VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:04:14.99 ID:7iQaWPLno<>禁書×神のみぞ知るセカイのクロスです
過去に投稿したSSのリメイクとなっています
過去に投稿した物は未完結のまま終わってしまって支援していただいた方々は本当に申し訳ありませんでした
今一度、新たに再投稿したいと思いますので良かったらよろしくお願いします
流れとしては美琴編、佐天編は前作と同じで佐天編以降の攻略を新しい物にする感じです
それでは美琴編から始めたいと思います<>一方通行「エルシィ!エンディングが見えたぞォ!」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:04:52.92 ID:7iQaWPLno<> 一方「…駆け魂だァ?」
エルシィ「はいっ!駆け魂と言うのはですね、地獄から抜け出した古悪魔の魂なんです」
エルシィ「人の心のスキマを隠れ場所としており心のスキマに由来する負のエネルギーを糧にしています」
一方「……」
一方「(なに言ってンだ。この怪人ドクロ娘)」
とある夏の日のことだ
変な女が突然空から降ってきて絡ンできやがったンだわ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:05:36.50 ID:7iQaWPLno<> 一方「で?俺にどーしろってンだよ?」
エルシィ「はいっ!簡潔に申しますと、恋愛の達人「フラグメイカー」の異名を持つ神様に駆け魂に取り憑かれてしまった女性の方々と恋愛し、その心のスキマを埋めていただきたいのです!」
一方「……」
一方「…はァ?」
エルシィ「心のスキマを埋めることにより居場所を失った駆け魂は体外へと放出されます」
エルシィ「あっ、恋愛って言っても接吻をするくらいの…///」
一方「……」
一方「…言ってることはなンとなく理解出来ンだがよ…」
一方「…だァれが恋愛の達人だってェ?」
エルシィ「えっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:06:53.00 ID:7iQaWPLno<> エルシィ「またまた神様ったら御謙遜を〜!この学園都市で恋愛フラグメイカーと呼ばれている神様のことじゃないですかぁ!」
一方「だからよォ、そのフラグメイカーってのはなンなンだよ」
エルシィ「やだなぁ〜神様の通り名のことじゃないですか!」
一方「……」
エルシィ「……」
エルシィ「…あの〜…つかぬ事をお伺い致しますが…」
一方「ンだよ」
エルシィ「上条当麻様ですよね?」
一方「…この一方通行を前にしてあンな三下と人違いするだなンてアタマの中が愉快に素敵にキマっちまってンなァお前?」
エルシィ「あくせろりーた…?」
一方通行「アクセラレータ。そのドクロ引っ剥がすぞクソアマが」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/12/07(水) 00:07:00.76 ID:Cj4VQQ6SO<> 遂にきたか!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:07:39.95 ID:7iQaWPLno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「まァつまり、やっぱり人違いでしたってわけだな。ほら、さっさと帰れ」
エルシィ「……」
エルシィ「どどどどうしよう〜!?私ったらなんてドジを〜!?」
一方「あァもう気にすンな。少しイラッときたけど俺も別に気にしちゃいねェからよ」
エルシィ「首輪も付けていただいてるし…契約成立しちゃってるよね…」
一方「…あン?」
一方「(首輪…?って、オイオイなンだよこりゃ? いつの間に首にこンなもンが…)」
エルシィ「申し訳ありません、あくせられーた様…私達はもう地獄の契約によりバディーとなってしまいました…」ぐすっ…
一方「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:08:48.74 ID:7iQaWPLno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「(…ドクロ娘の説明はこうだ)」
一方「(つまり俺とこのドクロ娘は地獄の契約とか言うのを結ンじまって協力者になっちまった)」
一方「(その契約の証として同じ首輪を巻かれた)」
一方「(契約の不達成及び許可無く契約を破棄すると首輪が作動しお互いの首が飛ぶ…)」
一方「(その契約ってのが最初にドクロ娘が言った駆け魂とかいうもンの捕獲をすること…)」
一方「(その捕獲方法ってのが取り憑かれ奴の心のスキマを埋める為に恋に落とす…)」
一方「……」
一方「…って」
一方「尚更なンだよそりゃオイ!?」
エルシィ「あうう〜!ごめんなさい!ごめんなさい!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:09:04.00 ID:7iQaWPLno<> 一方「(あァ、ちなみにこのドクロ娘はその地獄からやってきた悪魔なンだと・・・)」
一方「・・・って悪魔ってなーンなンですかァ!?お前、どう見ても人間だろォが!?メルヘンな世界は第二位だけで充分だってンだよォ!」
エルシィ「な、なにを言ってるのかわからないですぅ〜!」アウアウ
一方「…クソが…!」
一方「(この首輪…外そうと思えば無理矢理外せそうだが…)」
一方「(そうなると地獄からの制裁を受けるンってンだろ?)」
エルシィ「あうう〜…」エグエグ
一方「(俺はともかくコイツは助かりそうもねェよなァ…)」
一方「(このドクロ娘の言ってることなンざ微塵も信じたくはねェが…実際空から飛んできたからなァ…)」
一方「……」
一方「…オイ。お前名前は?」
エルシィ「…ふぇっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:09:57.64 ID:7iQaWPLno<> 一方「名前だよ。なーまーえ。まだ聞いてねェだろ」
エルシィ「あ、あっ!はいっ!すいません私ったら…」
エルシィ「私の名前はエリュシア・デ・ルート・イーマと申します!」
エルシィ「えーと…地獄ではみんなにエルシィと呼ばれていました!」
一方「エルシィね…オイ、ドクロ娘」
エルシィ「ええっ!?自己紹介をさせた意味は!?」
一方「一々やかましいヤツだな。ンなことより駆け魂ってのは何処にいる?さっさと案内しろ」
エルシィ「そんなことよりって・・・」
エルシィ「・・・・・・」
エルシィ「…えっ?今、なんて・・・?」
一方「だからよォ駆け魂を捕まえりゃあ契約達成でお互いの首輪が外れて生きられるっていうルールなンだろ?だったらさっさと済ませンぞ」
エルシィ「え…で、でも…あなたはフラグメイカー様では…」
一方「フラグメイカー?神様ァ?ハッ、関係ねェンだよ!」
一方「俺を誰だと思ってやがる!?学園都市都市最強のレベル5の一方通行だろォが!?」
一方「恋のベクトルの操作なンか余裕だってンだよォ!!」
エルシィ「べ…ベクトル…?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:10:36.20 ID:7iQaWPLno<> 一方「それにお前だってこのまま救えねェほどブザマなミスしたまま死にたくはねェだろ?だからさっさと案内しろ」
エルシィ「え…えーと…つまり…?」
一方「協力してやるってンだ。さっさとそのクソみてェな契約終わらせンぞ」
エルシィ「…!!」
一方「あン?ンだよ固まって」
エルシィ「あ…あ…」
エルシィ「ありがとうございますっ!神様ぁ!!」
一方「だから神様じゃねェっての」
エルシィ「いいえ!このような状況下におかれながらその堂々した態度…」
エルシィ「まさにあなたこと私が捜し求めていた神様ですっ!」
一方「いやお前が捜してたのは三下だろォが」
互いにの命の為とはいえこンな胡散臭ェのと契約とかいうこれまた胡散臭ェものを結んじまうなンてなァ…
不幸だァ!ってか?
・・・笑えねェ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:11:07.57 ID:7iQaWPLno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「…ンで早速駆け魂の捕獲にでも行こうかって思ったのは良いが…」
エルシィ「はい。駆け魂が近くにいるとこのセンサーが反応して知らせてくれるんです!」
一方「(頭のドクロは飾りってわけじゃなかったンだな)」
一方「つまり近くに来ねェと反応しねェってわけだろ?誰に駆け魂が憑いてンのかある程度予測は出来ンのか?」
エルシィ「いいえ!全く!」
一方「……」
一方「(学園都市をシラミ潰しに捜せってか?オイオイ…状態じゃねェぞ…)」
エルシィ「とりあえずどこか人が集まりそうな場所にでも移動しましょうか?公園とか!」
一方「(まァ…契約期間は幸いまだしばらくはあるみてェだしな…)」
一方「(まァ気長に付き合ってやっか…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:11:47.06 ID:7iQaWPLno<> とある公園
エルシィ「あれー?あんまり人がいませんねー?」
一方「まァまだ真っ昼間だからなァ。大半は学校で授業中なンだろうよ」
エルシィ「あぁ、そっか!人間界でもやっぱり学校ってあるんですよね!」
一方「(つーか、地獄にもあンのか?)」
エルシィ「あれ…?でも神様は…」
一方「あァ、俺は別に良いん…」
ドロドロドロドロドロドロドロドロ…
エルシィ「!!」
一方「…あン?ンだこの音…」
一方「…!!」
一方「…ってオイ!?お前、頭のドクロ…」
エルシィ「神様見つけました…駆け魂が近くにいます!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:12:32.47 ID:7iQaWPLno<> 一方「(オイオイ。随分とアッサリ見つかったなァ)」
一方「(ここから相手を恋に落とさなきゃいけねェってことを考えたらこのスタートダッシュは大きいな)」
一方「で、どこにいンだ?」
エルシィ「反応が更に近く…あっ、あそこの自販機にいる人です!」
一方「自販機…ったらアレか…」
一方「…!?」
美琴「…ったく、いっつも調子悪いわねぇ、この自販機」
一方「オリジナルゥ!?」
美琴「へっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:13:04.04 ID:7iQaWPLno<> 一方「(じ、冗談じゃねェぞ…元々恋愛沙汰になンざ全く興味の無い俺が相手を恋に落として心のスキマを埋めるとかいう契約を遂行しようとしていること自体奇跡だってンのに…)」
一方「(その相手がオリジナルとか万が一にでも可能性なンてもんはねェだろ!?)」
美琴「…アンタ!一方通行…!」ジリッ…
エルシィ「ほえ?お二人はお知り合いなんですか?じゃあ話は早いですね!さぁ神様っ!お願いしますっ!」
一方「ちょっと黙ってろォ!このポンコツ悪魔!!」
エルシィ「あ、あうう…?」メソメソ…
一方「(知った顔だからこそ…洒落になってねェンだよ…!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:14:13.98 ID:7iQaWPLno<> 美琴「アンタ…こんなとこで何してんのよ…!?」ジリッ…!
一方「オイオイ…そう身構えンなよ。散歩だよ。さーンぽ」
一方「(ほら見ろよ。偶然会ってこの態度だ)」
一方「(嫌われてるなンて生温ィ…余裕で恨まれてンなこりゃ)」
美琴「……」
美琴「そう…じゃあ私行くから…」タッ…
エルシィ「あれ?行ってしまいましたね?」
エルシィ「あの方は制服を着ていらしてましたが…あっ!学校の休み時間か何かで公園までちょっと散歩に来たんですね!」
エルシィ「それじゃあお知り合いの方でも…神様?」
一方「……」
一方「(学園都市ラブストーリー。これでプロローグは終了ってか?)」
一方「ハッ…」
一方「流石にその先ははじまねェンだろォがこれはよォ!?どうしろってンだよ!?」
エルシィ「うわぁっ!?」ビクッ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:14:48.56 ID:7iQaWPLno<> 一方「オイ。ポンコツ」
エルシィ「ポ、ポンコツは酷いですぅっ!」ムキー
一方「ありゃ無理だ。攻略不可」
エルシィ「…えっ?」
一方「すまねェが契約は不達成。一緒に死ンでくれ」
エルシィ「えっ?ええっ!?なにを言ってるンですかぁ神様 っ!?」
一方「人間には不可能を可能に変えることなンざ不可能なンだよ」
一方「…まァ、三下の野郎ならそれを可能に出来るかもしンねェけどな…」
一方「俺は所詮悪党…ヒーローなンざにはどう足掻いたってなれねェンだ…」ズーン…
エルシィ「あわわ!?さ、さっきまでの自信はどこに〜!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:15:17.36 ID:7iQaWPLno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜
エルシィ「御坂美琴さん。常盤台中学に通う二年生」
エルシィ「学園都市最強の電撃使い。その能力の名前は『超電磁砲』…」
エルシィ「…何が問題なんですか?」
一方「お前色々はしょり過ぎ」
エルシィ「だ、だって…『妹達』とか『絶対能力進化』ってなんのことやらですよ〜!」
一方「……」
一方「…それが一番の問題なンだよ、クソったれが…」
エルシィ「…えっ?」
一方「いや気にすンな。別になンでもねェ…」
一方「(実験はもうとっくに中止に終わっちまってンだしな…)」
エルシィ「(…神様?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:15:54.09 ID:7iQaWPLno<> 一方「…なァ、ドクロ頭よ」
エルシィ「は、はい…なんでしょう?」
一方「駆け魂に取り憑かれてる奴っていうのは心のスキマにつけ込まれて取り憑かれてンだよな?」
エルシィ「はい…その通りですが…」
一方「(…なら、あの実験での出来事がオリジナルの心のスキマになってンに決まってンじゃねェか…)」
一方「(ハハッ…!その実験の中心人物にいたこの俺が?一万人にも妹達を殺害したこの俺が?)」
一方「(オリジナルを惚れさせて、そのスキマを埋めてやるってのかァ!?)」
一方「(ンな舐めたシナリオなンかあるわけねェだろォ!?)」
一方「(クソったれが…!このポンコツが俺じゃなくてちゃんと三下のところに行ってれば…)」
一方「……」
一方「(いや…待てよ…?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:16:28.05 ID:7iQaWPLno<> 一方「オイ、エルシィ」
エルシィ「ふぇっ!?わ、私ですか…?」
一方「お前しかいねェだろうが」
エルシィ「そ、そうですよね…」
エルシィ「(い、いきなり名前で呼ばれてちょっとビックリしちゃった…)」ドキドキ
一方「駆け魂に憑かれている奴の心のスキマを埋めるのには相手を恋に落とすことが条件なンだよな?」
エルシィ「は、はいっ。そうすることで居場所を失った駆け魂は体外へと逃げ出し…」
一方「…その相手は俺じゃなきゃいけねェっていう決まりはあンのか?」
エルシィ「・・・えっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:17:01.21 ID:7iQaWPLno<> 一方「もしもだ。オリジ…御坂美琴に好きな男がいたとする」
一方「そして、その男との恋愛を成就させてやる」
一方「恋に落とすのが一番の条件なら、こういう方法でも心の隙間ってのは埋まるンじゃねェのか?」
エルシィ「あっ…確かにそういう方法でも大丈夫かもっ…」
エルシィ「『誰が』っていう対象の指定はありませんし!」
一方「……」
一方「(どうやらやっとこの物語のプロローグってやつが始まったみたいだな…)」
エルシィ「でも、そんなまどろっこしい真似しなくても神様なら…」
一方「これが一番最善なンだよ!黙ってろポンコツ!」
エルシィ「あぁっ!?またポンコツって言ったぁ〜!酷いですぅ!」メソメソ…
一方「…ったく」
一方「(となると、俺が今からすべきことは…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:17:35.31 ID:7iQaWPLno<> ピンポーン
上条「はいはーい…今、出ますよっと…」ガチャ…
上条「どちらさまでしょ…」
一方「よォ」
上条「……」
上条「…俺、疲れてんのかな・・・」ギィッ…!
一方「オイ!閉めようとすンな!ドアぶち破るぞコラァ!?」ゲシゲシ!
上条「ちょ!?蹴るなって!?つーか現実!?なんで!?一方通行っ!?」
一方「どんだけ驚いてンだテメェは・・・ってか、ちょっと用があンだよ。ツラ貸せ」
上条「…お礼参りか何かでしょうか?」
一方「あァ…別にそれでもいいなァ…」ニヤッ…
上条「口は災いのもと!?」
エルシィ「……」
エルシィ「(この方が本来私と契約を結ぶはずだった上条当麻様…) 」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:18:08.03 ID:7iQaWPLno<> 一方「・・・冗談だ。そう身構えンなよ。今日はちゃンとした用があってだなァ…」
一方「・・・ン?」
イン「とうま?お客さん?」チョコン
一方「……」
上条「あぁ、そのなインデックス…お客さんっていうかお客さんなんだけど…とりあえずあっち行ってなさい」
イン「あーっ!また女の子なんだねっ!それで私の存在をまた蔑ろに…」ワナワナ…
上条「お、おい待てインデックス…今日のお客さんは男…」チラッ
エルシィ「……」
上条「…女の子もいました」
イン「とーまー!!!」ガブッ!
上条「ぎにゃー!!!」
一方「…エルシィ。行くぞ」スッ…
エルシィ「えっ?ち、ちょっと神様?待ってくださーい!」
上条「こら離れろ…ってあれ?一方通行…?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:18:55.42 ID:7iQaWPLno<> とある公園
一方「ンだよ…この自販機、ブラック置いてねェじゃねェか」
エルシィ「神様?一体どうしたんですか?用件も伝えずに…」
一方「はァ?なにつまンねェボケをかましてやがンですかァ、このポンコツ悪魔はァ」
エルシィ「えっ?」
一方「さっきの見りゃわかンだろォが。三下の奴は女持ちだ」
一方「女持ちの奴に『コイツを惚れさせてくれ!』って頼みこむのはスジ違いだっつーもンだろォが」
エルシィ「えっ…でも…」
一方「でもヘチマもねェ…そういうもンだよ人間界ってのは…」
エルシィ「はぁ…」
エルシィ「(・・・地獄で得た情報だと上条当麻様には今現在彼女はいないはずなんだけどなぁ…)」
エルシィ「(あのシスターさんは多分お友達とかなにかだと…)」
エルシィ「(でも、神様が良いって言ってるんだから別に良いんだよね!きっと!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:19:29.06 ID:7iQaWPLno<> 一方「(しかしこれからどうしたもンか…)」
一方「(三下以外の誰か代わりを見つけてオリジナルを惚れさせるってのがベストだとは思うンだが…)」
一方「(つーかそれ以前に、オリジナルの奴に既に付き合ってる奴がいるとかそンな設定はねェよな?)」
一方「(その付き合ってる奴がクソ過ぎて心のスキマが埋まらねェとか…)」
一方「……」
一方「(って違うだろォが…どう考えても実験のことだろ…)」
一方「(終わったこととはいえまだアイツは中学生のガキだ・・・心の傷がすぐに癒えるってのは考えにくいしな…)」
エルシィ「……」
エルシィ「(上条当麻様が本来契約を結ぶはずだった本物の神様・・・)」
エルシィ「(でも私は上条当麻様より今の神様の方がカッコいいって思うけどなー…)」ポケー…
エルシィ「(…って!?神様が真剣な顔してる隣で私ったらなにを!?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:20:12.70 ID:7iQaWPLno<> 一方「(俺が原因で出来た心のスキマだとすれば…)」
一方「……」
一方「(クソったれが…どうすりゃ良いかなンて最初からわかってたじゃねェか…)」
一方「(誰かに頼る逃げ一手・・・遠回りはもうヤメだ。ンな偽りの恋愛でアイツが本当に満たされるわけねェだろうよ)」
一方「エルシィ」
エルシィ「はわっ!?す、すいません!別に見つめていたわけでは…」アワワ…
一方「オリジナル…御坂美琴の駆け魂は俺が出す…」
エルシィ「えっ?」
一方「出来る限りの協力をしろ。お前は俺のバディーなンだからよォ」
一方「さァ…今度こそプロローグの始まりだァ…!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:21:00.79 ID:7iQaWPLno<> エルシィ「か、神様…」
エルシィ「(神様が自信満々の神様へと復活しました!)」
エルシィ「はいっ!お任せくださいっ!私、精一杯お手伝いさせていただきます!」
一方「期待はしてねェがそれなりに頼りにしてンぜ」
エルシィ「はいっ!」
一方「まず、とりあえずお前は駆け魂のセンサーと空を飛ぶこと以外には何が出来ンだ?」
エルシィ「あっ、私お掃除なら大得意ですよっ!地獄で300年ほどお掃除係りでしたからっ!」
一方「(300年…はスルーで良いか)」
一方「そりゃ大層なこったが俺が聞きたいのはそういうのじゃなくてだな」
エルシィ「?」
一方「悪魔ならではの特技はねェのかって聞いてンだよ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:21:41.08 ID:7iQaWPLno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜
プカプカ…
一方「…なンだよこりゃ」
エルシィ「えへへー♪そっくりでしょう?身代わりには最適ですよ!」
俺の目の前にはエルシィが羽織っている羽衣とかいうもンで作られたらしい俺そっくり人形が…
一方「ってなめンてンのかァ!?」
エルシィ「は、はぅっ!?」ビクッ!
一方「どこをどう見たらこの丸っこい風船人形が俺そっくりに見えンですかァ!?人形だってバレバレだろォが!?」
エルシィ「で、でもでもぉ!これは他の方から見たら本当に神様にしか見えないくらいのクオリティが高い作品なんですよぅ!」
一方「ンなもン信用出来っかァ!!?」
エルシィは羽衣を道具、衣服など様々な物に変形させる能力を持っている
説明だけ聞いてりゃ非常に使えそうっちゃ使えそうなンだが…
まだまだ先行き不安だぜ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:22:43.27 ID:7iQaWPLno<> 一方「…まァ、このクソったれな風船人形はともかくだ」
エルシィ「ううっ…渾身の作品なのに〜…」メソメソ
一方「わかったわかった。すげェのは認めてやっからよ」
一方「ンなことより、お前のその能力。道具や衣服にも変形させることが出来るって言ったな?」
エルシィ「あっ、はいっ!なんでしょう!?お姫様を迎えに行く馬車でもご所望ですか!?」
一方「いらねェ」
エルシィ「ううっ…」メソメソ
一方「……」
一方「…もっとこっ恥ずかしいもンを作ってもらいてェンだわ」
エルシィ「えっ?」
一方「(攻略開始だ…クソったれが…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:23:45.94 ID:7iQaWPLno<> 攻略開始 初日
とある公園
エルシィ「……」
一方「……」
エルシィ「…プッ」
一方「次、笑ったらヒデェぞ?」
エルシィ「で、でもぉ…に、似合ってますよ…神様…ププッ…」プルプル
一方「チッ…」
エルシィ「神様って結構可愛い趣味をお持ちなんですね〜!」
一方「違げェよ!違いますゥ!これはなァ…!」
エルシィ「あっ、美琴さんが来ましたよ!」
一方「…!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:24:40.97 ID:7iQaWPLno<> 美琴「ありゃ?いちごおでん売り切れてるじゃない。ついてないわねー…」
エルシィ「またお昼に同じ自販機の前へとやって来ましたね。よほど好きな商品でもあるのでしょうか?」
一方「……」
一方「…行ってくる」
エルシィ「えっ?そ、その格好で接触を!?」
一方「これでいいンだよ!おい!オリジナル!」
美琴「…!その声は…!!」クルッ…
美琴「…へっ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:25:27.64 ID:7iQaWPLno<> 昨日と同じ公園
昨日と同じ自販機の前
そして昨日と同じ
アイツが私の前に現れた
けれど1つだけ違っていたことがあった
一方「…よォ」デデーン
ソイツはゲコ太の着ぐるみを着て私に話しかけてきたのだ
美琴「あ、あくせられーた…なの?」
一方「ンだぁ?昨日会ったばっかの人の顔をもう忘れちまったとか若年性の痴呆症ですかァ?」
美琴「……」
コイツの顔は忘れたくても一生忘れられない
そして今のゲコ太の着ぐるみを着たコイツの姿も私は一生忘れられないだろう
ていうか…
美琴「どういうことなの…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山梨県)<>sage<>2011/12/07(水) 00:26:34.27 ID:fEvNRXcH0<> 帰ってきてくれた
キター(ry <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:26:51.36 ID:7iQaWPLno<> 一方「しっかしお前、昨日もココいたよなァ?この自販機になンか好きな商品でもあンのか?」
美琴「えっ…ま、まぁ…うん…」
一方「しかし今日も暑ィなァ…ムシムシしやがる」
美琴「そ、そりゃ…夏だしね…当たり前でしょ…」
一方「……」
美琴「……」
一方「(チッ…間が持たねェ…)」
一方「(早くこの格好に食いついてこいってンだよ!お前、このカエル好きなンだろうが!)」
普通に話しかけたところできっとオリジナルは俺の話に聞く耳持たねェだろう
なんせ現時点で好感度は最底辺なワケだしな
だったらオリジナルの興味のあるモンを共有する
だから俺はエルシィにオリジナルの好きなカエルのキャラクターの着ぐるみを作らせた
コレで接触すンのが親しくなる為の近道かと思ったンだがどうも反応が悪ィな… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:27:59.10 ID:7iQaWPLno<> 一方「あのよォ…」
美琴「あー!昼休み終わっちゃう!早く学校に戻らないとー!!」
一方「…あァ?」
美琴「じゃ、じゃあね!!」スタコラ
一方「……」
エルシィ「あー…美琴さん行っちゃいましたね…」
エルシィ「ていうか…若干引いてませんでしたか?神様の格好を見て…」
一方「…いや」
一方「これは大きな一歩を踏み出したみてェだ」
エルシィ「えっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:28:45.74 ID:7iQaWPLno<> エルシィ「一体どういう…」
一方「わっかねェンかなァ、このポンコツは」
エルシィ「ポンコツ言わないでください〜!」ムキー
一方「昨日と今日とでオリジナルの俺への対応がだいぶ柔らかくなった」
エルシィ「対応…ですか?」
一方「あァ。昨日は別れ際に『私、行くから』で終わっちまったが今日は『じゃあね!!』とキタもンだ」
一方「別れ際に挨拶を交わす…今のやりとりでそれだけの仲にレベルアップしたわけだ」
一方「本気で嫌われたら挨拶なンざしてもらえねェからな…っても、まだレベル1ってとこか…」
エルシィ「な、なるほど…でも、どうして今のやりとりだけで?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:29:31.39 ID:7iQaWPLno<> 一方「これこそ簡単なことだ。アイツはこのカエルのキャラクターが大層お気に召している」
エルシィ「ゲコ太でしたっけ?神様と同じく美琴さんも…あっ!」
一方「わかったみてェだな。同じ趣味を共有している奴に冷たい態度なンて取りにきィだろ」
一方「当然例外もあるがそれが他人から理解されにくいガキっぽいもンとかなら尚更そンな態度は取れねェ」
一方「ガキの女ってのは同じ志向を持ってる奴がいるってだけで喜ぶもンだ」
一方「まァ、その相手がまさか俺だったわけだからあンなきごちない会話になっちまったって考えていいだろ」
一方「あとだ」
エルシィ「ふぇっ?」
一方「俺はこのカエルには微塵も興味ねェ。そこンとこ勘違いしないように!」
エルシィ「ええっ?またまた〜着ぐるみまで作らせておいて〜」
一方「こっちこい。ドクロ引っ剥がしてやるからよォ…!」
エルシィ「か、神様!顔がマジになってます〜!!」ガクブル <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:30:17.56 ID:7iQaWPLno<> 一方「(まァ、少しはこのカエルの知識も入れておいた方が会話も弾むのかもしンねェが…)」
一方「(如何せんこのカエルの良さが俺にはこれっぽっちも理解できねェ…)」
一方「(そういやこのカエルが主役の映画が今、上映してンよなァ…)」
一方「……」
一方「(いやいや。流石にそこまでの仲じゃねェだろ。焦ンな俺)」
一方「(…いや?でも待てよ…確かあの映画は…)」
一方「(なら…行けるかもしンねェな…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:32:21.67 ID:7iQaWPLno<> 攻略 2日目
一方「よォ、オリジナル」
美琴「一方通行…またアンタなの…」
一方「また俺で悪かったな。つーか、お前毎日この公園いンなァ?」
美琴「アンタだって同じじゃない…」
一方「だァから俺は散歩だって言ってンだろォが。たまたまですゥ」
美琴「そう…まぁ別に良いけどさ…」
一方「(イイネ、イイネ!昨日より会話が弾んでんじゃねェか!)」デデーン
美琴「(なんで今日もゲコ太の着ぐるみ着てるのよ、コイツ…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:33:12.78 ID:7iQaWPLno<> 一方「まァ、今日はたまたまじゃなくてだな。ちゃンとお前に用があって来たンだわ」
美琴「えっ?な、なによ…?」
一方「だァから、そう身構えンなって。ほら」スッ…
美琴「…なにこれ。チケット…?」
美琴「…!!」
美琴「劇場版ゲコ太の大冒険…!!」
一方「おう。ちょうどたまたま2枚手に入ってなァ…」
一方「…暇なら、ちょっと付き合わねェか?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:34:19.02 ID:7iQaWPLno<> 美琴「なっ…!?」
美琴「(映画に付き合えですって・・・あの一方通行が私のことを映画に誘ってるわけ!?)」
美琴「(しかもゲコ太の…着ぐるみといい、やっぱりコイツもゲコ太が…)」
美琴「(…いや!でもだからと言ってなんでコイツと二人きりで映画なんて…!)」
美琴「だ、誰がアンタなんかと!つーか、私が映画じゃなくても私がアンタと二人きりで出かけるとかあり得るって思ってんの!?」
一方「……」
一方「そうかい…じゃあ返事はNOってことか?」
美琴「あ、当たり前じゃない!」
美琴「(そりゃゲコ太の映画は観たいけどさ…)」
一方「そりゃ残念だ…男女ペアで入場すればゲコ太の限定ストラップが手に入るってのによォ…」
美琴「…!?」
美琴「(げ、限定ストラップ…!?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:35:45.35 ID:7iQaWPLno<> 一方「まァ、行かねェってンなら仕方ねェか…他の奴を当たるわ…そンじゃあな…」トボトボ
美琴「……」
美琴「…ね、ねぇ、ちょっと!」
一方「…あン?」
美琴「アンタ…もしかしてゲコ太が好きなの…?その…着ぐるみといいさ…」
一方「……」
一方「(よっし!食いついたァ!!)」
一方「あったり前だろォが!俺はもうゲコ太がすげェ好きでな!だからこの限定ストラップもどォしても欲しくて…」
美琴「そう、なんだ…」
一方「(こりゃあと一息で映画には誘えそうだな…)」
美琴「…ねぇ」
一方「あン?ンだよ?」
美琴「…ゲコ太のどこが好きなの?」
一方「……」
一方「…あァ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(香川県)<>sage<>2011/12/07(水) 00:36:36.13 ID:ENIUD0Iu0<> 待ってたよおおおおおおおお!!!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:37:06.22 ID:7iQaWPLno<> 美琴「いや、だから!ゲコ太のどこが好きなのかって聞いてんの!」
一方「……」
一方「(…ヤベェ、その質問の答えは用意してねェぞ…)」
一方「(ここで下手なこと言ってみろ…ヘビーなファンのコイツには実は俺がこのカエルのことを本当は何も知らねェってモロにバレちまうじゃねェか!)」
一方「(そうなったら、それこそ好感度は最底辺に…!修復不可能になる…)」
一方「(クソったれ…!こンなことになるなら昨日のうちに予備知識だけでも詰め込ンでおくンだった…!)」
美琴「…ねぇ?」
一方「(チッ…!こうなりゃヤケだ!!)」
一方「そ、そりゃ決まってンだろうが!可愛いとこに惚れこんだンだよォ!!」
一方「……」
一方「(…って、それだけはねェだろ!?どう見てもこのキモいカエルは可愛さをウリにしたキャラじゃねェだろォが!!)」
一方「(…終わった。こンなミスを冒すようじゃ学園都市最強は引退だな…)」
一方「(悪ィなエルシィ…結局一緒に死ンでもらうことになりそうだわ…)」
美琴「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:38:04.38 ID:7iQaWPLno<> 美琴「…アンタ、わかってるじゃないの…」
一方「あァ…悪ィな、好きだなンて嘘をついちまって…」
一方「……」
一方「…はァ?」
美琴「やっぱりそうよね!ゲコ太の魅力って言ったらなんて言ってもその可愛さにあるわよね!!」
美琴「ラブリーな瞳にキュートな手足…もうっ最高よね!!」
一方「……」
一方「(俺の回答は大当たりでした…ってか?)」
一方「(…ってマジかよ!?近頃のガキの女の感性ってのはみンなこうなのか!?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:38:57.52 ID:7iQaWPLno<> 美琴「(なによ…コイツ真性のゲコ太好きじゃないの…)」
美琴「(ちゃんとゲコ太の一番の魅力も理解しているし…)」
美琴「……」
美琴「…いいわ。アンタがどうしてもって言うなら付き合ってあげる」
一方「…あァ?」
美琴「その映画、しょうがないから私が一緒に観に行ってやるって言ってんのよ!私のおかけでゲコ太の限定ストラップが手に入るんだから感謝しなさいよね!」
美琴「(ゲコ太の限定ストラップ、どんなのだろ〜!)」
一方「……」
一方「(レベル3…ってとこだな。この流れは悪くねェぞ…!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:40:30.30 ID:7iQaWPLno<> 攻略 3日目
エルシィ「…つまり今日の夕方から美琴さんと一緒に映画を観に行く約束をしたってことですか?」
一方「そういうこった。まァ、限定ストラップってヤツのおかげだな」
一方「どういうわけだか知ンねェが女ってのは限定品に弱いもンだからな」
エルシィ「……」ムー
一方「ン?なにふてくされてンだ、お前?」
エルシィ「ずるいです〜!私もゲコ太の映画観たい〜!!」
一方「……」
一方「…はァ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:41:08.42 ID:7iQaWPLno<> 一方「ンだよ。映画観てェならお前もチケットを買って観りゃ良いじゃねェか」
エルシィ「そういうことではないのです!」ムキー
一方「あァ?一体なーンなンだよ?」
エルシィ「私も!私も限定ストラップが欲しいんです!!」
一方「……」
一方「…っと、そろそろ待ち合わせの時間か…」
エルシィ「真面目に聞いてください〜!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:41:51.14 ID:7iQaWPLno<> エルシィ「つまりですね!」
一方「おゥ」
エルシィ「攻略と称して美琴さんと映画を楽しみ、あまつさえ限定ストラップまでゲットしようとしている神様はズルい!って言ってるんです!」
一方「……」
一方「やっぱ、そのドクロ引っ剥がす」グイグイ…
エルシィ「あ、あうう〜!や、やめてください〜!!」
一方「俺も好きでやってンじゃねェんだよ!!だァれが好んでこンなカエルのストラップなンか!」
エルシィ「じゃあ、ストラップ私にくれますか…?」
一方「…あァ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:42:44.96 ID:7iQaWPLno<> エルシィ「限定ストラップ!神様がいらないなら私が欲しいんです!!」
一方「……」
エルシィ「……」
一方「だーめですゥ」
エルシィ「はわっ!?」ガーン!!
一方「欲しけりゃお前も誰かと一緒に行け。つーか、羽衣で作れンじゃねェのか?」
エルシィ「か、神様のいぢわる〜!!やっぱり神様、ストラップが欲しくて美琴さんと…!!」ムキー
一方「……」
一方「…意味合いは違うが確かにそうかもなァ」
エルシィ「えっ?」
一方「(まァ、映画の目的はアクマで親密を上げるためだが…)」
一方「(場合によっちゃストラップは重要なイベントを引き起こす為のキーアイテムになるかもしンねェ…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:44:01.87 ID:7iQaWPLno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「(待ち合わせ5分前か…オリジナルの奴は…)」
一方「…おっ。早ェな」
美琴「…よっ。遅かったじゃない」
学校の制服かよ
デートだってェのに色気のかけらゼロだな
まァ、こンなガキに元々色気なンざ期待してねェがよ
美琴「って、アンタ映画にまで着ぐるみ着てくるワケ!?」
一方「別にゲコ太の映画なら着てても不自然じゃねェだろ?ほら、アソコのガキだって着てんじゃねェか」
美琴「うっ…そ、それは…そうかも…」
一方「だろォ?」
一方「(まだぎこちねェけど映画観る前から会話が弾ンでンじゃねェか…!こりゃ友達まではランクアップしたかァ?)」
一方「(…っても友達のままじゃダメなンだよ。このままじゃホントに仲の良い友達止まりのままだ)」
一方「(映画が終わってからが正念場だ…!ハッ!楽勝だってンだよ!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:45:18.77 ID:7iQaWPLno<> ―――数分前
数日前までこんなこと絶対に考えられない
これから私がアイツと一緒に映画を観ることだなんて
しかもゲコ太の映画にアイツから誘ってきた
一体どういうつもりなの?
今までの罪滅ぼしのつもり?
ふん!そんなんでアンタが今までやってきたことを私が…
…でも、何故か普通に会話しちゃってるのよね…
普通なら無視ぶっちぎりのはずなのに…
やっぱり、あの着ぐるみのせいだ!
あの最強最悪の能力者の一方通行がゲコ太の着ぐるみを着てフレンドリーに話しかけてきたらイヤでも無視出来ないわよ!
ああ〜もう!ホントわけわかんないわアイツ!!
一方「…おっ。早ェな」
…アイツが来た…ってまた着ぐるみなの!?
ハァ…でもまぁ今は深くは考えず純粋に映画を楽しみましょうかね…
アイツも多分そのつもりなんだろうし… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:46:22.43 ID:7iQaWPLno<> 一方「(しっかしよォ…)」
ゲコ太『ゲコ美姫…お迎えにあがりました…』
ゲコ美『ゲコ太王子…』
一方「(とんでもねェほどのC級映画だなコレ)」
一方「(ガキでも喜ばねェだろ、この内容は…)」
一方「(さすがにオリジナルでも…)」チラッ
美琴「……」ドキドキ
一方「(オイオイ…食い入るように見つめてやがるじゃねェか…)」
一方「(…俺の感性が間違ってンのか?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:47:28.02 ID:7iQaWPLno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
美琴「いや〜ラストのシーン、凄い感動しちゃったわぁ…」
一方「……」
美琴「…アンタもそう思うでしょ?」
一方「(…やっぱ最後までC級のままだったわ…)」
美琴「…ちょっと?」
一方「あ、あァ…姫様がオタマからカエルに成長するシーンには俺も心打たれたぜェ…」
美琴「やっぱそうよね〜!」
一方「(まァ、オリジナルが満足してンならそれで良いンだけどよ…)」
一方「(それに…)」
美琴「映画は最高だったしゲコ太の可愛い限定ストラップも貰えたし、もう言うこと無しね!」
一方「(無事に限定ストラップもゲットした…)」
一方「(こっからが山場だな…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:48:32.46 ID:7iQaWPLno<> 美琴「あ、あのさ、一方通行…」
一方「…あン?」
美琴「…大げさに言いたくないんだけどさ、今日はありがとう…誘ってくれて…」
美琴「…アンタが誘ってくれたおかげで限定グッズも手に入ったし…」
一方「……」
一方「(…今なら行ける…!)」
一方「オイ、オリジナル」
美琴「な、なに?」
一方「お前のストラップ貸せ」
美琴「えっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋)<>sage<>2011/12/07(水) 00:49:04.18 ID:eri6SASi0<> おかえりー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:49:17.45 ID:7iQaWPLno<> 一方「聞こえなかったか?お前のストラップ貸せって言ってンだよ」
美琴「えっ?な、なんでよ?」
一方「良いから、ほら早く貸せ」
美琴「い、一体なんなのよ…ほら…」スッ…
一方「ン…っと、付け方はこうか…?」
美琴「へっ?」
一方通行は私のストラップを手に取ると自分の携帯に付け始めた
美琴「って、えっ!?なにしてんのアンタ!?」
一方「あァ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋)<>sage<>2011/12/07(水) 00:49:17.66 ID:eri6SASi0<> おかえりー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:50:17.12 ID:7iQaWPLno<> 一方「何って見りゃわかンだろ?携帯にストラップを付けてるンだろォが」
美琴「い、いや…それはわかるけど…なんでわざわざ私のを受け取って…」
一方「オリジナル」
美琴「な、なによ…?」
一方「携帯貸せ」
美琴「……」
美琴「…はぁ?」
一方「はぁ?じゃねェよ。携帯貸せって言ってンだよ」
美琴「な、なんでよ…?」
一方「ストラップ付けンだよ。ほら貸せ」
美琴「…へっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:51:52.73 ID:7iQaWPLno<> 一方「…あン?何呆けてンだよ?」
美琴「い、いや…だって…」
私から受け取ったストラップを自分の携帯に付けて今度は私の携帯に自分が貰ったストラップを付けようとしてるの…?
…どういうこと?
一方「俺に付けられンのがイヤなのかァ?だったら、ほら。自分で付けろ」スッ…
美琴「い、意味わかんない!なんで同じストラップを交換した上で携帯に付けるわけ!?交換する必要ないじゃん!」
一方「ンだよ?ペアのストラップを付ける相手が俺じゃあ不満かァ?」
美琴「い、いやそれは別に…」
美琴「…!?」
な、なに私…!?
あの一方通行に心を許してるわけ…?
そんなのありえない…
でも…
美琴「だ、だからなんで一々交換する必要があるのよ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:52:50.97 ID:7iQaWPLno<> 一方「……」
一方「お前が貰ったヤツを付けたかった。そっちの方が思い出になンだろうが」
美琴「…!?」
一方「お前から貰ったストラップ。見る度に今日のことを思い出せンだろ」
一方「…お、お前と一緒に映画観れて…良かったぜ…」
美琴「な、なっ…!?」
美琴「あ、アンタ…一体…!?」ドキドキ
って私、なんでドキドキしてるのよ!?
相手はあの一方通行よ!?
なんで…
あの実験の件は絶対に許せないのに…
そのはずなのに…
美琴「〜!!!」ダッ…!
一方「あっ、オイ!?オリジナル!?」
一方「……」
一方「(行っちまいやがった…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:54:49.32 ID:7iQaWPLno<> エルシィ「美琴さん…走って行ってしまいましたね…」
エルシィ「この場から逃げ出したようにも見えましたが…」
一方「…まァ、逃げられたってので正しいわな」
エルシィ「ええっ!?せっかく映画が終わった直後はイイ感じだったのに〜!」
一方「…いや、これは完全に俺のシナリオ通りだ」
エルシィ「えっ?」
一方「さてと、今からアイツのことを追いかけンぞ…!」
一方「さァ、エルシィ!エンディングが見えたぞォ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:55:39.49 ID:7iQaWPLno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「(…かーン考えてみりゃァよォ)」
一方「(アイツがレベル5だろうが、どンだけ立派なお嬢様だろうが)」
一方「(あいつはまだ中学生のガキだ)
一方「(ガキが恨みだとか、そンな感情を持つこと自体おかしいよなァ)」
一方「(そうさ…簡単なことだった)」
一方「(…ガキはガキらしく笑わせてやればいい)」
一方「…色々背負わせちまったンだよな俺が」
美琴「…!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:56:49.76 ID:7iQaWPLno<> 美琴「な、なんで追いかけてくるのよアンタ!?」
美琴「(つーか、着ぐるみのままだし…)」
一方「なーンでなンて決まってンだろうが」
一方「お前のことが心配だったからだよ」
美琴「な、なっ.…!?」ドキッ
な、なんなのよ一体…!?
コイツは先日まで実験であの子達を大量に殺害してきた一方通行なのに…!?
そのはずなのに…
美琴「…なんでアンタのことを拒否…しきれないのよ…私…」
美琴「アンタのこと…許せないはずなのに…」
一方「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:57:51.64 ID:7iQaWPLno<> 一方「…俺がこンなことを言うのもなンなンだけどよォ…」
一方「簡単に忘れられるとは思わねェし、俺のことを許してくれとも言わねェさ…けどよ」
一方「…あの実験はもう終わったンだ。お前はもう何も背負わなくて良い。お前はお前のやれることをやったンだ」
一方「お前はもう、笑っても良いンだよ」
美琴「う、ううっ…」
美琴「う、うるさいっ!元はと言えばアンタが…!アンタがっ…」
一方「…なァ」
美琴「…えっ?」
一方「…映画楽しかったな」
美琴「…!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:58:39.44 ID:7iQaWPLno<> 一方「良い笑顔してたじゃねェか。それで良いンだよ」
美琴「…なんで」
一方「あァ?」
美琴「なんでアンタが私に気を遣ったりすんのよ…」
一方「……」
一方「何かが変われるかもしれねェ…最初はそンなことを思ってた」
一方「でも今は。俺ン中でお前の存在がすげェでかくなってンだわ」
一方「公園で声かけたのは一昨日だっけか?お前との3日間がかけがえのないもンになっちまったンだわ」
美琴「あ…うっ…うぅぅ…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 00:59:35.44 ID:7iQaWPLno<> 一方「今までの償い…いや違うな。俺はこれからもお前に笑っていて欲しいンだわ」
美琴「か、勝手なこと…」
一方「…ホラ。俺のストラップ…」スッ…
美琴「えっ…?」
一方「…お前も付けろよ。いや、持ってるだけでも良いか。それだけで今日のこと思い出せンだろ」
美琴「…あっ…そ、その…」ドキドキ
一方「…ま、また…どっか遊び行こうぜ。ゲコ太グッズの買い物とかいつでも付き合ってやるからよ…」
美琴「〜〜〜!!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 01:00:27.71 ID:7iQaWPLno<> 美琴「ほ、ホントに勝手なことばかりっ!」
美琴「一緒に映画を観ただけで、そんなことまで言えるなんて信じらんないっ…!!」
美琴「なのに…」
美琴「…アンタがゲコ太のファンだって聞いた時は嬉しかったし・・・アンタと話をしてて楽しかった…」
美琴「……」
美琴「…ねぇ」
一方「…なンだよ」
美琴「また…一緒に遊んでくれる…?」
一方「……」
一方「…あァ。どこにもでも付き合ってやるよ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 01:01:24.20 ID:7iQaWPLno<> 美琴「……」
美琴「…ありがとう」
俺の前へと一歩踏み出すオリジナル
…ン?
一体なンだよ?
美琴「……」
そして目を閉じましたっと
……
あァ、そういうことか
こンのマセガキが
って、俺もそもそもの目的はコレだったな
一方「……」グイッ
美琴「あっ…んっ…」
俺は無言でオリジナルの腰を抱きよせ…
そして、口づけを交わした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(大阪府)<>sage<>2011/12/07(水) 01:02:29.11 ID:qxvt0Gb20<> うおーマジでか
待ってた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 01:02:51.49 ID:7iQaWPLno<> バシューン!!!
エルシィ「でたぁ!!!」
一方「(…!オリジナルの中から妖怪じみたもンが…コイツが駆け魂ってヤツか…)」
一方「(へっ…手間取らせやがってよォ…!)」
駆け魂「グォォォォォォォ!!!」
エルシィ「拘留瓶!!いっけぇ!!!」スッ…
ポンコツドクロが瓶みたいなモンを取り出して開け口を駆け魂向ける
駆け魂「ゴォォォォォォォ!!!」ズズズズズズッ・・・
おォ
吸いこまれてる吸いこまれてる
ホラ、さっさと楽になっちまえ
グォォォォォォ…スポンッ!!!
エルシィ「駆け魂拘留!!神様、ありがとうございますっ!!」
おォ、やるじゃねェかポンコツドクロ
伊達に空飛んでねェな
一方「(なンにせよ…ゲームクリアっことかァ!?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 01:03:28.79 ID:7iQaWPLno<> 駆け魂拘留後…
オリジナルは攻略最中の記憶を丸々と失っていた
ンだよ…アイツと遊ぶなンてことはゲコ太の映画での一度きりの幻想でしたァってか?
っても記憶が残ってれば残ってたでアイツとの恋人生活が始まってたわけだしなァ
まァ、これで良かったンだろ
アイツはまだガキだしこれから先、コンマ2秒で好きな奴もコロコロと変わって色ンな恋愛でもするだろう
そンな輝かしい未来が待ってンのに俺みたいなヤツに人生預けるなンてことはあっちゃならねェはな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 01:04:33.24 ID:7iQaWPLno<> …おっ、オリジナルじゃねェか
ハッ、まァた同じ自販機の前にいやがる
好きだねェ
…って、攻略終了後にこの公園来てる俺もどうかしてンな
美琴「…ん?…あっ」
一方「…あン?」
美琴「……」ズンズン
一方「…あァ?」
オイオイ?
なァンで俺の方に寄ってくンだよ?
記憶は綺麗さっぱり消えちまったンだろォ?」
美琴「…ね、ねぇ!」
一方「な、なンだよ…出会い頭に…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 01:06:12.34 ID:7iQaWPLno<> 美琴「あ、アンタもゲコ太好き…なの…?」
一方「…あァ?」
美琴「あっ…いや、その…携帯ストラップ…」
一方「…あン?ストラップって…」
一方「…あっ」
そォいやあの日付けたまま、そのままにしてたな…
まァ、別に外しても良いンだけど…よ?
一方「…って」
美琴「そ、それって限定ストラップよね。わ、私もゲコ太好きなのよ!ほらっ…!」スッ…
ンだよコイツ…
記憶無くなってんのにあの日俺が渡したストラップ付けてやがる
意味がわからないけどゲコ太は好きだからとりあえず付けますゥってことかァ?
ホント、ガキだねェ…
美琴「ね、ねぇ!ゲコ太のどこが好き!?」
…このストラップ
まァ壊滅的にセンスはねェが、せっかく限定品で持ってンだ…
しばらく付けてといてやるか…
一方「あァ、やっぱ可愛いとこだなァ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 01:06:59.45 ID:7iQaWPLno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「ところでよォ…」
エルシィ「はい?どうしました神様?」
一方「お前なンでまだいンだよ?」
エルシィ「えっ?」
一方「えっ?じゃなくてよ。駆け魂はもう捕またンだから契約は終了だろォが」
一方「つーか、まずこの首輪外せよ。うっとおしい」
エルシィ「…何をおっしゃってるんですか神様?」
一方「いや、だからまず首輪をだな…」
エルシィ「駆け魂狩りはまだ始まったばかりじゃないですかぁ!何を寝ぼけてるんですぅ?」
一方「……」
一方「…はァ!?」
どうやら俺はこの夏
へっぽこ悪魔、そして最大級の不幸ってヤツらに取りつかれちまったらしい… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/07(水) 01:10:45.73 ID:7iQaWPLno<> 美琴編終了です!
次回は佐天編の投下となります!
友人のリクエストで思いがけずの再投稿になりましたが自分自身思い入れのあるSSだったので今回は完結目指して頑張ろうと思います
よろしくお願いします
※初見の方へ
時系列は実験終了直後、打ち止めと会う前となります <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/12/07(水) 01:16:09.91 ID:4ir0DU+00<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長野県)<>sage<>2011/12/07(水) 01:16:30.82 ID:PfOyE9o4o<> 投下終わったか
まさか続きが見れるなんてな楽しみに待ってるぜ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)<>sage<>2011/12/07(水) 01:18:44.87 ID:CqqfAX5J0<> ずっと続き待ってたよ〜
>>1乙!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/12/07(水) 01:19:35.95 ID:R+1ceovmo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/12/07(水) 01:24:00.95 ID:uwTcTJVGo<> まとめで見てからずっと待ってた!
乙乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/12/07(水) 02:16:30.27 ID:mqBGSgF5o<> 超乙
まさか続きが見れるとは思ってなかったぜ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山口県)<>sage<>2011/12/07(水) 02:19:54.51 ID:gtFIc2mGo<> 乙
続きが見れるんだな、嬉しいぜ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)<>sage<>2011/12/07(水) 04:58:49.16 ID:4x6YGDqx0<> >>1の描くエルシィが可愛いかった。
このSS随分探した。
復活に感謝 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海)<>sage<>2011/12/07(水) 07:39:11.46 ID:YXcGA4RAO<> 超乙です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方)<>sage<>2011/12/07(水) 09:03:10.77 ID:UxvYvV9zo<> 復活……だと?
やったー! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/12/07(水) 09:11:29.58 ID:CI0Ga7qio<> えっえっ待ってた
すぐ読む今すぐ読む信じてた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西・北陸)<>sage<>2011/12/07(水) 09:59:30.28 ID:QO9rkXcAO<> 俺の記憶が間違ってなければ前は心理掌握攻略でストップしてたよな? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/12/07(水) 17:55:40.56 ID:P1ozVlvF0<> >>87
今、心理掌握編見てきたけど、問題はこのスレの心理掌握が昔のスレに出てた眼鏡をかけたまじめぽそうなお嬢様かはたまた原作に登場するアホの子ぽい心理掌握かだ!
原作の方だったら、エルシィと仲良くやっていけそうだ。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関東)<>sage<>2011/12/07(水) 18:18:21.32 ID:oKUNQjsAO<> >>1を見る限り心理掌握編はカットじゃないの?
佐天編以降の攻略をリメイクするみたいだから
どうせなら色んなキャラ攻略して欲しいけどね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西・北陸)<>sage<>2011/12/07(水) 19:56:50.05 ID:QO9rkXcAO<> まあみさきちの設定が公開されたし心理掌握編は変更した方が良いだろうしな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/12/08(木) 00:27:36.85 ID:WNV6Wh9uo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:29:28.07 ID:RcOrAPSno<> 一方「…つまりだ。地獄から抜け出した駆け魂はアレ一匹じゃねェと」
エルシィ「はい」
一方「他の駆け魂も全部捕獲しねェと契約も終了しねェってわけか…」
エルシィ「はいっ!その通りです!」
一方「…そうかい」
一方「……」ポカッ!
エルシィ「いたぁ!?」
一方「なーンなンだよそりゃあ!?そういうことは先に言えっ!」
エルシィ「あぅぅっ…神様がぶったぁ…」グスッ…
一方「泣きてェのはこっちの方だ…クソったれが…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:30:25.35 ID:RcOrAPSno<> 一方「(っても、グダグダ言ったとこで仕方ねェか…)」
エルシィ「ううっ…!ぶったぁ…!!」グズグス…
一方「(こンなヘッポコに期待する方がどーかしてるってンだ)」
一方「(まァ羽衣の幅広い応用力は認めてやンねェこともねェけどな)」
一方「(…着ぐるみは二度と着ねェけどよ)」
エルシィ「うぐぐぅ…」グスグス…
一方「って、いつまで泣いてンだっての」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:31:28.16 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「だ、だって…神様がぁ…」エグエグ…
一方「あァ…ンだよ。そンなことか」
エルシィ「そ、そんなことって!?痛かったんですよぉ!?」ムキー
一方「あァ、ハイハイ。悪かったなァ。ごめンなさいっと」
エルシィ「うー…いまいち誠意が感じられません…」
一方「まァ、ンなことはどうだって良いンだわ」
エルシィ「誠意のかけらも無いじゃないですか!!」ムキー
一方「一々うるせェなァ…悪かったって言ってンだろ?」
エルシィ「…神様はもう少し私に優しくしてほしいです」
エルシィ「…私だって女の子なんですよ」モジモジ…
一方「あァ?ンだって?」
エルシィ「〜〜〜!!!」
エルシィ「もう知りません!!」プンッ
一方「(なに一人でキれてンだ、コイツ?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:33:05.10 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エルシィ「えへへ〜♪やっぱり暑い時には冷たい物ですよね〜♪」シャリシャリ…
一方「ったく…」
一方「(アイスを買ってやるまでダンマリを決め込むって本物のガキかってンだ)」
一方「(悪魔ってか天邪鬼の間違いじゃねェのか?)」
一方「(結局キレた理由よくわかンねェし…)」
エルシィ「美味しい〜♪神様も一口いかがですかっ?」アーン
一方「一人で食え。甘ったるいのは好きじゃねェんだよ」
エルシィ「ええ〜?こんなに美味しいのに〜。でも神様がそう言うなら私一人で食べちゃいます♪」シャリシャリ…
一方「はァ…」
一方「(女ってのはなーンで心模様ってもンがすぐに変わっちまうンかね)」
一方「(めンどくせェ生物だ…それをまだこれから何人か恋に落とさなきゃいけねェってンだろ?)」
一方「(オリジナルだけで腹一杯だってンだよ…)」チャラ…
カエル…ゲコ太のストラップ…
ハッ…やっぱり今日も不細工なツラしてやがる
一方「……」
良いさ、オリジナルが忘れたようにいずれ俺もあの日のことを忘れるンだ
感傷なンて感情は俺にはいらねェさ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:34:11.85 ID:RcOrAPSno<> 一方「そンでよ、へっぽこ」
エルシィ「なんですかぁ?…って、ちゃんと名前で呼んでください〜!!」
一方「逃げ出した駆け魂はあと何匹いンだよ?まさかン万匹とか言わねェだろうなァ?」
エルシィ「昨日の時点で六万匹です!」
一方「……」
エルシィ「あっ、でもこの学園都市にはあとニ匹だけですね!残りの駆け魂はそれぞれの地区に配属された駆け魂隊のみんなが討伐してくれますのでご安心を!」
一方「…そうかい。そりゃ良かった」
エルシィ「はいっ!だから私たちも頑張りましょうね!」
一方「そうだな。命もかかってるわけだし頑張ってやるとすっかァ!」
エルシィ「おー!!!」
一方「…ふゥ」
エルシィ「…あれれ?どうしたんです神様?ため息なんかついて・・・」
一方「そういうことは早く言えって言ってンだろうがァ!!」ゴンッ!!
エルシィ「いったぁ〜い!?」
…ったく
六万とかマジで心臓止まるかと思ったぜ…
まァ、俺のノルマはあと二匹…
エルシィ「なんでぶつの〜!?」エグエグ…
それだけを捕まえりゃこのヘッポコとも縁が切れると思うと気が楽になるってもンだぜ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:35:01.84 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「そーいやァ、お前ってコッチの世界にいる間はどこで暮らしてンだ?」
エルシィ「えっ?」
一方「いや、オリジナル攻略の時は気にも留めて無かったが考えてみりゃァあれから3日は経ってンだ」
一方「流石に悪魔とはいえ睡眠とかは必要だろ。お前、夜中どこで寝てンだよ?」
エルシィ「公園ですけど?」
一方「そうかい公園…」
一方「……」
一方「野宿かよ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:35:53.73 ID:RcOrAPSno<> 一方「オイオイ?いくらヘッポコの三流悪魔とは言え仮にも女の形をしてるヤツが公園で野宿ってのはどーなンだよ?」
エルシィ「あっ野宿じゃないですよ!ちゃんと羽衣でテントを張って寝てます!」
一方「羽衣だけはホントに便利だなオイ」
エルシィ「羽衣だけはってなんですかぁ〜!?」ムキー
一方「って、テント張って寝ようが野宿は変わりねェじゃねェかよ」
エルシィ「ちゃんと寝袋も作ってから寝てますよ?」
一方「そォいうことじゃなくてだな」
学園都市ってのは治安が悪い
能力を持て余して良い気になっちまったアホや能力者に嫉妬してやさぐれちまうバカで溢れかえってるせいだ
ンな場所に夜中に女が一人
しかもこんななーンも知らねェだろうって感じのアホヅラした女がいてみろよ?
なにされるかわかったもンじゃねェ…
そンで何かされた拍子に首輪が誤作動して二人ともあの世逝きとか死ンでも死にきれねェぞマジで?
一方「…しゃーねぇな」
エルシィ「?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:36:57.82 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
神様曰く公園で女の子一人で公園で寝ることは危険だと言うことです
確かに衛生面は悪いかもしれないけどって思ってましたが、どうもそういうことではないらしいのです
一体どういうことなんでしょう?
エルシィ「それにしても…」
一方「ン?なンだよ?…あァ、ベットは貸しといてやる」
エルシィ「神様の部屋…凄いことになってますね…」
一方「気にすンな。よくあることだから」
エルシィ「よくあることって…」
神様の部屋は人工的に酷く荒らされた形跡が見るも無残な状態になってました
…ここで寝泊まりする方が危険なのではないでしょうか?
そ、それに…
二人っきり…だし…
一方「安心しろ。お前なンかにゃ手は出さねェからよ」
エルシィ「〜!?」
エルシィ「そ、そうハッキリ言うものどうかと〜!!」ムキー
はいはい!
どーせ私には色気なんか無いですぅ!!
一方「あァ、あとな。この部屋見てコッチの方が危険とかなンとか思ったりしてンのかも知らねェけどよ」
エルシィ「えっ?」
一方「俺が傍にいりゃお前の安全は100%保障出来る。なンかあったら俺が守ってやるから安心して寝ろ」
エルシィ「えっ…うっ…?」ドキッ
それでもちゃんと女の子扱いはしてもらえてるみたいです
ちょっぴりそれが嬉しかったり
…この人が私のバディーで良かった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:37:58.37 ID:RcOrAPSno<> ――――――――
私は超能力に憧れていた
そんな単純な理由で小学校を卒業と同時に超能力研究を行っているっていう学園都市に入学した
しかし初めて受けた身体検査ってやつで「才能が無い」って判断されちゃったんだよね〜・・・
そう、所謂私はレベル0の無能力者ってやつである
そりゃ単なる憧れで入学していきなり能力に目覚めることが出来るかって言われたらそんなことは無いだろうけどさ
「才能」って言われちゃったらもうどうにもならなくない?
「努力」したってどうにもならないってことでしょ?
そう、思っていた
今と言う時までは… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:39:23.66 ID:RcOrAPSno<> 佐天「…ん?」
不良「オラっ!立てよコラァ!!!」ドコッ!!
男「ひ、っ…!!も、もうやめ…」ガクガク…
佐天「(うわっ…最低なモン見ちゃったなぁ…)」
佐天「(学園都市って結構治安悪いよね〜…)」
佐天「……」
佐天「(…見ちゃったからにはしょうがないよね)」
佐天「ちょ、ちょっと!その人、ケガしてるじゃん!もうやめてあげなよ!!」
不良「…あぁ?」
無能力者の中学1年生の女の子がなにやってんだか…
それでも見て見ぬフリって、やっぱ出来ないじゃん? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:40:25.04 ID:RcOrAPSno<> 不良「んだぁ!?なんか文句あんのかガキがっ!?」
佐天「…!!」ビクッ
あっ、やっぱ怖い
ちょっと、いやだいぶ後悔
佐天「や、やめなよって言ってんの!み、みっともないと思わないの!?」
挑発してどーする私…
不良「おーおー。随分威勢のいいガキだなぁ!なにか?コイツの代わりに相手してくれるってのかぁ!?」バキッ!!
男「あ…ぐっ…!!!」ゴフッ…
ちょ、ちょっと…血吐いてるじゃん…
なんでここまで出来るの… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:41:13.13 ID:RcOrAPSno<> 不良「ほら?どうしたぁ?かかってこいよガキが!!」
佐天「…!!」ガクガク…
情けない話、怖くてその場から動くことが出来なかったんだ
だって本当に怖かったんだもん
血を吐くとこなんて見せられて怖くならない女子中学生なんてなかなかいないよ?
それに勇気を出して暴力を止めに入ろうとしたところで所詮私は無能力者
自分より体格の良い男の人に凄まれたら、もう何も出来ないっていうか…
不良「んだぁ?こねぇのかぁ?…そっちがこねぇなら、こっちから行くぞぉ!!」ダッ…
不良がこっちに向かってきた…
ああ…
私はなんて無力なんだろう
こんな時でもやっぱり動けないし声も出ない
…誰か、助けてっ…! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:42:03.87 ID:RcOrAPSno<> 佐天「……」ガクガク
私はただ目を閉じて、怯えることしか出来なかった
不良がこっちへと駆けてくる音が近づいてくる
もう、駄目だ
佐天「……」ガクガク
佐天「……」
…あれ?
音が近づいてこない…?
っていうか音が消えた?
…もしかして、自分で気付かないうちに私って死んじゃった?
「死因:怯え死」みたいな感じで…
って、いくらなんでもそこまで心臓弱く無いって
おそるおそる閉じていた目を開けてみる
佐天「…えっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:43:02.74 ID:RcOrAPSno<> 不良「あ…ぐうっ…」ピクピク
…さっきの不良が倒れてる?
えっ?
普通逆じゃない?
なんで私は普通に立ってるの?
もしかして土壇場で無意識に能力に目覚めて返り討ちにしたとか!?
なーんてことを考えていると…
「よォ、呆けた顔しってけど生きてるかァ?」
佐天「えっ?」
「おォ、反応あった。一応は生きてるみてェだな」
佐天「……」
白髪の赤い眼をした男の人に声をかけられました
…あぁ、もしかしてこの人が助けてくれたのかな?
ちょっとおっかなそうな人だけど
今、思えばこれは一目惚れだったのかもしれない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:44:18.50 ID:RcOrAPSno<> ――数分前
エルシィ「うっ…ううっ…」グスグスッ…
一方「オイオイ、いつまで泣いてンですかァお前は?」
エルシィ「だ、だって神様のために一所懸命朝ごはんを作ったのに…」
一方『いらねェ』
エルシィ『!?』ガーン
エルシィ「たった一言で一蹴するなんでひどいですぅ…」メソメソ
一方「だって明らかに人間の食べもンじゃねェだろアレ?」
エルシィ「失礼なっ!ちゃんと新鮮な冥界のサンマを使ったのに!」
一方「人間の食うサンマは体中に目ン玉がねェンだ。覚えておけ」
エルシィ「ううっ…ホントに美味しいのに…なら次は三途の川で釣った…」
一方「……」
一方「(互いの安全の為にコイツを家に招き入れたのは良いが油断したらコイツに殺されちまうまであるな…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:45:04.32 ID:RcOrAPSno<> 一方「(ったく難儀なもンだぜ…駆け魂もまた一から捜し始めなきゃなンねェわけだし…)」
エルシィ「か、神様っ!」
一方「あン?ンだよ。マグマ仕立てのコーヒーも飲まねェぞ」
エルシィ「ひ、ひどいですっ!…じゃなくてアレ!!」ビシッ!
一方「あァ?」
不良「オラァ!!!」ドコッ!!!
男「ひいっ!!!」
ポンコツ悪魔の指差した先に視線を向けるといかにもな三下がこれまたいかにもな三下に暴力を振るっていた
…くっだらねェことしてやがる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:46:25.22 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「か、神様!ど、どうしましょう〜!?た、助けてあげないと!?」アワワ…
一方「悪魔のクセに虐めの現場を目撃して動揺してンじゃねェよ」
まァ、助ける助けないはともかくだ
最近色々なことがあり過ぎてちょうどストレスが溜まっていたところだしな…
ちょっとばっか発散させてもらうかァ…!
一方「…ン?」
佐天「ちょ、ちょっと!その人、ケガしてるじゃん!もうやめてあげなよ!!」
一方「なンだァ?なンか増えたぞ?」
ドロドロドロドロドロ…
一方「……」
一方「…あン?」
エルシィ「あわわっ…ど、どうしましょう〜!?」ドロドロドロドロドロ…
一方「……」
駆け魂センサーに反応アリ…
つーことは…
佐天「や、やめなよって言ってんの!み、みっともないと思わないの!?」
…あのガキが次の攻略相手か?
一方「って、また中学生かよ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:47:43.71 ID:RcOrAPSno<> 不良「ほら?どうしたぁ?かかってこいよガキが!!」
佐天「…!!」ガクガク…
一方「…チッ」
とりあえずあの三下がうざってェな
つーか、女のガキ相手に凄むってなーンなンですかァ?
三下って呼ぶ価値もねェクズだな
不良「んだぁ?こねぇのかぁ?…そっちがこねぇなら、こっちから行くぞぉ!!」ダッ…
エルシィ「ああっ!?あの男の人が女の子に向かって…!?」アワワ…
エルシィ「か、神様ぁ〜!?」
エルシィ「…あ、あれ?」
エルシィ「…神様?どこへ…?」
エルシィ「…えっ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:48:37.91 ID:RcOrAPSno<> 不良「ぐはっ…!?」バキッ!!
一方「おー勢いついてた分、派手に吹っ飛ぶなァ」
不良「あ…ぐうっ…」バタッ…ピクピク…
エルシィ「……」ポカーン
エルシィ「えっ?えっ!?」
エルシィ「(か、神様がいつの間にか男の人のところまで移動してる!?)」
エルシィ「(そして男の人が…倒れています!?)」
エルシィ「(な、何が起きたの…?)」
能力の応用で身体運動を増幅させて三下の軌道上に瞬間移動
そンで普段の設定の反射によって俺に突っ込ンできた三下は吹っ飛ばされますってこった
一方「悪ィな。無茶苦茶地味な倒し方しちまって。まァ死ぬよかマシだろ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:50:08.25 ID:RcOrAPSno<> 一方「さてと…」
佐天「……」ガクガク…
佐天「…?」
佐天「…えっ?」
一方「(状況が理解出来てませンってか。まァ目閉じてたンなら当たり前か)」
一方「よォ、呆けた顔しってけど生きてるかァ?」
佐天「えっ?」
一方「おォ、反応あった。一応は生きてるみてェだな」
佐天「……」
一方「(今、この瞬間に俺の存在ってヤツを認識しました。って顔してやがンなコイツ…ン?)」
男「ひ、ひえっ…!?」ビクビク…
一方「(あァ、もう一人三下がいたっけなァ。まァこっちはどうでもいいや)」
一方「さっさとどっか行け。目障りなンだよっ…!」
男「う、うわわぁ…!?」ダッ…!
一方「チッ…なっさけねェ野郎だなァ」
佐天「……」
佐天「(こ、この人が助けてくれたのかな…?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:51:32.81 ID:RcOrAPSno<> 佐天「あっ…あのぉ…?」
一方「あン?あァ、ちったァ状況出来たかァ?」
佐天「え、えーと…」
佐天「(助けてくれたんだよね…?多分…)」
佐天「(なんか見た目おっかないけどさ…)」
佐天「(ああ、でも結構綺麗な顔立ちしてるなぁ…色も白くて細身で…かっこいいかも)」
佐天「……」ポケー
佐天「(って、なに惚けてんの私!?早くお礼を言わないと!?)」
佐天「た、助けてくれてありがとうございましたっ!!」
一方「あァ、たまたま通りかかっただけだ。別に助けた覚えはねェよ」
佐天「そ、そんな…本当に助かりました!」
佐天「…凄くお強いんですね」
一方「(…こういう特徴もねェ普通の中学生のガキってヤツは年上のヤツに憧れる傾向があるらしい)」
一方「(それならまずは年上の余裕ってヤツをアピールして憧れの的にする)」
一方「(ついでに学園都市に住ンでるヤツなら自分よりも強ェヤツには勝手に憧れたりもすンだろ)」
一方「(まず二人の出会い…プロローグは完璧ってとこかァ?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:52:39.90 ID:RcOrAPSno<> 佐天「…私、無能力者のくせにしゃしゃっちゃって・・・」
佐天「それで結局なにも出来なくて…たはは…笑っちゃいますよね…」
一方「(無能力者…今回の心のスキマに大きく関係してるかもしンねェな…)」
佐天「貴方みたいに強い人が羨ましいです…」
一方「……」
一方「…強すぎるってのもそれはそれで面倒なもンだけどな」
佐天「…えっ?」
一方「…いや、なンでもねェ」
一方「(なにを口走ってンだ俺は。今はそンなことは関係ねェだろ)」
佐天「…?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:53:37.88 ID:RcOrAPSno<> 一方「つーか、あンま自分を卑下することもねェぞ?俺はお前も十分強ェって思うしな」
佐天「えっ?わ、私が…でも…」
一方「無能力者とか関係無しによ。いや無能力者だからこそか」
一方「あァいう場面に遭遇して見て見ぬフリをしないってのはなかなか出来るもンじゃねェぜ?」
一方「その正義感と勇気は大したもンだわ」
佐天「そ、そんな…で、でもそう言ってもらえて嬉しいかも…」カァァッ…
一方「……」
一方「(反応良し。ってかオリジナルの後のせいか余計にそう感じちまうなァ)」
一方「(…なンとなくルートは見えてきたな。頼りになる先輩を演じて自信を付けさせてやるってとこか)」
一方「(ハッ…楽勝だってンだよ!)」
エルシィ「か、神様ぁ!!!」
一方「…あン?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:55:04.64 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「おおおお怪我はありませんか!?ていうか、神様ってとっても強いっ!?」
一方「……」
…コイツのこと忘れてた
つーか、このタイミングで登場してくるって間の悪ィぞ、オイ…
佐天「え、えーと…?」
佐天「(か、彼女さんなのかな…?)」ジーッ…
…ホラ、見ろ
憧れの眼差しが一気に冷めた視線になっちまった
ここは一旦退却した方が良いな
あァ、ついでにフォローも入れておかないとな…
一方「うるっせェな。このポンコツの妹はァ。兄貴が喧嘩したぐれェで一々騒ぐンじゃねェよ」
エルシィ「だだだだってぇ…!!…えっ?」
エルシィ「(…妹?)」ポカーン
一方「……」
一方「(…ちょっと苦しいフォローだったか?)」チラッ…
佐天「……」
佐天「(…妹さんかぁ)」ホッ…
一方「(…なンか大丈夫そうだなコレ。ガキで良かった…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:56:39.92 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「…あのー?神様、妹って…」
一方「あァ〜!そろそろ家に帰る時間だなァ妹ォ!!さっさと帰ろうぜェ!!」
エルシィ「へっ?あの駆けた…」
一方「あァ、そうだ。オイ、そこの女子中学生」
佐天「えっ?は、はいっ。なんでしょう…?」
一方「…またな」ニコッ
佐天「…!!」ドキッ
エルシィ「わっ…!?神様が爽やかな笑顔を…!?不気味…」
一方「そンじゃあ帰るぞォ!!」ゴンッ!!
エルシィ「いったぁい!?…って、待ってくださぁい!!」ダッ…
佐天「……」ドキドキ
佐天「(…ヤバイ)」
佐天「(私、今ので恋に落ちたかもしんない…)」
佐天「(あっ…!そういえば名前…)」
佐天「……」
…でも、また会えるんだよね?
「またな」って言ってくれたから…
次に会えた時はちゃんと自己紹介出来たら良いな… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:58:13.15 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エルシィ「佐天涙子さん。第七学区立柵川中学に在席の1年生」
エルシィ「超能力に憧れて学園都市に入学。レベル0の無能力者」
エルシィ「学園都市の外には弟さんが居る…彼女の詳細はこんな感じです!」
一方「中1…ちょっと前までランドセル背負ってた本物のガキじゃねェか」
一方「駆け魂ってヤツはロリコンの気でもありやがンなのかァ?」
エルシィ「うーん…授業ではそういったことは…」
一方「まァ、ンなことは別にどーでもいいンだけどよ」
一方「超能力に憧れる無能力者ね…そンだけ大きな特徴があれば攻略も楽勝ってもンだな」
エルシィ「えっ?まだ出会ったばかりなのに楽勝なんですか?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 00:59:13.17 ID:RcOrAPSno<> 一方「特徴がある分、攻略のルートが立てやすいし心のスキマってヤツも大体は想像つく」
一方「つーか、プロローグで好感度はだいぶ上がってるはずだからな。ほぼエンディングまっしぐらだ」
エルシィ「ほえー…」
一方「明日から攻略開始だ。連絡先は知らねェから、とりあえず柵川中学ってとこまで出向いてみるとすっか」
エルシィ「……」ポカーン
一方「あン?どうした?アホがアホな面してよ」
エルシィ「神様…これで二回目なのに凄い手慣れてますね…」
エルシィ「もしかして神様って実はやっぱり本物の上条当麻様なんじゃ…」
一方「……」ポカッ!!
エルシィ「いったぁい!?すぐ殴るぅ〜!!」グスッ…
一方「お前が殴らせてンだよ。ちょっとは学習しろってンだ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:00:06.86 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「うぅ〜…だからってすぐ女の子を殴るのもどうかと〜…」エグエグ
一方「悪魔のクセになにを言ってやがンだ。まァ、お前が悪魔ってのは未だに半信半疑だけどな」
エルシィ「むっ!もしかして今、バカにしましたね!?」
一方「今に限ったことじゃないけどな」
エルシィ「むっすー!!神様いぢわるですぅ!!」プンスカ
一方「俺はそういうヤツなンだよ。知らなかったか?」
エルシィ「うー…あっ、でも…」
一方「あン?」
エルシィ「(確かに私って神様のこと何も知らないかも…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:01:22.23 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「(元々上条当麻様と誤解して契約に至ったわけだったし…)」
エルシィ「(さっきの涙子さんを助けた場面でも神様がとってもお強い人なんだって初めて知ったわけだし…)」
エルシィ「(神様…)」
エルシィ「(口が悪くて目つきも悪くて笑顔も不気味ですぐ殴る…)」ムスー
エルシィ「(でも…本当はとっても優しくて…それにかっこよくて…)」
エルシィ「……」
一方「…?なに固まってンだ?」
エルシィ「…なんでもありませんっ!」
一方「…あァ?」
エルシィ「明日から攻略ですよね!頑張りましょうね!!」
エルシィ「(駆け魂狩りが終わったら私たちの契約も終わってしまいますが…)」
エルシィ「(それまでにもっとたくさん神様のことを知ることが出来たら良いなっ!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:02:26.08 ID:RcOrAPSno<> 攻略 初日
柵川中学前
エルシィ「あのー?神様?」
一方「あン?ンだよ?この学校で合ってるだろ?」
エルシィ「いや、確かにここで間違い無いのですが…」
エルシィ「涙子さん、学校にいるんですかね?今って夏休みですよね?」
一方「あァ、ンなことか。まァいンだろ」
エルシィ「どうしてわかるんですか?」
一方「思い出してみろ。御坂美琴攻略の時も真っ昼間の公園には人がいなかったろ?」
エルシィ「はい」
一方「どこの学校でも補習授業や夏季講習ってもンがある。多分そのせいだ」
一方「学園都市に住む能力者のうち6割は無能力者だからな。もう8月の後半だけど、そういう面では力入れてるってわけだ」
エルシィ「は〜なるほどぉ…なら無能力者の涙子さんも…」
一方「どっちかを受けに学校まで来てる可能性があるってわけだ。昨日も制服だったしなァ」
エルシィ「さすが神様っ!それなら納得です!」
一方「…ホラ。来たぜ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:03:47.38 ID:RcOrAPSno<> 佐天「それでね!私が目を閉じてる、ほんの一瞬でその不良を倒しちゃって…!」
初春「ふふっ。佐天さんたら朝からその話ばかりですね〜」
佐天「だって本当にかっこよかったんだもん!初春にも是非一度見てもらいたいぐらい!」
初春「…もしかして佐天さん、一目惚れですか〜?なーんて…」ニマニマ
佐天「えっ!?」ドキッ
佐天「……」カァァァッ…
初春「…あれ?もしかして図星でした…?」
佐天「ううっ…やっぱそうなのかなぁ…」カァァァッ…
初春「(わぁー…佐天さんが凄い照れてる…)」
初春「(いつもスカート捲れられてるからなんか新鮮…)」
佐天「(「またな」か…)」
佐天「(ホントにまた会えるのかなぁ…連絡先も名前も知らないのに…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:05:04.51 ID:RcOrAPSno<> 初春「そっかぁ一目惚れかぁ…なんか良いですね〜佐天さんたら乙女です♪」
佐天「ちょ、初春?なんかバカにしてない?」
初春「そんなことないですよ!佐天さんかわいいなぁって思っただけです♪」
佐天「むー!やっぱりバカにしてるだろ〜!?初春のクセに生意気だ〜!えいっ!!」ピラッ…
初春「きゃあっ!?」パサッ…
佐天「おー今日はピンクの水た…ま…」
初春のスカートを捲ってから下校
いつも通りの下校タイムが始まる
そのはずだった
初春「ううっ…佐天さん酷いですよぉ…!ホントにバカになんかしてないのに…」グスッ…
初春「…佐天さん?」
佐天「……」
一方「……」
憧れのあの人との再会は
友達のスカート捲りをしている場面を目撃されるという
それはもうムードのかけらの無いものになってしまいました <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:06:14.18 ID:RcOrAPSno<> 佐天「…って、えっ?ええっ!?」
一方「……」
一方「(おーおー随分動揺してンなァ。まァ、スカート捲ってる場面を見られてのいきなりの運命の再会とか意味わかンねェしな)」
一方「(しかし今時スカート捲りとはなァ…中学生になり立てなら普通か?)」
佐天「(白い髪に赤い眼…細身で整った顔立ち…)」
佐天「(や、やっぱり昨日助けてくれた人だよね!?)」
佐天「(うわっ!?うわっ…!?ど、どうしよう!?とんでもない場面を見られちゃったよぉ!?)」アワワ…
初春「…佐天さん?固まっちゃって一体どうしたんですか?…ん?」
一方「……」
初春「(…誰だろう?知らない人だけど、こっちの方を見てる)」
初春「(あっ、もしかして佐天さんのお知り合いの方かな?)」
一方「(なんで頭の上に花乗っけてンだコイツ)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:08:09.49 ID:RcOrAPSno<> 初春「あっ、佐天さん。もしかしてお知り合いの方ですか?」
佐天「あ…あわわ…」
初春「…?佐天さん?」
一方「(…どンだけ動揺してンだよ。しゃあねェな…見なかったことにしておいて爽やかに挨拶でもしてやるか…)」
一方「よォ。また会ったな?」ニコッ
佐天「〜〜〜!!!」ドッキーン!!
初春「また?…あっ!もしかしてあの人が昨日助けてくれた…?」
佐天「…ご」
一方&初春「ご?」
佐天「ごめんなさーい!!!!!」ダッ…
初春「えっ!?ちょっと佐天さん!?…行っちゃった…」
一方「……」
一方「(走って逃げちまった…対応の仕方を間違ったか?)」
一方「(どーすっかな…追いかけるべきか…いや、あの様子だと逆効果になりかねねェな)」
一方「(となると…)」
初春「……」ポカーン
一方「(…この怪人花畑は涙子の友人ってとこか)」
一方「(涙子との接触はまた明日にして攻略初日は友人からの情報集めでもしますかね…)」
一方「(どうせオリジナルよりは楽勝なンだからそれぐらいの余裕はあっても良いだろうさ)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:09:07.31 ID:RcOrAPSno<> 佐天「はぁっ…!はぁっ…!!」ゼーゼー…
佐天「(は、恥ずかし過ぎて全力で逃げてきちゃった…けど…)」
佐天「(これって最悪の行動じゃない!?せっかくあの人から挨拶してもらえたのに!?)」
佐天「(あー!!私、何やってんの!?結局また名前も聞けなかったし!?)」
佐天「(ていうか、名前とか聞く以前に軽蔑されちゃったかもだし…)」
佐天「(…はぁ)」
佐天「(ホント、私って何から何までダメなヤツだなぁ…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:10:05.11 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「(あれあれ!?涙子さん、走ってどっかに行ってしまいましたよ!?)」
エルシィ「(何か問題でも発生したのかな…)」
エルシィ「(いやいや!神様に限ってそんなこと!きっとこれも美琴さんの時と同じ神様のシナリオ通りの展開のはずです!)」
エルシィ「(ですよねっ!神さ…)」ヒョコッ…
一方「よォ、そこのお前。ちょっと良いか?」
初春「ふぇっ!?あ、えっと・・・私ですか・・・?」
エルシィ「…!?」
エルシィ「(る、涙子さんをほったらかしにして、ほ、他の女の子に声をかけてる…!?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:11:24.48 ID:RcOrAPSno<> 一方「そう、お前。そこの花畑のお前だ」
初春「あっ、は、はいっ…なんでしょうか?えーと…」
一方「あァ、俺はだな…」
ドドドドドドド…!!
一方「…あン?」
初春「…?女の人が走ってこっちに…って、えっ?」
エルシィ「神様のバカ〜!!!!!」ベシッ!!!
一方「ガッ!?」
初春「わわっ!?」ビクッ!
初春「(き、綺麗な女の人が白い人の頭をホウキで思いっきり殴った…!?)」
一方「…い」ピクピク…
一方「…いってェェ!?」
エルシィ「ぷんぷんっ!」プンスカ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:12:37.86 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「神様っ!!涙子さんをほったらかしにして他の女の子を攻略しようとするなんて何事なんですか!?」
エルシィ「神様がそんな節操無しな人だったなんて…私、見損ないましたっ!神様のエッチ!!」
一方「……」
一方「…オイ、エルシィ…」
エルシィ「本当は駆け魂集めもイヤイヤなんかじゃなくて喜んでやってるんじゃないんですか!?」
エルシィ「そんなに女の子が好きなら神様なんてもっとたくさん駆け魂のいる地区に行っちゃえば良いんだぁ!!」
一方「……」ゴンッ!!!
エルシィ「いったぁいっ!?」グスッ…
一方「テメェはいきなり出てきたと思ったらなンなンですかァ!?」
一方「近づいてきたのがテメェだとわかった瞬間に反射を切ってやったのにテメェは構わずぶン殴るとか随分なパートナー想いの悪魔だなァ、オイ!?」
エルシィ「だ、だって神様がぁ…!!」エグエグ…
初春「……」ポカーン
初春「(な、なにがなんだが…わかんないよぉ…?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:13:43.48 ID:RcOrAPSno<> 一方「だってもクソもあるかァ!!なンだァ!?なンか俺に恨みでもあンのかァ!?」
エルシィ「だ、だから神様がぁ…!涙子さんのことを傷つけて…!」
一方「傷つけられたのは俺の頭の方だってンだよ!!」ゴンッ!!!
エルシィ「うわーんっ!!!私の頭も痛いですぅっ!!!」ヒーン
一方「ったく、こンのポンコツがァ!!邪魔だから家に帰って大人しく掃除でもしてやがれってンだ!!」
エルシィ「…わかった。わかりましたぁ!帰りますぅ!!」プンスカ
エルシィ「神様のばかぁ!!今日の晩御飯抜きなんですからぁ!!」タッタッタ…
一方「テメェの作ったもンなンか地獄に堕ちても食わねェってンだよ」
初春「……」
初春「(家に帰って…)」
初春「(…妹さんなのかな?)」
初春「(お兄さんを神様って呼ぶ妹さんって珍しいなぁ…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:14:39.89 ID:RcOrAPSno<> 一方「さて…と…」クルッ…
初春「あ、えーと…」
一方「悪ィな、妹が騒がしくしちまって。いつもバカなヤツなンだが今日は特別にバカだったみたいでよ」
初春「は、はぁ…」
初春「(やっぱり妹さんなんだ…)」
初春「(兄妹ってどこもそんな感じなのかなぁ…)」
一方「でよ、話を戻そうと思うんだがお前にちょっと聞きたいことがあってよ」
初春「あっ、はいっ。私に何か…えーと…」
一方「あァ、そっか。自己紹介がちゃンと出来なかったンだっけな」
一方「一方通行。そう呼ばれている」
初春「あくせ…ろりーたさん?」
一方「アクセラレータ。次間違えたらその花毟ンぞ花畑」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:15:38.63 ID:RcOrAPSno<> 一方「そンでよ、お前はるい…さっきのセミロングの黒髪の友人かなンかか?」
初春「えっと佐天さんのことですよね?はい!そうですっ」
一方「そォかい。そりゃ良かった」
初春「えーと、それがなにか…?」
一方「イヤな。昨日偶然、さっきの佐天だっけか?ソイツと出会ってよォ…」
初春「!!」
初春「(佐天さんがさっき言ってた助けてくれた憧れの人…!やっぱりこの人が…!?)」
一方「恥ずかしい話よォ…」
一方「一目惚れしちまったンだわ、アイツに」
初春「!!!」
初春「(ま、まさかの二人とも一目惚れっ!?)」
初春「(さ、佐天さんっ…衝撃の展開になってますよ!?)」ドキドキ…
一方「(…そういう設定にしておいた方がコイツも色々と深い情報も話してくれるだろ)」
一方「(多分涙子は性格的に昨日のことを既にコイツに話してるだろうしなァ)」
一方「(いやーなンか初日から順調にイベントをこなせてるわ)」
一方「(次に涙子に会った時にはエンディングかァ、こりゃ?…ハハッ、なンてな)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:16:32.11 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エルシィ「うっ…うぅっ…」エグエグ
エルシィ「神様はやっぱり、いぢわるだぁ・・・もう知らないんだからぁ…」グスッ…
エルシィ「……」
そんな独り言を呟きながら私はコンビニエンスストアで購入したとある雑誌のとある記事に目を落とす
『彼のハートをイチコロにするケーキレシピ!』
エルシィ「……」
エルシィ「…よしっ!」
エルシィ「(神様っ…!覚悟していてくださいっ!私の真の力と言うものをお見せしちゃうんですからっ!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:17:51.66 ID:RcOrAPSno<> 一方「(さァて…話しかけてきたヤツは昨日友人のことを助けてくれたヤツだ…)」
一方「(しかもソイツはなンと友人に一目惚れしてしまったとキタ!って前提で話しかけてるわけだが…ここでなンて返してくる?)」
初春「はわわ…じゃ、じゃあ貴方が昨日佐天さんを暴漢から助けてくださった…?」
一方「なンだァ?そンな風に言ってたンかアイツ?」
一方「(よしよし。ちゃンと昨日のことを話してンな涙子のヤツ)」
一方「助けたねェ…まァ、一応はそうなンのかァ?」
初春「や、やっぱり貴方が!さ、佐天さんから色々とお聞きましたよ!」
初春「佐天さんを…私の友達を助けていただいてありがとうございましたっ!」ペコッ
一方「オイオイ、よせよ。俺はたまたま通りがかっただけだっての」
一方「(…涙子の友人の信頼もゲットってとこだな)」
一方「(お互いのことをあまり知らない二人に必要なもン…)」
一方「(二人を繋ぐ第三者!)」
一方「(まァ、ンなもン無くても今回は余裕だろうがコッチの方がよりスムーズにステップを踏めるだろうよ)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:19:05.45 ID:RcOrAPSno<> 初春「それでも助けていただいたことには変わりありませんよっ!」
初春「佐天さんも…貴方にとても感謝していましたよ。今日の朝から昨日のことをずっと…」
一方「…そうかい。まァ、惚れた女にまで言われちまったらちょっと照れちまうな」
初春「あっ、そ、そのですね!」
一方「ン?」
初春「(佐天さんの憧れの人が佐天さんに一目惚れ…)」
初春「(これは友人として二人の恋を応援してあげるべきですよね!)」
初春「えっと、その佐天さん…昨日助けていただいた私の友達…佐天涙子さんって言うんです!」
初春「彼女も…昨日のことがキッカケで貴方に対して憧れを抱いているみたいなことを…」
一方「エっ!?ホ、ホントか、そりゃァ!?」
初春「は、はいっ!た、多分彼女も…!」
初春「(佐天さんは恥ずかしがって逃げちゃったから…)」
初春「(ここは代わりに私が佐天さんのことをまだよく知らないであろうこの人に佐天さんのことを猛アピールしてあげなきゃ!)」グッ…!
一方「(ヤル気満々。イイネ、イイネ、最高だねェ!)」
一方「(これはもう俺への信頼度レベル5と見てイイな…)」
一方「(さァて、何から質問するか…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:19:57.64 ID:RcOrAPSno<> 一方「(あァ、とりあえずせっかくだからこの花畑の名前も聞いておくか)」
一方「(エンディング間近とはいえ流石にこれっきりことは無いだろうしな)」
初春「彼女も多分貴方のこと…」
一方「あァ、佐天ってヤツのことは後でイイ」
初春「えっ?」
一方「いや、なンだ。せっかくだからお前の名前を教えてくれよ?」
初春「私…のですか?」
一方「あァ、せっかく今から色々と質問させてもらおうかなって思ってンのに名前を聞かないのもどうかなと思ってよ」
一方「もしかしたら明日以降もお前をことを頼りにするかもしンねェし」
初春「あっ…そうですよねっ!ごめんなさい、私ったら気が回らなくて…!」
初春「それに貴方にも自己紹介していただいたのに…」
一方「(イヤイヤ、既に協力してくれる気MAXってだけで気の遣い方は充分だ)」
初春「私の名前は初春…初春飾利と言います!」
初春「佐天さんと同じ柵川中学に在席する中学一年生です!よろしくお願いしますっ!」ペコッ
一方「あァ、こちらこそヨロシクなァ初春」
一方「(同級生の友人)」
一方「(涙子の心のスキマに何か関係はしていねェだろうか?)」
一方「(…涙子より先にコイツのことをちょっと聞いてみるか)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:21:08.79 ID:RcOrAPSno<> 初春「えーと、それで佐天さんなんですが…」
一方「いや佐天はまだイイ」
初春「ふえっ?」
一方「まずお前は能力者か?無能力者か?」
初春「えっ?また私のこと、ですか?」
一方「あァ、教えてくれねェか?」
初春「は、はぁ…えっと、私は一応能力者です…」
初春「強度はレベル1の低能力者ですが…」
初春「それがなにか…?」
一方「イヤ、佐天の友人のことも色々知っておきたくてな」
一方「アイツがどういう交友関係してンのか気になってよ」
初春「あぁ、なるほどっ。そういうことですかぁ」
一方「そンでそのこの交友関係についてもう少し聞きてェんだが」
初春「交友関係について?」
一方「あァ、アイツはお前以外にどんなヤツと多く絡んでるか聞きてェンだわ」
一方「(間違い無く初春は涙子の親友だ)」
一方「(その初春は能力者で涙子は無能力者…)」
一方「(そして昨日三下に対して何も出来なかった涙子…)」
一方「(…俺の予想が正しければ…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:22:38.77 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
初春「…って感じです!よく4人でカフェとか行ったりするんですよ〜♪」
一方「……」
一方「(初春の話によれば涙子の交友関係の中にはレベル4とレベル5がいるとキタ…)」
一方「(つーか、中学生でレベル5ってアレか?オリジナルのことじゃねェのか?)」
一方「(学園都市はせめェなオイ)」
一方「(しかしこれで涙子の心のスキマもハッキリと見えてきたな)」
一方「(初春だけならまだわかンなかったが仲の良い友人の中で自分一人だけが無能力者)」
一方「(無能力者だから誰一人救えない…あの時もきっと友人だったら…)」
一方「(レベル0の無力さと能力者との世界の違いに劣等感を感じる…これこそ涙子の心のスキマと見て間違いねェだろ…!?)」
一方「(エンディングは見えた!やっぱこりゃァ明日で決まりだぜオイ!!)」
初春「とりあえず佐天さんの交友関係はこんな感じです!他にはなにか…」
一方「いや、もう充分だ。あとは告白プランを練るだけだ!」
初春「…えっ?」
一方「佐天にヨロシク言っておいてくれ!明日も来るってなァ!そンじゃァ、サンキュなァ!」ダッ…
初春「えっ!?あ、あの!?アクセラさん…!?」
初春「…行っちゃった」ポカーン
初春「……」
初春「(とりあえず佐天さんにメールしておこうかな?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:24:32.19 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜♪
佐天「メール…?初春から…?」ピッ
From:初春
『佐天さんの憧れの方とお話しちゃいました!明日もまた来るからヨロシク伝えておいてくれとのことです!』
佐天「!!」
佐天「(明日もまた来てくれるの…!?私、いきなり逃げ出しちゃうなんて失礼なことをしたのに…)」
佐天「(それってつまり…嫌われてはいないってことだよね…)」ホッ…
佐天「(…あれ?)」
佐天「(明日も来るってことは今日学校の前にいたのは偶然じゃなくて…?)」
佐天「(…ん?このメール…下の方に続いてる…)」ピッ…
『あの方もなんと佐天さんに一目惚れしちゃったみたいですよっ☆明日は頑張ってくださいね!』
佐天「!!??」
佐天「(うっそ!?あの人が私のことを…!?そ、そんな…)」
佐天「……」ドキドキ…
佐天「(…私、今凄く胸が痛くなった)」
佐天「(やっぱり私もあの人に恋をしてるんだ…)」
佐天「(そしてあの人も私を…嬉しい…)」
佐天「(嬉しいけど…私なんかで本当に良いのかな…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:25:56.15 ID:RcOrAPSno<> 初春「これで良しっ…送信っと」ピッ
初春「(あの人が佐天さんのこと好きって言ってるんだから、こういう送っちゃっても良いよね?)」
初春「(その方が佐天さんも安心するだろうし…)」
初春「(しかし佐天さんの憧れの…アクセラレータさんだっけ?)」
初春「(口は悪いし目つきも悪い感じでちょっと怖い人かな?って最初思っちゃったけど)」
初春「(実際話してみるとやっぱり良い人なんだなって思っちゃった)」
初春「(あの人だったら佐天さんとのこと応援出来るなぁ〜)」
初春「(も、もし告白が上手くいったら、やっぱり二人は恋人同士になるのかな…?)」ドキドキ…
初春「(そうなったら佐天さんも…)」
初春「(あの人の手前…スカート捲りをやめてくれるようになるかな…)」
初春「……」
初春「(どうか…上手く行きますように…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:27:16.72 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「(さてと…告白のプランはどーすっかなァ…)」
一方「(好感度から考えりゃあ向こうからの告白してくる可能性もあるわけだが…)」
一方「(まァ、焦ることねェな。当日でも成るようになンだろォ)」ガチャッ…
エルシィ「神様ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ドテドテ!!!
一方「おおっ!?」ビクッ
エルシィ「遅かったじゃないですかぁ!!私、待ちくたびれちゃいましたよ!!」プンプン
一方「(お、思いっきりコイツの存在忘れてたからビックリしちまった…)」ドキドキ…
エルシィ「さぁさぁ!早く上がってくださいよぉ!!」グイグイ
一方「……」
一方「(なンでコイツ無駄にテンション高ェンだ…?)」
一方「(俺、コイツのことを怒らせて帰らせたと思うンだが…イヤ、コイツが10割悪ィンだけどよ…)」
エルシィ「えへへ〜♪早く早くっ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:28:59.06 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「神様、こっちですっ!」
一方「一体なンだってンだよ…」
エルシィ「ふふふ…」ゴゴゴゴ…
一方「…!な、なンだよ…?」
一方「(コイツ、いつもと雰囲気が違ェ…?心なしか目の色も…?)」
エルシィ「神様…私はついに悪魔として神様に真の力をお見せすることになるんです…」
一方「…!?」
エルシィ「さぁ…これをご覧になってくださいっ!!」ドーン!!
一方「なっ、こ、これは…!?」ズガーン!!
こ、これがエルシィの真の力によって作り出された…
ケ、ケーキだってェのか…!?
しかもオレンジ色してやがる…キャロットケーキかなンかか…!?
一方「……」
一方「…あァ?ケーキだァ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:30:19.62 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「ふふーん♪どうですか神様っ!」
一方「…イヤ、何がだよ」
エルシィ「何がって…これを見てわかりませんか!?ケーキですよケーキ!!」
エルシィ「私が作ったんですっ!」
一方「いや、確かにどうみてもケーキだけどよ…」
一方「……」
一方「お前が作った?」
エルシィ「はいっ!」
一方「……」
一方「(オイオイ、マジかよ。このケーキをエルシィが作っただァ?)」
一方「(見た目がまともじゃねェか…どういうことだよオイ!?)」
エルシィ「神様の為に私、一生懸命作ったんですっ!食べてみてくださいっ!!」
一方「(…いや、騙されんな俺。いくら見た目がまともだろうが材料がまともとは限らねェ…)」
一方「(仮に材料がまともだろうが…)」
一方「…ン?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:32:38.49 ID:RcOrAPSno<> エルシィのヤツ…
指に絆創膏貼ってやがる
…よく見たら服もちょっと焦げてねェか?
このケーキを作る時にやっちまったのか?
一方「……」
俺の為ねェ…
自分のことを怒らせた相手の為にここまで出来ンのかね…?
エルシィ「神様…今日もやっぱり食べてくれないんですか…?」シュン…
一方「…俺は甘いモンが嫌いなンだよ」
エルシィ「あっ…そ、そうでしたよね…ごめんなさい…今、片付けますね…」
一方「…だからよ」ヒョイ…
エルシィ「あっ…?」
神様は私が作ったケーキを手に取るとそれを一気に口の中へと…
一方「……」モグモグ
エルシィ「か、神様!?甘いものは苦手だって…」
一方「…美味くはねェが食えねェことはねェな。及第点だな」
一方「まァ…お前にしてはよく頑張ったンじゃねェか?」
エルシィ「……」ポカーン
一方「あン?ンだよ、アホ面してよ?」
エルシィ「(か、神様が褒めてくれた…?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:33:47.22 ID:RcOrAPSno<> 『彼のハートをイチコロにするケーキレシピ!』
エルシィ「(も、もしかしてホントに神様のハートをイチコロにしちゃったの…?)」
エルシィ「(それじゃあ神様は…こ、これからは私に優しくしてくれたり…?)」
一方「…あン?」
エルシィ「……」ドキドキ
一方「オイ、エルシィ」
エルシィ「は、はいっ!?な、なんでせう!?」
一方「明日の昼も柵川中学まで行くぞ」
エルシィ「で、デートですか!?そ、その私…」
一方「デートねェ…その段階まではいらねェな。涙子のエンディングはもう見えている」
エルシィ「もうエンディング間近ですか!?そ、それはどんな…!」
エルシィ「…えっ?」
一方「よほどのことが無い限りは成功だ。拘留瓶忘れンなよ?」
エルシィ「……」
一方「…エルシィ?」
エルシィ「えいっ」ポカッ
一方「いてェっ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:34:46.52 ID:RcOrAPSno<> 一方「いきなりなンなンだテメェは!?テメェの前では反射切ってやってるからって調子に乗ってンじゃねェぞ!?」
エルシィ「そんなの知りませんっ!」プンスカ
一方「…あァ?」
一方「(なァにむくれてンだよ、コイツはァ?)」
エルシィ「(神様のバカバカ!期待して損しちゃった!)」
エルシィ「(駆け魂の為とはいえ攻略対象の涙子さんのことばっかり…やっぱり神様エッチです!)」
エルシィ「(…やっぱり念のためにケーキに呪いをかけておいて正解でした!)」
エルシィ「(エッチな神様のことをちょっと懲らしめてやるんですから!)」
エルシィ「(あとは普段叩かれている恨みです!)」
エルシィ「(ふっふっふー!神様の慌てふためく姿が目に浮かびます!)」
エルシィ「……」
エルシィ「(で、でも後が怖いからやっぱり呪い解いておこうかな…うーん…)」
一方「?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:35:44.35 ID:RcOrAPSno<> 攻略 二日目
柵川中学前
一方「さァてと、攻略二日目突入なワケだが」
一方「昨日も言った通り涙子は今日で攻略完了だ。駆け魂を見逃すンじゃねェぞ?」
エルシィ「……」
一方「…?オイ、聞いてンのかポンコツ悪魔?」
エルシィ「はっ、はわっ!?な、なんですか?」
一方「……」
一方「悪魔ってか悪夢だわ、お前…」ハァ…
エルシィ「す、すみません…ボーっとしてて…」
エルシィ「……」
エルシィ「(結局呪いを解除しないまま今日を迎えちゃった…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:37:15.98 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「(日ごろ叩かれている恨みやエッチな神様へのおしおきとはいえ…)」
エルシィ「(昨日私が作ったケーキを食べてくださった神様にあんな呪いをかけてしまったのはやっぱり…)」
エルシィ「(甘いものが苦手だっておっしゃっていたのに褒めてもくれたし…)」
エルシィ「(…やっぱりレシピに書いてある通り神様のハートをイチコロにしていたのかな?)」
エルシィ「……」
エルシィ「(や、やっぱり今からでも呪いの解除を…!)」キッ…
エルシィ「……」
エルシィ「(…あれ?)」
エルシィ「(この呪いの解除の呪文ってどういうのだったっけ…?)」
エルシィ「……」
エルシィ「(…は、はわわ…!?)」
エルシィ「(ド、ド忘れしちゃったよー!?)」ガーン
エルシィ「(こ、このままだと神様が…神様が…!!)」ビクビク…
エルシィ「(…あー、でも…)」
エルシィ「(涙子さん攻略の支障にはならないよね…?うん…)」
エルシィ「(それなら神様も許して…でも、やっぱりあとがこわいー!!)」ヒーン
一方「(さっきから一人でナニ顔芸かましてンだコイツ?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:38:13.92 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜
佐天「ホ、ホントに今日も来てくれるってあの人が言ってたの?」
初春「はいっ!あの人の口からハッキリと聞きましたから安心してください♪」
佐天「……」
佐天「わ、私に会いに来てくれるの…?」
初春「ええ!佐天さんによろしくって言ってましたよ!」
佐天「……」
佐天「き、昨日逃げ出しちゃったのに?」
初春「大丈夫ですよ♪気にしてる様子無かったですから!」
佐天「……」
佐天「う、運命の再会がスカート捲りをしてる場面だったのに?」
初春「う、うーん…とりあえず今後はしないようにすれば…自分の為にも私の為にも…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:39:41.31 ID:RcOrAPSno<> 佐天「あ、あのさ…初春?」
初春「はい?なんでしょう?」
佐天「えーと、そのさ…」
佐天「昨日初春がメールで送ってきた…その…」モジモジ
初春「……」
初春「…一目惚れした。だから佐天さんにもう一度会いたくて会いに来たって言ってましたよ♪」
佐天「…!!」ボッ…
佐天「あぅ…えぅ…」カァァァッ…
初春「(わー♪照れてる照れてる♪)」
佐天「(か、顔が熱い…胸も痛い…)」
佐天「(うん…やっぱり私はあの人を好きになったんだ…)」
佐天「(だけど…)」
佐天「でも…」
初春「えっ?」
佐天「あっ、い、いや!なんでもないの!」
佐天「(…私なんかじゃやっぱりつり合いが取れないと思うんだけどな…)」
初春「(…佐天さん?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:41:02.73 ID:RcOrAPSno<> 初春「…あっ!」
佐天「えっ?なに…?」
初春「佐天さん!ほら、あの人…!」
佐天「…あっ」
一方「よォ」
佐天「(ホ、ホントに来てくれた…)」
佐天「(どどど、どうしよう…!?顔を見た瞬間また頭の中が真っ白に…)」ドキドキ…
佐天「(と、とりあえず私も挨拶を交わした方が…)」
佐天「こ、こんにちわっ!」ペコリ
一方「……」
一方「あァ、こンちわ」ニコッ
佐天「!!!」ドッキーン
佐天「(あぁ…やっぱりあの時と端正で、それでいて柔和な笑顔だなぁ…クラってきちゃうよ…)」
一方「よォ、初春。昨日はどゥもなァ」ニコッ
初春「いえいえ!こちらこそアクセラさん♪」
佐天「……」
佐天「(…私だけにあの笑顔ってわけじゃないのか)」
佐天「(…なんかつまんないな…)」ブスー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:42:35.53 ID:RcOrAPSno<> 一方「二人とも今から帰りかァ?」
佐天「あっ、は、はいっ…その…」
佐天「(え、えっとそんなことを考えているよりも何か話さないと…)」アタフタ
佐天「(せっかく今日もこうして会いにいてくれたんだから…)」
初春「あっ、そうなんですけど私は今日はこのあと風紀委員の方で用事がありまして…」
佐天「えっ…?そんなこと言ってたってけ…?」
初春「それで佐天さんとは一緒に帰れないので…アクセラさん、良かったら佐天さんのことを送っていただけませんか?」
佐天「え、えっ!?」
初春「えーと…ほら、女の子一人ってやっぱり何かと物騒ですし…」
佐天「そ、そんなっ…初春、アンタ、なにを…そんなことしてもらうなんてこの人に迷惑…!」
一方「あァ、構わねェぜ」
佐天「ふえっ!?」
一方「コイツと話がしたくてここまで来たわけだしな。むしろ大歓迎だわ」
初春「あっ、ありがとうございますアクセラさん!」
一方「(ナイス、花畑。空気が読めるなオイ)」
初春「(佐天さんをよろしくお願いします!)」
佐天「えっ?ええっ!?」
佐天「(い、いきなり二人きりにぃ…!?)」ドキドキ…
一方「(さァて、一気に告白イベントまで突き進むかァ!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:44:39.11 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「……」テクテク
佐天「……」ドキドキ…
わー…
ホントにあの人と一緒に帰ることになっちゃったよ…
まだ出会ったばかりでお互いに名前も…
佐天「……」
…あれ?
…名前?
一方「あァ、そういやよ。まだちゃンと自己紹介出来て無かったよな?」
一方「花畑…初春から聞いてるかもしンねェが俺の名前は一方通行。今さらこンなこと言うのもなンだがヨロシクな」
佐天「あっ、そ、その…」ドギマギ…
佐天「(そ、そうだよ〜!?私が昨日逃げ出しちゃったからまだお互いの名前を知らなかったんだったぁ…!)」
佐天「(好きだって気持ちが先行し過ぎちゃって忘れちゃってたよ…)」
佐天「ご、ごめんなさい!自己紹介が遅れちゃって…!私、佐天涙子ですっ!!」ペコッ
佐天「あの…先日は本当に助けていただいて…」
一方「佐天、涙子ね…」
一方「やっとお前の名前が知れたな、涙子」ニコッ
佐天「!!!」ドキッ
佐天「(な、名前呼ばれた〜!!)」ドキドキ
一方「(まァ、俺は出会った時から知ってンだけどよ)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:45:50.67 ID:RcOrAPSno<> 一方「……」チラッ
佐天「……」ドキドキ…
一方「(こうして間近で見るとよくわかる。好感度は間違い無くレベル5だ)」
一方「(さァて、あとはどういう告白展開に持っていくかだが…)」
佐天「あ、あの…一方通行さんでしたっけ?」
一方「ン?」
一方「(なンだ?…涙子の方から告白か?それも想定してたが流石に急過ぎねェか?)」
一方「(まァ、別に俺はそれでも構わねェンだがよ)」
一方「初春のヤツみたいにアクセラとかで良いぞ。そっちの方が呼びやすいだろ?」
佐天「あっ、すいません…じゃあ、アクセラさん」
一方「あァ、なンだ?」
佐天「えーと…その…」モジモジ
一方「(やっぱ突然の告白ってヤツか…まァ、俺はそれならそれで受け入れて…)」
佐天「アクセラさんって!とってもお強いですよねっ!!」
一方「……」
一方「…あン?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:46:42.90 ID:RcOrAPSno<> 佐天「あの日、私を助けてくれた時…相手の不良を一瞬で倒しちゃったし…」
佐天「やっぱり高位能力者の方なんですか!?」
一方「……」
一方「(あァ、そうか。涙子の心のスキマ…)」
一方「(まずはコレを埋めてからじゃねェと告白イベントこなしてもエンディングじゃねェのか…)」
一方「(まァ、友人がみンな能力者で、その中に無能力者の自分…)」
一方「(その劣等感を取り除いてやりゃ良いワケだ)」
一方「(ハッ!そンなもンすぐに終わらせてやンぜ!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:47:48.62 ID:RcOrAPSno<> 一方「まァ、高位能力者と言われれば俺も一応そのカテゴリーの中に入ンのかな…」
佐天「あっ、やっぱり!そうですよねー!あんなに強いですもんっ!!」
佐天「それに比べて私なんて…ホントなにをやってもダメで…あはは」
一方「そうは言うけどよ、お前だってまだ中1なンだ。これからまだまだ…」
佐天「やーっぱり生まれ持った才能の壁ってヤツですかねー!」
一方「……」
一方「…あァ?」
佐天「才能の無いヤツがいくら努力したってどーにもならないんですよね!」
佐天「結果なんて出すこと出来ないんです!なのに変に出しゃばっちゃって…」
佐天「笑っちゃいますよねホント!あーあ…私にも他のみんなみたいに才能があればなぁ…」
佐天「出来るなら貴方ぐらいの強さに!!って、それは高望みし過ぎですよね!あははっ!」
一方「……」
一方「…オイオイ、なンだそりゃァよ?」
佐天「えっ…?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:49:02.70 ID:RcOrAPSno<> 一方「無能力者の自分についてアレコレ真剣に悩ンでのかと思ったら…才能の壁だァ?」
一方「最初っから今の現状を諦めてるってことか、そりゃァ!?」
佐天「あ、アクセラさん…?どうしたんですか、突然…?」タジッ…
一方「努力してもどーにもならねェだァ?そういうテメェは少しでも努力したことあンのか!?」
一方「今の現状から少しでも抜け出そう!!って思ったことがあンのかよ!?」
佐天「なっ…!?」
佐天「な、なんですかいきなり!?なんで貴方にそんなことを…!」
一方「…他のヤツらは」
一方「(今じゃエリートのオリジナルだってそう…)」
一方「(エルシィだってポンコツなりに毎日頑張ってる…と思う)」
一方「他のヤツらはもっと頑張ってる…才能あるヤツも無いヤツもな…」
一方「そしてそれなりの結果をちゃンと出してきてンだ!!」
一方「テメェもぼやく前にもう少し今の現状に真剣になってみやがれ!!」
一方「クソったれが…もう少しわかってるヤツかと思ってたぜ…」
佐天「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:50:07.14 ID:RcOrAPSno<> 佐天「…いいじゃないですか」
一方「…あン?」
佐天「仲の良い友達がみんな能力者で、その中で私一人が無能力者…」
佐天「友達の中にはレベル5の人だっているんですよ?そんな人達に囲まれて頑張ったって恥ずかしいだけじゃないですか…」
佐天「私がどれだけ頑張ったって笑われちゃうだけですよ?だって私、ホントになにをやってもダメだもん!」
佐天「そんな環境の中で…そんな自分と真剣に向き合って…」
佐天「いったいどうなるっていうんですか!?」
一方「…!!」
佐天「…ここまでで良いです…送ってくれてありがとうございましたっ!…それじゃあっ」ダッ…
一方「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:51:46.40 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「か、神様〜?涙子さん行ってしまわれましたが…」トテトテ…
一方「……」
エルシィ「…あっ!もしかしてこれも美琴さんの時と同じシナリオ通りの展開だったりします!?」
エルシィ「それなら早く追いかけて…!」
一方「…失敗だ」
エルシィ「…えっ?」
一方「バッドエンディングを迎えちまった…」
エルシィ「バッド…!?そんな神様が…」
一方「(…ただ好感度を上げて恋愛をするだけじゃ意味がなかったンだ)」
一方「(好感度や涙子の情報ばかりに気を取られていて…)」
一方「(ちゃンと涙子自身を見てやれなかった…アイツの心のスキマについて考えてやれなかった…)」
一方「(アイツの心のスキマを広げちまったかもしンねェ…)」
一方「(…けど、まだルートは閉じちゃいねェ)」
一方「(悪ィな涙子…すぐに駆け魂を出してやるつもりだったのに回り道をして余計に苦しめちまって…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:52:37.69 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「その…神様…」
一方「…行くぞ、エルシィ」
エルシィ「…えっ?」
一方「落ち込ンでいる暇はねェ…涙子を今度こそ助けるそ!!」
エルシィ「…!!」
エルシィ「(神様…まだ諦めて…)」
エルシィ「(涙子さんの為にまたすぐに新たな行動を…神様はやっぱり神様みたいな人ですっ!!)」
エルシィ「はいっ!!行きましょう!!」
一方「(未来は1つじゃねェ…!!逆転ハッピーエンディングに変えてやンぜ!!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:53:18.42 ID:RcOrAPSno<> 一方「(俺は目先のイベントにとらわれ過ぎていた・・・)」
一方「(今、思えばちゃンとアイツと話したのは今日が初めてだったンだ・・・)」
一方「(俺は何1つ・・・涙子のことをわかっちゃいなかった・・・)」
一方「(けど・・・衝突を起こしたおかで涙子の心の声を聞くことは出来た・・・!)」
一方「(二度目の失敗はねェっ・・・!!)」ダッ・・・
エルシィ「(お願いしますっ・・・神様っ!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:54:39.85 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜
佐天「……」ハァハァッ…
また、あの人の前から逃げ出しちゃった…
だって弱い私のことを優しく慰めてくれるのかと思ったら、いきなりキツくお説教始めるんだもん…
自分が強いからあんなことを平気で言えちゃうんだっ!
弱い人の気持ちなんてちっともわかんないから平気で言えちゃうんだっ!!
どうせ私は何をやってもダメなのに…
真剣になんかなれないのに…
佐天「…あれ?」
佐天「(ところ構わず走ったつもりだったけど…)」
佐天「(この場所って…)」
一方「…そンな遠くまで行ってなくて安心したぜ」
佐天「…!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:55:42.02 ID:RcOrAPSno<> 佐天「あ、アクセラさん…」
佐天「(なんで…なんで私を追いかけて…)」
一方「…おっ?つーか、この場所ってよォ…」
一方「俺ら二人が初めて会った場所じゃねェか?」
佐天「…!!」
佐天「(覚えててくれてたんだ…)」
佐天「(い、いや!そんなことよりも…!)」
佐天「ど、どうして追いかけてくるんですかっ!?」
佐天「アクセラさんは私みたいな努力も知らない真剣になれない女の子のこと嫌いになったでしょ!?」
佐天「…アクセラさんのこと、怒らせたのに…なんで…」
一方「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:56:48.91 ID:RcOrAPSno<> 佐天「私は本当になにをやってもダメなんです…もう諦めているんです…」
佐天「きっと、周りの人たちもそう思っていますよ…?アクセラさんだって私のことをそう思っているでしょう…?」
一方「……」
一方「…なァに言ってやがンですかねェ、こンの中学生はよォ」
佐天「…へっ?」
一方「…お前は自分に真剣に向き合ってたじゃねェか。一昨日出会った時からな」
一方「そのことを忘れちまってたよ…あろうことか間近でその場面を見ていた俺がな…」
一方「そンなクセにさっきはあンな風なことを言っちまって…悪かった…」
一方「俺がお前と真剣に向き合っていなかったンだ」
佐天「な、何を言ってるんです…?私がなにを根拠に自分と向き合っているだなんて…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:58:03.78 ID:RcOrAPSno<> 一方「…ハッ、それこそ何を言ってやがンだよ」
一方「お前はあの日、人助けをする為にタチの悪いに三下へと立ち向かっていったじゃねェか」
佐天「…!!」
一方「自分は無能力者…だけどそれを言い訳に見過ごしていいわけが無い!って思ったからこその行動だったンだよな?」
一方「…それってよ、弱い自分を認めてちゃンと向き合ってることじゃねェのか?」
佐天「……」
佐天「…で、でもっ…私は、何も出来なくて…貴方に助けてもらって…」
佐天「変わろう!って思ったって結果なんか出せないんですっ!結局は才能もない落ちこぼれなんですよ!!」
一方「……」
一方「…結果ってもンはすぐに付いてこなきゃいけねェもンか?」
佐天「えっ…?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 01:59:45.66 ID:RcOrAPSno<> 一方「何事にも結果を出さなきゃダメか?結果を出せないなら全てが無駄で落ちこぼれってか?」
一方「誰だってよ…落ちこぼれからスタートすンだ。ほとンど努力から始まる」
一方「まァ、スタートラインから無敵ってヤツもいるがな。それが才能ってヤツだ。だが所詮は稀の存在だ。生きていくうえで気に留める必要はねェ」
一方「見渡してみりゃよ、周りみーンな同じなンだぜ?つーか、学園都市と能力者のうちの6割は無能力者だ」
一方「そンなかには努力もしねェヤツ、自分とも向き合わねェヤツ、だけど自分と向き合って葛藤してるヤツもいンだろうさ」
一方「…涙子一人が絶望してるわけじゃねェ。みンな同じラインに立ってるンだ」
一方「そしては涙子はそン中でもたくさん葛藤して自分と向き合って…ちょっとラインから一歩進ンでるってとこかァ?」
一方「だからよ、今の自分の状態に全然焦る必要なンかねェンだ。そりゃ時には絶望することはあるかもしれねェがよ…」
一方「お前ははまだ実をつけたばかりなンだよ。今の辛さを心に留めて成長出来りゃァいずれちゃンと花になって咲けるはずさ」
佐天「…そ、そんなの…確かに無能力者は学園都市には多いけど…」
佐天「私の周りは能力者の人ばかりで…その人達に囲まれた環境で努力なんて…」
一方「…恥ずかしいってかァ?」
佐天「…えっ?」
一方「…俺はそういうヤツらの存在もお前が花を咲かす為のスタートラインから一歩踏み出てる理由だと俺は思うがなァ…」
一方「…なっ、初春?」
佐天「…え、えっ!?」
初春「さてんさーん!!!!!」タッタッ…
佐天「う、初春!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 02:00:47.77 ID:RcOrAPSno<> 初春「はぁっ…はぁっ…!」ゼーハー…
佐天「ど、どうしてここに…?」
初春「ど、どうしてじゃないですよぉっ!?」
佐天「ふえっ!?」ビクッ
初春「さ、さっきアクセラさんからメールをもらって…」
『佐天涙子が今にも身投げしそうな勢いなんだ。こっちまで戻って来れるか!?お前の力が必要だ!!』
佐天「……」ポカーン
佐天「(み、身投げ…?)」
一方「(…昨日のうちに初春と連絡先を交換していて正解だった…)」
一方「(いくら好感度MAXとはいえ出会ったばかりの俺の言葉はどうしても心の底に届ききらねェ…)」
一方「(しかし言葉と心の間に橋をかければ届ききる可能性も高くなる…)」
一方「(俺と涙子を繋ぐ第三者…涙子の親友…)」
一方「(それが初春だ…!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 02:01:51.96 ID:RcOrAPSno<> 初春「じゃ、じゃあ佐天さんは身投げなんて…!?」
佐天「し、しないよ…うん…」
佐天「(ていうか、そんな度胸無いし…)」
初春「……」
初春「よ…」
初春「よかったぁー…!」ギュウッ…
佐天「わっ…!?」
初春「…心配しました」
初春「私…佐天さんがいなくなっちゃったら…」グスッ
佐天「初春…」
一方「なァ、涙子よ?」
佐天「えっ?」
一方「俺はお前の交友関係はよく把握しちゃいねェがよ」
一方「少なくとも初春はお前の為にすぐに駆けつけて、お前の為に泣いてくれてンだぜ?」
一方「俺はそンなヤツが親友の努力を笑うような薄情なヤツには見えねェけどなァ?」
佐天「…!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 02:03:31.47 ID:RcOrAPSno<> 一方「お前は一人じゃねェ。いつだって自分の側にいてくれる親友がいる」
一方「まァ時にはお前のことを笑うヤツも出てくるかもしンねェ。それでお前は不安になっちまうかもしンねェ…」
一方「でもよ」
一方「お前は絶対にいつか結果を出すことが出来る!!」
一方「不安になった時は初春だけじゃねェ…俺だっていつでもお前のことを助けてやる!」
一方「俺はお前に…一目惚れしちまったわけだしな」ニコッ
佐天「〜!!!」キューン!!!
初春「……」
初春「(…な、生告白…私もいるのに…)」ドキドキ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 02:04:44.61 ID:RcOrAPSno<> 佐天「えっ、えっと、そ、そのっ…」
佐天「(こ、告白されちゃったよぉ!?アクセラさんに…!?)」ドキドキ…
佐天「(ど、どうすればぁ…)」アタフタ
一方「……」
一方「(まァ、当然一目惚れなンざ嘘のわけだ)」
一方「(惚れさせて駆け魂を出す為の方便ってわけだがよ…)」ザッ…
俺は涙子へと近づいて目の前を遮っている生きた花瓶をどかす
初春「はわっ!?」グイッ…
佐天「えっ…?」
そして俺はゆっくりと涙子の顔へと顔を近づける
佐天「あっ…」
涙子が一瞬だけ身を強ばらせた
しかし、すぐに目を閉じる
完全に、この場の空気に心を許したってわけだ
一方「(…それでも、救いたいって思ったンだ)」
一方「(このまま涙子の記憶が消えようが、いつか涙子がまた辛く苦しンでいるようなことがあれば)」
一方「(俺はいつだってコイツを救ってみせてやる)」
そして俺は
涙子に、キスをした
コイツの苦しみの全てを今、解き放つ為の信念のキスを <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 02:05:34.91 ID:RcOrAPSno<> バシューン!!!
エルシィ「…でたぁ!神様、ありがとうございますっ!!」
エルシィ「……」
エルシィ「…あれ?」
佐天「……」
一方「……」
一方「(…駆け魂は出たみてェだな…)」
一方「(これで涙子の俺への記憶も消えて無くなる)」スッ…
一方「(…アバヨ、涙子)」ザッ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 02:07:11.72 ID:RcOrAPSno<> 佐天「……」
佐天「…あ、あれ?」
佐天「(今、私…誰かと一緒にいたような…)」
佐天「…ん?」
初春「うーん…生キス…」バタリ…
佐天「(…あぁ、そっか初春と一緒にいたんだっけ)」
佐天「(…って、なんで気絶してるんだろ?)」
佐天「……」ピラッ…
佐天「……」
佐天「(今日は縞パンか…)」
佐天「(今日も平和だなぁ…)」
佐天「(でも、なんだか…)」
佐天「(さっきまで長い夢を見ていた気分…頭がボーっとする…)」
佐天「(なにか…忘れてる気がするんだけどな…思い出せないや…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 02:08:28.98 ID:RcOrAPSno<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「…オイオイ、コイツが今回捕まえた駆け魂かァ?」
エルシィ「えーと…多分」
エルシィの持つ駆け魂を拘留した拘留瓶の中には涙子の中にいた駆け魂が…
いや…
一方「どーみてもカエルだろォ、こりゃァ?」
何故かカエルが拘留されていた
一方「オイオイ!?まさか人があンだけ苦労した駆け魂を取り逃したってのかァ!?」
エルシィ「うー!!そ、そんなことないですー!!ちゃんと涙子さんの中から出てきたものを〜…!!」
エルシィ「……」
エルシィ「…あっ!?も、もしかして…」
一方「なンだ!?やっぱなンか手違いでもあったンか!?逃がした駆け魂は近くにいるのか!?」
エルシィ「いいえ…このカエルはやっぱり駆け魂ですっ!」
一方「…オイオイ?この期に及んでまだ言いわけを…!」
エルシィ「私のケーキの呪いで駆け魂がカエルの姿になってしまったんですっ!!」ドーン!!!
一方「……」
一方「…あァ?ケーキ…?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 02:09:09.10 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「はいっ!間違い無いです!これはケーキの呪いですっ!!」
一方「……」
一方「…その呪いってのはなンだァ?」
エルシィ「昨日、神様にキャロットケーキを食べていただきましたよね?」
一方「あァ、食ったなァ」
エルシィ「実はあのケーキ、レシピ通りに作ったのですがちょっとした工夫をしましてね…」
一方「ほう。その工夫ってのは?」
エルシィ「ふっふっふー!聞いて驚いてくださいっ!普段私のことをいぢめるエッチな神様を懲らしめる為にケーキに呪いをかけたんですっ!!」
一方「へェ、そりゃァすげェな。続けろ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 02:10:29.25 ID:RcOrAPSno<> エルシィ「えーと…その呪いをかける為に工夫した場所というは人参だけでして」
エルシィ「先が二つに分かれた人参を用意するんです」
エルシィ「右側には呪いをかけたい人の名前、そして左側には呪いの内容を書いて刻むだけ!!」
エルシィ「簡単でしょ?」
一方「……」
一方「で、その相手と内容ってのは?」
エルシィ「神様、キスしたらカエルになれ〜!って呪いをかけたつもりであのケーキを作ったのですが…」
エルシィ「どういうわけだが神様じゃなくて涙子さんの駆け魂に呪いがかかっちゃったみたいで…」
エルシィ「でも、カエルの姿でヘロヘロしてたおかげで今日の拘留は楽に済みました!!」
一方「そゥかい。そりゃあ良かったなァ、オイ」
エルシィ「はいっ!」
一方「……」
エルシィ「…神様?」
一方「どこまで…パートナー想いなンだァ!?テメェはよォ!?」ゴンッ!!!
エルシィ「いったぁーい!?思い切り殴るなんてひどいじゃないですかぁ!?」ヒーン
一方「こっちのセリフだァ!!!」
やっぱりコイツは悪魔じゃなくて悪夢だ!
この契約が終わったら俺、直々に地獄の底まで送りかえしてやろォかなァ…!?
一方「……」
契約、か
オリジナルに涙子の駆け魂を拘留…
あと、一匹…
ソイツが終わった時、俺とエルシィは… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<><>2011/12/08(木) 02:14:26.07 ID:RcOrAPSno<> 佐天編終了です!
こンな長いのはエルシィのせいか…
次回から新しい攻略を始めていきたいと思います
ここからは前作と異なり新しいストーリーとなって進行していきます
次回、白井黒子編を今しばらくお待ちください <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県)<>sage<>2011/12/08(木) 02:43:52.72 ID:cYeSVBCpo<> 面白いです
だけどもう眠い <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県)<>sage<>2011/12/08(木) 03:02:41.49 ID:9hOI23h2o<> 乙
次は俺の黒子だと…?全裸待機
寒いから早めに頼む <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/08(木) 07:27:15.07 ID:5zb8V49AO<> GJですの! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/08(木) 07:39:15.07 ID:arqpAsUZo<> >次回、白井黒子編
なん……だと…… <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>saga<>2011/12/08(木) 08:09:56.29 ID:Ojio6bVK0<> みさきちルートもあるよね?
俺待ってるから。 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/08(木) 09:32:25.30 ID:x1PxmIxAO<> これかwwwwww久しぶりだ <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/09(金) 08:23:06.50 ID:4PYlxPYAO<> 3人で終了は惜しいな
みさきちェ…
あと元ネタみたいな再攻略もあったりするんだろうか <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/09(金) 09:08:31.61 ID:YFjNVKeko<> まさか今になってこのssに再会できるとは
やっぱ面白いな <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/09(金) 20:05:48.53 ID:1CZc9VL50<> エルシィのピントのズレタ健気さが…
でもこの一方さんなら… <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/11(日) 02:32:59.28 ID:wTH8pZh8o<> >>1乙 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/11(日) 23:37:55.24 ID:XkmLxP9z0<> 復活待ってたぜ!!
なんか短そうなのが残念だが、続きが読めそうで良かった。
楽しみにさせてもらおう! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:28:21.23 ID:9e7r7ozUo<> エルシィ「いや〜!でも、すっごいですよ神様っ!」
一方「あン?唐突になンだよ、このへっぽこ」
エルシィ「だって、もう駆け魂を2匹も捕まえちゃったんですよ!これは驚異的な早さですっ!!」
一方「ハッ…ポンコツが何を言い出すかと思えば…当然の結果だってンだよ」
エルシィ「流石は神様ですっ!…やっぱり神様が上条…」
一方「……」ゴンッ!!
エルシィ「いったぁい!?軽い冗談じゃないですかぁ〜!?」エグエグ
一方「だから人間界には言ってイイ冗談と悪ィ冗談ってもンがあるンだよ!」
エルシィ「うー…しっかり覚えました…」シクシク <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:29:42.33 ID:9e7r7ozUo<> 一方「ったく、毎度毎度テメェはよォ…」
エルシィ「すいません…」シュン…
一方「…まァ、いいさ」
一方「逃げ出した駆け魂三匹のうちの二匹を捕獲…これで学園都市にいる駆け魂は残り一匹になったってわけだ」
一方「ソイツさえ捕まえちまえば俺達のノルマは終了…お前との腐りきった縁も切れる」
一方「そォ考えたら少しは身も心も軽くなるってもンだぜ」
エルシィ「あっ…」
エルシィ「(…そっか、あと一匹、なんだ)」
エルシィ「(あと一匹で私たちのお仕事はおしまい…)」
エルシィ「(人間界に来て1週間…だいぶこっちの世界にも慣れてきたけど)」
エルシィ「(最後の駆け魂を捕まえちゃったら、私はもう神様と一緒には…)」キュッ…
エルシィ「……」
エルシィ「(やっぱり神様はそれを強く望んでいるのかな)」
エルシィ「(…私のこと、うっとおしいだけのヤツって思っちゃっているのかな…)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:30:37.93 ID:9e7r7ozUo<> 一方「…ィ」
エルシィ「(私は…神様のことをどう思っているんだろう…)」
一方「…ルシィ」
エルシィ「(私は…)」
一方「オイ、エルシィ!!」
エルシィ「は、はひっ!?」ビクッ
一方「なーに、ボンヤリしてやがンだ?帰ンねェのか?」
エルシィ「あっ、す、すみませんっ!帰りましょう!一緒に帰りましょうっ!!」
エルシィ「今日も腕によりをかけて美味しい晩御飯をお作りいたします!!」
一方「今日も俺は缶コーヒーだけでイイ」
エルシィ「えーっ!?今日のは絶対に美味しいのにー!!」
エルシィ「(…神様にどう思われていようが、私が神様のことをどう思っていようが1つだけわかることがあります)」
エルシィ「(私は今、人間界で過ごしている毎日がとっても大好きですっ!)」
エルシィ「(…だから、サヨナラはまだ考えなくてもいいかな…)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:31:25.73 ID:9e7r7ozUo<> 一方「(このくだらねェ契約を結ばれてから約一週間…)」
一方「(ポンコツ悪魔のとンでもねェ人違いから始まり…)」
一方「(あのオリジナルを恋に落とし、涙子と出会い、そしてまた恋に落とした…)」
一方「(ったく、なーンなーンですかねェこりゃァよ。人を救う為とはいえ、この俺がガキと恋愛ごっこをするハメになるなンてよォ)」
一方「(今さらながらホンットにどーかしてるぜ、今年の夏はよォ…)」
一方「……」
一方「(救う、か)」
一方「(涙子とキスした時にもそンなこと思ったっけか…)」
一方「(ハッ!悪党がなにヒーロー気取りをしてンだかな…)」
一方「(…らしくねェ)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:32:16.27 ID:9e7r7ozUo<> 一方「(俺は自分の命の為に仕方なく契約に乗っかっているだけなンだ)」
一方「(周りのヤツらがどーなろうが知ったことじゃない。そーだろォ?)」
エルシィ「今日のペスカトーレ三途仕立ては本当に美味しいんですってー!!」ムキー
一方「(それにこのアホ魔ともさっさと縁を切りてェしなァ…)」
一方「(…エルシィ)」
一方「(ホント見た目といい話し方といいバカといい悪魔なンかにゃ見えねェよなァ、コイツ)」
一方「(まァ、羽衣や料理を見る限りじゃ悪魔ってのもうなずけるけどよ)」
一方「(そんなコイツともあと少しの付き合いか…)」
一方「……」
一方「(…いなくなるからなンだってンだ)」
一方「(別に何かが変わるわけじゃねェだろ)」
一方「(そう、何も変わらねェさ)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:32:55.70 ID:9e7r7ozUo<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「(しっかしあと一匹って言っても…)」
一方「(まーた駆け魂の持ち主捜しから探さなきゃいけねェわけだよな)」
一方「(正直オリジナルと涙子の時は運が良すぎた…)」
一方「(オリジナルはともかく涙子は顔も名前も知らなかったわけだしな…あンなにもあっさり見つかったのは今考えたら奇跡近ェ…)」
一方「(最後の一匹を学園都市全体から捜しだせってつーのは簡単にはいかねェだろうな…)」
一方「(駆け魂が入る女は悪魔の近くに集まりやすい、とかいう関連性があればまた別だが…)」
一方「(まァ、流石にそこまで都合のイイもンじゃねェだろう。地道に明日からまた歩きまわるとするか…)」
エルシィ「う〜っ…」ジトー…
一方「あン?ンだよ、人のことじっとり睨みつけて」
エルシィ「神様、ホントに今日も缶コーヒーだけで晩御飯を済ますおつもりですか…?」
一方「ンだよ、晩飯のことか」
一方「だから三途だろうがマグマだろうがケーキに呪いかけるようなヤツの作ったもンは食わねェっての」
エルシィ「あ、あれは神様が〜!」
<>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:33:23.32 ID:9e7r7ozUo<> 一方「つーか、缶コーヒー買う為に公園にまで寄ってきたンだ」
一方「ここで晩飯を缶コーヒーにしねェと無駄足になンだろうが」
エルシィ「晩御飯じゃなくてもいつでも飲めるじゃないですかぁ!」ムキー
一方「コーヒーってのは飲み時があるンだよ。覚えとけ、アホ魔」
エルシィ「あっ!食後とか絶対に美味しいですよ!」
一方「さーて、そろそろ自販機が見えてくンなァ」
エルシィ「無視しないでください〜!」
一方「……」
エルシィ「…?神様?」
エルシィ「どうしたんです?いきなりピタッと足を止め…」
エルシィ「あっ…」
美琴「……」
一方「オリジナル…」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:33:53.54 ID:9e7r7ozUo<> 一方「(オリジナル…御坂美琴…)」
一方「(思えばヤツの攻略からこのバカげた物語は始まったンだっけな)」
一方「……」チャラ…
一方「(クソガエル…ゲコ太のストラップ…)」
一方「(…いつまで付けてンだ俺はよ。ペアのストラップに何か期待でもしてるチェリーボーイかっての)」
一方「(そうさ…アイツの記憶は無くなったンだ。こンなもンいつまでも付けてるもンじゃねェだろォが)」
一方「……」
エルシィ「……」
エルシィ「(…神様)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:34:23.07 ID:9e7r7ozUo<> 一方「…なンでもねェ。買ってくっからちょっとここで待ってろ」
エルシィ「あっ…か、神様!」
一方「あン?」
エルシィ「あの…その…」
エルシィ「……」
エルシィ「いえ…なんでもありません…」
一方「……」
一方「そうかい。遠慮なンてらしくもねェな」
エルシィ「あはは…」
一方「まァ、お前が良いならいいけどよ」
エルシィ「……」
エルシィ「(神様は美琴さんのことを本当に好きなってしまったんじゃないですか?)」
エルシィ「(…なんて、私はなにを聞こうとしてたんだろう)」
エルシィ「(こんなことを聞いても怒られるだけだよね…)」
一方「……」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:35:01.07 ID:9e7r7ozUo<> 一方「オイ、エルシィ」
エルシィ「……」
一方「…エルシィ」
エルシィ「は、はい!?」
一方「オリジナル…美琴に関しては俺自身もうなンとも思っちゃいねェ」
エルシィ「…えっ?」
一方「大方そンなとこだろ?お前の無い頭で考えてたことは」
エルシィ「あっ…その…えーと…」
エルシィ「(ば、ばれちゃってたぁ…)」
エルシィ「(お、怒られる…?)」
一方「…いいンだよ」
エルシィ「えっ?」
一方「忘れちまっていいンだ。あンな嘘と冗談だらけの日々なンてよ」
エルシィ「神様…」
エルシィ「(けれど…)」
エルシィ「(本当に全てが嘘と冗談だったんですか…?)」
エルシィ「(…なんだろう…胸が痛いや…)」キュッ… <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:35:28.57 ID:9e7r7ozUo<> 美琴「……」チャラッ…
ゲコ太の限定ストラップ
私はどうしてこれを持っているんだろう?
まぁ、それは映画に行ったからなんだろうけど
けれど、どうもしっくりこない
その時私は誰と映画に行ったの?
ハッキリと思い出せない
美琴「(でも・・・何故か手放せないのよね。このストラップ)」
美琴「(どうしてなんだろう…)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:35:56.14 ID:9e7r7ozUo<> 一方「よォ。お前、マジでよくここにいンなァ」
美琴「えっ?」
一方「お嬢のくせに自販機通いなンて親しみやすさのアピールってか?」
美琴「あ、一方通行…」
美琴「な、何よ。アンタだって私よりお金持ってんのに自販機通い?」
一方「俺は缶コーヒーが好きなンだよ。買うンだからそこどけ」
美琴「……」
美琴「…アンタも変わってるわよね」
一方「あァ?」
美琴「缶コーヒーの為にこの公園の自販機に寄ったり…」
美琴「…ゲコ太が好きだったり」
一方「……」
美琴「アンタもペアストラップを持ってるけどさ…」
美琴「誰と映画を観に行ったの?」
一方「……」
一方「…そーいうお前は誰と観に行ったンだよ?」
美琴「えっ!?わ、私…?」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:36:43.36 ID:9e7r7ozUo<> 美琴「わ、私のことはどうだっていいじゃないの!」
美琴「そ、それよりもアンタはどうなのよ!」
美琴「アンタが誰かと映画を観に行ってる姿なんて想像が…」
一方「……」
一方「(何聞いてンだ、俺はよ)」
一方「(答えはわかりきってンのに永遠には出てきやしねェもンなのによ)」
一方「俺のことだってどーでもいいだろうが」
一方「ほら、さっさとそこを…」
ドロドロドロドロドロドロドロ…
エルシィ「わ、わわっ!?センサーが…!?」ドロドロドロドロドロドロ…
一方「どけ…」
一方「……」
美琴「ん?なによ、この音…?」
一方「(どーやら…)」
一方「(最後の一匹もあっさりと見つかちまったみてェだな…)」
黒子「…お姉様?」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/12(月) 18:39:41.50 ID:9e7r7ozUo<> ここまででお願いします
次回攻略パートに入りますが久々にSS書くので更新が遅くなったりしてしまったら申し訳ないです><
今回、心理掌握の代わりに黒子になりましたが当初は初春の予定もありました
心理掌握や初春は機会があれば本編とは別に攻略も出来たらと感じです
ちなみ予定では黒子編は最終章じゃありません
それではまた! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/12(月) 18:47:40.87 ID:AnAdGf5zo<> 乙。どういう展開になるか楽しみ。 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/12(月) 20:22:03.86 ID:mg66uuRJo<> これが最終章じゃないのは嬉しいし期待。おつおつ <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/12(月) 21:15:30.74 ID:lGE3WT3Wo<> いやっほおおおおおおおおお乙! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/12(月) 21:47:54.09 ID:Jpm35NvZ0<> うおおおお乙うぅぅぅ <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/12(月) 22:16:34.58 ID:YDH9F1fX0<> 乙!
最終章じゃない……だと……?
最高だっぜ!!
まだまだスレは長いんだから、ゆっくりどんどん楽しもうや! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/13(火) 01:31:32.96 ID:8YXc+rT+o<> 乙、黒子はどう落とすんだろうか……
もう話が浮かぶ限り誰か落とし続ければいいと思うんだ <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/13(火) 05:36:16.97 ID:xBcRvVkn0<> >>1乙
黒子の心の隙間? <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/13(火) 12:09:24.50 ID:vUDEzeCFo<> 乙。
心の隙間と聞くとどしても笑顔の素敵な
セールスマンを連想してしまうwww <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:16:44.63 ID:BWzs/VGEo<> 美琴「く…黒子…」
黒子「まぁ、お姉様」
黒子「まぁまぁ、お姉様」
黒子「補習なんて似合わない真似をしていると思ったら…」
黒子「この為の口実だったのですわね」
美琴「…念のために聞くけど…」
美琴「この為って…どの為…?」
黒子「決まっています」
黒子「そこの殿方と密会する為でしょう?」ニコッ
美琴「……!!」
一方「……」
一方「(この茶髪のツインテールが最後の攻略対象か…)」
一方「(つーか、今度は見た目ロリかよ)」
一方「(どこまでロリコンの気があンだよ、駆け魂はよ)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:17:39.84 ID:BWzs/VGEo<> 黒子「初めまして」
黒子「わたくし、お姉様の露払いをしております」
黒子「白井黒子といいますの」
茶髪のツインテールが笑顔で俺に近づいてくる
近くで見ると尚のことロリ入ってやがンな
黒子「もしお姉様にちょっかいを出す気なら…」
黒子「まず、わたくしを通してからにしてくださいな」ニコッ
一方「(この制服…コイツはオリジナルの後輩ってことか)」
一方「(話口調と言い、かなりステレオタイプのお嬢だな)」
一方「(しっかし、オリジナルのことをお姉様ねェ)」
一方「(自称オリジナルの露払いなンてことを公言してるあたり)」
一方「(相当オリジナルの奴に心酔してやがンな)」
一方「(そンなオリジナルと二人で公園にいた俺…)」
一方「(第一印象はあまりよろしくはねェかもな)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:18:20.14 ID:BWzs/VGEo<> 美琴「黒子…」バチッバチッ…!
一方「あン?」
あァ?
なにいきなり放電してンだ、コイツ?
まさかこのツインテールにぶち当てるつもりじゃねェだろうな?
プロローグで攻略対象抹消なンて笑えねェ冗談はよせよ?
美琴「……!!」バシューン!!
って、オイオイ!?
マジでツインテールに向かって放電しやがったぞコイツ!?
マジで殺したりしてねェよな!?
一方「って…」
黒子「なーんて、密会だなんてほんの冗談ですわ」
黒子「わたくしのお姉様に限ってそんなことあるはずありませんもの」
黒子「本気にされたら困っちゃいますの」
一方「(…いつの間にか街灯の上にまで移動してやがる)」
一方「(アイツは空間移動系の能力者か…)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:18:59.76 ID:BWzs/VGEo<> 黒子「それではくれぐれも過ちは犯さぬようにしてくださいませ」
黒子「お姉様♪」ペコリ
美琴「黒子っ!!」バシューン!!
オリジナルが再びツインテールに向かって放電する
しかしツインテールはオリジナルが放電したと同時に空間移動でその姿を消しやがった
美琴「変な噂、流したら承知しないわよ!!」
美琴「よりにもよってこんな奴…」チラッ…
一方「ン?」
美琴「こんな奴…なんかと…」カァッ…
一方「……」
一方「(オイオイ)」
一方「(ンだよ、その満更でもねェ表情はよ?)」
一方「(あの時の記憶はもう綺麗さっぱり消去されちまってンだろうが?)」
美琴「……」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:19:46.91 ID:BWzs/VGEo<> 美琴「わ、悪いわね…後輩が騒がしくして…」
美琴「そんじゃ!私はもう帰るからっ!」ダッ…
逃げるように去っていくオリジナル
騒がしいのはお前も同じだろうが
常盤台の連中ってのはみンなこうなのかァ?
一方「しっかしよォ…」
美琴『こんな奴…なんかと…』カァッ…
一方「……」
一方「(…いや)」
一方「(俺の自意識過剰か…)」
一方「(もし、そうでなけりゃァ…)」
エルシィ「か、神様ぁぁぁぁ!!!」
エルシィ「駆け魂が!最後の駆け魂がぁ!!」
一方「……」
一方「(そうだな。俺がすべきことは駆け魂の捕獲だ)」
一方「(オリジナルなンかに気をまわしてる場合じゃねェだろ)」
一方「(あの日の幻想はもう終わったンだからよ)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:20:23.41 ID:BWzs/VGEo<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エルシィ「白井黒子さん。常盤台中学に在籍の1年生」
エルシィ「レベル4の能力者でその能力名を『空間移動』」
エルシィ「風紀委員であり第一七七支部所属」
一方「風紀委員ね…」
一方「(そういや、制服にそれっぽい腕章を付けてたな)」
エルシィ「えーと…あとは常盤台中学学生寮に入寮しています」
エルシィ「ルームメイトの方は…美琴さんですね」
一方「(オリジナルのルームメイトか…)」
一方「(それでいて心酔してるときたもンだ)」
一方「(…真性のレズビアンとかいうオチだけは勘弁しろよ?)」
エルシィ「彼女の詳細は以上ですっ」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:20:51.08 ID:BWzs/VGEo<> エルシィ「うーん。今回の攻略者の方はどうでしょうか、神様?」
一方「まだなンとも言えねェな」
一方「御坂美琴の時みたいに顔が知れているってわけでも無く…」
一方「涙子の時みたいに出会いイベントの時点で好感度が高いわけでも無い」
一方「むしろ、公園での反応を見る限りじゃ悪印象を持たれてるかもなァ」
一方「心のスキマに関しては見当も付かねェしな」
エルシィ「うー…そうなるとまた骨の折れそうな攻略になりそうですね…」
一方「いや、悪印象ってだけならまだ楽なもンだ」
エルシィ「えっ?どうしてですか?」
一方「御坂美琴の攻略を思い出してみろ」
一方「あの時はゲコ太の着ぐるみを着て接触ってとこから始まっただろ?」
エルシィ「もう着ないんですか?」
一方「……」ポカッ!
エルシィ「……」グスグス… <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:21:56.57 ID:BWzs/VGEo<> 一方「好感度が最底辺なら攻略しようにもいきなり恋愛絡みのイベントなンかまず発生しねェ」
一方「だったらまずは恋愛イベントとは無関係な要素で相手の頭の中をいっぱいして…」
一方「後々それを恋愛要素へと切り替える」
エルシィ「その要素がゲコ太だったってわけですね!」
一方「そういうこった」
エルシィ「でしたら、今回の黒子さんもまずは恋愛イベントとは無関係な要素で…!」フンス!
一方「今は無しだ」
エルシィ「えぇ〜っ!?今までのお話の流れは〜!?」
一方「別に黒子は好感度が最底辺と決まったわけじゃねェ」
一方「あくまで可能性があるってだけだ」
エルシィ「でもぉ、それならそれで美琴さんの時の攻略方法を試してからでも…」
一方「いや、今回は黒子のキャラ…」
一方「そして顔が知れてねェこと」
一方「この二つを最大限に利用したい」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:22:41.34 ID:BWzs/VGEo<> 攻略 初日
常盤台中学学生寮前
その建物は学園都市の第七学区に存在する
近代的な街並みの中に建てられた石造り三階建ての洋館じみた建物
古めかしくは見えるが貴族さながらの雰囲気を持つこの建物こそ常盤台中学学生寮だ
一方「(しっかし、まァ…)」
一方「(こんなありふれた風景の中に洋館ってのもとンでもねェ話だな)」
一方「(エルシィの情報なら黒子はここに入寮してるってわけだが…)」
黒子「あら?貴方は…」
一方「(っと、考える間もなく向こうの方から現れてきてくれたか)」
黒子「あらあら、先日はわたくしのお姉様がお世話になりましたの」ニコッ
黒子「ところでそちらの建物が常盤台中学の学生寮なのはご存じで?」
黒子「まさかお姉様の待ち伏せしていた…だなんてことはありませんわよね?」
一方「……」
一方「あァ、そのまさかだ」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:23:12.22 ID:BWzs/VGEo<> 黒子「…そうですか」
黒子「おかしいですわねー」
黒子「わたくし、先日貴方にはきちんとお伝えしたはずなのですが」
黒子「お姉様にちょっかいを出すのなら…」
黒子「まずはわたくしを通してほしいと…」ジロッ…
黒子「もし忠告を受け入れてくださらないのでしたら…」
黒子「気は進みませんがお姉様の露払いとして…!」
一方「オイオイ、勘違いしてンじゃねェぞ」
黒子「ここまできて言い訳は見苦しいですわよ?」
一方「俺は確かに待ち伏せはしてたけどよォ…」
一方「その相手は御坂美琴じゃねェ」
一方「俺が待ってたのはお前なンだよ」
黒子「……」
黒子「…はい?」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:24:05.44 ID:BWzs/VGEo<> 黒子「わたくしを…?」
一方「あァ」
黒子「……」
黒子「なるほど」
黒子「筋を通して、お姉様にちょっかいをかける前にわたくしの許しを得にきたと…」
黒子「見た目に似合わず律儀な方ですのね?」
黒子「けれど残念ながらお姉様は今…」
一方「御坂美琴は関係ねェ」
一方「俺はお前に会いにきたンだよ」
黒子「お姉様とは関係無しにわたくし個人に?」
黒子「わたくし達は先日会ったばかりの赤の他人であり…」
黒子「話すことは何も無いと思うのですが?」
一方「(ハッ。会話なンざする気なンか無ェよ)」
一方「(こっちは一方的に伝えにきたンだよ!)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:24:39.12 ID:BWzs/VGEo<> 一方「俺は…」
一方「俺はあの日、お前に一目惚れしたンだ」
一方「お前のことが好きだ」
一方「俺と付き合って欲しいンだわ」
黒子「……」
黒子「へっ?」
一方「(黒子は気丈なお嬢キャラで男には興味も無さそうときた…)」
一方「(オリジナルを攻略する上でならコイツに目を付けられてイベントが発生っていうのもあるだろうが…)」
一方「(今の攻略対象は黒子だ。オリジナルのルートじゃねェ)」
一方「(しかしオリジナルが絡まない正規の黒子ルートじゃ俺は黒子にとってアウトオブ眼中だろ)」
一方「(だったら俺の方からイベントを無理矢理起こしてルートに入る!)」
一方「(けれど通常のイベントじゃ黒子の奴は惹きつけられねェ)」
一方「(そこで出会って突然の愛の告白だ!!)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:25:47.09 ID:BWzs/VGEo<> 一方「(昨日今日出会ったばかりで関心もねェ)」
一方「(気丈のお嬢で男沙汰も恐らくは経験もねェ)」
一方「(そんな状態で愛の告白なンざ受けたりすりゃあ多少なりにも心に動揺を与えて…)」
一方「(俺の存在も無関心から関心へとレベルアップするってもンだろォ!)」
一方「(まァ、ルート自体は黒子の反応や受け答えでまた変化していくンだけどよ)」
一方「(さァて…)」
一方「(どンな返答してきやがる…?)」
黒子「……」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 22:28:15.75 ID:BWzs/VGEo<> ここまででお願いします!
黒子編がどれぐらいの長さになるかは現段階では未定です
それではまた! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/14(水) 22:41:22.15 ID:NzvpQrY8o<> なんちゅう……なんちゅうとこでとめるんじゃあ……!
気になって仕事が……
ってのは冗談で。
乙乙!
楽しみに待たせてもらうぜ。 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/14(水) 22:44:25.91 ID:SRbyVZX+0<> おつ!楽しみだ <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/14(水) 23:00:59.12 ID:5taMreeZ0<> 乙!wwktkが止まらない <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/14(水) 23:53:46.35 ID:xc2b6qnG0<> 乙 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/15(木) 00:52:45.27 ID:1Q29cjN/o<> 黒子!黒子! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/15(木) 02:24:47.41 ID:o9VMB2lco<> いいとこで切るな〜乙 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/15(木) 02:45:14.14 ID:5g3UCUVmo<> おつかれさまるとりあ <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/15(木) 03:54:23.91 ID:VvFrUr+DO<> 乙
こりゃあ美琴が壁になるな <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/15(木) 16:09:21.48 ID:NdPXVttTo<> 一方通行ンー! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/15(木) 21:24:13.53 ID:r2Jo2uwpo<> 黒子「……」
一方「……」
黒子「随分と大胆な行動をなさいますのね」
黒子「思い立ったら即行動…」
黒子「ストレートに想いをぶつけるその姿…」
黒子「わたくし、中々に好感が持てますの」
一方「…?」
一方「(なンだ?意外にも反応はイイな…?)」
一方「(イヤ…これも想定した上での告白だったンだけどよ…)」
一方「(俺はもっとこう…慌てる素振りなンかを期待していたンだが…)」
黒子「うふふっ」
一方「(動揺するどころか余裕綽々じゃねェかよ)」
一方「(黒子のキャラを読み違えたか…?)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/15(木) 21:24:40.36 ID:r2Jo2uwpo<> 黒子「ええ、よろしいですわよ」
一方「あン?」
黒子「わたくしでよろしいのでしたら…」
黒子「貴方と恋仲になりましょう」
一方「……」
一方「(オイオイ、マジかよ?)」
一方「(断られる覚悟での告白イベントだったわけだが…)」
一方「(まさかこうもアッサリといくとはな…)」
一方「(まァ、それならそれでやりやすいってだけだけどよ)」
黒子「ただし」
一方「…!」
黒子「正式な恋仲ではございませんの」
一方「……」
一方「(あァ?どういうこった?)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/15(木) 21:25:13.93 ID:r2Jo2uwpo<> 黒子「正直、わたくし達は出会って間もありませんの」
黒子「当然お互いのことは良く知らないはずでしょう?」
一方「それは…これから付き合っていくうちに知っていけたら良いンじゃねェか?」
黒子「ええ。そう思いますの」
黒子「ですから…」
黒子「お試し期間で付き合ってみるのはいかがでしょうか?」
黒子「お試し期間で付き合った後に最終的な判断を下す…」
黒子「良い意見だとは思いません?」
一方「……」
一方「(なるほどな…そういうことかい…)」
一方「(この女…俺を男として試そうってことか…)」
一方「(ついでに自分に引き付けることによって俺をオリジナルから引き離すことが出来る…)」
一方「(イイ性格してやがる…やっぱり気丈なお嬢のキャラ付けで間違いは無かったか)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/15(木) 21:25:42.05 ID:r2Jo2uwpo<> 一方「…嬉しいぜ」
一方「てっきりあっさりとフラれちまうもンだとばかり思ってたからよ」
一方「まさかお前の方からチャンスを与えてくれるなンて光栄以外の何物でもねェよ」
一方「是非ともお試し期間ってヤツを体験してみたい限りだわ」
黒子「それは良かったですの」
黒子「でしたら期間は1週間」
黒子「1週間後のこの時間…また改めてわたしくに告白をして欲しいですの」
黒子「そこで最終的なジャッジを下したいと思うのですが…?」
一方「あァ、オッケーだ」
一方「(1週間もあれば問題ねェ…)」
一方「(お前を惚れこますには充分な時間だ…!)」
一方「(お前は遊びのつもりなンだろうが、こっちはそうじゃねェ…)」
一方「(待ってろよォ…!すぐにソノ気にさせてやっかっなァ!!)」
黒子「……」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/15(木) 21:26:09.13 ID:r2Jo2uwpo<> 黒子「では、決まりですわね」
一方「あァ。これから1週間よろしくなァ」
黒子「ええ、こちらこそ」
黒子「それで恋仲になるにあたって貴方のお名前を知っておきたいのですけれど?」
一方「あァ…そういや俺の自己紹介はしてなかったけっか…」
一方「俺の名前は…」
一方「……」
一方「(『一方通行』ってのはマズくねェか?)」
一方「(涙子や初春に名乗った時はなンの違和感も無かったが…)」
一方「(いざこれから恋人になるって奴に本名を名乗らねェで通り名を名乗るってのはどーなンだよ?)」
一方「(っても、本名なンざとっくのとうに忘れちまってンだけどよ)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/15(木) 21:26:42.03 ID:r2Jo2uwpo<> 黒子「…?どうなさいましたの?」
一方「(こうなりゃ適当に考えた名前で誤魔化しきるしかねェな…)」
一方「(攻略終了後には黒子の記憶も消えるわけだしよ)」
一方「あァ…俺の名前は…」
黒子「お名前は?」
一方「…す」
黒子「す?」
一方「鈴科…」
一方「鈴科…百合夫だ!よろしくなァ!」
黒子「鈴科さん…ですのね」
黒子「改めて白井黒子といいますの」
黒子「こちらこそよろしくお願いしますわね」ニコッ <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/15(木) 21:27:13.34 ID:r2Jo2uwpo<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「(連絡先の交換は出来た)」
一方「(そして仮初の恋仲という『関係』も持つことが出来た!)」
一方「(こーンだけ揃えりゃ充分だ)」
一方「(後は好感度を上げて心のスキマを見つけりゃイイだけ!)」
一方「残り1週間でエンディング到達なンて楽勝だってンだよォ!!」
一方「…って人がせっかく意気揚々としてンのによォ…」
エルシィ「……」ムスー
一方「なーにむくれてやがンですかァ、このへっぽこはァ?」
エルシィ「神様…黒子さんに告白をするものだからもう駆け魂を出すのかと思いきや…」
エルシィ「まさか恋人になっていちゃいちゃだなんて…!」
エルシィ「そんなに女の子が好きですか!?駆け魂は二の次ですか!?」
エルシィ「やっぱり神様はえっちな神様です!」プイッ
一方「……」
一方「(ンだよ。いつも通りのバカってことか)」
エルシィ「しかも本名まで名乗っちゃったりして…」
一方「……」
一方「あァ?」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/15(木) 21:27:40.98 ID:r2Jo2uwpo<> エルシィ「まぁ…恋人である黒子さんになら本名を名乗るのは当然のことかとは思いますが…」
エルシィ「バディーの私でさえ…今の今まで知らなかったというのに…」
エルシィ「…やっぱり…神様にとって私なんか…」
エルシィ「…ううっ」グスッ…
一方「……」
一方「何言ってンだお前?」
エルシィ「うー!?この期に及んでまだとぼけるおつもりですか!?」
エルシィ「先ほど黒子さんと恋人になった際にご自分の本名を名乗ってらしたじゃないですか!」
エルシィ「鈴科百合夫さんだって!!」
一方「……」
一方「いや、マジで何言ってンだお前?」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/15(木) 21:28:11.32 ID:r2Jo2uwpo<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エルシィ「偽名…ですか…?」
一方「それ以外の何物でもねェだろうが」
一方「その場面を見てたンなら俺が適当な名前を振り絞って出してたことぐらいわかンだろ?」
エルシィ「……」
エルシィ「…ホントに?」
一方「嘘ついてどーすンだよ、こンなことで」
エルシィ「うー…」
エルシィ「わかりました…神様のこと信じます…」
一方「ハイハイ、そりゃどうも」
エルシィ「……」
エルシィ「(でも…)」
エルシィ「(だったらどうして「一方通行」を名乗らなかったのですか…?)」
エルシィ「(私ってやっぱり、神様について何にも知らないや…)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/15(木) 21:29:18.28 ID:r2Jo2uwpo<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「ったく…」
一方「(エルシィの奴、日を重ねる度にバカに磨きがかかってねェかァ?)」
一方「(人間界での慣れない生活で頭からヤラれちまったとかか?)」
一方「(…いや、元からか)」
一方「(まァ、バカだから放っておいても問題ねェだろ)」
一方「(早速、黒子に明日会う約束でも取り付けるとすっか…)」
明日からの攻略プランを考えながら俺は携帯を取り出し、告白の際に聞きだした黒子の連絡先を開こうとした
―――その時だった
ブー…ブー…
一方「(あァ?メール?)」
―――その時、俺はまだ知る由も無かった
一方「(もしや黒子の奴の方から送ってきやがったか?)」
―――そのメールを送ってきた奴が
一方「……」
一方「…あァ?」
一方「(確かに連絡先は交換したが…)」
一方「(なンで今になってコイツからメールが来るンだ?)」
―――今回も俺の攻略に関わってくるだなンてよ
From:初春 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/15(木) 21:33:36.48 ID:r2Jo2uwpo<> ここまででお願いします
自分で自分の首を絞めてる感じですがなんとなくエンディングはこんな感じかなってのはあるんで収集つけます
それではまた! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/16(金) 01:23:41.31 ID:5CPjLkrKo<> 乙 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/16(金) 01:27:05.04 ID:eU5S+YHWo<> 乙
百合夫てwwwwww <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/16(金) 06:56:03.71 ID:JOw3C6wAO<> 百合夫…
良い名前じゃねェか… <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/16(金) 08:10:17.99 ID:XZ4VmYMDO<> なんかドロドロな展開が……初春次第やな。
乙乙! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/17(土) 06:28:00.26 ID:yBQp3oRr0<> >>242 修羅場フラグ? <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/17(土) 19:34:28.80 ID:Ojr89xxT0<> 続きが気になる夫 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/25(日) 00:51:10.14 ID:vtRShJQF0<> 前回と同じフラグが…
もしそうならやめてくれ <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 01:24:12.55 ID:OVxY4VjAO<> あげ
まだ一週間ちょっとしか立ってないけど不安になる <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 07:34:41.65 ID:j4sVt8Vuo<> 一方「(初春…)」
一方「(コイツは涙子攻略時に知り合った怪人花畑)」
一方「(涙子の友人であり俺と涙子を繋いだ第三者だ)」
一方「(攻略を確実なモノにする為に確かに連絡先は交換したがよ)」
一方「(なンで今になってコイツからメールが来る?)」
一方「(涙子の記憶が消えたようにコイツの記憶も無くなってるはずだろォ?)」
一方「……」
一方「(イヤ…)」
一方「(記憶が消えてるからこそ知らねェヤツの連絡先が増えていたことに疑問を感じて…)」
一方「(アナタ、誰ですかァ?みたいな確認を取ること自体は不思議でもねェか?)」
一方「(だったら気にするまでもねェ)」
一方「(無視ぶっこいてれば良いだけだ)」
一方「……」
一方「(…まァ、確認すりゃ良いだけの話か)」
一方「(ただの確認メールなら無視して終わりなンだしよ)」カチッ… <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 07:35:12.90 ID:j4sVt8Vuo<> From:初春
題:お久しぶりです!
『あれから連絡をいただいて無いですけど…アクセラさん最近はお忙しいんですか?』
一方「……」
一方「あァ…?」
一方「(オイオイ、なンだこりゃァよ?)」
一方「(このメールの本文…)」
一方「(俺と初春が知り合い前提の本文じゃねェか?)」
一方「(一体どーなってやがる?)」
一方「(エルシィのバカがまたやらかしちまったか?)」
一方「(…いや、涙子の駆け魂は実際に解き放ったわけだ)」
一方「(その時点で攻略対象の記憶は綺麗サッパリと消えるはず)」
一方「(現にオリジナルはそうなンだからよ)」
一方「(じゃあ、ナニか?)」
一方「(対象者じゃない初春の記憶はあの日の出来事のまま残ってるってことなのか?)」
一方「(もし、そうだとすりゃァ…)」
一方「(俺と涙子はコイツの中で恋人同士ってことになってンのか?)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 07:35:41.13 ID:j4sVt8Vuo<> 一方「(けどよォ、当の涙子は忘れちまってンだぜ?)」
一方「(初春と涙子は基本は一緒に行動してンだろ)」
一方「(もし初春が覚えてるとすれば俺と涙子の話題は絶対ふっかけるだろ)」
一方「(そンで話がかみ合わなくて、おかしいってことになるンじゃねェのか?)」
一方「…わからねェ」
一方「(地獄の記憶消去法ってのはどういう風になってやがンだ?)」
一方「(…初春のこのメール)」
一方「(返信すべきか、それともスルーするか…)」
一方「……」
一方「(イヤ、今は俺が相手しなきゃならねェのは黒子だ)」
一方「(コイツに構ってる時間は惜しい)」
一方「(無視決めこンでりゃ向こうも連絡なンざしてこなくなるだろ)」
一方「(気にする必要はねェ)」
一方「(黒子の攻略さえ終われば全てが終わるンだからよ)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 07:36:15.85 ID:j4sVt8Vuo<> 一方「(そンじゃまァ、改めて黒子に連絡して会う約束を…)」
ブー…ブー…
一方「(って、オイ)」
一方「(また先に携帯が鳴りやがった)」
一方「(まさか初春連投ってことはねェだろうな?)」
俺はメールの送り主を確認する
一方「おっ…」
From:黒子
一方「(待ち人来たるだな)」
一方「(まァ、流石にメールの連投はねェよな)」
一方「(変態ストーカーかってンだ)」
一方「(さァて、今度は迷いも無く内容確認出来ンぜ)」
一方「……」
一方「(別れ話じゃねェだろうな?)」カチッ… <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 07:36:48.45 ID:j4sVt8Vuo<> From:黒子
題:明日はお暇でしょうか?
『今日は極上の愛の告白、ありがとうござました。これからよろしくお願いいたしますの。それで突然で申し訳ないのですが、せっかく恋仲になったわけですので明日、わたくしの買い物に付き合ってはくださりませんか?ご都合の方はどうでしょう?』
一方「……」
一方「(ハッ、願ってもねェ展開じゃねェか)」
一方「(本当に黒子の方から誘ってくるだなンてよ!)」
一方「(この調子なら今回も楽勝だってンだ)」
一方「(さっさと好感度上げて、心のスキマを見つけて…)」
一方「(このくだらねェゲームから解放されてやるってンだよ!)」
一方「(返信メールは言わずもがなだ)」
一方「(さァて、覚悟しろよ黒子ォ!!)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 07:37:34.00 ID:j4sVt8Vuo<> ――――――――――――――
―――――――――
―――――
攻略 二日目
一方「オイ」
黒子「はい?どうしましたの?」
一方「なーンなンだよ、ここはよォ?」
黒子「あら?見て理解できませんの?」
黒子「婦人用下着売り場ですけど?」
一方「ンなことはわかってンだよ」
黒子「理解なさってて聞いたんですの?」
黒子「それをあえてわたくしの口から言わせるということは…」
黒子「…まさか、女性を辱める性癖をお持ちで!?」
一方「違ェよ」
一方「(女用の下着売り場だァ?)」
一方「(どうやって好感度上げンだよ、こンな場所で)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 07:38:08.14 ID:j4sVt8Vuo<> 一方「(普通の買い物だったら適当に店を周って…)」
一方「(黒子の欲しそうなモンを俺が買ってプレゼントしてやる…)」
一方「(シンプル、けど確実に好感度は上げられるってプランだったンだけどよ)」
一方「(まさかピンポイントに下着売り場とはよ)」
一方「(これで俺が下着を買ってやってプレゼントしてやるとか言ってみろ)」
一方「(どー考えてヤリたがりの三下以下の下衆扱いだろ)」
一方「……」
一方「(イヤ、でもよ)」
一方「(別に黒子が連れてきたンだから彼氏である俺が買ってやるって発言は別に…)」
一方「(あァ、でもお試し期間だから彼氏ってわけじゃ…)」
一方「(チッ…前例が無ェとイマイチよくわかンねェな…)」
一方「(下着イベントったら涙子が初春のスカート捲るってぐらいしか無かったしな)」
一方「(とりあえず今は流れに身をゆだねるしか無ェか…)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 07:38:51.57 ID:j4sVt8Vuo<> 黒子「ねぇ、鈴科さん」
一方「……」
黒子「…鈴科さん?」
一方「…あ?俺か?」
黒子「貴方以外に誰がいますの?」
一方「(そういや鈴科とか適当に名乗ってたンだっけか…)」
一方「悪ィ、少しぼーっとしてた」
黒子「つまりわたくしの声が聞こえなくなるほど食い入るように下着を見つめていたと」
一方「そこまで餓えちゃいねェよ」
黒子「あら、別に餓えたケダモノでもよろしかったのに」
黒子「その方がより参考になりますし」
一方「あァ?参考だ?」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 07:39:41.14 ID:j4sVt8Vuo<> 黒子「せっかくですので殿方の好みも把握してみたいと思いまして」
そういうと黒子は2枚の下着を俺の前へと差し出してきた
いや、つーかよ…
一方「それ、下着か?」
黒子「何をとぼけたことを言ってますの?」
黒子「婦人用下着売り場なのですから当たり前ですの」
一方「俺には紐と透けた布にしか見えねェんだけどよ」
黒子「ええ、わたくし穿き心地を優先しておりますので♪」ニコッ
一方「……」
黒子「それで?貴方はどちらがお好みですの?」
一方「(…今日は好感度とか心のスキマとかはヤメだ)」
一方「(黒子の情報がまた一つ増えた)」
一方「(それだけで充分だ)」
黒子「後でお姉様の前で穿いてみせて反応を楽しまなければならないのですからしっかりと選んでくださいな」
一方「(コイツ、マジモンの変態だわ)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 07:40:27.17 ID:j4sVt8Vuo<> ――――――――――――――
―――――――――
―――――
エルシィ「下着売り場でデートですか、そーですか」
エルシィ「さぞかし楽しかったんでしょうねー」
一方「……」
エルシィ「……」
エルシィ「…えっち!」
一方「好き好ンで行ったわけじゃねェ!」ポカッ!
エルシィ「あううっ…!」エグエグ…
一方「(白井黒子…)」
一方「(ハッ!ラスボスはラスボスらしいパラメーターってか!)」
一方「(面白ェぜ…学園都市最強と学園都市最強の変態…)」
一方「(クライマックスには持ってこいじゃねェか!)」
一方「(待ってろォ…絶対にエンディングに辿りついてやっからよォ!!)」
お試し期間 残り6日 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 07:42:21.44 ID:j4sVt8Vuo<> ここまででお願いします!
遅れて申し訳ないです
駆け魂に乗っ取られてました
黒子編はまだまだ長いかも
それではまた! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/26(月) 08:38:37.44 ID:nKegcquIO<> 乙、待ってたぜ! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/26(月) 10:11:03.64 ID:hjJ2vE550<> 乙 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/26(月) 21:36:02.19 ID:OVxY4VjAO<> きてたー
乙 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/27(火) 20:13:09.97 ID:E9IIDMbA0<> >>1乙
原作と違って、破局に向かっている様に見えるが。
エルシィの心の隙間 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 18:53:32.60 ID:y9ahpCELo<> ――――――――――――――
―――――――――
―――――
攻略3日目
エルシィ「えへへー♪」
一方「チッ…」
エルシィ「あっ!神様!」
エルシィ「ほら!かのんちゃんのポスター付きCDですよ!」
一方「(まァ、所詮はお試し期間の中での付き合いだからよ)」
黒子『明日はお姉様、そして友人とのお付き合いがありますの』
黒子『限られた時間のお付き合いとは言え、普段のお付き合いも疎かには出来ませんので…』
黒子『何卒ご理解くださいな』
一方「(俺に黒子の友人付き合いを縛る権利はハナっからねェ)」
一方「(想定内のことだが…)」
一方「あァ?スーパーアイドルだァ?」
一方「愉快にケツ振って誘ってやがる淫乱の何が良いンだ?」
エルシィ「むー!?いくら神様でもかのんちゃんの悪口は許しませんよ!?」ムキー
一方「(なンで代わりに、このバカに付き合ってやンなきゃなンねーンだ)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 18:54:00.65 ID:y9ahpCELo<> 一方「(それもこれも、エルシィのバカが…)」
エルシィ『今日は攻略、お休みなんですか!?』
エルシィ『じゃあ!私ともお買い物に行きましょうよ!』
一方「(何がじゃあ!なのかわかンねェし)」
一方「(最初は無視ぶっちぎりで決め込んでやろうかと思ったけどよ)」
一方「(不機嫌全開で、まーた呪いでもかけられたらたまンねェからな…)」
一方「(ったく…ほーンと、貧乏神にでも憑かれた気分だぜ)」
エルシィ「ねぇねぇ、神様!」
一方「今度はなンだよ?トイレかァ?」
エルシィ「ち、違いますよぉ!」ムキー
エルシィ「こほん…!」
エルシィ「私、喫茶店に行ってみたいですっ!」
一方「……」
一方「…はァ?」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 18:54:32.98 ID:y9ahpCELo<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エルシィ「私、人間界の喫茶店に行くことが地獄にいた時からの夢だったんですよー♪」
一方「あァ、そうかい」
エルシィ「えへへ…♪」
エルシィ「(なんだかデートしてるみたい…♪)」
エルシィ「(神様とはもう少しでお別れなんだし…)」
エルシィ「(こういう時間があっても良いよね!)」
一方「(チッ…能天気なツラしやがって)」
一方「(街中で黒子にバッタリ遭遇したらどーすンだよ)」
一方「(まーた、妹発言でフォローかァ?)」
一方「(…どンだけ仮初のシスコンを晒さなきゃならねェンだ、俺はよ)」
エルシィ「確かこの通りに綺麗なオープンカフェがあるんですよー!」
エルシィ「あっ!あそこかな?」
エルシィのバカが大袈裟に指を差す
オープンだかムッツリだかにまるで興味は無ェが、一応俺もその目的地らしい場所へと顔を向ける
一方「……」
一方「(…って、オイ!?)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 18:55:01.42 ID:y9ahpCELo<> 確かにエルシィが指差した先にはオープンカフェってもンが存在した
存在したンだけどよ…
黒子「―――、―――!」
一方「(黒子…!)」
一方「(それに黒子のツレの面々…)」
美琴「―――!―――!」
涙子「―――――――?」
一方「(オリジナル…涙子…)」
一方「(そォか…涙子の友人の1人がオリジナルなら黒子ももれなく、ってことか…)」
一方「(そして涙子がいるってことは…)」
一方「…オイ、エルシィ…」
エルシィ「さぁ!神様!早く行きましょう!!」
一方「(…!?このバカ、気づいてねェ!?)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 18:55:44.43 ID:y9ahpCELo<> 美琴「ん?なんか今、向こうから佐天さんに似た声が…」クルッ…
美琴「……」
美琴「…気のせいかな?」
黒子「…ていうか、佐天さんそのものの声じゃありませんでした?」
美琴「あっ、黒子も聞こえた?」
佐天「でも私、ここにいますよ?」
美琴「じゃあ、やっぱ佐天さん本人?」
佐天「さっきからずっとお喋りしてるじゃないですかー」
一方「……」
エルシィ「……」
エルシィ「(…神様―?)」
一方「(喋ンな、ポンコツ)」
エルシィ「(あうっ!?)」
一方「(…間一髪ってとこだな)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 18:56:25.30 ID:y9ahpCELo<> 一方「(しっかし、まァ…)」
一方「(羽衣だけはホントに便利だな)」
エルシィの羽衣の応用
羽衣で全身を覆えば他者からは姿形を見えなくする隠れ蓑にもなる
まァ、バカと一緒に被ってるせいで、ほぼ二人羽織の状態で居心地はあンまよくねェがよ
エルシィ「(あのぉ…神様?)」
エルシィ「(いきなり羽衣を使えって…)」
エルシィ「(今から喫茶店へ行くのに一体なんの意味が…)」
一方「(もう永久に黙ってろ)」
エルシィ「(えうー!?)」
一方「(さてと…早ェとこズラかるとすっか…)」
一方「(なンかの手違いでコイツといるのバレたら後が面倒だからな)」
一方「(毎回毎回…一々フォローなンざしてられっかよ)」
一方「……」
一方「(とは言いてェとこだけどよ…)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 18:56:53.85 ID:y9ahpCELo<> 一方「(オイ、エルシィ)」
エルシィ「(あっ!?喋っても大丈夫ですか?)」
一方「(いや話だけ聞いて黙ってろ)」
エルシィ「(ええ〜!?)」
一方「(このままの状態で喫茶店の方まで移動すンぞ)」
エルシィ「(えっ?でも姿が見えないと注文の時に…)」
一方「(黙って言うこと聞け!)」
エルシィ「(はいー…)」エグエグ…
一方「(そりゃ今日は黒子との接触は無しって決まってンだ)」
一方「(これ以上ここに留まる理由はなンざねェ)」
一方「(けどよ)」
一方「(アイツも黒子の友人だとすれば…)」
一方「(まーた話は別になってくンじゃねェのか?)」
初春「佐天さんの声って特徴的な分、似てる人がいたら区別つかないですよねー」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 18:57:37.39 ID:y9ahpCELo<> 一方「(初春…)」
一方「(アイツのメールを見る限り、俺とアイツは知り合いってことになってる)」
一方「(涙子の記憶は消えてるはずなのによ)」
一方「(なら一体俺とアイツはどういった経緯で知り合いになった?)」
一方「(初春が俺のことを覚えているって状態なら…)」
一方「(黒子の友人って以上、今回もアイツの存在は無視出来ねェぞ?)」
一方「(いつどこで攻略中にエンカウントしちまうかもわかンねェからな)」
一方「(とか言って、俺がメールで「俺達はどンな関係だ?」って聞くわけにもいかねェ)」
一方「(捉え方によっちゃァ、口説いてるとカン違いされるかもしンねェしな)」」
一方「(そのことを黒子に伝えられたりしてみろ?)」
一方「(どー考えてもバッドエンド直行コースになっちまうだろ?)」
一方「(…こういうやり方はあまり気が進まねェが…)」
一方「(アイツらの会話を盗み聞きして…)」
一方「(今後の為になンかしらの情報を得ておきてェ)」モゾモゾ…
エルシィ「(うー…歩きにくい〜…)」モゾモゾ… <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 18:58:05.71 ID:y9ahpCELo<> 美琴「あっ!わかった!」
美琴「佐天さんの声って声優の伊藤かな恵に似てるんだ!」
初春「あっ、言われてみれば確かに!」
佐天「えー?」
黒子「伊藤かな恵ってどなたですの?」
一方「……」モゾモゾ…
一方「(ここまでくりゃァ充分にアイツの会話は聞こえるな)」
エルシィ「(この声は…美琴さん…それに涙子さん?)」
佐天「あはは!私の声はあんなに可愛くないですよー!」
美琴「……」ジーッ…
佐天「ん?」
佐天「御坂さん、どうしました?」
佐天「私の顔をじーっと見ちゃって?」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 18:58:36.02 ID:y9ahpCELo<> 黒子「まっ!?」
黒子「まさかお姉様…わたくしというものがありながら佐天さんに恋心を…!?」
美琴「違うわ!」
一方「(くっだらねェ女子トークしてねェで初春を出せ、初春をよォ!)」
美琴「いやさー」
美琴「なんか佐天さんってさ…」
美琴「凄く明るくなったよね?」
佐天「えっ?」
美琴「あぁいや、佐天さんは前から明るい子なんだけどさ!」
美琴「なんてーのかな…」
美琴「ふっきれたー!って感じの表情になったみたいな!」
佐天「…!」
一方「(…あン?)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 18:59:03.27 ID:y9ahpCELo<> 佐天「……」
美琴「…あぁ、えーと、その…変なこと言ってゴメン!」
美琴「でも今日話してみて前よりも生き生きしてるなーと思ってつい…」
美琴「気にしな…」
佐天「そうなんですよね!!」
美琴「わっ!?」
佐天「いやーやっぱわかっちゃいます?」
佐天「確かに以前は実際凄く心の中がモヤモヤしてて…」
佐天「みんなの前では結構無理とかしちゃってたんですよ!」
佐天「なーんで私だけ無能力者なのかな、とか」
佐天「才能がある人はいいなぁ、とか」
佐天「一人で勝手にふてくされていたんですよね…」
美琴「……」
初春「佐天さん…」
一方「(……)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 19:00:03.69 ID:y9ahpCELo<> 佐天「けど、最近気づくことが出来たんです」
佐天「絶望しているのは私一人だけじゃないって」
佐天「スタートはみんな一緒なんだって!」
佐天「それにみんなは能力者とか関係無しに…」
佐天「大切な友達だから!」
佐天「これからはみんなの存在を私の原動力にしてこれかれら頑張っていきたいんです!」
佐天「御坂さん、白井さん、初春…」
佐天「どうかこれからも私と仲良くしてください!」
美琴「佐天さん…」
美琴「そんなの…」
黒子「言うまでもないですの」
初春「私達は今も、これからもずっと…」
初春「佐天さんのお友達ですよ!」
佐天「みんな…」
佐天「…うんっ!」
一方「(ハッ、完全に俺の受け売りじゃねェか)」
一方「(…涙子)」
一方「(頑張れよ)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 19:01:40.04 ID:y9ahpCELo<> 佐天「でも、御坂さんだって以前よりなんか生き生きしてません?」
美琴「えっ?私?」
佐天「はい!」
佐天「良い笑顔だなー、とか思っちゃいます!」
美琴「うーん…」
美琴「確かに最近、心がすっと軽くなったような気がしないでも無いのよねー」
佐天「もしかしてー…彼氏でも出来ました?」ニマニマ
美琴「な、なっ!?何言ってんのよ!?」
美琴「そんなことあるわけ…!」
佐天「でもー、前はそんなストラップ付けてませんでしたよねー?」
佐天「あやしいなー」
美琴「こ、これは…」
美琴「そ、そういう佐天さんこそどうなの!?」
美琴「生き生き出来るようになった裏に彼氏の存在でも…!」
佐天「えっ!?」
佐天「そ、そんなことは…」モジモジ…
一方「(……)」
一方「(オイ…コイツら、ホントに記憶消えてンだろうな?)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 19:02:24.03 ID:y9ahpCELo<> 黒子「……」
美琴「…ん?」
美琴「…黒子?」
黒子「あっ、はい!」
黒子「なんでしょう!お姉様?」
美琴「どうしたの?なんか難しい顔してたけど」
黒子「えっ?」
黒子「…わたくし、そんな顔をしていましたか?」
美琴「いや…気のせいかもしんないけど」
美琴「ヘンにおとなしいなーって思って…」
黒子「……」
黒子「カン違いをさせてしまったのでしたなら申し訳ありません」
黒子「特に何もございませんのでどうかお気になさらずに」ニコッ
美琴「いや…何も無いんなら良いんだけどさ…」
黒子「あぁ…お姉様に気遣ってもらえるなんて黒子は学園都市一の幸せ者ですのぉ!!」ムギュッ!
美琴「ちょっ…!?いきなり抱きつかないでよ!」
一方「……」
一方「(今、一瞬だが…)」
一方「(黒子の心のスキマが垣間見えた気がした)」
一方「(黒子…アイツは…)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 19:02:51.81 ID:y9ahpCELo<> 佐天「あっ、そーいえばさぁ…」
佐天「ねぇ、初春?」
初春「はい?なんですか?」
佐天「例の彼氏とはどうなったのー?」ニマニマ
初春「ふぇっ!?」
一方「(…!涙子が初春に話題を振ったか…!)」
一方「……」
一方「(あァ?彼氏だァ?)」
美琴「えっ!?初春さんって彼氏いるの!?」
黒子「わたくしも初耳ですの…」
初春「わわっ!?」
初春「べ、別に彼氏ってわけじゃー…」
初春「私の一方的な…片想いですし…」
一方「(好きな男アリか…)」
一方「(イヤ、俺が知りてェのはそういうのじゃねェだろ)」
一方「(どーせなら俺と初春の関係を表すような話題にでも入れってンだ)」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 19:03:21.14 ID:y9ahpCELo<> 佐天「えっ?両想いでしょ?」
佐天「だって向こうから初春に声をかけてきて連絡先の交換も向こうから申し出てきたんでしょ?」
初春「確かにそうなんですけど…」
初春「でも全然連絡は貰えなくて…」
佐天「あらら、そうなんだ?」
美琴「ねぇ、それってつまりナンパってこと?大丈夫?変なヤツじゃなかった?」
初春「い、いえ!そんな全然!」
佐天「まぁ、純真無垢な初春が一目惚れするぐらいなんだから悪人では無いでしょう♪」
初春「さ、佐天さんっ!!」
一方「……」
一方「(涙子攻略の時とどこかダブってやがる…)」
一方「(…まさか、そンな馬鹿げた話はありえねェよな?)」
佐天「なんて名前だったっけ?」
佐天「なんか変わった名前だったよね?」
一方「……」
一方「(ありえねェ…ありえねェってンだよ!)」
一方「(そうだろォ?涙子?)」
一方「(間違っても出てこねェよなァ?)」
佐天「確か…」
初春「ちょっ!?佐天さん!?」
一方「(…俺の名前なンざよォ!?)」
佐天「…アクセラさん?」 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/28(水) 19:04:41.29 ID:y9ahpCELo<> ここまででお願いします
かな恵ちゃんかわいいです
ではまた! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/28(水) 19:17:36.75 ID:1sDgA6Ewo<> 乙でした
そんな記憶の改竄のされかたしてたんかい <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/28(水) 19:18:53.89 ID:DNHWIxDio<> おつおつ
これは一方さんもげろと言っておくべきか <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/28(水) 20:00:45.72 ID:7PmcraRp0<> エルシィ−!!!てな感じでしょうか、破局来ましたね。
さあ、>>1に期待して舞っている。 <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<><>2011/12/29(木) 06:43:03.96 ID:dJOkYxuAO<> 乙
そこはかとないバッドエンド臭…
しかしエルシィには似合わないぜ! <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/29(木) 12:59:47.81 ID:UzSFsPO+0<> すごいきつい
それでも乙 <>
蜂<>sage<>2011/12/30(金) 21:45:31.68 ID:kLmH+gsAO<> 悲しいendの香りが… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/07(土) 06:07:44.40 ID:SUhCDqwt0<> 原作と違ってこのSSは先が見えない、
そこが、最高なのである。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/07(土) 23:05:47.48 ID:arVYZw8Po<> おお、懐かしいタイトルがあると思ったら復活していたとは嬉しい
しかしなんという記憶改竄www
黒子は一方通行をあて馬にしてるだけでなおかつ初春が一方通行に惚れたという設定は普通に考えればバッドエンド。
だが、第一位なら……第一位鈴科百合夫なら何とかしてくれるはず……! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:52:57.38 ID:n2uLyXybo<> 初春「わわっ!?さ、佐天さーん!?」
佐天「あっ、正解だった?」
初春「う、うー…」
美琴「…あくせら?」
佐天「変わった名前ですよねー」
佐天「でも色白で凄くかっこいい人なんだよね、初春?」
初春「あうー…佐天さーん…これ以上は…」
美琴「……」
黒子「…?」
黒子「お姉様?難しい顔してどうかなさいました?」
美琴「…ねぇ、初春さん?」
初春「は、はいー…?」
美琴「そのアクセラって名前…」
美琴「…本名?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:53:25.49 ID:n2uLyXybo<> 初春「え?」
佐天「あー確かに変わった名前ですよねー」
佐天「でも愛称なんだよね?」
初春「は、はい…」
初春「確かにそう呼ばせてもらっていて…」
佐天「愛称で呼ばせてもらえるだなんて、もうラブラブじゃーん♪」
初春「そ、そういうわけじゃー…!」
美琴「…初春さん!」
初春「は、はい!?」ビクッ
美琴「アクセラは愛称なのよね?」
初春「は、はい…」オズオズ
美琴「ソイツってもしかして…」
美琴「アクセラレータ、って名乗ってなかった?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:53:53.19 ID:n2uLyXybo<> 初春「えっ…」
初春「は、はい…」
初春「確かにその人はアクセラレータさんって名乗ってくださいましたけど…」
美琴「…!!」
佐天「えっ?何々?」
佐天「もしかして御坂さんの知り合いの方なんですか?」
美琴「…アイツ」
美琴「私の友達になにしてくれちゃってんのよ…!」バチバチッ…
佐天「わっ!?御坂さん、放電しちゃってる!?」
初春「え…えーっと…?」
黒子「あの…お姉様?」
黒子「その、アクセラレータさんという殿方は…」
黒子「お姉様のお知り合いの方で?」
美琴「…アンタも知ってる奴よ」
黒子「えっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:54:39.26 ID:n2uLyXybo<> 黒子「わたくしも存じてる方…ですの?」
美琴「…数日前、アンタ、公園で私に茶々入れてきたでしょ?」
黒子「数日前の公園…」
黒子「……」
黒子「…へっ?」
美琴「その時、私が一緒にいた色白の細い奴…」
美琴「アイツのことよ」
黒子「(数日前の公園…)」
黒子「(色白の細身の方…)」
黒子「(間違いないでしょう…)」
黒子「(けれど、あの方は…)」
黒子「……」
黒子「まぁ!なんとあの方が初春の想い人!?」
初春「えっ?えっ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:55:06.27 ID:n2uLyXybo<> 黒子「まぁまぁ、お姉様!」
黒子「まさかお姉様と密会をしていた殿方が!」
黒子「既に初春と恋仲だったとは!」
黒子「これは由々しき事態ですわね!!」
美琴「だから密会じゃないって言ってるでしょうが!?」
初春「べ、別にまだ恋仲ってわけじゃあ…!」
美琴「……」
初春「……」
初春「み、密会…?」
美琴「いや、そうじゃなくてね…」
佐天「もしかしてこれって…」
佐天「修羅場の予感!?」
一方「(……)」
一方「(マジで由々しき事態になってきやがったぞ、オイ…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:55:42.50 ID:n2uLyXybo<> 一方「(つーか、どーなってやがンだ!?)」
一方「(確かに俺は涙子攻略時に初春に自分から声をかける真似はしたがよ…)」
一方「(それがナンパしてることになってるだァ!?)」
一方「(どンな記憶の改竄をしてやがンだ、地獄のシステムはよぉ!!)」
一方「(こンな状態を放置し続けてみろ…)」
一方「(黒子の好感度上昇どころかガタ落ちする一方じゃねェか!)」
一方「(いや、むしろ既に…)」
一方「(オイ、エルシィ…!)」
エルシィ「(……)」
一方「(…エルシィ?)」
エルシィ「(神様…やはり初春さんに声をかけたのは攻略の為じゃ無く…)」
エルシィ「(ナンパだったんですね!!)」ムキー
一方「……」ゴスッ
エルシィ「(ふにゃ!?)」
一方「(こういうやり取りももう飽き飽きなンだよ!)」
エルシィ「(ううー…お鼻痛いよう…)」グスッ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:56:10.36 ID:n2uLyXybo<> 初春「えーと…その…」
初春「み、御坂さんはアクセラさんと…その…」
初春「お知り合い…なんですか…?」
美琴「知り合いというかなんていうかね…」
美琴「ちょっとした因縁があってね…」
初春「い、因縁…?」
美琴「と、ともかく!」
美琴「初春さん!今後一切、アイツと連絡を取り合ったりしちゃダメよ!」
初春「…えっ?」
美琴「アイツはロクでもない奴なんだから!」
一方「(オッ、ナイスだオリジナル!)」
一方「(今後の為にも初春との奇妙な関係はここでスッパリと切れちまった方が良い)」
一方「(かと言って、俺の方から初春のことを蔑ろにしちまうのは黒子の好感度を下げちまう可能性がある…)」
一方「(友人の言葉で初春が俺のことを忘れて自然消滅…)」
一方「(これならまだフォローは…)」
佐天「ちょ、ちょっと!御坂さん!」
佐天「それはヒドイんじゃないですか!?」
一方「(涙子ォォォォォォォ!!!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:56:39.93 ID:n2uLyXybo<> 佐天「御坂さんとアクセラさんの間に何があったかは知りませんけど…」
佐天「それでも初春の好きな人なんですよ!?」
佐天「それを頭にごなしに否定するのはどうかなって思います!」
初春「さ、佐天さん…」
美琴「い、いや…だってさ…」
佐天「それともなんですか?」
佐天「御坂さんもアクセラさんのことが好きなんですか!?」
初春「ええっ!?」
美琴「へっ!?」
黒子「……」
美琴「そ、そんなことあるわけないじゃない!!」
美琴「誰があんな奴のことなんか…!」
佐天「だったら素直に応援してあげればいいじゃないですか!」
佐天「良いか悪いかは最終的に初春が決めれば良いことなんですから!」
美琴「で、でも…」
一方「(オイ、負けンなオリジナル!!)」
一方「(もっと全力で俺のこと貶めろ!!)」
一方「(黒子の好感度は後でどうにか…)」
黒子「お言葉ですがお姉様…」
黒子「わたくしも佐天さんと同意見ですわね」
一方「(って、おォい!?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:57:06.91 ID:n2uLyXybo<> 美琴「く、黒子…!?」
黒子「確かにあの殿方はお姉様のいう通りロクデナシな方なのかもしれません」
黒子「けれどそれはあくまでお姉様の主観でしょう?」
黒子「初春と接している時の彼がどのような人物なのかまではご存じはないのでしょう?」
美琴「そ、そりゃ確かにそうだけど…」
黒子「初春にとってアクセラさんという殿方はとても良い殿方なのでしょう?」
初春「え、えーっと…」
初春「…はい」
黒子「ならそれで良いではないでしょうか?」
美琴「で、でも何かあってからじゃ…」
涙子「…そもそも」
涙子「御坂さんとアクセラさんってどういう関係なんですか?」
美琴「えっ…」
美琴「そ、それは…」
黒子「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:57:35.89 ID:n2uLyXybo<> 初春「あ、あの…御坂さん」
美琴「あ、な、何かな…?」
初春「私、正直アクセラさんのことをまだ良くは知りません…」
初春「それでも私にはあの人がとても良い人だなって思えるんです…」
初春「心配してくださるのは嬉しいです」
初春「でも…もう少しだけ彼のことを想わせてはもらえませんか?」
初春「もし、何かあった時は相談もしますし…」
初春「あっ!だけど御坂さんがアクセラさんのことを好きだとかそういうのなら…!」
美琴「……」
美琴「わかった…」
美琴「もう何も言わない」
美琴「ごめんね、勝手なこと言っちゃって…」
初春「い、いえ…そんな…!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:58:12.11 ID:n2uLyXybo<> 涙子「よし!良く言った初春!」
涙子「私は全力で応援しちゃうよー!」ギューッ
初春「わわっ!?」
美琴「あれだけのことを言って勝手かもしれないけど…」
美琴「私も初春さんの恋…応援するね」
美琴「でも、何かあったらすぐに言ってね!」
初春「御坂さん…」
美琴「佐天さんもごめんね」
美琴「イヤな思いさせちゃって…」
佐天「い、いえ!」
佐天「私も言い過ぎちゃったし…」
一方「(オイオイオイ!?なンだよ、こりゃァよ!?)」
一方「(なーンで初春と俺の恋愛を応援する団体が結束されつつあるンだよ!?)」
黒子「……」
一方「(…黒子!お前は今、俺とは恋仲の関係だろォ!?)」
一方「(なンか言ってやれってンだ!!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:58:38.78 ID:n2uLyXybo<> 黒子「そうですわね…」
―――その時、俺は
黒子「わたくしも…」
―――攻略が始まって以来、
黒子「初春の恋を…」
―――初めて
黒子「全力で応援したいと思いますわ」
―――フラグの折れる音が聞こえた気がした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/10(火) 23:59:17.84 ID:n2uLyXybo<> ここまででお願いします
明けましておめでとうございます
今年の抱負はこのSSの完結です
それではまた! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/11(水) 00:00:15.67 ID:wHL/akrso<> 乙
いやー面白くなってきた。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/01/11(水) 00:26:10.22 ID:0IBoAGJdo<> うわああああああああああああああああああああ乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/11(水) 00:44:28.56 ID:Kp4zu4kDo<> 乙
これは地獄にクレームしてもいいレベルwww
こっからどうするんだ一方通行w <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/11(水) 01:39:15.62 ID:l72YdZC4o<> エンディングが見えねぇよエルシィ…
これは酷い。しかし楽しい乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県)<>sage<>2012/01/11(水) 01:43:13.39 ID:8zcMRwa90<> 続きが気になるううううううう
乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/11(水) 04:56:57.81 ID:VBPzcsEP0<> >>1乙
バッドエンドどころか、デッドエンド…
第一位、背中から刺されそうなのである。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/11(水) 10:27:52.74 ID:IqJh7bzfo<> >>1乙
エンドがくるとしたら一方通行のエンドだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/01/11(水) 12:26:16.70 ID:e0JAvleW0<> この状況、原作の神様も経験してたな・・・
もっともそれすら切り抜けるわけだが乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<>sage<>2012/01/12(木) 12:47:51.41 ID:89ORom5Bo<> 原作も今こんな感じだったよな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:13:43.73 ID:BZOQKkn9o<> ――――――――――――――
―――――――――
―――――
攻略4日目
初春『でも…もう少しだけ彼のことを想わせてはもらえませんか?』
黒子『全力で応援したいと思いますわ』
一方「チッ…」
一方「(クソッタレが…!)」
一方「(黒子の初春の恋を応援します宣言から一夜明けたが…)」
一方「(これからの攻略ルート…)」
一方「(最善の選択は導き出せやしなかった…)」
一方「(つーか、攻略対象が自分の友人の幸せを…)」
一方「(しかも俺と結ばれることの後押ししてるとかフラグ立てるどころか全部バッキバキに折れてンじゃねェか!!)」
一方「(黒子とのお試し期間の期限は今日を含めて後、4日だが…)」
一方「(むしろお試し期間強制終了とかになってンじゃねェのか?)」
一方「(だとすりゃあ、マジでゲームオーバーだぞ?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:14:14.57 ID:BZOQKkn9o<> 一方「(昨日は結局、黒子には連絡せずだったが…)」
一方「(ここは今まで通り会う約束は取り付けておくべきか?)」
一方「(だが、実際に会えたとしてもよ…)」
佐天『だって向こうから初春に声をかけてきて連絡先の交換も向こうから申し出てきたんでしょ?』
美琴『ねぇ、それってつまりナンパってこと?大丈夫?変なヤツじゃなかった?』
一方「(俺が初春をナンパしたっていう、くだらねェ事実であって事実じゃねェのをどうフォローすンだってンだ!)」
一方「(となるとだ…)」
一方「(ここは先に初春との関係にケリを着けるべきか?)」
一方「(初春をフッて、俺には黒子だけだ!ってことを伝える…)」
一方「(しかし、ナンパをしたっていう俺の方から一方的にフッちまったら黒子にまた悪印象を与えるだけじゃねェのか?)」
一方「(じゃあ、ナニか?初春も幸せにしてやれってのか?))
一方「(つまり…同時攻略…?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:14:48.00 ID:BZOQKkn9o<> 一方「(って、初春と恋に落ちたとこでその後、どうやって黒子を攻略すンだよって話だよな)」
一方「(俺が初春と結ばれた直後に黒子にちょっかいかけたとこで、また悪印象を与えるだけじゃねェか…)」
一方「(クソッ…!せめて黒子の方から連絡の一つぐらいよこしてくれりゃ今後の対策ももうちょい練りやすいのによ…)」
一方「(まァ、初春の件があるにしろ無いしろ現段階じゃまるで脈が無ェのはわかってンだけどよ)」
一方「(なら、やっぱり先に初春をどうにかしねェとってことになるか)」
一方「(黒子が初春の恋を応援してるって立場にいンなら俺が初春と接触するぶんは黒子の好感度は下がらねェだろ?)」
一方「(だが、そしたら俺はなーンで黒子に告白しちまったンだって話になるわけだが…)」
一方「……」
一方「あアアァァァァァァァァっ!!!!」
エルシィ「わっ!?」ビクッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:15:20.44 ID:BZOQKkn9o<> エルシィ「か、神様…?」ドキドキ…
一方「ホント、アッタマくンぜ…!このくだらねェゲームはよォ!!」
エルシィ「……」
エルシィ「(神様…攻略が凄い難航してるみたい…)」
エルシィ「(昨日から一睡もしていないし…)」
エルシィ「(でも…それならそれで良いのかな…)」
エルシィ「(攻略が終わっちゃったら神様とお別れになっちゃうし…)」
エルシィ「(私は仕事だから仕方なく駆け魂集めをしているわけで…)」
エルシィ「(別に神様に女の子を追いかけて欲しいわけじゃないし…)」
エルシィ「……」
エルシィ「(って、何を考えてるの私は〜!?)」
エルシィ「(もたもたしてたら黒子さんが駆け魂に乗っ取られちゃうのに〜!!)」
エルシィ「…はぁ」
エルシィ「(私ってイヤな子だな…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:16:09.63 ID:BZOQKkn9o<> 一方「(だが、このまま考えてるだけで時間を潰すのはもう惜しい…)」
一方「(こうなりゃ、行き当たりばったりでいくしかねェか…!)」
一方「(そうさ…リセットが効かねェのは最初からそうだったじゃねェか!!)」
一方「(俺は学園都市最強の一方通行であり…)」
一方「(恋のベクトルを操作する落とし神だろうが!!)」
一方「(涙子…オリジナルさえも落としてきたンだ)」
一方「(限りなくエンディングが見えてこないルートでも…)」
一方「(俺が必ず切り開いてやンぜ!!)」
一方「(やっぱ、まずは初春だ)」
一方「(あの花畑との関係をどうにかしねェと先には進めねェだろ)」
一方「(だが、その際に選択肢が二つ出てくる…)」
一方「(初春をフるのか…それとも攻略すンのかだ)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:16:43.45 ID:BZOQKkn9o<> 一方「オイ、エルシィ」
エルシィ「……」
一方「…エルシィ!」
エルシィ「ふぁっ!?」ビクッ
エルシィ「は、はい!なんでしょうか、神様!?」
一方「いつも通りのことだが、なーにボケっとしてンやがンですかァ、お前は?」
エルシィ「す、すいません…」
エルシィ「(攻略が捗らなくも別に良いかな!なんて考えてました!)」
エルシィ「(…なんて言ったら、また殴られちゃうよね…)」
一方「…?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:17:14.60 ID:BZOQKkn9o<> 一方「まァ、別に良いけどよ」
一方「それよか、ちょっと聞きてェことがあンだけどよ」
エルシィ「聞きたいこと?」
一方「あァ」
一方「今まで攻略を開始する前に、まず対象者の詳細をお前が俺に話してからだっただろ?」
エルシィ「あっ、はい!そうですね!」
エルシィ「対象者の方の詳細は駆け魂の確認と同時に確認出来るシステムですので!」
一方「そりゃ、大層なシステムだ」
一方「ンで、そのシステムのことなンだけどよ」
一方「それは対象者以外の人間の詳細を確認するってェのは出来ねェのか?」
エルシィ「対象者以外の方の…ですか?」
エルシィ「はい!可能ですよ!」
一方「…!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:18:01.86 ID:BZOQKkn9o<> エルシィ「ただし制限はされていまして…」
エルシィ「攻略対象者の方と関わりのある方のみ。という感じですが…」
一方「それでいいンだよ!」
一方「ハッ!記憶改竄のクソシステムはどーかしてるがよ、こっちはマジで大層なもンじゃねェか!!」
エルシィ「えーと…黒子さんと関わりのある方でどなたか詳細を知りたい方がいらっしゃるんですか?」
一方「なーに言ってやがンですかァ、このアホ魔はァ」
一方「この流れから『初春飾利』以外の人間の名前が出てくるとでも思ってンのかァ?」
エルシィ「初春飾利さん…」
エルシィ「……」
エルシィ「…神様がナンパした人ですよね?」
エルシィ「神様ってやっぱり女の人が大好きで攻略以外でも…」ジトー
一方「……」ゴンッ!
エルシィ「あうー…やっぱり今日も殴られたー…」エグエグ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:18:45.34 ID:BZOQKkn9o<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エルシィ「初春飾利さん。柵川中学に在席の一年生」
エルシィ「レベル1の能力者でその能力名を『定温保存』」
エルシィ「風紀委員であり第一七七支部所属」
一方「(アイツも風紀委員だったのかよ)」
一方「(しかも黒子と同じ支部ときやがった)」
一方「(仕事が入ったりして、いなくなる時は一緒ってのは厄介だな)」
エルシィ「身体能力は低いのですが情報収集、処理能力に長けているようです」
エルシィ「超一流のハッカーでハッカー達の間では守護神と呼ばれ伝説化している…」
一方「あァ?ハッカーだァ?」
一方「(甘ったりィ匂いプンプンさせやがる中学生って印象しかなかったが…)」
一方「(人は見かけによらねェもんだな)」
エルシィ「彼女の詳細は以上です!」
一方「……」
一方「…頭の花についてはなンかねェのか?」
エルシィ「はい?」
一方「イヤ、なンでもねェ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:19:12.41 ID:BZOQKkn9o<> 一方「(しかし、一流のハッカーねェ)」
一方「(頭がキレて、性格に裏があるようにもみえねェ)」
一方「(つまり話せばわかりあえるっていう感じだな)」
一方「(あとは、その方法を間違わねェようにするだけだ)」
エルシィ「あのー、神様?」
一方「あン?花瓶についての詳細も見つけたのか?」
エルシィ「か…花瓶?」
一方「イヤ、なンでもねェ」
一方「ンで、なンだよ?」
エルシィ「いえ、その…」
エルシィ「初春さんの詳細を知ることって黒子さんを攻略する上で必要なことなのかなーって思って…」
一方「あァ?知ってるに越したことはねェから聞いたに決まってンだろーが」
エルシィ「そ、そうですよね」
エルシィ「(わかってるんだけど…)」
エルシィ「(でも、神様が初春さんの詳細を聞きたいって言われた時…)」
エルシィ「(なんか…イヤだなって思っちゃった…)」
エルシィ「(私は…)」
エルシィ「(私は神様のこと…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:19:39.87 ID:BZOQKkn9o<> ――――――――――――――
―――――――――
―――――
黒子「……」カチカチッ
『新着メールはありません』
黒子「(結局、昨夜は鈴科さんからの連絡はありませんでしたか…)」
黒子「(お試し期間も後、4日だと言うのに…)」
黒子「(まぁ、このまま終わるならそれはそれで構いませんの)」
黒子「(元々はお姉様から遠ざける為であり…)」
黒子「(わたくしとしても良い暇つぶしになるだろうと思って仮初の恋仲となったわけですし…)」
黒子「(このまま関係が自然消滅して初春と鈴科さんが恋仲になるぶんにはなんの問題もありませんの)」
黒子「……」
黒子「…初春の力になってあげないと」
黒子「何も出来ないのは…もうイヤ…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/16(月) 23:20:48.04 ID:BZOQKkn9o<> ここまででお願いします
佐天さんはエルシィだけど初春も長瀬先生でしたね
まぁ、これ黒子編なんですけど
それではまた! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/01/16(月) 23:43:08.48 ID:R9bg/763o<> おつかれー
ドキがムネムネするぜ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/01/17(火) 02:18:47.79 ID:4dmXmBqao<> おつ
どうやって収拾つけるのかわからんなこれは… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/17(火) 02:20:13.26 ID:vm41XDT7o<> お疲れー
>>一方「…頭の花についてはなンかねェのか?」
学園都市第一位の頭脳を持ってしても分からないのか…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/17(火) 05:20:03.80 ID:c9l4XsiI0<> 将を射んとすれば、花を射よなのである。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/17(火) 08:03:13.55 ID:ey+QqisSO<> 好奇心猫を[ピーーー]。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/23(月) 06:02:15.15 ID:y/aBcGTco<> ――――――――――――――
―――――――――
―――――
初春「……」カチカチッ
『新着メールはありません』
初春「…はぁ」
初春「(応援をしてもらえるとは言っても…)」
初春「(今日も連絡は来ず…)」
初春「(やっぱり、もう一度メール送ってみようかな…?)」
初春「(でもでも、しつこいって思われるかもだしー…)」
初春「う〜…」
初春「(けど、このまま何もしないまま結局終わっちゃうってことになっちゃうのも…)」
初春「(や、やっぱりもう一通だけ…!)」
ブー…ブー・・
初春「…!?」
初春「(メ、メールだ…!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/23(月) 06:02:45.41 ID:y/aBcGTco<> 初春「(も、もしかして…)」ドキドキ…
初春「(で、でもまさかそんな都合良く…)」
初春「……」
初春「(確認、確認!)」カチッ!
初春「…!」
From:アクセラさん
初春「あ」
初春「(アクセラさんだー!?)」
初春「…///」
初春「(あ、でもでも…)」
初春「(もしかしたら、もうメールしてこないで欲しいって内容かも…)」
初春「……」
初春「(か、確認!確認っ!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/23(月) 06:03:12.46 ID:y/aBcGTco<> From:アクセラさん
無題
『今まで返信出来なくてすまねェな。ちょっと忙しかったもンでよ。詫びと言っちゃァなンだが良かったら今日どっか出かけねェか?代金は俺が持つからよ』
初春「わっ」
初春「わわわっ!?」
初春「(こ、これってもしかして…)」
初春「(で、デートのお誘い…!?)」
初春「(あ、アクセラさんから…)」
初春「(しかも、これから…)」
初春「……」
初春「はい!行きます!すぐ行きますうっ!!」
初春「……」
初春「へ、返信しなくちゃ…」カチカチッ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/23(月) 06:03:47.84 ID:y/aBcGTco<> ――――――――――――――
―――――――――
―――――
一方「(さて…)」
初春「お、お待たせしました…」ドキドキ…
一方「(無事に初春を誘えたところまではオーケーだ)」
一方「イヤ、俺も今来たところだ」
一方「(後はコイツをフッちまうのか受け入れるのかだが…)」
一方「(俺が選択するルートは…)」
初春「そ、それでもお待たせしてしまってすいませんっ!」ペコッ
一方「……」
一方「(最終的な結論は今日一日を過ごしてからだ)」
一方「まァ、そンな気にすンなよ」
一方「それよか、どっか行きてェ場所とかあるか?」
一方「お前の好きなトコでいいからよ。そこ行こうぜ」
一方「(このルート選択が今回の攻略で最重要なンだからよ)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/23(月) 06:04:17.43 ID:y/aBcGTco<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「よォ、これで良かったのか?」
初春「あっ、わ、わざわざすいません!」
初春「今、お代を…」
一方「あァ、こンぐらい構わねェよ」
そう言って俺は自販機で買ってきた『いちごおでん』を初春へと渡す
どうもコイツは甘いモノが大好物なンだと
初春「すいません…ありがとうございます…」
一方「それよか良かったのか?こンな公園でよ」
初春「あっ、は、はい!」
初春「ベンチに座ってお話でもしたいなーって思って…」
結局俺達は近場の公園へと足を運ンできた
まァ、話すだけならここで充分か
黒子の時みたいにまた下着売り場連れてかれンのもなンだしな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/23(月) 06:04:46.55 ID:y/aBcGTco<> 初春「あ、アクセラさんはブラックコーヒーなんですね」
一方「あァ、俺は基本的にはこれしか飲まねェンだわ」
初春「ほわー…大人なんですねぇ…」
一方「単純に甘ェモンがそンな好きじゃねェってだけだ」
そンな会話をしながら俺達はベンチへと腰を下ろす
白髪頭と花畑
傍から見りゃァ異様な光景かもな
初春「私は逆に甘いものとか大好きなんですよね」
初春「えへへ…お子様ですよね…」
一方「別に良いンじゃねェか?」
初春「えっ?」
一方「たとえガキだとしても可愛げがあって良いと思うけどな」
初春「あ、えっ…」
初春「か、可愛げ…///」
一方「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/23(月) 06:05:12.43 ID:y/aBcGTco<> 感度良好、好感度MAXレベル5
初春エンディング目前!!
一方「(だったら楽なのによ)」
一方「(まァ、反応見る限りじゃ俺に惚れてンのは間違いなさそうだな)」
一方「(つまり、コイツのことはどうとでも出来るってことだ)」
初春「で、でも私なんかそんな…///」ドキドキ…
一方「(…どっちに転ばせるのも、あンま気は進まねェがよ)」
初春「……」
初春「あ、あの…!あ、アクセラさんっ!!」
一方「あン?」
初春「あの…そのぉ…」
初春「え、えっと…」
初春「…あうぅ」
一方「……」
一方「(どうやら)」
一方「(もう決断の時間が来ちまったかァ?)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/23(月) 06:05:43.50 ID:y/aBcGTco<> 初春「その…えっとぉ…!」
一方「初春」
初春「は、はい!?ご、ごめんなさい!!」
一方「落ちつけってンだ」
一方「大丈夫だ、ゆっくりで良い」
一方「俺はちゃンと聞いてっからよ」
初春「あ、アクセラさん…」
初春「…ありがとうございます」
初春「……」スーハー…
初春「…アクセラさん!」
一方「あァ、なンだ?」
初春「私、あの日からアクセラさんに伝えたかったことがあるんです!」
初春「アクセラさんが私に声をかけてくださったあの日から…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/23(月) 06:06:19.20 ID:y/aBcGTco<> 初春「こうして会って、伝えたかったことがあるんです!」
初春「どうか笑わないで聞いてくださいっ!」
あァ、やっぱそうか
時間の流れは早漏過ぎンぜ
こっちはまだ考えがまとまっちゃいねェのによ
初春「わ、わたし…」
初春「アクセラさんのことが…好きですっ!!」
初春「ひ、一目惚れでしたっ!!」
初春「もし良ければこれからこうして会ったりしてくださいっ!!」
顔真っ赤にして、泣きそうなツラして、だけどハッキリとした言葉で
初春は俺への想いをぶつけてきた
シンプル、けれど極上なモノよ
一方「……」
―――決断の時は、来やがった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/23(月) 06:07:16.03 ID:y/aBcGTco<> 初春「……」フルフル…
俯いて、震えながら、初春は俺への返事を待っている
相当勇気を振り絞ったンだろうよ
そンな渾身の告白でもよ、俺の今、考えてることは1つ
今後のルート展開だ
く、は、最悪の男だよなァ、俺はよ
真剣に告白してくる女を目の前にして一番に考えてること違う女のことなンだぜ?
なのにフるのか受け入れるのか未だに迷ってるってよ!
一方「……」
でもよォ、仕方ねェだろ?
救わなきゃいけねェのは黒子の方なンだしよ
だったらコイツの想いを利用すンのも一つの手でしかねェわけだ
…って、なーにが『救わなきゃ』なンだかよ
結局は全部自分自身の為じゃねェか
駆け魂だけ出させりゃァ、誰を傷つけたりしても構わねェ
一方「…俺も」
―――あァ、やっぱり俺は
一方「俺も、お前に一目惚れだったンだぜ初春?」
―――『悪党』だ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/23(月) 06:08:01.09 ID:y/aBcGTco<> ここまででお願いします
もうこれ最終章でも良い気がしてきた
それではまた! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県)<>sage<>2012/01/23(月) 06:38:03.89 ID:0b46DWHqo<> なにこれ黒子どうすんの
乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/01/23(月) 06:57:24.30 ID:k8rKb7eyo<> ええええどうなるのこれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/23(月) 08:24:30.35 ID:mR+ub/too<> 初春可愛いよ初春ぅ…地獄の所業だね乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2012/01/23(月) 09:46:44.64 ID:Qutyb6iG0<> 地獄は責任をとって全員一方さんの嫁にするべき <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2012/01/23(月) 11:35:05.54 ID:kbFfAgd/o<> 元ネタほとんど知らないけど、エルシィってこんなウザキャラなの? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/01/23(月) 11:50:59.72 ID:4ZUSGTWo0<> >>346
原作のエルシィはこのSSの1%ぐらい……というかウザくない。
ちゃんと落とし神様との信頼関係もあるよ。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/23(月) 18:17:41.84 ID:1rmjRTaio<> エルシィは原作では良いキャラだよ。
特にアニメじゃ可愛さUPしてるし。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/01/23(月) 18:48:48.28 ID:4vdg49bqo<> 大体地獄のせい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/23(月) 20:06:30.93 ID:ojBj3uT/0<> お、俺はこのエルシィのが好ましいが… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/23(月) 23:31:07.13 ID:U0QMsLLYo<> まあまあ、一方さん、どうせ記憶改竄が働くからそんなに気にしなくてもいいですよ
とか思えないだろうな、一方通行のことだから <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:11:20.15 ID:TTgSG9XNo<> 初春「そ、そうですよね…」
初春「私なんか…」
初春「……」
初春「…えっ?」
一方「……」
初春「い、今なんておっしゃったんですか…?」
一方「俺があの日、お前に声をかけたのは…」
一方「俺もお前に一目惚れだったからなンだよ、初春」
一方「俺も、お前のことが好きなンだ」
初春「…えっ」
初春「えっ?えっ!?」
初春「えええぇぇぇぇぇっ!?」
一方「……」
一方「(まァ)」
一方「(あの日のことなンざ、覚えてるどころか俺には最初から身に覚えもネェ話だけどよ)」
一方「(…利用させて貰うぜ、お前の想いもこの関係も)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:12:30.36 ID:TTgSG9XNo<> 初春「ほ…」
初春「本当…ですか…?」
一方「…あァ」
一方「出来ることなら俺もこれからもこうしてお前と会ったりしてェ」
初春「そ、それじゃあ…!」
一方「初春、俺の恋人になって欲しい」
初春「〜〜〜!!」
初春「は、はいっ!も、もちろんですっ!!」
初春「わ、私なんか宜しかったら是非こちらこそっ!!」
一方「……」
さっきの表情とは一変して、思い切り綻んだツラしてやがる
素直な想いが届いて良かったなァってか?
けどよ、
喜ぶにはまだ早ェーンだわ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:13:15.78 ID:TTgSG9XNo<> 一方「オイオイ、そう焦ンなよ」
初春「えっ?」
一方「俺はまだ『出来ることなら』って言ってンだぜ?」
一方「恋人に『なって欲しい』」
一方「願望を言ってるだけだ」
初春「え、えっ…?あの…?」
初春「ど、どういうこと…ですか…?」
一方「俺がお前ともし、これから恋人同士になるのなら…」
一方「俺はお前に言っておかなきゃならねェことがある」
一方「それを許してもらえねェと俺はお前とは恋人同士にはなれねェンだよ」
そう…初春には受け入れてもらわきゃいけねェ
自分の惚れちまった男が…
最低最悪の男だって現実をよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:13:47.36 ID:TTgSG9XNo<> 初春「言っておかなければならないこと…?」
一方「あァ」
一方「もしお前と付き合えるなら俺はお前に隠し事はしたくねェからな」
一方「…結論から先に言うぜ」
一方「俺には今、他に付き合っているヤツがいる」
初春「……」
初春「…えっ?」
一方「俺が惚れて俺から告白した相手だ」
一方「それなのに俺は今、お前のことを受け入れたいと思った」
一方「そンな最低な野郎なンだわ」
初春「えっ…その…あの…」
初春「それって…どういうことなんですか…?」
初春「意味が良く…わかりません…」
一方「……」
一方「まァ、最後まで聞いてくれ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:14:34.95 ID:TTgSG9XNo<> 一方「ただ、付き合っていると言っても本当の恋人関係じゃあねェンだわ」
一方「お試し期間…一週間だけの恋人関係…」
一方「最終的に本当の恋人になるかどうかは最終日に決めるって感じでな」
一方「今日を含めて…あと、4日か…」
初春「お試し…期間…?」
一方「あァ…」
一方「(そう…お試し期間…)」
一方「(今回の攻略はこれを最大限に活用する…!!)」
初春「えっと…その…」
初春「おっしゃっていることは…その…なんとなくわかったんですけど…」
初春「アクセラさんは…その…」
初春「今、付き合っている方のことが…好き…なんですか…?」
一方「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:15:25.16 ID:TTgSG9XNo<> 一方「…初春、俺は最悪なヤツなンだよ」
初春「えっ…?」
一方「お前に惚れて俺から声をかけたってのによ」
一方「そンでまた違う女にも一目惚れしちまって今度は告白までしちまったンだ」
一方「初春のことは放っておいちまったままでよ」
初春「……」
初春は静かに俺を見つめている
その瞳には、悲しみか、戸惑いか
あるいはその両方か
そんな眼をして俺を見つめている
一方「けどな…そンなお試し期間を過ごしているある日…一通のメールが届いたンだわ」
一方「その差出人は初春…お前だった」
初春「…!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:16:09.98 ID:TTgSG9XNo<> 一方「お試し期間で付き合ってたヤツのことが好きかだって?」
一方「まァ、当然ハイって答えるべきなンだろうなァ」
一方「ただよ…お前からのメールを見てからというものよ」
一方「俺の隣がもしもお前だったら…ってことばっか考えちまうようになっちまってな…」
一方「けれど、俺にはお試し期間とは言え俺には今、付き合ってるヤツがいる」
一方「今になって初春に連絡すンのはナシだ…」
一方「そう決めてたンだけどよ…」
一方「お前ともう一度会いたい、って気持ちが勝っちまった」
一方「そして、今こうして話をしてみて…」
一方「やっぱり俺は、お前に惚れていたンだって再認識したンだ」
一方「だから、お前と付き合いてェと思ったンだ」
初春「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:16:56.95 ID:TTgSG9XNo<> 初春「そんなの…」
一方「あァ、わかってる」
一方「許されるわけがねェんだ」
一方「両方と恋人関係を持つだなンてことはよ」
初春「で、でも…それじゃあ…」
一方「初春」
一方「俺はお前と付き合いたい」
初春「…!!」
一方「お試し期間の恋人関係には終止符を打ってよ…」
一方「綺麗な形で、これからお前のことだけを想い続けてェんだ」
初春「あ…」
初春「あ…うぅっ…」
一方「……」
一方「(って、言われてもだ)」
一方「(それならじゃあ付き合いましょう!なンてことには簡単にゃならねェよな)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:17:41.14 ID:TTgSG9XNo<> 初春「…ずるいですよ」
初春「そんなの…ずるいっ…」
一方「…やっぱ俺のことは嫌いになっちまったか?」
初春「そうじゃないんです!」
初春「…形はどうあれ、貴方に好きだって言ってもらえて…」
初春「すぐ簡単にキライになんかなれるはずないです…」
初春「だけど、その言葉が本心なのかどうか…」
初春「信じて良いのか…わからなくてっ…!」
初春「だけど拒絶出来なくて…!」
初春「だから、そんな言葉…ずるいですっ…!!」
気がつけば初春の目から涙が零れていた
本来ならこの涙を俺が拭う資格なンざねェ
けどよ、
一方「…すまねェな…こンな想いをさせちまって」クイッ…
初春「あっ…」
俺は指でそっと、その涙を拭う
コイツに辛いをさせちまった償いのつもりとかじゃねェ
全ては攻略の為
その為にはコイツを繋ぎとめなきゃならねェからな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:18:21.83 ID:TTgSG9XNo<> 一方「…一度だけで良い」
一方「俺のことを、信じて欲しい」
一方「中途半端な想いとはしっかりとケリを着けてよ…」
一方「お前だけの俺になるからよ…」
初春「アクセラ…さん…」
一方「(お前だけの俺…)」
一方「(そして、俺だけのお前になっちまって良い)」
一方「(そう…)」
一方「(黒子の攻略は…)」
初春「私…」
初春「アクセラさんのことを…信じたい…」
初春「信じたいですっ…!」
初春「だって…貴方が…好きだから…!」
一方「…ありがとな」
一方「その想いは絶対に応えてみせっからよ」
初春「アクセラさん…」
一方「…初春、今度は俺の方から言わせてくれ」
一方「俺の恋人になってくれねェか?」
初春「…はいっ。私で良ければ…!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:19:00.09 ID:TTgSG9XNo<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「もう、大丈夫か?」
初春「は、はいっ」
初春「…ごめんなさい。泣いたりなんかしちゃって…」
一方「お前が謝ンじゃねェよ」
一方「そうなっちまったのも俺がだらしねェのが原因なンだからよ」
初春「アクセラさん…」
一方「……」
一方「(しかしまァ、純真無垢ってのか?)」
一方「(こンな俺を本当に受け入れちまうなンてよ)」
一方「(まァ、経験の浅ェガキなら驚くこともねェか)」
一方「(それでいて初春は話の通じる奴だってのはわかっちゃいたからな)」
一方「(あとは…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:20:02.64 ID:TTgSG9XNo<> 初春「あ、あの…アクセラさん?」
一方「ン?どーした?」
初春「えっと…その…」
初春「……」
初春「…うぅっ」
一方「……」
一方「初春」
初春「は、はいっ!?ごめんなさい!!」
一方「俺達は恋人同士なンだからよ」
一方「言いにくいこととかだって遠慮なく言っちまっても良いンだぜ?」
初春「ア、アクセラさん…」
初春「…ありがとうございます」
初春「…そ、それじゃあ…改めて…」
一方「おう」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:20:33.72 ID:TTgSG9XNo<> 初春「その…アクセラさんのお試し期間で付き合っている方のことなんですが…」
一方「……」
初春「えっと…」
俺の顔色を恐る恐る伺う初春
そりゃまァ、現恋人なら普通は真っ先に聞きてェところだろう
俺のことなンざ一々気にする必要ねェってンだ
一方「あァ、なンだ?」
初春「あっ!そ、その!」
初春「その、お相手の方…」
一方「……」
初春「お相手の方も…アクセラさんのこと…好きだったんですか…?」
一方「…あァ?」
てっきり、どンな奴なのかを聞かれるもンだと思っていたが…
まァ、確かに初春からすりゃあ、お試し期間の関係に終止符を打つ以上は相手の想いも気になるとこか
初春「…どうなんでしょう?」
言葉では「信じる」とは言っても、やっぱ内心は不安ってかァ?
ハッ、恋する乙女だねェ
まァ、そのお試し期間の女を惚れさせなきゃいけねェのは事実だけどよ
さて…
そろそろ次の一手を打つ時か… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/24(火) 22:20:36.47 ID:VdQvyodQ0<> タイトルで腹筋持っていかれた俺は悪くないはず <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:21:27.54 ID:TTgSG9XNo<> 一方「…向こうが俺に惚れてるだなンて素振りは一切感じなかったな」
初春「で、でも…実際に付き合って…」
一方「あくまで、お試し期間、でだ」
一方「向こうからすりゃァ、ただの暇つぶしだったンじゃねェか?」
初春「そ、そうなんでしょうか…?」
一方「…心配すンな。しっかりとケリは着けてくるからよ」
一方「それよりもなンだ?そういうこと聞いてくるってのは、やっぱ内心は不安だからか?」
初春「…!ご、ごめんなさいっ…!」
初春「そ、そういうつもりじゃあ…!」
一方「構わねェよ。むしろ不安になンねェ方がおかしいンだろうさ」
初春「で、でも…」
一方「…なーンだったらよ」
一方「お前の友人とかに「恋人出来ました」宣言とかしちまっても良いンだぜ?」
初春「ふぇっ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:22:59.16 ID:TTgSG9XNo<> 一方「そうやって公表しちまえば尚更俺はお前のこと裏切れなくなンだろ」
一方「まァ、ハナっから裏切るつもりなンざねェンだけどよ」
初春「こ…恋人出来ました宣言…」
初春「……」
初春「は…はぅっ…///」
いやー初々しい限りだわ
だから初春ってかァ?
初春「そ、そんなっ…」
初春「あっ…で、でも…」
初春「(皆さん、私のことを応援してくれていたし…)」
初春「(…恋人になれた!って言ったら喜んでくれるかな…)」
一方「……」
一方「(そう…公表しちまえば良いンだ)」
一方「(オリジナルにも涙子にも…)」
一方「(そして…黒子にも!!)」
一方「(黒子…アイツの攻略は…)」
一方「(俺と初春が恋人関係になったということをアイツが知っているという上で…)」
一方「(アイツには俺に惚れてもらう!!)」
一方「(初春の存在と…お試し期間を利用してなァ!!)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/01/24(火) 22:24:20.54 ID:TTgSG9XNo<> ここまででお願いします
次回からやっと黒子メインで行けそうです
それではまた! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/01/24(火) 22:25:19.56 ID:dprNi4Xco<> 乙
続きが楽しみだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/24(火) 23:07:58.37 ID:UoV5pKTIo<> 乙ですの
いったいこの後どうなるのか検討もつきませんの <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/24(火) 23:37:12.98 ID:u7lTs6Vwo<> 乙
一方通行のベクトル操作が始まったか……!
常人には理解できない。が、それが楽しみだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)<>sage<>2012/01/24(火) 23:58:33.10 ID:qtIhdoOP0<> やべぇ、今日はじめてこのSS発見したけど超おもしれぇ……
一方通行さんがどんな風に攻略するのかすごく楽しみだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/25(水) 18:09:47.00 ID:VlGdwWHC0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/01/26(木) 18:35:43.24 ID:bJrfqKbj0<> 乙。
一体この状況からどうやってエンディングに持っていくんだ!?
まさに神様の手腕だぜ……。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/28(土) 06:17:39.02 ID:WVONMuGC0<> >>1のみぞ知る…
続き、舞っている。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2012/01/29(日) 15:39:10.42 ID:g8SXS9SQ0<> 俺としては黒子編も気になるが
途中で終わってしまった心理掌握編も気になる。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/02(木) 05:51:33.22 ID:0f8Vt5Cqo<> >>1です
更新が遅れて申し訳ないです
次回更新は週末の予定です
今しばらくお待ちください
>>376
このSSが完結後、本編のIfとして心理掌握含めて攻略パートのみ続けるのもアリかなと思っています <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2012/02/04(土) 10:17:18.90 ID:iY6qh8+S0<> >>376
異やっふぅぅっぅぅぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/05(日) 00:02:26.95 ID:Br1+x35Go<> 落ち着け <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)<>sage<>2012/02/05(日) 14:48:14.38 ID:W0rWo0Jm0<> 今日か…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/06(月) 21:43:59.64 ID:MG5UkeLmo<> >>1です
予定より遅れて申し訳ないです
明日の夜に投下しますのでもう少しだけお待ちください <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/02/07(火) 04:59:06.91 ID:rk0S6kZr0<> >>381了解 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/07(火) 05:47:32.83 ID:ss05Gz6qo<> 予告きた!これでかつる! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/08(水) 05:48:12.30 ID:/MU0w3k4o<> ――――――――――――――
―――――――――
―――――
攻略5日目
一方「―――ってのは、頼めねェか?」
一方「初春を選んだ手前…勝手だとは承知してるンだがよ…」
黒子「……」
黒子「なるほど」
黒子「そういうことでしたら…」
黒子「わたくし達のこの関係をまだ続ける意味もありますわね」
黒子「別にわたくしは貴方が初春を選んだことに関しては何の文句もありませんの」
黒子「それは初春も……わたくしも望んだことなのですから」
黒子「けれど、初春を悲しませるような真似をされては元も子もありません」
黒子「初春の為にわたくしが貴方のことを…」
黒子「―――して差し上げますの」
―――俺は昨日、攻略対象者の友人と恋人関係になった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/08(水) 05:48:40.05 ID:/MU0w3k4o<> 昨日。
公園にて
初春「え、えーっとぉ…」
初春「い、今やっちゃった方が良いですか…?」
初春「その…」
初春「こ、恋人出来ました宣言…///」
顔真っ赤になるぐらい恥ずかしいなら口に出して言わなきゃイイのによ
…って、俺が最初に言ったンか「恋人出来ました」宣言は
一方「まァ、早ェことに越したことはねェだろ?」
一方「別に隠し通すってわけでもねェンだろ?」
俺としては、早ェとこ黒子には公表してもらいてェとこなンだけどよ
―――初春と俺が恋人関係
この関係を武器にして俺はアイツにこれから近づかなきゃならねェンだからよ
初春「た、確かにそうなんですけどぉ…」モジモジ…
チッ
しっかし、この花畑はイマイチ、煮え切らねェな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/08(水) 05:49:10.00 ID:/MU0w3k4o<> ―――公表出来ねェってことは俺がやっぱ信用出来ねェってことかァ?
…なンてことを言ってやりてェところだが、ここで初春をビビらせて「やっぱり貴方とは付き合えませン」とかなっちまったら、それこそ笑えねェからな
初春「なんだか、まだ…そのぉ…」
一方「あン?」
初春「アクセラさんと付き合えるってことに実感が湧かなくて…」
初春「えへへ…///」
一方「……」
嬉しそうにはにかみやがって
さっきまで不安で埋め尽くされたツラしてたくせによ
―――俺に利用されてンのも知らずによ
初春「あっ、で、でも…アクセラさんとしては公表をして欲しいとか…?」
一方「……」
一方「…構わねェよ。そンな急ぐことでもねェしな」
一方「初春が言いてェと思った時に言えばイイだろ」
初春「アクセラさん…」
初春「…ありがとうございますっ」
可能なら初春から黒子に公表して欲しいと思っていたが、まァイイさ
俺から黒子に公表しちまっても、俺のやることは変わらねェンだからよ
早ェか遅ェかだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/08(水) 05:49:43.01 ID:/MU0w3k4o<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「イイのか?送らなくてよ?」
初春「はいっ。大丈夫ですっ!」
初春「私、これでも風紀委員ですし!」
風紀委員関係あンのか?
しかもお前レベル1だろ
一方「…まァ、お前がイイって言うンならイイけどよ」
初春「はいっ。お気づかいありがとうございますっ!」
初春「…アクセラさん」
一方「あン?」
初春「…今日は本当にありがとうございましたっ!」
一方「……」
ホント、ガキだよな
それはお前が言うことじゃねェだろうが
一方「俺の方こそ、俺のことを受け入れてくれて、アリガトな」
こーンな俺みてェな最悪な奴、相手によ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/08(水) 05:50:10.36 ID:/MU0w3k4o<> 初春「…///」ニコッ
笑顔の返答
イイ奴なンだろうな、コイツも
一方「……」
俺はホーント、なにやってンだかな
だからって今更もう戻れはしねェ
自らこのルートを選らンじまったンだからよ
初春「そ、それじゃあ、ここで…」
一方「……」
一方「…あァ、またな」
初春「…!」
初春「はいっ!またっ!」
俺に背を向け、走り去っていく初春
俺はその背中を黙って見送っていた
『またな』
次にまた会うことを約束した、言葉
次なンて、もう―――
―――ねェかもしれねェのによ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/08(水) 05:50:39.35 ID:/MU0w3k4o<> ――――――――――――――
―――――――――
―――――
エルシィ「う、初春さんと…」
エルシィ「恋人関係に…?」
一方「あァ」
エルシィ「あぁ…って…」
エルシィ「……」
まァ、思わずバカでも絶句しちまっておかしくはねェ報告だよな
ただでさえ攻略対象と付き合ってンのに攻略対象外とも付き合うことになっただなンてよ
エルシィ「それも…攻略に必要なことなんですか…?」
一方「あァ?なーに言ってやがンですかァ?」
一方「この俺が必要じゃねェ行動を取るわけねェだろォ?」
エルシィ「……」
黙りこむエルシィ
その表情は納得がいってねェって感じの表情だ
そして少し怒ったように
エルシィ「その攻略は…」
エルシィ「お二人とも傷つけないで済むんですか…?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/08(水) 05:51:08.35 ID:/MU0w3k4o<> 一方「……」
一方「攻略は黒子の心のスキマを埋めるわけだ」
一方「傷つける、なンて行為は存在しねェよ」
エルシィ「でしたら、初春さんは?」
エルシィ「恋人関係なのに黒子さんと恋愛している神様…」
エルシィ「それに黒子さんと初春さんはご友人ですよ?」
エルシィ「もしも今回の攻略で二人の友人関係がこじれたりしたら…!」
一方「…そうならねェように、上手くやるだけだ」
エルシィ「でもっ…!」
一方「それによォ、どうせ終わっちまえば」
一方「二人の記憶も消えるわけなンだしよ」
エルシィ「…!!」
パチン! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/08(水) 05:51:36.36 ID:/MU0w3k4o<> 一方「…ンだよ」
乾いた音が鳴り響いた
エルシィは俺に平手打ちをしてきやがったンだ
エルシィ「…そんなの神様じゃないですっ!」
一方「…あァ?」
エルシィ「人を騙して、傷つけるのを厭わない…」
エルシィ「私の見てきた神様はそんな人じゃないっ!!」
エルシィ「私が…」
エルシィ「私がお慕いしてきた神様は…」
一方「……」
一方「…ハッ、何言ってやがる」
一方「騙していたのは最初からだろうが」
一方「オリジナルも涙子だって騙して恋に落としたンだ」
一方「それを今更…」
エルシィ「でも、違うんですっ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/08(水) 05:52:04.41 ID:/MU0w3k4o<> エルシィ「神様はそんな人じゃ…!」
エルシィの目からは涙が零れていた
そこまで訴えかけるほどのことかよ
一体何だってンだよ
一方「…エンディングまでの道筋は見えている」
一方「明々後日がエンディングだ」
一方「それで全部終わりだ」
エルシィ「…!!」
一方「…俺はこれから黒子に連絡だ」
一方「飯だの風呂だの、勝手に済ませとけよ」
エルシィ「……」
そう言って神様は携帯を片手に黒子さんへの連絡を行おうとする
駆け魂を捕獲する為のあるべき光景
そう、私と神様は駆け魂を集めることが目的なんだ
その為の方法が恋愛をして心のスキマを埋める
それは理解している
なのに、私は…
…なんだろう
この、心の重たさは… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/08(水) 05:52:32.89 ID:/MU0w3k4o<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方「…チッ」
エルシィ『私の見てきた神様はそんな人じゃないっ!!』
お前の見てきた俺だァ?
たかが数日間、己の為に仕方なく女を攻略してるだけの俺じゃねェか
本来、俺は『悪党』だ
穏やかな光の世界で生きている甘ちゃンとはワケが違うンだよ
方法や過程に綺麗も汚いもねェ
俺は俺が最善だと思ったことを思った通りに行うだけさ
俺は携帯を手に持ち、アドレス帳から黒子を呼び出す
当然、明日会う約束を取り付ける為にだ
黒子を恋に落とす
初春との恋人関係
お試し期間
―――黒子の攻略方法
それは、プロデュースだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/08(水) 05:54:00.52 ID:/MU0w3k4o<> ここまででお願いします
だんだんと黒子編の終わりも見えてきましたね
遅れて申し訳ありませんでした
それではまた! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/08(水) 06:29:36.72 ID:BiyhPDxDO<> おつ!
一瞬脳みそ切り分けられんのかと思ったじゃねーか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/08(水) 07:56:42.26 ID:j/0JKfyw0<> おつかれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<><>2012/02/08(水) 19:06:48.36 ID:Kk5e9LUAO<> おっつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/02/08(水) 20:39:01.35 ID:wMVnAvgS0<> このSSのエルシィ
いじらしくて
可愛すぎる…
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/02/09(木) 11:55:18.44 ID:6N5qTI4Do<> 乙
なんというか、女性の扱いは難しいな
この話がどう落ち着くか、次回も楽しみにしてます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<><>2012/02/10(金) 18:10:53.95 ID:XkynVZEAO<> エルシィがシリアスだと怖いな…
黒子編が最終章じゃないと期待と不安が凄い <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/16(木) 23:38:45.20 ID:eZbjB25Mo<> ――――――――――――――
―――――――――
―――――
黒子「…正直なところ」
黒子「またこうしてお会いすることになるだなんて思ってもみませんでしたの」
一方「オイオイ、そりゃあねェぜ」
一方「お試し期間はまだ終わっちゃいねェンだしよ」
黒子「……」
黒子「お試し期間ですか…」
黒子「まさか貴方は」
黒子「その偽りの関係がまだ続くものだとお思いになってまして?」
一方「……」
黒子に約束を取り付けて、こうして出会うことが出来たまではヨシだ
だが今日からは今までとは違う
黒子を偽りの恋人として扱うわけでは無く…
一方「…まァ、お前も風紀委員だから知っててもおかしくはねェと思ってたさ」
一方「初春のことだろ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/16(木) 23:39:12.58 ID:eZbjB25Mo<> 黒子「…あら、隠す気はありませんのね?」
一方「…隠すもなにも」
一方「俺は、ケジメを付けにきたンだ」
黒子「ケジメ、ですの?」
一方「あァ」
一方「…結論から先に言うぜ」
一方「俺は…お前と偽りの恋仲になったにも関わらず…」
一方「初春を、選んだ」
黒子「…!!」
一方「初春と恋人同士になったンだ」
一方「だからこうしてお前に直接会ってよ」
一方「お前との関係にケジメを付けてェと思ったンだ」
黒子「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/16(木) 23:39:38.97 ID:eZbjB25Mo<>
黒子「…驚きましたの」
黒子「初春の存在を隠す様な真似をせず…」
黒子「尚且つ、恋仲になったことも包み隠さず公表するだなんて…」
黒子「てっきり、初春の存在を隠しつつ…」
黒子「わたくしとの偽りの恋仲を続けていくものなのかと思っていましたの」
一方「……」
黒子「しかし、そうですか…」
黒子「初春は…」
黒子「初春の恋は…実りましたのね…」
一方「……」
柔らかく微笑む黒子
そう、これで良い
恋に落とすだけじゃなく
コイツの心のスキマを埋めるには…
一方「…あァ」
一方「昨日、アイツにコクられたわけだ」
一方「そして、俺はそれを受け入れた」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/16(木) 23:40:11.28 ID:eZbjB25Mo<> 黒子「いきなりの愛の告白とは初春も中々大胆ですの」
黒子「しかし、それは大変結構なこと」
黒子「初春はわたくしの大切な友人」
黒子「ならば、彼女の幸せを願うは道理」
黒子「祝福をいたしますの」
黒子「…と言いたいところなのですが」
一方「大切な友人だからこそ、本当に俺に任せても良いのかってか?」
黒子「…こう、わたしくの言いたいことを包み隠さずズバズバと言われてしまうと」
黒子「何故、貴方は初春に声をかけ、初春の告白を受け入れたにも関わらず」
黒子「わたくしに愛の告白をしてきたのか」
黒子「余計に不可解になりますの」
一方「……」
ホントにな
誰がこーンなルートになるなンざ予想したンだよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/16(木) 23:40:40.48 ID:eZbjB25Mo<> 黒子「こうして初春との関係を公言されている以上…」
黒子「わたくしとの関係には終止符を打つ、というのは伝わるのですが…」
一方「…お前への告白は最低な行為だったって自分でも思ってる」
一方「正直、俺はお前でも初春でも…」
一方「どっちでも良かったンだわ」
黒子「…あらあら、まぁまぁ」
黒子「予想以上に不誠実な返答ですわね」
黒子「そのお言葉、初春の前にしても言えますの?」
一方「…どうだろうな」
一方「けど、俺はよ」
一方「お前にも初春にも一目で好印象を持っちまったンだ」
一方「そして、お前に告白をしたまでは良いが…」
一方「結局、俺に告白をしてくれた初春の方を選らンじまった」
一方「お試し期間なンていう先の見えない未来より」
一方「すぐそばに見える幸せに手を伸ばしちまった」
黒子「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/16(木) 23:41:14.51 ID:eZbjB25Mo<> 一方「どっちでも良かったとしても…」
一方「二人に好印象を持っていたとしてもだ」
一方「流石に二人共を裏切る真似まではしたくねェ」
一方「だから、俺は…」
黒子「もう、良いですの」
黒子「貴方が予想以上に不誠実…」
黒子「そして最低な殿方ということは充分に理解しましたの」
一方「……」
黒子「ただ、貴方だけで無くわたくしにも非はあります」
黒子「わたくしも貴方の告白をただの時間潰しとして…」
黒子「お姉様に近づかせない為に利用した」
黒子「告白を受け入れたのは貴方の気持ちを弄んだも同然の行為でしたの」
黒子「…初春を選んだだけ、見る目はまだありますわ」
一方「……」
一方「(勝負をかけるならここか…)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/16(木) 23:42:02.02 ID:eZbjB25Mo<> 黒子「正直、不安は多々残りますが…」
黒子「仮にも初春の想い人で二股をかける気も無し…」
黒子「わたくし自身も初春の恋を応援していた身…」
黒子「ならば貴方と初春の仲」
黒子「友人としてこれからも応援をしていきたいと思いますの」
一方「……」
良し
土台はこれで整った
そして最後の仕上げだ…
黒子「けれど肝に銘じておいてくださいまし」
黒子「お二人の仲を認めると言えど貴方が不誠実な殿方という事実は変わりませんの」
黒子「もしも初春を貴方の不誠実さで傷つけるだなんてことがあった日には…」
一方「…そうならねェ為によ、俺はまだお前との関係を終わらせたくはねェンだわ」
黒子「…えっ?」
お試し期間
二人の友人関係
これを最大限に活用して引き起こす最重要イベント
一方「俺のことを…」
一方「プロデュースしちゃくれねェか?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/16(木) 23:42:45.90 ID:eZbjB25Mo<> 黒子「ぷろでゅーす…ですの?」
一方「あァ」
黒子「…それは一体どういった…?」
一方「まァ、そのまンまの意味だな」
一方「俺が初春とこれから付き合っていっても良いような男かどうかを…」
一方「お前の目で見極めて欲しいンだわ」
一方「…残りのお試し期間を使ってよ」
一方「そして最終日に結論を下して欲しい」
黒子「……」
黒子「…それも」
黒子「けじめというやつですの?」
一方「…かもな」
一方「けどよ、お前には俺のこれからをちゃンと認めてもらいたくてよ…」
黒子「……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/16(木) 23:43:13.45 ID:eZbjB25Mo<> 一方「だから、お試し期間の延長で、ってのは、頼めねェか?」
一方「初春を選んだ手前…勝手だとは承知してるンだがよ…」
黒子「……」
黒子「なるほど」
黒子「そういうことでしたら…」
黒子「わたくし達のこの関係をまだ続ける意味もありますわね」
黒子「別にわたくしは貴方が初春を選んだことに関しては何の文句もありませんの」
黒子「それは初春も……わたくしも望んだことなのですから」
一方「……」
―――これは完全に
黒子「けれど、初春を悲しませるような真似をされては元も子もありません」
黒子「ならば初春の為にわたくしが貴方のことを…」
黒子「プロデュース、して差し上げますの」
―――ルートに、入った <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/16(木) 23:43:46.87 ID:eZbjB25Mo<> 一方「ワリィな…他の奴を選ンだ挙句、世話をかけるような真似もしちまって…」
黒子「構いませんの」
黒子「むしろ、こちらからお願いしたいぐらいですの」
黒子「やはり今の貴方のまま初春とこれから付き合っていただくのは」
黒子「やはり、不安が残りますもの」
一方「キツイお言葉だが初春の友人としちゃ当然か…」
黒子「ところで初春にはわたくし達の関係のことは当然黙っていらっしゃいまして?」
一方「いや、お試し期間で付き合ってる奴がいるとだけは言っておいた」
黒子「……」
黒子「…貴方は不誠実なのかバカ正直なのか…」
黒子が呆れ顔で溜め息を漏らす
俺のこと、どうしょうもねェ野郎だって思ってンだろうさ
まァ、今はせいぜいそう思ってりゃ良いさ
俺はこれからイイ男に生まれ変わるンだからよ
結果的には失恋してもらうことになるが惚れてもらうぜ
お前によってプロデュースされた、この俺によォ!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/16(木) 23:44:27.28 ID:eZbjB25Mo<> ここまででお願いします
ついにルート乗りました
エンディングは近いですね
それではまた! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/17(金) 00:49:09.90 ID:+rvw+rUDO<> 乙!
続きが凄く気になりよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/02/17(金) 00:57:46.95 ID:V3wO0x9Ro<> モンスターファーム2
ときメモ2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/17(金) 00:58:22.33 ID:V3wO0x9Ro<> 誤爆 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/17(金) 02:12:45.76 ID:zklsUNCW0<> お疲れ!
続き待ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/17(金) 02:27:42.53 ID:oHyBUX3IO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/02/17(金) 04:11:56.47 ID:KH9dvOdF0<> 偽りの愛… 罪である。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<><>2012/02/17(金) 06:44:16.80 ID:MsEyo7ZAO<> おっつ
これが同時攻略か… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/05(月) 14:06:44.12 ID:91fHKueDO<> まだかなぁ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/06(火) 21:55:10.31 ID:M3bJpAfio<> お待たせしてます>>1です
そろそろ更新再開を予定してます
今しばらくお待ちください <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<><>2012/03/06(火) 22:38:16.17 ID:4Lm5YTfAO<> きたか… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/08(木) 03:04:23.14 ID:U6LyBAkdo<> 今追いついたっ
このss、以前まとめサイトで読んで続きが気になってたんだ
リアルタイムでみれる日が来るとは
更新待ってるぜ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/09(金) 00:52:09.17 ID:myIGhGUTo<> くさっ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)<>sage<>2012/03/16(金) 00:39:35.00 ID:58oJI5kg0<> 確かに>>423の辺りから納豆のにおいが…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)<>sage<>2012/03/22(木) 02:28:18.11 ID:xjJxIcCi0<> / \
/ ⌒ ⌒ \ なにいってんだこいつ
/ (●) (●) \
| 、" ゙)(__人__)" ) ___________
\ 。` ⌒゚:j´ ,/ j゙~~| | | |
__/ \ |__| | | |
| | / , \n|| | | >>424 |
| | / / r. ( こ) | | |
| | | ⌒ ーnnn |\ (⊆ソ .|_|___________|
 ̄ \__、("二) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l二二l二二 _|_|__|_
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/22(木) 09:48:12.21 ID:G/R4OUWRo<> >>425
わざわざAA使うなや[ピザ] <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県)<>sage<>2012/03/22(木) 13:49:00.70 ID:44KQbLx4o<> 県名表示のせいで自演に見える <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県)<>sage<>2012/03/26(月) 14:01:36.66 ID:4Dinw69Fo<> >>427
だよな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/26(月) 22:29:36.81 ID:/m8z1/CI0<> >>427-428
お前らモナー <>
>>1<><>2012/03/28(水) 06:19:29.94 ID:S08COLmko<> >>1です
ホント更新遅れてすいません
間が空き過ぎたんで自分でも一度スレ見直してから続きを書くつもりです
その間、みなさんも振り返っていただくなりなんなりしていただけると幸いです
4月頭には黒子編を終わらせ最終章に入るつもりですので今しばらくおまちください <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/28(水) 09:39:40.98 ID:4Q7nZS3DO<> 待ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん)<>sage<>2012/03/28(水) 18:47:00.67 ID:kSVuDdcUo<> あと2章も見れるんだ
こんなに嬉しいことはない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/04/21(土) 17:10:55.91 ID:9O3LtImro<> 舞ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/18(金) 11:47:47.47 ID:RomiucJDO<> ダメなのか…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/18(金) 19:15:51.25 ID:IAeZ+Leko<> ↑の時間がすごい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/05/20(日) 05:44:29.95 ID:6yZOnrdco<> 絶対に帰ってくる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/21(月) 09:09:59.49 ID:zcXFGQwSO<> このスレは3ヶ月まで作者の書き込み無くても平気なんだっけか
もし2ヶ月ならそろそろヤバイ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)<><>2012/05/25(金) 17:54:45.52 ID:zrapkz2k0<> 6月こえちゃうよおおお <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/05/25(金) 19:37:27.65 ID:kQyONwmw0<> あげるなよおおお <>