VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<><>2011/08/15(月) 18:38:30.22 ID:Z6ttChqq0<>・銀魂の坂田銀時と伝勇伝のライナリュートが主人公の聖杯戦争ssです
・かなり多い作品のキャラがでます(だいたい個人的趣味です)
・設定が多少崩壊したりもします
・シリアス長編です(割と思いつきの自己満小説です)
・一応最後までの流れはざっくりできてるので、そこまで投下に時間はかからないと思います

全部の作品を読み込んだわけじゃないので、一人称とか口調がおかしかったら指摘くれるとうれしいです

ss初挑戦で文章や表現が拙いですが、よろしくおねがいします<>ライナ「お前が俺のマスターなのか?」 銀時「」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<><>2011/08/15(月) 18:45:47.32 ID:Z6ttChqq0<> 神楽「銀ちゃん銀ちゃん、何かすごいもの手に入れたアル!!」

銀時「ああ?アレだろ?どうせまたしょーもないもん拾ってきたんだろ。そういうのは問題起こ
前にちゃんと拾った場所に戻してきなさい」

神楽「違うアル、何か変なオネーサンが魔法の紙をくれたアルよ」

銀時「何だこれ、・・・魔方陣か何かか?まったく、そんなのに振り向くのは小学生かズボンにTシ
ャツ入れた大きなお友達だけで十分だからね?いい子だからそういうのはさっさと返して・・」

神楽「」カキカキ

銀時「・・ちょっと待て、何をやってる?」

神楽「せっかくの魔方陣なんだから書いてみるアル」

銀時「ストォォォップ!止めとけ、床にそんなもん書いてもしババアに見つかったら・・」

お登勢「ガラッ うるさいねぇ、昼間っからなーにやってんだい」

銀時「」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<><>2011/08/15(月) 18:51:42.31 ID:Z6ttChqq0<> お登勢「・・・・」

銀時「バ、ババア、いや、お登勢さん、これはですね・・」

新八「こんにちはー」ガラッ

銀時「し、新八がやれって言いましたァー!!」

新八「!?」

お登勢「ほう・・?」

新八「ちょっ、銀さん、一体何を!?」


魔方陣 「コオォォォ・・」


神楽「!? 銀ちゃん、何か光ってるアル!!」

銀時「なぁっ!?」

お登勢「今度は何だい!?」

新八「ちょとォォォ!?何か僕だけ訳わかんないんですけどおォォォ!!?」


魔方陣 「カッ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<><>2011/08/15(月) 18:59:02.98 ID:Z6ttChqq0<> 銀時「くっ、一体なんだってんだ」

神楽「銀ちゃーん、大丈夫アルか?」

銀時「ああ、なんともねえよ、ただ光っただけみたいだ・・」グニッ

銀時「?」グニグニ

銀時「・・アレ?何か踏んで」

男「」シーン

銀時「・・・・?」

銀時「・・!!??」ダラダラ

新八「っつつ・・一体何が・・・・!!?銀さァァん、そっそれ、ひひ人が・・死んで!?」

銀時「違ァーーーう!イヤイヤ落ち着け落ち着け、イヤ、確かに最近甘いものばっか食ってたよ?けど何?糖尿病ってこんな幻覚まで見るんだっけ?いや、待て待てそんな訳・・・」

お登勢「銀時・・・お前・・」

銀時「いや待ってねちょーっと待って、違うからね、これはそのアレがそのね」

神楽「銀ちゃん汗だくアルよ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<><>2011/08/15(月) 19:03:57.15 ID:Z6ttChqq0<> 銀時(どうすんだこれ、いや、こういう時こそイチゴ牛乳と・・・ん?)

男「zzzzz・・・」

銀時「・・・・」

男「zzzzz・・・」

銀時「・・・・・・まっ」プルプル

銀時「ぎらわしいんじゃボケェェェェェ!!」ガッ

男「ごふっ!?」

新八「ちょっ!?銀さんんん!?」

銀時「ったく」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<><>2011/08/15(月) 19:13:53.54 ID:Z6ttChqq0<> ライナ「痛ってえな、何しやがる!?」

銀時「あ?それはこっちのセリフだ。何だ?このまま不法侵入で警察突き出してもいいんだぞ?あーん?」

ライナ「ってあれ?・・お前、もしかして人間・・か?」

銀時「はぁ?何言ってんだお前?むしろ俺が何に見えたってんだよ」

ライナ「まさか・・本当に・・?」ブツブツ

銀時(・・・アレ?この感じは・・まさか、こいつ・・)

ライナ「まぁいいか、ところでさ」

銀時「!?あ、ああ何だよ?」


ライナ「お前が俺のマスターなのか?」

銀時「」


銀時(間違いない・・・)

銀時(こいつは・・・電波だ!) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<><>2011/08/15(月) 19:26:14.81 ID:Z6ttChqq0<> 神楽「マスター? 確かにここは銀ちゃんの万屋アルが」

お登勢(ここはアタシの貸家だけど・・ツッコむと面倒そうだねぇ)

ライナ「銀ちゃん? それは」

銀時「!? ああ、えーっと、その、銀杏!!そう、銀杏の話をしてたんだよ。そ、そーだ新八、今日は確か依頼が入ってたよな?早速依頼人のところへ」

新八「?? 依頼人なんてここ数週間来てないじゃないですか」

銀時「」ガシッ

銀時「バカ、あいつめっちゃ怪しいじゃねーか。どーせ前世の因縁がどうとか訳わかんねーこと言い始めるに決まってんだよ、俺あんなめんどくさそうなのの相手したくねえよ。早くお帰り願った方が」ヒソヒソ

新八「何言ってるんですか、もしかしたら久しぶりの依頼人かもしれないんですよ」ヒソヒソ

ライナ(何なんだ・・? いや待て、アレは・・)

ライナ「あっ、その天パーの人、右手のそれは」

銀時「ん、右手?」

銀時「・・・・・・・なっ」

銀時「何っじゃこりゃァァァァ!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<><>2011/08/15(月) 19:35:06.02 ID:Z6ttChqq0<> 「」ジャー

銀時(クソッ、何度洗っても取れやしねえ・・・)

銀時(あの野郎、問い詰めてやる)

銀時「おいお前、これは一体」ガラッ

男「」ゴロゴロ

男「・・・・・・んぁ?」

銀時「何、人の家で寝とんじゃァァァ!!」ガッ

ライナ「ごふっ!?」

ライナ「っ痛たた・・いちいち蹴らなくてもいいじゃねえか!」

銀時「うるせえ!オイ、俺の右手のコレは何だ!説明を要求する!」

ライナ「ああ、それは令呪ってやつだ」

銀時「令呪?何だそれは」

ライナ「それはだな・・その」

ライナ「えーっと・・・・・」

ライナ「そろそろ眠いし明日じゃダメか?」

銀時「ああ゛?」ギロッ

ライナ「スミマセン」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<><>2011/08/15(月) 19:58:44.49 ID:Z6ttChqq0<> かくかくしかじか

銀時「・・・・聖杯戦争、ねぇ」

ライナ「細かいことはわからねえけど、ざっくり言うとそれに勝ち残れば何でも願いが叶うって訳だ。」

神楽「酢昆布100年分でもいいアルか!?」

お登勢「賞金でも貰って滞納分の家賃払っとくれよ」

新八(お通ちゃんと○×□●▽・・・・)ウヘヘ・・

銀時「で、そんなことを信じろと?」

銀時(ヤベェよ、本物の電波さんだよ。何?俺があいつを召喚して、これから願いが叶うとかいう胡散臭いモンに参加すると?どうしてこうなった・・)

ライナ「何だ、信じてないのか?」

銀時「ハッ、信じるも何も・・そうだ証拠はあんのかよ、証拠は?訳のわからんセールスじゃねぇって証拠は」

神楽「銀ちゃん反抗期アルか?」

ライナ「証拠ねぇ・・まぁ、魔法くらいならみせてやれるが」

銀時「魔法?・・へぇ(苦笑)魔法ねぇ。おいみんな、こいつ魔法使いらしいぜ(笑)」

神楽「私魔法見るの初めてアル!!」ワクワク

新八「魔法使い?・・ってことはまさかあんた、30過ぎるまで(ry」

銀時「ああそうだ、ちょうど俺パフェが食べたいと思ってたんだよな、オイお前、ちょっと出してみてくれよ」

ライナ「パフェ?・・いや俺そんな魔法もってねーし。まぁ、攻撃魔法とかならあるけど、めんどくせえし」

銀時「攻撃魔法!?炎とか出すのか?よーしやってみてくれ、この家ちょうど建て替えようと思ってたんだ、吹っ飛ばしてみてくれよ(笑)」

お登勢「」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<><>2011/08/15(月) 20:14:52.52 ID:Z6ttChqq0<> ライナ「はぁ・・わかった」

銀時「え?」

ライナ(いいのか?でも建て替え予定って言ってるし・・)

ライナ(まぁ、またいろいろ話すのもめんどくせえし、これで信じてくれるならいいか。少し威力を抑えて・・)

ライナ「はいよ、んじゃいくぞ」

ライナ「求めるは雷鳴>>>・稲光(いづち)!!」

一同「!?」


チュ┣¨┣¨┣¨┣¨ドドドーン


ライナ(・・・やっべ)

銀時「」

銀時「・・!!??」

神楽「うおおぉ、すごいアル!」

新八「ちょっとォォォ!?2階まるごと吹き飛んだぞォォォ!?どーすんだこれェェェェ!?」

お登勢「おったまげたねぇ・・・そうそう銀時、修理代払っといておくれよ」スタスタ

銀時「・・・・ハハ、ハハハハハ」

ライナ「あのさ、何か・・すまん」

銀時「夢なら醒めろォォォォォ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<><>2011/08/15(月) 20:18:23.22 ID:Z6ttChqq0<> とりあえず一旦ここまでにします。
見返してみたら何か太文字になってる部分とかあって、よくわからないので、勉強しておきます <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>saga<>2011/08/15(月) 22:11:14.70 ID:Ioh+uNI+0<> >>11 メール欄にsaga を入れればおk sage(さげ)じゃなくてsaga(さが)

さがを入れないと『殺す』とかが規制されたり、ドドドとかが太字になったりする <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/08/15(月) 22:20:19.12 ID:riFh8jTB0<> 伝のSS少ないから期待。
なんでライナはサーヴァントになったのだろう。
fateの知識ないからなぁ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:12:56.54 ID:Z6ttChqq0<> >>12 わかりました、ありがとうございます!!

>>13 そうですね、これからかなりいろんな作品のキャラ出すつもりなので、物語中に解説の入ってない用語は、適宜簡単な解説入れてきます。途中でキャラ解説も入れます。


再開します。とりあえずさっき書き溜めた分投下します

見てくれている人いると思ったらテンション上がってきました!もう何も怖くない(笑)


用語解説@


聖杯戦争:七人のサーヴァントがマスターにより呼び出され、最後の一人になるまで戦い、勝ち残った者は願いをかなえられる。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:14:46.88 ID:Z6ttChqq0<> 銀時「・・・・」

ライナ「いや、もう本当に」

銀時「はぁ・・まぁ、謝罪はもういい。それは置いとくとして」

銀時「お前が話したことは、全部、本当なんだな?」

ライナ「え? ああ、俺も詳しいことはわからねえが、多分だいたい本当だと思う」

銀時「そうか・・その、何だ、疑って悪かったな」

ライナ「いや、いいんだ。それで、マスター、」

銀時「銀時。坂田銀時だ」

ライナ「え?」

銀時「俺の名前だ、マスターなんて呼ばれるようなガラじゃねーからな」

神楽「私は神楽アル、よろしくネ」

新八「志村新八です」

ライナ「あ、ああよろしくな、えっと、銀時と、神楽と、新八」

銀時「んで、お前は?」

ライナ「俺か、俺は・・」

ライナ「ライナ。ライナ・リュートだ」

銀時「そうか、ライナか。よぅーし、じゃあこれから・・」

「はぁ、いきなり真名明かすなんて・・君、聖杯戦争を何だと思ってるの?」

ライナ「!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:19:15.09 ID:Z6ttChqq0<> 神楽「おおおお、すごいアル、飛んでるアル!!」

銀時「嘘・・・だろ?」

ライナ(こいつ、すごい魔力を感じる・・まさか)

ライナ「銀時、皆、下がれ!!そいつ多分サーヴァントだ!」

なのは「!?待って待って、敵意は無いから!ちょっと話があって来ただけなの!」

銀時「お前は一体・・?」

なのは「えっと、あなたたちも今回の聖杯戦争に参加するんだよね?それで、少し協力を仰げないかなと思ったの」

銀時「ちょっと待て、協力!?マスターは敵同士じゃないのか?」

なのは「あー、そうなんだけどね、別に途中まで協力するのもアリな訳」

ライナ「そうなのか? その辺はよくわかんないんだが」

なのは(このサーヴァント、全然状況をわかってないみたいね・・)

なのは「しょうがないなあ。じゃあ私が後でわかるようにいろいろ教えてあげるから」

銀時「あん?ってかお前、いきなり来て何様ですか?」

なのは「あ、ごめんね、そういえば自己紹介がまだだったね」

なのは「私は今回の聖杯戦争のマスターの一人、高町なのは。よろしくね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:21:02.74 ID:Z6ttChqq0<> ライナ(マスター!?こいつ、これだけの魔力を持ちながらサーヴァントですらないのか!?)

銀時「それで、高町さん? なんでいきなり俺たちと協力しようと?」

なのは「うーん・・・君たちが、無害そうに見えたから、かな?」

銀時「無害そうだあ? 俺たちほど有害な存在はないとPTAに言われているのにか?」

なのは「? よくわからないけど、私がマスターってわかっても敵意をむき出しにしてこないしね」

ライナ「無害そうって・・そんな俺たちと組んで何かそっちにメリットはあるのか?そもそもそっちのサーヴァントはどうしてるんだ?」

なのは「ああ、私のサーヴァントはキャスターなんだけど、ちょっと今は負傷中なの。一組ヤバい奴らがいて、今は少しでも多くの味方をつけておきたいから」

ライナ「ヤバい奴ら?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:24:03.87 ID:Z6ttChqq0<> なのは「うん。私のキャスターは自分でいうのもなんだけど、かなり強いと思う。でもそれでも奴らに一瞬でやられちゃって・・何とか残った意識の中で私を逃がす魔法をかけてくれたんだけど・・・・」ギュウゥゥ

銀時「へぇ・・(いきなり超展開過ぎてついていけん)」

神楽「定春ーごはんアルよー」ガラッ タッタッタ

新八「やべっ、そういえばお通ちゃんのライブの道具取りに戻ったんだったァァァ!!早く戻らないと」ダッ

ライナ(こいつら・・・)

ライナ「・・・なるほどね、それでそいつらはどんな奴なんだ?」

なのは「とにかくサーヴァントが強すぎるの。これは昨日ことなんだけど・・」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:27:57.30 ID:Z6ttChqq0<> 昨日、とある協会にて



ギル「第8次聖杯戦争?」

言峰「・・・ああ」

ギル「俺が呼び出されんの何回目だよ・・ってか言峰、またお前が俺のマスターなのか?」

言峰「確かに私は言峰だが・・正確にはお前の元マスターの綺麗爺さんの孫にあたるな」

ギル「・・・・そうか」

ギル(似すぎにも程があんだろ)

言峰「まぁいい。お前は私のことを言峰と呼べばいいとして、私は今回のお前のことを何と呼べばいい?」

ギル「フフフフ、実はな、今回の俺は何と・・セイバーだ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:30:07.87 ID:Z6ttChqq0<> 言峰「そうか」

ギル「? 反応が薄いな、言峰。セイバーだぞ、最強のサーヴァントの証であるセイバー」

言峰「いや、実は喜んでもいられなくてな。」

ギル「?」

言峰「今回の聖杯戦争は少し特殊でな、何故か膨大な魔力がこの町に集中している。その影響で今回は強大なサーヴァントを呼び出すチャンスなのだ。にも関わらず私は爺さんと同じくお前を引き当てた」

ギル「ならば喜べばいいだろう。俺という最強のサーヴァントを引き当てたのだからな!」

言峰「・・私が何を言いたいのかまだわからんのか。ではハッキリ言おう」

言峰「私 は ハ ズ レ を 引 い た」

ギル「」

言峰「お前の力で今回の聖杯戦争を勝ち残ることはまず無理だろう。そこで一計を案じることにした。」

ギル「待て待て、そんなことせずとも俺は勝ち残」

言峰「サーヴァント同士の戦いではお前に勝ち目はない。そこで、サーヴァントが介入しにくいタイミング、つまり召喚の瞬間にマスターを叩くことにした」

ギル(・・何か今回の俺、ひどい雑魚扱いじゃね?)

言峰「そうと決まれば早速行動に出るとしよう。近くに魔方陣の魔力を感じる。そこへ行こう」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:35:07.84 ID:Z6ttChqq0<> ギル「ここか、確かに強い魔力を感じるが・・」

言峰「もう魔方陣は書き終わっているようだな。」

ギル「まったく、本来なら王たる俺にこんな姑息な手段は必要ないのだが・・いや、今回の俺はもう慢心は捨てるとしよう。出でよ!!」

ギル『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)っ!!』

ギルガメッシュの背後から伝説と言われるレベルの武器がものが無数に現れ、雨のように廃墟に降り注ぐ!


ガガガガッガガガガゴガガガガゴッ!!


廃墟「」シュウゥゥゥゥ・・

ギル「・・・・ふん、他愛のない」

「」シュバッ

ギル「・・・ん?何だあれは?」

「」ザッ

ギル「!!?」

ギル(こいつ、いつの間に俺の正面に!?)

勇次郎「ニヤァ・・」

ギル「」ゾクッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:42:31.11 ID:Z6ttChqq0<> 勇次郎「貴様がサーヴァントとやらか?」

ギル「あ、ああああそそそそうだが」

ギル(何だ・・!?この威圧感は)

勇次郎「ああ?」

勇次郎(どうみても強そうには見えねえ。しかもこの程度で怯えるとは・・)

勇次郎「ちっ、興醒めだな」グッ

ギル(何かくる!?くっ、まずは距離を取らねば)

ギル「」シュバッ

勇次郎「遅いわッ!!」ガッ

ギル「ぐぶふぉあっ!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:51:27.05 ID:Z6ttChqq0<> ギル(バカな・・俺の鎧を素手でへこませた!?)ガクガク

勇次郎「!? ほう・・?いい「鎧」だな。」ニィー

ギル(何だ、震えが・・まさか恐怖してるというのか?王たる俺がこんなどこの誰とも知れない、宝具すら使ってないような奴に・・)

ギル「ふざ・・けるなああああぁぁぁ!!!」

ギル「乖離剣(エア)よっ!」ガシッ

勇次郎(アレはッ!?)

ギル「くらえっ!」

ギル『天地乖離す・・開闢の星ッ(エヌマ・エリシュ)!!』

勇次郎「ぬうっ!!」

「」スッ


パキィィィン
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:57:03.50 ID:Z6ttChqq0<> 用語解説A


宝具:サーヴァント固有の武器(能力)。多数持っている者もいれば、そうでない者もいる。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:58:18.47 ID:Z6ttChqq0<>
ギル「な・・・・!?」

ギル(乖離剣(エア)が消えた・・・?)

ギル(いや、違う、一瞬で粉微塵に!?あり得ない・・・)

ギル「何者だ、貴様ァァァ!?」

男「・・・・・」

ギル「」ゾッ

ギル(対峙しただけでわかる・・俺はこいつに勝てない・・俺はもう、死んだ・・)

言峰「!! セイバー、ここは一旦退くぞ!」

男「逃がすかよ・・」シュッ

勇次郎「待ていッッ!!」

男「」ピクッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/15(月) 23:58:55.00 ID:Z6ttChqq0<> ギル「な・・・・!?」

ギル(乖離剣(エア)が消えた・・・?)

ギル(いや、違う、一瞬で粉微塵に!?あり得ない・・・)

ギル「何者だ、貴様ァァァ!?」

男「・・・・・」

ギル「」ゾッ

ギル(対峙しただけでわかる・・俺はこいつに勝てない・・俺はもう、死んだ・・)

言峰「!! セイバー、ここは一旦退くぞ!」

男「逃がすかよ・・」シュッ

勇次郎「待ていッッ!!」

男「」ピクッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 00:06:50.38 ID:hv8wlQIG0<> 言峰・ギル「」タッタッタッ

男「・・・追わなくてもいいのか?」

勇次郎「あんな腰抜けにもう用はない。それよりも俺は貴様に興味が湧いた」

男「へ?」

勇次郎「対峙しただけで分かる、感じたことのないほどのその強さ。俺はお前に恋い焦がれている。一目惚れ、といっても良いだろう」ウズウズ

男「いや、オラはそっちの気は・・」

勇次郎「俺は今まで退屈していた、俺を脅かすものが何一つないこの世界に。そんな時に知ったのがサーヴァントという存在!!俺は早速手をつくし召喚したが、これ程とは・・もう俺は貴様と戦いたくてしょうがない。今はもうそれしか考えられんッッ!!」

男「!! ああ、そういうことな。ホッ ・・だけどよ」

勇次郎「?」

男「オメェじゃ多分オラの相手は務まらねーよ」

勇次郎「ああ゛?」

男「でもその令呪を見たところ、オメェがオラのマスターなんだろ? だからとりあえず自己紹介しておくな」

悟空「オラは孫悟空。よろしくな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/08/16(火) 00:14:38.64 ID:q8P2FqRUo<> 伝勇伝の魔法の概念は大分浮くな… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 00:17:39.04 ID:hv8wlQIG0<> 勇次郎「そうか、悟空よ、俺は範馬勇次郎だ。さぁ、いくぞ!!」

悟空「へ?」

勇次郎「俺と闘え、と言っている」

悟空(・・・・アチャー、このオッチャン多分聖杯戦争のこと何もわかってねぇぞ)

悟空「あのな、オメェがオラをサーヴァントとして呼び出した、だからオメェはオラのマスターで仲間。わかるか?」

勇次郎「フン、そんなことはどうでもいい」

悟空「いやいや、強え奴と闘いたかったら、オラと闘わなくてもきっと強え敵が来るからそいつらと」

勇次郎「ふん、そんなもの待たずとも目の前に最高のごちそうがあるのならそっちを喰らえばいい!!」

悟空「いや、だから」

勇次郎「うるさい、俺と闘え!」


令呪「」キィーン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 00:26:31.30 ID:hv8wlQIG0<> 悟空「なっ!?貴重な令呪をこんなところで!?」

勇次郎「令呪?何のことだ?」

悟空「サーヴァントに何でも命令できるもんなんだ、3回しか使えねぇんだぞ?」

勇次郎「都合がいい、3回もいらん、俺は今の命令さえ通ればいい」

悟空「それにオメェじゃ、鉄砲持ったってオラにはかなわねぇぞ?」

勇次郎「心配するな、俺はそんな玩具は無い方が強え」

悟空(・・・まぁ、こうなった以上はしょうがないっか。令呪には逆らえないし・・死なない程度に相手して話を聞かせっか)

勇次郎「いくぞッ!!」シュバッ

悟空「」バシッ


ドゴオオオォォォォォ!!


勇次郎「」シーン

悟空「アチャー」



なのは「・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 00:33:29.66 ID:hv8wlQIG0<> なのは「キャスター、あいつをどう思う?」

ネギ「正直、あんなレベルの体術を使う人は初めて見ました。しかも魔力を全く使わずに、気だけで・・・」

なのは「そう・・・」チラッ

「」

なのは「!! いない!?」

「・・・・・めはめ・・」

ネギ(いつの間に!?)

ネギ「危ないっ!!!」ドンッ

なのは「えっ?」

悟空「波ーーーーーーっ!!」


ズガガガガガガガガガガガ   グワッシャーン!!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 00:37:14.19 ID:hv8wlQIG0<> ネギ「く、うぐあ・・ぁ・・・」

悟空「へぇ、今のに反応できるとはな」

なのは「キャスター!!」

悟空「でもこれで・・・」スッ

ネギ「・・・・・・・テル・マ・スキル・マギステル・・・」

悟空「ん?」

「」シュイィィィィン

なのは「え?これは?」

ネギ「逃げ・・て・・・・・・」

なのは「!? 待って、キャス・・」


「」シュン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/08/16(火) 00:37:44.03 ID:q8P2FqRUo<> 勇次郎出した意味がわかんね…
実力はともかく「最強」っていうキャラ壊したらなんの意味もねえだろ…
好きなもんただごちゃ混ぜにしたって面白くないよ
バトル物なのになんで台本形式なんだよ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 00:44:09.44 ID:hv8wlQIG0<> >>33 そこは多分突っ込まれるだろうと思ってました。多分「悟空出した時点で出来レースだろ」って皆さん思ってると思いますが、その辺は大丈夫です。

すみません、今までバトル物ssは台本形式のものしか見たことなかったんで台本形式にしました。読みにくかったらすみません <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 00:46:18.00 ID:hv8wlQIG0<> なのは「私が知ってるのはここまで。その後令呪を使ってキャスターを呼び寄せたんだけど、もうボロボロで・・」

銀魂「俺に蹴られて痛え痛え言ってるウチのサーヴァントとは大違いだな(笑)ライナ、実際のところ大丈夫なのか」

ライナ「正直勝てる気がしないんだが」

銀時「」

なのは「まぁ、多分それは君だけじゃない、あのサーヴァントの一人で相手をするのは多分過去に呼び出されたどのサーヴァントであっても無理だと思うよ」

銀時「なるほどね、それで俺たちと手を組もうと」

なのは「そう。別に最後までじゃなくてもいい、あのサーヴァントを倒せるまででもいいからさ」

ライナ「で、どうするよ銀時?」

銀時「別にいいんじゃねえの?」

ライナ「まぁそれでいいか。よろしく」

なのは(そんな適当でいいの?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>saga<>2011/08/16(火) 00:52:19.81 ID:O5GlAduT0<> 台本形式は会話のテンポ考えるならいいと思うけど
聖杯戦争でやるならマスター側は作品固定で
他作品でもサーヴァントにあったキャラ出してほしかった
これならバキSSで異種格闘技戦っぽくしたほうが盛り上がる気する
出来レースうんぬんじゃなくてなんつうかこう・・・

クロスって難しいと思うよ。キャラの性格崩壊はあってもある程度の特徴は尊重しなきゃいけないし
ってなことを>>33は言いたかったんだと俺流解釈

頑張ってね、応援はしてる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/08/16(火) 00:56:44.57 ID:q8P2FqRUo<> 設定ぐっちゃぐっちゃになってねえか?
って言いたかったんだ
うん、まあ、頑張ってくれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 01:02:00.12 ID:hv8wlQIG0<> なのは「ありがとう。じゃあ回復し次第こっちのサーヴァントも紹介するから」

銀時「はいよ」

なのは「それと、協力するにあたって、聖杯戦争のこといろいろ説明しておくね。二人ともあんまりわかってなさそうだし」

ライナ「ええっ!?」

なのは「!?どうかしたの?」

ライナ「いや、今日はそろそろ解散ってことにしねえか?疲れたし」

銀時「そーだな」

なのは「えっ?」

銀時「ってか万屋壊れちまったからまず泊まれる場所探さねえと」

なのは「一体どうしてこうなったの?」

ライナ「いや、ちょっと魔法見せようとしたら加減間違えちゃって」

なのは(魔法?キャスターは私のサーヴァントだし・・ってことはこのサーヴァントのクラスは何?)

なのは「そういえばあなた、クラスは何なの?」

ライナ「クラス?」

なのは「私のサーヴァントがキャスターっていうように、あなたもクラスがあるでしょう?」

ライナ「うーん、それがよくわかんねえんだよな・・気が付いたらここにいたし」

なのは「」

ライナ「まぁ、そのうち思い出すと思うからその時でいいか?」

なのは「ハァ・・」

なのは(こんなのと手を組んで大丈夫かな・・?)

なのは「・・とりあえず、私の部屋が1つ空いてるから貸してもいいけど」

銀時「マジですか!じゃあお言葉に甘えて」

ライナ「いやー、一時は野宿する羽目になるかと」

なのは(全く遠慮がないわね・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 01:12:48.19 ID:hv8wlQIG0<> とりあえず今日はここまでにします。明日か明後日には続きを書きたいと思います。

次回は他のサーヴァントメインなので、ライナや銀時の出番は次々回からになります。

いろいろとご意見ありがとうございました、参考にします!何か指摘があれば遠慮なく言ってもらえると嬉しいです。


とりあえずこの後にステータスデータと、自分の主観(勝手な認識)で軽くキャラ紹介を入れておきます。


ステータス:弱い順に E D C B A A+ A++ EX <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 01:16:52.97 ID:hv8wlQIG0<> ちなみにステータスは目安で、だいたいの主観によるものです。
ステータス差があると勝てないなどの深い意味はないので、こういうのが嫌いな人は読み飛ばしてください。


ステータスファイル@

坂田銀時(銀魂)
戦闘手段:剣術(木刀)

・かつて白夜叉と恐れられた志士。
・要所要所で熱いが、基本的には少年漫画の主人公にあるまじきほど、超適当な性格


ライナ・リュート(伝説の勇者の伝説)
筋力:E 魔力:C
耐久:D 幸運:E
俊敏:D 宝具:A

・魔眼「複写眼」の保持者。13歳の頃には既に「ローランド最強の魔術師」と呼ばれていた。
・やる気が全く感じられないぐうたら男である。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 01:20:21.43 ID:hv8wlQIG0<> ステータスファイルA

言峰(Fate Stay Night?)
戦闘手段:格闘

・第五次聖杯戦争を取り仕切っていた神父・・の孫(実際には存在しない)
・基本的に冷静。解説役。


ギルガメッシュ(Fate Stay Night)
クラス:剣撃主(セイバー)
筋力:E 魔力:E
耐久:E 幸運:E
俊敏:E 宝具:C

宝具1:E〜C
王の財宝(ゲート・オブ・バビロン):伝説レベルの武器をほぼ無尽蔵に取り出せる

宝具2:C
天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ):ギルの持つ最強の武器による攻撃

・英雄王と呼ばれた男。
・自分以外のすべてを見下している。その慢心のため一部の人々には慢心王と呼ばれる。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 01:22:04.69 ID:hv8wlQIG0<> ステータスファイルB

範馬勇次郎(範馬刃牙)
戦闘手段:格闘

・その存在を知るものからオーガ(鬼)と呼ばれ恐れられている。
・強者を求め、強者を蹂躙することを好む。


孫悟空(DRAGON BALL)
クラス:格闘者(アタッカー)
筋力:A 魔力:E
耐久:A 幸運:C
俊敏:A 宝具:A+

・戦闘民族サイヤ人の生き残り。ベジータ曰く「おまえがナンバーワン」
・とにかく強いやつと闘うことが大好き。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 01:26:16.35 ID:hv8wlQIG0<> ステータスファイルC

高町なのは(魔法少女リリカルなのはStrikers)
戦闘手段:魔法
特殊:レイジングハート(魔法デバイス):C 所有

・9歳にして破壊不能の古代兵器を破壊したといわれる、時空管理局のエース・オブ・エース
・基本優しい性格だが、キレた時の豹変ぶりから 一部の人に管理局の白い悪魔と恐れられるようになった。


ネギ・スプリングフィイールド(魔法先生ネギま!)
クラス:魔術師(キャスター)
筋力:D 魔力:A+
耐久:C 幸運:B
俊敏:B 宝具:A

・魔法学校を首席で卒業し、10歳で世界最強クラスの強さを得た天才少年
・生真面目 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/16(火) 09:13:04.86 ID:PC62j8oDO<> でも正直勇次郎ってそんな強く無いよね。何で最強呼ばわりされてんのかが分からん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/08/16(火) 10:25:43.41 ID:q8P2FqRUo<> >>44
作品内の設定
だから他と絡めちゃいけないの <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2011/08/16(火) 14:04:20.39 ID:DuOMcaMAO<> 久々の銀魂クロスか、胸が熱くなるな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/08/16(火) 14:06:03.22 ID:DuOMcaMAO<> 久々の銀魂クロスか、胸が熱くなるな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/08/16(火) 14:06:46.26 ID:DuOMcaMAO<> 二重投稿すまん、どんだけ熱くなってんだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 15:29:59.99 ID:hv8wlQIG0<>
再開します。とりあえず書き溜め投下します。


>>44 俺の中では、宝具なしの身体能力なら  勇次郎>士郎(現代)≒ギル  のイメージだったからこういう描写になっただけで、この中では最強設定とかはありません。俺の中で正直バキのキャラはトンデモ理論とノリで動かせるイメージのキャラです(笑)


>>46 銀時とライナの見せ場は4話あたりからです。頑張ります!


*この先、作品によっては多少のネタバレを含む可能性があります。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 15:31:24.73 ID:hv8wlQIG0<> とある日の夜、上空4000メートル


悟空「ハァハァ・・」

悟空(何だこいつ、オラの攻撃が当たらねえ!?)

「」シュッ

悟空「くっ・・」


ドオオオオオオォォォン


悟空(攻撃自体は避けられるスピードだし、ベジータやブゥの攻撃に比べれば蚊ほどの威力しかねえ・・けど)

「」シュッ

悟空「!?」ドシュッ

悟空(こう立て続けに打たれちゃ体力もダメージの蓄積もヤバい・・・何か突破口は・・)ハァハァ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 15:32:50.79 ID:hv8wlQIG0<> 1時間程前


勇次郎「クソッ、他のマスターやサーヴァントなんて見つかりゃしねえ」

勇次郎(悟空のやつはもう俺を相手になんてしやがらねえし・・)

----------------------

勇次郎「ここ・・・は?」

悟空「おっ、気が付いたか」

勇次郎「そうだ貴様!! 俺との勝負は?」

悟空「ああ、もう勝負は勘弁してくれ。もう3回目だぞ? たった一発叩いただけで気絶するんだから、死なねえように何度も相手するの

なんて楽じゃねえんだ」

勇次郎「」

----------------------

勇次郎「ちっ、どこかに別のサーヴァントは・・」

男「あの、すみません」

勇次郎「あん?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 15:38:38.80 ID:hv8wlQIG0<> 勇次郎(こいつは見るからに・・・雑魚だな)

勇次郎「何か用か?」ズン

男(!! 何だこいつの威圧感は?)

男「あ、あの、何かお困りかなと思いまして」

勇次郎「ああ゛?」

男「ひっ、すみません。サーヴァントという言葉が聞こえた気がしたので・・・」

勇次郎「!! 貴様、サーヴァントを知っているのか!?」

男「!! はい、少しなら・・・あなたもしかして、マスターの方ですか?」

勇次郎「一応そうらしいな。とりあえず貴様の知っていることを全て話せッッ!! さもなくば」グッ

男「・・・・・」

男「クククク・・・」

男「それはちょうどよかった」

勇次郎「あん?」

男「おいお前・・・」


ルルーシュ『俺の奴隷になれ』キィン


勇次郎「」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 15:40:52.34 ID:hv8wlQIG0<> ルル(ちょろいな、もう一人目か)

ルル(楽勝だな)

勇次郎「奴隷・・・?」ゴゴゴ

勇次郎「俺が、誰かの下に就くだと・・・?」ゴゴゴゴゴゴ

勇次郎「な・・めるなぁぁ!!!」ドゴオオォォン

ルル「!?」

「」ドゴオオオォォォン

勇次郎「ああ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛」

ルル(バカな、こんなにも長時間ギアスに抗っているというのか!?)

勇次郎「ぐあっっっ・・・フンッ!!」グサアッッ!!

ルル「なっ!?」

ルル(自分の頭に、指を刺した・・・?)

勇次郎「うおあああ」ブチィ ゴソゴソ グチグチ

勇次郎「ああ・・・」

勇次郎「」

ルル(・・・・死んだ・・のか? 当然だ、こいつ自分の脳をメチャクチャに)

勇次郎「・・・ふぅ」

ルル「!!?」

勇次郎「催眠術か・・・やってくれるじゃねえか!!」ニィ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 15:42:14.10 ID:hv8wlQIG0<> 用語解説B


ギアス:ルルーシュの目を見た状態でルルーシュに命令されると、その命令に絶対服従させられる。一人につき一度しか使えず、その命令に対する拒絶が大きければ効果が出るまで時間がかかる
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 15:45:00.56 ID:hv8wlQIG0<> ルル「バカ・・・な・・・・」

勇次郎「催眠術ごときで俺を倒せると思ったか?」

ルル(ギアスが効いてない!? いや、まさか自分の脳構造を直接いじったとでもいうのか!?)

ルル「あり得ない・・」

勇次郎「さて、てめぇがサーヴァーントか? それなら」グッ

ルル「う、うわあああああぁぁぁ」

「・・・・・・・・・・-ク!!」

勇次郎「!?」


チュドドドドドドドドーン


勇次郎「ぐはああっ・・!?」ズザアアアァァ

「大丈夫か?」

ルル「・・・え?」

魔理沙「私が来たからにはもう安心だぜ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 15:48:17.49 ID:hv8wlQIG0<> 勇次郎「くっ・・・なるほどな、その女が貴様のサーヴァントか」

魔理沙「え?」

ルル「あ・・いや・・・・」

魔理沙「おいそこの大男、何勘違いしてやがるんだ? こいつからは令呪の気配を感じねえ。一般人だ!」

勇次郎「何?」

魔理沙「まったく、聖杯戦争に関係ねーやつを巻き込んでんじゃねーよ。そこの兄ちゃんもさっさと逃げな」

ルル「あ、ああ! ありがとう」タッタッタ

勇次郎「待てッッ! 逃がさんッッ!!」ダッ

魔理沙「イリュージョンレーザー!!」チュイン

勇次郎「ぐうあっ!?」ジュアッ

魔理沙「お前の相手は私だぜ!!」

勇次郎「・・・・ほう?」ドクドク
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 15:51:17.37 ID:hv8wlQIG0<>
チュドーン ドガアッ チュドドドドド ズガアアアァァン



悟空「・・・・」

「加勢しないの?」

悟空「ああ、オメェがオラから狙いを外せばするぞ」

「!? 私のことがわかるの?」

悟空「ああ、目には見えないがわかる。すげぇエネルギーの弓矢を今オラに向けてるだろ?」

「ウェヒヒ すごいね、私のことは魔理沙ちゃんにしかわからないはずなのに」

悟空「オラにとっては見える敵も見えない敵も同じだ。もう姿を現してもいいんじゃないか?」

まどか「そうだね」フッ

まどか「でも例え私を知覚できても私には勝てないよ?」

悟空「そんなことやってみねえとわかんねえじゃねえか。オラ最高にワクワクしてるぞ!」

まどか「ウェヒヒ んじゃこっちも始めようか」


カッ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 15:59:56.62 ID:hv8wlQIG0<>
現在


「」ビシュッ

悟空「」ガッ

悟空「ぐっ!?」

まどか「もうあきらめたら?」

悟空「・・・やだね」ハァハァ

まどか「確かにあなたは強いよ。私なんかよりもずっと強い。多分あなたより強いサーヴァントなんていないって言っていいくらいに」

まどか「でもごめんね、私に攻撃は通じないんだ。私は実体のない、この世界の概念そのものだから」

悟空「くっ・・」

まどか「分からないならはっきり言うよ? あなたじゃ私には勝てない」

悟空「・・・・」

悟空「ふっ、それはどうかな?」

まどか「え?」

悟空「」クイッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 16:02:52.16 ID:hv8wlQIG0<> バコッ!!


魔理沙「スターダスト・レヴァリエ」パアアアァァァ

勇次郎「ぬっ!?」ドガガガガガ

勇次郎「オオ、オオオオオアアアア!」ダッダッダッ

魔理沙(こいつ、ダメージを受けながら!?)

勇次郎「ガアッ!」ブンッ

魔理沙「」ブアッ

勇次郎「!!」

勇次郎(くそっ、こう空を飛ばれちゃ手出しができねえ・・・)ハァハァ

魔理沙「おっかねーオヤジだなぁ・・・普通あの中に突っ込んでなんか来ねえぞ?」

魔理沙(確かに身体能力は脅威だが、近づかなければまず大丈夫だな) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2011/08/16(火) 18:20:51.92 ID:DuOMcaMAO<> 誰が何をやってるのか全く分からない…
ドラゴンボール、バキ、fate、まどか、ネギま、ギアス、銀魂etcって……
作品が多いなんてレベルじゃないぞ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 20:56:04.97 ID:hv8wlQIG0<> すみません、書き溜めした後また寝てました。再投下します。


>>60 ギルと言峰が同じってこと以外は全部他作品キャラの予定なので確かに作品多すぎてわかりにくいかもしれません、すみません。今日の分載せ終わったらそこまでの軽いおさらいみたいなの載せます
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 20:57:40.06 ID:hv8wlQIG0<> 勇次郎「くっ・・・」ガクッ

魔理沙「そろそろ終わりだぜ」シャキ

魔理沙「イリュージョンレーザー!」チュン


ドゴオオオォォォォ


「」シュウゥゥゥゥ

魔理沙「流石にもう立てないだろ。砂煙で良く見えないけど」テクテク

「」ガシッ

魔理沙「!?」

勇次郎「・・・・捕まえ・・たぞ!」ガクガク

魔理沙「しまった!!」

魔理沙「くそっ、一旦距離を・・・」ブアッ

勇次郎「」ボキッ

魔理沙「ぐあぁっ!?」

魔理沙(こいつ、なんて握力だ・・・このままじゃマズい)

魔理沙「このっ・・くらえっ! マスタースパーク!!」

「」チュドドドドド

勇次郎「ぐあああああっっ!!」

魔理沙「あああああっ」

勇次郎「・・・・・」

勇次郎「・・・・フッ、フハハ、まだだ、まだまだmだまd」ヨロヨロ

魔理沙「嘘・・・・だろ・・・?」ズキッ

魔理沙(くそっ、流石にあの至近距離でのマスタースパークは私へのダメージが。しかも足を折られた・・・もうこれは、立てないか)

魔理沙(ほうきもさっき落としちまったから飛べねえし、さっきので魔力もそろそろ限界・・・だけどあの男の攻撃、もし一発でも当たれば魔力もない今の私の装甲じゃ一撃で・・・・)

魔理沙(さっきから何故かまどかもいないし・・・これはちょっと、ヤバい・・・かも) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 21:00:24.16 ID:hv8wlQIG0<> まどか「!! 魔理沙ちゃん!? いまそっちに・・・」シュッ

「」ドゥン

まどか「!?」

悟空「」シュインシュイン・・・

まどか(何?この人、髪が金色の長髪に・・しかも気の大きさがさっきとは桁違いに!?)クラッ

悟空「ハアアアアァァァァァ!!」ドドドドドドゥゥゥゥゥゥン

まどか(!? 苦しい・・・・何で!?)

悟空「確かにオラの攻撃じゃ実体がねえオメェは倒せねえかもしれねえ。だがオメェが存在する空間を歪めることくらいならできる。オラがスーパーサイヤ人3になればな!!」

まどか(そんな・・・・・ぐっ、この世界での存在を保てない? なんてエネルギーなの!?)

悟空「確かにオラの攻撃はオメェには当たらねえかもしれねえ。だがオラがオメェを足止めする間に勇次郎がオメェのマスターを倒せばオラの勝ちだ!」

まどか「くっ・・このぉっ!!」シュバババババ

悟空「」グサグサグサグサグサ

悟空「・・・・・効かねえな」

まどか「そんな!? 全部受けきった・・・?」


勇次郎「ウオオオオオオオ!!」ダッ

魔理沙(・・・・ごめんな、まどか。私・・)


悟空「終わりだ!!」


ドオオオオォォォォン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 21:02:01.82 ID:hv8wlQIG0<> 魔理沙(また何もできなかったな、私)

魔理沙(でも・・・・)

魔理沙「・・・・あれ?」


勇次郎「ぐっ・・・」

魔理沙「私、生きてる? それに何だ、これは!?」

「さっきは助かった。お礼に加勢する!!」

魔理沙「この声は・・・さっき助けた?」

勇次郎「何なん・・・だ、このロボは!?」ゼェゼェ

ルル「わが名はゼロ・・貴様はこのガウェインが粛清する!!」ドォン

勇次郎「ぐああっ!」ドサッ

勇次郎(ヤベェ、立てねえ・・)ドクドク <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 21:02:34.67 ID:hv8wlQIG0<> 用語解説C


ガウェイン:コードギアスにおいて使われる人型兵器ナイトメア(ロボ)で、ルルーシュが乗るもの
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 21:03:45.42 ID:hv8wlQIG0<> まどか「ウェヒヒ 形勢逆転だね!」

悟空「何てこったい」

悟空(このままじゃヤベぇ・・・しょうがねえ、これは使いたくなかったが)

悟空「」シュイン

まどか「!?」

まどか「消えた?」

悟空「」ガシッ

勇次郎「!?」

悟空「退くぞ!」

悟空・勇次郎「」シュイン


まどか「・・・逃がしちゃった」


ルル「ふぅ・・・君、大丈夫か?」

魔理沙「あ、ああ。ありがと・・な//」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 21:11:48.14 ID:hv8wlQIG0<> すみません、明日早いんで、今日はここまでにします。できれば明日の夜頃3話を書きたいです。

今回は出ませんでしたが、次回は一応主人公sが出ます。

途中で「作品が多すぎて誰が何をやってるかわからない」との指摘があったので、最後にステータスファイルとは別に、軽いおさらいを入れます。

読んでくれた方、ありがとうございました



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 21:12:45.79 ID:hv8wlQIG0<>
ステータスファイルB−2

孫悟空

宝具1:B
瞬間移動:本人が知ってる場所、気を感知できる場所へならどこでも一瞬で移動できる

宝具2:C〜A+
超戦闘民族(スーパーサイヤ人):ステータスが1〜3ランク上がる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 21:15:07.99 ID:hv8wlQIG0<> ステータスファイルD

霧雨魔理沙(東方project)
戦闘手段:魔法

・妖怪の住まう世界に住む普通の魔法使い。人間。
・男口調で強気


鹿目まどか(魔法少女まどか☆マギカ)
クラス:弓撃主(アーチャー)
筋力:E 魔力:EX
耐久:EX      幸運:B
俊敏:C 宝具:C

・多世界の収束により世界を滅ぼすほどの魔力をもつようになった。この世界の概念そのものとして存在する。
・割と弱気。変な笑い声。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 21:15:58.87 ID:hv8wlQIG0<> ステータスファイルA

ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア(コードギアス)
戦闘手段:ロボット操作
特殊:ギアス(前述):B 所有
   ガウェイン(前述):C 所有

・世界一の力を誇る国の王子だったが、妹のために黒の騎士団という革命組織を作り、その頭ゼロとなった。
・冷静沈着で非常に頭が良いが、詰めが甘い <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/16(火) 21:26:55.14 ID:hv8wlQIG0<>
今回までのおさらい


1話


・坂田銀時がライナ・リュートをサーヴァントとして召喚する

・ライナが銀時の万屋を誤って吹き飛ばす

・高町なのはが銀時・ライナと接触。協力を持ちかける


過去、回想


・ギルガメッシュがセイバーとして言峰のサーヴァントとなる

・ギルと言峰が範馬勇次郎に攻撃を仕掛けるも、ちょうどその時召喚を終えた、勇次郎のサーヴァントである孫悟空に返り討ちにあい、逃亡する

・その様子を見ていたなのはと、そのサーヴァント(キャスター)であるネギ・スプリングフィールドに悟空が不意打ちをかける

・ネギは負傷したが、魔法でなのはを逃がし、令呪によりネギを回収


現在


・なのは、協力の目的は悟空を倒すまでの共同戦線と説明。銀時とライナ、その提案を受ける。

・銀時とライナの寝床がないということで、なのはが二人に自分の部屋の一室を貸すことを提案。銀時とライナ、その提案を受ける。




2話


・勇次郎、敵サーヴァントとマスターを探す

・勇次郎、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアと接触、「奴隷になれ」とギアスをかけられる

・勇次郎、持ち前のトンデモ理論でギアスを回避。ルルーシュに攻撃を仕掛けようとする

・霧雨魔理沙がルルーシュを助け、逃がす。勇次郎との戦闘開始

・魔理沙のサーヴァントである鹿目まどかが悟空と戦闘開始

・魔理沙、油断により勇次郎に負けそうになるが、ガウェインに載ったルルーシュに助けられる

・悟空、瞬間移動を使い勇次郎を連れて逃亡
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/08/17(水) 08:37:15.01 ID:toiYvhf2o<> この立ち位置なら勇次郎じゃなくバキで良かった希ガス
やっちゃいけないオールスターズだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/17(水) 23:58:46.96 ID:BnqaPl9l0<> 再開します。

>>72 物語上、バキの性格じゃちょっとイメージと違ったのと、好戦的なイメージも欲しかったなどその他諸々で勇次郎にしました。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 00:08:05.26 ID:Ku8/xdsO0<> なのは「まだまだ・・・」ハァハァ

なのは「アクセルシューター!!」

ネギ「」シュババッ

ネギ「はあっ!!」ドゥン

なのは「くっ、「フラッシュムーブ!」」フォン

ネギ「ほらまた、何回目ですか!?」

なのは「あっ !? きゃあああぁ」ドーン



なのは「痛た・・・またやられちゃった」

ネギ「うーん、何回言ってもやっぱりマスターは危なくなるとすぐ考えずに瞬動使っちゃうんですよね・・・その後の反応が少し遅いので、ハイレベルだとちょっと致命的ですね」

なのは「注意してるんだけどなぁ、癖なのかな? ・・っていうかそのマスターっていうのやめてってば! なのはでいいよ」

ネギ「はぁ、そうですか」

ネギ「じゃあなのはさん、そろそろ少し休憩しましょうか」

なのは「うん。ちょっとあっちの様子も見てくるね」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/18(木) 00:14:41.94 ID:qZXeqRQ0o<> 舞台が銀魂である必要性もないみたいだしな
節操のないキャラの出しすぎもそうだが
クロスやる時はやりたい事を絞った上でやらんとgdgdになるぞ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 00:16:56.17 ID:Ku8/xdsO0<> 銀時「腹減ったな・・・」グ-グ-

銀時「あの、シュークリーム1つ!!」

ライナ「」グゥグゥ

ライナ「うわあっ!?」ガタッ

銀時「あと、このフレッシュムースも!」

ライナ「痛たた、何だ夢か」

銀時「おお!! きたあああァァァ」ゴトッ



なのは「」

なのは「いないと思ったらファミレスなんかに来て何してるのかな?」ゴゴゴ

銀時「おお、なのはじゃねえか、いやその、だいぶ訓練してちょっと疲れたからね、ちょっと前に休憩を・・・」モグモグ

なのは「へぇ・・・ライナ君なんておでこ真っ赤にしちゃって、一体どれだけ寝たらそうなるのかな?・・・・」ゴゴゴゴゴ

ライナ「えっとそれはだな・・・・ !? なのは・・・さん? ちょっと、顔が怖いですよ?」ダラダラ

なのは「少し・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ


なのは「頭 冷 や そ う か」


銀時・ライナ「」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2011/08/18(木) 00:21:59.25 ID:PO5oH+aL0<> 最近のバキは好戦的な気がするがな
むしろ勇次郎が常識人になってるし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 00:22:42.01 ID:Ku8/xdsO0<> >>75 主人公が銀時とライナなだけであって、銀魂の舞台ではありません。確かにキャラは出しすぎでわかりにくいかなと反省してます、すみません。でも向かう方向性は決まってます。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 00:26:01.31 ID:Ku8/xdsO0<> 銀時・ライナ「」ガクガクブルブル

ネギ「どうしたんですか二人とも?」

銀時「!! いやァ、何てもないです。なぁ、ライナ?」

ライナ「そうそう、訓練頑張ろうぜ、銀時」

ネギ「?」

なのは「はぁ、二人とももう少しやる気出さないとすぐやられちゃうよ?」

なのは「じゃあキャスター、しばらくこの二人の相手よろしくね」

ネギ「わかりました。じゃあ今度は少し、実戦形式でやってみましょうか」

銀時「やっと実践か!」ボキボキ

銀時(あんな地味な特訓なんざ意味ねえことを体でわからせてやるよ)

ライナ「基礎トレばっかしで腕が鈍ってたところだしな」グッ

ライナ(まあ、少しぐらい俺の実力を見せておけばもう少し楽になるかな)

ネギ「じゃあまずは二人、協力して僕に一撃入れてみてください」バッ

銀時「ああ? 一撃と言わずに何発でもぶち込んでやるよ!」ダッ

ライナ「求めるは雷鳴>>>・稲光(いづち)!!」ドゴオオオオォォ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 00:36:36.12 ID:Ku8/xdsO0<> 銀時・ライナ「」

ネギ「じゃあ今日はこのくらいにしておきましょう。」

銀時「辛い・・俺はなんでこんなことしてるんだ・・・?」ゼェゼェ

----------------------

なのは「じゃあ、協力するにあたって、このままじゃあの人たちは倒せないだろうから、明日から少し特訓するね」

銀時「いや別に結構です」ゴロゴロ

なのは「!?」

ライナ「特訓て? 何すんのかわかんねえけど、俺の番になったら起こしてくれ・・・・・」グーグー

なのは「」

なのは「・・・・うかな」ボソッ

銀時「ん?」

なのは「やっぱり家賃取ろうかな・・・」

銀時「・・・・・!!??」

銀時「・・・特訓? ハッ上等だ、軽くこなしてやらあ」

ライナ「!?」

----------------------

銀時(あの時軽い気持ちで部屋を借りちまった俺が憎い・・・)

なのは「そうそう」

なのは「明日もやるから二人とも六時起きね」

銀時「」

ライナ(・・・・・・・)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 00:46:31.48 ID:Ku8/xdsO0<> 銀時「やっと、今日も終わりか・・・・」ドサッ

銀時(もうあれから5日になるのか。あの頃の万屋が恋しい・・・・神楽ァ、新八ィ、いつも適当にあたってごめんよォ・・)シクシク

なのは「まったく、よくそんなので聖杯戦争に参加しようと思ったね」

銀時「・・・俺は参加したくて参加したんじゃねえんだよ」

なのは「そうなの? まぁよくわからないけど、この状態で攻めてこられたら大変だし、今日はよく休んどいてね。明日もまたやるから」

銀時「」



銀時「くそっ、あの女、人のこと道具かなんかだと思ってんじゃねえか?」

銀時「灯台下暗しってやつだ、本当の敵は例のサーヴァントじゃねえ、あいつらだ!このままじゃ殺される前に死んじまう」

銀時「逃げてやるよ、もうあんなところ!」

銀時「久々に万屋再開だァァァ!!」

万屋「」ヒュウゥゥゥゥ

銀時「・・・・・・」

銀時(そういや万屋吹っ飛んだんだったァァァ・・・)

銀時「・・・・ハァ」

銀時・当麻「不幸だ」

銀時・当麻「!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 00:53:43.34 ID:Ku8/xdsO0<> とあるファミレス


銀時「なっ、ひどいだろあの女・・」かくかくしかじか

当麻「大変ですねぇ、でも俺なんか・・」かくかくしかじか

銀時「あんたも大変なんだな・・・よし、こんな時こそ飲んで忘れろ。イチゴ牛乳だがな!」

当麻「ハハハハ。いやー、話の分かる人に会えてよかったよ」

銀時「いやぁ、あんたもよくわかってるじゃねえか。俺は坂田銀時、あんたは?」

当麻「ああ、俺は上条当麻。よろしく」

銀時「当麻か、よろしくゥ。しかしいろいろ頼んじまったけどいいのか? 俺金持ってねえぞ」

当麻「大丈夫だって、ほら俺ちょうどお金おろしてきたところなんで、こんなに」

当麻(・・・・・)

当麻(あ・・・・・・)ダラダラ

銀時「どうした?」

当麻「そういえば俺、財布落としたんだった・・・・」ダラダラ

銀時「な・・・・・?」ダラダラ

店員「お客様ー、そろそろ」

銀時・当麻「」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 01:05:42.26 ID:Ku8/xdsO0<> 警察官「もう連れて行ってもいいですから、次からは気を付けてくださいね」

「はい・・・申し訳ありません」

「」テクテク

なのは「・・・はぁ、情けないよ、この歳の男が二人して無銭飲食なんて」

銀時「はい・・・・本当に申し訳ありません」

当麻「すみません。返す言葉もありません」

銀時(こんなに早く帰ることになるとは・・・・)

銀時(・・・ちょっと待て!? 今俺、「帰る」って言ったのか!? あの地獄のような場所に!?)

なのは「坂田君はウチで引き取るとして、そっちの君は大丈夫?」

当麻「その、すみません、帰りの電車賃貸してもらえると、大変うれしいです」

なのは(・・・・・・)



当麻「本っっ当にありがとうございました、このご恩はいつかお返しします」テクテク

なのは「・・・で、坂田君はどうしてこんなところにいるのかな? 休んどいてって言ったよね?」

銀時「・・すみません」

なのは「もう、いいよ。せめて危ないから外出するときはサーヴァントを連れて行きなさい」ハァ

銀時「以後、気を付けます」

なのは「・・・・・」

銀時「あの、何かまだ問題が?」

なのは「ごめん、先に帰ってて!」ダッ

銀時「オイ!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 01:15:31.57 ID:Ku8/xdsO0<> ズガガガガガガガガガガ


ライナ「くそっ・・・」ハァハァ

ネギ「大丈夫ですか?」

ライナ「ああ、もう一度だ! 求めるは・・」

ネギ「」シュッ

ライナ「!! (これは・・・) 右だっ!」サッ

ネギ「後ろです!!」バッ

ライナ(なっ!?)

ライナ「ぐはぁっ」ドサッ

ネギ「・・・・あの、ライナさん、今日はこのくらいにしといた方が・・・・」

ライナ「」ハァハァ

ネギ「あの、ライナさん?」

ライナ「・・・・なぁ、俺はさ」

ネギ「え?」

ライナ「強く・・・なれてんのかな?」

ネギ「・・・そう思いますよ」

ネギ「それにライナさんは頑張ってるじゃないですか。この5日間、銀時さんがいないときなんてずっと訓練しっぱなしで」

ライナ「それでも、俺はまだお前に歯が立たない。なのに、そのお前が一瞬でやられちまうような奴がいるんだろ?」

ライナ「俺なんかがちょっとくらい頑張ったところで、何ができるんだ?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 01:21:33.39 ID:Ku8/xdsO0<> ライナ「・・・実はさ、俺は俺自身のことがわからないんだよ」

ネギ「どういうことですか?」

ライナ「俺はさ、聖杯戦争に呼び出された英霊ってのは俺がなれたくらいなんだから、ちょっと能力を持った程度の奴ならなれるものだと思ってたんだ。俺も少しくらいは腕に自信があったからさ、何とかなると思ってた」

ライナ「でもよ、この前の実戦訓練で思い知った。お前や他のサーヴァントは、その、本当の英雄なんだろ?」

ネギ「いや、僕はそんな立派なものでは・・・・」

ライナ「謙遜しなくていいんだ、そこまで強くなるには相当な経験を積んできたんだろ?」

ネギ「・・・・そうですね。僕には憧れてた人がいて、その人に追いつこうとその背中をずっと追い続けて追い続けて、気が付いたらその人と並べるくらいの力を得ていました。英雄、と呼ばれるほどのこともしたのかもしれません」

ライナ「そうか・・・・」

ライナ「俺にはさ、英雄になった記憶なんてないんだ」

ネギ「?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 01:45:47.08 ID:Ku8/xdsO0<> ライナ「別に謙遜してるわけじゃないんだ。俺はむしろただ忌み嫌われていただけの存在で、ただ毎日をのんびり過ごしてただけの存在なんだ」

ネギ「・・・」

ライナ「なのに、気が付いたら聖杯戦争のことが記憶にあって、何故かサーヴァントとして召喚された」

ネギ(!? そんなこと、ありえるのか・・・?)

ライナ「本当は俺は、いつもみたいにこの戦い自体を適当に流して過ごしちまおうとも思った」

ライナ「だけど俺なんかがいなければ銀時はもっとちゃんとしたサーヴァントを呼び出してたんじゃないかとも思うと、申し訳なさと情けなさばかりが込み上げてきちまって」

ライナ「だから本当の英雄のように強くなろうって、ガラにもなく訓練を頑張ったりしてみちゃってさ・・・・」

ライナ「ホント、バカみたいだよな。今更ちょっとくらい頑張ったところで俺なんかが英雄って呼ばれた奴らと並べるわけないのによ・・・・」

ネギ「・・・・」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 01:57:20.03 ID:Ku8/xdsO0<> ネギ「ライナさんは、強くなれますよ」

ライナ「・・・なんだ、慰めてくれてんのか?」

ネギ「そう、かもしれませんね」

ライナ「!?」

ネギ「ライナさんがそういう存在になれる根拠なんて何もないです。ただ・・・」

ライナ「ただ?」

ネギ「ライナさんが英雄になるのを目指すのなら成し遂げてほしいなって・・・・僕はそう思ってます!!」

ライナ「・・・・・?」

ライナ「プッ、ハハハハハハ」

ネギ「!! 何で笑うんですか!?」

ライナ「いや、何でもねえよ。俺は別に英雄になりたいってわけじゃねえのにさ・・・」

ライナ(英雄、か。堅苦しいヤツかと思ってたら、思考はまるで無邪気な子供みてえだな。)

ネギ「もう・・・僕は真面目に考えてたんですよ」

ライナ「悪い悪い。よっしゃ、じゃあそろそろもう一回・・・」



なのは「「・・・・キャスター、聞こえる?」」

ネギ「「あ、マス・・なのはさん、どうしましたか?」」

なのは「「緊急事態よ、至急来て!!場所は・・・・・」」

ネギ「「!! 分かりました、すぐ行きます」」

ネギ「すみませんライナさん、緊急事態により、少し行ってきます」シュッ

ライナ「あ、ああ」

ライナ(緊急事態・・・・? まさか・・・銀時が危ねえ!!)ダッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 01:59:41.86 ID:Ku8/xdsO0<> 補足:二重鍵カッコは念話(遠距離間で心の中で話す)している表現とします   「「ああああ」」←こういうやつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 02:11:14.58 ID:Ku8/xdsO0<> 当麻「やっべ、帰るのだいぶ遅れたな・・・」

当麻(あの子はともかく、インデックスにまた噛みつかれるだろうな・・・)

当麻「よし、着い・・・・た?」

当麻「え?」

「」ざわざわ

当麻(ウチのアパートが・・・吹き飛んでる? いや、正確には・・・)

当麻「俺の部屋だ!!」ダッ

当麻(一体誰が・・・・まさか)

当麻(敵のサーヴァントってヤツが本当に来やがったのか!?)

警察「コラ君、危ないから近づいちゃいかん!!」

当麻「放してくれ、あそこは俺の部屋なんだ!!」バッ

警察「!? おい、待ちなさい!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 02:19:28.35 ID:Ku8/xdsO0<> 当麻「」バンッ

当麻「二人とも無事かっ!?」

インデックス「」

当麻「インデッ・・クス・・・!?」

当麻「おいインデックス、大丈夫か、返事しろ! おい!」

イン「当・・麻・・・?」

当麻「!! ・・・良かった・・・無事か」ホッ

イン「っ!?」ゲホッゲホッ ビチャ

当麻「!? お、おいインデックス、お前血が!?」

イン「ごめん・・・ね、当麻・・私・・・」

当麻「インデックス、もうしゃべるな、キズが開く!!くそっ、今誰か呼んで」バッ

当麻「・・・!?」

当麻「何だよ・・・こいつら? ってまさか、こいつらみんな死んで!?」

当麻「・・・そういえばあいつは? おい、あの子は無事なのか!?」

イン「当・・麻・・・落ち着いて・・聞い・・て・・・実は・・」

イン「さっき2人で・・・お話し、してたら・・突然・・・そこの人たちが・・来てね・・・私が・・撃たれそうに・・・なったの・・・そしたら、ね・・・そしたら・・・・」


イン「ちせが・・・・・突然、暴走・・・したの」


当麻「何・・・だと・・・?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 02:26:05.44 ID:Ku8/xdsO0<> 3話の途中ですが、眠いのでそろそろ寝ます。明日起きたら続き書きます <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:01:05.94 ID:Ku8/xdsO0<> 再開します。書き溜め投下します <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:01:57.56 ID:Ku8/xdsO0<> 魔理沙「ハァハァ・・」

魔理沙「クソッ、何なんだこいつは・・」ハァハァ

ちせ「殺してもいい?」ジャキッ

まどか「!? 魔理沙ちゃん、下がって!!」


ボッ


まどか「くっ・・・」ググググググ

まりさ「あああああああああああああぁぁぁ」ズザアァァァァァァァ


ちせ「なんで邪魔するんだ?」

ちせ「そんなやつら死んでもいいでしょや?」

黒服s「」ガタガタ

魔理沙「・・・ちっ、こいつらを食おうってのか? 関係ない奴まで巻き込んで・・・そんなこと、させるかよ!!」

ちせ「そうかい」キュィィイイィィィイイ・・・

まどか「!! させないっ!」ギイィィ

まどか「」ドシュッ

ちせ「」ドゴォォォォォ


 カッ ドドドドドドドドドドドド <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:03:01.40 ID:Ku8/xdsO0<> 補足
サーヴァントは、聖杯戦争と関係のない人間でも、人間の魂を食うことで力を増すことができる



ss内設定解説
まどかの声は基本的には魔理沙とサーヴァントにしか聞こえない。また、まどか本人が姿を見せようとしない限り、視覚的には魔理沙以外には見えない(気配などを感知することはできる)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:05:03.49 ID:Ku8/xdsO0<> なのは「な、何!? あの光・・・ !? キャアアァァァ!?」ズザアアアァァ


ズウウゥゥゥゥゥン


なのは(痛た・・一体何・・・)

なのは「・・・え?」

なのは(町が・・・消えた? 違う、今の衝撃で破壊されたの? そんな・・・)

「」シュバッ

ネギ「遅くなりました、なのはさん・・・!! これは一体!?」

なのは「・・・・多分、あの子の仕業だね」

ちせ「」ィィィィィィィン

なのは「このままじゃまずいかも。キャスター、なんとかできる?」

ネギ(・・・・・)

ネギ(ここからでもわかる。あのサーヴァント、強い!! でも)

ネギ「やってみます! でもあの人と戦うには少し下準備がいりそうなので、時間を稼いでもらえますか?」

なのは「・・!! わかった、頑張ってみるね」シュッ

ネギ「ラス・テル・マ・スキル・マギステル・・・」

ネギ「「お願いします!!」」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:06:08.90 ID:Ku8/xdsO0<> ちせ「」チュドドドドーン

まどか「くっ・・」

「」ゴオアアアァァァァァ

家「」

ビル「」

まどか(この前のサーヴァントは私だけを狙ってきたけど・・・この子はもう、見境がない!!)

まどか(魔理沙ちゃんやあの人たちも守りながらじゃ攻撃なんてできないし、かといって守ってるだけじゃいずれこの町自体が吹き飛ばされちゃうよ! 一体どうすれば・・・)

ちせ「」シャッ

魔理沙「!!」

まどか「しまっ・・」

「伏せて!!」

魔理沙・まどか「!?」

「カートリッジロード」

なのは「ディバイィィン・バスタアアアアァァァ!!」



ドドドドドドドドドドド



「」シュウウウ

なのは「」ハァハァ

ちせ「・・・・」

なのは(!! やっぱり、全然効いてない?)

魔理沙「お前は一体?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:08:22.45 ID:Ku8/xdsO0<> なのは(!! この子の左手のコレは・・・令呪?)

なのは「ねぇあなた、もしかしてあそこにいる子のマスターなの?」

ちせ「」ゥゥゥゥゥゥ

魔理沙「ち、違う。私のサーヴァントは別にいる!・・って、お前はもしかして?」

なのは(違う? じゃあこの子のサーヴァントは今どこに? いや、今はそれよりも)

なのは「私は今回の聖杯戦争のマスターの一人高町なのは、あなたの敵だよ。だけど今は目の前にいるあの子を止めなきゃならなそうだし、今だけあなたに協力させてくれる? 今、私のサーヴァントがあの子を止める準備をしてるから!」

魔理沙「!! あ、ああ。それじゃあ今だけ協力頼むぜ! ま・・アーチャー、いいか?」

まどか「わかったよ、お願い!」

なのは「そういえばあなたのサーヴァントは今どこに?」

魔理沙「あ、ああ。ウチのアーチャーはちょっとしたステルスみたいな能力があるから他の奴には声も姿もわからないんだぜっ!」ドヤッ

まどか「ちょっ、魔理沙ちゃん、いきなり手の内明かしちゃダメだよ!!」

なのは(霊化とはまた別の!? それはまた・・・敵にすると厄介な能力だね)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:09:16.93 ID:Ku8/xdsO0<> ちせ「」シュバッ ガガガガ

まどか「えーい」ババババ


なのは「「キャスター、あとどれくらい!?」」

ネギ「「あと、20秒もあれば!!」」

なのは「「了解!!」」

なのは「もう少しでいいから、あの子を止められればいみたい!」

魔理沙「わかったぜ。アーチャー、いけるか!?」

ちせ「」シュイイィィィィン

まどか「大丈夫だよ、止めるだけなら1時間だって!!」

まどか「・・!? 待って、これってまさか、広範囲攻撃!?」

ちせ「・・・」カッ

なのは・魔理沙「!!」

まどか(これは、止めきれない!?)

まどか(こんなところで使いたくはなかったけど・・しょうがない!!)

まどか「導け!!」バッ


まどか『円環の理(えんかんのことわり)!!』


ちせ「!?」

ちせ「-----------」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:11:43.15 ID:Ku8/xdsO0<> オオオオオォォォォォ フッ


一同「!?」

なのは「攻撃が、全部消えた!?」

なのは(何も見えなかった・・・・まさか今のは、宝具!?)

魔理沙「ふぅ。おいお前、まだなのか!?」

なのは「え? あっ、えっと・・・」

ネギ「「もう大丈夫です! なのはさん、ちょっと遠くへ逃げててください!!」」

なのは「「わかった!」」

なのは「もう大丈夫みたい! みんな、ここから離れて!!」

まどか「・・・魔理沙ちゃん、そこの人たちを!」

黒服「」ガクブル

魔理沙「わかったぜ! あとは頼んだ!!」ガシッ


ネギ「・・・双腕掌握!!」

ネギ『雷天大壮2!!!』


ちせ「」ジャキン

ネギ「」ヒュンッ

ちせ「!?」


ガッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:12:26.04 ID:Ku8/xdsO0<>
ステータスファイルD−2

鹿目まどか

宝具1:C
円環の理:世界から隔絶された空間へ導くゲート。この中は外からの干渉を受けない。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:13:13.28 ID:Ku8/xdsO0<>
ステータスファイルC−2

ネギ・スプリングフィールド

特殊魔法1:C〜B
雷天大壮(2):雷の呪文を体内に解放し、雷のスピード、形状を得る。2だと反射速度まで雷並になる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:14:52.77 ID:Ku8/xdsO0<>
とある屋上


ライナ「このあたりから銀時の気配がするんだが・・・・」タッタッ

ライナ(何だって銀時はこんなところに!!)

ライナ「くそっ、おーい銀時ー、どこだー!?」ハァハァ

ライナ(まさか、巻き込まれたりしてねえだろうな・・・)ダッダッ

ライナ「!! 見つけた!」

ライナ「おい銀時、大丈夫か!?」ダッ

銀時「」

ライナ「!? おい、銀時・・」

銀時「・・・すげえ」

ライナ「え?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:15:50.81 ID:Ku8/xdsO0<>
「---------------------------------」


チュイン ガガガガ ィィィィイイイイイインガガガドドド


ネギ(一撃一撃が必殺レベル・・・! 一回でも食らえばヤバい!)ヒュイン ガッ

ちせ「殺していい?」「当たれ」「助けて」「あたしが殺してあげる」シュバッ キィン ズガガガ

ネギ「くっ・・」

ネギ(この子、もう意識がはっきりてない!? 早めに決めないとこの子も、この町自体も危ない・・・)

ネギ「ラス・テル・マ・スキル・マギステル・・・」

ちせ「」シュッ

ネギ(後ろ!?)

ちせ「」ボッガガガガァァ

ネギ(ぐああ・・・・くそ・・でもまだこのくらいなら!!)

ちせ「」ギュイイイィィイイィィィイイィィ・・・・

ネギ(今だ!)「術式解凍!!」

ネギ「雷神槍『巨神ころし(ティタノクトノン)!!』」

ちせ「」ガガガガガ


  グァッ ボボボボボボボボボボボボオオオオォォォォ!!


ネギ「っつ、おおおおおおおお」ググググ

ちせ「」ドボボボボボボボ

「-------------------------------」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:17:00.83 ID:Ku8/xdsO0<> 銀時(俺は、この世の終わりでも見てんのか・・?)

ライナ(これが、サーヴァント同士の戦い・・・・)

銀時「」

銀時「・・・なぁ、ライナ」

ライナ「・・・・どうした」

銀時「ただ見てるだけじゃなくてよ、今の俺たちにも何かできることはあんじゃねえのか?」

ライナ「・・・俺たちにできること?」

銀時「俺は、アレのマスターを探す。サーヴァントを止められなくても、マスターなら止められるかもしれねえ・・・お前はどうする?」

ライナ「・・・・・」

ライナ「すまない」

ライナ「俺は、キャスターのもとに向かう」

銀時「!? バカ、今のお前があそこに行って一体何ができるってんだ!!」

銀時「背伸びなんてしなくてもいい、あんなレベルの奴らと闘えねえからって、誰もお前を責めたりしねえ。俺たちは俺たちのすべきことをすれば、それでいいんじゃねえのか?」

ライナ「・・・・違う、そうじゃねえ」

銀時「?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:19:51.55 ID:Ku8/xdsO0<> ライナ「確かに今の俺があの戦いの中に入っても、多分何も出来やしねえ」

ライナ「だけどよ、何かうまく説明できねえけど、俺はこの戦いを最後まで見届けなきゃいけねえ・・・そんな気がするんだ」

銀時「お前・・・」

ライナ「だから、すまん銀時! 俺はもうこの先は必ずお前の命令に従う。だが」

ライナ「今回だけは、さ・・・・・」

銀時「・・・ハッ」

ライナ「ダメか?」

銀時「いや、お前がそんなこと言うなんてちょっと意外でよ。それじゃあそっちはお前に任せたぜ! 俺はさっさとマスターとっ捕まえてきてやるからよ」

ライナ「!! すまん、銀時を一人で行かせることになる。・・・・死なないでくれよ」ダッ

銀時「ハッ、俺だって今まで何度も死線を潜り抜けてきたんだ、問題ねえよ」ダッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:20:33.99 ID:Ku8/xdsO0<>
キィン ドバババ ショガッ ドッガガガガガガガーン


なのは「!? ダメ、キャスターが少し押され始めてきた・・・!?」

魔理沙「キャスターの奴、だんだんスピードが落ちて来てやがる・・・」

まどか「それだけじゃない、相手のサーヴァントがどんどん強くなってるよ!」

魔理沙「なっ!? あり得ない・・・・あれだけ戦闘を続けて体力がもう限界なはずだぜ!? 弱ってくるならまだしも強くなってるだと?」


ネギ(くそ、ダメだ。このままじゃ勝てない・・・こうなったら)ハァハァ

ネギ「「なのはさん!!」」

なのは「「キャスター!? 大丈夫なの?」」

ネギ「「お願いします、こっちに全力で援護射撃を・・!」」

なのは「「え!?」」

ネギ「「町ごと吹っ飛ばすくらいの気持ちで、思いっきりお願いします!!」」

なのは「「でもそんなことしたらキャスターも・・・!」」

ネギ「「・・・多分、大丈夫です!」」

なのは「「でも・・・!! ・・・・・・」」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:21:29.85 ID:Ku8/xdsO0<> なのは「・・・・・・」

なのは「・・・わかったよ」ジャキン

魔理沙「おい、どうした?」

なのは「今からあっちに全力で援護射撃を打つ。あなたと、あなたのサーヴァントも協力してくれる?」

魔理沙「!? まだあっちにキャスターがいるのにか!? そんなの・・」

なのは「キャスターは、大丈夫って言ってたから、私は信じる」

なのは「どっちにしろこのままじゃキャスターは・・・・だから、お願い」

まどか「私はこっちを守らなくちゃならないから、あまり本気ではできないけど・・」

魔理沙「・・・わかった。でも、私は大丈夫だけど、アーチャーは本気では撃てないってさ」

なのは「!! わかった、ありがとう!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:23:44.14 ID:Ku8/xdsO0<> なのは「ブラスターシステム、リミットオールリリース!!」

なのは(大丈夫、キャスターならきっと・・・)スゥ

なのは「いくよっ!」キッ


魔理沙「くらえっ!! 魔砲っ、『ファイナルマスタースパアアアアァァァァクッッッ!!』」ガガガガガガガ

まどか「いっけえええええええぇぇぇ!!!」ドシュウウウゥゥ

なのは「全力全開、『スターライト・ブレイカアアアァァァァ!!』」ドドドドドドドドド


キイイイイイイイイイイイイイイイン


なのは「「キャスター、行ったよ、避けて!!」」

ネギ「・・・・」シュバッ ガッ ドドドド

なのは「「!? キャスター、聞こえてる?ねぇ、キャスター!!」」

ネギ「術式・・解凍!!」スッ

ちせ「!!」


ネギ「『敵弾吸収陣(キルクリアブソルブティオーニス)』!!!!」


ガガガガガガガドドドドドズゴガガゴゴガガガガーーーーーン


まどか「!?」

魔理沙「おい、今あいつに直撃したぞ!大丈夫なのか!?」

なのは「そんな・・・嘘だよ・・。だめ、返事してよ、キャスタアアアアァァァ!!!」




ネギ「・・・・・掌握(コンプレクシオー)!!!!」ボッ



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:24:15.38 ID:Ku8/xdsO0<>
ステータスファイルC−3

ネギ・スプリングフィールド

特殊魔法2:B
敵弾吸収陣(キルクリアブソルブティオーニス):相手の魔法を吸収し、自分の力とする
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:26:51.00 ID:Ku8/xdsO0<> とりあえずここまでが3話なので、今日はここまでにします。

だいぶ前置きが長くなりましたが、4話の最後あたりからやっと始まる感じです。

最後にステータスファイル載せときます <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/18(木) 17:27:50.91 ID:Ku8/xdsO0<>
ステータスファイルE

ちせ(最終兵器彼女)
クラス:狂戦士(バーサーカー)
筋力:E 魔力:C
耐久:B 幸運:E
俊敏:A 宝具:B

・どんな兵器でも殺せない最終兵器に改造された少女。自身の力を抑えきれず、敵味方関係なく殺すため、死神と恐れられた
・普段は普通のドジで気が弱い少女。戦闘中は無慈悲な殺戮者となる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/18(木) 18:56:15.99 ID:YE2eDfdDO<> 乙

ここから銀さんとライナの活躍がはじまるのか

銀さん節とライナのイヤッホ期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/18(木) 22:21:02.86 ID:Pkg1YDPV0<> 円環の理wwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/08/19(金) 00:42:16.23 ID:+5K5zriF0<> 全ての式を解く者の記憶が戻ったら宝具がEXどころじゃないです本当にありがとうございました
さっさとアルファ倒してくださいよライナさん! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 20:15:30.05 ID:KPGs12fX0<> 再開します、今日は時間あるので気長に書いていきます <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 20:18:44.66 ID:KPGs12fX0<>
ネギ「おおおおおお」ドッ ゴッ シュァッ ズダダダダ

ちせ「!!??」クラッ

ネギ「はあっ!」シュガッ

ちせ「かはっ!?」


ドゴオオオオォオォォォォン


なのは「!! キャスター!」

なのは(良かった・・・無事で)

魔理沙「何だあいつは、さっきまでとは完全に別人じゃねえか!?」

まどか(彼から私の魔力を感じる・・・まさか彼の宝具の能力は)

なのは「キャスターが押してる! これなら・・・」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 20:29:54.95 ID:KPGs12fX0<>
ネギ「はあああああぁぁぁっ」ガガガガガガガガ シュッ

ちせ「っ!!」ドガガガガガ

ネギ「これで」シュアアアアア

ネギ「終わりです!!」ゴバッ

ちせ「殺す・・・殺す殺す殺」

ちせ「」ドッ


ズガガガガガアアアアアアアアァァァァン


ネギ「」ハァハァ

ちせ「」

ちせ「・・・・・よ」

ネギ「・・・?」

ちせ「痛いよ・・・どうして、こんな・・・・」

ネギ「!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 20:44:21.46 ID:KPGs12fX0<>
ちせ「助けて、助けてよ・・・もうやだよ・・・」

ネギ(この子、正気に戻った!?)

ネギ「君、大丈夫?」

ちせ「」ビクビクッ

ちせ「やめて、あたしに近づかないで・・いや、だめっ! 逃げて! ・・・・逃げてえええぇぇぇ!!」ドシュウウ

ネギ「!!」シュッ


ドオオオオォォォン


ちせ「!?」

ネギ「すみません、もうあなたの動きはおおむね把握しましたから」

ちせ「そう、なの?」

ちせ「じゃあ、あなたは・・・あたしを見ても死なないでいてくれるんだね?」

ネギ「はい」

ちせ「そう・・・よかった」

ネギ「?」

ちせ「だったらお願い・・あたしがまた暴走を始める前に」


ちせ「あたしを、殺して」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 21:02:42.42 ID:KPGs12fX0<>
ネギ「!?」

ちせ「・・・お願い、もう・・イヤなの。もう何度も人を殺して殺して殺し続けて・・・その度にあたしは力を増してって」


ちせ「誰かを殺すことなんていやなのに、次第にそれに慣れていって、今度はどんどん殺したい衝動が心を覆って・・結局あたしがいた世界が終わるまでずっと人を殺し続けて・・」ビキ


ちせ「この世界では最初、あたしは正気を保てたから。少しはまた普通の子みたいな気持ちで過ごしていけると思ったのに、結局こんなことになっちゃった・・・」ビキビキ


ちせ「もうあたしは、生きているのが苦しい、あたしを知る人があたしの手で消えていっちゃうこの世界が辛いの・・・」ビキビキビキ


ちせ「・・・・だからさ、今のあたしの心が壊れる前に・・・・お願い。。。。」ビキビキビキビキ


ネギ「・・・・・わかりました」

ネギ「大丈夫ですよ。僕がもう、全部終わらせてあげますから」スッ

ネギ「ラス・テル・マ・スキル・マギステル・・・」

ちせ「ありがとう・・・」

ちせ(最後に、お礼言いたかったなぁ・・・・いつもあたしに友達みたいに接してくれたシスターちゃんと)

ちせ(ずっとあたしの味方でいてくれた、あたしのマスターに・・・)


ネギ「百重千重と重なりて 走れよ稲妻!!」


ちせ「短い間だったけどありがとう。さよなら・・・・」


「勝手に・・・・終わらせてんじゃねえええええ!!!」ダッ

ちせ「!!」


ネギ『千の雷(キーリプルアストラペー)!!!』


キュアッ!!

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 21:11:42.54 ID:KPGs12fX0<>
数分前、路地裏



銀時「畜生、敵のマスターはどこにいやがる・・」ハァハァ

銀時(待てよ? サーヴァントにこれだけの破壊をさせてるなら安全な場所、離れた場所にいるんじゃねえか?)

銀時(だが遠くを探してる時間なんて無え。今はこの辺りにいることを信じて・・・って!?)

「」チュイン

銀時「うおあっ!?」サッ

銀時「危ねえ」ドキドキ

銀時「・・・・?」

銀時(それにしてもおかしい。あれだけ激しい戦いにしては俺の方に来る攻撃が少ねえ・・・・?)

銀時「まぁ、今はその方が都合がいいがな。・・・ん?」

当麻「」ハァハァ タッタッ

銀時(!? あいつ、さっきの? まだこの辺にいやがったのか)

銀時「おい、お前!!」

当麻「!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 21:21:03.56 ID:KPGs12fX0<>
当麻「アンタ、さっきの・・・って何してんだ! 危ねえからさっさとっここから離れろ!」

銀時「あん? それはこっちのセリフだ。お前こそそこで何を・・・」

当麻「俺は・・・この戦いを止めなきゃならねえ。あそこで闘ってるのは俺の知り合いなんだ!!」

銀時「!? お前・・・・・もしかして、アレのマスターなのか?」

当麻「!! アンタ、もしかして・・・」

銀時「ああ、そうだ。俺は今回のマスターの一人だ」

当麻「・・・そうかよ、じゃあアンタは俺の敵ってことか」

銀時「やっぱり・・・アレはお前のサーヴァントなんだな? てめえ、どうしてあんなことさせやがった!!」

当麻「知らねえよ、いつの間にかあいつはああなってた。令呪を使っても何故かあいつは止まらねえし・・・」ギリ

銀時「じゃああの破壊はお前の命令じゃなかったのか!? そしたらこれは、あのサーヴァントの意思で・・・」

当麻「違う!!」

銀時「!?」ビクッ

当麻「あいつは・・・そんなやつじゃねえんだ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 21:37:51.64 ID:KPGs12fX0<>
当麻「あいつは言ってた、「あたしはもう誰かを殺したくなんてない、普通の子みたいに生きたい」ってさ・・・・」

当麻「あの破壊行動はあいつの意思じゃねえ、あいつは今も苦しみ続けてるんだ!」

当麻「こうなったのはあいつのマスターなのにあいつのことを何も理解していなかった俺の責任だ! だがら、俺はあいつを正気に戻してやらなきゃならねえ。」

当麻「それを邪魔するってんなら・・・俺はアンタを倒していく!!」

銀時「・・・・・・」

銀時「ハッ。アレのマスターっていうからどんな狂人かと思えば、とんでもねえ熱血野郎だな」

当麻「・・・・はあ?」

銀時「だが安心したぜ。お前が印象通りの奴でよ」

当麻「何を言って・・・」

銀時「俺は別にお前やアレを倒してえ訳じゃねえ。ただ町の破壊を止めてえだけだ。」

銀時「だからよ・・・俺に手を貸してくれねえか、当麻?」

当麻「!! お前・・・?」

銀時「どうなんだ? それとも俺の助けはいらねえか?」

当麻「・・・いや、感謝するぜ、銀時!!」

銀時「じゃあ行くぞ!」ダッ

当麻「おう!!」ダッ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 21:41:21.94 ID:KPGs12fX0<>
ステータスファイルE−2

上条当麻(とある魔術の禁書目録)
戦闘手段:格闘
特殊:幻想殺し(イマジンブレイカー):B 所有。(触るとあらゆる異能の力を打ち消す右手を持つ)


・右手の能力で異能の力と同時に自らの幸運すら消している、学園都市のレベル0
・何かと説教し始める。口癖は「不幸だ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 22:23:56.85 ID:KPGs12fX0<>
魔理沙「何だ!? アイツの魔法がいきなり消えたぞ!?」

なのは「キャスター!? 一体何が・・・・」

まどか「!! 待って、あそこに人がいるよ。あれは・・・」

なのは「銀時・・・くん・・・?」


銀時「ふぅ、間に合ったか」

銀時(ライナは・・・まだ来てねえのか)

当麻「すまねぇ、アンタにはまた借りができたな」

ちせ「・・・・・マスター? 何でここに!?」

ネギ「銀時さん? これは一体どういうつもりですか!! それに今僕の魔法を消したのは一体!?」

当麻「悪いな、これは幻想殺し(イマジンブレイカー)っていってさ、俺の右手で触ればあらゆる異能の力が消されちまうんだ」

ネギ(まさか、マジックキャンセラー!? そんな・・・こんな街に何で?)

ネギ「・・・なるほど、あなたがこの子のマスターですか。でももう終わりです、邪魔をしないでください」

当麻「そうはいくかよ」

ちせ「・・・・して」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 22:31:37.53 ID:KPGs12fX0<>
ちせ「どうして・・・・?」

当麻「え?」

ちせ「どうしてあたしを助けたの!? あたしはもう、死にたいのに・・・」

当麻「!! 死にたい、だと・・・? おいお前、今自分が何言ってるか・・」

ちせ「わかってるよ!!」

当麻「!?」

ちせ「こんな平和な町で普通に生きてきたマスターにはわからないよ。・・・・もう限界なの! お願い、もう・・・・死なせて」ポロポロ

当麻「バカ野郎!!死ぬなんて簡単に言うな!」

ちせ「言えるよ・・・だってあたしは一度死んだことがあるから・・・・死んだことで楽になれたから」

当麻「・・・・・」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 22:38:47.77 ID:KPGs12fX0<>
ちせ「楽しかった。シスターちゃんとマスターと、たった数日のことだったけど、あたしが兵器になる前みたいに過ごせて。二人とも、もうあたしのかけがえのない大切な人なの。・・・でも!!」


ちせ「それでもあたしは殺しちゃう。こうやってあたしを助けに来てくれたマスターも、いつもあたしに笑いかけてくれたシスターちゃんも、もうすぐ忘れて殺しちゃうの」ポロ


ちせ「いくらあたしに優しくしてくれたって、あたしには・・・もう、優しさや思い出なんてあっても辛いだけだから・・・生きてる意味なんて何もないから!!・・・・・だったら」ポロポロ


ちせ「あたしなんて、もう死んだ方がいいんかなぁ・・・・」


当麻「!! ・・・・・この」ギリ

当麻「歯ァ食いしばれえええぇぇぇ!!」ガッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 22:47:42.00 ID:KPGs12fX0<>
当麻「〜〜〜っ!!?」ジンジン

ちせ「・・・・ほらね、あたしはもう人間じゃないんだよ?そうやって殴られても痛いのはマスターだけ。あたしはそんなことされたってもう、何ともないから・・・」

当麻「うるせえ!!」

ちせ「!?」

当麻「だから何だよ・・人間だとか兵器だとか、そんなのはお前が死んでいい理由になんてならねえだろーが!!」

ちせ「でもね・・・マスター、ダメなの。もうあたしは自分を抑えられないから・・」

当麻「・・だったら」

当麻「俺が、お前を制御してやる」

ちせ「・・・え?」

当麻「俺にその力が足りないってのなら俺はもっと強くなるから。もっと強くなって、いつかお前のその苦しみを全部、俺がぶっ潰してやるから・・・・だから」

当麻「死んだ方がいいだなんて、二度と言うんじゃねえ!!」

ちせ「マス・・ター・・・」ジワッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 23:00:15.07 ID:KPGs12fX0<>
ネギ「・・・・話の途中みたいですがすみません、どいてもらえませんか? その子をまた暴走させるわけにはいかないので」チャキ

当麻「・・・させねえよ」

ネギ「邪魔をしないならあなたに危害は加えません・・・ですが」ゴオッ

当麻(っ!? これはヤバい)

当麻(俺のイマジンブレーカーだけでどうにかできるレベルじゃねえ・・・だけど)

当麻「それでも・・・」

当麻「それでも俺は、こいつを助けたいんだ!!」バッ

ネギ「普通の人間がサーヴァントに勝てると思ってるんですか?」オォォォ

当麻「思ってねえよ。だけど、このままこいつを見捨てるくらいなら・・・・死んだ方がマシなんだよ!!」

銀時「・・・・・ハッ」

銀時「勝てねえってわかってんのにやろうってのか。物好きな野郎だな」

当麻「わかってるよ。それでも」

銀時「・・・だがよ、俺はそういう酔狂な奴、嫌いじゃねえぜ?」バッ

ネギ「!! 銀時さん!?」

当麻「!!」

当麻「・・・ハハハ、アンタには敵わないけどな」

ネギ「銀時さんまで邪魔するんですか? ・・・・でも、そこをどかないなら例え銀時さんでも」グッ


「待ってくれ!!!」


ネギ「!?」

当麻「誰だ!!」

銀時「ライナ・・・?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 23:08:25.89 ID:KPGs12fX0<>
ライナ「」ハァハァ

ネギ「ライナさん、ちょうどよかった。銀時さんが」

ライナ「なぁ、キャスター・・・1つ頼みがある、聞いてくれるか?」

ネギ「何でしょうか?」

ライナ「そいつを」


ライナ「見逃してやってくれないか?」


銀時・当麻「!?」

ネギ「なっ!? ライナさんまで何を・・・何を言ってるんですか!?」

ネギ「あなたは彼女を、他のサーヴァントを倒すために召喚されたんですよ? それに、彼女を放っておいたらまた別の町が壊滅するんです! 関係ない人たちが、殺されていくんですよ!?」

ライナ「そんなことはわかってる。わかってるけどよ・・・・・それでも」

ネギ「・・・・ふ、ふざけないでくださいっ!!!」ゴオアッ

銀時「うわっ!?」ズザザザザ

当麻「おわあっっ!?」ズザザザザ

銀時(何て気迫だ、これじゃ立ってるのさえ・・・・・!? ライナ・・・?)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 23:14:55.08 ID:KPGs12fX0<> ライナ「・・・・・・・・」ビリビリ

ライナ「俺はふざけてなんていない」

ライナ「俺にはさ、そいつの気持ちは痛いくらいにわかるから・・・」

ネギ「彼女を・・・あなたの過去とでも重ね合わせたんですか?」

ライナ「まあ、そんなところだ」

銀時(・・・あいつの、過去?)

ライナ「・・・銀時、ちょっと聞いてくれ」

銀時「・・何だ?」

ライナ「こめんな」

ライナ「実は俺はさ、英雄なんかじゃなかったんだ」

銀時「!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 23:28:13.77 ID:KPGs12fX0<>
ライナ「俺は召喚される前の世界ではさ、ずっと忌み嫌われ、恐れ続けられてきた存在なんだ・・・。ずっと孤独で、誰かを殺しちまうのが嫌で、人と接触なんてしようとしなかった」

ライナ「だからさ、照れ臭かったから普通にしてたけど、銀時に召喚されて、いろんな奴に会えて、まだ数日間しか経ってないけど毎日が楽しかった」

ライナ「やっと自分にも居場所ができたってのが嬉しくてよ、こんな時間がずっと続けばいいって思ってた」

ちせ「・・・・・」

ライナ「だけどよ、俺たちはこの聖杯戦争を戦わなきゃならない。そして勝っても負けても、また別れなきゃならない・・・でもよ」

ライナ「そんなのはさ、もう、俺には・・・・寂しすぎるんだよ」

銀時「ライナ・・・」

ライナ「だから俺は!!」

ライナ「たとえサーヴァントでもせめてもう少しくらい、幸せに生きられる時間があってもいいと思った!」

ちせ「!!」

ライナ「仲間と・・・大切な奴らとのんびり過ごしていける世界があってもいいと思った!!」

銀時「お前・・・・」

ライナ「誰か一人の願いを叶えるために他の奴の幸せな時間を、世界を奪うだなんて、絶対に・・・間違ってると思ったんだ!!!」ゴオッ

ネギ「!! まさかあなたは、聖杯戦争の存在自体を否定する気ですか!?」

ライナ「ああ!」

ライナ「俺は他のマスターもサーヴァント殺させない。俺も死ぬつもりはねえし、銀時も殺させねえ!!」


ライナ「俺がこの聖杯戦争をぶっ壊してやる!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 23:34:41.87 ID:KPGs12fX0<>
ライナ「銀時、すまねえ」

銀時「何がだ?」

ライナ「俺はもう、お前の願いを叶えてやることはできない。だけど・・・・」

銀時「・・・・プッ」

銀時「ハハハハハハハ」

ライナ「!? 銀時・・・?」

銀時「いい顔するようになったじゃねえかよ」

ライナ「え?」

銀時「万屋で召喚したときも、あいつらと訓練してた時も、お前は自分のことなんざどーでもいいって思ってるようなつまらねえ顔してやがったのによ」

ライナ「それは・・・」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 23:46:11.11 ID:KPGs12fX0<>
銀魂「だがな、今はそんなことはどうでもいい」

ライナ「?」

銀時「今までお前がどんな風に生きてきたかなんて興味ねえし、さっきお前の中で何が動いたのかなんてのも興味ねえ。そうなった経緯も興味ねえよ。 ・・・でもよ」

銀時「たとえ誰に何て言われようと、それが今のお前が決めたお前自身の正義なんだろ? だったら」


銀時「迷う必要なんてねえだろうが!!」バッ


ライナ「!!」

銀時「俺も気に食わなかったんだよ、こんな無意味な殺し合いが。だから」

銀時「俺たちでぶっ壊すぞ、この聖杯戦争を!!」




ライナ(銀時・・・・)



銀時「それとも今になって怖気づいたか?」



ライナ(俺はお前を誤解してたよ)



ライナ「ハッ、ここまで来てそんな訳ねえだろ」



ライナ(いつだって頼りない、適当な奴だって思ってた・・・)



銀時「ならしっかりついて来いよ」



ライナ(でもそうじゃなかった)



銀時「行くぜ ライナ!!」



ライナ(お前は誰よりも熱い心を持った、俺の)



ライナ「ああ、行くぜ 銀時!!」



ライナ(最高のマスターだ!!)



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/19(金) 23:50:14.35 ID:KPGs12fX0<> とりあえずここまでで前編(4話まで)終了です。できれば日曜くらいに続き書きたいです。

もしここまで読んでくれた人がいましたら、何かコメントもらえると嬉しいです。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/19(金) 23:54:40.09 ID:OKgHTgh/0<> なんか色々カオスだけど面白いよ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/21(日) 19:11:15.14 ID:bZN8G9SDO<> 感想を求められると天邪鬼だから書きたくなくなる俺
山場wktk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:11:59.84 ID:1gEGP/yX0<> 続き書きます。ここから5話(中編)です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:13:04.86 ID:1gEGP/yX0<>
ネギ「それが、あなたたちの答えですか」ジャキン

ライナ「ああ」

なのは・魔理沙・まどか「」キイイイン

なのは「キャスター、一体何が!?」バッ

ネギ「・・・・すみません、なのはさん。ライナさん達と組むのはここまでのようです。」

なのは「えっ?」

魔理沙「おい、今はどういう状況なんだ?」

ネギ「ライナさん、僕はあなたの選択を許容する訳にはいきません」バッ

ライナ「だろうな。ならサーヴァント同士、どうするかはわかってるよな?」バッ

なのは「!? ライナくん!?」

魔理沙「ちょっ、ガチバトルかよ!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:14:56.56 ID:1gEGP/yX0<>
ネギ「・・・・ライナさん、わかってますよね? あなたは今まで、僕を倒すどころか一撃を入れたこともないことを」ゴオォォォォ

ライナ「ああ、わかってる。でもよ、お前が俺に言ってくれたんだぜ?」


「キィン」


ライナ「俺でも英雄に、お前と並べる存在になれるってよ!!」ゴオッ

ネギ(!? あの目は一体? それにこの魔力は・・・?)

ライナ「俺は英雄なんて立派なもんじゃねえし、経験も能力もお前に及ばねえ・・・それでも」

ライナ「俺は銀時の、この最高のマスターのサーヴァントなんだ!!」

ライナ「そう簡単に・・・・負けてたまるかよ!!!」ゴウッ

ネギ(!! この感じは・・・まさか!?)

ライナ「術式解放・・・・双腕掌握!!」


ライナ『雷天大壮2!!』
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:16:07.05 ID:1gEGP/yX0<>
ステータスファイル@−2

ライナ・リュート

宝具1:A
複写眼(アルファ・スティグマ):空間を見るだけで魔力や魔法を読み取り、一度見た魔法ならば瞬時に使うことができる。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:18:39.04 ID:1gEGP/yX0<>
ライナ「ぐっ・・・!?」

ライナ(体にかかる負担がヤべえ、キャスターはこの状態で闘ってたのか・・・だが)

ライナ「これで・・・条件は対等だな」

ネギ(信じられない、雷天大壮を一瞬で!?)

ネギ「・・・・僕は少しライナさんを見くびっていたようです。本気で、行かせてもらいます!!」シュッ


ゴオッ!!!


なのは「っ、キャスター!? 私も」

銀時「おっとお嬢さん? そっちへは通行止めだぜ?」ザッ

なのは「!!」

銀時「お前の相手は俺がしてやるからよ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:22:01.40 ID:1gEGP/yX0<>

魔理沙「さて、私たちはどうするかな?」

まどか「加勢するの? どっちに?」

魔理沙「そうだな、正式に手を組んでたのはキャスター達だからな。とりあえずそっちに」

ちせ「・・・・それは、させない」

魔理沙「お?」

ちせ「あたし、やっとわかった。殺して欲しいなんて言ったけど、あたしはまだ死にたくなんてない。もっとマスターやシスターちゃんと一緒にいたい!!」

ちせ「あたしはもう闘いたくない、けど決めた。サーヴァントでも幸せに過ごせる時間があってもいいって言ったあの人を信じるって。だから、あなたたちがあの人たちを倒そうとするなら・・・」

ちせ「あたしはどんな手を使ってもあなたたちを止める!!」

当麻「・・・ハハッ、わかってきたじゃねーか」

当麻「それでいいんだよ。お前ももう少しインデックスみたいに思った事を遠慮なく言えるようになってもよ」

当麻「さて、それじゃそろそろ上条さんも参加させてもらいますか」グッ

まどか「・・・・うーん、正直なところ今日もう一度この子と闘うのは辛いなあ・・・」

魔理沙「そうだなぁ、遠くから見てただけだったけど、こいつのマスターもキャスターの魔法受けてピンピンしてやがったからなぁ」

魔理沙「・・・・なあ、私たちがあいつらに手を出さなければお前は襲ってこないんだよな?」

ちせ「うん」

魔理沙「そーか・・・まぁ、私たちは来たばっかりで詳しい事情なんて知らないからムキになる必要もないし、今のお前ならまた暴走するようには見えないしな。手を組むのはお前を止めるまでだって話だったから」

魔理沙「私は久々に傍観者にでもなるとするか」ドサッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:25:09.51 ID:1gEGP/yX0<>
ガッ ドバババ シュイイイイン ダダダダダダダダ


ライナ「うぐっ!?」

ネギ「はあっ!!」バシュウウ

ライナ「うああああああ」ズガガガガガ

ライナ「・・・くっ」

ライナ(やっぱり慣れない魔法で闘ってる俺とは格が違う・・・・やっぱり俺じゃ勝てないのか?)

ネギ(この短時間で雷天大壮をここまで使いこなすなんて・・・・しかも、訓練の時より動きの精度が上がってる!! もしさっき敵弾吸収陣を使ってなかったら、少し危なかったかも)

ネギ(・・・・・・でも、何だかちょっと嬉しいな。少し前まで僕相手に何もできなかったライナさんが、ここまでになってるなんて)

ネギ「・・・・やっぱり、ライナさんは英雄にだって、何にだってなれますよ」

ライナ「!? ああ? 戦いの最中に何だ!?」

ネギ「いえ、何でもありません。ちょっと感慨にふけっていただけですよ」クスッ

ライナ「くっ、余裕だな・・・だがその余裕がいつまでも続くと思うな!」ヒュッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:27:32.63 ID:1gEGP/yX0<>
   キィン ザッ ババババ


なのは「・・・まったく、何をすればあのキャスターを怒らせられるの?」タッタッ

銀時「ああ? お前に関係あるのか」ハァハァ

なのは「私はキャスターのマスターだからね。当たり前だよ」バッ

銀時「・・・・・ライナとよ、聖杯戦争をぶっ壊すことにしたんだよ」ダッ

なのは「!?」

なのは「・・・・なるほどね、それでキャスターが・・」シュバッ

なのは「ところで、銀時くんはどうやって聖杯戦争を壊すつもりなの?」ゴオッ

銀時「さぁな、そんなことはライナに聞いてくれ」ザッ

銀時(畜生こいつ、さっきから隙がねえ。何か、何か・・・)ゼェゼェ

なのは「ふうん・・・」バッ

銀時(!! ここだっ!!)シュバッ

銀時「オイお前っ、パンッツ丸見えだぜっ!!」ハァハァ

なのは「えっ!? // カアァァ」 バッ

銀時(今だっ!!)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:29:33.75 ID:1gEGP/yX0<>
なのは(しまった!)

なのは「アクセルシューター!!」バッ

銀時「くっ!!」シュッシュッ

なのは(避けた!? この至近距離で?)

銀時「はあああああああ」バッ

なのは(っ!! 避けられない、杖でガードを!)

「」ガッ

銀時「」ググググググ

なのは「」ググググググ

銀時「うおおおおおおおおお」グオッ

なのは「!?」

なのは(つっ・・・マズい、一旦距離を!!)シュバッ

銀時「!!」ガッ

銀時「くそっ・・」ハァハァ ゼィゼィ

なのは(やっぱり力だと銀時君の方が上か。でもまさか接近戦だとここまで強いなんて思わなかったな)ハァハァ

なのは「ねえ銀時君、何で訓練の時は真面目に戦わなかったの?」

銀時「ああ? 何でそんな時まで全力出さなきゃならねえんだよ」

なのは「・・・・・・」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:30:52.05 ID:1gEGP/yX0<>
銀時「それよりお前こそ何で全力を出さねえ」

なのは「え?」

銀時「例えばだがよ、空を飛べば俺は手を出せねえってのに、何故飛ばねえんだ?」

なのは「空、飛んでほしいの?」

銀時「いや、別にそういう訳じゃあねえけどよ」

なのは「・・・にゃはは、ならこうしようか。銀時くんが私に空を飛ばせるか、一撃を入れるか、そのどっちかができたら私は降参するよ」

銀時「!? オイ、俺をなめてんのか?」

なのは「ううん・・・・・」

なのは「ちがうよ」チャキッ

銀時「!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:32:16.60 ID:1gEGP/yX0<>
銀時(雰囲気が変わった!?)

なのは「私はこれから使える魔法は全部使うし攻撃もする。どっちかというとさっきまでが銀時くんを侮っていた状態」ゴゴゴゴゴ

銀時(何だ!? この、まるでサーヴァントを、キャスターを目の前にしている時のような感じは!?)ブルッ

「フラッシュムーブ」

なのは「」フッ

銀時「!? 消えた?」

なのは「こっちだよ」

銀時「っ!! くっ」ザッ

なのは「一回目だけはサービスだよ。避けてね」シュウウウウ

「カートリッジロード」

なのは「ディバイイィィィィィン・・・」キィィィィィィィン

銀時(何だ、アレは!!?)

なのは「バスタアアアアアァァァァァァ!!!」ゴオオオオオオオォォォ

銀時「!!」


ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:34:57.50 ID:1gEGP/yX0<>
「」シュウウウゥゥゥゥ

銀時「」ハァハァ

銀時「・・・・・何だよ今のは・・・お前、本当に人間なのか?」

なのは「今のでだいたい本気の5割。威力だけなら1割程度だけどね」

銀時「!?」

銀時(マジかよ・・・・・)

なのは「今ので腰を抜かしているようじゃ、もう無理だよ」

なのは「だからさ、銀時くん、ここであきらめてくれないかな?」

銀時「!!」

なのは「もう力の差は見せたはずだよ。ここで退いてくれるといいんだけど、これでも向かってくるなら私は本当に銀時くんを倒さなくちゃいけない」

銀時「・・・・そうかよ」

銀時「逆に聞いてもいいか?」

なのは「?」

銀時「それで俺がはい、わかりました・・・なんて、言うとでも思ったのか?」

なのは「・・・・そう、やっぱりそっちが銀時くんの本当の顔なんだね」

銀時「あ?」

なのは「いつも見ている銀時くんの性格じゃ、とっくに諦めてるはずだけど、やっぱりそれは君の本当の顔じゃないんだね」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:36:52.76 ID:1gEGP/yX0<>
銀時「・・・別に本物も偽物もねえ、俺はいつもの適当に楽しく過ごせる時間が気に入ってんだよ。それを失いたくはねえだけだ」

銀時「俺はいつだって俺の護りてえもんを護る。訓練中だろーが実戦だろーが関係ねえよ」

なのは「・・・そう」

なのは「でも、私も決めてるから。 キャスターと一緒に絶対にこの聖杯戦争を勝ち上がって願いを叶えるって」

なのは「じゃないと・・・私は・・・・」

銀時「・・・・俺はこんなものにすがらなきゃ叶わねえ願いなんざ叶えようと思わねえよ」

なのは「!?」

なのは「・・・そういえば聖杯戦争を壊すって言ってたよね。銀時君には無いの? 悲しくてやり直したい出来事も、望む未来も!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:39:52.94 ID:1gEGP/yX0<>
銀時「・・・・俺にだってよ、過去の悲しかった出来事や変えたい出来事なんていくらでもあるからよ、お前の何かにすがりたくなる気持ちがわからねえ訳じゃねえ」

銀時「だけどよ、そうやって届かなかった思いも、後悔も、それを背負って生きていく俺の未来も、全部含めて今の俺の魂があんだよ」

銀時「俺は例え老いぼれになろうとも、死んで地獄に落ちようとも、俺は、俺の魂だけは絶対に放さねえ。今のこいつがあるから俺は俺自身でいられるんだ」

銀時「聖杯なんかに頼って、過去も未来も捻じ曲げちまったら、もうそこに残ってるのは今の俺の魂じゃねえ」

銀時「そこにいるのは、もう、俺じゃねえんだよ」

なのは「・・・・・」

銀時「俺は、俺の魂だけは絶対に裏切らねえって決めてんだ。だから聖杯戦争に、願い事なんかに興味はねえ。」

銀時「お前を否定したいわけじゃねえ。これはあくまで、俺の信念だ!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:41:31.77 ID:1gEGP/yX0<>
なのは「・・・願い事に興味がない、か。それなら何で聖杯戦争を壊そうだなんて思ったの? そんなの戦いを放棄すればいいだけなのに」

銀時「さあな。それは多分、アイツの・・・ライナの信念を、生き様を見届けてやりてえから、かな」

なのは「・・・そっか」クスクス

銀時「何がおかしい?」

なのは「何でもないよ。でも、さっきの銀時くん、いつもより凛々しくてカッコよかったよ//」

銀時「!! ・・・そーかよ、それはどーも//」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:43:51.85 ID:1gEGP/yX0<>

なのは「・・・・そろそろ話もおしまい。最後に一つだけ言ってもいい?」

銀時「何だ?」

なのは「人はいろいろな人がいるからさ、皆が皆、銀時くんみたいに強い心を持てるわけじゃない。私だってそう」

銀時「・・・・・・」

なのは「私はこの戦いに勝って、絶対に願いを叶える。誰に何を言われても、私がそう誓ったから。それが私の信念だから!!」チャキ

銀時「・・・!! いいんじゃねえのか? それがお前の進む道ならよっ!!」バッ



ライナ「」ハァハァ

ネギ「どうしましたか? 僕一人に勝てないようなら聖杯戦争を壊すことなんて無理ですよ?」ハァハァ

ライナ「そうだな。俺もまだまだお前には勝てないみたいだな・・・」ゼェゼェ

ライナ「でもよ・・・こんなことになっちまったけど、俺はお前に感謝してるんだぜ?」

ネギ「え?」

ライナ「お前は俺の目指す目標だった。お前が俺に英雄になれるって言ってくれたから、俺は俺の進むべき道を見つけた」

ライナ「今は道を違えたけどよ、俺もお前も自分の道を通しただけだ。お前が俺の目標ってことは今でも変わらねえ」

ライナ「いつか絶対、お前を超えてやる!!」

ネギ「!! そうですか・・・・じゃあその日を楽しみに待ってますよ」ニッ

ライナ「ああ。いくぜっ!!」ニッ



銀時・なのは「はあああああああああぁぁぁぁ!!」ダッ



ライナ・ネギ「うおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!」シュバッ




「・・・・フフッ」クスクス


カッ!!


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 19:46:36.36 ID:1gEGP/yX0<> ここまでが5話です。銀時っぽいセリフを書こうとしたけど、難しすぎるwww 空知の凄さを思い知った

6話は短めなので、ちょっと経ってから、今日中にまた書こうと思います <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/21(日) 19:48:11.90 ID:bZN8G9SDO<> 乙乙
待ってるよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 21:10:35.41 ID:1gEGP/yX0<> 再開します。6話は割とオマケ回です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 21:20:10.94 ID:1gEGP/yX0<>
魔理沙「!! 何だ? いきなり天候が・・・」

「」ゴロゴロゴロゴロ

雷「ピシャアアアアァァァン」

竜巻「グルルルウァァァァァ」

当麻「竜巻!?」

まどか「違う・・・これは天候とかの問題じゃない! 多分誰かが意図的に・・・」

魔理沙「まさか、サーヴァントの仕業だってのか?」

当麻「マジかよ・・・だが、それなら俺の右手で!!」

ちせ「!? マスター、危ない!!」バッ

当麻「え? うおあぁぁぁぁ!?」

当麻「き、消えねえ・・・?」ハァハァ

ちせ「これは本物の竜巻だよ・・・発現理由はわからないけど、この周辺だけ・・・。明らかにおかしい、逃げようマスター!!」シュバッ

まどか「魔理沙ちゃん、早く!!」

魔理沙「・・!! ああ」

魔理沙(あいつらは・・・無事なのか?)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 21:30:02.28 ID:1gEGP/yX0<> 「」ゴオオオオオ

トラック「」ドガアアアン

ビル「」ボゥン


ライナ「・・・・これは?」

ネギ「こんなの普通の悪天候じゃありませんね・・・間違いなく、他のサーヴァントの干渉でしょう」

ライナ(銀時は大丈夫なのか・・・?)

ネギ「・・・・僕はなのはさんが心配なので、今日は退くことにします。ですが覚えておいてください」

ネギ「僕は、あなたの道を認めません。だから次会った時は、僕たちは敵同士です」

ライナ「・・・・ああ、わかったよ、キャスター」

ネギ「・・・・ネギ」

ライナ「?」

ネギ「僕の真名は、ネギ・スプリングフィールドです」

ライナ「!? ・・・お前?」

ネギ「ライナさんだけ名を明かしてる状態なんて不公平ですからね・・・それでは」シュッ

ライナ「!! ・・・・後悔すんなよ、ネギ!!」シュッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 21:37:21.54 ID:1gEGP/yX0<>
銀時「クソッ、いきなりなんだってんだ?」

なのは(これは・・・ちょっとヤバいかな・・・・・)

なのは「銀時くん、今日はこのくらいにしておこうか」

銀時「ああ? 逃げんのか?」

なのは「・・・・・」シュッ

銀時「ぐぶっ!?」ドォ

なのは「勘違いしないでね、本当は今の銀時くん相手なら10秒もあれば終わらせられるから」

銀時「てめえ、情けでも、かけたつもりかよ・・・!?」プルプル

なのは「・・・・・そうかもね。短い間だったけど、ちょっとだけ情が移っちゃったのかも」

ネギ「「なのはさん、大丈夫ですか!?」」

なのは「「・・・大丈夫だよ」」

なのは「じゃあ、私はもう行くよ。そうそう、聖杯戦争中、あの家と訓練場は使ってていいよ。もう私はあそこには戻らないから」シュッ

銀時「・・・・・」



ライナ「・・・い」

ライナ「おい、大丈夫か、銀時!?」

銀時「畜生・・・・」ギュウウ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 21:41:56.27 ID:1gEGP/yX0<>
上空


ちせ「ハァハァ・・・」ギュイーーン

当麻「ちょ、ちせ、落ち着いて、スピードを・・・ !! おわああああぁぁ!?」

ちせ「!?」ガシッ

当麻「ホッ」

ちせ「・・・マスター! どうして今まで黙ってたの!?」

当麻「いや、お前に心配かけないようにって、インデックスが・・・」

ちせ「・・・・子萌先生って人の家はまだなの?」

当麻「もう少しだ、あそこらへんに!!」

ちせ「急ごう!」シュバッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 21:43:12.19 ID:1gEGP/yX0<>
補足
インデックスは正規の病院に行けない事情があるため、治療は子萌先生という当麻の担任の家で儀式にて行う

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 21:50:34.58 ID:1gEGP/yX0<>
「ハァハァ・・・」ダッダッ

当麻「インデックス、大丈夫か!?」バンッ

子萌「ふえっ!?///」

イン「あっ・・・・///」

当麻「・・・・・あ、いやその、インデックスさんは、ご無事でしょうか・・・?」

イン「当麻、無事なのは・・・見ればわかるよね・・・?」ゴゴゴ

当麻「あ、はい」

イン「そしたら、乙女の着替えを覗いたことに対して何かないのかな?」ゴゴゴゴゴ

当麻「いや、だからその、インデックス、さん・・・・?」

イン「と〜ま〜〜〜〜!!!」バッ

当麻「・・・!! 不こ・・」

ちせ「シスターちゃん!!」バッ

イン「えっ?」

ちせ「・・・・・」ダキッ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 21:58:37.05 ID:1gEGP/yX0<>
ちせ「・・・・・良かった、無事でホントに良かった・・・」

イン「ちせ・・・?」

ちせ「ごめんなさい、あたし、こんなつもりじゃ、なくて・・・・」グス

イン「・・・・いいよ。もう、私は何ともないから」

イン「ごめんね、ちせが苦しんでるのわかってあげられなくて・・・」

ちせ「!?」

ちせ「・・・・何で謝るの・・・? こんなの悪いのはあたしなのに、マスターも、シスターちゃんも・・・・」

イン「ちせは悪くないよ!!」

イン「私もね、似たような経験があるから」

ちせ「!!」

イン「私も前にね、大変なことがあって、当麻に迷惑かけちゃったの。でも、当麻はそんな私のことを笑って迎えてくれた」

イン「だからって訳じゃないけど、私もちせがどんなことになっても絶対に笑って迎えるよ。だってちせは」

イン「私の、大切な友達だから!!」

ちせ「シスターちゃん・・・」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 22:08:32.72 ID:1gEGP/yX0<>

イン「・・・・」

イン「うーん・・・・・・」

イン「やっぱりさっきの許すは取り消しっ!」

ちせ「!?」

イン「私はインデックスっていうんだよ。シスターちゃんっていうのやめてほしいな」

イン「ちゃんと名前で呼んでくれるなら許してあげる!」

ちせ「・・・・・でも」

イン「むーっ」ジーッ

ちせ「・・・・・・・」

ちせ「・・・インデックス、ちゃん?」

イン「」ニッ

イン「そうそう、わかればいいんだよ」

当麻「よかったな、インデックス」

イン「うん!! ・・・・・?」

イン「当麻、まだいたの?」ゴゴゴゴゴゴ

当麻「え? そりゃあ・・・」

イン「いつまで覗いてればいいのって聞いてるんだよ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

当麻「いや、だってさっきまでシリアスな・・・・」

イン「とぉぉぉまああああああっ!!」ガブッ

当麻「!? やっぱり、不幸、だーーーーーー!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/21(日) 22:14:51.36 ID:1gEGP/yX0<> とりあえず6話はここまでです。他の話の半分以下くらいの量しかありませんが、仕様です。

7話もできれば明日書きたいです。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/21(日) 23:34:21.75 ID:8wIH3QTB0<> インデックスぺろぺろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 20:48:53.57 ID:+1oHs78U0<> 再開します。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 20:50:25.14 ID:+1oHs78U0<>
「・・・・・・で謎の爆発や異常気象が相次いで発生し、3日経った現在もなお、住民600人の安否が不明です。気象庁では原因を究明すべく・・・」

「」ピッ

なのは「異常気象、か・・・・」

ネギ「やはりあれはサーヴァントの仕業に違いありませんね。ですが、僕たちの知ってるサーヴァントにはあんな能力をもってるだろう人はいませんし・・・・」

なのは「となると、残る可能性は私たちの知らないあと一組のサーヴァントだね」

ネギ「恐らくそうでしょう。表に出てこようとしないサーヴァントやマスターは厄介ですからね・・・もう少し情報を集めておきます」

なのは「うん、これからは銀時くんたちと訓練する必要はないから、いろいろ時間ができそうだしね」

ネギ「・・・・・・」

ネギ「すみません、なのはさん。僕の独断で」

なのは「・・・・・・いいよ。銀時くんたちとは協力してただけで、私が一番信頼していかなきゃならないのはキャスターだもん」

ネギ「そうですか、ありがとうございます」ホッ

ネギ「ところで、あの訓練場も家も貸してあげちゃって大丈夫なんですか?」

なのは「大丈夫だよ。あれは予備の訓練場で、私にはこっちがあれば十分だから」

ネギ「そう・・・ですか」

ネギ(あれは予備の訓練場なんてレベルの大きさじゃない。どうしてなのはさんはこの歳でここまでの財を?)

なのは「じゃあキャスター、そろそろ情報収集、行ってこようか」ガチャ

ネギ「わかりました」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 20:52:53.83 ID:+1oHs78U0<>
いつものファミレスにて


ライナ「ダルい・・・・・腹、減った」ぐでーっ

銀時「甘いものを、もっと甘いものを・・・・だが金が無え」

ライナ「まったく、この前のお前のカッコいいセリフはどこいったんだよ」

銀時「・・・・何かわかんねえけどよ、最近何かが物足りねえんだよ。胸に穴が開いた感じっていうかよ。多分甘いもん食ってねえからだと思うが」

銀時「ってかお前だってそうだろうが。俺が聖杯戦争をぶっ壊してやるだとか、何だとか・・・」

ライナ「言ったけどよ・・・今日は勘弁してくれ・・・・」

銀時「くそっ、腹減ったのに飯食う金すらねえなんて・・・・」

ライナ「ひもじい・・・・」

店員「あの、お客様、そろそろ」

銀時「水をもう一杯くれ」

ライナ「俺も」

店員「・・・・・・・」

「いらっしゃいませー」チリンチリン

銀時「畜生、手を伸ばせばパフェがこんなに近くにあるはずなのに、何故こんなに遠く感じやがる・・・」グッ

魔理沙「・・・何やってんだ? こんなところで?」

銀時・ライナ「!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 20:54:45.82 ID:+1oHs78U0<>
ライナ・銀時「」ガッツガッツ モッシャモッシャ

銀時「すみませーん、あと、チョコパフェ3つとクリームぜんざいを!」

魔理沙「はは・・・は・・・・良く食うな」

魔理沙(今月のバイト代が・・・・)

ライナ「ふぅ、もう食えねえ。ごちそうさんっ」

魔理沙「お、おう。それにしてもお前たちは敵マスターの私が来ても何にも警戒しないんだな。大丈夫か?」

銀時「まあな。飯おごってくれたしな」

魔理沙(いいのか、それで・・・・)

ライナ「そういや逆にお前は俺たちを警戒しないのか?」

魔理沙「・・・・・まあ、お前たちなら放っておいても大丈夫そうな気がするしな」

魔理沙(やる気が感じられないし)

ライナ「!! それじゃあ、お前は俺たちに賛成してくれるのか?」

魔理沙「ん? 何のことだ?」

ライナ「そういや話してなかったか・・・実は」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 20:56:46.22 ID:+1oHs78U0<>
魔理沙「聖杯戦争を、ぶっ壊す?」

まどか「・・・・・・」

ライナ「多分否定されるとは思ってる。だけど」

魔理沙「いいんじゃねーのか?」

まどか「!! 魔理沙ちゃん!?」

魔理沙「あ、ああ、そういやまどかには別に願い事があるんだよな。ごめんな」

魔理沙「という訳で賛成できない」

ライナ(どっちだよ・・・・)

銀時(ってかサーヴァント来てるのかよ・・・どこだよ)

魔理沙(ああ、もう、勢いで真名言っちまったよ・・・・まあ、こいつら相手ならもう気にしなくていいか)

魔理沙「実は私も最初は願い事が何でも叶うならって思って参加したけどよ、実際召喚した時は適当な願い事しかなくてさ」

魔理沙「でも今はもう私の願いは決まってる」

魔理沙「まどかとこんな風に一緒に暮らし続けること! まどかは私の嫁だからな」

まどか「!! 魔理沙ちゃん?///」

銀時「はい、プロポーズ頂きましたー。お熱いねお二人さん」ヒューヒュー

銀時(サーヴァント見えねえけどな)

ライナ(女同時で!? いや、今はそういうのもアリなのか?)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 20:58:33.17 ID:+1oHs78U0<>

魔理沙「ってなわけで私的にはお前たちがその目的を達成すれば私の願いは叶うから応援はするけどさ、まどかは別に願いがあるみたいだから賛成はできない」

銀時「なるほどな」

魔理沙「それで、具体的にはどうするんだ?」

ライナ「どうするってのは?」

魔理沙「その、聖杯戦争をぶっ壊す方法だよ」

ライナ「あ、ああ。そうか」

ライナ「俺はさ、その聖杯ってのがあるからサーヴァント同士が争ってるならさ、聖杯ってのを探してぶっ壊せばいいんじゃないかと思ってる。サーヴァントが殺し合わないようにしながらな」

魔理沙「簡単に言うけどよ、聖杯の場所もわからないし、そもそもサーヴァントを止める力なんてお前にあるのか?」

ライナ「うっ、いろいろ大変だろうけど、俺の複写眼(アルファスティグマ)でこれから・・・・」

魔理沙「アルファスティグマ?」

ライナ(しまった!!)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:01:54.79 ID:+1oHs78U0<>
魔理沙「何なんだ? それは」

ライナ「なっ!? そんなの教えられる訳・・・」

魔理沙「・・・・・フフン」ヒラヒラ

銀時(伝票・・・!?)

ライナ「きたねえぞ・・・・」

魔理沙「まあ、でもどうせアレだろ? キャスターの魔法パクってたし、魔法を盗むみたいな能力だろ? 魔法使いで大泥棒の私としては気になる能力だしな」

まどか「魔理沙ちゃん、泥棒なの!? ダメだよ悪いことしちゃ、今まで一体何を盗んで・・・」

魔理沙「あなたの心です」キリッ

まどか「////」

銀時「?」

ライナ(・・・・・まあこいつらには話しても大丈夫だろ)

ライナ「魔法を盗む、か。まあ大体そんなところだ。魔法読みとって使ったり自分で魔法作ったり、あと・・」

魔理沙「自分で作れるのか!! どんな感じに!?」ガタッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:04:14.92 ID:+1oHs78U0<>
ライナ「ええーっと、それはだな・・・」

魔理沙「例えば、今まで作った魔法とかあるのか?」

ライナ(何かあったっけな・・・?)

魔理沙「」ワクワク

まどか「」ジーッ

銀時「」チラッ

ライナ(え、やるのか? ここでやるのか!?)

ライナ「えっと、求めるは・・・求めるは・・・・・・」


ライナ「求めるはライナ・リュート流昼寝王国>>>・うおおおおおおお眠てぇえええええええええ!なのに好きなだけ寝てていいなんて幸せすぎて思わず叫びます!イヤッ・・・」


店員「お客様、店内ではお静かにお願いします」

「」ザワザワ

ライナ「・・・・・すみません」

魔理沙「・・・・・・・・//」

まどか「・・・・・・・・//」

銀時(他人のふり、他人のふり・・・・)

魔理沙「・・・・・・あの、さ・・・何かごめんな、無茶振りしちまって」

ライナ「いや、いいんだ」

一同「・・・・・・・・」

魔理沙「あの、今のは忘れるからさ、だから・・・・」オロオロ

ライナ(死にたい・・・・・・)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:06:33.96 ID:+1oHs78U0<>
「ありがとうございましたー」チリンチリン

魔理沙「・・・・・・・・」

ライナ(結局あれから最後まで気まずくて何もしゃべれなかった・・・)

魔理沙「じ、じゃあ私はこの辺で帰るぜ」

銀時「あ、ああ。またな」

ライナ「き、今日はありかとうな、また今度ここで・・・・いや、今度は別の店でな!!」

魔理沙「ああ、またな」スタスタ

銀時「・・・・・・・・」

銀時「まあ、人生ってのは失敗の積み重ねみてえなもんだ。だからお前は今回の・・・」

ライナ「いや、その何だ、今そんなカッコいいこと言われても・・・・・な、わかるだろ? だから、今はただ忘れさせてくれ」

銀時「ああ・・・すまん」

銀時(この店気に入ってたのに・・・・・もう行けねえな)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/23(火) 21:09:32.40 ID:eQ812sMDO<> 煙!
でもいいのにww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:22:43.95 ID:+1oHs78U0<>
魔理沙「・・・・・」スタスタ

まどか「・・・・魔理沙ちゃん、もう忘れよう? 多分大丈夫だからさ」

魔理沙「・・・・・」スタスタ

まどか「魔理沙ちゃん、気にしなくてもいいよ! 魔理沙ちゃんが悪いんじゃないんだから」

魔理沙「・・・・・」スタスタ

まどか「魔理沙ちゃん・・・・ねえ、どうしたの!? 返事してよ!!」

魔理沙「・・・・・」ザッ

まどか「えっ!? ここは・・・・」

まどか(廃ビル・・・? 何でこんなところに?)

魔理沙「」スタスタ

まどか「!! 待ってよ、魔理沙ちゃん!!」

黒服s「・・・・入れ」

魔理沙「」スタスタ

まどか「・・・・・え?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:24:04.09 ID:+1oHs78U0<>
まどか「ここは・・・・?」

まどか(一番上の階に通されたけど、これは・・・?)

「ご苦労だったな、霧雨魔理沙」

魔理沙「はい、ご主人様・・・」

まどか「!?」

ルルーシュ「ここに来たということは、大方全てのサーヴァントの情報を得たということだな。では、報告を聞こうか」バッ

まどか「・・・・・あなた、魔理沙ちゃんに一体何を!?」バッ

魔理沙「待て、まどか」

まどか「!! 魔理沙ちゃん!?」

ルル「!? どういうことだ、他に誰かいるのか?」

魔理沙「失礼しました、私のサーヴァントは今、基本的に私にしか知覚できないようにしてます」

ルル「なるほど・・・・そういうことか」

まどか「魔理沙ちゃん、一体何が・・・?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:25:41.09 ID:+1oHs78U0<>
ルル「おい、そこにいるサーヴァントよ、名はまどかといったか? 聞こえてるんだろう?」

まどか「!?」

ルル「貴様のマスターには以前会った時にギアスをかけさせてもらった」

ルル「こいつは今、ギアスによって俺の奴隷と化している」

まどか「!! ギアス? よくわからないけど、じゃあこの人を倒せば・・・」

ルル「だからといって俺に危害を加えようとなんて思わないことだな」

ルル「俺に危害が加われば自殺するように、とその女には命令してある」

まどか「!!」

魔理沙「・・・・・・」

まどか「そんな・・・・・」

ルル「という訳で、貴様は俺に協力せざるを得ない・・・わかるな? わかったら姿を現せ」

まどか「・・・・・」フッ

ルル(子供・・・!? まぁいい、見た目がどうであれどんな能力を秘めてるか・・・油断は禁物だな)

ルル「では、報告を聞こうか」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:27:45.91 ID:+1oHs78U0<>
ルル「・・・・なるほどな、これが今回召喚されたサーヴァントたちという訳か」

ルル(俺の持つ情報と照らし合わせて少し整理するとしよう。幸いここはネットがつながるしな)




ルル「サーヴァント1、鹿目まどか。クラスはアーチャー、マスターは霧雨魔理沙」

ルル(鹿目まどか、やはり聞いたことない名だな。調べさせても何も出てこない。だが、魔理沙の話では相当の力を持ってるようだな。ギアスも全く通用しなかったし)

ルル(まあいい、こいつらはもう掌握した)




ルル「サーヴァント2、ギルガメッシュ。クラスはセイバー、マスターは言峰と呼ばれる神父」

ルル(確かギルガメッシュは古代メソポタミアの英雄王だったな。武器は無尽蔵に、それも恐らく最強クラスばかり所有していたようだが、俺の見た感じでは身体能力自体はかなり強めの現代人程度)

ルル「こいつはさほど問題ではないな」




ルル「サーヴァント3。クラスはバーサーカー、マスターは上条当麻」

ルル(見た目は小柄な少女。戦闘時に著しい性格の破損が見られ、無数の兵器を積んでいる・・・・該当するのは、おそらくこいつか カチッ。軍の最終兵器として改造され、死神と恐れられた少女、ちせ。)

ルル(あらゆる兵器をものともしない圧倒的な戦闘力を誇った・・・・か。恐らくガウェインでは歯が立たないだろう。要注意人物だな。)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:30:16.67 ID:+1oHs78U0<>
ルル「サーヴァント4、孫悟空。クラスはアタッカー(・・・初めて見るクラスだな)、マスターは範馬勇次郎」

ルル(以前会ったが、あれが噂の範馬勇次郎か。メチャクチャな奴だったが、単純な腕っぷしだけなら地上最強と言われる男。武器なしで国を脅迫するような奴だ。・・・だが、そいつ自体はガウェインを使えばどうとでもなる。厄介なのはこいつのサーヴァントか)

ルル(孫悟空、伝説の戦闘民族最強と言われた男。架空の存在だと思ってたが、まさか英霊になるとはな・・・恐らく戦闘能力でこいつに敵う奴などいないだろうと言われる)

ルル(だが、鹿目まどか、こんな少女に苦戦して逃げ出す程度の奴か。鹿目まどかが強かったのか、それとも伝説ばかりが先走ってしまった結果か。どちらにしろ、頭は悪いみたいだし俺に気づくことはないだろう。早急の対策は必要ないか)

ルル「まあ、出会ってしまっても無理に戦う必要はない。上手くマスターだけ倒してしまえばいいだろう」




ルル「サーヴァント5、ライナ・リュート。クラスは不明、マスターは坂田銀時」

ルル(こいつがわからない。ライナ・リュートなんて名は俺の記憶にもないしどこにも載ってなかった。反英雄として存在が抹殺されたのか? ただ、アルファ・スティグマは知ってる。暴走すると使用者が死ぬまで暴走し続けるという魔眼・・・・それの所有者という訳か)

ルル「まぁ、こいつは放っておいても大丈夫だろう」




ルル「問題はこいつだな。サーヴァント6、ネギ・スプリングフィールド。クラスはキャスター、マスターは高町なのは」

ルル(ネギ・スプリングフィールドは世界の崩壊を10歳で救った伝説の天才少年。単純な戦闘能力は恐らく孫悟空やちせに劣るが、サーヴァントの中でも最強クラス。しかも他のサーヴァントと違い戦闘力と同時に知性という武器も持っている、俺の天敵か。だが問題は・・・)

ルル「高町なのは・・・・・まさか、生きてたとはな」

ルル(こいつだけは、単純にマスターを叩くという手段がおそらく通用しない。ガウェインを使ってもヘタをすれば・・・・。しかも周辺を嗅ぎまわられたら、いつ俺の居場所が見つけるかもわからない)

ルル「早々に叩いた方が良さそうだな」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:31:15.02 ID:+1oHs78U0<>
ルル「だが、多少の問題はあるが、これで」


ルル「サーヴァント7人がそろった訳だ」


まどか「!? まだ六人しか・・・」

ルル(!! しまった)

ルル「ああ、俺はもう一人のサーヴァントもマスターも知っているからな」

まどか「本当に!?」

ルル「だが貴様らに教えてやる義理もあるまい」

ルル「それよりも、貴様らには1つ仕事をやろう」

ルル「ネギ・スプリングフィールドと高町なのは。その二人を消せ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:32:56.63 ID:+1oHs78U0<>
まどか「!!」

ルル「決行は明日だ。詳細は追ってまた指示する」

魔理沙「・・・・了解しました」

まどか「魔理沙ちゃん・・・・・」

ルル「返事はどうした? 鹿目まどか」

まどか「・・・・・・」

ルル「・・・・ちっ。おい、魔理沙」

魔理沙「まどか・・・明日、キャスターを消すぞ」


令呪「」キィン


まどか「魔理沙ちゃん!? ・・・・・」

ルル「わかったな? 鹿目まどか」

まどか「・・・・・はい」ギュウウ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:34:17.42 ID:+1oHs78U0<>
黒服「・・・・行きました」

ルル「ご苦労、下がっていいぞ」

黒服「はっ!!」ガチャ

ルル「・・・ふう、危なかったな」

ルル「令呪が右手の甲に現れた時は、どうなることかと思ったが問題はなかったな」

ルル(令呪が見つかるとマスターだとバレるなら、令呪を無くせばいいだけだ、それなら)

ルル(俺に逆らえないようにサーヴァントにギアスをかけ、令呪を使い切ればいい!)

ルル「ギアスが通用しないレベルの奴なら困ったが、ここは弱いサーヴァントが出たことを喜ぶべきか」

ルル(いや、弱い、ではない。宝具が聖杯戦争なんかで使えるような代物ではない、せいぜい脅しくらいにしか使えないと言うべきか・・・・)

ルル「なあ、ライダー?」

ライダー「・・・・・・」

ルル「安心しろ、今回お前に出番は来ない。」

ルル「俺は、戦わずして一人でこの聖杯戦争を勝ち抜いてやるさ」

ルル「フフフハハハハハハハハ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/23(火) 21:36:30.62 ID:+1oHs78U0<> とりあえず7話はここまでです。明日は無理なので、明後日8話を書こうと思います。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/23(火) 21:39:26.84 ID:eQ812sMDO<> 乙

物語が動き出してきたな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/23(火) 22:25:19.51 ID:C6owBiAQ0<> インデックスかわいい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/25(木) 00:05:12.80 ID:meSgHNqX0<> 続きが楽しみだ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 11:47:25.48 ID:CGVuKuBf0<> 昼ですが、夜は忙しいので今から投下します。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 11:49:28.18 ID:CGVuKuBf0<>
銀時「はああああああっ!!」ガッ

土方「っつう・・・!? この・・・」ズザザザザ

神楽「上がガラ空きアル!!」シュバッ

新八「足元がお留守ですよ!!」

銀時「!! っくあッ!!」バッ

神楽・新八(避けた!?)

銀時「はあっ!!」ブンッ

神楽・新八「くっ!?」

土方「オラあああああ!!」シュバッ

銀時「!!」ピタッ シュバッ

土方「!?」ブンッ

銀時「危ねえっ!?」スッ

土方「ちっ、憎たらしい野郎だぜ、いつの間にこんなに・・・・」ハァハァ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 11:50:41.70 ID:CGVuKuBf0<>


       ----------------------------

 土方「ったく、いきなり呼び出して俺たちと3対1で勝負だあ? 自殺でもしてえのかお前は」

 沖田「そうでィ旦那ァ。Mに目覚めたってんなら俺がとっておきの店を紹介してやりまさァ」

 近藤「そう言ってやるな総悟、トシ。こいつにいつもの仕返しができると思えばいいだろォが」

 神楽「ホントにやるアルか? 銀ちゃん」

 新八「いくら銀さんでも無謀ですよ、こんな・・・」

 銀時「あん? かまわねえよ。何なら神楽、新八、お前らも入って5対1にするか?」

 神楽「・・・・いや私は、そんな、イジメみたいな、ことに、参加は・・・・」グッグッグッグッ

 新八「でもしょうがない、ですよ、神楽ちゃん。銀さんが、そう、言ってるんだし」ブンブンブンブン

 銀時「・・・・いやァ、冗談のつもりだったんだけどなァ・・・二人ともどうしてそんなにやる気なのかなー?」

 神楽「いやー、別に、いきなり、いなく、なって、一週間も、連絡が、無いことに、なんて、怒って、ないアル」フンフンフンフン

 新八「そうそう、僕たちを、忘れて、あんな、豪邸に、住んでた、事なんて、全然、気にして、ませんから」ブンッブンッブンッブンッ

 銀時「・・・・・いや、そのね」

 土方「よっしゃいくぞォ!!」

 5人「うおおおおおおお」

 銀時「ちょ、ちょっと、タンマ・・・・」


ガガガガガン・・・・・

---------------------------

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 11:51:29.98 ID:CGVuKuBf0<>

 ガッ ググググ シュバッ グアッ


沖田「・・・・大した人でさァあの人は」

近藤「うむ。つい3日前に始めたばかりというのに、もう3人を相手に翻弄してるな」

沖田「ここ一週間見ない間に一体何があったってんですかい」

近藤「男子三日会わざれば刮目して見よ、ってな。男ってのはよォ、自分の芯を通すためならどこまでだって強くなれる。総悟、お前ならわかるだろう?」

沖田「すいません、いきなりそんなこと言われても全然わかりません。俺も暇なんでちょっくら行ってきまさァ」ダッ

近藤「・・・・・・」

近藤「・・・・俺、今何か間違ったか?」

沖田「覚悟しろォ、土方ァ!!」ドゥン

土方「てめっ!? 何で俺に!!?」


ドオオオォォォォォン

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 11:52:57.77 ID:CGVuKuBf0<>
  ・・・・・・・・・・


神楽・新八「ハァ、ハァ」ぐったり

土方「畜生、あの野郎・・・・」ゼェゼェ

沖田「・・・近藤さん、タマは大丈夫ですかい?」ハァハァ

近藤「」チーン

新八「また行っちゃったね、銀さん」

神楽「しょうがないアル、今回の銀ちゃんは本気の目だったアル」

新八「いなくなったと思ったら突然帰ってきて、またいなくなって、身勝手すぎるよ銀さんは・・・・・」

神楽「・・・・・どーせまたすぐ帰ってくるネ。だから泣くな新八ぃ」グスッ

新八「うん・・・・わかってるよ。だから僕らは待とう。銀さんがいつ帰ってきてもいいように、あの万屋で」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 11:53:49.86 ID:CGVuKuBf0<>

とある山中


ライナ「・・・・双腕掌握、『雷天大壮2!!』」

ライナ「術式解凍、雷神槍『巨神ころし(ティタノクトノン)!!』」

ライナ「うおおおおおおおおおお」グッ


     ズガガガガガガガガガガガガガ


ライナ「ふう、これもやっと何とか・・・・フッ !?」

ライナ「おわあああああああああ」ガンッ

ライナ「痛たたた・・・・」

ライナ(くそっ、魔力も限界か・・・・まあ、日も暮れてきたし今日はここまでにして帰るか)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 11:55:04.55 ID:CGVuKuBf0<>
ライナ(やっぱり俺は魔力量が少なすぎる・・・・こんなの立て続けに使ったらそれだけで魔力が切れちまう)

ライナ(だが、他に俺が知ってる程度の魔法でサーヴァントを倒せるとは思えない・・・・)

ライナ「・・・・やっぱりこの魔法を使いこなせねえと」ブツブツ

銀時「あん? 何を一人でブツブツ言ってやがる?」

ライナ「うおっ、銀時、いつの間に!?」

銀時「ああ? ちょうど今来たところだか。何かお前が歩いてくのが見えたからよ」

ライナ「・・・・・そうか。調子はどうだ?」

銀時「ああ、ずっと眠ってたおかげでもうピンピンしてるぜ。今はちょっと散歩中だ」

ライナ「・・・そいつは良かった」

ライナ(バレてねえつもりなのか? また傷跡増やして、何かやってんのはバレバレなのによ)

ライナ「よし、じゃあ今日もまた昼寝に勤しむか」グッグッ

銀時「他にすることねえのかお前は」

銀時(こいつがボロボロになりながら昼間訓練してることくらいわかってる。まあ、あれでも隠してるつもりだろうからそのことには触れねえが)

銀時「・・・・そういえばライナ、俺の・・」


「」ドオオオオオオオオン
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 11:56:55.48 ID:CGVuKuBf0<>

銀時「!! 何だ、いきなり!?」

ライナ(これはまさか・・・・・・)


一般人s「ま、またテロだああああ!! また爆発が起きるうううう!?」ガタガタ

一般人s「やっぱりこの町は危険よ、また嵐が来るわよ、早く逃げましょうよ!!」ダッ


ライナ「どうやらこの前の一件はやっぱりテロと嵐だったってことになってるな」

銀時「やっぱりこれも、聖杯戦争が絡んで!?」

ライナ「ああ、多分な。ってこうしちゃいられねえ!!」ダッ

銀時「どこ行くんだライナ!?」

ライナ「決まってんだろ、止めるんだよ! この前も言っただろ? このバカげた戦いをぶっ壊すって」

銀時「!! ああ、そうだったな、行くぞ」ダッ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 11:58:09.39 ID:CGVuKuBf0<>
少し前



なのは「はあぁ・・・だめ、全然見つかんない」

ネギ「せめてもう少し何か手がかりがあれば・・・・・」

なのは「でも、良く考えたらそんなに慌てて探さなくても大丈夫じゃないかな。どうせその一組もいつかは出てこなきゃならないんだし」

ネギ「そうですね。・・・・・? アレは?」


魔理沙「」


なのは「あなたは確か・・・・・魔理沙ちゃん、だよね。どうしたの?」

魔理沙「・・・・・・」スッ

なのは「!! ・・・・・・そういえば協力はあの子を止めるまでだったね、そっちがやる気なら受けて立つよ」

なのは「ただここはまだ人通りもある。それなら場所を移して・・・」

ネギ「・・・・・?」

ネギ(何だ? 何かすごい魔力を感じる・・・・・・)


「」ゴオオオォォォォ


まどか「・・・・・ごめんね」ボソッ


「」ドシュッ


ドオオオオオオオオオオン
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 11:59:32.01 ID:CGVuKuBf0<>
「」シュウウゥゥゥゥゥ

まどか「・・・・・・・」

ネギ「」シュバッ

まどか「!! 後ろに!?」

ネギ「はあっ!!」スカッ

ネギ(手ごたえが、無い!? でも確かにここから魔力を感じたんだけど・・・・)

まどか「・・・・やっぱり、あなたにも私がわかっちゃうんだ」

ネギ「!! あなたは?」

まどか「ごめんね、いきなりなんだけど私、あなたを殺さなくちゃいけないみたいなの・・・・だから」グッ

ネギ「!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 12:00:33.24 ID:CGVuKuBf0<>

なのは「・・・・・痛たた」

なのは(とっさにキャスターが庇ってくれなかったら危なかったかも・・・・・でも)

なのは(今のは、不意打ち? この子はそんなことするような子じゃなかったはずだけど)

魔理沙「」スッ

なのは「!!」

魔理沙『マスタースパークッ!!』ゴオオォォォッ

「フラッシュムーブ」


ドガガガガガガガガガガガガ


魔理沙「?? 消え・・・た?」

「ディバイイイイィィィィン・・・・・」

魔理沙「上かっ!?」

なのは「バスタアアアアァァァァァ!!」


ドオオオオオオオオオオオオオオオオオン


魔理沙「かっ・・・はっ!?」

魔理沙(私が一歩も動けなかった・・・・? 何なんだこいつは!?)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 12:03:02.01 ID:CGVuKuBf0<>

なのは「抵抗しないで。動かなければこれ以上危害は加えないから」

魔理沙「・・・・・それでも」

なのは「?」

魔理沙「それでも私はお前を消さなくちゃいけないんだあああああ!」パチン


「」ドドドドドドドド


なのは(!? この感じ・・・・・・まさか?)


「」ダダダダダダダダダダダ


なのは「」キィンキィン

なのは(・・・・・これは・・・銃撃!?)

「」バッ

なのは(後ろから!?・・・・でも、遅いっ!!)

なのは「」シュバッ

なのは「ディバイン・バスタアアアアア」ドゥン

「」ゴガッ


    ドガガガガガガガガガ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 12:04:08.46 ID:CGVuKuBf0<>
サザーランド「」プシュー

なのは「!?」

なのは(これは・・・・・・サザーランド!? 嘘、ナイトメアは全部破棄されて製造禁止になったはずじゃ!?)

なのは「まさかこれは・・・・・・」

スクリーン「」ヴォン

なのは「!! あれは」

ルル「フフフ、久しいな、高町なのは」

なのは「ルルーシュ・ランペルージ・・・・・やっぱりあなただったんだね」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 12:05:54.23 ID:CGVuKuBf0<>
なのは「黒の騎士団は、壊滅したんじゃないの・・・・・?」

ルル「壊滅はしていない、少し身を隠していただけさ。まあ、貴様らのおかげで主力はあらかた消されて、残りはわずかだが」

ルル「それより、貴様が聖杯戦争とかいう遊びに参加しているという奇妙な噂を耳にしてな」

なのは「!! 聖杯戦争を知ってる・・・・・? まさかあなた、今回のマスターなの!?」

ルル「フフフ・・・残念だが俺はマスターではない。召喚に間に合わなくてな・・・・・」

なのは(本当に・・・? 確かにさっきから両手のどっちにも令呪が見当たらない)

なのは(でも、あの服装は令呪が無いのを見せびらかしてるようにも・・・・)

ルル「まあ、その話はいい。そういう訳で貴様には1つサプライズプレゼントをやったという訳だ。喜んでもらえたかな」

なのは「じゃあやっぱり、あの子にギアスを・・・・・」

ルル「そういうことだ。だが、あの範馬勇次郎さえ翻弄した霧雨魔理沙を一撃とは・・・・腕は鈍っていないようだな」

ルル「流石はかつて世界最強と言われた戦闘集団、機動六課のエースといったところか」

なのは「・・・・・・」

ルル「もはやサザーランド程度では相手にはならないようだな。こちらの手駒もあとわずか・・・・少々勝ち目は薄いか」

ルル「だが、貴様のサーヴァントはどうかな?」

なのは「え?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 12:07:06.79 ID:CGVuKuBf0<>
ネギ「くっ!?」ハァハァ

ネギ(攻撃が当たらない・・・・? いや、あれは当たってるけどすり抜けてるのか?)

まどか「」グッ


「」バシュウウウ


ネギ「ぐっ・・・」ガッ

ネギ「これは、ちょっとヤバいか・・・・・」ハァハァ ゼェゼェ

まどか「しょうがないよ、いくら攻撃しても私には届かないから」

ネギ(攻撃自体は避けられるし、くらってもまだ何とか動ける。だけど・・・・)

ネギ「その、攻撃を避ける能力があなたの宝具って訳ですか」

まどか「ちがうよ、これはあくまで私の性質。宝具はあまり戦いには使いたくないから」

ネギ(やっぱり声と存在は、はっきりわかる・・・・・宝具じゃないとすると、これは・・・・魔法の力?)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 12:08:17.37 ID:CGVuKuBf0<>

なのは「キャスター!?」

ルル「・・・・やはり奴は本物か。あの孫悟空を追い込んだのもうなずける」

なのは「!! あのサーヴァントを!?」

なのは(あのアーチャーってそんなに強いサーヴァントだったの?)

なのは「キャスター・・・・・」

ルル「どうした、加勢しないのか?」

なのは「・・・・・・・うん、私が行っても邪魔にしかならないからね」

ルル「ほう、かつては世界最強と言われたお方が、随分と弱気な発言だな」ククク

ルル「それともマスターを殺して止める気か?」

なのは「・・・・違うよ。私はそんなことしなくてもいい」

なのは「キャスターならまだここから何とかしてくれるはず」

なのは「私は、そう信じてるから!!」



ネギ「」ザッ

まどか(距離を取った? 狙い撃ちにされたいの!?)グッ

まどか「でも遠慮はしないよ、一気にたたみこんであげる!」キイイイイイィィィィン


ネギ(あの能力がある限り僕に勝ち目はない・・・・なら)

ネギ(それを消し去るしかない!!)

ネギ「来れ(アデアット)!」

まどか(あれは!?)


ネギ『千の絆(ミッレ・ヴィンクラ)!!』
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 12:09:27.62 ID:CGVuKuBf0<>
まどか(手帳? あれがあの人の宝具なの?)

ネギ「来れ(アデアット)」


ネギ『ハマノツルギ(エンシス・エクソルキザンス)!!』


まどか(剣!? アレも宝具? あの人、一体いくつの宝具を・・・・・)

まどか「でも、残念だけど、この距離で剣は使えないよね」

ネギ「わかってますよ!!」シュバッ

ネギ(これが通じなければ僕にもう勝ち目はない・・・・)

まどか「近づこうとしても、この攻撃には耐えられないよっ!!!」シュバババババババババババババババババババ

まどか(数百本の同時攻撃・・・・これなら避けられない!!)


「」バシュ・・・・・


まどか「!?」

まどか(私の攻撃が、消えた・・・? そんなこと・・)

ネギ「」バッ

まどか「!!」

ネギ「はああああああ!!」ザシュッ


  パアアアアアアアアアアアン

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 12:10:43.41 ID:CGVuKuBf0<>

ステータスファイルC−4

ネギ・スプリングフィールド

宝具1:E〜A
千の絆(ミッレ・ヴィンクラ):自身の契約者のアーティファクト(魔法具のようなもの)を全て(ただし1つずつ)使用できる手帳。


宝具1−1:B
ハマノツルギ(エンシス・エクソルキザンス):魔力の一切を打ち消す剣

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/25(木) 12:13:55.14 ID:CGVuKuBf0<> 8話はここまでです。9話から物語もやっと山場に入っていきます。明日の夜に続き書きます。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/25(木) 23:10:29.45 ID:sPQF+GER0<> 盛り上がってきたな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/25(木) 23:56:40.50 ID:meSgHNqX0<> 待ってました
しかし、町人たちは毎日逃げ惑わないといけないなwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:43:28.56 ID:CZONU3IL0<> 再開します。ここから9話です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:44:51.90 ID:CZONU3IL0<>
魔理沙「・・・・・・まどか?」

ルル「バカな!? しくじったのか?」

なのは「いや、違う!!」


まどか「」オオオオオォォォォ

ネギ(さっきまでとは桁違いの魔力!? 一体これは)

まどか「何をしたのかは知らないけど、さっきので私の存在がこっちの世界にはじき出されちゃったみたいだね」

ネギ「!! なら、これで・・・・」

まどか「うん、多分あなたの攻撃も通るのかな・・・・・でもね」グッ

「」バシュッ

ネギ「!?」ブシャアアアアァァァ

ネギ「あがあああああああああ!? 腕、が・・・・あああああ」

まどか「私もさっきまでみたいに、力のほんの一部を出せるだけじゃない。全部の力をこっちでも出せるようになったみたい」

ネギ(こんなの、一人の人間が出せるような魔力の大きさじゃない・・・・・)ゾクッ

ネギ「」シュバッ

ネギ「去れ(アベアット)!!」シュウウッ

ネギ「」パシッ

まどか「させないっ」グッ

ネギ「来(アデアッ・・・・・)!?」

ネギ(マズい!!)シュバッ


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオン


まどか「その手帳は危なそうだから、もう使わせないよ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:47:15.48 ID:CZONU3IL0<>
  バシュウウ ドガガガ ギュアッ ババババババ


なのは「キャスター!!」

なのは(強化状態のキャスターがここまで一方的に!?)

ルル「鹿目まどか・・・・・まさかこれ程の力を持っていたとはな」



ネギ「」ハァハァ

   シュバッ スッ ドゥン

まどか「そろそろ終わりだね」グッ

   バシュウウゥ チッ

ネギ(何で・・・何で、何も通じない!?)

ネギ「ラス・テル・マ・スキル・マギステル・・・・」

ネギ(これなら!!)キイィィィン

   ドガガ・・バュウウウウウウァァァ   

ネギ「そんな!? あり得ない・・・・・・」

ネギ(・・・・・だめだ、もう)

ネギ(打つ手が、ない)

まどか「」グッ

ネギ(ここまで、か・・・・・)


「待てっ!!!!!」


まどか「?」

ネギ「ライナ・・・さん・・・・・?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:49:01.70 ID:CZONU3IL0<>

ライナ「そこまでだ。これ以上の好き勝手はさせねえ」


ネギ(すごい・・・・ライナさん、もう雷天大壮2を完全に使いこなしてる)

ネギ(だけど・・・・・)


ネギ「・・・・・何のつもりですか? 戦いの邪魔です、どいてもらえませんか?」

ライナ「なっ!? 片腕吹き飛ばされながらまだ戦うってのか!? もう勝負はついてるだろうが!!」


ネギ(そうだ・・・・何で、僕はこんなに強がってるんだ?)

ネギ(ライナさんの言う通り、もう自分が限界だってわかってるのに)


ネギ「何言ってるんですか、ライナさん。僕はサーヴァントなんですよ?」

ネギ「なのはさんと・・・・マスターと勝ち残るのが僕たちサーヴァントの役目なんです」


ネギ(ライナさんにみっともない所を見せたくないから?)

ネギ(自分の英雄としての誇りを護りたいから?)

ネギ(違う、そんなんじゃない・・・・・・)


ライナ「でもよ、お前にだって・・・」

ネギ「あなたみたいに、ただ夢見ごとを語るだけの人と一緒にしないでください」

ネギ「僕は自分の役目は果たします」

  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:49:39.40 ID:CZONU3IL0<>

ネギ(・・・・・・)


ネギ(そうか・・・・・)


ネギ(やっとわかった)


ネギ(僕が今この瞬間、本当は何をしたいのか・・・・)


ネギ(バカだな、僕も・・・・・・)フッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:50:33.62 ID:CZONU3IL0<>

ライナ「そうかよ・・・・なら、お前は少し、そこで寝てやがれ!!」グアッ

ネギ「」スッ

ライナ(!? 避けた? こんな簡単に・・)

ネギ「・・・・魔法の射手 集束・光の101矢」トンッ

ネギ『桜華崩拳!』ゴガアッ

ライナ「がっ!?」ゴッ

ライナ「」ドシャアアアァァァァ

ネギ「片腕くらいなくても、まだ、あなたごときに負けませんよ」

ライナ(・・・畜生、まだこんなにも力の差が・・・・・)ガハッ

ネギ「まだあなたはサーヴァントに勝つには未熟すぎます。・・・・・だから」



ネギ「そこで、最後まで見届けてください」



  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:51:55.83 ID:CZONU3IL0<>

ネギ「すみません。勝負の最中でしたね」

まどか「いいよ。私はライナくんは消さなくていいみたいだから。そうしてくれた方があなたと一緒に消さなくて済みそうだもん」

まどか「でも、あなたももう終わり。この一撃で・・・・・」グッ

ネギ「すみませんが・・・・・・もう少しだけ、粘らせてもらいますよ!!」バッ

ネギ『戦いの歌(カントゥス ベラークス)!!』

まどか(これは・・・・? さっきの状態より明らかに力が落ちてるけど)

まどか「でも、そんなの関係ない!」グッ

まどか「」バシュウウゥゥゥ

ネギ「障壁最大(バリエースマーキシム)!! 」

「」ズガアッ

ネギ「ぐうあああっ!?」ブシャアアアァァ

ネギ(やっぱりこんな盾だけじゃ無理か・・・・でも)

ネギ「っまだまだ、・・・・・ラス・テル・マ・スキル・マギステル・・・・」ハァハァ

ネギ「風精召喚 剣を執る戦友 迎え撃て!!」

まどか「このっ!!」バシュウゥ

ネギs「」ボンッ

まどか「分身!? いや、こんなのは・・・・」

まどか(それにしても、さっきから逃げ回ってばっかり・・・・?)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:53:06.81 ID:CZONU3IL0<>

   ガッ ババババ カッ


  ・・・・・・・・・・・・


ネギ「術式解凍、奈落の業火固定、掌握!!」

ネギ『獄炎煉我!!!』


まどか(くっ、さっきから手当たり次第に魔法を使って、一体何をたくらんで・・・・)


-------------------------

魔理沙「まあ、でもどうせアレだろ? キャスターの魔法パクってたし、魔法を盗むみたいな能力だろ? 魔法使いで大泥棒の私としては

気になる能力だしな」


    ・

ライナ「魔法を盗む、か。まあ大体そんなところだ。魔法読みとって使ったり自分で魔法作ったり、あと・・」

-------------------------


まどか「!! まさか、キャスターは!?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:55:33.99 ID:CZONU3IL0<>

ライナ「・・・・・・・」

ライナ「何だよ、見届けるって・・・・」

ライナ「ふざけんな・・・・そんな・・」グッ

ライナ「ぐあっ!?」ズキンッ

銀時「ライナ、大丈夫か!?」

ライナ「・・・・・・」

ライナ「くそっ・・・・」ガンッ

ライナ「くそっ、何で立てねえ!!」ガンッ ガンッ

ライナ「何のために俺は今まで修行してきたんだ・・・・今、ここで立つためだろうが!!」ガンッ ガンッ ガンッ


ネギ「」ドガガガガガ

まどか「」バシュウウゥゥゥ


ライナ「」ハァハァ

ライナ「・・・・・・畜生何で、何で俺は」

ライナ「こんなに、無力なんだ・・・・・・」ギュウゥ

銀時「・・・・・・」

銀時「下向いてんじゃねえよ、ライナ」

ライナ「!?」

銀時「立てねえってのならせめて、最後まで上を・・・あいつを見てろ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:57:22.47 ID:CZONU3IL0<>

なのは「やめて、やめてよ・・・・」

なのは「もうやめて、キャスタアアアアァァァ!!」


    ドシュッ ガッ


ネギ「「なのはさん・・・・・?」」

なのは「「キャスター!!」」

ネギ「「ごめんなさい、僕・・・・・」」

なのは「「!? 何で・・・・何で今謝るの? 謝らないでよ、キャスター」」


    バシュウウゥゥ ズガッ


ネギ「「ごめんなさい、多分僕はもう、なのはさんの願いを叶えてあげられないから」」

なのは「「やだよ、やめてよ!! そんなこと言うの・・・・待ってて、今からでも助けに行くから」」グッ

ネギ「「・・・・・ありがとう、なのはさん。でも、もういいんです」」

なのは「「何でよ・・・・・そんな、もう終わりみたいなこと言わないでよ!! 私もうやだよ、また一人ぼっちに戻るなんて・・・」」

ネギ「「なのはさんはもう、一人じゃないですよ」」

ネギ「「だから・・・・・・」」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:58:31.42 ID:CZONU3IL0<>

      ズガンッ!!!


ネギ「」ズザザザザザ

ライナ「ネギ!!」

ライナ「・・・!?」

ライナ(何で・・・・・・何でだよ?)

ネギ「ハァハァ・・・・」グッ

ライナ(片腕も吹き飛んで、傷も俺なんかと比較できないくらい重傷で・・・・こんなの普通、もう死んでるような状態なのに)

ライナ「何で立って・・・・戦っていられるんだよ?」

ネギ「ライナ、さん・・・・?」ハァハァ

ネギ「ハハハ、情けない、ところ、見せちゃいましたね・・・・・」ハァハァ

ライナ「・・・」ズキン

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 21:59:37.98 ID:CZONU3IL0<>

ライナ(自分が情けなくなった)

ライナ(もういいだろ)

ライナ(もう逃げろよ)

ライナ(そう、言おうと思ったのに・・・・)

ライナ「ネギ・・・・・俺は・・」

ネギ「あくまで僕は今回のことに関しては否定しますが」ハァハァ

ライナ「?」

ネギ「自分の道を、信念を曲げずに進んでいくことは大事だと思います」ハァハァ

ネギ「それさえ忘れなければ、どんな夢物語みたいな目標であっても」ハァハァ

ネギ「ライナさんなら、いつかきっと、何だって成し遂げられます・・・・だから」ハァハァ


ネギ「頑張って・・・・くださいね」シュバッ


ライナ「待て・・・・・・」

ライナ「やめてくれ・・・・・」

ライナ「行かないでくれ、ネギ・・・・・行くなああああああああああ!!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 22:00:56.21 ID:CZONU3IL0<>

ネギ「ラス・テル・マ・スキル・マギステル・・・・・」

まどか「これで、終わりだよ!!」ドシュウウウゥゥゥゥ

ネギ「はあああああああああああああ!!!!」




ネギ「「なのはさん・・・・・」」


なのは「「・・・なに?」」


ネギ「「最後に・・・・・その」」


なのは「「今までありがとうね、ネギくん・・・・」」ポロポロ


ネギ「「!! ・・・・・・ありがとう、今まで楽しかったです」」


ネギ「「さようなら、強くて優しい・・・」」



  ズガアアアアアアアアアン



ネギ「「僕の、最高のマスター・・・」」




ネギ・スプリングフィールド:脱落



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 22:02:24.37 ID:CZONU3IL0<>


「」オオオオオォォォォォォ


銀時「畜生・・・・・」ガッ

ライナ「・・・・・・・」


---------------

 ネギ「ライナさんは、強くなれますよ」

     ---------------


ライナ「何で・・・・・・・」ドクン


     ---------------

 ネギ「!! そうですか・・・・じゃあその日を楽しみに待ってますよ」ニッ

---------------


         ≪人は死ぬ≫


ライナ「何で、何で何で何で・・・・・・」ダンッ ダンッ


     ≪しかし全てがどうでもいい≫


銀時「ライナ!?」


---------------

 ネギ「ライナさんなら、いつかきっと、何だって成し遂げられます・・・・だから」


 ネギ「頑張って・・・・くださいね」

     ----------------


       ≪さあ終わらせよう≫


ライナ「ああ、ああああああ・・・・・」


  ≪全てを望むままに、解放せよ、開け、殺せ、全てだ≫


銀時「おい、ライ・・」


    ≪目に見えるもの全てが、消えるまで≫



ライナ「ああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 22:03:10.27 ID:CZONU3IL0<>

ステータスファイル@−3

ライナ・リュート

宝具1:A?
複写眼(アルファスティグマ):先述の効果とは別の効果。精神的な負荷が耐えきれなくなったとき、凄まじい力を得て暴走を始める。発

動時、別人格がライナを乗っ取る


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/26(金) 22:05:05.97 ID:CZONU3IL0<> 9話はここまでです。すみませんが用事があるので、10話は3日後、月曜の夜から投下します <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/26(金) 22:08:33.84 ID:ZrZuBEQDO<> 地を這う虫けらが颯爽と、乙! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県)<><>2011/08/26(金) 22:34:28.20 ID:MjH16CHoo<> ネギきゅんなら掘れる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/26(金) 23:39:14.27 ID:YDSliBDD0<> な、なんてこった。ネギ先生…。無茶しやがって(AA略 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:00:04.46 ID:Xim46jsi0<> 再開します。ここから10話です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:00:48.56 ID:Xim46jsi0<>

まどか「・・・・・・・・」

まどか「やだよ・・・・もう、いやだよ・・・・・・」グスッ

まどか「どうして・・・どうして、こんな・・・・・」グスッ グスッ


なのは「・・・・・・・」


ルル「フハハハハハハハハハハ」

ルル「これで一番の不安要素が消えた訳だ」

ルル「さて、魔理沙よ、あそこにもう一組のマスターとサーヴァントがいるようだ。ついでにそいつらも消して来い」

魔理沙「・・・・・・はい」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:02:28.91 ID:Xim46jsi0<>

まどか「」グスッ グスッ


魔理沙(まどかが泣いてる・・・・誰のせいだ?)

魔理沙(・・・・・・そうだ、これは私のせいなんだ)

魔理沙(私が弱いから、まどかを傷つけて)

魔理沙(それにキャスターは、あいつはもう戻って来ねえんだ)

魔理沙(あいつは・・・・キャスターのマスターは今どんなに辛いんだろう)


なのは「」


魔理沙(見てればわかる、あいつがキャスターのことをただのサーヴァントとしてじゃなく、まるで家族みたいに大事に思ってたことくらい)

魔理沙(想像したくもねえ。大切な人を失う気持ちなんて・・・・なのに)

魔理沙(私が弱いから、また私がまどかに、今度はあいつを、ライナを消させるんだ)

魔理沙(ごめんな、まどか・・・・・)


魔理沙「おい、まどか。ライナ・・」スッ

まどか「!?」ビクッ


魔理沙(まどかは多分、また悲しむ)

魔理沙(あいつは優しい奴だから)

魔理沙(・・・・なのに、何で私は何もできないんだ?)

魔理沙(私が奴の、ルルーシュの奴隷だから?)

魔理沙(だから私は、私の一番大切な人をまた傷つけるのか!?)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:04:19.21 ID:Xim46jsi0<>

魔理沙「・・・・ざけるな」ボソッ

魔理沙(私があいつの奴隷?)

ルル「どうした、早くサーヴァントに命令を・・」

魔理沙(だからどうした?)

ルル「!? おい何をやってる? だからあの二人を・・」

魔理沙(・・・・・・うるさい)

ルル「ええい、早くしろ、お前は俺の・・」


魔理沙「うるさあああああああああああああああいっ!!!!!」


ルル「!?」


魔理沙「何が奴隷だ、そんなもん」


魔理沙「奴隷解放宣言だああああああああああああああ!!!!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:06:06.43 ID:Xim46jsi0<>

まどか「魔理沙ちゃん!!」

ルル「バカな、こいつ、一体何を!?」

魔理沙「奴隷が皆言うことを聞くと思ったら大間違いだ!!」

魔理沙「確かに私はお前の奴隷なのかもしれない」

魔理沙「だが例え自分がどんな目にあおうとも、私はまどかだけはもう二度と傷つけさせねえ!!」

魔理沙「わかったか!!」

ルル(!? ・・・・ぬかった、まさかこんなこじつけでギアスを破るとは・・・・せめて「俺の言うことを聞け」にしておくべきだったか?)


魔理沙「ごめんな、まどか。わたしはもっと強くなるから。もう絶対に、お前を傷つけたりしないから!」

まどか「・・・うん! やっぱり私、魔理沙ちゃんがマスターで良かったよ!!」

魔理沙「やっぱりって何だ!? 前まではそう思ってなかったのか!? ・・・・・ショックだぜ」シュン

まどか「ち、違うよ、そういう意味じゃなくて!」

魔理沙「ハハハ、わかってるって。・・・・それじゃあ」

魔理沙「これから二人で革命でも起こしに行くか!」ニッ

まどか「!! ・・・うん!」


「」ゴオオオオオォォォォォォ


魔理沙「!?」

魔理沙「突然何だ!? この、禍々しい気は・・・・?」

まどか「これは・・・・もしかしてあの人の、ライナくんの!?」

魔理沙「何だって!?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:07:52.00 ID:Xim46jsi0<>


  ゴオオオオォォォォォォォォォ



ライナ≪ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ≫


銀時「おい、どうしたんだライナ、おい!!」

銀時(聞こえてねえ!? 一体ライナに何が・・・!?)


   ガガガガガガズゴゴゴガガガガダダ


銀時(!? 何だ、周りが突然・・)

銀時「まさかライナ、お前なのか?」

銀時「くそっ・・・・」

銀時「!! そうだ、こんな時のためにこれがあるんじゃねえか!」

銀時「おい、止まれ、ライナァ!!」


令呪「」キィン


ライナ≪ハハハハハハフフフハハハハハハハハハ≫


銀時「!? 何で・・・・・?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:09:25.06 ID:Xim46jsi0<>


魔理沙「」シュバッ

魔理沙「おいお前、これは一体何だってんだ!?」

銀時「!! お前は確か・・・・」

銀時「わからねえ、けどライナが突然ああなって・・・」


ライナ≪消えろ。消えろ消えろ消えろ。全ては無だ、無に帰せ≫


  ズガガガガガガガガガガガガガガ


まどか「っ!? だめ、このままじゃこの町が壊されちゃう!」

まどか「少し乱暴な手段になるけど・・・・私が止めるよ!!」バッ


まどか「ライナくん、止まって! 止まらないと・・・・」グッ


ライナ≪存在を解析・・・・・・解除。消えろ虫ケラ≫


まどか「えっ?・・・・・い、」フッ

まどか「いやああああああああああああああ!?」パラパラパラ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:12:53.37 ID:Xim46jsi0<>

魔理沙「え・・・・・?」

銀時(何だ!? いきなりあいつが・・)

魔理沙(いきなりまどかの体が・・・・崩れ落ちて・・・・・?)

まどか「痛い、痛いよ! やめてっ、いやあああああぁぁぁぁ・・・・・・」パラパラパラ

まどか「」パラッ

魔理沙「まど・・・・・か?」

魔理沙「まどかあああああああ!!」

「」

魔理沙「あ・・・・・・・」

魔理沙「何、だよ・・・・・一体何なんだよ、お前はああああああぁぁ!!!」


ライナ≪好きに呼ぶがいい≫


ライナ≪神、悪魔、勇者、化け物・・・・・貴様らは何て呼ぶ?≫


  ドガアアアアアアアアア


「」ズガガガガガガ

魔理沙「ぐああああっ!?」


ライナ≪フハハハハハハハハハハハハハハ≫


「」ガガガガガガ


銀時「やめろ・・・・・・」

銀時「やめろ、ライナァァァァァァ!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:14:15.46 ID:Xim46jsi0<>


ライナ≪始まりは破壊だ≫


ライナ≪我は何も生み出さない。恵まない。救わない≫


ライナ≪ただ消すだけ、真っ白に≫



  ドゴオオオオオオオオオオオオオオォォォォォン



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:15:53.41 ID:Xim46jsi0<>


ライナ≪フフフハハハハハハハハハハハハハハハ≫



 ドゴオオン チュドオオオオン ガガガガガガ・・・・・・



なのは「・・・・・・」

なのは(あれはまさか、ライナくん?)

なのは(・・・・・いや、そんなことはもうどうでもいいか)

なのは(私は、これからどうすればいいんだろう)

なのは(私の人生には、あと何が残されてるんだろう)

なのは「・・・・・わからないよ、ネギくん・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:17:12.18 ID:Xim46jsi0<>

なのは「全部失って、それでも、やっとまた生きていく希望が見えたのに」

なのは「また失うくらいなら・・・・またこんな悲しい思いをするくらいなら」

なのは「私にはまだ、生きてる意味って、あるのかな・・・・・?」


「「そんなことはないさ、君は十分役に立った」」


なのは「!! 誰!? ・・・・・えっ?」フッ

なのは「」ドサッ

「「まあ、これからも君には役に立ってもらうんだけどね・・・・・」」クスクス

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:19:26.47 ID:Xim46jsi0<>

銀時「っ痛え・・・・・」ズキン

銀時(さっきの爆風でだいぶ遠くまで飛ばされたか・・・・)

銀時「おい、大丈夫か!?」

魔理沙「・・・・・・・」

魔理沙「くそっ・・・・・」

魔理沙「何でだよ、せっかくまた、やり直せると思ったのに・・・・」

魔理沙「まどかぁ、返事、してくれよ・・・・」グスッ

銀時「・・・・・・」


まどか「魔理沙ちゃん?」


魔理沙「えっ?」グシュッ

銀時「!?」

まどか「ティヒヒ 戻ってきちゃった」

魔理沙「あれ? だって、さっき確かに・・」

まどか「魔理沙ちゃんには説明したでしょ? 私がどういう存在なのか」

まどか「私の本体はここにはないの。だからその本体を壊さない限り」


まどか「私は死なない」


魔理沙「!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:20:12.95 ID:Xim46jsi0<>

ステータスファイルB−3

鹿目まどか

宝具2:D?(A)
魂の宝石(ソウル・ジェム):魔法使いの本体となるもの。これが破壊されない限り、その身体は無限に再生する。本来はこれと身体が長距離離れると活動を停止するが、まどかの場合、存在自体が空間に溶け込んでいるため、この制約を受けない。



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:22:07.56 ID:Xim46jsi0<>

銀時(まさか、不死身ってことか!? そんなものが・・・)

まどか「だからね、私はまだ戦えるから」

まどか「何度やられても、ライナくんを止めるまで頑張れるから!」

魔理沙「そうか!! まどかはもう、やられないのか。これでやっとこの戦いの不安が消え・・」


    ---------------

    ≪消えろ虫ケラ≫

    ---------------


まどか「!? い、イヤあああっ!!」ドンッ

魔理沙「ぐっ!?」ドサッ

魔理沙「痛たた、まどか、一体どうし・・」

まどか「」ガクガクガクガク

魔理沙「まどか・・・・・?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:23:28.58 ID:Xim46jsi0<>

魔理沙「どうしたんだ!? まどか!」

魔理沙(何だ? さっきからまどかの顔色が悪い・・・・)

まどか「な、何でもないよ、気に、しないで・・・・」ガタガタ

魔理沙「気にするなって、そんな訳にいかないだろ!!」

まどか「大丈夫だから、私、早くライナくんを止めてくるから・・」バッ


銀時「やめておけ」


まどか「え・・・・?」

銀時「さっきの恐怖が、頭から離れねえんだろ?」

魔理沙「え?」

まどか「・・・・・」コク

銀時「いくら不死身になったとはいえ、ついさっき自分の体が崩れ落ちる感覚を、恐怖を味わったばかりなんだろうが」

魔理沙「あ・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:24:37.23 ID:Xim46jsi0<>

まどか「・・・・・・ごめんなさい」ガクガク

まどか「私、もう・・・・・・」ボロボロ

銀時「ハッ、しょうがねえよ、恐怖なんてもんはどんな強い奴にでもあんだろ」ザッ

魔理沙「!? お前、どこに・・・・」

銀時「そんなもん、ライナのもとに行くに決まってんだろォが」

魔理沙「無理だ!! ・・・・まどかですらダメだったのに、ただの人間のお前が・・・・・あんな、化け物に・・!!」


銀時「っ!! 化け物なんかじゃねえ!!」


魔理沙「」ビクッ

銀時「お前が、あいつの何を知ってるんだ」キッ

銀時「あいつは・・・・ライナは化け物なんかじゃねえ。あいつを、そんな風に呼ぶんじゃねえよ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:26:10.47 ID:Xim46jsi0<>

銀時「・・・・・俺はさ、この聖杯戦争で何でも願いが叶うって言われてよ、最初は今月の家賃払ってくれだとか適当に考えてた」

銀時「だけどそれが殺し合いに勝った賞品なんだって実感して、そんなもんに頼って自分を変えるなんてゴメンだって思った」

銀時「あいつもさ、今でこそ聖杯戦争をぶっ壊すなんて言ってるけど、最初の頃は願い事があったらしいからよ」

銀時「興味本位でその内容を聞いてたんだ。あいつはその時、何て言ったと思う?」

銀時「俺は、あいつの性格上どーせ俺と似たような適当なこと考えてんだと思ってた」

銀時「でもよ、あいつは俺とは違った」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:27:14.55 ID:Xim46jsi0<>

銀時「あいつは平和な世界が欲しいって言った。誰も死なない、誰も泣かない、そんな世界が欲しいって」

銀時「バカみてえだろ? サーヴァントになる前からずっと辛え思いをして、孤独で、自分のために願いたいことなんざいくらでもあったはずなのによ」

銀時「この世界が平和になっても、戦いが終われば帰るお前には関係ねえだろって言っても、あいつはそれでもいいって言いやがった」

銀時「あいつは、こんな訳のわからない戦いに参加してまで、他人の幸せを願ってやがったんだ」

銀時「どんな辛い過去があっても、苦しい現実があっても、あいつは・・・・・」


銀時「誰よりも美しい願いを持って」

銀時「誰よりも強く、人間らしく生きてたんだ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:28:17.83 ID:Xim46jsi0<>

銀時「俺はあいつを化け物だなんて呼ばせねえ」

銀時「例え誰がどう思おうと、俺だけはあいつを信じるって、認めるって誓った」

銀時「あいつが苦しんでる時は、俺が助けてやるって誓ったんだよ!」


まどか「・・・・・・」

銀時「・・・・・悪い、話が長くなったな。じゃあ、もう俺は行くぜ?」

まどか「でも・・・・・やっぱり無茶だよ・・」

銀時「そんなことはわかってる」

銀時「でもよ、無謀だってわかってても、俺はもう、止まれねえんだよ!!!」ダッ

魔理沙「・・・・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:29:26.45 ID:Xim46jsi0<>


ライナ≪フハハハハハハハハハハハハハハハハ≫


銀時「おいライナ、聞こえてるんだろ? ライナ!!」ダッ


    ガガガガガガガガガガガガ


銀時「くっ!? 危ねえっ!!」ザッ

銀時(ダメだ、全然聞こえてねえ・・・・さっきのでライナとだいぶ距離が離れちまったしな)

銀時「なら、もっと近づくまでだ!!」ダッ

銀時(だが、こんなん生身でくらったらひとたまりも・・・・・)


     カッ


「」ガラガラ

銀時(!? 足場が・・・・・)

銀時「しまっ・・」グラッ

銀時「ぐああああああああああああっ!?」ドカッ ドカッ ドサァ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:31:36.95 ID:Xim46jsi0<>


銀時「・・・・・・・ぐっ」ハァハァ

銀時「ふざけんなよ・・・・・」グッ

銀時「俺が、俺が助けるんだよ」ハァハァ

銀時「俺が、ライナを・・・・!!」


  ドドドドドドドオオオオオ


銀時「・・・・・・」

銀時(これはもう、避けられねえか・・・・・)

銀時「・・・・・畜生が・・・やっぱり」

銀時「俺じゃ、無理なのかよ・・・・・」ギュウウゥ


「弱音吐いてんじゃねえよ!!」


銀時「!?」


    キュアッ


銀時「・・・・・消えた?」

当麻「悪い、遅くなったな」

銀時「!! お前は・・・・当麻!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:32:42.41 ID:Xim46jsi0<>

銀時「どうして、お前が・・・・?」

当麻「はあ? それはお互い様だろうが」

当麻「この前俺たちを助けたのはどこのどいつだ?」

当麻「・・・・・それにさ、この前のお前らの演説を聞いてウチのサーヴァントがすっかりお前らのファンになっちまってよ」

当麻「俺より先に向かってるはずだぜ?」

銀時「!? ・・・・・そうかよ、感謝するぜ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:33:50.61 ID:Xim46jsi0<>

ライナ≪フハハハハハハハハハハハハハハハハハハ≫


   ドゴオオオオン バババババババ


ちせ「・・・・・・・」


        ---------------------

ライナ「俺にはさ、そいつの気持ちは痛いくらいにわかるから・・・」

        ---------------------


ちせ(やっぱりあの人も、苦しんでるんだ。あの時のあたしと同じように)チャキ

ちせ「・・・・・待ってて」

ちせ「今度はあたしが、あなたを助けるから!!」シュバッ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/08/29(月) 21:37:43.55 ID:Xim46jsi0<> 10話はここまでです。明日の夜に11話書きます。

p.s. そこまで投下に時間はかからないって言ったのにこんなに長引いてすみません。明日からは頑張って中編終わるくらいまでは一日一話書きます。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/29(月) 21:43:04.87 ID:y4PlsHkDO<> 乙!
αさんノリノリだなぁ


フェリス役を銀時wwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福井県)<>sage<>2011/08/29(月) 22:45:56.53 ID:Wh/vGXcgo<> おもしろいです
胸熱 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/30(火) 14:46:56.22 ID:ZbMUQTxj0<> おもしろくなってきた
インデックスぺろぺろ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:07:59.50 ID:yCM93ext0<> 再開します。ここから11話です。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:09:58.15 ID:yCM93ext0<>

まどか「・・・・・」

魔理沙「・・・・・」

まどか「ねえ、魔理沙ちゃ・・」

魔理沙「なあ、まどかは本当に私なんかがマスターで良かったって思ったのか?」

まどか「え?」

魔理沙「私は・・・・最低だ」

魔理沙「まどかを傷つけて、ライナを化け物呼ばわりして・・・・」

まどか「魔理沙ちゃん・・・・・?」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:14:56.39 ID:yCM93ext0<>

魔理沙「あいつから、ルルーシュから解放されても私は結局人を傷つけた」

魔理沙「自分は結局何もできないっていうのに」

魔理沙「一体何なんだろうな、私は・・・・・」

まどか「・・・・・・」

魔理沙「愛想尽かしただろ? こんなマスターで」

魔理沙「何もできないくせに、誰かを傷つけるだけの、こんな、何の価値もないような・・!!」ギリッ

まどか「っ!!」


「」パンッ


魔理沙「・・・・・・え?」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:16:16.26 ID:yCM93ext0<>

まどか「何で?」

まどか「何で価値が無いなんて言うの?」

魔理沙「まどか・・・・?」

まどか「私は・・・・」

まどか「魔理沙ちゃんからいろんなものをもらったよ?」

まどか「魔理沙ちゃんは私に、楽しい今をくれたよ?」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:17:19.98 ID:yCM93ext0<>

まどか「私、言ったよね・・・・私は昔、家族と、友達と、離れ離れになっちゃったってこと」

魔理沙「・・・・・ああ」

まどか「私ね、本当は自分で望んでみんなと別れたの」

魔理沙「!!」

まどか「私の大好きな人たちを、苦しんでいる子たちを助けるために、この世界の概念として生きることを、自分で選んだ」

まどか「だけどね・・・・・私、寂しかったの」

まどか「最初の頃は大丈夫だった。私が友達を、みんなを助けられていた時はむしろ、自分の選択が誇らしかった」

まどか「でもね、私がどんなに想っていても、みんなに私の思いは届かない、みんな私に気づかない」

まどか「そしていつかみんな、私を残して、先に死んじゃう」

まどか「私の友達も、家族も、もうこの世界にいないの!!」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:18:39.23 ID:yCM93ext0<>

まどか「・・・・そんな状態で、私は私の役目を今まで、何百年、何千年って続けてきて」

まどか「いつの間にか世界の構造は変わって、私を必要としなくなったの」

まどか「私は、自分が何の意味も持たない世界で、誰も私のことを知らない世界で、永遠に生き続けてきただけなの」


まどか「だからさ、魔理沙ちゃんに呼び出されたとき、自分勝手だってわかってたけど、聖杯を使って、私がこうなる前の世界
を取り戻そうって思った」

まどか「私の心は、もうそんなことしか考えられないくらいボロボロだった」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:19:57.52 ID:yCM93ext0<>

まどか「だけどね、私が召喚された時、魔理沙ちゃんが最初に言ったこと覚えてる?」

魔理沙「・・・・・ああ」

まどか「何だ? この暗くて弱っちそうな奴は! ・・・って言ったんだよね」

まどか「本当に、その時の私はそうだったんだと思う」

まどか「私は本当に何も見えてなくて、この時代で生きていく気なんておきなかった」

まどか「だからさ、私嬉しかったんだ。その時魔理沙ちゃんが言ってくれたこと」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:21:01.44 ID:yCM93ext0<>


     -------------------

まどか「・・・・・そんな、私は」グスッ

魔理沙「!? だーっ、おまけに泣き虫なのかよ」

まどか「ーーーーっ・・・・・だって」グスッ

魔理沙「はぁ・・・・あのなあ、私たちはこれからいろんな奴と戦うんだぜ?」

まどか「・・・・・・うん。でもね」

魔理沙「過去なんて引きずってちゃ勝てるもんも勝てねえぞ?」イライラ

まどか「・・・・・・そんなことは・・・・・」


魔理沙「」ピキ


魔理沙「ああああ、もう、めんどくせえ!!」

まどか「!?」




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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:21:51.30 ID:yCM93ext0<>

魔理沙「さっきから昔のことばっかり、暗いことばっかりうるせえよ!!」

まどか「・・・・・・でも、私は・・」

魔理沙「だったら、私がお前の友達になってやる」

まどか「え?」

魔理沙「お前がどんな過去を持ってるかなんて話はもう禁句だ!!」

魔理沙「今はもういない友達だとか、家族のことは関係ねえ。だから」

魔理沙「お前は今は、私だけを見てろ!!」

魔理沙「私がお前を引っ張ってやるからよ!!」

まどか「!!」

     --------------------



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:23:59.95 ID:yCM93ext0<>

まどか「私は、ずっと一人だったからさ・・・・」

まどか「ウジウジしてる私を怒ってくれるのが嬉しかった」

まどか「私を引っ張ってやるって言ってくれたのが嬉しかった」

まどか「私と、友達になってくれたのが嬉しかった」


まどか「それから、いろいろと一緒に過ごすようになって、私たち、だんだん仲良くなれたんだよね」

まどか「私は今までずっと魔理沙ちゃんのことを見てきたよ」

まどか「そうやって過ごして来て、私はだんだん魔理沙ちゃんと一緒にこの世界で生きていきたいって思えるようになった」

まどか「そして、私も魔理沙ちゃんみたいに強く、カッコよく生きたいって、そう思ったの!!」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:24:51.85 ID:yCM93ext0<>

魔理沙「でも私は・・・・・」

まどか「だから!!」

魔理沙「!?」

まどか「そんな風に、自分を責めたりしないで・・・・・」

まどか「魔理沙ちゃんは価値のない人なんかじゃない!!」

まどか「魔理沙ちゃんがいたから、私は私でいられるんだよ」

まどか「魔理沙ちゃんみたいに、強く生きようって思っていられるんだよ」

まどか「私には、魔理沙ちゃんが必要だから。魔理沙ちゃんがいない世界なんて考えられないから!!」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:26:02.99 ID:yCM93ext0<>

まどか「だからさ・・・・私、決めたよ、魔理沙ちゃん」

魔理沙「・・・・何を?」

まどか「聖杯を、壊そう」

魔理沙「!?」

魔理沙「だって、まどかは・・」

まどか「いいの。私の願いは、家族と、友達と・・・・大切な人との生活を取り戻すことだった」

まどか「でも、それは間違ってるんだよね」

まどか「私のわがままで世界をまた変えようなんて、そんなのはただの逃げだから」

魔理沙「・・・・・・」

まどか「それにね・・・・」

まどか「今私が一番大切な人は魔理沙ちゃんだから!!」

魔理沙「!?」

まどか「カッコよくて、でも、時々脆くて、そんな魔理沙ちゃんと、いつまでも支え合って生きていきたいから!!」

魔理沙「まどか・・・・・?」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:27:12.65 ID:yCM93ext0<>

まどか「それに、本当は助けたいんでしょ? ライナくんと、銀時くんのこと!!」

魔理沙「うん・・・・でもさ、私はあんなひどいことを言ったんだぜ?」

魔理沙「・・・・・それに、まどかも本当は・・」

まどか「私は、大丈夫だよ。それにあの人たちなら絶対許してくれるよ!」

まどか「だからさ・・・・・・」

まどか「」チュッ

魔理沙「!? まどかっ!!??////」カアアァァ

まどか「ティヒヒ// 行こう、魔理沙ちゃん。ちゃんと謝って、もう一度やりなおそうよ!」

魔理沙「!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:28:06.41 ID:yCM93ext0<>

魔理沙(・・・・・まどかは全然弱くなんてなかった)

魔理沙(ごめんな、ありがとうな、まどか)

魔理沙(私も、弱音なんて吐いていられるかよ!)


魔理沙「・・・・・・そうだな。よっしゃっ! じゃあ行くぜ、まどか!!」バッ

まどか「!!」

まどか「うんっ!!!」シュバッ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 21:29:59.92 ID:yCM93ext0<> すみません、ちょっといろいろあって、途中ですが一旦抜けます。今日中には続き書きます。
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(関西地方)<>sage<>2011/08/30(火) 21:31:17.48 ID:B5Biy6n7o<> ほむほむ涙目

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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:41:12.42 ID:yCM93ext0<> 再開します。何か宣伝っぽいもので埋まってるww
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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:42:29.00 ID:yCM93ext0<>


   ズガガガガガガ ドガアアアアアン


ちせ「」ハァハァ

ちせ(この人、キャスターの魔法を使ってる・・・・しかも、前より魔力量が桁違い)

ちせ(これは多分、身体能力自体があたしに及ぶ域にまでなってる? ・・・・しかも)


     -------------------

まどか「えっ?・・・・・い、」フッ

まどか「いやああああああああああああああ!?」パラパラパラ

     -------------------


ちせ(戦闘時のあたし相手に、みんなを守り切ったあのアーチャーを一瞬で倒した・・・・・)

ちせ(この人の攻撃範囲に入らないようにしないと・・・・少しでも油断した瞬間、やられる!!)シュバッ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:45:35.24 ID:yCM93ext0<>

当麻「おおおおおおおお!!」ダッ


   キュアッ


銀時「・・・・便利だなァ、その右手は」ハァハァ

当麻「でも、こいつのせいでやっぱり俺の幸運まで消えちまうみたいなんだよ。実は今日も・・・・」ハハハ

銀時「・・・・・大変なんだな」

銀時「だがよ、今は助かるぜ! これで一気に近づける」ダッ

当麻「ああ!!」

当麻(・・・・・ちせは、大丈夫なのか?)




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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:47:45.26 ID:yCM93ext0<>

銀時「」ザッ

銀時「やっとここまできたぜ、ライナ・・・・・」


ライナ≪・・・・・・・・・≫


当麻(こいつがあの時の・・・・・? 雰囲気が違いすぎる・・・)ゾッ

ちせ「・・・・・マスター!?」

ちせ(もうこんなところまで?)

ちせ「だめっ! やっぱりここは危ないから逃げて!!」

当麻「ああ? 何言ってやがる、お前を置いて逃げられるかよ!」ダッ


ライナ≪≫スッ


ちせ「!! 避けてっ!」シュッ

当麻「くっ!?」バッ


 チュイン・・・・ガガガガガガガガ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:49:21.30 ID:yCM93ext0<>

ちせ「はあっはあっ・・・・」

当麻「!? ちせっ!!」

銀時「何だよ今のは・・・・・」

銀時(こいつが庇ってくれなかったら今ごろ・・・・)

ちせ「だめ、逃げて!! こんなの、マスターの右手だけで凌げるレベルじゃない!!」

当麻「だけど!!」


ライナ≪≫スッ


ちせ(しまった・・!)



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:50:20.43 ID:yCM93ext0<>


ライナ≪存在を解析・・・≫


ちせ「離れて!!」ブンッ

当麻「おわっ!?」ズサアアアァァァ

銀時「くっ!?」ザザザザザザザザ

ちせ「はああああああああ」シュバッ


ライナ≪・・・解除≫


ちせ(間に合わない!?)


「」バシュッ


ライナ≪!?≫


ドオオオオオオオォォォォォォン


ライナ≪・・・・・・何だ?≫


まどか「そこまでだよ!!」ハァハァ

ちせ「アーチャー!?」


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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:51:37.56 ID:yCM93ext0<>

魔理沙「」シュバッ

当麻「お前は・・・?」

魔理沙「ライナを、助けに来た!!」

銀時「お前ら・・・・・」

魔理沙「・・・・・さっきはごめんな、ひどいこと言って」

魔理沙「許してくれなんて言えないのはわかってる。でも、私もまどかも、本気でお前たちを助けたいんだ」

魔理沙「お前たちの言うことを信じてみたくなったんだ! だから」

魔理沙「私たちも協力させてくれないか?」

銀時「・・・・・許してくれなんて言えねえだあ?」

魔理沙「だから、その・・・・」

銀時「ハッ、あいつは適当だから、どーせそんなこといちいち気にしねえよ」

銀時「それよりも、ありがとうよ。来てくれて」

魔理沙「!! ああ!」


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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:52:48.21 ID:yCM93ext0<>

まどか(やっぱりまだ体が震える・・・・)ガタガタ

まどか(でも、これに耐えられるのは私しかいないんだ)

まどか「バーサーカー・・・・・・確か、ちせちゃん、だっけ?」

ちせ「!? 何でそれを?」

まどか「ごめんね、あなたのマスターがそう呼んでるのを聞いたから」

まどか「だから、私も自己紹介するね。私はまどか。鹿目まどか」

ちせ「!!」

まどか「私もあの人を、ライナくんを助けたいの。だから、協力させて!!」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:54:27.88 ID:yCM93ext0<>

ちせ「わかった。でも、どうやって?」

まどか「私がライナくんの攻撃を引き付ける。多分あれは、問答無用の一撃必殺だから、ちせちゃんでも多分耐えられない」

ちせ「!! 一撃って・・・・・じゃあ、あなたはどうなるの!?」

まどか「簡単に言うとね、私は死んでも生き返れるの。そういう宝具だから」

まどか「だから、私が攻撃を引き受けてる間に、ちせちゃんはライナくんを気絶させて!!」

ちせ「わかったけど・・・・・あなたは本当に大丈夫なの?」

まどか「平気!! 私は、強いから!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:55:37.63 ID:yCM93ext0<>

銀時「俺に、ライナと話をさせてほしい」

魔理沙「!? だが、近づいたらこんなのすぐに・・・・」

銀時「俺がライナを止めなきゃならねえんだ!!」

銀時「どうすりゃいいかなんてわからねえ。だが俺にできることなんて、そのくらいしかねえんだ」

銀時「だから、それが例えどんな危険な賭けでも・・・・」


まどか「大丈夫だよ、私がライナくんの攻撃を引き付ける」


銀時「!?」

まどか「私なら、あの攻撃を受けても何とかなるから。これは、私にしかできないことだから!!」

魔理沙「まどか!? ・・・・でも」

銀時「お前は確か、まだ・・・・」

まどか「・・・・・大丈夫だよ」ブルブル

まどか「私は魔理沙ちゃんの、最強のサーヴァントだよ?」キッ

まどか「だから・・・・私を信じて!」

魔理沙「まどか・・・・・・」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:57:05.60 ID:yCM93ext0<>

まどか「魔理沙ちゃんと当麻くんは、銀時くんをサポートして!!」

魔理沙「わかった・・・・行くぞ」バッ

当麻「ああ!」バッ

まどか「行くよ、ちせちゃん!!」シュッ

ちせ「うん! 絶対に、助けるよ!!」シュバッ

銀時「おう!! ・・・・・・・ありがとうよ」ダッ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 22:58:42.97 ID:yCM93ext0<>

ライナ≪潰れろ≫


まどか「ごあはっ!?」ベコッ


銀時「おい、あいつが!!」

魔理沙「・・・・・・・っ」ギリ

魔理沙「余所見すんな、お前はお前の仕事に集中しやがれ!!」キィン

当麻「・・・・・」キュアッ


まどか「・・・・・・そんなの、効かないよ!!」シュイン


ライナ≪!? 弾け・・・≫


ちせ「」ドシュウウウウゥゥ


ライナ≪≫チュイン


   ドド・・ド・・・


ちせ「なっ!?」

ちせ(あたしの攻撃が、消えた!?)


ライナ≪・・・・・そんなもので我を殺せると思ったのか?≫スッ


まどか「はあっ!!」グッ


ライナ≪地を這う虫ケラが・・・・・弾けろ≫


まどか「」ブシャアア

ちせ「っ!! ・・・・はあああっ!!」ドドドドドド

まどか「まだ、まだ」シュイン


魔理沙「・・・・・・・・」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 23:00:07.50 ID:yCM93ext0<>

ライナ≪壊れろ≫


まどか「」ボガァ


ライナ≪消えろ≫


まどか「」パラパラ


ライナ≪崩れろ≫


まどか「」ガラガラ


ライナ≪砕けろ≫


まどか「」バガアァ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 23:01:48.28 ID:yCM93ext0<>

まどか「ハァ、ハァ、ハァ・・・・・」ガクガクガクガク

まどか(怖い、怖いよ・・・・)

まどか(痛くて、怖くて、もう、死んだ方がマシなくらい・・・・・)

まどか(でも、これは私にしかできないことなんだ)

まどか(私は誓ったから・・・・)

まどか(もう逃げないって・・・・強くなるって)


≪破裂しろ≫


「」パァン


まどか「・・・・・・・」シュイン

まどか(・・・・・ねえ、魔理沙ちゃん。私は、強くなれたのかな?)

まどか(魔理沙ちゃんは今までずっと、私を護ろうとしてくれたよね)

まどか(私も、何かを護れるようになれたのかな?)


≪千切れろ≫


「」ブチィ


まどか「」シュイン

まどか「」ガクガクガクガクガクガク

まどか(多分、もう限界かな・・・・・?)

まどか(でも、私は絶対にライナくんを助けるって決めたから!)

まどか(あの人なら絶対、素敵な世界を作ってくれるから!!)

まどか(これが終われば、魔理沙ちゃんも私もみんなも、幸せに過ごせる時間がきっとくるから!!!)

まどか(だから・・・・・・)


≪≫


「」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 23:03:19.43 ID:yCM93ext0<>

ライナ(・・・・・・・・)

ライナ(・・・・俺は、何をやっているんだ?)

ライナ(銀時と一緒に聖杯戦争を壊そうって・・・皆の幸せを護ろうって・・・・)


ライナ≪ハハハハハハハハハハハハハハ≫


ライナ(それが、このザマは何だ?)

ライナ(護るどころじゃない。全部、俺が壊してるだけじゃねえか・・・・・)

ライナ(やっぱり俺はすぐに消えるべき存在だった)

ライナ(俺は孤独でいるべき、ただの化け物だったんだ)


「・・・・・ナ」


ライナ(もういい、俺を殺してくれよ)

ライナ(アーチャー、バーサーカー・・・・お前ら何で、そんな手加減すんだよ)

ライナ(殺すだけなら・・・・・お前たちならそのくらい楽勝だろ?)


「・・・・イナ」


ライナ(人が死ぬのはいやだ、殺すのもだ。もう、イヤなんだよ)

ライナ(どんなに人間らしくしようとしたって、結局俺は・・!!)


銀時「ライナ!!」


ライナ(!?)



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 23:08:29.77 ID:yCM93ext0<>

銀時「おいライナ、聞こえてるか?」ハァハァ


ライナ≪≫

「」


銀時「ここにいる奴らは全員、お前を助けたくて集まった」ハァハァ

銀時「お前を助けたくて、お前を救いたくて、命がけで戦ってんだよ」ハァハァ

銀時「わかるか? お前は孤独なんかじゃねえんだ」ハァハァ

銀時「お前を必要としてくれる奴がこんなにいるんだ!!」ハァハァ


ライナ≪≫

「」

ドガガガガガガガガガ


銀時「お前はさ、自分が英雄なんかじゃないって言ってたよな」ハァハァ

銀時「でもよ、あいつは、キャスターは言ってた。お前なら何だってできるって」ハァハァ

銀時「お前は、皆の幸せを護るんだろォが」ハァハァ

銀時「そんな訳のわからねえ力なんかに、負けてんじゃねえよ」ハァハァ

銀時「お前は・・・・化け物なんかじゃねえんだから!!」ハァハァ


ライナ≪≫

「」

チュイン・・ズガガガガガ


銀時「お前は俺の悪友で、俺たちの大事な仲間だ!」ハァハァ

銀時「そしてお前は、俺たちにとっての希望なんだよ!」ハァハァ

銀時「お前なら、皆が平和に、誰も死なずに、誰も泣かない世界を作ってくれるって」ハァハァ

銀時「俺は、こいつらは、そう信じてる!」ハァハァ

銀時「お前を・・・・・いつもの適当で、夢見がちな、お前の帰りを待ってんだよ!!」


ライナ≪≫


銀時「・・・・・・なあ、聞いてんのかよ、ライナ」ギリ


ライナ≪≫スッ


銀時「聞いてんのかって言ってんだよ、ライナアアアアアアアア!!!!」


ライナ「・・・・・・っ!!」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 23:10:58.03 ID:yCM93ext0<>

ライナ≪・・・!? 貴様・・≫グググ

ライナ「・・・・・黙れよ」

ライナ「お前の出番は、もう終わりだ・・・・・」

銀時「ライナ!!」

ライナ「・・・・・銀時、頼む」

ライナ「俺の、目を、閉じてくれ・・・・・」

銀時「!!」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 23:12:08.46 ID:yCM93ext0<>

銀時「そうか、お前の目を閉じれば・・・・!」

ライナ≪この・・・・ふざけるな≫カッ

銀時「!? しまっ・・」


     キュアッ

     キィン


当麻「・・・行けっ! 銀時!!」

魔理沙「さっさと、あいつを止めて来い!!」


銀時「・・・・・ああ!!」

銀時「止まれェェェ、ライナアアアアアアアアアアアア!!!」ダッ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 23:15:12.42 ID:yCM93ext0<>

銀時「おおおおおおおお!」ガッ

ライナ≪っ!! ・・・・・消え・・≫

銀時「消せねえよ!!」ガッ

ライナ≪!?≫

ライナ≪バカな、体が・・・・動かない?≫

銀時「ライナが・・・・あいつが抱えているもんが何だろうと関係ねえ、ライナが俺を消させる訳がねえ!!」ググググ

銀時「あいつが、こんな訳のわかんねえ力に屈するわけがねえんだよ!!!」ググググググ

銀時「あいつを・・・・ライナの信念の強さを、ナメんじゃねええええええ!!!!」バッ


ライナ≪バカ、な? ・・・・力が・・≫ググググ

ライナ≪やめろ・・・・・閉じる、な・・≫フッ



「」ドサッ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/30(火) 23:16:37.12 ID:yCM93ext0<> 11話はここまでです。できれば明日の夜12話を書きたいです。
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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/30(火) 23:19:14.10 ID:cp5uV5Lq0<> 乙!
今回、ほむらいたら発狂するwww
もう、死んじゃってるぽいけど…
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(福井県)<>sage<>2011/08/30(火) 23:27:30.58 ID:zjCbkzyKo<> 乙
毎日書いてくれよ
楽しみだ
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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/30(火) 23:48:08.40 ID:aFFkcpQDO<> 逆らうな。俺のレスは砂になって>>1乙

ほむらかわいそすww
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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:01:07.89 ID:rZEqXRx20<> 再開します。ここから12話です。

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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:02:13.21 ID:rZEqXRx20<>

当麻「・・・・・・」

当麻「止まった・・・・のか?」

魔理沙「そう、みたいだな・・・・・」


銀時「・・・・・・ライナ」

ライナ「俺は結局、お前らを殺そうとしたんだな」

銀時「・・・・ああ」

ライナ「やっぱり俺は、どんなに変わろうって思ってても、結局はいるだけで皆を不幸にするんだよ」

ライナ「皆の平和を壊して、ただ殺戮するだけの存在。結局それが俺の本質なんだよ」

ライナ「だから俺は・・」

銀時「うるせえよ」

ライナ「!?」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:04:25.54 ID:rZEqXRx20<>

銀時「そんなこと俺に伝えて、何になるってんだ?」

銀時「大切なのは過去がどうかじゃねえ、これからどう生きていくかなんだよ」

銀時「お前が今までの自分を否定して逃げ出してえならそうすればいい」

銀時「生きて、お前が語ったお前の正義を貫きてえならそうすればいい」

銀時「それを決めるのは俺じゃねえ。これからお前がどうするのかは、お前が自分で決めろ」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:05:51.37 ID:rZEqXRx20<>

銀時「・・・・・だがよ、お前はもう、どうしたいか決まってんだろ?」

銀時「俺が何か言ったところで、お前は何も変わりゃしねえんだろ?」

銀時「誰かに意見を求めようとなんてすんじゃねえよ」

銀時「自分の決意くらい、最初から最後まで自分自身で通しやがれ!」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:08:35.47 ID:rZEqXRx20<>

ライナ「・・・・・・俺はさ」

ライナ「普通の人間じゃねえのかもしれない」

ライナ「幸せを望むなんておこがましいのかもしれない」

ライナ「それでも俺は、欲しいんだよ・・・・」

ライナ「銀時と、みんなと一緒に、平和に過ごせる時間が欲しいんだよ!」


銀時「・・・・・それでいいんだよ!」ニッ

当麻「ふう。ったくお前ら、心配させやがて・・・・」

魔理沙「まったくだな」


魔理沙「・・・・・・?」

魔理沙「そういえば、まどかは? まどかは今どこに!?」


まどか「・・・・ここだよ」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:10:04.64 ID:rZEqXRx20<>

魔理沙「まどか! 良かった、無事だったのか」ホッ

まどか「うん・・・・・・見た目はね」

魔理沙「?」

当麻「ちせ! よかった、お前も無事か!!」

ちせ「・・・・・・・」

当麻「っと、真名言うのはマズいんだっけ? まぁでも、こいつらになら言っても・・」

ちせ「・・・・・・んなさい」

当麻「何? どうした?」

ちせ「ごめん、なさい・・・・あたし、何もできなくて・・・・・・」グスッ

銀時「? おいおい、どうしたってんだ。全員無事に助かったんじゃねえかよ」

ちせ「違う・・・・・」

当麻「え?」


魔理沙「まどか・・・・・今、何て?」

まどか「・・・・だからね」


まどか「私はもう、ダメみたいなの・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:11:20.53 ID:rZEqXRx20<>


まどか「ごめんね、魔理沙ちゃん」

魔理沙「・・・・・何、言ってんだよ、まどか?」

魔理沙「どうした、どこか痛むのか!?」

まどか「ちがうの・・・・・」

「」シュウウウゥゥ

まどか「」パシッ

魔理沙「何だ、これ?」

まどか「そういえば、見せたことはなかったよね」

まどか「これが、私の宝具。ソウルジェムっていうの。私の場合、普段は見えない所に置いてるから」

魔理沙「・・・・・? 何なんだ、このまっ黒い塊は?」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:13:17.42 ID:rZEqXRx20<>

魔理沙(ってよりも、何か邪悪な魔力を感じる? ・・・・・これは一体!?)

まどか「これが、私の本体なの」

魔理沙「!?」

銀時「どういうことだ!?」

まどか「そのままの意味だよ。私のこの体は仮初めのもの。このソウルジェムが、私自信なの」

まどか「ソウルジェムはね、私が魔力を使ったり、負の感情を抱いたりすると穢れてくの」

まどか「そしてそれが限界になるとね、私は魔女になるの」

魔理沙「・・・・・魔女?」

まどか「私の理性なんて関係なく、ただ破壊をまき散らすだけの存在だよ」

一同「!?」

ライナ「じゃあ、まさかお前も、俺たちと同じように・・・・・?」

銀時「っ!? ・・・・だが、お前はもう俺たちの仲間だ。もしそうなったとしても、また今回みたいに協力して元に・・」

まどか「無理だよ」


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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:15:09.20 ID:rZEqXRx20<>

まどか「私はライナくんやちせちゃんとは違う」

まどか「私はね、一度魔女になったら、もう死ぬまで元に戻らないの」

一同「!!」

まどか「私はね、今までずっと魔女が生まれる前に消すために存在してきた」

まどか「でも私が魔女になったら誰もそれを止める人はいない」

まどか「もし私が魔女になったらね、この星くらい、簡単に消しちゃうらしいんだ」

まどか「私は何も壊したくない、私の大好きなこの世界を壊したくないから」

まどか「・・・・・だからさ、魔理沙ちゃん」

まどか「」スッ

魔理沙「まどか・・・・?」


まどか「そうなる前に、私のソウルジェムを砕いて」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:17:30.84 ID:rZEqXRx20<>

魔理沙「・・・・・・」

魔理沙「それを砕いたら、まどかはどうなるんだよ」

まどか「私は魔女化せずに、そのまま消えられるの」

魔理沙「ふざけんなよ! そんなもん、砕けるわけねえだろ!!」

まどか「・・・・魔理沙ちゃんなら、絶対そう言うと思ったよ」

魔理沙「何か・・・・何か方法があるはずだろ? なあ、まどか?」

まどか「ごめんね、魔理沙ちゃん」

魔理沙「認めねえ。私は絶対認めねえぞ。私は絶対にまどかを助けるから・・」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:19:08.44 ID:rZEqXRx20<>

まどか「ありがとね、魔理沙ちゃん。でも、もういいの」

まどか「私はね、誰も傷つけたくないの」

まどか「みんなを・・・・・そして誰よりも、魔理沙ちゃんを」

まどか「だから、わかってくれるよね?」ギュッ

魔理沙「・・・・・わからねえよ」ギリ

魔理沙「わかりたくもねえよっ!!」バッ

まどか「魔理沙ちゃん!? ・・・・・私は」

魔理沙「聞きたくない」

まどか「聞いて!」

魔理沙「聞きたくない!!」

まどか「!!」

まどか「・・・・・そう」

まどか「じゃあ、聞いてなくてもいいよ」

まどか「これから言う私の言葉は、ただのひとり言だから」

魔理沙「・・・・・・」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:20:31.44 ID:rZEqXRx20<>

まどか「私はね、強くなれたよ」

まどか「ライナくんを助けられたし、言いたいことも言えるようになった」

まどか「私はもう暗くて弱そうなやつなんかじゃないって・・・・・そう、自分で胸を張って言えるようになったよ」

まどか「でもね、私はただ強くなりたかったんじゃない」

まどか「強くなって、魔理沙ちゃんのサーヴァントにふさわしい存在になりたかった」

まどか「ただ、魔理沙ちゃんに認めてほしかったんだ・・・・・・」

まどか「・・・・・ねえ、魔理沙ちゃん」

まどか「私は魔理沙ちゃんの役に立てたのかな?」

まどか「私は魔理沙ちゃんにとって、最高のサーヴァントでいられたのかな?」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:21:56.32 ID:rZEqXRx20<>

魔理沙「ーーっ ・・・・・」グッ

魔理沙「・・・・・・違う」スッ

まどか「え?」

魔理沙「・・・・・」ダキッ

まどか「!? 魔理沙ちゃん・・・?//」

魔理沙「言っただろ? お前は私の嫁だって」

魔理沙「サーヴァントだからなんて理由じゃない、お前は私にとって世界で一番大切な人だから」

魔理沙「本当は死ぬまで、離れたくなんてないんだよ」ギュウッ

まどか「魔理沙ちゃん・・・・」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:22:57.23 ID:rZEqXRx20<>

まどか「・・・・・でも」

魔理沙「でも、これはお前の望みなんだよな」

魔理沙「皆を守るために、お前が決めたんだよな」

魔理沙「だったら・・・・・」

「」スッ

魔理沙「もう・・・・・仕方ないんだよな」パシッ

まどか「!!」

魔理沙「お前は強いやつだから、そんなお前の信念を曲げることなんて、私にはできないから」

魔理沙「だから最後は、私に終わらせてほしい」

魔理沙「まどかの一番近くで、最後までまどかの温もりを感じていたいから」

まどか「・・・・・ありがとう、魔理沙ちゃん」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:25:29.02 ID:rZEqXRx20<>

まどか「・・・・・ねえ、ライナくん」

ライナ「・・・・・・何だ?」

まどか「一つだけ、私の願い事、聞いてくれる?」

ライナ「何だ?」

まどか「ライナくんはもう、迷わないでほしい」

まどか「この戦争を終わらせて、皆が幸せになれる世界を作ってほしいの」

ライナ「そんなことわかってる。でも、もうお前には・・・・・もし俺がそれを叶えたとしても、お前に何の意味があるんだよ・・・・」

まどか「そうだね、確かにもう私には関係ないかもしれないよ・・・・・・でもね」

まどか「ちせちゃんはこの前私に、ちゃんと言ってくれたんだ。まだ当麻くんたちと一緒にいたいって」

ちせ「!!」

まどか「私はもういなくなるかもしれない。だけど、せめてこの子の願いは叶えてあげてほしいの」

まどか「もうこれ以上、悲しい別れなんてしなくてもいいようにしてあげてほしいから!!」

まどか「・・・・これが私の願いだよ。叶えて、くれるよね?」

ちせ「・・・・・っ」

ライナ「・・・・・・・ああ」

ライナ「絶対に・・・・絶対に、約束する!!」

まどか「・・・・・ありがとう」


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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:28:15.22 ID:rZEqXRx20<>

魔理沙「・・・・・」プルプル

まどか「魔理沙ちゃん・・・・?」

まどか(あんな穢れきったソウルジェムを握りしめてるから・・・・きっと魔理沙ちゃん、苦しいんだ。なら、せめて・・・)

まどか「大丈夫だよ、魔理沙ちゃん」ギュッ

魔理沙「!!」

魔理沙「・・・・・ああ、お前の手はこんなに温かかったんだな、まどか」

まどか「・・・・・魔理沙ちゃんもね」

魔理沙「私は最後の瞬間まで、お前の傍にいてやるから」

まどか「うん」

魔理沙「お前のこの温もりは、絶対に忘れないから・・・・・」

まどか「・・・・・うん」

魔理沙「じゃあな、まどか・・・・・・・今まで、ありがとう」グッ

まどか「うん。ありがとう、魔理沙ちゃん。じゃあね」

まどか「・・・・・・・・・・大好き、だよ」



「」パキイイイイィィィィン



鹿目まどか:脱落



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:29:40.06 ID:rZEqXRx20<>

魔理沙「・・・・・・・」

ライナ「・・・・・・・」

ライナ「すまない・・・・・俺のせいで・・」


魔理沙「・・・・っ!? ふざけんなっ!!」バシッ


ライナ「!?」ヒリヒリ

魔理沙「謝ってんじゃ・・・・謝ってんじゃねえよ!!」プルプル

魔理沙「これは、まどかの選択なんだ」プルプル

魔理沙「あいつは、お前に全てを託したんだよ!!」プルプル

魔理沙「それを、俺のせいで・・・・・だと? ふざけんじゃねえ!!」バッ

魔理沙「お前は前に進めよ。まどかの願いだ、私はいつだって協力する」

魔理沙「だけど、お前がまどかを裏切るような生き方をするなら」

魔理沙「私はお前がサーヴァントだろうと何だろうと、ぶっ殺してやるからな!!」

ライナ「・・・・・・ああ」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:30:47.96 ID:rZEqXRx20<>

ライナ「・・・・・そう、だよな」

ライナ「銀時、俺は決めたよ」

銀時「・・・・そうか」

ライナ「・・・・・まだ何も言ってねえぞ?」

銀時「そんなもん、お前の目を見りゃ何が言いたいかくらいわかる」

ライナ「!! ハッ、そうかよ。だが言わせてもらう」

ライナ「俺はもう絶対に迷わねえし、逃げねえ!!」

ライナ「すぐにでも聖杯をぶっ壊して、この戦いを止めてやる!!」

ライナ「だから、皆も力を貸してくれねえか!?」

銀時「ったく、今更なーに言ってやがる」

魔理沙「・・・・・へっ、それでいいんだよ」グシュッ

当麻「よっしゃ、腕が鳴るぜ」

ちせ「うん! ・・・・・?」


ちせ「・・・・・・?」ジー

当麻「? どうした、ちせ?」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:32:25.42 ID:rZEqXRx20<>

ルル「クソがっ!!」ガンッ

ルル(魔理沙たちを失って、黒の騎士団も全滅・・・・・俺にもう残るコマはもうほとんど無い)

ルル(範馬勇次郎にもうギアスは効かないし、言峰など操っても何にもならない)

ルル(残るターゲットは坂田銀時と上条当麻・・・・・せめてこのどちらかを掌握しなければ俺に勝ち目はない)

ルル(しかし、上条当麻は一時期話題になった、謎の消去能力保持者・・・・ギアスが通じるとは限らない)

ルル(とすると、残ったターゲットは坂田銀時ただ一人。こいつを掌握するしかない!)

ルル(だが、ライナリュート・・・・・ノーマークだったが、まさかあれほどの力を持つとはな)

ルル(こいつを掌握できれば一気に希望が出てくる!)

ルル(もはやガウェインなどあっても歯が立たないなら、ここは奴を手に入れるための捨て駒にするか)

ルル(・・・・いや、慌てるな。だが、しかし背に腹は・・・・)

ルル(・・・・・・・、・・・)

     ・
     ・
     ・


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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:33:29.09 ID:rZEqXRx20<>

ルル「やはりここは乗り込むとしよう」

ルル(作戦はこうだ。ガウェインのステルス機能を使い接近。恐らく途中でちせに気づかれるだろうから、その時点で拡散ハドロン砲を発射)

ルル(ちせは簡単に防ぎきるだろう。だが、目くらましにはなるはずだ。その隙に脱出ポッドでガウェインから脱出し、混乱の中、坂田銀時にギアスをかける)

ルル(少々無謀だが、これしか方法はない。もう俺の顔は魔理沙に割れているんだ、話し合いなど通じない)

ルル(かといって、こんな廃墟から出てくれば俺の存在はバレバレ。警察に追われる身の俺としては、今、撤退することすらできないんだ)

ルル(ライダーの宝具も、使ったからと言ってどうにかなるものではない。俺がマスターだとバレるだけだ)

ルル「やるしかない・・・・」

ルル「大丈夫だ、俺ならやれるさ」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:34:45.86 ID:rZEqXRx20<>

ちせ(?)

ちせ(何だろう、何かが近づいてくる? これは、兵器・・・・?)

ちせ(距離はここからだいたい・・・・300メートル!? すぐ近くだ!!)

ちせ「みんな、下がって!!」

一同「!?」

ルル「ちいっ、もう気づかれたか!!」

ルル「まあいい、ハドロン砲、拡散!!」キイィィィン


   バババババババババババババ


ちせ「くっ!?」バッ

ちせ(大丈夫、威力は大したことない。これくらいなら全部防げる!!)

ルル(今だ!!)バシュウゥゥ

ちせ(あのロボットが攻撃源? それなら!)バシュッ


    ドゴオオオオオオオン


ルル(っ!? ガウェインが一瞬で消し炭に? 流石だな・・・・だが)バッ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:36:05.26 ID:rZEqXRx20<>

脱出ポッド「」ドッ

ライナ「何だ!?」

ルル「」バッ

ルル(その隙に俺はギアスをかけるまでだ!)ボッ

  ボシュウウウゥゥ

魔理沙「これは、煙幕弾!?」

当麻「畜生、何も見えやしねえ!!」

銀時「ちいぃっ、一体何が・・・・・」

ルル(そこかっ!!)

ルル「おい、貴様、俺に従・・」

魔理沙「この声はまさか、ルルーシュ!? しまっ・・」

ルル(勝った!!)

銀時「」シュッ


   ドゴォ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:37:18.09 ID:rZEqXRx20<>

ルル「がはっ!?」ドサッ

銀時「何だお前は?」スッ

ルル「・・・・・バカな、何故反応できた!? 完全に死角だったはずだ」

ルル「貴様は・・・・・ただの万屋の店主じゃないのか?」

銀時「最近ちょっと慣れてきたんでな。後ろから来る奴の気配とか」

ライナ「銀時、大丈夫か!?」

銀時「ああ、問題ねえよ。しかし何だ、こいつは?」

魔理沙「気を付けろ、そいつ妙な催眠術を使うぜ。そいつの目は絶対に見るな!!」

ルル(くっ、どうする? 何か、何か方法は・・・・・)



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:38:50.36 ID:rZEqXRx20<>

ちせ「そこだったんだ。もう動かないでね」チャキ

ルル(くそっ、・・・・・・こうなったら、最後の手段だ)

ルル「ライダー!! 宝具だ。宝具を使え!!」バッ

魔理沙「ライダー!? こいつ、やっぱりマスターだったのか!?」

当麻「おい、あのポッドから誰か出てくるぞ!!」

ちせ「させない!!」シュバッ

「もう遅い」

シモン『天元突破グレンラガン!!』


     カッ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:40:11.02 ID:rZEqXRx20<>

ステータスファイルF


マスター:ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア

シモン(天元突破グレンラガン)
クラス:騎乗兵(ライダー)
筋力:E 魔力:D
耐久:E 幸運:D
俊敏:E 宝具:A++

・巨大ロボの操縦者。数々の功績を讃えられ、政府の総司令官に就任した。本人はただの人間で戦闘能力をもたない。
・普段は冷静で温厚な性格。


宝具1:A++
天元突破グレンラガン:銀河系の3倍程の大きさを持つ超巨大ロボット



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:41:12.56 ID:rZEqXRx20<>

魔理沙「・・・・・・?」

魔理沙「何だ、何も起こらねえぞ?」

銀時「どうしたんだ? さっきのはハッタリか」

ちせ「・・・・・・」

ちせ「・・・・・・・・!!!?????」ビクッ

当麻「おい、ちせ、どうしたんだ?」

ルル「動くなよ、動けば貴様ら全員皆殺しだ」

銀時「ハッ、何言ってやがる、そんなハッタリが通じるとでも・・」バッ

ちせ「だめっ!!!!」

銀時「!?」

ライナ「どうしたんだ?」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:43:30.29 ID:rZEqXRx20<>

ルル「この脅威に逸早く気づくとは、流石だな」

当麻「おい、ちせ、一体何が起こってるんだ?」

ルル「まだ気づかないのか? さっきまでとの違いに」ククク

当麻「ああ? 何か変わったのか・・・・?」

ライナ「そういえば・・・・・何かさっきよりほんの少しだけ薄暗くねえか?」

魔理沙「暗い? ・・・・・・ !? 違う、これは・・・・星が、消えた?」

ルル「気づいたか」ククク

ルル「聞け! この星は俺たちが掌握した!!」バッ

銀時「さっきから何を言ってやがる!?」

ルル「そのままの意味だ。地球は今、ライダーの宝具、グレンラガンの掌の中にいる」

銀時「・・・・・・ハア? 一体何の冗談だ」

ちせ「冗談なんかじゃない。今、地球は巨大なロボットに覆われてる・・・・その大きさは多分、銀河系より大きい」

一同「!!?」

当麻「銀河系って・・・・どんな規模だよ!?」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:45:53.59 ID:rZEqXRx20<>

ルル「そういうことだ。今は太陽系ごと掌で覆っている状態だな」

ルル「さて、もし俺が今、ライダーを少しでも動かせばどうなるかわかるな?」ククク

一同「!?」

銀時「てめえ、地球ごと滅ぼす気か? そんなことしたらお前だって・・・・」

ルル「そうだな。だから俺もそんなことをしたくはない」

ルル「そこで、取引だ。坂田銀時、貴様はこっちへ来るがいい」

魔理沙「!! ダメだ、あいつは・・」

ルル「聞かないなら、この星ごと潰すだけだ!」

ルル(フハハハハ、最後に勝つのはやはり俺なんだ)

ルル(わかるだろ? お前は俺に従うしかない・・・・・さあ、さあ!!)

銀時「・・・・・俺は」


「へえ、おもしれえことしてんじゃねえか」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:48:05.78 ID:rZEqXRx20<>

悟空「銀河級のロボットか・・・・・オラ、ワクワクしてきたぞ!!」

勇次郎「フン、相変わらず訳のわからねえインフレ具合だな」

悟空「つれねえなあ、勇次郎は」


ルル「孫悟空と、範馬勇次郎・・・・・!?」

ルル(最悪だ、このタイミングで・・・・せっかく話がまとまりかけてたのに)ギリ


銀時「範馬勇次郎・・・・・?」

銀時「まさか、こいつがあの範馬勇次郎か!?」

勇次郎「ああ?」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:50:06.21 ID:rZEqXRx20<>

     ------------------

土方「気ィつけろ」

銀時「あん? どうしたんだ、お前がそんなこと言うなんてよ。発情期か? 発情期なのか?」

土方「・・・・」シュボッ

土方「」フゥーーーッ

土方「・・・・・あいにくだが、この件に関しては、てめえの冗談に付き合ってやれるほど甘い話じゃねえんだよ」

土方「今、新選組にこの町からの緊急避難命令が出てる」

銀時「!!」

銀時「・・・・・そうか、賢明だな。たまにはお前らの上も・・」

土方「やっぱりてめえは何か知ってるみてえだな。・・・・まあいい」

土方「その命令は、俺が勝手に出した」

銀時「お前が?」

土方「ああ」

土方「・・・・・てめえは、範馬勇次郎って知ってるか?」

銀時「!!」

銀時(確か、なのはが言ってたマスターの一人か)

土方「何でも、この町に今来ているらしい」



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:52:09.42 ID:rZEqXRx20<>

土方「そいつは世界中の警察組織に監視され続けてる超危険人物だ」

土方「新選組には、そいつの監視任務が来てたんだけどよ」

土方「・・・・・初めてだった。俺が恐怖で敵前逃亡を企てるなんてのはよ。しかも、武器すら持たねえ奴に」

銀時「なっ!?」

銀時(こいつが、敵前逃亡だと!?)

土方「それだけじゃねえ。今、上部組織ではこの町のヤバい噂がいろいろ飛び回ってる」

土方「世界最強の組織のエース、世界最悪のテロ集団の頭、それに加えてこの前の謎の嵐とテロだ」

銀時「・・・・・機密事項とかじゃねえのかよ。どうして、俺にそれを?」

土方「どうせてめえはそれに関わってんだろ? だからいきなり俺たちを呼んで特訓し始めた。違うか?」

銀時「・・・・・・・・・」

土方「まあ、てめえが死んでも俺には知ったこっちゃねえが、局長の命令だ」

土方「一応、伝えたぜ?」ザッ

銀時「ああ・・・・ありがとよ」

     ------------------



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:53:46.52 ID:rZEqXRx20<>

銀時(こいつからは他の奴みたいな、魔力とかの類を感じねえ)

銀時(それなのに何だ!? この強大な圧力は?)

銀時(気を引き締めろ、集中しろ・・・・)ザッ

勇次郎「ほう、いい面構えだな」グッ

勇次郎「面白えから食ってやりてえところだが・・・・・・悪いな、それどころじゃねえみてえだぜ?」クイッ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:55:51.34 ID:rZEqXRx20<>

悟空「銀河を吹き飛ばせる力なんて持ってても、使う機会なんて無かったからな」

ルル「おい、貴様ら動くな! 動けばこの星ごと・・」

悟空「ほんじゃ試してみっか? ライダーがこの星を潰すのと、オラがライダーを倒すのと、どっちが早いか!!!!」ドゥン


     ズアッ


一同「うああああっ!?」

悟空「」シュインシュイン

当麻「何だあいつ、いきなり長い金髪に?」

ちせ(何ていう力なの!? 対峙しただけで圧倒的ってわかる程の・・・・・)

ライナ(こいつが、孫悟空・・・・・ネギが手も足も出なかったっていう男か)

悟空「さて、これで準備は整ったな」グッ

ルル「!? まさか、やる気か?」

ルル「おい、範馬勇次郎! お前のサーヴァントのせいで地球が滅びるんだぞ!? それでもいいのか!?」

勇次郎「ああん? 興味ねえな。それに、悟空が先に貴様のサーヴァントを消せばいいだけだ」

ルル(こいつら、イカレてやがる・・・・・・)



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:56:40.61 ID:rZEqXRx20<>

悟空「か・・・・め・・・・」ゴオオォォォォ


ちせ「くっ!? 何てエネルギー・・・・これじゃ近づけない!!」

銀時「ちっ、それなら」

銀時「俺がマスタ−を止める!!」ダッ

勇次郎「!! ・・・・・・ほう?」

銀時「おおおおおおおお!!」

「」ガッ

銀時「!?」

勇次郎「良いじゃねえか」ニィ



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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 22:59:12.25 ID:rZEqXRx20<>

悟空「は・・・・め・・・・」ゴオオォォォォ


勇次郎「スピードも合格、キレも良い。・・・・だが」ブンッ

銀時「ぐふっ!?」ドッ

銀時「」ズザァァァァァ

勇次郎「残念ながらパワーが足りねえな」

勇次郎「だが嬉しいぜ? 気だの魔力だの意味の分からねえものに頼らねえで突っ込んでくる奴なんてのは久々だ」

勇次郎「だが、もう終わりだな」チラッ


悟空「波ーーーーーーーーーーーーっ!!」ズガガガガガガガガガガ


ルル「っ!? くそっ、ライダー、やれええええええっ!!」


当麻「待て! やめろおおおおおおお・・」


      
       ドッ




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(千葉県)<>saga<>2011/08/31(水) 23:01:16.78 ID:rZEqXRx20<> 12話はここまでです。できれば明日13話を書きます。

とりあえず次回で中編は終わりです。14話から後編に入っていきます
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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/01(木) 11:14:39.93 ID:cuDRd4pq0<> うずうず
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そろそろ後編か…
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(福井県)<>sage<>2011/09/01(木) 21:04:13.31 ID:++IDJbN+o<> まだかー
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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:05:45.32 ID:e900WtQF0<> 遅くなりました。13話投下します。
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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:06:33.60 ID:e900WtQF0<>

魔理沙「ーーーーーっ・・・・・」

魔理沙「・・・・・・?」

魔理沙「何も、起こらねえ?」


悟空「オラのかめはめ波が、消滅した・・・・!?」

ルル「ライダーが消えた・・・・? いや、違う!!」

グレンラガン「」チョコン

ルル「て、手のひらサイズになってる!? 一体何が・・・・?」


「困るんだよねえ、そういうことされちゃ」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:07:26.11 ID:e900WtQF0<>

銀時「!?」

銀時(いつの間に俺の後ろに・・・・・? それに)

銀時「こいつ、今どこから!?」

「地球を破壊なんてされちゃ、流石の僕も困るからね」

ライナ「何だお前は!? 銀時から離れろ!!」

「つれないなあ、ライナくんは。その辺は昔から変わらないね」

銀時「昔から・・・・・? まさか、ライナの知り合いか?」

ライナ「いや、俺はお前のことなんか知らねえぞ!?」

「それはそうさ。別に知り合いじゃない。僕が君のことを一方的に見てきただけさ。・・・・・それと」


なじみ「僕のことは親しみを込めて安心院さんって呼びなさい」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:08:42.71 ID:e900WtQF0<>

ちせ(何なの、この人? 全然感情が見えない・・・・)

悟空「オメエ、一体どうやってオラの攻撃を相殺させたんだ?」

なじみ「僕があんなエネルギー波を相殺できる訳がないだろう?」

なじみ「正確に言うと僕のスキル、『鏡遭せ(リフレクション)』によって君自身が相殺させたんだよ」

悟空「!? オメエ、一体何者なんだ?」

なじみ「そうだね、一応今は君たちと同じってことになってるよ」

悟空「同じ・・・・? まさかオメェ、サーヴァントか!?」

なじみ「そういうことになるのかな」

なじみ「でも僕にあてはまるクラスなんてものは存在しないからね」

なじみ「僕のクラスは・・・・・そうだな、観測者(オブザーバー)、なんてのは響きがいいんじゃないかな」

ルル「バカな!? サーヴァントは7人のはずだ。俺は7人全員を把握しているんだぞ!?」

なじみ「おおっと、流石ルルーシュくん。そうやって話して時間を稼ぎながらも打開策を考え続けるとはね」

ルル「何!?」

ルル(こいつ、思考が読めるのか!?)

なじみ「話しながらも数百の戦略を考え、僕を、周りを観察しようとする君の姿勢はすばらしいよ」

なじみ「でもね、君が例え1万通りの戦略を考えたって無駄だよ」

なじみ「僕には1京2858兆519億6763万3865通りの戦術があるからね」

ルル「・・・・・・・・・・は?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:09:58.17 ID:e900WtQF0<>

ステータスファイルG

安心院なじみ(めだかボックス)
クラス:観測者(オブザーバー)
筋力:E 魔力:A
耐久:E 幸運:A++
俊敏:E 宝具:EX

・フラスコ計画と呼ばれる、天才がなぜ天才なのかを解明し、人為的に天才を創り出す計画を立案した。
・表向きの態度とは裏腹に自分以外の全てはカスであると思っている。

宝具1:EX
無限の能力(インフィニット・スキルズ):無数の能力(正確には7932兆1354億4152万3222個の異常性(アブノーマル)と4925兆9165億2611万643個の過負荷(マイナス))をもつ。



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:11:13.55 ID:e900WtQF0<>

ルル(1京? 誇張するにも限度があるだろう・・・・)

ルル(まあいい。こいつが何者かは知らないが、ギアスをかけされすれば!!)キィン

なじみ「ああ、それと」

なじみ「僕にギアスは効かないよ」

ルル「!? 貴様、何故ギアスを知っている?」

なじみ「いや、知ってるも何も、『王の改律(ギアス)』程度のスキルは」

なじみ「僕も持ってるからね」キィン

ルル「な・・・・・・!?」

ルル(嘘、だろ・・・?)

なじみ「だからといって、こんな能力は僕の1京分の1に過ぎない」

なじみ「例えばさっき君のライダーに使った『微長整(フォントサイズ)』なんてのも然りだ」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:12:30.71 ID:e900WtQF0<>

ルル(ふざけるな・・・・・)

なじみ「君はギアスとその頭脳で困難を乗り越えてきたのかもしれないけど」

ルル(俺が踊らされているとでもいうのか? ・・・・・こんな小娘に)ギリ

なじみ「僕はその程度の才能に、君なんかには興味がないからさ」

ルル(・・・・・バカにするな)

なじみ「もうお家に帰ってもいいよ」

ルル「・・・・・・この」カッ

なじみ「ん?」

ルル『俺に従えっ!!』キィン

なじみ『・・・・・うーんと、じゃあ10000回くらい回ってワンって言ってもらおうかな』キィン


ルル「」グルグルグルグルグル



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:13:42.86 ID:e900WtQF0<>

悟空「っ・・・・・オメエ、随分変わったサーヴァントみてえだな」

悟空「だがそんなことは関係ねえ、オメエがサーヴァントだってんならオラと戦・・」

なじみ「やだよ。僕は君みたいなチートキャラと戦いたくなんてないからね」

悟空「!?」

なじみ「もしどうしてもっていうのなら」

なじみ「君のその無力なマスターを壊して終わりにするよ」

悟空「なっ!? 卑怯だぞ!!」

勇次郎「ほう・・・・・俺が無力だと?」ピキ

なじみ「おっと、僕とやる気かい? 勇次郎くん」

なじみ「だけど、やめとけよ。そうやって虚勢張ってても、自分でもわかってるんだろ?」

なじみ「君程度の存在はサーヴァントからすればゴミにも満たないってことくらいさ」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:14:35.30 ID:e900WtQF0<>

勇次郎「言わせておけば・・・・・」プルプル

悟空「やめろ勇次郎、挑発に乗るな!!」

悟空(こいつ、早く倒しちまわねえと・・・・)シュバッ


    スカッ


悟空「!! いない!?」

なじみ「だめだよ悟空くん、ちゃんと自分のマスターは守っておかないと」

勇次郎(!? こいつ、いつの間に俺の上に・・・?)

なじみ「今回だけだぜ? 見逃してやるのは」ストッ

悟空(何だこいつは・・・・・・)

悟空(だめだ、相性が悪すぎる。ここは一旦退かねえと勇次郎が・・・・)シュバッ



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:15:42.77 ID:e900WtQF0<>

悟空「おい、勇次郎!!」ガシッ

勇次郎「あん?」

悟空「」シーン

悟空「・・・・・・・・!?」

なじみ「あ、そうそう」

なじみ「この前の戦いを見て思ったんだけどさ、君のその『瞬間移動(テレポート)』は、だいぶ興を削ぐからね」

なじみ「僕のスキル、『無効脛(ライフゼロ)』で無効化させてもらったよ」

悟空「な!?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:17:16.13 ID:e900WtQF0<>

なじみ「だけど今は歩きながらなら退いてもらってかまわないよ」

なじみ「君の強さは確かに脅威だけど、単なる強さなんてものには僕は興味が無いからね」

勇次郎「貴様アァァ、調子に乗りおって!!」

悟空「っ、勇次郎!!」トンッ

勇次郎「!?」ドサッ

悟空「・・・・・悪いがここは退かせてもらう」シュバッ

なじみ「・・・・じゃあねー」ヒラヒラ



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:18:12.54 ID:e900WtQF0<>

なじみ「ふう、だいぶ話がそれちゃったね」

ちせ(何なの、この人? さっきから、何でもやりたい放題に・・・)グッ

なじみ「おっと、そんなに身構えなくてもいいよ。ちせちゃん?」

ちせ「!?」

なじみ「大丈夫、僕は君たちと戦うつもりはないし、聖杯で願いを叶えたい訳じゃない」

ライナ「どういうことだ?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:19:25.25 ID:e900WtQF0<>

なじみ「僕はさっき適当にクラスを観測者(オブザーバー)って紹介したけど、それはまあ間違っちゃいない」

なじみ「僕が聖杯戦争に参加した目的は、二つの実験対象を観察することだからさ」

ライナ「実験対象、だと?」

なじみ「そうだよ」

なじみ「一つは聖杯。僕はこの願望器の存在に興味があってね。これを使って少し実験をしていたんだ」

なじみ「そしてもう一つは、君だよ。ライナリュートくん」

ライナ「!?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:20:55.70 ID:e900WtQF0<>

ライナ「俺が、実験対象?」

なじみ「正確に言うと、君の持つ『複写眼(アルファスティグマ)』がね」

ライナ「!?」

なじみ「まあ、アルファスティグマ自体は別に珍しい能力でもない」

なじみ「魔力を読み取れるから便利そうに見えるけど、知っての通り実際は不便でね」

なじみ「精神が限界を超えたり、近くにもう一人保持者がいると共鳴して暴走する厄介な過負荷(マイナス)なんだ」

なじみ「だから、このマイナスに対して、僕は封印をかけなきゃならなかった」キィン


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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:22:08.71 ID:e900WtQF0<>

ライナ(アルファスティグマ保持者!? まさか、こいつも)バッ

なじみ「安心していいよ。僕のアルファスティグマは封印してあるから、共鳴は起こらない」

なじみ「本来はこれが暴走すると死ぬまで元に戻らず、ただ暴走するだけ。僕のもまた然りだ」

なじみ「だけど、君のアルファスティグマは特殊みたいでね。暴走時に謎の力を見せ、さらに元に戻ることも可能」

なじみ「多くの人がその能力を持つにも関わらず、ただ一人、君のものだけが異質で優れた能力と化している」

なじみ「これが、僕の興味を惹いた訳だ」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:23:55.19 ID:e900WtQF0<>

ライナ「そうか・・・・・成程な」

ライナ「なあ、お前は俺のことを知ってるみてえだな?」

なじみ「ああ、そうだね」

ライナ「じゃあ、教えてくれないか、俺は一体何者なんだ?」

なじみ「それを知るために、僕は今ここにいるんだよ。そんなこと聞かれてもねえ・・・・それとも」


なじみ「聞きたいのは、君の最期のことかい?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:25:02.28 ID:e900WtQF0<>

ライナ(最期・・・?)ドクン

ライナ「お前の、知っていることを教えてくれ」

なじみ「・・・・まあいいや、これはサービスだよ」

なじみ「君は自分のクラスが何だか知っているかい?」

ライナ「いや、知らない・・・・・」

なじみ「そうだろうね」

ライナ「俺は何故英霊になれたんだ?」

ライナ「俺は何か、人にためになることができていたのか?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:26:15.56 ID:e900WtQF0<>

なじみ「いや」

なじみ「実はね、君は何一つできていないんだよ」

なじみ「君は何の意味もない生涯を過ごした」

ライナ「!?」

なじみ「君は君の記憶通り、ただ嫌われ、恐れられていただけの存在」

なじみ「その死が、皆に望まれる程のね」

ライナ「え・・・・・・・・?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:27:51.70 ID:e900WtQF0<>

なじみ「ちょっと昔話になるけどね、ある世界のある国のある町で、大量虐殺事件が起こったんだ」

なじみ「だけどその虐殺現場の目撃者はいなくて、結局犯人はわからなかった」

なじみ「でも、その時に娘を殺されたその国の王は怒ってね。犯人を殺すために、その時町にいた人を皆殺しにすると言い始めた」

なじみ「町の人が助かるには、本当の犯人じゃなくてもいい、誰かが捕まることが必要だった」

なじみ「たとえ冤罪であっても、最も犯人として相応しい者が必要だった」

なじみ「そして最終的には、呪われた眼を持ち、化け物と恐れられた、ある青年が犯人として殺された」

なじみ「結果、その町は救われたよ。偶然その町に訪れただけの、誰一人その名も知らぬ、一人の化け物に全ての罪が押しつけられて、ね」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:29:18.51 ID:e900WtQF0<>

ライナ「まさか、それって・・・・・」

なじみ「そういうことさ」

なじみ「君は君が何かを成し遂げたことで英雄になったんじゃない」

なじみ「君は死ぬことで、この世から消えることで人々を救い、讃えられた存在」

なじみ「その存在自体がタブーとされた反英雄。そのクラス名を」


なじみ「復讐者(アヴェンジャー)という」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:30:49.10 ID:e900WtQF0<>

魔理沙「・・・・アヴェンジャー、だと!?」

なじみ「君は知っているみたいだね。アヴァンジャーがどういうクラスなのか」

銀時「そうなのか?」

魔理沙「ああ・・・・・」

魔理沙「今までで一度だけ、第三次聖杯戦争で呼び出されたサーヴァントなんだ」

魔理沙「聖杯を穢し、その後の第四次聖杯戦争と第五次聖杯戦争を呪われた歴史にした、不幸と災いをもたらす禁じられたサーヴァント」

魔理沙「それが、アヴェンジャー」

銀時「!?」

銀時「ライナが、そのアヴェンジャーだっていうのか?」

ライナ「俺が・・・・・?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:34:25.53 ID:e900WtQF0<>
ライナ「どうして、よりによってそんな・・・・」ギリ

なじみ「簡単な事さ」

なじみ「君を英霊にできるクラスが他に無かったから、と言えばいいかな」

ライナ「!? ・・・・・どういうことだ?」

なじみ「うーんと・・・・説明しにくいなあ」

なじみ「まあ、だいぶ話は変わるんだけどさ」

なじみ「実はさ、僕はライナくんの世界での存在じゃないんだ」

なじみ「僕は現代の、この世界での存在なんだ」

ライナ「!?」

ライナ「じゃあ、どうして俺のことを知ってるんだ? それに、なぜサーヴァントに?」

なじみ「まあ、僕は『死延足(デッドロック)』で永遠を生きているのだから現代の、というのは語弊があるけどね」

ライナ「永遠を生きている!? ・・・・・不老不死って訳か。まあ、今更驚きはしねえがな」

なじみ「だけどね、ある日僕はとある男に封印されてしまってね」

なじみ「僕の『腑罪証明(アリバイブロック)』というスキルを使って誰かの夢の中に出ることはできても、実体で動くことはできなくなった」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:38:37.50 ID:e900WtQF0<>

なじみ「だけど、僕はある時サーヴァントという存在を知った」

なじみ「この世界でなら、僕はサーヴァントとしてなら具現化できるようだったからね」

なじみ「僕は『欲視力(パラサイトシーイング)』で他人目線の情報を見れるから、その世界の君の存在を確認することくらいはできた」

なじみ「だが君を観察したくても、この世界以外の世界では、僕は人の夢にしか干渉できない」

なじみ「だから僕は考えた」

なじみ「君には、この世界で僕と同時にサーヴァントとして聖杯戦争に参加してもらえばいいってね」

ライナ「!?」

なじみ「でも、あの頃の君はまだ魔術師(キャスター)と呼べるほどのものではなかったし、英雄とはかけ離れた存在だった」

なじみ「だから、僕は君を研究するため、君が英雄となり得るクラス、アヴェンジャーというクラスになれるよう仕立て上げた」

ライナ「まさか、お前が・・・・?」


なじみ「そうさ、僕が君の世界の人の夢に干渉し、君を犯人に仕立て上げさせた。ただそれだけのことだよ」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:40:28.16 ID:e900WtQF0<>

ライナ「じゃあ、俺が死んだのは、こんなクラスになったのはお前のせいなのか・・・・!?」ギリ

なじみ「別にいいだろ? どーせ君はそのまま生き続けても、人を殺すだけの人生を送るだけだっただろうしさ」

なじみ「むしろ感謝してほしいな。最悪のクラスとはいえ、君に英雄になる機会を与えてあげたんだから」

ライナ「・・・・・もういい」

なじみ「でも、今は記憶が無いとはいえ、最終的には君自身がサーヴァントになる運命を受け入れたんだよ」

なじみ「まあ、その時の君が何を願って英霊になったかなんて知らないけどね」

なじみ「だから別にいいじゃないか。それに僕は君たちに何ら危害を加えるつもりはないんだしね」

ライナ「もういいって言ってんだろ!」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:42:23.33 ID:e900WtQF0<>

なじみ「そうか」

ライナ「くっ・・・・・・」ギュウゥゥ

魔理沙「・・・・・まあ、その話は何となくわかった。そのことはとりあえず置いておこう」

魔理沙「それで結局、お前は何者なんだ?」

魔理沙「そもそも、サーヴァントは7体までしかいないはずだぜ? 一体お前はどうやって・・・・」

なじみ「ああ、そういえば紹介してなかったね。僕のマスターを」フッ


「」ドサッ


銀時「っ、どっから出て・・・・・」

銀時「・・・・・なのは?」

銀時「なのはじゃねえか!? おい、しっかりしろ!!」

魔理沙「バカな!? こいつのサーヴァントはキャスターのはずだ!!」

なじみ「そうだね。まあ、正確に言うと僕は最初の7体のサーヴァントの中には入っていない」

魔理沙「!? どういうことだ?」

なじみ「僕は『容替り(リプレーシング)』によって、英霊ネギ・スプリングフィールドという存在に割り込んだ、8人目のサーヴァントという訳さ」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:43:16.83 ID:e900WtQF0<>

ライナ「!?」

ライナ(ネギの存在に割り込んだ・・・・・?)

ライナ「じゃあ今、ネギは一体?」

なじみ「そんなこと知らないよ。別にどうでもいいだろ?」

ライナ(!? こいつ・・・・)

なじみ「そもそもネギ・スプリングフィールドは、彼も知らないうちに僕の手駒となっていた訳だしね」

ライナ「え?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:44:07.22 ID:e900WtQF0<>

なじみ「今回の聖杯戦争ではね、僕にとって想定外のことが起こったんだ」

なじみ「ライナくんの能力があれば、基本的に聖杯戦争は苦戦しながらも上手く勝ってくれると思っていた」

なじみ「というよりも、一度暴走してしまえば君を止め得る者なんてこの世界にはいないし、それ程のサーヴァントは基本的にいない」

なじみ「だから、僕は君の暴走を思う存分観察できると思っていたんだ」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:45:49.31 ID:e900WtQF0<>

なじみ「だけど今回は、僕が介入したせいで聖杯は暴走を起こし、必要以上の魔力を得てしまった」

なじみ「そのせいで、鹿目まどか、ちせといった、本来の聖杯戦争からすると考えられないほど強力なサーヴァントが集まってしまった」

なじみ「これでは例えライナくんが暴走状態になっても瞬殺されるのではないかという懸念が出てきてね」

なじみ「だから、僕はライナくんの強さをそれらの英霊と同等にする必要があった」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:47:25.81 ID:e900WtQF0<>

なじみ「そのために、君を召喚させる前にネギ・スプリングフィールドという優秀な魔法使いを召喚させ、君と接触させた」

なじみ「アルファスティグマによって、君に強力な魔法を覚えさせるためにね」

なじみ「そして君は、魔法の師匠である英霊ネギ・スプリングフィールドの死により、暴走した」

なじみ「そのタイミングを見計らって僕はその存在に割り込み、この子のサーヴァントとなったわけさ」


ライナ「・・・・そうかよ。俺たちはずっと、お前の掌で踊ってたに過ぎないってことかよ・・・・ふざけやがって」ギリ

銀時「だが、なのはが起きたらお前はどうするつもりだ? あいつのサーヴァントはお前じゃねえだろ、そんなの・・」

なじみ「ああ、それなら問題ないよ」

なじみ「さっきこの子の記憶は、僕の『記憶操執(ブレインコントロール)』で書き換えたから」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:48:57.24 ID:e900WtQF0<>

銀時「!! 記憶を書き換えた、だと・・・・・? てめえ、自分が何をしたかわかって・・!!」

なじみ「でも安心していよ。今までキャスターがいた記憶に僕を上書きしただけだから」

なじみ「その他のことは大体今まで通りだと思うよ。君たちが知り合いだってことも変わらない」

銀時「・・・・・・そういうことを言ってんじゃねえよ」ギリ

銀時「あいつらには・・・・・なのはとキャスターの間には絆みてえなもんがあったんだよ」

銀時「その絆も、思い出も、てめえに奪う権利なんてねえだろうが!!」

なじみ「絆? 思い出? 何それ」クスクス


なじみ「そんなものには何の価値もないだろ?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:51:26.44 ID:e900WtQF0<>

一同「!?」

銀時「てめえ、それはどういう意味だ・・・・?」


なじみ「別に何ていうことはない」

なじみ「絆も、思い出も、幸福も、不幸も、この世のもの全ては同じ、無価値なもの」

なじみ「僕はただ、そう平等に思っているだけさ」


魔理沙「こいつ・・・・イカレてるとかいうレベルじゃねえ」

銀時「てめえ・・・・・そんなことが・・」

当麻「ふざけんじゃねえ!!」

銀時「!?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:53:09.99 ID:e900WtQF0<>

当麻「人は誰だって、不幸な奴だって、幸せになるために精一杯生きてるんだよ!」

当麻「その中でいろんな奴と出会って、絆も、思い出もできていくんだ」

当麻「誰だって、価値のある人生を歩んでるんだよ!」

当麻「それが皆平等に無価値だって? ふざけんな!!」

当麻「俺はお前の考えを認めない」

当麻「お前が本当に皆の人生も全て無価値なものだって思ってるってのなら・・・・」

当麻「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:54:14.01 ID:e900WtQF0<>

なじみ「へぇ、だったら、どうするんだい?」

なじみ「いくらそんな説教を垂れたところで、意味があるのは改心の見込みがある奴だけだぜ?」

なじみ「どんなに語られようと、僕にそんなものの価値なんてわかる訳ないじゃないか」

なじみ「まあ、でも君がどうしても彼女の記憶を戻したいなら、僕を殺せばいい」

当麻「な!?」

なじみ「そうすれば、もしかしたら彼女の記憶も戻るかもしれないぜ?」

なじみ「君たちの、もう誰も死なない世界を作るという信念を曲げてもいいのなら、だけどね」クス



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:55:51.69 ID:e900WtQF0<>

当麻「お前は・・・・何でそんなことしか考えらんねえんだよ!!」ギリ

なじみ「まあ、どっちにしろ君たちのそんな信念は、もうすぐ壊れる」

なじみ「どうせ君たちには聖杯を壊すことなんてできないんだからね」

銀時「ああ? そんなのやってみなきゃわかんねえだろうが!」

銀時「ライナなら、どんなものだろうが、見つけ出してぶっ壊して・・」

なじみ「ああ、そういう意味じゃないよ」

なじみ「聖杯自体は簡単に手に入る場所にあるし、今のライナくんの力があれば壊すことなんてたやすい」

銀時「じゃあ、どういうことだってんだよ」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:56:19.16 ID:e900WtQF0<>

なじみ「君は聖杯がどういうものかわかっているのかい?」

銀時「確か、この殺し合いに勝てば願いを叶えてくれるっていう杯だろ?」

なじみ「それはただの性質に過ぎない。聖杯がどういう形をとっているのかを聞いてるんだよ」

銀時「形・・・・?」

なじみ「そう」

なじみ「この町の聖杯はね、人間なんだよ」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:57:05.58 ID:e900WtQF0<>

銀時「人間・・・・・?」

なじみ「そうさ。つまり、出現前の聖杯を壊すってことは」

なじみ「その人を殺すってことなんだぜ」

銀時「っ!?」

銀時「・・・・・何だよ、それ」ギリ

なじみ「まあ、それでも聖杯を壊したいのなら好きにすればいい」

銀時「殺せってのか? 俺たちに、聖杯のもとになる奴を」

なじみ「だから、それがいやなら殺さなければいいじゃないか」

なじみ「君があそこまで語った、君の魂を裏切ってでも・・・・ね」クスクス

銀時「・・・・・・・」


魔理沙「そんなこと、私は覚悟してたぜ?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:57:58.42 ID:e900WtQF0<>

銀時「!?」

銀時「お前は、知ってたのか?」

魔理沙「今までも、聖杯はそうだったからな」

魔理沙「私は、この選択をしたとき、その覚悟はしてた」

魔理沙「だから、お前らがやらないなら私がやってやるよ」

なじみ「ふーん、いいのかい? それで」

魔理沙「ああ。私はもう決めたからな」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/01(木) 23:59:27.00 ID:e900WtQF0<>

なじみ「へえ、知らない人の命を奪うくらい、何ともないって訳だ」クスクス

銀時「・・・・・・」

魔理沙「・・・・・挑発には乗らねえぞ?」

なじみ「いや、僕は純粋に誉めてるんだよ」

なじみ「まあ、君がそう決断したところで何も変わらないけども」

なじみ「今の決断は普通の人間に、そう簡単にできることじゃない。だから」

なじみ「ご褒美の意味も込めて、君たちには特別に教えてあげるよ。今の聖杯のことを」

一同「!!」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/02(金) 00:01:34.31 ID:RqQfYG/n0<>

なじみ「実はね、サーヴァントなしで今の聖杯を破壊することは難しいんだ」

なじみ「魔理沙ちゃんがいくらその気になっても聖杯は壊せない、何故だかわかるかい?」

なじみ「聖杯っていうのは魔力の塊だからね、それを宿した者は強い魔力を持つんだ」

なじみ「その人はその後、その才能に加えて努力を重ね、今では優秀な魔術師になった」

なじみ「魔理沙ちゃん一人じゃ、決して敵わない程のね」


魔理沙「・・・・・まさか」

銀時「・・・・・・・?」



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(千葉県)<>saga<>2011/09/02(金) 00:04:13.71 ID:RqQfYG/n0<>

銀時(・・・・・・何だ?)


なじみ「じゃあ、少し質問をしようか」


銀時(何か、妙な胸騒ぎがしやがる・・・・・)


なじみ「どうして英霊ネギ・スプリングフィールドはあそこまでライナくんを頑なに否定したと思う?」


銀時(!?)ドクン


なじみ「ライナくんにあそこまで肩入れしながら、その願いだけを否定し続けた理由」


銀時(やめろ・・・・それ以上、聞くんじゃねえ)ドクンドクン


なじみ「君たちはもう気づいてるんじゃないのかな?」


銀時(違う、そんな訳がねえ!!)ドクンドクンドクン


なじみ「彼は、聖杯を宿す人を守る必要があった。その人を死なせたくなかった、・・・・・・そう」


銀時「」ドクン



なじみ「自分のマスターである、高町なのはをね」




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(千葉県)<>saga<>2011/09/02(金) 00:09:35.76 ID:RqQfYG/n0<> 13話はここまでです。今回は少し複雑な話だったので、もし後で間違い見つけたら修正しときます。

そして中編もここまでです。ただ、ちょっとこれから忙しいので、再開は一週間後くらいになります。

多分来週の木曜の夜までには続き書けると思います。

正直このssで書きたかったのはここから先の話なので、頑張ります。

とりあえずだいぶ間あいちゃうと思うので、後編予告みたいなの作ったので投下します。何か中二っぽいですが(笑)
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(千葉県)<>saga<>2011/09/02(金) 00:12:49.14 ID:RqQfYG/n0<>

後編予告



銀時「俺に、選べってのかよ・・・・・・皆の願いと・・・あいつの、命を・・!!」


<葛藤に立ち向かう銀時・・・・>


ライナ「銀時が何て言おうと、それでも俺は進むぜ?」


<すれ違い、交錯していく想い!!>


当麻「いいんだぜ? お前は自分のことを、自分の望んだ幸せを大切にしろよ」ダッ

ちせ「だめ、無理だよ。待って・・・・・待ってよ、マスタァァァァ!!」


魔理沙「私はそれでも、あいつの・・・・いや、自分の意志を通すから!!」


<それぞれの決意を胸に、物語が動き出す>


ルル「・・・・・ふざけるな、このままで終われるか!」

なのは「私はもう絶対、あなたの好きにはさせない!!」


<ぶつかり合う野望と因縁>


なじみ「君たちごときに一体何ができるんだい?」


悟空「オラと、戦おうってのか?」

勇次郎「ハハハハ、久しぶりに楽しくなってきたじゃねえか!!」


<圧倒的な力を持つサーヴァントたちを前に銀時は、ライナは・・・・!!!>


銀時「お前なんかとは背負ってるもんの重さが違えんだよ・・・・」


ライナ「俺は、お前を超えていく。あいつの、英雄ネギ・スプリングフィールドの名を汚さねえためにも!!」




<ライナ「お前が俺のマスターなのか?」 銀時「」  後編 >


<多分来週の木曜くらいに再開>




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(福井県)<>sage<>2011/09/02(金) 20:18:47.43 ID:T1rMDaj5o<> 来週だと・・・
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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/02(金) 22:36:06.82 ID:TliYOabq0<> 来週か

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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福島県)<><>2011/09/06(火) 13:51:20.26 ID:qJcXVyCk0<> 世界観がどうとかごちゃまぜでわけわからんとかいろいろあるけど

ここまで来るともうどうでもいいからせめて誰か注意してくれ、万屋じゃねぇ万事屋だ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:29:44.73 ID:dTJYT/cx0<> すみません、用事の日程が少し変わってしまったので、今日から再開します。

ここから後編、14話です

>>337 俺もさっき一話から読み直してみて、伝えたい感じが自分にすら伝わってこなくて自分の表現力の無さに絶望しました・・・・・
特に最初の方とか本当に無かったことにしたい・・・・・

万事屋のことは今後気を付けます。すみませんでした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:30:40.54 ID:dTJYT/cx0<>

新八「ハァ、最近何かやる気でないね、神楽ちゃん」

神楽「うっせーなダメガネ。たまには面白いことの一つや二つくらい言うネ」

新八「・・・・・神楽ちゃん、何か最近口調キツくない?」

新八「銀さんがいなくて寂しいのはわかるけど、それにしてももうちょっと・・」

神楽「あんなダメ人間、いてもいなくても変わらないアル」プイッ

新八「まあ、いいけどさ・・・・・」

神楽「・・・・・・あっ」

新八「どうしたの、神楽ちゃん?」

神楽「あの橋の下・・・・あの天パーは」

神楽「銀ちゃんアル!!」バッ

新八「えっ、本当に!? おーい、銀さーーーーん!!」タッタッタ


銀時「・・・・・・・」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:31:35.56 ID:dTJYT/cx0<>

神楽「まったく、帰ってくるのが遅いアル! まぁ、今なら酢昆布100箱で許してやるネ・・」ペチャクチャ

新八「そうだ、そういえば万事屋も直ったんですよ! だからこんな所にいずに、たまには仕事を・・」ベラベラ

銀時「・・・・・・ああ」

神楽「!? ちょっと、せっかく来てあげたのに何アルか、その態度は?」ゲシッゲシッ

新八「ちょっと銀さん? 久しぶりに会ってその反応は冷たいんじゃないですか?」プンスカ

銀時「・・・・・・すまねえ」

神楽「あーん?」

銀時「少し、一人にしてくれねえか・・・・・・」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:32:46.80 ID:dTJYT/cx0<>

新八「・・・・・銀さん?」

神楽「何かあったアルか?」

銀時「・・・・・・・・・」

新八「あのさ、銀さん。僕たちは同じ万事屋の仲間ですよね? 僕たちはいつだって銀さんの力になりますよ?」

神楽「そうアル! 隠し事なんてしないで、ちゃんと・・・」

銀時「頼む・・・・・・」

銀時「今は、放っておいてくれ・・・・・・」

神楽「・・・・・・・・」

神楽「行くアルよ、新八」

新八「えっ? 神楽ちゃん!?」

神楽「私たちがそんなに信用できないのなら、そんな奴もう放っとけばいいアルよ」

新八「でも・・・・・・」

銀時「・・・・・・・・・」

新八「・・・・わかった、行こう? 神楽ちゃん」ザッ

銀時「・・・・・・」

銀時「・・・・・・・ごめんな、神楽、新八」ボソッ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:34:34.90 ID:dTJYT/cx0<>


  --------------------

 ライナ「俺がこの聖杯戦争をぶっ壊してやる!!」


 銀時「俺たちでぶっ壊すぞ、この聖杯戦争を!!」

  --------------------


銀時(俺たちは間違ってないって、ライナとならきっと成し遂げられるって、そう思ってた)

銀時(聖杯なんてもんさっさとぶっ壊して、さっさと全員で平和な暮らしに戻っていこうって)

銀時(それに・・・・・・)


  --------------------

 ライナ「そんなのはさ、もう、俺には・・・・寂しすぎるんだよ」


 当麻「それでも俺は、こいつを助けたいんだ!!」

 ちせ「楽しかった。シスターちゃんとマスターと、たった数日のことだったけど、あたしが兵器になる前みたいに過ごせて」


 まどか「・・・・これが私の願いだよ。叶えて、くれるよね?」

 魔理沙「お前は前に進めよ。まどかの願いだ、私はいつだって協力する」


  --------------------


銀時(いつの間にかいろんな奴らが集まってよ、いつしかこれは俺たちだけの願いじゃなくなってた)

銀時(皆の願いを、幸せを全部背負ったものになっていた)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:35:52.76 ID:dTJYT/cx0<>

銀時(・・・・・なのに)


     -------------------

 なじみ「彼は、聖杯を宿す人を守る必要があった。その人を死なせたくなかった、・・・・・・そう」


 なじみ「自分のマスターである、高町なのはをね」

  -------------------


銀時(聖杯を壊せば、あいつが死ぬ)

銀時(あいつが・・・・・・・)


     -------------------

 なのは「私は今回の聖杯戦争のマスターの一人、高町なのは。よろしくね」


 なのは「はぁ、二人とももう少しやる気出さないとすぐやられちゃうよ?」


 なのは「・・・・・そうかもね。短い間だったけど、ちょっとだけ情が移っちゃったのかも」


 なのは「何でもないよ。でも、さっきの銀時くん、いつもより凛々しくてカッコよかったよ//」

  -------------------


銀時「・・・・・・クソッ!!」ガンッ

銀時「何なんだよ・・・・・」

銀時「何であいつなんだよ・・・・・・」ギリ

銀時「俺に、選べってのかよ・・・・・・皆の願いと・・・あいつの、命を・・!!」

銀時「俺は・・・・・・・」ギュウゥ


「あれっ? もしかして銀時くん?」


銀時「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:38:05.33 ID:dTJYT/cx0<>

なのは「久しぶりっ」

銀時「あ、ああ・・・・・・・」

なのは「ってまた一人でこんな所に・・・・・?」ハァ

なのは「前も言ったでしょ? 危ないからせめてライナくんを連れておきなさいって」

銀時「・・・・ちょっと考え事しててよ」

なのは「そう・・・・・まあ、いいけどね」

なのは「それよりちゃんと修行続けてる?」

なのは「確かに協力関係はナシになったけど、銀時くんまだ危なっかしいから気になっちゃって」

銀時「ハア? いちいちうるせえな」

銀時(この今まで通りみたいな感じ・・・・もし昨日のことが夢だったなら・・)

なじみ「そうだよ。君はもう少し自分の立場を自覚すべきじゃないかな?」スッ

銀時「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:39:32.31 ID:dTJYT/cx0<>

なのは「もう、相変わらず銀時くんには厳しいんだから・・・・」

なじみ「からかいがいがあるからね」クスクス

銀時「オイ・・・・・・お前は、何でそこにいんだよ!!」ガシッ

なのは「!?」

なじみ「な、何だい? やめてよ、銀時くん?」オロオロ

銀時(こいつ!?)

なのは「一体どうしたの、銀時くん!?」

銀時「なあ、なのは・・・・・こいつは、一体何なんだ?」

なのは「?」

なのは「前に説明したでしょ? 私のサーヴァントの観測者(オブザーバー)だよ」

なのは「確かに珍しいクラスだけど、この前までは覚えてたでしょ?」

銀時「・・・・・そうか」

銀時(そうだよな、そんな都合のいい話なんて、ある訳ねえよな)ギュウゥ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:41:00.79 ID:dTJYT/cx0<>

なじみ「だいぶ混乱してるみたいだね・・・・・」

なじみ「今はちょっと、僕がいたらダメみたいだから、しばらく席を外すよ」スッ

なのは「あ、大丈夫だよ。私ももう行くから」

なじみ「久しぶりに会ったんだろ? たまには少し話してあげなよ」

なじみ「そうした方が銀時くんも落ち着くだろうし」

なのは「そう・・・・・だね」

なのは「じゃあごめんね、しばらくしたら戻るから」

なじみ「はいよー」スタッ



銀時「・・・・・・・・」

なのは「どうしたの? 銀時くん、今日は何か変だよ?」

銀時「何でもねえよ」

なのは「・・・・・銀時くんに何があったのかは知らないけどさ」

なのは「でも、私は協力できる範囲でなら力になるよ」

なのは「銀時くんが話してくれるのなら、だけどね」

銀時「・・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:42:48.68 ID:dTJYT/cx0<>


----------------------

魔理沙「そいつが、今回の聖杯だっていうのか?」

なじみ「そうだよ。そして僕のマスターだ」

銀時「何で・・・・・・」

魔理沙「・・・・・そうかよ」

魔理沙(確かに私じゃ多分、こいつには勝てない)

魔理沙(けど、今なら・・・・・・こいつが倒れている今なら・・・・)

魔理沙「・・・・・ごめんな」

銀時「え?」

魔理沙「」ダッ

当麻「おい!?」

魔理沙「」ヒュバッ

銀時「っ!! ライナ、今だけなのはを守れ!!」

ライナ「!!」


令呪「」キィン


魔理沙「星符っ!!」

魔理沙(せめて、苦しまないように・・・・!!)


魔理沙『ドラゴンメテ・・』


ライナ『マスタースパーク!!!!!』ズガガガガガ


魔理沙「な!?」


   ドオオオオオオオオオオン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:43:59.95 ID:dTJYT/cx0<>

魔理沙「ぐ・・・・・くそ・・・・・・」ガクガク

魔理沙「裏切んのかよ、お前ら・・・・・・」

銀時「・・・・・すまねえ」

銀時「もう少しだけ・・・・・もう少しだけ、気持ちの整理をさせてくれねえか?」

魔理沙「・・・・・・チャンスは今しかねえんだよ」

魔理沙「私がそいつを倒せるタイミングなんて、今しか!!」バッ

ライナ「」スッ

魔理沙「!!」ドッ

ライナ「悪いな、やっぱり令呪には逆らえねえみてえだ」

魔理沙「畜、生・・・」ドサッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:45:45.37 ID:dTJYT/cx0<>

なじみ「そろそろ気は済んだ?」

なじみ「でも、魔理沙ちゃんは、むしろ銀時くんに感謝すべきだよ」

なじみ「君が本当にこの子を殺し得たなら、僕はその前に君を殺さなきゃいけなかった」

当麻「・・・・お前、こんなことして何が目的なんだよ」

当麻「あんまし調子に乗んじゃねえぞ」バッ

なじみ「やめときなって。僕は君たちとは戦いたくないんだよ」

当麻「・・・・・お前は何で逃げんだよ? それだけの力を持ってるくせに」

なじみ「いや、どんな物語にも主人公っていうのはいるものでね」

なじみ「それが誰なのかは知らない。けど、その人と戦えば僕は負けるだろうからさ」

当麻「・・・・・どういう意味だ?」

なじみ「理屈じゃないんだよ。こういうのは」

なじみ「だから、僕は最後まで誰とも戦う気はないよ」

当麻「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:47:29.29 ID:dTJYT/cx0<>

なじみ「僕は手を出さないで、ゆっくりこの戦いを見物させてもらうよ」

なじみ「そして僕たちを入れて最後の二組になったら、僕はサーヴァントをやめて帰る。それだけの話さ」

当麻「何だよ、それ・・・・・・」

当麻「お前のマスターは、そいつはどうなるんだよ・・・・・最後にいきなり消えるのなら、そいつはこれから何のために」

なじみ「どうでもいいだろ? こんなのはただのコマだ」

当麻「っ!?」

当麻「・・・・・・てめえは、どこまで人をバカにすれば気が済むんだよ!!」ブンッ


    スカッ


なじみ「はあ・・・・・いきなり女の子にグーパンなんて最低だよ」スタッ

なじみ「まあいいや、とりあえず僕のマスターは連れて行かせてもらうよ」

なのは「」

銀時「!? 待ちやがれ!!」

なじみ「それじゃあまたね」フッ

「」

当麻「消えた・・・・?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:48:47.23 ID:dTJYT/cx0<>

魔理沙「・・・・・・・」

魔理沙「お前は、責任取れんのかよ」

銀時「え?」

魔理沙「あれだけ危ねえ奴を野放しにするってことは、この先今まで以上に辛い戦いになるってことだ」

魔理沙「あいつを今殺しておけば、聖杯戦争は終わってた上に、さっきのサーヴァントも消えたのによ」

銀時「俺は・・・・・・」

魔理沙「・・・・・短い間だったが、協力するのはここまでだな」

魔理沙「私は自分の立場を迷うような奴とは組めない」

魔理沙「私は一人でも、あいつを殺すよ。もう決めたから、この戦争を終わらせるって」

銀時「・・・・・・・そうかよ」

銀時「おいライナ、行くぞ」ザッ

ライナ「・・・・・・・」

銀時「ライナ・・・・・・?」

     -----------------------


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:50:33.45 ID:dTJYT/cx0<>

銀時(魔理沙は結局なのはを殺す気でいて、当麻たちとはよくわからねえまま別れた)

銀時(そして、ライナは・・・・・・)

銀時(そんなこと、こいつに言える訳ねえじゃねえか)ギリ

なのは「・・・・・もしかして、迷ってるの? この前話してくれたことを」

銀時「・・・・・・・・」

なのは「銀時くんらしいというか、らしくないというか。性格が左右しすぎてよくわからないよ」ハァ

なのは「でも銀時君は、自分の魂は裏切らないって、ライナくんの生き様を見届けるって、そう言ったよね」

なのは「それなら銀時くんは進むべきだよ。自分の決めた道を・・」

銀時「っ!!」

銀時「ふざけんじゃねえ!!」

なのは「!?」ビクッ

銀時「何でお前は、そんなこと言えるんだよ」

銀時「否定しろよ、俺のことを・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:52:19.23 ID:dTJYT/cx0<>

なのは「・・・・・・もしかして、知っちゃった? 私のこと」

銀時「ああ」

なのは「・・・・・・ハァ」

なのは「確かに私も立場上、銀時くんやライナくんを止めるべきだったのかもしれない」

なのは「だけど、君たちの一生懸命な姿見てたらさ、応援したくなっちゃったんだよね」

なのは「それで多くの人が本当に幸せになれるなら、私はそれでもいいかなって」

銀時「!?」

銀時「どういう意味だよ・・・・・」

なのは「そのままの意味だよ」

銀時「お前は、自分が死んでもいいっていうつもりかよ!!」

なのは「・・・・・・そうだったのかもね」

銀時「っ・・・・・ふざけんなよ」

銀時「どうしてお前は・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:53:36.71 ID:dTJYT/cx0<>

なのは「・・・・・・・・・」

なのは「少し、昔話をしてもいいかな」

銀時「?」

なのは「私はね、ちょっと前まですごく幸せな人生を送ってきたんだ」

なのは「私は世界中を飛び回って戦ったり、戦技教導したりする仕事をしていたんだけどね」

なのは「やりがいもあったし、何より自分がいろんな人たちを助けられてるんだって感じられるのが嬉しかった」

なのは「家族も、友達も、教え子も、私には勿体ないくらい良い人たちに囲まれてた」

なのは「・・・・・でもさ、ある日を境に仕事が忙しくなったんだ」

なのは「黒の騎士団っていうテロ集団が現れてからはね」

銀時(黒の騎士団!? 一時期世界を騒がせたあの超大規模テロ組織のか?)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:54:57.29 ID:dTJYT/cx0<>

なのは「私たち、機動六課は黒の騎士団の多くの支部を潰したからさ、その組織の天敵になっちゃったんだ」

なのは「ナイトメアっていう人型兵器を使われてさ、友達も、教え子も、みんな戦いで失った」

なのは「それでも戦いは終わらなくてさ・・・・」

なのは「家族まで人質に取られても、それでも私は戦い続けた」

なのは「そして、私はやっとのことでその本部を潰した・・・・・・でもね」

なのは「その頃にはもう、私の周りには誰もいなかった」

なのは「そこにはただ莫大な報奨金と遺産だけしか残らなかった」

なのは「でも、そんなものがあっても私は何も満たされなくてさ」

なのは「私はもう、何のために生きているのかさえもわからなくなっていった」

なのは「私は、この世界でひとりぼっちになっちゃったんだ・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:56:27.22 ID:dTJYT/cx0<>

銀時「・・・・・・・」

なのは「だから、私が生きるくらいなら本当に生きたいって思ってる人たちを・・・・・って思ったってだけ」

銀時「そんなのは・・・・・・」

なのは「・・・・・・だけどね、今はちょっと違うよ」

なのは「私にはもう少しだけ生きなきゃいけない理由ができた」

なのは「だから、私は今すぐに死ぬわけにはいかない」

なのは「それとね、私は今、この戦いが始まる前よりも、少し楽しいんだ」

なのは「銀時くんやライナくんに出会えた、そして何よりも・・・・・・」

なのは「なじみちゃん、私の今のサーヴァントと出会えたから」

銀時「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:58:04.19 ID:dTJYT/cx0<>

なのは「有名な英霊でもなければ、強い子でもない」

なのは「ちょっと頼りない子だけど、でもいざって時は私を助けてくれる」

銀時(違う・・・・・・)

なのは「あの子はいつも、私を信じてくれる」


   --------------------

 なじみ「どうでもいいだろ? こんなのはただのコマだ」

   --------------------


銀時(あいつは、そんな奴じゃねえ・・・・・)

なのは「私の願いを、一緒に叶えてくれるって言ってくれたんだ」


   --------------------

 なじみ「そして僕たちを入れて最後の二組になったら、僕はサーヴァントをやめる。それだけの話さ」

   --------------------

銀時「違う・・・・・」

なのは「え?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 22:59:34.30 ID:dTJYT/cx0<>

銀時「・・・・お前の、お前の本当のサーヴァントはキャスターだろ?」

なのは「キャスター? 今回キャスターは呼ばれてないはずだけど・・・・・」

銀時「!! ・・・・・・違うだろ?」

銀時「キャスターは、ネギ・スプリングフィールドはお前のサーヴァントだろ!?」ガシッ

なのは「っ!? どうしたの銀時くん? 私そんなの知らないよ!」

銀時「お前らはあんなに・・・・・あんなに信頼し合ってたじゃねえかよ!!」ユサユサ

銀時「あいつがもういないってのに何で、何でお前は!!」

なのは「痛いよ、放してっ!!」ドンッ

銀時「!?」ドサッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 23:00:20.06 ID:dTJYT/cx0<>

なのは「銀時くんが何言ってるかわかんないよ・・・・」ハァハァ

なのは「やっぱり今日の銀時くんおかしいよ!!」

銀時「あいつは、キャスターは本当にお前のことを考えてたんだよ」

銀時「あんな奴とは・・・・・今のお前のサーヴァントなんかとは違えんだよ!!」

なのは「ちょっと銀時くん? それってどういう・・」

銀時「お前の本当のサーヴァントは、あんな人でなしなんかじゃねえんだよ!」

なのは「っ!!」

「」パンッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 23:01:05.84 ID:dTJYT/cx0<>

銀時「・・・・!?」ヒリヒリ

なのは「それってどういう意味?」

なのは「あの子はそんな子じゃない!!」

なのは「銀時くんが何を知ってるの?」

なのは「ずっと一人だった私を支え続けてくれたあの子のことを!!」

銀時「違う!!」

銀時「違えんだよ・・・・・・」

銀時「今まで本当にお前を支えていたのはあいつじゃねえ・・・・・」

銀時「キャスター、だったんだよ・・・・・・」

なのは「・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 23:02:21.20 ID:dTJYT/cx0<>

なのは「叩いたりしてごめんね、私は今日はもう帰るね」

なのは「銀時くんも、今日はもう早く帰って休んだ方がいいよ」ザッ

銀時「・・・・・・」

なじみ「「・・・・・えーっと、もしもし銀時くん?」」

銀時「!?」

銀時(何だこれは? 頭の中に声が入ってきやがる・・・・・ってよりも、この声は!)

なじみ「「困るよ、僕のマスターを困らせるようなこと言ったら」」

なじみ「「万が一、二つの記憶なんてものが混在したらどうするんだい?」」

なじみ「「彼女は本当に壊れちゃうよ?」」クスクス

銀時(何がおかしいんだよ、こいつは・・・・・・)ギリ

なじみ「「とりあえず言いたかったのはそれだけ。それじゃあ、またねー」」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 23:04:20.85 ID:dTJYT/cx0<>

銀時「・・・・・」

銀時(こんな奴じゃねえんだよ・・・・・)

銀時(今までなのはを支えてきた奴は、もういねえんだよ・・・・・)


------------------

 なのは「私は、この世界でひとりぼっちになっちゃったんだ・・・・・」

------------------


銀時(なのはの話が本当なら、キャスターのいない今、本当になのははひとりなんだ)

銀時(あいつを本当の意味で護ってくれる奴なんて・・・・・)


     --------------------

 なじみ「「彼女は本当に壊れちゃうよ?」」クスクス

--------------------


銀時「・・・・・・違う」

銀時「あんな奴に・・・・・・」

銀時「あんな人を人とも思ってねえような奴に、任せられねえんだよ・・・・・!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 23:06:31.67 ID:dTJYT/cx0<>

銀時「オイ、なのはァ!!」


なのは「!! ・・・・・なに、銀時くん?」

銀時「確かに俺は、俺の魂だけは裏切らねえって言った」

銀時「だけどよ、俺は聖杯を使ってそれを捻じ曲げることが嫌なだけだ」

銀時「俺の魂は、お前を助けろって言ってんだよ」

銀時「だから俺は、他の何もかもを裏切ってでも、お前を助ける」

銀時「お前の今のサーヴァントがどんな奴なのかなんてのは知らねえがよ」

銀時「だけど、この先何があってもこれだけは覚えておけ」

銀時「俺はいつだって、お前の味方でいてやるからよ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 23:08:37.19 ID:dTJYT/cx0<>

なのは「・・・・・それでいいの? 確かライナくんの目的は私を、聖杯を壊すことだったはずだよね」

銀時「だから、言ってんだろ?」

銀時「お前を殺そうとするなら誰が相手でも・・・・・・例えライナが相手でも」

銀時「俺がお前を護る!!!」

なのは「・・・・・・そう、ありがとうね」

なのは「でもね、私も今は黙って殺されるつもりはないよ」

なのは「誰でも、その気があるなら私を殺しに来ればいい」

なのは「私にはまだやり残したことがあるから、それが終わるまでは絶対に死ねない」

なのは「例え誰が来ても、私はそれを返り討ちにするだけだから」シュバッ


銀時「・・・・・そうかよ」

銀時「だが、決めたんだよ、俺は・・・・・・」

銀時「もう、後戻りするつもりはねえんだよ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/07(水) 23:10:08.65 ID:dTJYT/cx0<> 14話はここまでです。明日の夜15話書きます。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本)<>sage<>2011/09/07(水) 23:14:26.26 ID:JVhq7CGHo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/09/07(水) 23:54:40.40 ID:eN7tcr0f0<> なのは…知り合い全員死んでそうだ…
そして、完璧に空気なやつらが二名ほどいるけどいつでるんやぁ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 21:47:30.64 ID:N8Xb55HD0<> 再開します。ここから15話です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 21:48:38.25 ID:N8Xb55HD0<>

「・・・・・・オエッ」グルグルグルグル

「オブッ・・・・・ハァハァ」グルグルグルグル

「・・・・・・・・・・!!」グルグルグルグル

ルル「ワンッ!!!!!!」

ルル「ハァハァ、ゼェゼェ」

ルル(やっと、10000回・・・・・・)

ルル「死、死ぬかと思った・・・・・・」ハァハァ


---------------------

 なじみ『・・・・・うーんと、じゃあ10000回くらい回ってワンって言ってもらおうかな』キィン

---------------------


ルル(まさか俺以外にギアスを持つ奴がいるとは・・・・・・)

ルル(しかも、それをその程度の能力扱いとは)

ルル「一体何者なんだあの女は・・・・・」ハァハァ

ルル「うぷっ!? ・・・・・・ハァハァ、くそっ!!」

ルル「ライダー!! おい、ライダー、どこにいる?」

ルル(・・・・・・・そういえば確か)

グレンラガン「」チョコン

ルル「・・・・・・・・・」

ルル「クソがっ!!」ガンッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 21:50:58.06 ID:N8Xb55HD0<>

ルル「サーヴァントまで失って、これから俺はどうすれば・・・・・」

シモン「ルルーシュ!」

ルル「!?」

ルル「ライダー!! 良かった、お前は無事だったか」

シモン「ああ。気づいたら外に放り出されてたんだ」

シモン「だが、グレンラガンは多分もう使えねえけどな」

ルル「っ!? そうか・・・・・」

ルル「フフフ・・・・・だがまだまだ大丈夫だ」

シモン「ルルーシュ?」

ルル「心配ない、きっと何とかなる・・・・・そうだ、いつも通りに・・」ブツブツ

シモン「・・・・・・・」

シモン「なあ、ルルーシュ」

ルル「何だ?」

シモン「俺にも、何かできることはないか?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 21:52:59.22 ID:N8Xb55HD0<>

ルル「!? うるさい! お前は俺に従ってさえいればいいんだ」キィン

シモン「っ!? ・・・・・ああ、従えと言われれば従ってやるよ」

シモン「だがよ、それならそんな情けねえ面してんじゃねえ!!」

ルル「何?」

シモン「最初に会った時の自信にあふれたお前の顔つきは、セリフはどこにいきやがった」

シモン「お前は言っただろうが! 自分の知略でこの戦いに勝ってやるって」

ルル「うるさい! 俺にはもう何もない。組織も、手駒も、お前の宝具さえ失ってどうしろっていうんだ」

ルル「あんな風にバカにされて、それでももう、何もできないんだよ・・・・・・」ギリ


シモン「・・・・・なら、ここからは俺に任せてくれないか?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 21:54:26.98 ID:N8Xb55HD0<>

ルル「・・・・・何だと?」

シモン「確かにお前の戦略はすげえよ。こんな訳のわからねえ能力にかからなくても、俺だって信頼できる」

シモン「だけどよ、それだけじゃ勝てねえ敵がいるなら、後は気合で進むしかねえだろうが!!」

ルル「バカが、そんなもので勝てたら苦労は・・」

シモン「勝てる!!」

ルル「!?」

シモン「俺は、いつもそうやって、絶望的な状況の中で戦ってきた」

シモン「俺はお前を信じてる。きっとやれる奴だってよ!!」

シモン「だから、お前も俺を信じろ!!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 21:56:14.17 ID:N8Xb55HD0<>

ルル「・・・・・・・」

ルル「フッ、気合で進む、か・・・・・俺とは正反対だな」

ルル(だがこいつなら、もしかして・・・・・・)

ルル「・・・・・指示は今まで通り俺が出す。だがお前にはこれからは前線で戦ってもらおう」

シモン「!!」

ルル「そのためにまず、お前にはある場所へ向かってもらう」

シモン「ルルーシュ!!」

ルル「俺は手配中の身だ。ここから出ればすぐに捕えられてしまう」

ルル「だが、お前の顔は割れていない。お前ならここから出られるだろう」

ルル「地図と、必要なものを渡しておく。そこで、お前にはあるものに乗ってもらう」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 21:57:27.75 ID:N8Xb55HD0<>

シモン「あるもの・・・・・・?」

ルル「ああ」

ルル「世界最強の力を持った粗大ゴミだ」

シモン「!? それは一体・・・・?」

ルル「行けばわかる」

ルル「もしお前がそれを使えなければ今度こそ終わりだ」

ルル「それに、例えそれが使いこなせてもサーヴァント相手に通じる可能性は限りなく低い」

ルル「そして、お前が来る前に俺が捕まっても終わりだ・・・・・」

ルル「こんなの、成功率なんてほぼ0%の博打だ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 21:58:24.01 ID:N8Xb55HD0<>

ルル「・・・・・だが、今回だけはお前に俺のすべてを託そう!」

シモン「!! ・・・・・ああ、お前の心意気、確かに受け取ったぜ」

シモン「任せておけ! 0%じゃねえなら、そんなのは俺にとっては100%と同じだ!!」

ルル「・・・・・・・」

ルル(こいつには何かわからないが、不思議と信じられるものがある)

ルル(絶望的な状況で全てを任せても、何とかしてくれそうな・・・・・)

ルル「まさか俺が、こんな人任せな作戦に出るとはな・・・・・・」フッ

ルル「・・・・・頼んだぞ、ライダー」

シモン「ああ!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:00:27.23 ID:N8Xb55HD0<>


とある山奥



ライナ「」ザッザッ

ライナ「・・・・・・ここか」

「」コンコン

「開けていいぞ」

「」ガチャ

魔理沙「よく来たな、ライナ」

ライナ「ここがお前の家か。悪趣味というか、何というか・・・・・」

魔理沙「・・・・・・まぁ、その辺はほっといてくれよ」

魔理沙「それより、お前がここに来たってことは私と組むってことでいいのか?」

ライナ「いや・・・・・・」


----------------------

なじみ「その存在自体がタブーとされた反英雄。そのクラス名を」


なじみ「復讐者(アヴェンジャー)という」

----------------------


ライナ「聖杯戦争に詳しい奴で他に頼れる奴が今、お前以外にいないんだよ。だから」

ライナ「聞かせてほしいんだ。聖杯戦争のことを、そして、俺のことを」

魔理沙「・・・・・・ああ、いいぜ?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:02:52.38 ID:N8Xb55HD0<>

ライナ「・・・・・・・・・」

ライナ「・・・・・・俺はやっぱり、呪われた存在だったのかよ」

魔理沙「・・・・ああ。私の知る限りでは、そうだな」

魔理沙「だからこそ、お前には負ける訳にはいかねえ理由がある」

ライナ「・・・・・・どういう意味だ?」

魔理沙「アヴェンジャーってクラスの恐ろしい所は、戦っているときじゃない」

魔理沙「むしろ、聖杯に吸収された時にあるんだよ」

ライナ「え?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:03:58.32 ID:N8Xb55HD0<>

魔理沙「お前はさ、過程がどうあれ人々の生贄になることで英雄になった存在」

魔理沙「お前が虐殺の犯人であってほしい、悪であって欲しいという人々の願いによって英雄となった」

魔理沙「つまり、今のお前の存在自体が人々の願いなんだよ」

魔理沙「だから、お前がもし負けて聖杯に吸収されてしまったら、聖杯はその願いを実現させてしまう」

魔理沙「お前が悪であってほしいという、人々の願いをな」

魔理沙「そうしてお前を取り込んだ聖杯は、呪われた願望器になる訳さ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:05:00.22 ID:N8Xb55HD0<>

ライナ「その話は・・・・」

魔理沙「ああ、実際第三次のアヴェンジャーがそうだった」

魔理沙「だから、お前が負けた時にそうならない保証はねえ」

ライナ「・・・・・そうかよ」

ライナ「俺は、生きていても、死んでも不幸を呼ぶ存在って訳か」ハハハハ

魔理沙「!! おい、だから・・」

ライナ「大丈夫だ、こんなのにはもう慣れてるからよ」

ライナ「ありがとよ、いろいろ教えてくれて」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:06:15.14 ID:N8Xb55HD0<>

魔理沙「・・・・・・それで、結局お前はこれからどうするんだ?」

ライナ「・・・・・さあな、わかんねえよ」

ライナ「あのサーヴァントが最後の最後に最悪の置き土産して行きやがったしよ・・・・・」

魔理沙「お前も、やっぱり迷ってんのか?」

ライナ「ああ」

ライナ「何だかんだで最初に聖杯を壊すって言ったのは俺だしよ」

ライナ「その願いを一番背負ってるのも、多分俺なんだよ」

ライナ「俺は皆の期待を裏切りたくはねえよ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:08:18.80 ID:N8Xb55HD0<>

魔理沙「それなら・・」

ライナ「だけどよ」

ライナ「短い間だったとはいえ、俺たちはなのはには世話になったんだよ」

ライナ「例えそれがあの安心院って奴の策略であったとしても」

ライナ「なのはとネギがいたから、俺たちはまた生き残ってるんだと思う」

ライナ「・・・・・俺はさ、どんなに否定しても結局は殺戮を繰り返す化け物なのかもしれない」

ライナ「だけどよ、せめて俺はもう、知ってるやつは殺したくないんだよ」

ライナ「皆の願いと、あいつの命と、どっちかを選ぶしかないなんて」

ライナ「そんなのは、あまりにも・・・・・・・」ギュウゥ

魔理沙「・・・・・・そうか」

魔理沙「まあ、強制はしねえよ」スッ

魔理沙「じゃあ、私はそろそろ用事があるからこの辺でおいとまさせてもらうぜ」

魔理沙「だが、もしもう一度私と組む気になったら、言ってくれよ」ザッ

ライナ「ああ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:09:35.23 ID:N8Xb55HD0<>

ライナ「・・・・・・・」

ライナ「最後に一つだけ聞いてもいいか?」

魔理沙「ん?」

ライナ「例えばお前が今回、皆の願いを、自分の信念を通すためにまどかを殺さなきゃならなかったとしたら」

ライナ「お前はどうする?」

魔理沙「それは・・・・・・・」

魔理沙「何でそんなことを聞くんだよ」

ライナ「もしもさ、あいつのことを好きな奴や、あいつの家族がいたらさ」

ライナ「それを理不尽に失う気持ちがどうなんだろうって思っただけだ」

魔理沙「・・・・・・さぁな」

魔理沙「それは、自分で考えてくれ。私はもう行くよ」ザッ

魔理沙「・・・・・そうそう、この部屋は適当に使ってていいぜ」バタン

ライナ「そうか・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:11:03.53 ID:N8Xb55HD0<>


   ------------------------

 銀時「っ!! ライナ、今だけなのはを守れ!!」


 令呪「」キィン

   ------------------------


ライナ(今だけって何だよ)

ライナ(やっぱりあいつも・・・・・銀時も迷ってるんだよな)

ライナ(それとも、あいつは俺に・・・・・・)

ライナ「・・・・・・・・」

ライナ「こんなこと考えたってわかんねえや」

ライナ「こういうときは風通しのいいところで寝るのが一番」

ライナ「ちょっと出かけてくるか」ザッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:12:06.34 ID:N8Xb55HD0<>

ライナ「・・・・・・・・」テクテク

ライナ「ふあーぁっ・・・・」

ライナ(ダルい)

ライナ(あそこで寝ときゃよかった)

ライナ「もう、ここでもでもいいか・・・・・」ゴロッ

ライナ「風通しもいいし、最高の・・」

当麻「こんな道端で何やってんだ?」

ライナ「んあ!?」

ちせ「・・・・・・・・」

イン「とーま、こんな人に話しかけちゃ危ないんだよ」

当麻「ああ、こいつ一応知り合いなんだけどさ・・・・・」

当麻「寝るならもう少し場所は選んだ方がいいと思うぜ?」

ライナ「・・・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:13:12.78 ID:N8Xb55HD0<>

当麻「ってか今日は銀時はいねえのか?」

ライナ「今は・・・・ちょっと別行動中だ」

当麻「そうか・・・・・・」

イン「とーま、とーまってば! 何なの、この人?」

当麻「あ、ああ。こいつは俺たちの知り合いで、ライナっていうんだ」

当麻「ああそうだライナ、こいつはインデックス。ウチの居候@だ」

ちせ「ちなみにあたしがAだよ」

イン「・・・・・その紹介はないんじゃないかな」ブスーッ

ライナ「そうか、よろしくな。インデック・・」

イン「よろしくね、浮浪者さん」ブスッ

ライナ(・・・・・・・第一印象最悪だったからな。警戒されてんのか?)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:15:48.60 ID:N8Xb55HD0<>

ライナ「ところで当麻、お前らはこれからどこに?」

当麻「ああ、ちょっとこいつらとピクニックにな。ライナも来るか?」

ライナ(・・・・・何故に今、ピクニック?)

イン「えっ? この人も来るの?」

イン「それはちょっと、大丈夫なのかな・・・・?」

ちせ「大丈夫だよインデックスちゃん」

ちせ「生活感はちょっと・・・・・かもしれないけど、本当はいい人だから」

イン「そうなの? まあ、ちせがそういうならいいけど・・・・・」

ライナ(あんましフォローされてないように感じたのは俺だけか?)

当麻「じゃあ、そろそろ行こうぜ」

イン・ちせ「おー!!」テクテク

ライナ(ってかいつの間にか俺の参加は決まってんのか?)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:16:46.44 ID:N8Xb55HD0<>

イン「お昼ごはんなんだよ!!」シャキーン

当麻「まだ着いてねえだろうが」ビシッ

イン「へうっ」

ちせ「でもいいんじゃないかな? そろそろおなかすいたし」

当麻「ちせまでそんなこと言うのか」

当麻「あのなあ、せっかくなんだし、もっといい景色のいい場所での方が・・・・」

ライナ「もういいだろ? そんな歩いてばっかしなんてめんどくせえし」

イン「おっ? 初めて意見が合ったね!」ガシッ

ライナ「まあ、こういうのはのんびりできてこそだからな」ガシッ

当麻「お前ら・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:18:05.78 ID:N8Xb55HD0<>

当麻「しょうがないな、じゃああの辺でいいか」

当麻「さっさと準備済ませて食っちまおうぜ」

ちせ「よーし、じゃあ早速準備しないとね!」てってってっ

ちせ「へぶっ!?」

ライナ(盛大にズッコケた!?)

イン「もう・・・・ちせ、そんなに慌てちゃだめだよ」

イン「ただでさえドジっ子なんだから」

ちせ「う、うう・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:19:22.83 ID:N8Xb55HD0<>

ライナ「・・・・・・・・」

ライナ「なあ、何か全然あいつが俺のイメージと違うんだが」

当麻「ああ、ちせはウチではいつもこんな感じだぜ?」

ライナ(あれだけの運動能力を持っていながら・・・・・信じられねえ)

当麻「さて、それじゃあお前にも手伝ってほしい訳だが」

ライナ「ええええええええええ!?」

当麻「!?」ビクッ

当麻「そんな驚くことじゃねえだろ・・・・?」

当麻「ただシート引いて飯並べるだけなんだから」

ライナ「そのくらいなら・・・・まあ、しょうがねえか」

当麻(俺的にはこいつのイメージの方がガッカリなんだが・・・・・・)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:20:25.66 ID:N8Xb55HD0<>

イン「ごちそうさまでしたー!!」ゲプ

ライナ「・・・・・・俺まだ3,4口くらいしか食ってねえぞ?」

当麻「ああ、ウチは早く取らねえとインデックスが全部食っちまうからな」モシャモシャ

ちせ「だから、早く取らないとだめだよ?」ムシャムシャ

ライナ(こいつら・・・・・・・)

ライナ「・・・・・まあいいや、俺はそろそろ寝るからよ」ゴロッ

当麻(こいつは・・・・・・・)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:21:33.35 ID:N8Xb55HD0<>

イン「でね、その時とーまがね・・・・・」ペチャクチャ

ちせ「えー、それは・・・」クスクス


ライナ「・・・・・・・・・」

ライナ「ここは平和でいいよな」

当麻「ん?」

ライナ「争いなんてねえし、皆楽しそうにしてるしよ」

当麻「ああ、そうだな」

ライナ「ちせも、俺が見たことねえくらい楽しそうだな」

ライナ「こんな生活は、いつまでも続いてほしいよな」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:23:15.05 ID:N8Xb55HD0<>

当麻「・・・・・・」

当麻「お前が銀時と別行動なのはやっぱり、この前の件か?」

ライナ「・・・・・ああ」

ライナ「俺は正直どうすればいいかわかんねえんだよ」

ライナ「俺はこの戦争を止めなきゃいけねえって思う反面、そのためになのはを殺していいのかって」

ライナ「銀時はあの時俺に「今だけ」なのはを守れって言った」

ライナ「多分さ、あいつは俺の意思を尊重させたんだと思う」

ライナ「あいつは自分の道を行くけども、多分俺にそれを強要させるつもりはねえんだと思う」

ライナ「だから、俺の選択によっては、俺は銀時とも対立することになるかもしれない」

ライナ「だけどそんなこと、俺には決めらんねえんだよ・・・・・」ギュウゥ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:24:53.77 ID:N8Xb55HD0<>

当麻「ライナ・・・・・」

ライナ「・・・・・・そういえばよ、お前たちはこれからどうするんだ?」

当麻「俺たちか?」

ライナ「ああ」

当麻「・・・・・実はよ、まだ何も決めてねえんだ」

当麻「ちせは、本当はこの生活が続けばいいって思ってるはずなんだ」

当麻「だけど、あいつがそんなこと言う訳がねえ」

当麻「幸せになるために誰かの犠牲が必要なくらいなら、自分の幸せなんていらないって言いやがる」

当麻「だから、どうすればいいかわかんないからよ、たまにはこうやって気分転換しようって思った訳さ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:26:51.10 ID:N8Xb55HD0<>

ライナ「そうか・・・・・・」

ライナ「もしも・・・・お前の考えが、ちせと別の道になっちまった時はどうする?」

当麻「え?」

ライナ「この先もしかしたら、ぶつかり合うかもしれねえだろ? そしたら・・」

当麻「・・・・・そうだな」

当麻「いろいろ方法はあるかもしれねえが」

当麻「俺なら ――――――――― 」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:28:01.83 ID:N8Xb55HD0<>

ライナ「・・・・・・そうかよ」

ライナ「ありがとよ、当麻」

当麻「? ・・・・何か役に立てたか?」

ライナ「十分って程にな」グッ

当麻「もう行くのか、せめてあいつらにも一言・・」

ライナ「いいんだ。俺はまたいつか挨拶に来るよ」

ライナ「あいつらと・・・・皆と平和に暮らせる世界ができたらな!」ザッ

当麻「!!」

当麻「・・・・・・そうか。頑張れよ!」

ライナ「おう!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:29:27.73 ID:N8Xb55HD0<>

ライナ(銀時、俺は決めたよ・・・・・・)

ライナ(もしかしたらお前は俺と同じ道を進むのかもしれないし、そうでないかもしれない)

ライナ(でも、それでも関係ねえ)

ライナ(例えお前と道を違えることになっても、俺は俺の信念を貫くから)

ライナ「俺は絶対に・・・・・この平和で幸せな時間を守ってみせる!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/08(木) 22:32:14.83 ID:N8Xb55HD0<> 15話はここまでです。16話から後編のバトルパートが始まってきます。

ですが、明日明後日は用事が入ってしまっているので、次回は明々後日、日曜の夜に書きます。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/09(金) 23:47:43.29 ID:RHspWdYO0<> 乙!
続きが待ち遠しい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:24:03.99 ID:tYFzEVDE0<> 再開します。ここから16話です。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:26:09.83 ID:tYFzEVDE0<>

なのは「」ヒュンヒュン

なのは「確かこの辺りのはずだけど・・・」

なのは(まだ見つかってない以上、絶対この周辺に・・・・・・)

ルル「・・・・・・・・・」

ルル(クソッ、もう来たのか)

ルル(サーヴァントを失えば奴も諦めると思ったが・・・・・甘かった)

ルル(せめてライダーが帰って来ないと、俺は終わりだ)

ルル(・・・・・・だが大丈夫だ、ここなら見つからないはず)

ルル(ライダーが来るまで、何とか・・)スッ

瓦礫「」ガラ・・

ルル(しまった!!)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:26:50.43 ID:tYFzEVDE0<>

なのは「・・・・? あっちから音が?」ヒュン

ルル(くそっ、どうする・・・・? ここで動かなければどうせすぐ見つかる。だが動けば格好の的だ)

ルル(何か、何か方法は・・・・・・)

「」キイイィィィィィン

なのは「・・・・?」

『マスタースパークッ!!!!』


 ドガガガガガガガガガガガガ


ルル「!?」

ルル「突然何だ!?」

ルル(あれは・・・・・・魔理沙か!?)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:27:46.33 ID:tYFzEVDE0<>

なのは「」ヒュンッ

なのは「・・・・・また来たんだ」

魔理沙「確かお前はルルーシュと因縁があるみたいだったからな」

魔理沙「ここで待ってれば来ると思ったぜ!」

なのは「ハァ、そろそろ諦めてくれると嬉しいんだけど」

なのは「もうわかったでしょ? 魔理沙ちゃんじゃ私には勝てないことは」

魔理沙「そんなこと・・・・・やってみなきゃわかんねえだろうが!!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:28:47.09 ID:tYFzEVDE0<>

魔理沙「くらいやがれっ!!」キイィィィン

なのは「」シュバッ


  ズゴオオオオオオォォォォォン


バインド「」シュイイィン

魔理沙「!?」ガチッ

魔理沙(拘束された? だが・・・・)ググググ

魔理沙「こんなものが、効くかあああああ!!」バキイィン

なのは「アクセルシューター!」ヒュッ ヒュッ

魔理沙「!!」

魔理沙「それはもう何度も見た。そんなもんが何度も通用するかよ!!」ヒュバッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:29:36.74 ID:tYFzEVDE0<>

魔理沙「符の壱、『スターダストレヴァリエ!!』」ギュアッ

なのは(速い!! ・・・・・でも、そんな直線的な攻撃じゃ)

「プロテクション」

魔理沙「はあああああああっ!!!」


  ガガガガガガ・・ガキッ 


魔理沙「弾かれ・・・・いや、軌道を逸らされた!?」

アクセルシューター「」ヒュッ

魔理沙「しまっ・・・・」


 ズガアアアアアァァァン  


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:30:37.85 ID:tYFzEVDE0<>

魔理沙「くっ、まだだ・・・・こんなところで・・」

「チェインバインド」

魔理沙「っ・・・・・」ガシッ

魔理沙(さっきより拘束が強い!?)グッグッ

なのは「ごめんね、私はまだ死ぬ訳にはいかないの」

なのは「私にはまだ、やるべきことがあるから!」ザッ


ルル(ヤバい、魔理沙がやられた?)

ルル(このままでは俺は・・・・・)

ルル(いや、このまま黙ってやられるくらいなら・・・・・・)

ルル(ここは、賭けに出るか!)ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:31:42.61 ID:tYFzEVDE0<>

魔理沙「・・・・・・」

魔理沙「待てよ」

魔理沙「逃げんのかよ」グッ

魔理沙「まだ勝負は、ついてねえだろうが!」グググググ

なのは「・・・・・・それ、本気で言ってるの?」

なのは「魔理沙ちゃん程の腕があるならわかってるんでしょ?」

なのは「これ以上やったって同じってことくらい」

魔理沙「・・・・・ああ、わかってるさ」メキメキメキ

魔理沙「だけど私は逃げない。どんな勝ち目のない戦いだとしても」メキ・・・

魔理沙「私はそれでも、あいつの・・・・いや、自分の意志を通すから!!」パアアァン


ルル「・・・・・ならば俺が貴様を勝たせてやろう!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:33:05.53 ID:tYFzEVDE0<>

魔理沙「!?」

魔理沙「ルルーシュ?」

なのは「・・・・・・わざわざそっちから出て来てくれるとはね」

ルル「おい、魔理沙よ」

魔理沙「・・・・・気安く呼ぶんじゃねえよ」

ルル「俺のことを恨んでいるのだろうとは思う。・・・・・だが」

ルル「お前は今はそいつを、高町なのはを倒したいのではないのか?」

魔理沙「・・・・ああ」

魔理沙「だがお前ごときが来たところでどうなる?」

魔理沙「あいつが大人しくギアスにかかるとでも思ってるのか?」

ルル「いや、無理だろうな。俺は奴のことはずっと敵対、そして研究してきたんだ。そのくらいはわかる」

ルル「それこそ、攻撃パターンも動きも把握できるくらいにはな」

魔理沙「!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:34:53.97 ID:tYFzEVDE0<>

ルル「だが、いくらそんなものが把握できても俺には肝心の戦闘手段がない」

ルル「だから俺がお前に、奴に勝てるように指示を出してやる」

魔理沙「そんな即席のコンビネーションが通じる相手じゃねえだろーが」

ルル「普通はそうだろうな。だが、今回お前には俺のギアスがかかっている」

ルル「反発しようとせず、ただ受け入れれば俺の言葉そのままに動けるはずだ」

魔理沙「・・・・・私に、またお前の奴隷になれってのか?」

ルル「主人と奴隷ではない」

ルル「一時的な主人(マスター)と奴隷(サーヴァント)のような関係、といえばいいか?」

ルル「悪い提案ではないと思うがな」


魔理沙「・・・・・・私はお前を許すつもりはない」

魔理沙「だが、今回だけは私の目的を果たすためにお前を利用してやる!」

ルル「・・・・・それでいい」フッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:36:06.37 ID:tYFzEVDE0<>

なのは「・・・・・そう」

なのは「そっちがそういうつもりなら、私も本気で行くよ」ジャキッ

なのは『ブラスターシステム・リミット1、リリース!!』ゴゥン

魔理沙(!! 何だこの桁違いの魔力量は!?)

魔理沙(これは、ヤバい・・・・・)

ルル「呑まれるな、一瞬でも気を抜けば終わる!!」

なのは『ディバイン・・・・』

ルル「!!」

ルル「右に跳べ!!」

魔理沙「っ!!」キィン

なのは『バスタアアアァァァァ!!!!』


  ガガガガガガガガガガガガガガ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:37:23.03 ID:tYFzEVDE0<>

魔理沙「くっ・・・・・」バッ

なのは『アクセルシューター!!』シュッ シュッ

魔理沙「なっ!?」

魔理沙(こんな、同時に一体いくつの!? こいつ、さっきまでのは全然本気じゃなかったのか?)

ルル「恐らく今そいつは、最大64個の弾丸を操れるはずだ」

魔理沙「っ!? そんな数、避けきれるかよっ!」バッ

ルル「遠距離戦は危険だ、そいつの思うつぼだぞ!!」

魔理沙(遠距離戦は危険・・・・・・なら、一気に近づきさえすれば!)バッ

魔理沙「符の壱、『スターダストレヴァリエ!!』」ギュアッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:38:47.51 ID:tYFzEVDE0<>

魔理沙「つっ・・・・・・」ガッ ガッ

魔理沙(やべえ、意識が飛びそうだ・・・・・だけど!)

なのは(まさか、当たりながら突っ込んできてる!?)

魔理沙「これでっ!!」バッ

『フラッシュムーブ』フッ

魔理沙「消えた!?」

なのは「こっちだよ!!」キイィィィンン

魔理沙「!!」


  ガガガガガガガガガガガ


魔理沙「ぐあっ!?」ジュッ

魔理沙「くそっ、まだまだ・・・・・」ハァハァ

アクセルシューター「」ヒュン ヒュン

魔理沙「げっ!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:40:52.34 ID:tYFzEVDE0<>

ルル「避けようだなんて考えるな、全部撃ち落とせ!!」

魔理沙「ったく、無茶言いやがって!!」

魔理沙「儀符『オーレリーズサン!!』」


「」ヒュンヒュンヒュンヒュン


魔理沙「はああああっ!!」


「」チュインチュイン
「」チュインチュイン
「」チュインチュイン
「」チュインチュイン


ルル(あの4つのビットから弾丸とレーザーを出せるのか)

ルル(だが、恐らくそれでも全ては落とせない)

ルル(ここはしばらく持ちこたてくれ・・・・・)

魔理沙「くっ・・・・数が多すぎて・・・・・・」ヒュン ヒュン

「」ズガアッ

魔理沙「ぐあああああっ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:42:20.07 ID:tYFzEVDE0<>

ルル(っ!! ダメだ、もう少しだけ・・・・・)

魔理沙「ハァ、ハァ・・・・・・くそっ・・・・・」バッ

なのは「・・・・・・・・」

なのは「」ヒュッ

ルル(!! 今だ!)

ルル「七時の方向に全力射撃だ!!」

魔理沙「!!」キィン


魔理沙『マスタースパアアアアアァァァク!!!!!』


なのは「なっ!?」バッ

『ラウンドシールド』


  ガガガガガガガガガガガガガ


魔理沙「うおおおおおおおおおおお!!!!」

なのは「っ!!!」


  ドオオオオオオオオオォォォォン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:43:52.67 ID:tYFzEVDE0<>

魔理沙「・・・・・・・やったのか?」

ルル「いや、この程度で倒せるような相手ではない」


  ゴォォォォォォォォ


なのは「ハァハァ・・・・・・」

なのは「今のは、ちょっと危なかったかな」

魔理沙「っ・・・・・こいつ、化け物か!?」

ルル「たった一人で兵器数十体を破壊するような奴なんだ。このくらいは予想していた」

なのは「・・・・・今、どうしてこっちがわかったの?」

ルル「ふん、貴様のことだ。相手に隙ができた時に最も死角となる所から来るだろうことは予想できた」

なのは「なるほどね・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:45:33.40 ID:tYFzEVDE0<>

ルル「だが、意外だな。全く俺を狙わないとは」

なのは「それじゃあ、魔理沙ちゃんとの勝負に逃げたことになるから・・・・・」

なのは「それに、生身のあなたを倒したって、それはあなたに勝ったことにはならないしね」

ルル「そうだな」

なのは「何があっても、私はもう絶対、あなたの好きにはさせない」

なのは「もう二度とあんな事件を起こさせないためにも」

なのは「私はここで、あなたに有無を言わせないくらい完全に勝たなきゃいけないから!!」


ルル「・・・・・そうか」

ルル「だが、俺は負けない」

ルル「俺にも・・・・・いや、俺たちにも、これが最後のチャンスなんだ」

ルル「もう、貴様には負けられない」

なのは「そう・・・・・・・」

なのは「・・・・・随分長引いちゃったけど、そろそろ決着をつけよう? あなたと私の因縁に!!」

ルル「ああ、終わらせてやるさ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:46:53.33 ID:tYFzEVDE0<>

なのは「・・・・・魔理沙ちゃん、こめんね。私は少し魔理沙ちゃんを見くびってたみたい」

なのは「魔理沙ちゃんは強かった。本当に。サーヴァント以外でここまで闘った人は久しぶり」

なのは「だからこそ、私は敬意を込めて、全力で当たらせてもらう」バッ

魔理沙「!!」

魔理沙「・・・・・・ああ、望むところだ!!」

魔理沙「なら、私との真っ向勝負、受けてくれるよな?」グッ

なのは「真っ向勝負?」

魔理沙「ああ。純粋な威力勝負だ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:48:42.32 ID:tYFzEVDE0<>

なのは「・・・・・いいよ。でもいいの? 私の一番得意分野だよ?」

魔理沙「安心しろ。私も一番得意分野だ」

なのは「ふふっ、そうなんだ」


魔理沙(あれ・・・・・・私はどうしてこんな分の悪い賭けをしてるんだ?)

魔理沙(そんな正面からぶつかったって勝てないことくらいもうわかってるはずなのに)


ルル「・・・・・・・・」

なのは「あなたも、この選択が最善ってことでいいの?」

ルル「ああ、そいつがそう言うんだ。それが一番勝算が高い」

なのは「・・・・そっか」ジャキン

魔理沙「さあ、始めようぜ!!」シャキン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:51:43.71 ID:tYFzEVDE0<>

なのは「いくよ」

魔理沙「ああ」


なのは『全力全開・・・・』キイィィィィィン


魔理沙『魔砲・・・・・・』カッ



魔理沙(・・・・・・そうか、やっとわかった)

魔理沙(私は、ただまどかの願いのためだけにこいつに挑んでるんじゃないんだ)

魔理沙(私は、こいつに認めてもらいたいんだ)

魔理沙(本当はルルーシュの力なんか借りずに、この最強の魔法使いに正面からぶつかっていきたいんだ)

魔理沙(私はただ、本気のこいつに勝ちたいんだ!!)



魔理沙(勝ち目なんてほとんどないことはわかってる)

魔理沙(だけど、これが私なんだ! これが私の全力なんだ!!)

魔理沙(・・・・・・だから、私は!!!)


ルル「・・・・・・・右前方赤いビルの根元を撃て!!」キィン


魔理沙「!?」キィン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:53:10.53 ID:tYFzEVDE0<>

なのは『スターライト・ブレイカアアアアアアア!!!!!』ズゴゴゴゴゴゴ


魔理沙『ファイナルマスタースパアアアアアアアアアクッ!!!!!』ズガガガガガガ


   ゴアアアアアアアアアアアア


魔理沙「なっ!?」バッ

魔理沙「なぜここでそっちの方向に!?」


ルル「クククク・・・・」

ルル(ここでどちらが勝っても、結局生き残った方が俺の敵になるんだ・・・・・ならば)

ルル(ここは相討ちになるのがベストだ)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:55:00.12 ID:tYFzEVDE0<>

   ズガガガガガガガガガガガ


なのは(・・・・? あの子、どこに向かって撃って・・)

ビル「ゴウッ」ズズズズズズズズ

なのは「!? まさか、隣の建物ごと倒して?」

なのは「しまっ・・」バッ


   グアッシャアアアアアアアァァァァン


魔理沙(くっ、避けられねえ・・・・?)


   ズガガガガガアアアアアアァァァァン



ルル「クククク・・・・・」

ルル「全ては俺の計算通りという訳だ!!」

ルル「ハハハハハハハハハハ!!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/11(日) 21:57:42.74 ID:tYFzEVDE0<> 16話はここまでです。明日の夜から17話書きます。

明日からはあまり忙しくないので、基本一日一話書けると思います。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/12(月) 11:33:15.26 ID:2ruX7OTz0<> うぽつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:00:20.15 ID:j9hucz140<> 再開します。17話です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:01:12.40 ID:j9hucz140<>

「」スッ


「障壁最大(バリエースマーキシム)!! 」


  ズガガガガガガガガガガガガガ


「っ・・・・・・・・」グググググ


  ガガガガガガ・・ガ・・・・


魔理沙「・・・・・・・・」

魔理沙「・・・・・・砲撃が、来ねえ?」

魔理沙「!! お前は・・・・・」


ライナ「」バサッ


魔理沙「ライナ!?」

ライナ「・・・・・・・・・・」ゴオォォォ

ライナ「やっぱり、か」

魔理沙「え?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:02:19.98 ID:j9hucz140<>

魔理沙「ライナ、どうしてここに・・・・・」

ライナ「あん? もう一度組む気になったら言えって言ったのはどこのどいつだ?」

魔理沙「!! じゃあ、お前は・・・・・」

ライナ「ああ、俺は決めたんだよ。今ここで、この戦争を終わらせるって」

ライナ「・・・・・・だからよ、俺はここでけじめをつけなきゃならねえ」

魔理沙「え?」

ライナ「・・・・・そうだよな、銀時」


銀時「ああ、そうだな」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:03:07.82 ID:j9hucz140<>

--------------------

なのは「・・・・・・?」

なのは「あれ、何で私・・・・?」


「・・・・・よォ。無事かい、お嬢さん?」ガシッ


なのは「!!」

なのは「銀時くん!? どうしてここに!?」

銀時「言っただろ? 俺は絶対にお前を守るって」

銀時「その相手が例え誰だってな」

銀時「だから、俺は・・・・・・」バッ

-----------------


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:04:08.01 ID:j9hucz140<>

なのは「あそこにいるのは、まさか・・・・・ライナくん?」

銀時「そうみてえだな」


銀時「おいライナ!!」

銀時「・・・・・それが、お前の選んだ道なんだな?」

ライナ「ああ。俺は今ここで聖杯戦争を終わらせるために来た」

ライナ「だがよ、銀時はそうじゃねえんだよな」

銀時「そういうことだ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:07:32.03 ID:j9hucz140<>

ライナ「・・・・・銀時、お前はいつもそうだったよな」

ライナ「俺に何の相談もなしに、どんな時でもただひたすら自分の道を突っ走ってよ」


銀時「そういうお前は、この前までは夢見事ばっかり語るくせに全然自分が見えてねえような奴だったよなァ」

銀時「だがよ、今のお前はそうじゃねえんだろ?」


ライナ「お前の性格がうつったのかもな」

ライナ「もう俺は自分の決めた道を曲げるつもりはねえよ」

ライナ「だからよ、銀時が何て言おうと、それでも俺は進むぜ?」


銀時「そうかよ・・・・・・」

銀時「だが俺は誰が相手だろうと、こいつを護るって決めた。その相手が例えお前でもな」

銀時「それでもお前は、退く気はねえんだな?」


ライナ「・・・・・・ああ!」

ライナ「お前も、そこをどく気はねえんだよな?」


銀時「ああ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:08:27.30 ID:j9hucz140<>

銀時「・・・・・悪いな、なのは。どうやらライナの決めた道はあっちだったみてえだ」ザッ

なのは「!! 銀時くん、何を?」

銀時「互いの決めた道を違えちまったんだ。あいつの信念はもう、誰にも折れねえよ」

銀時「無論、俺の信念もな!!」バッ


ライナ「!!」

ライナ「・・・・・そうだよな、お前がここで折れる訳がねえよな」ザッ

魔理沙「待てよ! どうしてお前と銀時が!?」

ライナ「しょうがねえだろ? あいつは俺に選ばせたんだ。俺の進む道を」

ライナ「それが相反する道なら、俺たちはもう止まれねえんだよ!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:09:30.20 ID:j9hucz140<>

ライナ「・・・・・だが、わかってんだろ、銀時?」

ライナ「お前がどうあがいたってサーヴァントには、俺には勝てないことくらい」

ライナ「それともその最後の令呪を使って俺を従わせるか?」

銀時「・・・・・・令呪か」

銀時「ああ、使ってやるよ」スッ

ライナ「!?」

銀時「お前は・・・・・そのぐうたら癖を直しやがれ!」


令呪「」キィン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:10:45.83 ID:j9hucz140<>

魔理沙・なのは「なっ!?」

銀時「これで、俺に残る令呪はねえってことだな」ニヤ

ライナ「!!」

ライナ「・・・・・ったく、俺のアイデンティティーに何しやがる」

ライナ「ホント、お前といると退屈しねえよな」ニッ


銀時「・・・・・お前はいつもの魔法はいらねえのか?」

ライナ「あ? 一応俺はサーヴァントだぜ? 銀時ごときに魔法はいらねえ。素手でやってやるよ」

銀時「そうかよ・・・・・後悔すんじゃねえぞ!」ダッ

ライナ「ああ、かかって来いや!」ダッ


    ズガッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:12:56.34 ID:j9hucz140<>

「」ガッ・・・・ゴガッ

「」ズゴッ、ドシャアアア



魔理沙「・・・・・・・・・」

魔理沙「訳わかんねえよ・・・・・」

魔理沙「仲間同士で対立してるってのに」

魔理沙「何であいつら、あんなに嬉しそうなんだよ・・・・・」

なのは「・・・・・多分さ、自分が本気で認めた相手と拳で語り合えてるのが嬉しいとか、そういう感じだと思う」

魔理沙「!?」

なのは「まぁ、男の子の考えてることなんて私にはわからないけどね」

魔理沙「・・・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:14:08.38 ID:j9hucz140<>

なのは「それで、魔理沙ちゃんはどうするの?」

魔理沙「・・・・・・・」

魔理沙「正直、あそこで呆然としてるやつをぶっ飛ばしてえのはあるよ」チラッ


ルル「なぜだ、俺の計画は完璧だったはずだ、なぜあのタイミングで・・・・・・」ワナワナ


魔理沙「だけどよ、あの二人を見てたら、そんなのもうどうでもよくなっちまった」

魔理沙「だから、さっきの続きだ」

魔理沙「私ももう、止まる気はねえからよ!!!」

なのは「そっか」フフッ

魔理沙「・・・・・何がおかしい?」

なのは「何でもないよ」

なのは「・・・・ねえ魔理沙ちゃん?」

魔理沙「何だ?」

なのは「もし私がこんな運命を背負ってなかったらさ」

なのは「私たちも、銀時くんとライナくんみたいになれたのかな?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:15:16.86 ID:j9hucz140<>

魔理沙「・・・・・ああ」

魔理沙「それだったら多分、お前と私は」グッ

魔理沙「永遠の強敵(ライバル)だったよ!!」ヒュバッ


なのは「・・・・・そっか」スッ

魔理沙「はあああああっ」キイイィィィィン


なのは『ディバイン・・・・』

魔理沙『マスター・・・・・』


なのは『バスタアアアアアアアアアアア!!!!!』


魔理沙『スパアアアアアアアアアアクッ!!!!!』


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:16:22.92 ID:j9hucz140<>

銀時「っ・・・・ライナアアアアアアアアアアア!!!!」グアッ

ライナ「銀時ィイイイイイイイイイ!!!!」ダッ


   ゴッ ガッ


銀時「ぐっ!?」ズキン

銀時(やっぱり強え・・・・・全然決まらねえ)

銀時(召喚したときとはもう、完全に別人だな)

銀時(あいつは慣れない生身で素手の戦闘。俺はいつも通り木刀使ってるってのによ)

銀時(だが、俺は負けられねえ)

銀時(今だけは、絶対に・・・・・・)


ライナ「っ・・・・・」ハァハァ

ライナ(やっぱり単なる身体能力自体は俺とほぼ互角か)

ライナ(そして恐らく、戦闘の経験は銀時の方が上・・・・・)

ライナ(俺はネギとの訓練で、魔法を使ってきた経験のおかげで、銀時の動きが見えているだけ)

ライナ(それもいつまでもつかわからねえ・・・・・だが)

ライナ(それでも俺は・・・・・・)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:16:54.63 ID:j9hucz140<>

--------------------

ライナ「もしも・・・・お前の考えが、ちせと別の道になっちまった時はどうする?」

当麻「え?」

ライナ「この先もしかしたら、ぶつかり合うかもしれねえだろ? そしたら・・」

当麻「・・・・・そうだな」

当麻「いろいろ方法はあるかもしれねえが」

当麻「俺なら多分、自分の選択を貫くと思うぜ?」

当麻「例えあいつと対立することになってもな」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:17:55.56 ID:j9hucz140<>

ライナ「だが、対立なんてすれば・・・・」

当麻「対立したらどうなるってんだよ」

ライナ「!?」

当麻「あいつは対立でもしない限り、遠慮して俺に本気なんてぶつけてこねえからよ」

当麻「対立してでもぶつかっていくのなら、それが一切混じりっ気のねえ、そいつの本当の意志なんだ」

当麻「それはむしろ、嬉しいことじゃねえかよ」

当麻「意見が食い違うってのは別に悪いことじゃねえ」

当麻「そうやって本気でぶつかりあって、初めてわかることもあるんじゃねえのかな」

    --------------------


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:19:18.38 ID:j9hucz140<>

銀時「」バッ

ライナ「」グッ

ライナ「銀時はよ、なのはを救いてえんだよな」ハァハァ

銀時「ああ」ダッ

ライナ「そうか・・・・・・」

ライナ「・・・・・俺はこの前さ、当麻とちせ、それとその友達みてえな奴に会った」グアッ

ライナ「あいつらは本当に幸せそうだった。それは戦いなんかで失っていいようなものじゃなかった」ザッ

ライナ「魔理沙だって、いくら強がってても、その辛さはひしひしと伝わってくる」パシィッ

ライナ「こんな戦いが終わってれば、あいつらの幸せは護られてたし、護れるんだ!!」ドガッ

ライナ「そして俺も、この世界が好きなんだよ」スッ

ライナ「今が俺にとって、初めて心から護りたいと思える生活なんだよ!!!」ダッ

ライナ「だから、俺は・・」

銀時「なら、そいつらも全部、お前が護ればいいだろォが!!!」グアッ

ライナ「!?」


「」ガッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:20:14.48 ID:j9hucz140<>

ライナ「」ズサアァァァ

ライナ「・・・・え?」ズキズキ

銀時「俺はお前を否定しねえよ。あいつらの幸せも、お前自身の幸せも、お前なら護れるさ」ハァハァ

銀時「いや、俺もお前にそれを護って欲しいって思ってる」

ライナ「銀時?」

銀時「俺はいつだって俺の護りてえもんを護る」

銀時「あいつらの願いもなのはの命も、俺は全部護りてえ」

銀時「だがよ、俺だってわかってる。こんな戦いの中で俺一人で何もかも全てを護れるなんて思っちゃいねえ」

銀時「だから俺は選んだ。あいつを護るって」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:21:01.41 ID:j9hucz140<>

銀時「お前は何を選んだ?」

銀時「皆の願いを選んだんだろうが!」

銀時「それなら俺は、皆の願いはお前に託す」

銀時「あきらめたんじゃねえ、犠牲にしたんじゃねえ。お前を信じて、お前に託すんだ」

銀時「全員が同じことをする必要なんてねえ」

銀時「俺がなのはを護って、お前が皆の願いを護る。それでいいだろうが!!」

ライナ「だが俺が皆の願いを叶えるなら、なのはが・・・・」

銀時「誰がそんなこと決めやがった!!」

ライナ「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:22:13.89 ID:j9hucz140<>

ライナ「それは、どういう意味だ?」

銀時「・・・・・さぁな、俺が言うのはここまでだ。それは自分で考えろ」

銀時「それでもお前がなのはを殺すのなら、その時は護りきれなかった俺の責任だ」

銀時「だが、結局このまま皆の願いがブチ壊されていくのなら、それはお前の責任だ」

銀時「それならお前はどうする?」

ライナ「・・・・・俺は」

銀時「答えは聞かねえよ」

銀時「だが、そこで出した答えがお前の可能性だ」

銀時「俺は、お前を信じてるぜ?」

ライナ「銀時・・・・・・?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:23:23.89 ID:j9hucz140<>

銀時「そろそろ終わりにしようぜ? 俺ももう疲れたしな」グッ

ライナ「・・・・・ああ」

ライナ「だが俺はお前の令呪のせいで勝っても負けてもダラダラできねえんだぜ?」

銀時「ハッ、お前もたまには有意義な時間を過ごせってことだ」スッ

ライナ「無茶言うなって」バッ


銀時「・・・・・行くぜ?」

ライナ「ああ」


  シン・・・・


銀時「」ダッ

ライナ「」ダッ


銀時「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ダッダッダッ!

ライナ「はああああああああああああああっ!!!!」ダッダッダッ!


「」ガッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:24:09.88 ID:j9hucz140<>

銀時「」

ライナ(入ったっ!)

銀時「」ググググググ

ライナ「!!」

ライナ(まさかこいつ、俺の拳をわざと避けずにくらったのか!?)

銀時「へっ・・・」ザッ

ライナ(至近距離で思いっきりぶちかますために・・・・・・)

銀時「くらいやがれェェェェ!!!」グアッ

ライナ(・・・・・ハッ、銀時らしいな)


   バコォッ!!


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:24:54.81 ID:j9hucz140<>

  ・・・・・・・・・・・


銀時「」ハァハァ

ライナ「」ハァハァ


ライナ「・・・・・・行って来いよ。今回は俺の負けだ」

銀時「だがよ、お前は・・」

ライナ「関係ねえだろ。俺が勝手に魔法使わねえって言っただけだ」

ライナ「今回のは単なる意地と意地のぶつかりあいだったんだ」

ライナ「俺はまだ、お前ほどの信念を持って戦ってはいなかった。ただ、それだけの差だ」

銀時「ライナ・・・・・・」

ライナ「だが、俺は諦めるつもりはねえよ」

ライナ「俺は、いつかお前よりも熱くて強い魂を持った男になってやる!」

ライナ「そして絶対に皆の願いを叶えてやるから!!」

銀時「!! ハッ、これ以上暑苦しくなられても困るがな!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:25:38.66 ID:j9hucz140<>

  ゴオオオォォォォォォォ


魔理沙「」ハァハァ

なのは「・・・・・・・」

なのは「」クルッ

なのは「」ザッザッ

魔理沙「・・・・・・っ、私は!!」

なのは「!!」

魔理沙「私は・・・・・・絶対に、諦めねえからな!!」ボロボロ

なのは「・・・・・・うん」

なのは「またいつでも、相手になってあげるよ」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:26:23.52 ID:j9hucz140<>

ルル「来るな・・・・・・」

なのは「今度こそ終わりだね」ザッ

ルル『っ・・消えろ!!』キィン

なのは「・・・・・・・・」ザッザッ

ルル『死ね、来るな、帰れ・・・・』キィンキィンキィン

なのは「無駄だよ、目を見なければいいことくらいわかってるからね」

ルル(こいつ、目を瞑っている!? なのに俺の場所が・・・・?)

なのは「」チャキ

ルル「ひっ・・・・」

バインド「」ガシッ

ルル「は、放せっ!!」ジタバタ

なのは「ルルーシュ・ランペルージ。大規模テロ活動の容疑で、あなたを逮捕します」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:27:14.26 ID:j9hucz140<>

なのは(これでやっと終わったよ、みんな。 ・・・・あとは)


「」キィィィィィィィイイイイイイイイン


なのは「!?」


「」ズガガガガガガガガガ


なのは「・・・・・・・!?」

なのは(嘘、あれはまさか・・・・・・)

なのは「くっ・・・・」シュバッ


ルル「!!」

ルル「・・・・・クククククク」

ルル「ハハハハハハハ、やはり最後に勝つのは俺のようだな!!」

ルル「遅かったな、ライダー!!」


なのは(信じられない、あれを動かすなんて・・・・・)

なのは(枢木スザクが死んで、適合者がいなくなったはずのナイトメア)

なのは「黒の騎士団の白き死神・・・・・ランスロット・アルビオン!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/12(月) 21:32:56.56 ID:j9hucz140<> 17話はここまでです。次から18話です。

でも何かもう待ってる人とかいなそうなので、次からは適当な日にでも続き書いていくことにします(笑) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東日本)<>sage<>2011/09/12(月) 22:43:16.46 ID:kWyxkHK/o<> (笑)じゃねぇよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/13(火) 00:08:20.09 ID:tYq1/D9D0<> 俺がおるからとっとと書け太郎 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/13(火) 20:46:26.04 ID:TdQtHUvDO<> 俺もいるぜ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2011/09/13(火) 21:36:51.73 ID:tJPrmwNx0<> すみません、酒が入ったテンションでちょっと拗ねてみたのと、そろそろ疲れてきたので丸一日休みの日が欲しかったので、毎日書くって言った手前、今日休む言い訳が欲しかっただけです。

なので今日の分はまだありませんが、明日の夜にはまた書きたいと思います。

すみませんでした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/13(火) 23:47:53.78 ID:h06k1MoSO<> あ、酒ならしかたない
まあ、無理はしないで <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 21:55:08.20 ID:dMifzdkD0<> 再開します。ここから18話です。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 21:56:54.51 ID:dMifzdkD0<>

      -----------------------


ランスロット「」ズガガガガ


 「逃げろ―!! 新型が来たぞ!!」

 「くっ、この・・・・・ぐああっ!?」

 「何なんだこいつは、まるで死神・・・・・!!?」ブシャアァ

 「」ドガアアァァァ



 なのは「ハァハァ・・・・・」ダッダッ

 なのは「っ・・・・・」ズキ

 「」ウィーン

 なのは「はやてちゃん、前線が危ないみたい! 私にも出撃許可を」

 はやて「ダメや。まだこの前の傷が治ってないんやろ?」

 なのは「だけど・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 21:58:38.40 ID:dMifzdkD0<>

 はやて「大丈夫や。フェイトちゃんたち元フォワード隊メンバーも全員出動してる」

 はやて「そして今から私もウチの子たちを連れて行って来る」

 はやて「私たちが集まれば怖いもんなんてない、無敵や」

 はやて「みんなで終わらせて、すぐ戻って来たるから」

 はやて「だから、なのはちゃんも早よそのケガ治しいや」

 なのは「・・・・・ごめんね」

 はやて「あやまらんといてや。じゃ、行ってくるで!」バッ

 なのは「うん!」


        ・・・・・・・・・


私は、今回もきっと大丈夫だと楽観的に思っていた

  今までも、ずっとうまくいっていたから・・・・・

           だけど

 結局それから、みんなが戻ってくることは永遠になかった


         -------------------


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 21:59:16.69 ID:dMifzdkD0<>

ルル「フハハハハハハハ、こいつが来たからには貴様ごときに苦戦することなどない!!」

ルル「元々貴様がスザクを闇討ちなどしなければ、俺が勝っていたんだ!」

ルル「こいつを使いこなせさえすれば、人間などゴミ同然だ!」

ランスロット「」ザザザザ

シモン「大丈夫か、ルルーシュ?」

ルル「ああ。あの女さえ片づければ、とりあえずはな」

シモン「そうか」

シモン「おいお前、抵抗しなければ命までは奪わない。だから」

ルル「いや・・・・・・殺せ」

シモン「!?」キィン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:01:29.06 ID:dMifzdkD0<>

ランスロット「」シュバッ

なのは「!!」


『ラウンドシールド』


ラン「」グアッ


 ゴガガガガガガガ・・・パキイイイィィンン


なのは「!?」ドッ

なのは「キャアアアアアアァァァ」ヒューーー


  ズガアアアアアァァァン


なのは「っ・・・・・・」ガラ・・・

なのは(話には聞いていたけど・・・・やっぱり他のナイトメアなんかとは格が違う)グハッ

ラン「」ズガガガガガガ

なのは「っ!!」

『フラッシュムーブ』ヒュン

なのは(やっぱり私ひとりじゃ勝ち目がない)

なのは「ここは逃げるしか・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:02:56.38 ID:dMifzdkD0<>

ルル「絶対に逃がすな!!」

ラン「」シュババババ

なのは「ぐっ!?」ビシュッ

なのは「」ズザアアアァァァァ

なのは(痛・・・・・よりによって足を)

ルル「フハハハハハハ、これで終わりだ。やれ、ライダー!!」

ラン「」キイイィィィィィィン

なのは「っ・・・・」ギュッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:05:12.47 ID:dMifzdkD0<>

なのは(もう・・・・だめ、かな。足も動かないし、魔力も限界・・・・・)

なのは(私は結局このまま何もできずに終わっちゃうんだ)

なのは「ごめんね・・・・・私、みんなの仇とれなかったよ」ポロポロ


「仇なんて、そんなつまんねえもんのためにお前が生きることなんて誰も望んじゃいねえよ」


なのは「!?」

銀時「そんなこの世の終わりみてえな顔してんじゃねえ!」ダッ

銀時「そんなの、らしくねえぜ?」タッタッ

なのは「え、ちょっと銀時くん、何を!?//」

銀時「っと、あんまししゃべんなよ。舌を噛むぜ?」ダッ

なのは「んぐっ!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:07:33.82 ID:dMifzdkD0<>

なのは「ダメだよ、銀時くん。私と一緒にいたら銀時くんまで・・・・」

銀時「そうだろうな。だが、俺はあんなんと戦う気はねえよ」タッタッ

銀時「俺はあいつを信じてる。こういうピンチも、絶対切り抜けられる」

銀時「だってよ、俺たちには・・・・・ライナがいる!!」



  ガゴッッ・・・


シモン「!?」

ラン「」ズザザザザザ

ルル「何だ!?」

ルル(ランスロットが弾き飛ばされた?)

ルル「まさか・・・・・・」


ライナ「・・・・・・」キッ


ルル「ライナリュート・・・・・」ギリ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:09:03.99 ID:dMifzdkD0<>

ルル「っ、ライダー、何してる!! さっさと奴を追え!」

ラン「」シュバッ

ライナ「奈落の業火固定・・・・・掌握」ボッ

ライナ『獄炎煉我!!』

ライナ「」スッ

シモン「!?」


  ズガアアアアアアアアッ


ラン「」ゴシャアアァァ

ルル「なっ・・・・ランスロットの腕が一撃で!?」

ルル(やはりサーヴァント相手では通じないのか?)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:11:25.45 ID:dMifzdkD0<>

シモン「この・・・・・」


ラン「」ズガンッ


ライナ「・・・・・・・・」パシィッ


シモン「!?」

シモン(受け止めた!? こいつ、強え)

シモン(だけど、こいつ・・・・・・動きに迷いがある?)


シモン「・・・・・おい、お前の目的は何なんだ?」

ライナ「ああ?」

シモン「お前らは、何故あのマスターを助ける?」

シモン「敵同士じゃねえのかよ?」

ライナ「・・・・・・確かにそうかもな」

ライナ「俺も、ちょっと前まではあいつを殺すつもりだったよ」

シモン「!?」

ライナ「俺は、あいつを犠牲にしてでも平和な世界を作るって決めたんだ」

ライナ「だけどよ・・・・俺は、どうすりゃいいのかわかんなくなっちまったんだよ・・・・・・」グッ

ライナ「あいつが、銀時が言ったことの意味がわかんねえんだよ」グググググ

シモン「・・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:13:46.47 ID:dMifzdkD0<>

ラン「」プシュウゥ


ライナ「!?」

ルル「なっ、ライダー!?」

ライナ「・・・・・・何のつもりだ? 何故あれから降りた?」

シモン「俺に今、敵意がねえことを見せるためかな」スタッ

ルル「バカな事はやめろ! 今すぐ乗・・」

シモン「ルルーシュ、ちょっと黙れ!!」

ルル「!?」

シモン「ちょっとくらい、こいつの話を聞いてみてもいいんじゃねえのか?」バサッ

ライナ(こいつは一体・・・・・?)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:16:05.70 ID:dMifzdkD0<>

   ・・・・・・・・・・・・


シモン「なるほどな」

ルル(高町なのはが聖杯で、オブザーバーのマスター?)

ルル(どういうことだ? いや待て、だとしたら・・・・・)

シモン「それで、今は結論を先延ばしにしてるって訳か」

ライナ「っ!?」

ライナ「・・・・・ああ、そうだ。ぐうの音も出ねえよ」

ライナ「あんたはどう思う? 俺はこの戦いを・・」

シモン「論外だな」

ライナ「!?」

シモン「お前の意見じゃ、サーヴァントがここで暮らし続けることが幸せだってことだよな」

シモン「そんなもん、俺にはありがた迷惑この上ねえ」

シモン「何でお前に俺の幸せを決められなくちゃいけねえんだよ!」

シモン「俺の幸せなんてもんは俺が決める!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:18:06.55 ID:dMifzdkD0<>

ライナ「でも、それだったら・・」

シモン「一つ聞こうか」

シモン「お前は何をしたいんだ?」

ライナ「?」

ライナ「だから、俺はこの戦争を終わらせるために・・」

シモン「そうじゃねえ」

シモン「何で、終わらせてえのかを聞いてんだよ」

ライナ「それは、皆が幸せに暮らしていける世界を・・」

シモン「皆ってのは誰だ?」

シモン「お前と、バーサーカーのことだろ?」

ライナ「!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:20:30.46 ID:dMifzdkD0<>

シモン「確かにお前がそう決意したときはこの戦争が終われば多くの奴が幸せになれただろうよ」

シモン「キャスター、アーチャー、それとそのマスターたちの幸せも護れただろうよ」

シモン「だが、今は違う」

シモン「俺はそんなこと望んじゃいねえ」

シモン「あの悟空って奴は多分、いわゆる戦闘狂ってやつだ」

シモン「そんな奴がひ弱な現代人の中に取り残されて、嬉しい訳がねえ」

シモン「オブザーバーとか名乗ってやがった女も、ただここに残ることなんて望んじゃいねえだろうよ」

シモン「お前の勝手な思い込みで皆の願いを叶える? 笑わせんな!」

シモン「今のお前は何も見えてねえ」

シモン「お前の願いは何だ? お前のマスターの願いは何だ?」

シモン「他のサーヴァントは? そのマスターは? 俺やルルーシュの願いも、お前にはわかるのか?」

シモン「皆の願いを背負うっていうのはそういうことなんだよ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:22:36.95 ID:dMifzdkD0<>

シモン「お前の目的は、もう方向性を失っている」

シモン「ただお前が自分を通したいがために意地を張ってるだけだ」

シモン「なのに、お前はそんなもんのために犠牲を出そうとしている」

シモン「お前のマスターは自分の護りたいものを護ろうとした」

シモン「お前は結局何を護りたいんだ?」

シモン「俺には今のお前はただ自分の現状を護ってるだけにしか見えねえぜ?」

ライナ「!?」

シモン「信念を通すことが全て美徳って訳じゃねえ」

シモン「今のお前にとって大事なのは自分を通すことじゃねえ、皆の幸せを護ることだろ!!」


シモン「・・・・言ってみろよ。お前は何故その道を選んだ?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:24:01.39 ID:dMifzdkD0<>

ライナ「・・・・・・」

ライナ「俺の過去には幸せな時間なんてのは無かったからよ、この世界は輝いて見えた」

ライナ「こんな世界で、皆が平和に暮らし続けられればそれ以上のことはいらねえって思ってさ」

ライナ「確かにお前や他のサーヴァントがそんなことを思ってはいないのかもしれない」

ライナ「でも俺はただ、幸せな生活が理不尽に奪われてくのを、もう見たくねえんだよ」

ライナ「その願いを求める人数が少なくなったからなんて理由であきらめたくはねえ」

ライナ「俺はそれでも、皆が幸せになれるような世界が欲しいんだよ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:25:56.65 ID:dMifzdkD0<>

シモン「・・・・・・いいね」

シモン「そういう心意気は俺は大好きだぜ?」

シモン「だがよ、だったらお前は何故それを求めねえ!!」

ライナ「!?」

ライナ「・・・・・・どういう意味だ?」

シモン「お前は、自分のマスターが言ったことの意味、わかんねえのか?」

ライナ「え?」

ライナ「だってよ、俺が目的を果たせば、あいつが犠牲に・・」

シモン「だから」

シモン「何でお前にはその二択しかねえのかって言ってんだよ!!!」

ライナ「!?」

シモン「どっちかが犠牲になる・・・・・・? 違う」

シモン「ただどっちかを犠牲にした方が楽ってだけだ」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:26:40.93 ID:dMifzdkD0<>

シモン「・・・・・・例えばだけどよ、何かに頼るってのはそんなに悪いことなのか?」

シモン「お前は元々、何のために召喚された?」

ライナ「それは・・・・・・」

シモン「この町には聖杯ってものがあんだろ?」

シモン「叶えたい願いがあるなら、何故それを使おうと思わねえ?」

ライナ「・・・・・・・」

ライナ「もう、俺は誰かを殺すのなんていやなんだよ」

ライナ「誰かを殺して、幸せを奪い続けて叶えた願いなんて・・」

シモン「本当に皆を幸せにしたいのなら、何が何でも勝ち残って、聖杯にそう願えばいい」

シモン「奪った幸せも、今まで奪われた幸せもまとめて元に戻してやればいいだろ!」

シモン「俺にはお前が逃げてるようにしか見えないぜ?」

ライナ「!!」

シモン「自分じゃ勝ち残れねえからって別の方法を探してるようにしかな」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:28:25.40 ID:dMifzdkD0<>

ライナ「・・・・・・確かにそうなのかもな」

シモン「!?」

ライナ「確かに俺は最初はさっき言ったような理由で聖杯を否定していた」

ライナ「だけどよ、いろいろと知っちまって、なのはを死なせるくらいなら・・・・・とも思ったよ」

ライナ「だけどよ、今残ってるのは、俺なんかが勝てるような奴らじゃねえってもう知っちまったからよ」

ライナ「ネギを一撃で倒した奴や、そいつを軽くあしらうような奴がいて」

ライナ「どんなに考えたって俺が勝てる訳ねえって思えてきて・・・・・・」

ライナ「しかも俺は、自分が負ければ不幸をまき散らすような存在だって知っちまったからよ」

ライナ「負けるのが・・・・・・戦うのが怖かっただけ、なのかもな」


シモン「・・・・・・・そうかよ」

シモン「おい、お前」ザッ

ライナ「ん?」


シモン「歯ァ食いしばれエエエエエエエエエ!!」ブンッ


ライナ「!?」


「」ガッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:30:45.22 ID:dMifzdkD0<>

ライナ「」ドシャアアァァ

ライナ「っ!? ・・・・・何しやがる!!」ヒリヒリ

シモン「今のはお前のマスターの分だ」

ライナ「え?」

シモン「お前を信じて全てを託したってのによ、お前がそんな弱気でどうする?」

シモン「お前には絶対に叶えたい願いがあるんじゃねえのかよ!!」

ライナ「だけどよ、俺にはこの戦いを勝ち抜くことなんて・・」

シモン「不可能じゃねえ!!」

ライナ「!!」

シモン「・・・・・・・だったら、お前に諦める理由なんてあるのか?」

ライナ「俺は・・・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:32:15.40 ID:dMifzdkD0<>

シモン「・・・・・・まあ、聖杯を使うってのはあくまで手段の一つだ」

シモン「この先どう進むのかはお前が決めろ」グッ

ライナ「・・・・・もう行くのか?」

シモン「ああ、そういえば戦ってる最中だったな。続けるか?」

ライナ「・・・・いや、もういい。ありがとよ、いろいろと」

シモン「そうか。次会うときは敵同士だが・・・・・・まあ、頑張れよ!」

シモン「行くぞ、ルルーシュ」ザッ

ルル「あ、ああ」ザッ

ライナ「・・・・・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:35:07.84 ID:dMifzdkD0<>


銀時「ハァ、ハァ・・・・・・」タッタッ

銀時「ふぅ、ここまで来りゃ大丈夫だろ」スッ

なのは「・・・・・・ありがとう」

なのは「でも、私は行かないと。ルルーシュを放っておけばまたどうなるか・・・・・・」

銀時「!?」

銀時「またあそこに戻ろうってのかよ!?」

銀時「仇なんかのためにお前が傷つく必要なんてねえだろうが!」

なのは「・・・・・・・別にね、私が戦うのは仇をとりたいからって理由だけじゃないんだ」

なのは「ルルーシュが作った黒の騎士団が、どれだけの人の命を奪ったか知ってるでしょ?」

なのは「そんなことはもう二度と起こさせない」

なのは「争いのない本当に平和な世界っていうのは、みんなの願いだったから」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:37:47.71 ID:dMifzdkD0<>

なのは「・・・・・だから私は最初は聖杯に、そう願おうって思ってた」

銀時「!?」

銀時(皆を生き返らせるんじゃねえのか?)

なのは「みんながいなくなった後も、私1人でも頑張ろうとも思ったけど、どんなに頑張ってもだめだった」

なのは「それなら聖杯の力に頼ろうって思った」

なのは「でもね、私のサーヴァントは、なじみちゃんは進んで戦おうとするタイプじゃなかったから」

なのは「だから、私は聖杯戦争に勝てないかもしれないなら、せめて私が自分で変えようかなって思ったの」

なのは「私がルルーシュを捕まえれば、これからもうあんなことは起きないだろうって思うから」

なのは「だから私は何度でも・・!!」


「いいかげんにしてほしいなぁ」


なのは「!?」

銀時「お前は・・・・」

なじみ「いくら僕でもそろそろ怒るよ?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:39:21.36 ID:dMifzdkD0<>

なのは「どうしてここに? 私1人で来たはずなのに」

なじみ「僕が君の動きくらい把握していない訳がないだろ?」

なのは「!?」

なじみ「戦わないためにわざわざあんな虚弱キャラを演出したっていうのに、まさかそれが裏目に出るとはね」

なしみ「君は少し調子に乗り過ぎた」

なのは「え・・・・・?」

なじみ「こんな無茶を続ければいつか君は死ぬだろう」

なじみ「自分のマスターにそんなことを続けられたんじゃたまらないからね」

なじみ「だから君には僕の『虚無環(ダークサイドスパイラル)』を使って」


なじみ「心も壊れてもらうことにするよ」スッ


銀時「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:40:20.59 ID:dMifzdkD0<>

銀時「やめろォォォォ!!」ダッ

なじみ「やめときなって」スッ

銀時「!?」

銀時「何だ・・・・?」ググググ

銀時「近づけねえ・・・・・?」ググググググ

なじみ「無駄だよ。僕の『二の足踏めず(ループポイント)』の前では、巨象ですら僕には一歩も近づくことはできない」


なのは「・・・・・何で? なじみちゃんは私の味方でいてくれるんじゃなかったの!?」

なじみ「そうだよ、味方だ。ただし」カツカツ

なじみ「君はただの道具に過ぎないけどね」スッ

なのは「!?」

なのは「そん・・・・な・・・」


「」シュバッ


なじみ「・・・・?」

なのは「!?」ガシッ

ちせ「そこまでだよ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:41:43.50 ID:dMifzdkD0<>

ちせ「大丈夫?」スタッ

なのは「え・・・・・?」

なのは「うん、ありがとう」

銀時「お前・・・・・・」

なじみ「これはこれは、突然どうしたんだい?」

ちせ「もうこれ以上あなたの好きにはさせない!!」

なじみ「何がだい?」

なじみ「君には何の関係もないじゃないか」ハァ

ちせ「そういう問題じゃない」

ちせ「あたしはあなたをサーヴァントと認めない」

ちせ「あなたは、自分のマスターを何だと思ってるの!?」

なじみ「だから言ってるだろう? 僕の大事な大事な道具だよ」クスッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:43:29.26 ID:dMifzdkD0<>

ちせ「っ・・・・!!」

ちせ「もういいよ」

ちせ「あなただけはもう、許さない!!」シュバババババ

なじみ「!!」


  ドゴオオオオオオオオォォォン


ちせ「・・・・・・・」

ちせ「・・・・・・かはっ!?」


ちせ「」ドサッ


銀時「!?」

銀時(何だ? 何が起こった?)

なじみ「やれやれ、相変わらず君たちサーヴァントは恐ろしいね」

なじみ「僕がとっさに『不慮の事故(エンカウンター)』でダメージを君に押し付けなければ僕は今頃消し炭だよ」

なじみ「僕はこんな野蛮な能力はできれば使いたくなかったんだけどね」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:44:33.55 ID:dMifzdkD0<>

ちせ「ハァハァ・・・・・・・」

なじみ「でも君もこれで諦めて・・」

ちせ「・・・・っ・・・今だよ、マスター!!」ハァハァ

なじみ「?」

「」ザッ

当麻「お前は、少し頭冷やしやがれえええ!!!」ダッ

なじみ「おやおや、そんなところに隠れてるとはね」

なじみ「まあ、そんなことは僕はわかってたけどね」スッ


当麻「うおおおおおおおおおおおおお!!」ダッダッ


なじみ「でも君も学習すべきだよ。さっきのを見てただろ?」

なじみ「僕にダメージは与えられ・・」


「」ゴガッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/14(水) 22:46:02.15 ID:dMifzdkD0<> 18話はここまでです。19話は金曜日の夜に書きます。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/14(水) 23:45:51.33 ID:4SvEw+Af0<> 乙々。
速さが安定してていいなぁ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:18:48.69 ID:X5ioOy0s0<> 再開します。19話です。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:19:56.95 ID:X5ioOy0s0<>

なじみ「」ズザアアァァ

なじみ「・・・・・・?」ポタポタ

なじみ「・・・・・!!???」ポタポタ

当麻「まだまだああああああ!!」

なじみ「!? 待・・」ポタポタ


「」ガッ


なじみ「ぐ!?」ザザザザザ

なじみ「・・・・・おかしい、何で僕の能力が?」ハァハァ

当麻「くらいやがれっ!!」ザッ

なじみ「っ、これは・・・・・・・」フッ


    スカッ


当麻「いない!?」

なじみ「・・・・・・どうやら厄介な能力を持ってるみたいだね、君は」スタッ

当麻「!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:21:14.28 ID:X5ioOy0s0<>

なじみ「僕をここまでコケにしたのは君が二人目だよ」ゴオォ

当麻「!?」ゾクッ

なじみ「あの時と同じ轍を踏まないためにも、ここで少し君を痛めつけておく必要があるかな?」スッ

当麻(何だ? こいつ、一体何を・・・・・・)


「」ドンッ


当麻「・・・・・・・・え?」ポタポタ


ちせ「・・・・・・・?」

ちせ「!!!!?!??!??」

ちせ「あ、あたし、一体何を・・・・!?」

当麻「なん・・・・で・・・・・・」ドサッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:22:34.15 ID:X5ioOy0s0<>

ちせ「マスター、しっかりして、マスター!!」

なじみ「どうだいちせちゃん、僕の『異脳力者(アナザーマインド)』によって自分のマスターを撃った気分は?」

ちせ「!?」

当麻(まさかこいつ、ちせを操ったのか?)

当麻(やべえ、やっぱりこいつは、本物だ・・・・・このままじゃ・・・・・・)プルプル

なじみ「辛そうだね、当麻くん」

なじみ「だけどこのチャンス、僕は十分に生かさせてもらうよ」スッ

ちせ「!!」


ちせ「させないっ!!」バババババババ


なじみ「」キン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:23:56.69 ID:X5ioOy0s0<>

「」バババババババ


ちせ「!? はね返って・・・・・」

当麻「」ハァハァ

ちせ(!! しまった、後ろにはマスターが・・・・・・)

ちせ「くっ・・・・・・・」バッ


  ドガガガガガガガガガガ


ちせ「うっ・・・あああああああああああ」ドドドドドドドドド


ちせ「・・・・・・・はぁはぁ」シュウウゥゥゥ

ちせ「」ガクッ

ちせ(だめ・・・・もう、立てない・・・・・・)ハァハァ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:25:27.40 ID:X5ioOy0s0<>

なじみ「ふーむ、『一方通行(アクセラレータ)』を使ってはね返す方がさっきより幾分か使い勝手は良さそうだね」

なじみ「・・・・・ってよりも、君たちもいい加減あきらめたら?」

なじみ「君たちの能力も、君たちがやってきたことも全部、僕の前では無意味なんだよ」スッ


ちせ「・・・・・・もう、やめてよ」ガクガク

ちせ(もう、だめ・・・・・・・)

ちせ(もう、どうやっても、この人には勝てない・・・・・・・)

ちせ「お願い、もう・・・・・」ポロポロ


「やめて!!!」


ちせ「!?」

なじみ「・・・・・何だい?」

なのは「なじみちゃんの今の目的は、私でしょ?」

なのは「なら、みんなにはもう手を出さないで!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:26:34.74 ID:X5ioOy0s0<>

なじみ「ふうん・・・・・・僕は本当は別にどうでもいいんだよ、君がどうしようと」

なじみ「例え君が何をしようとも、僕にはそれを全て覆せる能力があるからね」

なのは「!!」

なのは「・・・・・・何を言ってるのかはよくわからないけどさ」

なのは「あなたはもう、私の知ってるなじみちゃんじゃないんだね?」

なじみ「君の知ってる僕なんてものはそもそも存在しない」

なじみ「ただ君の記憶を書き換えた際にできた幻さ」

なじみ「令呪も使い切ったことにして、全て僕の都合のいい記憶にしただけの・・・・ね」

なのは「・・・・・・・もう、いいよ」

なのは「私はもうあなたに逆らったりしないから・・・・・だからお願い」

なのは「ここにいるみんなは助けてあげて・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:27:48.27 ID:X5ioOy0s0<>

なじみ「・・・・・・まぁ、別にいいよ」

なじみ「どうせ彼を放っておいても、もう何もできないだろうしね」

なじみ「ただし、また君に何かあったら面倒だから、少し君の心を弄らせてもらおうかな」スッ

なのは「っ・・!?」

なのは「・・・・・・それで、みんなを助けてくれるなら」

銀時「バカ野郎、勝手にそんなこと決めてんじゃねえ!!」グググググググ

当麻「させねえよ・・・・・・そんなこと、絶対に!!」グッ

なのは「銀時くん・・・・もし魔理沙ちゃんに会ったらさ、約束守れなくてごめんねって伝えといてくれる?」

銀時「・・・・・伝えるかよ、そんなこと」グググググ

銀時「俺はお前を護るって誓ったんだよ。絶対に!!!」ググググググ

なのは「・・・・・嬉しかったよ、私になんかにそんなこと言ってくれて」

なのは「今まで、ありがとうね」ザッ

銀時「待てよ・・・・・待てよ、なのはァァァァ!!!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:28:54.12 ID:X5ioOy0s0<>

なじみ「挨拶は済んだかい?」

なのは「うん」

なじみ「大丈夫だよ。こんなのは一瞬で終わるから」

なのは「・・・・・そう」

銀時「やめろ・・・・・・・」グググググググ

なじみ「」スッ

銀時「やめろオオオオオオオオオオ!!!!!!!」

なのは「ごめんね・・・・・・・」


なのは「・・・・・・さよなら」


なのは「」フッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:30:11.55 ID:X5ioOy0s0<>

銀時「なのは・・・・・・?」

なのは「・・・・・・」

なのは「」シュバッ

銀時「!? おい、返事しろよ、なのはァァァ!!!」

なじみ「もう何を言っても無駄だよ」

なじみ「彼女はもう、僕の『虚無環(ダークサイドスパイラル)』によって希望も感情も持たない存在と化した」

なじみ「おそらく彼女はもう、これから何もない人生をただ生きるだけの存在さ」

なじみ「まあ、常人の精神がそれに耐え得るかは知らないけどね」フフフ

なじみ「でもやったね、銀時くん。これで君が彼女を護らなくても彼女は多分無事だぜ」

銀時「!?」

銀時「何だよ、それ・・・・・・」ギリ

銀時「ふざけんじゃねェェェェ!!!」ググググ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:31:25.95 ID:X5ioOy0s0<>

なじみ「じゃあね、銀時くん。僕もこれから彼女を追うことにするよ」スッ

銀時「・・・・・・・・待てよ!!」ググググ

銀時「待ちやがれェェェェ!!!!!!」ググググ


『求めるは雷鳴>>>・稲光(いづち)!!』


  ドゴオオオオオオオオオオオン


なじみ「・・・・・・・・」スッ

なじみ「まったく、しつこいね、君たちも」


ライナ「・・・・・・・」ザッ


銀時「ライナ!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:32:25.71 ID:X5ioOy0s0<>

ライナ「銀時・・・・・なのはを追え」

銀時「!!」

ライナ「こいつは、俺が片付ける」

銀時「だがよ、お前1人で・・」

ライナ「早く行けっ!!!」

銀時「!!」

銀時「あ、ああ!!」バッ

銀時(!! 大丈夫だ、奴に向かってさえいかなければ、動ける)

銀時「じゃあ後は任せたぜ、ライナ!」ダッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:33:35.47 ID:X5ioOy0s0<>

なじみ「・・・・・うーん、やめてほしいな、ライナくん」

なじみ「僕は必要以上に被検体に直接干渉するのは好きじゃないんだ」

ライナ「・・・・・・うるせえ」

ライナ「俺は、わかったよ」

ライナ「全てを護ることだけが俺の道じゃない」

ライナ「誰も死なない、皆が平和に過ごせる世界なんてのは、お前みたいなのを止めねえ限り、できねえんだよ」

ライナ「だから、俺はもう誰が相手だろうと逃げねえ」

ライナ「誰かの幸せを奪い続けるような奴を、俺は放っておくわけにはいかねえんだよ!!」ダッ

なじみ「そうかい・・・・」


ライナ「奈落の業火固定・・・・・掌握」ボッ

ライナ『獄炎煉我!!』グアッ


   バキィァァッ!!


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(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:34:39.47 ID:X5ioOy0s0<>

ライナ「!?」ジンジン

ライナ(何だこいつ、体が異常に固え?)

ライナ(鋼鉄、ダイヤ・・・・・・いや、それ以上の!?)

なじみ「驚いてるようだけど、君もそろそろわかってるはずだぜ?」

なじみ「こんな『相乗硬化(コンスタントシェイプ)』程度の能力は僕の1京分の1に過ぎないって」

ライナ「・・・・・ああ、そうだったな」

ライナ「だが、そんなもん出す前に倒せばいいだろ!!」シュバッ

なじみ「無駄だって言ってるのに」クスッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:36:08.75 ID:X5ioOy0s0<>

「」ドゴオオォォォン

「」ドガッ



当麻「」ハァハァ

当麻「っ・・・・・・」ググググググ

ちせ「マスター!?」

ちせ「だめだよ、そんな傷で立ったら死んじゃうよ!!」

当麻「・・・・・・ああ、そうかもな」ハァハァ

当麻「でもな、男には絶対に逃げちゃいけねえ時ってのがあんだよ・・・・」グッ

当麻「ライナがまだ戦ってんだ・・・・・」ググググ

当麻「だけど、ライナだけじゃ奴には勝てねえんだよ・・・・・」ザッ

当麻「俺が・・・・・俺がやるしかねえんだよ!!」バッ

ちせ「!?」

ちせ「だめだよ・・・・・もう、どうやってもあのサーヴァントには勝てないよ」ギュッ

当麻「ちせ?」

ちせ「もう、逃げよう? あの人も連れて、もう逃げようよ!」ボロボロ

当麻「・・・・・・悪いな、ちせ」

当麻「俺はもう、退けねえんだよ」ポン

ちせ「マスター・・・・・・?」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:37:51.66 ID:X5ioOy0s0<>

当麻「お前は何も間違っていない」

当麻「ずっと辛い思いをしてきたんだもんな。こんな幸せな時間が続いてほしいってのは当たり前の感情だ」

当麻「インデックスがいて、この聖杯戦争で仲間になった奴らもいる」

当麻「お前はもう一人じゃねえ。たとえ俺がいなくなってもお前には頼れる奴らがいる」

当麻「インデックスも、お前が頼めばきっと新しいマスターにだってなってくれるさ・・・・・」ニコッ

ちせ「!?」

ちせ「マスター、一体何を・・・・・?」

当麻「だからさ、お前はお前の望むように生きればいい。俺なんかにとらわれなくてもいいんだぜ?」スッ

当麻「お前は自分のことを、自分の望んだ幸せを大切にしろよ」ダッ

ちせ「!?」

ちせ「やめて・・・・・・」

ちせ「だめ、無理だよ。待って・・・・・待ってよ、マスタァァァァ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:39:10.09 ID:X5ioOy0s0<>


ライナ『千の雷(キーリプルアストラペー)!!!』ズアッ

なじみ「」スッ


     フッ


ライナ「消えた!?」

ライナ「っ・・・・・・まだまだァァァ!!!」ダッ

なじみ「まったく、聞き分けが無いなぁ、君は・・・・・」

ライナ「術式解凍・・・・・・双腕掌握」ボッ

なじみ「術式解凍、双腕掌握」ボッ

なじみ『雷天大壮2!』カッ

ライナ『雷天大・・』

ライナ「!?」

なじみ「遅いよ」シュバッ


「」ゴガッ


ライナ「がっ・・・・・!?」

ライナ「」ズザアアァァァ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:40:38.67 ID:X5ioOy0s0<>

なじみ「・・・・・・・」ズキズキ

なじみ「うーん、やっぱりこういうのは僕には向かないみたいだね」フッ

ライナ「くっ・・・・・・」

ライナ(ダメだ・・・・・・こいつ、完全に遊んでやがる)

ライナ(なのに何でさっきから全然攻撃が入らねえ・・・・・?)

なじみ「確かに僕は君の複写眼に興味があるけどさ」

なじみ「だけど、そんな普通の複写眼でもできるようなことを続けたって、僕に通じる訳がないだろ?」

なじみ「どうしても僕に勝ちたいんだったら、この前みたいに力を解放するといいよ」

なじみ「っと、そういえばきみの精神が崩壊しないとダメなんだっけね」

なじみ「今度は誰が死ねば君はああなるのかな?」クスクス


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:42:01.80 ID:X5ioOy0s0<>

ライナ「・・・・・・あれはもう二度と使わねえよ」

ライナ「このままの俺が本当の俺なんだ」

ライナ「あんなもんに頼らなくても俺はお前を倒す!!」

なじみ「ふーん。でも複写眼を使わずに、君一人で僕に勝てるとでも?」

ライナ「・・・・・さぁな、知らねえよ。だが俺は決めたんだ」

ライナ「たとえどんな強敵に一人で立ち向かうことになったとしても、俺は・・・!!」



「「それが、一人じゃなかったらどうだ?」」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:43:34.61 ID:X5ioOy0s0<>

ライナ「!?」

当麻「よう、ライナ。加勢しに来たぜ!」ハァハァ

ライナ「当麻!?」

ライナ「バカ野郎、そんな傷で何で!!」

当麻「しょうがねえだろ。男にはやらなきゃいけねえ時があんだよ」


当麻「それよりよ・・・・・あれは一体何なんだ?」

ライナ「?」

ライナ「あれは・・・・・・まさか!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:44:48.94 ID:X5ioOy0s0<>

  ------------------


ラン「」キイィィィィン

ルル「・・・・・・・・」

シモン「ふぅ、とりあえず一段落か」

シモン「それでルルーシュ、これからどうするんだ?」

ルル「・・・・・!!」

ルル「あ、ああ。とりあえずは落ち着くまで作戦の練り直しだな」

シモン「どうしたルルーシュ。そんなボーっとして、お前らしくねえな」

ルル「そんなことはない・・・・・・ただ、ちょっと疲れてるだけだ」

シモン「そうかよ」

シモン「・・・・・・さっきの奴か?」

ルル「・・・・・何のことだ?」

シモン「そういえば、誰かに似てると思ったんだよ。あいつの夢見がちな考え方」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:46:03.42 ID:X5ioOy0s0<>

ルル「・・・・・・・・」

シモン「誰かさんは以前、語ってくれたよな」

シモン「俺は俺の護りたいもの全てのために戦うんだ・・・・・ってさ」

ルル「あれは・・・・・・」

シモン「例え世界を敵に回しても、俺は絶対成し遂げる・・・・って」

シモン「そんなこと言ってた奴がいたよな」

ルル「・・・・・・・・」

シモン「なあ、ルルーシュ」

シモン「今のお前が護りたいもんってのは何だ?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:48:10.68 ID:X5ioOy0s0<>

ルル「・・・・・・変わらないさ」

ルル「今も、昔も、多分・・・・・これからも」

ルル「だけど、俺は変わらなくても周りは変わっていく」

ルル「スザクもカレンも、CCすらもういない」

ルル「俺の護りたかったものなんて、どんどんなくなっていくんだよ・・・・・」

シモン「ルルーシュ・・・・・」

ルル「だけどそれでも、俺にはまだ護るものがある」

ルル「俺はさ、もうこれ以上大切なものは失いたくないんだよ」

ルル「だから、俺はこの聖杯戦争に負ける訳にはいかない」

ルル「あいつが、ナナリーが幸せになれる世界を手に入れるまでは!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:49:28.59 ID:X5ioOy0s0<>

シモン「そうか・・・・・・」フッ

シモン「なあ、ルルーシュ」

ルル「ん?」

シモン「・・・・・お前は、妹を助けた英雄になりたい訳じゃないんだろ?」

シモン「あくまで、お前の妹が幸せになれる世界があればいい。・・・・違うか?」

ルル「ああ・・・・・そうだ」

ルル「俺は誰でも良かった。あいつを本当に救ってくれる奴がいるのなら、それで・・・・・」

シモン「それならよ、あいつにかけてみねえか?」

ルル「!?」

ルル「・・・・・・どういうことだ?」

シモン「あいつは、皆が平和に暮らせる世界が欲しいって言った」

シモン「今はまだこの聖杯戦争のことくらいしか考えてねえのかもしれねえ」

シモン「でもよ、お前もあいつも願うものは最終的には同じなんだよ! だから」

シモン「あいつらと、協力しねえか?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:50:37.06 ID:X5ioOy0s0<>

ルル「バカな、俺は今までずっと奴らの敵だったのにか? そんな・・」

シモン「でもよ、いいのか? 俺の見立てじゃ、このままだと多分あのオブザーバーって女が勝つぜ?」

ルル「!?」

シモン「孫悟空って奴もヤバいが、あの女の能力は常軌を逸してる」

シモン「しかも、その人格も異常だ。あんな奴が勝てばこの世界はどうなる?」

シモン「お前は護るんだろ? 平和な世界を」

シモン「同じ志を持つ奴が組めば、その力は何倍にも何十倍にもなる」

シモン「負けていいって言ってるわけじゃねえ、1人で抱え込むなって言ってるだけだ!!」

ルル「!!」


シモン「・・・・・言ってみろよ。お前はどうしたい?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:51:59.84 ID:X5ioOy0s0<>

ルル「俺は・・・・・・」

ルル「俺はどんな手を使ってでも、平和な明日が欲しい」

ルル「例え、敵と組むことになろうともだ!!」


シモン「・・・・・・そうかよ」ニッ

シモン「よし、なら俺もこれからは本気で行かせてもらう!!」

ルル「!?」

ルル「今までのは本気じゃなかったのか!?」

シモン「まあ、本気っちゃ本気だったよ」

シモン「だが、この機体がどうも気に入らねえ」

ルル「バカな、この世界で圧倒的なスペックを誇るナイトメアだぞ?」

シモン「だからよ、ここからは本当に俺の好きにやらせてもらうぜ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:53:17.90 ID:X5ioOy0s0<>

ラン「」ウィィィン

ルル「!?」

シモン「ルルーシュ、乗り込め!!」ガッ

ルル「バカ、この機体は一人用・・」グイッ

シモン「行くぜえええええええ!!!」バッ

ルル(何だアレは・・・・・小さくなった奴の宝具と・・・ドリル!?)

シモン「」ガッ

ルル「なっ!?」

ルル(ドリルをあの宝具に刺した途端、光り出した?)

ルル「これは一体・・・・・・!?」」

シモン「合体だあああああああ!!!!」

ルル「なっ!?」

ルル(バカな、異世界の兵器とナイトメアが合体などできる訳が・・・・・・)


       カッ
 

   ----------------------


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:53:54.86 ID:X5ioOy0s0<>

ステータスファイルF−2

シモン

宝具2:D
コア・ドリル:刺した物にシモンの螺旋力(魔力みたいなもの)を流し込める。


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:55:09.15 ID:X5ioOy0s0<>

ライナ「あの機体は・・・・・まさか、ライダーなのか!?」

「」ゴオオオォォォォ

ライナ「だが、さっきまでと違う機体・・・・・? あれは一体!?」


シモン「準備はいいな!!」

ルル「ああ!!」

シモン「行くぜ、ルルーシュ!!」


シモン『世界の枠も飛び越えて、己の道が運命(さだめ)を変える!!』


ルル「・・・・・・・」

シモン「・・・おい、ルルーシュ、何してやがる!!」

ルル「え?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:56:47.42 ID:X5ioOy0s0<>

シモン「さっきも言っただろ、お前も名乗れ! 今は俺たちの見せ場だ!!」

ルル「なっ、本気だったのか!?」

ルル「名乗れって言われても・・・・・」


ルル『お、俺の名はルルーシュ・ランペ・・』


シモン「だあああもう違うだろ!! しょうがねえ、合わせやすい感じにするから俺に合わせろ!!」


シモン『たとえ未来が見えなかろうと!』


ルル「!!」

ルル「・・・・・えっと」


ルル『邪魔する奴は潰して進め!!』


シモン・ルル『異世界合体・グレンラガン!!!』


ルル『俺を』

シモン『俺たちを』

シモン・ルル『誰だと思ってやがる!!!!』


シモン「・・・・・その感じだ」b

ルル「あ、ああ////」

ルル(何なんだこの儀式は・・・・・?)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:57:49.20 ID:X5ioOy0s0<>

当麻「・・・・・・何だ? あの銀時も真っ青な暑苦しい奴は」

ライナ「ああ、多分ライダーだと思うが・・・・・」

なじみ「アハハハ、また面白いのが来たね」

ルル「おい、ライナリュート、上条当麻、聞こえているか?」

当麻「!?」

当麻「この声は、確かルルーシュとかいう・・・・・」

ルル「お前たちが俺をどう思っているかは知らない」

ルル「だが、今だけ、今だけは・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 21:59:22.46 ID:X5ioOy0s0<>

シモン「だああああもう、めんどくせえ! ルルーシュ、お前は黙ってろ!!」

ルル「!?」

シモン「おい、そこの二人、俺たちの目的はこの世界の平和なんだ!!」

ライナ・当麻「!?」

シモン「だが、その女を勝たせたらこの世界がこの先どうなるかわからねえ」

シモン「だから、俺たちはお前らに協力する。わかったな!!」

なじみ「・・・・・・ふーん」


当麻「・・・・何ともうさんくせえ奴だが」

ライナ「だが俺が保証する、あのライダーは悪い奴じゃねえ」

当麻「・・・・・そうかよ」

当麻「お前がそう言うなら信じるしかねえな」ニッ

当麻「じゃあ、よろしく頼むぜ!!」ダッ

シモン・ルル「ああ!!」シュバッ

ライナ「よし、一気に終わらせるぞ!!」シュバッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/16(金) 22:00:56.88 ID:X5ioOy0s0<> 19話はここまでです。明日の夜20話書きます。

次の話あたりからやっと俺のテンションも上がります。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:08:41.06 ID:NneQmX/g0<> 続き書きます。ここから20話です。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:09:35.79 ID:NneQmX/g0<>

魔理沙「・・・・・つっ、まだ上手くは動けないか」ヒュンヒュン

魔理沙(だが、なのはの奴、さっきヤべえロボットみたいなのに追われてたが、大丈夫なのか?)

魔理沙(まさかあのまま・・・・・・・・・)

魔理沙「・・・・・・」

魔理沙「ええーい、違う違う!」ブンブン

魔理沙「あいつがサーヴァントと私以外に負けるなんてありえない!」

魔理沙「あいつを倒すのは私だあ!!」ビュン

魔理沙「・・・・・・ん? あれは・・・・・銀時?」

魔理沙「何をあんなに急いで・・・・」シュバッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:10:43.64 ID:NneQmX/g0<>

銀時「ハァハァ・・・・・・?」ダッダッ

銀時「!!」

銀時「おい、魔理沙ァ!!」

魔理沙「!?」

魔理沙「どうしたんだ?」フワッ

銀時「頼む、俺をそいつに乗せてくれねえか?」

魔理沙「えっ!?」

魔理沙「でもこのほうき、他の誰か乗せて飛んだことなんてねえし、何かあったら・・・・・・」

銀時「いいから頼む!!」

魔理沙「!!」ビクッ

魔理沙「・・・・・・何があった?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:11:42.97 ID:NneQmX/g0<>

   ・・・・・・・・・


     ヒュン ヒュン


銀時「もっとスピードは出ねえのか!?」

魔理沙「うるさい!! これが限界なんだよ!!」

魔理沙「畜生・・・・・・あのバカ、何のつもりだよ」

魔理沙「何が約束守れなくてごめんねだよ!!」

魔理沙「そんなの絶対許さねえ。私があのバカを正気に戻してやる!!!」シュバッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:12:51.64 ID:NneQmX/g0<>

なのは「」スタッ

なのは「・・・・・・・」ザッ


「見つけた・・・・・」


「魔符、『スターダストレヴァリエ!!』」


なのは「!!」


  ガガガガガガガガガガガガガガガガ


なのは「・・・・・・・・」ビリビリ

魔理沙「よう、探したぜ?」スタッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:14:26.22 ID:NneQmX/g0<>

魔理沙(やっぱりこいつ、さっきまでと雰囲気が違う・・・・・?)

なのは「・・・・・・・・」

なのは「」スッ


『ディバインバスター』



ズガガガガガガガガガガガガ



魔理沙「!?」

魔理沙「恋符、『マスタースパーク!!』」


       カッ


 ガガガガガガガガガガガガガガ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:15:42.10 ID:NneQmX/g0<>

魔理沙「くっ・・・・・・」グググググググ

魔理沙(やべえ、耐えきれねえ・・・・・・)


  ガッ・・・ズガガガガガガガガ 


魔理沙「っ・・・!?」シュバッ


 ドオオオオオオオオオオオオオオオン


魔理沙「・・・・・・あっぶねえ」フワッ

魔理沙「いきなりやってくれるじゃねえかよ」

魔理沙「でもやっぱり、そうなってもお前のその強さは変わっちゃいねえようだな」

魔理沙「嬉しいぜ、弱くなったお前なんか倒しても、何にもならねえからな!!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:16:43.63 ID:NneQmX/g0<>

なのは「・・・・・・・・」


『ブラスターシステム、リミット・オールリリース』


なのは「」シュバッ

魔理沙「なっ!?」


『アクセルシューター』


 バババババババババババババババ


魔理沙「!! 早・・・・・」


 ガッゴガガガガガガガガガガガガ


魔理沙「」ガッ

魔理沙「」ドシャッ

魔理沙「」ズザアアァァァァ

魔理沙「あ・・・・・あ、が・・・・?」ピクピク


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:17:42.57 ID:NneQmX/g0<>

魔理沙(何だよ、これ・・・・・こんな軽い魔法でこの威力・・・・)

魔理沙(これが、なのはの本気だってのかよ!?)


『カートリッジロード』ガシャコガシャコ


  キイイィィィィィィィィィィィン


魔理沙「」ビクッ

魔理沙「何だよ、あれ・・・・・・」


『スターライト・・・・・』


魔理沙「反則だろ、こんなの・・・・・」ガクガク

魔理沙「本当に、サーヴァントレベルの魔力じゃねえかよ」ガタガタ


『ブレイカー・・・・・・』


魔理沙「」ドッ


  ドウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:19:05.26 ID:NneQmX/g0<>

銀時「!?」

銀時(何だ、この桁違いの攻撃は?)

銀時「ぐっ・・・・・余波だけでこんな・・・・・?」ググググ


「」ウウウゥゥゥ・・・・


銀時「っ・・・・・」

銀時「おい魔理沙、無事かっ!!」


魔理沙「」シュウウゥゥゥゥゥ


銀時「!?」

銀時「・・・・・・冗談、だろ?」ダッ

銀時「おい、しっかりしやがれ、おい!!」ユサユサ

魔理沙「」シン・・・

銀時「何で・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:20:12.01 ID:NneQmX/g0<>

なのは「」ザッ


銀時「」ビクッ


銀時(何で、何で俺はこんなに震えてんだ・・・・・)

銀時(目の前にいるのはなのはなんだぞ?)


『ディバイン・・・・・・』キイイィィィィン


銀時(・・・・・・違うだろ?)

銀時(ビビッてる場合じゃねえだろ?)

銀時(俺が、こいつを助けるんだろォが!!)

銀時「・・・・・・ふざけんじゃねえ」ギリ

銀時「目ェ覚ましやがれ、なのはァァァァ!!!」ダッ


『バスター・・・・・・・』


銀時「っーーーーーーー!!」


 ズガガガガガガガガガガガガガガガガ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:21:25.77 ID:NneQmX/g0<>


シモン「ダブル、ブゥゥゥゥゥメラン・スパイラァァァァルッ!!」シュバッ

ライナ「術式解凍、『雷の暴風!!』」ズガガガガガガ


ブーメラン「」ブアッ

 ズガガガガガガガガガ


なじみ「」パシッ

なじみ「」スッ


  ズガガガ・・ガ・・・・・


シモン「なっ!?」

ライナ「こいつ、片手で・・・・!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:22:20.26 ID:NneQmX/g0<>

当麻「はあああああああ!!」ダッ

当麻「」ドクッ

当麻「ーーーーーっ!?」ズキズキ

なじみ「!!」

なじみ「」ブンッ


ブーメラン「」ヒュバッ


当麻「いっ!?」キキィィ・・

ライナ「危ねえっ!!」シュバッ


 バキイイィィィン


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(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:23:52.42 ID:NneQmX/g0<>

ライナ「ふう・・・・・」

当麻「わ、悪い。ありがとうよ、ライナ」ハァハァ

ライナ「・・・・・ああ」


ライナ(・・・・やっぱり当麻の顔色が優れねえ)

ライナ(軽い治癒魔法はかけてやったが、それもほんの気休め程度)

ライナ(しかもこいつは当麻の手におえるような奴じゃねえ・・・・・ここは休ませた方が)


ルル(あのサーヴァント、さっきから上条当麻の攻撃だけやけに気にしている)

ルル(これは、まさか・・・・・)

ルル「おい上条当麻、まさかお前の攻撃は奴に届くのか?」

当麻「!! あ、ああ」

ライナ「!?」

ルル「やはり・・・・か」

ライナ(・・・・・・そういうことかよ)

ライナ(だから当麻はここまで・・・・・)


当麻「・・・・・・・」

当麻「なあ、ライダー・・・・・」

シモン「何だ?」

当麻「一つ、提案がある ――――――――― 」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:25:35.01 ID:NneQmX/g0<>

当麻(・・・・・・・・)ハァハァ

当麻(ハッ、情けねえよな)

当麻(あれだけ意気込んで来たくせに、まだ何もできてねえじゃねえかよ、俺は)


当麻(俺はあいつらを護るって決めたんだ)

当麻(あいつも、やっと笑えるようになってきたんだ)

当麻(あいつは、これからやっと始まるところなんだよ)

当麻(こんなところで、俺がつまづいてられっかよ)

当麻(俺が絶対に、あいつらの幸せを護ってやるって言ったんだよ!!)



当麻「・・・・・・・」ハァハァ

ライナ「おい当麻、本当に大丈・・」

当麻「なあ、ライナ。ちょっと頼みがある」

ライナ「ん?」

ライナ「・・・・・何だ?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:26:55.63 ID:NneQmX/g0<>

ライナ「・・・・・・・」ザッ

なじみ「やれやれ、君たちにも困ったものだね」

なじみ「僕は君たちと戦う気なんてないとあれほど言ったのに」

ライナ「先にケンカ売ってきたのはお前だぜ?」

ライナ「俺たちが、引き下がるとでも思ってんのかよ!」

なじみ「まだわからないのかい? もう何をやっても同じさ」

なじみ「これ以上続けたところで、君たちごときに一体何ができるっていうんだい?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:27:44.01 ID:NneQmX/g0<>

ライナ「・・・・・・さぁな」

ライナ「もう、ここまで来たら何ができるかじゃねえ」

ライナ「何をやるかなんだよ!!」コオオオォォォォォォ

ライナ「覚悟しやがれええええええ!!」ブアッ

「」ダッ
「」ダッ
「」ダッ

なじみ「分身・・・・・・?」

なじみ「つまらない選択をしたものだね」

なじみ「こんなもの、ただ能力の落ちた木偶じゃないか」ヒュッ

「」ポン
「」ポン
「」ポン

なじみ「ついに万策尽きたかい?」

ライナ「違うな・・・・・」ニッ



ルル「・・・・・俺たちを甘く見たのが貴様の敗因だったな!!」バッ

なじみ「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:29:10.58 ID:NneQmX/g0<>

----------------

当麻「俺と、ライダーたちで、秘策がある」ボソッ

当麻「だからライナ、少しだけ時間を稼いでくれ」ボソッ

ライナ「!!」

ライナ「・・・・・はいよっ」バッ

当麻「それと・・・・・・」ボソッ

-----------------


シモン「行くぜっ!!」

シモン『ギガドリル・ブレイクッッッッ!!!!!』ガガガガガガ

なじみ「・・・・・・まったく、何がしたいんだい?」

なじみ「君たちが後ろにいることくらいわかっているのに」スッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:29:58.77 ID:NneQmX/g0<>

  バキョオオォッ バキッ バキッ グシャッ


ルル「っ・・・ドリルが、捻じ曲がって・・・・・」

シモン「だが、そんなの関係無え!!」

シモン「行けええええっ!!」

グレンラガン「」ブンッ


「」ギュオッ


なじみ「今度は何だい?」

なじみ「君たちが何をしようと、そんなの僕には・・」スッ

なじみ「・・・・・・!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:31:28.44 ID:NneQmX/g0<>

----------------

当麻「多分あいつの弱点は反射速度が一般レベルなのと、全ての能力に慣れているって訳じゃないことだ」

当麻「だから、あいつが知覚、対応できないスピードで、俺が一撃で決めればいい」

当麻「だからよ、隙をついてあいつのところに俺を思いっきりブン投げてくれ!!」

ルル「・・・・・わかっているのか? 一般人がそのスピードで衝突することの意味を?」

当麻「わかってるさ・・・・・・でもあいつに届くのは俺の攻撃しかねえんだよ」

当麻「だから頼む。あいつがまだ、俺たちを甘く見てる今しか通用しねえ」

当麻「それによ、俺はもう長くは動けねえから・・・・」ドクドク

当麻「これで決めるしか、ねえんだよ!!」

   ----------------


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(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:33:32.77 ID:NneQmX/g0<>

当麻「確かに俺たちはお前に及ばねえかもしれねえ」キィィィン

当麻「でも、それでも俺たちには護りたいものがあるんだよ!!」ィィィン

当麻「たとえ自分の命を投げ出してでも、叶えてやりたい願いがあるんだよ!!」バッ


なじみ(バカな!! 確かに当麻くんはあそこに・・・・・)

当麻「・・・・・・・・」

当麻「」ポンッ

なじみ(まさか・・・・ライナくんの分身!?)


シモン「・・・・・・・それが、お前の覚悟なんだよな」

シモン「お前の心意気、しかと受け取ったぜ」スッ


当麻「くらいやがれっ!!」グアッ

なじみ「しまっ・・」



「 ―――――――――― 当麻っ!!」


   ギュアッ!!!


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:38:53.21 ID:NneQmX/g0<>

当麻「・・・・・・・・・・」

当麻(俺は、どうなったんだ?)

当麻(・・・・・まさかここが、天国ってやつか)

当麻(そうかよ・・・・・これで、終わったのか)

当麻(ハッ、思ってたよりずっとあったけえ場所だったな)


「」ポタッ


当麻「っ!?」ビクッ

当麻(・・・・・・何だ?)

当麻(水滴? いや・・・・・これは)

「やめてよ・・・・・・」

当麻「!?」



ちせ「・・・・・やだよ、あたしを置いてったりしないでよ」ポタッ

当麻「・・・・・!? ちせ?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:39:18.13 ID:NneQmX/g0<>

当麻「・・・・・・・・・・」

当麻(俺は、どうなったんだ?)

当麻(・・・・・まさかここが、天国ってやつか)

当麻(そうかよ・・・・・これで、終わったのか)

当麻(ハッ、思ってたよりずっとあったけえ場所だったな)


「」ポタッ


当麻「っ!?」ビクッ

当麻(・・・・・・何だ?)

当麻(水滴? いや・・・・・これは)

「やめてよ・・・・・・」

当麻「!?」



ちせ「・・・・・やだよ、あたしを置いてったりしないでよ」ポタッ

当麻「・・・・・!? ちせ?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:41:24.13 ID:NneQmX/g0<>

当麻「何で・・・・・・?」グッ

なじみ「・・・・・危ないなあ、まさか特攻をかけてくるなんて思わなかったよ」

当麻「!?」

当麻「ちせ・・・・・まさかお前、俺を助けたのか?」

ちせ「・・・・・・」コク

当麻「何でだよ!? もう少しであいつを倒せてたんだぞ!!」バッ

当麻「あいつを倒せるチャンスなんて、もう無・・」


「」パシンッ


当麻「・・・!?」

ちせ「やめてよ・・・・・・」

ちせ「当麻が犠牲になって得た幸せなんて、あたし、何も嬉しくないよ!!」

当麻「お前!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:42:27.96 ID:NneQmX/g0<>

ちせ「・・・・・あたしね、怖かったの」

ちせ「だれかと親しくなれても、いつもすぐに離れ離れになっちゃうから」

ちせ「これ以上当麻と親しくなっちゃったら、きっとあたしはまたいつか辛くなるだけだから」

ちせ「だから、当麻はただ数あるマスターの内の一人なんだと思おうって・・・・だから、名前なんて呼ばないようにって決めたの」

ちせ「だけど、さっき当麻が私を置いていっちゃった時、それだけで私の心はもう張り裂けそうだった」

ちせ「あたしは当麻が、インデックスちゃんが、みんながいるこの世界が大好きだから」

ちせ「当麻がいない世界なんてあたしはもう、耐えられないから・・・・・」

当麻「ちせ・・・・・?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:42:58.24 ID:NneQmX/g0<>

ちせ「当麻が死んだ世界に取り残されて、あたしたちが幸せになれると思ったの?」

ちせ「当麻はそれであたしが、インデックスちゃんが喜ぶとでも思ったの?」

ちせ「ふざけないでよ!!」

当麻「!?」

ちせ「今のあたしの幸せは当麻がいてくれたからあるんだよ?」

ちせ「当麻がいてくれるから、あたしは生きたいって思えるんだよ!!」

ちせ「だから・・・・・・・もう二度とこんなことしないで」

ちせ「あたしはもう逃げたりしないから、何にだって立ち向かっていくから」

ちせ「そんな、1人で全部抱え込んだりしないで!!」

当麻「!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:44:27.03 ID:NneQmX/g0<>

当麻「・・・・・そうか」

当麻「何を1人で迷走してたんだろうな、俺は」

当麻「悪いな、俺がどうかしてたみたいだ」

当麻「そうだよな、これがゴールなんかじゃないんだよな」ポンッ

ちせ「・・・・・・当麻?」

当麻「・・・・・ちせ、俺はあいつを倒す」

当麻「この身を犠牲になんてしねえ。お前と、あいつらと、一緒に明日を生きるために戦うから!!」

当麻「だから、俺について来てくれるか?」

ちせ「!!」

ちせ「・・・・・・うん!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:46:04.46 ID:NneQmX/g0<>

なじみ「・・・・・君は僕にとって本当に危険な存在みたいだね、当麻君」

なじみ「君が俗にいう、主人公ってやつなのかな?」

当麻「・・・・・・主人公? 知らねえなそんなこと」

当麻「だがよ、例え俺は与えられた役がどんな役でも、脇役なんかに収まるつもりはねえ」

当麻「たった一つ、護りたいものを護るって誓った日から、そいつは皆、その物語の主人公なんだよ!!」

当麻「俺は俺という物語の主人公だ。俺はお前なんかには負けない」

当麻「主人公になることも、それと戦う悪役にさえなりきれてないような奴に」

当麻「俺の拳は、絶対に打ち砕けねえよ!!」バッ


シモン「ハッ・・・・・やっぱり最高だな、こいつらのチームは」

シモン「俺たちも、最初っからいたかったもんだぜ」バッ

ルル「・・・・・フン、暑苦しいのはもう、お前だけで十分だ」スッ


ライナ「ったく、当麻の奴心配させやがって」

ライナ「だが、ちせも来てくれたならもう怖いもんなんてねえ」

ライナ「そろそろ最終決戦と行こうじゃねえか!!」バッ



なじみ「・・・・・・アハハハハハ」

なじみ「最高だね、君たち」

なじみ「いいよ、特別に僕も最後まで付き合ってあげるよ!!」ゴウッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:47:34.83 ID:NneQmX/g0<>


「」ゴオオオオオオォォォォォ


魔理沙(・・・・・・あれ?)

魔理沙(どうしたんだ、私は?)

魔理沙(・・・・・そうか、また負けたんだっけな、私は)

魔理沙(私は結局、あの頃と何も変われてなかった)

魔理沙(私は結局、最後まで何もできずに終わる)

魔理沙(それが私の運命なのか・・・・・・)


   -----------------


 魔理沙「くらえっ!!」

 魔理沙『マスタースパーク!!』ドドドドドドドド

 咲夜「」カチッ

 魔理沙「」

 咲夜「幻符、『殺人ドール!!』」
 
 魔理沙「!?」

 魔理沙「なっ・・」


  ザザザザザザザザザザザザ


 魔理沙「ぐあああぁぁぁっ!!」ガガガガガガ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:48:20.16 ID:NneQmX/g0<>

 魔理沙「っく・・・・くそ」ガクガク

 咲夜「とっととお帰り願えませんか?」

 魔理沙「断る!!」

 魔理沙「この異変を止めるまで、私は・・・・・」

 咲夜「なら、仕方がありませんね」スッ

 魔理沙「っ・・・・・」ギュッ


 「霊符、『夢想封印!!』」


 咲夜「えっ・・・・・?」


   ドオオオオオオン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:49:10.68 ID:NneQmX/g0<>

 咲夜「」ドサッ


 魔理沙「・・・・・?」

 霊夢「なーにやってんのよ」

 魔理沙「霊夢!! ・・・・えっと」

 霊夢「って、すごいケガじゃない!! 大丈夫なの!?」

 魔理沙「あ、このくらい・・」

 霊夢「しょうがないわね、後は私が行ってくるから、アンタは早く帰って安静にしてなさい!」シュッ

 魔理沙「!? 待・・」

 「」ヒュン

 魔理沙「あ・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:49:56.70 ID:NneQmX/g0<>

       私の周りにはいつも天才がいて 

   どれだけ努力しても、私はいつも威勢だけのかませ犬で

 そんな自分に嫌気がさして、私は人間界で修行しようって・・・・



 霊夢「・・・・・本当に行くの?」
 
 魔理沙「ああ」

 霊夢「そう・・・・・アンタがいないと寂しくなるわね」

 魔理沙「お世辞でも、そう言ってくれると嬉しいぜ」

 魔理沙「じゃあな」シュバッ

 霊夢「・・・・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:51:43.82 ID:NneQmX/g0<>

 魔理沙「・・・・・聖杯戦争?」ペラッ

 魔理沙「また、こっちにはおかしなもんがあるんだな」フムフム

 魔理沙「・・・・・よっしゃ、じゃあちょっとした腕試しだ!!」

 魔理沙「いっちょ参加してみっか!!」
 
         ・
         ・

 なのは「ディバイン・バスタアアアアアアアア!!」

 魔理沙「がっ・・・・・!?」

 なのは「抵抗しないで。動かなければこれ以上危害は加えないから」

 魔理沙(何で・・・・何で私は勝てねえ?)

         ・
         ・

 なのは「」ザッザッ

 魔理沙「私は・・・・・・絶対に、諦めねえからな!!」ボロボロ

 なのは「!!」


魔理沙(私は結局こうやって威勢を張ることしかできなくて・・・・・)



 魔理沙「そんなの絶対許さねえ。私があのバカを正気に戻してやる!!!」シュバッ

 
 『スターライト・・・・・』

 『ブレイカー・・・・・・』


 魔理沙「」ドッ

   ・
       ・

魔理沙(結局、私は最後まで何も救えなかった・・・・・・)


    --------------------


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:53:14.46 ID:NneQmX/g0<>

魔理沙(・・・・・もういいよ、疲れたよ)

魔理沙(もう私が頑張ったところで意味が無いんだよ)

魔理沙(結局最後まで私は・・・・・・)


「違うよ、魔理沙ちゃん」


魔理沙(・・・・・・何だ?)


「まだ最後じゃないよ、まだ何も終わってない!!」


魔理沙(・・・・・何だろう)

魔理沙(この懐かしくて、温かくて・・・・・・)

魔理沙(・・・・・そうだ、この声は聞き覚えがある)

魔理沙(最初はただ弱そうだっただけの、私のサーヴァント)

魔理沙(その自信の無さが、まるで自分自身の内面を見てるようで、負けじと私は強気になってたっけ)

魔理沙(ただ、本当はその人はただ威勢を張るだけの私なんかよりずっと強い人で)

魔理沙(多分、私にとって世界で一番大切な人)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:54:21.48 ID:NneQmX/g0<>

「魔理沙ちゃんは今、どうしたいの?」


魔理沙(・・・・・・私はただ、強くなりたかった)

魔理沙(誰かに認めてもらいたかった)

魔理沙(でも、こんな私を認めてくれて、必要だって言ってくれた人はもういない)

魔理沙(もう、この世にいないんだよ・・・・・)


「・・・・・違うよ」


魔理沙(・・・・・?)


「確かに私はもう、いないけどさ」

「魔理沙ちゃんを本当に認めてくれた人はいるんだよ」

「その人は、今も魔理沙ちゃんに助けを求めてるんだよ!!」


魔理沙(・・・・え?)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:55:13.43 ID:NneQmX/g0<>

「諦めちゃダメだよ。あの人の目を覚ましてあげるんでしょ?」

「いつか、本当の意味であの人に勝つんでしょ?」

「魔理沙ちゃんはもう、絶対に逃げたりしないんでしょ!!」


魔理沙(!!)

魔理沙(でも、私は・・・・・)


「魔理沙ちゃんが自分をどう思っていようと、私にはわかってるよ」

「魔理沙ちゃんはこんなところで諦めるような人じゃないって!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:56:11.65 ID:NneQmX/g0<>

魔理沙「・・・・・・・ああ」

魔理沙「そうだったよな」

魔理沙「何を迷ってたんだろうな、私は」

魔理沙「・・・・・私はもう行くよ、あいつらが待ってる!」グッ


「・・・・・・そっか」ニコッ

「じゃあ、頑張ってね」

「私はいつでも魔理沙ちゃんの傍にいるから」

「私は、魔理沙ちゃんを信じてるから!」

「だから・・・・・・・・」


まどか「いってらっしゃい、魔理沙ちゃん」


魔理沙「・・・・・ああ。ありがとうな、まどか!!」バッ



     ガッ



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:57:07.96 ID:NneQmX/g0<>

ディバインバスター「」ズガガガガガガガガガガガガ


銀時「!?」

銀時(軌道が、逸れた?)


なのは「・・・・・・・・」ググググググ

魔理沙「させねえよ・・・・・・」ググググググ


銀時「魔理沙!!」


魔理沙「私は、いつかお前を超えるんだ」

魔理沙「だから、今はお前の目を覚まさせてやる!!」

魔理沙「私は、お前の強敵(ライバル)だからな!!!」ガッ


なのは「!!」フラッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:57:53.89 ID:NneQmX/g0<>

魔理沙「銀時っ!!」バッ

銀時「ああ!!」ダッ

なのは「・・・・・・」


『フラッシュムーブ』


魔理沙「!! させねえっ!」シュバッ

なのは「」シュッ


「」ガシッ


なのは「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/17(土) 23:59:08.29 ID:NneQmX/g0<>

魔理沙「私が何回お前と戦ってきたと思ってんだ! お前の癖くらいもうわかってるぜ!!」グググ

魔理沙「お前はその瞬間移動の後が隙だらけだぜ? 気づかなかったか?」ググググ

魔理沙「いくらお前でも、羽交い絞めにされちゃどうしようもねえだろ!!」グググググ


銀時「・・・・・いい仕事するじゃねえかよ!!!」ダッ

魔理沙「やれっ、銀時っ!!!」

銀時「目ェ覚ましやがれっ、なのはァァァァァ!!!!」


なのは「っーーーーーーーーー」



     ガッ



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 00:00:35.46 ID:ac2kpH+40<>


シモン「くらいやがれっ、ギガドリル・マキシマムッッ!!」シャキイイィィィン


なじみ「」スッ


ライナ「来れ虚空の雷、 薙ぎ払え!!」

ライナ『雷の斧!!』ズガアッ


なじみ(上!?)

なじみ「くっ・・・・・・」バッ


ちせ「はああああああっ!!」シュバッ

なじみ「!!」


ちせ「」ズガガガガガガガガガ


なじみ「っ、この・・・・・・・」


ライナ(やっぱりだ。いくら凄い能力を持ってたって、全てに反応して使いこなす身体能力がねえ!!)

ライナ(強力な攻撃なんてのはいらねえ、あいつに休む暇さえ与えなければ・・・・・)

ライナ「なら、俺は攻撃の手を休めねえ!!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 00:02:05.73 ID:ac2kpH+40<>

なじみ「くっ・・・・・」

なじみ(こんな攻撃は放っておいても僕には通じない)

なじみ(ただ一人、当麻くんの動きさえ把握していれば・・・・・・)


当麻「うおおおおおおおおお!!」バッ


なじみ(!! そこだね)


ちせ「」バシュッ


 ドバアアアアアアァァァ


なじみ「!!」

なじみ「砂煙!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 00:03:18.23 ID:ac2kpH+40<>

なじみ「だが、当麻君のいる正面さえ気を付ければいいだけさ」バッ

なじみ(そして、落ち着いて『測位装知(ジーピーエス)』で全員の位置を把握すれば・・・・)

「」バッ

なじみ(速い!?)

なじみ(でも確か正面にいるのは一人・・・・・つまり当麻くんだけだ)

なじみ「なら、これで捕えたぜ?」スッ

「・・・・・!?」ピタッ

なじみ「・・・・残念だったね、当麻く・・」

「フッ」

ルル「残念だったな」ピタッ

なじみ「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 00:04:12.66 ID:ac2kpH+40<>

なじみ(いつの間にアレから降りていた!?)

なじみ(待て、正面にいるのがルルーシュくんだとしたら)

なじみ「当麻君は一体・・・・?」

当麻「覚悟しやがれえええええ!!」バッ

なじみ(後ろ!?)

なじみ「バカな!?」


「」ガシッ


なじみ「!!」

当麻「へへへ、やっと捕まえたぜ」グッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 00:06:22.42 ID:ac2kpH+40<>

なじみ「なぜ、後ろから・・・・・・?」

ライナ「ハッ、俺のスピードを舐めんなよ」

なじみ(そうか、ライナくんに連れられて一瞬で背後に・・・・・)


当麻「・・・・・お前の能力は流石だって言いてえよ。1京の能力なんて使われちゃ、俺たちは、なす術がねえ」

当麻「だけど、その能力全てを持ってるのがお前自身なら、俺の右手が触れてる限りお前は何もできないよな?」ニッ

なじみ「!?」

なじみ(能力が何も発動しない? そんなバカな事が・・・・・)


当麻「無駄だ、俺の右手はあらゆる異能の力を消し去る」

当麻「俺の右手は、お前のそのふざけた幻想をぶち殺してやるためにあるんだよ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 00:08:23.78 ID:ac2kpH+40<>

当麻「・・・・・なら、俺の左手は何のためにあると思う?」

なじみ「・・・・?」

当麻「お前のその、腐った根性を叩き直してやるためだ!!」グッ


なじみ「!?」

なじみ「待、待って、こんな・・・」


当麻「歯を食いしばれよ、最強(さいじゃく)・・・・・」グッ


なじみ「!!」ビクッ


当麻「俺の最弱(さいきょう)は、ちっとばっか響くぞ!!!」ブンッ


なじみ「やめ・・」


   ズガアッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 00:13:58.93 ID:ac2kpH+40<> 20話はここまでです。21話は明日(時間的には今日)の夜書きます。

このへんからは書き始める時にはにもう書く内容ほとんど決めてたんで、最終話まで書くのにそれほど時間かからないと思います。


ここからは本当に自分でも楽しんで書けると思うんで、たとえどうなっても最後まで書きますが、

誰か読んでくれる人がいたらもっとテンション上がるんで、コメントくれると嬉しいです。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/09/18(日) 00:24:16.24 ID:V6FFALODO<> 上条△ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/18(日) 02:59:52.83 ID:i3+4Pox20<> おうおう、テンション上がってきたねぇ
そのままラストスパートまで突破ですね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/09/18(日) 17:36:25.17 ID:XG8wtRzv0<> 今一気読みしたけど面白かった
こんだけキャラいるのにグダらずサクサク進んでるのも凄い
最後まで頑張ってくれ

さすが男女平等パンチ容赦ないwwwwww
平等云々言ってた奴にはベストだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 21:57:28.28 ID:ac2kpH+40<> 再開します。21話です。テンション上がってきたwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 21:58:40.35 ID:ac2kpH+40<>

・・・・・・・・・・・・・・


当麻「」ハァハァ

なじみ「・・・・・・・・」パチ

当麻「よう、目え醒めたかよ」ハァハァ

なじみ「・・・・・・そうか」

なじみ「そういえば僕は君に負けたんだったね」

当麻「ああ」

なじみ「・・・・・・・どうしたんだい?」

なじみ「このまま僕を殺さないのかい?」

なじみ「君の右手で抑え込まれている限り、僕は非力な女の子と一緒なんだ」

なじみ「いくらでも好きなようにできるはずだぜ?」

当麻「・・・・・うるせえ」

当麻「だから、どうしてお前はそんな考え方しかできないんだよ」

当麻「どうしてお前はこの状況になってまでそうなんだよ・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 21:59:57.19 ID:ac2kpH+40<>

なじみ「・・・・・最初に言っただろ? 僕はこういう存在なんだ」

なじみ「僕に説教なんて垂れても、それは無機物に感情を理解させるくらい意味のないことだぜ?」

当麻「この・・・・・・」ギリ

なじみ「それに、僕を殺さないとなのはちゃんは永遠にあのままだぜ?」

なじみ「記憶も感情も一切持たぬ、哀れな人形」

なじみ「まぁ、元に戻ったところで、その変化に精神が耐えられるかは知らないけどね」クスクス

当麻「っ・・・おい、あんまし調子に・・!!」グッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:01:39.53 ID:ac2kpH+40<>

「」パシッ

当麻「・・・・・ライナ?」

ライナ「すまねえな、当麻、ちょっといいか」

当麻「あ、ああ」

なじみ「・・・・・何の用だい?」

ライナ「何故、お前は本気を出さなかった?」

当麻「!?」

なじみ「・・・・・気づいてたんだ?」

ライナ「ああ。お前が本気で俺たちを殺す気だったなら一瞬で終わってたはずだ」

ライナ「なぜ、そうしなかった?」

なじみ「簡単なことだよ」

なじみ「僕は被検体に直接関与するのは嫌だったからね」

なじみ「僕が誰かを殺すことで君が暴走する・・・・・なんてのは避けたかった」

なじみ「介入を受けた実験結果に興味はないからね」

なじみ「ただそれだけの話さ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:03:13.36 ID:ac2kpH+40<>

ライナ「・・・・・・違うな」

ライナ「お前程の能力があれば、自分が危険になってまで俺にこだわる必要はねえ」

ライナ「お前は俺が暴走することを抑えたかっただけじゃねえ」

ライナ「俺が負けることを阻止したかった・・・・・違うか?」

当麻「ライナ、それはいくらなんでも意味がわからねえよ」

当麻「そんなことしてこいつに何のメリットが・・・・・」

ライナ「お前はこの聖杯戦争に参加した理由が二つあるって言った」

ライナ「一つは俺、もう一つは、聖杯」

ライナ「多分お前が防ぎたかったのは、俺・・・・・アヴェンジャーによる聖杯の汚染」

ライナ「そうだよな?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:04:44.54 ID:ac2kpH+40<>

なじみ「・・・・・・だったら?」

ライナ「実はお前にも、聖杯に願いたいことがあったんだろ?」

ライナ「それだけ多くの能力を持ってしても叶わなかった願いがあった」

ライナ「だから、俺を取り込んで聖杯が呪われることを拒んだ」

なじみ「・・・・・・そんなこと君には関係ないだろう?」

ライナ「関係ある!!」

なじみ「!?」

ライナ「俺は、皆が幸せになれる世界を作るって決めたんだ」

ライナ「無論、お前も例外じゃない!!」

一同「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:05:44.89 ID:ac2kpH+40<>

なじみ「・・・・・本気かい?」

ライナ「ああ!」

なじみ「・・・・・・・・フフフ」

なじみ「本当に面白い人だね、君は」

なじみ「・・・・・そうさ。僕の目的は聖杯の完全なる復活、そしてその使用さ」

ライナ「完全なる復活? ・・・・・どういうことだ?」

なじみ「第三次聖杯戦争で何が起こったかは知っているだろう?」

ライナ「ああ」

なじみ「当時聖杯に取り込まれたアヴェンジャーによって、この町の聖杯は悪しき願いしか叶えられぬようになった」

なじみ「そして結局、第四次聖杯戦争、第五次聖杯戦争の願いが正しく叶えられることはなかった」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:09:05.32 ID:ac2kpH+40<>

なじみ「だから、僕は第六次聖杯戦争と、第七次聖杯戦争に介入し、聖杯の調整を続けた」

なじみ「そして、この第八次聖杯戦争でその下準備が整った訳さ」

なじみ「第三次のアヴァンジャーという英霊の性質を、同じ性質をもつ君に融合し、聖杯の外に具現化することでね」

ライナ「!?」

なじみ「今、第三次のアヴァンジャーの性質は君の中に取り込まれている」

なじみ「つまり、君が取り込まれていない状態の今の聖杯は正常なのさ」

なじみ「本当は君と僕以外の、他の六体のサーヴァントを生贄に捧げ、君を残したまま僕が願いを叶えて終わりの予定だった」

なじみ「君が聖杯に吸収される前に叶えた願いならば、それは多分正常に作動するだろうからね」

なじみ「だけど、今回ミスがあったとすれば、それは僕が欲を張ったこと」

なじみ「君の観察も聖杯も、同時に行おうとしたために、僕は今こうなっている訳だ」

なじみ「・・・・・・・まあ、それも今となっては後の祭りだけどね」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:11:06.82 ID:ac2kpH+40<>

ライナ「そうかよ・・・・・・」

ライナ「言ってみろよ」

なじみ「ん?」

ライナ「お前のその願いを言ってみろって言ってんだよ」

ライナ「俺にできることなら叶えてやるからよ!!」

なじみ「アハハハハ、無茶言うねえ、君は」

なじみ「でもそんなもの、多分君には叶えられないよ」

なじみ「だって、僕の願いは・・・・・・・」



     カッ 
 


ちせ「!?」

ちせ(何これ、超高エネルギー反応!?)

ちせ「みんな、伏せてっ!!」

ライナ「え・・・・・?」

当麻「なっ!?」

ルル「!!」



  ゴガアアアアアアアアアアアアアアアッッ



なじみ「−−−−−?」

なじみ「フフッ・・・・・・そうかよ」

なじみ「まあ、」

なじみ「僕にはこんな終わり方が相応しいのかもな・・・・・」ジュッ・・



    キュアッ・・・・・




安心院なじみ:脱落



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(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:12:08.76 ID:ac2kpH+40<>


  ゴオオオオオオォォォォォォ



ライナ「っ・・・・突然何だ!?」

当麻「・・・・・・・・・・・」

ライナ「・・・・当麻?」

ライナ「おい、あいつはどうした!?」

当麻「・・・・・・イマジンブレイカーのおかげで俺は大丈夫だった」

当麻「だけど、あいつは能力を使えないまま今のが直撃しちまったみたいでさ・・・・・」

当麻「もう、跡形もねえよ・・・・・」

ライナ「・・・・・・畜生、何だってんだよ」

ライナ「もう少しだったってのに、一体誰が・・・・・」



「これでもう、安泰って訳だ」



一同「!!」


勇次郎「あの厄介な女さえ消えちまえば、もういいんだよな?」ザッ

悟空「ああ。あいつさえいなければ、オラも存分に戦いを楽しめる」バッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:14:36.03 ID:ac2kpH+40<>

悟空「さあ、どいつからかかって来るんだ? 別に全員で来てもいいぞ?」ザッ


ルル「孫、悟空・・・・・・・!?」

ルル(クソッ、一難去ってまた一難か・・・・・どうする?)

ライナ「くっ、よりによってこんな消耗してる状況で・・・・・・」

当麻「マジかよ、もうそろそろ、俺も限界だってのに・・・・・」ハァハァ

ちせ(多分もう、みんなは限界・・・・・なら、ここは私が!!)バッ


シモン「ここは俺に任せろ!!」


一同「!!」

シモン「かまわねえだろ?」

シモン「お前らは今のうちにさっさと行け!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:17:07.40 ID:ac2kpH+40<>

ライナ「だが、お前は!?」

シモン「・・・・言わせんなよ。俺はもう、お前のことは信じてるんだぜ?」

シモン「お前も、少しは俺を信じてもいいんじゃねえのか?」

シモン「なあ、ルルーシュ?」

ルル「!?」

ルル「お前、まさか・・・・・・!!」

シモン「 ―――――― 」

ルル「・・・・・・・そうかよ」


ルル「・・・・・俺たちがこいつを足止めする」

ルル「だから、お前らはさっさと行け」

ライナ「だが・・・!!」

ルル「いいから・・・・・・」グッ


ルル『早く逃げろ!!』キィン


ライナ『!?』キィン


ライナ「・・・・・行くぞ、当麻、ちせ!!」バッ

当麻「っておい・・・・うわっ!?」ガシッ

ちせ「!!」

ちせ「わかったよ・・・・・」

ちせ「でも二人とも、絶対無事に戻ってきてね」シュバッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:19:06.75 ID:ac2kpH+40<>

シモン「・・・・・ほら、ルルーシュ。お前もさっさと行け」

ルル「ああ」

ルル「・・・・足止めだけでいい。ある程度粘れたらお前も逃げろ」ザッ

シモン「そうか・・・・・・」

シモン「ところでよ、ルルーシュ」

ルル「何だ?」


シモン「足止めはいいが」

シモン「別にあいつを倒しちまってもかまわねえんだろ?」


ルル「!!」

ルル「・・・・・・ああ」

ルル「やっちまえ!!」ダッ


シモン「・・・・・ったく、世話の焼ける奴らだぜ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:20:35.19 ID:ac2kpH+40<>

グレンラガン「」ザッ

シモン「へっ、待たせたな」

悟空「ああ、待ちくたびれちまったぞ」バッ

シモン「・・・・・そういやお前には自己紹介がまだだったな」

悟空「ん?」


シモン『たとえ泥にまみれても、想いを胸に己を貫く!』

シモン『無謀な道と笑われようと、意地で明日の扉も突き抜く!!』

シモン『策士ルルーシュがサーヴァント、このシモン様が相手になってやらあ!!!』バッ


悟空「!?」

悟空「・・・・・・へえ、カッコいいじゃねえか」

シモン「ほう・・・・お前、わかってんじゃねえかよ! お前も名乗るなら待ってやるぜ?」

悟空「へっ、オラはもう戦いたくてウズウズしてんだ。そんなことしてられっかよ!!」バッ

シモン「そうかよ、それは残念だ・・・・・俺は初っ端から本気で行かせてもらうぜ?」バッ

悟空「ああ、オラもそろそろ腕が鈍ってたんだ、さっさと始めっぞ!!」ダッ


     ドゴアッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:21:49.35 ID:ac2kpH+40<>

ルル「ハァ、ハァ・・・・」タッタッ

ちせ「こっちだよ!!」ガッ

ルル「!?」ガシッ


「」シュバッ


ルル「うおわあっ!?」

ちせ「大丈夫?」キイイィィィン

ルル「あ、ああ」キイィィィン

ちせ「ライダーは・・・・・・」

ルル「・・・・あいつはきっと戻ってくるさ。俺はあいつを・・・・・信じてるからな」

ちせ「・・・・・そっか」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:22:48.47 ID:ac2kpH+40<>

シモン『ギガドリル・マキシマムッッ!!』シャキイィィンン

悟空「はっ!!」ズドッ


     バキイィィィアッ


シモン「!?」

シモン(ただのパンチで俺のドリルが粉々に?)

シモン「っ・・・・・やっぱりお前は本物みてえだなあああ!!」バッ


コアドリル「」グサッ


グレンラガン「」グオオオオオッ

悟空「!?」

悟空(何だ!? 気が膨れ上がった?)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:23:52.62 ID:ac2kpH+40<>

シモン『トロイデル・バアアアアストッ!!!』ズガッ

悟空「!?」


 ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


「」シュバッ


悟空(!! 地面ごと割って、その隙間から・・・・・?)


シモン『ギーガードーリールー』

シモン『ブレイクウウウゥゥアアアッッッ!!!!!』ガガガガガガ


悟空「!! はああああああああああ!!!」グッ


   ゴガアアアッ


シモン「っ・・・・負けるかああああああああ!!」ガガガガガガ

悟空「おおおおおおおっ!!」グググググ


  ガコオオオオオオッッッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:24:46.19 ID:ac2kpH+40<>

シモン「!!」ボロッ

シモン「・・・・・・ちっ」

シモン(だめだ、大部分を破壊されたか)

シモン「もう、こいつは動かねえな」バッ

悟空「・・・・・・結構やるじゃねえかよ、おめェ」

シモン「ああ? 当たり前だろ?」

シモン「俺を誰だと思ってやがる!!」スタッ

悟空「!?」

悟空「・・・・・おもしれえ、オラと生身で戦おうってのか?」

シモン「ああ! ・・・・・行くぜええええええ!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:25:47.29 ID:ac2kpH+40<>

シモン(ルルーシュ、お前は変わったよな・・・・・)

シモン(あれだけのチャンスだったんだ)

シモン(今までのお前なら、絶対あいつに『俺に従え』ってギアスをかけたよな)

シモン(だがお前は、自分の勝利よりもあいつらを信じたんだ)

シモン(お前なら、きっとあいつらの力になれる)

シモン(あいつらと一緒に、平和な世界を作れる)

シモン(お前は一人じゃねえ、お前ならどんな逆境も乗り越えられるさ)

シモン(・・・・・だから、お前はもう情けねえ顔したりすんじゃねえぞ)


シモン「はああああああああああ!!」ダッ

悟空「おおおおおおおおおおおお!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:26:55.68 ID:ac2kpH+40<>

シモン(俺がいなくても、もうお前は大丈夫だ・・・・・俺に心残りなんてねえよ。だから頑張れ)


シモン「あばよ、ダチ公・・・・」



  ズガアアアアアアッ



ルル「っーーーーー!?」

ちせ「!!」

ちせ「どうしたの?」

ルル「・・・・・・いや」

ルル「なんでも・・・・ない」ギュウゥ



シモン:脱落


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:27:55.21 ID:ac2kpH+40<>



なのは「」スゥスゥ


魔理沙「・・・・・ふぅ、とりあえずは落ち着いたか」

魔理沙「だが、さすがにびっくりしたぞ? 躊躇なくお前がこいつを殴った時は」

銀時「顎をうまい具合に打ち抜けば、傷つけずに気絶くらいはさせられんだよ」

魔理沙「そうなのか」

銀時「ああ。だが、まだ安心はできない。あいつらが上手いことやってくれないと、こいつはまだ・・・・・・」


     フッ


なのは「」ビクウッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:28:31.37 ID:ac2kpH+40<>

銀時・魔理沙「!!」

銀時「目を覚ましたか、なの・・」

なのは「」ガクガクガク

銀時「? ・・・・なのは?」

なのは「いや、いやだよ、私を1人にしないで・・・・・」ガタガタ

魔理沙「何だ!? 何か様子がおかしいぞ?」

銀時「おい、しっかりしろ、なのは!!」

なのは「いやああああああああああ!!」ドンッ

銀時「ぶっ!?」ドサッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:29:47.80 ID:ac2kpH+40<>

なのは「何で私はあんな・・・・・ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

なのは「いやだ、死なないでよ、みんな、私を置いていかないで・・・・・・」

魔理沙「おい、一体どうしたんだ?」

銀時「・・・・・・・まさか」


----------------

なじみ「「万が一、二つの記憶なんてものが混在したらどうするんだい?」」

なじみ「「彼女は本当に壊れちゃうよ?」」クスクス

---------------


銀時「多分、今のなのはは全ての記憶が入ってきて混乱してやがる!!」

銀時「家族と友達とネギを失った元の記憶、オブザーバーのもとで裏切られた二つ目の記憶」

銀時「そして、俺たちを殺そうとした三つ目の記憶が混じってやがる!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:31:18.47 ID:ac2kpH+40<>

魔理沙「!?」

魔理沙「そんな、今になってそんなこと言われても・・・・・」


なのは「もうやだよ、もう一人は嫌だよ、助けてよ」

なのは「私に残ったたった一人の・・・・一人? 誰が? あれ、なんで私を・・・・・」

なのは「ずっと一緒だったのに、違う、でも、私の友達じゃなかったの!?」


魔理沙「おい、落ち着けよ・・・・・お前は」オロオロ


なのは「私はどうしてあんな!? 私は、何で、何で何で何でこんな・・・・!?」


銀時「おい、しっかりしやがれ、なのは!!」バッ

銀時(畜生、もう正気を失ってやがる・・・・・このままじゃやべえ!)


なのは「放っといて、もう私なんて・・・・・私なんてどうでもいいの!!」

なのは「こんな私なんかが生きる意味なんてもう・・!!」


銀時「!?」

銀時「っ・・・・・なのはァ!!」グイッ

なのは「!?」グッ


「」ギュッ


なのは「・・・・・・・え?」

魔理沙「な・・・・////」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:32:15.47 ID:ac2kpH+40<>

なのは「銀時、くん・・・・?//」

銀時「俺も、ライナも、当麻もちせも魔理沙も、みんなお前の味方だ」

銀時「お前はもう一人なんかじゃねえんだよ」ギュッ

なのは「・・・・・でもさ、私は殺そうとしたよ? 助けてくれたのに、どうして? ごめんなさい、私は・・」

銀時「何がごめんなさいだよ。俺も魔理沙も何ともねえ。お前は何も悪くねえ」

なのは「・・・・・・・でも・・!!」

銀時「うるせえ!!」

なのは「!?」ビクッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:33:26.58 ID:ac2kpH+40<>

銀時「それでもお前が辛いのなら、俺はいつでもお前のところに駆けつけてやるから」

銀時「だから、早くいつものお前に戻れよ」

銀時「いつも通り、偉そうに俺たちに指図してみろよ」

銀時「時間がかかってもいい。俺たちはそんなお前が戻ってくるのをずっと待ってっから」

銀時「だから・・・・・・・」


なのは「・・・・・そっか」

なのは「もう、いいんだよね・・・・・」

なのは「ありがとう、銀時くん・・・・私は・・・・・・」フッ

なのは「」ドサッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/18(日) 22:34:45.47 ID:ac2kpH+40<> 21話はここまでです。明日の夜に22話書きます。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/18(日) 23:35:59.46 ID:i3+4Pox20<> 別の目的があったか…
さて、二名が序盤以来空気ですよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 00:46:56.41 ID:ji5c8dYJ0<> しばらくエラー起こってたんですが、復旧したみたいなので再開します。22話です。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2011/09/20(火) 00:49:50.67 ID:ji5c8dYJ0<> >>634 仕様です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 00:50:40.04 ID:ji5c8dYJ0<>

銀時「・・・・・ふぅ、何とか落ち着いたか」

魔理沙「・・・・・・・いやぁ、お前ってスゲーのな///」

銀時「ああ?」

魔理沙「いや、何でもねえ。んで、この後はどうするよ?」

銀時「・・・・・そうだな。まずはライナ達と合流してえが」

魔理沙「そんじゃ、とりあえず行くか」ザッ


ライナ「!!」

ライナ「おーい、銀時ー、魔理沙ー!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 00:51:33.79 ID:ji5c8dYJ0<>

銀時「ライナ!! それに当麻も!!」

魔理沙「ハハッ、お前らよくあんなのを倒せたな!!」

当麻「ああ、心強い救援が来てくれたからよ」

魔理沙「救援?」

ちせ「」シュバッ

ちせ「よかった、二人とも無事だったんだ」

銀時・魔理沙「!?」

魔理沙「おい、何でルルーシュがここにいるんだ?」

ルル「・・・・・・・」

当麻「ああ、こいつとライダーがさっき助けてくれたんだよ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 00:52:34.94 ID:ji5c8dYJ0<>

魔理沙「こいつが? 信用できねえな」

魔理沙「今までこいつに何度裏切られたことか・・・・・」

ルル「・・・・・それならもう心配しなくてもいい」

ルル「どうせ俺にはもう、聖杯を使う権利は無いのだから」

魔理沙「どういうことだ?」

ルル「・・・・・さっき、ライダーの魔力が完全に消えた」

一同「!?」

ちせ「そんな・・・・・・・」

ルル「だからもう、俺がお前たちを裏切ることに意味は無い。俺にはもう、何もできないんだ」

ルル「だから俺はもう、お前たちに頼るしかないんだ!!」ガバッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 00:53:18.67 ID:ji5c8dYJ0<>

魔理沙「!?」

魔理沙(こいつが頭を下げるなんて・・・・・)

ルル「頼む!! 俺にいまさらこんなことを頼めた義理じゃないかもしれないが」

ルル「あいつを・・・・・ナナリーを助けてやってほしい!!」

ライナ「ナナリー?」

ルル「・・・・・ああ」

ルル「俺の、妹だ」

ライナ「・・・・・どうやら訳ありみてえだな」

ライナ「話してみろよ、一体何があったか」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 00:54:42.21 ID:ji5c8dYJ0<>

ルル「・・・・・俺たちは元々大国の王族だったんだ」

ルル「だが、俺たちは政治の道具に利用され、結局最後には捨てられた」

ルル「・・・・・その過程で目と、足が使えなくなったナナリーも・・・・な」

ルル「もう、そこに残された世界はナナリーが幸せに暮らせるようなものじゃなかった」

ルル「だから、俺はナナリーを救うために黒の騎士団を立ち上げた」

ルル「いつかこの世界を変えて、あいつが幸せに暮らせる世界を作れるように」

ルル「だけど、それに失敗した俺に待っていたのは、目を覆いたくなるような現実だった・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 00:56:38.41 ID:ji5c8dYJ0<>

ルル「あいつは、世界最悪のテロリストの妹として今もなお迫害され続けている」

ルル「しかも、あいつがずっと慕っていたスザクも戦いで失った」

ルル「そして、指名手配中の俺なんかが会いに行ける訳がない」

ルル「だからあいつは今、孤独なんだよ。目も、足も使えないような状況で」

ルル「・・・・・俺はただ、ナナリーに幸せになってほしかっただけなんだ」

ルル「なのに、俺はあいつを助けるどころか、あいつから幸せを遠ざけた」

ルル「結局、俺がナナリーからすべてを奪っただけなんだ・・・・・・」

ルル「そして、俺は最後の手段として聖杯に頼ろうとした」

ルル「だが、聖杯に頼ることすらもできなくなった今、俺にはもう何もできないんだ」

ルル「だから・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 00:57:32.99 ID:ji5c8dYJ0<>

銀時「・・・・・・ハッ、何だよ」

銀時「世界最悪のテロリスト・・・・なんて言われてたからどんな奴かと思ったら、とんだロマンチストだな」

銀時「何てことはねえ、ただ妹を護るために世界と戦ってただけだったって訳か」

銀時「そういうことなら俺は協力するぜ?」

銀時「・・・・・だがよ、お前はまだ諦めるような場面じゃねえだろ!!」


ルル「!?」


当麻「そうだな、お前はたった一人で妹を救うって決断をしたんじゃねえかよ」

当麻「それこそ、世界中を敵に回したってな」

当麻「お前の妹を助ける物語の主人公はお前しかいないんだよ!」


ルル「なら、俺はどうすれば・・・・」


ライナ「・・・・もうわかってんだろ?」

ライナ「お前が俺たちに言うべきは「助けてくれ」じゃない」

ライナ「「俺に力を貸してくれ」・・・・・だろ?」


ルル「!!」

ルル「・・・・・ああ」

ルル「俺はナナリーを助けたい、あいつが幸せに暮らせる世界を作りたい・・・・だから」

ルル「俺に、力を貸してくれないか?」


一同「おう!!」


ルル「!!」

ルル「・・・・・・ありがとう」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 00:58:38.03 ID:ji5c8dYJ0<>

銀時「と、なると、ここからはこの先のことを考えてえ訳だが」

銀時「・・・・・その前にはっきりさせておきたいことがある」

ライナ「何だ?」

銀時「ライナ、お前のことだ」

ライナ「!?」


銀時「自覚しろ。このチームはお前が柱なんだ」

銀時「お前が言った、平和な世界が欲しいって言葉が、ここまで人を集めた」

銀時「ならよ、ここまで来たなら、お前が迷ってる・・・・なんてのは無しだぜ?」

銀時「お前がこの先どうするつもりなのか、はっきり言ってみろよ」

ライナ「・・・・・・そうだな」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:01:08.60 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「・・・・俺はさ、本当にただ、誰も死なずに皆が平和に、幸せに過ごせるような世界があればいいって、それだけだったんだ」

ライナ「だから、最初はこの戦争をただ早く終わらせたかった」

ライナ「そうすれば、皆が争わなくてもいい、誰も失わずに皆が幸せな時間を手に入れられるって思ってた」

ライナ「だけどさ、それは違った」

ライナ「なのはを犠牲にして手に入れた時間を幸せに過ごせるわけがねえ」

ライナ「それに、少なくともこの聖杯戦争に参加したやつは何かしら別の願いがあったんだよな」

ライナ「どんなに頑張っても、自分だけじゃ叶えられねえ願いがあるから、この聖杯戦争に参加した」

ライナ「それを成し遂げられねえままこの戦争が終わっても、それはそいつの望んだ幸せなんかじゃねえんだ」

ライナ「だから、俺はそいつらも含めて皆助けてやりてえ」

ライナ「ただ俺の思う幸せをおしつけるんじゃねえ」

ライナ「皆の願いを知って、それを全部叶えてやりたい」

ライナ「それが俺に・・・・いや、俺たちの力で叶えられることなら叶えてやる!」

ライナ「それでもだめなら、聖杯を使ってでも叶えてやる!」

ライナ「本当に皆が望むような平和な世界をつくること」

ライナ「それが・・・・・・今の俺が決めた道だ!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:02:01.70 ID:ji5c8dYJ0<>

銀時「・・・・ハッ、相変わらず無茶な道だな」

魔理沙「まぁ、それがライナらしいというか何というか」

当麻「だが、俺はそういうの嫌いじゃねえぜ?」

ちせ「うん。あたしは素敵なことだと思うよ!」

ルル「・・・・・今なら俺にもわかる気がするよ、ライダーがお前を信じた理由が」


ライナ「俺は、もう自分の道を迷わない・・・・とは言わねえよ」

ライナ「俺はまだ未熟だからよ、俺にできねえことも、俺が間違ってることもあるだろうから」

ライナ「自分の正しいと思った道だけが全てじゃねえ」

ライナ「皆がいてくれるから、そこで初めてわかるもんもある・・・・だから」

ライナ「皆、こんな俺に協力してくれねえか?」


一同「当たり前だ!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:03:40.73 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「!! そうか、ありがとうよ」

ライナ「・・・・・ならよ、せっかく協力するんだし、やってみてえことがあるんだが」

当麻「? 何だ?」

ライナ「ほら、ルルーシュとライダーが来た時にやってたアレだ」

当麻「ああ、アレか!」

ルル「!?」

ルル「いや、あれはもう・・・・・//」

魔理沙「何のことだ?」

当麻「実はな・・・・・」

ルル「忘れろ―っ!!!」


   ・・・・・・・・・


魔理沙「・・・・・いいじゃねえか、何か一致団結してるみたいで楽しそうじゃんか」

ちせ「・・・・え? 本当にそんなことするの・・・?///」

銀時「よし、じゃあ行くぜ!!」

ルル(仕方ない・・・・・のか?)


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:05:07.06 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ『皆の想いをこの身に纏(まと)い』

銀時『咲かせてみせるぜ希望の花を!!』

ルル『闇の迷路に閉ざされようと』

魔理沙『心の光が未来を照らす!!』

ちせ『いつか夢見た世界を胸に』

当麻『この手の疼(うず)きが道を切り開く!!』


『たとえ届かぬ願いでも』

『きっと大事な道標だから』

『この身に刻め、その魂を!!』


一同『俺たちを/私たちを/あたしたちを/僕たちを』

一同『誰だと思ってやがる!!!!』



一同「・・・・・・・///////」

一同「・・・・・プッ」

一同「アハハハハハハハハハ」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:06:56.68 ID:ji5c8dYJ0<>

「」ハハハハ


「・・・・・・みなさんは、もう大丈夫そうですね」

「そうだね。なら、私たちはもう行こう?」

「だな。俺たちが後に続く奴らの邪魔になっちゃいけねえよな」


「・・・・・今起きてないのが残念ですね。なのはさんはもう、ひとりじゃないんですよ」

「大丈夫、ここから始まる新しい生活だって、皆さんとならきっと楽しく過ごしていけますから」フッ


「もう、自分を責めたりしなくてもいいんだよ」

「だって魔理沙ちゃんはこれから先、きっと誰よりも強く生きられるから」フッ


「よかったな、ルルーシュ。お前は前に進んだんだ、もう振り返んなよ」

「お前はお前自信を信じろよ。俺が信じたお前はもう、絶対負けやしねえから」フッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:07:29.48 ID:ji5c8dYJ0<>

魔理沙「・・・・・いやー、何かこう、こそばゆい感じが////」

ちせ「うん・・・・・・/////」

ライナ「まあ、何事も経験だな///」

当麻「だが、たまにはこういうのも悪くねえよな」

銀時「ああ、いつかまた全員でやりてェくれえだな」

ルル(・・・・・・もう二度とやらんぞ、俺は//////)


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:08:38.04 ID:ji5c8dYJ0<>


ルル「・・・・・ふう」

ルル「さて、和んできたところに水を差して悪いが、そろそろ話題を戻すぞ」

ルル「今の俺たちにはあまり安心してる時間はない」

ルル「いや、この先が一番の正念場・・・・と言うべきか」

ライナ「・・・・・・ああ」

ルル「オブザーバー・・・・・安心院なじみというサーヴァントは確かに強かった」

ルル「これは当麻の能力のおかげで運よく勝てたに過ぎない」

ルル「だが、あのサーヴァント、孫悟空は恐らくこうはいかない」

ルル「正真正銘、史上最強と言われた男。小細工は通用しない」

ルル「俺はそのマスターを叩いて令呪で従わせるのが得策だと思う・・・・・だが」

ルル「どうせお前たちはそうはしないのだろう?」

ライナ「ああ!」

ライナ「敵だろうと味方だろうと関係ねえ」

ライナ「奴の願いだって、俺は叶えてやるさ」

ルル「そうか・・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:09:40.98 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「・・・・・まあ、でもとりあえずよ、一旦解散しねえか?」

ライナ「流石に俺ももう疲れたからよ」

ルル「!?」

銀時「・・・・・そうだな、それになのはを病院にでも連れてってやらねえとな」

魔理沙「ああ、それなら私に任せろ」

魔理沙「町の外までひとっとびだ!!」スッ

なのは「」ガシッ

銀時「ああ、頼んだぜ」

魔理沙「おう!!」


ちせ「なら、当麻も早く病院に行こう?」

ちせ「いくらライナくんに治癒してもらったからって、このままじゃ危ないよ?」

ちせ「私がすぐ病院まで連れてってあげるから」

当麻「・・・・・・そうだな」

当麻「じゃあ、頼むぜ」

ちせ「うん!」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:10:57.27 ID:ji5c8dYJ0<>

ルル「・・・・・お前たちは話を聞いていなかったのか?」プルプル

ルル「今、個々に行動することがどんな危険な事か・・・・」

ライナ「大丈夫だって。俺たちはもう一人じゃない」

ライナ「困ったときにはすぐ駆けつけてくれる奴らがいるからよ」

ルル「・・・・・・そうか」

ルル「まあいい、もし奴らと出くわしたとしても一人で戦おうとはするな」

ルル「時間を稼いで助けを待て」

ちせ「うん!」

ちせ「・・・・・というより、あなたはどうするの?」

ルル「・・・・・実は俺は追われる身なんでな」

ルル「俺も、気づかれないように町の外まで運んでもらえるとありがたい」

ちせ「わかった!」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:12:17.37 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「よし! じゃあ、俺はもう少ししたらそっちを追うけどさ」

ライナ「もう眠さとダルさが限界だからよ」

ライナ「俺はちょっくらここで昼寝させてもらうぜ?」ゴロッ


一同「!?」


当麻「ああ・・・・・結局あいつはこうなのか」

ちせ「・・・・・・・・」

魔理沙「全っ然締らねえよな」

ルル(・・・・・俺は、本当にこいつに任せて大丈夫なんだろうか?)

ちせ「・・・・・じゃあ行こう?」

当麻「ああ。ルルーシュ、ちせの飛行は荒っぽいからな、落ちんなよ?」

ルル「・・・・・さっき、いやって程思い知ったよ」

ちせ「もう・・・・・//// 行くよ!!」シュバッ

魔理沙「んじゃ、行ってくるぜ!」シュッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:13:31.02 ID:ji5c8dYJ0<>

      ・・・・・・・・・・


ライナ「銀時、お前も行って来いよ。俺もちょっと昼寝してから行くからよ」

銀時「・・・・・そうかよ」


-------------------

 銀時「お前は・・・・・そのぐうたら癖を直しやがれ!」


 令呪「」キィン

-------------------


銀時(この状況で昼寝なんてするつもりなら、ここには残れねえはずだ)

銀時(こいつが本当に、昼寝していくつもりなら・・・・・・な)

銀時(・・・・・・・・そういうことかよ)グッ

銀時「・・・・・なーに、俺もちょっと野暮用があるだけだ」

銀時「さっさと済ませて俺も早く昼寝でもしてェからよ」

銀時「だから俺は行ってくるぜ?」

銀時「まあ、お前も程々にして早く帰ってこいよ」ザッ

ライナ「・・・・・ああ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:14:29.11 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「・・・・・・・・」

ライナ「もう、出てきてもいいんじゃねえのか?」グッ


「」ザッ


悟空「・・・・・いやあ、何か盛り上がってるみてえだったからさ」

悟空「流石のオラも入りづらかったんだよな」

ライナ「ハッ、どの口がほざきやがる」

ライナ「・・・・・どこから聞いていた?」

悟空「ルルーシュって奴が過去を話し始めたとこあたりからだな」

ライナ「なるほど・・・・ほとんど最初からいたって訳か」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:15:37.21 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「・・・・・ならよ、俺の目的はわかってんだろ?」

悟空「ああ。おめェはおもしれえ奴だな」

ライナ「お前は聖杯に何を望む?」

悟空「多分オラの願いは簡単だぞ?」

悟空「オラはただ強え奴と戦いたかっただけだ」

ライナ「!?」

悟空「あのオブザーバーって奴とも戦ってみたかったけどよ、どーもオラを避けやがる」

悟空「オラはただ、正面から来てくれる奴が好きなんだ」

悟空「オラは誰かに本気で真正面から挑んで負けんのなら、それは本望だ」

悟空「おめェはオラを満足させてくれんのか?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:16:55.79 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「・・・・・そうかよ。それがお前の望みなんだな?」

悟空「ああ」

ライナ「安心しろ。俺は逃げねえ」バッ


ライナ「・・・・・術式解凍、双腕掌握」ボッ

ライナ『雷天大壮2!!!』ドウッ


悟空「!?」

ライナ「・・・・・・さあ、かかって来いよ」クイッ

悟空「ああ、オラ最高にワクワクしてきたぞ!!」バッ


  ドガアアアアアアアアアッ!!


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:18:04.56 ID:ji5c8dYJ0<>


「」ズガアッ ゴガガガガガ



銀時「・・・・・かーっ、相変わらずデタラメな戦闘してやがんな、サーヴァントって奴らは」

銀時「流石にお前はあんな感じじゃねえんだろ?」


勇次郎「・・・・・・ああ」ザッ

勇次郎「あんな気だの魔力だの、訳のわからんものに頼るなど邪道だ」

勇次郎「こういうのは体術一つあればいい。そうだろう?」

勇次郎「貴様もこの前より少しはやれるようになってきたんだろうな?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:19:26.91 ID:ji5c8dYJ0<>

銀時「さぁ、知らねえな」

銀時「俺は修行なんかしてねえからよ、この前より強くなってるかなんてわからねえ」

銀時「だがよ、俺の魂はこの前の100倍は堅えぜ?」

銀時「お前なんかにゃ決して砕けねえくれえにはな!!」

勇次郎「そうか・・・・」ニィ


勇次郎「そいつは楽しみだッッ!!」ダッ


銀時「そろそろ終わらせようぜ、この戦争をよ!!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 01:24:44.46 ID:ji5c8dYJ0<> 22話はここまでです。23話は今日の夜書きます。

長くなってしまいましたが、このssはもう少しで完結します。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:48:41.57 ID:ji5c8dYJ0<> 再開します。23話です。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:49:26.61 ID:ji5c8dYJ0<>

「」シュバッ

「」シュッ

「」ズバババ


ライナ「はああああああああああ!!」グッ

悟空「おおおおおおおおおお!!」バッ


ライナ(ぐっ・・・・こいつ、まさか今の俺より速えのか?)ハァハァ

ライナ(しかも、まだ余力すらあるように見える・・・・・・俺はもう全力だってのに)

ライナ(だが、それならこいつがまだ油断してる隙に一気に決める!!!)


悟空「ハッ!!」ブンッ


ライナ「!!」

ライナ『風花、風障壁(フランス、バリエース・アエリアーリス)』

ライナ「」シュバッ


「」パリイイイイィィン


ライナ「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:50:05.49 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ(ただのパンチで障壁が抵抗もなく破られた!? ・・・・いや、だが一瞬逸らせただけでも十分!!)


悟空「!!」

悟空(いない!?)

悟空(避けた? ・・・・いや、逸らしたのか。だが、一体どこに?)


ライナ「」スッ

悟空「後ろか!!」


ライナ「」キイイィィィン


悟空「!!」

悟空「・・・・・・おもしれえ、オラと威力勝負をしようってのか!!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:50:59.57 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「解放固定・・・・・雷の暴風・雷の投擲、術式統合!」ギュアッ

悟空「かめはめ・・・・・」


ライナ『巨神ころしU・暴風の螺旋槍!!』ゴアアアアアアアッッッッッ


悟空「波アアアアアアアアアアアアッ!!!!!」ズガガガガガガガガ


  ゴガガ・・・・ズガガガガガガガガガガガガ

   
ライナ「ーーーーっ!?」

ライナ(簡単に押し負けた!? ・・・・・・だが)

ライナ(隙はできた!!)

ライナ「」フッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:51:47.37 ID:ji5c8dYJ0<>

悟空「!?」

悟空(消えた!? 残像? いや、これは分身か! なら、本体は・・・)


『右腕解放!! 魔法の射手・光の1001矢!!』


悟空「!!」


ライナ「」シュバッ

ライナ『桜華崩拳!!!』ズガッ


悟空(そこかっ!!)

悟空「・・・・・はあああああっ!!!!」グッ


      ゴガッ


ライナ「・・・・・・・く、おおおおおおおおおおお!!!!」


   ズガアアアアアアアアアッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:52:49.95 ID:ji5c8dYJ0<>

悟空「ぐっ!?」ザザザザザ゙


ライナ(・・・・・マジかよ)ハァハァ

ライナ(ただのパンチが今のと同等!? ・・・・・やっぱりこいつ、只者じゃねえ!!)

ライナ(だが俺は、奴が一瞬怯んだこの隙を逃さねえ!!)


ライナ『魔法の射手・光の1001矢!!!』シュバババババババババ


悟空「!!」

悟空「そんなもんが、通用するかっ!!」バッ


 ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


ライナ「っ!? 当たっても、全くものともせずに!? ・・・・・だが」

悟空「かめはめ・・」


     ドシャアアアアアアアアッ


悟空「!?」

悟空(まさかさっきのはオラが狙いじゃねえ、土煙を上げるために地面を撃ったのか?)

悟空(・・・・・・だが関係ねえ、そんなもんでオラの攻撃が防げっかよ!!)グッ


ライナ『千の雷(キーリプル・アストラペー)、解放(エーミッタム)!!!』カッ


悟空「波アアアアアアアアアッッッ!!」ズガガガガガガガガガガ


悟空「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:53:49.53 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「っーーーーー」バッ

ライナ『障壁最大(バリエースマーキシム)!! 』


   バババババババリイイイィィンン


  ズガガガガガガガガガガガガガガガッ



ライナ「ぐあっ!?・・・・・」ヒューーーーーー


  ドガアアアアアアアアッ


ライナ「ぐ・・・くそっ」ハァハァ

ライナ(障壁付きでかすっただけなのにこの威力・・・・・・だが)

ライナ「そっちは、直撃だろっ!!」



    カッ


悟空「!?」

悟空(しまった、オラが撃ってる間に上から?)

悟空(本体に攻撃させたのは罠か!!)

悟空(くっ、避けらんねえ!?)


千の雷「」ガガガガガガガガガガガ

悟空「うあああああああああああっ!!!!!」バリバリバリバリ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:54:49.63 ID:ji5c8dYJ0<>

「」ゴオオオオォォォォォ


ライナ「・・・・・・・・」ハァハァ

ライナ「やったか?」ハァハァ

悟空「・・・・・・」ハァハァ

ライナ「!!」

悟空「・・・・・おでれーたな。オラ、オメェがこんなにやるとは思わなかったぞ?」ハァハァ

ライナ「・・・・・・そんな甘え話はねえよな」バッ

悟空「もう手加減はしねえ・・・・・」スッ


    ゴウッ!!!!


ライナ「!!!??」

ライナ(あの時と同じ・・・・? なんて凄まじい気あたりだよ!?)

悟空3「ここからは久々に完全な本気で行かせてもらおうか」シュインシュイン

ライナ(やべえ、さっきまでの状態ですら無理そうだってのに、これじゃあ・・・・・・だが)

ライナ「たとえお前が何をしようと、俺は今さら退く訳にはいかねえんだよ!!!」ダッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:55:44.80 ID:ji5c8dYJ0<>

勇次郎「くらえいッ!!」ブンッ


  スカッ


勇次郎「!?」

銀時「っ・・・・危ねえ!!」ヒュッ

勇次郎「ほう・・・・・今のをかわすとはな」ニッ


銀時「」シュバッ

銀時「」シュッ


勇次郎「!!」

銀時「おらあああああああ!!」ダッ

勇次郎「成程な・・・・・力で劣る相手に、スピードと技で挑むか」

勇次郎「・・・・・・発想は悪くない」

勇次郎「だが、そいつはとんだ見当違いだな」

勇次郎「スピードや技なら俺より優れているとでも思ったか!!」シュッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:56:44.33 ID:ji5c8dYJ0<>

銀時(!? 速・・)

勇次郎「遅いわッッ!!」スッ

銀時「」バッ


  ゴガッ・・・・・・


銀時「」ザザザザザ

勇次郎「!?」

銀時「っつう・・・・・・」ビリビリ

銀時(やっぱりこいつ、尋常じゃねえ・・・・・ガードの上からでもこれほどの・・!?)ハァハァ

銀時(気を抜く隙なんてあったもんじゃねえ。研ぎ澄ませ・・・・・)ギンッ


勇次郎「まさか、今のを木刀で軽減したとでもいうのか?」

勇次郎「・・・・・ハハハハ、久しぶりに楽しくなってきたじゃねえか!!」

勇次郎「速さも、技も、反応も、達人すら生ぬるいと思わせる貴様のその動き」

勇次郎「どこで手にした? 道場か・・・・・戦場か?」


銀時「・・・・・さぁな、お前に関係あるか?」

勇次郎「ねぇな・・・・・・と言いたてえところだが」

勇次郎「少し興味が湧いた」

勇次郎「貴様が育ったその場所が、俺の次の標的だ!!」ダッ

銀時「」ザッ

勇次郎「!!」


    ガコッ


勇次郎「!?」ザザアァァ

勇次郎(なっ・・・・・こいつ、この俺に一撃入れおったわ!!)ジンジン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:57:32.61 ID:ji5c8dYJ0<>

銀時「・・・・・止めた方が賢明だぜ?」ザッ

銀時「あいにく俺の周りは曲者揃いだからな、例えお前でも無事でいれる保証はねえからよ」

勇次郎「・・・・・そうか、それはなおさら最高の場所だ!!」

銀時「!?」

勇次郎「昔はまだ、俺に挑んでくる命知らずはいたんだがな」

勇次郎「だが、いつしか最強と呼ばれる奴らでさえ正面から俺に挑む者はいなくなっていた」

勇次郎「俺はずっと退屈していた、俺を脅かそうとする奴がいない生活に」

勇次郎「だから俺はこの聖杯戦争に参加したが、結果はこれだ」

勇次郎「魔法? 気? くだらんッッ!!」

勇次郎「なぜそんなものに頼る者ばかりなのか」

勇次郎「俺に体術一つで挑んでくる、そんなバカを俺はずっと待っていた」

勇次郎「そう、貴様のようなッ!!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 22:59:22.29 ID:ji5c8dYJ0<>

銀時「・・・・・・勘弁してくれ。俺はお前みてえな戦闘狂じゃねえんだよ」

銀時「俺は別に強え奴なんかには興味はねえ」

銀時「自分を脅かすものがない生活? 最高じゃねえかよ」

銀時「世界最強? 何でわざわざそんなもんにならなきゃいけねえ」

銀時「自分に通った一本の芯を曲げさせねえ、俺にはただそれだけの強さがあれば十分なんだよ!!」バッ


勇次郎「・・・・くだらんな。ただ何かを食らい続けること、それが生きることの本質だッ!!」ダッ

銀時「ハッ、どうやらお前と俺は相容れねえようだな!!」ダッ



勇次郎「食らえいッッ!!」

勇次郎「」ババババババ

銀時「はあっ!!」シュッ

「」ドガッ

勇次郎「」ザザザザザ

銀時(好機!!)


銀時「おおおおおおおおおおお!!」バッ

勇次郎「・・・・・・・フンッッ!!」グッ


勇次郎「」パシッ

銀時(!? しまった、木刀を・・・・・)

勇次郎「」グアッッ


  バキイイィィアッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:00:56.15 ID:ji5c8dYJ0<>

銀時「ぐふっ・・・・!?」

銀時「」ズザアアアァァァ


勇次郎「勝機と思い、焦ったな?」ポイッ

勇次郎「だが、これで終わると思うなッッッ!!」ダッ


銀時(なんて奴だよ・・・・・・)ズキズキ

銀時(後ろに退いて軽減したってのに、それでもこれは、アバラ骨を4,5本やられたか?)ガクガク

銀時(だが、まだ動ける)グッ

銀時(これを避けて、木刀さえ取り返せばまだ・・・・・)バッ


勇次郎「」バッ

銀時(大丈夫だ、こんな単純な攻撃くらい・・)

銀時(・・・・・・単、純?)

勇次郎「甘いな」

勇次郎「戦闘センス、スピード、技、確かにどれをとっても貴様は一流だ。だが」

勇次郎「そのどれ一つとして、俺には遠く及ばんッッ!!」ブンッ

銀時(なっ・・・・軌道が変わった!? 見えねえ・・・・・・まさか死角からの・・!?)


   ズガアアアアアアッ!!


銀時「がはっ・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:01:38.29 ID:ji5c8dYJ0<>

銀時(っ、意識が・・・・・これ以上連続でくらったらヤべえ)

銀時(だめだ、ちゃんとあいつの動きを見ねえと・・・・・・)

銀時(・・・・・・いねえ?)


「」ザッ


銀時「下か!?」

勇次郎「」グアッ

銀時(アッパー!? くっ、こんなんまともに食らったら・・・・・・)グッ


勇次郎「終わりだ」ニヤッ

銀時「!!」

勇次郎「」ブンッ


銀時(やべえ、避けらんね・・)


    ガゴオオッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:02:43.88 ID:ji5c8dYJ0<>


ライナ「・・・・・・・・・」ハァハァ

ライナ「ゲホッ・・・・」ビチャビチャ

ライナ「」ガクッ


悟空3「・・・・・おいおい、まだ10秒も経ってねえぞ? 最初の勢いは一体どうしたんだ?」ザッ

ライナ(・・・・・・・ダメだ、全く歯が立たねえ)

ライナ(やっぱり俺なんかに勝てる訳がなかった)

ライナ(当たり前だ、こいつは本当に史上最強って言われてる奴なんだ)

ライナ(あのネギですら一瞬で負けるような本物の化物なんだよ)

ライナ(こうなることは、やる前からわかってたじゃねえかよ・・・・・・・)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:03:25.60 ID:ji5c8dYJ0<>

悟空「まあいい、少しは楽しめたからな」フッ

悟空「あとはおめェを倒して聖杯に任せるとすっか」スッ


悟空「かめはめ・・・・・・・」ゴオオオオオォォ


ライナ「・・・・・・くそっ」

ライナ「俺はこんなところで負ける訳には・・・・・!!」



悟空「波アアアアアアアアアアッッッ!!!!!」


ライナ「ーーーーーーっ!!」



 ズガアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:04:37.37 ID:ji5c8dYJ0<>


   ゴオオオオオォォォォォォ



ライナ「」

ライナ「・・・・・・・・・?」


悟空「・・・・・・ほう?」


ちせ「」ザッ

ちせ「ここからはあたしが相手になるよ」スッ


ライナ「!! ちせ、どうして・・・・・・」

悟空「・・・・・・確かおめェはもう行ったんじゃなかったのか?」

ちせ「そうだよ」

ちせ「当麻が危険な状態だったから、病院に連れて行って戻ってきた。ただそれだけだよ」

悟空「そうか。だけど、おめェは来るべきじゃなかったな」

悟空「こいつは多分もう動けねえ。援護なんて期待できねえぞ?」

悟空「おめェはそんなひょろっちい体のくせに、一人でオラと戦おうってのか?」

ちせ「うん」

ちせ「・・・・・ライナくん、ちょっと下がってて」

ライナ「え・・・・・・?」


悟空「まあいい、オラは誰だろうと、かかってくる奴なら大歓迎だぞ?」バッ

ちせ「・・・・・・・・・・」

ちせ「」フッ


 ドガアアアアアアアッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:05:42.78 ID:ji5c8dYJ0<>

悟空「ーーーーーーっ!?」ズキッ

悟空「」ズザザザザザザ


ライナ「なっ!?」


悟空「!?」

悟空(何だこいつは。スピードも、威力も、まるで・・・・・・)


ちせ「」ババババババ

ちせ「」ヒュバッ


悟空「!!」


  ガガガガガガガガガガガガガ


悟空「ぐっ、ああああああ・・・・!?」ババババババ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:06:19.45 ID:ji5c8dYJ0<>

ステータスファイルE−2

ちせ

宝具1:B
最終兵器(アルティメットウェポン):戦闘経験を積めば積むほど兵器として急成長し、乗数的に強くなっていく


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:07:05.34 ID:ji5c8dYJ0<>

ちせ「」ドドドドドドシュウウウゥゥ


悟空「っ・・・・やってくれるじゃねえか!!」バッ

悟空(侮ってた・・・・・まさかこいつ、これほどの・・・・・・)


ミサイル「」ドシュウウウゥゥゥ

追跡弾「」キイイイイィィィィン

砲弾「」ゴウッ

フレア弾「」ゴオオオォォォォ


悟空「いっ!?」

悟空「このっ・・・・・・・」バッ

悟空「かめはめ・・」

悟空「波アアアアアアアアアアアッ!!!!」ガガガガガガガガガ


「」ジュッ・・・
「」ジュッ・・・
「」ジュッ・・・
「」ジュッ・・・


  ゴガガガガガガガガガガガガガガ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:07:49.90 ID:ji5c8dYJ0<>

悟空「・・・・・・よし、これで全部消し・・」


「」ヒュッ


ちせ「はああああああああああっ!!!!!」シャキン

悟空「上!?」


「」ザンッ


 ゴバアアアアアアアア・・・ゴゴゴゴゴゴゴ


ちせ(外した!?)


悟空「!!」

悟空(危ねえ、こんなのくらってたら・・・・・・・)


ライナ「地面が切れた・・・・ってよりむしろ、割れた!?」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:08:32.58 ID:ji5c8dYJ0<>

ちせ「」スタッ

悟空「・・・・・何者だ、おめェは?」ハァハァ

ちせ「・・・・上条当麻のサーヴァント、クラスはバーサーカー、真名はちせ」

悟空「!?」

悟空「自分からそこまで名乗るとはずいぶん余裕じゃねえか・・・・」

悟空「まだおめェみたいな強え奴がまだ残ってたとはな」

悟空「・・・・・ここはオラも名乗った方がいいのか?」

ちせ「・・・・別にいいよ。知ってるから」

ちせ「範馬勇次郎のサーヴァント、クラスはアタッカー、真名は孫悟空」

ちせ「宝具は恐らく、超戦闘民族(スーパーサイヤ人)の三段階と瞬間移動能力」

ちせ「パワースピード共に最強といわれ、その砲撃「かめはめ波」はその気になれば銀河系すら吹き飛ばせるという」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:09:22.11 ID:ji5c8dYJ0<>

悟空「!?」

悟空「何故オラの宝具のことまで・・・・・?」

ちせ「いろいろ伝説を調べたの。この世界はセキュリティが甘いから世界中のデータベースを直接調べることくらい簡単」

悟空「・・・・・恐ろしい奴だな、おめェは」ゴク

悟空「オラ、ワクワクしてきたぞ!!!」ドウウウウゥゥゥゥン

ちせ「!!」


悟空3「・・・・・さあ、続きをしようじゃねえか!!」シュインシュイン


ちせ(やっぱり実際に対面してみるとすごい・・・・・・だけど)

ちせ「だけど大丈夫。あたしは強いから!!」バッ


ライナ(すげえ、ちせのやつあんなに・・・・・・・・でも)

ライナ「やめろ、ちせ」

ライナ「本気になったそいつには、もう誰も勝てない」

ライナ「逃げろ・・・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:10:01.57 ID:ji5c8dYJ0<>

ちせ「はっ!!」バシュウゥゥ

悟空3「・・・・・・フンッ!!」バシッ


 ドゴオオオオオオオオン


ちせ(なっ・・・・素手でミサイルを!?)

「」グアッ

ちせ「!?」

ちせ「」シュバッ

悟空3「こっちだ」

ちせ「!? 速・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:10:48.18 ID:ji5c8dYJ0<>

悟空3「ハアッ!!」ゴッ

ちせ「っ・・!?」メコッ

 
 ズドドオオオオオオオオオオオ


ちせ「・・・・・が・・がはっ!?」ビチャビチャ

ちせ(嘘、たった一撃でこんなにも・・・・・・?)ガクガク

ちせ(まさかここまでとは思わなかった・・)ハァハァ


悟空3「はああああああっ!!」


ちせ「!!」

ちせ(しまった、避けられない!?)

ちせ「ーーーーーガードをっ・・・・」バッ


「」ゴガッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:11:42.72 ID:ji5c8dYJ0<>

ちせ「」ヒュウウウゥゥゥ


ちせ(・・・・・だめ、この人強すぎる、あたしじゃ絶対勝てない)

ちせ(ごめんね、あたしじゃもう、皆の願いを叶えられない・・・・・)


ちせ(・・・・・・・叶えられない?)

ちせ(あたしは、なんでわざわざ他人の願いを?)

ちせ(誰かを助ける? あたしはただ戦うために・・・・・・)

ちせ(・・・・・・・そうだ、何でわからなかった? こんなのは簡単だ・・・・・ただ)


ちせ「全部殺せばいいだけだ」フッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:12:33.90 ID:ji5c8dYJ0<>

ちせ「」スタッ

ちせ「・・・・・・・・・・」スッ

悟空3「!!」

悟空3(何だ、さっきと雰囲気が違う?)

ちせ「」ゴボッ


 ドガガガガガガガガガガガガガ


悟空3「なっ!?」


ドオオオオォォォン   バコオオオオオオッッ


悟空3(こいつ、なりふり構わずに?)

「」シュバッ

「・・・・・・ねえ」

悟空3「!!」

ちせ「殺してもいい?」スッ


「」ゴアアアアアアアアァァァァァ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:13:36.83 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「なっ・・・・・・・」

ライナ(辺り一面が火の海に!?)

ライナ「さっきのちせは何かおかしかったが・・・・・まさか、あいつはまた!?」

ライナ「だけどだめだ、そんなことじゃ奴は・・!!」



   ズガッ・・


悟空3「・・・・・・・なんだよ」スッ


ちせ「!?」ブシャアアアァァ

ちせ「・・・・・・・」ガクッ

ちせ「」ドサッ


悟空3「つまんねえな、別に強くなったって訳じゃねえのか」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:14:13.68 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「ちせ・・・・・・?」

ライナ「おい、しっかりしろよ、ちせえええええ!!」


ちせ「」


ライナ「ーーーーっ・・・・・・」

ライナ「この、野郎があああああああ!!!」シュバッ

悟空3「・・・・・いいところなんだ、雑魚は引っ込んでろ」ガッ

ライナ「!?」ガシッ

悟空3「」ブンッ


  ガガガガガガガガガガガガガガ


ライナ「がっ!? ・・・・ぐっ!? ・・・・ごはっ!?」パリン バキッ ドゴオ

ライナ「・・・・・・・」ドサッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:15:09.42 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ(くそ・・・・・・・)グッ

ライナ「!! ゲホッ・・・・・」ビチャッ

ライナ「・・・・・畜生が」

ライナ「・・・・・・また俺は護れねえのかよ」

ライナ「せっかくできた仲間を黙って失ってくしかないのかよ」

ライナ「俺は、また何もできねえまま終わっちまうのかよ・・・・・・?」ドクン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:16:16.93 ID:ji5c8dYJ0<>



          ≪人は死ぬ≫



      ≪しかし、お前はどうでもいい≫





<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:17:00.60 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「!?」

ライナ「違う!!」


  ≪何も違わない、ただ人は死に行くのみ≫


ライナ「違う、俺は、俺は・・・・・・」


   ≪ならば全て終わらせよう≫


ライナ「違う、俺は誓ったんだ、もう誰も殺さねえって、約束したんだよ!!!」

ライナ「俺はそんなこと望んでない、俺は、俺は・・」

ライナ「俺はあああああああああああああああ!!!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:17:51.13 ID:ji5c8dYJ0<>


―――――――――――――――――――――――――――――――――


ライナ「・・・・・・・・」

ライナ「俺は・・・・・いいのか?」

ライナ「むしろこのままあれに身を委ねればあいつを倒せんのか?」

ライナ「・・・・・・・それなら、それでいいのかな」

ライナ「あいつを倒せるかもしれないなら、それでも・・・・・」


    ------------------

 「お前は結局何を護りたいんだ?」

  ------------------


ライナ「・・・・・・?」

ライナ「何だ?」

ライナ「・・・・・そうかよ、これが走馬灯ってやつか?」

ライナ「・・・・・ああ、俺が護りたかったものなんてのは決まってる、俺はただ・・」


  --------------------

 「ライナくんはもう、迷わないでほしい」

 「この戦争を終わらせて、皆が幸せになれる世界を作ってほしいの」

  --------------------


ライナ「・・・・・・そう、俺は皆が幸せになれる世界が欲しかった」

ライナ「ただ、それだけだったはず」

ライナ「・・・・・ただ、それだけだったのか?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:22:39.31 ID:ji5c8dYJ0<>

         -------------------

「・・・・やっぱり、ライナさんは英雄にだって、何にだってなれますよ」

         -------------------


ライナ「・・・・・・そうか」

ライナ「今、やっと思い出した」

ライナ「俺は、自分が何かを護れるようになりたかったんだ」

ライナ「何もできねえ自分が嫌だったんだ」

ライナ「あいつのような、本当に何かを救える、本物の英雄みたいになりたかったんだ」

ライナ「だから、俺は英霊になる運命を受け入れたんだ」

ライナ「だけど・・・・・」


  -------------------

 「実はね、君は何一つできていないんだよ」

 「君は何の意味もない生涯を過ごした」

  -------------------


ライナ「俺は昔から、何も護れない、必要とされない存在だった」

ライナ「そして結局俺じゃ何も救えねえって思い知らされた」

ライナ「あいつを・・・・今、俺の目の前で消えようとしているちせを救ってやることさえ・・・・」


          ------------------

 「大切なのは過去がどうかじゃねえ、これからどう生きていくかなんだよ」

          ------------------


ライナ「・・・・・・・・」

ライナ「これから・・・・・・・?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:24:15.22 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「・・・・・これから頑張って何が変わるってんだよ」

ライナ「俺にあいつを倒せると思ってんのか?」

ライナ「ネギですら敵わなかった最強のサーヴァントに、俺が・・・・・・」


------------------------

 「いつか絶対、お前を超えてやる!!」


 「!! そうですか・・・・じゃあその日を楽しみに待ってますよ」

------------------------


ライナ「!!」

ライナ「・・・・・・・・違うだろ?」

ライナ「誓ったんだろ、あいつを超えるって」


---------------

 「ライナさんなら、いつかきっと、何だって成し遂げられます・・・・だから」


 「頑張って・・・・くださいね」

----------------


ライナ「あいつは信じてくれたんだ、こんな俺のことを」

ライナ「俺があいつに追いつくのを、追い越していくのを信じて、待ってくれてんだ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:26:37.54 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「・・・・・・俺は決めたんだろうが」ギリ

ライナ「俺は迷ったりもするかもしれねえ」

ライナ「だけど、逃げることだけはもう絶対しねえって!!」

ライナ「・・・・・・俺は俺自身の力であいつを超えるんだ」


ライナ「お前は、俺がお前を超える日を楽しみにしてくれてんだろ?」

ライナ「だったら今日、見せてやるよ」

ライナ「お前が敵わなかった男を、俺が倒す瞬間を」

ライナ「お前という英雄を、俺が超えていくその瞬間を!!!」バッ



―――――――――――――――――――――――――――――――――


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:27:34.30 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「・・・・・・そうだ」

ライナ「このまま終わらせてたまるかよ」グッ


 ≪ならば、全てを望むままに解放しろ、開け、殺せ、全てだ≫


ライナ「黙れ」ググッ


       ≪!?≫
 

ライナ「俺にはお前なんて必要ねえ」

ライナ「お前なんぞに頼らなくても、俺はあいつに勝つ」

ライナ「だから・・・・・・」


ライナ「お前は・・・・・引っ込んでろ!!!!」パアアァァン


≪なっ・・・・バカ・・・な・・≫フッ



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:28:36.39 ID:ji5c8dYJ0<>

悟空3「さてと・・・・・悪いな。サーヴァントを消さねえと聖杯が使えねえみてえだからな」スッ

悟空3「安心しろ、あのライナって奴もすぐそっちに送ってやっから」グッ

ちせ「」



ライナ「・・・・・・術式解凍、双腕掌握」ボッ

ライナ(俺は強い人間なんかじゃねえから、また何度だって自分の道を見失うかもしれない)

ライナ『雷天大壮2!!』ドウッ

ライナ(でももう、俺は負けねえよ。どんな奴が相手だって、もう恐れねえ・・・・・・・・)バッ

ライナ「術式解放、完全雷化」バリバリバリ

ライナ(俺は皆を、全てを護るんだ)


ライナ『千磐破雷!!!!』ズガアアアアッ


ライナ(そして俺は・・・・・全て護り抜いて、いつかあいつを超える程の英雄になってやるから!!!)



悟空3「!!」


   ゴシャアアアアアアア!!!!



悟空3「っ・・・・・!?」ガガガガガガ


ライナ「」シュッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:29:43.21 ID:ji5c8dYJ0<>

ライナ「・・・・・・」スタッ


悟空3「・・・・・・へえ、まだ立てんのか、やるじゃねえかよ」

悟空3「だが、何度やっても同じだ。おめェじゃオラには勝てねえよ」


ライナ「・・・・・確かにお前は強えよ。史上最強って言われるのもうなずける」

悟空3「?」

ライナ「だけどよ、史上最強? それがどうした!!」

ライナ「俺はあいつを超えるんだ。あいつが勝てなかったお前をここで倒してな!」

ライナ「俺は相手が誰だろうと、もう絶対に逃げねえ、絶対に負けねえ」

ライナ「俺なら何だってできるって言ったあいつの言葉を、虚構になんて絶対にさせねえよ!!」

ライナ「たとえお前が誰だろうと関係ねえ!」


ライナ「俺は、お前を超えていく。あいつの、英雄ネギ・スプリングフィールドの名を汚さねえためにも!!」ダッ


悟空「へえ・・・・・・なら見せてみろよ。そこまで言う程の、おめェの強さってヤツを!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/20(火) 23:30:53.86 ID:ji5c8dYJ0<> 23話はここまでです。24話は明後日、木曜日の夜に書きます。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/21(水) 00:13:20.33 ID:4mMnvNEH0<> 仕事中、乙であります <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:28:46.95 ID:Ctgb+jwm0<> 再開します、24話です。

>>702 夜遅くまでお疲れ様ですw <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:29:28.44 ID:Ctgb+jwm0<>

ライナ「」シュバッ


ライナ『風精召喚 剣を執る戦友!!』バッ


「」バッ
「」バッ
「」バッ
「」バッ


   シュバババババババババババ


悟空3「!!」

悟空3「分身か・・・・・だが、その弱点は知ってるぜ?」

悟空3「力をわける分、その能力が落ちるんだろ!!」シュバッ

悟空3「はっ!!」バッ


  ドッ ドガッ バキッ ズガッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:30:20.54 ID:Ctgb+jwm0<>

「」シュバッ
「」シュバッ
「」シュバッ
「」シュバッ
「」シュバッ
「」シュバッ

  バババババババババババ


悟空3「なっ・・・・また増えた!?」


ライナ「わかってんだよ、そんなこと」

ライナ「だが、お前の攻撃はたとえ万全の状態でも、一撃食らえばアウト」

ライナ「それなら、防御能力が高くても低くても変わらねえよ!」バッ


悟空3「・・・・・・そうじゃねえよ」

悟空3「こんな、威力の落ちた攻撃がオラに通用するかって言ってんだ!!」ゴウッ


   ゴアアアアアアアアアアアアアアア


ライナ「っ・・・・相変わらずすげえ気だな」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:31:13.40 ID:Ctgb+jwm0<>

悟空3「ちっ、キリがねえ」


「「「「「「術式解凍、『雷の暴風!!!!』」」」」」」


  ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


悟空3「・・・・・・だから」

悟空3「効かねえって言ってんだろうが!!!!」ゴウッ


「」ボウッ
「」ボウッ


悟空3「まとめて消してやる」

悟空3「かめはめ・・・・・」


ライナ「・・・・・・だが、何か勘違いしてねえか?」


ライナ「」シュバッ

悟空3「!!」

ライナ「あくまでお前に攻撃すんのは俺の本体なんだよ!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:31:58.07 ID:Ctgb+jwm0<>

悟空3「・・・・・」クルッ


ライナ「!?」


悟空3「波アアアアアアアアアアアァァ!!!!」



ライナ「なっ!? しまっ・・」

ライナ「」シュボッ・・


   ズガガガガガガガガガガガガガガガガガ



悟空3「本体が後ろから来てることなんてわかってるんだよ」

悟空3「・・・・・・散々息巻いた割には最後はあっけなかったな」ザッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:32:49.51 ID:Ctgb+jwm0<>



銀時「・・・・・・・・」フラッ

銀時「」ドサッ


勇次郎「フン、もう終わりか」

勇次郎「思ったよりあっけねえ幕切れだったが・・・・・・」

勇次郎「まあいい、貴様はこの俺を相手にここまでやったことを誇りに思え」

銀時「」

勇次郎「あの世で自慢できるぜ?」ザッ

勇次郎「貴様の生前の武勇伝としてなッッ!!」バッ


銀時「 ――――――――――― 」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:33:39.27 ID:Ctgb+jwm0<>

「 ――――――クッ!!!」キイィィィン


勇次郎「!?」


  ガガガガガガガガガガガガガ



勇次郎「」シュバッ

勇次郎「」ザザザザザ

勇次郎「・・・・・この」

勇次郎「また、貴様か・・・」ギリ


魔理沙「ああ。残念だったな」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:34:19.82 ID:Ctgb+jwm0<>

魔理沙「ルルーシュ、銀時を頼む。こいつは私が片づける」

ルル「ああ」バッ

勇次郎「・・・・・邪魔しやがって」

勇次郎「せっかくのご馳走が台無しじゃねえか」バッ

魔理沙「そんなこと私には知ったこっちゃねえな」

魔理沙「お前は近づかなければ怖くねえのはわかってる」

魔理沙「すぐに終わらせてやるよ!!」ヒュバッ

勇次郎「!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:35:55.52 ID:Ctgb+jwm0<>

「・・・・りしろ、おい!!」

銀時(俺は・・・・・?)

銀時(なんで寝てやがる、早く次の攻撃に備えねえと)


ルル「おい!!」


銀時「!!」

銀時「何だ?」

銀時「・・・・・・何故、お前がここに?」フラッ

ルル「魔理沙が胸騒ぎがすると言っていたんでな、俺もまたここに連れてきてもらった」

ルル「何とか間に合ってよかった」

銀時「・・・・・・あいつは?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:36:48.71 ID:Ctgb+jwm0<>

勇次郎「くっ・・・・・」ズザザザザザ


魔理沙「魔符、『スターダストレヴァリエ!!』」


   ガガガガガガガガガガガガガ


勇次郎「・・・・・小癪なああああ!!」ガガガガガガ


魔理沙「」ヒュバッ

勇次郎「くそっ・・・・・・」ハァハァ



ルル「流石のあの男も本気の魔法使いには敵わないだろう」

ルル「・・・・・それよりお前はよく無事だったな」


銀時「・・・・・・俺は、何やってんだ?」

銀時「早く、戻らねえと・・・・・・」

ルル「!!」

ルル「何を言っている!? おい、そっちは・・・・・」

銀時「うるせえ!!」ハァハァ

ルル「!?」ビクッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:37:42.92 ID:Ctgb+jwm0<>

勇次郎「」ハァハァ

魔理沙「・・・・・本当にお前は強えな、一般人でここまで耐える奴なんて他にいねえよ」フワッ

魔理沙「だが、これで終わりだな!!」キイイイィィィィン

勇次郎「ちっ・・・・・」バッ


魔理沙「恋符、『マスタースパ・・』」


銀時「待ちやがれェェェェェェェ!!!!!!!」バッ


魔理沙「!?」ビクッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:38:59.72 ID:Ctgb+jwm0<>

魔理沙「・・・・・銀時?」

銀時「・・・・・こいつは俺の戦いだ」ハァハァ

銀時「手ェ出してんじゃねえよ!!」

魔理沙「!?」


銀時「ライナは、敵も味方も関係ねえ、全ての奴の願いを叶えるって言ってんだ」

銀時「そいつは、魔理沙との・・・・魔法使いとの勝負なんて望んでねえ」

銀時「今は、俺がそいつの相手なんだよ!!」


ルル「何をバカなことを言ってる!!」

ルル「そいつは地上最強の生物と呼ばれる男だぞ?」

ルル「普通の人間ならどんな達人クラスでも10秒ともたないような化け物だ」

ルル「お前がここまで生き残ってるだけでも奇跡なんだ。だから・・」

銀時「そんなこと関係ねえんだよ!!」

ルル「!!」


銀時「・・・・・地上最強? だからどうした」

銀時「あいつは・・・・ライナは今、史上最強の男と戦ってんだよ」

銀時「俺が地上最強ごとき、倒せねえ訳にはいかねえだろォが!!!!」バッ


ルル「お前・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:39:54.94 ID:Ctgb+jwm0<>

銀時「わかったらどいてろ。そこは俺の道だ」

魔理沙「銀時・・・・・・」

魔理沙「・・・・・わかったよ」ヒュッ

ルル「魔理沙!?」

魔理沙「だが、私たちはお前が殺されそうになってまで黙って見てるつもりはねえぞ」

魔理沙「やるからには・・・・・絶対に勝て」

銀時「・・・・・ああ、心配すんな」

銀時「俺は・・・・ぜってえ負けねえからよ!!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:40:46.60 ID:Ctgb+jwm0<>

銀時「・・・・よォ、待たせたな」スッ

勇次郎「・・・・・・やはり最高だな、貴様は」

勇次郎「未だかつて、その状態になってなお、この俺に向かってきた奴はいねえ」

勇次郎「黙っていれば貴様らが勝てたかもしれねえのに、わざわざ向かってくるとは」

勇次郎「自覚しろ、貴様もよっぽどの戦闘狂だと!!」バッ


銀時「・・・・・だから違えって言ってんだろ?」

銀時「俺は本当はもうお前となんか戦いたくねえんだよ」

銀時「俺は戦うためなんかに来たんじゃねえ」ザッ


銀時「己の芯を、魂を折らねえために戻ってきただけだァ!!!」ダッ


勇次郎「フンっ、もうどっちでもいい。最後まで楽しもうぜ!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:41:45.11 ID:Ctgb+jwm0<>

悟空3「さて、これでもう終わりか・・・・・・」


「」シュウゥゥ・・
「」シュウゥゥ・・
「」シュウゥゥ・・


悟空3(分身が消えていく・・・・・まあ、本体が消えたなら当然か・・)

悟空3「まあいい、さっさと勇次郎と合流して・・・・」



「か・・・・め・・・・」



悟空3「!?」

悟空3「・・・・・あのエネルギーは、まさか!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:43:16.98 ID:Ctgb+jwm0<>

ライナ「は・・・・め・・・・・」ゴオオオオォォォォ


悟空「!!」

悟空3「まさか、オラのかめはめ波をコピーしたってのか!?」

悟空3(ってことは、さっきのも密度を上げた分身だったってのかよ?)

悟空3(・・・・・・なるほど、やるじゃねえか)ニッ


悟空3「だが最後に見誤ったな。かめはめ波はそんな即興でできるもんじゃねえ」

悟空3「オラが本物との違いを見せてやる!!!」バッ


悟空「か・・・め・・・は・・・め・・・・・・」ゴオオォォォォォ



悟空3「波アアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!!」ズガガガガガガガガガガ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:44:18.21 ID:Ctgb+jwm0<>

ライナ「・・・・・・・・・・」


悟空3「!?」

悟空3(何だあいつ、撃たねえ・・・・やっぱりハッタリだったのか?)


ライナ「」スッ

『術式解凍!!』


悟空3「!?」


ライナ『敵弾吸収陣(キルクリアブソルプティオーニス)!!!!!』バッ



   ガッ・・・ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:45:29.16 ID:Ctgb+jwm0<>

悟空3「なっ!?」

悟空3(嘘だろ・・・・・かめはめ波を受け止めてやがる!!)


ライナ「ぐううううううううううううう・・・・・・・」ビリビリ


ライナ(凄え力だ・・・・・一瞬でも気を抜いたらその瞬間に粉微塵だな)

ライナ(だが、それでも俺は・・・・・!!!)グッ


ライナ「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ガガガガ・・・ガ・・


悟空3「バカな!? オラの本気のかめはめ波を受けきって・・」


ライナ『・・・・掌握(コンプレクシオー)!!!!』


ライナ「」シュバッ

ライナ「受けきる? ・・・・・違うな!!」バッ


悟空3「!?」


  ドッゴオオオオオオオオオオアアアアアアッッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:47:29.79 ID:Ctgb+jwm0<>

悟空3「ぐあああっ!?」メコッ

悟空3(何だこの威力は・・・・・さっきとはまるで別人・・・・・一体何が)


ライナ「」シュババババ

ライナ「」バッ

悟空「なっ・・・・・早い!?」


ライナ「両腕解放、魔法の射手 雷の二億二矢!!!」キイイイィィィィィン

ライナ『雷華滅拳!!!!』グアアアアッ


悟空3「!!」


 ドゴガアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!


悟空3「うごああああああああああっっっ!?」

悟空3(・・・・・・嘘だろ? 今のパンチは本気のブウの・・・・・いや、それ以上の!?)ハァハァ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:49:42.24 ID:Ctgb+jwm0<>

ライナ「・・・・・今の威力はお前自身の力だ。史上最強と言われているお前自身のな」

悟空「!?」


ライナ「だがよ、これが俺の戦い方、俺の力なんだよ!!」

ライナ「俺は、敵だろうと味方だろうと、誰かの力を借りなきゃ勝てねえ」

ライナ「俺のこの呪われた目だって、誰かの魔法を使ってるだけだ」

ライナ「けどよ、誰かの力を俺の力にして何かに立ち向かっていくこと」

ライナ「それが、俺自身の生き様なんだよ!!!!!」バッ


悟空3「・・・・・へへっ、おもしれえじゃねえかよ!!」

悟空3「なら、最後まで付き合ってやるよ、おめェ自身の生き様ってヤツになあああああ!!!!」バッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:53:37.60 ID:Ctgb+jwm0<>

悟空3「おおおおおおおおお!!」シュバッ

ライナ「はああああああああっ!!」シュバッ


    ズゴオオオオッ



ライナ「・・・・・・確かに俺はお前みたいに何だって自分で成し遂げられるような力なんて持ってねえ」シュバッ

ライナ「俺は一人じゃ何一つできなかった!!」キイイィィン



悟空3「っ・・・・」バッ

悟空3「うおおおおおおおおおお」ギュアッ


    ガゴオッ!!


ライナ「ーーーっ!!」メキメキッ

悟空3「ぐっ!?」メコッ



ライナ「だけど俺は、銀時から俺自身の生きる意味を、ネギとなのはから魔法を、戦い方を教えてもらった!!」ハァハァ

ライナ「当麻とちせからは仲間を想う熱い心を、魔理沙とまどかからは仲間を想う優しい心を教えてもらった!!」バッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:55:11.57 ID:Ctgb+jwm0<>

悟空3「くらええええええっっ!!」ブンッ


     バコオオオッ


ライナ「ぐっ・・・・・!?」ミシミシ・・

ライナ「おおおおおおおおおおお!!」バッ


悟空3「!!」

悟空3「」シュバッ

悟空3「これで終わらせてやる!!」バッ



ライナ「そしてルルーシュとライダーには、たとえ敵同士だったってこんなにも深い絆で繋がれるんだってことを」

ライナ「オブザーバーからは、俺が皆と出会うことになるきっかけを」

ライナ「お前からは、何もかもを越えていくって決意するきっかけをもらったんだ!!!」

ライナ「だから・・・・・・!!!!」



悟空3「かめはめ・・・・・・・」ゴオオオオォォォォ

ライナ『解放固定・・・・・・千の雷・スターライトブレイカー、術式統合!!』キイイイィィィィィィィン


悟空3「波アアアアアアアアアアアアアアァァァァァ!!!!!!」ズガガガガガ


ライナ 「神雷、『星々集いし永劫の光(エンドレススター・ストライカアアアアアアアア)!!!!!!』」ズガアアアアアアアアアアア



   ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


   ズガガガアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ


            カッ


   ゴゴゴゴガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:56:30.11 ID:Ctgb+jwm0<>

ライナ「ぐっ・・・・・・・」ググググ


悟空3「バカな・・・・オラがこいつの力に押されてる?」グググググ

悟空3「違う・・・・・まさか、この空間の力全てがあいつに集中してるのか!?」ググググググ



ライナ「・・・・・今の俺の力は俺一人の力じゃねえ。皆の力が、想いが、魂が後押ししてんだよ!!」ググググググ

ライナ「だから、今の俺の信念だけは誰にも曲げられねえ!!」ググググ

ライナ「たとえ神だろうと悪魔だろうと、史上最強の英雄だろうと、絶対にだ!!!!」ググググググアッ



   ガ・・・ゴガガガガガ・・・ガガガガガガガガガガガガ


ライナ「これで終わりだ!!!」

ライナ「行くぜええええええええええ!!!!」ググググググゴガアッ



悟空3「くっ・・・・・負けるかああああああああああああああああ!!!!」ググググググ


ライナ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」グググググググググ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:58:29.65 ID:Ctgb+jwm0<>


銀時「はあああああああああ!!」バッ


勇次郎「おおおおおおおおおおお!!」ダッ


   ドッ  ガガッッ  ブンッ  スッ

 ガッ  グググググ  ズオッ  シュバッ


勇次郎「!!」

勇次郎(こいつ・・・・!?)


銀時「おおおおああああああああああ!!」バッ

勇次郎「ぬんっ!!」ゴオッ


  バキイイィッ  ガゴオオオオオッ


銀時「ぐっ・・・・」ザザザザザ

勇次郎「ぬうっ・・・・・」ズザザザ

勇次郎(バカな、何故こいつは・・・・・)

勇次郎(こんなにフラフラで、体力も限界のはずなのに、何故・・・・)

勇次郎「何故、ここに来て俺が押されている!?」


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(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 21:59:08.54 ID:Ctgb+jwm0<>


銀時「うおおおおおおおおおっ!!!」ブンッ

勇次郎「!?」

勇次郎「・・・・・・舐めるなああああああああ!!!」グアッ


  バキイィッ


銀時「っ!!」


勇次郎(完全に入ったッ!! これで・・)


「」ガシッ


勇次郎「!?」

銀時「・・・・・そんなもんか?」ツー

銀時「そんなもんじゃ、骨は砕けても俺の魂までは折れねえよっ!!」ブンッ


    バコオッ


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(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 22:00:45.83 ID:Ctgb+jwm0<>

勇次郎「う・・・あっ!?」

勇次郎(顎を・・・・・!?)フラッ


銀時(!! っ・・・・・これが、最後のチャンスだ)

銀時「食らいやがれええええええ!!!」ヒュバッ


   バコオッ  ドガアッ


勇次郎「がっ・・・・・!?」


銀時(隙を与えるな、考える暇も、瞬きする時間すらも与えるな!!)


  ゴガアッ   ガコオッ

     バキイッ   ズガアッ


勇次郎「ぐううううっ!? ――――――― 」

勇次郎(くそ・・・・・・何でこいつは倒れねえ?)ゼェゼェ

勇次郎「ぬんっ!!」バッ


銀時「おおおおおおおお!!」グッ


    バコオオオォォ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 22:02:11.42 ID:Ctgb+jwm0<>

勇次郎「ぐっ・・・・・・・・」ズザザザザザ

勇次郎「・・・・・・貴様はもう限界のはずだ、何故、何故そんな!!」ゼェゼェ


銀時「・・・・俺を、酔狂で闘ってるだけのお前と一緒にすんじゃねえよ」ハァハァ

銀時「お前なんかとは背負ってるもんの重さが違えんだよ」


勇次郎「・・・・背負うもの? くだらんッ、闘いは他人のためにするものではないッッ!!」

勇次郎「自らの空腹を満たすため、自らが満足するために闘うのだッ!!」


銀時「ハッ・・・・・お前なんかには一生わかんねえだろォな」ハァハァ

銀時「俺は闘うことに満足なんか覚えらんねえ、いつだって闘いなんてものには恐怖しかねえよ」


勇次郎「ああ? 闘いが怖いだと!?」

勇次郎「興醒めだな・・・・・その程度の奴に、俺が負けるかッッ!!」ダッ


銀時「戦いが怖えのの何が悪い!!」バッ


   ガゴオオオオッッ


勇次郎「!?」ザザザザ


銀時「自分が傷つくこと、誰かが傷つくこと、何かを護なれいこと、俺は本当にそれが怖えよ」

銀時「・・・・だけどよ、それが何かを背負って戦うってことなんだよ」

銀時「それが、何かを護るために戦うってことなんだよ!!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 22:06:09.68 ID:Ctgb+jwm0<>

勇次郎「ぬかせ、若造がッ!!!!」ダッ

銀時「くらいやがれっ!!!!!」ダッ


 勇次郎「」バッ      銀時「」バッ


勇次郎「がああっ!!!」ブンッ  銀時「はあああああああああ!!」グッ  


           スカッ


勇次郎「ーーーーーっ、バカな!?」

銀時「これで、シメェだァァァァ!!!」グアッ

勇次郎「!!」


   ズガアアアッ





ライナ「ぐっ・・・・・・・・」ビリビリ


悟空3「この・・・・・・おおおおおおおおおおお!!!」ググググググ

ライナ「これで・・・・終わりだあああああああああ!!!!!」ググググググオオッッ


        カッ・・・・


   ゴガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


悟空3「!!」

悟空3「・・・・・・・・・・へっ」

悟空3「やるじゃねえかよ」

悟空3「・・・・・しょうがねえな」


  ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


悟空3「今回は、オラの負けか・・・・・だけどよ」

悟空3「次やる時は・・・・・・」フッ



 ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン



孫悟空:脱落


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/22(木) 22:07:53.44 ID:Ctgb+jwm0<> 24話の途中ですが、少し抜けます。0時くらいに再開すると思います。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/09/22(木) 22:38:23.20 ID:XiwjLelyo<> やっぱり勇次郎が残念だな
いや、グラップラー時代だと思えば… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 00:56:43.53 ID:DVnZarhB0<> 遅くなりましたが再開します。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 00:57:49.05 ID:DVnZarhB0<>

銀時「ハァ、ハァ・・・・・・・」


勇次郎「」


ルル「嘘、だろ・・・・・・・?」

ルル「あいつ本当に、生身であの範馬勇次郎を倒したというのか?」

魔理沙「へっ。まあ、私は大丈夫だろうと思ってたけどな」

ルル「・・・・・そうか」


銀時「」フラッ

ルル「!!」

魔理沙「」シュバッ


「」パシッ


魔理沙「・・・・・おう、お疲れっ」ニッ

銀時「ああ・・・・・・・」ハァハァ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 00:58:55.93 ID:DVnZarhB0<>

ルル「・・・・・・それで、こいつはどうするんだ?」

勇次郎「」

銀時「・・・・・どうするってのは?」

ルル「サーヴァントとの契約を解除させるのか、ということだ」

銀時「必要ねえよ」

銀時「・・・・なあ、ライナ」


「」ザッ


ライナ「・・・・ああ、もう大丈夫だ」フラフラ

魔理沙「ライナ!!!」

ルル「お前・・・・まさか孫悟空を倒したのか!?」

ライナ「ああ。そういうことに、なんのかな」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:00:26.11 ID:DVnZarhB0<>

ライナ「正直自分でも信じらんねえってのはあるけどさ」

ライナ「それよりも、ちせをどうにかしてやりてえ」

ライナ「俺も一回やられちまってよ。ちせが来てくれなきゃ俺はあそこで終わってた」スッ

ちせ「」

魔理沙「!? おい、ひどいケガじゃねえか!!」

ライナ「ここまで来たんだ。もう、死なせたくねえんだよ」

ライナ「だから、頼むぜ? 俺もそろそろ、立ってるのも限界なんだ・・・・」ドッ

魔理沙「おい、ライナ!?」

銀時「・・・・・そうかよ」

銀時「ならよ、魔理沙、俺じゃなくてちせを見てやってくれねえか?」グッ

魔理沙「!! おい銀時、立って大丈夫なのか?」

銀時「問題ねえよ。ライナやちせの傷を見たら、この程度で倒れてる俺が情けねえじゃねえかよ」ザッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:02:04.89 ID:DVnZarhB0<>

銀時「・・・・・・よく頑張ったな、ライナ」ザッ

ライナ「ああ、銀時もな」

銀時「お前は本当に、俺の自慢の、最高のサーヴァントだ」

銀時「だが、気ィ抜くんじゃねえぞ? 皆の願いを叶えるのはこれからが始まりだからな」スッ

ライナ「!! ・・・・・ああ、そうだな。これからもよろしく頼むぜ、銀時?」スッ

銀時「ああ。これからもよろしくな、ライ・・」


    グサアッ


ライナ「・・・・・・?」

銀時「」ブシャアアアァァ

銀時「ライ・・・ナ・・・・・・」フラッ

銀時「」ドサッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:04:15.77 ID:DVnZarhB0<>

魔理沙「え・・・・・?」

ルル「な・・・・・・」

ライナ「銀時?」

銀時「」ドクドク

ライナ「おい、銀時!! 一体何が・・」



  「ご苦労だったな、雑種」



ライナ「!?」

ライナ「お前は・・・・・・・」

ルル「まさか、ギルガメッシュ!? ・・・・・生き残っていたのか」


ギル「これでもう、残るサーヴァントは三人」

ギル「いや、これから一人になるのか」ポイッ


「」ドサッ


魔理沙「なっ・・・・・当麻!?」

当麻「」

ギル「無防備にサーヴァントもつけずにいたんでな」

ギル「だが、これで残る二人のマスターは死んだ」

ギル「この瞬間、この聖杯戦争は俺の勝利が確定したってことだ!!!」

ギル「ハハハハハハハハハ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:05:24.86 ID:DVnZarhB0<>

魔理沙「てめえ、ふざけんじゃねえ!!」グッ

ギル「・・・・・あ?」

ギル「せっかくこの俺が勝利の余韻を味わっているというのに、うるさいぞ、雑種」パチン


   ズバババババババババババババ


魔理沙「!?」

魔理沙「くっ・・・・・・」シュバッ


ギル「ほう、今のを避けるか。 ・・・・・だが」スッ


魔理沙「恋符、『マスタースパーク』!!!」ズガガガガガ

ギル『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!』グオオォッ


  ズガガガガ・・ガガガガガガガガガガ


魔理沙「ーーーーっ!?」


   ゴガアアアアアアアアアアッッ


魔理沙「がっ・・・・!?」ドサッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:06:32.19 ID:DVnZarhB0<>

ルル「魔理沙!?」

ギル「・・・・・・さて、これで準備は整った訳だ」

ギル「おい言峰、聖杯の準備はできているか?」

言峰「ああ」スッ

なのは「」


ルル「な・・・高町なのはまで!?」

ルル(そういえば、あいつはまだオブザーバーの精神攻撃で・・・・・くそっ、こんな時に)

ルル(どうすれば? ライナは瀕死だし、今動けるのは俺くらいか? だが・・・・)


ギル「ははははは、これで終わりだな」

ギル「・・・・・・だが、そういえばマスターが死んでもしばらくサーヴァントは残るんだったな」

ギル「消えるのを待っているのも癪だ。仕方がない、面倒だが、その死にぞこない共も俺が消してやろう」スッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:07:27.86 ID:DVnZarhB0<>

ライナ「・・・・・・何でだよ」

銀時「」

ライナ「これから、俺たちで変えるんじゃなかったのかよ」

当麻「」

ライナ「幸せな世界を作るんじゃなかったのかよ」

ちせ「」

ライナ「こんな終わり方って無えじゃねえかよ・・・・・」

魔理沙「」

ライナ「なあ頼むよ、皆、返事してくれよ・・・・・」


ライナ「何でこんな・・・・・何で、何で何で何で・・・・・・・・」ドクン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:08:38.11 ID:DVnZarhB0<>


      ≪人は死ぬ≫



ライナ「!!」

ライナ「・・・・・・やめろ、もうお前は・・」



   ≪しかし全てがどうでもいい≫



ライナ「違う、もう俺は・・・・・・」


ちせ「」


ライナ「俺は、違う・・」


当麻「」


ライナ「俺は・・・・・・・」


魔理沙「」


ライナ「俺はあああああああああああああああ!!!」

 
銀時「」



    ≪さあ終わらせよう≫
 

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:10:03.57 ID:DVnZarhB0<>


  ≪全てを望むままに、解放せよ、開け、殺せ、全てだ≫



ライナ「死なせたくない、殺したくない・・・・・・」

ライナ「ああああ、ああああああああ」

ルル「!?」

ルル「おいライナ、どうしたんだ!?」

ライナ「ルルー・・・シュ?」

ライナ「・・・・だめだ。俺から、離れろ・・・・・できるだけ、遠くに・・・・早く!!!」

ルル「!?」


    ≪目に見えるもの全てが、消えるまで≫


ライナ「やめろ・・・・俺は、殺したくな・・・・・・」


ライナ「あああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛アハハハハハハハハハハハハハハハ≫


ルル「ライナ!?」


ライナ≪ハハハハハハハハハハハハハハハハ≫


ルル(まさか、あの時の!? くそっ、こんな時に・・・・・)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:11:14.09 ID:DVnZarhB0<>

言峰「!?」

言峰「何だあいつは?」

ギル「フン、マスターが死んで、気でも狂ったか・・・・・」

ギル「まあ、そんなことはどうでもいい、これで終わりだ」スッ


ギル『天地乖離す・・』バッ


   チュイン・・・・


ギル「」ドバッ


言峰「!?」


ライナ≪逆らうな。貴様の分子は砂となって消えろ≫


ギル「」パラッ

言峰「なっ・・・・・セイバー!?」



ギルガメッシュ:脱落


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:12:30.62 ID:DVnZarhB0<>

ライナ≪フハハハハハハハハハハハハ≫



ルル「・・・・・・何でだ、せっかくここまで来たってのに、どうして」

ルル「俺は、俺はどうすれば・・・・・」

ルル(俺一人で何ができる? あいつを止める? バカな、無理だ)

ルル(こいつらを逃がそうにも、俺の腕力で四人を抱えて逃げられるのか?)

ルル(いや、無理だ。そもそも一人でも逃げられるかすらわからない)

ルル(一番傷が浅いのは、当麻か? いや、だがどう見ても動けるような状態では・・・・!!)

ルル「・・・・・・そうだ、忘れてた」

ルル(いや、しかしそれはどうなんだ?)

ルル(・・・・・・いや、他に方法は無い。迷ってるような場合じゃないだろう!)グッ

ルル「今は、俺にできることをするだけだ!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:14:11.91 ID:DVnZarhB0<>

ライナ≪フフフハハハハハハハハハハハ≫


ライナ≪逃げ惑え虫ケラよ。どうせ貴様らはすぐに死ぬ≫


ライナ≪始まりは破壊だ≫


ライナ≪我は何も生み出さない。恵まない。救わない≫


ライナ≪ただ消すだけ、真っ白に≫



  ゴオオオオアアアアアアアアアアアアアア


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/23(金) 01:18:14.72 ID:DVnZarhB0<> 24話はここまでです。後半もラスト2話!! ・・・・・なんですが、

3連休は全部予定が入ってしまっているので、できれば日曜の夜から続き書きます。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/23(金) 06:41:38.46 ID:xT5PGVfDO<> 流石ギル様期待を裏切らない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/23(金) 12:53:46.85 ID:ViULWccM0<> ちょwギルガメ即退場www <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/23(金) 20:21:22.47 ID:FTMBg2pS0<> ご慢心ですねwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2011/09/25(日) 11:54:24.17 ID:mB8PCWMt0<> すみません、書く時間がとれそうもないので、やっぱり次話は火曜の夜にします。申し訳ない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2011/09/27(火) 23:07:18.43 ID:84DBEjCJ0<> だいぶ遅くなりましたが再開します。25話です。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:09:08.49 ID:84DBEjCJ0<>

(・・・・・・・・)

(あたしは一体何をしてるんだ・・・・・?)

(それに、ここは一体?)



ライナ≪逃げ惑え虫ケラよ。どうせ貴様らはすぐに死ぬ≫



(・・・・・・死ぬ?)

(・・・・・そうだ、ここは戦場なんだ)



ライナ≪始まりは破壊だ≫



(ただ誰かを殺すためだけの、破壊するだけの存在)



ライナ≪我は何も生み出さない。恵まない。救わない≫



(ただそれだけのために生きてきた)



ライナ≪ただ消すだけ、真っ白に≫



(そうだ、それが・・・・・あたしなんだ)ニヤッ


「」ドウウゥゥゥゥン



  ゴオオオオアアアアアアアアアアアアアア



「」キイイイィィィン

「」シュババババババ


ライナ≪・・・・・・?≫


「」バッ

ちせ「死ね」スッ


ライナ≪!?≫



   ドオオオオォォォォォォン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:10:27.89 ID:84DBEjCJ0<>

    ゴオオオオォォォ


ちせ「・・・・・・・・」グッ


ライナ≪・・・・・・・・≫スッ


ちせ「!!」


ライナ≪フフフフ、フハハハハハハハハハハハハハ≫

ライナ≪地を這う虫ケラが、その程度で我を殺せるとでも?≫


ちせ「・・・・・すごいね。あんたは一体何なんだ?」


ライナ≪好きに呼ぶがいい≫

ライナ≪神、悪魔、勇者、化け物、貴様らは何て呼ぶ?≫


ちせ「・・・・フフフ、面白いね」

ちせ「別に何でもいいよ、あたしに戦わせてくれるのなら」シュバッ


ライナ≪残念だが、貴様ごときでは戦いの時間すら生じない≫スッ


ちせ「神だろうと悪魔だろうと、何だろうと殺してあげる。あたしは・・・・・」


ライナ≪存在を解析・・・・・解除。砕・・≫


ちせ「」バッ



ちせ「あたしは、死神だから」スッ



ライナ≪!?≫



   ゴシャアアアア



ライナ≪っ・・・・・小癪な≫キイィィィン



 ズガアアアアアアアアアアアァァァ


ちせ「・・・・・・アハハ」

ちせ「ハハハハハハハハハハハハ」ゴウン



 ズゴオオオオオオオオオオオオオオッッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:12:26.00 ID:84DBEjCJ0<>


銀時(・・・・・・・・)

銀時(ん・・・・・・・・・・?)

銀時「何だ? 俺は一体・・・・」


「!! 良かった、目が覚めたんだね」


銀時「え・・・・・?」

銀時「お前は・・・・・なのは!?」

なのは「っと、まだ喋っちゃだめだよ。傷が開いちゃうから」

当麻「・・・・銀時も起きたか」

銀時「当麻も!? ・・・・っ!!」ズキッ

なのは「!! だから、まだ大きな声出しちゃダメだってば」

なのは「一応治癒魔法は使ってるけど、本当なら死んでもおかしくないような傷なんだから」

銀時「ああ・・・・・・」

銀時「お前らは、何でここに?」

当麻「・・・・・・俺は変な奴に襲撃されてよ、気づいたらここにいた」

当麻「俺もちょうど今起きたところでさ」

銀時「そうか・・・・・今は一体、何が起こってんだ?」

なのは「私も気づいたらここにいただけだから、詳しいことはわからないけど」

なのは「さっきまで2人とも本当に瀕死だったから驚いたよ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:14:38.97 ID:84DBEjCJ0<>

銀時「・・・・・・2人?」

銀時「・・・・・?」

銀時「ライナとちせと、魔理沙とルルーシュはどうしたんだ?」

なのは「それが・・・・・・・」

銀時「・・・・・・・・?」

当麻「・・・・・どうしたんだ?」

銀時「おい、黙ってないで・・」


    ズガアアアアアアッッッ


銀時・当麻「!?」

銀時「あれは・・・・・・」




ライナ≪フフフハハハハハハハハハハハ、消えろ、消えろ消えろ消えろ≫バッ


    ズガアアアアアアアアッッッ


ちせ「っ・・・・・・・」グググググ

ちせ「・・・・・あたしを消せると? その程度で? 笑っちゃうね!」シュバッ


   ゴガガガガガガガガガガガガガガ




銀時「なっ・・・・ライナと、ちせ!?」

当麻「なんで、あいつらが戦って・・・・・・」

なのは「・・・・私はどうしてちせちゃんがああなっているのかは知らないけどさ」

なのは「ライナくんが暴走したことは、ルルーシュから聞いたよ」

銀時「!!」

銀時「そういえば、ルルーシュはどうしたんだ?」

銀時「それに、魔理沙は一体・・・・・?」

なのは「・・・・・魔理沙ちゃんがどうしたのかは私は知らない」

なのは「ルルーシュも、行先も教えずにどこかに行っちゃった」

なのは「どうしてルルーシュがみんなと一緒にいるのかはわからないけど」

なのは「でも、一つだけ伝言を預かったよ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:15:54.16 ID:84DBEjCJ0<>

   ---------------------------


ライナ≪ハハハハハハハ アハハハハハハハハハハハハハ≫


言峰(なんだこいつは、セイバーが一瞬で!?)ゾクッ

言峰(マズい、こいつは普通のサーヴァントなどではない)

言峰「くっ、ここは逃げるしか・・・・・」

ルル「待て!!」

言峰「!! 何だ?」

ルル「貴様なんぞに細かい説明をしている時間は無い・・・・・」


ルル『俺に従え!!』キィン

言峰『!?』キィン


言峰「・・・・・承知した」

言峰「私は何をすればいい?」

ルル(こいつがいたところでどうにもならない。まずはこいつを戦場から遠ざける)

ルル(あとは、あいつらを助ける際に、起きられると面倒な存在・・・・・)

ルル「あそこに寝ている大男、範馬勇次郎を連れて逃げろ!!」

言峰「承知した!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:16:58.12 ID:84DBEjCJ0<>

ルル「」ザッ

ルル「・・・・・おい貴様、何を寝ている」グッ

ルル「サーヴァントがいない以上、貴様の力が必要だ」

ルル「さっさと起きろ!!」バシッ

なのは「っ・・・・」パチ

なのは「・・・・・ここは?」

ルル「目が覚めたか」

なのは「・・・・・・!!」

なのは「ルルーシュ!?」バッ

なのは「・・・・・何のつもり?」

ルル「いろいろと言いたいことはあるとは思うが、緊急事態なんだ」

ルル「頼む、俺たちに力を貸してくれ!!」バッ

なのは「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:17:46.94 ID:84DBEjCJ0<>

なのは「・・・・・プライドの高いあなたが土下座なんて」

なのは「よっぽどの事情みたいだね、何があったの?」

ルル「ライナが、暴走を始めた」

なのは「!?」

ルル「だが、今はそれを止められる奴がいないんだ」

ルル「唯一残るサーヴァントのちせは瀕死、銀時も当麻も魔理沙も動ける状態じゃない」

ルル「このままライナを暴走させ続ければ、あいつらも殺されてしまう」

なのは「待って!! 何であなたが銀時くんたちを?」

なのは「それに唯一残るサーヴァントって・・・・私が寝てる間に一体何が!?」

ルル「・・・・・今は協力関係なんだ。だが、いきさつを説明している暇はない」

ルル「もう、貴様しか頼れる奴がいないんだ・・・・・だから」

ルル「あいつらを、助けてやってくれ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:19:25.13 ID:84DBEjCJ0<>

なのは「・・・・あなたに何があったかわからないけど、それが本当なら皆を助けたいのは私も同じ」

なのは「でも、あなたが何か企んでいるのならさっき私が起きた時にギアスをかければよかっただけ」

なのは「そうしないってことは、本気なんでしょ?」

ルル「ああ。恐らく貴様は俺に操られていない方が効率がいい」

なのは「そっか・・・・・」

なのは「わかったよ。その4人は任せて!!」

ルル「!!」

ルル「ああ、頼んだぞ!」バッ

なのは「!?」

なのは「待って、あなたはどこに?」

ルル「・・・・・・俺には少しやることがある」

ルル「だが、もしあいつらの目が覚めたら、一つだけ伝えてほしい」

ルル「俺は ―――――――― 」


   -------------------------


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:21:21.66 ID:84DBEjCJ0<>

なのは「俺は、お前たちを信じてる・・・・・だってさ」

銀時・当麻「!!」

銀時「・・・・・そうか」ググッ

なのは「!?」

なのは「銀時くん、何を?」

当麻「そうだよな・・・・寝てる場合じゃねえよな」ググググ

なのは「当麻君まで!?」

なのは「ダメだよ、二人ともそんな傷で動いたら・・・・」

銀時「そういう訳にもいかねえよ」グッ

銀時「あいつは多分、一人で戦ってるんだ」バッ

なのは「!?」

なのは「あのルルーシュが? ・・・・・そんな、だって」

当麻「違うな・・・・お前はルルーシュのことを知らないだけだ」ググググ

当麻「あいつも俺たちと同じ、ただ平和を願っただけのバカなんだよ」バッ

なのは「二人とも、一体どこに・・・・?」

銀時・当麻「ライナ/ちせのところに向かう!!」

なのは「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:26:13.00 ID:84DBEjCJ0<>

なのは「そんな・・・・・そんな傷で、一体何が・・!!」

銀時「ああ、確かに何もできねえかもしれねえ」

銀時「でもよ、それでも何もしねえよりはマシだ!!」

なのは「!!」

なのは「・・・・・だめだよ、二人とも本当に死んじゃうよ」

なのは「もう、やめてよ・・・・・私はもう、誰にも死んでほしくないよ」ギュッ

銀時「・・・・・・なのは?」


    ------------------

なのは「私は、この世界でひとりぼっちになっちゃったんだ・・・・・」

    ------------------


銀時(そうだ、こいつは・・・・・・)

銀時(でも・・・・・・)


銀時「」スッ


「」ズビシィッ


なのは「あいたっ!?」ジンジン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:28:49.39 ID:84DBEjCJ0<>

なのは「・・・・・何?」ヒリヒリ

銀時「バーカ、誰がこんなとこで死ぬかよ」

銀時「俺たちはまだ何も始まっちゃいねえってのによ」

なのは「!?」

当麻「ああ。これが終わりじゃねえ、俺たちはこれから始めるために行くんだよ」

当麻「だから俺たちは死なねえよ。俺たちはまだ、ちょっと長えだけのプロローグの最中なんだからよ!!」

銀時「ああ、俺たちは必ず帰ってくる」

銀時「だから、そんな顔すんじゃねえよ!!」

なのは「・・・・・・そっか」

なのは「そういえば、そうだったね」

なのは「こうなったらもう、何を言っても二人とも止まらないんだね」

銀時・当麻「ああ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:29:58.30 ID:84DBEjCJ0<>

なのは「・・・・・わかったよ」

なのは「なら、私も行く」

なのは「二人だけを行かせる訳にはいかないからね」バッ

銀時・当麻「!!」

当麻「だが、危険な場所に行くのに変わりはねえんだ、お前も無事じゃ・・」

なのは「はぁ・・・・わかってないなあ、当麻君は」

なのは「私が君たちより弱いとでも思ったの?」スッ

当麻「!?」

当麻「・・・・・へっ、言ってくれるじゃねえかよ」

銀時「ああ。だが、お前がいればもう怖くねえ」

銀時「とっととライナとちせを正気に戻してけーるぞ!!」ダッ

当麻「おう!!」ダッ

なのは「うん!!」シュバッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:30:43.68 ID:84DBEjCJ0<>


魔理沙「ハァ、ハァ・・・・・」



ライナ≪消えろ、消えろ消えろ消えろ!! 全ては無だ、無に帰せ!!!≫ドゴゴゴゴゴゴ


ちせ「アハハハハハハハハハ」ズガガガガガガガガガ



魔理沙「くそっ・・・・・」ハァハァ

魔理沙(やっぱりこいつらを止めることも、いや、近づくことすらできない)

魔理沙(いや、それどころか・・・・これは多分、気づかれた瞬間終わる!!)

魔理沙(・・・・・ちょっとこれは、私には荷が重そうだな)

魔理沙「だが、あいつらが動けない以上、私が何とかしないと・・」


『右に跳べ!!!』キィン


魔理沙『!?』キィン


    ゴアアアアアアアアッッッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:32:04.10 ID:84DBEjCJ0<>

   ゴオオオオォォォ


魔理沙「なっ・・・・・・」

魔理沙(危ねえ、あのままだったら、直撃だった・・・?)

魔理沙「いや、それより今のは・・・・ルルーシュ!!」

ルル「お前、一体ここで何をしてるんだ!?」

魔理沙「それはこっちのセリフだ!!」

魔理沙「・・・・・いや、どうやら考えることは同じだったようだな」

ルル「・・・・・・だな」

魔理沙「だが、お前が来たところで何もできないのはわかってんだろ? なのにどうして・・」

ルル「それはそっくりそのままお前に返してやる。だが、俺はちせにはまだギアスをかけてない」

ルル「だから、隙をついてギアスをかけて、あいつだけでも止められたらと思っただけだ」

魔理沙「・・・・・なるほどな、だから、戦うこともできねえのに一人で来た訳か」

魔理沙「だが、それは多分無理だな」

ルル「!?」

魔理沙「当麻は、あの状態のちせには令呪が通じないと言っていた」

魔理沙「多分、ギアスも通じないって考えた方がいいぜ」

ルル「何・・・だと・・・・・?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:33:37.26 ID:84DBEjCJ0<>

ルル(ギアスが通じない!? だが、そしたら他に方法があるか?)

ルル(魔理沙の力でも、あいつらに見つかれば恐らく一瞬でやられてしまう)

ルル(かといって、このまま放置しておくわけにもいかない・・・・・)

ルル(あいつらの方に行かないのはせめてもの救いだが、このままだとマズい)

ルル(もしこのまま人のいる場所まで行かれたら、被害は町の壊滅どころじゃすまない!!)

ルル「何か、打つ手はないのか・・・・・・」

ルル「・・・・・・!?」


魔理沙「・・・・・考えててもしょうがねえ、ここは・・」

ルルーシュ「危ないっ!!」バッ

「」ドンッ

魔理沙「え・・・・・・?」フラッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:34:40.68 ID:84DBEjCJ0<>

  ズガガガガガガガガガガガ


 ドオオオオオオオオオォォォォン


魔理沙「なっ・・・・・」

魔理沙「」ズザザザザザザ

魔理沙(また突然流れ弾が!?)


ルル「ぐああああっ・・・・・・!?」ズオッ

ルル「」ズシャアアアアァァ


魔理沙「ルルーシュ!?」

魔理沙「おいルルーシュ、しっかりしろ!!」ユサユサ

魔理沙「畜生、私が油断してたばっかりに・・・・・」ギリ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:37:19.39 ID:84DBEjCJ0<>

ルル(・・・・・何だ? 当たってはいないというのに、全身が焼けるように熱い)ゴハァ

ルル(そうか、爆風とその熱だけでここまでのダメージが・・・・・・)

ルル(だめだ、意識が遠のく・・・・・俺は、死ぬのか?)

ルル(ハハハ、バカになったものだな、俺も。こんな柄にもないようなことするから・・・・・)

ルル(すまない、俺はもう・・・・・・)


  ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ


魔理沙「・・・・・・また!?」

ルル「」

魔理沙「っ・・・・・これ以上、させるかよ」

魔理沙「この・・・・・・・」バッ


 ゴアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ


魔理沙(・・・・・流石にこれは止められねえか)

魔理沙「・・・・・畜生、もう、無理なのかよ」

魔理沙「こんなところで、終わりなのかよ・・・・・・・」グッ


「・・・・・・おおおおおおおおおお!!!!」ダッ


魔理沙「・・・・・?」

魔理沙「この声は!?」


当麻「させるかよっ!!」バッ



       キュアッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:38:43.74 ID:84DBEjCJ0<>

当麻「ハァ、ハァ・・・・・」スッ

当麻「よう、大丈夫か?」ハァハァ

魔理沙「当麻!!」

魔理沙「お前ら・・・・・・どうしてここに?」

なのは「魔理沙ちゃんもここにいたんだ!」シュバッ

なのは「それに、そこにいるのは・・・・・ルルーシュ!?」

銀時「!!」

銀時「おい、しっかりしやがれ、ルルーシュ!!」グッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:39:46.66 ID:84DBEjCJ0<>

ルル(・・・・・・この声は、銀時か?)

ルル(まさか、本当にあの傷で起きられたのか。それに、さっきのは当麻と、高町なのは?)

なのは「っ・・・・大丈夫みたい、傷自体は割と軽い。このくらいなら治癒魔法で何とか・・・・」スッ


      シュウウゥゥゥゥ


なのは「・・・・・・ごめんなさい、私はまだあなたを疑ってたみたい」キイィィィン

なのは「後は、私たちが何とかする。だから、あなたはここで待ってて!!」バッ

当麻「ああ。今までお前たちで頑張ってたんだよな」

銀時「もう大丈夫だ、あとは俺たちに任せろ!!」

ルル(!!)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:43:31.52 ID:84DBEjCJ0<>

ルル(・・・・・全く、本当に測りきれない奴らだな、こいつらは)

ルル(今の俺なんかより、はるかに重傷だろうに)

ルル(それに比べて俺はこの程度で何をしている?)

ルル(俺は、護るのだろう? 俺の護りたいもの全てを・・・・・)

ルル(俺の護りたいもの・・・・・・?)


ルル(・・・・・そうか。どうやら俺は間違っていたようだな、ライダー)

ルル(護りたいものがずっと変わらないなんてのは嘘だ・・・・・)

ルル(ナナリーだけじゃない、こいつらも全員、今の俺が護りたいものなんだ)

ルル(だから、俺は・・・・・!!)グッ

一同「!?」

魔理沙「お前、大丈夫なのか!?」

ルル「問題ない・・・・・この程度は俺の想定内だ」ガクガク

なのは「ルルーシュ・・・・・・」


ルル「俺にもう心配はいらない。俺たちはさっさとあいつらを止めるのだろう?」

ルル「あいつらにはまだ、やってもらわねばならんことが山積みだからな!!」

ルル「・・・・だから教えてくれ。あいつらはどうしたら止まる?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:44:04.86 ID:84DBEjCJ0<>

   ・・・・・・・・・・・・・・


ルル「・・・・・なるほどな」

ルル(やはり二人とも令呪を使っても止まらない、恐らくギアスも意味をなさない)

ルル(ライナは目を閉じてやれば止まるが、近づく方法はほぼ皆無)

ルル(流石の高町なのはも、サーヴァント二人が相手だと、恐らく5秒ともつまい)

ルル(今、こっちの強みは当麻の右手、その一点だけか)

ルル(だが、それも消せるのは異能の力のみ)

ルル(それでは恐らくライナの攻撃を防げても、ちせの攻撃までは防げない)

ルル(・・・・・フッ、これでは戦略など立てられたものじゃないな)

ルル(だが・・・・・)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:47:46.51 ID:84DBEjCJ0<>

ルル「・・・・・これからお前たちはどうするつもりでいた?」

銀時「ああ、俺たちは今からライナのところに突っ込んで目を閉じてやろうと・・」

ルル「却下だ」

一同「!?」

銀時「だが、ライナを止めるためには・・」

ルル「確かにお前たちは今まで無茶な賭けに勝ってきたのかもしれない」

ルル「だが、それはあくまでサーヴァントがいたからできた話だ」

ルル「しかも今回はサーヴァントが二人相手だ」

ルル「サーヴァントなしで突っ込めば、必ず犠牲が出る」

銀時「だがよ・・・・・」

ルル「黙れ!!」

銀時「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:49:19.44 ID:84DBEjCJ0<>

ルル「無茶をするのと、無謀な特攻をかけるのは違う」

ルル「お前らは全員で戻るのだろう? 平和な日常に」

ルル「ならば、お前たちは全員が生き残れるような策をとるべきだ」

ルル「そう簡単に、命を投げ出すような選択をするな!!!」バッ

銀時「!!」

銀時「・・・・・ハッ、言うようになったじゃねえかよ」

当麻「ああ、そうだな。今のお前はまるでライダーがそこにいるかのように頼もしく見えたぜ?」

ルル「!!」

ルル(・・・・そうか、随分と長い間忘れていたよ)

ルル(護るものが近くにいるってだけで、こんなにも変われるんだってことを)

ルル「フッ・・・・・この俺をあんな熱血単細胞と一緒にしないでほしいところだな」

ルル「今回は俺が指示を出す・・・・それでいいな?」

銀時「ああ、頼むぜ!!」

当麻「何でも言ってくれ!!」

魔理沙「よっしゃ、行くぜ!!」

なのは「・・・・・敵の時は大変だったけど、味方だとこうも頼もしいとはね」

ルル「・・・・・それは、お互い様だな」フッ

ルル「では行くぞ。皆、俺について来い!!」バッ


一同「おう!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:50:22.42 ID:84DBEjCJ0<>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ライナ「・・・・・・・・」

ライナ「・・・・・・?」

ライナ「あれ、ここは一体どこだ?」

ライナ「机が並んでて、まるで学校みたいな・・・」

ライナ「それに、俺は一体・・・・・」


「やっほー、久しぶりだねライナくん」


ライナ「!?」

ライナ「なっ、お前は・・・・オブザーバー!?」バッ

なじみ「っていっても、あれからまだ一日も立ってないけどね」

なじみ「それと僕のことは親しみを込めて安心院さんと呼びなさい」

ライナ「何故お前がここに?」

なじみ「言っただろう? 僕の『腑罪証明(アリバイブロック)』は好きな時に好きな場所にいられる」

なじみ「それがたとえ君自身の意識の中にでもねえ」

ライナ「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:52:21.22 ID:84DBEjCJ0<>

ライナ「・・・・・そうかよ」

ライナ「で、何の用だ?」

なじみ「・・・・はあ、再会の第一声がそれかい? 本当つれないねえ君は」

なじみ「でもさ、君は今、自分がどういう状況にあるかわかってるのかい?」

ライナ「ああ? 俺の状況? ・・・・・・・・」


ライナ「あ・・・・・・」

なじみ「思い出した?」

ライナ「・・・・・・そうだ、銀時も、皆も死んじまって」

ライナ「それで俺は・・・・・・」

ライナ「ああああ、あああああああああ」ブルブル

なじみ「そう、結局君はその後、暴走したんだよね」

なじみ「・・・・・でも、安心していいよ。君の仲間はまだ、誰一人死んでいない」

ライナ「!?」


なじみ「まあ、これから君が殺すことになるのかもしれないけどね」クスクス

なじみ「結局君は、一人で勘違いして暴れまわってる迷惑な奴に過ぎないって訳さ」

ライナ「そうかよ・・・・・・・・」


ライナ「それは良かった、本当に・・・・・」ホッ


なじみ「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:53:21.71 ID:84DBEjCJ0<>

なじみ「・・・・ふーん、君は何とも思わないんだ。君が皆に、いや、世界に迷惑をかけていることに」

ライナ「そんな訳ねえだろ」

ライナ「だけどよ、俺は皆を信じてる」

ライナ「あいつらが全員無事なら、これからきっと何だってできる」

ライナ「あいつらなら、きっと何とかしてくれる!」

なじみ「・・・・・随分と他人任せだね、君は」

なじみ「皆の無事がわかった途端、それかい?」

なじみ「だけど、皆に任せて、君自身はこれからどうするんだい?」

ライナ「・・・・・確かに俺はアレを止めたいけどよ、多分俺一人でできることなんてねえ」

ライナ「・・・・・だからよ」

ライナ「お前も、俺に力を貸してくれないか?」

なじみ「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:54:13.83 ID:84DBEjCJ0<>

なじみ「・・・・・失望したよ、君はこの状況で僕に頼ろうっていうのかい?」

なじみ「自分は何もせずに、全てが他人任せ。それで君は満足なのかい?」

なじみ「君自身の力で解決しようとは思わないのかい?」

ライナ「・・・・・当然、できることなら俺はそうするよ」

ライナ「だけどよ、わかってんだよ俺は」

なじみ「・・・・・?」

ライナ「俺は、自分の力で何でもできるような奴にはなれない」

ライナ「自分だけの力でカッコよく何でもできるような主人公なんかには、きっとなれない」

ライナ「・・・・・だけど、俺はもう決めたんだ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:55:47.35 ID:84DBEjCJ0<>

ライナ「誰に嫌われようと、化け物と蔑まれようとかまわない」

ライナ「どんなにカッコ悪く見えたってかまわない」

ライナ「それでも俺は、俺の護りたいものは絶対に護るって」

ライナ「そのために誰かにすがらなきゃいけないなら、誰にだってすがってやる」

ライナ「それで少しでも、あいつらを助けられる可能性が上がるのなら、俺は何だってやってやる」

ライナ「だからよ、それでも俺はお前のその力を貸してほしい」

ライナ「軽蔑されようとかまわねえ。俺には、お前の協力が必要なんだ!!」


なじみ「!!」


ライナ「俺はこの先もしかしたら迷うことだってあるのかもしれない」

ライナ「だけど、俺はどんな状況だろうと逃げることだけは絶対にしない」

ライナ「今の俺にできることは、何だってやってやる。それがたとえどんな情けねえ道だとしても」

ライナ「今は、絶対にあいつらを助けるって決めてるんだ。それだけは譲らねえ」

ライナ「それが、俺の生き方だ。文句あっか!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:57:09.55 ID:84DBEjCJ0<>

なじみ「・・・・・そうかよ」

なじみ「まったく恥ずかしげもなく女の子に頼ろうだなんてね」

なじみ「それに、気持ちが先走りすぎてて何が言いたいんだか僕には到底わからないな」

ライナ「でも、俺は・・・・・・」

なじみ「・・・・・だけど、惚れたぜ!!」ブチュッ

ライナ「!?」

ライナ「」ググググググ

ライナ「なっ・・・・!?////」バッ

なじみ「うふっ、よりによってライナくんなんかに僕のファーストキスあげちゃった」

ライナ「お前、一体何を!?////////」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:58:11.60 ID:84DBEjCJ0<>

なじみ「なーんてね。まあ、でも残念ながら前にも言ったように、僕には君の能力のことはよくわからない」

ライナ「!!」

なじみ「だけど、君はもうわかってるはずだよ? これからどうすればいいのかくらい」

なじみ「あとは、君の気持ち次第だったってことくらいはさ」

なじみ「・・・・それと ―――――――― 」ボソッ

ライナ「・・・・・・!!?」

なじみ「まあ、そういうことだから、あとは君自身の力で頑張ってくれたまえ」

ライナ「待て、お前は何を言って・・」


「まあ、今はそんなの何だっていいじゃねえかよ」


ライナ「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/27(火) 23:59:29.23 ID:84DBEjCJ0<>

シモン「さっきのお前、惚れ惚れするくらいキマってたぜ?」

ライナ「ライダー!? 何で・・・・・」

なじみ「・・・・・・・困るなあ、シモンくん」ハァ

なじみ「せっかくのサプライズプレゼントだったのに台無しじゃないか」


「そう堅いこと言うなって、オラもこんな風に隠れてんのは性に合わねえんだ」

「ウェヒヒ そうだよね、こんなのは私もちょっと・・」


「!! 来たな、ここで俺に会ったのが貴様の運の尽きだ!!」バッ

『天地乖離す・・』


「」ゴンッ

「」ドシャアアアァァ


悟空「・・・・・空気読めって」グッ

悟空「そもそもこいつを呼ぶ必要あったのか?」

まどか「っていうよりも、さっきから気になってたんだけど、この人誰なの?」

なじみ「・・・・まあ、その辺は僕の遊び心さ」

ライナ「まどかに、孫悟空まで・・・・・」

ライナ(・・・・・それとあの金ピカ、名前何だったっけな?)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/28(水) 00:00:52.08 ID:Yf5hu1Ch0<>

悟空「オメェが弱音吐いてるって聞いたのによ、全然問題ないみたいだな」

なじみ「本当は、ウジウジしてるライナくんを弄ってみたかったんだけどね」

まどか「私はずっと信じてたよ。ライナくんはきっと大丈夫だって!」

シモン「ああ。いい目するようになったじゃねえかよ、お前は」

ライナ「・・・・・・ああ」

ライナ「ありがとうよ。俺はお前らがいたからここまで来れた」

ライナ「確かに俺はまだ、お前らのようにはなれてはいないのかもしれない」

ライナ「お前らみたいに幾千、幾万もの人を救うことなんてできないのかもしれない」

ライナ「それでもよ、俺は俺の生き方を貫く」

ライナ「何人救ったかなんて関係ねえ、俺は俺の護れるもんを全部護ってやるから」

ライナ「そしていつか、お前らと並んでも恥ずかしくないような存在になってやるから!!」

ライナ「だから・・・・・・」


「違いますよ」


ライナ「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/28(水) 00:03:51.65 ID:Yf5hu1Ch0<>

ライナ「ネギ・・・・・?」


ネギ「ライナさんはもう、僕たちの予想をはるかに超えてるんです」

ネギ「僕たちが・・・・英雄と呼ばれた人たち皆が信じて、全てを託せるほどの男になったんです」

ネギ「だから、そんな謙遜しなくてもいいんですよ」

ネギ「もう、ライナさんは自分を誇っていい。誰がどう言おうと、僕が保証します」

ネギ「ライナさんはもう、立派な英雄ですよ!!」


ライナ「!!」

ライナ「・・・・・そうかよ」

ライナ(俺はずっと、ただ認めてもらいたかったんだ)

ライナ(ずっと俺の目標だった・・・・・師匠だった、英雄ネギ・スプリングフィールドに!!)

ライナ(俺は・・・・・・)

ライナ「・・・・・ありがとうよ、師匠」

ネギ「師匠!? いや、僕はそんなんじゃ・・・・//」

ライナ「そうか」ニッ

ライナ「だが、お前にそう言ってもらえたのなら、俺はもう何も怖くねえよ!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/28(水) 00:06:24.21 ID:Yf5hu1Ch0<>

なじみ「・・・・まあ、僕は、君がこれだけの人数の願いを背負ってるんだよってプレッシャーをかけたかったんだけど」

なじみ「その必要はなかったみたいだね」

ライナ「・・・・・ああ、もう十分だよ。ありがとうよ、えっと・・・・安心院さん?」

なじみ「!!」

なじみ「フフッ、わかってきたじゃないか」

ライナ「ああ。もうお前には感謝してもしきれねえよ」ザッ

なじみ「・・・・・もう行くのかい?」

ライナ「ああ、もう十分だ」

ライナ「名残惜しいが、俺がこうして感傷に浸ってる間にもあいつらは危なくなってるんだ」

なじみ「そうか」

ライナ「・・・・・だから、俺はもう行ってくるよ」

ライナ「ありがとうな、みんな。俺は・・・・」


ネギ「・・・・ええ。もう、言わなくてもわかってますよ」


まどか「うん!! 皆をよろしくね、頑張ってね!!」


なじみ「楽しみにしてるぜ? 君がこの先どうなるのか」


悟空「ああ。そしていつかまた、オラともう一度闘ろうな!」


シモン「・・・・別れなんて言わねえぜ? 俺たちは、この胸に」



「「「「「ずっと一緒、だろ?」」」」」



ライナ「ああ!!」スッ



     フッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/28(水) 00:12:22.01 ID:Yf5hu1Ch0<> 25話はここまでです。


25話は、もともと書こうと思ってた感じにいろいろ問題点があったので、時間ギリギリまでやり直して、

急遽次につなげられるような感じに差し替えたので、結構ご都合主義で穴のある繋ぎ回になってたかもしれません。すみません


次はついにクライマックス、26話です。木曜の夜くらいに書きたいと思います。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/28(水) 00:20:54.76 ID:TAeL+ooA0<> 乙。もうすぐ最終回か… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/28(水) 11:45:20.20 ID:mxLfe/lIO<> キャラの崩壊しすぎ
悟空悪者すぎたし、安心院さんも大嘘憑きあるし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 21:44:34.30 ID:OaaBDqbq0<> 再開します。後編最終話、26話です。

>>789 全員を主人公サイドにする訳にはいかないので、悟空には戦いを好む敵サイドに回ってもらいました。
   全国のDBファンの皆さん、申し訳ありません。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 21:45:48.91 ID:OaaBDqbq0<>

ゴオオオオオオォォォォ


ちせ「」ハァハァ


ライナ≪ハハハハハハハハ、所詮はその程度か?≫


ちせ「この・・・・・・・」バッ


ライナ≪消えろ≫スッ


 チュイン・・・ドガアアアアァァ


ちせ「ぐうっ・・・・・!?」


ライナ≪他愛ない。本当に最初だけか≫


ちせ「くっ・・・・妙な技を使うんだな。あんたの強さが、途中から一気に変わったべ」ハァハァ


ライナ≪なに、少しばかり虫ケラ共の浅知恵、というやつを利用してやったまでだ≫

ライナ≪だが、これで終わりだな≫スッ


ちせ「フフフフ、でも・・・・・まだ!!」バッ

ちせ「」チュドドドドドドド


 ゴガアアアアアアアアアアアァァァァッッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 21:47:39.19 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ≪≫シュバッ

ライナ≪・・・・哀れだな≫バッ


ちせ「!?」


  ドゴオオオアアアアアアァァァ


ちせ「かはっ・・・・!?」

ちせ「」ドシャアアアァァ


ライナ≪終わりだ≫スッ



「・・・・・・今だ!!」


「ああ!!」バッ

「行くぜ!!」ヒュッ

「行くよっ!!」ヒュバッ

銀時「待ってやがれ、ライナアアアアァァァッッ!!」ダッ



ライナ「」ググググググ

ライナ≪!?≫

ライナ「・・・・待ってたぜ、お前ら!」ググッ

ライナ≪っ、この・・・・また、か・・・・・?≫グググ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 21:48:42.24 ID:OaaBDqbq0<>

銀時「ライナ、何してやがる、俺たちは全員無事だ、だからさっさと止まりやがれ!!」


ライナ≪・・・・・あの声だ。我の心を揺さぶる、憎き存在≫

ライナ≪ふざけるな、消え去れ・・・・≫スッ


『ブラスターシステム、リミット・オールリリース』


ライナ≪!!≫


なのは『ブラスタービット・クリスタルケージ!!!』


      キィン


ライナ≪これは・・・・?≫


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 21:49:43.09 ID:OaaBDqbq0<>

なのは(私の使える最大の拘束魔法)

なのは(これで少しは・・・・・)


ライナ≪・・・・・・下らん≫

ライナ≪存在を解析、解除。砕けろ≫スッ


  パリイイイイイイイィィン


 ズガガガガガガガガガガガガガガ


なのは「えっ!?」

なのは(そんな、一瞬でクリスタルケージが破られた!?)


当麻「・・・・だが、一瞬防いだだけで十分だ!!」バッ


         キュアッ


ライナ≪!!≫


銀時「よし・・・・行くぞ!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 21:50:41.76 ID:OaaBDqbq0<>

         --------------------


ルル「あいつらを俺たちだけで止めることは、ほぼ無理だろう」

ルル「だから、ここはライナの精神状態を戻すことを優先する」

なのは「・・・・・・どういうこと?」

ルル「今のところ、ちせを戻す方法は気絶させるくらいしかわかっていない」

ルル「だがライナは、銀時が声をかけた時、少しではあるが元の精神が戻ったのだろう?」

銀時「ああ。同時に、攻撃もほとんどおさまった」

ルル「なら、話は簡単だ。俺たちはライナをその状態にすればいい」

ルル「だが、中途半端に意識を戻してしまっては、今の二人の均衡状態は崩れる」

ルル「半覚醒状態になった途端にライナがちせにやられてしまっては元も子もない」

ルル「だから、ライナを完全に元に戻すまでの間、ちせを抑える必要がある」

ルル「しかし、これは実質俺たちの力だけでは不可能だ」

魔理沙「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 21:52:00.54 ID:OaaBDqbq0<>

魔理沙「待てよ、だったらどうするんだ?」

ルル「だから、しばらくは様子を見て、どちらかが瀕死になったところで作戦を開始する」

ルル「・・・・・・少し残酷な方法だが、他に手段は無い」

当麻「!!」

当麻「待てよ、それじゃどっちかが・・・・」

ルル「安心しろ。あくまで手負い状態になったら・・・・・というだけだ」

ルル「ちせが手負い状態になれば、その隙に全員でライナの注意をそらしつつ目を閉じに行く」

ルル「ライナが手負い状態なら、銀時はそのままライナの目を閉じに行く」

ルル「その間、他の全員でちせの注意を逸らし、元に戻ったライナと合流する」

ルル「どちらにしろ、その後はライナの力を借りてちせを止めに行く」

ルル「成功確率なんてのは極めて低いが、恐らくこれなら成功すれば、誰も死なせなくてすむはずだ」


       ------------------------------


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 21:55:55.97 ID:OaaBDqbq0<>

銀時「寝てんじゃねえぞ、ライナ。こんな時までお前のそのぐうたら癖は治らねえのか!?」


ライナ「・・・・余計なお世話だ。だが、待ってたぜ銀時!!」ググググ

ライナ≪ぐっ・・・・小賢しい、このままでは・・・・・・!?≫


銀時「ライナ、聞こえてんのか!?」


ライナ「ああ・・・・・・だが悪いな、銀時。多分俺も長くはもたねえ、だから・・・・」ググググ

ライナ「やるなら早めに・・」

ライナ≪・・・・消えろ≫バッ


  ドガガガガガガガガガガ


銀時「!!」ドバッ


ライナ「銀時!?」


銀時「・・・・・呼んだかよ!!」バッ


ライナ≪!? ・・・・バカな、幻影だと?≫


なのは「フェイク・シルエット・・・・・教わっておいて正解だったかな」コオオォォォ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 21:57:08.17 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ≪だが、この程度で・・・・・≫バッ


『チェインバインド!!』

『ファイナルマスタースパアアアアアアアアアアクッッッ!!!!』


ライナ≪!!≫バッ


  ガガガガガガガ・・・・フッ


魔理沙「なっ・・・・・消えた!?」

なのは「だけど・・・・・捕えたよ!!」


チェインバインド「」ガシッ


なのは「行って!!」


当麻「行くぞ、銀時!!」ダッ

銀時「ああ!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 21:57:52.76 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ≪・・・・・こんなもの≫グッ


  バキイイィィィィン


なのは「くっ・・・!?」

なのは(やっぱり一撃分さえ止めることができない・・・・・でも!!)


ライナ≪面倒だ、まとめて・・・・≫ググッ

ライナ「・・・・・・黙ってろよ、お前は・・・・・いいところなんだからよ」

ライナ≪!!≫


銀時「おおおおおおおおおお!!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 21:58:54.22 ID:OaaBDqbq0<>

銀時(これで、終わりなんだよな、ライナ)

銀時(やっと、この戦争が終わるんだ)

銀時(これからやっと、俺たちの目的を達成できるんだ)

銀時(俺とライナと、当麻とちせと、魔理沙となのはとルルーシュで)

銀時(全員揃ってこれからやっていけるんだ)

銀時「だから・・・・・・」バッ


銀時「」ドグッ・・


銀時「!?」グラッ

銀時(ぐっ!? こんな、時に・・・・・)フラッ

銀時「」ドシャアアァァ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:00:25.55 ID:OaaBDqbq0<>

当麻「なっ・・・・・銀時!?」


ルル(っ!! やっぱり走れるような傷じゃなかったんだ)

ルル(立ってることが・・・・いや、意識があることが異常なほどの・・・・・)


ライナ「銀時!! っぐ・・・」

ライナ≪・・・・・・まだだ≫スッ


   ズガガガガガガガガガガガガガガ


        キュアッ


当麻「っ・・・・銀時が動けねえなら、俺が向かうだけだ!!」バッ


当麻「ここは、俺が・・・・・」グッ


 ガガガガガガガガガガガガガ

 ズガガガガガガガガガガガガ


当麻「っ・・・・消しきれねえ!?」

ルル「逃げろ、当麻!!」


当麻「っーーーーー!!」バッ


「」シュバッ


 ドオオオオオオオオォォォォォン


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:03:23.71 ID:OaaBDqbq0<>


―――――――――――――――――――――――――――――――――――



(・・・・・・・・・・)


(あたしは、ずっと孤独だった)

(英霊という籠に永遠に囚われ続けるだけの存在だった)

(でも、それでも幸せを求めてもいいんじゃないかと思えるようになった)

(あたしに、そう言って生きる喜びを教えてくれた人がいたから)


(あなたがずっとあたしの傍にいてくれるって思えってたから、あたしはここまで来られた)

(どんな衝動に駆られようとも、あたしは自分を保っていられた)

(あなたは絶対あたしを助けてくれるって思ってたから・・・・・)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:05:45.08 ID:OaaBDqbq0<>

(・・・・・なのに、今はあなたがいない)

(何もできなくて、人を傷つけるだけのあたしなんて、もういらなくなったから?)

(結局、あたしは誰にも必要とされない存在なんだ)

(もう、ひとりはいやだよ)

(苦しいよ・・・・・・苦しくて、悲しくて、どうにかなってしまいそう)

(・・・・・なのに、どうしてあなたは来てくれないの?)


(こんな思いをするくらいなら)

(あたしなんて、いっそ壊れてしまえばいい)


(・・・・・・そうだ、簡単な事だった)

(あたしなんて、こんな世界なんて・・・・・もう)

(全て壊れてしまえばいいんだ)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:08:15.53 ID:OaaBDqbq0<>

   ゴオオオオォォォォォォ



ライナ「当麻!?」


「」シュバッ


ライナ「・・・・・・!?」


ちせ「」バッ

ちせ「アハハ・・・・・ハハハハハハ、殺して、殺してあげる」バシュッ


   ドドドドドドドドドドドドドドド


ライナ「なっ・・・・ちせ!? ・・・・ぐっ!?」ググッ

ライナ(くそ・・・・・もう、もたねえ・・・・・・)ググッ

ライナ(だが、このままじゃ・・・・・・)グ・・


      フッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:09:16.75 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ≪・・・・ハハハハハハ≫

ライナ≪まだ息があったとはな・・・・≫スッ


  ゴガアアアアアッッッ


ちせ「・・・・・・ハハ」

ちせ「アハハハハハハ」ポロポロ

ちせ「もう、あたしは何もいらない・・・・・・」ポロポロ

ちせ「命も、思い出も、幸せも、もう何もいらない!!」ポロポロ

ちせ「終わらせてあげる、何もかも!!」ポロポロ

ちせ「もう、全部・・・・・終わらせてあげるからああああああ!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:11:39.09 ID:OaaBDqbq0<>

当麻「!!」

当麻(なんで、あいつは・・・・・・)

当麻(・・・・・違う、あれはあいつの本心なんかじゃない)

当麻(わかってんだろ、あいつは・・・・・・)


               --------------

 「あたしはまだ死にたくなんてない。もっとマスターやシスターちゃんと一緒にいたい!!」

               --------------


当麻(最初はいつも内気で、言いたいことも言えないような子だった)

当麻(だけど、違うんだ)


           --------------

 「当麻がいてくれるから、あたしは生きたいって思えるんだよ!!」

           --------------


当麻(誰よりも幸せな世界を、平和な世界を願って頑張り続けた子)

当麻(自分の運命にも負けずに、いつも皆を想っている、本当は誰よりも優しい子)


        -----------------

 「あたしはもう逃げたりしないから、何にだって立ち向かっていくから」

 「そんな、1人で全部抱え込んだりしないで!!」

        -----------------


当麻(戦いなんて嫌いなくせに、ずっと俺を支え続けてくれた)

当麻(本当は誰よりも強い心を持った子なんだ!!)


当麻(・・・・・今度は俺が助けるんだろ?)

当麻(俺はあいつを護るって誓ったんだろうが)

当麻「あいつの・・・・ちせのあんな悲しい顔なんて、もう見たくねえんだろうが!!!」ダッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:12:40.79 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ≪鬱陶しい・・・・もう、消え去れ≫スッ


ちせ「いいよ、もう終わらせよう、あたしと、あなたと・・・・全てを!!」シュバッ



当麻「終わりなんかじゃねえ!!」バッ



ちせ「!?」


当麻「お前は、誰よりも幸せになるんだ、いや、ならなきゃいけないんだよ!!」

当麻「こんなところで、死なせてたまるかよおおおおおおおおおっっ!!!」ダッ


ライナ≪存在を解析・・・・≫


当麻「ちせっ、下がれええええ!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:14:11.73 ID:OaaBDqbq0<>

ちせ(・・・・・・何で?)

ちせ(死ぬ気なの!? あたしは殺すよ・・・・本当に)

ちせ(だって、あたしは・・・・・当麻は・・・・!!)


当麻「たとえお前がどうなろうと関係ねえ!!」

当麻「それでも俺は、お前を護るから!!!」バッ


ちせ「!?」


   -------------------

 「俺はもっと強くなるから」

   -------------------


ちせ「あ・・・・・」


          -------------------

 「もっと強くなって、いつかお前のその苦しみを全部、俺がぶっ潰してやるから」

          -------------------


ちせ(・・・・・なんで、あたしは疑ったりしてたんだろう)

ちせ(当麻は、いつだってあたしを助けてくれたのに)

ちせ(いつだって、あたしに笑いかけてくれたのに)

ちせ(あたしは・・・・・・・・)


当麻「おおおおおおお!!!」ダッ


ちせ「あたしは・・・・・・・」グッ


ライナ≪解除≫スッ


ちせ「っ・・・・逃げて、当麻ああああああああ!!!!!」バッ


    ≪潰れろ≫


 ゴシャアアアアアアアアッッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:16:44.78 ID:OaaBDqbq0<>

ルル「な・・・・・・?」

魔理沙「そんな・・・・・・・」

なのは「嘘、でしょ?」


ちせ「・・・・・・かはっ?」メコッ・・

ちせ「」ガクッ


当麻「・・・・・・・ちせ?」

当麻(まさか、俺を庇って・・・・・?)

当麻「ちせえええええええええ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:17:34.23 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ≪フフフハハハハハハ、これで終わりだ≫

ライナ≪消えろ、消えろ消えろ。全て・・≫


「」ガッ


ライナ≪・・・・・・!?≫


ちせ「・・・・・まだだよ」グッ


当麻「ちせ!!」


ちせ「・・・・終わらないよ、何も」ググググ

ちせ「絶対に・・・・・終わらせないよ!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:18:42.15 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ≪バカな!? 全身を潰されて、生きていられる訳が・・・・≫


ちせ「・・・・・甘く見たね」ガクガク

ちせ「あのライナくんが、黙ってそんなことさせると思う?」グッ


ライナ≪(まさか、俺の攻撃を止めさせたというのか・・・・・!?)≫

ライナ(・・・・・・もう俺の目の前で、誰も殺させてたまるかよ)グググ

ライナ≪っ・・・・!? この、ふざけるな・・・・・・≫ググググ


ちせ「行って、当麻!!」ガクガク


当麻「!!」


ちせ「行って!!」


当麻「っ・・・おおおおおおおおおおおお!!!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:20:03.56 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ≪消え・・≫スッ

ライナ「引っ込め!! ・・・・これ以上、お前の好きにはさせねえ」ググッ


ライナ≪っ・・・・・!?≫

ライナ≪この・・・・・・!!≫バッ


当麻「!!」


「」ガシッ


ちせ「当麻!?」


当麻「ぐあっ・・・・あああああああああ」メキメキメキ


ライナ≪今度こそ終わりだ・・・・≫ググッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:20:51.91 ID:OaaBDqbq0<>

当麻「・・・・・違えよ」ハァハァ

当麻「終わりなんかじゃ・・・・・ねえよ!!」グググググ

当麻「そうだろうがよっ、銀時いいいい!!!」


「」ダッ


ライナ≪!?≫


銀時「・・・・・ああ」バッ

銀時「お前らの活躍、ぜってえ無駄になんかしねえよ!!」グアッッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:21:46.72 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ≪こいつ・・・・まだ動けて?≫バッ


当麻「」ガシッ

ちせ「」ガシッ


ライナ≪!?≫


当麻「お前の出番はもう、ここまでだ・・・・・」グググググ

当麻「これで・・・・・全部!!!」ググググ

ちせ「ライナくんを・・・・返してもらうよ!!」ググググググ


ライナ≪ぐっ・・・こんな≫


銀時「」バッ

銀時「正気に戻りやがれェェェェェェェ!!!!」グアッ


ライナ≪待て、やめ・・≫


      フッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:22:39.34 ID:OaaBDqbq0<>


  オオオオオオオォォォォ



ライナ「・・・・・・・・・」ガクッ


当麻「ハァ、ハァ・・・・・・」

ちせ「・・・・・やったの?」


ライナ「・・・・・・ああ」

ライナ「すまねえ、ありがとうな、みんな」


一同「!!」

当麻「・・・・っしゃああああああああ!!」グッ

ちせ「よかった、本当に・・・・・」


銀時「へっ・・・・・そいつあ、良かった」ガクッ

銀時「」ドサッ

ライナ「銀時!?」

銀時(畜生、動きすぎた・・・・・もう、意識が)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:24:10.36 ID:OaaBDqbq0<>


「」シュバッ

なのは「銀時くん、大丈夫?」スタッ

銀時「ああ・・・・いや、ちょっとヤべえかもな」ハァハァ

なのは「!! 待ってて、今治癒魔法を・・・・・」スッ


     パアアアアァァァッ


銀時「っ・・・・・」ズキズキ

ライナ「・・・・・・そうだ」

ライナ「」キィン

ライナ「ちせ、お前もかなりの重傷のはずだ、ちょっと見せてみろ」スッ

ちせ「え・・・・? うん」


     パアアアアァァァッ


ちせ「!!」

銀時「相変わらず便利そうだな、お前のそれは・・・・ぐっ!?」ズキッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:25:10.69 ID:OaaBDqbq0<>

なのは「もう・・・・無茶しすぎだよ」

銀時「すまねえな。 ・・・・でもよ」

銀時「これで、終わったんだよな、全部」

当麻「ああ・・・・・・」


「おーい」タッタッ


魔理沙「お前ら、大丈夫か?」スタッ

ルル「」ハァハァ ゼェゼェ

当麻「!? どうしたんだ、ルルーシュ!」

ルル「し、心配ない・・・・単なる、運動不足だ」ゼェゼェ

当麻「そ、そうかよ・・・・」ホッ

ルル「お前たちは、全員無事、なのか?」ハァハァ

ライナ「ああ。もう皆大丈夫だ」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:26:57.08 ID:OaaBDqbq0<>

ルル「・・・・・そうか」ドサッ

魔理沙「おい、ルルーシュ!?」

ルル「心配ない、ちょっと気が抜けただけだ」ハァハァ

魔理沙「そうかよ。・・・・・そういや私も安心したら急に力が・・」ドッ

なのは「仕方ないよ。皆頑張ったんだもん」

ライナ「ああ、そうだよな・・・・・まあ、いろいろあるだろうが、俺もとりあえずは・・・」グッ


「」ビリッ


ライナ「はうあっ!?」ビクッ

一同「!?」

ライナ「何だ・・・・・?」ズキズキ

銀時「・・・・・・お前、また昼寝でも始める気だったな?」

銀時「だが、そうはいかねえぜ?」ニヤ


-------------------

銀時「お前は・・・・・そのぐうたら癖を直しやがれ!」


令呪「」キィン

-------------------


ライナ「・・・・・あああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」

銀時「!?」ビクッ

ライナ「俺は、これから何のために生きればいいんだあああああああああ!!」ガクッ

銀時「何だ、驚かせんじゃねえ!!」ドキドキ

ライナ「何だはねえだろ、何だは。俺の唯一の楽しみを!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:28:40.13 ID:OaaBDqbq0<>

「」ギャースカ ギャースカ


当麻「へっ・・・・・何か、やっと戻ってきたって感じになってきたな」

魔理沙「ああ。これでやっと終わりなんだ・・・・・」

ルル「そうだな・・・・こんな清々しい気分なのも何時ぶりだろうな」

なのは「うん・・・・・」

ちせ「・・・・・・・・・」

当麻「? ・・・・ちせ、どうしたんだ?」

ちせ「ううん・・・・・えっとね」


ちせ「一つ、みんなにお話があるの」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:29:51.34 ID:OaaBDqbq0<>

一同「??」

当麻「突然どうしたんだ、ちせ?」

ちせ「その、えっと・・・・・」

銀時「何だァ? ここに来て重大発表でもあんのか?」

ちせ「いや、そういうのじゃなくて・・・・」

なのは「うん? どうしたの?」

ちせ「その、えっと・・・・・」ジワッ

当麻「!? どうしたんだ、ちせ?」

ちせ「・・・・・・ううん。ちょっと、ね」グスッ

魔理沙「おいおい、一体どうしたってんだよ」

ちせ「・・・・何でもないよ。ただ、あたしから一つ提案があるだけ」グッ

ルル「提案? ここに来て一体何を・・」

ちせ「・・・・・うん。じゃあ、言うね」


ちせ「ここで、もう終わらせよう? この聖杯戦争を」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:30:55.38 ID:OaaBDqbq0<>

「・・・・・・・・・・」


当麻「・・・・・・どういう意味だよ?」

ちせ「そのままの意味だよ」

ちせ「あたしは、ここでリタイアするよ」

当麻「どうして・・・・・どうしてここまで来てそんなこと言うんだよ!!」

当麻「たとえ冗談でも言っていいことと悪いことがあんだよ」

当麻「これから皆揃ってやっていこうって時に、どうして・・・・・」

ちせ「・・・・ライナくんなら、わかるよね?」

ライナ「・・・・・ああ」

銀時「ライナ?」

当麻「どういうことだよ、一体お前らは・・」

なのは「もう、何も傷つけたくないから、かな・・・・・?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:32:11.81 ID:OaaBDqbq0<>

当麻「!!」

ちせ「・・・・・半分は、正解かな?」

当麻「だが、お前は・・・・・・」

当麻「お前は・・・・・・・・」

ちせ「否定は、できないでしょ?」

ちせ「どんなに頑張っても、あたしにはまたいつか今日みたいになる日がくるからさ」

ちせ「サーヴァントは・・・・いや、あたしたちはここに居続けるには異質すぎるんだ」

ちせ「それこそ、この世界の均衡を保てなくなる程にね」

ちせ「だから、いつかは必ずお別れしなきゃいけない日が来るからさ・・・・」

当麻「だからって、今じゃなくても・・」

ちせ「ううん。違うよ」

ちせ「今だからこそ、あたしはここまでにしたいんだ」

当麻「どうして・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:34:41.54 ID:OaaBDqbq0<>

ちせ「・・・・・あたしはさ、今、幸せなんだ」

ちせ「ずっと誰かを傷つけて、何もできなかったあたしを、当麻は最後まで信じて助けてくれた」

ちせ「それにさ、あたしは当麻を助けられたんだよね?」

ちせ「あたしは、みんなの役に立てたんだよね?」

当麻「・・・・・・ああ」

当麻「俺が今生きているのはお前のおかげだ」

ちせ「・・・・・よかった」


ちせ「・・・・だったら、もうあたしはこれ以上何も望まないよ」

ちせ「あたしは初めて、大切な人を救うことができた」

ちせ「そして、今はこんなにもいい人たちに囲まれてる」

ちせ「あたしはもうみんなから、いっぱい幸せをもらったから」

ちせ「これはあたしなんかには贅沢すぎるほどの、素敵な夢だったから」

ちせ「・・・・・だからさ、あたしの願いはもう叶ったんだ」

ちせ「たとえ生まれ変わっても、多分こんな幸せな気持ちになんてなれない」

ちせ「今ならあたしは笑っていられる」

ちせ「悲しい顔なんかじゃない。笑って、みんなとお別れできるから」

ちせ「だから・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:36:55.45 ID:OaaBDqbq0<>

銀時「・・・・そうかよ」

銀時「・・・・なあ、ライナもそう思ってんのか?」

ライナ「・・・・・・ああ」

当麻「っーーーー!?」

当麻「何でだよ・・・・」

当麻「ライナ、お前は皆の願いを叶えるんじゃねえのかよ?」

当麻「全部、中途半端に投げ出す気かよ!!」

ライナ「いや・・・・そうじゃねえ」

当麻「違わねえだろ、お前は・・」

ライナ「・・・・・じゃあよ、ひとつ聞いていいか?」


ライナ「今のお前らの願いってのは、一体何だ?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:38:42.55 ID:OaaBDqbq0<>

当麻「!!」

当麻「それは・・・・・・」

ライナ「・・・・・俺はさ、今更だけどこの聖杯戦争について考えてさ」

ライナ「これは意味のないものなんかじゃ無いって思えるようになったんだ」

魔理沙「??」

魔理沙「それはそうだろ? だって、皆聖杯を・・」

ライナ「そうじゃない」

ライナ「俺はさ、これは仲間と共に一つのところを目指して成長していけるものじゃねえかって思ったんだ」

ライナ「もう、皆は最初の頃とは違う」

ライナ「それにもう皆は一人で戦ってるんじゃない。こんなにも信頼できる仲間ができたんだ」

ライナ「聖杯なんかに頼らなくても、自分たちの力で願いを叶えられるようになったんじゃねえのかなって思ってよ」

一同「!!」

ライナ「俺は、少なくともそう思う」

ライナ「俺は、この聖杯戦争中にいろんなものをもらったからよ、自分でも成長できたって思う」

ライナ「お前らも、そうじゃねえのか?」

ライナ「自分自身が変われて、こんなにいろんな奴らと出会えてさ・・・・・」

ライナ「今のお前らには、自分たちだけじゃ叶えられねえような願いがあんのか?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:39:44.13 ID:OaaBDqbq0<>

なのは「・・・・そうだね。ない・・・のかもね」

当麻「!?」

なのは「私にはもう、聖杯はいらないかな」

なのは「こんなにいろんな人に会えて、自分自身が変われた気がして」

なのは「・・・・今ならさ、私の願いも、聖杯に頼らずに自分の力で叶えられる気がするよ」


魔理沙「ああ・・・・そうだな」

魔理沙「私には確かに、またまどかに会いたいって願いはあるよ」

魔理沙「だけど、それは違うんだよな」

当麻「違う・・・・・?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:41:17.29 ID:OaaBDqbq0<>

魔理沙「私はさ、なのはと戦ってる時、もう無理だ・・・って、諦めそうになったんだ」

魔理沙「だけど、私は諦めなかった。まどかが、後押ししてくれたから・・・・」

魔理沙「いつでも傍にいるって、私のことを信じてるって・・・・そう、言ってくれたからさ」

魔理沙「たとえもう会えなくても、あいつはもう、私の心の中に生きてるんだ!!」

魔理沙「だからさ、私も・・・・・」


ルル「そうか・・・・・」

ルル「確かにもう、俺もわかったよ」

ルル「何もかもを一人で全部抱え込む必要なんてない」

ルル「護りたいものが増えるってことは、一緒に進んでくれる人が増えるってことでもあるんだ」

ルル「俺はナナリーが・・・・いや、皆が幸せに暮らせる世界が欲しいって願ってた」

ルル「・・・・だけど、そんなことは今の俺たちなら叶えられることなんだよな」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:42:15.66 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ「ああ。きっと、今ならできるさ」

当麻「・・・・・そうかよ」

ちせ「当麻・・・・・」

当麻「・・・・・・・・」

ちせ「・・・・あたしはさ、わかってるよ」

ちせ「当麻が今悩んでるのは、あたしのため、なんだよね?」

当麻「!!」

ちせ「当麻は、いつもそうだったから」

ちせ「自分のことなんて放り投げて、いつも誰かのために戦い続けて」

ちせ「自分がどんなに不幸でも、傷ついても、それでも皆のために戦い続けて・・・・・」

当麻「・・・・そんなんじゃない、俺は・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:43:22.73 ID:OaaBDqbq0<>

ちせ「・・・・・だけどね」

ちせ「そんな当麻だから、あたしも、インデックスちゃんも、当麻が大好きなんだよ!!」

当麻「!?」

ちせ「優しくて、あったかくて、できればずっと一緒にいたいって思えるんだ」

ちせ「・・・・・でもね、当麻はもう少し自分を大切にしていいんだよ?」

ちせ「自分のために生きてもいいんだよ?」

ちせ「あたしはもう行っちゃうけど、当麻の幸せが、あたしの幸せだって」

ちせ「そう思えるくらい、当麻は素敵な人なんだから!!」

当麻「ちせ・・・・・・・」

ちせ「・・・・・だからさ、当麻には最後は笑って見送ってほしいんだ」

ちせ「当麻との思い出は最高の思い出としてとっておきたいから」

ちせ「当麻との思い出を、悲しい形でなんて終わらせたくないから!!」


当麻「・・・・・・・・」

当麻「・・・・・わかったよ」

当麻「お前が、そう望むなら」

当麻「俺はいつだって、笑顔でお前を待っててやるから」ニッ

ちせ「!!」

ちせ「ありがとう、当麻・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:44:11.68 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ「・・・・お前らはもう、自分を、皆を信じていいんだよ」

ライナ「もう、今までとは違う、一人じゃないんだ」

ルル「ああ、そうだな」

魔理沙「まあ、特にルルーシュなんて最初とはまるで別人だしな」

なのは「そうだね」クスッ

銀時「ああ・・・・・だがよ」

銀時「一番変わったのはお前だろ、ライナ?」

ライナ「!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:46:16.35 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ「・・・・そうなのかもな」

ライナ「サーヴァントも皆、変われたのかもしれねえ」

ライナ「・・・・実は俺はさ、さっきサーヴァントの皆に会ってきたんだ」

一同「!?」

ライナ「皆笑ってたよ。俺に全て託すって言って」

ライナ「俺たちは、この胸に、ずっと一緒だ・・・・って」

ライナ「だからさ、もう俺は満足してるんだ」

ライナ「多分、他の皆も・・・・・」

ライナ「お前らは、俺やちせがいなくても、きっと平和な世界を作ってくれる」

ライナ「俺たちは、そう信じてるからよ」

ライナ「だからさ、俺たちはもう帰ることにするよ」


なのは「・・・・・・そっか」

なのは「じゃあさ、結局聖杯はどうするの?」

ライナ「・・・・・そうだな」

ライナ「俺に聖杯はいらねえ・・・・・だからさ」


ライナ「願いはお前が叶えてくれ、銀時」


銀時「!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:53:04.78 ID:OaaBDqbq0<>

銀時「・・・・・前にも言っただろ?」

銀時「俺はそんなもんに頼った願いになんて興味はねえって」

ライナ「いや・・・・・だからこそだ」

銀時「!?」

ライナ「俺は、聖杯なんてなくても、銀時ならきっと、幸せな世界を築いてくれるって信じてる」

ライナ「だけどよ、そんなお前にだからこそ、俺は聖杯を渡したいと思ってる」

ライナ「お前なら、聖杯を本当に正しく使ってくれそうな気がするから」

ライナ「・・・・・だからよ、皆、それでいいか?」


ちせ「うん!!」

当麻「まあ、俺には荷が重いしな」

ルル「妥当なところだろう」

魔理沙「ああ、文句はねえよ」


銀時「・・・・そうかよ」

ライナ「それによ、俺はお前に終わらせてほしいんだ」

ライナ「だから、頼む、銀時」

銀時「ああ」

ライナ「・・・・・・ありがとうよ」

ライナ「・・・・なのは、もう始めてくれねえか?」


なのは「・・・・・・うん」

なのは「じゃあ、始めるよ?」

なのは「もう六人分のサーヴァントの存在が貯まってるから、聖杯も起動できるはずだよ」スッ

なのは(それに多分、地理的にもあの場所からは割と近い。・・・・・いけるはず!!)バッ


            カッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:54:35.16 ID:OaaBDqbq0<>

     コオオオオォォォォ


銀時「なのは・・・・・・」


なのは「・・・・言って。銀時くんの願いを・・」コオオォォォォ


銀時「・・・・・ああ」

銀時「・・・・・・・だがその前に、最後に一つ聞いていいか、ライナ?」

ライナ「何だ?」

銀時「お前は本当は何を願って英霊になったのか、思い出したか?」


ライナ「・・・・・・ああ」

ライナ「・・・・だがよ、それももう必要ねえんだ」

ライナ「俺は、誰かを救えるような、英雄みたいな存在になりたかっただけなんだ」

ライナ「いつか自分の手で幸せな世界を作れるように」

銀時「そうかよ・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:57:53.71 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ「だからさ・・・・実のところ、こっちに召喚された時にもう俺の願いは叶ってたんだよ」

ライナ「俺はアヴェンジャーってクラスとはいえ、英霊になれたんだ」

ライナ「それに、ネギから・・・・・本物の英雄たちに俺のことを認めてもらえたんだ」

ライナ「だからもう、俺は・・・・」

銀時「・・・・・アヴェンジャー、か。確かにお前を表してるクラスだったのかもな」

ライナ「?」

銀時「お前は人々の願いを一身に受けて、英雄になった存在」

銀時「お前が元の世界でどんな願いを押し付けられたのかは知らねえ」

銀時「けどよ、その前にお前は、俺たちの願いなんだ」

銀時「俺たちの・・・・そして英雄たちの願いをまとった」

銀時「俺たちにとっての英雄なんだ!!」

ライナ「!!」

銀時「だからよ、お前は呪われたクラスなんかで呼んでいいもんじゃねえ」

銀時「だから、俺がお前に本当のクラスを与えてやるよ。お前は、復讐者なんかじゃない」


銀時「どんな困難にも負けず、皆の希望を胸に、勇敢に全てを救った英雄」


銀時「大勇者(ブレイバー)、ライナ・リュート」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 22:59:39.22 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ「!!」

ライナ「銀時・・・・・・」


銀時「・・・・・ハッ、何か照れ臭えけどよ」

銀時「俺は、お前に会えて嬉しかったぜ、ライナ」

銀時「人ってのはよ、長い人生の中で出会うべき奴には必ず出会う」

銀時「タイミングは違っても、そいつを求める心さえあれば絶対にな」

銀時「だから、俺がお前に会ったのは必然なんだ」

銀時「短え間だったが、俺はお前に会えたことは一生忘れねえ」

銀時「・・・・・ただそれだけ、言いたかっただけだ」

銀時「今までありがとうよ、ライナ」スッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 23:01:59.16 ID:OaaBDqbq0<>

ライナ「・・・・・ああ、俺も忘れねえ」

ライナ「銀時だけじゃねえ。当麻、ちせ、魔理沙、なのは、ルルーシュ」

ライナ「他にもいろんな奴に出会えて、支えられて来たんだ」

ライナ「皆のことは絶対、忘れねえから・・・・・」


ちせ「うん・・・・・今までありがとうね、みんな」

ちせ「当麻、インデックスちゃんによろしくね」

ちせ「本当に今まで、楽しかったよ」


当麻「・・・・・・ああ。俺も楽しかったよ。元気でな」

魔理沙「私も、絶対忘れねえから」グスッ

ルル「・・・・俺は頑張るから。お前たちの分まで、これからも」

なのは「うん。今までありがとうね、二人とも」

銀時「ああ・・・・・じゃ」


ライナ「おっと、別れなんてのはいらねえよ」

ライナ「俺たちは・・・・・」


銀時「・・・・・・ああ、そうだったな」



「「「「「「「俺たち/私たち/あたしたちは、ずっと一緒だ!!」」」」」」」



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 23:03:30.41 ID:OaaBDqbq0<>


銀時「」ザッ


銀時「」スウゥゥゥゥ・・・・・

銀時「」ハァァァァァァ


銀時(行って来い、ライナ、ちせ。俺たちは・・・・)バッ



銀時「俺の願いは ――――――――― 」



       カッ



  ――――――――――――
    ――――――――
      ――――


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/09/29(木) 23:07:27.53 ID:OaaBDqbq0<> 26話、後編はここまでです。

長い間ありがとうございました。次話はいよいよエピローグ、最終話27話です。多分今までで最長の話になると思います。

軌道も完全に戻ったので、最後は思いっきり頑張ります。

日曜日の夜に書きます。


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/29(木) 23:54:29.86 ID:kyPdT/9l0<> お、乙。サーバー室寒いよぉ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/30(金) 09:14:48.01 ID:HNApDa5h0<> インデックスぺろぺろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 21:59:03.71 ID:nqqKDPlY0<> 再開します。最終話です。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:00:05.77 ID:nqqKDPlY0<>

(・・・・・・・・・)

(一体あれから 何日経っただろう)

(俺は・・・・・・・)


「」ゴンゴン


看守「時間だ、出ろ」

ルル「・・・・・・ああ」グッ


看守「・・・・・・・」ザッザッ

ルル「・・・・・・・」ザッザッ


     バッ



 ・・・・・・・・・・・



「・・・・・・・これより、国際テロリスト」

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの裁判を始める」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:01:16.63 ID:nqqKDPlY0<>

  -----------------------


「全員動くな!!」バッ


一同「!?」ビクッ


  「」ザッ
  「」ザッ
  ・
  ・
  「」ザッ


当麻「何だ!? いきなり・・・・・」


警官「警察の者だ」バッ


銀時「・・・・・・ああ?」

銀時「警察が一体何の用だ?」

警官「とぼけるな! 貴様らは完全に包囲されている!!」

魔理沙「!? 待てよ、いきなり訳わかんねえよ!!」

魔理沙「何なのかは知らねえが、あんま調子に乗ってると全員・・・・」

なのは(・・・・・まさか!!)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:02:21.83 ID:nqqKDPlY0<>

ルル「・・・・・・・・」

ルル(・・・・・そうか、そうだよな)

ルル(まぁ、わかってはいたことだがな)

ルル(だがこのままにする訳にはいかない)

ルル(あいつらまで、巻き込む訳には・・・・・!!)


ルル「・・・・・・フフフフフフフフ」

ルル「フハハハハハハハハ!!!」バッ


一同「!?」


ルル「貴様ら全員動くな!! 人質共がどうなってもいいのか?」チャキッ

当麻「なっ何を!? ・・・・・ルル・・」


ルル『黙れ、人質の存在で!! 今喋ったら殺す!!』キィン

当麻『』キィン


当麻「・・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:03:20.99 ID:nqqKDPlY0<>

警官「ぐっ、やはり人質をとっていたのか!!」

銀時「!?」

銀時(まさか、あいつ・・・・・・)

銀時「おい、ルル・・」


ルル『今は黙っていろ!!』キィン

銀時『』キィン


銀時「・・・・・・・・・」

ルル「おっと、動くなよ」チャキッ

ルル「女含めた4人もの人質を見捨てられるほど、今の警察は薄情なのかな?」

警官「ぐっ・・・・卑怯な!!」グッ

ルル「・・・・・」チラッ

なのは「!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:04:17.33 ID:nqqKDPlY0<>

ルル「・・・・この状況で、全ての人質を助け、俺を捕まえられる奴なんているのかな?」

ルル「今の弱体化しきった警察などに!!」

なのは(まさか・・・・・ルルーシュ!?)

ルル「さあ、早くやってみるがいい。手遅れになる前に」


警官「・・・・・・言わせておけば」バッ

警官2「ダメです指揮官、奴は容赦なく人を殺す無差別テロリストです!!」

警官2「下手に刺激したら人質の命が・・・・・」

警官「くっ・・・・・・」


ルル「どうした? 散々俺を捕まえると言っておきながら、そんな勇気もないのか?」

なのは(・・・・・・・・)

なのは(・・・・・そっか)

なのは(わかったよ、ルルーシュ)グッ

なのは(絶対、無駄にはしないから!!)シュバッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:05:10.34 ID:nqqKDPlY0<>

ルル「!!」

警官「なっ!?」


なのは「」バッ


ルル「っーーーーーー!?」

ルル「抵抗するな、この痴れ者が!!」バッ


    パァン


警官「撃った!?」


ルル(・・・・・だが、わかってる)

ルル(お前に銃など通用しないんだろ?)


なのは「」キィン


警官「なっ・・・・銃弾を弾いて!?」

警官「・・・・・まさかあの方は、伝説の・・!?」


「」シュバッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:05:54.35 ID:nqqKDPlY0<>

なのは「人質確保!! あとは・・・・」バッ


ルル「く、来るなあああああ!!」グッ


  パァン
       パァン


なのは「」スッ


ルル「!!」


なのは「・・・・・ごめんね」グッ


ルル(・・・・・・・フッ)

ルル「それで、いいんだよ」


    ゴガッ



 --------------------


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:07:39.22 ID:nqqKDPlY0<>

検事「被告は ――――― 、また ―――――― 」

弁護士「・・・・・・・」

ルル(やはり弁護士はさっきから何も喋らない)

ルル(当然だ。こんなのはただの形式上の裁判)

ルル(俺の死刑なんてものは、最初から決まっている)


  「死刑だ」
    「何人殺したと思ってる」
「当然だ」
         「息子を返せ」
   「死んで当然なんだ」


ルル(傍聴人ですら、俺の味方なんてここには誰もいないんだ)

ルル(・・・・・だがもういい、俺はもう満足なんだ)

ルル(あいつらならきっと、俺がいなくても幸せな世界を作ってくれる)

ルル(そう、信じているから)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:09:48.61 ID:nqqKDPlY0<>

裁判長「判決を言い渡す」

裁判長「被告人に・・・・・・」


ルル(だから、あとは・・・・・・・・)



裁判長「無期懲役を言い渡す」



一同「!?」


ルル「・・・・・・え?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:11:04.17 ID:nqqKDPlY0<>

「」ざわざわ・・・


「ふざけんな!!」
       「八百長だ」
  「通るかこんなもん!!」
「認めないわよ、こんな裁判」


裁判長「静粛に、静粛に!!」バンバン

裁判長「では、これにて閉廷する」


「絶対に認めねえ、ぶっ壊してやる!!」バッ
   「邪魔すんな、どけええええ!!」ダッ


警備員「」ピピィィーー

警備員「閉廷だ、外に出ろ!!」


ルル「何で・・・・・・」

警官「ほら、貴様もさっさと来い!!」バッ

 
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:14:16.35 ID:nqqKDPlY0<>

 ・・・・・・・・・・・


看守「」テクテク

ルル「・・・・・・・・」テクテク

ルル(一体何があったんだ?)

ルル「・・・・・・なあ、看守さん。何で俺はこうしているんだ?」

看守「・・・・・・・」

ルル「・・・・・どんな事情があっても、俺は多くの人の命を奪ったんだ」

ルル「だから俺は多分、死刑になるはずだったんだ」

ルル「全ての罪を償うためには、そのくらい・・」



看守「なら、あなたはその罪を背負って、償いながら生きなさい」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:15:06.09 ID:nqqKDPlY0<>

ルル「!!」

ルル「・・・・・その声は!?」

看守「」バッ

なのは「・・・・久しぶりだね」

ルル「高町なの・・!!」

ルル「モガッ」バッ

なのは「静かにして、気づかれたらどうするの?」

ルル「・・・・どうしてお前がここに?」

なのは「少しあなたに用事があったからね」

なのは「・・・・まあ、ちょっと上層部にわがままを言ってみたんだ」

なのは「今日だけあなたにつく看守をさせてくれないかってね」

なのは「あなたを捕まえた報酬として、ってことで少しだけね」

ルル「用事・・・・・?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:16:02.24 ID:nqqKDPlY0<>

なのは「うん・・・・・」

なのは「ルルーシュ・ランペルージ」

なのは「これからあなたに、5分間の執行猶予を与えます」

ルル「!?」

なのは「多分、あなたにとって一生のうち一番大切な5分間になるだろうから」

なのは「・・・・悔いは、残さないように」ガシッ

ルル「!! 待て、突然何を・・・・・」


『フラッシュムーブ』


ルル「!!」

「」シュバッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:16:50.59 ID:nqqKDPlY0<>


   ・・・・・・・・・


ルル「・・・・・・」グッ

ルル「・・・・・?」

ルル「・・・・・おい、高町なのは、どこに行ったんだ!?」

ルル「それに、ここは・・・・?」

ルル(どこかの、孤児院か? 何故こんなところに・・・・)

「」キイィ

ルル「!!」バッ



「こんにちは」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:18:02.28 ID:nqqKDPlY0<>

ルル「!?」


「えっと・・・あなたが、悩みを相談したいという方・・・・ですか?」


ルル(・・・・・ナナリー!?)

ルル(どうして・・・・・・)

ナナリー「初めまして、ナナリー・ランペルージっていいます」

ナナ「銀時さん・・・・・あ、私のお友達に、あなたのお話を聞いてあげてくれって言われて」

ナナ「私じゃ力になれるかはわかりませんが」

ナナ「・・・・・お話を伺ってもいいですか?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:18:58.66 ID:nqqKDPlY0<>

ルル(そういうことかよ・・・・・)

ルル(・・・・・・だが)

ルル(話せる訳がないだろう?)

ルル(俺はもう、最悪の犯罪者で、囚人なんだ)

ルル(それに、俺はナナリーからすべてを奪ったんだ)

ルル(だから、今の俺にナナリーと話す資格なんて・・・・・)

ルル「・・・・・・・・」

ナナ「やはり、少し話しにくいのですか?」

ナナ「・・・・何があったのかはわかりませんが」

ナナ「だったら、それなら少し、私の話をしてもいいですか?」

ルル「?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:20:46.50 ID:nqqKDPlY0<>

ナナ「私は見ての通り、足も使えないし、目も見えません」

ナナ「でも、それでも私は、この世界が大好きです」

ルル「!!」

ナナ「少し前まで一人ぼっちで寂しいこともあったんですが」

ナナ「この前、こんな私にもたくさんお友達ができたんです」

ナナ「どんなに辛くても、いつか幸せな道も開けますから」

ナナ「だから、何事も諦めないでいけばきっといいことはあります!」


ルル(・・・・・そうか、やはりあいつらが)

ルル(ありがとう、ナナリーがこんなにも嬉しそうに・・・・・)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:22:03.34 ID:nqqKDPlY0<>

ナナ「・・・・でも私は、その友達ができたからという理由でこの世界が好きになった、という訳じゃありません」

ルル「・・・・・?」

ナナ「たとえ誰か一人でも、本当に自分のことを想ってくれる人」

ナナ「本当に自分にとって大切な人。そんな人がいるだけで、人は幸せになれるんです」

ナナ「・・・・・私には、ずっと私を思って、ずっと私の傍にいてくれた」

ナナ「大好きなお兄様がいたから」

ルル「!!」

ナナ「だから私は、この世界が嫌いになったことなんて一度もないんです」

ナナ「ただお兄様が隣にいてくれれば、それだけで私は幸せだった」

ナナ「だから・・・・・・」ギュッ


ナナ「私は今、世界で一番幸せなんですよ、お兄様・・・?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:23:09.55 ID:nqqKDPlY0<>

ルル「!?」

ルル「お前、どうして・・・・・・」

ナナ「私はずっとお兄様と一緒にいましたから」

ナナ「たとえ目が見えなくても、声が聞こえなくても」

ナナ「雰囲気も、においも、温もりも、全部わかります」

ナナ「私が今までずっと・・・・・ずっと、会いたかった人ですから」ポロポロ

ルル「ナナリー・・・・?」

ナナ「何で、私を置いて行ったりしたんですか・・・・・」

ナナ「私はお兄様がいなくて、辛くて、寂しくて・・・・・」

ナナ「私は、何もいらなかった・・・・」

ナナ「お兄様が傍にいてくれるだけで、それだけでよかったのに・・・・」

ナナ「もう・・・・・私は・・・・・・・・」グスッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:24:20.82 ID:nqqKDPlY0<>

ルル(・・・・・・そうか)

ルル(本当にバカだな、俺は)スッ

ルル「・・・・・ごめんな、ナナリー」ギュッ


ナナ「!! ・・・・・・お兄様ぁぁぁ。。。」

ナナ「うう、うああああああああああああああん」ボロボロ

ルル(なんだ、俺の欲しかった世界は、こんなにも近くにあったんじゃないか)

ルル(ただ俺は、こうしていたかっただけなんだ)

ルル(ただずっと、このまま・・・・・・・)


    ・・・・・・・・・


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:25:06.93 ID:nqqKDPlY0<>

なのは「・・・・・・・」スッ

なのは「ごめんね、もうそろそろ時間なんだ」グッ

ナナ「!!」

ルル「・・・・・・ああ。ありがとう」スッ

ナナ「待って、行かないで・・・・・」グスッ

ナナ「私にもたくさん友達ができたんです。みなさんいい人ばかりなんですよ」

ナナ「本当に、毎日が楽しくて・・・・・・」

ナナ「・・・・まだ、いろいろ話したいことがいっぱいあるんです」

ナナ「だから、せめてもう少しだけ・・・・・」

ナナ「もう少しだけ、お兄様と・・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:29:17.09 ID:nqqKDPlY0<>

ルル「・・・・・ごめんな、ナナリー」

ルル「俺は・・・・・・」

ナナ「・・・・・・ごめんなさい」

ナナ「そうですよね」

ナナ「私がこんなわがままなままじゃ、お兄様は安心して行けないんですよね」

ルル「ナナリー・・・・・・」

ナナ「だから私はもう、大丈夫です」

ナナ「私はこれ以上お兄様に心配をかけたくないですから」

ナナ「だから、私は・・・・・・」ググッ

ルル「!?」


      パチッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:35:27.95 ID:nqqKDPlY0<>

ルル「な・・・・・・・!?」

ルル「お前、目が・・・・・」

ナナ「・・・・・ふふふ、やっと見られました」

ナナ「やっぱり、お兄様は変わらないんですね」

ナナ「ずっと、私が小さいころから大好きだった、優しい顔のままで」

ルル「ナナリー・・・・・?」

ナナ「・・・・・私は、いつか会いに行きますから」

ルル「!!」

ナナ「周りからどう思われていても関係ない」

ナナ「私にとっては、お兄様はいつまでも私の自慢のお兄様だから」

ナナ「だから、私もいつか、お兄様にとっても誇れるような妹になります」

ナナ「それで、もし私が自分の目で、足で、お兄様に会いに行けるくらいに強くなれたら・・・・・」

ナナ「その時は、会いに行ってもいいですか?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:37:07.70 ID:nqqKDPlY0<>

ルル「・・・・・ああ」

ルル「ずっと待ってるよ、いつまででも」

ナナ「!!」

ナナ「・・・・・・ありがとう」

ナナ「いつかまた会える時まで」

ナナ「行ってらっしゃい、愛しています、お兄様・・・・・」ギュッ

ルル「ああ、ありがとう。俺も愛してるよ」ギュッ

ルル「・・・・・元気でな。ナナリー」スッ


なのは「・・・・・じゃあ、行くよ」


「」シュバッ


   シン・・・・・・


ナナ「ありがとう、お兄様」

ナナ「私も、いつかきっと・・・・・」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:38:43.32 ID:nqqKDPlY0<>

ナナ「・・・・・・・・・」


「」ダッ


ナナ「?」

当麻「まあ、元気出せよ、ナナリー」ポンッ

ナナ「・・・・・当麻さんと、魔理沙さん?」

魔理沙「ああ。お前の兄貴、いい奴だったぜ?」ポンッ

ナナ「!?」

ナナ「二人とも、もしかしてお兄様を知ってたんですか?」

魔理沙「!! ああ・・・・まあ、内緒の予定だったんでな。 今日までは ボソッ」

当麻「まあ、その、何だ。サプライズってやつだ」

ナナ「もう、そうだったんですか」クスクス

当麻「ってよりもお前、目え見えるんじゃねえか」

ナナ「はい、頑張ってみました!!」

ナナ「当麻さんも、魔理沙さんも、とっても素敵そうな方ですね」

魔理沙「そっか」ニッ

当麻「・・・・・なあ、じゃあ今日は昔のルルーシュのこと聞かせてくれよ」

魔理沙「確かに、あいつの子供時代とか想像もできないしな(笑)」

ナナ「はい!! ・・・・・よろこんで」ニコッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:39:28.86 ID:nqqKDPlY0<>

銀時「・・・・・・・・」

「」シュバッ

銀時「よう、お疲れ」

なのは「うん・・・・・・」

銀時「・・・・・どうした?」

なのは「ううん。ただ、やっぱり家族っていいなって思っただけ」

なのは「ずっと離れてたのに、あんなに心が通じてたんだなって」

なのは「少し、思い出してただけだよ・・・・・」

銀時「そうかよ・・・・・」

銀時「・・・・・それでよ、お前はこれからどうするんだ?」

なのは「うーん・・・・・実はね」

なのは「ルルーシュの死刑取りやめを提言したの、私なんだけどさ・・・・・」

銀時「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:40:44.15 ID:nqqKDPlY0<>

なのは「あういう人は、生きて償わせた方がいいって言ったんだけどね」

なのは「そしたら、私が現場に戻るなら・・・・っていう条件付きで取り計らってもらったんだ」

なのは「まあ、ちょっとした司法取引ってやつだね」テヘッ

銀時「」

なのは「それで、私はこれからしばらく、いろいろ仕事のために飛び回らなくちゃいけなくなったからさ」

なのは「だから、みんなとはここでお別れだね」

銀時「・・・・・また、お前一人でやんのか?」

なのは「うん。まあ、そろそろ一人にも慣れてきたから私は大丈夫だよ」

銀時「そうかよ・・・・・・・」

銀時「・・・・・なあ、なのは」

なのは「なに?」

銀時「その・・・・何だ、」


銀時「もしよかったら、だけどよ ―――――――――― 」


なのは「 ――――――― !?」



      ・・・・・・・・・・


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 22:41:42.26 ID:nqqKDPlY0<> すみません、今回かなり長いので一旦休憩入れます。23時くらいには再開します <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:00:23.53 ID:nqqKDPlY0<> 再開します <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:01:25.28 ID:nqqKDPlY0<>


       <後日>




イン「とーま、おなかすいたおなかすいたおなかすいた」

当麻「ああっ、もううるせえ!! さっき、食べたばっかりでしょうがっ!!」

イン「あれは前食だよ。あんなのじゃ足りないよ!!」

イン「そんな甲斐性無しじゃちせもあきれちゃうよ?」

当麻「・・・・・これは俺の甲斐性の問題じゃねえ。お前の食欲が異常なだけだ」

イン「むうっ、年頃の女の子にそんな言い方は無いんじゃないかな?」

当麻「はいはい、そうですか。まあ、上条さんはこれからゆっくり・・」


     バンッ


当麻「!?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:03:00.67 ID:nqqKDPlY0<>

美琴「遂に見つけたわよ・・・・・・」ハァハァ

当麻「げっ、ビリビリ!?」

美琴「ビリビリ言うな!!」

美琴「嵐のときだって、この前のテロの時だって、アンタはどこ探してもいないから・・・」

美琴「アンタとの決着をつけられなかったじゃない!!」ズビシイッ

黒子(素直に心配だったと言えばよろしいのに・・・・・・)

黒子(いや、そんなフラグは絶対立たせませんの。あんな類人猿にお姉さまは・・・・)

黒子「そうですわよ!! さあ、お姉さま、さあ! あんな類人猿さっさと倒しましょう!」

美琴「え!? ・・・・・あ、うん、いやその、今日はそうじゃなくてね」

黒子「どうしたんですの、お姉さま?」

当麻「どうしたんだ、ビリビリ?」

美事「ははは・・・・・そうよ、私はあんたを倒しに来たのよ」グスッ

当麻「!? いや、ちょっと待て、こんなところで・・・・・」

美琴「問答無用、今日こそは絶対アンタを打ち負かす!!」バチバチバチバチ

当麻「!! やっぱり、不幸、だーーーーー!!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:03:57.42 ID:nqqKDPlY0<>

「zzzzzzzz」


「」バンッ


魔理沙「おっす、久しぶり!!」バッ

霊夢「・・・・・んあ?」ムクッ

霊夢「・・・・・・・何だ魔理沙か」バタッ

霊夢「zzzzzzzzz」

魔理沙「ってオイ!!」ビシイッ

霊夢「zzzzzzzzz」

魔理沙「・・・・・しょうがねえなあ」ピンッ

小銭「」チャリーン

霊夢「!?」シュバッ

霊夢「500円玉!? 嘘、まさかこんなところに神はいたのか!!」シャキーン

魔理沙「よう」

霊夢「あ、魔理沙じゃないの」

魔理沙「まったく、久々なんだから賽銭出さなくても少しくらい反応してくれてもいいじゃねえか」

霊夢「なんだ、この500円あんたのか」ホクホク

霊夢「・・・・・そういえば最近いなかったわね」

霊夢「いつ帰ってきてたの?」

魔理沙「ついさっきだ。久々にこっちに来るのも悪くねえかなって」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:04:35.60 ID:nqqKDPlY0<>

霊夢「へぇ・・・・・で、どうだったの? そっちは」

魔理沙「ああ。私も随分と強くなったんだぜ?」

霊夢「ふーん・・・・そう」

魔理沙「って興味なしかよっ!!」ビシイッ

霊夢「いや、朝からあんたのテンションに合わせてられないわよ」

霊夢「話なら後で聞くからさ。私はもうちょっと寝るから」バッ

魔理沙「まあ、せっかくだし後で手合せ願おうか」ニッ

霊夢「はいはい、後でね。後、で・・・zzzzzz」

魔理沙「・・・・・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:05:36.45 ID:nqqKDPlY0<>

男1「」ギャー

男2「」ユルシテー


勇次郎「・・・・・ちっ」

ストライダム「オーガヨ、負ケタトイウ噂ハ本当カ!?」ザッ

勇次郎「・・・・・・・・」ギリ

スト「合衆国モ条約ヲ破棄スル動キスラ見セテル」

スト「チンケナ道場荒ラシナドシテル場合デハ・・・・」

勇次郎「五月蠅いぞ、ストライダム!!」バシッ

勇次郎「そんな下らんものは捨て置けッッ!!」

スト「!?」

勇次郎(クソッ、あの銀髪どこにいやがる!!)

勇次郎(どこかの道場にいると思ったが・・・・・)


勇次郎(ここも道場だな・・・・・梁山泊? まあいい)ザッ

勇次郎「邪魔するぜえ」ニヤ

美羽「あ、もしかして道場破りの方ですか?」

勇次郎「!?」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:07:39.53 ID:nqqKDPlY0<>

美羽「よかった、ちょっと今月財政難だったんですよ!!」

美羽「道場破りの挑戦料は10000円になりますが、よろしいですか?」


勇次郎「ああ゛!?」ゴアッ

美羽(殺気!?)ザッ


「」シュバッ


勇次郎「!?」

美羽「おじいさま!?」


隼人「・・・・ここはわしに任せてもらおうかの」


隼人(この者、恐らくは達人クラス。美羽ではとても・・・・・)

隼人「挑戦をお受けしよう。わしは風林寺隼人」スッ

勇次郎(こいつ!? 俺が気づけない程の速さで・・・・?)

勇次郎「・・・・・・面白い、この町もまだまだ捨てたもんじゃねえな」ニヤッ


勇次郎「範馬勇次郎だ。行くぞッッ!!」バッ

隼人「はっ!!」バッ


   ズゴアアアアアアァァッッ


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:08:17.43 ID:nqqKDPlY0<>

言峰「お替りだ」バッ

店員「かしこまりました」スッ

言峰「・・・・・・・・」

言峰(いや待て、私には麻婆豆腐以外の特徴は無いのか!?)

言峰(・・・・・・ダメだ、思いつかん)

店員「お待たせしました」コトッ

言峰「ああ・・・・・」

言峰「・・・・・・・・・」

言峰「食うか?」

店員「結構です」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:09:55.49 ID:nqqKDPlY0<>

   
      ・・・・・・・・・・・・・・



    <・・・・・あれから半年後・・・・・>




神楽「・・・・・・遅いアル」ムシャムシャ

新八「まったく、自分で呼び出しておいて自分が遅れるだなんて」

お妙「まあ、その方が銀さんらしいじゃない」

神楽「まあ、食べ物だけはいっぱい置いてあったから、特別に許してやるネ」

九兵衛「いや、お妙ちゃんをこんなに待たせるなんて、僕は許せない!!」キッ

近藤「そうだぞォォォ、許すまじ、万事屋ァァァァ!!!」ニュッ


「」バコオッ


お妙「あなたは呼ばれてないんでなくて?」ボキッボキッ

近藤「・・・・い、いや、お妙さんのいるところ、男、近藤勲、たとえ火の中水の中・・」ブシュウゥゥ

沖田「近藤さーん、ちょっとめんどうなんで喋んないでくれませんかい?」

近藤「・・・・・・総悟ォ、何か最近俺に冷てえんじゃねえか?」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:11:07.69 ID:nqqKDPlY0<>

土方「まあ、とりあえず俺たちは別件で万事屋のヤローに用事があんだよ」

土方「別に仲良しこよししようって訳じゃねえ。気にするな」

近藤「そうです、俺たちはちゃんと仕事で・・」バッ


「」バキッ


お妙「うるさいのよ、黙ってなさい」

近藤「・・・・・最近の俺、何か悪いことした?」ポタポタ

新八「まあまあ近藤さんも気を落とさずに・・」


「」ガラッ


一同「!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:12:16.53 ID:nqqKDPlY0<>

当麻「失礼、しまーす・・・・」ソローリ

イン「おじゃまするんだよ」バッ


「」カッ カンッ


当麻「いっ!?」

当麻(クナイ!?)

月詠「・・・・何じゃ主らは?」フゥー

当麻「いやー、僕たち坂田さんに呼ばれておりまして・・・・」

「」ザッ

魔理沙「おお、なんだ。当麻ももう来てたのか」ガラガラ

ナナリー「当麻さん、インデックスさん、お久しぶりです」

当麻「おう、来たか!」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:14:46.39 ID:nqqKDPlY0<>

神楽「何か・・・・変なのがいっぱい来たアル!!」

魔理沙「なっ・・・・初対面で変なのはねえだろ!?」

イン「そうだよ、当麻と魔理沙はともかく、私とナナリーは変なのじゃないんだよ!」

魔理沙「お前、ケンカ売ってんのか?」

当麻「・・・・・インデックスさーん? 俺は変なのでいいのかなー?」

銀時「まあまあ神楽ちゃん、お客さんなんだからもうちょっと・・」


「ちぃーっす」


一同「!!」

新八「あっ・・・・銀さん!!」

銀時「いやあ、すまねえな」

銀時「ちょっといろいろあって遅れた」

神楽「まったく、ホントに銀ちゃんは礼儀知らずアル」

銀時「悪いな」

銀時「いやー、だが皆久しぶりだな」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:15:19.43 ID:nqqKDPlY0<>

当麻「まったく、半年もどこ行ってたんだよ」

魔理沙「そうだぜ、連絡くらい入れろよ」

イン「・・・・・・・?」

銀時「・・・・誰だ?」

イン「あ、私はインデックスっていうんだよ?」

イン「今日はいっぱいご飯を食べれるって聞いたんだよ」ニコニコ

当麻「ああ、すまねえ銀時、そいつはウチの居候だ」

銀時「そうかよ・・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:17:28.69 ID:nqqKDPlY0<>

お妙「・・・・・?」

お妙「ところで銀さん? その扉の向こうにいるのは誰なの?」

銀時「ああ、そうだ。おい、入って来いよ・・・・」

なのは「お、おじゃまします・・・・」

当麻「!!」

当麻「おお、なのはじゃねえか、久しぶりだな」

魔理沙「おう、久しぶり!!」

ナナ「お久しぶりです、なのはさん」

なのは「うん! 久しぶりだね、当麻くん、魔理沙ちゃん、ナナちゃん」


新八(あの人、どこかで・・・・・)

神楽「・・・・・・?」ポクポクポク

神楽「!!」チーン

神楽「ああっ、お前はまさか、あの時の空飛ぶ変な女!!」

新八「あっ、そうだ、あの時の!!」

なのは「・・・・にゃはは、変なってのはひどいんじゃないかな?」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:18:20.86 ID:nqqKDPlY0<>

土方「何だ、また何か増えて・・」

土方「・・・・・近藤さん? 一体どうし・・」

近藤「た、高町総司令どのォォォォォ!?」

土方「!?」

なのは「あ、もしかして近藤くん? 久しぶりだね」

近藤「お、覚えていただいて光栄であります!!」ビシイッ

当麻「・・・・・もしかしてお前って、かなりのお偉いさんだったりするのか?」

なのは「・・・・まあ、裏社会の方ではちょっとね」

魔理沙「まあ、こいつの強さはどう考えても人間のものじゃないしな」

新八「・・・・それで、一体どうしたんですか銀さん?」

新八「突然いなくなったと思ったら、突然呼び出して、そんな大物さんを連れてきて・・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:19:56.38 ID:nqqKDPlY0<>

銀時「ああ、そうだったな。んじゃあ本題に入るか」

銀時「ええーっとだな・・・・・・」

一同「」ジーッ

銀時「いやその、何ていうかな」

銀時「ああー・・・・・ゴホンゴホン」

銀時「えー、この半年、俺はこいつと一緒に仕事に出てたんだけどな」

銀時「今日はちょっと、こいつの紹介をするために皆を呼んだ」

銀時「こいつは、高町なのは」


銀時「俺の・・・・・・婚約者だ」


なのは「//////」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:21:06.91 ID:nqqKDPlY0<>

   シーーーーーン


銀時「・・・・えっと、あの」


ナナ「そうなんですか! 銀時さん、なのはさん、おめでとうござ・・」


一同「ええええええええええええええええ!?」


    バコオオオオオォォォン


銀時「!?」


あやめ「み、認めないわよォォォォ!!!」ザッ

あやめ「こんなポッと出の小娘に、銀さんは渡さないわよォォォォォ!!!!」バッ

銀時「なっ、お前また天井から・・・・・」

新八「ちょ、どういうことか説明してくださいよ!!」

銀時「いや、説明も何も今言った通りで・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:22:33.33 ID:nqqKDPlY0<>

当麻「いやあ、まさか銀時がねえ・・・・・」

魔理沙「ハハハハ、いや、いいんじゃねえのか?」

お妙「そうねえ、本当なら祝福してあげたいところだけど」ニコニコ

お妙「そんなポッと出の小娘にヒロインの座を奪われるのは気に食わないわね」バキボキ

銀時「いや、お前そもそもヒロインとかじゃねーし!! 何でちゃっかりヒロイン気取っちゃってんの!?」

月詠「まあ、おぬしがどうしようとわっちには関係ないが」

月詠「わっちに何の相談もなしとは、少々納得がいかんな」スッ

銀時「いや、ちょーっと待て、関係ないのに相談しろって一体お前はどういうポジションなんだよッ!?」

九兵衛「あの、少しいいか?」

九兵衛「・・・・・どっちが攻める側なんだ?」ドキドキ

銀時「何かちょっと見ないうちに訳のわからん方向に行っちゃってるよこの子!!」

新八「銀さん・・・・・・?」プルプル

新八「僕の貴重なツッコみシーンまで奪わないでくれませんかァァァ!?」

銀時「わっけわかんねえよ!! 知るかッそんなこと!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:24:19.09 ID:nqqKDPlY0<>

あやめ「銀さん、忘れたの? 私と過ごしたあの日々を・・・・・」グスン

銀時「」

あやめ「ねえ、銀さ・・」


銀時「・・・・もう、限界だ」プルプル


「」ガシッ


なのは「!?」

銀時「逃げるぞ、なのは!!」グッ

なのは「!! えっと、うん!」ダッ


お妙「なっ、逃がすかあああああ!!」ダッ

九兵衛「待てえええええええええええ!!」ダッ

月詠「逃がさぬ」スッ

あやめ「きいいぃぃぃぃ、手なんか繋いじゃって、この」

あやめ「もう許さないわよおおおおおおおお!!!」ダッ

土方(待てよ、近藤局長の上司があいつの嫁ってことは)

土方(俺は実質あいつの・・・・・・!?)

土方「ちょっと待てええええええええええ!!!!」ダッ

総悟「・・・・・とりあえず」ダッ


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:26:14.73 ID:nqqKDPlY0<>

「「「「「「うおおおおおお!!!」」」」」」


  ドドドドドドドドドドド


銀時「くそっ、もう追いついて来やがった」ハァハァ

なのは「ちょっと、キリがないね」ハハハ


当麻「二人とも、こっちだ!!」

銀時「当麻!!」ダッ


当麻「ここは俺に任せ・・」


「「「「「「待てやああああああああ!!」」」」」」


 ドドッ・・ガッ・・ドドドドドドドド


当麻「」ヒュウウウゥゥゥ


銀時(当麻・・・・・・・)

銀時(お前のことは、忘れないぜ)ダッ


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:27:28.35 ID:nqqKDPlY0<>

総悟「・・・・・大変そうですねえ、旦那ァ」ヒョコッ

銀時「つっ、お前まで何してやがる!?」

総悟「いやぁ、旦那が範馬なんちゃらって奴を倒したってことが噂になってましてねえ」

総悟「今日は旦那に友好条約のお誘いの紙を渡すって仕事だったんですがねぃ」

総悟「さっきの混乱で無くしちゃいました」

銀時「・・・・・・そうかよ」

銀時(友好条約・・・・?)

総悟「しっかし、この前は冗談のつもりで言ったんですが」

総悟「まさか旦那が本当にMに目覚めたとは驚きでさァ」

銀時「どういうことだ?」

総悟「あの女からは俺と同じ、ドSの匂いがプンプンするんでねィ」

銀時「ああ? 何を言って・・」


 ---------------------

なのは「少し・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ


なのは「頭 冷 や そ う か」


銀時・ライナ「」

 ---------------------


銀時「・・・・・・・・」

総悟「まあ、気をつけてくだせえ。それじゃ」バッ

なのは「・・・・もう、そんなドSだなんて」

なのは「別にそんなんじゃないからね?///」

銀時「あ、ああ・・・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:29:38.99 ID:nqqKDPlY0<>

土方「その婚約、待ったアアアァァァァァ!!!!」ダッ

あやめ「そうよっ、どうせならこっちの婚姻届に・・・・」ダッ

九兵衛(なるほど、銀時は今、ドMなのか・・・・)ダッ

お妙「こんのクソビッチがああああああ、待てえええええええ!!」ダッ

月詠(・・・・・わっちは一体、何をしているんだろう)ダッ

総悟(あ、そういや近藤さん忘れて来ちった)



  ドドドドドドドドドドド



銀時「」ハァハァ

銀時「くそっ、しつこい奴らめ・・・・」

銀時「・・・・すまねえな、なのは」

なのは「え?」

銀時「いや、こんなことになっちまってよ」ハァハァ


なのは「・・・・ううん。いいよ」

なのは「だってさ、私は・・・・・」

なのは「こんなに楽しいのは久しぶりだから!!」ニコッ

銀時「!! ・・・・ハッ、そうかよ!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:31:33.89 ID:nqqKDPlY0<>

近藤「・・・・・何か最近の俺、省られてる気がする。どうせ、俺なんて・・」イジイジ

ナナ「・・・・・あの、大丈夫ですか?」

近藤「え? ああ、大丈夫ですよ。ハッハッハ」グスッ

ナナ「あの、よろしければ悩みがあるなら話し相手くらいにはなりますよ?」

近藤「!! マジっすか!? あの、実は最近、俺の大便が何か・・」



新八「チクショオオオォォ、また僕の出番これだけかよォォォォ!!!」ガッ

山崎「まだいいじゃないか、君は。出番あっただけ」

新八「・・・・いたんですか、山崎さん」

新八「そんなにアンパン持って、いつから待機してたんですか?」

山崎「・・・・・3日前」



イン「皆残しちゃって、もったいないなあ。全部私がもらっちゃうよ」モグモグ

神楽「銀ちゃんなんて追ってる場合じゃないアル。私も残った食事を・・!!」ガツガツ

「」ガッ ガッ

イン・神楽「むっ・・・・・!?」ギンッ

イン・神楽(こいつ・・・・・できる!!!)


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:33:30.09 ID:nqqKDPlY0<>


銀時(・・・・・なあライナ、見てるか?)

銀時(お前の言うとおり、皆が集まれば、こんなにも楽しい世界ができるんだ)

銀時(俺たちは聖杯なんてなくても、皆幸せになれるんだ)


銀時(・・・・・・だけどよ、一つだけ変なことがあんだよ)

銀時(お前が消えて以来、俺はお前のことを覚えてんのによ)

銀時(他の奴らは誰一人お前のことを覚えてねえって言うんだよ)

銀時(代わりに・・・・・・・)

銀時(・・・・・・いや、何でもねえよ)フッ


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:34:32.63 ID:nqqKDPlY0<>

魔理沙「よう銀時、なのは、大丈夫か?」ヒュバッ

銀時「ああ? お前にはこれが大丈夫に見えんのかよ!?」

魔理沙「そうか」ニヤニヤ

魔理沙「・・・・・ところでよ、一つ聞いていいか?」

銀時「ん?」

魔理沙「銀時はあの時、結局何の願いを叶えたんだ?」

銀時「ああ」

銀時「・・・・・それは秘密だ」

なのは「ふふふ、実はね・・・・・・」

銀時「だああああっ、やめろォォォォ!!!!」

魔理沙「何でだよ、別にいいじゃねえかよ!!」

銀時「・・・・・いや、何かよ」

銀時「俺も誰かさんのロマンチストっぽさがうつっちまったみたいでよ」

銀時「正直、あんまし言いたくねえんだよ」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:36:16.94 ID:nqqKDPlY0<>



                ------------------

 「俺の願いは、皆が悪夢なんかじゃない、せめて幸せな夢を見れるような世界であることだ!!」

                ------------------



銀時(何という黒歴史)


銀時(・・・・・・・だけどよ、俺は別に後悔なんてしちゃいねえよ)

銀時(だってよ、夢なんてのは所詮夢だ)

銀時(それがどんなもんだろうと俺たちには関係ねえ)

銀時(この命ある限り俺たちは前に進み続けるから)

銀時(俺たちはこの世界で、俺たちの力で幸せをつかんで見せるから)


   ドドドドドドドド


銀時「やべえっ、追いつかれる!?」

なのは「これは、ちょっとキツイかな・・・・」ハハハ

銀時「ちっ・・・・・だが諦めねえ」ギュッ

銀時「行こうぜ、どこまででも・・・・・俺たちは!!」

なのは「!! ・・・・うん!!」



銀時(だから ――――――――――― )



  ・・・・・・・・・・・・・・

     ・・・・・・・・


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:37:51.07 ID:nqqKDPlY0<>


       <世界T>




明日菜「ああーっ、もう、全然わかんない」

ネギ「ダメですよ明日菜さん。もう少し頑張らないと・・・・」

楓「そうそう、心頭滅却すれば火もまた涼し、でござるよ」ニンニン

明日菜「・・・・・心頭、・・何?」

明日菜「またそんなこと言って、皆して私をバカにするんだ」グスッ

明日菜「もういいっ、帰るっ!!」バッ

ネギ「ちょっ・・」


「」ガシッ


明日菜「!?」

なのは「だめだよ明日菜ちゃん、この後は数学の補修があるんだから」

明日菜「た、高町先生?」

古菲「観念するアルよ、アスナ〜。我らバカレンジャー、補修は友達アル!!」

明日菜「ううー・・・・・」ガクッ


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:38:35.22 ID:nqqKDPlY0<>

ナギ「おおー、頑張っているようだな、わが息子よ」ガラッ

ネギ「!?」

まき絵「!! わー、ナギさん、お久しぶりです」

ネギ「ちょっ、父さん、恥ずかしいから学校まで来ないでってあれほど・・」

ナギ「まあ、いいじゃねーか。そうだ、今日は母さんは来れねえって」

ネギ「だから、来ないでくださいって・・・・」

夕映(前から思ってたんですが、平日から学校ばかり来て、この方は無職なのですか?)

なのは「まあまあ、一応ネギ先生は授業中なので・・・・・」

ナギ「まあ、そう堅いこと言うなって」

明日菜(これは・・・・チャンス!!)バッ

高畑「こらこら明日菜くん、女の子が窓から出るなんてはしたないぞ?」

明日菜「た、高畑先生!?」ビクッ

明日菜(はしたないって言われた、高畑先生に・・・・)ガーン

ネギ「もう・・・・・・」ハァ


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:39:47.17 ID:nqqKDPlY0<>


       <世界U>




まどか「」ニヤニヤ

さやか「よっ、まどか。なーに朝からそんなニヤニヤしてんの?」

さやか「何かあったのカナー? さやかちゃんに話してみなさい!」ウリウリ

まどか「ウェヒヒ 何でもないよ、さやかちゃん。 ウェヒヒ ウェヒヒ」

さやか(・・・・・・まどか?)

ほむら(・・・・・まどかの様子がおかしい)ホムン

ほむら(そんな嬉しそうな目で何を見てるの? あなたの目には一体何が映って・・)ギリギリ

仁美「・・・・暁美さん、そんなに強くハンカチなんて噛んでどうしたんですか?」

杏子(あのハンカチ、味でもついてんのかな?)

杏子(私も欲しい・・・・・・)ジュルリ

マミ「あれは恐らく、夢の中で誰かと交信した、言うなればドリーミング・スパ・・」キランッ

ほむら「早く自分の教室に戻りなさい? 巴マミ」ファサッ

マミ「」シュン


「」ガラッ


和子「はーい皆さん席についてくださーい」

和子「今日は皆さんに転校生を紹介しまーす」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:42:00.40 ID:nqqKDPlY0<>

まどか「」ガタッ


一同「!?」


和子「・・・・鹿目さん、どうしましたか?」

まどか「い、いえ」ニヤニヤ


和子「じ、じゃあ、自己紹介をしてください」


「え・・・・えっと////」

魔理沙「き、霧雨魔理沙です。よろしくお願い、します」


   パチパチパチパチパチ


和子「じゃあ霧雨さんの席は・・・・」

まどか「はい、はい、はーーーーい。私の隣が空いてまーす!!!」

ほむら(まどか!? その子に向けるその眼差しは何!?)

ほむら(私というものがありながら・・・)ギリギリ

和子(・・・・・・何か今日の鹿目さんと暁美さんの様子がおかしいわ。後で親御さんに連絡しておこう)

和子「・・・・えっと、じゃあ。あの席でいい?」

魔理沙「は、はい」テクテク


魔理沙「えっと・・・・」

まどか「ウェヒヒ ・・・・・」

まどか「これからよろしくね、魔理沙ちゃん!!」

魔理沙「!!」

魔理沙「ああ、よろしくな、まどか!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:42:53.31 ID:nqqKDPlY0<>


         <世界V>



球磨川「嫌われ者でも! 憎まれっ子でも! やられ役でも!」

球磨川「主役を張れるって証明したい!!」


なじみ「・・・・・やれやれ、まったく何を言うかと思ったら」

なじみ「滅茶苦茶だし支離滅裂だし自分勝手だし荒唐無稽だし」

なじみ「きみの言うことは括弧がとれてもわけがわからないよ」

なじみ「・・・・だけど、惚れたぜ!!」ブチュッ

球磨川「!?」

球磨川「」ググググ

なじみ「うふっ、よりによって球磨川くんなんかに僕のファーストキスあげちゃった」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:44:27.32 ID:nqqKDPlY0<>

なじみ「なーんてね、実は僕はこれがファーストキスって訳じゃないんだ」

なじみ「それに、僕はつくった借りは返しておきたいんでね」

球磨川「??」

球磨川「何を言って・・・・・・」

なじみ「でも、今の『口写し(リップサービス)』で確かに返したよ」

なじみ「きみの、はじまりの過負荷」

なじみ「だから、僕はもう行くよ」

なじみ「僕にとっての幸せな夢っていうのにも興味があるし」

なじみ「なにより、今の僕には君たちの行方よりも気になるものがあるからね」

球磨川「・・・・・・?」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:45:24.77 ID:nqqKDPlY0<>


       <世界W>



   ゴガガガガガガガガガガガガガ


キタン「おい、どうするんだシモン!? このままじゃ・・・・」

シモン「わかってる、わかってるが・・・・・・」

ロシウ「くそっ、全機散開。シモンさん、出動準備を・・・・」


「いや、その必要はない」


  ドッ・・・ガガガガガガガガ


キノン「!?」

キノン「敵機、全滅しました!!」

キノン「ってよりも、この声は・・・・」

シモン「ルルーシュ!!」

ルル「布陣からいって、あの位置に敵機が集まることくらいは予想できたんでな」

ルル「あらかじめ対策は練っておいた」ザッ

シモン「へっ、流石ルルーシュだな。やっぱお前がいると一味違うぜ」

ルル「フッ、当然だな」

ロシウ「・・・・・・・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:45:59.68 ID:nqqKDPlY0<>

ニア「お帰りなさい、シモン」

シモン「ああ、ただいま」

ニア「シモンは凄いです。今日もまた、すぐ敵がババババーンって」

シモン「ああ。・・・・まあ、結局今日もルルーシュに頼りっきりだったんだがな」


「別にいいじゃねえかよ」


シモン「!!」

シモン「兄貴、それにヨーコ!」

ヨーコ「相変わらずいい家住んでるわねーあなたたち」

ヨーコ「カミナもシモン見習ってもう少しくらい稼ぎなさいよ」

カミナ「うるせえ、俺は戦ってる方が向いてんだよ!!」

カミナ「それよりも、今日のMVPを連れてきたぜ?」

ルル「っ・・・・もう眠いんだ、勘弁してくれよカミナ」

ニア「あらあら」

カミナ「よっしゃあ、じゃあ俺たちで祝勝会と行こうじゃねえか!!」

ヨーコ「乾杯ーーーーーーー!!」

シモン「ハハハ・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:49:09.58 ID:nqqKDPlY0<>


       <世界X>



勇次郎「フンッ」ブンッ

勇次郎(こんなのがこの世界最強? あり得ねえ)バッ

サタン「ひいいいいっっ!?」バッ

実況「おおっと、ミスターサタンがまさかの押され気味だ!!」

実況「これはもしや、新たな時代の幕開けか!?」

悟空「アチャー、相変わらず勇次郎は空気読まねえな」

悟空「悪い。餃子、またちょっと頼むよ」

悟空「オラもそろそろ出番だからよ」グッ

餃子「」ムムムムムム・・・・

勇次郎「!?」

勇次郎(何だ!? 体が・・・・・)


    ・・・・・・・・・


勇次郎「」


ベジータ「さて、準決勝が貴様との勝負だな、カカロット!!」

悟空「でも次は悟飯が相手だしな、どうなるかわかんねえぞ?」

悟空「まあ、多分次の相手は結局ベジータになりそうだしな」

悟空「オラとしてはそろそろ新鮮な感じの戦いもしてみてえんだけどな・・・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:52:35.92 ID:nqqKDPlY0<>

実況「さあ、天下一武道会も次は準々決勝です!!」

悟空(・・・・・そういやさっきの悟飯の試合見てなかったんだよな)

悟空「まあいいか、オラも全開で行くぞ、悟・・」


「よっしゃ、あと3つ勝てば1000万だ!!」

「頼むぜ、この前のレッカー移動のせいでもう金が無いんだからよ!!」


悟空「なっ!? ・・・・・オメェ、まさか悟飯を倒したのか?」

「ご飯? 何言ってんのかわかんないけど、賞金は俺がもらうよ!!」

悟空「・・・・おもしれえじゃねえか」

悟空「オラも最初っから本気で行かせてもらうぞ!!」ドゥン

「うおっ!? ・・・・まあ、誰が相手でも関係ない!」

悟空「そうか・・・・オラは孫悟空。オメェは?」

「?? ・・・・・・ああ、自己紹介ね。俺は銀二」スッ


銀二「天野銀二だ」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:53:41.77 ID:nqqKDPlY0<>


        <世界Y>



ギル「フハハハハハハハハハ、跪(ひざまず)け、雑種どもがあ!!」バッ


まどか「英雄王さまバンザーイ」

ちせ「バンザーイ」

なじみ「バンザーイ」


ギル「ハハハハハハハハハハハハハ」

ギル「ふう・・・・・さて、言峰よ。この俺に刃向かおうって奴らがいると聞いたのだが」

言峰「ああ。こいつらだ」バッ


悟空「オラはオメェを英雄王とは認めねえ」

シモン「英雄王だと? 笑わせるな!!」

ネギ「あなたが英雄王なら、僕は英雄神ですね」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:54:35.88 ID:nqqKDPlY0<>

ギル「黙れ雑種共が、身の程を思い知れ!!」スッ


   バババババババババ


悟空「ぐああっ!?」グハッ

シモン「・・・・くっ、やはり英雄王には敵わないか」ガクッ

ネギ「・・・・無念」ドサッ


ギル「ハーッハッハッハッ、この俺にたてついたらどうなるかわかったか!!」


セイバー「素敵、ギルガメッシュ!!////」ギュッ

ギル「ハハハハ、セイバー、やはり貴様はこの俺にふさわしい」

ギル「さあ共に行こう。この世の全てを手に入れに!!」バッ

セイバー「はい!!」バッ


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:55:31.17 ID:nqqKDPlY0<>

       <世界Z>



ちせ「行ってきまーす」ダッ

ちせ「へぶっ!?」コケッ

カズヤ「またかよ、ねーちゃん」

ちせ「ははは。ごめんね。じゃあ行ってきます!!」ダッ


シュウジ「よっ、ちせ」

ちせ「うん、おはよう、シュウちゃん」

シュウジ「だから、シュウちゃんって呼ぶなって!!」

ちせ「・・・・何で?」

シュウジ「・・・・はぁ、先が思いやられるな」

シュウジ「お前、あいつとはうまくいってんのか?」

ちせ「え・・・・えっとね、この前手を繋いだよ?」

シュウジ「アホ!!」

ちせ「!?」

シュウジ「付き合って半年経って手え繋いだだけって何だよ」

ちせ「だって、その・・・・・」


「おーい、ちせーーーー!!」


ちせ「!!」ビクッ


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:56:38.00 ID:nqqKDPlY0<>

当麻「悪い、遅れちまった」

ちせ「う、ううん。全然、あたしも今来たところだから」

シュウジ「あんまし待たせんなよ、当麻」

シュウジ「んじゃ、俺はもう行くぜ」

ちせ「ま、待ってよ、シュ・・」

「」ズビシイッ

ちせ「!!?」ジンジン

シュウジ「じゃあな」スタスタ

当麻「相変わらず変わった奴だよな」

ちせ「うん・・・・・・」

「おーい!!」ハァハァ

イン「だめだよお兄ちゃん、弁当忘れたんだよ?」

当麻「!! いや、悪いなインデックス」

イン「もう、ホントにお兄ちゃんは私がいないとダメなんだから」

当麻「いや、そんな・・・・・」

イン「ちせも!!」

ちせ「はいっ!?」

イン「お兄ちゃんの彼女さんなんだから、ちゃんと面倒見なきゃダメなんだよ!!」

ちせ「・・・・うん、頑張る!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/02(日) 23:57:17.94 ID:nqqKDPlY0<>


ちせ(・・・・・・・・)


ちせ(今あたしのいる世界は、とても幸せな世界だよ)


ちせ(・・・・・だけど、あたしは覚えてる)


ちせ(平和な世界が欲しくて一緒に頑張った人たちがいたこと)


ちせ(そのために皆で戦った世界があったこと)


ちせ(それは決して辛い記憶なんかじゃない)


ちせ(あたしにとって・・・・・・・ううん)


ちせ(あたしたちにとって、かけがえのない時間だったから)


ちせ(だから、あたしは忘れないよ)


ちせ(皆のために戦い続けた、あなたのことを)


ちせ(きっと、いつまでも ――――――――― )



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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:00:47.04 ID:YHQ4XdN40<>


 ―――――――――――――――――

   
     
       <世界[>



     ―――――――――



「」ガシャァン


「・・・・・・おい、出ろ」

ライナ「・・・・・ん?」

ライナ(ここは・・・・・・?)

「早くしろ、化け物が!!」バシッ

ライナ「ぐっ・・・!?」ガッ

ライナ「この、何しやがる!!」バッ

ライナ「・・・・・・!?」

ライナ(魔法が、使えねえ?)


「!!」

「貴様、何のつもりだ!!」ガッ


ライナ「がはっ・・・・!?」

ライナ(何だ・・・・・一体、俺は?)


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:02:26.57 ID:YHQ4XdN40<>

       --------------------

 なじみ「・・・・それと、実は君はまだ死んでいない」ボソッ

 なじみ「君は死ぬ直前に僕の介入で英霊になった特殊な存在なのさ」

 なじみ「だから、この戦争が終わったら、君は元の世界に帰ることになるだろう」

 なじみ「この世界で培ったものが一切通じない、君の世界にね」

 ライナ「・・・・・・!!?」

 なじみ「まあ、そういうことだから、あとは君自身の力で頑張ってくれたまえ」

       --------------------


ライナ(・・・・・そうか、これが俺のいた世界なのか)

ライナ(そして、この後俺は殺される)

ライナ(・・・・フッ、だが別にいいじゃねえかよ)


          ------------------

 銀時「俺の願いは、皆が悪夢なんかじゃない、せめて幸せな夢を見れる世界であることだ!!」

          ------------------


ライナ(死んだら俺は、幸せな世界に行けるんだ)

ライナ(ここは誰一人仲間もいない、ひたすら孤独で辛いだけの世界)

ライナ(こんな、絶望しかないような世界に未練なんて・・・・・・・)


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:03:31.72 ID:YHQ4XdN40<>

ライナ(・・・・・・・・・)

ライナ(違うだろ?)

ライナ(銀時は、そんなことのためにあんな願いを言ったんじゃねえんだろ?)

ライナ(・・・・もう死んだ奴は、何もできねえから)

ライナ(だから、そういう奴もせめて夢の中でだけでも幸せになれるようにって)

ライナ(そういうことなんだろ?)


ライナ(・・・・・・だったら、俺は!!)グッ


   キイイイィィィィン


ライナ「!?」

ライナ(何だ? 突然、声が・・・・・・)


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:04:16.03 ID:YHQ4XdN40<>


         ----------------------


 「君に僕のスキルを一つだけ貸してあげたよ」ザザザザ

 「ただし、効果は数秒。それだけだ」ザザザ・

 「何をするのかは君の自由だ。何かを成すにしろ、成さないにしろ」ザザ・・

 「その間だけ、君はあの世界での君の力を発揮できる」ザ・・・


 「僕の、『遥かなる記億(フラッシュバック・メモリー)によって』」プツンッ


         ----------------------


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:05:36.26 ID:YHQ4XdN40<>


「・・・・・少し痛めつけておく必要があるようだな」グッ

「ああ。たとえ貴様を殺したとしても、何の問題もないからなっ!!」


ライナ「・・・・・『戦いの歌(カントゥス ベラークス)!!』」ゴオッ


「!?」


      バキイッ


「なっ・・・・手錠を!?」


ライナ「」シュバッ


「速・・」


「」ゴッ ガッ ドッ


「」ドサッ
「」ドサッ
「」ドサッ


ライナ「」フッ


ライナ「・・・・・『風精召喚!!』」


    シーン


ライナ(・・・・・ハッ、本当に数秒でもうあっちの魔法が使えねえみてえだな)

ライナ(だが、俺はまだ死んじゃいない)

ライナ(たとえ今まで培った魔法が使えなくとも)

ライナ(それがまだ生きられる命なら、まだ価値のある命なら)

ライナ(生き続けて、幸せを勝ち取る!!)

ライナ「・・・・・そうだろ? 銀時!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:06:23.83 ID:YHQ4XdN40<>

   ウーーーーーー  ウーーーーーーー


「緊急速報。緊急速報。大量虐殺犯が脱走しました」

「犯人は手錠を破壊し、警備員3人に危害を加え逃走」

「犯人は複写眼(アルファ・スティグマ)保持者。暴走の危険あり」

「速やかに退避せよ」


「うわあああああああああ!!」ダッ

「ダメよ、早く逃げなきゃまた殺されるわ!!」

「くそっ、化け物が。どうしてすぐに殺しておかなかったんだ!!」バッ


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:07:49.73 ID:YHQ4XdN40<>


ライナ「」ハァハァ

ライナ(あまり時間が無い。ここは逃げた方がいいのか?)


           -------------------

 なじみ「でも、その時に娘を殺されたその国の王は怒ってね。犯人を殺すために、その時町にいた人を皆殺しにすると言い始めた」

 なじみ「町の人が助かるには、本当の犯人じゃなくてもいい、誰かが捕まることが必要だった」

           -------------------


ライナ「くっ、ダメだ。俺が逃げたら・・・・・・」

ライナ「やはり、犯人を捜すしかない!!」バッ


「見ろ、あいつじゃないか? ・・・・・そうだ、あいつが脱走者だ!!」

「くそっ、犠牲が出る前に早く捕えろ!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:08:44.69 ID:YHQ4XdN40<>

ライナ「くっ!?」

ライナ(見つかった!? くそ、早く犯人を捜さねえと)

ライナ(だけど犯人っていったって、わかんねえよ!!)

ライナ(せめて少しくらい手がかりがねえと・・・・)バッ


「!! いたぞ、捕えろ!!」


ライナ「!?」


「うおおおおおおおおおおおお!!」

「死ね、化け物おおおおおおお!!」


ライナ「くそっ・・・・・囲まれた!?」

ライナ(畜生、ここまでなのかよ・・・・・)グッ



「そこまでだ!!」



一同「!?」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:09:35.07 ID:YHQ4XdN40<>


ライナ「・・・・・・え?」


男「その男は犯人ではない」

男「私は見た。こいつが犯人だ」ポイッ


犯「ぐっ!?」ドサッ

犯「てめえ、おい、殺してやる。あいつらみたいに、皆・・・・」


一同「!?」

「こいつは・・・・・・?」


男「町の外で見かけた。恐らく隙をついて逃げ出したのだろう」


「・・・・そうか、そいつが犯人だったのか」

「だが、あの化け物はどうするつもりだ!?」

「そうだ、たとえそいつが犯人だとしても、あいつは・・」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:10:19.74 ID:YHQ4XdN40<>

男「あいつは、何だ?」

男「脱獄した男だから、か? ・・・・それとも」

男「複写眼保持者というだけで、全ての罪をなすりつけようというのか!!」


「ぐっ・・・・・・」

「それは・・・・・」


男「犯人は好きにするといい」スッ

男「だが、この男は解放しろ」ザッザッ


「・・・・・ちっ、おい。その犯人を捕えろ」

「おおおおおおおおお!!」


犯「いや、待てよ、そんなそんな・・・・・・」

犯「あああああああああああああ!!!」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:10:59.56 ID:YHQ4XdN40<>

男「・・・・・立てるか?」

ライナ「・・・・・あ、ああ」

ライナ「その、ありがとう」

男「礼を言われるほどのことではない」

男「当然のことをしただけだ」

ライナ「・・・・・・いや、違えよ」

男「?」

ライナ「普通はあんな時、あんたみたいに動ける奴はいねえよ」

ライナ「あんたは・・」

男「それはこっちのセリフだ」

ライナ「!?」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:11:42.19 ID:YHQ4XdN40<>

男「お前には手錠を壊し、3人の男を気絶させるほどの力があるのだろう?」

男「一人でこの町から逃げることだってできたはずだ」

男「だが、お前は逃げずに、犯人を捜した」

男「・・・・・お前を生贄にしようとした、一般人たちを助けるために」

男「違うか?」

ライナ「・・・・・ああ」

ライナ「俺はもう、どんな困難が立ちふさがっても全てを救うって誓ったから」

ライナ「本当に、誰もが死なずに幸せに過ごせる世界が欲しいから」

ライナ「だから、俺は・・・・・・・」

男「・・・・・プッ」

男「ハハハハハハハハハ」

ライナ「!?」

ライナ「何がおかしい!?」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:12:31.70 ID:YHQ4XdN40<>

男「いや、ちょっとな。そんなことを大真面目に言う奴なんて初めてだったから」

男「だけど、気に入ったよ。お前、名前は?」

ライナ「・・・・・俺か? 俺は、ライナ・リュートだ」

男「ライナ、か。いい名だ」

ライナ「あんたの名は?」

男「俺か? ・・・・・俺はシオン」

シオン「シオン・アスタールだ」

ライナ「シオン、か。覚えておくよ。あんたは俺の命の恩人なんだ、お礼くらい・・」

シオン「・・・・・お礼、か。そんなことのために助けた訳ではないが」

シオン「まあいい。なら、俺に協力してくれないか?」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:13:58.86 ID:YHQ4XdN40<>

ライナ「協力?」


シオン「ああ。俺がこの世界を、いつかお前の望むような世界に変えてみせる」

シオン「誰もが幸せになれるような世界をつくってみせるから」


シオン「だから、ライナ!!」



シオン「俺と一緒に、この世界を変えないか?」スッ



ライナ「!!」


ライナ(・・・・・・そうか)

ライナ「・・・・・・ああ」

ライナ「俺はお前を信じるよ、シオン」

ライナ「やるなら、絶対成し遂げような!!」ガシッ

シオン「ああ!!」ガシッ


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:15:05.07 ID:YHQ4XdN40<>


         -------------------

 「人ってのはよ、長い人生の中で出会うべき奴には必ず出会う」

 「タイミングは違っても、そいつを求める心さえあれば絶対にな」

         -------------------



ライナ(・・・・・・・銀時、俺も出会えたよ)



ライナ(絶望しかないと思ってた世界でさえ、信じられる友ができそうなんだ)



ライナ(俺は、絶対にもう絶望したりしないから)



ライナ(俺はこいつと共に歩んで行く)



ライナ(俺はこいつと、平和で幸せな世界をつくるから)



ライナ(そしていつか、俺は ―――――――――――――― )



           ・
           ・



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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:16:32.40 ID:YHQ4XdN40<>


      ――――――――――――――――――


        < ――――世界0―――― >



新八「・・・・・・!!」

新八「銀さん、何寝てるんですか!?」

銀時「んあ・・・・・?」

新八「久々の掃除なんですから、銀さんも手伝ってくださいよ」

銀時「ああ・・・・・後でな」

神楽「まったく、銀ちゃんはやる気が感じられないアル」

神楽「なのはが銀ちゃんの分まで働いてなかったら、今頃ボコボコアル」

なのは「にゃはは・・・・まあ、そろそろ銀時くんも手伝おうよ」

銀時「ああ・・・・・後でな」

なのは「・・・・・・手伝おう?」ゴゴゴゴゴ

銀時「はいっ、僭越ながら私、床掃除をやらせて頂きます」シャキッ

神楽「・・・・・うわあ、何か憐れアル」

新八「完全に尻に敷かれてますね」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:17:52.94 ID:YHQ4XdN40<>

神楽「まあいいアル。さっさと片付けて・・」ボトッ

神楽「・・・・ん? 何か落ちたアルよ」

新八「何だろうこれ。本? ボロボロですね、いらないなら捨てて・・・・」

銀時「!!」

銀時「あー、待て。それは捨てんじゃねえ!!」

銀時「いろんな店回ってやっと見つけた本なんだよ」

新八「店回ってって・・・・またいかがわしい本でも買ったんですか?」

銀時「ちっげええよ!! まあ、なんだ、大事に扱えよ」

銀時「その本は・・・・・俺の宝なんだよ」

神楽「・・・・何かそこまで言われると気になるアル」

神楽「新八ィ、それ何の本アルか?」


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(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:20:00.21 ID:YHQ4XdN40<>

新八「うーん、タイトルは・・・・『伝勇伝』?」

新八「何かの神話の本みたいだけど・・・・・」

神楽「神話・・・・・?」

神楽「そんな訳ないアル! そんな本を銀ちゃんが大事にしてる訳ないネ!」

神楽「ちょっと見せるアル!!」バッ

銀時「おいコラっ、大事に扱え大事に!!」

なのは「あとで私にも見せてね。一応、中身確認しとくから」ニコニコ

新八「はい。・・・・あと、なのはさん、目が怖いです」

銀時「ああああもう、破いたりしなきゃ別にいいから、勝手にしやがれ!!」バッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:21:49.44 ID:YHQ4XdN40<>


                伝勇伝




       かつて、化け物と呼ばれ続けた一人の男がいた



   彼は生まれながらにして人々に憎まれ、蔑まれる運命を背負った



  ある時は意味もなく殺されかけ、ある時は虐殺者に仕立て上げられた



        しかし、彼はそれでも人間を憎まなかった



         彼はそれでも人々の幸せを求め続けた



   自らがどんな目にあおうとも、決してその足を止めることはなく



     記録には残らずとも、ただひたすらに人々を救い続けた





      この物語は、そうして人知れず人々を救い続けた男




      英雄、ライナ・リュートの記録を綴ったものである





                              Fin



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>saga<>2011/10/03(月) 00:24:19.40 ID:YHQ4XdN40<> ずいぶん長くなりましたが、これで全話終了です。

今まで見てくださった方、お疲れ様でした、そしてありがとうございました!!

素直な感想とか、いろいろもらえると非常に嬉しいです。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/10/03(月) 00:25:56.68 ID:VDLjKDzFo<> 乙です

キャラ崩壊は多かったけど、まあ楽しめたぜ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/03(月) 00:41:23.46 ID:yq5tqgcQ0<> いやぁ、最後までよくまとめれたもんだ
マジで乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<><>2011/10/03(月) 00:57:08.24 ID:j1usyF5S0<> 乙!面白かった!
構成もしっかりしてたし良作だった

最後のそれぞれの世界のあたりなんか幸せそうで安心した
こういう終わり方好きだわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/03(月) 19:43:11.41 ID:mB/gXPok0<> 乙 <>