VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(不明なsoftbank)<>sage<>2011/11/09(水) 03:54:47.24 ID:UNhW8dHl0<>俺の好きなキャラが戯れるだけのクッソスレ。二次創作汚染強<>Z-one「アオイユキ?」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(不明なsoftbank)<>sage saga<>2011/11/09(水) 04:38:22.92 ID:UNhW8dHl0<> 一面を飾る青い芝に包まれた草原の只中で、瓦礫に身を包んだ老人が一人安らかに寝転ぶ
その平穏は長く続かず、罅割れた仮面が重力に則り大地に落ちた刹那失われた
老「私は・・・」
眩い太陽光に重い目蓋を開き周囲を見渡す。
老「どうやら死に損なったようですね。かといって使命を失った今となっては為すべき事もなし・・・」
自身を覆っていた機械類も残骸と呼ぶに相応しい代物と化しており、幕引きが近いと知れば瞳を閉じて過去を思い返し一人ごちた
老「しかし、神も皮肉な事をする。時間を与えると言うのであれば遊星が作り上げた未来が如何なるモノか拝ませてくれてもいいだろうに・・・」
小さな溜息と共にもれた言葉からは苦悩ではなく、哀愁。
老「無い物ねだりをしても仕方ない、精々青い雪の降り注ぐ幻想的な世界を心に刻み込んで最期の瞬間を待つとしよう」
最後にそう呟き、口を閉ざすと同時に瞳を開き天から零れて陽光を反射して蒼く輝く結晶のような何かを心に留める
心の中で友の名前を連ねながら・・・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(不明なsoftbank)<>sage saga<>2011/11/09(水) 05:01:28.16 ID:UNhW8dHl0<> 老「・・・?」
しかし、一向にその刻は訪れない、ばかりか久しく浴びる日の光に朽ち果てた四肢が疼く錯覚さえ覚えた
老「私の生命維持装置は当に限界を超えているはず、よもやここが死後の世界とでも?」
自嘲気味に吐き捨てながら何となしに力を込めた腕は、しかと天に伸びてその存在を主張し停止寸前の老人の脳へ十分な衝撃を与え強制的に意識を覚醒させる
老「何を馬鹿な。そんなモノがあるとすれば儚い夢物語の中だけだ!」
一学徒として生を全うした故か理解の及ばない現象に戸惑い若干声を荒げるも、すぐさま思考の無意味さを悟りありのままを受け入れるべく深呼吸を一つ
老「ですが、ならばこそ現在の不可思議な現象にも得心がいく。事実であれば皆も此処に・・・!」
疑念を塗り潰す程の強い新たな希望を抱き、久方振りに自らの足で地を踏み締めた老人の出鼻を挫くようにやる気の欠片も感じられない声が何処からか飛んだ
男「さっきから一体何だと言うんだ、ボクは最期の刻に独り微睡む事すら許されないのか?」
無関心を装った不満げな口調と裏腹に喜色交じりの言葉は何処からのものか、計りかねて思わず老人が叫ぶ
老「・・・誰かいるのですか?!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)<>sage<>2011/11/09(水) 07:00:34.76 ID:pc4vYZ2U0<> ゾーンさんは最終的に何歳ぐらいなんだろうな、1000歳ぐらいいってるのかしら <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)<>sage<>2011/11/09(水) 10:22:56.50 ID:n+z6ShyDO<> 男「それはこちらの台詞だ、お前はどうやって此処へ来た?」
芽生えた希望を取り逃がさないために、老人は言葉を選びながらも虚空へ向かい真実を告げた
老「それが、気が付いたときには既に・・・。貴方は?」
二、三の間を置き凡そ男に似つかわしくない程の長髪を揺らし現れた・せぎすの男は、一度咳払いをしてから口を開く
N「ボク、いや・・・私はnoein。崩れ逝くこの世界と結末を共にする予定だった者だ、お前の所為で予定が大幅に狂ってしまったがな」
恨みがましい憎まれ口を叩きつつも、noeinと名乗る男から敵意は感じられない。そこでようやく一心地付いた老人が装いを改め微笑みを浮かべる
Z「失礼、私はZ-one。人類最後の一人だった・・・といっても信じては貰えませんか?」
相手に乗せられ年甲斐もなくおどけてみせると、意外にも好評だったらしく次の句を紡ぐより早く青年が返す
N「奇遇だな、私もそうだ。信じて貰えるかは分からないが」
無意味な掛け合いにすら噴き出しそうな感情を必死で抑え、負けじと老人が頷いて
Z「それは興味深い話だ」
N「ククッ、まったくだ」
そこから笑い声は爆発し、一頻り声帯を振るわせた後どちらからともなく手を差し伸べた。
その晩二人は語り明かし、老人は若干の失望を上書きして余りある程の喜び
青年は空虚な器を満たす何かを胸に眠りについた
この出会いが後に如何なる物語を生むのか、今はだれにも分からない。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)<>sage<>2011/11/09(水) 10:46:49.59 ID:n+z6ShyDO<> ああ、彼らについてはよく存じ上げているつもりだよ。
何しろ彼ら、特にノッポな方は病的なまでに白が似合う特徴的な人間だったから。
あの時、我輩の世界では暇に苛まれており戯れに紛争が起きてもおかしくはなかった
しかし彼らの齎した遊戯は・・・うん?沸々と昏く燃えていた炎にガソリンをぶちまけただけ、だったかも知れないね。
あの出会いがまさか、世界の命運をも握っていただなんて思い出しただけでも笑えてくるさ
名前?そうだな、聞かれて名乗るもおこがましいが我が名は魔騎・・・え?ちょっ、おーい!?
ダラタタタタタ、チャーン
ep.U
はじまりは突然に <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)<>sage<>2011/11/09(水) 10:59:08.84 ID:kKFMldRZo<> まさかのノエインさん登場か。
別次元の自分に完全否定されて消えるとか不幸さではZ-oneさんにも負けない。 <>
!ninja<>sage<>2011/11/09(水) 22:47:48.02 ID:GoUW66X8o<> 続きマダー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)<>sage<>2011/11/10(木) 00:40:50.72 ID:SoqLx69a0<> 期待 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(不明なsoftbank)<>sage saga<>2011/11/11(金) 00:12:35.64 ID:TDwCi3pV0<> 翌日
・・・・・
Z「こうして生き延びてしまったのです、折角二人もいるのだから持て余した暇を潰す手段でも考えようではありませんか」
廃墟の草臥れた椅子を揺らし、パンを千切る皺くちゃの指を止めて同意を求め視線を遣った
N「食事の肴に語る思い出話が尽きてからでは遅いと言う訳か。何か案でも?」
突然の申し出を受け、老人の昔話を聞いていた時と同じ表情で興味深げに身を乗り出し問い掛ける
Z「それについて恐縮ですが、私の世界ではM&Wというカードゲームが爆発的に流行っていた。故に他の娯楽はこれといって存じません」
肩を竦めて相手を見遣ると暫しの黙考を経てから同様の対応に溜息を付けて返され
N「・・・知らないな、かといって代案を出せる訳でもない。そのM&Wとやらは今出来るものなのか?」
Z「カードがあれば可能なのでしょうが、生憎あまり持ち合わせがありません。どうしたものか・・・」
幾度かの言葉を交わして後、考え倦ねていると静寂を打ち破り床を叩く靴音と凛とした声が割って入る
「興味深い話をしているね、カードとはこれの事かい?」
姿を見せた男装の麗人はまるで手品でも披露するように手袋の内よりカードをばら撒き宙で留めた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(不明なsoftbank)<>sage saga<>2011/11/11(金) 02:15:25.86 ID:TDwCi3pV0<> N「む、また招かれざる客か」
Z「おや、『また』とは手厳しい。そのニヤけた口元に免じて今回は聞き流すと致しますがね」
顔を見合わせ喉を鳴らす二人に対し、然したる感情も見せず一言。
「・・・話に加わっても?」
せっかちな客人の求めに応じて佇まいを直すと広間の入り口へ向き直り
Z「勿論ですよ。ねぇ?」
N「ああ、当然だ」
お互いの顔も見ずに正答の確認を行う。
一方の女は二人の注目を一身に集め此処が自らの舞台と言わんばかりの勢いで仰々しく一礼して不敵に微笑。脱いだ帽子を胸元に運んだところで、それを幕開けに大きく酸素を取り込んでから一息に言葉を放つ
「それは良かった、我輩の名前はエリィ=コルドン。おおっと!君たちの自己紹介は不要だ、無礼とは思ったが話は聞かせて貰っていたからね」
余裕から来る笑みを常時絶やさずに、背筋を伸ばし澄んだ音を響かせながらステージの進行に一切の邪魔を許さず淡々と芝居めいた語りを続けていく
エリィ「・・・で、だ。再度問おう!これは君たちの言うカードゲームに使うもので勝敗を決する為にあるモノなのかね?」
無駄口を織り込んですら退屈さえ感じる暇も与えないトークもひとたび小休止。回答を促す掌が観客の老人に向けられた
Z「如何にも。それを何処で?」
速やかに役者へと主導権を返すべく手短に言葉を切り上げることを心掛けてなお、目立ちたがり屋な声が言葉尻に被せられる
エリィ「奇妙な絵札が我々の世界に舞い込むものだから足取りを追ってみたまでだ、悪質な目的に使うつもりはないさ。可能ならば遊び方をご教授願いたいものだがね」
そうして辿り着いた地が此処、シャングリラである事からいくつかの推測が頭を過ぎりながらも無粋な言葉を飲み込んで会話の舞台に上がるに相応しい言葉を紡いだ
Z「そう、ですね。幾らか譲って戴けるのなら構いませんよ?」
空間を支配していた役者は帽子を深く被り直して口元だけでにんまりと笑うや次なる主役を祝福するように一度だけ大きく指を鳴らす
エリィ「天に星、地に花、仕事には見合った報酬を。対人の遊びで遊具を占有するほど我輩はケチではないさ、好きなカードを持って行きたまえ」
最後の口上より少し早く小気味良い音が空気を震わせると重力に逆らい好き勝手舞い踊っていた絵札が御伽噺のトランプ兵が如く整列し簡易観客席へ面を向けた
Z「では、まずはデッキの作成から始めましょう。各々好きなカードを」
舞台の中心には既に麗人の姿はなく、新たに手拍子を起こした老人の語りが場をせしめた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海)<>sage<>2011/11/15(火) 12:37:22.28 ID:2NvQP73AO<> >>4
破滅の未来は200年後らしいから200歳以上かと
世界の命運がカードで決まるのに、「カードゲーム」の一言で片付けるとは
そういえばゾーンの浮いたデッキはどこに飛んでいったんだろうな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/11/16(水) 07:39:07.92 ID:b26LwBDp0<> >>12
200年後は世界が破滅した時期の話だ <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/11(日) 00:55:15.75 ID:M7FlnHvR0<> テス <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>saga sage<>2011/12/11(日) 23:57:45.16 ID:M7FlnHvR0<> 再開 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>saga sage<>2011/12/12(月) 00:54:57.97 ID:r7VfON7I0<> エリィ「此処はやはり、この西洋の騎士といった風貌の札を選ばせて戴こう」
簡易な説明を終えるが早いか種族毎に集められたカードと睨めっこを始めた青年を背に粗方眼を通していたらしい少女が戦士族の括りで纏められたの束から四枚のカードを引き抜き老人に見せた
Z「まさしく貴方に相応しい、強さと荘厳さを併せ持ったカテゴリかと。少々扱いが難しいので最初はこの中からお好みのカードを組み込む事をオススメしますが」
それぞれトランプの絵札に相当する名を冠したカードを手に微笑む相手を見据え素直な感想を述べると同時に幾つかのカードを手繰り寄せて使えそうなものを端から手渡していくも
エリィ「フッ、我輩の見立ては正しかったという訳か。して彼は?」
説明の甲斐無く嬉々として引っ手繰るように受け取ったカード全てを確認もせずデッキに組み込んでシャッフルを始めながら少女は無言のまま散らばったカードと相対する青年に注目を移す
N「私はこれでいい」
黙々とカードを束ねていた話題の主は既に構築を済ませて会話に加わる好機を探っていたようで二人からの視線を受け立ち上がると山札を掲げ不器用に微笑んでみせた <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/15(木) 23:16:31.13 ID:m5wE1OUDO<> どんなデッキなのか気になるぅ〜! <>