」ピラピラ
唯「な……な……」
律「唯……ゴメンな、今まで言わなくて」ベリッ
梓「私もなるべく考えないようにはしてたんですけど……」ベリッ
唯「みんな……!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:48:01.30 ID:gksjhSL+o<> 澪「唯、お前自分の後頭部……気にしたことあったか?」
律「お、おい…澪……」
梓「………」
唯「な、無いけど」
澪「失礼……」
唯(うそ……)
澪は唯の髪を持ち上げ……
―――ベリッ―――
澪「……これは思い出せなかったか…」
唯「!!」
唯「い、いや………」
唯「いやああああああぁぁぁ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:49:05.07 ID:gksjhSL+o<> ……
………
澪「私達はみんなセンターで生まれた……もちろん和もだ
何の意図があってか知らないが
私達は誰かに選定されたんだ……
研究室に集められ、機械を埋め込まれた……」
澪「そして記憶を消された……」
律「………」
澪「確かじゃないが…そうとしか考えられない」
唯「そんな……」
澪「もうセンターが信用できない以上……
私達の記憶を辿る術はない」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:51:26.67 ID:gksjhSL+o<> 唯「……いいんじゃないかな…別に」
澪「唯?」
唯「記憶が無くたって…あたしは
ヴァルハラでギターの練習して…
岡本さんが作ってくれたご飯食べて……」
唯「楽しかった……自分が誰なのかわかんなくても楽しかった」
唯「でも、自分の名前を思い出してから何かしなくちゃって
ずっと思ってた……」
唯「それがちょっとわかった気がするんだ……」
……お前が誰だろうが…お前は俺の中でたまきだ……
……またそのマヌケなツラを見せに来い…いいな……
唯「あたしが誰だろうと……あたしはあたし
私達に未来ががあるなら……
明日に希望を持てるような世の中にしたいの」
唯「あたしはヴァルハラを……みんなを救いたい!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:52:03.00 ID:gksjhSL+o<> 律「そうだ……あたし達には今しなくちゃいけないことがある」
澪「そうだったな……私も、みんなが安心して暮らせるような
理想のミレニアムを築きたい……」
梓「過去がどうであれみなさんはみなさんですよ!」
澪「行こう……ミレニアムのみんなを救うんだ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:55:27.83 ID:gksjhSL+o<> ……
………
シュンッ…
ルイ・サイファー「戻ってきたようだな」
唯「!!」
ルイ・サイファー「もうあまり時間がない……
ヴァルハラが危ないぞ」
唯「え!?」
ルイ・サイファー「アバドンに飲み込まれたものは
時間が経つと無に帰る」
ルイ・サイファー「ヴァルハラに会わなければならない
人物がいるはずだ」
律「目加田……そうだ!澪!!目加田博士なら
真実を知ってるはずだ!!」
澪「目加田博士がヴァルハラにいるのか!?
でも…ファクトリーも解放しないと……」
律「このままじゃヴァルハラが消えちまう!」
唯「ど、どうしたら……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 21:58:02.97 ID:gksjhSL+o<> ルイ・サイファー「……君達に直接手を貸すのは
私のポリシーに反するが
しょうがない……
この空間の歪を利用してアバドンの
体内に転送してやろう」
澪「な!?」
ルイ・サイファー「信じるも信じないも君達の自由だがね」
唯「……ごめん、ぺテルセンさん……
セイレーンさんに会うの、ちょっと後になってもいいかな?」
―――いいですよ、私はここで待っています―――
澪(ルイサイファ―……一体何者なんだ…)
ルイ・サイファー「……よし…さぁ、行きたまえ」
唯「みんな、いいかな!?」
律「ああ、いいぜ!」
梓「ファクトリーのみなさんには申し訳ないけど」
澪「アバドンが先決か……」
唯「ありがとう、ルイ・サイファー」
ルイ・サイファー「礼には及ばん……」
シュンッ…
ルイ・サイファー「お前には力を取り戻してもらわないと
困るのでな……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:03:32.53 ID:gksjhSL+o<> ―――アバドン体内
梓「うっ……ひどい匂い!」
唯「ここが……アバドンの体内?」
体内に声が響く
……誰だ……わざわざここまで来るとは……
……御苦労だがわしの身体は……
……ここにあってここに無い……
……言わば異次元にあって実体は無いのだ……
……従ってわしを倒すのは無理な事
……おとなしくわしに吸収されるがよい
……ワッハッハッハッハッハ…………
律「ここにあってここにない?
こんな時になぞなぞかよっ!」
澪「………」
ポタッ
シュウウゥ……
澪「う!?みんな!天井から落ちる液に気を付けろ!!」
澪「強烈な酸だ!!」
律「おい……冗談きついぜ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:08:07.29 ID:gksjhSL+o<> ……
………
澪「おい!ここに誰かいるぞ!!」
律「なんだって!?」
唯「……マダム…」
マダム「……誰?誰かいるの?
アルフレッド?……あ、あなたは……
唯……
あなたもアバドンに飲み込まれたの?」
マダムの体は半分以上が
肉の壁に吸収されつつあった
マダム「ヴァルハラの支配者
マダム様もこうなってはおしまいですわね
……私はセンターから任されたエリアを
自由な場所にして沢山の人を集めた
ヴァルハラが栄えるのを…センターが
黙って見逃していたのは千年王国の
人間を選ぶのに利用するため……」
澪「………」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:08:54.49 ID:gksjhSL+o<> マダム「所詮私はセンターの雇われマダムだった……
用が無くなったらこのザマよ
……私一人の命ですむなら
ヴァルハラの人たちは助けて……
あげた…かった……」
マダム「」
律「マダム……」
唯「ヴァルハラは必ず救い出すよ!マダム……!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:10:25.83 ID:gksjhSL+o<> ―――ヴァルハラ スラム街
ガイア教徒「センターはヴァルハラを見捨てた!
メシア教におどらされていた者も
これで目を覚ますだろう…
だがもう遅いのだ…ハハハハハ」ズブズブ…
唯「確か……こっちだったハズ」
唯「……この部屋だ!!」
プシューッ
目加田「おお……唯達か……
アバドンの腹の中まで来たのか」
澪「目加田…博士……」
梓「体が…壁に飲み込まれてく!」
律「おい!しっかりしろ!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:13:10.96 ID:gksjhSL+o<> 目加田「まさかセンター、いや元老院が
アバドンにヴァルハラを
飲み込ませるとは……」
唯「元老院?」
目加田「聞け……
元老院は君と私を会わせたくなかった
だが私がヴァルハラに隠れているのは
わかっても見つけられなかった
またヴァルハラはもうセンターにとって
利用する必要が無くなっていたのだ
そこで魔王アバドンにヴァルハラを
飲み込ませた……」
目加田「もう時間が無い……君達に真実を話そう」
唯「………」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:16:25.36 ID:gksjhSL+o<> 唯「………」
目加田「唯……目覚めた時…君は私に
平沢 唯と名乗ったな」
目加田「その昔……トウキョウに悪魔を自在に操り
戦った[デビルバスター]という五人の少女達が
いたそうだ」
唯「デビル……バスター?」
目加田「その輝かしい戦闘能力に目を付けたある人物が
全員のDNAを採取することに成功した……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:22:27.57 ID:gksjhSL+o<> ……
………
「ユイ・ヒラサワのDNAは?」
「はい、ここに」
「よし……これで全員分採取した……」
「ふふふふふ……」
「近い将来……この者たちのデータが
必ず役に立つ時が来る……」
「め、目加田博士……?」
……
………
目加田「その人物とは……のちにセンターの前身カテドラル
の科学者となった……私の曽祖父だ」
律「な……」
目加田「水面下ながら脈々と研究は引き継がれてきたのだよ
来るべき時のために……」
目加田「唯、澪、律、梓、紬」
目加田「君達がそのデビルバスター…
センターが造り上げたクローンだ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:24:47.63 ID:gksjhSL+o<> 唯「う……そ……」
律「うそだあああああ!!」
梓「そんな……そんなことって……」
澪「…………」
目加田「かつての大破壊後、世界は荒れ果てた……
メシア教団は人々を救うため
自らの手で千年王国を造ろうとした
それが”TOKYOミレニアム”だ
そして救世主の出現を待ったのだが
彼らが待ち望んだ救世主は
……ついに 現れなかった」
目加田「センター元老院は自らの手で
自らが望む救世主を造り上げようとした
それが、百数年前実在したデビルバスター
平沢 唯……君なのだ」
目加田「同時に君を巡る四人が
クローン技術で造り出された……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:26:58.10 ID:gksjhSL+o<> 目加田「もっとも……真鍋 和は私達が一から作った
人造人間だったがね……」
唯「和ちゃんが……人造人間!?」
目加田「和は唯を守るため
律はパートナー
紬は千年王国のテストを行う
仮想世界のメシア
梓は救世主のライバル
そして澪は唯の見張り役……」
目加田「君達はクローンとして再び蘇ったのだよ……
このTOKYOミレニアムに」
目加田「私もセンターの命令に
何の疑いもなく従っていたが…
勝手すぎるプロジェクトに
どうしても我慢できなかった……」
目加田「それで私は花田と協力して君達の記憶を消し
センターに爆破騒ぎを起こして脱出したのだ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:28:30.35 ID:gksjhSL+o<> 目加田「これを……」
唯「何?これ……」
目加田「データが壊れてしまい他の者の分は抽出できなかったが
……オリジナルの平沢 唯のデータディスクだ……」
目加田「センターの研究室に行けば……君が読み込めば……
だが…精神が崩壊する危険性も……」
澪「何だって!?よく聞こえないぞ!?」
律「しっかりしろ!!」
目加田「魔王アバドン……に飲み込まれた
物は間もなく消え去る
私もどうやら最期だ……」
唯「え……じゃあヴァルハラは!?岡本さんは!?
他のみんなは!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:29:40.34 ID:gksjhSL+o<> 目加田「君達は……早く逃げるんだ……
”MAGプレッサー”をやろう
これで……アバドンを実体化できる
奴を倒して脱出するんだ……」ズブ…ズブ…
唯「待って……待って……!」
目加田「さらば……我が最高の作品達……」ズブブブ
―――プロトタイプ・1よ……!――― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:30:54.32 ID:gksjhSL+o<> 律「待ってくれ!!まだまだ聞きたいことがあんだよ!!」
梓「一体どういうこと……
勝手に消えないでください!!卑怯者!!」
唯「…………」
澪「まずい……ここも時間の問題だ…脱出するぞ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:31:42.42 ID:gksjhSL+o<> ……
………
律「どこだここは……」
……わしを倒そうとしても無理だ……
……おとなしく吸収されろ!!……
澪「唯!!MAGプレッサーを使え!!」
唯「う、うん!!」
キュイイイイィィン
……ん!?一体なにをした!?……
……か、体が………
シュウウウゥゥ……ン
徐々に魔王アバドンの実体が姿を現し始めた
アバドン「………すぐに悔やむぞ」
アバドン「実体化させねばよかったとな!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:33:02.40 ID:gksjhSL+o<> 魔王 アバドンが 一体出た
唯「よくも……よくもヴァルハラを……」
唯「許さない!!」スラァ
アバドン「な、なんだこれは……貴様…人間か?」
唯「人間だよ……あたしは人間なんだよおおお!!」シャッ
ズバッ
アバドン「ぐおおっ!は、速い……!」
澪「っらあああああ!!」ギュッ
ドゴォッ
澪の渾身の雷霆蹴りが炸裂した
アバドン「ガッ……!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:34:30.67 ID:gksjhSL+o<> 律「梓!火炎魔法…使えるか?」
梓「はい……」
律「お前の魔力も借りるぜ!!
いくぞ梓!!」
ゴゥッ……ゴォォオオオ
律「灰になっちまええええ!!」
律梓「マハラギオン!!!」
ゴバァァアアア!!
アバドン「ふ……ハハハハハ!!」
バシュウウゥゥ……ン
律「な!?」
梓「吸収した!?」
アバドン「わしもナメられたものだ……
知らぬなら教えてやる」
アバドン「わしに魔法は一切通用せんぞ」
律「なんだと!?くそっま、マズイな」
梓「なら直接叩くまでです!!」チャキッ
梓「でやああぁぁぁ!!」
ブンッ
バゴォ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:35:23.74 ID:gksjhSL+o<> 梓「ぐ……は……」
アバドンの触手が梓の体を
いとも簡単に吹き飛ばす
梓「が…!!か、体が……」ズブズブ
アバドン「そのまま飲み込まれてしまえ!!」
梓「きゃあああああ!!痛い痛い!!」
澪「梓ぁ!!」
唯「やめて………」
梓「あ゛あ゛ぁ゛ぁ”!!」ズブ…
唯「ーーーー!!」プチッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:36:41.16 ID:gksjhSL+o<> ブォッ
澪「え」
ドシュッ
アバドン「ご………」
唯「や め ろ」
律「………!!」
一瞬の間だった
目にも止まらぬ
鬼神のような連撃で
アバドンの体は切り刻まれていった
アバドン「貴様……何者……」
唯「ニンゲン」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:37:37.71 ID:gksjhSL+o<> アバドン「ミ、ミカエルが……わしを…
天使に戻そうと言った……
だから……ヴァルハラを……」
アバドン「」
梓「きゃあっ!!」ドシャッ
律「梓!大丈夫か!!」
梓「こ、今回ばかりはもうダメかと……」
唯「…………」
澪「唯……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
澪「マズい!!このままじゃアバドンもろとも
消えるぞ!!」
澪「走れ!!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:38:26.20 ID:gksjhSL+o<> ……
………
シュンッ……
澪「ここは……」
律「ホーリータウンの大教会?」
唯「救えなかった」
梓「唯先輩……」
唯「みんな……消えちゃったの?」
澪「………」
唯「ねぇ……!!ねぇ!!」
唯「う……う……」
……おい!起きろ!……
……俺の娘だ……
……自分の力を信じろ!……
唯「うああああああああああ
岡本さあああああああああん!!!!」
唯「あああああああああああ!!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:39:26.87 ID:gksjhSL+o<> 律「あ……あぁぁ……」
澪「みんな……しばらく……そっとしておこう」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:40:01.47 ID:gksjhSL+o<> ……
………
律「考えるだけでどうにかなっちまいそうだ…」
梓「クローン……信じられない……
だから小さい頃の記憶が……」
澪「私達はセンターの都合で作られたのか……」
律「この頭の機械といい……あたし達…
人…」
唯「人間だよ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:41:08.28 ID:gksjhSL+o<> 澪「唯……」
律「もう…大丈夫なのか?」
唯「私達には心があるじゃない!!
泣いたり…笑ったりできるよ!?
唯「クローン!?そんなの知らないよっ!!」
唯「そんなのどうだっていい……
大事なのはこれからでしょ!?」
唯「明日は自分たちで作るんだよ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/19(火) 22:43:08.31 ID:gksjhSL+o<> 律「……言ってくれるじゃねぇか」
澪「危うく気持ちが折れそうだったよ……」
梓「行きましょう!!」
澪「ファクトリーを救うんだ!」
唯達はアバドンの体内にて
目加田博士より出生の真実を聞かされた
デビルバスター……
唯達は百数年前に存在した
トウキョウを救った少女達の
クローンとしてミレニアムに蘇った
四人はそれぞれの存在意義を自分達に問いかけながら
人々を救うためファクトリーに向かう
第十一章 ワタシハダレ? 完 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/20(水) 01:38:44.38 ID:kmygm/Kso<> おっつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:41:20.04 ID:mD9ZsIJwo<> ―――ファクトリー 監視塔
セイレーン「〜〜♪」
ペテルセン「セイレーン!もう悲しい歌は終わりだ!
……僕ならここにいる」
セイレーン「……あなた?あなたなの!?
もう二度と会えないと思っていたのに……」
ペテルセン「セイレーン!」
セイレーン「あなた!」
ペテルセン「皆さん……ありがとうございました
私たちは魔界へ帰ります
もう……二度と離れません
……さようなら」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:43:44.23 ID:mD9ZsIJwo<> 第十二章 ワタシノエラブミチ!
……
………
男A「何であんなキツい仕事を
タダでやらされていたんだ……」
男B「おれは……
あんな所で何をしてたんだろう?
これを見てると訳も分からず穴を掘ってた
自分が悲しくなる……
これ、あんたにやるよ」ポイッ
唯「へっ……」パシッ
唯「ぴ、ピピ……」
梓「ピラー!!」
唯は”もくせいのピラー”を手に入れた
男C「みんなファクトリーから出て行くな……
おれはここに残るよ
ファクトリーが動かなくなったら
ミレニアム全ての人が生きていけなくなる
……それにおれはそんなに働くのが
キライじゃない……」
澪「良かった……みんな正気に戻ったみたいだ」
律「さてと……一度ホーリータウンに戻ろうぜー!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:45:34.01 ID:mD9ZsIJwo<> ―――ホーリータウン
律「ちょっと休憩しよっか!」
梓「そうですね!」
ザザ……ザ……
……おい、なんだアレ!……
……電波ジャックか!?……
センター司教「センターより澪に告ぐ
直ちにセンターへ出頭せよ
本日中に出頭しない場合は……
『ホーリータウンへの空気の供給を全てストップする』
ホーリータウンにいる人間の命は
全て失われるだろうが仕方がない
繰り返す……」
……あんなムチャクチャな事が許されるのかよ!!……
……ホーリータウンは…なくなるのかも知れないな……
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:46:23.32 ID:mD9ZsIJwo<> 律「じょ、冗談だろ……」
唯「やめて…もうやめて……」
澪「ついに元老院は
ホーリータウンに手を出してきたな……」
唯「!?」
梓「澪先輩……?」
澪「私一人を消すためエリア1つを
消すと言っている……
私はセンターへ行く!
そして元老院と戦う……
センターのミレニアム支配とあやまった
千年王国計画を終わらせるために……」
澪「唯達はホーリータウンの人達を落ち着かせてくれ……
このままじゃ暴動が起きかねない」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:47:05.45 ID:mD9ZsIJwo<> 律「お前一人で行かせられるかバカ!!」
唯「あたしたちもすぐ行くから!!」
梓「私も一緒に戦います!」
澪「……ありがとう…」
……もう終わりだ!みんな死ぬんだ!!……
……嫌だ!!助けてくれ!!……
律「みんな!!落ち着いてくれ!!」
唯「大丈夫だから!!」
澪「みんなーーー!!」
律「お?」
澪「じゃあなーーー!!」
唯「うーーーーん!!」
梓(澪……先輩?) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:48:00.99 ID:mD9ZsIJwo<> ……
………
律「ふぅ……ちょっとは落ち着いたか?」
梓「…………」
唯「あずにゃん?」
梓「みなさん!センターに行きましょう!」
律「そうだな……澪が心配だ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:49:32.71 ID:mD9ZsIJwo<> ―――センター管制室
律「司教ぉぉ!!どういうつもりだ!?」
梓「市民に危害を加えないでください!!」チャキッ
司教「唯達か……
あなた達に命令を下すのは
もう私ではない……
元老院の方たちから直々に
話があるそうです
22階に行きなさい……」ポチッ
唯「元老院……」
ゴゴゴゴゴ……
律「!?」
梓「こんな所に階段が!?」
司教が手元のスイッチを押すと
背後にあるモニターが沈み階段が現れた
司教「さぁ、行きなさい……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:50:03.86 ID:mD9ZsIJwo<> ……
………
律「こ、こんな所があるなんて知らなかった……」
唯「ねぇ……ここ……」
[目加田 研究室]
梓「………」
唯「あたし……自分の目で確かめたい」
プシューッ
律「おい!唯!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:51:20.54 ID:mD9ZsIJwo<> ―――研究室
律「なんだこりゃ……」
梓「ここで……私達が?」
そこには何本もの培養カプセルが並んでいたが
液は満たされてなく
どのカプセルも空っぽだった
唯「っっっ!!頭が……」
律「唯!?大丈……
……
………
目加田「君はこれから我々と脱出するのだ
君の忌まわしい記憶は消しておいた
君が自分の名前を思い出すのに
苦労したのも実はそのせいだ……」
花田「まずいぞ目加田!感づかれたらしい」
目加田「まだ四人残っている!!
…ならば唯だけでも……
わかった花田、すぐに始めてくれ」
花田「よーしスイッチを入れるぞ!
奴らに思い知らせてやる……クヒヒヒヒヒ」
……先輩………唯先輩!!…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:51:55.33 ID:mD9ZsIJwo<> 唯「はっ……」
梓「唯先輩!!ボーっとしてどうしたんですか!!」
唯「ゴメン……ちょっと頭が…ととと…」ふらっ
ピッ
……唯……君はいつか記憶を取り戻し……
唯「目加田博士の声!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:53:10.41 ID:mD9ZsIJwo<> ……ここへまた来ることになるだろう……
……そこにマシンが見えるはずだ……
……ここに来たということは……
……私からディスクを受け取ったということだ……
……マシンを起動してディスクのデータを……
……直接君の頭に読み込めば……
……本来の記憶と……力が手に入る……
……君の精神が持ちこたえることができるなら……
……唯……君は……ザザ…ザ……
……君が神の僕となるか
悪魔の手先となるか
これは大いなる”賭け”だろう
全ての人間の未来を賭けた………ブチッ
ボイスレコーダーはここで途絶えていた…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:54:35.26 ID:mD9ZsIJwo<> 唯「………」ガチャッ ピッ ピッ
ブ……ン
律「おい……唯?」
梓「ディスク……読み込むつもりですか?」
唯「うん……なんか…本当の私を……
知りたくなっちゃった……」
律「よせ!精神が崩壊するかもしれないんだぞ!?」
唯「わかってる!!……でも…大丈夫……」
唯「あたし……もうどんなことでも受け入れる
覚悟できてるから……」
律「!!」
梓「わかりました……唯先輩……
絶対無事でいてくださいよ?」
律「……ったくイカレてるぜお前は〜!」
唯「えへへ……大丈夫だよ…あずにゃん、りっちゃん」
唯「そばにいてね……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:55:22.49 ID:mD9ZsIJwo<> 唯はマシンに腰掛け
ヘッドマウントディスプレイを下げる
唯「じゃあ……お願い」
律「唯……いくぞ」ベリッ カチャッ
梓「ディスク……入れますね」ウイィィ…ン
……NOW ROADING……
―――60%―――80%―――100%
律「…………」
……テンソウヲカイシシマス……
唯「!!!!!!!」ビクンッ
梓「唯先輩!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:58:47.26 ID:mD9ZsIJwo<> ――――――――――――――――――――――――――
ソウダッタワタシタチゼッタイユルサナイハナシガツウジタ
オバアチャン唯「ああああああああ!!!」イッテキマスマジョ
ワタシキュウセイシュヤメルアズニャン唯「ーーーーー!!!」
タスケニイカナキャ唯「あ゛あ゛あ゛あ゛」ガッコウワタシタタカウ
モトドオリ……唯先輩!!……ウデガイタイイタイピラーガ
ミオチャンリッチャンマカイ……唯!!死ぬな!!ムギチャン
ガッコウノユメ唯「きゃあああああ!!」キボウノタマ
ルシファーウイイモウトサタン
ズットイッショダッタンダ
ウイ……オワッタヨ……
―――――――――――――――――――――――――― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 02:59:28.13 ID:mD9ZsIJwo<> ……テンソウカンリョウ……
唯「…………」
律「唯……?」
梓「唯先輩!!!」
唯「…………」ガチャッ
律「!!」
梓「唯先輩……髪が……!!」
脳に直接送られてくる膨大な情報に
必死に耐えたのだろう
綺麗な栗色だった唯の髪は
銀色にも見紛うような白髪へと変わり果てていた
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:00:02.38 ID:mD9ZsIJwo<> 唯「……りっちゃん…あずにゃん……」
唯「あたし……平沢 唯です」
唯「……ただいま」
律「……お帰り、唯」
梓「お帰りなさい!唯先輩!!」
唯「さ、行こっ?」
律「ああ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:00:42.05 ID:mD9ZsIJwo<> ……
………
律「この先に元老がいるのか……?」
梓「静かですね……」
唯「なにか来る!!」
ゴゴゴゴゴゴ…… ドスン!!!
律「おわぁ!!かか、壁!?」
……ここを通らんとするは何者ぞ……
……通らんとする者は我が言葉を聞け……
……そして答えよ……
梓「壁が喋った!!」
唯「………」
律「唯……お前に言ってるみたいだぞ?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:03:30.51 ID:mD9ZsIJwo<> 今よりこの喋る壁から何問かの質問があります
もし、このSSを読んでくれてる人がいたら
その回答をみなさんにしていただきたいと思います
回答によって今後の物語が大きく変わりますので
一旦物語進行は中断
期限を設定して投票制にしたいと思います <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:04:06.90 ID:mD9ZsIJwo<> 【1】
……汝の妹が料理を作ると言っている……
……本来なら汝が料理を振る舞うつもりだった……
……汝の妹に料理を振る舞うと言えば妹は怒るだろう……
……それでも汝は料理を作るのか?……
YES/NO <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:04:39.62 ID:mD9ZsIJwo<> 【2】
……汝は欲しいものがある……
……だが所持金は無い……
……仲間が魔貨を分けてくれると言っている……
……その魔貨を汝は受け取るか?……
YES/NO <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:05:13.89 ID:mD9ZsIJwo<> 【3】
……罪も無い少女が叱られている……
……少女は汝を見て助けを求めている……
……だが少女を助けている時間は無い……
……それでも少女を助けるか?……
YES/NO <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:05:45.13 ID:mD9ZsIJwo<> 【4】
……汝は戦いの場に赴いた際……
……愛用している剣を忘れた……
……間に合わせの剣で戦えば数名の犠牲者で済む……
……取りに戻れば確実に大勢の命が失われる……
……汝は剣を取りに戻るか?……
YES/NO <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:07:20.75 ID:mD9ZsIJwo<> 【5】
……行方を共にしていた仲間が……
……病に倒れてしまった……
……汝に病がうつれば仲間は助かるだろう……
……しかし一度病に倒れれば死と隣り合わせ……
……それでも汝は病に感染する覚悟があるか?……
YES/NO
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/20(水) 03:09:23.42 ID:mD9ZsIJwo<> テンプレ
【1】YES/NO
【2】YES/NO
【3】YES/NO
【4】YES/NO
【5】YES/NO
YESかNOのどちらかを選んでください
YES/NOで多かった方が唯の答えとします
※これ以外の回答は無効票とします <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/20(水) 03:11:13.20 ID:mD9ZsIJwo<> 期限は7/21 00:00 迄
少しでも多くの投票をしてもらえると嬉しいです
もし回答が無かった場合or無いに等しい場合は
独断でひっそり物語進めていきます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)<>sage<>2011/07/20(水) 09:54:47.96 ID:yShJ4MRUo<> ぜんぶNoで。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 11:19:33.36 ID:bzwNWCiDO<> yes
yes
NO
NO
NO
期待して舞ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 11:37:10.89 ID:avRsdmjbo<> おつ
【1】NO
【2】YES
【3】NO
【4】YES
【5】YES
で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 20:34:32.76 ID:e8za1XAfo<> 【1】NO
【2】YES
【3】YES
【4】NO
【5】YES <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 20:46:23.68 ID:WD7i78TIo<> 【1】NO
【2】YES
【3】NO
【4】NO
【5】NO <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/20(水) 20:54:53.84 ID:kmygm/Kso<> 【1】YES
【2】NO
【3】YES
【4】NO
【5】YES <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 00:08:26.67 ID:w7BGoDDwo<> 投票を締め切ります
みんなありがとう!
ぶっちゃけ独断でひっそり物語進める覚悟だったんで
嬉しい限りでござる
この回答を元に物語を進めていきます!
元ネタを知ってる人は唯がこれからどういう道を進むのか
お楽しみということで…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:08:39.71 ID:w7BGoDDwo<> ……答えよ……
……汝の妹が料理を作ると言っている……
……本来なら汝が料理を振る舞うつもりだった……
……汝の妹に料理を振る舞うと言えば妹は怒るだろう……
……それでも汝は料理を作るのか?……
唯(せっかく作ってくれるって言ってるんだから……)
唯「妹に料理を作ってもらいます」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:10:05.94 ID:w7BGoDDwo<> ……汝は欲しいものがある……
……だが所持金は無い……
……仲間が魔貨を分けてくれると言っている……
……その魔貨を汝は受け取るか?……
唯(せっかくくれるって言ってるんだから……いいよね)
唯「ありがたく頂きます」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:11:13.41 ID:w7BGoDDwo<> ……罪も無い少女が叱られている……
……少女は汝を見て助けを求めている……
……だが少女を助けている時間は無い……
……それでも少女を助けるか?……
唯「助けてあげたいけど……」
唯(叱られるってことはきっと必ず理由があるはず……
そうでも思わないと……)
唯「助けません」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:12:03.09 ID:w7BGoDDwo<> ……汝は戦いの場に赴いた際……
……愛用している剣を忘れた……
……間に合わせの剣で戦えば数名の犠牲者で済む……
……取りに戻れば確実に大勢の命が失われる……
……汝は剣を取りに戻るか?……
唯(戻れば大勢の人が死ぬ……)
唯「間に合わせの剣で戦います」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:12:40.61 ID:w7BGoDDwo<> ……行方を共にしていた仲間が……
……病に倒れてしまった……
……汝に病がうつれば仲間は治るだろう……
……しかし一度病に倒れれば死と隣り合わせ……
……それでも汝は病に感染する覚悟があるか?……
唯「う………」
唯(放っておけば仲間が死んじゃう……
かといってうつればあたしも……)
唯(どうすれば……決められないよ……) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:13:36.95 ID:w7BGoDDwo<> ……どうした……
……答えぬというのか……
唯「……他に治す方法を探します!!」
……それが汝の答えか……
……汝が死を恐れているだけではないのか?……
唯「!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/21(木) 01:14:34.11 ID:w7BGoDDwo<> ……よかろう……
……我が言葉を聞いた者よ……
……汝が歩む道は法と秩序か…混沌か………
……答えた言葉は真なる心の内……
……汝の天秤はすでに傾くことを得たり……
……迷うことなく進むがよい…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:15:27.76 ID:igwUVMbho<> 唯「どういう……」
ゴゴゴゴゴゴ……
壁は唯に質問を投げかけ終わると
不気味な言葉を残し消え去った……
唯「………」
律「唯…行こう」
唯「う、うん……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:17:06.79 ID:igwUVMbho<> ―――元老の間
プシューッ
梓「な………」
唯「澪ちゃん!?」
律「嘘だろ……」
律「澪ーーーーっ!!」
澪は驚愕の表情を浮かべていたが
決して動くことはなかった
元老「澪を追って来たか……唯よ」
唯「あなたが元老……」
元老「奴は石の像となり果てた……
これが裏切り者の末路よ!」
梓「なんてことを………」
律「許せねえ……絶対ゆるせねぇ!!」
唯「ケルベロス……力を貸して」
バシュウゥゥ……ン
ケルベロス「こ、こいつは……まさか」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:18:17.70 ID:igwUVMbho<> 元老「貴様も葬ってやる」
元老はローブを剥ぎ取ると
背中には白い羽が……
律「て、天使!?」
ケルベロス「あぁ、それもただの天使じゃない……」
ケルベロス「ついてないぜ……よりによって
天使長ミカエルのおでましか……」
ミカエル「罪深き人の子よ……地獄へ堕ちよ」」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:20:58.93 ID:igwUVMbho<> 大天使 ミカエルが 一体出た
律(澪……必ずカタキはとってやる!)
梓「負けない……こんなとこで終われない!!」
唯「澪ちゃん……あたしも決心がついたよ……」スラァ
律「よくも……よくも澪を!!」
ゴゥ……
律「……のやろおぉぉ!!アギラオ!」
ケルベロス「火炎の息をくらえ!!」
ゴオオォォ
ミカエル「ふん…魔力の無駄遣いだな」
ブワッ!!
律とケルベロスの炎はウリエルの羽ばたきにより
一瞬で消し飛んだ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:22:26.53 ID:igwUVMbho<> 律「くそっ!!」
ウリエル「ふははははは!!」
バキィッ!!
律「ぐえぇっ」
梓「律先輩!!……このぉっ!!」
ガキィ……ン
ミカエル「剣術で私に勝とうなど……笑止千万」
唯「たぁっ!!」
ガキィン!
唯「く……」
ミカエル「死ねぃ!!」ブンッ
唯「……っ!!」
梓「唯先輩!!」ダッ
ズバッ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:23:40.33 ID:igwUVMbho<> 唯「あずにゃん!!!」
ポタ…… ポタ……
梓「だ、大丈夫ですか……唯先輩」
唯「あ……あずにゃん……目が……」
梓「まだ……右目が見えるから大丈夫です」
唯「…………」
ミカエル「そろそろ覚悟はできたか……」
ミカエル「まとめて地獄へ行くがいい!!」
ミカエル「マハザンマ!!」
キイイィィィィ ズゴゴゴゴ
梓「きゃああぁっ!!」
律「うわあああっ!!」
ケルベロス「うおおっ!!」
グシャァッ
律と梓は強烈な衝撃波で吹っ飛び
壁に勢いよく打ちつけられた
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:28:24.55 ID:igwUVMbho<> 律「な、なんて魔力だ………」
梓「………」
ミカエル「全員吹き飛んだか……」
ミカエル「!?」
唯「…………」シュウウウゥ
ミカエル「魔法が……かき消されただと?」
唯「…………」シャッ
ガキィ!!
唯「っっっ!!」ブン
ズバッ
ミカエル「ぐっ!……私に傷をつけるとは……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:29:28.98 ID:igwUVMbho<> 律「ゆ……い……」
律(あたし……死ぬのか……)
梓「………」
律「梓……」
………情けないわね……律………
律(………和?)
………ここで終わり?………
……律…梓……生きるのよ……
律「和……」
律「お……体が……動く!!」」
梓「ん……あれ……」
ミカエル「許さん……」
ミカエル「地獄に堕ち裁きの雷を受けよ!」
キイイイィィ ボゴォッ
ミカエル「ぐはっ!………き、貴様ら…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:31:12.31 ID:igwUVMbho<> 律「地獄がなんだって?」
唯「りっちゃん!あずにゃん!!」
梓「くらえ……!!」
パアアァァァ
梓「あああ!!メギドラオン!!!」
カッ――――!!
ミカエル「ぬ……あああ!!!」
唯「だああぁぁっ!!」ザクッ
唯はミカエルの胸に刀を突き立てた
梓「雷を受けるのは……」パチ……
律「そっちだぜ!!」ジジ…ジ……
律梓「マハジオンガ!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:33:05.54 ID:igwUVMbho<> ……
………
ミカエル「わ……わが主よ…我を救いたまえ……」
ミカエル「この……者たちに……罰を……」
ミカエル「」
元老「よくやった……唯よ」
律「まだいやがんのか!」
唯「……!!」チャキッ
元老「我は……天使ガブリエル
我はミカエルたちと共に人間を
救わんとする神の御心に従い
千年王国を創ろうとした……
少なくとも我は神の御心に
従おうとした」
唯「………え?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:34:50.91 ID:igwUVMbho<> ガブリエル「……だが出来上がったミレニアムは
人間を支配するものになった
神の言葉によれば千年王国が
できてのち人々を導く救世主が
現れるはずが……
ミレニアムには現れなかった」
ガブリエル「救世主を待ちきれない大天使たちは
自ら救世主を作り上げようとした
こうして彼らの行いは神の御心と
離れていったのだ……」
ガブリエル「じき澪にかかっている石の呪いも解けるだろう
我は自分の信じる道を行く……さらばだ」
律(澪が生きてる……!!) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:36:54.22 ID:igwUVMbho<> ……
………
律「梓……」ビリッ
律はシャツの腕を破り
梓の左目を覆うように額に巻きつける
梓「あ、ありがとうございます」
唯「あずにゃん……あたしのせいで……
ゴメンね……ゴメンね……」
梓「唯先輩の命が助かるなら左目の一つくらい……
どうってことないです!」
梓はミカエルの一撃を左目に受け
痛々しい傷を負い…光を失った
ピシ…… シュウウゥ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:39:09.03 ID:igwUVMbho<> 唯「!!」
律「澪……!!」
澪「っっっっ……?来てくれたのか……」
澪「元老は!?ミカエルは……」
唯「倒したよ……」
澪「そうか……ありがとう!みんな!!
これで元老院が無くなって支配するものは
無くなったけど……ミレニアム全体を
動かす者もいなくなった……」
澪「この先……ミレニアムがどうなるのか……」
グラグラグラグラ……
梓「じ、地震!?」
―――イジョウジタイハッセイ!イジョウジタイハッセイ!―――
律「な、なんだ!?」
―――ホーリータウンニテハゲシイエネルギーエネルギーノ
ヘンドウヲカンチ―――
―――イジョウジタイハッセイ!イジョウジタイハッセイ!――― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:39:55.24 ID:igwUVMbho<> 澪「な、なんだ……何が起こったんだ!?」
澪「くそっ体が思うように動かないっ」
唯「澪ちゃん!無理に動いちゃダメだよ!!」
唯「あたしたちが行ってくる!!」
澪「すまない……頼んだ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:40:35.29 ID:igwUVMbho<> ―――ホーリータウン
……ち、ちからが……
……なんだこれ……
唯「ど、どうなってるの!?」
律「みんな倒れてく……」
男「な、なぁ……あの塔はまたセンターの仕業か?」
律「塔?」
梓「なに……あれ……」
唯「え?………あそこは……大教会があった場所…」
男「あの塔……地下から地面を突き破って出てきたんだ……」
律「唯!梓!地下世界だ!!」
唯「うん!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:41:48.06 ID:igwUVMbho<> ―――旧六本木
唯「なにも無い……」
律「おっかしーな……地図だとちょうどここの上が
ホーリータウンのはずなんだ!!」
梓「ど、どういうことですかね」
長老「おぉ…そなたたちは……」
律「長老!なんでここに……」
長老「岩戸の封印が解けたと聞いたものでな……
この目で拝みに行こうとしてたんじゃ
おぬしたちこそなぜここに?」
唯「実は……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:43:31.83 ID:igwUVMbho<> ……
………
長老「ふむ……もしかしたらそれは魔王モロクの
尻尾かもしれん」
律「しっぽ!?」
長老「しかしモロクは魔界にいるはず……
次元を超えて地上を襲っているのかもしれん」
長老「上の世界を救うには……
魔界へ行くしか道はなさそうじゃな」
唯「でも……魔界へ行ける大教会はもう……」
長老「おぬしたち何のためにピラーを持っとる……」
唯「!?」
長老「今何本もっておるのじゃ」
唯「いちにいさん……六本!」
長老「ほほぅ!……ではこれが最後の一本じゃな
きんせいのピラーじゃ」スッ
唯「でも……これをどうやって……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:47:10.40 ID:igwUVMbho<> 長老「ここから西の方にアルターストーンという祭壇がある」
唯「あるたーすとーん?」
長老「ピラーを全て集め……七つの場所に捧げると
魔界への扉が開くと言われておる祭壇じゃ」
長老「さぁ、行くがいい……」
唯「魔界……か……」
唯「りっちゃん……あずにゃん……」
律「ここまで来たら地獄でもなんでも
付き合ってやらぁ!!」
梓「みんなを救いましょう!!」
唯「うん……うん!!行こっか!!」
唯「長老さんありがとーーー!!」
長老「……我々に光をもたらしてくれるのは
お前さん達かもしれんな……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:48:13.00 ID:igwUVMbho<> ―――アルターストーン
唯「ん?……ピラーが光ってる!」
梓「……つきのピラーですね」
律「近づくと反応するのか!!
よし!手分けして祭壇に置こう!」
……
………
律「よし……と」
律「こっちはオーケーだ!梓は!?」
梓「設置完了です!!」
唯「おーい!!」
梓「どうしましたーー!?」
唯「一本余った!!」
律「なにぃ!?」
……グラグラグラグラ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/22(金) 23:48:48.58 ID:igwUVMbho<> 律「なんだ!?また地震か!?」
グラグラグラ
梓「あ!あれを見てください!!」
律「な、なんか地面から出てきたぞ……」
ゴゴゴゴゴゴゴ
唯「うわわわわ……」
律「なんだ……あの岩は……」
梓「あそこ……光ってますよ」
唯「!!」
唯「たいようのピラーが……反応してる!!」
律「あの光ってる場所に置けってことか?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/07/22(金) 23:52:05.13 ID:igwUVMbho<> ……
………
梓「これで魔界の扉が……」
律「一体どうなるんだろうなあたし達」
唯「……置くよ」コトッ
唯「……!?」
ズゴゴゴゴゴゴ……
唯「うわぁ!!」
律「す、吸い込まれ……」
梓「ーーーーーっ!!」
シュンッ……
地上に災いをもたらす原因は
センターでも地下世界でもなかった……
22XX年 某月某日 地下世界
この日、人類最後の望みとなる少女達が
人知れず異界の地へと旅立った
唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜
PROJECT2:地下世界! 完
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/23(土) 11:14:41.65 ID:2GhzoeQlo<> おっつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:31:29.13 ID:VdWVApkTo<> お前は天から落ちた。明けの明星、黎明の子よ。
お前は地に投げ落とされた。もろもろの国を倒した者よ。
かつて、お前は心に思った。
「わたしは天に上り 王座を神の星よりも高く据え
神々の集う北の果ての山に座し雲の頂きに登って
いと高き者のようになろう」と。
しかし、お前は陰府に落とされた
墓穴の底に
〜旧約聖書 第一イザヤ 第一四章一二節〜
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:32:28.63 ID:VdWVApkTo<> シュンッ……
魔界人「おや、珍しい……君達は人間か?」
唯「!!」
律「ここ……魔界か!?」
梓「みたいですね」
魔界人「イェソドの地へようこそ
ここは君たちの言う魔界だ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:33:48.46 ID:VdWVApkTo<> 唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜
FINALPROJECT
第一三章 ヲワリノハジマリ!
魔界人「どうやらここは初めてらしいな……
魔界のことを教えてやろう」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:37:31.21 ID:VdWVApkTo<>
【ケテル】
【ビナー】 【コクマー】
【ゲブラー】 【ケセド】
【ティファレト】
【ホド】 【ネツァク】
【イェソド】
【人間界】
魔界には九つの地があり
それぞれ三つの回廊で結ばれている
ここイェソドは魔界の入口に当たり
マルクト……君ら人間の世界に通じている
またイェソドはイェツラー回廊で
ホド、ネツァク、ティフェレトと
結ばれている
ティフェレトからは
ベリアー回廊が出ていて
ゲブラー、ケセドに通じている
ゲブラーの向こうにアティルト回廊があって
ビナー、コクマに行ける
さらにその向こうはケテルだ
魔界人「ここ魔界は『生命の樹』といって神の元へと至るために取るべき
手段や過程を樹になぞらえて表したものを元に創られたらしい」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:38:51.86 ID:VdWVApkTo<> 魔界人「そして東に見えるのがモロクだ……」
モロクは体内に生体MAGを集め
自らの体を燃やしている」
梓「な!?あれがモロク!?」
律「なんてデカさだ……」
唯「あたし達、モロクを倒しに来たの!!」
魔界人「何をバカな……モロクを倒すなど不可能だ」
唯「えぇ!?じゃあどうすれば……」
魔界人「ケテルへ行くしかないな……」
魔界人「モロクは魔界の王の命によって動いている
ケテルへ行って……」
唯「行こう!!りっちゃん、あずにゃん!!」
律「おう!」
梓「ま、待って下さいよ〜!!」
魔界人「おい!!お前ら!!
ケテル城にはあの御方が……
殺されるぞ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:40:02.85 ID:VdWVApkTo<> ―――イツェラー回廊
梓「あれ……向こうから誰か来ますよ?」
魔界人「クソッ!なんだってんだ!!」
魔界人「お!あんたらもこの先に行くつもりだったのか!?」
魔界人「ティフェレトの門に鍵が掛かってて先に進めねえぜ!」
律「なんだって!?」
唯「あの、あたし達ケテルってとこに行きたいんです!」
魔界人「……冗談だろ?ま、まぁ何しに行くかは知らんが
鍵を探して扉を開けないことには
先へ進めんぞ」
唯「鍵か……ありがとう!」
魔界人「あいつら……何者だ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:41:53.30 ID:VdWVApkTo<> ……
………
↑
←[ホド] [ティフェレト] [ネツァク]→
律「まずは鍵を探さないと……か」
梓「となると行けるのはホドかネツァクですね……
どっちに行けば……」
唯「……ホドってとこに行ってみよう!」
―――ホドの街
梓「だ、誰もいませんね……」
律「なんだ?誰も住んでないのか?」
魔界人「おい!あんたらも早く逃げた方がいいぞ!!」
律「どうした!?なんだってんだ!?」
魔界人「ティアマットが来たがった!
この街も終わりだ……」ダダッ
律「お、おい!!」
梓「ただごとじゃなさそうですね……」
ティアマット「お前らだな……」
唯「!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:43:21.43 ID:VdWVApkTo<> ティアマット「ほう…白髪のお前が……
ルシファー様の言っていた人間か……」
唯「ルシファー……?」
唯(っっっ!!)ビクッ
……ヒトノコヨ……モオナジクタオスガヨイ……
唯「ルシファー……ルシファー!!!」
唯「ここに……この魔界にルシファーが……」スラァ
律「ゆ、唯?」
ティアマット「どれほどの力か知らんが
所詮は人間……
大した事はあるまいがルシファー様は
手加減無用と言われた
久々に全力で戦わせてもらうぞ!」
ゴゴゴゴゴゴガシャン!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:44:11.05 ID:VdWVApkTo<> 律「!!」
梓「唯先輩!!」
律と梓の目の前に鉄格子が立ちはだかる
ティアマット「一対一で勝負だ……」
邪龍 ティアマットが 一体出た
唯「……なんのつもり?」
ティアマット「本気でかかってこい……でなければ
殺す……」
唯「だあぁぁっ!!」
ティアマット「遅い……」
ドゴッ
唯「ぐっ……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:45:01.35 ID:VdWVApkTo<> ティアマット「お前の本気はそんな程度か?
それとも私には本気を出せんとでも?」
ティアマット「ならばこれではどうだ……」
シュルシュル…… ガシッ
律「うわわわ!!」
梓「律先輩!!」
ティアマットの尻尾が律に巻きつく
ティアマット「仲間の骨が砕ける音を聞きたいか?」
ギリ……ギリ……
律「ぎゃああああああ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:47:41.55 ID:VdWVApkTo<> 唯「やめてぇ!!」ダッ
ブンッ
ティアマット「だいぶ動きがよくなってきたな!!
どれ……そろそろこいつには死んでもらうか」
ギリ…… ミシッ……
律「が……は……」
唯「!!」
唯「……ヤメロ ハナセ」
ティアマット「ようやく本気を出したか?」
ザンッ
ティアマット「な……なに……?」
唯「…………」シャッ
ティアマット「ーーーーー!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:48:32.28 ID:VdWVApkTo<> ……
………
ドシャッ
律「はぁ……はぁ……」
ティアマット「それでも人間……か?
なんという強さ……手加減どころでは
なかったぞ……」
ティアマット「」
ゴゴゴゴゴガシャン!!
梓「律先輩!!」
唯「りっちゃん!大丈夫!?」
律「なんとか……」
キラッ
律「ん……?おい、こいつ鍵もってんじゃねぇか……」
唯は門の鍵を手に入れた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:49:28.81 ID:VdWVApkTo<> 梓「あいつ……『ルシファー』とか言ってましたね」
律「唯……知ってんのか?」
唯「うん……昔からね……」
律「え?」
唯「あ!ううん……なんでもない!!」
唯「それより先を急ごう!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:50:13.55 ID:VdWVApkTo<> ……
………
ズズ……ズン……
唯「何の音?」
梓「あの建物から聞こえたような気が……」
律「……神殿?気になるな……見に行ってみようぜ!」
律「お……開いてる……」
ギイイィィィ
唯「なに……コレ……」
梓「龍……ですかね」
祭壇の上でかすかに胸を上下させている……
律「さ、さわらぬ神になんとやらだ……行こうぜっ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:51:19.21 ID:VdWVApkTo<> ……
………
律「なんか見えてきたぞ!」
梓「あれがティファレトの街ですね!」
「待ちなさい」
唯「へっ……」
「ふーん……あなたが唯ね……私はゴモリ―」
ゴモリ―「ちょっと付き合ってもらえるかしら?」
ヒヒヒーン!!
パクッ
ゴモリ―の乗っていた翼の生えた巨大な馬が
唯達の襟を掴む
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 02:52:35.49 ID:VdWVApkTo<> 唯「うわあああっ!!」
律「ちょっ……離せっ!!」
バサッ バサッ
ゴモリ―「あんまり暴れると……落ちるわよ」
梓「きゃああああ!!わ、私……高い所は……」
梓「」カクッ
……
………
バサッ バサッ
ブルルルルル……
ゴモリ―「さ、着いたわよ」
「やぁ、また会ったね」
唯「あ、あなたは……!!」
第一三章 ヲワリノハジマリ! 完
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:24:11.67 ID:VdWVApkTo<> 「ここで会うことになるとはね……ユイ・ヒラサワ」
唯「ルイ・サイファー……!」
第一四章 ケツイ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:25:43.37 ID:VdWVApkTo<> ルイ・サイファー「君が私の招きに応じてくれて
光栄の至りだよ……」
律「招きだぁ!?」
梓「無理やり連れてこられたんです!」
ルイ・サイファー「……まぁよい、どのみち君たちは
断ることはできなかったのだ……」
ルイ・サイファー「大魔王ルシファーの……」
パァァァッ
唯「!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:28:53.29 ID:VdWVApkTo<> ルシファー「……この私の招きを断ることはできないのだ」
唯「ル、ルシファー……」
律「こいつが!?」
梓「じゃあ今までアドバイスをくれたのは……」
ルシファー「待っていたぞ……久しぶりだなと言うべきか……」
律「ど、どういうことだ……?」
唯「りっちゃん……あずにゃん……」
唯「あたし達……
いや、オリジナルのあたし達っていうのかな……
昔…ルシファーと戦ってるの」
梓「え!?」
唯「百年以上前……あたし達はトウキョウを救うために
いっぱい戦った……データディスクの記憶にも
確かにこの魔王がいた……!!」
唯「あの時倒したはずなのに!!」スラァ
ルシファー「今は戦っている場合ではないのだ……
ユイ・ヒラサワ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:30:26.96 ID:VdWVApkTo<> 唯「なにを……」
ルシファー「サタンが現れる……」
唯「サ、サタンが!?」
ルシファー「貴様らも見ただろう……
セトが目覚めようとしているのを」
律「なんのことだ……」
梓「まさか!!……あの龍が?」
ルシファー「そうだ……セトはかつて倒されたサタンの半身で
唯一神によって封印されていた……
セトが完全に目覚めれば遠からずサタンが現れる」
ルシファー「唯一神の使い……『裁く者』としてな」
ルシファー「もしかしたらもうすでにサタンは……」
唯「………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:32:00.02 ID:VdWVApkTo<> 律「なんだ!?説明しろよ!!
サタンってのはそんなにヤバいのか!?」
ルシファー「サタンが現れれば……奴は裁きとして
全てのものをこの世から消し去るだろう」
唯「え………」
ルシファー「お前達人間のみならず
魔界に生きる悪魔と呼ばれてきた
我らも等しく消されるだろう
私は魔界の王……
このまま何もせず
死を待つわけにはいかぬ
サタンに最後の戦いを挑もう
そして何としても勝たねばならぬ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:33:19.45 ID:VdWVApkTo<> 梓「そんな……みんな…死ぬ……」
唯「ダメ……そんなこと絶対させない!!」
ルシファー「お前たちの力が必要になるかもしれぬ」
ルシファー「百数年前……私を倒したあの時の力が……
しかしお前達は……」
ルシファー「まぁいい…ユイ、リツ、アズサ……
お前達にサタンと戦う意志があるならば
我がケテル城のこの場所で再び会おう」
ルシファー「お前達にはこれからある場所へ飛んでもらう
自らの足でこの場所へ来るのだ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:34:55.55 ID:VdWVApkTo<> ……
………
律「ん……どこだここは……」
「唯達ではないか」
唯「え!あなたは……じゃあここは…センター!?」
ガブリエル「センターであってセンターではない……
ここは最上部『エデン』
古の楽園と同じように作られている」
ガブリエル「澪がこの奥で唯達を待ってるぞ……」
唯「澪ちゃんが!?」
律「エデンだって?どうなってんだ……」
梓「い、行ってみましょう! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:35:56.79 ID:VdWVApkTo<> ……
………
唯「澪ちゃん!!」
律「澪! 体はもう大丈……」
澪「唯……ルシファーに会ったな」
澪「奴の言うことを聞いたんだな」
唯「な……なんでそれを」
澪「奴は平和な世界ができるのを
邪魔するためまずミレニアムを
破壊しようとしているんだ
元老院のやり方は確かに行きすぎだったが
ミレニアムのおかげで人間は生きのびることができた」
澪「そのミレニアムを破壊させるわけにはいかない
これ以上の犠牲はもうたくさんなんだ……
唯…私を助けてくれないか?」
唯「澪ちゃん……?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:38:42.25 ID:VdWVApkTo<> 澪「大魔王ルシファーを倒しミレニアムを建て直し
全ての人が平和にくらせる
理想の世界『真の千年王国』を目指そう!」
唯「全ての人?
平和にするためなら……
地下に追いやられた人達は?」
澪「………」
唯「もうすぐサタンが現れるかもしれない……」
唯「そしたら……みんな死んじゃう!消されちゃうんだよ!!」
唯「なんとしても止めなきゃ……」
律「そうだよ澪!!消されてたまるかってんだ!」
梓「澪先輩も一緒に戦いましょう!!」
澪「残念だ……」
唯「!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:40:09.88 ID:VdWVApkTo<> 澪「唯達はどうやらエデンには
いられない人間らしい……
ここから出ていってもらう!!
古のアダムとイヴのように
楽園から追放されるんだ!!」
バカッ!!
……うわあああああああ!!……
シュゴオオオォォ……
突然床に穴が開き
唯達はセンターの外まで一気に滑り落ちた
唯「わぁっ!!」
律「ひえぇっ!」
梓「きゃああっ」
ドシン!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:41:02.15 ID:VdWVApkTo<> ……
………
律「くそっ!!」
唯「澪ちゃん……」
梓「澪先輩は……救う人を選ぶつもりじゃないでしょうか」
律「選ばれた人だけが行ける最後の楽園ってか……
あいつ……何をするつもりだ?」
唯「サタンが現れたら……どうしよう……」
梓「戦いましょう!!」
唯「三人だけでかなうわけないよっ!!」
唯「………ルシファーの所へ行こう」
律「唯……お前まさか!」
唯「ルシファーと協力して…サタンに立ち向かうしかない!」
唯「ホントはこんなことしたくないけど……
これしか方法がない!」
唯「みんなを救うためにはこれしか……」
律「わかった!……もう一度魔界へ行こう」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:43:11.43 ID:VdWVApkTo<> ―――ティフェレト
律「ケテルまで遠いな……」
「戻ってきたな……」
唯「ルイ……ルシファー!ケテルにいるんじゃ……」
ルイ・サイファー「君達にお別れを言いに来たのだよ」
律「え!?」
ルイ・サイファー「これでお前達とは永遠の別れだ……
なぜなら私がおまえの命を取る!
ホーッホッホッホ」
律「こいつ……ルシファーじゃねぇ!!」
ルイ・サイファーは蛇にまたがった
魔王 アスタロトへと姿を変えた
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:44:28.39 ID:VdWVApkTo<>
アスタロト「のこのこ出てきおったな!!
ルシファー様もこんなガキを
ずいぶんと買い被ったものだ……」
アスタロト「愚かしいただの人間だ!
愚かなる人の子にふさわしい死を
私が与えてやろう!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:45:32.18 ID:VdWVApkTo<> 魔王 アスタロトが 一体出た
アスタロト「ホッホッホッ! 凍りついてしまえ!!
マハブフーラ!」
律「にゃろっ! させるか!!
マハラギオン!!」
最大級の氷と炎がぶつかり合い相殺される
唯「ケルベロス!!」
バシュウウゥゥン……
梓「たあっ!!」ガキィ
唯「あああっ!!」ガキィ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:46:36.81 ID:VdWVApkTo<> アスタロト「ホッホッホッ……所詮人間はこんなものか」
アスタロト「ハアァッ!!」
アスタロトの巨大な槍が唯と梓を弾き返す
唯「うわあっ!」
梓「きゃあっ!!」
ケルベロス「おっと」
ボフッ
ケルベロスは自らの背中をクッションにして
唯と梓をキャッチした
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:47:49.34 ID:VdWVApkTo<> ケルベロス「さぁ…どうする……あいつは強いぞ」
唯「あずにゃん……」ヒソヒソ
梓「えぇ!? 先輩に向かって!?」
唯「大丈夫!! その一撃に賭けてみる……」
ケルベロス「考えたな……」
アスタロト「何をコソコソと……」
キイイィィィ ズゴォ!!
アスタロト「ぬおおっ!!」
律「バーカ! こっちにもいること忘れんなよっ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:53:04.53 ID:VdWVApkTo<> アスタロト「こしゃくな……」
唯「今だ!!」
ケルベロス「乗れ!! 唯!!」
ケルベロスは唯を背中に乗せ
怒涛の加速度で走り出す
梓「マハラギオン!!」
アスタロト「どこに向かって撃っている……
気でも触れたか?」
唯「ケルベロス!!」
ケルベロス「あいよ」クルッ
ケルベロスはとっさに方向転換し
梓が放った炎の塊へ向かっていく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:53:52.22 ID:VdWVApkTo<> 律「なーるほど……そういうことか!!
あたしのも追加だ!! いけぇ!!」
ゴオオオオッ!!
唯「坤竜丸受け止めろおぉぉっ!!」
ゴウッ
ケルベロス「飛べ!! 唯!!」ブンッ
アスタロト「なっ………!!!」
唯「ヒートウェイブだああああ!!」
アスタロト「ぐああぁぁぁ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:55:12.61 ID:VdWVApkTo<> ……
………
アスタロト「どうやら……ただの人の子
ではなかったようだな……」
アスタロト「恐ろしい力よ……
どうせならその力で私に元の姿を……
美しき豊かな実りの女神イシュタルの
姿を取りもどして……欲しか……」
アスタロト「」
シュンッ……
ルイ・サイファー「無事か?ユイ……
アスタロトめ……
まさかこの私に化けるとはな」
唯「ルシファー……」
ルイ・サイファー「姑息な騙まし討ちが通じる相手
ではないと言ったのだがな……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:57:11.64 ID:VdWVApkTo<> 律「お、お前が仕向けたのか!?」
梓「どういうつもり!?」
ルイ・サイファー「お前達の力がどれほどのものか
試させてもらったのだ……」
ルイ・サイファー「戦力にならんのでは困るからな……」
ルイ・サイファー「それにしてもアスタロトまで倒してしまうとは
随分と強くなった……嬉しい限りだ」
唯「……?」
ルイ・サイファー「その力……ますます欲しくなった
新たな再生のために私と共に進もう」
唯「ルシファー……あなたが今までしたことは許せない……
けど…今はあなたと目的は一緒……」
律「あぁ……」
梓「ミレニアムを……地下世界のみんなを救わなきゃ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/24(日) 23:58:58.84 ID:VdWVApkTo<> ゴゴゴゴゴゴ……
ルイ・サイファー「む……!!」
唯「な、何!?」
バゴォォォン!!
バサッ バサッ
律「おい!……あれってまさか……」
ルイ・サイファー「セトの目覚めを防げなかった……」
ルイ・サイファー「やはりサタンは復活するのか……」
律「最悪だぜ………」
唯「もう……あなたの力を借りるしかあたし達も
方法が無いの!!」
唯「ルシファー……サタンを倒そう!!」
ルイ・サイファー「その言葉を待っていた……
だが…セトが目覚めたということは」
ルイ・サイファー「サタンはすでにどこかにいるということだ」
唯「!!」
梓「そ、そっか……セトは
もう半分の体を探して……」
ルイ・サイファー「では、ケテル城で待っているぞ……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/25(月) 00:00:35.81 ID:kRV+7Dk+o<> これまでに幾度と助言を与えてくれたスーツの男
ルイ・サイファーの正体は魔界の王 ルシファーであった
ルシファーはサタンの復活を示唆し
唯達をセンターの最上部『エデン』へと転送した
そこには『千年王国』の建設を決意した澪の姿が……
唯達が魔界へ戻ると
轟音とともにセトが復活した
サタンの復活は免れなかった
唯達はルシファーと協力し
サタンを討つことを決意する
唯達が見た『エデン』とは……
サタンの半身はどこかで復活を遂げたと言うが……?
第一三章 ケツイ! 完 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/25(月) 00:01:57.01 ID:kRV+7Dk+o<> >>490
間違った
×一三章 ○一四章
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<><>2011/07/25(月) 17:32:10.11 ID:VcFE68YOo<> おつおつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/27(水) 11:33:33.55 ID:Zj0aeZNso<> ん、分岐でロウは無しなのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:40:59.99 ID:IX4mi7oVo<> 今回の投下でこのけいおん転生も終わりを迎えると思います
……ひっそりとw <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:42:43.15 ID:IX4mi7oVo<> 律「あともう少し……」
唯「あ……」
律「どうした唯?」
唯「あんな所にお寺がある……」
唯(なんだろ……胸がドキドキする)
唯「ね、ねぇ! あのお寺にちょっと行ってみようよ」
律「えぇ!? ここで寄り道かよっ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:45:58.58 ID:IX4mi7oVo<> 最終章 アスヘノツバサ!!
―――ケセド寺院
魔界人「ここはケセドの仏殿
迷える魂が救いを求めて集う場所……
大日如来様は全ての魂を救われます」
唯「うわぁ〜……」
律「荘厳な空気だな……」
スゥ……
梓「ひゃあっ!! ゆ、幽霊!?」
律「はぁ? ……おわぁ!!」
唯「体が透けてる……」
男「あ? もしかして俺が見えんのか?」
男「ここに悪人でも救ってくれるって仏様がいるってんで
きてみたんだが……」
男「あれ?……お前達どっかで会ったことあるか?」
梓「いや、無いはずですけど……」
男「まぁいいや……あいつの言う通りにやってたら
ミサイルが飛んできてドカーンだぜ……参ったな」
スゥ……
唯「消えた……!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:47:43.59 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
「次の者……入るがよい」
律「やっと入れるよ……一体何があ……」
ヴィローシャナ「我は大日如来……我に祈る者は
聖邪を問わず救いを与えん……」
律「ほ…仏……様」
唯「あたし初めて見た!!」
梓「それが普通ですよ……」
ヴィローシャナ「お前達は然るべき方法で生まれてきた
者ではないな」
唯「!! ……はい」
ヴィローシャナ「しかし我の救いを受け入れ得る者のようだ……
自らの行いをわきまえよ」
律「は、はい!!」
梓「手を合わさずにはいられない……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:50:22.84 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
律「いや〜なんか……ありがたい気分になったな!」
唯「然るべき方法で生まれてない……か」
「ゆ、唯……?」
唯「え………」
律「和!!」
梓「和……さん」
和「どうして唯達がここにいるの!?
ま、まさか……」
唯「和ちゃああああん!!」ダッ
スゥ……
唯「わわっ!!」ドテッ
和「よかった……みんな死んだのかと思った……」
和「私は死んだのよ……もうみんなの役には立てないわ」
梓「和さん……ごめんなさい……ごめんなさい!!」
和「梓……いいの……これも運命だったのよ
あなたがなすべきことを成し遂げるまで
死んだら許さないわよ……いい?」
梓「グス……はい!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:51:36.19 ID:IX4mi7oVo<> 唯「和ちゃん……こんなとこで会えるなんて……」
和「もう思い残すことはない……
そうだ、あなた達に一つだけ役立てることがあったわ」
唯「なーに?」
和「あなた達に私の最後の力をあげる……」
和「未来に立ち向かう勇気を……」
パアァァァァ
唯「あったかい……」
和「もう一度あなた達に会えてよかった……」
スゥ……
―――さようなら……―――
唯「和ちゃん……ありがとう……」
律「行っちまったか……」
梓「………」
唯「行こっか……ケテル城に!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:53:23.97 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
唯「やっと着いた……」
律「しっかし不気味な門だな……
なんで顔が付いてるんだよ」
「ここはケテル城」
梓「はい? 何か言いました?」
律「なにが?」
「ルシファー様のいる所だ」
律「かかか、顔が喋った!!」
右の門の精「ルシファー様は誰も通すなと命令された」
左の門の精「ルシファー様は誰もも通すなと……え?」
左の門の精「ルシファー様は
こいつを通してもよいと言われるか?」
右の門の精「ルシファー様はこいつを通るのを許される」
左右の門の精「ルシファー様の命により
おまえは門を通ることが許された
今、城門を開けてやろう」
ギギギギギイィィィ……
右の門の精「ようこそ ケテル城へ」
左の門の精「ケテル城へ ようこそ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:54:02.83 ID:IX4mi7oVo<> ―――ケテル城
唯「広い……!!」
律「こんなとこに住んでるのかルシファーは!」
梓「魔界の王っていうぐらいですからね……」
律「とりあえず上を目指そうぜ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:55:23.54 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
魔界人「ここに人間が来るとは珍しい……
この城にはルシファー様の信頼もあつい
方々がおられる
くれぐれも失礼のないよう……」
唯「ハァハァ…ま、迷ったんです……」
魔界人「は?」
唯「ルシファーがいる所へはどう行けば……?」
魔界人「様をつけろ!それならあそこの扉を開けて……」
律「だからいっただろ! あそこ怪しいんじゃないのって!」
梓「言ったのは私ですよ! 律先輩が勝手に進むから……」
唯「あ、ありがとうございます!」ダッ
魔界人「ば……! その部屋じゃない!
その部屋は……!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 02:59:23.63 ID:IX4mi7oVo<> ギイィィィ
ベルゼブブ「……誰だ?
ここを大魔王ベルゼブブの間と知って……
お、お前らは!!」
唯「ベルゼブブ!!」
ベルゼブブ「誰かと思えば……お前達は……」
ベルゼブブ「あれから何年経っただろうな……
見ての通り私は復活を遂げた
……魔王としてだがな」
律「唯……まさかこいつとも?」
唯「うん……ルシファーの手下…ベルゼブブ」
唯「本当は光の神だったんだって……
でも、あの時りっちゃんが……」
律「あたしが?」
唯「あ、いや! なんでもない!!
(この話はしないでおこう……)」
ベルゼブブ「ルシファー様から話は聞いている……
まさかお前達も時を超えてこの世界に
蘇るとは……」
唯「………」
ベルゼブブ「あの時は刃を交えたが
今回は私もお前達に力を貸そう……
我らの住む魔界の危機でもあるからな」
ベルゼブブ「さぁ、ルシファー様の元へ参ろう」
魔王 ベルゼブブが仲魔になった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:01:52.08 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
ルシファー「来たか……」
唯「ルシファー……」
ルシファー「私の言う通り自分の足で
そして自分の意志でここまでやって来たな……
お前には私が必要とするだけの
力があるということだ」
ルシファー「ユイよ……
やはりサタンの復活は近いようだ
サタンが地上に現れ
神の裁きを行えば地上のものは……
全てが消えて無くなるだろう
私にはエデンに立つサタンが見えた」
ベルゼブブ「ルシファー様……出陣の時でございます」
ルシファー「では……ユイよ
共に行こう!
我らが最後の戦いの道を!!」パチン
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
唯「きゃっ!?」
律「お、おわぁ!!」
梓「何事ですか!?」
ゴゴ……ゴ……
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:04:15.44 ID:IX4mi7oVo<> ルシファー「今の地震は九頭龍の発動だ」
唯「くずりゅう!?」
ルシファー「絶大な破壊力を持つ
生物兵器……と言えばわかるか?
私は神に九頭竜を使い
全てを破壊するよう命じられていたのだ……」
律「なんだって!?」
ルシファー「だがそれは昔のこと……例え神の言葉だろうが
誰がそんなことをするものか
私のすべきことは私の意志によって決まる
よって……私は自分の意志で神に背く!!」
ルシファー「9本の頭全てを動かせば
地上も魔界も全てが破壊される
だから1本の頭を動かし
センターを破壊させるのだ」
ルシファー「九頭竜を動かすには
膨大なエネルギーが必要だ……
とてもじゃないが魔界の人々から
MAGを頂いただけでは足りん
そこでモロクを使い人間界の人々にも
力を貸してもらった」
律「そ、そういうことだったのか……」
ルシファー「だがその前に……私達はこの目で確かめて
おかねばならないことがある」
ルシファー「行くぞ……!!」
唯「え!! ちょっ……ちょっとま……」
シュンッ……
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:06:46.45 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
唯「ここは……」
律「センターじゃねぇか!!
おいルシファー!!一体どういう……」
ルシファー「声が大きいぞ……私はここにいる……
ここから先はお前達だけで行け」
唯「澪ちゃん……」
唯「行こう……りっちゃん、あずにゃん」
―――センター管制室
唯「澪ちゃん!!」
澪「唯……お前達……どうやって!?」
律「澪!! お前一体何をするつもりだ!?」
梓「こんなの澪先輩じゃないです!」
澪「私じゃない……? 私とはなんだ……?」
唯「み、澪ちゃん……?」
澪「そう……私……」
澪「みんな……私は自分が何者なのか
やっと分かったよ……
何のためにこの世に生まれて
何をするのか……そしてどこへ行こうと
しているのか」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:07:44.84 ID:IX4mi7oVo<> 律「おい……何言ってるんだ澪……おい!!」
澪「ふふふ……(い、いやだ……!!)」
澪「私は今……真の姿を取り戻す…
(唯! 律! 梓!)」ブルブル
唯「え…澪ちゃん……泣いてる……!?」
澪「見ろ……私の失われた半身がやってきた」
(やめろ! やめてくれ!!)」
唯「!!」
バサッ バサッ バサッ
梓「セ、セト!! ということはまさか……」
澪「ふふ……ふ……」
澪「ユイ……タスケ……」
唯「!? 澪ちゃ……うっ!!」
セトは澪の頭上に降り立ち
妖しい光を放ち澪の体に吸い込まれていく
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:11:16.00 ID:IX4mi7oVo<> 澪/サタン「私はサタン……」
唯「う……そ………」
澪/サタン「人間…そして悪魔を裁く者として
神の命によりこの世につかわされて来た」
律「澪!! 目を覚ませ!!
冗談だって言えよ!!!」
梓「そんな……澪先輩が……サタン……」
澪/サタン「ふふ……神の計画は動き始めた……」
梓「なんですって……?」
澪/サタン「ははははは!! 無駄足だったなお前達!!」
澪の体は青白い炎に包まれた
唯「澪ちゃん!! ………!?」
律「消えた!!」
ゴゴゴゴゴォォ――――― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:12:44.77 ID:IX4mi7oVo<> 梓「な、なんの音ですか!?」
律「おい!! 外を見てみろ!!」
ルシファー「サタンめ……箱舟を使うつもりか」
唯「ルシファー!! どういうこと!?」
ルシファー「神が天使たちに作らせた……
新世界を作るため選ばれた民を乗せる『箱舟』……
遅かったか……サタンめ……箱舟で飛び立ち
『メギドアーク』を使うつもりだな」
唯「え!?」
ルシファー「『メギドアーク』は神の裁きを実現する兵器だ
あれが地上に放たれれば……
あらゆる生命は死滅する」
ルシファー「神はミレニアムも地下も魔界も
見捨てたというわけだ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:13:55.08 ID:IX4mi7oVo<> 唯「ダメ!! みんなを死なせなんかしない!!」
律「それよりも!! 澪が……
澪がサタンってどういうことなんだよ!!」
ルシファー「説明している時間が無い!……行けばわかる
じきにここは九頭竜が破壊するぞ」
ルシファー「ベルゼブブ!」
ベルゼブブ「はい、ここに」
ルシファー「箱舟へ乗り込むぞ! もちろんユイ達もだ
力を貸せ……飛び立つぞ!!」
ベルゼブブ「はっ」
ルシファー「行くぞ……」
シュンッ……
唯達はルシファーとベルゼブブの魔力により
光に包まれ箱舟へと飛び立つ
唯達は箱舟へ向かう間
轟音の中、九頭竜がセンターを破壊するのが見えた
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:18:35.89 ID:IX4mi7oVo<> シュンッ……
ルシファー「ここが箱舟か……
時間が無い……先を急ぐぞ!!」
―――箱舟
梓「え……唯先輩! 窓の外を見てください!
ここは……」
唯「宇宙……!?」
律「澪がサタンだっただなんて……嘘だ!!
嘘だああぁぁっ!!」ガン
梓「澪先輩と戦わなきゃいけないなんて……」
唯「でも…サタンを止めないとみんな死んじゃう!」
唯「もう……終わらせたい……」
梓「唯先輩?」
唯「戦うのを……終わらせたい……」
ルシファー「我々の未来を賭けた
決戦の時だ……覚悟はよいか」
唯「……みんな! 行こう!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:19:58.66 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
ルシファー「ここだな……」
「唯か? ……入れ」
唯「澪ちゃん!!」
プシューッ
ベルゼブブ「サタン!!」
ルシファー「ここまでだ……」
サタン/澪「魔王を従えてやってきたか……唯」
律「澪!! お前がサタンだっただなんて……!!
どうして……」
律の目から大粒の涙がこぼれ落ちる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:22:17.54 ID:IX4mi7oVo<> サタン/澪「唯、律、梓……
お前達もそうだが私はセンターの
計画に従って造られた人間だ
澪だった私が
紬よりも
律よりも
梓よりも
そして唯、君よりも優れていたのはなぜか?」
サタン/ 澪「……神は
TOKYOミレニアムを見捨てていた
今の人間がいる限り理想の世界は
実現不可能だと知っていたんだ
だから……メシア教徒や天使たちが
理想世界『千年王国』を創ろうとしても
神は救世主をつかわさなかった」
サタン/澪「センター元老院は現れない救世主を
自分たちで造ろうとした
それが『メシア・プロジェクト』……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:23:37.99 ID:IX4mi7oVo<> 唯「メシア……プロジェクト……?」
サタン/澪「プロジェクト5番目の人間
『秋山 澪』、つまり私の
能力は最も優れていたはずだった……」
サタン/澪「なぜなら私は……神につかわされた
魂も一緒に体に宿った……
救世主ではなく、『裁く者サタン』の魂が……
神は澪の体を使いTOKYOミレニアム……
大天使たち、人間、悪魔……
全てを裁かれようとしている」
サタン/澪「そして…最も強く、神に逆らう人間……
平沢 唯
君は本当は誰に造られたか知ってるか?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:24:47.00 ID:IX4mi7oVo<> 唯「え……? どういう……」
ルシファー「……私だ」
唯「ル、ルシファー……?」
ルシファー「正確にはユイ、お前だけは私が造らせた……
いつか来るであろうこの時のために」
律梓「!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:26:34.14 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
ルイ・サイファー「ユイ・ヒラサワのDNAは?」
医者「はい、ここに」
目加田の曽祖父「よし……これで全員分採取した……」
ルイ・サイファー「ふふふふふ……」
目加田の曽祖父「近い将来……この者たちのデータが
必ず役に立つ時が来る……」
目加田の曽祖父「そう言ったな? ルイ・サイファー」
医者「め、目加田博士……?」
ルイ・サイファー「あぁ……必ずくる」
……
………
目加田「……目覚めたか……
君が神の僕となるか…
悪魔の手先となるか…
これは大いなる”賭け”だろう
全ての人間の未来を賭けた……
では君の名を自分の意のままに
名乗るがいい」
ルイ・サイファー(ユイ……ヒラサワ……)
唯「平沢……唯です」
ルイ・サイファー「唯か……良い名を選んだな…ふふふ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:30:11.96 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
ルシファー「ユイ……お前には特別な力がある……
昔にお前と戦って私は感じたのだ
だが……再生させてもオリジナルには敵わない
そこで私の力をDNAに宿し
博士に造らせた……」
ルシファー「神にも逆らい得るデビルバスター
平沢 唯として……」
唯「そんな………」
律「だから……時々信じられない力が……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:32:59.40 ID:IX4mi7oVo<> サタン/澪「唯……私は君を裁く
君を裁かなければならないのは
とても残念だ……君には新しい世界に
行って欲しかった……だがもう遅い」
サタン/澪「う………」ブルブル
唯「澪ちゃん!?」
澪/サタン「ミンナ……ワタシヲ……
モウ……ワタシ……アアアァ!!」
澪は頭を抱えて呻く
―――ミンナ………―――
澪/サタン「…………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:34:02.47 ID:IX4mi7oVo<> 律「み……澪?」
サタン「唯よ……偽りの救世主ども……
ついにここまでやってきたか」
唯「!!」
梓「な………」
サタン「だが、お前はここで
最期を迎えるのだ
自分の屍がメギド・アークで焼かれぬ
幸運を喜ぶがいい……
それとも世界と共に滅ぶのが望みか?」
ルシファー「サタンよ!メギド・アークは撃たせん!
理想の世界を創るために全てを
消し去るような真似は許さんぞ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:35:27.24 ID:IX4mi7oVo<> サタン「ルシファーか……
九頭龍による真の大破壊という神から
与えられた使命を忘れ何をしている
よりによって人間の僕に成り下がるとは」
ベルゼブブ「貴様の好きなようにはさせんぞ……」
サタン「ベルゼブブまで……元は光の神だったお前が……
堕ちたものだな」
ベルゼブブ「なんだと………」
ルシファー「私の行う破壊は
悪魔を……そして人間を唯一神の支配から
解き放ち新たな世界を生み出すためだ!
かつて私が人間に知恵を与えたのも
人間を自らに支配させようとしたため
そして地上は人間の国となったのだ」
サタン「それがどんな結果を呼んだか……
不完全な人間に知恵を与えたために
彼らは暴力と破壊に明けくれた……
それが貴様の狙いだったのか?
ルシファーよ」
ルシファー「唯一神の手先ふぜいに
私の考えは到底理解できん」
サタン「そうか……では……
神の裁きを受け永遠に地獄へ落ちよ!!」
澪の体が青白い炎に包まれ
『裁く者』サタンへと姿を変える <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:38:02.93 ID:IX4mi7oVo<> 神霊 サタンが 一体出た
唯「澪ちゃんは……どこ?」
律「澪……澪おぉぉぉ!!!」
ルシファー「澪などもうこの世にいない!!目の前を見ろ!!
こいつが『裁く者』サタンだ!!」
梓「ぐ……澪先輩……!!」
唯「ケルベロス……」
バシュウウゥ……ン
唯「もう……終わりにしよ?
………最後の戦いだよ!!」
サタン「地獄の業火に焼かれてみるか?」
サタンの口が青白く光った
ゴゥ……ゴバアァァァァ!!
唯「きゃああああ!!!」
ルシファー「ぐっ!! こらえるのだ!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:39:09.30 ID:IX4mi7oVo<> プス……プス……
律「あちちちち……」
梓「な、なんて力なの……」
唯「ここで負けたら……」スラァ
唯「たああ!!」ダッ
ルシファー「無に帰れ! サタン!!」チャキッ
サタン「はっはっは!! 力が溢れてくる!!」
ズドドドドドド
無数の雷が唯達を襲う
唯「あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
律「う………」
ベルゼブブ「つ……強い……」
唯「はぁ……はぁ……」ガクガク
サタン「倒れぬのか? しぶといヤツだ」
ルシファー「今こそ……力を解き放て……ユイ!」
ルシファーは唯の後頭部に手をかざす
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:41:12.82 ID:IX4mi7oVo<> ドク…… ドク……
唯「…………」
ルシファー「皆の者!! 立ち上がれ!!
神の思い通りにさせてはならん!!」
律「ぐ……おおおおお!!」
梓「やって……やるです……」
唯「………」ダッ
パァァァァ
梓(あれ?……唯先輩の背中に……翼が見える?)
バシュッ
サタン「な……ん…だと?」
唯「サタン……裁かれるのは……
お前だああぁぁぁ!!」
ルシファー「真のプロジェクトが発動したな……」チャキッ
ルシファー「裁く者に対抗し……人間を神の支配から解き放って
本当の自由をもたらす者の覚醒……」ダッ
―――『M・PROJECT』――― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:41:55.29 ID:IX4mi7oVo<> 律「梓!! やるぞ!!」
梓「はい!!」
律「くらえ……!!」
律梓「メギドラオン!!」
カッ―――――!!
サタン「ぬ……ぐ……おおお!!!」
ベルゼブブ「唯!! 頼んだぞ!!
タルカジャ!!」
ケルベロス「乗れ! 唯! 加速するぞ!!」
ルシファー「はばたけ!」
ダンッ!!
唯「あああああああああああ!!!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:45:03.11 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
サタン「…神の裁きまで…退けて……
い、一体どうするのだ……
どこへ行くのだ……」
唯「明日………」
唯「みんなが希望を持って生きていけるような……
『明日』に行くの」
サタン「ふふ……ふ……
させるものか……」ガチャッ
サタン「」
―――ジバクソウチガサドウシマシタ―――
律「おい!! なんだこれ!!」
ルシファー「サタンめ……」
―――クリカエシマス
ジバクソウチガサドウシマシタ
イチジカンゴ二コノフネハハイキサレマス
ジョウインハダッシュツポッド二ノリタダチニ……
唯「な、なんとかしないと……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:45:47.73 ID:IX4mi7oVo<> ―――汝ら……―――
ルシファー「!!」
律「な、なんだこいつは……」
突如唯達の目の前に現れたのは……
宙に浮く光り輝く玉を
円を作るように囲んでいる無数の顔だった
ルシファー「神の分霊『ツァバト』……まさか……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:47:12.51 ID:IX4mi7oVo<> ―――なぜ汝らがここにいるのだ?
新しい世界を悪意と暴力で満たし
破壊しないよう神を敬い従う
より優れた人間を選び出したはず
破壊と殺生をただ繰り返し
邪教の技により悪魔を合体させ続ける
罪深き者は死あるのみ!
ルシファー「まさか……この先に……」
唯「な…何事!?」
ルシファー「ユイ……どうやら戦いはまだ終わってないようだ」
ルシファー「この先へ進まねばならない」
律「時間が無いぞ!!」
ベルゼブブ「ルシファー様……ここは私が食い止めます……」
ルシファー「ベルゼブブ……」
ベルゼブブ「ルシファー様はこの先へ!!
唯達も行くのだ!!」
ケルベロス「俺も付き合うぜ……」
唯「ケルベロス!?」
ケルベロス「行け!! 時間が無い!!」
ルシファー「すまない……行くぞユイ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:48:03.66 ID:IX4mi7oVo<> プシューッ
ケルベロス「唯……短い間だったが……
楽しかったぜ……」」
ベルゼブブ「足を引っ張るなよ魔獣ふぜいが」
ケルベロス「言ってくれる……」
ベルゼブブ「ツァバトよ……お前の相手は
この魔王 ベルゼブブだ」
―――悪魔よ……地獄へ堕ちるがいい――― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:48:42.09 ID:IX4mi7oVo<> カンカンカンカン
唯達は先へ進む途中
箱舟に乗っていた人々が脱出したのだろう
幾筋かの光が窓から見えた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:51:44.95 ID:IX4mi7oVo<> プシューッ
―――悪魔の子よ―――
ルシファー「エロヒム!!」
そこには球体から炎を吹き出し
雷をまとった唯一神の分霊エロヒムが降臨していた
―――神の意に反して生み出され……
悪魔を召喚して使い戦いに明けくれる
おお…まさに悪魔の子よ!
悪魔の子は悪魔の声を聞き
悪魔の刃を手に我に刃向かうか……
消えよ!
ルシファー「くっ! 戦うしかなさそうだ……」チャキッ
唯「く……!!」スラァ
律「なんだってんだちくしょう!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:53:07.52 ID:IX4mi7oVo<> 神霊 エロヒムが 一体出た
唯「はぁぁっ!!!」ダッ
ルシファー「ユイ! 気を付けろ!!こいつは……」
ピカァァァ
唯「か、体が……!?」
律「動かねぇ!!」
ルシファー「くっ……
これが……『エロヒムの光』か!!」
梓「うぐぐ……!!」
―――裁きの雷に打たれよ! 悪魔の子よ!―――
唯「あああああ!!」
律「唯ーーー!!」
律「ぎゃああああ!!」
ルシファー「ぐぅっ! 万事……休すか……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:54:17.92 ID:IX4mi7oVo<> 梓「きゃあああああ!!……うぅ……」
梓(動け……動け!!!)
唯「う……うぅ……」
梓「動いてよバカぁーーー!!!」
ピクッ
梓「動いた!」
ルシファー「アズサ!」
ルシファー「エ、エロヒムの急所は……
あの炎の中だ……」
梓「…………」
梓「あ、あああああ!!」チャキッ
―――私の呪縛を破るとは……―――
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:55:18.26 ID:IX4mi7oVo<> 律「おい、梓!! 何するつもりだ!!」
唯「あず……にゃん?」
梓「和さんに謝らなきゃ……」
梓(私……長生きできそうにないや……)
梓「唯先輩……律先輩……」
律「梓!!!」
梓「私のなすべきことを成し遂げます」ダッ
唯「あずにゃーーーん!!」
エロヒムの雷が容赦なく梓を襲う
だが……梓は倒れることなく
エロヒムに向かっていく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:56:10.28 ID:IX4mi7oVo<> 梓「はぁ……はぁ………」
梓「ああああああっ!!!」バッ
唯「ーーーーーーー!!!!」
梓は剣を構えエロヒムの
燃えさかる炎の中へ消えていった……
バシュッ………
―――ぐっ……!? き、貴様……―――
―――このままでは……終わらんぞ―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:57:16.92 ID:IX4mi7oVo<>
律「か、体が動く!!」
みるみるうちにエロヒムの体が膨張していく
ルシファー「いかん……爆発するぞ!!」
ボウッ……
ドシャッ
すると炎に包まれた梓が
エロヒムの中から飛び出した
唯「あずにゃん!!あ、あああ……」
梓「…………」グッ
律「梓!?」
梓「あれ……か………」
ガチャン!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 03:59:20.63 ID:IX4mi7oVo<>
―――キンキュウシャシュツソウチサドウ―――
―――ノリクミインハタダチニアンゼンナバショニ
タイヒシテクダサイ―――
ルシファー「!! どこかに掴まれ!!
宇宙の塵になるぞ!!」
―――あ、悪魔の子よ……死……―――
梓「……わ、私と……」ボオォォォ
唯「!!」
梓「私と一緒に地獄へ堕ちろっ!!!」ダッ
梓は再びエロヒムの炎へ飛び込んでいく
―――な……何を……!!―――
唯「あずにゃああああぁぁぁん!!」
―――シャシュツソウチ、サドウ―――
シュゴオオォォォ
梓「さようなら……唯先輩……律先輩……」
カッ――――――― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:00:06.49 ID:IX4mi7oVo<> ズズ……ズン……
ルシファー「!!」
シュゴ……ゴ…………ゴ……ガシャン
射出装置のレバーには黒焦げになった
律のシャツの切れ端が引っ掛かっていた
律「梓……ばかやろおおおおお!!!!」
唯「う、うう……あずにゃん……
うわあああああああ!!!」
ルシファー「見事だ梓……礼を言う……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:01:17.52 ID:IX4mi7oVo<> ―――誰だ? 我が分霊を倒したのは?
我が元へ来て姿を見せよ
唯「!!」
ルシファー「やはり……この先だ」
プシューッ
律「誰もいない……」
そこには広い空間が広がるだけだった
ルシファー「唯一神よ! 姿を見せたらどうだ」
唯「え………」
唯達の目の前に巨大な顔が現れる
律「あ……あぁぁ………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:02:47.87 ID:IX4mi7oVo<> ―――我が名を称えよ
我が栄光に満ちた並ぶ者無き
名を称えよ
ルシファーよ……
ついにユイをともない
我が前に現れたな
我が命に反して九頭龍での大破壊を
行わずセンターのみ破壊するとは
かつての大天使としての誇りは
微塵も残っていなかったようだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:04:36.99 ID:IX4mi7oVo<> ルシファー「大天使?神の奴隷に
一体何の誇りがあるものか!
私は自分のやりたい事をやる
神の名のもとに命じれば
誰でも従うとまだ思っているのか!
もはや貴様の時代は終わった……」
ルシファー「神が造り、破壊し、再生する……
神の手の上での繰り返しは終わりだ
神無き未来は混沌のみかも知れん
だが……真の再生はその中にある!」
唯「こんな酷いことが許されるなんて……」
唯「あたしは許さない!!」
唯「例え神様でも……あたしはあなたを倒して
未来へ進む!!」スラァ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:05:45.46 ID:IX4mi7oVo<> ―――悪魔といい人間といい……
所詮は我が手によって
造られしもの
汝らの刃は我に傷などつけられぬ
では汝ら……我が雷に撃たれ
地獄へ落ちよ!永遠の業火に焼かれよ!!
悪魔よ! 悪魔と手を結んだ人間よ!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:07:48.47 ID:IX4mi7oVo<> 神霊 YHVHが 一体出た
ルシファー「ユイ、リツ……ついに神すらも手にかける
時が来た……覚悟はよいな?」
唯「覚悟なら……」
律「とっくにできてるぜ」
唯「…………」グッ
パアアアアァァ
―――悪魔の力か……そのような汚れた力で……―――
唯「終わりだよ………」ダッ
ルシファー「覚悟!! ……我が主よ!!」ダッ
律「いっけえええええええ!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:08:57.82 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
……シュウウウゥゥ……ン
ベルゼブブ「」
ケルベロス「お……? 唯……
終わった……の……か?」
ケルベロス「こっちは……おわった……ぜ……」
ケルベロス「もうなにも……聞こえ……」
ケルベロス「」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:09:45.31 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
ルシファー「ユイ……ご苦労だった……」ガクッ
唯「はぁ……はぁ……」
―――バクハツマデ アト10プン
ジョウインハタダチニ……
律「おい! ここもそろそろヤバいぞ!
早いとこ行―ザシュッ―っっっ……?」
唯「りっちゃん!!!」
突如空間から刃が現れ
律の体を突き破る
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:11:00.53 ID:IX4mi7oVo<> 律「なぁ……あたしの…体……
なんだ………これ……」ドシャッ
―――許してなるものか……我に傷をつけるなど―――
ズ……ズゴォッ!!!!
ルシファー「―――っ!!」
唯「が………」
まばゆい衝撃波が
ルシファーの右半身と
唯の左腕、右足を吹き飛ばした
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:13:28.94 ID:IX4mi7oVo<> ルシファー「まだ……生きていたのか……」バタッ
唯「い……いあああ゛あ゛あ゛!!!」
唯は痛みのあまり
声にならない叫び声をあげた
―――泣き叫ぶのはまだ早い
地獄に堕ちたのち
永遠の苦しみを与えよう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:14:36.68 ID:IX4mi7oVo<> ルシファー「ユイ……こっちへ来れるか……」
唯「ぐうう……!!」ズリ……ズリ……
ルシファー「私の……最後の……力だ……」
パアアァァ……
ルシファー「頼む……私達の……未来を……」
ルシファー「」
唯「はぁ……はぁ……」グググッ
―――それでも我に立ち向かおうというのか
呪われし者よ………
唯「あずにゃん……りっちゃん……」
唯「和ちゃんにムギちゃんに……澪ちゃん」
唯「もしも……願いが叶うなら……」
―――今……翼が欲しい…!―――
唯「あたし……百年前の……あの頃のあたし……
力を貸して……!!」ダッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:15:23.75 ID:IX4mi7oVo<> 唯「あああああああ!!!」
……行くのよ! 唯!!……
……唯! お前が最後の望みなんだ!……
……唯先輩……未来を………
―――裁きの雷に打たれよ!!―――
バシィィィ……ン
―――き……効かぬ……だと―――
唯「みんなあああああああああ!!!」
―――ぐあああ……!!――― <>
<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:17:55.29 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
―――汝らの勝ちだ
自らの創造物に敗れた創造主は
このまま消え去ろう
我が法の下動いてきた世界が
混乱する様は見るに忍びない……
覚えておくがよい
頼るものすがるもの無く
生きていけるほど人は強くない
人が我に救いを求めるたびに
宇宙の大いなる意志は何度でも
我を生み出すであろう…………
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:18:49.54 ID:IX4mi7oVo<> 唯「…………」ドシャッ
律「ゆ…い………」
唯「りっちゃん……」ズリ…ズリ……
―――バクハツマデ アト1プン―――
唯「これで……終わりだね……」
律「あぁ……あたしたちもな……」
―――バクハツマデ アト30ビョウ―――
唯「りっちゃ……ん……」
律「んー……?」
―――10ビョウマエ―――
唯「ずっと……一緒に……いたい…よ……」
みんな……と……」スッ……
―――9……8―――
律「一緒だよっ」グッ……
―――7……6―――
律は唯が差し出した手を
―――5……4―――
最後の力を振り絞って握った
―――3……2―――
唯「えへ……へ……」
―――1……―――
……あ り が と……
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:20:09.02 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
男A「お……力が……力が入るぞ!」
男B「本当だ……一体何が……」
―――今 私の 願い事が―――
―――叶うならば 翼が欲しい―――
男A「なんだ……? 歌……?」
男B「どこから……」
将門「どうやら……終わったようだ」
ヒルコ「将門殿?」
―――この背中に 鳥のように―――
―――白い翼 つけてください―――
ヒルコ「この歌声は……!!」
メシア教徒A「そ……空を見るのです!!」
メシア教徒B「あれはもしや……箱舟が!?」
―――この大空に 翼をひろげ―――
―――飛んで行きたいよ―――
紬「!! ゆ……い」コー… コー…
ミュータント長老「ついに我々も空を仰ぐことが
できるのか………!!」
―――悲しみのない 自由な空へ―――
―――翼はためかせ―――
ミュータント長老「唯よ………ありがとう……」
―――行きたい――― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:20:45.84 ID:IX4mi7oVo<> ……
………
「あれ……ここは……?」
「行かなきゃ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:21:22.66 ID:IX4mi7oVo<> 唯「真・けいおん転生!!」 〜M・PROJECT編〜 完 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/28(木) 04:23:15.60 ID:IX4mi7oVo<> おわり!
もしも
デビルバスター編
M・PROJECT編をもってけいおん転生3部作とし
唯の転生ストーリーをここに完結したいと思います
今までレスくれた方々
特に第1部からレスをし続けてくれた人
ありがとう
こんなどうしようもないSSでも
見てくれた人がいたんだと
本当に嬉しかった……
どこかの誰かがこのSSを見て
暇つぶしの一つにでもしてもらえたら
これ幸いです
じゃあ、寝る。
さようならー! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/07/28(木) 06:50:40.53 ID:sclV6PuRo<> あれ?憂は? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/28(木) 20:09:41.79 ID:YW460aeLo<> おつかれ〜 <>
:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/29(金) 21:28:19.41 ID:tqy5KLZqo<> おつかれさま <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/30(土) 14:52:40.92 ID:DcsRta1Xo<> おつ <>