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HTML化した人:
lain.
★
ほむら「DFF?」
1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 02:58:07.63 ID:Hm1JB3uR0
魔法少女inDFFです。
まどマギはすべて、FFは1、2、3、6、7、8のみ知識ありです。
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 03:15:33.71 ID:Hm1JB3uR0
少女は泣いていた。
空には雲がかかり、そこらじゅうに瓦礫がころがる孤独な世界で。
気がつけばここに召喚されていて、まわりには知らない人(やたら人外が多い気もしたが)ばかり。 もともと内向的な性格であった自分は孤独だった。
いや、むしろそれを選んだのかもしれない。カオスの駒の姿と振る舞いは、私にとっては恐怖の対象でしかなかったから。
そもそもなぜ私がこの世界に召喚されたのだろうか。他の者たちと違って、私には大きな力も絶大な魔翌力も冴え渡る頭脳も持っては居ない。
戦う理由も、叶えたい願いも、何もかも分からない役立たずだ。なのにどうして。
どうして・・・私がこんな目に合わなければいけないのだろう。そしてまた、繰り返す思考。
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 03:16:40.04 ID:Hm1JB3uR0
「もう、やだよぉ・・・」
自分なんていても、なんの役にも立たない。私は必要ない。
相談できる人も、大切な人もわからない。私はさらに縮こまった。
「もう、私なんて、いっそ死んでしまったほうが・・・」
「ーーーおや、随分と醜い表情をしてるんだねぇ、君は」
「・・・!!」
絶望(黒く染まり)きる寸前で私にかけられた声。
その声は希望だった。
たとえ声をかけた理由が、暇つぶしだったとしても。
自分より明らかに格下の相手が欲しかったからだとしても。
本人には助ける気などなかったのだとしても。
その時、私は確かに救われたのだ。
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 03:18:02.27 ID:Hm1JB3uR0
ーーーーーーー
暁美ほむらは、水浸しの瓦礫に囲まれた場所で目が覚めた。
「ここ、どこ?」
明らかにおかしい。ここはまるで壊滅した見滝原そのものではないか。私は病院にいなければならないはずなのに。早くみんなに魔女の真実を知らせなければいけないはずなのに!
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 03:18:51.95 ID:Hm1JB3uR0
「もしかして、もうやりなおせないの? 一回しかできない?」
そうだ私はあの時きゅぅべえに回数は願っていなかった。願ったのは「鹿目さんとの出会いをやり直したい」ということだけだ。だから、もうだめなの? そんな、それなら鹿目さんはどうなるの? 巴さんは? みんなは?
「わたし・・・」
「貴様はほむら・・・か?」
「ひぃあっ!?」
突然後ろから低い声がした。あわてて振り向くと、鎧を着た大男がいた。
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 03:20:48.30 ID:Hm1JB3uR0
「誰?」
「いや、アケミホムラではない? 貴様はもっと冷静な戦士であったはずだ。こんな小娘では・・・召喚の手違い・・・一度カオスを尋ねるべきか・・・」
鎧の男はこちらにはまったく応じず、身を翻して、去って行く。
ダメだ。この人をいかせてはいけない。 この人は何か知っている。
情報をもらいたかった。この人は見滝原に戻るためのすべを知っている、そんな気がした。
「ここは、どこですか?」
男は答えない。
「私はなんでここにいるの? なぜ!」
大声を張り上げる。それでもだめだった。
「・・・あなたは! 誰ですか!?」
「・・・ガーランドだ」
ようやく聞けた返事は、とても呆れたものだった。
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 03:25:46.99 ID:Hm1JB3uR0
ーーーーーーー
ホムラ・アケミ
装備
むらさきのリボン
メガネ
マジカル☆ゴルフクラブ
ホムスピナー
アクセサリ
ソウルジェム
召喚獣・アシスト
なし
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/05(月) 03:27:06.03 ID:pRaiOgAD0
これは面白そう。期待!
ぜひユウナやライトニングさんとまどか達のかけあいを頼みますよっ!!!!???ハァハァ
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/12/05(月) 03:27:40.60 ID:Hm1JB3uR0
ーーーーーー
とりあえずプロローグ終了です。
ageのタイミング他見やすさ、文体など、何かあれば報告お願いします。
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/05(月) 07:57:46.52 ID:IGwtplp70
投下以外はsageが無難だよ
あと、いずれくる戦闘シーンのためにsagaを忘れずに
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/05(月) 15:29:48.29 ID:rIcUOAlSO
アルティミシア枠で召喚されたのかな?それとも2人とも存在する?
期待
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/12/05(月) 21:07:01.97 ID:jzuxol9Bo
DFFと聞いて飛んで来ました
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 23:16:49.55 ID:Hm1JB3uR0
ID変わりましたが、同一人物です。
とりあえず投下します。
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 23:17:34.08 ID:Hm1JB3uR0
「えっと、ガーランドさん」
「・・・・・・」
「どこにむかってるんですか?」
「・・・・・・」
「ここ、さっきのところと違うのは一体? えっと、さっきの門は?」
「・・・・・・」
「(うう・・・。この人なんだか恐いなぁ)」
さっきまで壊滅した見滝原にいたかと思えば、今度は列車の中、緑色の世界を抜けたかと思えば、門を抜けると草原があった。
自分でも正直なにを言っているのかわからない・・・。
「(魔女の結界がいくつもつながってるみたい。だけど、みんなキレイなんだよなぁ。魔女独特の禍々しさがないというか)」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 23:18:13.26 ID:Hm1JB3uR0
「カオスの所へ向かっている」
「え?」
「貴様が尋ねたのであろう」
「あぅ・・・」
ガーランドさんはまたしても呆れた声で言った。
「(私、せっかく魔法少女になったのに。これじゃあなにも変わることなんてできてない)」
ガーランドさんは、私の質問に答えるため、再び話しはじめた。律儀なのだろう。
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 23:18:51.15 ID:Hm1JB3uR0
「この世界は秩序の神(コスモス)と、混沌の神(カオス)が争っている世界だ。貴様は様々な異世界より召喚された我らカオスの駒のうちの一つにすぎん」
「異世界に、神さまですか?」
突拍子もない話だ。魔法少女の件で、不思議なことには慣れたつもりだったけれど、まさか神様とは。
にわかに信じがたい。
「カオス・・・これから神様に会いにいくんですか?」
「貴様はどうする?」
「私ですか? (つ、ついてっちゃいけないのかなぁ。どうなんだろう)」
神様に会える機会なんてそうそうない。
それ以前に、ここでガーランドさんと別れた所でいく当てなどないのだ。
「私、あなたに」
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 23:19:21.16 ID:Hm1JB3uR0
「ほう、ずいぶんと変わった組み合わせだな」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 23:21:19.40 ID:Hm1JB3uR0
ーーーーーー
「・・・暗闇の雲か」
いつの間に近づいてきたのであろうか。ほむらの声を遮ったのは、二匹の黄色い触手を従える女性型の魔物、暗闇の雲だった。
「貴様らが共に「さんぽ」とはな。珍しいこともあったものだ」
「ほむらの様子がおかしい。カオスにその報告だ」
「様子? ふむ、なにやら髪型と・・・あくせさりが違うようだが」
暗闇の雲が顔をほむらに近づける。
そのとき、ガーランドはほむらがうつむいて震えているのに気がついた。
(あのアケミホムラが恐れるか。前回の周回とはまるで別人だな)
基本この世界に召喚される者たちは、呼び出される時間軸は違えど、本質は変わらないものがほとんどだ。
皇帝や暗闇の雲などがその典型で、さらに勝利した側の陣営(要するにカオス)の駒たちは輪廻の記憶も継承するため、その傾向が顕著だった。
過去に、常識のある英雄や、他人に配慮する死神などがいたこともあったため、一概にはいえないのだが。
なんだかんだで、ガーランドは震えて怖がるアケミホムラが意外だったのだ。
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 23:23:32.19 ID:Hm1JB3uR0
暗闇の雲がほむらと顔をあわせようと覗き見る。
それが彼女の限界だった。
「う、や・・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ほう、確かに前回の奴は急に叫びはせんかったな」
さて、改めて暗闇の雲の格好を見てみよう。
腰には二匹の触手、まあこれはいい。
額の赤いハートがとってもキュート、これはまだおしゃれで通るものがある。
だめなのはあれだ。残りすべてだ。ようは他に特徴、身につけているものがない。イコールすっぽんぽんだ。
ない。これは流石にない。
「うえ、なんで、は、裸なんですか!? 服は!?」
「服? そんなものなど窮屈なだけよ。みなあまり着ておらんぞ」
「みな・・・ってカオスの人たちみんな裸なんですか!?」
顔を真っ赤に染めながらほむらはさけぶ。
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 23:25:07.02 ID:Hm1JB3uR0
〜ミス修正版〜
しかし予想に反して、ほむらが震えていた理由は違っていた。
暗闇の雲がほむらと顔をあわせようと覗き見る。
それが彼女の限界だった。
「う、や・・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ほう、確かに前回の奴は急に叫びはせんかったな」
さて、改めて暗闇の雲の格好を見てみよう。
腰には二匹の触手、まあこれはいい。
額の赤いハートがとってもキュート、これはまだおしゃれで通るものがある。
だめなのはあれだ。残りすべてだ。ようは他に特徴、身につけているものがない。イコールすっぽんぽんだ。
ない。これは流石にない。
「うえ、なんで、は、裸なんですか!? 服は!?」
「服? そんなものなど窮屈なだけよ。みなあまり着ておらんぞ」
「みな・・・ってカオスの人たちみんな裸なんですか!?」
顔を真っ赤に染めながらほむらはさけぶ。
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 23:25:44.99 ID:Hm1JB3uR0
「(一番着ておらんのは暗闇の雲、貴様だがな)」
ガーランドは内心そうつっこんだ。常識に多少疎い自分でも、半裸全裸で人前に出る事が非常識な事くらいは分かる。
カオス軍は、人外比率が高く、性格的にも非常識なものばかりだ。
カオスの数少ない人間であるうちの一人であるガーランドは比較的まともなほうだ。
はじめてカオスの仲間と出会った時は、そのあまりの半裸(暗闇の雲は全裸だが)人口の多さに、思わず閉口したものだ。
「貴様は窮屈ではないのか?」
「あ、ごめんなさい・・・って、ひゃあ!? スカートめくって!?」
「ふむ。前から貴様のそのたいつとやらがどうやって着ているのか気になっていたが・・・ほう、こうなっていたか」
「うう! 離してくださ、いって、ばぁ・・・(どうしてこんな事に)」
興味津々な様子で、スカートをめくる暗闇の雲と、涙目になってスカートを抑えるアケミホムラ。
ガーランドはめくるめく百合空間のあまりの馬鹿さ加減にに呆れ果て、二人をおいて一人カオスのところへと足を進めた。
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/05(月) 23:26:26.50 ID:Hm1JB3uR0
『あれ? ガーランドさんは・・・』
『あやつなら先に行ったわ』
『ふえぇ!? どうしよう、私、これからどうすれば』
『わしはこれから自分の領域に戻るが・・・来るか?』
『いいんですか?(自分の領域ってなんだろう)』
『ただし、貴様の元いた世界に興味がある。話すのならかまわん』
『そのくらいなら・・・』
ーーーーーーー
ホムラ・アケミ
装備
むらさきのリボン
メガネ
マジカル☆ゴルフクラブ
ホムスピナー
アクセサリ
ソウルジェム
召喚獣
なし
アシスト
暗闇の雲
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/12/05(月) 23:31:38.89 ID:Hm1JB3uR0
今回はこれで終了です。
DDFFで暗闇の雲さんの株が急激に上がったのは自分だけではないはず。
>>8
すまんこれ一応13回目の設定なんだ。まあ番外編も余裕あったら書きます。
ほか、出してほしいキャラがいたらどうぞ。できる限りだしますww
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/05(月) 23:49:38.23 ID:yXtbOk9Yo
乙!
カオス勢が揃おうもんならメガホム失神してしまうんじゃないかwwwwww
個人的には千葉しg もといケフカは出て欲しいな!
おふざけから狂気への落差に痺れたあとアドリブ
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/06(火) 01:26:17.25 ID:f5nTqk0SO
確かにカオス陣営の皆さんはアナザー・サードコスチュームを入れると異常な露出率だなwwwwいいですとも!やイカ、ブリーフさん…
あれ?ガーランドのサードが一番裸じゃね?
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/12/06(火) 03:45:46.21 ID:oWN6f9AG0
カオス陣は神からしてほぼ裸だから仕方ない
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/06(火) 17:21:11.44 ID:IePr6JhYo
ほむらさんならティナと気が合うんじゃねwwwwww
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/12/07(水) 14:54:41.04 ID:okYI+6ybo
カオス陣営は半裸と鎧しかいないと言っても過言ではない
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/12/07(水) 22:43:39.91 ID:Jf4mt1+G0
投下します。
おりマギから一人だします。知らない人はすみません。
ggってください。
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/07(水) 22:44:19.71 ID:Jf4mt1+G0
「やああぁぁっ!」
フィールドは。頼りなさそうな声と共に、マジカル☆ゴルフクラブがイミテーションの後頭部に振り下ろされた。
例の予兆なしの厄介な瞬間移動は健在らしいが、今のほむらの攻撃はどれも軽すぎる。弱いイミテーションですら手こずっていた。
攻撃翌力が泣けるほど低いだけで、決して弱すぎる訳ではない。だがその弱点はあまりに大きかった。
暗闇の雲がほむらにちょっかいをかけるのには、彼女なりの動機があった。
暗闇の雲は、元いた世界の創世記からいた存在であり、途轍もない時を生きていたが、実際に活動していた期間はほんの僅かだ。
そのため、精神的には幼子に通ずる所が多々あった。興味のあることへの関心はとても大きく、その好奇心は隠れてはいるが、バッツ・クラウザー並みだといえば分かるだろうか。
(ほむら・・・貴様らは飽きない人物だったわ)
そんな彼女は、前回ふたつの存在に興味を抱いた。
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/07(水) 22:45:38.55 ID:Jf4mt1+G0
一人めはラグナ・レヴァール。
たった今、ほむらがフルボッコにしているイミテーションのモデルになった人物だ。
おちゃらけた仕草と隠れ持つカリスマ性、そして何より今までの者とは違う自分への態度がとても気に入った。暗闇の雲は、彼が消えてしまったことに対し、ひどく寂しさを覚えていた。きっと彼が、自分がそんな思いを抱く、最初で最後の生き物だと、彼女はなんとなくそう確信している。
そして二人目がアケミホムラだ。
前回の周回で初めて召喚された彼女は、とても優秀だった。
突然のことをすんなり受け入れ、気分屋の多いカオスの中では珍しく、作業のように真面目に働いた。コスモスの半数は彼女が手を下したのではないだろうか(主観だからもっと少ないかもしれないが)。
もっとも暗闇の雲が興味を持ったのはそこではない。彼女はほむらのする話がとても気に入っていた。演技や脚色はしないが、慣れたように淡々と語るその内容が、暗闇の雲にとってはとても面白かった。
さんすうや言語から、ほむらの世界の魔法、重火器についてなど。ほむらはゆっくりとこちらの気が済むまで相手をした。カオスの者らしくないが気に入った。
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/07(水) 22:46:22.03 ID:Jf4mt1+G0
『そうね。今度も話しましょう。また、会ったら』
前回最後に話した時の言葉だ。
だから、その言葉通りまた話すために暁美ほむらを探していた。
そしてガーランドと共にいるほむらをみつけた、という訳だ。
(今は弱いが、いずれはあのほむらになる存在なのだろう。
わしはおまえと話したい。そのためにも、こうして成長を促そうか)
少なくともこの周回くらいは世話をしてやろう。ひそかに暗闇の雲はそう決意した。
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/07(水) 22:46:50.31 ID:Jf4mt1+G0
「おやおやぁ? 暗闇の雲ともあろうお方が、餓鬼のおもりですか?」
「暁美ほむらだね。確かに噂通りみたいだ」
「ケフカに、キリカか」
これまた珍しい組み合わせだ、と暗闇の雲は思う。
大切なのは「愛」だの「破壊」だの言い争っているのはよくみるが、普通に共に行動とは。
(愛も破壊もどれも無に還れば同じことだというのにな)
全く、人間の言うことはよく理解できないと首を捻る。
その仕草を、なぜ二人が一緒にいるのかと思ったのだと受け取ったのか、ケフカは話しはじめた。
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/07(水) 22:47:23.23 ID:Jf4mt1+G0
「またまたご冗談を。こんな頭の悪い小娘と一緒にいる必要が ど こ に あるというんです? 偶然出会っただけですよ」
「同感だね。ああ、今ここで無駄な時間を過ごすぶんだけ、陛下との時間が失われるなんて、悲劇だね! まあ、君ごときの不必要な情報がいくら入ってきた所で、陛下の情報を忘れることなんてないんだけど」
「誰が「ごとき」だって、えぇ小娘がぁ!?」
やはり始まった言い争いは、やはりいつも通りに「愛」か「破壊」かの言い争いになっていく。熱しやすいケフカのみならず、キリカの声もこころなしか大きくなってきている。
そんな永遠に決着の付かない討論に収集をつけたのは、意外なことにほむらだった。
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
2011/12/07(水) 22:47:58.89 ID:Jf4mt1+G0
「やぁっ!」
「痛ったぁい! なにするんだこのばかちんがぁ!」
「あ、あれ? イルミネーションじゃない、の?」
「いいやナイスだよ、暁美ほむら。君には感謝しなくてはならないかな」
「だれがイルミネーションですか!」
「うぇっ!? わ、私・・・」
(色で気づけというツッコミは無粋かの)
しかし、ほむらが収めたのは喧嘩のみで、騒がしさはかわらなかった。
カオスが4人もそろっているある意味珍しく、その名の通りカオスなこの状況が収まるのはもうしばらくあとになりそうだった。
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/12/07(水) 22:52:48.80 ID:Jf4mt1+G0
短いですがここまで。
よかったね! 裸じゃない仲間のご登場だよ! 片方EXで脱ぐけどね!
次回、おにティナ組にまどマギキャラを入れようと思いますが、だれがいいでしょうか?
意見あったらどうぞ。
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/12/07(水) 22:55:17.24 ID:Jf4mt1+G0
忘れてました↓
ホムラ・アケミ
装備
むらさきのリボン
メガネ
マジカル☆ゴルフクラブ
ホムスピナー
アクセサリ
ソウルジェム
銃士の祈り
召喚獣
なし
アシスト
暗闇の雲
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(石川県)
[sage]:2011/12/07(水) 23:23:06.03 ID:REd/SHPpo
乙
DFFは無印しかやってないけどこのクロスは自分もちょっと夢想してみた事があるww
組ませるならやっぱり未熟者チームってことでさやかあたりかなあ
たまねぎ君とは行動方針でモロにぶつかりそうだけどww
あと、ガーランドと杏子の武器って似てるよね
39 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/08(木) 07:04:21.52 ID:KrOb72QXo
戦闘スタイルは杏子ちゃんはガーランド
ほむほむは時止めシューティングで完全にミッシー
マミさんは暗闇の雲に近そう、リボンのブレイブ攻撃と砲台のHP攻撃みたいなね
さやかちゃんはフリオかな
40 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/10(土) 23:00:19.83 ID:ZoEwFaFH0
投下します。今回はオニオンティナさやか組です。
41 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/10(土) 23:01:03.66 ID:ZoEwFaFH0
一方その頃。
コスモス軍のオニオンナイト、ティナ、さやかはクリスタルを手に入れるため、ティナの「何か向こうに怖いものがある」という感覚を頼りに歩いていた。
「どうやったら手に入るか分かったらこんな回り道なんてしなくていいのにね」
「というか私にはクリスタルが何かすらまーったくわかんないわ。ソウルジェムもよくわかんないけど、なにが違うのさ」
「持ち主の君が、何なのかわかってないなんて、どうなってるの?」
「またまたー。そんな言い方しなくてもいいじゃん。もうかわいいなぁオニオンは!」
「かわいいだなんて、やめてよ」
つんとそっぽを向くオニオンナイト。それを喧嘩だと思ったティナは、控えめながらも話し出す。
「あ・・・二人とも・・・」
42 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/10(土) 23:01:31.31 ID:ZoEwFaFH0
つんとそっぽを向くオニオンナイト。それを喧嘩だと思ったティナは、控えめながらも話し出す。
「あ・・・二人とも・・・」
「ティナは心配しなくてもいーのっ!」
ティナに思い切り抱きつくさやか。
「あっ・・・」
「その照れ具合、まさしく天使! くうぅー、これほどまでに、いずれ別れなくてはいけないことを悔しく思ったことはない! 二人を襲う悲劇、なんてね」
「あまりふざけないでね、さやか・・・」
戦場にいることをまるで自覚していないさやかの態度に、オニオンナイトはため息混じりに注意をした。
43 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/10(土) 23:02:04.77 ID:ZoEwFaFH0
「おふざけもほどほどにね」
「はーいオニオン隊長ー」
「私・・・」
当初、女子供だけのこのパーティーは色々な面で危険ではないかと思われていたが、今の所は順調なようだった。
「あり? あれは」
「イミテーションの軍団、だね」
「よっし、玉ちゃん! どっちがたくさん倒せるか勝負だ!」
「玉ちゃんもやめてよ! 僕は玉ねぎ剣士じゃない、「オニオンナイト」なんだから」
44 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/10(土) 23:02:28.66 ID:ZoEwFaFH0
軽口を叩きながら、オニオンとさやかはティナをかばう様に剣を構えて立つ。
「わ、私は・・・」
「大丈夫! ティナに手を出してくるような奴らなんて、あたしがぶっとばしてやるからさ」
さやかが手を振ると、青い光を帯びた細長い布がティナのまわりを囲んだ。さやかが使える数少ない補助魔法のうちの一つ、結界だ。
「僕のことも忘れないでよ、っね!」
さやかとオニオンナイトは、そう言ってイミテーションの群れに突っ込んだ。
45 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/10(土) 23:04:22.68 ID:ZoEwFaFH0
ーーーーーー
BGM
http://www.google.co.jp/url?sa=t&source=web&cd=1&ved=0CBsQtwIwAA&url=http%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DPprJIu9AVnQ&ei=3jnjTseSAuqXiQeyzYG3BQ&usg=AFQjCNEg9HAOPKvnWccq-vERAcPbRT2rwA
(やっぱり僕もさやかも近〜中距離主体だし、乱戦に持ち込むしかないかな。
・・・となると、ある程度のダメージは避けられない、か。まったくさやかは・・・ぼくを防御も回復力も高い君と同じように考えないで欲しいよ)
プチメテオを使いながら、オニオンナイトは思う。
さやかはか弱そうな少女の見た目に反し、コスモス1の防御力を持った戦士だ。
その丈夫さを生かして、敵に特攻し乱戦に持ち込む戦い方を得意とする。
そして、バッツやティーダなどと同じムードメーカーでもあった。
男一人に女二人。このパーティーが決まった時は、ジダンに恨めしそうな目で見られたっけ。
46 :
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2011/12/10(土) 23:05:33.31 ID:ZoEwFaFH0
正直言って、あまり考えずに敵に突っ込んでいく彼女のやり方は気に入らまい。
もっと賢いやり方もあるのに、どうしてそれをしない?
あげく、それにぼくまで巻き込むなんて、どうかしている。ライトはだからこそだ、と言っていたけど。やっぱり彼女と共感できる日は永遠にこない気がする。
(でも、こんなさやかの称号が「乙女」だなんて・・・笑えるよね)
少年の自分が言えた話ではないが。
オニオンナイトは「乙女」らしいさやかを見たら、確実に吹く自信があった。
饒舌に喋るスコールや、ブレるライトくらいあり得ない。
「これでトドメだぁぁぁぁッッ!!」
さやかの方から叫び声と轟音がした。終わった様だ。
「いや、MPもHPももっと節約しようよさやか。君の方がの方が子供に見えるよ、まったく。
・・・まあ、こっちもさっさと終わらせちゃおうかな。ティナも寂しいだろうしね」
オニオンナイトは、剣を構え直した。
47 :
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2011/12/10(土) 23:06:27.38 ID:ZoEwFaFH0
ーーーーーー
「玉ちゃんプチメテオしてる・・・中距離攻撃か。あんまり考えたことなかったなぁ。
よし、やってみるか」
あったらきっと便利だろう。
さやかはふっと、地面に降り立ち、地面に刺さった状態のサーベルを複数召喚する。
そして、相手の場所をよーく見極めて・・・
投げるっ!さらに投げる! 投げる投げる投げるッ!
連続で投与されるサーベルはかなりの速度。初めてにしては上出来だ!
「へっへー。どーよ! よけれるものなら避けて・・・「うわぁ!?」って玉ちゃん!?」
ただし、それが見当違いの方向に・・・もっというとオニオンナイトの方に飛ばなければ。
寸前で躱したようだが、勿論かなり怒っている。
48 :
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2011/12/10(土) 23:07:23.93 ID:ZoEwFaFH0
「ごっ、ごめん玉ちゃん!!」
「・・・サーベルは仲間に向かって投げるものじゃなかったと思うんだけど」
「ごめんってばぁ!」
命中に難あり。要練習だ。
仲間を串刺しとか冗談で済まない。
(これは、戦闘が終わったらオニオン先生による説教コースまっしぐらかも)
ううぅ、と唸る。だが今のが完全に自分が悪いことくらい自覚していた。
49 :
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2011/12/10(土) 23:08:37.09 ID:ZoEwFaFH0
「やっぱり私は近距離がむいてるんだね」
若干開き直って、イミテーションを見た。
さっきの無茶苦茶サーベル投与でも牽制くらいにはなったのか、少し距離があった。
「ならこっちから行くまで!」
さやかは高速移動のためのチャージを手早く済ませ、イミテーションに向かって突撃した。
切る。切って切って、なぎ払って、蹴り飛ばし、剣を突き立てる。
そして攻撃を受け流して、後ろに受け身をとって、距離を取る。
サーベルを投げつけて牽制し、その間に高速移動の為のチャージをためて、また突撃。
その繰り返し。
それだけで、イミテーションの数はかなり減った。
50 :
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[saga]:2011/12/10(土) 23:10:00.49 ID:ZoEwFaFH0
(やっぱり、イミテーションは血とかでないのがいいよね)
形や戦い方は似ていても、色や感情がないから戦いやすい。罪悪感を感じずにすむ。おかげで無心で戦えた。
自身が高い防御と回復力をもっているということもあり、小さい攻撃は気にしなくてもいい。
さやかはなにも考えなくていいこの時間が好きだった。
ただ、カオスのもの達はは生身なのだろう。人外もいるらしいが、それだって同じだ。
私は生きている相手に戦える・・・殺せる自信がない。
私はいざという時に戦えるのか? 血を見ても平気か? 殺しでも平気か?
わからない。
記憶があった頃の、召喚される前の自分は戦えていたのだろうか。
この力で、人を幸せにできるような人っだったのだろうか。だと良いなと思う。
51 :
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2011/12/10(土) 23:11:28.78 ID:ZoEwFaFH0
(っと? はは、意外ともう少ないじゃん)
思い切り空中に飛び上がった。
でもまあ、迷ってる場合じゃない!
もしそうして迷っているあいだにティナが、仲間が襲われたら嫌だ。
私はみんなを護ると決めたのだから!
「だから、後悔なんてあるわけない! 絶対にしてやらない!」
右手を上にあげる。そこに青い光の線が収束し、巨大な剣を形作って行った。
「これでトドメだぁぁぁぁッッ!!」
思い切り剣を振り下ろす! 青い光が垂直に走り、あたりは砂煙に包まれた。
52 :
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2011/12/10(土) 23:12:08.02 ID:ZoEwFaFH0
ーーーーーー
サヤカ・ミキ
装備
ティアラ
青の胸当て
クリスタルバングル
サーベル
アクセサリ
ソウルジェム
乙女の願い
グリーフシード
召喚獣
カーバンクル
アシスト
ティナ
53 :
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[sage]:2011/12/10(土) 23:16:15.06 ID:ZoEwFaFH0
さやか、フラグ乱立の回でした。
明日、ほむほむ側の小話投下します。
*前回の更新でミスがありました。現在ほむらたちは月の渓谷にいます。
54 :
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[sage]:2011/12/10(土) 23:21:08.58 ID:CuHZhQ9DO
みんなの兄さんのゴルベーザ兄さんはまだか。
もしくはみんなの女神のコスモス様。
55 :
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[sage]:2011/12/10(土) 23:29:49.15 ID:1n/qmU8qo
乙!
戦闘シーンがなかなか妄想書きたてられていいな
魔法少女たちはどんなタイプの戦闘スタイルなのか、自分がプレイするかのように想像する楽しみがあるww
56 :
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[sage]:2011/12/11(日) 04:34:02.22 ID:wHxUUB0AO
えっと…クリスタル探してるし、設定としても13回目の戦いなんだよね?
>>46
で玉ねぎが思いっきりライトニングの事を覚えてるみたいだが…。
>>49
の「チャージをためる」とか、投下スピードも大事だけど、投下する前にもうちょっと推敲した方が良いんじゃないか? 面白いんだからもったいないぞ。
57 :
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[sage]:2011/12/11(日) 09:51:48.51 ID:r4H87cuAO
>>56
ライトってWOLのことだと思うよ
58 :
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[sage]:2011/12/11(日) 13:11:48.21 ID:wHxUUB0AO
>>57
あぁ…いつもWOLとしか書かないから思いつかなかった。なんというブーメラン。
つまり推敲を疎かにすると俺みたいになるわけだ。吊ってくる。
59 :
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[sage]:2011/12/11(日) 14:47:07.23 ID:AZPmi5BS0
>>56
ややこしくてすまん。今後は
ウォーリア・オブ・ライト→WOL ウォーリア
ライトニング→ライト ライトニング
で統一します。
推敲の件は今後がんばりますww
小話、キリカとほむら。投下します。
60 :
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2011/12/11(日) 14:48:47.65 ID:AZPmi5BS0
「あれ、暁美ほむらはグリーフシードは装備していないのかい?」
騒ぎが収まって来た頃。ふとほむらに声をかけたのはキリカだった。
「あ、グリーフシードのストック・・・って、なんであなたが知っているんですか!?」
「・・・ああ、今は過去(暫定)の暁美ほむらだったね。はじめましてかな。私は呉キリカ。黒い魔法少女だよ」
「魔法少女・・・!」
61 :
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2011/12/11(日) 14:49:36.88 ID:AZPmi5BS0
ほむらは自分以外の魔法少女がいることにとても驚くと同時に、安心していた。
本当なら、巴さんの言っていたように、縄張り争いに発展しないかと警戒するべきなのかもしれない。
だがここに来てはじめてみた、まともな格好の(というかちゃんとした服着てる)少女に出会い、ほむらは警戒という言葉が頭からすっぽ抜けていたのだ。
「でも、ここに魔女はいるんですか?」
「いない。でもグリーフシードは崩壊都市でライズする」
「ら、ライズ?(崩壊都市って見滝原のこと・・・)」
「君、今【銃士の祈り】を持ってるだろう? それと同じように、簡単に手に入れることが可能だ」
ほむらの持っていたアクセサリを指差してキリカは言う。
62 :
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2011/12/11(日) 14:51:45.81 ID:AZPmi5BS0
「そんな簡単に、あんなものが・・・」
グリーフシード。あれはその名の通り、種だ。魔女の種。そしてどこかの少女の祈りの残りカス、絶望。
それが簡単に手に入る。魔法少女からしたら嬉しいことなのかもしれないが、ほむらは複雑な気持ちだった。
「魔法少女はグリーフシードを装備しておかないと、EXモードも安定しないし、ブレイブと体力が自然に減少していく。これをあげようか」
【グリーフシード】×1を手に入れた!
「うえ? い、いいんですか!?」
「構わない。陛下からの伝言だ。「勝手に暴走して邪魔だけはするな」だそうだ」
(暴走って魔女化のことかな)
キリカと「陛下」とやらはは魔女化を知っているのだろうか。
63 :
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2011/12/11(日) 14:52:36.81 ID:AZPmi5BS0
「陛下は過去の周回で、ソウルジェムが濁り切った私を知っている。その際、コスモス軍とは違う面倒臭さがあったらしくてね。
だから私はグリーフシードを切らさない」
「そうなんですか」
淡々とだが早口に語るキリカはとても楽しそうだ。そんな彼女に対して返事を返したほむら。
しかしそのあとに何気なく言った一言が、思い切り地雷を踏み抜くとは、気づくよしもなかった。
「呉さん、陛下って人が大好きなんですね」
「・・・・・・」
「え? く、呉さん?」
急に目を見開き近づくキリカ。
64 :
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2011/12/11(日) 14:53:10.31 ID:AZPmi5BS0
「す、好きとか!そんなに軽々しいものじゃないぞっ!」
「!?」
「愛はすべてだ!好きだの大好きだの愛を単位であらわすようなやつは愛の本質をしらないっ
!」
「う、うぅ、ううぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
スイッチの入ったキリカに問い詰められ、涙目になって後ずさるほむら。
だがそんなことではキリカは止まらない。
「キミは本当の愛ってのを知ってるの?」
カオスな空間はまだまだ続きそうである。
65 :
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2011/12/11(日) 14:53:45.53 ID:AZPmi5BS0
ーーーーーー
ホムラ・アケミ
装備
むらさきのリボン
メガネ
マジカル☆ゴルフクラブ
ホムスピナー
アクセサリ
ソウルジェム
銃士の祈り
グリーフシード
召喚獣
なし
アシスト
暗闇の雲
66 :
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[sage]:2011/12/11(日) 14:57:16.37 ID:AZPmi5BS0
小話終了です。
とりあえずグリーフシードゲットのための争いは、この世界では特に必要ないんだぜってだけの話。
67 :
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[sage]:2011/12/11(日) 15:07:34.48 ID:iAaeLOwTo
あの心優しいゴルベーザ兄さんには是非とも登場してほしい
68 :
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[sage]:2011/12/11(日) 18:53:56.31 ID:fCAu0AUio
>>45
×ジダン
○ジタン
69 :
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[sage]:2011/12/11(日) 20:46:22.58 ID:rJYf1VIqo
期待
70 :
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[sage]:2011/12/12(月) 22:00:36.88 ID:HyIrFmUPo
EXモード『もう何も怖くない』が発動すると逆に技の隙が大きくなるマミさんというのを思いついた
71 :
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[sage]:2011/12/14(水) 07:31:42.20 ID:WykfXXFN0
今夜投下します。
72 :
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[sage]:2011/12/14(水) 22:03:17.67 ID:WykfXXFN0
>>71
すいません今から投稿します。
>>68
まじでか。今まで勘違いしてたわwwww
>>70
召喚獣に魔女とかもいそうww
73 :
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2011/12/14(水) 22:04:54.02 ID:WykfXXFN0
鹿目まどかは絶賛料理中であった。
「ティヒヒ、たまごがないのは少しさみしいかな」
作っているのはサンドイッチ。あまり料理経験のないまどかでも簡単に作れるお手軽品だ。
「うーん、ツナってどう作るんだろう? 缶詰ないしなぁ。こんなことなら、パパに聞いとけばよかった」
彼女はいま、秩序の領域にいた。
彼女は崩壊都市で目が覚めた。
運良く発見され、今では立派なコスモスの料理人である。
みんなを待つしかないこの時間がさみしくないといえば嘘になるが。
74 :
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2011/12/14(水) 22:05:47.70 ID:WykfXXFN0
「えっと、コップ・・・ひゃ!」
袖が引っかかり、コップが落ちて割れる。
拾おうと手を伸ばすが、触れる前に跡形もなく消えてしまった。
(そっか。ここは必要ないものは消えちゃう世界なんだっけ)
ポーションの空瓶も、イミテーションの残骸も。割れた皿も例外ではなかった様だ。
「私も、もしかしたらこのお皿みたいに消えちゃうのかなぁ」
思わずつぶやいた。
75 :
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2011/12/14(水) 22:06:55.10 ID:WykfXXFN0
鹿目まどかは極々普通の平凡な中学生である。
魔法が使えるわけでも、動物と話せる訳でも、人外とのハーフでも、記憶喪失なわけでもない。
みんなにはそれぞれ特別な物語があった。さやかちゃんでさえ、みんなと一緒に戦っている。
けれど、私にはなにもない。戦争には必要ない人物。
この世界であまりに異質。
私には と り え がなにもない。
どうして。
話の内容が「今日の探索」になったとたんついていけなくなるのも、探索であった面白い話をしてくれるのも、私の様子をみて話をそらしてくれるのも、励ましてくれるのも、ぜんぶぜんぶ辛い。
私の劣等感を煽りたいの?
一瞬でもそう考えてしまった自分が嫌い。
私もみんなといっしょに戦いたい。
76 :
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2011/12/14(水) 22:07:18.14 ID:WykfXXFN0
「って、こんなこと考えてる場合じゃないよ! もうすぐお昼だしね」
暗い考えを振り払い、笑顔を作った。
ドンッ!
「え?」
爆発音と同時に煙が舞い上がった。
振り向くと、かすかに紫色のかかったガラスの様な質感のヒトの形をした者が見えた。
イミテーションの敵襲だ。
77 :
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2011/12/14(水) 22:08:24.01 ID:WykfXXFN0
ーーーーーー
(逃げなきゃ!)
まどかはそう考えるやいなやイミテーションとは真逆の方向にかけ出した。
『とりあえずイミテーションに会ったらとにかく逃げろ』
まどかが普段から言われている約束事だ。
(相手は1人だし、オーディンは持ってるから、少しは大丈夫、かな)
オーディンは、相手が即死量のブレイブをためていた場合、5割の確率で1度だけブレイクしてくれる召喚獣。
(お願い・・・外れないでね・・・!)
そう願い、しっかりと召喚石を握りしめる。
78 :
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2011/12/14(水) 22:09:50.02 ID:WykfXXFN0
このイミテーションは、あまり移動速度は速くないみたいで、たすかった。
ドンッ!
またしても爆発音。さっきの爆発も、今と同じ手榴弾によるもののようだ。
だが、「銃士」ではない。女性が元になっている。
(女の子・・・私と同い年位に見えるこの子も戦えるのに、私は逃げることしか)
「きゃっ!」
真上にいきなり少女が現れた。2人目がいた訳ではなかった。
瞬間移動かもしれない。ここでは相手がどんなことをしてきてもおかしくない。
少女のイミテーションは移動して少しの間は体勢を整えていたが、すぐにこちらにむかって大きく振りかぶる。
79 :
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2011/12/14(水) 22:11:11.35 ID:WykfXXFN0
「きゃあぁぁ!! かはっ・・・げほっげほっ」
ゴルフグラブらしき棒がまどかの腹部にヒットした。
まどかは必死に転がりながらも立ち上がり、フラフラしながら逃げようとする。
(あれって、拳銃・・・!?)
魔法の様なファンタジーらしさのかけらもない、ヒトを[
ピーーー
]ために作られた道具の銃口がこちらを向く。イミテーションのHP攻撃だ。
(あれにあたっちゃダメ・・・! お願い・・・オーディン!)
必死に祈る。
祈る。
祈る。
80 :
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2011/12/14(水) 22:12:05.77 ID:WykfXXFN0
だが現実は無情だった。
(miss・・・しちゃったなぁ)
光が失われていく召喚石。
変わらず向け続けられる銃口。
(ママ、パパ、たっくん・・・せめて挨拶してからこっちにきたかったなぁ)
そうだ、よく考えてみれば、私の行動は矛盾だらけだ。
戦いたいと思った矢先に逃げ出したではないか!
こんなことじゃ、もし私が戦えていたとしても誰も助けられない。「救済者」、なんて皮肉な名前なんだろう!
わたしなんて。
なにもできない、なにも変わらない、なにも変わらない私なんて!
(ごめんね・・・)
誰に対してかわからない謝罪。
まどかは、痛くないといいな、というちょっとズレたことを考えながら目を閉じた。
81 :
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2011/12/14(水) 22:12:37.04 ID:WykfXXFN0
だが、おかしなことにいつまでたっても痛みがこない。
「あれ?」
目を開ける。人がいた。前をみる。
そこにいたのは、私をかばう様に左腕を前に出したウォーリア・オブ・ライトがいた。
「ウォーリアさん!?」
82 :
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2011/12/14(水) 22:13:23.84 ID:WykfXXFN0
ーーーーーー
ここは秩序の領域。
ウォーリアは侵入してきた1人のイミテーションと戦っていた。
秩序の領域に侵入できる程の強さを持っている個体だったが、決着はもうすぐつきそうだ。
「はしれっ! 光よ!」
ウォーリアの剣から光が放たれる。その光が当たると、イミテーションは音(叫び声だろうか?)を発しながら崩壊していった。
ーーー【愚者の願い】をライズしました。ーーー
(今の長髪の少女を模したイミテーション・・・姿を見たことがないが、あれもカオスの戦士なのか?)
現在ここにはウォーリア以外に、2つの人影があった。
一人はコスモス。秩序の神だ。
そしてもう一人は、ウォーリアにとって馴染みのない格好をした少女だ。
その少女の名前は「鹿目まどか」といった。
83 :
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2011/12/14(水) 22:14:16.98 ID:WykfXXFN0
「ウォーリアさん、怪我は!? ごめんなさい。私が襲われなかったらよかったのに・・・」
まどかの声がどんどん小さくなっていく。
うつむいていて顔は見えないが、ないているのだとたやすく想像できた。
「ポーションの予備はある。君が気に病む必要はない。そもそも、コスモスと君を守るために私はここに残った」
「でも! 私なんかを守るために、ウォーリアさんが怪我をするなんて嫌です!」
まどかは、ウォーリアの左腕に目を向けながら言う。彼女をイミテーションの攻撃からかばった際にできた傷だった。
「これは私の未熟さ故にできた傷だ。君が責任を感じてしまったというのなら謝罪しよう。
だが、己を卑下するな。君もコスモスに選ばれた大切な仲間のうちの1人だ」
しかし、鹿目まどかがコスモス、カオス両軍の駒の中で最弱なのは明らかだ。どんな者も戦う力は持っていたが、まどかだけは例外だった。
84 :
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2011/12/14(水) 22:16:03.85 ID:WykfXXFN0
鹿目まどか。称号は救済者。
レベル1ではブレイク攻撃もHP攻撃も使えないという、ある意味とんでも性能な少女。
レベルをあげようにも、自力で戦えないから勝つことすら難しい。アシストに私がついているが、未だにレベルは2だ。
「まどか」
「「コスモス(さん!)」」
コスモスがこちらまでやってきた。
「ここは中央部からは少し離れているが・・・」
「少しだけなら大丈夫です。ウォーリア、少しまどかと話をして構いませんか?」
「・・・先に戻っている」
ウォーリアはコスモスの意図を察し、先に中央部に戻ることにした。
勿論、もし2人がイミテーションなどに襲われたらすぐ駆けつけられる位置をたもつつもりだったが。
去って行く途中、チラリと二人の方を見れば、コスモスが優しく、強い気持ちを秘めた、女神らしい目でまどかを見つめていたのが見えた。
85 :
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2011/12/14(水) 22:16:30.25 ID:WykfXXFN0
ーーーーーー
光る水場、秩序の領域の隅。そこにたたずむ2人の女性。
「まどか、あなたはなにを望んでいますか?」
「望み?」
「力自体を望んでいるわけではないのでしょう?」
「・・・はい」
まどかは頷く。
86 :
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2011/12/14(水) 22:19:02.61 ID:WykfXXFN0
「でも、私はみんなみたいに大きな力も、魔翌力も、賢い頭も持ってないし。
なんにもとりえなんてなくて、こうしてみんなの帰りを待ってるしかなくて。
すごく・・・悔しいんです。
さっきだって、私が戦えてたらウォーリアさんだって怪我しなくてもすんだんじゃないかって。なにもできない自分が嫌いで」
「あなたは、なにも役に立っていないわけではありません。自分が思っている以上に、あなたは皆にとって大切な存在です」
コスモスはそれを否定する。
「でも、私はなにもできなくて・・・!」
「いずれ選択の時がきます」
コスモスが言う。その声決して大きなものではなかった。だが聞く者を黙らせる力強さが宿っていた。
87 :
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2011/12/14(水) 22:19:54.43 ID:WykfXXFN0
「あなたはみんなにとって、大切な仲間です。だから、
・・・あせらないで」
「どう言うことですか?」
「全てを知りなさい。それはきっとあなたの力になります」
「・・・・・・」
「どうか・・・」
「・・・はい」
まどかにはコスモスの言葉の真意はわからない。けれど、憂う気持ちはとても伝わった。それを無下にはできない。
だから返事をした。
88 :
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2011/12/14(水) 22:20:32.26 ID:WykfXXFN0
「あ! そういえば、もうお昼ですよね。ご飯の準備してきます!
ウォーリアさんもお腹空いてると思うし。コスモスさんも食べられないわけじゃないんですよね」
「・・・はい。ぜひご一緒させてください」
コスモスはニコリと笑った。まどかはウォーリアがいる中央部に小走りで向かう。
「コスモスさん」
まどかは振り向く。
「ありがとう」
「・・・はい」
そして、今度こそまどかは中央部に走っていった。
89 :
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2011/12/14(水) 22:22:10.39 ID:WykfXXFN0
「どうか・・・彼女の未来に、希望を」
まどかの因果を知るコスモスは、彼女の未来を憂い、空を見つめる。
ウォーリアがコスモス軍に加わるさらに前、初まりの戦いからずっと召喚され続けている少女。
そしてほぼ毎回、秩序の領域で力尽きてしまう存在。
自分にできることはなにもないけれど、彼女に絶望はして欲しくない。
彼女の物語はまだはじまっていない。もし、戦いの輪廻を断ち切ることができても、彼女を待っているのは絶望というBADENDかもしれないのだ。
たった今交わされたコスモスとの会話は、はたして鹿目まどかの未来を変えることができたのだろうか。
それを知るものは、今は誰もいない。
90 :
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2011/12/14(水) 22:22:58.31 ID:WykfXXFN0
ーーーーーー
マドカ・カナメ
装備
赤いかみどめ
チョコボの腕輪
シルクのローブ
アクセサリ
救済者の祈り
盟友の誓い
ガーディアンリング
そよかぜのマント
(ACT)HP攻撃前
(ACT)ブレイブ攻撃前
召喚獣
オーディン
アシスト
ウォーリア・オブ・ライト
91 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/14(水) 22:27:08.14 ID:WykfXXFN0
今回はここまで。
今のところ、まどかはアシストとブレイブを頑張って貯めて、ウォーリアにアシストしてもらうしか、戦う手段がありません。
装備品は、ほとんどがコスモスメンバーからのプレゼント。
あとゴルベーザ兄さんはオニオンストーリーで原作通りのときに出す予定。ちょっと待ってて。
92 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/14(水) 23:17:29.37 ID:isrlPx/Wo
乙!
まどかの持っているオーディンはオートだね
93 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/19(月) 20:30:11.91 ID:mTLxBApIO
短いですが投下します。
94 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/19(月) 20:31:14.20 ID:mTLxBApIO
「あーもー、ごめんって言ってんじゃん!」
「さやか、本当に理解してるの? 大体、新しいことを試す時は、実践の前にきちんと練習したり、誰かに教わったり・・・」
「だから分かったって言ってるでしょー!」
やはり、予測通りオニオン先生による説教教室が開かれていた。
ティナはおろおろポジションを確立しつつある。
95 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/19(月) 20:32:23.50 ID:mTLxBApIO
「大体! 君は召喚獣の選択自体間違ってるんじゃないかない? 相性悪いだろう?」
「別に勝手でしょ。だってかっわいいじゃん、カーバンクル」
「君は少し頭を使うことを覚えるべきだね」
「なにおう!」
ため息をつくオニオンナイトに、未だおふざけ感の残る対応をするさやか。
本人としては反省しているつもりなのだが、それを「不真面目」と受け取るオニオンナイトの期限はますます悪くなっていく。
96 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/19(月) 20:36:48.47 ID:mTLxBApIO
「子供だね」
「玉ちゃんには言われたくないよ」
「誰が子供? 僕は今君のことを話してるんだよ」
「新八には言われたくないよ」
「誰!?」
97 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/19(月) 20:38:56.30 ID:mTLxBApIO
残念ながらメタネタは通じなかった。
そもそもオニオンは文明が比較的遅れている世界から召喚されていた。無理もない。
「まあいいけど・・・君はお気楽でいいよね」
「お気楽なつもりはないけど・・・」
「さあ早く行こう、ティナ」
「あ・・・」
「ちょ!? あーもー、ほんとごめんってばぁ!!」
3人は進む。
98 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/19(月) 20:39:51.89 ID:mTLxBApIO
ーーーーーー
(どうしよう・・・二人とも、喧嘩を・・・)
おろおろポジション、ティナは本当に困っていた。
ティナとしては、二人とも仲良くして欲しい。自分はどうとでも良いが、この若干ピリピリした空気は堪え難いものだった。
(なにかないかしら・・・あれは、なにかしら)
「宝箱だね」
「宝箱!? そんな夢とロマンと冗談の産物があるというのか!よし行こうティナ!」
「え」
「走らないでよさやか!」
99 :
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2011/12/19(月) 20:40:27.46 ID:mTLxBApIO
さやかの高速移動の無駄遣いによって、2人はあっという間に宝箱の前の草むらについた。
オニオンナイトがかなり小さく見える。
「ふははー、加速力なら負けてない。どうよ! えっと中身は・・・」
(さやかは元気みたいだけど・・・オニオンくん怒ってるだろうなぁ)
「ティナ!」
「さやか?」
「これ。つけてみて」
さやかが手渡したのは【ピンクのしっぽ】だった。
「これを、私に?」
「この宝箱の中身。かわいいは正義である、だってさ! へへへ、かわいい×かわいいは無限大なんだぞー」
「く、くすぐったい」
うれうれとティナを抱きしめながら髪にピンクのしっぽをかざるさやか。
100 :
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2011/12/19(月) 20:42:27.48 ID:4/Mo6xHM0
「やっぱ似合うね」
「これ・・・」
「いいよ、あげる!」
「でも、さやかはいいの? かわいいのに」
ティナ自身かわいいものは大好きだ。でも、初めに見つけたのはさやか。ただでもらうのは何か悪いと思った。
「私にはにあわないって、そーいうの」
「ううん、似合うよ。それにもらうばっかりなんて・・・」
「二人とも!」
「オニオンくん!」「たまちゃん!」
はぁはぁと肩で息をするオニオンナイト。全速力で走ってきた様だ。
101 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/19(月) 20:43:03.75 ID:4/Mo6xHM0
「勝手に走らないでくれないかい? もし敵が襲ってきたらどうするのさ」
「その時は、正義のヒーローさやかちゃんがぱぱっと倒しちゃうから大丈・・・
いだだだ!? ごめんごめんもうふざけたことしないから! だから剣先でほっぺたつつくのはやめてぇぇ!」
「本当にわかってるのかい、まったく・・・」
さっきよりは大分オニオンの機嫌がマシになっている。いや、飽きれたという方がいいだろうか。オニオンは困った様な笑顔を浮かべていた。
102 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/19(月) 20:44:09.77 ID:4/Mo6xHM0
(お調子者のお姉ちゃんとしっかり者の弟、みたいな感じなのかな)
ティナはあまり召喚されるまえのことを覚えていない。
けれどとても懐かしい暖かさ。
もしかしたら、私にもそんなに仲間が、家族がいたのだろうか。
「行こう! ティナ!」
「さやかも暴走しないでね? ティナが困るだろう?」
「わ、わかってます!」
私も2人の仲間になれているだろうか。
もしまたイミテーションと接触することがあったら、今度はいっしょに戦おう。
そう思った。
103 :
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2011/12/19(月) 20:45:46.50 ID:4/Mo6xHM0
ーーーーーー
以上ほのぼのでした。
だがエクスデス先生はもうすぐそこに・・・
次回、フリオ達+(魔法少女orQB)の動向か、
もしくはさっさとほむさや進める。
どっちがいいでしょうか?
104 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/20(火) 22:07:41.85 ID:mOZZtr1Ro
フリオたちで お願いする
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