VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:06:35.16 ID:gOTRbvrg0<>--姫の部屋--


メイド「姫様、どうかされましたか?」

姫「部屋にいるばかりでつまらないわ」

メイド「そうですか」

姫「外に出たいの」

メイド「ぜぇーったいに、ダメです」

姫「ひどいわ、メイドったら。私はもう18歳よ?」

メイド「それが何か?」

姫「外に出られないと彼氏もできないじゃない。このまま老いていくのは嫌よ」

メイド「ただでさえ魔物が女ばかり狙うこのご時世、姫様を外に出せるはずありません」

姫「あら、私、攻撃魔法使えるから大丈夫よ」

メイド「魔法が効かない魔物もいますから。姫様かわいらしいから狙われやすいし、ダメです。
    風の噂では、金色の長い髪の女性ばかりが狙われるとか。まさに姫様のことですよ」

姫「おまえも同じじゃない」

メイド「ええ、でも、私の髪は少し赤みがかってます。それに姫様が外出しなければ私もしませんから」

姫「でも恋はしたいわ」

メイド「お見合い話がたくさん来るじゃないですか」

姫「ええ、まあ、来るわね」

メイド「この間も姫様の誕生日パーティーに王子候補がいらっしゃってたし」

姫「ええ、まあ、来たわね」

メイド「隣国の王子やら、名の通った騎士やら、成金貴族やら、大勢いらっしゃいましたよね。
    あの中に良さそうな人はいなかったんですか?」

姫「イケメンばかりだったのよ」

メイド「そういえば姫様、イケメンはお嫌いでしたね」

姫「しかも爽やかな男ばかりで嫌気がさしたわ。私、おもしろくて味のある顔が好きなの」

メイド「そうですか」

姫「だから外に出たいの」

メイド「ダメです」

姫「ぶぅー」

メイド「全く、わがままにお育ちになって……」<>メイド「姫様、どうかされましたか?」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:07:39.11 ID:gOTRbvrg0<> メイド「そんなにつまらないのであれば、お笑い芸人でも連れてまいりましょうか?」

姫「いいわ、そこまでしなくても。呼んだら呼んだで色々と面倒でしょう」

メイド「そうでもないですよ、事務所に電話して呼ぶだけですし」

姫「でも、芸人さんが来たらお茶の支度とか楽屋の支度とかあるじゃない。
  メイドが忙しくなっちゃったら私の世話は誰がするのよ」

メイド「そんなの朝飯前ですから、姫様のお世話だってできますよ。
    姫様が気にされることではありません」

姫「ふふ…おまえは何だかんだ言って、いつも私のこと考えてくれてるわよね」

メイド「当然です。姫様お付きのメイドですから」

姫「そう言われてしまうと何も言えないのだけど」

メイド(本当は、人買いに売られそうになった私を姫様が助けてくれたから……)
メイド(もし姫様がいなかったら、こんな穏やかな暮らしはできなかった……)

メイド「姫様、魔法の練習でもなさいますか?」

姫「ああ、そうね。今日はまだだったわね、やろうかしら」

メイド「では練習場にまいりましょう。人を呼んで……」
(コンコン)
メイド「あら? 誰かしら?」

メイド「はい、どなたでしょうか」

メイド長「私だよ、開けておくれ」
(カチャッ)
メイド「メイド長? どうされたんですか? お茶の時間はまだのはず」

メイド長「王様が、姫様とあんたをお呼びなんだよ」

メイド「えっ、私もですか?」

メイド長「しかも、謁見の間ではなく、王様のお部屋にさ」

メイド「えええ!? 王様のお部屋なんて入ったことありませんが!?」

メイド長「珍しいこともあるもんだね。ご指示はいつも私を通すのに」

メイド「ええ……。まあ、姫様と一緒に伺ってみます」

メイド長「粗相のないようにね」

メイド「はい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:10:35.35 ID:gOTRbvrg0<> --王様の部屋--


メイド「本日はお招きいただきまして誠に光栄……」

王様「ああ、堅苦しい挨拶は抜きでいいんだ」

メイド「は、はい」

姫「お父様、どうしてこちらへ? お話があるといつもはお食事の時にされるのに」

王様「内緒話だからな」

姫・メイド「内緒……?」

王様「何から話せばいいのか……」

姫・メイド「???」

王様「うーん、どうしようかな、アレかな……コレかな……」
王様「アレはこうだし、アソコまで言うとアレだし……」
王様「でもなー、アソコからアレはちょっとどうかなぁ……」

姫・メイド(イラッ)

王様「決めた! アレにしよう!」

姫・メイド「早くしてくださいっ!」

王様(ビクッ)
王様「ごごごごめんね、おまえら姉妹だけあって息が合ってるね」

姫・メイド「は?」

姫「誰が?」

王様「おまえ」

メイド「誰と?」

王様「おまえ」

姫・メイド「何ですって?」

王様「姉妹で息が合ってる」
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
姫・メイド「えええええええええええええええ!?!?!?!?!?」

王様「ちょっ、耳キーンってなったよ! うるさいよ!」

姫・メイド「し、姉妹いいいい!?!?!?!?」

王様「うるさいってばーっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:11:02.20 ID:gOTRbvrg0<> メイド「どういう経緯があったのか」

姫「詳しくお話ししてくださいますね?」

王様「は、はい……」

姫「お父様」

王様「はい」

姫「まさかお母様という妻がありながら他の女に手をつけて子供を産ませ、
  挙句の果てに私の世話をさせていたと?」

王様「え、えっと、えっと、その通りなんだけどね……」

メイド「まあ姫様のお世話は全然嫌ではありませんが、
    そう言われちゃうと私がすごくかわいそうな感じですよね」

王様「ご、ごめんねごめんね……姫怖いよー」

メイド「姫様が怒るとものすごく怖いのは、昔からです」

姫「ごめんねはもういりません」

王様「だってさ、もう15年前のことになるんだけど、魔王が協定結ぼうとか言い出してさ」

姫「えっ……? 初耳ですね。教師に教わった歴史にはありませんでしたが」

王様「うん、協定は結ばれなかったから」

姫「どういうことですの? それと私たちが姉妹ということと、何の繋がりが?」

王様「うぉっほん、気を取り直して……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:11:53.69 ID:gOTRbvrg0<> 王様「15年前、魔王は代替わりしたらしい。
   新しい魔王は無類の女好きで、おまえの国の女をよこせば、
   協定を結んで魔物に国民を襲わせるのをやめると言ってきたんだ」
王様「そこで、妾腹であるメイドが選ばれた。
   ちなみに妾は2人いたヨ☆ もういないけどネ☆」

姫「いたヨ☆じゃありません! ていうか! メイドはまだ子供なのに魔王になんて!」

王様「ある程度育ってしまうと周囲の者と別れるのが辛くなる。
   子供のうちだからこそ、というのが、会議で出た結論だった」
王様「メイドの母はメイドを産んですぐに亡くなった。
   また、王族と血縁関係がある方が人質としては都合がいい。
   魔王側でも血統の良い土産として重宝されるはず。
   そういったことを考慮した上で差し出す人質を吟味……」

姫「ひ、人質を吟味!? 土産ですって!? メイドをそんな扱いに! 許せません!」

メイド「姫様、昔の話です、昔の」
メイド(もしかして……私の、あの記憶は……)

姫「はっ、そ、そうね。で、お父様、お話の続きは?」

王様「ううっ、姫怖い……」
王様「それでだな、魔王が迎えに来た西の山までメイドを連れて行くことになったのだ。
   そしたら姫が嫌がって嫌がって……」

姫「わ、私が?」

王様「それはもう激しい怒り方で」

姫「……」

王様「メイドが行くなら私も行く!とかって結局西の山に追いかけて行っちゃって」

姫「それは記憶にないわ……」

王様「こりゃマズいってんで、仕方なく魔王に相談してみたんだよ」

姫「そ、相談が通じる相手なんですか?」

王様「あー、まあ、一応話を聞くやつだからな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:12:51.78 ID:gOTRbvrg0<> 王様「魔王が言うには、今この時点で女をもらえなくてもかまわないが、
   協定を結ぶことはできない、と」

メイド「そりゃそうですよね」

王様「15年経って気が変わったかどうか聞きに来てやる、それまでに美しく育てておくんだな、と」

メイド「はあ……美しく、ですか……」

姫「メイドは美しいわ! 特にメガネを取ると同性でも惚れ惚れするくらいよ!
  ああ、魔王に持って行かれてしまう……どうしましょう……!」

メイド「私は視力が悪くてメガネを取ると目つき悪いですし、そんなに美しくはありm」

姫「おまえは黙っていなさい」

メイド「は、はい」

王様「他にも問題がある」

姫「問題、とは?」

王様「15年前に女をもらえなかった魔王は、その後、国の女を次々とさらっていった」
王様「まあ女好きだから命を奪ったりはしていないだろうが……
   国王としては、黙って見過ごすわけにはいかない」

姫「こういう時ばかり国王っぽいですわね」

王様「そこで! わしは考えた!」

姫「何を」

王様「魔王討伐しちゃえばいいんじゃね?って☆」

姫「国王なんだから、☆はやめなさい」

メイド「討伐って……簡単にはできませんよね」

王様「だよね? だよね? そこでだ……」
王様「じゃじゃーん! 勇者を呼んでみたよ!」

姫・メイド「ゆ、勇者?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:14:35.93 ID:gOTRbvrg0<> 勇者「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん! 勇者の俺参上!」

メイド「ごめんなさいアホはお断りしm」

姫「アハハハハハハ!」

メイド「ちょっ、姫様? ああそうだ、姫様はくだらないお笑いがお好きだった……」

王様「魔王討伐には勇者は必要。しかもこいつ強い上におもしろいからさ」

メイド「おもしろいかどうかはともかくとしt」

勇者「よろちくびー!」

姫「アハハハハ!! おもしろいわね、あなた、魔王倒せるの?」

勇者「俺にかかればちょちょいのちょいっスよ!」

姫「じゃあよろしくね」

メイド「よ、よろしくお願いします」

勇者「つかみはオッケー!」

王様「よし、おまえら、まずは3人で旅がんばれ」

姫・メイド「3人で……旅……?」

王様「魔王がさ、西の山まで向かってるって情報入ったんだよ」
王様「それなら迎え撃ってやろうじゃないの」
王様「おまえら氷の魔法とか回復魔法とか使えるだろ?こいつ魔法使えないから」

姫・メイド「……」

王様「おまえらならできる。強くなったもんな」

メイド「王様……」

王様「仲良くやるんだぞ」

勇者「んじゃ魔王討伐の旅にれっつらごー!!」

姫「アハハハハハハハ!!」

メイド「だ、大丈夫なのかしら……色んな意味で……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:15:12.94 ID:gOTRbvrg0<> --西の山への道中--


メイド「姫様よかったですね、外に出られましたね」

姫「よ、よかった、のかしら? ちょっと趣旨が違うけど」

メイド「ところで姫様、私のような者が姉妹だなんて、何だか申し訳ありません」

姫「どうして謝るの?」

メイド「血が繋がっていたとしても身分は下働きですから」

姫「そんなの関係ないわよ。私はメイドと姉妹だってわかってうれしいわ」

メイド(姫様、相変わらずお優しい……)
メイド「そういえば私の方が1歳上ですから姉になるのでしょうね」

姫「ええ。でも私、どうしても思い出せないの」

メイド「私が連れて行かれるのを嫌がったことですね」

姫「んー……メイドが人買いに連れ去られそうになったような記憶は、かすかに……」

メイド「ええ、私も人買いに売られそうになったところを
    姫様に助けていただいたと思っていました」

姫「まあ子供の頃のことだから、はっきり覚えていないのも当たり前よね」

メイド「ですね」

勇者「この剣すげぇな!」(ブンブン)

メイド「王様にもらった剣ですか? あまり振り回すと危ないですよ」

勇者「さすが王様! パネェっス! リスペクトっス!」

メイド「すみません、ちょっと言葉がわかりまs」

姫「アハハハハハ、あなたおもしろいわ、退屈しなくて済みそうね」

メイド「ああ、姫様が下品なお笑い好きでよかった……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:16:20.04 ID:gOTRbvrg0<> 姫(それにしても、何故お父様はメイドに下働きなんてさせたのかしら。
  妾腹でも、王族の血を引いているのであれば、こんな扱いにはならないはず)

姫(きっとメイドが美しいからなんだわ……下働きの格好をさせておけば地味に見えるもの。
  私のお付きにさせておけば、城の外に買い物に行くこともあまりないし……)

姫(そのことに本人が全く気付いていないのが厄介ね……)

姫(お父様は私たちを強くなったと言っていたけれど、
  魔王に会わせようとするのは何故かしら……)

姫(魔王にとっては15年前にゲットできなかった獲物なのに、わざわざこちらから……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:17:13.86 ID:gOTRbvrg0<> メイド「姫様、何かお考えのようですがどうされました?」

姫「メイド、おまえ魔王に会っても、その激しくダサく見える古臭いメガネを取ってはダメよ」

メイド「えっ? いやまあ視力悪いんで取りませんけど。ていうか今、非常にバカにされたようn」

姫「いいから」

メイド「は、はあ」

勇者「うぉっ、魔物キタ!」

バシィッ!

メイド「勇者様!?」

勇者「くっ、攻撃翌力が強い……!」

メイド「姫様、下がって!」

姫「嫌よ、おまえが下がりなさい」

メイド「えっ!? えっ!?」

勇者「とりゃあああああ!!」

ズシャッ!!

魔物「ぐっ…!」

姫「次は氷の魔法よ! 受け取りなさい!」

シャキーン!

魔物「ぐふっ!」

メイド「2人でやっつけちゃった……私の立場は?」
メイド「ハッ! 姫様、勇者様、ご無事ですか!?」

姫「私はケガはないわ。勇者の回復をお願い」

メイド「は、はい」
メイド(姫様もお強いけど、さすが勇者ね。戦闘になると強いわ)

勇者「ほいほい、ホイミですねー! なんちゃってwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

姫「アハハハハハ!」

メイド(……アホだけど……)
メイド「ホイミ」ホワーン

勇者「おおっ、痛みがとれていく!」

メイド「ホッ、よかった」

勇者「心配かけてごめんね!」

メイド「え、いえ……」

勇者「ありがとう!」(ニコッ)

メイド「と、当然のことですから」
メイド(ありがとうなんて……回復魔法使えるのが私だけだからなのに) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:18:46.76 ID:gOTRbvrg0<> --西の街--


メイド「ここに街があってよかったですね。さて、もう夕方ですから宿屋を探して……」

勇者「姫様、あそこあそこ!」

姫「んっ、何? あら、大道芸ね」

勇者「おもしろそーwwwwwwww」

姫「行ってみましょう」

メイド「早くしないと宿屋が満室に……っておーい」

メイド「まあいいか、姫様引きこもりだったし、少しは羽を伸ばさせてあげないと」

姫「ちょっ、引きこもりって。職業は『姫』だからニートじゃなくてよ」

メイド「はいはい」

姫「かわいい! 犬が芸してるわ!」

勇者「姫様! こっちもおもしろいっスよ!」

姫「まあ、漫才ね! 私、漫才大好きなの!」

勇者「美人でお姫様なのに漫才が好きなんて変わってますねwwwwwwww」

漫才師1「でんがな」
漫才師2「まんがな」
姫・勇者「ヒャハハハハハハハ」
漫才師1「でっしゃろー」
漫才師2「よーゆーわー」
姫・勇者「ギャハハハハハハハ」

メイド「あの2人は仲がいいわね」

勇者「ほら、メイドさんも早くwwwwwwww 見逃しちゃうよwwwwwwwwwwww」
(グイッ)
メイド「あっ」

メイド「あ、あんまり、触らないでください……」

勇者「ん? あ、ごめんね、強かったかな」

メイド「いえ……///」
メイド(掴まれた腕と顔が熱い……風邪かしら)

勇者「俺、力加減できなくてさーwwwwww でも勇者だしぃ? ま、いっかぁーwwwwwwwwwwwwww」

メイド(……アホ……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:19:32.54 ID:gOTRbvrg0<> --宿屋--


メイド「二部屋空いててよかったですね。いつまでも漫才が終わらなかったらどうしようかと」

姫「私は3人で同じ部屋でもいいんだけど」

メイド「いけません! 仮にも一国の姫君が、いくら勇者様とはいえ、男性と寝室を共にするなど!」

姫「おまえは堅いわねぇ」

メイド「そ、それはそうと、姫様あまり戦闘で無茶しないでくださいよ」

姫「あら、無茶なんかじゃないわ。私の攻撃魔法けっこう使えるのよ」

メイド「確かにそうですが、姫様に何かあったら……」

姫「おまえは攻撃魔法使えないじゃないの」

メイド「むっ。これでも私は盾を持てますから! 軽いものなら剣だって持てますからね!」
メイド「力のない姫様とは違うんですーっ!」

姫「むむっ! おまえ、言うようになったわね……!」

メイド「だから私も前線で戦います!」

姫「ダメ! 絶対にダーメー!」

メイド「な、何故そこまで拒むんですか」

姫(魔物が女をさらっていくのは日常茶飯事……メイドが前線になると危険だわ)
姫「私が戦うのよ! おまえは下がってなさい!」

メイド「嫌ですぅーっ! 私も戦うんですぅーっ! 姫様ばっかりずるいっ!」

姫「な、何ですって!?」

メイド「大体ねー、姫様は乳も大きくて美人でずるいんですよーーっ!」

姫「な、おまえ何を言って……! 乳は関係ないでしょ!?」

姫・メイド「……」

姫・メイド「……プッ……アハハハハハハ!」

メイド「何だか兄弟げんかって感じでしたねww」

姫「こういうのもいいものねww」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:20:17.28 ID:gOTRbvrg0<> --深夜、宿屋の裏庭--


勇者「ふぅ、今日はこれくらいにしておくか……」
勇者「王様からもらった剣は、素振りだけでもやっぱり使い心地が違うな」

(ガサッ)
勇者「ん?誰か来た……あれ、姫様? こんなところにどうしたんスかwwwwww」

姫「ちょっと目が覚めちゃって。隣に座って話さない?」

勇者「いいっスけど、俺、汗臭いっスよwwwwww あんま近寄らない方がwwwwww」

姫「気にしないわ。さ、座って」

勇者「ハイ。って、姫様おもしろいっスねwwwwww
   下品なお笑い好きだし、汗臭いの気にしないってwwwwwwww」

姫「そうかしら?」

勇者「おまえ臭いわ!下がりなさい!とか言われてもしょうがないと思ってたんだけどwwwwww」

姫「一生懸命戦ってた人にそんなこと言えないわよ。今だって素振りしてたんでしょ?」

勇者「へ? あ、見られてたwwwwww」

姫「こんな時間まで鍛錬を怠らない人に対して、臭い!下がれ!だなんて失礼だと思わない?
  この国の姫君は、国民に対して失礼な態度を取りなさいなんて教育は受けてないのよ」

勇者「そっスかwwwwwwww ていうか勇者が鍛錬怠らないって普通じゃないんスかwwwwwwww」

姫「おまえはおもしろいわね」

勇者「え、それを姫様に言われたくないwwwwwwwwwwww」

姫「何でよww」

勇者「いや別にwwwwwwwwww」

姫「男の人は汗臭い方がかっこいいわよ」

勇者「え、そ、そっスか? 爽やかな男の方がモテますけどwwwwww」

姫「私、爽やかな男は嫌いだから」

勇者「アハハハハハ、やっぱ姫様おもしろいwwwwww」

姫「フフフ」

勇者「ハハハ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:21:13.81 ID:gOTRbvrg0<> --西の山への道中--


勇者「どぇーい! とりゃぁー!」ズシャッ!
姫「きぇーい! くらえー!」シャキーン!
メイド「ほいみ! ほいみ!」ホワーン

勇者「さー、先へ行くかー!」

姫「そうね、行きましょう」

メイド「ちょっとお待ちください」

姫・勇者「ん?」

メイド「あなたたちがんばりすぎです」

姫・勇者「えー」

メイド「お恥ずかしい話ですが、私、ぶっちゃけ魔翌力足りません」

姫「じゃあちょっと休みましょうか。私も疲れてきたわ」

勇者「いいっスよー」

姫「あら、あそこにちょうど良さそうな食堂が」

メイド「そういえばおなかすきましたね」

勇者「メシ! メシ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:22:43.68 ID:gOTRbvrg0<> --食堂--


勇者「ガツガツ……うめぇ! これうめぇ!wwwwwwwwww」

姫「モグモグ……うん、おいしいわね、料理長を呼んで修行させようかしら」

メイド「お二人とも、あまりたくさん食べると動けなくなりますよ」

姫「だっておいしいんですもの」

メイド「あ、姫様、これ魔翌力の元になる栄養たっぷりなんですよ。食べてください」

姫「ん?」

メイド「ほら、この豆」

姫「じゃあおまえが食べなさい」

メイド「いえいえ、おいしいですから」

姫「それなら尚更おまえが食べなさい」

メイド「え、いえ、その」

勇者「あのさ、知ってっか? あんまり遠慮するってのも失礼なんだぞ?」

メイド「あ、は、はい。ではいただきます」

姫「フフフ、召し上がれww」

メイド「モグモグ……おいしい」

勇者「おいしいか? よかったなwwwwww」

メイド「はいww」

姫「その代わり、美容に良さそうなのは私によこしなさいよ」

メイド「え、ええええ!? 姫様それ以上美しくなりたいんですかー!?」

姫「悪い?」

メイド「乳もあるのに!?」

姫「ちょっ、乳は関係ないとあれほど!」

勇者「アハハハハハハハハ、おまえらおもしろいなwwwwwwwwwwww」

メイド「おまえ『ら』とは、心外です! 姫様と一緒にしないでください!」

姫「何でよーっ! むきーっ!」

勇者「アハハハハハハハハハハ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:24:00.76 ID:gOTRbvrg0<> --西の山への道中--


姫「西の山も近くに見えるようになってきたわね」

メイド「魔王との決戦も近いですね……」

姫「一応言っておくけど、メガネは絶対に絶対に取ったらダメよ」

メイド「姫様しつこっ! わかってますって!」

姫「そういえば勇者は、この旅をしようと決意した理由は何かあるのかしら?
  勇者の血統って他の家もあるじゃない?」

勇者「ん、まあ、王様に頼まれたからってのもありますけど……」

姫「そりゃそうよね」

勇者「それより前から、かーちゃんに楽させたくて色々仕事やってきたんスけど」

姫・メイド「ふむふむ」

勇者「あ、俺、5人兄弟の長男なんスよ。そんでかーちゃんけっこう大変で。
   親父はバカだし俺が稼がないと」

姫・メイド「ふむふむ」

勇者「力仕事って給料いいじゃないスか、そんで力仕事ばっかやってて、
   そしたら突然王様のお使いの人が家に来て『おまえは勇者だ』って」

姫「それまで自分が勇者だって知らなかったの?」

勇者「親父はうちが勇者の血統だって知ってたみたいなんスけど、
   勇者やるの嫌だとかで、家族にも周りにも完全に黙ってたらしいっス」

姫・メイド「なるほど」

勇者「で、王様に会って話聞いて、もし勇者として一人前になったら
   かーちゃんどころか国民全員に楽させられるんじゃね?とか思って」

メイド「楽をさせるというか、平和になるというか」

勇者「あ、そっスね、平和っスねwwwwww まあそんな感じでwwwwww 俺、単純wwwwwwww」

姫「お母さん思いなのね」

勇者「そーっスかね、普通っスよwwwwww」

姫「私もメイドも、母は亡くなってるのよ」

勇者「あっ、そうか、よけいなこと言った……すんません……」

メイド「謝らなくてもいいですよ。お母様がうらやましいですね」

姫「あら、メイドも母になればいいのよ」

メイド「結婚しろってことですか? 残念ながら私は姫様のお世話で忙しいので無理ですね」

姫「一生お世話しろなんて言ってないわよ。いつかおまえも嫁に行く日が来るんだから」

メイド「そう……なんでしょうか? ちょっと想像できないですけど」

姫「私は、結婚する相手はどういう方なのかしら、と思うことはあるわよ」

勇者「あ、それ俺wwwwwwwwwwwwww 俺っスよwwwwwwwwwwwwww なんちゃってwwwwwwwwwwww」

姫「アハハハハ、それもいいかもしれないわねww」

メイド(えっ、姫様と勇者様が……何だか胸がざわざわする……)

姫「メイド、どうしたの? 疲れたの?」

メイド「な、何でもありません、さあ行きましょう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:31:56.65 ID:gOTRbvrg0<> --西の山入り口--


メイド「とうとうここまで来ましたね」

姫「ええ、まず森があるのね」

勇者「おどろおどろしいっスwwwwww 魔王いそうっスwwwwwwwwwwww」

メイド「それにしても、女好きの魔王って……」

姫「ちょっと聞かないわよね」

メイド「昔話にも出てきませんよね」

姫「あ、でも、東の果てのニポンという国の昔話では、
  女をさらって食べてしまう魔物がいたとうちの教師が言っていたわ」

メイド「うひっ、食べるんですか!? 怖いですね……!」

勇者「俺いるしだいじょぶっしょwwwwwwwwwwwwww」

姫「そうね、心強いわね」

勇者「もっと頼ってwwwwwwwwwwww でも便りがないのが良い頼りwwwwwwww なんちゃってwwwwwwwwww」

姫「アハハハハハハハ」

メイド「相変わらず仲良しで大変けっこうですが、そこまで笑うほどおもしろくはないです」
メイド(ああ、また胸がざわつく……何かしら……)

勇者「おっと、まさかのダメ出しwwwwwwwwwwwwwwww さー、れっつらごーwwwwwwwwww」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 12:34:07.95 ID:gOTRbvrg0<> --西の山の森--


メイド「姫様、そんなに急がなくても」
(コケッ)
メイド「痛っ」

勇者「メイドちゃん大丈夫?」

メイド(ちゃん付け!? 何だか恥ずかしい……)
メイド「あ、その、ちょっと転んだだけで」

勇者「立てる? 手貸そうか?」

メイド「だ、大丈夫です、姫様に付いていてください」
メイド(また顔が熱くなってきた……最近おかしいわ)

姫「メイド、私と勇者が先に行くから、おまえは静かに後をついてくればいいのよ」
姫(私か勇者どちらかが先に魔王を見つけないと……!)

メイド「えー、またですかー? 姫様目立ちたがりなんだから」

姫「そういう問題では……ま、いいわ、とにかく足元に気をつけて静かに進みなさい」

メイド「はい」

姫「この先に湖があって、そのほとりに洞窟があるのよ。
  きっと魔王は手下を連れて洞窟に来るんだわ」

メイド「何でわかるんですか?」

姫「そういう昔話が多いからよ」

メイド「なるほど」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:03:03.33 ID:gOTRbvrg0<> --湖のほとり--


魔王「やっと来てくれたね! ボクが魔王だよー♪ 待ってたよハニー!」

姫「ひぃぃぃぃっ! ちょっと、登場早いわよ! 何やってんのよ、洞窟に引っ込みなさいよ!」
姫「ていうか普通に人間っぽいわよ! もっとデカい魔物とかじゃないの!?」

勇者「これが魔王!?wwwwwwwwwwwwww ハニーとか言っちゃってますけどwwwwwwwwwwwwww
   爽やかイケメンなんですけどwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

メイド「ひ、姫様ぁ……ハァハァ、ちょっと、体力ないくせに歩くの早すぎなんですけどーっ!」

姫「おまえは来なくていい! そこにいなさい!」

メイド「うひっ、怒られた! 何で!?」

勇者「あ、メイドちゃん、俺いるからだいじょぶっスよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

姫「まあいいわ……ここで会ったが百年目よ! 本当は15年だけど!」

魔王「ん? おまえは……」

姫「?」

魔王「おお、おまえ、あの時の!」

姫「な、何!?」

魔王「よーしよし、どれどれ、ボクがおまえの記憶を戻してあげよう〜♪」
(ガバッ)
魔王「女の子の頭かわいい〜! やっぱ人間の女の子最高♪」

姫「ちょっ、何するのよ! 記憶って何なのよ! 離しなさい!」

勇者「くっ、魔王……! 姫様を離せ!」ズシャッ!ザシュッ!

魔王「ちょっ、痛い、痛いんだけど! やめてよー」
魔王「あーあ、袖に穴があいちゃった……これだから男は……」

勇者「そんなピラピラしたの着てるからだろ」

メイド「姫様! 姫様あああああ!!! ご無事ですかあああ!?」

姫様「私は大丈夫だからおまえは来なくていい!」

メイド「ダメです、姫様が心配です! 行きますからね!」
(コケッ)
メイド「あーもう、メガネが曇って足元が見えない。ちゃんとレンズ拭かなきゃ」
(ゴシゴシ)

魔王「!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:04:42.07 ID:gOTRbvrg0<> 魔王「メイドちゃーん!」

メイド「ひっ!? メガネメガネ……あ、見えるようになった」
メイド「何このイケメン!? 瞬間移動してきたの!?」

魔王「待ってたよ、ボクのハニー♪」

メイド「きゃあああああ!!」

姫「メイド……! メガネ取ったわね!? あれほど言っておいたのに!」

メイド「え、え、これ魔王!? だってまだ近くに行けてなかったし……!」

魔王「ボク視力いいんだー! あいらっびゅー! あいうぉんちゅー!」

勇者「うわー、メイドちゃん、激しくダサく見える古臭いメガネ取ると美人!」
勇者「乳はないけど」(ボソッ)

メイド「何か今勇者様にバカにされたようn ちょっ、顔触らないでええええ!!」

魔王「えー、顔触らないと記憶戻せないよぉ? 王様に聞いて来なかったのぉ?」

メイド「……き、おく……?」

姫「ハァハァ……やっと着いた……魔王、メイドを離しなさい!」

魔王「ねえ、姫様」

姫「な、何よ」

魔王「記憶戻したくない?」

姫「記憶……さっきもそんなこと言ってたわね」

魔王「だってボクが姫様とメイドちゃんの記憶書き換えたんだもん」

姫「なん……ですって……?」

勇者「姫様、ここは魔王の話を聞くことにしましょう」

姫「え、ええ……」

勇者「とりあえずその手をメイドちゃんから離せ」チャキッ

魔王「こわーい、剣向けないでよー。これだから男は嫌だよねー」

勇者「おまえ、また痛い目に遭いたいのか?」

魔王「わかった、わかったよー、離せばいいんでしょ」

メイド「ホッ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:05:58.92 ID:gOTRbvrg0<> 魔王「その分だと王様から何も説明されていないようだね」

姫・メイド「え? えっと、15年前に協定を結べなかった、と……」

魔王「うん、どうしても姫様がメイドちゃんを差し出すのを嫌がるって言うから、
   王様が相談してきたんだよ。15年後にチャレンジしてくれないか、って」

姫「チャレンジ?」

魔王「まずは概要を話そうか。子供の方が、大人よりは新しい環境に対しての順応性がある。
   別れたくないと思う恋人もいない。それにメイドちゃんの母親はもう亡くなっていた」

姫「まあ、そうね」

魔王「だから本当は子供のうちに差し出そうと思っていた。
   が、姫様があまりにも駄々をこねるから、それならいっそ……」

姫・メイド「いっそ?」

魔王「メイドちゃんが恋がわかる年頃になってから、
   おまえと恋に堕ちることができるかどうかチャレンジしに来いってさ」

メイド「こ、こ、恋がわかる!? ででででも私、初恋もまだなんですけどっ!」

姫「……わかった、全てわかったわ……」

魔王「おっ、姫様、さすがだねぇ。小さい頃も頭の切れるいい子だったしね〜♪」

姫「こうなったら、記憶を戻してもらうしかないわね」

魔王「でしょでしょー♪」

姫「私から、お願い」

メイド「ダメ! ダメです! 姫様には触らせません! 姫様イケメン嫌いなのに!」

姫「えっ、いや、今はそういう問題じゃ……」
姫「まあいいわ。大丈夫よメイド、勇者がいるから」

メイド「勇者様、が……」

姫「ええ、何かまずいことがあったら勇者はきっと私を守ってくれるわ。そうでしょう?」

勇者「もちろん」

メイド(あれ……? 胸、が、チクチクする……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:07:32.43 ID:gOTRbvrg0<> 姫「魔王、お願い」

魔王「はいはい♪」
(ガバッ)
魔王「後ろから頭抱えてほっぺた触らないとできないから、動かないでねー」

姫「わかったわ」

シュウゥゥゥゥゥゥゥ…

姫「何、かしら、ちょっと眠く……なっ、て……」

勇者「姫様!」

姫「スースー……」

魔王「あ、3分後に起きるから、起こさなくていいよー」

勇者「その言葉、本当だろうな……?」

魔王「本当だってばー。もー、これだから男は」

メイド「勇者様、とにかく3分待ちましょう」

勇者「そうだな……しかし3分とは、まるでかっぷぬーd おっとこれ以上は言えない」

メイド「勇者様、おもしろくないです」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:11:55.58 ID:gOTRbvrg0<> 〜3分後〜

姫(パチッ)

勇者・メイド「姫様!」

メイド「ご気分は!? 大丈夫ですか!?」

姫「え、ええ、大丈夫よ。私、寝ていたのかしら?」

魔王「3分だけどね、その間にきちんと記憶が植えつけられたはずだよ」

姫「確かに……子供の頃の記憶を思い起こしてみると、魔王の顔が出てくるわ」

魔王「でしょー♪」

姫「仲良しのメイドちゃんを誘拐しようとした男……!
  憎たらしいわ。だから私はイケメン嫌いになったのかしら」

魔王「えー、誘拐じゃなかったんだけどなぁ」

メイド「とにかく姫様がご無事でよかった……」

姫「次はメイドね。体には特に影響はないようだわ。安心して」

メイド「姫様……なんてお優しい……」

姫「あら、メイドは私のお姉さんでしょ? どの家族もそうじゃないかしら?」

メイド「は、はい、そうでした」

魔王「じゃあメイドちゃん、行くよー」
(ガバッ)
魔王「動いたらダメだよ」

メイド「はい」

シュウゥゥゥゥゥゥゥ…

メイド「ああ……眠くなっ、て、きた……」

魔王「はぁ〜、メイドちゃんかわいいな〜♪」

姫「メイドにそれ以上のことをしたら、氷の剣が突き刺さるわよ」

魔王「は、はい、すみません、痛いのは嫌です」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:14:20.49 ID:gOTRbvrg0<> 〜3分後〜

メイド(パチッ)

姫「メイド!」
勇者「メイドちゃん!」

メイド「……3分、経ちました、か……?」

姫「気分はどう? 気持ち悪くなったりしてない?」

メイド「大丈夫です。むしろ少し寝てスッキリ感がハンパないです」

姫・勇者「よかった」

姫「で、記憶なんだけど……ちゃんと戻ってる?」

メイド「私の、子供の頃の記憶……人買いに売られそうになったところを姫様に……」
メイド「違う、違うわ。私はこの山に連れてこられて……」

魔王「うん」

メイド「魔王に引き渡されそうになった時に、姫様が来て……」

姫「うん」

メイド「姫様が泣いて何度も何度も私の名を呼ぶのが悲しくて、私まで泣いてしまって」

姫「うん」

メイド「お願い、お城に帰して、って魔王に頼んで……」

魔王「記憶はちゃんと戻ってるみたいだね」

勇者「へぇ〜wwwwww 姫様は子供の頃から優しかったんですねwwwwwwwwwwwwwwwwww」

姫「べ、別にそういうわけじゃ……。一緒に遊ぶメイドがいなくなるのが嫌だったのよ」

勇者「ふぅーんwwwwww」(ニヤニヤ)

メイド「2人はこんな状況でも仲良しなんですね」
メイド(また胸が痛い……何かしら……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:15:31.80 ID:gOTRbvrg0<> 魔王「実はさ、今回のは本当にボクにとってチャレンジなんだ」

姫「と、言うと?」

魔王「サキュバスとインキュバスってわかる?」

姫「淫魔ね」

魔王「うん、夢魔とも呼ばれる。異性を魅了してその力や魂を食べる」
魔王「魔王の血が入っている者はみんな、サキュバスまたはインキュバスになる。
   ボクは男だからインキュバス。人間の記憶の書き換えもできる」
魔王「ボクもともと人間の女の子大好きだから、入れ食い状態で幸せだったんだ。
   でも、インキュバスの力で魅了できない血統がある。それが、王族の血」

姫「そうなの……。だからお父様はメイドを差し出そうとしたのね」

魔王「うん。ボクそれまで知らなかったから、
   メイドちゃんが来てそれを知った時には正直やられたと思った」
魔王「で、さ、インキュバスの力では手に入らないと思うと、よけい欲しくなるんだよね」
魔王「それ素直に王様に言ったんだよ。そしたら『おまえ自身の魅力で手に入れろ』だって。
   チャレンジするしかないでしょ」

姫「そして、メイドを私に返した」

魔王「そう」

姫「何故? 子供の頃から育てていれば自然と情がわくかもしれないのに」

魔王「そんなの恋愛じゃないよ。ボクは子供を育てたかったんじゃない。
   大体、女をよこせって言ったのに子供が来た時点でアチャーだったんだけどさ」

姫「なるほど。でもちょっと待って、どうして私たちの記憶を書き換える必要があったの?」

魔王「それはねー、王様に頼まれたんだよねー」

姫「お父様に?」

魔王「メイドちゃんをお城からできるだけ出さないように育てるから、
   姫様に従順に仕えるような記憶を植えつけてくれって」

メイド「従順に仕えるような記憶って……」

魔王「どちらにしろボクのことは誘拐犯扱いだったし、忘れてもらわないと困るから」

メイド「人買いという架空の人物を作った」

魔王「そう」

メイド「そんなことがあったんですね……」
メイド「私……、そんな記憶がなくても姫様にお仕えしてたと思います」

姫「わかってるわよ」

メイド「姫様、私、私……姫様にお仕えできて幸せなんです……」

姫「泣かないの、私はわかってるわよ。ほら、お姉ちゃんでしょ?」

メイド「ううっ、ぐすっ、ひっく……」

姫「よしよし、髪なでなでしてあげるから泣き止みなさい」

メイド「ううっ……はい……」

勇者・魔王「ちょっとうらやましいんだけど」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:17:13.21 ID:gOTRbvrg0<> 魔王「メイドちゃん泣き止んだ? ここで提案なんだけど」

勇者・姫・メイド「?」

魔王「メイドちゃんとふたりきりで話させてくれない?」

姫「なっ……! そんなの許すわけないでしょう! 話ならここでしなさい!」

勇者「おまえ、まさかふたりきりになって何かしようと企んでるんじゃ!?」

魔王「何も企んでないって。ていうかごめん、姫様と勇者は邪魔なんだ。
   メイドちゃんもそう思ってるんじゃないかな」

メイド「えっ、私は邪魔だなんて思ってません」

魔王「今、ボクにだけ話したいこと、聞きたいことってない?」

メイド「魔王にだけ」

魔王「うん」

メイド「……」

魔王「万が一ボクが何か粗相しちゃったら、後で氷の剣でもオリハルコンの剣でも突き刺せばいいよ」
魔王「でも実際、インキュバスの力が及ばないと何もできないんだよね。
   一応ボク魔法は使えるけど、メイドちゃんだってそれなりに魔法耐性あるはずだし」

メイド「そ、そうですね」

姫「わかったわ。でもメイドに指一本でも触れたりしたら、後で怖いわよ?」

魔王「そ、そんな睨まないでよ。メイドちゃんかわいいけど何もしないからさ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:18:56.02 ID:gOTRbvrg0<> --湖近くの草原--


魔王「はー、気持ちいい風が吹いてるねー」

メイド「は、はい」

魔王「ボク怖くないよ? 警戒しなくて大丈夫だよ。なーんて、そう言われる方が怖いかな」

メイド「正直、よくわかりません。
    記憶が戻ってこの山でのことを思い出してみても、魔王が怖かったっていう印象がないんです」

魔王「そっか、よかった。
   怖かったなんて印象持たれてたら、また記憶書き換えないといけないからねww」

メイド「記憶書き換えはもう嫌です」

魔王「わかってるよww」
魔王「はい、草の上少し濡れてたからハンカチ敷いたよ。座って」

メイド「あっ、ありがとう、ございます」

魔王「ところでさ、メイドちゃんあの勇者のこと好きなの?」

メイド「は?」

魔王「見てればわかるよ」

メイド「好き、とは?」

魔王「姫様と勇者が仲良しのところ見てモヤモヤしたりとか」

メイド「!」

魔王「あったんじゃない?」

メイド「モヤモヤというか、胸がざわざわしたりチクチクしたりして」

魔王「うん」

メイド「そんな自分がちょっと嫌になったりして」

魔王「うん」

メイド「でも姫様がお優しくて安心したりもして」

魔王「うんうん」

メイド「勇者様に腕を掴まれた時、びっくりしたけど嫌ではなくて、顔が熱くなって……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:21:10.02 ID:gOTRbvrg0<> 魔王「それは恋だよね」

メイド「恋、ですか」

魔王「あーあ、ボク一歩遅かったなー。メイドちゃんと普通に出会って普通に恋愛したかったな」

メイド「ごめんなさい、恋愛とか本当にまだわからないんです」

魔王「いいよ、大丈夫。勝負はこれからww」

メイド「え、しょ、勝負?」

魔王「フェアに行こうじゃないの。じっちゃんの名にかけてっ!」

メイド「そのネタ古いし、シチュエーションが合ってません」

魔王「しょぼーん」

メイド「フフフ」

魔王「あっ、笑った! かわいいー! メイドちゃんかーわいいー!」

メイド「そ、そんなかわいくないですっ! やめてください!」

魔王「えーっ、かわいいよー!」

メイド「かわいくありませんっ! 姫様あーー!!」

魔王「あああああ、そこでチクるのやめてええええ!!」

メイド「姫、様……」

魔王「どうしたの?」

メイド「私、姫様と勇者様が仲良くしてるの見て、胸が痛くなって」

魔王「うん」

メイド「うらやましかったんです」

魔王「うん」

メイド「勇者様が優しくしてくれてうれしかったんです」
メイド「それだけ、なんです……ううっ……ぐすっ」

魔王「うん、それだけだね」

メイド「恋なんてわかりません」

魔王「うん、それでいいんだよ」

メイド「わかりませんっ……うううっ……」

魔王「よしよし」
魔王(あっ、触っちゃった。まあいいか、メイドちゃんが泣き止むまでは) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:22:42.38 ID:gOTRbvrg0<> 姫「魔王に何もされなかった!?」

メイド「は、はい」

姫「って、何でちょっと涙ぐんでるのよ!」

メイド「あ、これは別にいじめられたわk」

姫「おまえか! おまえだな!」

魔王「ああああ、姫様怖いっ! メイドちゃん助けてええええ!!」

メイド「すみません、姫様怒るとこの世のものとは思えないくらい怖いんです」

魔王「ええええ!?」

メイド「姫様の怒りは大地の怒り……もう誰にも鎮めることはできないんじゃよ……」

魔王「えっ、そこでばば様!? ていうか鎮めてくれないの!?」

メイド「アハハ」

姫「メイドが笑った」

魔王「だからボク何も悪いことしてないってばああああ!」

姫「じゃあ許してあげるわ」

魔王「ホッ」

姫「まあとにかく魔王を倒す必要はなくなったわね。
  お父様も私たちの記憶を取り戻すのが目的だっただろうし」

勇者「魔王がこんな軟弱なやつだとは思ってなかった」

魔王「し、失礼な! 本当はボク強いんだからね!
   暴力ふるってると女の子にモテないから、何もしないんですーっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:24:33.19 ID:gOTRbvrg0<> メイド「あの、魔王、さらった女の子たちは……?

魔王「あー、あの子たち、なかなか帰ってくれないんだよね」

メイド「えっ?」

魔王「ちょっと遊んでもらえればよかったのに、居心地いいのか何なのか」

姫「まるで私の国の居心地が悪いみたいね」

魔王「そ、そんなつもりで言ったんじゃないんだけどな。
   とにかく女の子たちは、家に帰るように説得しておくよ」

メイド「では魔王、女の子たちはよろしくお願いしますね。姫様、勇者様、帰りましょうか」

姫「……そうね、お父様をこてんぱんにやっつけないといけないものね」

メイド「王様にも事情があってのことでしょうし、やめてあげてください」

勇者「俺も城行っていいっスかwwwwwwww 楽しそうwwwwww」

姫「もちろんよ。一緒に行きましょう」

魔王「メイドちゃん、遊びに行くからね! ボク遠距離恋愛でも平気だから!」

メイド「何ですかそれ! 恥ずかしいからやめてください! まだ始まってませんし!」

勇者「さー、お城へれっつらごー!」

メイド「れっつらごー!」

姫・勇者「えっ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:26:44.27 ID:gOTRbvrg0<> --1ヶ月後、城--


勇者「いよう、いよかん持ってきたぜ! なんちゃってwwwwww なんちゃってwwwwww」

メイド「勇者様ごきげんよう。相変わらずおもしろくないですね」

勇者「まあそう言うなってwwwwwwww 姫様いるー?」

メイド「姫様ー! 勇者様がいらっしゃってますよ!」

姫「うぇdrfghjklあsdfghjk」

メイド「ちょっ、何やってるんですか!」

姫「メイド、あのドレスがないの、あのドレスが!」

メイド「ああ、あれならクリーニングに出しましたけど」

姫「ええええええええ!? 私の可憐さが一番引き立つのはあのドレスなのにいいいい!!」

メイド「はあ、全くわがままなんだから。じゃあ今日は小悪魔風にしましょうよ」

姫「小悪魔風?」

メイド「ちょっと悪魔っぽい感じで。かわいいと思いますよ」

姫「そ、そうね、おまえがそう言うならそうするわ」

メイド「じゃあトップスはコレで、スカートはコレで」

姫「ふむふむ」

メイド「はい、まず中にコレをはいて」

姫「はぁい」

メイド「というわけで、勇者様、少々お待ちを」

勇者「へいっwwwwwwww」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:28:11.52 ID:gOTRbvrg0<> --城の庭園--


姫「やっぱりメイドのいれる紅茶はおいしいわね」

メイド「姫様がわがままなのでがんばりました」

姫「私そんなにわがままかしら」

勇者「わがままいいじゃないwwwwwwww 姫様のわがまま最高wwwwwwwwwwwwwwwwww」

姫「私がわがままだってことを肯定しないでよ」

メイド「あ、そういえば勇者様、お城での新しいお仕事には慣れましたか?」

勇者「うんうん、姫様とメイドちゃんのおかげでみんな親切でさwwwwwwwwww」

メイド「よかった」

勇者「さすがにいきなり騎士団入れって言われた時はびっくりしたけどwwwwwwww」

姫「まあでも、何とかうまくやってるみたいで何よりだわ」

勇者「ありがとなwwwwwwwwwwwwwwww」

姫「べ、別に心配してるわけじゃ」

勇者「ツンwwwwwwツンwwwwwwデレwwwwデレwwww」

バシッ

勇者「デレが来ない……」

メイド「アハハハ」
メイド(最近、2人を見ても胸が痛くならない……よかった) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:29:42.37 ID:gOTRbvrg0<> 姫「さて、勇者は仕事に戻ったし、紅茶も飲み終わったことだし、
  お父様のところにでも行っていじめt ゲフ お話でもしましょうか」

メイド「王様は、只今のお時間はお仕事中のはずです」

姫「仕事って言ったってどうせ書類にハンコ押すだけでしょ」

メイド「少なくとも姫様にいびられるよりは、ハンコ押しの方が充実してると思います」

姫「あーあ、つまらないわね。魔王でも来ないかしら」
姫「あ、そうそう、魔王といえば、さらわれた女たちなんだけど」

メイド「最近ではみんな家に戻れたらしいですね」

姫「魔王イケメンだから」

メイド「イケメンだから?」

姫「女たちが、帰りたくなかったんだって」

メイド「インキュバスだからじゃないってことですか。イケメンってすごいですね」

姫「で、何で女たちが帰る気になったかというと」

メイド「というと?」

姫「魔王に恋人ができたからだって」

メイド「えっ」

姫「ちょっとー、魔王はメイド一筋じゃないのー?って思っちゃったわ」

メイド「それ誰から聞いたんですか?」

姫「戻ってきた女の子よ。庭師の娘なんだけど」

メイド「うっ、そうするとその話、確実性がありますね……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:31:21.32 ID:gOTRbvrg0<> 姫「でもこの話を魔王が自分でしないのは、さすがよね」

メイド「何故ですか?」

姫「だって『ボクに恋人ができれば女の子たちはみんな家に帰るよ』って魔王がメイドに言えば、
  メイドは魔王とくっつかざるを得ないじゃないの」

メイド「あ、そうか」

姫「フェアに行くって言っただけあるわよね」

メイド「なるほど、そうですね」

姫「でも、恋人ができたって何よ! メイドじゃダメだっていうの!?」

メイド「いやでもそれはほら、しょうがないですよ。私かわいくもないし」
メイド「ちょっと残念ですけど」

姫「メイドはかわいいわよ! この私と血が繋がってるのよ、かわいいに決まってるじゃない!」

メイド「姫様、微妙に遠回しに自画自賛してますね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:33:17.50 ID:gOTRbvrg0<> 魔王「呼んだ?」

姫「うわっ! びっくりしたっ!」

メイド「空から登場ですか、さすがに予想できませんでした。こんにちは」

魔王「メイドちゃん今日もかわいいねー♪ こんにちはー♪」
魔王「ところで何か悪口聞こえてきたんだけどww」

姫「魔王が恋人作ったって噂があるのよ。悪口じゃないわよ」

メイド「ほ、本当なんですか? 恋人って……」

魔王「誰が?」

姫・メイド「魔王が」

魔王「ボク? それならウソだよ」

姫「じゃあ何で女たちがみんな家に帰ったのよ?」

魔王「ボクがメイドちゃんのところによく出かけるようになったから、勘違いされたんだね」

姫「ああ……女の噂話に尾ひれがついて流布したってことか」

魔王「まあでも、早く帰ってほしかったし。ボクにとってはちょうどよかったよ」

メイド「じゃあ恋人ができたっていうのは」

魔王「全くのウソ、でまかせ、作り話」

メイド「ホッ」

魔王「あっ、今メイドちゃんホッとした? ねえ、ホッとした?」

メイド「はい、何だかホッとしました」

魔王「ああああああメイドちゃんかわいいいいいい♪」

姫「ちょっ、そんなにくっつかないの!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 13:35:12.79 ID:gOTRbvrg0<> メイド「今、魔王の家には人間の女の子たちはいないんですよね?」

魔王「うん」

メイド「よかった、えへへ」

魔王「!! メイドちゃんかあああわあああいいいいいいいいい!!!!!」

姫「メイドがかわいいのなんか、私の方が魔王より先に知ってたわよ!」

魔王「くっ……!」

メイド「いやその、どっちが先にとかそういう問題d」

魔王「メイドちゃん! ボクと結婚して!」

メイド「はい」
メイド「えっ」
メイド「って、ええっ? け、結婚!?」

魔王「いやっほーい! やったー!」

姫「ちょっと、今のノーカウントよ! 事故よ、事故!」

魔王「はいって言ってたもーん♪」

メイド「は、はい、言いましたけど、結婚はダメです」

魔王「しょぼーん」

メイド「結婚の前に、恋愛しないといけません」

魔王「じゃあボクと恋愛して!」

メイド「はい」

魔王「やったー! メイドちゃん好き好きー♪」

姫「まあ、恋愛は大事よね。
  でも、ゆくゆくは魔王が私の義理の兄になるわけ? 先が思いやられそうだわ」

メイド「姫様のわがままほどではありませんけどね」(ニコッ)


end <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<><>2011/08/15(月) 14:12:50.80 ID:gOTRbvrg0<> 初SS緊張した。
ご意見・ご感想お待ちしておりますが、きっとないだろうなww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage saga<>2011/08/15(月) 14:31:03.07 ID:gOTRbvrg0<> あー、フィルターかかったからwが多いのか。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage saga<>2011/08/15(月) 14:38:14.80 ID:gOTRbvrg0<> トリップつけてみます。
完結SS評価スレで評価されてみたい。 <>
◆sktvhZ2Bq6<>sage saga<>2011/08/15(月) 14:38:47.59 ID:gOTRbvrg0<> と、とりっぷ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/08/15(月) 17:35:28.46 ID:PQMGcQEno<> >>40
【評価】 6点(基準点5満点10)

・地の文がない短編ssとしてありがちなストーリーながらそれぞれのキャラ付けがしっかりとできていた
・登場人物が少なく読みやすく構成されていた
・地の文がないので戦闘シーン、風景描写なく情景が浮かんでこない(こういう手法の書き方ではしょうがなく、指摘するべき点ではないのかもしれないが、作者には正統派小説の書き方に期待しているのであえて問題提起した)

【まとめ】
完結することが作品が多い中この作品は立派に完結することができている。終わり方もさっぱりとしていて悪くない、初ssとしては読みやすく、よくできている。

次の作品は2作目ということでまずは台本形式(台詞のあいだに地の文が入る形)が個人的には望ましいのではないかと思う。
しかしこれは作者の決めることなので個人的意見とし、作者には書きたいことをのびのびと書いてもらいたい <>
◆sktvhZ2Bq6<>sage saga<>2011/08/15(月) 17:49:21.72 ID:gOTRbvrg0<> >>41
おおっ、評価ありがとうございます。

>地の文がないので戦闘シーン、風景描写なく情景が浮かんでこない

そうなんですよね。ほんと、そう思います。
もともとはVIPで気楽に読ませられるSSでも書くかーって思って完成させたものなので、
会話式のSSになってしまったせいですね。

良い部分として評価されたところが、まさに自分が気をつけていたところでした。
その点を考えると、自分としては成功だったかなと思います。
読み取ってもらえてものすごくうれしいです。

>台本形式(台詞のあいだに地の文が入る形)が個人的には望ましい

これやってみたいなぁ。またがんばろう。

評価してもらえてありがたいです。感謝感謝。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/08/15(月) 18:22:54.99 ID:t8PVGOf30<> 乙です。でも、>>1が「感想ないだろうなぁ」っていう自虐レスするのを好きじゃないのでしないでね。 <> ◆sktvhZ2Bq6<>sage saga<>2011/08/15(月) 18:24:47.29 ID:gOTRbvrg0<> >>43
はい、すみませんでした。気をつけます。
何だか閑散としてたのでつい言ってしまいました。
読んでくださってありがとうございました。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/15(月) 19:01:20.64 ID:2F5er4UIO<> >>44
批評スレで一言だけ書いときました <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/15(月) 19:02:08.52 ID:2F5er4UIO<> >>45
ID変わったけど>>41です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/15(月) 19:11:48.92 ID:bNEgzO8NP<> >>41
批評書くなら、本人からの批評依頼があったから批評するって旨を書いた方がいいと思うが

じゃないと、他の人からすると「いきなりなんだ?」ってなるわけで、
実際、それで荒れたスレもあったわけで <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/15(月) 19:16:19.47 ID:2F5er4UIO<> >>47
>>37 <>
◆sktvhZ2Bq6<>sage saga<>2011/08/15(月) 19:18:43.60 ID:gOTRbvrg0<> >>47
心配してくださってありがとうございます。
よければ感想書いてもらえるとうれしいです。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/15(月) 19:30:25.27 ID:bNEgzO8NP<> >>49
貪欲な奴だなwwwwww
まぁそういう姿勢は嫌いじゃないよwwww

とりあえず、>>5まで読んだ批評感想

しょっぱなから、台詞が酷く説明臭い。会話として明らか不自然だし読むのだるい。
地の文なしにせよ、もう少し何とかならないか

いきなり世界観の説明ばっかりで、なかなか話しが始まらないって感じ


続きは今から読むんで、読み終わったらまた書く。 <>
◆sktvhZ2Bq6<>sage saga<>2011/08/15(月) 19:54:26.87 ID:gOTRbvrg0<> >>50
おー、ありがとうございます。
私も説明口調ほんとはあまり好きじゃないんですよ。
テンポが悪くなっちゃいますよね。
やっぱり普通の小説っぽい方が向いてるのかなぁ。

続き読んだ感想もお待ちしてますね。
よろしくお願いします。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/15(月) 20:16:18.80 ID:bNEgzO8NP<>
批評感想


・テンポはどう?悪くない?
 悪い
 ただし、展開が遅いと言うわけではない。
 むしろ早すぎてよく分からない。 

・「……」「!?」多すぎとか思わなかった?
 特に気にならなかった。

・納得できない点はない?
 魔王がよく分からん

・ぶっちゃけおもしろい?
 ぶっちゃけ微妙

メイドがメイド長を呼び捨てってのに違和感。
メイド長さん、メイド長様とかの方がよくね?

メイドがメイドさんになる前から「メイド」と呼ばれているのにすげー違和感感じたけど
ゆうまお形式ならまぁこれがデフォ?

魔王の話し方がきもい
全然イケメンっぽくない


やはり全体的に、説明くさい。
台詞に限らずとも、説明くさい。
説明じゃなくて描写をしてほしい。


あと、話と言うよりあらすじ、プロットだな。
ただの設定集、創作メモ集を読んだって感じ。
もっと肉付けして膨らませてほしい。

全体的にチープ
狙っているんだろうけど、作品のテンションについて行けない。
まぁ、こういう雰囲気でやるにせよ、シリアスなシーンくらいはギャグ入れないでまじめにやるべきかと。

魔王のシーンとかも、クライマックスなのに全員ふざけまくっているせいで全く盛り上がらない。

こういう路線でやるなら、すごいよマサルさん並にぶっ飛んだ方がいいかと。
(そうするなら、ストーリーのなしなギャグギャグマンガ調じゃないとミスマッチと思うが)




いろいろ言ったけど、初SSとしてなら悪くないと思うし、可能性は感じる。 <>
◆sktvhZ2Bq6<>sage saga<>2011/08/15(月) 20:55:36.11 ID:gOTRbvrg0<> >>52
なるほどー、やっぱ欠点もいっぱいありますよね。
色々細かく書いてくださって感謝です。
もっと肉付けしたかったんですけど短く終わらせたくてやめてしまいました。
マサルさん並は難しそうですが、またがんばろうと思います。
ありがとうございました。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/16(火) 00:58:43.42 ID:6ggtvaiLo<> 面白いけど、日常を期待してたのに魔王退治になってびっくり <>
◆sktvhZ2Bq6<>sage saga<>2011/08/16(火) 01:18:01.36 ID:yVYdltUP0<> >>54
びっくりさせちゃいましたか、すみません。
これはよくないなー。善処します。
ご感想ありがとうございました。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2011/08/18(木) 11:05:51.27 ID:ztK+P0r+o<> 魔王が好きになれない…というかウザい
最後無理矢理良いヤツでしたってことにしてるけど、全然魅力を感じない。キャラがよくわからない。



話しも途中まで面白かった。
魔王が出てきたあたりから?になった。 <>