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HTML化した人:lain.
鬼物語 蛇足 「生物語」
1 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/11/27(日) 14:53:11.32 ID:jZvRnyiW0
・初ssです
・オリキャラが出てきます
・「俺の嫁はこんなしゃべり方じゃねぇ!」とか「おい、こんな口癖じゃねぇぞ」なんて意見はどんどんお願いします
・書き溜め少しだけ

少しでも原作のあの雰囲気に近づけたらなと思います
応援よろしくお願いします!
2 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/11/27(日) 14:53:42.30 ID:jZvRnyiW0
ここで一つ、蛇足な話をしようと思う。
僕にとってはすごく大事なことだが、別に語られなくとも問題はない話を。

これは千石があんなことになってしまった後の話だ。
別に誰かが死んでしまったとか、誰かがどう変わったなんて話でもない。

ただ、僕の中で、やらなければいけなかったことをやっただけの話だ。
今回も、ただの自己満足なのかもしれないな。
ただ、それだけの話。
前置きが長くなってしまった。
それでは語ろう、“あいつ”とは違う十一年間の物語を。
3 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/11/27(日) 14:54:37.00 ID:jZvRnyiW0
「肌寒いのヤバいのぱないの」

そろそろ秋も終わって冬に入ろうとしている11月、僕はひとりでつぶやいた。
ん?あぁ、違う違う、忍はさっきミスドを食って寝たところだ。
と、いうわけで、僕は今一人で散歩中だ。

受験生なのに散歩する暇があるのか、という質問にお答えしよう。
この前、千石があんなになってしまった事も、自分の中ではなかなか整理がつき始めた。
なので勉強にも身が入っていたのだが、さすがにあまり長くはできない。
だから気分転換に、散歩に出かけたのだ。
サイクリングではない。つーか今僕には自転車が無い。
二台もあった僕の自転車は、一つは後輩に、もう一つは世界に壊されてしまった。
なので僕は今、歩きで(実際二人なのだが)視覚的にはひとりで散歩中なのである。

一人、で
4 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/11/27(日) 14:55:47.72 ID:jZvRnyiW0
「……」

やっぱりこういうときには思い出しちゃうもんだなぁ、あいつの事
あいつが居ると時間も忘れてしゃべっちゃうことも多かったからなぁ…
ふと、思う
あいつは、僕や羽川などがいないとき、何を考えて、どこに向かって歩いていたのだろう。
やはり自分の母の事を考えていたのか

それとも自分が消えることを感じて、この町を目に焼き付けていたのか。
もしかしたら、僕の名前の綺麗な噛み方でも考えてたのかもしれない。
……なんかそっちの方がありそうだな。


「こんにちは」
5 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/11/27(日) 14:57:09.74 ID:jZvRnyiW0
後ろから声をかけられた。
いや、それだけなら何も問題はない、むしろ良い事じゃないか。
問題は声をかけられた僕が“阿良々木暦”であるという点だ。
この町で僕に話しかけてくる人は少ない、それも指で数えられるくらいの人だ。
それ以外で僕に話しかけるのは、青い服を着た正義の具現みたいなやつらだ。

だがこの人は20代前半の女の人、それに美人と来てる。
ん?なんでわかるのかって?もちろん振り向いてはいない。
僕くらいになると、声だけでその人がどんな美人かを判断できるんだよ。




同時に僕くらいになると、怪異の空気さえ感じ取れる気がする。




後ろからそれっぽい空気がビンビンに来てる、ヤバい、ぱない、マジぱない

「あれ?やっぱり聞こえないのかなぁ…もしもーし」

やばいやばいやばい、なんかこっち来てる!!
『くらやみ』の時みたいに逃げるか!?よしそうしよう!

「ハロー」フリフリ

しかし 回り込まれてしまった !
ちなみに、何故僕がさっさと逃げなかったのかって言うと、声が美人過ぎて固まってしまったせいである。
ハァ…不幸だ。
6 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/11/27(日) 14:57:58.64 ID:jZvRnyiW0
そげぶ」

「話し合いそう!」

なんてことだ!?初めて会った人とこんな会話ができるなんて!

「もう、なんで最初無視したんですか」

「いや、もう最終巻まで怪異がらみのトラブルはないんだなって安心してたから」

「いやいや、世界にはssという文化があるんです。皆さんの頭の中の妄想だけでも、阿良々木さんは、死んでしまったり刺されたり焼かれたり擦られたり炒られたり煮込まれたり」

「まてまてまて!どうして皆様の中で僕は殺されまくってるんだ!?」

なんという妄想力だ

「まぁ、そんな感じで、物語なんてみんなの頭の中にいくつもあるものだよ」

「それでなんで僕が殺されることになるんだ」

「だってあんなに可愛い子たちのなかに男一人ですよ?そりゃ世界の非リア充共が黙っていません」
「どうして君は僕の事をそんなに知ってるんだ!?」

「臥煙さんって人が教えてくれました」

「またあの人かあぁぁ!!」

あの人何考えてんだ!?
また僕を巻き込みやがった

「ハァ……で、君は“なんなんだ?”」




「幽霊です」



7 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/11/27(日) 14:59:19.94 ID:jZvRnyiW0
ドキン、と心臓が跳ね上がった。
幽霊、と聞くと思い出してしまう。
徐々に、というかやっと混乱が前に出てきた。
同時にどこか冷静に観察している自分がいる。あぁ、今ので忍が起きちゃったかなとか、美人だなぁ目玉舐めたいなぁとか。

「今、セクハラというかリョナなこと考えませんでしたか?」

「そんなグロい事を考えたことはない!」

こいつさっきっから失礼じゃないか!?
でもコイツの一言のお陰で落ち着いてる自分がいるのも確かだ。
それに、こいつと話してると、八九寺と喋ってるきがする。
幽霊ってみんなこうなのかな。まぁありがたいからいいけど。

「とりあえず名前を聞いてもいいかな?地の文が書きにくいんだけど」

「さっきっからぶっちゃけますね。まぁ良いです」

お前に言われたくはない。

「と言っても、名前は分からないんです」

「は?」

「私、記憶喪失の幽霊なんです」
8 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/11/27(日) 15:02:22.57 ID:jZvRnyiW0

ってな感じでここまでです。

……うわ、少ないですね。

なんかすぐに終わりそうなくせに更新頻度少ないんだよks、みたいなことになりそうで怖いです。
でも頑張っていきたいと思ってます!
それでは
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)[sage]:2011/11/27(日) 19:04:32.80 ID:eDedlJzFo


期待
メタネタが痛々しい
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋)[sage]:2011/11/28(月) 00:54:48.25 ID:zfNJ1YXlo
ふむふむ
11 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/01(木) 16:52:58.82 ID:CwB/H4jg0
>>9 ですよねーw
書いてるうちにそう思う自分がいましたw
原作の雰囲気って難しいんですね


さあ、投下しに来ました。
阿良々木君の前に現れた記憶喪失の幽霊の正体は一体!?

では どうぞ
12 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/01(木) 16:53:44.90 ID:CwB/H4jg0
記憶喪失。
ただ単に記憶すべてなくなるわけではない。記憶には種類があり、その中でも“エピソード記憶”と呼ばれるところの情報だけなくなることを一般には記憶喪失という。




幽霊。
この世に心残りや強い怨みなどを持って死ぬと、未練となりこの世に残り続けるといわれている。科学的には、目の錯覚や光の加減、幻覚などいわれている。

13 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/01(木) 16:54:46.65 ID:CwB/H4jg0
その二つが両方一気に出るか普通?いや、普通を定義するなら両方ともあまりない、というかぶっちゃけ幽霊の方はあり得ないが。
だが今回は僕のせいで現れた訳ではないらしい。あの人のせいだ。

「じゃあ名前を付けちゃいけないのか」

「はい、そのようですね」

彼女の話を聞くと、なんでも『存在自体があやふやな幽霊に、名前すらないのでもっとあやふやになっちゃった☆だから他の名前つけられると、何になるかわからないからやめて☆』
だそうだ。

「そんなキャピキャピした説明ではなかったのですが…」

「地の文にまでツッコみを入れるな」

なんかコイツいろいろと規格外だぞ。

「で、なんで君は僕の所へ来たんだ?臥煙さんはなんて言ってた」
14 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/01(木) 16:55:20.68 ID:CwB/H4jg0

「え〜と『お、君良いね〜。ちょっと私の知り合いに遭わない?』って言われてここに来ました」

「君はあれだ、もっと人を疑うことを知ったらいい」

何であんなあからさまに怪しい人の言うことを信じられるんだ!

「失礼な!私はあなたより年上なはずです」

「怪異の身体年齢なんぞ当てにできるか!」

「なんですか!!あなただって悪魔やったり人間LOVEだったりするじゃないですか!!」

「僕の声の事をいうのはやめろ!卑怯だぞ!!」

「いいですよね、阿良々木さんは。私なんか絶対に声が付かない存在だというのに」

「勝手に一人で暗くなっていくな!」
15 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/01(木) 16:55:54.10 ID:CwB/H4jg0
めんどくさ!!こいつめんどくさいぞ!!

「ところで相馬さん」

「もういい、ツッコまないぞ」

「心が狭いですねぇ」

「うるさい。話が進まないだろうが」

もうこうやって会話書くのめんどいんだよ。
幽霊のくせに、妙に生き生きとしてやがる。こいつ未練なんかないんじゃないか?
ん?未練…

「そういやお前、自分の未練とか覚えてるのか?例えば、家に帰りたいとか」

「いいえ、まったく覚えておりません」






……なんかまためんどくさい事に巻き込まれたらしい。
16 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/01(木) 16:58:11.16 ID:CwB/H4jg0
とりあえず、このまま立ち話も嫌なので、家に帰ることにした。
こいつどうせ幽霊だし、周りには見えないとかそういうご都合主義だろ。

「よく分かりましたね阿良々木さん。そうです、私は怪異にかかわった人にしか見えない幽霊なんです」

足が止まる。
イマ コイツ ナンテイッタ ?

「あれ、なんかおかしい事言いましたか?」

「もう一回、言ってくれないか」

「私は、変なのに関わった人にしか、見えません。OK?」

僕<半吸血鬼> 火憐ちゃん<蜂> 月火ちゃん<不死鳥>
僕の家 OUT−

「……お前って僕についてこないとだめなのか」

「そうですね。もう阿良々木さんが観測者として存在してしまったからには、私の事は常に意識してもらいたいです。じゃないと消える可能性があるので」


僕は何か悪いことをしたのだろうか…
世界って本当に不便だなぁ


高校生にして世界に文句をいう僕であった。
17 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/01(木) 16:59:20.08 ID:CwB/H4jg0


まさか自分の家の自分の部屋に入るために家の壁を登ることになるとは思わなんだ。
吸血鬼性が高くて良かった。

「凄いですね阿良々木さん。まるで現代のス○イダーマンみたいでしたよ!」

「それで喜ぶ現代の子はあまりいないと思うぞ」

「キノコ狩りで血を流す男!スパ○ダーマン!」

僕の右ストレートが飛んでった。

「さて、無事僕の部屋に入れたわけだが」

「うわ、すっごいエッチなほn」

「うおおぉぉぉぉぉおっ!?」
18 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/01(木) 17:00:16.93 ID:CwB/H4jg0
「な、なんで奪い取るんですか!?」

「なんでお前は読もうとしてるんだよ!」

「こ、これからお世話になる方の性癖は知っておいた方がいいかな、と///」

「そんなことする気はないし照れるな!」

なんかムッツリな幽霊さんだった。
いや、この場合は僕の方がムッツリってことになるのか?

「いやどっちも違うでしょ」

「お前は僕の心が読めるのか?それとも地の文を読んでるのか?」

どっちもダメじゃん。
まぁセルフツッコみはこのあたりにして、ここからが問題だ。(もちろんエロ本は隠した)
これから、できるだけ妹に見つからないように夜まで待たなければいけない。
ん?なんで妹に見つからないようにしてんだ?
見つかってもいいじゃん。友達を連れてきたとかそういうこと言えばよくね?
なんだぁ、考えすぎか。
ふ、と携帯を見てみた
「着信アリ」ブーンブーン
ガハラさんからだ。なんで?
19 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/01(木) 17:01:17.12 ID:CwB/H4jg0


「もしもし阿良々木です」

「もしもし戦場ヶ原です。阿良々木君なんか悪ことして開き直ってない?」

「……」

なんだコイツ、マジで僕ん家に盗聴機かなんか仕掛けてんのか。
タイミングバッチリすぎるだろ。











とりあえず僕は謝った
20 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/01(木) 17:03:32.05 ID:CwB/H4jg0


とまぁここまでです。
文学って難しいですね。描き溜めの半分がなくなってしまいました

だが!媚びぬ!引かぬ!!省みぬ!!

……できたらいいなぁ
21 : ◆o6jjzntThI[ saga]:2011/12/07(水) 11:25:43.57 ID:JC7/Aswd0


べ、別にさみしくなんてないんだからねっ!

寂しいですごめんなさい

前回は、ガハラさんぱねぇで終わってました
さて投下
22 : ◆o6jjzntThI[ saga sage]:2011/12/07(水) 11:26:13.56 ID:JC7/Aswd0
何とか巧みな話術でガハラさんの追及を回避した。

「いやぁ、いいモノが見れました。阿良々木さんのジャンピング焼土下座 ア ファイナルラブド」

「うるせーよなんで言っちゃうんだよ良い感じに期間あけてやり過ごしたのに」

「あんな綺麗なもの、そうそう簡単に見れませんよ」

「もういいよ何で言っちゃっt」

「ねぇ火憐ちゃん」

「まったくだぜ。兄ちゃんのあんな綺麗な土下座は久しぶりに見た」

なんか仲良くなってた。

「え、おま、なん…え?」

「いやさっき普通に入って来てましたよ」

この妹が普通にドアを開けて入って来ただと!?
そんな馬鹿な、僕はそんな大事なシーンを見逃していたのか!!

「いやそこじゃねーよ、なんで普通に喋ってんだよ」

「いやぁ、なんか話しやすそうだったんで」

「いやぁ、なんか懐かしい気がしたから」
23 : ◆o6jjzntThI[ saga sage]:2011/12/07(水) 11:27:18.40 ID:JC7/Aswd0
とりあえず、このバカ二人をなんとかしないと、あのファイアシスターズの参謀も来てしまう。
大丈夫だ。このバカ二人なら何とかごまかせる!

「私幽霊なんですよ」

「へぇー。凄いんだね!」

終わった。なんか始める前に終わってた。
このバカは何で本当にバカなんだろう。もうコイツの名前はバカでいいんじゃないか?

「うん、火憐ちゃんちょっと」

「ん?なんだよ」

「この頃このあたりで幼女を攫うアホ毛の生えた高校生がいるらしい。月火ちゃんが危ないかもしれないから迎えに行ってくれないか?」

「わかった!行ってくるぜ!」

こいつ清々しいほど僕の言うことを実行してくれるな。ホントカッコいい。
さて、火憐ちゃんがいなくなったので、このバカと話をしよう。

「僕が幼女ばかりを狙うと思うなこのバカー!!」

「いやあぁぁぁぁぁぁぁッ!?」






なんで僕は幽霊相手にいつもセクハラをしてるんだろう。

「うっううっ…もうお嫁にいけない」

「もう死んでんだろお前」

「いや、こんなことになったらこう言うしかないでしょ」

「こんな事って、胸を揉んだだけだぞ」
24 : ◆o6jjzntThI[ saga sage]:2011/12/07(水) 11:27:47.46 ID:JC7/Aswd0
「だけ!?阿良々木さんにとって胸を揉むことはその程度なんですか!?」

「そんなバカな!僕が胸を揉むのは…」

……あれ?いっぱいいない?

「…えっ阿良々木さん、えっ」

「おいやめろ。僕をそんな目で見るな」

そういや幽霊にはセクハラしてるな。
変態か僕は。

「変態でしょう」

「失礼な。僕は紳士だぞ」

「まるでケーキをなめてfantastic!って言ってる変態です」

「おいやめろ。別世界の話を持ってくるな」

なんで僕は話がうまく進ませられないんだろう。
なんかこの感じ前にも感じたことがあるな。
たしか……

「お前様」

「ん、忍。起きたのか」

「お前様は毎回儂が起きると女子と話をしとるな」

「そんな誤解を招くようなことを言うのはやめろ」

「阿良々木さんうわぁ…」

「もうメンドクサイ!!」
25 : ◆o6jjzntThI[ saga sage]:2011/12/07(水) 11:28:46.23 ID:JC7/Aswd0
さっさと話しを進めよう。
僕のストレスがマッハだ。

「忍、ちょっと話g」

「阿良々木さん、眠いです」

「なんか待っていたように出鼻をくじいたなお前」

てか幽霊って眠くなるのか?

「幽霊ってn」

「そうかの。じゃあ主様のベッドを使えば良いの」

「おい、何を勝手にk」

「そうですか。ありがとうございます」

「……」

…べ、べつに、悲しくなんてないんだからね!

「阿良々木さん」

「ん?」


26 : ◆o6jjzntThI[ saga sage]:2011/12/07(水) 11:33:15.23 ID:JC7/Aswd0





「幼女を誘拐はいけまZzz」

「おい!恐ろしいことを言おうとしてなかったか!?」

27 : ◆o6jjzntThI[ saga sage]:2011/12/07(水) 11:34:00.64 ID:JC7/Aswd0


ここまで!

けいおん!!の映画が見たいです
28 : ◆o6jjzntThI[ sage]:2011/12/09(金) 19:07:40.52 ID:h2eIQdT30
「さて、お前様」

「なんだよ。僕はベッドが盗られてどこで寝ようか考え中なんだ」

「そこらへんで寝ればよいじゃろうが。そんな事より」

忍が幽霊ちゃんを指さして言う

「なんじゃあれは」

「あれって……幽霊だろ」

「ハァ…」

「…なんだよ」

「お前様はどうしてそんなに厄介ごとを連れてくるのじゃ」

「仕方ないだろ。今回は僕が突っ込んだんじゃなく、臥煙さんが僕を紹介したんだ」

「そんなこと関係なしに逃げればよかったじゃろうが」

確かにそうだ。
基本的に怪異に関わるとろくなことが無い。大体僕が死にかけるだけだ。
でも、

「この子が困ってたんだから、助けるのは当たり前だろ」

「…なんじゃその熱血主人公っぷりは。まるでわしが悪役の様じゃな」

「最初はそんな感じだっただろ。そんな事より今は」
29 : ◆o6jjzntThI[saga]:2011/12/09(金) 19:08:36.33 ID:h2eIQdT30

「今は?」







「僕のこの本の隠し場所を探してくれ」ドッサリ










30 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/09(金) 19:09:12.08 ID:h2eIQdT30
「…」

「…?どうした、忍」

「…もう、儂は太陽に焼かれて死んだ方がいいのかもしれんの」

「やめろ。そんなことしたら本編が大変な事になる」

「儂の命よりも本編の方が大切かの!?」

「あたりまえだ!ssだからって本編をガン無視することはできないんだぞ!」


やるのであれば1レス目に書いておくべきだ。

「良ssって言うのは、ちゃんと本編に沿っているから面白いんだ」

「なんかもうどうでもいいの」

「いや良くないぞ!そもそもssというのはなぁ…」
31 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/09(金) 19:09:53.94 ID:h2eIQdT30


「ふむ…」

あごに手を当てて考え込んでいる。やはり珍しいのか。
それよりも今は冬に近いんだが、こいつは服装を替えないのか。
なんて絵師様の助け、そして読者サービスの無いやつなんだ。

「お前様」

「ん?」

「そやつ、本当に“ただの”幽霊か?」

「…どういうことだ」

「そやつの…なんというか、気?のようなやつがの、普通じゃないんじゃよ」

「そうなのか?」
32 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/09(金) 19:10:46.09 ID:h2eIQdT30


「あの蝸牛だったやつとはあまり似てなくての…いや、あれは幽霊の幽霊だったからこっち
が正しいのかの…」

忍は一人で思考の波にのまれていた。
こうなると僕は、眠っている幽霊ちゃんの寝顔を目に焼き付けるしかやることが無い。
実に悲しい事だ。ハァハァ

「お前様」

「なんだよ」

「キモイの」

「!?」

忍が…忍がキモイって言ったか!?誰だ!そんな言葉を教えたのは!
僕が、何があっても教えないようにしていた言葉の一つだぞ!


「そんな事より、お前様。“何か気付かんのか”」

「何かってなんだよ?」

「いや、気付いておらんのならいいんじゃ」

「?」

なんだ?今の発言。
何かが引っ掛かってる。発言に対してじゃなく、その発言を聞いた、僕の頭の中が。
何かを、忘れてる?それも大事な何かを。
33 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/09(金) 19:11:16.65 ID:h2eIQdT30



「のっぺらぼう」

「は?」

「じゃから、のっぺらぼうじゃよ。今回はそれの亜種じゃな」

のっぺらぼう
人間らしい姿だが、顔のパーツが無く話の最後には、その姿を見た人は顔を取られる。
そういう話が一般的だ。

「その顔を取るのが、今回は名前を盗るのになってるんじゃな」

「じゃあ、幽霊ちゃんはそいつに“出会って”」

「名前を盗られた、というわけじゃな」

今度は“人”か。
34 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/09(金) 19:11:44.69 ID:h2eIQdT30





「…もっとも“出会って”おれば簡単なんじゃがの」




35 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/09(金) 19:12:38.18 ID:h2eIQdT30


ここまで♪
good night
36 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]:2011/12/11(日) 04:12:07.75 ID:8Q8I2yhDO
見てるから頑張って完結させてくれ
37 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]:2011/12/11(日) 05:06:40.24 ID:cBryb0JUo
はよ
38 : ◆o6jjzntThI[ saga]:2011/12/11(日) 13:39:04.06 ID:fzUR+U5+0
>>36-37
フォオオオオオオオオ!!
ありがとうございます!



じゃあ投稿ましょう

前回
怪異の名前がわかりましたね
忍ハァハァ
39 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/11(日) 13:40:03.98 ID:fzUR+U5+0


「おはようございます、阿良々木さん」

「…」

状況を整理しよう。
僕はベッドが盗られたので床で寝ることにしたのだ。それだけだと風邪をひいてしまいそうなので、簡単に体にかけられるものをかけて寝たのだ。
ではなぜ、ベッドを占領していた張本人が僕のかけていたタオルケットの中に入っている?
答えは簡単だ。

「いいか、二度と僕の布団の中に忍び込んでくるな」

「いいじゃないですか、夜這いくらい」

「いいわけないだろ!」
40 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/11(日) 13:40:41.23 ID:fzUR+U5+0


僕の事を考えてくれ。
一般の高校生が女の人と一つの布団で寝るなんてありえない。
それに僕は彼女がいるんだ。

「そんなこと言って、幼女と一緒にお風呂に入ってるくせに」

…なぜばれている。
たしかに、忍は風呂に入る必要はないが、そこはミスドと同じで好きだから入っているらしい。
問題なのは、こいつは僕の影の範囲の中でしか行動できないわけだから、必然的に僕が入ってる時に出てくるしかないわけで。

「…マジですか。本気と書いてマジですか」

「やめろ。これはさすがに仕方ない事だ」

さて、今日は学校もなく家庭教師も無いので、コイツの事に集中できるな。

「まず、自分はあると認識した場所はどこだ?」

「公園の近く…ですかね」

「それって…」

「たしか…ろうはく?」
41 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/11(日) 13:41:23.27 ID:fzUR+U5+0


「それは浪白公園の事か」

あの公園は怪異をいろいろ集めることに定評でもあるのか。
それよりあの近くで気が付いたのか。

ますますかぶるな。“あいつ”と

「それで、その後すぐに臥煙さんに出会ったわけだ」

「はい。それでここまで来ました」

じゃあ行くところは決まったな。

「とりあえず、浪白公園に行くか」

「何でですか?」

「なんでって…。なんか手がかりがあるかもしれないだろ」

「そういうものですかねぇ…」

と、いう事で僕は浪白公園に向かっている。
なんかデジャビュの様なものを感じる。やっぱり何か引っかかっている。
42 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/11(日) 13:41:59.84 ID:fzUR+U5+0





「お、阿良々木先輩!奇遇だな!」








なんか、この頃思うんだが、僕は運が悪いのか。


43 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/11(日) 13:42:39.39 ID:fzUR+U5+0



「ん?どうしたんだ阿良々木先輩。そしてそちらの美しい女性はどちら様だ?」

どうする?やっぱり正直に話した方がいいのか。いいや駄目だ、こいつは絶対にこの件にかかわってくる。
そういうことは僕は正直勘弁してほしい。怪異とかには基本的に関わってほしくない。
コイツは僕の事を無駄に信頼しているからな。大丈夫、うまくやれるさ。

「あぁ、神原。この人は」

「こんにちは。阿良々木さんの雌どれ」

「この人は幽霊なんだ神原」

コイツは本当になんで僕を悪い方に持っていくんだろうなぁ!
いやフォローできなかった僕も僕だけどな!

「ほう、阿良々木先輩の雌奴隷とは。奇遇だな、私もそうだ」

「バラした意味無ぇし!」

なんだコイツ!怪異の事よりも僕の事を優先したのか!?
どんだけ僕の事を信仰してるんだよ!

「幽霊か…八九寺ちゃんと同じか」

「いや、ちょっと違うんだよ。それより神原は何をしてるんだ?」

「私か?私は…」

こうやって話を逸らしていけば、幽霊ちゃんの事もあやふやにできるはず!
44 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/11(日) 13:43:55.53 ID:fzUR+U5+0

「どのくらいスピードを出したらスカートがめくれるのだろうと思ってな!」

「よし、神原。ゆっくり常識という話をしよう」

「…阿良々木さんのお友達は凄いですね」

「こいつを基準に考えるな。こいつはイレギュラーな方だ」

「そうなのか!阿良々木先輩にとっては、私は特別、というわけか」

「事実だが言葉にしちゃいけない事ってあると思わないか?神原よ」


携帯を気にする。まだ着信は来ていないようだ。
家にしか盗聴器はしかけられてないのか?ブーンブーン
…メールだ。


【そんなことないわよ】


……………

「どうした?阿良々木先輩。携帯に何かいやらしいメールでも届いたのか?」

「いや…なんでもない。なんでもないんだ」

「それならいいが…。話を戻すが、阿良々木先輩はどのくらいのスピードを出せばスカートがめくれると思う?」

「僕がそんなことを知っているような人間に見えるのか。なぁ、幽霊ちゃん」

「阿良々木さんなら知ってそうですよね」

「まさかの裏切り!?」
45 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/11(日) 13:44:48.68 ID:fzUR+U5+0


孔明の罠か!ってバカ。

「わかるわけないだろうが!僕をなんだと思ってるんだ」

「なんと、阿良々木先輩が知らないことがあるなんて!」

「僕はこのセリフは言えないはずだったんだが、言わせてもらおう。僕が知っているのは、僕の知っていることだけだ」

(似合わね…)

「おい幽霊ちゃん。自覚はしてるが文に起こすな」

「むう。阿良々木先輩がわからないとなれば、やってみるしかないな」

「だから制服なのか」

コイツの事だからコスプレかと思った。

「そうなのだ。別にコスプレとかじゃないので安心してほしい」

何でみんな僕の考えていることがわかるんだろう。そんなに顔に出てるのかな。

「それでは、阿良々木先輩。私はこれで」

「ん、おお、じゃあな」

足のストレッチを開始する神原。
コイツマジでそのために走ってたのか。

「あぁ、それと阿良々木先輩」
46 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/11(日) 13:45:30.37 ID:fzUR+U5+0



「なんだ?」









「(戦場ヶ原先輩を悲しませないようにな)」
47 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/11(日) 13:45:59.31 ID:fzUR+U5+0



「…」

「(私が願うことはそれだけだ)」

「…ああ、理解してるよ」

「ん、そうか。ならいいんだ」

そう言って走りながらこちらに手を振る。

「長々とすまなかったな、阿良々木先輩。それでは」

あいつはホントに、いい後輩だなぁ…。
僕の事も心配しながら、戦場ヶ原の事も心配してる。
ホント、僕の周りにはいい人が多くてうれしいよ。絶対表に出さないけど。

「阿良々木さん、ニヤニヤしてますよ」

「ハッ!」

バレバレだった。僕の顔って…。
さて、目的の公園に行くか。
48 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/11(日) 13:46:54.40 ID:fzUR+U5+0



ここまででございます

お疲れ様ですた〜ノシ
49 : ◆o6jjzntThI[ saga]:2011/12/17(土) 19:40:58.47 ID:DI8Dyyg40


は〜い、更新します
50 : ◆o6jjzntThI[ saga]:2011/12/17(土) 19:41:52.95 ID:DI8Dyyg40



「ここが、その公園だな」

ここが浪白公園。ここにはなんだかんだ言って、いろいろなことがあったな。
僕がサイクリングしていたら、たまたまたどり着いただけの公園だったはず。
それがいつの間にか、告白を受けたところになってしまって、羽川が僕に相談してきた場所にもなって、いつの間にか良く行く公園になってて、




あいつと初めて会った場所でもあった。




思い出したら、こんなにも思い出があった。僕の人生の機転が大量にある公園だな。
こんなところで目覚めたコイツも、何かの関係があるのかもな。

「ここですよ!阿良々木さん!」

「だろうな。良かった、あってて」
51 : ◆o6jjzntThI[ saga]:2011/12/17(土) 19:42:34.30 ID:DI8Dyyg40




「そう!ここで、こうやって立ってました!」







そこで、“視えた”、視てしまった。
52 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/17(土) 19:43:32.07 ID:DI8Dyyg40



頭の中で、何かが“はまった”。
そうだ、なんで気付かなかったんだろう。

あれは…たしか、曇りの時、危ない状況で、忍がいて
死ぬのを、覚悟したとき、白い粒が、降って来て
その後ろに



53 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/17(土) 19:44:04.33 ID:DI8Dyyg40





『危なかったわね』









54 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/17(土) 19:44:25.68 ID:DI8Dyyg40






この、幽霊の姿が








55 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/17(土) 19:44:58.85 ID:DI8Dyyg40









『こんなところでこんな目立つことをするなんて』


助けてくれた。



『私の名前は』















56 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/17(土) 19:45:33.23 ID:DI8Dyyg40







その人の名前は、


『「八九寺」』



脳の引っかかりが、取れた。








57 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/17(土) 19:47:16.74 ID:DI8Dyyg40




…ごめんなさい
ここまでです

あれですね、世間ではクリスマスだの冬休みだの言われてますが



>>1的には、取れそうもないです…
では…ノシ
58 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]:2011/12/18(日) 04:52:10.08 ID:vEawglPZo
まぁ予想通りだな
59 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]:2011/12/18(日) 13:47:34.37 ID:gx2oX+FDO
ですよねー
まあ楽しんで見てるよ
60 : ◆o6jjzntThI[saga]:2011/12/23(金) 17:05:00.00 ID:uEfP0dli0


え〜、風邪をひきました。以上。
ではいきたいと思います!

61 : ◆o6jjzntThI[saga]:2011/12/23(金) 17:05:32.46 ID:uEfP0dli0


「ん?何かいましたか」

「い、いや」

そんなことがあるのか?あいつは世界に正されたんだぞ。
それに姿もこんなに違っている。それなのに、なんで被るんだ?
何かが傾いている、でも、どうして、なぜ?

「…ギさん」

それよりどうしてわからなかったんだ。あんなに印象的だったのに。
何かが違ってた?そんなことはない、ならさっき気付かないはずだ。それに

「阿良々木さん!」

「!?」

「大丈夫ですか?顔色悪くなりましたよ?」

「あ、あぁ。大丈夫だ」

とりあえず落ち着け。話はそれからだ。


62 : ◆o6jjzntThI[saga]:2011/12/23(金) 17:06:02.84 ID:uEfP0dli0



「それよりさっきなんて言ってたんですか?」

「え」

「ほら、さっき説明してる時に何かつぶやいたじゃないですか。なんだったんです?」

「あぁ、えっと」

どうする?ここで名前を言ってもいい。でも、まだ何か、何か足りない気がする。
謎が多すぎる。ここで解決したらスッキリしない気がする。

「まぁ、それは後で話すよ。それよりもう帰ろうか」

「そうですか?まぁ良いですけど」

まずやらなきゃいけない事は、

「忍、あとで話がある」ボソ…

気付いてた、こいつに話を聞くことだ。




「そういえば阿良々木さん」

家に帰る途中、急に幽霊ちゃんが話しかけてきた。

「なんだよ」

「行にあった女の人って」



63 : ◆o6jjzntThI[saga]:2011/12/23(金) 17:06:55.02 ID:uEfP0dli0




神原の事か。

「ああ、あれは僕の高校の後輩だよ。アイツいつも走ってるんだ」

「そうなんですか」

何でそんな事を聞き始めたんだろう。なんか気になることでもあったのか。

「いえ、彼女、語り部やりそうだな〜と思って」

「お前はホントに何でも知ってるな。こんなことは」

羽川以外にこのセリフを言わせるやつがいたとは思わなかった。
世界は広いな。

「いえいえ。私はどこにでもいる、ただの記憶喪失の幽霊ちゃんですよ」

「記憶喪失も幽霊ちゃんもどこにでもいないよ」

いたら怖いわ。

「でも考えてみてください」

急に真面目な顔になりやがって。ここはボケコーナーだろ。

「例えば、あなたが街の交差点にいたとします。周りには人がたくさんいますね?
そこであなたは、“何人が人間だと断言できますか”」




64 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/23(金) 17:07:42.43 ID:uEfP0dli0



「…」

こういう質問は、ズルいと思う。
目の前に幽霊がいるので、幽霊はいないとは言えない。だからって人間が少ないわけでもない。
ただ、この世界に断言できるものなんてない。そうとしか言えない。

「幽霊ってなんでしょうね」

「なんだ急に。哲学か?」

「いえ。ただ、幽霊なんて電磁波なんて話もありますからね」

「じゃあお前は電磁波なのかよ」

「そうかもしれませんし、そうじゃないかもしれないじゃないですか。
あなただってわかっているでしょう?この世界に断言できるものなんてない」

こいつ、わかっててあの問題を出したのか。

「要は認識の問題なんです。あなたが“いる”と言ったら、います。“いない”と言ったら、いません」

あなたの中では、と付け加えてさっさと行ってしまった。
でもこの話は何か引っかかる。何かの時に、こんなことを言われたような気が…



65 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/23(金) 17:08:20.38 ID:uEfP0dli0




「忍、そろそろ出てきてくれ」

結局、その引っ掛かりに気付かないまま家に着いた。
幽霊ちゃんは、眠い、の一言で眠ってしまった。
だから今が話すチャンスだ。

「なんじゃお前様。こんなところで呼び出して」

“こんな所”とは屋上の事である。
僕の部屋でもよかったのだが、念には念を入れてここで話すことにした。
あいにく僕は今吸血鬼性が強いので、ここでもまり寒くない。視界もいい。

「さっそく本題に入ってもいいか」

「ダメじゃ」

速攻拒否られた。
この頃コイツ僕につめたくないか…。

「見ろお前様、今夜はこんなにも星がきれいじゃぞ。
そんな話なんて、どうでもよくなったりはせんかの」

なってたまるか。この話は今の僕にとっては優先レヴェルMAXだ。

「忍、これは真面目なh」

「あの幽霊が、“蝸牛”じゃった、という話じゃろ?」

ドクン…と胸が鳴った。
自分でも気付いていたとはいえ、他人から言われると驚いてしまうものだ。
だが、当然疑問が出る。



66 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/23(金) 17:08:55.13 ID:uEfP0dli0



「なんで、八九寺がここにいるんだ?それも本来の姿で」

そう、問題はココだ。
なぜ世界に修正された八九寺が、ここに存在しているのか。
ここで何かわかれば、助かるかもしれない。




今度こそ、助けられるかもしれない。



そして、忍の返答は…



67 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/23(金) 17:09:51.53 ID:uEfP0dli0






「知らん」






68 : ◆o6jjzntThI[sage saga]:2011/12/23(金) 17:10:25.76 ID:uEfP0dli0



以上です。
その部は俺の嫁ノシ
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2012/01/20(金) 13:09:42.75 ID:EUeNWDCLo
4
70 : ◆o6jjzntThI[sage]:2012/02/11(土) 17:25:18.09 ID:0e6MWzX70


えー 長らくあけてしまってすいませんでした。
このたび>>1は、謎の骨折をしてしまい入院中です。
ケータイもつながらないので、もっと空いてしまうかもしれません。
完結する気はありますので、少々待っててもらいたいと思います。













あとその部って誰?
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2012/03/26(月) 15:55:40.83 ID:WDwJg0Gno
じゃあ舞ってるわ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/04/02(月) 00:12:40.87 ID:qOdHEGG8o
待っとる



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