VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:24:14.75 ID:5DtWBchU0<>
梓「いや別に結構です」
純「そんな即答しないでちょっとは乗ってよ、寂しいじゃん」
梓「何よ?藪から棒に」
純「いいえ、ぬかから釘です」
梓「は?」
純「いやね?私達も最上級生になっちゃったじゃない」
梓「そうだね、純にとっては奇跡だよね」
純「いやソコまで馬鹿じゃないし!頑張ったし!」
梓「ふ〜ん」
純「流さないでよ!なんかホントに馬鹿みたいじゃん!」
梓「そういえば憂は?」キョロキョロ
純「ちょっ!?少しは私に興味持ってよぉ〜」ユッサユッサ
梓「も〜……じゃあ何なの一体?」グワングワン
<>純「純ちゃんの!ちょっとイイトコ見てみたい!」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:25:18.70 ID:5DtWBchU0<>
純「え、何その態度」
梓「お疲れ様」ガタッ
純「ごめんなさい嘘ですスミマセン座って下さい」ガシッ
梓「しょうがないなぁ」ストン
純「あざっす!」
梓「んで?」
純「んで?んでんでんで」フリフリ
梓「……さてっと、そろそろ帰ろうかな」ガタッ
純「ヤだなぁ梓さん、ちょっとしたお茶目じゃないですか〜」ガシッ
梓「何だったらその良くわかんない踊り、文化祭で一人で踊る?」
純「勘弁して下さいコレが何なのか全然知りません」ドゲザー
梓「じゃあ話進めてよ、聞くから」ストン
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:27:47.08 ID:5DtWBchU0<>
純「あのね……真面目な話なんだよ」
梓「じゃあ最初からふざけないでよ」
純「私は初めっから真面目だよ!」
梓「さっきのやりとりのドコが真面目なのよ……っていうか純が真面目?」
純「茶化さないで」ジトー
梓「わ、分かった」コクコク
純「最近本気でね?考えてる事なんだけど」
梓「う、うん」ゴクリ
純「私も尊敬されたいの」
梓「……」
純「……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:28:56.76 ID:5DtWBchU0<>
梓「……」
純「……」
梓「そうなんだ。じゃあ私生徒会室行くね 」ガタッ
純「いやそりゃアンタのセリフじゃないでしょドコ行くのよ座りなさいよ」ガシッ
梓「何の話よ一体」ストン
純「だからね?分かりやすく言うと、私も尊敬されたいの!」バンッ
梓「変わってない。一文字たりとも変わってないよ」
純「だってさ!だってさ!だってだってさ!」
梓「だってだってなんだもん?」
純「違う!」
梓「じゃあ何?」
純「梓は部長じゃん!」
梓「うん」
純「憂は完璧じゃん!」
梓「うん」
純「私普通じゃん!」
梓「うん?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:31:07.94 ID:5DtWBchU0<>
純「オーソドックスじゃん!」
梓「そんな事ないよ」
純「有るよ!」
梓「ないって」
純「先生でさえナオピーの退部を止めたりさ、バンド名命名したり大活躍じゃん!」
梓「いやま、後者はアレだけど……ナオピー?」
純「で、私普通じゃん」
梓「そんなこと無いって」
純「有るって」
梓「純だって普通じゃないって」
純「そ、そう?」
梓「うん」
純「じゃあどこが?」
梓「主に髪型が」プププ
純「そのツインテ結ぶぞこのヤロウ!」ガーッ
梓「そんな事されたら可愛くなっちゃう」
純「それはダメだね、止めとこう」
梓「その方が良いよ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:32:01.22 ID:5DtWBchU0<>
純「で、私も後輩達に『純先輩ってスゴい!』って思われたい訳」
梓「もう思ってるって」
純「え〜、例えば?」
梓「雨の日とか」プププ
純「そのツインテ千切るぞこのヤロウ!」ガーッ
梓「やめて、暴れ出しちゃう」
純「梓が?」
梓「いや、髪の毛が」
純「そりゃ怖い」
梓「でしょ?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:33:05.39 ID:5DtWBchU0<>
純「うん。でさ、私も尊敬の念を抱かれたい訳なのよ」
梓「尊敬ねぇ……」
純「うん」
梓「どんな風に?」
純「『純先輩カッコイイ!抱いて!』ってなるくらい」キャッ
梓「抱きしめてトゥナイト?」
純「そうそう。『ハッ!』って、今時トシちゃんは伝わんないよ」
梓「そう?」
純「私らだってモノマネで知っただけじゃん」
梓「先生なら知ってそうだけど」
純「かも知れないけど……いや、やめとこう」
梓「うん?」
純「年齢に関わる質問するのは怖いよ」ウン
梓「……だね」ウン
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:34:12.93 ID:5DtWBchU0<>
純「せめて『抱いてセニョリータ』くらいにしとこうよ」
梓「何?純は後輩を抱きしめたいの?」
純「それはモノのたとえだって」
梓「あぁそう」
純「っていうか『抱いて』をフォーカスしだしたのは梓じゃん」
梓「そっかそっか。でも十分仲良いじゃん」
純「仲良しと尊敬は違うくない?」
梓「後輩が先輩を慕うから仲良くなるんでしょ?」
純「……あ〜、まぁ」
梓「そういう点で見れば十分尊敬されてると思うよ」
純「う〜ん……でもそうゆうのじゃないんだよね」
梓「そうなんだ。じゃあ私」
純「行かせないよ!?」ガシッ
梓「駄目?」
純「当たり前じゃん!まだひとっつも解決してないでしょ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:35:47.62 ID:5DtWBchU0<>
梓「良いじゃん、十分仲良いんだし」
純「良かないよ。ただ仲良くなりやすいって思われてるだけかもしんないじゃん」
梓「それは純からガンガン踏み込むからでしょ?」
純「そりゃ私の性格だもん」
梓「ついこないだだって『おぉ!スミーレ!』ってやってたトコじゃない」
純「まぁソレはソレ、コレはコレだよ」
梓「あ、そう」
純「ちゅうこって『輝け!純ちゃん大作戦!』ですよ」
梓「ふぅん」
純「軽っ!?」
梓「いや、だって興味無いし」
純「ちょっと、部員が真面目に悩んでるんだから一緒に考えてよ部長〜」
梓「だったらせめて部活の事で悩んでよ部員」
純「部内の親交を図るのも部長の仕事でしょ〜?」ユッサユッサ
梓「必要無いと思うけどなぁ」グワングワン
純「必要有るから悩んでるんです〜」
梓「……はぁ、しょうがないなぁ」ヤレヤレ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:37:29.60 ID:5DtWBchU0<>
純「ひゅ〜!あずにゃん部長ステキ!抱いて!」キャー
梓「お断りします!」
純「……据え膳食わねば恥だよ?」
梓「お膳だったら私だって食べるよ」
純「ヒドッ!?ちょっとソレ、ヒドすぎない?」
梓「まぁほら、私たちの仲だから」
純「そっか、私たちの仲だもんね。ってどんな仲よ!?」
梓「……織田信長と」
純「おぉ!織田信長と!」
梓「朝倉義景みたいな関係?」
純「え〜っと……戦争してんじゃん、片方滅んじゃってんじゃん。ヤダよそんな関係」
梓「あれ、純がしっかり勉強してる……」
純「あのさぁ……私を何だと思ってるの?」
梓「勉強出来ない子」
純「出来ないんじゃないの、しないの」
梓「しなよ」ハァ
純「気が向いたらね」
梓「やめてよ?菫達と同輩になるとか」
純「いやいや、いくら何でもソコまで馬鹿にはなれないよ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:38:50.85 ID:5DtWBchU0<>
梓「にしても尊敬ねぇ……」
純「うん」
梓「そんな事言う先輩を尊敬しろっていうのもなぁ」
純「違うよあずにゃん」
梓「あずにゃん言うな」
純「勉強が出来るのと、頭が良いのは別なんだよ」
梓「純はどっちも駄目じゃん」
純「ごもっとも。ってコラ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:39:55.96 ID:5DtWBchU0<>
梓「色々やってると思うけどなぁ、純も」
純「例えば何よ?」
梓「菫にあだ名付けたじゃん」
純「まず梓が『スミーレ』って呼んでないじゃん」
梓「そうだね」
純「浸透してないじゃん。私が勝手に呼んでるだけ〜みたいな」
梓「奥田さんはどうするの?」
純「ナオナオは未だに公式であだ名が出てないから」
梓「公式?」
純「私も活躍しないとさ、このままじゃいつ又モブ扱いに落とされるか……」ガクガク
梓「さっきから発言がおかしいよ」
純「気にしない気にしない。ほら、梓から見た澪先輩みたいな憧れって言ったら分かるでしょ?」
梓「あぁ、うん」
純「そんな憧れを後輩たちに抱かせたいの!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:41:07.85 ID:5DtWBchU0<>
梓「そうなんだ。じゃ」
純「立たせないよ!」ガシッ
梓「駄目か……」
純「もち。てな訳でさ、何したら良いと思う?」
梓「そこから私任せ!?」
純「だって思いつかないんだも〜ん」ムー
梓「知らないよそんなの。飾り付けの電飾でも巻いてれば輝くんじゃない?」
純「何処から電力持ってくるのよ。動きにくそうだし」
梓「巻くのは良いんだ」
純「もっとこうさ?心にズドンっと来るみたいな」
梓「じゃあ……部室を率先して掃除してる先輩って尊敬出来ない?」
純「そんな人が居たら尊敬しちゃうね」
梓「じゃあソレで」
純「でもスミーレと憂が細かく掃除しちゃってるからねぇ」
梓「あ〜……」
純「残念だ……実に残念だっ!」クーッ
梓「思ってもない事を」
純「分かる?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:42:09.82 ID:5DtWBchU0<>
梓「分かりやす過ぎる。じゃあ勉強教えてあげなよ」
純「一年の範囲なんて覚えてないよ」
梓「オイ受験生」
純「それに奥田先生には敵いそうに無いし」
梓「確かに」ウン
純「うっ……ソレはソレで傷つくなぁ」
梓「事実でしょ?」
純「……確かに」ウン
梓「……コスプレは?」
純「私の担当じゃない」
梓「だね」
純「見る方が楽しいし」
梓「じゃあホラ、ベースを格好良く弾こうよ!」
純「べぇすぅ?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:43:11.92 ID:5DtWBchU0<>
梓「何で訝しげなのよ」
純「ふっつぅ〜」
梓「普通って……っていうかソレが一番じゃん」
純「格好良くったってねぇ〜」
梓「チョッパーとかタッピングとか」
純「難しい〜」
梓「難しいって……練習しなさいよ」
純「う〜……うん、めどい」
梓「」カチッ
純「ん?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:44:14.49 ID:5DtWBchU0<>
梓「じゃあ今から純のベースを頭めがけて振り下ろすからさ」
純「は?」
梓「白刃取りしてみせてよ?出来たらカッコイイよ〜?」ニコリ
純「いやいやいやいや」
梓「ちょっと待っててね?準備するから」テクテク
純「止めて下さい死んでしまいます梓さん目が笑ってないですよ」ガシッ
梓「知らないよ!勝手にしなよもう!」ガーッ
純「うわ、怒った……」
梓「勝手に後輩の前でパフォーマンスでも何でもすれば良いじゃん!」
純「パフォーマンス?」
梓「金魚を吐いたりロウソク消したりコウモリ吹いたりペンキを塗ったり色々有るでしょ!?」
純「何そのラブラビッツ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:45:46.99 ID:5DtWBchU0<>
梓「何なら校庭に暴れた牛が百匹来る中で優雅に唄いなさいよ!」
純「おぉ」
梓「それはそれはカッコイイでしょうよ!」
純「ソレ良いね」
梓「ソコは『無理に決まってるじゃん』ってツッコむトコでしょ!?」
純「学祭のライブでどうよ。……でも牛ってレンタルしてるかな?」ウーン
梓「知らないよ!?」
純「百匹だといくらくらいかなぁ?部費で落ちる?」ムー
梓「落ちるか!っていうかそんなライブ嫌だよ!?死んじゃうから!」
純「え〜。じゃあ何ならしてくれるのさ〜」ブーブー
梓「……おかしいなぁ、無理難題ふっかけたのはコッチの筈なのに」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:46:49.70 ID:5DtWBchU0<>
純「ほらほら、去年の部活紹介ビデオみたいにさ?何か案ないの?」
梓「疲れちゃったよ」ハァ
純「一人で白熱するから」
梓「誰のせいよ誰の」
純「私は真面目にね?」
梓「ハイハイ、真面目にね」
純「ちゃんと考えてよ〜」
梓「っていうかその作戦?」
純「『かっけーんスよ、純ちゃんマジかっけーんスよ大作戦』の事?」
梓「名前変わってるし。その作戦がまず理解出来ないんだけど」
純「さっき言ったじゃん。澪先輩の様な憧れを〜」
梓「抱かれてどうしたいの?純は」
純「へ?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:47:55.24 ID:5DtWBchU0<>
梓「どうされたいのさ」
純「どう……」ウーン
梓「慕われたいの?」
純「う〜ん」
梓「頼りにされたいの?」
純「どう言えばいいかなぁ」
梓「ついてきてほしいの?」
純「分かり易く言えば菫→純←直」
梓「はい?」
純「だってさ!だってさ!」
梓「だってだってなんだもん?」
純「ソレさっき言った!」
梓「いやぁ、他に思いつかなくて」ポリポリ
純「別につかなくて良いよ」
梓「うん。で?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:49:14.52 ID:5DtWBchU0<>
純「やれ世間じゃ『梓菫』だの『紬菫』だの『菫直』だの」
梓「え、え?」
純「スミーレばっかりフォーカスされちゃってさ!そりゃ可愛いけど!」
梓「うん、まぁ……うん?」
純「最近じゃ『憂直も有り?』とか言うけどさ?」
梓「……」
純「純○が一個も上がんないんだもん!」
梓「……ごめん、何の話?」
純「折角メイン張る様になったってのに何この扱い」
梓「別に昔から何も変わってないと思うけど」
純「私だって『純○は公式』とか言われたいの!」バンバンッ
梓「あ、そう。ツッコんだら負けなんだね」
純「梓は良いよね!誰とだってくっつけるポテンシャルが有るから」
梓「ポテ……?まぁ、先輩の皆さんとも仲良くさせてもらってるね」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:50:19.50 ID:5DtWBchU0<>
純「でしょ?私なんか澪先輩と絡んだってうるさいだけの邪魔者扱いだしね!」
梓「そんな事無いって」
純「いいや有るね!街頭アンケート100人に聞きました!」
梓「何を?」
純「澪純は有りか無しか!」
梓「うん、結果は?」
純「90%以上の方が白さを実感しました!」バーンッ
梓「へ〜」
純「ツッコんでよ〜空しいじゃんか〜」ユサユサ
梓「……無視っ」プイッ
純「ひどっ!?」ガーン
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:51:42.71 ID:5DtWBchU0<>
梓「はいはい。じゃあ話まとめるよ?」
純「うん。やれるもんならやってみて?」
梓「……」スクッ
純「ゴメンゴメン!無言はキツイって!」ガシッ
梓「ハァ……」ストン
純「ありがとうございます!」フカブカ
梓「取り敢えず菫と奥田さんと仲良くなりたいって事で良いの?」
純「そう言ってんじゃん」
梓「言ってないよね」
純「ハイ、ごめんなさい」
梓「さっきも言ったけど仲良いじゃん」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:52:31.60 ID:5DtWBchU0<>
純「いや、良いよ?良いけどそこまで良くもないじゃん」
梓「どっちよ」
純「梓だってそうでしょ?」
梓「そうって?」
純「ナオッペと二人で遊びに行くとか有る?」
梓「……あぁ、そういう事」
純「そうそう。皆では遊ぶけどさ」
梓「そうだね、確かに」
純「ナオッチと二人で遊ぼうなんて言ったら『は?なんで?』とか言われちゃうよ」
梓「いや、そんな言い方はしないだろうけど」
純「されちゃうよ」
梓「あとそろそろ奥田さんの呼び方統一してくれない?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:53:35.23 ID:5DtWBchU0<>
純「『は?なんでウチがアンタと二人で茶ぁしばきに行かなアカンねんこのモップ頭が』とか言われちゃうよ」
梓「何で関西弁?」
純「メガネをクイクイってされちゃうよ」
梓「知らないよ」
純「って誰がモップ頭やねん!」ズビシッ
梓「純以外誰が居るのよ」
純「ソコは否定してよ」
梓「願い下げ」
純「まぁそれでね?ソコを『はい喜んで!』ってな風に言われる様になりたい訳」
梓「大体分かった」
純「通りすがりの仮面ライダーだ!」ビシッ
梓「え?」キョトン
純「あれ?乗らない?」
梓「ゴメン、分かんない」
純「そっか。じゃ良いや」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:55:00.97 ID:5DtWBchU0<>
梓「そう?じゃあ先ずは、現状を把握しないとね」
純「現状把握ねぇ……」ウーン
梓「うん」
純「例えば、さぁ」
梓「うん」
純「憂と私は親友じゃん?」
梓「まぁ、そうだね」
純「私と梓は?」
梓「……」
純「私と梓は?」チラッ
梓「……友達で良いじゃん」プイッ
純「ん〜?」ニヨニヨ
梓「な、何よその顔」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:56:08.23 ID:5DtWBchU0<>
純「憂に負けず劣らず梓とも仲良いと思うんだけどなぁ〜、私」
梓「そう?」
純「でも梓は私に対してその様な思いであられますか〜。さようでございますか〜」ニヨニヨ
梓「何よ遠回しな言い方して」
純「いや〜梓は私の事そんなに好きじゃないんだな〜って思っちゃって。お姉ちゃん悲しい!」ヨヨヨ
梓「いや、まぁ、そりゃ、そういう訳じゃ、ないんだけど」
純「んん〜?」チラリ
梓「あぁ〜もうハイハイ!親友ですよ!純の事は親友だと思ってます!」
純「ほんと!?」キラキラ
梓「えぇ本当ですよ!」
純「やりぃっ!」
梓「無理矢理言わせといて……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:57:12.44 ID:5DtWBchU0<>
純「え〜、じゃあホントは思ってないの?」
梓「思って、るけどさ」カァ
純「はい!1デレいただきました〜!」
梓「デレって何よデレって」
純「素直に成れないあずにゃんに手を差し伸べてあげただけじゃない」
梓「私だって、ヘチャムクレの話に乗ってあげただけだし」
純「なるほどね〜」
梓「うんうん」
純「ちょっと待って。ヘチャムクレって誰の事よ親友」
梓「アンタの事よ親友」
純「なにぃ!?」
梓「なによ」
純「誰がヘチャムクレだ!」
梓「だからアンタでしょ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:58:53.71 ID:5DtWBchU0<>
純「う〜っ!このツンデレ!」ビシッ
梓「なっ!このめんどくさがり!」ビシッ
純「チビッ子!」
梓「天パ!」
純「あずにゃん!」
梓「それは悪口じゃない!」
純「ヘタレ!」
梓「ソレは純もでしょ!」
純「誰がよ!」
梓「じゃあ菫に自分の事どう好きか聞いてみなよ!」
純「くっ……!」
梓「ほらほら〜」
純「なにお!ホッペ揉むぞコンニャロ!」ムニー
梓「あによ!ワシワシふうよ!」ワシッ
ガチャ
直「おはようございます」
菫「すみません、遅くなりました」
純「おっ!おはようお二人さん」ムニムニ
梓「おあようふありほも」ワッシワッシ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 00:59:56.52 ID:5DtWBchU0<>
菫「あの、何をなさってるんですか?」
梓「へんふぁ」
純「スキンシップ」
直「どっちですか?」
菫「新しい遊びですか?」
梓「ふあいあひはひ、ほえまえあね」スッ
純「そだね」スッ
直「お気になさらずとも」
純「……まぁ、親友とのコミュニケーションも大事だよねって事で」
梓「改めて言わないで、恥ずかしいから」
菫「ところで、憂先輩は?」
梓「そういえばまだ来てないね」
純「『今日は用事が有るから帰る』って教室で言ってたじゃん」
梓「そうだっけ」
純「そうだよ」ウン
梓「そうなんだ」ウン
純「うぃーまどもあぜる」ウン
梓「じゃあそういう事で」ウン
菫「はぁ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 01:01:21.50 ID:5DtWBchU0<>
梓「あ、二人とも」
菫「はい、何か?」
直「何でしょう?」
梓「純の事、どう思う?」
直「はい?」
純「んな直接的な」
菫「突然何でしょうか?」
梓「いや、後輩としてね?先輩の事どう思ってるのかな〜って」
直「後輩として、ですか?」
梓「うん。『尊敬されてないかも』なんて悩んでてさ」
菫「そんな事無いですよ」
梓「そう?」
菫「純先輩は尊敬できる先輩ですよ、ねぇ?」
直「うん。優しいし楽しいしベースも出来るし。良い先輩だと思ってますよ?」
純「そ、そぉ?」
梓「へぇ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 01:02:40.29 ID:5DtWBchU0<>
直「はい。いつも部活を楽しく盛り上げてくれますし」
菫「まぁすぐ休憩しちゃうところはちょっと、アレですけど、部活にもしっかり取り組んでますし」
純「ウェヘヘヘヘ」ニンマリ
直「積極的にコミュニケーションを取ってくれますし」
菫「……時々過剰ですけど」
梓「ふ〜ん」
純「ウェヒヒヒヒ」ニマー
梓「だってさ。どうする?ココから」ヒソヒソ
純「ぅへぇ?なにがぁ?」ニヨニヨ
梓「うわ、変な顔。何がって仲良くなるんでしょ?二人と」
純「えぇ〜?もう満足ぅ」ニヨニヨ
梓「な……」プルプル
純「いやんもうっ!可愛いぞぉ二人とも〜」ペシペシ
直「はぁ」
菫「あ、ありがとうございます?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 01:03:45.24 ID:5DtWBchU0<>
梓「人の事散々振り回してソレかぁ!」ガーッ
菫「ひゃぁ!?」
直「せ、先輩?」
純「よし!じゃあみんなでドーナツ食べに行こうか!」パンパンッ
梓「無視っ!?」
菫「へ?あ、はぁ」
直「良いんですか?」
純「今日はこの純ちゃん先輩が奢っちゃうよ〜」フリフリ
梓「その前に部活しろー!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage saga<>2012/01/07(土) 01:22:21.88 ID:5DtWBchU0<>
書き溜め分は以上となります。
この二人のやりとりは延々書けますが、何処まで行ってもこのノリです。
百合も何もない只のコメディですが、楽しんでいただけましたでしょうか?
ご覧戴きまして、ありがとうございました。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2012/01/07(土) 01:31:20.05 ID:n933i7XAO<> 俺得すぎるから頑張って
99%のコメディに1%の百合を混ぜて欲しい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2012/01/08(日) 11:48:51.05 ID:CdA6Jmqe0<> 今更だけどあずにゃんが先輩ってなんか違和感ありまくりだよな。
だがそれがいい。 <>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:48:33.85 ID:VFKN37uj0<>
梓「も〜……もうすぐテスト期間だから練習出来なくなるんだよ?」パクッ
純「とか言ってドーナツ屋まで来てんじゃん」
梓「何が『来てんじゃん』よ」モグモグ
純「ドーナツ食べてんじゃん」
梓「そりゃ食べるよ」モチモチ
純「てゆうか何で梓のまで奢らされてんの?」
梓「純ちゃん先輩が奢ってくれるんでしょ?」パクッ
純「そりゃあくまで後輩にね?」
梓「たまには部長を労いなさいよ親友」モグモグ
純「しょうがないなぁ、今日だけだかんね」ヒョイ
梓「ちょっ、なに人のドーナツ取ってんの」
純「えっ!?コレ全部食べる気!?」
梓「冗談よ」パクッ
純「ビックリしたぁ」
梓「普通に無理でしょ」モッチモッチ
純「ソレはソレで見たい気もするけど」
梓「こんな、ひぃふぅみぃよぉ……十二個も入らないって」
純「頑張れ部長、次で三つ目だ」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:49:34.92 ID:VFKN37uj0<>
梓「ヤだよ、何の得にもならない」パクッ
菫「純先輩、ありがとうございます」カチャ
直「ありがとうございます。コレお釣りです」
純「はいよ」
梓「あれ?ソレだけで良いの?遠慮なんかしなくて良いよ?」
純「アンタが言うな」ペシッ
菫「はい、十分です」
直「晩ご飯も有りますし」
純「梓が買い過ぎなんだって」
梓「良いじゃんホラ、残ったら家族のお土産にさ?どれだけ買っても純の奢りだし」
純「いやもうホント勘弁して」
梓「え〜」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:50:51.55 ID:VFKN37uj0<>
純「え〜じゃないよ。アンタバカじゃないの?」
梓「……しょうがないなぁ、この辺にしといてあげるよ」
純「当たり前でしょ?あずにゃんのクセに」
梓「」カチッ
純「ゴメンナサイ嘘です!調子乗りましたスミマセン!」
梓「奥田さん家って何人兄弟だったっけ?」スクッ
純「スイマセンマジで財布返して下さい謝りますから」ガシッ
直「弟が五人に妹が七人です」
純「サラッと嘘つくな!ノリ良いなぁコノヤロー!」
梓「そっか〜。家計が大助かりだね」
純「私が助からない!私が助からないよ!?」
直「ありがとうございます」ペコリ
純「ソコは断りなさいよ!」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:52:14.50 ID:VFKN37uj0<>
梓「純ちゃん先輩に感謝しなよ〜?」
純「ちょっ、部長!部長マジで部長!」
梓「なに?」
純「もうふざけませんから!これ以上は私の生活が!」ドゲザー
梓「……どうする?菫」
菫「へ!?わ、私ですか?」
純「スミーレ助けて!」ウルウル
菫「え〜っと……許して差し上げても良いのではないでしょうか?」
梓「だってさ」
純「ありがとスミーレ〜!」ガバチョ
菫「ひゃあっ!?」
梓「さっ、オチも付いた所でドーナツ食べようか」ストン
純「そだね」ギュー
菫「コレがオチですか!?」
直「いただきます鈴木先輩」パンッ
純「どうぞ〜」ギュー
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:54:05.61 ID:VFKN37uj0<>
梓「あ、こっちのも好きに食べて良いよ」ズイッ
純「だね、明らかに買い過ぎだし」ギュー
菫「……あの、先輩?」
純「うん?」ギュー
菫「……放してくれませんか?」
純「え?ヤダ」ギュー
菫「ヤダって……」
純「両手塞がってるからスミーレ食べさせて〜」アーン
菫「じゃあ放して下さいよ」
純「や〜だ〜」ギュー
菫「純先輩が私の両手をしっかり抑えてるから、食べるも食べさせるも出来ないんですけど」
純「そっかそっか。じゃあ私が食べさせてあげよう」
菫「いえあの、普通に食べさせて下さい……」
純「ナオピョン!ドーナツ一個プリーズ!」
直「どうぞ」スッ
純「はむっ!ほいっ、ふみーえ!」ンー
菫「出来ません!」
梓「純、うるさい」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:55:32.60 ID:VFKN37uj0<>
純「なんあ?うあやまひいの?」アムアム
梓「どういう頭してたらそんな考えに行きつくのよ」
純「もぐもぐ、んくっ。こうゆう頭です」ズイッ
梓「はいはい」
純「何なら梓もオクピーにやったげなよ」
梓「いいよ。奥田さんも迷惑だろうし」
純「そんな事ないよねぇ」パチパチッ
梓「なによそのウインク」
直「はい、どうぞ」パッ
梓「えっ!?」
菫「直が乗り気だ……」
純「ユー抱きついちゃいなよユー」ニヤニヤ
梓「いや、その、私は純と違ってそいうのは、ねぇ?」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:56:39.86 ID:VFKN37uj0<>
菫「私に振られましても」アセッ
純「仕方ないなぁ。ゴーおくやんゴー」ピッ
梓「来なくて良いよ!?」ブンブン
直「そうですか、では……」スッ
梓「ふぅ……」
直「あ〜ずにゃんっ」ガバチョ
梓「にゃあ!?」ビクゥッ
純「ナイスおくっちょ」グッ
梓「って今あずにゃんって言った!?」
直「はい。前に中野先輩に抱きつく時はこう言う様にと」ギュー
梓「ちょっと純!後輩に」
直「平沢先輩が」
梓「憂ぃ!?っていうか奥田さんも律儀に従わなくて良いよ!?」
直「折角の機会ですので」
梓「折角って……もしかして、やりたかったの?」
直「はい、まぁ」スッ
梓「え〜」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:57:31.41 ID:VFKN37uj0<>
純「だって、ねぇ?スミーレ」
菫「はい、その気持ちちょっと分かります」
梓「分かるの!?」
菫「だって、梓先輩可愛いですから」ニコッ
梓「かわ……あ、そう」
菫「はい!」
純「ひゅ〜!部長モッテモテ〜!」
梓「……アレだね。後輩に可愛いって言われるのって、しっくり来ないね」
菫「あ、失礼でしたか?すみません」
純「違う違う、スミーレは悪くないよ」
梓「うん。……純が部室で言ってた事が少し分かった気がする」
純「でしょ?」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:58:53.65 ID:VFKN37uj0<>
梓「『持たれたいイメージ』と『持たれてるイメージ』のギャップがね」
純「うんうん」
梓「確かに、カッコいいとか言われたくなるね」
純「でしょ〜」
梓「純も案外真面目に悩んでた訳だ」
純「まぁ私のは口から出たデマカセなんだけど」
梓「」
純「嘘です!本当に悩んでました!」ビシッ
梓「……そういう事にしといてあげるよ」ハァ
純「よっ!カッコいいぞ部長!」ヒューヒュー
梓「純に言われてもなぁ」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:00:31.02 ID:VFKN37uj0<>
純「え〜、何その物言い。訴えるぞ!」プンプン
梓「何の罪でよ」
純「ブンブンの刑に処す」ドンドン
梓「取り敢えず告訴します」
純「スミーレは純ちゃん家の刑に処したいな」ギュー
菫「何でですか」
純「その可愛さが……罪だからさ」キリッ
菫「はぁ」
純「あら、呆れられちゃった」テヘッ
梓「菫も怒って良いんだよ」ハァ
菫「いえ、もう純先輩はこういう人だと分かってますから」ハァ
純「え?何それ告白?」
菫「へっ!?」
梓「何がどうなってそうなるのよ」
純「私とスミーレの愛が育まれて〜」
梓「しつこい」ピシャリ
純「はい」
梓「そろそろ純もドーナツ食べなって」
純「はい」スッ
菫「やっと離れてくれた……」ホッ
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:01:38.88 ID:VFKN37uj0<>
純「あれ?ドーナツ少なくない?後二個しか無いよ?」
梓「あぁ、ソレは話の横で奥田さんと食べてたから」
直「」モッチモッチ
純「あの、奥さん?」
直「あ、いただいてます」モッチモッチ
純「ちょっと奥さんソレ何個目ぇ!?」
梓「奥さんって」
菫「流石にそのあだ名はどうかと……」
純「ツッコミ所そこじゃないよね!?」
梓「後輩にドーナツを譲る純ちゃん先輩カッコいい」
純「梓に言われてもしょうがないし!」
直「ごちそう様でした」パンッ
純「どうもお粗末さまでした!」ウワーン
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:02:49.91 ID:VFKN37uj0<>
菫「純先輩……私が貰った分で良ければ、一緒に食べましょう?」
純「え?良いの?」キラキラ
梓「切り返し早っ」
純「ソコが私の魅力な訳」
梓「自分で言うな」
純「まぁまぁ良いじゃない。はい、スミーレあ〜ん」ヒョイ
菫「あむっ。……はっ!?普通に戴いてしまった……」モグモグ
直「はい、中野先輩あ〜ん」スッ
梓「だからしないよ!?」
純「なんてスムーズ……奥さま、恐ろしい子!」
菫「奥さま……」
純「梓さんどう思います?」
梓「憂と純の教育の賜物だと思います」
純「そんな褒めないでよ〜」テレテレ
梓「毒されてるって言ってんのよ」ハァ
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:04:06.28 ID:VFKN37uj0<>
純「後輩の努力について聞いてるんでしょ〜」
梓「努力?コレが?」
純「グイグイ来てるでしょ?」
梓「……確かにそうだけど」
直「どうでしょう?」
純「良いよナオコちゃん」
梓「え?なに、何か打ち合わせでもしてたの?」
純「梓の壁をぶっ壊しちゃおうかと」
梓「壁って、そんなの無いよ」
純「じゃあさ、リピートアフターミー『直』」
梓「は?」
純「セイ」ピッ
梓「なに?何の話?」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:06:12.26 ID:VFKN37uj0<>
純「だって今日ずっとオクオクのあだ名考えてるのに乗ってくれないんだも〜ん」
菫「アレ、考えてたんですか……?」
梓「思いつくままに勝手に言ってただけじゃないの?」
純「折角名前も出たのにさ〜、もう大分前の話になっちゃうけど」
梓「また訳の分かんない事を……」
純「奥田さん奥田さんって、何で『菫』なのに『奥田さん』なのさ〜」ブーブー
梓「それは……イメージ的に」
純「『持たれてるイメージ』と『持たれたいイメージ』は一緒じゃないんでしょ?」
梓「そりゃそうは言ったけどさ」
純「私が何て呼んでも拒否しないなおにゃんを見ても、まだ『奥田さん』って呼ぶのかい?」
梓「……スルーされてるだけじゃないの?」
純「それは言わないお約束」シーッ
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:07:17.68 ID:VFKN37uj0<>
梓「……まぁ、ねぇ」チラッ
直「あの、無理していただかなくても」
梓「いや、無理とかはしてないよ?」アセッ
純「はいセイ!」
梓「……え〜っと……う〜んと……恥ずかしい」カァァ
純「何でアンタが照れんのよ」
梓「改めてってなると、何か照れくさいじゃない」モジモジ
菫「でも何か、コチラまで緊張しますね」
純「ほらほら、早くしないと……直も待ってくれてるんだから」
梓「ネタ切れしたね?」
純「思いつかなかっただけだし」
梓「……よし!」パンッ
純「はいセイ!」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:09:11.85 ID:VFKN37uj0<>
梓「……な、お?」
直「はい」
純「直です」
梓「なお」
直「はい」
純「もっと大きな声で!」
梓「純うるさい。直」
直「はい」
純「ニャンです」
梓「この子はナオだしアンタはジュンでしょ」
純「イエス!アイアム!」ビシッ
梓「なんでアンタはそういう茶々入れるかなぁ」ヤレヤレ
直「梓先輩」
梓「ん?」
直「ありがとうございます」
梓「そんな、こっちこそ……あっ」
直「あ、そろそろ帰らないと」ガタッ
菫「わっ、もうこんな時間。私も失礼します」ガタッ
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:10:28.62 ID:VFKN37uj0<>
純「そだね。じゃあ解散しますか」
直「それではお先に失礼します。純先輩、ごちそうさまでした」ペコリ
純「オッケ〜。どうもお粗末さまでした」
菫「御馳走様でした。また明日」ペコリ
梓「ちょっと直、今」
直「梓先輩も、また明日」
梓「う、うん!また明日ね!」ブンブン
純「ばいば〜い」ヒラヒラ
梓「……純」ヒラヒラ
純「うん?」
梓「ありがと」
純「どういたしまして」
梓「何かね、スゴく嬉しい」
純「でしょ〜?」
梓「確かに、壁が有った感じがするね。今思えば」
純「まぁ、それで良い様な空気にもなってたけどね」
梓「そうだね」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:11:28.08 ID:VFKN37uj0<>
純「本編じゃツッコミ無いし」
梓「本編?」
純「ナオミちゃんも別にそれで良さそうなスタンスだったけどね」
梓「もう誰の事指してるか分かんなくなるよ」
純「中々難しいものよ?あだ名考えるのも」
梓「ん〜……、……アレだね」
純「ね?良いあだ名って中々思いつかないモンでしょ?」
梓「そっちじゃないよ、普通に呼ぶし」
純「え〜、つまんないなぁ」
梓「人の名前で遊ばないの」
純「私は真面目にね?」
梓「はいはい、じゃあソレは任せるよ」
純「ラジャー!……で、どしたの?」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:12:56.96 ID:VFKN37uj0<>
梓「いや、私って先輩に恵まれてたんだなぁって思ってさ……」
純「失って、初めて気付く、この気持ち」
梓「失った訳じゃないから」
純「あずにゃんにゃん、あずにゃんにゃん。字あま」
スパーン!
純「……無言で叩くとか……鼻が……」ヒリヒリ
梓「何て言うか、改めて先輩たちに感謝だよね」
純「そだね。だけどさ〜」
梓「うん?」
純「ソコは『先輩と友達に』って言ってほしかったな〜」
梓「そゆのを自分で言うからポイント下がるんだよ?」
純「だねぇ」
梓「でもまぁ、確かにそうだね」
純「また1デレいただきました〜」イェイ
梓「憂にも感謝しないと」
純「アレ!?デレてない!」ガーン
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:13:52.41 ID:VFKN37uj0<>
梓「冗談冗談、純にもしてるって」
純「良かった、1デレゲットだ」
梓「ゲットしてどうなるのよソレ」
純「10デレ貯まるとなんと!梓から愛情たっぷりのハグが!」
梓「有る訳無いでしょ」
純「えっ……無いの?」
梓「無いよ?」
純「マジで?」
梓「欲しいの?」
純「いらない」
梓「だよね、良かった」
純「梓に抱き着かれる位ならスミーレに抱き着くよ」
梓「なんてとばっちり」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:15:03.19 ID:VFKN37uj0<>
純「梓はどうだった?」
梓「どうだったって?」
純「ほら、ナオナオに抱き着かれて」
梓「あれ?ナオナオって出てなかった?」
純「え、そうだっけ?じゃあ〜……う〜ん、なお……いや、なお……あ〜……」ムムム
梓「……」テクテク
純「っていやいや、論点はソコじゃないよね。なに足早に去ろうとしてんのさ」ガシッ
梓「ゆっくり考えなよ、私は帰るからさ」
純「そんな寂しい事言わないでよ親友」
梓「もうその言葉もありがたみが無いよね」
純「そう?」
梓「うん、大分」
純「じゃあ、マブならどうだ」
梓「変わんないって」
純「バッサリだなぁマブサは」
梓「誰よソレ」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:16:36.20 ID:VFKN37uj0<>
純「ま〜ぶにゃんっ!」ガバッ
梓「させるか!」ベチッ
純「ぶえっ」ギュムッ
梓「絶対やってくると思ったよ」ムニムニ
純「あぶはももっほはっひゃへひゃえばいいのに〜」ウニョウニョ
梓「はっちゃけるとは違うくない?にしても純のホッペ柔らかいね」ムニンムニン
純「こねうなほねるな」ウニュウニュ
梓「う〜えう〜えし〜たし〜た」グイグイ
純「ほれ違うそえ違う!」ウニョラウニョラ
梓「駄目かな?」ムニ
純「駄目あよ?」ムイ
梓「残念」スッ
純「当たり前じゃないの。何が悲しくてホッペ抓られなきゃなんないのよ」スリスリ
梓「久しぶりにやってみたかったんだけどなぁ。ま〜る書いてちょんっちょんって」シュッシュッ シュシュッ
純「何そのちぎりそうな勢いの素振り。何か手数多いし」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:17:25.82 ID:VFKN37uj0<>
梓「そうだ純、ちょっとジャンケンしない?」
純「この流れで誰が乗るか!」
梓「インジャンでも良いよ?」
純「一緒じゃんソレ!」
梓「たまには良いじゃない親友」
純「うわホントだ、ありがたみ全く無いね」
梓「まぁでも、本当に感謝はしてるよ?」
純「うぇ?また1デレ?」
梓「もう良いよソレは。……お陰で直とも仲良くなれたし」
純「どうだった?後輩の抱かれ心地は」
梓「抱かれ心地って……ビックリしちゃって何も分かんなかったよ」
純「またまた〜、何だかんだ長い事抱き着かれてたじゃない」
梓「分かんなかったってば」
純「唯先輩とどっちが気持ち良かった?」
梓「優劣付けるとか二人に失礼でしょ」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:18:39.64 ID:VFKN37uj0<>
純「あ、でもやっぱ違うモンなの?」
梓「そうだね、唯先輩と違って直はこう……って何言わせてんのよ!」カァァ
純「ちぇっ」スカッ
梓「指鳴ってないよ」
純「まぁコレで、軽音部の絆は一層深まった訳だ」
梓「まぁ、そうだね」
純「直に言っといて良かったよ」
梓「絶対何か吹き込んだよね」
純「人聞きの悪い」
梓「で、何言ったの」
純「私は只『今日は梓に何しても私がフォローするから仲良くね。もうグイグイ行って』って言っただけで」
梓「……それは、ありがたい」
純「でしょ?」
梓「ちょっとキャラ違ってたけどね」
純「ソレは後輩の努力でしょ〜」
梓「まぁ、うん」
純「そんな所も配慮してあげないなんて、冷たい先輩だねぇ」ヤレヤレ
梓「はいはい、ごめんなさいね」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:20:15.05 ID:VFKN37uj0<>
純「梓ってば昔は私にも冷たかったしねぇ」
梓「そうだっけ?」
純「そうだよ、憶えてないの?」
梓「お……ぼえてないなぁ」ウーン
純「初めてウチに来た時も部屋の隅で縮こまっちゃってさ」
梓「うん……うん?」
純「差し伸べた私の手を爪で『シャー!』って」
梓「それ純の家の猫の話じゃないの」
純「分かる?流石は1号」
梓「あの子、元気してる?」
純「元気元気。たまにはウチ来て遊んであげてよ」
梓「じゃあ今度純の家で勉強会しよっか、遊ぶついでに」
純「……今の話は無かった事に」
梓「出来るか」
純「遊びに来なよ〜。ソレはソレ、コレはコレでね?」
梓「だったら直と菫誘って、憂も合わせて四人で行くよ」
純「そうそう、ソレが良いよ」
梓「うんうん」
<>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:22:24.91 ID:VFKN37uj0<>
純「後輩二人も踏み込んでくるタイプじゃないしさ?だったら先輩からグイグイ歩み寄らないとね」
梓「……純なりに考えてくれてた訳だ」
純「『なりに』って失礼じゃない?」
梓「だってそうじゃん」
純「まぁ、確かに話の流れで適当に喋ってただけなんだけど」
梓「おい」
純「でもまぁホラホラ」
梓「ん?」
純「純ちゃんの、ちょっとイイトコ見れたでしょ?」
梓「……」
純「ね?」
梓「……プッ」
純「何で笑うかなぁ」
梓「アハハ……そだね、イイトコ見せてもらったよ」
純「惚れんなよ?」キリッ
梓「無いから安心して」
純「ですよね〜」
梓「さっ、そろそろ帰ろうか」
純「はいはい」
END <>
1<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:31:47.63 ID:VFKN37uj0<> 以上です。
ご覧いただき、ありがとうございました。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/14(土) 01:06:38.55 ID:o96fBIfEo<> 乙です <>