VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<><>2012/01/06(金) 15:51:33.30 ID:S/J9m89P0<>その部屋は二人の寝息だけがしている。

二人はまだ起きない。

その部屋には二人と、部屋の真ん中にあるテーブルと、扉がふたつあるだけの部屋だった。

二つの扉は線対称関係の位置にあり、二人を挟むようにして存在していた。

……。

しばらくして、寝息がやんだ。二人が起きたのだろう。<>A「ここは?」B「どこだ?」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2012/01/06(金) 15:56:55.95 ID:S/J9m89P0<> A「…ここは?」

私は今自分がいる場所がどこなのか、なぜ自分がここにいるのかすらわからなかった。

今まで自分のみたことのない服を着ていることから、そして私のすぐ隣にいてまだ寝ている彼と同じ服装であることから着替えさせられたのだろう。

隣に寝ているこの男の子を信じてもいいのか私にはわからなかったから起こすのをためらっていると、彼は自力で起きてしまった。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2012/01/06(金) 16:05:19.09 ID:S/J9m89P0<> B「ん……どこだ?ここは?」

自分がどうしてここにいるのかもわからないし、ここがどこなのかもわからない。

どうやら自分は部屋に寝かされていたようだがテーブルと扉しかないここは部屋と呼んでいいのか、もしかしたらちょっと寸胴な形をした廊下なのかもな、と思った。
 
視線を感じて隣に目をやると僕のことをおそれている風な顔をした女の子がいた。僕と同じくらいの年かな。

そして僕は彼女を見て凄く恐怖した。なぜなら僕は日本から出たことがない(今がどこかによるけど。)上に英語は苦手だからだ。まず英語を通じるのだろうか。

要するに、彼女はアジア人の顔ではなかったのだ。

「はろー?」と僕は言った。彼女は少し笑いそうな顔をして <> b<>sage<>2012/01/06(金) 16:09:27.19 ID:S/J9m89P0<> 流暢な日本語で僕を罵倒した。

「あんたの発音やばすぎねwwwwww」

ケラケラと馬鹿にするように、というか馬鹿にされて僕は少し腹が立った。

「ごめんなさいね、馬鹿にしたわけではないの」

嘘だ、と思った。

彼女は金色でまっすぐな髪をくるくる指で弄びながら青い目でこちらを見ていた。

言葉が通じるなら何とか協力できそうだ。僕は安心した。 <> A<>sage<>2012/01/06(金) 16:15:12.55 ID:S/J9m89P0<> 「協力できそうだね」

彼は犬みたいな無邪気な笑顔をしてこちらに向かって私にそういった。

馬鹿なのかしら?もし私がここに連れてきた人間だとしたらとか思わないのかしら。

アジア系の顔立ちをした英語の苦手な人間は多分日本人だと思って日本語で話したらやっぱりそうだった。

まあ、私はほかに中国語しかアジアの言葉をつかえないのだけれど。

ただ、この犬みたいな男の子は私をだますような人間にはとても思えなかったから私は「そうね」とだけ返してあげた。
<> B<>sage<>2012/01/06(金) 16:22:45.98 ID:S/J9m89P0<> 「そうね」

彼女がそういってくれて僕は照れた。彼女はなんか日本人が見るからなのか知らないけど可愛かった。天使みたいだ。

「ここには窓がないわね」

彼女はそういった。なんで今そんなことを?と思ったけど「そうだね?」といった。

彼女はため息をついた後に

「つまり何が言いたいかわかる?」

「カーテンもない?」よね?

「……。」

「冗談だよハハ」ちがうのか。

「地下かもしれないということよ」

…この子は天才か。「僕たちは最強のコンビだね」と僕は言ってみた。

「…カーテンでも探してなさいよ馬鹿日本人」

「僕は確かに日本人だがBというんだ。わかるかい?」わかるかいお嬢さん。彼女は何か言いたそうな顔をして、それからまたため息をついて、作り笑顔で

「…私はAよ。よろしくね」

といった。作り笑顔でも天使だった

<> A<>sage<>2012/01/06(金) 16:48:41.25 ID:S/J9m89P0<> 信じたくないけどこのBとかいうこと協力しなくちゃいけないのか。馬鹿すぎるから利用できるかもしれないけどそれ以上にめんどくさいわ。

私はとりあえず気になっていることを言ってみた。「あの扉の向こうはどうなっていると思う?」

「廊下じゃないの?」

うん。そうかな。でも私そういうこと言ってるわけではないのにな…。

悲しくなりながらドアノブを下げると簡単に開いた。鍵はかかってないようだ。反対側も同様だった。

さて、これからどうしましょうね。 <> A<>sage<>2012/01/06(金) 16:56:46.51 ID:S/J9m89P0<> 「とりあえずこの部屋をすべて調べつくしましょう。ここが安全とは限らないわ」

私がそういうと彼はやっぱり犬みたいに嬉しそうに私を見て、それからテーブルと睨めっこをはじめた。少しだけかわいい。

私は壁や天井を見てみた。壁はいかにも監禁してますよ〜という雰囲気の何か金属でできた壁でどこにも傷がない。亀裂すらないから新しい建物なのかもね。と思った。天井も金属で覆われていた。

何もない、という結論を出して彼の方を見るとテーブルを床からはなそうとしていた。

「だめだ。固定されてるし、僕や君の力じゃこれは外れないよ。」

彼はそう結論を出した。同感だった。

じゃぁそろそろこの部屋から出ましょうか。 <> b<>sage<>2012/01/06(金) 17:02:00.06 ID:S/J9m89P0<> 彼女は僕に二手に別れるかをきいてきた。「いや!」つい僕は言ってしまった。

彼女は僕が怖がっていることか知ってか知らずか、二人の方が安全に思うというようなことを言った。

僕はほっとしながらどちらの部屋に行くかを聞いた。

「どちらなら安全かしらね。しょうがないからじゃんけんで決めましょうよ。」

結果彼女がじゃんけんに勝利したから彼女が行く方向を決めた。僕は天使が決めるってのはなんだか縁起がいいぞとおもった。 <> bさんぽにいってきます<><>2012/01/06(金) 17:05:10.29 ID:S/J9m89P0<>
隣の部屋は僕たちのいる部屋と何にも変わらなかった。

「…とりあえず調べましょう」

彼女がそういったから僕は何かないか探し始めた。


結局この部屋には何もなかった。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)<>sage<>2012/01/07(土) 01:02:05.62 ID:o6INL2xLo<> 期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/01/07(土) 11:02:02.20 ID:PrRBhhw20<> 二人はやっと部屋を出た。

彼らは同じ年齢で、子供だ。

金髪の女の子はどうやら少し頭がいい(子供にしてはだが)。

黒髪の男の子は平和ボケしているいかにも日本人といった感じだ。

彼らは二つ目の部屋も通過した。

……。

<> A<>sage<>2012/01/07(土) 11:07:49.24 ID:PrRBhhw20<> 二つ目の部屋が初めの部屋と同じつくりだったから予想していたことだけれど、3つ目の部屋もやっぱりおんなじつくりの部屋だった。

やっぱり傷一つない金属の壁と天井。そして床。テーブル。Bはまだ探してくれているけれどきっとこの部屋にも何もないのだ。

「なかったー…」

これから私たちはどうなるのだろう。私はたまらなくなった。怖い。

「どうしたの?大丈夫?」

かれは申し訳なさそうな顔をしていた。やっぱり犬みたいだと思った。 <> b<>sage<>2012/01/07(土) 11:16:43.64 ID:PrRBhhw20<>
なにもない四つ目。略すと名無しだ。

天使(心の中では天使と呼ぶことにした。)はさっきまで怖そうな顔をしていたのに今は少し元気ないなったみたいだった。

元気な顔をしている方が彼女は映えるとおもった。

そういえば天使と僕は同じような服を着ている。なんか僕のは雑な服だけど彼女の服は、なんというか彼女のために作ったのだろうとわかるような作りをしていた。素材が違うから仕方ない。

あと、もしかしたらここに連れてきた(のか?)犯人は男なのかもしれないと思った。

もし僕が犯人だったらおんなじことをしていただろうとおもうから。

<> A<>sage<>2012/01/07(土) 11:22:12.27 ID:PrRBhhw20<>
5の部屋でついに変化が訪れた。

扉の位置が変わったのだ。

直線状にあった扉が二つの扉の延長が直角になる位置になっていた。

それはテーブルと扉で二等辺三角形になるように正確に作られていた。

部屋に入った瞬間あっけにとられたけど、すぐに犬(心の中でそういうことにした。)にテーブルを確認するように言った。

私は自分の探す部分を探したけどやっぱり何もなかった。

犬も同様だった。

優れた嗅覚をもっていればいいのに。 <> b
◆c9TtANKl56<>sage<>2012/01/07(土) 11:28:56.52 ID:PrRBhhw20<>
彼女は少しためらった後に僕に進むということを告げた。

天使様に前をまかすことはできないから僕が扉を開けた。

ぼくもどきどきしていたけどさっきと同じ部屋があっただけだった。

ただ、扉の位置が直線状に戻っていた。

それから僕はテーブルを調べ始めることにした。 <> A6
◆c9TtANKl56<>sage<>2012/01/07(土) 11:32:53.03 ID:PrRBhhw20<>
さっきとおなじ。

「この建物はどうなっているのかな?全部つながっているみたいだけど」

「少なくとも誰かが住むために作ったわけではなさそうね。」

「そうだけど、さ。」

「先に進みましょう?」

「うん。」 <> b7
◆c9TtANKl56<>sage<>2012/01/07(土) 11:35:09.10 ID:PrRBhhw20<>
same。

「どっきりかな?」

「あんたこんな金のかかったドッキリを子供で素人の私たちに仕掛けると思うわけ??」

「そいえばそうだ。」

「……。」 <> b8
◆c9TtANKl56<>sage<>2012/01/07(土) 11:40:53.86 ID:PrRBhhw20<>
おなじー。

「あなたさっきから何やってるの?」

「日本の感じで数える時に使うんだ。」

「棒が一本で一回ってこと?」

「うん。」

「この部屋は9部屋目だけど」

「…ちょっとまってね。」

……。

「ほんとだ。」

「ばかやろうだわホントに」 <> A10
◆c9TtANKl56<><>2012/01/07(土) 11:45:48.50 ID:PrRBhhw20<>
また同じ部屋。

「なんでテーブルがあるのかしら。」

「しらないけど??」

「私だって知らないわよ…。考えなさいよ」

「うーん。テーブルがないといけないことがあるんじゃない?」

それはなんでしょうね…残念ながらわからないわ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/09(月) 15:31:21.67 ID:p68whyEMo<> みてるぜー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/10(火) 11:48:12.45 ID:y8qsvkYwP<> <○><○>みてないぜー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2012/01/10(火) 22:51:13.60 ID:SFB1XWYgo<> <☀><☀>みてるぜー <>