VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 13:43:27.55 ID:M/djsHno0<>
刀語のキャラがAB!(エンジェル・ビーツ)の死後の世界にやって来たら
という、ほのぼの稀にシリアスな物語

尚、オリキャラ、オリジナル設定、キャラ崩壊があり
初ss 更新遅め 投下少な目 AB!のキャラが全く出てこない

以上の注意点があります。

ちょっとでも面白いと思ってくれれば幸いです。<>死 後 語 (シゴガタリ) VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 13:44:31.72 ID:M/djsHno0<>
??「……ん?」

虚刀流七代目当主にして四季崎紀記が作りし完了形変体刀 虚刀「鑢」 鑢七花は目を覚ました。
辺りを見回すとそこは見たことの無い景色だった。現代の人間がいれば、そこは”夜の学校のグラウンドにいる”
と理解できるだろう。だが七花は知らない、何せ彼は数百年も前に生きていた人間なのだから。


七花「どこだ、ここ……確か俺は琉球行きの舟に乗ってたはず……」キョロキョロ

七花「………」

七花「なるほど、どうやら知らない間に着いてたみたいだな」


船を下りた記憶が無いのはたぶん船旅がよっぽどつまらなかったからだろう、と一人納得する七花


七花「とりあえず否定姫を探すか」ザッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 13:49:17.49 ID:M/djsHno0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜校舎・玄関前〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「ふ〜ん。これが噂に聞く首里城か、なるほど、尾張のあの城とは大違いだ」

七花「っと、いけね。否定姫探さなきゃな」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜体育館前〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「おーい!否定姫ー!どこだー!!」

シーン

七花「いないなぁ。ってゆうか誰もいないな」キョロキョロ

七花「まぁ、夜ならこんなもんか。良い子は寝る時間だもんな」ウン








??「七…花…?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 13:56:27.26 ID:M/djsHno0<>
七花「え?」


七花が振り返ってみると、そこには一人の女性がいた。

髪は白くおかっぱ頭になっており、着ているのは十二単という派手な衣装


七花「…とが……め?」


一年間共に旅をし、刀を集め、様々な人と出会い、そして志半ばにして死んだ
奇策士とがめの姿が、その目に映っていた。


とがめ「七花…七花ぁーーーーーー!!!」タッタッタッタ

七花「え?……えぇ!?」

とがめ「会いたかったぞー!七花ぁーーーー!!」ダッ!


死んだはずの人間が目の前にいる。そんなありえない状況に混乱する七花の胸に飛び込もうとするとがめ






七花「!」ハッ!

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 14:07:34.27 ID:M/djsHno0<>
七花「虚刀流・百合!」ブン!

とがめ「ぐふぇっ!」ドゴン!!


そんなとがめの腹部に、七花は(手加減つきの)蹴りをお見舞いした


とがめ「ぉ………ぉぉぅ」プルプル

七花「ふぅ、危ないところだった」

とがめ「し……ちかぁ?」プルプル


なぜ蹴られたかも分かららず、ただふるえて悶えるしかないとがめに対し、
七花はまるで勝ち誇ったかのような笑みを浮かべる


七花「いやぁ、焦ったぜ。まさかこんなことが起こるなんて予想もしなかったからな」

とがめ「」プルプル






七花「お前あれだろ、まにわにの生き残りだろ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 14:21:07.14 ID:M/djsHno0<>

とがめ「な……なにを…」ガクガク

七花「大方とがめに変装して俺の動揺を誘って、その隙に討ち取るつもりだったんだろうが残念だったな
   今日の俺はとがめほどじゃないにしても冴えてるんだ。蝙蝠って奴が似た様な手口で一度俺を襲っているしな」

とがめ(…おぉ、ちょっと回復してきた)ガクガク

七花「まぁ、確かに動揺はしたがな。しかし生き残りがいたなんて想像もしなかったぜ」


にしてもあの頃と比べて俺も賢くなったなぁと、自画自賛する七花


とがめ「本当に…そなたという奴は」フラッ

七花「なんだ?まだやる気か?」

とがめ「ええいこやつめ!私は本物だ!」

七花「しぶといな。まだ言うのか」



とがめ「…彼我木輪廻」ボソッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 14:32:26.55 ID:M/djsHno0<> 七花「え?」

とがめ「そなたが見た彼我木輪廻は、子供の容姿をしておったはずだ」

七花「それが?」

とがめ「……彼我木輪廻は相手の苦手意識を反映する。見え方は人それぞれだし、この事は報告書にも書いておらん
    か・り・に!私がまにわにの生き残りだったとしても、これはそなたと私しか知らないことだ」

とがめ「何だったら、私の”前の名は容赦姫”であるということも付け加えてやろうか?」

七花「!」

七花「え………それじゃぁ…本当に、とがめ…なの…か?」

七花「でも、右衛門左衛門に撃たれて死んだはずじゃ!!」

とがめ「確かに私は死んだ」

七花「それじゃぁ!」

とがめ「私が生き返ったのでもないし、ましてやそなたの言う、まにわにの生き残りでもない」






とがめ「――――――――そなたが、死んでしまったのだよ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 14:44:16.97 ID:M/djsHno0<>
七花「…………………………………………………は?」キョトン

とがめ「なんだその間抜けな顔は、まぁいい、説明は後でするからよく聞け七花」


とがめ「ここは所謂”あの世”だ」


七花「」


とがめ「第一に、ここでは”死”そのものが存在しない。元々死んでいるしな。」


七花「」


とがめ「第二に、先ほど”あの世”といったが、これが正しいかどうかは分からん。
    もしかしたら地獄かもしれないし、天国かもしれない、六道輪廻のどれか、かもしれん。
    はっきりしているのはここが”この世”では無いということだ」


七花「」


とがめ「第三に、ここは文明が非常に発達している。それこそ、四季崎紀記が予知した
    数百年後の未来のようにな」


七花「」スッ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 14:54:36.63 ID:M/djsHno0<>
とがめ「第四に、ここには”死んでここに来たもの”と”元々ここに存在するもの”がおるということ
    っておおい!!どこに行くのだ七花!?」ガシッ

七花「ようやく分かったうん、これは夢だ。幽霊を信じないとがめがあの世とか死が存在しないとか
   そんな宗教じみたことをいうはずがない、うんきっとこれは夢に違いない」グイグイ

とがめ「まてまてまて!夢じゃない夢じゃなーい!!」ズルズル

七花「離してくれとがめ(夢)。今から俺は自分の頭に落花狼藉を叩き込むんだ
   そうすればさすがに夢から覚めるだろうし」グイグイ

とがめ「どれだけ長く伸ばせるのだそなたの足は!というか(夢)ってなんだ!!」ズルズル


とがめ「ええい本当に物分りの悪いやつめ!……って七花!それを踏むな!!」

七花「え?」カチッ

七花「がっっっっっっっっっっ!!!!!!!」バリバリバリバリ


全身に奇妙な衝撃が走る。炎刀・銃で撃たれたほどではないにしろ、それは七花の
意識を奪うのには十分な威力であった


七花「なん…だ?」バタリ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2011/09/21(水) 15:03:42.22 ID:UfLcb5dAO<> 期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 15:04:28.73 ID:M/djsHno0<>

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜校長室〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

??「だ…ら……やった………な…!」

??「分……た………けど………る…だ?」

七花(………ん)


意識を取り戻した七花がまず感じたのは、全身の異様な痛みと、己の体を支えている妙な
皮の生地の感覚だった。そして、次第に自分の近くで会話が行われていることに気がつく


とがめ「決まっておるであろう。一人で放って置くわけにもいかんし
    七花には実働部隊を担当してもらう」

??「確かに戦闘能力じゃぁ虚刀流に勝るやつぁいねぇけどよ
   こいつに集団戦闘が出来るとも思えねぇんだが」

とがめ「心配するな。私から直接命令すればいいし、集団戦闘が出来ないのは七花に限ったことではなかろう」

??「まぁ確かにな。つーかさっきの話を聞く限りじゃぁ、こいつ、ここの存在を
   認めきれてねぇみたいだが?」

とがめ「それも問題ない。お主や他の者の顔を見れば否が応でも信じるであろう」


七花(え?)


ふと、とがめと会話をしている方の人物を見ると、そこにいたのは見覚えのある顔だった

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 15:06:02.53 ID:M/djsHno0<>

遅めの昼食により、一時中断します。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/21(水) 15:31:20.29 ID:w/WPOCMoo<> 期待したい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<><>2011/09/21(水) 15:44:36.07 ID:dD/MkgAAO<> チョベリバ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 17:36:51.63 ID:M/djsHno0<>
お待たせしました、再開します。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 17:48:06.93 ID:M/djsHno0<>
七花「宇練…銀閣!?」ガバッ

銀閣「よぉ、虚刀流。ひさしb…ふぁ〜あぁ…」


ソファーから飛び起きた七花の目の前にいるのは
眠たそうな雰囲気、まるで女性のように長い髪、浪人のような風貌
因幡砂漠の下克城にて七花が初めて見た剣士にして、居合い抜きの達人

宇練銀閣の姿がそこにはあった


七花「な…なんで…やっぱりこれは夢なんじゃ」

とがめ「だ〜もういい加減にしろ!七花!これは夢じゃない!」

銀閣「おいおい、お嬢ちゃんそんな怒鳴るなよ。信じられないのなんざ
   当たり前だし、実際俺もここに来た時ぁそう思ってたんだしよ」

とがめ「ぬぅ、それはそうだが…」

銀閣「まぁ、死んだ原因を思い出しゃぁ信じもするだろ。そんじゃ
   俺は寝させて貰うぜ。朝になったら起こしてくれや」ガチャッ ギー バタン

とがめ「あ!おい宇練!…っまったく」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2011/09/21(水) 18:02:30.52 ID:Gsn6SPGAO<> 刀とか…俺得 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 18:34:28.62 ID:M/djsHno0<>
とがめ「しかし、死んだ原因か…確かに有効な手段ではあるな」チラ

七花「え?…えぇ?」

とがめ「七花、そなた確か否定姫と船に乗っておったのだな」

七花「え?あぁうん。濁音港から琉球行きの船に乗ったんだ…あれ?なんでとがめが
   そんなことを知ってんだ?」

とがめ「よし、ならばこの手しかないな」スッ


そういうととがめは袖から小さなな箱に、棒を取り付けたようなものを取り出す


七花「なんだそれ?」

とがめ「?あぁ、これのことか?これはトランシーバーと言ってだな…まぁ分かりやすく言えば
    遠くにいる相手に声を届けるものだ」

とがめ「スーハー。…聞こえるか否定姫?聞こえるならさっさと返事をしろ」

??『ザァーザー…… プツッ はぁ〜い聞こえてるわよ〜☆』

とがめ「」イラッ

とがめ「…先ほど七花を発見した、お主の予想通り記憶が少し混濁しておる」

??『あらそぉ〜。用件はそれだけぇ〜?じゃあねぇ〜』

とがめ「そんな訳なかろう!!七花に死んだときのことを説明しろ!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 18:45:54.19 ID:M/djsHno0<>
??『えぇ〜めんどくさい』

とがめ「」イラッ

とがめ「いいからさっさと説明しろ!!」


七花に向かって乱暴にトランシーバーを投げるとがめ。七花は取りこぼしそうになるも
なんとか受け取る


とがめ「そこのくぼみを押しながら話しかけてみろ」

七花「えぇ〜と……こうか?」カチッ

七花「えぇ〜……き、きこえるかー?」

否定姫『七花君〜久しぶり〜☆』

七花「その声、否定姫!」

否定姫『そ〜よ〜。ところで七花君、船に乗った後何が起こったか覚えてないんですってね』

七花「あぁ、正直、覚えてないんじゃなくって今は夢を見てるって思ってる」

否定姫『ふ〜ん。まず船に乗った二日後、船旅を満喫してる最中に、私たちは海賊に遭遇しちゃったのよ』

七花「海賊?校倉達のか?」

否定姫『違うわよ。校倉必の鎧海賊団とはまた違った海賊だった、乗り込まれたりはしたんだけど
    船にも多少は腕の立つ人もいたから乱戦になってね』

七花「俺はそいつらに殺されたのか?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 19:06:22.02 ID:M/djsHno0<>


否定姫『いいえ、違うわ。むしろ撃退しちゃった』

七花「だったら」

否定姫『問題はその後よ』

七花「その後?」






否定姫『思い出して御覧なさいな。その時嵐が来たはずよ』










七花「…嵐………」

七花「!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 19:14:39.04 ID:M/djsHno0<>








否定姫『思い出した?』

七花「……そうだ……嵐が来て」







<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 19:29:24.87 ID:M/djsHno0<>

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
            
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜濁音港発・琉球行きの大船〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ザザァーーーー          ザザァーーーー



海賊34「畜生!!なんだよあいつ!仲間をたった一人であそこまで!!」

海賊28「オイ!!嵐が激しくなってきやがった!!このままじゃ両方とも沈んじまう!!
    早く縄はずして連結を切り離して逃げようぜ!!」

七花「何を外すって?」ザッ

海賊28「うわっ!」

海賊34「な!お前…頭の相手してたはずじゃ!!」チャキ

七花「あぁ、とっくに伸びてるよ。お前たちの頭って言うだけあって強かったぜ」

海賊34「くっ…んの野郎!!」ブン

七花「おっと」ヒョイ

海賊34「オイ!28!戻って縄ぁ外す前に大筒(大砲)お見舞いしてやれ!!この船に穴あけろ!!」

海賊28「ちょ!本気かよ!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 19:44:17.34 ID:M/djsHno0<>
海賊34「たったひとりにここまで殺されたんじゃぁ海賊の恥だ!
    やられっぱなしじゃ腹の虫が収まらねぇ!!」ブンブン

七花「いや、殺してないって・・・・・・っよ」ブン

海賊34「ガハッ!!」ドゴォ

海賊34「」バタン

七花「ふう」

海賊28「あ・・・・・・・・・・・・・・・」

七花「さて、後はお前だけだな。仲間つれてさっさとこの船から「うわあああああああああああああ」っておい!!」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜海賊船・火薬庫〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


海賊28「ハア・・・ハア・・・畜生・・・・・・あいつ」ボウッ

七花「おいお前!!」ダッ

海賊28「ひっ・・・ち、近づくな!近づくんじゃねぇぇぇぇぇええええええ!!」ブオン ブオン

七花「おい!こんなところで松明なんか振り回すな!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/21(水) 19:51:58.98 ID:M/djsHno0<>

今日のところはここまでになります。次の更新は恐らく連休中、
金曜か、木曜に更新できたらなと思います。


次回予告

とがめ「いやぁまさか七花が私のことを信じないのは今回が初めてではないか?
    まぁいい、その程度のことは後々の働きで返せばよいのだからな
    
    次回『え?七花が実はセーラー服萌えだった!?』の巻き、ちぇりお!!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2011/09/21(水) 22:03:22.31 ID:Gsn6SPGAO<> 乙、期待してる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/22(木) 00:13:28.31 ID:WNa5NzEQo<> 乙
次回予告が良いな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2011/09/22(木) 15:38:45.77 ID:BQtXkBzQo<> ちぇりお!
期待してる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/09/22(木) 17:29:27.07 ID:J0QyIe/T0<> 期待しておるよ。ちぇりお! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga <>2011/09/23(金) 09:44:01.88 ID:CYI5T2ud0<>
とがめ「おはよう諸君!!刀語きってのおりこうさん、奇策士とがめだ!
    本日投下の予定が決まった。昼ごろから始まるぞ、心しておけ。
    見ない奴はちぇりお!だ。チェストではないぞ、ちぇりおだ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<><>2011/09/23(金) 09:47:40.23 ID:CYI5T2ud0<> 上がらない、なんで? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2011/09/23(金) 10:19:18.12 ID:+iw1yy7AO<> 期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/23(金) 10:30:04.75 ID:TzWIIFTkP<> ちぇりお <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>saga<>2011/09/23(金) 11:39:22.67 ID:euA6k+7O0<> >>30 sagaの後ろに空白入ってるからじゃない?
ちぇりお! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 12:29:56.18 ID:CYI5T2ud0<>

七花「え〜とこんにちは、虚刀流七代目当主、鑢七花だ
   昼食を食べ終え次第>>1が投下を開始するそうだ
   画面を見るときは部屋を明るくして、上半身裸で見ないようにな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/23(金) 12:34:02.72 ID:ETE6IYyco<> 下半身裸で見るわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 12:46:15.69 ID:CYI5T2ud0<>

>>30
七花「虚刀流 薔薇!!」

七花「>>1が食べ終えたので投下を開始するそうだ。
   ただしその頃にはアンタ達は八つ裂きになってるだろうけどな」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 12:47:07.41 ID:CYI5T2ud0<>
ミスった>>35だった・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 12:57:37.43 ID:CYI5T2ud0<>

海賊28「う、動くなよ…動いたら火ぃつけるぞ!爆発するぞ!!」


海賊28のそばには大きな樽がいくつもあった。そこには火薬が詰まっていて
どれかひとつにでも爆発すれば、この部屋どころか、船自体が跡形も無く消し飛ぶだろう
それに、いまは互いの船が密着している。向こうの船にも十分な穴が開く。


海賊28「は・・・はは」

七花(杜若で一気に距離を…嫌駄目だ、船自体のゆれが激しいし嵐のせいで足を滑らせるかもしれないしな)


ここで七花は考えるべきではなかったのかもしれない


海賊28「モウオワリダモウオワリダモウオワリダモウオワリダモウオワリダ」ブツブツ

七花(まずは部屋からでて安心させるか?それともそのまま船に戻って縄を外して…)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 13:08:07.83 ID:CYI5T2ud0<>









海賊28「モウオワリナンダヨォォォォオオオオオ!!!!!!!!!!!」









<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 13:17:50.34 ID:CYI5T2ud0<>
七花「な!おい!!」ダッ


七花は走った、手を限界まで伸ばしながら、走った


七花(間に合え!)


滑ることなんて考えず、杜若を使えば、或いは届いたかも知れない


七花(間に合え!!)


いや、もう一度仲間が生きていると説得していれば、海賊28の手は止まっていたかもしれない


七花(間に合え!!!)


或いはこうしていれば良かった、こういう方法もあったかもしれない


七花(間に合ってくれ!!!!)












七花が最後に感じたのは、眩しい光と全身に感じる強い衝撃だった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

否定姫『結局、海賊船は爆発。当然私たちの乗っていた船も無事じゃなかった
    まぁ、私は爆発で死んだんじゃなくて溺れたんだけどね』

七花「・・・そっか」

七花「何か…悪いな、否定姫。長生きさせてやれなくてさ」

否定姫『あ〜ら七花君。私がそんなに生に執着するような人間に見えるのかしら?』

七花「いやまぁ、確かに…それでも、ここは誤るところかなって」

否定姫『あらそ』

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 13:39:30.75 ID:CYI5T2ud0<>
心底どうでもよさそうに言った否定姫は、そこで通信を切った

トランシーバーをとがめに返そうとするが「持っておけ」といわれたので
素直に持っておくことにした七花


とがめ「七花……信じてくれるか?」

七花「あぁ、実感はわかないけどな」

とがめ「そうか…」


それっきり七花は下を向いたまま動かなかった


七花「…………」


とがめ「・・・・・・・」


七花「・・・・・・・・・」


とがめ「・・・・・・・・」


七花「・・・・・・・・・・」


とがめ「・・・・・・・・」







<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 13:49:55.17 ID:CYI5T2ud0<>

とがめ(ぬアアアアああああああああああああああああああ!!!!!
    なんだ!なんなんだこの雰囲気は!!気まずい!気まずいいい!!)


なんと声をかけていいか分からず、とがめは心の中で頭をかきむしっていた   

    
とがめ(考えてみればそうだ!いきなり自分が死んだとか言われて混乱してるなら
    夢だと思いたいのは当たり前じゃないか!!それを私は夢じゃないとか
    物分りが悪い等と言ってしかも厳しい現実を突きつけただけじゃないか!!
    それに今思えば会いたかったなんて早く死んでほしかったと言ってるようなものだ!!
    ああああなんということをしてしまったんだ私は!!
    それでも一年間共に旅をした間柄か!虚刀「鑢」の所有者か!!
    なにが奇策士だ!考えろ!考えるんだ!どうすればいいどう話しかければいい!!
    いや落ち着け、こんなときは円周率を数えるんだ!!
    よし、1.14159265358979・・・って始めから間違ってるううううう!!!
    いやこんなときは人という字を三回書いて飲み込めばいいと聞いたことがある!
    よし・・・入、入、入って違ーーーーーーーーーーーーーーう!!
    よよよよよよし落ち着け、いや私は落ち着いている!!
    こんなときは・・・そうだ!周りを西瓜(すいか)だと思えばいいんだ!!
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
七花と私しかいなーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!
    ああああ本当にどうすれば{略})


七花「・・・・・・・・・・・なあ、とがめ」

とがめ「わっしょーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!?」ビクッ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 14:03:19.62 ID:CYI5T2ud0<>
七花「わっしょい?」

とがめ「いいいいいいやいやいや何も言ってないぞ!?
    別に気まずくて話しかけずらいとか思ってない!!
    思って無いからな!!」アセアセ

七花「あ、あぁ」

とがめ「そ、それで?なんだ七花?質問か?」

七花「ああ、まぁな。さっきの事思い出してたんだけど、やけに詳しいなって、
   とがめはここに来て長いのか?俺の記憶じゃとがめが死んでから
   俺が死ぬまで二ヶ月くらいしかたってないと思うけど」

とがめ「あぁなるほどな、なぁに”これ”みたまでだ」つ□

七花「?『SSSノート』・・・いや、俺はひらがな以外読めないんだが」


ノートをあけることなく、とがめに返す七花


とがめ「えすえすえすのーと だそうだ」

七花「なんだそれ?」

とがめ「この世界について書かれた書物だ、さっき話したことは全て
    ここに載っていた」

七花「誰が書いたんだ?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 14:20:04.10 ID:CYI5T2ud0<>

とがめ「分からん。ただ、これを書いたものは私達と同じようにここにきて
    消えた、ということくらいだ」

七花「消える?」

とがめ「あぁ。この書物によると”この世界に元々いる者たち、通称えぬぴーしー
    と同じ行動をとったものは消える”と書かれておるのだ」

七花「なんで消えるんだよ?」

とがめ「分からん。他にも消える要因があるのかもしれん」

七花「分からないことだらけだな」

とがめ「あぁ、分からないことだらけだが、この書物に書かれていることは
    信憑性が高いぞ」

七花「なんでそんなこと言い切れるんだよ」

とがめ「消えること以外は、まにわにの連中が検証済みだからだ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 14:30:15.94 ID:CYI5T2ud0<>

突如とがめの口から信じられない単語が飛び出し、七花は思わず


七花「」


絶句した


七花「あれ?もう年かな?耳がおかしいようだ」

とがめ「そなたの耳は正常だ」

七花「いやありえない。とがめがまにわにと協力してるかのような事を
   言うなんてありえない。絶対にありえない」

とがめ「・・・私も最初はそう思っていた。けれど、死んだ今となっては
    敵対する理由が互いに無いからな。過去のことを水に流した訳じゃ
    無いが、まぁ、馴れ合うことにしただけだよ」

七花「・・・そっそうか」

とがめ「第一、死んでまで争っていてはキリが無いでは無いか。ここでは
    死ぬことは無い。死んでもその後は再生するだけだしな」

??「その通りよ七花。まぁ、言い始めたのは私が最初なのだけれど」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 14:44:45.04 ID:CYI5T2ud0<>

七花「?」


ふと、声のした校長室の扉の方を見ると、そこには


七花「姉ちゃん!?」


清涼院護剣寺にて戦った、悪刀「鐚」の所有者にして規格外の”強さ”の
持ち主であり、七花の姉、鑢七実の姿がそこにはあった


七実「久しぶりね、七k」


そしてその姿は突如現れた巨大な鉄槌によってかき消された


七花「ええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」


七花はここで、生涯(死んではいるが)最も驚いたこと
3に入る出来事を経験した


七花「何で扉の外にあんなものが!?いやって言うかなんで姉ちゃんが
   あの程度で吹っ飛ばされてんの!!?」


あの”人には到底納まりきらない強さ”を持つ姉が、そうでなくとも
虚刀流を扱えるはずの姉が、たかだか罠如きで傷つけられるはずが無いのに
避けるどころか、あっさりふっ飛ばされたのだ

七花は再び混乱する

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 14:59:52.83 ID:CYI5T2ud0<>

七花「とととととがめさん!!!???」


自分の頭では到底解決できない謎に、七花はとがめの方を見るが


とがめ「七実・・・またか・・・」


手を顔に当て、いい加減学習してくれ、と呆れたような声を漏らしていた


七花「また!?あれが最初じゃなくって何度も起きてるの!!?」

とがめ「あぁ、あれで93回目だ」

七花「そんなに!!なんで!?」

とがめ「そなたの疑問は最もだが、まずはそなたの姉を拾いに行こう。あのままでは
    良くない」

七花「へ?あぁうん・・・・」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 15:10:53.31 ID:CYI5T2ud0<>

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜廊下〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とがめ「えぇ、まずな七花ここに来てから七実は病魔が無くなったのだ」

七花「!な、なんで」

とがめ「うむ。死んでしまった故にな」

七花「?」

とがめ「先の書物によればな、この世界では皆死んでいる故に肉体から離れている
    故、今私たちの体を形成している魂だと書かれておるのだ、推測ではあるのだろうが
    可能性としては考えられなくも無い。無論、痛みもあるし、疲れもするがな」

七花「な、なるほど・・・じゃぁ姉ちゃんが吹っ飛ばされたのは?」

とがめ「これは私の推測だが、そなたの姉は天才性故にあそこまで化け物じみた
    強さを持っていた、それ故そなたの姉は何の努力もしなかった
    鍛錬を積まなかった故に七実の”魂”は鍛えられなかった
    というのが、私の考えだ」

七花「つまり、いまの姉ちゃんは」

とがめ「来た当初は私より弱かったそうだ」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 15:23:57.67 ID:CYI5T2ud0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜グラウンド〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とがめ「ん?」

七花「?どうかした、とがめ」

とがめ「あれはもしや・・・」


そう呟くと、とがめは袖から望遠鏡を取り出す


とがめ「しまった!七実の周りに天使が!」

七花「は?」


またしてもとがめの口から出てきた言葉に、七花は目を丸くした
とがめはすぐさま望遠鏡をしまい、トランシーバーを取り出す


とがめ「聞こえるか!こちらとがめだ!グラウンドに天使がいる!
    駆けつけられる者はすぐに来てくれ!七実が危ない!」

七花「お、おいとがめ天使って何だ?」

とがめ「あそこにおるであろう」

七花「?」


とがめが指を刺したほうを見るとそこには七実の・・・まぁアレがあった
そして、その近くにはとがめくらいの小さなものから、七花の倍はありそうな
様々な大きさをした、”影”があった

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 15:30:46.15 ID:CYI5T2ud0<>

七花「な!なんだあれ!」

とがめ「だから天使だ!」

七花「いやあんなのがか!?」

とがめ「あぁ、書物によればこの世界には天使が存在するようでな
    我々を攻撃してくるのだ。動きが速いもの、大きいもの、小さいもの
    様々な天使がいるのだ。しかも、天使に飲まれると、えぬぴーしー
    となって、全ての記憶を失うそうだ」

七花「なるほど、ってそれじゃ姉ちゃんがあぶねぇじゃんか!」

??「心配後無用だぜぇ!虚刀流!!」

七花「!?」


駆け出そうとした七花の上をそう言って跳び越した男がいた
上を見ると、球体があった。いや、球体ではない、手足が生えているし、そして頭もある
七花は知っている。この異様な者の正体を。
不祥島にて、初めてであった敵にして、絶刀「鉋」の所有者。
ある意味では運で勝ったといっても過言ではない、七花が規格外な二人を除けば
最も苦戦した相手


七花「真庭蝙蝠!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 15:41:47.24 ID:CYI5T2ud0<>
蝙蝠「ッパァ!!」


蝙蝠の口から、大量の空気と共にクナイや手裏剣が高速で
吐き出される


影「」ザシュ!

影「」ザシュ!

影「」ザシュ!

影「」ザシュ!

影「」ザシュ!


七実に最も近かった影達は形を留め切れないほど穴だらけにされ、霧のように消え去った


蝙蝠「あーあ。もう今日の分撃ち尽くしちまった」シュタ

七花「蝙蝠!お前まで来てたのか!」


着地した蝙蝠と同時に、七花が追いつく


蝙蝠「まぁな〜☆久しぶりだなぁ虚刀流。七花八裂だっけ?
   あれは痛かったぜぇ〜。きゃはきゃは!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 15:48:17.96 ID:CYI5T2ud0<>

七花「な・・・・」


自分を殺した相手が嬉々として接してくることに、七花は若干引き気味になる


七花「えっと、ありがとうな蝙蝠。おかげで姉ちゃんが助かった」

蝙蝠「礼を言うなら全部始末してからにしてくれ。こいつら
   急所なんて無いし、おまけによっぽど強力じゃなきゃ
   一撃でも消えねぇからな」

七花「!うわ・・・本当だ、まだいる」


いつの間にか、天使達に取り囲まれていた七花達


影1「********」ユラ

影2「********」ユラ

影3「********」ユラ

影4「********」ユラ

影5「********」ユラ

影6「********」ユラ

影7「********」ユラ

影8「********」ユラ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 16:03:08.29 ID:CYI5T2ud0<>

七花「っく!」


蝙蝠はさっきの一撃で手裏剣を撃ち尽くしたため一掃することは出来ない
故にここは二人でひとつひとつ潰して行くしかないが、数が多い


七花「蝙蝠、さっきので本当に撃ちつくしたのか?」

蝙蝠「あぁ、ここに来る前にも使っちまったしな」

七花「じ、じゃあ他に来てるまにわには!」

蝙蝠「どうだろうなぁ〜、今日はあちこちで大量に出てるし、援護は
   期待できないんじゃね?」

七花「それってつまり・・・」

蝙蝠「あぁ」










蝙蝠「いきなり孤立無援だな☆きゃはきゃは!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 16:17:05.72 ID:CYI5T2ud0<>
七花「いや笑えねーよ!」

蝙蝠「おいおいおいこんな時こそ笑おうぜぇ、笑うかどには福来るってな
   きゃはきゃは!」

影3「***********!!」


言い争ってるうちに、動きの速い天使が七花に襲い掛かる


七花「おぉっと!虚刀流・木蓮!」ブン!

影3「********!!」ガシュ!

七花「うへぇ、ホントだ一撃じゃ駄目か」


飛び膝蹴りにより天使に穴が開くが、それだけでは致命傷にはならないようだ


七花「だったらこれでどうだ」シュバッ!

影3「」ザン!


続けて両の手刀でさらに切り裂き、天使を消滅させる


七花「良し!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2011/09/23(金) 16:24:17.52 ID:mamELkDh0<> 良SSの予感 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 16:27:08.35 ID:CYI5T2ud0<>

蝙蝠「余韻に浸ってる暇は無いぜぇ!虚刀流!」ザン!

影5「」ザシュ!


後ろを見れば、蝙蝠が大きめの天使を両断していた


七花「あぁ、分かって・・・って蝙蝠!お前が持ってるのってそれ絶刀「鉋」か?」

蝙蝠「おうよ!」チャキン


掲げる蝙蝠の手には、かつて七花が折った刀が握られていた


七花「なんでそれがここに!折ったはずだ!」

蝙蝠「はぁ?・・・あぁなるほど、子猫ちゃん説明が全部終わってなかったのか」

蝙蝠「まぁ説明も片付けてからにしようぜぇ!きゃはきゃはー!」ブン!

影8「」ザシュ!

七花「あぁ、きっちり説明してくれ」ブン!

影1「」ボシュ!

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 16:43:32.16 ID:CYI5T2ud0<>

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「本当にキリが無いっなっ」シュバ!

影15「」ザシュ!

蝙蝠「そういうなって、おぉっと!報復絶刀!」シュバ!

影10「」ザシュ!


斬っても払っても現れる天使に、七花と蝙蝠は次第に追い詰められていく


蝙蝠「お!喜べ虚刀流!援軍だ!」

七花「?」


七花が辺りを見回すと、影達の囲みを破る者たちの姿があった


??「おらよ!」

??「ふん」

??「とっいほ!」


蝙蝠「随分おせぇな!もぉ〜ちょっと早くっこれねぇか?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 16:58:29.44 ID:CYI5T2ud0<>
白鷺「けとっほ。だんたてれま囲もちっこ。」ザン!

蝶々「まぁ遅かったのは謝るけどよ!」ブン!

蟷螂「だが安心しろ、今日残っているのはここだけだ」シュバ!

七花「真庭白鷺!・・・・・・っと残りは誰だ?」


白鷺以外は始めて見るので名前が分からない七花であった。一応服装という
大ヒントはあるのだが・・・


蝙蝠「爪が伸びてるのが真庭きっての実力者で
   虫組指揮官 真庭蟷螂」

蝙蝠「んで、身軽なのが拳法家でもあり、同じく虫組 真庭蝶々だ
   覚えとけ」


真庭蝙蝠、接待好き故か親切な男である


七花「へぇ〜」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


白鷺「っだめどと!し探鱗逆・法忍庭m「おぅら報復絶刀!!」ザシュ!  っいお!」

蝙蝠「あぁ〜疲れたぜ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 17:12:18.46 ID:CYI5T2ud0<>
七花「あぁ、もしかして毎晩こんなことしてるのか?」

蝙蝠「いんや、大体は五日に一回くらいだ。こんなに大量に出るのは
   20回に一回だぁうぇぇぇぇ」スルスル


しゃべりながら絶刀を口の中にしまう蝙蝠、微妙に気持ち悪い


蝶々「おっと!お姫様がお目覚めだぜ、虚刀流」

七実「あなたはいつもそうおっしゃいますね、蝶々さん」


それと同時に、七実が蘇生し終えた


七花「姉ちゃん大丈夫か?だいぶ遠くに吹っ飛んだけど」

七実「えぇ、平気よ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 17:25:17.56 ID:CYI5T2ud0<>
七花「そっか、本当に病気は無くなったんだな」

七実「えぇ、まぁね」

蟷螂「久しぶりの家族団欒に水をさすようで悪いが、そろそろ撤収するぞ
   二時間もたてば、えぬぴーしーがやって来るのでな」ザッ

七花「そうか。立てるか、姉ちゃん?」

七実「大丈夫よ、今なら全力でも走れるわ」スク


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜校舎・玄関前〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とがめ「七花!無事だったか!?」

七花「あぁ、何とかな」

とがめ「そうか、天使との戦いは、本来なら一度見せてからと思っていたが
    まさかいきなり戦わせることになるとは思わなかった」

七花「いや、別にいいよ。俺はどちらかといえば実戦派だしな」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 17:29:34.80 ID:CYI5T2ud0<>

七花「あ!そうだ蝙蝠、お前なんで絶刀持ってるんだ?」

蝙蝠「あぁそのことか。聞いて驚け!実はn「私が説明しよう!」・・・・・・」

とがめ「この世界ではな、なんと土からいろんな物が作れるのだ!
    作るものを理解しておれば、食べ物や生き物以外は皆作れる。
    例えそれが四季崎紀記の変体刀であってもだ」

七花「へぇ〜」

白鷺「などけだけだ者有所はのるれ作、もてっいはうそ」

七花「ごめん、なんて言ってるか分かんない」

白鷺「・・・」クスン

蝙蝠「作れるのは所有者だった奴くらいなんだよ。手にしたときの
   時間が長いし、それがどいう物なのかは感覚で分かんだよ」

七花「へぇ〜」

蝶々「器用な奴なら一回で作れっけど、10回やっても成功しない場合はあるけどな」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 17:30:28.57 ID:CYI5T2ud0<>
一旦休憩します。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 20:41:20.12 ID:CYI5T2ud0<> ただいま戻りました <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 20:45:33.78 ID:CYI5T2ud0<>
七花「う〜ん、なんか何でもありだなここは」

とがめ「なんでもあり、というよりでたらめなのだよ
    死んでも生き返る。土から物を生み出す
    まるでどこぞの宗教者が描いた理想郷だ」

七実「確かにそういえるでしょうね。けれど天使の存在や
   ”消える”というこの世界の法則、それも踏まえてみれば
   案外、ここは地獄なのかもしれません」

蟷螂「言いえて妙、人を散々殺してきた我らのようなものがいる時点で
   ここが天国とは到底思えん」

蝙蝠「そうか?俺は住めば都って奴だな、俺達忍者は戦いの中でしか
   生きられない。”敵”が存在するこの世界は随分と楽しく思えるぜぇ、きゃはきゃは!」

とがめ「あぁ〜もう、今はこの世界について考えていても仕方が無い。
    食堂に行って朝食だ、さすがに腹が減ってきた」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 20:58:35.05 ID:CYI5T2ud0<>

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜食堂〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


白鷺「〜だ飯♪」


今の時間は本来なら開いている時間ではない。NPC達は朝練中ということもあってか、人はいない
無論厨房にも誰もいないのだ


??「今日は随分と遅かったじゃない白鷺ちゃん。いつもは
   もっと早いのに」

それゆえに、朝はいつも真庭忍軍が勝手に厨房を使っているのだ


七花「!真庭狂犬!?」

狂犬「はぁ〜い虚刀流ちゃん☆このたびはご愁傷様ねぇ〜」

とがめ「おい!狂犬!」

狂犬「そんなに怒らないでよ奇策士ちゃん。
   貴方だって虚刀流ちゃんに会いたがってたじゃない」

とがめ「うぐ・・・・・そ、それとこれとは話が別だ!たわけ!」

蝙蝠「狂犬の言う通りだな、寂しくって泣いたこともあったしなぁ、うんうん」

七花「え!?」

とがめ「でたらめをいうな!!七花が信じてしまうであろう!!」

蝙蝠「心外だぜ子猫ちゃん、俺は事実を「こぉうもぉりぃ〜!」おっとやべ」ダッ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 21:18:27.06 ID:CYI5T2ud0<>

唯一の技、ちぇりおを喰らわせんと追いかけるとがめと飄々と逃げる蝙蝠
どうやらこの二人は今尚そりが合わないらしい、
いや、どちらかといえば蝙蝠が一方的にからかってるだけか


七花「ああいうのを微笑ましい光景っていうのかな?」

七実「汗だくになって必死に追いかける姿と、卑しい笑いを浮かべながら
   逃げる光景が貴方にそう見えるならそうなのでしょうね」

白鷺「だ飯!だ飯!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とがめ「お・・・おのれ・・・・・いつか絶対・・・・当ててやる・・・・・」ゼェゼエ

蝙蝠「一生かかっても無理だろうぜぇ、おっと俺達死んでるんだった、きゃはきゃは」ケロッ


一通り追い掛け回し、ついに体力が尽きたとがめは七花達が座るテーブルに着いた
白鷺はすでに食べていた

七花「とがめ、どうする?狂犬が何でもつくるって」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 21:27:35.54 ID:CYI5T2ud0<>

とがめ「あぁ、そうだな、激辛まーぼー豆腐をたのむ」












白鷺「」

蝙蝠「」

蝶々「」ブホォ!

蟷螂「」

狂犬「」

七実「ハァ」タメイキ

七花「?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 21:37:38.54 ID:CYI5T2ud0<>

白鷺は箸を止め、蝶々は飲んでいた水を噴き、蟷螂は動きが止まり
蝙蝠は呆れた顔をし、狂犬は笑顔が消え、七実はため息をつき、七花はただ分からない


七花「どうした?みんな?」

白鷺「かたま」

蝙蝠「もういいだろ」

蝶々「あぁ〜俺カツどんで」フキフキ

蟷螂「・・・」ツメトギ ツメトギ

狂犬「は、はぁ〜い」

七実「あら?急に体調が」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 21:44:38.48 ID:CYI5T2ud0<>

七花「?本当にどうし「「「「「「別に(に別)」」」」」」・・・・・そ、そうか」

とがめ「おおそうだ七花、そなたも食べるか」

    「「「「「!!!!!」」」」」

七花「え?あぁいいぜ「虚刀流!」ガタッ・・・なんだよ?」

蝙蝠「俺はやめとけって言っとくぜ。これで俺は無実だからな!」

七花「いや意味分かん無いんだけど」

蝶々「俺も同じ拳法家として言っとく、恥をさらす前にやめろ!」

七花「いや、虚刀流は剣法だって」

白鷺「かのいい!ぞるす失消が舌!!」

七花「ごめん、何言ってるか分からない」

白鷺「・・・」クスン

蟷螂「戦士にとって、いや人間にとって五感は重要だぞ、虚刀流」ツメトギ ツメトギ

七花「いや、分かるけど・・・」

七実「はぁ」

七花「え?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 22:00:12.69 ID:CYI5T2ud0<>

七花「本当にみんなどうし「「「「「「別に(に別)!!」」」」」」・・・そう」

狂犬「おまちどー(棒読み)」ゴトッ

とがめ「おお!きたな」


とがめのまえに置かれた”ソレ”は痛々しいほどに赤かった


七花「へぇー、始めて見るな」

とがめ「当然だ、これは大陸(中国)の郷土料理らしいからな」


たとえ本場の人間でも裸足で逃げ出すほどなそれをとがめはスプーンですくい
七花に差し出す


とがめ「先に一口やろう。感動物だぞ!」

七花「そんなにか?どれ」


あれこれ、はいあーんじゃね、とかいう必要は無い。
ただ、言うことは一つ


七花は食べるべきではなかった、これだけだ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2011/09/23(金) 22:01:52.25 ID:+iw1yy7AO<> 目的が見えない まあ始まったばかりだけど <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 22:12:06.94 ID:CYI5T2ud0<>









                     {略!!!}









<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 22:31:05.06 ID:CYI5T2ud0<>









七花「」ビクンッ!ビクンッ!

白鷺「ぜす話をとこたっこ起ままのりあ!!たし発爆りなきい花七!!
   がう思とぇねんかわかのんてっ言を何{略}」









<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 22:38:53.91 ID:CYI5T2ud0<>

とがめ「そうかそうか、そんなに感動したのか。そうであろう
    私もこれに出会ったときは思わず身震いしたものだからな」


七花「」


蝙蝠「わりぃな虚刀流、俺としたことが冥土の土産を聞かせ忘れたぜ」

蝶々「お前とは一度、手合わせ願いたかった」

蟷螂「南無」ツメトギ ツメトギ

狂犬「わ、私は無実よ・・・料理本どうりに作っただけだし・・・」

七実「七花、しっかりしなさい。七花」ユサユサ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 22:51:27.71 ID:CYI5T2ud0<>

とがめ「よーし、七花せっかくだ、もう一口だけ「おーい!!」・・・なんだ全く・・・」

七花「タス・・・カッタ・・・」ポツリ

蝙蝠「あ、生きてる」


とがめが呼び声があった法を見やると、手を振りながら近づく人物がいた
長身長髪の男、真庭蜜蜂と宇練銀閣である


蜜蜂「いやぁ〜すいません。銀閣さんを起こしに行ってたらすれ違いになったみたいで」

銀閣「ふぁ」


とがめ「あぁ、すまんな。書置きくらいはすべきだったな」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/23(金) 22:57:22.07 ID:CYI5T2ud0<>
中途半端ですが本日はここまでです
ありがとうございました
次の投下は一週間以内、もしくは明日か来週の土日かもしれません


次回予告

蝙蝠「虚刀流ときたら人の忠告を無視してアレを食っちまうたぁ
   なさけねぇよな。さぁ〜てどうなっちまうのかねぇ
   次回『激刀「豆腐」』まぁ、ありねぇけどな、きゃはきゃは!!」



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/24(土) 01:03:55.66 ID:Y8tBzFbfo<> 乙
蝙蝠好きだわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2011/09/24(土) 04:15:13.22 ID:QQ6OdggAO<> 乙
汽口慚愧がいないのは寂しいが……さぁ早く拙者をときめかせるでござる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2011/09/24(土) 07:34:28.49 ID:JAMFEr2AO<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2011/09/24(土) 07:34:54.94 ID:JAMFEr2AO<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>saga<>2011/09/24(土) 20:53:54.75 ID:aYudHeeZ0<>
蝙蝠「こんばんは諸君、みんな大好き真庭蝙蝠さまだ!!
   どうやら>>1が明日投下する、という情報を手に入れた。
   午後からみてーだから、見逃すなよ!」

七花「ただしその頃にはアンタ達は八つ裂きになってるだろうけどな」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)<>sage<>2011/09/24(土) 20:58:06.37 ID:uijcsj4B0<> 刀語のSSってなんで少ないんだろうね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/24(土) 21:32:57.14 ID:JZb6mYOLo<> 原作終了後→使いやすいキャラが死んでる
途中→切れる場所が無い
からじゃね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)<>sage<>2011/09/25(日) 10:43:15.76 ID:+rnx3smq0<> なるほど確かに でも俺はそんな設定無視してガンガン蘇生させたり殺したりワープさせたりして書きまくればいいと思うよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>saga<>2011/09/25(日) 13:54:42.19 ID:T7yiolXY0<>
七花「やぁ、死後語主人公、鑢七花だ。
   >>1がそろそろ投下できそうだ、画面を見るときは
   部屋を明るくして、上半身裸で見ないようにな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/25(日) 14:06:37.29 ID:fBHxVmzeo<> じゃあ全裸で <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/25(日) 14:15:20.34 ID:T7yiolXY0<>
>>86
七花「虚刀流 七花八裂!」

投下開始です。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>saga<>2011/09/25(日) 14:17:42.46 ID:T7yiolXY0<>

蜜蜂「いえいえ、気になさらなくて結構ですよ。・・・・・・えっと、その人は?」

とがめ「あぁ、そなたも初めてか。いつか話していた鑢七花だ」

蜜蜂「へぇ〜この方が・・・・っでどうしてこんなことに」

銀閣「それだろ」ユビサシ

蜜蜂「それって・・・な、なるほど」

とがめ「当然だ、これを食べたものは皆感動の余りこうなるからな」フンス




「「「「「「「「(感動してんのはアンタくらいだ(だいらくタンアはのんてし動感))」」」」」」」」




心の中で、皆がはもったのは偶然ではない

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 14:29:54.78 ID:T7yiolXY0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜校長室〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「っは!!」ガバッ

銀閣「よう、虚刀流。遅かったな」

七花「あれ?俺、確か食堂にいたはずじゃ・・・」キョロキョロ

蝙蝠「!こりゃ驚いたぜ」

白鷺「・・・るって失を憶記」

七実「七花・・・」ホッ

とがめ「やっと起きたか。七花周りを見ろ」

七花「?」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 14:40:23.03 ID:T7yiolXY0<>
言われた通り七花が周りを見てみると、そこには見たことのある顔や
見たことの無い顔があった

出雲の三途神社にて戦った、奪刀術千刀流の使い手にして
千刀「鎩」の所有者、敦賀迷彩


迷彩「やぁ。久しぶりだね、坊や」


巌流島にて決闘を行い、当時『剣聖』の名をほしいままにした
薄刀「針」所有者、日本最強、錆白兵


白兵「久しぶりでござる。鑢殿」


伊賀の新真庭の里にて、乱心状態ではあったが戦った、真庭忍軍十二頭領を
纏める実質的頭にして、毒刀「鍍」所有者 真庭鳳凰


鳳凰「皆が言うなら我も言おうか、久しいな、虚刀流」


家鳴将軍家御側人十一人衆の一人、浮義待秋


浮義「ふん」


同じく、真庭ボウフラ


ボウフラ「お久しぶりです」


さらに同じく、皿場工舎


皿場「・・・・・・・・・(銀閣さん)」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2011/09/25(日) 14:43:34.37 ID:Zo20C8VAO<> 皿場ちゃんは原作か <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 14:52:02.38 ID:T7yiolXY0<>
三途神社にて出合った真庭忍軍魚組 真庭喰鮫


喰鮫「あぁ、見たかったですねぇ、見たかったですねぇ、
   あの激辛まーぼー豆腐に苦しむ貴方の姿!
   あぁ、見たかったですねぇ、見たかったですねぇ」


同じく魚組 真庭人鳥


人鳥「あ、あの、喰鮫様。それは冗談でも言ってはいけないことだと・・・」オロオロ


真庭忍軍鳥組 真庭鴛鴦


鴛鴦「はじめまして、虚刀流」


元尾張幕府内部監察官にして、少しの間だけ共に旅をした、否定姫


否定姫「はぁ〜い☆おはよう七花君」


内部監察官補佐にして、炎刀「銃」所持者、左右田右衛門左衛門


左右田「不言(いわず)、私から久しぶりという言葉など聞きたくないだろう
    鑢七花」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 14:59:33.46 ID:T7yiolXY0<>
とがめ「今この場には、この世界に来た者達全員がいる。いわば
    全戦力だ」フンス


なんで威張るんだ?と思いつつ、まず始めに思った疑問を言う
ことにした七花


七花「あれ?まにわにって十二人いるんだよな、御側人達は十一人のはずだし」

とがめ「死んだもの全員が来ている訳ではない。死霊山の者達や凍空一族、
    十二頭領以外のまにわにも来ておらん」

七花「じゃぁ、あとの二人は?」

鳳凰「それは我が説明しよう」スッ


壁に寄りかかっていた鳳凰が、七花の前に出る


鳳凰「奇策士殿から聞いてはいると思うが、我らはこの世界について調査していた
   えすえすえすのーとなるものに書かれていたことが、真実かどうかな」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 15:19:23.82 ID:T7yiolXY0<>

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

海亀の場合

鳳凰「ふむ、これで九分九厘証明し終えたな」パタン

蟷螂「残る問題は・・・」

影「**********!!!」ユラユラ

人鳥「こ、これに飲まれると、え、えぬぴーしーになる
   ということだけです」

蝙蝠「消えるって訳じゃねぇけど、これ証明する必要あるか?」

蟷螂「当然だ、このえすえすえすのーとなるものに嘘が無いかどうか
   これで分かるのだからな」

狂犬「そうは言っても、本当に記憶がなくなるなら・・・だれが証明するの?」

海亀「わしが行こう」ザッ

鴛鴦「海亀さん!」

海亀「なに、狂犬を除けばわしが一番年長者だ」

海亀「ここで行かないで、どうする!!」ダッ!

人鳥「う、海亀さまぁーーーーーーー!!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 15:31:00.48 ID:T7yiolXY0<>

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

川獺の場合


川獺「もういやだ」

白鷺「え?」

川獺「もういやだって言ったんだよ!!」

川獺「なんだよ!毎日毎時間毎分毎秒あっち行ってもこっち行っても
   記録辿り!記録辿り!!記録辿り!!!俺は便利な読み取り機
   じゃねぇんだぞ!!」

蝶々「そうは言ってもこの世界の道具の使い方なんて俺らにゃあ分かる
   訳ねぇし、お前の力じゃねぇと」

川獺「お前ら過労死って知ってるか?」

蝶々「あぁ?」

川獺「あのな、記録辿りって簡単そうで実はかなり精神磨り減るんだぞ
   忍者の俺が、この前過労死したんだよ、拷問の訓練も受けてる、忍者が」

川獺「働かせ過ぎなんだよ!お前らはよぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!」

喰鮫「あ!いましたね川獺さん。これ、使い方が分からないんで
   記録辿りお願いします」

川獺「だぁぁぁぁもぉぉぉぉぉぉ!!言ってるそばからよぉぉぉぉぉぉ!!!」

川獺「もぉぉぉいいい!!俺は一人ですごす!!山ん中行って一人で暮らしてやる!!」ダッ!!

人鳥「か、川獺さまぁーーーーーーーーー!!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 15:41:03.89 ID:T7yiolXY0<>

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

鳳凰「海亀は天使に飲まれ、えぬぴーしーに
   川獺はそう言って出て行ったきり音信不通だ」トオイメ

七花「海亀って奴はともかく、川獺はお前らのせいじゃん!」

蟷螂「死なない世界ということで、働かせすぎてた事に
   気づかなんだ。まぁあれだ、その内帰ってくるであろう」ツメトギ ツメトギ

七花(あれ?なんでだろう?後々厄介なことになりそうな気が・・・)

とがめ「まぁ、いない者たちの話はここまでだ」




とがめ「七花、私達の『組織』に入らぬか?」





七花「あぁ、入る」

とがめ「まぁ、そういうな。いつの時代だって人は一人では生きてはいけぬ。
    死なない世界であるここもまた叱りだ、それに入っておけば
    様々なことに不便しない、ってぇ入るんかい!!」

七花「あぁ、っていうか、とがめは俺が入らないって答えると思ってたのか?」

とがめ「い、いやぁもう少し考えるものかと」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 15:53:44.91 ID:T7yiolXY0<>
七花「どうせ俺一人で出来ることなんてたかが知れてるけし、
   またとがめのために戦えるなら、嬉しいしな」

とがめ「へ?////」ボッ

蝙蝠「ぶっは!真顔で言いやがった」

七花「え?ここってふざけるところなのか?」

白鷺「?かのい無くしかず恥やい」

七花「ごめん、何言ってるか分かんない」

白鷺「」クスン

七実「七花、そういうのは普通二人っきりのときに言うべきよ」

七花「?」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 16:02:44.05 ID:T7yiolXY0<>
七花「そういえばとがめ、さっき『組織』っていったけど」

とがめ「あ?あぁうん、な、なんだ?」

七花「一体何のための組織なんだ?」

とがめ「おお!よくぞ聞いてくれた!実はな、この組織は
    全く持って新しい形の組織なのだ」

とがめ「ここにおる者達は皆死んでおる。だが死ぬ前に、何かしらの心残りが
    あったはずだ」

とがめ「だが皆諦めた。なぜならば、死ぬ間際にそのようなことを言っても
    仕方が無かったからだ」

とがめ「だが実際はどうだ?我らはこの世界に辿りつき、老いることも
    死ぬことも無い」

とがめ「ならば、我が組織がやるべきことは一つ」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 16:13:40.93 ID:T7yiolXY0<>







              とがめ「『この世界を満喫する』だ!!







<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 16:23:52.20 ID:T7yiolXY0<>

七花はソファーからずり落ちた、いやずっこけた


七花「え?」

とがめ「やり残したことは皆それぞれあるだろう。だがそれは
    この世界で成し遂げられることばかりではない
    ならば、死ぬ前に残した悔いを忘れ去るくらい、楽しい思いを
    してしまおうではないか!」

とがめ「この『組織』の基本行動は、『思い思いに行動し、何か面白いことを
    思いつき次第、報告、実行』だ」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 16:40:23.46 ID:T7yiolXY0<>

とがめ「つまり、天使退治以外は自由だ!」

蝙蝠「きゃはきゃは!確かに他にはねぇ組織だぜこりゃ」

とがめ「まぁ、そういうことだ七花」

七花「なんかすげぇよ、とがめのそういうところは本当に尊敬する」

とがめ「いうな七花、私がすごいのは元からだろう」フンス

否定姫「寂しがりやで子供っぽいところもあるけどね」

とがめ「おい!」

鳳凰「ふむ、我ら真庭忍軍にも取り入れていたら、違った結果になっていた
   だろうか?」

狂犬「人格破綻者の多かった組織でそんなの取り入れたら、即刻空中分解
   するわよ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 16:49:08.97 ID:T7yiolXY0<>

七花の『組織』入隊が決まり、とがめは「歓迎会を開くぞ!」と言い出し
食料調達に、七花、白兵、皿場、蝶々が学校の裏山の河原に出向くことになった
釣具は校長室に置いてあった


七花「なんか悪いな皆、俺一人のために」

白兵「お主が気にかける必要は無いでござる。それに、あのまま
   何も無ければ、浮義殿に45回目の決闘を申し込まれていた所でござる
   さすがに一日に何度もこられてはな」

七花「そ、そうか。そういえば好敵手って言ってたな」

白兵「拙者は別にそうは思ってはいなかったでござる」

七花「さいですか」

蝶々「な、なぁ虚刀流」

七花「何?」

蝶々「後ろ見てやれよ」

七花「?」


言われたとおり振り返ってみると皿場の姿が


七花「!そういえば、なんでお前は死んでんだ?頭に柄がぶつかった
   位じゃ致命傷じゃねぇだろ?」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 17:10:27.79 ID:T7yiolXY0<>

そういわれた瞬間皿場の肩がピクリと動き


皿場「今きづいたんですね、さっきは何にも疑問に思わなかったのに」

七花「い、いやべつにそういうわけじゃ」

皿場「あの後、大御所様を守れなかった全責任をなすり付けられて
   自害させられたんですよ。おかしいですよね?一般兵でほかにも
   生きていてた人はいたのに、私だけ
   それに私は頭脳派なんですよ、そうでなくとも
   あんなもの渡されて戦えって出来るわけ無いじゃないですか
   不幸すぎますよ。ふ、ふふふふふふふふふふふ」

七花「え?えぇ?」

蝶々「お、おいなんか背中から瘴気みたいなものが」

白兵「負の瘴気でござるな」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 17:28:48.28 ID:T7yiolXY0<>
七花「お!来た来た!島にいた頃はあんまり取れなかったけど
   やってみるもんだな」

白兵「拙者にときめいてもらうでござる」ジュッピキメ

七花「いや、それ言うところ間違ってね?」

蝶々「俺、この釣りで、大物釣るんだ」ゼロ

七花「そういうこというと釣れないぞ」

皿場「ふ、ふふふふふふふ、うふふふふ、うふふ」ゼロ

七花「・・・・・・」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 17:47:21.71 ID:T7yiolXY0<>

結果

七花:21匹

白兵:43匹

蝶々:5匹(大物なし)

皿場:1匹(稚魚)


という結果になった


蝶々「畜生、なんでだ!」

七花「だから言ったのに」

皿場「私に同情したんですか?ふふ、魚なのに優しいんですね
   ふ、ふふ、ふふふ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 17:58:41.78 ID:T7yiolXY0<>

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜校長室〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

入るときは扉を三回叩いてから開ければ鉄槌は動かないと習ったので
罠にはかからなかった



七花「ただいまっと」ドサ

蝶々「よっと」ドサドサ

とがめ「おお!大漁だな!」

七花「まぁ、一番多いのは錆の奴なんだけどな」


とがめがそうか、というと同時にこっそり校長室から出ようとする
皿場が目に入る


皿場「・・・」ソォー

とがめ「その稚魚をどうするつもりだ」

皿場「」ギクッ

とがめ「それは食料だぞ」

皿場「べ、別にいいじゃないですか・・・この子は私が釣ったんです
   私がどうしようと勝手じゃないですか」

とがめ「そうなるとお主は一匹も釣っていないことになるぞ」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 18:20:04.24 ID:T7yiolXY0<>
皿場「かまいません。この子は私が育てます!」

とがめ「数時間かけて釣りに行って成果無しなど認めん!」

皿場「う、ううう」


反論できない皿場に救いの手が差し伸べられる


コンコンコン ガチャ

銀閣「その辺にしといてやれよ、お嬢ちゃん」

皿場「銀閣さん!」

とがめ「ぬ、しかしだな」

銀閣「歓迎会は夜なんだろ?まだ昼過ぎだ、また釣りにいくなり
   山で山菜探すなりすりゃぁいい」

とがめ「む、それもそうか」

銀閣「俺もさっき目が覚めたばっかだし、俺も行くからいいだろ?」

皿場(ぎ、銀閣さんと二人っきりで・・・///)

とがめ「ふむ、確かに魚だけではつまらんな。良し、そうしてくれ」

銀閣「だとよ、良かったなお嬢ちゃん」

皿場「は、はい///」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 18:45:07.79 ID:T7yiolXY0<>

銀閣と皿場が出て行った後、(朝何も食べてなかった故に)腹が減ったので
昼食に行くことにした七花

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜食堂〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ワイワイ ガヤガヤ


七花「ふ〜ん、一体どうすればいいんだ?」


しかし、七花に食券の買い方など分かるはずも無く


七花「しかもなんだ?皆して俺を見て」


服装がおかしいからなのだが、それも分かるはずが無い


鳳凰「おや、虚刀流ではないか」

七花「あ!鳳凰」

鳳凰「何をしている」

七花「いや、どうすれば飯が食えるかなと」

鳳凰「食券を買えばいいのだ、そこでな」

七花「いや、俺はひらがな以外は読めないんだ」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 18:57:02.27 ID:T7yiolXY0<>
一旦休憩します <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/09/25(日) 19:23:45.13 ID:IyIUoX6xo<> ひらがな以外読めないんだが <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 19:58:33.02 ID:T7yiolXY0<>
さいかいします。 <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 20:04:59.58 ID:T7yiolXY0<>

鳳凰「ならば我が買ってやろう みたらしか?三色か?」

七花「え?」

鳳凰「だから、何の団子にするのだ?」

七花「いや、俺は飯が食いたいんだが・・・」

鳳凰「ふむ、そうか、ここの団子はかなりの美味なのだがな」ピッピッピ


いいながらお金をいれ、自分用に団子の食券を三枚とカツ丼の
食券のボタンを押す鳳凰


鳳凰「ほれ、蝶々お勧めのカツ丼だ」

七花「あぁ、ありがとう。初めて食べるな」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福島県)<>sage<>2011/09/25(日) 20:18:57.65 ID:vNVFTFGN0<> 死後の世界とは思えないぐらあまったりしてるな
いいぞもっとやれ <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 20:22:16.85 ID:T7yiolXY0<>

七花「ふ〜、ありがとうな鳳凰。助かったよ」

鳳凰「何、このくらいは容易いことよ」

七花「ん〜でもこの後どうしようか?」

鳳凰「そういえば虚刀流、お主の姉が呼んでおった。
   昼食のあとでここに来いと」つ□

七花「姉ちゃんが?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜空き教室〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「ここか」コンコン


ガラガラ


七実「来たわね七花、早速中に入って」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 20:38:38.79 ID:T7yiolXY0<>

言われたとおり中に入ると、中では


蜜蜂「あぁちょっと!静かに入ってくださいね!」

蟷螂「・・・・・・・・・」

蝶々「今いいとこなんだからな!崩したらぶっ殺すぞ!!」


蟷螂がトランプタワーを作っていた


七実「今まにわにの蟷螂さんと競争しててね、七花にも協力
   してほしいのよ」

七花「え・・・っとなんで?」

七実「私、体力が無くってね、毎日走りこみで鍛えてはいるのだけれど
   いつも途中で力尽きちゃうのよ」

七花「はぁ、つまり途中で交代してほしいと」

七実「そういうことよ」


そういうや否や、座ってトランプを立て始める
蟷螂は既に五段ほど完成しており、後三段であった


七実「」シュバババババババ

七花「早!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 20:54:40.96 ID:T7yiolXY0<>

時間にして僅か10秒で蜜蜂たちに追いつき、後一段というところで


七実「ごめんなさい・・・七花・・・・・後は、お願い」バタンキュ〜

七花「早!!」


七実がダウンした


七花「えっとこれを立てればいいのか?」ソロ〜

七実「そうよ」キュ〜

蟷螂「・・・・・・・」

蜜蜂「がんばってください!蟷螂さん!」

蝶々「あと一段だ!」

七花「くっ!」


とにかく慎重にやろうと思っていた七花、しかし蟷螂が追いつき
そうも言ってられなくなる

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 21:11:08.22 ID:T7yiolXY0<>

だが、このような繊細な作業を経験したことがない七花
と、指先の繊細さにおいては一番の蟷螂に敵うはずも無く


蝶々「よっしゃぁ!!完成d」


蟷螂のトランプタワーが完成したと同時に、七実が最後の力を振り絞り


七実「」ドンッ


七実が机を叩いた


蟷螂「あ」

蜜蜂「あぁ!」


振動に耐え切れなかったトランプは、その形を留めることができず
崩壊した

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 21:19:56.71 ID:T7yiolXY0<>

七花「え・・・」

蝶々「・・・・の野郎」ユラ

蜜蜂「・・・・よくも、崩してくれましたね」ユラ

七実「ふふふ、七花のためなら、卑怯といわれようが構いません」


殺気漂わせる二人に、七花はただうろたえるばかり


七実「七花、私を担いで逃げるわよ」

七花「え!はっはい!」

蝶々「逃がすか!!」


言われたとおり七実を担ぎ、素早く教室を出る
廊下を走り引き離そうとするが、片や重力を無視、片や遠距離攻撃である


蜜蜂「真庭忍法・巻菱指弾!!」ズドン!

蝶々「逃げんなぁー!止まれー!」

七花「あっぶね!止まったら殺す気だろ!!」

七実「ふふ、七花を勝たせない人なんて虫けら同然よ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 21:25:08.91 ID:T7yiolXY0<>

なんとか追跡を振り切った七花と七実は屋上に来ていた

七花「姉ちゃん、いくらなんでもあれはやりすぎだ」

七実「そうかしら?かわいい弟が負けそうになったら、何をしてでも
   それを阻止するのが私の役目だと思っているわ
   七花の為ならたとえ火の中水の中、いつでも助けに行くわ」

七花(あれ?なんでだろう?いつもの姉ちゃんじゃない気がする)


人はそれを、ブラコンと呼ぶ。


七花「そ、そういえばさ、毎日走りこみしてるんだって?
   別に姉ちゃんが鍛える必要ないんじゃないか?」

七実「確かにそうかも知れないわ、けれどね七花、私は生前
   努力する事を許されなかった人間なのよ」

七花「・・・」


七実「夢も目標も持てなかった、使ってしまえば自分の命さえ潰してしまう
   あの”強さ”によって」


七実「何でも出来てしまう、けれど何も出来なかった」


七実「この世界に来て、あの忌々しい力が無くなったと分かったとき
   私は嬉しかった」



七実「”私は何にでも努力できるようになったんだって”」



七実「だから七花、私がたとえぼろぼろになっても、血反吐を吐いても
   私が努力することを止めないで」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 21:46:11.05 ID:T7yiolXY0<>

止めようなんて思わなかった、努力することは
今の姉にとっての何よりの幸せなのだから

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜夜 グラウンド〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

予想どうり天使が出ることも無く、とがめ達はグラウンドの真ん中で
巨大な鍋を炊いていた


とがめ「よし、そろそろ肉もいいころd「〜きだたきい♪」ヒョイ おい!白鷺!」

否定姫「右衛門左衛門、命令してあげる。あたしの分を取りなさい」

左右田「御意にございます」シパパ!

とがめ「貴様ら!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 21:53:58.70 ID:T7yiolXY0<>

蝙蝠「甘いねぇ〜子猫ちゃん。こういうのは早い者勝ちなんだよ」ヒョイヒョイ

とがめ「ぐぬぬぬぬぅ、七花!私の分を取れ!」

七花「え!」

七実「安心しなさい七花、あなたの分はあたしが取るから」

とがめ「七花早く!奴らに肉を全て奪われるぞ!」

七花「き、極めて了解!!」


食事が始まったとたん弱肉強食の時間が始まる
今、この場に相手への思いやりなど、微塵も存在しなかった


蝙蝠「ウサギの肉は俺のもの〜!」

狂犬「甘い!」

蝙蝠「な!こ、この俺がぁ!!」

狂犬「速いだけが、この体の取り得よ!」

蝶々「あ〜!蜜蜂!お前今ずるしただろ!!」

蜜蜂「いや出来ませんよ!?」

蟷螂「これは私が」

七実「」ヒュパ!

蟷螂「な!?わざと・・・私に取らせて・・・」

七実「えぇ、横取りするつもりでした」ニヤリ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 22:04:53.38 ID:T7yiolXY0<>

左右田「相生拳法・背弄拳」スッ

鴛鴦「悪いねぇ」カラッ

左右田「!器が、空だと」

鴛鴦「アンタに取られるくらいなら、自分の分を
   鍋に戻した方がましってね!」

左右田「ふん、巻き戻しの鴛鴦、というわけか」

浮義「鹿肉は僕が!」

白兵「拙者にときめいてもらうでござる!」

浮義「げぇ!!」

皿場「さすがにこれ、取れそうにも無いんですけど」

迷彩「あたしに任せなよ。君はそこで待ってな」

皿場「他に方法もなさそうなので、そうさせて頂きます」

ぼうふら「あ!皿場さん、その人浮義さんにも言って全然取ってませんよ!」

皿場「え!」

迷彩「敵を減らす作戦、失敗」フッ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 22:15:06.30 ID:T7yiolXY0<>

白鷺「とっは次て〜さ」

しゃりん!

白鷺「ん?」

銀閣「一つ聞きてぇんだけどよ、お前の箸は、真っ二つにされて尚
   つまめるすげぇ箸なのか?」パチン

白鷺「え・・・・・うわぁ!い、いつの間にーーーー!!」

喰鮫「何の為に取るか?あえて言うなら自分の為ですよ
   ですがね、そんなことを一々聞くくらいならそもそも
   あなたは取らなければいいのですよ!何の為にとる?
   そんな分かりきった質問、聞きたくもありません!!
   ばかばかしいですね!」

迷彩「言ってる間に、あんたの器の中は全部いただいた」

喰鮫「ヒェェェェェェェ!!!!」

人鳥「ほ、鳳凰さま!僕の分を差し上げます!」

鳳凰「」

人鳥「鳳凰さま?」

鳳凰「鳳凰?ちがうな・・・俺は、鍋奉行だっっっっ!!」カッ!

人鳥「わああああああああああ!!!!!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 22:22:15.36 ID:T7yiolXY0<>

七花「蝙蝠、お前、皆より肉を取りすぎだな」

蝙蝠「あん?」

七花「それに対して、とがめの肉は少ない。
   つまり、あんたの肉を奪えば、それできっちり平等に
   なるわけだ」

蝙蝠「え?何で俺に対して、士気高揚しちゃってんの?」

七花「取らせてもらうぜ、あんたの肉」

蝙蝠「きゃはー!格好付けてんじゃねーよ!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

結局、何がどうなったのかは分からないが
全員に肉が平等にいきわたり、肉の強奪戦は幕を閉じた

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 22:27:53.42 ID:T7yiolXY0<>

七花「ふぅ」

とがめ「よくやった七花、褒めて遣わすぞ」ウキウキ

七実「はい七花、あなたの分」

七花「あぁ、ありがとうな姉ちゃん」

七花「しかし、今日はほんと信じられないことばっか
   だったな」

とがめ「んん?」モチャモチャ

七花「錆と釣りにいったり、鳳凰と昼飯をいっしょに食ったり
   まにわにの虫組が姉ちゃんと遊んだり、こうやって皆で飯を食ったり」

七花「ほんの少し前だったら、殺し合うこともする関係だったのにな」

七花「なんていうか、夢みたいだ」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 22:31:24.56 ID:T7yiolXY0<>

とがめ「夢ではない、これからもこんな風に皆で飯を共にできる」

とがめ「皆で遊べる」

とがめ「喧嘩はすることもあろうが、また仲良くやれるであろう」

七花「そうだな」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


迷彩「お嬢ちゃん、一杯どうだい?」ザッ

とがめ「あぁ、いいな」

七実「七花」

七花「ん?」

七実「あっちで白鷺さんが面白いことをやるそうだから
   見に行きましょう」

七花「白鷺が?どれどれ」

七実「それでもし面白くなかったら、存分に冷やかしてあげましょう」ニヤリ

七花「たちわる!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/09/25(日) 22:40:32.50 ID:T7yiolXY0<>
本日はここまでです。次回は来週の日曜日くらいになります

次回予告

左右田「次回!>>1が24時間休み無く投下する!    
    幕府に反旗を翻したもの達と、それに立ち向かう一人の男の物語!!
    巧みな心理戦、同僚の裏切りそして、最悪の兵器!!
    いまだかつて無いSSを、お前達は目撃することになる!!

    その名は『一日後(イチ ニチ ガタリ)〜不忍の男』!!

    無論、不正(ただしからず)。だがな」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)<>sage<>2011/09/25(日) 22:43:24.06 ID:6067aqTG0<> 乙!
これは面白い刀語SSだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/25(日) 22:44:55.20 ID:fBHxVmzeo<> 乙ぇりお!
鍋食うだけなのに熱い戦いが…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2011/09/26(月) 00:18:24.54 ID:hOUE4EgAO<> 乙 いいね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/09/26(月) 08:36:45.80 ID:0pyey6/vo<> なんと言ったらいいのだろう…
血で血を争う激しい戦いとゆるゆりよりもほのぼのな学園生活が共存している…

ところでとがめさんも好きなのですが七×七がなんという俺得 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<><>2011/09/30(金) 00:17:32.45 ID:ukIWQ0pg0<> ちぇり乙!
刀語のssなんて俺得過ぎて嬉しいな。
七花ととがめがまた会えて良かったな〜
<> !ninja<>sage<>2011/09/30(金) 08:31:37.78 ID:R1xbL3OJo<> 乙!

七花ととがめのいちゃいちゃをもっと見せてくれ! <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 10:36:35.66 ID:FGGzRXPT0<>
左右田「おはよう諸君、君達の左右田右衛門左衛門だ
    本日午後、投下開始だ。
    画面を見る時は部屋を明るくして、顔半分を仮面で覆わないように
    して見るといい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/10/02(日) 11:19:15.58 ID:PoG6S+yno<> キター!
わかったよ、片目を隠して見たらとがめちゃんの胸が立体に見えないからな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/02(日) 11:22:25.86 ID:fqQNN0wHo<> よっしゃ
目に鉢巻き巻いて見るわ <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 13:02:06.63 ID:FGGzRXPT0<>
>>135

七花「七花八裂(改)!!」

>>136

左右田「断罪炎刀!!」

左右田「投下開始だ」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 13:06:57.57 ID:FGGzRXPT0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜朝 廊下〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「ふぁ、はぁ〜あ」ノビー


あれから、白鷺の宴会芸が思ったよりも面白く、真夜中まで
白鷺の芸を見続けていた。そのため、寝るのが遅くなってしまった


七花「ふぁ、銀閣っていつもこんな感じなのかな」ゴシゴシ

銀閣「俺が何だって?」


噂をすれば、曲がり角から銀閣の姿が見えた


七花「あ、銀閣。いや、あんたっていつも眠そうだなぁ〜って」

銀閣「まぁ、否定はしねぇよ。けど、この世界に来てからは
   よく眠れるよ」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 13:25:53.58 ID:FGGzRXPT0<>

七花「そうなのか」

銀閣「で、お前さんはどこに行くんだ?」

七花「まぁ、校長室に。とがめから書置きがあってな」

銀閣「俺もだ」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

コンコンコン ガチャ


七花「誰かいるか〜?」

人鳥「あ、お、おはようございます」ペコリ

とがめ「遅いぞ七花」

七花「ごめんごめん」

銀閣「つーかみんな集まってんな。今日は何かする予定だったか?」


銀閣の言うとうり、校長室には七実と蝙蝠以外の皆がいた
理由は七実がまた吹っ飛ばされて、蝙蝠が回収に行っているらしい
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 13:40:41.63 ID:FGGzRXPT0<>

鳳凰「いや、奇策士殿から呼び出しを受けてな。それで我が
   召集をかけたのだ」

とがめ「うむ。実は重大なことを思い出してな」

七花「重大なこと?」

とがめ「資金が底を尽きた」











七花「はい?」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 14:02:15.44 ID:FGGzRXPT0<>
とがめ「分からないのか?昨日、鳳凰に奢ってもらっただろう」

七花「あぁ、え?どういうこと?」

とがめ「資金が無い、それはつまり食券が変えないことを意味する」

とがめ「食券が変えないとどうなる?簡単だ、何も食べられない」

七花「いや、山とかで食料調達すれば」

とがめ「それだと保存がきかないし、朝、昼、夜の分を一々獲るのは面倒であろう」

蟷螂「それに、夜には天使が現れる。大量に現れた場合
   食料調達に人員を避けることも出来ない」

狂犬「朝早くなら、食堂の台所の残り物で調理は可能だけど
   毎日あんなに早く起きれる人がいる?」チラ

銀閣「何で俺をm・・・・ふぁ、はぁ〜あ」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 14:22:26.91 ID:FGGzRXPT0<>
とがめ「まぁ、そういうこととだ。即刻、資金集めをする必要がある」

七花「集めるって、どうやって?」

とがめ「それを皆で考えるのだ」


コンコンコン ガチャ


蝙蝠「はいはいはい!俺様にいい案があるんだけどよ」


肩に丸まった毛布を担ぎながら、蝙蝠が帰ってくる
恐らく中には七実が入っているのだろう


蝙蝠「この前えぬぴーしーが春本(しゅんぼん:エロ本)を見てたんだけどよ」

とがめ「しゅ!///」

蝙蝠「俺が女に変身してお金をもらうたびに脱いでいって「ちぇーりおー!!!」ブン! おっとあぶね」

とがめ「そんな破廉恥なことが良くできるな!却下だそんなもの!!///」

蝙蝠「えー、いい案だと思ったんだけどな〜」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 14:36:29.56 ID:FGGzRXPT0<>
とがめ「良い訳あるか!たわけ!」

否定姫「あ!じゃあさじゃあさ、こういうのはどうかしら」

とがめ「む、・・・・一応言ってみろ」

否定姫「ひど〜い、せっかく真面目に言ってみようと思ったのに」

とがめ「だからなんだ?」

否定姫「えすえすえすのーとを使うのよ」

とがめ「どういう意味だ?」

否定姫「ほら、五枚目くらいに書いてあるじゃない」

とがめ「?」


机の引き出しからノートを取り出し、五ページ目を見てみるとがめ


とがめ「え〜と、『おぺれーしょん・とるねーど』とあるな」ジー
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 14:57:05.01 ID:FGGzRXPT0<>
否定姫「そーそ、それをやって前の人たちは食券を集めてたみたいだし〜
    おもしろそうじゃな〜い」

とがめ「ふむ、くやしいが確かにそうだな」

否定姫「くやしいがって・・・」

鳳凰「すまないが、それには一つ問題があるぞ、奇策士殿」

とがめ「む?なんだ」







鳳凰「だれがその陽動をする?少なくともこの場に楽器を
   扱うことが出来るものがいたところで、ぎたーとやらや
   どらむとやらを扱えるものはいないぞ?」

とがめ「あ・・・」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 15:04:35.26 ID:FGGzRXPT0<>
否定姫「それについてはいい案があるわよ〜、右衛門左衛門!!」パチンッ!

左右田「はい、姫様」スッ

否定姫「あんた、今日中に何曲か考えてきなさい。当然ぎたーを
    使ってね」

左右田「しかし姫様、私にそのような知識は」

否定姫「図書室があるじゃない。今から仕入れておけば問題ないでしょ」

左右田「分かりました、では」シュッ


一瞬にして右衛門左衛門はその場からいなくなる
主の、無茶ぶりを成し遂げる為に


七花「俺本当にとがめでよかったよ(口癖とかは抜きにして)」

とがめ「な、何を急に!///」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 15:30:12.30 ID:FGGzRXPT0<>
とがめ「コホン さて、陽動の方は恐らく大丈夫なようなので
    今夜の天使撃退の配置を考えるぞ」

七花「あれ?五日に一度じゃなかったのか?」

とがめ「それはあくまで目安だ。これまでも三日たたずに出てきたり
    七日間全くでなかった時もある。私の計算では
    今夜現れる確立が高いのだ」

七花「へぇ〜」

とがめ「さて、地図を出すから、皿場、そこをどけ」

七花「え?」

皿場「ふふ、ほ〜ら”いつし”、朝ごはんですよ〜。ふふ」


ソファーに座り、昨日の稚魚が入った金魚鉢に餌をあげる皿場が
そこにいた


七花(き、気づかなかった・・・)

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 15:44:32.45 ID:FGGzRXPT0<>

とがめ「はいはい、さっさとどく」グイグイ

皿場「あ〜れ〜」


皿場と金魚鉢をどけ、小さなホワイトボードに書かれた地図を
机に置くとがめ


とがめ「前回は大量発生したから、まずぐらうんどとぷーる近くは
    無し」キュッキュ

とがめ「配置はそうだな・・・屋上に、比較的視力が高い蜜蜂
    身軽な蝶々はこの真ん中辺り、後は〜〜〜〜〜」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とがめ「ふむ、大体こんな感じだな」

七花「ん?とがめと否定姫とぼうふらはどうするんだ?」

とがめ「食堂の舞台裏で待機だな、頃合を見て送風機を回し
    ぼうふらに窓を開けてもらう」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 16:07:26.77 ID:FGGzRXPT0<>

とがめ「その頃になったら皆にとらんしーばーで伝える
    食堂外にて、食券を各自回収だ」

とがめ「以上だ、朝と昼の分は確保してあるので心配するな、解散!「あ〜ちょっと待ってくれや」
    ・・・なんだ蝙蝠」

蝙蝠「そう怒るなって子猫ちゃん。ち〜とばかし気になる情報を耳にしてよ」

とがめ「ほう、どのような」

蝙蝠「おう、なんでもこの寺子屋(学校)近くで”辻斬り”が現れたらしい」

とがめ「つ、辻斬りぃ!?」


鳳凰「・・・」ピクッ


辻斬り、刀を手にした侍などが刀の切れ味や腕試しの為に、また
幕府や朝廷に不満を持った武士が要人暗殺などを行うことである
いわば通り魔的存在でもある

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 16:29:19.50 ID:FGGzRXPT0<>

蝙蝠「あぁ、どうやらえぬぴーしーも襲われたみてーでよ
   医者送りだ」

とがめ「う〜む、てれび等でこの世界にも罪を犯すものや、事故が起きるというのは
    把握済みだったが・・・辻斬り、というからには」

蝙蝠「あぁ、聞いた話じゃ賊は”刀”を持ってたらしい」

鳳凰「・・・」ピクッ

とがめ「刀・・・・この世界においてはでは刀なんぞ簡単には手に入らないだろう」

蝶々「まぁ、例外ってのはあるだろ、どっかから盗んできたとかよ」

蟷螂「だが何故刀なのだ、私の知る限り、この世界には西洋のないふとやらが
   簡単に手に入るようだ、わざわざ人を切るのに、何も手に入りづらい
   物を選ぶ必要はあるまい」

とがめ「何か、刀でなければならなかった理由があるのか、それとも・・・・」



鳳凰「・・・」サァー
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 17:10:03.71 ID:FGGzRXPT0<>
鳳凰「ま、まぁ別に良いではないか、我らに被害者が
   出た訳でもあるまいし、この世界で人斬りなど無いわけでは無いので
   あろう。」

とがめ「それはそうだが・・・。む〜、あと少しで何かが出てきそうなのだが」ムムム

鳳凰「そのことは後に回そう、速く行かねば食堂が閉まってしまうぞ」

とがめ「何!それを早くいわんか!七花!私を担げ!激辛まーぼー豆腐が逃げてしまう!」

七花「は、はい!(あれ、何でか悪寒が・・・)」

蝙蝠「いや、にげねぇよ。ほんじゃ俺もっと」ダッ

人鳥「あぁ、ま、待ってください蝙蝠さん!」タッ




ギ〜 バタン

次々に出て行くまにわにの中で、最後に校長室から出たのは鳳凰だった

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 17:40:45.41 ID:FGGzRXPT0<>

食堂にて『組織』一同は朝食を済ませ(その際、七花に忘れがたき記憶が植えつけられたがそれはともかく)
昼ごろ、また食堂に集まった『組織』一同


とがめ「アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」ガタン!

七花「ど、どうしたんだとがめ!」ガタッ

蝙蝠「おいおいびっくり仰天して水こぼしちまったじゃねーかよ」フキフキ

迷彩「それほど叫ぶって事は、何か重要なことでも思い出したのかい?」

とがめ「あぁ、私としたことが・・・あんな簡単な事に気づかなかったなんて・・・」

鳳凰「」ギクッ

七実「何ですか?その簡単なことって」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 17:56:54.39 ID:FGGzRXPT0<>
とがめ「あぁ、実はな・・・・・」

鳳凰「・・・」ビクビク










とがめ「『組織』の名前を考えていなかった!!!!!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 18:15:41.08 ID:FGGzRXPT0<>
七花「え?」

鳳凰「」ズル

とがめ「あぁ、なんてことだ・・・こんなことも忘れてのうのうと
    暢気に過ごしてきたのか・・・私という奴は!!」

皿場「それって、別にどうでもよくな「無くない!!」・・・」

とがめ「皿場、お前の所属はどこだった?」

皿場「・・・尾張幕府家鳴将軍家御側人十一人衆所属です」

とがめ「蝙蝠、お前は?」

蝙蝠「真庭忍軍十二頭領獣組」

とがめ「ほらみろ!己が所属する所に名前があるのは当たり前だ!
    そうすることで連帯感が生まれるし、なんとなく責任感も生まれる!
    それになければ
    あぁこいつは誰々の仲間なんだな〜とか
    何!あの巷で噂の!とか
    俺・・・何て組織を敵に回してしまったんだorz!とか
    そういったことも無くなるのだぞ!!」ダン!
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 18:21:38.85 ID:FGGzRXPT0<>
銀閣「別にいいんじゃねぇのか?」

とがめ「しゃーらっぷ!!」

銀閣「あ?」

とがめ「異国の言葉で黙れという意味だ!今度は間違ってないぞ!
    しかと書物にて確認した!」

とがめ「とにかく!早急に考える必要がある、皆のもの!考えてくれ!」

七実「さすがとがめさん。そこで他人に頼るのですね」

とがめ「まずは七花!」ビシ!

七花「え!え〜と・・・『不死身軍団』?」

とがめ「即興にしては悪くは無いが既に私達は死んでいる、はい没!」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 18:41:30.88 ID:FGGzRXPT0<>
蝙蝠「愉快痛快団」

とがめ「死んでいるのに笑えないわ!はい没!」

蟷螂「・・・夢幻の爪牙」

とがめ「爪はお主だけだし牙は一人もいない、はい没!」

喰鮫「海原の覇者達」

とがめ「お主の名前しか当てはまらん、はい没!」

狂犬「残留死霊団」

とがめ「ある意味的を得ているが何か恐い、はい没!」

鴛鴦「永劫軍」

とがめ「それではなんとなくこのSSに終わりが無くなってしまう、はい没!」

蝶々「黄泉の舞踊団」

とがめ「踊らん、はい没!」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 18:46:11.05 ID:FGGzRXPT0<>
一旦休憩します <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 19:25:44.31 ID:FGGzRXPT0<> 再開します <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 19:38:30.60 ID:FGGzRXPT0<>
白兵「ときめき美麗団」

とがめ「それほど美しい生き方はしていない、はい没!」

浮義「白兎霊団」

とがめ「寂しがりやみたいな気がする、はい没!」

七実「悪党一味」

とがめ「賊軍か!はい没!」

迷彩「三途川団」

とがめ「なんとなく儚い、はい没!」

皿場「幸福実現団」

とがめ「どこぞの政治一派か!はい没!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 19:56:41.98 ID:FGGzRXPT0<>
否定姫「…k「はい没!」何よ!もう!」

銀閣「非情刃情団」

とがめ「格好いいけどなんだか人情がなさそう、はい没!」

白鷺「d「何言ってるか分からん没!」…」クスン

人鳥「えっと……飛翔愚連隊」

とがめ「そもそもお主は飛べてない、はい没!」

鳳凰「断罪大円団」

とがめ「ここの大半は殺人経験有りだ、はい没!」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 20:25:09.29 ID:FGGzRXPT0<>

蜜蜂「森霊花蓮団(シンレイカレンダン)はいかがでしょう?」

とがめ「……………いいな」

蜜蜂「ですよねって、え?」

とがめ「森は獣、魚、虫、全ての生物がそろっておるし
    女性がいる故可愛らしさもある、七花の虚刀流の技名は
    植物の名が入っている
    うむ、まさにこの組織全ての個性が出ているではないか、すごいな蜜蜂!
    私は改めてまにわにを見直したぞ!」

とがめ「良し!これより我が『組織』の名は『森霊花蓮団』とするぞ!」



蜜蜂「え?………ええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 20:44:02.87 ID:FGGzRXPT0<>
まさかまさかの結果となったが、反論すれば長くなりそうなので皆は
それですませることにした、ぶっちゃけとがめのセンスは分からない

そして、時刻は作戦決行2時間前

〜〜〜〜〜〜女子寮・皿場の部屋〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


皿場「ふふ、いつし〜ご飯ですよ〜」


机の上に金魚鉢を置き、微かな笑みを浮かべている皿場

ちなみに名前の由来は以前否定姫が皿は異国の言葉で『ディッシュ』
魚は『フィッシュ』とくだらない洒落を言っていたことを思い出し
そこから三文字もじったのである


皿場「あ、そろそろ準備しなきゃ」ガタッ


〜〜〜〜〜女子寮・廊下〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ガチャ カチッ


皿場「施錠良し、っと。あれ?」


ガチャッ


ふと、何となく横を見てみると二つ隣から同じく部屋から出た人間がいた

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 20:59:08.43 ID:FGGzRXPT0<>
別に疑問に思うほどのことではないだろう。ここには大勢の女学生が住んでいるのだし
偶然出てくるタイミングが重なるということもある
だが、皿場が疑問に思ったことはそんなことでは無かった


皿場(どうして部屋から男の人が…)


そう男が部屋から出てきたのである

身長は明らかに女学生のそれではないし、顔つきも横からの判断だが
女性のような柔らかさが感じなかったからである
そして疑問はもう一つ


皿場(あそこは空き部屋だったような……)


皿場の知るとうり、その部屋は以前とある女学生が使ってあった
部屋だ、しかしその女学生は突如行方不明になったらしい


??「………」ジロ

皿場「!」ビクッ


余りに見すぎていた為か、男ににらまれてしまった皿場
その視線に何となく恐ろしさを感じ、男に背を向けその場から離れようと
急いで立ち去る皿場


皿場(きっと掃除屋さんとかですよね。うんそう思いましょう)タッタッタ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 21:25:09.95 ID:FGGzRXPT0<>
もし皿場が振り返るような事があれば、いやまず
初めて見た時に顔だけではなく、体全体を見渡していれば
男の手にしていた”ソレ”に気づいたかもしれない





一本の刀を







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜食堂・舞台裏〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ワイワイ ガヤガヤ


とがめ「ふむ、いい具合に集まっておるな」

否定姫「それじゃ、さっさと始めましょうか」パチン
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 21:45:16.73 ID:FGGzRXPT0<>
否定姫の合図と共に、食堂の証明のほとんどが突如消える
突然消えたことにNPC達は戸惑うがそれと同時に

舞台にギターの音が鳴り響いた

音のした方向、つまり舞台をみると、そこにはギターを持った
一人の男が立っていた

いつもの西洋服ではなく、左の袖のみ切り落とされた橙色の着物を着た
左右田右衛門左衛門である


左右田「やあ諸君、宴の突然のご招待をまず詫びよう」

左右田「だが安心してほしい、私は君達に宴を楽しんでもらいたく
    招待したのだ。無論不満があるなら出て行ってくれて構わない」

左右田「だがそうはならないだろう、なぜなら君達は今宵」



左右田「私の虜になるからだ」

〜舞台裏〜

否定姫「!!!!!!!!!!!!っぷ!!!!」プルプル

とがめ「お、おい笑うな!真剣にやっておるのだぞ」ヒソヒソ

否定姫「ダッ…ダッテ…」プルプル


左右田「さぁ、楽しい宴の始まりだ」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 21:58:37.83 ID:FGGzRXPT0<>

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜橋の上〜〜〜〜〜〜〜〜

ワーワー ウオー キャー


喰鮫「おや、始まったみたいですね」


食堂から比較的近い位置にいる喰鮫、天使が現れる確立がやや高いらしいのだが


喰鮫「あぁ、退屈ですねぇ退屈ですねぇ、暇ですねぇ」


天使どころか人っ子一人もいない状況に、暇を持て余していた
夜風が長い鎖をジャラリと揺らしていた


喰鮫「私の忍法の都合上、誰かが近くにいるというのは危険極まりないものですが
   分かっていても少し寂しいですねぇ」


そんな喰鮫を哀れと思ったのか、またはただの偶然か


喰鮫「おや?」

??「………」


喰鮫立っている橋の入り口に、一人の少女が現れた

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 22:17:36.66 ID:FGGzRXPT0<>
喰鮫「誰ですか?あなた…」シャリン


視界に捉えたとたん、喰鮫は抜刀していた
人見かけたとたん抜刀って鬼畜だな!等といってはいけない
喰鮫が抜刀した理由は二つある

一つは視界に入った時に気づいたから

忍たる喰鮫が”人の気配に気づかなかった”などありえないのである
しかも足音を立てずに現れたのだ
まるで、幽霊のように

二つ目は、少女が怪しかったからである

いやお前の方が十二分に怪しいから!などとも言ってはいけない
その少女は色白で、黒い後ろ髪を二つの団子にまとめ、髪飾りを六つ付けていた
服装も他のNPCと変わりない。そこまでならいい、だが少女は

両の目を閉じていたのだ

静かに、まるで眠るように


喰鮫「もう一度聞きますよ?あなた、誰ですか?」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/02(日) 22:30:33.84 ID:FGGzRXPT0<>
本日はここまでとなります。
次週、投下予定です

次回予告

喰鮫「いやぁありがたいですねぇ、私が次回予告という大役を任されるなんて
   ありがたいですねぇありがたいですねぇ、感謝極まりないですねぇ
   さて、来週は私の忍法・渦刀が火を噴きます!まぁ、鎖ですけど

   次回『真庭海亀の最高格好よく最高金持ち最高もてもて最高強い教頭生活 崩壊編』をお送りしましょう

   あぁ、次回も楽しみですねぇ楽しみですねぇ、期待大ですねぇ」




<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2011/10/03(月) 01:28:35.47 ID:2JVrLPxAO<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/03(月) 01:32:12.05 ID:Nh7xaw8po<> ちぇり乙! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)<>sage<>2011/10/03(月) 13:21:12.18 ID:lqm+N5hH0<> 俺も組織名考えた


「玖渚機関」 <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/07(金) 08:11:50.53 ID:pSJwO4Ip0<>
>>1「お久しぶりです、え〜実はですねわたくし重大なことを忘れてまして」

喰鮫「ほう、どのような?」

>>1「テスト一週間前に突入したので、更新が出来ません」

喰鮫「つまり?」

>>1「次回の更新は23日になります」

喰鮫「私の見せ場が遠のいた、…そういうことだと」シャリン

>>1「いやいやいやいや!!見せ場って言っても大して活躍は」

喰鮫「忍法・渦刀!!!!!!」

>>1「うぎゃあああああああああああああああ!!!!」


本当に申し訳ありません
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/07(金) 14:43:28.17 ID:HfobRKf4o<> 23日まで寝ずに全裸で舞ってる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<>sage<>2011/10/07(金) 18:28:26.95 ID:FZh5uo7m0<> 全裸で待機 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<>sage<>2011/10/07(金) 18:28:59.34 ID:FZh5uo7m0<> 全裸で待機 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2011/10/09(日) 20:05:21.84 ID:cTcpS+5AO<> はよこいはよこい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/09(日) 20:06:52.49 ID:O5+pFKA6o<> いこよはいこよは <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2011/10/16(日) 16:54:11.61 ID:yybUF6xAO<> マダー <> 七×咎は俺のじゃすてぃす<>sage<>2011/10/22(土) 02:04:01.61 ID:E8QUWnP00<> ーだし少とあ <> 七×咎は俺のじゃすてぃす<>sage<>2011/10/22(土) 02:04:36.90 ID:E8QUWnP00<> ーだし少とあ <> 七×咎は俺のじゃすてぃす<>sage<>2011/10/22(土) 02:06:10.83 ID:E8QUWnP00<> ーだし少とあ <> 七×咎は俺のじゃすてぃす<>sage<>2011/10/22(土) 02:07:18.27 ID:E8QUWnP00<> ーだし少とあ <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 11:09:01.13 ID:8k+tg3te0<>
喰鮫「お久しぶりです皆さん、わたくし真庭忍軍十二頭領が一人
   真庭喰鮫です。初めてのかたは初めまして。
   >>1が予定より早く投下が出来そうなので、一日繰り上げ、
   本日投下するようです

   画面を見る時は、部屋を明るくして、鎖を振りまわさずにしましょう。」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 11:09:27.77 ID:8k+tg3te0<>
喰鮫「お久しぶりです皆さん、わたくし真庭忍軍十二頭領が一人
   真庭喰鮫です。初めてのかたは初めまして。
   >>1が予定より早く投下が出来そうなので、一日繰り上げ、
   本日投下するようです

   画面を見る時は、部屋を明るくして、鎖を振りまわさずにしましょう。」
<> 七×咎は俺のじゃすてぃす<>sage<>2011/10/22(土) 12:06:05.88 ID:E8QUWnP00<> ーだし少とあ <> 七×咎は俺のじゃすてぃす<>sage<>2011/10/22(土) 12:06:44.71 ID:E8QUWnP00<> ーだし少とあ <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 14:08:15.74 ID:8k+tg3te0<>
少女「人間認識」

喰鮫「はい?」


喰鮫の質問に、少女の答えは、


少女「即刻斬殺」

喰鮫「!」


目を「カッ!」っと開き、腕をスッと前に伸ばす
すると袖口から刀が発射される。明らかに袖の中に隠しておけるサイズではない刀を
刃がするすると抜けたかと思うと、少女は柄を持ち、構える


喰鮫(敵意、殺意が感じられない…これは一体)チャキッ


斬殺を宣言しておきながら、少女からは何の気配も感じられない
まるで、人間ではない何かを相手しているかのようだった
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 14:34:34.23 ID:8k+tg3te0<>
喰鮫「(まぁいい、所詮小娘一人ですしね)忍法・渦刀!!」タンッ   ギュオ!!!


高く飛び上がり、二本の鎖を高速で振り回し、鎖の結界を張る
鎖はまるでチェーンソウの様に、橋を、街灯を、木々を削る


喰鮫「忍法・渦刀、私が鎖に呪縛の縛と書いて、『鎖縛の喰鮫』と呼ばれる所以です」ギャギャギャギャ

少女「…………」


少女は嵐のように暴れる鎖の間を、恐れることなく走り抜ける


喰鮫「おや?乾燥地帯に鮫とか矛盾だらけだろ!とか言わないんですね?」ギャギャギャギャギャギャ!!!!!!!


ならばと今度は意図的に少女に当たるように操る


少女「竜巻」


体を四つに切り分けんと迫る鎖に、少女はそう呟いて
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 15:04:45.75 ID:8k+tg3te0<>
喰鮫「な!!!!」


通常なら、絶刀でも無ければ刀の方が砕け散るはずなのに
喰鮫の顔は驚愕に染まる

対する少女は、落下する喰鮫を待たずに飛び上がり、喰鮫に接近する


少女「旋風」ヒュッ


そして、喰鮫の胸を十字に切り裂かんと、両の刀を振るう


喰鮫「くっ!!!」


喰鮫は上半身を無理矢理外に反らし、同時に残りの鎖で刀の腹を叩いて
攻撃を反らし、無事に地面に着地する


喰鮫「(これは…援軍を要請したほうがいいですね)…失礼」タッ


忍者に逃走の恥など無い、ましてや今回はイレギュラーな事態だ
自慢の鎖は切り裂かれた、手裏剣で対応出来そうな相手にも見えない
ならば、逃げるしかない

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 15:06:29.06 ID:8k+tg3te0<>
訂正

>>187
喰鮫「(まぁいい、所詮小娘一人ですしね)忍法・渦刀!!」タンッ   ギュオ!!!


高く飛び上がり、二本の鎖を高速で振り回し、鎖の結界を張る
鎖はまるでチェーンソウの様に、橋を、街灯を、木々を削る


喰鮫「忍法・渦刀、私が鎖に呪縛の縛と書いて、『鎖縛の喰鮫』と呼ばれる所以です」ギャギャギャギャ

少女「…………」


少女は嵐のように暴れる鎖の間を、恐れることなく走り抜ける


喰鮫「おや?乾燥地帯に鮫とか矛盾だらけだろ!とか言わないんですね?」ギャギャギャギャギャギャ!!!!!!!


ならばと今度は意図的に少女に当たるように操る


少女「竜巻」


体を四つに切り分けんと迫る鎖に、少女はそう呟いて


鎖を八つに切り裂いた
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 15:51:22.31 ID:8k+tg3te0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜食堂入り口前〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


喰鮫「どなたか聞こえますか?喰鮫です」


懐からトランシーバーを取り出し、呼びかけを開始する


狂犬『はぁーい喰鮫ちゃん♪場所を変わってほしいっていってもや〜よっ!{ズバン!}』

喰鮫「いえ、そういうことでは無いのですよ、少しばかり問題が発生しましてね」

狂犬『あら…どういうこと』

喰鮫「私個人としては、口で説明するより来て頂いた方がいっっっっっっ!!!!」ドス!!


突然、喰鮫の肩に激痛が走る
気づけば、自分の肩に刀が生えていた。いや生えてはいない、刺さっていたのだ
振り返れば、悠々と歩きながら階段を上り終えた少女がいた
片手に刀は無い、投げたのは確実だ


狂犬『え!?ちょっと、喰鮫ちゃん!』


トランシーバーは地面に落ち、狂犬の声が聞こえていた

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 16:31:16.85 ID:8k+tg3te0<>
喰鮫(しまった……階段から目を離さなければこんなことには)

喰鮫「……これ、抜いたら確実に失血死ですねぇ」ポタポタ


痛みを誤魔化すためかは分からないが、そんなことを言ってみる


呟き終えた頃に、少女は距離をつめていた


喰鮫「!なん」

少女「竜m「虚刀流・薔薇ぁぁぁああああああ!!!」ズガン! 」


刀を振り下ろさんとした少女の上空から、七花が飛び蹴り、いや飛び降り蹴りを
放った


七花「喰鮫、大丈夫か?なんだこいつ、まるで錆の爆縮地みてーに距離つめてたぞ」スタッ

喰鮫「おや七花さん、あぁそういえば、あなたここの配置でしたね」

七花「あぁ、暇だから上の骨組みに寝転がって景色を眺めてた」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 17:01:30.04 ID:8k+tg3te0<>

すいません。どうにも調子が出ないので一旦休憩します <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 20:51:13.79 ID:8k+tg3te0<>
再開します。 <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 21:27:23.35 ID:8k+tg3te0<>
七花「びっくりしたんだぜ?ちょっと下の方見たらお前が串刺しになってんだもん」

喰鮫「七花さん、前見たほうがいいですよ」

七花「?うわ、あんなに強く打ったのに骨も折れてねぇ」

少女「……」ユラ


少女に、疲労や痛みに対する反応はうかがえない


七花「う〜ん、どっかで見たことあるような顔だな、お前」

少女「嵐」


七花の疑問に答えることも無く刀を水平に構え

少女は高速で回転し始めた


七花「!目ぇ回さないのかな?」


そんな風に驚く七花に向かって少女は走るような速度で接近し
回転斬りを放つ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 21:45:50.41 ID:8k+tg3te0<>
七花「速いけど、銀閣の零閃ほどじゃない!」スパン!

少女「…」ギシッ


真っ二つに裂かんとした少女の回転斬りを
七花は真剣白刃取りによって受け止めていた


七花「虚刀rってあれ?」


そのまま膝蹴りを打ち込もうとするが、少女は刀を手放し距離を離す


七花「う〜ん、すげぇな。すげー反応速度だ、でもこれであんたの武器は無くなったな」

少女「……」


一本は喰鮫の肩に、もう一本は七花の足元にある
これで少女は素手のみだ


少女「……」シャキン!


だがすぐに、袖口から新たな刀が出てくる
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/22(土) 21:52:41.58 ID:KJrcETD7o<> 突風使わせたらエリョナティックな光景が拝める気がした
ただ深読みしすぎただけだった <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 22:00:28.62 ID:8k+tg3te0<>
七花「ええ!何本持ってるんだ?」

喰鮫「おやおや」フラフラ


蝙蝠みたいだな〜なんて暢気なことを考える七花


少女「・・・・・・」ダッ!

七花「まぁいいや、こい!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜食堂〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


一方その頃、食堂では大いに盛り上がっていた


左右田「さぁ!盛り上がっていこう諸君!!宴はまだまだ終わらぬ!!」

左右田「我が歌に聞き惚れよ!見惚れよ!そして轟き盛り上がれ!!!」ジャジャン!!!


   ワーワー     キャー!   ウオー!!


左右田右衛門左衛門、二曲目突入


〜〜〜〜〜〜〜〜舞台裏〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


否定姫「〜〜〜ップ!〜〜〜〜〜ククッ!!」プルプル

とがめ「おい……だからっ…笑うなと…いうにっ…」プルプル

否定姫「アンタ…ダッテ……ワラッテンジャ……ククッ!…」プルプル


そして舞台裏では乙女二人が、こみ上げる笑いに全腹筋を持って抵抗
していた
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 22:26:36.34 ID:8k+tg3te0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「ふっ!」ブン!

少女「…」キン!

七花「せい!」シュ!

少女「…」ヒュッ


七花の手刀、足刀を捌き、反らし、かわし続ける少女
見ただけで言えば互角のように見えるが、攻撃に転じることが出来ない点では
少女の不利といえよう


七花「虚刀流・鏡花水月!」

少女「!」バギンッ! ズバン!


七花の拳底に刀を砕かれ、そのまま勢いそのままに胸の真ん中に当たり、少女は吹き飛ばされる

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 22:41:34.86 ID:8k+tg3te0<>
すいません。やっぱりどうも調子が出ないので続きは明日にします

投下量が少なくて申し訳ありません <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 22:44:14.17 ID:8k+tg3te0<>
すいません。やっぱり調子が出ないので続きは明日にします <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/22(土) 22:45:49.69 ID:8k+tg3te0<> すいません。やっぱり調子が出ないので続きは明日にします <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/22(土) 23:09:54.08 ID:MTDMlu53o<> 鯖も調子悪いしな

乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/23(日) 00:03:55.90 ID:mvjkpAk4o<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/10/23(日) 00:06:25.11 ID:mvjkpAk4o<> 時々本当に失敗するからどの場合も要確認ってんで鬱陶しい
乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/23(日) 00:09:14.28 ID:mvjkpAk4o<> 数分遅れるケースも存在するのか、本当に鬱陶しい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2011/10/23(日) 00:37:03.61 ID:032lQg4AO<> ひとまず乙 <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 15:37:21.73 ID:fWAFKUhG0<>

再開します。 <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 16:00:45.44 ID:fWAFKUhG0<>
二度地面にバウンドし、地面に引きずられ倒れる。しかし刀が緩衝材になったか
ダメージは浅いようだ。効いていることは確かな様で、少女は立ち上がろうとするがなかなか立ち上がれない


七花「さて、色々聞きたい事はあるけど面倒だし、ここはとがめに任せるか」スッ


七花は少女から目を離さずにトランシーバーを取り出し、とがめに連絡しようとするが


七花「………使い方聞いてなかった」


七花「!そうだ、喰鮫に聞けばいいじゃん。お〜い!」


使い方を聞こうと喰鮫の方を見てみると
喰鮫は地面に寝転がっていた


喰鮫「」

七花「?お〜い」スタスタ

喰鮫「」


何の反応も無いので、喰鮫に近づいた七花はとりあえず揺さぶってみる


七花「?」ユサユサ

喰鮫「」

七花「………」


七花「し、死んでる!?」


喰鮫 死亡確認

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 16:17:21.92 ID:fWAFKUhG0<>
七花「えぇっと、こういうとき、どうすれ「喰鮫…ちゃん?」 ば?」


喰鮫の死体を前におろおろしていると、そこに狂犬が現れる


狂犬「……」

七花「あぁ丁度良かった。」

狂犬「これ、もしかして、」

七花「え?あぁ、あそこにいる女の子が「この外道おおおおおおおおおお!!!!!」えーーー!!??」


聞くや否や、狂犬はすぐさまダッシュで近づき、今だ立ち上がりきっていない少女の頭を鷲掴みにし
力いっぱいブン投げる


狂犬「よくも!よくも喰鮫ちゃんをおおおおおおおおお!!!!」シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ!!!!!!!


服の中に隠してある手裏剣をありったけ投げつける


狂犬「鬼!悪魔!人で無し!宇宙人!!」


そして間合いを詰め、やたらっめったらに殴る蹴る!
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 16:41:30.82 ID:fWAFKUhG0<>
七花「外道も鬼も悪魔も人でなしもアンタだろ!!」ビシ!


あと宇宙人は言い過ぎ!を付け加えつっこむ。


七花「じゃなかった!おい狂犬!いくらなんでもやり過ぎだって!」ガシ

狂犬「は!・な!・せ!!」


とりあえず狂犬をとめようと、後ろから羽交い絞めにする七花


少女「………」フラッ


制服はずたずた、手足は傷だらけになりながらも、少女は立ち上がる

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 16:58:11.39 ID:fWAFKUhG0<>
少女「……」ジャキン


そしてまた、袖口から刀が飛び出し、少女の手に握られる


七花「まだやるか!」

狂犬「上等よぉ!」


少女「……砂嵐」ヒュッ!


七花「え?」

狂犬「なっ」





少女「…」

少女2「…」


少女の呟きと同時に、少女はもう一人現れ、二人となっていた

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 17:39:09.14 ID:fWAFKUhG0<>
少女s「「旋風」」ヒュヒュ!

七花「おぉっと!」

狂犬「ふっ!」


目の前に起こった出来事に一瞬目を丸くするが、すぐさま回避行動に移れるのは
やはり二人とも戦士であるがゆえであろう


七花「これってあれか?やっぱり”分身の術”って奴か!?」

狂犬「そんな伝説みたいな技、鳳凰ちゃんでもやらないわよ!」

少女「竜巻」ヒュッ

少女2「嵐」ギャッ

七花「来た!」

狂犬「くっ!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜食堂〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


左右田「FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!」


 ワーワー キャーー! キャーー!


食堂内、左右田右衛門左衛門の活躍により、ヒートアップ中

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 17:56:31.87 ID:fWAFKUhG0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜舞台裏〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


否定姫「」ビクッビクッ

とがめ「そろそろ……いい…か・・・」ゼー ゼー


そして舞台裏では、気絶した否定姫と笑いをこらえるのに疲れ
笑うことすら出来ないとがめの姿があった


とがめ「ぼう…ふら…窓を開けて…くれ…」

ぼうふら『了解しました』


とがめの合図により、食堂の窓が大きく開かれる


とがめ「あとは…この…扇風機とやらを…まわせば…」カチッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 18:06:24.42 ID:fWAFKUhG0<>
七花「この!」ブン!

少女「…」キン!

狂犬「こんのぉお!!」ヒュバ!

少女2「…」ヒョイ


少女は反撃の隙も与えず攻めに入り、七花はそれをただ反らし
狂犬にいたっては一撃も当たらず
先ほどとは真逆の光景が繰り広げられていた


狂犬(速さなら私が上、この子…私の攻撃を読んでいるの?)

七花「あ!」

狂犬「何よ!?」

七花「やっと思い出した、どっかで見たことある気がしてたんだよなぁ〜」

七花「こいつ、日和号に似てるんだ」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 18:07:11.82 ID:fWAFKUhG0<>
七花「この!」ブン!

少女「…」キン!

狂犬「こんのぉお!!」ヒュバ!

少女2「…」ヒョイ


少女は反撃の隙も与えず攻めに入り、七花はそれをただ反らし
狂犬にいたっては一撃も当たらず
先ほどとは真逆の光景が繰り広げられていた


狂犬(速さなら私が上、この子…私の攻撃を読んでいるの?)

七花「あ!」

狂犬「何よ!?」

七花「やっと思い出した、どっかで見たことある気がしてたんだよなぁ〜」

七花「こいつ、日和号に似てるんだ」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 18:24:36.60 ID:fWAFKUhG0<>

狂犬「日和号?ソレって確か人形で「春一番」ブン! わっと!」サッ


日和号 生前七花が戦った変体刀十二本のうちの一本

太陽光をエネルギーに半永久的に動きつつけ、人間を無差別に例外なく斬りつける

江戸、不要湖にいた自動殺戮人形である


七花「あぁ。なんですぐに思い出さなかったんだろうな、技の名前も
   一緒だし」

狂犬「ソレはやっぱりあれじゃない?虚刀流ちゃんが虚刀流ちゃん
   だからじゃない?」






七花「………え?どういう意味だそれ?」

狂犬「さぁね?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)<>sage<>2011/10/23(日) 18:31:59.47 ID:H3z2jlCH0<> まさかの量産型か? <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 19:15:43.97 ID:fWAFKUhG0<>
狂犬「で?どうするのよ?打開できない状況に更なる謎が出ちゃった
   だけじゃない?」

七花「うッ…そりゃそうだけ……ど?」ヒラリ


痛いところをつかれ、困ったような顔になる七花の目の前に
一枚の神、いや紙が舞い降りた


七花「これって…食券?」パシッ

狂犬「そうみたいね」パシッ


少女s「「………」」


ひらりひらりと花びらのように舞い落ちてくる大量の食券
七花は肉うどんの食券を掴み取り、狂犬はチャーハンの食券を手にしていた
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 19:23:18.91 ID:fWAFKUhG0<>

七花「!そっか、うまくいったみたいだな」


そういえばそんな作戦やってたっけ、とうっかり忘れていた七花

そんな中続々と「森霊花蓮団」(そういえばそんな名前だったねとか言わない!)のメンバーが集まってくる


白鷺「とっ〜着到。ええええって!のるでん死鮫喰で何!らついこだ何もかし!よろし明説か誰!!」

七花「ごめん何言ってるかわかんない」

白鷺「…」クスン


白兵「む。何やら只ならぬ状況でござるな」スタ

不義「おい待て!くそ!錆に先を越された!!」

皿場「不義さん空気読んでください」ヒョコッ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 19:43:55.73 ID:fWAFKUhG0<>
七花「あ!」

少女「………」


ふと少女の方を見ると、背を向けどこかへ走り去ろうとしていた


狂犬「待ちなさい!」

少女2「…」ザッ!


追おうとする狂犬の前にもう一人の少女が立ちはだかる


狂犬「くっ…邪魔よあんた!」

白兵「虚刀流、状況は完全に理解した訳ではないが、あの女子(おなご)は
   逃がさぬ方が良いのか?」

七花「え!?あぁそうだ、あいつ喰鮫をあんな目に合わした奴だし
   色々聞きたいこともあるんだ」

白兵「なるほど。分かった」スラッ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 19:53:47.52 ID:fWAFKUhG0<>
一旦休憩します。 <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 20:27:53.06 ID:fWAFKUhG0<> 再開島酢 <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 20:37:14.94 ID:fWAFKUhG0<>
そう言うと錆は薄刀を抜刀し、その刀身をあらわにする
正面を向けられれば、本当に刃があるのかと疑いたくなるほどに
側面を見せられれば、向こう側が透けて見えるほどに薄く
美しいその刀身を

錆ゆっくりと切っ先を刀の間合いから離れている少女2の方へと向け


白兵「速遅剣」チャッ


誰が見ても、刀を一回転させた

そう見えただろう


少女2「!」バキキンッ!


だが、少女2の持っていた刀二振りは、真っ二つにされていた


狂犬「隙有よぉ!」シャッ!

少女2「!?」ザン


突然刀が折られたことに理解が追いつかなかったか、少女2の首は狂犬の
クナイに斬られる

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 20:54:01.18 ID:fWAFKUhG0<>
少女2「」ドサッ

狂犬「!……っち、逃げられたみたいだね」


少女2は倒れ、動かなくなる。
狂犬が少女の逃げたほうを見れば、既に少女はいなかった


七花「!おい狂犬!」

狂犬「何よ!」

七花「…それ」

狂犬「?」


狂犬が七花の指を刺している倒れた少女2を見ると


少女2「」スウ


少女2の体が、まるで幽霊のように透けて行き、そして消えた

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 21:09:35.02 ID:fWAFKUhG0<>
白鷺「……だんたっこ起が何?」

七花「………」

狂犬「………」

白兵「………」

不義「おい錆!貴様ばかりおいしいところを獲るな!」

皿場「不義さん空気読んでください」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜校長室〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


コンコンコン ガチャ


七花「えっと……誰かいるか?」


結局、あの場にいた者達では答えが出せず、とりあえず校長室に戻り
とがめに報告しようと、皆は戻ってきた

中にはすでに他の者達もそろっていた
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 21:30:49.12 ID:fWAFKUhG0<>
とがめ「おお七花!食券はちゃんと取ったか?そなたのことだからてっきり
    作戦そのものを忘れておるのかと思ったぞ」

七実「いえとがめさん、七花の手にはちゃんと食券が」

とがめ「おお!七花!そなたは私がちょっと見ぬ間に随分成長したのだな!」

七花「あ、あぁ…当たり前だろ」


しちか は うそ を ついた!


七実「嘘ね」ハァ


ミス! ブラコン にh ゲフン!

ななみ には つうじなかった!


とがめ「七花…私はとても残念だぞ」

七花「…ごめん」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 21:44:34.74 ID:fWAFKUhG0<>
とがめ「何ぃ!日和号に似た女の子が現れ喰鮫を殺害ししかもそなたの
    鏡花水月をくらって尚立ち上がりしかも分身の術を使っただとぉ!!」バン

七実「七花、怪我は無い?」

七花「見ての通りだよ」

七実「痩せ我慢は止しなさい。我慢しなくていいからこっちに来て
   服を脱ぎなさい。私が優しく手当てしてあげる」

七花「いやだから大丈夫だって!」

七実「強情ね、まぁそこがかわいいところでもあるのだけれど。いいでしょう
   強引にでも脱がしてあげるわ」ガシッ

七花「ちょっ!」

七実「ふふ、さぁ生まれたままの姿を晒しなs「やめぇんかぁあああああああ!!!!」チェェーーーーリオオーー!!!!」バシン

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 22:01:28.75 ID:fWAFKUhG0<>
とがめ「全く!話の方向が定まらんではないか!」プンスカ

蝙蝠「んで。本物の方は逃げられちまったと」


ナニヲオッショイマストガメサン、ワタシハタダシチカオオモッテ


狂犬「そうなのよ!しかも逃げた痕跡を追おうにも全くないのよ!
   これじゃまるで消えちゃったみたいじゃない!」


ヤリカタニモンダイガアルノダ!タワケ!


鳳凰「経験の長い狂犬が、か……それでは川獺でもない限り捜索は
   不可能だな」


アネガオトウトオモウコウイニナンノモンダイガアルトイウノデスカ!!


蝶々「うへぇ、よりによってここにいない奴がかよ」


…ココニキテカラズットオモッテオッタガ、ソナタイロイロカワッタナ…


人鳥「か……川獺様はまだ帰ってこないのでしょうか?」

とがめ「おい!私をおいて先に話を進めるな!!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 22:10:45.70 ID:fWAFKUhG0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜食堂〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

色々と新たな謎が浮上したが一先ずは腹を満たそうと
一同は食堂にやってきた


蝙蝠「うげ!虚刀流、お前も肉うどんかよ」

七花「いや別に問題ないんじゃ…」


蝶々「あー!蜜蜂!お前二枚持ってるな!」

蜜蜂「いえ、これは動けない喰鮫さんに持っていこうかと」

蝶々「あぁなんだ、ズルしてる訳じゃないんだ」

蜜蜂「蝶々さんは僕を一体なんだと…」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とがめ「う〜む、えすえすえすのーとにも例の女子に関することは書かれて
    おらんし、やはり我々が来たときに現れたと考えるしかないか」ヒョイパク

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 22:25:21.16 ID:fWAFKUhG0<>
迷彩「それだと”なぜ私たちが来たときに限って?”ということになるよ
   お嬢ちゃん」グビッ

とがめ「(あの酒は一体どこから調達しておるのだ…)それにはひとつ仮説がある」

とがめ「天使たちでは到底手に負えない我々に神かそれと同等の存在が送り込んだ
    天使以上神未満の存在だということだ」

迷彩「根拠は?」

とがめ「無い。はっきりいって妄言に等しいからな」ヒョイパク

とがめ「この世界は人知を超えているからな………」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とがめ「さて、予想外の出来事は起こったが、八割方成功といっていいだろう」

否定姫「ねぇねぇちょっと」

とがめ「む。なんだ」

否定姫「じゃっじゃ〜ん」


陽気な声とともに否定姫が取り出したのは

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 22:41:44.49 ID:fWAFKUhG0<>
否定姫「びでおかめら〜♪」

とがめ「なんだそれは?」

否定姫「ふふ、これはね目の前に起こった出来事をそのまま保存
    出来る優れものなのよ」

とがめ「ほぉ、それはすごい。っで?」

否定姫「冷たい反応ねぇ、まぁいいわ。実はさっきのア・レ♪これで
    保存してあるのよ♪」

左右田「」ピクッ

とがめ「ま…まさ……か」プルプル(←思い出し笑い)

否定姫「えぇ、そのまさかよ♪」

左右田「姫、少々お話が」ザッ

否定姫「あ〜ら右衛門左衛門。これはあなたの輝かしい私への忠義への
    証じゃない♪」

左右田「いえあれは何と言いますかほとんど勢いでやっていたというかその」


否定姫の悪い笑顔と右衛門左衛門の慌てっぷりを理解できない
七花や七実、十一人衆や真庭忍軍の者達、無論銀閣や迷彩もだ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 22:43:00.37 ID:fWAFKUhG0<>
否定姫「びでおかめら〜♪」

とがめ「なんだそれは?」

否定姫「ふふ、これはね目の前に起こった出来事をそのまま保存
    出来る優れものなのよ」

とがめ「ほぉ、それはすごい。っで?」

否定姫「冷たい反応ねぇ、まぁいいわ。実はさっきのア・レ♪これで
    保存してあるのよ♪」

左右田「」ピクッ

とがめ「ま…まさ……か」プルプル(←思い出し笑い)

否定姫「えぇ、そのまさかよ♪」

左右田「姫、少々お話が」ザッ

否定姫「あ〜ら右衛門左衛門。これはあなたの輝かしい私への忠義への
    証じゃない♪」

左右田「いえあれは何と言いますかほとんど勢いでやっていたというかその」


否定姫の悪い笑顔と右衛門左衛門の慌てっぷりを理解できない
七花や七実、十一人衆や真庭忍軍の者達、無論銀閣や迷彩もだ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 23:00:48.36 ID:fWAFKUhG0<>

鳳凰「ふむ。我には分かる」

人鳥「な、何がですか?鳳凰様」

鳳凰「右衛門左衛門を止めれば面白いものが見れそうだ」ニヤリ

七実「奇遇ですね、今しがた私もその答えにたどり着きました」ニヤリ

七花「」ゾワ


二人そろってタチのわるい笑みを浮かべる様子に、七花の背筋に
悪寒が走る


左右田「姫、ほんの一瞬!嫌!刹那でいいので!それをお借りいただけないでしょうか!?」ダラダラ

否定姫「いやぁよ♪」

左右田「くっ!……あ、あぁ!!外に巨大な宇宙人がぁーーーーー!!!!」ビシッ!

鳳凰「まぁ落ち着け、右衛門左衛門。らしくもないぞ?」ガシッ

七実「えぇ、本当に見っとも無いですよ?」ガシッ

左右田「おい!?何故二人して私を羽交い絞めに!!」ジタバタ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 23:01:50.64 ID:fWAFKUhG0<>

鳳凰「ふむ。我には分かる」

人鳥「な、何がですか?鳳凰様」

鳳凰「右衛門左衛門を止めれば面白いものが見れそうだ」ニヤリ

七実「奇遇ですね、今しがた私もその答えにたどり着きました」ニヤリ

七花「」ゾワ


二人そろってタチのわるい笑みを浮かべる様子に、七花の背筋に
悪寒が走る


左右田「姫、ほんの一瞬!嫌!刹那でいいので!それをお借りいただけないでしょうか!?」ダラダラ

否定姫「いやぁよ♪」

左右田「くっ!……あ、あぁ!!外に巨大な宇宙人がぁーーーーー!!!!」ビシッ!

鳳凰「まぁ落ち着け、右衛門左衛門らしくもないぞ?」ガシッ

七実「えぇ、本当に見っとも無いですよ?」ガシッ

左右田「おい!?何故二人して私を羽交い絞めに!!」ジタバタ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 23:06:47.94 ID:fWAFKUhG0<>

左右田「ほ、本日の投下はここまでだ!次回の投下は来週の日曜日!
    次回「プロの忍者には…っくええいどうでもいい!!
    放せ貴様ら!?放せーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/23(日) 23:10:20.98 ID:fWAFKUhG0<>

左右田「ほ、本日の投下はここまでだ!次回の投下は来週の日曜日!
    次回「プロの忍者には…っくええいどうでもいい!!
    放せ貴様ら!?放せーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2011/10/24(月) 17:32:52.06 ID:5kZQCzwk0<> 面白いな <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 14:36:00.87 ID:1PoojeDd0<> お久しぶりです>>1です


予定より繰り上げて投下してもいいのでしょうか?

毎度毎度予定日より繰上げての投下はありましたが、何だか不安になりまして

皆様のご意見を伺いたいです
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/29(土) 17:01:36.61 ID:AwyxMWato<> むしろ大歓迎です <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 19:38:48.39 ID:1PoojeDd0<> >>239
わお!では投下島酢!

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 19:47:57.01 ID:1PoojeDd0<>
否定姫「七花くぅ〜ん♪そこの機械取ってくれる?」

七花「?こ、これか?」


七花が手にしたのは投影機である


否定姫「そおそ、それがあればあとはちょちょいのちょ〜いで」カチャカチャ

左右田(まずい!準備が整ってしまえばそれで終わる!何とかせねば!?
    そうだ!あのびでおかめらを炎刀で打ち抜けば!?だが成功するか!?
    外せばこの二人に止められるのは必定、一撃で狙い撃たねばならない!?
    いや、やるしかない!?これでも相生忍軍最後の生き残り!
    伊達で生きてはいない!そうだ、私は潜ってきた修羅場の質が違う!
    隙を見て炎刀を抜きそして狙い撃つ!)

左右田「っく、…し、仕方ない…な」ガクッ


まずは二人を油断させるために、諦めるふりをする右衛門左衛門


鳳凰「おいおいお主はこれで諦める男では無いだろう?」ニヤニヤ

七実「そうですね。何を企んでいるのですか?」ニヤニヤ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 19:50:33.49 ID:1PoojeDd0<>
申し訳ありませんやっぱり飯を食べてからにします <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 20:25:28.13 ID:1PoojeDd0<>

    再    開!! <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 20:42:02.09 ID:1PoojeDd0<>
左右田「はっ!本音を言えば隙を突いて何とかしたいが、片や私と互角の男
    片や元天才に拘束されて、一体どうしろというのだ?さしもの
    私もお手上げだよ卑怯も卑劣も出来ようが無い…」ガックリ

鳳凰「……」

七実「……」




否定姫「はぁ〜い♪準備完了よ〜」

否定姫「それでは〜私のとてもとても忠義心の深い右衛門左衛門
    のと〜っても愉快なお話の〜始まり〜始まり〜♪」ポチットナ

鳳凰「…」スッ

七実「…」スッ


映像が始まろうという瞬間、本当に諦めたと思ってか鳳凰と七実の拘束が
若干緩んでしまう。だが、右衛門左衛門にとっては、それで十分!


左右田(今だっっっっっ!!!!!!!)キラーン

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 21:10:45.36 ID:1PoojeDd0<>
一瞬で懐へと手を伸ばし、炎刀を抜き、照準を合わせる!


左右田「当たれーーーーーーーー!!!!!!」ズドン!

鳳凰「しまった!?」

七実「ちっ!?」


右衛門左衛門の放った弾丸は、確実にビデオカメラへ一直線に
向かう。当然放たれた弾丸を止めるすべは二人には無い


左右田(良し!うまくいっ)


だがちょっとまってほしい。何か忘れていないだろうか?
確かに、弾丸を止める術は二人には無い。これは既に確定している
だが、”止める”ことは出来なくとも”逸らせる”ことが出来る人物が一人いるではないか

そう、ビデオカメラの真後ろに立つ真庭人鳥である


左右田「ったああああああああああああああ!???」


当然、ビデオカメラで弾丸が止まるはずが無い。
貫通し、後ろにいる人鳥に当たってしまうだろう

しかし人鳥には"運命崩し"がある

鳳凰すら凌駕する、超幸運が
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 21:30:32.83 ID:1PoojeDd0<>
そして、弾丸は本来のコースを外れ本来行く筈の無い所へ行く

真庭蝶々へと!


蝶々「ちょ!なん……っで」パタッ

蜜蜂「ちょーちょーさぁーーーーーーーん!!!!」


左右田「あ……あぁあ……」








『はぁ〜い♪写ってるかしら〜?右衛門左衛門がぎたーを
 すると言うことで、隠し撮りをするわよ〜♪』









夜12時 右衛門左衛門の黒歴史 公開
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 21:54:40.95 ID:1PoojeDd0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『ヒュー、……ヒュー…は、はは。わ…笑い死ぬかと思ったわ
 と…とにかく…ここでやめてお』プツッ


否定姫「プッックク」

とがめ「〜〜〜〜!!」プルプル

七花「〜〜〜〜〜〜!!!」バンバンバンバン!!!(←床をたたく音)

白兵「ゲホン!ゴホン!」

皿場「」プルプル

不義「」プッ


左右田「………………………………………………………………………………………………」


右衛門左衛門が右を見れば、笑いに耐えるものが映り


蝙蝠 ヒソヒソ

白鷺 ヒソヒソ

喰鮫 ヒソヒソ(←いつの間にか復活)

蟷螂 ヒソヒソ

蜜蜂 ヒソヒソ

狂犬 ヒソヒソ

鴛鴦 ヒソヒソ

人鳥 ヒソヒソ


左を見ればこちらをチラチラ見ながら円陣を組んでいる真庭忍軍

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 22:17:14.39 ID:1PoojeDd0<>
鳳凰「………」ポンポン

左右田「?」


ふと、肩を叩かれる右衛門左衛門








鳳凰「『私の虜になるからだ』キリッ
   ………………………………………………………………………………………… 
   …………………………………………………………………………………………
   …………………………………………………………………………………………
   ップ!!!!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
   アハハハハハハハハハ!!!アハハハハハハハハハ!!!!!!!!
   ハハハ!!!ハハハ!!!アハハハハハハアハハハ!!!アーーーーー
   ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
   ハハハ!ヒィッ!!ヒィイッヒッヒッヒッヒッヒッヒ!!!!」バシバシ!!







左右田「」ブチンッ!!













左右田「        こ




            ろ




            す        」ジャキン


<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 22:34:43.28 ID:1PoojeDd0<>
               ズドン!!!!!!


鳳凰「ん?」 


乾いた音が響き、部屋中の空気がガラッと変わる
鳳凰が見てみると右衛門左衛門の手には炎刀が握られており
銃口からは煙が出ていた


鳳凰「」ドサ


鳳凰 死亡


とがめ「な!!」

左右田「オマエラゼンインコロシテヤルゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!」ズドンズドン!!

狂犬「ほ、鳳凰ちゃん!おのれよくも!」

蝙蝠「上等だ!アンタとは一度やってみたかったんだよ!」ジャキン

喰鮫「いいですねぇ!いいですねぇ!是非私も参戦させていただきましょう!!」ジャラ

白鷺「も俺でれ流!!」

鴛鴦「あたしもアンタには借りがあったね!…べ、別に蝶々さんの仇討ちじゃないんだからね!」ヒュッ


今にも泣きそうな叫びを上げながら、右衛門左衛門は炎刀を乱射する

蝙蝠は絶刀を取り出し、喰鮫は渦刀を抜刀し、鴛鴦は永劫鞭を展開、応戦する


蟷螂「おい主ら、少し落ち『ズドン!!』……あ」パタッ

蜜蜂「蟷螂さーーーーん!!!…よくも!蝶々さんに続いて蟷螂さんまで!!」


夜12時56分 

真庭忍軍十二頭領(-5人) 左右田右衛門 全面衝突開始

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 22:52:50.54 ID:1PoojeDd0<>
机は吹っ飛び、本棚は薙ぎ倒され、ソファーは引き裂かれる


とがめ「のわぁ!危ない危ないって!」

否定姫「ちょっと!私も非難させなさいよ!」


とがめと否定姫はすぐさま部屋の隅へと移動し、本棚やソファーを盾にする


とがめ「やめろーーーー!!こんな狭い部屋で戦うな!やるとしても
    表でやれーーーーーーーーーー!!!」


本棚越しの叫びも、金属のぶつかる音や銃撃にかき消される


ちなみに現在の状況↓




   __________扉____________
  |                  本    |
  | 七×七              棚 銀×皿|
  |                   ソファー|
  |                       |
  |                       |
  |                       |
  |                       |
  |                       |
  |                       |
  |                       |
  |                       |
  |                       |
  |   ソ                   |
  |本棚 フ                椅子 |
  |と×否ァ 机 錆×迷|
  _______________________窓________________________



とがめ「くっ、これではまともに話も出来んではないか!
    おい!そなたの部下であろう!やめさせろ!」

否定姫「いやぁ〜右衛門左衛門が切れるなんて初めてのことだし
    って言うか、今話し掛けてもたぶん聞こえないわよ」

とがめ「ええい肝心なときに!」スッ

とがめ「七花!応答しろ!無事か!?」


トランシーバーを取り出し、七花と連絡を取るとがめ


七花『ザァー ザァー プツッ えぇ〜っとこうだったかな?…とがめか?俺は無事だぞ。』

とがめ「おお、そうか!本棚で見えんが今どういう状況だ?」

七花『えっと、姉ちゃんが流れ弾全部防いでくれてる…って姉ちゃん
   手に持ってるソレ、何?』

七実『え?何って盾に決まってるじゃな……あら、ぼうふらさんだったわ』

七花『ぼうふらーーーーーーーーー!!!!!』

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 23:13:34.65 ID:1PoojeDd0<>
とがめ「……あ〜その、なんだ…無事なのは分かった
    七花、止められそうか?」

七花『う〜ん、たぶん無理だ。さすがにこの状況はな』

とがめ「そうか…わかった。じゃぁ銀閣、聞こえておるか?」

皿場『ザァー ザァー あ、はい聞こえます』

とがめ「む、なぜお主がでる」

皿場『今銀閣さんは手が離せないので、私が変わりに』

銀閣『{しゃりん!}で{しゃりん!しゃりん!}がな{しゃりん!}』


どうやら飛んでくるものを零閃で撃ち落してるらしい


とがめ「あ〜なるほど、状況は分かった」

とがめ「う〜どうすれば………そうだ錆がいるじゃないか!おい!聞こえておるか?」

白兵『聞こえるでござる。とがめ殿』

とがめ「おお!生きておったか!頼む!何とかしてくれ!」

白兵『そうしたいのは山々でござるが、実は先ほど炎刀に鞘を掠めてしまい
   鞘内で薄刀が粉々に』

とがめ「ふ、不義のを借りればよかろう!」

白兵『不義殿は先ほど{僕が止めてみせる、錆はそこで指をくわえて見ていろ!}
   と言い、すぐさま亡くなり申した』

とがめ「のぉーーーーーーーーー!!!!」


今の現状を止められるものが、この場にはいなかった

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/29(土) 23:28:51.36 ID:1PoojeDd0<>
短めかも知れませんが本日はここまでとなります。

明日も投下しようと思います


次回予告

銀閣「あぁ〜眠い。本当に眠い。どうしてこう安眠妨害されっかね?
   えぇ〜っと、これを読み上げればいいのか?
   
   ふぁ、はぁ〜あぁ…じかい、『まにわほぉおぉの………

                         zzz」





<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/30(日) 02:33:58.63 ID:sHP+lKPPo<> 乙!
ぼうふらwwwwwwww <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 09:51:43.12 ID:2h8w1kCT0<>
銀閣「zzz……!」パチ

銀閣「あぁやべ、眠っちまった。え〜っと、予定どうり本日昼過ぎ投下するぞ
   画面を見るときは部屋を明るくして、逆さ喋りを聞き取れるように
   なってから見ろよ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/30(日) 10:38:47.15 ID:sHP+lKPPo<> 逆さ喋りは一生聞き取れない気がするわ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富士山)<>sage<>2011/10/30(日) 11:06:27.17 ID:tG2xXJIm0<> アニメ版はせめて字幕をつけてほしかったよな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)<>sage<>2011/10/30(日) 13:27:05.41 ID:dtW6CPQY0<> 何気に逆さ喋りの声優凄かったよな さらっと普通に外国語でも喋ってるかのようだった <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 13:51:26.70 ID:2h8w1kCT0<> >>257

白鷺「ぜるやてえ教をこといい。さのたっだ孫子の俺
   はツイソ!」

@無論嘘です

お待たせしました、投下開始です

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 13:54:50.64 ID:2h8w1kCT0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七×七side


七花「あの姉ちゃん。ぼうふら放してあげたら?」

七実「何を言ってるの七花?こうして身を挺して七花を守れるなら
   ぼうふらさんも本望でしょう。むしろ羨ましい位だわ」

七花「(すまないぼうふら。俺はお前を助けられそうに無い)…南無」


コツン


七花「ん?」


ふと足元を見てみると、黒く塗られた凸上の薄い円盤があった


七花「?」ヒョイ


それは、とがめが製作した特性地雷である

天使が大量発生したとき、これを地面に置いておくのだ
中には火薬ではなく悪刀「鐚」が入っており、一定の負荷がかかると放電する
仕組みとなっている。ちなみに、初日に七花を気絶させたのも”これ”である


七花「なんだこれ?」カチッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 14:14:51.56 ID:2h8w1kCT0<>
銀×皿side


銀閣(あぁ〜眠ぃ……いっそこいつら切っちまうか?)シャリン!シャリン!シャリン!

銀閣(…いや、無理か)チラッ

皿場「?…えっと何でしょう?」

銀閣「…別に…俺から離れるなよ(今前に出たら、こいつがずたずたになっちまうな)」シャリン!シャリン!シャリン!

皿場「え!?は、はい!///」


銀閣が視線を前に戻すと、なにやら黒い物体が飛んでくる


銀閣「クナイか」シャリン!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


蝙蝠「畜生!間合いがとれねぇ!」

左右田「アアアアアア!」ズドン!ズドン!

喰鮫「忍法・渦刀!(縮小版)」ギャッ!


さて、突然だが状況を整理してみよう
今現在校長室は戦場となっている。塵や埃が舞い散り、ソファーが引き裂かれ
羽毛が舞い、壁や机は削られ木屑が空中に漂っている
そんな状況に加え今は扉も窓も開いていない、いわば密室状態だ
そこで、放電、金属の摩擦で生じる火花、銃の発火という火種が出た場合どうなるだろうか?簡単である


                  


                 粉塵爆発である






<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 14:25:33.19 ID:2h8w1kCT0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

                      
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 14:57:09.71 ID:2h8w1kCT0<>
被害状況:ソファー、机、椅子、本棚、校長室 原形を残さず大破
     
怪我人:0人

死者:20人

生存者:1人


人鳥「た、助かりました…」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜体育館〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「……………………ん」パチッ


七花が目を覚ますと、背中に冷たい感覚がした
どうやら今自分は床に寝転がっているようだ


七花「ここって確か体育館、だっけ?」ムクリ

とがめ「いや〜本当に信じられないな〜。いや実に信じられない」


七花が声のした方を見ると、そこにはとがめと


七花「え?」


正座をした真庭忍軍と右衛門左衛門の姿があった

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 15:15:53.39 ID:2h8w1kCT0<>
とがめ「目が覚めたら?校長室が?跡形も無く?無くなってるのだから」

とがめ「しかもその原因が貴様らなのだから、爆弾魔とかではなくな」

「「「「「「「すいません(んせまいす)」」」」」」」ドゲザ

とがめ「それで?騒動の理由が癇癪と?ノリで?どんな神経をしておるのだ貴様ら」

「「「「「「「誠に申し訳ないと思っております(すまりおてっ思といな訳し申に誠)」」」」」」」ドゲザ


普段とがめに茶々を入れる蝙蝠ですらふざけもせずに土下座をしている
それもそのはず、いまのとがめは非っっっっっっっっっっ常に怒っているのだ
だが、顔は怒っていない。

笑顔なのである

これ以上無いくらいの笑顔なのである。
それこそ天使のような笑顔なのである

だが怒っているのである

なぜならとがめの背後に”何か”がみえるからである
それは”鬼”にも見えたり
”悪魔”にも見えたり、あるいは
”夜叉”にも見えるのである


とがめ「遺言があるなら聞いてやろう」

蝙蝠「いや、俺たちとっくに死んd「黙れ」はいっ!」ビシッ

とがめ「とりあえず七実の拷問でも受けてもらうか?心配するな。蘇るから」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 15:42:39.29 ID:2h8w1kCT0<>
蜜蜂「ちょ、ちょっと待って下さい!何でそこで七実さんが出てくるんですか!?」

とがめ「本人の希望を尊重しただけだが?何か?」

七実「ふふふ、久しぶりの拷問、腕が鳴りますね」ニヤリ

蟷螂「」ゾワ!

七花「え〜っと、と、とがめさん?」

とがめ「おぉ七花、平気か?私が見たときは四肢が千切れておったからな」

七花「(俺そんな状態だったんだ)あぁ平気だ」

七実「さて、まずは蝙蝠さんからですね」ガシッ

蝙蝠「え!ちょ!ま、待ってくれ!お、お、おお俺はまだ死にたくないいいいいいい!!!」ズルズル


蝙蝠の襟首をつかみステージへと上がっていく
どうやら裏で行われるようだ




『ギャアアアアアアあああああああああアアアアアあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!』




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 16:06:10.00 ID:2h8w1kCT0<>
七実「最後の一人終わりましたよ、とがめさん」ポイ

左右田「」ドサッ

七花(捨てた!ゴミのように!)

とがめ「うむ」

蝶々「ふぁ〜。?なんだ、何が起こったんだ?」

蟷螂「おおおおおおおお主は知らなくていい、知らなくていいんだ」ガクガクガクガクガクガク

蝶々「ちょっ!蟷螂殿ーーーーーー!?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とがめ「さて、どこぞの馬鹿共の仕置きも終えたことだし。本題に入ろう」

とがめ「今現在、校長室が使えない状態となっておる」

とがめ「えすえすえすのーとは私が袖の中に隠してあったため無事ではあったが
    その他はだめだった」


体育館の真ん中で、とがめを囲みながら緊急会議が開かれている
議題は


とがめ「物資調達と身を隠すための代わりの部屋だ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/30(日) 16:06:14.38 ID:14OpsQJyo<> 七実拷問なんかしてたっけ? <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 16:23:15.71 ID:2h8w1kCT0<>
とがめ「この寺子屋はどういう訳か、どこを破壊されてもあっという間に元に戻っている
    しかし、昨日の爆発で恐らく多くのえぬぴーしー達が校長室に群がっている」

とがめ「これでは部屋に戻るどころか、おちおち作戦も練れない」

とがめ「さらに、我々が土から作った物もほとんどが木っ端微塵だ」

とがめ「こちらの方はおいといていいだろう、まずは代わりの部屋だ」


校長室は生徒が来る機会などこれっぽちも無かった、しかし爆発騒ぎで
今現在校長室には野次馬が出来ているのだ、いずれ授業が始まるのではあろうが
休み時間になればそのたびに集まるだろう


ぼうふら「はい」


と、そこでぼうふらが手を挙げる


とがめ「はい、ぼうふら」

ぼうふら「物資調達を後にするとのことですが、土から作れるのなら
     今から山に行って、そこで作ればいいのでは?」

とがめ「確かに、ことが早く済みそうなのはそちらであろう、しかし考えても見ろ」
    それらをどこに置いて置く?」

とがめ「衣・食・住。食の次に重要なのは住であろう」

とがめ「ちなみに食券のほうは心配するな、爆破で燃えてしまっているのもあったが
    引き出しの中に入っていたものや、爆風で吹き飛んだものは回収済みだし
    私の袖の中に隠してあった”激辛まーぼー豆腐”の食券も無事だ」


実はこっそり抜き取っていたとがめであった。どうせだれも取らないのに…


とがめ「ちなみになぜ無事かというと、この十二単衣の内三枚は耐火性に優れていたからだ」フフン

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 16:26:04.96 ID:2h8w1kCT0<>
>>266

四話で蟷螂に爪をつかったはじめての拷問をしていた気がしたので… <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 16:43:31.37 ID:2h8w1kCT0<>

否定姫「はいは〜い」ヒラヒラ

とがめ「む、なんだ?」

否定姫「まぁまぁそんな邪険にしなくってもいいじゃない、代わりの部屋
    なんだけど、確かここに”ぎるど”とか言う地下に行く入り口があるんじゃ
    無かったかしら?」

とがめ「ふむ、ぎるど……か」ペラペラ


sssノートを取り出し、ギルドについての項目を見るとがめ


とがめ「!おぉ、なるほど!確かにここなら身を隠すにはもってこいだな!
    しかも地下では武器の製造所や罠もあるみたいだ、天使が大量に発生しても
    迎撃がしやすいな」

とがめ「良し!今回の任務は地下ぎるどの探索だ!」パタム


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

sssノートには地下の入り口があるとは書かれてはいたが、どこに隠れているかは
書いてはいなかったため、まずは地下に行くための入り口を探すことになった


七花「う〜ん…俺物探しとか苦手なんだよな〜」

七実「そういえば確か、子供のころ無くした物は一度も見つけられなかったわね」

七花「あぁ、そのたびに姉ちゃんに見つけてもらったっけ」シミジミ

七実「まぁあれは、七花の泣き顔見たさに全部私が隠したのだけれど」

七花「道理で見つけるのが早いなとか思ったわけだ!?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

蝶々「ガキのころかぁ〜懐かしいな…」

蜜蜂「………」ジー

蝶々「今”もしかして子供の頃からあんな身長なのかなぁ〜”とか思っただろ!?」

蜜蜂「いいいいいやいやいやいや!?思ってないですよ!?」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 17:10:35.15 ID:2h8w1kCT0<>
蟷螂「!これか、おい!見つけたぞ!」


ステージのパイプ椅子を入れる引き出し部分に、隠し入り口を発見した蟷螂


鳳凰「なるほど、ここなら暗くて目視しずらいな」

とがめ「ふむ、梯子で降りるのか…良し、まずは私が先行しよう」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜地下・入り口付近〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

七花「よっと…中はそれほど暗くないな、明かりもあるし」

蝙蝠「ちゃっちゃと行こうぜ、どうせこういうのは一本道できまゃっっっっっっ!!!」ゴン!


突如、一足先に駆け出した蝙蝠の横から巨大な鉄槌が繰り出される


狂犬「蝙蝠ちゃーーーん!!?」

とがめ「な、対天使用の罠が作動しているだと!?」

鴛鴦「まさかここに天使がいるってのかい?」

蝶々「おいおいおい!こんなときに限ってかよ!?」

人鳥「………………あっ!?」


人鳥が何かを思いついたようだが、すぐに口を塞いでしまう


鳳凰「?どうした人鳥?」

人鳥「い、いいいいえ…その…」

とがめ「どうした?何か言えばまずい事でもあるのか?」


言いよどむ人鳥に皆の視線が集まる

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 17:32:00.14 ID:2h8w1kCT0<>
人鳥「こ…これはあああくまで推測なのですが…こ、これまで
   天使が発生した時の分…こ、ここにも発生していたのではない…のかと…」

銀閣「ってこたぁもしかして…」

迷彩「これまで大量発生したのも一回や二回じゃないから…」

七花「ここは天使の巣窟って事か?……」

七実「…」

とがめ「…」


誰もがその答えににたどり着いた瞬間、全員が沈黙する


皿場「……あ、あの!じゃあここは一旦撤退して体制を立て直したほうが!」


沈黙を一番に破ったのは、皿場の撤退という提案であった


とがめ「いや…無理だ」

皿場「ど、どうしてですか!?」

鳳凰「今は既に朝を迎えている…えぬぴーしー達が朝の鍛練をしている頃だ」

蝶々「完全に退路を絶たれちまったな、ここでじっとするにしても
   ここに天使が来ないという保障もねぇし…」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 17:54:37.86 ID:2h8w1kCT0<>
迷彩「ふ〜ん…これはあれだね、進むしかないね」

迷彩「ほら!なにをがっくりうな垂れてんだい!?ここにはそこいらの
   暴力団でさえ返り討ちにしちゃう強者(つわもの)ぞろいだろ!」

否定姫「そ〜よ、暗いのなんて内の右衛門左衛門で十分よ、らしくない」


傷ついた少女達を保護していたというだけあって、迷彩の言葉は
皆に喝を与える


蝶々「はっ!いわれてみりゃ確かに、こんだけいりゃ怖いもの無しだぜ!」

七花「そ、そうだよ!俺だけじゃなく、一万人斬りの子孫や無敵の奪刀術の使い手
   剣聖や姉ちゃんだっているんだぜ!?」

白鷺「ぇねかんな事るが怖!ならかぇねゃじ訳てっい無来出、がだ手苦
   は動行団集は軍忍庭真達俺!」

七花「ごめん何言ってるか分かんない」

白鷺「…」クスン







不義「ふ…、そうだ!ここにはこの不義待秋がいる!天使の十匹や百匹
   この僕がたたっ斬ってくれる!」

皿場「不義さん、空気呼んでください」


とがめ「…ありがとう、迷彩。私はこういうのは少し苦手でな」

迷彩「別にいいさ、あたしはただ暗い雰囲気なんかきらいでね
   それに、ここにいる奴らは皆楽しそうにしてるのがいいじゃないか」

とがめ「うむ、そうだな」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 18:12:40.01 ID:2h8w1kCT0<>
一先ずは前進あるのみということで、罠のことも考え慎重に
進み始める


蝶々「いいか?暗い所じゃ何があるか分からない。悪ふざけが
   命取りになることもあるんだ。だから押すなよ!絶対押すなよ!」

七実「……………………押せばいいのですか?」

蝶々「押すなって言ってるだろ!?」

喰鮫「あぁいいですねぇこうして皆さんと行動を共にするというのも
   いいですねぇ、いいですねぇ」ジャラジャラ

狂犬「…言っちゃ何だけど喰鮫ちゃん、忍法やるときは一番前に出てよね」

とがめ「どうだ蜜蜂?天使は見えるか?」

蜜蜂「いえ、今のところは…」

銀閣(やべぇ、暗いからなんか眠くなってきた……)ウトウト

蜜蜂「…あ!いました!天使です!」

銀閣「」パチッ!


蜜蜂の指差す方向に目を凝らしてみると、ゆらゆら揺れる赤い目を持った
影があった


影「*******」ユラユラ

影「*******」ユラユラ
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 18:30:14.06 ID:2h8w1kCT0<>
左右田「不容易(たやすからず)、やはりそう簡単には通れる訳は無いか」スチャ

蜜蜂「ですね」スッ


まずは遠距離攻撃が出来る蜜蜂と右衛門左衛門が前へとでる
炎刀と撒菱を構え、急接近に備える


――――――――――――――――ズウゥウン・・・


蜜蜂「?」

左右田「何だ?」


集団より少し前に出ている二人の耳に、妙な音が聞こえた気がした


とがめ「?おーい、何をやっておるのだ!呆けておると危ないぞ!」


音を聞こえていなかったためか、後ろからとがめの呼びかける


蜜蜂「あ、いえ!何やら妙な音が聞こえた気がして!」

とがめ「音?地上の音か?私達には聞こえなかったぞ?」

蜜蜂「そう、ですか(気にしすぎたかな…)」

左右田「!真庭蜜蜂、前を見てくれ」

蜜蜂「え?」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 18:56:01.55 ID:2h8w1kCT0<>
影「」ブチブチッ

影「」ブチブチッ

蜜蜂「天使が…」


蜜蜂が前を見ると、奥にいる影が徐々に消えていっているのだ
赤い目が、まるで役目を終えた豆電球のように消えていくのが分かる


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


それと同時に、何か巨大なものが影よりも後ろから接近しているようにも…


ゴゴゴ・・・

左右田「…」

蜜蜂「…」

ゴゴゴゴ・・・

左右田「…真庭蜜蜂、一つ聞きたいのだが」スッ

蜜蜂「はい、何でしょう?」スッ


ふと、二人して構えていた得物を収め始める


左右田「私はどうやら顔面を剥がされた時の後遺症が今になって出てきたようだ
    幻覚を見ている」アチャ〜

蜜蜂「幻覚ですか、大変ですね。」アラアラ

ゴゴゴゴゴ・・・

左右田「**が******いるように見えるのだが、お主はどう見える?」

蜜蜂「わぁ!偶然ですね!?僕も**が****来ているように見えるんですよ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

左右田「はは、そうか!幻覚を見ていないのにか!?本当に偶然だな!?」ハッハッハッハッハ

蜜蜂「えぇ!本当に偶然ですね!?」アハハハ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 19:11:40.02 ID:2h8w1kCT0<>

   ハッハッハッハッハッハ アハハハハハハハハハハハ


とがめ「?何を笑っておるのだ?あの二人は?」

否定姫「さぁ?」


遠くからでは 二人の話し声は全く聞こえず、首をかしげるとがめ達


七花「あ!何かこっちにすごい勢いで走ってきたぞ!?」

七実「あら本当、今にも転びそうなくらい走ってるわね」

とがめ「こらーーーー!敵前逃亡とは何事だ!?それでも男か!?」プンスカ


怒るとがめの前に二人が到着する


蜜蜂「逃げてくださいいいいいいいいいい!!!!皆さん、きりきり逃げましょう!
   今すぐ逃げましょう!」

左右田「姫様!失礼します!」

否定姫「ちょ!?何よいきなり!降ろしなさいよ!?」ポカポカ


蜜蜂はおたおた慌て、右衛門左衛門は否定姫をお姫様だっこし始める


蟷螂「?どうした?対処しきれないほど天使がいるのか?」




「「大岩が転がって来てるんですよ(来ているのです)!!!!!!」」



<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 19:30:24.69 ID:2h8w1kCT0<>
とがめ「へ?」

否定姫「あはは!右衛門左衛門、そんな馬鹿な冗談を真に受ける私じゃ……」


言われたとおり奥を見てみると、なるほど、天使達がプチプチと
潰されていくのが見えた。この通路にぎりぎり入る大きさの大岩も…


否定姫「……いいわ右衛門左衛門、許可する。全力で」

とがめ「七花、私も担げ、そして皆の物」


「「逃げるぞ(わよ)ぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」」


ザ☆逃走開始♪


狂犬「ふざけないでよぉお!!なんであんな物が出てくんのよぉぉぉおお!!!」ダダダダダダダダ!

鳳凰「我に聞くなぁぁああ!ここを建設した者に言えぇぇえええ!!!」ダダダダダダ!

七花「とがめさぁああん!奇策!奇策お願いしまぁあああああす!!?」ダダダダダダダダダ!

とがめ「無茶をいうな!命と魂を削るやり方だぞ!?肉体を文字どうり削るやり方ではないのだぞ!」

鴛鴦「喰鮫!あたしとあんたであの岩止めるかい!?」ダダダダダダダダダダ!

喰鮫「いやぁ無理でしょう…面白そうですけど…」ダダダダダダダダダ!

銀閣(あぁ〜もう、室内方だから体力が…)ゼェ ゼェ

皿場「ほら不義さん、出番ですよ!?早くやっちゃってください!」タッタッタッタッタッタッタ

不義「あ〜…うわ!何だ!?急に手首がっ!これは痛い!刀を振れない!」バクシュクチ!

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 20:13:57.86 ID:2h8w1kCT0<>
ぼうふら「!見てください!あの辺りの壁!くぼみがあります!」タタタタタタタ


走りながら見てみると、確かに壁際に大きな凹みがある


ぼうふら「あそこに張り付けばこの大岩をやり過ごせるのでは!?」タタタタタタタタ

とがめ「でかしたぞぼうふら!七花!」

七花「はいはい!」シュタッ

鳳凰「ふっ!」シュタ

白鷺「とっいほ!」スタ


七花ととがめが到着し、後から続々と壁に集まってくる


とがめ「良し!これで全い「うわぁああああああああ!!!」バクシュクチ! バクシュクチ!………不義」


全員無事かと思いきや、話を聞いていなかったのか、不義はそのまま通り過ぎる


――――――ズゥウウウン・・・・・・・・


皿場「不義さん空気読んで下さい…」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 20:28:42.58 ID:2h8w1kCT0<>
大岩の罠のため道を逆走する羽目になったが、切り抜けた(一人脱落はした)
とがめ達は、先へと進むことにした


とがめ「う〜む、まさか犠牲者が出るとは…」

七花「まぁいいじゃねぇか。さっきの罠のおかげでここらの天使達も
   いなくなった訳だし…」

とがめ「む、まぁな」

狂犬「もしかしてこんな罠を潜り抜けながら天使と戦うの?」

蝶々「いや、運が良ければ天使共も罠にかかってくれるかもな」

蟷螂「む、今度は通路だ、しかも岩壁ではなく金属のようだな」


そして、まるで洞窟を突き進んでいたかのような景色が一変し
近未来のような、通路となる


とがめ「気をつけろ、こういうときに限って『ビィー!ガシャン!』そらきた!」


いやな予感が的中し、最後の一人が通路に入った瞬間、後方の扉が閉まる
そして奥の扉の前には赤いレーザーが、ありとあらゆる物を切断するレーザーが出現した


だが


鳳凰「……なめておるのか?」

狂犬「あれで転ぶ馬鹿なんていないでしょ」


残念!ここにそれを理解できる者がいなかった!

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 20:46:54.53 ID:2h8w1kCT0<>
とがめ「…いや、にしては高さが可笑しくないか?転ばせるのが
    目的ならもう少し低くてもいいはずじゃ…」


しかし、疑ってかかるとがめ、そしてそこに、影が出現する


影「****」ユラッ

蝶々「げっ!」

白鷺「朗野のこ!」


臨戦態勢をとる白鷺達、だがそこにレーザーが動き始め


影「」ヒュパッ!

蝶々「え?」

白鷺「は?」


影が切断される様子に目を丸くする


蝶々「ふ、伏せろーーーーーー!!」


蝶々の咄嗟の叫び声に全員がほぼ反射的に伏せ、レーザーを回避する


否定姫「な、何よあれ!?」

蝶々「こっちが聞きてーよ!?斬刀みてーに天使が真っ二つに!?」

白鷺「ぞる来たま!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 21:07:05.76 ID:2h8w1kCT0<>
見れば今度はX型のレーザーが待機していた


蝶々「おいあんなのどうやって…あ、俺は伏せればいいや」シャガミ

蜜蜂「いやずるいでしょ蝶々さん!?」

蟷螂「飛べ!それしかない!」

七花「とがめ!俺に捕まってろ!」

とがめ「あ、あぁ!」


そして、現代版斬刀、レーザーが動き出す!


人鳥「わぁああ!!」シャガミ

狂犬「はっ!」

左右田「不当(あたらず)」


ある者は命一杯伏せ、ある者は高く跳躍しレーザーを回避する

だが…


銀閣「おいおい、俺飛ぶ体力なんてな」

皿場「銀閣さん!?「見ちゃだめだ!」わっ!」


皿場の目を迷彩が塞ぎ、銀閣の惨状を見ることを救われた


とがめ「!見ろ!向こうの扉が開いておるぞ!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 21:20:48.70 ID:2h8w1kCT0<>
  『プシュー バタン』


銀閣を除いた全員が脱出し、扉が閉まる


皿場「銀閣さん…」ポロポロ

迷彩「…………」ギュッ


堪え切れず目に涙を浮かべる皿場を、迷彩が抱きしめる
その姿はまるで、母親のようにも見える


とがめ「泣くな、皿場。ここで泣くよりも、我々には
    先へと進むという使命があるではないか」

白兵「案ずるな皿場殿、銀閣殿は苦しむことなく逝ったのでござるから」


とがめや白兵の励ましにより、皿場は顔をぐしぐしと擦り


皿場「……すいません。…でも、もう泣きません!」

皿場「先を急ぎましょう!蝙蝠さんや不義さん、銀閣さんのためにも!」

迷彩「ふふ、よく言ったお嬢ちゃん!」バシッ

皿場「いた!?」



アハハハハ フフフフ




七花(もしここに不義がいたら『気にしすぎだ!どうせ蘇る!』
   とか空気読めない事言うんだろうなぁ…)


いなくて良かったと、不謹慎ながらもそう思わざる負えない七花であった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 21:39:32.27 ID:2h8w1kCT0<>
さらに仲間を失ったとがめ達は尚も進み続ける

そして突如、前を見れば道がすっぱり切り落とされている場所にたどり着く

いや、切り落とされているのではない、まるで床そのものが沈んだように
なっているのだ、梯子もついているし、高さはビルの二階くらいだろうか


とがめ「む?広いところだな」

七花「梯子があるから、これで降りればいいんじゃ無いのか?」

七実「七花の言うとうりですね、下の階の奥に通路の入り口が見えます」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


狂犬「ねぇ、まさかこの壁が迫ってくるとか言う罠じゃないでしょうね…」

蜜蜂「た、たしかに…ここ、不自然なくらい広いですもんね」

蝶々「そん時はさ!蜜蜂をつっかえ棒にしようぜ!」

蜜蜂「な!酷いですよ蝶々さん!」

蟷螂「ふむ、確かに使えそうだな」

蜜蜂「ちょ!蟷螂さんまで!」


蝶々の冗談に、皆が笑っていると


――――――――ゴウゥウウン・・・


笑えない罠が発動した

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 21:50:52.70 ID:2h8w1kCT0<>
ズズズズズズ


七花「なぁ、とがめ」

とがめ「…いや、言わなくていい」

とがめ「……天井…落ちて来てるな…」

蝶々「ほ、ほぉら蜜蜂…つっかえ棒の準備だ…」

蜜蜂「は、はぁい…って出来るわけ無いでしょ!とにかく急いで通路へ!」


蜜蜂がそう言った瞬間、そうはさせまいと天井が勢いを早め落下する!


人鳥「わああああああああ!!!」


いくらなんでもこの速度は速すぎる、真庭忍軍でさえ逃げ出せない

もうだめだ、間に合わない!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「…………あ、れ?」パチッ


七花が目を開けてみると、全員が地面に伏せているのが見えた
天井は落ちていない、止まっている…なぜ?


七花「!」


七花が疑問に思い辺りを見渡すと


七花「蝶々!ぼうふら!」


ぼうふらに肩車をしながら天井を支えている蝶々の姿が映った

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 22:02:29.91 ID:2h8w1kCT0<>
蝶々「すまねぇぼうふら…巻き込んじまった…」ギギギギ

ぼうふら「お構いなく…どうせ僕一人では出来なかったでしょうし
     …むしろ有難いです」ギギギギ


二人の重さをなくす忍法・足軽によって天井を支えているようだ


蝶々「お前ら早く行け!…これ以上はちょっと…厳しいぃ」ギギギギギ

とがめ「蝶々、ぼうふら…っく、えぇい何をしておる!?早く行くぞ!」

狂犬「蝶々ちゃん……くぅ!」


とがめの声に我を取り戻し、通路へと進む一行


鴛鴦「蝶々さん!」

蝶々「ははっ、おいおい何で…そんな顔するんだよ、笑えよ
   その方がずっと…かわいいぜ?」ギギギギ

鴛鴦「!…っ馬鹿!」


顔を背け、先へと行く鴛鴦


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ぼうふら「はは、馬鹿って言われましたよ?」ギギギギギギ

蝶々「へっ、ば〜か、照れ隠しも見抜けねぇようじゃ…結婚できねぇぜ?」ギギギギギギギ

ぼうふら「…あれ?蝶々さん確かまだ式を挙げてませんよね?」ギギギギギギギギ

蝶々「……………………うっせ」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/10/30(日) 22:09:57.71 ID:2h8w1kCT0<>
本日の投下はここまでとなります。次回は来週の土日を予定しています

次回予告


蝶々「う〜んなんでこう俺はすぐに死んじまうのかなぁ?
   一応真庭忍軍の中じゃマシな方だと思うのになぁ
   
   さて次回は『真庭鴛鴦の恋物語』をお送りするぜ!

   俺、この予告が無事に終えたら、結婚すr」




<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/30(日) 23:40:13.73 ID:7qL6Zpjvo<> 蝶々とりあえず一旦生き返ってから2秒以内に爆散しろ
>>1乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(関西・北陸)<>sage<>2011/11/01(火) 20:52:43.00 ID:2mIlky3AO<> 乙!

サーバを移転しました@荒巻 旧サーバ:http://vs302.vip2ch.com/
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 10:06:48.31 ID:iFIUA6xx0<>
蜜蜂「え〜、何故か蝶々さんが蘇生後爆発してしまったので
   僕が変わりに伝言をお伝えします。
   『>>1は暇人なので、本日も投下する予定だ』そうです
   昼ごろ投下開始予定だそうです。
   画面を見る時は、部屋を明るくして、離れてみてくださいね」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(中国地方)<>sage<>2011/11/03(木) 10:12:10.62 ID:xJcWSOv/0<> 乙!
というか、本当に爆発したんかwwww <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 12:45:23.94 ID:iFIUA6xx0<>
投下開始します <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 12:47:07.11 ID:iFIUA6xx0<>
      ズシィィィィィィイイイイイイン


七花「ぼうふら…お前はまにわに最弱だったけど、一番気の利く奴だったぜ」

皿場「先祖が真庭忍軍ってだけで…いろんな人から酷い目で見られても
   誰かを恨む事なんてしない、いい人でした…」

鴛鴦「………」

鳳凰「…鴛鴦」

鴛鴦「いえ、大丈夫です」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


二人の男、いや漢を犠牲にして、とがめ達は先へ先へと進む
そして、先ほどの部屋と比べるとかなり狭い部屋に出る


とがめ「また何も無い部屋…そして、奥には通路への入り口」

鳳凰「ここは悩む所では無い、罠が発動する前に走れ!」


鳳凰が先行し、全員が後に続こうとする


ガコンッッッッ!!

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 13:08:38.78 ID:iFIUA6xx0<>
とがめ「?」


とがめはほんの一瞬、何が起こったのかを理解できなかった
まるで、足元が水面に変わって沈み始めているような
階段を下りて、まだ階段があると思い込んで踏み出したときのような
足に浮遊感を覚えたのである


とがめ「な!」


そして、足元を見て初めて気づく、

床が消えていることに

足場が消え、奥に闇が広がっていることに

自分が今、落とし穴に落下しようとしているということに


とがめ「のわああああああああああ!!!!」

七花「とがめ!」

七実「七花!」


運良く床が”落ち”ず、事なきを得ようとした七花がとがめに手を伸ばす
だが、手を伸ばすことに意識しすぎたためか、足が完全に床から
離れていた。そして、それを止めようと、今度は七実が七花を掴もうとする

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)<>sage<>2011/11/03(木) 13:14:25.31 ID:WmiP5QXs0<> そういえば、不義って誰だっけ?
尾張十一人集なんてほとんど覚えてねーぞ <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 13:32:42.45 ID:iFIUA6xx0<> >>294

七花が四人目に倒した相手です。薄刀「針」を壊さずに扱うだけの
技量を持っていて、錆白兵の好敵手だそうです(このスレでは自称になってますけど…)

爆縮地で七花に近づき、薄刀開眼ならぬ白兎開眼を使い七花に切りかかるも
体の軸をずらされ、薄刀を粉々にされました(アニメでは薄刀開眼でしたが)

特徴は白の長い髪にウサギのような赤い目ですかね

ちなみに十一人衆の皆さんは
youtubeで『亡霊達よ野望の果てに眠れ』のmad動画ので見れます

>>1の好きな噛ませ犬の一人ですw


<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 13:36:45.63 ID:iFIUA6xx0<>
七花「良し!」ガシッ

とがめ「ぐえっ」

七実「全くもう、短絡的なんだから」ガシッ

七花「あ…あはは…ありがとう姉ちゃん」ブラーン


七花がとがめの襟首を掴み、七実が七花の足を掴む事に成功する

一方真庭忍軍の方はというと
真庭鴛鴦が、落ちそうだった者達を永劫鞭で掴んでいた


鴛鴦「あれ?喰鮫と蟷螂はどうしたんだい?」

人鳥「く、喰鮫様と、か、蟷螂様は…」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


喰鮫「いいですねぇ使い古されまさに古典的な罠と言える…だからこそかかる人も出てくるでしょう
   人の心理を逆手に取った罠、実に見事です
   しかし!かかった所で、脱出されては意味が無い!そして私にはそれが出来る!
   忍法・渦gっあれ?鎖がからまって?」

蟷螂「おい待て!?なぜ主の鎖が私の足にぃああああああああああ!!!!???」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


人鳥「…と、落ちていきました…」

鴛鴦「…喰鮫…蟷螂さんを巻き添えにしてんじゃ無いわよ…」

白鷺「…バーカ」ブラーン


白鷺がどっちの喋り方で言ったのかは、本人にしか分からない


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 14:01:53.58 ID:iFIUA6xx0<>
その後も


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


白鷺「がぼぼぼが!れぼおっぼれ!っなげ泳俺ごぼがっ!!!……」ブクブク

七花「まさかのカナヅチ発覚!!」


水攻めに白鷺がやられてしまい…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とがめ「?なんだあれは…明らかにおもちゃの猫が流れてきて」

狂犬「猫ぉ!?あ!?あんなところに捨て猫がぁーーー!!??」シュバ!

鳳凰「しまったぁ!?狂犬は重度の愛猫家だったぁーーーーーー!!!!!」

七花「名前犬なのにぃいいいいいいいい!!?」


かわいらしい罠に狂犬がかかってしまった…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とがめ「うぬぬ、ここを作った者たちはここに用事があった時
    全員たどり着いたのか…なんと屈強な者達だったのだろう…」

迷彩「…多分だけど、違うんじゃないのかい?」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 14:22:48.82 ID:iFIUA6xx0<>
そして、最下層

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とがめ「!なんだこれは!?」ザッ

否定姫「ここがぎるど…何にも無いって言うより」

鳳凰「何もかもが無くなっている…というところか」


とがめ達がついにたどり着いたギルド、しかしそこはとある理由で
一度爆破されており、崩壊していたのである
まるでクレーターのように地面は大きくへこみ、辺りには金属片や岩が散乱しており
中心には、折れた鉄塔が寂しくそびえ立っているだけだった


とがめ「どういうことだ……」

左右田「不確(たしからず)、一見しただけで確信は出来ないが、恐らくは爆破したのであろう」

左右田「そしてその理由は」

七実「天使の襲撃に会った…」

七花「そんな…ここまで来たのに……」


そして、沈黙が訪れる

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 14:46:48.15 ID:iFIUA6xx0<>
??「人間認識」


だが、その沈黙は一瞬にして破られる


七花「とがめ!」

とがめ「ぐえっ!」


突然襟首を掴んで引き寄せられ、首が一瞬絞まってしまうとがめ
そして、先ほどまでとがめがいた場所に刀が振り下ろされる


とがめ「何すんじゃー!?いきなり引っ張られたから地底人に誘拐されたと思ったぞ!」

七花「色々突っ込みたいけどとがめ前見て!」

とがめ「うん?何だ?…!こいつは」


七花の言うとうりとがめが見てみると、そこにはNPCの女学生と同じ服を着た
少女がいた。いや、ただの少女ではない。それは、オペレーション・トルネード
の時に喰鮫を殺害した


とがめ「七花の言っておった日和号のそっくりさん!?」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 15:15:16.95 ID:iFIUA6xx0<>
否定姫「あら本当、手足以外は確かにそっくりね」

左右田「…」スッ


感心する否定姫の前に右衛門左衛門が前へと出て
炎刀を取り出す


鳳凰「下がっていろ人鳥。このような開けた場所ではお主の柔球術は
   使えまい。蜜蜂、皿場を護衛しろ。鴛鴦、念のため待機だ」ザッ

蜜蜂「承知しました」ザッ

鴛鴦「はい!」

人鳥「は、はい!」


鳳凰は残りの真庭忍軍に指示を飛ばす
そして、鳳凰の言うとうり少女から離れようと中心部へと滑り降りていく人鳥


白兵「ふむ、蜜蜂殿が守ってくれるのであれば拙者は」

迷彩「まさか、私を守ってやろうとか、考えてないよね?」チャキン

白兵「いや、むしろ有難いでござる」スラッ


その場の土から千刀を作った迷彩、白兵は薄刀を抜刀する

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 15:45:08.62 ID:iFIUA6xx0<>
少女「……」チャキン


少女は袖から刀を取り出し、静かに構える


七花「とがめ、どうすればいい?」

とがめ「…交渉には持ち込みたいが、聞けばこの少女、喰鮫に問答無用で
    斬りかかったそうではないか。ならば」

とがめ「やることは一つ、七花!戦闘不能になるまで奴を打ちのめせ!」

七花「極めて了解!」ダッ


先手必勝に従い、まずは一番に攻撃を仕掛ける七花


七花「せい!」ヒュッ

少女「…」キィン


七花の加速のついた手刀の水平斬りを刀でそらす少女
しかし、先手を取ったのは七花だけではない!


迷彩「一刀・一文字斬り!」ヒュッ


七花が少女の前から、迷彩が少女の側面から同時攻撃を仕掛けていたのだ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 16:09:07.68 ID:iFIUA6xx0<>
少女「砂嵐」ヒュ

少女2「…」キン

迷彩「!へぇ、本当に分身の術を使うんだね」


しかし、迷彩の攻撃を”増えた”少女が防ぐ


少女2「砂嵐」ヒュ

少女3「…」

迷彩「何!」

とがめ「まだ増えるのか!?」


だが3人目の少女は迷彩に攻撃することなくクレーターを滑り降りていき


蜜蜂「!人鳥さん後ろーーーーー!!」

人鳥「え?うわぁあああああ!!」

少女3「嵐」ヒュッ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 16:36:18.89 ID:iFIUA6xx0<>
鳳凰「不死鳥キーーーーーーーーーーーック!!!!!!」ギュン

少女3「!?」ガン


人鳥を斬らんとした少女3の脇腹に強烈なキックが放たれる
蹴ったのは真庭鳳凰だった、だが何かがおかしい


人鳥「ほ、鳳凰様?」

鳳凰「っは!卑怯って言いたきゃいいな、それが俺達忍者だからなぁ!」ブン


やっぱりおかしいと、人鳥が鳳凰をよく見てみると
その手には毒刀『鍍』が握られていた


人鳥「ほ、鳳凰様!?そ、その刀は!?」


それはかつて真庭鳳凰を乱心させた、ある意味では、真庭の里が滅びるきっかけにもなった
四季崎の刀の中で、もっとも毒気の多い刀である


鳳凰「あぁん?あぁこれか!?実はこれはな再現率9割の毒刀なのさ!」ブン

鳳凰「再現率をあえて9割に留めて置くことにより毒気を減少、これにより
   俺は自我を保つことに成功したのさ!」

人鳥「おぉ!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/03(木) 16:46:02.93 ID:iFIUA6xx0<>
すいません急に腹がどえらいことに…
すいませんが今日は中止します。土日に更新出来るようにはします <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(大分県)<>sage<>2011/11/04(金) 18:21:06.82 ID:3D3dRxfZ0<> >>295
「あんたにゃちっともときめかねえ」の台詞で俺はこいつをかませの鑑だと思った <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/18(金) 21:41:19.29 ID:bCChglPu0<>
お久しぶりです>>1です。約二週間も更新が途絶えてしまい申し訳ありません。
実を言いますと少しばかり体調が優れず入院していました。
なんでも盲腸の親戚(親が正式名称言ってもどうせ分からないだろとか言われた・・・)
になってしまったみたいでして

日曜から再開したいと思います!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関東・甲信越)<>sage<>2011/11/18(金) 21:45:11.22 ID:yDlQ+AoAO<> >>306
無理すんなよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/11/20(日) 01:26:38.02 ID:DpZXJphy0<> 刀語ssがあったなんてなんという俺得
だがABを知らなかった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長野県)<>sage<>2011/11/20(日) 01:46:35.67 ID:A6LveaqNo<> ほとんど刀語だからだいじょうぶだ <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 10:26:55.18 ID:EOf/uxRG0<>
おはようございます。処方された薬のおかげで体調万全の>>1です。
昼過ぎから投下開始予定です。

実はこっちの物語をやろうかと立てるまで悩んだもう一つのss
              ↓

他人の体に乗り移る愛猫家ライダー:狂犬 「猫ネコ子猫♪ゴロニャンニャン♪」   
街中を探し回るマスター:不義 「ララララライダー!どこにいるんだライダー!早く僕を助けろー!」

何を言ってるのかさっぱり分からないランサー:白鷺 「!たしで俺のこ、念残?たっ思とだ代初」
ツッコミは居合い斬り、マスター:銀閣 「初代しらねーよっ」シャリン!

マスターを駒扱いするキャスター:否定姫 「あんたなんかがマスターじゃ、もう負けは見えたわね」
どっちかっていうとアサシンっぽいガンマンマスター:右衛門左衛門 「不禁(きんじえず)」

宝具は”胃”のハイテンションアーチャー:蝙蝠 「きゃはー!カッコつけてんじゃね〜よ!」
そのテンションについていけない生真面目マスター:汽口 「こら!闇討ちなんて卑怯なことをしてはなりません!」

マスターにすら斬りかかるバーサーカー:鳳凰 「***********!!!!!」
バーサーカーを力技でねじ伏せるマスター:七実「ほら、大人しくしなさいな」

死亡フラグを立てまくるアサシン:蝶々 「こんな奴!俺一人で十分だぁあああああ!!!」
皆に笑顔を振りまく人懐っこいマスター:こなゆき 「わーい!四葉のクローバーだ!」

宝具を持たない無刀のセイバー:七花 「で、あんたが俺のマスターか?」
魔術を使わないと宣言するマスター:とがめ 「見えたぞ!奴を打ち倒す奇策が!」

           
             『聖杯語(セイ ハイ ガタリ)』

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/11/20(日) 10:38:11.62 ID:EYZAjKhgo<> すげぇ物凄く見たいwwwwwwwwwwwwww <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 12:17:06.88 ID:EOf/uxRG0<>
そろそろ投下します。

>>311

こっちにした理由は、
Fateはアニメだけの知識じゃむりかな〜と思ったんですよ <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 12:29:48.30 ID:EOf/uxRG0<>
鳳凰がまくし立てる間に少女3は立ち上がり鳳凰に斬りかかる


少女3「嵐」ヒュ

鳳凰「それだけではない!この毒刀には俺が生前経験したことも再現している!」キィン


がそれを背を向けながら余裕の表情で受け、まだまだ続ける鳳凰


鳳凰「つまりこの毒刀を持っている間、俺は数秒間だけ未来を予知できる!」ブン

少女3「…」キィン

鳳凰「この毒刀を持っている間、俺は三段突きを放つことが出来る!」ヒュ!

少女3「…」サッ

鳳凰「これが!死後俺が発明した忍法、名付けて四季崎映し!」ドーン

人鳥「おぉ!」


自慢げに言う鳳凰に斬りかかる少女3


少女3「竜m」

鳳凰「生憎だが、その攻撃は既に予知済みだ」ブン

少女3「…」ザシュ!

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 12:41:35.95 ID:EOf/uxRG0<>

七花「虚刀流・百合!」ブン

少女「…」サッ

七実「虚刀流・蒲公英」ヒュッ

少女4「…」キィン!


一方こちらには七実が参戦、同時に少女は4体目を作っていた
元々は2対1の構図に持って行きたかったのだが、その状況になると
少女が数を増やしていくのである


とがめ(まずいな、七実は体力が無い。あの少女がまだ”増やせる”というなら、じり貧どころか)

否定姫「このままじゃぁ全滅も有り得るわねぇ」

とがめ「えぇい!考えたくも無いことをさらっと言うな!」

左右田「不解(わからず)、あの少女は相手取る数が増えた途端、自らも
    数を増やす、だが何故そうする?何度も分身が出来るなら
    いっそ我ら以上の数に増えた方が効率がいいだろうに」

白兵「そうしない理由があるのか無いのか、そちらを考えるは後でござる」

白兵「あちらが決めてこないのなら、こちらが決めるだけでござる」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 12:55:21.25 ID:EOf/uxRG0<>
とがめ「――――――という訳だ!皆の者!その少女達を誘導してくれ!」


白兵が思いついた策は単純である
少女の分身を一箇所に誘導し、一気に潰す
そして残った本体を分身をさせる間もなく取り押さえる
というものだ


七花「っていわれても、なっと!」ブン

少女「…」ガン!

七花「俺そういう器用なこと出来無いんだけどなぁ」ハァ

七実「つべこべ言わずに七花はそのまま引き付けて置きなさい
   どうせこのままじゃ全滅するだけよ」ヒュ!

少女4「…」サッ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


迷彩「女の子にこういうことをするのは少し気が引けるけど」ヒュ

少女2「!」ドス!


誘導地点に一番早くたどりついた迷彩は、少女2を串刺しにして
その場に固定する


迷彩「悪く思わないでおくれよ」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 13:12:50.44 ID:EOf/uxRG0<>
鳳凰「はっはぁ!余裕!」ガンッ

少女3「…」ズザァ


続いていやにテンションが高い鳳凰が少女3を蹴り飛ばし
到着する


七実「これで分身は全部集まりましたね」ヒュ

少女4「…」ゴン!


これで丁度串刺しにされた少女2を中心に迷彩、鳳凰、七実で
取り囲んだ状況となる


迷彩「さて、一体どうやって一網打尽にしようってんだい?」

鳳凰「さぁな?錆白兵がやるようだが?」

七実「…っと言うことは」


全員が後ろを見てみると、白兵が薄刀を構える姿が


白兵「完成系変体刀十二本が一本、薄刀『針』の限定奥義」タン


そして白兵は跳躍する、天井まで高く、高く


七実「やっぱり」タッ

迷彩「そうならそうと早く言ってほしいね!」ダッ

鳳凰「加減しろよ!ここが崩れかねないからな!」ダッ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 13:34:07.64 ID:EOf/uxRG0<>
途端、迷彩や七実までもその場から離れ始める

では白兵の放とうとする奥義、薄刀開眼について表記する前に薄刀の
特性であり利点とは何なのだろうか?

それは『限界を極めている』というものである

薄刀の薄さは向こう側が透けて見えるほどである。それ故に、刀の中では
最も脆く弱い。だがこう考えて見てはどうだろうか

”刀として扱える薄さの限界を極めている”と
これ以上薄くすることは出来無い、これが限界である。だからこそ

限界を極めたこの刀は、刀としての頂点にある!
刀として最弱であると同時に、刀としての頂点に位置するものでもあるのだと!

そして、剣聖、日本最強であり剣士の限界に位置する錆白兵だからこそ放てる奥義・薄刀開眼とは

剣技の限界にして頂点、剣技の中の剣技


           ”触れたものを両断する”という技!


たとえそれが”海”であろうと”島”であろうとも両断する!
防御など不可能、全てのものは触れた時点で両断されるのだから!


            白兵「薄刀開眼」ヒュッ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 13:55:04.62 ID:EOf/uxRG0<>

        ズドォォォォォォオオオオオオン!!


そして、少女の分身は全て両断され、消滅する


七花「うわぁ、一度見たことあるけどやっぱり迫力がすげぇな
   ここまで伝わってくるぜ」ビリビリ

少女「………」ビリビリ

少女「…」タッ


その様子を見ていた少女は、すぐさま撤退しようとするが
そこに鳳凰が回り込む


鳳凰「生憎だが、それは既に予知済m「わぁああああああ!」!しまった!」


悲鳴がした方を見てみると、中心にそびえたつ鉄塔の周りに多数の影が
出現していた。皿場や人鳥は鉄塔にぴったり張り付き、蜜蜂と鴛鴦が
応戦していた


蜜蜂「撒菱指弾!」バン

鴛鴦「永劫鞭!」ヒュヒュ!

影「」ボシュ!

影「***********」ユラユラ

影「***********」ユラユラ

影「*********」ユラユラ

蜜蜂「…っく!数が多すぎます!」

鴛鴦「まずいね、あんたと私じゃ一撃分の攻撃力は低い
   一体倒すのに時間がかかっちまうね」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 14:07:35.13 ID:EOf/uxRG0<>
迷彩「ふ!」ヒュ

影「」ザン

影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ


迷彩が近づこうとするが、影達が邪魔で加勢しづらい状況にあった


迷彩「ちっ!邪魔だよあんた達!」

白兵「迷彩殿、拙者も加勢するでござる」ヒュ

迷彩「あぁ、ありがとう。けど奥義はやめておくれよ?」

白兵「無論」ザン


白兵が加勢するがそれでもまだ皿場達からは遠かった


とがめ「っく、あの少女を逃がすわけにもいかんというのに…」

否定姫「右衛門左衛門、アンタも加勢しなさいな」

左右田「そうもいかないようです姫様」チャキ


右衛門左衛門の前にも多数の影が現れる。そして地面から、まるで生えてくるように続々と現れ


影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ

影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ 影「****」ユラユラ


あっという間に増え、その数は全部で百を優に超えようとしていた

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 14:33:16.88 ID:EOf/uxRG0<>
とがめ「な!」

否定姫「嘘でしょ!」

左右田「……」バンバン!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

七花「っく!なんで急にこんなに!」

七実「恐らくだけど、さっきの薄刀開眼のせいじゃないかしら?
   あれだけ大きな音が響けば、誰だって気づくわ」


実の所、七実の予想はほとんど正解に近い。影達は先ほどの轟音に
”誰かがいる”というつもりで集まってきた訳でなく”何かがある”というような
いわゆる好奇心や興味本位に近い、なんとなくに近い何か、である

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とはいえ、予想が当たっていようといまいと現状の何かが変わるわけも無く
徐々に皆、追い詰められていた


蜜蜂「撒菱が無くなりそうです!」バン

鴛鴦「だったらその辺の石ころでも使いな!」バチン!

人鳥「が、がんばってください!」フレーッフレー!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

鳳凰「ふん!」ブン

影「」ズバ

少女「………」タッ

鳳凰「逃がさん!」ヒュ

少女「…」キン

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

七花「せい!」ブン

影「」ボシュ!

七花「斬っても払っても全然減ってる気がしない!」

七実「なら七花、これでも使ってみる?」チャラララッチャラ〜 つ『悪刀』

七花「…いや、虚刀流が刀使うのはいただけないかと……」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 14:52:34.15 ID:EOf/uxRG0<>
戻ってチ〜ム”とが否左”
こちらでは非戦闘員が二人もいるため、右衛門左衛門が奮闘していた


左右田「不減(へらず)、中々しぶといな」バンバン!

否定姫「つべこべ言わないの!アンタはきりきり働く!」

否定姫「っていうか!あんたは何か思いつかないの!?奇策とか奇策とか奇策とか!?」


否定姫が後ろを振り向くと、そこには


とがめ「」プシュ〜


考えすぎで髪も心も体もまっしろになったとがめの姿が、そこにはあった


否定姫「ちょっとぉ〜!?あんたがそんなんじゃどうにもなら無いじゃない!」ユサユサ

とがめ「モエツキタゼ〜……」ガクガク

左右田「姫様」

否定姫「何!こっちは忙しいのよ!」キッ

左右田「炎刀の残弾、及び手裏剣棒手裏剣、全て撃ちつくしました」スッカラカン


残りの武器は腰の大小のみ+これで切り抜けられますか?=ノウ


否定姫「」


否定姫の金髪がまっしろに―――――

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 15:10:31.92 ID:EOf/uxRG0<>
――――――ならなかった


??「スゥーーーーーーッッッッぺアッ!!」ボッ!


影「」ボシュ! 影「」ボシュ! 影「」ボシュ!

影「」ボシュ! 影「」ボシュ! 影「」ボシュ!


否定姫「へあ?」パチ


気がついた否定姫の前に一人の男が降り立つ


蝙蝠「―――死にたけりゃ きかせてやろう 冥土の土産―――
   
   なぁ〜んて♪死んでいるけど蘇り!卑怯に卑劣に格好良く!

   『冥土の蝙蝠』! 期待を背負って、華麗に参上!!!!!!!!」キラーン★


どや顔で


否定姫「いいからさっさと片付けなさい!ほら早く!」

蝙蝠「んあ?ノリの悪いこった。まぁいいっか、ガチでやべぇしなぁ〜。きゃはきゃは!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 15:27:11.57 ID:EOf/uxRG0<>
七花「!見ろよ姉ちゃん!蝙蝠が来た!」

七実「……あの人どうしてこうも都合よく現れるのかしら?
   もしかして出てくる機会をうかがってたんじゃ…」


実は当たりである


蝙蝠「そうそ、俺以外にも蘇ってるぜ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

蜜蜂「くぅ、ゆ、指が……」


撒菱指弾の連発により、蜜蜂にも限界が訪れていた
両の親指がひりひりと痛み、指弾の威力も最初に比べ落ちていた


鴛鴦「蜜蜂!」

蜜蜂「え?」


蜜蜂が顔を上げると、スピードの速い影が蜜蜂に覆いかぶさろうとしていた


影「*************」グォ!

蜜蜂「しまっ!」

人鳥「蜜蜂様!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 15:38:30.55 ID:EOf/uxRG0<>

――――――――――しゃりん!しゃりん!しゃりん!しゃりん!


影「**********?」

蜜蜂「!?」

人鳥「!?」

鴛鴦「!?」

皿場「!?……………………………………………ぎ」ウルッ





           「零閃編隊」





皿場「銀閣さん!」

―――――――――――――――――――――しゃりん!

           銀閣「五機!」チン

日/京/ノ/ノ/ノ/「」ザシュシュ!

銀閣「目ぇ覚めた瞬間走れとか鬼かってんだ、体力無ぇんだよこっちは」ハァ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 15:51:46.53 ID:EOf/uxRG0<>
迷彩「お!いい感じに応援が来たみたいだね」

白兵「ということは」

??「はぁ!」ヒュ

影「」ボシュ!

不義「ふ……またこれで一つ、錆を超える日が近づいた」パチン

白兵「……………はぁ」


世にも珍しい、剣聖にため息をつかせるのは不義だけである
ちなみにであるが不義も薄刀を所持しているのだが、その再現率は7割程度である


不義「(あの錆が言葉も出ない!これはもしかするともしかするのか!?)」


そして、いままでの敗北の理由はほとんどが勘違いによる慢心である

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


??「うらぁあああああああああああ!!」ギュン!

影「」ボン

影「」ボン

影「」ボン

鴛鴦「………あ」


銀閣が登場すると同時に、鴛鴦が相手取っていた影全てに風穴が開く
そして、ふわりと舞い落ちてくるように、男は地に足をつける


蝶々「おう!無事か鴛鴦!いやぁ罠にかかってなかったんだな!」

鴛鴦「…」プイ

蝶々「え?(あれ、さすがに甘く見すぎてるとか思われたか?やべぇ、ちょっとした
   冗談のつもりだったんだけどな〜?)」


忍者のプライドを傷つけてしまったかと考える蝶々だが、実際は


鴛鴦(あ、あぶなかった。思わず『格好良すぎて思わず惚れ直した』とか言いそうだった////)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――爆発しろ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 16:09:21.39 ID:EOf/uxRG0<>
蝙蝠「きゃはーーー!反撃斬撃やりたい放題!!」シャシャシャシャ!!

影「」ザンザンザン!

影「****」ユラ

蝙蝠「後ろ取ったら勝てると思う「〜きだたっい!」ボン! おい!」

白鷺「だし返しの前のこ!か〜ば!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

七花「邪魔だ!」ブン

影「」ボン!

七花「ふぅ〜、さすがにきつくなって来た」


七実は体力の限界により、七花の背後で休憩している
『悪刀』を使えば体力を気にせず戦えるが、努力、鍛錬、その上での勝利を望む
今の七実に、反則技などしたくは無いのだ


七花「う〜ん、そろそろ誰かこっちにも来てほしいな」

狂犬「呼んだ〜?虚刀流ちゃん」スタ

七花「いや別に個人指名はしてない…って狂犬……それ」


狂犬の腕の中には、小さくてかわいらしいもふもふした猫のぬいぐるみがあった
つぶらな瞳がとても眩しい(気がする)


狂犬「あ、あげないわよ!///」ササッ

七花「いや……まぁ、いらないから……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 16:22:31.60 ID:EOf/uxRG0<>
鳳凰「ええい、逃げるな!」ヒュヒュヒュ!

少女「………」ガギギギン!!


鳳凰の三段突きを防ぎ、是が非でも逃走を試みる少女
鳳凰とて全力で捕らえたいところなのだが、影の存在が邪魔で
思い道理に事がうまくいかないのだ。なまじ未来が見えるだけに
少女に没頭すると、さまざまな角度から影に襲われるのが”視えて”しまうのだ


鳳凰「はっ!」ヒュ

影「」ザン

鳳凰「!、全く……遅い救援だ」


??「いやぁ見事ですねぇ素晴らしいですねぇ。さすがは鳳凰様です」


影「」ガリガリガリ!影「」ガリガリガリ!影「」ガリガリガリ!
影「」ガリガリガリ!影「」ガリガリガリ!影「」ガリガリガリ!


そんな鳳凰にも応援が駆けつける
もっとも、鳳凰には”視えて”いたようだが


喰鮫「いやぁ、申し訳ありません。壁を登るのに少々手こずりまして」

蟷螂「おい、主はまず私に謝るのが先であろう」ヒュバ

影「」ザン!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 16:35:43.83 ID:EOf/uxRG0<>
否定姫「や、やっと終わった?もう出ないわよね?」

左右田「不心配(しんぱいあらず)、さすがにこれ以上は出てこないでしょう」パチン

七花「お〜いとがめ!無事か!?」タッタッタッタ


百の影が全て消滅し、地面に瓦礫の色が再び戻る。全員が安堵する中
七花は真っ先にとがめの安否を確認する


とがめ「ふ、当然だ!私はあの危機に動ずることなく冷静に冷静に冷静に判断し!
    これまで脱落していったものたちが必ず復活を遂げ必ずここに辿り着き
    そしてその時まで我々は必ず持ちこたえられると確信していたからな!
    安心して傍観していたぞ!あえて何も指示を飛ばさずな!」

否定姫「………」

左右田「………」


いけしゃぁしゃぁとまくしたてるとがめ、対する七花は


七花「へぇ、さすがとがめだ。あんな時に傍観に徹することが出来るなんて
   すごいな!」


信じちゃった………

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 16:57:10.33 ID:EOf/uxRG0<>
鳳凰「ふぅ、少しばかり個性が崩れてしまうのが”四季崎映し”の難点か」パチン


鳳凰サイドでは少女を捕縛することに成功


蟷螂「おい、主のその縛り方」

喰鮫「え?」

少女「………」ギシギシ

蟷螂「なんだその縛り方は。何故亀甲縛りなのだ?真庭流縛術を使えばよいだろうに
   しかもどことなく卑猥だ」


真庭流縛術とは、手の動きと足の動きを封じ、自害防止のために口には猿轡をして
舌をかませないようにし、結び目を全て背中にすることで、首、腹部などに縄を行き渡らせず
拷問がしやすいようにするという拷問重視の縛術である

しかし、喰鮫の縛り方は蟷螂が言ったように亀甲縛りである。確かに手足の自由は効かない
が太ももや胸の肉つきが強調されているし、結び目が股の間にきているし、動けば動くほど
締め付けるので縄が食い込んでくる


喰鮫「いいえ別に深い意味はありませんよ?前回の肩を串刺しにした事を根に持っている
   訳ではありませんし、女性に恥辱を与えようだなんてとんでもない」シレッ

蟷螂「………同情はせんぞ」


さて、蟷螂は誰に言ったでしょう?
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 17:16:16.56 ID:EOf/uxRG0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とがめ「さぁ〜て。尋問を始めようか――――――ってぇ!何だこの縛り方は!卑猥だぞ!?」

喰鮫「いいえ別に深い意味は(略)」

七実「七花、向こうを向いてなさい」

七花「?」グイ


言われるままに少女から目を離す七花。弟によろしくない物を見せないのも
姉の務めである


とがめ「こほん、まぁいいか。とにかくだ」

とがめ「まずは聞こうか?そなたの名前は何だ?」キッ


尋問が始まると同時に、とがめの雰囲気が変わる
念のため少女には不用意には近づかず、手を伸ばしてもすぐには届かない
所に立ち、正面から睨み付ける

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 17:19:26.95 ID:EOf/uxRG0<>
少女「………」


少女は一切口を開かない。どころか、目には不安や敵対心といった
色が全く伺えないのである

まるで人形だ


とがめ「ふむ、仕方ないな。七実!」パチン!

七実「えい」ズン!


とがめが指を鳴らすと同時に、七実が少女の鳩尾に拳を捻じ込む


少女「ッッッッ!」ググッ

とがめ「悲鳴すらあげんとはな、見事といいたいところだが
    さっさとはかないとより酷いことになるぞ」

とがめ「喰鮫!」パチン

喰鮫「はいはい」グイッ!

少女「ッッッッッッッッ!!//////」


そして今度は喰鮫が縄を引っ張ってさらに締め付ける
太ももに、胸に、腹に、股に縄と結び目がさらに食い込む

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 17:37:54.47 ID:EOf/uxRG0<>
とがめ「ほうほう、どうした?頬が少し赤いぞ?ん?」ニヤリ


とがめ流拷問術『飴と鞭』!


少女「………」

とがめ「まだ足りんか………良し、時間もあるしトコトンいこうか」

七花「なぁ姉ちゃん、心なしかとがめが見たくない笑みを浮かべてる気がするんだが…」

七実「ふふふ、気のせいよ七花。そのまま向こうを向いてなさい」

喰鮫「あぁ、いいですねぇいいですねぇ」

蝙蝠(それにしてもこの三人、ノリノリである)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

少女「」ピクピク

とがめ「む?やりすぎたか?」

七実「あらなんと手ごたえの無い」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 18:02:45.86 ID:EOf/uxRG0<>

蝶々「お〜いまだか?…っと、これか!…っだぁ〜、はずれかよ!」

七花「はは、弱いな〜蝶々。え〜っとこれかな?」

狂犬「あ!ちょっと!」


拷問を始めて一時間が過ぎようとしていた頃、ただ待つのに飽きた
三人はババ抜きをやっていた


とがめ「ふ〜む、よし。休憩だ!七花!私も混ぜろ!」


とがめも飽きた


少女「………」

鳳凰「まさか、安心しているのではあるまいな?」ザッ

少女「!」

鳳凰「今度は、本当の拷問を教えてやろう」ニヤリ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 18:26:08.59 ID:EOf/uxRG0<>
とがめ「ふ、これだぁ!」

否定姫「あっ!もぉ!」

皿場「……」オソルオソル

ぼうふら「残念ですが」

皿場「…あ」

銀閣「zzz」

蝙蝠「」ソォ〜

銀閣「覗くな」しゃりん!

蝙蝠「あっぶね!」

左右田「不外(はずれず)!………な!」

蟷螂「生憎だったな」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

       ワイワイ   ギャーギャー

鳳凰(あ〜、混ざりたい)ヒュッ!ガッ!ドスッ!

少女「」

鳳凰「ん?」

少女「」

鳳凰「…」チョンチョン

鳳凰「………………」

少女「」スウ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 18:43:33.33 ID:EOf/uxRG0<>
とがめ「お〜い鳳凰、そろそろ何か吐いた……か?」


そろそろ頃合かな〜と思いとがめが鳳凰のところまで行くと
そこに少女の姿は無く、縄が結ばれたまま地面に落ちていた
まるで、少女だけが溶けてなくなったかのように
そして鳳凰が


鳳凰「………」ドゲザ


土下座していた


とがめ「…………三行で」

鳳凰「拷問やったら
   死んじゃって
   消えました」

とがめ「三行で」

鳳凰「此度の一軒は私としても不測の事態でありまして、隣で遊ばれていては加減も間違えることもあるのでして
   そうでなくとも拷問をするのは久方ぶりですし、だからといって反省の気持ちが無いかというとそうでもなく
   たださまざまな条件を考慮した上で判断をしていただけたらなと申し上げたいと思うのです。これはけっして
   嘘ではなく本心からで」

とがめ「四行だ!七実!!!!!」パチン!!

七実「…」ヒュ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

                   アッーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 18:58:40.07 ID:EOf/uxRG0<>

とがめ「さぁて、せっかくだ。崩落しておるとはいえ掘れば何か
    出るだろう。皆の者!探索開始だ!」


ここまで来て天使退治だけでは意味が無い。よって掘り出し物を狙って
何か使えるものをと、全員で探索を開始した
無論、シャベルなどもって来ていないので、素手である


蝶々「よっこらせ」ズゥウン

七花「いつ見ても思うんだけど、良いよなその忍法」ゴゴゴ

蝶々「……俺と同じ大きさの瓦礫を片手で持ち上げる奴の言う台詞か?」

皿場「あの〜不義さん」

不義「ん?なんだ」

皿場「ソレはちょっと危ないんじゃないかと………」


皿場が言っているのは不義の目の前にある瓦礫の山である
不安定に高く積み上がっており、どれか一つでも抜き取ろうものなら
崩壊しそうなほどに


不義「ふん、びびりなお前は引っ込んでろ。この程度」ガコン

瓦礫の山「」グラ

瓦礫の山「」ドドドドドドド!!!

不義「のぐぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 19:18:21.69 ID:EOf/uxRG0<>
ぼうふら「不義さん!?」

蝙蝠「あぁ〜あ、なぁにやってんだか」

人鳥「!、見てください!何かありますよ」


崩れた瓦礫の下から、いくつかの形を保った段ボール箱が出てくる


否定姫「へぇ、不義もたまには役に立つじゃない。普段はただの空気読めない男の癖に」

否定姫「右衛門左衛門、中を開けなさいな」

左右田「御意」


中に火薬が入っているかもしれないので、右衛門左衛門が
慎重にダンボールを運び出し、開けてみる

すると、中には


左右田「『乾パン』?」


乾パンがぎっしり詰まっていた

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 19:27:45.03 ID:EOf/uxRG0<>
否定姫「ふ〜ん、開け方が書いてあるわね」

左右田「………」パキュ

左右田「………」ヒョイパク モグモグ


念のため毒見をしてみる右衛門左衛門


左右田「……」ゴクリ

左右田「なるほど、味気こそ少ないが腹持ちは良さそうだな」

七花「どれどれ」ヒョイ

とがめ「ふむ、保存食か……まずは成果一だな。よし、この調子でどんどんいくぞ!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


人鳥「皆さん!これも見てください!」トテトテ


さすが人鳥、幸運のおかげかまたしても何か見つけたようで


七花「?なんだこれ?丸い筒みたいだな」


七花が人鳥から受け取ったのは、懐中電灯であった

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 19:28:25.31 ID:EOf/uxRG0<>

夕飯にします <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/11/20(日) 19:39:18.41 ID:E5yCniV/o<> おう <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 20:11:49.72 ID:EOf/uxRG0<>
再開します。 <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 20:12:21.16 ID:EOf/uxRG0<>

とがめ「貸してみろ七花、そなたでは分かるまい」

七花「あぁ」ポイ


言われた通り、とがめに渡す七花


とがめ「ふむ、とらんしーばーのような凸部分があるな」

蝙蝠「あん?またなんか見つけたのか?」グイ

とがめ「あ、こら!まだ調べておる途中」カチッ ピカッ!


獲られまいとするとがめはうっかりスイッチを押してしまう
そして懐中電灯の前には、蝙蝠の顔があって…


蝙蝠「ギャーーーーーー!!!目がぁ!眼がぁあああああああ!!」ジタバタ

蟷螂「ほう、この世界の提灯のようなものか」

狂犬「随分遠くまで照らせるのね」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 20:30:45.67 ID:EOf/uxRG0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そして、瓦礫を退けていくと、整備されたコンクリートの地面が
見えてくる


とがめ「む、平たいな。ということは瓦礫を全てどければ崩落する前の状態に近づく
    ということか………」

とがめ「よし、皆の者!瓦礫を全て一箇所に集めるぞ!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ぼうふら「これで終わりですね」ズゥウン

蜜蜂「さすがに一箇所に集めるとすごいですね。これだけあれば
   尾張城の外堀は埋められるのでは?」

とがめ「ふ〜む。瓦礫の撤去は追々するとして、随分硬い地面だな
    しかし地面のソレとは遥かに違う
    まるで上の寺子屋の壁のようだ」コンコン

とがめ「とはいえ地面に座ってというのもなんだな」

とがめ「おい!そこの形の整った瓦礫をここまで持ってきてくれ!机代わりにする!」

蝶々「はいはいっと」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 20:44:39.06 ID:EOf/uxRG0<>

鉄塔をバックに立ち、仮机に置かれた使えそうなものを並べてみる


乾パン:6ダース

懐中電灯:12個

拳銃(リボルバー):5丁

拳銃予備弾:23発

ジャックナイフ:3本

未使用の食券:34枚(激辛マーボー豆腐は既に抜き取っている)

作業着:10着

延長コード:4台

紙類(白紙):79枚

漫画類:119冊


とがめ「ふむ、武器が増えたのは大きい成果だ。贅沢を言えば予備の弾が少ないのが
    惜しいな。」

否定姫「まぁいいんじゃない?このないふもあるんだし
    っていうか、あたし達にはいらないけどね」ポイ

蟷螂「ソレを捨てるなんてとんでもない!」パシ!

蟷螂(うむ、私の爪合わせと同じくらい鋭いな……さすがに斬刀には劣るが
   クナイより殺傷性が高い。応用性は効きそうに無いが)ブツブツ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 21:05:22.32 ID:EOf/uxRG0<>
とがめ「まぁ、校長室が修繕を終えるまでの食料はあるし、ここは明かりもある
    出入り口もここならさまざまな場所に通じておる。仮の本部としては
    悪くないな!」

とがめ「よし!これより、校長室の修繕終了まで、ここ地下ぎるどを
    『森霊花蓮団』の仮本部とする!」


と、とがめがそう〆ようとしたそのすぐに、迷彩が手を上げる


迷彩「あ〜ちょっとお嬢ちゃん。ちょっと待ってくれるかい?」ヒラヒラ

とがめ「?なんだ、質問か?」

迷彩「いや、まぁ皆忘れてるみたいだし、っといってもアタシも今思い出したんだけど」カリカリ

とがめ「なんだ、煮え切らないな」

蝙蝠「忘れてることなんて何かあるか?」

白兵「皆目検討つかぬな」









迷彩「瓦礫に埋まった不義の坊やの救出」

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「あ」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

不義が埋まっていた場所は、同時に全ての瓦礫を一箇所に集めた場所でもあった
『森霊花蓮団』のメンバーは、後々やるつもりだった瓦礫の撤去をすぐさま
するはめとなったのであった


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 21:24:15.09 ID:EOf/uxRG0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そして、それから10年の月日が過ぎた…………


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とがめ「ふ、気づけばもう10年……か、いやぁ色々あったなぁ」

七花「あぁ、色々あった」

七花「川獺がまさかあんなことになるとは夢にも思わなかったぜ」

否定姫「そうねぇ。あぁあと、この世界の真実を知った時は驚いたわね」

左右田「不禁(きんじえず)、さすがのこの私も驚きの声を上げざるおえませんでした」

白兵「しかし、そのおかげで蝶々殿と鴛鴦殿は結ばれきっかけにもなったのであろう?」

鳳凰「あぁ、あの時は大いに盛り上がったものだ」


そこに、七実が駆けつける


七実「皆さん。天使が現れました。数は20ほどです!」

とがめ「やれやれ、全くこの世界は飽きぬな!」スクッ

鳳凰「あぁ、全くだ!」ザッ

七花「それじゃとがめ、行って来る」

とがめ「うむ!…それと七花。愛しておるぞ!」

七花「あぁ。俺もだ!」


この10年色々なことがあった、嬉しかった事も、悲しかったことも、めでたいことも
つらいことも、もうだめなんじゃないかと思ったこともあった

けれど、どんなにつらくても、悲しくても、いつも傍にはとがめがいた、姉ちゃんもいた
鳳凰や錆、銀閣や迷彩、沢山の仲間がいた

だからこそ、俺達は欠けることなくこの世界で生きてこれた

これからもこんな日々が続くだろう、どんなことが起ころうとも、最後にいは皆で
笑って過ごせる、日常に。

だからこそ、俺達は戦い続ける!


不義「僕達の戦いはまだ、始まったばかりだーーーーーーーーーー!!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/11/20(日) 21:35:48.98 ID:Q7mc4kUBo<>
         ,-、            ,.-、
        ./:::::\          /::::::ヽ
       /::::::::::::;ゝ--──-- 、._/::::::::::::::|
       /,.-‐''"´          \:::::::::::|
     /                ヽ、::::|
    /                   ヽ|
     l                         l
    .|    ●                |    んーと
     l  , , ,           ●     l
    ` 、      (_人__丿    、、、   / 
      `ー 、__               /
         /`'''ー‐‐──‐‐‐┬'''""´

         ,-、            ,.-、
        ./:::::\          /::::::ヽ
       /::::::::::::;ゝ--──-- 、._/::::::::::::::|
       /,.-‐''"´          \:::::::::::|
     /                ヽ、::::|
    /    ●                  ヽ|
     l   , , ,             ●      l
    .|        (_人__丿     、、、  |    よく分かんない
     l                      l
    ` 、                       /
      `ー 、__               /
         /`'''ー‐‐──‐‐‐┬'''""´
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 21:42:16.63 ID:EOf/uxRG0<>



















―――――――――――――――――――――『死後語(シゴガタリ)』――――――――――――――完結!



















<> 名無し<>sage<>2011/11/20(日) 21:46:55.98 ID:HcXn/rgAO<> 嘘、だよな
嘘ダヨナ
嘘っていってくれよ!
こんな終わりかたじゃ成仏できねえよ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(愛知県)<>sage<>2011/11/20(日) 21:47:05.11 ID:TZ/ANlujo<> 打ち切り臭と消化不良感を受け流して華麗に>>1乙 <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 21:51:01.56 ID:EOf/uxRG0<>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


七花「いやなんで最後が不義なんだよ、しかも完結ってなんなんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
   !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
   !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ガバァアアア!!

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 21:57:10.77 ID:EOf/uxRG0<>
とがめ「うおおぅ!!なんだ七花!びっくりしたじゃないか!!」

七花「え?とがめ?………あぁ、やっぱ夢か」フゥ


七花が辺りを見回すと、そこはギルドだということが良く分かった
瓦礫も全て撤去され、コンクリートの地面がひんやり冷たい
とがめは机で何やら読んでいたようだ


とがめ「なんだ?そなたが叫ぶなんて、なんの夢を見てたんだ?」

七花「いや、なんというか……えっとさ、とがめ、少し質問いいか?」

とがめ「?なんだ」

七花「不義が掘り出された後何日たった?」

とがめ「うん?え〜っと、今日で丁度10日だな」

七花「あぁ、それで10年……なのか?」

とがめ「はぁ?」

七花「いや、何でもない」


そういえば蘇った後散々愚痴をこぼしてたなぁ、と思い返す七花

<> 名無し<>sage<>2011/11/20(日) 21:58:12.93 ID:HcXn/rgAO<> 復活ヤッホーーーーーーゥ!!!
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 22:11:34.42 ID:EOf/uxRG0<>
七花「あれ、そういえばほかの皆は?」キョロキョロ

とがめ「うむ。今日は特に何かがあるわけじゃないからな。とりあえず
    自由行動だ」

七花「ふ〜ん。っで、とがめは何してるんだ?」ヒョイ

とがめ「なに、この漫画という絵巻を読んでおったのだ」つ□


とがめが手渡したのは『テニスの王道様』という漫画である


とがめ「ふふふ、すごいぞその漫画は!友情・努力・勝利
    どれをとってもなかなかおもしろい。いや、これだけではないな
    他にも『銅の錬金術師』や『蒼のエクソシスト』といったものもあって」

七花「あのさ、とがめ」


ふと、漫画について熱弁していたとがめを七花がさえぎる


とがめ「む?なんだ」

七花「熱くなってるところ申し訳ないんだけどさ
   俺ひらがな以外読めないんだって」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 22:37:42.97 ID:EOf/uxRG0<>
とがめ「なん……だと……」


その言葉を聴いた途端、言葉を失い、とがめがまっしろになる


七花「……いや、前から言ってたじゃん」

とがめ「……何と言うことだ…七花が字が読めないだなんて……」フラ

七花「だから前から」

とがめ「こんな素晴らしい物語を読めないだなんて!哀れだ!哀れすぎるぞ七花!」バン


机を叩き、立ち上がるとがめ
しかも哀れまれた


七花「そ、そんな凄まれても……」

とがめ「いいだろう七花。いつかは教えねばならんと思っていたが
    今から漢字と算学(算数)を教えてやる!」

七花「えぇえ!」


七花は勉強はどちらかと言えば嫌いである。元々自分は刀として
育てられ、鍛え上げられたのだ。だが同時に一人の人間でもあると
認識した今となっては確かに勉強も必要なのかもしれない

とはいえ、はじめる動機が不純すぎる

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 23:01:31.91 ID:EOf/uxRG0<>
とがめ「考えてみれば私が愚かだったのかも知れぬ
    そなたが頭脳労働が苦手というだけで何も教えず
    そのまま放置したのは私なのだから。現にこうして七花は
    この素晴らしい漫画を理解できないという事態に陥っている
    ふっ、七実に”折った”などといわれるのも当たり前だ」

七花「と、とがめさん?」

とがめ「だが心配するな七花。勉学は今からでも付いてくる!」

七花「ま、待ったとがめ!」

とがめ「なんだ?」

七花「いや、急に初めてもあれだろ?それに俺は頭が悪いし覚えられないかも………」

とがめ「なんだ、私の教え方が悪いとでも?」

七花「そう言うんじゃなくって、え〜っと」

とがめ「心配するな七花。そなたでもきっちり覚えられるよう、これがある」つ『悪刀』

七花「どこから取り出した!?じゃなくて………それの…使い道は?」

とがめ「そなたの頭に直に刺し、脳細胞を活性化させる!」ジリジリ

七花「なんて凶悪な使い方!?」ジリジリ

とがめ「当たり前だ。なんせこれは………変体刀の中で最も凶悪な刀だぞぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!」ヒュバッ!

七花「う、うわぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!??????」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/20(日) 23:16:55.68 ID:EOf/uxRG0<>
本日の投下はここまでとなります。次回の予定は来週の日曜日です。

正直薄刀の利点と特性って自分には
あんなぶっ飛び設定くらいしか思いつかなかったですはい。


次回予告


七実「あら?なんだか七花の頭に鐚が刺さっている気が………まぁ
   きっと気のせい………………………よね?
   
   次回は『七実ちゃんの 何時でも使えちゃう♪ 拷問講座(初心者編)☆』を
   
   お送りします。こんな次回予告もいいでしょう?いえ、悪いのかしら?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(愛知県)<>sage<>2011/11/21(月) 21:54:47.94 ID:oDugG/dxo<> 時間差>>1乙 <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/23(水) 10:27:15.82 ID:iGvCi0Ar0<>
つい最近気づいた………”不”義じゃなくて”浮”義だった… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(大分県)<>sage<>2011/11/23(水) 19:52:06.07 ID:QHzR6P9G0<> ちぇりおみたいな感じで貫き通せば? <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/24(木) 08:17:34.58 ID:+K80XblJ0<>
>>360

違う違う違う!馬鹿じゃない>>1は恥ずかしい奴じゃない!

浮義を不義だなんて恥ずかしい間違いをするはずが無い!

このスレを見ていた人は”なんで最初は浮義と書き込んでるのに今は不義なんだろう?”と思っていたんだ

馬鹿だと思われたに違いない!!馬鹿だ馬鹿だと思われながら放っておかれたんだ!?

>>1としてこんな屈辱がありえるか………

………いや、このスレを見ていた人なら分かってくれるはずだ!

書き込んでいたのが>>1と言うだけであって、きっとここのスレを

見ていた人たちも浮義を不義だと思いこんでいたはずだ!

そうですよね!?



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/11/24(木) 16:47:52.64 ID:bk8HiJa4o<> 正直そんな奴も居たな程度だったし名前に微塵も違和感無かったぜwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(大分県)<>sage<>2011/11/24(木) 17:19:08.55 ID:GSm6Dyam0<> 違和感は・・・あった <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/26(土) 19:32:31.64 ID:RS2WRwnA0<>
七実「こんばんわ皆さん。鑢家家長、鑢七実です。>>1が重大な事を報告
   したいそうです」

>>1「例によってテスト期間突入です」

七実「つまり?」

>>1「次々回の投下が12月18日となります」

七実「だそうです」ヒュッ!
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 09:38:27.44 ID:ZUACnNWD0<>
七実「おはようございます。鑢家家長、鑢七実です。
   本日昼過ぎより、投下開始予定です。
   画面を見るときは、部屋を明るくして、上品でない爪を剥いで見ましょうね?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(大分県)<>sage<>2011/11/27(日) 12:04:14.60 ID:mfIbGNlN0<> わーい
爪は剥がないけど <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 12:27:06.11 ID:ZUACnNWD0<>          
カンデゴランナサイナ・・・ ( ´・ω・`) つ=))Д´) >>366


投下開始します

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 12:33:54.21 ID:ZUACnNWD0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜地上〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

必死に「全力で覚えるからやめて!?」といい、”悪刀七花”となる事は避けられたものの
漢数字と簡単な漢字を覚えるまで何度も何度も教えられた
とがめの熱意あればこそだが、その熱意が不純なのが問題である

そして今、七花は校舎内にいる

NPC達は学校が祝日なため、来ているものは余りいないようだ


七花「うぅ…、なんか頭がガンガンする」ズキズキ


なれない勉強故か、それとも七花の頭の容量が
超えようとしているのか、頭痛が起こっていた


蝶々「ん?お〜い虚刀流!どうした、頭なんか押さえちまってよ?打ったのか?」


と、釣り竿を持った蝶々が階段から降りてくるが


七花「?え〜っと、蝶々か?」

蝶々「あ?え〜っとって何だよ?」

七花「いや、なんか眼とか口とか全部字に見えちゃって……」
   
耳(目口目)耳「…なんじゃそりゃ?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 13:04:26.84 ID:ZUACnNWD0<>
蝶々「そりゃぁ…なんて〜か……ご愁傷様だな」

七花「いまは褒め言葉にしか聞こえないよ」ズギキ

蝶々「あ、そうだ虚刀流。今から虫組みとお前んとこの姉ちゃんと右衛門左衛
   とで釣りに行くんだけどよ。お前も来るか?」

七花「……そうだな。行くか」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜川原〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「お!釣れた!」サンビキ

七実「………」


七花の単純さが生かされたのか、川原で釣りを始めた頃には頭痛も治まっていた

そして釣りを始めて2時間
虫組みや右衛門左衛門はそれなりに釣れているのだが………

七実が未だ一匹も釣れていなかった


七実「………」

七花「え〜っと、姉ちゃん?別に気にしなくっても…いいぞ」

蟷螂「知っているか虚刀流。主の姉は今まで釣った魚もゼロなのだ」

七花「え!?」

左右田「ふむ。あの天才のこうも”だめな”姿を見れるとは
    いやはや以外以外の何物でもないな」ニヒキ

蜜蜂「いや、それはちょっとひどいんじゃ……」サンビキ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 13:36:11.28 ID:ZUACnNWD0<>
蝶々「お〜し、こうしようぜ!今から虫組みと虚刀流と右衛門左衛門とで
   釣った魚の数で勝負だ!最下位は罰な」

蜜蜂「いいですね」

七花「な!明らかにそっちが有利じゃないか!」


生前の恨みを今ここで晴らそうと考えているのか、はたまた七実に”勝てる”
千載一遇のチャンスと踏んでか、蝶々の提案に(七花以外の)皆が勝負に乗り始める


左右田「不構(かまわず)、いいだろう。どうせ私が最後になることは無い
    からな」

七花「ちょ!?」

蝶々「はい、1対4で多数決な。決定〜」

七花「ずるいぞ!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


蝶々「うっしゃ!また釣れたぜ!」ヨンヒキ

蜜蜂「あ!僕もです!」ヨンヒキ

蟷螂「悪いな、虚刀流」ヨンヒキ

左右田「不敗(まけず)」ジュッピキ

七花「っく!」ロッピキ

七実「………」ゼロ


当然と言うべきか、三人もいる虫組みが独走、だが負けじと右衛門左衛門が
追いかけている。一方七花七実ち〜むは、全く追いつけないでいた
言うまでも無いが、七実が足を引っ張っているのである

だが、七実はこれまで一匹も釣れこそしなかったが、ただ竿を持ち立っていただけではない
七実はじっと水面を見ていた。見て、診て、観て、看て、視て、みていたのだ

見稽古は既に死と同時に失われている。たとえどれほどの鍛錬を積もうとも
もうあの”領域”には到達できないだろう。だが、それでいい。

やろうと思えばすぐに到達する見稽古など必要ない、すぐには到達できない
今だからこそ、到達できることがある


蝶々「よ〜し。それじゃぁあ終ry」

七実「………フッ」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 14:01:55.53 ID:ZUACnNWD0<>
―――――――――――――ヒュン!


蝶々が終了の合図を出し始めた途端、七実は竿を横に薙ぐように一閃


             ドッパァァアアアアアアアアアアアアアアン!!!


水面が爆発を起こしたように弾け飛び、辺りの水が切り取られたように
無くなって川底が見える。

切り取られた一帯の水は七実の背後へと落下し


             バッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアン!


地面に叩きつけられる。そして、水は地面に吸収され、残ったのは
大量の魚


   ピチピチ  ピチピチ


七実「ひい、ふう………なぁんだ、たったの十と八匹ですか」

蝶々「」

蜜蜂「」

蟷螂「」

左右田「」

七花「え、えぇえええ!!」

七実「あぁ、言ってませんでしたっけ?私”見稽古”が無くなって
   今まで物にした技も全部無くなっちゃったんですけど
   ”観察眼”として残ってたんですよ。この眼で技を見ても自分の物に
   することなんて出来ませんが、鍛え方しだいでどこに魚がいるかが
   観察して分かるのですよ」

七実「数ヶ月間の鍛錬を得て、ようやく完成しました。あぁそういえば
   初めて”自分で作った技”ですから、技名を考えないと…」ン〜


まるで今日の晩御飯何にしようかな〜なんて素振りで考え始める。
だが七実の心は小躍りしたいくらいの気分であった

弟の手前、恥ずかしいのでそれは耐えるが…


蝶々「そんな、馬鹿な…」

蟷螂「これまで釣れなかったのがこの日のための布石だとでも言うのか!」




七花「ちょっと一言いい?……姉ちゃんどんな方向に努力してんの!?」


所謂、無駄な努力である

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 14:26:40.53 ID:ZUACnNWD0<>
七実「そういえば、七花が六匹、私が十八匹……計算するまでも無く
   私達の勝ちですね」ニコ

七実「さて、それでは右衛門左衛門さん」クル

左右田「はっ!姫様が危機に瀕している気がしてきた!!」ダッ


その場から逃げ出す右衛門左衛門をがっちり捕まえる七実


七実「逃がしませんよ」ガシッ

左右田「いやまてどう考えても観察眼なんてずるいだろうに!?」

七実「観察眼くらい誰にだってあるでしょう?それに」

七実「多数決だなんて卑怯をしたあなた方には言われたくありません」ギロ

左右田「………はい」

七実「というわけで、えいや」ポイ!

左右田「ぎゃ!!」バシャアアアン!


捕まえた右衛門左衛門を川に向かって放り投げる七実

そして、


蟷螂「え?」ガシ

蜜蜂「エ?」ガシ

蝶々「エ?」ガシ


虫組みの襟首を掴み

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 14:46:20.64 ID:ZUACnNWD0<>
七実「一番真面目なあなたが七花を助けなかった分」ポイ

蟷螂「すいませんでしたぁあああああ!!」バッシャアアアン!

七実「七花に不利と分かってて勝負を挑み七花を窮地に追いやった分」ポイ

蝶々「はいごめんなさいぃぃぃぃぃいいいいい!!」バッシャアアアアアアアアアン!!

七実「今まで私を馬鹿にした分」ポイ

蜜蜂「僕だけ完全に私怨!!!」バッシャアアアアアアアアアン!!


虫のように散っていき、水面に浮かぶ右衛門左衛門と虫組みを
眺めながらぼそりと、一言


七実「ねぇ七花努力が実るって、なかなか良いものね」ホゥ

七花「今言う台詞じゃないよねそれ!?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜再び校舎〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あの後、釣った魚を地下まで持っていこうとしたのだが、七実に
「あら?勝負に負けた罰があったじゃない?」と言われ(川に投げたのは罰じゃなかったの!?)
右衛門左衛門と虫組みに任せることになってしまった七花……だが


七花「しかし、虫組みって姉ちゃんと勝負するとホンとろくな目にあわないな
   ………………さてどうしよう、暇になっちまった」


やっぱりやることが無い七花

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 15:07:50.98 ID:ZUACnNWD0<>
      ゴソッ


七花「………」ピクッ


ふと、背後に気配を感じた七花
殺気は感じない、ただこちらをじっと見ている感じがするのである

ただ見られているわけではない、隠れながら見られている気配だ
まにわにだろうか?いや、まにわになら七花に感じ取れるはずがないし
生前ならともかく今なら普通に話しかける


七花「ッ!」バッ


奇襲に備え、構えながら振り返ると、そこには

みかんと書かれた、ダンボールがあった


七花「え〜っと………だれだ?」

??『…やっぱりばれますか』


ぼそりと声が聞こえたかと思えば、パカッとダンボールが開き
ひょっこりと顔が出てくる


皿場「さすがは七花さん」

七花「皿場?何やってるんだよ?そんなものに隠れて。目立つぞ」
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 15:27:41.14 ID:ZUACnNWD0<>
皿場「いえ、ただ自分の修行の成果を試していただけです
   結果としては、まだまだ足りなかったみたいですけど」

七花「修行?何の?」


七花の質問に辺りに人がいないかキョロキョロと確認して
皿場は七花に近づき


皿場「――――――英雄『蛇』に近づくための修行です」

七花「へ、蛇?またそれは物騒な名前だな……」


腕を組み、名前から勝手に容姿を妄想する七花


皿場「ええ、名前は確かに怖そうですが、その人はとてもすごい人なんですよ」

七花「って言うと?」

皿場「英雄『蛇』は、たった一人で数々の任務をこなしてきた伝説の傭兵なんです
   そして、幾度と無く世界の危機を救ってきたのですが、その事実を知るものは数少なく
   この話も眉唾ものと言われるほどです。大乱の英雄、鑢六枝が歴史の偉人ならば
   『蛇』は裏の歴史の偉人と呼べるでしょう」


七花の気のせいかもしれないが、皿場の目が何時に無く輝いて見える


七花「へぇ、すごいんだな。その『蛇』って奴は」

皿場「彼がすごいところは別にあります」

七花「というと?」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 15:48:00.43 ID:ZUACnNWD0<>
そこで皿場は、今自分を覆うダンボールを指差し


皿場「七花さんはこの箱を見た瞬間、怪しいとすぐに感づいたでしょう」

七花「そりゃぁ、こんなところにこんな目立つものがあったら誰だってな」


むしろ気づかない奴は俺より頭が悪いと、頷きながら言う七花


皿場「ですが『蛇』は、このだんぼーるを被った時、誰に見つかっても
   怪しまれないのです」

七花「!?そんな馬鹿な!」

皿場「こんなにも目立つだんぼーるを『蛇』が隠密行動に使った時
   熟練の兵ですら、この不自然さに全く気づかないのです」

七花「まるで忍法みたいだな……隠れられるより、接近を許しちまう分余計に
   厄介だ」


なにせ不自然なことを不自然ととらえられないのだ、それならば
『蛇』の存在が伝説扱いされるのも無理は無い


皿場「ですから、私もいつか『蛇』のようになりたいと思いこうして
   修行を………あぁ、すいません七花さん。”いつし”に餌を上げる時間です。
   失礼します」


そういうや否や顔を引っ込め、パタンと蓋を閉じ
ゆっくりダンボールが半回転し、ゴソゴソと音を立てながら去っていった

だがやっぱり目立つ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 16:11:50.48 ID:ZUACnNWD0<>
皿場と別れて七花がふと廊下の天井に吊り下げてある時計を
見ると11時少しだった。そこで少し早いが昼食にしようと懐に
入っていた食券を思い出し、食堂に向かうことにした


七花「う〜ん……昼飯食ったらその後どうしようか…」


歩きながら、そんなことを考えていた時


             『ピーンポーン、パーンポーン♪』


突如、放送が始まった


七花「なんだ?」

??『はぁ〜い♪月に一度は現れる幻のでぃ〜じぇー”今日剣(イマヒ ツルギ)”ちゃんよ〜
   今月もたっくさんのお便りが入っていたわ!ありがと〜』


実はこの学校ではある時期から放送室に謎のDJが現れるという
出来事がたびたび起きていた。
幾度と無く正体を確かめようと教師も生徒も放送室に向かうのだが
放送中は全く扉が開かないのだ

そんなわけでこの学校では正体不明のこの今日剣は一躍有名人になっていた

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 16:35:21.05 ID:ZUACnNWD0<>

今日『さぁ〜って早速お便りのしょうかいよ〜。ぺんね〜む”野球部のかませ犬”さんから
   のおたよりです。”こんにちは、いつも放送を楽しみにしています。”ありがと〜♪

   ”早速ですが質問です。実は一年ほど前から奇抜な格好をした人たちが
    校内を歩き回っています。先週はぎたりすとまで出てきました。
    そこでふと、僕は思いました。もしかして、今日さんは僕が見た
    人たちの中にいますか?”

   のーこめんと!答えられないね☆』

七花「もうそうだよって言ってるようなもんじゃん!」

今日『さぁ〜どんどんいくわよぉ〜。ぺんね〜む”歩くお箸”さんからのお便りです

   ”ご存知かと思いますが、実はこの前校長室が爆発しました”……うわぁ〜大変だったねぇ〜
   ”実はそこは数年前、とある生徒達が占拠していました。その人たちはろくに授業も受けない
    所謂不良なのかなぁ〜と思っていたのですが、その人たちは時に面白いことを沢山
    してくれました。先週のげりららいぶを見て、思わずあの人たちの再来かなぁ〜とか
    思っていたのですが、その日に校長室の爆破事件が起きました。これは私の推測なのですが
    もしかして最近見る奇抜なふぁっしょん集団が起こしたのではと思うのです。どうおもいますか?”

    これもの〜こめんと!』

七花「またかよ!…ってもしかしてこのいまひつるぎって俺達の中の誰かか?」


いまさらな答えにたどりつく七花

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 17:00:38.33 ID:ZUACnNWD0<>
今日『さてさて次は〜ぺんね〜む”獣は正義!”さんからのお便りよ!
  
   ”今日さんは犬派ですか?猫派ですか?”

   ねこよ!ネコ!断ッッッッッッッッッ然猫!だって猫かわいくない?いえ絶対かわいいわ!
   この世に猫を越えるかわいらしい四足歩行動物はいる?いやいない!!!』

七花「……なんか狂犬みたいだな」

今日『ふぅ…次は”過保護と言う名の愛情表現”さんからのお便り〜

   ”実はこの間、半年以上会っていない弟と再会しました。”わぁお!良かったじゃない!
   ”久しぶりに会った弟には精一杯の愛情を注ぎたいと思うのですが、どうにも
    弟は反応が良くありません。普段の姉ちゃんとなんか違うようなとでもいいたげな
    顔をします。どうすれば良いでしょう?”

    う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…………頑張りな!』

七花「投げやりだなおい!!」

今日『さぁさぁまだまだいくわよ〜。ぺんね〜む”真実はいつも一つ!”さんのお便りです

   なんとなくですが、もしかして今日剣さんの本名ってky『バシャ!』
  
   あぁっと持って来たお茶がぁーーー!!!……………うわぁこれじゃぁ読めないや〜』

七花「?何かわざとらしい気が…」

今日『あぁ〜あ私としたことがぁ〜。ごめんねぇ他のお便りにも飛び散っちゃたみたい
   というわけで今回の放送はここまでよぉ〜。次回もお楽しみに〜♪』

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 17:21:02.21 ID:ZUACnNWD0<>

      『ピーン、ポーン、パーン、ポーン』

七花「……」






















七花「俺廊下でなんで一人でツッコンでるんだろう」


急に恥ずかしくなってきた七花であった

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 17:41:26.93 ID:ZUACnNWD0<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜食堂〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


七花「あぁ〜、なんかここまで来るのにすっごい時間を使った気がする」


    ワイワイ    ガヤガヤ

現在食堂はお昼時、部活の休憩時間なので昼食をとる者が多く
食堂はいつも道理の賑わいを見せていた


七花「さすがに人が多いな。どっかに座れるとこないかなぁ〜」


日替わりランチを手に席を探していると


迷彩「虚刀流の坊や」チョイチョイ

七花「あ、迷彩」


少し離れたところに迷彩を見つける。迷彩の座っているところは
席が一つ空いている。


迷彩「こっちに来なよ」

七花「あぁ、ありがとう」ガタン

迷彩「ふふ」ニヤニヤ


そこでふと迷彩がにやにやし始める。何かを見守っているような
それでいて見ているのが楽しくて仕方が無いような、そんな感じである


七花「どうかしたか?」

迷彩「ん?あぁごめんよ。食べずらかったかい?」

七花「そりゃぁまぁ」

迷彩「いやなに、向こうの席がちょいと面白いことになっててね」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 17:58:45.20 ID:ZUACnNWD0<>
七花「?」


迷彩の言葉の意味が分からず、後ろを振り向いて見ると
やや離れたところに銀閣と皿場の姿が見えた

二人が座っているのは七花と迷彩が座っているような二人がけのもので
銀閣と皿場は向かい合うように座っていた


銀閣「ズルズルズルズル」

皿場「パクパクパクパクパクパクパクパクパクパク!!!!!!」


銀閣が蕎麦をゆっくりとしたペースで食べているのに対し
皿場は白米をすさまじい勢いで食べていた。だが白米の量が
あまり減っている気がしない。まるで一粒一粒つまんで食べているかのようだ


銀閣「モグモグ……」

皿場「パークパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパク!!!!!!!」

銀閣「……なぁお嬢ちゃんよぉ」

皿場「わひゃい!?」ビク
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 18:18:45.32 ID:ZUACnNWD0<>
銀閣「?おい、顔赤いぞ?」ソッ

皿場「本当に大丈夫ですから!///」


額に手を当てようとした銀閣を必死に制す皿場
銀閣も何かおかしい気はしていたが、追求はしないようで


銀閣「あっそ」


再び蕎麦をすすり始める

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 18:21:21.73 ID:ZUACnNWD0<> >>383 訂正!


銀閣に話しかけられ、ビクッと体を震わせる皿場


皿場「な、何でしょう!?」ゴシゴシ

銀閣「いやぁ……何てぇか…(量はともかく)何をそんな急いで
   食ってんだよ」

皿場「いや、あの食べていないと間が持たないというかその」

銀閣「はぁ?」

皿場「な、なんでもないです///」

銀閣「?おい、顔赤いぞ?」ソッ

皿場「本当に大丈夫ですから!///」


額に手を当てようとした銀閣を必死に制す皿場
銀閣も何かおかしい気はしていたが、追求はしないようで


銀閣「あっそ」


再び蕎麦をすすり始める

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 18:40:32.94 ID:ZUACnNWD0<>
迷彩「う〜ん!若いって良いねぇ」テカテカ

七花「?今の何が面白いんだ?」

迷彩「……あぁ、そういえば坊やはそういう子だったね」


七花の言葉に少しがっかりしたような顔をする迷彩


七花「?」

迷彩「まぁいいさ。あたしはあたしで楽しむだけだし
   ってまぁただ楽しんでちゃ悪いから」サラサラ

懐から紙とペンを取り出し、何かを書き始める迷彩
そしてそれをグシャグシャに丸くして


迷彩「ほいっと」ポイ


皿場のいる席へと投げる
紙くずは放物線を描いて、皿場の頭にポンっとあたり、膝へと落ちる

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 19:02:13.95 ID:ZUACnNWD0<>
皿場(迷彩さん?七花さんもいる)


席の位置からすると、銀閣は迷彩と七花のいる方向は背を見せているような
状態で、皿場は見えるような位置だ。銀閣は蕎麦に目を向けていたため
皿場が紙くずを受け取ったことには気づかなかったようだ

皿場が見てみると、迷彩が口パクであけてみなというので開けてみる


皿場(え〜っと……『そういえば皿場お嬢ちゃんは料理が得意
   だったね。銀閣に好きな料理でも聞いてご馳走してあげるってのは
   どうだい?好感度あがるかもよ』って!///)

皿場(無理無理無理無理無理無理ですって!!)パクパクパクパク


銀閣が見ていない間に、口パクで迷彩に返事を送る皿場


迷彩(まぁそう言うなよお嬢ちゃん。最近の若い子はそうやって
   男を落としてるみたいだし)パクパク

七花(なんで魚のマネなんかしてるんだろう?)モグモグ

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 19:22:29.04 ID:ZUACnNWD0<>

皿場(で、でもぉ〜)パクパク

迷彩(聞いといて損は無いだろう?ほら、頑張りな)パクパク

皿場(うぅ〜)

皿場「ぎぎぎぎ銀閣さん!」

銀閣「んぁ?」ピタ

皿場「そのえっと……銀閣さんって…好きな料理とかありますか!?」

迷彩(よく言ったお嬢ちゃん!)bグッ 

銀閣「あぁ?ん〜〜〜〜〜〜」


皿場の質問に銀閣はうなりながら目を閉じ少し考えて


銀閣「まぁ、あえて言うなら味噌汁だな。生きてた頃は砂漠のど真ん中で
   水なんて簡単に手に入らなかったし」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 19:30:12.83 ID:ZUACnNWD0<>

おっとっと、晩御飯です。

ちなみに>>1のすきな味噌は白味噌です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/11/27(日) 19:54:31.10 ID:mfIbGNlN0<> どうしたスネーク!?応答しろ!スネェェェェェク!! <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 20:21:38.92 ID:ZUACnNWD0<>
>>389

皿場「しーーーっ!今囮捜査t」

投下再開です <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 20:28:11.23 ID:ZUACnNWD0<>
皿場「そ、そうですか」

銀閣「あぁ、そうだ」


そういってまた蕎麦をすする銀閣


     ポン

皿場「?(あ、まただ)」ゴソゴソ


迷彩が投げた紙くずを開け、中身を読んでみる皿場


皿場(『よくやったお嬢ちゃん。その調子で”今度私が作りましょうか?”って
    言うんだ!』ってだから無理ですってーーーーーーー!!)パクパク!

迷彩(せっかく聞いたんだ、自分の腕を振るわなくってどうすんのさ?
   大丈夫。お嬢ちゃんの腕は保障するよ)パクパク

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 20:48:18.40 ID:ZUACnNWD0<>

皿場(無理無理無理ですって!そんなのまにわにの方々に
   冷やかされるに決まってますって!)パクパクパクパクパクパクー!

銀閣(なんで魚みてぇなマネしてんだ?)

迷彩(大丈夫だって。今そうやって一緒に食事してる時点で
   もう冷やかされることは決定してるから)パクパク

皿場「そういえばそうだー!?」ガタッ!

    ヒソヒソ ヒソヒソ

銀閣「………お嬢ちゃん、周りが見てるぜ?」

皿場「え?はっ!つい…心の声が……///」ガタン


ヒソヒソ声を聞で我に返った皿場はとりあえず座る


銀閣「本当に大丈夫か?叫んだり赤くなったり魚の真似事したり」

皿場(見られてたし)ゴン


机に突っ伏し、不幸すぎます、とぼそりとつぶやく皿場

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/11/27(日) 20:53:30.01 ID:Cc8RGCiMo<> 皿場かわいいな <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 21:04:33.43 ID:ZUACnNWD0<>
迷彩「ありゃぁ〜これはちょっとまずいかな……」

七花「ん?何がだ?」ケフ

迷彩「いや、なんでもないさね」

七花「?」


皿場(うぅ〜不幸すぎます……いや、ここでくじけちゃだめだ私!)ガバッ


何故か、脈絡無く皿場の何かに火がついた


皿場(そうだ、ここで勇気をださないと。ほんの少し、いやちょっと
   でも前に進めるなら、踏み出さないとだめなんだ!)


迷彩「お!何故だかいい顔になってきたね!」

七花「?あぁ、確かにそうだな(流れが全然把握できないけど)」


皿場(良し!)

皿場「スゥーーーハァーーーー」

銀閣「?」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 21:17:07.25 ID:ZUACnNWD0<>
皿場「ぎっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!!///////」

銀閣「あぁ?」


迷彩「」ズルッ

七花「あ、元に戻った」


皿場「ゼーハァー」

銀閣「おいほんとに大丈夫か?」

皿場「ご、ご心配なく!」ゲホゲホ


そこでもう一度深呼吸し、呼吸を整える


皿場「ああの!」

銀閣「あぁ?なんだよ」

皿場「よ、良かったらでいいんですえど!今度その、わ」


皿場「私が作った味噌汁をいただいてくれま」



<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 21:29:03.83 ID:ZUACnNWD0<>

――――――――ドゴォォォォォォォォォオオオオオオオオン!!


迷彩「な!?」

七花「何だ!?」


皿場が覚悟を決めたと同時に、食堂に巨大な爆音が轟く

食堂中がびりびりと震え食堂にいたNPCは突然の事に皆悲鳴を上げたり、
地震と思い机の下に隠れたりしていた

七花が入り口に目を向けると、扉が跡形も無く砕け散っていた
入り口は大きな穴が開き、なんとも風通しが良すぎていた

そしてそこには、一人の男がいた


浮義「ふ、ふははははははははははははははは!!」


七花「浮義かよ………」

迷彩「あぁもう、本当にもぉ!!」


浮義「勝った!ついに勝ったぞ!あの錆に僕は勝ったんだ!ふっ!
   錆の奴、跡形も無く砕け散って」

    
     チャキン


そこで、浮義は叫ぶのをやめてしまう
なぜなら浮義の首筋に、薄刀があったからだ


白兵「浮義よ、貴殿が拙者に勝てない理由はその慢心にあると
   132度目の決闘にてそういったでござる」

白兵「というか、貴殿はまず周りへの配慮をするべきでござるな」

浮義「っく!」

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 21:38:56.24 ID:ZUACnNWD0<>

浮義「畜生!錆!もう一度「浮義さん……」ん?なんだ皿場か」


浮義が後ろを振り返ると、いつのまにか皿場がいた


浮義「邪魔をするな!僕は今から「あなたって人は……」…え?」


浮義はなぜか今、逃げろという声がしきりに聞こえ始めていた
誰の声だろうか


浮義「いや、おい待て、なんでお前は正拳突きの構えなんかとってるんだ?」


どこかで聞いたことがある


浮義「しかもなぜか今僕にはお前が恐ろしく感じてしまうんだが?」


いや、それどころか毎日聞いたことがある


浮義「おいおいおいおい冗談だろ!なぜか拳が光り輝いて見えるんだが!?」


あぁそうだ、この声は―――――――


皿場「空気読んで下さいよ!ばぁぁぁぁかぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!」ヒュン!


―――――――――――――――自分の声じゃないか


浮義「ぬっ!ぬるぽがぁアアアアアアアアアアアああああああああああああああああ!!!」



後に浮義は、ぼうふらにこう語る。

あの拳は、虚刀流の一撃よりも重く、零閃より速かったと

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 21:48:44.31 ID:ZUACnNWD0<>
皿場「ぜぇ〜〜〜〜〜はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜」


ミスターKYを空のかなたに吹き飛ばした皿場は
荒く呼吸しながら、自身の不幸を嘆いていた


皿場「あぁ、ゼェ もう、ハァ どうして、こう、」

皿場「うぅ、不幸、すぎますよぉ」


迷彩「あぁ〜、ありゃ泣いちゃうかもね」

七花「あぁ、何でかそれは分かる」


皿場「本当に、私「おい、お嬢ちゃん」ザッ    え?」

銀閣「?なんで泣きかけてんのかわかんねぇけどよ、まぁあれだ」










銀閣「期待しとくぜ?」










皿場「………へ?」


それだけ言うと、まるで何事とも無かったかのように
蕎麦の器とお盆を返し、ゆったりと、いつもどうりに

銀閣は食堂を出て行った

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 21:58:22.52 ID:ZUACnNWD0<>
呆然としているのか、その場から全く動かない皿場に迷彩が
駆けつける


迷彩「良かったじゃないかお嬢ちゃん!一歩前進したんじゃないのかい?」ポン

皿場「………」

白兵「ふむ、なんとなくではあるが把握した。良かったでござるな」ポン


そして、浮義とは真逆の空気を読める白兵も


七花「?おめで」

蝙蝠「きゃっはーーーー!甘酸っぱいねぇーー!」

七花「うわぁ!何時からいたんだ!」

蝙蝠「まぁ隠れてたからな♪何時でしょうかねぇ〜」

蝙蝠「それよりよぉ〜♪ひゅーひゅー!見てたぜぇ〜お暑いねぇ子猫ちゃん☆」ポンポン

皿場「………」


本当に脈絡も無く現れた蝙蝠に冷やかされる


皿場「………」

蝙蝠「?子猫ちゃん?」

皿場「」

蝙蝠「………」ムネニテヲアテテミル

蝙蝠「やべぇ立って目を開けたまま心臓止まってる!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 22:08:23.84 ID:ZUACnNWD0<>

七花「虚刀流・柳緑花紅!」ドン!

皿場「はっ!」


心停止確認30秒後

虚刀流の中にある唯一拳を握る技にして奥義の一つ
相手の内部に衝撃を与える鎧崩しの技により

少々乱暴に皿場の心臓を動かした


迷彩「ふぅ。まぁほっといても蘇ってただろうけど、死んで記憶が飛んでたら
   余りにかわいそうだと思ってね」

皿場「え?えっと……」

七花「あれ?覚えてないのか?ほらっ銀閣にさ」

皿場「………………」










皿場「!///」ボッ!

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 22:18:47.31 ID:ZUACnNWD0<>

皿場「あ……あうあ……うあ//////」カァァァ


顔を耳まで真っ赤にしたかと思えば


皿場「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜///////」ダッ!


走り出した










七花「あ!」

蝙蝠「逃げた!?」

白兵「何故?」


この後、川原で服を乾かし終えさぁ帰ろうかと思っていた
七実一行に、激走する皿場の姿が目撃されることになる

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<> ちぇりお三連発<>saga<>2011/11/27(日) 22:43:57.18 ID:ZUACnNWD0<>

本日の投下は以上になります。>>364に書いたようにしばらく
投下ができませんので日付けをお間違えの無いように。

ちなみに、>>1にとって皿場と七実と浮義は書いていると楽しいキャラの一人でもあります。

しかし今日で皿場はダンボールとか恋愛とかいろいろ
目立って来ました。浮義のけーわいっぷりも一層高まってまいりました。

願わくば、空気なキャラが一人も出ないようにして行きたいと思います。
そんなわけで”なんて事の無い日常編ぱーと1” 終了です

次回予告

とがめ「”英霊エミヤ”いかに七花の虚刀流が完了していようと、それがどこまで
    通用するか……いや、千刀の千本を超える無限の剣を相手取るということも不安要素だ
    
    死後語12度目の投下にして、鑢七花史上最大の危機!『森霊花蓮団』一か八かの大勝負!
    明かされること無いはずの二人の決闘が今、明らかになる!…のか!?

    次回『剣語(ツルギガタリ)〜アンリミテッドブレードワークス〜』

    寒さに負けるなさぁいくぞ!ちぇりおーーーーーーー!!」


<> ちぇりお三連発<>saga sage<>2011/12/14(水) 00:20:35.05 ID:R77AFnIi0<>

お久しぶりです。テストがいろんな意味で終わった>>1です。

>>326にあるように、本来なら18日に投下したいのですが

冬休み近いためか、部活の日程、塾の冬季講習など、少々時間が取れにくい状態です

そのため

ちょっとでもいいから時間が出来たら投下(10レス前後と短めな上に中途半端で終わる可能性大)



確実に予定の無い日にいつもどうり投下(多めに投下できるが更新がごく稀になる)

どうしようか迷っています。よろしければ、皆様の意見を聞かせてください <> ちぇりお三連発<>saga<>2011/12/14(水) 00:22:52.03 ID:R77AFnIi0<>
白鷺「れがあ」 <> SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/14(水) 16:22:08.16 ID:BqisDiACo<> 手間が変わらんなら一気に投下希望 <> SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/24(土) 17:27:33.08 ID:4dmyB0080<> 前者で <> SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/25(日) 11:24:19.65 ID:2REKXhXyo<> ラノベとか一気読みしないと何処まで読んだか忘れちまってもう読めないタイプだから後者 <> SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/25(日) 13:24:21.68 ID:UNYxsb2Q0<> まだ刀語3巻までしか読んでないから全巻読破後にまた見るわ
<> SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b)<>sage<>2012/01/02(月) 11:09:58.69 ID:7mzKTssAO<> あけましておめでとうございます。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長野県)<>sage<>2012/02/05(日) 23:25:07.92 ID:rzmhkOaPo<> まだかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<><>2012/02/09(木) 18:18:56.42 ID:f06HF9Su0<> <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage <>2012/02/10(金) 02:36:47.12 ID:l116OXbH0<> まだかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)<>sage<>2012/02/23(木) 20:31:01.78 ID:HHsJucDD0<> はやくしろー間に合わなくなってもしらんぞー <>